スポーツサンダルといえばやっぱり「Teva」!! 今夏は肌あたりのよい“ニットサンダル”に注目!

アーバンアウトドアスタイルがトレンドの今季、やっぱりスポーツサンダルが気になりますよね! そこでおススメしたいのはやはり、Teva(テバ)。1984年に世界で初めてストラップ付きスポーツサンダルを誕生させた、いわばスポーツサンダルの元祖とも呼べるブランドです。

 

そんなTevaを代表する人気モデル、Terra-Floatシリーズに、ストラップとフットベッドをシームレスで肌あたりのよいニット素材で仕上げた「Terra-Float 2 Knit Universal(テラフロート 2 ニット ユニバーサル)」が登場しました!

ストレッチ性や速乾性、高いフィット感を備えたポリエステルニットが足への負担を軽減。さらに、耐久性が高く非常に軽量な独自のアウトソー ルFloat-Lite™と優れたトラクションを発揮するDurabration Rubber™を採用し、機能性の高さもにもこだわっているのです!

 

ニットのナチュラルな質感がアウトドア感をさらにアップ!

ストラップのアッパーはすべてニットで構成されていて、まるでソックスのようにしなやかで軽い履き心地。

 

フットベッドもニットを使用しています。さらにニオイを防ぐ抗菌処理も施しているので、清潔感もバッチリ!

 

ストラップの甲上部分には面ファスナーが設けられているので、脱ぎ履きもラクチンです。

 

ソールは軽さとクッション性を実現しつつ、高い耐久性と耐摩耗性、バツグンのグリップ力を発揮してくれる、「Float-Lite™とグリップ力の高いDurabrasion Rubber™を融合したミッドソール&アウトソール」を採用しています。

 

アウトドアにもタウンユースにもマッチするシンプルなデザインが魅力的ですね! 外遊びの水場あたりでは裸足での着用が定番ですが、街ではソックスでの着用がオススメ。いまっぽさがグ~ンと上がります。アニマル柄を連想させるニットの素材感もポイントです!

Teva
Terra-Float 2 Knit Universal
1万4040円

ストラップとフットベッドをシームレスで肌あたりのよいニット素材で仕上げたスポーツサンダル。ストレッチ性・速乾性・高いフィット感を備えたポリエステルニットが足への負担を軽減してくれます。

 

■Teva
jp.teva.com

コンバースは「サンダル」も快適だった!! オールスターならではのカジュアルさを継承

今季のコンバースが掲げる「旅とコンバース」をテーマにした、CV サンダルアレンジモデルが登場しました。ソフトなネオプレーンのアッパーと、コンバースのロゴをプリントしたストラップがポイントとなっています。2本のベルトは甲全体を心地良くホールドできるようデザインされていて、フィット感も申し分ありません!

オールスターのアウトソールをベースにした軽量インジェクションソールと足なりに沿った圧縮E.V.A.フットベットの二重構造で、クッション性に優れ、疲れにくい設計となっています。甲全体を包み込む深めのアッパーにはインナーフォームを採用し、素足でも、いまっぽいソックス履きでも心地よくフィット。カラーはベージュ、ブラックの2カラー展開です。

 

川遊びに思わず連れていきたくなっちゃう!

ネオプレンのソフトなアッパーには2本のベルトが配されていて、甲全体を心地良くホールドできるようデザインされています。

 

2本のストラップはベルクロ仕様なので、ユーザー好みのフィット感に調整可能。

 

ヒールにはお馴染みのひとつ星とオールスターのロゴを配したヒールパッチが再現されています。

 

オールスターのアウトソールをベースにした軽量インジェクションソールと足なりに沿った圧縮E.V.A.フットベットの二重構造となっていて、かなりしなやかで軽い履き心地となっています。

 

とってもライトなスポサンですが、実はタフさと快適性も兼備えたハイスペックフットウェアといえますね。2本のストラップがいまっぽいですし、 街中でのアーバンアウトドアスタイルにピッタリですね。ワタクシ的には川遊びでのバーベキューのお供に連れていきたいです!

コンバース
CV SANDAL STRAP
5400円

CV サンダルのパターンアレンジモデル。ソフトなネオプレーンのアッパーと、コンバースロゴをプリントしたストラップがデザインのポイントです。

 

■コンバース
converse.co.jp

革靴だけどスニーカー? 革靴メーカーならではの“レザースニーカー”に注目集まる

スニーカー感覚で履ける革靴の先行販売が、クラウドファンディングサービスMakuakeでスタート。スーツだけでなくカジュアルスタイルにも合わせられる革靴が話題を呼びそうだ。

出典画像:「『スーツ×スニーカー』通勤に最適!!独自製法による、スニーカー感覚で履ける革靴」Makuake より

 

レザーシューズにスニーカーテイストを融合!

同プロジェクトを立ち上げたのは、2000年に東京・浅草で創業した国産シューズファクトリー・LIFT(リフト)。“時代にフィットするMade in Japanの靴”を提供するため自社内での一貫製造を行い、オーダーを受けてから職人が1足1足丁寧に製作していくという。

 

同社のラインナップは、柔軟なアイデアと加工技術を駆使したレザーシューズにスニーカーテイストを融合させた先進的なデザインが特徴。「モード」にも「ストリート」にもマッチするアイテムとあって、先行販売に登場した革靴も一目見ただけではスニーカーと勘違いしそうなビジュアルに。

出典画像:「『スーツ×スニーカー』通勤に最適!!独自製法による、スニーカー感覚で履ける革靴」Makuake より

 

見た目だけでなく履き心地の良さも追及されており、シューズ中央のくり抜いた部分にクッションを入れることで屈曲性にも優れたアイテムに。通勤用に活用するだけでなく、革靴ながら軽いウォーキングでも活躍してくれそうだ。

 

“スニーカー通勤”にピッタリ

今回のプロジェクトには、改良に改良を重ねたという女性用シューズも展開。1万3824円の「バレエシューズ」や1万6848円の「スニーカータイプ」といった支援コースを選ぶことができる。もちろん男性用のシューズも多数のコースが選択可能で、2万6244円コースには「ストレートチップタイプ 新色ホワイト」と、国産グローブレザーを使用した高級感のあるスニーカータイプの2種類が用意されている。

出典画像:「『スーツ×スニーカー』通勤に最適!!独自製法による、スニーカー感覚で履ける革靴」Makuake より

 

“レザースニーカー”に対する関心は高く、ネット上には「カジュアルすぎるのは苦手だから、レザースニーカーみたいな落ち着いた感じがちょうど良い」「会社帰りに寄り道するときでも靴の見映え気にする必要がないから重宝してます!」「ガチガチの革靴より、カジュアルスタイルの革靴も選択できるようになったらいいのに」といった声が。

 

「スーツ姿にスニーカーはちょっと…」と抵抗を感じる人もいるかもしれないが、実は“スニーカー通勤”を推奨しているのが「スポーツ庁」。同庁では「FUN+ WALK PROJECT(ファン プラス ウォーク プロジェクト)」を進めており、そのキーアクションとしてスニーカー通勤を提唱。スニーカー感覚で履ける革靴なら抵抗感がなくなるかも?

痛勤にサヨナラ! 明日からの通勤はオシャレで快適なスニーカーで行く!

長らくオフィスでの装いといえば、スーツスタイルや、ジャケットやシャツにきれいめボトムを合わせ、足元はパンプスにストッキング、というのがお決まりでした。ところが2011年の東日本大震災以降、スニーカーでの通勤に注目が高まっています。また、近年は“オフィスカジュアル”のトレンドも相まって、“スニーカー通勤”をする女性が増えているのです。

 

パンプスに比べて足への負担やストレスが少なく、ソールのクッショニングのおかげで歩きやすいスニーカーは、とにかく楽ちん! とはいえ、カジュアルなルックスゆえに、職場でもマナー違反にならないアイテム選びが難しい……と、悩む人も多いようです。そこで、数多くのカジュアルシューズを取りそろえる「ABCマート」販売促進部の北澤直美さんに、通勤スタイルに似合うスニーカーの選び方やおすすめの最新モデルについて、教えてもらいました。

 

ブームの今は、デザインが豊富 自分のスタイルに合うものを楽しみながら選んで

そもそも今、ファッション全般においてもスニーカーは一大トレンド。普段からスニーカーを愛用する女性が増えていることも、それを後押ししているようです。シンプルシックなものからかわいらしいものまで、各ブランドから幅広いデザインが出そろっており、きれいめのコーディネートやオフィススタイルにも無理なく取り入れられるものがたくさん。女性にとっては好みのシューズを選ぶのも楽しみのひとつですから、なんともうれしい状況です。

 

また20〜30代の女性を筆頭にオフィスカジュアルが浸透してきたことで、「通勤靴はこうあるべき」といった凝り固まったイメージもなくなりつつあります。特に通勤用とは決めつけず、自分のライフスタイルやファッションにマッチしたものを選ぶといいでしょう。さらに、タフに歩きまわる通勤シューズはやはり、履き心地にこだわりたいところ。購入する際は必ず試し履きをしましょう。店頭で試しながら選ぶか、通販も試着なら返品ができますから、自分の足に合っているか、事前にきちんとチェックを!

 

派手な色柄はNG!素材と配色選びできちんと感とオシャレ感をプラス

通勤スタイルでは“きちんと見えること”が必要不可欠です。派手な色柄や奇抜なデザイン、カジュアルすぎるものは避け、クリーンな着こなしができるスニーカーを選ぶことが大切です。

 

ポイントは配色と素材。モノトーンやワントーンなど、落ち着いたカラーリングのものはきちんと感があり、オフィススタイルにもマッチしやすいので、初心者でも比較的取り入れやすいでしょう。素材ならレザーやパテントがおすすめです。ナイロンやキャンバスなどのカジュアルな素材よりも上品に見えますし、オシャレな着こなしに仕上がります。

 

また、仕事においては“清潔感”も欠かすことのできない条件です。気軽に履けるからこそ、より清潔感には配慮し、汚れがついていないかを常にチェック。足元をキレイに保つよう心がけましょう。

 

オフィスでも浮かないオシャレ&快適な最旬スニーカー8モデル

履き心地とデザイン性を兼ね備えた、最新のおすすめスニーカーを8点、北澤さんにセレクトしてもらいました。

 

手始めに欲しいスタイリッシュなレザーシューズ

HAWKINS
ステラ BECKY
9612円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5738420001016/

アッパーに本革を使用した人気の「ステラ」シリーズ。脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプに加え、着こなしのアクセントになるWジップ付きで着脱がラクチン。足元に程よいボリューム感を生む厚めの白ソールに、1.5cmのインヒールで脚長効果も期待できます。「シックな黒スニーカーは一足持っていると便利です。余計な装飾のないシンプルかつスタイリッシュなデザインなので、ジャケットスタイルにもよく合います」(北澤さん)

 

清潔感漂うクリーンな配色

NIKE
ウィメンズ ブレーザー LOW SD
9180円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5736440003046/

1973年にナイキから初めて登場したバスケットボールシューズ「ブレーザー」。シンプルなローカットスニーカーがあらゆるスタイルにマッチする万能モデルです。「これからの暖かいシーズンにぴったりのライトカラーで、洋服を選ばず愛用できるシンプルなスニーカーです。肌なじみがよく、清潔感あふれるベージュは女性におすすめですね」(北澤さん)

 

引き続き、オシャレも履き心地も! と欲張れる“通勤スニーカー”をピックアップ。

 

オフィスでも浮かないオシャレ&快適な最旬スニーカー

 

オールブラックがスタイリッシュな注目の新モデル

NEW BALANCE
ナージャイズ WXNRGBH(D)
8532円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5781270001044/

人気ブランド、ニューバランスからレディース向けに登場した新モデル「Nergize(ナージャイズ)」。軽量で反発性があり、ジムトレーニングやスタジオエクササイズ、ランニングやウォーキングに至るまで、幅広いスポーツシーンで活躍してくれる高機能シューズでありながら、タウンユースにもマッチするシンプルシックなデザイン。かかと部に堅い素材を使用していないので、コンパクトに持ち運べます。「履き口がスリッポン構造になっていて着脱がスムーズにできるので、時間に追われるビジネスシーンでも動きがもたつきません。オールブラックでスッキリ履きこなせるデザインで、さまざまなシーンに対応できる今春イチオシの万能シューズです」(北澤さん)

 

女性らしい淡いピンクがキュート

ADIDAS
アディダス オリジナルス CAMPUS DESERT キャンパス
1万789円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5725660001044/

世界中で愛され続けるスポーツブランド「adidas」。定番のクラシックモデルに、シュータンラベルやヒールに金箔のブランドロゴを配し、キャッチーなディテールを加えた「CAMPUS」は、シンプルながらもトレンドをおさえた現代的なスニーカーです。「3本ラインなど、ブランドらしさはそのままに、程よく甘さのあるカラーリングがかわいい一足です。普段スニーカーに履き慣れていない女性でも愛用しやすいデザインです」(北澤さん)

 

スタイルアップできる、女性にうれしい美脚靴

HAWKINS
ホーキンス ブリリアント BL ISOTTA
7452円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5601220006016/

ホーキンスの「あしもと快放宣言!シリーズ」。ゆったりの3E設計で、スニーカーならではの履きやすさは損なわず、4cmのインヒールが内蔵されているので、脚長効果が期待できます。超軽量のアウトソールに加え、アッパーにはストレッチ素材を使用し、解放感のある履き心地を実現した人気モデル。「スニーカーでも脚を長く見せたい! という女性の願いを叶えたモデル。年齢問わず愛用しやすいシンプルなデザインなので、通勤服にはもちろん、季節やシーンに関係なく、マルチに使いやすいシューズです」(北澤さん)

 

レトロ&ベーシックなブランドのアイコンモデル

SAUCONY
JAZZ ORIGINAL
8532円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5060130001013/

「Saucony(サッカニー)」はランニングシーンで高いシェアを誇る、全米最古のアスレチックブランド。80年代初頭に登場した「JAZZ(ジャズ)」は、一世を風靡した傑作シューズのひとつで、現代のファッションアイテムとしても注目を集める人気の高いモデルです。「ヴィンテージ感のあるレトロなデザインが、男女問わず根強い人気のブランド定番モデルです。ネイビー×シルバーのシックな配色で、落ち着きのある大人っぽいルックスが魅力」(北澤さん)

 

オフィスでも嫌味なく映えるパテントシューズ

PUMA
ウィメンズ バスケット ハート パテント
9612円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5665470001045/

プーマの定番モデル「バスケット」をウィメンズシルエットにアレンジ。視線を奪う極太リボンは、サテンレースとナイロンの2種類が付属になっているので、その日の気分やコーディネートに合わせてアレンジが可能。「トレンドを意識した洗練されたモデルは国内外で大人気! 仕事ではベーシックなナイロン紐、アフター5のデートではレディなサテンレースなど、シーンに合わせて靴紐が変えられるので、一足で幅広い装いが楽しめます」(北澤さん)

 

毎日愛用したくなる快適な履き心地

REEBOK
クラウドライド DMX 3.0 W
1万789円
http://www.abc-mart.net/shop/g/g5757460001044/

リーボック独自のムービングエアー(空気が動く)搭載の最新モデル。屈曲性&クッション性が高く、ふわふわな履き心地はまさにモデル名通り「クラウドライド」(雲の上を歩いている)の心地よさ。足への負担が少なく、軽やかで快適な歩行をサポートしてくれるので、歩きまわる通勤シューズにももってこい。「ウォーキングシューズとしても使える高機能でありながら、スッキリしたデザインで、オフィスカジュアルにも無理なくマッチします。柔らかく快適な履き心地はつい毎日使いしたくなるほど! アクティブなルックスに反した、春らしくスイートなカラーがほかにはないモデルです」(北澤さん)

※価格はすべて税込です

 

Profile


エービーシー・マート 販売促進部 / 北澤直美
2006年にエービーシー・マートに入社。直営店で店長を務めたのち、出産後は本社の販売促進部で活躍。雑誌やWEBなど、商品のPRを主に担当している。
ABCマート公式オンラインストア http://www.abc-mart.net/

 

取材・文=村井 絢 構成=Neem Tree

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

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「革靴疲れ」の救世主が出現!! スニーカーのような革靴「テクシーリュクス」で通勤スタイルが激変!

スポーツ庁が「歩きやすい服装」での通勤を推奨するプロジェクト「FUN+WALK PROJECT」。なかでも注目したいのが、日常生活のなかでの「歩く」を促進するためのキーアクション、「スニーカー通勤」です。

 

そんなスニーカー通勤にふさわしいオススメシューズをこれまでに数モデルほどご紹介してきましたが、忘れてはいけないシューズがありました。それがコレ、「テクシーリュクス」のシューズです!

テクシーリュクスは“ビジネスなのにスニーカーのような履き心地”をテーマに、履き心地の良さを追求した革靴として人気を獲得しています。しかも、「FUN+WALK PROJECT」が本格始動したこの3月から、渋谷駅のなかにポップアップストア「テクシーリュクスカフェ」が期間限定オープン(~2018年6月30日まで)! これはショップ&シューズともにお試しせずにはいられません!

 

テクシーリュクスがフルラインナップ! しかも試し歩き用のトレッドミルも完備

ポップアップストアはJR渋谷駅の山手線外回りホームに、6月30日(土)まで期間限定でオープン!

 

店内にはテクシーリュクスのアイテムがフルラインナップ! ビジネスシューズからカジュアルなウォーキングシューズまで幅広く揃っています。

 

トレッドミルも完備しているので、試着した際には実際に歩いて履き心地を確かめるが可能。 しかも、このポップアップストアで商品を購入した人には、テクシーリュクスのオリジナルシューキーパーがもらえちゃいます!

 

店内には気軽に立ち寄れるカフェスペースを併設。ここでカフェメニューを注文した人にはオンラインクーポン券(20%オフ)が配布されます。これはお得ですね!

テクシーリュクスの自信作! アブソリュートバリューズを実際にお試し!

近藤真彦さんが監督を務めるレーシングチーム「KONDO Racing Team」のメカニック監修のもとで誕生したのがコレ! 「アブソリュートバリューズ」シリーズです。レーシングカーのバケットシートを彷彿させるようなフィット感・ホールド感に仕上げられています。

 

アウトソールはマシーンのタイヤを参考にしたデザインで、着地から蹴り出しまで安定した足運びを可能にしています。踏みつけ部分に細かい溝を配した低硬度ラバーを採用しており、濡れた路面にも対応。

 

インナーソールのトウ部分には消臭繊維「MOFF」を採用していて、シューズ内を清潔に保ちます。

 

アッパーのシューホール部分のサイドにはゴムのスリットが入るので、足の屈伸にしなやかに対応してくれます。

 

ヒールのミッドソールにはEVAを採用。軽量で快適なクッション性能に仕上げられています。

 

まるでスニーカーのようなしなやかな履き心地と、革靴とは思えないフィット感&ホールド感にクリビツです! しかもそれをJR渋谷駅内で体験できちゃうとは、さらにクリビツ! お仕事帰りにでもぜひお試しください!

テクシーリュクス
アブソリュートバリューズ TU-7001 BLACK
1万800円

近藤真彦さんが監督をつとめる「KONDO Racing Team」が 監修した一足。レーシングマシンのようにタフな革靴として開発された。

 

【テクシーリュクスカフェ】

●オープン期間:~6月30日(土)まで
●場所:JR山手線外回りホーム上
●営業時間: 10:00~20:00

 

■アシックス商事株式会社
https://www.asics-trading.co.jp/brand/texcy_luxe/

傷・カビ・土埃……満身創痍の革靴を手入れするコツ

いよいよ始まる新年度。気持ち新たに、久しぶりに靴の手入れでもしようと思ったら、靴箱にしまっておいた革靴にカビが!  捨てるのはもったいないし、自分で手入れしてみるか。でも、どうやるのが正解なんだろう……。そうだ、ご近所の山田岳人さんは、革靴や鞄の修理をしているユニオンワークス渋谷店で店長をしているって言っていたな。早速、靴の手入れについて教えてもらおう!

 

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお父さんが、なにやら困っているようです。
参田家の人々
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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

革靴のカビを取って、再発を防止する方法を知りたい!

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お父さん「ここのところ毎日同じ革靴を履いていたら、ほかの革靴にカビが生えちゃったんです……。捨てるのももったいないし、なんとか自分でお手入れしたいけど、間違ったケアをしてしまうのが怖いんですよ。これってもう、元には戻らないんでしょうか?」

 


山田さん「毎日同じ靴を履き続けてそのまま放置したりすると、湿気が溜まってカビが生えやすくなるので注意が必要です。1日履いたら2日間は休ませてあげたいですね。自宅でお手入れをするのであれば、薬局で購入できるエタノールで拭き取るといいですよ。また、カビが生えやすい靴底の部分のカビを防止するために、雨に濡れた日は壁に立てかけて保管するのがおすすめです」

 

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お父さん「お気に入りだから、ついつい同じ靴を履いていたけど、毎日履くだけでもカビが生える原因になっちゃうんですね……。月曜日に履いたら、木曜日まで待ったほうがいいなんて知らなかったです。ちなみに、自宅で靴磨きをする場合、どういった道具を揃えておけばいいでしょうか?」

 


山田さん「まずは、「シューツリー」、「馬毛のブラシ」、「豚毛のブラシ」、「靴用クリーム」、「クロス」は、最低限揃えたほうがいいですね。クリームは、靴と同じ色味のものを選びましょう。もしなければ少し薄めの色でもOKですよ。ちなみに、無色のクリームを使って磨くと、つま先やかかと部分の色が自然に薄れて、ヴィンテージ風になります。なので、そういう雰囲気が好きなのであれば、あえて無色をセレクトするのもいいですね」

 

comment-father
お父さん「ブラシは、柔らかい毛の馬毛のブラシと、毛が硬い豚毛のブラシの2種類が必要なんですね。クロスは使い古した靴下やストッキング、Tシャツなどでも代用できそう。それに、クリームの色ひとつで靴の風合いが変わるのはおもしろいですね! シューキーパーは、靴屋さんで靴の中に入っているのはよく見るけど、自宅でも必要なんですか?」

 


山田さん「そうですね。靴磨きをする際にシューキーパーを入れると、シワが伸びてクリームが浸透しやすくなるんですよ。サイズのあったシューキーパーを革靴に入れると、保管時にシワが伸びた状態になって、形の補正にもなります。さらに、木の素材が臭いや湿気を吸ってくれるので、消臭やカビ防止にもおすすめですね!」

 

comment-father
お父さん「なるほど! 革靴の寿命を伸ばすために、サイズの合ったシューキーパーを持っておくと良さそう。靴磨きって、クリームをどれだけつければいいかとか、正解がわからないんですけど、プロはどんな工程で行っているんですか?」

 


山田さん「まずは、靴にシューキーパーを入れ、馬毛のブラシでホコリを払います。このとき、靴紐は外すと奥にあるホコリも取れますよ。靴紐を通す部分が固定されている『内羽根』タイプは、一番下の穴に通された靴紐だけを残してあげてください。紐を通す部分が固定されていない『外羽根』タイプは、靴紐をすべて外しましょう」

 

comment-father
お父さん「僕が持っている革靴は『外羽根』タイプか。確かにきちんと外したほうが隅々まできれいにできますね! こうして見ると、靴底と靴のつなぎ目の部分にもホコリが溜まっている! ちゃんと取り除いてあげた方が良さそうですね」

 


山田さん「ホコリをはらったら、ブラシの表面に5mmほどクリームを付け、表面にクリームを塗っていきます。クリームが多くすぎるとシミになることがあるので靴の内側、履いた時に土踏まずがあたる部分から塗り始めるといいですよ。このとき、靴底と革のつなぎ目にクリームを塗るのも忘れずに。クリームの油分が水を弾くので、雨の日に浸水するのを防げるんです。クリームを塗ったら5分間放置し、馴染んだらクロスでクリームを拭き取りましょう」

 

comment-father
お父さん「クリームはほんの少しでいいんですね。自宅で靴磨きというと面倒なイメージだったけど、10分くらいで終わってびっくり。これからは早く家に帰れた日や、休みの日に自分でメンテナンスしてみます!」

 

10分で完結! 正しい革靴の磨き方

①サイズの合ったシューキーパーを革靴に入れる

②靴紐を外し、馬毛のブラシで入念に埃を払う

③靴の内側から靴全体に広げるようにクリームを塗る

④5分放置したら、クロスでクリームを拭き取る

 

定期的な靴磨きが長持ちの秘訣!

今まで「靴磨き」と聞くと、時間がかかるし大変なイメージだったけど、やってみると意外に簡単。山田さんに教えてもらった道具を一式揃えたら、やる気が出てきたぞ。これからは革靴を定期的に磨いて、もっと大事にしていこう!

 

教えてくれたのは……

ユニオンワークス 渋谷店 店長/山田岳人さん
ヒコ・みづのジュエリーカレッジ シューメーカーコースを卒業後、シューズメーカーに3年間勤務。2013年に、革靴や鞄の修理、販売を行うユニオンワークスへ入社。2017年に渋谷店店長に就任する。

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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「スニーカーに履かせる雨具」とは参りました。日本発「Rain Socks」が世界の足元を変えそう

アメリカで始まったクラウドファンディングのなかには日本発のプロダクトがあります。昨年、東京を拠点にするクリエイターは、尻尾が動く癒し系クッション「クーボ(Qoobo)」をKickstarterに出品し、アメリカの多くのテック系メディアで取り上げられました。そんなクーボの成功に続いたのが日本発の「Rain Socks」。スタイリッシュなデザインと機能性が評判となり、シンガポール、イスラエルやアメリカなど世界各地の人々が絶賛しています。

 

Rain Socksはスニーカーに直接かぶせることで、靴が濡れたり汚れたりするのを防ぐ世界初のスニーカー用雨具です。これを使えば、雨が降ったときに靴を履き替える必要がなくなります。

本製品はただの薄いゴム生地なので、使わないときはカバンや机の引き出しのなかに忍ばせておくことができます。また、天然ゴム素材のラテックスが底の部分に使われているので、繰り返しの使用にも耐えられるとのこと。

何より嬉しいのはスタイリッシュなデザイン。Rain Socksを知らない人が街中でこれを使っている人を見かけたら、「そんな雨靴があるのかな?」と思ってしまいそうですよね。

 

Kickstarterでは1つ1130円、3つセットで3400円(配送料別)で予約を受け付けていました。発送は今年の5月を予定しているとのこと。ユーザーたちの感想を聞くのが楽しみですね。

Rain Socksを開発しているONFAddは、風呂敷や布団といった日本の伝統的なプロダクトが持つ「移動性」に注目し、スタイリッシュかつ便利なプロダクトをたくさん発表しています。

 

ジャケットのなかに忍ばせるラップトップ用のバックパックや、広げると布団のようにそのまま寝られる寝袋、ミニマルな財布など、ノマド生活と相性が良さそうなアイテムがたくさんあります。

 

他にも日本の伝統的な価値観、デザインを活かしたプロダクトが次々とクラウドファンディングを通して世界に発信されています。GetNavi webでも紹介された癒し系クッション「Qoobo」や今回の「Rain Socks」などは、製品の特徴や機能を英語とビデオを使って分かりやすく、かつクールにプレゼンテーションしているところに成功の秘訣がありそうです。

 

これまでのKickstarterで人気となった日本発プロダクトを眺めてみても、現代のライフスタイルに日本の伝統技術や美的感覚をうまく融合させたものを英語で的確にマーケティングしているものが目立ちます。

例えば、福岡発の「Haori Cup」(写真上)は、日本の波佐見焼の湯呑みに博多曲物による木材のホルダーを付けたプロダクトなのですが、ホルダー部分が欧米でも馴染みのある「スリーブ」に見えるデザインになっています(スリーブは日本でもスターバックスなどの登場で増えました)。このようなアイデアで海外の消費者に「親しみ」を持ってもらうことが、成功の一因になっているのでしょう。

 

Kickstarterが昨年に日本語対応を開始し、参加する敷居も低いことから、このようなプロダクトはこれから増えることが予想されます。日本のモノづくりの新機軸になるかもしれません。私たちとしては日本発の製品が世界のクラウドファンディングを席巻する日をいつか見てみたいですね。

 

ミリタリーウエアの収集癖が昇華!? デザイナー・ミハラヤスヒロがリメイクに見出すこと

既製品に小さなひと工夫=カスタマイズを加えて、 より愛着の湧く自分らしい暮らしをつくっていく。気軽なD.I.Y.や手作りを楽しむ人が増えている昨今、ファッションの世界にも「カスタマイズ」に焦点を当てたモノ作りから、時代の空気を切り取ろうとするデザイナーがいます。

 

1997年にシューズブランドとしてスタートし、東京・パリ・ロンドンなどでコレクションを披露してきた「maison MIHARA YASUHIRO」のデザイナー、三原康裕さん。2015年にスタートした新ライン「MIHARA YASUHIRO Modified」(ミハラヤスヒロ モディファイド)では、三原さんがこれまで個人的に収集してきたミリタリーアイテムやヴィンテージ古着を、アトリエチームの皆が手作業で解体し、1点ものの新たな洋服として再構築するという試みがなされています。

 

約20年間に渡り「ゼロからイチへ」の服作りに挑んできた三原さんが、いまなぜあえてのリメイク、カスタマイズに着目したのか。そこには、職人の見様見真似と独学で靴作りを始め、モノや手しごとを心底愛してきた三原さんらしい、クリエイターとしてのピュアな欲求がありました。

 

【プロフィール】
Mihara Yasuhiro Fashion Show, Menswear Fall Winter 2016 Collection in Paris
デザイナー / 三原康裕
1972年長崎県生まれ。小学生の頃からファッションにこだわりを見せると同時に、画家の母の薫陶を受け芸術への感性も磨かれたことで多摩美術大学へ進学。在学中に靴職人の工房へ通い詰め、独学で靴を作り始めた。1996年に独自のブランドを立ち上げ、それがのちに自らの名を冠した「MIHARAYASUHIRO」となる。靴を機軸にアパレルも含めてコレクションを展開、PUMAとのコラボスニーカーで一躍世界に名を知られることとなる。現在、毎シーズンのコレクションはロンドン、ミラノ、パリなどで披露している。
MIHARAYASUHIRO http://www.miharayasuhiro.jp/

 

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洋服やその歴史が持つ意味というのが、たまに「重いな」って思うときがあるんです

——無類のミリタリー好きとしても知られ、デザインにもその影響が強く感じられる三原さんですが、’15年に「モディファイド」をスタートした、そもそもの理由は何だったのでしょうか?

 

三原康裕さん(以下、三原):きっかけは、実はすごくくだらなくてね。僕の自宅やアトリエには、今までに収集してきた大量のミリタリー古着があるんです。もちろんいろいろな国のいろいろな年代の古着があるんだけど、全部がまったく違うモノというわけでもなくて、同じようなアイテムが5~6着ずつあるというような状況。……といっても、僕の中では似ていても全部違うモノなんだけどね。作ってる工場や年代が違うとか、縫い目が違うとか(笑)。例えば代表的なジャケットである「M-65」なんかは、70着ぐらい持っていました。

 

——70着の「M-65」! ちょっとした古着店のようですね。

 

三原:それがあまりにも多くなりすぎたから(笑)、ちょっと処分しなきゃなと、常々思っていて。そんなときに、大阪の直営店が周年を迎えるから、何か特別なモノを作りたいって相談されたんです。そこで古着を使って作ってみたアイテムが、「モディファイド」ラインを始めるきっかけになりました。

20180208_hayashi_atL_03↑三原氏が収集してきた1940年代以降の膨大なミリタリー、ワークウエアなどの古着を、氏率いるアトリエチームが手作業で解体・再構築して新たに生み出した実験的コレクション「モディファイド」。歴史を重ねてきた生地やディテールはそのままに、サイズ感やシルエットが現代的にデザインされている。写真は、いったん解体したミリタリーシャツやジーンズのパーツを組み合わせて再構築されたコート。背中にもポケットがあるのが面白い。カフスや襟裏にまで異なる素材を用いるなど、細部にまで手が込んでいる

 

「モディファイド」のリメイクコレクションにはこんな型破りな作品も。これも素材が古着だからこそ生まれるカタチだ↑「モディファイド」のリメイクコレクションにはこんな型破りな作品も。これも素材が古着だからこそ生まれるカタチだ

 

——持っていた古着をリメイクするという作業に、何かしらの手応えを感じたということでしょうか?

 

三原:リメイクには、イチから作ってしまうとできない面白さがあると思うんです。ファッションデザイナーに限らず、モノをゼロから作るって、意外と長い時間と手間ひまがかかる。そのわりに自分でひとつひとつじっくり手を加えていくことは、物理的に不可能なんですよね。なぜなら量産していかなきゃならないから。でも古着のリメイクなら“その場限り”。糸や生地から作るというモノ作りの長い工程を全部はじき飛ばして、思いつきでペイントしたり、パッチワークしたりしながら、なおかつ思い入れのある一点ものができちゃうんです。特に僕が好きなミリタリーやワークウエアには、大量生産されてきた洋服が持っている特有のルールというか、決まりきった感じがあるんですよ。これだけ古着を集めておいてこんなことを言うのも何なんだけど、その意味やルールみたいなものが、逆に「重いな」って感じることも実はよくあるんです。

 

——ミリタリー好きに多い、マニアックな視点のことですかね。ボタンやベルトの位置、そのほか細かいディテールへのこだわりだとか。

 

三原:そうそう。洋服って自由なようでいて、実は案外いろいろな決まりごとがあってね。まず一番の要素が、ミリタリーとかスポーツといった“フォーム”。それからシルエット、素材、スタイリングといった要素があって、僕らはそういう要素を自らのアイデアで料理していくんです。もちろん見た目の印象は、スタイリング次第でいかようにも変えられるんだけど、僕らのように日々ファッションと向かい合っていると、洋服自体が持つ意味というのが、たまに「うざいな」って感じられるときがあるんですよね。そしてその意味の大半は、今の時代の僕らにとってどうでもいいことだったりするんです。例えば、トレンチコートの袖にはなんでベルトがついているの? とか。あれには水や風を通さないためにギューッと縛るという目的があったけど、いまはそんな風に捉えて着ている人なんかいないでしょう? 同じくトレンチコートのウエストのベルトには“Dカン”が付いているけど、あれはそもそも、ベルトに手榴弾を付けるためのディテールだったりとか。いまも当時の名残りとして残ってはいるけれど、現代の僕らからすると「だから何?」という部分ももちろんありますよね。

フライトジャケットにまつわるあらゆるデータを収録した怒濤の1冊「FULL GEAR」。“古着屋”を連想させるタイトルもシャレが利いている↑フライトジャケットにまつわるあらゆるデータを収録した怒濤の1冊「FULL GEAR」。“古着屋”を連想させるタイトルもシャレが利いている

 

——知っていようがいまいが、それを着る上ではあまり問題にはならないし、意味もない。形骸化された知識という感じですね。

 

三原:そう、知識でしかない。それは持っていて悪いものではないと思うんだけど、そういう知識、いわばデータに単に従っていくようなやり方に、僕はもううんざりしていてね(笑)。例えば僕も、よそのブランドでミリタリーのディテールを見たとき、「ここはステッチを1本忘れてるな」とか、「縫い方が違うな」とか気付いてしまうことがよくあるんです。でもそこを許せなくなっていくと、もはや洋服の善し悪しじゃなくなってきますからね(笑)

 

——洋服好きの末路……という感じですね(笑)。

 

三原:洋服好きが行き着く先って、だいたいそこなんですよね(笑)。僕はこの写真集がすごく好きなんですよ(蔵書『American Denim』を手に取って)。アメリカのヒッピーの人たちがリメイクしている洋服がたくさん載ってるんだけど、こういうのを見るとリメイクってやっぱり自由だなと感じます。デニムにペイントしたり刺繍してみたり、そういうのって最初は誰かの模倣から始まるのかもしれません。でもハマっていくと、唯一無二の世界を作っちゃう人も結構いるじゃない? 自分の目で見て触れてっていう手作業の良さって、そこだと思うんですよね。僕にはこんなことできない! って思うようなクリエイティビティが、この写真集にはたくさん溢れているから。

古着好きのバイブルともいえる田中凛太郎著の「King of Vintage」。限定本ながら貴重なアイテムが数多く収録され、世界中の古着マニアに知られている↑古着好きのバイブルともいえる田中凛太郎著の「King of Vintage」。限定本ながら貴重なアイテムが数多く収録され、世界中の古着マニアに知られている

 

三原さん自身のカスタマイズに対する熱い思いや活動内容を聞いたところで、いま既製品にカスタマイズする意味とは何かを、引き続き語ってもらいました。

 

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リメイクって既製品の引用ではあるけれど、その人のプライベートな部分が必ずどこかに出てくるんです

——手作りやD.I.Y.で自分の世界観を表現している若い女性も、色んな分野で増えていますよね。

 

三原:「ユザワヤ」とか浅草橋の生地屋さんなんかに行くと、圧倒的に女の子が多いよね。そういうのを僕はすごくいいことだなと思ってる。最新型のiPhoneをいじったり、ゲームやSNSやったりして時間をつぶすことって、何となくクリエイティブなことをやっているように錯覚しやすいじゃない? でも実質はモノや情報、他人に踊らされてる時間に過ぎなかったりするんですよね。でも自分で何かを作るっていう作業は違うんです。自分の頭で色々なことを思いついたり考えたりするし、何より時間に振り回されなくなる。『クックパッド』があれだけ流行るのも、同じような理屈だと思います。自分でやれることの幅が広がるって、どんなことであれ単純に快感だから。それでいてやりっぱなしでいいし、責任を問われる心配もない。中毒性があるんですよ。

 

——三原さんにとっての「モディファイド」は、そういった手作業の面白さを再確認するような仕事でもあるのでしょうか。

 

三原:突き詰めていうと、リメイクって人間っぽさがすごく出てくる。既製品の引用ではあるけれど、その人のプライベートな部分が必ずどこかに出てくるんです。生地に穴が空いちゃったけど、手持ちに赤い糸しかなかったのか、なぜかそこだけ赤いステッチになってる……みたいな古着ってよくあるでしょう? そういうものを僕は可愛いと思う。逆にミリタリーのおたくが知識としての“正しさ”にこだわって視野を狭くしてしまうような現象と、インスタで見つけた何となくカッコいい写真を、さも自分で撮ったモノのように引用してしまうような行為って、どこか本質的に似てませんか? 知識や情報に振り回されてると、いつしかそこに自分がいなくなってしまう。自分の人生じゃなくなっていくんです。

 

——確かにそうですね。

 

三原:クリエイションの本質って、独自の哲学とかそれを持ち続ける時間の長さのことだと僕は思っているんだけど、既製品の手軽なリメイクであっても、やり続けてるとその人の世界が自然とできあがっていく。日常の中にある小さな手作業には、そうやって自分のクリエイティビティを育てていく確かな力があると思うんですよ。

↑「モディファイド」より。裾にたっぷりとフェザーを縫い付けたアンバランスさが魅力のミリタリージャケット。ポケットやアーム部にさりげなく縫い付けられた「HYSTERIC」「VOLTAGE」「NASHVILLE」などの単語もウィットに富んでいる↑「モディファイド」より。裾にたっぷりとフェザーを縫い付けたアンバランスさが魅力のミリタリージャケット。ポケットやアーム部にさりげなく縫い付けられた「HYSTERIC」「VOLTAGE」「NASHVILLE」などの単語もウィットに富んでいる

 

こちらは、ベースとなるジーンズにパッチワークを施したもの。パッチワークはデニムのほか、シャツやスウェット生地なども。着用すると、前後で印象がまったく異なる↑こちらは、ベースとなるジーンズにパッチワークを施したもの。パッチワークはデニムのほか、シャツやスウェット生地なども。着用すると、前後で印象がまったく異なる

 

取材・文=小堀真子、@Living編集部 撮影=真名子

 

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