半調理レトルトという新しいカテゴリ。好みのルウや食材で作るという新発想「mitasu(ミタス)」

ライフスタイルに“時短”が求められるいまの時代。手間を省ける画期的な家電や日用品が日々発売されていますが、食材にも革命的な商品が登場しました。半調理レトルト食品「mitasu」(ミタス)です。その全貌を知るべく、発表会に行ってきました!

 

 

味付け次第で無限大!多彩な料理を手軽に作れる

半調理レトルト食品とは何ぞや?と思いながら会場に着くと、そのナゾが判明。この「mitasu」は言うなれば、具材入りのスープベースでした。一般的なレトルトとの大きな違いは、最終段階の調味がされているかどうか。あえてカレーやシチューなどのソースになっていないので、味付け次第で様々な料理になるのです。

↑「mitasu」の第1弾は全4種。450gと900gがあり、左からベジタブル(700円/1200円)、ビーフ(870円/1500円)、チキン(650円/1100円)、ポーク(760円/1300円)

 

素材やベースの味ごとに4種があり、たとえばビーフはフォンドヴォー系のブラウンスープ、チキンはココナッツミルクを効かせたホワイトスープになっています。会場では調理例の試食も行われました。簡単なものでいえば、ルウと一緒に煮込むだけで完成するカレー。

↑カレーにはポークベースを使用しました。温めて一旦沸騰したら火を止め、好みのルウをイン。目指すとろみになるまで加熱したらできあがりという約5分の簡単レシピ

 

見た目からして分かるのは、具材の大きさ。一般的なレトルトとは一線を画す、ゴロっとした肉や野菜が特徴です。また、事前段階からしっかりじっくり煮込まれているので、コクやうまみも十分ありました。

↑完成したカレーがこちら。ポークはトマトがベースになっていて、隠し味にはなんと梅酒を使用。爽やかな甘みがあり、カレーのほかにボルシチやハヤシライスもオススメとか?

 

その次は、ひと手間プラスでご馳走ができるという例。ビーフベースを活用した煮込みハンバーグです。

↑ハンバーグのパティやビーフシチューのルウなどを用意するだけ。もちろん、ルウだけでも簡単にビーフシチューが作れます

 

ビーフベースにはフォンドヴォーやデミグラスソースが使用されており、煮詰めた赤ワインを入れていることがこだわりのポイントとか。封を開けた瞬間からリッチな香りがただよいます。

↑フライパンでハンバーグに焼き目をつけ、一緒にきのこも軽くソテーした後にビーフベースを入れるという調理法。その後ハンバーグに火が通ったら、ルウを入れて完成です

 

↑盛り付けた煮込みハンバーグはこの通り。ハンバーグに角切りの牛肉という組み合わせがかなり贅沢ですが、大きな野菜がゴロっと入っている点も見逃せません

 

 

自宅で「mitasu」を活用して料理を作ってみた

会場ではそのほか、チキンベースを使ったクリームパスタと野菜ベースを使ったパエリアの実演と試食を体験。パエリアは用意する具材こそ多めでしたが、調理自体は20分程度とのこと。生米からの状態で20分というのはかなりスピーディだと思います。

↑パエリアとパスタ。野菜ベースはリゾットやアクアパッツァ、チキンベースはグラタンやグリーンカレーにも使えそうです

 

ただ、ここで疑問が。今回のカレーはルウを入れて鍋で煮込んでいましたが、これをレンチンだけで調理することはできないのでしょうか? 開発者の方に聞いてみると、ベースをしっかり温めた後にルウを溶かし、再度温めればレンチンでもOKとのこと。そこで、帰宅後にレンチン調理を実践してみました!

↑用意したのは「mitasu」のビーフ450gと、固形タイプよりも溶けやすいフレーク状のルウ

 

↑あえてカレーではなく、ハヤシルウのフレークで作ってみます。さすがに、細かくなっているフレークは常温でもすぐに溶けてとろみもついてきます

 

推奨は、まずベースをレンジで温めてからルウを入れるという話でしたが、溶けやすいフレークタイプならいきなりレンチンでも問題なさそう。ということで常温のままフレークを溶かし、レンジで数分温めました。

↑ラップをかけてレンジにイン。なお、温める前からでもすごく芳醇な香りがあふれてきます

 

↑レンチンのみのレシピで完成しました。中身は具だくさんで、試食会のときと同様に肉と野菜がゴロっと入っています

 

盛り付けて食べてみると、やはり絶品! どれもベースの味がハイクオリティなのですが、その理由は開発元の力にありました。「mitasu」を製造しているのは、京都のサンフーズジャパンという企業で、同社は30年以上も業務用のレトルトなどを手掛けてきた食品メーカーなのです。

↑「mitasu」のビーフで筆者が作った超簡単ハヤシライス

 

ターゲットは働くママや一人暮らしの若い世代のほか、料理は好きだけど時間がないという人など。安心面や栄養価にも配慮しており、すべての商品に化学調味料や保存料が使われていないというのもうれしいポイントです。

↑少し手を加えれば、パエリアのようなゴージャスなメニューも

 

 

発売は、同社が立ち上げた新ブランド「ヨリトコ」というサイト内のECコンテンツから。なお、「mitasu」は「ヨリトコ」内のレトルトシリーズ名ということで、今後も「ヨリトコ」では新商品を開発していきたいとのことです。7月19日にオープンしたばかりなので、まずはチェックを!

 

一度は食べたい絶品レトルトカレー5選! 名店との激うまコラボカレーから冷やしカレーまで

煮込まずに簡単調理で食べられるレトルトカレーやカレーソースも進化を続けています。ここでは名店監修の傑作や、温めなくてもおいしく設計された冷やしレトルトカレーを紹介します。

 

名店とのコラボカレー

いまやレトルトカレーは多種多様。名店が監修した商品も数多く存在しますが 今回はそのなかから特に注目の3つを紹介します。それぞれインド系、ドライカレー、欧風系とジャンルも様々。食べ比べるのもオススメです。

 

舌触りはサラリとして辛みはギラリと強め

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バルミューダ
バルミューダ ザ カレー

810円 

インドの調理法を軸に、日本人の舌に合わせた「ご飯が進むカレー」を生んだ、老舗店とのコラボカレー。基本の作り方は、炒めた鶏肉、茹でたジャガイモと共に火にかけるだけです。強い辛さと、サラリとした質感が特徴です。

 

カレーDATA:1箱2皿分 405円/皿

隠し味となる原材料 トマトケチャップ、マッシュポテト、アップルソース、醤油、マンゴーピューレ、黄桃、パインアップルなど

【食の専門家・中山秀明さんがレビュー】鋭い辛さだけど止まらないうまさ

ひと口目から迫りくる、目が覚めるようなキレの鋭い辛さ。加えて、抜けていく香りと爽やかな余韻がたまらないですね。辛いけど止まらない、クセになる魅惑的な味です。

 

 

生クリームのコクの奥に本格スパイスがじわじわ響く

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エスビー食品
噂の名店 湘南ドライカレー お店の中辛
339円 

鎌倉・七里ヶ浜“珊瑚礁”は1972年の開店以来、この味を求めて全国から訪れる人の長い行列が、湘南の定番風景です。生クリームと牛挽肉の濃厚なカレーソースで作り上げた大人気のドライカレーを再現。

 

カレーDATA:339円/皿

隠し味となる原材料 生クリーム、乳糖、チャツネ、チーズ、白ワインなど

【食の専門家・中山秀明さんがレビュー】まろやかの奥にシャープな辛さ

シャープな辛さと、ジワジワ広がるスパイス感が本格的。一方、素材の繊維質が生きていてコクがあり、生クリームを使っているからか、まろやかさも。バランスの良い一皿です。

 

 

バルサミコが香り甘酸っぱいフレンチとカレーが融合した!

11カレーマルシェ中辛版下ol [更新済み]

ハウス食品
カレーマルシェスペシャリテ イベリコ豚とマッシュルームのカレー
実売価格540円 

日本におけるフレンチ黎明期に、本場の味を持ち込んだ正統派レストラン「シェ・イノ」の現料理長が監修。イベリコ豚のやわらかい食感とうまみにマッシュルームを合わせ、バルサミコソースが香る上品な味です。

 

カレーDATA:540円/皿

隠し味となる原材料 ウスターソース、味噌、バルサミコソース、バターミルクパウダーなど

【食の専門家・中山秀明さんがレビュー】甘味と酸味が豊かでコク深い味

ねっとりとした奥深いコクがあり、甘味と酸味が織りなすクリーミーな欧風感はどことなくデミグラスソースのよう。ごろっと入ったマッシュルームがインパクト大です。

温めなくてもうまい! 冷やしカレー

技術の進化により、温めなくても封を開けてすぐ食べられるレトルトも登場しています。

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ハウス食品
温めずにおいしいカレー〈まろやか野菜カレー〉
実売価格200円 

野菜のうまみと果実の甘みが溶けこんでいます。まろやかさと香ばしさが特徴です。

 

 

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大塚食品
ボンカレーゴールド
太陽のキーマカレー
194円 

完熟トマトと日向夏の果汁が味の決め手のカレー。爽やかな辛さがあります。

 

 

 

 

レトルトカレーがいつの間にか大進化! 代表2ブランドを試食して解説!

2017年は、やや大げさに言うと日本のカレーに革命が起こった年だと個人的に思います。外食で挙げられるのは大阪スパイスカレーの重鎮「旧ヤム邸」の東京進出による、都内のスパイスカレーの文明開化。そして内食では、レトルトカレーの購入額が初めてカレールーを上回った(レトルト461億円に対しルーが456億円)ということです。それもあってかわかりませんが、今冬はメーカーの新作が百花繚乱。今回はそのなかから注目の2ブランドを紹介します。

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家カレーの王者がついにレトルトでスパイスカレーを発売!

ひとつめは冒頭で触れたスパイスカレーにまつわる新商品。なんと、カレーメーカーのトップランナーであるハウスが、スパイスカレーのレトルトを2月12日に発売したのです。同社によると、スパイスカレーとは「スパイスの豊かな香り立ち、ホールスパイスによる食感、仕上げに振りかけられるスパイスの彩りを特徴としながら、ブイヨンやだしをベースにした馴染みのある味わいのカレー」とのこと。

????????????????????????????????????↑その名も「スパイスフルカレー」。キーマ(左)とチキン(右)の2タイプが用意されています。参考価格は税別300円

 

大きな特徴は、別添えでスパイスミックスの小パックが付いているところ。また、ソース自体にも風味の異なるスパイスをふんだんに使っていることがパッケージ裏面からわかります。

 

????????????????????????????????????↑食材や調理工程をうたう商品が多いなか、これだけ明確に使用スパイスを表記するのも珍しいといえるでしょう

 

20180222DSC_1474↑別添えのスパイスミックスを皿に取り分けてみました。クミン、パセリ、黒ゴマ、オニオンフレーク、レッドペパーなどがブレンドされています

 

そして実食。盛り付けてみると、明らかにこれまでのレトルトとは違います。まずはテクスチャーがサラっとしていて、インドのカレーでたとえるなら北よりも南系。そして、ホール状のスパイスがソースのなかに残っています。

 

20180222DSC_1480↑ソース内の黒い粒の正体は、マスタードシード。表面に浮いているのは前記のスパイスミックスです

 

あふれ出る香りもふくよかで、欧風タイプのレトルトにはないフレッシュで鮮烈なフレーバーを感じます。そして食べてみると、その特徴はよりはっきりと。辛さのなかに香ばしさや爽やかさの織り交じった、複雑味のあるテイストがフワっと広がる感じです。

 

20180222DSC_1478↑「チキンカレー」。炒め玉ねぎとブイヨンのコクがベースで、クミン、コリアンダー、クローブ、シナモンが香り立ります

 

????????????????????????????????????↑「キーマカレー」。じんわり広がるジンジャー、カルダモンの香りと、挽き肉のうまみが重なり合う味わいです

 

辛さはハウス社基準でキーマが3、チキンが4。刺激は強すぎないので、辛さに敏感な人でなければペロリと食べられるレベルでしょう。なお今回はあえてシンプルな盛り付けにしましたが、サイトのニュースリリースには「彩りの良い野菜を添える」、「あいがけにする」、「ターメリックライスを作る」、「お皿の色を工夫する」といったアレンジ法が載っています。スパイスカレーの魅力はフォトジェニックさでもあるので、ひと手間加えてみるのもいいでしょう。

 

 

JRは東北6県のご当地肉のおいしさをレトルトカレーに凝縮

ふたつめは、JR東日本グループが同社沿線地域の活性化を図ることを目的としている「地域再発見プロジェクト」の一環で生まれたレトルトカレー。素材の背景にあるストーリーまで消費者に発信することで、地域の魅力を感じ、現地に観光に来てほしいという想いから個性的な商品が誕生しました。

 

20180222DSC_1508↑今回試したのは、全6商品があるうちの3つ。東北各6県(青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島)の地産肉を使ったカレーのなかから、青森、山形、宮城をチェックしました

 

2月6日から同グループの高級スーパー「紀ノ国屋」全店(べーカリー店舗を除く)で販売されており、価格はどれでもひとつ680円。さすがにプレミアムなプライスですが、青森なら「シャモロック」、宮城なら「仙台黒毛和牛」と、その土地ならではの豪華なブランド食材を使っています。

 

20180222DSC_1510↑裏面には食材のストーリーや生産者のコメント、顔写真などが載っています

 

パッケージが鮮やかかつ、お洒落なデザインになっているのも特徴。でも味の方はどうなっているのでしょうか。ということで、実際に食べてみました。

 

20180222DSC_1473↑「青森のシャモロックカレー」。青森シャモロックは同県産にんにくパウダー配合の飼料で育てられ、弾力のある肉質は歯切れよく、噛むほどにうまみが広がります

 

ムネ肉というのが個人的には惜しいという印象。たとえばこのムネ肉をミンチにして、青森県のりんご果肉を前面に出したキーマカレーという提案も面白いのではないかと思いました。でも全体的には鶏の豊かなうまみを感じられるパワフルな味わいでおいしいです。

 

20180222DSC_1501↑「山形の庄内豚カレー」。米どころとして名高い庄内地方で、米を加えたエサを食べて育ったのが庄内豚。脂身はあっさりかつ上品で、ほのかに甘みを感じられるのが特徴です

 

肉は角煮のようなやわらかさで、ソースともあいまったとろけるテクスチャーが美味。十分においしいですが、これも隠し味に山形のさくらんぼを使っていると、より個性が出るのではと思いました。

 

20180222DSC_1505↑「宮城の仙台黒毛和牛カレー」。大自然のなかでストレスなく約30カ月かけて大切に育てられた仙台牛。そのなかでもきめ細かい霜ふりのバラ肉を使用しています

 

肉の持つ贅沢でジューシーなうまみが、ソースにしっかりと凝縮。そのぶん脂が多めでカロリーもこの3つのなかでは一番高いですが、高級店のカレーにも負けないリッチなおいしさです。

 

この「東北6県レトルトカレー」シリーズはほかに「岩手の短角牛カレー」、「秋田の八幡平ポークカレー」、「福島の会津地鶏カレー」がラインナップされていて、牛、豚、鶏の食べ比べも可能。紀ノ国屋の公式オンラインストアでは6商品のセットが3月30日注文分まで送料無料で購入できるので、気になる人は試してみてはいかがでしょう!