5Gミリ波、HDMI入力対応の「Xperia PRO」は、誰のためのスマホか?(メーカーコメントあり)

ソニーモバイルが、同社のスマートフォンXperiaシリーズとして初めて5Gのミリ波による高速通信に対応する端末「Xperia PRO」を2月10日に発売。価格はオープンですが、ソニーの直営店舗などを通じて想定売価約25万円で販売される“Xperiaの高級プロ機”は、5Gを活用したある“特別な使い方”も想定しています。ソニーモバイル担当者のコメントを交えながら、Xperia PROがどんな5Gスマホなのか解説します。

↑カメラと合体するスマホ!? ちょっと変わった5Gスマホ「Xperia PRO」の特徴と使い方をレポートします

 

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ソニーストアなどでSIMフリースマホとして約25万円で販売

Xperia PROはソニーが全国展開する5つの直営店とオンラインストア、並びに一部の家電量販店やECサイトに販路を絞る形でSIMフリー端末として2月10日から発売されます。価格はオープンですが、税別の想定売価は22万8000円前後。税込換算では約25万円になるかなりハイエンドなスマホです。日本のほか北米でも同時期に発売を予定しています。

↑Xperia 1 IIをベースに開発されたプロフェッショナル向け5Gスマホ「Xperia PRO」

 

本機は国内で2020年の春に発売された「Xperia 1 II」のデザインとスペックをベースに開発された上位機です。Xperia 1 IIは現在、ソニーの直販店やオンラインストアでSIMフリー端末が12万4000円(税別)で販売中ですが、比べると約10万前後の価格差があります。

 

その理由はXperia PROがプロの映像クリエイターをターゲットに想定して、Xperia 1 IIをベースに様々な機能を追加した特別仕様の5Gスマホだからです。プロ仕様のスマホに相応しい機能を追加、チューンナップも施していることもあって、本体サイズはXperia 1 IIと比較して縦に5mm/横に3mm/厚みは2.5mm大きくなっています。質量は44g重くなりました。

 

プロの映像クリエイターを支援する「新カテゴリーの5G端末」

ソニーモバイルコミュニケーションズでXperia PROの商品企画を担当する企画マーケティング部門 企画部の生雲稔敬氏は、Xperia PROは動画撮影が可能なデジタルカメラなどに接続して、5Gを活用した動画のライブストリーミングやファイル転送、あるいは高精細な画面で撮影中・撮影後のファイルを確認するための有機ELモニターとしても使うことを想定した「新カテゴリーの5G端末」なのだと、本機の立ち位置を説いています。

↑Xperia PROを担当するソニーモバイルコミュニケーションズの生雲稔敬氏に製品の特徴を聞きました

 

映像制作に携わるクリエイターは本機を携えていれば、例えば屋外のインターネット回線が確保しづらい環境でも安定したライブ動画配信や生中継、あるいはデジタルカメラで撮影した素材をすぐにクラウドサーバー等に送ることなどができるでしょう。映像制作のモバイルワークフローを5G高速通信のチカラを活用して支援できるコンパクト端末でもある、そういったところにXperia PROの特殊性があるのです。

 

それにしてもなぜ一般向けの5GプレミアムスマホであるXperia 1 IIより10万円も高価なのでしょうか。

 

ひとつは5Gのミリ波による高速通信にも対応しているからです。昨年の春から国内で開始された5G通信サービスはSub-6と呼ばれる6GHz未満の周波数帯域を利用。障害物の多い場所でも電波がつながりやすい特徴を備えていますが、日本ではn257と呼ばれる28GHz帯の5Gミリ波を利用する通信のほうが上り・下りともさらに速い通信速度が実現できることから、5Gのメリットが活かせる本命として期待されています。

 

国内ではNTTドコモとauが昨年から5G ミリ波のサービスを始めていますが、Xperia PROは発売後から両社の5Gミリ波サービスが使えます。同じくNTTドコモが昨年末に発表した3.7GHz帯と4.5GHz帯の5G Sub-6の周波数を束ねるキャリアアグリゲーションによる高速・大容量通信もサポートしています。

 

Sub-6による5G通信サービスは、NTTドコモ以外にauとソフトバンクのプランに契約してSIMカードを挿すことによってXperia PROで使えるようになります。楽天モバイルの5G通信サービスは動作保証の対象外なので注意が必要です。本体は物理SIMカードによるDual SIMに対応。

↑通信状態を視覚化するための「Network Visualizer」機能も設けました。現在接続されているネットワークと、アップ・ダウン接続のスループットを画面に表示。全画面表示だけでなく、ホーム画面にコンパクトなウィジェットを置くこともできます

 

5Gミリ波の通信はSub-6や4G LTEの電波に比べて直進性が高く、減衰しやすいため端末側で電波感度を確保することが困難だと言われています。Xperia PROは筐体の内部に上下左右に向けた通信アンテナを合計4基配置して、360度周囲にまんべんなく受信感度を高める独自のアンテナ構造を採用。生雲氏は「端末を一定方向に傾けたりしても5Gミリ波通信時の電波感度が落ちないため、失敗が許されないプロの現場で確度の高い作業に集中できる」として、Xperia PROの特徴をアピールしています。

↑Xperia 1 IIよりも約2.5mmほど厚みのあるボディに、5Gミリ波通信の感度を獲得するために特殊なアンテナを配置しています

 

HDMI入力搭載。5Gを使って高画質動画をハイスピード送信

Xperia PROが高価な端末であるもうひとつの理由は、世界で初めてデジタルカメラなどHDMI出力を持つ映像機器から10bit階調の高精細な4K/60p/HDRの映像信号を受けてモニターに表示、5G通信を使って送信ができるようにHDMI入力を設けたスマホだからです。本体のボトム側に中央にUSB Type-C端子と並んでHDMI端子を装備しています。

 

HDMIケーブルで端末を接続すると、デジタルカメラで撮影中の動画をYouTubeやStreamYard、Streams Labsなどのサードパーティのアプリを使って即時ライブストリーミングができます。Xperia PROのディスプレイが4K/HDR対応なので、カメラで撮影中の映像を高精細にプレビューできるモニターとしても使用可能。

↑HDMI出力に対応するカメラとケーブルによる有線接続が可能。HDMI入力機能については、ソニーのαシリーズ以外のカメラ機器にも対応しています

 

USB Video Class(UVC)に準拠するHDMI-UVC変換アダプターを介すれば、同じようにデジタルカメラをXperiaのUSB端子に接続して外付けモニターのように使うこともできますが、HDMI接続の場合は10bit階調表示にも対応するため、カメラの性能がフルに発揮される利点があります。

 

国内でミリ波、Sub-6の5G通信が使える場所はまだ限られているため、当面はまだXperia PROを4G LTEネットワークにつないで映像ライブ配信等に使うことの方が多くなるでしょう。一方でHDMI入力を備えたことで、デジタル一眼レフカメラの醍醐味であるレンズ交換を活かした映像表現を楽しんだり、暗所の撮影に強いカメラをつないで天体観測のライブ中継に使ってみたりと、スマホ単体ではかなわない映像表現に一歩踏み込めることがXperia PROの大きな魅力だと思います。プロの映像クリエイターに限らず、YouTubeのライブ配信やVlog制作を楽しむ方に広く役立つのではないでしょうか。コロナ禍の影響を受けて、オンラインを活用した音楽ライブの配信、イベントを実施できる環境を模索するアーティストの活動支援にもつながるかもしれません。

↑HDMI接続時には、端末にプリインストールされているアプリを使ってXperia PROを外部モニターとして使うこともできます。モニターに表示されている映像のピンチインアウトズーム操作に対応するほか、アプリにはグリッドライン表示やスクリーンロック、明るさ調整など様々な設定メニューが搭載されました

 

デジタル一眼レフカメラで撮影した静止画を、Xperia PROを介してFTPサーバーへリアルタイムに転送・保存する使い方もできます。ソニー純正のモバイルアプリ「Transfer&Tagging add-on」アプリを使うとFTPバックグラウンド転送や、画像ファイルへのタグ・キャプション付けが行えます。

 

Xperia PROはスマホ本体も高機能

Xperia PROが搭載するディスプレイはXperia 1 IIと同じ6.5型の4K/HDR対応の有機ELですが、ソニーの業務用マスターモニターに画質を合わせ込む調整を1台ずつ丁寧に行った後に出荷されます。

 

背面のメインカメラにはすべてカール・ツァイス製の高画質レンズを採用。16mm超広角/24mm標準/70mm望遠レンズによるトリプルレンズカメラと、3D iToFセンサーによる高精度なオートフォーカス機能も備えているので、いざという時にはXperia PRO単体でもハイグレードな5G・動画ライブストリーミングができます。ハイグレードなデジタルカメラは一気に揃えられなくても、とりあえずXperia PROを揃えるところから動画制作作業の足場を固めてもよさそうです。

↑Xperia 1 IIと同じ仕様のトリプルレンズカメラを搭載しています

 

本体の前面には強化ガラスを採用していますが、背面と側面には強化樹脂素材を採用しているため傷が付きにくく、またグリップ感も良いプロ仕様の筐体とした点もXperia PROの特徴です。IPX5/IPX8相当の防水、IP6X相当の防塵対応はXperia 1 IIと同じになります。

 

アクションカメラのGoProの中にはHDMI出力機能を持つ機種があるので、Xperia PROをつないで大型モニターとして使えれば撮影環境が一段と快適になりそうです。だからこそXperia PROの本体をより強固にガードできるように純正品のタフネスケースや、体に身に着けるためのホルダー等のアクセサリーも欲しくなってきます。

 

Xperia PROはソニーのオンラインストアなどで1月27日から予約受付を開始しています。また全国5か所のソニーストアでは1月28日から実機の展示も行われます。生雲氏は「多くの映像クリエイターにXperia PROを使っていただき、5GやHDMI入力を活かした動画制作の可能性を見つけてほしい」と語っています。

 

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実質無料で買える! 楽天モバイルのオリジナルスマホ3機種を使い比べてみました

2020年4月にサービスを開始した楽天モバイルが、300万人を対象に月額2980円(税別)の基本料金が “1年無料” になるキャンペーンを実施していることはご存知でしょうか? 2020年12月30日に契約数が200万回線を超えたことが発表されたので、無料キャンペーンの対象となるのは、残り100万人弱と推測されます。

 

楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT」の1プランのみ。現在は5Gも利用できる「Rakuten UN-LIMIT V」へとバージョンアップしています。月額2980円(税別)で、楽天回線エリアではデータ使い放題。楽天回線エリア外ではパートナー回線(au回線)に繋がり、月に5GBまでという制約があるものの、5GB超過後も最大1Mbpsで通信が可能です。さらに、専用アプリから発信すると国内通話は無料。しかも、契約時も解約時も手数料は無料なのです。要するに、1年間タダでスマホが使い放題になるわけですね。気になっている人は、得をすることはあっても損をすることはないはずなので、ぜひ使ってみてください。

 

実質無料で買えるオリジナルスマホがお得

唯一お金がかかるのが端末代ですが、楽天回線に対応するスマホ(楽天モバイルのWebサイトで調べられる)を持っていれば、そのスマホにSIMを挿し替えるだけで使えます。

↑楽天モバイルの対応端末はWebサイトで調べられる

 

楽天モバイルは、個性的なオリジナルスマホも開発・販売しています。大きさが異なる「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」「Rakuten Mini」の3モデルがあり、これらを購入すると、最大2万ポイント以上の楽天ポイントが還元されるキャンペーンが実施中。

↑左からRakuten Mini、Rakuten Hand、Rakuten BIG。BIGは5Gに対応

 

●Rakuten BIG
一括払い価格:5万9073円(税別)
ポイント還元:最大2万ポイント(6か月の期間限定ポイント)

●Rakuten Hand
一括払い価格:1万8182円(税別)
ポイント還元:最大2万4999ポイント(6か月の期間限定ポイント)

●Rakuten Mini
一括払い価格:1万7000円(税別)
ポイント還元:最大2万ポイント(6か月の期間限定ポイント)

 

つまり、HandとMiniは実質無料で入手でき、5G対応の最上位モデル・BIGもかなりお得に購入できます。この3モデルを使い比べる機会を得たので、それぞれの端末がどんな人に向いているのか? あるいは向いていないのかをチェックしてみました。

 

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見た目の印象だけでなく、実用性を重視して選ぶべし!

3モデルは、画面サイズと本体サイズ・重さに大きな差があります。

 

●Rakuten BIG
ディスプレイ:約6.9インチ 有機EL(2460×1080ドット)
本体サイズ:約174×80×9mm
重さ:約227g

●Rakuten Hand
ディスプレイ:約5.1インチ 有機EL(1520×720ドット)
本体サイズ:約138×63×9.5mm
重さ:約129g

●Rakuten Mini
ディスプレイ:約3.6インチ TFT液晶(1280×720ドット)
サイズ:約106.2×53.4×8.6mm
重さ:約79g

 

画面の見やすさを重視する人にBIGが適していて、コンパクトさを重視する人にMiniが魅力的であることは言うまでもありません。その上で注意したいのは、BIGがかなり大きめで、Miniが驚くほど小さいこと。約6.9インチの有機ELディスプレイを搭載するBIGは横幅が約80mmで、重さは約227g。現在発売されているスマホの中では最重量級です。これまで片手でメッセージを入力したり、SNSをチェックしたりしていた人は、使いづらく感じる恐れがあります。

↑約6.9インチの大画面ディスプレイを搭載するRakuten BIGは、手にするとずっしりとした重さを感じる

 

↑約3.6インチ画面のRakuten Miniは、オモチャと錯覚するほどの軽さ

 

Miniは、約3.6インチの液晶ディスプレイを搭載し、重さは約79g。手のひらに収まるほどの小ささですが、画面に表示できる情報は必然的に少なくなり、使い勝手を犠牲にしている印象は否めません。

↑Rakuten Miniの画面にGetNavi webを表示

 

↑Rakuten BIGではここまで表示できる

 

3モデルの中では真ん中のHandも、実はかなりコンパクト。約5.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、横幅が約63mmで、重さは約129g。あのiPhone 12 miniよりもスリムで軽いです。コンパクトさを重視しつつ、操作性にも妥協したくないのならMiniよりもHandを選ぶべきでしょう。

↑約5.1インチ画面で、ほどよくコンパクトなRakuten Hand

 

↑左がiPhone 12 miniで、右がRakuten Hand。Handのほうが横幅が1.2mm細く、重さは4g軽い

 

カメラ性能を重視するならBIG。だが、Handも結構キレイに撮れる

カメラは、BIGが4眼、Handが2眼、Miniが1眼。それぞれのスペックは下記の通り。

 

●Rakuten BIG
アウトカメラ:超広角(約800万画素)+広角(約6400万画素)+深度測位(約200万画素)+マクロ(約200万画素)
インカメラ:約3200万画素

●Rakuten Hand
アウトカメラ:広角(約4800万画素)+深度測位(約200万画素)
インカメラ:約1600万画素

●Rakuten Mini
アウトカメラ:約1600万画素
インカメラ:約500万画素

 

↑BIGはクアッドカメラ、Handはデュアルカメラ、Miniはシングルカメラを搭載

 

↑BIGのインカメラはディスプレイ内に搭載。画面が黒色に表示されている場合は、その存在がわからないほどに隠れる

 

撮り比べてみたところ、画質はグレードに比例していました。しかし、Handは価格のわりにはキレイに写り、夜景写真もさほど粗くなりませんでした。超広角が不要なら、Handでも十分に満足できるでしょう。

 

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5Gをいち早く体験できるBIG。Miniは電池もちに不安が……

Rakuten BIGは5Gに対応し、HandとMiniは4Gのみの対応。ハードウェアの基本仕様もBIGが他の2モデルを大きく引き離しています。

 

●Rakuten BIG
CPU:Snapdragon 765G (最大2.4GHz オクタコア)
メモリ: RAM 6GB/ROM 128GB
バッテリー容量:約4000mAh(連続通話 約21.7時間)

●Rakuten Hand
CPU:Snapdragon 720G(最大2.3GHz オクタコア)
メモリ: RAM 4GB/ROM 64GB
バッテリー容量:2750mAh(連続通話 約18.3時間)

●Rakuten Mini
CPU:Snapdragon 439(最大2GHz オクタコア)
メモリ: RAM 3GB/ROM 32GB
バッテリー容量:約1250mAh(連続通話 約5.4時間)

 

楽天モバイルの5Gエリアはまだ限定的ですが、すでに5Gが開通している場所でBIGの通信速度を測定したところ、概ね200〜400Mbpsのダウンロード速度を確認できました。同じ場所でのHandとMiniの受信速度は25〜40Mbps程度でしたので、速度面ではBIGに大きなメリットがあります。

↑BIGの5Gアクセスは、クイック設定画面でオン・オフが可能

 

↑すでに5Gが開通している東京の二子玉川エリアでは下り300Mbpsを超えるスピードを記録

 

処理速度を比較するためにベンチマークテストも行ってみました。BIGが大きくリードするかと思いきや、Handも同等のスコアを記録。数値だけではなく、実際の使用感でも、Handは実質無料で入手できる端末とは思えないほどのキビキビとした動作性を確認できました。

↑「Geekbench 5」というアプリで、BIGのベンチマークを測定した結果

 

↑Handも好スコアをマークした

 

↑エントリー向けのCPUを搭載するMiniは、ヘヴィユースには向かない

 

電池もちで注意したいのはMini。小さいのでバッテリー容量も少なく、電池もちが良くないのは仕方ないのですが、電池が減る速さは予想以上。フツーに使っていたら1日はもたないでしょうし、外出が多い人はモバイルバッテリーが必須。スマホよりも大きいモバイルバッテリーを持ち歩くという、本末転倒な日常になってしまうかもしれません。なお、BIGとHandの電池もちは、いまどきのスマホとしては及第点と言えそうです。

 

防水、指紋認証、イヤホンジャック……細かい違いも要チェック!

3機種いずれもおサイフケータイに対応しています。電子マネー専用のサブ機としての使用を考えているのなら、携帯性に優れたMiniを検討する価値は十分にあるでしょう。なお、防水(IPX8)に対応しているのはBIGのみで、HandとMiniは防滴までのIPX2なので、水没には注意が必要です。

 

セキュリティロックは、BIGが指紋、Handが指紋+顔、Miniが顔認証のみに対応。まだしばらくはマスク着用を欠かせないでしょうから、指紋認証に対応している端末のほうが有利でしょう。

↑BIGとHandは画面内に指紋センサーを搭載。とくに片手で操作しやすいHandは、指紋認証をスピーディーに使いこなせる

 

独立したイヤホンジャックを備えているのはHandのみ。BIGとMiniはUSBポートが兼用し、変換アダプタが同梱されています。充電しながら、イヤホンで音楽を聴いたりしやすいのはHand。しかし、イヤホンは同梱されていません。ワイヤレスイヤホンを使うのならBIGでもMiniでも問題はありません。

↑Handには3.5mmのオーディオジャックを搭載

 

なお、3モデルはいずれもSIMカードは挿せず、端末にeSIMを内蔵しています。SIMロックはかかっていませんが、1つの事業者のSIMしか使えない仕様になっています。2回線で同時に待ち受けるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)には対応していないので注意が必要です。ただし、海外渡航時に現地で使えるeSIMを追加して、それに切り替えて使ったり、楽天回線で使わなくなった後に、他社のeSIMに変更して使ったりできます。

↑物理SIMは挿せない状態になっている。eSIMは通信事業者が提供するQRコードを読み取るなどして追加可能

 

筆者が使い比べた率直の感想を述べると、実質無料ながら使い勝手がよく、パワフルで、カメラの性能も満足レベルのRakuten Handは、抜群にコスパが良い印象。Netflixやプライム・ビデオを存分に楽しみたい人にはBIG、用途を絞ったサブ端末にはMiniも選択肢に加えて検討することをおすすめします。

 

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美しく、そしてシンプルに“いいスマホ”! 約3万円で買える「OPPO A73」レビュー

SIMフリースマホ市場で販売台数を伸ばし、2020年はau(KDDI)とソフトバンクから5G端末もリリースしたOPPO。好調の要因として、日本市場に参入してから3年目を迎え、知名度が浸透してきたことに加え、米国からの制裁によってファーウェイが不振に陥っていることも挙げられるでしょう。しかし、シンプルに “いいスマホ” を作っている点も見逃せません。

 

筆者の印象では、OPPOのスマホって、デザインがよくて、使い勝手もよくて、価格以上の性能を備えていると思います。実際に使った人の「OPPOって結構いいかも」という評判が徐々に広まってきたのかなぁと。

 

そんなOPPOが2020年11月20日に発売したSIMフリースマホが「OPPO A73」。3万800円(税込)という安さで、有機ELディスプレイと4眼カメラを搭載するという充実仕様。価格以上の満足度をもたらしてくれるのか? 2週間ほどトコトン使ってみました。

↑OPPO A73の価格は3万800円(税込)

 

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↑6.44インチの大画面ディスプレイを搭載し、OSはAndroid 10ベースのColorOS 7.2。家電量販店、ECサイトなどで購入できるほか、多くのMVNOも取り扱っている

 

有機ELを採用し、画面内に指紋センサーを内蔵

OPPO A73は6.44インチの有機ELディスプレイを搭載しています。3万円前後のスマホは液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じく有機ELを採用し、解像度もフルHD+(2400×1080)と十分。しずく型ノッチを採用することで、90.7%という高い画面占有率を実現しています。

↑左右のベゼルが細いことに加えて、しずく型のノッチにインカメラを搭載

 

有機ELは視野角が広く、鮮明な画質が得られるだけでなく、実用面でもメリットがあります。画面内に指紋センサーを搭載しているので、スピーディーなロック解除が可能。インカメラによる顔認証にも対応していますが、マスク着用を求められることが多いご時世ではやはり指紋認証のほうが便利ですよね。

↑画面内指紋センサーを搭載し、画面オフの状態から指紋マークに指を当てるだけでロックを解除できる

 

↑指紋マークに触れた時のアニメーションを選べるなど、自分好みのカスタマイズができるのも魅力

 

薄さと軽さは、手にした瞬間に実感できる

OPPO A73を手にして最初に感じたのはボディの薄さ。6インチ以上の大画面のスマホは厚さが8〜9mmの機種が多いのですが、OPPO A73の厚さはわずか7.45mm。重さも約162gと軽めです。

 

右側面に電源ボタンを搭載し、左側面に音量ボタンを配置。底部にはUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備えています。サイドフレームをメタル調にすることで、よりシャープでスリムな印象になっています。

↑サイズは約159.8×72.9×7.45mm。左側面には音量ボタンとSIM/microSDスロットを搭載

 

↑右側面には電源ボタンを搭載

 

↑底面部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックを搭載。リモコンマイク付きイヤホンも付属している

 

背面パネルはレザーのような質感で、滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点。クリアケースが付属していますが、薄さや手触りを重視するなら、裸のままで使うのもアリでしょう。

↑背面には4眼カメラを搭載。サイドフレームと同色のOPPOのロゴプレートがアクセントに。カラバリは、この「ダイナミック オレンジ」のほかに「ネービー ブルー」がある

 

↑同梱のクリアケースを着けると、カメラ部の出っ張りが相殺される

 

AIによる自動補正は “やりすぎ感” があるかも……

背面に搭載されている4眼カメラは、メイン(1600万画素)+超広角(800万画素)+モノクロ(200万画素)+ポートレート(200万画素)という構成。モノクロとポートレートは単独で機能するカメラではなく、濃淡や被写界深度を得るためのセンサーと捉えるのが妥当でしょう。

↑4眼カメラは、メイン(1600万画素/F2.2)+超広角(800万画素/F2.2)+モノクロ(200万画素/F2.4)+ポートレート(200万画素/F2.4)という構成で、電子式手ブレ補正に対応

 

OPPOのカメラには「AIダズルカラー」という機能があります。これをオンにすると、AIがシーンや被写体を認識して自動で最適な設定が行われる仕組み。しかし、筆者が使ってみたところ、AIによる設定が必ずしも理想的な設定にはならない印象。AIダズルカラーによって、不自然なほどに彩度が上がることもありました。ナチュラルな色調を好む人は、AIダズルカラーをオフにしたほうがいい場合もあるでしょう。

 

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パフォーマンスは上位モデルのReno3 Aと同等

CPUはSnapdragon 662(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は4GB。現在販売されているスマホの中では低めのスペックですが、基本アプリの操作で不便を感じることはないはず。カメラを起動したり、撮影モードを切り替えたりするときに、タッチレスポンスがワンテンポ遅れたり、データサイズが大きいゲームの起動に時間がかかったり、その程度のことです。

 

ちなみにOPPOは、おサイフケータイや防水・防塵に対応するOPPO Reno3 Aという上位モデルも人気です。Reno3 AはSnapdragon 665(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は6GB。A73に近いスペックなので、スマホの処理速度を比較するベンチマークを測定できる「GeekBench 5」というアプリで、ベンチマークスコアを比較してみました。

↑OPPO Reno3 Aのベンチマークスコア

 

↑OPPO A73のベンチマークスコア。ほぼ同等の結果だった

 

ご覧のように、大きな差はなかったので、OPPO A73は、OPPO Reno3 Aと同等のパフォーマンスを得られると考えていいでしょう。薄型ながらバッテリー容量は4000mAh。ヘヴィユーザーでなければ、1日で電池が切れてしまう心配はないでしょう。

↑電池持ちはいいが、さらに2つの省エネモードを備えているので安心

 

↑急速充電に対応し、約2時間でフル充電できる

 

なんとeSIMが使えて、DSDVにも対応

ネットワークは4Gまでに対応し、ドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの全キャリアのSIMで利用可能。SIMスロットに装着できるSIMカードは1枚だけですが、eSIMも使えます。

 

eSIMとは組み込み型のSIMで、事業者が発行する電話番号などの情報を読み込んで通信サービスを利用できる仕組み。物理SIMとeSIMを同時に利用するDSDV(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。

↑スロットにはnanoSIMとmicoSDカード(最大256GB)を装着可能。なお、内部ストレージは64GB

 

↑eSIMは、通信事業者が発行するQRコードを読み取ってデータをダウンロードするという一般的な方法でインストールできる

 

今のところ、日本でeSIMを提供している事業者はIIJmioと楽天モバイルだけですが、海外では多くの事業者が提供しています。今は簡単に海外には行けない状況ですが、コロナが収束したら、海外出張・旅行に重宝することでしょう。

 

従来のOPPOのスマホと同様に、コスパの高さが魅力のA73。気になる人は、お店で実機に触れて、薄さと軽さを体感してみてくださいね。MVNOによっては、キャンペーンで大幅な割引を行うこともあります。これからの価格動向にも注視してください。

 

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2020年の「ベスト5Gスマホ」はどれだ? モバイルライターが選ぶトップ5ランキング

2020年3月に商用サービスが開始された5G。新たに発売されたスマホは、ほとんどが5G対応で、まさに “5G元年” といった様相でした。でも、まだ5Gにつながるエリアは限定的。せっかく5Gスマホを買ったのに、「5G」という表示が出ず、虚しい気持ちになった人もいることでしょう。また、そんな噂を聞いて、5Gスマホへの機種変更を躊躇している人もいるかもしれませんね。

 

5Gに関してはそんな2020年でしたが、日本で発売された5Gスマホの、ほぼ全機種に触れた筆者が “初めての5Gスマホ” としてレコメンドしたい5機種を選びましたので、紹介していきましょう。一応、順位をつけましたが、それぞれ個性が異なり、価格も異なる端末なので、同率1位と言ってもいいほどです。予算に合って、惹かれるモデルがあれば、ぜひお店に行って触れてみてくださいね。

 

第5位:Galaxy Z Flip 5G

スマホの新しいトレンドとして注目される「フォルダブル」、つまり折りたためるディスプレイを搭載するモデル。海外では、複数のメーカーがリリースしていますが、日本では今のところGalaxyの独壇場。今年は、本のように開ける「Galaxy Z Fold2 5G」に加えて、縦開きの「Galaxy Z Flip」「Galaxy Z Flip 5G」も発売されました。

↑au/サムスン電子製/価格:18万5835円(かえトクプログラム適用時:11万1435円)。開くと約H167×W74×D6.9mmで、折りたたむと約H87×W74×D15.4mmになる

 

Galaxy Z Flip 5Gは、2月に発売された4GモデルのGalaxy Z Flipを5Gに対応させたもの。5Gになってもサイズ感はそのまま。コンパクトに折りたたんで持ち歩けて、使うときに開いて約6.7インチの大画面を利用できます。折りたたみ時には小さいサブディスプレイで時刻や通知を確認できます。世代によっては、ガラケーの使い勝手が返ってきたようで、懐かしく感じるかもしれません。

↑時刻や電池残量などを確認できるサブディスプレイを搭載。閉じた状態で、このサブディスプレイでプレビューを確認して撮影することも可能

 

半開きにすると、端末を置いて撮影できたり、ハンズフリーで動画を見たり、ビデオ通話ができたり、フォルダブルならではの使い勝手も考え尽くされています。使っているだけで注目され、人に自慢できること請け合いですが、ネックは価格。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用しても10万円超え。でも、この端末は返したいくないですよね?

↑半開きにすることで卓上に置いて操作するなど、折りたたみ形状を生かした使い方が可能

 

第4位:iPhone 12 mini

秋に発売されたiPhone 12シリーズも全4機種が5Gに対応。最も注目されたのは、最も小さくて軽いiPhone 12 miniでしょう。

↑SIMフリー、NTTドコモ、au、ソフトバンク/アップル製/価格:8万2280円(SIMフリー版 64GBモデル)〜。サイズはH131.5×W64.2×D7.4mmで、重さはわずか133g

 

5.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、重さは133g。横幅は64.2mmしかないので、片手で楽に操作できます。されど、最新のA14 Bionicチップを搭載し、パフォーマンスは他の3機種と比べて遜色なし。ゲームやマルチタスク操作はもちろん、4Kビデオの編集もサクサクと行えます。

↑5.4インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載。4Kビデオの再生・編集もスムーズに行える

 

上位モデルのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxは超広角+広角+望遠のトリプルカメラを搭載していますが、12/12 miniは超広角+広角のデュアルカメラ。されど、実際に撮り比べてみたところ、画質にはさほど差はない印象。望遠がなくても、デジタルズームでも2〜3倍くらいまでなら鮮明な画質で撮れます。

↑左がiPhone 12 Pro Maxで、右がiPhone 12 mini。超広角(1200万画素)+広角(1200万画素)のデュアルカメラを搭載。デジタルズームは最大5倍

 

ボディが小さい分、バッテリー容量が少なめで、電池持ちは今ひとつ。しかし、大きく重くなりがちな5Gスマホで、このサイズを実現したことは高く評価すべきでしょう。

 

第3位:TCL 10 5G

ここ数年、世界市場でテレビの出荷台数を伸ばしている中国の大手家電メーカー・TCL。2019年から自社ブランドのスマホの製造・販売を開始しましたが、早くも2年目にして5Gスマホをリリース。SIMフリーモデルで、3万9800円という激安価格をしました。

 

6.53インチの液晶ディスプレイは、パンチホール型のインカメラを搭載することで、91%の画面占有率を実現。テレビの開発で培った「NXTVISION」という高画質化技術によって、写真や動画、ゲームをより鮮やかな画質に拡張したり、SDR動画をリマスターして、HDR並みのコントラストと色合いにアップコンバートすることが可能。

↑SIMフリー/TCLコミュニケーション製/価格:3万9800円。6.53インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度はフルHD+(2340×1080ドット)で、自分好みの画質にカスタマイズすることも可能

 

6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載し、超広角撮影に加え2cmまで近づけるマクロ撮影も楽しめます。AIによる被写体・シーン認識にも対応し、不自然には見えない範囲で、映える写真を撮ることが可能。さらに、4500mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、満足度が高い仕様です。

↑背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載

 

ボディが210gとやや重く、SIMを1枚しか挿せないことは残念ですが、この価格なら納得。コスパを重視する人は、TCLというメーカーを覚えておいて損はないでしょう。

↑SIMフリースマホは2枚のSIMを挿せる機種が多いが、TCL 10 5GはシングルSIM仕様。なお、microSD(最大1TB)は装着可能

 

第2位:Xperia 5 II

今年2機種の5Gスマホをリリースしたソニーモバイル。「Xperia 1 II」は約6.5インチの4Kディスプレイを搭載し、「Xperia 5 II」は約6.1インチのフルHD+ディスプレイを搭載。どちらも1220万画素のトリプルカメラを搭載しています。Xperia 1 IIの方がグレードが高く、価格も高いのですが、個人的には、Xperia 5 IIの使い勝手に強く惹かれました。

↑NTTドコモ、au、ソフトバンク/ソニーモバイルコミュニケーションズ製/価格:9万9900円(スマホおかえしプログラム適用時:6万6600円)*NTTドコモ版の場合。約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しつつ、ボディ幅は約68mmに抑えられているので、片手でも楽に操作できる

 

Xperiaは縦横比が21:9の「シネマワイドディスプレイ」を搭載し、大画面ながらボディ幅が細く、片手で操作しやすいことが利点。Xperia 1 II/5 IIにはデジカメライクに設定・撮影できる「Photography Pro」というアプリがプリインされていますが、とくにXperia 5 IIとの相性は◎。横向きにして構えて、側面のカメラボタンをシャッターにする操作感はデジカメそのもの。

↑デジタル一眼カメラと同じように詳細な設定ができる「Photography Pro」アプリは、横向きで使う仕様。側面のカメラボタンをシャッターにして、デジカメライクに撮影できる

 

さらに、Xperia 1 IIにはない5 IIのアドバンテージが、120Hzの高速リフレッシュレートに対応したこと。ゲームや動画再生に有利であることはもちろん、通常の画面スクロール時にもなめらかな表情が得られます。

↑リフレッシュレート(画面の更新速度)は120Hzに設定でき、ゲームプレイ時はタッチサンプリングレート(タッチ反応の頻度)は最大240Hzにできる

 

性能と使い勝手のバランスが良く、ボディの質感などデザイン面での完成度も高い。価格がもう少し安ければ、1位にしたかったモデルです。

 

第1位:Mi 10 Lite 5G

1位に選んだのは、auからリリースされたシャオミ製の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」。最大の魅力は価格です。9月に発売された当初から5Gスマホでは最安だったのですが、さらに値下げされて、12月28日現在、一括価格は3万2470円。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すれば、なんと実質2万5990円で購入できるんです。

↑au/シャオミ製/価格:3万2470円(かえトクプログラム適用時:2万5990円)。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載。しずく型ノッチに搭載されたインカメラは約1600万画素

 

ちょっと心配になるような安さですが、性能や使い勝手はお値段以上。プロセッサーはSnapdragon 765G(最大2.4GHz)で、メモリ(RAM)は6GB。ミドルクラスの最上位と言える仕様で、日常的な用途での操作感はハイエンドモデルと比べて遜色なし。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、画面内に指紋センサーを内蔵。4800万画素をメインとするクアッドカメラは4Kビデオの撮影にも対応。4160mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちも安心。

↑指紋センサーはディスプレイ内に搭載。画面オフの状態からでも素早くロックを解除できる

 

↑背面パネルは光沢が強めで、ハイエンドモデルに見える仕上がり。4眼カメラはメイン(広角)+超広角+マクロ+深度センサーという構成

 

強いて弱点を挙げるとしたら防水とおサイフケータイに対応していないこと。それらがなくても平気なら、買って損なしのモデルでしょう。

 

気になるモデルはありましたか? ビビッと響くモデルがなかった人は、2021年に発売されるモデルに期待しましょう。筆者は、さらに高性能で、価格的にも魅力がある5Gスマホが増えるのではないかと予測しています。

 

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冬の新作スマホで“買い”なのは? 価格帯別オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スマホ。国内では5Gサービスのスタートから半年以上が経過。新型iPhoneの発売を機に、不十分だった5Gエリアの整備の加速も期待されている。今日では、中級機以上のスマホであれば5G対応は当たり前といえる。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新スマホ、“買い”のポイント

新型iPhoneは全機種が対応! いまや5Gは常識

「とりあえずハイエンド」はNG。コスパ抜群の中級機が狙い目

低価格帯の端末でもカメラはデュアル構成以上が望ましい

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

モバイルライター

まきはらとよかずさん

モバイルギア全般を愛するフリーライター。スマホは国内製品だけでなく、海外向け製品の動向も日々追いかけている。

 

端末価格が高まるなか狙い目はミドルクラスに

国内では2020年3月にスタートした5G(第5世代移動通信)サービス。各キャリアがサービスエリアの整備を進めるなか、5Gに対応するスマホも続々と登場している。

 

「10月には“大本命”のiPhone 12シリーズが発表されました。新たに発表された4機種すべてが5G対応モデルとなったこと、そしてiPhone 12が予想よりも手ごろな価格だったことを機に5Gエリア整備が加速すると期待しています」(まきはら)

 

さらに各キャリアの端末展開も5G普及を後押ししていく。

 

「今日では中級機も5G対応が当たり前になり、まだ4Gでいいと考える人でも買い替え時は5Gを検討せざるを得ない状況です。5Gは使い放題プランが主流で、動画配信サービスなどを利用しやすいため、画面サイズの大きなRakuten BIGやバッテリー持ちの良いPixel 5なども人気機種になるでしょう」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額10万円以上

各メーカーのフラッグシップ端末が揃う価格帯。5Gへの対応や高いカメラ性能は当たり前で、注目すべきは、その機種ならではの「個性」だ。新型iPhoneでは「Pro」と「Pro MAX」が10万円を超える。

 

【No.1】カメラ性能がさらに向上した5G対応の最上位モデル

Apple

iPhone 12 Pro Max

12万9580円〜

最新のA14 Bionicチップを搭載し、演算能力やカメラ性能が大きく向上した6.7インチモデル。背面カメラと並ぶ形で、照射したレーザーの反射から空間情報を高精度で計測できるLiDARスキャナを搭載。これより、ナイトモード時のポートレート撮影にも対応している。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W78.1×H160.6×D7.4mm/約226g

CPU A14 Bionic
ストレージ 128GB 256GB 512GB
質量 約226g
ディスプレイ 6.7インチ

 

↑MagSafeシステムに新対応。端末背面にマグネットを内蔵し、ケースやカードポケット、ワイヤレス充電器などを吸着できる

 

↑Proシリーズは共通で、落ち着いたトーンのカラバリ4色をラインナップ。最注目は、新色となるパシフィックブルー(写真右)だ

 

↑iPhone 12 Pro Maxの画面サイズは6.7インチ。12 Proは6.1インチで、ひと回り大きい。側面のエッジが立った新デザインも魅力

 

↑ディスプレイのカバーガラスに「セラミックシールド」を新採用。従来の4倍という耐落下性能を確保し、画面が割れにくくなった

 

<クロスレビュー!>

耐久性がアップしておりもしものときも安心

「長期間使うことを考えると、セラミックシールドの採用で、耐久性は従来機から大きく向上した点が魅力。ただ、ディスプレイがゲームで有利な高速駆動に対応しなかったのはやや残念です」(まきはら)

 

リセールバリューが高く次の買い替え時に有利

「光学2.5倍ズームに新対応しており、カメラ機能重視ならオススメ。価格は高めですが、iPhoneはリセールバリューも高いので、次の機種変時の下取りまで考慮すると、この価格も許容できます」(有馬)

 

【No.2】手書き派も納得できる高精度なペン入力がイイ!

Galaxy

Galaxy Note20 Ultra 5G

14万5728円(ドコモ)

手書き入力が可能なSペンを収納できる「Galaxy Note」シリーズの最新作。ディスプレイがリフレッシュレート120Hzの高速駆動をサポートしたことで、書き心地がさらに自然に。パワフルなCPUに大容量のメモリ&バッテリーを備えており、ゲームプレイも快適だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1億800万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W77.2×H164.8×D8.1mm/208g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 208g
ディスプレイ 6.9インチ

 

↑背面カメラは1億800万画素の広角を含む3眼仕様。光学5倍ズームが可能なほか、最大50倍の超解像ズーム撮影にも対応する

 

↑イヤホン「Galaxy Buds Live」(実売価格2万2740円)も用意。ANC対応で、人間工学に基づいた装着感の良さが魅力

 

<クロスレビュー!>

処理性能が非常に高く効率重視派も満足

「パワフルな最新のオクタコアCPUを搭載するほか、メモリは12GBと大容量で、バッテリーも4500mAhと十分です。急速充電やワイヤレス充電にも対応し、とにかく高性能!」(まきはら)

 

メモにも動画視聴にもSペンが大活躍!

「スマホとしてはほぼ本機のみが対応する高精度のペン入力が何より魅力。手書きと相性の良い6.9インチの大画面は、動画視聴にも便利です。Sペンを各種リモコンとして使用できるのも◎」(有馬)

 

【No.3】映画もゲームも音楽もOK! エンタメに強い国産スマホ

ソニー

Xperia 5 2

10万9425円(au)

縦横比21:9の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイ上にノッチやパンチホールがなく、動画視聴時は映像に集中できる。リフレッシュレートは120Hzで、タッチ検出レートは240Hzと高速駆動に対応し、ゲームとの親和性も高い。オーディオ端子も装備。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1220万画素、標準約1220万画素、望遠約1220万画素 ●サイズ/質量:W68×H158×D8.0mm/約163g

CPU Snapdragon 865
ストレージ 128GB
質量 約163g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑一般的な端末より縦長なデザインで、大画面と片手での持ちやすさを両立。2つのアプリを同時に使う画面分割機能との相性も良好だ

 

↑ゲーム中の動作を最適化できる「ゲームエンハンサー」に対応。動作パフォーマンスや通知表示の設定などを細かく変更可能だ

 

<クロスレビュー!>

静止画も動画も美しく撮れる高いカメラ性能

「リアルタイム瞳AFに対応するなど、超広角・標準・望遠で構成される3眼カメラに、デジタル一眼『α』シリーズで培ったノウハウを注入。ツァイスレンズを搭載する点も魅力です」(まきはら)

 

場所を選ばずエンタメを楽しみたいなら有力候補

「ハイレゾヘッドホン装着時に高音質再生できるDSEE機能に対応したほか、内蔵ステレオスピーカーも高音質で、エンタメ用途に最適。スリムで軽い点も魅力で気軽に高音質を持ち運べます」(有馬)

 

【《竹》クラス】予算額5万円〜10万円

価格性能比に優れたミドルクラス機が揃う価格帯。近年、市場全体が盛り上がりを見せており、iPhone 12やGoogle Pixel 5 などの人気製品も含まれる最注目ゾーンだ。

 

【No.1】有機ELを新採用しさらにお買い得になった王道モデル

Apple

iPhone 12

9万4380円〜

A14 Bionicチップを備え、5G通信をサポートしたほか、6.1型ディスプレイが有機ELへと変更されるなど大きく進化した新型iPhone。磁力を用いて安定したワイヤレス充電が可能なMagSafeシステムに対応した点も「Pro」と同様だ。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W71.5×H146.7×D7.4mm/約162g

CPU A14 Bionic
ストレージ 64GB 128GB 256GB
質量 約162g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑カメラは前期種同様、超広角と広角の2眼仕様。広角カメラのF値がF1.8からF1.6へ明るくなっている

 

↑「Pro」同様、エッジの立った新デザインに。筐体素材はアルミニウムを使用する。カラバリは全5色だ

 

<クロスレビュー!>

ズーム性能が不要なら格段にハイコスパ

「上位モデルの『Pro』との大きな違いはカメラ性能。iPhone 12は、望遠カメラを搭載しないため、ズーム性能では不利があります。逆に言えば、それ以外はほぼ同等。非常に高コスパな一台です」(まきはら)

 

さらに小さなminiも用意されたのが◎

「これまで不満だったディスプレイが改善されたのは魅力大。大きさとバッテリー容量以外はほぼ差がない5.4インチモデルの『mini』が登場したことで、好みに合わせて選べるのもうれしいです」(有馬)

 

【No.2】使い勝手を最重視したGoogle初の5G端末

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 5

7万4800円〜

5Gに対応したGoogleのフラッグシップ端末。超広角と広角で構成される背面カメラは、機械学習を活用しており、シーンを問わずキレイに撮れる。IPX8の防水設計で、おサイフケータイやワイヤレス充電に対応するなど、使い勝手に優れる。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:超広角約1220万画素、広角約1600万画素 ●サイズ/質量:W70.4×H144.7×D8mm/151g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 151g
ディスプレイ 6.0インチ

 

<クロスレビュー!>

3年のアップデートが保証されており長く使える

「Google製だけあって、3年間のOSアップデートが保証される点が魅力。5Gにも対応しており、長く安心して使えます。指紋認証対応なのも便利」(まきはら)

 

丸1日安心して持ち歩ける優れたバッテリー性能がイイ

「消費電力を抑えたミドルレンジ向けCPUを搭載。賢いバッテリー自動調整機能に対応するほか急速充電も利用可能で、高いスタミナが魅力です」(有馬)

 

【No.3】約6.9型ディスプレイにカメラを内蔵した5G対応モデル

楽天モバイル

Rakuten BIG

6万9800円

インカメラと指紋センサーを6.9インチ有機ELディスプレイに内蔵した5G端末。IP68の防塵防水に対応するほか、おサイフケータイも利用可能。背面には、超広角、広角、マクロと深度測定からなる4眼で構成されたカメラを搭載する。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約800万画素、広角約6400万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:約W80×H174×D9mm/約227g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約227g
ディスプレイ 約6.9インチ

 

<クロスレビュー!>

安価に入手・運用できる大画面機として注目

「約6.9インチ有機ELを搭載しながらこの安さは破格。5Gプランも使い放題月額3278円と安価で、1年間無料キャンペーン中と、とにかく安い!」(まきはら)

 

SIMカードスロットがないeSIM専用な点には注意

「本機は、スマホ利用に必要な情報を電子的に書き込むeSIM専用設計。ほかの格安SIMに乗り替えようとしたとき選択肢が限られる点に注意を」(有馬)

 

【《梅》クラス】予算額5万円未満

このクラスは、安さを重視したエントリーモデルが中心。5Gに対応したモデルはまだごく一部のみだが、十分に実用的な4Gモデルはある程度の数が出揃っている。

 

【No.1】 AI処理を生かした高画質なカメラを楽しめる廉価機

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 4a

4万2900円

Pixelシリーズで最廉価の5.8インチモデル。機械学習を活用して暗所でも明るくキレイに撮れるシングルカメラを備える。おサイフケータイにも対応し、発売から3年間のアップデートが保証される。5G通信や防水には非対応だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:標準約1220万画素 ●サイズ/質量:W69.4×H144×D8.2mm/143g

CPU Snapdragon 730G
ストレージ 128GB
質量 143 g
ディスプレイ 5.8インチ

 

↑カメラの高画質は上位モデル譲り。夜景モードで撮る写真は明るく低ノイズで、5万円未満の機種としては十分すぎる実力だ

 

↑純正ケースにはリサイクルプラスチックを原料とするファブリック素材を使用。洗濯機で洗うことも可能だ

 

<クロスレビュー!>

いち早く最新のOSにアップデートされる

「低価格モデルですが、Googleの純正端末なので、発売から3年間、OSなどのソフトウェアについてはいち早く最新の内容が提供されます。OSの進化を体感したい人にもオススメです」(まきはら)

 

ディスプレイやカメラなどトレンドを押さえたつくり

「安価ながら5.8インチ有機ELディスプレイを搭載するなど、トレンド機能を押さえたつくりです。ステレオミニ端子を備えており、有線イヤホンを使用できる点も地味にうれしいポイント」(有馬)

 

【No.2】シリーズ出荷台数300万台を突破した人気の4Gモデル

シャープ

AQUOS sence3

3万1680円

5.5インチIGZO液晶ディスプレイを搭載した廉価モデル。4000mAhという大容量バッテリーを装備しており、指紋認証にも対応。お風呂でも使えるIP68の防塵防水設計が採用されたほか、おサイフケータイもサポートするなど、機能が充実。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:広角約1200万画素、標準約1200万画素 ●サイズ/質量:W70×H147×D8.9mm/約167g

CPU Snapdragon 630
ストレージ 64GB
質量 約167g
ディスプレイ 5.5インチ

 

<クロスレビュー!>

後継モデルが登場してさらなる値下げに期待も

「5Gに対応した後継モデルなどが先日発表され、間もなく型落ちに。機能的にはさほど古びてはいないのに、さらなる値下がりが期待できます」(まきはら)

 

安価でも必要十分な機能は揃っているのが人気の理由

「低価格で必要十分な機能を備えるというコンセプトを体現した点が人気の理由。2年間のOSバージョンアップ保証されており、まだ現役です」(有馬)

 

【No.3】この価格で5G対応を実現した高コスパモデル

シャオミ

Mi 10 Lite 5G

4万2740円

約6.6インチ有機ELディスプレイを搭載し、5Gにも対応したハイコスパ端末。背面カメラは4眼設計で、夜間撮影から超広角撮影、マクロ撮影、ポートレート撮影と幅広く対応する。家電を操作できる赤外線リモコン機能を備える点も魅力だ。

SPEC ●OS:MIUI 11 ●カメラ:超広角約800万画素、標準約4800万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:W75×H164×D8.7mm/約193g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約193g
ディスプレイ 約6.6インチ

 

<クロスレビュー!>

性能的には極上だが国内向け機能はやや不足

「この価格で5Gに対応しただけでなく、端末の処理能力やディスプレイの性能なども優れています。ただ、防水やおサイフケータイは非対応です」(まきはら)

 

世界的メーカーの実力が存分に発揮された買い得機

「世界シェア3位のシャオミとして国内キャリアでは初採用となる端末ですが、その完成度の高さは見事。コスパの高さでは他の追随を許しません」(有馬)

 

【Topic1】高価でも気になる「折りたたみスマホ」のいま!

大画面と持ち運びやすさを兼備したのが折りたたみスマホ。まだまだ高価な存在だが、日本にも特徴の異なる5G対応モデルが上陸している。

 

【No.1】

Galaxy

Galaxy Z Flip 5G

18万5835円

縦向きに折りたためてコンパクトに持ち歩ける5G対応スマホ。開くと約6.7インチのフルHD+ディスプレイが現れ、“普通のスマホ”と同様に扱える。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W73.6×H167.3×D7.2mm/約183g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約183g
ディスプレイ 約6.7インチ

 

【No.2】

Galaxy

Galaxy Z Fold2 5G

25万9980円

タブレット級に大きい約7.6インチの画面を横向きに折りたためる5G対応スマホ。背面にもディスプレイを備え、折りたたんだ状態でも操作可能だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W128×H159×D6.1mm/約282g

CPU  Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約282g
ディスプレイ 約7.6インチ

 

【Topic2】急速充電に対応! USB Type-Cアダプターのすすめ

スマホの充電ケーブルは本格的にUSB Type-Cへ統一されつつある。急速充電が可能なUSB Type-C端子付きアダプターへ切り替えよう。

 

【No.1】

RAVPower

PD対応 90W 2ポートUSB-C×2 急速充電器

4844円

USB Type-Cポートが2口ついたアダプター。USBケーブルも付属する。出力90Wと余裕があるので、スマホだけでなくUSB PD対応のPCなども充電できる。

 

【No.2】

ANKER

PowerPort III 65W Pod

2990円

USB Type-Cポートは1口のみだが、筐体が小さいため、他のコンセントと干渉しにくく、場所をとらないことが最大の利点。PCの充電などにも活用できる。

 

【No.3】

ANKER

PowerPort I PD – 1 PD&4 PowerIQ

3499円

USB Type-Cポート1口に加えて、Type-Aポートも4口ついている。コンセントへの接続はコードを介するタイプのため、ほかの機器とも干渉しにくいのが◎。

ネットで話題の製品は本当に使えるのか? バズりモノ実力診断、デジタル6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているデジタル製品を、評論家やライター、編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビュー!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】ワクワクする体験を通してPCのクリエイティブな使い方がわかる(湯浅)

<組み立て式PC>

リンクスインターナショナル

Kano PC

実売価格4万3780円

教育用として海外で高く評価されている注目の組み立て式PC。キットになっており、子どもだけでも組み上げられる。タッチパネルを備え、キーボードを取り外せばタブレットとしても使える。スペックも、事務作業を行うには十分だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●CPU:Celeron N4000 ●ストレージ:64GB(eMMC)●ディスプレイ:11.6インチ ●バッテリー駆動時間:約10時間 ●サイズ/質量:W287.5×H35.6×D194mm/2442g

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

 

PCに興味を持てる仕組みが満載されている

教育用PC市場はコロナ以前から過熱していたが、なかでも組み立て式という独自性で話題になっていたのがこのKano PCだ。

 

組み立て式といっても、いわゆる自作PCと違って、はんだ付けやスロット装着といった作業は必要ない。ケーブルを接続してフタをするだけなのだが、派手な色のパーツを本体に接続していく作業は「作っている」ワクワク感がある。安全かつ簡単に、子どもでも「PCを組み立てた気分」になれるのだ。透明なアクリル製の外装を採用しており、内部のパーツやLEDは一部むき出し。このメカメカしい外観が子ども心をくすぐる。愛着を持って楽しく使える理由の一つになるだろう。

 

スペックは高いとはいえず、動画サイトでの再生ではモタつく感覚も。とはいえ、Wordでの文書編集など低負荷の作業はストレスなくこなせた。キーボードとタッチパッドも使いやすい。

 

ドラッグやタップだけでプログラミングの仕組みを学べるアプリ「Kano Code」や、PCの原理が学べる独自アプリなど、3種の教育アプリを備える点も魅力だ。自分で作った愛着のあるハードウェアで、その仕組みや動かし方を学ぶことができる本機であれば、PCはゲームや動画再生をするだけの玩具ではなく、「学べて作れる道具であること」を、子どもも自然と理解できるだろう。

 

★安全かつ簡単に「組み立てた気分」になれる

本体にスピーカーとバッテリーを取り付け、アクリルケースを装着すれば完成。電源アダプター(左端の3パーツ)も組み立て式。右は取り外し式のキーボード兼カバーだ。

 

★子ども心をくすぐるメカメカしい外観

本体側面には電源ボタンや音量調節ボタン、イヤホン端子、電源端子が並ぶ。各種LEDライトやむき出しのパーツが醸し出すサイバー感が、ワクワク度を高めてくれる。

 

★ドラッグやタップだけでプログラミングを学べる

プログラム(アプリ)開発環境「Kano Code」をプリインストール。高度なチュートリアルが用意されており、機能を持ったブロックを配置していくことでプログラム開発の基礎を学ぶことができる。

 

【診断結果】

 

【No.2】大型ディスプレイの“最終形態”である21:9が安価に手に入る!(まきはら)

<SIMフリースマホ>

ソニーモバイル

Xperia 8 Lite

実売価格3万2780円

縦横比21:9の約6.0インチワイドディスプレイを搭載するSIMフリーAndroid端末。デュアルカメラを搭載するほか、防水やおサイフケータイにも対応。ステレオミニ端子や指紋センサーも備えるなど、充実仕様で手ごろな価格を実現した。

SPEC ●OS:Android 10 ●CPU:Snapdragon 630 ●背面カメラ:1200万画素 ●アウトカメラ:800万画素 ●サイズ/質量:約W69×H158×D8.1mm/約170g

モバイルライター

まきはらとよかずさん

ガジェット、特にスマホが好き。海外製品を通販サイトで個人輸入するための情報を発信している。

 

機能と価格のバランスが絶妙なSIMフリースマホ

MVNOの格安SIMを利用するユーザーは、今日では全体の約2割まで増加している。こうした市場で人気を集めるのが3〜5万円程度の高コスパ中級機。最近は、ソニーもこの市場に注力しつつあり、このXperia 8 Liteもまたコスパで勝負する端末だ。

 

最大の魅力はXperiaの代名詞となりつつある21:9のワイドディスプレイ。この比率を採用することで、約6.0インチと大画面でありながら筐体幅が約69ミリに抑えられ、しっかり握れる。ランチャー機能である「サイドセンス」を備えるほか、指紋センサーを側面に配置するなど、縦長でも操作性良好だ。21:9ワイドディスプレイは、マルチウィンドウ機能とも相性が抜群。縦横2つの16:9画面を一度に表示可能で、ウェブブラウズ中にサブ画面で動画を流すといった使い方をしやすい。この機能は、ホーム画面上のアイコンやナビゲーションバーなどから即座に起動できる。

 

本機は、3万円台でありながら、デュアルカメラや防水機能、おサイフケータイ、指紋認証といったトレンド機能もしっかり押さえている。なかでも、おサイフケータイは、2種類の交通系ICカードを発行でき、状況に応じて使い分けられるのが好印象だ。価格は手ごろで機能は最新機種と同等。コスパの高さでは最上級の一台だ。

 

★バックグラウンドで使えないアプリも並行して使用できる!

2画面表示ができるマルチウィンドウ機能に対応。動画を再生しながらSNSを確認するといった “ながら使い”に便利。バックグラウンド再生に非対応のYouTubeでもこうした使い方ができる。

 

★交通系ICカードを2種類まで登録できる

おサイフケータイもサポート。交通系ICカードは、モバイルSuicaとモバイルPASMOに対応。それぞれ1枚ずつを同時に登録できるので、交通用とFelica払い用など、シーンに応じて使い分けられる。

 

★しっかり握れる横幅で片手操作のアシストも多彩

21:9という比率により、大画面ながら横幅はスリムで持ちやすい。側面をタップすると、ユーザーが次に使いたいアプリを予測して表示してくれる「サイドセンス」も搭載。操作性は良好だ。

 

【診断結果】

 

【No.3】誰でも使いこなせる手書き感覚の液晶ペンタブで仕事を手軽にIT化!(井上)

<液晶ペンタブレット>

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

実売価格4万2900円

その手ごろな価格で発売されるや、大きな話題となった液晶ペンタブレット。アスペクト比16:9の13.3インチディスプレイを搭載する。解像度は1920×1080で最大表示色は1677万色だ。対応OSはWindows、Mac、Android。

SPEC ●読取方式:電磁誘導 ●読取分解能力:最高0.01mm ●読取可能高さ:8mm ●傾き検出:±60レベル ●筆圧感知:4096レベル ●接続端子:HDMI、USBType-A ●サイズ/質量:W357×H14.6×D225mm/1000g

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレットに精通。普段から仕事や趣味に、板タブ「Wacom Intuos」も愛用している。

 

ノートPCに“ちょい足し”でペーパーレスな作業を実現

在宅勤務の普及でペン入力が一気に身近なものになった。“液タブ”はそうしたデバイスのひとつ。従来の液タブは高価なこともあって、イラストの作成や写真編集向きのものだと捉えられがちだった。しかし、エントリーモデルの本機は、専用ペンも同梱されて4万円強とかなりお手ごろ。実際に使ってみたが、書類への書き込みなども非常に快適で、なるべくペーパーレス化したい在宅ワークにはピッタリの逸品だと実感した。

 

そもそもペンタブレットには、画面のない“板タブ”と、画面を備える“液タブ”の2種類がある。操作に慣れが必要な板タブと違って、手元のディスプレイに表示されたPDFやノートのスペースに書き込める液タブは、初心者でも扱いやすい。本機は、色や太さの変更などもペン横のボタンクリック時の挙動として登録可能で、よく使う操作を設定しておけば、タブレットPCよりも快適だ。

 

また、コロナ禍でウェブ会議が増えた人にオススメしたいのが、ウェブ会議ソフトのホワイトボード機能への書き込みをペンタブで行う方法。会議中に液タブで書いたメモを、そのまま議事録として会議の相手に送信可能で、仕事の効率が格段にアップした。

 

なお、本品はPC周辺機器であり、単体では稼働しない。一般的なタブレットPCとはその点が大きく異なるので気をつけよう。

 

★感覚的な操作だけでPDFやテキストへメモが可能

電子サインやPDFといった資料へのメモ&コメントの記入、さらにはアイデアスケッチやウェブ会議時のホワイトボード作成などに使用可能。多くのビジネスシーンで手書きが役立つ。

 

★傾き・筆圧検知機能付きで充電不要のスタイラスペン

充電不要の「Wacom One Pen」を同梱。4096段階の筆圧レベルや±60度の傾き検出に対応し、書き味も自然だ。イラスト製作にも十分耐える。ディスプレイ上部には、専用の収納ホルダーを備える。

 

★サイドボタンの使用方法は無限大

ペンに備わるボタンのクリック時の挙動をカスタマイズすれば、より便利に扱えるようになる。例えば、スクロール操作を割り当てることで、ペン先の操作によって画面をスクロールすることも可能だ。

 

【診断結果】

 

【No.4】ポケットにすっぽり入る携帯性抜群の小型筐体で格安サブ機として大活躍!(小松)

<スマホ>

楽天モバイル

Rakuten Mini

実売価格1万8700円

FeliCa搭載のスマートフォンとしては世界最小・最軽量を実現し、大ヒット。防滴・防塵にも対応する。Wi-Fi・USB・Bluetoothという3種類のデザリング機能を備えており、Wi-Fiデザリング時は最大8台までの同時接続が可能だ。

SPEC ●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 439 ●背面カメラ:1600万画素 ●サイズ/質量:W約53.4×H約106.2×D約8.6mm/約79g

フリーライター

小松未都さん

雑貨、家電をこよなく愛するライター。どこでも仕事に対応できるようモバイル製品の流行を追う。

 

カードサイズ小型端末がU-2万円で手に入る

通信料の安さが話題の楽天モバイルだが、そのオリジナル端末Rakuten Miniもまた衝撃的だ。2万円弱という価格で、一般的なカード類と同等のコンパクトサイズと約79gという軽さを実現。スーツやワイシャツの胸ポケットにもすっぽり収まるため、サブ端末としても最適なのだ。安価ながら動作はスムーズで、使用中にストレスを感じることもなかった。HD表示に対応した液晶ディスプレイは約3.6インチで多少見づらさはあるものの、高精細で色合いが鮮やかなのはうれしい。格安スマホでは省略されがちなおサイフケータイにもしっかりと対応しており、楽天EdyやモバイルSuicaなどの電子マネーや、VISAカードのタッチ決済を利用可能。さらに、メモ的用途なら十分使えるカメラを備える点もうれしいポイントだ。

 

ただし、バッテリー容量は約1250mAhと見た目どおりの少なさで、電池持ちはやや不満。PCやタブレットなどでテザリング機能を使いたいと考えているなら注意が必要だ。そのぶん、フル充電まで1時間半程度と早いので、モバイルバッテリーなどとうまく組み合わせて使う必要がある。

 

小さなディスプレイサイズにあわせた独自のUIも秀逸。大きめの円形アイコンはシンプルかつ明快で、押し間違いが起こりにくく、片手での操作も快適だった。

 

★小型筐体だけにストラップホールも完備

小型だが、本体右下にはストラップホールを装備。長いストラップを付ければ首から掛けることもできる。ステレオミニ端子が非搭載なのは残念だが、本体下にはスピーカーとUSB Type-C端子がある。

 

★メモ代わりに使えるインスタントなカメラ機能

約1600万画素のメインカメラと約500万画素のフロントカメラを備える。特筆して高画質というわけではないが、ホワイトボードを撮影するようなメモ的な用途であれば十分こなせるだろう。

 

★片手でも操作しやすいゆったりとした独自UI

一般的なクレジットカードなどと同等のサイズ。3.6型ディスプレイはスマホとしてはかなり小型だが、シンプルな円形アイコンを採用した独自UIを搭載しており、片手でも快適に操作できる。

 

【診断結果】

 

【No.5】染みができるほど汗をかいていた背中から不快感が消えた(森)

<ウェアラブルサーモデバイス>

ソニー

REON POCKET

実売価格1万4300円

発表後、わずか一週間でクラウドファンディングの目標額6600万円を達成したウェアラブルサーモデバイス。別売の専用インナーの背面ポケットに装着し、スマホの専用アプリを使って操作する。冷却動作時は約2.5時間使用可能だ。

SPEC ●対応OS:iOS 13 以上、Android 8以上 ●充電端子:USB Type-C ●充電時間:約2.5時間 ●使用温度範囲:5〜40度 ●サイズ/質量:約W54xH20×D116mm/約89g

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

“オトコのコ”的ガジェットを愛する39歳児。ゲーム歴は約30年、カメラ歴は約20年を誇る。

 

通勤時などで特に重宝する無限に使える冷温デバイス

今年の夏も猛暑日が続いた。だが、暑さに弱い筆者の救いとなったのが、ガジェット好きの注目を集めたクラウドファンディング発の“着るクーラー”ことREON POCKETだ。

 

専用ポケット付きのインナー(別売1980円)にスマホよりひと回り小さいサイズの本品を装着。すると身体に密着するシリコンの温度が変化して、首まわりを中心に心地良い冷たさを享受できる。オンオフや温度設定は基本的にスマホアプリで行う仕組みだ。シリコン部分はしっとり吸い付くような肌触りで、不快感はない。その冷感効果は、全身をまんべんなく冷やすというよりは、ピンポイントに氷を当てる感じ。30分ほど使っていると肌が冷気に慣れてしまい、あまり冷たさを感じなくなるが、そもそも本品は安全性を考慮して連続稼働30分を超えると自動的に電源が落ちる仕様。長時間の屋外作業には不向きだが、通勤などの移動時に使うものと考えれば許容できる。充電が切れたら会社で充電すればよい。

 

オンにするとすぐに冷えるので、繰り返し使える冷感シートのような感覚でも使える。オフィスに着いたあと、びっしょりかいた汗を拭き、額や脇の下などに当てるとスーッと汗が引いていった。

 

また、冷・温両方に対応しているのもうれしいポイント。夏だけでなく冬にも活躍してくれそうだ。

 

★冷感シートのようにピタッと肌に吸い付く冷却部

実際に温度が変化するシリコン部分は、肌に接触した際に若干ピタッと吸着するような感触。装着する段階で軽く肌に押し付けるとズレにくくて良かった。使用後は薄めたアルコールで殺菌するなど、ある程度の手入れが必要となる。

 

★操作は直感的に行えるが送風機能は改善の余地あり

温度は全4段階設定。一か所に当て続けた場合は冷え過ぎたので、インナーに仕込むなら最弱でも十分なほど。下部スライダーでは送風の強さを調節できる。最弱だと音がほぼしないが、それ以外は音が気になる。

 

★装着感良好で横から見ても不自然にならない!

専用インナーは、REON POCKETの排熱口に合わせて穴が開いており、冷温デバイスで一番の問題となる排熱を外に逃がす構造になっている。吸水性の高いポリエステル製で着心地も良く、REON POCKET本体を装着しても目立たないのが◎。

 

【診断結果】

 

【No.6】プログラムのように音声コマンドの組み合わせを考えるのが楽しい!(有馬)

<スマートプラグ>

Amazon.com

Amazon Smart Plug

実売価格1980円

AIアシスタントのAlexaに対応したAmazon純正スマートプラグ。非スマート家電でも電源オンオフを音声で操作できるようになる。2000円弱という価格の手ごろさもあり、登場するや多くの好事家が飛びついた。

SPEC ●入力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●出力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●Wi-Fi接続:802.11 b/g/n(2.4GHz)●サイズ/質量:W70×H38×D36mm/約79.4g

フリーエディター

有馬真一さん

サブスク音楽配信サービスフル活用のため、自宅のスマート化を進行中。Alexaは最も仲の良い友人だ!

 

物理的なスイッチを備える家電ならほとんど操作可能

2018年のAlexaファミリーのラインナップ発表会で登場した、挿すだけで家電のスマート化を実現するAmazon Smart Plugが、ついに発売された。一個1980円という驚きの低価格を実現しており、大いに話題となっている。

 

Wi-Fiに接続した本品をコンセントに装着しておき、そこに家電製品のプラグを挿し込んで使うのが基本。Alexaを通じて通電のオンオフを切り替える仕組みで、扇風機のような給電すれば電源が入る単純なつくりの家電と組み合わせて用いるものだ。テレビなど通電するだけで起動しない製品には使う意味がない。

 

特筆すべきは設定のしやすさだ。スマホにAlexaアプリをインストールして画面の指示どおりにQRコードを読み取れば、2分もあれば設定完了。どのような命令で通電アクションを行うかは、Alexaアプリの定型アクションで細かく設定できる。ただ電源をオンオフするだけでなく、使い道を工夫するのも楽しい。筆者は「ただいま」の音声で暗いトイレ前の廊下の電気を点灯するようにし、帰宅後、暗がりでスイッチを探す手間を省いた。「おやすみ」と伝えれば、家中の電灯と一緒にトイレ前の電気も消える。動作の契機や、どの家電と連動させるかに使いこなしのアイデアは必要だが、この未来感は実に楽しい!

 

★Wi-Fiの接続状況が視覚的にわかるのが便利!

電源タップの脇にLEDランプを装備。これは、Wi-Fiの接続状況を表しており、青の高速点滅であればWi-Fiに接続中、赤く点灯した場合は何かしらネットワークに問題が起きていることを示している。

 

★説明書はわずか3ページ。Alexaアプリで設定は一瞬

設定はAlexaアプリで行う。アプリの「デバイス」から、右上の「+」をタップ。「デバイスを追加」を選ぼう。あとは指示どおり進めたら説明書に書かれたQRコードを読み取れば設定終了だ。

 

★Alexaアプリの定型アクションは工夫次第で可能性無限大!

プラグごとに定型アクションを設定可能。複数のウェブサービスを連携できるIFTTTにも対応し、例えばスマホの地図サービスと連動させて、最寄り駅に着いたら家の電気を点けることもできる。

 

【診断結果】

国内最安の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」は、5G入門機として最良のハイコスパスマホだった。

ついにiPhoneも5Gに対応し、“次のスマホから5G” が現実的になってきました。今年の春に5Gサービスが始まった当初は5Gスマホはハイスペックモデルが中心で、価格も高めでした。ですが、秋以降は、比較的安い価格で買えるミドルレンジモデルが増えています。

 

2020年11月現在、日本で買える最も安い5Gスマホは、auだけが取り扱うシャオミの「Mi 10 Lite 5G」です。一括価格は4万2740円で、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すると、なんと実質2万9900円で買えるんです。iPhone 12シリーズで最も安いiPhone 12 miniの64GBモデルは一括9万65円で、「かえトクプログラム」利用で実質4万8185円なので、Mi 10 Lite 5Gは、それよりも4割ほど安いわけです。

 

シャオミは海外ではコスパの高さで人気を集めているメーカーですが、日本では馴染みが薄く、性能に不安を感じる人も少なくないでしょう。そこで、筆者が、この激安5Gスマホを使ってみました。でね、結論を先に言うと、めちゃくちゃ驚きました。とても4万円台のスマホとは思えないんですよね。

 

有機ELディスプレイを採用し、画面内指紋認証にも対応

Mi 10 Liteは約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載しています。この価格帯では液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じ有機ELを採用し鮮やかでメリハリのある画質が得られます。解像度は2400×1080ドットで、縦横比20:9の縦長ディスプレイで、インカメラはしずく型ノッチに搭載されています。

↑約6.6インチの大画面ディスプレイを搭載。しずく型のノッチを採用することで、画面占有率を高めている

 

↑有機ELなので、ロック画面に時刻などを表示する「常時オンディスプレイ」を利用可能

 

↑ボディ幅は約75mmだが、片手で操作しやすい画面表示に切り替えることも可能

 

右側面に電源ボタンと音量ボタンを搭載し、上部にイヤホンジャック、底部にUSB Type-Cポートを搭載。ごくごく当たり前のレイアウトですが、誰にとっても使いやすいのではないかと思います。

↑電源ボタンと音量ボタンは右サイドに

 

↑上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載

 

↑底部にUSB Type-CポートとSIMスロット。microSDは挿せないが、内部ストレージは128GBなので、標準的なユーザーなら不足することはないだろう

 

指紋センサーはディスプレイ内に搭載。強く押さずとも軽く指を当てるだけでアンロックできますが、顔認証も利用でき、顔認証のほうがスピーディーにロックを解除できるように感じました。

↑指紋センサーを搭載しているので、マスク着用時もスピーディーにロックを解除できる

 

背面パネルは光沢が強めのリッチな仕上がりで、エッジ部にラウンド処理が施されているので、手にも馴染みやすい印象。クアッドカメラを搭載していることもあり、パッと見ではハイスペックモデルに見間違えそうです。

↑背面パネルは高級感のある質感。カラバリは、この「コズミック グレー」のほかに、「ドリーム ホワイト」が用意されている

 

↑クリアケースも同梱されている

 

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

AIカメラの効果は好き嫌いが分かれるかも

クアッドカメラはメイン(約4800万画素/F1.79)+超広角(約800万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)+深度センサー(約200万画素)という構成。望遠カメラは搭載しておらず、最近の上位モデルに比べるとスペックはやや低めです。

↑4眼カメラは左上がメイン、右上がマクロ、左下が超広角、右下が深度センサー

 

気になるのは画質ですよね。明るく撮れますが、AIを有効にすると、彩度とコントラストが高くなる印象。いわゆる “映える” 写真が撮れますが、ナチュラルな画質を好むのなら、AIはオフにしたほうがよさそうです。

↑AIオンで超広角で撮影

 

↑AIオンでメイン(広角)で撮影

 

↑AIオンでデジタル2倍ズームで撮影。画質劣化はほとんど気にならない

 

↑AIオンで料理を撮影。色が強く出て、やや不自然な印象に

 

↑AIオフで撮ると、明るさは落ちるが、ナチュラルな色で撮れた

 

↑「夜景」モードで撮影

 

↑「ポートレート」モードは、背景ボケを調整できる

 

↑文書を撮影して、ドキュメントして保存できる機能も便利

 

動画は4K(30fps)での撮影に対応。手ブレ補正は電子式ですが、期待以上に補正されて、片手で持って動かしながら撮影しても、なめらかな画質で撮れました。編集機能も充実しているので、動画をSNSなどでシェアしたい人もチェックする価値がありそうです。ミドルレンジなので、動画編集時に反応が遅くなったり、フリーズしたりするかも……と気になっていたのですが、ストレスなくスムーズに操作できました。

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

日常使いでのパフォーマンスは上位モデルと比べて遜色なし

スマホのパフォーマンス(処理速度)は、プロセッサーとメモリ(RAM)に大きく依存します。5Gのハイスペックモデルの多くは「Snapdragon 865」というプロセッサーを採用していますが、Mi 10 Liteは、ワンランク下の「Snapdragon 765G」を採用しています。ミドルレンジ向けとは言え、7nmプロセスで製造され、最大2.4GHzで8コアというスペックですから、日常的な操作で上位モデルとの差を感じることはないはずです。

↑「GeekBench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果、Snapdragon 765G搭載モデルとして順当なスコアをマークした

 

メモリは6GBで、これも普段使いには十分な容量。ハイスペックモデルでは8GB以上のメモリを搭載する機種が増えていますが、相当なヘヴィユーザーでない限りは6GBで不満を感じる場面はほぼないでしょう。

↑スマホを快適に使うための統合アプリもプリインされている

 

バッテリー容量は4160mAh。筆者が1週間ほど使った印象では、1日で電池残量がピンチになることはなく、ゲームをしたり、動画を観たりしなければ、余裕で2日持ちそうな印象でした。5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が多く、大容量のバッテリーを搭載する傾向があるので、電池持ちは5Gスマホとして順当といったところでしょう。

 

5Gエリアが広がるほどに使用満足度も高まるはず!?

筆者の自宅付近は、残念ながら、まだ5Gエリアになっていません。なので、auのウェブサイトで5Gエリアを探して、広範囲で5Gの電波をつかめそうな渋谷に行ってみました。渋谷駅周辺は「5G」のピクトが表示され、概ね200〜600Mbps程度の実行速度を確認できました。

↑5Gエリアでは高速通信を利用可能

 

大事なことなので、あらためて書きますが、このスマホの一括価格は4万2740円で、「かえトクプログラム」を利用すると実質2万9900円です。この価格で、5Gの高速通信を体感できるんです! 5Gスマホを使ってみたいけど、どれも高くて……と二の足を踏んでいる人は、Mi 10 Lite 5Gを検討してみてはいかがでしょうか?

 

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ZenFone 7 Proなら「スマホ二台持ち」スタイルが捗る! 妥協なしの「Pro」な性能・価値をレビュー

ZenFone 7シリーズの上位版「ZenFone 7 Pro」をレビューします。SIMフリースマホの雄、ASUSのフラッグシップモデルで、独特のフリップカメラ機構が目を引く一台。3眼カメラになって性能が強化されたうえ、初の5G対応を含め、カメラ以外でもトップレベルの仕様を詰め込んでいます。

 

自撮りも最強なフリップカメラ

↑ZenFone 7 Proの価格は、直販価格で10万9780円(税込)

 

ZenFone 7 Proを語るなら、まずカメラからはじめるべきでしょう。ZenFone 6のユニークな「フリップカメラ」を引き継ぎ、3眼カメラにグレードアップしています。フリップカメラは、回転するカメラユニットによって外側カメラがインカメラを兼ねるという機構です。

↑180度可動する仕様のフリップカメラ

 

フリップカメラは背面にあるため、風景などを撮るときの操作感は他のスマホと変わりません。3眼カメラは広角、超広角、望遠というザ・王道な構成。具体的には以下のような内容です。

 

・広角 6400万画素 ソニー製IMX586、F値1.8、光学式手ブレ補正

・超広角 1200万画素 ソニー製IMX363 F値

・望遠 800万画素 光学式手ブレ補正

・デュアルLEDフラッシュ

 

このうち、光学式手ブレ補正についてはZenFone 7 “Pro”だけの仕様。カメラ自体の写りには変化はありませんが、特に暗所撮影や動画などでブレにくくなる効果が期待できます。

↑フリップカメラの挙動

 

フリップ式のカメラは、カメラ起動中に音量ボタンで自由に回転でき、本体背面の位置から180度まで好きな角度に動かせます。加えて、指定した角度で止めるためのショートカットボタンもカメラアプリ上に用意されています。回転できるカメラはたとえば、小物に寄って撮ったり、ローアングルでの撮影に便利。小さい子どもやペットを目線の位置で捉える時にも使えそうです。

↑フリップカメラの撮影モード表示

 

さらにユニークな撮影機能として「オートパノラマ」を搭載しています。これは自動でカメラを180度まで回転しながらパノラマ撮影する機能で、ダイナミックな風景とその場の自分を同時に記録できるというこのスマホならではの機能です。

↑背面カメラが180度回転してインカメラにもなります

 

動画は最大8K/30FPSでの撮影が可能。4K/60FPS撮影もサポートします。さらに、動く被写体を選んでフォーカスを当て続けるモーショントラッキングといった撮影モードも備えています。

 

これらの撮影機能は、フリップカメラを180度展開することで、インカメラでもまったく同じように利用できます。ZenFone 7 Proはスマホカメラのレビューサイト「DXO Mark」で「世界で最強ランクの自分撮りカメラ」と認められていますが、これを否定する余地はないでしょう。特に動画撮影の性能が高いため、スマホでYouTubeで配信する人やZoom通話を多用する人などには適しています。

 

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ハイパフォーマンスでSNSも映像鑑賞も快適

フリップカメラがとにかく目を引きますが、ZenFone 7 Proは現世代で最高峰の性能を備えています。チップセットはクアルコム製のSnapdragon 865 Plus、メモリは8GB(LPDDR5)、ストレージ容量は256GB(UFS 3.1)。メモリもストレージも最新の規格を採用しており、Windows搭載のモバイルノートにも負けず劣らずのスペックです。5GやWi-Fi 6もしっかりサポートしています。

↑iPhone 12(左)よりも大画面。上部のノッチがなくすっきりしたデザインです

 

6.67型の有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2400×1080ドット。構造上、専用のインカメラが存在しないため、ノッチ(切り欠き)の無いすっきりとした見た目です。DCI-P3カバー率110%という色再現性の高いディスプレイで、HDR 10動画も鮮やかに再生可能。内蔵ステレオスピーカーも迫力のあるサウンドを鳴らします。まるで映画館のように、というと陳腐な表現になりますが、スマホの画面としては最高クラスに迫力のある動画が楽しめます。

↑画面はディスプレイいっぱいに表示され、サイズ感以上の情報量と見やすさを得られる

 

さらにディスプレイは90Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。ハイリフレッシュレートは、PCゲームではお馴染みの、画面を高速に書き換える仕様ですが、スマホではスクロール操作の滑らかさにその良さが生かされます。目で追っても疲れづらい、滑らかな表示になります。Snapdragon 865 Plusの処理性能の高さもあり、WebブラウジングからSNSまですべてが快適。ただ、気になるのは重さ。230g近くあるため、たとえば、長時間手持ちで映画を観ると腕への負担がそれなりにかかります。

 

尖った機能を持つスマホだけに、デザインもエッジが効いています。ガラス貼りのツヤツヤした背面に、不敵に輝くASUSロゴ。ゲーミングスマホに通じる独特の格好良さを感じます。厚みがあるものの、背面のフチにかけて湾曲する形状になっており、手への収まりは悪くはありません。ただし、上部に重心があり、背面ガラスが滑りやすいため、ケースなしで片手持ちするのは落としてしまわないかヒヤヒヤします。

 

ゲーミングスマホ譲りのアシスト機能

ZenFone 7 Proのパフォーマンスと大画面なら、3Dゲームも快適に遊べます。さらに遊びやすくする機能「Game Genie」も搭載しています。ゲーミングスマホ「ROG Phone」を展開しているASUSならではの、本格的なゲーム支援機能です。

↑Game Genie

 

Game GenieはAndroidスマホではポピュラーな機能になりつつある、ゲーム中に表示できるランチャーアプリです。通知の一括オフやスクリーンキャプチャー、録画は当たり前に備えています。さらに、ライブ配信機能まで搭載。プレイ中のプレイヤーの顔をインカメラで写しながら、ゲーム画面を配信することまでできてしまいます。

 

筆者が気に入ったのは、ゲームプレイ中のフレームレートとCPU温度をリアルタイム表示できること。負荷の高いゲームをプレイ中にどのようなシーンでフレームレートが落ちているのか、CPUの状態はどうかを的確に把握できます。

↑プレイ中の様子もライブ配信可能

 

トップクラスの性能を備えているだけに、負荷の高いゲームでも良好なパフォーマンスで動作します。筆者は3Dアクションゲーム『原神』の最高画質設定(60fps・画質カスタム)で試してみましたが、1時間ほどのプレイでもコマ落ちを感じることなく快適に遊べました。ただし、続けて遊んでいるとCPU温度が60度近くになることがあり、手で持っても熱さを感じます。よりゲームプレイに特化したスマホが欲しいなら「ROG Phone」を選んだ方が良さそうです。

 

5Gだけじゃない。デュアルバンドでWi-Fiも快適

ZenFone 7 ProはZenFoneシリーズで初めて5Gに対応するスマホです。ただし、5Gは大手キャリアでも始まったばかりのサービスでエリアも限られているため、実際には4Gで使うという人が多いでしょう。また、5Gを使う場合は、デュアルSIM(2回線の同時利用)ができないという点もネックになります。

↑デュアルSIM対応ですが、5Gの利用時は1回線のみ

 

一方で、ZenFone 7 ProにはWi-Fiでも快適に使える機能が備わっています。デュアルバンドWi-Fiとして、2つのWi-Fi周波数帯を同時に利用して通信が可能です。筆者は自宅のLinksys製Wi-Fiルーターで試したところ、自宅の端にありほかのスマホではWi-Fiが届きづらい場所でも安定して通信が可能でした。

↑デュアルバンドWi-Fiで安定通信

 

スペックには妥協しない人、2台持ちユーザーなら選ぶ価値あり

ZenFone 7 Proは、カメラはとにかく良質のものを用意し、それ以外のスペックもほとんど妥協無く、最上位のものを揃えたというSIMフリースマホです。その点を踏まえれば、直販価格で10万9780円(税込)という価格も割安にすら思えます。また、AmazonなどのセールやMVNO回線とのセット購入割引を活用すれば、さらにお得に購入することもできるでしょう。

 

気の利いたことに、ZenFone 7 Proには2種類のケースが同梱されています。1つはカーボン風の「Active Case」で、薄く軽い作りながら、背面をしっかりと守ってくれます。このケースには、フリップカメラを物理的にロックするスイッチもあります。もう1つのケースはよくあるクリアケースで、シリコンではなくプラスチック製のカチッとした作りのもの。また、付属の電源アダプターは、30Wの急速充電に対応。USB Type-C充電に対応していれば、ノートパソコンでも充電できる仕様です。付属品もお得感のある構成です。

↑Active Case

 

↑フリップカメラの誤作動を防ぐ物理スイッチ付き

 

実用面では防水・おサイフケータイへの非対応と、重さがネックになります。特に重さは、買うときは気にならなくても長期間使ってくるとかならず気になるため、購入の際にはどう使うかよく考慮した方が良いでしょう。たとえば小型スマホと組み合わせた二台持ちで、Zenfone 7 Proではカメラと動画、ゲームを中心に使うなら、その性能を存分に発揮できそうです。

 

下位モデルZenFone 7との金額差が1万円ほどあるのも悩みどころですが、「とにかくすべての性能が高いSIMフリースマホがほしい」という人なら迷わずこれを選ぶべきでしょう。

 

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「ZenFone 7」の税別8万5800円は高いのか? 安いのか? 自在なアングルで撮影できる「フリップカメラ」を中心に使ってみた!

ASUS JAPANが10月23日、5G対応のSIMフリースマートフォン「ZenFone 7」シリーズを発売しました。前後に向きを変えられるフリップ式のトリプルカメラを搭載したハイエンドモデルで、無印の「ZenFone 7」(8万5800円・税別)と、上位版の「ZenFone 7 Pro」(9万9800円・税別)の2モデルが用意されています。

↑ZenFone 7、ZenFone 7 Proのどちらもデザインは共通。カラバリはオーロラブラックとパステルホワイトの2色から選べる

 

ZenFone 7と7 Proの違いは3つ

両モデルのデザインは共通で、見ただけでは違いはわかりません。まずは、両モデルの差分を抑えておきましょう。

 

・ZenFone 7のCPUはSnapdragon 865(最大2.84GHz)だが、ZenFone 7 Proは、さらに処理速度が速いSnapdragon 865 Plus(最大3.1GHz)を搭載。

・ZenFone 7の内部ストレージは128GBだが、ZenFone 7 Proは256GB。ちなみに、どちらもmicroSD(最大2TB)を装着してストレージを拡張できる。

・カメラの基本スペックは共通だが、ZenFone 7 Proは広角+超広角+望遠のトリプルカメラのうち、広角と望遠が光学式手ブレ補正に対応。

 

以上です。違いは、この3つだけです。実は、バッテリー持続時間が微妙に異なるのですが、バッテリー容量はどちらも5000mAhなので、電池持ちは同等と捉えるべきでしょう。

 

どちらを選ぶべきかは、そんなに難しくはありません。どちらも現行機種ではトップクラスのハイエンドモデルなので、相当なヘヴィーユーザーでなければ、ZenFone 7で十分に満足できるはずです。撮影画質を重視し、光学式手ブレ補正が欠かせないという人はZenFone 7 Proを検討するべきでしょう。

 

自称 “標準的ユーザー” の筆者は、ZenFone 7をいち早く使ってみる機会を得ました。気になるフリップカメラの使い勝手を中心に、本音でレビューさせていただきたいと思います。

 

自分撮りしなくても役立ちそうなフリップカメラ

ZenFone 7の最大の特徴はフリップカメラ。前モデルのZenFone 6は2眼(広角+超広角)でしたが、ZenFone 7は広角(6400万画素)+超広角(1200万画素)+望遠(800万画素)の3眼カメラへと進化しています。

↑左から超広角、広角(メイン)、望遠の順に並ぶ

 

↑回転式のフリップカメラ。各レンズは横並びになっている

 

↑フリップカメラを回転させた様子

 

メインの広角カメラにはF値1.8の明るいレンズを採用し、撮像センサーにはソニー製の「IMX686」という最新のセンサーを採用。超広角カメラは115度の視野角を撮影でき、マクロ撮影にも使用。望遠カメラは光学3倍ズーム、デジタル12倍ズーム撮影に対応しています。

 

実際にいろいろな被写体を撮影してみたところ、薄暗い状況でも明るく撮影でき、ナチュラルな色で撮影される印象。AIによる被写体・シーン認識に対応していますが、過度に鮮やかになったりすることなく、適切な補正が得られるように感じました。

↑超広角で撮影した。明るくシャープな画質で撮れる

 

↑メイン(広角)で撮影した。レンズが変わっても同じような明るさで撮れるのは利点

 

↑望遠(光学3倍ズーム)で撮影。レンガの模様まで鮮明に写った

 

↑花壇の花を撮影。後方がナチュラルにボケる

 

↑屋内で料理も撮影。美味しそうな色合いで撮れた

 

↑夜景もきらびやかに撮れる

 

たとえ回転させずとも、画質には満足できそうなカメラですが、くるりと180度回転させて自分撮りにも使えることが大きなメリット。あいにく筆者はセルフィーを楽しむ趣味は持っていませんが、超広角カメラで自撮りができるので、旅先で家族や友人と一緒に写したりするときに重宝するように思いました。

↑115度の視野角を撮影できる超広角カメラでは、手持ちでもここまで広く写せる

 

フリップカメラのメリットを存分に生かせるのがオートパノラマ撮影。一般的に、パノラマ写真はスマホをゆっくり水平に動かして撮影しますが、ZenFone 7なら、自分で動く必要はありません。カメラが自動的に向きを変えて撮影し、自然なパノラマ写真が合成される仕組みです。

↑カメラを自分で動かす必要がないので、繋ぎ目が気にならないパノラマ写真が合成される。自分も写ってしまうが、不要であれば「ギャラリー」の編集機能でトリミングできる

 

フリップカメラをしばらく使ってから感じたのは、どんなアングルの写真も無理のない姿勢で撮れるメリット。レンズの向きを自在に変えられるので、例えば、高いところにある被写体にズームアップする場合も、スマホを上向きに構える必要はなし。楽な姿勢でスマホを手にして撮影できます。例えば、料理を見下ろすようなアングルで撮影したり、植物をローアングルで捉えてみたりというときも、レンズの向きを変えることで、スマホや自分自身が陰になるのを避けられるメリットも感じられました。

↑レンズの向きを変えることで、無理のない姿勢で撮影可能

 

↑自在に角度を変えられるほか、お気に入りのアングルを最大3つまで登録しておける

 

ビデオ撮影中にカメラを動かすこともできます。カメラを外向きに撮影し、自分のほうに向けて、撮影レポートを話すといったことも可能。最近、人気を集めているVlog(Video Blog)をしている人は、効率よく撮影できて、編集の手間が軽減されるかもしれません。

↑動画は8K(30fps)での撮影に対応。フルHD、4Kは60fpsで撮影することも可能

 

↑ZenFone 7には光学式手ブレ補正機能は付いていないので、デジタルでの手ブレ補正は可能

 

撮った動画を編集できる機能も充実しています。本格的なビデオを撮る気はなくても、「Instagram」の「ストーリーズ」や「TikTok」など、気軽にショートムービーを共有して楽しみたい人も満足できそうです。

↑「ギャラリー」で多彩な編集機能があり、スマホだけで個性的なオリジナルビデオを編集できる

 

ノッチすらない大画面ディスプレイも魅力

フリップカメラを採用しているため、ZenFone 7のディスプレイにはノッチもパンチホールもありません。6.67インチの有機ELディスプレイは、すべてをスクリーンとして使えることが利点。

↑6.67インチの有機ELディスプレイは、四方のベゼルが細く、約92%の画面占有率を実現している

 

解像度はフルHD+(2400×1080ドット)で、HDR10+にも対応。明るく、メリハリが感じられる画質で、動画を楽しみたい人にも適している印象。リフレッシュレートは最大90Hzなので、素早いタッチ操作が求められるゲームを楽しみたい人にもおすすめ。ですが、唯一気になったのはボディの重さ。性能の高さに加えて、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、重さは約235gもあります。

↑デフォルトでも鮮やかな色で表示されるが、好みの色調に変更することも可能

 

↑リフレッシュレートは自動、90Hz、60Hzのいずれかに設定可能

 

スマホとしては最重量級の重さで、今まで軽いスマホを使っていた人は、手にずっしりと感じられる重さに慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

 

5G対応&デュアルSIMがアドバンテージ

本体の右側に音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンは指紋センサーを兼ねていて、さらに、2回押して「Googleアシスタント」を起動するなどのショートカットを設定可能。なお、フリップカメラによる顔認証にも対応していますが、画面を点灯させるたびにカメラが立ちがって自分のほうに向くのは、最初は楽しく感じられても、使っているうちにじれったく感じられるかもしれません。底部にはUSB Type-Cポートを搭載し、3.5mm穴のイヤホンジャックは搭載されていません。

↑右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンは指紋センサーを内蔵し、さらによく使う機能の呼び出しなどを設定できる「スマートキー」となっている

 

↑「スマートキー」で呼び出す機能はユーザーがカスタマイズ可能

 

↑底部にUSB Type-Cポートを搭載。マイクとスピーカーも搭載されている

 

長く使い続けていくうえでメリットとなりそうなのが、5G対応と、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応していること。まだ、5Gのエリアは狭く、5Gサービスを提供しているMVNOも少ないですが、これから1〜2年の間に5Gが急速に普及していくのは確実。まずは4GのSIMで利用して、エリアが広がってから5Gにアップグレードするのが現実的でしょう。

↑左側面のSIMスロットには2枚のSIMと1枚のmicroSDを装着できる

 

↑5Gを使わない場合はオフにして、電池消耗をセーブできる

 

SIMスロットには2枚のSIMと1枚のmicroSD(最大2TB)を装着でき、5G回線と既存の4G/3G回線を同時に利用することができます。つまり、通常は4G回線を利用して、5Gの高速通信を利用できる場所でのみ5Gを使うといったことも可能。キャリアが販売する5Gスマホは、たとえSIMロックを解除しても、SIMは1枚しか挿せません。これはZenFone 7の大きなメリットと言っていいでしょう。

 

8万5800円(税別)は決して高くはない!?

ZenFoneと言えば、2014年に発売された「ZenFone 5」以降、格安スマホの代表格として人気を集めていますが、ここ数年は性能を向上させて、ハイエンドモデルにシフトしています。

 

今回発売されたZenFone 7シリーズは、基本性能もカメラもディスプレイも、現行機種ではトップクラスのスペックを実現し、ZenFone史上の最強モデルと言って差し支えないでしょう。「ZenFoneなのに8〜9万円台なの?」と思う人は、ぜひ店頭などで触れてみることをおすすめします。逆に「これで10万円以下なの?」と驚くかもしれませんよ。

↑ZenFone 7の内容物一式。スマホケースは2つ同梱されている

 

 

 

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どっちが買い? Google初の5Gスマホ「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」をじっくり比べた

Googleが初めての5Gスマホ「Google Pixel 5」と「Google Pixel 4a(5G)」の販売を開始しました。Google PlayストアではSIMフリーモデルを取り扱い、Pixel 5はauとソフトバンク、Pixel 4a(5G)はソフトバンクも取り扱います。販売価格は下記の通り。

 

Google Pixel 5
SIMフリー版:7万4800円
au:7万9935円(「かえトクプログラム」利用時は4万3815円)
ソフトバンク:8万7840円(「トクするサポート+」利用時は4万3920円)

Google Pixel 4a(5G)
SIMフリー版:6万500円
ソフトバンク:6万5520円(「トクするサポート+」利用時は3万2760円)

↑左がPixel 4a(5G)、右がPixel 5

 

両モデルともに、物理SIMに加えてeSIMが使えるデュアルSIM仕様ですが、キャリア版は購入時にはSIMロックがかかっているので注意が必要です。

↑SIMは1枚しか挿せないが、SIMフリー版またはSIMロックを解除した端末であればeSIMを追加でき、2回線を併用できる

 

↑ただし、デュアルSIMを使う場合は4Gしか利用できず、5Gに接続したい場合は、どちらかのSIMをオフにする必要がある

 

Pixel 5は、昨年10月に発売されたPixel 4の後継にあたるフラッグシップモデル。Pixel 4a(5G)は、そのPixel 4の廉価版として今年8月に発売されたPixel 4aの5G対応モデルです。ということは、Pixel 5がハイエンドで、Pixel 4a(5G)はミッドレンジと考えてよさそうなんですが、そうではないんです。

 

Pixel 4は、Snapdragon 855(最大2.84GHz)を採用する正真正銘のハイエンドモデルでしたが、Pixel 5はひとつグレードを下げたSnapdragon 765G(最大2.4GHz)を採用しています。Pixel 4の目玉機能だった「Motion Sense」という、画面に触れずに操作できる機能も省かれています。一方、Pixel 4a(5G)もただ単にPixel 4に5Gのアンテナやチップを追加しただけではありません。Pixel 5と同じSnapdragon 765Gを搭載し、Pixel 4aではシングルレンズだったアウトカメラも、Pixel 5と同じデュアルカメラへと機能を拡張しています。つまり、どっちも「ミドルハイ」なんですよ。

 

どちらを選ぶべきか? 筆者がいち早く使い比べたインプレッションを参考にしていただけると幸いです。

 

まずはPixel 5とPixel 4a(5G)の違いをチェック!

まず、両モデルの大きな差分を抑えておきましょう。

 

Google Pixel 5
ディスプレイ:6.0インチ(432ppi)
リフレッシュレート:60Hz/90Hz
メモリー(RAM):8GB
バッテリー:4080mAh
ワイヤレス充電:対応
イヤホンジャック:なし
防水・防塵:対応
カラー:Just Black、Sorta Sage
サイズ/質量:70.4×144.7×8.0mm/151g

Google Pixel 4a(5G)
ディスプレイ:6.2インチ(413ppi)
リフレッシュレート:60Hz
メモリー(RAM):6GB
バッテリー:3885mAh
ワイヤレス充電:非対応
イヤホンジャック:あり
防水・防塵:非対応
カラー:Just Black
サイズ/質量:74×153.9×8.2mm/168g

 

Pixel 5のほうがひと回り小さくて、片手での操作性を重視する人には適している印象。残影感を抑えた90Hzの「スムーズディスプレイ」に対応し、ワイヤレス充電と防水・防塵に対応していることも大きなメリットです。

 

↑Pixel 5はボディ幅が70.4mmとスリムで、片手で操作しやすいことが利点。画質にはほとんど差はないが、Pixel 5は最大90Hzのなめらかな表示を得られる

 

一方、Pixel 4a(5G)ならではのメリットといえば、3.5mm穴のイヤホンジャックを備えていること。イヤホンは同梱されませんが、有線イヤホンを使いたい人には、充電しながら音声を聴くことができるので便利です。

↑Pixel 4a(5G)は底部のUSB Type-Cポートとは別に、上部に独立したイヤホンジャックを搭載。充電しながら、有線イヤホンで音楽やゲームの音声を聴くことが可能

 

手にしたときの質感は、それぞれ異なる

前面のデザインは両モデル共通で、パンチホールにインカメラを搭載することで、高い画面占有率を実現しています。ただし、Pixel 5のほうがベゼル(画面縁)が狭く、先進的な印象。横幅が70.4mmに抑えられているので、ほとんどの操作を片手でこなせそうです。

↑Pixel 5は左右のベゼルのみならず、上下のベゼルが細いことも特徴。片手操作で画面のほとんどの場所に指先が届く

 

Pixel 4a(5G)の横幅は74mmで、決して太くはないのですが、スマホケースに入れて持つと、いまどきの大画面スマホという印象で、片手での操作には制約が生じそうです。

↑Pixel 4a(5G)にGoogle純正のケース(Pixel 5用、Pixel 4a(5G)用のどちらも5280円)を付けた状態

 

背面パネルは、それぞれ素材と触感が異なります。Pixel 5は、100%リサイクルのアルミニウム素材を使っていて、サンドブラスト加工のようなザラザラとした手触り。滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点です。

↑Pixel 5の筐体にはリサイクルしたアルミニウムが用いられているが、硬質な印象はなく、特殊な塗装を施したような質感に仕上がっている

 

Pixel 4a(5G)は、従来モデルでも採用されていたソフトタッチポリカーボネートを使い、すりガラスのようなサラサラとした質感です。Pixel 5に比べると、指の脂が付着しやすいかもしれません。

↑Pixel 4a(5G)は、光沢を抑えたマットな質感

 

背面には指紋センサーが搭載されています。Pixel 4には指紋センサーはなく、顔認証だけだったのですが、Pixel 5で復活しました。新型コロナウイルスの感染防止のためにマスクを着用することが多い時世なので、顔認証よりは指紋認証のほうが便利でしょう。反応が良く、スピーディーにアンロックできます。

 

指紋センサーには、なぞって通知パネルを表示する機能を割り当てることもできます。Pixel 5はコンパクトとはいえ、片手で画面上端からスワイプするには難しいので、非常に便利な機能だと感じました。

 

↑指紋センサーで通知を表示できるほか、電源ボタンを2回押してカメラを起動できるなど、搭載されているジェスチャー機能は役立ちそうなものばかり

 

カメラの性能は共通。超広角レンズを搭載し、動画機能も着実に進化

Pixel 4はメイン+望遠のデュアルカメラを搭載していましたが、Pixel 5はメイン+超広角になりました。メインカメラは12.2メガピクセルで、1つの画素に2つのフォトダイオードを持つ「デュアルピクセル」を採用し、ピント合わせが速く、明るく撮れることが特徴。新たに搭載された超広角カメラは16メガピクセルです。なお、Pixel 4a(5G)のカメラのスペックも共通です。

↑Pixel 4a(5G)のアウトカメラ。スペックはPixel 5と共通

 

これまでのPixelでは撮影できなかった超広角で撮れるようになったことは、素直に喜びたい進化点。望遠カメラはなくなりましたが、超解像ズームで7倍程度くらいまでなら、画質劣化がさほど気にならずに撮影できます。

↑超広角(視野107°)で撮影した作例

 

↑メイン(視野77°)で撮影した作例

 

↑デジタル2倍ズームで撮影。画質はほとんど劣化しない

 

↑デジタルズームは最大7倍にできるが、7倍でもかなり鮮明な画質が得られる

 

撮影した日があいにくの曇り空だったので、どんよりとした雰囲気の写真になってしまいましたが、ナチュラルな色合いで、細部までくっきり写ることを確認できました。

↑超広角で夜景を撮影した作例

 

↑メインで夜景を撮影した作例

 

↑料理もナチュラルな色で、美味しそうに撮れた

 

↑ポートレートモードで撮影すると、背景をぼかした写真とぼかさない写真の両方が保存される

 

↑明るさとコントラストを別々に調整できる「デュアル露出補正」機能も健在

 

2モデルでいろいろな被写体を撮り比べてみましたが、画質に差はなかったので、カメラについては、どちらを選ぶかを迷う必要はないでしょう。

 

動画は撮り慣れておらず、公開できるような作例は撮れませんでしたが、手ブレ補正が有効で、音声をクリアに録音できることを確認しました。4Kビデオのフレームレートは60fpsを選択できるようになり、撮影シーンに応じた手ブレ補正を設定できるなど、動画撮影機能は、かなり進化している印象を受けました。「YouTube」などの動画を撮る人は、選択肢の1つとして考えてもいいかもしれません。

↑フルHDでは最大240fps、4Kでは最大60fpsで撮影可能

 

↑パン動作を遅くする「シネマティック撮影」など、新しい機能も追加された

 

Pixel 5に向く人、Pixel 4a(5G)に向く人

Pixel 5とPixel 4a(5G)のどちらを買うべきか? 短い期間ながら、2台を使い比べた筆者の意見を述べさせてください。

 

Pixel 5は片手での操作性を重視し、なおかつ「ワイヤレス充電は必須」と考える人に適していると思います。手にしただけでコンパクトさと軽さを実感できることがこの端末の最大の魅力。されど、画面サイズは6.0インチで、決して小さくはないんですよね。ワイヤレス充電は、Qi対応のワイヤレスチャージャーから充電できるだけでなく、Pixel 5からQi対応デバイスに給電できる「リバースワイヤレス充電」にも初対応しました。Pixel Budsなど、Qi対応のワイヤレスイヤホンを持っている人には非常に便利な機能だと思います。

 

↑Pixel 5には、Qi対応のデバイスに給電できる「電池の共有」機能が追加された

 

Pixel 4a(5G)のアドバンテージは価格にあります。Pixel 5に近いスペックを供えつつ、6万500円という価格は、いま日本で買える5Gスマホの中では、かなりお買い得です。ワイヤレス充電が不要で、画面の大きさを重視するなら、Pixel 4a(5G)を選ぶのが得策でしょう。ボディがひと回り大きいからでしょうか、内蔵のステレオスピーカーの音質もPixel 5よりも若干良いように感じました。

↑左がPixel 4a(5G)で、右がPixel 5。画面が大きく、1画面に多くの情報を表示できることは、シンプルにPixel 4a(5G)のメリットと言えよう

 

さて、あなたならどちらを選びますか? それとも、Pixel 5よりもさらに小さいiPhone 12 miniを待ちますか?

 

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「ツムツム」でも現役最強スペックのゲーミングスマホは生きる? 「ROG Phone 3」でいろいろなゲームをしてみました!

ASUS JAPANが9月26日に「ROG Phone 3」を発売しました。ゲームに特化したスマホの第3弾モデルで、現行機種では最強と呼べるパワフルなスペックが注目を集めています。

 

↑ROG Phone 3はRAMの容量違いの2モデルを用意。16GBモデルが12万9800円(税別)、12GBモデルが11万9800円(税別)

 

まず、ざっくりと紹介すると、ROG Phone 3のプロセッサーはSnapdragon 865 Plus(最大3.1GHz)。現行機種向けでは最高グレードのチップです。メモリ(RAM)が異なる2モデルが用意され、16GBモデルが12万9800円(税別)、12GBモデルが11万9800円(税別)。筆者が借りたのは16GBモデルですが、12GBでも十分すぎる容量ですよね。ストレージ(ROM)は512GBで、バッテリー容量は、なんと6000mAh。6.59インチの大画面ディスプレイは144Hz駆動で、タッチサンプリングレートは270Hz。トリプルカメラも搭載。さらに、5Gにも対応しています。

 

もはやフツーの人にはオーバースペックとも思える超ハイスペックモデルですが、誰でもハイスペックの恩恵を受けられるのか? 「ツムツム」や「ポケモンGO」など、お馴染みのゲームでもスコアは上がるのか? ゲーマーではないが、スマホは結構ヘヴィに使う筆者が1週間ほど使ってみました。

 

どんなゲームも簡単に感じられる!?

ROG Phone 3を買ったら、まず試してみたいのがゲームですよね。そこで、筆者がほかの機種でプレイしたことがある、いくつかのゲームをROG Phone 3で試してみました。

 

ゲームアプリをインストールすると、アプリをダイレクトに起動する以外に、「Armoury Crate」というプラットフォームからも起動できるようになります。「Armoury Crate」では、パフォーマンスモードやリフレッシュレートを変更したり、プレイ中の着信拒否も設定したりできるなど、ゲームを快適に楽しむためのカスタマイズが行えます。また、ROG Phone 3のポテンシャルを生かせるゲームを探してダウンロードできるようにもなっています。

↑インストールしたゲームは「Armoury Crate」から起動できる

 

↑ゲームごとの細かい設定が可能

 

↑高リフレッシュレートで遊べるゲームを検索できるが、まだ日本ではダウンロードできないタイトルも

 

筆者が最初に入れてみたのは「LINE ディズニー ツムツム」。画面をなぞってプレイするゲームですが、タッチレスポンスが速いので、非常に滑らかに、心地よくプレイできました。普段使っているアカウントとは異なるアカウントを作成してプレイしたので、ゲームの初期段階しか試していませんが、上級に進むと求められるテクニックにおいても有利ではないかと思えました。

↑「ツムツム」も「Armoury Crate」から起動でき、ユーザー任意の設定が可能

 

次に、「Pokemon GO」を試してみました。機種によってはGPSの測位が遅れたり、ずれたり、モンスターボールを投げるときにタイムラグが生じたりしがちですが、ROG Phone 3ではストレスフリー。快適にプレイできました。とは言え、「Pokemon GO」はそもそもスピーディーな操作はさほど必要ではありません。使用感としては、一般的なハイエンドスマホと同等という印象です。ただし、6000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池残量を気にせずに楽しめることはアドバンテージと言えるでしょう。

↑「Pokemon GO」の使い勝手は、他社のハイエンドスマホと同等だが、電池残量を気にせずに遊べるのは魅力

 

「フリックテニス 3D」というテニスゲームも試してみました。筆者が今までに使ったスマホよりも圧倒的にプレイしやすく、高スコアを狙えるように思えました。タップ&フリックのサーブやレシーブが直感的に行えて、画面が大きいので臨場感もアップしました。ROG Phone 3は、特に横向きで両手でプレイするゲームに適しているように感じます。

↑テニスゲームはワイド画面でスムーズにプレイでき、没入できた。同じように「卓球チャンピオン」という卓球ゲームもプレイしやすかった

 

「アスファルト9」は、普段はそんなにプレイすることはないのですが、ゲームの操作感を比較するために、よく使うゲームです。さすがに、レースゲームはゲーミングフォンとの相性が抜群にいいですね。スマホではなく、ゲーム専用機でプレイしているような臨場感を味わえました。ほかのスマホでプレイするときよりも高スコアが出て、自分がうまくなったように思えました。

↑いくつか試した中では、レースゲームが一番楽しくプレイできた。ROG Phone 3を買ったらハマるような気がする

 

ROG Phone 3は、積極的にゲームを楽しみたい人だけでなく、暇つぶし程度にゲームをする人や、流行っているゲームは試してみたいという人も満足できそうです。スマホのゲームってこんなに楽しかったか! とハマるきっかけになるかもしれません。

 

サブスクの映画を楽しみたい人にも最適!

ゲームを快適に楽しむために設計されたハードウェアは、ほかの用途にも役立ちます。

 

6.59インチの有機ELディスプレイは、動画を見るには最適。筆者は普段、YouTubeやNetflixを見る際、スマホからテレビにキャストして観ることが多いのですが、ROG Phone 3の画面では、十分に没入感を味わえました。大容量バッテリーのおかげで、電池残量を気にせずに済みますし、内蔵スピーカーの音質が良く、音量もかなり大きくできるので、自宅ではイヤホンなしで楽しめます。

↑6.59インチの大画面スクリーンは動画視聴に最適

 

↑解像度はフルHD+(2340×1080ドット)。メリハリのある画質が得られ、ウェブの小さな文字も見やすい

 

↑リフレッシュレートは4段階または自動から選べる

 

↑画面内に指紋センサーを搭載。認識速度もスピーディーだった

 

ROG Phone 3には「AeroActive Cooler 3」という冷却用アダプターも付属しています。ファンによって放熱できるほか、下部にUSBコネクトとイヤホンジャックを備え、充電しながら、音声を聴きながら、ゲームがしやすくなっています。写真を撮り忘れたのですが、このAeroActive Cooler 3にはキックスタンドが付いていて、卓上にスマホを立てて、動画を観るときにも役立ちました。

↑付属のAeroActive Cooler 3は、このように本体に取り付けられる

 

↑AeroActive Cooler 3の下部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックがある。本体にある接続口を使うと、ゲームがしづらくなるが、ここにケーブルを挿すことで、プレイの邪魔にならない仕組み

 

ボディの右側面の上下、つまり横向きにした状態での右上と左上には、触れた強さを感知するセンサーが内蔵されていて、「AirTrigger 3」という機能が実装されています。ゲームの操作に生かせる機能ですが、よく使う機能をワンタッチで起動するショーカットを割り当てることもできます。

↑AirTrigger 3は、対応するゲームの操作に使える

 

↑「短く握る」「長く握る」それぞれによく使う機能などを割り当てることが可能

 

↑例えば、ギュッと握るだけでGoogleアシスタントを起動したりできる

 

↑ASUSのZenFoneでお馴染みのジェスチャー機能も備えている

 

トリプルカメラの撮影画質も満足できる水準

アウトカメラは、メイン(6400万画素)+広角(1300万画素)+マクロ(500万画素)という3眼構成。屋外では明るく自然な色で撮れて、望遠カメラは搭載していないものの、デジタルズームを使っても、さほど画質劣化は目立ちませんでした。夜景もきれいに撮れて、「マクロ」モードもピントが合わせやすく使いやすい印象。動画の画質や音質も満足できるレベル。フロントカメラも2400万画素なので、自分撮りも高画質で楽しめます。

↑ゲーム関連機能にばかり注目が集まりがちだが、トリプルカメラも高性能。メインカメラにはソニーの「IMX686」という新しいセンサーを採用している

 

↑広角で撮影した作例

 

↑標準(メイン)で撮影した作例

 

↑夜景を撮影した作例。明るくなりすぎず、ナチュラルな色調で撮影できた

 

↑マクロモードは、花を撮影するときなどに重宝

 

5Gに対応しているので、長期的に使いたい人も安心

試用期間中に試せなかったのは「5G」。まだ、5Gのサービスエリアが限定的で、5G対応の格安SIMも少ない状況ですが、これから2年くらいの間に急速に普及するであろうことを考えると、ハイスペックモデルは5Gに対応していると安心です。ちなみに、Wi-Fiは最新のWi-Fi 6にも対応していますが、筆者がまだ対応ルーターを導入していないこともあり、実際に試すことはできませんでした。

↑2枚のSIMを挿して同時に待ち受けができるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。5G(Sub6)にも対応しているので、長く使い続けたい人にも安心

 

ROG Phone 3はハイスペックモデルの中でも頭ひとつ抜き出る仕様なので、価格は11万9800円(税別)〜とそれなりですが、パッケージからこだわっています。開封して初めて起動したときには結構驚くかもしれません。うまく説明できなくて恐縮ですが、チュートリアル的な画面で、ほかのスマホでは見られない画面アクションなどが見られる趣向になっています。

↑ROG Phone 3の同梱品一式。スマホケースは熱がこもらない仕様になっている。SIMピンの形状もオリジナル

 

ゲーミングフォンは派手で尖ったデザインが多いのですが、ROG Phone 3は黒を基調に、わりとシンプルですっきりとした印象。派手さよりも高級感を強調したデザインと言えるでしょう。背面のライトは「Aura RGB ライトニング」と呼び、光り方はカスタマイズできます。

↑背面のライトは色や点滅の仕方をカスタマイズできる。ゲームプレイ時以外にも光る

 

スペックと使い勝手をチェックしていくと、10万円超えは当たり前。金額に見合った満足度が得られそうなモデルなんですよね。スマホのスペックをリードしていくであろうゲーミングスマホ。ゲームがメインではないヘヴィユーザーも要チェックですよ!

 

 

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楽天モバイルの「安くてわかりやすい」5Gサービスをあらためて分析! 新スマホ「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」もチェック!/【ゼロから知れる5G】第16回

第四のキャリアとしての道を歩む楽天モバイル。「日本のスマホ代は高すぎる!」とCMで叫んでいるように、月2980円かつデータ使い放題が魅力の「Rakuten UN-LIMIT」プランを提供しています。

 

そんな楽天モバイルは、9月30日に5Gプレスカンファレンスを開催。5Gサービスの提供開始とともに、5G用の新プランも発表されました。また、新しい独自端末なども披露されたので、詳細をレポートします。

 

料金変わらずの新5Gプラン

新プランは「Rakuten UN-LIMIT V」(アンリミットファイブと読みます)。従来のプラン名に「V(=5)」がついただけですが、実は内容もほぼ変わらず。料金は4Gから据え置きで月々2980円。追加料金なしで5Gを利用できます。国内かけ放題、データ使い放題なのも同じ。300万人に限り、1年間無料で提供します。

↑「5Gでも“安くてわかりやすい”が一番」とのこと

 

新規契約は9月30日より受付を開始。従来の「Rakuten UN-LIMIT」を契約しているユーザーに関しては、10月12日よりプラン内容がアップデートされる予定ですが、すぐに5Gを利用したい場合は「my楽天モバイル」から手続きが可能です。

↑プランは自動でアップデートされる

 

楽天モバイルの山田善久代表取締役社長は新プランについて、他社との圧倒的価格差があるとし、これまで通りサービスを提供・拡充していけばユーザーを獲得していけるはず、ユーザーが増えれば平均価格も下がるのではないか、と述べていました。政府も携帯料金の値下げを求めるなか、他3キャリアも追随するでしょうか。

↑他社との料金比較。他キャリアは「かけ放題」の料金が含まれていることに注意

 

肝心の5Gエリアは……?

肝心のエリアはというと、5Gで通信できるのは東京・神奈川・埼玉・北海道・大阪・兵庫の一部。HPに掲載されている詳細を見ると、かなり限られた範囲であることがわかります。5Gサービスを利用したくても、この範囲では満足に使えなさそうです……。

 

↑世田谷区のエリアは楽天の本社周辺だ

 

ただし、エリアはこれから拡大していくとして、来年3月には全都道府県で5Gサービスを提供。さらに同年の第2四半期にはスタンドアローン方式での提供を開始する予定です。なお、4Gではauのネットワークを借り受けたローミングエリアがありましたが、5Gでは他社とのローミングは考えておらず、自社の基地局を用いるとのことです。

 

↑5Gサービスは順次拡大

 

サービス開始時点での通信速度は最大で下り約870Mbps/上り約110Mbpsにとどまりますが、11月中にはネットワークをアップデート予定。最大約2.8Gbps/約275Mbpsの速度になるとのこと。

↑通信速度も順次アップデート予定

 

新端末も登場。miniの次はBIG!

あわせて発表されたのが、5G対応の独自端末「Rakuten BIG」。その名の通り、6.9インチの大画面ディスプレイが特徴の5Gスマホです。「ビッグな画面でビッグな5G体験を」と紹介されたように、ゲームや動画が楽しみたい人に向いているでしょう。また、世界で初めてフロントカメラをディスプレイに内蔵。セルフィ―撮影時にどのようにカメラが動作するのか気になります。

↑ゲームや動画が楽しめる大画面

 

アウトカメラは最大6400万画素、超広角+広角+深度測位+マクロの4眼構成。IP68相当の防水・防塵性能のほか、指紋認証、おサイフケータイ対応などの機能も搭載します。カラーは3種類で、価格は6万9800円(税込)。他社の5Gスマホと比べても安価な部類に入ります。

↑9月30日より発売

 

なお、すでに販売されているAQUOS R5Gについては、プラン変更と、順次配信予定のアップデートを済ませると5Gサービスで利用できるようになるとのことです。

 

また、4Gスマホのラインアップにも新機種が加わりました。「Rakuten Hand」はスリムな本体が特徴で、そのフィット感から「Hand」と名付けられたそう。ディスプレイは5.1インチ、アウトカメラは2眼構成で、顔認証やおサイフケータイを搭載します。価格は未定ですが、今秋の発売を予定しています。

↑カラバリはBIGと同じ展開

 

楽天もいよいよ5Gサービスを開始しました。4Gプランから変わらない価格で5Gを利用できるのは魅力。ですが、利用できるエリアは限られたごく一部であり、ユーザーが“5G”を実感するのは難しいでしょう。政府が携帯料金の値下げを求めるなか、楽天モバイルの打ち出したプランがキャリアの競争を促すことになるでしょうか。

 

楽天モバイルは医療や配送業、旅行、スポーツといった分野にも5Gを広げていきたいとし、デジタルコンテンツもさまざまな企業とのコラボを考えているとのことでした。今後どのようなサービスが発表されるのか、変わらず注目したいところです。

↑5Gでデジタルトランスメーションを可能に

 

↑サッカースタジアムでの活用例

 

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au新スマホの最大勢力「Galaxy」スマホを一気にインプレ! 最新折りたたみスマホ、ペン対応スマホの出来栄えは?

KDDIは9月25日、auの新スマートフォン・新サービスを開催。Androidスマートフォン6機種を発表しました。テーマは「みんなの5G」。KDDIの髙橋 誠社長は「auが今後販売するスマートフォンは、すべて5G対応にしていく」と表明しています。

 

このレポートでは、発表された新スマホのうち、Galaxyシリーズに的を絞って使用感をお伝えします。なぜなら今回の新モデルは、6機種中4機種がGalaxyブランドというまるで「Galaxy 祭り」に見えるようなラインナップだからです。しかも、そのうち2機種は5G対応の折りたたみ(フォルダブル)スマートフォンで、日本ではau独占モデルとなっています。

 

新モデルは以下の6モデル。いずれも発表時点で価格は未公表です。これ以外にも、9月19日に先行で発売された「AQUOS zero5G Basic DX」や、発売が当初の予定から遅れた「Mi 10 Lite 5G」なども並行して販売されることになるでしょう。

 

【9月25日発表のau新モデル】
・Galaxy Z Fold2 5G(SCG05):11月上旬発売予定
・Galaxy Z Flip 5G(SCG04):11月上旬発売予定
・Galaxy Note20 Ultra 5G(SCG06):10月中旬発売予定
・Galaxy A41 5G(SCG07):11月中旬発売予定
・Xperia 5 II 5G(SOG02):10月下旬発売予定
・AQUOS Sense4 5G(SHG03):2021年春発売予定

 

 

 

今回発表された中でも注目すべきは、やはり折りたたみスマホの「Galaxy Z Fold2 5G」と「Galaxy Z Flip 5G」が揃ってau独占販売となったことでしょう。

↑左からGalaxy Note20 Ultra 5G、Galaxy Z Fold2 5G、Galaxy Z Flip 5G

 

昨年発表されたGalaxyブランドの折りたたみ第1号モデル「Galaxy Fold」以来、auでは折りたたみスマホのGalaxyをすべて国内独占で販売してきました。新しい技術を使っていることもあり、高価格になりがちな折りたたみスマホですが、auのブランドを象徴するモデルとなりつつあります。

 

今回はあわせて、Galaxy Noteシリーズの最新モデル「Galaxy Note20 Ultra 5G」もラインナップしています。3モデルとも磨りガラス調の銅色「ミスティック ブロンズ」のカラーを投入されています。

 

弱点を潰してきた「Galaxy Z Fold2 5G」

Galaxy Z Fold2 5Gは、2019年末に発売された初代折りたたみスマホGalaxy Fold直系の後継モデル。Galaxyの折りたたみブランド「Z」シリーズを冠しています。

 

2019年に発売されたGalaxy Foldは、折りたたみディスプレイを初めて採用したGalaxyでした。スマホで世界シェア1位のサムスンといえども新しい技術を使いこなすのは容易ではなく、Galaxy Foldは多くの弱点を抱えていました。

 

たとえば、折りたたみ機構の設計がもろく、砂が入りやすい、折りたためるディスプレイガラスがなく上質感に欠ける、折りたたみ時に使える画面が小さいといった点です。また日本では発売時点で5Gサービス開始前だったため、5G非対応のモデルとなっていました。

 

しかしGalaxy Z Fold2 5Gは、初代モデルにあったそんな弱点のほとんどを克服しました。

 

まず、内側の折りたたみ画面には、超薄型のカバーガラスを追加。これにより、一般的なスマホと同じような手触りになり、前モデルにあった見栄えのチープさは払拭されています。さらに、ボディもメタル素材やガラスを多用し、薄く、かっちりとした構造に仕上げています。

↑質感の高さを感じられる手触りとなった

 

Foldシリーズは外側にも小さな画面を備えており、畳んだときもフル機能のAndroidスマホとして使えるようになってます。新モデルではこの画面が大きくなり、まるでXperia 1シリーズのような縦長のスマホとして使えるようになりました。価格や性能にふさわしい質感と操作性の向上に成功したと言えるでしょう。

 

さらに、外・内の両方画面にインカメラを備え、背面カメラは3眼になるなど、機能面でも大きくステップアップしています。高速な5Gの性能を生かして、ビジネス文書の閲覧やカレンダーの管理、動画や電子書籍の閲覧など、オールマイティに対応できる一台と言えます。

↑アプリを3つ同時に開いたり、パソコンのようにポップアップ表示できる

 

↑ディスプレイ非表示時の背面

 

↑頑強になった折りたたみ機構

 

弱点らしい弱点はほぼ解消されているものの、持っていてずっしりと重みを感じるため、長時間の操作は腕が疲れるというのは避けがたい悩みとなりそうです。また、防水・防じん性能はなく、折りたたみ画面が細かな砂やホコリに弱いことは変わりません。

 

このスマホにとって、最大の“弱点”と言えるのは、製品そのものではなく、価格です。前モデルであるGalaxy Foldのauでの販売価格は24万円(税込)でした。また、Galaxy Z Fold2 5Gの米国版は2000ドル(約21万円)という価格が付けられています。au版の価格は未公表ですが、高機能なスマホとタブレットを1台にまとめたような希有なスマホなので、やはりそれなりの価格設定となることでしょう。

 

【Galaxy Z Fold2 5G 主なスペック】
●ディスプレイ(内側):約7.6インチ Dynamic AMOLED(フォルダブル有機EL、2208×1768ドット) ●ディスプレイ(外側):約6.2インチ Super AMOLED(有機EL) 2260×816ドット●チップセット:Snapdragon 865 Plus(8コア、3.0GHz/1+2.4GHz/3+1.8GHz/4)●メモリ(RAM):12GB●ストレージ(ROM):256GB●microSD:非対応●OS:Android 10●バッテリー容量:4500mAh●メインカメラ:約1200万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約1200万画素(広角)●インカメラ(内側):約1000万画素●インカメラ(外側):約1000万画素●5G:sub6(下り最大3.4Gbps、上り最大183Mbps)●防水・防じん:非対応●おサイフケータイ:非対応●生体認証:指紋、顔●サイズ(開いたとき):約128×159×6.1〜9.4mm●サイズ(閉じたとき):約68×159×13.8〜16.7mm●重量:約282g●カラー:ミスティック ブロンズ

 

縦折りスマホも5Gに「Galaxy Z Flip 5G」

同じ折りたたみディスプレイを、縦折りで使っているのが「Galaxy Z Flip 5G」。折りたたむとコンパクトミラーのような角形になり、広げると縦長のスマホとして使える、シンプルで使いやすい設計です。

 

新モデルの原型となったGalaxy Z Flipは、4G LTEのみ対応のモデルとして、2020年2月に発売。今回は5G対応を追加し、スペックもパワーアップしたバージョンです。

↑右が新機種「Galaxy Z Flip 5G」。左がLTE版「Galaxy Z Flip」

 

↑開いた状態。ガラケーのような置き方もできる

 

auでは4G LTE版のGalaxy Z Flipも日本で独占販売しており、その発売から半年後に5G版も追加投入する格好となりました。折りたたみスマホとしての機能は4G LTE版とほとんど変わらず、機能面での違いは5G対応の有無くらい。形状も変わりませんが、ボディのデザインは秋らしい装いになっています。auで販売するカラーはGalaxy Z Fold2 5Gと同じく「ミスティック ブロンズ」のみ。外側は磨りガラス調の仕上げで、指紋が目立ちにくい、落ち着いた質感に整えられています。

 

5G対応とともに、スペックは増強されています。チップセットは現世代で最高性能のSnapdragon 865 Plusを搭載し、メモリ(RAM)も8GBに増強。まさにハイエンドスマホと言うにふさわしい、パワフルな性能を手に入れました。

↑外面はディスプレイ部分も含め、磨りガラス調の仕上げになっている

 

4G LTE版と同じく、Galaxy Z Flip 5Gにも折りたたみの特長を生かした機能が組み込まれています。外側の小さなディスプレイは実はタッチパネルになっており、音楽をコントロールしたり、カメラを表示してセルフィー(自分撮り)を撮影したりできます。開ききらない状態で止めればスタンドなしで見やすい位置で固定できますし、その状態でカメラを起動すれば、手のひらをかざして集合写真のシャッターも切れます。

 

【Galaxy Z Flip 5G 主なスペック】
●ディスプレイ(内側):約6.7インチ Dynamic AMOLED(フォルダブル有機EL、2208×1768ドット)●ディスプレイ(外側):約1.1インチ Super AMOLED(有機EL、112×300ドット)●チップセット:Snapdragon 865 Plus(8コア、3.0GHz/1+2.4GHz/3+1.8GHz/4)●メモリ(RAM):8GB●ストレージ(ROM):256GB●microSD:非対応●OS:Android 10●バッテリー容量:3300mAh●メインカメラ:約1200万画素(広角)、約1200万画素(超広角)●インカメラ:約1200万画素(広角)、約1200万画素(超広角)●5G:sub6(下り最大3.4Gbps、上り最大183Mbps)●防水・防じん:非対応●おサイフケータイ:非対応●生体認証:指紋、顔●サイズ(開いたとき):約74×167×6.9〜7.2mm●サイズ(閉じたとき):約74×87×15.4〜17.4mm●重量:約183g●カラー:ミスティック ブロンズ

 

ペンスマホも順当進化「Galaxy Note20 Ultra 5G」

大画面でペン対応のGalaxy Noteシリーズも、新モデルが登場しました。海外では「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra 5G」の2モデルが展開されていますが、auが取り扱うのは少し大きな上位版「Galaxy Note20 Ultra 5G」です。

 

Noteシリーズの特徴は大画面とペン入力。ディスプレイは6.9インチと大きく、高解像度。縦横比19:9と縦長です。近年の大型スマホは画面のフチを丸めた形状が増えていますが、Note20 Ultraは角の切り立った長方形型で、画面端の要素を余さず表示可能です。今回あらたに、120Hz駆動に対応し、スクロール表示が滑らかになりました。

 

特長のペン入力ではGalaxy Notesアプリの進化によって、手書き入力した内容をテキスト化することができるようになっています。テキスト入力は日本語や英語の交ぜ書きにも対応しており、普段使いのメモとしても柔軟に活用できるでしょう。

↑手書き文字をテキスト化できる

 

さらにペン入力の使い道が広がっています。デジタルイラスト制作アプリの「CLIP STUDIO PAINT」とコラボし、AndroidスマホではGalaxy限定で提供されています。Galaxyユーザーなら6か月間、無料で利用可能です。

 

スペックはUltraという名を冠するのにふさわしく、すべての性能が最高峰。 チップセットはSnapdragon 865 Plusを搭載し、RAMは12GBを搭載。5Gでは高速なミリ波帯も対応しています。また背面カメラは3眼仕様でメインカメラは1億画素センサーを搭載。50倍のスペースズームも対応します。

↑カラーはミスティック ブロンズ、ミスティック ブラックの2色

 

↑3眼カメラの構成は、約1億800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約1200万画素(望遠)となる

 

↑50倍の「スペースズーム」が利用できる

 

また、折りたたみの2機種とは異なり、Galaxy Note20 Ultra 5Gは防水・防じんに対応。日本向け仕様として、おサイフケータイも搭載します。折りたたみの斬新さは求めない人で、大きいスマホが好みなら、このスマホが最適です。カラーはミスティック ブロンズの他に、光沢のあるミスティック ブラックもラインナップします。

 

【Galaxy Note20 Ultra 5G 主なスペック】
●ディスプレイ:約6.9インチ Dynamic AMOLED(有機EL、120Hz駆動対応、3088×1440ドット)●チップセット:Snapdragon 865 Plus(8コア、3.0GHz/1+2.4GHz/3+1.8GHz/4)●メモリ(RAM):12GB●ストレージ(ROM):256GB●microSD:最大1TB●OS:Android 10●バッテリー容量:4500mAh●メインカメラ:約1億800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約1200万画素(望遠)●インカメラ:約1000万画素(広角)●5G:sub6、ミリ波(下り最大4.1Gbps、上り最大481Mbps)●防水・防じん: IPX5/IPX8、IP6X相当●おサイフケータイ:対応●生体認証:指紋、顔●サイズ:約77×165×8.1〜10.8mm●重量:約208g●カラー:ミスティック ブロンズ、ミスティック ブラック

 

大画面のミドルレンジ「Galaxy A51 5G」

「今後のスマホは全て5G対応」と宣言したauにとって、5Gでもお手頃なスマホのラインナップはより重要になっていきます。Galaxy A51 5Gは、その一翼を担うミドルレンジスマホです。

 

一番分かりやすい特長は、大画面なこと。6.5インチの狭額縁ディスプレイを備え、上部に小さなパンチホール型インカメラを備えています。バッテリーはGalaxy Note20 5Gと同じ4500mAhの大容量。それでも厚さは9mm前後に抑えられています。

 

カメラは4眼仕様で、Galaxyスマホが得意とする超広角に加え、マクロ撮影での性能を強化。チップセットは中上位クラスのSnapdragon 765Gを搭載し、RAMも6GBとミドルレンジにしては多めです。さらに防水・防じんやおサイフケータイも対応します。

↑カラーはプリズム ブリックス ホワイト、プリズム ブリックス ブラックの2色

 

↑4眼カメラの構成は、約4800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約500万画素(マクロ)、約500万画素(深度測位用)

 

デザインテイストはZシリーズやNote20とは異なりますが、光沢感のある樹脂製のフィルムを使用し、光の当たり具合によって玉虫色に輝く様子を楽しめます。ミドルレンジのAシリーズとはいえ、必要十分な性能はしっかり確保されています。「薄くて、軽くて、大画面でハイスペック」を求める人には、このスマホがしっかり応えてくれるでしょう。

 

【Galaxy A51 5G 主なスペック】
●ディスプレイ:約6.5インチ Super AMOLED(有機EL、2400×1080ドット)●チップセット:Snapdragon 765G(8コア、2.4GHz/1+2.2GHz/1+1.8GHz/6)●メモリ(RAM):6GB●ストレージ(ROM):128GB●microSD:最大1TB●OS:Android 10●バッテリー容量:4500mAh●メインカメラ:約4800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約500万画素(マクロ)、約500万画素(深度測位用)●インカメラ:約3200万画素●5G:sub6(下り最大2.1Gbps、上り最大183Mbps)●防水・防じん: ○(IPX5/IPX8、IP6X相当)●おサイフケータイ:対応●生体認証:指紋、顔●サイズ:約74×159×8.8〜9.3mm●重量:約189g●カラー:プリズム ブリックス ホワイト、プリズム ブリックス ブラック

 

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5G対応の新モデル「Xperia 5 II」インプレーー今年の「片手でしっくりくるスマホ」大本命の予感!

ソニーは9月17日、新スマートフォンの「Xperia 5 II」をグローバル向けに発表しました。同機は、2019年秋に発表された「Xperia 5」の後継モデルに相当。サブ6帯の5G通信をサポートするフラグシップレンジのモデルです。

 

「Xperia 5 II」は、「エクスペリア ファイブ マークツー」と読みます。Xperiaシリーズの名称につくナンバーは1/5/8/10などがあり、数字が小さい方が上位モデルに。すでに、ハイエンドの「Xperia 1 II」が5月に、ミッドレンジ「Xperia 10 II」が6月に発表されており、Xperia 5 IIは、Xpria 1 IIに次ぐ上位モデルという立ち位置です。

 

チップセットにはSnapdragon 865 5G Mobile Platformを搭載。サブ6帯の5G通信をサポートします。

↑「Xperia 5 II」。縦長ディスプレイと片手で扱いやすい68mm幅が魅力だ。IPX5/8の防水、IP6Xの防塵性能を備える

 

↑上部には3.5mmイヤホンジャック

 

↑右側面には、右から順に、音量キー、電源キー、新搭載のGoogleアシスタントボタン、カメラキー

 

↑下側面にはUSB Type-Cポート

 

↑左側面にはSIMカードなどの挿入口など

 

同機のサイズはW68 x H158 x D8.0mm、重さは163gに。従来機のXperia 5と比べると厚さが0.2mm減り、重量は1g軽くなっています。また、Xperia 1 IIのW72 x H166 x D7.9、181gと比べると、一回りコンパクトです。なお、本体右側面に新搭載された「Googleアシストボタン」では、長押しでGoogleアシスタントを起動可能。

 

ディスプレイサイズは縦横比21:9の6.1インチで、解像度はフルHD+。ディスプレイにはOLEDが採用されており、リフレッシュレートは120Hzになりました。また、ゲーミング利用を意識し、タッチレスポンスも高速化している点も見逃せません。Xepria 5と比べると、タッチスキャンレートが60Hzから240Hzへと4倍に改良されました。

↑同シリーズでお馴染みの縦長画面は、マルチウィンドウ表示との相性◎

 

画面のUIとしては、マルチウィンドウを扱いやすくする「マルチウィンドウスイッチ」機能を搭載。上下に配置したウィンドウをスライドするだけで切り替えられるようになりました。また、シリーズお馴染みのサイドセンス機能はバー表示へと変わっています。

 

トリプルカメラを搭載

背面にはトリプルカメラを搭載。Xperia 1 IIと同じくZEISS(ツァイス)ブランドのレンズを採用します。

↑上から順に、超広角、望遠、標準

 

カメラ構成は、標準(1220万画素、F1.7、焦点距離24mm)、望遠(1220万画素、F2.4、70mm)、超広角(1220万画素、F2.2、16mm)です。上位のXperia 1 IIと比べると、iToFセンサーがないので、暗所などの撮影条件が厳しい際に、フォーカス性能で差は出るでしょう。

 

機能としては、人やペットの目に焦点を合わせるリアルタイム瞳AFや、60回/秒のAF・AE追従を伴う20コマ/秒の高速連写などもサポート。プロ仕様を謳う「Photo Pro」や「Cinematography Pro」などのアプリも使えます。

 

なお、Cinematography Proを使うと、4K HDR 120fpsスローモーション撮影が可能に。これは同社調べでスマートフォンとして世界初とのこと。

 

フロントステレオスピーカー搭載でより良い音に

オーディオに関しては、スピーカーがフロントステレオスピーカーになり、音圧や位相で左右の対象性を実現。ハイレゾ音源に対応するほか、ハイレゾ音源以外もハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングする機能を備えます。

↑立体音響技術「Dolby Atmos」には、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと協業した独自のチューニングが実装され、音の定位感や立体感の再現性が強化されている

 

また、ソニーが提案する「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」向けのハードウェアデコードも搭載し、対応音源の再生時には約30%の消費電力が低減されるとのこと。

 

バッテリー性能にも工夫が

筐体は薄型化した一方で、バッテリーは4000mAhに増量されました。ハイリフレッシュレートをオフにした状態では、従来機と比較して充電持ちが20%向上しているといいます。

 

さらに充電機能にもアップデートが施されました。通常ゲームアプリを、充電したままプレイしていると端末の温度が上昇し、処理性能が低下していくものです。しかし、Xperia 5 IIでは、バッテリー充電を介さず直接給電を行う「HSパワーコントロール」の仕組みによって、充電器をつなぎながらでも高いパフォーマンスを維持可能に。

↑いたわり充電に「常時」モードが追加

 

また、お馴染み「いたわり充電」には、新たに「常時」モードという選択肢が加わりました。これを選択した場合には、充電器に接続した状態で放置しても、満充電になることを防ぎ、バッテリーの劣化を抑えることにつながります。

↑カラーバリエーションは、「Pink」「Blue」「Grey」「Black」の4色を展開

 

Xperia 5 IIは、本年秋以降に日本を含む国・地域で発売予定。発売日や国内での価格、販路などの詳細は、執筆時点まだ明らかにされていません。

 

同モデルは、すでに販売されているXperia 1 IIと比べてひと回りコンパクトなデザインになっており、今年後半における多くの人にとって手に取りやすい本命スマートフォンの一つとなりそうです。5Gの対応エリアがまだ限定的で、通信機能だけでは訴求しづらい昨今、全体のバランスがシンプルに整っており、かつ最新のカメラ機能や、ゲーミング機能を全方位に備えているXperia 5 IIは、魅力的な選択肢に思えました。

 

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うっとりするほどの”スペック爆盛り”! ゲーミングスマホの期待機「Black Shark 3」先行予約スタート!

Black Sharkの日本法人であるブラックシャーク科技ジャパンは、eスポーツに最適化された5G対応のゲーミングスマートフォン「Black Shark」(ブラックシャーク)の日本向けモデルを順次販売。第一弾として「Black Shark 3(8GB+128GB)」の予約販売を2020年9月15日より開始しました。事前予約では先着で専用アクセサリーのGamepad 3(set)-LやFunCooler Proの特典を用意しています。

 

↑Black Shark 3の販売価格は6万9800円

 

↑先着100名の先行予約特典は、Black Shark 3(8GB+128GB)、Gamepad 3(set)-L、FunCooler Proの3点が手に入る

 

↑先着200名の先行予約特典は、Black Shark 3(8GB+128GB)、Gamepad 3(set)-Lの2点セット

 

Black Shark 3は性能の核であるチップセットに、最高峰のモバイルプラットフォームであるQualcomm Snapdragon 865を搭載。これまでにないCPU、GPU、5Gシステムで、ゲーム、ストリーミング、ブラウジングにさらなる価値を加えます。

 

優れた液体冷却技術を誇る同社は、Black Shark 3で革命的な「サンドイッチ」構造を取り入れています。2つの長い液体冷却パイプをボードの両側から挟み込むように配置し、チップセット、Wi-Fiチップセット、5Gモデム、充電回路、およびその他の加熱コンポーネントと直接接触させることにより、両側から熱を拡散させ、長時間の使用でも最高の状態で動作できるように設計されています。このテクノロジーにより液体冷却パイプ1本と比較し150%の冷却効果の向上を実現しました。

 

↑高い負荷のかかるゲームをプレイしていても、長時間ストレスなく楽しめる

 

 

Black Shark 3は、NSAネットワークとSA 5Gネットワークの両方をサポートしています。また、従来よりも最大270%高速、省電力、複数端末の接続で安定したWi-Fi 6(802.11ax)にも対応し、最先端の通信スペックを搭載。デバイスを横持ちした時に最も安定した接続を提供する、内臓アンテナをX状に配置したデュアル「X」アンテナなど、細かな点を見ても安定した通信を保てる設計になっています。

 

その他にも、ゲームの操作面に大きな影響を与える、タッチレポートレート(1秒あたりのタッチ感知回数の上限)や、タッチレイテンシー(遅延時間)においても270Hz、最短24msと最速クラスの速度を誇るなど、徹底的にスマホでのゲームプレイを突き詰めたい人向けの仕上がりになっています。

 

常日頃、さまざまなタイトルをプレイするヘビーユーザーはこの機に先行予約を検討してください。

AQUOSスマホ新ラインナップ発表! 5Gをもっと身近にする「zero5G basic」「sense5G」に大きな期待

シャープは9月11日、2020年冬〜2021年春に向けた新スマホ4モデルを発表しました。5Gスマホではゲームユーザー重視の「AQUOS zero5G basic」 、低価格な「AQUOS sense5G」を展開。4G LTEスマホでは「AQUOS sense 4」と「AQUOS sense4 plus」を用意します。

 

4機種とも正式な販路や価格は未定ですが、今後、大手携帯キャリアやMVNOが取り扱いを発表する見込みです。

 

ゲーム向きの5Gスマホ「AQUOS zero5G basic」

AQUOS zero5G basicはエンタメに特化したスタイリッシュなスマホです。特にゲームを長時間・快適に遊べるように設計されています。

 

厚みのあるボディデザインはAQUOS zero2よりもAQUOS R5Gに近い形状となり、AQUOS zeroシリーズがこれまでアピールしていた「軽さ」の追求は控えられています。

↑AQUOS zero5G basicでは“ゲーム向けスマホ”のイメージを踏襲。5G対応の一方で「軽さ」は重視されていない

 

↑形状はAQUOS zero2よりもAQUOS R5G(右)に近い

 

↑前モデルより厚みはあるが、3眼カメラへの進化や、microSDやイヤホンジャックの搭載が追加されている

 

AQUOS zeroシリーズはもともと“世界最軽量”をスローガンにしていましたが、今回は5G対応もあり最軽量ではありません。一方でAQUOS zero2で搭載した4倍速駆動の有機ELディスプレイを備えていて、熱を上手に逃がす機構設計も引き継いでいます。

 

AQUOS zero2までのzeroシリーズはシャープにとってAQUOS Rシリーズと並ぶフラッグシップで、最高峰の性能を持つチップセットを搭載していました。一方、今回のAQUOS zero5G basicはチップセットにクアルコムの準ハイエンド「Snapdragon 765 5G」を搭載するなど、“最高峰”の仕様は採用されていません。しかし、3Dゲームで必須のグラフィック性能はしっかり確保しています。

 

ディスプレイは6.4インチと大きめなシャープ製有機ELパネルを採用。zero2と同様に、4倍速駆動が目玉となっています。ゲーム画面を120Hzで表示し、さらにフレーム間に黒画面を挿入して、フレームレート240Hz相当で滑らかな表示が可能。FPSなど俊敏な画面表示が求められるゲームに適しています。

 

プロのeスポーツチーム「Detonation」が実際に使い勝手を確かめており、「レスポンスこそフラッグシップ機にはかなわないが、持続力はすばらしく、ゲーミングPCのようにプレイできた」というコメントを得ています。

↑ゲームを“4倍速”の滑らかな表示でプレイできる

 

10億色のHDR表現(10ビットカラー)も対応。また、ディスプレイ内に指紋認証センサーを備えています。ゲーム向けの機能「ゲームランチャー」では、タッチパネルの操作を一時的に無効にするモードを新搭載。いわゆる「放置ゲーム」が遊びやすくなっています。

 

一方、前世代のAQUOS zero2で「軽さ」のために犠牲になっていた要素も、AQUOS zero5G basicには盛り込まれています。たとえばメインカメラはトリプルカメラ(3眼)になり、 超広角や光学3倍相当のズームが使えるように。また、AQUOSシリーズとしては初めて、ナイトモードに対応し、暗い場所で目で見るより明るく撮れるようになっています。

 

AQUOS zero5G basicは2020年秋〜2021年冬に発売予定。価格は明らかにされていませんが、5G第一弾の「AQUOS R5G」よりはお手頃な価格帯のモデルで、およそ6〜7万円前後となる見込みです。

 

 

 

SPEC ●ディスプレイ:6.4インチフルHD+(2340×1080ドット)有機EL●チップセット:Snapdragon 765 5G 2.3GHz+1.7GHz オクタコア●OS:Android 10●メモリ・ストレージ:8GB RAM/128GB ROMまたは6GB RAM/64GB ROM●microSDカード:対応●メインカメラ:トリプルカメラ(4800万画素+1310万画素 125度広角+800万画素 望遠)
●インカメラ:1630万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4050mAh●その他機能:顔認証、画面内指紋センサー/防水・防塵/おサイフケータイ●サイズ:約161×75×9.0mm(H×W×D)●重量:約182g●カラー:ブラック、ホワイト、ブルー

 

お手頃価格の5Gスマホ「AQUOS sense5G」

高嶺の花だった5Gスマホですが、購入しやすい価格帯のモデルがぽつりぽつりと出始めています。ベストセラー「AQUOS sense」シリーズからは、AQUOS sense5Gとして初の5G対応モデルが登場します。

↑AQUOS sense5G。AQUOS sense4と共通設計の「お手頃5Gスマホ」だ

 

4G LTEスマホ「AQUOS sense4」と共通のデザインを採用し、価格を抑えつつ5Gに対応しています。ずばり、みんなが使いやすい5Gスマホというコンセプト。尖った性能はありませんが、イマドキのスマホに求められる要素はしっかり抑えています。

 

チップセットはクアルコムが発表したばかりのSnapdragon 690 5Gを搭載。メモリやストレージには高速な新規格を採用しています。これまでのsenseシリーズ同様に、ホームボタンでの指紋認証や、防水や防じん、耐衝撃、おサイフケータイも対応します。

↑メタルボディで耐衝撃性能も備えている

 

新機能では、家に帰るとテザリングを自動で有効にする「テザリングオート」という機能が追加されました。5Gの使い放題プランを生かして、家では固定回線代わりに使う人に便利な機能です。また、ホームボタン長押しでスマホ決済を起動する機能「Payトリガー」も備えています。

 

カメラはトリプルカメラで、光学ステップズームやナイトモードに対応。サイズは前モデルAQUOS sense3からほぼ変わらず、H148mm、W71mmに抑えています。

 

AQUOS sense5Gの発売は2021年春ごろと少し先ですが、AQUOSシリーズでは初めて「Android 11(Android R)」が初期搭載されたスマホとして出荷されます。5Gスマホとしては手頃な4万円前後で販売される見込みです。

 

 

SPEC ●ディスプレイ:5.8インチフルHD+ (2280×1080ドット)IGZO液晶●チップセット:Snapdragon 690 5G 2.0GHz+1.7GHz オクタコア●OS:Android 11●メモリ・ストレージ:4GB RAM/64GB ROM●microSDカード:対応●メインカメラ:トリプルカメラ(1200万画素+1200万画素 121度広角+800万画素 望遠)●インカメラ:800万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4570mAh●その他機能:顔認証、指紋センサー(ホームボタン)/防水・防塵/おサイフケータイ/サイズ:約148×71×8.9mm(H×W×D)/重量:未定/カラー:ライトカッパー、オリーブシルバー、ブラック

 

お手頃価格の4Gスマホ「AQUOS sense4」

Androidスマホとしては8か月連続で販売数1位を記録し、出荷台数は300万台に迫るAndroid sense3。その正当後継モデルが「Android sense4」です。2020年秋冬モデルとして発売。3万円台前半という前機種に近い価格帯で販売される見込みです。

 

5Gには対応しないものの、AQUOS sense5Gと同じ形状、耐衝撃対応のメタルボディを採用。スマホケースも両機種共通で使えます。チップセットはSnapdragon 720Gを搭載。4250mAhのバッテリーで1週間の電池持ちを謳います。

↑AQUOS sense5Gとsense 4はほぼ同じボディだが、違いが一か所だけある。背面フチのアンテナ用にプラスチックになっている部分がsense5G(左)では左右にまで伸びている

 

 

SPEC●ディスプレイ:5.8インチフルHD+ (2280×1080ドット)IGZO液晶●チップセット:Snapdragon 720G 2.3GHz+1.8GHz オクタコア●OS:Android 10●メモリ・ストレージ:4GB RAM/64GB ROM●microSDカード:対応●メインカメラ:トリプルカメラ(1200万画素+1200万画素 121度広角+800万画素 望遠)●インカメラ:800万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4570mAh●その他機能:顔認証、指紋センサー(ホームボタン)/防水・防塵/おサイフケータイ●サイズ:約148×71×8.9mm(H×W×D)●重量:約176g●カラー:ライトカッパー、シルバー、ブラック

 

シャオミキラー? 「AQUOS sense4 plus」

AQUOS sense4と同じく4G LTEスマホながら、「AQUOS sense4 plus」は独自の要素を採り入れた一台。特にスペックを重視してスマホを選ぶ人にアピールする要素を詰め込んでおり、シャオミのようなコスパ重視の中国メーカー製スマホに対抗するモデルと位置づけられています。

 

6.7インチ液晶とAQUOSシリーズ最大サイズで、senseシリーズとしては初めて90Hzの高速駆動に対応。SNSアプリなどでの画面送りを滑らかに表示します。チップセットはsense4と共通のSnapdragon 720Gですが、メモリは8GB、ストレージは128GBと多めに搭載。

↑AQUOS sense4 plusはやや毛色の違う存在。縦長の大画面や多眼カメラを備えた「スペックで張り合う」モデルだ

 

↑上下のフチを狭めた縦長画面。横幅は7.8mmとsense4に近く、持ちやすい

 

↑ディスプレイの没入感を高めるため、指紋センサーは背面に搭載している

 

背面カメラはクアッドカメラ(4眼)で、4800万画素の高画素カメラを中心に、超広角、マクロ用、深度計測用カメラを搭載。深度カメラによって、ポートレートモードなどでより深みのあるボケ表現が可能となっています。

 

なお、AQUOSスマホといえばシャープ製のディスプレイでお馴染みですが、このモデルではシャープ製ではない液晶パネルを使用。チューニングによってAQUOSらしい画質を表現しているとのことです。

 

SPEC●ディスプレイ 6.7インチフルHD+ (2400×1080ドット)液晶●チップセット:Snapdragon 720G 2.3GHz+1.8GHz オクタコア●OS:Android 10●メモリ・ストレージ:4GB RAM/64GB ROM●microSDカード :対応●メインカメラ:トリプルカメラ(4800万画素+500万画素 115度広角+200万画素 マクロ+200万画素 深度カメラ)●インカメラ:800万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4120mAh●その他機能:顔認証、指紋センサー(ホームボタン)/防水・防塵/おサイフケータイ●サイズ:約166×78×8.8mm(H×W×D)●重量:約198g●カラー:パープル、シルバー、ブラック

 

5Gスマホも4Gスマホも“コスパ重視”に

3月には最高峰のスペックを持つ5Gスマホ「AQUOS R5G」を発売したシャープ。5Gスマホではよりお手頃な価格の「AQUOS zero5G basic」と「AQUOS sense5G」でバリエーションの充実を図ります。一方でまだ5Gは不要という人には、AQUOS sense4を用意。よりコスパを重視する人に向けて「AQUOS sense4 plus」で展開します。

 

↑5Gスマホ2モデル、4G LTEスマホ2モデルで低価格帯までカバーする

 

総務省のスマホ値引き制限によって高価格なスマホが売りづらくなっている中で、自分にピッタリな一台を吟味して買うような動きが広がっています。シャープの今回の機種展開は、それに応えるような構成と言えるでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSでは表示できません。

【給付金でいま買うべきモノ】<No.10>スマートフォン

本稿は、給付金の使い道をまだ決めかねている方のために、“1人当たり10万円”で買って損なしの、家族の時間も、自分の時間も充実させる家電&デジタルを一挙ナビゲートします!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

キャリアによる端末購入時の補助が制限されたこともあり、近年はミドルクラスのスマホが人気を集めている。ハイコスパなiPhone SEが登場したことでさらに過熱する中級機市場が狙い目だ。

 

押さえておきたい! スマートフォン最新トレンド

デュアルカメラ以上が当たり前に!

生体認証機能はもはや標準搭載

スマホの縦長化が加速し、21:9も登場

 

私がオススメします!

フリーライター

小松未都さん

家電、雑貨をこよなく愛するライター。5G時代に期待しつつ、さらにお買い得になったミドルクラスの端末を狙っている。

 

ミドルクラス機は端末ごとに得意分野が違う

キャリアによる端末購入補助が制限されたこともあり、昨今のスマホ市場はミドルクラスが人気となっている。ハイエンドでは5G端末も登場しているが、5Gエリアが整備されるのは、まだ当分先の話。2年程度で端末を買い替えるユーザーであれば、競争の激化によりコスパが向上している中級機を選ぶのもアリな選択だ。

 

3~5万円程度の中級機市場は、機種によってセールスポイントが異なっている点に注目したい。大ヒット中のiPhone SEは、プロセッサー性能が突出しており、快適な操作性を求めるならピッタリだ。Xperia 10Ⅱは、カメラやディスプレイ性能の高さが魅力。スマホで動画などをよく見る人にイチオシだ。新規参入した楽天のオリジナル端末であるRakuten Miniは、コンパクトな端末を好む人向きで、サブ機としての需要もありそう。そして、もはや定番モデルであるAQUOS sense3は、トータルバランスの高さと使いやすさがウリ。いずれの端末もコスパの高さは折り紙付きだ。

 

<その1>高性能チップ搭載の格安コンパクトモデル

CPU A13 Bionic
ディスプレイサイズ 4.7インチ
メインカメラ画素 1200万画素
生体認証 指紋認証

 

Apple

iPhone SE

実売価格 4万9280円

iPhone 8の筐体をベースに、最新のA13 Bionicプロセッサーを搭載した4.7インチモデル。シングルカメラでありながら、ボケ味を調整できるポートレートモードに対応する。デュアルSIMスロットを備え、仕事用と個人用など、2つの電話番号を使うことも可能だ。

 

SPEC●OS:iOS 13●ROM:64/128/256GB●ディスプレイ:4.7インチ液晶●バッテリー容量:非公開●サイズ/質量:W67.3×H7.3×D138.4mm/148g

 

↑黒、白、赤のカラーバリエーションを用意。iPhone 11などと同様、ベゼル部分は黒に統一されており、ビジネスシーンで使いやすい

 

↑リアカメラはシングルレンズの広角1200万画素。iPhone 11と違って単眼なので、ズーム性能は劣るが、逆光でもキレイに撮れる

 

【いま買うべき理由】最新のiPhone11と同等のA13 Bionicをプロセッサーに搭載

「iPhone SEが搭載するプロセッサーのA13 Bionicは、最新の上位モデルと同様。前世代のA12から20%の高速化と消費電力30%の削減を実現し、高度な3Dゲームなどもサクサク快適です」(小松さん)

↑iPhoneシリーズをベンチマークソフト「Geekbench」を用いて計測。SEは11と同等で、前モデルのXSよりも高性能とわかる

 

<その2>超縦長大画面で片手操作がラクラク

CPU Snapdragon 665
ディスプレイサイズ 6.0インチ
メインカメラ画素 1200万画素
生体認証 指紋認証

 

ソニー

Xperia 10 2

実売価格 4万1976円

21:9の有機ELディスプレイを搭載したハイスペックな中級機。縦長の画面を生かして、画面を上下に分割する独自のマルチウィンドウ機能を備える。カメラは超広角・標準・望遠のトリプルレンズ仕様で、カメラまかせで高画質に撮影できる。

 

SPEC●OS:Android 10●ROM:64GB●ディスプレイ:6インチ有機EL●バッテリー容量:約3600mAh●サイズ/質量:W69×H8.2×D157mm/151g

 

↑超広角から望遠までの3眼構成。13種類のシーン×4つのコンディションを自動で判断し、最適な設定に切り替える

 

↑ハイレゾ音源再生が可能で、3.5mmオーディオジャックも搭載。圧縮音源を高解像度に変換する「DSEE HX」にも対応

 

【いま買うべき理由】縦長画面を生かし2画面表示が可能に

「縦長の画面の上と下で別のアプリを起動してマルチに使用できます。上下の区切りは移動可能で、ミニプレーヤーで動画を流しながらウェブを閲覧するといった使い方も!」(小松さん)

↑2種類のショッピングサイトを同時に立ち上げて価格を比較したり、ニュースを見ながらトピックを検索したりと、工夫次第で使い方は広がる

 

<その3>必要な機能は備えたシンプルな超小型端末

CPU Snapdragon 439
ディスプレイサイズ 3.6インチ
メインカメラ画素 1600万画素
生体認証 顔認証

 

楽天

Rakuten Mini

実売価格 1万8700円

わずか約79gという軽さでスーツのポケットにも難なく収まる、おサイフケータイ対応の世界最小・最軽量モデル。防塵・防滴仕様となっており、最大8台までのテザリングもサポートする。ストラップホールを備えている点も魅力だ。

 

SPEC●OS:Android 9 Pie●ROM:32GB●ディスプレイ:3.6インチ液晶●バッテリー容量:約1250mAh●サイズ/質量:W53.4×H8.6×D106.2mm/79g

 

【いま買うべき理由】すべての操作が片手で終わる究極のUI

「親指でタップするだけで完結するシンプルな独自UIを採用。スワイプなどのスマホ特有の操作も少ないため、ガラケーから移行するユーザーでも使いやすく、通話用のサブ機としても◎」(小松さん)

↑3.6インチと液晶は小さめだが、この小型筐体であれば許容できる

 

<その4>電池切れ知らずで快適&スムーズな使い心地

CPU Snapdragon 630
ディスプレイサイズ 5.5インチ
メインカメラ画素 1200万画素
生体認証 顔認証

 

シャープ

AQUOS sense3

実売価格 3万1680円

独自の省エネIGZOディスプレイと4000mAhの大容量バッテリーを搭載することで、1週間の電池持ちを実現。省電力かつ高性能なSnapdragon 630を採用するほか、AIオートを利用可能な広角&標準の2眼カメラを備える。

 

SPEC●OS:Android 9 Pie●ROM:64GB●ディスプレイ:5.5インチ液晶●バッテリー容量:約4000mAh●サイズ/質量:W70×H8.9×D147mm/167g

 

↑画面の上部を左右になぞるだけでスクリーンショットを撮影可能。片手で気軽に撮れるため、移動中などでも使いやすい

 

【いま買うべき理由】AIまかせの撮影で、プロ並みに撮影可能

「カメラのAIオートが優秀で、被写体に向けるだけで、最適な撮影設定を自動で選択してくれます。被写体の笑顔を自動検知し、15秒のショートムービーを生成してくれる動画機能も◎」(小松さん)

↑料理なら自動で彩度を上げ、動物なら短い露光時間で撮影してくれる

 

【CHECK!】5G対応を買うならコレ!

今春にスタートした5Gに対応する端末にも注目。5Gの本格導入はまだ先だが、ひとつの端末を長く使いたい人には5G端末がオススメだ。

 

<その1>カメラメーカーならではの本格的撮影が可能

CPU Snapdragon 865
ディスプレイサイズ 6.5インチ
メインカメラ画素 1220万画素
生体認証 指紋認証

 

ソニー

Xperia 1 II

実売価格 11万8052円

21:9の4K HDR対応6.5型有機ELディスプレイを搭載する旗艦機。フロントステレオスピーカーを備え、動画鑑賞に最適。本格的な写真撮影ができるカメラアプリ「Photography Pro」も搭載する。

 

<その2>ベゼルの存在を感じない全画面のインパクト

CPU Snapdragon 865
ディスプレイサイズ 6.2インチ
メインカメラ画素 6400万画素
生体認証 顔認証

 

サムスン電子

Galaxy S20 5G

実売価格 9万7460円

Snapdragon 865プロセッサーや12GBメモリを搭載。画面占有率93.4%の6.2型有機ELディスプレイを備える。ワンショットで様々なカットが得られる「シングルテイク」などの機能も魅力だ。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ゲーミングスマホを「普段使い」目線で使ってみた! ニッチだけど普通に優秀すぎた「RedMagic 5」

「ゲーミングスマホ」って聞いたことはありますか? 文字通り、ゲームに特化して開発されたスマホです。具体的には、ディスプレイの表現力、タッチレンポンス、処理速度、バッテリー持続などが強化されています。これらの要素って、ゲームをするときだけでなく、普段の用途でも重視したいことですよね。というわけで、スマホでゲームをすることは少ないが、スマホ全般に関してはわりとヘヴィユーザーの筆者が「RedMagic 5」というゲーミングスマホを「普段使い」の視点で使ってみました。

 

↑6.65インチの有機ELディスプレイを搭載する「RedMagic 5」。OSはAndroid 10で、SIMロックフリーで販売されている

 

↑背面にはトリプルカメラを搭載。5Gに対応しているが、日本では5Gには接続できない。それについては後述する

 

RedMagic 5は、中国のNubia Technology(以下、Nubia)というメーカーが作ったモデルです。ZTEの子会社としてスタートし、現在は独立したスマホメーカーとして、デザインに凝ったゲーミングスマホや、腕時計型のスマホなど、尖ったモデルを続々とリリースし、世界市場での存在感を高めつつあります。このRedMagic 5は、日本で使用できる無線機であることを証明する「技適マーク」を取得した最初のモデルです。ただし、通信事業者は取り扱っておらず、家電量販店でも購入できません。メーカー公式サイトで注文すると、海外から製品が届く仕組みで、価格もドル建てです。当然、日本での知名度はまだ低いですが、人とは違うレアなスマホを使いたい! という人も要注目の端末です。

 

↑同梱品一式。充電用のACアダプタは日本で使えるAタイプなので安心。取扱説明書に日本語はなかったが、日本語で相談できるサポート窓口は用意されている

 

高速リフレッシュレートは普段使いでも重宝

ゲーミングスマホは、ディスプレイの大きさと解像度に加えて、「リフレッシュレート」という画面の更新速度も強化されています。通常は60Hz(1秒間に60回更新)のところが、ゲーミングスマホでは、90Hzや120Hzに切り替えられるようになっているのが一般的。RedMagic 5では、さらに速い144Hzに設定できます。素早いタッチレスポンスが求められるゲームをプレイする場合、144Hzに切り替えるとストレスを感じることなくゲームに没頭できるという趣向です。

 

↑リフレッシュレートは60Hz、90Hz、144Hzから選べる

 

↑一部のゲームは、ゲーム専用機さながらに操作できる。その設定画面でも144Hzに切り替え可能

 

デフォルトは90Hzに設定されていて、ゲームをしなくても快適なタッチレスポンスが得られます。また、ウェブページを素早くスクロールしたときの残像が少ないこともポイント。安定した高画質で見られるので、目にも優しいように感じられました。高精細な有機ELディスプレイを採用し、コントラストがはっきりした、メリハリが感じられる画質で表示されることも特徴です。YouTubeやサブスクの映画を観るにも適しているでしょう。

 

↑文字はくっきり、写真は鮮やかに表示されるので、ウェブページも見やすい

 

↑好みの色調・画質に調整できる機能も重宝

 

夜景も鮮明に撮れるトリプルカメラを搭載

Nubiaは、カメラにも力を入れているメーカーです。背面のトリプルカメラは、メイン(6400万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(200万画素)という構成。メインカメラのイメージセンサーはソニー製の「IMX686」という、スマホ用としては大きめの1/1.7インチの撮像センサーを採用しています。

 

↑高画素+超広角+マクロのトリプルカメラを搭載

 

さまざまなシチュエーションで撮影してみましたが、安定してキレイな画質で撮れました。AIによる被写体・シーン認識にも対応し、それをオンにして撮ると、鮮やかさが増します。「ナイトモード」があり、夜景も鮮明に撮れるのも見逃せないポイント。画質は、他メーカーのフラッグシップモデルに勝るとも劣らずという印象です。

 

↑AIをオンにして撮影した作例。空の青や木々の緑が強調される

 

↑ナイトモードに設定すると、手持ちで鮮明な夜景を撮影できる

 

↑店内で料理を撮影した作例。美味しそうに撮れた

 

しかし、「カメラ」アプリのインターフェイスが独特で、操作に迷うことがありました。120°の画角で撮れる超広角カメラを搭載していますが、デフォルトの「PHOTO」では撮影できず、マニュアルの「PRO」モードに切り替えることで使えます。

 

まだ日本語化が不完全のようで、使用言語を日本語に設定していても、多くの項目が英語で表示されます。慣れないうちは、設定を変更したい項目が見つけられず、あたふたすることがあるかもしれません。

 

↑「カメラ」アプリの設定画面は英語で表示される

 

↑「設定」画面のほとんどの項目も英語で表示され、日本語化は不完全な印象。今後のアップデートでの改善に期待したい

 

マルチタスク操作や動画編集も快適に行える

プロセッサーは「Snapdragon 865 5G」。主力メーカーがフラッグシップモデルに採用している最高峰のチップです。RAM(メインメモリ)は8GBと12GBのモデルがあり、筆者は12GBモデルを使っています。

 

筆者は国内で発売されたスマホは、ほとんどの機種に触れていますが、RedMagic 5のパフォーマンスはトップクラス。たくさんのアプリが起動したままの状態になっていたり、撮影した動画を編集しても、反応が鈍くなることはなく、スイスイと操作できます。

 

↑動画の編集など、負荷が大きい作業もスムーズに行えた

 

↑「Geekbench 5」というアプリで、スマホの処理速度を比較するベンチマークを測定したところ、現在購入できるスマホの中ではトップクラスといえるスコアを記録した

 

また、長時間ゲームをすることを想定して、独自の冷却システムを導入し、放熱効果を向上させていることも利点。例えば、充電時には、小さくウィ〜ンという音がするのですが、それはファンが回っている音で、それによって充電をしながら操作してもボディが熱くならないのだと思われます。

↑側面に冷却用の空気孔を搭載。ゲーム機のように操作できるショルダートリガーボタンを備えていることも特徴

 

↑冷却用のファンの強弱設定も行える

 

ゲーミングスマホの仕様は、ゲームに限らず、動画の編集や長時間の映画視聴など、負荷がかかる作業をすることが多い人にも有利でしょう。

 

標準的な使い方なら2日持つ大容量バッテリーが頼もしい

ゲームは電池の消耗が激しいので、一般的なスマホより多い4500mAhのバッテリーを内蔵しています。標準的な使い方であれば1日は余裕で持ち、省電力を意識すれば2日以上持つ容量です。

 

↑「設定」→「電池」の画面。省電力機能は、Android標準の「バッテリーセーバー」のみ

 

ヘヴィなスマホユーザーである筆者が使っても、1日で電池がなくなることはありませんでした。といっても、最近はコロナの影響で外出の機会が減っているので、電池持ちを心配する必要はないかもしれませんね。

 

斬新なデザインで “俺のスマホ” 感をアピールできる

ゲーミングスマホは、ターゲットが絞られているため、“攻めのデザイン” を採用している機種が多いように思います。RedMagic 5は「Hot Rod Red」と「Eclipse Black」の2色があり、筆者は「Eclipse Black」を使っています。背面パネルには、異なる模様を組み合わせた斬新なデザインを採用し、中央に配置したログは点灯し、その色はカスタマイズできます。

 

↑背面の「REDMAGIC」ロゴは、ゲームのプレイ時、着信・通知時などに設定した色で光る

 

ディスプレイに表示される指紋センサーのマークや、充電中の表示も統一された世界観でデザインされています。画面デザインのカスタイズ性も高く、より “自分のスマホ” 感を強くすることもできます。

 

↑充電中の画面表示。指紋センサーはディスプレイ内に搭載されていて、指を触れる位置がこのように表示される

 

↑画面をオフにしていても常時表示できる「Always On Display」のパターンも充実。アナログ時計だけでも9パターンから選べて、自分が好きな画像などをカスタマイズして設定することも可能

 

日本では5Gには接続できないので要注意!

RedMagic 5は、日本では今年の春に正式サービスが始まった「5G」にも対応しています。しかし、日本では5Gネットワークに接続できないので注意が必要です。なぜかと言えば、5Gの技適を取得していないからです。その理由について、Nubiaに聞いたところ、「日本の5G環境がとても限定的なため、もう少し日本の5Gが普及してから技適の取得を検討したい」という回答でした。

 

↑5Gにも対応しているが、日本在住のユーザーが日本で法的に使えるの4Gまでなので注意が必要

 

しかし、実際のところ、日本の5Gエリアはまだ超限定的なので、4Gにつながれば問題ないでしょう。4Gはドコモ、au、ソフトバンクのすべてのネットワークに対応しています。なお、海外渡航時は5Gに接続しても問題ありません。

 

パフォーマンス最重視のユーザーにはお買い得かも!?

ゲーミングスマホは、一見するとゲーマー向けで、フツーのスマホとしては使いづらい面があるように思われがちです。しかし、実際に使ってみると、ウェブを見たり、画像を編集したり、マルチタスク操作をしたりと、さまざまな用途で快適に使えます。あらためて「ハードウェアのスペックって大事だなぁ」と思うこと請け合いです。

 

RedMagic 5の価格は、8GB+128GBモデル(Hot Rod Red)が629ドル、12GB+128GBモデル(Eclipse Black)が649ドルですが、これらのモデルはすでに完売しています。9月3日から、基本仕様が共通で、冷却性能などを強化した後継モデル「RedMagic 5S」が発売されたからです。RedMagic 5Sの価格は、8GB+128GBモデル(Sonic Silver)が579ドル(約6万1500円)、12GB+256GBモデル(Pulse)が649ドル(約6万9000円)で、これらの価格には配送料と税金が含まれています。

 

↑RedMagic 5Sはメーカー公式サイトで購入可能。ゲームをより一層楽しむためのアクセサリーも購入できる

 

大手キャリアが販売するモデルなら、このスペックなら10万円を超えてもおかしくはありません。マシンパフォーマンスに優れたスマホをお得に買いたいのであれば、チェックすべき端末でしょう。

 

今回のレビューではほとんど触れませんでしたが、ゲームが好きな人に超魅力的な端末であることは言うまでもありません。

 

↑ゲームを快適に楽しめることは言うまでもなし!

 

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ハイコスパすぎる「シャオミスマホ」の価格差はどこにある? 2万円台の「Redmi Note 9S」と3万円台の「Mi Note 10 Lite」をすみまで比較

Xiaomi(シャオミ)というブランドをご存知ですか? コスパの高さが支持されて、世界市場でのシェアを拡大している中国のスマホメーカーです。近年はスマート家電や生活雑貨も手掛け、海外では「小米之家(Mi Home Store)」という、おしゃれな専売店も展開し、ファンを増やしています。

 

そんな成長著しいシャオミが日本市場に参入したのは2019年12月。スマホ、リストバンド、炊飯器などを一気に発表して、注目を集めました。第1弾として発売されたスマホは、メインが1億800万画素の5眼カメラを搭載する「Mi Note 10」。ハイスペックながら5万2800円(税別)というお手頃価格でした。しかし、5万円台では “格安” とは言えないですよね。

 

シャオミは第2弾で本気を見せてくれました。2020年6月に発売した「Mi Note 10 Lite」と「Redmi Note 9S」は、どちらも普段使いには十分なスペックを備え、さらに4眼カメラを搭載しつつ、Mi Note 10 Liteは3万9800円(税込)〜、Redmi Note 9Sは2万4800円(税込)〜という激安価格で、われわれを驚かせてくれました。

↑左がMi Note 10 Lite、右がRedmi Note 9S

 

今年の格安スマホ市場を牽引する存在となったシャオミの2モデル。どちらを買うべきかを迷う人もいるでしょう。そこで、買ってから後悔しないように、2モデルをじっくり比較してみました。

 

ディスプレイやデザインで選ぶならMi Note 10 Lite

ディスプレイは、Mi Note 10 Liteが6.47インチの有機ELで、Redmi Note 9Sは6.67インチの液晶を搭載しています。画面サイズはRedmi Note 9Sのほうが大きいですが、画質はやはり有機ELのMi Note 10 Liteに軍配が上がります。加えて、Mi Note 10 Liteは画面内に指紋センサーを搭載していることもメリット。

↑左がRedmi Note 9S、右がMi Note 10 Lite。画面はRedmi Note 9Sのほうが大きいが、Mi Note 10 Liteのほうが明るく、視認性が高い

 

Mi Note 10 Liteはディスプレイの左右に3Dカーブを施すなど、上位モデルのMi Note 10と同じように、見た目も、手にした感触もリッチに仕上がっています。一方、Redmi Note 9Sのフロントパネルはフラットで、ごくフツーのスマホという印象。パンチホール型のインカメラを搭載するなど、価格のわりには工夫が見られますが、Mi Note 10 Liteと比べると、ベゼルが太めだったり、野暮ったい印象は否めません。

↑Mi Note 10 Liteは、上位モデルと同じように3D曲面ガラスを採用している

 

↑指紋センサーを画面内に搭載するという先進的な仕様のMi Note 10 Lite

 

↑Redmi Note 9Sの指紋センサーは右側面に搭載

 

背面パネルの質感もMi Note 10 Liteのほうがいいのですが、Redmi Note 9Sはカメラの中央上部に配置していることが特徴。この左右対称のデザインに惹かれるのであれば、Redmi Note 9Sを選んだほうがいいかもしれません。

↑Mi Note 10 Liteは、上位モデルのMi Note 10のデザインを踏襲。質感もよく、一見ハイエンドモデルに見えなくもない

 

↑Redmi Note 9Sは、安定感のあるシンメトリーデザインを採用

 

カメラのスペックには差はあるが、撮影画質に大差なし

Mi Note 10 Liteの4眼カメラは、メイン(6400万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素)という構成です。一方、Redmi Note 9Sは、メイン(4800万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素)という構成。スペック上の違いはメインカメラで、Mi Note 10 Liteのほうがセンサーの性能が高いと考えていいでしょう。

 

センサーの違いは、画質にどれくらいの差を及ぼすのか? 同じ被写体・シチュエーションで撮り比べてみました。

↑Mi Note 10 Liteで景色を写した作例

 

↑Redmi Note 9Sで景色を写した作例

 

↑Mi Note 10 Liteで夜景を写した作例

 

↑Redmi Note 9Sで夜景を写した作例

 

↑Mi Note 10 Liteで料理を写した作例

 

↑Redmi Note 9Sで料理を写した作例

 

どうですか? 違いはわかりますか? 筆者の目には大きな差はないように見えました。撮影機能にもこれといった違いは見当たらず、インカメラも同じ1600万画素です。どちらの機種を選んでも、カメラの満足度は同等でしょう。ただし、撮影した写真をスマホの画面で楽しむには、有機ELのMi Note 9Sのほうがより明るく見えて、有利だと思いました。

 

パフォーマンスも電池持ちも同等

スマホがキビキビと軽快に操作できるかどうかは、プロセッサーの性能とメモリ(RAM)の容量に依存します。Mi Note 10 LiteのプロセッサーはSnapdragon 730G(最大2.2GHz)で、メモリは6GB。一方、Redmi Note 9SはSnapdragon 720G(最大2.2GHz)で、メモリは6GBまたは4GBから選べます。

 

同じ6GBのモデルを使い比べてみましたが、ほとんど差は感じませんでした。スマホの処理速度を比較するためのベンチマークを測定できる「Geekbench 5」というアプリでも比べてみました。結果は、やはり同等でした。

↑Mi Note 10 Liteのベンチマーク測定結果

 

↑Redmi Note 9Sのベンチマーク測定結果

 

バッテリー容量はMi Note 10 Liteが5260mAhで、Redmi Note 9Sは5020mAh。やはり大差はありません。実際に使ってみても、電池持ちは同等と感じました。

↑パワーやバッテリーを制御する機能は2モデル共通。これはMi Note 10 Liteの画面

 

指紋認証によるアンロックやアプリの起動速度、写真や動画を撮った後に保存にかかる時間など、基本的な機能のパフォーマンスもほぼ同等を考えて差し支えないでしょう。

 

スペックを細かく比べてみると……

最後に、2モデルの価格と主なスペックを比べておきましょう。

Mi Note 10 Lite Redmi Note 9S
価格 6GB+64GBモデル

3万9800円(税込)

6GB+128GBモデル

4万4800円(税込)

4GB+64GBモデル

2万4800円(税込)

6GB+128GBモデル

2万9800円(税込)

CPU Snapdragon 730G Snapdragon 720G
ディスプレイ 6.47インチ(2340×1080) 6.67インチ(2400×1080)
アウトカメラ メイン(6400万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素) メイン(4800万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素)
インカメラ 1600万画素 1600万画素
バッテリー 5260mAh 5020mAh
指紋認証/顔認証 ○(画面内)/○ ○/○
NFC
microSD
ハイレゾ

 

注目すべき違いは3つあります。まず、NFCを搭載しているのはMi Note 10 Liteだけです。ただし、おサイフケータイには対応していないので、Google Payのモバイル決済サービスは利用できません。なので、NFC搭載のメリットを享受できることはほとんどないかもしれません。

↑Mi Note 10 Liteは非接触近距離通信「NFC」に対応。シャオミのウェブサイトでは「Google Pay対応」となっているが、日本では、おサイフケータイに対応していないGoogle Payのモバイル決済サービスを利用できないのが、もどかしいところだ

 

次に、Mi Note 10 LiteのSIMスロットには2枚のnanoSIMしか挿せませんが、Redmi Note 9SのSIMスロットには2枚にnanoSIMに加えて、最大512GBのmicroSDカードも装着できます。動画をたくさん撮る人には、Redmi Note 9Sのほうが便利かもしれません。

↑Redmi Note 9SはnanoSIM 2枚とmicroSDをセットできるトリプルスロットを搭載。ストレージを拡張できること、Mi Note 10 Liteに対する大きなアドバンテージと言える

 

オーディオ性能にも若干差があります。Mi Note 10 Liteはスペックに「ハイレゾオーディオ認証」「HiFi音質」と記されているので、ハイレゾ対応のヘッドフォンなどを用意することで、より高音質で音楽を試しめるはずです。ただし、申し訳ございませんが、筆者は実際に聴き比べたわけではありません。もしかしたら、Redmi Note 9Sの音質でも十分満足できる人が多いかもしれません。

↑Mi Note 10 Liteの底面。どちらのモデルも3.5mm口径のイヤホンジャックを備えている

 

価格を最重視するならRedmi Note 9Sがオススメ!

デザインやスペックでは、Mi Note 10 Liteが若干上回るものの、使用感ではほとんど差はないと言えそうです。同じ6GB+128GBモデルで価格を比べた場合、2モデルの差は1万5000円。これを安いと考えるか、高いと捉えるかは、人によって異なるでしょう。

 

日本で発売される、ほとんどのスマホに触れている筆者の個人的な意見としては、価格を最重視する人は、Redmi Note 9Sを選ぶべきだと思います。この仕様で2万円台で買えるのは絶対的にお得です。買ってから多少不満を感じることがあったとしても、この価格なら後悔しないでしょう。

 

1台のスマホを長く使いたいという人には、Mi Note 10 Liteをおすすめしたいです。格安スマホの価格でハイエンドモデルさながらの質感なので、気持ちよく使い続けられるはずです。ただし、3〜4万円出せるのなら、機種の選択肢はぐっと広がります。おサイフケータイ対応の「OPPO Reno3 A」(3万9800円・税込)や「Google Pixel 4a」(4万2900円・税込)も視野に入れて検討すべきでしょう。

 

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アクティブな趣味人向けのタフさ! 高耐久SIMフリースマホ「DuraForce PRO 2」

京セラは、米国で展開する高耐久スマートフォン「DuraForce PRO 2」を、9月上旬より国内市場向けに販売開始します。本製品は、MIL-STD-810Gの16項目と防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)試験をクリアした、SIMフリースマートフォンです。現場作業がある方などの法人ニーズに応えた製品ですが、アクティブに外で遊ぶ人にもうってつけの一台です。

 

 

最大106dBのフロントデュアルスピーカーを搭載しているので、工事現場など、周りの環境音が大きい場所でも、しっかり相手の声が聞こえます。ノイズ低減機能を搭載し、屋外や騒音の激しい現場でもハンズフリー通話が可能。

 

 

また、グローブ着用時やぬれた手のままでも、ディスプレイのタッチ操作が可能です。急に雨に振られた時にスマホ操作しなければいけない場合に役立ちます。ただ、グローブの種類によっては操作しづらい場合があるのと、水にぬれた状態ではグローブ操作はできません。

 

↑端末の側面に指紋認証センサーを搭載し、片手で簡単に操作ができるのもポイント

 

作業現場を一望できるワイドアングルでの撮影が可能で、現場作業などに役立ちます。また、水中で変化する色味を補正する撮影モードも搭載しています。さらに、汚れが気になった場合でも泡ハンドソープやアルコールなどでお手入れができるので、万が一落として汚れたり、また水回りでの作業や屋外での利用時の埃なども気にすることなく使えます。

 

DuraForce PRO 2は、業務利用だけでなく、アウトドアなどの趣味を楽しむ一般ユーザーも広く使えるモデル。登山やスキューバなどアクティブな趣味を持つ人は、きっと長く愛用できるでしょう。

 

●SPEC ディスプレイ:約5.0インチ FHD TFT液晶/サイズ:約W73.4×H150.2×D13.6mm/重量:約235g/バッテリー:3240mAh/OS:Android 9 Pie/CPU:SDM630/2.2GHz x 4コア+1.8GHzx 4コア/カメラ:1300万画素/約800万画素/約500万画素(メイン/ワイド/イン)

1〜2万円スマホの覇権はこの2つ! モトローラがお手頃すぎる「moto g8 power lite」「moto e6s」を投入

モトローラは、Androidスマートフォンの「moto g8」シリーズにお手ごろ価格の「moto g8 power lite」をラインナップに追加。また、6.1インチディスプレイに、メインカメラ 1300万画素+深度センサー200万画素のデュアルカメラを搭載したエントリークラスの「moto e6s」も新たに追加しました。2機種とも9月4日より販売開始します。

 

moto g8 power liteは、6.5インチディスプレイに大容量の5000mAhバッテリー、そして1600万画素メインカメラ、200万画素マクロカメラ、200万画素深度測定用カメラのトリプルカメラを搭載したモデル。

 

↑カラーはポーラブルーとロイヤルブルーの2色。価格は税込2万800円

 

トリプルカメラのメインカメラは、位相差オートフォーカスで光量によらず高速にフォーカスする仕様。また、6.5インチ、アスペクト比20:9のMax Visionディスプレイを採用。超広角ビューで写真、映画、ゲームなど優れた臨場感で楽しめます。背面に指紋認証センサーを搭載するなど、使い勝手も良好。スペック面でも、2.3 GHz+1.8 GHzオクタコアプロセッサー、4GB RAM搭載で、快適な処理能力を発揮します。

 

 

moto e6sは、6.1インチディスプレイ、3000mAhバッテリー搭載の低価格、エントリークラスのスマートフォンです。メインカメラ1300万画素+深度センサー200万画素のデュアルカメラは、f/2.2で日中でも夜間でも鮮明な写真が撮影できます。

 

↑カラーは、メトログレーとエレキピンクの2色。価格は税込1万6800円

 

1300万画素メインセンサーと200万画素深度センサーカメラのデュアルカメラシステムを採用。1300万画素の位相差オートフォーカスで素早くフォーカスし、動きの多い被写体も的確にピントを合わせて撮影します。

 

6.1インチのディスプレイには、moto g8 power liteと同じくMax Visionディスプレイを採用。アスペクト比は19.5:9です。幅が73mm、重さ約160gで、手にフィットする持ちやすいサイズも特徴。CPUには2.0 GHzオクタコアプロセッサーを採用しました。

 

エントリークラスで、価格以上の性能と使い勝手を持つモデルを輩出してきたモトローラが展開する2機種の新モデルは、低価格帯に注目が集めるスマホ市場の台風の目になりそうです。

触ってみたら…廉価版という認識を改めました! 十分に安い「Google Pixel 4a」の必要十二分な「性能」

Googleが8月20日に最新スマートフォン「Google Pixel 4a」を発売します。発売中の「Google Pixel 4」の廉価版です。と聞くと、機能を削って安くした、さほど特徴がない端末をイメージしてしまうかもしれませんが、違うんです。機能や性能は本家とそんなに変わらず、されど安い。そんな、超お買い得のモデルなんです。

 

前モデルにあたる「Google Pixel 3a」も、本家を上回るほどの注目を集め、Googleいわく「近年で最も売れた製品の一つ」となったそうです。Pixel 4aも人気を集めること必至でしょう。

 

価格はPixel 4の半額以下。その理由はどこに?

まずは、Pixel 4とPixel 4aの違いをチェックしておきましょう。

 

Pixel 4 Pixel 4a
プロセッサ Snapdragon 855 Snapdragon 730G
メモリ 6GB 6GB
ストレージ 64GB/128GB 128GB
ディスプレイ 5.7インチ(2280×1080) 5.81インチ(2340×1080)
背面カメラ 16メガピクセル(F2.4)
+12.2メガピクセル(F1.7)
12.2メガピクセル(F1.7)
前面カメラ 8メガピクセル(F2.0) 8メガピクセル(F2.0)
バッテリー 2800mAh 3140mAh
ワイヤレス充電 ×
生体認証 顔認証 指紋認証
FeliCa
eSIM
Motion Sense ×

 

ディスプレイはPixel 4aのほうが若干大きいが、ほぼ同サイズ。プロセッサと外側カメラのスペックを抑えたことに加えて、ワイヤレス充電とジェスチャー機能「Motion Sense」を省いたことが、コストダウンにつながっていると言えるでしょう。

 

↑Pixel 4(右)よりもPixel 4aのほうが若干小さいが、画面は広い。価格はPixel 4が8万9980円(税込)〜で、Pixel 4aは半額以下の4万2900円(税込)

 

Pixel 4aを手にした印象は、とにかく軽いということ。Pixel 4の重さは162gですが、Pixel 4aはさらに軽い143g。ちなみに、4.7インチ画面のiPhone SE(第2世代)は148gなので、Pixel 4aの軽さは頭ひとつ抜きん出ている印象です。

 

↑Pixel 4aのサイズは144×69.4×8.2mm。片手で楽に持てて、画面のほとんどの場所に指が届く

 

Pixel 4は独立したイヤホンジャックを搭載せず、USBポートにイヤホンを挿せる仕様でした。しかし、Pixel 4aは上部にイヤホンジャック、下部にUSBポートを搭載しています。古い仕様ですが、充電しながらイヤホンも使えることは利点と捉えることもできます。

 

↑右側面に電源ボタンと音量ボタンを搭載

 

↑上部にイヤホンジャックを搭載

 

↑底部にUSB Type-Cポートを備える

 

↑左側面にSIMスロットを搭載。SIMは1枚しか挿せないが、eSIM(組み込み型SIM)を追加できる

 

背面パネルはポリカーボネート製。要するにプラスチック製で、お値段なりという印象。しかし、サラサラした手触りで、指紋が付きにくいにことは利点。カラバリが1色しかないのが、残念ですが、純正のファブリックケースが3色用意されているので、それで自分らしさをアピールするといいでしょう。

 

↑背面にはシングルカメラと指紋センサーを搭載。色はJust Blackのみ

 

↑別売のファブリックケースは5280円(税込)で、Basically Black(写真)、Static Gray、Blue Confettiの3色展開

 

シングルカメラだけど、画質は大丈夫?

Pixelシリーズは、カメラの性能でも高い評価を得ています。デュアルカメラを搭載したPixel 4は、画質の劣化が少ない超解像ズームや、星空も撮れる夜景モードなどが評価されています。

 

↑Pixel 4(左)はデュアルカメラだったが、Pixel 4a(右)はシングルカメラだ

 

Pixel 4aのアウトカメラは、最近ではレアなシングルカメラ。多くの機種が搭載している超広角カメラはありませんし、深度測定用のカメラも備えていません。ですが、Googleによると「Pixel 4とほぼ同等の性能を搭載している」とのこと。そこで、Pixel 4とPixel 4aで、同じ被写体・シチュエーションを撮り比べてみました。

 

↑Pixel 4で街の景色を撮影

 

↑Pixel 4aで撮影。色味に微妙に差が出たが、気になるほどの違いはない

 

↑Pixel 4の「夜景モード」で撮影

 

↑Pixel 4aでも、同じように明るい夜景を撮影できた

 

↑Pixel 4で料理を撮影

 

↑Pixel 4aでも、見栄えよく撮影できた

 

Pixel 4とPixel 4aの撮影画質に大きな差はなく、Pixel 4aはシングルカメラながら非常にキレイな画質で撮影できることを確認できました。写真全体の明るさと、コントラストを別々に調整できる「デュアル露出補正」も引き続き搭載されています。

↑撮影時に画面の右側に表示されるスライダーで明るさとコントラストを調整可能

 

背景をぼかせる「ポートレートモード」は、人物撮影でなくても使えます。Pixel 4aはシングルレンズなので、デジタル処理によってボケが作られますが、ピントを合わせた被写体が際立つように、かなり強目のボケが作られます。ポートレートモードで撮ると、背景をぼかした写真と、ぼかさない写真のどちらも保存されます。これはPixelならではの利点です。

 

↑「ポートレートモード」で撮ると、背景ボケある・なしの2枚の画像が保存される

 

超解像ズームは、Pixel 4は最大8倍で撮影できたが、Pixel 4aは最大7倍まで。倍率を高くすると、それなりに画質は荒くなるが、スマホの画面で見るには気にならない程度には補正されるようだ。

 

↑ズームを使わずに犬のオブジェを撮影

 

↑7倍ズームで撮影。オブジェの質感がはっきりわかる画質で撮影できた

 

8メガピクセルのインカメラは視野角84°と広めで、4倍までのデジタルズームも使うことができます。インカメラでも背景をぼかすことができる優秀な性能。“美顔補正” といった機能はなく、デフォルトで撮った時には、ありのままに写ってショックを受けましたが、メニューを開くと「顔写真加工」という機能があり、「スムーズ」に設定すると、肌のキメを多少整えてくれます。

 

↑自撮りの際は「顔写真加工」を「ナチュラル」または「スムーズ」に設定するのがおすすめ

 

特別な機能がないことがアドバンテージ

先にも述べましたが、Pixel 4aは、Pixel 4の目玉機能である「Motion Sense」に対応していません。「Soliレーダー」という高精度のセンサーによって、画面に触れずに音声をミュートしたり、再生楽曲をスキップさせたりできる機能ですが、なくても困らない機能とも言えます。Pixel 4aは、むしろ目立った独自機能がなく、潔いほどシンプルなことが特徴と言えるでしょう。

 

Google純正モデルなので、Googleアプリケーションとの相性が良いことも利点。進化を続ける「Googleアシスタント」は最新のバージョンが使えて、プリインストールされた「レコーダー」アプリでは、英語の自動書き起こしを利用できます。

 

↑英語の音声を録音する際に、同時にテキスト化して記録することが可能。再生時には再生位置が表示される。将来的には日本語にも対応する予定だ

 

CPUは、Snapdragon 730Gで、ミドルハイ向けのチップです。筆者がよく使うベンチマークアプリがPixel 4aにはインストールできなかったので、他のモデルと数値で比較することはできませんでしたが、より高性能なチップを搭載するPixel 4と比べても、使用感に大きな差は感じません。Snapdragon 730Gは、ゲームなどにも適したチップと聞いているので、ヘヴィユーザーでも心配しなくてよさそうです。

 

バッテリー容量はPixel 4よりも多い3140mAh。最近のスマホの中では、さほど多いとは言えない容量ですが、「自動調整バッテリー」機能によって、効率よく電池を使えることが特徴。筆者が実際に使った印象では、1日は持つが、長時間動画を見たり、ゲームをしたりするなら、モバイルバッテリーを持ち歩くべきかも……と感じました。

 

↑電池周りの機能は、Android標準のものだけ。Androidに最適化されている端末なので、「自動調整バッテリー」が有効に機能することを期待できる

 

日本向けモデルの仕様として、FeliCaを搭載していることも特筆すべきポイントでしょう。多くの人が使っている「おサイフケータイ」に加えて、登録が簡単な「Google Pay」も使えます。SIMフリーで、なおかつFeliCaも使いたい人には有力な選択肢となるでしょう。

 

↑おサイフケータイは「モバイルPASMO」にも対応。「Suica」や「nanaco」は、おサイフケータイでもGoogle Payでも使えるが、利用できる機能に差があるので注意が必要

 

これといった欠点は見当たらず、ほとんど褒めっぱなしのレビューになってしまいましたが、実際、非常に出来の良い端末です。Pixel 4の半額以下ですから、コスパも良いです。ですが、今年のSIMフリー市場は、「OPPO Reno3 A」やシャオミの「Redmi Note 9S」など、高性能で安いモデルが多いんですよね。持ちやすさを重視する人には「iPhone SE」もあります。購入を決める前に迷うことは避けられないでしょう。

 

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お値段半分で、カメラも性能も妥協なし! Google「Pixel 4a」はiPhone SE対抗の大本命!

鮮やかな写真を撮影できる優れたカメラ性能、端末を常に最新の状態に保つ最新のソフトウェア、洗練されたデザインでより求めやすい価格、これら全てを備えたGoogle Pixel 4aが登場します。Google ストアでの価格は 4万2900円(税込)。…きましたよiPhone SE対抗、いま注目の4万円台スマホの価格帯です!

 

↑Pixel 4aの価格は4万2900円(税込)

 

Pixel 4aの特徴は、まずPixel 4と同じ高性能カメラを採用していること。Pixel 4の半額以下で、デュアル露出補正機能付きHDR+、ポートレートモード、トップショット、天体写真の撮影が可能な夜景モード、動画手ブレ補正など、これまでの Pixelシリーズでおなじみのカメラ機能が使えてしまうのです!

 

 

ボディは、5.8インチ OLED ディスプレイを搭載。マットブラックの筐体は手に馴染みやすく、Pixelユーザーに好評だったミントカラーの電源ボタンを採用しています。色は、Just Blackの一色展開です。また、パンチホールディスプレイを生かした「楽しい」壁紙も提供します。

 

↑主張しすぎないシックなデザイン

 

その他のスペック面では、Qualcomm Snapdragon 730G、オンデバイス セキュリティ用のTitan Mセキュリティチップ、6GB RAM、128GBストレージ、3140mAhの1日中使える大容量のバッテリーを搭載。チップセットでこそPixel 4に劣っていても、その他の点ではPixel 4と同等かそれ以上の質を保っています。

 

また、昨年登場した新しいGoogleアシスタントを活用することで、アプリ間のマルチタスク処理や写真の検索、メッセージの送信などをすばやくこなせるのも特徴。事前に登録した緊急連絡先に通知を一斉送信できる「緊急事態の共有」などの機能も便利です。

 

8月14日よりGoogleストアで予約受付スタート、20日より発売開始です。今年の大本命となる一台をぜひ手に入れてください。

値段も使い勝手もちょうど良すぎる6.7インチスマホ「OPPO Find X2 Pro」を使ってみた

7月22日、auから「OPPO Find X2 Pro」が発売されました。OPPOの最新フラッグシップモデルで、5Gに対応。日本では “au限定” です。価格は9万2040円(税込)と安くはありませんが、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用する場合は、実質負担金が5万5200円で手に入れられるハイコスパな一台です。

 

筆者は、このレビューを書くためにいち早く使わせていただいたのですが、一目惚れをして、すぐに予約しました。実は、2018年11月に発売された「OPPO Find X」も使っているのですが、そこから大幅な進化を遂げていました。Find Xはカメラが飛び出す構造を採用し、どちらかと言えばマニア向けの端末でしたが、Find X2 Proは大画面ディスプレイ+高性能カメラというトレンドを押さえた、万人受けしそうなモデルに仕上がっています。

 

でかくて重い! だが、それがイイ!!

Find X2 Proを最初に手にした率直な感想は “でかい&重い” でした。6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しているので、サイズは約H165.2×W74.4×D8.8mmと、それなりの大きさです。重さは筆者が試用したブラックは約217gで、オレンジは約200g。ブラックのほうが重いのは背面パネルにセラミックを使っているからで、オレンジはヴィーガンレザー(天然素材を用いた人工皮革)を使っています。いずれにしろ、200g超えなので、スマホとしては超ヘヴィー級と言ってもいいでしょう。

↑6.7インチの有機ELディスプレイを搭載したOPPO Find X2 Pro。価格は9万2040円(税込)

 

↑カラバリはブラックとオレンジの2色で、背面パネルの材質も異なる

 

↑ブラックは高密度のセラミックを用いた光沢仕上げになっている

 

しかし、実際に使っているうちに、大きさや重さは気にならなくなってきました。ディスプレイの左右端には3Dカーブが施され、上下のベゼルも細く、93.1%という高い画面占有率を実現しています。無駄に大きいのではなく、片手で楽に持てるサイズ感で大画面を楽しめるメリットを感じられるようになってきたわけです。むしろ、この視認性を体験したら、もはや軽くてコンパクトなスマホには戻れなくなるかもしれません。

↑左右端には3Dカーブが施され、ほぼベゼルレスになっている。電源ボタンは右側面に搭載

 

有機ELディスプレイの解像度はQHD+(3168×1440ドット)で、10億7000万色を表示できるという画質も魅力。さらに、リフレッシュレートを120Hzに設定することもできるので、素早いレスポンスが求められるゲームを楽しみたい人にもオススメです。

↑撮った写真などを美しく表示できる

 

↑Webページの文字などもクッキリと表示

 

↑ディスプレイは細かい設定が可能

 

↑リフレッシュレートの初期設定は、60Hzと120Hzの「自動選択」になっている

 

ディスプレイ内には指紋センサーも搭載されています。親指で触れやすい位置にあり、認証もスピーディー。インカメラによる顔認証にも対応していますが、コロナ対策でマスクを外せない状況が多い昨今、指紋認証は非常に役立ちます。

↑画面オフの状態から指紋を登録した指を当てるだけでロック解除ができる

 

↑左側面には音量ボタンを搭載

 

↑底部にはUSB Type-CポートとSIMスロット。シングルSIMで、microSDには対応していない

 

超広角から望遠まで、好みの画角でキレイに撮れる!

筆者がFind X2 Proの最大の魅力と感じたのがカメラ。アウトカメラは3眼で、メイン(約4800万画素/F1.7)+超広角(約4800万画素/F2.2)+望遠(約1300万画素/F3.0)という構成になっています。

↑トリプルカメラは「ウルトラビジョンカメラシステム」という名称で、上から望遠、超広角、メインの順に並ぶ。メインカメラには、ソニー製の「IMX689」という大型センサーが採用されている

 

3つのカメラの連携により、最大10倍(0.6倍〜6倍)のハイブリッドズーム撮影が可能で、さらに被写体を引き寄せて最大60倍で撮影できる仕様になっています。まずは、実際に撮影した作例をご覧ください。

 

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画質劣化が補正される「ハイブリッドズーム」は6倍までですが、10倍にしても鮮明な画質で撮影でき、最大の60倍でも、レンガの繋ぎ目がわかるほど鮮明に撮れました。倍率によって使うレンズやセンサーが切り替わりますが、どの倍率でも安定した明るさ・色調で撮れることも、この機種のアドバンテージといえるでしょう。

 

もちろんAIによる被写体・シーン認識にも対応しています。それによって過剰に色が強くなることはないので、AIは常時オンにしておいてよさそうです。もし、好みの画質にならない場合はワンタッチでAIをオフにできます。

↑「AI」はワンタッチでオン・オフができ、AIによる自動設定が行われる場合は画面に表示される

 

↑飲食店内で料理を撮った作例

 

↑花を接写すると背景がナチュラルにぼける

 

↑雰囲気のある夜景を撮れるのも魅力。なお、超広角や望遠でも「夜景モード」を使える

 

なお、インカメラは3200万画素(F2.4)で、AIによる美顔補正機能も備えています。自分撮りを楽したい人はもちろん、「Zoom」や「Teams」などオンラインミーティングを使う場合にも心強いでしょう。

 

パフォーマンスも電池持ちも半端ない!

CPUは、現行機種に搭載されるものでは最高峰のSnapdragon 865(最大2.8GHz/オクタコア)。RAM(メインメモリ)も現行機種ではトップクラスの12GBで、ROM(ストレージ)は512GB。これらのスペックで、操作性が悪いわけはありません。1週間以上使っていますが、タッチ反応が遅く感じたり、画面の切り替えを待たされたりすることは一度もありませんでした。

↑「GeekBench 5」というアプリで、スマホの処理速度を比較する目安となるベンチマークを測定した結果、現行機種ではトップクラスのスコアを記録した

 

↑ストレージを掃除するなどして動作性を改善できるアプリもプリインされているが、必要となる場面は少ないかも

 

バッテリーは約4260mAh相当で、2130mAhの電池を2個内蔵し、「SuperVOOC」というOPPOの独自技術でスピーディーに充電できます。OPPOによると、10分で約40%、38分でフル充電が可能のとこと。そもそも電池持ちは良く、Webや動画を見ることが多い日でも1日持つ印象ですが、付属の充電器を持ち歩いていれば、電源のある場所で素早くチャージできます。

↑電池持ちは良く、スピーディーに充電できる。加えて、省エネモードも備えている

 

5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が増えます。大容量のデータをやり取りしたり、高画質で動画を見たりする機会も増えるでしょうから、バッテリー周りのスペックは非常に重要です。

 

ほかにも、よく使う機能を素早く呼び出せる「スマートサイドバー」や、大画面での片手操作を容易にする「アシスティブボール」など独自機能も充実。日常使いで不便を感じることはなさそうです。ただし、おサイフケータイには対応していないので、どうしても「モバイルSuica」を使いたいという人は、ほかの機種を選ぶべきでしょう。

↑画面の端をなぞって、素早く表示できる「スマートサイドバー」はカスタマイズ可能

 

スマートウォッチや完全ワイヤレスイヤホンも発売!

OPPOは6月25日に、楽天モバイル、ワイモバイル、MVNOなど向けに「OPPO Reno3 A」を発売し、売れ行きは好調とのこと。7月31日にはソフトバンクから5G対応のミドルレンジモデル「OPPO Reno3 5G」も発売されます。7月21日にオンラインで開催した発表会では、初めてスマートウォッチとワイヤレスイヤホンを発売することも発表しました。

↑格安スマホ市場に投入した「OPPO Reno3 A」は、4眼カメラを搭載し、おサイフケータイにも対応。メーカー希望小売価格は3万9800円(税込)

 

↑ソフトバンクから発売される「OPPO Reno3 5G」は、Find X2 Proよりもスペックは低いが、おサイフケータイに対応している。価格は6万4800円(税込)で、「トクするサポート+」適用時の実質負担金は3万4200円

 

↑「OPPO Watch 41mm」は2万5800円(税込)で8月下旬発売。OSにはGoogleの「Wear OS」を採用し、多彩なアプリを使えることをアピール

 

↑ノイズキャンセンリング搭載の「OPPO Enco W51」は1万5800円(税込)。8月上旬発売

 

↑コスパ重視の「OPPO Enco W11」は5800円(税込)。8月上旬発売

 

いずれも他メーカーの競合製品に比べると安いことが魅力。コスパを重視する人には、ますます見逃せないブランドになってきたようです。

 

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ズーム自慢の「5Gスマホ」を撮り比べ! Galaxy S20 Ultra、OPPO Find X2 Pro、HUAWEI P40 Proの高倍率ズームを試す

ここ数年、スマートフォンのカメラ機能が著しい進化を遂げています。上位モデルには超広角レンズの搭載が当たり前になり、最近では「高倍率ズーム」で競争が過熱しています。

 

この記事では最近登場したスマホの中から、高倍率ズームが売りの5Gスマホ3機種…「Galazy S20 Ultra 5G」「OPPO Find X2 Pro 5G」「HUAWEI P40 Pro 5G」で撮り比べて、その実力を確かめました。

 

スマホの望遠カメラでは、さまざまな技術を重ね合わせて薄型ボディの中で高倍率ズームを実現しています。なかでも50倍以上の高倍率ズームを実現したスマホのほとんどが採用しているのが、ペリスコープ(潜望鏡)構造と呼ばれるレンズ構造。カメラの世界では「屈曲光学系」と呼ばれる技術で、プリズム素材で光の通り道を制御して、長いレンズを厚みを持たせずに組み込むものです。

 

今回比較した3モデルはいずれもペリスコープ構造の望遠レンズを搭載しています。ほかにも、多眼カメラの映像を組み合わせたり、拡大したときの荒さをAIによる画像処理で補ったりと、各社さまざまな工夫をこらしていることにも注目です。

 

ズーム自慢の5Gスマホその1「Galaxy S20 Ultra 5G」

Galaxyシリーズの2020年フラッグシップモデル。S20シリーズが3モデルあるなかでも最も高性能な1台で、カメラでは最大倍率100倍の「スペースズーム」を売りにしています。

↑Galaxy S20 Ultra 5G。au Online Shopでの価格は16万5980円(税込)

 

↑カラーはコスミック ブラックの一色のみ

 

日本ではauが7月3日に店舗限定で販売を開始。海外発表後の評判をうけて急遽追加で日本向け投入が決まったという経緯があり、日本向けのカスタマイズは少なめ。おサイフケータイには非対応となっています。カメラなど基本機能で“最高”を求める人向けの1台です。

 

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1億800万画素カメラ搭載「Galaxy S20 Ultra 5G」の100倍ズームでいち早く撮ってみた!

 

ズーム自慢の5Gスマホその2「OPPO Find X2 Pro 5G」

ここ数年、SIMフリー市場で存在感を見せてきたOPPOのフラッグシップモデル。

↑OPPO Find X2 Pro 5G。au Online Shopでの価格は9万2040円(税込)

 

↑カラーはオレンジとブラックの2色

 

HDR対応の6.7インチ大画面に、チップセットも最新・最上位のSnapdragon 865を搭載するなどハイスペック。基本性能は他社のハイエンドモデルに引けを取りません。

 

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3/23発表の「au 5G」まとめ! 中国製ハイコスパスマホの投入で、5G導入には狙い目!

 

ズーム自慢の5Gスマホその3「HUAWEI P40 Pro 5G」

HUAWEI P40 Pro 5GはファーウェイPシリーズの2020年フラッグシップモデル。日本では5G対応のSIMフリースマホとして、6月に発売されています。カメラは最大50倍ズームに対応し、動画撮影性能においても強化されています。

↑HUAWEI P40 Pro 5G。メーカー想定価格は11万9680円(税込)

 

↑カラーはシルバーフロスト、ブラックの2色を用意

 

基本性能も申し分ありませんが、HUAWEI P40 Pro 5Gには大きな弱点があります。それは「Google Play」などGoogleのアプリ群が使えないこと。その代わり、独自のアプリストア「HUAWEI AppGallery」を搭載していますが、品揃えはまだまだ発展途上な状況です。

 

【関連記事】

最強カメラの呼び声高い「HUAWEI P40 Pro」をP30 Pro、P30 liteと撮り比べた

 

Galaxy S20 Ultra 5Gのカメラ性能をチェック!

Galaxy S20 Ultra 5Gの背面カメラはクアッドカメラ(4眼)仕様。要となる広角レンズは1億800万画素(108MP)の高解像度センサーを搭載。加えて1200万画素の超広角120度レンズと4800万画素の望遠レンズ、さらに深度計測用カメラ(ToFセンサー)を搭載します。

↑ズーム性能では、光学0.5倍(焦点距離13mm)、1倍(26mm)、10倍(103mm)のステップズームに対応。さらにデジタルズーム併用で、最大100倍(2600mm相当)を実現する(焦点距離は35mm判換算)

 

なお、撮影情報を示すEXIF上では、10倍以上のズームは焦点距離103mmと記録されます。ここから、10倍以上は高解像度センサーから得られた写真をクロップ(切り出し)していることが推察されます。

↑Galaxy S20 Ultra 5GのカメラUI

 

高倍率ズームを使う上で、使い勝手がもっとも良かったのが本機でした。ズーム時は倍率を変えられるメジャーが表示されるほか、0.5倍、1倍、2倍、4倍、10倍、30倍、100倍と切りの良い倍率に一発で切り替えられるボタンが表示されます。さらに20倍以上に拡大するとスコープ表示が追加され、視野の中でどこを拡大しているのかがわかりやすく示されます。

 

焦点距離2600mmというと、もはや裸眼では認識できない世界を写し取れるほどのズーム性能。ただし、10倍以上は画質の低下がはげしく、100倍ともなると抽象画のようなぼんやりとした画になってしまいます。実用性を考えると、SNSでシェアするような用途でも30倍ズームくらいが限界に思えます。

 

【Galaxy S20 Ultra 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画はフルHD画質で最大20倍ズームに対応。ズーム時には写している方向の音だけを拾う集音機能が働くため、ある程度の倍率なら音も自然な動画が撮影できます。またGalaxy S20 Ultraは2020年前半のスマホとしては珍しく、8K動画撮影もサポートしているのがポイント。8K撮影時は最大6倍のズームが可能です。

 

↑Galaxy S20 Ultraの動画ズーム性能を試す

 

↑Galaxy S20 Ultra 5Gですずめを撮影

 

OPPO Find X2 Pro 5Gのカメラ性能をチェック!

背面カメラのトリプルカメラには、中心となる広角レンズは4800万画素と超広角に4800万画素のセンサーを搭載。この2つのレンズのセンサーはソニー製です。ペリスコープレンズの望遠は1300万画素となっています。

↑OPPOは各レンズの焦点距離を公開していないが、超広角は35mm判換算で16mm相当、広角レンズ(1倍)は約25mm、望遠レンズは約123mmで光学5倍相当。ただし実際に望遠レンズに切り替わるのは、ズーム倍率を10倍以上に切り替えた時。 望遠レンズは10倍(250mm相当)から最大倍率の60倍(1500mm相当)の高倍率領域を受け持っている

 

↑OPPO Find X2 Pro 5GのカメラUI

 

望遠レンズは焦点距離が長めに設定されているため、近くにあるものを大きくズームして撮ろうとすると焦点が合いません。高倍率ズームは風景などで使うものと割り切るべきでしょう。

 

ズーム時には広角、1倍、2倍、5倍、10倍のショートカットボタンが表示されます。ボタン部分を横にスライドするとダイヤルのような表示に切り替わり、高倍率までスムーズに切り替えて撮影できます。ズーム時のスコープ表示はないため、高倍率ズームの検証時はどこに狙いを定めているもの見失うこともありました。

 

【OPPO Find X2 Pro 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画は最大30倍ズーム対応と、今回試した3モデルの中でももっとも高倍率です。動画撮影時もダイヤル型の倍率切り替え表示によってスムーズなズーム操作が可能です。

 

↑OPPO Find X2 Pro 5Gの動画ズーム性能を試す

 


↑OPPO Find X2 Pro 5Gですずめを撮影

 

HUAWEI P40 Pro 5Gのカメラ性能をチェック!

HUAWEI P40 Pro 5Gもクアッドカメラを搭載。広角メイン、超広角、望遠に深度カメラ(ToFセンサー)という構成はGalaxy S20 Ultra 5Gと同じですが、HUAWEI P40 Pro 5Gでは超広角レンズ側のセンサーもスマホとしては大型・高解像度になっています。

↑背面カメラはメインの広角レンズが5000万画素で27mm相当、超広角レンズが18mm、5倍望遠レンズが1200万画素で125mm相当

 

撮影時の表示では27mmを「1倍」として扱っており、「5倍」は135mmに相当。最大ズームは50倍で1350mm相当となります。広角から望遠レンズへの切り替えは8.5倍(約230mm)近辺で実行されます。

 

P40 Proの超広角カメラは“シネマ級の動画性能”を謳っており、スマホとしては大型かつ4000万画素と高解像度なセンサーを搭載しています。高解像度センサーに対応する超広角レンズを薄く設計するのは困難なため、他社のハイエンドスマホと比べると超広角の画角は狭くなっています。

↑HUAWEI P40 Pro 5GのカメラUI

 

ズーム時は1倍、5倍、10倍にワンタッチで飛べるボタンを表示。拡大するとさらに高倍率で撮るための操作バーが出現し、スムーズにズームできます。3モデルの中では指を広げて拡大する「ピンチアウト」の操作が一番しやすく、1回の動作で大きくズームできます。20倍以上での撮影時はGalaxy S20 Ultra 5Gと同様にスコープ表示が追加されます。

 

【HUAWEI P40 Pro 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画撮影ではフルHD画質で最大15倍ズームに対応。ズーム時も破綻しない画作りとなっています。動画を撮りながら超広角に切り替えた際、色味を調整している様子も確認できます。


↑HUAWEI P40 Pro 5Gの動画ズーム性能を試す

 


↑HUAWEI P40 Pro 5Gですずめを撮影

 

スマホズームの性能向上は著しいが、未だ発展途上

スマホのカメラはここ10数年で飛躍的な性能向上を続けてきました。薄型のボディで高倍率ズームを撮れるようにする試みはその最先端で、コンデジや一眼カメラならではの魅力に真っ向勝負を挑むものでもあります。

 

ただし、その現状は未だに発展途上と言えます。今回試した3機種とも、およそ10倍ズーム程度まではしっかりとした画像が撮影できます。デジタルズームの領域に入っていくと画像の劣化が目に見えて進むため、SNSで使うにしても、許容範囲は30倍くらいになりそうです。ちゃんとしたズーム写真を撮りたいなら、光学ズーム対応のコンデジとスマホを併用した方が実用的です。

 

一方で、スマホのカメラは従来のデジタルカメラとは違うのは、ソフトウェアによる画像処理により力を入れているところ。たとえば、画像処理AIで撮影物を判別し、被写体にあわせて適切な高解像化処理を施す機能があります。特に遠くにある看板の文字のような、形状がわかりやすいものではこの処理が有効に働きます。

 

こうしたスマホならではのアプローチが進んでいけば、いずれはコンデジの光学ズームに負けない高倍率ズームスマホも登場することでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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【西田宗千佳連載】日本の携帯料金は他国と比べて高いのか?

「週刊GetNavi」Vol.71-2

9月21日、菅 義偉官房長官は定例会見にて、 NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの携帯大手3社について、「すべての業種での利益率は平均6%なのに、3社は20%。7千億円前後の利益を上げているのはおかしい」と批判した。これは、8月から続く携帯電話料金値下げ議論にも関連している。

 

「携帯電話会社が儲けすぎだ」と政府側が言う背景には、携帯電話の電波は本来国民の共有財産であるという事実がある。それを使っている以上、国民に利益が還元されなければいけない、というわけだ。携帯電話向けの電波を利用している3社の間に競争がなく、結果として国民への利益還元が薄くなっており、儲けすぎだ……といったロジックである。

 

これを補強する材料として9月19日に総務省より出されているのが、「電気通信サービスに係る内外価格差調査」だ。毎年とりまとめられているもので、同じような通信プランにおいて、他国との価格差がどうなっているかを示すための調査である。

 

この調査において、諸外国と日本を比較した場合、確かに日本の携帯電話料金は高くなる。例えば、データ容量が月に2GB・5GBまでといった安価なプランでは、それぞれ平均2600円台・3700円台。パリやデュッセルドルフといった都市に比べると高いが、ソウルよりは若干安く、世界一高いニューヨークに比べると半分から3分の2の価格になっている。

 

だが、20GBの大容量プランになると、平均支払い価格が7000円を超え、ニューヨークを抜いて世界一高くなる。実は、「4割値引きできる」と言われているのは、この大容量プランについての価格である。

 

MNOもMVNOも「低価格プラン」を用意しているが、最新スマホとセットで使うとなると、端末の割引を考えて大容量プランを選ぶ比率が高くなる。携帯電話端末料金を割り引く原資を確保したいという事業者側の事情もあるため、大容量プランは「データ容量で換算すると割安だが、絶対料金としては高い」ものになりがちだ。初回で説明したように、携帯電話事業者は「同じような料金でよりおトクにしたい」=売り上げは単純に下げたくない、という意思を持っている。さらに、iPhone XSやファーウェイのP20 Pro、サムスンのGalaxy Note 9のような、本来の売価が10万円を超える高級機種が多くなっている現在では、世間的にも割引を含めたトータルの金額が注目されている。

 

こうした状況を受けて、「携帯電話事業者は料金を高止まりさせている」「携帯電話端末の料金と通信料金を一体にすることでわかりにくくしている」との批判があり、そのひとつが、政府側からの「携帯電話料金は4割下げられる」という指摘なのだ。

 

消費者から見れば、ここまでの説明には利がある。では、業界として見た場合、そこに妥当性はあるのだろうか? 次回のVol.71-3ではそのあたりを検証しよう。

 

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2018年最大の変態スマホかも…。スマートウォッチではない腕に巻くスマホ「Nubia α」

ドイツ・ベルリンで8月31日〜9月5日に開催された家電展示会「IFA 2018」で、ユニークなスマホが注目を集めていました。中国のNubia(努比亜=ヌビア)というメーカーが参考出展した「Nubia α」です。

 

 

最大の特徴は、長〜いディスプレイ

ケースに入れて展示されていたので、実際に触れることはできなかったのですが、ぱっと見はスマートウォッチのような印象。腕に巻きつけるベルトのかなりの部分をディスプレイが占めています。曲げられる有機ELディスプレイを使っているのではないかと思われます。

 

↑中国のスマホメーカー・Nubiaが参考出展した「Nubia α」。来場者から熱い視線を集めていた

 

Nubia αはスマートウォッチではなく、4Gの通信機能を備えた、れっきとしたスマートフォンです。単体で通話をしたり、メッセージをチェックしたりできるそうです。カメラも付いていて、ビデオ通話にも対応しているとのこと。ただし、スペックは公表されておらず、どんな機能(アプリ)が使えるのかも未定。

 

 

↑Nubia αの概要を紹介するビデオによると、音声通話に対応しているとのこと

 

↑細長いディスプレイにアプリのアイコンを表示。スマホと同じように、タップして起動できるようだ

 

スマホなのにスマホとも連携する “変態スマホ”

スマートウォッチに比べると画面が広いとはいえ、ウェブを見たり、地図を見たりするのは無理が生じそうです。説明員に聞いたところ、一般的なスマートフォンとの連携もできるようです。メッセージを作成・送信するときはスマホを使って、メッセージを受信した際はNubia αで素早くチェックできるというわけです。

 

Apple Watchには、携帯電話ネットワーク接続に対応した「GPS+CELLULARモデル」がありますが、Nubia αはそれをより進化させたものといえるかもしれません。というより、今年最大の “変態スマホ” と呼んでもいいかもしれません。誰もが欲しくなるモノではないでしょうが、ガジェット好きの物欲をくすぐりそうです。

 

気になったのは、チップセットやバッテリーなどが搭載されているであろう本体の厚さ。腕に巻くと、重さが気になるかも? ちなみに、バッテリー容量や連続待受時間なども公表されていません。

 

↑ディスプレイに現在時刻を表示させると、ちょっと個性的なデジタルウォッチの感覚で使える

 

↑好きな柄の壁紙を表示されると、ブレスレットの感覚

 

↑ベルトはメタル製。市販のベルトに付け替えることもできそうな印象

 

Nubia αは2018年内の発売を予定しており、発売地域や価格は未定。ですが、IFAに出展していることから、ヨーロッパでの販売を想定しているのは間違いないでしょう。もちろん、中国でも販売されると思われます。

 

日本市場への参入は、なきにしもあらず!?

Nubiaは、まだ日本市場に参入していないメーカーですが、ここ数年、グローバル展開に力を注いでるようで、国際的な展示会でも存在感を強めているように思います。ミドルレンジからハイエンドを中心にラインナップを展開しており、“日本でSIMフリーモデルを出せば、売れるかも” と思えるモデルもあったりします。

 

↑IFA 2018に出展していた「Red Magic」は、CPUにSnapdragon 835を採用し、8GBのメモリ(RAM)を搭載するゲーマー向けモデル

 

↑コンパクトながら2400万画素+500万画素のデュアルカメラを搭載した「Z18mini」。背面パネルのカラーリングは、スマホでは珍しいパープルを採用している

 

と思って、Nubiaのホームページ(nubia.com)にアクセスすると、すでに日本語版ページが用意されていました。日本進出を視野に入れているのかもしれませんね。Nubia αの日本発売も期待したいですね。

【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「ディスプレイ&スピーカー」の意外な差

ソニーの2018年主力アスマートフォン「Xperia XZ2 Premium」「Xperia XZ2」「Xperia XZ2 Compact」が発売されました。今回は各製品の「ディスプレイ」と「サウンド」の機能をチェックしていきたいと思います。

 

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【2018年版】Xperia XZ2シリーズの「デザイン&サイズ」の意外な差

【2018年版】Xperia XZ2シリーズの「カメラ」の意外な差

 

↑シリーズ3機種の画質・音質をチェックしてみた。最上位モデルのXZ2 Premiumは4K/HDR動画が「撮れる・見られる」

 

3モデルすべてにHDR対応ディスプレイを搭載

3機種とも前機種である「Xperia XZ Premium」「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」に比べてディスプレイサイズが大きくなっています。XZ2 Premiumは現時点で発売されているスマホの中でも唯一となる4K/HDR対応のディスプレイを搭載。モバイル向けの4K/HDRコンテンツ配信はまだ多くはありませんが、XZ2 Premiumなら4K/HDR動画を端末単体で「撮って・見る」ことができます。コンテンツ不足はある程度解消されたと言えるのではないでしょうか。

 

↑動画再生時の高画質処理をオンにすると、SDRの映像が自動的にHDRライクにアップコンバートされて、より高精細な映像が楽しめます

 

XZ2は画面のアスペクト比が18対9の縦長ディスプレイ。XZ1と比べてディスプレイ面積が約13%拡大していながら、端末の横幅サイズは1mm狭くなっています。FHD+(2160×1080画素)/HDR対応の独自高画質化技術「X-Reality for mobile」や「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載することで、高品位な映像再生を実現。

 

↑約5.8インチのスクリーン、本体横幅約80mmのXperia XZ2 Premiumはさすがに片手持ちでの操作に持て余すことも。ソフトウェアキーボードを表示してから文字エリアを左右にスワイプすると、画面エリアが小さくなる「片手モード」が使いこなせるようになると便利です

 

XZ2 CompactはXperiaのコンパクト機としては初めて720HD画質を超えるFHD+/HDR対応を実現しました。サイズも約4.6インチから約5.0インチに大きくなっています。画面のアスペクト比を18対9としたことで手に心地よく馴染むハンドリング感が特長。

 

 

静止画表示を見比べてみる

3つの端末を並べて、別途デジタルカメラで撮った静止画を表示、比較してみます。画質は端末の画面設定から「色域とコントラスト」の項目を「スタンダードモード」に統一して、「ホワイトバランス」はデフォルト設定のまま比較を行っています。

 

↑最近のXperiaシリーズは3つの映像モードを搭載しています。今回は「スタンダードモード」にして、「ホワイトバランス」はデフォルトのままで画質を比較

 

↑上からXperia XZ2 Compact、Xperia XZ2、Xperia XZ2 Premium。どのモデルもただ高精細なHDR対応のパネルを積んだというだけでなく、豊かな情報量と自然な色合いにファインチューニングされているところはさすがシリーズ最新モデル

 

4K/HDR対応のXZ2 Premiumは陰影の繊細な再現力に長けていることがわかります。特に明部の情報量が豊富で、青空に浮かぶ雲の模様や形が正確に描けています。吸い込まれるような奥行き感とリアリティはさすがフラグシップモデル。色合いも全体にナチュラルなバランスなので、木の葉の緑色にも妙な強調感はありません。XZ2 Compactはディスプレイの画素数がXZ2 Premiumよりも低くなりますが、丁寧なディテール表現、ナチュラルな色再現など映像チューニングの傾向はXZ2 Premiumにとても近く感じました。

 

2つのモデルに比べると、XZ2はやや明暗のコントラスト感が強くメリハリが効いています。前機種のXZ1と並べて比較してみると、人物の肌色のトーンはやや濃厚な色合いで、輪郭もXZ1に比べて力強い線に感じました。

 

↑上がXZ1、下がXZ2。XZ2はコントラスト感がやや強めでメリハリの効いた画質にチューニングされているように感じました

 

3つのモデルが共通して搭載する、SDR映像をHDRライクな映像に高画質化するアップコンバージョン機能は、デフォルトで設定オンになっています。ディスプレイの設定メニューから、「動画再生時の高画質処理」をオフにもできますが、基本的にはYouTubeなどに公開されているようなSDR画質の動画なども輪郭にキレ味が加わるので、オンにしたままの方がメリットは大きいです。

 

XZ2 Premiumは家庭用の大画面テレビで普及しつつある4K/HDRを、モバイル環境でも先取りしながら楽しめる先進的なスマホです。ただそのインパクトは5~6インチ前後のディスプレイでは、やや薄いようにも思います。スマホの大画面化競争が一段落して、今はスリム化や全画面化にシフトしつつあります。しばらくは各社上位モデルでは、FHD+前後の解像度でHDR対応ディスプレイが主流になりそうなことを考えると、モバイル向けの4Kコンテンツが一気に増えることはあまり考えにくいかもしれません。

 

一方でHDRについてはiPhoneも対応しており、今後も各社ハイミドルクラスの端末が搭載してくると予想されるので、ぜひ今後スマホを買い換える際にはHDR対応を意識しておきたいところです。HDR対応のコンテンツは配信系を中心に増えていますが、HDRライクな映像へのアップコンバート機能があると、HDR以外のコンテンツも楽しめるのでお得のように思います。

 

あえてXZ2シリーズの中で、ディスプレイの画質や操作感、コスパを含めてトータルでお買い得なモデルを選ぶとしたら、筆者はXperia XZ2を選びます。

 

スマホが「振動する」迫力のサウンド機能を追加

音まわりの機能についてはXZ2 PremiumとXZ2に新設された「ダイナミックバイブレーションシステム」の機能から紹介しましょう。

 

↑音量キーをクリックすると、ボリュームスライダーの下にダイナミックバイブレーションのレベル調整が現れます。アプリごとに設定を決められるのが特徴

 

本体に内蔵した大型バイブレーションアクチュエーター(振動デバイス)を、着信の通知だけでなくエンタメにも活用した機能です。映画や音楽を内蔵スピーカーで再生している時に、出力される音の振動パターンを解析しながらバイブレーションを発生させます。

 

この機能は、映画や音楽を再生するメディアプレイヤーアプリを中心に有効化され、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどサードパーティーのアプリでも使えます。イヤホン再生時には無効になります。

 

バイブレーションの強弱は3段階で調整ができます。「強」に設定するとかなりハッキリと震えます。音量キーを押すと、その直下に表示されるメニューで強さが変えられるほか、設定アプリの音設定でオン・オフ切り替えが可能。音楽再生時にはボーカルが多少声を張り上げると震えたりしますが、やはり効果的に感じるシーンはアクション映画などを観る時でしょうか。

 

↑ダイナミックバイブレーションのオン・オフは音設定から切り替えます

 

XZ2シリーズはそれぞれの前機種からデザインが大きく変更されていますが、筐体内部の設計も見直しを図っています。その結果、XZ2とXZ2 Compactは前のモデルから約20%、XZ2 PremiumはXZ Premiumよりも約30%も最大音量の向上を実現。

 

独自の立体音響技術「S-Force Front Surround」も搭載しているので、内蔵スピーカーだけでも力強く広がりの豊かなサウンドが楽しめます。特にXperiaシリーズは左右の音量がバランス良く揃っていることが大きな魅力。映画などの人物の発声がセンター位置に定位して、とても聴きやすいのです。効果音やサウンドトラックとの分離も鮮明なので、映画やドラマのストーリーに入り込みやすい。XZ2 Compactも十分にパワフルで明瞭なサウンドで、内蔵スピーカーの音質に関しては他の追随を許さない優秀なコンパクト機です。

 

↑本体のフロント側にスピーカーを内蔵。開口部のサイズが違うのに、左右の音の聴こえ方のバランスが均等になるよう巧みに調整されている

 

イヤホンのUSB接続一本化にはやはり対策が必要

シリーズで初めて、アナログイヤホンジャックを取り払ったXZ2シリーズ。イヤホンによるリスニングもUSB Type-Cによるデジタル接続に一本化されてしまいました。今まで使っていた有線接続のイヤホンはスマホのパッケージに同梱されるUSB/3.5mmアナログイヤホンジャックの変換アダプターを使えば従来通り使えるのですが、アダプターを持ち歩く手間や紛失してしまうリスクを考えるとBluetoothイヤホン・ヘッドホンに乗り換えてしまいたくなります。

 

↑XZ2シリーズからイヤホンリスニングも、USBデジタル接続に一本化

 

ただ、Bluetoothペアリングの手間やバッテリー切れのケアに翻弄されることの方がストレスに感じるという方は、シュアのUSB Type-C直結のリケーブル「RMCE-USB」などのアクセサリーを活用する方法もありです。

 

↑シュアのUSB Type-C対応デジタル接続用リケーブル「RMCE-USB」。ハイレゾ対応のDACとアンプを積んでいるので、Xperiaに付属する変換アダプターよりも力強く立体的なサウンドが楽しめる

 

↑本体のパッケージにUSB/3.5mmアナログイヤホンジャックの変換アダプターが付属

 

USB接続になったことで、XZ1まで搭載されてきた特定のソニー製イヤホンと組み合わせて使う、ノイズキャンセリング機能が使えなくなりました。ただ、今ではノイズキャンセリング対応のイヤホンやヘッドホンが、色んなブランドから発売されているので、無くなったことで特に痛みを感じるほどではないと思います。

 

↑左がXZ1の本体トップ。右がXZ2。イヤホンジャックの代わりにSIMカードスロットがあります

 

むしろ筆者のようにハイレゾの楽曲を入れたmicroSDカードをXperiaに頻繁に抜き差しするユーザーにとっては、XZ2シリーズでまたSIMカードとSDカードのトレイが一体化してしまったことが残念でなりません。SDカードを外す際に毎度本体を再起動する手間が発生するうえ、SIMカードに傷が付いて接触不良が起きる可能性もあるからです。

 

↑上のXZ1はSIMカードスロットを開けてもSDカードのトレイとSIMカードのトレイが別々だったので、再起動の手間がなくSIMカードを傷つける心配がなかった。しかし、XZ2シリーズはまた元の一体型トレイに戻ってしまった

 

イヤホン・ヘッドホンによるポータブルリスニングについては、本音を言うとアナログイヤホンジャックも使えるXZ1/XZ Premiumの方が何かと便利で快適だったようにも思います。でも一方でスマホで動画コンテンツを楽しむユーザーが増えつつあるいま、内蔵スピーカーを強化したり、バイブレーション機能を追加したソニーモバイルの判断も正当性があると思います。最新XZ2シリーズの魅力は、ディスプレイとサウンドの進化を合わせながら旧モデルと比べたときにいっそう際立ってくるのではないでしょうか。

アナログ手帳派にも刺さる便利さ! iPhone XS Max対抗馬の筆頭「Galaxy Note 9」海外版を使い倒した!

新しいiPhoneが発売されて、どのモデルにしようか? あるいは買い替えを見送ろうか? などを考えている人が少なくないでしょう。今年の秋は、新しいiPhoneのライバルになりそうな、Androidのハイエンドモデルが続々と日本に上陸しそうです。その最右翼と言えるのが「Galaxy Note 9」。

 

 

海外では8月24日から発売されており、日本では昨年発売されたGalaxy Note 8と同じように、NTTドコモとau(KDDI)が取り扱う可能性が高いと思われます。そのGalaxy Note 9の海外版モデルをいち早く試す機会を得ました。日本での使用を認める“技適”マークがないモデルだったので、8月31日〜9月5日にドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2018」の取材中に使ってみました。

 

慣れたら手放せなくなくなりそうなSペンの書き心地

Galaxy Noteシリーズの最大の特徴は「大画面」と「ペン操作」。最新のNote 9も6.4インチ(2960×1440ドット)の大画面を搭載しています。スマホとして最大級の画面サイズですが、実際に手にすると、そんなにゴツい感じはしません。最近は、大画面のスマホが増えてますし、Note 9は、ディスプレイの左右がほぼベゼルレスなので、なおさらに細く感じるのでしょう。

 

↑本体サイズはW76.4×H161.9×D8.8mmで、重さは201g。片手でもしっかりとつかめて、大きすぎるという感じでもない

 

↑背面には1200万画素のデュアルカメラと指紋センサーを搭載

 

「Sペン」という専用のスタイラスペンは、本体の右下から、カチッと押して、サッと引き出せます。従来モデルから受け継がれている仕様ですが、ペンをなくすこともなく、意識せずに充電もでき、理想的な仕様だと思います。

 

↑Sペンは本体に格納でき、カチッと押して抜き出せる

 

Sペンの色は、カラーバリエーションによって異なるそうですが、僕が借りたOcean Blueモデルに付属するSペンは黄色でした。バランスのよい組み合わせだと思うし、黄色は目立つので、抜き出したまま置き忘れたりすることを防止する意味でも、いい色だと感じました。

 

最も気になっていたのはSペンの書き心地です。Sペンの書き心地は、前モデルのNote 8ですごく良くなったと感じたのですが、Note 9のSペンも同じくなめらかな感覚でした。「アナログの紙に書くような感覚」と言うのは大げさですが、スラスラと書けて、ペン先が滑ったりすることもない。筆記具に例えると、ペン先が細い高級なボールペンに近く、慣れたら、アナログのペンよりも書きやすく感じる人もいることでしょう。

 

↑Sペンを使う際は、このような専用メニューが表示される。これは、従来モデルから受け継がれている仕様だ

 

前モデルのNote 8から、スクリーンオフの状態でSペンを抜き出すと、黒い画面にメモを描ける「画面オフメモ」という機能が搭載されています。Note 9では、黄色のペンで描くと、黄色で書けるんです。ちなみに、Midnight Blackモデルには黒いSペンが付属していて、画面オフメモでは白い文字を書けるそう。Lavender PurpleとMetallic Copperは、それぞれ同色のSペンを付属し、画面オフメモに同色で書けるようです。画面オフメモは、よく使う機能になると思うので、カラバリ選びは大事かもしれませんね。

 

↑画面オフの状態でSペンを抜き出すと、すぐに黒い画面にメモを書ける。書いたメモは自動で保存される。Ocean Blueモデルに付属するSペンでは黄色の文字で書けて、視認性も高い

 

そもそも便利なSペンがさらに進化!

実際にSペンを使って、便利さを実感したのは、プリインストールされている「Samsung Notes」アプリの秀逸さです。

 

いくらSペンが書きやすいといっても、1画面に書ける文字量には限界がありますよね。紙のノートに書くときも、デカデカと殴り書きをして、無駄に余白を作ってしまう筆者によって、Note 9は大画面とはいえ、文字を書くノートとしては、さほど大きくはありません。ですが、便利な機能があるんです。指定された枠の内側に文字を書くと、きれいに整列されるんです。1画面に多くの文字を書けるし、あとで読むときの視認性も向上します。

 

↑下の枠にSペンで手書き入力すると、文字がきれいに整列される。文字を小さく書くのが苦手な人に便利な機能だ

 

さらに、手書きのメモを、手書きのキーワードで検索できる機能もあります。どんなにメモを溜め込んでも、確認したいメモを素早く絞り込んで探し出せるわけです。もはや、紙の手帳よりも便利だと感じました。

 

↑保存された手書きメモの中から、見たいメモを手書きのキーワードで検索できる。もちろん、キーボード入力での検索も可能だ

 

↑スクリーンショットを撮って、すぐにメモを書いて、メールなどで共有することも可能

 

↑撮影した写真に文字やイラストを描けるのはビジネスにはもちろん、Instagramのユーザーにも重宝するだろう

 

↑Sペンでかざした部分が翻訳できる機能もある。海外旅行・出張で役立つこと請け合いだ

 

Galaxy Note 9のSペンには、リモコンとして使える新機能も追加されています。便利だったのは、カメラのリモコンシャッターとして使えること。ちょっと離れて自撮りしたい時に、Note 9を卓上に置いて、Sペンのボタンをカチッと押すとシャッターが切れるわけです。ボイスレコーダーをリモート操作できたり、Note 9の画面をプロジェクターから出力させて場合に、Sペンでスライドを切り替えたりもできるそうです。

 

↑Sペンリモコンの設定画面。「ギャラリー」での写真の切り替え、「メディア」での音楽再生のコントロールにも使える

 

↑Sペンリモコンに対応するアプリを起動しているときにSペンを抜くと、このようなガイドが表示される

 

↑フロントカメラを起動して、Sペンをシャッターにして撮影した

カメラの性能&楽しさも満足必至

カメラが大幅に進化したことも見逃せないポイントです。前モデルのNote 8と同じく1200万画素のデュアルカメラを搭載していますが、さらに、Galaxy S9/S9+で注目されたF値2.4モードとF値1.5モードの自動切り替えやスーパースローモーションなど、先進的な機能がまるごと追加されています。

 

F値1.5モードで夜景がきれいに撮れることはもちろん、明るい場所でも、曇りの日でも、その場の空気感を生かしつつ、明るく撮れました。まずは、写真は素人の筆者が撮った作例をご覧ください。

 

↑暗い場所では自動でF値1.5になった。後方のビルも画質が粗くなることなく、くっきりと撮影できた

 

↑ベルリンの有名なショッピングセンターで撮影

 

↑フロントカメラは800万画素でF値1.7。暗い場所の自撮りも大丈夫そうだ

 

↑昼間の撮影はF値2.4で撮れる。明るくナチュラルな色で撮れる印象

 

↑ベルリン大聖堂の中で撮影

 

↑ベルリン大聖堂の上層から撮影。小雨が降っていたが、ここまで撮れたら上々だよね

 

スーパースローモーションで撮影した動画がこちらです。

 

 

Note 9のカメラは、IFA 2018の取材でも大活躍しました。望遠レンズに切り替えて2倍ズーム撮影ができるし、僕が使っているコンパクトデジカメ(Canon G16)よりもオートフォーカスが速いし、あとでメモも書き込めるし、取材との相性は抜群によいカメラと感じました。

 

↑サムスンのプレスカンファレンスで撮影。広角カメラでは、横に長い舞台全体をフレームに収められた

 

↑望遠カメラに切り替えて撮影。比較的暗めの会場だったが、シャープな画質で撮れた

 

セキュリティもバッテリー容量も万全!?

セキュリティは顔認証、虹彩認証、指紋認証の3つに対応し、顔認証と虹彩認証を併用する「インテリジェントスキャン」にも対応しています。よく使うアプリをエッジスクリーンから起動できる機能も健在。2つのアプリを「アプリペア」として登録して、それらのアプリをマルチウィンドウに同時に起動することもできます。

 

↑認証が速いが暗い場所が苦手な顔認証と、認証にやや時間を要するが、さほど環境に左右されない虹彩認証を組み合わせて利用可能。ほとんど意識することなくアンロックできた

 

↑ディスプレイの端からスワイプして表示できるエッジスクリーンに、よく使うアプリのアイコンを設定可能。2つのアプリをペアにして登録しておくことも可能

 

↑このように画面を分割して、2つのアプリを一気に起動できる。縦長の大画面なので、2分割しても、それぞれの画面で、そこそこの情報量を表示できることもメリット

 

バッテリー容量は4000mAhで、前モデル(3300mAh)より大幅に増えています。実際に使った感覚としても電池持ちはよく、「結構使ったなぁ」と思う日でも、1日で電池残量がピンチになることはなかったです。

 

↑4000mAhの大容量バッテリーに加えて、省電力モードも備えているので、1泊2日の出張くらいは、充電器を忘れてもなんとかなりそうだ

 

Galaxy Note 9は、2018年9月22日現在、まだ日本での発売についてはアナウンスされていない。日本向けモデルでは仕様が変更される部分があるかもしれないし、価格もどうなるかわからない(安くはないだろうが…)。だが、6.5インチのiPhone XS Maxの強力なライバルになるのは間違いないはずです。大画面でカメラの性能が良くて、ビジネスにも活用できるスマホが欲しい人、待ちましょうね。

【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「カメラ」の意外な差

ソニーモバイルから出揃った2018年の「Xperia」シリーズの主力モデル。今回は前機種とも比べながら「Xperia XZ2 Premium」「Xperia XZ2」、そして「Xperia XZ2 Compact」のカメラ機能の実力をチェックしたいと思います。

 

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【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「デザイン&サイズ」の意外な差

 

↑4K/HDR動画の撮影&再生を一台で対応する「Xperia XZ2 Premium」

 

↑約5.7インチの18対9/FHD+のディスプレイを搭載する「Xperia XZ2」

 

↑シリーズのコンパクト機として最強クラスのカメラ機能を搭載した「Xperia XZ2 Compact」

 

まずは「レンズ」「センサー」など中身に注目

3機種のうち最もカメラ機能に注力しているのが、最上位のXperia XZ2 Premium。シリーズとして初めて、2つのレンズユニットを持つデュアルカメラシステムを採用した話題のモデルです。

 

シリーズ初の2眼カメラシステムは、静止画撮影時には最高ISO感度51200! 肉眼以上に暗所での被写体の形や色を鮮やかに記録できる、スマホの内蔵カメラとしては未体験のゾーンに到達しています。

 

↑XZ2 Premiumのデュアルカメラ機能はオート/オフが選択可能

 

ちなみにXZ2とXZ2 Compact、そして前機種のXZ Premiumは、静止画撮影時の最高ISO感度が12800までになります。これでも十分な性能に感じますが、実際にXZ2 Premiumと夜景を撮り比べてみると、静止画における情報の豊かさに大きな差があることがわかります。

 

↑同じ場所の夜景を撮り比べてみると、XZ2 Premium(写真左)がXZ Premium(写真右)に比べて、明るく豊かな色を再現できるようになったことは一目瞭然だ

 

↑XZ2(左)とXZ1(右)を比較してみても暗い風景からより多くの情報が引き出せていることがわかる

 

↑XZ2(左)とXZ2 Compact(右)の写真仕上がりはほぼ同じ印象

 

動画撮影のISO感度はXZ2 PremiumがISO12800、XZ2とXZ2 CompactはISO4000になります。

 

XZ2 Premiumに搭載されているデュアルカメラは、約1220万画素の1/2.3型“モノクロ”CMOSイメージセンサーと、約1920万画素の1/2.3型“カラー”CMOSイメージセンサーによる構成です。暗所を撮影する時には、カラーのイメージセンサーで色情報をキャプチャーして、新搭載のモノクロのイメージセンサーで輝度情報を記録します。

 

↑夕焼けをXZ2 Premium(写真上)とXZ Premium(写真下)で撮り比べてみると、XZ2 Premiumの方がやや色のりが濃く、被写体の輪郭が引き締まって見える。しかし、XZ Premiumのあっさりとした色合いと明暗のバランスも悪くないと思う

 

2つのセンサーが連携して捉えた情報をリアルタイムに処理することで、ノイズが少なく明るい静止画/動画撮影が可能になるという仕組みです。記録される写真だけでなく、液晶でのライブビュー表示も明るく高精細なので、暗がりに潜む被写体をフレーミングしながらシャッターが切れます。夜間のポートレート撮影などに効果がありそうです。

 

デュアルカメラ機能はカメラアプリの設定メニューからオート、またはオフが選択できるようになっています。オート設定の場合は周囲の明るさや、近接する被写体の有無によって自動で単眼撮影モードに切り替わります。明るさが十分に得られる環境ではデュアルカメラ撮影による視差移動などが発生して写真の出来栄えに影響を与えることがあるので、これを避けるためにオフ設定も選ぶことができるようになっています。

 

↑XZ2とXZ1のカメラで同じ料理を撮影。XZ2の方が若干彩度が高く美味しそうに写っている

 

デュアルカメラシステムを搭載する他のスマホと同様に、被写体にピントを合わせながら背景をぼかしたり、モノクロのセンサーを活かしたシャープな印象のモノクロ写真撮影にもXZ2 Premiumは対応しています。ただ、それぞれの機能は発売後のソフトウェアアップデートによって提供される予定です。今回の取材ではまだ試すことができませんでした。

スマホ初の「4K/HDR」撮影に対応

続いてXZ2シリーズに共通する機能のハイライトを見ていきましょう。まずは「4K/HDR動画撮影」から。HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)とは、映像の輝度を幅広く残しデジタル映像の再現性を高める技術です。撮影時の解像度は4K/2K(フルHD)が選択可能。HDR撮影時のフレームレートは毎秒24フレームに固定されます。

 

↑XZ2 Premiumのカメラアプリの設定画面。解像度は4Kのほか5段階から選ぶ

 

↑4K/HDR撮影の動画ファイルは、アルバムアプリにアイコンが表示される

 

XZ2で撮影した4K/HDRと、従来の4K/SDRでの動画を見比べてみました。HDRモードで撮影した動画はSDRモードと比べて、格段にナチュラルな色合いと滑らかな階調表現を特徴としています。明部・暗部の飛んだりつぶれたりしがちな情報も、4K/HDR撮影ならディテールが明瞭に浮かび上がってきます。コントラスト感も目で見た風景の印象に近付く手応えが得られました。

 

↑XZ2で撮影した4K/HDR動画。自然な色合いと明るさのバランスだ

 

↑XZ2で撮影した4K/SDR動画。4K/HDRの動画に比べるとコントラストが強く色合いが不自然に感じられてしまう

 

↑XZ2で撮影した2K/HDR動画。4K動画ほどの解像感はないが、色合いや明るさが自然なバランスに整っている

 

XZ2 Premiumは、4K/HDR動画をそのまま4K/HDR画質で視聴できます。その他のモデルで4K/HDR動画を楽しむには、動画ファイルをUSBメモリを通じて4K対応テレビで再生する方法があります。筆者宅の「ブラビア KJ-43X8300D」ではこの方法で、4K/HDR動画が見られましたが、他のテレビについてはそれぞれの対応状況を確認してみてください。

 

↑4K動画をUSBメモリにコピーして、ブラビアのUSB端子に挿すとメディアプレイヤーが起動する

 

4Kと2Kの動画ファイルは容量を比べるとそれなりに差があるので、ストレージ容量の節約を考えるなら2K/HDRモードでの撮影が実用的と言えるかもしれません。または4K/HDR撮影時に、カメラアプリから選べる2種類のコーデックのうち、「HEVC/H.265」を選択すると記録されるファイルのサイズが少し抑えられます。XZ2 PremiumはデュアルカメラによるISO12800の高感度動画撮影を優先する場合、画質がフルHD/60fpsまでの対応になることも覚えておくとよいでしょう。

スーパースローモーションや3Dスキャニングが進化

これまで、XZs/XZ Premiumから搭載が始まったハイフレームレート撮影&スーパースローモーション再生機能は、毎秒960フレーム/720pの画質で、約0.2秒録画した動画を約6秒間再生するまでが限界でした。しかしXZ2シリーズからは、毎秒960フレーム/1080p(フルHD)の画質で約0.1秒録画、約3秒間の再生ができる設定も選べる。

 

↑カメラアプリからスローモーション機能の画質を選ぶ

 

↑スローモーション機能を使って撮影したファイルは、アルバムアプリのリストにアイコンが並ぶ

 

スローモーション映像を見比べてみると、フルHD画質の方が水しぶきの粒まで細かく再現できています。実際に使ってみるまで、再生時間が3秒間というのは短いだろうと思っていましたが、6秒間のスローモーション再生と見比べてみると十分な長さだと感じました。流しをたたきつける水しぶきをフルHDと720HD画質で撮って比べてみました。ご覧ください。

 

 

専用アプリによる立体的な被写体の3Dスキャニング機能「3Dクリエイター」は、これまでメインカメラ側でしか使えませんでした。XZ2シリーズではフロントカメラでも、撮影状況をディスプレイで確認しながら「セルフィースキャン」ができるように。

 

↑アプリを起動すると、セルフィ撮影による3Dスキャニングの方法を解説するビデオが再生される

 

メインカメラ側だけだと、被写体の周囲を360度まわってスキャニングできるスペースを確保することが意外に大変でした。しかし、セルフィースキャンなら椅子に座ったまま自分で撮影できるのでかなり楽に扱えます。ただ筆者は不器用のためか、何度か試してみたところやはり上手に3Dスキャニングを撮りきることができませんでした。

 

↑マニュアルに従いながら、自分の顔を3Dスキャニングしてみた。Xperiaを左右の手に持ち替えながら自身の頭部をカメラで読み込んでいく

 

↑データが不足している箇所を繰り返しスキャニングしながら、正確な立体データをキャプチャする

 

↑自分の頭部をスキャンしてみたが、なかなか見栄えのするデータが残せなかった。まだまだ修行が足りないようだ

 

カメラの画質にこだわる人にXZ2シリーズをおすすめしたい

最後に、XZ2シリーズのカメラ機能を試してみた手応えをまとめてみたいと思います。

 

高感度で静止画・動画が撮れるXZ2 Premiumのデュアルカメラは、たしかに魅力的です。画質もさすがXperiaシリーズと言える安定感を実現していました。真っ暗闇の中で風景や人物を撮ることはあまりないと思いますが、ある程度明るさのある夜景や室内でのポートレート撮影でも抜群の安定感を発揮してくれることでしょう。

 

XZ2はXZ1に比べるとカメラ機能に大きな差がないようにも感じられますが、まだ4K/HDR動画撮影ができるスマホがないことを考えると、その先進性をいち早く体験したい人におすすめできそうです。

 

そしてXZ2 Compactは、メインカメラで他の兄弟機とほぼ同じ高度な機能が使えるプレミアムコンパクト機。XZ1 Compactと細かく比較していくとスペックデータ的には変わっているところもありますが、画質など安定感は前進しているように感じました。女性でも片手で手軽に扱えるサイズ感を考えれば、“セルフィー最強”のスマホとして一番に名前が挙がるのではないでしょうか。

 

あとは3機種ともに前モデルからデザインや素材が変わっているので、見た目以上にホールド感が大きく変わっています。前モデルからの買い換えを考えている方は、店頭の実機をぜひ触ってみてから検討を進めてほしいと思います。

 

次回はXZ2シリーズのHDR対応ディスプレイの画質、そしてサウンドまわりの機能をチェックしてみましょう。

インドネシアにて29万9000ルピア(約2250円)で購入したガラケーをレポ!

数年前までは誰もが使っていたのに、日本でも一部キャリアモデルを除いてめっきり見かけなくなった「ガラケー(フィーチャーフォン)」。筆者が取材で訪れたインドネシアで意外な形で生き延びているのを目撃しました。

 

 

スマートフォンの台頭は日本だけでなく海外でも同じ。インドネシアでの売れ筋は、OPPOやサムスンのAndroidスマートフォンでした。そんな中、筆者がジャカルタ市内の携帯電話ショップで見かけたガラケーは「Andromax Prime」。インドネシアの携帯会社「smartfren」が自社ブランドで販売している端末です。価格は29万9000ルピア、日本円にして約2250円です。この価格で30日間使い放題のLTEプランが付属しています。安い!

 

↑OPPOとサムスンの看板が目立つジャカルタ市内のショッピングモール。この一角にsmartfrenのショップがありました

 

smartfrenにはプリペイド方式のプランも用意されていて、外国人もパスポートとクレジットカードがあれば端末とSIMを購入できます。さっそく店員さんに購入したいと伝えてみましたが、外国人があまりこないお店なのか、戸惑うことしきり。Google 翻訳アプリを駆使して、おおよそ30分ほどかけて契約手続きが完了。無事手にすることができました。

 

↑慣れていない外国人への販売に戸惑いつつも、手際よく契約を進めてくれたショップの店員さん

 

見た目は典型的なストレートタイプのガラケー。タッチパネルは備えておらず、操作はすべてテンキーで行います。手頃な価格にも関わらず、意外なことに4G LTEをサポートしていて、高速な通信が可能。高品質な通話サービス「HD Voice」も対応しています。

 

↑コンパクトなボディながらLTEにも対応します

 

Androidベースのフィーチャーフォン向けOS「Mocor5」を搭載しており、電話画面のデザインや通知エリアがあるところなどはAndroidそっくり。スマートフォンを触ったことがある人なら、違和感なく使えそう。

 

Google Playのアプリはインストールできませんが、ブラウザとして「Opera mini」を搭載。Facebook、YouTubeやメッセンジャーアプリのWhatsAppをプリインストールしています。電話やSMSはもちろん、カレンダーや音楽アプリ、FMラジオなども用意されていて、携帯電話に求める一通りの機能は揃っている印象。筆者は主にテザリング機能を活用して、モバイルWi-Fiルーターのように使っていました。

 

↑ポップなパッケージ。充電器が付属します

 

↑電話としての基本機能のほか、Facebookなども搭載しています

 

↑中国メーカーのハイアールが製造しているようです。メモリは512MBでストレージは2GBとローエンドスマホ並み

 

気になる電波の入り具合は、都市部では快適にLTE通信ができますが、都会を少しでも離れると圏外になるようです。3Gも非対応となっているので、郊外では絶望的。インドネシアで地方へ出向くなら他のキャリアを選んだ方がよさそうです。

 

なかなか手にする機会は少ないとは思いますが、インドネシア国内で30日使えるSIMカードもついて2000円強と、数日間滞在するなら日本から持ち込んだスマホよりもお得に使えます。現地で調達できるケータイの一例として参考になれば幸いです。

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べまとめ!

今年は、高性能なカメラを搭載したスマートフォンが続々とリリースされています。なかでも「もはやコンパクトデジカメは不要」と思えるほどの高画質を実現していると言われるのが、Xperia、Galaxy、HUAWEIのフラッグシップモデルです。まずは、その3モデルのカメラのスペックをチェックしましょう。

 

 

↑NTTドコモがウェブページで公表する、静止画撮影時のスペックに基づく

 

Xperia XZ2 PremiumとGalaxy S9+はデュアルカメラ、HUAWEI P20 Proはトリプルカメラを搭載していますが、開発の狙いや画質へのこだわりはそれぞれ異なります。まずは、それぞれのモデルのカメラの特徴について、ざっくりと紹介しましょう。

 

■Xperia XZ2 Premium

 

 

Xperia初のデュアルカメラ搭載モデル。ソニー独自の画像融合処理プロセッサー「AUBE」により、暗い場所でもノイズが少ない美しい写真が撮れることがセールスポイント。4Kディスプレイを搭載し、世界で唯一、4K画質で撮影したビデオを4K画質のままで再生できます。

 

Galaxy S9+

 

 

ダブルレンズは「広角+望遠」の組み合わせで、幅広い撮影シーンに対応。広角レンズは撮影シチュエーションによってF値1.5とF値2.4が切り替わるギミックを備える。暗い場所で明るく撮れることはもちろん、明るい場所でも白飛びがなく、鮮やかな色で撮れることが特長。

 

■HUAWEI P20 Pro

 

 

世界的なカメラの老舗メーカー・ライカが監修したトリプルカメラを搭載。スマホのカメラとして最大級の画像センサーを搭載し、デジタル一眼レフカメラ並みの高感度撮影にも対応。AIによる手ぶれ補正機能を備え、手持ちで鮮明な夜景を撮ることも可能。最大5倍までは、画質が劣化しないハイブリットズームで撮影できます。

 

でも、何よりも気になるのは、実際の画質ですよね? そこで、3つのシチュエーションで撮影した写真を比べてみました。

 

 

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜夜景編〜

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜屋内編〜

 

結論を先に言うと、どの機種もすごいです。自分好みの画質で撮れるモデルを見極めてくださいね。

格安スマホの機能、スペックを〇×判定! エクスぺリア/ファーウェイ/アクオスの評価は?

価格が安い、安すぎてちょっと心配になってしまうくらいの格安アイテムを、プロ・専門家が徹底的にチェック! 独自機能やおすすめポイントなど、良いところも悪いところも含めて惜しみなくレビューをお伝えしていきます。

 

格安スマホのバリエーションは続々と増えていますが、どれを選べばいいかわからず、結局はショップで目に入ったものに決めてしまいがちです。ここでは、格安ながら使い勝手抜群のスマホをキャリア別にガイド。自分にとってどのスマホが一番合っているか、しっかりと見極めましょう。

 

 

【○・×判定した人】

ITライター 酒井麻里子さん

IT関連の雑誌や書籍の編集・執筆に携わっています。仕事柄、様々なデジタル端末に触れる機会が多いです。

 

【その1】格安でもカメラや音にこだわるならコレ!

ドコモ

ソニーモバイル

Xperia XZ2 Compact SO-05K

実質価格1万5552

Xperiaシリーズ初の18:9ディスプレイを採用した5型モデル。対応するイヤホンを使えば、ハイレゾ音源の楽曲をクリアな音質で再生することも可能です。4K HDR動画を撮影できるカメラ機能も搭載されています。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:64GB●ディスプレイ:約5.0インチ(1080×2160ドット)●サイズ/質量:W65×H135×D12.1㎜/168g

 

【Check!】

使い勝手:〇

防水・防塵対応なので安心

「毎日持ち歩くものなので、防水・防塵仕様はやはり安心感があります。しっかりとおサイフケータイにも対応している点も便利」

 

カメラ性能:〇

高画素ならではの精細感!

「1920万画素の高画素カメラで明るく高コントラストな写真が撮れます。コンパクトサイズで端末をホールドしやすい点もグッド」

 

持ちやすさ:△

コンパクトだが重さが難点

「背面の曲線が手にフィットするので持ちやすく、片手操作にも適したコンパクトさが魅力。ただし、少々重いのがネック」

 

総評

「4K HDR動画の撮影に対応するなどカメラにこだわる人には魅力的な端末です。コンデジと同レベルの美しい写真画質も楽しめます」

 

 

【その2】約5.8インチの大画面ながら軽量&コンパクト

 

au

ファーウェイ

HUAWEI P20 lite  HWV32

実質価格1万6200

フルHD+の高精細ディスプレイを搭載。フレームが細く、端末サイズいっぱいに写真や動画を表示できます。カラバリとして、光沢のある深い青色の独特なカラー「クラインブルー」もラインナップします。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:64GB●ディスプレイ:5.84インチ(2280×1080ドット)●サイズ/質量:W71.2×H148.6×D7.4㎜(最厚部約8.6㎜)/145g

 

【Check!】

カメラ性能:〇

デュアルカメラを搭載!

「1600万画素と200万画素の2つのカメラを搭載。撮影した写真は彩度がやや低めな傾向がありますが、落ち着いた雰囲気で好感」

 

使い勝手:△

急速充電対応がうれしい

「急速充電モード対応なので、出かける直前に充電したい場合に便利です。防水・防塵&おサイフケータイ非対応は残念」

 

持ちやすさ:〇

長時間操作でも疲れない

「画面サイズの割りにコンパクトで持ちやすいのが◎。軽長時間片手で持って操作しても疲れない軽さも高評価です」

 

総評

「カメラやディスプレイの性能が高めなので、スマホで写真を撮る機会が多い人も満足できます。端末の軽さやスリムさにも魅力を感じました」

 

 

 

【その3】2つのカメラを搭載した軽量&薄型のシンプル端末

ソフトバンク

ファーウェイ

HUAWEI nova lite 2

実売価格1万6320

5.7インチで143gという軽さが特徴。ダブルレンズカメラを搭載し、カメラに手のひらを向けるだけで簡単にセルフィーを撮影できるセルフタイマー機能にも対応します。急速充電に対応したACアダプターも付属。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:32GB●ディスプレイ:5.7インチ(2160×1080ドット)●バッテリー容量:3000mAh●サイズ/質量:W72×H150×D7.5㎜/143g

 

【Check!】

カメラ性能:△

2つのレンズを搭載

「1300万画素と200万画素のダブルレンズカメラを搭載。解像度でやや劣りますが、撮影した写真は落ち着いた色合いで◎」

 

使い勝手:×

マルチスクリーンは便利

「防水・防塵、おサイフケータイは非対応。ただ、画面を分割して2つのアプリを同時に使えるマルチスクリーンは便利です」

 

持ちやすさ:〇

軽さ&薄さは文句ナシ!

「この軽さと薄さは十分に魅力的。指紋認証用のセンサーが背面に設置されている点は、好みが分かれるところかもしれません」

 

総評

「機能はそれほど多くないですが、価格の安さは魅力大。通話やLINE、カメラなどの利用がメインのライトユーザーであれば十分満足できそう」

 

 

【その4】鮮やかな発色が魅力の独自開発ディスプレイを搭載

SIMフリー

シャープ

AQUOS sense plus

実売価格3万2510

5.5インチフルHD+ディスプレイには、実物に近い発色を実現する、シャープ独自のIGZO液晶を採用。動きのある被写体もしっかり捉えて撮影できる「ハイスピードAF」機能も搭載されています。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:32GB●ディスプレイ:5.5インチ(2160×1080ドット)●サイズ/質量:W151×H71×D8.9㎜/157g

 

【Check!】

カメラ性能:〇

インカメラも高画質!

「1640万画素のカメラを搭載。発色が鮮やかな万人受けする写真が撮れます。インカメラが800万画素と高画質な点もイイですね」

 

使い勝手:〇

おサイフケータイにも対応

「防水・防塵仕様で、おサイフケータイにも対応。スマホを持ち上げると自動で画面がオンになるBright Keepという機能も便利です」

 

持ちやすさ:△

厚さと重さがやや気になる

「本体は少し厚め&重め。指紋認証のセンサーが前面下部に設置されているので、そのぶん額縁も広くなっています」

 

総評

「防水・防塵やおサイフケータイ、周囲からの画面ののぞき見をブロックできるモードなど、日常で役立つ機能が満載。コスパがとても良好です」

 

 

【SIMフリースマホはMVNO選びも重要】

楽天モバイルの格安SIMなら楽天会員割引もアリ!

SIMフリーの格安スマホを使うなら、どのMVNOを利用するかも重要。昨年、SIMカード型シェア1位を獲得した楽天モバイルは、楽天会員向けの割引も用意されているので、よりおトクに利用できます。

 

[格安SIM]

楽天モバイル

NTTドコモの通信網を利用したMVNO。SIMフリー端末の購入とセットでの契約のほか、SIMカードのみを契約して、自分で別に購入した端末を使うことも可能です。

 

●楽天会員が新規3年契約した場合の2年間の月額基本料金

スーパーホーダイプランS(2GB):1480円/月

スーパーホーダイプランM(6GB):2480円/月

スーパーホーダイプランL(14GB):4480円/月

スーパーホーダイプランLL(24GB):5480円/月

→AQUOS  sense plusを購入した場合:端末料金 1476円×24回

 

【check】

料金:〇

「通話のできるプランは1480円から用意されています。キャリアから乗り換えれば通信費トータルの削減も期待できます」

 

途中解約:△

「最低利用期間は1〜3年から選択。契約期間が長いほど料金は安くなりますが、途中での乗り換えができなくなるのが難点」

 

割引制度:〇

「楽天会員割引や長期割引のほか、楽天会員ランクが『ダイヤモンド』のユーザーを対象とした割引も用意。ポイントも貯まります」

 

総評

「長く利用する予定で年単位での縛りが気にならないならおトク感あり。2回線目のスマホは料金が3か月間0円になる割引制度もあって、家族で使う場合などに重宝します」

 

 

 

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜屋内編〜

今年の夏は、高性能カメラを搭載したAndroidスマートフォンが続々とリリースされました。その中から、ライカが監修するトリプルカメラを搭載した「HUAWEI P20 Pro」、デュアルカメラを搭載し、F値1.5とF値2.4の切り替えに対応した「Galaxy S9+」、そしてXperiaシリーズ初のデュアルカメラを搭載し、高感度撮影を実現した「Xperia XZ2 Premium」を3強モデルとしてピックアップ。

 

 

カメラの撮り比べレポートとして、これまでに「夜景編」と「昼間編」を公開しました。

 

【関連記事】

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜夜景編〜

 

↑4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載するHUAWEI P20 Pro(左下)。1920万画素(カラー)+1220万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載するXperia XZ2 Premium(右)、1220万画素(広角)+1220万画素(望遠)のデュアルカメラを搭載するGalaxy S9+(中上)

 

最終回は「室内編」。お店や自宅、オフィスなどで撮った写真を比べてみました。建物の中では、照明が画質に大きく影響を及ぼします。カメラまかせでも最適な設定が行われて、明るくキレイに撮れるのはどの機種か? さっそく、実際に撮った作例を比べてみましょう。

比較1●ショッピングセンターの内観を撮ってみた!

 

東京・六本木の東京ミッドタウンで撮影しました。屋内とはいえ、自然光も差し込む、比較的明るいエリアでした。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」モードで撮影。明るさのバランスがよく、その場の雰囲気が伝わる写真が撮れた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。十分に明るい場所だったので、レンズのF値は2.4に設定されたが、HUAWEI P20 Proよりも明るく撮れた

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。ややアンバー系が強く出て、建物に使われている木が際立つ写真になった

 

比較2●ラーメンを撮ってみた!

続いて、筆者がお気に入りの店のラーメンを撮影。Galaxy S9+には「食事」というモードがあるので、それに設定して撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」モードで撮影。AIによって「フード」と認識された。スープに浮かぶ油まで美味しそうに撮れた

 

Galaxy S9+

↑「食事」モードで撮影。「自動」でも明るく美味しそうに撮れたが、「食事」モードでは、暖色系が補われて、インスタ映えしそうな写真に

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。現物に近い色で、美味しそうに撮れた

 

比較3●職場でスナップを撮ってみた!

筆者の職場の蛍光灯の部屋で、同僚を撮ってみました。比較的暗く、本来はフラッシュなしでの撮影には適さないシチュエーションですが、あえてフラッシュはオフにして撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」で撮影。AIで「ポートレート」と認識され、肌が補正された

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。実際よりも明るく撮れて、顔にかかる影も気にならないように撮れた

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。明るさとしては適正だが、ほかの2モデルような肌の補正は行われなかった

 

比較4●蛍光灯下で静物を撮ってみた!

最後に、リビングルームで招き猫を撮ってみました。厳密に計測したわけではないですが、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+は、被写体から約10cmほど離れて撮影しました。Xperia XZ2 Premiumは他モデルよりも画角が狭いので、もう少し離れて撮影しました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」で撮影。スマホの画面では鮮明に撮れたように見えたが、実際にはややピントがあまい写真になっていた

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。明るく撮れていたが、顔に合わせてつもりのピントが、座布団に合っていたり……

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。明るさや色も適切で、ピントもバッチリ。招き猫の質感も伝える写真になった

結論●物撮りに適したXperia XZ2 Premiumはメルカリ向き!?

ここに掲載した写真のほかにも、屋内でさまざまな被写体や料理を撮り比べてみましたが、ある程度明るい場所ではXperia XZ2 Premiumがキレイに撮れるように思えたり、されど、料理ではGalaxy S9+で撮った写真のほうが美味しそうに見えたりと、甲乙をつけがたい結果となりました。

 

個人的には、人を撮ることが多いならHUAWEI P20 ProかGalaxy S9+、物を忠実に撮ることが多いならXperia XZ2 Premiumがいいかなぁと思いました。インスタグラムに料理を写真をアップしたいならHUAWEI P20 ProかGalaxy S9+、メリカリに出品することが多い人はXperia XZ2 Premiumを検討するといいかもしれませんね。

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜夜景編〜

ハイエンドスマホで搭載が増えているデュアルカメラ。2つのレンズやセンサーの組み合わせは機種によって異なりますが、今夏のスマホ商戦で、新しいトレンドとなっているのが「高感度」です。

 

 

明るい場所でキレイに撮れるのは、もはや当たり前。暗い場所でもノイズを抑えて、鮮明な画質で撮れることをアピールするモデルが続々とリリースされました。

 

本企画では、筆者がとりわけ「3強」と独断で思う3スマホを、様々なシチュエーションで撮り比べています。

 

【関連記事】

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

 

ドコモから発売中の「HUAWEI P20 Pro」は、老舗カメラメーカー・ライカの監修を受けたトリプルカメラを搭載し、光学3倍ズームにも対応しています。独自の「夜景モード」を搭載し、三脚を使わずに、鮮明な夜景を撮影できることをセールスポイントとしています。

 

↑ファーウェイ製の「HUAWEI P20 Pro」は、4000万画素(カラー/F値1.8)+2000万画素(モノクロ/F値1.6)に800万画素のズームレンズカメラ(F値2.0)を加えたトリプルカメラを搭載。AIによるシーン自動選択や手ブレ補正にも対応

 

ドコモとauから発売中の「Galaxy S9+」は、撮影シチュエーションによって、レンズのF値が1.5と2.4に切り替わる「デュアルアパチャー」機能を備えていることが特徴。暗い場所では、自動でF値1.5となり、効率よく光を取り込み、クリアな夜景写真が撮れる仕組みです。

 

↑サムスン「Galaxy S9+」は、1220万画素(広角)+1220万画素(望遠)という構成。メインカメラとして使われる広角カメラが、F値1.5とF値2.4の切り替えに対応

 

同じくドコモとauから発売中の「Xperia XZ2 Premium」は、Xperiaシリーズ初のデュアルカメラ搭載モデル。静止画は最高ISO感度51200、動画は最高ISO感度12800で撮影でき、夜景を低ノイズで撮影できることをセールスポイントとしています。

 

↑ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia XZ2 Premium」は、1920万画素(カラー/F値1.8)+1220万画素(モノクロ/F値1.6)という構成。ソニー独自の画像融合処理プロセッサー「AUBE」で、2つのセンサーで捉えた画像データを融合する仕組み

 

今回は、3強スマホで撮影能力の真価が問われる「夜景」を撮り比べてみました。

 

比較1●東京駅丸の内駅舎を撮ってみた!

まずは、夜景の撮影スポットとしても人気が高い、東京駅の丸の内駅舎を撮り比べてみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「夜景」モードで撮影。約4秒間に連続で撮影された画像から、明るくバランスが撮れた画像が合成される仕組み。ISOは640に設定された。細部までクッキリと、多くの人に好まれるであろう鮮明な色で撮影できた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。自動的にF値1.5に切り替わり、ISOは400に設定されて、非常に明るく撮影できた。肉眼で見えるよりも明るく撮れて、色調もナチュラルな印象

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。「夜景」と認識された。ISOは640に設定された。空の暗さは最もリアル。ピントを合わせる個所によって写真全体の明るさが変わり、オートでも撮影者の意図を反映しやすい印象を受けた

 

比較2●賑やかな渋谷の夜景を撮ってみた!

次に、夜になっても街頭や広告ディスプレイなどが明るい、渋谷のスクランブル交差点で撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「夜景」モードで撮影。明るく撮影でき、看板の文字などもはっきり読み取れた。ISOは160で、「夜景」モードでの画像処理により、歩いている人もさほどブレずに撮影できた

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。夜の空の暗さと、繁華街の派手な照明とのコントラスが際立つ写真になった。ISOは320で、シャッタースピードは1/100秒。手持ちでの撮影だが、細部までブレずに撮影できた

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。ISOは200で、シャッタースピードは1/50秒。他の2機種に比べると、全体的に暗い写真に。逆に、最も肉眼で見る明るさ・色に近いバランスで撮れるともいえる

 

比較3●暗い場所で人物を撮ってみた!

最後に、夜道で人物スナップを撮影してみました。近くに照明があり、肉眼でも顔の表情などが判別できる場所で撮りました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」モードで撮影。AIによる「ポートレート」と認識され、顔が明るく撮れた。ISOは640に設定された

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。夜の空の暗さと、繁華街の派手な照明とのコントラスが際立つ写真に。手持ちでの撮影だが、細部までブレずに撮影できた。ISOは400に設定された

 

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。ISOは800に設定されて最も明るく撮れたが、若干画質が粗くなった

 

結論●一般受けがよさそうなのはHUAWEI P20 ProとGalaxy S9+

どの機種も、「夜景は苦手」という、これまでのスマホカメラの常識をくつがえす明るい画質で撮影できました。しかし、色調や明暗バランスは機種によって、かなり差があるように感じられました。

 

SNSなどに公開した時に、多くの人に「いいね!」と言ってもらえそうなのは、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+でしょう。ですが、実際に自分の目で見た明るさや色調に近いトーンで撮れるXperia XZ2 Premiumを好む人も多いでしょう。なお、Xperia XZ2 Premiumは、撮影者による露出補正などがしやすい反面、撮影シチュエーションによってはピント合わせが難しいようにも感じました。

 

スマホのカメラが活躍するのは夜間だけではないですよね? 次回は意外と撮影機会の多い、室内での撮り比べレポートです!

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

ここ1〜2年の進化が著しいスマホのカメラ。ハイエンドモデルではデュアルカメラ搭載が当たり前になり、トリプルカメラを登場するモデルも登場しました。

 

 

今夏、進化が著しいスマホカメラのなかでも、筆者がとりわけ「3強」と独断で思っているモデル「HUAWEI P20 Pro」「Galaxy S9+」「Xperia XZ2 Premium」。

 

↑4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載するHUAWEI P20 Pro(左)。1200万画素(広角)+1200万画素(望遠)のデュアルカメラを搭載するGalaxy S9+(右)。1920万画素(カラー)+1220万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載するXperia XZ2 Premium(上)

 

その3強モデルの撮影力を徹底的に見極めるため、「昼間」「夜景」「室内」という3シチュエーションで撮り比べてみました。今回は、昼間の撮影画質を比較。景色や建物、人物などを撮ってみました。旅行やお出かけの際に写真を撮ることが多い人にとっては、最も重視すべき撮影シチュエーションといえるでしょう。

 

比較1●空や緑を撮ってみた!

東京・六本木の東京ミッドタウンの公園エリアで撮影しました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。空はより青く、木の葉はより濃い緑に、補色される印象を受けた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。全体的に明るく写真が撮れた。空の青や葉の緑は比較的肉眼で見える色に近く、落ち着いた色調になった

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。樹木ごとの葉の色の違いまできっちりと描写され、空や雲の色もナチュラルに撮れた

 

比較2●国立新美術館を撮ってみた!

続いて、黒川紀章氏が設計を手掛けた国立新美術館へ。その独特な姿をフレームに収めてみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」モードで撮影。曇り空だったが、建物の色やガラスの質感が伝わる鮮明な写真が撮れた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。HUAWEI P20 Proに比べると、やや青みを抑えた落ち着いた色に。また、全体的に色味が薄くなったためか、露出がアンダー寄りになり、実際に見えるよりも暗めに写った

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。落ち着いた色で明るく撮れたが、もう少しコントラストが強く出てほしい気もした。ほかのの2機種に比べると、画角が若干狭いため、建物の撮影では苦労することがありそうだ

 

比較3●花を撮ってみた!

晴天の日に、花壇で咲き誇る花を撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。AIによって「花」と認識され、鮮やかな色で撮影できた。人によっては、やや眩しく感じるほどの明るさだ

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。明るくナチュラルな色で撮れた。多くの人に好まれる色で撮影できる印象

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。晴天での撮影だったが、3モデルの中では、最も落ち着いた色調で、光が当たる部分が飛び気味になることもなかった

 

比較4●人物を撮ってみた!

最後に、ポートレート写真も撮ってみました。どの機種も「写真」「自動」などのオートで撮影したところ、HUAWEI P20 Proは「ポートレート」モードに切り替わり、背景をぼかした写真が撮れました。なお。Galaxy S9+も「ライブフォーカス」という機能で背景をぼかした写真が撮れます。Xperia XZ2 Premiumも今後のアップデートで、背景ぼかし撮影に対応することが予告されています(2018年8月6日時点)。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。AIによって「ポートレート」と認識され、背景が自然にぼけた。肌の色・明るさなども適切な印象

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。美肌モードなどを設定したわけではないが、明るく健康的な肌色で撮影できた

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。「ソフトスナップ」と認識された。3モデルの中では、最も実際に見える色に近い色で撮影できたが、人物の肌はもう少し明るく写ったほうがうれしいかも……

 

結論●どれも優秀で決め手は好みの色となる! 望遠用途とディスプレイも考慮に入れよう。

個人的な印象としては、どの機種もコンパクトデジカメに匹敵する撮影画質を実現していると感じました。空の青、木々の緑、鮮やかな花の色……、機種によって色の表現には若干差があります。ある程度、補正することはできますが、好みの色で撮れる機種を選ぶとよいでしょう。

 

Xperia XZ2 Premiumは、ほかの2モデルに比べると画角が狭いことに弱点を感じました。景色を広く捉える写真を撮りたい人には、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+のほうが有利でしょう。また、望遠でも撮りたい人は、ズームレンズを搭載したHUAWEI P20 Proがおすすめです。

 

だたし、比較項目には入れませんでしたが、3モデルはディスプレイの解像度がそれぞれ異なります。HUAWEI P20 Proは2240×1080ドット、Galaxy S9+は2960×1440ドット、Xperia XZ2 Premiumは3840×2160ドットです。撮った写真を高精細生まで楽しめるという意味では、Xperia XZ2 Premiumに軍配が上がります。

 

次回はさらにカメラの真価が問われる「夜景編」! ぜひチェックしてくださいね。

たった2ワード理解すれば節約実現!? キャリアスマホで格安SIMを使う方法

「月々のスマホ代を抑えたいなら格安SIMがおすすめ!」「○○プランにするとスマホ代がこんなにおトクに!」…スマホ代を安くしたいと考えている人なら、こんなフレーズに見覚えがあるはず。

 

 

試しに調べてみると、どうやら格安SIMを使えばスマホ代をかなり安くできるらしいことはわかった。でも、「MVNO」や「SIMロック解除」といった言葉が出てきて、全然ピンと来ない……。こんな経験ありませんか? 格安なのは魅力だけど、なんだか難しそうですよね。

 

でも大丈夫。今回は、今まで格安スマホを知らなかった人にもわかるように、どうすればキャリアのスマホで格安SIMが利用できるのかを説明していきます。

 

その前に、まずは「MVNO」と「SIMロック解除」の2つのキーワードを押さえておきましょう。この2つを理解しておけば、格安SIMの利用方法や、その際の注意点がはっきりと見えてきます。

 

押さえておきたいキーワード①:「MVNO」

ひとつ目のキーワードは「MVNO」。「スマホ代 節約」などで検索すると、ほぼ必ず目にする言葉です。「MVNO」とは、格安SIMを提供する通信事業者のこと。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から回線を借り受けて、スマホやタブレット端末を格安で利用できるサービスを展開しています。

 

主なMVNOがどのキャリアから回線を借り受けているか(どのキャリアに対応しているか)を表にまとめました。

 

・MVNOごとの借り受けている回線一覧

 

ドコモ回線を借り受けているMVNOが多いですね。以前はほとんどがドコモ回線でしたが、au回線のMVNOも増えました。最近では、ソフトバンク回線のMVNOも少しずつ出てきています。

 

複数のキャリアの回線を使ったサービスを提供しているMVNOもありますね。3キャリアすべてに対応しているのは、LINEモバイルとmineo(ソフトバンク回線は9月4日から)だけです。

 

いま使っているキャリアスマホで格安SIMを利用する場合、MVNOのキャリアに対応しているのかが非常に重要になってきます。その理由は、次のキーワードから見ていきましょう。

押さえておきたいキーワード②:「SIMロック解除」

 

 

2つ目のキーワードは「SIMロック解除」。格安SIMを利用するうえで一番わかりづらい言葉かもしれません。ここを乗り越えるための前提として知っておきたい、「SIMカード」と「SIMロック」についても簡単に説明していきます。

 

まず、「SIMカード」とは、電話番号を特定するための固有のIDや契約情報などが記録されているカードのこと。端末を識別する身分証のようなものですね。

 

↑スマホ本体の上部や側面などにSIMカードの挿し込み口がある

 

キャリアスマホには、他社のSIMカードを読み込めないように制限がかけられています。これが「SIMロック」です。SIMカードは、同じキャリアのスマホにしか挿せず、他社のSIMカードを使うには、ロックを解除しなければなりません。

 

これはMVNOの格安SIMでも同じです。MVNOはいずれかの大手キャリア系に属すことはすでに触れました。つまり、たとえばドコモのスマホで、auもしくはソフトバンク回線のMVNOの格安SIMを利用したいときには、「SIMロック解除」が必要になります。

 

ただし機種によっては、特定のキャリアの通信方式に対応していないことがあります。その場合、ロックを解除しても使えないことがあるので注意しましょう。

 

iPhoneは3キャリア共通なのでSIMロック解除なしで使える

なお、iPhoneは3キャリア共通の仕様になっているので、ロックを解除すれば、基本的にどのMVNOでも格安SIMを利用できます。ただし、SIMロック解除ができるのはiPhone 6s以降のiPhoneになります。

 

ここまでの要点を簡単にまとめます。覚えておきたいのは以下の2点です。

 

①MVNOにはドコモ系、au系、ソフトバンク系の3つのグループがある

②他のキャリア回線の格安SIMを利用する場合は、「SIMロック解除」が必要になる

 

MVNOのなかには、サービスを利用することでポイントがもらえ、そのポイントを月々の支払いやネットショッピングで利用できるなど、付加サービスを提供しているところもあります。

 

わざわざロック解除をするのは面倒かもしれませんが、MVNOのそういったプランやサービスを確認したうえで、他のキャリア回線の格安SIMを利用したいという場合は、SIMロック解除という選択肢も覚えておいてください。

 

キャリアのスマホで格安SIMを利用するには

ここまできたら、あとは「SIMロック解除をする必要があるのかどうか」を確認するだけです。以下、キャリア別にSIMロック解除をする必要があるかどうかを表にまとめました。

 

ドコモスマホの場合

 

ドコモAndroidスマホの場合はとてもシンプルです。同じドコモ系の格安SIMであれば、SIMロック解除の必要はありません。格安SIMの大多数はドコモ回線を利用しているので、ドコモスマホは最も選択肢が豊富といえるでしょう。

 

au系、ソフトバンク系の格安SIMを利用する場合に、解除が必要になります。

 

auスマホの場合

 

auは他の2キャリアとは違い、やや複雑になっています。VoLTE(※)に対応している機種は、au系の格安SIMであってもロック解除が必要になります。ただし、2017年8月以降に発売された機種は、解除せずに使用できます。(※VoLTE…4G LTEを活用した高音質な音声通話ができる機能)

 

VoLTE非対応の機種(2014年秋までに発売された機種)は、au系の格安SIMを利用する際に解除は不要です。ただし、これらの機種はそもそもSIMロック解除ができない仕様になっているため、ドコモ系、ソフトバンク系の格安SIMは利用できません。

 

ソフトバンクスマホの場合

 

ソフトバンクもドコモと同じように、ソフトバンク系の格安SIMであれば、基本的には解除は必要ありません。ドコモ系、au系の格安SIMを利用する場合に解除が必要です。

 

1つ注意したいのは、ソフトバンク系のMVNOが提供しているプランはiPhone向けのものが多いこと。ソフトバンクのAndroidでソフトバンク系の格安SIMを利用したい場合は、きちんとそのMVNOのプランを確認しましょう。

 

先述のとおり、機種によってはあるキャリアの通信方式に対応していないものもあります。対応していない機種のSIMロックを解除しても格安SIMは利用できません。

 

MVNOのホームページには、格安SIMが利用できる端末を自社で確認した「動作確認済み端末一覧」などが掲載されています。プランを検討する前に、まずは自分のスマホがそのMVNOの格安SIMを利用できるかを必ず確認しましょう。

 

まとめ

お疲れ様でした。「MVNO」「SIMロック」などのやっかいなキーワードを噛み砕きつつ、格安SIMを利用する条件や注意点などを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

最後に、改めてポイントを確認しましょう。

 

①MVNOにはドコモ系、au系、SoftBank系の3つのグループがある

②異なるキャリアの格安SIMを利用するには、SIMロック解除が必要

③MVNO各社のホームページで「動作確認済み端末一覧」を見て、自分のスマホが使えるか確認する

④自分の利用状況に合ったプランを選ぶ

 

この4つを念頭に格安SIM選びをすれば、購入後に通信できないといった問題はなく、手持ちのキャリアスマホで格安SIMが利用できるはずです。本記事を参考に、ぜひ格安SIM生活を始めてみてください。

 

※本記事は2018年8月上旬時点の情報を元にしています。

【2018年版】arrowsとMONOとLG styleとAQUOS徹底比較! docomo withスマホさくっと総まとめ

docomo withは、NTTドコモのスマートフォン向け料金プランです。このプランに対応する機種を購入すると、毎月1500円の割引を受けられます。

 

 

特定のスマートフォンを購入すると、1500円引きになるというお得なプランで、対象機種には3万円~4万円前後の安価な機種が揃っています。これまで筆者は、2018年のdocomo withスマホ全機種のインプレッションを執筆してきました。そのなかで感じた良し悪しを、本記事ではまとめたいと思います。

 

 

 

まずはあらためて4機種のご紹介から。

 

MONO MO-01K

 

↑機能を絞りこんで、2万円台半ばという低価格を実現した。キッチンタイルのようなシンプルなデザインで、どんなファッションにも馴染みやすい

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

 

AQUOS sense SH-01K

 

↑AQUOSシリーズの廉価モデル。発色と消費電力に優れたIGZOディスプレイを採用し、濡れた手でも操作できるといった特徴も備える。丸みを帯びたデザインで、手へのフィット感は◎

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

 

arrows Be F-04K

 

↑コンクリートへの落下試験などをクリアした、タフネス性能が自慢。右側面の電源ボタンをスクロール操作に使える「Exlider(エクスライダー)」という独自機能を搭載する

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

 

LG Style L-03K

 

↑docomo with随一の性能を誇る。チップセットこそミドルレンジ向けだが、メモリーやストレージ容量はフラッグシップモデルにも迫る。トレンドのノッチ付き大画面ディスプレイを採用。オーディオでは専用DACを搭載し、イヤホン接続時の高音質再生に対応する

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「LG Style L-03K」編

ひと目で分かる「ここがGood!」

今回レビューした4つの機種の、良かった点、イマイチな点を一覧表にまとめました。レビューとあわせて参考としてご活用ください。

 

 

持ちやすさ、ディスプレイ、カメラ性能の3点は私が触った上での評価になります。やはり、お値段との兼ね合いで端末にどこまで求めるか、が選びのポイントとなるでしょう。ぜひ各レビュー記事とあわせて参考にしてください。

【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「デザイン&サイズ」の意外な差

人気のスマホ、ソニーのXperiaシリーズの2018年夏モデルが出揃いました。中核モデルの「Xperia XZ2」と片手に収まるコンパクトサイズが魅力の「Xperia XZ2 Compact」は約半年ぶりに、高精細4Kディスプレイを搭載する「Xperia XZ2 Premium」は約1年を経て入れ替わります。

 

↑2018年にソニーが発売するXperiaの新製品、「Xperia XZ2 Premium」(右)「Xperia XZ2」(中央)「Xperia XZ2 Compact」(左)の3機種の実力をチェックしてみた

 

前のモデルからどこが進化したのか、差分をチェックしながらそれぞれの実力を全3回のレポートに分けて明らかにしていきましょう。最新Xperia XZ2シリーズの中であなたにオススメのモデルはどれでしょうか? 今回は簡単な基本スペックに触りつつ、外観とデザインを中心に紹介していきたいと思います。

 

【基本スペック】最新のSnapdragon搭載やワイヤレス充電対応などが押さえどころ

3つの新しいXperiaはともにクアルコムのモバイルデバイス向けハイエンドSoC(システム化されたICチップ)である「Snapdragon 845」を搭載しています。CPUやモデムの処理性能が高く、受信時最大1Gbpsに迫る通信速度を叩き出せる実力を備えています。XZ2 PremiumとXZ2 Compactはメインメモリが前のモデルよりも強化されているので、アプリの動作やマルチタスク処理のサクサク感も高まっています。

 

XZ2 PremiumとXZ2はワイヤレス充電に対応しました。iPhone X/8/8 Plusと同じQi規格に対応したワイヤレス充電ができます。もし家族が最新のiPhoneユーザーならワイヤレス充電器をシェアして使えます。

 

生体認証によるセキュリティロックは、3機種とも今では一般的になった指紋認証に対応です。虹彩認証や顔認証が搭載されていないのは少し物足りない感じもしますが、そこは堅実な進化を一歩ずつ辿ってきたXperiaらしくもあります。本体はIPX5/IPX8相当の防水、IP6X相当の防塵対応です。内蔵バッテリーは3機種ともに前モデルよりも容量がアップしています。

 

↑XZ2は4色のカラバリが登場

 

↑XZ2 Compactもカラバリは4色

 

【画面サイズ】3機種ともに前モデルからサイズアップ。なのに本体はスリムなまま

ソニーのXperiaはこれまでにも基本的に3つのサイズに分かれてそれぞれが進化してきました。2015年の秋まで展開してきたフラグシップの「Xperia Z」シリーズを受け継いだXperia XZ2は画面のサイズが約5.2インチから約5.7インチに大型化。

 

↑約5.7インチ、アスペクト比18対9と縦長にして持ちやすくなったXZ2

 

↑中核モデルのXZ2とXZ1(左側)のサイズ感などを比べてみた。やはりXZ2は縦長になっていることが見た目にもよくわかる

 

↑本体のサイズもXZ2はやや縦方向に伸びている

 

↑その分横幅はXZ2の方がややスリムに

 

コンパクトサイズのXZ2 Compactも従来の約4.6インチから約5.0インチにサイズアップ。とりわけXZ2 Compactは画面が5.0インチにサイズアップしたとはいえ、前モデルのXZ1 Compactから本体サイズをキープしています。最近では女性も片手で持って操作しやすいコンパクトなスマホが少なくなっているので、良い選択肢の一つになりそうです。

 

↑コンパクトサイズのXZ2 Compact。ポリカーボネート素材によるさらっとした手触りのリアパネルとしている

 

最上位機のXZ2 Premiumも、前機種「XZ Premium」の約5.5インチに比べて、約5.8インチにひと回り大きくなっています。

 

↑XZ2 PremiumとXZ Premium(右側)を比較。画面のサイズは約5.5インチから約5.8インチへ大型化

 

全機種ともにいま流行りの「ベゼルレス=全画面ディスプレイ」は採用しなかったものの、ベゼル(=ディスプレイ周囲の縁)のサイズをギリギリまで狭くして、さらにディスプレイのアスペクト比を縦長な18対9としました。XZ2、XZ2 Compactは解像度も従来モデルより高くなり、スクリーンサイズの大型化と本体のスリム化を同時に実現した格好です。

使い込むと実感がわいてくる、大きく変わったデザイン

XZ2シリーズは新しく「アンビエントフロー」と呼ぶデザインの基本コンセプトを採用しました。“流れるようなシームレスなかたち”を表現したというボディは、背面側にかまぼこ型のアールがついています。手のヒラをお椀型に構えながら持つとぴったりとハマる感じです。

 

↑背面は両端から中央に向かった緩やかに全面がカーブした3D曲面ガラスを採用した「かまぼこ型」としています

 

アンビエントフローは本体のカラーリングや素材にも関係しています。上位のXZ2 PremiumとXZ2はリアパネルに3Dカーブドガラスを使って、受けた光を反射(XZ2 Premium)、または透過(XZ2)させてリアパネルのカラーに深みを持たせています。

 

XZ2 Compactのメイン素材はポリカーボネートですが、ザラメのフロスト仕上げの手触りが心地よく、光を拡散させる淡い色合いが個性も引き立てます。側面のアルミフレームはアンテナパターンが目立たないように配置されているので、全体にスキのない高級感があります。ただ、リアパネルはとてもサラサラとした手触りなので、特に片手持ちの時は滑り落ちそうになることもあったので、何かしらのケースは用意したいところです。

 

XZ2 PremiumとXZ2は本体の素材にガラスを使っているので、XZ1とXZ Premiumと手に持った時に感じる重みを比べると、やはりずっしりとくるものがあります。そしてリアパネルがかまぼこ型なので、平置きのワイヤレス充電台に置くと本体が左右に揺れます。さらにテーブルの上に置いたままパネルをタッチして操作しようとするとグラグラっとします。指紋の付着を抑えたいことも考えると、こちらもまた何かしら置き方も改善できるケースが見つけられたらベターだと思いました。ケースを探すときには素材など、ワイヤレス充電対応のものであるかを確認しながら選びましょう。

 

↑背面のデザインが一新されたXZ2 Premium。使い込むほどに違いを実感する

 

指紋センサーがリアパネルにあるスマホも少なくないので、慣れればさほど気にならないと思いますが、デュアルレンズユニットを持つXZ2 Premiumは、本体を縦に構えた時にセンサーの位置が少し低く感じられました。ロック解除の反応はとても良いです。

 

従来のXperiaから乗り換えると、特に使い始めの頃はデザインやハンドリングが実はけっこう大きく変わった実感がわいてくるでしょう。だからこそ新しいスマホに買い換えた変わった手応えがしっかりと得られるのだと言い換えることもできそうです。

 

次回は新しいXZ2シリーズのカメラ性能に深く切り込んでみたいと思います。

 

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「LG Style L-03K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる、個性的なdocomo withのスマートフォンをご紹介。今回は、docomo withきってのハイスペックモデルのLG Style L-03K。

 

 

【関連記事】

さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

さくっとdocomo with「AQUOS sense SH-01K」編

 

docomo withのなかではミドルクラスさながらの大画面ディスプレイを備えるなど、ワンランク上の性能を備えています。価格も頭ひとつ抜けており4万176円。しかし、docomo with対象外の端末と比べて安価なのは変わりありません。

 

デザイン・持ち心地

5.5インチの大画面ディスプレイを搭載しながら、横幅は5インチディスプレイとほぼ同じくらいの狭額縁を実現。背面にはなめらかな傾斜を持たせ、手にスポッと収まるような形状になっています。

 

↑ひと回り大きめの5.5インチディスプレイを搭載しながらも、手に収まる大きさになっている

 

↑背面に指紋センサーを搭載。やや上にあり、人によっては押しづらいと感じるかもしれません

 

↑側面フレームに近づくにつれて薄くなっていくデザインで、スペックの数値よりも薄く感じられます

 

コンパクトな設計ながら防水・防塵もしっかり対応し、タフネス性能も備えています。耐衝撃、耐振動、高温動作、低温動作など14項目について、MILスペックに準拠した試験で確認されています。

 

ディスプレイ・操作性

2018年のトレンドとなっている縦長ディスプレイを搭載。縦横比18:9で、Webサイトの記事やSNSのタイムラインを一度に多く表示できます。解像度はフルHD+となっています。

 

音にこだわっているのもこのスマホの特徴のひとつ。ハイレゾ音源の再生にも対応し、オーディオ出力用に高品質な「Hi-Fi Quad DAC」を搭載しており、大音量でも音割れしにくくクリアな音で再生できます。さらに「DTS:X 3D Surround」にも対応。ライブ音源や動画を臨場感のあるサラウンド音質で楽しめます。

 

↑ソフト面でもオーディオ機能が充実している

 

そのほか、ワンセグチューナーも搭載。ワンセグを視聴するためにはイヤホンや付属のケーブルを接続する必要があるので、実用性は今ひとつかもしれません。さらに、おサイフケータイもサポートしており、日本向けの独自機能を一通り備えていることになります。

 

チップセットこそミドルレンジ向けの「Snapdragon 450」ですが、メモリーは4GB、ストレージは64GBと、ハイエンドモデルに近い容量を搭載。軽量な3Dゲームならプレイできるスペックを備えます。ゲームプレイ時には「ゲームツール」を利用可能。画質を制限して動作を安定させたり、プレイ中の通知をオフにしたりすることで、さらに快適にプレイできます。

 

LTEの通信速度は下り最大262.5Mbpsに対応。この数値は規格上の最大速度ですが、実測値でも下り最大150Mbpsの他機種よりも安定して通信できます。

 

カメラ

背面カメラは1620万画素、インカメラは800万画素。撮影中に彩度をコントロールできる「食べ物」モードや、2~4枚撮影した写真を1枚にまとめる「グリッドショット」など、ちょっと珍しい撮影機能を搭載します。

 

↑陰影が強めに出て、荘厳な印象に仕上がっています

 

↑夜景は全体に明るく撮れますが、明るい看板は色飛びしていまっています

 

若干黄色に引っ張られている印象ですが、明るめに写っています

ハイエンド機と同等に長く愛用したい人&音楽再生を楽しむ人!

LG Style L-03Kは、docomo withの中では高価格なモデルになりますが、それに見合ったスペックや性能はしっかり備えています。スマートフォンを物持ちのいい人はこの機種を選ぶと、より長く使うことができるはずです。

 

また、オーディオ再生機能はLGのフラッグシップモデルとも共通で強みとするところ。他社のハイエンドモデルにも匹敵するポテンシャルを備えているので、音楽を楽しみたい人にも適しているでしょう。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「AQUOS sense SH-01K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる個性的なスマートフォンをご紹介。今回は、多機能性が特徴的な「AQUOS sense SH-01K」です。

 

 

AQUOS sense SH-01Kは、シャープが製造するAndroidスマートフォンです。ドコモオンラインショップでの価格は3万456円。防水やおサイフケータイといった機能を備えながら、鮮やかなディスプレイを搭載している点が特徴です。

 

デザイン・持ち心地

手に持った時のフィット感で選ぶなら、AQUOS sense SH-01Kは有望な選択肢になるでしょう。背面の角に丸みを持たせて、女性の小さな手でも持ちやすいデザインになっています。

 

↑マットな質感の背面。丸みを帯びた持ちやすい形状です

 

↑側面の出っ張った部分が手のくぼみにうまくフィットします

 

レビューで使用したカラー「Velvet Black」は、前面にラメ装飾を施した黒系色で性別問わず抵抗感なく使えそうです。ディスプレイの下には指紋センサーを配置。親指でロック解除ができるこの配置なら、指紋認証を利き手にかかわらず便利に使えます。

 

↑前面に指紋センサーを搭載。親指で使いやすい位置です

 

ディスプレイ・操作性

画面は5インチで、高画質で消費電力が少ないIGZO液晶ディスプレイを採用。解像度は上位機種と同じフルHDで、きめ細やかに表示します。色再現性では、デジタルシネマ規格に準拠した実物に近い色味で映し出すとしています。

 

↑docomo with4機種の中でも、AQUOS senseは写真を映した時の発色が鮮やかで、特に赤色が鮮明に表現されているという印象を受けました

 

タッチ操作の応答性にも力を入れており、多少の水滴がついていても問題なくタッチ操作が行えます。一方で、検証中の操作ではややもたつきを感じるシーンもありました。ディスプレイがフルHDと高解像度なためか、ホーム画面のページ送りなどは、「MONO MO-01K」などと比較してワンテンポ遅れて表示される印象です。

 

シャープ独自の機能として、「エモパー」を搭載しています。エモパーは、スマートフォンが“語りかけて”ニュースや天気などを教えてくれる、ユーモラスなAIアシスタントです。このほか、横からの覗き見を見えづらくする「のぞき見ブロック」機能を備えています。

 

 

なお、このモデルは発売日(2017年11月10日)から2年間のソフトウェア更新と、最大2回のOSバージョンアップが保証されている端末でもあります。最新のOSやセキュリティーで長く使えるというのも魅力の1つでしょう。

 

カメラ

メインカメラは約1310万画素、インカメラは約500万画素。オートモードのほか、花火に特化した撮影モードやタイムラプス撮影モードなどを搭載します。撮れた写真は見た目に近い色味になっています。プリントしても違和感が少ない、オーソドックスな画作りと言えるでしょう。

 

↑自然な色みで、目で見た色に近い仕上がりになっています

 

↑夜景だと全体的に暗めな写りだが、手前右側の看板が白飛びせずはっきり写っているのが好印象です

 

↑照明の影響で暖色によっているが、ディテールはくっきり映している

写真や動画を観ることが多い人に!

AQUOS sense SH-01Kは、鮮やかなディスプレイで写真や動画を楽しみたい人にはピッタリなスマートフォンです。水滴に対する誤操作が少ないので、お風呂や炊事中に動画を観ることが多い人にも適しています。

 

手の小さな人でも持ちやすいデザインに、カラーも男女ともに似合いそうな4色をラインナップ。スマートフォンは見た目や持ち心地で選ぶという人にもおすすめできます。

「ごちゃごちゃ充電コード」をスッキリ解決! 中国発の先進的な充電ステーション

中国深センを拠点とする「Fenergy(明能)」という会社がクラウドファンディングで開発を進める「XPro」。iPhone Xなど、計5台のデバイスをスタイリッシュに充電できるチャージステーションとして注目されています。獲得資金はすでに目標金額を超えており、iPad、iPhone、Apple Watch、Android端末、モバイルバッテリーなど、様々なデバイスを一度に高速チャージできるのが特徴。ワイヤレスチャージもできる先進的なプロダクトです。

 

4台のUSBケーブルチャージ+1台のワイヤレスチャージを一度に行える

所有するデバイスが増えてくると、それを管理するのも大変です。充電の際、机の上がコード類でごった返してしまうのは日常風景かもしれません。

 

XProは1度に5台ものデバイスを同時に充電できるうえ、これから増えてくるであろうワイヤレス充電デバイスも使えます。クイックチャージQC3.0にも対応しており、それによって通常の4倍速で充電が完了するのも特徴。XProとデバイス本体が接する部分はシリコンで覆われているため、大切なデバイスを傷つけることはありません。ワイヤレス充電は10Wで、一般的な5Wのワイヤレス充電器より高速で充電が完了します。

注目すべきは、ワイヤレス充電器が本体から着脱可能であるという点。ワイヤレス充電器を本体から取り外して好きな場所でスマホ1台を充電することができるんですね。枕元に置くだけでワイヤレス充電できるため、薄暗い部屋で充電口を探す必要もありません。

シリコンでできているデバイススタンドは、iPadやスマホを縦置きで充電できるようになっており、机上の省スペース化に貢献します。USBポートには、モバイルバッテリーや卓上のミニ扇風機なども接続可能。

クラウドファンディングでの支持率がすでに100%超え


Fenergyが面白い商品を開発しようとしているのは、中国最大のBtoCで、アリババ傘下の”タオバオ”が行うクラウドファンディング(淘宝众筹)です。XProの獲得資金は目標金額の109%に到達。1000人近くの支持者がおり、21万元(350万円)を超える資金が集まっています。

 

個人的な用途で使うのはもちろん、オフィスの共用タブレットやスマホの充電ステーションとしても使用できます。カフェやバーなどで充電サービスを提供する際にもよいでしょう。

 

XProの開発に携わるFenergyは2009年にスタートした企業で、モバイルバッテリーや充電器を専門に製造するメーカーです。生産工場は国際標準の検査をクリアしているため、品質にも信頼が置けるかもしれません。

「INFOBAR xv」が発表されたので、会社の机から出てきた「INFOBAR 2」と比べてみた。

このカラーリングとこのフォルムに見覚えはありませんか? KDDIから先日発表された携帯電話「INFOBAR xv」です。

 

↑カラーは「NISHIKIGOI」「NASUKON」「CHERRY BERRY」の3種類

 

「INFOBAR」は「au Design project」の第1弾として2003年に発表された携帯電話。初代の発売以降はシリーズとして、「INFOBAR 2」やスマートフォンタイプの「INFOBAR A01」が発売され、2015年の「INFOBAR A03」が直近の発表になりました。

 

今回発表された「INFOBAR xv」は、初代「INFOBAR」の発売から15周年を記念したもの。初代と同じく深澤直人氏がプロダクトデザイナーを務め、当時のカラーとデザインを受け継いだモデルになっています。

 

筆者が初めて携帯電話を持ったのは今から約10年前、中学生の頃。携帯電話のカタログでINFOBARを見て、「かっこいい!」と思ったのを思い出しました。このデザインは今見ても新しい感じがします。

 

↑大きさは横48×縦138×厚さ14mm。このサイズ感が懐かしい…

 

INFOBAR xvには、歴代のINFOBARでは実現できなかった、キーの周りにフレームがない「フレームレステンキー」が搭載されています。スマホが一般的になった今だからこそ、物理的にボタンを押す感覚が新しいですね。

 

↑中央の「clear」ボタンが懐かしくないですか?

ちなみにこのINFOBAR xv、冒頭でサラッと触れましたが、スマホではなく「携帯電話」です。いわゆる「ガラケー」。4G LTEに対応し、3.1インチWVGA(480×800)のディスプレイ、約800万画素のカメラを搭載しています。

 

↑裏面はなめらかな質感のデザイン

 

バッテリー容量は1500mAh、内蔵メモリ8GB、外部メモリはmicroSDカード(最大32GB)。Bluetooth、Wi-Fiに対応。テザリング機能も備わっています。LINE、+メッセージ、PCメールも利用可能。

 

また独自機能として、スマホ音声アシスタント呼出機能も新たに搭載。スマホと連携して、電話で話すスタイルで、INFOBAR xvから「Googleアシスタント」や「Siri」を操作できます。

 

↑スマホを鞄などに入れたまま、音声アシスタントを利用できる

 

筆者はスマホのカメラに強くこだわりがあるわけではなく、インターネットもタブレットを使って利用しているので、アプリの追加はできなくても、電話やメール、LINEが使えるならそれなりに満足できる気がします。

 

スマホを買ったはいいけど、結局使っているのは電話とメールとたまにLINEといった人や、通話は携帯で、インターネットなどはスマホかタブレット、という2台持ちの人にはおすすめかもしれません。

 

無駄に大きくないサイズとおしゃれなデザインも、大画面のスマホが当たり前になっている若い人にも2台目として需要があるかもしれません。

 

↑現時点でのUIのイメージ

 

発売に先駆けて、7月12日から8月30日(木)18時までクラウドファンディングを実施しています。INFOBAR xv専用のケースや、原寸大のオブジェがもらえたり、INFOBAR xv本体のクレジットタイトル画面に名前を記銘できたりと、さまざまな特典が用意されており、INFOBARのファンに向けたサービスも行っています。

 

↑INFOBAR xvの専用ケース

 

会社の引き出しを探してみたところ、なんと11年前に発売された「INFOBAR 2」を発見!当時、筆者は中学1年生。まだケータイは持っていませんでした。

 

↑INFOBAR xvと似たデザインのUI

 

さすがにもう使えないのかなと思いきや、充電して電源を入れると、おもしろいほどサクサク動きます。

 

標準サイズのSIMが手元になかったので、通信はできませんでしたが、まだまだ現役としても活躍しそうな様子。デザイン的にはアリなので、サブ端末として使ってもよさそうです。

 

↑激しく劣化した背面。どうしたらこんなにボロボロになるのか……。「鍵と一緒にポケットに入れていたからです」(かつての所有者(35)談)

 

ついでにINFOBAR xvとINFOBAR 2のスペックを比べてみました。三洋電機って携帯電話を製造していたのですね、初めて知りました!(三洋電機は、2008年に京セラに携帯電話事業を売却)。

 

ディスプレイやカメラのスペックには、さすがに古さを感じますが、意外にもINFOBAR xvには搭載されていない、ワンセグやFeliCaに対応していたりします。まあ、2.6インチ(!)の小さい画面でワンセグを見ることはなさそうですが……。

 

↑INFOBAR 2には、ワンセグやFeliCaが搭載されている

 

懐かしすぎて余談が過ぎましたが、スマホは機能が豊富すぎて手に余るという人はINFOBAR xvを検討してみてはいかがでしょうか。発売は2018年秋とまだ先ですので、まずは名前をしっかり覚えておきましょう。

来年の手帳は紙とデジタルのいいトコ取り! アプリが進化した「スマレコダイアリー2019」

スマートフォンアプリと連携する手帳「スマレコダイアリー2019」が、ナカバヤシより8月中旬に発売されます。価格は324円~1620円で、7サイズ9製品が用意されています。

↑紙の手帳に書き込んだ予定をスマホで管理できる「スマレコダイアリー2019」

 

スマレコダイアリーは、紙の手帳に書いた内容をアプリで管理できる製品。手帳に書き込んだ予定をスマホの専用アプリで撮影すると、書き込んだ日付ごとに整理されて保存。アプリのカレンダーから表示できるようになります。

 

手帳サイズからA5サイズまで、全7パターン9品目をラインナップ。予定を一覧できる月間・週間カレンダーと、詳細に記録できるノートを組み合わせて利用できます。

↑月間カレンダー、週間カレンダー、ノートなど7パターンのラインナップ

 

2019年版ではアプリがリニューアルされ、よりシンプルなデザインになりました。これまでは横型だったスケジュール画面は、片手操作がしやすい縦画面に変更されました。

 

さらに、AIを活用した新機能が追加。月間カレンダー画面などを撮ったとき、書き込みがある日付だけがアプリに登録されるようになりました。空白にした日付は自動で省かれ、より機能的に使えるようになっています。

↑月間カレンダーをアプリで撮ると、書き込んだ部分だけが記録される

 

↑別の手帳に書き込んだ内容を日付ごとに一覧表示できる

 

図などを記録しやすい紙の利点と、日付で串刺し検索できるデジタルの利点を併せ持った「スマレコダイアリー2019」。紙の手帳をよりスマートに使いこなす、ひとつの最適解と言えそうです。

アップデートで人工知能技術「ThinQ AI」に対応!LG V30+ L-01Kとプロのワザでスマホでもココまで撮れる!

今年1月に発売されたドコモV30+ L-01Kがアップデートを行い、人工知能「ThinQ AI」に対応。カメラに新たな頭脳が加わったことで、どんな写真が撮れるのか。プロカメラマンの永山昌克さんに試してもらった。

 

カメラマン・永山昌克さん
撮影業のほか、カメラに関する記事を執筆。近ごろ進化が目覚ましいスマホカメラにも興味津々。

 

V30+ L-01Kのオフィシャルサイトはこちら

 

カメラマンの仕事が減る!? 超実践的AI性能を実感

「V30+ L-01K」のAIカメラの賢さには驚かされました」と語るのは、プロカメラマンの永山さん。

 

「子どもや料理、風景、花などを撮ってみましたが、いずれもAIが被写体を自動的に認識&分析。押すだけのフルオートにもかかわらず、被写体の存在感を高めるような色と明るさに仕上げてくれます。露出や色の設定といった、従来は撮影者が判断しなければならなかった部分をAIに任せることで、そのぶん構図やシャッターチャンスに意識を集中できますね」

 

操作面ではAIが何を認識したかが画面に文字表示される点が気に入ったという。「確実に分析しているという安心感と、未来のカメラのようなワクワク感が味わえます」

 

 

【シチュエーション 1】

屋外の人物撮影

一般的なスマホでは、木陰で人物を撮ると肌が緑かぶりしたり、顔が暗く写ったりしがち。だがV30+のAIカメラなら心配無用。顔を認識したうえで、健康的で生き生きとした肌の色に仕上げてくれた。しかもレンズが明るいのでブレもない。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】人物の顔を認識して生き生きした色に!

 

【プロのワザ!】

色と明るさはAIカメラが自動で最適にしてくれる。そこで、アングルをレンズ前に葉っぱが入るよう調整。前ボケが生じて写真に奥行きが出た。

 

 

【シチュエーション 2】

室内の料理撮影

料理や食材の撮影が難しいのは、室内照明の影響で色がくすんだり濁ったりやすいため。だが、V30+のAIカメラは「果物」や「黒バック」といった細かいシーンや状況まで自動で認識。果物をクリアで鮮やかな色合いで撮影できている。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】室内照明に影響されずクリアな色味で再現!

 

【プロのワザ!】

V30+の優れた接写性能を生かし、さらに近寄ることでボリューム感を出した。また霧吹きで水滴をつけて、果物のみずみずしさを強調している。

 

 

人工知能技術「ThinQ AI」対応でなにが変わった?

1.被写体をAIが自動で分析する進化系オート

画面内の被写体をAIが分析し、「人」や「食べ物」「都市」など8つのカテゴリーに適したモードが自動選択される。さらに、シーンに応じて各種設定を最適化してくれる。

 

 

2.商品の類似画像を即座に検索できる!

Qカメラの「フォト検索」機能を使うと、撮った直後に画像サイトPinterestへつながって、類似画像の検索を行うことができる。名前のわからない商品の判別などに役立つ。

 

 

3.暗い場面も明るく撮れるモードが追加!

新機能ブライトモードでは、4つの画素を1つとして処理するセンサービニング技術を駆使。受光面積が広がり、暗所でもフラッシュなしで低ノイズの写真を撮影できる。

 

 

NTTドコモ
V30+ L-01K
LG製

F1.6という明るさを誇る標準レンズに加え、画角120度という超広角レンズを搭載したAndroidスマホ。約6インチの大画面ながら手になじむ薄型軽量デザインも魅力だ。

アップデートで人工知能技術「ThinQ AI」に対応!LG V30+ L-01Kとプロのワザでスマホでもココまで撮れる!

今年1月に発売されたドコモV30+ L-01Kがアップデートを行い、人工知能「ThinQ AI」に対応。カメラに新たな頭脳が加わったことで、どんな写真が撮れるのか。プロカメラマンの永山昌克さんに試してもらった。

 

カメラマン・永山昌克さん
撮影業のほか、カメラに関する記事を執筆。近ごろ進化が目覚ましいスマホカメラにも興味津々。

 

V30+ L-01Kのオフィシャルサイトはこちら

 

カメラマンの仕事が減る!? 超実践的AI性能を実感

「V30+ L-01K」のAIカメラの賢さには驚かされました」と語るのは、プロカメラマンの永山さん。

 

「子どもや料理、風景、花などを撮ってみましたが、いずれもAIが被写体を自動的に認識&分析。押すだけのフルオートにもかかわらず、被写体の存在感を高めるような色と明るさに仕上げてくれます。露出や色の設定といった、従来は撮影者が判断しなければならなかった部分をAIに任せることで、そのぶん構図やシャッターチャンスに意識を集中できますね」

 

操作面ではAIが何を認識したかが画面に文字表示される点が気に入ったという。「確実に分析しているという安心感と、未来のカメラのようなワクワク感が味わえます」

 

 

【シチュエーション 1】

屋外の人物撮影

一般的なスマホでは、木陰で人物を撮ると肌が緑かぶりしたり、顔が暗く写ったりしがち。だがV30+のAIカメラなら心配無用。顔を認識したうえで、健康的で生き生きとした肌の色に仕上げてくれた。しかもレンズが明るいのでブレもない。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】人物の顔を認識して生き生きした色に!

 

【プロのワザ!】

色と明るさはAIカメラが自動で最適にしてくれる。そこで、アングルをレンズ前に葉っぱが入るよう調整。前ボケが生じて写真に奥行きが出た。

 

 

【シチュエーション 2】

室内の料理撮影

料理や食材の撮影が難しいのは、室内照明の影響で色がくすんだり濁ったりやすいため。だが、V30+のAIカメラは「果物」や「黒バック」といった細かいシーンや状況まで自動で認識。果物をクリアで鮮やかな色合いで撮影できている。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】室内照明に影響されずクリアな色味で再現!

 

【プロのワザ!】

V30+の優れた接写性能を生かし、さらに近寄ることでボリューム感を出した。また霧吹きで水滴をつけて、果物のみずみずしさを強調している。

 

 

人工知能技術「ThinQ AI」対応でなにが変わった?

1.被写体をAIが自動で分析する進化系オート

画面内の被写体をAIが分析し、「人」や「食べ物」「都市」など8つのカテゴリーに適したモードが自動選択される。さらに、シーンに応じて各種設定を最適化してくれる。

 

 

2.商品の類似画像を即座に検索できる!

Qカメラの「フォト検索」機能を使うと、撮った直後に画像サイトPinterestへつながって、類似画像の検索を行うことができる。名前のわからない商品の判別などに役立つ。

 

 

3.暗い場面も明るく撮れるモードが追加!

新機能ブライトモードでは、4つの画素を1つとして処理するセンサービニング技術を駆使。受光面積が広がり、暗所でもフラッシュなしで低ノイズの写真を撮影できる。

 

 

NTTドコモ
V30+ L-01K
LG製

F1.6という明るさを誇る標準レンズに加え、画角120度という超広角レンズを搭載したAndroidスマホ。約6インチの大画面ながら手になじむ薄型軽量デザインも魅力だ。

「ロマンがあるなぁ…」 世界最小4Gタフネススマートフォン「Atom」にガジェット好き大興奮!

世界最小4Gタフネススマートフォン「Atom(アトム)」が、クラウドファンディングサイトCAMPFIREに登場。SNSなどで「こういうガジェット大好き」「ロマンがあるなぁ…」と話題になっている。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

超小型タフネススマホに興奮の声続出!

手のひらに収まる96mm×45mm×18mmサイズの「Atom」は、サブスマホにも使える小型ガジェット。超小型ながら約1600万画素カメラ、指紋認証、防水、防塵、耐衝撃、NFC、ゴリラガラスといったあらゆる機能を兼ね備えている。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

もちろんデュアルSIMカード&ユニバーサル4Gバンドにも対応。デュアルSIMカードはAndroid携帯電話の標準機能だが、2枚目のカードは少し低速のGSMのネットワークで作動する。しかし、「Atom」はデュアル4Gネットワークで両方のSIMカードをサポート(SIMが4Gに対応していない場合は3G)。技術的にすべての4Gネットワークをサポートしていて、主要なモバイルキャリアのネットワークにおいてテスト済み。もちろん国内主要3キャリアでも使用可能だ。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

さらに、プログラマブルキー機能も。お好みの機能を割り当てられるボタンが端末側面に搭載されているので、お気に入りのアプリをワンボタンで起動可能。カメラ機能を割り当てれば、液晶に触れなくても写真を撮ることができる。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

USB OTGにも対応済みで、データや写真を他のデバイスに転送できる「Atom」。SNSなどからは「玩具みたいな小ささでこの機能は本当なの? このスマホはガジェット好きにはたまらん!」「めっちゃ欲しい。でも新しい携帯とかいらない。しかしめっちゃ欲しい。迷う…」「Atomが来れば初めての小型端末。Jelly Pro買わずに耐えたけど、Atomは無理だった」「小型スマホと聞いて、ググって5分でポチった」といった興奮の声が。

 

7月19日現在、CAMPFIREでの支援総額はおよそ870万円(目標金額の870%)の大盛況ぶり。ガジェット好きならチェックしておくべき機種かもしれない。

 

アウトドアにも大活躍!

CAMPFIREには3種類のリターンコースがあり、割引で「Atom」を購入できる。残念ながら「19990円」のコースは売り切れてしまったのだが、「22290円」と「24490円」のコースは支援可能。さらにプラス料金を支払えば、アウトドアに大活躍するアクセサリーを追加できる。

 

アクセサリーは、バッグなどに取りつけられる「クリップ」(1399円)、ランニング時などに活躍する「アームバンド」(1499円)、サイクリング時に嬉しい「自転車マウント」(1699円)の3つ。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

ポータブルでパワフルな「Atom」は日常使いだけでなく、アウトドアにも大活躍すること間違いなしだろう。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「arrows Be F-04K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる個性的なスマートフォンをご紹介。今回は、タフネスボディが特徴の富士通製「arrows Be F-04K」です。

 

 

【関連記事】

さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

 

arrows Be F-04Kは、富士通製のAndroid 8.1搭載スマートフォン。ドコモオンラインショップでの価格は3万3696円となっています。タフネス性能が最大の特徴で、防水、おサイフケータイやワンセグといった機能も一通り備えています。「Exslider(エクスライダー)」という縦スクロール操作を快適にする独自機能も用意されています。

 

デザイン・持ち心地

バンパーのようなフレームで囲われたデザインで、一定の厚みがあることから、手の小さな人には若干持ちづらく感じられるかもしれません。

 

↑側面フレームに多少のふくらみはありますが、四角に近い形状です

 

スリムなボディですが、タフネス性能を備えています。落下や耐衝撃、防水、防塵、高温や低温時の動作など、23項目に渡って、米国国防総省の物資調達基準「MILスペック」に準拠した試験を実施。高い耐久性を実現しています。

 

↑その防水性能の高さから、食器用洗剤や泡ハンドソープで洗えるようになっており、手軽に洗って清潔な状態で使えます

 

右側中央に配置された電源ボタンが指紋センサーになっており、右利きなら親指でロック解除ができます。左下にストラップホールを装備。右上には伸縮式のワンセグ用アンテナが用意されています。

 

↑右側面に指紋センサーを搭載。右利きなら親指で使いやすい位置です

 

ディスプレイ・操作性

ディスプレイは5インチで、HD解像度のIPS液晶を搭載。ユニークなのは「Exlider」と呼ばれる指紋センサーを使った機能。指紋センサーを上下になぞることで、画面をスクロールできます。SNSのタイムラインなど、縦長の画面で指先の動きだけで高速に表示できます。右利きなら親指で快適に使える一方で、左手の人差し指で操作しようとすると持ちづらくなるので、左利きの方は購入前に確認した方が良いでしょう。

 

↑Exslider。スクロールを速度が5段階で変化する設定を選べば、Webサイトをサクサク閲覧できます

 

プリインストールアプリは少なめですが、ハイレゾ音声対応の音楽プレイヤー「HF Player」やヘルスケアアプリ「ララしあコール」、写真を高速に表示できるアルバム「Scene」など、一通りのアプリが揃っています。

 

↑ワンセグ用に伸縮式のアンテナを搭載しているのもポイント。イヤホンを持ち歩かずに使えて便利です

 

カメラ

カメラはオート撮影に特化した造りで、設定項目はほとんどありません。どんな状況でもシャッターボタンを押すだけでそこそこの出来の写真が撮れるようになっており、スマホの操作に不慣れな人でも、すぐ馴染めるでしょう。

 

↑やや落ち着いた彩色。手前の木の葉の緑が色飛びせずしっかり出ています

 

↑照明につられて暖色に寄り気味ですが、鶏肉のみずみずしさがよく表現されています

なるべく機種変せずに長く使いたい人に

arrows Be F-04Kは、docomo withの中でももっとも頑丈なスマートフォンです。落として割れるスマホはイヤだと考えるなら、この機種を選ぶのが正解でしょう。ハンドソープで水洗いにも対応するので、衛生面を気にする人にもおすすめ。あまり最新機にこだわらず、なるべく機種変せずに使いたい人には最適だと思います。

 

最低限必要なアプリはひとり通りプリインストールされているため、アプリを追加する手間が少なくて済むのも特徴といえます。初めてのスマートフォンにも適しているでしょう。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「MONO MO-01K」編

ドコモの新プラン「docomo with」。特定のスマートフォンを購入すると、毎月の料金が1500円引きになるというお得なプランです。対象機種には3万円~4万円前後と安価なモデルが揃っています。個性があるdocomo withのスマートフォンから、4機種をチョイスしてレビューしたいと思います。1機種目は「MONO MO-01K」です。

 

↑MONO MO-01Kは、一括端末料金は2万5272円で低価格なdocomo withの端末中でもっとも安価なモデル

 

この価格を実現した理由のひとつは、同時期に発売された他の機種よりも低いグレードのチップセットを搭載し、性能を抑えたこと。そして、ワンセグ、おサイフケータイといった機能が大胆に省かれています。とはいえ、製品からは、ただ機能を抑えて“格安”にしただけではない工夫も見てとれます。

 

デザイン・持ち心地

両面にガラスを使った筐体に安っぽさは感じません。白や黒でシンプルにまとめたデザインは、どんなコーディネートにも合うでしょう。この価格のモデルながら、防水にはしっかり対応。本体の側面にはマナーモードへの切り替えスイッチを備えていたり、底部にはストラップホールを用意していたりと、普段使いを意識した細やかな配慮がみられます。

 

↑赤い部分はマナーモードの切り替えスイッチ

 

↑ストラップホールが用意されている

 

ツヤツヤした背面はタイルのようで手触り良好。ただし、箱型の形状のため、手に包むように持つと手のひらに角が当たってしまいます。持ち方は工夫した方がよさそうです。

 

↑背面は至ってシンプル。タイルのようなツヤ感があります

 

ディスプレイ・操作性

画面は5インチと、最近の主流のサイズを搭載。ディスプレイの解像度はHDと、ハイエンドモデルに比べると抑えめ。画質も若干青みが強く、荒さが目立つ印象ですが普段使いでは気にならない程度でしょう。

 

メモリは3GBと、安価なモデルにしては大容量を搭載しているので、Webサイトの閲覧や、動画の再生など、一般的な操作でひっかかりを感じることはなさそうです。性能が低いとはいえ、電話やメール、SNSといった機能には十分こなせます。

 

docomo withシリーズで共通のドコモ製アプリのほか、電卓や時計、ノート、レコーダーといった単機能のツール系アプリをひと通り搭載。32GBの内蔵ストレージのうち約23GBが空き領域となっており、アプリや写真の追加には十分対応できそうです。なお、おサイフケータイ、ワンセグは搭載していません。

 

カメラ

メインカメラは約1320万画素、インカメラは約500万画素。オートでの撮影のほか、シャッタースピードなどを設定できるマニュアルモードも利用できます。また、複数枚の写真から合成写真を作れる「オーバーレイ」モードなど、ひと癖ある機能も備えています。

 

↑カメラのマニュアルモード。露出やシャッタースピードなどを細かく設定できる

 

↑東京駅で撮影。細部を拡大すると、のっぺりした印象を受ける箇所はあるものの、レンガもきちんと描写されている。画角は広めで、景色を大胆に切り取ることも可能

 

↑秋葉原の夜景。全体に明るく描写されていますが、拡大するとほぼ潰れており、明るい看板の白飛びも目立つ

 

↑食事の写真。青がやや強く写りがちなので、美味しそうに撮るにはホワイトバランスを手動で調整した方がよさそう

初心者に最適、2台目スマホという選択肢もアリ!

MONO MO-01Kは、docomo withシリーズでの中ももっとも安価な機種です。ただし、操作性やカメラの品質は価格以上といって良く、まさに“格安”という言葉がふさわしいモデルに仕上がっています。特にコストパフォーマンスを重視する人には、間違いなくおすすめできるモデルです。シンプルなデザインで、必要十分な機能を備えているため、初めてスマートフォンを使う人にも使いやすいでしょう。

 

また、スマートフォンをバリバリ活用している人が、2台目スマホに選ぶにもいい選択肢となるでしょう。ドコモのシェアプランを活用すると毎月の料金も安く維持できます。

ホテルの無料貸し出しスマホ「handy」、テザリング機能で国内旅行者にもメリットアップ?

ソフトバンクとhandy japanは7月2日、都内で共同発表会を実施。資本・業務提携を締結したことを明かしました。「handy」は、ホテル宿泊者が無料で利用できるスマホの貸出しサービスとして知られていますが、ソフトバンクと提携して今後どういったことを実現していくのでしょうか?

 

※過去のhandyの取り組みについては下記の記事を参照。

(1)これぞ新時代のアメニティ! 無料・無制限で使える「客室備え付けスマホ」がついに日本上陸!

(2)「客室スマホ・handy」が理にかなった次の一手。激増する訪日外国人の悩みを「スマートパンフレット」は解決するか?

 

今回、「handy」とソフトバンクが共同開発する領域は「Hotel IoT」「Travel Agent」「Media」の3領域に大別されます。

 

ルームキー替わりになる「Hotel IoT」として

既存のホテルの客室管理システムと連携し、スマートロックや無人チェックアウト、清算業務の自動化などを実現するといいます。handyそのものにルームキーの機能を搭載することで、鍵の紛失や再発行、民泊での鍵の受け渡しといった、鍵の管理を容易にすることを目指します。フロントの行列を解消する効果も見込めるとのこと。

 

↑無料スマホ「handy」がカギとして活用できるように。チェックアウトもフロントに並ばずに、オンラインで完結する

 

支払いもまとめられる「Travel Agent」に

宅配、配車サービスとの連携や、決済サービスを拡充させるといいます。最大のポイントは、「handy」のスマホを通して、すべての支払いを宿泊料金と一括清算できるようにすること。外出時の支払いも、ホテルの客室に紐づけて行えるようにする方針です。

 

また、インルームダイニングのオーダーなどもhandyから可能に。さらに、すべてのhandy端末で、テザリングオプションが無料で利用できるようになるといいます(※ホテル側の要望があった場合に限る)。手持ちのスマホがある人にとっても利用メリットがあるサービスとなりそうです。

 

↑外出時の支払いをホテルの宿泊費用と併せて清算できるように

 

「Media」として活用も検討

VRコンテンツ配信プラットフォームを構築し、スポーツ観戦やアニメ、ホテル施設案内、その他のオプショナルツアーを体験できるようにするといいます。また、handyから取得したビッグデータは、ソフトバンクのIoTプラットフォームに蓄積されたデータと合わせて分析され、宿泊施設内の案内、提携店舗のクーポン、地域観光や防災などの情報提供を実施するとのこと。

 

↑handy Japanの勝瀬 博則 代表取締役社長は「取得したビッグデータを解析し、自動化に繋げて、戦略的にマーケットデータを提供して、日本のために貢献したい」と述べる

 

handyは、1年前に国内向けにサービスインしてから約24万客室に設置されました。handy曰く、これは国内ホテルの客室の3割弱に相当する数だとのこと。勝瀬氏は、handyについて「年間で8600万人の宿泊者向けメディアへ成長した」といい、「端末の利用率は宿泊者の約6割で、訪日旅行者の利用率はさらに高い」とも述べています。つまり、年間で5000万人強がhandyを手にしていることに。その影響力は未知数ですが、興味深い試みです。

 

↑説明書きと共に設置されているので、見かけたらぜひ触ってみよう

 

さて、筆者も宿泊先でhandyに触れたことがあるのですが、正直なところ普段スマホを持ち歩いている日本人なら、敢えて利用する必要はないかな、と感じていました。大抵のことって、手持ちのスマホで済んでしまうんですよね。

 

しかし、今後はホテルによってテザリング機能が利用できるようになるといいます。国内旅行でも、もしモバイルWi-Fiルーター替わりに使えるのならば、手持ちのスマホと併せて使ってみても良いかも、という気になりました。

前面カメラもデュアルなスマホ「HTC U12+」、10万超の価値を知るべく握った

HTC 日本は6月27日、同社スマホの新フラグシップモデルとなる「HTC U12+」を国内向けに発表しました。背面・前面それぞれにデュアルカメラを搭載し、端末を握って操作できる「エッジセンス」機能もパワーアップ。早速その詳細をチェックしましょう。

 

楽天モバイルなどのMVNOが取り扱い

HTC U12+は、5月23日にグローバル版が発表済み。今回は改めて国内向けに発表されました。想定実売価格は10万2600円で、既にオンラインの予約が開始されています。出荷開始は7月20日以降となる予定。なお、予約購入では先着500名に5000円クーポンが提供されます。

 

↑HTC U12+の背面は角度によって色合いが変化する

 

オンラインでは、HTC e-Shopのほか、Amaozon.co.jpでも販売。また、楽天モバイル、IIJmioなど数社のMVNOでも取り扱われます。

 

ボタンレスデザインを採用

HTC U12+は、約6インチのクアッドHDディスプレイを搭載。縦横比は18:9となり、従来機U11に比べて2.1mmほどスリムになっています。物理キーがなく、感圧センサーを駆使したボタンレスデザインを採用している点も特徴です。

 

IP68の防水・防塵性能やFeliCaチップもしっかり備えます。RAMは6GB、ROMは128GB、CPUにはSnapdragon 845を搭載。バッテリーは3500mAhです。

 

↑カラーバリエーションはグローバル版と同じ3色となる。左から「セラミックブラック」「フレームレッド」「トランスルーセントブルー」。トランスルーセントブルーは背面がやや透けている

 

前面・背面ともにデュアルカメラ

背面カメラは1200万画素(広角)+1600万画素(望遠2倍)というデュアル構成。望遠レンズとデジタルズームを合わせてシームレスな10倍ズームを実現します。

 

↑カメラボタン右横のアイコンをタップして、背景ぼかしの機能を切り替えられる。自動と手動の2種類を選択可能だ。

 

一方の前面カメラも、800万画素+800万画素というデュアル構成に。背面と同様に背景ぼかしを実行できます。

 

↑ARステッカー機能も搭載

 

動画撮影は音にもこだわります。動画撮影時にズームすると録音もその方向にフォーカスする「音声フォーカス」機能は、従来機より踏襲。音量は60%増加し、フォーカスは33%向上しているとのこと。また、正面方向の音を強調して録画する「オーディオブースト」も搭載します。

 

↑ズームしやすいUIも採用

 

オーディオに関しては、ウーファ+ツィータという構成のデュアルスピーカーを搭載。「aptX HD」や「LDAC」もサポートするので、ワイヤレスでも高音質を楽しめます。

エッジセンスが進化

同Uシリーズでは、端末の側面を握って操作する「エッジセンス」が採用されていました。U12+では、同機能が「エッジセンス2」にアップデートされています。

 

具体的には、握るだけでなく、「持つ」「ダブルタップ」といった操作にも対応。

 

↑端末下部側面を握る。設定しておいた機能が起動する。長押しにも対応

 

↑持っていることも認識。「スマート回転」を選択すると、端末下部側面を握ったまま横に倒しても画面が勝手に回転しない

 

↑側面をダブルタップ。小さな半円の印が表示される。デフォルトでは片手操作用の画面が起動

 

SIMフリーモデルとしては高額だが、カメラ性能には期待

前モデルに相当するHTC U11は、当初au・ソフトバンクで発売され、後日SIMフリーモデルも発売されました。しかし、今回はまずSIMフリーモデルとして登場しています。となると端末代金のサポートがあまり期待できません。10万円オーバーの価格はおサイフとの相談が必須でしょう。

 

一方で、カメラ機能には期待大。特に同機が搭載する「HDRブースト2」機能では、明るすぎるシーンやコントラストの差が大きいシーンでノイズを軽減可能。逆光でもクリアな撮影が行えます。

 

↑「HDRブースト」機能も改良された

 

じっくり検証したわけではないですが、従来から逆光撮影のクオリティが高いHTCだけに、同機でも日中や夕刻の描写で力を発揮してくれるのではないかと期待できます。また、フォーカスについても、フルセンサーPDAFに加え、レーザーAFにも対応したということで、従来よりも幅広いシーンで活用してくれるはずです。

画質・音・使い勝手を総チェック! docomo withきっての高性能スマホ「LG style」を使い倒した!

NTTドコモが6月22日に発売したLGエレクトロニクス製の「LG style L-03K(以下、LG style)」をいち早く使ってみた。

 

LG styleは「docomo with」対象機種として発売される。「docomo with」とは、対象機種を購入すると、その機種を使っている限り、毎月の利用料から1500円割引されるサービスだ。ほとんどのプランが対象となるため、例えば、シンプルプラン(980円)+ベーシックパック(2900円〜)+spモード(300円)で利用する場合は、月額2680円〜でドコモのスマホを使えることになる。その代わり、「月々サポート」は適用されないが、端末代金も4万176円と、お手ごろな価格設定となっている。

 

従来のdomoco with対象機種は、主に初めてスマホを使う人に向けたエントリーモデルが中心だった。しかし、LG styleは約5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載し、CPUは1.8GHzのオクタコア、メモリ(RAM)は4GBという、かなり使いこなしている人でも満足できるスペックを備えている。

 

↑今年のトレンドともいえる5.5インチの縦長ディスプレイを搭載

 

↑背面には約1620万画素カメラと指紋センサーを搭載

 

5.5インチの大画面と持ちやすさを両立

LG styleは、画面アスペクト比が18:9の「FullVision」ディスプレイを搭載。画面サイズは約5.5インチで、解像度はフルHD+(1080×2160ドット)。これは、ハイエンドモデルを中心に、スマホの新しいトレンドとなっているスタイルだ。画面が縦に長く、しかも左右のベゼルが細いので、持ちやすいことが利点。LG styleの横幅は約69mmなので、電話をかけたり、メールをチェックしたりといった基本操作は片手で行えるはずだ。

 

↑手に持つと「5.5インチモデルとは思えないほどコンパクト」という印象

 

↑右側面に電源ボタン

 

↑左側面に音量ボタン

 

↑左側面にあるスロットには、nanoSIMとmicroSD(最大400GB)をセットできる。なお、内蔵ストレージは64GB

 

↑底部にUSB Type-Cのポートとイヤフォンジャック

 

カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、ホワイトの3色。筆者の手元にあるのはブラックとブルーの2台だが、ブラックは背面パネルが光沢仕上げでリッチな手触り。ブルーはサラサラとした手触りで、背面と側面で微妙に色を変え、落ち着いた上品なデザインになっている。

 

↑左からブラック、ブルー、ホワイト

 

この機種に限らず、LGエレクトロニクス製のスマホは、ディスプレイの画質には定評がある。そのうえ、LG styleは表示領域が広いため、ウェブやSNSなどが見やすいことはもちろん、写真や動画を見る際の迫力もワンランクアップするだろう。

 

↑写真や動画を見る迫力がアップ

 

↑ワンセグにも対応。ワンタッチでフルスクリーン再生に切り替えられる

 

カメラは外側が約1620万画素、内側が約800万画素と、ミドルクラスのスマホとして標準的なスペック。起動もオートフォーカスも速いので、ストレスなく撮影を楽しめる。画面が大きいので、撮影時に構図を決めやすく、撮影した写真や動画を見る迫力が増す。現在使っている機種のカメラの性能にもよるが、機種変更することで、撮影することが楽しくなる人も多いだろう。

 

↑外側カメラで撮った作例。非常に鮮やかな色で撮影でき、被写体に近づいて撮影した場合は、背景は適度にぼける

 

↑外側カメラで撮った作例。ワイドな画角で撮れることも利点

 

↑内側カメラで撮った作例。ポートレートモードにして、美肌効果を「1」と「10」にした結果。ナチュラルな補正が行われるようだ

 

LG styleのカメラはソフトウェア面での独自機能が充実している。ここ1〜2年、SNSでシェアするために写真を撮る人が増えているが、いわゆる “インスタ映え” する写真を撮りやすい機能が充実。例えば、自分が見本としたい写真をガイドとし、同じ構図の写真が撮れる「ガイドショット」。正方形の写真を撮影できる「スナップショット」は、撮った写真を画面下半分にプレビューした状態で、それを見ながら次の写真が撮れる。さらに、画面を上下に2分割し、外側と内側の両方のカメラで撮影できる「マッチショット」も楽しめる。また、撮影した写真を、すぐにSNSで共有することもできるのも便利だ。

 

↑撮影モードの選択画面

 

↑理想とする写真を半透過させて構図を決められる「ガイドショット」

 

↑「マッチショット」は、上下それぞれで外側カメラか内側カメラを選択でき、上下の入れ替えも可能

 

↑4枚を連続で撮って1枚の正方形写真が作れる「グリッドショット」も、さまざまな楽しみ方ができそう

 

↑撮った写真をすぐにSNSやメールで共有できる機能も搭載

 

実用向きの独自機能も備えている。「Qレンズ」という機能で、撮った写真からビジュアル中心のSNS「Pinterest」を検索でき、QRコードリーダーとしても使える。

 

↑「Qレンズ」を起動して、自分のカメラを撮影した結果

LG styleは、IPX5/8の防水とIP6Xの防塵に対応していることに加えて、耐衝撃、耐振動、耐日射など、米国国防総省が定めるMIL規格の14項目もクリアしている。長く使い続けたい人にも安心だ。

 

このクラスではなかなか大容量な2890mAhバッテリーを搭載していることに加えて、約35分の充電で約50%をチャージできる急速充電にも対応している。筆者が実際に使った感覚としては、標準的な使い方であれば、1日は余裕で持つが、2日は厳しいという印象。フル充電から1日使って、夜に充電をし忘れたとしても、電池がある程度残っているはずで、そこから急いで充電しても、その日に必要な充電はあっという間に行えるのではないかと思う。

 

↑省電力モードも備えている

 

セキュリティ面では、背面に指紋センサーを搭載している。加えて、顔認証にも対応しており、両方を登録して、状況に応じて使い分けることができる。なお、顔認識は、いろいろな角度から顔を捉えて登録することで精度を上げることも可能。Androidの標準的な顔認識から一歩リードしている印象だ。

 

↑指紋センサーは人差し指で触れやすい位置に配置

 

↑顔の登録時に、顔を左右上下に動かして、認証の精度を上げる機能も備えている

 

なお、指紋センサーには、なぞることで通知パネルを表示/非表示したり、2回タッチしてスクリーンショットが撮れるといったショートカット機能も備えている。内側カメラで自撮りする際にシャッターとして使う設定もできる。

 

↑ショートカットは初期設定ではオフになっていて、必要なものだけをオンにする仕組み

LG styleは、外観だけでなく、画面のデザインにもこだわりが感じられる。読みやすいフォントで表示され、機能を説明する文章もわかりやすい。ユーザービリティに優れたスマホと言っても差し支えないだろう。

 

↑「設定」のメニューに表示される項目がわかりやすい

 

↑動作が鈍くと感じたときに、簡単にチェックして改善できる「スマートドクター」は重宝しそう

 

↑スクリーンショットに手書き文字を記入したりもできる

 

ホーム画面は、ドコモ独自の「docomo LIVE UX」がプリセットされているが、LG独自のホーム画面にも変更できる。すべてのアプリをホーム画面に表示するか、標準的なAndroid端末と同じようにホーム画面とアプリ一覧画面を分けるタイプにするかを選択可能。さらに、ホーム画面に表示するアイコン数や、アイコンの形を変更することもできる。ある程度、使い慣れた段階で、自分なりのカスタマイズを行うと、より愛着が湧き、使い勝手も向上するだろう。

 

↑ホーム画面が3タイプから選べる

 

↑テーマの変更にも対応

 

LG styleを1週間ほど使ってみて、個人的に、期待していた以上に満足度が高かったのが「Hi-Fi Quad DAC」によって音質が向上することだ。この機能は「V30+」など、LGエレクトロニクス製の上位モデルにも搭載されているのだが、イヤフォン使用時、デジタル音源のノイズや歪み低減し、オリジナルの音に近づけられるというもの。ハイレゾ音源など、そもそも高音質の音源でのみ有効な機能だと思っていたのでが、「Google Play Music」を再生しても、ボリュームがアップし、音に厚みが増し、広い音域で音質がクリアになることを体感できた。

 

↑自分好みの音質に調整できる機能が充実。「DTS:X 3D Surrond」は内蔵スピーカーに有効

 

↑クイック設定パネルで素早くオン/オフができる

 

大事なことなので、もう一度書いておくが、LG styleは「docomo with」対象機種だ。これに機種変更するだけで、スマホ利用料が毎月1500円も安くなるのだ。防水・防塵・耐衝撃で、ワンセグ、おサイフケータイにも対応。妥協せずに節約できるモデルと言っていいだろう。

【本日発売】SIMフリーでしか買えない「AQUOS sense plus」 、IGZO大画面に防水おサイフ対応

シャープから、SIMロックフリーのAndroidスマートフォン「AQUOS sense plus」が本日発売されました。これまでのシャープのSIMフリースマホは、大手キャリア向けスマホと共通のハードウェアを採用し、一部の仕様を変えて提供されていました。今回のAQUOS sense plusは「シャープ初のSIMフリー専用モデル」とうたう、SIMフリー市場で提供するためだけに設計されたモデルです。

 

↑AQUOS sense plus。カラーはホワイト、ベージュ、ブラックの3色。MVNOの「BIGLOBEモバイル」では、ドコモ網/au網の両方に対応する端末として販売。BIGLOBEモバイルでの価格は月額1650円の24回払い(総額4万2768円)となる

 

シャープが強みとするIGZO液晶を採用した5.5インチのフルHD+のディスプレイを搭載。縦横比18:9と縦長になっています。テレビのAQUOSで培った技術などを活用し、色の表現力を高めています。動画を色鮮やかに再生する「バーチャルHDR」機能も搭載しています。メインカメラは1640万画素で、ペットなどに素早くフォーカスを合わせるAF性能の高さを特徴としています。インカメラは800万画素で、自分撮り用をきれいに撮れるフラッシュを搭載します。

国内モデルの個性をいかした機能性

SIMフリーモデルでは希少な防水・防塵性能を備え、おサイフケータイにも対応。おサイフケータイはモバイルSuicaや楽天Edy、iDなどに対応し、Google Payも使えます。

 

ホームボタンには指紋認証センサーを備え、素早く安全にロックを解除できます。緊急警報に対応し、緊急地震速報やJアラートなども受信可能です。OSはAndroid 8.0で、発売から2年間のアップデートと、その間の最大2回までのOSバージョンアップを保証するとしており、最新OSで長く使えます。

 

チップセットはミドルレンジモデル向けの「Snapdragon 660」(オクタコア)を搭載。メモリーは3GB、ストレージは32GBで、最大400GBのmicroSDXCをサポートします。AQUOS sense plusは、SIMフリー専用として開発されながらも、キャリアスマホと遜色ない機能を搭載するモデルです。「防水・おサイフケータイは外せない」と考える格安SIMユーザーにとって、有力な選択肢となるでしょう。

今夏最注目スマホ「HUAWEI P20シリーズ」3機種を撮り比べてみました!

今夏のスマホ市場において台風の目になりそうな「HUAWEI」。3大キャリアから、それぞれ異なる端末を発売し、SIMフリーのハイエンドモデルとミドルレンジモデルもリリース。これからスマホを買う人は、どこに行っても「HUAWEI」というロゴを冠した端末を見かけることになると思います。各モデルについては以下の記事でも紹介しています。

 

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歴代機を知り尽くした上で断言! ファーウェイ新スマホ「P20 Pro」は予約必至です。

ファーウェイの新SIMフリースマホ「P20/P20 lite」登場! F値1.6デュアルライカレンズで手持ち夜景撮影!

スマホカメラの一般常識を覆した――異彩を放つ「ライカ×ファーウェイ」スマホはいかにできたのか?

 

とりわけ注目されているのが、日本ではNTTドコモが独占販売する「HUAWEI P20 Pro」。ライカが監修したトリプルカメラを搭載するハイエンドモデルで、大型のイメージセンサーを搭載し、デジタル一眼レフカメラ並みの高感度撮影もできるというモデルです。AI専用のプロセッサを内蔵するチップセット「HUAWEI Kirin970」を搭載し、AIによる最適な設定や手ブレ補正が行われることも特徴です。

 

↑約6.1インチの有機ELディスプレイ(1080×2240ドット)を搭載するHUAWEI P20 Pro

 

↑背面には4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載。一括価格10万3680円で、機種変更時の実質価格は5万7024円

 

グローバル市場でP20 Proと並んで、フラッグシップモデルとして人気を集めているのが「HUAWEI P20」。こちらはP20 Proより、ひと回りコンパクトで、ライカ監修のデュアルカメラを搭載。カメラのスペックもP20 Proに比べると若干低いものの、AI内蔵のチップセットを搭載し、P20 Proとほぼ同じ機能を楽しめます。このP20は日本ではSIMフリーで、量販店、オンラインストア、MVNOで購入できます。

 

↑約5.8インチの液晶ディスプレイ(1080×2244ドット)を搭載するHUAWEI P20

 

↑背面には1200万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載。市場想定価格は7万5384円

 

そして、もう1台、「HUAWEI P20 lite」というモデルも発売されました。このモデルは、国・地域によっては機種名が異なる戦略的な商品。日本では、昨年6月の発売以来、ロングヒットを続ける「HUAWEI P10 lite」の後継機種という位置付けです。「P lite」としては初めてデュアルカメラを搭載していますが、ライカの技術を用いられていません。なによりもコストパフォーマンスを重視するモデルで、ストレージ容量が64GBのau(KDDI)版と、32GBのSIMフリー版が販売されています。

 

↑約5.84インチの液晶ディスプレイ(1080×2280ドット)を搭載するHUAWEI P20 lite

 

↑背面には1600万画素+200万画素のデュアルカメラを搭載。au版の一括価格は3万2400円で、機種変更時の実質価格は1万6200円。SIMフリー版の市場想定価格は3万4538円

 

HUAWEI P20シリーズ3機種の最も大きな違いはカメラです。そこで、3機種で同じ被写体・シーンを撮影して比べてみました。上位モデルのほうがキレイな画質で撮れることは言うまでもありませんが、写真の画質にも好みってありますね。P20 ProとP20の画質に大きな差を感じないのであれば、格安SIMで使えるP20を選ぶのが得策でしょう。また、お手頃なP20 liteの画質で満足できそうなら、P20 liteを選ぶのが賢明です。

比較1■部屋の窓から青空を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。肉眼で見る以上に空が青く写った

 

↑P20で撮影。わりとナチュラルな色味で明るく撮れた

 

↑P20 liteで撮影。上位モデルと比べても遜色がないかも?

 

比較2■東京駅の夜景を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。手持ちで撮った手ブレを抑え、鮮明でシャープな写真が撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proのメリハリある発色には及ばないものの、十分明るく撮れた

 

↑P20 liteで撮影。やや暗く、ディテールも粗くなった。しかし、実際の明るさはこの程度だった

 

比較3■そこいら辺に咲いている花を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。花の色も葉の色も鮮やかに撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proに比べると、やや落ち着いた色味になった

 

↑P20 liteで撮影。ある意味リアルなのだが、上位モデルに比べると、もうちょっと鮮やかに撮れたらいいのになぁと

 

比較4■照明が暗めのレストランで料理を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。やや暗めの室内だったが、ソースの光沢もしっかり表現できた

 

↑P20で撮影。P20 Proとほぼ同じ画質で撮れた

 

↑P20 liteで撮影。上位モデルに比べると、赤みが弱い印象

 

比較5■職場で何気ないスナップを撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。比較的ナチュラルな画質で撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proとほぼ同等の明るさで撮れた

 

↑P20 liteで撮影。肌の色の補正がやや不自然かも?

 

どうですか? HUAWEI P20 Proの画質は、他メーカーのハイエンドモデルと比べても、頭ひとつ抜きん出ているように思います。実際、カメラの性能を評価したスコアを公開する「DxOMark」というサイトで、スマートフォン部門で1位に選ばれています。ですが、HUAWEI P20も、その「DxOMark」で総合3位(写真画質では2位)という評価を受けています。

 

HUAWEI P20 Pro/P20ともに、AIにより、カメラまかせで最適な設定が行われます。これはプロが撮影した1億枚以上の写真を分析して作られたアルゴリズムによるもので、19の被写体・撮影シーンの認識されるとのこと。しかし、たとえば「花」と認識された場合でも、花の色や、その場の明るさなど、諸条件によって細かい設定は異なるそうです。

 

↑デフォルトの「写真」モードで被写体にレンズを向けるだけで、AIが認識したモードが表示

 

ライカではないHUAWEI P20 liteも、3万円台のスマホにしてはキレイに撮れると思いませんか? 今回は比較しませんでしたが、P20 liteは1600万画素のインカメラを搭載し、セルフィーの機能にも力が入っています。

 

↑顔を認識してエフェクトを付けられる「ARレンズ」は、P20 Pro/P20にはない機能

 

もちろん、カメラの性能だけではスマホを選べませんよね? 最後に、HUAWEI P20シリーズ3機種の基本スペックの違いも掲げておきます。参考にしてくださいね。

 

 

【追記】

初出時、「DxOMark」でのランクに基づき、記していた文言を変更させて頂きました。具体的には、「写真画質限定のランクにおいてはHUAWEI P20が2位である」ことを追記し、他機種の総合ランクについての文言は削除致しました。

超得すぎる楽天モバイル「スーパーホーダイ」の細かい変更点まとめ

楽天モバイルが6月14日、新製品・新サービスの発表会を開催しました。新たなラインナップとして発表されたのは、ファーウェイ製の「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 lite」。どちらもファーウェイが6月11日に発表済みのモデルですが、楽天モバイルで購入すると特典があります。

 

Webで購入した場合は、HUAWEI P20購入者に200個限定で「HUAWEI アクティブ ノイズキャンリング イヤホン」、HUAWEI P20 lite購入者には数量限定で「オリジナル手帳型ケース」と「オリジナル液晶保護フィルム」がプレゼントされます。

 

また、すでに楽天モバイルを使っていて、Webで機種変更する場合は、どちらのモデルも端末代金が10%割引され、ファーウェイ製品を使っている場合は、さらに1000円割引されます。

 

↑ライカのダブルレンズカメラを搭載する「HUAWEI P20」。ショップ価格は7万5384円だが、Webで機種変更+1000円割引適用後は6万6765円。

 

↑AI専用プロセッサーを内蔵し、被写体にレンズを向けるだけで、最適な設定が行われることが特徴

 

↑19:9の縦長ディスプレイ&デュアルカメラを搭載するミドルレンジモデル「HUAWEI P20 lite」。ショップ価格は3万4452円で、Webで機種変更+1000円割引適用後は3万4円

 

どちらも6月14日(木曜)20時からWebでの受付を開始。6月15日(金曜)からショップで発売されます。

 

好評の料金プラン「スーパーホーダイ」のリニューアルも発表されました。

 

新しい「スーパーホーダイ」は、最低利用期間を1年、2年、3年から選べて、3年を選んだ場合は、「長期割」として、月額基本料が毎月1000円×2年間割引されます。また、選択する最低利用期間に関係なく、楽天会員は「楽天会員割」として月額500円×2年間割引されます。

 

↑新「スーパーホーダイ」の割り引きの仕組み。おそらく全員が「楽天会員」にはなるはずなので、誰でも月額500円の割り引きは適用され、さらに、2年継続利用もしくは3年継続利用を選んだ場合は、割り引きが追加される。なお、契約した最低利用期間内に契約を解除した場合は、1万584円の契約解除料が発生する

 

たとえば、月に2GBまでの高速通信を使える「プランS」の場合、そもそもの月額基本料は2980円ですが、2年間は1480円で使えます。しかも、追加料金なしで10分以内の国内通話はかけ放題で、2GBを超過しても、最大1Mbpsで通信できます。

 

さらに、楽天の「ダイヤモンド会員」に達している人は、1年間だけですが月額500円の割引も追加されます。つまり、プランSなら月額980円から利用できるわけです。

 

↑従来は5分以内の国内通話がかけ放題だったが、7月からは「10分以内」に拡張される。これは、現行の「スーパーホーダイ」加入者も対象となる

 

従来の「スーパーホーダイ」は、プランS(2GB)、プランM(6GB)、プランL(14GB)の3つでしたが、月に24GBまで使える「プランLL」が追加されました。

 

「スーパーホーダイ」は、同じく国内通話のかけ放題を含むプランを提供するY!mobileとUQ mobileに対抗するプランと言っても差し支えないでしょうが、今日のプレゼンテーションでは、その競合2社に対する優位性を力説する一幕もありました。

 

↑楽天モバイルと同じく、順調に加入者を増やしているY!mobileとUQ mobileのプランに対するアドバンテージをアピール

 

さらに、複数回線を契約する人にお得な「プラス割キャンペーン」も始まります。2回線目以降は事務手数料と月額基本料が3か月無料になる割り引き施策は引き続き提供し、期間限定でスマホ本体が1円〜になります。もちろん、どの機種でも1円で買えるわけではなく、1万円未満の端末が1円になり、1万円を超える端末の場合は1万円が割引されるとのこと。家族で格安スマホに乗り替えようかなぁ〜と検討している人には絶好のタイミングかもしれませんね。

 

↑機種によっては、1円でスマホをもう1台買える

 

ファーウェイの新SIMフリースマホ「P20/P20 lite」登場! F値1.6デュアルライカレンズで手持ち夜景撮影!

ファーウェイ・ジャパンは6月11日、「P」シリーズの最新機種「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 lite」をSIMフリーモデルとして発表しました。両機とも11日より予約を開始しており、15日(金)に発売されます。販路は、ファーウェイ・オンラインストアのほか、MVNO、家電量販店、ECサイトなどを予定します。

 

手持ちで夜景撮影できるP20

「HUAWEI P20」は、約5.8インチのフルHD+ディスプレイを搭載。画面の縦横比は18.7:9となり、やや縦長です。チップセットにはAIプロセッサーを内蔵したKirin 970を備え、急速充電にも対応します。

 

↑画面上部にはノッチがある。設定で目立たなくすることも可能

 

背面には、F値1.6のライカレンズのデュアルカメラ(約2000万画素モノクロセンサー+約1200万画素RGBセンサー)を搭載。同社お馴染みの「ポートレートモード」や、「ワイドアパーチャ」機能を使用できます。また、「猫」や「フード」など、19種類のシーンや被写体を自動で認識することもポイント。

 

最大の注目点は、1/2.3インチの大型イメージセンサーにより、薄暗い環境でも明るく撮れること。加えて、手ブレ補正機能「HUAWEI AIS(AI Image Stabilization)」の効果により、三脚を使用せずに夜間モードで撮影できます。

 

↑発表会に登壇した写真家の内田 ユキオ氏は「夜景は黒で再現されると美しくないが、P20ではしっかり濃紺に表現にされる」、と述べる。スライドにはP20による作例

 

一方、インカメラは2400万画素。ポートレートモードでは、ビューティー補正機能に加え、陰影を強調できる「3Dライティング」機能もサポート。

 

また、オーディオに関しては、「Dolby Atmos」をサポート。対応コンテンツを視聴する際に、臨場感のあるサウンドを楽しめます。また、Bluetooth ヘッドフォン(※同梱はされない)を介してハイレゾ音源を再生可能です。

 

↑カラーバリエーションは「ミッドナイトブルー」「ブラック」「ピンクゴールド」の3色を展開

 

同機の想定実売価格は7万5384円。なお、購入から90日以内に発生した画面破損は、1回限り無償修理の対象となります。

 

P20 liteはインカメラのピクセル活用に技あり

キャリアの今夏モデルで発表されている「HUAWEI P20 lite」が、SIMフリーモデルとしても発売されます。同機は、約5.84インチのフルHD+ディスプレイを搭載。こちらはアスペクト比19:9となり、P20 Proとやや比率が異なります。プロセッサーは、Kirin 659となります。

 

↑同機もノッチを備える

 

アウトカメラは約1600万画素+約200万画素。こちらも「ポートレート」や「ワイドアパーチャ」機能をサポート。一方、インカメラは約1600万画素で、4つのピクセルを1つのピクセルとして活用して受光感度を4倍に高める「ライトフュージョン」技術を採用します。

 

↑「ARレンズ」では、アニメーションのスタンプを被写体に重ねて表示できる

 

同機の想定質バイ価格は、3万4538円。なお、同機はauVoLTEをサポートするため、KDDI回線のサービスでも運用可能です。

 

↑カラーバリエーションは「クラインブルー」「サクラピンク」「ミッドナイトブラック」の3色展開となる

 

夜景カメラ戦国時代に、SIMフリーはP20の無双か

今夏のキャリアスマホは、夜景撮影を強化しているものが多い印象。例えば、「Galaxy S9/S9+」はF値1.5のレンズや、複数枚の写真を合成してノイズを抑える技術により、暗所でも明るい撮影を可能にします。また、「Xperia XZ2 Premium」は、超高感度で暗所の動画を撮れるようになります。

 

一方、「HUAWEAI P20」は、この流れに「手持ちで綺麗に夜景が撮れる」というアプローチを取りました。三脚なしで使えるというのが、プロのカメラマンではない一般ユーザーとしては嬉しいところ。実機を使い込んでいないので精確な評価は避けたいですが、会場のデモを見た限りでは、かなり鮮明な写真が撮れている印象を受けました。

 

↑実機が触れるイベントも開催される。気になる細部はぜひ触って確かめてほしい

 

前述の通り、同機はSIMフリーモデルとして展開します。格安SIMユーザーや、二台目のスマホをちょっとプレミアムにしたい人におすすめですね。というか、もしAndroidのSIMフリースマホで夜景撮影を狙うなら、これ一択になるのかな。

 

【全方位レビュー】+1万円以上の価値を確信! モトローラのSIMフリースマホ「moto g6 plus」は使うほど良さに気付く

モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)が、6月8日にSIMフリースマホの新機種3モデルを発売した。1万9980円のエントリーモデル「moto e5」、3万1104円のミドルレンジ「moto g6」、そして4万1904円のミドルハイモデル「moto g6 plus」という、価格で勝負するラインナップだ。そのなかの最上位モデル「moto g6 plus」をいち早く使わせてもらえる機会を得た。1週間ほど使った、率直なレビューをお届けしたい。

 

【関連記事】

モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

 

縦長ディスプレイを搭載し、持ちやすさも実現

moto g6 plusは、CPUはクアルコムのSnapdragon 630(2.2GHzオクタコア)、RAMは4GBで、ストレージは64GB(最大128GBのmicroSDで拡張可能)。ミドルクラスの上位に位置付けられる仕様で、日常的な用途においては、さらに性能が高いCPUを搭載するハイエンドモデルと比べても、使用感に遜色はないはずだ。実際に、アプリの起動やウェブページのスクロールなど、キビキビと操作でき、今のところ、ストレスを感じることはない。

 

ディスプレイは5.94インチ。解像度はフルHD(1920×1080ドット)を縦方向に拡張した「フルHD+(1920×1080ドット)」で、画面アスペクト比はハイエンドスマホのトレンドとなっている18:9だ。そのため、横幅は持ちやすい75.5mmに押さえられている。ちなみに、5.5インチ画面であるiPhone 8 Plusの横幅は78.1mmなので、「画面サイズのわりにスリム」と言って差し支えないだろう。ちなみ上部にノッチ(切り欠き)はなく、ベーシックなデザイン。大きめの受話口を備えているが、受話口がスピーカーも兼ねている。

 

↑5.94インチのフルHD+ディスプレイを搭載。IPS方式の液晶を採用し、発色がよく、視野角も広い

 

↑メリハリ感のある画質で、文字の視認性も高い

 

moto g6 plusは、前面だけでなく、背面パネルにもガラスを用いている。背面は一見ブラックに見えるが、光があたると鏡のように反射し、濃いブルーに見えたりもする。カラー名は「ディープインディゴ」。この1色しかなく、ほかの色は選べないが、多くの人に好まれる色だと思う。

 

↑多層コーティングのガラスを用いた背面。左右にカーブを施す3Dガラスを採用

 

背面パネルは両サイドにカーブが施されている。このため、手にフィットしやすく、持ちやすさに貢献している。ただし、ガラスということもあり、ツルツルとした手触りなので、うっかり落としてしまいそうになることも。落下防止用のリングを付けたり、スマホケースに入れて使うのが無難だろう。SIMフリースマホは、ケースの種類が少ない機種もあるが、モトローラの「Moto G」シリーズは、グローバルでの売れ筋商品ということもあり、Amazon.co.jpなどで購入できるケースの種類は比較的多い。

 

↑右サイドに電源ボタンと音量ボタンを搭載

 

↑底部のUSB Type-cの接続口。3.5mm穴のイヤフォンジャックも搭載

 

自然なボケ味を出せるデュアルカメラ。夜景もキレイに撮れる

背面にはデュアルカメラを搭載。レンズがF1.7で1200万画素センサーのカメラと、レンズがF2.2で500万画素のカメラの組み合わせだ。2つのレンズにより、被写界深度をコントロールでき、一眼レフで撮ったかのような、背景を美しくぼかした写真も撮影できる。

 

昨年発売された「Moto G5S Plus」や「Moto X4」もデュアルカメラを搭載しているが、moto g6/g6 plusでは、「カメラ」アプリがより使いやすく進化している。従来モデルではメニューから「深度の有効化」を選択して撮影することで、背景をぼかすことができた。新モデルでは、撮影モードから「ポートレート」を選択すると、背景をぼかして撮影できる。できることに変わりはないが、初めてデュアルカメラを使う人でも、迷わずに使いこなせるように思う。なお、撮影モードには、従来モデルから引き続き「スポットカラー」「フェイスフィルター」という機能があり、「スローモーション」や「タイムラプス」も追加されている。

 

↑撮影モードの選択画面。人物を際立たせる「ポートレート」、主要被写体を切り抜いて他の写真と合成する「カットアウト」を選択すると、デュアルカメラが有効になる

 

↑カメラアプリの設定画面。自撮りした写真の左右反転のオン・オフを設定したり、シャッター音をオフにできるなど、ユーザーの使い方に合わせた細かい設定が可能

 

↑「ポートレート」で撮影すると、手前の人にピントに合わせて、背景をぼかした写真が撮れる

 

↑撮影後に、後方にいる人にピントを合わせて、手前をぼかす写真も編集できる

 

↑「ポートレート」は、人物写真でなくても、背景をぼかしたいときに使える

 

↑「カットアウト」は、人物など撮影して切り抜ける機能

 

↑切り抜ける被写体を他の背景に合成できる

 

moto g6 plusは、暗所での撮影性能が強化されたこともセールスポイント。ここは下位モデルのmoto g6に対するアドバンテージでもある。実際、夜景を撮影しても、画質がさほど粗くならず、手ブレも抑えられるように感じた。

 

↑夜景を撮った作例

 

↑もちろん昼間は、さらに鮮明な画質で撮れる

 

↑被写体を認識して情報を検索するスマートカメラ機能も搭載。QRコードの読み取りにも対応

 

↑物体を認証した結果画面の例

 

インカメラにも高画質カメラを採用している。レンズはF2.2で、有効画素数は1600万画素。「フェイスビューティ」という補正機能も備えていて、自動、手動、オフから選択できる。実際に撮ってみて感じたのは、美肌補正がやり過ぎず、盛り過ぎず、ちょうどいいこと。肌荒れや老化が気になる男性にも重宝するのではないかと思う。なお、前面にもLEDフラッシュを搭載しているのだが、その光量もちょうどよく思えた。白飛びを嫌ってフラッシュを使わないようにしている人も試してみる価値があると思う。

 

↑「フェイスビューティー自動」で、女性が自撮りした作例

 

↑同じく「フェイスビューティー自動」で、男性が自撮りした作例

 

↑夜間にフラッシュなしで自撮りした作例

 

↑フラッシュを点灯させても、顔が白くなり過ぎたり、背景が暗くなり過ぎたりしない

 

モトローラは「Pure Android」を採用するメーカーだ。Pure Androidとは、メーカー独自のカスタマイズを施さない、本来のAndroid OSを意味する。ホーム画面、アプリ一覧画面、クイック設定パネルは、Googleが設定したユーザーインターフェイスをそのまま生かしている。Googleは、かつて自社ブランドで「Nexus」シリーズを販売し、現在は海外で「Pixcel」を展開しているが、それらと同じ操作性で使えるというわけだ。ちなみに、ワイモバイルが販売している「Android One」シリーズも、機種によってメーカーは異なるが、いずれもPure Androidだ。

 

Pure Androidのメリットは、まず、操作性がわかりやすいこと。同じ用途の複数のアプリが入っていて、どちらを使えばいいかと迷うこともない。また、OSのアップデートがあった場合に、比較的早く対応してくれることも期待できる。

 

↑ホーム画面

 

↑アプリ一覧画面

 

↑クイック設定パネル

 

↑「設定」画面

 

Pure Androidを採用した上で、モトローラのスマホには独自機能も追加している。moto g6 plusは、それらの独自機能にフル対応している。たとえば、本体を2回振り下ろすとフラッシュライトを点灯でき、手首を素早く2回ひねるとカメラが起動し、続けて同じ動作をするとインカメラに切り替わる。また、3本の指で画面を長押しするだけでスクリーンショットを撮れる機能も搭載。これらの機能は「Motoアクション」というが、なくても困らないが、一度使うと手放せなくなる機能だ。

 

↑moto g6 plusに搭載されているモトローラの独自機能。ただし、音声で操作する「Motoボイス」は日本語に対応していない

 

↑「Motoアクション」は使う機能だけをオンにできるが、どれも使う価値アリ

 

↑片手で操作しやすい画面表示にも切り替えられる

 

顔認証と指紋認証を併用できるのも便利。2つを使い比べると、顔認証のほうがスピーディーにアンロックできて便利だと感じたが、暗い場所、あるいはマスクを着けていたりして、顔が認証されない場合に指紋を使えるのは非常に便利だ。

 

↑顔認証は、スクリーンショットを撮るのに苦労するほど一瞬で登録が完了する。つまり、顔を立体的に認識するのではなく、平面での認証なので、精度としてはiPhone Xの「Face ID」より低いだろう。

 

↑ディスプレイの下に指紋センサーを搭載。この指紋センサーにナビゲーションキー(戻る/ホーム/履歴)の機能を割り当てることも可能

 

LTEの対応周波数も多く、ドコモ、au、ソフトバンクのプラチナバンドにも対応しているので、好きな回線で利用可能。nanoSIMを2枚セットでき、同時に待ち受けする「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」にも対応している。2枚のnanoSIMを挿して、なおかつmicroSDも装着できることも、このmoto g6 plusの大きな魅力。

 

バッテリーは標準的な使い方であれば1日は余裕で持つであろう3200mAh。15Wのターボパワー充電器も同梱している。moto g6 plusは一見、スタンダードなAndroid端末に見えるが、実際に使ってみると、徐々に便利さに気づく。個人的な感想ではあるが、噛めば噛むほど味が出るスルメのような端末ではないかと。4万1904円だが、実売価格が5万円台でもおかしくない仕上がりだ。

 

【関連記事】

モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

驚きの本体価格7744円! 格安中の格安スマホ「FLEAZ BEAT」は初SIMフリーの最適解!

コヴィア(covia)は、SIMフリースマホの新機種「FLEAZ BEAT」を発売しました。実売価格は1万9224円ですが、SIMカードとセットで契約すると本体価格が7344円で購入できます。

 

↑FLEAZ BEAT。カラーはブラックとインディゴブルーの2色。大きさは約146×71.8×8.9mm、重さは約161g

 

まさに格安スマホですが、OSは最新のAndroid 8.0で、5インチHDディスプレイを装備するなど、現代の標準的な装備は備えています。MediaTek製のオクタコアCPUを搭載し、メモリーは3GB、ストレージは32GBという構成です。

 

最近のスマートフォンにしては珍しく、電池パックの交換に対応。ガラケーのように、予備の電池パックを持ち歩いて入れ替えるといった使い方もできます。

 

通信機能では、2枚のSIMの同時待受に対応。1台のスマートフォンで2つの回線を利用できます。今までフィーチャーフォン(ガラケー)を使っていたユーザーなら、今まで使っていた回線を待受専用で使い、もう片方に格安SIMの回線を挿すことで、通信料を抑えるといった使い方もできますね。

 

FLEAZ BEATを7344円で購入できるのは、NTTレゾナントが運営する「gooSimseller」で格SIMカード付きの「らくらくセット」を申し込んだ場合です。月額1728円~で利用できる格安SIM「OCN モバイル ONE」の音声通話SIMが付属します。なお、SIMカードは契約から6カ月以内に解約した場合は解約金がかかる点に注意が必要です。

 

↑インディゴブルーはgooSimsellerの限定カラー

 

大手キャリアで販売されているようなスマートフォンと比べると機能が劣る部分はありますが、新品のスマートフォンとしては破格の値段です。すでにスマートフォンを使っている方も、2台目の端末として使い分けるのも便利かもしれません。

物理キーボードを極めきる!「BlackBerry KEY2」は”ショートカット”がさらに便利に

FOXは、物理キーボード搭載のAndroidスマートフォン「BlackBerry KEY2」を今夏発売します。「BlackBerry」は、かつてはRIM社(現BlackBerry社)が製造していたスマートフォンの先駆けともいえるデバイスです。現在は中国のTCLコミュニケーション社が設計・製造を引き継ぎ、Androidスマートフォンとして開発されています。

 

↑BlackBerry KEY2、実売価格はSilverモデルが7万9800円、Blackモデルは8万9800円

 

新モデルのBlackBerry KEY2は、物理キーボードが前モデルから21.6%も拡大。より打ちやすくなりました。キーボードをなぞってカーソル移動やスクロールといった操作に対応します。もちろん、画面もタッチパネルとなっています。

 

さらに、BlackBerry独自の”ショートカット機能”が改良されました。この機能はキーボタンを押すことと設定したアプリを起動できるというものですが、これまではホーム画面だけで利用できる機能でした。

 

今回、ショートカット機能を起動するための「スピードキー」が追加され、キーを組み合わせて押すことででどの画面からでも利用できるようになりました。

 

↑「スピードキー」搭載で、どの画面でもキーボードショートカットに対応

 

SIMロックフリー端末として販売。今回から新たにauのネットワークをサポートし、国内の3大キャリアで利用できるようになりました。最大225Mbpsの高速で通信できるキャリアアグリゲーションも対応しています。

 

OSはAndroid 8.1 Oreoを搭載。プライバシーやセキュリティを確保する「DTEK by BlackBerry」や、メールやSNSを一元管理する「BlackBerry Hub」、メッセンジャーの「BBM」など、BlackBerry製のアプリがプリインストールされています。日本語入力アプリはバイドゥ製の「Simeji」を搭載し、日本語変換の性能を向上させています。

 

背面カメラはデュアルカメラで、ぼかし撮影などに対応。クアルコム製のオクタコアチップセットは「Snapdragon 660」を搭載し、メモリは6GBとなっています。

 

↑1200万画素+1300万画素のデュアルカメラを搭載

 

カラーはSilverとBlackの2色で、一部の仕様と価格が異なります。SilverはデュアルSIM(LTEと3Gの2回線同時待受)をサポートし、ストレージ容量が64GBという構成。BlackはシングルSIMで、ストレージ容量は128GBとなっています。

 

↑カラーによって一部の構成が異なる

 

タッチ操作のスマートフォンが主流となるなかでも、根強い人気を誇る物理キーボード搭載スマートフォン。慣れてしまうとキーボードなしでは物足りないと思えてくるほど独自の魅力があります。最新スペックも加わった貴重なモデルを、試してみてはいかがでしょうか。

モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

6月7日に、モトローラがSIMフリースマホの最新モデルを発表しました。ラインナップは、実売価格1万9980円の「moto e5」、3万1104円の「moto g6」、4万9104円の「moto g6 plus」の3機種です。先に価格を挙げたのは、どのモデルも超お買い得だから。それぞれ+1万円の価格設定でもおかしくはない高コスパモデルです。6月8日から、量販店、eコマース、一部のMVNOで販売されます。

 

↑左からmoto g6 plus、moto g6、moto e5

 

1万円台で18:9ディスプレイ、指紋センサーを搭載「moto e5」

「moto e5」は、モトローラが初めて日本市場に投入する「Eシリーズ」の製品です。これまで、日本向けには、ハイエンドの「Zシリーズ」、ミドルハイの「Xシリーズ」、ミドルレンジの「Gシリーズ」を展開していますが、Eシリーズは、想定価格が200ドル以下のエントリークラスを扱うシリーズです。

 

エントリーモデルとはいえ、moto e5は、見た目には微塵もチープさはありません。トレンドともいえる画面アスペクト比が18:9の縦長ディスプレイを搭載し、背面には指紋センサーも備え、さらに4000mAhの大容量バッテリーも内蔵しています。メインカメラはシングルレンズですが1300万画素で、フロントカメラは1500万画素。2枚のSIMを挿して、同時に待ち受けられる「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」にも対応しています。

 

↑5.7インチのHD+(1440×720)ディスプレイを搭載するmoto e5

 

↑カラバリはファインゴールド(左)とフラッシュグレー(右)の2色

 

CPUは1.4GHz×クアッドコアで、RAMは2GB。動画編集や3Dゲームなど、負荷の大きい操作には不安がありますが、普段づかいでパフォーマンスに不満を感じることはないはずです。

 

デュアルカメラを搭載する「moto g6」「moto g6 plus」

「moto g6」と「moto g6 plus」は、デザインと基本機能が共通する兄弟モデルです。moto g6は、CPUがSnapdragon 450(1.8GHz×8コア)、RAMが3GBで、5.7インチのフルHD+(2160×1080)ディスプレイを搭載。moto g6 plusは、CPUがSnapdragon 630(2.2GHz×8コア)、RAMが4GBで、5.94インチのフルHD+ディスプレイを搭載しています。

 

↑moto g6 plus(左)がmoto g6(右)よりも、ひとまわり大きい

 

背面のメインカメラは、どちらも1200万画素+500万画素のデュアルカメラですが、1200万画素カメラのレンズのF値は、g6がF2.0で、g6 plusがF1.7。g6 plusのほうが暗い場所での撮影に強く、また、オートフォーカスが速いこともアドバンテージとしています。

 

↑いち早く借りたモデルで夜景を撮った作例

 

デュアルカメラは、深度センサーによって背景をぼかして撮影できることが特徴。しかも、撮影後にピントを合わせる位置をかけたり、ボケの度合いを調整したりといった編集もできます。タップした色だけを残して、ほかはモノクロで写す「スポットカラー」での撮影もでき、あとから編集もできます。

↑ポートレートモードで撮影。撮影後にぼかしを調整できるのが便利

 

フロントカメラは1600万画素で、自動でも手動でも設定できる「フェイスビューティ」も搭載しています。このフェイスビューティは、“盛り過ぎない” ナチュラルな補正が特徴。実際に自動補正を試してみたところ、女性はもちろん、男性も納得できる画質で撮れました。

 

↑フロントカメラでの自撮り作例。フェイスビューティは自動にした

 

↑自然な補正なので、自撮り男子にも重宝しそうだ

 

指紋認証&顔認証で、セキュリティも万全

moto g6/moto g6 plusは、どちらも背面にもガラスを用いた高級感のある質感に仕上がっています。18:9の縦長ディスプレイを採用しているので、大画面のわりには横幅が細いことに加え、背面のエッジに3Dカーブが施されているため、手にしっくりと馴染みます。

 

↑デザインのクオリティーはハイエンドモデル並み。カラーはディープインディゴのみ

 

ディスプレイの下には指紋センサーを搭載。さらに、フロントカメラを用いた顔認証にも対応しています。どちらか1つを選ぶのではなく、両方を使うことができるので、普段は指紋でロックを解除して、手袋を着けている時は顔で、あるいは普段は顔認証を使って、マスクを着けているときは指紋で、という使い分けができます。

 

どちらも国内3キャリアのネットワークに対応し、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応。しかも、2枚のSIMとmicroSDを同時にセットできる3スロットを備えています。

 

国内のSIMフリースマホ市場は、幅広いラインナップを展開するファーウェイとASUSの “2強” 状態が続いています。今夏の購入を検討しているのなら、価格以上の機能・品質で2強に勝負を挑むモトローラも見逃せませんよ。 moto g6 plusをいち早く使い倒したレビューも近日中に公開します。参考にしてくださいね。

ZenFone 5が日本にもカムバック! AIづくしの機能群で使い勝手は新たな領域に?

ASUS JAPANは、SIMフリースマホ「ZenFone」シリーズの新モデルを発表しました。フラッグシップモデルの「ZenFone 5」をはじめとした3モデルが5月18日から順次発売されます。

 

↑ZenFone 5。実売価格5万7020円。カラーはシャイニーブラックとスペースシルバーの2色

 

ZenFone 5という名を聞けば、2014年に発売されたスマートフォンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。2014年版は画面サイズが5インチだったことからその名がつけられていましたが、今回の2018年版ZenFone 5は「ZenFone 3」→「ZenFone 4」に続くモデルということで、その名がつけられています。4年の時を経て大きく進歩したZenFone 5シリーズを紹介します。

 

ボディサイズはほぼ変わらず大画面化

ZenFone 5は、上部に切り欠きがあるフルHD+ディスプレイを採用し、上部のギリギリまでディスプレイが占める超狭額縁デザインへと進化。前世代のZenFone 4から大きさはほとんど変わらず、画面サイズは5.5インチから6.2インチへと大型化しています。

 

今回、ポイントとなるのがAIを売りにした機能を多数搭載していること。カメラや充電、着信音量の調整などの機能で、AIが取り入れられており、スマートフォンがユーザーの操作や周囲の環境を判断し、様々な設定を最適に動作させるとしています。

 

例えば、ディスプレイの明るさやカラーは「AI Display」機能が動作し、どのような環境でもディスプレイがクリアに見えるよう調節されます。「AI着信音」によって騒音の多い環境下では着信音が大きく、静かな部屋では音量を小さくといったように自動調整されます。

 

↑AIを使ったコミュニケーション機能「ZeniMoji」。表情や目線の動きをカメラが読み取り、マスコットキャラクター「禅太郎」を喋らせられる

 

「AIデュアルレンズカメラ」と名付けられたカメラは、撮りたいものに応じて標準画角(1200万画素)と広角120度(800万画素)の2つのカメラを切り替えながら使えます。被写体を判別する機能「AIシーン分析」があり、人やペット、風景など、16のシーンに応じて撮影モードが自動で切り替わります。

 

↑被写体を認識して最適な撮影モードを自動で選択

 

チップセットは1.8GHz駆動でオクタコアCPUのSnapdragon 636を搭載し、メモリは6GB。ストレージは64GBです。SIMカードはNTTドコモ、au、ワイモバイル(ソフトバンク)の3キャリアに対応し、2枚刺しが可能。両方のSIMカードで、高音質なVoLTEでの通話を待受できます(LTEの同時利用は不可)。

キャリアスマホの上級機に並ぶスペックの「ZenFone 5Z」

同時発表された「ZenFone 5Z」は、見た目こそZenFone 5 と共通だが、中身はキャリアスマホのハイクラス並みにグレードアップさせた上位機種。

 

↑ZenFone 5Z。6月下旬発売、実売価格7万5380円。カラーはシャイニーブラックとスペースシルバーの2色

 

チップセットはSnapdragonシリーズの最上位モデル「Snapdragon 845」を(2.8GHz駆動・オクタコア)を搭載。ストレージも128GBにアップしています。

 

ZenFone 5Zだけの機能として、「AIブースト」という機能も備えています。使っている状況に応じてスマホの動作を最適化することで、パフォーマンスを最大15%程度向上するとのことです。

 

 

両面デュアルカメラの「ZenFone 5Q」

「ZenFone 5Q」は、他の2機種よりややグレードを落としたモデル。しかし、他の2機種には無い特長を備えています。

 

↑ZenFone 5Q。実売価格4万2980円。カラーはルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラックの3色

 

他のラインナップにない特徴とは、「クアッドレンズカメラ」と銘打った、前面と背面の両方に搭載されたデュアルカメラのことです。インカメラでも広角カメラに切り替えて、周りの風景も写しこんだセルフィーを手軽に撮影できるという、なかなか使い勝手の良さそうな新機能。

 

↑メインカメラと広角カメラを切り替えながら撮影できる。ZenFone 5Qはインカメラもデュアルカメラ仕様に

 

6インチのHD+ディスプレイを備え、チップセットはオクタコアCPUのSnapdragon 630(2.2GHz駆動)とミドルクラスには十分な性能を持っています。メモリは4GB、ストレージは64GB。NTTドコモ、au、ワイモバイル(ソフトバンク)の3キャリアをサポート。ZenFone 5などが対応する”AI”を冠した各機能には対応しません。

 

バランスの取れたスペックでどんな注文にもそつなく応えそうなZenFone 5、キャリアスマホに比肩する高性能を誇る5Z、両面デュアルカメラという新機軸を盛り込んだZenFone 5Q。それぞれに見どころのあるシリーズですので、予算と使い方にあわせて検討してみてください。

「これは…推せる!」 ドコモの夏スマホでプロが確信を得たのは、まさかのdocomo with!?

NTTドコモは5月16日、スマホ10機種、タブレット1機種を夏モデルとして発表しました。他キャリアと共通する主要メーカーのフラグシップモデルのほか、トリプルカメラを搭載する「HUAWEI P20 Pro」や、docomo with対応の2機種にも注目です。それでは早速機種の概要を見ていきましょう。

 

縦長画面とカメラで遊べ、「Galaxy S9/S9+」

Galaxyの新シリーズは、18.5:9の縦長なディスプレイが印象的。背面カメラは、F値1.5と2.4を機械的に切り替えられるのがポイント。機能としては、新たに960fpsのスーパースローモーションに対応しました。上位機種のS9+は、デュアルカメラを採用しています。

 

↑Galaxy S9+SC–03K(5月18日発売)、実質価格6万4800円(※新規・一括で各種割引を適用した際の実質負担額を記載。税込、以下同)

 

↑Galaxy S9 SC–02K(5月18日発売)、実質価格4万6656円

 

4K HDR動画を撮ろう、「Xperia XZ2」シリーズ

Xperiaシリーズは、デザインを大きく刷新し、背面はラウンドしています。カメラはどれも4K HDR動画撮影に対応。スーパースローモーション撮影は、フルHD画質で撮れるようになりました。上位機種のXZ2 Premiumはデュアルカメラを採用し、暗所撮影の性能を向上させています。

 

↑Xperia XZ2 Premium SO–04K(今夏発売予定)、実質価格6万7392円

 

↑Xperia XZ2 Compact SO–05K(6月下旬発売予定)、実質価格3万2400円

 

なお、写真は省略しますが、Xperia XZ2 SO–03Kは5月下旬発売予定。実質価格4万7952円となります。

 

動画中にパシャと撮れる、「AQUOS R2」

AQUOS Rシリーズとしては初めて背面に2眼カメラを搭載。片方のカメラが動画専用となっていて、広角の映像が残せます。また、動画撮影中にもう片方のカメラを使って静止画も撮影可能。

 

↑AQUOS R2 SH–03K(6月上旬発売予定)、実質価格:4万9248円

 

3眼カメラで登場、「HUAWEI P20 Pro」

「HUAWEI P20 Pro」は、背面にトリプルカメラを搭載。4000万画素のカラーセンサーとモノクロセンサーで色鮮やかでボカしのある写真を撮影できます。ズーム専用レンズで5倍の光学ズームが可能。

 

↑HUAWEI P20 Pro HW–01K(6月下旬発売予定)、実質価格は5万7024円

 

元々SIMフリーモデルとして人気だった「P」シリーズ。しかし、同機はNTTドコモ限定での取り扱いとなります。

 

長く使うほどお得、「docomo with」対応の新2機種

「docomo with」とは、端末サポートがない対象機種で運用することで、毎月1500円の割引が適用される料金プランです。対象の機種はミドルレンジのモデルが中心になります。1機種目は「LG style」。18:9の縦長な5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載。4GB RAMと64GB ROMを備え、外部メモリも400GBに対応します。おサイフケータイやワンセグもしっかりサポート。

 

↑LG style L-03K(6月下旬発売予定)、実質価格は4万176円

 

2機種目は「arrows Be」。防水・防塵に加え、MIL規格(米国国防総省が定める物資調達基準)の23項目に準拠します。1.5mの高さからコンクリートへ落下させる独自試験もクリア。キッチンなどの水回りやアウトドアシーンでも利用しやすいでしょう。ちなみに、ハンドソープなどの泡で洗えます。

 

↑arrow Be F-04K(5月下旬発売予定)、実質価格は3万3696円

 

落としても割れない、「TOUGHBOOK」

法人向けに紹介されたのが、落下に強いタフネスモデル。エッジを立たせたフレームや強化ガラス(Dragontrail Pro)などを採用し、1.8mの高さからの過酷な落下試験をクリア。こちらもMIL規格17項目に準拠します。よく使う機能を素早く呼び起こすショートカットキーも搭載。

 

↑TOUGHBOOK P–01K(今夏発売予定)

 

タブレットでも2眼、「dtab Compact d-02K」

8インチのコンパクトなタブレットで、持ち運び用途に適しています。背面にはデュアルレンズを搭載し、焦点やボカしを自由に調整できます。ジェスチャー操作でポインタを扱えるので、料理中に手を触れずに扱える点も魅力。

 

↑dtab Compact d–02K(今夏発売予定)。価格は未定

 

ハイエンドに目が行きがちだが、「docomo with」も忘れずに!

魅力的なハイエンドモデルが並びました。しかし、今回注目したいのは、先月200万契約を突破したという「docomo with」は、長く使えば使うほど、お得に利用できるということで、利用者が急増中。

 

↑前述の通り、今回は対象機種に新たに2機種が登場。計6機種が選択できるようになった

 

新登場の「LG style」は内蔵ストレージ64GBに加え、最大400GBのmicroSDXCにも対応するので、長く使っても容量不足を回避できそるはず。また、「arrow Be」はMIL規格に準拠するタフネスモデルで、壊れにくいのがウリの一つです。

 

「docomo with」×「長く使える端末」はオススメしやすい組み合わせ。既存の「AQUOS sense」や「MONO」と比べると価格が若干上がっていますが、長期使用を前提にした場合には、敢えて新機種を選んで、快適に使い続けることも英断と言えるでしょう。

auの夏スマホは「デュアルカメラ」がトレンドに! そのなかでもプロが驚いた一機は?

auは5月14日、2018年夏モデルを発表しました。スマホの新機種としては、6モデルが登場。注目したいのは、デュアルカメラを搭載する機種の多さです。各メーカーのアプローチの違いに着目しながら、概要を追ってみましょう。

 

↑auの2018年夏モデル。AQUOS senseは新色が登場。かんたんケータイは本記事では割愛

ソニーモバイルは暗所撮影に注力、インカメラで3Dモデリングが可能に

ソニーモバイルの「Xperia XZ2」シリーズは、デザインを大幅に刷新。上位モデルの「Xperia XZ2 Premium」は、背面にデュアルカメラを搭載し、超暗所撮影を可能にしました。ちなみに、イヤホンジャックが廃止されたことには留意が必要。

 

↑Xperia XZ2 Premium SOV38(8月中旬以降発売予定)。サイズは5.8型で、幅はやや広めの80mm(暫定値)カメラの構成は1920万画素(カラー)+1320万画素(モノクロ)となっており、ISO51200での静止画撮影、ISO12800での動画撮影を実現する

 

↑Xperia XZ2 SOV37(5月下旬以降発売予定)。サイズは5.7型で、Premiumよりも縦長でコンパクト。セルフィーでの3D撮影や、フルHDでのスーパースローモーション撮影にも対応した

 

シャープは動画専用カメラを搭載、静止画もAIが同時に撮影

また、新たに2眼カメラを搭載したシャープの「AQUOS R2」も、2眼カメラを搭載。2つのカメラのうち、片方が動画専用カメラになっているのが特徴です。動画撮影中に、自動で静止画を捉える「AIライブシャッター」機能がユニークです。

 

↑AQUOS R2 SHV42(6月上旬以降発売予定)。サイズは6.0型。2260万画素の標準カメラと、1630万画素の動画専用カメラを備える

 

GalaxyはF値1.5の超明るいレンズを採用、スーパースローもサポート

Galaxy S9/S9+のメインカメラには、F値を1.5と2.4で機械的に切り替えるレンズを採用。暗いシーンでは、F値1.5で明るく撮影でき、明るいシーンではF値2.4に自動で切り替わる仕組みとなっています。そのほか、ステレオスピーカーになったこともポイント。

 

↑Galaxy S9+ SCV39(5月18日発売予定)。サイズは6.2型で縦長。1220万画素の広角カメラと1220万画素の望遠カメラを搭載する。960fpsのスーパースローモーション撮影も新たにサポート

 

↑Galaxy S9 SCV38(5月18日発売予定)。サイズは5.8型で縦長。S9+のメインカメラと同じ1220万画素の広角カメラを搭載する

 

ファーウェイはデュアルレンズ搭載の高コスパモデルを投入

ファーウェイからは、「HUAWEI P20 lite」が登場しました。デュアルカメラを活用し、被写体の背景をぼかせる「ポートレート」撮影が可能。撮影後に焦点位置やぼけ具合を調整できる「ワイドアパーチャー」にも対応します。

 

↑HUAWEI P20 lite HWV32(6月上旬以降発売予定)。5.8型の高コスパなミッドレンジモデルだ。カメラは1600万画素のメインカメラと約200万画素のサブカメラを搭載。インカメラの美顔撮影もユニーク

 

昨年はiPhoneやGalaxyを筆頭に、デュアルカメラ化が進んだキャリアスマホ。今夏モデルからは、ソニーやシャープのフラグシップも、ついにデュアルカメラ搭載スマホとなりました。それぞれ個性的な機能を搭載し、「使ってみたい!」と思える楽しさがありますね。

 

例えば、Xperia XZ2 Premiumは、暗所でも明るく”動画が撮れる”というアプローチに。会場では、実機のカメラを使ったデモが設置されていましたが、非常に明るい映り具合に驚きました。同機の発売は8月中旬以降とのこと。秋からはSNS上に夜景動画が増えるかもしれませんね。

 

とは言え、やはりフラッグシップ機は「お値段」も気になるところ。派手な最新機能・性能にこだわらずコストパフォーマンスを優先させるなら、ミッドレンジの「HUAWEI P20 lite」や、新色ノーブルレッドが登場した「AQUOS sense」なども、忘れずにチェックしておきましょう。

「AQUOS R2」などシャープの新スマホをプロがジャッジ! 2眼は動画で使え?

シャープは5月8日、2018年夏モデルとして、背面に2つのカメラを搭載する「AQUOS R2」と、SIMフリー専用モデル「AQUOS sense plus」を発表しました。なお、両機ともに、本記事執筆時点では発売時期や販路、価格などが明らかにされていません。

 

2つ目の背面カメラは「動画」で活躍へ

「AQUOS R2」は、6.0型のWQHD+ディスプレイを搭載する新フラグシップモデル。背面には2つのカメラを備えますが、画角135度の動画専用カメラと、2260万画素のカメラを使い分ける点が、同機ならではの特徴です。

 

↑従来機のAQUOS R(5.3型)と同じ本体幅をキープしつつ、AQUOS R2は6.0型に大画面化。AQUOS R Compact(2017年10月発表)と同様に、インカメラがディスプレイ内に食い込むデザインを採用。ディスプレイの応答速度も25%向上した。指紋センサーはディスプレイ下部に配置

 

動画撮影中にシャッターボタンを押すことで、動画データのキャプチャ画像よりも、精細な写真を撮影できます。また、シャッターボタンを押さなくてもAIが最適な構図を判断して撮影する「AIライブシャッター」機能を備えます。撮影した動画と写真はセットで再生可能です。

 

↑カラーバリエーションは5種類を用意。背面カメラは縦に2つ並ぶ

 

動画撮影では、広い画角を撮影するニーズがあり、被写体を追う際に大きな手ブレが発生しやすい、背景がボケにくい方が都合が良いなどの特徴もあります。静止画撮影と比べて、ハードウェアに求められる条件が異なるために2つのカメラを分けた、とシャープは説明します。

 

↑動画撮影中にシャッターボタンをタップすると静止画を撮影できる。上記写真は静止画を撮影した瞬間の様子。ちなみに、動画撮影に使うカメラは、カメラアプリの設定から広角か標準かを選択できた

 

また、HDR映像方式の「Dolby Vision(ドルビービジョン)」と、立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に両対応したこともポイント。加えて、オーディオコーデックの「Dolby AC−4」もサポートしています。「COCORO VIDEO」や「ひかりTV」「UーNEXT」などで、配信される対応コンテンツを再生すれば、リアルな映像と没入感のあるサウンドを楽しめます。
 

SIMフリーモデルは大画面化して「lite」から「plus」に

一方の「AQUOS sense plus」は、SIMフリー専用モデルとして販売するミッドレンジモデル。「AQUOS sense liteより、もう少しの余裕が欲しい」という人に向けた機種になっているとのこと。

 

↑AQUOS sense plusはディスプレイが縦長に

 

↑背面カメラはシングルレンズ

 

同機は、縦横比18:9の5.5型フルHD+ディスプレイを搭載し、アプリの表示領域は約23%UPしました。また、背面カメラは約1640万画素で、2眼ではありません。IPX5/IPX8相当の防水性能を備え、おサイフケータイをサポートする点も、SIMフリーモデルとしては重要なポイントです。

 

↑カラーバリエーションは3色

 

さて、シャープは、過去に“ツインカメラ”を搭載する機種をリリースしていましたが、改めて2眼に回帰したカタチとなりました。今回のAQUOS R2では、広角の動画撮影に注力。さらに「AIライブシャッター」を搭載するなど、既存の他社機種とは異なるアプローチが面白いですね。

 

しかし、慣れない購入者からしてみると「2眼レンズならどれも同じことができる」と思いがち。メーカーや機種によって使える機能が異なることには、改めて注意して欲しいと思います。

ソフトバンク夏スマホはXperia、AQUOS、HUAWEIのスリートップ! 三者三様のカメラに注目

ソフトバンクは5月10日、2018年夏モデル6機種を発表しました。注目はフラッグシップモデルの「Xperia XZ2」「AQUOS R2」「HUAWEI Mate 10 Pro」。この3機種はそれぞれ違った特徴のあるカメラを備えています。

 

スマホ初、4K/HDR撮影対応の「Xperia XZ2」

↑「Xperia XZ2」5月下旬以降発売予定(5月18日予約受付開始)。 実質予想価格○○円

 

Xperiaシリーズの新モデル「Xperia XZ2」。注目のカメラは動画撮影を大幅に強化。スマートフォンでは初となる4K/HDR撮影に対応し、高精細で高画質な映像を手軽に撮れるようになりました。960fpsのスーパースローモーション撮影もアップグレード。フルHDの高画質で記録できます。

 

このほか、最近のトレンドを取り込み、縦横比18:9の縦長ディスプレイを搭載。置くだけ充電の「Qi」もサポートしています。ボディは前モデルまでのフラットなデザインから一新。背面は山型の3Dガラスを採用し、なめらかなカーブ形状になりました。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5.7インチ フルHD+
●CPU:2.8GHz+1.8GHz オクタコア
●カメラ:1920万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:3060mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:約2010分/約620時間(FDD-LTE接続時)
●RAM/ROM:4GB/64GB
●サイズ/質量:約W72×H153×D11.1mm/約198g

 

写真と動画を同時に撮れる「AQUOS R2」

↑「AQUOS R2」6月上旬以降発売予定(5月18日予約受付開始)。実質予想価格○○円

 

シャープの「AQUOS R2」は、背面に2つのカメラを搭載。「ドラマチックワイドカメラ」と名付けられた動画撮影専用のカメラでは、画角135度の超広角で、ダイナミックな映像を残せます。もう片方のカメラは写真(静止画)専用で、こちらは90度の広角仕様。「AIライブシャッター」機能では、動画を撮るだけでの操作で、おすすめのシーンをAIが自動で選んで写真も残せます。

 

ディスプレイは上部のフチをギリギリまで切り詰めて縦長の6インチに。スクロール表示などをなめらかに表現する「ハイスピードIGZO」に対応。Dolbyの高画質・高音質で再生技術も新たにサポートしました。カラーは定番のブラック系とホワイト系のほか、深い赤みの「ローズレッド」をラインナップしています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約6インチ ワイドクアッドHD+
●CPU:2.6GHz+1.7GHz オクタコア
●カメラ:1630万画素(背面・動画用)+2260万画素(背面・静止画用)/1630万画素(前面)
●バッテリー:3130mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:1830分/585時間(FDD-LTE接続時)
●RAM/ROM:4GB/64GB
●サイズ/質量:約W74×H156×D9.0mm/約181g

 

ライカカメラ搭載のファーウェイ旗艦モデル「Mate 10 Pro」

↑「HUAWEI Mate 10 Pro」5月18日発売予定(5月11日予約受付開始)

 

「HUAWEI Mate 10 Pro」は、SIMフリースマホで支持を獲得してきたファーウェイのフラッグシップモデルです。Leicaブランドを冠したダブルレンズカメラ(デュアルカメラ)が特徴。モノクロ専用の高解像度カメラとカラーのカメラの組み合わせで、色味を際立たせた写真が撮影できます。

 

「Mate 10 Pro」の、もう一つの特徴はAIを活用した独自機能。カメラでは、被写体をAIが判別して、最適な設定で撮影します。さらに4000mAhの大容量バッテリーを搭載しつつ、ユーザーの利用状況をAIが把握して無駄な電力消費をカットする機能も備えています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約6インチ フルHD+
●CPU:2.36GHz+1.8GHz オクタコア
●カメラ:2000万画素+1200万画素(背面)/800万画素(前面)
●バッテリー:4000mAh

●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:950分/435時間
●RAM/ROM:6GB/128GB
●サイズ/質量:約W72×H153×D11.1mm/約198g

SIMフリーの定番「nova lite 2」がソフトバンクに

↑「HUAWEI nova lite 2」7月上旬以降発売予定

 

SIMフリースマホで定評のある「HUAWEI nova lite 2」がソフトバンクからも登場。ダブルレンズカメラにより、F値0.95~16の幅広い写真表現に対応します。フラッグシップモデルと同じ縦横比18:9の縦長ディスプレイ、厚さ7.5mmの薄型ボディなど魅力十分な普及モデルです。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5.7インチ フルHD+
●CPU:2.36GHz+1.7GHz オクタコア
●カメラ:1300万画素+200万画素(背面)/800万画素(前面)
●バッテリー:3000mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:測定中/測定中
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W72×H150×D7.5mm/約143g

 

頑丈でバッテリー長持ち、スマホビギナーも安心の「DIGNO J」

↑「DIGNO J」7月上旬以降発売予定

 

DIGNO Jは、フィーチャーフォンからスマホに乗り換えるユーザーにも使いやすい機能を備えた端末です。スマホ初心者向けのアイコンが大きいホーム画面、フィーチャーフォン風の文字入力機能、赤外線通信機能などを備えています。

 

MILスペックの耐衝撃性能や防水・防塵も対応し、耐久性もしっかり確保。バッテリーは2600mAhとそれほど大きくはないものの、3日以上の電池持ちを実現した省電力性も魅力です。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5インチ フルHD
●CPU:1.4GHz+1.1GHz オクタコア
●カメラ:1300万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:2600mAh
●OS:Android 8.1
●連続通話時間/連続待受時間:1010分/640時間
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W72×H145×D8.4mm/約130g

 

サポートのプロの意見を取り入れ開発「シンプルスマホ4」

↑「シンプルスマホ4」7月下旬以降発売予定

 

「シンプルスマホ4」は、シニアユーザーなど、スマートフォンの操作に不慣れな人でも使えるような工夫を取り入れた機種。ソフトバンクショップでスマートフォンの使い方をサポートするスタッフ「スマホアドバイザー」の意見を取り入れて開発されました。例えば、スマホ初心者にも好評という音声検索は、専用ボタンを押して一発で起動できます。

 

屋外でもはっきり見えるIGZO液晶ディスプレイを採用。輝度や彩度などを調整することで、眼に負担がかからない表示をするモードも搭載しています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5インチ HD
●CPU:1.4GHz+1.1GHz オクタコア
●カメラ:1310万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:2800mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:測定中/測定中
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W71×H143×D9.4mm/約150g

 

乗るだけ自動測定、手間いらずの「スマート体組成計」

↑「スマート体組成計2」7月下旬以降発売予定

 

「スマート体組成計2」は、モバイル通信機能を備えた体組成計です。測定は体組成計に乗るだけ。データは自動でクラウドに保存。スマートフォンから日々の健康状態を確認できます。測定忘れを防止するアラーム機能を搭載。体組成計に乗るとキャラクターが育つ「いきもの育成ゲーム」も用意されており、楽しみながら気軽に気軽に健康管理に取り組めます。

 

Xperia、AQUOSという定番ブランドに、SIMフリーで人気を博したファーウェイのMateシリーズも加わり、充実した布陣となったソフトバンクの夏モデル。どのメーカーも力を入れるカメラでは、各社が工夫を凝らした新機能を投入しています。この夏は最新のスマホのカメラを撮り比べてみてはいかがでしょうか。

iPhone Xと実は違う! SIMフリースマホ 5機種の「デュアルカメラ」画質&機能比較

デュアルカメラはミドルクラス以上のSIMフリースマホでは、もはや当たり前になってきました。ここではデュアルカメラを搭載する代表的なモデルのカメラのスペックと特徴を比較。デュアルカメラならではの背景ぼかし写真も撮り比べてみました。なかにはデジカメ並みの画質を実現するものも!

 

【解説する人】

ITライター 村元正剛さん

モバイルを専門分野とするライター。スマホの活用術を教えるムックの編集も手がけています。

 

カメラの組み合わせは機種によって異なる

ファーウェイがライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載したスマホが注目を集めて以降、デュアルカメラを採用するSIMフリースマホが続々とリリースされています。ひと口に「デュアル」と言っても、その組み合わせは機種によって異なります。「標準+望遠」「標準+広角」といったレンズの組み合わせのほか、「モノクロ+カラー」「昼間用+夜間用」という2種類の画像センサーを併用するモデルもあるのです。

 

デュアルカメラには背景をぼかせるという利点もありますが、ボケを実現する仕組みやボケ味の調整方法にも差があります。ボケを多用する人は、その違いを見極めて、自分好みの表現ができる機種を選びましょう。

 

iPhone Xのデュアルカメラは標準+望遠の組み合わせ

iPhone Xのカメラはワンタッチで望遠に切り替え可能。背景を美しくぼかせる「ポートレート」モードには望遠側のレンズが使われます。

 

【その1】ライカレンズとAIの力でデジカメ並みの画質を実現

ファーウェイ

HUAWEI Mate 10 Pro

実売価格 8万9974円

老舗カメラメーカー・ライカと共同開発したダブルレンズを搭載し、ライカが認めた画質で撮影できることが魅力。AIによるリアルタイムの被写体認識や、自然な背景ぼかし効果も特徴です。【最大2.36GHz オクタコア】【6GB RAM/128GB ROM】【6.0インチ/2160×1080】【リアカメラ1200万画素+2000万画素】

 

実写作例

ライカのダブルレンズとカラー+モノクロのセンサーを搭載

開口部F1.6のダブルレンズを搭載し、2000万画素モノクロと1200万画素RGBのダブルセンサーを搭載。800万画素のインカメラのF2.0レンズもライカ製です。

 

 

↑「ワイドアパーチャ」を有効にすると、F値を0.95〜16で設定して撮影可能。撮影後のボケ味の調整もできます

 

【評価&デュアルカメラでできること】

いま買えるスマホのなかで最高峰のスペックを実現

AI専用のプロセッサーを内蔵した先進的チップを搭載。電池は4000mAh。耐水・防塵にも対応しています。デュアルカメラの切り替え:△ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

【その2】ポートレートも風景写真も思いのままに撮れる!

ASUS

ZenFone 4(ZE554KL

実売価格 6万1344円

メインカメラにはF1.8の明るいレンズを採用し、ピクセルサイズが1.4μmの大型センサーを搭載。120°の広角カメラにワンタッチで切り替えられることも魅力。デュアルスピーカーも搭載。【2.2GHzオクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

【実写作例】

標準レンズと広角レンズをワンタッチで切り替えられる

1200万画素の標準カメラ+800万画素の広角カメラという組み合わせで、標準カメラでは背景を多少ぼかせるポートレート撮影も可能です。前面カメラは800万画素。

↑標準側&「ポートレート」モードで撮影。全体的にやや暗めに写りました。大きくはありませんが、背景ボケはナチュラルでした

 

 

↑標準または広角をワンタッチで切り替え可能。標準側で「ポートレート」を選択すると、背景を若干ぼかせます

【評価&デュアルカメラでできること】

6GBメモリを備え実用上は十分

CPUやバッテリーで最上位に及ばず。ただ、6GBメモリを搭載するなど、ミドルハイ機としては十分です。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その3】高画質カメラと広角カメラが合体

モトローラ

Moto X4

実売価格 5万8104円

ダブルレンズで撮影した画像は、撮影後に背景ボケを調整できることはもちろん、背景をモノクロにしたり、差し替えたりといったことも可能。ガラスを用いた質感の高いデザインも魅力です。【2.2GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

実写作例

撮影時も撮影後もボケを自在にコントロール

1200万画素デュアルピクセルAFカメラと800万画素広角カメラの組み合わせで、深度を有効にして、背景をぼかすことも可能。前面カメラは1600万画素。

↑「深度の有効化」で、背景ボケの度合いを最大に設定して撮影。手前の被写体の一部までぼけてしまいました

 

↑標準側で「深度の有効化」を選択すると、背景ボケの度合いを7段階から選べます。広角側では深度を有効にできません

 

評価&デュアルカメラでできること

スペック以上に満足度が高い多才モデル

カメラ以外は減点があり、ミドルハイスペックという結果に。防水にも対応するなど、使い勝手は◎。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

【その4】アジアで大人気のカメラフォン

OPPO

R11s

実売価格 6万2510円

世界第4位のシェアを誇るOPPOの日本進出第1弾。背面のデュアルカメラは撮影シーンを選ばず、明るく撮れることが特徴。2000万画素の前面カメラは独自のAIビューティー機能を備えます。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【6.01インチ/2160×1080】【リアカメラ2000万画素+1600万画素】

 

【実写作例】

暗い場所では、受光面積が広いセンサーに自動切り替え

F1.7のダブルレンズを搭載し、昼間撮影では1600万画素カメラを使用。夜間撮影には、センサーの有効面積を4倍にする2000万画素カメラを使用します。

↑「ポートレート」モードで撮影。非常に明るく鮮明な画質。背景ボケはさほど大きくないが、自然な仕上がりです

 

↑「ポートレート」モードを選択すると、背景をぼかした写真を撮影できますが、ボケの調整には非対応

 

評価&デュアルカメラでできること

普段使いのスマホに十分なスペック

セールスポイントのカメラとディスプレイはとても優秀です。CPUやメモリなどでやや点を落としました。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その5】新生フリーテルのフラッグシップモデル

フリーテル

REI 2 Dual

実売価格 3万9744円

MAYA SYSTEMという会社が端末開発・販売事業を引き継いだフリーテルの最新フラッグシップ。1300万画素のデュアルカメラに加えて、1600万画素で広角のフロントカメラも搭載しています。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1300万画素+1300万画素】

 

【実写作例】

カラー+モノクロのWセンサーでボケの調整も自由自在

1300万画素RGBセンサー+1300万画素モノクロセンサーの組み合わせ、レンズのF値は2.2。2つのカメラで深度を測定し、任意のボケ味に調整できます。

↑ピントを合わせた部分は鮮明に映りましたが、近くにある物までぼけてしまうなど、ボケ方は不自然でした

 

↑「ボカシ」というメニューがあり、絞り値をF0.9〜F16の範囲で設定可能。撮影後にボケ具合を変更することも可能です

 

評価&デュアルカメラでできること

幅広いユーザーが満足のミドルハイスペック機

カメラ以外尖ったところがない、バランスのよいチャートに。価格を考えれば十分に健闘しています。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

2画面スマホで変わる暮らしーー『M Z-01K』が提案するミニマムライフ(提供元:ZTE ジャパン)

先月、NTTドコモから発売されたZTE製スマホ『M』。ユニークな画面のスマホということで、今期のNTTドコモラインナップでもひときわ異彩を放ち、多くの注目を集めている端末ですが、みなさんはどんな印象を持ちましたか?

 

大画面そのものに興味を持った方もいるでしょう。変形するというギークなルックスが刺さった方もいるでしょう。なかには使うのが難しそうで、ちょっと自分には合わないかも…なんて思った人もいるのでは? 独特なスタイルですものね。

 

ペンのように生活必需品となったスマホは、毎日気負うことなく使えそうと感じるものを選びたいですよね。その観点でいくと、『M』の独創性はちょっと抵抗があるかもと感じるかもしれません。でも違うんですよ。『M』の画面という個性は、あなたの生活をスマートに演出してくれる機能性の表れなのです。

 

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洗練されたデスクでシームレスに仕事ができる

私たちが普段使っている情報端末を見てみましょう。電話やメッセンジャー、チャットツールとして使うスマートフォンに、大画面なタブレット。またオフィスや自宅のデスクにはパソコンを置いているという方が多いでしょう。

 

ファイルやデータはクラウドサービスを使ってオンラインで共有するから、ひと安心。これこそデジタル時代の生き方…と言ってもいいのですが、実際にはモバイル回線へのアクセス機能を持たないタブレットやパソコンを使っていると、インターネットアクセスの手間がかかりがちです。

 

ならばこそ、どこにいてもネットが使えるスマートフォンで多くの作業をしたいもの。「でも画面が小さいからなー。ブラウザとメッセンジャーの同時利用とかしにくいもんなーという悩みは『M』で解決しましょう。

 

 

『M』は2つの画面をつなげて1つの大画面としても使えるスマホ、というだけではありません。2つのアプリを同時に表示して使うことができるマルチな性能を持っているのです。2つのアプリを同時に表示できる画面モードはシームレスなビジネスワークをこなすのにピッタリ。予定の確認、データや文章の入力も思いのまま。ブラウザでネットにアクセスして、そこから得た情報を元に書類を作るといった作業も得意です。

 

2画面モードは、学生や資格試験を目指す社会人など勉強をする時も便利です。『M』の2画面を使って、片画面で授業動画を見ながら、もう片画面で電子化されたテキストや単語帳アプリ、ほかWeb画面を開くといった使い方が可能です。紙のテキストを持ち歩かないといけないという考え方は、『M』で変わる可能性があります。

 

プレゼン用のファイルなどを作り込みたいときは、大画面モードにチェンジしましょう。タブレット級の大画面で全体を見渡しやすくなるから、生産性が大幅にアップします。もし『M』をデスクワーク用に使うとしたら。パソコンにマウス、キーボードなどを断捨離しちゃいましょう。そしてデスクの上にのせるのは『M』と充電用ケーブルのみ。ダウンサイジングここに極まれり。限り在るスペースを有効活用できますよ。

 

リラックスタイムに大画面で映画&電子書籍三昧

ディスプレイを開いたときの画面サイズは約6.8インチ。スマ―トフォンとは思えないほどの大画面さは、動画視聴にピッタリです。クリアで色鮮やかな発色だから、ダイナミックさも一段と増すものです。

 

 

画面サイズから考えると226gという軽さもキーポイントです。手に持ったときにさほど重さを感じないんですよね。ディスプレイを開いた状態で持ちやすい形状となっているのも見逃せません。指をひっかける段差があるため、グリップ性も高い。こんなに大画面で、こんなに持ちやすくていいの? と驚きますよ。

 

だからソファに沈み込みながら、またはベッドに潜り込みながら『M』を持ち上げて動画を見るのもラクラク。ストレスフリーなのに高い充実感を得られます。読書派の方もリアルに本を開いてページをめくっているかのように読み進められますから。マンガも小説もビジネス書も見やすさ抜群。また、同じリラックスしたシチュエーションということで言えば、写真のように先述の語学学習も同様にできるのもメリットですね。

 

また、ちょっとした気分転換にスマホゲームをしたいときにも、『M』は便利。コンテンツによりますが、大画面で見やすさと迫力が増して、ゲームの楽しさを再発見したという声もあるようです。

 

タブレットもいいのですが、サイズのせいもあってビジネスバッグに入れっぱなしのことが多いですよね。だからリラックスしたいとき、わざわざ取り出しにいくのが面倒くさい。『M』ならそんなことはありません。常に一緒にいるスマートフォンなのに、大画面動画ビューワーとしても使えるモデルなのです。

 

どんな場所もたった一台でエンタメ空間になる

映画などの動画を楽しむとなると、画面の大きさだけではなくスピーカーの品質も重視しなければなりません。音が小さい、音が軽いとなると、せっかくの映像の迫力もスポイルされてしまうもの。

 

映像の世界への没入感を強めてくれるサウンドに関しても、『M』は実力派です。外付けスピーカークラスの大音量なデュアルスピーカーは意外なほどにドスっとくる低音も得意。EDM(エレクロニック・ダンス・ミュージック)のような曲を再生しても、しなやかで輪郭がピッと立ったベースラインが飛び出てきます。また、映画館などでも導入されているドルビーアトモスを採用しているので、広い空間でも立体的なサウンドを体感できるでしょう。

 

ディスプレイを少し開き、卓上に立たせてみましょう。映像が見やすくなりますし、音の粒立ちもよくなります。これでデスクの上だけではなく、キッチンもリビングもベランダでさえもエンタメ空間に早変わり。場所を選ばずに、コンテンツに思う存分ハマれます。

 

 

外観がシンプルなデザインというのも魅力ですね。そしてスタンドいらずでビューイング&リスニングなスタイルとなるのも『M』のいいところ。手のひらサイズのスペースがあればどこでもエンタメを楽しめます。

 

高級コンデジ並のカメラを手のひらに

『M』は2030万画素という、高画質なカメラを搭載しています。隅々までシャープに描く実力をもっており、スナップ写真も本気の撮影も得意です。手軽にSNS投稿ができるだけでなく、より人の目を惹く高品位な写真が撮影できるのです。わざわざ高級コンデジを持ち歩かなくても、『M』があればキレイな一枚がいつでも撮れるメリットは大きいでしょう。

 

 

またディスプレイをL字型に開いて立たせると、三脚いらずで撮影できるのもいいところ。どこでも固定で撮影できるので、夜景などの暗所でも仕上がりの良い一枚が撮れます。

 

手に馴染む1画面スタイルでも使いたい

2画面にばかり注目してしまいますが、ディスプレイを畳んでおけばスタンダードな1画面のスマートフォンとしても使えます。5.2インチのディスプレイサイズに激細ベゼル。想像をはるかにこえて握りやすいボディに仕上がっています。

 

電話やLINEをするときなど、ストレートなコミュニケーションをするならむしろ1画面のほうがいい。多機能でガジェット感あふれる2画面スタイルと、シンプルisベストな1画面スタイル。両方をいつでも使い分けられるからこそ、『M』の万能っぷりがキラっと光ります。

 

 

ヒンジ部分が出っ張っていますが、これが指の第一関節にちょうどひっかかるんです。これ、普通のスマートフォンより持ちやすくない? 思ってたよりも軽いし。と、驚きながら、細部までしっかりと作り込まれたことがわかります。

 

2画面を活用して着実なコミュニケーションを

仕事が終わったのに、急に「打ち合わせがしたい」というオーダーが入っても焦る必要はありません。パソコンがない、タブレットがない、そんなシーンでも『M』があれば大丈夫。1つのアプリの画面を2画面で表示するミラーモードを使いましょう。二人で同じ画面を見ることができるから、ストレートに、そして端的にビジョンの共有ができます。このプレゼンテーション力の高さも『M』の魅力ですね。

 

実は、パーティのときにもミラーモードが欠かせないんです。話題にあがったネット上のコンテンツをミラーモードで映し出せば、より多くの人に見てもらえるでしょう。反対側に座っている人から、逆さに見えちゃってよくわからない、なんてクレームもありません。むしろ「もっと見せて!いろいろ見せて!」と頼まれることになるでしょう。

 

 

資料をコピーして配る。なんてフローはもうおしまいにしましょう。2つの画面それぞれに同じアプリ・コンテンツを表示できる『M』なら、資料の内容をダイレクトにシェアできるのですから。

 

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大人も納得のスタイリッシュデザイン

 

 

“変形可能”な2画面スマートフォンという珍しさに目がいきますが、無駄な装飾がないスタイリッシュなデザインを身にまとっていることも『M』の特長。ディスプレイを開いた状態でもその装いはとてもシックです。

 

 

サイドパネルに備わるボタンも、スマート。電源ボタンには指紋認証センサーが組み込まれており、合理的な構成となっています。電源ボタンの下にある「ファンクションキー」を長押しすれば、カメラアプリを起動できますし、すばやく2回続けて押せばスクリーンショットも撮れます。

 

 

両画面ともになだらかなラウンドスタイルの2.5Dガラスを採用。握ったときにしっとりと手に馴染みます。プライベートだけではない。ビジネスシーンでもフル活用できるスマートフォンだからこそ、この大人っぽさが大事なのです。

 

特殊な仕様のスマートフォンはユーザーを選びがち。しかし『M』は違います。1画面で使えばスタンダード。さらに2画面&大画面を活かし、スマートフォンとは思えないほどの生産性の高さを誇りますし、動画や電子書籍などのコンテンツも心ゆくまで楽しめます。

 

最後に、本記事をつくるにあたり実際にプロのモデル、スタイリストに『M』を使ったインプレッションをインタビューした動画を、本機が提案する暮らしのイメージと共にお届けしたいと思います。どういった暮らしを過ごせるのか、文字だけでは伝わりきらないその空気感を感じていただけたら幸いです。

 

 

ミニマルを極めたい。しかし機能性も高くあってほしい。そんな贅沢なお願いを叶えてくれるのが『M』。あなたの生活を支えてくれる相棒として注目すべき存在です。

 

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スチール撮影/篠田麦也 動画制作/Funusual Inc. スタイリング/大井慎弥 モデル/関根洸太(HEADS)
撮影協力/Journal standard Furniture渋谷店/TEL:03-6419-1350 SEMPRE HONTEN/TEL:03-6407-9081 Felisi 青山店/03-3498-6912 芽の巣山

 

※4つの表示モードは、アプリによっては一部利用できないものがあります。

※2画面モードは、アプリによっては起動した際、大画面モードに切り替わる場合があります。

4つの画面モードをアクティブに切り替えよう!2画面スマホ『M Z-01K』の使いこなし術(提供元:ZTE ジャパン)

5.2インチ×2枚という、独特なディスプレイを持っている個性派スマホの『M』。開いたときはタブレット級の広大な画面となるのが最大の特徴であり、魅力です。

 

しかも大画面に変身するだけではありません。ディスプレイの表示モードが複数用意されているんです。

 

2画面で1つのアプリの画面を表示する「大画面モード」、それぞれのディスプレイに2つのアプリを同時に表示する「2画面モード」、メインディスプレイとサブディスプレイに同じアプリの画面を表示する「ミラーモード」があり、さらに1つのディスプレイのみ表示する「通常モード」が選べます。折りたたんだときは「通常モード」となります。

 

本記事では、実際に端末を使ってみてわかった、なかなかすぐに理解しづらい各表示モードの使いこなし術を伝授したいと思います。

 

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切り替えはカンタン。ディスプレイを開いた状態で、ナビゲーションバーの『M』アイコンをタップして使いたいモードを選択するだけ。希望のモードを表示するまで、ポンポンと2タップでOKなんです。このお手軽感のあるUIだからこそ、『M』のディスプレイモードを積極的に切り替えて使いたくなります。

 

4つの画面モードを使いこなそう

 

【その1:大画面モード】

 

まず「大画面モード」からご覧ください。ほぼ正方形の画面となり、見通せる範囲がグッと広がります。キーボード表示時も、メインの画面の大半を覆うことはなくスッキリ。実際の液晶で目にしても、メインディスプレイとサブディスプレイの間はベゼルがあるために完全なシームレスとはなりませんが、それでも2mmほどと極細なので、あまり気にならないんですよね。

 

【その2:2画面モード】

 

メインディスプレイとサブディスプレイそれぞれで異なる機能やアプリを操作できるのが2画面モードです。マルチタスクのときに大活躍するモードです。ちなみに、画面下部のナビゲーションバーは、各画面の下部をタップすれば瞬時に移動します。

 

【その3:ミラーモード】

 

「ミラーモード」は縦持ちだと同じ画面がそのまま表示されますが、横持ちにすると上下反転表示となります。サブディスプレイを90度くらいに開き、『M』をテーブルの上に置くことで、同じコンテンツを真向かいにいる人といっしょに楽しめます。

 

【その4:通常モード】

 

一つの画面のみ使用するのが「通常モード」です。アウトカメラでの使用時は通常モードとなります。ちなみに、アウトカメラ選択時は、パノラマ、長時間露光、スーパーナイトなど、撮影での各種効果も選べます。

 

画面モードについて理解いただいたところで、ここからは筆者が実機を使ってわかった使いこなし術を具体的に紹介していきましょう。


【使いこなし術01】
コンテンツをフルに楽しむなら大画面モード

 

大画面ならではの楽しみといったら、やはり動画再生でしょう。動画コンテンツは16:9のアスペクト比のものが大半ですが、最近はスマホを縦持ちしたときでも見られるようにと、正方形の動画も増えつつあります。そういった動画を見るのに、「大画面モード」の画面の大きさとアスペクト比が、効く!

 

2画面モードでは1つのディスプレイで動画を全画面表示、もう1つのディスプレイにコンテンツの情報を表示することもできます。いいね!をしたり、コメントを書いたり、シェアをしたいという願いを叶えてくれる2画面ディスプレイでもあるんです。

 

↑全画面表示で動画を再生しない場合でも、1画面のフルサイズで再生しながら関連動画など別情報をながめられる

 

個人的におっ!と思ったのが、音楽系アプリです。コントロール部が2画面いっぱいに広がるので操作しやすい! 演奏も作曲も、直感のままに楽しめます。

 

↑パッドを使うシーケンサーアプリを全画面表示すれば、より直感的に音楽制作ができる

 

もちろんマンガなどの電子書籍もGOOD。メインディスプレイ側とサブディスプレイ側は厚みが違うのですが、その差がちょうどいいグリップとなるんですね。だから持ちやすいし見やすい。これは読書がはかどります。

 

↑もちろん全画面表示ならタブレットいらずの視認性を誇る

 

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【使いこなし術02】
大画面モードは移動中のマップ確認もラクラク

 

 

Googleマップなどの地図アプリの見やすさにも感動します。普通のスマホと比べて表示領域が広いから、周囲に何があるかの確認がしやすい。やはり大画面って正義なんだな、と染み入ります。

 

またテキストや表、プレゼン用のデータなど、オフィスワークなデータの確認や編集も「大画面モード」が生きるシーン。前述しましたが、キーボードを表示した状態でも各種データを大きく見取れるんですよね。ちょっとの修正だったらノートパソコンやタブレットを使わなくていいや。そう思わせてくれます。

 

↑ファイル管理は一覧性が高く効率的に行える

 


【使いこなし術03】
積極的に実況したくなる2画面モード

 

 

1台のスマホで動画再生と、SNSチェックができるようになる時代がくるなんて…。生配信のチャンネルならSNSでの盛り上がりも一緒に楽しめるという贅沢も。『M』、素晴らしすぎます。

 

いや、むしろ自分から実況しちゃうのも手ですね。自宅でも、カフェでも、電車の中でも盛り上がっている番組のことをポスト&ポスト。同じように実況しているユーザーとも仲良くなれるかもしれません。

 


【使いこなし術04】
PCいらずのマルチタスク作業も2画面モードでカバー

 

 

カレンダーを見ながらメールをする、WEBで情報を検索しながらレポートを書く、画像や動画を選びながらコンテンツを作る…といった、マルチタスクな作業も『M』があれば1台で難なくこなせます。いままでだったらパソコンを使わなくちゃ、テーブルのある場所探さなくちゃ、といったビジネスワークなシーンでも、『M』のディスプレイを開いて2つのアプリを平行して使うことでカバー! 立ちながらでも作業できますよ。

 

↑ライターとしては、1台で取材の音声データを写真と合わせて整理していけるのが便利だった

 

個人的に大ヒットだったのが、画像編集アプリとブログ投稿アプリやSNSアプリの並列利用ですね。キャッチーなビジュアルを作り込んでのニュースの投稿がサクサクと行えます。

 

↑FacebookとTwitterなど異なる性質のSNSを同時閲覧できる

 


【使いこなし術05】
同じ動画を見て同じ時間を共有できるミラーモード

 

 

すごく面白い or ためになる動画をみつけた! 眼の前にいる友達にも教えたい! といったときは「ミラーモード」の出番です。『M』のディスプレイをちょっとだけ開いてテーブルに置けばセッティング完了。同じ動画を見て、ここのシーンがいい、あそこのシーンが凄いと話が盛り上がること間違いありません。


【使いこなし術05】
プレゼン時にも使いたいミラーモード

 

 

向かい合わせに座った人と同じ画面を見ることができる。ということは、プレゼンにも活用できますね。こちらが画面をスクロールして間違いなく相手に内容を伝えられますし、「さっきのところ、もう一度見せて」という要望にもすぐに応えることができます。いま流行しているWEB上のコンテンツなどを伝えるのにもピッタリ。取引先の相手だけではなく、上司や部下とのランチ時にも活用しちゃいましょう。

 


【使いこなし術06】
自撮りで使おう通常モード

 

 

カメラ系のアプリを使う際は、「通常モード」にしましょう。眼の前の景色を撮る際にも、自撮りするときにも、ディスプレイを閉じて「通常モード」にしちゃえば便利です。カメラアプリを起動するファンクションキーも押しやすくなりますよ。なお『M』には、ほかのスマホのようなインカメラはありません。でもこれはむしろメリット。高解像なカメラを使っての自撮りができるということですから。

 


【使いこなし術07】
片手で持ちやすい5.2インチのスマホとして使える通常モード

 

急ぎで調べ物をしなければならないとき、電話をするとき、音楽を聴くとき、また大きな画面を必要としないアプリを使う際も、「通常モード」で使いましょう。ポケットからさっと取り出して、普通の5.2インチスマホとして活用できます。また「通常モード」はエコでもあるんですよね。バッテリーの消費を抑えて、長時間使い続けられますから。

 

スマホとタブレットのいいとこどりな『M』

閉じれば5.2インチ、開けば7インチ級の画面に一変する『M』は、エンタメによしビジネスによしなスマホです。ディスプレイが開く仕様って飛び道具感があるかなと思いきや、トータルでの使い勝手のよさが格別なんですよ。

 

大画面を生かしてタブレット的にも使えますから、スマホとタブレットの両方を持ち歩かなくてもいいやという人も増えるでしょう。また、大画面モードでキーボードを大きく表示してノートパソコン的にも使えるマルチタレントでもあります。効率重視な人にとっても、エンタメコンテンツを思う存分楽しみたい人にとってもマストなモデルといえるでしょう。おすすめです。

 

ドコモオンラインショップ『M』特集ページはコチラ

 

※4つの表示モードは、アプリによっては一部利用できないものがあります。

※2画面モードは、アプリによっては起動した際、大画面モードに切り替わる場合があります。

【最新スマホ5機種・プロ評価】キャリア系Androidスマホはハイスペックの個性派が狙い目

基本的な性能は横並びになりつつあるキャリアのハイエンドモデル。しかし、唯一無二の独自機能を備える機種が増えてきて、それがiPhoneとの差別化にもなっています。使う人によっては、ぐ〜んと満足度が高まりそうな “ハイスペック+α” の個性派スマホを紹介します。

※実質価格は、新規契約もしくは機種変更時の端末価格から、月々サポート(NTTドコモ)やアップグレードプログラムEX(au)の割引分を引いたものです

 

【解説する人】

ITライター 井上 晃さん

スマホやスマートウォッチに精通するライター。海外に出向いて最新トレンドを取材することも。

 

【採点項目】

操作性:本体のサイズ感は適正か? ホーム画面は迷わずスムーズに操作できるか? を評価しました。

パフォーマンス:「Antutu Benchmark」というアプリでパフォーマンスをテスト。実際の使用感も加味しました。

カメラ:背面カメラのスペックと画質を評価。使える独自機能がある場合は加点要素としました。

独自機能:その機種ならではの独自機能の役立ち度をチェック。レア度と汎用性を重視して評価しました。

 

個性派の筆頭は「M」と「Note8」

日本ではiPhone Xも好調で、iPhoneはますますユーザーの裾野を広げています。しかし、スマホの使い方は人それぞれ。自分なりの満足度を追求するなら、必要十分なスペックを備えつつ、さらに “一芸” も備えた個性派モデルも検討したいところ。最注目は2画面スマホ・M。

 

「1画面を2分割するマルチウィンドウでは満足できなかった人に最適な1台です」(井上さん)

 

ほかにもペンで操作できるGalaxy Note8は、実はアナログ派も重宝するといいます。

 

「ちょっとしたメモを書くために手帳を手放せない人でも、Note8があれば、手帳を持ち歩く必要はなくなるかも」(井上さん)

 

 

【その1】2つのディスプレイを自在に使い分けられる

NTTドコモ/ZTE

M Z-01K

実質価格 4万2768円

2面ディスプレイを搭載し、2つのアプリを同時に利用したり、画面を連結させて大きな画面でウェブや動画を見たりできることがメリット。「dマガジン」など電子雑誌の閲覧にも最適です。【最大2.2GHzクアッドコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080 ×2】【リアカメラ2030万画素】

 

操作性:★×5

フツーのスマホとしての使い勝手も上々

折りたたみ時の横幅を約72㎜に抑え、一般的なスマホと同じ感覚で操作できる。2画面ゆえの厚さや重さはありますが、使い勝手は良いです。

 

パフォーマンス:★×4

ハイエンドらしい処理能力を有する

CPUはSnapdragon 821で、RAMは4GB。ベンチマークのスコアは、ライバルより少し劣りましたが、実用上の差はあまりありません。

 

カメラ:★×4

20メガピクセルカメラは自撮りがラク

折りたたみ構造を生かし、約2030万画素カメラを1基搭載。高画質セルフィーを撮れるのは◎。ただし、使いこなすには慣れが必要です。

 

独自機能:★×5

2画面をフレキシブルに使い分け可能

目的・用途に合わせて、2つの画面を使い分けられるのが最大の魅力。「大画面」「2画面」「ミラー」「通常」の4モードを利用可能です。

 

【ここが個性派】タブレットのようにも使える

スマホの画面ではウェブや地図が見づらいという人には、2画面を連結する大画面モードが最適。このほか、2人で向き合って同じ画面を見ることもできます。

↑約6.8インチの大画面で地図やウェブ、動画を見ることができます

 

↑半開きにして立てて、2つの画面で同じ動画を再生することも可能です

 

 

【その2】便利な「Sペン」がさまざまな場面で活躍!

 

NTTドコモ・au/サムスン電子製

Galaxy Note8

実質価格 7万6464円(NTTドコモ)

大画面とペンで操作できることが特徴のハイエンドモデル。録音しながらメモを書いたり、撮った写真に説明を入れたりと、使い方は人それぞれ。デュアルカメラも備えています。【最大2.35GHz オクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【6.3インチ/2960×1440】【リアカメラ1220万画素+1220万画素】

 

操作性:★×5

安定したホールド感で快適に操作可能

大画面ですが、画面比率は18.5:9で縦に長い。横幅は約75㎜で、ホールド感は良好。画面を分割するマルチウィンドウ機能も使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

アプリの切り替えも圧倒的にスピーディ

今回紹介した5機種のなかで最高スコアを記録。6GBメモリの恩恵で、マルチタスクなど負荷の大きい作業もキビキビとこなせます。

 

カメラ:★×5

広角+望遠のデュアルカメラが◎

デュアルカメラは広角+望遠の組み合わせです。広角カメラはF1.7のレンズで、光を効率よく取り込む「デュアルピクセルセンサー」を採用。

 

独自機能:★×5

Sペンがスマホの用途を広げてくれる

本体から抜き出せるSペンを装備。とっさにメモを書いたり、写真を切り抜いたり、動くメッセージを送ったり、多彩に使用できます。

 

【ここが個性派】Sペンで翻訳することも可能!

Sペンのペン先はわずか0.7㎜で、4096段階もの筆圧を検知。ただ文字を書けるだけでなく、ペン先をかざした部分を拡大したり、翻訳したりもできます。

↑Sペンで大きく書いた文字を、罫線上にきれいに並べて記録できる機能もあります

 

↑外国語のサイトを見ている際、Sペンをかざした部分を素早く翻訳できます

 

【その3】先進的なカメラ機能とデザインが魅力 

NTTドコモ・au・ソフトバンク

 ソニーモバイルコミュニケーションズ製

 Xperia XZ1

 実質価格 3万1104円(NTTドコモ)

シャッターを押した直前の画像も記録される「先読み撮影」など、先進的なカメラ機能を搭載。ディスプレイ画質の美しさや音楽再生機能の充実度にも定評があります。 【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1920万画素】

 

操作性:★×5

美しいデザインとスマートな操作性を両立

画面の大きさと持ちやすさを両立するちょうどいいサイズ感。側面の電源ボタン兼指紋センサーも使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

キビキビと動作して快適に操作できる

 Snapdragon 835という高性能CPUを採用しており、ベンチマークテストの結果も最高クラスでした。

 

カメラ:★×5

高画質はもちろん、遊べる機能も搭載

メモリ一体型の「Motion Eye」カメラシステムを搭載。先読み撮影やスーパースローモーション撮影が可能です。

 

独自機能:★×4

人の顔や立体物を3Dで撮影できる

「3Dクリエーター」に対応し、人物の顔をスキャンして3Dデータを作成・活用できます。用途の広がりに期待。

 

【ここが個性派】

作った3D画像はARで遊べる

「3Dクリエーター」で作成した3D画像は、「ARエフェクト」として撮影時に表示したり、オリジナルフィギュアを注文したりできます。

 

↑自分自身の3Dアバターを作成して、AR世界で遊べるのがユニーク

 

【その4】アウトドアで安心して使えるタフネス仕様

 

au/京セラ製

TORQUE G03

実質価格 3万9960円

米国国防総省が定める耐久試験19項目と、京セラ独自の耐海水・耐荷重試験をクリアした頑強モデル。昨夏からロングヒットを続け、3月に新色レッドが追加されました。【2GHzオクタコア】【3GB RAM/32GB ROM】【4.6インチ/1280×720】【リアカメラ1300万画素+200万画素】

 

操作性:★×3

濡れた指先でもタッチ操作が可能

本体サイズのわりに画面が小さく、視認性はやや悪い。濡れた手や、手袋をしていてもタッチ操作できるのは◎。

 

パフォーマンス:★×3

ミドルクラスとして標準的な動作性

スコアは振るいませんが、基本的な操作はサクサクとこなせます。動画編集など、負荷が大きい用途には不向き。

 

独自機能:★×5

ダイレクトボタンの設定が自由自在

左側面にダイレクトボタンを搭載。よく使うアプリをワンタッチで起動したり、簡易ライトを点灯したりできます。

 

カメラ:★×4

“アクションカメラ”としても使える

1300万画素カメラと200万画素の広角カメラを搭載。ランニング等の活動データを画像に重ねて記録できます。

 

【ここが個性派】アウトドアで役立つアプリが◎

 電子コンパスや日の出・日の入り時間がわかるアプリを標準搭載。気圧、潮の満ち引き、スキー場の積雪情報なども素早く調べられます。

 

↑気圧や高度がわかる「Barometer」アプリもプリインストール

 

 

【その5】トレンド機能が全部入りの欲張りモデル

 

au・ソフトバンク/HTC製

HTC U11

実質価格 4万3200円(au)

F1.7のレンズと高感度センサーを搭載したカメラ、ノイズキャンセリング付きイヤホンなど、先進装備が満載のハイエンドスマホ。握って操作する独自機能も魅力です。【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/2560×1440】【リアカメラ1200万画素】

 

操作性:★×4

持ちやすさは△でもアプリが秀逸

感圧センサーの採用ゆえか、約5.5型で幅76㎜と、少し大きめです。ただ、独自のホームアプリの使い勝手は◎。

 

 

パフォーマンス:★×4

ゲームや動画視聴も快適に楽しめる

昨年夏発売モデルですが、性能は依然トップクラス。スコアでわずかにトップに劣りましたが、十分優秀です。

 

カメラ:★×5

シンプルな操作性でキレイに撮れる

一般的なスマホのカメラよりも画素が大きい撮像センサーを搭載。画質の良さは海外の評価機関のお墨付きです。

 

独自機能:★×4

よく使うアプリを握るだけで素早く起動

両側面の下部に感圧センサーを搭載。握るだけで様々なアプリを起動できる「エッジ・センス」は便利です。

 

【ここが個性派】楽しく活用できる「エッジセンス」

「エッジセンス」の初期設定では背面カメラが起動します。Googleアシスタントを素早く起動できるように設定するのもオススメ。

↑握るだけでカメラが起動し、もう1度握るとシャッターが切れます

 

 

歴代機を知り尽くした上で断言! ファーウェイ新スマホ「P20 Pro」は予約必至です。

ファーウェイが、3月27日(現地時間)にフランス・パリで開催した新製品発表会で、スマートフォンの最新フラッグシップ「HUAWEI P20」シリーズを発表しました。

 

↑1900年に建てられたという「グラン・パレ」で発表会を開催

 

HUAWEI Pシリーズは、2年前に発売されたHUAWEI P9で初めてライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載し、撮影画質には徹底的にこだわってきたシリーズです。今回発表された「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 Pro」も、もちろんライカレンズを搭載したハイエンドモデル。ですが、もはやセールスポイントはライカだけじゃないんです。センサーの改良により、画質が飛躍的に向上し、AIによる撮影シーン判別がさらに賢くなり、しかも手持ちでもシャープな画質で夜景が撮れちゃったり……。

 

↑自社開発のAIプロセッサーを内蔵している優位性をアピール

 

↑カラバリは2モデル共通の4色のほか、P20には「Champagne Gold」もある

 

発表会の直後に、上位モデル・HUAWEI P20 Proのサンプル機が配られたので、そのすごさをいち早く体感することができました。実際の作例も交えながら、新モデルの特徴を紹介していきますね。

夜景の撮りやすさはスマホ史上No.1かも!

HUAWEI P20 Proは、6.1インチ(1080×2440ドット)の有機ELディスプレイを搭載。画面占有率を高めるために、フロントカメラの部分に切り欠き(ノッチ)を設けたデザインで、一見iPhone Xに似ています。が、比べてみるとiPhone Xよりノッチの面積はかなり狭いです。また、ノッチの左右を黒く表示して、ノッチが目立たない画面表示に切り替えることもできます。

 

↑6.1インチの大画面を搭載しつつも「意外に持ちやすい」という印象

 

最大の特長は背面のトリプルレンズカメラ。本体を横向きにした状態の右からF2.4レンズで8メガピクルセルの3倍望遠カメラ、F1.8レンズで40メガピクセルのRGB(カラー)センサーのメインカメラ、そしてF1.6レンズで20メガピクセルのモノクロセンサーのカメラという構成になっています。

 

↑背面パネルは美しい。特に「Twilight」が美しい

 

↑右から望遠、カラー、モノクロという並び

 

スマホのカメラとしては最大級の1/1.7インチの画像センサーを搭載し、デジタル一眼レフ並みの「102400」というISO感度を実現していることもセールスポイント。望遠カメラが追加されたため、ワンタッチで3倍ズームに切り替えられ、さらに、5倍でも画質が劣化しない「ハイブリッドズーム」にも対応しています。

 

↑iPhone XやGalaxy S9+よりも圧倒的に大きい画像センサーを搭載

 

↑「写真」モードで「1×」で撮影

 

↑「3×」に切り替えて撮影

 

↑「5×」にしても、画質を劣化させずにズームアップできる

 

AI処理に特化したプロセッサーを内蔵するCPUを搭載していることもHUAWEI P20シリーズの大きな利点です。その恩恵で、500以上の撮影シチュエーションを素早く判別し、最適な設定が行われます。もちろん、それをオフにしたり、手動の「PRO」モードで自分なりの設定で撮ることもできます。

 

AIを利用する「AIイメージスタビライゼーション」も搭載。手持ちでも夜景を鮮明に撮れる「夜間」モードを搭載し、ビデオの画質も向上しているようです。さらに、これは他社への追随ではありますが、最大960fpsで撮影するスーパースローモーションにも対応しました。

 

↑自分のカメラとHUAWEI P20 Pro(右)のビデオ撮影時のブレ補正を比較するデモも実施

では、実際にHUAWEI P20 Proで撮った写真をご覧ください。発表会の直後、わずかな時間に撮った写真です。まだ使いこなしていないなのに、ここまで撮れるのは、すごいと思いませんか? 筆者はHUAWEI P9でライカ画質に魅せられて、その後、2年弱の間に、P10 Plus、Mate 10 Proと新機種に乗り換えているのですが、このP20 Proも日本で発売されたら即買いします。まだ発売は決まっていませんが、予約したいです(笑)。

 

↑会場にいたモデルさんを撮影。背景を自然にぼかせる

 

↑曇り空の夕暮れ時だったが、明るく撮れた

 

↑料理も自然な色のままで、美味しそうに撮れた

 

↑夜景写真の画質は圧巻

 

↑シャッタースピードが長くなるが、手ブレは補正される「夜間」モードで撮影

 

↑モノクロで撮っても、いい感じに

 

フロントカメラもライカレンズでF2.0。24メガピクセルなので、自撮りも高画質で楽しめます。背景をぼかせる「ポートレート」モードを搭載し、顔を立体的に認識してライティング効果を加える「3Dポートレートライティング」という新機能も備えています。「ビューティモード」も試してみましたが、補正が自然で、男でも使えるじゃん!という印象でした。

 

↑普段自撮りをしないで、構図も表情もイマイチですが、肌は「ビューティレベル2」でほどよく補正された

 

↑夜景をバックにすると、やや白飛び気味に

 

もちろんHUAWEI P20 Proの魅力はカメラだけでに限りません。4000mAhの大容量バッテリーを搭載していて、IP67等級の防水・防塵にも対応。指紋認証に加えて、顔認証にも対応し、約0.6秒でロックを解除できます。安全性については、もう少し使い込んでみないとなんとも言えませんが、指紋か顔か、使いやすいアンロック手段を選べるのはいいですよね。HUAWEI P20 Proはヨーロッパでは4月6日発売で、899ユーロ(約11万7800円)です。

 

スタンダードモデルP20のカメラ性能も侮れない!

スタンダードモデルに位置付けられるHUAWEI P20は、5.8インチ(1088×2244ドット)の液晶ディスプレイを搭載。P20 Proよりも、ひと回り小さいですが、そのぶん持ちやすいサイズ感と言えます。

 

↑HUAWEI P20は、P20 Proを若干小さく、片手操作がしやすそう

 

↑背面にはデュアルカメラ

 

機能面でのP20 Proとの大きな差分はカメラ。P20の背面カメラは、F1.8レンズ&12メガピクセルのRGBセンサー+F1.6レンズ&20メガピクセルのモノクロセンサーという組み合わせです。前モデルのHUAWEI P10も12メガピクセルRGB+20メガピクセルモノクロという組み合わせでしたが、レンズのF値は2.2でした。P20はレンズから光を取り込む効率が大きく向上したことに加え、画素サイズが1.55µmと大きく、センサーサイズは1/2.3インチとなり、光を感じ取る効率もアップしています。

 

P20 Proと同じように「夜間」モードを搭載し、スーパースローモーションも楽しめます。フロントカメラはP20 Proと同じスペックで、「3Dポートレートライティング」にも対応しています。

 

HUAWEI P20は、ヨーロッパでは3月27日発売で649ドル(約8万5000円)なので、「3倍ズーム」「5倍ハイブリッドズーム」が必須でなければ、P20 ProよりもP20のほうがコスパは高いでしょう。

 

日本でも売ってほしい! ポルシェデザインの3眼モデル

なお、発表会の最後に、ポルシェデザインとコラボした「HUAWEI Mate RS」も発表されました。筆者の記憶が正しければ、ポルシェデザインモデルはMate 9、Mate 10に続く第3弾。従来は高級志向のデザインが特長でしたが、今回のHUAWEI Mate RSはリッチな輝きを放つ本体デザインはもちろん、HUAWEI P20 Proと同じ仕様の3眼カメラを搭載。さらに、HUAWEI初となるディスプレイ内蔵型の指紋センサーも搭載しています。背面にも指紋センサーがあるので、利用シーンに応じて、どっちに触れてもアンロックできるという仕組みです。

 

↑HUAWEI Mate RSのRedモデル

 

↑背面パネルは見た目が美しいだけでなく、手触り感もリッチだった

 

↑Blackモデルの背面パネルは、とことん光沢を極めた黒で、鏡のような輝きだった

 

HUAWEI Mate RSは4月12日発売で、6GB RAM/256GBモデルが1695ユーロ(約22万2000円)。6GB RAM/512GBモデルが2095ユーロ(約27万4400円)と、ターゲットを絞ったモデルです。

 

なお、どのモデルも日本での展開は「検討中」とのこと。されど、前モデルHUAWEI P10シリーズに引き続き、HUAWEI P20シリーズが日本で発売される可能性は高いでしょう。日本では、MVNO(格安SIM事業者)向けに「HUAWEI P20 lite」といった機種も登場しそうな気がします。ポルシェデザインのHUAWEI Mate RSは、従来の同モデルの展開(中国とヨーロッパの一部でのみ販売しているらしい)を考えると、日本で発売される可能性が低いかも……。

OPPOスマホの急成長ぶりには理由があった! OPPO本社&工場で目撃した徹底した良品作り

今年2月に日本市場に参入したスマホメーカー・OPPOが、日本のメディアに本社と工場の一部を公開するプレスツアーを実施しました。OPPOは中国で2004年に設立され、2011年に初のスマートフォンを発売。それから、わずか5年後の2016年には年間出荷台数が中国で1位に、そして2017年にはアジアで1位、世界で4位にランクインするなど、急成長を続けているメーカーです。

 

とは言え、日本での知名度は、まだゼロに近い状態。店頭で手にして気になっても、「OPPOって何? 大丈夫なの?」と購入を躊躇する人もいるのでは……。今回のプレスツアーの主旨は、新製品のアピールではなく、「OPPOがどんな会社かを知らせたい」というところにあったようです。

 

日本に参入しているアジアのメーカーがこうしたプレスツアーを開催することは時々あり、筆者も何度か取材しているのですが、今回のOPPOほど、いろいろ見せて、撮影させてくたメーカーは記憶にありません。それくらい “本気” なんだと思います。

 

約1万人が勤務する巨大工場に潜入

では、中国広東省東莞にあるOPPO本社の様子を、写真を中心にレポートしたいと思います。ちなみに、写真はすべて日本でも発売中の「R11s」というスマホで撮影しました。

 

↑中国・深圳から車で1時間ほどでOPPO東莞本部に到着。普通のオフィスビルに見えるが、ここが工場

 

今回、見学させてもらったのは、SMTセンターと、完成した製品の品質をチェックする工程。撮影NGの条件で組み立て工程を見学させてもらえる予定もあったのですが、残念ながら、それは中止になりました。筆者の推測ですが、4月に発売する新製品の組み立てがフル稼働していて、社外の人は入れない状況だったのではないかと。

 

↑ロビーに展示されていたジオラマ。手前の建物は現在建設中で、左側にある建物がわれわれ取材陣が見学した工場

 

↑約22万平米の広大な敷地内には、社員住宅も。中国全土で約3万人が勤務していて、ここ東莞本部には約1万人。社員のほとんどが、ここまたは近隣にある社員住宅に住んでいるそう

 

スマホの基盤の生産ラインを大胆公開!

まず、見せてもらったのはSMTセンター。SMT(Surface mount technology)とは直訳すると「表面実装」。プリント基盤に細かい電子部品を取り付ける工程で、完全にオートメーション化されていて、最終的に人の目によるチェックが入るという流れでした。

 

↑SMTセンターでは、写真のような基盤が作られている

 

↑1シートに4枚の基盤があり、あとで切り離されるとのこと

 

↑部品が実装されるライン

 

↑近づいて見ると、ホイールに部品のシートが巻かれていて、それらがひとつずつ貼り付けられていくよう

 

↑ラインの最終工程では、エプソン製のアームロボットも活躍していた

 

↑モニターに表示される情報および、人の目でミスがないかをチェック

 

品質チェックテストは約150種類に及ぶ

続いて案内されたのは、QE(Quality Engineering)という品質試験する部門です。ここで行われる試験は、大きく電気性能試験、構造試験、環境劣化試験に分けられ、全部で150以上に及ぶそうです。

 

↑例えば、この機械では、スマホを10cmの高さから裏表それぞれ1万回落下させ、その他の4面からも各2000回落下させ、合計28000回の落下実験後に、内部構造に損傷の兆候がないかを確認している

 

↑スマホに圧力をかけたり、ねじったりという、ユーザーの様々な使用状況を想定したテストも実施

 

↑静電気を発生させた状況での動作性もチェック。乾燥する気候の地域では重要らしい

 

↑工場内のあちこちにスローガンが。奥の2人の男性は、スマホを最大1.8mの高さから大理石の平板に自由落下させるテストを行っている

 

↑試験後のスマホをチェックする社員たち

 

ちなみに、OPPOの社員の平均年齢は29.5歳。そもそも会社の歴史が浅いということもありますが、積極的に若い世代を起用し、早くからチャンスを与えて、育成するシステムも作っているそうです。また、若い世代が働きたくなる環境も作っているようです。

 

↑敷地内にある食堂で美味しい料理をいただいた。OPPOのスマホは、料理もきれいに撮影できる

 

深圳オフィスも快適そうな雰囲気

工場見学の翌日、深圳市内にあるオフィスにも行ってきました。ビルの4フロアを占めていて、CEOの部屋があったり、管理部門、デザイン部門などがあるそうです。

 

↑深圳オフィスはデスクワーク中心。部門によっては、席を固定しないフリーアドレスになっていた。「どこから来たのですか?」と話しかけられて、他愛のない会話を楽しんだり、カジュアルな雰囲気が感じられた

 

↑ランニングマシンなどが設置されたジムは、昼休みや終業後に使い放題

 

↑ヨガやダンスのレッスンが行えるスタジオも

最新モデル「R15」がまもなく発売!

OPPOは専売店が多く、それもアジア地域で成功を収めた要因になっているようです。深圳市内にあるお店に行ってみました。そこで4月1日発売予定の最新モデル「OPPO R15」の実機に触れることができました。

 

OPPOのスマホは、ユーザーインターフェイスがiPhoneに似ていることも指摘されていますが、最新のR15は、iPhone Xと同じように、ディスプレイの上部にノッチ(切り欠き)があり、ますます “似ている感” が強まっていました。もっとも、ノッチは多くのメーカーが採用していて、今年のブームになりそうな気配ですが(笑)。日本発売は未定です。

 

↑中国だけでなく、東南アジアでも増えてきたOPPOショップ

 

↑画面アスペクト比が19:9で、6.28インチの有機ELディスプレイを搭載したR15

 

↑背面にはデュアルカメラの指紋センサーを搭載。左が「夢鏡版(ドリームミラーエディション)」という上位モデルで、艶やかなグラデーションのデザインに仕上がっているほか、一部のスペックが右の「通常版」を上回る

 

↑R15は3月31日に発表会が開催され、4月1日からは発売開始。それを告知する広告のキャッチコピーは「年軽造未来(若者が未来を作る)」

 

先にも書きましたが、スマホメーカーが本社や工場の内部をここまで公開するのは異例のこと。その理由についてたずねたところ、「隠す必要がないことはすべてお見せしますし、話しますよ」といった回答でした。比較的新しいメーカーながら、すべて自社で開発・製造し、品質管理まで行っていることの自信の表れと言えるかもしれません。

 

筆者も、今回の取材を通してOPPOのスマホがますます好きになりました。工場がすごかったとか、働いている人が感じがよかったとか、そういう理由ではありません。いや、それもあるんですが、それ以上に、OPPOのカメラの実力を再認識させられました。ここまで撮れたら、もはや取材にはデジカメは要らないのではないかと!

 

(撮影/村元正剛)

安いのは魅力だけど、不便はないの? “格安スマホへのハードル”を飛び越えろ!

「格安スマホに乗り換えて通信費を節約したいけど、不便はないか、ちょっと不安……」 そんな“格安スマホへのハードル”=よくあるギモンについて、半年前にBIGLOBEモバイルに乗り換えたGetNavi編集部・小林が答えます!

 

本誌編集部・小林利行

通信費を節約すべく、半年前にBIGLOBEモバイルに乗り換え。決め手は「エンタメフリー・オプション」!

 

 

【Before】端末代を入れると月額1万円超え!

ストリーミング音楽サービスやYouTubeを利用し、毎月の通信容量は7~8GBで20GBは使い切れていなかった。下記に端末代金1620円/月を加え、毎月1万円以上かかっていた。

 

 

格安スマホへのハードル①

Q.通信速度が遅かったり、つながりにくかったりする?

A.動画も途切れず再生できています!

「電車移動中にYouTubeの動画を見る機会が多いのですが、再生中に途切れてしまったり、解像度が低かったりしたことはありません。通信速度は場所や時間帯によって大きく変動するものですが、実用上は問題なしです」(小林)

 

●マルチキャリアに対応

BIGLOBEモバイルの場合2種類の回線から選べ、それぞれのキャリアの端末を引き続き使用可能(※1)。タイプDは下り最大788Mbps/上り最大50Mbps、タイプAは下り最大708Mbps/上り最大50Mbpsと、2種類ともスピーディー(数値はすべて理論値)。

 

 

※1:au端末については、2017年8月以降に発売されたスマホはタイプAのSIMカードをSIMロック解除なしで利用できます。(それ以前に発売された端末はSIMロック解除が必要です)
※2:au 4G LTE回線を利用

 

 

格安スマホへのハードル②

Q.アフターケアは大丈夫?

A.故障や破損に備えるオプションがあります!

●BIGLOBEモバイルの場合、保証サービスは2種類!

「水没や破損でスマホが使えなくなると困りますね。『BIGLOBE SIM端末保証サービス』は、月額500円(税別)で4万円までの修理・交換費用を年2回まで保証してくれるAndroid端末向けのサービス。『BIGLOBE端末あんしんサービス』ではBIGLOBEで購入した端末が動作不能になった際に交換機を届けてくれます。また、BIGLOBEモバイルが販売するiPhone 6s/SEはAppleの保証サービス『AppleCare+ for iPhone』に申し込めます」(小林)

 

 

格安スマホへのハードル③

Q.格安SIMは会社の合併などのニュースを聞くけど……

A.BIGLOBEならプロバイダーとして有名だし30年以上の実績がある会社だから安心です

「格安SIMは競争の激しい業界だけに、会社が合併や吸収されることも。しかし、老舗大手プロバイダーであるBIGLOBEは30年以上の実績があり、安心して使い続けられます」(小林)

↑昨年9月にロゴを刷新。モバイル事業に注力し、各種サービスを提供中だ

 

 

格安スマホへのハードル④

Q.選べる端末が少ないんじゃないの?

A.BIGLOBEモバイルは15機種以上を用意!

「乗り換えと同時に端末も変えたい場合、格安SIMキャリアの端末ラインナップが気になるもの。その点、BIGLOBEモバイルは最新のAndroid端末に加え、人気のiPhone 6s/SEも用意。15機種以上から選べます」(小林)

シャープ製 AQUOS R compact SH-M06:液晶を自由な形状で設計できる新技術を生かし、本体は小型ながら約4.9インチを実現

 

ASUS製 ZenFone 4 Max(ZC520KL)
HUAWEI製 HUAWEI nova lite 2

 

ASUS製 ZenFone Max Plus(M1)

 

 

格安スマホへのハードル⑤

Q.基本使用料に通話が含まれていないと通話料が高くなってしまうのでは?

A.“通話料別で思わぬ請求”を防ぐ“選べる通話オプション”を用意

「多くの格安SIMは基本使用料に通話料が含まれていません。BIGLOBEモバイルは国内通話料が20円(税別)/30秒ですが、基本料無料の専用電話アプリ『BIGLOBEでんわ』を使ってかけると10円(不課税)/30秒と半額に。『BIGLOBEでんわ』のオプションには最大60分通話可能な『通話パック60』や、3分以内の通話が何度でも可能な『3分かけ放題』が用意されています(ともに月額650円[不課税])。さらに、4月2日からは最大90分通話可能な『通話パック90』、10分以内の通話が何度でも可能な『10分かけ放題』(ともに月額830円[税別])がスタート。これらを上手に使えば通話料も節約できます!」(小林)

 

 

格安スマホへのハードル⑥

Q.スマホ+タブレットの2台持ちや家族のスマホとデータ容量をシェアできる?

A.BIGLOBEモバイルなら最大4枚のシェアSIMを追加可能!

「BIGLOBEモバイルでは、3GB以上のプランで容量のシェアが可能。シェアSIMカード(データ200円/月・税別[タイプDのみ]、音声900円/月・税別)を最大4枚まで追加し、複数の端末で分け合えます」(小林)

 

●シェアSIMで容量を分け合える

↑4枚SIMを追加し、5人で分け合える。容量を無駄なく使うことが可能だ

●上記は初期費用別。利用内容に応じて音声通話料、SMS送信料がかかります。

 

 

格安スマホへのハードル⑦

Q.動画を見たり、音楽を聴いたりしていると、容量が不足して結局節約できないのでは?

A.「エンタメフリー・オプション」をつければ対象のサービスを通信容量に制限なく楽しめます!

「私の通信容量消費の大半はYouTubeの動画とSpotifyの音楽。2つともBIGLOBEモバイルの『エンタメフリー・オプション』の対象なので、気兼ねなく楽しめるし、容量不足に悩まされることもないし、大満足です!」(小林)

エンタメフリー・オプション対象サービス
月額480円~[税別]

●YouTube●YouTube Kids●U-NEXT●AbemaTV●Google Play Music●Apple Music●Spotify●AWA●Amazon Music●radiko.jp

(2018年2月1日現在)

 

 

格安スマホへのハードル⑧

Q.iPhoneでは使えない?

A.SIMを差し替えるだけで使えるしBIGLOBEモバイルでは「6s」と「SE」の取扱いも

「私は2年前に購入したiPhone 6sにBIGLOBEモバイルのSIMを挿して使用中。SIMフリーモデルだけでなく、NTTドコモ回線、au回線(※1 ※2)に対応したモデルならば、各タイプのSIMを申し込めばOKです。6sやSEも購入できます!」(小林)

 

Apple製 iPhone 6s :4.7インチの人気モデル。30fpsの4Kビデオが撮れる12メガピクセルカメラを搭載する

 

Apple製 iPhone SE:4インチのコンパクトモデル。搭載チップは「6s」と同じ「A9」でキビキビと動作する

 

 

【After】ハードルを越えて乗り換え!

端末はこれまで使っていたiPhone 6sのままBIGLOBEモバイルに乗り換え。「エンタメフリー・オプション」で動画・音楽を楽しみ、通話は1200円分(最大60分)利用できる「通話パック60」でカバー。月額3000円弱とかなり節約できた!

【月額約-5600円で年間約6万7200円分も節約!】

 

 

いま乗り換えると1万800円をキャッシュバック!

BIGLOBEモバイルでは、4月1日までに音声通話SIMで3GB以上の対象プランに申し込み、13か月以上利用すると1万800円もキャッシュバックされる。月額の通信費に換算すると、1年目は700円~(税別)と激安で使用できることになる!(初期費用が別途かかります)

 

 

 

 

キャタピラー社製のSIMフリースマホがタフすぎる! 濡れた手や手袋でも操作できる「CAT S41」レビュー

オンキヨーが国内市場で販売する「CAT S41 SMARTPHONE(以下CAT S41)」は、建設機械を開発・製造している米国の多国籍企業キャタピラー社が世に送り出したタフネスSIMフリースマホ。過酷な建設現場を知り尽くしている同社だからこそ、そこで求められているタフネス性能、機能を豊富に盛り込んでいます。

↑オンキヨー「CAT S41 SMARTPHONE」(実売予想価格6万5000円前後)

 

OSはAndroid 7.0を採用。CPUは2.3GHzのオクタコア、メモリー(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GBを搭載し、Gorilla Glass 5でカバーされた5インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレイ、そして1300万画素リアカメラ/800万画素フロントカメラを採用しています。サイズは75×152×12.95mm、重量は220gです。厚みはかなりありますが、ケース装着後のスマホと極端に差はありません。

↑本体前面。ディスプレイ下部には、戻る、ホーム、タスクキーが物理ボタンとして装備されています

 

CAT S41はスペック的に最新フラッグシップスマホより抑えめですが、そのぶんタフネス性能に注力されています。耐衝撃性能は米国国防省規格「MIL-STD-810G」に準拠し、高さ1.8 mからのコンクリートへの落下試験をクリアー。また、水深2mに60分間浸しても起動可能で、粉塵の侵入を高いレベルで防護する防水・防塵規格「IP68」に準拠しています。

↑本体背面。樹脂製のカバーで保護されており、傷がつきにくく、また滑り止めの効果も得られます

 

↑nanoSIMカード、microSDカードスロットは樹脂製のカバーで密閉されています

 

本体右側面には電源ボタン、ボリュームボタンが配置されています。本体左側面にはnanoSIMカード、microSDカードスロットとプログラムキーを搭載。nanoSIMカード、microSDカードスロットは樹脂製のカバーで密閉されています。

↑右側面には電源ボタンなどを配置

 

↑左側面に黄色のプログラムキーを搭載

 

注目すべきは過酷な環境での使い勝手。戻る、ホーム、タスクキーはすべて物理的なボタンで、ユーザーが自由にアプリの起動などを割り当てられるプログラムキーも装備しています。手袋越しでも確実な操作が可能なわけです。

 

左側面に備える黄色のプログラムキーにはアプリケーションの起動を割り当てられます。たとえば「カメラ」アプリをプログラムキーに割り当てれば、電源ボタン(電源オン)→プログラムキー(カメラ起動)→ボリュームボタン(撮影)と押していくだけで、画面をいっさい操作せずに撮影が可能なわけです。

 

プログラムキーには、短く押す、長く押すのふたつの操作にそれぞれ異なるアプリケーションを割り当てられます。「水中モード」は水中で撮影するために、タッチパネルのすべての機能を無効にするモードです。

 

ほかにも過酷な環境下で操作するための機能が実装されています。一般的なスマホは手が濡れている状態だと操作しにくくなることがありますが、CAT S41は指を水に浸けた直後でも問題なく認識します。さすがに画面全体が濡れている状態では誤反応が発生しましたが、水滴がいくつか付着している程度なら問題ありません。今回試したかぎりでは、野菜などを水洗いしながら操作したり、雨の降っているなかで利用するぐらいなら、誤反応なく活躍してくれるという印象でした。

 

またCAT S41には「設定→ディスプレイ」のなかに「手袋モード」が用意されています。このモードを有効にすると、冬用の厚手のバイクグローブをはめていても、タッチパネル操作が可能です。小さなボタンや文字リンクを押すのは難しいですが、スワイプ操作は快適に行なえます。

 

オンキヨーからは同じくキャタピラー社の4.7インチディスプレイ搭載スマホ「CAT S60 SMARTPHONE」が発売されていますが、5インチディスプレイを採用するCAT S41のほうが操作しやすく感じました。また側面が金属むき出しのCAT S60よりも、樹脂製パーツでカバーされているCAT S41のほうが落とした時に傷が目立たなそうです。

 

CAT S41は保護ケースを装着しなくても端末自体が高いタフネス性能を備えています。日常のアクシデントはもちろんのこと、登山やトレッキングなどのアウトドア環境でも安心して扱える端末といえそうです。タフに使えるSIMフリースマホをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

スマホのAIって何ができるの?LG「V30S ThinQ」からトレンドの一端を探る

いまのスマホのトレンドってなんだろうか――。背面に2つのカメラがあり、縦長のディスプレイで大画面だけど幅が広すぎずに持ちやすい。インカメラには美肌加工が標準搭載されている。こうした特徴をもつ機種がずらっと市場に並ぶ。そして、もう1つポイントを挙げるならAI機能は外せない。

 

去る2月下旬から3月初旬にかけて、スペイン・バルセロナではモバイルの祭典「MWC(モバイルワールドコングレス)」が開催されていた。業界的には、様々なメーカーがグローバルに新製品をお披露目する注目のイベントだ。同会場に展示された機種のなかには、やはりAI機能をウリにした製品も見受けられた。

 

 

LG「V30S ThinQ」の概要について

本記事でフォーカスしたいのは、LG Electronicsだ。同社は、大規模な発表会は設けず、グローバル向けに新モデルの情報をひっそりと発表した。新端末の名称は「V30S ThinQ(シンキュー)」。国内でも販売されている「V30」シリーズの最新モデルで、本年1月に米ラスベガスで開催されたCESで同社が発表した新開発のAIプラットフォーム「ThinQ」と連携する。まずは3月ごろに韓国で発売される予定だ。

 

↑「V30S ThinQ」。見た目は「V30+」と近い

 

端末の外観は、従来機「V30+」とほぼ同じ。スペック面でも大きな違いはない。6.0型のアスペクト比18:9となる有機ELディスプレイを搭載。サイズはD75.4×H151.7×D7.3mm、質量は158gとなる。

 

↑背面カメラは、1600万画素/F1.6/画角71度の標準レンズと、1300万画素/F1.9/画角120度の広角レンズを搭載するデュアル仕様。前面カメラは、500万画素/F2.2/画角90度の広角レンズを搭載する

 

チップセットにはSnapdragon 835を採用。6GB RAM+128GB ROMが基本となり、上位モデルも展開する。外部メモリは最大2TBまでのmicroSDをサポート。オーディオに関しては、Quad DACを搭載し、高音質再生を楽しめる。

 

↑カラーバリエーションは、「New Moroccan Blue」と「New Platinum Gray」の2色に絞られた

 

AI関連機能はカメラと音声コマンド

さて、V30S ThinQでは、AI関連機能が追加されている。カメラアプリと「OK Google」を起点とする音声コマンドの2種類だ。カメラアプリに関連するAI機能には、「QLens」と「AI CAM」の2つがある。

 

↑「QLens」で被写体を画像検索

 

まず「QLens」は、被写体をカメラで認識し、インターネット上で画像検索する機能だ。主に「ビジュアルショッピング」「ビジョンサーチ」という2つの機能が重要になる。前者では、「Amazon.co.jp」などと連携し、オンラインショッピングが行える。後者では「Pinterest」などと連携し、画像検索が可能だ。

 

こうした画像検索機能は、Googleの画像検索などでは既に広く認知されているが、最近はスマホのカメラで撮影してそこから直接検索できるようになってきている。例えば、GoogleがPixelに限定して提供していた「Google Lens」は、Android端末向けに公開される(英語限定?)という話も出てきている。

 

また、サムスン電子のGalaxyシリーズでは「Bixby(ビクスビー)」というAI関連機能が既に搭載されている。こちらはカメラで読み込んだ画像を翻訳できる「Google翻訳」的な機能も新搭載すると発表しており、LGよりも先行して開発が進んでいる印象だ。

 

一方の「AI CAM」は、被写体を8つのカテゴリで認識し、最適なパラメータを自動で適用するというもの。HUAWEIの端末などにも、既にAIを活用した類似機能を搭載した端末が登場している。利用者側の感覚でいうと、デジタルカメラでいう「おまかせモード」のような撮影機能に近い。しかし、そもそもスマホは「おまかせ」で撮るのが基本だ。シーンをオートで認識する機能自体にユーザーが新鮮味を感じることはないだろう。

 

とは言え、AI CAMについては、画面上に映し出されるオブジェクトに対し、リアルタイムに認識した文字を表示する工夫が施されており、これがユニークでもある。「人」や「建物」「飲み物」など、被写体をリアルタイムに認識していると分かるので、「なるほど、いまAIが頑張ってくれているのか」、と利用者は想像しやすい。利便性の面でメリットがあるかどうかは分からないが、カメラを色んな被写体に向けて見たくなる楽しさがあった。

 

ちなみに、AIの名を冠したカメラ機能としては、ASUSのZenFoneシリーズが搭載を予告している「AIフォトラーニング」などもある。これは、好みの補正具合を学習するというもの。ユーザーの選択が蓄積されることで、利便性が向上するタイプの機能だ。今後こうした機能を搭載する機種が、続々と現れるのではないかと予想できる。

 

 

音声コマンドは「OK Google」を起点に

V30S ThinQの話に戻ろう。音声コマンドについては、Googleアシスタントと密に連携をとり、LG製の家電などを操作できる機能が追加された。「ThinQ」との連携はここで行われるようだ。

 

例えば、OK Googleを基点に、「エアコンをつけて」「オーブンの状態は?」など、直接的な操作コマンドが利用可能となる。LG家電との連携操作も実行でき、「OK Google, Ask LG to search stretching video on USB on TV.(意:オーケーグーグル、LGにテレビのUSBからストレッチのビデオを探して)」といった言い回しも使える。

 

↑MWC会場で実施されていたプレゼンテーションの様子

 

残念なのは、「LG ThinQ」が、まだ発表されてから日が浅く、まだ詳細が明らかになっていないということだ。特に日本のように対応家電が普及していない国もある。まずは韓国内での対応が優先される段階である。とは言え、家電メーカーとして強いボックボーンを持つLGだからこそ、こうしたAI連携の開発はアピールすべきポイントであることも理解できる。

 

家電連携の分野では、「Google Home」を始めとするスマートスピーカー勢も無視できないが、LGとしては「スピーカーよりもスマホのほうがよりパーソナルなデバイスである」と考えている。スマホのAI関連機能を強化することで、将来的により活用しやすい家電連携のプラットフォームを構築していく狙いだ。この点は、家電を取り扱うスマホメーカー各社の戦略に共通する部分だろう。

 

↑音声コマンドでスマホと連携できる家電は、今後もじわじわと増えるだろう

 

「AI(人工知能)」「機械学習」などのキーワードを聴くと、まるでSF作品に登場するような大それた機能を想像してしまう。しかし、カメラの例のように、実際にはインターネットブラウザやアプリなど、ほかのツールを通じて今まででも実行できる機能が多いことが分かる。それをスマホに標準搭載し、素早く行えるようにしていくのが、現状のスマホに搭載されるAI機能の実態だ。今後もこうした機能が増えていくと思うが、我々も身構えずに使っていけば、すぐに当たり前の機能として自然と受け入れられるはずだ。

ZTEの次期エース機となるか? MWCにて「Blade V9」タッチ&トライ! 2つ折り端末「M」後継機のニュースも

ZTEはスペイン・バルセロナで開催されるMWC(モバイルワールドコングレス)の会期に併せて、「Blade」シリーズの新モデル「Blade V9」「Blade V9 Vita」を発表しました。MWC会場にて同製品に触れることができたので、その概要をご紹介します。なお、両機ともに3月からグローバル向けに出荷されますが、ファーストローンチの対象国に日本は含まれません。

 

また、同社Senior Vice OresidentのJacky Zhang氏は、会期中に設けられたグループインタビューにて、次期フラグシップについても言及しました。

 

そもそも同社はスマホを複数のブランドで展開しています。「Blade」シリーズでは、エントリー帯の「E」シリーズと、ミッドレンジ帯の「V」シリーズをラインナップ。今回発表されたBlade V9の価格も、299ユーロ(執筆時で約3.9万円)、Blade V9 Vitaでは269ユーロ(約3.5万円)となり、どちらもミッドレンジ帯に属します。

Bladeシリーズは正当進化へ

Blade V9は、5.7インチのフルHDディスプレイを搭載。アスペクト比は18:9となり、やや縦長。側面はメタルフレームで、背面には角度によって見え方が変化する「オーロラガラス」を使用。また、指紋センサーは、背面に備わっています。

 

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↑Blade V9。サイズはW70.6xH151.4xD7.6mmで、質量は140g。バッテリーは3200mAh

 

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↑指紋センサーは、背面に備わる。中央にはZTEのロゴ

 

OSはAndroid 8.0、プロセッサーにはSnapdragon 450(1.8GHz、オクタコア)を搭載します。3GB RAM + 32GB ROMまたは4GB RAM + 64GB ROMの2モデルを展開し、どちらも外部メモリは最大256GBのmicroSDをサポート。背面カメラはデュアル方式を採用。1600万画素のメインカメラに加え、500万画素のサブカメラで距離情報を取得します。これにより撮影した写真の背景のボケ具合を後から調整可能。一方の前面カメラは1300万画素となります。

 

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↑「AR」モードでは、画面上にアニメーションを表示して撮影できる

 

対応する通信帯域は下記の通り。なお、SIMカードスロットは、nano SIMを2枚セットでき、片方がmicroSDカードと兼用です。

・4G – LTE FDD:700/800/850/900/1800/2100/2600
・3G – UMTS:850/900/2100
・2G – GSM:850/900/1800/1900

Blade V9 Vitaは樹脂製ボディに

一方、廉価モデルとなるBlade V9 Vitaは、5.45インチのHD+ディスプレイを搭載。18:9のアスペクト比は上位モデルと同じです。背面は樹脂製となります。

 

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↑Blade V9 Vitaは、V9と比べると若干ディスプレイが小さくなる

 

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↑こちらも背面に指紋センサーを搭載

 

OSは同じくAndroid 8.0ですが、チップセットはSnapdragon 435を搭載。2GB RAM+16GB ROMまたは3GB RAM+ 32GB ROMの2モデルを展開します。

 

背面カメラはこちらもデュアル式で、1300万画素のメインレンズに200万画素のサブレンズを合わせて使用。前面カメラは800万画素となり、スペック上の数値でV9よりも劣ります。

新フラグシップ「AXON M2」を開発中!

 

今回のMWC 2018では、ZTEのSenior Vice PresidentであるJacky Zhang氏にグループインタビューする機会を得ました。同氏は「AXON M」(日本ではNTTドコモより「M Z-01K」として発売)について、いくつかコメント。

 

↑AXON Mは2つのディスプレイを搭載する、2つ折りの端末だ。今年1月に米国にて開催された「CES 2018」ではイノベーションアワードを受賞。1月20日には中国で発売された
↑AXON Mは2つのディスプレイを搭載する、2つ折りの端末だ。今年1月に米国にて開催された「CES 2018」ではイノベーションアワードを受賞。1月20日には中国でも発売された

 

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↑ZTE Senior Vice PresidentのJacky Zhang氏

 

「AXON Mについては、発売後たくさんのフィードバックが得られている。一部の人しか興味がないかと思いきや、当初想定していなかった利用方法が次々に提案されることもあった。また、女性のユーザーが多いことにも驚いている。新しいカテゴリーの商品として、UI・UXを改善させていきたい」(同氏)

 

また、AXON Mがシリーズ化するかどうかについては「“AXON”というハイエンドシリーズを残した上で、その中で“AXON M”というシリーズを展開したい」とのこと。「得られたフィードバックや、蓄積した開発経験を生かして“AXON M2”という次の製品の開発を始めている」(同氏)とのこと。もちろんまだ発売時期などの詳細な情報は、一切出ていません。

 

インタビューの詳細については、後日改めてお届けいたします。

ついに最強の夜景カメラに!グローバル版Galaxy S9/S9+の実力を早速試してみました

Galaxyシリーズの最新モデル「Galaxy S9」「Galaxy S9+」が3月16日にグローバル向けの発売を迎えます。今回、発売に先駆けてこれらのグローバル仕様の実機を1週間ほど手にする機会を得ましたので、先行レビューをお届けします。なお、同機の国内での発売予定については、未だ明らかになっていません。

 

なお、既に速報記事でも同機の概要をお伝えしていますが、今回は速報で伝えきれなかった「カメラ」と「セキュリティ」のレビューを中心にご紹介しましょう。まず、Galaxy S8とS9の背面を比べてみると、アウトカメラの周辺にあった指紋センサーの位置が、カメラの真下に移動しましたことが分かります。

 

↑左手にS8、右手にS9。どちらも縦横比18.5:9の「インフィニティディスプレイ」を搭載するのが特徴で、ホームボタンはない点は共通する

 

両機種を手に持ってみると「あれ、ちょっとだけ重くなったかな?」という印象を受けました。微妙な差異があるようです。若干ですが、S9の方が高密度に感じました。

 

実は、Galaxy S8が150gであるのに対し、Galaxy S9は163gあります。約13g増となりました。サイズを見てみると、[(S8国内仕様)約W68×H149×D8.0 mm]→[(S9グローバル仕様)W68.7×H147.7×D8.5mm]ですね。幅が増し、高さが減り、厚みが増えています。

 

そのほか、ディスプレイの上端にあるセンサー・カメラ類が目立たなくなりました。細かく見ると、下側面のスピーカーの形状も変わっています。

 

「S8」→「S9」で何が新しくなったのか?

勘の鋭い方は、「重くなったからには、性能がアップしているはず!」と思ったことでしょう。速報でもお伝えしたところではありますが、何が変わったのか、注目したいポイントをまとめてみました。

 

↑基本スペックを中心に新旧機種の情報を比較。黄色いマス目が変わったところだ

 

カメラが明るさに応じてF値を切り替える

さて、多くの方が一番気になるところは、やはりアウトカメラが進化したということでしょう。

 

↑S9(左)はシングルレンズ、S9+(右)はデュアルレンズを搭載する

 

S8ではF値が1.7でしたが、S9では1.5となっています。そして、S9では、このレンズが機械的に絞りを2段階で調整できる機構を備えていることもポイント。暗い場所ではF1.5で撮影しますが、明るい場所での撮影では、F2.4へと切り替わります。

 

一方、Galaxy S9+は、デュアルレンズ化を果たしました。S9と同じくF1.5またはF2.4の広角レンズを搭載し、加えてF2.4の望遠レンズも備えます。

 

今回は、実際にGalaxy S9+のアウトカメラを用いて、いくつか写真を撮影してみました。どのくらい写り方が変化したのか、旧機種のS8と出来栄えを比較してみましょう。

 

↑バルセロナの夜の街並み。F1.7のS8(左)とF値1.5のS9+(右)で撮影した。手前に広がる建物の屋上など、後者の方が明らかに明るく撮れていることがわかる

 

↑バルセロナの朝日を望む。F1.7のS8(左)と、S9+(右)で撮影した。太陽周辺の白飛びが少ないことから、S9+のレンズが明るさに応じてF値が2.4に切り替わったと推定できる

 

カメラの綺麗さは文句なしですね。F1.7でも十分明るいカメラでしたが、F1.5になったことで、より夜景に強くなっています。また、F2.4への切り替えがあるおかげで、明るいシーンで影響なく撮れている点もよい。カメラについては文句なしですね。

 

なお、S9/S9+の「自動」モードでは、F値は自動で切り替わります。もし、狙ったF値で撮影したいならば、「プロ」モード」を使うことで、F値を手動で切り替え可能です。

 

S9とS9+のカメラで使える撮影機能はここが違う

ちなみに、S9とS9+のカメラには、シングル・デュアルレンズという違いがありますが、機能として何が異なるのでしょうか。Galaxy Note8の情報を追いかけていた人ならわかると思いますが、そうでない人も多いと思うので、改めてご紹介しておきます。

 

結論から言うと、S9+では2つのレンズを切り替えて撮影できます。光学2倍相当の望遠レンズに切り替えることで、画質を落とさずに、少し遠くにある写真を撮影できます。

 

しかし、差はそれだけではありません。実は、どちらも撮影した写真の背景ぼかしを調整する機能を搭載しますが、実は両者で少し異なる部分があるんです。

 

↑S9で使える「選択フォーカス」(左)とS9+で使える「ライブフォーカス」(右)の背景調整の違い

 

S9では「選択フォーカス」という撮影モードが備わっています。このモードで撮影した写真は、撮影後に焦点を選択可能。ただし、焦点の合わせ方が「単焦点(遠くがボケる)」「遠焦点(手前がボケる)」「パンフォーカス(手前も奥もくっきり)」の3種類しかありません。

 

一方、S9+では、「ライブフォーカス」という撮影モードが使えます。「背景ぼかし」というスライダが表示されるので、度合いを調整することで、被写体の背景をふんわりとボカせます。ちなみに、「選択フォーカス」はこちらでは使えません。

 

また、S9+のデュアルレンズでは、「デュアルキャプチャ」機能が利用可能。望遠レンズで背景ボカし撮影をしながら、同時に広角レンズで背景をボカさない撮影が行えます。被写体を強調する撮影と、背景を活かした記念撮影を同時に実行できるというわけです。

 

↑S9+の「ライブフォーカス」で撮影した写真(左)と、同じく「デュアルキャプチャ」で自動保存された広角レンズの撮影写真(右)。背景のボケかたと画角に違いがある

 

スローモーションも撮影できるようになった。

S9/S9+では、960fpsのスーパースローモーションも撮影できるようになりました。ソニーのXperiaなどでは既にお馴染みなので、機能としてはさほどインパクトはありません。

 

しかし、Galaxyのユニークなところは、簡単な操作によって、これにBGMを付加したり、逆再生データをGIFファイルとして出力できたりすること。単なるスローモーションでは使い道は少ないですが、よりシェアしやすい素材として加工できます。

 

こちらもS9+で実際に撮影してみました。

 

 

Galaxy S9+で「スーパースローモーション」を使って撮影した、バルセロナの「Sant Medir祭り」で参加者がキャンディを投げる瞬間です。

 

スーパースローモーションには、自動と手動の2種類の撮影があります。「自動」の場合、スマホをしっかりと固定し、画面に表示された黄色い枠の中で狙った被写体が動くのを待ち構えよう。動きが検出されたら、そのタイミングがスーパースローになります。

 

一方、手動では、スーパースローにしたい場面を狙ってボタンを手動でタップします。自動で検知しづらい被写体では、こちらの方が撮影しやすいでしょう。

 

ちなみに、編集を行うことで、トリミング操作やスーパースローモーションで捉えた各場面を有効にするかどうかの選択が可能です。BGMの選択も行えます。最後に「保存」をタップすることで、編集内容が保存されます。

 

↑ギャラリーの編集で、スローモーションを有効にする部分と長さを選択(左)。そしてBGMを選択して保存する(右)

 

また、「ムーブ(繰り返し再生)」「リバース(逆再生)」「スウィング(折り返し再生)」の3種類のエフェクトを追加できます。これらは「ギャラリー」アプリで、スーパースローモーションの動画を開き、画面右上のメニューから「詳細」を選択。「スーパースロークリップ」の欄に表示される一覧から選択できます。スローのシーンは各エフェクトを選択した後に、選べます。保存するとGIFファイルとして出力されます。BGMを付けることはできません。

 

 

スーパースローモーションで撮影した素材をGIFファイルに出力してみました。個人的には、リバースやスウィングでの編集が気に入りました。気軽に面白い映像を作成できるので、多くの人にとって楽しみやすいのではないでしょうか。

 

顔認証と虹彩認証を合わせて使えるのは便利

セキュリティに関して、顔認証と虹彩認証を併用する「インテリジェントスキャン(Intelligent Scan)」も、S9/S9+で新たに搭載された機能の一つです。これを有効にすると、ロック画面上に目のアイコンと顔のアイコンが順に表示されます。指紋認証と顔認証が順に行われているのでしょうね。認証自体は素早く完了し、ロックが解除されます。

 

↑認証中は左上の赤いライトが光る。顔から20cm以上離れた距離で端末をまっすぐ持とう

 

発表会での説明では、周辺の光量やマスク装着の有無で、2つの認証の比率を調整しているとのことでした。実際に筆者が試したところ、口元を手で隠しているときにも、画面が解除されました。また、周囲が真っ暗な場所でも、画面が解除できました。

 

明るい環境では、顔認証で素早くロックが解除可能。そして、先述の通り、顔認証が使えないような場面でも、虹彩認証が活躍して、不便なくロックが解除できました。使い勝手は非常に良好です。とくにマスクを着けていても解除できるのが良いですね。

 

また、目を閉じた状態では、ロックは解除されませんでした。寝ているときに第三者にロックを破られる心配もなさそうです(一方、通常の顔認証だとロックが解除されてしまいます)。

 

加えて、同機には指紋センサーも搭載されています。インテリジェントスキャンと指紋認証を両方登録しておき、シーンに合わせて使いやすい方を選択するという使い方もよいでしょう。

 

↑Galaxy S9+のバリエーション

 

Galaxy S9/S9+はS8/S8+の正統進化モデルとして、カメラ性能、および使い勝手の面で、確実に向上させています。繰り返しとなりますが、国内販売は未定。ただし、S9/S9+の国内販売が決まれば、Galaxyファンをうならせること間違いありません。

 

すてきな桜写真を撮るなら一眼カメラ&高級コンパクトで決まり! 開花前にゲットしたい厳選カメラ5モデル

冬が終われば本格的な桜シーズンが到来! 美しい桜を前にするとついつい写真を撮ってしまいますよね。「どうせ撮るなら綺麗に桜を撮影したい!」という人におススメなのが「一眼カメラ」や「高級コンパクトカメラ」。今回は桜の開花前にぜひゲットしたい高性能カメラ5選を紹介します。素敵な桜の写真を撮るためのミラーレス一眼や一眼レフカメラをピックアップしたので、好みに合ったカメラで思い出に残る写真を撮ってくださいね。

 

キヤノンコンパクトカメラ初の「APS-CサイズCMOSセンサー」搭載

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PowerShot G1 X Mark Ⅲ

楽天市場実売価格 11万1800円

キヤノンのコンパクトカメラ「PowerShot G1 X Mark Ⅲ」は、同社高級コンパクト初となる“APS-CサイズCMOSセンサー”を採用。高い解像感や広いダイナミックレンジ、豊かな階調表現など磨き抜かれた表現力を実現しています。カメラ内部に「インナーフォーカス方式」をとり入れているため、「高速AF」も可能に。大型センサー&高性能レンズを搭載した同商品は、カメラ好きなら見逃せません!

 

<注目ポイント>

・磨き抜かれた表現力を実現した高精細「APS-CサイズCMOSセンサー」を搭載

・持ち運びラクチンのコンパクトサイズ

・約2420万の高画素数

ダウンサイジングを隅々まで徹底的に追求。センサーの大型化や高精細EVFの内蔵といった多彩な進化を実現しながらも、前作の「Mark Ⅱ」と比較して約154gも軽くなっています。厚さは約14.8mmの薄型化に成功。約2420万の高画素&高精細センサーと描写力の高いレンズで、美しい桜写真をモノにしましょう。

 

プロカメラマンの期待にも余裕で応える圧倒的な高画質!

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ソニー

α7R Ⅲ 

楽天市場実売価格 35万9799円(ボディ)

ソニーのデジタル一眼カメラ「α7R Ⅲ」は、約4240万画素数を実現する「35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー」を搭載。圧倒的な高感度性能に加え、「ギャップレスオンチップレンズ構造」や「ARコーティング付きシールガラス」などソニーが誇る最先端のイメージセンサー技術が目白押し。想像を遥かに超える“異次元の高画質”をぜひ体感してほしいイチ押しのカメラです。

 

<注目ポイント>

・約4240万画素のフルサイズイメージセンサーが実現した“異次元の高画質”

・最高約10コマ/秒の「AF/AE追随高速連写」機能

・忠実な黒を再現する「Quad-VGA OLED Tru-Finder」新搭載

高解像度でありながら最高約10コマ/秒の「AF/AE追随高速連写」機能が備わっています。被写体の一瞬の動きや表情の変化まで高精細にキャッチ。新搭載された「Quad-VGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」は、約369万画素の圧倒的な解像度と忠実な黒を再現する高いコントラストが特徴です。プロカメラマンのワークフローに応える機能の数々は必見。高い高感度性能を生かした「夜桜撮影」でも大活躍間違いなし!

 

フイルムメーカーならではの色合いが楽しめる

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富士フイルム

X-A5

楽天市場実売価格 7万2410円(レンズキット)

フイルムメーカーだった“富士フイルム”ならではの独特な色彩が楽しめる「X-A5」。色調は「ビビッド」「クラシッククローム」「モノクロ」「セピア」と4種類あり、フィルムを選ぶように色合いが変えられます。フィルター効果でアーティスティックな加工が手軽に楽しめる「アドバンストフィルター」を内蔵。写真をやさしい色に仕上げたい人にはおススメのカメラです。

 

<注目ポイント>

・やさしい色調の写真が撮れる

・アーティスティックな加工ができる「アドバンストフィルター」

・デザインはファッション性が高い「クラシック調」

ビジュアルはクラシックな装いに統一されており、アルミ素材と革調シートを使用しています。いつも持ち歩きたくなるようなファッション性の高いデザインが魅力的。スマートフォンと同期すれば撮った写真のシェアが可能なので、SNSなどに芸術的な桜の写真を投稿しましょう。優れた美肌モードを生かした「桜を背景にした素敵なセルフィ写真」もバッチリです。

 

高画質な写真&映像で記録に残せる“ハイエンド・ミラーレス一眼”

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パナソニック

LUMIX G9 PRO DC-G9

楽天市場実売価格 20万3870円(ボディ)

高い機動力と操作性を備えたハイエンド・ミラーレス一眼「LUMIX G9 PRO」。有効画素数20.3M画素を再現した「Live MOSセンサー」を採用しています。従来機(GH4)と比べてピクセル数が約25%アップするとともに、ローパスフィルターレス設計で「限界解像性能」が向上。ハイライト側のディテールをより鮮明に表現できるようになり、青空の中に浮かぶ雲の表情まで階調豊かに捉えられます。もちろん桜の撮影にもぴったりなのでぜひ試してみて。

 

<注目ポイント>

・従来機と比べてピクセル数が約25%アップした「Live MOSセンサー」

・世界最高のシャッター速度で実現した「手ブレ補正性能」

・高速演算処理を行う「4K動画」

世界最高のシャッター速度で強力な「手ブレ補正性能」を実現。またフォーカスセレクト機能も約18Mの高画質撮影が可能になり、フォーカスポイントの位置も自由に変えられます。高速演算処理を行う「ヴィーナスエンジン」を内蔵した“4K動画”の撮影ができるので、映像で桜並木を記録してみてはいかがでしょうか。

 

フィルム現像時に使われる手法を活かした「アートフィルター」

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オリンパス

OM-D E-M10 Mark Ⅲ

楽天市場実売価格 7万4250円(ボディ)

小型軽量の「OM-D E-M10 Mark Ⅲ」は、難しい操作をすることなく手軽に高画質な写真を撮れるミラーレス一眼カメラです。トップクラスの性能を持つ「5軸手ぶれ補正」をボディ内に搭載。夜景や暗い屋内、望遠レンズを使った撮影など手ぶれが発生しやすいシーンでもしっかりとぶれを抑えてくれます。誰でも安心して撮影できるので、一眼カメラ初心者の人でも使いこなせるはず。

 

<注目ポイント>

・トップクラスの性能を持つ「5軸手ぶれ補正」

・芸術的な写真に加工できる「アートフィルター」機能

・Wi-Fiでスマートフォンにラクラク接続

撮影者をサポートしてくれる「カメラアシスト撮影モード」は4種類を用意。中でも「アートフィルター」はフィルム現像時に使われる手法「銀残し(ブリーチバイパス)」など、写真を加工する機能が豊富に揃っており、同機能を駆使した桜撮影も楽しそうです。小型で軽いE-M10 Mark Ⅲを持って花見に行ってみてはいかが?

 

※商品価格は、2018年2月22日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

提供:楽天市場

スマホで“カワイイ”は作れる! OPPO「R11s」で1週間の自撮り生活

みなさん、OPPO(オッポ)という名前をご存知ですか? 私はつい最近知ったのですが、初めてOPPOの名前を聞いたとき、「なにそれカワイイ」という印象でした。しかし、よくよく聞いてみると、“アジアでNo.1”、そして“グローバルでNO.4”のシェアを誇る、中国のスマホメーカーでした。

 

早速、“カメラフォン”とも呼ばれるOPPOスマホの真骨頂であるカメラ機能をメインに、R11sを1週間使ってみた様子をご紹介します。結論から言うと、「とりあえず、R11sを持ってれば、自撮りもインスタ映えもバッチリ」の1台でした。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑OPPO R11s

 

ビューティモードで自然に“盛れる”

R11sの1番の魅力は、2000万画素のインカメラ。しかも、R11sは、「A.I.ビューティセンサー」という美顔技術を搭載しており、被写体の性別や年齢、肌の色などを分析して、200万以上のデータからその人にとっていちばん良い補正をしてくれるんです。

↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる

 

このビューティモードでは、ナチュラルに、肌がつるんときれいに撮れました。すっぴんでもこわくない、とさえ思える補正具合です。よくある美顔アプリのように、加工や補正によってまわりの空間がゆがんだりすることなく、肌や目がきれいに補正されるのはうれしいところ。“自然”な仕上がりというのも高ポイントです。

 

もちろん、このビューティーモードは男性にもオススメ。一般的な美顔アプリでは、男性も女性と同じように補正するので仕上がりが不自然になってしまいますが、R11sの場合は、肌はなめらかにしつつも、男らしさの象徴でもある眉毛やヒゲはあえて活かして処理が施してくれます。ただし、補正具合は3以上になるとやりすぎ感が出るので、1~2あたりがおすすめ。

20180220-i04 (3)↑男性をビューティモードで撮影

 

日中の自撮りの仕上がりには満足ですが、夜間の場合はどうでしょうか。夜間や暗い室内で撮影すると、顔のあたりが暗くなりがちですよね。しかし、ビューティモードで撮影すると、夜でも顔はしっかり明るくきれいに撮れました。

↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ

 

おしゃれな背景ぼけでインスタ映えを狙う

R11sの背面にあるメインカメラは、1600万画素と2000万画素の2つのカメラによる“デュアルカメラ”を搭載。デュアルカメラは、機種やメーカーによってどのように活用するのかが異なりますが、R11sの場合は撮影する場所の明るさによって使い分けるというパターンを採用しています。日中や明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを、夜景や暗い室内などの暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを自動で切り替わる仕組み。

 

個人的にとくに気に入ったのが、「ポートレートモード」。背景をぼかして被写体を際立たせることができ、インスタ映えするおしゃれな写真が撮れるんです。

↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる

 

 ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ

 

↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える

 

↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった

 

ワンタッチで2倍にズーム撮影できる機能も便利です。スマホでズーム撮影をすると画質が粗くなることが多いのですが、R11sはきれいな画質のままでぐっと近づけます。

 

とことんインスタ映えを狙いたい! おしゃれに写真を加工したい! という人におすすめな機能が、「エキスパートモード」です。このモードでは、デジタル一眼カメラのようにホワイトバランスやシャッター速度などを自由に調整できます。使いこなすにはカメラの知識が必要ですが、より凝った写真を撮影できるようになりますよ。

↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる

 

真っ赤なかわいいカバーが付属でついてくる!

普段iPhoneを使っていると、どうしてもAndroidスマホの使い方に戸惑うのですが、R11sは下からスクロールすると操作パネルが表示されるなど、iPhoneに似ている点があって使い勝手がいいと感じました。

 

次に注目したいのが、付属の真っ赤なスマホカバー。一般的に、スマホの付属品といえば充電ケーブルくらいしかありませんよね。しかしこのR11sには、なんと初めから本体のカラーに合わせたスマホカバーがついてくるんです。

↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー

 

正直、第一印象は、「赤が強すぎじゃない?」と思いましたが、見慣れるとさほど気にならず、むしろ愛着が沸いてきました。道を歩いていて、真っ赤なスマホカバーを付けている人もあまり見かけないので、個性的でいいかもしれません。カバーの手触りはぴたっとしていて、すべらずに手にフィットします。ちなみに、赤はちょっと……という人には、ほかにもブラックとゴールドの2色があるので、ご安心を。

 

ふたつ目は、「顔認証」でのロック解除です。最近、iPhone Xの顔認証搭載が話題になりましたが、なんとこのR11sにも搭載されているんです。普段iPhone 8を使用している私は指紋認証で満足していましたが、いざ顔認証でのロック解除を体験してみると……早い! 便利! ラク! と、すっかり気に入ってしまいました。スマホをチラ見するだけで、瞬時に画面が開く。顔認証のスピードに驚きました。

↑円の中に顔を入れて登録する↑円の中に顔を入れて登録する

 

なお、自分の顔写真を使ってロックが解除されるか試してみましたが、解除はされませんでした。しかし、顔が似ている人や写真で解除できてしまう可能性もあるそうなので、その点はご留意ください。

 

カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)ブラック、レッドの3色展開で、価格は5万7980円(税抜)。ビックカメラとヨドバシカメラで発売中です。

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安価な端末が多いSIMフリースマホのなかではややお値段が張りますが、インスタ映えや自撮りというキーワードが気になる人にはとくにおすすめな1台。この価格に見合うかどうか、ぜひ一度、店頭でカメラ性能に触れてみてはいかがでしょうか。

 

最高の瞬間を残したい! プロが教える、動き回る子どもやペットのブレない撮影術

子どものいい写真を撮りたいのに、言うことを聞いてくれないからうまく撮れない! 動き回るからブレるし、やっと撮れたとしても“いい写真”とはほど遠い……。だから、撮影するときはいつもイライラ。こんな悩みを抱えているのは、私だけではないはず。そういえばこの間ご近所に引っ越してきた篠田麦也さんは、フォトグラファーだって言っていたわね。記録用とはひと味違う写真に仕上げるテクニックを聞いてみようかしら。

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参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんがなにやら困っているようです。

参田家の人々
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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

動き回る子どもの写真を上手に撮る方法は?

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子どもの写真って満足な1枚が撮れたことがないのよね……。とにかくじっとしてくれなくて……。そもそも、子どもにじっとしていてもらうことを望むのは難しいのかしら?
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そのとおりです(笑)。長時間になると、飽きてきたりふざけたりするので、とにかく手早く撮影しましょう。あと連写はマストですね。モード設定はカメラがすべて自動で設定してくれるオートプログラムの「P」や、シャッタースピード優先の「S」、絞り優先の「A」などカメラ任せのモード設定がおすすめです。もしあれば、常に動き続ける被写体の次の位置を予測してピントを合わせ続けてくれる「動体予測AF機能」などを使ってください。最新のカメラをお使いなら4Kや8Kなど、高解像度の動画から写真の切り出しができる機種もあるのでそれを使うのがおすすめですね。
comment-mother
スマホでも連写は必須なのね。保存枚数がやたら多くなるし、選ぶのが面倒なので避けていたけど、いい写真はその中にあるってことね。たしかに動画から切り出すのもいいわね! さっそく夫に最新機種を買ってもらおうかな。
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一番大事なのは、子どもの目線になって撮影することです。気持ちはもちろんですが、物理的にも目の高さを合わせてみてください。ハイハイしている赤ちゃんは、一緒に寝転んで撮影するとお子さんも自然な表情でこちらを見つめてくれることが多いです。こうして欲しいという思いはなるべく捨てて、子どもが楽しめることは何か、子どもの立場で状況を考えることが上手に撮る近道ですよ。
comment-mother
うっ、親の邪念を捨てなければ……。確かに一緒に遊んでいるときはいい笑顔が多いのよね。つい先日、お宮参りに出かけたときも、人が多くていい背景になるまでに時間が掛かって、上手く撮れなかったのよ。とはいえ、七五三や入学式は、きちんと背景も入れたいし……。かしこまった撮影をする場合、シチュエーションの上手な選び方はあるの?
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背景はテーマを明確にして、どこに何をしにきたのかわかるようにしたいですね。それから「〇〇くん、かっこいいよ〜!」とか、「〇〇ちゃん、かわいいよ〜!」など、声をかけて気分良くなってもらい、ササッと済ませるのがポイントです。背景がごちゃごちゃしている場所では、なるべく広い場所や、奥行きのある場所を選んで、背景をぼかして撮影します。この時、F値を小さい数値にあわせて、なるべく余計なものが写らないよう気をつければ完璧ですね。でも、私もプライベートの撮影では、子どもが思い通りにしてくれなくてつい怒ってしまうこともありますよ……。
comment-mother
プロでもプライベートはそんな感じなのね。なんかホッとしたわ(笑)。あと、どうしても聞きたかったのが太陽の光が強い場所で撮影する場合と暗い部屋で撮影する場合ね。顔の影がきつくなったり、顔が暗くなってしまったりするのが悩みなのよ。
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光が強すぎる場所では、顔の影が強くなってしまうので、なるべく日陰で撮影してください。それが難しい場合は、フラッシュを焚いて顔の影を消すように撮影するといいですよ。暗い部屋の場合は、なるべく光が入ってくる窓の近くで撮影するか、レンズに入ってくる光をカメラ内で増減させる「ISO感度」の数値を上げて撮影しましょう。最近のカメラは驚くほど高感度で、写真がザラザラして見えてしまう「ノイズ」が目立つことは少ないので、思い切って感度を上げても問題ないですよ。
comment-mother
ズバリ、写真がおしゃれに見えるポイントを教えて!
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思い切って大胆な構図を意識してみましょう。例えば、被写体にピントが合うギリギリまで近寄って撮影すると、ボケがキレイに写ります。逆にグッと引いて余白を多めにして撮影するのもおすすめです。写真を撮るときに、自分のなかでストーリーを考えながら撮影すると、見た人も引き込まれるような写真が撮れますよ。あえて目線を外してもらい、目線の先に余白をとると効果的ですね。
comment-mother
子どもに寄りつつも風景も入れたいと欲張って、中途半端な写真になっていたかも。これを実践するだけでもかなり印象的になりそうだし、スマホで撮影するときも意識するわ!
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あとスマホで撮影する時って、縦位置でも横位置でもレンズが上にくるように構えている方が多いですが、レンズの位置を下向きにし、地面やテーブルにスマホをくっつけて撮影してみてください。手前がボケて雰囲気のある写真になりますよ。
comment-mother
これはいいわ! 明日から写真を撮るのが楽しくなりそうね。早速ママ友にも教えてあげなくちゃ!

 

スマホで雰囲気のある写真を撮るには?

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1-2.レンズが上にくるように撮影すると、斜め上から見下ろしているような写真に。

3.地面やテーブルにスマホを設置し、レンズの位置が下になるようにして被写体をねらう。

4.レンズを地面やテーブルにつけたまま、ピント合わせを被写体に合わせると、手前にあるものがふわりとボケて雰囲気のある仕上がりに。

 

まとめ

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子どもを取るときは、まずは目線を合わせる

子どもの笑顔を引き出すには、今その場所で子どもが何をしたがっているか、子どもが夢中になれる何かを探すこともポイントなのね。木の実拾いとか、かけっことか好きだったわねぇ……。今まで親の都合ばかり考えて撮影してごめんね! そうそう、自分も動きながら撮影するときは、付属のストラップより「速写ストラップ」というのが便利みたい。お母さん、キレイに撮れるようにもっとがんばるわね!

 

教えてくれたのは……

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フォトグラファー・篠田麦也さん
雑誌、広告の撮影で活躍するフォトグラファー。子どもが生まれたのをきっかけに、妻と二人三脚で「ありのままの日常のワンシーンがステキな想い出になるように」をコンセプトにした家族写真撮影サービスH.P.S.TOKYO(Holidays Photo Service)を設立。昔ながらの写真館や子供写真スタジオとは違った、自然体の家族写真を撮影している。
http://hps-tokyo.com

 

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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アジアNo.1スマホメーカー「OPPO」が日本上陸! かわいく撮れるカメラフォン「R11s」で“自撮り女子”を狙い撃ち

アジアNo.1シェアのスマホメーカーOPPO(オッポ)は、日本市場参入を発表し、その第1弾としてSIMフリースマホ「R11s」を2月9日よりビックカメラおよびヨドバシカメラで発売します。価格は5万7980円(税抜)。

 

世界的に高いシェアを誇る同社が、満を持して日本市場に投入する「R11s」とはどのような特徴を持つ端末なのか、じっくり紹介します。

 

そもそもOPPOって?

OPPOという名前を聞くのが初めてという人も多いことでしょう。OPPOとは、2004年に中国で設立したスマホメーカーで、2009年からは30か国におよぶグローバル展開をしており、現在はアジアNo.1、世界No.4のシェアを誇ります。

「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏↑「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏

 

現在では珍しくないカメラの“ビューティーモード機能”は、2012年にOPPOが世界で最初に取り入れたとしており、自社端末を“カメラフォン”と評するほど、カメラ性能を追求しています。

 

R11sはカメラ性能の高さが1番の魅力

日本市場参入第1弾となるAndroidスマホ「R11s」の1番の特徴は、なんといってもカメラ性能の高さにあります。背面にあるメインカメラは2000万画素と1600万画素のデュアルカメラを搭載。明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを使い、夜景や暗い店内など暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを使うように自動で切り替わる仕様になっています。

↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開

 

インカメラも2000万画素を搭載し、「AIビューティー」という美顔技術を採用しているのが特徴です。これは、被写体の性別や年齢、国籍や肌の色など個人の特徴を分析して、200万以上の肌データからもっとも良い補正をするというもの。

↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる

 

ビューティーモードで撮影すると、女性なら肌のトーンを明るく、シミを薄くしてきれいに見せながら目や鼻などははっきり見せ、男性では肌の色白処理を抑えてヒゲが消えないようにするなど、被写体に合った処理をします。それにより、不自然な補正がかからず、ナチュラルな自撮りが実現します。

 

自分で調整することなく、オートで自然な肌の質感できれいになるのは、自撮りをする機会が多い女性にとってうれしい機能ですね。写真に写った自分の姿を見るのが楽しくなって、自撮りが好きになりそうです。

 

発表会では、写真家の角田修一氏も登壇し、実際にR11sを使ってモデルを撮影した写真を公開しました。角田氏は、「ぼけ味がすごくきれいで、デュアルカメラによってシャープとぼけ味をうまく表現している」と評価。また、自身が飼っているハリネズミを撮影するときも、「小さいものを、暗い場所や逆光でもきれいに撮れる」と語りました。

↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)

 

会場でR11sを使って撮影した写真をいくつかご紹介しましょう。

↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている

 

↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている

 

↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている

 

実際にR11sのカメラを使ってみると、うれしくなるほどきれいな映りで、苦手な自撮りも楽しくなりました。自撮りをすることが多い女性に人気が出そうです。詳しくは、後日レビューで紹介したいと思います。

 

6インチ有機ELディスプレイ搭載

R11sは、6.01インチ(2160×1080ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、ホームボタンのないフルスクリーンをコンセプトにデザインされています。背面には指紋センサーを搭載し、さらに顔認証でのロック解除にも対応します。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい

 

プロセッサは、QualcommのSnapdragon 660(2.2GHz オクタコア)で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージが64GB。バッテリー容量は3205mAhで、OPPO独自の急速充電技術「VOOC」の搭載により、たった5分の充電で2時間の通話ができます。OSはAndroid 7.1ベースの独自OS「Color 3.2」を採用しています。

↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏

 

SIMカードはnanoSIMが2枚使える仕様で、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応。なお、防水やFelica/NFCには対応していません。

 

まだまだ日本での知名度が低いOPPO。1番の売りとなるカメラ機能がカギとなるでしょう。ポートレートモードやビューティーモードなど、人物の撮影や自撮りをするのが好きな人にはとくにオススメなので、まずは店頭でカメラ性能をチェックしてみて下さい。

 

高性能なカメラがウリ! 中国市場シェアNo.1のスマホメーカー「OPPO」がまもなく日本上陸!?

いま中国で最も売れていて、世界シェア4位にまで伸し上がったスマホメーカー・OPPO(オッポ)が満を持して日本に上陸します。

 

OPPOは、中国の大手電子機器メーカー・歩歩高(BBK)傘下のメーカーで、スマホ市場に参入したのは2011年。当初からカメラ性能に注力し、レオナルド・ディカプリオをCMに起用するなど、積極的な販売戦略も話題になりました。

 

「OPPO」という名前は聞いたことはなくても、アジアの主要都市でグリーンに白抜きのロゴを掲げた広告を「見たことがある!」っていう人は少なくないのでは? ちなみに歩歩高グループ傘下にはVivo(ビボ)というスマホメーカーもあり、Vivoも世界シェア5位にまで成長しています。

↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている

 

↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた

 

↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い

 

日本市場への参入は、昨年11月にOPPOの日本法人が転職サイトで営業職を募集したことで発覚しました。それがニュースになるほど、モバイル業界では大きな出来事なんです。はい、筆者としても「待ってました!」と叫びたい気持ちです(笑)。

 

年が明けて1月17日からはTwitterとFacebookに公式アカウントが開設され、「はじまして、OPPOです。(中略)この度、日本で活動を開始させていただくこととなりました」というメッセージが公開されました。

↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした

 

日本市場ではフラッグシップ機を投入?

日本市場向けの第1弾として発売されるモデルは、グローバルでは昨年11月に発表された「OPPO R11s」になりそうです。縦長ディスプレイで狭額縁、背面にはデュアルカメラという、最新トレンドを押さえたフラッグシップモデル。日本向けモデルの詳細については、後日開催される発表会を待つ必要がありますが、2000万画素+1600万画素のデュアルカメラ、2000画素のフロントカメラといった主要スペックは、グローバルモデルを踏襲していると思われます。

↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった

 

↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ

 

↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった

 

筆者は、いち早く「R11s」に触れることができたのですが、メーカー自ら「カメラフォン」と称するだけあって、カメラ性能はかなり高い印象。シチュエーションを問わず、カメラまかせでキレイな画質で撮影できそうです。以下、R11sのデュアルカメラで撮影した作例となります。

【作例】

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日本では、OPPOと同じ中国メーカーで世界シェア3位のファーウェイが、SIMフリー市場で人気集め、じわじわとシェアを拡大しています。そんな “中国メーカーの雄” ファーウェイをも脅かす勢いがあるメーカーがOPPOです。

↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた

 

アジアを席巻したOPPOの勢いは日本にも波及するのか? それとも多くの海外メーカーと同様に市場で受け入れられるまでには時間を要するのか? 今後の動向に注目しましょう。GetNavi webでは、日本向けのR11sが正式に発表されたら、注目のカメラ性能を掘り下げたレビューも公開する予定にしております。お楽しみに!!

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

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MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

20180111-i02 (13)

 

MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

【年末年始用】休み時期は「スマホゲー」にどっぷり漬かりたい人のための「覇権確実」ゲームアプリ9選

覇権確実と噂される、秋冬リリースのスマホゲームをピックアップ。スマホアプリに詳しいゲームライター・柚木安津さんに解説してもらいました。一部タイトルでまだ配信がスタートしてないものもありますが、この年末年始、ドハマりして遊ぶならこのタイトルで決まり!

 

厳しくなる覇権争い天下を取るのはどれだ?

スマホのシェアが伸び、スマホゲームが話題になり始めたのが2010年頃。2012年にはご存じ「パズル&ドラゴンズ」がサービスを開始し、スマホゲーム界の王者に君臨しました。ここからクイズゲームなら「魔法使いと黒猫のウィズ」、リズムゲームなら「ラブライブ!」、ひっぱりアクションなら「モンスターストライク」と、各ジャンルで覇権タイトルが出現し、戦国時代へと突入しました。

 

スマホゲーム自体が一般化した最近では、いかにライトユーザーを飽きさせず、イベントやコラボを展開するかといったリリース後の運営戦略も重要となりました。また、家庭用ゲーム機のヒット作のスマホ版も相次いでいます。今回紹介するタイトルはどれも話題性十分で、覇権に手が届きそうなものばかりですが、果たして……。その実力を、プレイして確かめてみて。

 

【その1】

おなじみのモンスターが躍動する本格対戦カードバトル!

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スクウェア・エニックス
ドラゴンクエスト ライバルズ
基本プレイ無料(iOS、Android)

配信5日目で700万DLを突破した、国民的RPG「DQ」の対戦カードゲーム。30枚でデッキを組み、3×2のマス目にキャラを置いて相手リーダーのHPを削ります。描き下ろしのイラストで、おなじみのキャラやモンスターが活躍する、親しみやすくも奥が深いカードゲームです。

 

【イチオシPOINT】人気キャラや魔王がカードになって参戦!

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クリフト、パパス、カミュなど歴代人気キャラのほか、りゅうおう、ゾーマ、バラモスといった魔王もカードになって参戦。集めるのが楽しい。

 

【イチオシPOINT02】戦士、魔法使い、占い師……職業ごとのデッキ戦略に熱中

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直接攻撃が得意な戦士・テリー、魔法が使えるゼシカなど7人のリーダーから選択。リーダーによって戦略も異なり、デッキ編集に夢中になれます!

 

【イチオシPOINT03】すべてのユーザーにやさしい「闘技場」でのバトルが◎

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闘技場は、提示される3枚のカードから1枚ずつ選び、即席のデッキを組んで戦うモード。レアカードを保持してなくても問題なし。報酬も豪華です。

 

【イチオシPOINT04】仲間同士でギルドを結成してチャットやバトルで交流!

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ユーザー同士で集まって自由にチャットや対戦ができる「ギルド」を搭載。ギルド内で公開されたデッキはレンタルも可能。仲間と盛り上がれます!

 

【まとめ】カードゲーム界の覇権はライト層がカギ

「スマホアプリでは『シャドウバース』を筆頭にカードゲームが人気ですが、本作は『DQ』ということで親しみやすいのが強み。戦略性が高いので、ライト層をどれだけ巻き込めるかが覇権へのポイントになりそう」(柚木)

 

【その2】

スローライフに癒される人気タイトルのスマホ版!

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任天堂
どうぶつの森 ポケットキャンプ(iOS、Android対応)

3DS「とびだせ どうぶつの森」が世界累計1100万本を記録するなど、高い人気を誇るシリーズ初のスマホ版。任天堂の本格スマホアプリとして注目を集めています。どうぶつたちが暮らす自然あふれる世界で、キャンプ場作りを楽しもう。

※:一部アイテム課金があります

 

【イチオシPOINT】採集の楽しさは健在

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海や森などのレジャースポットをキャンピングカーで回りながら、釣りをしたりフルーツを集めたりする採集要素は健在。どうぶつたちにあげて仲良くなろう。

 

【イチオシPOINT02】インテリアが充実!

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材料を集めて、アルパカのカイゾーに頼めばおしゃれな家具を作ってもらえます。メリーゴーランドなど、普通のキャンプ場にはないようなオブジェも作れます!

 

【イチオシPOINT03】友だちとの交流も!

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他プレイヤーの個性的なキャンプ場を訪れることも可能。バザーを開いて素材を売り買いしたり、フレンドになったりとゆるいコミュニケーション要素もあります。

 

【まとめ】ヒットは確実! コラボ展開にも注目

「先行配信中のオーストラリアでも好評で、ビッグタイトルのスマホ版だけに世界的ヒットは確実。イベントやコラボ展開によっては覇権を握る可能性は十分あります。ただ、熱狂的ブームというより、ロングセラーになりそう」(柚木)

 

【その3】

クチコミでブレイク中の中国発、艦隊ゲーム!

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Yostar

アズールレーン
基本プレイ無料(iOS、Android対応)

9月の配信開始以来、艦隊ゲームファンに口コミで広がり、300万DLを突破した中国発の注目作。艦船を擬人化したキャラたちで艦隊を組み、シューティングゲームで敵を撃破していきます。

 

【イチオシPOINT】お気に入りのキャラを「寮舎」で愛でまくり!

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「寮舎」は戦闘でコンディションが低下したキャラを休憩させる場所。経験値や好感度も上がります。ちょこちょこ動くちびキャラがかわいい。

 

【イチオシPOINT02】レアの出現率が高めで良心的な運営が好評

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本作の「建造」(ガチャ)は、最高レアの「SSR」の出現率が7%と良心的。ファンから「神運営」との声も! 艦船は100種以上と豊富。

 

【イチオシPOINT03】多彩なカスタマイズでどのキャラも活躍可能!

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キャラのレベルを上げる以外に、性能の強化、限界突破、改造など、育成要素は多数。レア度が低いキャラでも装備の工夫で活躍できます。

 

【まとめ】まさかのダークホース! 勢いはNo.1

「大ヒットした艦隊ゲーム『艦隊これくしょん』とモチーフが同じで話題沸騰中です。いまのところ課金要素も少なく、イラストも萌えると非常に好評。このまま行けば『艦これ』以上に大ブレイクしても不思議ではありません」(柚木)

 

【その4】

引っ張って放すだけ!おはじき系の新星

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バンダイナムコオンライン
グラフィティスマッシュ
基本プレイ無料(iOS、Android対応)

キャラを引っ張って敵にぶつける簡単操作の爽快アクション。キャラが通ったフィールド部分には色が塗られ、面積が増えるとダメージ量もアップする。1人用のストーリーのほか、対戦、協力、放置型プレイと遊び方は多彩だ。

 

【イチオシPOINT】対人バトルが熱い!

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ひっぱり系アクションのヒット作「モンスターストライク」にはない、オンライン対人戦「ランクマッチ」を搭載。タッグでチーム戦も可能で、塗りが重要になります。

 

【イチオシPOINT02】最大4人協力が可能

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イベントやストーリーミッションでも、ルームを作って最大4人の協力プレイが楽しめる。参加プレイヤーが初顔合わせなら、マッチングボーナスももらえます。

 

【イチオシPOINT03】物語性の高さも注目

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星4以上のキャラには特別なストーリーが用意され、絆レベルを上げると「ハンターストーリー」が開放される。お気に入りのキャラにさらに感情移入できます。

 

【まとめ】ポップなヒット要素盛りだくさん!

「引っ張って遊ぶおはじき系ゲームは『モンスターストライク』以降、人気のジャンル。また、色を塗るシステムもトレンドのひとつ。これらのキャッチーな要素をふんだんに詰め込み、1本のゲームにうまくまとめています」(柚木)

 

【その5】

欅坂46に詳しくなれる1本!

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enish
欅のキセキ
基本プレイ無料(iOS、Android、Yahoo! ゲーム対応)

 

配信2日で150万DLを突破した、欅坂46初の公式ゲームアプリ。新米マネージャーとしてデビューからの軌跡を追いつつ、彼女たちを応援する爽快なパズルをクリアしていきます。完全撮り下ろしカットを2000枚以上収録。

 

【その6】

ディズニーのテーマパークが舞台!

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コロプラ
ディズニー ツムツムランド
基本プレイ無料(iOS、Android対応)

「ツムツム」の世界観で、ディズニーのテーマパークを表現したパズルゲーム。「カリブの海賊」「ホーンテッドマンション」などをモチーフにしたステージで、バブルを狙ってツムを飛ばし、コンボをつなげていきます。

 

【その7】

24時間いつでもUFOキャッチャー

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セガゲームス
セガキャッチャーオンライン
アイテム課金制 2017年冬リリース予定(iOS、Android)

現在、ブームの兆しがあるオンラインクレーンゲームに、UFOキャッチャーの生みの親・セガが参入。リアルタイム映像で本物のUFOキャッチャーを操作でき、獲得した景品は宅配便で届く。セガ限定のプライズもあり。

 

【その8】

家庭用人気作の新プロジェクト

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セガゲームス
D×2 真・女神転生 リベレーション
基本プレイ無料 2017年内配信予定(iOS、Android対応)
https://d2-megaten-l.sega.jp/

家庭用の人気RPG「真・女神転生」のスマホ向け完全新作プロジェクト。悪魔合体、交渉、3Dダンジョン、プレスターンバトルとシリーズならではの要素を搭載したうえで、スマホで遊びやすいよう最適化されています。

 

【その9】

あの「ときめき」がアイドルをテーマにスマホで新展開!

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KONAMI

ときめき
アイドル
基本プレイ無料 今冬配信予定(iOS、Android)

「ときめき」シリーズの新展開となる学園コミュニケーションゲーム。アイドル候補生15名と共同生活しながら夢の舞台を目指します。一部のモードでVRゴーグルを使ったモバイルVRに対応しています。

 

(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved. (C)2017 Nintendo (C)2017 Manjuu Co.ltd & Yongshi Co.ltd All Rights Reserved. (C)2017 Yostar Inc. All Rights Reserved.
(C)BANDAI NAMCO Online Inc.(C)Seed&Flower LLC/Y&N Brothers Inc. (C)enish,Inc. (C)Disney (C)SEGA (C)SEGA/(C)ATLUS (C)Konami Digital Entertainment

10か月経っても他機を圧倒する高音質! オンキヨー「グランビート」の注目すべき進化機能を総ざらい

以前にGetNavi webの企画でハイレゾ対応スマホのクロスレビューに参加させてもらった際に、高音質がウリのスマホ5モデルを聴き比べしました。揃ったスマホの数を多いと捉えるか否かは意見が分かれる所かもしれませんが、試聴した5モデルのほかにも、いま日本国内で販売されているハイエンドクラスのスマホは軒並みハイレゾ対応になっています。

 

ハイレゾスマホのクロスレビューはコチラ

“高音質スマホ”で最も音がいいのはどれだ!? 人気の5機種を一挙試聴

 

半年前のクロスレビューで見事1位に選ばれたオンキヨーの“グランビート”「DP-CMX1」は、発売から10か月近く経過した現在でも、ほかのモデルを圧倒する別格の高音質を誇るモデルとして人気となっています。スマホとしてはほかに類を見ない「バランス出力」への対応や多彩なファイル形式の音楽再生対応など、その実力の詳細は過去にレポートしていますので合わせてご覧ください。

↑↑オンキヨーのグランビート「DP-CMX1」

 

グランビートの詳細レビューはコチラ

すべての音楽好きに捧げる前代未聞の高音質設計! オンキヨーのハイレゾスマホ「グランビート」がスゴい5つのポイント

 

知られていない3つの進化ポイント

さて、そのグランビートが発売されてからまもなく1年が経とうとしていますが、本機は相変わらず高音質スマホの頂点に君臨し続けているといえます。それどころか快適に音楽再生を楽しむための機能アップデートや、ほかの製品やアプリとの連携が充実して、ますます進化を遂げています。これからハイレゾ対応のスマホや音楽プレーヤーの導入を検討している方はぜひ、グランビートが進化したポイントを押さえて選択肢に加えてほしいと思います。

 

その1:ハイレゾ対応のハード&ソフト情報に一発でアクセスできる「おすすめApp」

グランビートにはe-onkyo musicのストアで発売された新譜や、音楽プレーヤーアプリのレコメンドなど役立つ情報を集められる専用アプリ「おすすめApp」がプリインストールされています。もしかするとグランビートを長く使っているのに、このアプリに気づいていなかったという方もいるのではないでしょうか。

↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる

 

アプリを開くと、トップにはe-onkyo musicが扱う新譜や人気アルバム・シングルのトップ10を表示、ユーザーの好みに合わせて音楽ジャンルごとに情報をセレクトして集めることができます。気になるタイトルのアイコンをタップするとe-onkyo musicから直接購入できるカゴに飛びます。

↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能

 

少し脇道にそれてしまいますが、e-onkyo musicのストアで販売されている音楽タイトルはスマホでダイレクトに買うことができます。グランビートを活用すれば、わざわざPCにつないでファイルをドラッグ&ドロップで転送といった面倒な作業も必要ありません。グランビートの「Music」アプリにはダウンローダーの機能もあり、e-onkyo musicで購入した作品を制限回数に応じて端末に直接ダウンロードできるので試してみてください。

↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ

 

話題をおすすめAppに戻しましょう。アップデートによって、オンキヨー、パイオニアブランドのオーディオ製品が購入できるオンラインストア「ONKYO DIRECT」へのリンクも追加されました。さらにe-onkyo musicとONKYO DIRECTのアップデート情報へのリンクは、おすすめAppの「ウィジェット」にしてグランビートのホーム画面に常駐させることができます。ホーム画面の空きスペースを長押しして表示される「ウィジェット」を選択してみて下さい。おすすめAppのウィジェットがふたつ並んでいるので、すぐに見つけられるでしょう。

↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利

 

その2:アイ・オー・データ機器の「CDレコ」と連携。パソコンなしで音楽CDを取り込める

アイ・オー・データ機器の“CDレコ”シリーズは、PCレスで手軽に音楽CDをスマホやタブレットに取り込めるCDレコーダー(ドライブ)です。Android/iOSに対応する「CDレコ」アプリをスマホに入れて、Wi-FiでCDレコの本体に接続すれば、60分の音楽CDをAndroidスマホの場合は約5分で素速く取り込めます。10月末にグランビートをはじめ、オンキヨー「DP-X1」「DP-X1A」、パイオニア「XDP-300R」「XDP-100R」の各機種がGoogle PlayストアからCDレコアプリをインストールして、音楽CDが取り込めるようになりました。

↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる

 

今回CDレコシリーズのWi-Fi対応モデル「CDRI-W24AI2」を借りて、グランビートでCDの取り込みに挑戦してみました。CDレコのドライブには電源を供給するためのACアダプターが必要ですが、スマホとの接続はWi-Fi経由になるのでケーブルは不要。CDレコアプリのガイダンスに従って、CDレコの本体を宅内のWi-Fiルーターにつなぎます。あとはドライブに取り込みたいCDディスクをセットして、アプリのメニューから「CDを取り込む」を選択。アルバム情報はグレースノートの音楽データベースから自動参照されます。

 

CDレコアプリにはプレーヤー機能も内蔵されているので、取り込んだ楽曲を選択してすぐにリスニングが楽しめます。グランビートの端末に保存されている音楽ファイルもアルバム/楽曲リストに表示され、CDレコアプリで聴いたり、プレイリストの作成も可能です。

 

CDレコで取り込んだ音楽ファイルは、もちろんグランビートにプリインされているMusicアプリからも再生できます。Musicアプリならグランビートのハイレゾアップサンプリングやデジタルフィルターなどの機能も効かせることができます。しばらく聴いていなかったCDをグランビートに取り込んで再生してみると新しい発見も得られるはずです。

↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる

 

その3:音声読み上げアプリ「Notification App」が便利

オンキヨーがAndroidスマホ向けに開発した「Notification App」が11月6日から配信を開始しました。こちらのアプリをオンキヨーグループと一緒に開発したネインは、LINEやメールなどスマホに届いた通知を音声で読み上げてくれる「APlay」アプリと、対応するワイヤレスイヤホンを展開する日本の“ヒアラブル”技術を得意とするベンチャーです。

↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」

 

Notification Appはグランビートとパイオニアのブランドから発売されているイヤホン「E7wireless」、ヘッドホン「SE-MS7BT」など本稿執筆時点では全部で6つのモデルに対応しています。グランビートにアプリをインストールして、設定画面からメール、SNS、ニュース、カレンダーなど届いた通知を読み上げてほしいアプリを選びます。現在の時刻を一定間隔で知らせてくれる時報機能もあります。

↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている

 

例えば満員電車の中で手が離せないときにも通知を見逃すことがなくなるし、歩きスマホの防止にもなるでしょう。スマホとしてのグランビートの可能性をさらに広げてくれるよきコラボレーションです。オーディオプレーヤーとして、グランビートで再生している音楽に集中したい場合はNotification Appの通知や時報機能をミュートすることもできるので安心ですね。

 

グランビートはオーディオプレーヤーとしての基幹システムを安定させるため、Android OSのアップデートにはあえて対応していません。そのぶんMusicやおすすめAppなどプリインされているアプリが進化して、連携できるサービスや機器も増えていくことで常にフレッシュな環境で音楽リスニングを満喫できる最強のハイレゾ対応スマホです。

 

高音質が楽しめるだけでなく、アップデートにより機能面での進化を続けるグランビート。この年末年始にスマホの買い替えや機種変更を検討されている方は、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

“M”を撮って当選率10倍アップ! 最新スマホが当たるモトローラの「“M”をつかまえろ!」キャンペーン

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、モトローラのスマホや豪華賞品が抽選であたる 「“M”をつかまえろ!」キャンペーンを12月8日から12月24日まで実施しています。

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本キャンペーンは、モトローラの公式Twitterアカウントをフォローし、キャンペーン関連ツイートをリツイートすると、抽選でモトローラのスマホや各種「M」関連商品が当たるというもの。さらに、モトローラ商品やパッケージ、看板や雑誌などの広告に記載されているモトローラの「M」ロゴマークを撮影し、キャンペーンハッシュタグ「#Mをつかまえろ」をつけてツイートすると、当選確率が10倍となり当選しやすくなる仕組みも用意しています。

 

また、12月9日から12月22日の間、秋葉原、新宿、渋谷にてキャンペーン専用のアドトラックが走行します。アドトラックにも巨大なモトローラの「M」ロゴマークが掲示されているので、このアドトラックに遭遇した人は、「M」ロゴマークを撮影し応募することができます。アドトラックの詳しい走行予定ルートについては、モトローラの公式Twitterアカウント (@MotorolaJP)で案内される予定です。

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■参加方法(通常方法)
1.モトローラのTwitter公式アカウント(@MotorolaJP)をフォロー。
2.このキャンペーン告知投稿ツイートをリツイート。
3.当選者にはダイレクトメッセージで連絡。

(当選確率10倍方法)
上記の(通常方法)の1-2を経て、さらに以下のフローですすめると、当選確率が10倍になります。
– モトローラの製品、看板、広告など、街に潜むモトローラの「M」ロゴマークを写真撮影する。
– ハッシュタグ「#Mをつかまえろ」をつけてTwitterで写真をツイート。

 

※写真を撮影する際は、他の人の迷惑にならないようにご配慮ください。
※道路やホーム上での撮影は危険を伴いますので、無理な撮影はおやめください。また交通ルールを守ってキャンペーンに参加してください。
※ほかの方が映り込まないようにご注意ください。
※モトローラのロゴマークだけではなく、周りの様子が分かるように撮影してください。
※WEBなどで公開されている画像をダウンロードしての投稿は無効です。必ず、「Mロゴマーク(モトローラマーク)」が記載されている商品や広告物などを実際に撮影し、応募ください。
※応募は違う場所・ロゴマークの写真であれば、お一人様何回でもツイート可能です。また、1ツイートにつき1応募となりますので、複数回ツイートした場合には、その分当選確率も上がります。
※リツイートでの参加は、公式リツイートのみ有効です。引用リツイートは無効です。

 

■賞品
モトローラ スマホ「Moto G5s Plus」 1名様
モトローラ スマホ「Moto X4」 1名様
モトローラ スマホ「Moto Z2 Play」 1名様
(※各機種の色は選べません)
モンベル アルパインサーモボトル0.5L(MDGN) 10名様
モエ・エ・シャンドン モエ ロゼアンペリアル 750ml 5名様(※20歳以上対象。当選後、年齢確認が必要)
東京メトロ丸ノ内線 300形 USBメモリ 2名様
ミカサ 国際バレーボールFIVB公式試合球MVA200 1名様

↑Moto G5S Plus(ブラッシュゴールド)↑Moto G5S Plus(ブラッシュゴールド)

 

■応募資格
日本国内在住の18歳以上
賞品の「モエ・エ・シャンドン ロゼアンペリアル」は20歳以上の人が対象

 

モトローラのロゴマーク「M」を撮って、今すぐフォロー&リツイート。さらに写真投稿で当選確率が10倍に上がる「“M”をつかまえろ!」キャンペーン。モトローラの最新スマホや各種「M」関連グッズが当たるかもしれません、ぜひ挑戦してみてください。

 

「“M”をつかまえろ!」キャンペーンURL:http://motocam.jp/

モトローラ社長に聞いた! 最新モデル「Moto X4」と拡張デバイス「Moto Mods」の気になるトコ

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、同社のSIMフリースマホの最新モデル「Moto X4」を発売しました。価格は5万3800円。本記事では、現在の海外製SIMフリースマホで、最も注目を浴びる価格帯に投入された本機の気になる点をレビュー。さらに、いよいよ磐石のラインナップになりつつある、モトローラスマホの展望と同時発表された拡張デバイスについて、同社の代表取締役にも話を聞いてきました。

 

ミドルレンジとはいえ文句ナシのハイスペックを搭載

Moto X4は同社がリリースするSIMフリースマホ「Moto」シリーズの最新モデルで、上位機種には「Moto Z」ファミリー、下位機種には「Moto G」ファミリーがラインナップされています。ミドルハイグレードに位置する本モデルは、5.2インチのフルHD液晶を搭載するほか、デザイン性に優れるガラスとメタル素材を組み合わせたボディで、防塵防水性能を備えたバランスの良いスペックが魅力です。

 

↑カラーバリエーションは、「スティーリングブルー」(左)と「スーパーブラック」の2色展開↑カラーバリエーションは、「スティーリングブルー」(左)と「スーパーブラック」の2色展開

 

↑リアパネルはガラス素材を採用しツヤツヤな仕上げ↑リアパネルはガラス素材を採用しツヤツヤな仕上げ

 

↑充電コネクタはUSB Type-Cを採用↑充電コネクタはUSB Type-Cを採用

 

また、DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)機能を搭載し、多様化する格安SIMや海外での使用など、通信面でのニーズにも応える仕様になっています。

 

↑DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応したSIMトレイ↑DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応したSIMトレイ

 

注目は多機能なカメラ。1200万画素と800万画素のデュアルカメラを搭載し、深度情報を保存してあとからフォーカス位置を変更する「セレクティブ・フォーカス」やモノクロ画像の一部をカラー化する「スポットカラー」機能など、画質だけでなくエンタテインメント性にもこだわりをみせています。

 

↑リアカメラは1200万画素デュアルピクセルオートフォーカスカメラと800万画素の広角カメラのデュアルカメラ構成↑リアカメラは1200万画素デュアルピクセルオートフォーカスカメラと800万画素の広角カメラのデュアルカメラ構成

 

↑フォーカスの位置を後から調整する「セレクティブ・フォーカス」機能↑フォーカスの位置を後から調整する「セレクティブ・フォーカス」機能

 

↑撮影した後でフォーカスを手前に合わせることも可能↑撮影した後でフォーカスを手前に合わせることも可能

 

↑モノクロ写真の一部だけをカラー化する「スポットカラー」機能。色域の近い部分を選択してカラーにすることができます↑モノクロ写真の一部だけをカラー化する「スポットカラー」機能。色域の近い部分を選択してカラーにすることができます

 

【SPEC】

サイズ/質量:約W73.4×H148.4×D7.99㎜/約163g

ディスプレイ:5.2インチLTPS IPS液晶 CORNING GORILLA GLAS(1920×1080ドット、424 ppi)

OS:Android 7.1.1

CPU:オクタコア(クアッド2.2 Qualcomm Snapdragon 630)

バッテリー:3000mAh

メモリ:RAM 4GB、ROM64GB

 

Moto Z用の新型Moto Modsも2モデル発表

上位シリーズ「Moto Z」のモデルに装着できる拡張デバイスも新モデルが多数投入されました。4K画質での360度撮影が可能なカメラと、ゲームアプリを堪能するゲームパッドです。

 

↑「moto 360 camera」。実売価格は3万2180円↑動画、静止画ともに対応した「moto 360 camera」。実売価格は3万2180円

 

↑リアカバー(白い部分)一体型だけあって、装着感が良好↑リアカバー(白い部分)一体型だけあって、装着感が良好

 

↑「moto gamepad」。1万2740円↑カーレースのアプリなどをリニアな操作感で楽しめる「moto gamepad」。1万2740円

 

↑アナログジョイスティックとが左右に配置されるコントローラータイプ↑アナログジョイスティックとが左右に配置されるコントローラータイプ

 

モトローラの偉い人にMoto X4とMoto Modsについて聞いてみた

Moto X4の発表にともない、モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社の代表取締役社長ダニー・アダモポーロス氏にMoto X4やMoto Modsの今後について話が聞けました。

 

↑モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ダニー・アダモポーロス氏↑モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ダニー・アダモポーロス氏

 

—Motoシリーズには「G」と「Z」がありますが、今回の「X4」はどういう位置づけになりますか?

ダニー氏:低価格なエントリーモデルの「Moto Gファミリー」、最先端技術を集結した「Moto Z」ファミリー、「Moto X」ファミリーはその中間的位置づけになります。また、デザイン性を重視しているのもXファミリーの特徴の1つとなっています。

 

—ライバル機との差別化はどのようにとっていますか?

ダニー氏:モトローラのスマホはユーザーに長くつかってもらうことを前提にしています。X4にはAndoroid 7.1.1が搭載されていますが、今後も可能な限りアップデートを続けて行く予定です。

 

—Moto Modsの中で一番人気あるのは?

ダニー氏:日本市場では「ハッセルブラッド True Zoom」です。海外ではバッテリーだったり、スピーカーだったりします。

 

—そのハッセルブラッドですが次期モデルを待望する声がありますが?

ダニー氏:評価を頂いていることは聞いています。ただ、次期モデルについてはまだ発表できる段階ではありません。

 

—個人的に1インチセンサーを搭載したカメラModsを待望しているのですが!

ダニー氏:承っておきます。ですが、まだ何も言えません(笑)

 

今回は、簡単なインタビューでしたが非常に気さくなダニー氏が率いるモトローラ。今後もユニークな端末がリリースされる期待が膨らみます。

「Xperia XZ1」をZ3/Z4/Z5と5項目で比較! 歴代Zシリーズからどこまで進化した?

ソニーのスマートフォン、Xperiaシリーズの2017年秋冬新製品「Xperia XZ1」が発表されました。今回はその特徴を、過去機種の「Xperia Z」シリーズと比べながら明らかにしたいと思います。

20171027-i01 (20)↑ソニーモバイル「Xperia XZ1」(ムーンリットブルー、ブラック、ウォームシルバー、ヴィーナスピンク)

 

ソニーのXperia Zシリーズは2014年秋冬モデルである「Xperia Z3」から日本の大手3キャリアが揃って取り扱うようになりました。Xperiaが尖ったハイスペックスマホを求めるマニア層だけでなく、より広いユーザー層に浸透しはじめたのはちょうどこの頃からだったように思います。

 

以降、2015年の夏モデルとして発売された「Xperia Z4」から、同年の秋冬モデルである「Xperia Z5」まで国内のXperiaといえばソニーが誇る先端技術を詰め込んだ「Zシリーズ」が定番モデルとなってきました。当時は大手キャリアでスマホを買うと契約期間の“2年縛り”が存在していた頃だったので、いまごろちょうど「買い換え時」を迎えている方も多いのではないでしょうか。使い慣れたXperia。最新モデルがどれぐらい進化しているのか見ていきましょう。まずは本体のデザイン、サイズ感から。

 

①【サイズ】これまでよりもやや長いが持ちやすい

写真をご覧いただくとわかるように、Xperia XZ1(以下:XZ1)は縦方向のサイズがXperia Z5(以下:Z5)に比べるとやや長くなっています。Z5とほぼサイズが変わらない「Xperia Z4(以下:Z4)」「Xperia Z3(以下:Z3)」も隣に並べてみました。

 

スペックの外形寸法で比較すると、XZ1は約73W×148H×7.4Dmm、Z5は約72W×146H×7.3Dmmとなり、厚みはほぼ変わらず。やはり縦方向には2cmほど長いようです。XZ1では前機種のXperia XZsと比べても、約50%ほど内蔵スピーカーの音圧を上げるため内部の容積を多めに確保したことも影響しているのかもしれません。でも確かにその効果は動画を鑑賞する時など、とても聴きやすくなったスピーカーサウンドにしっかりと表れています。

↑左からXZ1、Z5、Z4、Z3↑左からXZ1、Z5、Z4、Z3

 

↑本体は高さ方向のサイズがXZ1(いちばん左側)でやや伸びている↑本体は高さ方向のサイズがXZ1(いちばん左側)でやや伸びている

 

本体の厚みについては実機に触れてみると、むしろXZ1の方が薄くなったような手応えがあります。両サイドのエッジをラウンドさせた「ループサーフェスデザイン」の効果によるものかもしれません。同じ約5.2型/フルHDのディスプレイが、片手持ちでより操作しやすくなったようにも感じられます。

↑本体の厚みはほぼ変わらず。手で持つとXZ1の方が持ちやすく感じる↑XZ1(左)とZ5(右)の本体の厚みはほぼ変わらず。手で持つとXZ1の方が持ちやすく感じる

 

↑サイドは表裏のコーナーが緩やかにラウンドしているループサーフェスデザインに。Xperia Z5から指紋認証が搭載されているが、反応速度はXperia X Performanceの頃から大きく向上している↑サイドは表裏のコーナーが緩やかにラウンドしているループサーフェスデザインに。Xperia Z5から指紋認証が搭載されているが、反応速度はXperia X Performanceの頃から大きく向上している

 

とても薄型の筐体ですが、その堅牢性については背面から両サイドまで一体の押し出し成形によるバスタブ構造のメタルフレームを使っているので、実は「Xperia史上・最高強度」を実現しています。フロントガラスにもコーニングの強化ガラス「Gorilla Glass 5」を採用。Z5、XZ1ともに防水IPX5/8相当&防塵IP6X相当のスペックなので、水濡れにも強く設計されています。

XZ1は背面から両サイドまで一枚のメタルプレートから作られているので、薄型なのにボディは強靱XZ1は背面から両サイドまで一枚のメタルプレートから作られているので、薄型なのにボディは強靱

 

本体のカラーは、背面にガラスパネルを使い全体に光沢感が強めのZ4/Z3に比べて、Z5から背面がメタル素材になっています。色合いも落ち着いた印象。Xperia Xシリーズからは、フロントベゼルも背面・サイドと同じ色に統一されています。実はXZ1の「ムーンリットブルー」はソニーのワイヤレスヘッドホン・イヤホン「h.ear」シリーズの最新モデルにも同じ色を揃えています。

↑ムーンリットブルー↑ムーンリットブルー

 

↑背面パネルはいちばん右側のZ4がガラス。Z5(中央)からメタルになった↑背面パネルはいちばん右側のZ4がガラス。Z5(中央)からメタルになった

 

②【使い勝手】SIMとSDカードスロットが別に

細かなところではSIMカードスロットがSDカードスロットと別々に設けられています。Xperia Z5/Z4は一体型のスロットだったので、SDカードを交換しようとするとSIMカードも同時に抜かなければならず、そのたびに端末の再起動が必要でした。SIMカードを出し入れしなければならないため、細かな傷が付いて接触不良が発生するとSIMカードの再購入が必要になる場合もあります。実際に筆者もXperia Z5 Premiumを使っていた頃に、ハイレゾの楽曲を入れたSDカードをしょっちゅう差し替えていたので、SIMカードを1年半で2回ほど買い換えました。ですので、別々のスロットは大歓迎です。

↑XZ1はSIMとSDカードのスロットが別々になっている↑XZ1はSIMとSDカードのスロットが別々になっている

 

③【カメラ】暗いところでもきれいに撮れる

カメラ機能についてはXperia XZ Premium、Xperia XZsの世代から搭載されているメモリー積層型のCMOSイメージセンサーを中核とする「Motion Eyeカメラシステム」のおかげで、高品位な写真が簡単に撮れます。被写体の動きを自動検出して、最大で4フレームぶんの画像をバッファリングしながら、シャッターボタンが押される直前の画像を記録する「先読み撮影」、最大960fpsの「スーパースローモーション撮影」などがその代表的な機能です。

 

XZ1からはさらに被写体となる人物の「笑顔を自動で検知」して、決定的瞬間の前後を逃さず記録できるように先読み撮影機能がパワーアップしています。動いている被写体にフォーカスを合わせ続けながら連写ができる機能も追加されています。

↑リアのメインカメラユニット。有効画素数はXZ1が1920万画素、Z5が2300万画素↑リアのメインカメラユニット。有効画素数はXZ1が1920万画素、Z5が2300万画素

 

↑フロントカメラのユニット。有効画素数はXZ1が1320万画素、Z5が510万画素↑フロントカメラのユニット。有効画素数はXZ1が1320万画素、Z5が510万画素

 

単眼カメラユニットのスマホで、人物や食べ物、自由造形(置物など)を3D撮影して、手軽に3Dアバターや3Dプリンターで出力できるオブジェが作れるアプリ「3Dクリエーター」もXZ1から搭載されています。3Dクリエイターで自由造形の撮影を試してみましたが、撮影そのものに複雑な操作は要らないものの、被写体の回りを360度、撮影している自分がぐるっとひと回りできる環境を整えるのが意外に大変でした。3Dクリエイターに加えて、笑顔検知やオートフォーカス連写の機能は今年の夏に発売されたXperia XZ Premiumにもアップデートで追加されるそうです。

↑3Dクリエイターで猫の置物を撮影。テーブルまでキャプチャーされてしまうなど、きれいに撮るのがなかなか難しかった↑3Dクリエイターで猫の置物を撮影。テーブルまでキャプチャーされてしまうなど、きれいに撮るのがなかなか難しかった

 

XperiaはZシリーズから暗い場所でも明るく写真や動画が撮れるスマホとして高く評価されていましたが、XZ1はメインカメラのセンサーを大型化して、より多くの光を取り込めるようさらに改良されています。実際に撮影した写真を見比べてもらうと、XZ1では暗部の再現性が上がり、色合いがますます自然になったことがわかります。

 

【作例】(クリックすると拡大できます)

↑夜景を4台のXperiaで撮影。Xperia XZ1はやや暖色が強めに撮れた。どのXperiaも夜景を明るく撮れる優秀なカメラ機能を搭載している↑夜景を4台のXperiaで撮影。Xperia XZ1はやや暖色が強めに撮れた。どのXperiaも夜景を明るく撮れる優秀なカメラ機能を搭載している

 

↑昼間の室内で野菜を撮影。みかんやにんじんの皮のディティールは最新モデルのXZ1に近いジェネレーションほどしっかり残る↑昼間の室内で野菜を撮影。みかんやにんじんの皮のディティールは最新モデルのXZ1に近いジェネレーションほどしっかり残る

 

↑フロントカメラで自分撮り。Z3と比べてXZ1は圧倒的に背景が広く写し込めるようになった点に要注目だ。これは買い換えたくなる↑フロントカメラで自分撮り。Z3と比べてXZ1は圧倒的に背景が広く写し込めるようになった点に要注目だ。これは買い換えたくなる

 

④【画質】HDR対応で動画がきれい

動画視聴については、XZ1のディスプレイがHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)対応になったことで、より人間の目で見る明暗のコントラスト、豊かな色合いに映像が近づいています。HDR表示の実力を確かめるために、Netflixで配信されているHDRコンテンツを見比べてみました。Netflixの作品検索に「HDR」と入力すると、現在視聴できるHDR作品がリストに並んできます。

 

ディスプレイ設定の「明るさの自動調節」をオフにして、輝度を最高レベルに上げたうえで、映像モードは「スタンダード」、高画質処理系の機能は設定をオフにしています。XZ1では明るい部分のピークが破綻せずに、被写体のディティールを残しています。暗部の階調表現も優秀です。色はHDR機能の有無によるものというよりも、Z5のディスプレイが全体にマゼンタが強い印象を受けました。

↑Xperia XZ1(上)とZ5(下)でNetflixのHDRコンテンツを比較。明暗のディティールを再現できる力はHDR対応のXZ1の方が上手。色合いはZ5の方がマゼンタがやや強めに感じられた↑Xperia XZ1(上)とZ5(下)でNetflixのHDRコンテンツを比較。明暗のディティールを再現できる力はHDR対応のXZ1の方が上手。色合いはZ5の方がマゼンタがやや強めに感じられた

 

⑤【音質】ハイレゾ再生はもちろん音質もアップ

続いてオーディオ機能を比べます。その前にZシリーズの「ハイレゾ対応」の歴史を振り返ってみましょう。ヘッドホン端子から最大96kHz/24bitまでのハイレゾ出力が可能になったのはZ3から。当時再生できるファイル形式はFLACとWAV、ALACでした。USBオーディオ出力の場合は192kHz/24bitまで。USBケーブルでポタアンなどにつないでハイレゾ再生が楽しめるようになったのはXperia Z2からでした。圧縮音源も192kHz/24bit相当のハイレゾ品質にアプコン再生ができる「DSEE HX」はZ3から搭載されたフィーチャーでした。

 

Z4から、Bluetoothワイヤレス再生もハイレゾ相当の音質で楽しめるソニー独自のコーデック「LDAC」に対応しました。ヘッドホン端子からのハイレゾ出力は192kHz/24bitに到達して、再生できるファイル形式にAIFFも加わりました。ヘッドホン端子に接続された機器に合わせて音質を最適化する「自動最適化」の機能も本機以降から追加されています。

 

Z5はオーディオ再生のパフォーマンスに大きな変更がなかった代わりに、現在も販売されているハイレゾ対応のノイズキャンセリングイヤホン「MDR-NC750」が同時期に発売されました。

 

XZ1では先に触れたとおり内蔵スピーカーの容積がアップしています。2016年の秋冬モデルとして発売された「Xperia XZ」から、イヤホン出力もアナログ回路の見直しをかけて音質・音圧がパワーアップしています。

↑イヤホンでハイレゾ再生を聴き比べた↑イヤホンでハイレゾ再生を聴き比べた

 

以上の歴史を踏まえたうえでZ3からXZ1まで音質を聴き比べましょう。リファレンスのイヤホンにはAKGのハイレゾイヤホン「N30」を使っています。まずZ3からZ4の段階で明らかに音場の広がりと奥行き感が増しています。192kHz/24bit音源の実力がフルに引き出せることも大きなポイントです。Z4とZ5の比較では中低域の彫りが深くなって、音像がタイトに引き締まりました。さらにXZ1をZ5と聴き比べてみると音の印象がさらに鮮明になっています。オーケストラやジャズのビッグバンドを聴いてみると、元もと高い解像感に加えて、さらに微細な音も明瞭に浮かび上がらせる余裕が生まれた手応えも得られました。

 

ただ、いまの最新ハイレゾスマホの中で特に高音質と言われている“グランビート”「DP-CMX1」やLGの「V30+」など、アンプを強化しているモデルに比べると音の厚みではやや力不足を感じてしまいます。特に電車の中などアウトドアで音楽を聴くときにはボリュームのゲージ全体を「10」とするなら、8から9ぐらいの位置にまで音量を上げないと聞こえづらいこともよくあります。ノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンを組み合わせれば良いのかもしれませんが、多くのユーザーが普通のイヤホンを使った場合も快適に音ものコンテンツが楽しめるように、そろそろウォークマンに搭載しているフルデジタルアンプ「S-Master HX」の搭載もぜひ実現してほしいと思います。

 

最後にXperiaはXシリーズになってから、内蔵バッテリーの長寿命化にも目を向けたスマート充電機能「いたわり充電」が加わっていることにもひとこと触れておきたいと思います。カメラや動画・音楽再生の機能は強化されるほどバッテリーも消費するものなので、その点から見ても変わらない使い勝手がキープできているところはさすがといえます。

↑XZ1は電池の寿命を長く持たせられるよう「いたわり充電」の機能が搭載されている↑XZ1は電池の寿命を長く持たせられるよう「いたわり充電」の機能が搭載されている

 

特筆するような新機能こそないものの、全体的に機能が強化された今度のXperia XZ1は、これまでZシリーズを使ってきたXperiaユーザーにとって買い換える価値のある端末に仕上がっているのではないでしょうか。Xperia Z3~Z5を使っている方は、ぜひ店頭で実機をチェックしてみて下さい。