普段はあまり気にすることのない体温ですが、最近では健康法としても注目を集めています。「熱が出てなければ問題ないのでは?」と思うかもしれませんが、実はそれが健康に悪影響を及ぼすことも。今回は体温に関する新常識や、体温を上げる方法について見ていきましょう。
37℃は熱じゃない!
11月4日放送の「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)では、“体温”について取り上げました。体温を測った時に37℃あると、「微熱だ…」と思う人も多いはず。しかしそれは大きな間違いで、実は37℃は人間にとって一番よい体温だそうです。
食べ物の消化や呼吸、免疫機能などに重要な役割を担っているのが酵素。酵素が最も効率よく働く温度が37℃で、それを下回ると酵素の働きがにぶくなってしまいます。そのため、体温が下がると新陳代謝が落ち、ダイエットや肌に悪影響を及ぼすことも。健康に過ごすためにも、37℃程度の体温を保つことが重要です。
番組には東京有明医療大学教授・川嶋朗先生が登場し、体温を1℃上げる4つの方法を教えてくれることに。まず紹介されたのが“朝の習慣”。目覚めに向かい自律神経が切り替わることによって体温が上がるので、二度寝はせずにスッと起きましょう。朝の光を浴びると自律神経のサイクルが整うので、起きたらすぐにカーテンを開けるのがおすすめ。さらに朝にシャワーを浴びるのも効果的です。
2つ目は“食生活”。体温を上げるには“たんぱく質”が重要です。朝ご飯には血流改善などに効果が期待できる納豆ご飯を食べるようにしましょう。また、これからの季節に鍋を食べるなら、片栗粉でとろみをつけるとより体を温められるそう。ネット上では「あんかけ鍋おいしいから知らずによく食べてた」「寒い日はあんかけ鍋に決まりだな」といった声があがっています。
3つ目は“服装”。寒いと何枚も重ね着をしてしまいがちですが、ダウンジャケットを着る場合は中を薄着にした方が温まります。羽毛は体温で温まり膨張することによって温かさを感じますが、厚着だと体温が伝わりにいので要注意。羽毛布団も同じで、毛布をかける時は布団の下ではなく上にかけた方が保温性が高まりますよ。
体温を上げるには上向きスキップが効果的!?
4つ目は“運動”。体温アップの簡単運動として、“上向きスキップ”が紹介されました。やり方は上を向いてスキップするだけととっても簡単。ふくらはぎの筋肉はポンプの役割を果たしており、血流がよくなって体温が上がります。さらに上を向くことで気道が確保され、リラックスできて血管が開くとのこと。1日10回を朝食の前に行うのがおすすめです。
スタジオで実際に体験した佐藤栞里さんと有田哲平さんは、「今のところまだ効果を感じない」「効果があるとは思えない」とコメントし、会場の笑いを誘いました。しかし川嶋先生によると、「継続は力なり」とのこと。毎日続けると、体温をアップできるはずですよ。
実際に挑戦した視聴者からは「結構しんどい」「息が上がる」との声が。まだ体温が上がりきっていない朝に行うとより効果が実感できそうなので、気になる人はぜひ実践してみましょう。
ご紹介した体温を上げる方法は、どれも簡単に日常に取り入れられるものばかり。高めの体温を保ち、体調を崩してしまいがちな冬も健康に過ごせるとよいですね。
文/プリマ・ドンナ