スポーツ好きなら絶対オススメ! 快進撃を続けるスポーツ中継の黒船「DAZN」の最新状況

スポーツ動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は、サッカーJリーグの放映権を長期で獲得したほか、プロ野球中継参入2年目で12球団中11球団の放映権を獲得するなど破竹の勢いを見せています。今回は、スポーツの新たな視聴手段として定着しつつある本サービスを、まるっとガイドしていきます。

 

サービス開始2年目ながら新たな放映権を次々と獲得

2016年に国内でのサービスを開始したDAZNは、2017年にこれまでスカパー!が持っていたJリーグの放映権を獲得。さらに今年は、プロ野球中継への参入2年目で全12球団中巨人を除く11球団の放映を実現し、UEFAチャンピオンズリーグの独占放映も決定するなど、破竹の勢いでコンテンツの拡充を続けています。

 

海外スポーツでは、日本人選手の活躍が注目されるメジャーリーグ中継も配信。さらに、F1や自転車競技のUCIヨーロッパツアー、フィッシングやダーツ、といった比較的マイナーなスポーツの試合も視聴できるのが魅力です。

 

また、Jリーグでは、複数試合をマルチ画面で同時に視聴できるサービスや、最大20台のカメラを駆使して様々なアングルから試合を楽しめる中継を実施。技術面でも先進的な取り組みに積極的です。

 

<基本情報>

料金:1890円/月(ドコモユーザーは月額1058円~) ※いずれも税抜

無料期間:1 か月間

ダウンロード再生:不可(今後対応予定)

家族アカウント:不可

おもな配信ジャンル:野球、サッカーをはじめとした国内外の各種スポーツ

家族アカウントは作成できませんが、1アカウントあたり2端末で同時視聴可能。また端末は6台まで登録できます。

 

【使い勝手CHECK

1.モバイル編

ホーム画面に配信中の中継が一覧表示されます。新機能として、設定した試合の放映開始を知らせてくれるリマインダー通知も追加されました。

 

<チェックリスト>

ダウンロード可否のわかりやすさ:不可

スキップのしやすさ:△

縦位置での視聴:○

 

<総評>

縦位置のまま再生できるので、混雑した電車内などでも視聴しやすい。スキップが30秒単位なので少しだけ先に進めたい場合には少々不便です。

 

2.テレビ&PC

番組表やスポーツ別ページからコンテンツを探せます。リマインダー通知も利用できます。マイリストやレコメンドは非対応。

 

<チェックリスト>

ダウンロード可否のわかりやすさ:×

スキップのしやすさ:○

縦位置での視聴:×

 

【総評】

機能の少なさはやや残念。特定のスポーツを追いかける視聴者が多いので、レコメンド機能はともかく、マイリスト機能は欲しいところです。

 

<ここがスゴい!「DAZN」の特徴>

1.Jリーグ全試合を独占配信!

2017年のシーズンからJリーグの独占配信を開始し、J1、J2、J3ともに全試合を中継。マルチ画面で複数の試合を同時視聴できる「Jゾーン」などのこれまでにないサービスも提供されています。

 

2.見逃し配信も充実

気になる試合をリアルタイムで見られなかった場合も、あとからしっかりチェックできます。ただし、視聴可能な期間が限られている(Jリーグの場合で原則30日間)ので、早めチェックしたいです。

 

3.海外スポーツも多数配信

米国のメジャーリーグやNFL、欧州サッカーなど、海外スポーツも超充実。イギリス競馬の「ロイヤルアスコット」、ダーツの国際トーナメント「マスターズ」といった、マニアックな中継も見られるのが面白いです。

↑時差のある試合も見逃し配信があるのでチェックは容易。日本人メジャーリーガーの特集も配信されています

 

野球やサッカーだけじゃない!編集部オススメのスポーツ

モータースポーツも配信

F1 イタリアGP

F1世界選手権のひとつ。フリー走行から決勝までライブで放映されています。マルチアングルでレースを楽しめる「F1 ZONE」など楽しみ方も多彩。

 

欧州サッカー

W杯の興奮も冷めやらぬなか、欧州リーグが続々と開幕します。「UEFAスーパーカップ」や「UEFAチャンピオンズリーグ」はDAZN独占放映。

 

【おトクTOPIC】

ドコモユーザーならDAZN for docomoがおトク!

ドコモ回線を持っているなら、「DAZN for docomo」の専用プランがおトクです。他の定額見放題サービスとのセットプランも用意されています。

プラン内容

DAZN for docomo 1058円/月〜

DAZN for docomo+dTV 1382円/月〜

 

文/酒井麻里子

ここでしか見られないオリジナル作品が豊富! SVOD界の巨人「Netflix」の最新状況

1997年にDVDレンタルサービスとして誕生したNetflixは、現在では高品質なオリジナル作品を強みに躍進。世界契約者数1億2500万人を突破するなど定額動画見放題サービスの代表格に成長しました。今回は、この巨大サービスの基本情報はもちろんのこと、テレビやスマホでの使い勝手までじっくり紹介します。

 

オリジナル作品に注力、オスカー受賞作も!

Netflixの最大の特徴は、オリジナル作品の豊富さと、その質の高さにあります。巨額の予算を投じて制作された作品は極めてハイクオリティで、2017年の第89回アカデミー賞で「ホワイト・ヘルメット—シリア民間防衛隊—」が短編ドキュメンタリー賞を受賞したのに続き、今年は「イカロス」が長編ドキュメンタリー賞を受賞。「ネット配信作品を映画賞にノミネートするべきか否か」という問題は、映画界に大きな論争を巻き起こしました。

 

また、VRヘッドセット「Oculus Go」向けに、VR空間のスクリーンで同社の配信作品を視聴できるアプリを提供。7月にはダウンロードしたエピソードの視聴後に次のエピソードを自動ダウンロードする「スマートダウンロード」も導入されるなど、新しい施策にも次々取り組んでいます。

 

<基本情報>

料金:ベーシック 702 円/月、スタンダード 1026 円/月、プレミアム 1566 円/月

無料期間1か月間

ダウンロード再生:可

家族アカウント:5アカウントまで

おもな配信ジャンル:映画、ドラマ、バラエティ、アニメ、ドキュメンタリーなど幅広く配信

HD画質はスタンダードおよびプレミアムプラン、4K画質はプレミアムプランが対応しています。また、プランによって同時視聴できる端末の数が異なります。

 

【使い勝手CHECK!】

1.モバイル編

ダウンロード可能作品だけを一覧表示できます。シリーズ作品を続けて見るときに便利なイントロスキップ機能も便利です。

 

<チェックリスト>

ダウンロード可否のわかりやすさ:○

スキップのしやすさ:○

縦位置での視聴:△

 

<総評>

タブの数を絞ったシンプルなアプリで直感的に操作できます。縦画面での本編再生には対応していませんが、作品のプレビューを見ることも可能。

 

2.テレビ&PC編

これまでの視聴履歴などに基づき、自分の好みに近い「マッチ度」も表示されるので、自分に合った作品を探しやすいです。

 

<チェックリスト>

ダウンロード可否のわかりやすさ:○

スキップのしやすさ:○

縦位置での視聴:○

 

【総評】

マイリストや検索はシンプルながら使いやすいです。ジャンル別のオススメが表示される点も見たい作品を探しやすく使い勝手がいいです。

 

<ここがスゴい! 「Netflix」の特徴>

1.オリジナル作品が豊富!

独自制作の作品を多数配信。人気シリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」や、重いテーマに真正面から向き合った「13の理由」などの海外ドラマに加え、国内作品ではアニメシリーズの「バキ」などが揃っています。

↑オリジナル作品の「クィア・アイ」は、心温まるリアリティショー。6月にシーズン2が公開されました

 

2.世界で1 億人以上が利用

契約者数は世界190か国以上で1億2500万人を突破(2018年3月時点)。オリジナル作品の「13の理由」は、昨年世界で最もツイートされた作品になるなど、幅広いユーザーに支持されるサービスに成長しました。

 

3.有名映画賞の受賞作も!

アカデミー賞をはじめ、オリジナル作品の映画賞受賞作も登場。その躍進ぶりから映画賞でのVOD作品の扱いが議論となり、Netflixがカンヌ国際映画祭から撤退を決めたことも話題となりました。

 

【オトクTOPIC】

Netflixおよびauの動画サービス「ビデオパス」が利用でき、25GBのデータ通信がついたauの定額プランも登場。夏以降に提供開始予定です。

プラン内容

「auフラットプラン25 Netflixパック:5940円/月〜」←通常プラン+au回線より約700円オトク!(※)

※:auフラットプラン20および30(スーパーカケホ)で、「2年契約(誰でも割)」「auスマートバリュー」「スマホ応援割」を適用した場合と比較

 

【新技術に積極対応!】

4K作品やVR空間での視聴を楽しめる!

スタンドアローン型VRヘッドセット「Oculus Go」に対応。VR空間内のラグジュアリーな雰囲気のシアターで動画を楽しめます。また、プレミアムプランだと4K作品も視聴が可能で、新技術にも積極的に対応しています。

 

比べてどうなの?Hulu、dTV、U-NEXT

注目の見放題サービスは海外発サービスだけではありません。バラエティや音楽、映像以外のコンテンツなど、違った強みを持つ3つの人気サービスを紹介しましょう。

 

U-NEXTはコミック・本・雑誌なども豊富!

U-NEXT

料金:2149 円/月

見放題作品と毎月付与される「U-NEXTポイント」が必要な作品の計12万本を配信。70誌以上の雑誌読み放題も付き、コミックや書籍の購入も可能です。

 

dTVは12万作品が見放題!

dTV

料金:540 円/月

映画やドラマに加え、音楽ライブやミュージックビデオといった音楽コンテンツも充実。約12万作品が配信されて540円というコスパの高さも魅力です。

 

Huluは日テレ系ドラマが充実!

Hulu

料金:1007 円/月

日本テレビ系のドラマ、アニメに加えて日本最速配信の海外ドラマが充実。日米英のニュースやスポーツなどのリアルタイム配信も視聴できます。

 

文/酒井麻里子

NetflixやAmazonプライム・ビデオってどう見るの? SVODのよくある7つの疑問にお答えします

すっかりコンテンツ視聴の新しい形態として根付いた感のあるSVOD(定額制動画配信サービス)ですが、その利用経験者は2017年の調査で約16.2%(※)となっており、サービス未体験の人もまだまだ多いようです。そこで今回は、そういったSVOD未体験の人や、これからSVOD契約を考えている初心者に向けて、SVODに関する7つの疑問を解決するQ&Aをお届けします。

※:インプレス総合研究所『動画配信ビジネス調査報告書2017[ DAZN 日本参入など新たな局面を迎えるVOD市場の現状と将来展望 ]』による

 

SVODのよくある7つの疑問

Q1.最新テレビじゃないと対応していない?

A.セットトップボックスを使えば対応テレビに変身します!!

 

現在店頭に並んでいる最新テレビは、はじめから視聴アプリを内蔵するなどSVODサービスに対応している製品も多く、インターネットに接続するだけで簡単に視聴できるようになっています。しかし、そういった機能のない古いテレビでも、セットトップボックス(STB)を使えば視聴が可能。STBとは、HDMI端子に接続することで動画サービスやゲームなどのコンテンツが利用できるようになる機器のこと。

 

【代表的機器】

Amazon.co.jp
Amazon Fire TV Stick

実売価格4980円

テレビのHDMI端子に接続することで、各種動画サービスを視聴できるスティック型端末。アプリストアからゲームをダウンロードして遊ぶことも可能。さらに、上位モデルの「Fire TV」なら4K動画にも対応します。Netflix、DAZN、Amazonプライム ビデオ、Hulu、dTV、U-NEXT、Spotifyなど。このほかにAbemaTVやニコニコ動画、GYAO!といった無料系のサービスも幅広く利用可能。

 

【こんな人にオススメ!】

音声認識に対応したリモコンが付属し、作品の検索を音声ですばやく行えます。ストレスなく簡単に使いたい人にオススメ。

 

また、STB以外にもゲーム機やBDレコーダーなど、SVODに対応している機器をテレビにつないで視聴する方法もあります。「自宅のテレビが最新モデルじゃないからSVODは視聴できない……」とお嘆きのアナタも、SVOD対応機器を使ってチャレンジしてみましょう!

 

【代表的機器】

SIE
PlayStation4

実売価格3万2378円

NetflixやDAZN、Amazon Prime Videoをはじめ、様々な動画サービスに対応。なお、PS3も同様の使い方が可能。また、上位モデルのPS4 Proは4K画質の視聴にも対応します。Netflix、DAZN、Amazonプライム ビデオ、Hulu、U-NEXT、Spotifyなど。このほかに、映画などのレンタル・購入サービス「PlayStation Video」も利用可能。

 

【こんな人にオススメ!】

自宅に家族が遊んでいるPS4があるけれど自分はあまりゲームをしないという人も、動画視聴機器としてPS4を有効活用できます。

 

Q2.視聴にはWi-Fi環境が必須?

A.ネット接続は必須。Wi-Fiはなくても機器によっては問題ありませんが、あればより快適に!

 

SVODはネット回線を通じてデータをやりとりするため、視聴に際してネット環境は必須。機器によっては有線LAN接続に対応しているものもあるので、Wi-Fi環境がない場合でも視聴できる場合があります。また、スマホでの視聴に対応しているサービスもあるので、自宅にネット回線を引いていない場合でもスマホでなら見ることも可能。ただし動画データは通信量が大きいので、大容量プランを契約することをオススメします。

 

Q3.家族で見るには人数分の契約が必要?

A.家族向けのアカウントを作成できるサービスもある

 

サービスによっては、1つの契約に対して複数のユーザーを登録できる「家族アカウント」が作成できる場合もあります。家族それぞれのプロフィールを設定しておくと、マイリストや視聴履歴に基づくオススメ作品の表示といった機能は個別に利用可能。例えばNetflixは、いずれのプランも契約者を含め5人のアカウントを作成できます。ただし、プランによって同時視聴できる機器の数が変わったり、同時視聴には対応していなかったりすることもありますので、契約前にプラン内容をしっかり確認しておきましょう。

 

Q4.クレジットカードがないと契約できない?

A.アプリストアでの支払いやキャリア決済を使えばカードなしでも契約可能

 

多くのサービスでカード以外の支払い方法も用意されています。iTunesやGoogle Playの決済に対応していれば、スマホアプリから登録することで各ストアでの決済が可能。また、携帯電話のキャリア決済に対応したサービスもあります。

 

そのほかの方法として、Netflixはプリペイドカードの「Netflixギフトカード」を用意しています。

 

Q5.スマホで見ると通信制限が心配

A.Wi-Fi接続なら大丈夫。オフライン視聴も活用しましょう

 

動画コンテンツの視聴で消費するデータ通信量の目安は、標準画質の場合で1時間あたり0.5〜1GB程度となっています。モバイル通信モードのスマホで視聴すれば、気づいたら通信制限……という事態にもなりかねません。自宅にWi-Fi環境がある場合は、必ずWi-Fi通信になっているか確認してから視聴しましょう。

 

また、サービスによっては、あらかじめ作品をダウンロードしておくことで、スマホのデータ通信を行わなくても視聴できる“オフライン視聴”に対応していることがあります。自宅のWi-Fiでコンテンツをダウンロードしておき、外出先ではオフライン視聴すればデータ通信はほとんど発生しません。

 

Q6.複数のサービスに入ってもあまり意味はない?

A.オリジナル作品や独占配信に違いがあるので複数利用もアリ

 

SVODはどれも同じというわけではなく、特定のサービスだけで独占配信されている作品や、独自制作のオリジナル作品などによって差別化を図っています。複数のサービスに入れば、それぞれの独占配信やオリジナル作品を楽しめるので、視聴できる作品の幅が大きく広がりますね。ほとんどのサービスで無料期間が設けられているので、無料体験を試してみてから決めるのも手です。

 

また、SVODは1か月単位で契約でき、休止や退会も簡単なので、「今月はA社、来月はB社」というように毎月異なるサービスを契約してみるのもよいでしょう。

 

Q7.見たい番組がなければあきらめるしかない?

A.配信コンテンツのリクエストを受け付けている場合もあります

 

Netflixの場合、ヘルプセンターの「映画やドラマをリクエスト」から、配信してほしい作品をリクエスト可能。多くのユーザーからリクエストが集まればその作品が配信される可能性もあるので、あきらめる前にチャレンジしてみましょう。
すぐに見たいなら、配信されている別のサービスを一時的に利用してもOK。前述の通り、SVODは休止や退会が容易なので、見たい作品があるときだけ契約するといった利用もできます。

 

これでSVODに関する疑問は解決しましたね! 次回は、各社のサービス内容を徹底比較して紹介しますので、お楽しみに!