お値段1億5000万円なり!! セイコーハウスのからくり時計「輪舞(ロンド)」を銀座・和光の専売モデルとして受注を開始

和光とセイコータイムクリエーションは、銀座四丁目のセイコーハウス(旧・和光本館)1階入口に設置している大型からくり時計「からくり時計 セイコー 輪舞(ロンド)」と同仕様のモデルを「デコール セイコー からくり時計 輪舞(ロンド)」と銘打ち2024年10月2日より受注を開始することを発表。

この輪舞(ロンド)はセイコータイムクリエーションが、家庭用から屋外に設置する大型モデルに至るまで、多くのからくり時計を手掛ける中で培ってきた技術・ノウハウを結集して仕上げたといいます。本製品は銀座・和光でのみ受注する限定品で、標準小売価格は1億5000万円(税別)。受注生産品として注文後、約10か月後の納品となります。

 

テーマは「歯車の冒険」。受注生産で1点ずつ製作

昔ながらの機械式時計の中の世界を歯車が駆け巡る「歯車の冒険」をテーマにパフォーマンスが繰り広げられます。その歯車が駆け巡るのはクロックの機構に関連する部品を使った3つのパートで構成。その3つは「ハンマーの海」「振り子の林」「重錘の波」という世界を作り上げ、クロックの中で重要な役割を果たす大切な部品を使った造形が作り上げられています。

 

その動作は設定時刻の約1分前のファンファーレから始まり、合計7体の人形たちが音楽とともにレバーを回して歯車を導きます。歯車はレールの上を、機械式の時計のメカニズムをモチーフにしたハンマーや振り子、重錘の仕掛けの脇を駆け抜けます。最後に時計内部に収納されると、文字板がゆっくりと開き、時の訪れを告げます。

 

ゴールドとシルバーを基調にした重厚な雰囲気の中に、華やかさを添えるガラスのパーツはセイコーグループとの関係を持つオハラ製の光学ガラスを使用。透明度が高く、非常に優れた光学性能からスペースシャトルの窓ガラスにも採用された素材です。

↑左より、ハンマーの海、振り子の林、重錘の波

精巧で複雑なパフォーマンスを実現する2000個を超える部品の多くは専用設計されており、1点ずつ熟練した職人の手により、組み立て、調整がほどこされます。1億5000万円と高額ですが……ぜひ一瞬でも家に置いたシーンをイメージしてはいかがでしょうか。

 

<特別仕様>

・パフォーマンス時の音楽は指定の音源を使用可能(※1)。

・7体の人形の内、1体はオリジナルの造形に変更可能(※2)。

※1 著作権等の確認をできた音楽のみを使用することになります
※2 からくりの機構に支障のない造作となります

 

品番:AZ525A
希望小売価格:1億6500万円(本体1億5000万円)
サイズ:高さ163.7✕幅180×奥行き75cm(台座部分を含む)
重量:約320kg
時計部機械体:電波修正式クオーツ
時間精度:平均月差±20秒(気温5℃~35℃で使用した場合/電波修正による時刻修正を行わない場合)

発売日:2024年10月2日

◎風雨の影響のない室内設置専用品です。

Apple・Google・Fitbit…ヘルスデータを預けられる信頼性で選ぶ最新「スマートウォッチ」カタログ

2014年、Apple Watchのセンセーショナルな登場で、一時は機械式の腕時計を駆逐するのでは、とも噂されたスマートウォッチ。今ではすっかり棲み分けができ、Apple Watchを筆頭に各メーカーがさまざまなモデルを発売しています。

 

とはいえ、ブランドもモデルも多く機能もさまざまなので、便利なことは知っていても何を選ぶべきか悩ましいところ。そこでライトユーザーにおすすめのスマートウォッチブランドと、機能・デザイン・プライスの納得感を兼ね備えたモデルを、テックライターの太田百合子さんに教えていただきました。

 

今さら聞けない! 「スマートウォッチ」で何ができる?

スマートウォッチとは、スマートフォンと連携して使う、ディスプレイを備えた腕時計型のウェアラブル端末のこと。実際にどういう機能があって、どう便利なのでしょうか? スマートウォッチの主な特徴を聞きました。

 

1.運動やヘルスケアのデータが取れる

「スマートウォッチは常に身に着けるものだからこそ、 “運動やヘルスケアの管理ができる” ことが最大の強みです。心拍数や血中酸素濃度、皮膚温度などの測定機能が搭載されていて、自分がどれだけ歩いたか、どのくらい寝たのか、どれくらいストレスを感じているのかといったデータを取ることが可能です。そうした自分のデータを “見える化” することができるのは、スマートウォッチの魅力ですね。

 

最近はセンサーが高度化し、バイタルデータに異常があったり、衝突・転倒を検知したりすると、登録しているスマホなどに通知が届くようなモデルも発売されています」(太田百合子さん、以下同)

 

2.スマホと連動して通知を受け取れる

「スマートウォッチは、基本的にスマホと繋いで使用するデバイスです。ウォッチによってできることは異なりますが、Bluetoothで繋げて電話を取ることができたり、メッセージを受け取ったり、SNSやアプリの通知に対応することができます。スマートフォンをかばんから取り出すことなく通知に気付けるので、便利だと思います」

 

3.一部モデルでは単独で通話も可能

「『セルラーモデル』と呼ばれる、単独で電話の発着信が可能なモデルも発売されています。現在セルラーモデルを発売しているのは『Apple Watch』『Google pixel Watch』『Galaxy Watch』の3ブランド。単独で、スマホのように通話をしたいという人は、この3つのウォッチから選ぶことになります。
とはいっても、やはりスマホあってのスマートウォッチ。例えば『Apple Watch』は、セットアップの際にiPhoneが必要ですし、スマートウォッチで取ったデータは、基本、スマホのアプリ上で管理していくことになります。ですので、単独で使えるといっても、スマホとの連動があって初めて機能が発揮されるものだと考えてください」

 

4.一部モデルではキャッシュレス決済も可能

「スマートウォッチでキャッシュレス決済も可能です。決済機能があると、ランニング中にさっとコンビニで買い物できたり、プールに防水機能のあるウォッチを付けていけば、ロッカーに財布を取りにいかずとも飲み物が購入できたり。とても便利だと思います。ただし、モバイルSuicaが使えるスマートウォッチは、『Apple』『Google』『Garmin』『fitbit』といったメーカーの一部機種のみ。決済機能があるかないかは大きなポイントだと思います」

 

また、SONYやCITIZENが発売する『wena 3』もモバイルSuicaに対応しています。

 

5.ディスプレイのデザインが変更できる

「機械式の腕時計と違い、ディスプレイのデザインを変更できるというのも大きな特徴です。多彩なデザインが用意されているので、TPOに合わせて自分なりにカスタマイズできます」

 

トレンドは、特定のアクティビティ特化型のスマートウォッチ

スマートウォッチは年々進化し続けています。最近のトレンドについても伺いました。

 

「最近は、登山やダイビング、ゴルフといった、特定のアクティビティにより特化したモデルが増えている印象です。なかでも、昨年発売された『Apple Watch Ultra』は、頑丈で最も高性能なモデル。とくに耐水性に優れており、スキューバダイビングをする際に役立つダイブコンピューターの機能を搭載しています。他にも、ゴルフのスイングを認識して体の軸のブレをアドバイスしてくれる機能を搭載したウォッチなども発売されています。こうした、もともと多機能なウォッチにプラスアルファの機能を持たせたモデルがどんどん生まれています」

 

多様化するスマートウォッチ……選ぶ基準は?

多機能で便利なスマートウォッチですが、自分に合ったスマートウォッチを選ぶためには、どのような点に注目すればよいのでしょうか? 次の6ポイントを挙げていただきました。

 

スマートウォッチ選びの主なポイント

・信頼できるメーカーかどうか
・価格
・サイズ感
・デザインやファッション性
・バッテリーの容量
・必要な機能が備わっているか(電子決済機能、GPS機能、心拍数・血中酸素濃度・皮膚温度計測機能など)

 

「身に着けるものなので、デザインやファッション性は気にするところだと思いますが、なにより一番大事なのは、実は『信頼できるメーカーであるかどうか』です。バイタルデータなどのスマートウォッチで取得したデータは、現状、各メーカーのヘルスケアアプリで管理していくことになります。ヘルスケアデータは継続して記録していきたいものですが、安価だからといってよく知らないメーカーのものを買って使っていたら、いつの日かアプリケーションが突然使えなくなるという可能性もあるのです。プライバシーがしっかり守られるかどうかも含めて、大切なデータを将来にわたり安心して預けられるメーカーかどうかは、しっかり考えてほしいです。

 

あとは『機能面』。現在はほとんどのスマートウォッチに心拍数の計測機能が搭載されていますが、それ以外にもランニングの記録管理に便利なGPS機能や、一部モデルにしか付いていない決済機能など、自分が欲しい機能が搭載されているかどうかは重要なポイント。ただ、もちろん多機能になるとその分『バッテリー』があまりもたない、という難点もあるので要注意です。

 

そして、インターネットで購入する際は、『サイズ』も必ずチェックしてください。ディスプレイが大きい方が操作もしやすく見やすいのですが、届いたら予想以上に大きかった、ということも多いようですので、必ず確認してください」

 

女性や初心者におすすめしたい、信頼性で選ぶスマートウォッチ

最後に、自分のデータを安心して預けられるおすすめのスマートウォッチのメーカーと、機能・デザイン・プライスを兼ね備えたモデルを紹介していただきました。

 

■ 女性の健康に着目した最新モデルも! 『Apple Watch』

Apple「Apple Watch Series 8」
5万9800円(税込)~

 

「Apple Watchは多機能かつ、サードパーティー製のアプリが豊富で、好みの機能を追加できるのが魅力です。また、よくiPhoneユーザーはApple Watchを選ぶべきか聞かれるのですが、他のほとんどのスマートウォッチも連携して使えるので、必ずしもApple Watchを選ばなければいけないわけではありません。ただ、Appleのヘルスケアアプリと連携しやすいという利点があるので、iPhoneユーザーにはおすすめです。

 

なかでも2022年9月に発売された『Apple Watch Series 8』には、女性の月経周期に役立つ新機能として『皮膚温測定機能』が搭載されています。就寝中の皮膚温度をセンサーで計測し、過去の排卵日を特定することで、排卵のタイミングの予測に役立てられます。皮膚温度を計測できるスマートウォッチはほかにもありますが、月経周期と明確に紐づけているのは『Apple Watch Series 8』と、より高性能な『Apple Watch Ultra』だけだと思います。少し高価ではありますが、多機能でタッチ決済機能が搭載されていたり、アクセサリーが豊富だったりと、メリットも多いウォッチだと思います」

 

■ 低価格で決済機能も搭載! 老舗ブランド『Fitbit』

Fitbit「Fitbit Charge 5」
1万9800円(税込)

 

「価格重視で選ぶとすると、ヘルスケアに特化した『スマートバンド』と呼ばれるものから取り入れてみるのもいいでしょう。なかでも現時点でおすすめのスマートバンドは、アメリカの老舗ウェアラブルデバイスブランド『Fitbit』が発売する、『Fitbit Charge 5』です。なによりのポイントは、2万円弱という低価格帯で、一部機種にしか搭載されていないSuicaに対応しているところ。バッテリー駆動時間も、最長7日と長持ちです。他にも、GPSやストレスマネジメント機能を搭載しているなど、機能と価格のバランスの取れたモデルです。

 

Fitbitのスマートウォッチ・バンドは、睡眠に関する機能が充実している点が特徴。有料サービスである『Fitbit Premium』に登録すると、自分の睡眠タイプを細かく分析し、アドバイスしてくれる、というサービスもあります。ブランドとしての歴史も長いので、睡眠に関するデータの信頼性は高いと思います」

 

■ スポーツ特化型から女性向けモデルまで! 『Garmin』

Garmin「Venu Sq 2
3万9800 円(税込)

 

「『Garmin』は、1989年にアメリカで創業したGPS機器メーカーです。独自機能の『ボディバッテリー』は、Garminの特徴のひとつ。これは、心拍変動、ストレスレベル、睡眠などから、自分のエネルギー残量を点数化してくれるというものです。運動や仕事をすると、スコアが落ちてきて『休憩を取りましょう』というような通知が送られてきます。自分のヒットポイントを管理してくれるような、Garminならではの機能ですね」

 

Garmin
Lily Sport」2万9800円(税込)
「Lily Classic」3万6800円(税込)

 

「Garminのスマートウォッチはアスリートが愛用するような高性能なスポーツモデルから、女性向けのデザインに特化したものまで、ラインナップが幅広いので、一概におすすめを選ぶのは難しいですが、運動機能に特化するのか、デザインに特化するのか、決済機能の有無などで判断するといいと思います。例えば『Venu Sq 2』は、Suica対応型のモデル。軽量で身に着けやすく、一度の充電で約11日間(スマートウォッチモード)稼働するので、充電の手間もかかりません。

 

Suica機能にこだわらなければ、女性向けに開発された『Lily』シリーズもおすすめ。ヘルスケアに関する機能が充実しているだけでなく、エレガントなデザインとコンパクトなディスプレイが魅力。ファッション性に優れたモデルです」

 

■ ヘルスケア機能重視で低価格! 『HUAWEI』

HUAWEI「HUAWEI Band 8」
8580円(税込)

 

「Suicaなどの決済機能は対応していませんが、『HUAWEI』のスマートウォッチ・バンドもおすすめです。スマートウォッチは、睡眠管理や心拍や血中酸素濃度の測定など、ヘルスケアに関する機能が一通り揃っていて機能性も充実。また、ヨガやピラティス、乗馬などといった、約100種類のワークアウトに合わせた運動データを取得できるのも特徴です。

 

初心者の方におすすめするのであれば、2023年5月に発売された『HUAWEI Band 8』です。多機能なだけでなく、バンドを含まず14gと超軽量型。この最新モデルを1万円以下で購入できるので、コストパフォーマンスも良いと思います」

 

■ GoogleとFitbitの便利機能を併せ持つ! 『Google Pixel Watch』

Google
「Google Pixel Watch Wi-Fi」3万9800 円(税込)
「Google Pixel Watch 4G LTE」4万7800 円(税込)

「2022年10月に発売された、Google初のスマートウォッチ『Google Pixel Watch』。Google社は2021年にFitbitを買収しており、このウォッチにもFitbitによるフィットネス・ヘルスケア機能が搭載されています。また、Suica決済が使えるだけでなく、セルラーモデルであれば単体で電話の発着信も可能です。

 

最大の特徴としてはGoogleのさまざまなアプリケーションと連動する点です。仕事で使うことも多いGmail、Google カレンダー、Google マップといったサービスと連動して使うことができるのは大きなメリットだと思います」

 

スマートウォッチを選ぶ際は、デザイン面だけでなく、価格や機能、そして安心できるメーカーであるかどうかなど、総合的に判断していきましょう。低価格にこだわらず、信頼性にもこだわって選んでみてください。

 

プロフィール

テックライター / 太田百合子

パソコン、タブレット、スマートフォンからウェアラブルデバイスやスマートホームを実現するIoT機器まで、身近なデジタルガジェット、およびそれらを使って利用できるサービスを中心に取材・執筆活動を続けている。

時間はスマホで確認する時代に「時計」の価値とは? 暮らしとともに見直される今と昔の名品時計

毎年6月10日は「時の記念日」です。西暦660年に日本で初めて時計を使って時の知らせが行われた日に由来しているそう。「時刻を守ることで生活の改善・合理化を図ること」や「時間の大切さを改めて考える」という目的で1920年に制定されました。

 

今やスマホですぐに正確な時刻が確認できる時代ですが、昨今自宅で過ごす時間が増えたこともあり、あらためて室内に設置する掛け時計や置き時計が注目されています。そこで今こそ、自宅の時計の選び方やおすすめの製品を見直してみましょう。教えていただいたのはインテリアコーディネーター、ライターとして活躍し、ご自身も時計のデザインを手がける土橋陽子さんです。

 

時計を選ぶ時、どんなところに注目すべき?

時計を買い替えたいと思った時、どのような点に注意するといいのでしょうか? まずは選び方のポイントを教えていただきましょう。

 

・素材

どんなインテリアにも調和しやすいのは、木などの天然素材を使った時計です。これは一般的に部屋で大きな面積を占めている床が、木や畳、大理石などの天然素材でできているから。もちろん、プラスチックなどの化学素材にしか出せない色合いもあるので、ご自分のイメージとお部屋の雰囲気に合ったアイテムを見つけてみてください」

・取り付け

「賃貸物件の場合、掛け時計は壁を傷つけてしまうのではないか心配だという方もいらっしゃいますよね。基本的によほど大きな穴や損傷でなければ退去時に修繕費を請求されることは少ないと考えられます。それでもやはり不安だという方は、画鋲よりも針が細い、ホッチキスで留められる壁掛けフックなどを利用するといいでしょう」

・設置する場所など

「時計は単に時間を確認するためだけの道具ではありません。同じ空間にいる人たちが、同じ方向を見て、同じ時を共有するためのツールです。したがって時計を選ぶ時には、その空間で誰と、どのように過ごしたいかを考えてみましょう

 

部屋別に考える、時計選びのポイント

部屋やシーンに合わせて、時計を選ぶ時のポイントや注意点も教えていただきました。

 

・寝室

「就寝の際、カチカチという秒針の音が気になって眠れないという人もいらっしゃるのではないでしょうか? そのような方は『スイープセコンド』という、秒針の動きが滑らかなものを選ぶといいでしょう。また最近は、スマートフォンのアラームではすっきり目覚められないという人に、昔ながらのベル式の目覚まし時計が人気だそうですよ」

 

・リビング

「私たちは普段なんとなく、短針と長針の位置を見て時間を把握しています。つまり数字の形よりも針の間隔や角度を認識するという習慣があるのです。したがって、リビングにはデジタルタイプよりも、ふと視界の端に時計が見えたときに時間を把握しやすいアナログタイプがおすすめです。ただ、文字盤のデザインが抽象的だったり、凝りすぎた数字のフォントを使っていたりする場合は、小さな子どもにとって混乱や不安の原因になるといわれているため注意が必要です」

 

・玄関

「玄関の時計は、出かける前などに時刻を正確に知る目的で置いておくという方が多いのではないでしょうか。そのため、一目で時刻がわかるようなはっきりとした文字盤のものや、デジタルタイプの時計がおすすめです」

 

インテリアコーディネーターが選ぶ、注目の時計 7選

それでは具体的に、おすすめの時計を注目ポイントともに紹介していただきます。

 

1.曖昧な時の気配を感じる

Makoto Koizumi kehai
1万1000円(税込)

「まるでオブジェのような小さな掛け時計。あえて明確な時間がわからないよう、半透明のガラス越しに針が見えるデザインです。普段時間に追われているからこそ、リラックスタイムは曖昧でゆったりとした『時』を感じたいですよね」

 

2.本の形をした小さな鳩時計

Bockoo ホワイト(GF17-04 WH)
1万6500円(税込)

デザインは後藤史明氏によるもの。「コンパクトサイズで掛け時計にも置時計にもなります。ブックエンドとしても使える優れもので、優しい鳩の鳴き声が時刻を知らせてくれます。集中してついつい時間を忘れてしまいがちな方へ、書斎におすすめのアイテムです」

 

3.時間と分数が一目でわかる

fun pun clock Lサイズ(YD14-08 L)
1万3200円(税込)

こちらが、土橋さんがデザインした時計。「文字盤には見やすく正しい数字で、内側に12進法、外側に60進法が書かれています。これは小さな子どもに、時間や時刻の理解を促す狙いがあります。どんなインテリアにもなじみやすいアイテムです」

 

4.立体的でシンプルなデザイン

Edge Clock アルミニウム(AZ-0115 AL)
3万3000円(税込)

デザインはAZUMI氏によるもの。「富山県高岡市の地場産業として発達した砂型鋳造という技術を使ったアルミ製の時計。立体的でスタイリッシュなデザインが特徴的で、コンクリート打ちっぱなしなどの、無機質な壁にもよく映えます」

 

5.これ一つでラグジュアリーな空間に

Quaint 斑紋ガス青銅色(AZ15-06 GN)
5万5000円(税込)

安積伸氏がデザイン。「古い時計塔の文字盤をイメージしたアイテム。富山県高岡市の伝統産業である真鍮鋳物が醸し出す、ゴージャスで品のある風合いが魅力です。シャンパンゴールドや、深く鮮やかなターコイズブルーなどの高級感あるカラーにも注目。空間の質をワンランクアップしてくれます」鋳物師=林 晴彦、伝統工芸士=折井 宏司

 

6.小さくても存在感は抜群

JIJI alarm シルバー(AWA13-04 SL)
8800円(税込)

「アルミの塊感が可愛い、イチ押しの置き時計。ずっしりとしたマッシブな質感がどんなインテリアにもよく合い、空間をぐっと引き締めてくれるアイテムです」デザイン=AWATSUJI design

 

7.天然鉱物の複雑な色合いを楽しむ

はなもっこ 置時計シリーズ 群緑(ぐんろく)
1万5950円(税込)※刻印ありは1万6830円(税込)

「文字盤に鉱物を砕いた粉末(岩絵具)を施した、自然の複雑な彩りが美しい商品。ケヤキでできたフレームには、石川県のろくろ引きという伝統技術を用いており、丸くて可愛らしい形に仕上がっています。裏のカバーに刻印ができるので、プレゼントや記念品にもおすすめです」

 

洗練されたデザインの名作アイテム

時計にも名作と呼ばれるアイテムがあります。きっとどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?

存在感のある時計を一つ空間に置いておくだけで、その空間全体の調和がとれることもあります。名作と呼ばれるにはやはりそれだけの理由があります。ただ、有名なだけに模造品も多いので、購入する際には正規取扱店を利用するなどの注意が必要です」

 

・ポップでありながらもなじみやすい、ヴィトラ「ボール クロック」

5万7200円(税込)

「ジョージ・ネルソンが1948年〜1960年までに手掛けた、ミッドセンチュリーのデザインを象徴するアイコン“ネルソン クロック”の一つ。ロリポップキャンディのような木製ボールがついた可愛らしいデザインです。中心の厚みのあるゴールドの盤や素材感が全体を引き締めてくれるので、適度に高級感があり、遊び心のある大人のインテリアにもおすすめ」

 

・カラフルで楽しいデザインのヴィトラ「サンバースト クロック」

5万3900円(税込)

「ミッドセンチュリーのデザインアイコン“ネルソン クロック”の中でも初期にデザインされた定番中の定番。ミッドセンチュリーらしいくすんだポップなカラーが空間を楽しく演出してくれます。意外と現代のインテリアにもなじみやすいですよ」

 

・モダンでユニーク! インテリアの主役になるヴィトラ「アスタリスク クロック」

4万1800円(税込)

「空間のアクセントとして映えるアイコニックなデザイン。インテリアの主役級アイテムです。白と黒のコントラストがくっきりとしていて、“ネルソン クロック”の特徴でもある針の形状が見やすく時間がわかりやすいのもメリットの一つ。壁紙の色で全く違う雰囲気になります」

 

・シンプルでも遊び心がある、アルネ・ヤコブセンによる「BANKERS ウォールクロック」

3万7400円(税込)/リビングモティーフ

「デンマークの巨匠、アルネ・ヤコブセンのデザイン。空間の邪魔にならない、シンプルで知的なデザインで、書斎にもリビングにもおすすめです。文字盤の一見長い棒に見えるインデックスは、時間をグラフィカルに表しています」

 

「例えば家族やパートナーと家にいる時、多くの時間をそれぞれが別のことをして過ごしていませんか? それでも、ふと時計を見ると『もう少ししたら食事をしようか』『そろそろ出かけようか』など、会話のきっかけになります。また一人で映画や読書に没頭する時、あえてスマートフォンを手放し、目の端に映るアナログ時計の針で時間を感じてみてはいかがでしょう。

『時間』は、誰にでも平等に与えられるものです。その時間をどう過ごすかは人それぞれ。その空間で過ごす理想的なひと時をイメージしながら、あなたのライフスタイルにぴったりの時計をみつけてみてくださいね」

 

【プロフィール】

インテリアコーディネーター・時計デザイナー / 土橋陽子

株式会社イデーに5年間(’97~’02)所属。定番家具開発や、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。
2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。フリーランスデザイナー・インテリアライターとして活動中。自身デザインのfunpunclock が、2017年グッドデザイン賞受賞。使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするメディアサイトPrecious.jpにて「身長156cmのインテリア」連載中。インテリアコーディネーター、日本モンテッソーリ教育総合研究所教師2歳半−6歳コース教師資格保有。趣味は茶道。自身が手掛ける「ふんぷんくろっく」の腕時計の新色が、6月10日より全国のチックタック系列店・オンラインストアにて新発売。→サイト


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

お値段350万円! 世にも美しいニキシー管クロック「YATAGALLAS」全3モデル受注受付中

イエガードクソンは、同社が展開する高級インテリアクロックブランド「YATAGALLAS(ヤタガラス)」の、ニキシー管クロックシリーズの2020年生産分受注を開始しました。

 

今回発売となるのは、「YTPB(ワイティーピービー)」「YTWD(ワイティーダブリューディー)」「YTPW(ワイティーピーダブリュー)」の3モデルで、価格はYTPBとYTPWが350万円、YTWDが250万円。大きさはいずれも650×200×187mmです。

 

同製品は、一般的なニキシー管と比べ、ひと回り以上大きなサイズのダリボー・ファルニー社のニキシー管を使用。ダリボー・ファーニー社内で検品合格したものから、さらに高い検査、品質基準をクリアしたものが使用されています。

 

YTPBは、ピアノ塗装でムラのない綺麗な鏡面仕上げが施されたボディーが特徴で、天板ガラスにニキシー管の灯が反射し、美しいリフレクションが見られます。ボディーの素材はマホガニー材を使用しています。

↑YTPB

 

YTWDは高級ウォルナットの無垢材を使用したモデルで、高級家具と同様の手作業でひとつづつ丁寧に作り上げられ、リビングルームやオーディオ空間にマッチします。

↑YTWD

 

YTPWはトップカバーに特殊ガラスを使用し、落ち着きのある雰囲気を醸し出しています。特別仕様としてトップカバーの天板ガラスを大理石にすることも可能です。ボディーの素材はYTPB同様マホガニー材を使用。

↑YTPW

 

3モデル合わせて全30台の限定生産で、シリアルナンバープレートがつきます。今回受注分は年末以降発送される予定です。

お値段350万円! 世にも美しいニキシー管クロック「YATAGALLAS」全3モデル受注受付中

イエガードクソンは、同社が展開する高級インテリアクロックブランド「YATAGALLAS(ヤタガラス)」の、ニキシー管クロックシリーズの2020年生産分受注を開始しました。

 

今回発売となるのは、「YTPB(ワイティーピービー)」「YTWD(ワイティーダブリューディー)」「YTPW(ワイティーピーダブリュー)」の3モデルで、価格はYTPBとYTPWが350万円、YTWDが250万円。大きさはいずれも650×200×187mmです。

 

同製品は、一般的なニキシー管と比べ、ひと回り以上大きなサイズのダリボー・ファルニー社のニキシー管を使用。ダリボー・ファーニー社内で検品合格したものから、さらに高い検査、品質基準をクリアしたものが使用されています。

 

YTPBは、ピアノ塗装でムラのない綺麗な鏡面仕上げが施されたボディーが特徴で、天板ガラスにニキシー管の灯が反射し、美しいリフレクションが見られます。ボディーの素材はマホガニー材を使用しています。

↑YTPB

 

YTWDは高級ウォルナットの無垢材を使用したモデルで、高級家具と同様の手作業でひとつづつ丁寧に作り上げられ、リビングルームやオーディオ空間にマッチします。

↑YTWD

 

YTPWはトップカバーに特殊ガラスを使用し、落ち着きのある雰囲気を醸し出しています。特別仕様としてトップカバーの天板ガラスを大理石にすることも可能です。ボディーの素材はYTPB同様マホガニー材を使用。

↑YTPW

 

3モデル合わせて全30台の限定生産で、シリアルナンバープレートがつきます。今回受注分は年末以降発送される予定です。

お値段350万円! 世にも美しいニキシー管クロック「YATAGALLAS」全3モデル受注受付中

イエガードクソンは、同社が展開する高級インテリアクロックブランド「YATAGALLAS(ヤタガラス)」の、ニキシー管クロックシリーズの2020年生産分受注を開始しました。

 

今回発売となるのは、「YTPB(ワイティーピービー)」「YTWD(ワイティーダブリューディー)」「YTPW(ワイティーピーダブリュー)」の3モデルで、価格はYTPBとYTPWが350万円、YTWDが250万円。大きさはいずれも650×200×187mmです。

 

同製品は、一般的なニキシー管と比べ、ひと回り以上大きなサイズのダリボー・ファルニー社のニキシー管を使用。ダリボー・ファーニー社内で検品合格したものから、さらに高い検査、品質基準をクリアしたものが使用されています。

 

YTPBは、ピアノ塗装でムラのない綺麗な鏡面仕上げが施されたボディーが特徴で、天板ガラスにニキシー管の灯が反射し、美しいリフレクションが見られます。ボディーの素材はマホガニー材を使用しています。

↑YTPB

 

YTWDは高級ウォルナットの無垢材を使用したモデルで、高級家具と同様の手作業でひとつづつ丁寧に作り上げられ、リビングルームやオーディオ空間にマッチします。

↑YTWD

 

YTPWはトップカバーに特殊ガラスを使用し、落ち着きのある雰囲気を醸し出しています。特別仕様としてトップカバーの天板ガラスを大理石にすることも可能です。ボディーの素材はYTPB同様マホガニー材を使用。

↑YTPW

 

3モデル合わせて全30台の限定生産で、シリアルナンバープレートがつきます。今回受注分は年末以降発送される予定です。

これは一生モノ! 「もったいない精神」が息づく腕時計がまもなく誕生

古い時代に使われたものに光を当て再利用しようとする取り組みは様々なアイテムで行われていますが、フランスでは60年以上も前に作られた時計のムーブメントを使って新しい時計を作る工房があります。惜しみないほどの手間と時間をかけ、現代によみがえるロマンあふれる時計とは、どんなものなのでしょうか?

 

1930~60年代のムーブメントが現代の時計によみがえる

現在、クラウドファンディングで腕時計の製作に関する資金集めを行っているのが、「Semper & Adhuc」という時計工房です。「Semper & Adhuc」とはラテン語で「from always until now」という意味。優れた技術や伝統的な時計のメカニズムを復活させ、新しい製品として再生させるという彼らのコンセプトを表しています。

 

1930年~60年ごろ、腕時計や時計ケースには貴金属や宝石などがあしらわれていることが多く、それらを売りに出したり新しい装飾品を作ったりするため、時計を所有していた多くのオーナーが時計のパーツを溶かすことがあったそう。そのときにケースやベルト部分から外されたムーブメントが状態の良いまま、長いこと忘れ去られていたそうです。そこに彼らは注目。古い資源を活用しようとしているんです。

しかし、古いムーブメントを現代の時計として使うには、当時の時計作りの技術を理解したうえで、手作業で調整する必要があります。そのため、このスタイルの時計を作れるのは年間で最大150本。

 

それだけの手間をかけて、あえてアンティークのムーブメントを使うのは、彼らのサスティナブルな精神があってこそです。消費だけに走る現代に彼らは一石を投じようとしているとも言えるかもしれません。

 

ファーストコレクションの特徴

では、彼らが手がけようとしているファーストコレクションの時計の特徴を紹介しましょう。すべての時計にはモデルナンバーが記載されます。

 

ムーブメント

1960年頃まで盛んに使われていたムーブメントで、スイスのAS1012を使用。

 

ケース

ステンレスを採用。ラウンド、楕円、クッション型の3種類のシェイプを用意。

 

リューズ

「Semper & Adhuc」のロゴがあしらわれた竜頭。

 

文字盤

シンプルな文字盤には、「アトリエフランセ(フランスの工房)」のデザイン。

 

ベルト

時計の品質に合う、フランス製の上質なレザーを使用。ボルドーのレザー職人とコラボ。

 

この時計製作のクラウドファンディングは9月25日の時点で目標金額を上回る1250万円以上を獲得しています。出資期限は10月7日まで。1125ユーロ(約14万9000円)の資金を出せば同社の時計1本を受け取ることができます。発送は2019年4月の予定。フランスの時計技師の熱い情熱と気品にあふれた唯一無二の時計に酔いしれてみてはいかがでしょうか?

自慢の超薄型ムーブメントをスケルトン加工したパルミジャーニ・フルリエの美麗ウオッチ

パルミジャーニ・フルリエは、時計師であり修復師である創業者ミシェル・パルミジャーニの名を冠し、1996年にスイスのヴァル・ド・トラヴェールのフルリエで誕生した高級時計メゾンです。これまでいくつもの類稀なるタイムピースを生み出してきた同社から、スケルトン加工を施した新しいキャリバーPF707搭載モデルが登場しました。価格は240万円(税抜)です。

 

 

フラッグシップモデルの細部をあらわにした芸術的な一本

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ 1950 スケルトン」259万2000円/Ref.PFC289-0002801-XA1442
自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。30m防水

 

 

トンダ 1950は、パルミジャーニ・フルリエのフラッグシップシリーズです。最大の特徴は、超薄型ムーブメントの搭載。最新作のトンダ 1950 スケルトンが搭載するキャリバーPF707も、マイクロローター採用の自動巻きで厚さがわずか2.6mmとなっています。

 

この薄さを実現するため、ムーブメントの構成パーツも当然微細なものばかり。それらに鑑賞にたえる仕上げを施すことは、それ自体が複雑機構を組み込むのと同レベルの困難さを極めます。それは、パルミジャーニ・フルリエのような高級マニュファクチュールであればあるほどハイレベルになっていきます。

 

 

キャリバーPF707は、時計を機能させるための最小限の要素を残して徹底的にスケルトン加工が施されています。それによってあらわになるのは、正確に時を刻み続ける歯車や脱進・調速機の動き。主ゼンマイの巻き具合さえ明らかになっています。

 

裏はもちろん、表からも確認できるマイクロローターにはバーリコーンモチーフのエングレービングや特徴的なラグ形状をパターン化した図柄が確認できます。

 

 

こうした設計を際立たせるのが、地板とブリッジに施された18か所の面取り処理。美しい輝きによってスケルトン加工されたムーブメントのディテールひとつひとつが引き立つようになっているのです。

 

ムーブメントが見渡せる文字盤はサファイア製。外周にはミニッツマーカーとインデックスがセットされたローズゴールド製のメタルフランジをセット。外装は、人間工学に基づいたデザインで、直径40mmのケースにはアイコニックな4本のしずく型ラグが備えられています。このラグの形状が手首のカーブにフィットするのです。フォールディングバックルは5段階の調整が可能で、レザーを留める穴の位置を変えることなく、ミリ単位でストラップの長さを変えることができます。

 

スケルトンウオッチは近年の高級時計のトレンドですが、極めて上品なパルミジャーニ・フルリエの世界観で作られると、シンプルな2針ウオッチもここまで見応えのある時計になるのです。ゆったりと動く針が示す時の流れに身を任せながら、じっくり鑑賞したくなる。そんな芸術的なタイムピースとなっています。

 

パルミジャーニ・フルリエ https://www.parmigiani.com

 

 

 

絶妙な配色が魅力的なセイコー プロスペックスのオンラインショップ限定が良く出来過ぎ!

セイコー プロスペックスといえば、本格スポーツウオッチとして有名ですが、実はタウンユースで気軽に使いやすい価格帯のモデルも多くでています。その親しみやすさは遠く海を越え、諸外国にも熱心なフォロワーを持つほど。そんな日本のスポーツウオッチブランドから、オンラインショップ&数量限定の特別仕様が登場しました。世界が羨むであろう、この限定モデルを詳しくみていきましょう。

 

精悍なブラックにオレンジの挿し色とヴィンテージ風インデックスがニクい!

本モデルは、ソーラー駆動の200m空気潜水用防水というスペックを備えたダイバーズウオッチがベースとなっています。この高性能はもちろん魅力ですが、本機に関してはやはりデザインに注目すべきでしょう。

 

外装をブラックで統一しながら、オレンジの分針とヴィンテージ風の蓄光インデックスを採用した文字盤が個性を主張。立体的に作られた文字盤の構造を、より印象的なものにしています。このようにダイバーズウオッチに求められる視認性を保ちながら、その特徴的な意匠が大胆なアレンジで楽しめてしまうことが、限定モデルの醍醐味。タウンユースでも抜群に使いやすくなっています。

 

シリコンストラップにはピンバックルを採用。この価格帯では珍しく、メタル製の大振りな遊革を備えています。ヘアライン仕上げの表面にはSEIKO銘も刻まれており、価格以上の高級感が味わえます。

 

ブラックを主体としたカラーリングにアクセントカラーを効果的に使ったセイコー プロスペックスのオンラインショップ限定。確実にヒットしそうなデザインですが、製造本数は300本のみとなっています。これなら、身近な人と時計がカブるという心配はまずないでしょう。こんな使い勝手の良さそうな時計であれば、これからの新生活に向けて1本持っておいてもいいかな、と思いませんか?

 

↑セイコー プロスペックス ダイバースキューバ/5万1840円、Ref.SBDL053 クオーツ(ソーラー)。ステンレススチールケース(硬質コーティング)。シリコンストラップ。直径43.5mm。200m空気潜水用防水

 

 

【オンラインショップ限定キャンペーン】「ツナ缶トートバッグ」を購入者にプレゼント!

現在、以下のオンラインショップでキャンペーンを実施中。期間中に3万円以上のプロスペックスを購入して、ノベルティグッズを手に入れよう! ※特典は無くなり次第終了

 

<キャンペーン開催店舗>

・neelセレクトショップ

・腕時計のななぷれ

・腕時計本舗

・スリーエス腕時計

・加藤時計店タイムオクトーバー

・ジャックロード

・チェンジ腕時計

・ホームショッピング

・ウォッチラボ

・Cameron腕時計

 

問い合わせ先

セイコーウオッチ お客様相談室 TEL:0120-061-012

【SIHH2018速報まとめ後編】コンプリケーションウオッチの在り方を変える“価値の多様性”

毎年スイス・ジュネーブで開催される国際高級時計展(SIHH)は、各社からハイエンドなタイムピースが発表されるのが恒例でした。それが、今年はかなり現実的に手の届く製品が増えた印象に。後半では、高級時計界でも別格として扱われるトップブランドの新作を取り上げます。【前編

 

ピアジェ

極薄ウオッチの先駆者ピアジェは、またしても薄型の自動巻き時計で世界記録を樹立。裏蓋をメインプレートにする独自設計を生かしたメカニズムは、もはや別次元の領域に突入しました。その技術的成果はケース厚2mmというコンセプトウオッチでも披露されました。

 

【SIHH2018速報】薄型ウオッチ製造の先駆者ピアジェが打ち立てた2つの金字塔

 

 

A.ランゲ&ゾーネ

毎年、ブースの最も目立つ場所にハイライトモデルの巨大オブジェを据えるA.ランゲ&ゾーネ。今年のブースの主役になったのは、秒、分、時間の各積算計のそれぞれにスプリット針を備えた「トリプルスプリット」でした。その他にもバランス良く様々なコレクションから新作が発表されました。

 

【SIHH2018速報】A.ランゲ&ゾーネが時間計測の新境地を開拓!

 

 

オーデマ ピゲ

今年はロイヤル オーク オフショアの誕生25周年アニバーサリー。この記念すべき年にオリジナルモデルの復刻版が登場しました。さらに世界最薄の永久カレンダーや、自社初のフライングトゥールビヨンウオッチなど、複雑機構でも圧巻の技術力を披露しました。

 

【2018SIHH速報】ロイヤル オーク オフショアのアニバーサリーイヤーに意欲作を大量発表

 

 

ヴァシュロン・コンスタンタン

得意の複雑機構を出す一方で、新時代を象徴する新作が登場。ヴァシュロン・コンスタンタンの「フィフティーシックス」は、買い付けにやってきたバイヤー人気の高かった新コレクション。スイスを代表する雲上ブランドの時計(ステンレススチールケース×3針自動巻き)が、なんとアンダー150万円で購入できるというのはかなり魅力的です。

 

【SIHH2018速報】ジュネーブ御三家の一角ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計が今年は買えるかも!?

 

 

ヴァン クリーフ&アーペル

世界のトップジュエラーにして腕時計コレクションも取り揃えるヴァン クリーフ&アーペルも毎年のSIHHに出展しています。ここで発表される新作は、腕時計というキャンバスに描かれるメゾン独自の詩的表現。今年も、美と技で幻想世界を描き出しました。

 

【SIHH2018速報】文字盤を舞台に壮大なる宇宙の美しさを描き出すヴァン クリーフ&アーペルの技術成果

 

 

リシャール・ミル

新興スーパーブランドのリシャール・ミルは、メンズ向けに渾身の1本を発表。トゥールビヨン搭載ムーブメントをワイヤーで支えて耐衝撃性を高めつつ、サファイアクリスタルガラスにラミネート処理を施してガラスの飛散を防ぐ新構造も取り入れたポロ競技用のRM 53-01は、カーボンケースで1億円オーバーという超絶コンプリケーションでした。

 

【SIHH2018速報】ポロ競技の激しい衝撃にも耐えるリシャール・ミル新作は圧巻の1億円越え!

 

 

SIHH発表作は、かなりの高額品が大半を占めるという流れが長年にわたってありました。その流れも時代の移り変わりによって徐々に現実路線へと向き始めているようです。3月にはバーゼルワールドが控えていますが、SIHHのトレンドと重なる部分があるのかどうか。新時代への移行期にある高級時計界の動向から、目が離せません。

 

 

 

【SIHH2018速報まとめ前編】見どころは「適正価格」と納得できる新世代モデルの増加とサイズバリエーションの拡充

毎年スイス・ジュネーブで開催される国際高級時計展(SIHH)は、各社からハイエンドなタイムピースが発表されるのが恒例でした。それが、今年はかなり現実的に手の届く製品が増えた印象に。そうした魅力的なモデルを含め、各社から発表された新作を一挙にご紹介します。

 

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カルティエ

今年は紳士用腕時計のパイオニア「サントス ドゥ カルティエ」がアップデート。ベゼル形状が変更され、新たなストラップ交換システムが採用されました。LMとMMの2サイズ展開で、フルスケルトンウオッチ初のステンレススチールケース採用モデルも登場するなど、充実した新作発表となりました。

 

【SIHH2018速報】新しくなったサントス ドゥ カルティエはブレスレットのコマまで自分で調整可能な新システムを装備

 

 

エルメス

バーゼルワールドからSIHHへと新作発表の場を移したエルメスの1年目は、フラッグシップコレクションのカレ アッシュが絶妙にサイズアップ。それに伴い広くなった文字盤のデザインにご注目!

 

【SIHH2018速報】次なる高みへ挑むエルメスのジュネーブデビュー作をチェック!

 

 

パネライ

最大のトピックは薄型クッションケースのルミノール ドゥエから登場した、ブランド史上初の直径38mmモデル。新型の自社製ムーブメントCal.P.6000の搭載とともにアップデートされた「ルミノール ロゴ」も大きな話題に!

 

【SIHH2018速報】パネライのイメージが覆る38mmサイズの薄型ルミノールや新技術のコンプリケーションが登場(前編)

 

 

モンブラン

これまでハイレンジのコレクションのみの特別な存在として扱われていたミネルバの伝統を、すべてのコレクションに反映していくと決めたモンブラン。わかりやすく整理されたコレクションとともに今年のSIHHで新たな時代の幕開けを告げました。

 

【SIHH2018速報】名門ミネルバとの深化で変わるモンブランのウオッチメイキング

 

 

IWC

今年で創業150周年を迎えるIWCは、アクアタイマーとインヂュニアを除くコレクションから、アニバーサリー限定を発表。ホワイト、またはブルーのラッカーダイアルを共通テーマとする以外にも、既存品からムーブメントを変更するなど、スペック面での限定仕様も見逃せません。

【SIHH2018速報】創業150周年を迎えたIWCは魅惑のアニバーサリー限定を続々発表

 

 

ボーム&メルシエ

例年、デザイン面へのこだわりが新作の中心だったボーム&メルシエは、リシュモン グループのムーブメント会社ヴァル・フルリエと、リシュモンの開発チームと共同開発したエクスクルーシブキャリバー“ボーマティック”を大発表。耐磁性、耐久性、精度、駆動時間を高めた新型ムーブメントで、ラグジュアリーなビジネスウオッチという新ジャンルを切り開くか!?

 

【SIHH2018速報】ジュネーブ屈指の老舗メゾン「ボーム&メルシエ」が手がけたデイリーウオッチに注目

 

 

ジャガー・ルクルト

1968年発表の「メモボックス・ポラリス」が、誕生50周年の節目にコレクションとして本格復活。よりオリジナルに忠実な2型と、現代的な解釈を加えた3型という、基本デザインまで使い分けた展開は、長年のファンにも、新たな時計愛好家にも親しまれそうです。

 

【SIHH2018速報】ジャガー・ルクルトの新生ポラリスはユニークなコレクション構成も見どころ

 

 

ジラール・ペルゴ

前年の発表以来、好評を博しているジラール・ペルゴのロレアートから、早くもクロノグラフが登場しました。もちろんサイズは42mmと38mmの2サイズを用意。その他、同社が得意とするコンプリケーションでも、その優れた手腕を発揮しました。

 

【SIHH2018速報】ジラール・ペルゴは新生ロレアートのコレクション拡充と新感覚の複雑時計に活路を見出す

 

 

ロマン・ジェローム

SIHHの会場でもひと際個性を放つロマン・ジェロームは、少数精鋭の新作3本を公開。いずれ劣らぬ技巧を凝らしたモデルなので、見応えがあります。ちなみにロマン・ジェロームからはバーゼルワールドでも、これらとは異なる新作が発表される予定。

 

【SIHH2018速報】スパイダーマンが文字盤に出現!? ロマン・ジェロームらしさ全開のユニークコラボが登場

 

 

後編では、SIHHの花形であるハイコンプリケーションを得意とする最高峰ブランドの新作を一挙に取り上げます。

 

 

ウブロとユヴェントスのコラボウオッチ第3弾はサイン入りユニフォーム付きで世界限定200本!

イタリアサッカー界を代表するビッグクラブのユヴェントスFCと2012年からパートナーシップを締結してきたウブロが、その関係の期間延長を発表。と同時に、第3弾となるコラボレーションウオッチ「クラシック・フュージョン クロノグラフ ユヴェントス」を披露しました。このモデルは、世界限定200本で価格は162万円(税込)となります。

 

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クラブカラーの白と黒を基調にした外装に特別仕様を満載

ウブロ「クラシック・フュージョン クロノグラフ ユヴェントス」162万円/Ref.521.CQ.1420.LR.JUV18 自動巻き。ブラックセラミックケース。アリゲーター+ラバーストラップ。5気圧防水。世界限定200本ウブロ「クラシック・フュージョン クロノグラフ ユヴェントス」162万円/Ref.521.CQ.1420.LR.JUV18
自動巻き。ブラックセラミックケース。アリゲーター+ラバーストラップ。5気圧防水。世界限定200本

 

 

今回のコラボウオッチは、自動巻きクロノグラフムーブメントCal.HUB1143を搭載したクラシック・フュージョン。ケースはポリッシュとサテンのふたつの仕上げを組み合わせたブラックセラミックを採用し、ベゼルにはブラックカーボンファイバーが使われています。

 

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文字盤の3時位置には、35回目となるイタリアチャンピオンタイトルを保持するチームのシンボルを配置。同様のロゴはシースルー仕様のケースバックにもプリントされています。イエローの秒針はユヴェントスがアウェー戦で着用するシャツのカラーをイメージ。ホワイトラバーにブラックアリゲーターを縫合したストラップが、時計の雰囲気をさらに盛り上げます。

 

さらに、各ウオッチにはチームのスター選手1人のサインが入ったユヴェントスのユニフォームシャツが付属するという特典付き。ファンなら見逃せない内容といえるでしょう。

 

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ウブロは、2006年にサッカーとパートナーシップを締結した最初のラグジュアリーブランドであり、ワールドカップ(2010年、2014年、2018年)のオフィシャルタイムキーパーおよびオフィシャルウオッチメーカーとしてFIFA™と、でもあります。さらにEURO(2008年、2012年、2016年)のオフィシャルウオッチとしてUEFA™と、さらに世界有数のクラブともパートナーシップを締結している時計ブランドです。

 

これほどサッカーと親和性の高いブランドですから、ワールドカップイヤーの2018年は、ウブロにとって特別な年になりそう。バーゼルワールドでの新作発表も楽しみです。

 

 

ウブロ https://www.hublot.com/

 

 

誰もが着けやすい36mmのパトリモニー・オートマティックがホワイトゴールドケースで新たに登場

スイス・ジュネーブを代表する世界最古のメゾン、ヴァシュロン・コンスタンタンより新作が発表されました。今年のSIHHでは知らされなかった直径36mmのパトリモニー・オートマティック、ホワイトゴールドケースは、すでに日本に入荷中。価格は278万円(税抜)です。

 

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エレガントな装いを好む全ての男女に捧げる王道ドレスウオッチ

最近の高級時計は、ひとつのデザインを複数のサイズで展開するのが主流になりつつあります。ヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニーの自動巻きモデルも、これまでは直径40mmのみで展開されていましたが、昨年から直径36mmのサイズバリエーションが登場。今回は昨年の18Kピンクゴールドに続く、18Kホワイトゴールドバージョンとなります。

 

ヴァシュロン・コンスタンタン「パトリモニー・オートマティック」300万2400円/Ref.4100U/000G-B181(ブラックストラップ)、Ref.4100U/000G-B181(レッドストラップ) 自動巻き。18Kホワイトゴールドケース。アリゲーターストラップ。直径36mm、厚さ8.1mm。3気圧防水ヴァシュロン・コンスタンタン「パトリモニー・オートマティック」300万2400円/Ref.4100U/000G-B181(ブラックストラップ)、Ref.4100U/000G-B181(レッドストラップ)
自動巻き。18Kホワイトゴールドケース。アリゲーターストラップ。直径36mm、厚さ8.1mm。3気圧防水

 

 

新作のホワイトゴールドは、ピンクゴールド仕様の柔らかな輝きに比べ、よりシャープな雰囲気。もちろん、どちらの素材も男性、女性ともに着けやすくなっています。

 

緩やかにせり上がった文字盤はシルバーオパーリン仕上げ。“パール”と呼ばれる丸いドットのミニッツトラックやアプライドのアワーマーカー、研ぎ澄まされたバトン型の針など、パトリモニー固有のコンテンポラリーなデザインは、直径36mmでもしっかり受け継がれています。

 

裏を返せば、完全自社製造開発の自動巻きCal.2450 Q6が確認可能。シンボルマークのマルタ十字をかたどった22Kゴールド製ローターをはじめ、ジュネーブ・シールの規格に則った美しい仕上げなどを鑑賞できます。これらの意匠は、エレガントな製品を好む人はもちろん、時計愛好家の厳しい目をも納得させるに違いありません。

 

ハイブランドが手がけた3針時計は、性別も時代も超えて愛されていく。そんな高級機械式時計の不思議な魅力を、再認識させてくれる一本です。

 

ヴァシュロン・コンスタンタン http://www.vacheron-constantin.com/

 

 

 

ベーシックなデザインで多用途な新型アライアンスがビクトリノックス・スイスアーミーから登場

スイスを代表するブランドのひとつ、ビクトリノックス・スイスアーミーから、人気コレクション「アライアンス」の新型が発表されました。シンプルながら上質感があり、価格も手頃なアライアンスは、これから新生活のパートナーにぴったり。仕事にも、遊びにも、どちらにも使える一本です。

 

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美しいメタルの上質感をタイムレスなデザインで堪能

ビクトリノックスといえば、いわずとしれたマルチツールで有名ですが、腕時計のコレクションも多く手がけています。さすがは、スイスブランドですね。その他、アパレル製品からバッグ、キッチンツールなどもありますが、いずれも耐久性と高性能を兼ね備えたアイテムとして好評を博しています。

 

アライアンス最新作も、スイスクオリティで作られた高品質が魅力。機能自体はカレンダー付きの3針時計といたってシンプルですが、スイス製クオーツムーブメントを搭載し、信頼性は折り紙付き。

 

何より金属製品の加工を得意とするブランドですから、他の同価格帯の製品と比べて外装の質感が極めて高い。文字盤なども時計の本場スイスで作られているだけあって、価格以上の高級感が味わえます。

各6万4800円:Ref.241801(ブラック)、Ref.241802(ブルー)/各5万8320円:Ref.241804(グレー)、Ref.241805(ブラウン) クオーツ。ステンレススチールケース。直径40mm。10気圧防水各6万4800円:Ref.241801(ブラック)、Ref.241802(ブルー)/各5万8320円:Ref.241804(グレー)、Ref.241805(ブラウン)
クオーツ。ステンレススチールケース。直径40mm。10気圧防水

 

 

新作は全部で4型あり、ブレスレット仕様2型、レザーストラップ2型という内訳。ビジネス時の着用を想定するなら耐久性の高いブレスレット仕様がおすすめですが、基本がシンプルなので少し変化をつけたグレーとブラウンのレザーストラップバージョンも多用途に使えます。

 

マルチツールセット。各7万1280円マルチツールセット。各7万1280円

 

ちなみにブルーとグレーのモデルにはマルチツールとのセットも用意。マルチツールの表側に施されたクルー・ド・パリ装飾が、特別な雰囲気を醸し出しています。
6万円以下で手に入るメタルケースの腕時計としては、この上なくリーズナブルな新型アライアンス。これなら自分のためはもちろん、就職、入学、進学などのお祝いのプレゼントとしてもおすすめできそうですね。

 

ビクトリノックス https://www.victorinox.com/

 

 

 

換骨奪胎し、モダニティに磨きをかける【SIHH2018/ヴァシュロン・コンスタンタン編】

ウオッチシーズンの幕開けとなるSIHH 2018が1月15日から19日にかけ、スイス・ジュネーブで開催されました。国際高級時計見本市と銘打つだけに、その動向は業界の1年を占うに十分。出展数は前年の30ブランドから35ブランドに増え、とくにエルメスがバーゼルワールドから移るなど話題性も盛り沢山なイベントとなりました。そのなかで注目したブランドの新作と方向性について、ライター柴田 充さんがお伝えします。

 

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「フィフティーシックス」は新しい世代に向けたアプローチ

SIHH 2018を俯瞰すると、全体的に新作点数が減ったように感じられました。それは既存シリーズの付加機能や、素材やカラーリングなどのエクステンションが多く、まったく新しいモデルが少なかったからかもしれません。そんなこともあり、強く魅かれたのが「フィフティーシックス」でした。

 

厳密にいうとこのモデルも1956年に発表された「リファレンス6073」をモチーフにしています。しかしそれはオリジナルを単に復刻するのではなく、その精神性を受け継ぎ、より現代的にアレンジしています。

 

モデル名の由来となった1956年といえば、戦後復興から経済成長を迎え、社会は大きく変革し、時計でもダイバーズウォッチやクロノグラフなど新世代のスポーツウォッチが現れ、よりアクティブになったライフスタイルを反映しました。そうした中で生まれたのが「リファレンス6073」であり、まだまだ手巻き式が主流だった時代、ブランド初の自動巻き式を搭載し、新しい世代に向けたアプローチだったことが伺えます。そしてそれは新作にも受け継がれています。

 

オリジナルはシンプルなラウンドケースながら、ラグにはマルタ十字から着想した独自のカッティングで個性を打ち出しました。これを現代的にアレンジし、さらにオリジナルが楔形インデックスだったのに対し、アラビック数字のセクタータイプを採用しています。都会的で洗練されたデザインは、多様化する現代のライフシーンにも違和感なく溶け込みます。またブランドでは稀少なステンレススチールのケースもシャープな硬質感が漂い、高級感を損なうことなく、新たなファン層を惹きつけること必至です。

 

「フィフティーシックス」がモダンドレスとすれば、モダントラベラーに位置づけられるのが「オーヴァーシーズ」です。一昨年のモデルチェンジから待望のデュアルタイムが加わり、魅力をさらに増しました。

 

その他、超薄型にして初の自社開発製造トゥールビヨンキャリバー2160を搭載した「トラディショナル・トゥールビヨン」や、シリーズ初の38mm径ケースが魅力の「パトリモニー 38mm」など今年のヴァシュロン・コンスタンタンは、よりモダニティを追求した新作が揃いました。そこには歴史や伝統の重みを秘めながらも、軽やかに時代を捉える名門の奥深さを感じさせるのです。

 

「フィフティーシックス・オートマティック」133万円/Ref.4600E/000A-B442 自動巻き。40mm径。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。30m防水「フィフティーシックス・オートマティック」133万円/Ref.4600E/000A-B442
自動巻き。40mm径。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。30m防水

 

セミフラットのボックス風防に加え、ビンテージウォッチでも人気の高い、エレガントなラグデザインはブランドの本領を発揮します。リュウズガードはスポーティさとともに、巻き上げが不要になったリュウズの存在感を抑え、ブランド初の自動巻きの歴史をアピール。控えめながらも細部まで凝ったデザインは、ビジネスからカジュアルまでシーンを問いません。

 

「オーヴァーシーズ・デュアルタイム」281万円/Ref.7900V/110A-B334 自動巻き。41mm径。ステンレススチールケース&ブレスレット。150m防水「オーヴァーシーズ・デュアルタイム」281万円/Ref.7900V/110A-B334
自動巻き。41mm径。ステンレススチールケース&ブレスレット。150m防水

 

従来のワールドタイマーに加え、新作ではデュアルタイムが登場。2本の時針の時刻合わせは両方向に動かすことができ、カレンダーは4時位置のプッシュで容易に調整できます。工具を使わずブレスレットからレザーやラバーのストラップに簡単に交換できるインターチェンジャブル機構は旅先での利便性にも優れ、「フィフティーシックス」と2本所有すればまさに大人のコンプリート。

 

「トラディショナル・トゥールビヨン」時価/Ref.6000T/000P-B347 自動巻き。41mm径。プラチナケース。アリゲーターストラップ。30m防水「トラディショナル・トゥールビヨン」時価/Ref.6000T/000P-B347
自動巻き。41mm径。プラチナケース。アリゲーターストラップ。30m防水

 

初の自社開発製造の自動巻きトゥールビヨンキャリバーは、ペリフェラルローターを採用し、5.65mm厚の超薄型を実現するとともに、シースルーバックでは美しいメカニズムを隠すこともありません。さらに80時間というロングパワーリザーブも。プラチナのずっしりとした存在感に、優雅なトゥールビヨンの動きはまさに王道の風格が漂います。

 

 

オリジナルを生かし、超えていく

自社のアーカイブ復刻はいまやひとつのカテゴリーになりつつあります。とはいえオリジナルをそのまま再現してもビンテージを超えることはできず、そこに新しい技術や時代の感性を注いでこそ復刻するに値する価値が生まれます。

 

モダンに換骨奪胎することで、オリジナルを生かし、超えていく。そんなデザインコンセプトが今後注目を集めると思います。「フィフティーシックス」はまさにそれを予感させる新作であり、長い歴史に培われたヴァシュロン・コンスタンタンにこそふさわしいスタイルなのです。

 

 

ヴァシュロン・コンスタンタン http://www.vacheron-constantin.com/

 

 

 

WATCHNAVI編集長おすすめ。女性が自らに選びたい時計、大事な女性に贈りたい時計傑作選

春の訪れとともに、職場でも新しいシーズンがスタートします。気分を一新するきっかけづくりとして、腕時計も着替えてみませんか。仕事でキャリアを積んできた自分へのごほうびとして、モチベーションを高めてくれるようなちょっと背伸びした高級腕時計を、腕時計専門誌「WATCHNAVI」の 編集長である関口 優さんに選んでいただきました。

 

仕事中にネックレスやリングといった貴金属類の使用が禁止されている職種でも、例外として許されているのが腕時計。時間を確認するだけならスマートフォンで事足りてしまう現代でも、“腕時計はビジネスパーソンにとって唯一のアクセサリー”として重宝されているのもうなずけます。それだけに、腕時計は相手の目をひくもの。愛用している腕時計から、その人のセンスやキャラクター、さらにライフスタイルや経済力までもチェックされているので、かわいい、リーズナブルといったノリだけで決めるのではなく、自分をより輝かせてくれるようなステイタスのある1本を選んでみたいものです。

 

時計選びの基本は、色とサイズ感とデザインといわれていますが、ファッションと同じようにトレンドがあります。「最近は1950-1960年代に誕生した品のあるクラシカルなデザインが人気です。歴史のある名門ブランドが、自社のアーカイブから着想し、リデザインした時計も増えています」(関口さん)。関口さんによれば、時計にもデザインコードがあり、その基本型が白文字盤で針は2本、もしくは3本というオーソドックスなもの。クラシック回帰で、こうしたベーシックなタイプに注目が集まっています。「1950年代以前に生まれた、装飾のないシンプルなデザインのもので、アンティークのような雰囲気も魅力になっているようですね」(関口さん)。

 

それでは、こういったトレンドや選び方の基本をもとに、職種、嗜好別のベストモデルを関口さんにおすすめいただきます。

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業種別・嗜好別に選ぶ“ふさわしい腕時計”リスト

・好感度の高さが求められる接客業・営業職に就いている人

ゴールドやピンクゴールドといった高級素材を使っていたり、文字盤に宝石をあしらったタイプは、どこが自慢げで、嫌味にとられることもあります。接客や営業職には、無難なステンレス素材で、シンプルなデザインの方が好印象を与えるはずです。「商談相手が時計好きだと腕時計から会話が盛り上がることもあり、仕事にもプラスになります」(関口さん)。中でも腕時計ファンに人気が高く、レディースも豊富なオメガ、タグ・ホイヤーがおすすめです。

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オメガ
スピードマスター 38㎜
Ref.324.23
71万2800円
https://www.omegawatches.jp/ja/

オメガはもっとも有名なスイスの腕時計ブランドのひとつ。エレガントなタイムピースも数々生み出しています。その代表的モデル「スピードマスター」は人類初の月面着陸の際に使用されたことからムーンウォッチとも呼ばれています。そんな世界的傑作を、直径38mmと女性でも着けやすいサイズに。文字盤にある3つのインダイヤルもオーバル型になっています。

 

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タグ・ホイヤー
リンク レディ
WBC1318.BA0600
26万4600円
https://www.tagheuer.com/ja-jp

スポーツ&エレガントをテーマに新しいタイムピースを創造する「タグ・ホイヤー」も時計好きにはおなじみのスイスブランド。「リンク」は、ステンレスを鏡面に仕上げたスポーティなデザインと、人間工学にもとづいたS字型ブレスレットを特徴として1987年に生まれたコレクションで、2017年には新たに直径32㎜のエレガントなレディスモデルが誕生しました。装着感がよく、人目を引く強い個性をもっています。

 

・金融・士業など信用が大事な仕事に就いている人

「信用第一の堅い職種では、華美な印象をもたれるものは避けた方がいいでしょう。素材もゴールドではなく、ステンレスを。あるいは値段は高くなりますが、一見するとシルバーに見えるホワイトゴールドという選択肢もあります」(関口さん)。また、金属製のブレスレットではなく、レザーベルトを選べば、予算を抑えることができます。レザーベルトは、ブラックやブラウンといったオーセンティックな色以外に、バリエーションが豊富なことも魅力です。

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IWC
ダ・ヴィンチ
オートマティック・ムーンフェイズ 36
Ref.IW459306
93万4200円
https://www.iwc.com/ja/

IWCは創設150周年を迎えたスイス名門ブランド。その技術の粋を集めて誕生したのが「ダ・ヴィンチ」コレクションです。コレクションの中で、女性用としてつくられたこのモデルはフィット感に優れた直径36mmサイズ。半球形のリューズなどラグジュアリーを極めたデザインも時計の魅力を引き立てます。月齢による月の形の変化を表示するムーンフェーズを搭載。針やインデックスに合わせ、ダークブルーのサントーニ社製アリゲーター・ストラップが採用されています。

 

・ファッションに関わる仕事に就いている人、モードな服装が好きな人

ファッション関係の仕事は、堅い仕事のような制約が少なく、仕事用でも選択の自由度がグッと広くなります。高級素材もOKです。ただ。職業柄どうしてもセンスは問われます。コンサバ寄りではなく、個性の主張もほしいところです。「モードを意識して選ぶことも重要です。あまりにポピュラーなモデルもこの業界ではNG。これからのトレンドをリードしていくモデルがいいですね」(関口さん)。ブランド力、デザインをあわせた総合力で、シャネルの「ボーイフレンド」がイチ推しです。

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シャネル
ボーイフレンド ツイード
58万5900円
https://www.chanel.com/ja_JP/watches-jewelry/watches

マスキュリンとフェミニンを融合した、シャネルの人気コレクション。バリエーションが広がるなか、いまもっとも注目されているのが、金属製ワイヤーをメッシュ状に編み込み、シャネル伝統のツイードパターンをプレスしたストラップが特徴のこちら。ストラップの立体的な型押しも素晴らしく、ファッションに関わる人には不可欠なセンスのよさもアピールできます。

 

・スポーティ、メンズライクなものを好む人

メンズウォッチでは、この10年ビッグフェースといわれる大ぶりの腕時計がヒットしました。その代表的なブランドがパネライです。この流れを受けて女性にも、小ぶりで華奢なレディースではなく、あえてメンズモデルを選ぶ人が増えてきました。マニッシュなスーツスタイルに合わせやすいだけではなく、耐久性にも優れていることも人気の秘密。「周りで使っている人が少なく、カップルで同じ時計を楽しめるという理由で選ぶ方も多いようです。目立つのでファッションアイコンにもぴったりです」(関口さん)。

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パネライ
ルミノール デュエ
3デイズ アッチャイオ−42㎜
97万2000円
http://www.panerai.com/ja/home.html

クッション型ケースが特徴のパネライは、2000年代にはじまるビッグフェースウォッチ人気をリードしたイタリアブランド。世界初の本格ダイバーズウォッチを開発したことでも知られています。そのパネライが新機軸としてリリースしたのがこのモデル。直径42mmとケースは大型ですが厚さは10.5mmとスリムで、フィット感もバツグン。ゼンマイをフルに巻き上げた状態で72時間も動き続けます。パネライらしい堅牢なリューズガードも魅力的です。

 

・コンサバで女性らしい華やかで華奢なデザインを好む人

“冒険もしてみたいけど、やっぱり女性らしく華やかさのあるコンサバ系で”、という方に、関口さんがおすすめするのが、「レクタンギュラー」といわれる四角いケースの腕時計です。品格とラグジュアリー感をそなえたフォルムは、長く腕時計ファンに愛されていますが、丸型だけをつけてきた方は、つけるだけで気分も一新するはず。「女性の華奢な腕にはレクタンギュラーはとても映えます。知的な印象もアップします」(関口さん)。新しい自分に自信をつける、春の着替えにはもってこいですね。

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ジャガー・ルクルト
レベルソ・クラシック・ミディアム
スリム
Ref.Q254 81 20
70万2000円
http://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp/home-page.html

腕時計のムーブメントまで自社で一貫製造する、マニュファクチュールブランドであるジャガー・ルクルト。その代表作が1931年に誕生したロングセラーコレクション「レベルソ」です。文字盤のある表面が裏返る反転式ケースが特徴で、手巻き式である「スリム」のプレーンになった裏面には、文字や図柄などをパーソナライズオーダーによって刻み込めます。アクセサリー感覚で使うには最適です。

 

ミッシェル・エルブラン
アンタレス レクタンギュラー
COF17048-26YB89SL
35万5320円
http://michel-herbelin.jp/

ミッシェル・エルブランは、1947年に誕生したフランスの老舗ブランドです。その日のファッションやシーンに合わせて簡単にストラップを替えられる“着替える時計”「アンタレス」は、ブランドのアイコンともいえるシリーズ。時計本体にはSSブレスとレザーストラップ2本(お好きな色のシングルストラップ2本、またはシングルストラップとロングストラップ各1本ずつ)が付属しています。このモデルは、文字盤にマザーオブパールを、レクタンギュラーケースにダイヤモンドをあしらっています。フランス製。

 

【プロフィール】

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WATCH NAVI 編集長/関口 優
1984年生まれ。芸能雑誌やモノ情報誌「GetNavi」の編集を経て、2016年より時計専門誌「WATCHNAVI」編集長に就任。バーゼルやジュネーヴなど世界的な時計見本市に必ず足を運び、自ら取材。自身で試すことをモットーとしており、腕時計は現在20本超を所有。

 

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『WATCHNAVI 2018 WINTER Vol.68』
880円/学研プラス
巻頭特集は毎年恒例、ウオッチナビ読者200人と全国の有名正規店のプロ32人が選出した“最強”の120本をランキング形式で紹介する「腕時計最強ランキング」。詳細なデータとユーザーたちの声に裏打ちされた、リアルな結果をまとめている。別冊付録として「12大ブランド高画質卓上カレンダー」が付く。

WATCH NAVI Salon  http://watchnavi.jp/

 

文=安藤政弘

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

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グッチの新作ウオッチは自然界からインスピレーションを得た“エレガントカジュアル”

グッチ タイムピーシズより、ブランドのシグネチャーであるビー(ハチ)やバタフライといったモチーフを大胆にあしらった新作が発表されました。世界に名だたるトップブランドのなかでも一線を画す同社が、どのようなデザインを作り出したのか見ていきます。

 

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ビー(ハチ)やスターの大胆なモチーフで独自世界を構築

2002年に入社してから2015年にグッチ クリエイティブ・ディレクターへと昇りつめたアレッサンドロ・ミケーレ氏。彼の個性は、タイムピーシズにおいても、存分に発揮されています。G-タイムレス コレクションから発表された最新作も同じく、ブランドのシグネチャーとなっているビー(ハチ)やスターのモチーフが目を引く、大胆なデザイン。ゴールドカラーのケースと、ユニークなデザインにより、独特のエレガントカジュアルな雰囲気を作り出しています。

 

グッチ「G-タイムレス」12万9600円/Ref.YA1264062 クオーツ。イエローゴールドPVD加工SSケース。レザーストラップ。直径38mm。5気圧防水グッチ「G-タイムレス」12万9600円/Ref.YA1264062
クオーツ。イエローゴールドPVD加工SSケース。レザーストラップ。直径38mm。5気圧防水

 

ホワイトのレザー製ダイアルに配置された鮮やかなバタフライと12時位置の「25」の数字が個性を主張する一本。この他、エメラルドグリーン、ブラック、キャメルのストラップと同素材のレザーダイアルが採用された3モデルの展開もあり。キャメルはバタフライですが、エメラルドグリーンとブラックでは、文字盤のモチーフがビー(ハチ)となります。

 

 

グッチ「G-タイムレス」12万9600円/Ref.YA1264055 クオーツ。イエローゴールドPVD加工SSケース。レザーストラップ。直径38mm。5気圧防水グッチ「G-タイムレス」12万9600円/Ref.YA1264055
クオーツ。イエローゴールドPVD加工SSケース。レザーストラップ。直径38mm。5気圧防水

 

グッチ「G-タイムレス」11万5560円/Ref.YA1264068 クオーツ。イエローゴールドPVD加工SSケース。GGスプリームキャンバスストラップ。直径38mm。5気圧防水グッチ「G-タイムレス」11万5560円/Ref.YA1264068
クオーツ。イエローゴールドPVD加工SSケース。GGスプリームキャンバスストラップ。直径38mm。5気圧防水

 

イエローゴールドとブラックのカラーリングが高級感を醸し出す一本。レザー製のダイアルとストラップにビー(ハチ)とスターを印象的に配置したモデルは、時計全体で統一された世界観が非常にユニークです。もう一本のGGスプリームキャンバスダイアル仕様は、“これぞグッチ”といったデザインが魅力。こちらもトータルバランスが素晴らしくアクセサリー感覚での活躍も期待できそう。

 

 

グッチのイメージを腕時計でも表現しきる圧巻のクリエイティビティ

いずれの新作もポリッシュ仕上げのイエローゴールドPVDケース仕様ですが、ひとつ従来品と違うのが裏蓋まで同じ素材で揃えた点。この変更により、時計のエレガントな雰囲気がより強まりました。ストラップとダイアルをレザーで揃えるデザインは、高級時計でも珍しい手法ですし、さらにグッチの世界観を存分に味わうことができることから、かなり魅力的な一本といえるでしょう。

 

ちなみに文字盤にバタフライが描かれたモデルには数字の「25」がセンターに配されています。このようにグッチのタイムピーシズは、エレガントななかにも親近感のあるカジュアル感が程良く取り入れられています。これが、世界中で愛されている理由なのかもしれませんね。

 

グッチ www.gucci.com

 

 

【BW2018直前情報】バーゼルワールド前でも60型以上の新作を放つウブロの驚異的な開発力

1月のSIHH期間中は、時を同じくしてジュネーブ各地で様々なブランドが新作を発表していました。そのなかから、ウブロが発表した2018年新作をご紹介します。ただし、これらはバーゼルワールド前哨戦。主に既存コレクションのバリエーション拡充がメインとなります。

 

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ビッグ・バンやクラシック・フュージョンから新作約60型を大発表!

ウブロから発表される大量の新作は、もはや毎年の恒例行事。ジュネーブとバーゼルの2回に分けて合計100本ほどの新作を手がける迅速な開発力は、他社の追随を許しません。

 

とはいえ、その多くは限定モデルであり1年のうちに選ばれしオーナーの手に渡っていくものばかり。新作が多いからといっても、ウブロ特有の希少性が変わることはありません。

 

今年はサッカーワールドカップの年なので、オフィシャルタイムキーパーのウブロが隠し球を持っていることは間違いありません。ただし、それらを手に入れるのは非常に困難と思われるため、目新しいウブロの時計が欲しい人は、ジュネーブ発表作を狙うのが吉でしょう。

 

ここでは数多くの新作のなかから、まだ買えるかもしれない要注目作を厳選してご紹介します。

 

 

好調クラシック・フュージョンにグリーンカラーが加入

「クラシック・フュージョン」右:チタニウム 45mm 88万5600円/Ref.511.NX.8970.LR 右:キングゴールド 42mm 221万4000円/Ref.542.OX.8980.LR 自動巻き(直径33mmはクオーツ)。5気圧防水「クラシック・フュージョン<グリーン>」右:チタニウム 45mm 88万5600円/Ref.511.NX.8970.LR 右:キングゴールド 42mm 221万4000円/Ref.542.OX.8980.LR
自動巻き(直径33mmはクオーツ)。5気圧防水

 

これまでグレーとブルーで発表されたクラシック・フュージョンのレギュラーラインに、今年はグリーンが追加されます。文字盤カラーに合わせたグリーンアリゲーターストラップも非常に個性的。なにより、直径45mm、42mm、38mm、33mm、28mmの3針時計と45mmのクロノグラフという5型展開で、それぞれキングゴールドとチタンのケースから選べるという、至れり尽くせりのラインナップとなっています。

 

 

ウブロはアートピースでも独自の存在感を見せる

「アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー」右:チタニウム 204万1200円/Ref.525.NX.0170.RX.ORL18 左:ブルーセラミック 216万円/Ref.525.EX.0179.RX.ORL18 自動巻き。直径45mm。5気圧防水「アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー」右:チタニウム 204万1200円/Ref.525.NX.0170.RX.ORL18 左:ブルーセラミック 216万円/Ref.525.EX.0179.RX.ORL18
自動巻き。直径45mm。5気圧防水

 

ウブロの時計には、それがたとえシンプルな3針ウオッチであっても、際立った個性があります。それがアーティストとのコラボレーションとなったら、インパクトは絶大。アエロ・フュージョン クロノグラフをベースにリチャード・オーリンスキーのクリエイションが融合した世界限定各200本の特別モデルは、3Dポリゴンのようにカットされたケース形状が最大の特徴。ブルーセラミックのバージョンならよりユニークな世界観に浸れることでしょうが、入手は激戦必至。

 

 

ベルルッティコラボ最新作は初のトゥールビヨン

「クラシック・フュージョン トゥールビヨン 5デイ パワーリザーブ ベルルッティ スクリット オールブラック」902万8800円/Ref.505.CM.0500.VR.BER17 手巻き。ブラックセラミックケース。直径45mm。3気圧防水「クラシック・フュージョン トゥールビヨン 5デイ パワーリザーブ ベルルッティ スクリット オールブラック」902万8800円/Ref.505.CM.0500.VR.BER17
手巻き。ブラックセラミックケース。直径45mm。3気圧防水

 

高級靴の代名詞的存在であるベルルッティとのコラボレーションは、出すたびに反響の大きい限定品。ブラウン、ブラック、ブルーなど、これまでにも複数のバリエーションが登場してきましたが、ジュネーブで発表された最新作は初のトゥールビヨンでした。ユニークなレザーダイアルに至高の複雑機構が合わさった文字盤は、それだけでハイエンドな仕様とわかります。世界限定20本ですが、これも即完売しそうです。

 

 

バーゼルワールド、そしてワールドカップ本開催へ弾みをつける強力布陣

哲学である“アート・オブ・フュージョン”という言葉のまま、今年もあらゆるジャンルと融合しながら独自の路線を貫いたウブロの新作は、上記のほか、すでに取り上げているビッグ・バン ウニコ ゴルフを筆頭に、魅力作が勢ぞろい。こうしたぶれない姿勢こそ、人気の原動力になっているのかもしれません。

 

そして先述の通り、ウブロの新作はバーゼルワールドでも今回と同数発表されると予想されますが、いずれも希少で入手は困難。もし店頭で出合ってしまったら、可能な限り早めの決断が必要となることを、お忘れなく。

 

ウブロ http://www.hublot.com/

 

 

【BW2018直前情報】ゼニスの最新コレクション「デファイ」から日本限定色とともに大量バリエーションが登場

ゼニスが1月のジュネーブで発表したのは、前年にデビューした新コレクション「デファイ」のエクステンションが中心。第1弾では、ケースのセラミックとチタン、文字盤のスケルトンと非スケルトンの組み合わせで3種類が発表されましたが、今回の発表で一大ファミリーとなります。

 

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エル・プリメロの可能性を広げたデファイの新たな一面

昨年発表されたデファイ エル・プリメロ21は、毎時3万6000振動を誇る自動巻きクロノグラフの名機エル・プリメロに、毎時36万振動でクロノグラフ計測を行うモジュールを追加した新型ムーブメントCal.9004を搭載していました。これに今年は新型を数多く投入。モデル名に相応しく21世紀のゼニスを代表するコレクションとなりつつあります。

 

スケルトン文字盤なのでカラー展開をどうするのかと思いましたが、プレートにカラーを加えるという意外なアプローチを実践。そのほかダイヤセットやゴールドケース、日本限定などもあり、なかなかユニークなコレクション展開となっています。

 

 

爽やかホワイトの日本限定を含む、デファイの多彩なバリエーション

 

「デファイ エル・プリメロ21 Japan Limited」145万8000円(予価)/Ref.95.9003.9004/78.R588 自動巻き。チタンケース。アリゲーター+ラバーストラップ。直径44mm。10気圧防水「デファイ エル・プリメロ21 Japan Limited」145万8000円(予価)/Ref.95.9003.9004/78.R588
自動巻き。チタンケース。アリゲーター+ラバーストラップ。直径44mm。10気圧防水

 

日本特別仕様のデファイ エル・プリメロ21は、ミニッツトラックや積算カウンターのリングとアリゲーターストラップにホワイトを採用した一本。パワーリザーブ表示ディスクや高速回転するクロノグラフ秒針の赤との組み合わせが、日本のナショナルフラッグを想起させます。

 

「デファイ エル・プリメロ21」138万2400円(予価)/Ref.95.9002.9004/78.R584 自動巻き。チタンケース。アリゲーター+ラバーストラップ。直径44mm。10気圧防水「デファイ エル・プリメロ21」138万2400円(予価)/Ref.95.9002.9004/78.R584
自動巻き。チタンケース。アリゲーター+ラバーストラップ。直径44mm。10気圧防水

 

文字盤に代わって受け板をカラーリングしたユニークなカラーバリエーション。裏蓋側から確認できる自動巻き上げローターも文字盤側と同色のブルーにするなど、手が込んだ造りとなっています。時計の持つ革新性を周囲にアピールしたいなら、これぐらい主張のある機械も面白そうです。

 

「デファイ エル・プリメロ21」149万400円(予価)/Ref.95.9000.9004/78.M9000 自動巻き。チタンケース&ブレスレット。直径44mm。10気圧防水「デファイ エル・プリメロ21」149万400円(予価)/Ref.95.9000.9004/78.M9000
自動巻き。チタンケース&ブレスレット。直径44mm。10気圧防水

 

チタンケースのモデルから、新しくブレスレット仕様が登場しました。ケースと同じく鏡面を効かせた形状で、ケースサイドから流れるように光沢を放ちます。シースルーバックから見える巻き上げローターは、外装と同じブラッシュ仕上げ。ちなみにセラミックケースにも、セラミックブレスレット仕様が登場しています。

 

「パイロット クロノメトロ Tipo CP-2 フライバック」98万2800円(予価)/Ref.29.2240.405/18.C801 自動巻き。ブロンズケース。オイリーヌバックレザーストラップ。10気圧防水「パイロット クロノメトロ Tipo CP-2 フライバック」98万2800円(予価)/Ref.29.2240.405/18.C801
自動巻き。ブロンズケース。オイリーヌバックレザーストラップ。10気圧防水

 

デファイ エル・プリメロ21以外の注目作では、“カイレリモデル”と呼ばれる1960年代製モデルの復刻版から、エイジドブロンズケース採用モデルが登場しました。味わい深いグラデーションダイアルとの組み合わせにより、雰囲気たっぷりに仕上がっています。

 

 

デファイ一色だからこそ気になるバーゼルワールド発表作

ゼニスといえば、昨年後半に「デファイ ラボ」という新時代のムーブメントを発表して世界を驚愕させたことも記憶に新しいところ。バーゼルワールド開幕を待たずにん披露されたデファイのバリエーションはもちろん魅力的ですが、3月にはさらなる話題作が出てくることでしょう。果たしてル・ロックルきってのマニュファクチュールは、どのようなサプライズを仕掛けてくるのか。バーゼルワールドに期待大です。

 

ゼニス http://www.zenith-watches.com

 

 

【SIHH2018速報】ジュネーブの異端とイタリアの暴れ牛の超刺激的なコラボレーションウオッチが登場

2018年の国際高級時計展(SIHH)におけるロジェ・デュブイのハイライトは、ランボルギーニとのコラボレーションウオッチでした。特別に開発されたデュオトールや新開発のストラップ変更システムなど、まさに強力タッグの象徴ともいうべき一本に仕上がっています。

 

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エクスカリバー アヴェンタドール S

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ロジェ・デュブイとランボルギーニの開発担当者が作り出した世界限定88本のスーパーカーならぬスーパーウオッチ。モデル名の通り、ランボルギーニが誇るスーパーカー「アヴェンタドール S」に着想を得て作られており、ディスク表示式のパワーリザーブインジケーターを備えたプレートは、まさしく伝統のV12エンジンそのものとなっています。

 

さらにその先には、新機構「デュオトール」を搭載しています。このディファレンシャルギアをリンクさせたダブルスプリングバランスは、2×4Hzという振動数によって重力がメカニズムに与える影響を抑えながら高精度を実現。その精度を強調するためジャンピングセコンド機構が採用されています。しかもジュネーブ・シール取得。さすが2つのスーパーブランドのコラボレーションといえるでしょう。

 

ケース素材も、ランボルギーニが車体に採用しているC-SMCカーボンをするこだわりよう。極め付きはストラップの換装システムは、バックルまで取り外すことが簡単にできます。

 

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この仕様を目指したロジェ・デュブイ曰く、「ピットイン時のタイヤ交換よりも早いストラップ交換を」。ストラップの交換システムは様々なブランドが採用しているところですが、ロジェ・デュブイの最新作は一歩先を行く仕様となっていました。

 

 

【SIHH2018速報】ポロ競技の激しい衝撃にも耐えるリシャール・ミル新作は圧巻の1億円越え!

2018年の高級時計の新作が披露される国際高級時計展(SIHH)でリシャール・ミルがメディア向けに発表した新作は、1億円オーバー(!)の1本。エクストリームな腕時計を作り続ける孤高のブランド、リシャール・ミルらしさは今年も全開でした。

 

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RM 53-01 パブロ・マクドナウ

アイスホッケーのスケート代わりに馬に乗ってボールを互いのゴールに入れ合う「ポロ」は日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパでは紳士のスポーツとして非常に有名です。この馬上球技の歴史は古く、紀元前500年ごろにはペルシアで行われていた記録が残っているとか。リシャール・ミルの2018年新作は、ポロの世界で著名なプレーヤーであるパブロ・マクドナウとの共同開発モデルでした。

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世界限定30本、価格1億円オーバーで発売される本機は、ケーブルサスペンションを用いた耐衝撃吸収構造によってトゥールビヨン搭載の手巻きキャリバーを支持。ケースにはカーボンTPT®ケースを採用し、縦49.94×横44.5mm、厚さ16.15mmとなります。

 

ユニークな点は、ラミネート加工が施されたサファイアクリスタルガラス。この処理を施すことで、もしポロのマレットが時計に当たったり、落馬した際に時計が馬に踏まれたりして、ガラスに衝撃が加わっても飛散せず、ムーブメントを保護し続けられるそうです。

 

時計全体が壊れてしまっては修理不可能ですが、ガラス交換だけなら再び使い続けられるという考え方に基づいた設計といえますが、フルスケルトンウオッチで耐衝撃構造を実現するというリシャール・ミルの発想、手法には驚かされるばかりです。

 

リシャール・ミル http://www.richardmille.jp

 

 

【SIHH2018速報】ジュネーブ御三家の一角ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計が今年は買えるかも!?

国際高級時計展(SIHH)は、毎年スイス・ジュネーブで行われています。“時計の街”とも呼ばれるこの国際都市で260年以上も経営を続けてきたヴァシュロン・コンスタンタンは、同じジュネーブを拠点とするパテック フィリップ、オーデマ ピゲと合わせて“ジュネーブ御三家”と呼ばれています。そんな高級時計界でも別格の雲上ブランドの最エントリーモデルを擁する新コレクションが、今年リリースされます。

 

レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション・クロコダイル

9700C-001R-B187_DUO価格要問い合わせ 手巻き。18Kピンクゴールドケース。直径47mm、厚さ19.1mm

 

1755年の創業以来培ってきた機械式時計製造と芸術的装飾のすべてを投入し、ビスポークで作られる世界唯一の腕時計コレクション「レ・キャビノティエ」の新作。トゥールビヨン、ミニット・リピーター、パーペチュアルカレンダー、均時差、日の出・入り、天空図といった複雑機構を15、あるいは16搭載したムーブメントと、彫金職人による手彫り装飾が施されたアーティスティックなケースが融合した、雲上ブランドの名に相応しい一本となっています。

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トラディショナル・トゥールビヨン

6000T-000P-B347_R時価(SIHH発表時参考予価1860万円(税抜))/Ref.6000R/000P-B347 自動巻き。プラチナケース。直径41mm、厚さ10.4mm。世界限定25本

 

ヴァシュロン・コンスタンタンが初めて自社開発製造を行った自動巻きトゥールビヨン、キャリバー2160を搭載。複雑機構を188個のパーツで作り上げられたこの自動巻ムーブメントは、輪列の外周を回る22Kペリフェラルローターを採用することで厚みを5.65mmに抑えています。

 

本機は「コレクション・エクセレンス・プラチナ」バージョンで、世界限定25本。ケースだけでなく、文字盤にもプラチナを使用。さらにステッチもシルクとPt950の糸で手縫するというから驚きです。
 

メティエ・ダール・レ・アエロスティエ

Aerostiers_GROUP時価(SIHH発表時参考予価1690万円(税抜)) 自動巻き。18Kホワイトゴールドケース。直径40mm、厚さ12.74mm。世界限定各5本

 

芸術工芸と時計技術が融合する「メティエ・ダール」コレクションからは、5つの歴史的な気球飛行をテーマにしたアートピースが登場。

 

18世紀後半に空を飛んだ気球の姿をパウンス装飾の彫金技法を使って表現。その周囲見えるステンドグラスのような意匠は、下地を使わず作られるプリカジュール・エナメルです。このエナメル技法は、ヴァシュロン・コンスタンタンのアトリエで初とのこと。

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搭載ムーブメントは、ディスク式の時刻表示を採用したキャリバー2460 G4/1となっています。

 

 

フィフティーシックス・オートマティック

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現実的に購入可能という点において、フィフティーシックスは間違いなく今年のハイライトといえるでしょう。

 

この新コレクションは、1956年発表のリファレンス6073にインスピレーションを得て制作されたもの。ラグの形状に趣向を凝らし、マルタ十字の一片を想起させるデザインとなっています。ヴァシュロン・コンスタンタンのエントリーとして位置づけられ、3針オートマティックのステンレススチール仕様が133万円。

 

自社開発の新型ムーブメントCal.1326はジュネーブ・シール未取得ですが、それ相応の仕上げが施されているのはもちろん、オープンワークが施された22K自動巻きローターを備えています。雲上ブランドの時計が150万円以下で手に入り、しかも22Kゴールドまで使われているのですから、破格としか言いようがありません。

 

3針モデルの他にデイ/デイト仕様とコンプリートカレンダー仕様があり、それらはジュネーブ・シール取得のムーブメントを搭載。

 

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これらは「エントリー」というフレーズに関係なく、デザインが気に入った方の声にもしっかり応えるラインナップとなっています。

 

 

ヴァシュロン・コンスタンタン http://www.vacheron-constantin.com/

【SIHH2018速報】ジラール・ペルゴは新生ロレアートのコレクション拡充と新感覚の複雑時計に活路を見出す

数年前までは角形の「ヴィンテージ1945」と丸形の「1966」が、ジラール・ペルゴのフラッグシップコレクションでした。これに新しく加わったのが、昨年にレギュラー化した1975年モデルの復刻版「ロレアート」のコレクション。34mm〜45mmまで4サイズあり、それぞれ色違い、素材違いのバリエーション展開も豊富に揃えた一挙34型を揃えてのデビューでした。2018年の国際高級腕時計展(SIHH)で発表した新作も、やはり話題の中心はロレアートです。

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ロレアート42mm クロノグラフ

t_81020_11_131_11a172万8000円/Ref.81020-11-131-11A 自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径42mm、厚さ12.01mm。100m防水

 

昨年発表の新生ロレアートに早くも加わったのが、このクロノグラフ仕様。クルー・ド・パリ装飾が施されたアイコニックな文字盤はシルバー、ブラック、ダークブルーのカラーが揃います。

 

18Kピンクゴールドケースもありますが、ロレアートのクロノグラフの注目はやはりステンレススチールケース。通常の高級時計には306Lと呼ばれる素材が使われますが、本機ではよりグレードの高いとされる904Lを使っているそうです。

 

裏蓋はクローズドのためムーブメントは見られませんが、代わりに自動巻きクロノグラフでありながら厚みを12.01mmにまで抑えつつ100mの防水性能も確保しています。

 

バンドは、ブレスレット仕様、またはアリゲーター仕様(ゴールドケースはアリゲーター仕様のみ)。写真は42mmですが、3針モデルでよく売れているという38mmのサイズも同じバリエーションで展開されます。こちらは価格が15万円ほど違うので、クロノグラフでも38mmが人気になりそうです。

 

 

ロレアート 42mm セラミック

t_81005_32_631_32a176万400円/Ref.81005-32-631-32A

 

今年は、ロレアートの3針モデルのバリエーションも拡充されました。そのハイライトが、セラミックをケースに使った本機。カラーはブラックとホワイトがあり、それぞれブレスレットまたはラバーストラップのバリエーションが揃います。もちろん42mmと38mmの複数サイズで展開されます。こちらはシースルーバックとなっています。

 

 

クラシック ブリッジ 40mm

t_86000_52_001_bb6a392万400円/Ref.86005-52-001-BB6A 自動巻き。18Kピンクゴールドケース。アリゲーターストラップ。直径40mm、厚さ11.7mm。30m防水

 

非コンプリケーションにも伝統のデザインを使い、ロレアートとともに昨年から新しくコレクション化した「ブリッジ」からは、クラシックデザインのモデルが登場しました。

 

文字盤の中央とテンプの支持にゴールド ブリッジを使い、ジラール・ペルゴらしいデザインが楽しめます。搭載するのは新開発のCal.GP08600-0001。このモデルにも45mmのサイズ違いがあり、そちらはGP08600-0002を搭載しています。

 

 

ミニッツリピーター トライアクシャル トゥールビヨン

t_99830-21-000-ba6a5064万1200円/Ref.99830-21-000-BA6A 手巻き。チタンケース。アリゲーターストラップ。直径48mm、厚さ21.24mm。30m防水

 

ジラール・ペルゴは、コンプリケーションウオッチ製造の名手でもあります。その同社が手がけた最新の複雑時計がコチラ。

 

ミニッツリピーターの機構を文字盤側に組む手法は以前から使っていますが、これに3軸トゥールビヨンを組み合わせ、時間は文字盤の左右で時間と分を独立表示するという、まさに精緻なメカニズムを鑑賞するための時計となっています。

 

驚くべきはその軽さ。サイズは特大ですが、ストラップを含めても重さは68gを切るそうです。

 

ジラール・ペルゴ https://www.girard-perregaux.com/

【SIHH2018速報】ジャガー・ルクルトの新生ポラリスはユニークなコレクション構成も見どころ

今年のジャガー・ルクルトは、クラフツマンシップを全面に押し出したブースへと大変貌を遂げました。新作については、今年で誕生から50周年を迎える名作「ポラリス」がコレクション化。デザインも機能も多彩になって生まれ変わりました。面白いのは、忠実復刻と現代的な解釈を加えたモデルに大別されたこと。果たして今年の店頭では、どちらが人気になるのでしょうか?
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ポラリス・メモボックス

153万9000円/Ref.Q9038670 自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ15.9mm。20気圧防水。世界限定1000本153万9000円/Ref.Q9038670
自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ15.9mm。20気圧防水。世界限定1000本

 

 

時計愛好家なら言わずと知れた1968年発表のアラーム付きダイバーズウオッチを復刻。4時位置のリューズでアラームの巻き上げや時刻設定が行えます。水中でも潜水士が気付くようにアラーム音を増幅させつつ防水性能も確保するトリプルケースバックは、復刻版でも健在です。

 

 

ポラリス・デイト

94万5000円/Ref.Q9068670 自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ13.1mm。20気圧防水94万5000円/Ref.Q9068670
自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ13.1mm。20気圧防水

 

 

こちらも上記モデルと同じく往年のスタイリングを復刻したもの。インナー回転ベゼルを備えているため、リューズは2つあります。視認性の高い文字盤にはデイト表示も。見た目はクラシックながら200m防水を確保しています。裏蓋はクローズドバックで、潜水士の刻印が施されています。

 

 

ポラリス・オートマティック

92万8800円/Ref.Q9008170 自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径41mm、厚さ11.2mm。10気圧防水92万8800円/Ref.Q9008170
自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径41mm、厚さ11.2mm。10気圧防水

 

 

新生ポラリス・コレクションでクラシックな意匠はメモボックスとデイトのみ。そのほかのモデルは現代的なアレンジが加えられています。その基本形となるのが、このオートマティック。インデックスの夜光はホワイトになり、裏蓋はシースルー仕様。防水性能は10気圧ですが、厚さも11.2mmまで抑えられているのでビジネス用途などの長期装着でも役立つことでしょう。

 

 

ポラリス・クロノグラフWT

175万5000円/Q905T471 自動巻き。チタンケース。レザーストラップ。直径44mm、厚さ12.5mm。10気圧防水175万5000円/Q905T471
自動巻き。チタンケース。レザーストラップ。直径44mm、厚さ12.5mm。10気圧防水

 

 

最新コレクションで最も多機能な一本。クロノグラフとワールドタイムという文字盤の情報が煩雑になりがちな2大機能を整然と並べるデザインは、さすがスイスを代表するマニュファクチュールといった感があります。ケースにチタンを採用し、厚みもかなり抑えられているので、多機能ながら重厚な印象を受けることはありませんでした。

 

 

ポラリス・クロノグラフ

132万3000円/Q9028180 自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径42mm、厚さ11.9mm。10気圧防水132万3000円/Q9028180
自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径42mm、厚さ11.9mm。10気圧防水

 

 

今回の取材で初めて知ったのですが、ジャガー・ルクルトの純粋なクロノグラフで、シースルーバックというのはなかったそうです。その通例を破ったのが、このポラリス・クロノグラフ。裏を返すと名門マニュファクチュールのピュアクロノグラフムーブメントを見ることができます。世界限定1000本のメモボックスは魅力的ですが、実際に購入することまで考えると、個人的には本機が今年のハイライトでした。

 

 

久しぶりのスポーツウオッチは飛躍なるか!?

1968年当時の雰囲気を残す少し無骨なデザインか、シースルーバックで文字盤の雰囲気も現代的な洗練のデザインか。時計好きなら、どちらが好みかで意見が分かれるところでしょう。ただ、腕時計に詳しくなく先入観もない視点なら、モダンな方がサイズ的に使い勝手は良いかもしれませんね。

 

ジャガー・ルクルトにとっては久しぶりとなる本格スポーツウオッチは、特定のターゲットに定めたニッチなコレクション展開ではなく、より多くの人に愛されるコレクションに育てていきたい。そんなジャガー・ルクルとの想いが、新生ポラリスコレクションに込められているような気がします。

 

ジャガー・ルクルト http://www.jaeger-lecoultre.com/

 

 

 

加速する機械式時計のハイコストパフォーマンス化【SIHH2018/ボーム&メルシエ】

2018年の高級時計の新作が披露される国際高級時計展(SIHH)が、今年も1月にジュネーブで開催されました。ここで発表された新作から新たな機械式ムーブメントを発表したボーム&メルシエについて、ウオッチナビ編集部の水藤が詳細をお伝えします。

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グループシナジーから生まれた「ボーマティック」

名だたるハイウオッチメゾンが名を連ねる中にあって、ボーム&メルシエは、とりわけ良心的ブランドとして知られています。ですが、創業は1830年と古く、SIHHにも第一回から参加している名門です。

 

このブランドが今年のSIHHで発表したのは、リシュモン グループのムーブメント開発製造部門であるヴァル・フルリエと、リシュモンの研究開発期間との共同開発から作り出されたエクスクルーシブキャリバー搭載モデルでした。

“ボーマティック”BM12-1975A“ボーマティック”BM12-1975A

 

 

この「ボーマティック」の特筆点は、120時間のロングパワーリザーブを確保したことと、シリコン製テンプなどの採用による高性能化・耐磁性化です。パソコンやスマートフォン、マグネット開閉式のカバンなど、普通に生活にしていても腕時計が磁気帯びする現代社会において、耐磁性は必須ですし、複数本の腕時計を日常的に使い分ける人には長時間駆動も欲しいところ。ですから、「ボーマティック」はいまの時代にマッチした、ベーシックな機械式ムーブメントの正常進化版といえるでしょう。

 

あえて「ベーシックな」としたのは、今年発表されたボーマティック搭載の第一弾モデル「クリフトン ボーマティック」が、極めて魅力的な価格だから。新型ムーブメントで価格を抑えてきた点は、さすがリシュモン グループの良心ブランドといえるでしょう。

 

「クリフトン ボーマティック COSC」33万4800円/Ref.M0A10436。 自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径40mm、厚さ10.3mm。5気圧防水「クリフトン ボーマティック COSC」33万4800円/Ref.M0A10436。
自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径40mm、厚さ10.3mm。5気圧防水

 

 

人気コレクション「クリフトン」をベースに、新型ムーブメント“ボーマティック”BM12-1975Aを搭載した新型。本機は、特別にCOSC認定クロノメーターを取得した一本で、その認定を受けた分、やや高めの設定。COSC未取得のモデルはストラップ違いで3型あり、ブラック、またはブルーのアリゲーターストラップのものが31万3200円、ブレス仕様が33万4800円。

 

「クリフトン ボーマティック ツートーン」39万4200円/Ref.M0A10401 自動巻き。ステンレススチールケース+レッドゴールドベゼル。直径40mm、厚さ10.3mm。5気圧防水「クリフトン ボーマティック ツートーン」39万4200円/Ref.M0A10401
自動巻き。ステンレススチールケース+レッドゴールドベゼル。直径40mm、厚さ10.3mm。5気圧防水

 

 

これぞボーム&メルシエの真骨頂ともいうべき一本。新型ムーブメントの搭載に加え、ゴールドをベゼルに使いながら価格を税込で40万円以下に抑えています。普段使いの腕時計において誠実なデザインはもちろん魅力的ですが、すこし洒落っ気が欲しいという人に、ぜひともオススメしたい一本です。

 

Baume et Mercier Capeland Japan Limited Edition automatic 42 mm chronograph 10437「ケープランド ジャパンリミテッド[50th アニバーサリー]49万6800円/M0A10437 自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径42mm。5気圧防水

2018年は、ボーム&メルシエが日本に初めて輸入されてから50周年となることを受けて製造された限定モデル。ホワイトとブルーで全体を統一し、文字盤には通常のケープランドコレクションにはないバーインデックスを採用。搭載するバルジュー7753の回転ローターにはブランドのシンボルである「φ(ファイ)」マークのあしらいも。特別感たっぷりの一本となっています。

 

 

高級機械式時計の性能の底上げが始まる

一世紀半以上にわたって歴史を継続してきたボーム&メルシエは、いつの時代も幅広く腕時計愛好家の味方。それは、2018年の新作「クリフトン ボーマティック」でも変わりありません。それだけでなく、この時計は、機械式時計の入門機であってもハイスペックが求められる時代への突入を示唆しているようでもあります。

 

ちなみに、実は2018年のボーム&メルシエには、他にもSIHH会場で話題となったモデルがあるのですが、諸事情により日本での発売は見送られました。この時計の詳細を知りたい方は、こちらを。

 

ボーム&メルシエ http://www.baume-et-mercier.jp/

 

 

 

白と青で表現された一世紀半という歴史の重み【SIHH2018/IWC編】

2018年の高級時計の新作が披露される国際高級時計展(SIHH)が、今年も1月にジュネーブで開催されました。ここで発表された新作から今年で150周年を迎えたIWCの新作について、ウオッチナビ編集部の水藤が詳細をお伝えします。

 

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クラシックなだけじゃないラインナップに「ギャップ萌え」

IWCのSIHH新作は、毎年のようにひとつのシリーズをリニューアルすることが恒例のようになっています。その流れのなかで、IWCが150周年を迎える2018年に発表したのは、ジュビリーコレクションと銘打った限定モデルでした。合計27本の限定ウオッチはクラシックなデザインのモデルがベースとなっており、それらの文字盤色は暗に「過去」を示すホワイトと、「現代」を示すブルーの2色のラッカーダイアルのみという展開でした。

 

ジュビリーコレクションの文字盤の何層にも重ねられたラッカーは、エナメルにも似た独特の光沢が魅力。1885年発表作をベースにしたデジタル表示式の「パルウェバー」や「ポートフィノ」では、かつてのポケットウオッチのような雰囲気が楽しめます。その一方で、「ダ・ヴィンチ」「ポルトギーゼ」「パイロット・ウォッチ」は、古き良き時代の空気感を残しながらもよりモダンなデザインと言えるでしょう。

 

こうしたジュビリーコレクションに「インヂュニア」「アクアタイマー」が入っていないことは、むしろ高評価。150周年のジュビリーコレクションに、スポーティでパワフルなデザインはあまり相応しくなかったかもしれません。逆に、「うまい!」と唸ったのは、パイロット・ウォッチ。なかでも初のビッグデイトを搭載したビッグ・パイロット・ウォッチのホワイトダイアルは、時計の持つ力強さと上品な光沢文字盤との組み合わせに「ギャップ萌え」しました。

 

 

「IWC トリビュート・トゥ・パルウェバー“150 イヤーズ”」250万円/Ref.IW505003。世界限定500本 手巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径45mm、厚さ12mm。3気圧防水「IWC トリビュート・トゥ・パルウェバー“150 イヤーズ”」250万円/Ref.IW505003。世界限定500本
手巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径45mm、厚さ12mm。3気圧防水

 

 

今年のIWC新作のハイライトは、1884年にIWCが開発したパルウェバー懐中時計の意匠を腕時計に再現したデジタル表示式の一本。ディスクの回転に別の動力源をもたせ、エネルギー消費の大きい機構でも高精度を維持しながら60時間パワーリザーブを実現。SSケースに採用された現代的なブルーラッカーダイアルとの組み合わせが、ポケットウオッチ時代のデザインを新鮮な印象に変えています。

 

「ポルトギーゼ・クロノグラフ “150イヤーズ”」78万5000円/IW371601。世界限定2000本 自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径41mm、厚さ12.7mm。3気圧防水「ポルトギーゼ・クロノグラフ “150イヤーズ”」78万5000円/IW371601。世界限定2000本
自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径41mm、厚さ12.7mm。3気圧防水

 

 

シャイニーなブルーダイアルは通常モデルにありましたが、ジュビリーコレクションではラッカーブルーでシックな雰囲気に。注目は、ハイコストパフォーマンスな新型の自社製クロノグラフムーブメントCal.69355の搭載。お馴染みの縦配列2インダイアルの完成されたデザインはもちろん、ケースサイズもほぼ変えることなく作り上げられた本機が、人気作「ポルトギーゼ・クロノグラフ」の近い未来を予感させます。

 

「ビッグ・パイロット・ウォッチ・ビッグデイト“150 イヤーズ”」156万円/Ref.IW510504。世界限定100本 手巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径46.2mm、厚さ15.2mm。6気圧防水「ビッグ・パイロット・ウォッチ・ビッグデイト“150 イヤーズ”」156万円/Ref.IW510504。世界限定100本
手巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径46.2mm、厚さ15.2mm。6気圧防水

 

 

力強いパイロット・ウォッチのデザインと艶やかなラッカーダイアルの組み合わせのギャップがユニークな一本。初めてビッグデイト表示を採用したチャレンジングな試みも大きな見どころとなっています。耐磁性軟鉄製インナーケースや夜光処理の採用など、アニバーサリー限定ながらパイロット・ウォッチならではの実用性が追求されている点も好印象。個人的なIWC新作のハイライトです。

 

 

ブランド誕生の背景にも通じる挑戦心こそIWCの真髄

IWCは毎年のSIHHに向けて大きなトピックスを用意していますが、今年の新作は特に驚きの多かったように思います。アメリカ人時計師がシャフハウゼンで創業したというユニークな背景を持つIWCが一世紀半もの歴史を重ねてこられたのは、オリジナリティに溢れ、実用性に優れた製品を開発し続けてきたからに他なりません。

 

今回の150周年のジュビリーコレクションには新型も定番もラインナップしていますが、より「IWCらしさ」を求めるならば、あえて上に挙げたような新たな試みが行われたモデルを手に入れたいところ。デザインこそ目新しいかもしれませんが、そうした挑戦心こそIWCの真髄だと思うのです。

 

IWC https://www.iwc.com/

 

 

 

スタイルに縛られないヘリテージの強み【SIHH2018/オーデマ ピゲ編】

ウオッチシーズンの幕開けとなるSIHH 2018が1月15日から19日にかけ、スイス・ジュネーブで開催されました。国際高級時計見本市と銘打つだけに、その動向は業界の1年を占うに十分。出展数は前年の30ブランドから35ブランドに増え、とくにエルメスがバーゼルワールドから移るなど話題性も盛り沢山なイベントとなりました。そのなかで注目したブランドの新作と方向性について、ライター柴田 充さんがお伝えします。

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世界三大ブランドたらしめる強みを発揮

「ロイヤル オーク オフショア」は今年誕生から25周年を迎えました。クロノグラフと防水性を備え、エクストリームスポーツの世界を思わせる力強いメガサイズのケースは、斬新かつ新たなラグジュアリースポーツの登場を予感させました。アメリカズカップではチーム・アレンギの優勝を支え、先端素材のフォージドカーボンをいち早く採用するなどいまもブランドの革新性を象徴します。

 

新作「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」復刻版はその輝かしい軌跡を祝します。初代オリジナルを再現したスタイルはいまなお新鮮で、こうした時代を超越する魅力の理由は、名作「ロイヤル オーク」の高い完成度もさることながら、「オフショア」がそれに対するオルタナティブでありえたからでしょう。そこには偉大なヘリテージを越えるために、あえてそのカウンターカルチャーを目指す気骨が感じてならないのです。

 

それはさらなる進化形である「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」からも見て取れます。サファイアクリスタルのオープンベゼルを採用し、シンボルである八角形はビスを残したフォルムのみという大胆さ。そこからはヘリテージにリスペクトするからこそ、その先へと向かう強い意思が伝わってきます。

 

「ロイヤル オーク」は、1972年に高級時計に初めてステンレススチールを採用し、硬質なスポーティテイストと、美しい面取りがされた薄型ケースのエレガンスという、相反する価値観を両立し、ラグジュアリースポーツという新ジャンルを確立しました。新作では初代と同じ超薄型キャリバー2121を搭載した「ロイヤル オーク オフショア・“ジャンボ”・エクストラシン」が登場し、永久カレンダーを搭載しながらもそれよりさらにケース圧を約2mm薄くした「ロイヤル オーク RD#2」も発表されました。

 

ここでも「ロイヤル オーク」に薄さとコンプリケーションを組み合わせ、ヘリテージをさらに後世へとつなぎます。そしてそれこそがオーデマ ピゲを世界三大ブランドたらしめる強みなのです。

「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」275万円/26237ST.OO.1000ST.01 自動巻き。42mm径。ステンレススチールケース&ブレスレット。100m防水「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」275万円/26237ST.OO.1000ST.01
自動巻き。42mm径。ステンレススチールケース&ブレスレット。100m防水

 

 

初代オリジナルのスタイルを再現し、現行モデルではセラミックになったクロノグラフのプッシュはラバーに、文字盤のタペストリーもより控えめなプチタイプになります。42mm径もいまでは腕に載せても違和感なく、オーバルインデックスやカーブを描いた針は柔らかな印象とともに落ち着いた印象を与えます。大人の休日ウォッチにもお奨め。

「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」価格未定/26421OR.OO.A002CA.01 手巻き。45mm径。18KPGケース。ラバーストラップ。100m防水「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」価格未定/26421OR.OO.A002CA.01
手巻き。45mm径。18KPGケース。ラバーストラップ。100m防水

 

 

25周年記念モデル。シリーズ初の45mmケースにサファイアケースのオープンベゼルを組み合わせます。エッジィなデザインに目がいきますが、手巻き式トゥールビヨンを搭載し、コンプリケーションの実力も秘めます。歴代の限定モデルには『ターミネーター3』コラボレーションなどもあり、エキセントリックな伝統も健在です。50本限定。

 

「ロイヤル オーク・“ジャンボ”・エクストラシン」345万円/15202IP.OO.1240IP.01 自動巻き。39mm径。チタンケース&ブレスレット。50m防水「ロイヤル オーク・“ジャンボ”・エクストラシン」345万円/15202IP.OO.1240IP.01
自動巻き。39mm径。チタンケース&ブレスレット。50m防水

 

 

「ロイヤルオーク」誕生40周年モデルに、チタンケース&プラチナベゼルが加わりました。搭載するキャリバー2121は超薄型として設計され、「ロイヤルオーク」以外では複雑機構や高級機種にしか使われない稀少性と、秒針を持たない初代のスタイルがマニア心をそそります。ポリッシュベゼルのコントラストも美しく、名作にふさわしいエレガンスが漂います。

「ロイヤル オーク RD#2」価格未定/26586PT.OO.1240PT.01 自動巻き。41mm径。プラチナケース&ブレスレット。20m防水「ロイヤル オーク RD#2」価格未定/26586PT.OO.1240PT.01
自動巻き。41mm径。プラチナケース&ブレスレット。20m防水

 

 

永久カレンダーの新開発キャリバー5133は、従来の三層構造を一層にすることで2.89mmという驚異的な薄さを実現しました。ケース厚も6.3mmに抑え、自動巻きパーペチュアルでは現在最薄を誇ります。手にすれば永久カレンダーであることを一切感じさせず、2針の初代モデル以上という薄さに、技術革新と進化を続ける名門の矜持が伺えます。

 

 

時代を切り拓く感性、そして揺らがぬヘリテージ

「ロイヤル オーク オフショア」の25周年を祝す MVにヒップホップDJとともに登場したのは、アンバサダーを務めるNBAプレーヤーのレブロン・ジェームス。そのテーマも“The future of first(最初の未来)”でした。トレンドの変化が激しく、競合ブランドも多いラグジュアリースポーツで、「ロイヤル オーク オフショア」は四半世紀に渡ってその基本スタイルを変えず、人気も衰えません。支持されるのはカテゴリーの先駆であると同時に、つねに時代を切り拓く感性にあります。そして揺らがぬヘリテージは、いまも創業一族による独立系ブランドであり続ける姿勢にも通じます。

 

オーデマ ピゲ https://www.audemarspiguet.com/

 

 

 

【SIHH2018速報】薄型ウオッチ製造の先駆者ピアジェが打ち立てた2つの金字塔

リシュモン グループで初めてとなる女性CEOが就任してから迎えた国際高級時計展(SIHH)でのピアジェは、ブランドテーマ「サニーサイド オブ ライフ」に立ち返ってブースを一新。開放的なプールサイドを想起させる空間演出で、文字通り会場に潤いを与えていました。そんな優雅な雰囲気に対して、新作ウオッチでは自社が得意とする薄型ウオッチを、ストイックなまでに追求してきました。
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「アルティプラノ」アルティメート・オートマティック 910P

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2014年に発表したCal.900Pに自動巻きのメカニズムを追加しながら、厚みをわずか4.30mmに抑えた驚異の一本。裏ブタに地板の役割を持たせたケースとムーブメント一体型という基本設計なしには達成できなかった世界最薄の自動巻きウオッチといえるでしょう。

 

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驚くべきは、これほどの薄さでありながら、実用レベルの耐久性を持たせ、約50時間パワーリザーブも確保している点。装飾の美しさも申し分なく、さすが薄型ウオッチの先駆者というほかありません。

 

 

「アルティプラノ」アルティメート・コンセプト

1957年、ピアジェは当時の機械式時計で類を見ない厚さ2mmの手巻きムーブメントCal.9Pを完成させて時計業界を震撼させました。それから60年が過ぎ、再び時計業界に衝撃を与えるコンセプトウオッチがピアジェから披露されました。

 

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この「アルティプラノ」アルティメート・コンセプトは、ケースとムーブメント一体型の設計を突き詰めた世界最薄の手巻き時計となっています。

 

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その薄さ、なんと2mm。1957年のCal.9Pムーブメントと同じ厚みで腕時計を作り上げてしまったわけです。

 

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開発に4年をかけ、5件の特許を出願中という本機は、まだコンセプトウオッチのため市販化は未定。直径41mmのケースは、素材にコバルト基のハイテク合金を使うことで剛性を確保しているとのこと。これだけの薄さですから、質量も時計全体で21.7gと超軽量となっています。

 

 

 

アイコンはブランドとともに進化を続ける【SIHH2018/パネライ編】

ウオッチシーズンの幕開けとなるSIHH 2018が1月15日から19日にかけ、スイス・ジュネーブで開催されました。国際高級時計見本市と銘打つだけに、その動向は業界の1年を占うに十分。出展数は前年の30ブランドから35ブランドに増え、とくにエルメスがバーゼルワールドから移るなど話題性も盛り沢山なイベントとなりました。そのなかで注目したブランドの新作と方向性について、ライター柴田 充さんがお伝えします。

 

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アーカイブをモチーフに広がり続ける無限の可能性

高級時計において、ひとめでそのブランドとわかるようなアイコン的な要素は不可欠であり、それはオリジナリティとともに、歴史や伝統を象徴する唯一無二の価値になります。その重要性をどこよりも感じ、大切にしているのがパネライといっていいでしょう。

 

ラインナップはいずれも自社のアーカイブをモチーフに、そこから逸脱することはありません。マニアでなければ違いがわからないほどスタイルは似ていたとしても、異なる仕様や機能を備え、むしろその微差がファンを魅了するのです。今年の新作もそのブランドポリシーを感じさせる魅力あるものでした。

 

まず注目したのは「ルミノール ドゥエ」の拡充です。シリーズは一昨年登場し、ルミノールの基本デザインを受け継ぎつつ、ケースをよりコンパクトかつ薄く仕上げることで、ビジネススーツばかりかタキシードにも違和感のないドレッシーなスタイルにも映えます。新作ではパネライ史上最小の38mm径や、カレンダー表示はじめ、パワーリザーブインジケーターや24時間表示の第2時間帯表示など機能面でも充実しました。

 

ミニマルなデザインで人気の高い「ルミノール マリーナ ロゴ」では、手巻き式の新しい自社キャリバーP.6000を搭載し、中味から完成度を増す一方で、デニム地のストラップを組み合わせ、若々しくアクティブな存在感に溢れます。

 

こうした熟成進化に加え、イノベーションの分野でも充実を図ります。目を引いたのは「ロ シェンツィアート ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT」。一昨年に発表されたDMLS(直接金属レーザー焼結方式)の3Dプリンターによるチタンケース製法は、新たな時計製造技術として大きな話題を呼びました。新作では文字盤のフランジ始めブルーのアクセントカラーを採用し、その先進性をより明確に打ち出します。アイコニックな「ルミノール 1950」のデザインを損なうことなく、未来志向の革新技術を注ぎ、さらに進化を遂げる。アーカイブをモチーフにしながらも、無限の可能性がそこには広がります。それこそがパネライにおけるアイコンのあり方なのです。

 

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パネライ史上最小、かつ厚みも11.2mmに抑えたコンパクトなケースに、独自のリュウズプロテクターが目を引きます。インデックスとストラップにはミントグリーンをあしらい、フェミニンな印象を演出。女性に圧倒的な人気を得ること必至ですが、ストラップをブラックや文字盤色に合わせてスレートグレーにすればメンズのドレスウォッチにも。

 

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デビュー時は2針スモールセコンドだった「ルミノール ドゥエ」も新作はすべてカレンダーを備え、さらに新しい自社ムーブメントP.4002はGMT、パワーリザーブ、ゼロリセットを装備しました。いずれもパネライを代表する付加機能であり、これもシリーズとして確立した証です。下方に張り出したラグの設計で腕にも心地良くフィットします。

 

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「ルミノールロゴ」はエントリーモデルとして人気も高く、新開発のP.6000搭載でより魅力的に。ストラップと同色のOPロゴがミニマルデザインのアクセントになり、スポーティさを打ち出します。ブランドの原点回帰モデルとして選ぶにも最適で、手巻き式を考えると動作確認のためにもスモールセコンド付きの「マリーナ」がお薦めです。

 

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時計のケース製造に3Dプリンターという画期的な技術をもたらした革新性にふさわしいカラーリングを纏います。手にした瞬間の軽量性は驚異的で、これはスチールに比べて約40%軽量のチタンをさらに中空構造にすることで実現しました。まるで未来から来たパネライを思わせ、そこにもブランドアイコンの普遍性を印象づけるのです。

 

 

パネライの新たな歴史の扉が開いた

昨年末、パネライCEOのアンジェロ・ボナーティ氏の退任が発表されました。1997年のブランド復活を牽引し、ここまで成長させた立役者のボナーティ氏こそブランド中興の祖といえるでしょう。そして新たな歴史の扉を開いたパネライの新作が“2”の意味を持つ「ルミノール ドゥエ」であるのも象徴的です。

 

熱狂的なパネリストのなかには“デカ厚ケース”にこだわるファンもいますが、クルマの世界でもいまやアルファロメオがSUVを発表する時代であり、現代のニーズに応じたスタイルを取り込むことでブランドの魅力や可能性はさらに広がります。だからこそ今年のパネライの新作は見どころが多く、今後への期待感もさらに増したのです。

 

 

 

【SIHH2018速報】スパイダーマンが文字盤に出現!? ロマン・ジェロームらしさ全開のユニークコラボが登場

様々な歴史的偉業や文化、産業などを独自の視点で切り取り、それを腕時計という形で表現するロマン・ジェロームは、2018年の国際高級時計展(SIHH)で、アメリカンヒーローのスパイダーマンとコラボレートしました。

 

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RJ X スパイダーマン

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本機は、The Walt Disney Company/MARVEL社との初のコラボレーション作品となります。

 

鮮烈なレッドラッカーの“スパイダー”シンボルの下層には、直線的なブリッジデザインが特徴的な3層構造のスカイラブムーブメントを搭載。さらにその下、シースルーバックのサファイアガラス内側には、メタライズ加工によって蜘蛛の巣を描き出しています。

 

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立体的なスパイダーウェブ、スカイラブムーブメント、そしてスパイダーシンボルが三位一体となって、世界中で愛されるスパイダーマンの躍動感が巧みに表現されています。

 

スカイラブ グラン・フー

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炎が上がるほどの高温で釉薬を焼成して作られる「グラン・フー」エナメルを文字盤に使いながら、その下半分を超高水圧をかけて大胆にカットしてしまった贅沢な一本。

 

カットされた部分からは、前衛的なロマン・ジェロームらしいデザインを象徴するスカイラブムーブメントが露出。まさにクラシックとモダンが共存する独創的な一本といえるでしょう。

 

ディア・デ・ロス・ムエルトス

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ユネスコの無形文化遺産に登録されているメキシコの祝祭“死者の日”を象徴する、カラフルなメキシカンスカルをダイナミックに表現。スカルを彩る複数の色は、すべてシャンルベ/コールドエナメルの技法によって、1色ごとに丁寧に描かれたものとなっています。

 

 

 

【SIHH2018速報】名門ミネルバとの深化で変わるモンブランのウオッチメイキング

2018年のモンブランは、傘下の1858年からの歴史を持つ名門ウオッチメーカーのミネルバのヘリテージを全面に押し出した新作を国際高級時計展(SIHH)で披露。モンブランとミネルバが持つ情熱の共有“シェアリングパッション”をテーマに、モンブラン1858、スター レガシー、タイムウォーカーからバリエーション豊かな新作が発表されました。

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モンブラン 1858

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「Spirit of Mountain Exploration」をコンセプトに作られるモンブラン 1858は、挑戦を続けるアルピニストへのオマージュ。あえて無骨な雰囲気を残したクラシックデザインは、まるで山岳へ挑む人々が長年にわたって使い込んだツールのようです。

 

三針自動巻きが3本、自動巻きクロノグラフが3本、ワールドタイムウオッチのジオスフィアが5本のバリエーションで展開されます。

 

このほか、ミネルバがかつて手掛けた手巻きクロノグラフムーブメントの機能性と審美性をいまに伝えるモノプッシャー・クロノグラフ(写真のグリーンのモデル)とポケットウオッチが、それぞれ限定で用意されるとのことです。

 

 

スター レガシー

 

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モンブランの腕時計コレクションを20年にわたって支え続けてきたスターが、名前も新たに「スター レガシー」となって再始動。新世代の第1弾ラインナップは、デイト付き自動巻きモデルが直径39mmから6本、42mmから4本登場します。

 

ムーンフェイズやフルカレンダー、自動巻きクロノグラフの機能バリエーションも用意されるほか、独創クロノグラフのニコラ・リューセックやダイナミックなデザインのサスペンデッド・エグゾ・トゥールビヨンといったコンプリケーションも発表されました。

 

 

タイムウォーカー

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前年にリニューアルしたタイムウォーカーからは、新しいマニュファクチュールムーブメントCal.MB25.10を搭載したクロノグラフが3型で登場。

 

シースルー仕様のケースバックからは、ハンドルをモチーフにした自動巻き上げローターの造形などが楽しめます。

 

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また、前年も限定発表された直径50mmのラリータイマーが、異なるカラーで再登場。世界限定100本の希少モデルとなっています。

 

 

 

【SIHH2018速報】創業150周年を迎えたIWCは魅惑のアニバーサリー限定を続々発表

1868年、日本では江戸が東京に変わりましたが、はるか遠くのスイス・シャフハウゼンではインターナショナル ウォッチ カンパニー(=IWC)が、アメリカ人時計師のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによって創業されました。それから歴史を歩み続けて150年。この大きな節目を迎えるにあたり、IWCは2018年の国際高級時計展(SIHH)にて合計28種類に及ぶアニバーサリー限定モデルを発表しました。

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IWC トリビュート・トゥ・パルウェバー“150 イヤーズ”

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1884年にIWCが開発したパルウェバー懐中時計の意匠を腕時計に再現した時分デジタル表示式の2018年IWC新作のハイライト。搭載するCal.94200には香箱から異なる2つの輪列が組み込まれており、ひとつは計時用、もうひとつが表示ディスクの回転用となっています。このような設計にすることで、エネルギー消費の大きいディスク表示を採用しながら60時間もの駆動時間と高精度の維持を可能にしています。

 

バリエーションは、ステンレススチールケースにブルーラッカーダイアルのモデル(限定500本)、18Kレッドゴールドケースにホワイトラッカーダイアルのモデル(限定250本)、プラチナケースにホワイトラッカーダイアルのモデル(限定25本)の3型で、直径はいずれも45mmとなっています。このほか、オリジナルにより忠実なポケットウオッチの限定版も発表されました。

 

 

ポルトギーゼ “150 イヤーズ”

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IWCのフラッグシップであるポルトギーゼコレクションからは、コンスタントフォース・トゥールビヨンやパーペチュアル・カレンダー・トゥールビヨン、パーペチュアル・カレンダー、クロノグラフ、ハンドワインドより合計8型が登場。コンスタントフォースとクロノグラフには、ブルーラッカーダイアルが用意されています。

 

 

ポートフィノ “150 イヤーズ”

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端正なドレスウオッチのポートフィノからは、ハンドワインド・ムーンフェイズとクロノグラフ、オートマティックの3種類から合計7型が発表されています。ムーンフェイズモデルは、月相表示が122年で1日誤差という高精度仕様。

 

 

ダ・ヴィンチ“150 イヤーズ”

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前年に新世代へと移行したダ・ヴィンチは、直径36mmケースにダイヤセッティングされたムーンフェイズと、ベーシックな三針自動巻きの2種類から5型のバリエーションが登場しています。

 

パイロット・ウォッチ “150 イヤーズ”

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パイロット・ウォッチも古典デザインのクラシックをベースにしたアニバーサリーモデルが登場。アニュアルカレンダーとクロノグラフに加え、コレクション初となるビッグデイト表示を備えたビッグ・パイロット・ウォッチも登場。この手巻きモデルは、8日間ものパワーリザーブを有している点にも注目です。

 

 

 

時計はよりライフスタイルを彩るアイテムに【SIHH2018/カルティエ編】

ウオッチシーズンの幕開けとなるSIHH 2018が1月15日から19日にかけ、スイス・ジュネーブで開催されました。国際高級時計見本市と銘打つだけに、その動向は業界の1年を占うに十分。出展数は前年の30ブランドから35ブランドに増え、とくにエルメスがバーゼルワールドから移るなど話題性も盛り沢山なイベントとなりました。そのなかで注目したブランドの新作と方向性について、ライター柴田 充さんがお伝えします。

 

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シェアウオッチにも対応できる新しいサントス ドゥ カルティエ

カルティエは、現行ラインナップでも最も歴史のある「サントス ドゥ カルティエ」のコレクションを一新しました。オリジナルのデザインを崩すことなく、これまでの「サントス100」の特徴的なベゼルのシェイプをストラップのラインへとつなげ、より洗練された一体感を生み出しました。

 

しかもこれはデザインの個性としてだけでなく、新たな機能をも示唆しています。それは特許を出願した独自の「クイックスイッチ」システムによって、ストラップがワンプッシュで容易に交換できるということ。シーンやオケージョンに応じて、カーフやアリゲーターといったレザータイプやカラー、さらにメタルブレスレットまでさまざまなスタイルが楽しめます。

 

そしてメタルブレスレットには、同じく特許出願中の「スマートリンク」の採用で、1リンク毎の調節も道具を使わずにできるようになりました。これにより、近年注目を集める、パートナーと時計を共有するシェアウォッチにも対応できるのです。

 

20180130_hayashi_WN_02「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」74万円/CRWSSA0009。自動巻き。LM(39.8×47.5mm)。ステンレススチールケース。カーフストラップ。100m防水

 

 

季節やTPOに応じてストラップを変えることで、それぞれ異なる表情を見せます。ポリッシュ仕上げされたベゼルとのコンビネーションも美しく、付け替える度、時計を着ける楽しみと新たな魅力が発見できます。6時位置の日付表示は自社キャリバー、1847MCの証であり、レイルウェイやブルーハンズといったカルティエコードの復活もファンにとっては嬉しいところ。

 

「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」112万円/CRW2SA0006。自動巻き。LM(39.8×47.5mm)。18KYG+ステンレススチールケース&ブレスレット。100m防水「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」112万円/CRW2SA0006。自動巻き。LM(39.8×47.5mm)。18KYG+ステンレススチールケース&ブレスレット。100m防水

 

 

コンビ仕様では新たなベゼルが際立ちます。フォルムの連なりとともに、ベゼルとブレスレットはビスのデザインを統一し、とくにブレスのビスをベゼルと色合わせしたことで、従来のコンビとは違った力強い印象になりました。またブレスリンクを細くすることで動きはより滑らかになり、心地良いフィット感が味わえます。

 

「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」430万円/CRWGSA0010 自動巻き。MM(35.1×41.9mm)。18KYGケース&ブレスレット。100m防水「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」430万円/CRWGSA0010
自動巻き。MM(35.1×41.9mm)。18KYGケース&ブレスレット。100m防水

 

 

LMに比べて一回り小振りのMMは、カレンダー表示を省いたよりドレッシーなスタイル。とくにYGは派手な輝きを抑えたマットなニュアンスカラーにしたことで、ファッションにも合わせやすく、フル金でもシックな印象を醸し出します。さり気ないサイズながら上質な存在感を漂わせ、個人的にも最も気に入った1本です。

 

「サントス ドゥ カルティエ スケルトン ウォッチ」275万円/CRWHSA0007 手巻き。LM(39.8×47.5mm)。ステンレススチールケース&ブレスレット。100m防水「サントス ドゥ カルティエ スケルトン ウォッチ」275万円/CRWHSA0007
手巻き。LM(39.8×47.5mm)。ステンレススチールケース&ブレスレット。100m防水

 

 

オートオルロジェリーのカテゴリーではスケルトン仕様が登場しました。ローマ数字インデックスを象ったオープンワークは2009年に「サントス100」で初登場、コレクション初のフルステンレススチールという点も見逃せません。精緻なメカニズムさえも美の演出に取り込む匠の技と美学はメゾンならでは。

 

 

「技術は美しさのために」を実感するカルティエらしい新作

「サントス」といえば、1904年に飛行家アルベルト・サントス=デュモンの依頼により、飛行中でも時間を容易に見られるように開発された、世界初の男性用高級腕時計とされています。

 

当時すでに戦場では、腕への装着用にストラップを換装した時計は存在しました。しかしサントスがオリジナルの腕時計にこだわったのは、それには飽き足らない、男の時計としての独自の美意識があったからにほかなりません。

 

そうした伝統に加え、近年カルティエはメンズウォッチにおけるライフスタイル提案を深めています。一昨年に発表された「ドライブ ドゥ カルティエ」の新作プレミアの場には、世界最大級のメンズファッションの展示会「ピッティ・ウォモ」が開催されたイタリア・フィレンツェを選んだほど。

 

ファッションとの高い親和性は、新作の「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」でも発揮され、現代をアクティブに生きる男性のライフスタイルに寄り添います。

 

カルティエには「技術は美しさのために」という不文律があります。そしてその美しさとは、時計単体だけでなく、つける人のスタイルをより輝かせるものであり、そのことをあらためて実感させた、カルティエらしい新作です。

 

 

 

【2018SIHH速報】ロイヤル オーク オフショアのアニバーサリーイヤーに意欲作を大量発表

ロイヤル オークにエクストリームな解釈を加えたロイヤル オーク オフショアが誕生してから、2018年で25年。このアニバーサリーイヤーに、様々なアプローチの新作が出揃いました。かなり新作が豊富なので、ここではプレスカンファレンスで案内のあったメンズウオッチに限定して取り上げていきます。

 

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ロイヤル オーク RD#2

 

ロイヤル オーク RD#2 – ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ウルトラスリムロイヤル オーク RD#2 – ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ウルトラスリム

 

 

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すでに発表されている(RD#1=スーパーソヌリ)に次ぐ第2弾は、オーデマ ピゲの得意とする永久カレンダー機構を2.89mmの厚みの中に組み込んだ驚異の一本。ケースの厚みも、従来の永久カレンダーに比べて2mm薄い6.3mm(世界最薄)となっています。ケースとブレスはプラチナ製で、ウルトラスリムながらブランドの品格を体現するかのような重厚感が得られます。

 

 

ロイヤル オーク オフショア 復刻モデル

 

「ロイヤル オークオフショア クロノグラフ・オートマティック」Ref.26237ST.OO.1000ST.01「ロイヤル オークオフショア クロノグラフ・オートマティック」Ref.26237ST.OO.1000ST.01

 

 

1993年に誕生したファーストモデルの意匠を忠実に再現したアニバーサリーモデル。現行機種に比べて無骨さが漂うデザインは、プチ・タペストリー文字盤やスチールバックの採用も含めて初号機のエッセンスを存分に味わうことができます。

 

 

ロイヤル オークオフショア トゥールビヨン クロノグラフ

 

「ロイヤル オークオフショア トゥールビヨン クロノグラフ」Ref.26421OR.OO.A002CA.01「ロイヤル オークオフショア トゥールビヨン クロノグラフ」Ref.26421OR.OO.A002CA.01

 

 

復刻モデルだけでなく、進化系モデルも発表されました。本機は、堅牢スペックをそのままにムーブメントの構造をより際立たせるオープンベゼルが採用されました。その立体的な幾何学構造に、ロイヤル オーク オフショアの新たな可能性を感じざるを得ません。

 

 

ロイヤル オーク オフショア

 

「ロイヤル オークオフショア ・クロノグラフ・オートマティック」Ref.26400SO.OO.A054CA.01「ロイヤル オークオフショア ・クロノグラフ・オートマティック」Ref.26400SO.OO.A054CA.01

 

 

現行機種に様々なカラーを取り入れたモデルがクロノグラフやダイバーから数多く登場。日本限定500本のロイヤル オーク オフショア ダイバーも用意されています。

 

 

ロイヤル オーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMT

 

「ロイヤル オーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMT」Ref.26589IO.OO.D002CA.01「ロイヤル オーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMT」Ref.26589IO.OO.D002CA.01

 

 

フライングトゥールビヨンは、2018年の新作がブランド史上初とのこと。トゥールビヨン クロノグラフとも共通するジオメトリックなデザインの文字盤には、ファンクションセレクターや日付表示も組み込まれています。

 

 

オーデマ ピゲ https://www.audemarspiguet.com/

 

 

 

【SIHH2018速報】文字盤を舞台に壮大なる宇宙の美しさを描き出すヴァン クリーフ&アーペルの技術成果

ジュエラーとしての視点から、腕時計というキャンバスで詩的表現を続けているヴァン クリーフ&アーペルは、2018年の国際高級時計展(SIHH)でも審美性の高いコンプリケーションウオッチを発表。メンズウオッチからは、2つのジャンピングアワーを持つデュアルタイムウオッチに新型が登場しました。

 

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ミッドナイト ユール ディシ エ ユール ダイヨール ウォッチ

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すでにピエール アーペルから展開されているユール ディシ エ ユール ダイヨール ウォッチが、2018年はいわゆる腕時計らしいラグを持つ直径42mmのケースをまとい、「ミッドナイト ユール ディシ エ ユール ダイヨール ウォッチ」として発表されました。

 

分表示はレトログラード式で、扇型ダイアルの始点と終点にある小窓がジャンピングアワーになっています。これで異なる2つの時間帯の時刻を表示します。

 

「遠く離れた場所でも、時間は同じように流れている」と、そんな当たり前のこともヴァン クリーフ&アーペルのウオッチメイキングでは、情感たっぷりに表現されるのです。

 

 

ポエティック アストロノミー

壮大なる宇宙も、ヴァン クリーフ&アーペルがかける“時の魔法”によって美しく再構築されます。

 

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2014年にメンズウオッチとして登場した天文時計が、2018年は直径38mmとなって登場します。「レディ アーペル プラネタリウム ウォッチ」は、ピンクゴールドでできた太陽を中心に、ピンクマザー オブ パールでできた水星、エナメル製の金星、ターコイズ製の地球とそれを周回するダイヤモンドの月を文字盤に有しています。

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ムーブメントをクリスチャン・ヴァン・ダー・クラウと共同開発しており、現実さながらの動きが文字盤で楽しめます。時刻表示は、文字盤外周にあるホワイトゴールド製の流れ星。その輝きのひとつが示す場所から時間と分を読むことができます。

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「ミッドナイト ゾディアック リュミヌー ウォッチ」は、前年に発表された「ピエゾ効果」を応用した非電池式の発光システムを持つモデルの続編となります。時計左下にあるボタンを押し込むと、内部装置が起動して発電を開始。その微弱な電力を使って内部に組み込まれたLEDライトを発光させる仕組みとなっています。新作では、黄道十二宮にちなんだ12本のバリエーションがあり、それぞれのモチーフが文字盤に描かれます。

 

 

 

【SIHH2018速報】新しくなったサントス ドゥ カルティエはブレスレットのコマまで自分で調整可能な新システムを装備

国際高級時計展(SIHH)の最注目ブランドといえば、カルティエをおいてほかにありません。毎年のように驚きのウオッチメイキングを披露する世界のトップメゾンは、メタルブレスレットのカスタマイズ領域を広げた革新システムを披露しました。

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サントス ドゥ カルティエ

1904年、世界初の本格メンズウオッチとしてカルティエが世に送り出した名機“サントス”が、2018年に最新スタイリングへと進化を果たしました。

 

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マスキュリンな雰囲気を漂わせるスクリューを強調したウオッチは、ベゼルからブレスレットまで流れるようなラインを描きます。ブレスレットにはラグとの着脱が簡単な「クイックスイッチ」機構に加え、コマ詰めがオーナー自身の手で簡単に行える「スマートリンク」機構も備えています。

 

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新しくなったサントス ドゥ カルティエには、オートオルロジュリーで初となるステンレススチールケースでのスケルトンウオッチも登場しました。

 

 

レヴェラシオン ドゥヌ パンテール ウォッチ

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針やメカニズムが浮遊しているかのような「ミステリアスムーブメント」を得意とするカルティエが、文字盤表現の可能性をさらに切り開きました。レヴェラシオン ドゥヌ パンテール ウォッチは、文字盤に封じられた無数の細かなゴールドビーズが時計の傾きに応じて動きます。そのゴールドビーズの軌跡が、パンテールの顔を描き出すというものです。

 

 

カルティエ オートオルロジュリー

カルティエのファインウオッチメイキングの真髄を具現化したオートオルロジュリーの新作コレクションでは、各モデルにメゾン初の試みがなされました。

 

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ロトンド ドゥ カルティエ スケルトン ミステリアス ダブルトゥールビヨン ウォッチは、60秒で1周するキャリッジと、それを支える5分1回転のディスクの組み合わせからなるダブルトゥールビヨンをミステリアス機構によって構築。さらにスケルトンムーブメントを採用してしまった驚異的なコンプリケーションです。

 

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ロトンド ドゥ カルティエ ミステリアス デイ & ナイト ウォッチは、ミステリアスムーブメントとデイ/ナイト表示の融合が新鮮な一本。文字盤の下側ではレトログラード式の分表示を行う一方、上側では天空に浮かぶがのごとく浮遊する太陽と月によって昼夜を含む時間を表示します。

 

カルティエ http://www.cartier.com

 

 

 

【SIHH2018速報】パネライのイメージが覆る38mmサイズの薄型ルミノールや新技術のコンプリケーションが登場(後編)

2018年は、パトリシア・ウルキオラがデザインした新しいブースに一新。2018年の国際高級時計展(SIHH)では、3つのテーマを軸に新作が発表されました。その中には、パネライのイメージを覆すモデルもお披露目されています。 →前編

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ルミノール ベース/マリーナ

「ルミノール ベース ロゴ 3デイズ アッチャイオ – 44mm」Ref.PAM00774「ルミノール ベース ロゴ 3デイズ アッチャイオ – 44mm」Ref.PAM00774

 

 

「ルミノール マリーナ ロゴ 3デイズ アッチャイオ – 44mm」Ref.PAM00778「ルミノール マリーナ ロゴ 3デイズ アッチャイオ – 44mm」Ref.PAM00778

 

ベーシックなルミノールのコレクションから、ブルーのOPロゴを使った2針のベースとスモールセコンド仕様のマリーナが3本ずつ発表されました。搭載するのは、こちらも新型となる手巻きCal.P.6000。3日間パワーリザーブは、パネライにとってはもはや標準仕様といえるでしょう。

 

 

ロ・シェンツィアート/ラストロノモ

「ロ・シェンツィアート – ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオ – 47mm」Ref.PAM00767「ロ・シェンツィアート – ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオ – 47mm」Ref.PAM00767

 

2018年は、パネライ創業の地イタリア・フィレンツェにゆかりのある天才ガリレオ・ガリレイにちなんだコンプリケーション2型が登場。

 

「ロ・シェンツィアート」は、DMRS(ダイレクトメタルレーザーシンテリング)なる新たな技術を用いたケース設計を採用。金属3Dプリンタ技術によってチタンケース内部を空洞にし、直径47mmというサイズの複雑時計ながら100gの質量を達成しました。世界限定100本

「ラストロノモ – ルミノール 1950 トゥールビヨン ムーンフェイズ イクエーション・オブ・タイム GMT チタニオ – 50mm」Ref.PAM00920「ラストロノモ – ルミノール 1950 トゥールビヨン ムーンフェイズ イクエーション・オブ・タイム GMT チタニオ – 50mm」Ref.PAM00920

 

ラストロノモには、パネライ初となるムーンフェイズ表示を採用。これに加えて、日の出入り、均時差、トゥールビヨンを搭載した圧巻のコンプリケーションとなっています。デイト表示は、「偏光」の仕組みを応用した透明ディスクを用いた特許技術。3時位置にあるときだけ日付が出現するため、美しいスケルトン構造やトゥールビヨンの美観を損なうことがありません。受注生産でケース素材を選ぶことができるそうです。

 

オフィチーネ パネライ http://www.panerai.com/

 

 

 

【SIHH2018速報】パネライのイメージが覆る38mmサイズの薄型ルミノールや新技術のコンプリケーションが登場(前編)

2018年は、パトリシア・ウルキオラがデザインした新しいブースに一新。2018年の国際高級時計展(SIHH)では、3つのテーマを軸に新作が発表されました。その中には、パネライのイメージを覆すモデルもお披露目されています。→後編

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ルミノール ドゥエ

 

左/「ルミノール ドゥエ 3デイズ GMT パワーリザーブ オートマティック アッチャイオ – 45mm」Ref.PAM00944、右/「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ – 45mm」Ref.PAM00943左/「ルミノール ドゥエ 3デイズ GMT パワーリザーブ オートマティック アッチャイオ – 45mm」Ref.PAM00944、右/「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ – 45mm」Ref.PAM00943

 

 

「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ – 42mm」左/Ref.PAM00906、右/Ref.PAM00904「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ – 42mm」左/Ref.PAM00906、右/Ref.PAM00904

 

 

「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ – 38mm」左/Ref.PAM00903、右/Ref.PAM00755「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ – 38mm」左/Ref.PAM00903、右/Ref.PAM00755

 

 

2016年にデビューしたパネライのスリムウオッチ「ドゥエ」は、早くも同社の新定番となりつつあります。2018年は、45mmサイズから2本、42mmサイズから2本、そして、パネライ初となる38mmサイズのモデルが4本が発表されました。42mmと38mmの新作には、新しい自社製ムーブメントCal.OP ⅩⅩⅩⅣを搭載。

 

「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック オロロッソ – 38mm」Ref.PAM00756「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック オロロッソ – 38mm」Ref.PAM00756

 

 

「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック オロロッソ – 38mm」Ref.PAM00908「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック オロロッソ – 38mm」Ref.PAM00908

 

38mmのレッドゴールドのモデルは、新ムーブメントの造形を見ることができるシースルーバックのものと、裏ブタに「福」と刻印された縁起物の2種類あります。

 

オフィチーネ パネライ http://www.panerai.com/

 

 

 

【SIHH2018速報】A.ランゲ&ゾーネが時間計測の新境地を開拓!

ドイツ・ザクセンの時計作りをいまに伝える高級ウオッチメゾンのA.ランゲ&ゾーネは、2018年の国際時計展(SIHH)でバリエーション豊かな新作を発表しました。中でも会場を沸かせたのは、2004年の「ダブルスプリット」に続く革新モデル「トリプルスプリット」でした。そのほかのモデルと合わせて、会場で発表された新作を取り上げます。

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ウォルター・ランゲへのオマージュ

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2017年1月17日に逝去したブランド復興の祖ウォルター・ランゲ氏に捧げられたストップジャンピングセコンドメカニズム搭載の一本。ホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドと、限定1本のステンレススチールケースのモデルで展開される。ステンレススチールのモデルは、5月に開かれるオークションに出品されます。詳細はコチラ

 

 

1815 クロノグラフ

Pink gold
従来のジャンピングセコンド機構を踏襲したクロノグラフウオッチの新色。ホワイトゴールドとピンクゴールドのケースのそれぞれに、シルバーとブラックのダイアルで展開。ホワイトゴールド×シルバーダイアルの組み合わせは、ブティック限定となります。

 

 

サクソニア フラッハ

White gold

 

アベンチュリン様の煌めきを持つブルーダイアルが、薄型モデルのサクソニアに採用されました。

 

 

サクソニア ムーンフェイズ

White gold

 

ホワイトゴールドとピンクゴールドのケースで、ブラックとシルバーの文字盤を展開。ムーンフェイズディスクの図柄を変更し、その盤面には852個の星が散りばめられています。ムーンフェイズの表示は、122.6年で1日誤差という高精度仕様です。

 

サクソニア アウトサイズデイト

White gold

 

直径40mmのサクソニア ムーンフェイズに対し、アウトサイズデイトモデルは直径38.5mm。これに合わせて、アウトサイズデイトのサイズも微妙に変えています。ディスクの配色も、地を黒、数字を白に反転させることで、全体を美しくまとめあげた一本となっています。

 

 

リトル ランゲ1

White gold

 

前年にムーンフェイズで登場した小径モデルが、2018年はランゲ1として登場。美しいギヨシェダイアルは、ブラウンとグレー、そしてブティック限定のパープルの3色で展開されます。直径は36.8mm。

 

 

トリプルスプリット

White gold

 

A.ランゲ&ゾーネ、2018年のハイライト。2004年に発表されたダブルスプリットから進化した、12時間、30分、60秒の積算計測のすべてでスプリットタイムが記録できるようになりました。ムーブメントは、ゼロベースから約4年の歳月を経て完成したそう。ドイツが誇る世界最高峰ブランドの開発陣をして「アルティメット・クロノグラフ」と自負する、驚異のコンプリケーションウオッチです。100本限定。

 

 

A.ランゲ&ゾーネ https://www.alange-soehne.com/

 

 

 

【SIHH2018速報】次なる高みへ挑むエルメスのジュネーブデビュー作をチェック!

2018年より新作発表の場をバーゼルワールドから国際高級時計見本市(SIHH)へと移し、エルメスは腕時計市場でさらに存在感を増していきそう。新作でもフラッグシップコレクションにマニュファクチュールムーブメントを搭載するなど、今後の新展開にも期待がかかります。

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カレ H(アッシュ)

「カレ アッシュ」予価77万5000円「カレ アッシュ」予価77万5000円

 

マルク・ベルティエのデザインと自社製ムーブメントの搭載で注目を集めたエルメス不動の定番カレ アッシュの最新型。正方形のケースに組み合わさった丸型ダイアルにジオメトリックな装飾を施し、表情豊かな一本に仕上げています。

 

 

アルソー クロノ チタン

「アルソー クロノ チタン」予価57万7000円「アルソー クロノ チタン」予価57万7000円

 

人にも馬にも優しい馬具作りから始まったエルメスの特徴的な鐙(あぶみ)形状をケースに落とし込んだ、アシンメトリーデザインのクロノグラフにチタン仕様が登場。ブラックのバレニアレザーに採用されたエンボスデザインは、エルメスで初の意匠。

 

 

アルソー カザック

「アルソー カザック」予価40万9000円「アルソー カザック」予価40万9000円

 

 

時計ケースを馬場に見立て、砂の上に刻まれる蹄の跡のような曲線を作りだしながら馬のシルエットを浮かび上がらせた一本。4色のカラー展開は、ボードゲームのコマをイメージしたものとか。いずれもシャンルベ製法、ラッカー、転写という複数の技法を用いて作られており、遊び心のなかにも高度な技術力が宿っています。

 

 

アルソー リフト ミルフィオリ

「アルソー リフト ミルフィオリ」予価1934万円。世界限定3本「アルソー リフト ミルフィオリ」予価1934万円。世界限定3本

 

 

フランスのクリスタルメゾン“サンルイ”がミルフィオリの技法を駆使して製作したクリスタル製ダイアルで、アリゲーターの斑を再現。ユニークなアルソーのケースはホワイトゴールド製で、ムーブメントは自社製Cal.H1923を搭載しています。

 

 

エルメス http://www.maisonhermes.jp

 

 

 

【2018SIHH速報】ジュネーブ屈指の老舗メゾン「ボーム&メルシエ」が手がけたデイリーウオッチに注目

名だたるスイス時計ブランドの中でも屈指の長い歴史を持つボーム&メルシエは、国際高級時計展(SIHH)で、まったく新しいムーブメントを搭載した新コレクションを発表しました。手ごろな価格とハイスペックを両立したドレスウオッチの新型「クリフトン ボーマティック」は要注目です。

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ケープランド 日本限定クロノグラフ

 

「ケープランド 日本限定クロノグラフ」予価49万6800円「ケープランド 日本限定クロノグラフ」予価49万6800円

 

創業1830年という歴史を誇るボーム&メルシエの日本上陸50周年を記念して発表された特別仕様。ケープランド クロノグラフをベースに、ブルーとホワイトで全体を統一。現行ケープランドにはない、バーインデックスのワンポイントを採用するなど、爽やかな雰囲気に仕上げています。日本限定130本。

 

 

クリフトン ボーマティック

 

「クリフトン ボーマティック COSC」予価33万4800円/Ref.M0A10436「クリフトン ボーマティック COSC」予価33万4800円/Ref.M0A10436

 

 

「クリフトン ボーマティック」レザー:予価31万3200円/ブレスレット:予価33万4800円「クリフトン ボーマティック」レザー:予価31万3200円/ブレスレット:予価33万4800円

 

 

「クリフトン ボーマティック」予価39万4200円/Ref.M0A10401「クリフトン ボーマティック」予価39万4200円/Ref.M0A10401

 

 

リシュモングループのムーブメントメーカーであるヴァル・フルリエとリシュモン開発チームとの協力体制から生まれた、ボーム&メルシエ専用ムーブメントCal.BM12-1975A“ボーマティック”を搭載。改良された合金製バレル、Powerscape ™テクノロジーを採用したシリコン製エスケープメント、Twinspir™テクノロジーをとりいれたシリコン製テンプなどを組み込むことで、5日間ものロングパワーリザーブや1500ガウス耐磁性能などの高機能化を果たしています。

 

ボーム&メルシエ http://www.baume-et-mercier.jp/

 

 

 

G-SHOCK生みの親とNIGOのスペシャルコラボレーションモデルは激レア化必至の蛍光スケルトン!

2018年で誕生35周年を迎えるG-SHOCKから、非常にユニークな限定モデルが発売されます。G-SHOCKの生みの親である伊部菊雄さんと、ファッションデザイナー兼ディレクターであるNIGOさんのコラボレートから生まれた限定品2種類は、各35本限定となります。

 

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G-SHOCK初の技術を使った、これまでにない色

G-SHOCK生誕35周年にちなんで開発された今回のスペシャルコラボレーションは、初代モデルのDNAを受け継ぐ「DW-5600」と、これまで数多くのコラボレーションモデルに採用され、NIGOさんの思い入れも強いという「DW-6900」の2種類がベースとなります。

 

「DW-5635-9」1万4580円。世界限定35本。W42.8×H48.9×D13.4mm。20気圧防水「DW-5635-9」1万4580円。世界限定35本。W42.8×H48.9×D13.4mm。20気圧防水

 

「DW-6935-4」1万4580円。世界限定35本。W53.2×H50.0×D16.3mm。20気圧防水「DW-6935-4」1万4580円。世界限定35本。W53.2×H50.0×D16.3mm。20気圧防水

 

 

各モデルに「これまでにない表現をデザインに盛り込みたい」という両者の意向が反映された結果完成したのは、色鮮やかな蛍光スケルトン樹脂を使った斬新なものでした。

 

このカラーは、蛍光塗料を2層の樹脂でコーティングし、顔料化することで退色しにくくするという“G-SHOCK”で初となる技術を取り入れたとのこと。

 

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裏蓋には「35th Anniversary Model Thank you from NIGO & K.IBE」という両者からのメッセージを刻印。特別感をより高めています。

 

NIGO氏/90年代に自身が立ち上げたファッションブランドが世界中を席巻し、ストリートカルチャーのパイオニアとして有名に。2011年にブランドから完全に離れ、現在は「HUMAN MADE®」をはじめ、ユニクロ「UT」やフィリップモリス「iQOS」、中国最大手のユースカルチャーマガジン「YOHO!」といったグローバル企業、さらにはサイバーエージェントとの協業レーベルのクリエイティブディレクションを手がけるなど多岐にわたって活動する。一方で音楽シーンにも多大な影響力を与え続け、これまでにプロデュースしたアーティストや音源、映像は数々の作品賞も受賞。HONEST BOYZ®のプロデューサー兼DJとして活動する傍ら、Happinessのアルバムアートワークやグッズデザイン、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのNAOTOが手がけるレーベル「SEVEN」とのコラボレーション企画、飲食店舗「CURRY UP」のプロデュースなど、ファッションの垣根を超えた分野でもマルチな才能を発揮しているNIGO氏/90年代に自身が立ち上げたファッションブランドが世界中を席巻し、ストリートカルチャーのパイオニアとして有名に。2011年にブランドから完全に離れ、現在は「HUMAN MADE®」をはじめ、ユニクロ「UT」やフィリップモリス「iQOS」、中国最大手のユースカルチャーマガジン「YOHO!」といったグローバル企業、さらにはサイバーエージェントとの協業レーベルのクリエイティブディレクションを手がけるなど多岐にわたって活動する。一方で音楽シーンにも多大な影響力を与え続け、これまでにプロデュースしたアーティストや音源、映像は数々の作品賞も受賞。HONEST BOYZ®のプロデューサー兼DJとして活動する傍ら、Happinessのアルバムアートワークやグッズデザイン、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのNAOTOが手がけるレーベル「SEVEN」とのコラボレーション企画、飲食店舗「CURRY UP」のプロデュースなど、ファッションの垣根を超えた分野でもマルチな才能を発揮している

 

 

伊部菊雄氏/1952年生まれ。1976年上智大学理工学部機械工学科卒、カシオ計算機入社。設計部に所属し、デジタル時計の構造開発を担当。1981年に「落としても壊れない時計」というテーマを掲げ、耐衝撃構造の開発をスタート。2年を費やし「G-SHOCK」として商品化に至る。その後、外装素材にメタルを用いたG-SHOCK「MR-G」、フルメタル電波ソーラー時計「OCEANUS」の商品企画等に従事。現在も時計の開発を行いながら、「Father of G-SHOCK」として世界各国で行われているG-SHOCKのイベントに参加し、ブランドの世界観を広める活動を行っている伊部菊雄氏/1952年生まれ。1976年上智大学理工学部機械工学科卒、カシオ計算機入社。設計部に所属し、デジタル時計の構造開発を担当。1981年に「落としても壊れない時計」というテーマを掲げ、耐衝撃構造の開発をスタート。2年を費やし「G-SHOCK」として商品化に至る。その後、外装素材にメタルを用いたG-SHOCK「MR-G」、フルメタル電波ソーラー時計「OCEANUS」の商品企画等に従事。現在も時計の開発を行いながら、「Father of G-SHOCK」として世界各国で行われているG-SHOCKのイベントに参加し、ブランドの世界観を広める活動を行っている

 

特設webサイトから申し込む、抽選方式での販売

2本のコラボレーションモデルの販売本数は、各35本とごくわずか。購入希望者が殺到しそうなデザインに対して、あまりにも少なすぎます。

 

しかも、販売方法が特設webサイトから申し込む方式のため、店頭に並んだりする力技も使えませんし、限定品の争奪相手は国内だけでなく、世界中となります。まさに、買えるかどうかは運次第なのです。

 

そんな強運の持ち主の中でも、とくにラッキなー1名の方には、なんと“ミスターG-SHOCK”こと伊部さんが、「世界中どこでも」直接時計を届けてくれるとのこと。

 

激戦必至の限定G-SHOCKの特設サイトはすでにオープンしており、応募期間は2018年2月1日12:00から3月5日 23:59まで。2月1日12:00のリマインド登録をしておきましょう。なお、抽選日は2018年3月予定となっています。

 

このタイミングで「どうせ手に入らない」と諦めたら、あとで新品を手に入れるのは不可能。もし仮にネットオークションなどに出たとしても、定価の1万4580円が激安に思えるぐらいの高値かも!? G-SHOCK好きなら、このイベントに参加しない手はありません!

 

G-SHOCK公式サイト http://g-shock.jp/

コラボモデル特設サイト http://world.g-shock.com/35th/ja/collaboration/

 

 

 

スントのフィットネスウオッチ製造技術が結集した「スント 3 フィットネス」は“健康意識高い系”のマストハブ!

フィンランド生まれのスントより、同社が得意とするフィットネスウオッチの機能を充実させた進化系を2018年春頃に発売すると発表しました。予定希望小売価格2万7000円〜という手頃な価格帯も魅力的で、ヒットモデルになりそうな予感!

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アクティブなライフスタイルに対応する新たなトレーニングガイドを搭載

春に発売される「スント 3 フィットネス」は、ただの腕時計ではありません。この製品はパーソナルトレーニングパートナーでもあり、フィットネスレベルに応じて個別にトレーニングをガイドすることでフィットネスへの意欲向上をもたらしてくれます。

 

時計には、生体識別センサー技術のリーディングカンパニーであるバレンセル社製の心拍数測定機能や、心拍数に基づいて現在のフィットネスレベルを判定するフィットネスインジケーターが搭載されています。

 

この時計のスゴいところは、ユーザーのフィットネスレベルとエクササイズ履歴全体に基づいて7日間のトレーニングプランを自動的に作成してくれるだけでなく、予定通りにエクササイズできなかったり、やりすぎてしまっても、ユーザーに応じたトレーニングプランを自動的に調整してくれるのです。さらに、毎回のワークアウト中に心拍ゾーンについてリアルタイムにガイドするため、トレーニング強度を適切に保つこともできます。

 

e75956f10eeca60cfdde5bd2457c5629↑スント「スント 3 フィットネス」ゴールドとオールブラックは予定希望小売価格3万1320円

 

Suunto_3_Fitness_quintet↑スント「スント 3 フィットネス」ブラック、オーシャン、サクラは予定希望小売価格2万7000円

 

時計自体は、24時間休むことなく歩数とカロリーを追跡し、わかりやすいサマリーで毎日のアクティビティを表示するので、トレーニングと休憩のバランスをとることが可能。睡眠の質も追跡し、睡眠による回復状況を表示するため、アクティブなライフスタイルの維持にも役立ちます。

 

スマートモバイル接続に対応しており、本機の発売と同時期にリリースされる新たなスントアプリと合わせて使えば、すべてのアクティビティをログに記録し、毎週のトレーニング目標の達成状況をユーザーに伝えてくれます。もちろん、着信やテキストメッセージ、カレンダー通知などを時計に表示する機能も使えます。

 

防水性能は、スイミングに対応する30m防水を確保。ランニング、スイミング、サイクリング、ジムトレーニングなどのスポーツモードを搭載するほか、ウォーキングやランニングの速度、ペース、距離を加速度計に基づいて測定できます。

 

2万7000円〜という価格でありながら、これだけ充実した機能を備えた「スント 3 フィットネス」は、北欧ブランドらしいデザインも魅力。シンプルながら上質感の漂う外装で、ジムにもオフィスにも溶け込みやすくなっています。

 

全貌公開が楽しみな期待のスマートフィットネスウオッチ「スント 3 フィットネス」。2018年を健康的に過ごすなら、この時計は手に入れておくべきでしょう。

月夜に舞う「桜吹雪」の風情を螺鈿細工で文字盤に表現––クレドール最新作は120本限定の芸術作

セイコーウオッチから展開されている高級ウオッチブランドのクレドールは、日本人の感性と精緻を極めた技術によって豊かな個性を持つシリーズとして1974年に誕生しました。そんな国産ハイエンドブランドが、「桜吹雪」をモチーフにした限定品を発表しました。本機に込められた匠の技の数々を、詳しく見てみましょう。

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技巧を凝らした漆芸ダイアルモデルの第2弾

最新作は、老舗漆器メーカーの山田平安堂とのコラボレーションによって2016年3月に第1弾が発表された漆芸ダイアルモデルの2作目となります。

↑クレドール「シグノ スプリングドライブ螺鈿限定モデル」108万円/Ref.GCLP989。手巻きCal.7R87。ステンレススチールケース。直径38mm、厚さ9.7mm。クロコダイルストラップ。120本限定。2018年3月9日発売予定↑クレドール「シグノ スプリングドライブ螺鈿限定モデル」108万円/Ref.GCLP989。手巻きCal.7R87。ステンレススチールケース。直径38mm、厚さ9.7mm。クロコダイルストラップ。120本限定。2018年3月9日発売予定

 

見どころは、何と言っても文字盤。ダイアルを横断する桜吹雪は螺鈿と蒔絵を織り交ぜて表現。ひらひらと花びらが舞う様子を螺鈿細工の白蝶貝で、その背景にプラチナ蒔絵を散らし入れることで絶妙なコントラストを生み出し、味わい深く仕上げています。

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ちなみに螺鈿細工とは、切り出した板状の貝片を漆で地板に接着し、上から漆を塗ったのち、貝片が見えるまで余分な漆を研ぎ出す装飾技法のこと。日本では、奈良時代より用いられている伝統工芸技法です。

 

本機では、熟練の職人が貝の向き、大きさ、色合いなどのすべてを計算して緻密に配置。もちろん1点1点、手作業で仕上げられています。

 

12時、3時、6時、9時のアワーマークには、白蝶貝の螺鈿細工を、そのほかのアワーマークにはプラチナ蒔絵を用いることで、審美性を高めるとともに視認性も向上させています。

 

文字盤の上部には、パワーリザーブ表示を配置。これを三日月に見立てることで、春の月夜の情景を華やかに表現しています。

 

このように古典技法で文字盤が作られるのとは対照的に、ムーブメントはセイコー独自の駆動機構「スプリングドライブ」Cal.7R87を搭載。ゼンマイのほどける力を動力にしながら、ICと水晶振動子で制御する先進的なものとなっています。

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職人が作り上げた美しい文字盤の裏を返すと、入念に組み立てられ、仕上げられた手巻きムーブメントの姿が楽しめるクレドール「シグノ スプリングドライブ螺鈿限定モデル」は、まさに「美と芸術」「伝統と革新」が融合した一本。108万円という価格は美術工芸品と考えても非常に魅力的で、120本の限定数も瞬く間に完売するでしょう。

 

クレドール公式サイト https://www.credor.com

セイコーウオッチ公式サイト https://www.seiko-watch.co.jp

スコアアップの最終兵器!?ウブロ初のゴルフウオッチは機械式でもここまでスゴい!

ハイクラスのスイスウオッチブランドであるウブロから、ブランド初となるゴルフウオッチが登場しました。最新作 「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」は、本機のために開発された新型の自社ムーブメントを搭載し、超軽量に仕上げられた非常にユニークなタイムピースとなっています。

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機械式でありながらトータルスコアをカウント

数々のスポーツと関係の深いウブロが手がけた「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」は、ブランド初となるゴルフウオッチです。

↑ウブロ「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」360万7200円/Ref.416.YS.1120.VR。自動巻きCal.MHUB1580。カーボンファイバー&グレーテキサリウムケース。直径45mm、厚さ18.10mm。10気圧防水。2018年3月発売予定↑ウブロ「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」360万7200円/Ref.416.YS.1120.VR。自動巻きCal.MHUB1580。カーボンファイバー&グレーテキサリウムケース。直径45mm、厚さ18.10mm。10気圧防水。2018年3月発売予定

 

搭載する自動巻きCal.MHUB1580には、機械式でありながら3つの開口部でショット数、ホール、トータルスコアの数値表示を可能にした世界初のメカニズムが組み込まれています。

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具体的な使い方を見ていきましょう。

 

2時位置にあるパター形の「SHOT」ボタンを押すと、ストローク数を表示するメカニズムが作動し、各ホールのストローク数をカウント。4時位置の「HOLE」ボタンは、ストローク表示をゼロにリセットできます。

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6時位置のカウンターは、それまでの総ストローク数を表示し、同時に更新も行います。8時位置にあるティー形のボタンはメカニズムのリセット用で、ラウンドの最後に計測表示をゼロにできます。このボタンは、45度回転させることでロックでき、ラウンド中の誤操作が防げます。

 

このモデルの特徴は、上記のようなメカニズムだけではありません。ケースには、グラスファイバーとアルミニウムを融合させた「テキサリウム」を採用。硬く軽い素材を使うことで、ストラップを含んでも97.93gという軽量さを実現しています。

 

ストラップは、ラバーに縫合されたカーフレザー製と、ベルクロ付きのファブリック製の2種類が付属。ボタン一つで簡単にケースからストラップを取り外せるので、交換する際に専用工具などは必要ありません。

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この製品の価値は、プロゴルファーのダスティン・ジョンソンも認めているところ。彼は、10月に上海で開かれた 「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」の発表会に登壇した際に以下のような言葉を述べました。

 

「ビッグ・バン ウニコ ゴルフは、現代的なデザインで使いやすい。表示が分かりやすく、 手首にはめても100グラム未満と、とても軽い。 ゴルフウォッチとして私が求めるすべてを有した、まさに最適な時計です」

 

ただスコアをカウントするだけでなく、着用する人の闘志を奮い立たせるだけのポテンシャルを秘めた 「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」。この時計を身に着ければ、あなたのスコアもきっとアップするはず!?

 

ウブロ公式サイト https://www.hublot.com/

【SIHH2018先行発表】硬軟織り交ぜたクロノグラフの秀作4本をモンブランが発表

筆記具にはじまり、バッグやレザーグッズなど様々なアイテムを展開し、世界的な知名度を誇るモンブランは、実は腕時計の新作見本市ジュネーブサロン(SIHH)に出展するなど、時計界でも確固たる地位を築いています。間もなく2018年のSIHHがはじまる時期ですが、本開催を前に、モンブランが4本のクロノグラフを発表してきました。

 

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クロノグラフ発展の歴史を反映した「スター レガシー」

最初に取り上げるのは、装いも新たに登場となった「モンブラン スター レガシー コレクション」のクロノグラフ2作。1858年に創立した名門メーカー、ミネルバの遺産にインスピレーションを受けてリニューアルされた定番「スター」の新世代機です。

 

20180112_hayashi_WN_02「モンブラン スター レガシー コレクション」は、誕生20周年を迎えた「スター」のドレスウオッチラインとしての特徴を残しながら、ミネルバが遺したスイス時計製造の伝統とデザインの洗練を追求するべく生み出されました。

 

 

「モンブランスターレガシー ニコラ・リューセッククロノグラフ」価格未定。自動巻きCal.MB R200。直径44.8mm、厚さ15.02mm。3気圧防水「モンブランスターレガシー ニコラ・リューセッククロノグラフ」価格未定。自動巻きCal.MB R200。直径44.8mm、厚さ15.02mm。3気圧防水

 

 

「モンブラン スター レガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ」は、2008年に発表されて以来、モンブランウオッチコレクションのアイコンだったモノプッシャー クロノグラフを採用。フランス宮廷の時計師ニコラ・リューセックが1821年に開発したクロノグラフへのオマージュを捧げた名デザインが、最新モデルのためにブラッシュアップされています。

 

文字盤は、シルバーホワイトダイアルを採用。従来はフラットだったオフセンターのアワーサークルとチタニウム製のクロノグラフ回転ディスクは、ドーム型で立体的な作りとなっています。

 

「モンブランスターレガシー オートマティック クロノグラフ」価格未定。自動巻きCal.MB 25.02。直径42mm、厚さ14.23mm「モンブランスターレガシー オートマティック クロノグラフ」価格未定。自動巻きCal.MB 25.02。直径42mm、厚さ14.23mm

 

 

「モンブラン スター レガシー オートマティック クロノグラフ」は、伝統的な高級時計製造のノウハウと、ミネルバの歴史が融合した実用モデル。シルバーに近いホワイトダイアルとリーフ型のブルー針、ブラックのアラビア数字など、調和のとれたデザインに仕上がっています。独特の陰影を持つレザーストラップは、先のニコラ・リューセックと同じく、フィレンツェにあるモンブランレザーアイテムの自社工房「プレテリア」で開発されたもの。本機では、高級感あふれるスフマートレザーが使われています。

 

 

前年にリニューアルしたタイムウォーカーからも2本のクロノグラフが加入

ストップウオッチブランドとしても名を馳せていたミネルバの歴史を反映して2017年にリニューアルされた「タイムウォーカー」からも、スター レガシーと同じく2作のクロノグラフが公開となりました。

 

ミネルバは、デジタルウオッチ普及以前に、スポーツ、医学、映画、テレビ等の時間計測がつきものの分野のプロフェッショナルから絶大な信頼を集めていたブランドでもあります。その中でもとりわけ支持が厚かったのがモータースポーツの世界で、特にラリーでの刑事においては、数々の世界的なレースで採用されていました。

 

こうした伝統を継承して世代交代を果たした現代のタイムウォーカーは、往年の栄光を反映したレーシングウオッチへと変貌。最新型も、古き良き時代を感じさせるデザインに、最新の仕様を加えた味わい深いものとなっています。

 

「モンブランタイムウォーカーマニュファクチュールクロノグラフ」価格未定。自動巻きCal.MB 25.10。直径43mm、厚さ15.2mm。10気圧防水「モンブランタイムウォーカーマニュファクチュールクロノグラフ」価格未定。自動巻きCal.MB 25.10。直径43mm、厚さ15.2mm。10気圧防水

 

 

「モンブラン タイムウォーカー マニュファクチュール クロノグラフ」は、新たなクロノグラフ機構を備えた、アイコニックな3カウンターの「パンダ」ダイアルが最大の特徴。ホワイトダイアルの中にブラックのカウンターを配したフェイスは、クラシックなレーシングカーのダッシュボードを彷彿とさせます。

 

固定ベゼルにハイテクブラックセラミックを、大型設計リューズにブラックDLCコーティングを採用するなど、最新技術を導入して時計の持つレーシングスピリッツをより印象的なものにしています。

 

「モンブランラリータイマークロノグラフリミテッドエディション100」価格未定。直径50mm、厚さ15.2mm。3気圧防水。100本限定「モンブランラリータイマークロノグラフリミテッドエディション100」価格未定。直径50mm、厚さ15.2mm。3気圧防水。100本限定

 

 

「モンブラン クロノグラフ ラリータイマー リミテッド エディション 100」は、前年に限定発表されたモデルの再発版。1960年代のミネルバ製ラリータイマー ストップウオッチに着想を得ながら、自社製造のモノプッシャー クロノグラフを備えた直径50mmのビッグウオッチです。

 

この時計は、ケース裏のストラップ脱着装置を使って簡単にストラップが取り外せ、ストップウオッチへと変型します。さらに、ケース裏の2本のアームを使えば、自動車のダッシュボードにも固定できるようになるのです。

 

裏蓋には、自動車のグリルをかたどった開閉式のカバーがあり、これを開けると自社製の手巻きモノプッシャー クロノグラフCal.MB16.29を見ることができます。ちなみにこのムーブメントは、1930年にミネルバが手がけた伝説的なCal.17.29をベースに開発されたもの。ストラップはもちろん「プレテリア」オリジナルとなっています。

 

本開催を前に新コレクションを披露してしまうところに、2018年SIHHへの意気込みが感じられます。果たしてジュネーブの会場では、事前発表の新作を超える話題作が発表されるのか。要注目です。

 

モンブラン公式サイト http://www.montblanc.com/

 

 

こんなG-SHOCK見たことない! 全身マットレッドの35周年記念モデル「レッドアウト」間もなくリリース開始!

世界初の「落としても壊れない丈夫な時計」として1983年に発売されたG-SHOCKは、2018年4月で誕生35周年を迎えます。これを記念し、すでに前年よりアニバーサリーモデルが2種類発表されていますが、これに続く周年限定モデルの第3弾が1月19日より発売されます。価格は1万7820円〜。特徴は、まったく新しいオールレッドのボディカラーです。

 

 

新たな塗装技術で歴代“G”の印象が一変!

G-SHOCKは、いわずとしれた日本が世界に誇れる耐衝撃ウオッチの金字塔。2017年に世界累計出荷台数1億個を達成するなど、その人気は海を越えて広まり続けています。

 

世界でも類を見ないタフネスウオッチを象徴する色といえば、やはり「赤」。この色を、新たな塗装技術を用いて作り上げたのが、2018年一発目にリリースされる35周年限定モデルの第3弾となります。

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35周年記念モデル「RED OUT(レッドアウト)」は、粒子に塗料を混ぜ込むことで光沢感を抑える新たな塗装技術を用いることにより、これまでにないマットなレッドをボディ全体に採用。液晶部分までもレッドにする徹底ぶりです。

 

一方、メタルパーツとなる裏蓋や遊環には、これまたG-SHOCKを語るうえで欠かせない「黒」を採用。ちなみに裏蓋には、世界的に有名なグラフィックアーティストのエリック・ヘイズ氏が手がけたG-SHOCKの35周年記念ロゴが、遊環には“35”を表すスターマークが刻印されています。

 

レッドアウト仕様のG-SHOCKは、初期の流れを汲むベースモデルを中心に全部で5型で展開。

 

「DW-5635C」1万7820円。初代モデルのDNAを受け継いだスクエアフェイスデザイン「DW-5635C」1万7820円。初代モデルのDNAを受け継いだスクエアフェイスデザイン

 

「DW-5735C」1万7820円。初期のデジタル液晶の丸型デザインが人気を博したDW-5700がベース「DW-5735C」1万7820円。初期のデジタル液晶の丸型デザインが人気を博したDW-5700がベース

 

「AWG-M535C」3万240円。G-SHOCK初のアナログ/デジタルコンビネーションモデルのデザインを継承「AWG-M535C」3万240円。G-SHOCK初のアナログ/デジタルコンビネーションモデルのデザインを継承

 

DW-6935C/1万7820円。コラボレーションモデルに多く採用されるDW-6900がベースDW-6935C/1万7820円。コラボレーションモデルに多く採用されるDW-6900がベース

 

「GA-735C」2万1600円。存在感のあるビッグケースが特徴「GA-735C」2万1600円。存在感のあるビッグケースが特徴

 

いずれも35周年記念ロゴが描かれた専用ボックスが付属します。

 

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ビッグ・バン ブラック」「ゴールドトルネード」に続く、第3弾「レッドアウト」も、ブランドコンセプトである「Absolute Toughness」を体現するに相応しい存在感。35年の歴史をたどるだけでなく、新たな領域へ挑戦し続けるG-SHOCKらしい限定品といえるでしょう。

 

 

 

10万円代で高耐磁ウオッチが手に入る! ボール ウォッチ最新作のマーベライトが“買い”な理由

1891年にアメリカの鉄道時計ブランドとして誕生してから現在に至るまで、堅牢性に優れた腕時計を手がけ続けているボール ウォッチが、バージョンアップしたエントリーモデルを発表。これを記念して、日本限定の純白ダイアルが3月より発売されることとなりました。現代人に必須の8万A/m耐磁性能を誇るタフウオッチの限定版は、18万3600円で3月より発売される予定です。

 

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パソコンやスマホ、バッグのマグネットから磁気帯びを防ぐ

数十年前まで、耐磁性能を有する腕時計は、医療関係者やパイロットなど、磁気を浴びることの多い職種の人のための特殊な製品と考えられていました。それが、いまではほとんどすべての人が強い磁気にさらされながら日々、生活をしています。

 

機械式時計に関していえば、磁気は精度を狂わす大敵と言われています。というのも、機械式時計の構成部品は金属が大半を占めているので、部品同士が磁力の影響を受けてしまうわけです。

 

ボール ウォッチも、早くから磁気シールドの役割を担うインナーケースやパーマロイ製耐磁プレートなどを使って高い耐磁性能を確保してきました。エントリーモデルのマーベライトも、また然り。

 

それが、バージョンアップした「エンジニアⅡ マーベライト」では、上位機種で使われていた特殊合金ミューメタルを採用することで、時計界でも最高クラスとなる8万A/mもの耐磁性能を実現したのです。

 

 

誠実さをアピールできる日本限定の純白文字盤

 

「エンジニアⅡ マーベライト ジャパンリミテッド」18万3600円/Ref.NM2026C-S10J-WH。自動巻きCal.RR1402。ステンレススティールケース。直径40mm、厚さ13.15mm。100m防水。日本限定100本「エンジニアⅡ マーベライト ジャパンリミテッド」18万3600円/Ref.NM2026C-S10J-WH。自動巻きCal.RR1402。ステンレススティールケース。直径40mm、厚さ13.15mm。100m防水。日本限定100本

 

新世代機は、優れた耐磁性能のほか、100m防水と5000Gsの耐衝撃性能を有する堅牢スペックが魅力。文字盤には、大小13個の自発光マイクロ・ガスライトを備え、昼夜を問わず優れた視認性も発揮します。

 

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ケースは直径40mm、厚さ13.15mmと、スペックを考慮すればかなり控えめなサイズ感で、スーツスタイルでもシャツに収まりやすくなっています。

 

マーベライトはスポーティな雰囲気が魅力でもありますが、日本限定バージョンでは爽やかなホワイトダイアルを採用。ビジネスの場では目立ちすぎる腕時計で相手を不快にさせることもありえますが、本機ならどんな相手にも誠実さをアピールできることでしょう。

 

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ボール ウォッチは機械式時計を専門に手がけるブランドとしては、かなりコストパフォーマンスの高いことで知られていますが、進化したマーベライトでさらにブランドの認知も広まりそうな予感がします。

 

 

 

イタリアブランドのパネライが「戌年」をモチーフにした88本限定のスペシャルエディションを発表

パネライは、中国十二支の伝統に敬意を表した“シーランド”シリーズを2009年から毎年製作してきました。丑年から始まった本シリーズも、2018年で10作目。最新作のモチーフは、もちろん「戌」です。イタリアのデザインセンスとオリエンタルな伝統文化が融合した本機の魅力に迫ります。

 

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イタリアの古代技法を駆使して戌の彫金をカバーに施す

パネライが手がけるシーランドシリーズは、文字盤を覆うカバーを取り付け、その表面に十二支にちなんだエングレービングを施した特別仕様。

 

2018年2月16日からはじまる戌年(旧暦)を祝福する最新バージョンは、自社製Cal.P.9000を搭載した「ルミノール 1950 スリーデイズ オートマティック アッチャイオ – 44mm」をベースモデルに採用しています。

 

「ルミノール 1950 シーランド スリーデイズ オートマティック アッチャイオ – 44mm」267万8400円/Ref.PAM00858。自動巻き。ステンレススティールケース。直径44mm。10気圧防水「ルミノール 1950 シーランド スリーデイズ オートマティック アッチャイオ – 44mm」267万8400円/Ref.PAM00858。自動巻き。ステンレススティールケース。直径44mm。10気圧防水

 

カバーに施された戌のエングレービングは、すべてイタリアの熟練彫金職人が、SPARSELLOという特殊な器具を用いる古代技法を駆使したものです。

 

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スティールに刻まれた溝に金の糸を何層にもなるように並行に埋め込み、戌をはじめとする精巧な装飾のアウトラインの溝が完全に埋まるように打ち伸ばしていく作業には、想像もつかないほどの集中力と卓越した技術力が必要となります。

 

というのも、金糸を埋め込み作業を行う時点で、カバーにはエングレービングと磨きの仕上げがすでに施されているため、わずかなミスですべてが台無しになってしまうからです。

 

 

文字盤にも特別なデザインを採用

カバーを開くと現れる文字盤は、グレートーンのダイアルにアラビア数字とバーインデックスの組み合わせ。9時側にスモールセコンドを、3時側にデイト表示を設置しています。シンプルなデザインですが、パネライの現行ラインナップにはない特別なものとなっています。

 

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裏蓋はシースルー仕様になっており、パネライが自社製造した3日間パワーリザーブを誇るCal.P.9000の動きが確認できます。

 

本機には、ソフトブラウンのレザーストラップのほか、スペアのブラックラバーストラップが付属。加えて、ストラップ交換ツールとスクリュードライバーも付いています。

 

年男にとってこの上ない縁起物となりそうなシーランドシリーズも、いよいよ戌年が発表されて残り2作。毎年恒例のまま継続されれば2020年には十二支が完成されることになります。歴代モデルは製造本数がどれも少なく入手困難ですが、新作の戌と、今後発表されるであろう亥、子なら、まだ手に入れるチャンスがあるかも!?

 

 

あなたはもう見た!? シチズンが開発した世界最薄の光発電時計の凄さを表参道で体験しよう!

シチズンが光発電式腕時計の発売40周年を記念して2016年に発売した「エコ・ドライブ ワン」で世界中に衝撃を与えたのは、まだ記憶に新しいところでしょう。この世界最薄の光発電時計の世界観を体感できるイベントが、1月1日〜14日まで、表参道ヒルズにて行われています。日本が世界に誇れる腕時計の製造技術に触れるチャンスを、ぜひお見逃しなく!

 

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ケースの厚さ2.98mm、ムーブメントはわずか1mm

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シチズンは、光発電腕時計のリーディングカンパニーとして、様々な形状のソーラーセルを開発したり、光発電とは思えない質感の高い文字盤を生み出したりと、40年の歴史の中でいくつもの実績を残してきました。エコ・ドライブ ワンは、そうした蓄積された技術の集大成ともいうべき一本で、2016年のバーゼルワールドで披露されるやいなや世界中で話題を呼びました。

 

モデル名の由来でもある厚さわずか1mmのムーブメントは、設計を実現させるために超小型の歯車の加工からそれを組み立てる技術まで、世界屈指のマニュファクチュールブランドであるシチズンの持てるすべてが投入されています。

 

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そして、これを収めるケースも、厚さはたったの2.98mmと極薄。これをクオーツでなく、光発電で実現してしまったところが驚異的なのです。

 

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ちなみに、超スリム設計なケースは、ベゼル素材などに高硬度素材を用いることで実用に耐える剛性を確保。簡単に曲がったり折れたりはしません。

 

 

期間中に試着をするとオリジナルノベルティがもらえる!

今回のイベントでは、「エコ・ドライブ ワン」の世界観に浸れる展示とともに、2017年11月に発売されたばかりの新作を含めた全8モデルを実際に手にとって、試着できるコーナーが設置されています。

 

「エコ・ドライブ ワン」Ref.AR5004-59H/37万8000円「エコ・ドライブ ワン」Ref.AR5004-59H/37万8000円

 

「エコ・ドライブ ワン」Ref.AR5025-08E/43万2000円「エコ・ドライブ ワン」Ref.AR5025-08E/43万2000円

 

「エコ・ドライブ ワン」Ref.EG9004-18A/43万2000円「エコ・ドライブ ワン」Ref.EG9004-18A/43万2000円

 

 

しかも、試着をするだけでイベント限定のオリジナルノベルティがもらえるほか、会場でエコ・ドライブを購入された方にスペシャルギフトも用意されているそう! ※ノベルティは無くなり次第終了。

 

また、期間中は日時限定でシチズンブランドの時計を持ち込んだ方を対象にサービススタッフによるバンド洗浄やメタルバンドのサイズ調整などのサービス(無料)も行われるとのこと。愛用機に心配事や困ったことがあれば、この機会を活用してみるのもいいでしょう。

 

※メンテナンスサービス実施日時1月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)、14日(日)11:00~18:00(最終日17:00)

 

「エコ・ドライブ ワン」のような革新的な腕時計は、機械工学や工業デザインを学ぶ人々にとっても非常に有意義な発想の元となるに違いありません。薄さ1.00mmのムーブメントに85個もの部品を内包してしまった常識外れの一本を、ぜひ多くの方に体感していただきたいと思います。

 
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<CITIZEN Eco-Drive One POP-UP @ Omotesando 概要>

■開催期間:2018年1月1日(月・祝)~1月14日(日)

1月1日(月・祝)~3日(水)、最終日14日(日)11:00 ~18:00

4日(木)~6日(土)、9日(火)~13日(土)11:00 ~20:00

7日(日)、8日(月・祝)11:00 ~19:00

■場所:表参道ヒルズ1F Rスタジオ

東京都渋谷区神宮前4丁目12-1 表参道ヒルズ西館1F  ※入場は無料です。

 

 

 

どんな腕時計もスマートウォッチに変える「Wena Wrist」に上位モデルが! 腕時計の未来系はコレになるか?

2017年夏に発売された「Wena Wrist」は、バンド部分にスマートウオッチ機能を集約したことによって、普段使っている腕時計もスマート化できる優れた性能を備えていました。そして、そんな高機能モデルの高品位版が発表。ここでは従来モデルからの違いを中心に紹介します。

 

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ソニー

Wena Wrist Pro

実売価格3万7670円(シルバー)

電子マネー機能や通知機能、活動ログ機能などを備えた腕時計バンドの上位モデル。高品位なステンレス材「SUS316L」を採用し、前機種よりも幅と厚みを低減。体積比25%の小型を実現しました。2行表示の有機ELディスプレイも搭載します。

SPEC●対応OS:iOS 8.0以上/Android 5.0以上(※)●連続動作時間:約1週間●充電時間:約1.5時間●防水性能:5気圧●質量:85.0g

※:Bluetooth4.2のBLE機能に対応している必要あり

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シルバーのほかに、プレミアムブラックも用意。価格は3万9830円。

 

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ソーラー充電の文字盤を備えたヘッドもラインナップ。写真のクロノグラフ仕様は4万7390円です。

 

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Wena Wristに最適な各種ヘッドも用意しています。新たに追加された機械式ヘッドは、5万8190円~。

 

普段使っている腕時計をごく自然にスマート化

2017年夏発売のWena Wristは、バンド部分にスマートウオッチの機能を集約した画期的な製品でした。ヘッドを自由に選択可能で、普段使っている腕時計もスマート化できます。今回発表されたProとActiveは、先代のコンセプトを受け継ぎ、発展させた正統進化版です。

20171224_bln02_6Proと同時に発表されたWena Wrist Active(実売予想価格3万円/2018年3月上旬発売)。GPSと光学式心拍センサーが追加されたスポーツ向けモデル。ランニングなどに適したシリコンラバーを採用しています

 

 

いずれも有機ELディスプレイを備えることで、通知機能を強化。さらに、Proでは質感と装着感が改善され、Activeではスポーツ用途への最適化が果たされました。この「自然なスマートさ」は、スマートウオッチのひとつの解です。

 

 

 

ビバリーヒルズの名前は伊達じゃない!迷彩柄の中でダイヤモンドが舞い踊るセレブウオッチブランドのデュナミス最新作

ここまでダイヤモンドを贅沢に使った腕時計は他にあるでしょうか?

 

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ビバリーヒルズ発のカスタムジュエリーブランド「ジェイソン・オブ・ビバリーヒルズ」のウオッチコレクション「デュナミス」は、文字盤の上をダイヤモンドが舞う「フローティングダイヤモンド」が特徴。このアイコンデザインに、迷彩柄を合わせた新作が2月下旬より発売されます。

 

 

スパルタンシリーズのデザインに迷彩柄でセレブ流の遊び心を

最新作「デュナミス カモフラ スパルタン」は、信念や自由を守る“盾”をイメージしたフォルムが特徴のスパルタンに、迷彩柄のラバーストラップを採用。ストラップは3色のバリエーションがあり、それぞれのパターンと同色で文字盤もカラーリングされています。

 

文字盤の下にあるのはダイヤモンド。これは特殊なジェルで満たされていて、時計の動きに合わせてダイヤモンドが文字盤を漂います。光を受けて優雅に舞い、輝くダイヤモンドは、ゴージャスそのものです。

 

↑「デュナミス カモフラ スパルタン」145万8000円。自動巻き(ETA2892-A2)。フローティングダイヤモンドダイアル(約3ct.)。ステンレススティールケース。縦45x横50㎜。シースルーバック。5気圧防水。ラバーストラップ。 ※各色SSxダイヤベゼルタイプ310万円税別(5.5ct)、ブラックPVDベゼルタイプ135万円税別(3-3.5cts)もあり↑「デュナミス カモフラ スパルタン」145万8000円。自動巻き(ETA2892-A2)。フローティングダイヤモンドダイアル(約3ct.)。ステンレススティールケース。縦45x横50㎜。シースルーバック。5気圧防水。ラバーストラップ。 ※各色SSxダイヤベゼルタイプ310万円税別(5.5ct)、ブラックPVDベゼルタイプ135万円税別(3-3.5cts)もあり

 

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写真はもっともプレーンなステンレススチールタイプですが、カスタムジュエリーブランドのコンセプトを時計にも受け継ぐデュナミスは、こんなもんじゃ終わりません。一部ダイヤベゼルタイプやブラックPVDタイプのバリエーションを揃えるほか、全面フルダイヤベゼルのオーダーも可能だそう。販売は、銀座8丁目にあるブティック「ジェイソン・オブ・ビバリーヒルズ東京」(東京都中央区銀座8丁目5-1プラザG8 1階 /TEL:03-3572-1077 )となります。

 

 

ちなみにデュナミスを手がけるジェイソン・オブ・ビバリーヒルズとは、現在のデザイナー兼CEOであるジェイソン・アラシェベンが2002年にビバリーヒルズで立ち上げたブランド。ロサンゼルスの工房で一つひとつハンドメイドされた作品は、常識の枠にとらわれない斬新な発想と高いデザイン性が持ち味です。

 

愛用者には、世界各国のロイヤルファミリーや映画界のセレブリティ、アスリートなど多岐にわたります。が、取り扱っているエリアは、ビバリーヒルズ、ラスベガス、マイアミ、そして東京とコンパクト。

 

この希少性も、また魅力のひとつといえるでしょう。

 

日本公式サイト:http://jasonofbh.jp/

本国URL:http://jasonofbh.com/ 

 

 

 

ビバリーヒルズの名前は伊達じゃない!迷彩柄の中でダイヤモンドが舞い踊るセレブウオッチブランドのデュナミス最新作

ここまでダイヤモンドを贅沢に使った腕時計は他にあるでしょうか?

 

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ビバリーヒルズ発のカスタムジュエリーブランド「ジェイソン・オブ・ビバリーヒルズ」のウオッチコレクション「デュナミス」は、文字盤の上をダイヤモンドが舞う「フローティングダイヤモンド」が特徴。このアイコンデザインに、迷彩柄を合わせた新作が2月下旬より発売されます。

 

 

スパルタンシリーズのデザインに迷彩柄でセレブ流の遊び心を

最新作「デュナミス カモフラ スパルタン」は、信念や自由を守る“盾”をイメージしたフォルムが特徴のスパルタンに、迷彩柄のラバーストラップを採用。ストラップは3色のバリエーションがあり、それぞれのパターンと同色で文字盤もカラーリングされています。

 

文字盤の下にあるのはダイヤモンド。これは特殊なジェルで満たされていて、時計の動きに合わせてダイヤモンドが文字盤を漂います。光を受けて優雅に舞い、輝くダイヤモンドは、ゴージャスそのものです。

 

↑「デュナミス カモフラ スパルタン」145万8000円。自動巻き(ETA2892-A2)。フローティングダイヤモンドダイアル(約3ct.)。ステンレススティールケース。縦45x横50㎜。シースルーバック。5気圧防水。ラバーストラップ。 ※各色SSxダイヤベゼルタイプ310万円税別(5.5ct)、ブラックPVDベゼルタイプ135万円税別(3-3.5cts)もあり↑「デュナミス カモフラ スパルタン」145万8000円。自動巻き(ETA2892-A2)。フローティングダイヤモンドダイアル(約3ct.)。ステンレススティールケース。縦45x横50㎜。シースルーバック。5気圧防水。ラバーストラップ。 ※各色SSxダイヤベゼルタイプ310万円税別(5.5ct)、ブラックPVDベゼルタイプ135万円税別(3-3.5cts)もあり

 

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写真はもっともプレーンなステンレススチールタイプですが、カスタムジュエリーブランドのコンセプトを時計にも受け継ぐデュナミスは、こんなもんじゃ終わりません。一部ダイヤベゼルタイプやブラックPVDタイプのバリエーションを揃えるほか、全面フルダイヤベゼルのオーダーも可能だそう。販売は、銀座8丁目にあるブティック「ジェイソン・オブ・ビバリーヒルズ東京」(東京都中央区銀座8丁目5-1プラザG8 1階 /TEL:03-3572-1077 )となります。

 

 

ちなみにデュナミスを手がけるジェイソン・オブ・ビバリーヒルズとは、現在のデザイナー兼CEOであるジェイソン・アラシェベンが2002年にビバリーヒルズで立ち上げたブランド。ロサンゼルスの工房で一つひとつハンドメイドされた作品は、常識の枠にとらわれない斬新な発想と高いデザイン性が持ち味です。

 

愛用者には、世界各国のロイヤルファミリーや映画界のセレブリティ、アスリートなど多岐にわたります。が、取り扱っているエリアは、ビバリーヒルズ、ラスベガス、マイアミ、そして東京とコンパクト。

 

この希少性も、また魅力のひとつといえるでしょう。

 

日本公式サイト:http://jasonofbh.jp/

本国URL:http://jasonofbh.com/ 

 

 

 

創業者の問いかけに一人だけ手を挙げた若き天才時計師の告白ーーフレデリック・コンスタント社マスターウォッチメーカー/ピム・コースラグ氏インタビュー【後編】

テンプの動きが文字盤側から楽しめる「オープンハート」の設計を世界で初めて考案するなど、フレデリック・コンスタントは創業30年ほどで数多くの偉業を成し遂げてきました。こうした躍進を2002年から支えてきたのが、“ブランドの頭脳”ピム・コースラグ氏。フレデリック・コンスタント躍進の原動力となっている彼が初来日したタイミングで、話を聞くことができました。

 

前編はこちら

 

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インスピレーションの源は「手の届くラグジュアリー」

−−フレデリック・コンスタント初の自社製ムーブメントCal.FC-910は、2004年に発表されました。その後も様々な自社製ムーブメントを手がけていますが、何があなたの意欲的な開発を支えているのでしょうか?

 

フレデリック・コンスタントの自社ムーブメントの開発は、常にブランドのコンセプトである「Accessible Luxury(手の届くラグジュアリー)」に基づいています。私たちの製品価格帯で自社製ムーブメントを搭載することは、それだけで価値あることだと思いますし、これをさらに発展させることもまた自然な流れでしょう。

 

↑フレデリック・コンスタント社マスターウォッチメーカー/ピム・コースラグ氏↑フレデリック・コンスタント社マスターウォッチメーカー/ピム・コースラグ氏

 

 

FC-910や、その後に開発したFC-700は、発展させることを前提に設計したベースムーブとなっています。これらは、カレンダーウオッチからトゥールビヨン、永久カレンダーに、新作となるフライバック クロノグラフまで、様々な可能性を秘めているのです。

 

↑ムーンフェイズとポインターデイト、24時間計を備えたFC-945搭載のハートビート マニュファクチュール。文字盤とケースが完全に調和したデザインは、すべてピム氏の狙い通り↑ムーンフェイズとポインターデイト、24時間計を備えたFC-945搭載のハートビート マニュファクチュール。文字盤とケースが完全に調和したデザインは、すべてピム氏の狙い通り

 

 

開発に際して難しいことは、ただ一つ。どのようにしてフレデリック・コンスタントの価格帯に落とし込むか。という点だけですね。永久カレンダーをピーターからオーダーをされたときは、本当に途方にくれましたよ(笑)。

 

この難題に対して私が考えた解決策は、ムーブメントに永久カレンダーモジュールを加える設計でした。結果、価格を抑える(注:スリムライン パーペチュアルカレンダー マニュファクチュールは129万6000円)ことができただけでなく、合理的な設計で修理もしやすいというメリットも生まれました。これは他社製の永久カレンダーウオッチとは、一線を画す特徴だと言えます。

 

 

−−フライバック クロノグラフも、他ブランドの自社製ムーブメント搭載機と比べて現実的な価格となっています。これもやはりモジュール方式の設計のメリットなのでしょうか?

 

その通りです。フライバック クロノグラフではよりモジュールのパーツ点数を減らすことができました。その技術的成果で、特許も取得しています。

 

私たちが取得した特許技術は、リセットハンマーに関する事柄です。従来のコラムホイール式クロノグラフは、スタート・ストップ・リセットのすべてをコラムホイールを介して行っていました。対して新作のフライバック クロノグラフ マニュファクチュールが搭載するFC-760は、4時側のリセットボタンが直接リセットハンマーとクラッチギアに作用するようになっています。

 

↑スタート・ストップのみを制御するコラムホイールは、シンプルな星型を採用。このようにパーツの加工をシンプルにすることも、価格の抑制につながっている↑スタート・ストップのみを制御するコラムホイールは、シンプルな星型を採用。このようにパーツの加工をシンプルにすることも、価格の抑制につながっている

 

 

このムーブメントは60秒積算と30分積算の計測機能を持つクロノグラフですが、リセットハンマーは3股に分かれています。1つめは30分積算、2つめは60秒積算、そして3つめは動力を伝達するクラッチギアを切り離す役割を持っているのです。

 

この「ダイレクトフライバックハンマー」は、屈強な男性が押しても華奢な女性がリセットボタンを押しても壊れず正確に動作するようハンマーの設計を変え、トライ&エラーを繰り返しながらレバーの弾性の最適値を模索しました。壊してしまったプロトタイプは、30ぐらいはあるでしょうか(笑)。

 

無駄と思われるかもしれませんが、机上で計算を続けるより早いですし、信頼の置けるものが出来上がったと思います。

 

 

創業者の先見の明は時計師選びにも発揮されていた

創業者ピーター・スタース氏は、オープンハートからスイス初のスマートウオッチまで、様々な取り組みをいち早く行ってきた人物ですが、まさか人を見る目にまで優れていたとは驚きです。というのも実はピム・コースラグ氏は、フレデリック・コンスタントの価格では作りきれなかったムーブメントを、アトリエ ド モナコという別ブランドで発表しています。こちらはかなりの高級時計ですが、ピム氏がやりたいことを本気でやればジュネーブ・シールだって取得できてしまうわけです。

 

逆説的ですが、超高級時計を作るだけの知識と経験を持った人物が「手の届くラグジュアリー」というコンセプトを基に作り上げたものがフレデリック・コンスタントのマニュファクチュールコレクションというわけです。

 

フレデリック・コンスタントの時計が、ユニークでハイクオリティな理由も納得ですね。

 

フレデリック・コンスタント公式サイト https://frederiqueconstant.com/ja/

Ateliers deMonaco http://ateliers-demonaco.com/

 

 

 

2017年のベストウオッチが決定!ウオッチコーディネーターが選ぶ【2017インポート・ウオッチ・オブ・ザ・イヤー】結果発表

カー・オブ・ザ・イヤーや流行語大賞などと同じように、腕時計にもその年最も輝いた製品にスポットライトを当てるグランプリがあることをご存知でしょうか。海外では「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ」が有名ですが、同様の賞がこのほど日本でも行われ、グランプリモデルが決定しました。果たして栄冠を手にしたのは・・・

 

時計販売のプロが選んだ2017年の最優秀ウオッチ

日本時計輸入協会が主催する「インポート・ウオッチ・オブ・ザ・イヤー」はこれまでもありましたが、2017年より形式が変更になりました。

 

日本では、時計販売員のための「ウオッチコーディネーター」という資格があるのですが、本年より、同資格の取得者(略称:CWC、2017年12月現在1879名)が選考を行う形となりました。

 

対象製品もブランドエントリー制から改められ、過去12ヵ月(2016年10月1日から2017年9月30日まで)に新作として発売されたモデルと、幅広くなっています。

 

選考基準は「お客様に一番推薦したいモデルは?」というシンプルなものでした。その結果、最多票を獲得したグランプリは・・・

Oyster Perpetual Sky-Dweller

はい! ロレックス「スカイドゥエラー」(Ref.326934/147万9600円)です。ブランドは納得も、製品の詳細を知らない方は多いのではないでしょうか。このあたりは、さすが時計販売の現場を知るプロの視点。

 

2017年のバーゼルワールド新作では、シードゥエラーのリニューアルが大きな話題でしたが、スカイドゥエラーは「最先端技術と使いやすさを融合させたデザイン」「2つのタイムゾーンを表示・操作できる機構が付いており、コストパーフォーマンスが高い」など、トータルバランスを高く評価する声が多かったようです。

 

2位と3位も時計を熟知した販売員ならではの選出に

2017 インポート・ウオッチ・オブ・ザ・イヤーでは、2位と3位も発表されました。獲得票数や各人の選出理由は明かされていませんが、実は筆者も投票者と同じくCWCなので、上位につけた理由を推測しつつ発表します。

 

2位/ユリス・ナルダン・マリーントゥールビヨン(Ref. 1283-181/E0/349万9200円)

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日本では通好みのブランドとして知られるユリス・ナルダンですが、ヨーロッパを中心とする海外では、憧れを抱く人も多いハイブランドとして認知されています。

 

1846年に創業したル・ロックルの名門は、船舶用の高精度クロック「マリンクロノメーター」の製造で名を馳せ、最近ではシリコン脱進機を世界で初めて時計に取り入れたブランドでもあります。

 

こうした由緒正しきブランドが、高度な技術を要するグラン・フーエナメル文字盤にトゥールビヨンまで搭載して300万円代というハイコストパフォーマンスな価格設定をした点が、高く評価されたのではないかと思われます。

 

3位/タグ・ホイヤー オウタヴィア ホイヤー02 クロノグラフ(Ref.CBE2110.FC8226/58万3200円)

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タグ・ホイヤーは愛用者の多い定番ブランド。その信頼性から販売員が安心して推薦できるブランドでもあります。

 

オウタヴィアは、同社が2017年に最も力を入れた新作。1960年代に発表されたコレクションを復刻したものですが、そのベースモデルをファンがインターネット投票から選ぶという手法と、その結果選出されたのが、かつてF1ドライバーのヨッヘン・リントが愛用していたモデルだったというストーリー性で話題になりました。

 

ムーブメントは、最新の自社製ムーブメントとなるキャリバー ホイヤー02を搭載。約80時間パワーリザーブを有する実用的なクロノグラフです。

 

耐久性の高いブレスレット仕様ではなく、よりヴィンテージ感を味わえるキャメルストラップ仕様が選出されたことに、投票者であるCWCの方々の“時計愛”が感じられます。

 

2017年新作は機能的にも価格的にも良作揃いで、買う方、売る方、どちらも非常に悩ましい状況だったと思います。

 

まだ、どれを買おうか決断しかねている人は、CWCが「推薦したい!」と太鼓判を押した、今回の上位モデルをひとつの基準に据えてみるのもいいかもしれませんね。

【2018年新作先出し】スイス時計界の至宝ブレゲが超絶美麗なエナメル文字盤のトゥールビヨンを発表

スイス時計界の最高峰ブランドであるブレゲが、2018年の新作モデルを早くも発表してきました。最新作 「 クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」は、既存のスリムなコンプリケーションの文字盤に、グラン・フーエナメルを採用した一本です。

 

 

トゥールビヨンの機構をシンプルに、美しく

2018年3月に開催されるバーゼルワールドを待たず発表された「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」は、文字盤に高温焼成で作り上げるグラン・フーエナメルを採用。その純白の盤面には、トゥールビヨンの緻密な動きが確認できる開口部が設けられています。

 

1222watchi02↑ブレゲ「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」Ref.5367BR/29/9WU/価格・発売時期未定/自動巻きCal.581。直径42mm、厚さ7.45mm。3気圧防水

 

文字盤全体を見渡せば、ブレゲ数字が配されたチャプターリングが11時側に寄せてオフセットされていることに気付くでしょう。一見するとシンプルな文字盤に加えられたひと手間が、開口部をより大きく印象的にすると同時に、時計に絶妙な均衡をもたらしているのです。

 

さて、本機の主役であるトゥールビヨンは、手作業で面取り仕上げを施したブリッジによってキャリッジを支持。中央の受け石に使われたスピネルが、純白の文字盤やブルースチールのブレゲ針との調和をもたらしています。

 

なお、トゥールビヨンキャリッジはチタン製、エスケープメントとひげゼンマイはシリコン製となっています。

 

 

端正な文字盤に対して極薄ムーブメントにはエングレービングを凝らす

この時計、まだ裏側が明らかにされていないのですが、極薄設計(3mm)の自動巻きCal.581を搭載し、その動きをサファイア・ケースバックから確認できます。端正な佇まいの文字盤とは異なり、ムーブメントの受けや香箱、自動巻きローターには手彫りのエングレービングが贅沢に施されるそうです。

 

ちなみに自動巻きですが、Cal.581が備える回転錘はムーブメント外周のみを回転するペリフェラル式なので、ムーブメントの仕上げをいつでも詳細に見渡すことができます。ケースの直径は42mmで、厚さはわずか7.45mm。素材は18Kローズゴールドとプラチナの2種類から選ぶことができます。

 

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「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」は、ブランドの祖が発明した複雑機構の代名詞「トゥールビヨン・レギュレーター」の伝統を、これまでになくシンプルに、かつ美しく表現した一本といえるでしょう。

主題歌の脳内ループが止まらない!こだわり満載の「ウルトラマンセブン」限定ウオッチが(なぜか)スイス時計ブランドのフォルティスから発売開始

「セブン!セブン!セブン! セブン!セブン!セブン!」

 

これを見て、すぐにウルトラセブンを思い浮かべた人に朗報です。2017年は、ウルトラセブン放映開始50年記念のメモリアルイヤー。これを記念して、スイス時計ブランドのフォルティスがウルトラセブンとのコラボレーションウオッチを製作しました。それにしても、なぜフォルティスなのか? その理由を、時計の特徴ととともに取り上げていきます。

 

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フォルティスもウルトラセブンを結びつけるキーワード。それは「宇宙」

ウルトラセブンは、1967年10月1日からテレビ放映された特撮作品「ウルトラセブン」のヒーロー。M78星雲・光の国から地球に訪れ、宇宙からの侵略者と戦った正義を守る宇宙人です。全49話をすべて覚えていなくても、いまもその姿を思い浮かべることができる人は多いはず。

 

そんなウルトラセブンが、なぜスイス時計ブランドのフォルティスとのコラボレーションすることになったのでしょうか。

 

フォルティスは、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて飛び立つ宇宙飛行士の公式装備品のサプライヤーをはじめ、数々の宇宙開発に貢献してきたブランドです。そして、ウルトラセブンは宇宙からやってきた正義のヒーロー。

 

この「宇宙」という共通のテーマを持った両者が、時空を超えてコラボレーションした腕時計が、「ウルトラセブン リミテッド by フォルティス」なのです。

 

1221_watchinavi01_↑フォルティス「ウルトラセブン リミテッド by フォルティス」17万2800円/Ref.704.21.PL。自動巻き。SSケース。直径41mm×厚さ10.76mm。カーフストラップ。10気圧防水

 

 

じっくり見るほどに発見がある特別仕様の数々

フォルティスが作り上げたコラボウオッチは、2016年に新設計した直径41mm×厚さ10.76mmのステンレススチール製ケースを採用。文字盤には地球防衛軍・ウルトラ警備隊(TDF-UG)のロゴマークが配され、秒針の根元にはウルトラセブンでおなじみのアイスラッガーがかたどられています。

 

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時間表示のインデックスは、“7”だけ赤いアラビア数字に。これはもちろんウルトラセブンをイメージしたものです。そのほかのバーインデックスには夜光処理が施されており、暗所でブルーに光ります。なお、12時位置のみ三角マークにしているのは、パイロットウオッチのデザインに倣った意匠です。

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裏を返せば、ガラス越しにムーブメントの造形が確認可能。ゼンマイを巻き上げる回転錘にはウルトラセブンのシルエットがデザインされており、あたかもウルトラセブンがゼンマイを巻き上げるかのよう。ここには、シリアルナンバーも刻印されます。

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このようなデザイン的なこだわりもさることながら、スペックは信頼性抜群のスイスメイドで、曜日表示は英語とドイツ語が選べるフォルティスらしさも残されています。さらに嬉しいのは、赤とグレーのストライプが目を引くナイロンストラップが1本付属する点。これで価格は17万2800円。

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50本の日本限定という希少モデルなので、ファンによる争奪戦は必至でしょう。

 

フォルティス本国公式サイト https://www.fortis-swiss.com

製品特設ページ http://www.fortis.jp/ultraseven-limited.html

「どこに行っても売ってない」? 大人も燃える作品「仮面ライダー」食玩アクションフィギュアに注文殺到!!

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「ホビー」のランキング(集計日:12月18日、夕方)を紹介していこう。

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

食玩アクションフィギュアに大人も夢中!

●1位「創動 仮面ライダービルド BUILD4 【全6種セット(フルコンプ)】」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

現在放送中の「仮面ライダービルド」から、「創動」シリーズの第4弾となる食玩アクションフィギュアが新発売され大注目を浴びている。同番組の脚本家である武藤将吾が、自身のTwitterに「大人も燃える作品を目指した」と発言しているように、子どもだけではなく大人のファンも多い同作品。

 

今回の商品は全6種のプラスチック完成品がセットになっており、バラ売りされているものを1つずつ探さなくてもコンプリートすることができる。非常に人気の商品なので店に行ってもお目当ての商品があるとは限らず、大人のファンが効率良く手に入れようとして注文が殺到したのかも。

 

ネット上では、「どこに行っても売ってない」「店員に聞いたらもう売り切れてるって」「これで何件目だよ! どこにも売ってないわ」「これ普通に買ってたらコンプしんどいな…」といった声がちらほら。

 

●2位「Seap サンタクロース コスプレ サンタ 衣装 サンタ 仮装 サンタ コスチューム クリスマス仮装 【ワンピース・帽子・ケープ・透明ストラップの豪華4点セット】」

●3位「Xpassion フェイスマスク スカル 2枚 ブラック」

●4位「Hiveseen DIY材料 手作り 24種 ビーズ ラブリービーズDX ビーズアクセサリー ハニービーズ キット ハンドメイド ブレスレット ガールズ おもちゃ ギフト」

●5位「Seap トナカイ コスプレ 衣装 仮装 クリスマス衣装 トナカイ コスチューム 【ワンピース・カチューシャ・ベルト・手袋の豪華4点セット】」

 

スマートウォッチのようなクオリティが話題に!

●6位「スター・ウォーズ プレイウォッチDX BB-8」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

モーションセンサーが搭載されたハイテクな「スター・ウォーズ プレイウォッチ」が大人気。同商品は時計としてだけではなく、写真とムービーを撮影できるカメラ機能や歩数計・カレンダー・計算機能など、日常使いに最適な機能も収録されている。さらにはゲームもできるので、大人も子どもも楽しめるスマートウォッチのようなクオリティに。

 

急上昇の要因は12月15日に公開された映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」だろう。世界各地で大きな盛り上がりを見せる中、日本も例外ではなく「スター・ウォーズ」の関連グッズを欲しがる人が少なくない。同商品の購入者からは、「子どもに買ってあげるという名目で自分が楽しむ予定」「息子にせがまれたが子どもにはもったいないくらいハイテクだな! でも自分が欲しいから買ってあげる」「すごいカッコいいし仕事の時につけていきたい」「これはかなりイイ」と評判のようす。

 

●7位「Too コピック ペーパーセレクション スケッチブック Sサイズ」

●8位「(スキダヤ) sukidaya クリスマスツリー グリーン 120cm 150cm 180cm 210cm 240cm 300cm 400cm 500cm 600cm 密集 Christmas tree green」

●9位「フラッシュカード 知育玩具 4D立体 動物カード ゲームカード 68枚入 13種類言語対 子供おもちゃ 英語学習 ARカード 創造力と想像力を育てる 子ども ベビー 児童 ギフト/誕生日お祝い/クリスマス/プレゼント/出産祝い/入園祝いにも最適」

●10位「ポケモンカードゲーム ハイクラスパック THE BEST OF XY BOX」

 

ランキングは以上の通り。「ホビー」カテゴリの商品は子どもだけではなく大人も楽しめる商品が多いため、話題の商品が急上昇することも。今後はどんな商品に注目が集まるのか期待したい。

創業者の問いかけに一人だけ手を挙げた若き天才時計師の告白ーーフレデリック・コンスタント社マスターウォッチメーカー/ピム・コースラグ氏インタビュー【前編】

テンプの動きが文字盤側から楽しめる「オープンハート」の設計を世界で初めて考案するなど、フレデリック・コンスタントは創業30年ほどで数多くの偉業を成し遂げてきました。こうした躍進を2002年から支えてきたのが、“ブランドの頭脳”ピム・コースラグ氏。フレデリック・コンスタント躍進の原動力となっている彼が初来日したタイミングで、話を聞くことができました。

 

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「自社製ムーブメントを作れるか?」その問いかけに彼だけが手を挙げた

フレデリック・コンスタントは、以前にも述べた通り、新興ブランドとは思えないスピード感をもってユニークな時計を開発し続けてきました。なかでも時計界におけるブランドの地位を一気に引き上げたのが、ハートビート マニュファクチュールです。このムーブメントを設計した人物こそ、ピム・コースラグ氏。意外にも初来日という彼に、初の自社ムーブメントを開発するに至った経緯から、最新作のフライバック クロノグラフの製作秘話まで、詳しく話を聞きました。

 

 

−−フレデリック・コンスタントの最初の自社製ムーブメントは、あなたが設計したものですよね? どのような経緯で任されることになったのですか?

 

私が時計学校に通っていた2001年、フレデリック・コンスタントに訪れた際に、創業者のピーターにこう問いかけられました。

 

「誰かうちで自社製ムーブメントを作ってみないか?」

 

と。そこには15名ほどの学生がいましたが、唯一手を挙げたのが私だったんです。正直なところ、できるかどうか不安はありました。それでも「やってみたい」という気持ちの方が強かったんです。

 

在学中から構想を練り、卒業間もなくフレデリック・コンスタントに入社しました。

 

↑フレデリック・コンスタント社マスターウォッチメーカー/ピム・コースラグ氏。17 歳でアルメロのクリエイティブ・アート・スクールに通い、18 歳でアムステルダムの時計エンジニア学校に入学。校内にてベストウォッチメーカー賞を受賞したことがきっかけとなり、ジュネーブのパテック フィリップにてインターンシップの機会を得る。当時、学生でありながら、2001 年にはジュネーブの著名な時計メーカー(ロレックス、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンタンタンなど)を訪れる中で、フレデリック・コンスタントも来訪。2003 年、卒業後わずか3 週間でジュネーブに移住し、小さな時計メーカーでまだ知名度も高くなかったフレデリック・コンスタントに就職。以来12 年以上にわたり、自由で新技術も試せる環境で開発を続けている↑フレデリック・コンスタント社マスターウォッチメーカー/ピム・コースラグ氏。17 歳でアルメロのクリエイティブ・アート・スクールに通い、18 歳でアムステルダムの時計エンジニア学校に入学。校内にてベストウォッチメーカー賞を受賞したことがきっかけとなり、ジュネーブのパテック フィリップにてインターンシップの機会を得る。当時、学生でありながら、2001 年にはジュネーブの著名な時計メーカー(ロレックス、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンタンタンなど)を訪れる中で、フレデリック・コンスタントも来訪。2003 年、卒業後わずか3 週間でジュネーブに移住し、小さな時計メーカーでまだ知名度も高くなかったフレデリック・コンスタントに就職。以来12 年以上にわたり、自由で新技術も試せる環境で開発を続けている

 

 

−−新規設計に際して、創業者ピーター・スタース氏から具体的な指示や注文はあったのですか?

 

ピーターから受けた注文は、「6時位置にハートビートを持ってくること」でした。これは、汎用ムーブメントをベースにしていたハートビートのテンプが12時位置にあることに由来しています。

 

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ハートビートのデザインは1994年にフレデリック・コンスタントが世界で初めて考案したものですが、惜しいことに特許を取らなかったんですね。その後、似通ったデザインの製品が多く世に出てきたことは、皆さんご存知の通り(笑)。これを自社ムーブメントではガラッと変えたい、ということで6時位置にテンプがくるような設計が必要だったわけです。
また、汎用ムーブメントではテンプの位置がどうしても裏蓋側に近くなってしまっていたため、テンプを輪列が挟み込むような設計にして文字盤側に近くなるような工夫も施しました。

 

20171220_hayashi_WN_04↑ピム氏が身に着けていたのは、FC-910を搭載するハートビート マニュファクチュールの第一弾。世界限定500本で製造された本機のムーブメントは、すべてピム氏が一人で組み上げたもので、2本目に組み上げたモデルを愛用している

 

 

フレデリック・コンスタント公式サイト https://frederiqueconstant.com/ja/

Ateliers deMonaco http://ateliers-demonaco.com/

 

 

 

ドイツ人が本気で作ったビジネスウオッチ「アットワーク」シリーズが潔すぎ!

皆さんはドイツ人にどのような印象をお持ちでしょうか? 時間厳守で、真面目で、几帳面で、合理的など、完璧主義の象徴のように言われることが多いですよね。そんなドイツから、ビジネスシーンでの着用を想定した新しい腕時計が誕生しました。手がけたのは、ドイツ時計産業の聖地を拠点にするノモス グラスヒュッテです。

 

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見た目はシンプルでも中身は一切妥協なし

最近は外見のきれいな薄型ウオッチが流行中。デザインも色々とありますが、中に入っている機械は結局どれも同じ電池式のクオーツムーブメント。そうした時計は基本が大量生産ですし、価格を考えれば1本の時計を作るのに時間をかけるわけにはいかないのです。でも、同じ薄型シンプルな腕時計を“完璧主義”のドイツが本気を出して作ると、このような製品が出来上がります。

ビジネスマンの着用を想定して、従来品よりも直径を大きくデザインされた「アットワーク」シリーズ。筋目のついたシルバーグレー文字盤は、9つの工程を経て作られたノモス グラスヒュッテ初の新色ビジネスマンの着用を想定して、従来品よりも直径を大きくデザインされた「アットワーク」シリーズ。筋目のついたシルバーグレー文字盤は、9つの工程を経て作られたノモス グラスヒュッテ初の新色

 

 

ノモス グラスヒュッテの新シリーズ「アットワーク」は、その名の通りビジネスシーンでの着用を想定して作られました。見た目については、すでにこのブランドをご存知の方ならお馴染みの超シンプルなデザインです。注目すべきは裏側。

薄さ3.2mmで設計された極薄の自社製自動巻きCal.DUW3001。このスリムなムーブメントは、最大で約43時間もパワーリザーブを確保薄さ3.2mmで設計された極薄の自社製自動巻きCal.DUW3001。このスリムなムーブメントは、最大で約43時間もパワーリザーブを確保

 

 

腕時計にあまり詳しくない方には伝わりにくいかもしれませんが、このムーブメントはノモス グラスヒュッテが自社開発・製造したもので、自動巻きなのに3.2mmという極めてスリムな設計となっています。

 

裏蓋側のガラス越しには、テンプ以外の輪列を覆う3/4プレートや、そこに施されたグラスヒュッテ仕上げ、青焼きネジでのパーツ固定など、ブランドが得意とする伝統技術も鑑賞できます。

 

驚くべきは、テンプにセットされた青焼きされたヒゲゼンマイ。このパーツを自社で製造できるブランドはごくわずかなのですが、そのなかのひとつがノモス グラスヒュッテなのです。

 

これらのパーツを一つ一つ職人が組み上げて「アットワーク」シリーズは出来上がっていきます。

 

 

シンプルだけど14モデルもラインナップ

これだけムーブメントにこだわるブランドですから、一見すると超シンプルな文字盤へのこだわりも推して知るべし。しかも「アットワーク」は、実は14モデルも揃います。

 

その内訳は、男性の着用を想定して既存品よりも大型に設計された直径39mmの「メトロ」「タンジェント」「オリオン」と、対角の長さが46mmのスクエアウオッチ「テトラ」です。

「メトロ ネオマティック 39」左から「ホワイト」Ref.MT130014W239/50万7600円、「シルバーカット」Ref.MT130014SC239/51万8400円、「ミッドナイトブルー」Ref.MT130014BL239/51万8400円、「ローズゴールド」Ref.MT330014W239/118万8000円 自動巻きCal.DUW3001自社製自動巻きムーブメント、直径38.5mm、厚さ8.35mm。5気圧防水「メトロ ネオマティック 39」左から「ホワイト」Ref.MT130014W239/50万7600円、「シルバーカット」Ref.MT130014SC239/51万8400円、「ミッドナイトブルー」Ref.MT130014BL239/51万8400円、「ローズゴールド」Ref.MT330014W239/118万8000円 自動巻きCal.DUW3001自社製自動巻きムーブメント、直径38.5mm、厚さ8.35mm。5気圧防水

 

「オリオン ネオマティック 39」左から「ホワイト」Ref.OR130013SW239/48万6000円、Ref.OR130013GW239/47万5200円、「ミッドナイトブルー」Ref.OR130013BL239/48万6000円、「シルバーカット」Ref.OR130013SC239/48万6000円 自動巻きCal.DUW3001自社製自動巻きムーブメント、直径38.5mm、厚さ8.65mm。5気圧防水「オリオン ネオマティック 39」左から「ホワイト」Ref.OR130013SW239/48万6000円、Ref.OR130013GW239/47万5200円、「ミッドナイトブルー」Ref.OR130013BL239/48万6000円、「シルバーカット」Ref.OR130013SC239/48万6000円 自動巻きCal.DUW3001自社製自動巻きムーブメント、直径38.5mm、厚さ8.65mm。5気圧防水

 

「テトラ ネオマティック 39」左から「ホワイト」Ref.TT130011W2/47万5200円 、「シルバーカット」Ref.TT130011SC2/49万6800円、「ミッドナイトブルー」Ref.TT130011BL2/48万6000円、縦33×横33mm、厚さ7.3mm。3気圧防水「テトラ ネオマティック 39」左から「ホワイト」Ref.TT130011W2/47万5200円 、「シルバーカット」Ref.TT130011SC2/49万6800円、「ミッドナイトブルー」Ref.TT130011BL2/48万6000円、縦33×横33mm、厚さ7.3mm。3気圧防水

 

こうしたシンプルデザインは、すべて「時間が読みやすいデザイン」をドイツ流に突き詰めた結果出来上がったもの。機能性を追求しながら14モデルもの選択肢を作り出したノモス グラスヒュッテのデザイナーを讃えたくなります。そして、裏を返せばドイツ最高峰の時計が生み出されるグラスヒュッテの職人が手がけたムーブメントが登場。上質な仕上げを眺めることができるのは、オーナーになった人のみという贅沢な仕様です。

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潔いデザインにドイツのクラフトマンシップを宿した「アットワーク」シリーズは、日常使いはもちろんのこと、フォーマルな集まりから謝罪の席、終業後のプライベートタイムに至るまで、日本のあらゆるビジネスシーンでも期待以上の役割を担ってくれることでしょう。

 

 

 

ブルガリ・グループCEOのババン氏に直撃! ブルガリが世界最薄ウオッチを立て続けに開発し続ける理由とは?

数年のうちに数々の薄型ウオッチで世界記録を樹立し、2017年のジュネーブウオッチグランプリでは2冠に輝くなど、快進撃を続けるブルガリ。この勢いを生み出した立役者といえば、2013年にブルガリのCEOに就任したジャン-クリストフ・ババン氏でしょう。2017年11月末に行われたブルガリ主催の「アウローラ アワード」授賞式と、12月25日まで六本木ヒルズで行われている「セルペンティ フォーム」の開幕に合わせて来日したババン氏に、時計ブランドとしてのブルガリの展望を聞きました。

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ブルガリの芸術性をもって日本の女性に最大限の敬意を払う

 

−−まずは、今回の来日目的である「アウローラ アワード」と「セルペンティ フォーム」展について、同時開催にした理由を聞かせてください。

 

 

−−アウローラアワードは今回で2度目ですが、どのような経緯でこのアワードを設立されたのですか。

 

ブルガリはいつの時代にもジュエリーを通じて女性を讃えてきました。そうした背景から、世界各国でそれぞれの地域に合わせたイベントを行っています。

 

そのなかでも日本に関しては、ブルガリにとって非常に特別な国です。グローバル展開でいち早く足場を固められた国でもありますし、私たちの価値や哲学を深く理解していただいているお客様やメディア関係者も多い。

 

すでにブルガリの製品に対する知識が成熟しているから日本では、このように大勢の方々が関わって盛り上がるイベントが相応しいと考えてアウローラ アワードを設立したのです。

 

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アウローラアワードは、まさにジュエリーのような輝きを持った女性を讃えるためのアワードであると同時に、これまでブルガリを支えてきていただいた女性への敬意を表するものでもあります。そういう点では、チャリティの一環ということもできるでしょう。

 

ブルガリ アウローラ アワード授賞式で、受賞者に推薦した操上和美さんのスピーチを聞く蜷川実花さん。このほかにも授賞式には、多くの著名人や各界のセレブリティが参加した。ブルガリ アウローラ アワード授賞式で、受賞者に推薦した操上和美さんのスピーチを聞く蜷川実花さん。このほかにも授賞式には、多くの著名人や各界のセレブリティが参加した。

 

 

時計開発では権威あるGPHGに「美意識」という新風を吹き込んだ

−−そして、ジュネーブウオッチグランプリでの2冠達成、おめでとうございます。いまの率直なご感想をお聞かせください。

 

ありがとうございます。

 

オクトというコレクションだけで「トゥールビヨン&エスケープメント部門」「メンズウオッチ部門」の2つを受賞できたことを、非常に喜ばしく思っています。

 

ジュネーブウオッチグランプリのメンズウオッチ部門の最優秀賞作「オクト フィニッシモ オートマティック」レザー:155万5200円/ブレス:167万4000円。自動巻きにして厚さ2.23mmという世界最薄記録を樹立したムーブメントを搭載し、チタンケースの厚みもわずか5.15mmにまで抑制。約60時間のパワーリザーブを確保した点も含め、革新的な要素が満載ジュネーブウオッチグランプリのメンズウオッチ部門の最優秀賞作「オクト フィニッシモ オートマティック」レザー:155万5200円/ブレス:167万4000円。自動巻きにして厚さ2.23mmという世界最薄記録を樹立したムーブメントを搭載し、チタンケースの厚みもわずか5.15mmにまで抑制。約60時間のパワーリザーブを確保した点も含め、革新的な要素が満載

 

 

これまでのジュネーブウオッチグランプリは、技術面に目を向けられることが多かったように思います。そこに、ブルガリが培ってきた「美意識」を表現したコレクションが選ばれたことで、権威ある賞にひとつ大きな変化をもたらすことができたのではないでしょうか。

 

オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトンとオクト フィニッシモ オートマティックは、今回の受賞でレジェンダリーウオッチの仲間入りを果たしたのと同時に、私たちにとっても大きなマイルストーンになりました。

 

−−オクト フィニッシモ オートマティックはチタンの素材感が非常にユニークでした。

 

私たちには薄さを追求できるだけのバックグラウンドがあります。加えて、新しいことに挑戦する研究開発も惜しみません。そして、いま力を入れているのがチタンという素材の可能性を広げることです。

 

この素材は軽量で丈夫なだけでなく、ミニッツリピーターの音を豊かにする特性も持っています。前年に発表して、世界最薄記録を樹立したオクト フィニッシモ ミニッツリピーターの開発にも欠かせない素材でした。

 

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この素材はデザインとしても多くの可能性を秘めています。私たちには垂直統合体制があるので、ムーブメントからケース、文字盤にいたるまで、完全に調和のとれた製品を作ることができます。だからこそ、オクト フィニッシモ オートマティックのように、ケースやブレスレットの色と文字盤の色を揃えて唯一無二のデザインができたわけです。

 

これまでも、これからも、ブルガリは「究極のエレガンス」をテーマにジュエリーを手がけてきました。この真髄を男性とも共有していけるよう、腕時計開発では薄さを追求し続けていくつもりです。

 

ブルガリ・グループCEO ジャン-クリストフ・ババン氏 1959年生まれ。ラグジュアリー企業から通信企業まで、様々な一流企業で要職を歴任したのち、2000年末よりタグ・ホイヤーのCEOに就任。同社のイノベーションに情熱を注ぎ、同社の売上および収益を拡大させたほか、ブランド基盤を強化。長期的地位の確立に貢献した。2013年より現職ブルガリ・グループCEO ジャン-クリストフ・ババン氏 1959年生まれ。ラグジュアリー企業から通信企業まで、様々な一流企業で要職を歴任したのち、2000年末よりタグ・ホイヤーのCEOに就任。同社のイノベーションに情熱を注ぎ、同社の売上および収益を拡大させたほか、ブランド基盤を強化。長期的地位の確立に貢献した。2013年より現職

 

 

「ブルガリ セルペンティ フォーム アート ジュエリー デザイン」

 

会期:2017年11月25日(土)〜12月25日(月)
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
住所:東京都港区六本木6-10-1
展望台入場料: 一般 1,800円 / 高校・大学生 1,200円 / 4歳~中学生 600円 / シニア(65歳以上) 1,500円
開館時間:10:00〜23:00 (最終入館22:30) ※金・土・休前日は25:00(最終入館24:00)まで

 

セルペンティ フォーム展 https://www.serpentiform.bulgari.com/

ブルガリ公式サイト https://www.bulgari.com/

 

 

 

精度を極めたビジネスの最強パートナー・オシアナスの上質な世界に浸る

2004年にデビューしたカシオのオシアナスは、10万円代の高級マルチファンクションウオッチの市場を開拓したパイオニア。いまでは数多くのメーカーから同様のモデルが出ていますが、一番人気はいまもオシアナスのようです。それほどまでに多くの人を惹きつける理由がどこにあるのか、先日行われた「オシアナス プレミアムパーティ2017」を通じて探っていきます。

 

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舶来の高級時計に匹敵するラグジュアリーな世界観

国産時計で、しかも10万円代という価格は、決して安いものではありません。むしろ言葉の響きだけなら、多くの人にとっては「高い」と感じることでしょう。それでもオシアナスはビジネスマンを中心とする多くの人々から支持を集め続けてきました。

 

ブルーをテーマカラーにする手法は、いまやすっかり腕時計の新スタンダードとして定着していますが、オシアナスでは当初からブランドカラーとして使い続けています。それとアーバンな世界観が融合したオシアナスには、特別な上質感があります。

 

こうした製品のキャラクターを空間で演出すると、このような世界が生まれるわけです。

↑イベント中盤では、OCEANUSが提案するWebスタイルマガジン「BLUE MOTIONS」編集長の長崎義紹氏(左)、時計ライターの篠田哲生氏(中央)、カシオ計算機 デザイン企画部の花形茂氏(右)の3名によるOCEANUS新作のトークセッションが行われた↑イベント中盤では、OCEANUSが提案するWebスタイルマガジン「BLUE MOTIONS」編集長の長崎義紹氏(左)、時計ライターの篠田哲生氏(中央)、カシオ計算機 デザイン企画部の花形茂氏(右)の3名によるOCEANUS新作のトークセッションが行われた

 

 

↑氷でできたオシアナスのオブジェは、上からカクテルと通してグラスへ注ぐという趣向も。出来上がったオリジナルカクテルは、もちろんブルー↑氷でできたオシアナスのオブジェは、上からカクテルと通してグラスへ注ぐという趣向も。出来上がったオリジナルカクテルは、もちろんブルー

 

 

↑パーティの最後を飾るのは、ORIGINAL LOVE・田島貴男氏。アコースティックギター一本で代表曲の『接吻』や『プライマル』など全5曲を熱演すると、会場の盛り上がりも最高潮に!↑パーティの最後を飾るのは、ORIGINAL LOVE・田島貴男氏。アコースティックギター一本で代表曲の『接吻』や『プライマル』など全5曲を熱演すると、会場の盛り上がりも最高潮に!

 

 

先ほど国産時計で10万円代は高いと言いましたが、スイス製の高級時計で購入を検討すれば、その予算は50万円は必要となるでしょう。それは職人技が詰まった製品であることと同時に、ブランドのステータスを手にいれるための価格でもあるのです。

 

一方、オシアナスに関していえば、先進テクノロジーと職人技を結集して作られた腕時計で、かつ上質な世界観も兼ね備えているわけです。

 

 

オシアナスはビジネスウオッチの最有力候補

ビジネスウオッチは、「目上の人に失礼にならず、部下に対する手本にもなる」という第三者の目線をも考慮すべきですが、この条件をオシアナスは満たしてくれるわけです。

 

しかも基本的には薄型設計でシャツへの収まりがよく、ブレスレット仕様が標準なので毎日の着脱にも耐えてくれます。ソーラー駆動で定期的な電池交換が不要な点も大きな魅力。

 

GPSハイブリッド電波ソーラーや、3way受信のハイエンドモデルなら、世界中あらゆる場所で正確な現地時刻が瞬時にわかるので、急な海外出張にも強力なパートナーになってくれます。

 

 

最新ハイエンドモデル3作

 

↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在

 

 

↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在

 

 

↑「OCW-G2000L-1AJF」21万6000円。縦51.1×横46.1×厚さ14.3mm/質量68g。3way受信システムに対応した先進モデルに、チタンベゼル&本革クロコバンドを採用した限定品↑「OCW-G2000L-1AJF」21万6000円。縦51.1×横46.1×厚さ14.3mm/質量68g。3way受信システムに対応した先進モデルに、チタンベゼル&本革クロコバンドを採用した限定品

 

 

このようにハイクラスな世界観と先進のテクノロジーが10万円代で手に入るわけですから、オシアナスが誕生から約15年を経てなお人気があるのも納得のいく話。この価格帯で、このクオリティはむしろ安いとさえ思います。

 

2018年1月15日まで、オシアナス購入者を対象にしたキャンペーンを開催中。

 

詳細はキャンペーンサイトへ http://oceanus.casio.jp/cp/

オシアナスブランド公式サイト http://oceanus.casio.jp

OCEANUS WEBマガジン『BLUE MOTIONS』 http://oceanus.casio.jp/club/blue/

 

 

 

【SIHH2018先行発表】A.ランゲ&ゾーネ復興の祖に捧げる1815リミテッドエディション

2018年1月にスイス・ジュネーブで開催されるSIHH(通称ジュネーブサロン)での発表を前に、同イベントに出展する各社が新作を先行発表しています。今回紹介するのは、ドイツ・グラスヒュッテ随一のハイブランドA.ランゲ&ゾーネの新作。前回のSIHH会期中に、復興の祖ウォルター・ランゲ氏が逝去するというニュースがありましたが、新作は同氏への敬意を表したモデルとなっています。

 

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ジャンピングセコンドを備えた
1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”

 

ブランドの再興に尽力したウォルター・ランゲ氏は、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの一族でもあります。この創業者が150年前に発明し、ウォルター氏も好んでいたジャンピングセコンドを備えたモデルが、最新作となる「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」です。

↑ウォルター・ランゲ氏↑ウォルター・ランゲ氏

 

この時計の最大の特徴は、二つの秒針を持っていることでしょう。6時位置のカウンターはスモールセコンドになっており、毎時2万1600振動するテンプの動きに合わせて正確な1/6秒刻みで時間の経過を示し続けます。

 

一方、センターにセットされた細い秒針では、1秒単位の「ジャンピングセコンド」運針を行います。この針は、2時位置のボタンを押すことで停止させたり、再び動かしたりできます。

 

ムーブメントには、ウォルター・ランゲ氏の祖父であるエミール・ランゲ氏が実用化したジャンピングセコンドの制御機構が取り入れられています。

 

White Gold

 

 

1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”のジャンピングセコンドの制御に、祖父が作ったマスターピースに倣い、スラップアームと星形歯車の原理を取り入れました。1秒経過するごとに、星形歯車の6個の突起の一つが、ピンと張ったアームを解放します。この時、アームがピシっと放たれるように動くことから、時計師たちはこれを「スラップアーム」と呼んでいます。スラップアームが解放されると、歯車が一気に360°回転し、次の突起がスラップアームを受け止めます。この一連の動きにより、秒針が次のインデックスにジャンプします。4分の3プレート上に配置されている角穴車は、二つの役割を担っています。一つは、ステップ運針に必要な動力を蓄えること、もう一つは、センターセコンドの針を静止させることです

(A.ランゲ&ゾーネの資料より引用)

 

創業者である曽祖父が発明し、祖父が実用化を果たした機構を備えたムーブメントのキャリバー番号はL1927となっています。これはもちろん、ウォルター・ランゲ氏の生誕年。製品には145本限定のホワイトゴールド(WG)、90本限定のピンクゴールド(PG)、27本限定のイエローゴールド(YG)の3型と、ユニークピースとなるスティールのモデルがあり、それぞれ限定本数にも特別な意味があります。

 

フェルディナント・アドルフ・ランゲが工房を設立したのは1845年12月7日です。そして、ウォルター・ランゲがランゲ・ウーレンGmbHを商業登記したのは1990年12月7日 ̶ 初設立の日からちょうど145年後のことでした。そして、会社再興の日から、私たちがウォルター・ランゲへの敬意を表するために開発した新モデルを発表する2017年12月7日まで、まさに27年の歳月が流れています。

 

↑スティールモデル↑スティールモデル

 

 

そして、スティールが世界1本である理由は、一人の偉人に捧げられたモデルだからにほかなりません。このユニークピースは2018年内に開催されるオークションに出品され、収益金が慈善活動の支援のために寄付されることになっており、常に公共の福祉に貢献することを考えていたウォルター・ランゲ氏の遺志がブランドへ受け継がれていることがわかります。

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クオリティにこだわり続け、A.ランゲ&ゾーネを唯一無二の高級時計ブランドへと発展させた偉人の功績は、とても語り尽くせるものではありません。まるでクラシック音楽のような製品名が付けられた最新作「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」は、ウォルター・ランゲ氏へのオマージュであると同時にレクイエムでもあるといえるでしょう。

 

A.ランゲ&ゾーネ https://www.alange-soehne.com/

 

 

その常識はもう古い?スポーツウオッチの素材はSSだけにとどまらず

ムーブメントの自社開発が各社の課題となるなど、変革の時代を迎えている時計界。素材面でも、金の価格がプラチナを上回り、原材料の高騰によってステンレススチールは決して手頃な素材ではなくなりました。そこで今回はスポーツウオッチを例に、従来の“常識”からどのように変わったのかを見ていきます。

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【これまで】SSはスポーツウオッチの素材だ⇒【現在】SSでもラグジュアリーに装える!

ステンレススチールのドレスウオッチは古くからありましたが、それを格上げしたのはオーデマ ピゲのロイヤルオーク。同社が作ったラグジュアリー スポーツウオッチの分野は、いまや人気ジャンルのひとつです。これを契機にステンレススチールの地位自体も向上。ジャンルを問わず、ラグジュアリーな素材として使われるようになりました。

 

【セカンドウオッチにも最適!イイトコどりのドレスポ】

 

ブライトリング「アベンジャー Ⅱ GMT ブルーマザー・オブ・パール」

↑ブライトリング「アベンジャー Ⅱ GMT ブルーマザー・オブ・パール」50万7600円/Ref.A329CMPPSS/自動巻き/300m防水/直径43mm、厚さ12.2㎜↑ブライトリング「アベンジャー Ⅱ GMT ブルーマザー・オブ・パール」50万7600円/Ref.A329CMPPSS/自動巻き/300m防水/直径43mm、厚さ12.2㎜

 

ミリタリー由来の本格性能を誇るアベンジャーのGMT仕様に、日本限定でマザー・オブ・パールダイアルを採用。12.2㎜というブランド屈指の薄型設計ながら、両方向回転ベゼルを備え、300m防水も確保。

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ブルーのマザー・オブ・パールは、まさに大空をメインフィールドとするブライトリングにふさわしい色味。高貴な素材を巧みに使った好例です。

 

(問)ブライトリング・ジャパン TEL:03-3436-0011

公式サイト:http://www.breitling.co.jp/

 

 

オメガ「スピードマスター 38㎜」

↑オメガ「スピードマスター 38㎜」56万1600円/Ref.324.30.38.50.03.001/自動巻き/100m防水/直径38㎜、厚さ14.7㎜↑オメガ「スピードマスター 38㎜」56万1600円/Ref.324.30.38.50.03.001/自動巻き/100m防水/直径38㎜、厚さ14.7㎜

 

Si14シリコン製ひげゼンマイを備えたコーアクシャルエスケープメントを搭載した、スピードマスターの新展開。丸形の文字盤にオーバル形のインダイアルと日付小窓を配し、小ぶりながらも個性的な仕上げに。

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ボックス型サファイアクリスタルとアルミニウム製リングを採用。クラシックな趣を残しつつ、ブルーダイアルの美しさを絶妙に際立たせています。

 

(問)オメガお客様センター TEL:03-5952-4400
公式サイト:https://www.omegawatches.jp/ja/

 

 

【現在】素材で選べるようになったスポーツウオッチ

ステンレススチールは頑丈で、広く使われている素材ですが万能ではありません。もし腕時計を身に着けて本当にスポーツをするのであれば、軽くて、汗や海水が蓄積しても錆びない素材の方が良いでしょう。そこで、登場したのがチタン。非金属ならセラミックやカーボンも選択肢に入れてもOK。

 

<チタン>

ステンレススチールよりも硬く軽量で、錆びにも強く、メタルアレルギーの心配も少ないのが特徴。この夢のような素材は、1978年にポルシェ・デザインが発表したブランドの1stウオッチで初めて時計に使われました。

 

ポルシェ・デザイン「1919 デイトタイマー」

20171129_hayashi_WN_06↑ポルシェ・デザイン「1919 デイトタイマー」49万6800円/Ref.6020.3.01.001.06.2/自動巻き/10気圧防水/直径42㎜、厚さ11.92㎜

 

独立ブランドとして一昨年から再スタートを切った同社は、コレクションのすべてにチタンを採用。本機はラグを独自デザインとして、素材の持つ軽さを視覚化。文字盤デザインでも独自性を発揮します。

 

(問)ノーブルスタイリング TEL:03-6277-1604
公式サイト:http://noblestyling.com/

 

 

<セラミック>

原材料の形を整えたあと、高温焼成して成型を行うのが、セラミック。加熱時には原料粒子が徐々に接着し、粒子間の隙間が小さくなると同時に全体も収縮。その収縮率の見極めが難しい一方、高硬度で耐傷性が高く、美しい光沢も得られる。

 

エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック」

↑エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック」44万2800円/Ref.01122-37RBU3-BUIR3-L/自動巻き/500m防水/直径45㎜、厚さ16.5㎜↑エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック」44万2800円/Ref.01122-37RBU3-BUIR3-L/自動巻き/500m防水/直径45㎜、厚さ16.5㎜

 

「海のF1」と称されるパワーボートレースに着想を得た、定番モデルの最新作。逆回転防止式のセラミックベゼルに採用されたブルーと、ケースのゴールドPVDのバランスが美しく調和しています。

 

(問)GMインターナショナル TEL:03-5828-9080
公式サイト:http://www.edox.jp/

 

 

<カーボン>

多くの分野で期待が高まっているのがカーボン物質で、21世紀は「ナノカーボンの時代」とまで言われています。腕時計では、いち早くカーボンナノチューブを組み込むブランドが出てくる一方、数年前には超高額だったフォージドカーボンが狙える価格で展開され始めています。

 

ロックマン「モンテクリスト カーボン」

↑ロックマン「モンテクリスト カーボン」29万1600円/Ref.544/自動巻き/100m防水/直径41㎜、厚さ13㎜↑ロックマン「モンテクリスト カーボン」29万1600円/Ref.544/自動巻き/100m防水/直径41㎜、厚さ13㎜

 

カーボン素材を高温・高圧で固めるフォージドカーボンをケース素材に採用した、世界限定1000本のモデル。直径41㎜はラグまでを一体成型とし、カーボンダイアルと合わせて疾走感溢れる仕上がりに。

 

(問)ロックマン ジャパン TEL:03-6264-5552

公式サイト:https://www.locman.jp/

 

 

ディートリッヒ「オーガニックタイム1 カーボンルミネセント」

↑ディートリッヒ「オーガニックタイム1 カーボンルミネセント」31万8600円/Ref.DROT-001CL/自動巻き/5気圧防水/縦48㎜×横46mm、厚さ13.7㎜↑ディートリッヒ「オーガニックタイム1 カーボンルミネセント」31万8600円/Ref.DROT-001CL/自動巻き/5気圧防水/縦48㎜×横46mm、厚さ13.7㎜

 

フォージドカーボンにスーパールミノバ樹脂を混合したベゼルが最大の特徴。暗闇でもベゼル、時分針などが緑色で視認できます。文字盤のX型ブリッジは、筋繊維にインスピレーションを得た有機的なデザイン。

 

 

 

 

プラチナが輝く世界限定モデルも!ヴァシュロン・コンスタンタンがプレSIHH新作を発表

毎年1月にスイスのジュネーブで開催される、世界最大級の腕時計見本市「SIHH(ジュネーブサロン)」。2018年の開催に先駆けて、ヴァシュロン・コンスタンタンが「オーヴァーシーズ」「トラディショナル」コレクションの新作を発表しました。

 

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ワンタッチで着せ替え可能なエレガンスウオッチ

海外でのビジネスや旅行に最適な新作の「オーヴァシーズ・デュアルタイム」は、自社製の機械式ムーブメント・Cal.5110DTによって2つの時刻を同時に表示。時針はユーザーが滞在している場所のローカルタイムを、先端に三角印があしらわれた時針ではユーザーの生活拠点となるホームタイムを指し示します。両時刻ともリューズを使っての調整が可能で、ポインターデイト式の日付表示は4時位置のプッシュピースで簡単に合わせることができます。2つの香箱を搭載しているので、パワーリザーブも約60時間と実用性は十分。

 

新作は、ステンレススチール製ケース×ブルー文字盤、ステンレススチール製ケース×シルバートーン文字盤、18Kピンクゴールド製ケース×シルバートーン文字盤の3型を展開。

 

↑「オーヴァーシーズ・デュアルタイム」左からRef.7900V-110A-B334、Ref.7900V-000R-B336、Ref.7900V-110A-B333/自動巻き/直径41mm、厚さ12.8mm/150m防水/SS製:303万4800円(予価)、18KPG製:484万9000円(予価)↑「オーヴァーシーズ・デュアルタイム」左からRef.7900V-110A-B334、Ref.7900V-000R-B336、Ref.7900V-110A-B333/自動巻き/直径41mm、厚さ12.8mm/150m防水/SS製:303万4800円(予価)、18KPG製:484万9000円(予価)

 

 

ベゼルには同社のシンボルである“マルタ十字”を思わせるデザインが施され、文字盤は透明ラッカー仕上げを行っているのでエナメルのような光沢感を維持します。針とインデックスはファセットを刻んだ上に白い蛍光塗料を重ねるなど細部までこだわっており、ドレスウオッチ系のエレガントさを感じさせるモデルとなっています。

Oevsreas Dual Time

さらにストラップは、文字盤のカラーに合わせたアリゲーターとラバーの2本が付属されます。独自のインターチェンジャブル・システムを採用しているのでスムーズに交換が行なえ、気分やシーンによって時計の印象を変えて楽しむことができます。

 

贅沢プラチナ使いの限定モデル

「トラディショナル」コレクションの新作は、ケースからストラップの縫い糸に至るまでプラチナで作られた世界限定100本の「トラディショナル・コンプリートカレンダー・コレクション・エクセレンス・プラチナ」。溝を刻んだケースバックや、ドーフィン型の針、“バトン・ド・ジュネーブ”と呼ばれるインデックスなどコレクション従来のデザインコードを踏襲しながらも、プラチナを95%も採用したことでより贅沢な1本に仕上がっています。

 

↑「トラディショナル・コンプリートカレンダー・コレクション・エクセレンス・プラチナ」Ref.4010T/000P-B345/820万8000円(予価)/直径41mm、厚さ10.72mm/3気圧防水/世界限定100本↑「トラディショナル・コンプリートカレンダー・コレクション・エクセレンス・プラチナ」Ref.4010T/000P-B345/820万8000円(予価)/直径41mm、厚さ10.72mm/3気圧防水/世界限定100本

 

 

文字盤は18Kホワイトゴールドの針とインデックス、日付表示にプラチナ製のムーンフェイズディスクとシンプルな作りに。3時・9時位置に曜日と月を配し、文字盤の外周に描かれたアラビア数字の日にちをブルーの細いセンター針で指すというユニークなレイアウトは、すっきりとバランス良く、視認性も高いです。

 

部品総数308個、22Kゴールド製ローターが備わる自社製の自動巻きムーブメントによって、約40時間のパワーリザーブを確保しています。一般的なムーンフェイズが3年毎の修正が必要になるのに対し、本機は122年に一度の修正でOKと機能性の高さはケタはずれ。サファイアクリスタルのシースルーバックからは、同社自慢のムーブメントが覗けます。

 

↑ケースバックには個別のシリアルナンバーを刻印↑ケースバックには個別のシリアルナンバーを刻印

 

ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザーに、プラチナ950とシルク糸でステッチを施したストラップは、サンドブラスト仕上げの文字盤&プラチナケースとの相性も抜群です。

 

「オーヴァーシーズ・デュアルタイム」、「トラディショナル・コンプリートカレンダー・コレクション・エクセレンス・プラチナ」共に発売時期は2018年2月以降を予定しているそう。今回の“プレSIHH”のお披露目で本番となる来年のSIHHではどのような新作が並ぶのか、年末に向け期待が高まります。

 

 

(問)ヴァシュロン・コンスタンタン TEL:0120-63-1755

 

公式サイト:http://www.vacheron-constantin.com/jp/home.html

 

 

 

【ロングテストレポート】グランドセイコーが「最高峰」な理由は徹底した実用主義にあった

日本の機械式時計の頂点ブランドといえば、真っ先に思い浮かべるのがグランドセイコーでしょう。この「日本人のために設計された高級腕時計」が、2017年から本格的にグローバル展開されています。そんな世界の「GRAND SEIKO」が、なぜ日本時計界の最高峰と言われているのか。実態を知るべく、2か月ほど実機を試用しました。

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GRAND SEIKO開封の儀

年がら年中腕時計を見続けている筆者は、グランドセイコーを着けている人に、「堅実な人柄」「上質さへのこだわり」「派手さは好まない」「安定した収入」といった印象を持っています。その対極にある自分がグランドセイコーを身に着けてどうなるものか。迷わず行けよ、行けば分かるさ。

 

いざ、開封の儀。

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グランドセイコー「メカニカル ハイビート 36000 GMT」72万3600円/Ref.SBGJ203/自動巻きCal.9S86/約55時間パワーリザーブ/SSケース&ブレス/直径40mm、厚さ14mm、質量159g/10気圧防水グランドセイコー「メカニカル ハイビート 36000 GMT」72万3600円/Ref.SBGJ203/自動巻きCal.9S86/約55時間パワーリザーブ/SSケース&ブレス/直径40mm、厚さ14mm、質量159g/10気圧防水

 

 

外箱は、グランドセイコーのテーマカラーであるブルーに、ブランドロゴをシルバーで型押し。箱を開けると、上質な包み紙で保護された内箱が現れます。

 

さらに、その下には時計界でも特に厳しい条件が並ぶことで有名な「グランドセイコー規格検定」の合格証明書と、時計の取扱説明書が出現。グローバルブランドらしく、英語が併記されています。いよいよ内箱を開けて、ご対面。着用の前に細部をチェックしましょう。

 

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今回使うのは、24時間で1周する副時針(GMT針という)を持ったSBGJ203というモデル。ケースは鏡面の面積が広く、全体的にキラキラ光りますが、絶妙なつや消し仕上げのおかげで「これ見よがし」な印象は受けません。ブレスとバックルの作りもしっかりしています。時刻合わせのリューズの感触も心地良し。短針を1時間単位で調整できるので、日付表示や渡航先のローカルタイムの調整もスムーズです。

 

 

いよいよ装着。果たして第一印象は……

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なんか、すごく、いい。

 

初めて着けたとは思えないほど、すでに馴染んでます。ブレスレットタイプなので、手に持ったときの重量感はそこそこあったのですが、着けてみると「軽い」とさえ感じるほど装着感が良いです。なるほど、これなら普段使いできますね。

 

ところ変わって、ある晴れた午後。

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照りつける太陽の下で文字盤をよく見てみると、模様が浮き出てきました。これは、この時計の生まれ故郷である雫石高級時計工房から望める岩手山の山肌を表現したもので、その名も「岩手山パターン」。文字盤の光の乱反射を防ぎつつ、効果的に時刻表示の視認性を高めてくれます。

 

今度は、夜のドライブ。

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この時計に夜光は付いていないのですが、ちょっとした光でもキラッと針やインデックスが光るので、時間が読めなくなることはありません。むしろ、真っ暗な環境で時計が光るのがちょっといやなときって、ありますよね。映画や芝居が始まる前とか。

 

 

カジュアルな服装には合うか?

似合わないだろうとわかっていながら、リュックを背負ったカジュアルな服装にグランドセイコーを着けてみました。

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・・・似合ってませんよね。かなりカッチリしたデザインだからなのか、鏡面の輝きなのか、自分の先入観なのか、言葉にするのが難しいのですが肌で感じる違和感がスゴい。TPOって大事。超大事です。カジュアルな服装には、それに合う時計を別で用意しましょう。

 

 

2か月使い続けてみた感想

そんなこんなで色々試しながら約2か月使ってみた感想ですが、着けやすくて時間も見やすく、仕事の相棒としては間違いなく最高です。キラッとした光が周囲の目を引くようで、電車内の知らないビジネスパーソンたちの話題が急に腕時計になったりします。

20171124_hayashi_WN_16東京モーターショーでの一枚。レクサスブースでも、GSを着けていれば強気になれました

 

ちょっと知ったようなことを言うと、1/10秒で時を刻む秒針(先端が微妙にカーブしている)の緻密な動きと、その正確さにムーブメントの出来の良さが表れています。搭載ムーブメントは、グランドセイコー専用設計のCal.9S86。シースルーバックからは、プレートなどに施された手の込んだ装飾を見ることができます。

サファイアガラスがはまった裏蓋はねじ込み式で、10気圧防水仕様。繊細そうに見えますが、実際は着けたまま手を洗っても、突然の雨でも安心サファイアガラスがはまった裏蓋はねじ込み式で、10気圧防水仕様。繊細そうに見えますが、実際は着けたまま手を洗っても、突然の雨でも安心

 

本当に使える腕時計は、実用性が高くてナンボ。それは、決して機能が少ない多いということではありません。重要なのは、ストレスなく、心地良く使えること。これについて、SBGJ203は文句なしの合格点でした。さすが日本の最高峰ブランドというだけあって、多くのビジネスマンに愛されてきた理由も納得です。

遠くに見える日本の最高峰を、最高峰ブランドの時計とともに望む。今回はGMT機能を使う機会がなかったけれど、赤い針はただあるだけでデザインのアクセントになります遠くに見える日本の最高峰を、最高峰ブランドの時計とともに望む。今回はGMT機能を使う機会がなかったけれど、赤い針はただあるだけでデザインのアクセントになります

 

 

自分の手元を離れた後日談

毎日、仕事へ向かうときに「今日は何を着けようか」と悩むことが増えました。

 

 

協力=グランドセイコー https://www.grand-seiko.jp

 

 

 

「G-SHOCK」が世界の共通語になった日【SHOCK THE WORLD in ニューヨーク イベントレポート:後編】

G-SHOCKは「落としても壊れない腕時計」として1983年に発売されました。耐衝撃性能+20気圧防水というスペックで腕時計の常識を変えた“革命児”も、2018年で誕生35周年。この大きな節目を記念して行われるグローバルイベント「SHOCK THE WORLD」の第1回、ニューヨークでの「G-SHOCK 35th Anniversary World Premier in NY SHOCK THE WORLD」を、現地取材してきました。前編はコチラ

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記者発表会ではもう一つのサプライズ”G”が登場

18時半からの記者発表を前に、徐々に人が増えてきます。当日のマディソンスクエアガーデンに入場できるのは、世界中のディストリビューターやリテーラー、メディア関係者、招待を受けた一般ユーザーに限定。イベントの最後には、A$AP FERGO + A$AP MOBのライブパフォーマンスも控えています。

20171121_hayashi_WN_02記者発表の前は、”G”の隣にまだ展示品のないショーケースが。果たしてどんなモデルが披露されるのか

 

記者発表のMCは、Casio America inc.副社長、David Johnson。彼に呼び込まれて、日本本社社長、樫尾和宏氏をはじめ、カシオがサポートしているプロスノーボーダーのLouie Vito、時計愛好家のMatthew HranekとAdam Craniotes、KITH創立者のRonnie Fiegら、様々な人が登壇します。

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そんな中、筆者が注目したのは、やはりG-SHOCKの生みの親である伊部菊雄氏。

 

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アメリカへの感謝とG-SHOCK35周年の歩みを、明瞭な英語でユーモアも交えながら会場の人々へ伝えていきます。そして、スピーチの終盤に差し掛かると、いよいよ話題は展示されていなかったG-SHOCKに。

 

「私は、1983年にG-SHOCKを作り、1996年にフルメタル化を実現しました。この前は、時計の素材として究極の価値を持つゴールドをケースとバンドの素材にしたG-SHOCKも作ることができました。

 

ゴールドでできたG-SHOCKは、35年目の開発に向けて私に重要なヒントをくれたのです。それは、『最も壊れやすい素材でG-SHOCKは作れるのか』ということ。最も壊れやすい素材といえば、ガラス……。

 

そして完成したのが、このサファイアガラス製G-SHOCKです!」

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この発声と共に伊部氏が高々と上げた左腕には、透明なルビー色に輝くG-SHOCK!

 

実は、筆者は夏頃に35周年に向けて秘策を考えていると、本人から直接聞いていたんです。ですが、その時は「早くても来年になるだろう」とかわされてしまい……。

 

まさかNYイベントに間に合わせてくるとは思わなかったので、鳥肌が立つほどの大興奮!!

 

そんな重大発表後には、これからリリースされる新作についての説明や、NHL選手による伝説のテレビCMの再現が行われて記者発表は終了。

 

ライブパフォーマンス用の会場設営のため、一度、ロビーへと戻ります。

20171121_hayashi_WN_07アイスホッケーのパック代わりとなったG-SHOCKを、フルスイングでシュート!

 

 

待機時間のロビーは世代も国境も越えた人たちで大混雑

イベント開始までの待機時間ですでに大混雑。すでに収集がつかない熱気を感じます。

午前中は広く感じた場所も多くの人で埋め尽くされる午前中は広く感じた場所も多くの人で埋め尽くされる

 

20171121_hayashi_WN_09記者発表の間に入場規制がかかり、受付の外はさらに大混雑。これだけの人が一気に流れ込んでくるので、私たちは会場内の準備が整い次第すぐに会場内に誘導された

 

待機時間の私の目当ては、もちろん先ほどは展示されていなかったサファイアガラス製G-SHOCK。

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金はレアメタルで、サファイアガラスは人工物。素材としては、金の方が希少価値は高いのですが、サファイアガラスはビッカース硬度でダイヤモンドに次ぐ硬さがあるため、加工には尋常じゃない手間がかかります。

 

このG-SHOCKは「フルガード構造」という新開発の構造で作られていて、ひとつ作るために外装だけで1か月以上を要するとか。スイスブランドが作ったら数百万はくだらないサファイアガラスケースの時計。G-SHOCKだといくらになるのか、現段階では想像もつきません。

 

さて、SHOCK THE WORLD ワールドプレミアの最後を飾るのは人気ラッパー&ヒップホップ集団のA$AP FERGO + A$AP MOB。

20171121_hayashi_WN_11イベントの模様と、それを見守る伊部さん

 

筆者はあまり詳しくないジャンルですが、本場の盛り上がりに圧倒されっぱなし。あっという間に大盛況のイベントは終了を迎えたのでありました。

 

 

G-SHOCKの世界レベルの人気を再認識

世界各地の人々が「G-SHOCK」の名の下にマディソンスクエアガーデンへと集結した一夜を過ごしながら思ったのは、「Sushi、Fujisan、Kawaii、Mangaなど、世界で通用する日本語は色々あるけれど、G-SHOCKも同じだな」ということ。これから世界各地で開催されるSHOCK THE WORLDで、G-SHOCKの名前はもっと広く、深く、浸透していくことでしょうね。

 

ちなみに、今回のニューヨーク出張中は、カシオのカメラG’z EYEを使ってみました(超広角の写真です)。街中で撮影していると、「何これ!?」と聞かれることもしばしば。「G-SHOCKのカメラだよ」と返すと、それだけで多くのことを理解してもらえたのも、さきほどの感想の一要因になっています。そのレポートはまたどこかで。

 

 

 

G-SHOCK 35年目の到達点。アニバーサリーイヤーの限定スペシャルカラーモデルは才色兼備!

私たちが愛してやまないG-SHOCKは、2018年で誕生から35周年を迎える。この節目を祝して、最新技術が投入された3作より特別仕様が登場した。進化し続ける世界最高峰の耐衝撃ウオッチの限定モデルは、完売必至!

 

 

コレクター心をくすぐるゴールド・トルネード仕様

世界初にして唯一の耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」は、1983年にデビューした。発売当初より北米から徐々に人気に火が付き、1990年代に入ってからは逆輸入的に日本でも愛用者が増加。スケートボードに代表される横乗り系スポーツやストリートファッションの流行と共に、G-SHOCKは一大ブームを巻き起こした。

 

こうしたブームの中で、社会現象にもなったのが、レアG-SHOCKの存在だ。定価数万円のモデルに何倍もの価格が付けられていても、それを買い求めるコレクターは数知れず。それが限定モデルともなれば、発売日の店頭で凄まじい争奪戦が繰り広げられていた。

 

そして来年に35周年を控えたG-SHOCKより、新たな限定機が登場する。「ゴールド・トルネード」と名付けられたアニバーサリーモデルは、全3作。ベースモデルは、Bluetooth接続に対応したG-STEELに、“G”唯一の潜水時計フロッグマン、そして3つの受信方式を備えるグラビティマスターと、いずれもカシオの技術力が詰まった最新世代だ。

 

3モデルとも少しばかり値は張るが、それに見合うだけの技術が十分に投入された傑作揃い。かつてレアモデルを追い求めていた人ならば、むしろ安いと思うのではないだろうか。

 

【3作共通仕様】
G-SHOCK誕生35周年記念モデルだけの特別仕様をチェック

アニバーサリー限定は、外装デザインから付属のボックスまで特別仕様。黒×赤×金の「ゴールド・トルネード」カラーとともに、格別のスペシャル感を満喫しよう!

 

ケースバック――金色のケースバックにスペシャルロゴが輝く

086-05__DSC2281↑ネジ留めされた金色のケースバックの中央に、35周年記念ロゴを配置。ロゴデザインは、ストリートアートの重鎮エリック・ヘイズ!

 

遊環――バンドでも主張するゴールドの存在感

086-06__DSC2282↑バンドのあまりを留める遊環にもゴールドを採用。大きな3つの星と小さな5つの星が、アニバーサリーイヤーを象徴している

 

文字盤――歴史を感じさせる「SINCE1983」

086-07__DSC2292↑文字盤には、「SINCE 1983」の赤文字をさりげなく配置。腕時計の常識を覆したG-SHOCKの35年に及ぶ歴史を感じさせる意匠だ

 

専用箱――周年記念ロゴはパッケージにも!

086-08_img02_l↑ケースバックと同じエリック・ヘイズデザインの35周年ロゴを、外箱にも採用。内箱は、ゴールドプレート付きの高級仕様だ

 

【限定モデルその1】
Bluetoothを搭載した最新G-STEELの35thアニバーサリー仕様

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カシオ
G-STEEL GST-B100TFB-1AJR
9万7200円

SPEC●ムーブ:Bluetoothソーラー●防水性:20気圧●素材:カーボン+SS+樹脂ケース、ウレタンスバンド●サイズ/質量:W53.8×H58.1×D14.1㎜/約104g

 

「異素材の融合」をコンセプトに開発されたG-STEELの最新作に、特別カラーを採用。ナノアロイ技術を駆使して作られた高機能カーボンベゼルと、耐傷性に優れたサファイアガラスの組み合わせが時計の品格を高める。

 

重厚感溢れるディスク針

086-02__DSC2300↑特徴的なディスク針は、ジェット機エンジンのブレードがモチーフ。クロノグラフの作動やバッテリー残量などを

 

実用性を高めるBluetooth接続

086-04_App_G_STEEL↑スマートフォンとのBluetooth接続に対応。専用アプリを使えば、世界各地の時刻ルールのアップデートや時刻修正を自動で行う

 

耐衝撃構造を複数素材で実現

086-03__DSC2293↑ゴールドIP処理が施されたSSと樹脂の複合ケースに、カーボンベゼルをセット。手の込んだ設計が、価格以上の価値を生み出す

 

【限定モデルその2】

限定フロッグマンはレア“G”の代名詞!

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カシオ
フロッグマン GWF-D1035B-1JR
14万5800円

SPEC●ムーブ:ソーラー電波●防水性:ISO規格200m潜水用●素材:SS+樹脂ケース、カーボンファイバーインサートバンド●サイズ/質量:W53.3×H59.2×D18㎜/約141g

 

数あるG-SHOCKの中でも唯一、ISOが定める潜水時計の規格に準拠したスペックを有するフロッグマンのゴールド・トルネード仕様。水深、水温、方位を測れるトリプルセンサーなどの搭載機能を、ゴールド色で強調した。

 

非対称ケースの要所も金色に

086-10__DSC2312↑周囲がカバーされたゴールドの大型ボタンは、まるでカエルの顔のよう。8時側のボタン操作で、ダイビングモードに切り替え可能だ

 

ブラックの裏蓋で独自性をアピール

086-11__DSC2309↑プロユースが想定された本機には、ブラックのケースバックを採用。通常はカエルのイラストが描かれる場所に、35周年ロゴを配置

 

【限定モデルその3】
最高峰の精度維持性能を最上級の輝きで表現 グラビティマスター

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カシオ
グラビティマスター GPW-2000TFB-1AJR
11万8800円
SPEC●ムーブ:ソーラー(Bluetooth、GPS、標準電波対応)●防水性:20気圧●素材:SS+樹脂ケース、カーボンファイバーインサートバンド●サイズ/質量:W57.1×H66×D18.2㎜/約120g

 

ハイブリッドGPS電波ソーラーに加え、Bluetooth接続による時刻修正にも対応したハイスペックモデルの限定版。ゴールドのベゼルは、上下のみ鏡面に仕上げる手の込んだ仕様。立体的な文字盤構造も高級感に溢れる。

 

赤色の要素は側面にさりげなく

086-13__DSC2308↑ベゼルと同じく、大型プッシュボタンもヘアラインと鏡面で仕上げ分け。サイドを走る赤いラインが、複雑な造形を際立たせている

 

金とカーボンで耐振動構造を強調

086-14__DSC2302↑ラグ部にあるカーボンプレートは、本機から採用された新たな耐振動構造の象徴。それを覆うカバーの固定用ビスにもゴールドを配色

 

フルホワイトでも美しさをキープ!ドレスポは日常使いも安心なツヤ系セラミックを選ぼう

セラミックウオッチの大定番といえばシャネルの「J12」ですが、長く使用しても傷がつかないセラミック素材が近年の時計界で注目を集めています。加工技術の進歩によって上品なツヤ感を備えた、美しく強い“ツヤ系セラミックウオッチ”。人気のドレスポのなかでも大本命な1本です。

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品質はピンキリ!ブランドで選択しよう

最近になって機械式時計によく採用されるようになったセラミック。艶やかな質感とステンレススチールの2倍の高度を誇る優れた耐傷性は、光沢を生み出す加工を多く採用しているドレスポにふさわしい素材です。

 

シャネル「J12」

↑シャネル「J12」63万7200円/自動巻き/ケース径38㎜/200m防水↑シャネル「J12」63万7200円/自動巻き/ケース径38㎜/200m防水

 

2003年の発売開始から現在までロングセラーを記録する定番のモデル。ホワイトはシャネルを象徴するカラーで、艶やかな質感が幻想的な雰囲気を漂わせています。ベゼルは逆回転防止式を採用し、指のかかりやすいデザインなので操作もスムーズ。

 

 

ラドー「ダイヤマスター オートマティック」

↑ラドー「ダイヤマスター オートマティック」29万7000円/Ref.R14806102/自動巻き/直径41mm↑ラドー「ダイヤマスター オートマティック」29万7000円/Ref.R14806102/自動巻き/直径41mm

 

2万℃で活性化したガスでホワイトセラミックスを鍛造。艶やかな質感にメタリックな輝きを加えて美しさを表現した1本です。

 

 

ベル&ロス「BR 03-92 ホワイト セラミック」

↑ベル&ロス「BR 03-92 ホワイト セラミック」56万1600円/Ref.BR03-92WC-R/自動巻き/直径42mm↑ベル&ロス「BR 03-92 ホワイト セラミック」56万1600円/Ref.BR03-92WC-R/自動巻き/直径42mm

 

42㎜径の角型ケースにホワイトセラミックを採用し、ミリタリーテイストを払拭しています。文字盤のマザー・オブ・パールで上品な表情に。

 

 

タグ・ホイヤー「アクアレーサー キャリバー5 セラミック 41㎜」

↑タグ・ホイヤー「アクアレーサー キャリバー5 セラミック 41㎜」29万1600円/Ref.WAY211C.BA0928/直径41mm↑タグ・ホイヤー「アクアレーサー キャリバー5 セラミック 41㎜」29万1600円/Ref.WAY211C.BA0928/直径41mm

 

セラミック製逆回転防止ベゼルと12.5㎜の薄型ケースでスタイリッシュに仕上げた300m防水ダイバーズ。快適な着け心地のH 型ブレスを装備。

 

 

モンブラン「タイムウォーカー デイト オートマティック」

 

↑モンブラン「タイムウォーカー デイト オートマティック」37万2600円/Ref.116060/直径41mm↑モンブラン「タイムウォーカー デイト オートマティック」37万2600円/Ref.116060/直径41mm

 

第2時間帯表示として活躍する逆回転防止ベゼルに高級感あふれるブラック色を採用。分目盛りの意匠は名門ミネルバの名作から継承したものです。

 

フルホワイトの時計は、傷や汚れが目立ってしまいそう……と敬遠しがちですが、衝撃に強いセラミックであればそのような心配もないので安心。カラーとしては、フルホワイトだとビジネスカジュアルスタイルまでが無難。スーツ着用の場合はセラミックベゼルを搭載したモデルやフルブラックセラミックの選択が良さそうです。安っぽさや嫌味のないツヤ感なので、ドレスポに挑戦したい方は手にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

【G-SHOCK】独自のレイヤーガード構造にBluetoothを搭載! 最新G-STEELが“G”の概念を覆す!

G-SHOCKから放たれた最新作は、初となるフルアナログのクロノグラフでスリム化も実現したG-STEELだ。驚くべきは価格を感じさせない、造形へのこだわり。新感覚のG-SHOCKを、とくとご覧あれ!

 

 

オンオフ使えるタフ×エレガントな“Gスティール”GST-B100バリエーション

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8万6400円

G-STEEL初となるフルアナログのクロノグラフフェイスを採用。Bluetoothでスマートフォンと接続すれば、自動時刻修正などの機能が使え、実用性が倍増する。光発電「タフソーラー」で、ケーブル充電が不要という点も大きな魅力だ。ケースはSS製で縦58.1×横53.8㎜(厚さ14.1㎜)。20気圧防水。

G-SHOCKの可能性を大幅に広げた最新作

時間を見るなら、スマートフォンで十分?という人は多い。ならば、スマートフォンで腕時計を管理すれば、文字盤の表示は常に正確さを保つことができる。この逆転の発想が、G-STEEL最新作のコア技術である。

 

GST-B100は、スマートフォンとのBluetooth接続により、自動時刻修正などが可能となる。光発電「タフソーラー」で動くため、定期的な電池交換やケーブル充電も不要。とにかく手間要らずなのだ。

 

さらに、外装へのこだわりも満載だ。フルアナログ針&ディスク表示という、電力消費が大きく、ギアの枚数も増える仕様に挑みながら、新しいケース構造で薄型化を達成。しかも上位機種には、航空宇宙用途などにも使われる高性能炭素繊維とナノアロイ技術を組み合わせ、37層も積層させた軽量かつ高剛性のカーボン素材をベゼルに採用。複雑な成形も妥協なく行うだけでなく、表面となる最後の1層だけカーボン織りにするという、ひと手間まで加えている。

 

これだけの作り込みで10万円以下は、はっきりいって破格。しかも、従来にないオンオフ使える多用途なデザインとくれば、一本は持っておくべきだろう。

 

実用的なのは当たり前! 品格を高めるこだわりの細部

G-SHOCKらしさと価格以上の高級感を両立させたGST-B100の秘密を、ここで明らかにする。

 

【Bluetooth接続】

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8時側のボタンを押せば、スマートフォンとBluetoothで接続。時刻修正や世界各国の時刻ルールの更新を自動で行う。300エリアのワールドタイム設定などは画面上で簡単に操作可能。

 

【ディスク針】

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プロペラ状のディスクは、ストップウオッチと連動した回転表現を行う。この他、タイマーの残り時間や、バッテリー充電残量も表示。こうした“使う楽しさ”は、アナログG-SHOCKの魅力。

 

【新レイヤーガード構造】

casio実087-06_QX-ST8_assy※画像はイメージです

これまでミドルケースとベゼルの間にあった緩衝パーツを、新構造では内部に配置。さらにカシオが誇る「高密度実装技術」によるモジュールの小型・薄型化で、外装をスリムにした。

 

【サファイアガラス&LED】

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最新作は、風防にサファイアガラスを採用。品質を高めるとともにクリアな視認性を確保した。さらにLEDライトを備え暗所での視認性も確保。ソーラー駆動を感じさせない充実ぶりだ。

 

【ココも注目01】
“異素材の融合”をコンセプトにするG-STEELの象徴

casio実087-02_DSC2228↑SSと樹脂からなるケースに、最先端の炭素繊維と特殊技術で作られたカーボンベゼルを合体

 

【ココも注目02】
ジャケットとも好相性

casio実087-03_DSC2236↑アナログのみの文字盤と、既存モデルより1㎜薄くなったケースで大人顔に。ジャケットとの相性が向上し、ビジネスシーンでも使える

 

【バリエーションも豊富】

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GST-B100D-1A9JF
5万9400円

SSのシルバーと樹脂の黒にゴールドカラーが融合したゴージャス仕様は、重厚な針の脱落も防ぐ耐衝撃構造を感じさせない華やかさが特徴。発電効率に優れる遮光分散型ソーラーパネルを用いた、質感の高い文字盤デザインとも上手くマッチしている。

 

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GST-B100D-1AJF
5万9400円

堅牢性の高いステンレス製の無垢バンド採用モデルは、メタルの質感が強調されたビジネスシーン向けの一本。ジェット機エンジンの重厚なブレードをモチーフにしたディスク針は、文字盤面と同色のブラックに。その下層には赤いカラーリングを施す。

 

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GST-B100-1AJF
5万4000円

ヘアライン仕上げのSSベゼルが印象的な基本モデル。バンドにはソリッドなブラックウレタンを採用し、Bluetooth接続ボタンにはレッドを配色。2都市の時刻を同時表示できるデュアルダイアルワールドタイムのリングも、シルバーで統一されている。

 

リューズのぐらつき・デイト表示の不調……こんな時、いくらかかる?【シーン別・腕時計のトラブル】

精密な機械製品である腕時計には、さまざまなトラブルが生じるもの。日頃のケアをしていても落下事故やサビ、作動不良など、トラブルの進行具合によってはどうしてもプロの手が必要になることがありますよね。そんな“イザ”というときに、実際はどのぐらいの費用がかかるのか? トラブル別に修理内容と費用の目安をご紹介します。

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【リューズを回す際に少しグラつく感じがする】

↑リューズは軸が1mm未満の繊細な部品なので、無理な力を加えて操作しないことが鉄則↑リューズは軸が1mm未満の繊細な部品なので、無理な力を加えて操作しないことが鉄則

 

リューズにはもともと、操作しやすいように多少の「遊び」が設けられているので、ある程度はグラつくもの。ですが、それがあまりに大きいようなら、リューズ部品自体が劣化して緩んでいるか、リューズをムーブに固定する内部のネジが折れるなどの損傷が原因です。リューズは繊細な部品なので、無理に引いたりせずに、ソフトに操作するなど慎重な操作を普段から心がけましょう。

 

【修理の内容は?】リューズ部品の劣化の場合は、部品ごと交換します。内部機構のネジ(オシドリネジ)などが損傷している場合は、ムーブを分解しての部品交換と再調整が必要になります。

 

【費用の目安は?】1万円前後~(リューズ交換)、4万円前後~(3針モデル・オーバーホール)+部品代

 

 

【ゼンマイを一杯に巻いても、1日もたなくなった】

↑香箱に収納されたゼンマイ。香箱内にも専用のグリスが封入されていて、劣化すれば粘性などが低下↑香箱に収納されたゼンマイ。香箱内にも専用のグリスが封入されていて、劣化すれば粘性などが低下

 

自動巻きの場合でも、普段の生活では巻き上げが不十分になりがち。まずは手巻きで一杯まで巻いて、パワーリザーブを正確に測定しましょう。規定時間よりも極端に少ない場合は、オーバーホールの不実施による油切れや、巻き上げ機構のトラブルが原因の例が多いです。

 

【修理の内容は?】古くなった油の洗浄や再調整など、オーバーホールを実践。パワーリザーブが低下する症状が出ている場合は、ゼンマイや割列、テンプ回りなどに油の劣化に起因する損傷(摩耗や歪み)が生じている危険もあるので、念入りに検査します。異常があれば部品も交換することに。

 

【費用の目安は?】4万円前後~(3針モデル・オーバーホール)

 

 

【デイト表示が動かなくなった】

↑カレンダーがズレて表示されたり動かなくなった状態。操作時にはNG時間帯にも注意!↑カレンダーがズレて表示されたり動かなくなった状態。操作時にはNG時間帯にも注意!

 

日付表示は、1 〜31の数値が描かれた日付け盤が回転することで小窓に表示されますが、この日付け盤と、それを1日1回動かす歯車や爪が噛みあっている時間帯(およそ午後9時〜午前3時)に日付け調整を行なったため、日付け盤か歯車(爪)が損傷している可能性が高いです。機械式時計は上記の時間帯は“日付け調整NG”なので、操作時は十分に気を付けてください。

 

【修理の内容は?】日付け盤の損傷なら該当箇所の部品交換と再調整だけで済み、比較的軽度。歯車や爪の損傷なら重度で、ムーブを分解しての部品交換や再調整などを要します。

 

【費用の目安は?】1万円前後~(デイト盤代+交換代)、4万円前後(3針モデル+オーバーホール)+部品代

 

今回ご紹介したトラブルは、いずれも4万円前後で修理できるものですが、状態によってはさらに費用がかかる場合もあります。日頃のケアがトラブルを未然に防ぐ効果にも繋がるので、メンテンスなどはしっかりと行うようにしましょう。

 

その他のトラブル別費用例はコチラ!

 

 

 

【腕時計が多様化する今、何を選ぶ?】華麗なる進化を遂げた21世紀型ムーブメント(第②回)

ムーブメントは時計ブランドの技術力を見極めるうえで、特に欠かせない要素。各社はどんなところに注力しているのか?時計ツウの皆さんであれば知りたいであろう、ムーブメントの個性を探っていきます。前回はハイクラスの完全マニュファクチュールをご紹介しましたが、今回はハイクラスとエントリーの中間に位置する「一部マニュファクチュール」を見てみましょう。

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一部マニュファクチュール

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効率化と高級化を両立する21世紀型の製造体制

既存のエタブリサージュと新たなマニュファクチュールの体制を使い続け、コレクションの差別化を測る体制。ムーブメント専門メーカーのETA社がエボーシュ(ムーブメントの半完成品)の供給停止を発表以後、増加中です。

 

製造体制についてはこちらで解説!

 

ブライトリング:クロノマット44(自社製キャリバーCal.01)

↑Ref.A011B67PA/99万3600円↑Ref.A011B67PA/99万3600円

 

「航空時計の雄」ブライトリングの旗艦モデルは、自社製Cal.01を搭載。禁則時間帯のないカレンダー調整機能や70時間パワーリザーブなど、実用性にこだわった設計が光ります。ステンレススチールケース。500m防水。

 

 

ブライトリング:アベンジャーⅡ(ブライトリングキャリバーCal.ブライトリング13)

↑Ref.A339B32PSS/65万8800円↑Ref.A339B32PSS/65万8800円

 

ベゼル一体成型のライダータブを備えた屈強モデルの最新世代。長くブライトリングを支えているCal.13は、ETA製7750を自社工房「クロノメトリー」で調整したもの。COSC公認の高精度を誇ります。自動巻き。300m防水。

 

 

パネライ:ラジオミールブラックシール 8デイズアッチャイオ – 45㎜(自社製キャリバーCal.P.5000)

↑Ref.PAM00609/69万1200円↑Ref.PAM00609/69万1200円

 

マニュファクチュールムーブ開発の先陣を切ったパネライが手がけたコストパフォーマンスの高いCal.P.5000を搭載。8日間パワーリザーブを有しながら、圧巻の価格帯を実現しています。手巻き。ステンレススチールケース。100m防水。

 

 

パネライ:ラジオミールブラックシール ロゴアッチャイオ – 45㎜(OPキャリバーCal.OPⅡ)

↑Ref.PAM00380/47万5200円↑Ref.PAM00380/47万5200円

 

クッションケースが特徴的なパネライの最入門機にして、ロングセラーを続ける一本。手巻き式のベースキャリバーに独自のチューニングを施したCal.OP Ⅱは、COSC認定を受けた高精度仕様です。ステンレススチールケース。10気圧防水。

 

 

比較してみると、同じブランドの中でもモデルによってムーブメントに違いがあることが分かると思います。構造の独自性や精度へのこだわり、細部の仕上げなど、手をかければかけた分だけ時計の品格は増していくもの。腕時計の心臓部だからこそ各社がしのぎを削って作り出していくのも納得です。

 

 

 

オメガに巨大クロックが登場!競泳オリンピアンのチャド・レクロー&菜々緒と東京五輪をカウントダウン

2020年の東京オリンピックでオフィシャルタイムキーパーを務めるオメガが、「東京オリンピック・カウントダウンクロック」の設置記念イベントを行いました。会場にはスペシャルゲストとして競泳選手のチャド・レクロー選手、女優の菜々緒さんが来場。オメガの最新ウオッチを身に着け、イベントを華やかに盛り上げました。

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イベント前日もメダル獲得!オメガファミリーに高まる期待

来年の平昌大会、そして2020年の東京オリンピックでオフィシャルタイムキーパーを務め、2032年まで国際オリンピックとのパートナーシップの延長も決定しているオメガ。銀座の中心に構えるニコラス・G・ハイエック センターで行われた今回のイベントでは、日の丸を意識したという高さ約3メートル、重さ1.2トンの「東京オリンピック・カウントダウンクロック」がお披露目されました。

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スウォッチ グループ ジャパンのクリストフ・サビオ社長は、「2020年のオリンピックの地が“東京”だと発表されたとき、僕も東京にいる者として非常にうれしく思いました。そしていま、東京全体が大会に向けてドキドキしているのではないでしょうか。今回もハイエックセンターでこのようなお披露目イベントをできるのが非常にうれしく思っています」とコメント。

 

2011年からブランドアンバサダーを務めるレクロー選手についても「2012年のロンドン大会では、あのマイケル・フェルプス選手を破り金メダルを獲得し、それ以来チャド選手はトップ選手として君臨し続けています。東京オリンピックまであと981日、約2年あまりとなりますが彼の活躍を心より楽しみにしております」と期待を寄せました。

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サビオ社長、スポーツ競技の時計機材などを扱うオメガ タイミングのアラン・ゾブリスト社長に迎えられて、レクロー選手と菜々緒さんが登場。イベント前日の15日、14日に開催された「FIFAスイミングワールドカップ2017東京大会」で金・銀メダルを獲得をしたばかりのレクロー選手は、「こんにちは!」と晴れやかな表情をのぞかせます。

 

「私が来日して東京に来るのはこれで7回目です。最初は2010年、そしてオメガのファミリーになったのは2011年。そして2020年のオリンピックを東京で迎えることができるのも非常に運命的なものを感じています」と2年後の大会へと思いを馳せました。

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「カウントダウンが始まって、私自身もすごくワクワクしています」と笑顔を浮かべていた菜々緒さん。「チャドさんをはじめ、すべての選手が素晴らしい結果を残せることを私も祈っております」とエールを送りました。

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この日、レクロー選手は「シーマスター プラネット オーシャン ディープブラック」を着用。セラミックケースにセドナゴールドをあしらった上品なモデルで、シースルーバックでありながら600m防水を実現しています(価格180万3600円)。

 

菜々緒さんは「スピードマスター 38mm」を着用。タキメータースケールの外周にはダイヤモンドが敷き詰められており、スポーティーでありながらエレガンスさを表現してくれるモデルです(価格104万7600円)。

 

 

 

「G-SHOCK」が世界の共通語になった日【SHOCK THE WORLD in ニューヨーク イベントレポート:前編】

G-SHOCKは「落としても壊れない腕時計」として1983年に発売されました。耐衝撃性能+20気圧防水というスペックで腕時計の常識を変えた“革命児”も、2018年で誕生35周年。この大きな節目を記念して行われるグローバルイベント「SHOCK THE WORLD」の第1回、ニューヨークでの「G-SHOCK 35th Anniversary World Premier in NY SHOCK THE WORLD」を、現地取材してきました。

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マディソンスクエアガーデンにG-SHOCK降臨

SHOCK THE WORLDワールドプレミアの会場は、なんとエンターテイメントの聖地「マディソンスクエアガーデン」! これまでに名だたるアーティストやアスリート、著名人が登壇してきた会場が、この時ばかりは外壁までG-SHOCK一色に。ニューヨークの中心でこの景色は、素直に日本人として嬉しくなります。

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セキュリティチェックを済ませてシアターロビーへ。中へ入ると、これまでの歴代モデルが勢揃い。その奥にはネオン看板を思わせる「2017 NY G-SHOCK」のライトが出迎えてくれます。会場の様子を動画に収めてきました(G’z EYEで撮影。2倍速です)。

 

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35周年の歴史をまとめた展示で未発表モデルを発見!

ここには、最高峰のMR-Gを筆頭とする最新のG-SHOCKたちが並んでいました。この中に、発売時期未定のコンセプトウオッチが紛れ込ませてありました。ひとつだけ違うケースがあるのですが、わかりますか?

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正解はコチラ↓

なんと裏蓋はG-SHOCK初のブラックセラミック製。GPSの位置情報の取得は電力消費が大きいため、新レンジマンは充電バッテリーを内蔵。セラミックバックだと非接触で充電できるので、ソーラー充電もしくはワイヤレス充電が可能。防水の信頼性も高められる利点もあるなんと裏蓋はG-SHOCK初のブラックセラミック製。GPSの位置情報の取得は電力消費が大きいため、新レンジマンは充電バッテリーを内蔵。セラミックバックだと非接触で充電できるので、ソーラー充電もしくはワイヤレス充電が可能。防水の信頼性も高められる利点もある

 

マスター・オブ・Gに属するだけあって、サイズはかなり大型マスター・オブ・Gに属するだけあって、サイズはかなり大型

 

この展示だけでもかなり楽しかったのですが、本番は夜。「落ち着け、仕事しろ」と自分に言い聞かせながら待機します。

 

そして、いよいよホールの開場時間に!【後編へ続く】

 

 

ダイアル上でブラックジャックを楽しむ!?インパクト抜群テンデンスの新作ウオッチ

ユニークかつインパクトあるデザインと手頃な価格帯が人気のテンデンスから、「キングドーム」シリーズの秋冬モデルが発売中。本機の特徴である回転式ダイアルを見事にデザインした新作は、早くも話題を集めています。

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時計で遊ぶ、とはこういうことだ!

テンデンスは2007 年にスイス・ルガーノで誕生。世界約50 か国以上の有名百貨店やファッションセレクトショップで取り扱われており、2014 年には日本初の旗艦店が表参道にオープン。2016 年には銀座1丁目店をオープンするなど、日本国内での人気も高い注目ブランドです。

 

昨年秋に仲間入りした「キングドーム」シリーズからこの度発売されたのは、カードゲームの「ブラックジャック」モチーフと、コンパスをモチーフにした2型。

↑テンデンス「キングドーム」5万9400円/Ref.TY023005/クオーツ/5気圧防水↑テンデンス「キングドーム」5万9400円/Ref.TY023005/クオーツ/5気圧防水

 

実際にブラックジャックのゲームを楽しめてしまうという「TY023005」は、ダイアルが回転する本シリーズの特徴を活かしたユニークなモデルです。仕組みとしては、中央に回転する小窓付きのダイアル、そして数字を指すメモリが対角線上に付いているのでメモリの指す数字を足せばゲームを実践できるのだそう。

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ゴールドの立体インデックスで視認性の高さもキープしており、遊び心だけでなく実用性も持ち合わせています。

 

↑テンデンス「キングドーム」5万9400円/Ref.TY023006/クオーツ/5気圧防水↑テンデンス「キングドーム」5万9400円/Ref.TY023006/クオーツ/5気圧防水

 

「TY023006」はモチーフとなっているコンパスが腕の動きに合わせて、ゆらゆら揺れたり回転する個性的な1本。爽やかなネイビーブルーのストラップはTY023005と同じくシリコン製なので、着け心地が軽やかでフィット感に優れています。

 

ベゼルがないことでフェイスの隅々まできれいに見え、袖口からはその存在感が十分にうかがえるでしょう。防水性も気になるところですが、テストと研究を幾度にも重ねて生み出された高度な接続技術によって、厚みのあるドーム型のガラスとケースはしっかりと接合。日常生活での使用でも、まず問題ありません。

 

誕生から10年という節目を迎えるテンデンス。「未だかつて見たことも無い、大胆でオリジナリティーあふれるウオッチ」と謳うように、他に類を見ない斬新なデザインは創業時から変わらず、これからも時計ファンを楽しませてくれそうです。記念イヤーとして様々なキャンペーンも行われる予定とのことなので、どんなニュースを届けてくれるのか今後も目が離せません。

 

 

 

セイコー プレザージュ限定色の元になった 黄綬褒章バーテンダー岸さんのカクテルを味わう

セイコー プレザージュは、同社機械式時計のエントリーに位置するモデルだが、2016年のバーゼルワールドで琺瑯ダイアルを発表するなど、意欲的な開発が好印象のコレクション。
レギュラーシリーズでも鮮やかなブルーなど美しいダイアルに定評のある時計だが、このほど、黄綬褒章を受章されたバーテンダーである岸 久(ひさし)さんとコラボレートし、限定色のStarlightとSakura Fubukiとを発表。岸さんが考案した美しい発色のカクテルに想起された文字盤を備えるということで、早くも話題を呼んでいます。

 

20171117_ashida12プレザージュ Starlight SARY085  4万8600円

20171117_ashida13プレザージュ Starlight SARY087  6万4800円

 

中央に向かって描かれる淡いブルーのグラデーションが美しい

 

20171117_ashida14プレザージュ SakuraFubuki SARY089  4万8600円

20171117_ashida15プレザージュ SakuraFubuki SARY091  6万4800円

 

薄ピンクのダイアル中央から、放射状に広がる型打ちパターンがエレガント※Starlightは各1300本、Sakura Fubukiは各1000本限定

20171117_ashida16↑シェイクの軌道が∞を描くことから“インフィニティ”の名が

 

岸さんは普段、銀座の名店STAR BARで腕をふるっており、今回、コラボカクテルを味わえる貴重な会に招かれました。ゆったりとした店内は大人の雰囲気が漂いますが、そもそもニューヨークから入ってきたバーというものは大箱のお店で1、2人のバーテンダーがせかせかとお酒をふるまうというスタイルだったそう。日本において、限られたお客にじっくりとバーテンダーがもてなす形に進化し、現在の「ジャパニーズバーテンディング」なる文化に昇華されたとのことです。岸さんはその生き字引ともいえる存在で、1996年にIBA 世界カクテルコンクールで日本人初のチャンピオンになると、2008年には「現代の名工」をバーテンダーとして初受賞、2014年に黄綬褒章を受章するなど、バー文化の発展に大きく寄与されています。

 

そんな岸さんが世界から賞賛を浴びるシェイク技術である“インフィニティーシェイク”で2つのカクテルをふるまってくださいました。

20171117_ashida17↑手元には限定のプレザージュStarlight。シェイク中の激しい動作にも耐えられる頑丈な作りである

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Starlightは日本・知多のクラフトウイスキーがベース。ブルーのリキュールに銀座で作ったはちみつを加えシェイク後、最後にソーダで爽やかに。プレザージュのダイアルと同様、夜空のような深みのある青色ですが、炭酸のおかげか意外にも爽快な風味。クイクイと何杯でも飲めてしまう、筆者的には少し危険なカクテルでした。

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Sakura Fubukiは国産のジンベースでえぐみのない、柔らかな飲み口が印象的。ジンというとアルコール風味の強さが連想されますが、女性にも人気が出そうな優しいお味でした。まさに、たおやかな雰囲気のSakura Fubukダイアルとピッタリのイメージです。

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今回のコラボ企画は、“匠”と組むことがアプローチの本質だった、と語るのはセイコーウオッチ マーケティング部の伏見さん。「プレザージュは伝統を大切にしつつ、新たな価値観を創造するというテーマがあり、日々技術の研さんを継続する岸さんの姿勢に感銘を受けました。レギュラーモデルでも、岸さんにセレクトいただいた定番のカクテルから着想を得て、文字盤のデザインをしたモデルをラインナップしています」(セイコーウオッチ・伏見さん)

20171117_ashida21↑プレザージュコレクション。レギュラーモデルも展示された

 

腕時計について岸さんに伺ってみると、普段はグランドセイコーを愛用中とのこと。

 

「バーには、時計好きなお客さんも多く来店されるので、話のネタとしても重宝します。夜、少し着飾ろうとすると女性には指輪などいろんなアクセサリーがありますが、男性には時計くらいですし。それに、バーで時刻を確認するなら腕時計は必需品。最近よく見かけるようになった、スマホで時刻を確認する行為は店内の暗いバーでは非常に目立つのでスマートに過ごすのなら時計は嗜まれると良いと思います」(岸さん)

 

また、ご自身も銀座にお店を構える1人として、街の象徴の1つであるセイコーに敬意を払っているご様子。仕事中に着用するには重さが気になるので、今回のプレザージュくらい軽量な時計は好印象ということです。

 

夜のバーで無言の会話を楽しむには、プレザージュは岸さんお墨付きの時計。大人の嗜みをはじめるにはうってつけの1本です。

 

 

問 セイコーウオッチお客様相談室 Tel 0120-061-012

公式サイト www.seiko-watch.co.jp
プレザージュ公式サイト www.seiko-watch.co.jp/presage

時計の良さは“顔”に出る!視認性にも関係していた、ダイアル装飾技法【第2回】

時計の第一印象を決めるのはやはり文字盤。最近は腕時計の急速な進化で「文字盤の作りが良くなってきた」といいますが、実際はどのように作られているのか、気になる人も多いはず。そこで、2本以上の時計を見比べて悩んだときに注目しておきたいポイントを、3回に分けてご紹介していきます。第2回は、ダイアルの装飾技法を見てみましょう。

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代表的な装飾技法

 

ギヨシェ…18世紀後半に活躍した天才時計師ブレゲが考えた伝統的な装飾

 

【クルー・ド・パリ】「パリの鋲びょう」を表す言葉で、彫った溝が交差してピラミッド状の格子模様をなしているもの。ベゼルなどの外装に用いられることも多い

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【バーリーコーン】麦の穂のような微細な凹凸の彫り込みパターンからその名が付けられた模様。同義のフランス語で「グランドルジュ」と呼ばれることも

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【ウェーブ】名前の通り、波打つように模様を彫り込んだ装飾のこと。写真の時計は、文字盤を回転させながら彫る「フランケ」技法によって作られます

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【ソレイユ】ある一点から放射状に凹凸の付いた模様のこと。太陽の光を想起させることから、フランス語で「太陽」を意味するソレイユと名付けられています

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サンレイ…文字盤に付けられた放射状の筋目模様から命名された仕上げ。文字盤の他、ギアに施されることも。多くのドレスウオッチに採用されている意匠

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ブラスト…凹凸のサイズに応じて砂や金属、ガラスビースなどを盤面に打ち付ける仕上げ技法の総称。マットに仕上がるため、文字盤の光の反射を防ぐことができます

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懐中時計の時代から、文字盤の装飾には様々な技法が考えられてきました。ご紹介したように、これらの装飾は文字盤を華やかに見せるだけでなく、光の反射を抑えて視認性を高めるためのものでもあるのです。

 

 

 

【腕時計が多様化する今、何を選ぶ?】ブランドの個性を知るならムーブメントを見よ!(第①回)

ムーブメントは時計ブランドの技術力を見極めるうえで、特に欠かせない要素。各社はどんなところに注力しているのか?時計ツウの皆さんであれば知りたいであろう、ムーブメントの個性を探っていきます。

 

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本来は見えない部分を吟味するのが時計ツウ

 

ムーブメントは見えない部分の仕上げを省いたような機械ならそれなりの価格に収まり、受け板の裏側まで仕上げてあるようなマニュファクチュールムーブメントであれば高額になります。機械式時計は“人が作り上げる”工業製品であり、美術工芸品でもあるもの。超一流の職人たちが時間をかけて作ったものほど高額になっていくのは、当然のことと言えるでしょう。

 

 

完全マニュファクチュール

 

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数多くの特許技術や世界初の機構で時計界を牽引し続ける

 

一部の超ハイエンドブランドは例外ですが、真のマニュファクチュールは他社に供給するほどの量産体制を持っていると定義できます。独創的な自社製ムーブメントでも、頑張れば手の届く名門をピックアップしました。

 

ロレックス:オイスター パーペチュアル シードゥエラー(Cal.3235)

 

↑Ref.126600/116万6400円↑Ref.126600/116万6400円

 

 

1220m防水仕様の高性能ダイバーズの最新型。搭載するCal.3235は、14件もの特許を取得しており、日差±2秒という驚異的な精度を誇ります。パワーリザーブは約70時間。自動巻き。ステンレススチールケース。

 

 

ジラール・ペルゴ:ジラール・ペルゴ 1966 40㎜(Cal.GP03300-0030)

 

↑Ref.49555-11-131-BB60/90万7200円↑Ref.49555-11-131-BB60/90万7200円

 

ブランドを代表する王道ドレスウオッチのステンレススチール仕様。プレートの面取りや装飾が美しいCal. GP03300-0030は、厚さ3.2㎜の薄型設計。ケース厚も8.9㎜(直径40㎜)とスリム。自動巻き。3気圧防水。

 

 

ゼニス:クロノマスター エル・プリメロ(Cal.400)

 

↑Ref.03.2150.400/69.C713/86万4000円↑Ref.03.2150.400/69.C713/86万4000円

 

時計界で唯一、ゼニスだけが量産可能な毎時3万6000振動の自動巻きクロノムーブ「エル・プリメロ」を搭載。文字盤カラーと直径38㎜のサイズは、1969年の初代機を受け継いでいます。

 

 

ジャガー・ルクルト:レベルソ・トリビュート・デュオ(Cal.854A/2)

 

↑Ref.Q3908420/129万6000円↑Ref.Q3908420/129万6000円

 

反転式角型ウオッチの大定番「レベルソ」用の角型ムーブを搭載。表と裏の両面で時間を表示するなど、時計の特徴に合わせた機構を有します。ケースはステンレススチール製で縦42.9×横25.5㎜。手巻き。

 

 

かつては時計師でしか見ることができなかったムーブメントは、多くの時計がシースルーバックを採用するようになり、ガラス越しにいつでも鑑賞できる時代となりました。ツウな時計選びのポイントとして、これからはムーブメントから吟味してみるというのが、今後の新常識となっていくかもしれません。

 

 

 

【超簡単】6つの工程を行うだけ!ブレスレットのベタつき・汚れは丸洗いで解決

ブレスレットタイプの時計は、猛暑のあとやアウトドアなどで使用すると、細部のゴミ・手垢などがどうしても気になりますよね。そんなときは思い切って丸洗いしてしまいましょう!ブラシと洗剤さえあれば簡単に洗うことができるので、ぜひ試してみてください。

 

皮脂汚れや雑菌類までキレイに除去

ブラシと洗剤を使って洗うと、コマの間やバックル裏などにたまったしつこい汚れや、汗のベタつきなどもキレイに落とせます。ゴールド製はキズがついてしまう危険性がありますが、ステンレススチール製であればゴシゴシ洗いでもOK! まずはブレスレットの着脱法をマスターしてから下の手順で丸洗いを実践してみましょう。

 

いざ、ブラシで丸洗い!

 

①バネ棒は内部に水が侵入すると排出しにくい構造なので、抜き出しておきましょう。

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②ブラシに食器用の中性洗剤を適量(3~4滴程度)垂らし、よく泡立てていきます。

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③まずは表面全体、次に裏面全体をコマと垂直方向にブラッシングを。

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④次に、コマの間をブラッシング。ブラシは角度を変えながら当てていきます。

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⑤ブレス本体が終わったら、バックルやエクステンションなどディテールを洗います。

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⑥水洗いして洗剤成分を落としたら、風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。

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【ココに注意!】

洗浄後はしっかりと洗剤を洗い流し、乾燥させるのがとにかく重要。肌のトラブルやブレスのサビを招く結果にもなってしまいます。また、コマを留めるネジやバネ棒などの部品が落下して紛失する可能性もあるので、洗浄やすすぎを行う際には洗面器やボウルに水を張って行うと安全です。

 

 

国産の高技術・高品質が詰まった「オリエントスター」世界限定モデルは流行のブリティッシュカラー

10月に発表されたオリエントスター「モダンスケルトン」、「セミスケルトン」の世界数量限定モデルが11月16日(木)に発売されることが決定。メンズファッション界で流行中の、イギリスの伝統カラーをアレンジした3モデルです。

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上品なブリティッシュカラーはビジネスシーンでも好印象

オリエントスターは1951年の誕生以来、低価格の高品質機械式時計として多くの人に親しまれてきました。独特の模様はひとつひとつ手作業で施されるなど、熟練した職人たちの繊細な手仕事が生きる時計です。

 

この度発売される「オリエントスター モダンスケルトン」、「オリエントスター セミスケルトン」の新色は、スコットランドの伝統的なタータンチェックの一つ“ブラックウオッチ”がベースに取り入れられています。ネイビーとグリーンで形成された深みのあるカラーなので、主張しすぎず上品な印象に感じられます。

↑オリエントスター「モダンスケルトン」8万6400円/Ref.RK-DK0001L/自動巻き/10気圧防水/縦49.0mm×横41.0mm×厚さ12.4mm↑オリエントスター「モダンスケルトン」8万6400円/Ref.RK-DK0001L/自動巻き/10気圧防水/縦49.0mm×横41.0mm×厚さ12.4mm

 

スコティッシュグリーンとネイビーを組み合わせた「モダンスケルトン」。秒針やパワーリザーブ針には、ジャケットに使用される金ボタンをイメージしたゴールドが差し色に効いています。国内限定1000本(世界限定 2000本)。

↑オリエントスター「モダンスケルトン」8万4240円/RK-DK0002L/自動巻き/10気圧防水/縦49.0mm×横41.0mm×厚さ12.4mm↑オリエントスター「モダンスケルトン」8万4240円/RK-DK0002L/自動巻き/10気圧防水/縦49.0mm×横41.0mm×厚さ12.4mm

 

ディープグリーン&ロイヤルネイビーの「モダンスケルトン」。インデックスと時分針のピンクゴールド、秒針とパワーリザーブ針の赤色が程よくアクセントになっています。バンド素材はカーフ皮を採用。国内限定800本(世界限定2000本)のモデルです。

↑オリエントスター「セミスケルトン」7万5600円/RK-DA0001L/自動巻き/10気圧防水/縦46.0mm×横39.0mm×厚さ11.9mm↑オリエントスター「セミスケルトン」7万5600円/RK-DA0001L/自動巻き/10気圧防水/縦46.0mm×横39.0mm×厚さ11.9mm

 

「モダンスケルトン」の「Ref.RK-DK0001L」と同様にスコティッシュグリーンとネイビーを組み合わせたデザインの「セミスケルトン」。皮革バンドの表にはネイビー、裏はダークグリーンを採用し、細部まで本機のコンセプトであるブラックウオッチを取り入れています。国内限定500本(世界限定1000本)。

 

これまでのモデル同様に、ダイアルは無反射コーティングされたサファイアガラスで守られているので視認性は良好。サビに強く丈夫なステンレススチールがケースに採用されているので、ビジネスマンの日常使用でも安心できそうです。

 

ブリティッシュトラッドを上品に取り入れたオリジナリティに加え、世界限定モデルというプレミア感も堪能できることうけあいです。

 

 

 

時計界に偉大な功績残すユリス・ナルダンの注目ウオッチ「マリーン トルピユール」発売記念キャンペーンを発表

薄さと軽さを実現し、より現代的に作り込まれたユリス・ナルダンの「マリーン トルピユール」が、全国のユリス・ナルダン正規販売店にて「発売記念キャンペーン」を開催。購入者にはオリジナルグッズがプレゼントされる嬉しい特典付きです。

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象徴的デザインが生きる新世代モデル

ル・ロックに開いた時計工房を起源に持ち、創業以来、マリン・クロノメーターで高い評価を得続けてきたユリス・ナルダン。2017年のSIHHでは未発表だった「マリーン トルピユール」もまた、新たなマリンウオッチとして話題を集めました。

 

多くの冒険家たちが航海へ出かけた19世紀、船長のみ持つことを許された高精度ポケットクロノメーターに由来するマリン トルピユール。ブランドのフラッグシップコレクション「マリーン クロノメーター」に通じる意匠の本機は、ローマ数字のインデックスや象徴的なロゴが見受けられ、12時位置にパワーリザーブ、6時位置にはデイト窓を備えたスモールセコンドを配しています。

 

昨年の「マリーン クロノメーター マニュファクチュール43mm」と比べても、厚みは約3mm、重さにいたっては35グラムもの軽量化に成功。洗練され、よりスマートに着用できるモデルとなりました。

↑ユリス・ナルダン「マリーン トルピユール」左から86万4000円/Ref.1183-310/43、86万4000円/Ref.1183-310/40、223万5600円/Ref.1182-310/40/直径42mm、厚さ11.05mm /自動巻き/50m防水↑ユリス・ナルダン「マリーン トルピユール」左から86万4000円/Ref.1183-310/43、86万4000円/Ref.1183-310/40、223万5600円/Ref.1182-310/40/直径42mm、厚さ11.05mm /自動巻き/50m防水

 

 

期間中にマリーン トルピユールを購入すると、ユリス・ナルダンのオリジナルグッズがもらえる「マリーン トルピユール発売記念キャンペーン」は、年末の12月31日(日)まで実施。プレゼントは数がなくなり次第終了なので、お店へ足を運ぶ際はお早めに!