ハウスダスト・花粉が舞い散らない!紙パック式掃除機の進化モデルと店頭での選び方

サイクロン式掃除機が登場して以降、やや影が薄い印象があった紙パック式掃除機。しかし、コロナ禍を経て清潔志向が一層高まり、「ゴミに触れずに捨てられる」という紙パック式掃除機のメリットがあらためて注目されています。とくに、ごみを捨てる際に花粉やハウスダストなどが飛散しないため、アレルギー体質の人にメリットが大きいという点も。

 

従来のウィークポイントも克服し、再評価される紙パック式掃除機について、選び方のポイントとおすすめの最新モデルを、現役家電販売員で家電ライターとしても活躍しているたろっささんに教えていただきました。

 

扱いやすいスティック型も登場。
紙パック式掃除機の最新トレンド

掃除機の最新モデルと聞いてイメージするのは、コードレスのスティッククリーナーではないでしょうか。こうした掃除機のほとんどが、吸い込んだほこりを直接ダストカップに集める方式。とくに高機能な高価格帯の掃除機は、遠心力でゴミを圧縮し目詰まりによる吸引力の低下を防ぐ、“サイクロン式”が多いのが現状。さらにこの数年で、コードレス掃除機の充電器に掃除機のダストカップに溜まったごみを回収する機能を備えた“ホームベース式”といった集塵方式も存在感を高めています。

 

掃除機は“自動ゴミ収集ドック付き”が新定番! ロボット&コードレススティックの最新モデルをプロがチェック

 

一方で、“紙パック式掃除機”といえば、車輪がついた本体部分とヘッド部分がじゃばらのホースでつながった“キャニスター型”の印象が、いまだ強いのではないでしょうか。

 

「たしかに、紙パック式掃除機はキャニスター型が主流ではありますが、2~3年前からスティック型でコードレスタイプの紙パック式掃除機も台頭しています。昔の紙パック式掃除機は、紙パック内にごみが溜まると吸引力が落ちていくデメリットがあったのですが、最新の製品はごみの圧縮能力が向上し、吸引力が長続きするようになっています」(家電ライター・たろっささん、以下同)

 

かつては紙パック式掃除機といえば、ヘッドと本体をホースで接続したキャニスター式が定番だった。

 

「加えて、スティック式の紙パック式掃除機は軽量であることが多く、全体的に見ても大体1kg前後と扱いやすいことも特徴です。サイクロン式掃除機にも軽量のものはありますが、その分吸引力に課題が出てしまう傾向があります。そのため、扱いやすさと吸引力を両立した紙パック式掃除機をお求めになるお客様も、最近は増えている印象です」

 

アレルギー体質の人にこそおすすめ!
紙パック式掃除機の機能的メリット

 

現代的に進化を遂げている紙パック式掃除機。吸引力の向上や軽量化以外にも、多くのメリットがあります。

 

・ごみの飛散を防ぎ、直接触れずに処理できる

「サイクロン式掃除機で気になるのが、ダストカップに溜まったほこりやごみの処理ではないでしょうか。ほこりやごみには、ダニの死骸や花粉、ハウスダストといったアレルゲン物質を多く含むため、鼻炎を引き起こしたり、肌がかゆくなったりする可能性があります。
一方、紙パック式掃除機の場合は、紙パックを取り出して捨てるだけで処理ができるので、ごみに直接触れなくてよいのがとくに大きなメリットです。アレルゲン物質を含んだほこりなどもすべて紙パックの中に納まるから、ほこりが飛散しにくいのもポイントです」

 

また最近では、紙パックの構造に工夫し封じ込めを徹底したモデルも。

 

「紙パックの入り口にシャッターやシールがついていて、紙パック内のごみが出てこないようにする商品も登場しており、ほこりの飛散リスクはますます低くなっています。そのため、清潔な状態で掃除機を扱いたい方はもちろん、アレルギー体質でお悩みの方にもおすすめしています」

 

社会問題化しつつある“黄砂アレルギー”対策にも期待できます。

 

日立のスティック型紙パック式掃除機で用いられている紙パック。紙パックの入り口をシールで密閉できるため、ほこりやごみが飛散しにくくなっている。写真は「かるパックスティック」PKV-BK3L。写真提供=日立グローバルライフソリューションズ

 

・排気が清潔

「上記にも関連しますが、紙パック式掃除機は空気中のほこりやハウスダストなども紙パック内に吸引します。そのため、吸引したほこりなどが排気で漏れることがあまりなく、排気も清潔であるというところもメリットです」

 

・手入れが簡単

「サイクロン式掃除機だと、ヘッドやダストカップ、フィルターなど、定期的な清掃が必要なパーツが多い傾向にあります。一方、紙パック式掃除機であれば、ごみが直接触れる場所が少ないため、お手入れはヘッドの掃除と紙パックの交換くらいです。紙パックの交換自体も簡単に済む製品も登場しており、ますますお手入れが楽になっています」

 

不経済!? 紙パック式のコストパフォーマンス

 

多くのメリットがある一方、紙パック式掃除機で気になるのは「紙パックの定期的な交換」でしょう。定期的に購入しなければならない消耗品が増えることをネックと感じる人も多そうですが、決定的なデメリットになりうるのでしょうか?

 

「最近のスティック型紙パック式掃除機の集塵容積は0.3L~0.6Lのものが多い傾向です。掃除の頻度にもよりますが、紙パック1つにつき、大体1〜2ヶ月でごみがいっぱいになる容量です。10パック程度をまとめて購入しておけば、少なくとも1年以上は買い足さなくても大丈夫。意外にコストパフォーマンスは悪くないんですよ。
また、夏場の湿気が気になる方でも、1ヶ月に1回交換すれば、カビなどのリスクを大きく心配する必要はありません」

 

手入れやヘッドの形状に注目。
紙パック式掃除機を選ぶときのポイント

もし、紙パック式掃除機に買い替えるときには、何に注目すべきでしょうか? たろっささんに、製品を選ぶポイントをうかがいました。

 

・ヘッドの形状に注目

「紙パック式掃除機に限らず、掃除機を購入する場合にはヘッドの形状に注目してほしい」とたろっささん。

 

「おすすめなのは、『パワーブラシ』と呼ばれるヘッドの形状です。吸い込み口についているブラシがモーターの力で回っており、床の細かいごみをしっかり掻き出してから吸引してくれます。フローリングでもカーペットでも、床の材質を気にせずにごみを吸引できるところが特長です」

 

写真は「かるパックスティック」PKV-BK3L。写真提供=日立グローバルライフソリューションズ

 

「さらに、近年では『自走式パワーブラシ』というものも登場しています。パワーブラシの特長に加えて、床にヘッドを当てるだけで自走するような仕組みになっているので、吸引力を維持しつつも、力を入れずに掃除をすることができますよ」

 

上記以外にも、ごみを吸引するときの空気の力でブラシが回転する「タービンブラシ」、ブラシはなく、単純にごみの吸引だけを行う「床ブラシ」という種類のヘッドもあります。この2種類のヘッドを採用した掃除機は、安価で手に入る一方で、吸引力は少し心もとない印象だそう。ハウスダストまでしっかり吸引したい場合は、「パワーブラシ」か「自走式パワーブラシ」を選ぶのがよさそうです。

 

・紙パックの集塵容積を確認

「スティック型の紙パック式掃除機の集塵容積は、大体0.3L~0.6Lくらいのものが多いです。0.3Lであれば1ヶ月に1回、0.6Lであれば2ヶ月に1回と、紙パックの交換頻度にも違いが出てきます。ご自身の掃除の頻度も踏まえて検討してほしいポイントです」

 

・コードレスタイプの場合は運転時間も要チェック

「集塵方式によらず、コードレスタイプの掃除機の場合は、連続使用できる運転時間も気にしたいポイントです。畳のある和室など、ハイパワーで掃除する部屋がある場合、運転時間が長いほうが良いと思います。とはいえ、基本的には30分程度連続使用ができれば、普段使いとしては十分ですね」

 

ちなみに、吸引力の目安として「吸い込み仕事率」「ダストピックアップ率」という指標もあります。とはいえ、実際の吸引力は掃除する部屋の環境や使用状況により変動があるため、参考程度に確認しておく程度で問題ないそう。上記のポイントを踏まえ、自分の生活環境に合わせて掃除機を選んだほうが、よい製品と巡り合えそうです。

 

ニーズごとに解説
おすすめの最新紙パック式掃除機 4選

「紙パック式掃除機の機能は日進月歩の世界です」とたろっささん。メーカー独自で開発された機能などもあるため、全体的なメリットを踏まえつつ、それぞれの製品の特長もしっかり押さえる必要がありそうです。そこで、生活環境ごとのニーズをいくつかピックアップし、たろっささんにおすすめの掃除機を選んでいただきました。

 

・紙パックの処理や交換を簡単に済ませたいなら


シャープ「コードレススティック 紙パック式掃除機『RACTIVE Air』EC-KR1」
オープン価格(公式オンラインストア価格:7万7000 円(税込))

 

「ダストカップのボタンを押せば紙パックの入ったダストカップごと取り外すことができる『パックinカップ構造』なので、ごみだけでなく紙パックにもいっさい触れずに処理できるところが魅力です。加えて、ごみがいっぱいになっても、空気が流れる道(流路)を確保しているため、吸引力の低下を抑えられます」。紙パックの交換も約1.5ヶ月に1回で済み、お手入れの頻度を減らせる点もポイントです。

 

紙パックにごみが溜まった状態でも、紙パックの上下左右で空気の流路を確保し、吸引力の低下を抑制できる仕組み。

 

着脱可能なダストカップに紙パックを装着する構造なので、ワンタッチでごみ捨てが可能に。

 

【Spec】
・標準質量 =約1.3kg(本体質量約0.9kg)
・最長連続運転時間 =標準モード約35分/強モード約9分
・付属品=スグトルブラシ、すき間 ノズル、ハンディノズル、スタンド台、充電器、バテリー、ツールホルダー、抗菌3層紙パック(1枚)

 

・ワンルームや1Kなど、狭い部屋で使うなら


日立「コードレス スティッククリーナー『かるパックスティック』PKV-BK3L」
オープン価格(公式オンラインストア価格:5万8300円(税込))

 

「本体・延長パイプ・ヘッド・電池までを含めた重量が約1.1kg。片手でも楽に使えるほど軽いのが最大の特徴です。掃除機のサイズ自体もコンパクトということもあり、狭いお部屋でもサッと使えて、扱いやすいと思います」

 

製品のヘッド部分は長い髪の毛などを吸っても絡まりづらい形状のブラシが備わっている。

 

ヘッドは水洗いが可能。お手入れを簡単に済ませたいときにもおすすめ。

 

【Spec】
・標準質量 =約1.1kg(本体質量約0.8kg)
・最長稼働時間=標準モード約30分/強モード約8分
・付属品=ハンディブラシ、2WAYすき間ブラシ、延長パイプ、スティックスタンド、ACアダプター、パックフィルター (1枚)

 

・新生活シーズンで新たに掃除機を購入するなら


ツインバード「コードレススティック型クリーナー TC-E264B」
2万8800円(税込)

 

「自走式パワーブラシのヘッドで、重量が約1.4kgと軽いのに加えて、集塵容積が約0.25Lと、一人暮らしのお部屋には十分といえる特長が備わっています。こうした機能があることを踏まえつつ、上記で 紹介した掃除機と比べると、比較的手に入りやすい価格帯の掃除機と言えます。新生活が始まり、お手頃で扱いやすい紙パック式掃除機を手に入れたい方におすすめです。もちろん、新生活だけでなく、2階以上あるご自宅や、部屋数が多いご自宅用にもう一台追加で購入する、というのもよさそうです」

 

独自のジョイント構造とボールキャスターにより、小回りが利くなめらかなかけ心地が魅力。快適に掃除ができそう。

 

【Spec】
・標準質量=約1.4kg
・最長稼働時間=自動モード約30分/強モード約7分
・付属品=延長管、パワーブラシ、すき間ノズル、収納フック、ACアダプター、ネジ(3本)、使い捨てダストパック(13枚、1枚本体に装着済み)

 

・運転音が気になるなら


日立「紙パック式クリーナー『かるパック』CV-KP900L」
オープン価格(公式オンラインストア価格:4万2790円(税込))

 

賃貸物件に住んでいると、掃除機の音などへの配慮も必要です。掃除機の平均的な音の大きさは約60~76デシベルとされており、それに対応した紙パック式の静音モデルがこちら。「紙パック式掃除機は、ある程度音が大きい製品が多い状況ではあります。一方、こちらのキャニスター型の紙パック掃除機は、通常運転音は約51~57デシベルと、比較的静かなのが特長です」

 

コード給電式である分、吸引力は強力。また、高性能の小型ファンモーターを搭載しているため、空気の流路を確保でき、強い吸引力を長く維持できる。

 

【Spec】
・標準質量=約3.6kg
・付属品=パッとブラシ、ほうきブラシ、すき間用吸口、サッとハンドル、パックフィルター(1枚)

 

Profile


家電ライター / たろっさ

家電量販店、家電情報ブログ『家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます』を運営するプロの現役家電販売員。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験も。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通している。
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こまめな簡単掃除で楽になる!花粉や黄砂を除去する玄関・窓・居室の掃除術

春は気温も湿度も過ごしやすい季節ですが、一方で、花粉や黄砂が空気中を飛散する時期でもあります。この季節は窓を締め切っているという人も多いかもしれません。ところが、外気はさまざまな“死角”から室内へ入り込み、意外な場所へ花粉や黄砂、粉塵が滞留しているのです。

 

「お掃除スペシャリスト」「クリンネスト」資格の事務局代表を務め、自身も掃除のエキスパートである白井佳子さんに、外気の汚れが気になる春にやっておくべき掃除術を教えていただきました。

 

 

どこからやってくる?
花粉・黄砂が溜まりやすい場所とは

 

窓を閉め切っている部屋でも、くしゃみなどアレルギー反応は出るもの。いったいどこから侵入してくるのでしょうか?

 

「花粉や黄砂は、窓や玄関ドア、換気用の小窓から換気口に至るまで、外気に接するあらゆる場所から室内に侵入します。これらは換気には必要な箇所ですが、同時に屋外の空気の汚れも室内に持ち込んでしまうのです。
さらに、外出から戻った人の衣服にも付着していることがあります。人の出入りだけでも、花粉や黄砂は簡単に家の中へと運び込まれてしまうのです」(クリンネスト講師の白井佳子さん、以下同)

 

では、家の中に入ってしまった花粉や黄砂は、どこに溜まっているのでしょうか?

 

「花粉や黄砂は空気中を漂い、次第にゆっくりと床に舞い落ちてきます。ですから、平らな場所であればどこにでも落ちていることになります。たとえば、以下のような場所が挙げられます」

 

・玄関
帰宅時にカバンを置いたり、コートを脱いだりすることで、外出先で付着した花粉や黄砂が飛散します。また、意外にも人の髪の毛にも多くの花粉や黄砂が付着しているため、部屋に持ち運んでしまいます。

 

・窓周り
サッシに窓ガラス、網戸まで外気と接する窓周りには花粉や黄砂がびっしり付着しています。

 

・床
面積の広い床にはその分、多くの黄砂や花粉が落ちています。フローリングであれば、空気の対流により吹き溜まりになる壁際や部屋の隅に溜まりやすくなります。カーペットの場合は、部屋の中心に溜まりやすく、またラグが敷いてある部屋であれば、フローリングとラグの境目に多く溜まります。

 

・キャビネットやテレビ台
キャビネットのような物の移動が少ない場所では、掃除の頻度も低く、黄砂や花粉が溜まりやすくなります。またテレビ台は静電気を引き起こしやすく、そのため黄砂や花粉を引き寄せがちです。とくに手が届きにくいテレビの裏側は、非常に汚れが溜まりやすいため、注意が必要です。

 

・ファブリック製品
ソファやカーテン、クッションにベッドなどの布製品には、凹凸があり、花粉や黄砂が付着しやすく、とくに座面と背板の隙間など溝になっている箇所には多く堆積しています。

 

「そのほか、巾木や空気清浄機のフィルター、エアコンフィルターなどにも付着しやすい」といいます。

 

花粉や黄砂の掃除に最適な時間帯

 

掃除をするにあたり、適した時間帯はあるのでしょうか?

 

「よく“朝”が適していると言われますが、それは、多くの家庭で夜は人の動きが少なく、その間に花粉や黄砂が床に落ちているからです。ただ、ライフスタイルによっては、朝でなくてはならないということもありません。仕事などで、日中に長時間家を空けるのであれば、帰宅直後でもいいでしょう。

 

掃除の頻度は、汚れ具合や周辺環境によって大きく異なります。窓周りの掃除であれば、最低、季節の変わり目ごとに年に4回程度はしておくと良いと思います。また、汚れやすい場所は回数を増やし、それほど気にならない場所であれば、回数を減らすなどの組み合わせを考えましょう。

 

なお、乾燥の気になる季節であれば加湿器を使うのもおすすめです。空気が乾燥しすぎていると、花粉や黄砂がなかなか落ちてこなかったり、反対にすぐに舞い上がってしまった。適度な加湿をすることにより、床に早く落ちるようになります」

 

花粉や黄砂が溜まりやすい場所の掃除術

いよいよ本題の、花粉や黄砂が多く集まる場所の具体的な掃除方法について教えていただきます。

 

・玄関の掃除方法

「外と接している玄関扉、下の画像の白い線で囲んだような場所に花粉や黄砂が付着します。外から持ち帰ってしまった花粉や黄砂も定期的に掃除しましょう」

 

【準備】
・濡れた布(床以外用)
・サッシ用ブラシ
・濡れた布(玄関床用)
必要に応じて
・乾いた布
・ハンディモップ

 

【掃除手順】

1.玄関扉を濡れた布で拭く

「玄関扉を濡れた布で上から下へと拭きます。とくに汚れがひどい場合は、サッシ用ブラシで花粉や黄砂を落としてから濡れた布で拭きましょう。その後に、乾いた布で二度拭きします」

 

2.ほうきで掃く


「玄関扉を開け、玄関扉を拭いたことにより上から落ちた花粉や黄砂を、ほうきで掃き出しましょう」

 

3.水拭きする


「濡れた布で、部屋側から外に向かって拭き上げていきましょう。タイルの目地に残りやすいので絡めとるように拭いていきます」

 

・窓周りの掃除方法

「窓周りは、黄砂や花粉が多く目につきやすい所です。換気をした時に付着したままの花粉や黄砂が室内に入ってくる可能性もあります。飛散のピークを過ぎてからでいいので、キレイにすると気持ちよく換気できるでしょう」

 

■ サッシ

【準備】
・濡れた布
・サッシ用ブラシ

 

【掃除手順】

1.サッシに積もった黄砂や花粉をブラシで掃き出す


「乾いた状態で、ブラシでサッと掻き出すようにブラッシングします。このときに花粉や黄砂の舞い上りが起きるので、脇に掃除機を添えて吸い込むようにしましょう」

 

2.サッシの溝を濡れた布で拭く


「濡れた布をサッシレールに当てながら、サッシレールの隙間に入る細い棒状のもので、押し付けながら拭くことでしっかりと水拭きすることができます」

 

■ 網戸


【準備】
・乾いた布
・濡れた布
・サッシ用ブラシ

 

【掃除手順】

1.乾いた布で黄砂や花粉を拭き落とす


「はじめから濡れた布で拭いてしまうと、そのまま網の目の中に花粉や黄砂が入り込んでしまいます。まずは、乾いた布で除去しましょう。とくに汚れている場合は、ブラシを網戸の目に沿って、縦へ横へと動かし使えばよりしっかりと落とすことができます」

 

2.濡れた布で拭く


「仕上げに濡れた布で、上部から下部に向かって拭き取っていきます」

 

■ ガラス戸


【準備】
・スクイジー
・濡れた布

 

1.濡れた布で汚れを拭き取る


「たっぷりと水分を含ませた布で、上から下へと拭いていきます。水滴が透明になるくらいまで繰り返し拭きましょう」

 

2.スクイジーで水気を落とす


「スクイジーを使って上から下へと水分を落としていきます。枠周りは硬く絞った布で水滴を拭き取りましょう」

 

・床の掃除方法

「『掃除機をかけるとホコリを舞い上げてしまうので水拭きする』という方もいらっしゃいますが、実は花粉や黄砂は水拭きしただけでは、床にくっついて筋状になり取りきれません。しっかり取り除きたい場合は、次の手順で掃除しましょう」

 


【準備】
・ドライのシートを装着したワイパー
・掃除機
・掃除機ノズル(アタッチメント)……先端が細くなっているもの。ブラシ付きでもOK。
・水拭き用クロス……スポンジクロスがおすすめ。吸水性が高く、水滴が残りにくいメリットがあります。

 

【掃除手順】

1.ドライシートを装着したワイパーでさっと拭く


「フローリングの溝の目に沿って、水平に拭くのがポイントです」

 

2.掃除機をかける


「掃除機もフローリングの溝の目に沿って、Wを描くように動かしながらかけます。部屋の奥から入り口に向かってかけていくことで、自分の前にきれいな空間を作っていくイメージです」

 

3.隙間も入念に掃除する


「ラグとフローリングの間や、壁と床の隙間のように、とくに花粉や黄砂の溜まりやすい場所は、掃除機にノズルをつけて除去します」

 

4.水拭きをする


「かがみこんで作業できるなら、手で拭いたほうがよりきれいに拭き取れます。腰痛などで悩んでいる方は無理をせず、ウェットシートをつけたワイパー拭きでもかまいません」

 

ラグやカーペットは掃除機がけする


「カーペットや絨毯には、掃除機がけを行います。フローリングと同じように、部屋の奥から手前にWを描くように掃除機をかけていきましょう」

 

・キャビネットやテレビ台の掃除方法

「テレビの裏は静電気を帯びていたり、目が行き届かないことで、気づくとホコリや花粉、黄砂などが溜まりやすい場所です」

 


【準備】
・ハンディモップ
・水拭き用クロス……吸水スポンジクロスがおすすめ。吸水性が高く、棚の上を水拭きする時に水滴がつかないメリットがあります。
・乾拭き用のクロス……毛羽立ちのないものがおすすめ。私が愛用しているのは布おむつに使うドビー織りの布です。柔らかくて吸水性に優れ、使いやすく気に入っています。

 

【掃除手順】

1.ハンディモップをかける

「動かせる小物類は、いったん外すようにしましょう。テレビやテレビ台・キャビネットなどを、上部から下部にモップをかけていきます。とくにテレビの裏は入念にしてください」

 

2.水拭きをする


「水拭きをすることで静電気を抑えることができるので、しばらくの間は花粉や黄砂が付きにくくなります」

 

3.乾拭きをする


「水拭きをした後、濡れたままにしておくと、そこに再び花粉や黄砂がつきやすくなってしまいます。乾いた布でしっかりと水気を拭き取りましょう」

 

・ソファの掃除方法

布製ソファはとくに、花粉や黄砂などの粉塵が、隙間に溜まったり繊維に付着したりしやすいため、こまめにケアを。

 

布製ソファはとくに、花粉や黄砂などの粉塵が、隙間に溜まったり繊維に付着したりしやすいため、こまめにケアを。
「ソファは背もたれと座面の間や、肘かけなどに花粉や黄砂が溜まりやすいです。重点的に掃除しましょう」

 


【準備】
・粘着カーペットクリーナー
・サッシ用ブラシ
・乾いた布

 

【掃除手順】

1.溝に溜まった花粉や黄砂を掃き出す


「ソファの溝の部分にブラシを当てて、花粉や黄砂を掃き出します。生地が傷まないように軽く行ってください」

 

2.粘着カーペットクリーナーをかける


「広い面は、粘着カーペットクリーナーで全体を掃除します」

 

合皮や本革のソファの場合

「合皮や本革の場合は、ブラシを当てるとキズになる場合があります。乾いた布で軽くさっと拭き取るようにしましょう」

 

・巾木の掃除方法

巾木とは、壁と床の境目に取り付ける部材のこと。

 

巾木とは、壁と床の境目に取り付ける部材のこと。
「花粉や黄砂が意外と溜まりやすい場所の一つが巾木(はばき)の上です。頻繁に掃除する場所ではないため、気づいたときにはうっすら積もっていた……なんてことも。できれば一週間に一度は乾いた布やハンディモップをかけましょう」

 


【準備】
・乾いた布
・ハンディモップ

 

【掃除手順】

1.巾木の上をそっと乾拭きする


「乾いた布で巾木の上を拭いていきます。水拭きしてしまうと壁にシミが付きやすくなるので、必ず“乾拭き”で掃除してください。こまめに掃除しているのであれば、ハンディモップで軽く拭くのでもOK。掃除の頻度に合わせて掃除方法を調整してください」

 

 

「花粉や黄砂は、基本的なホコリ掃除と大差ありません。あまり気負わず、洗剤を使わずに水でゆるませるだけで簡単に落ちる汚れがほとんどです。ただそれを可能にするのが、とにかく掃除をこまめにすること。花粉や黄砂を溜めない環境を作れます」

 

黄砂や花粉が溜まってしまう前に、今回教えていただいたコツをもとに定期的に掃除をし、普段の掃除をラクにしましょう。

 

 

Profile

クリンネスト事務局代表 / 白井佳子

20代のころ、ドイツ留学をきっかけに掃除の面白さに興味を引かれる。帰国後、就職・結婚・出産などを経て家事代行会社に入社。その後、ハウスキーピング協会のクリンネスト2級講座の構築当初から携わり、初代講師となる。後に、クリンネスト1級講師を務める。心理学に基づいたわかりやすい話し方とモチベーションの上がる指導を得意とし、現在はクリンネスト事務局代表として、講座発展・講師養成・運営の全般を行う。

質感だけで「さすが」と絶賛された空清のブランドは? 家電のプロが教える「置きたくなる」オススメ空気清浄機

花粉除去に効果的な空気清浄機を、IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏にガイドしてもらう本企画。第1回では空気清浄機選びのポイントと、ダイキンのモデルについて語ってもらい、第2回では、パナソニック、シャープのラインナップについて語っていただきました。今回は、お手入れのしやすさやデザイン性にこだわったモデルを見ていきましょう!

 

教えてくれるのはこの人!

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安蔵靖志(あんぞう・やすし)
IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっています。

 

お手入れの手間を減らしたいなら日立がオススメ

――人によってこだわりたいポイントも変わってくると思います。たとえば、空気清浄機はお手入れが面倒という人も多いですよね。

 

安蔵 そうですね。その点、お手入れをラクにしたいという人に注目してほしいのが、日立のEP-NVG110です。こちらは、運転時間の積算48時間ごとに1回、プレフィルターにたまるゴミを「自動おそうじユニット」で自動的に取り除いてくれます。

 

取ったゴミは、抗菌処理を施したダストボックスに溜まり、年に1回捨てるだけでOK。とにかくお手軽です。今後、Wi-Fiを搭載して室内の空気の「見える化」に対応すれば、もっと高く評価したい製品ですね。なお、前回紹介したシャープのKI-HP100とKI-HX75も、フィルターの自動掃除に対応しています。

 

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日立

自動おそうじ クリエア EP-NVG110

実売価格6万2370円

背面両サイドから広面積で一気に吸い込む「ワイドスピード集じん」で8畳の部屋をわずか6分でキレイにします。さらに空気を斜めに吹き出すことで花粉を素早く集める「快速花粉気流」という機能も装備。同社従来比で約2.5倍の速度で花粉を集めます。通常の空清自動運転と比べ、PM2.5をスピード清浄する「PM2.5センシング」も搭載。本体カラーはシャンパンゴールドとブラウン。

 

日立 自動おそうじ クリエア EP-NVG110のスペック

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デザイン重視ならカドーも注目

――デザイン重視という点では、安蔵さんオススメのモデルがあるとか。

 

安蔵 はい。以前にも話しましたが、空気清浄機は、デザインで納得できないものを買ってはダメ。それが常に目に入るわけですから、ずっと後悔することになります。その意味で、カドーの「AP-C200」には注目してほしいですね。直径242mmの継ぎ目のないスリムな円柱形で、デザイン性は抜群。設置場所を取らず、カラーもブラック、ホワイト、シルバーの3色からインテリアに合うものが選べます。空気の状態が青、黄色、オレンジの3段階で表示されるのもわかりやすいですね。

 

メーカーによると、活性炭の優れた吸着力と、可視光で反応する光触媒技術によって、フィルターに付着した汚れを分解し、1年間はお手入れもせずに使い続けられるとのこと。デザイン重視で手間がかからない製品を探しているなら、ぜひ選択肢に入れてほしいです。

 

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カドー
AP-C200
実売価格5万2920円

ボディ全面に吸引口を設置し、360°どこからでも空気を吸い込み、キレイな空気を真上に送り出して拡散します。空気新型光触媒「フォトクレアシステム」を採用し、フィルターをセルフクリーニングすることで、フィルターの長寿命化を実現。フィルターは0.09μm以下のPM2.5もキャッチします。ブラック、ホワイト、シルバーの3色を用意。

 

【AP-C200のスペック】

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ほかにはない質感で、所有する喜びを感じさせるのがブルーエア

――デザインでいえば、スウェーデンのメーカー、ブルーエアのデザインに引かれる人も多いですね。

 

安蔵 ブルーエアはシンプルなフォルムのなかに、北欧らしさを感じさせるデザインが秀逸。とにかく、ボディの質感が極めて良い。部屋に置いているだけで満足できる、所有する喜びを感じさせる……そこまで思わせてくれるものはブルーエア以外ないんじゃないでしょうか。

 

――フォルムだけでなく、質感も重要なんですね。

 

安蔵 他社からもデザインの優れた製品が出て来るようになりましたが、それでも質感がプラスチックのようなものも多くて。それに比べると、見ているだけで触りたくなる質感は「さすが」の一言です。

 

――ブルーエアはラインアップも豊富ですが、どれを選べばいいでしょうか?

 

安蔵 広めのリビングやスモールオフィスに設置するなら、「Blueair Classic 480i」がオススメ。シンプルで大風量、ボディはスチールで質感も最高です。Wi-Fi内蔵で、スマホと連携して空気の見える化に対応しており、スマホから遠隔操作で運転も可能です。

 

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ブルーエア
Blueair Classic 480i
実売価格9万5760円

空気清浄スピードの速さに定評がある「Blueair Classic」シリーズのミドルレンジモデルです。高性能フィルター技術と粒子イオン化技術を組み合わせた特許技術「HEPASilent テクノロジー」を搭載。目の粗さの異なる3枚の素材を重ねて折り畳んだ独自開発のフィルターを採用しており、汚れの捕集力が高く、目詰まりしにくいのが特徴です。Wi-Fi機能を搭載し、専用アプリで屋内や屋外の空気環境をモニタリングできます。

 

安蔵 コスパが高いのは、「Blue by Blueair Blue Pure 221 Particle」。実売3万円台ながら適用畳数が~47畳まで対応します。ちょっと縦長のキューブ形状で、本体の下半分の全周から空気を吸って上部から吐き出します。操作は本体側面の中央に付いた「Blue」のロゴの入った丸いボタンに触れるだけと超シンプルです。子どもでも操作できますね。

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ブルーエア
Blue by Blueair

Blue Pure 221 Particle
実売価格3万540円

33㎝四方の角型ボディに高い空気清浄力を搭載。多層構造の筒型フィルターで360°集じんし、清浄な空気を大風量で上方に放出します。Wi-Fi機能とセンサーは非搭載。

 

――ブルーエアにはほかにも、グッドデザイン賞などを受賞した「Blueair Sense+」や、約2万円の「Blue Pure 411 Particle + Carbon」といったラインナップもあります。これらはどうですか?

 

安蔵 Blueair Sense+はシンプルで飽きのこないボタンレスのデザインで、6色で展開しているため、インテリアに合わせて選べます。また、Wi-Fi搭載で、エアーモニターの「Blueair Aware」(別売・実売価格2万4250円)との連携も可能。インテリア性にこだわりつつ、空気の見える化を堪能したい人にオススメです。

 

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ブルーエア
Blueair Sense+
実売価格4万7830円

スチール製の本体に強化ガラスを組み合わせたミニマルデザインで各国のデザイン賞を受賞。特許技術「HEPASilent テクノロジー」を搭載するほか、天面に手を滑らせて操作するモーションセンサーを採用します。Wi-Fi機能も搭載。カラバリはポラールホワイト、ウォームグレー、リーフグリーン、ミッドナイトブルー、ルビーレッド、グラファイトブラックを用意します。

 

安蔵 一方、Blue Pure 411 Particle + Carbonはコンパクトな円柱状で、カバーフィルターを気分やシーズンで着せ替えられるのがユニーク。低価格ですし、一人暮らしのワンルームに初めて導入するようなケースにはピッタリですね。友達が遊びに来た時の話のタネにもなりそうですし、贈り物にも良さそうです。ただ、ブルーエアはデザイン、機能とも優秀ですが、いずれも加湿機能を備えていないのが惜しい。でも、これだけオシャレなら、加湿器を別途用意してもいいかな、と思っちゃいますね(笑)。

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ブルーエア
Blue Pure 411Particle + Carbon
実売価格1万9440円

小型ボディに独自の粒子イオン化技術とフィルター技術を装備。360°吸引で花粉から生活臭まで強力に除去します。カラフルなプレフィルターは着せ替え交換できるのが特徴。

 

【ブルーエアラインナップのスペック】

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二台目需要に応えるダイソンのPure Hot+Cool Link

――このほか、ややユニークな立ち位置になりそうなのが、扇風機、ファンヒーター、空気清浄機の1台3役のダイソンの「Dyson Pure Hot+Cool Link」かと思います。こちらは、どう評価しますか?

 

安蔵 1台3役で設置スペースが節約できるのはいい。ただ、空気清浄機として評価するのは、少し違うかな…という気もします。メイン機能は温風も出る扇風機ですから、「扇風機一台分のスペースで暖房も空気清浄も利用できる」と捉えるべきですね。空気清浄機としての能力は今回紹介した他社製品と比べると、決して高くありませんが、「Dyson Link アプリ」で室内や地域の空気の状況が見えるので、モニターとして利用するのもアリだと思います。モニターとして使うなら、温風機能はありませんが、よりコンパクトかつ安価な「Dyson Pure Cool Link テーブルファン」(実売価格4万3470円)を導入するのもアリですね。

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ダイソン
Dyson Pure Hot+Cool Link
実売価格6万3530円

空気を浄化しながら、温風と涼風を送り出すことができる、通年で使用しやすいファンヒーター。HEPAフィルターを搭載し、0.1μmレベルの微細な粒子を99.95%まで除去できます。

 

安蔵 あるいは、空気の汚れがちょっと気になるけれど、そこまで悩んでいないという場合や、すでに空気清浄機やヒーターを一台持っていて、気流制御などの性能にやや不満があるので、組み合わせて使いたいと場合にもオススメ。部屋がL字型といった複雑な間取りの場合は空調に死角ができるケースが見受けられるので、そういう家庭に向いていると思います。その意味では、ヒーターなしの「Dyson Pure Cool Link タワーファン」(実売価格5万6540円)は、高さがあって風量も出るので、こちらを選んだほうがいいでしょう。

 

【ダイソン 空気清浄機能付ファンヒーター Dyson Pure Hot+Cool Linkのスペック】

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「デザイン」と「空気の見える化」を重視して、後悔しない選択を!

――3回にわたって、各メーカーの主要モデルをひと通り見てきました。選び方について、もう一度「これだけは覚えておいてほしい」というところはどこでしょう。

 

安蔵 とにかく「邪魔にならないデザイン」が第一。室内に設置したときに邪魔に感じるデザインだと、時間が経つにつれて使わなくなってしまいます。一方、「空気が見える化」できるWi-Fi対応モデルは、効果が目に見えるので、使うモチベーションが続くのがメリット。この2つを重視しつつ、コストやお手入れの手間を加味して選びましょう。ぜひ、部屋にずっと置いて後悔しない製品を選んでください!

空気清浄機は「高いヤツ」以外もオススメ! 家電のプロがパナ、シャープの最新モデルをユーザー目線でガイドした

いよいよ本格的な花粉の季節が近づいてきました。ぜひ花粉除去に効果的な空気清浄機を導入して、せめて室内だけでも快適に過ごしたいですよね。前編ではIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏に空気清浄機の選択の最重要ポイント「邪魔に感じないこと」を教えてもらいました。第2回となる今回は、より花粉対策に重点を置いた製品や、環境に合わせて選びたいユニークな製品などを紹介していきます!

 

教えてくれるのはこの人!

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安蔵靖志(あんぞう・やすし)
IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっています。

 

とにかく花粉を取るなら、吸引口が床に近いパナソニックのF-VXP90が優位

――これからの季節、やはり気になるのは花粉です。「とにかく花粉を取ること」にこだわった場合、気になる製品は何でしょうか。

 

安蔵 甲乙付けがたい部分ではありますが、花粉除去でいえば、パナソニックの加湿空気清浄機 F-VXP90が優位な印象を受けますね。本機は空気の吸引口(吸い込み口)が本体下部にあるため、花粉対策には有利に働きます。なぜなら、花粉は空気中の粒子ではかなり重たい部類。あまりふわふわ舞い続けず、床に落ちやすいため、吸引口が床に近ければ、それだけ花粉を吸い込みやすいというわけです。

 

さらに、F-VXP90は2方向に風を吹き出す「ダブルフローツインルーバー」を搭載。その名も「ダブルフロー 花粉撃退気流」を室内に作って、床上の花粉を効率よく吸引してくれます。床上の花粉を取るなら掃除機でもいいですが、毎日何度も掃除機を掛けられる人はいない。そう考えると、「ダブルフロー 花粉撃退気流」は、やはり魅力的な機能です。

 

――F-VXP90は適用畳数も~40畳とかなり広いです。

 

安蔵 8畳を浄化する目安時間は約7分、最大加湿量は1時間あたり870mlと、かなり優秀です。ただ、一般家庭には少々オーバースペック気味なので、価格と性能のバランスを見て、適用畳数~31畳の「F-VXP70」や~25畳の「F-PXP55」を選んでみても良いでしょう。

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パナソニック
加湿空気清浄機 F-VXP90
実売価格6万8610円

 

 

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パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP70
実売価格5万8270円

 

 

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パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP55
実売価格4万8483円

F-VXP90とF-VXP70は、「ナノイー」の10倍の量のOHラジカルを生成する微粒子イオン「ナノイーX」を搭載。花粉だけでなく、アレル物質やPM2.5などの有害物質、さらにはタバコ臭やペット臭といったニオイ対策にも効果があります。下部吸い込み口が大きく開口し、床上30cmを強力吸引するメガキャッチフォルムも採用。「ナノイー」搭載モデルのF-VXP55には、就寝前と起床前にしっかり運転して、就寝中は静音運転する「寝室モード」を装備しています。各モデルともスマホ連携には非対応。

 

【パナソニック機のスペック比較】

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シャープは環境や目的に合わせたバリエーションの豊富さが魅力

――パナソニックのナノイーが出てくると、シャープのプラズマクラスターはどうなんだろう……と感じてしまいますが、こちらはいかがですか?

 

安蔵 シャープはラインナップが豊富なのが魅力ですね。家庭環境や部屋の構造などに合った適切なソリューションが選べます。プラズマクラスター濃度が従来の倍になった「プラズマクラスターNEXT」を搭載する最上位の「KI-HP100」は、機能は最強クラスです。ただ、本体はやや大きいですし、適用畳数~46畳で価格は約12万円と、いささか大仰な製品ですね。今年はプラズマクラスターNEXTをもう少し下位のモデルにまで広げて小型化した製品の登場を期待したいです。

 

――となると、狙い目はそれ以下の機種ということになるでしょうか。

 

安蔵 はい。価格と性能のバランスから見ると、オススメは「KI-HX75」(適用畳数~約34畳)か「KI-HS50」(適用畳数~23畳・実売価格4万7400円)ですね。また、最初の10分間を最大風量で自動運転して、室内の空気を急速に浄化する「効果実感モード」に対応しており、帰宅直後の花粉除去にも有効です。前方向に集中的に高濃度プラズマクラスターを放出する「プラズマクラスターパワフルショット」も搭載しており、ソファやカーペットなど、ピンポイントでニオイまで取れるのは良いですね。

 

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シャープ
KI-HP100
実売価格11万9760円

 

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シャープ
KI-HX75
実売価格7万8710円

KI-HX75とKI-HS50は「プラズマクラスター25000」、KI-HP100はその2倍の濃度を放出する「プラズマクラスターNEXT」を搭載。「プラズマクラスターNEXT」は、「ストレスがたまりにくい」「集中を維持しやすい」環境を作ることを実証しました。各モデルとも、使い方を学習して成長するAIoTクラウドサービス「COCORO AIR」対応。KI-HP100とKI-HX75は、自動掃除パワーユニットに対応しています。

 

――シャープは、クラウドのAI(人工知能)と連携する機能、「COCORO AIR」(ココロエアー)を搭載するのもユニークですね。

 

安蔵 こちらはWi-Fi機能を標準搭載するKI-HP100およびKI-HX75とKI-HS50が対応しています。COCORO AIRで注目したいのは、「空気情報モニター」「おうちフィット」「消耗品モニター」という、使い勝手の良い機能が利用できる点です。

 

――こうして見ると、スマホ連携の面でシャープは充実していますね。

 

安蔵 今後、こうした情報の「見える化」は、必ず主流になってきます。国内メーカーとしては、この分野の先駆者となっている点は、大いに評価したいですね。

↑シャープの「COCORO Air」には、空気清浄機の搭載するセンサーとWi-Fi機能を利用して、スマートフォンで室内の空気環境を確認できる「空気情報モニター」などの機能を備えています↑室内の空気環境を確認できる「空気情報モニター」

 

特殊なニーズに応える「天井空清」「蚊取空清」も用意

――シャープは、1月にLEDシーリング一体型の「天井空清」を発売して話題となりました。

 

安蔵 こうしたユニークな製品を開発する点は、実にシャープらしいですね。ただ、こちらは加湿機能が付いておらず、対応畳数~14畳で、8畳の清浄目安時間が19分と空気清浄能力はそれほど高くない。2台めとして、あるいは床にモノを置きたくないといった、特殊なニーズに応えるものだと考えています。とはいえ、床の上に場所を取らず、置き場所を考えなくても良いのはメリット。電源が照明用のコンセントから取れるのは便利ですし、ロボット掃除機でこまめに掃除する人にはいいかもしれません。

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シャープ

天井空清 FP-AT3
実売価格9万7070円

業界初のLEDシーリングライト一体型空気清浄機。ペットや小さな子供のいたずらが気になる家庭でも安心して導入できます。部屋に温かさを演出するさくら色のLED照明も業界唯一です。

 

――シャープの変り種といえば、「蚊取空清」もありますね。

 

安蔵 蚊取空清 FU-GK50は、文字通り蚊が取れるのが最大の特徴。蚊の好む灯りと蚊取りシートで捕まえるので、赤ちゃんやペットがいるなど、殺虫剤を利用したくない環境でも安心して使えます。発売が2016年4月の製品なので、そろそろ次世代機の発表も期待したいところですね。

 

次回はお手入れのしやすさや、デザインにこだわった製品などを見ていきます!

 

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シャープ
蚊取空清 FU-GK50
実売価格2万8660円

黒いボディやUVライト、蚊が隠れたがる小窓で蚊やコバエを誘い、空気清浄機の吸引力と強力な蚊取りシートでキャッチ。空気の汚れと一緒にうっとおしい蚊やコバエを取り除けます。

 

【シャープ機のスペック比較】

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花粉に効く空気清浄機はどれだ? 家電のプロが「選択の最重要ポイント」と「穴がない」オススメモデルを発表!

いよいよ都内では花粉が飛び始めました。花粉飛散のピークは3月の見込み。さらに、春先は風に乗って大陸からのPM2.5が日本に届くため、そちらの対策も必要です。最悪の状況を避けるべく、ここは最新の空気清浄機を導入し、室内を花粉フリーかつ空気がウマイ楽園にしませんか? というわけでIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏にお願いし、今回から3回にわたって、空気清浄機選びのポイントを伝授してもらおう、というのが本企画。第1回となる本稿では、空気清浄機選びで最も重要なポイントと、個人的にオススメするモデルを教えてもらいました!

 

教えてくれるのはこの人!

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安蔵靖志(あんぞう・やすし)

IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっています。

 

空気清浄機で最も重要なのは「邪魔に感じないこと」

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――今回から3回に分けて、花粉の季節の空気清浄機の選び方について、お話をうかがっていきます。早速ですが、空気清浄機を選ぶうえでもっとも、大事なことは何でしょうか?

 

安蔵 部屋に置いていて「邪魔に感じないこと」。これがいちばん重要なんです。空気清浄機を既に持っている方ならご賛同いただけると思うのですが、空気清浄機って邪魔じゃないですか。

 

――あわわ、最初から爆弾発言ですか……?

 

安蔵 いやいや。邪魔というのは必要ないという意味ではないですよ(笑)! むしろ、空気清浄機は絶対にあったほうがいい。ただ、空気清浄機というのは、楽しい体験や利便性を提供するツールではなく、イヤなもの、不快なものを防ぐためだけのもの。汚れた空気というネガティブなものをキレイに変換するツールなのに、部屋の目立つ場所に置いておかなくてはなりません。だからこそ、置いていて「邪魔に感じないこと」が重要なんです。

 

――あまり存在感がないほうがいい……ということでしょうか?

 

安蔵 もしくは、見るたびに触りたくなるくらいインテリア映えしているかですね。私はこの「邪魔に感じないこと」を、空気清浄機選びの最重要項目だと考えています。具体的には、デザインや質感、サイズといった点ですね。私自身、これを軽視して何度失敗したことか……。おかげで、家には使わなくなった空気清浄機がゴロゴロしていますよ。

 

――なるほど。機能ではないという点が意外ですね。ほかにはどんな基準がありますか?

 

安蔵 予算に余裕があれば、ぜひ加湿機能付きを選びたいところ。別途、加湿器を置く必要がないのは大きなメリットです。もうひとつ、スマホアプリなどで「空気の見える化」に対応する製品もオススメ。空気がキレイになっていることが視覚的に分かると、長期的な満足感につながります。

 

――なるほど。効果が実感できないと、だんだん使わなくなってしまいそうですが、空気がどれだけキレイになっているのかが分かると、使いたくなりますよね。

 

安蔵 はい。空気清浄機がアプリに対応していると、外出先から室内の温度や湿度がモニターできます。この数値をもとに、例えば、スマートスピーカーを利用して、外出先からエアコンのON/OFFができるようにしておけば、Wi-Fi対応のエアコンに買い換えなくても遠隔操作のメリットが享受できます。要は、空気清浄機をモニター代わりにするという用途ですね。特に家にペットがいる家庭など、この機能があると安心感が違うでしょう。あとは自分の住環境にあわせて、予算、サイズ、デザインのバランスを取って決めていけば、後悔しない製品選びができると思います。

 

「とにかく一台」と言われたらダイキンMCK70Uを挙げる

――では、まず安蔵さんのイチオシの空気清浄機から教えていただけますでしょうか?

 

安蔵 あれこれと細かい条件抜きで、「とにかく一台推薦してくれ」と言われたら、ダイキン工業の加湿ストリーマ空気清浄機「MCK70U」をすすめます。次点で、その下位モデル「MCK55U」ですね。こちらは縦長でフットプリント(接地面積)が狭く、部屋の隅に置けるので邪魔になりません。くどいですが、これは本当に重要です。

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ダイキン工業

加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70U

実売価格4万8640円

従来機の2倍のストリーマユニットを搭載。有害ガスの分解速度や脱臭性能が従来機の2倍に高められているほか、微小な粒子のホコリを除去するTAFUフィルターを搭載しています。アクティブプラズマイオンを搭載し、イオン放出により、カビ菌やアレル物質などを分解できます。本体カラーはホワイトとビターブラウンを用意。

 

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ダイキン工業

加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55U

実売価格4万4220円

スクエアフォルムのスリムタワー型で270×270mmと、さらに狭いスペースに設置できます。本体カラーはホワイト、ディープブラウン、フォレストグリーンの3色を用意しており、インテリアに合わせて選べます。

 

「ストリーマ」が花粉を分解するので、花粉対策にもぴったり

――機能の面ではいかがでしょうか?

 

安蔵 高速電子を放出する空気浄化技術、「ストリーマ」がウイルス、カビなどの有害物質のほか、花粉を分解できるので、花粉対策にはもってこいです。加湿機能も付いていますし、その加湿のための水をストリーマで除菌できるのは同社製品だけの強みですね。

 

――こちらは、さきほど挙げた「空気の見える化」には対応しているんでしょうか?

 

安蔵 スマホと連携するMCK70Uのみ、対応しています。室内のPM2.5、ホコリ、ニオイの3種類の汚れを6段階のレベルで見える化できるほか、運転のON/OFFやタイマー設定などの遠隔操作も可能です。なお、MCK55Uのさらに下位に「MCK40U」というモデルもありますが、こちらは適用床面積が19畳までと狭くてカラーもホワイトのみ。というわけで、4万円台とお買い得なMCK70Uか、スマホを使わないなら、省スペースなMCK55Uがバランスが取れていてオススメですね。

↑ダイキンのアプリ画面↑MCK70Uが対応するダイキンのアプリ画面。PM2.5やホコリ、ニオイのほか、温度や湿度も表示されます

 

↑MCK55Uは従来機より世知スペースが少ないのが魅力↑スリムタワー型のMCK55Uは、従来機より設置スペースが少ないのが魅力

 

――なるほど、MCK70Uは安蔵さんが重視する条件、「邪魔にならない」「加湿機能」「見える化」のすべてを備えていますね。

 

安蔵 はい。ほかにもこの3要素を備えた製品はあるのですが、もっともバランスが取れていて、空気清浄機として穴がない製品だと思います。

 

【MCK5570U、MCK55Uのスペック】

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※電気集じん……吸引した粒子を帯電させ、フィルターに吸着させる技術。目詰まりしにくく、集じん力が長く続くメリットがあります

 

次回は花粉対策に重点を置いた製品や、2台めとしての利用にオススメな製品を見ていきます!

花粉対策に大活躍するおススメ家電5選――AIで空気を分析する空気清浄機に高温スチーマーも!

冬が終わり春を迎える頃になると、いよいよ花粉の季節が到来します。花粉症の人には辛い時期ですが、上手に空気清浄機などの家電を活用すれば自宅でも「花粉対策」が可能になります。そこで今回は、花粉対策に大活躍する家電5選をご紹介。屋外で花粉対策を充分にしていても、衣類に付着した花粉を室内に持ってきてしまうこともありますから、家の中の花粉除去は必須です。楽天市場では「花粉対策家電」を特集中なので、花粉でお悩みの方はすぐにアクセスして花粉対策家電をゲットしましょう!

「花粉対策家電特集」はコチラ

 

人工知能がサポートする加湿空気清浄機

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シャープ

加湿空気清浄機 KI-HS50

楽天市場実売価格 4万1880円

シャープの加湿空気清浄機「KI-HS50」は、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット化)を組み合わせた機能“COCORO AIR”を搭載しています。普段の使い方を学習したり、住んでいる地域の空気の情報までを分析して最適な環境を提供。天気予報なども音声でわかりやすく知らせてくれる“新しい家電の形”を体感してみては?

 

<注目ポイント>

・運転状況や屋外の空気情報を蓄積・分析するクラウドサービスに対応

・気になるところを狙って消臭・除菌する「プラズマクラスターパワフルショット」

・帰宅時にキレイになった空気を届けてくれる「効果実感モード」

約13畳分の広さを空気清浄してくれる「プラズマクラスター25000」は、空気中に浮遊している「浮遊カビ菌」や「浮遊菌」などを抑制。さらに樹木のスギやハンノキ、草花のブタクサやカモガヤなどの花粉も捕集してくれるので、花粉対策もバッチリの空気清浄機です。

 

どんな部屋にも合わせやすいシンプルなデザイン

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ダイキン

加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70T-W

楽天市場実売価格 3万8800円

ダイキンの空気清浄機「MCK70T-W」は、壁や床に馴染みやすい直線を基調としたシンプルなデザインを採用。また、室内の空気の汚れや温度、湿度の状況に応じて自動で運転してくれる「おまかせボタン」を搭載しています。無駄なく必要な時にだけ稼働するので、節電にも役立つはず。

 

<注目ポイント>

・あらゆるリビングで調和するシンプルなデザイン

・自動で空気清浄する「おまかせボタン」搭載

・花粉を除去する「電気集塵方式」

有害なガス状化学物質を酸化分解する「ストリーマ」機能は、集塵フィルターに捕獲したスギ花粉も漏れなく取り除きます。電気集塵方式を採用しているため、カビやダニ、アレル物質などをしっかり吸着。10年経ってもパワフルに集塵してくれる丈夫さも魅力の1つです。

 

クラシックなたたずまいが目を引く先進的加湿器

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バルミューダ

レイン

楽天市場実売価格 4万9680円

“クラシックで先進的”な加湿器「レイン」は、水を上から注ぎ入れる給水方法とディスプレイ、コントロールリングによる操作など、今までに類を見ない機能が満載。「UniAutoアプリ」をダウンロードすれば、屋外でも電源のオン&オフ、設定湿度・風量の変更ができます。毎日の電気料金も記録してくれるので、家計を管理しやすくなるのも嬉しいポイント。

 

<注目ポイント>

・給水は上から注ぎ入れるだけ

・コントロールリングの先進的な操作方法

・酵素プレフィルターがホコリと細菌を同時に除去

空気を取り込むプレフィルターは溶菌酵素でコーティング。ホコリを取り除くと同時に空気中のウイルスや細菌も除去して、清潔な空気をキープします。30分で85%以上の粒子濃度を下げてくれるので、あっという間に花粉が気にならない室内環境を実現。

 

高温スチームでもれなく花粉を除去

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ケルヒャー

スチームクリーナー SC 2

楽天市場実売価格 1万5760円

ケルヒャーの「SC 2」は、頑固な汚れを浮かして落とすスチームクリーナー。リビングやキッチンの床汚れや浴室のカビなどを高温スチームでキレイにしてくれます。壁や床に付着した花粉を取り除きたい時に心強いアイテムなのでおススメ。軽量&コンパクトで女性にも使いやすいですよ。

 

<注目ポイント>

・頑固な汚れを落とす「高温スチーム」

・水を入れるだけで除菌も可能に

・軽量&コンパクトなデザイン

ボイラー式を採用しているため、高温スチームを安定して噴射できます。角度を自由に変えられる新設計のフロアノズルを使えば、手が届きにくいあらゆるスキマの掃除がラクラクに。水だけなのに除菌もしてくれるので、花粉対策に使ってみては?

 

ふとんについた花粉を飛ばす乾燥機

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アイリスオーヤマ

ふとん乾燥機 FK-C2

楽天市場実売価格 9980円

「FK-C2」は、ふとんをすばやく隅々まで温めてくれるふとん乾燥機です。ふとんの間にホースをセットして立体ノズルの口を開ければ準備完了。ボタンを押せばふとんの中に温かい空気が行きわたって、ふっくら乾燥させます。また屋外にふとんが干せない人でも同商品を使えば花粉を飛ばせるので、花粉が飛散する時期にイチオシのアイテム。

 

<注目ポイント>

・ふとんをふっくら乾燥させる「立体ノズル」

・外にふとんが干せなくても花粉を飛ばせる

・くつや衣類を乾燥できる「手動モード」

季節や用途に応じた「ふとん乾燥(冬・夏)」と「あたため」、「ダニ対策」のモードを搭載。また現在の運転状況がひと目でわかる「残り運転時間表示モニター」や「温風サイン」が備わっているので、操作方法も簡単です。「手動モード」を使えば、くつや衣類も乾かすことができるので、一台あればオールシーズン役立つはず。

※商品価格は、2018年2月1日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

提供:楽天市場

今年は花粉を徹底ガード! 家電からマスクの選び方まで役立つ情報を揃えた“花粉対策A to Z”

今年もいよいよ花粉シーズン到来! 例年以上の寒さのため、花粉の飛来は遅れているようですが、すでに目や鼻に違和感を感じている人も出てきているのではないでしょうか。2018年の花粉は「例年並み~例年比増」と予測されています。いまのうちにしっかり対策をして、花粉の飛来に備えましょう。

 

GetNavi webでは、過去に紹介した記事を含めた「花粉対策」特集ページで花粉対策に役立つアイテムから対処方法まで幅広い情報をお届けします。記事はどんどん追加されていきますので、ぜひ参考にしてみて下さい!

 

空気清浄機は「空清特化&フィルター交換型」がおすすめ!「蔦屋家電コンシェルジュ」が教える空気清浄機の選び方

加湿機能などを備えた多機能な空気清浄機が増えていますが、お部屋の花粉やホコリを除去するなら空気をキレイにすることに特化したモデルがオススメです。こちらでは二子玉川 蔦屋家電の敏腕コンシェルジュ・久保雄一さんが、単機能空気清浄機の選び方とオススメモデルを紹介しています。

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付着した花粉を水に変える! 花粉症も怖くないはるやまのビジネスシャツ「ハイドロ銀チタンi-shirt」

花粉のたんぱく質を分解して水にしてしまう話題の成分「ハイドロ銀チタン」を、生地全体に加工したビジネスシャツが「はるやま」から登場。花粉が気になる季節に着用したい一着です。

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自分で作ればわずか100円/本!! この季節に大活躍の「マスク用スプレー」の作り方

この時期欠かせないマスク、1日中つけているとニオイが気になりませんか? そんなときにオススメしたい「マスク用スプレー」は、自分で作れば安くて香りも自在! アロマオイルを変えればルームスプレーや虫よけスプレーも作れちゃいます。

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大量飛散まで待ったなし! 医師直伝の花粉症との上手なつきあい方

花粉症に悩まされるこの時期を少しでも気分よく過ごせるように、花粉症との上手な付き合い方をドクターに聞きました。花粉をブロックするための5つを習慣も要チェック!

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花粉を「落ちる前」に吸い尽くす! ブルーエアの空気清浄機が「花粉に効くワケ」を編集長が徹底ガイド[PR]

この時期欠かせない空気清浄機。GetNavi本誌・野村編集長イチオシで強力な吸引力とフィルターメンテ不要な点が魅力のブルーエア「680i」を徹底ガイドしちゃいます。

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ただのオシャレなコートじゃないぞ! 花粉症対策に効く「花粉プロテクトコート」の仕組みとは?

花粉が落ちやすく、アレル物質を抑制する成分をコーティングした春物コートなら、オシャレを楽しみながら花粉対策ができちゃいそうですね!

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乾燥を抑えて目にうるおい! JINSの「花粉CUT」メガネが保湿機能付きにパワーアップ

花粉で目がかゆくなって目薬が手放せない、という方は最大98%の高い花粉カット率に加え、新たに保湿機能を追加した「JINS 花粉CUT MOIST」を試してみては?

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このプレゼンで心が動かない人っている? 妻が夫にふとんクリーナーを買わせた一部始終[PR]

寝具やクッションなどは花粉がつきやすいアイテム。ふとんクリーナーで清潔にしておけば、就寝中も安心です。

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空気清浄機は「置くだけ」から「着せ替えて飾る」モノへ! 2万円以下の筒型コンパクト機、ブルーエアより登場

鮮やかなカラーのプレフィルターが特徴的な空気清浄機「Blue Pure 411」。22㎡(13畳)まで対応しているので、ワンルームにお住まいの方や寝室、子ども部屋用にもオススメです。

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デロンギ初、3万円の衣類乾燥除湿機を徹底レビュー! このパワーで設置面積「A4サイズ」に驚いた

洗濯物への花粉の付着が気になる季節は部屋干しがオススメ。”衣類乾燥”にフォーカスしたデロンギの衣類乾燥除湿機は、コンパクトなのにパワフルな除湿能力でお洗濯物をグングン乾かします。

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梅雨に必須の「衣類乾燥除湿機」はどれがいい? 家電のプロが選ぶべき「方式」と「最新モデル5選」を伝授

室内干しに欠かせない衣類除湿乾燥機の選び方をプロが伝授。最新モデル5機種も紹介しています。

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花粉を体内にも室内にも侵入させない! 日常生活で役立つ「マスク以外の花粉対策グッズ」11選

花粉対策をマスクだけに頼っていませんか? こちらの記事では意外と知られていない花粉対策グッズを厳選して紹介しています。

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正しく使って花粉から身を守ろう! マスクの研究家が示す「効果的なマスクの選び方&着け方」

マスクを装着する際、顔にしっかりフィットさせることで、より花粉の侵入を効果的に防ぐことができます。正しいマスクの装着方法をマスターしておきましょう。

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本当に花粉の漏れ込みが防げるマスクはどれ? マスク研究家・飯田裕貴子さんお墨付きの「隙なしマスク」7点

マスクの種類が多くてどれを選んだらいいかわからない……というあなたにオススメ! プロの視点で選んだ“隙なし”マスク7点を紹介しています。

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花粉撲滅に有効な空気清浄機「以外」の家電ベスト7

花粉に効果的な家電といえば空気清浄機。でもそれ以外の家電も合わせて使えば、より効果的に花粉を除去できるんです。

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ただのオシャレなコートじゃないぞ! 花粉症対策に効く「花粉プロテクトコート」の仕組みとは?

三陽商会は、花粉対策機能を備えたスプリングコート「花粉プロテクトコート」19型を1月上旬より順次発売します。取り扱うのは、同社が展開する「マッキントッシュ フィロソフィー」「アマカ」など婦人服・紳士服8ブランド。価格は2万7000円~6万9000円(税別)です。

「マッキントッシュ ロンドン」のストレッチ性があり着心地の良い1着。花粉プロテクト機能に加え「はっ水性」↑「花粉プロテクトコート」の例。ストレッチ性とはっ水性を併せ持つ「マッキントッシュ ロンドン」の比翼仕立てフーデッドコート

 

滑らかで高密度な素材&抗アレル物質をコーティングした素材を使用

日本気象協会による2018年春の花粉飛散予測は、前シーズンに比べ、東北が190%、関東甲信160%、四国で150%となっており、東海、北陸、近畿地方も「やや多い」予測となっています。これを踏まえ、同社では紳士服は2007年から、婦人服は2010年から“おしゃれに花粉対策” をコンセプトにした「花粉プロテクトコート」の販売を開始。毎年花粉が飛散するシーズンに向けたスプリングコートとして提案しています。

↑花粉の飛散時期↑花粉の飛散時期

 

「花粉プロテクトコート」に使われる素材は以下の2つ。ひとつは高密度に織られた、表面の凹凸が少ない平らな生地。このため、花粉が付いても生地の表面が滑らかなために、付着した花粉が滑り落ちやすくなっています。

 

もうひとつは、生地に付着した花粉などのアレル物質の働きを抑制することができる素材です。こちらは、花粉やダニなどのアレル物質の働きを抑制する抗アレル物質特殊加工剤をナノスケールで繊維にコーティング。生地に付着した花粉などのアレル物質を包み込み、アレル物質の働きを80%抑制できます。

婦人服「マッキントッシュ フィロソフィー」 リバーシブル仕様の「花粉プロテクトコート」↑婦人服「マッキントッシュ フィロソフィー」 のリバーシブル仕様の例

 

なお、今年の「花粉プロテクトコート」のラインナップ、デザイン面の特徴は以下の通り。

●表と裏両面で着用でき、1着で2つのカラーが楽しめるリバーシブルタイプを展開

●着脱可能なライナー(裏地)を付けることで寒い時期から春、梅雨まで長い期間の着用が可能なコートを展開

●花粉対策機能と併せて、春の雨対策にもなるよう19型全てに「はっ水性」を装備

●春に人気の明るめのカラーのコートを複数のブランドから展開

このほか、春の羽織りものとして活躍するブルゾンタイプ、家庭での手洗いを可能にしたウォッシャブルタイプ、ストレッチ性を持たせ着心地にこだわったコートなども展開。花粉が落ちやすく、アレル物質を抑制するうえ、幅広いシーンで使えるよう、配慮されているのはうれしいですね。毎年、花粉症に悩んでいる方、ぜひチェックしてみてください。

「マッキントッシュ フィロソフィー」の1着。はっ水性」を併せ持つ バルマカーンコート↑はっ水性を持つ「マッキントッシュ フィロソフィー」のバルマカーンコート

 

花粉プロテクトコート

●発売:1月上旬より順次販売  ※3月上旬に全ての商品が出揃います●本体価格:2万7000円~6万9000円(税別) ●展開型数:8ブランドから計19型 (各ブランドより1~8型を展開)●婦人服展開ブランド:マッキントッシュ フィロソフィー、アマカ、エヴェックス バイ クリツィア、トランスワーク、ポール・スチュアート、サンヨー● 紳士服展開ブランド:マッキントッシュ ロンドン、マッキントッシュ フィロソフィー●展開売場:全国百貨店を中心とした上記8ブランド合計で約550」売場● 同社直営オンラインストア「サンヨー・アイストア」http://sanyo-i.jp/