【立ち食いそば】天ぷらは、揚げ置きでもサックサク! 1日20回だしを引く濃厚つゆも魅力の上野・ガード下の名店

「つるや」は上野駅からアメヤ横丁に入るガード下にあるそば店。2階で本格そば店、1階で立ち食い店を営んでいる。同店は戦後にバナナの叩き売り店としてスタート。その後、店頭売りのそば店に転身し、昭和40年代から立ち食いそばを始めたそうだ。

 

しょうゆが香るそばとサクサク軽い天ぷらが魅力

↑「かき揚げ天ざる」(480円)。玉ねぎ天は甘い玉ねぎのクタッとした衣、つゆ、そばを一緒に食べると抜群にうまい!

 

同店のそばは、コシも香りもあるゆで麺。かつお本枯節、さば節、宗田節で1日20回もだしを引き、特選特級しょうゆを使ったかえしと合わせたつゆはコクとしょうゆの風味が濃厚だ。

 

人気のかき揚げは、揚げ置きだがサクサクした食感で非常に美味。油を遠赤外線で熱するフライヤーの採用で、天ぷらのサクサク感が長時間維持可能になったという。

↑ぷるぷる食感の「きしめん」(430円)も人気メニュー。つゆはだしの香りが濃厚な関西仕立てだ

 

手間をかけるところはかけ、一方で客を待たせないのが昔ながらの立ち食い店の流儀。同店はこれを守りながら、日々おいしいそばを提供している。

つるや
住所:東京都台東区上野6-11-12
営業時間:6:00~0:00
定休日:無休

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】
20171228-s500
立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

 

【立ち食いそば】えっ、それ乗せちゃう? 手作り感たっぷり「昭和の味」で、庶民の心を震わせる大宮の名店

大宮駅東口のすずらん通りの辺りは、駅周辺の再開発が進んだいまも昭和の面影をとどめる場所。昭和49年創業の「つくば本店」は、そんなすずらん通りの入口付近にある。

 

だしのうまみが利いた古きよき立ち食いそば

↑「メンチそば」(390円)は衣と肉につゆが浸みて、ソースで食べるのとは違ったうまさ。そばをたぐる手も進む

 

ドアを開けて店に入ると、中は幅が狭く、店の奥までカウンターが延びている。客は6~7人で満員。まさに古きよき立ち食いそば店といった趣きに満ちている。

 

そんな同店のそばもまた、懐かしい昭和の味だ。麺は中太のゆで麺で、食感は柔らか。だしへのこだわりは強く、枕崎のかつお節、さば節、日高の昆布をぜいたくに使っている。そのだしのうまみをやや甘辛のかえしで受け止めたつゆは、酸味とコクがほどよくあり、まろやかな一体感が感じられる。何度食べても飽きない味だ。

 

店の名物は「メンチそば」と「コロッケそば」。厚めで肉がギッシリ詰まったメンチカツは食べ応えがある。コロッケもじゃがいものかたまりが残る手作り感がいい。

↑「かき揚げそば+おにぎり(鮭)」(360円+125円)つゆを吸ってほぐれる衣と野菜の味わいが絶妙。おにぎりと一緒に味わえばうまさ倍増だ

 

またこの店は、おにぎりも名物だ。その季節で最も味のいい銘柄の米を仕入れ、海苔は巣鴨の老舗店のものを使う。一番人気はさけのおにぎりだ。

 

多くの常連が慕うおばあちゃんオーナーの温かい人柄も人気の秘密。大宮、いや埼玉に欠かせない名店といえる。


つくば本店 駅前店
住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-17
営業時間:7:30~23:00(月~金)、7:30~22:30(土、祝日)、7:30~20:00(日)
定休日:無休

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】これがゲソ天…? デカすぎでしょ! 珍しい絶品天ぷらに出合える市川の名店

JR総武線・市川駅駅前の「鈴家」は、立ち食い好きから長く愛される老舗。駅南口の再開発で移転が続き、ファンを心配させたが、現在は南口の大型商業施設2階で営業中だ。この店の一番人気といえば、断然「ゲソ天そば」だ。むらさきいかのゲソを小さめのぶつ切りにしたかき揚げで、香ばしく揚げられたいかは柔らかく絶品。

 

市川を代表する老舗は豪快なゲソ天が自慢!

↑「かけそば+ゲソ天」(470円)丼を覆い尽くさんばかりのゲソは満足感あり。薬味のねぎをみじん切りにするのは珍しい

 

つゆは薄口の関西風で、宗田節、さば節を使っただしはうまみが濃厚。やさしいが、しっかりとした味わいだ。

 

天ぷらはゲソ天を含む全12種類を用意。なかには、おきあみ天の香ばしさを干しえびを使って再現した「あみ天」や、関西風つゆとよく合う「さつまあげ天」など、ほかの店ではなかなかお目にかかれない天ぷらもある。

↑カウンター上のケースには14種類の揚げ物がズラリと並ぶ。券売機での購入が基本だが、揚げ物はその場でも注文できる

 

ちなみに同店では、冷やし天ぷらそば(うどん)を注文する際に、「天ぷら別でつゆもつけて」と頼める。天ぷらが別皿で出て、温かい天つゆも無料でつき、サービス満点だ。


鈴家
住所:千葉県市川市市川南1-1-1 ザ タワーズイースト2F
営業時間:7:30~0:00
定休日:無休(不定休)

 

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定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】これ以上厚いとNG!? オンリーワンの「極薄かき揚げ」が感動を呼ぶ横須賀中央の名店

「えびすや」は横須賀市で34年間、暖簾を守り続ける老舗。女将をはじめ全員女性のスタッフは明るく、店内はいつも活気に満ちている。

 

超薄型のかき揚げが未体験のおいしさを教えてくれる!

↑「天ぷらそば」(400円)玉ねぎ、にんじん、小えびのかき揚げをトッピング。そばにのせて数秒で溶け始める

 

この店の一番人気は「天ぷらそば」。天ぷら(かき揚げ)が他に類を見ないほど薄く揚げられていて、丼のつゆに浸すとすぐにホロホロほどける。その崩れかけをそば、つゆと一緒に食べると、これがとにかくうまい。女将は試行錯誤の末、この薄さに辿り着いたそうで、これ以上厚いと味が重くなるという。

 

一方、かつお節、さば節、昆布から取っただしと自家製のかえしを合わせたつゆはほのかに甘く、コクが濃厚。化学調味料は不使用で、口の中には柔らかな味の余韻だけが残る。まさに「また飲みたくなる」味だ。麺は細めのゆで麺で、つゆや衣としっかり絡むのがいい。

↑「冷やしたぬきそば」(370円)は、冷水で締めたゆで麺はモチモチ感がアップ。甘さ抑えめのつゆもいい

 

揚げものはかき揚げオンリー。「カレーうどん」も人気で、「カレーのコクが増す」とこれにかき揚げを追加する人も多い。


えびすや
住所:神奈川県横須賀市若松町1-16
営業時間:7:00~19:00(月~土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】丼をはみ出す「穴子天」が絶品! 麺の食感、のどごしも「高級そば店に匹敵」する京急田浦の名店

「めん処 船食」は地元の製麺会社直営の人気店。昭和8年創業の「船越食堂」が戦後に製麺業に転身し、昭和63年に始めた店だ。

 

製麺所で打ちたての絶品そばが格安で味わえる

↑香りよしコシよしのどごしよしの「極上もりそば」(530円)

 

製麺所の直営だけあって、そばは新鮮そのもの。その魅力を満喫するなら「極上もりそば」がオススメだ。色白で細身の同割そばは、爽やかなそばの香りが感じられる。食感とのどごしのよさは、高級そば店で味わうものに近い。一方、通常の冷やし用のそばは、わかめとそばの新芽を練り込んだ鮮やかな緑色。見た目も味も申し分ない。

 

つゆに使うだしは、かつお節などの厚削り節でじっくり取ったもの。風味が強く、かえしとのバランスが絶妙だ。

↑巨大な「穴子天」(320円)を加えた「かけそば」(330円)。味、量ともに大満足だ

 

天ぷらは、穴子天が人気だ。丼をはみ出すサイズに驚くが、身はふっくらして絶品。これがかけそばと合わせて650円で味わえるのはうれしい。


めん処 船食
神奈川県横須賀市船越町1-50
営業時間:6:15~20:00(月~土)
定休日:日、GW、盆、年末年始

 

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定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】「大正時代のつゆ」ってどんな味? つけ汁が浸みたサックサク「かき揚げ」がそばを呼ぶ横浜の名店

「麺房 八角(やすみ)」は大正10年創業の老舗。戦後は製麺業に転じ、現在は製麺所直営店として横浜市に2店舗を構える。横浜駅地下街の「ポルタ店」は全席椅子付きで、ちょっと高級な町場のそば店のよう。1日400~500人が訪れるという人気店だ。

 

更科系の美しい細麺を大正時代の味のつゆで堪能

↑「かき揚げつけ天そば」(470円)かき揚げはピーク時でもほぼ揚げたて。つけ汁が浸みたサクサクの衣は、そばがよく進む味わいだ

 

そばは更科系の細麺で香りがしっかりあり、コシものどごしも素晴らしい。もりそばは350円で、大盛り無料というのがうれしい。人気メニューの「かき揚げつけ天そば」は、かき揚げとそばを温かいつゆにつけて食べる。つけ汁はかつおの香り豊かな味。もりつゆよりやや甘めで、かき揚げにもそばにも合う味わいだ。

↑「カレー南蛮うどん」(590円)は注文が入り次第、カレー南蛮粉をつゆで溶いて作る。手間はかかるが香りは格別だ

 

聞けば、同店のつゆは大正の創業時のレシピを踏襲しているとか。つゆが誕生した遠い昔に想いを馳せつつ、そばを楽しむのもオツなものだ。


麺房 八角 横浜駅東口地下街ポルタ店
住所:神奈川県横浜市西区高島2-16 横浜ポルタB1F
営業時間:8:00~22:00
定休日:無休

 

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【立ち食いそば】これぞ「路傍の名店」だ! 創業約40年、新丸子の「おふくろの味」といえばココ

東横線・新丸子駅のすぐ隣にある「山七」は「路傍の名店」と呼ぶにふさわしい店。創業は昭和53年で約40年間、新丸子の町を見守ってきた。「山七製麺所」直営の同店は、客を待たせないよう、自家製のゆで麺を使用。太めの麺は、甘さ控えめ、しょうゆ濃いめの黒いつゆと相性抜群だ。

 

伝統のゆで麺と黒いつゆで新丸子の町を長く見守る

↑「春菊天そば」(330円)小ぶりだが、厚みのある春菊天をトッピング。衣は薄めで、春菊の甘みと苦みが心地いい

 

つゆは本かつお節、宗田節、さば節、昆布などで取っただしに、かめ樽で一週間寝かせたかえしを合わせたもので、温そばにも冷そばにもよく合う。

 

揚げものは定番のかき揚げのほか、春菊天やソーセージ天、ちくわ天が人気。360円と格安の「肉そば」のほか、「カレーうどん」のファンも多い。

↑「ちくわ天そば」(330円)は市場で買ってきたちくわ天ぷらをのせる。その甘じょっぱさはB級グルメ的なうまさ

 

毎日来る常連も多く、6時半の開店前に、待ち切れない客が店に入ってくるのも日常茶飯事。同店は、地元のそばを愛する人々のまさに「おふくろの味」となっている。


山七
住所:神奈川県川崎市中原区新丸子町738
営業時間:6:00~20:00(月)、6:00~19:00(火、木、金)、6:00~17:00(水、土)
定休日:日

 

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【立ち食いそば】なぜ食べる…? そこに「山」があるから! プラス200円で新鮮そばが存分に食べられる白楽の名店

「味奈登庵」は、横浜市を中心に16店舗を展開するローカルそばチェーン。ボリュームのあるおいしいそばを、安く提供する店として有名だ。

 

なかでもこの白楽駅前店は味へのこだわりが強く、つゆも天ぷらも注文を受けてから作る。そのため、他の店舗と比べても立ち食いそば好きの評価がとても高い。

 

こだわりの作りたてそばがお腹いっぱい食べられる!

↑「つけ天そば(富士山もり)」(700円+200円)。サクサクの天ぷらがうまい。200円追加すれば、「味奈登庵」名物の「富士山もり」(1kg/写真)が楽しめる

 

そばは、自社工場で朝と午後の2回製麺した鮮度のいい麺をゆでたてで出す。麺は細打ちでみずみずしくコシがあり、香りもしっかり感じられる。

 

冷そばのつゆには、かつお、宗田、さばで取っただしと、14日間熟成させたかえしを合わせた元汁を使い、みりんで仕上げる。一方、温そばのかけ汁は、だしと元汁を店内で逐次合わせるため、だしの香りがより新鮮かつ豊かだ。

 

揚げものはかき揚げ、海鮮かき揚げ、いか天などが人気。特に海鮮かき揚げはえび、いか、小柱がたっぷりと入り、味も食べ応えも申し分ない。

↑山菜、とろろ、卵が入った「山かけ山菜そば」(550円)。さっぱり食べられるうえに満足感もある

 

同店はそば並盛りが320gと盛りがいいのも魅力。客層はビジネスマンや地元のシルバー層に加え、店の近くに神奈川大学があるため、学生客も多い。同店のそばの盛りのよさには、彼らにおいしいそばを腹いっぱい食べさせたいという〝親心〟が感じられる。


味奈登庵 白楽駅前店
神奈川県横浜市神奈川区白楽121-6
営業時間:11:00~23:30
定休日:無休(年始除く)

 

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【立ち食いそば】ここの天丼、本当にオススメ! エッジの立ったそばと合わせて大満足の五反田の名店

五反田駅にほど近いビジネス街の一角に、立ち食いそば好きから評価の高い店がある。平成20年に開業した「そば処 ことぶき」だ。

 

麺のコシ&のどごしが抜群で盛りつけもいい大満足店

↑「ばら天丼セット」(570円)同店人気の「ばら天」を天丼にして提供。自慢のそばもついて、味も量も文句なし

 

麺は押し出し式製麺機を使った二八そば。エッジの立った細麺はコシ、のどごしが素晴らしい。つゆはかつお節、宗田節、さば節で取っただしに甘めのかえしを合わせたもの。重厚だが、だしが主張しすぎず絶妙なバランスだ。

 

揚げものはえび天、ささみ天など6種類で、注文後に揚げる。オススメはばら天で、玉ねぎ、にんじん、いんげんをバラバラに揚げるのが面白い。衣は薄くクリスピーで、野菜の甘みがある。ばら天をご飯にのせ、甘辛いタレをかけた「ばら天丼」もうまい。

↑夏季限定メニュー「特製ことぶきそば」(630円)。オクラ、とろろ、とろろ昆布、梅ペーストをトッピングし、さっぱりと食べられる

 

盛りつけなど、細かい部分に手を抜かないのもうれしい。この店のそばには、食欲を満たす以上の満足感がある。


そば処 ことぶき
住所:東京都品川区西五反田2-10-8
営業時間:11:00~21:00(月~金)、11:00~15:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】暑くなったら「冷やし」が最高! カラっと香ばしい「かき揚げ」にファンが多い渋谷の名店

京王井の頭線・渋谷駅と道玄坂に挟まれた繁華街の一角に「そば処 信州屋 渋谷店」はある。開業は昭和61年。押し出し式製麺機を使った「打ちたてゆでたて」のそばで、立ち食いファンに長年親しまれている人気店だ。

 

幅広い年齢層に愛される天ぷらが絶品の老舗

↑「冷やしかき揚げそば」(420円)きつね色のかき揚げは衣が香ばしく、甘めのつゆと細麺とのバランスが絶妙

 

客の年齢層は幅広い。大学生が大盛りそばを食べている横で高齢の男性が天ぷらそばに舌鼓を打っている。ご飯ものやセットメニューも豊富で、がっつり食べたい人にもオススメだ。

 

そばはコシの強い細麺で、箸で持ち上げるとその長さに驚く。だしはかつお節、宗田節、さば節などを配合し、ほどよいコクがある。かえしはやや甘辛で、しっかり味のつゆに仕上げた。

↑「いか天そば」(460円)のいか天は、衣が厚めでボリューム満点。サクッと柔らかないかがうまい!

 

天ぷらは揚げ置き。ごま油で揚げるためカラッとしていて、衣には甘みがある。この天ぷらにはファンが多く、夏は「冷やしかき揚げそば」、秋冬は「かき揚げそば」が一番人気となる。


そば処 信州屋 渋谷店
住所:東京都渋谷区道玄坂2-6-4
営業時間:7:30 ~ 23:15(月~土)、9:00~22:00(日、祝日)
定休日:無休

 

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【立ち食いそば】製粉から行う「ゆでたて十割そば」が320円? 鮮度バツグンの平打ち麺で若者の心をつかむ渋谷の名店

若者の町・渋谷にあって、東急百貨店向かいの「嵯峨谷 渋谷店」が、安くてうまいと人気を集めている。

 

挽きたて打ちたての十割そばが渋谷の若者に大人気

↑「もりそば」(320円)ゆでたて締めたての「もりそば」。そばの香りを堪能するなら、この食べ方が一番だ

 

自慢は新鮮なそば。店内で製粉から製麺まで行った十割そばを、ゆでたてで提供する。そばは見事に角が立ったやや太めの平打ち。ひと口すすると、みずみずしい香りがふわっと鼻から抜け、コシもあって食べ応えは十分だ。

 

なお、つゆは2種類。温そば用のだしには昆布、いりこ、かつお節などを使い、冷そば用には香りの強いかつお節、宗田節、さば節を使う。かえしも両者に応じた2種類を用意するこだわりようだ。揚げものはかき揚げ、あじねぎ天(季節商品)を用意している。

↑夏の人気メニュー「納豆そば」(500円)。ひきわり納豆、卵の黄身、かつお節の粉などが入り、まろやかな味わいながらさっぱりと食べられる

 

店には中高年男性に混じって学生や若手ビジネスマン、OLの姿も多い。手軽に十割そばが食べられる同店は、若者の心を確実にとらえている。


嵯峨谷 渋谷店
住所:東京都渋谷区道玄坂2-25-7 プラザ道玄坂1F
営業時間:24時間営業
定休日:無休(年始除く)

 

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【立ち食いそば】素朴な外観にだまされないで! 「ゆでたて生麺」と絶妙な「揚げ」で評価が高い代々木八幡の名店

小田急線代々木八幡駅の隣にある「八幡そば」は、常連客が昼下がりにのんびりそばをたぐるような親しみやすい店だ。しかし、そば好きの評価はすこぶる高い。

 

庶民的な外見ながらそば好きも唸る本格派

↑「春菊天そば」(420円)は、毎日食べに来る人もいる人気メニュー。春菊は茎の細い部分は細切りにするなど、仕込みが丁寧だ

 

麺は北海道幌加内産のそば粉を使った生そばを使い、ゆでたてで客に提供(昼の最も忙しい時間帯のみ短くゆで置くこともある)。中細の麺はそばの香りとコシがしっかりしている。つゆはほのかに甘みを感じるタイプで、かつお節のうまみが利いている。

 

人気メニューは「春菊天そば」や「かき揚げそば」。衣はやや薄めで、野菜の甘みをしっかり引き出す揚げ上がりだ。具材は近所の青果店のこだわり野菜を使用し、ねぎは国産のみを使う。

↑「もりそばごまつゆ(夏季限定)」(410円)はそばの香りが素晴らしい。

 

「八幡そば」は派手さはないが、確かな質のそばを提供してくれる。途中下車して食べる客が多いのも納得だ。


八幡そば
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-2-14
営業時間:7:00~20:00(月~金)、7:00~15:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】つゆは真っ黒…でも、だしのうまみに感動! 「薬味のひと工夫」もうれしい笹塚の名店

笹塚で40年以上営業を続ける「柳屋」は、昔ながらの関東系濃厚つゆが味わえる貴重な店。現在は二代目の女性店主が切り盛りするが、いまも先代の味を忠実に守り続けている。

 

感動の濃厚つゆが味わえる〝歴史遺産的〟立ち食い店

↑「ソーセージ天そば」(420円)は、魚肉ソーセージのうまみと衣に浸みた濃厚つゆの味の共演が魅力

 

かつおとさばの荒削り節と北海道産昆布でだしを取り、だしとかえしを合わせてから少し置き、継ぎ足して使うことでコクを出している。つゆはしょうゆの香りと色が濃厚だが飲めば甘辛い味とだしのうまみに感動。麺はそんな濃厚つゆに合う、モチモチのゆで麺だ。

↑「ジャガ芋天そば」(420円)はいもがつゆを吸って絶品。ゆで麺とじゃがいもでつゆの味わいを2倍堪能できる

 

なお、天ぷらの種類も豊富で、かき揚げやソーセージ天、じゃがいも天など15種類前後が並ぶ。薬味には、玉ねぎとねぎをミックス。ねぎの辛味に玉ねぎの甘みが加わり、つゆがやさしい味になる。これも先代考案の味だ。厳選素材を使い、昔ながらの味とスタイルを守る「柳屋」は、まさに〝歴史遺産的〟立ち食いそば店のひとつといえる。

柳屋
住所:東京都渋谷区笹塚2-11-4
営業時間:6:20 ~14:45(月~金)
定休日:土、日、祝日

 

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【立ち食いそば】中野といえばココですね! 甘辛いつゆをまとった平モチ太麺、フワフワ天ぷらで愛され続ける創業40年の名店

中野駅周辺は再開発が進み、街の様子が変化した。だが、「田舎そば かさい」は、昔と変わらぬ場所で元気に営業している。創業して約40年、中野のみならず、総武・中央線沿線の住人にもファンは多い。

 

約40年場所を変えずにおいしいそばを元気に提供

↑「いか天そば(田舎そば+いか天)」(430円)特大のいか天は、一度寸胴のつゆに浸して丼に盛る。衣につゆが浸みておいしさアップ

 

「田舎そば」と銘打つように、そばはかなり太めのゆで麺。つゆはかつお、さばの荒削り節で取っただしを使い、色も味も濃いめでやや甘い。そばをすすると、モチモチ食感の麺が濃厚なうまみのつゆを引き連れてくる。まさに「喰らう」といった力強い食べ応えだ。トッピングはかき揚げ、いか天、あじ天など少数精鋭。特にいか天が人気で、初めて目にすると、丼から完全にはみ出すほどの大きさに圧倒される。

↑「たぬきわかめそば」はヘルシーなわかめとうまみのもとのあげ玉をトッピング

 

また同店は、薬味におろししょうがを使う点がユニーク。これが太麺とつゆによく合うため、常連客はセルフでスプーン山盛りのしょうがを入れるのだ。


田舎そば かさい
住所:東京都中野区中野5-63-3
営業時間:7:00~22:00(月~金)、7:00~19:00(土、祝日)
定休日:日

 

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【立ち食いそば】色は濃いが意外にマイルド! だしが利いたつゆ、ソフトな麺が心地よい飯田橋の名店

「神楽坂そば」は飯田橋で働く人々を昭和41年から見守る老舗店。店に入ると、優しげなおかみさんがおっとり声で迎えてくれる。麺はソフトなゆで麺。つゆは熱々で、生卵の白身がサッと固まるほどだ。つゆの色はかなり濃いのだが、飲むと意外にもマイルド。かつおだしがよく利いている。

 

心癒されるマイルドつゆは飯田橋のおふくろの味

↑「やさい天玉そば」(440円)玉ねぎ、春菊、小えびなどが入ったやさい天はサクサクの食感。甘めのつゆが卵でさらにまろやかに

 

トッピングはやさい天、いか天などを用意。日に2~3度、様子を見ながら揚げ足している。人気のやさい天は衣が薄めで、香ばしい揚げ上がり。ヘルシーな「なっとうそば」も人気だ。

↑納豆のコクとつゆの相性がいい「なっとうそば」(360円)は、おかみさんも大好物

 

客はビジネスマンのほかガテン系、タクシー運転手が多い。以前は釣り堀が飯田橋駅前にあったため、そこの客がよく寄ってくれたという。時代の流れに寄り添いながら、「神楽坂そば」は、いまも飯田橋で働く人々の心のオアシスであり続けている。


神楽坂そば
住所:東京都新宿区神楽坂1-14
営業時間:6:00~17:30(月~金)、6:00~15:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】細く美しい麺を見よ! 信州から毎朝届く、上質なそばが鴨のコクとマッチする四ツ谷の名店

四谷・しんみち通りの「政吉そば」は、かつて信州直送のそばを提供した立ち食いの名店だ。平成25年、オーナーの健康上の理由で閉店するも、そのオーナーと兄弟弟子の関係にある方が、26年1月に「四谷政吉」として店を再開。以前とほぼ同じ食材を使い、「政吉そば」の味を再現している。

 

「政吉」の伝統を受け継いだ食通注目の名店

↑「鴨ブツつけそば」(570円)。鴨のうまみが利いた温かいつけ汁で食べる。具材の鴨肉の弾力とうまみもすごい!

 

そばは信州から毎朝届く上質なものを使用。注文後にゆで始め、冷水でしっかり締めれば、色白でツヤも見事な細麺に。かつお節を中心に丁寧に引いただしは香り豊かで、やや濃いめのかえしに負けないコクがある。そのつゆにそばを少しつけてすすると、そばの鮮烈な香りが鼻から抜け、あとからつゆの豊かな風味が追いかける。麺のコシ、のどごしも絶品だ。

 

「鴨ブツつけそば」は新規開店後に生まれた人気メニューで、鴨の野性味あるうまみがつゆに加わった、奥深い味わいだ。また、プリプリの小えびの天ぷらが付いた「小海老天つけそば」も人気の一品。かみしめると口の中に広がるえびのうまみで、さらにそばが進む。

↑「小海老天つけそば」(550円)は、「政吉そば」時代からの看板メニュー。ぜひ試したい

 

現在、16時からつまみと蕎麦前(アルコール)メニューがあり、この時間帯でしか食べられない夜限定そばも提供。四谷の食通ビジネスマンたちの支持を集めている。

四谷 政吉
住所東京都新宿区四谷1-8 ヒロ四谷ビル1F
営業時間:10:45~21:00(月.金) V
定休日:土、日、祝日

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】
20171228-s500
立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】ここに来たら、天ぷらは絶対食べて! 「揚げの技術」と香り高い「6割そば」に驚く四谷三丁目の名店

「つぼみ家」は押し出し式製麺機を使い、打ちたてゆでたてのそばを提供。その味は本格的で、細身の長い麺をすすると、爽やかなそばの香りが口いっぱいに広がる。6割そばとのことだが、それでこの香りは見事。つるつるしたのどごしも素晴らしい。

 

そば・つゆ・天ぷらともにハイレベルな味を提供

↑「大海老天そば」(580円)は大ぶりのブラックタイガーを使用

 

もりつゆはかつお本枯れ節と昆布からだしを取り、かえしを効かせたキリッとした味。かけつゆはだしにさば節を加え、豊かな風味が際立っている。

↑ミニ天丼セット(500円)はえび、れんこん、いんげんの天丼に、かけかもりのそばがつく。天ぷらは天汁をかけてもサクサク

 

また、天ぷらもうまい。揚げ上がりはサクッと軽く、野菜や魚介の素材のうまみがしっかり凝縮。店長はかつて、某高級そば店で修行をしていたそうで、揚げの技術にその片鱗がうかがえる。基本揚げたてで、ピーク時でも長く揚げ置くことはない。人気メニューは「ミニ天丼セット」や「大海老天そば」。女性客には「野菜天そば」も人気だ。

つぼみ家 四谷店
住所:東京都新宿区四谷2-13-8
営業時間:7:00 ~翌7:00(月~木)、7:00~翌5:00(金、祝日前日)、11:00~18:00(土、日、祝)
定休日:無休

 

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発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】塩だしつゆが、カレールーと見事にマッチ! 激ウマ「きざみごはん」も必食の牛込柳町の名店

牛込柳町の「白河そば」は、都内では珍しい塩味ベースのつゆを使う店。つゆはかつお節を基本に昆布、しいたけ、いりこでだしを取り、そこに塩と砂糖を加えたもの。シンプルながらだしの深いうまみがあり、そばにもうどんにも合う味わいになっている。

 

だしのうまさを生かした塩味ベースのつゆで大人気

↑「カレーそば+元祖きざみごはんS(620円+160円)そばの上にカレー、揚げ玉、青ねぎをのせ、つゆをそっと流し込んだ盛りつけが美しい。写真左奥の「きざみごはん」も激ウマ

 

店で人気なのは刻んだ油揚げと揚げ玉、青ねぎなどがのった「きざみそば(うどん)」。油揚げは近所の豆腐店の上質なものを使っており、味付けせずともつゆを吸わせただけで絶品になる。「カレーそば(うどん)」も人気で、こちらは牛すじのスープを使ったカレールーと塩だしつゆが見事にマッチ。

↑「きざみうどん」(570円)はシンプルな具材だからこそだしのうまみが生きる

 

注目は「きざみごはん」だ。刻んだ油揚げにおかか、玉ねぎの薄切りなどを混ぜて塩で味付けし、ごはんにのせただけだが、クセになるほどうまい。これを食べなくては損だ。

白河そば
住所:東京都新宿区原町2-8
営業時間:7:00~14:30頃(月~金)、7:00~14:00頃(土)
定休日:日、祝日

 

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発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】麺のつなぎは企業秘密! 「自家製そば」と「だしのうまみ」にこだわる板橋区役所前の名店

都営三田線・板橋区役所前駅近くの「なごみそば」は2004年創業の、そばとつゆにこだわる立ち食い店。そばは機械打ちで、1日に220~300食を自家製麺する。企業秘密のつなぎを使うなどして作るそばは細身で、もりで食べるとコシとのどごしが見事。温そばでも十分コシがある。

 

自家製麺とつゆのうまさにこだわった板橋区の人気店

↑「かき揚げそば」(480円)。たっぷりのつゆとそば、大ぶりのかき揚げがうれしい。かき揚げは揚げ置きだが、カリッとした食感でうまい

 

だしはかつお節とさば節、宗田節を使うが、これは100年続く老舗かつお節店がブレンドしたもの。かえしは一週間寝かせて使用。もりつゆはキリッとしていながら芳醇な風味があり、かけつゆはだしのうまみが濃厚だ。

↑もりそば(330円)は冷水でしっかり締めてあり、コシとのどごしが抜群。また、量が多めで大満足だ

 

なお、「なごみそば」はそばだけでなくセットメニューも豊富。カウンターに七味、粗みじんの唐辛子、柚子七味が置かれ、様々な味の変化を楽しめるのもうれしい。


なごみそば
東京都板橋区仲宿64-4
営業時間:11:00~20:30 ※そばがなくなり次第終了
定休日:無休

 

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【立ち食いそば】厚さ5cmで、ここまで「ふわサク」にできるのか! 特大「かき揚げ」の技術に驚く初台の名店

かき揚げは立ち食いそばで不動の人気を誇るトッピングの定番。複数の具材をまとめておいしく揚げるには技術が必要で、その店の実力がわかるメニューでもある。

 

“ふわサク”の巨大かき揚げはインパクト抜群!

↑「かき揚げそば」(460円)かき揚げは厚さ5㎝以上、直径10㎝以上もある。熱々なので火傷にご注意を

 

人気店のなかには個性的なかき揚げを出す店が多いが、なかでも初台「加賀」のかき揚げは、インパクトが図抜けている。とにかくサイズが大きく、かつ分厚いのだ。注文を受けて揚げ始めるので、食べるときは熱々。空気を含むように揚がっていて、食感は軽くてサクサクだ。中身の玉ねぎ、にんじん、青ねぎもとても甘く揚げ上がっていておいしい。

 

そばは中細の生麺で、コシも香りもしっかりある。だしはかつお節、宗田節、さば節に昆布も使い、うまみがまろやか。これにやや濃厚な甘辛のかえしが加わって、おいしさが後を引く。食べ進めるうちに、つゆに浸かっているかき揚げの衣が溶けてトロトロになるが、これをズズズッと飲み込むとまた美味。気がつくと汁まで全部飲み干している、という具合だ。

↑「冷やしとろろそば」(460円)。すっきりとした冷やがけつゆと、とろろの滋味あふれる風味がマッチ。そばののどごしも抜群だ

 

なお、夏は「冷やしかき揚げそば」がオススメ。冷たく締めたそばと合わせる熱々&サクサクのかき揚げも格別だ。同店は創業30年以上を数える。創業時から続くこの「かき揚げそば」は、まさに店の歴史を作ってきた味といえる。

加賀
住所:東京都渋谷区本町1-2-3
営業時間:7:00~20:00(月~金)、10:00 ~16:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】脳にすりこまれる魔性のウマさ! スパイス香る「カレー南蛮そば」で知られる早稲田の名店

カレーそば(うどん)は、麺もののなかでも人気メニューのひとつ。「山吹」は立ち食いそばファンの間では、そのカレーそばが特においしい店としてよく知られている。

 

スパイスの香りが鮮烈なカレーそばが大人気!

↑「カレー南蛮そば」(500円)はつゆのうまみとスパイスの辛さ、香りが見事に調和している

 

同店の「カレー南蛮そば」は作り置きのカレールーを使わず、カレー南蛮粉をつゆと一緒に小鍋で煮立てて作る。立ち食い店としてはとても手間のかかるやり方だが、そのぶんスパイスの香りが鮮烈。これをそばに絡めながらヒーヒーハーハーと食べるのが醍醐味だ。

 

そばは生そば、ゆでたての極細麺で、もりでも温そばでも絶品。もりではシャッキリした強いコシを味わえ、温そばならつるつるののどごしが楽しめる。また、うどんもそばに劣らず人気だ。つゆは昆布、しいたけ、本かつお節とさば節から取っただしに、ほどよい濃さのかえしを合わせたもの。甘みがやさしく、深いコクが味わえるのが特徴だ。好みで「関西風」のつゆが選べるのもうれしい。

↑生姜焼き丼」(660円)はワインだれに漬けた豚肉の深い味わいが魅力。かけそば付きで量も大満足だ

 

天ぷらはえび、なす、いんげんなど種類が豊富。さらに、隠し味にワインを使った豚肉生姜焼き丼のセットなど、セットメニューも充実している。看板の「カレー南蛮そば」はもちろん、ご飯もののおいしさも追求する「山吹」。江戸川橋、神楽坂、早稲田近辺にきたら、ぜひ立ち寄りたい。

 

立ち食いそばライター・平島憲一郎のレコメンド

「メニュー豊富なお店ですが、いざ店に入ると結局いつも『カレー南蛮そば』を頼んでしまいます。それほどの魅力がある一品で、細麺にたっぷり絡んだカレーつゆのうまみが、いつでも脳裏に鮮明に蘇ります。毎日通えるならたぶん、他のメニューも頼むのですが……」(平島)

立食いそば山吹 鶴巻町店
住所:東京都新宿区早稲田鶴巻町556 秀幸ビル1F
営業時間:11:00~21:30(月~金)、11:00~15:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】衣パリパリで中はしっとり「ごぼう天そば」は必食! 西新宿の「そば難民」を救う名店

西新宿近辺は、立ち食いそばが少ないのが難点。「大橋や」は、そんな西新宿で絶品そばを出す貴重な存在だ。創業は平成9年。製麺会社の直営店として話題を集めた。その後、親会社は製麺業から撤退したが、現在も同じレシピでそばを打っている。

 

コシ抜群のそばで西新宿のそば難民を救う貴重な店

↑「ごぼう天そば」(360円)衣が薄くパリパリのごぼう天は、シャキッとした食感と自然な甘みが特徴。そばのトッピングに最適だ

 

生麺を使い、注文後にゆでるそばはしっかりとしたコシがある。つゆにはかつお、宗田、さばの枯節で取った雑味のない上品なだしを使用。かえしは甘すぎず、しょうゆの濃さもほどよい。

 

揚げものは朝5時から揚げ始めるが、続々と注文が入るため、11時過ぎまでずっと揚げ続けている。人気はかき揚げ、ごぼう天、春菊天。じっくり時間をかけて揚げるごぼう天は、外はパリパリ、中はしっとりで実にうまい。

 

今後も西新宿のそば好きに、この絶品そばを提供し続けてほしい名店だ。


そば処 大橋や
東京都新宿区西新宿8-15-3
営業時間7:00~20:00(月~金)
定休日:土、日、祝日

 

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【立ち食いそば】トロットロの黄身がそばに絡む! 「元祖天玉そば」であまりにも有名な新宿の名店

「かめや 新宿店」は新宿西口・思い出横丁にある人気店。吹きさらしのカウンターはいつも客で埋まっており、その〝昭和〟な佇まいは、そば好きの琴線に触れるものがある。

 

黄身がトロ~リと麺に絡む元祖天玉そばに舌鼓!

↑巨大かき揚げと温泉卵が食欲をそそる「天玉そば」(420円)。夏は同価格の「冷やし天玉そば」や「天玉せいろ」もオススメ

 

「元祖天玉そば」を謳う同店の名物は、何といっても温泉卵を使った「天玉そば」。普通の天玉そばは卵の黄身でつゆが濁るのを嫌う人も多いが、温玉ならそれほど濁らず、なおかつトロトロの黄身がそばと絡まって実にうまい。

↑「冷したぬきそば」は、かき揚げなどを揚げる際に出る天かすを使用

 

めんは生麺ゆで置きだが、ひっきりなしにゆでているので、ほぼゆでたてでコシは十分だ。つゆはさば節を中心に、かつお節、昆布などでだしを取っており、コクと香りが濃厚。塩気はやや強く、しょうゆの風味が豊かだ。かき揚げは玉ねぎ、にんじん、春菊入り。厚めの衣は軽い揚げ上がりで、シャキシャキ感もあり食べ飽きない。


かめや 新宿店
住所:東京都新宿区西新宿1-2-10
営業時間:24時間営業(月3:00~6:00のみ閉店)
定休日:日

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】
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立ち食いそば名鑑120 首都圏編
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発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】職人の技に頼らない…だからウマイ! 麺と天ぷらの「鮮度」にこだわる新宿・歌舞伎町の名店

「いわもとQ」のキーワードは「鮮度」。「プロが作った揚げ置きのえび天より、素人が作った揚げたてのえび天のほうがうまい」という発想のもと、そばと天ぷらの鮮度に徹底的にこだわる。

 

徹底したマニュアル化でそば&天ぷらの鮮度が向上

↑「天丼セット」(750円)は揚げたての天ぷらがのった天丼と、香りとのどごしのいいそばが食べられて大満足

 

同店ではゆでも揚げも職人の技術に頼らない、徹底したマニュアル化を実現。注文後に生麺をゆで、天ぷらを揚げ始める。冷水でしっかり締めたそばは角がピッと立ってのどごしが抜群。天ぷらは揚げたてサクサクでおいしい。だしはかつお節、宗田節、さば節。かえしは本醸造しょうゆと特上薄口しょうゆ、本みりんを使って、甘みを利かせたすっきり味のつゆに仕上げている。

↑「野菜たっぷりそば」(500円)はキャベツなどの野菜をサッと油通しし、野菜の甘みとシャキシャキ感を両立

 

また、同店はご飯ものも充実。人気の「天丼セット」なら、えび、いか、きす、いんげんの天ぷらがのった天丼とそばを一度に楽しめる。24時間営業のため、飲んだ後の一杯にもオススメだ。

いわもとQ 歌舞伎町店
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-4-8 らんざんビル1F
営業時間:24時間営業
定休日:無休

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】
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発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】この天ぷら、揚げ具合が絶妙だ…! 「丁寧な仕事」で評価が高い高田馬場の名店

高田馬場駅から神田川を渡り、新目白通りに差しかかる場所にある「こばやし」は、つゆの仕込みから揚げまで、丁寧な仕事が評判だ。

 

真面目な仕事で高級店に迫る上質のそばを提供

↑「野菜天もりそば」(600円)。なす、春菊、えのきの「野菜天もりそば」。なすの甘みと春菊の苦み、えのきのシャキシャキ感が楽しめる人気メニューだ

 

そばは同割のものを仕入れ、注文後にゆで始める。冷水でしっかり締めた細身のそばは、もりそばで注文すると角がしっかり立ち、つやつやと輝いている。鼻から抜ける爽やかなそばの香りが楽しめ、コシも申し分ない。

 

つゆは利尻昆布と宗田節、本かつお節、さば節で取っただしに自家製のかえしを合わせ、キリッとした味わいに。揚げものもすべて注文後に揚げる。食感はもちろんサクサクで、素材の甘みを生かす絶妙な火の通し方である。

↑「カレー南蛮そば」(600円)は、スパイシーな香りとだしのうまみのバランスが絶妙

 

若き主人はもともと大のそば好き。一流そば店から立ち食いまで複数の店で働き、そば作りや経営ノウハウを独学で学んだ。同店では、そんな主人の熱意が生んだ珠玉のそばが味わえる。


こばやし
住所:東京都豊島区高田3-16-7
営業時間:10:30~15:00/17:00~20:00(月~金)、10:30~14:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】甘辛~い肉の旨みが、平打ち太麺に絡む! 大ボリュームの「肉そば」で知られる椎名町の名店

そばの上に豪快に盛られた肉を見よ! 「南天」は、この迫力満点の「肉そば」がメインの人気店だ。

 

「肉を食らう」という言葉が似合う迫力満点の肉そば

↑「肉そば」(430円)太麺と肉の食感がベストマッチ。ねぎが苦手な人は「ねぎ抜き」のオーダーも可能だ

 

平打ちの太麺はモチモチの食感。つゆはかつお節や昆布でだしを取ったすっきりまろやかな味わいだ。具の肉は豚肉の薄切り肉を甘辛く味付け。そばと肉を一緒に食べれば、まろやかなつゆに肉のうまみが溶け出しておいしさ倍増。さらに粗めに切ったねぎの辛味が、肉やつゆと素敵に響き合う。

 

客層は小学生からお年寄りまで幅広く、女性も多い。常連は肉そばにキャベツやとろろなど、思い思いのトッピングを加えている。電車を途中下車して食べにくる人も多いそうだ。

↑冷やし肉そば(430円)にとろろ(50円)をトッピング。わさびやおろししょうがをつければ、味の変化も楽しめる ●冷やし、とろろは夏季限定

 

ちなみに店頭にはレゲエが流れる。開店当初に若い人にアピールしようと流し始めたのだが、いまや「レゲエの流れる立ち食い店」が代名詞となった。


南天
東京都豊島区長崎1-2-2
営業時間:5:30~翌1:30
定休日:無休

 

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発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】4~6月に「巨大化する天ぷら」はぜひ食べたい! 50種類超のメニューが揃う池袋の名店

池袋西口の五差路にある「君塚」はそのメニューの豊富さで有名。天ぷら15種類、セットメニュー16種類を含む、全50種類以上が揃っていて、なかには「麻婆そば」「キムチそば」など奇抜なものもある。

 

そばからご飯ものまで50種以上のメニューが揃う

↑「なす天そば」(410円)。4~6月は長なすが旬。この時期はなす天が巨大になるが価格は据え置きのため、一番人気のメニューとなる

 

そばはやや太めのゆで麺を使用。つゆはかつおや昆布のうまみが濃いやさしい味で、1時間ごとにだしを取ってかえしと合わせているのが特徴だ。

 

天ぷらは長時間の揚げ置きを防ぐため、朝一番で揚げたあとは少量ずつ揚げていく。一番人気はえびかき揚げ天で、価格はやや高いが満足感のある味。春から夏にかけてはなす天も人気だ。

↑「麻婆そば」(390円)は麻婆豆腐のたれとそばつゆが不思議に合う

 

店内は幅が狭いため、ピーク時には大混雑になる。だが、客たちはみな協力的で、少しずつ通路を開けたり、間を詰めたりして、他の客が入れるスペースを作る。そんな客と店との不思議な一体感も「君塚」の魅力のひとつだ。


君塚
住所:東京都豊島区池袋2-1-1 スギヤマビル1F
営業時間:24時間営業
定休日:無休

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【立ち食いそば】500円台でも味は高級店なみ! 「包丁切りそば」と鴨のつけ汁がクセになる大塚の名店

平成18年開業の大塚「みとう庵」は、「包丁切り」のそばがウリの本格派。経営母体は霞ヶ関「日豊庵」などを手掛ける野川麺業で、上質なそばを低価格で提供する。

 

本格派の包丁切りそばが立ち食い価格で味わえる

↑きざみ鴨せいろ(550円)。つけ汁は鴨の脂が濃厚。そばに少しつけるだけで、そばの風味と鴨のうまみが同時に味わえる

 

そばは北海道産の厳選されたそば粉を使った二八そば。親会社で幅広の生地(麺帯)に製麺して冷凍し、店で自然解凍して包丁切りすることで、そば粉の香りを損なわずに提供できる。細身の麺は包丁切りらしく角がしっかり立っており、食べた瞬間にふくよかな香りと甘みが口の中に広がっていく。コシものどごしも文句なしだ。

 

だしは枕崎産のかつお節に宗田節、さば節を使用。引き締まったかえしと合わせ、高級店並みのつゆに仕上げた。「きざみ鴨せいろ」は同店屈指の人気メニュー。鴨肉を湯引きして臭みを抑え、粗みじんにしてたっぷりのねぎを加えてつけ汁を作る。そばとともに鴨のうまみが口の中に広がり、一度ならず二度三度と食べたくなる。

 

また、揚げものも秀逸で、大きなえび入りのかき揚げは、揚げ油にごま油を使い、サクサクと香ばしく揚げている。えび天やちくわ天、野菜天も人気だ。

↑かきあげ天せいろ(550円)。えびに玉ねぎ、にんじん、ごぼうなどが入ったかき揚げは、絶妙の火の通し方で、野菜の甘みを引き出している

 

ちなみに「みとう庵」の店長は、一流老舗そば店の総料理長を務めたベテラン。卓越した技術が支える上質なそばを、ぜひじっくり味わってほしい。

 

立ち食いそばライター・平島憲一郎のレコメンド

「そば切りを自前でやるみとう庵のそばは、そばの香りとコシ、つゆの味わいともに立ち食いレベルをはるかに超えています。店内に入ると、店長さんたちのそばに対する真剣な姿勢が伝わってきて、思わず背筋を伸ばしてしまう。そんなタイプのお店です」


みとう庵
住所:東京都豊島区南大塚3-49-8
営業時間:11:00~15:30/17:00~20:00(月~金)、11:00~15:00(土)
定休日:日、祝日

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【立ち食いそば】天ぷらそばと「そば屋のカレー」がしみじみウマい! 昭和ノスタルジー満載の東十条の名店

京浜東北線・東十条駅の北口階段を下りたところにある「そば清」は、白壁・障子扉の堂々とした店構えに風格が漂う人気店。創業が昭和40年という最古参の店のひとつだ。

 

自家製生麺に濃いつゆが絡んでしみじみうまい!

↑「天ぷらそば」(340円)は玉ねぎの甘み、春菊の苦み、桜えびのうまみが口の中に代わるがわる現れて楽しい

 

だしには宗田節、さば節、昆布を使い、しょうゆを利かせたつゆに、まろやかな風味とコクを加えている。そばは自家製麺した生麺をゆで置きで使う。太めで食感が柔らかな麺は、濃いめのつゆとの相性が抜群だ。

 

揚げものは揚げ置きで、朝1回、昼1回揚げる。人気は定番の天ぷらそばで、玉ねぎ、春菊、桜えびが入ったかき揚げは油切れもよい。これにつゆを浸み込ませて、箸で崩しながら食べるとしみじみするうまさ。同じく人気のカレーライスは、ひき肉と玉ねぎをじっくり炒め、ルーをだしで伸ばした正統派の〝そば屋のカレー〟だ。

↑だしのうまみが利いたカレーとたぬきそばのセット(500円)。この価格はおトク

 

注文が入ると流れるような動きで調理する職人技は、見ていて心地いい。また、店員さんの穏やかな人柄も大事な調味料だ。

そば清
住所:東京都北区東十条3-18-26
営業時間:7:00~20:30(月~金)、9:00~19:00(土、祝日)
定休日:日

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【立ち食いそば】「冷たい肉そば」といえばココ! モチモチ太麺に負けない濃厚鶏だしが身体にしみる小川町の名店

神田錦町にある、「河北や」(かほくや)は、「つったい肉そば(冷たい肉そば)」が食べられる店だ。「つったい肉そば」とは、山形県中央部・河北町の名物で、身の締まった親鳥の肉を使い、その骨でだしを取るのが特徴。同店はこれを「肉そば」として提供している。

 

鶏のうまみが濃厚な肉そばはクセになる味!

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↑肉そば(450円)「肉そば」は太めのそばに負けない濃厚スープで、噛むほどに味が出る鶏肉が魅力

 

そのスープをひと口飲むと、鶏のだしの濃厚さに驚く。かえしは山形の甘口しょうゆを使い、だしのうまみに、独特の甘みと風味を加えている。シンプルだが力強く、身体に沁みる味だ。

 

そばは山形のそば粉を使った田舎そばで、モチモチとした歯応えが心地よい。具材の鶏肉もうまみたっぷりで、これらを全部かき混ぜてかき食らうのが〝河北流〟とのことだ。

20180202kawakitaya_sab1
↑肉そばとミニカレーのセットも人気。牛すじを3時間煮込んだスープを使ったカレーは絶品だ

 

昼は近隣のビジネスマンが多く訪れ、土曜は平日くる客が家族連れで食べにくる。夜は居酒屋営業を行っているが、みな〆は肉そば。山形のソウルフード・肉そばは、一度食べればやみつきのうまさなのだ。

20180202kawakitaya_out
河北や
住所:東京都千代田区神田錦町1-2 官報神田錦町ビル1F
営業時間10:30~23:00(月~金)
定休日:土、日、祝日

 

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【立ち食いそば】ゲソ天で麺が見えない…!? 300円台で大満足の天ぷらそばが味わえる日暮里の名店

日暮里は「六文そば」が2店あるなど、立ち食いそば店が充実した町。なかでも人気なのが「一由そば」だ。

 

日暮里で働く人々においしいそばを24時間作り続ける

↑ジャンボゲソ天そば(360円)。アカイカのゲソを使った巨大かき揚げをトッピングした人気メニュー。コリコリした食感がよく、食べ応え満点だ

 

同店のご主人は日暮里でおいしいそばを作り続けて40年の大ベテラン。平成20年の「一由そば」開店前は「六文そば」で長く働いていたそうだ。

 

店の特徴は天ぷらの数が多いこと。カウンター上のショーケースには、あじ天、いも天、ピーマン天など約30種類がズラリと揃っている。そばの一番人気は「いかげそ天そば」。大ぶりなゲソがゴロゴロ入って、衣もカリッと香ばしい。味もボリュームも大満足の一品だ。また、天ぷらで麺が見えない「ジャンボゲソ天そば」も人気。2つの人気メニュー用に、いかげそ天は毎日500枚以上揚げているという。

↑「紅しょうが天そば」(320円)は、辛味と酸味がクセになるおいしさ

 

麺は太めでモチッと食感のゆで麺。つゆは色が濃く、しょうゆが強めで甘みは少ない。宗田節、さば節、かつお節から取っただしはほどよい酸味とコクがあり、つゆに深みを与えている。

 

客層はガテン系からビジネスマン、タクシー運転手など様々。荒川区と共同で、栄養満点かつヘルシーな料理「あらかわ満点メニュー」を開発するなど、地域活動にも積極的だ。日暮里の町に根を下ろして24時間休まず営業する同店は、市民にとって頼りになる存在だ。


一由そば 日暮里店
住所:東京都荒川区西日暮里2-26-8
営業時間:24時間営業
定休日:無休(年始、盆を除く)

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】
20171228-s500
立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

 

【立ち食いそば】一流そば店の味がこの価格? ライターが「別次元だ」と衝撃を受けた六町の名店

足立区南花畑に立ち食いのレベルを超えたそばを出す「そば政」がある。

 

電車とバスを乗り継いでも食べに行く価値がある!

↑天もりそば(490円)。色白で美しいそばは、細麺で長くても切れないコシがある。かき揚げは絶妙な火の通り加減でクリーミーな食感

 

そばは自家製麺でそば粉5割、小麦粉5割の同割。機械で製麺後に足で生地を踏んでコシを出す。その麺を注文を受けてから大釜でゆで、冷水で締める。できたそばは、細麺ながら噛むと押し返すような弾力がある。のどごし、香りも申し分ない。

 

だしは本かつお節を中心に宗田節、さば節も使う。これに自家製のかえしを合わせたもりつゆは、だしの香りが濃厚で、キリッとした味わいだ。

 

そば用の天ぷらはかき揚げのみ。えびやいか、玉ねぎなどが入っていて、外がサクッ、中がふわっと柔らかい。この揚げの技術には正直驚いた。

↑しっかり味つけされたチャーシューがたっぷり入った「冷し肉そば」(480円)はボリューム満点

 

実はここのご主人、超一流そば店で長く腕を振るっていたとか。現在もそば打ち、つゆの製法、天ぷらの揚げ方など、前の店の流儀を守っているそうだ。

 

立ち食いそば店を300店以上食べ歩いたライター・平島憲一郎のレコメンド

「そば、つゆ、天ぷらのおいしさは、ひと口食べただけで『別次元』と実感。特にかき揚げのクリーミーさは筆者には衝撃的でした。最寄駅からでも徒歩20分以上、月〜木の営業で、昼前に麺がなくなって店じまい、という日も多く、まさに“幻の名店”です」(平島)


そば政
住所東京都足立区南花畑4-14-2
営業時間:7:30~12:00(月~木)
定休日:金、土、日、祝日

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】今日は「細黒」それとも「更科」? 選べる麺と硬派なつゆがマッチする梅島の名店

東武スカイツリーライン梅島駅近くの「雪国」は昭和54年創業。現在は若き二代目が店を元気に切り盛りしている。

 

しょうゆのうまみが効いた昔ながらの味にこだわる店

↑「天ぷらそば」(350円)かき揚げに入った玉ねぎの甘さと、干しえびの風味が甘辛つゆと好性。揚げ置きだが、衣のサクサク感を保っている

 

元々南千住で伯父が営業していた立ち食いそば店の味を受け継いでいて、だしはかつお節、さば節を使用。色の濃いつゆは甘さ控えめで、キリッとうまい。

 

一方、トッピングはご主人が素材にこだわった天ぷらを数多く提供。ごぼう天はささがきにしてつゆをしみやすくし、ソーセージ天も特保のソーセージを使っている。カレーも鶏ガラからだしを取った自信作だ。

↑カレーうどん(400円)。スパイスの風味、鶏ガラのコクがそばつゆと相まってクセになるおいしさ。揚げ玉(40円)をトッピングするとさらにうまみアップ

 

ちなみに同店では数か月前から麺が変わり、「更科」「細黒」「田舎」の3種のそばを選べるようになった。また、現在のつゆの状態を、だしの風味が鮮やかな「早熟」からまろやかな風味の「完熟」まで3段階で表示。伝統の味を守りつつ、「雪国」は新境地に立ちつつあるようだ。


雪国
住所:東京都足立区梅島1-12-7
営業時間:6:30~18:30(月~土)
定休日:日、祝日、三連休の土

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】「筋金入り」の常連客が押し寄せる! 「抜群にウマい」と評判の西葛西の名店

「やしま」は、地下鉄東西線・西葛西駅の高架下で抜群にうまいそばを出す評判店。そばはエッジの立った細麺で、生麺を数人分ずつゆでている。注文後数十秒で提供されるそばは、温でも冷でもコシが抜群だ。

 

西葛西の人々に愛され続ける高架下の繁盛店

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↑「春菊天そば」(400円)。春菊天がつゆに溶けかかったところをそばと食べると最高。春菊の苦みが爽やかだ。

 

朝と昼の2回、主にかつお本枯節でだしを取り、自家製のかえしを合わせたつゆは、だしの香りとコクが濃厚。甘すぎず辛すぎず、深みのある味だ。

 

天ぷらは揚げてから30分以上経ったものは出さない。そもそも客の回転が早く、常時ほぼ揚げたて状態。品数もかき揚げ、春菊天、鶏天など豊富だ。

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↑「ごぼう天そば」(400円)は色白のごぼうで彩りがいい。シャキシャキ食感で甘みもある

 

同店は、多少並んでも待つ時間は少ない。常連客はせっかちで、注文から食べて帰るまでが3~4分ということも多いのだ。しかも〝通〟はだし引きたて、天ぷら揚げたての朝一番にくるというから恐れ入る。

江戸切りそば やしま
住所:東京都江戸川区西葛西6-14 メトロセンター2番街(地下鉄東西線西葛西駅高架下)
営業時間:7:00~21:00(月~金)、7:00~15:00(火)、7:00~20:00(土、祝日)、7:00~17:00(日)
定休日:無休(年始、盆除く)

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編
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【立ち食いそば】「駅遠」でも大繁盛! 「サクサクのかき揚げ」を求めて客が絶えない南砂町の名店

地下鉄東西線南砂町駅から北へ。丸八通りと葛西橋通りの交差点の手前に「立喰いそば 遠野屋」はある。渋い外観が立ち食いそば好きにはたまらない店だ。

 

甘辛つゆ&ゆでめんという東京の正統派の味を継承

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↑「小柱のかき揚げそば」(420円)小柱のかき揚げは、小柱の甘みと独特の食感が魅力。つゆに浸して崩して食べると幸せだ

 

同店のそばは、しょうゆの香りが香ばしい東京風のつゆが特徴。ひと口飲むと、本かつお節と宗田節で取っただしのうまみと甘辛い味わいが食欲を刺激する。太めのゆで麺との相性も抜群にいい。

 

天ぷらは揚げ置きだが、衣はサクサク。この衣がつゆに溶けて、そばの味わいがさらに増す。人気はえびかき揚げと小柱のかき揚げだが、春菊天やソーセージ天もおいしいと評判だ。

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↑えびかき揚げそばとミニカレー丼のセットも人気。カレーは野菜が溶けるまで煮込んだ“おふくろの味”

 

駅から離れた立地だが、店には朝から夜勤明けのタクシー運転手たちが詰めかけて大繁盛。午後も4時の閉店まで客が途絶えない。ここ「遠野屋」は、城東の湾岸地区の隠れた名店だ。

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立喰いそば 遠野屋
住所東京都江東区南砂6-3-4
営業時間:6:00~16:00(月~金/第1・3 土)
定休日:日、第2・4土、祝日

 

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定価:本体690円+税
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発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】もちもち麺につゆと具材が絡みつく! 味と価格に信念を感じる門前仲町の名店

近年創業の立ち食いそば店の多くは、コシのある生麺を使う傾向にある。ところがこの「門仲そば」は、2012年開業ながらあえて客に早く提供できるゆで麺にこだわっている。

 

生麺優勢のこの時代にゆで麺にこだわる気鋭店

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↑「門仲そば」(420円)。とろろ昆布と天かす、わかめをトッピング。ゆで麺につゆ、おぼろ、天かすが絡みつき、濃厚なコクのある味わいに

 

開業にあたっては、敬愛する秋葉原「川一」のご主人に相談したそうで、つゆは「川一」のレシピを踏襲しつつ、店主好みの味にアレンジした。ほどよい辛みと甘み、だしの酸味とコクが、じわ~っと体にしみわたる。モチモチ感のあるゆで麺との相性も文句なしだ。

 

店主は大の旅行好き。各地を旅行しながらお店で出せそうなものを探している。かけ中華そば(350円)もそのひとつである。

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↑「ごぼう天そば」(400円)。のごぼうは太めにカット。ゴリッとした歯応えと野趣あふれる風味がいい!

 

ねぎや天ぷらの材料は国産だけを使いつつ、価格はあくまでリーズナブル。まさに「立ち食いそばかくあるべし」という店主の信念が感じられる店である。

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門仲そば
住所:東京都江東区門前仲町1-8-12
営業時間:7:00~16:00(月~金)
定休日:土、日、祝日

 

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定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

 

【立ち食いそば】細麺の歯ごたえ、のどごしは驚きのレベル! 「生麺ゆでたて」でファンの信頼を集める両国の名店

首都圏で多店舗展開する「文殊」は、立ち食いそば店でいち早く「生麺を注文後にゆでる」スタイルを確立した店。平成7年の創業以来、立ち食い好きの厚い信頼を集めている。

 

しっかりコシのある細麺はかけでももりでも美味!

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↑「かき揚げそば」(380円)は、玉ねぎの甘みがつゆに移ってまたうまい

 

同店は、独自レシピで業者に挽かせたそば粉を自家工場で製麺し、各店舗に配送する。そのそばの特徴は麺の細さ、コシの強さだ。豪快にすすれば、麺の歯応え、のどごしに驚くはず。その魅力は、かけやもりなどのシンプルな食べ方でも十分に堪能できる。

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↑「ざるそば」でコシ、のどごし、香りと三拍子揃ったそばのおいしさを堪能。薬味にはすりごま、柚子も付く

 

つゆはかつお本枯節、宗田節、さば節から濃厚なだしを取り、自家製かえしと合わせたもの。甘さを抑え、しょうゆの風味が利いた絶品の味わいだ。

 

揚げものは揚げ置きだが、回転が早いため、常にほぼ揚げたて。玉ねぎ、にんじん、ねぎ、干しえびが入ったかき揚げは特に人気となっている。

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文殊 両国駅前店
住所:東京都墨田区両国3-25-4 鷺山ビル
営業時間:6:00~22:30(月~金)、6:30~20:00(土、日、祝日)
定休日:無休(元日除く)

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】まさに「暗黒汁」…悪魔的にウマい浅草橋の名店といえば?

平成4年創業の「野むら」は、他に類を見ない個性的なそばを出す店として有名だ。その特徴はつゆで、都内でも屈指の黒さ。ネット上では「野むらの暗黒汁」と称されている。さらにしょうゆの香りも強烈で、関西人なら逃げ出しそうな色と香りである。

 

ひと口飲んだらクセになる「暗黒汁」を体験すべし!

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↑「いか天そば」(430円)。丼からはみ出す大迫力のいか天。黒いつゆがしみた羽根も文句なし!

 

ところがこのつゆ、実においしいのだ。塩分は強いが甘みもあり、昆布やかつお節、宗田節を使っただしが、しょうゆの味に負けないうまみを主張。この味はひと口飲んだらクセになる。そばは強烈なつゆに負けないモチモチ食感の太麺で、全体のバランスもいい。

 

またこの店は、バリエーション豊かな天ぷらも魅力。特に人気なのがいか天で、大ぶりないかの横に、羽根つき餃子のように薄い衣が付いている。

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↑「インゲン天そば」(400円)はいんげんをいかだ状に並べて揚げた天ぷらをトッピング。いんげんの豊かな香りが◎

 

この「野むら」、立ち食いそば好きの心理をくすぐる魅力満載の店だ。

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野むら
住所:東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー1F
営業時間:7:00~16:00(月~金)、7:00~14:00(土)
定休日:日、祝日

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【立ち食いそば】つゆにほぐれる「揚げ」が秀逸! 激戦区で高い支持を集める浅草橋の名店

浅草橋は城東地区屈指の立ち食いそばの宝庫。隣駅の秋葉原を含む一帯に、数多くの有名店がひしめいている。「きらく蕎麦おがわ」はそんな激戦区で、創業以来立ち食いそば愛好家の支持を集め続けている。

 

エッジのあるコシ強の細麺と店主のキャラが魅力

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↑「天玉そば(温)」(460円)かき揚げの具は春菊、ねぎ、にんじん。衣に空気を取り込む揚げの技術が秀逸だ

 

同店のそばは生麺を使用。少人数分をこまめにゆでて冷水でしっかり締めている。麺は細身でピッと角が立っており、もりそばは抜群のコシ。温そばも素晴らしいのどごしだ。

 

一方、かつお節、宗田節、さば節などで取っただしは香り豊かでコクも深い。これに自家製のかえしを合わせたつゆは濃厚かつ辛すぎず、満足感が大きい。

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↑つゆにたっぷりのとろろとウズラの卵の黄身を入れた「長芋せいろ」。さっぱり食べられてスタミナもアップ

 

人気のメニューは「かき揚げそば」や温泉卵が入った「天玉そば」。かき揚げはつゆに入るとほぐれる、ゆるめの揚げ上がりが特徴だ。串揚げ店として営業する「夜の部」も好評である。

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きらく蕎麦 おがわ
東京都台東区浅草橋1-9-11
営業時間7:00~15:00(17:00~23:00は串揚げ店/月~金)
定休日:土、日、祝日(串揚げ店は土曜営業)

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【立ち食いそば】この肉、見るからに味がしみている! 毎日通っても飽きない市ヶ谷の名店

JR市ヶ谷駅近くの「瓢箪」は、創業以来地元ビジネスマンの胃袋を支え続ける店。昼食時になると大勢の客で大賑わいになる。だが注文を受けて品物が出るまでが早く、並んでもすぐに食べられるのがいい。

 

味が浸みた豚肉入りの肉そばが唸るほどうまい!

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↑「肉そば」(460円)の豚肉は、そば用のだしで煮込んでいる。そのため、めんやそばつゆとの相性がいい

 

同店では温そばはゆでめん、冷やし系はのどごしのいい冷凍めんを使用。だしにはかつお節とさば節を使い、適度な甘みがあるかえしと合わせて、飽きのこないつゆに仕上げている。

 

人気メニューは「かき揚げそば」や「肉そば」。「肉そば」は豚肉に味がしっかり浸みており、この肉とそばを一緒に食べると唸るほどうまい。かき揚げ系は固めに揚がっているが、つゆを吸うとふわっと崩れる。そこをめん、つゆと一緒に食べるのが醍醐味だ。

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↑「ごぼう天そば」のごぼう天は揚げ置きだが、油切れがよく胃にもたれない

 

カレー丼や牛丼、そぼろ丼などご飯ものも充実。「毎日通っても飽きない」との形容が「瓢箪」にはふさわしい。

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そば処 瓢箪
住所:東京都千代田区五番町4-2 東プレビル1F
営業時間:7:00~17:00(月~金)
定休日:土、日、祝日

 

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【立ち食いそば】「新鮮な白身の天ぷら」といえばココ! 地元ビジネスマンに愛される本郷の名店

創業約30年の「そば処 はるな」は本郷界隈では最も古株の立ち食い店で、地元のビジネスマンを中心に長く愛されている存在。昼どきには店の中に行列ができる人気ぶりだ。

 

そば、つゆ、天ぷらの三拍子が揃った本郷の人気店

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↑「はぜ天そば」(400円)知り合いの鮮魚店から仕入れた新鮮なはぜを天ぷらに。身がふっくらと揚がっていて絶品だ

 

麺は六割そばで、生麺ゆでたて。自家製麺でしっかりコシを出した細麺はのどごしがよく、シャキッとしたみずみずしい食感に感動する。

 

だしは宗田節と本かつお節から取った鮮やかでコクのあるだしと、まろやかなうまみを持つ昆布だしを配合。ほどよい濃さのかえしと合わせ、上品でしっかりした味のつゆに仕上げている。

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↑「冷し三色そば」は、三色の具(あげ玉、油揚げ、山菜)のほか、錦糸卵などがのる

 

同店では、新鮮なはぜやきすの天ぷらをそばと一緒に食べられるのが魅力。「かき揚げそば」も人気で、こちらは桜えびの色が衣に移って見た目も美しい。冬には「鳥南蛮そば」が登場するなど、季節限定品も楽しみな店だ。

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そば処はるな
住所:東京都文京区本郷2-26-10
営業時間:7:30~18:30(月~金)
定休日:土、日、祝日、年末年始

 

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発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】これは、目の錯覚か…? 唐揚げがデカすぎる! 味・ボリュームとも文句ナシの水道橋の名店

平成23年、大田区・糀谷から水道橋に移転してきた「うちそば」は、「自家製麺・ゆでたて」にこだわる気鋭の店。そばは石臼挽きのそば粉を使用。店内で毎日2回打っており、香り、コシ、のどごしともに素晴らしい。

 

打ちたて、ゆでたてにこだわる気鋭の店

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↑「くるみそば」(480円)は、つけだれにわずかに残したくるみの粒が食感のアクセントになっている

 

つゆは宗田、さば、かつおでだしを引き、自家製のかえしと合わせる。味はほんのり甘く、塩気やだしの風味とのバランスもよい。揚げ物は注文を受けて揚げるので、いつでも揚げたてだ。

 

人気メニュー「くるみそば」はくるみを炒ってすり潰し、麦味噌やもりつゆを合わせてつけだれにしたもの。くるみの濃厚なコクに隠し味のごまペーストが加わり、味に深みのある一品となっている。

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↑揚げたての大きな鶏ももが2つのった「唐揚げ丼セット」(580円)は、かけ・もりそばがついて味もボリュームも文句なし

 

近くに大学があるため学生客も多く、がっつり食べられるセットメニューも充実。「うちそば」は味・ボリュームともに満足できるうれしい店だ。

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うちそば
住所:東京都千代田区西神田2-4-9 錦水ビル1F
営業時間:7:00~21:00(月~金)、11:00~15:00(土、祝日)
定休日:日

 

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発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】かき揚げが「顔サイズ」その中身にもこだわりが! ビジネスマンの胃袋とハートをつかむ虎ノ門の名店

虎ノ門は数多くのビジネスマンが働く日本有数のオフィス街。その真ん中に、基本に忠実なそば作りで人気の店、「大吉田」(※)がある。

※:大吉田の「吉」は、土の下に口と表記

 

のどごし抜群のそばと巨大かき揚げが大人気!

20180215ooyoshida_main↑「超大吉田そば」(750円)のえびかき揚げは問答無用のインパクト。揚げ置きでもサクサク食感なのがいい

 

麺は古くから続く老舗ブランド・嘉味庵の「白そば」を使用。大釜でゆでたそばは、のどごしが格別だ。つゆはキリッとしながらほのかに甘く、さば節、かつお節などで取った柔らかなだしのうまみが口の中に広がる。

 

店の名物は巨大かき揚げで、「大吉田そば」はえびやいかなどが入ったかき揚げをトッピング。さらに「超大吉田そば」は、人の顔ほどもある特大かき揚げにプリプリ食感のえびと風味のいい小えびの2種類が入っている。

20180215ooyoshida_sab↑「冷したぬきそば」はきゅうりやかまぼこも入って食感と彩りが楽しい

 

店を出るときに女性店員が「行ってらっしゃいませ!」と元気に声をかける接客も好評。常連客は、胃袋もハートもしっかりつかまれているようだ。

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大吉田そば
住所東京都港区西新橋1-9-8南佐久間町ビル1F
営業時間:7:00~16:00(月~金)、7:00~14:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】温・冷とも「抜群にウマイ天ぷら」がコレだ! 開店と同時に行列ができる田町の名店

平成12年創業、都内に3店舗を構える「蕎麦一心たすけ」は、麺・つゆ・天ぷらのすべてのレベルが高いと評判の店。田町店も朝の開店と同時に行列ができる繁盛ぶりだ。

 

麺・つゆ・天ぷらから店の雰囲気までハイレベル

issintasuke_main↑「紅しょうが天そば」(420円)はきざみ紅しょうがをかき揚げに。紅しょうがの酸味と辛味がクセになる

 

そばはつなぎに卵ととろろを使用した細めでコシがある自家製麺。生麺ゆでたてが基本だが、混雑時も客の入りを予測してゆでるため、ほぼゆでたてが食べられる。つゆは厚削りのかつお節、宗田節、さば節のだしを使い、さっぱりとしてコクのある味に仕上げた。

 

また、同店では天ぷらそばの食券を買うと、カウンターに並んだ天ぷらから好きなものを選べるのがいい。オススメは紅しょうが天で、温そば・冷そばのどちらに合わせても抜群にうまい。

issintasuke_sab↑「特選たすけそば」(500円、写真は冷)は油揚げ、揚げ玉、なめこ、おろし、温玉など具だくさん

 

店内は清潔感にあふれ、女性や若者も入りやすい。「蕎麦一心たすけ」は、心地よい空間で絶品そばが食べられる立ち食い界の〝優等生〟といえる。

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蕎麦一心たすけ 田町店
住所:東京都港区芝5-27-13
営業時間:7:00~22:00(月~金)、7:00~14:30(土)
定休日:日、祝日

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編

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【立ち食いそば】こう見えてラーメンじゃない!? 元フレンチシェフが作る創作そばで話題の田町の名店

「à la  麓屋」は、そばの基本にこだわりつつ、新感覚の味を提供する人気店だ。店主は元フレンチシェフで、そばと創作フレンチの店を立ち上げた際に信州の開田高原でそば打ちを修行。平成15年にこの店を開いた。

 

フレンチ出身のシェフがそばの常識を覆す!

20180213_a lareya_main↑「コテリ(温)」(720円)には100%そば用のつゆを使用。なのにスープは紛れもなくラーメンの味だ。それがコシのあるそばと絶妙に合う

 

麺は北海道産のそば粉を使った細めの六割そば。石臼挽きで甘皮入りのため豊かな香りと甘みがあり、コシも強い。1か月間寝かせたかえしを、かつお節、昆布、しいたけで取っただしと合わせたつゆはとても上品な味だ。

 

人気のそばは、チャーシューや煮卵がのるラーメン風の「コテリ」。「汁無し担々そば」は濃厚な肉みそとそばの素朴な味が不思議と合う。

20180213_a lareya_sab↑「汁無し担々そば」(750円)は卵の黄身でマイルドになった肉みそが、そばと絡んで箸がどんどん進む

 

本格素材を使って自由な発想のそばを提供する同店は、立ち食いそばの世界で唯一無二の輝きを放っている。

20180213_a lareya_out
à la 麓屋
住所:東京都港区芝5-26-10
営業時間:11:15 ~15:00/17:30~22:30(月~金)*ラストオーダーはそれぞれ15分前
定休日:土、日、祝日

【立ち食いそば】病院を抜け出してでも食べたい味! 衣サクサク中は柔らか「いかそば」が名物の秋葉原の名店

「川一」は平成9年創業。ご主人の父親も近所で昔、別の立ち食いそば店を営んでいたという。秋葉原という立ち食いそばの激戦区で、二代にわたって支持されてきたわけだ。

 

丁寧な仕事ぶりが光るいかそばが絶品!

20180222kawaiti€_main↑「いかそば」(480円)のかき揚げは、いかの部位ごとに異なる食感が楽しめる

 

店の看板は、するめいかを使った「いかそば」。切り身を一本揚げるのでなく、えんぺらから身、ゲソまでをぶつ切りにしてかき揚げにする。揚げ置きながらサクサクの衣をまとったいかは、食感が驚くほど柔らかい。いかをゲソまで皮むきしているため柔らかいうえに揚げ油が汚れず、天ぷらを食べたときに胃がもたれないのだそうだ。

 

さば節と宗田節からだしを取ったつゆは、鮮烈な香りとほどよいコクが特徴。ヒゲタの薄口特撰しょうゆにより味もまろやかだ。

20180222kawaiti€€_sub↑「おろしそば」は注文が入ってから大根をおろす。おろしたてだからこそ味わえる鮮烈な辛味がクセになる

 

近くには三井記念病院があり、入院患者がパジャマ姿で食べにくることもあるらしい。確かに病院を抜け出してでも食べたくなる味だ。

20180222kawaiti€€_out
川一
住所:東京都台東区台東1-2-7
営業時間:7:00~17:00(月~金)、10:00~13:30(土、祝日)
定休日:日

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編

定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】看板の「抜群にうまいつゆ」は本当だった! 絶品の関西風だし、香ばしい天ぷらが名物の新橋の名店

新橋五丁目に店を構える「うさぎや」は都内屈指の古参店。創業は昭和26年で、当初は大衆食堂兼飲み屋だった。

 

うまさが身体に沁みる上品なつゆを堪能すべし!

20180206usagiya_main↑「えびかき揚げそば」(370円)は小えびの香ばしさと生えびのプリプリ感が楽しめる

 

昭和47年に立ち食いそば店になった際、初代店主は常連客からつゆのアドバイスを受ける。偶然にも四国出身者が多く、彼らになじみのある関西風のだしが採用されたそうだ。

 

なるほど、同店のつゆは色も塩気もそれほど濃くない。かつお節、厚削りのさば節、煮干し、日高昆布などでだしを取ったつゆは、やさしい味わいだ。そばはゆで麺で、高級そばの「絹めん」を使用。やや太めの麺は冷水で締めると生麺に負けないコシが出る。

20180206usagiya_sab↑冷やし春菊天そば(430円)は、コシのあるそばと香ばしいごま油の香り、春菊の苦みと甘みが味わえる

 

揚げものの一番人気はえびかき揚げだが、春菊天も絶品だ。同店の揚げ油にはごま油が入っていて、その油で最初に揚げるのが春菊天。だから、春菊天は、ごまの香りが最も豊かなのだ。

20180206usagiya_out
うさぎや
住所:東京都港区新橋5-9-1
営業時間:7:00~20:00(売切れ次第終了/月.金)
定休日:土、日、祝日

 

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定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】「ミシュランの味」が立ち食い価格!? ぜいたくなつゆ、多彩な天ぷらがうれしい人形町の名店

「福そば」はなによりつゆがうまい。北海道産の昆布と宗田節、さば節をぜいたくに使ってだしを取り、そこに2週間寝かせたかえしを合わせる。そのつゆはだしの風味がまろやかで、重厚感がありながら滋味あふれる味わいだ。

 

色とりどりの天ぷらを前に悩むのも楽しい

fukusoba01↑「かけそば+春菊天」(430円)。春菊はサクサクの揚げ上がりで、彩りも美しい

 

そばはそのつゆと非常によく合う細麺。生麺ゆでたてで、ほどよいコシとのどごしがある。天ぷらは揚げ置きだが、サクサクで油切れが非常に良い。カウンターには様々な天ぷらが並び、券売機で「天ぷらそば」の食券を買えば、その天ぷらを見ながら好きなものを入れてもらえる。

fukusoba03↑北海道産の甘みの強い玉ねぎを使った「もりそば+かき揚げ天」。もりつゆのキリッとした味が細麺に合う

 

店長は中国の出身。ミシュランの星獲得経験のある名店の職人に学び、「福そば」の経営者となったいまも、修行で学んだ味を忠実に守っている。オープン以来常連も増え、女性客も多い同店は、いまや人形町になくてはならない「立ち食いの名店」となった。

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福そば
住所:東京都中央区日本橋人形町1-16-3
営業時間:6:40~20:30(月~金)、6:40~16:00(土、祝日)
定休日:日

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編

定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】天ぷらの上下で素材が違う…!? サクぷり「海盛りかき揚げ」とモチモチ十割そばが出合う新橋の名店

新橋と御成門の間のビジネス街で営業する「かんだ冨そば」は、店内にハワイ音楽が流れる店。供するのは、意外にも本格十割そばだ。

 

ハワイアンをBGMに食すハイクオリティな十割そば

20180209_tomisaoba_main↑「海盛りかき揚げ天ざるそば」(790円)玉ねぎとにんじんのかき揚げの上に、えびやげそなど魚介の天ぷらがのる。かき揚げはサクッと甘く、魚介はプリプリ食感

 

同店は数年前に店主が脱サラして創業。押し出し式製麺機で作った十割そばの味に感動し、そば店開業を志した。

 

そんな店の名物は「海盛りかき揚げ天ざるそば」。そばは押し出し式特有のモチっとした太めの平打ちで、噛み締めると鮮烈なそばの香りが広がる。だしはかつお本枯節、宗田節、さば節を使い、キリッとしてコクのある味。かき揚げは野菜と魚介で揚げの温度を変え、両方のうまみが引き立つ揚げ上がりだ。

20180209_tomisaoba_sub↑「まいたけ鶏天そば」(750円)など温そばのつゆは、かつお、宗田節、さば節に日高昆布を加えてまろやかな味わいに

 

一方、冷やしにはのどごし抜群の細麺を使用。夏と冬でメニューを変えるなどの工夫も凝らし、同店は連日多くのビジネスマンを満足させている。

20180209_tomisaoba_out

かんだ 冨そば
住所:東京都港区新橋6-5-5新生ビル1F
営業時間:11:30~21:00(月~金)、11:00~14:00(土)
定休日:日、祝日(土曜不定休あり)

 

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編

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発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】ファンなら誰もが知っている新橋「おくとね」の名物メニュー、器から飛び出す天ぷらの正体は?

まいたけ天はその香りとうまみ、シャキシャキ食感で、そば好きにも人気。なかでも「おくとね」の「まいたけ天そば」は、東京の立ち食いファンが店名を聞けば誰でもすぐにそのメニューを思い出す名物だ。

 

他に類を見ないインパクト大なまいたけ天そばは必食!

20180207okutone_main↑「まいたけ天そば」(450円)はこの店の基本となるメニュー。かえしに使うしょうゆはまいたけ天に合うものを選んでいる

 

1994年創業当時から同メニューは圧倒的人気。まいたけは群馬県奥利根産を中心に、季節ごとに食感と香りのいいものを選んでミックスし、薄くスライスして揚げている。衣が薄く、つゆを余分に吸わないので、まいたけの風味が濃厚だ。

 

つゆはかつお節とさば節、昆布からだしを取り、甘めのかえしと合わせたもの。まろやかなコクが後を引くうまさで、まいたけが加わるとより風味が増す。そばのコシと抜群ののどごしも魅力だ。

20180207okutone_sab1↑「釜玉そば」は、卵とつゆ、温かいそばが絶妙に絡み、揚げ玉がコクを加える

 

同店がある新橋駅前ビルの地下食堂街は小さな飲食店が密集し、不思議な懐かしさが漂っている。そんな郷愁も同店のそばに深みを与えているようだ。
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おくとね
住所:東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館B1F
営業時間:7:00~20:00(月.金)
定休日:土、日、祝日

 

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定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
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【立ち食いそば】激戦区で不動の人気を誇る新橋の名店 -「絶品つゆ×本格カレー」を求めてビジネスマンが殺到!

昭和59年創業の「丹波屋」は、立ち食いそばの強豪ひしめく新橋で長く人気を集める店。8人で満席の店内は開店と同時にいっぱいになり、昼には店の前に長い行列ができる。

 

絶品の立ち食いそばと本格インドカレーが大人気

20180205_tanbaya_main↑たまねぎ天そば(360円)は玉ねぎの甘みがつゆに溶け出し、微妙な味わいの変化も楽しめる

 

この店はつゆがいい。だしは上物のかつお節、さば節と昆布、かえしは三重県直送の本醸造しょうゆを使用。甘さ控えめで、濃厚なだしのうまみが際立つ絶品つゆだ。麺は温そばはゆで麺、もりは生麺と使い分けている。

 

天ぷらは揚げ置き。常連は各ネタを揚げる時刻を知っていて、春菊天はこの時間、ごぼう天はこの時間、と揚げる時間に合わせて来店するという。

20180205_tanbaya_sab↑「カレーライス」(450円)は、いまも味の追求に余念がなく、毎日味を少しずつ変えているそうだ。「ミニカレー」(280円)もあり

 

名物は、卓上にある青唐辛子のしょうゆ漬け。そばに少しかけると激辛だがクセになる味だ。さらに、かつてネパール人の従業員がレシピを残したインドカレーも人気。30種類近くの食材と約10種類のスパイスを使い、本格派の味を提供している。

20180205_tanbaya_out
丹波屋
住所:東京都港区新橋2-16-1ニュー新橋ビル1F
営業時間:7:00~23:00(月~金)、8:00~18:00(土)
定休日:日、祝日

 

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【立ち食いそば】打ちたて「戸隠そば」がこの価格でいいの!? 自家製麺に「2か月寝かせたかえし」が効いた岩本町「みのがさ」

「みのがさ」は岩本町~秋葉原で4店舗を展開する店。その本店は岩本町3丁目の路地にある。昭和50年に定食・弁当店として創業。立ち食いそばを始めたのは20数年前で、現在は夜に居酒屋も営む三毛作店となっている。

 

外観は地味だがそばとつゆへのこだわりは格別

20180201_minogasa_ main↑春菊天そば(420円)は、固めの春菊天がつゆを吸い、適度にほぐれる。そばにつゆがよく絡み、箸が止まらない

 

実はこの店、そばとつゆのグレードが極めて高い。信州・戸隠の専用畑で作付けしたそばの実を挽いたそば粉を使い、自社の工房でその日使う分だけを製麺する。打ちたてゆでたてのそばは色白で角がピッと立っており、そのコシとのどごしは驚くほど。特に、もりや冷やがけで食べると、芳醇なそばの香りがより鮮烈に感じられる。

 

つゆは、かつお節、宗田節、さば節で引いただしと、かめで2か月寝かせたかえしを合わせて作る。色は透き通った赤色で、甘さが抑えられて塩気もまろやか。さっぱりと上品な味わいは、そばとの相性も抜群だ。

 

天ぷらは揚げ置き。人気のかき揚げや春菊天、ごぼう天、にんじん天、唐揚げなどバラエティに富んでいる。

20180201_minogasa_sab1↑「なめ茸おろしそば」(470円)はなめこの甘みと大根おろしの辛味が絶妙にマッチした夏の人気メニュー

 

客はビジネスマンが主で、8割が常連。なかには開業当時からずっと通っている人もいるという。昼食時になると、そばを食べる人、弁当を買う人で店の前はごった返す。店構えは地味だが、この「みのがさ」は岩本町の堂々たる名店のひとつだ。

20180201_minogasa_out
みのがさ本店
東京都千代田区岩本町3-10-5
営業時間:11:30~14:00(17:30~23:00は立ち飲み店として営業/月~金)
定休日:土、日、祝日

 

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歌舞伎とセットで楽しむ「立ち食いそば」といえば? 甘めのつゆが抜群に合う「もりかき」で著名な東銀座の名店

「歌舞伎そば」は歌舞伎ファンや近隣のオフィスで働くビジネスマンに愛される有名店。以前は歌舞伎座の正面外にあったが、現在はリニューアルした歌舞伎座ビルの裏手で営業している。

 

歌舞伎ファンに愛される趣きのある有名店

↑もりかき揚げそば(470円)は、かき揚げが5~6個に割られて盛りつけられる。客が食べやすいようにという配慮だ↑もりかき揚げそば(470円)は、かき揚げが5~6個に割られて盛りつけられる。客が食べやすいようにという配慮だ

 

同店の定番は「もりかき揚げそば」。玉ねぎや春菊、さつまいもなどが入ったかき揚げは油切れもよく、素材の甘みがつゆとよく合っている。

 

そばは生めんゆでたての中太で、のどごしもよい。だしは宗田とさばを使い、仕上げにかつお節粉をひとつまみ投入、香りを一気に高める。ちなみに同店はもりつゆ、かけつゆともに甘口、というのが伝統である。

????????????????????????????????????↑「山かけそば」(550円)は、とろろの甘さとなめらかなのど越しが楽しめる。とろろが白く鮮やかで、見た目も美しい

 

夏は注文の9割が〝もりかき〟。冬は温かいそばに大きなかき揚げがそのままのった「かき揚げそば」。どちらもワンコインでお釣りがきて、体も懐も温まるのが人気の理由だ。

20180131_kabuki_out
歌舞伎そば
住所:東京都中央区銀座4-12-2 歌舞伎座裏
営業時間:11:00~18:30(ラストオーダー18:15/月~金)
定休日:土、日、祝日

「立ち食いそば」はコレに限る! 甘み、コクが効いた「漆黒つゆ×太ゆで麺」が男の心をガッチリつかむ問屋街の名店「そば千」

都内有数の問屋街・馬喰町近くの「そば千」は、立ち食い好きには「黄色看板の店」として有名。ゆで麺、黒いつゆなど、昔ながらの立ち食いそばの伝統を守る名店のひとつだ。

 

コクのある濃い味のつゆと品数豊富な天ぷらが魅力!

20180130_sobasen_main↑かき揚天そば(370円)「かき揚天そば」のかき揚げは、玉ねぎのみを使用。やや高めの温度で揚げるため油切れが良く、サクサク感と香ばしさが強い

 

とりわけこだわっているのが、つゆ。だしに宗田節、さば節、かつお節、昆布を使い、しょうゆの濃い味と甘み、だしの深いコクのあるうまみが一体となった味はクセになるおいしさだ。やや太めのゆで麺との相性も非常にいい。

20180130_sobasen_sub↑「春菊天そば」(370円)も人気メニューのひとつ。春菊の苦味が心地よい

 

天ぷらはかき揚げや春菊天、珍しいオキアミ天など、18種類を用意。常連は2~3品をトッピングするそうだ。

 

朝3時の開店と同時に店にはタクシー運転手が押し寄せ、その後も現場に向かう職人、出勤前のサラリーマンで賑わう。また、店内に入りきれない客は店外のベンチに座ってそばに舌鼓を打つのがお馴染みの光景となっている。

20180130_sobasen_out
そば千 東神田店
住所:東京都千代田区東神田1-17-4 三協ビル1F
営業時間:3:00~19:00
定休日:土、日、祝日

 

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【立ち食いそば】この特大かき揚げで300円台? なぜインドカレーが? 日本橋の名店は予想外のメニューが目白押し!

「よもだそば」は多彩なメニューで立ち食いそばファンに知られる人気店。昼のピーク時に行列ができるのはもちろん、それ以外の時間でも客足が絶えることがない。

 

独創的なメニューを追求し立ち食いファンの支持は絶大

20180122_yomodasoba_main↑特大かき揚げそば(370円)。かき揚げには玉ねぎを1個使用。その甘みがつゆに溶け出し、そばの味わいがアップする

 

同店の品揃えはとてもユニーク。「かき揚げそば」など王道メニューに加え、かけそばの上でチーズがとろける「チーズそば」や、季節ごとに具材が変わる山菜・山野草そばなど、ほかでは食べられないメニューも多い。

 

また、人気の理由はメニューの豊富さだけでなく、そばへのこだわりにもある。麺は店で毎日製麺し、打ちたてゆでたてを提供。季節ごとの温度や湿度の変化に合わせ、微妙に打ち方を変えるという。つゆはさば節、ウルメ節、宗田節(※)からだしを取り、コクがありながらすっきりした味に仕上げている。天ぷらは揚げ置きだが、揚げている間にもどんどん注文が入るため、ほぼ揚げたて状態だ。

 

また、カレーライスはこの店のもうひとつの名物。かけつゆをベースにインドカレーのスパイス、トマトの酸味、チキンのうまみを加えた本格派の味は、そば好きも浮気するおいしさだ。

20180122_yomodasoba_curry↑よもだカレー(490円)。ワンコインで楽しめる絶品カレー。半カレー(270円)にして、そばとセット注文する人も多い

 

ちなみに「よもだ」とは「やんちゃ」を意味する愛媛の方言。遊び心ある新メニューを開発しつつ、そばに真面目に取り組む姿には、立ち食いそば界のニュー・リーダーの風格さえ漂う。

 

※さば節=主にゴマサバから作られる鰹節。比較的脂肪分が多い/ウルメ節=ウルメイワシを原料とした鰹節。香ばしさのあるだしがとれる/宗田節=ソウダガツオという小型の魚の鰹節。コクと香りに定評がある。

20180122yomodasoba_mise

よもだそば 日本橋店

住所:東京都中央区日本橋2-1-20八重洲興業ビル1F
営業時間:7:00 ~ 22:00(月~金)、10:00~15:00(土、日、祝日)
定休日:無休

 

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東京のビジネスマンに大人気! 山手線・改札内の絶品「駅そば」ベスト7

出社前や仕事の移動の合間にサッと食べられる「駅そば」は多忙な〝ビジネス戦士〟のオアシス。なかでも、都内中心部をぐるりと周るJR山手線は、ビジネスマンなら必ず使う大動脈。ここで美味しい店を押さえておくと、あわただしいビジネスの合間にも、つかの間の幸福を味わうことができますよ。というわけで今回は、絶品の一杯で人気を博す、山手線駅改札内のおすすめの店、7店を一気に紹介します!

 

その1

神田駅「そばいち 神田店」

早さが求められる駅そばで生麺ゆでたてを提供し人気

20180115-s1 (3)

生麺ゆでたては、昨今の立ち食いそばの大きなトレンド。特に時間にシビアな客の多い駅そばも同様で、厨房機器の進化などにより、いまや駅ホームで生麺ゆでたてを食べられる時代になりつつある。

 

ここ「そばいち」も、そんな生麺ゆでたてを提供する店のひとつ。山手線では神田駅のほか、新宿、恵比寿、秋葉原の各駅の改札内(池袋駅改札外のフードコートにもあり)で営業している。

↑国産海苔そば(480円)。国産のりとかつお節をたっぷりトッピング。のりの風味がやみつきに↑国産海苔そば(480円)。国産のりとかつお節をたっぷりトッピング。のりの風味がやみつきに

 

同店のそばは自社工場で製麺し毎日配送する〝自家製〟。生そばを一からゆでたあと水で締めて、温かけそばならもう一度そばを温め直して提供する。そばはのどごしのいい細麺で、ややモチっとした食感とわずかにざらっとした粒感が面白い。

 

つゆは甘めで、香り豊かな本醸造しょうゆとうまみの濃い再仕込みしょうゆを合わせた返しの味わいを、かつお節ベースのだしがしっかり支えている。

 

天ぷらはかき揚げ、ちくわ天、コロッケと少数精鋭だが、いつでもほぼ揚げたてを提供。定番のかき揚げは衣少なめでサクサクの食感だ。また、そばいちの隠れた名物がさといもコロッケそばで、埼玉県狭山市産のさといもを使い、じゃがいものコロッケにはないモチモチ感と甘みが堪能できる。

↑狭山産さといもコロッケそば(450円)。独特の粘りがある狭山産さといもを使用。つゆの中で崩れにくいのも魅力↑狭山産さといもコロッケそば(450円)。独特の粘りがある狭山産さといもを使用。つゆの中で崩れにくいのも魅力

 

神田店は平日で1日平均約900人が訪れる盛況ぶり。客層はビジネスマン中心だが、女性客も3割程度いるとか。立ち食いそば激戦区の神田で「そばいち」は、確たる人気を誇っている。

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そばいち 神田店

営業時間:7:00 ~ 22:30(月~金)、7:00~21:00(土)、8:00~20:00(日、祝日)
定休日:無休

 

その2

上野駅「国産二八蕎麦 蕎香(きょうか) エキュート上野店」

本格二八そばの香りとのどごしを駅ナカで堪能!

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「なんと駅ナカで二八そばを食べる時代がくるとは!」と往年の立ち食いそば好きも感嘆。上野駅改札内3階の大型商業施設、エキュート上野にある「蕎香」は、国産のそば粉と国産小麦をつなぎに使った二八そばを提供する店だ。改札内にあるから〝駅そば〟には間違いないが、そばのクオリティも接客も「本格そばの店」と言ったほうが正確。

↑鴨そば(920円)。つゆにも鴨のうまみがしっかり染み出ている↑鴨そば(920円)。つゆにも鴨のうまみがしっかり染み出ている

 

オープンは2010年12月。そばは駅構内の製麺室で打った打ち立てを、もちろんゆでたてで提供。そのそばをひと口啜れば、爽やかなそばの香りと独特の甘みが口いっぱいに広がる。コシやのどごしも申し分ない。

 

だしは香り豊かなかつお節に味に力強さのあるにぼし、うまみの濃い宗田節、さば節などを合わせたもの。これに本醸造しょうゆをベースにした返しを合わせる。辛汁(もりつゆ)はしょうゆのうまみ、辛味を効かせつつ、みりんの甘みも感じさせるキリッとした味わい。甘汁(かけつゆ)はだしの香りと味が柔らかく出ていて、ほどよい甘さが心地いい。

 

人気メニューは5種類の野菜を使ったかき揚げそばで、夏はせいろ、冬は温そばがよく出る。天ぷらは注文を受けてから揚げられ、熱々サクサクの状態。そばの味をストレートに楽しめる二八そば(せいろ)や鴨肉のうまみあふれる鴨そばも人気だ。

↑5種野菜のかき揚げそば(せいろ)(750円)。玉ねぎ、かぼちゃなどの野菜をかき揚げに。野菜の甘みが辛汁で引き立つ↑5種野菜のかき揚げそば(せいろ)(750円)。玉ねぎ、かぼちゃなどの野菜をかき揚げに。野菜の甘みが辛汁で引き立つ

 

1日に800人ほどが来店するそうだが、客の4割は女性。時間帯によっては、店内の客がほとんど女性ということも。土・日・祝日は家族連れも増え、また上野駅という場所柄、旅行・出張の前後にスーツケースを引いて来店する客も多い。従来の駅そばとは一線を画す「蕎香」は、純粋に「うまいそばを楽しむ」ために訪れたい。

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国産二八蕎麦 蕎香 エキュート上野店

営業時間:7:00~23:00(月~土)、7:00~22:30(日、祝日)*ラストオーダーはそれぞれ閉店15分前

定休日:無休

 

その3

池袋駅「爽亭(そうてい) 池袋店」

昔ながらのつゆとゆで麺がクセになる王道駅そば!

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JR池袋駅の1・2番線階段から中央1改札へ向かう途中にひっそりと佇む駅そば店がある。昔ながらの立ち食いそばを提供する「爽亭」だ。

 

「佇む」と書いたがその人気は「ひっそり」どころではない。平日は1000人もの客が訪れ、朝6時半の開店から賑わう。客は中高年男性が9割で、みなその味を「懐かしい」と評する。

↑海鮮かき揚げ天玉そば(500円)。「爽亭」の「かき揚げ天そば」のうち、池袋店のみ海鮮かき揚げがのっている↑海鮮かき揚げ天玉そば(500円)。「爽亭」の「かき揚げ天そば」のうち、池袋店のみ海鮮かき揚げがのっている

 

つゆはかつお節のほか、さば節やむろ節でだしを取った甘めの味わい。最初のひと口はすっきりだが、食が進むにつれどんどんうまみが増すタイプだ。めんはやや細めのゆで麺で、立ち食い王道のもそっとした食感。

↑豚肉しょうがそば(480円)。豚肉は一度ボイルし、脂を落としている。しょうがの風味もアクセントに↑豚肉しょうがそば(480円)。豚肉は一度ボイルし、脂を落としている。しょうがの風味もアクセントに

 

人気メニューは「海鮮かき揚げ天そば」。えびやいか、玉ねぎ、いんげんなどが入った豪華版だ。甘辛く煮た豚肉におろししょうがをトッピングした「豚肉しょうがそば」も一度食べるとくせになるほどおいしい。

 

なお同店は池袋駅のほか、上野、荻窪、国分寺、登戸の各駅でも営業。駅そば好きの心と胃袋をガッチリつかんでいる。

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爽亭 池袋店

営業時間:6:30 ~ 23:00(月~土)、6:30~22:00(日、祝日)*ラストオーダーはそれぞれ閉店15分前

定休日:無休

 

その4

五反田駅「道中そば 五反田店」

キリッとした関東風つゆに五反田ワーカーも舌鼓!

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「道中そば」は五反田駅ホームで営業する立ち食い店。1997年に経営母体が日本レストランエンタプライズになる前は「小竹林」名で営業していた歴史があり、五反田ワーカーにはまさに〝なじみの店〟といえる。

 

この店のそばはやや細身のゆで麺で、もっさりしつつも適度なコシがある。つゆはしょうゆのうまみが効いたかえしにさば節、うるめ節、いわし節などから取っただしを合わせた、甘さ控えめのキリッとした味。このつゆとゆで麺が食べつけるとヤミツキになる相性の良さなのだ。

↑ジャンボ鶏から揚げそば(450円)。大ぶりの鶏から揚げは、ボリューム満点で大人気↑ジャンボ鶏から揚げそば(450円)。大ぶりの鶏から揚げは、ボリューム満点で大人気

 

同店のそばは比較的人気の偏りは少ないそうで、「かき揚げそば」「コロッケそば」が根強い人気な一方、近年レギュラー入りした「ジャンボ鶏から揚げそば」もよく出る。またこの店の「中華そば」は、ラーメン好きにも知られる人気メニューだ。

 

客の中心は男性ビジネスマンだが、最近は女性客も増加。駅そばにも女性進出の波は確実に訪れている。

↑中華そば(390円)。ゆで時間が短くもっちりした中華麺を自社開発。和風しょうゆスープも◎↑中華そば(390円)。ゆで時間が短くもっちりした中華麺を自社開発。和風しょうゆスープも◎

 

道中そば 五反田店

営業時間:7:00~22:00(月~金)、7:00 ~ 21:00(土、日、祝日)

定休日:無休

 

その5

品川駅「常盤軒」(ときわけん)

品川駅ホームでかみしめる駅そば最古参の味わい

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品川駅の「常盤軒」は大正12年に弁当販売を開始。立ち食いそばを始めたのは昭和39年で、関東の駅そばでは最古参の部類だ。

↑ジャンボ海老天そば(1本)(510円)。甘辛つゆのそばの上に、大ぶりのえび天が1本鎮座する(衣はかなり厚め)。えび天が2本のったそばは670円↑ジャンボ海老天そば(1本)(510円)。甘辛つゆのそばの上に、大ぶりのえび天が1本鎮座する(衣はかなり厚め)。えび天が2本のったそばは670円

 

そばは中細のゆで麺を使い、ソフトな食感ながらのどごしはよい。つゆはかつおだしとしょうゆのうまみが立った甘辛の味わい。そばにもつゆがしっかり絡んで、満足感のある一杯だ。

 

一番人気はかき揚げそば。かき揚げは小麦粉メインで、2種類の干しえびを使用。B級の味わいには根強いファンも多い。

↑かき揚げそば(440円)。桜えび、いかゲソ、春菊、玉ねぎなどが入っている。衣が甘辛つゆを吸って、そばの“おかず”になる昔ながらの味↑かき揚げそば(440円)。桜えび、いかゲソ、春菊、玉ねぎなどが入っている。衣が甘辛つゆを吸って、そばの“おかず”になる昔ながらの味

 

同店は現在品川駅ホームに4店を展開する(ちなみに、今回取材したのは横須賀線が走る13・14番ホームにある「品川26号売店」)が、各店舗で微妙に味が違う。元々同じレシピだったが、各店のベテランが長年調理するうち、徐々に個性が出てきたそうだ。立ち食い好きにとっては、そんなエピソードも最高の調味料だ。

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常盤軒

営業時間:6:20〜23:30(月〜金)、6:20 〜 23:00(土、日、祝日)

定休日:無休

 

その6

大崎「あずみ」

だしが香る上品なそばを電車の眺めとともに味わう

平成14年、JR大崎駅構内のショッピングモール内に開業した「あずみ」は、清潔な店内に落ち着いた和の雰囲気が漂う店。椅子席も多く、女性客も多い。

↑鴨つけそば(580円)。「鴨つけそば」は鴨肉が5枚も入ってお得。鴨の脂が溶けたつけ汁も絶品で、もりそば1枚がペロリとなくなるおいしさだ↑鴨つけそば(580円)。「鴨つけそば」は鴨肉が5枚も入ってお得。鴨の脂が溶けたつけ汁も絶品で、もりそば1枚がペロリとなくなるおいしさだ

 

オリジナルのつゆは、かつおの香りが鮮やかだ。かえしはしょうゆが立ちつつも、あと味がさっぱり。生麺ゆでたてのそばは、コシのある細打ちで食べ応えがある。

 

人気の「野菜かき揚そば」は、かき揚げの衣に甘みがあって、辛めのつゆとの相性がいい。

↑野菜かき揚そば(440円)。玉ねぎ、にんじん、いんげん入りのかき揚げは揚げ置き。つゆを吸って柔らかくなったところをそばと一緒に食べてもうまい↑野菜かき揚そば(440円)。玉ねぎ、にんじん、いんげん入りのかき揚げは揚げ置き。つゆを吸って柔らかくなったところをそばと一緒に食べてもうまい

 

ちなみに同店は、窓から電車の発着が見下ろせる鉄道ファンの穴場スポット。長居は禁物だが、ときには電車を眺めながらそばを味わうのも面白い。

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あずみ

営業時間:7:00~22:00(月~金)、8:00 ~ 20:00(土、日、祝日)

定休日:年始

 

その7

秋葉原「新田毎」(しんたごと)

ゆでたて麺とうまいつゆに1日1000人の客が舌鼓

「新田毎」は、JR秋葉原駅の総武線下りホームにある店。1968年の創業以来、長い間秋葉原の通勤客の腹を満たしてきた老舗だ。

↑春菊そば(430円)。迫力満点な春菊天は、香り高く心地よい苦味がある。そばは適度なコシともっさり食感で、立ち食いそば好きのツボにハマる↑春菊そば(430円)。迫力満点な春菊天は、香り高く心地よい苦味がある。そばは適度なコシともっさり食感で、立ち食いそば好きのツボにハマる

 

1日の来店客数は平均1000人! 朝7~9時やお昼は満席状態が続き、夜9時以降も帰宅途中の客で賑わう。ほかの時間帯も、客が絶えることはない。

 

そばは生麺を5人前ずつ、混雑時は20人前まとめてゆでる。注文が次々入るので、ほぼゆでたて。つゆは、だしの濃厚なコクにしょうゆのうまみ、ほどよい甘みが加わった力強い味わいだ。

↑ステーキカレー(通常1100円)。「ステーキカレー」はミディアムレアに焼いた牛肉をカレーにトッピング。ジューシーな牛肉と、あとからくるルーの辛さのマッチングが見事だ。通常1100円を火木土日は690円で提供↑ステーキカレー(通常1100円)。「ステーキカレー」はミディアムレアに焼いた牛肉をカレーにトッピング。ジューシーな牛肉と、あとからくるルーの辛さのマッチングが見事だ。通常1100円を火木土日は690円で提供

 

揚げ物の種類も多く、定番の天ぷらそばをはじめ、春菊そば、とり天そばが人気。また、月水金は天丼セット、火木土日はステーキカレーが超サービス価格で提供される。ステーキカレーは、1日に300食が出る人気ぶりだ。

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新田毎

営業時間:6:30~23:00

定休日:無休

 

【もっと詳しく知りたい方はコチラ!】

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編

定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

 

【立ち食いそば】300店食べ歩いたライターが厳選! 都内で「無性に食べたくなる店」ベスト11

寒風吹きすさぶこの季節、温かいそばが何よりのごちそうですよね。なかでもビジネスマンの心を捕らえて離さないのが、手早く食べられてお財布にもやさしい「立ち食いそば」。今回は、なかでも強烈に身体が欲し、訪れずにはいられない…そんな「無性に食べたくなる店」という基準で、立ち食いそばライター・平島憲一郎さんにオススメのお店を選んでもらいました。300店舗以上を訪れたライターが厳選した東京の珠玉の11店、ぜひみなさんも楽しんでみてください!

 

その1

日本橋「よもだそば 日本橋店」

独創的なメニューを追求し立ち食いファンの支持は絶大

「よもだそば」は多彩なメニューで立ち食いそばファンに知られる人気店。昼のピーク時に行列ができるのはもちろん、それ以外の時間でも客足が絶えることがない。

↑特大かき揚げそば(370円)。かき揚げには玉ねぎを1 個使用。その甘みがつゆに溶け出し、そばの味わいがアップする↑特大かき揚げそば(370円)。かき揚げには玉ねぎを1 個使用。その甘みがつゆに溶け出し、そばの味わいがアップする

 

同店の品揃えはとてもユニーク。「かき揚げそば」など王道メニューに加え、かけそばの上でチーズがとろける「チーズそば」や、季節ごとに具材が変わる山菜・山野草そばなど、ほかでは食べられないメニューも多い。

 

また、人気の理由はメニューの豊富さだけでなく、そばへのこだわりにもある。麺は店で毎日製麺し、打ちたてゆでたてを提供。季節ごとの温度や湿度の変化に合わせ、微妙に打ち方を変えるという。つゆはさば節、ウルメ節、宗田節(※)からだしを取り、コクがありながらすっきりした味に仕上げている。
 

天ぷらは揚げ置きだが、揚げている間にもどんどん注文が入るため、ほぼ揚げたて状態だ。また、カレーライスはこの店のもうひとつの名物。かけつゆをベースにインドカレーのスパイス、トマトの酸味、チキンのうまみを加えた本格派の味は、そば好きも浮気するおいしさだ。

↑よもだカレー(490円)。ワンコインで楽しめる絶品カレー。半カレー(270円)にして、そばとセット注文する人も多い↑よもだカレー(490円)。ワンコインで楽しめる絶品カレー。半カレー(270円)にして、そばとセット注文する人も多い

 

ちなみに「よもだ」とは「やんちゃ」を意味する愛媛の方言。遊び心ある新メニューを開発しつつ、そばに真面目に取り組む姿には、立ち食いそば界のニュー・リーダーの風格さえ漂う。
 

※さば節…主にゴマサバから作られるかつおぶし。比較的脂肪分が多い/ウルメ節…ウルメイワシを原料としたかつおぶし。香ばしいだしがとれる/宗田節…ソウダガツオという小型の魚のかつおぶし。コクと香りに定評がある
 
ライターのレコメンド

「のどごしのいいそばにだしの効いたつゆは安心の品質。個人的にはイノシン酸とグルタミン酸のうまみの相乗効果が楽しめるチーズそば(370円)に天ぷらをトッピングするのが好みで、カロリーを気にしながら注文しています。週替わりで登場する新メニューも毎回気になります」(平島)

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よもだそば 日本橋店

住所:東京都中央区日本橋2-1-20八重洲興業ビル1F

営業時間:7:00 ~ 22:00(月~金)、10:00~15:00(土、日、祝日)

定休日:無休

 

その2

日暮里「一由そば 日暮里店」

日暮里で働く人々においしいそばを24時間作り続ける

日暮里は「六文そば」が2店あるなど、立ち食いそば店が充実した町。なかでも人気なのが「一由そば」だ。同店のご主人は日暮里でおいしいそばを作り続けて40年の大ベテラン。平成20年の「一由そば」開店前は「六文そば」で長く働いていたそうだ。

↑ジャンボゲソ天そば(360円)。アカイカのゲソを使った巨大かき揚げをトッピングした人気メニュー。コリコリした食感がよく、食べ応え満点だ↑ジャンボゲソ天そば(360円)。アカイカのゲソを使った巨大かき揚げをトッピングした人気メニュー。コリコリした食感がよく、食べ応え満点だ

 

店の特徴は天ぷらの数が多いこと。カウンター上のショーケースには、あじ天、いも天、ピーマン天など約30種類がズラリと揃っている。そばの一番人気は「いかげそ天そば」。大ぶりなゲソがゴロゴロ入って、衣もカリッと香ばしい。味もボリュームも大満足の一品だ。
 

また、天ぷらで麺が見えない「ジャンボゲソ天そば」も人気。2つの人気メニュー用に、いかげそ天は毎日500枚以上揚げているという。

 

麺は太めでモチッと食感のゆで麺。つゆは色が濃く、しょうゆが強めで甘みは少ない。宗田節、さば節、かつお節から取っただしはほどよい酸味とコクがあり、つゆに深みを与えている。

↑「紅しょうが天そば」(320円)は、辛味と酸味がクセになるおいしさ↑「紅しょうが天そば」(320円)は、辛味と酸味がクセになるおいしさ

 

客層はガテン系からビジネスマン、タクシー運転手など様々。荒川区と共同で、栄養満点かつヘルシーな料理「あらかわ満点メニュー」を開発するなど、地域活動にも積極的だ。日暮里の町に根を下ろして24時間休まず営業する同店は、市民にとって頼りになる存在だ。

 

ライターのレコメンド

「昔ながらの立ち食いそばのイメージを大事に守りながら、いつも大盛況。多彩なトッピングのほか、サイドメニューにはゲソ寿司、ゲソいなりもあります。また、天ぷらの中には『半分』という量も値段も半分のメニューがあり、そばの小盛にトッピングすれば、小腹が空いているときに最適です」(平島)

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一由そば 日暮里店

住所:東京都荒川区西日暮里2-26-8

営業時間:24 時間営業

定休日:無休(年始、盆を除く)

 

その3

大塚「みとう庵」

本格派の包丁切りそばが立ち食い価格で味わえる

平成18年開業の大塚「みとう庵」は、「包丁切り」のそばがウリの本格派。経営母体は霞ヶ関「日豊庵」などを手掛ける野川麺業で、上質なそばを低価格で提供する。

↑きざみ鴨せいろ(550円)。つけ汁は鴨の脂が濃厚。そばに少しつけるだけで、そばの風味と鴨のうまみが同時に味わえる↑きざみ鴨せいろ(550円)。つけ汁は鴨の脂が濃厚。そばに少しつけるだけで、そばの風味と鴨のうまみが同時に味わえる

 

そばは北海道産の厳選されたそば粉を使った二八そば。親会社で幅広の生地(麺帯)に製麺して冷凍し、店で自然解凍して包丁切りすることで、そば粉の香りを損なわずに提供できる。

 

細身の麺は包丁切りらしく角がしっかり立っており、食べた瞬間にふくよかな香りと甘みが口の中に広がっていく。コシものどごしも文句なしだ。

 

だしは枕崎産のかつお節に宗田節、さば節を使用。引き締まったかえしと合わせ、高級店並みのつゆに仕上げた。

 

「きざみ鴨せいろ」は同店屈指の人気メニュー。鴨肉を湯引きして臭みを抑え、粗みじんにしてたっぷりのねぎを加えてつけ汁を作る。そばとともに鴨のうまみが口の中に広がり、一度ならず二度三度と食べたくなる。

 

また、揚げものも秀逸で、大きなえび入りのかき揚げは、揚げ油にごま油を使い、サクサクと香ばしく揚げている。えび天やちくわ天、野菜天も人気だ。

 

ちなみに「みとう庵」の店長は、一流老舗そば店の総料理長を務めたベテラン。卓越した技術が支える上質なそばを、ぜひじっくり味わってほしい。

↑かきあげ天せいろ(550円)。えびに玉ねぎ、にんじん、ごぼうなどが入ったかき揚げは、絶妙の火の通し方で、野菜の甘みを引き出している↑かきあげ天せいろ(550円)。えびに玉ねぎ、にんじん、ごぼうなどが入ったかき揚げは、絶妙の火の通し方で、野菜の甘みを引き出している

 

ライターのレコメンド

「そば切りを自前でやるみとう庵のそばは、そばの香りとコシ、つゆの味わいともに立ち食いレベルをはるかに超えています。店内に入ると、店長さんたちのそばに対する真剣な姿勢が伝わってきて、思わず背筋を伸ばしてしまう。そんなタイプのお店です」(平島)

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みとう庵

住所:東京都豊島区南大塚3-49 – 8

営業時間:11:00 ~ 15:30/17:00~20:00(月~金)、11:00 ~ 15:00(土)

定休日:日、祝日

 

その4

四ツ谷「四谷 政吉」

「政吉」の伝統を受け継いだ食通注目の名店

四谷・しんみち通りの「政吉そば」は、かつて信州直送のそばを提供した立ち食いの名店だ。平成25年、オーナーの健康上の理由で閉店するも、そのオーナーと兄弟弟子の関係にある方が、26年1月に「四谷政吉」として店を再開。以前とほぼ同じ食材を使い、「政吉そば」の味を再現している。

↑鴨ブツつけそば(570円)。鴨のうまみが利いた温かいつけ汁で食べる。具材の鴨肉の弾力とうまみもすごい!↑鴨ブツつけそば(570円)。鴨のうまみが利いた温かいつけ汁で食べる。具材の鴨肉の弾力とうまみもすごい!

 

そばは信州から毎朝届く上質なものを使用。注文後にゆで始め、冷水でしっかり締めれば、色白でツヤも見事な細麺に。かつお節を中心に丁寧に引いただしは香り豊かで、やや濃いめのかえしに負けないコクがある。そのつゆにそばを少しつけてすすると、そばの鮮烈な香りが鼻から抜け、あとからつゆの豊かな風味が追いかける。麺のコシ、のどごしも絶品だ。

 

「鴨ブツつけそば」は新規開店後に生まれた人気メニューで、鴨の野性味あるうまみがつゆに加わった、奥深い味わいだ。また、プリプリの小えびの天ぷらが付いた「小海老天つけそば」も人気の一品。かみしめると口の中に広がるえびのうまみで、さらにそばが進む。

 

現在、16時からつまみと蕎麦前(アルコール)メニューがあり、この時間帯でしか食べられない夜限定そばも提供している。四谷の食通ビジネスマンたちの支持を集めている。

↑小海老天つけそば(550円)は、「政吉そば」時代からの看板メニュー。ぜひ試したい↑小海老天つけそば(550円)は、「政吉そば」時代からの看板メニュー。ぜひ試したい

 

ライターのレコメンド

「角がピッと立ったそばはこれまた香り豊か。本格そば店の味を立ち食い価格で食べられる都内の貴重なお店のひとつです。夜は飲みもできて、天ぷらや一品料理など、そそられるメニューがズラリ。お酒につまみをちょっとつまんで、〆にそばを食べて1000円ちょっととはうれしい限りです」(平島)

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四谷 政吉

住所:東京都新宿区四谷1- 8ヒロ四谷ビル1F

営業時間:10:45~21:00(月〜金)

定休日:土、日、祝日

 

その5

浅草橋「野むら」

ひと口飲んだらクセになる「暗黒汁」を体験すべし!

平成4年創業の「野むら」は、他に類を見ない個性的なそばを出す店として有名だ。その特徴はつゆで、都内でも屈指の黒さ。ネット上では「野むらの暗黒汁」と称されている。さらにしょうゆの香りも強烈で、関西人なら逃げ出しそうな色と香りである。

↑いか天そば(430円)。丼からはみ出す大迫力のいか天。黒いつゆがしみた羽根も文句なし!↑いか天そば(430円)。丼からはみ出す大迫力のいか天。黒いつゆがしみた羽根も文句なし!

 

ところがこのつゆ、実においしいのだ。塩分は強いが甘みもあり、昆布やかつお節、宗田節を使っただしが、しょうゆの味に負けないうまみを主張。この味はひと口飲んだらクセになる。そばは強烈なつゆに負けないモチモチ食感の太麺で、全体のバランスもいい。

 

またこの店は、バリエーション豊かな天ぷらも魅力。特に人気なのがいか天で、大ぶりないかの横に、羽根つき餃子のように薄い衣が付いている。 この「野むら」、立ち食いそば好きの心理をくすぐる魅力満載の店だ。

↑「インゲン天そば」(400円)はいんげんをいかだ状に並べて揚げた天ぷらをトッピング。いんげんの豊かな香りが◎↑「インゲン天そば」(400円)はいんげんをいかだ状に並べて揚げた天ぷらをトッピング。いんげんの豊かな香りが◎

 

ライターのレコメンド

「関東でも屈指の黒さとうま辛さを誇る『暗黒汁』を、身体が定期的に欲してしまう。筆者はこの店に行く前日から塩分摂取を控え、万全の体制で臨むようにしています。そこまでして食べたいと思わせる味が、このおつゆにはあります」(平島)

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野むら

住所:東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー1F

営業時間:7:00~16:00(月~金)、7:00 ~14:00(土)

定休日:日、祝日

 

その6

早稲田「立食いそば 山吹 鶴巻町店」

スパイスの香りが鮮烈なカレーそばが大人気!

カレーそば(うどん)は、麺もののなかでも人気メニューのひとつ。「山吹」は立ち食いそばファンの間では、そのカレーそばが特においしい店としてよく知られている。

↑カレー南蛮そば(500円)はつゆのうまみとスパイスの辛さ、香りが見事に調和している↑カレー南蛮そば(500円)はつゆのうまみとスパイスの辛さ、香りが見事に調和している

 

同店の「カレー南蛮そば」は作り置きのカレールーを使わず、カレー南蛮粉をつゆと一緒に小鍋で煮立てて作る。立ち食い店としてはとても手間のかかるやり方だが、そのぶんスパイスの香りが鮮烈。これをそばに絡めながらヒーヒーハーハーと食べるのが醍醐味だ。

 

そばは生そば、ゆでたての極細麺で、もりでも温そばでも絶品。もりではシャッキリした強いコシを味わえ、温そばならつるつるののどごしが楽しめる。

 

また、うどんもそばに劣らず人気だ。つゆは昆布、しいたけ、本かつお節とさば節から取っただしに、ほどよい濃さのかえしを合わせたもの。甘みがやさしく、深いコクが味わえるのが特徴だ。好みで「関西風」のつゆが選べるのもうれしい。

 

天ぷらはえび、なす、いんげんなど種類が豊富。さらに、隠し味にワインを使った豚肉生姜焼き丼のセットなど、セットメニューも充実している。

 

看板の「カレー南蛮そば」はもちろん、ご飯もののおいしさも追求する「山吹」。江戸川橋、神楽坂、早稲田近辺にきたら、ぜひ立ち寄りたい。

↑生姜焼き丼セット(660)。生姜焼き丼はワインだれに漬けた豚肉の深い味わいが魅力。かけそば付きで量も大満足だ↑生姜焼き丼セット(660)。生姜焼き丼はワインだれに漬けた豚肉の深い味わいが魅力。かけそば付きで量も大満足だ

 

ライターのレコメンド

「メニュー豊富なお店ですが、いざ店に入ると結局いつも『カレー南蛮そば』を頼んでしまいます。それほどの魅力がある一品で、細麺にたっぷり絡んだカレーつゆのうまみが、いつでも脳裏に鮮明に蘇ります。毎日通えるならたぶん、他のメニューも頼むのですが……」(平島)

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立食いそば 山吹 鶴巻町店

住所:東京都新宿区早稲田鶴巻町5 5 6 秀幸ビル1F

営業時間:11:00 ~ 21:30(月〜金)、11:00~15:00(土)

定休日:日、祝日

 

その7

飯田橋「豊しま」

立ち食いファンが狂喜する飯田橋の超贅沢そばといえばコレ!

飯田橋交差点を首都高を横目に北50mほど歩くと、青いテント、紺色の暖簾が現れる。看板には「是れはうまい!関東風肉そば」の文字。ここが飯田橋の有名店「豊しま」だ。店の名物は当然肉そば。定番の天ぷらそばを押さえて、である。しかもこの店構え、肉そばに歴史ありと雄弁に物語っている。

 

店の大将によれば創業は53年前。元々巣鴨の青果市場近くに店を構えていたが、市場移転に伴いこの地に移ってきた(ちなみに同店は江戸川橋にも店舗がある)。肉そばは30年ほど前にできたメニュー。安さが売りの天ぷらそばに対し、かなりの贅沢メニューだったが、これがたちまち人気に。いまや客6割が注文するという。

↑元祖厚肉そば(680円)。どんぶりをほぼ覆い尽くす 豚バラは贅の極み! 良質な 国産豚肉を使っており、こ の価格でもコスパは高い。 揚げ玉がコクをプラス ↑元祖厚肉そば(680円)。どんぶりをほぼ覆い尽くす豚バラは贅の極み! 良質な国産豚肉を使っており、この価格でもコスパは高い。揚げ玉がコクをプラス

 

今回は肉そばの上級編、元祖厚肉そばを注文。厚切りにされた豚バラ肉がじっくり煮込まれ、噛めば肉が崩れるほど柔らかい。そばは王道のゆで麺。つゆはコクのある甘辛の暗黒汁。この色とコクは、かえしを半年近く寝かして初めて出るのだそうだ。もはや言葉はいらない。一刻も早く電車に乗り、飯田橋の駅を目指そうではないか!

↑天ぷらそば(350円)。かき揚げの中身は玉ねぎ、にんじ ん、春菊、干しエビ。衣が厚めだが、 この暗黒汁を吸うと、衣自体がごちそ うになる↑天ぷらそば(350円)。かき揚げの中身は玉ねぎ、にんじん、春菊、干しエビ。衣が厚めだが、この暗黒汁を吸うと、衣自体がごちそうになる

 

ライターのレコメンド

「名物の肉そばは、甘めのつゆと豚肉のうまみ、もさっとしたゆで麺が絶妙なバランス。吹きっさらしのカウンターでこれを食べるとさらにおいしさが増します。インスタ映え抜群な「元祖厚肉そば」を食べると、達成感というか、男として格が上がった気がします」(平島)

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豊しま 飯田橋店

住所:東京都新宿区下宮比町 1-9

営業時間:6:30〜18:30(月〜金)、 6:30〜15:00(土、祝日)

定休日:日

 

その8

六町「そば政」

電車とバスを乗り継いでも食べに行く価値がある!

足立区南花畑に立ち食いのレベルを超えたそばを出す「そば政」がある。そばは自家製麺でそば粉5割、小麦粉5割の同割。機械で製麺後に足で生地を踏んでコシを出す。その麺を注文を受けてから大釜でゆで、冷水で締める。できたそばは、細麺ながら噛むと押し返すような弾力がある。のどごし、香りも申し分ない。

↑天もりそば(490円)。色白で美しいそばは、細麺で長くても切れないコシがある。かき揚げは絶妙な火の通り加減でクリーミーな食感↑天もりそば(490円)。色白で美しいそばは、細麺で長くても切れないコシがある。かき揚げは絶妙な火の通り加減でクリーミーな食感

 

だしは本かつお節を中心に宗田節、さば節も使う。これに自家製のかえしを合わせたもりつゆは、だしの香りが濃厚で、キリッとした味わいだ。

 

そば用の天ぷらはかき揚げのみ。えびやいか、玉ねぎなどが入っていて、外がサクッ、中がふわっと柔らかい。この揚げの技術には正直驚いた。

 

実はここのご主人、超一流そば店で長く腕を振るっていたとか。現在もそば打ち、つゆの製法、天ぷらの揚げ方など、前の店の流儀を守っているそうだ。

↑しっかり味つけされたチャーシューがたっぷり入った「冷し肉そば」はボリューム満点↑しっかり味つけされたチャーシューがたっぷり入った「冷し肉そば」はボリューム満点

 

ライターのレコメンド

「そば、つゆ、天ぷらのおいしさは、ひと口食べただけで『別次元』と実感。特にかき揚げのクリーミーさは筆者には衝撃的でした。最寄駅からでも徒歩20分以上、月〜木の営業で、昼前に麺がなくなって店じまい、という日も多く、まさに“幻の名店”です」(平島)

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そば政

住所:東京都足立区南花畑4-14-2

営業時間:7:30~12:00(月〜木)

定休日:金、土、日、祝日

 

その9

西葛西「江戸切りそば やしま」

西葛西の人々に愛され続ける高架下の繁盛店

「やしま」は、地下鉄東西線・西葛西駅の高架下で抜群にうまいそばを出す評判店。そばはエッジの立った細麺で、生麺を数人分ずつゆでている。注文後数十秒で提供されるそばは、温でも冷でもコシが抜群だ。

↑春菊天そば(400円)。春菊天がつゆに溶けかかったところをそばと食べると最高。春菊の苦みが爽やかだ↑春菊天そば(400円)。春菊天がつゆに溶けかかったところをそばと食べると最高。春菊の苦みが爽やかだ

 

朝と昼の2回、主にかつお本枯節でだしを取り、自家製のかえしを合わせたつゆは、だしの香りとコクが濃厚。甘すぎず辛すぎず、深みのある味だ。

 

天ぷらは揚げてから30分以上経ったものは出さない。そもそも客の回転が早く、常時ほぼ揚げたて状態。品数もかき揚げ、春菊天、鶏天など豊富だ。

↑「ごぼう天そば」(400円)は色白のごぼうで彩りがいい。シャキシャキ食感で甘みもある↑「ごぼう天そば」(400円)は色白のごぼうで彩りがいい。シャキシャキ食感で甘みもある

 

同店は、多少並んでも待つ時間は少ない。常連客はせっかちで、注文から食べて帰るまでが3~4分ということも多いのだ。しかも〝通〟はだし引きたて、天ぷら揚げたての朝一番にくるというから恐れ入る。

 

ライターのレコメンド

「筆者の自宅から自転車で行ける店なのですが、いつ行ってもたくさんのお客で賑わっています。注文してすぐ出てくるのに、細身のそばはコシとのどごしがよく、つゆも天ぷらも安定したおいしさ。ガード下で食べるそばとしては、トップクラスの味です」(平島)

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江戸切りそば やしま

住所:東京都江戸川区西葛西6 -14 メトロセンター2 番街(地下鉄東西線西葛西駅高架下)

営業時間:7:0 0 ~21:00(月〜金)、7:00~15:00(火)、7:00~20:00(土、祝日)、7:00~17:00(日)

定休日:無休(年始、盆除く)

 

その10

椎名町「南天」

「肉を食らう」という言葉が似合う迫力満点の肉そば

そばの上に豪快に盛られた肉を見よ! 「南天」は、この迫力満点の「肉そば」がメインの人気店だ。平打ちの太麺はモチモチの食感。つゆはかつお節や昆布でだしを取ったすっきりまろやかな味わいだ。具の肉は豚肉の薄切り肉を甘辛く味付け。そばと肉を一緒に食べれば、まろやかなつゆに肉のうまみが溶け出しておいしさ倍増。さらに粗めに切ったねぎの辛味が、肉やつゆと素敵に響き合う。

↑肉そば(430円)。太麺と肉の食感がベストマッチ。ねぎが苦手な人は「ねぎ抜き」のオーダーも可能だ↑肉そば(430円)。太麺と肉の食感がベストマッチ。ねぎが苦手な人は「ねぎ抜き」のオーダーも可能だ

 

客層は小学生からお年寄りまで幅広く、女性も多い。常連は肉そばにキャベツやとろろなど、思い思いのトッピングを加えている。電車を途中下車して食べにくる人も多いそうだ。

 

ちなみに店頭にはレゲエが流れる。開店当初に若い人にアピールしようと流し始めたのだが、いまや「レゲエの流れる立ち食い店」が代名詞となった。

↑冷やし肉そば(430円)にとろろ(50円)をトッピング。わさびやおろししょうがをつければ、味の変化も楽しめる↑冷やし肉そば(430円)にとろろ(50円)をトッピング。わさびやおろししょうがをつければ、味の変化も楽しめる

●冷やし、とろろは夏季限定

 

ライターのレコメンド

「太めの麺と甘辛味の豚肉をワシワシ食べるのは、立ち食いそば好きには至福の時間。肉そばを看板メニューにするお店の中でもトップクラスの満足度です。西武池袋線沿線に住む筆者の友人もしばしば途中下車して食べている模様」(平島)

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南天

住所:東京都豊島区長崎1-2-2

営業時間:5:3 0 ~翌1:3 0

定休日:無休

 

その11

高円寺「江戸丸」

職人&ドライバーに人気! 男臭さ満点の立ち食い店

高円寺の駅を降りて、環七通りへ。車の往来も多い幹線道路沿いに、人気のそば店「江戸丸」がある。そばは中太のゆで麺。もっさりした食感が甘辛のつゆに合う。だしにはかつお節と昆布を使用。一晩寝かせた自家製かえしを合わせたつゆは甘めで、他店にない独特のコクがあり、最後まで飲み干したくなる。

↑かけそば+春菊天+ゲソ天(500円)。天ぷらのなかでも人気の春 菊天とゲソ天をトッピング。 春菊天は大ぶりで香りも強 い。ゲソはバラして揚げて あり、食感も柔らかい ↑かけそば+春菊天+ゲソ天(500円)。天ぷらのなかでも人気の春菊天とゲソ天をトッピング。春菊天は大ぶりで香りも強い。ゲソはバラして揚げてあり、食感が柔らかい

 

カウンターのショーケースには朝にまとめて揚げた天ぷらが勢揃い。14種類ほどあるが、100円のものがほとんどだ。

↑ショーケースにお いしそうな天ぷらが並ぶ。迷ったら男 らしく2品いってみよう!↑ショーケースにおいしそうな天ぷらが並ぶ。迷ったら男らしく2品いってみよう!

 

駅から多少離れているこの店には、ドライバーや職人さんが数多く訪れる。特に職人さんは、朝ここでパパッと食べて現場に向かうのが定番。また、うまいものを知っているタクシー運転手も大勢くる。近所の住民も徒歩や自転車でふらりと立ち寄り、ピーク時を過ぎても客はほとんど切れることがない。客は暖簾をくぐってカウンターの空いている場所に立ち、迷うことなくメニューを注文する。

 

女性客の割合は1〜2割。「圧倒的に野郎が集う店」と店のスタッフは笑うが、この男臭さもここ「江戸丸」の魅力なのだ。

↑玉ねぎ天うどん(390円)。玉ねぎ天もかき揚げ、春菊天など と並ぶ人気アイテム。玉ねぎは新玉ね ぎのみ使うため、つゆにも甘みがどん どんしみていく↑玉ねぎ天うどん(390円)。玉ねぎ天もかき揚げ、春菊天などと並ぶ人気アイテム。玉ねぎは新玉ねぎのみ使うため、つゆにも甘みがどんどんしみていく

 

ライターのレコメンド

「様々な職業の人が入れ替わり立ち替わりでそばをすする繁盛店。昔ながらのスタイルで現役バリバリの人気ぶりが、立ち食いそばファンには『頼もしい』のひと言です。この店にくるとつい豪快に天ぷら2種類トッピングしたくなる。それでもワンコインで収まるんだからたまりません」(平島)

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江戸丸

住所:東京都杉並区高円寺南 5-32-4

営業時間:5:00〜15:00(月〜土)

定休日:日

 

【もっと詳しく知りたい方はコチラ!】

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編

定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

専門店も顔負けのクオリティ! 年を越えても食べたい「冷凍そば」&「お取り寄せそば」セレクション

そばの名店は日本各地にあります。店内で食べるのが一番なのはいわずもがなですが、冬はお取り寄せして暖かい自宅で食すのもアリ。また、クオリティが年々上がっている冷凍食品にも注目! 今回は、専門店を凌駕しそうな完成度といえる代表的な商品を試食しました。

 

私が実食しました!
本誌フード担当 鈴木翔子

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長野出身の母のもと幼少より信州そばに親しむ。〆のそば湯は必須派。そばがきも好物です。

 

絶品! 全国お取り寄せそば編

福島県

生そば つゆ付属

上品な香りがクセになるモチモチ弾力そば

あいづ桐屋
会津頑固 生そばセット 5人前
4320円

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会津産のそば粉で打ちあげる手打ちそば。標高500m前後の高冷地で栽培された玄そばを、独特の技術で自家製粉しています。会津在来種から選抜育成した新品種「会津のかおり」を使用。

 

<実食>
コシともっちり感の共演
「モチッとした弾力のある食感とコシが心地良く、おいしいだけでなく食べるのが楽しい。この品種ならではの上品な香りもクセになる!」(鈴木)

↑特製つゆに加えて長ねぎと生わさびが付属。薬味付きで届いたらすぐ食べられます↑特製つゆに加えて長ねぎと生わさびが付属。薬味付きで届いたらすぐ食べられます

 

山形県

乾麺

丁寧に乾燥させてできた生そばのような味わい

太郎兵衛そば本舗
金線太郎兵衛そば(5束入り)
1075円

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良質な玄そばを原料に作った田舎風日本そば。1960年からのロングセラーです。生そばのような香りとうま味が逃げないように、2日間かけてじっくり低温乾燥させています。

 

<実食>
温冷どちらでもおいしい
「太めの麺はコシが強く、食べ応え十分。麺がしっかりしているので、温かいそばにしてもへたらず、コシとそばの風味を堪能できます」(鈴木)

↑2人前(200g)ずつ個包装になっている。賞味期限は約1年↑2人前(200g)ずつ個包装になっている。賞味期限は約1年

新潟県

生そば つゆ付属

貴重な在来品種で作る幻の手打ちそば

こそば亭
こそば生そば・つゆセット(6人前)
4800円

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在来種でありながら、いまや貴重となった日本一小さなそばの実「こそば」で作る手打ちそば。つなぎに稀少植物オオヤマボクチの繊維を混ぜ込んでいます。

 

<実食>
甘みが口いっぱいに広がる!
「箱から出したときに広がるそばの濃い香りにびっくり。さらにひと口噛んで、そばってこんなに甘いんだと驚きました。つゆも美味」(鈴木)

↑本枯のかつお節でだしをとって作られたつゆが付属。こそばと相性の良いフルーティな味です↑本枯のかつお節でだしをとって作られたつゆが付属。こそばと相性の良いフルーティな味です

 

店そばのクオリティが味わえる! 冷凍そば編

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ガチな素材と製法で“うまいカモ?”ではなく絶対うまい

(写真上)
日清食品冷凍
どん兵衛 鴨南蛮そば
実売価格213円

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独自の「氷冠製法(R)」により、レンジ加熱でも茹でたてのような麺を味わえます。温麺はもちろん、つけそばとして食べることも可能。鴨特有の、あと引く味わいで絶品。

かつお・合鴨だし
濃口 ○●○○○ 薄口(やや濃口)
辛口 ○○●○○ 甘口(中庸)

 

【ここが本気】

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焦げ目もついた本格派
炭火焼きしたねぎは焦げ目があり、香ばしい。つゆにはたまりじょうゆを使用し、さらに合鴨の胴ガラを炊き出したスープとオイルを加え、コク深い味に仕上げています。

 

そば粉とだしに高品質な素材を用いて具材も豪華

(写真下)
テーブルマーク
海老天そば
実売価格278円

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冷凍うどんシェアNo.1メーカーが作った本気の冷凍そば。石臼挽きしたそば粉で打った麺と、枕崎産かつお節を使った風味豊かなつゆが芳醇です。

かつお・しいたけ・こんぶだし
濃口 ○○●○○ 薄口(中庸)
辛口 ○○○●○ 甘口(やや甘口)

 

【ここが本気】

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海老が2尾でマジ充実
冷凍そばとは思えない大きさの食べ応えあるえびの天ぷらが、贅沢に2尾も入っています。手作業で衣をつけているだけあってバラつきのない仕上がりです。

年越しで食べたいコンビニ4社の「チルドそば」を徹底比較! 「具の長さ」や「つゆの濃さ」も測ってみたぞ

大晦日といえば“年越しそば”。手軽なカップそばで済ませる人も多いのでは? でもカップそばだけが即席麺だけにあらず。コンビニで売っているチルドそばも身近なカップそばです。ここではレンチンするだけで食べられるコンビニ4社のそばを紹介。具の長さや内容、カロリーを明記したほか、つゆの味も「濃口~薄口」「辛口~甘口」の各5段階で評価しました。好みに近いものを選んでみてください!

 

セブン—イレブン

香ばしいかき揚げが 濃いめのつゆによく合う!

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セブン—イレブン
かつおだしがきいた!
コシが自慢のかき揚蕎麦

398円

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だし感とうま味を堪能できる少し濃いめのつゆが、そばにしっかり絡み、つゆと麺に一体感を与えます。かき揚げは4社のなかで一番こんがり揚がっていて香ばしい。511kcal。

 

具のSPEC CHECK
玉ねぎとにんじん、小松菜を使用。野菜が太めにカットされていて、衣は薄め。香ばしさと口溶けの良い食感で食べ応えがります。

↑幅は約10cm↑幅は約10cm

その他の具:長ねぎ

つゆのSPEC CHECK

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濃口○●○○○薄口(やや濃口)
辛口○●○○○甘口(やや辛口)

 

ファミリーマート

密度の高いかき揚げは小えびがアクセント

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ファミリーマート
レンジかき揚げそば
398円

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茹で伸びしにくい配合のそばを使っているため、時間が経ってもコシを楽しめます。地域ごとに作り分けたつゆは3種類。今回は関東向けの味を実食しました。490kcal。

 

具のSPEC CHECK
他社より小ぶりですが、野菜が細めにカットされていて高密度。玉ねぎとにんじん、青ねぎに小えびが加わり、風味豊かに仕上がっています。

↑幅は約9cm↑幅は約9cm

その他の具:長ねぎ、わかめ

つゆのSPEC CHECK

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濃口○○○●○薄口(やや薄口)
辛口○○●○○甘口(中庸)

 

ミニストップ

2種の天ぷらがのった贅沢なお手軽そば

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ミニストップ
海老いか天そば
498円

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えびといか、2種類の天ぷらが入った豪華なチルドそば。天ぷらつゆに似た甘みのあるつゆが、そばと具をやさしく包みます。太めのそばは硬めに茹でられ、コシの強さが特徴。497kcal

 

具のSPEC CHECK
わかめ入りで、かすかに漂う磯の香りが特徴。天ぷらの衣は少し厚めだがサクッと揚がっていて重たさを感じさせません。

↑えび天 約13.5cm↑えび天 約13.5cm

 

↑いか天 約13.5cm↑いか天 約13.5cm

その他の具:わかめ
つゆのSPEC CHECK

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濃口○○●○○薄口(中庸)
辛口○○○○●甘口(甘口)

 

ローソン

かつおの風味が生きたほっとする味わい

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ローソン
だし香る野菜
かき揚げそば
399円

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かつおの風味がしっかり感じられながらも、薄口甘めでやさしい味わいのつゆが特徴。手打ち式製法で作られたそばは、適度な太さでコシがあり歯切れが良好です。527kcal

 

具のSPEC CHECK
3社内でかき揚げが一番大きく、多めの衣が、サクサクに揚がっています。玉ねぎ、にんじんに春菊をプラスし、ほのかに大人の味。

↑幅は約11.5cm↑幅は約11.5cm

その他の具:青ねぎ

つゆのSPEC CHECK

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濃口○○○○●薄口(薄口)
辛口○○○●○甘口(やや甘口)