32インチ前後のデカiMac、すでにテストが始まってる?

Apple(アップル)が32インチ前後を含む、より大型のディスプレイを搭載したiMacを開発していることを、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報告しています。

↑Hadrian / Shutterstock.comより

 

大画面iMacに関する噂といえば、Gurman記者は以前にも30インチ以上のモデルが開発されていることを報告していました。その他にも、32インチ/42インチの有機ELディスプレイを搭載した外部モニタが開発されている、との噂も登場しています。

 

今回Gurman記者は、大画面なiMacのサイズがAppleの外部モニタ「Pro Display XDR」と同じ、32インチ前後になると報告しています。なお、2019年12月に発売されたPro Display XDRはRetina品質での6K解像度表示が可能な、ハイエンド外部モニタです。

 

AppleのiMacシリーズでは、Intel(インテル)プロセッサを搭載した27インチサイズのiMacとiMac Proの製造が中止されました。その後、独自チップ「Apple Silicon」を搭載した大画面なiMacは登場していません。その代わりなのか、より価格をおさえた27インチサイズの外部モニタ「Studio Display」が販売されています。

 

デスクトップでの作業を好むユーザーには、大画面なiMacの需要はきっとあるはず。大画面かつAppleの最新プロセッサを搭載したiMacの登場を楽しみにしたいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

30インチ以上のデカ画面なiMacが開発中?

Apple(アップル)が30インチ以上のディスプレイを搭載したiMacを開発していることを、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報告しています。

↑charnsitr / Shutterstock.comより

 

現在の「Apple Silicon」プロセッサにリニューアルされたiMacでは、24インチモデルのみがラインナップされています。また以前には、27インチサイズのiMacや、同じく27インチのハイエンドな「iMac Pro」も存在していました。

 

Gurman記者によれば、30インチ以上のiMacは開発の初期段階にあり、その詳細はわかっていないとのこと。搭載プロセッサに関しても、次世代チップのベースモデルとなる「M3」か、ハイエンドな「M3 Pro」や「M3 Ultra」になるのかは、まだわからないそうです。

 

Gurman氏はそのほかにも、Appleが今秋には「iPhone 15」シリーズだけでなく、「Apple Watch Series 9」や「第2世代Apple Watch Ultra」を投入すると報告しています。

 

現在のiMacは先述のように24インチモデルしか存在しておらず、大画面モデルを求める顧客も多いはず。ハイエンドモデルになるのかどうかは不明ですが、30インチ以上のiMacの登場に期待したいものです。

 

Source: 9to5Mac

M3なiMacは開発の最終段階に? いよいよ今年登場か

「次期iMac」が開発の最終段階にあり今年にリリースされることを、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じています。

↑Mr.Mikla / Shutterstock.comより

 

長らくアップデートのないApple(アップル)のiMacですが、以前にBloombergは「『M3』チップを搭載した次期iMacが2023年末までに登場する」と報告していました。なお、現行プロセッサの「M2」を搭載したiMacの投入は見送られるようです。

 

今回のBloombergの報道によれば、次期iMacは「J433」「J434」というコードネームで開発されているとのこと。現在はエンジニアリング検証テスト(EVT)の「高度な段階」にあり、生産テストが行われているとしています。

 

また次期iMacでは、24インチ以外のモデルは存在しないようです。本体カラーはシルバー、ブルー、ピンク、オレンジといった、現行モデルのiMacと同じものがテストされているとのこと。また、イエロー、グリーン、パープルといったカラーが登場する可能性もあります。

 

というわけで、今年の後半には登場しそうな次期iMac。ファンを待たせただけのことはある、強力かつ魅力的なマシンとして登場してほしいものです。

 

Source: 9to5Mac

次期24インチiMacの投入、早くても2023年後半に?

次期iMacが早くても2023年後半までは発売されないことを、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じています。

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↑スタイリッシュなiMac

 

次期iMacについては、以前にもBloombergが「『M3』チップを搭載した次期iMacは2023年末まで登場しない」と報告していました。また上位モデルの「次期iMac Pro」も、開発が難航しているようです。

 

今回の報道によれば、アップルは2023年後半まで新しい24インチモデルのiMacを発売する予定はないとのこと。そして同社は「M2」チップを搭載したiMacのアップデートをスキップし、M3チップを搭載したモデルをリリースするそうです。

 

一方でM3チップについては、TSMCの3nmプロセスを利用して製造することで、性能と電力効率が向上すると伝えています。またM3チップは、2023年後半の投入が予測されている「次期MacBook Air」や「次期13インチMacBook Pro」、「次期Mac mini」にも投入されるようです。

 

現在はIntel(インテル)プロセッサを搭載した27インチiMacとiMac Proが製造中止となっているため、24インチiMacが唯一新品で購入できるiMacとなっています。デスクトップ版のMacを刷新したいファンのためにも、早めの製品登場に期待したいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

24インチiMacの「アゴ」を切り落として全画面デザインに改造した猛者現る

アップルの24インチiMac(2021)は洗練されたデザインながらも、ディスプレイ周りの白いベゼル(額縁)やディスプレイ下の分厚いアゴが物議を醸したこともありました。このアゴをなくし、全画面デザインに近づけようと苦労を重ねた成果が報告されています。

↑Image:Io Technology

 

ハードウェアやチップ関連の改造・修理動画を制作するグループ「Io Technology」は、中国の動画共有サイト「ビリビリ(Bilibili)」に、iMacの改造に注ぎ込んだ技術の一端を公開する動画を投稿しました。これを有名リーカーDuanRui氏がツTwitterで紹介したことから、大きな注目を集めています。

 

今回の改造は、2002年に発売されたiMac G4からインスピレーションを得たとのこと。G4はディスプレイ周りのベゼルの厚さが均等で、デザインのお手本となったようです。

 

当初はiMacの内部パーツをG4のようにスタンド内に移すことを検討したものの、最終的にはディスプレイの下端の真後ろに収納したケースを配置することで、なるべく薄型デザインを残す方法に落ち着いています。ちなみにiMacのアゴにはほぼすべての部品が詰め込まれており、おかげでiMacの厚さがわずか11.5mmに抑えられているとアップル幹部が明かしたことがありました。

 

さて改造作業は、まずiMacを分解し、ディスプレイのアゴ部分を切り落とし、下端を上側と同じ形に削るところから始まります。そしてロジックボード(メイン基板)やポート類を収納するケースを設計し、3Dプリントしてテストした後、アルミニウムを削り出したものをアルマイト処理(表面処理)。その後、このケースにiMacの部品を収めたうえで、元の筐体より放熱しにくくなったことを和らげるいくつかの対策を追加しています。

 

さらにレーザー加工したアクリル製のバックライト付きりんごロゴも追加され、数年前のMacBookを彷彿させるデザインとなりました。またIo Technologyは、ディスプレイ周りのベゼルを黒にした「スペースグレイ」バージョンも制作しています。

 

全画面デザインのiMacは、昨年4月に24インチiMacが発表される直前まで広く噂されていました。結局は「アゴ」が目立つデザインとなりましたが、iMac本体が薄くなり、プロセッサーがディスプレイの下にあるため画面に熱も伝わりにくく、電源コードの位置も取り回ししやすくなったと好評です。アップルも「見た目」以外にいろいろと総合的に考えた結果、今のデザインにたどり着いたのかもしれません。

 

Source:bilibili
via:MacRumors

Apple新製品を深掘りレビュー!最新iPad Pro&iMac、新機軸の紛失防止アイテムにも注目

夏を前にして、Appleから新製品が登場。そこで今回は、M1チップ搭載iPad Proやデザインを刷新したiMacを含め、特に注目すべき4アイテムを紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2021年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

中身が進化したiPad 見た目も変わったiMac

アップルは日本時間4月21日のApple Eventにて、複数の新製品を発表した。同イベントで多くの時間を割かれた製品が新しいiPad Proと、デザインを刷新したiMacだ。

 

新型iPad Proは、外観こそ従来モデルから大差ないものの、最新のMacシリーズに採用されるM1チップを搭載。USB Type-CポートがThunderbolt/USB 4をサポートし、5G通信にも対応するなど、仕様面ではエポックメイキングな進化を遂げた。特に、12.9インチモデルは、ミニLEDを採用し、HDRコンテンツ視聴時のピーク輝度を1600ニトに高めつつ、深みのある黒の再現も両立。プロフェッショナルなクリエーターの用途にも余裕をもって応える製品へと磨きがかけられた印象だ。

 

iMacはデザインを一新。カラバリ豊富なスッキリしたデザインに生まれ変わった。こちらにもM1チップが搭載されたのはサプライズ。キーボードにTouch IDを備え、磁石で着脱する電源コネクタを採用した点も注目だ。

 

そのほか登場した、紛失防止タグの「AirTag(エアータグ)」や「Apple TV 4K」といった新製品も見ていく。

 

【新製品1】最新Macと同じCPUを搭載して高性能をさらに追求

Apple

11インチiPad Pro(左)

9万4800円~(Wi-Fi)

11万2800円~(Wi-Fi+Cellular)

12.9インチiPad Pro(右)

12万9800円~(Wi-Fi)

14万7800円~(Wi-Fi+Cellular)

最新Macと同じM1チップを搭載するiPadのフラッグシップモデル。最大容量2TBが選択可能になったほか、122度の超広角インカメラを装備し、5G通信へ対応するなど、大きく進化した。12.9インチモデルがディスプレイにミニLEDを採用した点も注目だ。

SPEC ●ストレージ:128/256/512GB、1/2TB●アウトカメラ:12MP(広角)+10MP(超広角)●インカメラ:7MP(超広角)●バッテリー駆動:最大10時間(Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生)

 

↑これまでと同様にiPad Pro用のキーボードアクセサリー「Magic Keyboard」を用意(3万4980円)。従来のブラックに加え、新色であるホワイトが追加されている

 

LiDARスキャナを活用したClipsアプリにも注目

光の反射で空間を測定する「LiDARスキャナ」は継承。ver3.1の「Clips」で追加されたAR空間への効果付与にも対応する

 

12.9インチモデルだけ超美麗ミニLEDを採用

12.9インチモデルが搭載する「Liquid Retina XDRディスプレイ」は、HDRのピーク輝度で1600ニトを実現。従来機の液晶ディスプレイではバックライトに計72個のLEDが使われていたが、新型では極小の「ミニLED」が1万個以上散りばめられた。

 

↑高輝度な白から深みのある黒まで正確に表現。コンテンツに応じて調整される

 

↑従来比で体積120分の1以下の極小LEDを1万個以上使用。2500以上のエリアに分けて制御している

●写真はイメージ

 

【ココが変わった新iPad Pro】

[Point1]M1チップ搭載

最新のMacシリーズと同じ高性能チップセットで動く

昨秋のMacシリーズに採用され、高い評価を受けているApple独自の「M1」チップを新型iPad Proも搭載。CPUは従来機と比較して最大50%、GPUは40%高速に。USB Type-Cポートは、Thunderbolt/USB 4もサポートした。

 

↑Thunderbolt 4対応により長編動画など大容量のデータも扱いやすくなった。6Kモニターへの出力にも対応

 

[Point2]5G対応

最新の通信規格サポートで場所を問わずに使いやすく

モバイル通信が行えるWi-Fi+Cellularモデルは、5G通信にも対応。対応の通信プランを契約済みなら、5G対応エリアにいると超大容量の高速通信が利用可能だ。Wi-Fiのアクセスポイントがない場所でも快適に活用できる。

 

↑最新のiPhone 12シリーズと同様に5G通信をサポート。長期的に使うことを考えると重要なアップデートだ

 

[Point3]カメラ性能

静止画HDRの強化やインカメラの改良にも注目

インカメラは、新たに12MP・f/2.4の超広角カメラを搭載。ビデオ通話時にパンやズームを駆使して被写体を自動で追いかける「センターフレーム」なる新機能にも対応。アウトカメラも「スマートHDR 3」をサポートした。

 

↑LiDARスキャナの恩恵で、暗所でもピントが正しく合う。ブレやノイズの少ない撮影が行えるのも魅力

 

【最新iPadシリーズ、比べてみました】

 

【プロのインプレ!】

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレット、スマートウオッチに精通。iPad Proシリーズは初代から触れてきた。

 

「Pro」シリーズらしさが増した

「ミニLED採用の12.9型は、最大2TBの選択肢が追加されたように動画や写真編集、デザイン業務などを生業とする人に最適。M1搭載のMacは超快適で、iPad Proでもゲームや動画視聴の体験がリッチになると期待できます」(井上さん)

 

↑M1搭載MacBook Airは、非常に高性能でバッテリー持ちも優秀。高く評価されている

 

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

テレワーク導入以降、iPadをフル活用中。現在は、iPad Airで快適なペン入力を謳歌している。

 

Proならではの発展性に期待

「Airとの比較になる11型は、ARコンテンツを重視するならProが買い。12.9型は超高品位なディスプレイが魅力ですが、厚みが変化した点に注意。0.5mmの差ですが、旧モデルのケース類を流用できない可能性があります」(森)

 

↑旧Magic Keyboardは新モデルでも使えるが、閉じた時のフィット感にはやや影響が出る

 

【Topic】iPhoneに新色のパープルが追加!

iPhone 12&12 miniに関しては、新色の「パープル」が追加され、4月30日に発売された。併せて、純正のレザーケースにも新色の「ディープバイオレット」が加わっている。

 

↑ブルー/グリーン/ブラック/ホワイト/(PRODUCT)REDにパープルを加え、全6色展開に

 

【新製品2】「アレどこ?」を完全に解消できるiOSの「探す」を利用するタグ

Apple

AirTag

3800円(1個)、1万2800円(4個セット)

Apple純正の紛失防止タグ。落ちている場所の近くを通った他人のiOS端末を経由して場所を知らせてくれる。内蔵スピーカーから音を鳴らすことも可能。注文時にはテキストや絵文字の刻印を無料で加えられる。IP67の防塵・耐水もサポートした。

SPEC ●バッテリー:CR2032コイン型電池●センサー:加速度センサー●サイズ/質量:φ31.9×H8mm/11g

 

↑絶縁シートを引き抜くと電源がオンに。iOS 14.5以降搭載のiPhoneを近づけると初期設定画面が起動。数ステップで完了する

 

↑AirTagを付けたアイテムを失くしたら「紛失」モードに。場所が検出されると、持ち主に通知が飛ぶ

 

↑AirTagの場所は、アプリから地図上で把握できる。位置情報は他人のiOS端末を介して取得されるが、そのプロセスは匿名で行われえるので安心

 

↑AirTagが近くにある場合、UWBを利用して距離や方向が正確にわかる。iPhone 11/12シリーズが対応する

 

↑アクセサリも豊富。こちらは、特殊ななめし加工が施されたヨーロピアンレザーを使ったキーリング

 

↑こちらは、Appleデザインの「ポリウレタンループ」。バンド部の穴にタグ部分を通して固定する

 

【プロのインプレ!】慌ただしい朝の「カギどこやった?」を矢印表示で解決

「市場には様々な紛失防止タグが存在しますが、AirTagはU1対応のiPhoneならば矢印や距離表示で位置情報を確認できる点がユニークです。カギがソファの隙間に落ちてしまっているような状態でも、あと「1.7m右側」や「ここ」と、具体的に表示されるため、アイテムを容易に見つけられます」(井上さん)

 

↑蓋は、ロゴのある面をグッと押して反時計回りに回すと外れる。コイン型電池の交換時期を、電池切れ前に通知してくれるのも◎

 

【新製品3】M1搭載でTouch IDにも対応して7色をラインナップ

Apple

24インチiMac

15万4800円~

iMacの24インチモデルがM1チップを搭載し、筐体デザインも一新。ディスプレイは4.5Kで、広色域P3やTrueToneに対応する。スタジオ品質のマイクや空間オーディオ対応の6スピーカーシステムなど、ウェブ会議向けの機能も充実。

SPEC ●CPU:Apple M1●メモリ:8/16GB●ストレージ:256/512GB、1/2TBSSD●ディスプレイ:24インチ(4480×2520ピクセル)●サイズ/質量:W547×H461×D147mm/4.46kg

 

↑電源ケーブルは、マグネットで固定する独自仕様のコネクターに。電源アダプターは有線LAN端子も備え、電源ケーブル経由で通信が可能。スッキリした配線で有線LANを使用できる

 

↑Touch IDによる指紋認証を行えるMagic Keyboardが選択可能。サインインや購入時の認証などがスムーズに完了するようになる

 

↑背面にThunderbolt/USB 4端子×2(最大40Gbps)を搭載。上位モデルであれば、USB 3端子×2(最大10Gbps)も備えている

 

【プロのインプレ!】テレワークでも快適に使える仕様強化に注目

「スリムでインテリア性の高い新デザインに加え、指紋認証への対応をはじめとした新機能も魅力的。ビームフォーミング対応の3マイクアレイやウーファーの搭載、スピーカーのDolby Atmosサポートなど、オーディオ性能も強化されたのがうれしいです」(井上さん)

 

↑M1搭載により、ディスプレイ部は薄さ11.5・を実現。リビングなどに置いても圧迫感がない。ロゴマークは背面に移り、さりげなく主張する

 

【新製品4】iPhoneを使ってテレビの画質を美しく調整可能に!

Apple

Apple TV 4K

2万1770円~

A12 Bionicを搭載したApple TV 4Kの新モデル。60fpsのHDRやドルビービジョン対応コンテンツをサポートする。iPhoneを使ってモニターのカラーバランスを調整する機能も新搭載。リモコンの「Siri Remote」はデザインが刷新された。

SPEC ●プロセッサー:A12 Bionic●ストレージ:32/64GB●サイズ/質量:W98×H35×D98mm/425g(本体)、W35×H136×D9.25mm/63g(Siri Remote)

 

↑動画視聴だけでなく、コントローラーを繋いでゲームなども楽しめる。サブスク制のApple Arcadeにも対応

 

↑複数ユーザーの共有に対応している。家族それぞれが自分向けのオススメコンテンツを楽しむことも可能だ

 

【プロのインプレ!】見失いやすかったリモコンが使い勝手良く改善されている

「Apple TV用リモコンである「Siri Remote」の改良が最大の注目ポイント。ややクラシックなデザインに回帰したようにも思えますが、パッと見つけやすく、上下の向きも分かりやすい見た目に改善されていると思います」(井上さん)

 

↑タッチ操作対応のクリックパッドを備えており、かつての「iPod Classic」を想起させる。「戻る」ボタンが備わったのも◎

M1チップに7色カラバリ!生まれ変わった新iMacはココがすごい

Appleのオンラインによる新製品発表会「Apple Event」が、日本時間4月21日午前2時から開催されました。こちらの記事では、SoCチップ「Apple M1」を搭載してリニューアルした一体型モデル「iMac」の新モデルについての情報をお届けします。

↑新しくなったiMac

 

色鮮やかな全7色のカラバリに注目

新iMacでまず目を惹くのが明るくカラフルな筐体。カラーバリエーションは最大で7色を展開します。背面と側面はビビッドなカラーとなりますが、フロント部分は薄めのカラーとライトグレーのベゼルにより画面に集中しやすいデザインになっています。

↑カラフルな全7色展開

 

↑フロントは薄めのカラーになっており、集中しやすいデザインとなっています

 

【クリックすると拡大表示します】

 

筐体は薄さ11.5mmで、前モデル比で体積が50%コンパクトに。設置面積も小さくなったため、置き場所に悩むこともありません。

↑前モデル比で50%コンパクトに

 

昨年のMacBookシリーズに続き、アップルが独自開発するCPUやGPUを統合した「Apple M1」チップとmacOS Big Surを採用しており、よりパワフルな処理速度を実現。M1に最適化されたアプリはCPUパフォーマンスが最大で85%高速化したほか、PhotoShopなど一部のアプリではGPUパフォーマンスが2倍高速に。高負荷な4K動画の編集などもスムーズに行うことができます。

↑パワフルで省電力なM1チップを採用

 

↑CPUパフォーマンスは最大で85%高速に

 

M1チップはiPhoneやiPadに採用されているAシリーズチップと共通のアーキテクチャを採用しているため、親和性が高いのもポイント。iPhoneやiPadのアプリ上で編集していた続きをiMacで編集したり、iCloudを介してシームレスにデータを共有したりできます。ユニバーサルクリップボード機能により、iPhoneでコピペしたテキストや画像をiMacのドキュメントに直接ペーストすることも可能です。

↑iPhoneやiPadと親和性が高く、iOS用アプリもそのまま動きます

 

4.5K大画面で動画も楽しめる

新iMacは、新たに狭額デザインの24インチの4.5K Retinaディスプレイ(4480×2520ドット)を搭載。P3の広色域と10億色の色表示、輝度500nitの明るさで、様々な画像や映像を美しく再生します。iPhoneなどでおなじみの、周囲の環境に応じて色を変化させる「True Tone」機能も搭載。画面は低反射コーティングされており、見やすさも向上しています。

↑4.5KのRetinaディスプレイを採用

 

また、コロナ禍でリモートワークやビデオ会議をする機会が増えたことを意識しており、カメラやスピーカーなども一新。ディスプレイ上部に1080pの「FaceTime HDカメラ」を搭載しており、USBカメラを用意しなくてもビデオ会話が行えます。カメラで撮影する映像は、M1チップがピクセルごとに処理することで適切な画質に自動で調整。暗い場所でも明るくノイズの少ない映像でビデオ会話などを行うことができます。

↑1080pのFaceTime HDカメラを内蔵しています

 

↑M1チップがカメラ映像を処理することで、自動で最適な画質に調整してくれます

 

マイクは、スタジオ品質の3マイクアレイを搭載。ビームフォーミング技術により話者の声にフォーカスすることで、余計なノイズを抑えて自然な音質で会話することができます。

 

スピーカーは、大型のスピーカーユニットとツイーターに加え、フォースキャンセリングウーファーを搭載した6スピーカーシステムを採用。音楽も動画も迫力のサウンドで楽しめます。さらに、ドルビーアトモスに準拠したコンテンツを再生する際には、アップル独自の空間オーディオが体験できます。

↑6スピーカーシステムでパワフルなサウンドを実現

 

デスクトップ初のTouch ID搭載キーボード

キーボードは3種類から選択可能。ベーシックな「Magic Keyboard」に加え、デスクトップ用で初めてTouch IDを備えたモデルと、Touch ID+テンキーを備えるモデルから選べます。Touch ID搭載モデルは、指で触れるだけでログインや決済処理ができるほか、複数のユーザーで使用する際は、ユーザー切り替えもタッチ操作のみで行えるように。家族で共有して使うときなどに便利ですね。

↑ベーシックなMagic keyboard。カラーは本体と合わせています

 

↑デスクトップ用としては初となるTouch ID搭載モデルも

 

↑Magic Mouseも同系色で揃えています

 

本体には2つのThunderboltポートを含む、最大4つのUSB Type-Cポートを搭載し、最大6Kまでの外部ディスプレイに対応しています。電源ポートはマグネット式で簡単に取り外しが可能。電源アダプタ部分にEthernetポートを備えているので、本体には電源ケーブルを接続するだけでよく、デスクの上がスッキリした印象に。

↑電源アダプタにEthernet端子を内蔵。これにより本体には電源ケーブルだけが接続され、見た目もスッキリ

 

ラインナップは、4色展開の8コアCPU/7コアGPUモデルが15万4800円~、7色展開の8コアCPU/8コアGPUモデルが17万7800円~。いずれも4月30日より予約受付を開始し、5月後半より販売されます。

 

M1チップ採用やディスプレイ、カメラ、スピーカーなどの一新により、仕事用としてもプライベート用としても使えるオールインワンモデルとして生まれ変わったiMac。ポップなカラバリ展開も話題を呼びそうですね!

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

子どもの「初めてのPC」は予算とスペックで妥協してはいけない【愛用品コラム10】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【#愛用品 10(今回は娘):Apple「iMac」】

 

●起

21.5インチ iMac Retina 4Kディスプレイモデルは娘の初めてのパソコンだ。昨年、国と区の給付金で購入した。塾のオンライン授業をスマホサイズで受けるのは辛い、というのと、良い機会かなと思ったのだ

 

●承

購入してすぐ娘は動画編集に興味を持った。が、そんなにすぐに動画編集に興味を持つとは思っていなかったのだ。このiMac、メモリが8GB(!)で日常使いするなら全く問題ないが、編集作業はキツイ。2020年にもなって、8GBを選んだ私も私だが。

 

●転

で、なんというか、娘の可能性を狭めてしまった気がした。大げさな言い方かもしれないけど、その可能性自体も否定はできない。お金でカバーできる可能性なら、パパ節約するで!と思い、余計な出費にはなってしまうけど、メモリを増設を計画。

 

●結

が、自室に置いてYouTube三昧、配信観戦三昧で、成績がガタ落ち。増設計画はペンディングで設置場所はリビングに変更。とりあえず、スペックが未来を狭めるみたいなカッコつけたことを言う前に、PCとの付き合い方を教えないと未来が狭まる。

 

話にまとまりがないが、お伝えしたいのは、長く使う高額商品を買うときは馬鹿高くならないなら、2つか3つ上のスペックを選んだほうがいい。不満がないことが、一番の満足だと思う。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。

2021年のAppleに期待するのは5G対応、M1搭載の…!? 2020年の月別で振り返るApple

パンデミックの影響もあり、例年の慣習が通用しなかった2020年——。製品発表を伴うAppleのイベントも完全にオンライン化されました。秋の製品発表が、3か月に分かれて行われたことも印象的でしたね。同社が近年実施しているサプライズ形式の製品リリースも含め、ほぼ毎月のように何かしらの話題のある年だったとも感じます。

 

本稿では、ハードウェアの製品発表にフォーカスし、改めて同年に発表された内容を振り返ってみましょう。

 

【3月】新型「iPad Pro」発表

3月18日(日本時間)には、iPad ProやMacBook Airなどの新製品が発表されました。iPad Proの新モデルでは、背面カメラにLiDARスキャナーが搭載されたほか、iPad用の「Magic Keyboard」が登場したこともトピックでした(Magic Keyboardの販売時期は少しズレました)。

MacBook Airでは、シザー構造のキーボードが採用されたのがこのタイミングでした。ちょうど、この後に春の緊急事態宣言が出され、本格的なテレワーク需要が増えてきたところ。多くの人が注目した機種だったのではないでしょうか。

新iPad Proの何が良いってトラックパッド対応よ! 2 in 1のMacBook Air的にも使えるしビジネスに最適っしょ

やっぱりMacBook Air好き! 新モデルはMagic Keyboard搭載で…安くなりました!

 

【4月】「iPhone SE」が第2世代に

4月16日には、従来の4.7型機種をベースにしたiPhone SE(第2世代)が発表されました。比較的安価でありつつ、チップセットにはA13 Bionicを積んでいたことで、ライトユーザー層には待望のモデルでした。また、たまたまマスク装着時でも使いやすいTouch ID搭載が搭載されている久しぶりのiPhoneということでも注目されましたね。結局、同年の販売データランキングなどでも上位を占める定番モデルとなりました。

おかえり。ホームボタン! 5万円弱のiPhone SEを買う前に考えておきたいこと

【5月】13インチ「MacBook Pro」がアップデート

5月4日には、13インチの「MacBook Pro」の新モデルが発表されました。こちらもバタフライ式のキーボードからシザー構造のキーボードへと戻ったのがトピック。ストレージが増えるなどの仕様強化も目立ちました。

 

筆者はMacBook Proユーザーなのですが、もうすっかりバタフライ式の打鍵感に慣れてしまったので、「次の買い替えでまた新しいキーボードに指を慣らさねば……」と覚悟したタイミングでもありました。

新MacBook Pro、ストレージ2倍にMagic Keyboard採用。「在宅勤務」の相棒感あるな

【6月】WWDCは完全オンラインに

6月のワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、WWDC)は、例年とは異なり完全オンラインで開催されました。Apple Silicon搭載のMac miniが開発者向けに用意されたのもこのタイミング。そのほか、「watchOS 7」については、手洗い検出機能の追加が発表されるなど、2020年らしい発表もありました。

本稿では、細部を割愛しますが、各OSの新機能や新サービスについても、iOSのウィジェット対応や、コンテンツの立体音響対応など、挑戦的な変化も多く見られましたと思います。

 

【WWDC2020まとめ】今回のアップル発表は結局何がすごかった? 5分で読めるまとめ

 

【8月】27インチ「iMac」が発表

8月4日には、iMacの上位モデルである27インチモデルのメジャーアップデートが発表されました。デザインに大きな変更はなかったものの、仕様は全方位で強化。Retina 5KディスプレイがTrue Tone対応になったり、大容量のSSDオプションを選択できるようになったり、と細かいトピックもありました。

ちなみに、後述するM1対応製品についても、ハイエンドのMacBookをはじめ、iMacなどでもまだ出ていません。クリエイティブな業種では、まだまだこちらのiMacが主力製品ですね。

新「27インチiMac」の大事な4つの変化。一見変わってないようだけど…実はパワフル

 

【9月】Appleイベント(1回目:ウォッチ&iPad)

9月にはスペシャルのつかない「Appleイベント」を開催。ウォッチ2機種——血中酸素ウェルネスセンサーを備えた「Apple Watch Series 6」と、常時表示は非対応なもののベゼルレスディスプレイを搭載する「Apple Watch SE」——が発表されました。また、第8世代に相当するA12 Bionic搭載の「iPad」や、Proシリーズに近いデザインを備えた「iPad Air」も同イベントにて発表されました。

筆者としては、iPhoneを持っていない家族にウォッチ使わせるための機能が整えられたタイミングで、SEを出してきたのが興味深かったです。iPad Airも、「もしProを所有していなければ買っただろう」と思うくらい完成度の高い製品でした。

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【10月】Appleイベント(2回目:スピーカー&iPhone)

10月には2回目のAppleイベントを開催。りんごサイズのスマートスピーカー「HomePod mini」や、5G対応を果たした「iPhone 12」シリーズの4モデルが発表されました。

 

HomePod miniは、従来からあったHomePodよりもかなりコンパクトになったことで、ちょっとした隙間に設置しやすくなったのがポイント。筆者も実際に2台購入して使っています。

 

iPhoneでは、これまでなかったサイズの「iPhone 12 mini」が話題に。国内の5G整備状況がまだそれほど進んでいなかったこともあり、iPhone SE(第2世代)よりも小さく、画面は大きいというハードウェアのデザイン的な側面が、多くの場面で評価されていたように思います。

 

ちなみに、Proシリーズのカメラには、iPad Proにも搭載されたLiDARスキャナーが加わったこともトピック。なおProシリーズのカメラは後日のアップデートで、Apple ProRAW形式での撮影も可能になっています。

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【11月】Appleイベント(3回目:M1搭載Mac)

11月には3回目のイベントを実施。WWDCで予告されていた「M1」チップが大々的に発表されるとともに、それを搭載した「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」「Mac mini」が発表されました。

 

M1搭載MacBook Airは、比較的リーズナブルな価格の割に、性能面の評価も高く、省電力性も強化されているという点で、コストパフォーマンスが飛び抜けた存在になったのではないでしょうか。

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【12月】「AirPods Max」を発表

12月8日には、オーバーイヤー型のワイヤレスヘッドフォンである「AirPods Max」が発表されました。AirPods Proでもお馴染みのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備え、一部有線接続にも対応します。

 

強気な価格相応のハイエンド仕様で、見た目も高級感がありますが、癖のある専用ケースには賛否両論の様子。サードパーティ製のケースの併用にも注目ですね。

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こうして振り返ると、ソフトウェア面から下地を整えてきた2019年とは異なり、2020年にはハードウェア製品に関して、これまでになかった“新しいもの”がたくさん発表された印象を受けます。LiDARスキャナ、HomePod mini、iPhone 12 mini、M1搭載Mac、AirPods Maxなどなど、新しい技術や製品シリーズが世に出てきた1年でした。

 

コロナ禍で外出機会が減り、5Gの恩恵などはまだあまり感じられていませんが、在宅時間を豊かにするために、ちょうど良い製品が揃ったとも言えそうですね。2021年以降については、今年登場しなかったもの——例えば、「iPadシリーズの5G対応」や「M1搭載のハイエンドMacBook、iMac」などがどうなるのか——について引き続き、注目したいところです。