「やる気」って見える化できるんだ…! 学びをサポートする、コクヨ「大人のやる気ペン」

コクヨは、IoT文具「大人のやる気ペン」を、2025年1月29日から3月15日まで、Makuakeにて先行販売を行っています。2025年3月末までに配送完了予定。

 

努力を見える化することで、大人の学びをサポートするアイテムです。

 

記事のポイント

もともと、コクヨは2019年にIoT文具「しゅくだいやる気ペン」を子ども向けに発売しており、5万台超を売り上げています。そこで培ったコクヨ独自の習慣化メソッドを大人向けに拡張したのが、「大人のやる気ペン」。仕事や家事に追われ、「時間はないけど、学ぶ意欲はある」という大人に優しく、時に厳しく寄り添い、勉強の習慣化を手助けしてくれますよ。

 

「大人のやる気ペン」は、本体重量が約8gと小型・軽量で、市販の筆記具やスタイラスペン(適合目安:直径9~13mm)に取り付けて使えます。

 

仕組みとしては、加速度センサーによる測定データを、ペンを手に持って勉強に取り組むことで溜まる「やる気パワー」として記録。LEDの色変化として“見える化”するほか、日々の「やる気パワー」の量を、1日や1週間、1か月単位でグラフします。さらにカレンダー機能もついているので、学習の習慣化をチェックできます。

 

データは本体内のメモリーに保存され、学習後にBluetoothでスマートフォンと通信し、専用アプリと連動(iOS 16以上、Android 10以上に対応)。

 

付属しているケース型の充電器で充電し、1週間の稼働が可能です(1日2時間の学習を想定)。

 

「わかっているのに継続できない……」。そんな大人たちの「日々の小さなモチベーション」を、「叱咤激励」のメッセージでもサポートします。一週間の学習傾向に合わせ、頑張った時には、頑張っただけの褒め言葉が、サボってしまった時には、容赦ない叱責の言葉が届くとのこと。

 

また、自身のアバターが「やる気パワー」の量に応じてスゴロク形式のステージを進み、アイテムを獲得。季節や自分の好みに合わせて、育成シミュレーション感覚でアバターをカスタマイズできる楽しみもあります。アイテムは100種類以上、順次追加予定です。

 

スゴロクを進むのは自分のアバターだけではないそう。他ユーザーのアバターにも出会えて、様々な学ぶ人たちの「勉強のコツ」や「勉強する理由」などを知ることができます。「自分一人ではないことに気づくことで、勉強仲間同士のモチベーションアップの循環を生み出す」ねらいがあります。

コクヨ
大人のやる気ペン
価格:超早割 8910円(税込、10%オフ)、早割 9405円(税込、5%オフ) など

 

時代はセルフセキュリティ!“MS LifeConnect AIスマートカメラ”がもつ見守り力を6つのチャレンジで検証してわかったこと

ここ数年、悪質な住宅強盗事件を耳にする機会が増え、物騒だなと感じている人は多いのではないだろうか。実際、令和5年の住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は、前年比で11.3%も増加している(※)。そこで役に立つのが防犯カメラだ。なかでも編集部のイチオシは、「MS LifeConnect AIスマートカメラ」。今なぜこのカメラが“推し”なのか? 何がほかと違うのか? その魅力と実力をお伝えすべく、家電ライターとしてメディア出演が相次ぐ田中真紀子さんの自宅に設置し、検証してもらった!

※出典=警察庁住まいる防犯110番

 

検証するのはコレ!

MS LifeConnect
AIスマートカメラ 屋外用カメラ/屋内用カメラ

三井住友海上が新たに始めた住宅IoTプラットフォームサービス、「MS LifeConnect」の第1弾商品。高度なAI検知能力により、人間や動物、車などを識別。24時間稼働し録画すると同時に、指定した対象物が写り込んだときだけを「クリップ動画」として切り出し、スマホに通知を送れる。検知する対象物は細かく設定できるため、例えば動物が写り込んだ映像だけを検索するなど、後から目的の動画を探しやすい点もメリット。これにより長時間の動画を頭からいちいちチェックする手間が不要になる。

 

2週間導入! 6つのチャレンジで
「MS LifeConnect AIスマートカメラ」の実力検証

今回カメラを設置した田中さんのお宅は、住宅街に立つ一戸建て。道路に面した1階がガレージとなっており、その横の階段を上がった先、つまり2階にあたる場所に庭と住宅の入り口がある。今回はガレージの入り口と、リビングにそれぞれ1台ずつカメラを設置した。

家電ライター/田中真紀子……家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。自宅には最新家電を中心に200以上の家電を所有する。高校生の子どもと夫、犬の3人+1匹暮らし。

 

↑屋外カメラの設置場所は、ガレージの上にあるフェンスの右端。ガレージの入り口と自宅前の道路を撮影できようになっている。(※車両ナンバーはプライバシー確保のためデータ上で加工しています。以下同)

 

チャレンジ1.
人と犬が同時に進入した際、正しく識別できるか?

「まずは、愛犬のクーちゃんを連れて家の前を散歩し、AIによる検知機能の精度をテストしました。検知する内容を細かく設定ができるので、人と動物の両方を検知するように設定。また、検知範囲もラインとエリア(※エリアについてはチャレンジ3でご紹介)の2種類から選べます」(家電ライター・田中真紀子さん、以下同)

↑検出範囲の設定画面。ラインを選んだ場合、対象物が設定したラインを超えたときに検知される。今回は、ラインをガレージの端から道路に対し垂直に設定。このとき、画面上方向からの侵入物のみを検知する、上下両方向からの侵入物を検知するなど、細かなルールも設けられる。

 

【チャレンジ】

↑写真の左側から右側へ、設定ラインを越えるように愛犬を連れて散歩。歩くスピードは通常の犬の散歩と変わらない速度だ。

 

【結果】

「ラインを超えたらすぐに持っていたスマホに通知が届きました。アプリを開くと下の画像のとおり、犬は青い四角、私は人間を示すオレンジの四角で囲まれ、正確に検知されていました」

 

【チャレンジ】

↑今度は、車両も検知されるように設定を変え、田中さんのマイカーで検証。家の前の道路を時速20kmほどで走行した。

 

【結果】

「クルマも車両を表す緑色の四角で囲まれ、正確に検知されました。交通量の多い道路の場合はクルマが検知されないように設定すれば、不要な通知が届くのを防ぐことができます」

↑左が検知したクリップ動画が一覧で表示されるサムネイル画面。サムネイルをタップすると、実際の動画(動画の再生画面では緑色の識別枠は表示されない)が再生される。クルマのナンバーもたしかに読み取れた。

 

【結論】人、動物、車両を正確に識別し、不要な通知が発生しない

「AIが人と動物、車両をそれぞれ見分け、誤認識はありませんでした。道路に張り付いてチェックしていたわけではないので絶対とは言い切れませんが、設置からの2週間を振り返ると、指定した場所に何かが侵入した際はほぼ確実に検知してくれていた気がします。
また、検知する対象物を細かく設定できるので、例えば庭で犬などのペットを飼っている方は、動物には反応しないように設定できます。そもそもAI検知のメリットは、不要な通知を防げること。この機能がない場合、たとえば風で飛んできたゴミなども検出されてしまい、通知が頻繁にくるように。そうなると、次第に『どうせまたゴミでしょ?』と通知のチェックが面倒になり、見なくなってしまいますよね。これなら、本当に必要なときだけ通知を受け取ることができます」

 

MS LifeConnect「AIスマートカメラ」の詳細はこちら

 

チャレンジ2.
夜間、真っ暗ななかでどこまで侵入者を映し出せるか?

「夜間に道路を通行する人がきちんと検知されるかどうか、息子が夜、帰宅するタイミングで検証。不審者がいたときに服装などの特徴を把握できるレベルで撮影されるのかもチェックしました」

 

【結果】

(※プライバシー確保のため、顔にデータ上で加工を施しています。)

 

【結論】夜間の暗い道路でも服装の特徴までバッチリ!

「我が家の前の道路は、街灯が少なく夜間はけっこう暗いのですが、それでも通行人をしっかりと検知してくれました。暗いところでも服装の特徴までしっかり映り、トラブル時に警察に提出する証拠として十分使えると思います。また、夜間の撮影時に赤外線LEDが点灯する『赤外線ナイトビジョン機能』が搭載されているので、カメラがついていることが一目でわかり、侵入リスクを下げることもできます。ちなみに、照明がある場所に設置した場合、画面内に明るい部分と暗い部分が発生してしまいますが、ハイダイナミックレンジ機能をオンにすると、どちらの部分も詳細に撮影されますよ」

 

チャレンジ3.
敷地内に人が入ったらどれくらいのスピードで知らせるか?

「ガレージに不審者が侵入した場合を想定し、ガレージの入口周辺を検知エリアに設定。エリアの場合、線ではなく面で検知場所を設定できます」

↑エリアの設定画面。検知エリアを細かく設定でき、さらに1分以上滞在した場合に検知するなど、検知するまでの滞在時間も設定できる。今回は滞在時間を0.5秒に設定してテストした。

 

【チャレンジ】

↑道路の通行人ではなく侵入者に反応するよう、検知エリアはガレージの敷地内を指定。不審者役にはそのエリアに一歩だけ足を踏み入れてもらった。

 

【結果】

 

【結論】体感5秒以下。検知とほぼ同時に通知が届いた!

「写真の左上の時刻とアプリに表示された時刻が同じことからもわかるように、不審者の侵入を検知すると同時にスマホに通知が届きました。体感としては5秒も経っていないと思います。これならアプリを通じて不審者に警告を出し、犯行を牽制することもできそうです! また、滞在時間を選べるのもポイントで、人通りの多い道路にカメラを設置している場合、検知までの時間を少し長くしておけば、さっと通り過ぎた通行人は検知せず、同じ場所に留まって何かをしている不審者だけを検知することができます」

 

MS LifeConnect「AIスマートカメラ」の詳細はこちら

 

チャレンジ4.
遠隔からどれくらいスムーズに会話が成立するか?

「スピーカーが付いているので、例えば不審者が写り込んだときに声で威嚇することも可能です。とはいえ、取り付け位置が高くてもきちんと内容を聞き取れるレベルなのかが気になるところ。そこで編集部の方にカメラの下に立っていただき、スマホアプリを通じてスムーズに会話ができるかを試してみました」

↑下部にスピーカーを搭載。カメラ自体が小型なぶん内蔵するスピーカーも小さいと予想されるが、その実力はいかに!?

 

【結論】雑談レベルの声量でもスムーズに会話ができる

「雑談をするときと変わらない声のボリュームでも難なく会話ができました。これなら、例えばインターホンが映る位置に設置すれば、外出中に配達に来た宅配業者さんとコミュニケーションをとるといったこともできますし、屋内カメラでも、たとえば帰ってきたお子さんに『おかえり』と声を掛けることもできますよ。また、不審者に対しスピーカーから警告音を鳴らせるのもポイント。一度リビングに設置したカメラで鳴らしたことがあるのですが、クーちゃんが大騒ぎするくらい大音量。聞いていてかなり不快な音だったので効果は抜群だと思います。屋外で鳴らせば近所の人も気がついてくれるはず」

 

チャレンジ5.
スマホでの操作はだれにでも簡単、スマートに行えるか?

「日常的に使うアイテムなので、誰にでも簡単に操作できるかどうかは重要なポイント。導入してからすぐに使いこなせるようになるかどうか、アプリの操作性や機能をチェックしました」

↑スマホアプリのホーム画面。ホーム画面には、2つのカメラのライブ映像が表示されている。

 

【結論】アプリを起動してすぐに映像にアクセスできる!

「ホーム画面にライブ映像が表示されているので、アプリを開くとすぐに映像をチェックできるのは嬉しいポイント。また、アカウントに家族などを追加で招待できるので、それぞれが自分のスマホからアクセスできる点も便利です。ちなみに、アカウントの招待など重要な操作がPCアプリからしかできない点は、一見、手間のように感じられますが、スマホは日々持ち歩くぶんPCよりも誤操作や紛失が起きやすいので、安全面を考えると受け入れられるはず」

 

チャレンジ6.
取り付け・設定は簡単か?

「防犯カメラには自分で設置するタイプと、施工業者の方に来ていただき設置するタイプがありますが、本品は後者のタイプ。実際に取り付けを依頼し、設置までどのくらいの時間がかかったか、また取り付け後の設定のしやすさをチェック」

 

↑カメラの角度は、多少なら手動で調整できるため、設置後に微調整することも可能だ。

 

【結論】“防犯と施工のプロ”の手によって確実に設置できる上、助言をもらえるのは助かる!

「どこに取り付けるのがベストか、取り付け場所に電源があるか、通信に問題はないかなどをチェックする現地調査と、実際の設置で、計2回業者さんに来ていただきました。
最初は日程調整が手間と感じたものの、防犯のプロによる住宅環境・特性に合わせた効果的な設置位置などを相談できて助かりました。また、実際にしばらく運用してみて後日位置の変更にも対応していただけました。設置費用や移設費用はかかりますが、このように現地調査を無料で実施してくれる点も、サービス全体の安心感につながりましたね」

 

MS LifeConnect「AIスマートカメラ」の詳細はこちら

 

「セルフセキュリティ」なら犯行を防げる可能性が高まる!?

―――設置してから2週間が経ちましたが、率直にどう感じましたか?

 

「留守中に家の様子が気になるというときにすぐに確認できるということが、こんなにも安心につながるとは思ってもいませんでした。ちょうど最近、近隣で不審な訪問販売や窃盗被害が増えていて、不安を感じていたので、やっと安心できました。防犯カメラを設置するのって、大袈裟なことのように感じるかもしれませんが、一度設置と設定さえしてしまえば、あとは自動で機能してくれるので、導入したいまは、そんなに大ごとじゃなかったんだなって感じています。いっときの手間よりも未来の安心のほうが大切ですし」

 

―――自宅のセキュリティを高める手段には、警備会社と契約する「ホームセキュリティ」もありますが、自分でセキュリティカメラを導入する「セルフセキュリティ」を選ぶメリットは何でしょうか?

 

「セルフセキュリティは、異常があったときに自分で対処しなければならない点がデメリットと思われがちですが、実はホームセキュリティよりもクイックに対処できるというメリットがあると感じました。
たしかにホームセキュリティには、警備員に駆けつけてもらえるという安心感があります。でも実は、警備員が駆けつけた時点ですでに犯行が終わっているというケースも多いそうなんです。警察への通報は、到着後に行われることになりますから、犯罪を防ぐことまではできませんよね。
その点、本品のような高性能なカメラによるホームセキュリティなら、不審者を検知したらすぐに気がつけるので、その場で警告音を鳴らしたり警察に通報したりできます。つまり、犯行前に被害を防げる可能性が高まります。もちろん犯行が行われてしまった場合も、クラウドに保存した撮影データを証拠として提出することも可能です」

(※1) 警備ユニット、コントローラ・ドア開閉センサー・施錠確認センサー・空間(人感)センサー・火災センサー・非常ボタン・異常発生ライト など。(※2) 家の立地やセンサー数により金額は異なります。(※3) MS LifeConnectの防犯カメラは、設定した範囲に不審な人や車、動物などが検知されると、AIが見分けてプッシュ通知します。また不審者を見つけた際には外出中でも音声通信機能で声をかけたり、サイレン音を鳴らすことができます。

 

見守りカメラとして使うときは、動物検知機能と細かなルール設定が活躍

―――本品は、防犯としてだけでなく、見守りカメラとして活用できるのもポイントです。屋内カメラはリビングに設置されたとのことですが、どのように活用されていますか?

 

「子どもがすでに高校生なので、我が家では子どもの見守りではなく、留守中の愛犬の見守りに活用しています。外出中にクーちゃんが体調を崩してしまったときには、その様子を獣医さんに映像で共有できて助かりました。出先からでもそういった異変に気づけるのは心強いですね。
ペットカメラや見守りカメラは他にもたくさんありますが、動物だけを検知できるよう設定できるものはほとんどないので、その点も魅力的。また、防犯カメラと見守りカメラを別にした場合、それを管理するアプリが増えててしまいますが、本品なら1つのアプリで一元管理ができるのもうれしいポイント」

 

―――動物のみを検知できるとはいえ、ペットがカメラの前を横切るたびにクリップ動画(後から動画を検索しやすくなるように、設定した対象物が検知されたときに切り出して保存される動画のこと)が記録されると、すぐに1か月の記録上限本数に達してしまいそうです(1か月に保存できるクリップ動画の本数には制限があります)。

 

「私もそれが心配だったんですが、検知するルールを細かく設定できるので問題ありませんでした。例えば会社に行っている平日の日中だけ検知するようにしたり、一度検知したらその後1時間は検知をしないように設定したりできるんです。これらを設定すればクリップ動画が増えすぎる心配はありません」

↑姿が見えず心配なときも、スピーカーから呼びかければ、飼い主の声に反応してカメラの前に来てくれて安心だ。

 

↑アプリからクリップ動画で検知する対象を「動物」だけに設定すれば、ペットだけを検知するようになる。

 

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サブスクリプションだからこそ手に入る精度と安心感

―――本品はサブスクリプションサービスで、毎月費用がかかりますがその点はいかがでしょうか?

 

「サブスクリプションの魅力は機能が常にアップデートされることと、クラウドが使えること。そもそもAIは、アップデートにより精度が上がるものなので、真価を発揮するためにもサブスクリプションなのは当然だと思います。また、SDカードなどに保存するタイプだと、記録媒体自体が盗まれたり、データを消されたりするリスクがあるので、クラウド保存であることも安心を得るためには欠かせない要素でしょう。
さらにいうと、プライベートを記録するアイテムだからこそ妥協してはいけないセキュリティ性能に関しても、本品では米国国防権限法に準拠した高度なサイバーセキュリティ技術が使われています。これらを鑑みれば、この支出はアリではないでしょうか。ちなみに私は、ペットカメラを導入したら、なぜか他の方の家の映像が映し出されたという衝撃的な体験をしたことがあり、情報漏洩リスクへの対応の大切さを痛感しています。

 

いずれにせよ、万が一がなかったとしても日常的に活用できて安心感を得られるので、価格に対する満足度は高いです。大手保険会社が提供しているという点でも安心ですし。実際に導入してみて、MS LifeConnectは、私の家とペットを守る大切なパートナーだなと感じています。現在は2台までですが、今後3台まで使えるプランが追加されるそうなので、玄関への設置も検討したいですね」

 

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取材・文/鈴木翔子 写真/鈴木謙介

IoT家電で生活はどう変わるの? 自宅の家電をほとんど「スマホにつながる家電」にした一家に密着!

少しずつ家庭にも増えてきたIoT家電。IoT技術を活用した身近な家電は、スマホから状態を確認したり遠隔操作することが可能になります。でも、家電とスマホが連携することで、何がどれだけ便利になるのか、どのくらい生活が豊かになるのか……まだピンと来てないという人も多いと思います。または、新調した家電がスマホに繋がるらしいけど、よく分からなくて手付かず、という人もいませんか?

 

実は、そんな”ピンとこない”を解決するサイトがあるのです。パナソニックでは、実際にIoT家電を使用しているユーザーの活用術を、生活シーンと合わせて紹介するサイトを立ち上げています。

ネットにつながる家電のあるちょっといいくらしのヒント

 

GetNavi webでは、もっとリアルなIoT家電との生活を届けるべく、自宅の家電がほぼスマホにつながっている上田さん(仮)一家の一日をイラストとともに紹介します! 時短、節約、健康管理、一家団らん……。お得なことがいっぱいですよ!

 

●上田さん一家

上田 夫(40):国内メーカーの営業企画職に就く、ハイブリッドワーカー。家事は気づいたほうがやる方針で、子育ては子どもの自主性を重視つつ、率先的に関わっている。コロナ禍以降は自宅での映画鑑賞や音楽鑑賞が増えたこともあり、家のAV環境を整えることに興味をもちはじめた。週末の楽しみは家電量販店のウインドウショッピング。最近は出社する機会も増え、帰りが遅くなることもたまにある。

上田 妻(38):主には在宅ワークでIT会社のバックオフィス業務をしている。子育てを優先できる働き方を望んでおり、時短術や時産術を試行錯誤する日々。旅行とグルメが趣味で、コロナ禍になってからは調理家電を使って行きたい国の料理に挑戦するのが趣味になっている。

上田 息子(11):小学5年生。勉強より習い事や遊びが楽しい、食べ盛りの少年。

 

【シーン①:妻の朝】おはようの瞬間からロボット掃除機「ルーロ」がお部屋の床をピカピカに

【上田妻のレポート】この家で一番の働き者はルーロかもしれない。スマホからお掃除予約をしておけば、私より早起きして掃除を開始してくれる! 昨日リビングでくつろいだときに置きっぱなしにしたクッションや、あれやこれらもきっちり回避してくれるので床にはチリひとつなし。

 

ルーロがどんなルートを通って、どこにゴミが溜まっていたのか、スマホであとから確認するのも密かな楽しみ♪ なるほど、観葉植物の周りにゴミが多いのね……。それなら、インテリアの配置を工夫してみようかな? 掃除機によって「自分たちのくらしに気づきを発見する」というのは新しい体験。ルーロと一緒に生活を試行錯誤していけば、掃除も苦じゃない!

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ロボット掃除機「ルーロ」 MC-RSF1000

空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載したロボット掃除機。360°全方位の空間を正確に認識し、効率よく丁寧に掃除してくれます。スマホアプリ「RULOナビ」と連携すると、走行したルートの確認も一目瞭然。ゴミの多い場所だけを掃除するといった細かい指示もできます。

ロボット掃除機「ルーロ」について詳しくみる

 

【シーン②:夫の午前中】通勤時間は気になるテレビ番組をザッピングする貴重な時間

 

 

【上田夫のレポート】この間、会社の後輩から「先輩はいろいろなことに詳しくて、話していて楽しいです」とほめられた。これって、僕の通勤中ルーティンの効果が出てきたのかな? 電車に乗ったらまずはスマホのニュースアプリをチェック。これは社会人として当然。そして残りの時間で、チャンネルまるごと録画された、番組表形式の「チャンネル録画一覧」を見て、気になるテレビ番組があったら、どんどんザッピング。

 

ニュース、グルメ、スポーツ、ドキュメンタリー、お買い物系番組……。あ、この前、部署で話題になっていた家電の特集が組まれてる! これも、ぜんぶ自動録画されているから、後から選んで見られる。電車内は僕のアンテナを磨く時間でもある。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

設定したチャンネルを最大8ch×約28日間分(※)自動録画・消去してくれる、「チャンネル録画」機能を搭載したディーガ。無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」と連携すると、家の中はもちろん、外出先でも録画した番組を楽しめます。「見たいコンテンツを、好きな時に好きな場所で見られる」というネット動画のような楽しみ方ができます。

※4X1002の場合。4X602は最大4チャンネル×28日間。2X602は最大10チャンネル×28日間。2X302は最大6チャンネル×24日間。2X202は最大6チャンネル×16日間。

ブルーレイディスクレコーダー全自動ディーガ シリーズについて詳しく見る

 

【シーン③:夫の午後】買い忘れを防いでくれる”マネージャー”

【上田夫のレポート】今日は家族で応援するチームの大事な試合。「一緒にテレビ中継を観よう!」と息子と約束していたのに、少し帰りが遅くなってしまいそうだ……。まっすぐ帰れるように、僕と妻の観戦ドリンクであるビールのストックをスマホで確認しなきゃ。よし、まだあるな!

 

「もうビールないよ!」というケンカも、「また買ってきたの?」という揉め事ともおさらば。ストックマネージャーは、我が家の飲み物の監督だ。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ストックマネージャー

「重量検知プレート」と「キッチンポケットアプリ」との連携によって、スマホからいつでも冷蔵庫内のストックを確認できるIoTデバイス。情報は家族でシェアでき、ストックが減ったらスマホに通知が来るなど、食材の在庫管理が効率的に行えます。週の消費量もグラフ化されるので、どのくらい買えばいいかもはっきりと見える化されます。

「ストックマネージャー」について詳しく見る

 

【シーン④:息子の夕方前】お母さんに言われなくても習い事の準備はできる! テレビのおかげでね

 

【上田妻のレポート】リモートワークをしていると、学校から帰ってきた息子がいつものようにゲームに熱中している。今日は習い事のある日。そろそろかなと思っていると、テレビから「これから、習い事の時間です」という「音声プッシュ通知」が流れて、息子はバタバタと支度を始めた。

 

私が言うと、つい「ゲームばかりして……」とか、「忘れ物しちゃダメだよ」とか、余計なひと言を付け加えてしまうから、テレビが教えてくれるのはスマート。こうしたリマインダーで、自分の予定をしっかり管理できる大人になってくれたらいいなぁ。最近は宅配便の通知に助かってる! タイミングがズレて何度も再配達をお願いする……なんてことが無くなった。

 

【このシーンで登場したIoT家電のサービス】

音声プッシュ通知

テレビなどスピーカー搭載の対応機器から、うっかり忘れがちな「ゴミの日」や「薬の時間」、お出かけ前に便利な「今日の天気」などを音声でお知らせ。「習い事の時間」や「歯磨きの時間」など、あなたに代わって子どもへの声掛けにも役立ちます。さらに、対応のIoT家電と連携させると、家電の運転状況をお知らせし、家事のスムーズな段取りや家族との分担をサポートします。

「音声プッシュ通知」について詳しく見る

 

【シーン⑤:妻の夕食】給水タンクの水切れを教えてくれる冷蔵庫。些細な通知から日常に余裕が!

【上田妻のレポート】夕食の支度をしていると、冷蔵庫から「給水タンクの水がなくなりました」とのお知らせがスマホに届いた。さっき息子がサッカースクールに行く時、水筒にたくさん氷を入れて持たせたんだった!  最近は暑くなってきたのでビールの後にハイボールで乾杯するときも、氷がなくちゃ盛り上がらないよね~。「氷ができました」という通知も来るから、それを楽しみに待っておこう!

 

「クーリングアシスト」機能もスマホから操作できると知ってからは、食事の準備が時短に。例えば、ハンバーグの炒め玉ねぎやポテトサラダ用のじゃがいものあら熱を素早くとりたいとき、スマホから細かく時間設定ができ、終了するとスマホに通知も来るので、効率的に料理ができる。忙しい毎日の心強い味方だ。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

はやうま冷凍搭載冷蔵庫 NR-F608WPX

業務用レベルの急速冷凍(※)によって、肉や魚の解凍後のドリップを抑え、おいしさを保つ「はやうま冷凍」を搭載したIoT対応冷蔵庫。「Cool Pantry」アプリと連携することで、ドアの開閉が減る外出時には節電モードになるなど、AIがかしこく省エネしてくれます。また、給水タンクが空のときやドアの閉め忘れなどもスマホに通知。

※:最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)

「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫NR-F608WPXについて詳しく見る

 

【シーン⑥:息子の夜】近くにいなくても一緒にスポーツ観戦できる⁉

【上田息子のレポート】応援しているチームの試合が始まっちゃった。家族みんなで一緒にテレビで見ようって約束してたけど、今日はお父さんの帰りが遅くなるから無理だなぁ……。お父さんが家で仕事をしているときは、テレビも音楽を聴くのも一緒のときが多くて嬉しかったのに、なんだかコロナ前に戻ってしまったようで少し寂しいな。ガッカリしていたら「今のプレイ、すごかったね! 」とお父さんからメールが来た!

 

そっか、帰りの電車のなかでもスマホからテレビが見られるんだった。離れてるけど、ちゃんとみんなで応援できて嬉しいなぁ。前みたいに出社するようになっちゃうのは寂しいと思っていたけれど、こうして”同じ時間に同じ興奮を共有できる”なら、へっちゃら! 「帰ってきたら、もう一回今のプレイを一緒に見ようね! 」ってお父さんにメールしよう。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

「どこでもディーガ」アプリで、録画した番組だけでなく、放送中の番組もスマートフォンで視聴することができます。見たい番組の放送時間に帰宅が間に合わないときにも、リアルタイムでの視聴を楽しめます。

「どこでもディーガ」アプリについて詳しく見る

 

【シーン⑦:妻の夜】エアコン温度の調整を先回り! 家族の健康管理も実はIoT家電でできちゃう

【上田妻のレポート】そろそろ子どもがお風呂から上がるタイミング。先回りして、スマホから子ども部屋のエアコンを弱めの冷房に設定してスイッチオン! 息子に任せると「暑い、暑い~」と言って、設定温度を低くして部屋が寒くなりすぎるのが目に見える。それで風邪を引いたらかわいそうだしね。IoT家電にしたら、家族の健康管理もしやすくなった。

 

そういえば、設定温度は勝手に弄るくせに、電源のオンオフは忘れる息子。この前はお出かけ中に通知が来て、まったくと怒りモードでスマホを見たら、リビングのエアコンが付けっぱなしだった……これは私のミス。これじゃ息子のことを怒れないよね、と反省しながらそっとスマホで電源をオフ。証拠隠滅完了!

 

【このシーンで登場したIoT家電】


新「ナノイーX」搭載 エアコン エオリア LXシリーズ

室外機に「換気・除加湿」ユニットを搭載することで、新鮮な外気をしっかり取り込み、室内の空気環境を快適にする新モデル。新「ナノイーX」により、有害物質の抑制スピードがアップ(※)。「エオリア アプリ」には、スマホのGPSで帰宅を検知し、あらかじめ部屋を快適な温度にしてくれる「快適帰宅自動オン」が搭載されました。

※:約6畳試験空間での「ナノイーX 9.6兆」と「ナノイーX 48兆」の抑制効果の比較です。【カビ菌】「ナノイーX 9.6兆」:約6時間後。「ナノイーX 48兆」:約2時間後。【花粉】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約3時間後。【ニオイ】「ナノイーX 9.6兆」:約60分後。「ナノイーX 48兆」:約15分後。【アレル物質】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約6時間後。

エアコンLXシリーズについて詳しく見る

 

【シーン⑧:夫婦の寝る前】ベッドルーム専用のエアコンにしたら朝活がはかどるようになった!

 

【夫婦のレポート】最近、仕事前にちょっとだけ朝活をしている。それがはかどるようになったのは寝室用エアコンのおかげかも。コロナ禍になって、枕、マットレス、ナイトウェアなど寝具関連はいろいろ買い替えたけど、一念発起して寝室用エアコンも導入して正解。エアコンが入眠から起床まできちんと温度調節をしてくれるから、夫婦ともに朝の目覚めはバッチリだ!

 

夫婦のマイブームは、寝返りなどを感知して、どれだけぐっすり眠れていたかを示す「おやすみスコア」を毎朝スマホでチェックすること。自分はただ寝ているだけなのに100点が取れたら、その日はすがすがしい気持ちでスタートできる。これって「睡眠=エンタメ」。ゲーム感覚で健康にもプラスなんて最高!

 

【このシーンで登場したIoT家電】

寝室用エアコン エオリア スリープ PXシリーズ

「ベッドサイドセンサー」を付属した寝室用エアコン。枕元に置いたセンサーと連携し、睡眠に適した温度環境を自動でコントロールしてくれます。起床後は専用アプリ「エオリアスリープ」で暑い・寒いの体感をフィードバック。その日の夜の運転に反映され、使えば使うほど就寝中の室内環境がユーザーに最適化されていきます。

エアコン エオリアスリープPXシリーズについて詳しく見る

 

IoT家電を上手に使い倒す家族の1日を覗いてみましたが、ピンときたでしょうか? 次回は違う家庭にお邪魔して、IoT家電とどのような暮らしをしているのかお届けします!

 

イラスト/千野エー 文章/卯月鮎

 

アプリは無料です。ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。
すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。タブレット端末には対応していません。
常時インターネット接続が可能な環境が必要です。
無線LANブロードバンドルーターが必要です。
すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。モバイルルーターには対応していません。
通信状況や使用状況によっては、ご利用できない場合があります。
アプリ画面のデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
ご利用には、対応のIoT家電をインターネットに接続することが必要です。
 ・ご利用には、CLUB Panasonic IDが必要です。

 

フードテックの今後を占う!? 話題の「ヘスタンキュー」を使ってみてわかったメリットデメリット

最近、「フードテック」という言葉を耳にしたことはありませんか? 「フード(Food)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、最新技術を使って新たな食品を開発したり、調理法を発見したりといった産業分野のことを指します。

 

これだけ聞くと難しそうですが、実はいま、私たちの生活にとって身近な存在になりつつあるのです。一例として、アメリカから上陸した「Hestan Cue(ヘスタンキュー)」という調理家電はまさにフードテックによって誕生したアイテムで、“未来の家電”とも言われています。

 

今回は数々の調理家電のレビューを手掛け“おいしいものナビゲーター”として活動する今西絢美さんに、ヘスタンキューやこれからの調理家電について聞きました。

 

【関連記事】注目のフードテック“代替肉”とは? 基本と世界の最新事情を解説

 

スマホと家電がつながるのは、いまや当たり前のこと

テレビやエアコン、冷蔵庫など、私たちが普段使う家電のなかには、インターネットにつながるものが続々と増えています。そういった家電を「IoT(アイ・オー・ティー)家電」もしくは「スマート家電」と呼び、家電がインターネットにつながるだけで便利なことがたくさんあるそう。

 

「たとえば、外出先からエアコンの電源をオンオフしたり、冷蔵庫内に設置されたカメラで買い忘れがないかをスマホで確認できたりと、家にいなくても家電を操作できるのはスマート家電ならでは。また、インターネットを介して機能をアップデートできるので、購入後の家電を進化させることも可能です」(おいしいものナビゲーター・今西絢美さん、以下同)

 

今西さんが最近気になっている家電として名前が上がったのが、2022年1月に日本での発売が開始したスマートキッチン家電の「ヘスタンキュー」。スマートIHヒーター、スマートフライパン、スマートソースパンの3アイテムがラインナップされており、これを使えば失敗することなくレシピを完璧に再現できるのだとか。

 

「ヘスタンキューは、調理器具とIHヒーターがインターネットにつながります。スマホの専用アプリにレシピが出ており、スマホとヘスタンキューを接続することで、レシピに沿った温度に自動で設定してくれるんです。料理は温度や加熱時間で仕上がりにばらつきが生じるものですが、ヘスタンキュー側が制御してくれるので、作り手の経験や技術に左右されることがありません」

 

日本のユーザーに向けた和食レシピも充実

専用アプリは無料で配信されています。

 

家電をインターネットに接続するのは難しいのでは? と不安に思うかもしれません。ところが、実際はアプリの操作手順に沿って操作するだけなので、そのハードルはかなり低くなっています。これまでさまざまなスマート家電を使ってきた今西さんも、操作のしやすさに驚いたそうです。

 

「IoT家電の多くはスマホのアプリを使ってインターネットに接続しますが、少し手順が複雑な場合もあります。ヘスタンキューの場合は、調理器具に内蔵されたセンサーを自動で認識してくれるので、アプリ上で接続したい調理器具を選択するだけ。この手軽さは始めてスマート家電を使う人でも安心して導入できるでしょう」

 

接続したい調理器具を選択すると自動でつながります。

 

導入しやすいことはわかりましたが、実際の使い心地が気になるところです。今西さんはいくつかの料理を作り、IoT家電ならではの魅力を感じたのだとか。

 

「アメリカからやってきた調理家電だと聞いていたので、最初にチェックしたのはアプリに出ているレシピです。レシピありきで使う調理家電はユーザーが作りたくなるレシピがどれだけ搭載されているかが肝心です。やはり、ステーキやタコスといったアメリカっぽい料理はたくさん出ているのですが、日本料理もしっかりカバーしているのが好印象ですね」

 

実際に作ったのは?

 

「豚バラ大根を作ってみたところ、アプリに沿って調理するだけで、家族にも好評な一品が完成しました。また、ソースパンで白ごはんも炊きましたが、こちらもしゃっきりした仕上がりでおいしかったです」

 

・豚バラ大根

豚バラ大根は準備20分、調理30分で完成。

 

・ごはん

ごはんは低温から徐々に温度を上げて沸騰させるというのが、日本の米の炊き方と違ったものの、炊き上がったごはんは炊飯器とほぼ遜色ない仕上がりに。

 

「レシピは文章だけでなく動画も見られるというのが今っぽいですね。アプリを見て次のステップに進んでいくだけで、IHヒーターの温度を自動でコントロールしてくれるので、料理の先生がいてくれるような安心感があります。
また、アプリ上で温度や時間を確認できるのもスマート家電ならでは。料理本やレシピサイトではわかりにくい火加減を、数値化して制御するのは面白いなと感じました」

 

「次の手順へ」をタップすると調理工程が進みます。加熱中は温度や時間が表示されるので失敗しにくくなっています。

 

「温度管理をしてくれることで、普段よりもおいしく作れたのがステーキですね。肉の厚みをアプリに入力すると、それに合わせた加熱時間に調整してくれるんです。自分ではそこまでのことはできないので、IoTが身近になることでよりおいしい料理が作れるんだなと実感した瞬間でした」

 

・ステーキ

肉を裏返すタイミングなどもすべてアプリを見て行います。

 

肉の焼き加減もアプリ上で設定できます。美しいミディアムレアに焼き上がりました。

 

日常に加わることで豊かな体験につながる

ヘスタンキューを使ってみて、その魅力に大満足だと話す今西さんですが、まだまだ課題も残されていると感じたそうです。一体何が気になったのでしょうか?

 

「機能面では当然満足できたのですが、掲載されているレシピ数が日常生活で使うにはまだまだ少ないというのは、今後の課題でしょう。この家電はレシピに沿った調理をすることで本領を発揮するので、自分なりのレシピで作るというのには向いていません。多少料理に慣れた人はつい自分の感覚に頼りがちなので、レシピどおりに作ることを意識する必要がありそうです」

 

・ホットケーキ

レシピどおりにパンケーキを焼いてみると、表面が少し焦げてしまったそう。レシピは自分で粉を配分していたので、ホットケーキミックスで済ませたのも原因かもしれない、とのこと。

 

表面はカリッと、中はふかふかのパンケーキが完成しました。

 

正直なところ、スマート家電はまだまだ高価格帯のアイテムが多いのが現状です。しかし、生活のなかに取り入れると、これまで何も感じていなかった家事が少し面倒なものだったということに気付かされるはず。家事の手間を減らせるだけでなく、気持ちの面での負担も減らしてくれるのが、ヘスタンキューをはじめとするスマート家電のいいところかもしれません。

 

【商品情報】

Felicidad
「Hestan Cue スマートIHヒーター」5万円+税
「Hestan Cue スマートフライパン」3万円+税
「Hestan Cue スマートソースパン」3万円+税

 

世界20か国以上で展開し、IHヒーターと調理器具、専用アプリがBluetoothで連動するスマート調理家電。メイン食材とソースを選択するだけの「Mix&Match」機能を搭載するほか、手動で温度と時間管理を行うマニュアル機能も選択可能。フライパンとソースパンは、直火にも対応する。

 

【プロフィール】

おいしいものナビゲーター / 今西絢美

2008年よりライター/エディターとしてのキャリアをスタート。2022年よりフリーランスとして活動中。得意とするジャンルは、グルメ、お酒、調理家電、ITなど。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。

 

三密回避に役立つ! 室内のCO2濃度を見える化する「まもセンサー Air」

SB C&Sは、室内の空気をモニタリングして換気の目安を見える化するIoTBank製の環境測定器「まもセンサー Air」の個人向け販売の予約受付を開始しました。+StyleやPayPayモール、Yahoo!ショッピング、Amazon、楽天市場で販売されます。実売価格は1万7380円(1年分の通信料込み)。

↑「まもセンサー Air」

 

「まもセンサー Air」は、室内空気中のCO2濃度と温度・湿度を5分ごとに測定し、そのデータをクラウド上に自動でアップして、モニタリング可能にするもの。パッケージシステムに含まれるWEB版ダッシュボード機能により、空気中のCO2濃度を「緑・黄色・赤」の3段階で表示するので、換気の目安やタイミングを一目で把握することができます。

↑専用ダッシュボードのほか、スマホなどからも確認可能

 

↑CO2濃度を緑・黄色・赤の3段階で表示するので、換気のタイミングが一目でわかります

 

また、設定したCO2濃度に達したことを、あらかじめ登録したメールアドレスにお知らせするプッシュ通知機能も備えており、離れた場所からも換気のタイミングをチェックできます。

 

ダッシュボードには複数のセンサーのデータをまとめて表示することも可能。センサーごとに名前をつけられるので、「会議室」「エントランス」などわかりやすく表示させることもできます。

↑複数のセンサーをまとめて管理することも可能

 

本体にはLTEと接続可能な通信モジュールを内蔵しており、ネット環境がない場所でも利用可能。本体価格に1年分の通信料が含まれているので、すぐに利用することができます(※)。

※:2年目以降は通信料年額5000円(税別)が必要。またWEB版ダッシュボードを利用する場合にはWi-Fi通信環境が必要となります

 

三密回避の目安のひとつとして管理が推奨されているCO2濃度を簡単に見える化できるので、誰でも簡単に換気のタイミングを確認することができます。室内環境が気になる方は、家庭やオフィスに導入してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

本当に“使える”IoTって? ニューノーマル時代の家がコミュニケーションのハブになる

進化目覚ましいITの波に、我々の生活もIoT(Internet of Thingsの略。“モノのインターネット”と訳される。モノとインターネットをつなぐサービス等を指す)が入り込み、知らぬ間に便利さを享受しています。音声による家電操作を得意とする「スマートスピーカー」などが代表例ですが、実はIoTによる家電連携の分野は、そこまで普及していません。

 

ただ、新型コロナウイルスの蔓延により家にいる時間が増えたこともあり、インターネットを介して外の世界とつながる動きは加速度的に進むと思われます。そこでイチ早くIoTとAIの重要性を考え、サービスに取り組んできた大和ハウス工業の分譲地「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」内にあるコンセプトハウスにお邪魔してきました。いや~、世の中本当に便利になってきているのを実感します!

↑神奈川県・藤沢市「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」にある最新コンセプトハウス(6月6日オープン)。外見から分からないほど、中はハイテク化されたシステムが完備されている

 

なぜハウスメーカーがIoTに力を入れるのか?

小高い丘の上にあるモデルルームは、玄関からハイテク機器のオンパレード。IoTミラー、インターホン、自走式ロボット、コミュニケーションボード、2面にわたる巨大プロジェクターなど、種々様々です。一体なにができるのかワクワクしますが、大和ハウス工業の経営企画部IoT事業企画推進室・主任 齊藤邦久さんに聞いてみました。

 

「弊社は1996年からIoT関連(当時IT住宅)の研究を開始し、積極的に取り組んできました。ただ……実際のところ、国内のスマートハウス普及率は低く、例えば、スマートスピーカーの普及率はいまだ約6%と言われています。その問題点をしっかり考えたとき、導入のハードルの高さを解消したり家電メーカーを横断してパッケージングできたりするのは、やはりハウスメーカーであるという結論にいたりました」(齊藤さん)

 

なるほど、たしかにスマートハウスの導入・設定については「たかがテレビをオン・オフするのに、そこまで面倒なことをするほど困っていない」というのが本音のような気がします。

 

「ではどうすればいいのかというと、自宅を購入する際にある程度、最初からシステムとしてIoT機器が完備されていればいいわけです。家電メーカーは自社製品しかオススメできないし、IoT機器メーカーは建物に詳しくない、だからハウスメーカーが包括的にIoTを手掛ける意味がある」と、齊藤さんは言います。

 

IoT導入のメリットは「コミュニケーションを活性化させる」こと

さて家の中を見渡すと、一番目立つのがリビングにあるテレビ(?)です。

 

「これは『(仮称)α-board(アルファボード)』と名付けていますが、カレンダーやホワイトボード機能を活用して、家族で大画面を見ながら予定を立てられるなど、家族間コミュニケーションの活性化を目指したものです。また、IoT機器や電力の使用状況表示、制御インターフェースとしての利用も検討しています」(齊藤さん)

 

こちらはまだモック(見本)段階とのことですが、アプリも開発中らしく、今はスケジュール、ToDo、掲示板、通知などの情報が共有できます。こだわったのは、“モニターの大きさ”と“手書き”できるところ。同じことはスマホでも可能ですが、家族で使う場合はサイズが大きく全員が同時に見られることが大事とのこと。もちろんインターネットを介したテレビ電話もできて、その際もサイズ感が大きければ臨場感が増します。まるで、田舎にある実家の両親と一緒に食事をしている気分になるそうです。

↑コミュニケーションボードの「(仮称)α-board(アルファボード)」。50インチあり、どんな場所からも家族の情報が共有できる

 

また、手書きスタイルにこだわるのも、年齢によるデバイスの使い勝手の差をなくすためと、温かみを持たせるため。齊藤さんの場合は、子どもからの『パパ、早く帰ってきてね!』という手書きメッセージを受け取ったら仕事を張り切る模様。

 

↑連休の予定など、家族であれば誰でも書き込める。また手書き入力が可能なので、ITが苦手な人でも安心

 

スマホで撮った写真を転送して大画面で見ることができるので、家族で過去の思い出を振り返りやすくなります。こうしたIoT機器を使って、コミュニケーションを活性化させることがスマートハウス導入の目的なのだそうです。

 

↑リビングには、AIアシスタント機能を備えた自立走行するパーソナルロボット「temi」も設置。あらかじめ登録した場所まで自ら障害物を避けながら道案内したり、人の後を付いてきたりして、モニターによる外部とのコミュニケーションが可能だ

 

↑高齢者が動けない場合にtemiを呼び出して家族と連絡をとるなど、「移動型のテレビ電話」のような役割を果たす

 

外出する時間をカットし、自宅にいながらエンタメを楽しむ

また、気になるのがリビング横にある2画面のプロジェクター。大迫力のワイド画面が広がって、美しい風景の映像が流れています。

 

「IoT空間として、プロジェクター2基を使っています。サイクリングバイクを連動させてリアルな風景の中を走ったり、新型コロナウイルスで行けなくなった海外旅行もバーチャル体験できたりします。VRでも同じことは可能ですが、ヘッドマウントディスプレイをしたまま会話している姿は違和感しかない。やはり“家の中”ですから、コミュニケーションを大事にしたい。この大きさのプロジェクターであれば臨場感があるので、時空を超えたIoTサービスが提供できると考えています」(齊藤さん)

 

家にいながらオンラインでさまざまな体験ができるようになるので、旅行だけでなくスポーツ観戦・医療・ショッピング・遠隔授業・コンサートなど、外出するリスクや時間のロスも解消。たしかにスポーツ観戦は大迫力で、しかも2画面だから選手のTips情報なども表示され、より深く競技を楽しめるのが面白いと感じました。

↑自宅で実際に医師の方とコミュニケーションを取りながら、オンライン相談が可能になる日も近そうだ

 

↑遠隔授業であれば全国どこでも受講でき、親による送迎も必要がない

 

↑バーチャルショッピングをして、その中で店舗に入店してマッチングする洋服などを購入するサービスも検討中だ

 

家族の健康情報も“見える化”でチェック

玄関に置いてあるIoTミラーは、その日の天気や交通情報、家族からのメッセージなどが表示されていました。こちらもモック段階で、どのような情報が必要なのか調査中らしく、といっても未来を感じさせます。

 

「洗面所にも同様のミラーを設置していますが、健康に関する情報を表示しています。血圧、体重のほかテレビ画面なども。ただ実際にこれらの情報が本当にユーザーにとって有益なのかを考えなくてはいけません。可能だからといって何でもやるのは独りよがりになってしまいますから」(齊藤さん)

 

IoTはたしかに未来的ですが、必要ないテクノロジーは実装しても仕方ないということで重要性を精査しているそう。でも外出時に玄関で雨の予報に気がつけば、傘を忘れずに済みますね。これはちょっと欲しい……。

↑玄関のミラーには、時刻や天気、交通情報、家族からのメッセージなどを表示

 

↑ミラーに映す情報は思案中とのこと。「ユーザーにとって何が一番有益か」、それを考えるのがIoTにおいて重要だと齊藤さんは話す

 

↑洗面台は、子どもから大人まで身長に合わせて高さを変更することが可能。将来的にはセンサーを活用して自動で昇降させることを検討しているという

 

↑「ほこりセンサー」は室内のPM2.5などを検知。ゆくゆくは空気清浄機やエアコン作動のトリガーになるような使い方も検討されている

 

↑写真右側の「アトモフウィンドウ」は、IoTによってデジタル風景を映し、壁のない室内に窓を作るデジタルガジェット。3枚連なると活用の幅もより広がりそうだ

 

住む人に寄り添ったテクノロジーで新たな生活様式を確立する

「ユーザーにとって本当に必要な商品を提供するため、現在はコンセプトハウスで検証をしていますが、いかに住む人が快適かつ、コミュニケーションを増やせるかが目的。IoTは、そういった時間を作るために活用されるべきだと考えています」(齊藤さん)

 

遠隔地の家族と自然にコミュニケーションが取れたり、家事をテクノロジーが肩代わりすることで時間を生んだり、外出を避けてエンタメを楽しんだり……、まさに新型コロナウイルスによる新たな生活様式を叶えるためにIoTはうってつけですが、もともと推進していたからこそ、今の時代にマッチしたとのこと。ニューノーマルな住宅はますます進化を続けていきそうです。

 

取材・文/神谷たけし 写真/真名子

日立、IoT家電での「周回遅れ」挽回なるか? コンセプトを一新し「コネクテッド家電」で逆襲を誓う!

家電は一度買ったら、長いつきあいになります。その間に、家族のライフスタイルが購入当時とは大きく変わってしまい、不便を感じることも少なくないのではないでしょうか。

 

家電のキャンペーンワードを「ハロー!ハピネス」に変更

日立アプライアンスは、家電製品のキャンペーンワードを変更すると発表。8年ほど掲げていた「エコに足し算」から「ハロー!ハピネス」に変更し、「ひとりひとりに寄り添い、暮らしをデザインする」を家電の新たなコンセプトとして掲げました。ユーザーの声を徹底的に調査し、ワーキングマザーやシニア世帯が増加したことをふまえ、ライフスタイルの変化にも対応できる家電を増やしていくとのこと。

 

たとえば、洗濯機であれば通常は節水に振り切っていましたが、家庭によっては「多少水を使っても泥んこ汚れを落としたい」という要望もあります。そういった個々の声を反映できる家電をめざし、ユーザー視点での商品開発をさらに強化するとのことです。

↑新しいキャンペーンワード「ハロー!ハピネス」が発表されました↑新しいキャンペーンワード「ハロー!ハピネス」が発表されました

 

Wi-Fi接続でスマホ操作できるモデルを「コネクテッド家電」として発表

新コンセプト製品の第一弾として、今回発表されたのは冷蔵庫の「真空チルド」R-HW60J、およびロボットクリーナー「minimaru」RV-EX20と、IHクッキングヒーター「火加減マイスター」HT-L350KTWF。2月から順次発売していきます。そのうちロボットクリーナーとIHクッキングヒーターはWi-Fiで接続し、スマートフォンなどで操作できる「コネクテッド家電」として発表されました。

 

日立のいう「コネクテッド家電」とは、要するにIoTに対応した家電のこと。IoTとはIoTとはInternet of Thingsの略で、さまざまなモノがインターネットに接続され、新たな情報の取得や遠隔操作などができるほか、センサーなどでモノから情報を取得することが可能に。また、集積されたデータをクラウドに蓄積して、データを分析することも可能になります。

↑コネクテッド家電は順次増やしていくとのことです↑コネクテッド家電は順次増やしていくとのことです

 

スマートフォンで好みの設定ができるロボットクリーナー「minimaru」

↑ロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)」RV-EX20はコネクテッド家電に↑ロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)」RV-EX20はコネクテッド家電に

 

コンパクトで小回りの利くロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)」RV-EX20は、スマートフォンの専用アプリで外出先でもインターネットから家庭の無線LANを経由して、掃除スタート、ストップ、掃除モードやスケジュール予約の設定、掃除履歴などの閲覧ができるようになりました。

↑スマートフォンから簡単に設定ができるようになりました↑スマートフォンから簡単に設定ができるようになりました

 

また、家具の配置など状況に合わせて選べる「おこのみモード」では、壁際や反射、脚回り走行重視の設定がスマートフォンから簡単にできます。

 

さらに専用アプリでは、1台のミニマルを最大5台のスマートフォンから操作でき、1台のスマートフォンから最大5台のミニマルを操作できるようになりました。本体直径は250mm×高さ92mmで、充電時間は約3時間で掃除時間は60分、移動面積は最大約32畳。実売予想価格は約12万円(税抜・以下製品もすべて税抜)。

 

専用アプリで、レシピ検索や調理の設定ができるIHクッキングヒーター「火加減マイスター」

↑Wi-Fiに接続できるIHクッキングヒーター↑Wi-Fiに接続できるIHクッキングヒーター「HT-L350KTWF」

 

最近は料理本を見るよりも、スマートフォンでレシピを検索している人が増えているという。そういった背景をふまえて、新製品のIHクッキングヒーター「火加減マイスター」HT-L350Tシリーズは、Wi-Fiに接続できるようになりました。

 

スマートフォンでスマートフォンの専用アプリにて300種類のレシピ(IH調理80種類、オーブン料理220種類)が簡単に検索でき、Bluetoothで接続された本体に選択したレシピの火加減や加熱時間などの設定を送信することで、調理するまでの操作が手もとで簡単に行えます。

 

難しい火加減も自動で調整してくれるので、失敗が少なく、料理初心者でも美味しくできるといいます。また、調理の進行状況をリアルタイムにスマートフォンへ表示することもできます。あと何分で加熱が終了するか、スマートフォンで確認できるようになりました。

 

電圧は単相200V、総消費電力は5.8kW。カラーはプレミアムブラックのみ。実売予想価格は、トッププレート幅75cmのHT-L350KTWF(K)が46万2000円、幅60cmのHT-L350KTF(K)が44万2000円。

 

うるおい冷気と冷温2℃保存で鮮度が長持ちする冷蔵庫「真空チルド」HWシリーズ

真空(約0.8気圧)と密閉構造で食品の参加や乾燥を抑制する「真空チルド」を搭載した冷蔵庫は、日立の白物家電の中で特に人気製品です。新しい大容量冷蔵庫「真空チルド」HWシリーズは、冷却システムの構造を大きく見直した「冷蔵室独立冷却システム」が採用されました。

↑新モデルは冷却ファンと冷却器が2個ずつ搭載されています↑新モデル(右)は冷却ファンと冷却器が2個ずつ搭載されています

 

日立の調査によると、ユーザーは買ってきた総菜や準備した料理にラップして、次の食事までチョイ置きしたり、作り置きしている総菜を使いながら一週間程度保存したりする方が多かったとのこと。

 

そこで、冷蔵庫全体を1つの冷却器とファンで冷却する従来の構造を取りやめ、冷却器とファンを冷蔵庫専用と冷凍庫・野菜室専用に分けて2つに。従来構造では冷却器の温度が低くなるため、除湿され乾燥した冷気となっていましたが、新冷却システムでは冷蔵室用冷却器の温度を高くできるので、除湿量を抑えられるとのことです。

さらに、冷蔵庫にたっぷり入れても乾燥を抑えてしっかり冷やす「うるおい低温冷蔵」モードが搭載されました。こちらは、湿度の低下を抑え、庫内を約2~4℃に保つため、まとめて作った料理や惣菜が、鮮度を損なわずに保存できます。カレーなどの鍋を温かいまま入れても、鍋周囲の温度上昇を抑えながら冷却できるメリットもあります。

↑冷蔵室で保存してサラダは、前モデルと比較するとみずみずしく、干からびていませんでした↑「うるおい低温冷蔵」モードで保存したサラダ(右)は、前モデルと比較するとみずみずしく、干からびていませんでした

 

引き続き、人気の「真空チルド」やプラチナ触媒効果で炭酸ガスの濃度を高め、野菜の気孔を閉じて眠らせるように保存できる「新鮮スリープ野菜室」なども搭載。まとめ買いをする共働き世代の要望を取り入れ、より使い勝手に配慮したモデルとなっていました。

 

幅68.5×高さ183.3×奥行73.8cmで定格内容積602LのR-HW60Jは市場想定価格が約37万円(2月下旬発売)、幅65cm×高さ183.3×奥行69.9cmで定格内容積520LのR-HW52Jが約32万円(3月下旬発売)。

↑冷蔵庫上段の棚は床から高さを約157cmに設定できます。取っ手付きの小物ケースも新たに2個付属して、最上段の食品も取り出しやすくなりました↑使いやすさにも配慮。冷蔵庫上段の棚は床から高さを約157cmに設定できるうえ、取っ手付きの小物ケースも新たに2個付属して、最上段の食品が取り出しやすくなり、棚の奥の食品も出し入れしやすくなりました

 

今後は「周回遅れ」を解消するような独自サービスに期待

家電のコネクテッド化について、今後推進していくこと名言した日立。現状はスマートフォンからも簡単に操作できる点がメリットですが、今後はソフトウェアをダウンロードすることで機能の追加や使い勝手の向上が期待でき、社外のパートナーと連携しつつ、新たなサービスを提供していくとのことです。

 

ただ、正直に言わせてもらえば、すでにIoT家電は日本を含む世界中で広まりつつあり、今回の日立の宣言は「周回遅れ」の感が否めません。とはいえ、「日立の技術力を結集する」との意気込みには期待が持てますし、ビックデータの活用や外部連携による新たなサービスも開始するということで、そこから独自のIoTプラットフォームが生まれるかも。今後の動向に注目したいですね。

2018年はこれが流行る! ヒット商品大予測

2017年も、もうすぐ終わりです。あなたにとって、どんな年だったでしょうか? 今年の流行語大賞は「インスタ映え」と「忖度」でした。某コンビニがこの流行に便乗して「忖度弁当」なるものを発売して、盛大にコケまくっていましたが。

 

それはさておき、今年も家電、映画、様々なモノが流行しました。「Get Navi」2018年2月号では、来る2018年に流行りそうな商品を分析しています。気になった商品をいくつか選んで紹介してみたいと思います。

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ホームロボットが進化する!?

ソニーが一度は販売終了したロボット犬「aibo」。2017年、aiboが劇的な復活を遂げて話題になりました。1月11日に発売予定の「aibo ERS-1000」は、「AIBO」よりも愛くるしい顔になり、さらに関節の自由度も進化。より犬に近い動きを見せてくれるようになっています。

 

これまでのようにオーナーからの接触に応えてくれるのはもちろん、自分からオーナーにコンタクトをってくれます。これを可能にしたのがディープラーニングの技術です。自ら物事を学習できるようになり、行動の幅も大きく広がっているそうです。

 

満を持してのソニーのロボット犬復活で、2018年はホームロボットがいよいよ本格的に普及する年になるかも!?

 

自動運転の技術が確立される!?

近年、話題になっている科学技術といえば、AI(人工知能)です。近い将来、確実に実用化されるといわれるのが、自動車の自動運転でしょう。現在、街中にあふれているタクシーや長距離トラックなどは、AIが搭載された自動運転車に替わるといわれていますが、一足早く、「自動運転バス」が実現するかもしれません。

 

2017年10月から、沖縄で小型バスを自動運転する実証実験が始まりました。日本版のGPSといわれる「みちびき」の受信機が搭載され、国道などの主要な幹線道で走行できるよう、実験を重ねています。

 

このバスは2020年の実用化を目指しているそうですが、実験の進展によっては、もっと早く実用化されるかもしれません。人間の運転のような不注意による事故もなくなるため、自動運転が実現すれば、交通事故を大きく減らすことができます。未来に向けた取り組みが、大きな一歩を踏み出したのです。

 

 

自分好みの文房具で仕事がはかどる!

もっと身近な話題を見てみましょう。ビジネスマン、デスクワークの必需品といえば文房具ですよね。そんな文房具を、自分好みにすることができる「カスタム文房具」がヒットの兆しを見せています。

 

例えばボールペン。コクヨの「エラベルノ」という商品は、握り心地や書き味を自分好みに選ぶことができるのです。グリップは、太め、標準、細めの3つからチョイス。さらにインクも油性とゲルの2タイプの中から、ボール径なども択べるのです。

 

また、キヤノンITソリューションズの「ネットde手帳工房」は、手帳の表紙の色から、中身のレイアウト、文字のフォントまで、事細かにカスタマイズできるというから驚きです。本書では、2018年は、よりニッチな需要に応えてくれる文房具が続々登場しそう…と予想しています。

 

 

技術の進化が身近なものに!

「Get Navi」2018年2月号では、5つのトレンドから流行を分析していました。それらはすなわち、AI、ロボット、IoT、VR、自動運転です。こうしたSFの世界のような科学技術が、ここ数年の著しい進化によって、いよいよ身近なものになってきそうです。aiboの再発売は、その幕開けといえるかもしれませんね。

 

2018年は、どんな商品が私たちを驚かせてくれるでしょうか。今からとっても楽しみですね!

 

 

【著書紹介】

GKNB_BKB0000405916660_75_COVERl

 

GetNavi 2018年2月号

著者:GetNavi編集部
出版社:学研プラス

読者の「賢い買い物」をサポートする新製品情報誌。話題のスマートフォンから薄型テレビ、パソコン、デジタルカメラまでベストバイを断言!

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2018年はこれが流行る! ヒット商品大予測

2017年も、もうすぐ終わりです。あなたにとって、どんな年だったでしょうか? 今年の流行語大賞は「インスタ映え」と「忖度」でした。某コンビニがこの流行に便乗して「忖度弁当」なるものを発売して、盛大にコケまくっていましたが。

 

それはさておき、今年も家電、映画、様々なモノが流行しました。「Get Navi」2018年2月号では、来る2018年に流行りそうな商品を分析しています。気になった商品をいくつか選んで紹介してみたいと思います。

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ホームロボットが進化する!?

ソニーが一度は販売終了したロボット犬「aibo」。2017年、aiboが劇的な復活を遂げて話題になりました。1月11日に発売予定の「aibo ERS-1000」は、「AIBO」よりも愛くるしい顔になり、さらに関節の自由度も進化。より犬に近い動きを見せてくれるようになっています。

 

これまでのようにオーナーからの接触に応えてくれるのはもちろん、自分からオーナーにコンタクトをってくれます。これを可能にしたのがディープラーニングの技術です。自ら物事を学習できるようになり、行動の幅も大きく広がっているそうです。

 

満を持してのソニーのロボット犬復活で、2018年はホームロボットがいよいよ本格的に普及する年になるかも!?

 

自動運転の技術が確立される!?

近年、話題になっている科学技術といえば、AI(人工知能)です。近い将来、確実に実用化されるといわれるのが、自動車の自動運転でしょう。現在、街中にあふれているタクシーや長距離トラックなどは、AIが搭載された自動運転車に替わるといわれていますが、一足早く、「自動運転バス」が実現するかもしれません。

 

2017年10月から、沖縄で小型バスを自動運転する実証実験が始まりました。日本版のGPSといわれる「みちびき」の受信機が搭載され、国道などの主要な幹線道で走行できるよう、実験を重ねています。

 

このバスは2020年の実用化を目指しているそうですが、実験の進展によっては、もっと早く実用化されるかもしれません。人間の運転のような不注意による事故もなくなるため、自動運転が実現すれば、交通事故を大きく減らすことができます。未来に向けた取り組みが、大きな一歩を踏み出したのです。

 

 

自分好みの文房具で仕事がはかどる!

もっと身近な話題を見てみましょう。ビジネスマン、デスクワークの必需品といえば文房具ですよね。そんな文房具を、自分好みにすることができる「カスタム文房具」がヒットの兆しを見せています。

 

例えばボールペン。コクヨの「エラベルノ」という商品は、握り心地や書き味を自分好みに選ぶことができるのです。グリップは、太め、標準、細めの3つからチョイス。さらにインクも油性とゲルの2タイプの中から、ボール径なども択べるのです。

 

また、キヤノンITソリューションズの「ネットde手帳工房」は、手帳の表紙の色から、中身のレイアウト、文字のフォントまで、事細かにカスタマイズできるというから驚きです。本書では、2018年は、よりニッチな需要に応えてくれる文房具が続々登場しそう…と予想しています。

 

 

技術の進化が身近なものに!

「Get Navi」2018年2月号では、5つのトレンドから流行を分析していました。それらはすなわち、AI、ロボット、IoT、VR、自動運転です。こうしたSFの世界のような科学技術が、ここ数年の著しい進化によって、いよいよ身近なものになってきそうです。aiboの再発売は、その幕開けといえるかもしれませんね。

 

2018年は、どんな商品が私たちを驚かせてくれるでしょうか。今からとっても楽しみですね!

 

 

【著書紹介】

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GetNavi 2018年2月号

著者:GetNavi編集部
出版社:学研プラス

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IoTは世界から置き忘れをなくすか!? 米国No.1シェアの落とし物トラッカー「TILE」が日本上陸!

財布やスマホ、アクセサリーなど、大切な物をどこかに置き忘れて冷や汗をかいた経験は、誰にでもありますよね? もし「そんな経験はないよ」という人は、この先を読む必要はありません。いや、でも、「彼女がしょっちゅう物をなくして……」ということがあれば、これをプレゼントすると喜ばれるかもしれませんよ!

 

「TILE(タイル)」は、小さなカード状の落し物トラッカー。財布や鍵、鞄などに取り付けておくと、スマホからTILEを鳴らして、すぐに見つけられるという仕組みです。逆に、TILEを押して、スマホを見つけることもできます。

 

TILEシリーズには「TILE MATE」「TILE SLIM」「TILE SPORT」「TILE STYLE」の4タイプがあります。ベーシックな「TILE MATE」は34×34×4.65mm/6.1gというコンパクトさで、鍵などに取り付けるのに最適なタイプ。Bluetoothの通信距離は最大30mで、IP57(水深1mに30分間)の防水性能を備えています。

20171211-i04 (8)↑ストラップホール付きなので、いろんなものに取り付けられる「TILE MATE」(2980円)

 

「TILE SLIM」は54×54×2.4mm/9.3gの薄型カードタイプ。財布に入れたり、ノートパソコンに貼り付けて使う人が多いそうです。こちらも通信距離は最大30mで、IP57の防水性能を持っています。

↑クレジットカード2枚分くらいの厚さの「TILE SLIM」(3480円)↑クレジットカード2枚分くらいの厚さの「TILE SLIM」(3480円)

 

「TILE SPORT」「TILE STYLE」は、どちらも通信距離が最大60mと長く、音量も大きいため、見つけやすさがグレードアップしたモデル。「TILE SPORT」は40×40×5.9mm/15g、「TILE STYLE」は37.5×37.5×5.9mm/11g。どちらもIP58(水深1.5mに30分間)の防水性能を備えています。

↑スポーティなデザインの「TILE SPORT」はIP68の防水仕様(3980円)↑スポーティなデザインの「TILE SPORT」はIP68の防水仕様(3980円)

 

↑コンパクトでエレガントなデザインの「TILE STYLE」(3980円)↑コンパクトでエレガントなデザインの「TILE STYLE」(3980円)

 

TILEには電池が内蔵されていますが、電池は取り外せず、連続1年間使えることが保証されています。この “ロングバッテリーで、使い切り” というわかりやすさも人気の要因となっているようです。

 

巨大なメッシュネットワークで失くしものを見つけやすい

このTILEは、同社のCEOマイク・ファーレイ氏が2012年に創業し、2013年にクラウドファンディングで多くの資金を集め、2014年から本格的に販売されました。全米では90%を超えるシェアを記録し、欧米諸国を中心に展開し、累計1000万個以上のセールスを記録しています。

↑日本市場でのローンチに伴い、来日したCEOのマイク・ファーレイ氏。TILEの商品化を思いついたきっかけは、奥様が物をなくしがちだったからだったそう↑日本市場でのローンチに伴い来日したCEOのマイク・ファーレイ氏。TILEの商品化を思いついたきっかけは、奥様が物をなくしがちだったからだったそう

 

TILEの仕組みは、さほど複雑なものではありません。TILEとスマホはBluetoothで接続し、スマホからは専用アプリで操作。もし、TILEがスマホから離れてしまった場合は、最後に接続が切れた場所と時間が記録され、アプリの地図で確認できる仕組みです。つまり、家の中で鍵が見当たらない! というときも、どこかに鍵を忘れてきた!  というときにも簡単に探し出せるわけです。

↑探している物とのおよその距離もわかる↑探している物とのおよその距離もわかる

 

↑最後に接続が切れた場所を地図で確認できる↑最後に接続が切れた場所を地図で確認できる

 

さらに、もうひとつ、TILEには、すごい機能があります。それは、紛失したものをみんなで探せる機能です。TILEのユーザーは「TILEコミュニミティ」に匿名で参加することになります。このコミュニティは、すでに全世界230の国と地域に巨大なメッシュネットワークとして広がっています。例えば、ある人が航空機の中で大事な物を置き忘れたとしましょう。それに気づかずに帰宅してしまったとしても、他のTILEユーザーが紛失物に近づくと、その情報がクラウドにアップロードされます。紛失物を探しているユーザーは、スマホからの操作で、最新の所在地情報を取得できる仕組みです。

↑海外の主要都市の中心部は「TILEコミュニミティ」のメッシュネットワークでカバーされている↑海外の主要都市の中心部は「TILEコミュニミティ」のメッシュネットワークでカバーされている

 

TILEコミュニティは、TILEのユーザーが多い場所ほど、見つかる確率が高くなります。なので、日本でこの機能によって、どれだけの物を発見できるかは、今後のTILEの普及にかかっています。マイク・ファーレン氏いわく、まだ日本で発売していないにもかかわらず、東京での利用者が多いことを確認しているそうです。世界中の人が集まる2020年のオリンピックイヤーまでに、より見つけやすい環境になっていることを想定しているとのこと。現状、日本のユーザーにとっては、海外旅行・出張時に、コミュニティ機能が役立ちそうですね。

 

TILEシリーズは、12月15日から、まずベーシックモデルの「TILE MATE」が発売されます。希望小売価格は2980円ですが、10万個限定で、1000円引きの1980円で購入できるキャンペーンが実施されます。その他の「TILE SLIM」「TILE SPORT」「TILE STYLE」も2018年1月以降に発売予定。Amazon.co.jp、ビックカメラ、ヤマダ電機で購入できます。

↑TILEを取り付けるためのアクセサリー類も近日発売予定↑TILEを取り付けるためのアクセサリー類も近日発売予定

 

みなさんなら、TILEを何に取り付けたいですか? 筆者も、年明けにアメリカ出張を予定しているので、早速現地で使ってみようと思っています。

 

携帯会社からインフラ会社へ NokiaはAmazonを支えるパートナーになるのか?

テクノロジー業界ではデジタルプラットフォーム革命が起きています。あらゆるものがインターネットでつながりつつあるなか、OSやシステム開発会社、サードパーティー、ユーザーなどが有機的に結びつくエコシステムが次々と誕生しており、このようなプラットフォームに基づいたビジネスモデルを構築することが多くの企業の課題となっています。

 

この分野に含まれるのが「モノのインターネット(IoT)」と「第5世代移動通信システム(5G)」。ともに私たちの生活やモバイルサービスを劇的に変えるとされており、多くの通信企業などが競争していますが、なかでも注目は(やっぱり)eコマースの巨人Amazon。IoTに関しては、同社のクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Service」(AWS)がプラットフォームを構築するサービスを提供しています。

 

そんなAWSが10月に興味深いニュースを発表しました。クラウドサービスなどの強化に向けてNokiaと戦略的パートナーシップを結んだのです。

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Nokiaといえば、かつては携帯端末市場において世界最大のメーカーでした。AppleのiPhoneやGoogleのAndroidといったスマートフォンの爆発的な普及に押されて主力の携帯電話端末事業が低迷し、マイクロソフトに売却した話は有名ですが、Nokiaはその後、世界有数の通信インフラ企業へと変化を遂げていました。

 

Nokiaは日本でも次世代移動通信5Gの実現に向けて大手携帯キャリアに技術を提供しながら共同実験を行っており、IoTプラットフォームの「IMPACT」も提供しています。

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今回の提携では、「AWS Greengrass」と「Amazon Machine Learning」、Nokiaの「マルチアクセス・エッジ・コンピューティング」、IoT向けプラットフォーム「IMPACT」の4つを組み合わせて、IoTのユースケース(利用方法)の商品化を目指すことが明らかとなりました。

 

来たるIoT時代においては大量のデバイスから大量のデータが収集されます。それらのデータが、すべてクラウドへ送られるとなるとシステムに多大な負担がかかりデータ処理に遅延が生じる可能性があります。そこで、注目されているのが「エッジコンピューティング」。ネットワーク上でユーザーに近い場所に多数のサーバーを配置することで、スマートフォンやIoTデバイスの負荷を軽減するという概念です。

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NokiaはNTTと共同で実証実験を行い、監視カメラで撮影した歩行者の顔認識の画像処理にエッジコンピューティングを活用しました。従来の顔認識では、監視カメラで撮影した動画をすべてクラウドへ送信し、クラウド上でデータを解析していましたが、処理量が増大して遅延が発生することがありました。しかし、エッジコンピューティングを使ってみたところ、処理量が削減し、顔認識にかかる時間の短縮にも成功しました(上記の図を参照)。

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AWSとNokiaは今回の提携によってお互いの機能を補強し、より堅固でシームレスなIoTプラットフォームを構築することを狙っていると言えそうです。AWSチャンネル・アライアンスのバイスプレジデントを務めるテリー・ワイズ氏は「イノベーションを生み出し、情報技術の全体のコストを削減するために、AWSに移るサービスプロバイダーが現在増えています。パートナー契約を結んだNokiaとクラウドサービスの変革を加速することができて興奮しています」と述べています。

 

Nokiaと組んだことで、AWSがデジタルプラットフォームでも支配的なプレーヤーになりつつあるように見えます。今後もAmazonからは目が離せません。