ガチ仕様の15型ノートPC「ThinkPad X1 Extream」、その重さとサイズ感は?

パソコン大手レノボは15インチの画面を採用したハイエンドノートパソコン「ThinkPad X1 Extream」を発売しました。ThinkPad X1は同社のモバイルパソコンのフラグシップシリーズで、これまでにX1 CarbonやX1 Yogaなど、高性能モデルがラインナップされていましたが、今回発表された「X1 Extream」が新たに追加。価格は27万8000円(税抜)より。

↑ThinkPad X1 Extream

 

X1 Carbonのコンセプトを継承しつつスペックを凌駕した弩弓の1台

X1 Extreamは15.6インチの液晶画面を搭載し、CPUはインテル第8世代のHプロセッサーを採用。グラフィックはNVIDIAのGeForce GTX 150 Tiを搭載するなど、ノートPCにも関わらず処理性能はガチ仕様。最大64GBのメモリや最大2TBのSSDなど、仕事マシンとしても贅沢なスペックとなっています。

↑おなじみのデザインを踏襲

 

ここまでなら「ただのハイスペックノート」に留まるところですがX1 Extreamの真骨頂は別のところにあります。本モデルは、これまでThinkPadのフラグシップモデルに位置づけられていた、ハイスペックで薄型軽量のX1 Carbonのコンセプトを受け継ぎ、重量が1.71kg、厚みが18.4mmというコンパクト設計。「ハイスペックノートでも持ち歩けるサイズ感」を実現した形になっています。

↑14インチの画面を搭載したThinkPad X1 Carbon(上段のシルバー)とのサイズ比較

 

特にオフィスで動画編集やCADなど、ヘビーな作業をする人がノマドや自宅テレワークできるように、持ち運べるサイズ感の限界値に挑んで設計されたとか。

 

15.6インチの画面を搭載している分、フットプリント(底面積)は広いので、さすがに大きさを感じざるをえませんが、手にもった感じでは重さと薄さは気にならないレベル。このパソコンを肌身離さず常時携行するかと問われたら、微妙ではありますが、オフィスと自宅の往復に持ち歩くぐらいなら問題ないサイズ感です。

↑筆者が持つと「小顔効果」ならぬ「小サイズ効果」!

 

ThinkPad伝統のキーボードはもちろん踏襲。安定の打鍵感でタイピングできます。ThinkPadキーボード信者の筆者としては、この配列をみただけで仕事のモチベーションがアップするほどです。

↑ThinkPadユーザーにはお馴染みのキーボード。配列も今までどおりなのでご安心を

 

そのほか、拡張端子もUSB Type-C 3.1を2基搭載し、HDMI端子やSDカードスロットなど定番の仕様。残念ながら、X1 Extreamへの給電はUSB Power Delivery(USB PD)ではなく、従来の角形コネクタなので専用のACアダプタが必要となります。これは、本モデルのハイスペックさゆえに、消費電力が大きくUSB PDでは不十分という判断とのこと。この辺りは、トレードオフとして妥協できる点といえます。

↑左から電源、USB Type-C×2基、HDMI、有線LAN拡張コネクタ

 

↑左からSDカードスロット、USB 3.0×2基。筆者的にSDカードスロット搭載はポイント高し。X1 Carbonにも搭載して欲しいところ

 

大和研究所で開催されるThikPad評議会で議題にあがったポイント

ThinkPadの開発・設計全般を行う横浜のレノボ大和研究所には、新型ThinkPadに採用される仕様が妥当なものかどうかを協議する「ThinkPad評議会(仮)」というものが存在すると、まことしやかに囁かれています。

 

今回、X1 Extreamの開発陣の1人であり、評議会にも出席するエンジニアに「X1 Extreamを開発するにあたり、評議会(仮)で問題に挙がった点は?」と聞いてみました。

 

すると、「排熱に関する部分ですね」との返答が。X1 Extreamは、高速なCPUとGPUを搭載しているため、フルパワーでの駆動時は発熱も相当なもの。しかも、薄型を実現するために大型のCPUファンは搭載できないため、ヒートパイプにより2つのファンを接続する方式を採用したんだとか。これは、CPUとGPUのどちらが発熱しても、ヒートパイプを通じて二つのファンから排熱できることを狙ったそうです。

↑X1 Extreamの殻割り画像。二つのファンがヒートパイプで接続されている様子がわかる。まるでツインターボといった様相!

 

それで、評議会で取り上げられた議題としては「CPUファンが回りすぎるとうるさくてユーザーのストレスになる」との指摘があり、今回のクーリングシステムの採用に至ったとか。また、ユーザーがWindowsの操作で処理性能を抑えることもできるようにしたそうです。

 

この手の開発秘話ってなかなか興味深いですよね。筆者としては、これからもThinkPad評議会(仮)をウオッチしつづけていこうと思います。

 

さて、このX1 Extreamですが、ハイスペックな仕様は非常に魅力的なのですが、筆者の仕事といえば、ブラウザとメールとテキストエディタが動作すれば事足りてしまうので、明らかにオーバースペック。自宅でも外出先でもばんばん動画編集をやる、という方にぜひ持って頂きたいノートPCです。

 

やっぱり「LTE搭載PC」は便利すぎる! 選び方の決め手は「入力方法」にあり

パソコン本体だけでインターネット通信が可能なLTE搭載パソコンの代表的なモデル「ThinkPad X280」と「Surface Pro」について2回に渡ってご紹介してきました。完結編となる本編では、どちらを選ぶべきかなどのポイントをまとめてみたいと思います。

↑レノボ「ThinkPad X280」(左)、マイクロソフト「Surface Pro」(右)

 

無難なのはクラムシェル型の「ThinkPad X280」

ThinkPad X280は、皆さんがイメージしているとおり、ノートパソコン然としたクラムシェル型。使用時にはディスプレイ部を開いて使用します。特に、パソコンとタブレットを兼用して使うなどのシチュエーションがなければ、クラムシェル型は無難な選択といえます。

↑ThinkPad X280

 

最大の特徴は、ThinkPadシリーズのウリである“キーボード”です。しっかりとした打鍵感があるのはもちろん、マウスなしでもカーソルを自在に動かせる「トラックポイント」により抜群の操作性を誇っています。

↑多くのユーザーに支持されているThinkPadのキーボード。赤いボタンのようなものが「トラックポイント」

 

また、USB Type-Cだけでなく、USB3.0やHDMIなどのコネクタ類を本体に搭載しているため、拡張性にも優れています。この辺りは、純然たるノートパソコンといえるので、特にこだわりがない人でも問題なく使えると思います。

 

主な購入先は、公式オンラインショップから。10万円強で最廉価のベースモデルが購入できるほか、各種仕様を自分流にカスタマイズして発注することが可能です。CPUはCore i3、i5、i7から、メモリは4/8/16GBから、SSDは128~512GBから選択が可能となっています。LTEの有無もカスタマイズ可能ですが、せっかくThinkPadを購入するのですから、ここはぜひLTEを選んで欲しいところ。LTEを搭載すると、価格が1万6200円ほど上乗せされますが、LTE搭載の恩恵は計り知れず、コストパフォーマンスは間違いなく高いと感じるはずです。

↑公式オンラインストアでカスタムすると+1万6200円でLTE対応に

 

手書き入力派には「Surface Pro」

Surface Proのメリットといえば、なんといっても専用ペンによる手書き入力。筆者のようにイラストを描く人はもちろんのこと、そこまで本格的に絵なんて描かないという人でも、手書き文字でメモを取ったり、アイディアを手書きでまとめるような使い方をする人には適しています。

↑マイクロソフト「Surface Pro」

 

↑別売のSurfaceダイヤル(左)とSurfaceペン(右)

 

↑紙と同等とまではいきませんが、なかなかの描き味

 

ペーパーレスはもちろんですが、手書きしたメモがそのままデジタルデータとしてクラウドに保存され、後でスマホやタブレットで読み返すなど、データの機動性はピカイチ。OneNoteなどのノートアプリが真に活躍するシチュエーションでもあるといえるでしょう。もちろん、手書き入力だけでなく2736×1825ドットの超高解像度ディスプレイや顔認証など、作業用パソコンとしても十分な威力を発揮します。

 

さらにSurface Proは、キーボードを外すことによってタブレットとしても機能する2-in-1パソコンでもあります。WEB閲覧や電子書籍など、キーボードを必要としない作業にはタブレットモードをオンにして、手に持ったまま使用するスタイルも可能。スマホの他にタブレットとPCを別々に所有するのではなく、1台で済ませたい人に適しているのが2-in-1パソコンのメリットです。

↑縦ポジションでWEBページや電子書籍の閲覧もGood

 

ただし、Surface Proはキックスタンドを採用しているため、クラムシェルに比べてデスク上の面積を多く占有します。オフィスや会議室であれば問題ありませんが、カフェや旅客機などの狭いテーブルだと少々窮屈。加えて、ヒザ上で作業するには不安定な体勢になるため、注意が必要です。

↑キーボード + キックスタンドの面積を要します

 

↑かなり手前に寄せないとキックスタンドが滑落する恐れも

 

Surface Proは、Core m3~i7のモデルがラインナップされていますが、LTE搭載モデルはCore i5、メモリ8GB、SSD256GBで仕様が固定されており、実勢価格は17万4744円となっています。

 

どちらを選ぶかは使い方次第

ThikPad X280とSurface Proのどちらを選ぶかは、先述した双方のメリット・デメリットを考慮した上で、決めるのが妥当でしょう。加えて、本企画の骨子でもある「LTE搭載はマスト」という考えも、自宅やオフィスなどのWi-Fiが届く場所以外では絶対に使わないのであれば、実はマストではありません。

 

ただ、そうはいっても軽量なモバイルPCだけあって、ちょっと気分を変えるためにカフェやレストランで作業することもあるかもしれません。そんな時、LTE機能は心強い味方となってくれます。ふと思い立ったら、パソコンの本体”だけ”を小脇に抱えて、オフィスの近くにある公園のベンチへGOなんていうことも、もちろん可能になります。

↑Surface PROLTEモデルに搭載されるSIMトレイ

 

筆者的には、この2台は甲乙つけがたい性能だと感じますが、キーボードの打鍵感とクラムシェル型を採用している点で、もし、どちらかを購入するとしたらThinkPad X280を選択すると思います。Surface Proでイラストを描くことも捨てがたいのですが、ガチで記事を書くような際は、やはり打鍵感がものをいいますので、キーボードが秀逸なThinkPad X280に個人的には軍配を上げたいですね。

仕事用にも趣味用にも! LTE対応モデル登場でより軽快に使えるようになった「Surface Pro」の魅力に迫る

2018年のモバイルPC選びは“LTE対応”が理想的ということで、前回はクラムシェルタイプのオススメモデルとしてレノボ「ThinkPad X280」について紹介しました。今回はタブレットにもなる2-in-1パソコンの代表格「Surface Pro」を使ってみたいと思います。

 

キックスタンドを採用したタブレット型パソコン市場の開拓者

Surfaceシリーズはキックスタンドを採用した2-in-1パソコンの代表格で、そのスタイリッシュさから2012年の発売以来、人気を維持続けています。専用キーボードは別売りとなっており、あくまでもタブレットとしての使用を想定しているデザインを採用しているのが最大の特徴です。

↑マイクロソフト「Surface Pro」(キーボードは別売)

 

最新となる第5世代は、前モデルである「Surface Pro 4」の後継にあたり、製品名からナンバリングがなくなり、「Surface Pro」として2017年に発売されました。本モデルからLTE対応モデルがラインナップに加わり、モバイルシーンでの機動力が大幅にアップしています。

↑LTEモデルに搭載されるSIMトレイ

 

作業用パソコンとしての使い勝手は一長一短

まず、専用のキーボードの使い勝手ですが、Surface本体とは物理的に接続するため、電源はSurface Pro本体から供給されます。つまり、キーボードへの充電は不要となり、バッテリー残量を気にする煩わしさから解放されるわけです。この仕様は、一般的なBluetoothキーボードに比べて優位性があるといえます。

 

打鍵感ですが、柔らかいストロークの割にはしっかりとしたクリック感があり、小気味良くタイピングできます。キートップの形状や大きさも違和感がなく、この手の外付けキーボードにしては、かなり優秀な打鍵感といえます。ただし、キーボード本体の軽量化のせいか剛性が足りないため、ハードにタイピングすると筐体がたわむこともあるのがウィークポイントです。

 

また、Surface Pro本体はキックスタンドを立てることで自立するため、キーボードを接続して使用するとなると、机上にかなりの面積を必要とする点もデメリットの1つ。新幹線や旅客機など、狭い場所での使用は少々ツラいものがあります。

↑キーボード + キックスタンドの面積を要します

 

このキックスタンドですが、公園のベンチなどの机がない場所でヒザ上作業をするのにも苦戦します。ぶっちゃけてしまうと、ヒザ上作業は出来なくはないが、明らかにクラムシェルとは使い勝手が違ってきます。

↑かなり手前に寄せないとキックスタンドが滑落する恐れも

 

しかし、このキックスタンド仕様はデメリットばかりではありません。キーボードを取り外せる軽快性はクラムシェルのノートパソコンでは味わえません。例えば、取引先との商談の際に、さっと相手に画面を見せるのもスマートですし、プロジェクターを使ったプレゼンなどでも活躍します。また、個人で使用する際も、自立するタブレットとして動画視聴やWEB閲覧などライトに使う場合はキーボードの煩わしさから解放されるのもメリットの1つでしょう。

↑まさに自立するタブレット

 

↑縦ポジションでWEBページや電子書籍の閲覧もGood

 

Surfade Proの醍醐味は「ペン入力」にアリ

ここまで、タブレットにもなる2-in-1パソコンとしてSurface Proの特徴をご紹介しましたが、本モデルにはもうひとつ大きな特徴があります。それはペン入力に対応しているということ。現在ではそれほど珍しい機能ではありませんが、Surfaceシリーズは早くから専用ペンによる手書き入力に対応しており、長い期間をかけて書き味を熟成してきた経緯があります。ペン入力対応の液晶画面だけではなく、ソフトウェアやペン自体にも様々なチューニングが施され、その完成度はかなりの高次元といっても過言ではないでしょう。

 

また、クリエイター向けに発売されたSurfaceダイヤルという入力デバイスもSurface Proで使用可能です。Sufaceダイヤルは文字通りダイヤルを回すことで、様々な入力が行える周辺機器。イラストを描くペイントソフトでは、画像の回転や拡大縮小、ブラシサイズの変更などをSurfaceダイヤルに割り当てることができます。

↑Surfaceダイヤル(左)とSurfaceペン(右)

 

そこで、Surface Proとペン、ダイヤルを使用してイラストを描いてみました。ソフトはWindows版の「CLIP PAINT PRO」を使用。ペン先が多少滑りすぎな気がしますが、ペン先を変更したり液晶保護フィルムなどで調整することもできます。

↑紙と同等とまではいきませんが、なかなかの描き味

 

↑Surfaceダイヤルを使って、画像を回転しながら描きやすい角度で作画できます

 

↑細かい線などは、Surfaceダイヤルで拡大して描くことが可能。もとの縮尺に戻すには、Surfaceダイヤルを上からクリックすれば一発で戻ります

 

なお、回転や拡大縮小は画面を指でタッチ操作しても可能なので、Surfaceダイヤルは必ずしも使用なくてもOK。ただ、Surfaceダイヤルを使用するとより手軽に操作できるので、予算に余裕がある人にはオススメできるアクセサリといえます。

 

肝心の描き味ですが、Surface ProとSurfaceペンは本モデルより傾き検知にも対応したため、よりアーティスティックな描写ができるようになりました。

 

また、Surface Proの機動力を生かして、屋外でスケッチを嗜むのもアリでしょう。絵の具も色鉛筆も不要で、消費するのはバッテリーのみ。デジタルなのでいくら描いても場所を取らないですし、LTE対応モデルなら描き上げたその場でSNSに投稿することもできるので、ストレスなく使えそうです。

↑このスタイルでスケッチできるのはタブレットならでは!

 

↑下手クソだっていいんです

 

仕事用PCとしても十分使える

さて、ペン入力推しに終始してしましたが、前述のデメリット以外は作業用パソコンとしても秀逸な使い心地のSurface Pro。特に、外出先でメールやWEBなど、軽作業をするぶんには最適ではないでしょうか。やはり、パソコンという機器はスマホやタブレットと違って、キーボード入力が作業の中心になることを考えると、打鍵感の優れているモデルに軍配があがるのは間違いありません。そういった意味では、Surface Proは2-in-1パソコンという形態ですが、作業用パソコンとしても合格といえるのではないでしょうか。

 

2018年のモバイルPCは“SIMフリー”がイチオシ! 待望のLTE対応モデル「ThinkPad X280」を試した

ライターという仕事では、ノートパソコンを使用して外出先で原稿を書くことがよくあります。ノートパソコンなんて皆同じでは? とおもうかも知れませんが、ことモバイルで使用する場合はモデルによって使い勝手が大きく違います。

 

モバイルパソコンはLTE対応モデルが断然オススメ

特に筆者が重要だと思うスペックが、SIMスロットを搭載したLTE対応モデルであるということ。ノートパソコン単体でネットに接続できる恩恵は計り知れません。例えば、ほんの5分の空き時間があった際に、ノートパソコンを開いてモバイルルーターのスリープを解除して、ネットに接続するまでに1分前後も要してしまいます。これでは、「空き時間が5分しかないんじゃ作業してもね……」となってしまいますよね。

 

一方、LTE対応モデルであれば数秒でネットに接続可能。5分もあればメールの一本ぐらいは送ることができるので、空き時間を有効に活用できます。また、別途モバイルルーターを持ち歩くとなると、重量増の原因になるばかりか、持ってくるのを忘れてネットに接続できないという悲しい事態にもつながってしまいます。

↑パソコン本体にSIMスロットを備えているモデルなら、Wi-Fiに接続しなくてもネットに接続できる(写真はマイクロソフトSurface Pro)

 

やはり、12~13インチの画面を搭載し、持ち運んで使うモバイルノートパソコンはLTE対応モデルを選びたいところ。そこで、今回はタイプの違うLTE対応ノートとして、一般的なクラムシェル型のレノボ「ThinkPad X280」とタブレットPCにもなる2-in-1モデルのマイクロソフト「Surface Pro」の2機種を紹介します。両モデルとも、LTE対応モデルがラインナップされており、モバイルシーンで大活躍すること間違いなし。

↑レノボ「ThinkPad X280」(左)、マイクロソフト「Surface Pro」(右)

 

 

今回は「ThinkPad X280」を筆者が実際に使ってみた感想を交えてご紹介したいと思います。

 

2018年に発売され話題を呼んだ待望の純モバイルノート

これまでのThinkPad X2xx(200番台)シリーズは、ビジネスユースを意識して拡張性の高さを重視していたため、重量や厚みがありモバイル機にしては少々ポッチャリな体型でした。他メーカーが軽量・薄型のモバイルノートPCを続々とリリースするなか、ThinkPad勢はフラグシップの「ThinkPad X1 Carbon」のみで対抗するという情勢。

 

かねてから、もう1サイズ小さいThinkPadを、という声はあがっており、「X270」の後継モデルとして今年発表された「X280」は大幅に薄型化・軽量化し、結果にコミットされたフォルムで発売されました。

↑ThinkPad X280

 

現在、公式オンラインショップでは「WWANモジュール(LTE対応)」の搭載を選択できるようになっており、X280単体で通信が可能なモバイルパソコンとして入手可能となっています。

↑公式オンラインストアでカスタムすると+1万6200円でLTE対応に

 

ThinkPadといえば打ちやすいキーボード

X280に限らず、ThinkPadといえば打ちやすいキーボードが最大の特徴でしょう。長年、多くのファンを魅了してきたThinkPadのキーボードはX280にも踏襲されており、筆者のように日々大量の文字入力をする人にとっては、至高のキーボードといっても過言ではありません。

↑多くのユーザーに支持されているThinkPadのキーボード

 

ThinkPadのキーボードがどれだけスゴいかというと、押下圧(キーを押すときの力)は軽めで、ストローク(キーが沈む深さ)も浅め。それでいてしっかりとしたクリック感があり、キーが入力された感触が指先を伝わってユーザーに伝わってきます。筆者などは、イマイチやる気がでなかった仕事をX280で作業すると、マッハで原稿が進むぐらいです。

 

唯一無二のポインティングデバイス「トラックポイント」

また、ThinkPadには「トラックポイント」と呼ばれる、ThinkPadだけに許されたポインティングデバイスが搭載されています。一般的なノートパソコンは、タッチパッドでマウス操作を行います。ThinkPadにもタッチパッドは搭載されているのですが、キーボードの中央部に赤いポッチ、これがThinkPadを象徴するトラックポイントです。

↑ThinkPadを象徴するポインティングデバイス「トラックポイント」

 

トラックポイントは、左右どちらかの人差し指で操作することで、マウスカーソルを動かすことができるデバイス。使いこなすには慣れが必要かも知れませんが、ホームポジションから人差し指以外の指が離れないため、マウス操作に煩わされることなく高速タイピングを続けることができる珠玉のポインティングデバイスなのです。

↑マウスカーソルの移動は人差し指、クリック操作は親指で行うのが一般的

 

よく、ノートパソコンと一緒にマウスを持ち歩いている人を見かけますが、これはノートパソコンに搭載されているタッチパッドがイマイチ使いづらいのが理由のひとつ。その点、トラックポイントはマウス要らず。究極に慣れると、マウスより早く快適に操作することが可能になります。

 

キーボードとトラックポイント、この2つの快適性のより、例えば公園のベンチや電車内などのテーブルがない場所でも、ヒザ上での作業がラクにできるので、前述の5分の空き時間で、サッと開いてササッとネットに接続、サササッと入力して、ササササッと送信するなんてこともお手の物。

 

現役のThinkPadユーザーの多くは、キーボードとトラックポイントの存在があるからこそThinkPadを選んでいるといっても過言ではないでしょう。

 

女性のバッグにも余裕ではいるコンパクト設計

ここまではThinkPad Xシリーズ全般に通じる話をしましたが、そのなかでもX280が特にモバイルパソコンとして優れている部分をご紹介します。

 

ThinkPadのモバイルパソコンといえばX1 Carbonがフラグシップの座に君臨していますが、こちら14インチサイズ。一方、X280は12.5インチなので、X1 Carbonよりも一回りコンパクトなのです。ただし、重量は双方とも1.13kg。重量が同じだとしても、外寸の小ささは携帯性に大きく影響します。特に女性が持つバッグなどでは、この一回りのサイズ違いが大きく影響するので、小ささは正義といったところでしょうか。

 

12.5インチの画面は小さすぎるイメージがありますが、実際に使ってみるとフルHDの解像度でジャストサイズな印象です。WEBで資料をみながら原稿を執筆したり、撮影した画像のレタッチもストレスを感じませんでした。

 

1.13kgの重量は、モバイルパソコンとしては決して軽量とはいえませんが、モバイルルーターやマウスと相殺と考えると、軽快に持ち歩けるリミットだと筆者は感じます。むしろ、ThinkPadの快適な入力環境を考えれば、十分に妥協できる重量でしょう。

 

クラムシェル型のノートパソコンを選ぶなら最有力候補に

もし、クラムシェル型のノートパソコンを購入するのであれば、ThinkPad X280を最有力候補に挙げてもいいでしょう。キーボード、トラックポイント、LTE対応のスペックは、あらゆるモバイルシーンで大活躍してくれることは間違いありません。もし、予算に余裕があれば、フラグシップのX1 Carbonという選択肢もありますが、X280でも入力の快適性は同等ですし、十分にThihkPad感が味わえますのでオススメです。

 

次回は、タブレットにもなる2-in-1パソコンの代表格であるマイクロソフトの「Surface Pro」についてご紹介します。発売は2017年ですが、今もな多くの支持を得ている理由や、ThinkPadとは一味違った入力環境について迫ってみたいと思います。

 

PCも“SIMフリー”の時代! Wi-Fiルーターを持ち歩かなくてもOKなモバイルノートPC3選

出先や出張先でモバイルノートPCからインターネットに接続する場合、これまではモバイルWi-Fiルーターを活用するのが一般的でした。モバイルWi-Fiルーターは月額3000円程度で契約でき、高速・大容量通信ができるのが特徴。しかし、ルーターを常に持ち歩かねばならず、バッテリーの充電などにも気を配る必要があります。

 

最近ではスマートフォンを介してネットに接続する「テザリング」が人気となっていますが、こちらもスマホのバッテリーに気を配ったり、契約プランの通信制限を超えないように気を使わねばならず、手軽な反面、常用するにはやや不自由なところも。

 

そんななか、国内外のPCメーカーからは直接SIMカードを挿入してモバイル通信が行えるLTE対応のノートPCが登場しています。スマホで普及しているMVNOのように、手ごろな料金で利用できる格安SIMを使えば、月1000円程度からモバイル通信が可能。ノートPCだけで通信できるので、ルーターやスマホのバッテリーを気にする必要もありません。

 

今回はLTE対応の最新モバイルノートPC3モデルを紹介します。

 

1.キーボードに定評のあるモバイル機

レノボ
ThinkPad X280(20KFA01RJP)
実売価格27万5507円

●OS:Windows 10 Pro ●CPU:インテル Core i5-8250U(1.6GHz)/インテル UHD グラフィックス 620 ●メモリ:8GB ●ストレージ:SSD 256GB ●ディスプレイ:ノングレア12.5型 フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB Type-C×2、USB 3.0×2、HDMI、マイクロSDカードリーダー、マイク/ヘッドホン ●バッテリー:約15.4時間 ●サイズ/重量:W307.7×D209.8×H17.8mm/約1.13kg

ビジネス用ノートPCとして定評のあるThinkPadシリーズの最新モバイルモデル。前モデル「X270」よりも薄型・軽量化を果たし、より持ち歩きやすく進化しました。また、堅牢性も高く、米国国防総省が定める調達基準「MIL-SPEC」にも準拠。LTEモジュールを内蔵し、nano SIMカードを挿すだけでモバイル通信が利用できます。第8世代インテル Core プロセッサー(Coffee Lake-S) 搭載。

 

【SIM/LTE】

nano SIM対応(対応LTEバンド:1/3/8/18/19/26/28/41)

主要キャリアのネットワークに対応しているので、ほとんどの国内SIMフリーサービスで安心して使用可能。SIMカードスロットは本体の背面にあり、手軽に抜き挿しできます(マイクロSDカードリーダー兼用)。複数の端末でSIMカードを使い回している人には便利です。

 

【こんな人にオススメ】

ThinkPadシリーズの特徴であるタイピングしやすいアイソレーションタイプキーボードを搭載。ディスプレイも目が疲れにくいノングレア(非光沢)仕様で、長時間の文字入力作業に最適です。書類作成やテキスト入力をメイン用途で考えている人にオススメ。

↑ThinkPad独自のトラックポイントを備えたキーボード

 

2.珍しいDVDマルチドライブ搭載モバイル機

パナソニック
Let’s note SV7(CF-SV7LFGQR)
実売価格23万40円

●OS:Windows 10 Pro ●CPU:インテル Core i5-8250U(1.6GHz)/インテル UHD グラフィックス 620 ●メモリ:8GB ●ストレージ:SSD 256GB ●ディスプレイ:ノングレア 12.1型 WUXGA(1920×1200ドット) ●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×3、HDMI、VGA、イーサーネット (RJ-45) ポート、SDカードリーダー ●バッテリー:約14時間 ●サイズ/重量:W283.5×D203.8×H24.5mm/約1.024kg

12.1型のコンパクトボディにDVDマルチドライブを搭載したビジネス向けモバイルノートPC。シリーズ伝統のシルバーボディと天板のボンネット構造を採用し、高い堅牢性を実現。最新の第8世代インテル Core プロセッサー(Coffee Lake-S) 搭載により、高い処理性能と省エネルギー性を両立しています。USB Type-CはUSB PD(Power Delivery)に対応しており、USBコネクタからの給電が可能。USB PD対応の大容量モバイルバッテリーを使って充電することもできます。

 

【SIM/LTE】

nano SIM対応(対応LTEバンド:1/3/8/18/19/21/28/41)

主要キャリアのネットワークに対応しているので、ほとんどの国内SIMフリーサービスで安心して使用可能。SIMカードスロットはバッテリーパックスペースにあり、基本的にはSIMカードを挿したまま使うことになります。本体にはワイヤレス通信を簡単にON/OFF切り替えられる「無線切り替えスイッチ」を搭載。省電力化にも役立ちます。

↑スイッチの切り替えで簡単にワイヤレス通信をON/OFFできる

 

【こんな人にオススメ】

モバイルノートPCとしては貴重なDVDマルチドライブ搭載モデル。CD-RやDVD-Rなどを使ったデータの受け渡しやディスクメディアの読み・書きが必要なビジネスマンに最適です。

 

3.海外でも使えるグローバルな1台

VAIO
VAIO S13(VJS13290111B)
実売価格19万2013円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Core i5-7200U(2.5GHz)/インテル HD グラフィックス 620 ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 128GB ●ディスプレイ:ノングレア13.3型 フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB 3.0×3、HDMI、VGA、イーサーネット (RJ-45) ポート、SDカードリーダー ●バッテリー:約12時間 ●サイズ/重量:W320.4×D216.6×H15~17.9mm/約1.06kg

VAIO S13シリーズで初めてLTEに対応。第7世代インテル Core プロセッサー(Kaby Lake)を搭載し、モバイルノートPCでもパワフルな性能を実現しています。Windows 10のストアアプリからデータプランを購入して通信できる「Windows 10データプラン」対応SIMを同梱。必要な時に必要な分だけ購入できるプリペイド型なので、無駄なくデータ通信が行えます。本体のカラーはブラックとシルバーを用意。

↑カラーはシルバーとラックの2色から選べる

 

【SIM/LTE】

micro SIM対応(対応LTEバンド:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/38/39/40/41/66)

豊富なLTEバンドに対応しており、国内のキャリアのほか海外キャリアにも対応。キャリアアグリゲーションに対応しているので、下り最大450Mbpsの高速通信も行えます。ほかのモデルと異なりmicro SIMなので注意が必要。SIMカードスロットは底面に備えています。

 

【こんな人にオススメ】

LTEバンドは幅広い帯域に対応。海外で現地のSIMカードを購入して使用するなど、世界各地でモバイル通信が利用できます。また、同梱されるSIMカードで「Windows 10データプラン」を利用すれば、SIMカードを入れ替えることなく世界各地のキャリアのデータプランを購入可能。海外出張が多いビジネスマンにオススメのモデルです。

 

社外や出張時にノートPCでネット通信をよく利用する方は、LTE対応のモバイルノートPCを検討してみてはいかがでしょうか。

 

4~6万円台のお手ごろノートPCはどこを見て選ぶべき? あなたに合った1台はコレだ

春から進学や就職でパソコンが必要になったけど、どの製品を買っていいのかわからない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。出来れば安く済ませたいけど、目的に合ってないと困る……という方のために、お手ごろな4~6万円台のモデルを厳選してセレクト。スペックやサイズ、デザインなどをチェックして、自分の使い方にあった1台を見つけて下さい。

 

1.モバイルにも使える14型ノート

Acer
Aspire 1(A114-31-A14P)
実売価格4万2380円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Celeron N3350(1.10GHz)/インテル HD Graphics 500 ●メモリ:4GB ●ストレージ:64GBフラッシュドライブ ●インターフェイス:USB 3.0×1、USB 2.0×2、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI ●バッテリー:約9時間

最大180度まで画面が開く14型HD(1366×768ドット)フルフラットディスプレイ(タッチ非対応)を採用。使用環境に合わせて最適な角度で作業ができます。ブルーライトを抑制する「Acer BluelightShield」機能により、長時間のパソコン作業時にも目の負担を軽減します。また、タッチパッドの精度向上により、様々な機能を直感的に操作可能。誤操作タッチ無効機能も搭載し、ミスタッチを防ぎ効率よく作業することができます。

 

【デザイン】

カラーはシンプルな「オブシディアンブラック」のみ。180度開く「フルフラットディスプレイ」搭載で、見やすい角度に調整できます。

 

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron N3350(1.10GHz)/メモリ:4GB

CPUは省電力タイプですが、複雑な処理や編集などを行わないのであれば十分。メモリは標準クラスです。

 

【サイズ/重量】

W343×D245×H17.95mm/約1.7kg

14型で1.7kgとやや重めで、日常的に持ち歩くのは厳しいでしょう。

 

【こんな人にオススメ】

約1.7kgという重量は持ち歩くには少し重め。基本的には自宅用として使い、たまに持ち歩くこともある、という人にオススメです。まったく外には持ち出さないというのであれば、画面がより大きな15型や17型の製品も候補に入ってきます。低価格ノートPCとしては標準的なスペックですので、ネットの閲覧やメール・文章作成などで困ることは少ないでしょう。ストレージは最低限なので、クラウドやSDカード、USBメモリなどを活用する必要があります。

 

2.タブレットのように使える11.6型ノート

日本HP
x360(ベーシックモデル)
実売価格6万1020円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Celeron N3060(1.60GHz)/インテル HD Graphics 400 ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 128GB ●インターフェイス:USB 3.1×1、USB 2.0×2、SDカードスロット、HDMI、ヘッドホン/マイク ●バッテリー:約9時間

360度回転する11.6型HD(1366×768ドット)ブライトビューディスプレイ(タッチ対応)により、タブレットのように使うことも可能。使用用途に合わせて4つのモードで使うことができます。ディスプレイは光沢のあるタイプなので、動画や写真を鑑賞するのに最適。128GBのSSDを標準装備しており、PCの立ち上げやデータの読み込みも高速に行えます。

 

【デザイン】

さわやかな「スノーホワイト」の本体は、天板部に立体的なストライプテクスチャーを採用。画面のタッチ操作にも対応しているので、スマホやタブレットのように使えます。

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron N3060(1.60GHz)/メモリ:4GB

CPUはN3350よりも一世代古いBraswell世代で、処理性能は低め。ただし、低価格モデルとしては珍しく、ストレージにSSDを採用しておりPCの起動などはクイックに行えます。

 

【サイズ/重量】

W300×D205×H18.5mm/約1.4kg

モバイルとして使えるサイズ・重量なので、持ち歩きも苦になりません。

 

【こんな人にオススメ】

コンパクトな11.6型で、持ち歩くことが前提の人にオススメ。CPUの処理性能はやや低めなので、複雑な表計算や動画の編集などに使いたい人には向きません。タッチパネル操作に対応している低価格モデルは多くないので、タッチ操作を求めている人にも◎。

 

3.ビジネスマンに人気のThinkPad

レノボ
ThinkPad L570(20JQ000RJP)
実売価格5万7900円

●OS:Windows 7 Professional 32bit SP1 (日本語版)※Windows 10 Pro 64bit ダウングレード権行使 ●CPU:インテル Celeron 3955U(2.00GHz)/インテル HD Graphics 510 ●メモリ:4GB ●ストレージ:HDD 500GB ●インターフェイス:USB 3.0×4、VGA、Mini DisplayPort、イーサーネット (RJ-45) ポート、SDカードスロット、ヘッドホン/マイク ●バッテリー:約8.8時間

ビジネス用ノートPCとして定評のあるThinkPadシリーズの15.6型メインストリームモデル(解像度は1366×768ドット)。プロジェクター接続に使われることが多いVGAや豊富なUSBポートなど、ビジネス用途に欠かせない端子類が充実しています。また、キーボードのホームポジションに指を置いたまま、指先で素早く操作できるThinkPad独自のトラックポイントに加え、マルチ・ジェスチャーに対応したトラックパッドを採用。タッチパネル操作には対応していないものの、高い操作性を有しています。

 

【デザイン】

ブラックに赤を効かせたThinkPadらしいデザイン。キーボードに定評があるブランドだけに、キータッチにこだわる人にオススメ。

 

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron 3955U(2.00GHz)/メモリ:4GB

CPUはノートPCのための省電力モデルですが、N3350などのNシリーズよりも性能は高め。ストレージはHDDで、SSDやフラッシュメモリよりも読み取り速度が遅めですが、その分大容量となっています。

 

【サイズ/重量】

W377×D255×H27.6mm/約2.38kg

15.6型は据え置き用ですので、サイズや重量はそれほど気にならないでしょう。

 

【こんな人にオススメ】

文章作成や表計算ソフトなど、とにかくキーボードをよく使う人にオススメ。ディスプレイはHD解像度の非光沢(ノングレア)なので、動画や写真を鑑賞するのには不向きです。

 

4.同価格帯でワンランク上のスペック

マウスコンピューター
m-Book B504E
実売価格5万7024円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Celeron N3450(1.10GHz)/インテル HD Graphics 500 ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 240GB ●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×1、USB 2.0×2、VGA、HDMI、SDカードスロット、ヘッドホン、マイク ●バッテリー:約5.4時間

今回の4機種のなかでは唯一のフルHD(1920×1080ドット)モデル。光沢(グレア)タイプの15.6型ディスプレイを搭載しているので、動画や写真鑑賞にも最適。液晶を持ち上げるとキーボード部に傾斜が生まれるリフトアップ構造により、タイピングがしやすくなっています。USBやVGAなど端子類も充実しており、ビジネスでもプライベートでも使える1台です。

 

【デザイン】

ホワイトを基調に黒を合わせたバイカラーのボディを採用。背面にはマウスのロゴをあしらっています。

 

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron N3450(1.10GHz)/メモリ:4GB

CPUは、処理性能の優れたクアッドコアモデルを搭載。SSDストレージとあいまって、キビキビと快適に使用できます。ヘビーユースを考えている方は、メモリを8GBに増設してもよいでしょう。

 

【サイズ/重量】

W377×D259×H22.8mm/約2.0kg

据え置きタイプながら薄型デザインを採用。バッテリー持続時間は約5.5時間とほかの機種に比べて短いので、基本的には電源コードを挿したまま使うと考えたほうがよいでしょう。

 

【こんな人にオススメ】

価格は抑えたいけど、スペックは妥協したくないという人にオススメ。コストを抑えるためにバッテリー性能がトレードオフになっていますので、モバイル用には不向きです。

 

この春、進学や就職などでノートPCの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

最新ゲーミングPCでeスポーツを始めよう! 初心者にオススメしたいノートPC4選

近年注目を集めているeスポーツは、ゲームで競う新時代の競技。日本でも大会が開催され、将来的にはオリンピック競技としても採用が検討されるなど話題となっています。そんなeスポーツを本格的に始めてみたいなら、ゲーム用に設計された“ゲーミングPC”がオススメ。一般的な据え置き型ゲーム機よりもカスタマイズの自由度が高く、周辺機器も充実しています。

 

ゲーミングPCを選ぶポイントは、「CPU/メモリ」、「GPU」、「排熱機構」の3点。最新のPCゲームは高い映像処理能力を必要としており、そのためにはGPUと呼ばれる映像処理チップの性能が重要となります。一般的なPCではGPUはCPUと統合されていますが、高度な映像処理を必要とするゲームを動かすためには単体のGPUが求められます。GPUが非力だと、映像の解像度が落ちたり動きがガタガタになってしまうことも。お財布と相談しながら、できるだけ性能の高いGPUが搭載されているモデルを選びましょう。

 

また、高性能なGPUは多くの電力を消費し、大量の熱を発します。そのためGPUを冷やす排熱機構が重要となります。とくにスペースに余裕のないノートPCタイプは、排熱がスムーズにいかないとオーバーヒートして電源が落ちてしまうことも。ファンやヒートパイプなどを備えたモデルを選びましょう。

 

今回は、初めてゲーミングPCを選ぶ人におすすめなエントリーモデル4機種をご紹介します。

 

1.初めての1台にオススメなエントリーモデル

Acer
Aspire VX15
実売価格13万3034円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:HDD 1TB●ディスプレイ:ノングレア15.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約6時間●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×2、USB 2.0×1、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 、ヘッドホン、SDカードスロット●サイズ/重量:W389×D265.5×H28.9mm/約2.5kg

背面にデザインされた排熱孔が印象的なゲーミングノートPCのエントリーモデル。入門機ながらCore i5やGeForce GTX 1050を搭載するなど、PCゲームをプレイするために最低限必要なスペックはクリアしています。次世代型802.11ac 2×2 MIMO技術を搭載しており、Wi-Fi接続でも高速通信が可能。持ち運んでどこでもPCゲームが楽しめます。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i5-7300HQ(2.5GHz/TB時3.5GHz)/メモリ:8GB(DDR4)

CPU、メモリともゲーミングノートPCとしては及第点。ほとんどのゲームでスムーズにプレイできるでしょう。メモリの増設および変更はできないので、ゲームをしながら生配信などを考えている人は注意!

 

【GPU】

NVIDIA GeForce GTX 1050(4GB)

GTX 10シリーズのなかでもコスパに優れた「GTX 1050」を搭載。最新の3Dゲームなどはやや荷が重いものの、エントリーモデルとしては十分な性能を持っています。

 

【排熱機構】

リア部に2つのファンと排熱孔を搭載。実用的でデザインにもこだわっており、効率的にPC内部を冷やすことができます。

 

 

2.ハイブリッドストレージでスピード+大容量を実現

ASUS
R.O.G. STRIX GL703VM-EE062T
実売価格13万円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:SSD 256GB+HDD 1TB●ディスプレイ:ノングレア17.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約3.1時間●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×4、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 、Mini DisplayPort、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット●サイズ/重量:W415×D280×H24mm/約3.0kg

高速なSSDと大容量のHDDを組み合わせたハイブリッドストレージを採用。OSの立ち上げなどは高速なSSDで、データの保存はHDDと使い分けることで効率よく動作させることができます。Wi-Fiは802.11ac 2×2 MIMO対応。液晶画面のリフレッシュレートは最大120Hzで、よりなめらかに映像を映し出します。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i5-7300HQ(2.5GHz/TB時3.5GHz)/メモリ:8GB(DDR4)

CPUおよびメモリはエントリークラスの標準的なスペックとなっています。ほとんどのゲームは問題なくプレイできるでしょう。

 

【GPU】

NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)

VRゲームにも対応する「GTX 1060」を搭載していますので、将来的にVRゲームでも遊びたいと考えている人にオススメ。

 

【排熱機構】

高い冷却効果を発揮する2つのファンを搭載したデュアルクーリングシステムを採用。ゲームに熱中しているときも、PCをクールに保ちます。

 

3.ワンランク上の性能を備えたハイエントリー機

日本HP
OMEN by HP 15-ce015TX(パフォーマンスモデル)
実売価格18万8773円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:SSD 256GB+HDD 1TB●ディスプレイ:ノングレア15.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約5時間●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.1×3、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 2.0、Mini DisplayPort 、ヘッドホン/マイク、マイク、SDカードスロット●サイズ/重量:W388×D275×H24.8mm/約2.63kg

CPUやGPU、メモリなどエントリークラスよりもワンランク上のスペックに仕上げられたハイエントリーモデル。注目はノートPC用にデザインされた最新GPU「Max-Q Design」シリーズを搭載していること。こちらは電力を効率よく使えるよう最適化されており、処理能力のほか、静音性や放熱性も向上しています。PCを長く使いたいのであれば、最初から高めのスペックを選んでおくのも手です。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i7-7700HQ(2.8GHz/TB時3.8GHz)/メモリ:16GB(DDR4)

CPUおよびメモリはエントリークラスよりもワンランク上の仕様。ゲームしながらネット動画を再生するなど、同時に複数のことを行うことができます。

 

【GPU】

NVIDIA GTX 1060 with Max-Q Design(6GB)

ノートPC用にデザインされた最新GPUを採用。ノートPCでもより美しいグラフィックが楽しめます。

 

【排熱機構】

2つの大型ファン、ヒートパイプのカバー面積拡大、エアフローの改善により高い冷却性能を実現。ゲームプレイ時もしっかり内部を冷やしてくれます。

 

 

4.余裕のあるグラフィックス性能が決め手

DELL
Inspiron 15 7000 ゲーミング(スタンダード)
実売価格12万6144円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:SSD 256GB●ディスプレイ:ノングレア15.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:駆動時間非公表●インターフェイス:USB 3.0×3、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 2.0 、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット●サイズ/重量:W384.9×D274.73×H25.44mm/約2.65kg

真っ赤なボディが目を引くエントリーモデル。GPUに性能とコストパフォーマンスのバランスがとれた「GeForce GTX 1050 Ti」を採用し、余裕のあるグラフィック処理を行えます。Wi-FiはMIMO非対応(1×1)なのでワイヤレス通信は遅め。有線LAN接続できる環境がオススメです。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i5-7300HQ(2.5GHz/TB時3.5GHz)/メモリ:8GB(DDR4)

CPUおよびメモリはエントリークラスの標準的なスペックとなります。上位のプラチナモデルを選択すればメモリが16GBになるので、自分の用途と照らし合わせて選びましょう。

 

【GPU】

NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti(4GB)

「GTX1050」より処理性能をやや高めた「GTX 1050 Ti」を搭載。少しでもグラフィック性能を上げたいけど、コスパも重視したいという人に人気のGPUです。

 

【排熱機構】

背面の冷却用通気孔と大型のデュアル冷却ファンの配置を最適化し、冷却効果を最大化。効率的に排熱できます。

 

 

ゲーミングPCを手に入れて、今後ますます盛り上がっていくと見られるeスポーツをいち早く体験してみてはいかがでしょうか。

持ち歩き楽々なビジネス向けノートPCはどれ? デザイン/メモリ/サイズ/UIでチェック

この春、高校や大学を卒業して社会人になるという方も多いのではないでしょうか。いままではスマホやタブレットでよかったけれど、社会人になると書類を作成したり表計算アプリを使ったりと、どうしてもキーボードがついたノートパソコンが欲しくなります。そこで今回は、ビジネスに最適なノートPC4機種をご紹介します。

 

ビジネスでノートPCを使うなら、最初にチェックしておきたいのが「ディスプレイの大きさ」と「サイズ/重量」。外出や出張などで持ち運ぶことが多いビジネスPCは、画面の大きさが11~13型までのものを選びましょう。15型以上のものは持ち運んで使うには不向きです。また、毎日カバンに入れて持ち歩くなら厚さや重さも重要。持ち歩くのが苦にならないように、できるだけ薄くて軽いモデルを選びましょう。厚さは20mm以内、重さは最大でも1.5kg以内が目安です。

 

また、PCの性能を左右するCPUは価格に直結する要素。ネットやメールのチェック、簡単なオフィスソフトの使用であればCeleronクラスでも十分ですが、イラストや画像を多用したパワーポイントの作成や複雑な表計算なども行うのなら、Core iシリーズを搭載したモデルを選んだほうがいいでしょう。メモリは4GBが標準ですが、同時に多くのアプリを立ち上げることが多いなら8GBに増設することをオススメします(機種によっては増設できない場合もあります)。

 

1.クラス最軽量で持ち歩き楽々

富士通
LIFEBOOK UH75/B1
実売価格14万6800円

●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Core i5-7200U(2.5GHz)●GPU:Intel HD Graphics 620●メモリ:4GB●ストレージ:SSD 128GB●ディスプレイ:ノングレア13.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約8.3時間

13.3インチのフルHD液晶を搭載しながらも、超軽量と超薄型を両立して実現しているのが特徴。重さはわずか約761gと、13.3型クラスでは世界最軽量を実現しています。また、薄型でありながら有線LANコネクタやSDカードリーダーなど、ビジネスシーンでも使い勝手を損なわない拡張性もポイント。出張や社外での打ち合わせなど、PCを持ち運ぶことが多いビジネスマンにぴったりの1台です。

 

【デザイン】

カラーは「ピクトブラック」と「サテンレッド」の2色。ビジネスシーンで使いやすいシンプルデザインです。

 

 

【CPU/メモリ】

CPU:Core i5-7200U(2.5GHz)/メモリ:4GB

Core i5シリーズを搭載しており、複雑な表計算やパワーポイントなどのアプリもサクサク快適に使えます。メモリは4GBと標準クラスですが、複数のアプリを同時に立ち上げたり、ブラウザのタブをたくさん開いたりといったヘビーユースにはやや物足りないかも。

 

【サイズ/重量】

W309×D212.5×H15.5mm(突起部含まず)/約761g(ピクトブラック)、約764g(サテンレッド)※バッテリー含む

とにかく薄く軽いのが特徴。バッテリー込みで800gを切っているので、毎日持ち運んでも苦になりません。また、ただ軽いだけでなくタフネス性も兼ね備えています。

 

【インターフェイス】

USB Type-C×1、USB 3.0×2、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット

薄型ボディなのに、インターフェイスは充実。有線LANもアダプターなしで接続できるので、オフィスで使う際に便利です。

 

2.大容量バッテリで長時間使用もOK

 

LGエレクトロニクス
LG gram(13Z980)
実売価格13万2300円

●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Core i5-8250U(1.6GHz)●GPU:Intel HD Graphics 620●メモリ:4GB●ストレージ:SSD 128GB●ディスプレイ:グレア13.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約27時間

重量わずか965gと軽量ながら、72Whの大容量バッテリーを搭載することで、約27時間の連続使用が可能。急速充電に対応しており、20分の充電で約4時間30分駆動します。さらに、USB Type-Cをはじめ、USB3.0、HDMI、ヘッドホンなど各種端子と、microSDスロットを搭載。マグネシウム合金を使用したフルメタルボディを採用し、米国国防総省の耐久試験もクリアしています。13.3型のほか、14型、15.6型もラインナップしています。

 

【デザイン】

カラーは「ホワイト」と「ダークシルバー」の2色。マグネシウム合金を使ったボディは、薄くても高い堅牢度を誇ります。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Core i5-8250U(1.6GHz)/メモリ:4GB

第8世代のCore i5シリーズを搭載しており、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー適用時は最大3.40GHzまで高速動作することが可能。普段の消費電力を抑えながら、パワーが必要なときにもしっかり対応できます。メモリは4GBで標準クラス。

 

【サイズ/重量】

W305.9×D211.8×H15.5mm/約965g ※バッテリー含む

15.5mmの薄型ボディながら、大容量バッテリーを搭載したことにより約27時間という長時間使用が可能。泊まりの出張でも安心して使えるが、そのぶん重量はやや重め。

 

【インターフェイス】

USB Type-C×1、USB 3.0×2、HDMI 、ヘッドホン、microSDカードスロット

こちらもインターフェイスはビジネス用として十分。DTS Headphone:Xを搭載しており、ヘッドホンをつないで迫力の音声を楽しむことができます。

 

3.ペン入力ができるタブレットライクな1台

Acer
Spin 1(SP111-32N-A14P)
実売価格5万9000円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:Celeron N3350(1.1GHz)●GPU:​Intel HD Graphics 500 ●メモリ:4GB ●ストレージ:64GBフラッシュドライブ●ディスプレイ:11.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約8時間

360度回転する11.6型ディスプレイを搭載し、ノートPCとしてもタブレットライクにもシーンに合わせて4つのモードで使用可能。Windows Ink対応のAcerアクティブスタイラスペンが標準で付属し、1024段階の筆圧検知で、手書きメモや高精細な描写にも対応します。

 

【デザイン】

クロスブラシのヘアライン仕上げにより、サラサラな手触りのテキスタイルタッチを実現。カラーはビジネスで使いやすいブラック系のみ。360度回転するキーボードにより、4つのモードで使用できる。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Celeron N3350(1.1GHz)/メモリ:4GB

Celeron N3350はネットやメール、簡単なオフィスソフトを使うなら十分ですが、Core iシリーズと比べるとパワーは落ちます。また、メモリは一世代前のDDR3Lのため、スピードは遅め。価格を取るのか、性能を重視するのか検討しておきましょう。

 

【サイズ/重量】

W290×D200×H14.1mm/約1.3kg

厚さ14.1mmと、まるでタブレットのようにも使える薄型ボディが特徴。重さは1.3kgとやや重めですが、持ち歩きできる許容範囲です。

 

【インターフェイス】

USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI、microSDカードスロット

USBは計2口とやや少なめ。特筆すべきは、Windows Ink対応のスタイラスペンが付属し、手書きが手軽にできること。ペンタブ的に使うことができるので、キーボードもペン入力も両方欲しいという方にオススメです。

 

4.アルミボディのスタイリッシュモデル

 

日本HP
Envy 13(ベーシックモデル)
実売価格9万7800円

●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Core i3-7100U(2.4GHz)●GPU:Intel HD Graphics 620●メモリ:4GB●ストレージ:SSD 256GB●ディスプレイ:13.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約14時間

高級感のあるアルミニウム製のメタリックボディを採用したスタイリッシュなモバイルノートPC。画面の左右の縁が目立たないナローベゼルにより、コンパクトながら大画面を実現しています。90分で90%の充電を行えるファストチャージ機能により、忙しい朝や仕事の合間にサッと充電することが可能。Bang & Olufsenと共同開発されたクアッド・スピーカーにより、高音質で音楽や動画を楽しめます。

 

【デザイン】

カラーは「シルクゴールド」のほか、楽天市場限定として「ナチュラルシルバー」も用意。光沢のあるエッジやタッチパッド部のダイヤモンドカットなど、メタルの質感を生かしたデザインは女性にもオススメ。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Core i3-7100U(2.4GHz)/メモリ:4GB

Core i3シリーズを搭載しており、モバイルとして使うなら十分なパワーを発揮します。メモリは4GBで標準クラス。

 

【サイズ/重量】

W305×D215×H14mm/約1.24kg

今回の4機種では最も薄い14mm。ボディはアルミ製で、堅牢度が高いぶんやや重め。

 

【インターフェイス】

USB Type-C×2、USB 3.1×2、マイク/ヘッドホン、microSDカードスロット

USBは4口と多めに搭載。HDMIは搭載していませんが、USB Type-CがDisplay Portに対応しています。

 

この春、進学や就職などでノートPCの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

モバイルPCとして大進化を遂げた「X280」に注目! ThinkPadの2018年モデル登場

レノボ・ジャパンは、同社の主力ノートパソコンであるThinkPadシリーズの2018年モデル14機種を発表しました。2018年モデルのおもな特徴は、最新の第8世代インテルCoreプロセッサー(Coffe Lake)を搭載し、すべてのモデルでUSB Type-Cを電源コネクタとして採用していること。これによりモバイルPCとしての利便性が大幅にアップしています。

 

フラグシップ機「X1 Carbon」はデザインにプチ変更あり

ThinkPadがモデルチェンジするたびに注目を浴びるのが、筐体にカーボン素材を採用し、高剛性と軽量化を実現したモバイルPCのフラグシップ機「X1 Carbon」です。

 ↑ThinkPad X1 Carbon 2018年モデル
↑ThinkPad X1 Carbon 2018年モデル

 

↑2017年に続きシルバーモデルもラインナップ↑2017年に続きシルバーモデルもラインナップ

 

X1 Carbonは14型液晶を搭載しつつも13型クラスのサイズ感で、重量は1.13kg。2017年モデルで採用されたUSB Type-C電源を今回も踏襲し、SIMカードを挿して直接モバイル通信が行えるLTEモデルも健在です。14型の液晶は、高輝度化され画面の見やすさが向上しました。

 

2018年モデルでは、ThinkPadのロゴがクロームメッキ仕様となり、電源ボタンやヒンジもブラックで統一されました。また、天板には「X1」のロゴが追加され、フラグシップ機の名に恥じないプレミアム感が感じられます。

↑鈍く光るクロームメッキ仕様のThinkPadロゴ↑鈍く光るクロームメッキ仕様のThinkPadロゴ

 

↑今回から新たに追加されたX1ロゴ↑今回から新たに追加されたX1ロゴ

 

↑電源ボタンやヒンジもブラックで統一↑電源ボタンやヒンジもブラックで統一

 

2017年モデルに引き続き採用されているUSB Type-Cの電源コネクタ。これまで多くのノートPCでは純正のACアダプタしか利用できませんでしたが、標準規格のUSB Type-Cでは他社製のACアダプタも使用可能となります。例えば手持ちのノートPCのACアダプタを自宅などに置き忘れてしまった場合、これまでは充電をあきらめるか、運よく同じメーカーの機種を使っている人に遭遇してACアダプタを借りるかしか方法はありませんでした。しかし、USB Type-Cを採用している機種なら、ほかのメーカーの機種のACアダプタも利用できるほか、入手しやすい汎用のUSB Type-C ACアダプタも使用可能です。

 

また、スマホのモバイルバッテリーのように、高出力なUSB PD(Power Delivery)に対応したモバイルバッテリーを利用して、コンセントのない場所でも手軽に充電可能。モバイル機器としての使い勝手が格段に向上しています。

↑↑USB Type-C電源を採用(左)↑USB Type-C電源を採用(左)

 

進化を遂げた「ThinkPad X280」

今回発表された2018年モデルのなかでも、最注目なのが「X280」です。前身となるX270に搭載されていたLANコネクタやカードリーダーを廃止し、天板にカーボン素材を採用して薄型軽量化を実現したことで、X1 Carbonの姉妹機的な位置づけになりました。X270と比較して、厚さは20.3mmから17.4mmに、重量は約1.43kgから約1.13kgに薄型軽量化しているので、より気軽に持ち運べるようになっているのがうれしいですね。

↑ThinkPad X280↑ThinkPad X280

 

X1 Carbonは14型のディスプレイを搭載していますが、X280は12.5型のディスプレイを採用。画面は小さいですが、そのぶん本体のサイズもわずかにコンパクトな設計に。重量は双方とも約1.13kgで同等となっています。

↑X1 Carbon(左)とX280(右)↑X1 Carbon(左)とX280(右)

 

↑X1 Carbonシルバーモデルの上にX280を重ねてみました。幅は15.8mm、上下は7.3mmほどX280のほうが小さい↑X1 Carbonシルバーモデルの上にX280を重ねてみました。幅は15.8mm、上下は7.3mmほどX280のほうが小さい

 

↑X280(上)とX1 Carbon(下)。厚みはX280のほうが2mmほど厚い↑X280(上)とX1 Carbon(下)。厚みはX280のほうが2mmほど厚い

 

X1 CarbonとX280どちらを買うべきか?

この2モデルは重さは互角、サイズはX280のほうが若干コンパクト。しかし、液晶サイズに1.5インチの差がありX1 Carbonのほうが視認性は良好です。価格差は最小構成時で4万円ほどX280のほうが安価となっており、X280はまさしく廉価版X1 Carbonといっても過言ではありません。

↑X1 Carbonの廉価版という位置づけのX280(手前)↑X1 Carbon(奥)とX280(手前)

 

では、どちらを選ぶべきか。まずサイズ感に注目。厚みはともかく横幅の15.8mm差は持ち運び時に地味に効いてきます。A4サイズが入るバッグであれば、双方とも問題なく収納できますが、女性が持つ小型のバッグなどに入れる際は外寸は小さい方が理想的。

 

次に、画面サイズの差。1.5インチ程度の差ですが実際に見てみるとかなりのサイズ差を感じます。画面の広さは作業性に直結するため、作業内容によっては大画面が有利となります。

 

どちらを買うべきかの解答としては、ノートPCをメインマシンとして使用しつつ、モバイルでも使用するのであればX1 Carbon。メインはデスクトップPCを使用しており、モバイル時にはノートPCを持ち出すのであればX280というのが最適解でしょう。

 

ただし、X280はX1 Carbonと同等性能を有しているので、小さい画面でも作業性に影響でないのであればX280をメインとして使用するのもありでしょう。また、4万円の価格差をどう考えるかにもよりますが、コストをなるべく抑えたいのであればX280を選択することで出費を抑えられます。

 

レノボが推進する働き方改革に合わせたその他のモデルも刷新

レノボはユーザーの働き方に合わせたモデルをラインナップしており、それぞれが2018年モデルへと刷新されました。ディスプレイが回転しタブレットとしても使用可能な「X1 Yoga」、ディスプレイが切り離し可能な2-in-1モデル「X1 Tablet」、モバイルワークステーション的な位置づけの「T480s」や「T580」など、従来からラインナップされているモデルもUSB Type-C電源を搭載した最新版が発表されました。

↑ThinkPad X1 Tablet 2018年モデル↑ThinkPad X1 Tablet 2018年モデル

 

セキュリティ対策の一環として、液晶上面に搭載されている前面カメラがハッキングなどにより盗撮されてしまうことを防止する機構「ThinkShutter」も搭載。これは、文字通り前面カメラをシャッターで物理的に閉じてしまう機構です。(顔認証カメラが搭載されていないモデルのみ搭載)。

↑「ThinkShutter」を閉じた状態。シャッターを左右にスライドして開閉する↑「ThinkShutter」を閉じた状態。シャッターを左右にスライドして開閉する

 

また、各種コネクタを備えたドッキングステーションは、従来のモデルはThinkPadの底面から接続する使用でしたが、2018年モデルからは、左側面から接続するように仕様変更されました。これにより、Thinkpad本体の薄型化が実現したとのこと。

↑ThinkPadベーシックドッキングステーション 予定価格2万円(税抜)↑ThinkPadベーシックドッキングステーション 予定価格2万円(税抜)

 

ThinkPad2018年モデルはX1 Tabletのみ3月中旬発売予定、そのほかのモデルは2月中旬発売予定。最小構成時の予定価格は以下の通り(すべて税抜)。

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ビジネスシーンで使いたいシルバーモデルが追加! 持ち歩きたくなるノートPC「LG gram」2018年モデル登場

LGエレクトロニクス・ジャパンは、軽量ノートPC「LG gram(エルジー・グラム)」シリーズの新モデルを2月23日に発売します。ラインナップは、13.3インチ、14.0インチ、15.6インチの3サイズ9モデル。

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「LG gram」は、軽量&スリムなコンパクトデザインが特徴のノートPC。2018モデルでは、第8世代インテルCoreプロセッサー(※)とDDR4メモリの採用により、処理能力が大幅に向上しています。また、カラーバリエーションに従来の「ホワイト」に加え、新たに「ダークシルバー」を追加。さらに、べゼルのスリム化やファンの改善によるノイズ低減のほか、大容量バッテリーの搭載により連続使用時間の向上が図られています。

※:13Z980-MR33Jを除く

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13.3インチモデルでは、重量わずか965gと軽量ながら、72Whの大容量バッテリーを搭載することで、約27時間の連続使用が可能。急速充電に対応しており、20分の充電で約4時間30分駆動します。さらに、USB Type-Cをはじめ、USB3.0、HDMI、ヘッドホンなど各種端子と、microSDスロットを搭載。外部モニターやマウスなど、さまざまな機器をアダプターを使わずに接続できます。

 

すべてのモデルでマグネシウム合金を使用したフルメタルボディを採用し、米国国防総省の耐久試験もクリア。どこでも自由に持ち歩いて、タフに使うことができます。ディスプレイの解像度は、いずれもフルHD(1920×1080ドット)。

 

【15.6インチモデル】

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【14インチモデル】

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【13.3インチモデル】

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ノートPCを入れたカバンが重くて持ち歩くのが辛い、とお悩みの方は、軽量ノートPC「LG gram」をぜひチェックしてみて下さい。

劇的に薄いくせに「タイプ感」は神! LIFEBOOK UH75/B3、最強モバイル説を検証

筆者は、富士通の「LIFEBOOK UH75/B1」を約1年使っていた。このモデル、売りはなんといってもその軽量性。実測値で761g(!)ということで、親指と人差し指でつまんで持てるほどの世界最軽量ウルトラライトボディが特徴だった。極限まで薄型化されたボディながら、有線LANの Ethernetのポートまで用意しているうえ、そのほかの各ポートもすべて標準仕様。別途アダプタなどなくとも使えてしまう、「軽量性徹底追求の割には機能性も妥協してないよ」的優秀モデルだった。今回ここで紹介するのは、その後継機種「LIFEBOOK UH75/B3」。1年を経て、満を持しての登場である。

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翻ってもう一度UH75/B1。こちらについては、実際仕事でも多用していたが、鞄に入れて持ち歩くのもまったく苦にならない軽量性は言うまでもなく、それでいて満員電車の圧力なんかも軽やかに“いなす”堅牢性も備えているのがうれしかった。バッテリーの持続時間だけは、そのコンパクトボディに搭載できる容量に限界があるため、実測値でもやや物足りない面があったが、まあ同梱のアダプタも小さいので携行すれば問題なし。大きな不満点には至らなかった。

 

んが! どうしても1つだけ改善してほしい点があったのだ。それはキータッチである。本体薄型化の影響で、どうしても十分なキーストロークが確保できておらず(1.2mm)、それが原因でミスタイプにつながっていたのだ。しかし今度のUH75/B3は違う。公称748gとさらなる軽量化を実現していながらも、キータッチが劇的に改善、いや、もう別物に進化しているのである!

 

まずもってキーストロークが1.2mmから1.5mmへと0.3mm深くなっている。これはもう両者を触ってみれば一瞬でわかるレベルで、まったく打鍵感が違う。堅さも妥当で、ミスタイプは劇的に減った。タイプのうまい人ならミスタイプはまず起きないんじゃないだろうか。そしてもう1つ、このキーボードはキー入力を感知するポイントが、少し手前に設定される新技術を採用しているのだ。この点、意識的に体感するのは難しいが、結果としてはとにかく文字入力が軽快。私のように、 原稿含め、頻繁に文章を入力する仕事をする人間にとってこの違いは大きい。この点だけでUH75/B3の魅力は倍増する。

20180130_y-koba2 (3)↑見ての通りのキーの高さ。まったく違和感のないタイピングが可能

 

20180130_y-koba2 (2)↑キーピッチも十分に確保されている。タイプ時の静音性も優秀だ

 

20180130_y-koba2 (5)↑アダプタ。非常に小さなボディなので、やはり本体と一緒に携行しておくのが吉だ

 

モバイルとして気になる外部ポートは、基本的に充実していた従来機を踏襲。HDMI、USB3.0にSDカードスロット、USB 3.0対応USB Type-Cなどをしっかりと装備している。出色なのは、最初に触れた有線LANポートだ。これだけの薄さ(15.5mm!)の筐体なので、普通に搭載することはできないはずなのだが、「引き出し型」を採用してこれを解決。この無線LAN時代、有線を諦めない姿勢に拍手を送りたい!

20180130_y-koba2 (4)↑ニョキっとポートが飛び出すメカニカルな仕様。まさしく「どこでも使えるモバイル」たらしめるポイントだ

 

基本スペックを見渡すと、第8世代CoreプロセッサとなるCore i5-8250Uを採用しているのが進化点。従来機(市販モデル)はCore i5-7200Uだったため、処理能力の向上は間違いなし。モバイルユース中心とはいえ、画像を扱う機会も多い昨今である、このスペックアップは非常にうれしい。ちなみにメモリはDDR4-2400を標準で4GB搭載、ストレージは128GB SSDを内蔵。メモリ8GBでよりサクサクした性能を求めるなら、上位モデルのUH90/B3かカスタムメイドモデルという手もある。ただ、それほど負荷の大きい作業を想定していないなら、UH75/B3でまったく不満はないだろう。

 

使ってまだ2週間程度だが、これは、正直素晴らしい。UH75/B1でほぼ唯一と感じていたストレスポイントのキータッチが劇的に改善された時点で、明らかに隙がなくなった印象である。これまで複数のモバイルを買っては、結局「持ち歩くのめんどくせ」となっていた自分だが、本機は毎日持ち歩きたくなる。本当だ。

 

ということで、こちら今回の説「LIFEBOOK UH75/B3、最強モバイル説」は立証とさせていただきたい。もう一度言う。こんだけ軽くてこんだけキー入力が快適。それだけでものすごいこと。実際本稿もLIFEBOOK UH75/B3で書いているが、超快適だもの!

 

最後に、インプレスさんのPC WATCH(https://pc.watch.impress.co.jp/)編集長であり、4K修行僧としても著名な若杉紀彦氏に、本機種に対するコメントをいただいた。PCのプロの声である!

 

「世界最軽量を維持しつつ、いち早く第8世代Coreプロセッサーを搭載した攻めの姿勢を感じる名機!」(若杉)

 

【SPEC】

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富士通
LIFEBOOK UH75/B3
オープン価格(実売価格19万円前後)
http://www.fujitsu-webmart.com/pc/webmart/ui3811.jsp

●OS:Windows 10 Home 64ビット版 ●CPU:インテル® Core™ i5-8250U ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 約128GB ●光学ドライブ:なし ●ディスプレイ:13.3型(1920×1080)ノングレア ●カラー:ピクトブラック、サテンレッド ●Office:Office Home and Business Premium ●駆動時間:約8.3時間(JEITA2.0) ●サイズ:309×212.5×15.5mm(突起部含まず) ●質量:約748~751g

【西田宗千佳連載】Arm版Windows 10は「VR機器」に使われる!?

「週刊GetNavi」Vol.62-4

↑HP Envy x2(国内発売未定)↑HP Envy x2(国内発売未定)

 

Snapdragonを搭載したPCは、まずは「ノートPC」の形で登場する。正確にいえば、シンプルなクラムシェル型ではなく、タブレットとしても使える「2 in 1」タイプが多くなるようだ。Arm版Windows 10が登場する背景として、インテルが低消費電力・低価格なCPUである「Atom」シリーズの開発を中止した、ということがある。Atomは低価格かつ低消費電力が求められるタブレットや2 in 1に使われることが多く、2018年以降、このゾーンの製品を作るためのプロセッサーに空白が生まれる可能性があった。そこで、似た特質を持ち、生産面で不安のないSnapdragonを採用することで、問題を解決したい……という目論見があったのは間違いないだろう。

 

また、これまでの連載で解説した通り、現状、PCはスマホのように「常時通信を使う」ことを前提とした製品が少ない。そうした特性を持つ製品が今後求められるという点でもSnapdragonの採用が必要になったのだ。 では、Snapdragonは、2-in-1やタブレットだけに使われるのだろうか?

 

筆者は「違う」と予想している。とはいえ、デスクトップPCにSnapdragonが使われると思っているわけではない。性能的に劣る上に、そこまで消費電力を下げる必要がないからだ。むしろ、演算力やグラフィック性能を求められるデスクトップPCこそ、従来通りのPCアーキテクチャの生きる道だ。

 

筆者は、Snapdragon版PCの用途のひとつとして、「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)一体型のVR向け機器」を想定している。現在のVR機器の欠点は、ケーブルによってPCと接続する必要があることだ。PCと接続することでリッチなグラフィックスを実現できる、というメリットはあるものの、部屋の中を歩き回ったり、外出時に屋外で使ったりするにはやはり不便だ。

 

そうした部分を解決するには、コンパクトなPCをHMDに組み込み、HMDそのものだけで成り立つVR機器にするのがベストだ。Oculusは2018年上期に「Oculus Go」という一体型VR機器を市場に投入する。またレノボは、Googleと共同で開発した「Daydream」規格準拠の一体型VR機器を「近々」市場に投入する、とアナウンスしている。

 

こうした機器に共通しているのは、アーキテクチャとしてPCのそれではなく、スマホと同じものを採用している、ということだ。小型で消費電力の小さな機器を作るには、スマホの設計を流用するのがベストであるからだ。

 

ここで思い出してほしい。Snapdragon版のPCのアーキテクチャは、ほぼスマホと同じである。OSはWindowsだが、一体型HMDを作れるだけの小型さ、そして低消費電力を実現できる。

 

では、そういう機器はどこから出てくるか? 筆者は、マイクロソフト自身が開発しているのでは……と予想している。

 

2016年に開発者向けに発売された「Microsoft HoloLens」は、CPUにAtomを採用していた。そして、現在マイクロソフトは、個人向け市場を想定した次世代HoloLensを開発中である。ということは……? あとは今後のお楽しみとしよう。

 

●次回Vol.63-1は「ゲットナビ」3月号(1月24日発売)に掲載予定です。

 

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【西田宗千佳連載】通信前提のSnapdragon搭載PCで「割引販売」は生まれるか

「週刊GetNavi」Vol.62-3

↑HP Envy x2(国内発売未定)↑HP Envy x2(国内発売未定)

 

2018年前半には、Snapdragonを採用したノートPCが市場に登場する。そのいくつかは日本でも販売されることだろう。では、この種の製品は、ノートPC市場のあり方を変えるほど一気に普及するのだろうか?

 

この先の予想は、非常に難しいものだが、Snapdragonを搭載したノートPCの登場によって、PCの販売形態が大きく変わり、それが普及に拍車をかける可能性は十分にある。

 

Snapdragonを搭載したPCは、「いつでも通信につながっている」ことが最大の特徴となる。要は、スマホやタブレットのような使い勝手になるのだ。実際のところ、本当に同じになるかはわからない。だが少なくとも、外でPCを使う時に、いちいちフリーWi-Fiを探したり、スマホのテザリングを使ったりする必要はなくなる。LTEで直接通信ができるからだ。

 

逆にいえば、PC用の通信契約がないと、Snapdragonを搭載したPCは単なる「ちょっとバッテリーが長持ちするが、動作は緩慢なPC」でしかない。だから、安価なデータ回線契約と組み合わせて利用するのが基本になるだろう。

 

ここで2つの方向性がある。

 

ひとつは「自由に契約を選べる」パターン。自分で好きなSIMを選んで使う、いわゆるSIMフリーの端末という形だ。それどころか、SIMカードを利用せず、PC上からソフト的に契約して使う「エンベデットSIM」を採用した製品も出てくるだろう。マイクロソフトが運営する「Microsoft Store(これまではWindows Storeと呼ばれていた)」では、2017年秋から通信契約も行えるようになっている。必要な時だけ通信契約を「買う」といったスタイルがありうる。この場合には、当然、ハードウエアはそれなりの価格、すなわち、いまのPCと同じような価格で売られることになるだろう。

 

もうひとつは「契約セット」。いまのタブレットと同じように、携帯電話事業者が端末を仕入れ、特定の通信事業者との通信契約をする前提で販売するといったスタイルだ。この場合、自由度はなくなるが、契約が前提となるため、ハードウエア価格になんらかの割引が発生することが期待できる。割引で販売されるタブレットがあるように、PCも割引販売が行われる可能性は高いだろう。「スマホとセットなら割り引く」というパターンも考えられる。

 

通信がセットになるということは、それだけ取りうるビジネスモデルの幅も広がる可能性がある、ということである。特に若年層では「PCはスマホより高い」という認識があって、昨今ではそれが普及にブレーキをかけている部分がある。しかし、通信とセットで割引販売されることによって、PCの購入がこれまで以上に身近になるのだ。

 

では、こうした変化はノートPCだけにとどまるものなのだろうか? そのへんの予測は、次回のVol.62-4で解説していこう。

【西田宗千佳連載】スマホ由来の「システム全体での省電力化」がバッテリー動作時間を延ばす

「週刊GetNavi」Vol.62-2

↑HP Envy x2(国内発売未定)↑HP Envy x2(国内発売未定)

 

ノートPCの歴史は、小型化と消費電力低下の歴史、といっていい。いまでこそ、1kg前後で7時間程度動作するノートPCは珍しくなくなったが、こうした状況になったのもほんの数年前のことである。

 

ノートPCのバッテリー動作時間が伸びた理由は、主に3つある。ひとつは、もちろんCPUの消費電力が下がったこと。2つ目は、バックライトがLEDになり、ディスプレイの消費電力が下がったこと。そして3つ目が、各種デバイスのサイズが小さくなり、同じボディサイズの中に、より大容量のバッテリーを搭載できるようになったことである。

 

実は、PC全体におけるCPUの消費電力は、そこまで大きくないのだ。一般的にはCPUの関与度は3分の1程度と言われており、残りの3分の1がディスプレイ、さらに残りがほかの回路、といわれている。

 

CPUやディスプレイの省電力化は確かにインパクトがあるのだが、CPUを10%省電力化しても、それだけでは極端に大きな影響が出ない……というのも事実。いまやノートPCの省電力化は、あらゆる部分が協調して初めて実現できるものになってきている。

 

Snapdragonを採用した「Arm版Windows 10」を使ったPCは、動作時間が20時間以上と、一般的なノートPCに対して劇的な長時間駆動を実現している。それが可能になった理由も、実はCPUだけにあるのではない。正確にいうと、Snapdragonというプロセッサーを採用することは、単に「CPUを変えた」こととは異なる特性を持っているのである。

 

Snapdragonのようなプロセッサーは、俗に「システム・オン・チップ(SoC)」と呼ばれる。SoCとは、CPUやGPU、メモリーコントローラーなど、機器を構成するために必要な要素をまとめたものなのだ。一般的にスマホに使われるSnapdragonの場合には、上記のほかにLTE/Wi-Fi通信用のモジュールや動画・音声などの再生支援機能、セキュリティを扱うための暗号化回路も含まれる。

 

これらは協調しあって動作しており、一方で、すべての部分が常に動いているわけではない。だからスマホ向けのSoCは、こまめに作業や用途に合わせて動作をコントロールし、消費電力をとにかく下げるよう工夫されている。PCのCPUも同じような仕組みにはなっているのだが、PCのように大きなバッテリーを搭載できず、バッテリーに対する要求がさらに厳しいスマートフォンでは、そうした「全体的なコントロール」がよりシビアに行われており、その結果、バッテリー動作時間を長くすることができているのだ。

 

一方で、もちろんデメリットもある。処理能力だ。SoCの性能は、PCのCPUやGPUほど高くないし、長時間トップスピードを維持するのも難しい。PCに搭載する場合は、OS側でのエミュレーションも利用されるので、アプリ自体の動作速度はどうしても遅くなる。ゲーム向けPCやクリエイター向けPCへの採用は難しく、そのへんは既存のシステムとの棲み分けとなるだろう。

 

では、Arm版Windows 10を使ったPCはどのくらい普及するのだろうか? これについての予想は次回のVol.62-3以降で。

 

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【西田宗千佳連載】ノートPCを「20時間動くもの」に変えるArm版Windowsの衝撃

「週刊GetNavi」Vol.62-1

↑HP Envy x2(国内発売未定)↑HP ENVY x2(国内発売未定)

 

省電力と常時接続でPCの有り方が変わる

Windowsノートの動作時間が20時間を超える時代がついにやってきた。スマホに勝るとも劣らないバッテリー動作時間で、スマホと同じように「すぐネットにつながって使える」、ある意味夢のようなノートPCが2018年に登場する。

 

12月5日、クアルコムは米・ハワイにて発表会を開催し、かねてからマイクロソフトと共同開発してきた「Arm版Windows 10」を使ったPCの実機を発表した。製品は2018年に、まず、HPとASUSから発売になる。レノボも採用製品の発売を予定しており、1月に米ラスベガスで開催されるテクノロジーイベント「CES」で詳細を発表する、としている。

 

ASUSが発表した「NovaGo」、HPが発表した「ENVY x2」は、両者ともプロセッサーにクアルコムの「Snapdragon 835」を使っている。要はハイエンドスマホやタブレットとほぼ同じ構成、ということだ。これでNovaGoは22時間、ENVY x2は20時間のバッテリー動作(ともにビデオ再生の場合)を実現。バッテリー動作時間は従来機から一気に倍増……とはいわないが、3割から4割伸びている。

 

しかも、Snapdragon 835はLTEでの通信を常に使うことを前提としている。現状のPCは、Wi-Fiを使って必要なときだけ接続するのが主流だ。SIMカードが刺さり、直接通信ができるモデルも出てきてはいるが、スマホやタブレットのように「スリープ中もメールやメッセージの受信を行える」ものは少ない。だが、SnapdragonでArm版Windowsを使うPCは、スマホと同じように「常時接続」が基本になってくる。

 

ご存じの通り、一般的なPCはインテルやAMDの「x86系CPU」を使っており、OSもアプリもそれを前提に作られている。だが、Arm版Windows 10は、Snapdragonをはじめとした「Armコアを使ったプロセッサー」向けのもの。ここで問題になるのが互換性だ。しかし、そこにも配慮がある。Arm版Windowsには「CPUの違いを吸収する機能」が搭載されており、x86版Windows向けに作られたアプリやドライバーソフトがそのまま動作するのだ。

 

だが、すべてに問題がないか、というとそうではない。

 

まず、動作速度。CPUの違いを吸収するため、どうしても動作速度にはロスが出る。また、Snapdragon 835はインテルやAMDのトップCPUほど処理速度に注力しておらず、仮にトップスピードが出ても、ハイエンドPCほど速くはない。現状は「Atomを使った安価なPCよりは速いが、Core m3を使ったPCよりは遅い」くらいになる。

 

次にサイズ。消費電力が低くなるとはいえ、動作時間を延ばすにはバッテリー容量が重要だ。だから、いまのPCよりも劇的に小さくなるわけではない。

 

そんな制約がありつつも、Arm版WindowsはノートPCの常識を激変させる存在であり、2018年にPCを買うならば、ぜひ念頭に置いて欲しい存在であるのは間違いない。

 

では、なぜこういう製品が生まれたのか? 今後のノートPCはどうなるのか? そのあたりは次回のVol.62-2以降で解説する。

 

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NECの新PC「LAVIE Note NEXT」を触ってわかった、僕たちが本当にPCに必要と思う機能

先日発表された、NECの新たな15.6型ノートPC「LAVIE Note NEXT」。ゼロベースの開発で、新たにホームノートPCを再定義するべく生まれた意欲作となっており、デザインも機能も従来機から一新されたモデルです。機能に関しても全てを見直し、なくてはならない機能は搭載しながらも、「あった方が良い機能」を精査。本当に必要かどうかを判断したうえで、搭載するかどうか検討が重ねられたとのこと。

 

↑最上位モデル「NX850/JA」。実売価格:22万5580円↑最上位モデル「NX850/JA」。実売価格:22万5580円

↑ミドルレンジモデル「NX750/JA」。実売価格:21万4780円↑ミドルレンジモデル「NX750/JA」。実売価格:21万4780円

↑エントリーモデル「NX550/JA」。実売価格:19万3180円↑エントリーモデル「NX550/JA」。実売価格:19万3180円

 

まず外観については、かなりソリッドな仕上がりになっています。見た目のシンプルさを目指すPCは数多くありますが、これほどまでにエッジを効かせたソリッド感の高いPCはなかなかない。エッジを立たせてしまうことで、ラウンドデザインのモデルよりも厚みを感じてしまうかもしれませんが、基本的には自宅で使うことを想定している15.6型なのであまり気にならず、むしろちょうどいい安定感と言えます。またソリッドデザインゆえに、素材との相性も良く手触りも好印象。打ちっぱなしのコンクリートのような心地良い触感です。

 

↑全体的にエッジがたっていて、真四角の箱のようなソリッド感があります↑全体的にエッジがたっていて、真四角の箱のようなソリッド感があります

 

ボタンやスピーカー、インターフェースに関しても無駄なものが省かれた、シンプルな仕様になっています。例えばスピーカーは、従来はキーボードの上部に配置していたため、キーボードとディスプレイの間にスペースが必要になっていました。しかし、スピーカーを本体底部に移動することで、その分の省スペース化がかなえられています。しかし、従来はヤマハ製スピーカーを採用していましたが、底部に移したことでスピーカーの本領を発揮するのが難しくなったため、今回はヤマハ製ではないスピーカーを採用したとのこと。

 

↑余分なボタンや無くしスピーカーを移したキーボードまわり↑余分なボタンや無くしスピーカーを移したキーボードまわり

 

■何よりも必要なものは「起動の速さ」だった

 

このように、パソコン開発においてサイズや機能、デザインはそれぞれトレードオフになってしまうことが多いものです。開発の再定義が施されたLAVIE Note NEXTを見ていると、サイズ、機能、デザインのそれぞれどの部分を優先したかがポイントになっているとわかります。キーボードの方向キーが廃されている反面、BDXL対応の光学ドライブが残されているなど、NECが下した機能の取捨選択がうかがえるのも面白い。

 

PCを再定義するにあたり、ユーザーのPCに対する不満を解消することも検討されています。特に不満の高かった動作速度に着目し、起動時間の改良を徹底。CPUには第8世代インテルCoreプロセッサーを採用し、最新の高速SSDとHDDを組み合わせることで、最上位機「NX850/JA」で約10.6秒という驚異的な速さのOS起動時間を実現しました。タブレットPCやスマートフォンに慣れているユーザーにとって、最大のストレスとなり得るノートPCの起動速度ですが、LAVIE Note NEXTの誇る起動速度はそのストレスを払拭する勢いですね。

 

発表会では、アスリートの飯塚翔太選手がゲストとして登壇していましたが、極限まで無駄な筋力をそぎ落とし10.08秒の100m走記録を出した飯塚選手の背景は、今回のLAVIE Note NEXTとまさに通じるものがありました。本当にユーザーにとって便利なPCは何かを考え抜いたLAVIE Note NEXT、まずはそのシンプルかつ高水準な仕上がりを店頭で確かめてみてください。

 

【SPEC】

(NX850/JA)

●OS:Windows 10 Home 64ビット ●CPU:第8世代インテルCore i7-8550U ●メモリ:8GB(4GB×2、最大32GB) ●ストレージ:128GB SSD+1TB HDD ●ディスプレイ:15.6型ワイド(1920×1080ドット、タッチ非対応) ●バッテリー:約7.3時間 ●サイズ:W361×D243×H25mm ●質量:約2.3kg

 

(NX750/JA)

●OS:Windows 10 Home 64ビット ●CPU:第8世代インテルCore i7-8550U ●メモリ:8GB(4GB×2、最大32GB) ●ストレージ:1TB SSHD ●ディスプレイ:15.6型ワイド(1920×1080ドット、タッチ非対応) ●バッテリー:約6.3時間 ●サイズ:W361×D243×H25mm ●質量:約2.3kg

 

(NX550/JA)

●OS:Windows 10 Home 64ビット ●CPU:第8世代インテルCore i5-8250U ●メモリ:4GB(4GB×1、最大32GB) ●ストレージ:1TB HDD ●ディスプレイ:15.6型ワイド(1920×1080ドット、タッチ非対応) ●バッテリー:約6.9時間 ●サイズ:W361×D243×H25mm ●質量:約2.3kg