なぜおいしく炊ける? なぜ普及しない? タイガーが教える「土鍋炊飯器」3つの魅力と2つの課題

「土鍋で炊いたご飯は美味しい」という話はよく聞きますが、家電量販店などでは本物の「土鍋」を使った炊飯器の種類は多くありません。そんななか、2006年から12年にわたって炊飯器の内鍋に「本物の土鍋」を採用してきたのがタイガー魔法瓶です。そのタイガー魔法瓶が、プレス向けに「土鍋ごはん勉強会」を開催するとのこと。土鍋のご飯が美味しい理由や、市場に土鍋炊飯器があまり出回っていない理由についても聞いてきました。

↑同社炊飯器のフラッグシップモデル「土鍋圧力IHジャー炊飯器 GRAND X THE炊きたて JPG-X100」(実売価格13万8207円)

 

土鍋が「炊飯に強い理由」は「蓄熱性の高さ」「土鍋泡」「遠赤外線効果」の3つ

同社によると、土鍋の炊飯におけるメリットはズバリ3つあるそう。ひとつは「蓄熱性の高さ」。最近の10万円前後する高級炊飯器のほとんどは、内鍋が分厚く重く設計されています。これは、一度取り込んだ熱を逃さず、高温を維持しながら炊飯するため。家庭で土鍋を使った鍋料理をすると、火を消したあともグツグツと沸騰し続けることがありますが、土鍋はこのように「高温をキープ」するのに優れているのです。

↑本土鍋内釜(写真左)と金属製内釜(写真右)の炊飯器で水を沸騰させ、同時にコンセントを抜いて約10秒後。本土鍋内の水は沸騰し続けているのがわかります

 

ふたつめが「土鍋泡」。土鍋は表面に細かな凹凸があるので、沸騰時に細かく均一な土鍋泡を発生させられます。この「細かな泡」が米の間を優しく通り抜けることで、米の一粒一粒にムラなく熱を伝えます。同社によると、最近の炊飯器は「勢いよく沸騰させる」ことで熱ムラを減らす傾向にありますが、激しい対流は米同士がぶつかって傷がつきやすいのだそう。傷ついた米は、傷口から水を吸ってベチョッとした食感のご飯に炊き上がったり、甘み成分が抜けてしまうこともあるそうです。

↑本土鍋内釜(写真左)と金属製内釜(写真右)で沸騰する様子の比較。土鍋の水は下から上に泡が次々と発生するのに対し、金属釜は内部に激しい対流が起き、水面が波立っているのがわかります

 

そして、最後のメリットは土鍋の持つ「遠赤外線効果」。土素材の持つ遠赤外線により米の中心までしっかり加熱できるので、ふっくらとハリのある炊飯ができるといいます。

 

土鍋の課題は「形がコントロールしにくい」「IHに対応させるのが難しい」

このように、メリットの多い「土鍋炊飯」ですが、反面、製造が難しいというデメリットもあります。炊飯ジャーは工業製品であるため、大きさなどの誤差をミリ単位で調整する必要があるのですが、陶器は焼成する際に変形するため、形をコントロールしにくいのです。そこで、同社はこの問題を解消するため、3回以上の「焼き」を実行しているそう。

 

さらに、最近の高級炊飯器は加熱方法にIHを採用していますが、陶器はそのままでは磁性がないのでIHによる加熱はできません。このため、タイガー魔法瓶では銀素材をベースとする発熱体を土鍋にコーティング。この作業も手作業で行っているため、ひとつの鍋ができるのにはなんと約3か月もかかるそうです。なるほど、それだと価格を抑えるのはなかなか難しいですね。

↑会場に展示されていた本土鍋ができるまでの製造工程の一部モデル。土鍋はすべて三重県四日市の「萬古焼」を採用しています

 

一般的な金属の内釜の2倍以上の高火力を実現

ちなみに、同社の炊飯器の上位機種は土素材で作られた「本土鍋」より熱伝導率が約2.5倍高いといわれる「プレミアム本土鍋」を採用しています。プレミアム本土鍋を採用している炊飯器は、なんと内釜だけでなく「遠赤特大土かまど」と呼ばれる釜を包み込む本体内部までが土素材。この「遠赤特大土かまど」と内釜の両方が発熱することで、鍋底の最高温度は約280度まで上昇します。ちなみに、一般的な金属製の内釜の鍋底温度は約110~130度とのこと。つまり、通常の金属の内釜の2倍以上の火力で加熱できるわけですね。

↑プレミアム本土鍋は伝統ある萬古焼に新素材の「炭化ケイ素」を配合。熱伝導性が良いのが特徴です。また、内釜をセットする本体内部も「遠赤特大土かまど」と呼ばれる陶器製。一般的な樹脂製の内部構造より高熱に強いのが特徴です

2つの気圧を使い分け、もっちり粒感のあるごはんに炊き上げる

さらに、プレミアム本土鍋を使った上位機種は土鍋の気圧コントロールにもこだわりがあります。なかでも特徴的なのが「可変W圧力」炊きです。これは大小2つの圧力ボールを配置することで、1.25気圧と1.05気圧の2つの気圧を使い分けて圧力炊飯する機能。炊飯時に1.25気圧の圧力でもちもちした弾力と粘りを作りだし、炊飯後に1.05気圧に減圧することでごはん粒をギュッと炊きしめます。これで、もちっとした弾力があるけれど、べちょべちょとせず粒感があるごはんが炊けるそうです。

↑2つの圧力ボールを搭載するJPG-X100の内ぶた。内ぶたには親水効果のある加工をしており、加熱時は余分な水分を蒸発させ、保温時は水の膜を作って保水。また、水タレが少ないのも特徴です

 

実際に試食したところ、確かにモチッとした柔らかさと弾力が同時に楽しめる食感です。また、土鍋炊飯はおこげができるため、のどを通る際にかすかに香ばしい後味も感じられます。

↑勉強会のあとには試食タイムも。炊きたてはモチモチとしているのに粒離れがよく、食感の良さがとにかく印象的でした

 

一人暮らし向けには「冷凍用ごはん」のモードと「15分時短調理メニュー」を搭載

また、今回は8月21日に発売された一人暮らし向け炊飯ジャー「炊きたて JPF-A550」(実売価格2万7230円)の実演試食会も行われました。本機は3合炊きの小容量炊飯ジャー。内釜はステンレスとアルミを重ねた「5層遠赤特厚釜」に「土鍋コーティング」を施しており、タイガー魔法瓶がこだわる土鍋の「遠赤外線効果」と「土鍋泡」を再現しています。

↑一人暮らしに最適な3合炊きの「JPF-A550」

 

本機の面白いところは2つ。ひとつは、一人暮らし向けに冷凍用ごはんに最適な炊飯モードを搭載していること。冷凍ごはんは「標準」モードで炊飯すると固くなりがち。とはいえ柔らかめに炊飯すると冷凍・再加熱後に水っぽい仕上がりになります。そこで、冷凍用ごはんモードでは、冷凍後に再加熱をしても美味しいごはんに調整しているそうです。

 

もうひとつの特徴が、炊飯器で副菜などが作れる「15分時短調理メニュー」の搭載です。こちらは材料を入れて加熱時間を設定するだけでおかずが一品作れるという、忙しい一人暮らしに最適の機能。勉強会では、この「15分時短調理メニュー」を使った牛肉のチャプチェの調理実演と試食がありました。こちらも作り方は驚くほどカンタンなのに、味のほうもまったく問題なし。冷凍ごはん用のモードも含め、一人暮らしに必要な機能を「わかってる」といった印象です。上位モデルと一人暮らし用のモデル、両者の魅力を改めて確認できた勉強会でした。

↑会場では手早く「チャプチェ」を作る実演も。肉にもやし野菜ミックス、調味料を入れて15分のタイマーを入れたら、あとは放置するだけ。準備時間は5分もかかりませんでした

 

↑JPF-A550は甘酒やもち麦の調理も可能です。会場では実演したチャプチェ(写真左下)のほか、甘酒メニューで作った甘酒を使ったシャーベット(写真上)、麦めしメニューで炊いたもち麦のサラダ(写真右下)の試食もありました

 

感激を全部書いたら1万字に…! 話題の炊飯器「かまどさん電気」を家電ライターが渾身レビュー

2000年創業の新進気鋭の家電メーカー、siroca(シロカ)から本物の炊飯土鍋を使った電気炊飯器「かまどさん電気」(実売価格8万6184円)が発売され、話題になっています。本機は、シロカと三重県・伊賀焼の窯元「長谷園」が共同開発した製品。「長谷園」は炊飯土鍋「かまどさん」を発売し、累計出荷台数80万台以上の大ヒットを記録したことで有名です。この「かまどさん」の利点を取り入れ、これまで技術的に難しかった本格土鍋の電化を実現したのが、この「かまどさん電気」。特に「土鍋で炊いたごはんが一番!」という人から大注目されているのです。

筆者は土鍋ごはんをいただくたびに「おいしい!」と感じるのですが、「土鍋炊飯は火加減や手入れが大変」というイメージがあり、ふだんは手軽なIH炊飯器を使っています。ところが、発売日の前後に「かまどさん電気」を取材する機会があり、本機で炊いたごはんのおいしさに感心していました。そんなタイミングでいただいた今回のレビューのお話……断る理由がありません。そして、どうせやるのであれば、徹底的にテストしたい……そして、いままで数多く試してきた高級炊飯器と何が違うのか、明らかにしたい……というわけで、今回は本機で炊いたごはんの味や食感、使い勝手に関する6項目を検証。希少な“本格土鍋炊飯器”である本機の「IH炊飯器と比較してのメリット・デメリット」に迫っていきます。

 

【今回テストするのはコチラ】

人気土鍋の優位性を活かすべく、技術を結集した本格土鍋電気炊飯器

長谷園×siroca

かまどさん電気

SR-E111

実売価格8万6184円

“呼吸する土鍋”として知られる三重県伊賀焼の炊飯土鍋「かまどさん」を搭載。火力の調整なしにボタンひとつでふっくら甘いごはんを炊き上げる。土鍋の優位性を活かすため、IHヒーターでなくあえてシーズヒーターを採用し、二重のふたや土鍋内の水温を計るセンサー、土鍋冷却用ファン採用など、多くの工夫で、直火炊きに負けないおいしさを実現した。土鍋の乾燥モードなど独自機能も搭載。

SPEC●炊飯容量:1~3合(白米)、1~2合(玄米)●最大消費電力:1300W●加熱方式:電熱ヒーター式●炊き分け機能:食感3通り(かため・ふつう・やわらか)、おこげ3通り(うすめ・ふつう・こいめ)●操作方式:タッチパネル式●コード長:約1.8m(マグネット着脱式)●サイズ/質量:約W300×H261×D300m/約7.6kg(土鍋含む)

 

【検証内容はコチラ】

「食感と味」のチェックは、本機で炊飯した白米のおいしさを確認。炊きたての味に加え、冷やごはん、冷凍再加熱したごはんの味もチェック。さらに、「食感炊き分け」「少量炊飯」の味・食感の違いも確認していきます。機能面では、「保温機能」「操作性と炊飯器の扱いやすさ」「メンテナンス性」と、さらに「独自機能」と「設置性」を検証します。

【テストその1 食感・味の傾向は?】

今回は、甘みや粘りが強い魚沼産コシヒカリ平成29年米を炊飯し、食感と味を確かめました。<炊き上がり>だけでなく、<冷やごはん(おにぎり)>や<冷凍・再加熱>もチェックします。

 

<炊き上がり>

ふっくら・しゃっきり、粒立ちの良さが他機種にない独自の仕上がり

まずは「白米・炊飯」メニューを選び、炊飯量は「3合」、仕上がりは「ふつう」を選択。「土鍋直火炊きのおいしさを電気で再現した」という炊き上がりは、抜けるような白さ。みずみずしい香りが食卓に広がります。

 

さっそく茶碗によそってひと口食べると、ふっくら柔らかながら、しゃっきりとした粒立ちの良さを感じます。この食感はほかの電気炊飯器にはない唯一無二のもの。甘みは豊かですが「くどさ」がなく、あと味が良いため、「もうひと口、もうひと口」…と箸が進みます。

↑炊き立てを茶碗に盛ったごはんは、白く透明感があって見た目にもおいしそう。口に入れると、たっぷりと保水してふっくらした食感をまず感じますが、噛むとほどよい具合にほぐれてゆきます

 

<冷やごはん(おにぎり)>

冷めても独特のふっくら感が感じられる!

冷やごはんは炊きたてをラップで包んで、室内に5時間置いて冷ましたあとに試食。冷めても独特のふっくら感が残っているのが好印象でした。さすがに食べた瞬間に感じるしゃっきり感は減りましたが、それでも噛むうちに米粒がほどよくほぐれていくため、あと味がいいです。食べ進めるうちに甘みも強く感じるようになり、おにぎり1個食べ終わると大きな満足感が残りました。お弁当にも合う食感という印象です。

↑ラップに包んで5時間室内に置いたごはん。軽くおにぎり状にして食べたところ、しっとりした中にふっくら柔らかな余韻を感じました

 

<冷凍・再加熱>

柔らかさと粘りが出てきたが、ほどける粒感は残っていた

炊き立てを急速冷凍し、20時間経ったものを電子レンジで加熱して試食。試食。米一粒一粒のハリ感が弱くなり、かなり柔らかく粘りがある食感になりました。炊き立てのときほど食感の良さは感じられない、というのが素直な感想です。ただ、食べている間にほどよくほぐれる感覚は健在で、甘みもみずみずしさをキープしています。

 

とはいえ、冷凍後の食感と味の変化を伝えるため、やや厳しい表現を使っていますが、食事の際に出てくるごはんとしては何ら問題なし。「ごはんがちょっと柔らかめになったな」と感じる程度です。

↑白さが減って、表面に粘りが出始めているのがわかります。ただ、実際に食べたときのごはんの「ほどける」感じはまだまだ残っていました

 

【テストその2 食感炊き分けの幅は?】

その炊飯器で「最もしゃっきり硬めの食感に炊き上げるモード」と、「もっとももちもちに炊き上げるモード」で炊飯。それぞれの食感の違いを見ることで、食感の幅を確認しました。

 

「やわらか」ではほどける食感のなかにやや粘りが

本機の食感炊き分け機能は「かため・ふつう・やわらか」で、他社の高級IH炊飯器と比べると少なめです。一方、土鍋ごはんならではの「おこげ」モードも搭載し、「うすめ・ふつう・こいめ」の3段階でおこげのつき方を調整できます。まず、食感「やわらか」で炊いてみたところ、米粒にやや粘りを感じる炊き上がりになりました。それでも最後にごはんが「ほどける」食感は健在。甘みも豊かです。「ふつう」で炊いたごはんを冷凍・再加熱したときの食感に似ていますが、こちらのほうが、ごはんのみずみずしさを強く感じました。口の中でのほどけ具合も、冷凍・再加熱よりなめらかです。

↑食感「やわらか」で炊いたごはん。「ふつう」で炊いたごはんと、見た目の違いはほとんどありませんでしたが、食べてみると柔らかさと弾力が少し増していました

 

「かため」では、しゃっきり感がより際立つ食感に

一方、筆者の好みにもっとも合ったのが、「かため」に炊いたごはん。それほど硬い食感になることはなく、ほどよいふっくら感がありつつも、しゃっきりとした米の粒感が感じられる炊き上がりに。甘みもよりすっきりした印象で、特に和食などさっぱりしたおかずとの相性がいいと思います。

↑食感「かため」で炊いたごはん。見た目では、ごはんの周りの“おねば”が「ふつう」で炊いたときより少なく見えました

 

食感の炊き分けについては、全体に「やわらか」~「かため」で食感が激変するということはなく、あくまで土鍋炊きのふっくらしたおいしさをベースに、より柔らかく食べやすい食感にするか、粒感の立った食感にするか、といった程度の違いに留められている印象です。

↑本機では、おこげも「うすめ・ふつう・こいめ」の3段階で調整可能。「ふつう」で炊飯したところ、おこげの色はやや薄めですが、香ばしい風味はしっかり感じられました

【テストその3 少量炊飯の炊き上がりは?】

本機は3合炊きモデルで少人数世帯などに最適ですが、なかには「ひとり暮らしだけど、毎日炊きたてを食べたい」という人もいるでしょう。そこで、最小炊飯量の1合でごはんを炊いて、3合で炊いた場合との食感と味の違いを調べてみました。

 

3合でも1合でも食感に違いを出さない炊飯技術は見事!

1合炊きにすると、炊きたての香りがやや弱まり、甘みも控えめになった印象。しかし、ごはんのふっくら感やしゃっきり感は、3合炊きとそれほど違いを感じませんでした。高級炊飯器のなかには、少量炊飯専用プログラムでおいしく炊けるモデルもありますが、本機はこれに劣ることはありません。「炊飯量によって食感や味に違いがない」という意味では、極めて優秀な部類に入るといえます。

↑炊飯量1合で炊いたごはん。見た目には、ほんのわずかだけごはんのおねばが少なく見えますが、白くみずみずしい炊き上がりは言うことなし

 

ちなみに、炊飯量2合で炊いたところ、わずかに1合炊きよりもちもち感が強くなった印象でしたが、ふっくらかつしゃっきりした食感はそのままでした。こうした微妙な食感の違いは、食感を厳密に比較したからわかる程度のもの。米の量に対する水の量のわずかな違いと考えられ、ほぼ違いはないといえるでしょう。

↑炊飯量2合で炊いたごはん。おねばの量は3合炊きより1合炊きに近いように見えましたが、食感は3合に近い印象です。いずれにせよ、ほとんど差はありません

 

【テストその4 保温性能は?】

はじめに断っておくと、この「かまどさん電気」にはヒーターによる「保温機能」は備わっていません。それは「できるだけ炊きたてを味わってほしい」というメーカーの考え方によるものです。また、土鍋は蓄熱性が高いので、1時間程度は温かいごはんが食べられるとのこと。そこで、ここでは炊飯後土鍋に1時間保存したごはんの食感と味をチェックしました。

 

1時間後はほの温かく、もっちり感は出るもののベタつきはナシ

茶碗によそったごはんは、さすがにヒーターで保温した場合のようにアツアツとはいきませんが、ほの温かさを保っています。食感はしゃっきり感がわずかに弱まり、そのぶんもっちり感が出て甘みがより感じられます。注目は、ごはんのベタつきがないこと。これは鍋本体が多孔質なため、炊飯直後で土鍋内に水蒸気が多いときは鍋が水分を吸収し、逆に鍋の内部が乾燥してくると、吸収していた水分をまた鍋に戻すというはたらきがあるからだといいます。

 

もちろん、ヒーター保温の余分な加熱がないので、ごはんの劣化はほとんどなく、臭みも感じられませんでした。どうしてもアツアツが食べたければ、このごはんを軽くレンジでチンしてもいいでしょう。

↑土鍋で1時間“保温”したあとのごはん。水分を適切に保っており、ベチャつくことなくツヤツヤ輝いています

 

【テストその5 操作性/メンテナンス性は?】

土鍋ごはんはそのおいしさには定評がある一方、使い勝手や土鍋の手入れの手間がネックという人も多いです。「かまどさん電気」はそれらの課題を解消できているのか……? ここでは気になる操作性/メンテナンス性を検証していきます。

 

<操作性>

タッチパネルは快適だが、土鍋に水位線がない点に注意

本機のベースとなった炊飯用土鍋の「かまどさん」は、従来火加減調節が面倒だった直火炊き(ガス炊き)による土鍋炊飯を、一度中強火にかけたあと火を止めるだけ、あとはそのまま放っておくだけ…という工程に単純化し、大ヒット。「かまどさん電気」では、その手間をさらに減らしました。操作画面はタッチパネル式で、米の種類、炊飯メニュー、炊飯量、仕上がり(食感炊き分け)を選ぶだけ。

↑操作パネルはタッチ式。「米」キーで「白米/玄米/雑穀米」を切り替え、「メニュー」キーで「炊飯/おこげ/おかゆ」を、「炊飯量」キーで合数を、「仕上り」で炊飯時の食感と「おこげ」メニューでのおこげの濃さを調整します。

 

やや面倒なのは、金属製の炊飯器の内釜と比べて土鍋が重いことと、二重ぶたなのでふたを毎回二度セットする必要があること。また、土鍋に水位線がないため、専用の水カップで水の量を計って土鍋に給水する必要があることぐらいです。

↑土鍋のふたは二重になっています。重みのあるふたを二重にすることで、土鍋内を高圧に保て、高火力で炊飯しても吹きこぼれしない、中ぶたの2つの孔からうまみ成分の「おねば」が土鍋内に戻る、というメリットがありますが、炊飯時のふたのセットはやや面倒といえます。

 

↑本機の付属品。左上から水カップ、米カップ、しゃもじとしゃもじ置き、左下から鍋敷き、手ぬぐい。水カップには10㎖刻みの目盛りのほか、白米炊飯時の「1合・2合・3合」の水位線も入っています。本機でごはんを炊くときに水カップは必須ですね

 

使い始める前の作業「目止め」は「儀式」として楽しもう

ただし、炊飯後は二重ぶた(特に内ぶた)が熱いので、ミトンなどを使ってふたを取る必要があり、また取る際に蒸気が凝結したおつゆが垂れます。食卓にはふきんなどを用意しておいたほうがいいでしょう。

 

なお、本機を使い始める前には「目止め」を行う必要があります。これは土鍋表面の細かい気孔を米のでんぷん質で埋めて、水漏れを防ぐ作業のこと。と言っても、一度たっぷりの水でおかゆを炊いて水分を拭き取り、よく乾燥させるだけ。土鍋を使い始める前の“儀式”として、楽しむのがいいでしょう。ちなみに目止め工程で作ったおかゆは食べられます。

↑ちなみに本機は炊飯終了後に土鍋を本体から取り出して鍋敷きに乗せるのがオススメ。土鍋も本体も蓄熱性が高いため、炊飯後に土鍋を本体にセットしたままだと内部に残った熱でおこけができやすくなるそうです

 

<メンテナンス性>

土鍋の扱いには注意が必要だが「乾燥モード」が便利

本格土鍋を使う本機は、それなりにしっかりした手入れが不可欠です。まず、土鍋と2つのふたがかなり重く、また焼き物であるため、取り扱いに気をつけなければなりません。特に土鍋は約3.5kgあり、洗う際に流しにうっかり落とせば、土鍋が欠けるおそれもあります。

↑洗うパーツは土鍋、中ぶた、外ぶたの3つ。釉薬が塗られているので、汚れがそれほどこびりつきません

 

また、洗ったあとの乾燥も重要。一般的な土鍋は、しっかり乾く前に使うと、土鍋内部で水蒸気が膨張し、割れてしまう心配もあります。また、どこでどのくらいの時間乾燥させればいいのか、初心者にはわかりにくいもの。そんな方のために、本機には「乾燥モード」が搭載されています。土鍋を洗ったら水分をよく拭き取り、炊飯器本体に土鍋をセットして「乾燥モード」を選択するだけ。30分の乾燥時間で、しっかり土鍋を乾かしてくれます。

↑乾燥モードでは土鍋のみセットし、上ふたと中ふたは取り付けないようにします。乾燥モード終了後は土鍋を取り外し、風通しの良い場所で底面を上にしてしばらく自然乾燥させればOK

【テストその6 独自機能/設置性は?】

「独自機能」は各炊飯器に搭載されている、ごはんのおいしさにつながる独自の機能や技術、炊飯のバリエーションを広げる機能などをチェックします。また、使い勝手向上やお手入れの手間を省く便利機能も見ていきます。

 

「設置性」に関しては、横幅と奥行き、重さを確認します。また、炊飯中の蒸気の出方もチェック。さらに、設置性を高める独自の工夫があれば、それもチェックしていきます。

 

<独自機能>

本物の土鍋を使い、「多孔質」の良さを活かしているのが最大の独自機能

本機の独自性は、なんといっても本物の土鍋を使っていること。しかも、伊賀焼の人気炊飯用土鍋「かまどさん」を電気炊飯器用に調整したものを採用しています。先の「食感と味」の項でも触れましたが、本機の土鍋は“呼吸する”のが特徴。三重県の伊賀でとれた古琵琶湖層の土を使用しており、焼成の際に土に含まれた微生物の化石(遺骸)が焼け、土鍋の中に細かな気孔が多く生まれます。この気泡が炊飯時の蓄熱性を高め、同時に炊飯後の土鍋内の湿度を絶妙に調節してくれるのです。

↑伊賀焼の土鍋「かまどさん」を電気炊飯器用にチューニング。本来土鍋は手工芸品なので、個体ごとに微妙にサイズが変わるものですが、本機の土鍋は工業製品である本体にぴったり収まるよう、誤差1mmの範囲で作るそうです

 

ただし、この土鍋を使うには、課題も多かったとか。ひとつは発熱効率の高いIHが使えないこと。IHを使うには、土鍋の中に発熱するための金属を埋め込んだり、金属を土鍋に溶射したりする必要がありますが、それだと土鍋の孔がふさがれて、呼吸できなくなります。そのため、本機ではあえて昔ながらの加熱機器である「シーズヒーター」を採用。さらに、土鍋内の水温を検知し、適切な炊飯制御をするための温度センサーを土鍋に装着しました。

↑底面にあるグレーの円盤がシーズヒーター。通常のシーズヒーターでは出力1300Wの熱に耐えきれず溶けてしまうため、熱に強いアルミ製のものが使われています

 

また、蓄熱性の高さゆえ、短時間で温まりにくく冷めにくい土鍋内を急速に高温化するために、プログラムに予熱工程を加えたり、蒸らし工程で熱が入りすぎるのを防ぐために本体下部に冷却専用ファンを搭載したりしています。このような、他の炊飯器にはない機能を結集することで、本格的な土鍋炊飯の電気化を実現したわけですね。

↑土鍋底面の「長谷園」と刻印された部分にセンサーが埋め込まれています。このセンサーがあるため、「かまどさん電気」の土鍋は、直火では使えません

 

↑炊飯器の本体穂ひっくり返すと、冷却用ファンが設置されています。土鍋は金属製の内釜と違って熱が逃げにくいので、ファンによる強制的な冷却が不可欠なのです

 

乾燥モードが便利なほか、玄米が驚くほど美味しく炊ける

一方、使い勝手の面では、土鍋の乾燥機能を搭載している点に注目です。「メンテナンス」の項でも触れたように、土鍋は毎回しっかり乾燥させることが不可欠ですが、本機には「乾燥モード」があるので、ボタンひとつでしっかり乾燥できます。30分経ったら土鍋を取り出して裏返し、残った湿気を飛ばせばOKです。これまで土鍋直火で乾燥の作業を負担に感じていた人こそ、そのメリットを感じることができるでしょう。

↑操作パネルの「乾燥」キーを押し、その後「炊飯」キーを押せば、乾燥開始。洗ったあとの土鍋をしっかり乾かします

 

もうひとつ、独自機能と言うべきかはわかりませんが、本機は玄米がとてもおいしく炊けます。玄米1合を仕上がり「ふつう」で炊飯すると、炊き上がりまで86分かかりましたが、米を洗ってすぐ炊飯し始めたのに、玄米としては驚くほどふっくら柔らかく炊き上がりました。

↑玄米の炊き上がり。玄米特有のヌカくさいニオイは抑えられ、甘みといい風味だけ残ったおいしいたきあがりでした。プチプチした食感もいいアクセントに。なお、玄米を洗う際は、硬い殻をあえて傷つけるように洗うとおいしく炊き上がります

 

<設置性>

本体と土鍋の大きさ・重さが購入のハードルになりそう

本機でメンテナンス性とともに購入の際のハードルになりそうなのが設置性です。3合炊きタイプながら直径は約30cm、重さは土鍋を含めて約7.6kgと、5合炊きタイプと比べても、かなり大きく重いです。本体に取っ手がついていないので、炊飯のたびに収納場所から取り出すのではなく、設置場所をあらかじめ決めておくほうが現実的でしょう。

↑「かまどさん電気」(左)と、筆者の自宅で使っている三菱電機 本炭釜KAMADO(右・5合炊き)との比較。これで3合炊きということで、かなりのサイズ感です

 

さらに、本機は炊飯中に蒸気をかなり放出します。特に玄米炊飯の際は、かなりの蒸気が出ますので、レンジ棚など天井の低い場所に置くのは避ける必要があります。ただし、デザインは黒~グレーのモノトーンで統一され、かなりスタイリッシュ。「見せ家電」として、対面式キッチンやテーブルの上に堂々と置いておくのもオススメです。

↑玄米炊飯時の様子。二重ふたのせいで噴きこぼれはありませんが、蒸気がかなり盛大に出ていました

 

↑釉薬を塗った土鍋のつやつやした光沢感と本体のつや消しのグレーの組み合わせがオシャレです

 

【テストのまとめ】

「もちもち」ではなく、ふっくら・しゃっきりした食感を楽しめるのが魅力!

炊飯用土鍋をまるごと使い、それに合わせて加熱方法から炊飯プログラム、冷却方法まですべてをチューニングした「かまどさん電気」。「ふっくらしながらもしゃっきり粒立ちのいい炊き上がり」が特徴です。高級炊飯器、特に圧力IH系のモデルはふっくら感が強いと同時にもちもち感が強く、やや柔らかめの炊き上がりになりますが、本機はそれらと一線を画した食感。個人的な印象で言えば、三菱電機の本炭釜KAMADOがやや近い食感だと感じました。また、今回3合/2合/1合の3種類の炊飯量で味と食感を比較しましたが、1合を炊いた際に炊きたての香りと甘みがわずかに弱いと感じた以外は、それほどの違いを感じませんでした。他のIH炊飯器と比較しても、本機の炊飯量による食感の変化は少ないと思います。

↑炊飯量1合で炊いたごはんは、白くみずみずしい炊き上がり

 

また、土鍋で炊いたごはんは冷めてもおいしいと言いますが、本機で炊いたごはんは冷めてもふっくら感が残っていた点が驚き。一方、炊飯直後のごはんを急速冷凍・再加熱したごはんは、他のIH炊飯器で炊いたごはんとの差がそれほどない印象でした。当たり前のことですが、やはり土鍋ごはんのおいしさを100%堪能したいなら炊きたてに越したことはありません。

 

炊き分けの幅や土鍋の保温能力にはそこまで期待できない

食感炊き分けは3通りですが、他の多彩な食感炊き分けができる機種に比べて、食感の幅は広くありません。ただし、本機の食感を「やわらか」や「かため」にすることで、ごはんの“かたさ”はそのままに、みずみずしさや粒感を微妙に変化させることが可能。おかずや気分に合わせて、食感を炊き分けるのも楽しそうです。

 

保温機能に関しては、本機は保温モード非搭載ですが、土鍋の蓄熱性が高いため、炊飯後もしばらくは温かいごはんを楽しめます。また、土鍋が炊飯直後の余分な水分を吸収、鍋内が乾燥し始めるとまた水分を戻すので、ごはんの最適な水分量を長く維持できるのもメリットです。ちなみに、紹介記事などで「1時間はごはんの温かさを維持できる」と書かれることもありますが、ヒーターで保温する炊飯器と違い、さすがに“アツアツ”の状態を維持するわけではないことは理解しておきましょう。

↑アツアツとまではいきませんが、蓄熱性がいいので、一定時間温かさを保つことができます

 

土鍋の扱いはやや手間だが、直感的に操作できて乾燥モードも便利

では一方の「使い勝手」についてはどうでしょうか? まず、操作パネルの使いやすさについては、他のIH炊飯器とまったく遜色ありません。炊飯モードが他の高級モデルより少ないこともあり、取扱説明書を見なくても直感的に操作できます。ただし、土鍋に洗った米と水を入れ、本体にセットするまでに少々手間がかかります。それは、土鍋に水位線がないので、専用カップで水の量を測る必要があるため。もうひとつは土鍋及び二重ぶたが少々重いことです。さらに炊飯直後の中ぶたはかなり熱く、素手で掴むと火傷するので注意しましょう。

↑水位線がないので、専用カップで水を計量する必要があります

 

メンテナンス性に関しても、土鍋及び2枚の陶器ぶたが重いので、洗うときに注意が必要。また、洗った土鍋をしっかり乾燥させる必要がありますが、本機には土鍋を30分で乾かせる「乾燥モード」も搭載されており、これまで土鍋の炊飯で不便を感じていた人には大きなメリットと言えます。

 

炊飯機能は唯一無二だが、設置性が最大のネックになりそう

本機の独自性は、何と言っても土鍋を使っていること。その特性を活かすべく、現行の高級炊飯器とは異なる技術を結集したことこそ、本機の独自機能の最たるものです。また上でも触れましたが、土鍋を自然乾燥する手間を省ける乾燥機能も本機ならでは。

↑伊賀焼の炊飯土鍋のメリットを活かすために、技術を結集

 

設置性については、実はこれが一番のネックになるかもしれません。3合炊きモデルながら、5合炊き高級炊飯器に匹敵する大きさと重さ(どちらかというと5合炊きのなかでも大きめで重めです)。通常の炊飯土鍋と比べても、こちらは土鍋の周りにヒーターや断熱素材、冷却ファンなどが入った本体があるのですから、圧倒的に場所を取ります。特に土鍋を洗ったあとは、本体とは別にその土鍋を乾燥させる場所を確保しなくてはなりません。炊飯中に蒸気も出ますから、ひとつの場所に置きっぱなしで使うなら、炊飯器の上に広い空間があって、換気もしやすい場所を選ぶ必要あり。購入を考える人は、その設置場所もしっかり考えておいたほうがいいでしょう。

↑乾燥モードの使用後、残った湿気を飛ばすための場所も必要になってきます

 

土鍋ごはんの再現性でいえば、現状でもっともオススメのモデル

本機は本物の土鍋を使用している以上、メンテナンスでIH炊飯器より手間がかかるのは事実。設置のハードルもやや高い本機は、正直言って、万人にオススメできる炊飯器とはいえません。ですが、他の炊飯器では味わえない食感は、なにものにも替えがたい唯一無二の魅力。なによりも土鍋ごはんのおいしさを求める人には、現状でもっともオススメできるモデルといえるでしょう。火加減の調節が不要で、乾燥モードを使えばワンボタンかつ短時間で土鍋を乾燥できるため、省手間という面でも魅力的。特に、すでにガスコンロで土鍋炊飯を行っていて不便を感じている人は、本機に乗り換えるのも大いにアリ。少量炊飯でもおいしく炊けるので、新婚夫婦や中高年の二人世帯にとっても、狙い目のモデルと言えるでしょう。

「社運かけました」炊飯器の象印、過去の栄光を捨て「絶対の自信」で送り出す新モデル「炎舞炊き」

象印マホービンは、国内の炊飯ジャーで長年大きなシェアを維持しているメーカー。1970年の電子ジャー発売以来、「美味しいごはん」を追い求めて、「IH」「圧力」「南部鉄器製の内釜」といった機能を進化させてきました。そんな同社が今年の7月21日から発売する「圧力IH炊飯ジャーNW-KA型“炎舞炊き(えんぶだき)”」は、これまで以上の美味しさを追求し、新しい加熱方式を採用した意欲的な製品です。

↑圧力IH炊飯ジャーNW-KA型“炎舞炊き”。左は5.5合炊きのNW-KA10、右は1升炊きのNW-KA18。カラーは「黒漆」(くろうるし)で、四角いフォルムは玉手箱をイメージしています

 

「おいしいご飯=かまど炊きの再現」を一貫して追求

「ごはんを美味しく炊くポイントは、お米に高温の熱を均一に伝えること。これによってお米の甘みや旨みが引き出されます」と話すのは、同社の第一事業部長の山根博志さん。同社は、以前から美味しいご飯のヒントは「かまど炊き」にあると考え、昔ながらの薪を使ったかまど炊きを一から検証してきました。こうして2011年に誕生したのが、伝統工芸品の「南部鉄器」および、羽釜(中ほどにつばがついた釜)の形状を採用した「南部鉄器 極め羽釜」シリーズです。同シリーズの実力は、最新モデルNW-A型のユーザーアンケートで88%が「美味しく炊ける」と評価したほど。

 

しかし、同社はその評価に甘んじることなく、もっと美味しく炊ける方法を研究し続けた結果、「かまどの炎は実は均一に熱を伝えていない」ということに気が付きました。かまどの炎は、焚き木の状態や風などの影響を受けて、揺らいでいます。それに伴って、強い火力が与えられる場所が移動し、釜は部分的に集中加熱されます。その際、釜の内部で温度差が生まれて、激しく複雑な対流が起こることがわかったのです。

↑かまどの炎で加熱された釜内を観察すると、炎のゆらぎで、部分的に高温になっているのがわかります

 

3つのIHコイルを独立制御し、炎のゆらぎと大火力を実現

また、同社では、かまどの炎の火力を電力で再現するには、どのくらいのエネルギーが必要になるのか検証したところ、かまどの炎を電力に換算すると約2750W。これを現代の炊飯器と比較するために単位面積あたりの火力に換算すると、約6W/㎡になることがわかりました。この約6W/㎡という火力は、日本の電力事情では実現が難しい数字でした。つまり、かまど炊きの美味しさを再現するには、「かまどの炎のゆらぎの再現」と「かまどの大火力を電気で実現する」という課題があるというわけです。これを解決するために同社が開発したのが「ローテーションIH構造」です。

 

従来のIHコイルは、本体底部に2重にコイルを配したIHコイルを1つのみ搭載していました。しかし、「ローテーションIH構造」は、それぞれを独立制御できるIHコイルを3つ搭載しています。これにより、炎のように部分的な集中加熱が可能となり、かまどで炊いた時と同様に複雑な対流を引き起こします。

 

「ローテーションIH構造の採用で火力もアップ。象印の現行モデルの単位面積あたりの火力は約3W/㎡ですが、新モデルの『炎舞炊き』は、約12.5W/㎡。かまどの炎を超えた大火力を実現することに成功しました」(山根さん)

↑新モデル「炎舞炊き」はIHコイルを3つ搭載(左)

 

【動画】
炎舞炊きの加熱中の釜内の様子。火力が強い部分が移動し、激しい対流が起こっていることがわかります

 

「南部鉄器」に替え、蓄熱性・発熱効率・熱伝導率に優れた内釜を開発

加熱方法が変わったなら、それに最適な内釜の開発も必要になります。これまで同社の最上位機種の内釜は、伝統工芸品の「南部鉄器」を採用していましたが、「炎舞炊き」では素材を一新。IHと相性がよく、発熱性・蓄熱性が高い「鉄」、優れた熱伝導性を持つ「アルミ」、蓄熱性と耐久性に優れた「ステンレス」を組み合わせた「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」を開発しました。こちらは羽釜の要素を取り入れ、釜のふちに厚みを持たせたのも特徴。「厚いふち」は、釜側面の熱を蓄え、内釜の外へ放熱せずに効率よく加熱します。また、新素材を使った新しい内釜は、従来の約2kgから約1.2kgへと軽量化し、扱いやすくなりました。

↑「炎舞炊き」の内釜「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」

 

↑内釜の形状も一新。左が従来モデルの「南部鉄器 極め羽釜」で、右が最新モデルの「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」

 

ご飯はふっくらもちもち、粒感があって甘みが広がる!

説明会の中で、「炎舞炊き」で炊いたご飯を試食する機会がありました。試食で使われたのは、佐賀県のお米「さがびより」です。もっちりとした食感と、適度なツヤ、豊かな甘味と香りが特徴とされるお米です。今回の試食は標準の「白米」コースで、炊きあがりから30分ほど経過した状態のものを試食。口に入れると、ふっくらともちもちした食感でした。粒感もしっかり感じられて噛むと甘みが広がり、おにぎりや塩気のある焼き魚などが欲しくなる味わいです。標準のコースでこれだけ美味しいごはんが食べられるとは、さすがは象印です。

↑試食で提供されたご飯。ツヤがあり、粒の形がはっきりとわかります

 

高評価だった「南部鉄器」を捨て、社運をかけたのが「炎舞炊き」

また、説明会で同社の広報部長、西野尚至さんは、今回の新製品にかける思いを次のように語りました。

 

「2011年から7年間発売してきた『南部鉄器 極め羽釜』シリーズは、お客様から高い評価を得ることができました。『高級炊飯器の中で一番美味しいのは南部鉄器の極め羽釜』というありがたい声も頂戴しています。しかし、今回の新製品は、その高い評価をいただいていた機能をすっぱり捨て去ったもの。『炎舞炊き』のリリースの際、当社の社長が『社運をかけた製品』と話すほどの位置づけです。我々は、『南部鉄器 極め羽釜』はとても美味しいと思っていましたが、『炎舞炊き』はそれを凌駕する製品だと自信を持っています」

 

炊飯ジャーのトップメーカー象印が、従来モデルで高評価を得た技術を捨て、社運をかけて開発した「炎舞炊き」。絶対の自信を持って世に送り出したのは明白で、今年の大きな話題となるのは間違いありません。

↑2つあるカラバリのうちのひとつ「雪白」(ゆきじろ)

 

「これは炊飯革命だ」象印、創業100年のプライドを込めた炊飯器「炎舞炊き」を投入

象印マホービンは、新フラッグシップとなる圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き(えんぶだき) NW-KA」を発表しました。発売は7月21日。実売予想価格は、5.5合炊きの「NW-KA10」が12万円前後(税抜)、1升炊きの「NW-KA18」が12万5000円前後(税抜)です。

↑NW-KA10。左から黒漆 (くろうるし) 、雪白 (ゆきじろ)

 

かまど炊きの炎のゆらぎから着想

本機の特設サイトのコンセプトムービーでは、本機の開発の経緯をわかりやすく伝えています。以下でそのナレーションを紹介していきましょう。

 

「おいしいご飯を追い求めて……象印は、いつの時代ももっと美味しく炊ける炊飯技術の研究・開発に取り組み続けている。これまでの象印は、圧力を生かす構造を採用し、炊きムラを抑える羽釜も取り入れてきた。しかし、彼らは、まだまだ美味しいご飯を炊く秘密が、かまどには隠されているはず、と考えていた……。そのとき、見慣れていたかまどの炎に、誰も気づいていなかった新たな発見があった。そう、炎のゆらぎだ」

↑かまど炊きの炎のサーモグラフィー画像。ゆらいだ炎が内釜に当たり、部分的に高温になっています

 

3つの独立したIHヒーターを搭載して大きな対流を起こす

「かまどの炎は、部分的に強弱をつけ、ゆらぎながら釜のなかで複雑な対流を起こし、ご飯を炊いていることがわかった。いままではひとつの底IHヒーターを制御しながら、内釜全体を均一加熱することを目的としていたが、かまどでの炎のゆらぎを実現するには、IHヒーターの構造を、根本的に見直す必要があった。そこで、いままでひとつしかなかったIHヒーターを分割し、独立制御する技術を開発。業界で初めてのIH構造を搭載した『炎舞炊き』が誕生したのだ」

↑2017年同社従来品(左)はIHコイルが本体底部に1つのみ。これに対し、「炎舞炊き」(右)はIHコイルを3つに増強しました

 

「『炎舞炊き』は3つの独立したIHヒーターを制御。(従来比)4倍以上の大火力で、釜内に大きな対流を起こすことに成功した。部分的な集中加熱で、複雑で激しい対流を起こし、違いは明らか。炎のゆらぎも見事に再現。しかも、甘み成分を引き出し、ふっくらおいしいご飯に仕上げた」

 

そして、同ムービーは「この炊き方は、象印の炊飯革命だ。舞え、炎。舞え、お米。炎舞炊き」との力強い言葉で締めくくり、この「炎舞炊き」がまったく新しい技術であることを強調しています。

↑内釜の対流イメージ。従来品(左)より、3つのIHコイルで複雑な対流を起こすことに成功(右)

 

「お家芸」といえる「南部鉄器 極め羽釜」を止め、軽量・コンパクト化を果たす

同社の意気込みは、内釜を見てもよくわかります。2010年から採用していた羽釜(中ほどにつばがついた釜)、および2011年から採用していた南部鉄器の内釜を廃止。代わりに、炎舞炊きの特性を生かすために、鉄、アルミ、ステンレスを組み合わせた「鉄 ~くろがね仕込み~ くろがね仕込み豪炎かまど釜」を採用しました。「南部鉄器 極め羽釜」は、長らく同社のフラッグシップの代名詞だったわけですが、新技術のために、おそらくは断腸の思いでこれを捨て去ったわけです。

 

これにより、従来品がW30.5cm×D40cm×H24.5cm/11.5kgだったのに対し、本機はW27.5cm×D34.5cm×H23.5cm/8.5kgとひと回り小さくなり、3kg軽量化したのもポイント。従来品は「デカくて場所を取る」「内釜が重くて扱いにくい」との意見も少なからずあったため、今回のダウンサイジングで、使い勝手は向上したといえるでしょう。

 

↑新たな内釜「鉄 ~くろがね仕込み~ くろがね仕込み豪炎かまど釜」の構造。アルミ、鉄、ステンレスのを組み合わせ、その内面に甘み成分と旨み成分を引き出すうまみプラスプラチナコートを施しています

 

↑羽釜は廃止しましたが、そのノウハウは、新たな内釜の「厚みのあるふち」に受け継がれています

 

上質感のあるすっきりしたデザインを採用

さらに、新製品では本体デザインも刷新。コンパクトでキッチンにすっきりと納めたくなるような形状、かつ上質感のある“玉手箱”のようなデザインに仕上げたとのこと。カラバリはダークトーンのキッチンにも合わせやすい、和を感じさせる<黒漆(くろうるし)>と、清潔感とやさしい印象の<雪白(ゆきじろ)>の2色展開です。炊飯ジャー本体の液晶も、従来品から白黒反転し、視認性を向上させました。また、前回炊いたごはんの感想を入力することで、好みの食感に調整できる121通りの「わが家炊き」メニューも、本機ではその炊き分け範囲をさらに拡大させています。

↑本体の液晶は、従来品(左)と違って白黒反転させました(右)

 

同社は1918(大正7)年、ガラスマホービンの中びん製造を開始して以来、今年で創業100周年。その間、「象印といえば炊飯器」というイメージを作り上げてきた同社だけに、創業100周年を記念して、気合の入ったモデルを投入してきました。その実力はいかなるものか、ぜひ確かめてみたいところです。

冷凍用ごはん、カレー用ごはんも炊ける! 「全部入り」炊飯器をアイリスオーヤマが発売

アイリスオーヤマは、炊飯器の新モデル2種「銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合/5.5合」を5月12日に発売します。参考価格は、3合炊きのKRC-IC30が2万5800円(税抜)、5.5合炊きのKRC-IC50が2万7800円(税抜)です。

↑3合炊きのKRC-IC30(左)、5.5合炊きのKRC-IC50(右)

 

量り炊きモード、カロリー計量、こだわり炊き分けの3つの機能を一台に搭載

今回発売するIHジャー炊飯器は、従来の「量り炊きモード」に加えて「カロリー計量」、そして圧力IHジャー炊飯器のみに対応していた「こだわり炊き分け」という、3つの機能を一台に搭載しています。

 

「量り炊きモード」は、釜に入れた米の量に対して最適な水の量を自動計算し、炊飯できる機能です。水を注ぐ際、最適な水の量の基準値との差が5cc以下になるよう、水量を表示し音でガイドするため、「かたすぎる」「やわらかすぎる」といった炊きあがりのムラを抑えることができます。また、米の重量を基に必要な水の量を算出するため、合数単位でなくても最適な水の量で炊飯が可能。さらに、選択した銘柄に合わせて水の量と火力、加熱時間を自動調整するので、銘柄ごとの特徴を最大限に引き出します。

↑本機の操作パネル。右上には、炊き分けの銘柄を表示しています

 

「カロリー計量」は、茶碗によそったごはんのカロリーの目安をお知らせする機能。ごはんのカロリーを重量を基に算出して表示するため、食事制限をしている人や体型を維持したい人の栄養管理をサポートします。玄米、おかゆモードで炊飯した場合でもカロリー計量が可能です。

↑「カロリー」ボタンを押してごはんをよそうと、カロリーを表示

 

「こだわり炊き分け」は、料理や食べ方に合わせて水の量や加熱工程を調整するモード。ルーとの相性を考えた「カレーモード」や、解凍してもおいしく食べられる「冷凍ご飯モード」、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を増加させる「食物繊維米モード」など、食べ方に応じた炊飯モードを用意しています。

↑「こだわり炊き分け」のモード

 

水が迷わずに計量できて、カロリーがわかるほか、用途に応じた炊き分けも可能となった本機。3万円以内と手ごろな価格もうれしいですね。本機でより手軽に好みのごはんを楽しんでみてはいかがでしょうか。

高級炊飯器、どれが買い?――GetNaviが贈るお悩み解決バラエティ番組「クラベスト」第5回放送中!!

GetNaviと、アクトオンTV(J:COM 701ch.などで放送中)がタッグを組んだモノクラベ番組「クラベスト!」(毎月24日更新)。第5回目の今回、目利きたちがプレゼンするのは「高級炊飯器」です!!

 

クラベスト第5回「高級炊飯器」はコチラでご覧いただけます!

http://webcast.actontv.com/movie/1803kurabest.html?ref_e=qr

 

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MCはこの人
タレント ホリさん

木村拓哉、武田鉄矢、えなりかずき、テリー伊藤などのネタでおなじみのモノマネ芸人。家電好き。

 

【今回のお悩み】高級炊飯器、どれが買い?

 

仁藤 愛さん
関西生まれ・関西育ちのシンガーソングライター。浅草六区を代表する昭和歌謡アーティストを目指して活動中。

 

 

【3人の目利きが高級炊飯器をプレゼン】

 

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タレント 井上咲楽さん
太い眉毛がトレードマークの現役JKタレント。本企画にはSNSなどの情報を元に一般ユーザー代表として参戦。

【咲楽イチオシ】
“本物の土鍋”を採用した世界初の電気炊飯器

長谷園 × siroca
かまどさん電気
実売価格8万6184円

累計出荷台数80万台の土鍋「かまどさん」を搭載した、唯一の土鍋炊飯器。熱源にあえてシーズヒーターを採用するなど、人気土鍋の炊飯性能を生かす工夫を多数施した。タッチパネルの採用で操作もスムーズに行える。

 

 

コラムニスト・亜希子さん
タレント・女優業の傍ら、ライターとしても活動。今回は、双子の姉である家電女優・奈津子さんの代役で登場!

【亜希子イチオシ】
老舗鋳物メーカーによる“調理もできる”炊飯器

VERMICULAR
バーミキュラ ライスポット
8万6184円

高気密の鋳物ホーロー鍋技術とIHの細かな火力調節技術を融合。鋳物ホーローの高い遠赤効果と効率的な蒸気対流、かまどのように鍋を包み込む加熱方式で、しっかりと粒の立った食感に。炊飯以外に、無水調理や低温調理にも使える。

 

 

 

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GetNavi編集長 野村純也
生活家電やデジタル製品の最新トレンド・新作情報に精通。GetNaviのプライドをかけて熱烈プレゼンを行う!

【野村イチオシ】
鮮度を細かく検知して乾燥した米もおいしく!!

パナソニック
スチーム&可変圧力
IHジャー炊飯器
「Wおどり炊き」SR-VSX108
実売予想価格11万8000円(6月1日発売)

精米後、日にちが経って鮮度が落ちた米を、新米のようにみずみずしく炊ける炊飯器。圧力センサーが米の鮮度を検知し、米が乾燥しているときは加圧時間を長くしてより熱を加える。食感炊き分けも従来の9通りから13通りに。

 

「Wおどり炊き」シリーズに最高峰モデルが登場!

 

ホリ さぁ、始まりました「クラベスト!」。この番組では、欲しいモノがあるんだけど何を買えばいいのかわからない、そんな方のために最強の目利きたちがイチオシの逸品をプレゼンします。今回の相談者は、シンガーソングライターの仁藤 愛さんです!

 

仁藤 よろしくお願いします。

 

ホリ 仁藤さんは、炊飯器を探されているそうですね?

 

仁藤 はい。母の日にプレゼントしたくて。あと、私自身もごはんが大好きなので、最新の高級炊飯器にすごく興味があります。

 

ホリ なるほど。では早速、プレゼンタイムです。まずは野村編集長、よろしくお願いします!

野村 今回おすすめするのは、パナソニックの「Wおどり炊き」。こちらは6月発売ということで、母の日には間に合いませんが、待つ価値は十分にあります。

 

ホリ えらく自信満々ですね。

 

野村 特許技術の「Wおどり炊き」に加えて、新搭載の「鮮度センシング」がとにかくスゴい!

 

ホリ なんですか、それは?

 

野村 その名の通り、お米の鮮度をセンサーで検知し、鮮度に合わせた炊き方に調整する機能です。劣化や乾燥が始まった米でも新米のような「ハリ」と「甘み」を引き出すことができるんです。

 

ホリ めっちゃいいじゃん!

 

仁藤 お米ってすぐに食べ切れるものじゃないから、買ってから時間が経ってもおいしく食べられるのは、すごく魅力的ですね。

 

野村 もうひとつ、米の特性に合わせて最適な方法で炊き分ける人気機能の「銘柄炊き分けコンシェルジュ」がさらに進化。合計50銘柄に対応するようになりました。

 

ホリ 50銘柄って! 今年デビューの新銘柄まで入ってるじゃん。どんだけ頭いいんだよ。

 

仁藤 いまの炊飯器って、ここまで進化しているんですね……。

 

鋳物ホーロー鍋と土鍋を用いた新発想の電気炊飯器が登場!

ホリ 続いては、奈津子さんの代理で来てくれた亜希子さんの番ですが……家電のこと大丈夫?

 

亜希子 普段のライター経験を生かして、おすすめのバーミキュラ ライスポットについて、姉に取材をして来たのでご安心ください!

 

仁藤 バーミキュラって、人気の鋳物ホーロー鍋ですよね?

 

亜希子 よくご存知で。もともとはこの鍋でごはんを炊いたらおいしいというのがユーザー間で評判で。ならば、専用の加熱機器も作っちゃえ! ということで生まれたのが、こちらの炊飯器なんです。

 

ホリ めっちゃ簡単に言ってるけど、鍋の会社が電気炊飯器を作るって、なかなかない話ですよね。

 

亜希子 ごはんをおいしく炊くためのこだわりが、保温用のフタをなくした点。これによって鍋の中で激しい対流が起こり、お米を一粒一粒ムラなくしっかり炊き上げることができるんです。

 

ホリ こっちも“おどる”んだ。さながらお米のダンスバトルですよ。

 

亜希子 また、炊飯だけでなく、無水調理や低温調理を、誰でも手軽に理想の火加減で行えるのもほかの炊飯器にはない特徴です。

 

仁藤 それは魅力的ですね。普段の料理の幅がグンと広がりそう。

 

ホリ 最後は咲楽ちゃん。どうぞ!


咲楽 はい! 私のイチオシは、「かまどさん電気」です。こちらの商品は、なんと内釜に人気の炊飯土鍋を使用しています。

 

ホリ 確かに本物の土鍋だ!

 

咲楽 フタを開けてみて下さい。

 

ホリ お! フタが二重だ。

 

咲楽 まさに、それがおいしさの秘密でして。二重のフタで炊飯圧力が増すと同時に、吹きこぼれを抑えて、旨味成分の“おねば”を鍋の中に還元してくれるんです!

 

仁藤 土鍋で炊くだけでもおいしいのに、さらに工夫が施されているんですね。

 

咲楽 そして、土鍋ごはんならではのアレも作れちゃうんです。

 

仁藤 もしかして、おこげですか?

 

咲楽 正解です! こちら、食感を3通りに炊き分けできるだけでなく、なんとおこげの濃さも3段階で調整できます。

 

ホリ 料亭の〆に出てくるようなおこげごはんが、毎日食べられるってわけか。うーん、今回も実力派揃い。果たして、軍配は!?

 

 

【結論】
相談者・仁藤 愛さんが選んだのはコチラ

パナソニック
スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器
「Wおどり炊き」SR-VSX108

「一番の決め手になったのは、銘柄炊き分けコンシェルジュ機能の搭載。50種類もの銘柄を、それぞれのお米の特性に合わせておいしく炊き分けられるなんてびっくりです!!」(仁藤さん)

 

 

information

ビックカメラ 新宿西口店では「クラベスト!」コーナーを展開中!!

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ビックカメラ 新宿西口店(東京)では、「クラベスト!」の特設コーナーを展開中。番組内で紹介された製品が展示されており、自由にじっくりお試しできます!

ビックカメラ新宿西口店

http://www.biccamera.co.jp/shoplist/shop-016.html

ビックカメラのネットショップ「ビックカメラ.com」はコチラ!

https://www.biccamera.com/bc/main/

新興メーカー「シロカ」の苦闘は実るのか? 「居候」と呼ばれた男が「極上の土鍋炊飯器」に至る壮絶な4年間

2018年12月に新興家電メーカーのシロカと創業180年を超える老舗陶器メーカーの長谷(ながたに)製陶がコラボレーションし、土鍋を用いた炊飯器「かまどさん電気」を発表。開発にあたって、試作はおよそ500個を数え、開発期間は実に4年に及んだという。今年の2月、三重県伊賀市にある長谷製陶にて、発表会では伝えきれなかった開発の経緯などについてのプレスツアーが開催された。今回は、その模様を紹介していこう。

↑長谷園×siroca「かまどさん電気 SR-E111」

 

人気の炊飯土鍋「かまどさん」の魅力は「呼吸」にあり

江戸時代後期の天保3年(1832年)に創業し、現在は8代目当主の長谷康弘氏が代表取締役社長を務める長谷製陶は、約4年の歳月をかけて開発して2000年に発売した炊飯用土鍋「かまどさん」が人気の窯元だ。土鍋と丸い上ブタだけでなく、平たい内ブタを組み合わせた二重構造になっているため、吹きこぼれせずに安心してご飯を炊けるのが特徴になっている。

↑三重県伊賀市にある長谷製陶。敷地内には14か所の登録有形文化財の建物がある

 

「(かまどさんシリーズは)伊賀の土なしでは語れません。ここは約400万年前は琵琶湖の湖底だったため、当時の琵琶湖で生息していた生物や植物が地層に堆積。その土を焼くと有機物が燃えて気孔の多い構造になります。これに火を与えると蓄熱し、遠赤外線効果を発揮するだけでなく、昔から『呼吸する』と言われています。吸水性があるため、ご飯が炊き上がった後に余分な水分を土鍋が吸い、ご飯が乾くと鍋が勝手に補水するという、生き物のような機能を土がやってくれるのです」(長谷康弘社長)

↑長谷製陶の8代目当主であり代表取締役社長を務める長谷康弘氏。手に持っているのは「かまどさん電気」の土鍋だ

 

↑炊飯用土鍋「かまどさん」の試作品

 

土鍋を家電に組み合わせるのに高い精度が求められた

直火で炊飯する「かまどさん」の熱源を電気ヒーターで置き換えるのは並大抵のことではなかったという。

 

「(土鍋の)見た目は違いますが、伊賀の土で炊飯するために素材は変えていません。ぱっと見で違うのは取っ手がないところ。どこからでもつかめるように全面が取っ手になっています。持ちやすいだけでなく、吹きこぼれても(ヒーターに)伝っていかず、本体の溝に入るような形状になっています。また、土は乾いたり焼き上げたりすると収縮するのですが、家電製品に用いるとなると高い精度が求められます。そこには企業秘密もありますが、この機械に合った本物の土鍋を作りました。見た目は少し違いますが、すべて『かまどさん』の味を電気で実現する構造になっています」

↑左が炊飯用土鍋の「かまどさん」で、右が土鍋とヒーターを組み合わせて自動炊飯を可能にした「かまどさん電気」

 

時代の流れから「IH対応」にチャレンジしたものの失敗

7代目当主で長谷製陶会長の長谷優磁氏は、「かまどさん」シリーズで「オール電化」に対応する取り組みを行っていた過去について語った。

 

「ものづくりを続けるうえで、『作り手は真の使い手であれ』と考えています。時代が変わっても作り手は必ず使い手になり、自分も納得すること。文明が進化するとライフスタイルが変わりますが、生活者が『こんなのがあったらいいな』というものをキャッチしながら作っていくのが使命だと思います。時代が流れて熱源が変わり、安全のためにいつの間にか『オール電化』が登場し、『かまどさんの味を電気で実現してほしい』という要望があったのです」

↑長谷製陶会長の長谷優磁氏

 

とはいえ、かまどさんシリーズの『土が呼吸する』のと『蓄熱性』という特徴は崩したくなかった。そこで土鍋のフチにまで金属を溶射(吹き付けること)し、鍋自体がIHクッキングヒーターによって発熱するものを作り上げた。

 

「でも食べるほど、自分が開発した『かまどさん』と距離があるのです。それが我慢できなくて、苦労したのですが生産を中止したという経緯がありました」(長谷会長)

 

「IH対応」としている土鍋には金属板を土鍋内に配置するものがあるように、金属を溶射するのではなくて金属板を土鍋の内部に配置して焼き上げるという方法もある。しかし、前出の長谷社長は「金属を入れると土鍋が呼吸をしなくなってしまうことと、金属板が下に入ると熱くなり過ぎるため、おこげを通り越して炭になってしまうこと、この2つがボトルネックでした」と語った。

 

シーズヒーターを採用しセンサーで温度をキャッチ

こうした体験から「IHはやらない」と決め、大手家電メーカーからの要請も断ってきたと長谷会長は語る。そんな長谷会長に、シロカの現副社長、安尾雄太氏がコンタクトを取り、「シーズヒーター」という従来の電熱ヒーターの採用を提案した。

 

「赤熱化するシーズヒーターは、炭の火により近い遠赤外線を発します。その炎が(土鍋の鍋肌を)巻いてくれて、オフになったらそのまま冷却し、そこで蓄熱力が出る。それがマル秘のところで、一番苦労したところです。シロカから頑張ってうちの居候(※)が来てくれて、電気で調整してくれました。最初は蓄熱しすぎてトラブルが多かったのですが、(土鍋に)穴を開けてセンサーを入れ、温度をキャッチするというのが我々が頑張ったところです」(長谷会長)

※開発を担当したシロカの佐藤一威(さとう・くにたか)氏のこと。頻繁に長谷園を訪れて泊り込みの研究を続けていたことから居候(いそうろう)と呼ばれた

↑温度センサーを埋め込む前の、穴の空いたかまどさん電気用土鍋を持って説明する長谷会長

 

かまどさん電気の土鍋は中央部に内部の温度を検知するための温度センサーが埋め込まれている。ここがかまどさんの土鍋との大きな違いだ。そのため、形はほとんど同じではあるものの、直火での使用はできないようになっている。

↑鍋底には「長谷園」のロゴが
↑「長谷園」のロゴが入った鍋底のセンサー部

 

「外装が溶ける」「おこげができすぎる」など「家電化」には大きな苦労が

シロカでかまどさん電気の開発を担当した佐藤一威(さとう・くにたか)氏は、極めて原始的だった最初の試作品からのヒーター部の変遷を見せてくれた。最初期の試作品は、陶器で熱を遮断するように周囲にはガラスウールを、中にニクロム線の電熱線を配置したもの。しかし、まったくうまく炊けなかったという。

↑シロカでかまどさん電気の開発を担当した佐藤一威氏(右)。左が安尾雄太副社長

 

↑最初期の試作品

 

次に紹介した試作品では、ヒーターの熱を効率的に与えるために苦心し、何とか炊けるようにはなったものの、「ただ炊けるだけで、味はまずかった」と佐藤氏は語る。200VのビルトインタイプのIHクッキングヒーターなどに比べ、100Vと貧弱な家庭用電源で効率的に熱を土鍋に与えることばかり考えたため、外装が溶けるといったトラブルにもぶつかったという。

↑電気圧力鍋のような形状をした試作品。「IHに比べて熱効率が悪いので、電気の熱のロスがないようになんとか土鍋に熱を伝えようと考えました」(佐藤氏)

 

もうひとつ、最も苦労したポイントのひとつが「おこげができすぎてしまう」ことだった。土鍋の周囲を包むようにヒーターを配置したことで、温めやすくなったはいいが、土鍋自身の蓄熱性が高いため冷めにくい。そのため、火が通り過ぎてしまうのだ。佐藤氏はその点を踏まえ、現在の形に近い試作品(下写真)を作成した。ヒーター部の下部にファンを配置したのだ。

↑佐藤氏が手に持っているのが、現在の製品に近い形の試作品だ

 

「通常の炊飯器には保温のためにファンを付けていますが、こちらは風を送って全体を冷却するためにファンを設け、均等なすき間を設けてこれ自身も冷却するという構造を作りました。これでなんとか白米をおいしく炊けるようになりました」(佐藤氏)

 

予熱を入れることでようやくお墨付きをもらう

こうして白米をおいしく炊けるようになったものの、「今度は試食する中で、『これはかまどさんの味じゃないだろう』と散々怒られたのです」と佐藤氏は続ける。

 

「次に苦労したのが、お米を浸漬する、沸騰させる、蒸らすという炊飯プログラムの工程を、土鍋にどう最適化するかということです。直火炊きと同じようにしようと思ってガス火で炊いた温度特性を取り、それをそのまま再現したのですが、うまくいきませんでした。ガスの力と電気の力ではガスの方がエネルギーがあるので、家庭用電源では及びません。そこで、かまどさんとは別の発想が必要になりました」(佐藤氏)

 

その発想とは、土鍋に予熱を入れること。これも、最も苦労したポイントのひとつだ。

 

「IHのように急激に沸騰工程まで持っていきたいのですが、土鍋はそもそも温めるまでに時間がかかるので、ヒーターを弱めに入れて温める予熱工程を入れました。これは、寒い日に(土鍋内の)お米の温度と外の温度が乖離すると、土鍋が温まらないでお米が温まってダレてしまうため。その土鍋と中の温度の乖離をなるべく抑え、均一にするのに苦労しました。そして、ようやく(今年の)1月末に『かまどさんと同じ味になった』とようやくお墨付きをいただいたところです」(佐藤氏)

↑かまどさん電気でご飯が炊き上がったところ

 

本機の登場で「極上のご飯体験」を得る選択肢が増えたのは間違いない

プレスツアーでは、かまどさん電気で炊いたご飯が提供された。そのご飯はつややかでハリがあり、しっかりとした歯ごたえがありつつもモチモチ感も感じられる。最近はやりの圧力IH炊飯器で炊いた柔らかめの炊き上がりとは違い、ひとつひとつの粒感があり、冷めてもおいしく食べられるのが特徴だ。大手メーカー各社のプレミアム炊飯器が10万円を超える価格で販売されていることを考えると、直販価格7万9800円(税抜)という価格も決して高くはないのかもしれない。土鍋を洗ってから、毎回乾燥させなければならないというひと手間はかかるものの、人気の土鍋ご飯をボタン1つで炊ける手軽さは大きな魅力だ。

 

ただ、かまどさん電気では炊飯以外の調理ができないという点が残念に感じられる。「鍋とヒーターを組み合わせた炊飯器」という意味では、鋳物ホーロー鍋とIHヒーターを組み合わせた愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」がかなりコンセプトとして近い。しかしバーミキュラ ライスポットの場合、炊飯だけでなく無水調理(水を使わず、食材や調味料の水分だけを使って調理する方法)や煮物、炒め調理、低温調理などさまざまな調理に利用できる。実売価格もまったく同じ7万9800円(税抜・ライスポット ミニの場合は6万4800円)とあって、大きなライバルになるのではないだろうか。

 

とはいえ、他社のプレミアム炊飯器もほとんど炊飯以外の調理機能を搭載していないので、調理機能がない点はかまどさん電気だけの弱点というわけではない。かまどさん電気の登場によって、我々消費者にとってはまたひとつ「極上のご飯体験」を得られる選択肢が増えたことは間違いないだろう。

 

長谷園×siroca

かまどさん電気 SR-E111

●価格:7万9800円(税抜)●サイズ/質量:約W30×D30×H26.1cm/約7.6kg●炊飯モード:白米(炊飯・おこげ)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合、玄米(炊飯)1〜2合(おかゆ) 0.5〜1合、雑穀米(炊飯)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合●炊き分け:炊飯3種(かため・ふつう・やわらか)、おこげ3種(こいめ・ふつう・うすめ)、おかゆ2種(ふつう・やわらか)●消費電力:1300W●操作方式:タッチパネル●タイマー:炊上り時刻セット方式●付属品:取扱説明書、レシピブック、ブランドブック、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷き

 

【おまけ】

話題の炊飯土鍋「かまどさん」はこのように作られる!

長谷製陶では工房見学も行われたので、その模様も紹介しよう。

↑土を練る工程。製品によって練る回数が異なるという

 

↑練った土を型の中に入れ、回しながら形を整えていく

 

↑土鍋を削って形を整えているところ

 

↑土鍋に取っ手を取り付けているところ

 

↑土鍋に釉薬を付けているところ

 

↑窯で焼き上げたらできあがりだ

 

↑こちらは昭和40年代まで使われていたという、16個の窯が連結された「登り窯」

 

↑こちらは4個の窯が連結された登り窯。年に1回だけ使われるという

 

昭和か!? 残念過ぎるハワイの炊飯器事情

炊き上がりのわずかな米の硬さにも敏感にこだわり、どんどん進化しているのが日本の炊飯器。釜も銅、鉄、炭など素材の違いによる美味しさをとことん追求し、日本人の味覚もそれに伴ってレベルアップしているのでは? と思われるほど。しかし、もし日本人がハワイで炊飯器を購入しようとするなら、かなりガッカリしてしまうでしょう。ハワイの炊飯器事情とは、どんなものなのでしょうか?

 

20~30ドルの低価格&ひと昔前のデザインに仰天!

ハワイの家電量販店の炊飯器コーナーをのぞくと、まず価格に驚くはず。安いものなら、なんと20〜30ドルほどで販売されているのです。わずか数千円で炊飯器が買えるなんて、日本人の感覚からすると、かなりの驚き。

 

そんな数十ドルの値段がついた炊飯器は、鍋に電気コードがつながっただけのようなシンプルなデザインのものが主流です。日本製の炊飯器も販売されていますが、50ドル以下で買える日本製炊飯器は、見た目が超レトロ。昭和の食卓にありそうな、古いデザインが多いです。「Made in Japan」と大きく書かれているけれど、「いやいや、こんな古臭い炊飯器がいまどきあるわけないよ」と、日本人ならば間違いなくツッこむでしょう。

 

しかも、ついている機能は「COOK(炊飯)」と「WARM(保温)」の2つだけ。最低限の機能だけを備えた、究極にシンプルな炊飯器と言えるかもしれません。

 

日本ブランドはやっぱり高級品

そんなハワイで売られている炊飯器のなかでも、高額の部類に入るものが200〜300ドルあたりの日本製炊飯器。ここでは象印、タイガー、パナソニックといった日本でもおなじみのブランドが多い印象です。このくらいの価格帯になると、現代の炊飯器っぽいデザインで、タイマーがついたり玄米を炊けたり、色々な機能がついてきます。

 

ハワイには、日本食や日本製製品を多く取り扱う「ドンキホーテ」があり、そこでは日本製の炊飯器も多く販売されているのですが、高いものなら300~400ドルほどの値札がついて陳列されています。

日本人の米へのこだわりは世界でも特殊?

炊飯ボタンが1つしかない数十ドルの炊飯器で炊いたご飯なんて、舌のこえた日本人が食べたら、「美味しい」と感じられるかは正直疑問です。しかし、それで満足してお米を食べている人がハワイには少なからずいるということも事実。

 

ハワイのこんな炊飯器事情を知ると、米の銘柄による食味の違いを分かり、炊き上がり方も「ふっくら」がいいのか「もっちり」がいいのかなど、米の味にこだわり抜いている日本人の方こそ、少し異次元なのではないかと思わずにはいられません。

 

ちなみにハワイ在住の筆者は、日本で購入した炊飯器を現在愛用中です。

 

 

炊飯器にカゴ?? 炊飯と同時に野菜も蒸すタイの食文化に「簡単時短料理」のヒントあり

野菜不足が気になるけれど、とにかく忙しい毎日。なるべく手間暇かけずに、美味しいバランス食を摂りたいものです。タイは外食文化の国ですが、なぜかどの家にもあるのが炊飯器。面倒臭がりのタイ人にとって大変便利な家電製品なのです。簡単なのにやたらなんでも作れてしまうタイの炊飯器に時短・簡単調理のヒントを目撃しました。

まず、目につくのがプラスチックのなかのカゴ。これが炊飯器のなかに据え付けてあります。炊飯準備のできたお米の上にこのカゴを乗せ、好きな野菜を並べて炊飯開始。お米が炊きあがると同時に野菜もホクホクに蒸されているという仕組みです。特にジャガイモやカボチャは電子レンジやお鍋で茹でるよりも断然美味しいのでおススメ。

また、スープやカレーなど一見凝った料理も、調理から保温までほったらかしでできるのが素晴らしい点。お米の上に鶏肉を乗せ、カゴの上に彩りよく野菜を並べて炊飯すれば、美味しいカオマンガイと温野菜のできあがり。カレーは野菜がゆだってからルーを溶かし入れればいつでも熱々が食べられます。パッタイ(米粉麺の焼きそば)の材料も入れるだけ。(でも、タイ人が炊飯器を使って一番よく作っているのは多分インスタントラーメンです)

温め直しにも大活躍します。タイではサラパオという点心もよく食べますが、肉まんやおこわを蒸し直すのにもこのカゴは最適。炊飯釜に少し水をはってカゴに肉まんを乗せると、皮がふっくら生き生きとしてきて、なかまでしっかり熱の通った肉まんが食べられます。冷凍ご飯もこの方法で温め可能。おかずの入ったどんぶりを水の張った炊飯釜へ、冷凍のご飯はカゴへ入れると、何か別の用事をこなしているうちに勝手に食べごろになっています。

 

炊飯ボタンだけのシンプルな物であれば1000円もしません。お米の種類を選べたりケーキまで作ったりできる高機能炊飯器も5000円ほど。可愛いデザインも魅力的です。ご飯がおいしい国といえば日本だからか、高品質のイメージからなのか、日本語を模したと思われる商品名もちらほら見られます。「OTTO」は夫? 「KASHIWA」は、かしわ飯から来ているのでしょうか? 思わず笑ってしまいます。

タイの食事事情をボタン1つで解決

タイはお米大国で、米の輸出量は世界一ですが、その種類も豊富です。白くて細長くさらさらしたジャスミンライスや、古代米、玄米、もち米と、どれも日常的によく食べます。タイ北部では美味しい日本米も生産されており、和食も大人気で、ますます食の幅が広がってきています。これだけ多種のお米を悩まずに炊けることは、面倒臭がりのタイ人にとって非常に便利であることは確実。しかも、根本的にタイ人は美味しい炊きたてのご飯が大好きです(タイの主食はお米です)。

 

それに、タイはとにかく暑いです(平均気温は29℃で一年中蒸し暑い)。暑いなか、なるべくキッチンに立ちたくないというのは、自炊を習慣にしている日本人でも同じ。キッチンのない家庭も多いので、電気とボタン1つで調理できる炊飯器は重宝されます。

 

同じ炊飯器でも、国や地域によって仕様や使い方が異なるのは面白いですね。国や地域ごとに異なる炊飯器の進化に注目です。

【家電大賞2017 炊飯器部門】バーミキュラ ライスポットがごはんの圧倒的おいしさで支持率No.1

大手メーカーの高級炊飯器がしのぎを削るこの部門で、支持率No.1となったのは、名古屋の老舗鋳造メーカーが作った新発想モデル! その人気の理由をユーザーの声とともに解説。

 

 

炊き上がりの味わいにユーザー満足度が高い!!

バーミキュラ ライスポットで炊いたごはんは、お米の一粒一粒のハリが感じられるしゃっきり食感が特徴。炊き上がりの香りも鮮烈だ。しっかりと粒の立った食感と香りの高さに多くのユーザーが感動。

 

衝撃的においしいごはんが炊けました!(55歳女性・会社員)

ニッポンの技術を生かした製品で大賞に値します(46歳女性・パート)

デザインが良く、キッチンに飾りたくなります(36歳・主婦)

 

 

鋳物ホーロー鍋を用いた新発想の炊飯器に絶賛の嵐!

2017年は大手以外のメーカーから新感覚の炊飯器が登場し、注目を集めた。バーミキュラ ライスポットはその代表格といえる。

 

本機の特徴は気密性の高い鋳物ホーロー鍋を使っていること。さらに鍋を包み込むように立体的に加熱する技術により、かまど炊きのおいしさを再現する。ユーザーから寄せられたコメントにも、「圧力IHのごはんにない粒立ちと噛んだときの甘さに驚いた!」(42歳男性・会社員)など、食感や味、香りに感動する声が多かった。

 

また、魅力はごはんがおいしく炊けることだけではない。無水調理・低温調理が手軽に行える万能さ、操作のしやすさなどを絶賛する声も多数。デザインのスタイリッシュさ、日本の鋳造技術の高さを評価するユーザーも多かった。

 

 

【ユーザーの評価ポイント01】

「鋳物ホーロー鍋×IH」が斬新!!

素材のうまみを引き出す鋳物ホーロー鍋の特性はそのままに、IHとセンサーで細かく温度調節。「鋳物ホーロー鍋と家電の組み合わせは想定外。純粋に欲しいと思いました」(35歳男性・会社員)

 

 

【ユーザーの評価ポイント02】

無水調理や低温調理もできて万能!!

鋳物ホーロー鍋の高機密さを生かした無水調理が可能。30〜95℃に温度設定でき、「低温調理」も楽しめる。「炊飯だけでなく、様々な用途で毎日楽しく使っています」(41歳女性・パート)

 

 

【ユーザーの評価ポイント03】

操作がシンプルで使いやすい!!

お米の種類と炊き方、炊飯量を設定し炊飯ボタンを押すだけ。設定に関係するキーが光り、操作をガイドする。「タイマーもシンプルだし、余計な機能がないのが好印象」(42歳男性・会社員)

 

 

VERMICULAR
バーミキュラ ライスポット
8万6184円(税込)

高気密の鋳物ホーロー鍋技術とIHの細かな火力調節技術を融合。鋳物ホーローの高い遠赤効果と効率的な蒸気対流、かまどのように鍋を包み込む加熱方式で、粒感の際立つ食感に。炊飯以外に無水調理や低温調理にも使える。

SPEC●炊飯容量:1〜5合●定格電力:1350W●操作方式:スマートタッチキー●サイズ/質量:W311×H208×D296㎜/約6.9㎏

■トリュフグレー
■シーソルトホワイト

 

問い合わせ先:バーミキュラ コールセンター ☎052-353-5333

●価格は公式オンラインストア価格(税込)

プロが全力レコメンド! 3万円以下の「高コスパ生活家電」ベスト5

高級モデルではないが、「これで十分」と思える安くていいモノを紹介するコーナー。今回は、3万円以下で買える生活家電のおすすめ製品をピックアップ。家電のプロのオススメコメントとともに紹介します!

 

その1 コードレス掃除機

吸引口にブラシはないがヘッド設計に工夫あり!軽い使い心地でスリムなデザインもうれしい

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アイリスオーヤマ

極細軽量スティッククリーナー

KIC-SLDC4-R

実売価格2万6784円

業界最軽量クラスの軽さを誇るコードレススティック掃除機。本体のスリム化や内部構造の見直しで質量約1.2㎏を実現し、高い場所もラクに掃除できます。ホコリセンサーでゴミの量を感知し、吸引パワーを自動調節可能。紙パック式なのでゴミ捨て簡単。ダストカップの掃除も不要です。専用紙パックは抗菌・防臭加工済み。

SPEC●使用時間:標準モード約20分、ターボモード約9分、自動モード約30分 ●充電時間:約3時間 ●集じん容積:0.3リットル ●サイズ/質量:W236×H1003×D162mm/約1.2kg

 

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壁置きパーツを使って壁際にスマートに収納。パーツは壁に両面テープで取り付けできる。本体とパーツは磁石で固定。

 

【ココがポイント】

回転する気流で床上のホコリを99%集じん

ヘッド内に回転気流を発生させる独自構造でダストピックアップ率99%を実現。ヘッドと床の隙間が狭く、大きなゴミは上からヘッドを被せて吸引するなど使い方のコツは必要です。

 

ライター・平島憲一郎のレコメンド

掃除・メンテ・収納の手間を軽減する工夫が満載

「ヘッドのブラシを省略しつつ、吸い付きが強い設計で集じん力は高い。デザインもスリムで、部屋置きしても部屋になじみます。本体裏に磁石があり、掃除の途中に冷蔵庫などに立てかけられるのも便利。しかも、メンテの手間が少ない紙パック式で、ユーザーの負担を極力減らしてこの価格はエライ!」(平島さん)

 

その2 シェーバー

ツイスト式のふたがギミック的に面白く、剃り味も携帯用・旅行用としては十分!

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ブラウン

モバイルシェーブ M-90

実売価格2260円

オフィスや出張先などで手軽に使える携帯型シェーバー。上位機種も採用するマルチパターン網刃が様々な方向に生えたひげを確実に捕らえます。キワゾリ刃装備で、口ひげやもみあげも手入れ可能。シェービング後にそのまま本体ごと水洗いできます。外出先でも出張先でも手間をかけずに手入れできます。

SPEC●刃の枚数:1枚刃 ●駆動方式:往復式 ●電源:乾電池式(単3形乾電池2本)●キャップ:ツイスト式 ●サイズ/質量:W57×H118×D23mm/120g

 

【ココがポイント】

浮き沈みする網刃である程度快適な深剃りが可能

一枚刃ながら網刃にはクッション性もあり、時間をかければまずまず深剃りができます。スライド式のふたを開けないと電源が入らず、誤作動を防げるのも◎。

 

【編集部家電担当・青木宏彰のレコメンド】

替刃を買うよりも安価でサブ機としては十分な剃り味

「深剃りでは1万円超えの機種に負けますが、サブとしては十分な剃り味。ひげが薄い人でこれをメイン使いする人も。替刃は販売していないですが、本体2000円強だし、替刃を買うより手ごろ!」(青木)

 

シェーバーならこちらもオススメ!

独立して沈む2枚刃で肌にやさしく深剃り

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パナソニック

メンズシェーバーツインエクス ES4815P

実売価格2790円

2枚刃がそれぞれ独立して沈み、肌にやさしいシェービングができる携帯シェーバー。「60°鋭角内刃」を採用し、濃いヒゲもスムーズに剃れます。水洗いで清潔さを保ち、切れ味も回復。

SPEC●刃の枚数:2枚刃 ●電源:乾電池式(単3形電池2本) ●キワゾリ刃:非搭載 ●サイズ/質量:W58×H101×D31mm/100g(乾電池除く)

 

その3 コーヒーメーカー

豆から挽いて抽出まで1台で叶う! 全自動で1万円台はおトクすぎ

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siroca

全自動コーヒーメーカーSC-A121

実売価格1万1200円

小型ながらミルを内蔵し、挽きから抽出まで全自動。ステンレスメッシュフィルターがコーヒー豆の油分まで抽出、蒸らし工程も入れ、コクのある味に仕上げてくれます。洗う部分は丸ごと取り外し可。

SPEC●抽出方式:ドリップ式 ●最大使用水量:0.58リットル ●消費電力:600W ●保温機能:30分 ●ミル段階:1〜4杯用(すべて中細挽き) ●サイズ/質量:W173×H270×D220mm/約2.2kg

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淹れる杯数に応じて「中細挽き」の挽き方を適切にチューニング。これにより、いつでも安定したおいしさになります。

 

【ココがポイント】

「蒸らし」の工程により味に深みが増す!

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抽出時に「蒸らし」を入れると、コーヒー粉の油脂分と水分がなじみ、お湯が全体に浸透しやすくなります。この“ひと手間”をプログラムしたことで、コーヒーが一気に深みを増しています。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

コンパクトで場所を取らずボタンひとつで本格派の味に

「抽出されるコーヒーは中細挽きで、ややワイルドな味わい。一度に4杯まで淹れられるので、ファミリーでも使えます。設置場所を取らず、デザインもシンプル。これが1万円そこそことはお買い得です」(戸井田さん)

 

その4 炊飯器

象印お得意の圧力技術は非搭載ながら内釜とIHで十分おいしく炊き上がる!

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象印

IH炊飯ジャー 極め炊き NP-VJ10

実売価格1万9220円

IHの高火力と米が対流しやすい丸底の内釜でごはんをふっくら炊き上げます。吸水時間を長くし、お米の甘みを引き出す「熟成炊き」機能を搭載。白米の食感を「ふつう」・「やわらか」・「かため」の3種から選択可。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合 ●炊飯1回の消費電力量:156Wh ●保温1時間の時消費電力量:15.0Wh ●サイズ/質量:約W255×H205×D375mm/約4.0kg

 

【ココがポイント】

同社の基本的炊飯技術だけでもかなりウマい

 

圧力炊飯や南部鉄器なしでも、象印が長年蓄積してきた高いレベルの炊き上がりを実現できると証明。多彩な炊飯機能はありませんが、厚さ1.7mmで丸い形状の羽釜とIHの高火力により実においしく炊き上がります!

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

象印のIH炊飯の技術で上位機に迫る味わい

「象印お得意の圧力炊飯は非搭載ですが、厚さ1.7mmで丸い形状の内釜と、IHの高火力により、上位機種に迫るおいしさです。再加熱して炊きたて感を蘇らせる『あったか再加熱』も実用性の高い便利機能です」(戸井田さん)

 

その5 ドライヤー

ダブルファンによるパワフルな風でより早く美しく髪をブローできる!

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コイズミ

モンスターダブルファンドライヤーKHD-W720

実売価格8610円

2つのファンを搭載し、2.0㎥/分の大風量で素早く髪を乾かせるヘアドライヤー。短時間で乾かすことで髪へのダメージも軽減できます。4か所からマイナスイオンをたっぷり放出し、髪に広く行き渡ります。

SPEC●消費電力(100V):1200W ●風量切換:ターボ/ハイ/ロー/クール ●マイナスイオン発生部:4か所 ●コード長:約1.7m ●サイズ/質量:約W270×H280×D100mm/約685g

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押している間だけ冷風ドライになる「クールショットスイッチ」を搭載。デジタルスイッチ式で操作性も高め。

 

【ココがポイント】

形の異なる2つのファンでパワフルに風を押し出す!

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実売価格8000円台で毎分約2.0㎥の大風量を実現できたのがスゴいところ。形状の異なる2つのファンで風を強く押し出し、より多くの風をより早く髪に届けます。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

運転音は結構大きいけれどとにかく早く乾く!!

「内部に送風ファンが2つあり、ダイソンに迫る風量。マイナスイオンも大量に出るようで、髪が早く美しく乾くと高評価を得ています。運転音が大きいのが玉に瑕ですが、早く乾くので許容範囲!!ボディカラーが3色あり、老若男女問わず選びやすいのも魅力です」(戸井田さん)

このレビュー、ガチすぎる! 話題沸騰の「糖質カット炊飯器」家電ライターが7項目で徹底的に検証したら?

近年、糖質を制限した食事がダイエットに効果があると注目を集めています。「主食抜き」ダイエットを実践している中高年男性や女性も多く、なかでも、ごはんは糖質が多い食品として、目のかたきにされることも。

 

ごはんの糖質を33%カットする炊飯器の味と使い勝手を徹底検証!

……という世の風潮を肌でひしひしと感じつつ、「でもやっぱりごはんは食いたい!」という人は多いはず。実は筆者もそのひとり。1日1食はごはんがないと、どうにも身体が落ち着きません。そんな根っからのごはん好き&メタボ男性(予備軍含む)にとって、“救世主”ともいえる家電が登場しました。それが、2月下旬に発売するサンコーの「糖質カット炊飯器」(2万9800円)です。

20180220-s4 (33)↑サンコーの「糖質カット炊飯器」

 

サンコーといえば、PC周辺機器から各種便利グッズ、おもしろグッズを企画・販売する「サンコーレアモノショップ」で有名。最近は「シワを伸ばす乾燥機 アイロンいら~ず」が話題となったほか、「お一人様用 ハンディ炊飯器」が「会社で炊きたてごはんが食べられる」と好評で、好調な売り上げを続けています。そんな同社が発売する「糖質カット炊飯器」は、「糖質を約33%カットできる」ということで、テレビ番組をはじめ、各種メディアが取り上げたことで、発売前から認知度が急上昇。これなら、「毎食ごはんはお茶碗に軽く一杯」といわれている人も、「お茶碗にしっかり一杯」食べることができそうです。

 

とはいえ、やはり気になるのはその味。糖質を無理せずカットできても、ごはんが美味しくないようでは魅力が半減です。さらに、実際の使い勝手はどんなものなのか、前もって知っておきたいところ。そこで今回は、メーカーから製品をお借りして、ごはんの「味と食感の傾向」(「炊きたて」「冷やごはん」「冷凍・再加熱」の3パターンを検証)および、「食感炊き分け(「やわらかめ」「かため」を検証)」「保温・温め直し」を行った際の味と食感の変化をチェック。さらに「操作性」「メンテナンス性」「設置性」から「独自機能」を検証し、本機の長所と弱点を徹底的に洗い出してみました。

 

【検証する機種はコチラ】

米の糖質が溶け出した煮汁を捨て、糖質33%カットのごはんを炊く

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サンコー

糖質カット炊飯器 LCARBRCK

2万9800円

独自の機構で、通常の米から低糖質なごはんを炊き上げる炊飯器。米を炊く際に煮汁に溶け出した糖質を一度排出し、新たな水で改めて「蒸す」ことで、食物繊維の量はそのままに糖質を33%カットします。タイマー機能は一度水をタンクに貯め、炊飯開始40分前に釜に自動注水。米を水に浸したままにしないので夏場も衛生的に予約炊飯ができます。蒸気でごはんを温め直す「再加熱機能」、肉や魚、野菜の「蒸し料理」モードも装備。

SPEC●炊飯容量:1~6合●炊飯方式:蒸気炊飯式●炊飯時消費電力:860W●食感(硬さ)炊き分け:5通り●予約炊飯:1時間~24時間(30分刻み)●コード長:103cm●サイズ/質量:W280×H330×D400mm/6.9kg

 

【テストその1  味と食感の傾向は?】

今回は茨城県産コシヒカリを使ってテスト。米2合を硬さ「ふつう」で炊飯し、「炊きたて」の味や食感をチェックしました。また、お弁当やおにぎりを想定した「冷やごはん」の味、作り置きする際に気になる「冷凍・再加熱」したごはんの味も確認しました。

20180220-s4 (1)

<炊きたての場合>

しゃっきりとした甘みの強いごはんで満足度は高い

スイッチを入れて38分で炊き上がり。取扱説明書には、10~15分ほど蒸らすよう書かれていたので、15分そのまま保温してから、しゃもじで全体をほぐしました。

 

炊きたての香りはやや弱めですが、ツヤと白さは十分。ひと口食べるとしゃっきりとした食感で、やや硬めながら、ふっくら感も感じられます。そして何より驚いたのはその味。糖質を33%も捨てているので、うまみもかなり抜けているのでは? と心配していましたが、思いのほかしっかり甘みが感じられます。ごはんを噛むたびに甘みが強くなり、満足感もかなりのもの。さすがに10万円前後する高級炊飯器にはかないませんが、一般的な炊飯器とほぼ遜色ない炊き上がりでした。糖質オフでこの味なら、何の文句もないでしょう。

↑口に入れた食感は、見た目以上にふっくら。口の中でホロっとほぐれるさっぱり系の味わいですが、甘みは十分です↑口に入れた食感は、見た目以上にふっくら。口の中でホロっとほぐれるさっぱり系の味わいですが、甘みは十分です

 

<冷やごはんの場合>

モチっと食感が出ておにぎりや弁当に使っても文句なし

冷やごはんは、炊きたてをおにぎりにしてラップにくるみ、5時間室温で冷ましてから試食しました。5時間というのは、朝7時にお弁当・おにぎりを作ってお昼12時に食べる、というスケジュールを想定した時間です。口にしてみるとしゃっきり感は弱まり、より柔らかく、モチっとした食感に。ややベタつきも出はじめています。ただ、ラップをしたせいもあり、硬くなった印象はなし。味は炊きたてのときと同様、甘みをしっかり感じます。

↑多少粘りが出てきたものの、これはこれで「あり」な食感。おにぎりやお弁当に持っていっても十分満足できる味でした↑多少粘りが出てきたものの、これはこれで「アリ」な食感。おにぎりやお弁当に持っていっても十分満足できる味でした

 

<冷凍・再加熱した場合>

炊きたてのふっくらしたおいしさが蘇り、後味はよりさっぱりに

次に、炊きたてごはんをラップに包んで冷凍保存し、1日経ったものを電子レンジで再加熱して試食しました。炊きたてと比べると柔らかく、もちもち感も出始めていますが、冷やごはんと違い、口の中でほどける食感は残っています。また、炊きたてのふっくらした香りが蘇っているのも印象的。甘みはやや弱くなりましたが、ふだんおかずと一緒に食べるぶんにはそれほど気にならないと思います。後味もさっぱりしていて、好印象でした。

↑冷やごはんよりさらにもちもち感がアップしつつ、しゃっきり感もあって美味。普通に食べていたら誰も“”糖質カット”したごはんだと気づかないと思います↑冷やごはんよりさらにもちもち感がアップしつつ、しゃっきり感もあって美味。普通に食べていたら誰も糖質カットしたごはんだと気づかないでしょう

 

【テストその2 食感を炊き分けた場合の味は?】

本機は、食感(ごはんの硬さ)を「やわらかめ/少しやわらかめ/ふつう/少しかため/かため」の5段階に炊き分けられます。今回は、「やわらかめ」と「かため」で2合のお米を炊飯し、「ふつう」で炊いたときとの食感と味の違いをチェックしました。

 

<「やわらかめ」で炊飯した場合>

 ふっくら感が強まり、糖質カットしていないごはんと遜色なし!

「やわらかめ」だと、炊飯ボタンを押して41分で炊き上がり。口の中に入れると、炊きたて特有のふわっと広がる香りがしっかり感じられます。ごはんは確かにやわらかめで、「ふつう」で炊いたときよりふっくら感がより強く感じられます。なおかつしゃっきりさっぱりとした味わいが、この炊飯器の個性といえそうです。

↑ふっくら感としゃっきり感のバランスがよく、正直、糖質をカットして炊いているのを忘れるほどのおいしさ。個人的にはこの「やわらかめ」で炊いたごはんが最も“好み”でした↑ふっくら感としゃっきり感のバランスがよく、正直、糖質をカットして炊いているのを忘れるほどのおいしさ。個人的にはこの「やわらかめ」で炊いたごはんが最も好みでした

 

ちなみに、「やわらかめ」でも冷やごはんと冷凍・再加熱を試食。冷やごはんは、「ふつう」のときよりもちもち感とベタつきが強くなりましたが、炊きたてに近い甘みが感じられ、お弁当やおにぎりにして食べるには問題ないおいしさでした。「ふつう」で炊いたときと同様、炊きたてのふっくら感が感じられるのはうれしいポイントです。一方、冷凍・再加熱するとしゃっきり感はなくなり、もちもち感がより強く感じられる食感に。

 

<「かため」で炊飯した場合>

「かため」にすると米にやや芯が残る炊き上がりに

「かため」モードでは、スイッチを入れて31分で炊飯終了。試食すると、かなり硬めでしゃっきりした食感となっており、米にやや芯が残っていたのが残念です。香りもやや弱め。味自体は甘みがしっかりあって悪くないだけに、食感の部分が惜しまれます。

↑「ふつう」で炊いたときのごはんより、米粒の保水が明らかに少ないのがわかります↑「ふつう」で炊いたときのごはんより、米粒の保水が明らかに少ない印象

 

また、冷やごはんにも当然ながら芯があり、おにぎりやお弁当には向いていないです。冷凍・再加熱すると、若干芯はなくなりますが、代わりに強めの粘りが出てきました。ただし、ごはんの味自体は悪くありません。

 

【テストその3 保温・温め直しした場合の味は?】

本機には24時間の保温機能が付いていて、炊飯後はそのまま保温モードに切り替わります。また、ごはんを蒸気とともに再加熱して、炊きたての状態に戻す「あたため」機能も搭載しています。

↑ごはんの温め直しや肉まんの温めなどには、「あたため/蒸し調理」機能を使います、操作パネル左側の「あたため/蒸し調理」ボタンを押すと、約8分間蒸気が出てごはや食材を温めます↑ごはんの温め直しや肉まんの温めなどには、「あたため/蒸し調理」機能を使います、操作パネル左側の「あたため/蒸し調理」ボタンを押すと、約8分間蒸気が出てごはや食材を温めます

 

<「保温」した場合>

ごはんはしっかり温まったが独特のニオイがやや気になる

ここでは、家庭で奥さんと子どもが夜7時に夕食を取り、旦那さんが残業で遅くなり、午後10時にひとりで夕食をとる、というシチュエーションを想定し、3時間保温したあと「温め直し」をしてみました。

 

温度は「熱々」とまではいきませんが、しっかり温まっています。食感はかなり柔らかくなり、ややべチャッとした印象も出てきています。

↑3時間保温した影響か、米粒の表面がややグズっと崩れ始めています↑3時間保温した影響か、米粒の表面がやや崩れ始めています

 

筆者が少し気になったのは、やや炊飯器のニオイというか、プラスチック臭のようなものがごはんに感じられたことです。甘みはしっかりあって、おかずと一緒に食べれば気にならないかな、という程度ではありますが、ごはん好きなら気になるかもしれません。

 

ちなみにこのニオイは、炊きたてごはんや、炊きたてをすぐに取り出した冷やごはん、冷凍ごはんでは感じませんでした。長時間炊飯器の中にごはんを入れておいたり、保温モードで温め続けることで、ニオイ移りしているのかもしれません。

 

【テストその4 操作性は?】

準備にやや手間がかかるほか、水量の目盛りがもう少し見やすければ……

まず、炊飯前の操作性=炊飯前の準備を見ていきましょう。本機はごはんの糖質をカットするため、炊飯の途中で一度お湯を抜く仕組み。そのため、水を貯めておく外釜とざる型の内釜の二重構造になっており、炊飯前の準備が通常の炊飯器と違っています。そのため、炊飯設定をする前に、①炊飯器に外釜をセットして水を張る→②米を洗ったら水を切って内釜に入れる→③外釜の中に米の入った内釜をセットする、という手間が必要になります。

 

細かい点ですが、外釜の給水用の目盛りが見にくいのには困りました。目盛りに凹凸をもう少ししっかりつけるなどして、簡単にしっかり水の量が計れるようにしてほしかったです。

↑外釜に付けられた水量の目盛り表示。凹凸をもっとしっかりつけるか、目盛りの色を変えるなどしてほしかったです↑写真奥にうっすら見えるのが水量の目盛り。凹凸をしっかりつけるか、目盛りの色を変えるなどしてほしかった……

 

操作はシンプルでわかりやすいが、タッチパネルの感度が惜しい

操作ボタンは9つありますが、炊飯モードや調理モードはそれほど多くないため、操作自体はシンプルです。

↑液晶パネルを囲むように配置した操作ボタン。ボタンと対応する各液晶表示と位置が近いので、わかりやすいです↑液晶パネルを囲むように配置した操作ボタン。ボタンと対応する各液晶表示と位置が近いので、わかりやすいです

 

液晶パネルは黒地に白の文字で、選択したモードが黄色く光ります。欲をいえば、パネル内の文字がもう少し大きければ……といったところ。液晶パネル周りの操作ボタンには、タッチセンサーを採用しています。センサー感度はそれほど高くなく、ボタンに触れるとひと呼吸置いて反応する、という印象。……かと思うと、予約ボタンは逆に反応が早すぎるなど、ボタンごとにクセがある印象です。この辺りは、使いながらコツを掴む必要がありますね。

 

基本的に、操作ボタンはタッチすると、そのボタンのモードに切り替わりますが、「炊飯メニュー」ボタンと「予約」ボタンのみ、複数回押すことで設定を変える仕組みになっています。例えば「炊飯メニュー」は、最初に押すと「やわらかめ」になり、もう1回押すと「少しやわらかめ」という具合に、液晶パネル表示の右側に移動していきます。

↑選択したモード表示が黄色く光るのはわかりやすいですが、選択していないモードは光っていないぶん文字が見えにくいです。そうなると文字の小ささが気になります↑炊飯メニューを押したとき。押すたびに「やわらかめ」→「少しやわらかめ」というように、表示が右側に移動していきます。選択していない表示は光っていないぶん文字が見えにくく、パネル内の文字の小ささが気になります

 

ちなみに、本機は操作の途中で何もしない状態が30秒続くと、設定がリセットされる点に注意。使い始めの操作に慣れていない時期はややストレスがたまりましたが、操作に慣れればスムーズにセットできるようになります。

 

【テストその5 メンテナンス性は?】

二重の釜など独自の構造のため、手入れにはやや手間がかかる

本機は糖質カットのために、二重の釜など独自の機構を採用。よってお手入れも、他の炊飯器と比べて手間がかかるようになっています。

↑写真下左が外釜、右が内釜。写真上左から内ぶた、蒸気出口、排水タンク↑写真下の左が外釜、右が内釜。写真上の左から内ぶた、蒸気出口、排水タンク

 

洗うのがやや面倒だったのが二重構造の釜。特に内釜は穴が多数開いたザル形状なので水がたまらないうえ、ごはん粒が穴の中に入ると取り除くのが大変です。そこで筆者は外釜と内釜をセットにして水を張り、しばらく放置したあと、外釜に入れたまま内釜の内側を亀の子タワシでご飯粒などの汚れを落とし、その後内釜を取り出してスポンジで洗うようにしていました。ちなみに外釜はフッ素加工が施されているため、金属製のタワシやブラシは使わないほうがいいそうです。

 

また、排水タンクは糖分が溶け出した水を貯めるため、炊飯後は必ず水を捨てて中を洗う必要があります。排水タンクの上ぶたはかなり固いですが、着脱が可能。冬であれば通常は水洗いで、2~3回に1回洗剤で洗う、という洗い方でも問題ないでしょう。ただし、暖かくなってくると、糖分を含む水を貯めているだけあってカビや雑菌の繁殖が気になります。面倒でも、毎回中までしっかり掃除したいところですね。また、釜の外側の枠の部分にはかなりつゆがたまります。ここも炊飯後は毎回拭き取っておく必要があります。

↑排水タンクは炊飯終了ごとに取り外して、中の水を捨てます。勢いよく取り外すと中の水がこぼれるので、注意が必要です↑排水タンクは炊飯終了ごとに取り外して、中の水を捨てます。勢いよく取り外すと中の水がこぼれるので、注意しましょう

 

↑排水タンクのふたを外して、中までしっかり洗います↑排水タンクのふたを外して、中までしっかり洗えます

 

↑炊飯器の枠部のつゆ受けにはかなりつゆがたまります。ここも炊飯終了後は毎回しっかり拭き取る必要があります↑釜の外側の枠にはかなりつゆがたまります

 

そのほか、本機には「クリーニングモード」が搭載されています。これは本体内部の水の通り道を洗浄する機能で、週に一度のクリーニングが推奨されています。

↑外釜に水を張って「クリーニング」ボタンを押すと内部洗浄を開始。特に沸騰している様子もなかったので、単純に水で水路を洗い流す機能のようです ↑外釜に水を張って「クリーニング」ボタンを押すと内部洗浄を開始。特に沸騰している様子もなかったので、単純に水で水路を洗い流す機能のようです

 

ちなみに、蒸気出口を外ぶたに付けるときに、「カチッ」とはまる感覚がなく、なんとなくググッと差し込んだだけの状態なのが気になりしまた。実際、炊飯中に蒸気出口が半分浮いているのに気がつき、慌てて押し込んだ……ということも。できれば、カチッとはまって軽くロックされるような機構を蒸気出口に取り付けてほしいところです。

↑製品カットの撮影中も、ふと気がつくと蒸気出口が浮いていました。これくらいの“浮き”が炊飯にどの程度の影響があるのかわかりませんが、できればスッキリ改善してほしいです↑製品カットの撮影中も、ふと気がつくと蒸気出口が浮いていました。この「浮き」が炊飯にどの程度の影響があるのかわかりませんが、できればスッキリ改善してほしいです

 

【テストその6 設置性は?】

本体サイズが大きく、水蒸気も多いため設置場所は選ぶ

本機は横幅28cm、奥行き40cm、そして高さが33cmと、他の高級炊飯器と比べても、サイズがひと回り大きくなっています。特に高さは、本体下部に排水タンクを設置しているぶん、他機種より10cm近く大きく、キッチンに置いたときにはかなりの迫力があります。

↑三菱電機 本炭釜KAMADO NJ-AW108との比較。特に高さの違いが際立っています↑三菱電機 本炭釜KAMADO NJ-AW108(右)との比較。特に高さの違いが際立っています

 

↑対面キッチンのカウンターに置いてみましたが、その威圧感はなかなかのものでした↑対面キッチンのカウンターに置いてみましたが、その存在感はなかなかのものでした

 

また、炊飯中は放出する水蒸気がかなりのもの。後半のごはんを蒸している時間より、中盤の煮ている時間帯に多くの蒸気を出します。また、蒸し調理の際は、蒸している間ずっと蒸気が出続けるため、蒸気の放出量はさらに増えます。

↑炊飯中の蒸気。圧力式炊飯器のように、蒸気が勢いよく放出されることはありませんが、放出量は多いです↑炊飯中の蒸気。圧力式炊飯器のように、蒸気が勢いよく放出されることはありませんが、放出量は多いです

 

したがって、本製品を設置する場所は、十分な高さがあって上部に濡れるものがないところ、なおかつレンジフードが近くになるなど、換気しやすいところが最適。さらに、電源コードの長さが103cmと短めなのも設置場所を限定する要素に。キッチンやダイニングで空いている場所に置くというより、本機を設置する場所をしっかり考えておく必要があります。

 

ちなみに、炊飯直後に外ぶたを開けると、内ぶたにたまった水分が本体後方から外に少量こぼれてしまいます。下が濡れるのがイヤなら、あらかじめふきんなどを敷いておいたほうがいいでしょう。

 

【テストその7 独自機能は?】

糖質カット炊飯のほかに肉や魚、野菜の蒸し調理ができるのがユニーク

独自かつ中心となる機能といえるのが、糖質カット炊飯機能。米の糖質を大幅カットする炊飯器は、現在のところほかにないだけに、こうした機能を求めている人には唯一無二の製品ということになります。

 

また、本機は最後に米を「蒸す」ため、その技術を利用した「蒸し調理」機能も充実。「蒸し魚」「蒸し肉」「温野菜」の3つの調理モード、さらに「あたため・蒸し調理」モードを搭載しています。

 

今回は、試しに温野菜の調理をやってみました。取扱説明書には詳しい使い方が載っていなかったので、手探りでの使用。温野菜調理モードは、沸騰後に25分間蒸気が出続けます。沸騰中にふたを開けても、加熱が中断することはなかったので、火の通った野菜は先に取り出すことが可能。また、途中で別の食材を入れることもできそうです。結果、固いにんじんにもしっかり熱が入り、うまみの濃い温野菜ができました。

↑「温野菜調理」ボタンを押すと、すぐに加熱スタート↑「温野菜調理」ボタンを押すと、すぐに加熱スタート

 

↑ブロッコリーとにんじん、じゃがいもを蒸し調理しましたが、すべて25分加熱したために、ブロッコリーにはやや火が通り過ぎてしまいました↑ブロッコリーとにんじん、じゃがいもを蒸し調理しましたが、すべて25分加熱したらブロッコリーにやや火が通り過ぎてしまいました。火の通りやすい食材は、時間差で入れてもいいでしょう

 

通常の蒸し調理は、大きな蒸し器やせいろを使う必要があり、なかなか大変。冷凍ごはんを食べる日など、炊飯器を使わないときに、火加減を気にせず蒸し調理ができるのは便利だと思いました。欲をいえば、レシピごとに蒸し時間をボタン操作で調整できるとうれしいですね。

 

【テストのまとめ】

炊きたての味は文句なし! 一方、保温時のニオイ移りが気になる

まず、味と食感に関して、「炊きたて」は予想以上に良好でした。ややしゃっきりめながら、ふっくら感のある炊き上がりで、心配していた甘みも思いのほかしっかり残っています。特に「やわらかめ」で炊いたごはんは、通常の炊飯器と何ら遜色のない味わい。これで糖質が33%もカットされているのですから、言うことありません。一方、「かため」で炊いたごはんは、やや米の芯が残っていたのが残念。硬めのごはんが好きな人は、「少しかため」で炊くか、水の量を調節してベストな炊き上がりを探っていく必要があります。

↑口に入れた食感は、見た目以上にふっくら。口の中でホロっとほぐれるさっぱり系の味わいですが、甘みは十分です↑「ふつう」の炊きたては、ふっくらしていて甘みは十分

 

「冷やごはん」と「冷凍・再加熱」のごはんに関しては、もちもち感が強くなり、少々ベタつきも出ますが、普通におかずと一緒に食べるぶんには、何の不満も感じませんでした。

 

一方、保温に関しては、長時間釜の中に入れていると、やや炊飯器のニオイが移ってしまうのが残念。何度か使っているとニオイが弱くなったので、しばらく使い続けると問題なくなるのかも。とはいえ、最初からニオイ移りなく保温できるよう、ぜひ改善してほしいです。というわけで、個人的には余ったごはんは保温せず、さっさと冷凍してしまうのがオススメ。冷凍・再加熱したごはんも十分おいしいですし、電気代の節約にもなりますよ。

 

タッチパネルの操作性や洗いやすさの点ではいま一歩

個人的な意見ではありますが、「使い勝手」に関しては、やや「作り込みの甘さ」が気になりました。炊飯設定などの操作自体はシンプルで問題ないのですが、タッチパネルの感度は改善の余地ありです。

 

メンテナンス性については、排水タンクを設けたり、外釜と内釜の二重構造としたり、構造が複雑なぶん、手入れが面倒になっています。もっとも、これは糖質カット炊飯の実現とトレードオフの関係ともいえるので、ある程度は受け入れるしかないでしょう。また、排水タンクのふたは密閉性を維持しつつ、もう少し着脱しやすい形状になっていると助かります。蒸気出口がカチッとはまりにくく外れやすいのも、改善してほしいポイントですね。

↑写真下左が外釜、右が内釜。写真上左から内ぶた、蒸気出口、排水タンク↑外釜(左下)に水を入れ、米を入れた内釜(右下)を沈める形で炊飯するため、2つの釜を洗う必要があります

 

設置性については、大きく高さもある本体、蒸気の大量放出など、正直、「良好」とは言えません。ただ、これも糖質カット炊飯の実現と不可分なので、その点、ユーザーは了解して使うしかないのかな、と思います。

↑対面キッチンのカウンターに置いてみましたが、その威圧感はなかなかのものでした↑高さがあるので、存在感はなかなかのもの

 

独自機能では、肉や魚、野菜の蒸し調理機能に注目。炊飯と蒸し調理を同時にやることはできませんが、日によって作り置き冷凍したごはんをレンジ加熱して食べる場合や、パスタやパンなどを主食とする場合は、温野菜などに積極的に使えるでしょう。

↑ブロッコリーとにんじん、じゃがいもを蒸し調理しましたが、すべて25分加熱したために、ブロッコリーにはやや火が通り過ぎてしまいました↑蒸し器として使えるのは便利です

 

課題はあるが、ごはんの味と価格を踏まえれば検討の価値がある

と、いろいろ課題点も指摘してきましたが、重要なのは本製品が、現時点で唯一の「糖質カット炊飯器」であるということ(3月下旬にタイガーから低糖質ごはん用の炊飯器が発売されますが、これはタピオカやこんにゃくを使った白米の代用食品を使うモデル。ターゲットはやや異なるはず)。炊きたてごはんの味はほぼ文句なしですし、蒸し器として使えるのも便利。保温性能や使い勝手に多少の難があっても、「おいしいごはんを食べながら糖質制限したい」という人は、購入する価値が十分にあります。実売価格は2万9800円とお手ごろなので、その点のバランスも踏まえて検討してみてください。

「なかい君の学スイッチ」で大公開!“買ってホントに良かった”と芸能人も唸らせたアイテムとは?

2月5日放送の「なかい君の学スイッチ」(TBS系)で、芸能人が“本当に買って良かったモノ”を特集。芸能人を唸らせたアイテムの数々が公開され、視聴者の関心を呼んでいるようだ。

出典画像:「なかい君の学スイッチ」公式サイトより出典画像:「なかい君の学スイッチ」公式サイトより

 

あったかベスト、驚きのヒミツ

今回の企画では川田裕美や神田沙也加、サンドウィッチマンらがゲスト出演してお気に入りのアイテムをプレゼンテーション。思わず感嘆の声を上げたくなるような便利アイテムが次々に紹介されたのだが、特に視聴者の注目を浴びたのが防寒具と、中居正広のために紹介された炊飯器だった。

 

まず、サンドウィッチマン・富澤たけしおススメのアイテムとして登場したのが一見するとなんの変哲もないベスト。中居から「いきなりベストはなんかイヤだなぁ」と難色を示されるも、実はこのベストは首や背中部分に特殊な電熱線を内蔵。東北地方や北海道などの寒冷地ロケが多いため富澤も愛用しているそうで、その暖かさに中居も「うわっ、すげー!」と叫ぶほどだった。

 

「ぬくさに首ったけ」とお茶目なネーミングセンスながら、内蔵バッテリーでヒーターが稼働する仕組みで暖かさの調節も可能。視聴者からは「仕事でめちゃくちゃ重宝できそう!」「釣りとかの防寒にも使えるな」「着るホットカーペットみたいなものか」「冬季五輪の応援にマストアイテムじゃないか!!」といった声が続出している。

 

最強の「炊飯器」3選!

今回の企画では、炊飯中に蓋が開いてしまうという中居のために3種類の最新炊飯器を紹介。まず1つ目はサンコーの「糖質カット炊飯器」で、その名前の通り炊飯中に糖質を煮汁として排出するため33%もの糖質カットを実現している。それでもご飯の甘さは保たれており、試食した川田も「いけます。美味しい」と太鼓判を推している。

 

2つ目に紹介されたパナソニックの「Wおどり炊き SR-SPX107-RK」は、記憶された50銘柄に合わせてご飯の硬さ・柔らかさを10段階で炊き分けることが可能。さらにスチーム保温機能を搭載し、炊飯器選びのプロが「12時間経っても炊きたてと変わらない」とお墨付きを与えるほどだった。

 

3つ目の炊飯器「バーミキュラ ライスポット」を発売しているバーミキュラは、元は鍋が有名だったが2016年に炊飯器を発売したところ大ヒット。保温用の内蓋を無くして炊き上がりに特化した商品であり値段も7万9800円と高額だが、あまりの売れ行きに現在4か月待ちだという。

 

進化を続ける炊飯器に、視聴者からも「これは我が家も買い替え時か」「糖質カットできる炊飯器めっちゃ欲しくなったわ」といった声が。番組で紹介されたことで各アイテムの売れ行きに影響を及ぼすことは必至なので、気になるアイテムがあればすぐにチェックしてほしい。

「この味でこの価格はおトク」と評価された炊飯器は? 最新8モデルを2人の家電のプロが食べ比べ! 

各メーカーから、数多くの炊飯器が登場していますが、いったいどんな炊き上がりになるのか、実際に炊いてみないとわからないのは困ったものですよね。ここでは、2017年下半期に発売された最新の炊飯器8モデルを一堂に集め、大試食会を決行。家電のプロの二人が炊き上がりを徹底チェックしました!

 

試食したのはこの人

家電コーディネーター 戸井田園子さん

戸井田

幅広い媒体で活躍する家電のプロ。

 

家電ライター 平島憲一郎さん

平島

生活家電中心に性能検証記事などを執筆。

 

【調理ルール】

千葉産のコシヒカリを「白米・標準」モードで炊飯。3.5合炊き以下は2合、それ以外は3合ずつ炊きました。

 

その1

新素材配合の土鍋でより旨み濃厚に炊き上げ

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タイガー魔法瓶

土鍋圧力IH炊飯ジャー 〈THE 炊きたて〉JPG-X100

実売価格13万4520円

土鍋釜に「炭化ケイ素」を新配合し熱伝導が約2.5倍に。かまどと土鍋の熱を米にしっかり伝え、甘みと香り濃厚なごはんに仕上げます。音声ガイド機能で操作も快適。●サイズ/質量:約W261×H220×D325㎜/約7.3kg●炊飯容量:1~5.5合

20180124_yamauchi_21↑内釜の「プレミアム本土鍋」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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十分なツヤと強い粘りが、米粒の表面から見て取れます。おこげもしっかり存在!

「炊き上がった瞬間のみずみずしさが印象的。粘りよりも弾力がある感じです。本格派の土鍋ごはんですね」(戸田井)

「米の甘みとおこげの豊かな香りは他の追随を許しません。おこげのパリパリ感も従来よりアップした印象」(平島)

 

【総評】

おこげの香り高い、甘み濃厚なごはんに仕上げます。内釜が土鍋で、やや取り扱い注意。人感センサーの使い勝手は賛否がわかれそうです。

 

その2

加圧追い炊き機能採用でごはんの甘みがさらに向上

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パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き」SR-SPX107

実売価格9万1110円

IH通電の高速切り替えと可変圧力での2つのおどり炊き技術「Wおどり炊き」を搭載。炊飯終盤さらに加圧する「加圧追い炊き」を新採用し、ごはんの甘みともちもち感が向上しました。●サイズ/質量:W266×H233×D338㎜/7.0kg●炊飯容量:0.5~5.5合

20180124_yamauchi_17↑内釜の「ダイヤモンド竃釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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米一粒一粒が白色のおねばをまとっており、炊き上がりツヤやか。粘りも十分にありました。

「粘り・硬さなど含め、バランスが良い炊き上がりですね。万人受けするタイプのごはんだと思います」(戸田井)

「炊き上がりの食感は柔らかめで程良いモチモチ感。味も甘みの中にコシヒカリの風味が感じられました」(平島)

【総評】

やや柔らかめでモチモチの炊き上がり。ツヤ、甘み、香りも十分。軽い内釜など手入れもしやすく、高度にバランスが取れています。

 

その3

炭釜による大火力で粒立ちよくふっくら炊飯!

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三菱電機

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

実売価格12万9600円

発熱効率が高い炭釜を採用し、粒立ちの良いふっくらごはんに炊き上げます。新搭載の密封弁でごはんの潤いを保ちます。15通りの食感炊き分け、35種類の銘柄炊き分けが可能です。●サイズ/質量:W285×H249×D320㎜/約5.7kg●炊飯容量:0.5~5.5合

20180124_yamauchi_29↑内釜の「本炭釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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米一粒一粒の内部に水分を保持。ハリとツヤがあり、口の中でほどける食感が特徴です。

「非圧力らしいしっかりとした歯ごたえがあります。炊いた直後の香りや粒感が良いです。和食と相性◎」(戸田井)

「香りは鮮烈かつ濃厚で、食べると甘みの中に米本来の味が感じられます。ハリと弾力のある食感も魅力」(平島)

 

【総評】

単なる甘みや香りでなく、米の持つ風味まで感じさせる炊き上がりは圧巻。炭釜は洗う際に割れたりしないよう、注意が必要です。

 

その4

南部鉄器の羽釜が生む熱対流で絶品の炊き上がり

 

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ZOJIRUSHI

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』NP-QT06

実売価格10万7760円

南部鉄器の羽釜を採用。大火力と高圧力で米を豪快にかき回す独自の技術で、少量炊きでも甘み満点に仕上げます。自動で好みの食感に炊ける「わが家炊き」機能も搭載。●サイズ/質量:約W265×H225×D320㎜/約6.0kg●0.5~3.5合

20180124_yamauchi_25↑内釜の「南部鉄器 極め羽釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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炊き上がったごはんには、しっとりしたツヤ感がありました。ツヤ自体はやや控え目な印象。

「一粒一粒がしっかり膨らみ、ごはんの粒が大きく感じます。もちもちした炊き上がりは象印ならではです」(戸田井)

「蓋を開けると新米の瑞々しい香りが広がりました。程良く柔らかで、モチモチ感の強い炊き上がりです」(平島)

 

【総評】

象印の5.5合炊きの最上位機種に比べると甘みもモチモチ感も控えめ。内釜は南部鉄器だが、小型なのでそこまで重さを感じません。

 

その5

鋳物ホーロー技術と火力調整で極上ご飯を実現

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バーミキュラ

バーミキュラ ライスポット

実売価格8万6184円

高気密の鋳物ホーロー鍋技術とIHの火加減調節技術を融合。3層コートのホーローの遠赤効果などで、米本来の旨みを引き出します。無水調理鍋としても利用可能です。●サイズ/質量:約W311×H208×D296㎜/約6.9kg●炊飯容量:1~5.5合

20180124_yamauchi_08↑同社製の鋳物ホーロー鍋を内釜に使用

 

【炊き上がりはコチラ!】

20180131-s0 (3)_R

ハリとツヤのある炊き上がり。やや冷めてくると、食感に締まりが出た印象がありました。

「米がぎゅっとした感じの、しっかりとした炊き上がりです。噛むと甘みもしっかり感じられます」(戸田井)

「新米のせいか、やや柔らかめの食感。甘みもほどよくほのかにおこげの香りがあり、食べ飽きない味です」(平島)

 

【総評】

ツヤ、甘み、香りともに奥深さが感じられます。炊飯設定は極シンプル。鍋と蓋が重いのと、米粒がこびりつきやすいのが難点です。

 

その6

独自の真空・圧力技術でごはんの甘みと粘りがUP

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東芝

真空圧力IHジャー炊飯器備長炭かまど本羽釜 RC-10ZWL

実売価格9万4220円

独自の真空ひたし・圧力炊飯技術で、ごはんの甘みと粘りを引き出す炊飯器。11通りの食感炊き分けに加え、ごはんの甘みがアップする「甘み炊き」コースも搭載。●サイズ/質量:W245×H228×D328㎜/約7.2kg●炊飯容量:0.5~5.5合

↑内釜の「備長炭かまど本羽釜」↑内釜の「備長炭かまど本羽釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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ごはんのツヤは文句なしの美しさ。炊飯後、少し時間が経つと米粒にハリも出てきました。

「強い個性は主張しない、食べやすい炊き上がり。真空で米の芯まで吸水させるので早炊きでもおいしい」(戸田井)

「強い粘りがあり、食感は柔らかめな食べ応えのあるごはんです。炊きたてごはんの濃厚な香りも魅力」(平島)

 

【総評】

炊きたてごはんの香り、甘みともに濃厚。圧力式で内蓋の手入れがやや大変です。タッチパネルの文字が小さく、操作はコツがいりそうです。

 

その7

銘柄ごとに給水量を計算最適な炊き上がりに!

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アイリスオーヤマ

銘柄量り炊きIHジャー炊飯器 KRC-ID30-R

実売価格3万5424円

米の銘柄ごとに最適な水量を計算するモデル。各銘柄で火力と加熱時間も自動調整し、米の特徴を引き出す炊飯が可能です。よそったごはんのカロリー表示機能も新搭載。●サイズ/質量:W226×H220×D280㎜/4.3kg●炊飯容量:0.5~3合

内釜の「極厚銅釜」↑内釜の「極厚銅釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

20180131-s0 (2)_R

 

白く透明感のあるツヤが特徴。食感は適度にしゃっきりしています。冷えてもおいしく食べられます。

「甘み・香り・もちもち感はやや控えめ。ですが、価格を踏まえれば、この炊き上がりは文句なしです!」(戸田井)

「もちもち感がありつつ、やや硬めの炊き上がりで、甘みの余韻も良い。この味でこの価格はおトク!」(平島)

 

【総評】

ツヤは控えめだが透明感のある仕上がりで甘み十分。内蓋も内釜も手入れしやすいです。コスパで考えると超優秀です。

 

その8

高温浸しと圧力スチームでふっくらツヤやかに炊飯!

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日立

IHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-AW3000M」

実売価格7万7720円

高めの水温で浸し米の吸水を高めるとともに、独自の圧力スチーム技術でふっくらツヤやかなごはんに炊き上げます。0.5合もおいしく炊く「少量炊き」機能を搭載します。●サイズ/質量:W268×H237×D352㎜/約6.6kg●炊飯容量:0.5~5.5合

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【炊き上がりはコチラ!】

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しっかりと保水した米は、ツヤも上々。口に入れると適度にほどけて食感が良いです。

「甘みもふっくら感もあり、標準的。もちもちとしゃっきりの炊き分けがしっかりできています」(戸田井)

「ほどよい粘りがありつつ、やや硬めの食感。最初は甘み弱めに感じましたが、食べるうちに甘みが増幅」(平島)

 

【総評】

モチモチとしゃっきりの中庸的な食感が特徴。大型縦長の液晶パネルはメニューの視認性が高いです。「戻る」ボタンがないのは惜しいところ。

なぜ、この炊飯器はヒットした? 「おひとり様」vs「高機能」真逆の2大モデルを2分でチェック!

2017年は生活家電のなかでも特に「調理系」が大きく進化。斬新な設計・機能が魅力の「バーミキュラ ライスポット」が登場し、話題お集めたほか、「ハンディ炊飯器」のような“おひとりさま家電”が人気に。今回は、その対照的な2大ヒット炊飯器のヒミツに迫ります!

 

炊飯器その1 

販売開始と同時に数千個の初回入荷分がすべて売り切れ!

<2017年9月11日発売>

サンコー 

ハンディ炊飯器
4980円

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水蒸気の力でご飯をふっくらと炊き上げる小型の炊飯器。卓上調理が可能で茶碗1杯分を2つ同時に炊けます。容器が2つあるので片方はおかずを温めるのにも使用可能。

↑ふかし芋や温野菜を作る蒸し器としても活用可能。ゆで卵などの調理もできます↑ふかし芋や温野菜を作る蒸し器としても活用可能。ゆで卵などの調理もできます

 

↑炊飯容器では湯沸かしも可能。インスタント味噌汁を作るといった使い方も◎↑炊飯容器では湯沸かしも可能。インスタント味噌汁を作るといった使い方も◎

 

【ヒットのワケ】

源と少量の水さえあれば簡単に炊きたてのごはんや温かいおかずが食べられる手軽さに加え、弁当箱サイズのコンパクトさが魅力。4980円とリーズナブルな価格も人気を後押ししました。

 

炊飯器その2 

発売と同時に1万5000台を受注!

<2017年11月9日発売>
バーミキュラ
ライスポット
8万6184円

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高気密の鋳物ホーロー鍋と火加減が調整できるポットヒーターが合わさった炊飯器を超える炊飯器。シンプルな構造で楽に手入れができ、炊き上がりの種類もボタンひとつで選べます。

【ヒットのワケ】
「無水調理」ができる鋳物ホーロー鍋として人気だったバーミキュラ。これでご飯を炊くとおいしいと口コミで広がり、その声を受けて登場したライスポットも話題となり、大ヒットにつながりました。

 

【炊飯だけじゃない! ココもヒットの理由】

高気密だから具材の水分だけで濃厚煮込みも簡単にできる!

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バーミキュラ ライスポットがヒットした最大の要因は「調理モード」にあります。材料の水分だけで料理が作れる「無水調理」はもちろん、温度は30~95℃まで1℃単位で設定可能。炊飯だけでなく火加減の難しい料理も簡単に作れることが人気の理由です。

このデザインで意外に安い!? ひとり暮らし必見の「オシャレ家電群」がハイアールより発売開始

ハイアールジャパンセールスは、ステンレス調で統一した家電シリーズ「URBAN CAFE SERIES」(アーバンカフェシリーズ)6機種の発売を開始しました。本シリーズは「くつろぎをデザインしよう」がキーコンセプト。家電にもデザイン性やインテリア性を求める20~40代前半のひとり暮らしをメインターゲットに企画・開発された商品です。

 

シルバーとブラックで統一し、インテリアに溶け込むデザインを実現!

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同社では、インテリアにこだわるユーザーが増加する一方で、そのこだわりの空間に溶け込むデザインで、かつ手軽に購入できる家電が少ない点に着目。独自に20~40代前半のひとり暮らしをしている男女1000人を対象にアンケート調査を実施したところ、白物家電のカラーに関しては、定番色のホワイトに次いで、ステンレス調が好まれる傾向にあることを突き止めました。

 

また、同アンケートでの「ステンレス調の家電を使ってみたいか?」という設問に対しては、「使ってみたい」との答えが6割を超えたとのこと。このニーズに応える形で発売したのが「URBAN CAFE SERIES」です。家電の定番色であるホワイトを配色せず、ステンレス調のシルバーとブラックで統一された外観で、高級感と高い質感を実現しています。

 

今回発売したのは、148L冷凍冷蔵庫(JR-XP2NF148E・3万8000円前後※)、173L冷凍冷蔵庫(JR-XP2NF173E・4万3000円前後)、しわケアタイプの5.5kg全自動洗濯機(JW-XP2C55E・2万7000円前後)、低騒音タイプの5.5kg全自動洗濯機(JW-XP2KD55E・3万8000円前後)、3合炊きマイコンジャー炊飯器(JJ-XP2M31E・8000円前後)、18Lヘルツフリーフラットレンジ(JM-XP2FH18F・1万2000円前後)の4カテゴリ6機種となっています。

※価格はすべて実売予想価格で税抜です

 

冷凍冷蔵庫は148Lと173Lの2機種を用意し、生活スタイルによってサイズのセレクトが可能です。5.5kg全自動洗濯機には、最短約10分で洗濯できる「お急ぎコース」などの便利な機能を搭載しています。調理家電はマイコンジャー炊飯器、電子レンジの2カテゴリを用意。炊飯器には「冷凍用」コースを搭載し、レンジは約30cmの大型弁当もらくらく入るワイドな庫内が特徴です。本シリーズは、必要十分な機能を備え、スタイリッシュなのにリーズナブルなのは大きな魅力。この春、新生活を始める人にとっては、狙い目のモデルといえるでしょう。

炊飯器・最新5モデル「4つの結論」がコレだ! 8項目徹底テストまとめが導く「買い」のポイント

本稿は、最新高級炊飯器の主要5モデル(象印、パナソニック、三菱電機、タイガー、日立)を多角的に検証してきた連載企画をまとめたもの。これまで各モデルの「上質炊飯機能」(炊き立て・冷やごはん・冷凍ごはんの食感チェック)「食感炊き分け」「一合炊き」「保温」「操作性・メンテナンス性」「独自機能・設置性」の各項目をチェックしてきた検証結果をまとめ、各機種がどんなタイプのユーザーにオススメか考えていきます。どんな違いがある? どれを選べばいいの?…と感じている方、ぜひ参考にしてみてください!

 

【検証する機種はコチラ】

エントリーその1

発熱性・蓄熱性に優れた南部鉄器の羽釜を採用し大火力で炊き上げる

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象印

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』

“南部鉄器 極め羽釜” NW-AT10

実売価格10万2370円

発熱性・蓄熱性に優れた南部鉄器の羽釜を内釜に使用した炊飯器。大きく伸びた羽根で側面ヒーターの熱を釜内に伝え、最大1450Wの大火力と1.5気圧の圧力炊飯でごはんをふっくらモチモチに炊き上げる。また、前回炊いたごはんの感想を入力することで、121通りのなかから好みの食感に近づける機能「わが家炊き」の炊き分け範囲を拡大。従来機種より固めに、よりモチモチに炊けるなど、幅広い食感に炊き分けられる。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:151wh●保温1時間あたりの消費電力量:17.1Wh●加熱方式:プレミアム対流●内釜:南部鉄器 極め羽釜●サイズ/質量:約W305×H245×D400mm/約11.5kg

 

エントリーその2

「Wおどり炊き」に「加圧追い炊き」を加え、甘みとモチモチ感がアップ

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パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器

Wおどり炊き SR-SPX107

実売価格8万2240円

IHの通電切り替えで激しい熱対流を生み出す「大火力おどり炊き」と、釜内を加圧状態から一気に減圧し激しい対流を生み出す「可変圧力おどり炊き」を組み合わせた「Wおどり炊き」を搭載。熱と水分を米に均一に行き渡らせ、ふっくらモチモチの銀シャリに炊き上げる。炊飯工程の終盤にさらに加圧して釜内を高温にする「加圧追い炊き」機能を新たに採用し、ごはんの甘みとモチモチ感がさらにアップした。50銘柄の銘柄炊き分け機能を搭載するほか、釜内を高温洗浄できる「お手入れ機能」も新採用。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:160wh●保温1時間あたりの消費電力量:14.4Wh●加熱方式:6段全面IH●内釜:ダイヤモンド竃(かまど)釜●サイズ/質量:W266×H233×D338mm/7.0kg

 

エントリーその3

発熱効率が高い「本炭釜」と連続沸騰技術でかまど炊きの味を再現

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三菱電機

IHジャー炊飯器本炭釜

KAMADO NJ-AW108

実売価格10万2370円

IHの発熱効率が高い純度99.9%の炭素材を使った「本炭釜」採用モデル。内釜全体の発熱と噴きこぼれのない連続沸騰技術により、粒感のいいふっくらとしたかまど炊きの味を再現する。沸騰力の向上と高断熱構造の強化で火力をさらにアップ。蒸気口に新搭載した密封弁が蒸らし時の蒸気の流出を抑え、潤いたっぷりのごはんに仕上げる。15通りの食感炊き分け機能「炊分け名人」に加え、35銘柄に対応する「銘柄芳潤炊き」機能も持つ。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:162wh●保温1時間あたりの消費電力量:17.2Wh●加熱方式:7重全面加熱+連続沸騰●内釜:本炭釜●サイズ/質量:W285×H249×D320mm/約5.7kg

 

エントリーその4 〔NEW!〕

土鍋に新成分を配合し、熱伝導が大幅に向上!

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タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

実売価格13万8240円

陶器の本場・三重県四日市市 “四日市萬古焼”の本土鍋と本物の土のかまどを本体に搭載した炊飯器。土鍋に「炭化ケイ素」成分を新配合し、熱伝導が従来の約2.5倍に向上した。さらに土かまどの表面積も従来比で約11.4%アップし、高火力でふっくらごはんに炊き上げる。タッチパネル全体がスピーカーとして機能する新構造で、音声ガイドの音質もよりクリアに。

SPEC●炊飯容量:1〜5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:150Wh●保温1時間あたりの消費電力量:15.8Wh●加熱方式:土鍋圧力IH+可変W圧力IH●内釜:プレミアム本土鍋(四日市萬古焼)●サイズ/質量:約W261×H220×D325mm/約7.3kg

 

エントリーその5

内釜の底に鉄の粒子を打ち込み効率的な発熱と高い伝熱性を両立

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日立

圧力スチーム炊き

ふっくら御膳 RZ-AW3000M

実売価格7万2310円

水温を60℃以下で米にしっかり吸水させる「高温浸し」と独自の圧力スチーム技術を搭載。ふっくら艶やかで甘み豊かなごはんに炊き上げる。アルミ合金の内釜の底に発熱性の高い鉄の粒子を打ち込むことで効率的な発熱と高い伝熱性を両立し、内釜全体に素早く熱を伝えることで炊きムラを抑える。0.5合でもおいしく炊き上げる「少量炊き」機能も特徴。「蒸気カット」機能付きで、キッチン棚の中で使っても棚の天面が濡れず、設置場所の自由度が高い。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:145wh●保温1時間あたりの消費電力量:13.7Wh●加熱方式:圧力スチーム炊き●内釜:高伝熱 打込鉄・釜●サイズ/質量:約W268×H237×D352mm/約6.6kg

 

【各機種の検証まとめ】

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高級炊飯器の購入動機は、何より「おいしいごはんが食べたい」ということ。従って、炊飯器選びの基本は、ユーザーの食感の好みになります。食感炊き分け機能があるとはいえ、炊き上がりの違いはどうしても出るため、各機種の“クセ”は事前に理解しておきたいところです。

 

一方、操作性やメンテナンス性は、各機種へのユーザーの向き不向きを判断する要因になります。特に内釜の材質はメンテナンス性に大きく関わってくるので、注意が必要。設置性も重要で、高級炊飯器はおしなべて大きく重いうえ、炊飯時に出る蒸気量も考慮し、実際に置けるか否かを確認する必要があります。以上に留意しながら、以下で各機種の特徴をまとめて見ていきましょう。

 

エントリーその1

象印

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』

“南部鉄器 極め羽釜” NW-AT10

「ふっくらもっちり」食感では全機種でトップクラス

ごはんの炊き上がりの特徴は、モチモチの弾力と豊かな甘み。「熟成」メニューで炊いた場合、炊き立ての香りが濃厚で、やや柔らかめに炊き上がりました。冷やごはんも冷凍ごはんを再加熱した場合も、もちもち食感をキープ。一方、1合を「熟成」メニューで炊いた場合、香りと甘みは豊かながら、やや粘りと弾力が少ない、硬めの食感になりました。

↑冷やごはん(おにぎり)。炊き立てごはんがまとっていたつやは、冷やごはんになってもしっかりキープされています。モチモチした弾力も相変わらずでした↑炊き立てごはんがまとっていたつやは、冷やごはんになってもしっかりキープされています。モチモチした弾力も相変わらずでした

 

本機の食感炊き分けは7通り。最も「しゃっきり」で炊くともちもち感を維持しつつ、ほどける食感が前に出てきます。最も「もちもち」で炊いた場合、粘り・弾力に加え、柔らかさが強まりました。さらに初期設定を変えると、「よりもちもち」「よりしゃっきり」の食感も可能です。

 

保温に関しては、ごはんの乾燥や変色を抑える「極め保温」を使用。保温6時間後では香りとみずみずしさは弱まりましたが、もちもちした食感と甘みは維持していました。

 

“わが家好み”のごはんに簡単に調整できる

本機の炊飯における独自機能は「わが家炊き」機能です。手動の食感炊き分けはパナソニックや三菱電機に比べるとやや物足りないですが、「わが家炊き」の場合、炊飯後にアンケートに答えることで、121通りの食感のなかから最適な食感に調整します。玄米をふっくらもっちりの食感に炊き上げる玄米の「熟成」メニューも搭載しています。

↑「わが家炊き選択」ボタンを押すと、上の画面に切り替わり。毎回炊飯したあとに、炊き上がりの「硬さ」と「粘り」の評価を入力すると、次回炊飯時にその評価が反映されます。これを何回か繰り返すことで、段々好みの食感に近づきます↑「わが家炊き選択」ボタンを押すと、上の画面に切り替わります。毎回炊飯したあとに、炊き上がりの「かたさ」と「粘り」の評価を入力すると、次回の炊飯時にその評価が反映されます。これを何回か繰り返すことで、段々好みの食感に近づく仕組み

 

ふたが自動で閉まる「スマートクローズ」機能が便利

操作性は、大型の液晶パネルに全炊飯メニューが表示されるのはわかりやすいですが、「進む/戻る」ボタンを何度も押してのメニュー選択はやや手間。メンテナンス性では、内釜がかなり重いのが難点で、本体も5機種のなかでは圧倒的に重く、持ち運びが大変でした。ちなみに、本機は炊飯器のふたを手で閉じる際に力を入れて押し込む必要があるため、ボタンを押すとふたが自動で閉まる「スマートクローズ」機能が搭載されているのが便利でした。

20170926-s2-27↑本体ふたの前側面にある「CLOSE(クローズ)」ボタン。炊飯器のふたが開いているときにこのボタンを押すと、ふたが自動で閉まります。力の弱い女性や年配の方は、これを押すことで確実にふたを締めることができます

 

上記をまとめると、以下の通りになります。

●とにかくもちもちの食感が好みの人。初期設定で最強の「もちもち」モードも選べる

●自分で食感設定を試行錯誤するのが面倒な人。「わが家炊き」機能で自分好みに調整可能

●玄米もふっくらもっちりに仕上げる。玄米で「熟成」メニューが利用可能

●その他、「スマートクローズ」機能はユニークだが実用性あり

 

エントリーその2

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器

Wおどり炊き SR-SPX107

バランスのよいごはんに炊き上げ、多数の銘柄炊き分けに対応

上質炊飯の「銀シャリ」コースで炊いたごはんは、ふっくらしつつも柔らかすぎず、弾力と甘みに富んだバランスのよい炊き上がりです。冷やごはんはもちもち食感にしっとり感も加わり、おにぎりやお弁当に最適。冷凍ごはんの再加熱では、炊きたての味と食感がほぼ復活しました。1合炊きは「少量」モードで炊くとさっぱり食感に。銘柄炊き分けの「おすすめ」モードのほうがふっくらもちもちの食感になりました。

↑追い炊き時の高温スチーム投入によって、うまみ成分が米一粒一粒の表面にコーティング。つやつやと輝く炊き上がりは、見るからにおいしそうです↑追い炊き時の高温スチーム投入によって、うまみ成分が米一粒一粒の表面にコーティング。つやつやと輝く炊き上がりに

 

食感炊き分けは10種類。最も「しゃっきり」に炊くとほどける食感ながら硬さは柔らかめ。最ももちもちに炊くと粘りは強いが、ほどける食感も出てくるなど、どんな食感に炊いても食べやすさを感じます。また、50銘柄の炊き分けも魅力で、各銘柄のなかで3種類の食感炊き分けもできます。

↑銘柄米の特性に合わせた火加減をプログラム、米のうまみを引き出す炊飯をしてくれます。本機では従来機種より4銘柄増え、50銘柄の炊き分けが可能になりました↑銘柄の特性に応じた炊き分けを行う「銘柄炊き分けコンシェルジュ」の銘柄選択画面

 

保温の検証では、6時間経つとややモチモチ感が減退するものの、甘みがすっきりして雑味のない、おいしいごはんでした。

 

本機は液晶パネルが大きく、表示も階層式でスムーズに設定できます。米の銘柄の特徴やごはんをおいしく炊くコツをパネルに表示できるのも便利。内釜が軽くお手入れも快適で、圧力式炊飯器の割には内ぶたの手入れもそれほど面倒ではありませんでした。

↑パナソニックの「ダイヤモンド竃釜」はおいしいごはんが炊けるのに軽くて使いやすいとユーザーから高評価を受けています↑パナソニックの「ダイヤモンド竃釜」は軽くて使いやすいとユーザーからは高評価

 

独自機能は銘柄炊き分けや10種類の食感炊き分けなど、前述の通り。また本機はスチーム用の水容器を装備、保温中にスチームを投入してごはんのうるおいを維持、「再加熱」ボタンを押すと、ごはんに炊き立ての食感が戻ります。

 

以上をまとめてみると、以下の通りです。

●ご飯のバランスを重視する人。どんなメニューでも食べやすく炊き上げる

●多くのお米の銘柄を試したい人。50種類の銘柄炊き分けに対応

●お弁当や冷凍ご飯をおいしく食べたい人

●メンテナンスがラクなほうがいい人。内釜が軽く、減圧弁の採用で洗いやすい

 

エントリーその3

三菱電機

IHジャー炊飯器本炭釜

KAMADO NJ-AW108

ほろりとほぐれる食感が心地いい

本機は今回検証した5機種のなかでは唯一の“非圧力式”炊飯器。「銘柄芳潤炊き」の「ふつう」モードで炊飯したごはんは、噛むと口のなかでほどけつつ、しっかり弾力もある独特の食感です。また、香りのみずみずしさは特筆もので、米本来の風味が豊かに感じられました。冷やごはんはモチモチ感が強まり、炊き立てとひと味違うおいしさ。一方、冷凍・再加熱したごはんは、強いしゃっきり感がありつつ、かなり柔らかくなりました。ちなみに、同モードで1合を炊くと、ごはんの粒感はそのままですが、香りがやや控えめに。また、ご飯の場所によって食感にばらつきもありました。

 

食感炊き分けは15通り。最も硬めでしゃっきりな設定だと米の粒感は突出するも「ほどよく硬い」食感で、それほど食べにくさは感じませんでした。一方、最も柔らかでモチモチに炊くと、粘りはかなり強くなりますが、ほぐれる感じもあり、柔らかさもほどほど。この粒感のあるモチモチ加減が本機の特徴といえます。また本機は、パナソニックと同じく銘柄炊き分けが可能。対応銘柄はパナソニックより少ない35銘柄ですが、各銘柄で9通りの食感炊き分けができます。

20170828-s1-2-760x570↑「しゃっきり」モードで炊いたお米。粒感が際立っています

 

パネルの情報量はやや少ないが音声ガイドに安心感あり

保温性能は、温度低めの「たべごろ保温」で検証。6時間後のごはんは、香りは減退したものの、炊き立てごはんのハリや粒感はしっかり維持されていました。

 

操作性は、液晶パネルが象印やパナソニックに比べると小さく、一度に表示できる情報量が少ないのがやや難点。音声ナビが付いているため、特に炊飯器に慣れていない時期は使っていて安心感があると思います。

↑表示はすっきりして見やすいが、一覧性↑表示はすっきりして見やすいですが、一覧性はいまひとつ。ただし、音声ナビ付きなので、現在選択している内容を音声で知らせてくれます

 

内ふたが洗いやすく玄米や麦飯の炊飯メニューが豊富

メンテナンス性は“非圧力”式のため内ぶたが洗いやすいのが特徴。ただ、炭釜を使うため、取扱う際は割れないよう注意が必要です。サイズはそれなりに大きいですが、重さが約5.7kgと5機種中最も軽く、丸みを帯びたデザインも魅力的。設置性はまずまずという印象です。

↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます

 

本機は15種類の食感炊き分けや、銘柄炊きでも9通りの食感に炊き分けできるのが特徴。「芳潤炊き(玄米)」「美容玄米」「麦飯(芳潤炊き)」など玄米や麦飯の炊飯メニューも豊富で、ごはんの食感にこだわる人にはオススメです。

 

以上をまとめると、本機にオススメな人は以下の通り。

●とにかくしゃっきりな食感が好きな人。特に米の粒感を重視する人にオススメ

●多彩な機能に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

●米の銘柄をいろいろ食べ比べたい人。35種類の銘柄に対応

●冷やご飯、玄米や麦飯を美味しく食べたい人

 

エントリーその4

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

ごはんの香り、ふっくら感、おこげの香ばしさはトップクラス!

土鍋と土かまどの大火力で炊き上げる本機は、ふっくらもっちりの炊き上がりとおこげの香ばしさが楽しめるのが特徴。土鍋の素材を見直すなどして火力がアップし、香りとおこげのつき方がさらにアップしました。

 

「白米」モードで仕上がり標準、火加減「中」で炊飯したごはんは香りが濃厚。鍋肌にしっかりおこげを作りつつ、内側のごはんはふっくら柔らか。しかも弾力、甘みは強く、米の粒感も感じられ、食べ応え満点でした。冷やごはんにするとごはんが締まり、しっとりしつつもモチモチ感と甘みがアップ。冷凍・再加熱したごはんは、おこげの香りは弱まったものの、弾力と甘みは健在です。1合炊飯では、甘みは3合炊きと同等ながら、食感がより柔らかく、弾力も香りも少なめになりました。

 

食感炊き分けは従来の3段階から5段階に増え、より細かく食感設定できるようになりました。最も「しゃっきり」に炊くと柔らかながらほぐれる食感、最も「もっちり」に炊くとモチモチ度が前面に出てきます。「火かげん」キーでおこげの濃さも3段階に調整可能。特に、火加減「弱」にしたときに炊きたてごはんの香りが濃厚になり、味に深みが感じられるようになったのが斬新でした。

↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます

 

保温性能が格段に向上し、シンプル操作で使いやすい

保温に関しては、保温6時間後でもまだおこげの香りを維持していたのが見事。モチモチ感もキープしており、5機種の中でも6時間までの保温性能は1、2を争う優秀さです。

 

操作性に関しては、炊飯設定は「進む・戻る」ボタンで行いますが、食感(仕上がり)と火加減を専用キーで設定するため、煩雑さはありません。「モーションセンサー」がスリープするまでの時間が20秒から60秒に伸び、実用性が格段に向上。音声ガイド機能も声が聞き取りやすく、使っていて安心感があります。ただし、炊飯器の外ぶたが時々締めにくくなるのはかなり困りました(たまたまテストした機種がそうだったのかもしれませんが)。

↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています

 

土鍋をお手入れするときは丁寧に扱って

お手入れ面では、内ぶたに付いた調圧ボールと安全弁がやや洗いにくいです。土鍋も落として割れたりしないよう丁寧に扱う必要あり。ちなみに、掃除の手間は変わりませんが、新機種からスチームキャップが外ぶたの内側から着脱する方式になりました。サイズは5機種のなかではコンパクトなほうですが、重さがやや重く取っ手もないので、持ち運びがやや面倒です。

↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります。お手入れの際は、割れないように注意を

 

まとめると、以下の通りになります。

●好みの食感が決まっていない人。しゃっきりでももっちりでも、香り豊かなふっくらごはんに仕上がる

●香ばしいおこげごはんが好きな人

●仕事の帰りが遅く、家族と食事時間がずれる人。数時間の保温機能が優秀

●多機能炊飯器の操作に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

 

エントリーその5

日立

圧力スチーム炊き

ふっくら御膳 RZ-AW3000M

ほどよい弾力や硬さのごはんに炊き上げ、少量炊飯が得意

本機の炊き上がりの食感は、ズバリ「中庸」。「極上炊き分け」の「ふつう」で炊いたごはんはふっくらしながら柔らかすぎず、弾力と粘り、米の粒感のバランスが取れています。

↑米粒のかたちはスリムで、しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります。食感と味のバランスの良さが、画像からも伝わってきます↑米粒の形はスリム。しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります

 

最初さっぱりしながら食べるうちに甘みが増してくる味わいも良好です。冷やごはんはややベタつきが出るものの、粒感のなかにモチっと感がもあり。冷凍ごはんを再加熱すると粘りが強くなり、やや硬めの食感に。1合炊飯では「少量」ボタンを使うことで、3合炊きとほぼ同じ味と食感を実現できました。

↑日立の「少量」ボタン↑視認性の高い縦型パネルを採用。パネルの左には「少量」ボタンがあります

 

食感炊き分けは3種類。「しゃっきり」は三菱電機に次ぐしゃっきり感で、「もちもち」で炊いた場合も、もっちり感は象印やパナソニック、タイガーの「標準」で炊いた場合より控えめでした。玄米を3種の食感に炊き分けられるのも特徴です。

 

保温性能は優秀で液晶パネルは視認性が高い

本機はパナソニック同様「スチーム保温」がウリ。保温温度の低いモードで検証したところ、保温6時間後は炊き立ての食感と味をほぼ申し分なく維持していました。

 

操作性では、本機は縦型の液晶パネルを採用。サイズも大きく、視認性は高いです。炊飯設定で、メニューを逆方向から選べるボタンがないのがやや不便でした。

 

「蒸気カット」機能の装備で設置の自由度は最優秀

メンテナンス性については、内ぶたが調圧ボール搭載の放熱板とプレート、蒸気口上ケースの3パーツ構成で洗浄がやや面倒。ただし、内釜が軽く丈夫で洗いやすいのは魅力です。一方、設置性は本機が最も優秀。他機種が炊飯中に大量の蒸気を放出するのに対し、本機は「蒸気カット」機能搭載で通常の炊飯なら蒸気がほとんど出ません。キッチン用収納棚などに置けるのはメリットです。

↑↑日立ふっくら御膳は「蒸気カット」機能により、設置の自由度が高いです

 

上記を踏まえた結果は以下の通りです。

●しゃっきり寄りの食感を好みつつ、バランス重視の人

●玄米を炊き分けて食べたい人。3段階の炊き分け機能や「炊込み」メニューあり

●少量炊飯することが多い人。専用モードあり

●設置スペースが限られている人。「蒸気カット」機能付きで置く場所を選ばない

 

本稿を参考に、条件やごはんの好みを勘案して最適な1台を選んでください。その先にはきっと、幸せな“絶品ごはん生活”が待っていますよ!

約3万円の「糖質カット炊飯器」が登場! 「こんな方法があったか…」その驚きの機構とは?

「ダイエットにはカロリーではなく、糖質を減らすのが有効」と言われて久しい昨今。ことさらご飯は「糖質が多い食べ物」として知られ、なるべく食べないようにしている方も多いでしょう。とはいえ、やっぱりご飯はおいしい……。「やせたい、でも食べたい!」というジレンマを抱えるご飯好きは多いはず。

 

糖質が溶け出た煮汁を捨てることで糖質を33%カット

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そんなニーズに応えて発売されるのが、「いつものご飯を低糖質に『糖質カット炊飯器』」です。本機はその名の通り、いつも食べているお米で、いつもと同じように炊くだけで、自然と糖質が抑えられる炊飯器です。発売は2018年1月31日。先行予約は12月15日よりスタート。価格は2万9800円(税込)です。

 

本製品は本体にタンクを内蔵し、独自の炊飯機構で糖質をカットする炊飯器です。糖質をカットするとはいえ、特別な操作は不要。お米を洗米し、水を入れ、炊飯モードを押すだけと一般的な炊飯器と同じです。

↑↑内釜と外釜の2重構造。本体下部には、排出した煮汁と注水用の水をためるタンクがあります

 

本機は、お米を煮たときに糖質成分が溶け出すことに着目し、その煮汁を排出することで糖分をカット。次に、本体の別のタンクから水を注水し、蒸気で炊き上げる方式でお米を炊き上げます。炊飯時の糖質量は、一般的な炊飯器で炊いた場合と比較して、33%の糖質がカットされます(100gあたりの糖質含有量36.8g→24.8g)。

↑外釜の下には煮汁の排出口が↑外釜の下には煮汁の排出口が

 

20171215-s2 (1)↑糖質をカットする仕組み

 

このほかの機能として、炊飯時の硬さ調整が5段階で切り替えが可能。柔らかめから硬めまでお好みの硬さで炊飯が可能です。容量は、一人ぶんでも家族みんなのぶんも炊ける1~6合炊き。炊きあがりタイマー予約機能も搭載。タンクに水を溜めておき、炊飯を開始する約40分前に水を釜に自動注水するため、お米を水にずっと浸すことがなく、特に夏場などは衛生的に予約炊飯できます。玄米の炊飯も可能。水を入れて蒸気でふっくらと温め直す温め直しモードや3つの蒸し料理モードも搭載しています。ボタンのワンプッシュで内部をクリーニングできる機能もあり。

↑操作部分。↑操作部分。「低糖質炊飯」のほか、「クリーニング」や「温野菜調理」「蒸し肉調理」などのボタンがあります

 

それにしてもこの「糖質カット炊飯器」、煮汁を捨てて糖質をカットするとは驚きです。炊き上がりの硬さが選べて、炊く直前に注水する予約機能も便利です。あとは肝心のご飯の味はどうなのか…? 注水タンクに水を入れる手間や、糖質が溶け出た煮汁を捨てる手間は実際どうなのか? という点が大いに気になりますが、もしも味が変わらず手間も少ないなら、これほどうれしいことはありません。みなさんも、ぜひ注目してみてください。

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サンコー

いつものご飯を低糖質に「糖質カット炊飯器」

●発売:2018年1月31日(予約受付中)●価格:2万9800円(税込)●サイズ/質量:W435×D350×H385mm/6.9kg●炊飯方式:蒸気炊飯式●炊飯容量:1~6合●炊飯メニュー/お米(硬さ5種類)、蒸し料理(魚・肉)●コード長130cm●内容品/本体、軽量カップ、しゃもじ、日本語取扱い説明書

 

ブレイク中の窯元は、なぜ大企業を蹴って新参メーカーと組んだのか? 土鍋炊飯器「かまどさん電気」誕生のナゾ

12月8日、かつてない電気炊飯器「かまどさん電気」が発表されました。こちらは三重県伊賀市の窯元(※)「長谷園」(ながたにえん)が開発した炊飯土鍋「かまどさん」を搭載した電気炊飯器。2000年創業の新興電機メーカー「siroca(シロカ)」と長谷園が組んで開発したモデルです。聞けば、この「長谷園」、名だたる大企業の誘いを蹴ってまでシロカと組んだとのこと。

 

プロがこぞって使う伊賀焼の土鍋を家庭用に改良したら大ヒット

20171212-s2 (9)↑今回発表された長谷園×siroca「かまどさん電気 SR-E111」

 

その経緯を、長谷園の7代目、長谷優磁(ながたに・ゆうじ)氏が語ってくれました。まずは、自社ブランドの「かまどさん」について。

 

「『作り手は真の使い手であれ』。これがずっと伝わっている工房訓です。これは、ただ単に自分の興味本位で作るのではなく、いま生活者がどんなものを求めているかを知ること。伝統の上にあぐらをかき、『昔はよかった』という回顧主義に走って昔の模倣を続けていたら、そのモノは廃れていきます。だから、『作り手』が『使い手』になって、その時代に求められるものをキャッチし、形にしていかなければいけない。そんな思いで生まれたのが『かまどさん』です」

※窯元(かまもと)…陶磁器を窯で焼いて作り出す所、あるいは作り出す人

20171212-s2 (15)↑「かまどさん」を手にする長谷優磁氏

 

「かまどさん」は伊賀焼の土鍋を、家庭で使いやすいように改良して生まれたもの。伊賀焼は高い蓄熱性を持つため、鍋全体が発熱して米をムラなく加熱できるうえ、鍋に空いた無数の気孔がご飯の水分を絶妙に調整してくれるのが特徴です。そのため、昔からプロの料理人の間で「伊賀焼の土鍋だとうまいご飯が炊ける」と評判でした。その特性を活かしながら、通常の2倍以上の厚みを持たせて曲線を深くし、独自の2重フタ構造を採用することで、「火加減が不要、吹きこぼれなし」という手軽さを実現したのが「かまどさん」です。

↑発表会では、↑発表会では、長谷園8代目の長谷康弘氏が伊賀焼の特性を説明してくれました。伊賀焼は400万年前の古琵琶湖層の土を使用。ここには微生物や植物由来の有機物が多く含まれていて、その土で土鍋を焼き上げると、有機物が燃え尽きて気孔だらけの状態になるとのこと。これを加熱すると、無数の気孔が熱を蓄える役割を果たすといいます

 

その味と使い勝手の良さが口コミで広がり、「かまどさん」はシリーズ累計80万台の大ヒット商品に。以降、これに注目した大手電機メーカーから、炊飯器の共同開発のオファーが殺到するようになりました。

 

「『うまいごはんができるのはどうしてなんだ? データを取らせてくれ』と何社もいらしたんです。だけど、データを1週間取って、それで守秘なんとかというヤツに判をつけ、とかいう書類だけ置いて帰っていきよる。取ったデータは、請求せな絶対に出しやせん。『そんなヤツとワシは一緒に仕事できるか!』と。工学部を出た博士か何かわかりませんけどね、『効率がどうしたら上がるか』ばかりで、ウマいものを食おうと思うてやっとらん。我々も次の新しいことをやろうとしていて、幼稚な試験をいっぱいやっていましたよ。それを大きなメーカーが来てバカにして帰っていった。そんなところに『電気炊飯器で一緒にやりたい』と、お電話を頂いたのがシロカさんだったんです」(長谷氏)

↑↑発表会の様子

 

シロカ副社長が「IHを捨てよう」と決意し、長谷氏の元へ

長谷園にコンタクトを取ったのは、シロカの現副社長、安尾雄太氏。安尾氏は事実上のシロカの創業社長ですが、現在は福島誠司氏に社長職を譲り、製品の開発に専念しています。安尾氏が長谷園に電話したところ、案の定、2回電話をかけて、2回ともオファーを断られたといいます。これは、長谷氏が電機メーカーへ不信の念を募らせていたというのも理由のひとつですが、安尾副社長がIHヒーター(※)での製品化を望んでいたのも理由だそう。長谷氏は、いままでの試験結果からIHヒーターと「かまどさん」を組み合わせても、決しておいしいご飯が炊けないことがわかっていたのです。そこで安尾副社長はIHヒーターを使うという考えを捨て、「シーズヒーター」という従来の電熱ヒーターの採用を決断したうえで、長谷氏に会いに行きました。

↑安尾雄太副社長。断られたのに何で会いに行ったのか? という問いに対して 「 断られたところに行くのが好きだから(笑)」と答えてくれました↑安尾雄太副社長。断られたのに何で会いに行ったのか? という問いに対して 「 断られたところに行くのが好きだから(笑)」と、独特のお答え

 

「最初はIH炊飯器で市場に殴り込みをかけるぞ、という思いでいました。いま電機業界では、安いモデルがシーズヒーターで、高級なものはIHというイメージ。わざわざシーズに落として使うのはどうなのか、という思いもあったのですが、結局、それは違うなと。そもそも土鍋はIHに反応しない(※)。IHに対応させるために土鍋の中に鉄板を入れてしまうと、呼吸をする土の特性を活かせないんですよね。だから、基本的に土鍋でIHはありえない。だったら、IHじゃなくてもいいじゃん、『かまどさん』が使いたくても使えない人、土鍋ご飯が難しそうだな、と思っている人に向けて出すならそれでいい、と割り切りができて。会長のところへ行って『シーズでやりましょう』と話をさせて頂きました」(安尾副社長)

※IHヒーターは、金属の調理器具に電流を通して、調理器具を自己発熱させるもの。ヒーター自体は発熱しません

20171212-s2 (4)↑鍋を取るとシーズヒーターが露出。中央にある突起が温度センサー

 

挑戦する姿勢に共感し、守るべき技術がなかったのがポイント

発表会のあと、長谷氏に安尾氏に初めて会ったときの印象を聞いてみました。「アイツ(安尾氏)は良かったよ。良かった。考え方が一緒やったし、気が合うたのかなあ。めったにないことやなあ、これ。そうやな、挑戦する姿勢というか。大きいメーカーは自分のとこのそれ(技術が)ありきで、自分のやと思うとるけど。アレ(安尾氏)は『うまいものを食うことが好きや』言うて。酒も好きやしさ」と、うれしそうに語ってくれました。

↑↑安尾副社長(右)との出会いを語る長谷氏(左)

 

長谷園が名だたる大企業ではなく、シロカを選んだ理由は、この長谷氏の言葉に集約されています。長谷氏は、安尾副社長の新しいものごとに挑戦する精神に共感し、お酒を酌み交わして、その人柄にほれこんだ。そして、「うまいものを食うことが好き」という安尾氏の言葉の裏に、データや効率とは別種の情熱を感じたというわけです。

 

もうひとつ、シロカが「炊飯器の未経験者だった」という点もポイントです。大きな電機メーカーの場合は、いままで培ってきた技術があるがゆえ、それを捨て去ることは難しい。さらに、「長谷園」というブランドを前に出すことも難しいでしょう。対照的に、シロカには守るべき技術や歴史がなく、すんなりシーズヒーターと「長谷園×siroca」のダブルブランドを受け入れることができました。その背景には、トップ自らが交渉に臨んだため、柔軟な対応ができたという側面もあるでしょう。どちらがいい、悪いではなく、組織の「違い」が出たというわけですね。

↑鍋底には「長谷園」のロゴが↑鍋底のセンサー部には「長谷園」のロゴが

 

開発期間4年、500個の試作の末に製品を開発

では、こうして開発にこぎつけた「かまどさん電気」の製品を見てみましょう。開発を担当したのは、シロカの社員ながら、頻繁に長谷園を訪れて泊り込みの研究を続けていたことから、長谷氏に「居候(いそうろう)」と呼ばれた佐藤一威(さとう・くにたか)さん。開発期間は実に4年、試作はおよそ500個を数え、試食に使った米は3トンと、驚くべき労力を投入して開発にこぎつけたといいます。

↑↑開発を担当した「居候」こと佐藤一威さん

 

製品の外観は、土鍋を熱源にズボっとはめ込むというそのものズバリの形状。しかしながら、このなかには、あらゆる試行錯誤の成果が詰まっているのです。特に苦労した点は、土鍋を工業製品に適合させること。熱の伝え方には苦心したそうで、当初は本体が溶けてしまったこともあるとか。この熱の問題には、形状や火の入れ方、時間の配分など、様々な部分で工夫を凝らし、これを克服しました。また、土鍋にサイズのバラつきがある課題に対しては、長谷園に新たな土鍋の製法を開発してもらい、克服したといいます。炊飯以外で特筆すべきは、乾燥モードを備える点。土鍋をセットしてスイッチを押すだけでOKなので、乾燥する手間を軽減できます。

↑タッチパネル式の操作部。↑タッチパネル式の操作部。炊飯モードとして白米、玄米、雑穀米を用意。また、かため・ふつう・やわらかの3種類から仕上がりを選べます。予約機能があり、保温機能はなし

 

↑付属品がコチラ。シロカオリジナルデザインのしゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷きが付属します。開発の経緯、長谷園の会長の思いをまとめたブランドブックも付属 ↑付属品の一例。シロカオリジナルデザインのしゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷きなどが付属します。このほか、78レシピを収録したオリジナルレシピブックや開発の経緯、長谷園の会長の思いをまとめたブランドブックも付属

 

発表会では、実際に「かまどさん電気」で炊いたご飯を試食できました。ご飯は粒の形がしっかり保たれ、粒が大きくてハリがあるので食べ応えは十分。噛むとほどよい甘さを感じ、それぞれの粒が心地よい粘りをまとっていたのが印象的でした。試食会では、炊いてからやや時間がたったご飯を頂きましたが、欲を言えば炊きたても食べてみたかったところ。それはまた、後日の楽しみに取っておきましょう。

20171212-s2 (1)↑発表会ではおかずとともに「かまどさん電気」のご飯が振舞われました

 

20171212-s2 (20)↑ご飯のハリとツヤは十分

 

ギリギリまで粘って100%の味に近づけたい

最後に、本機の開発を主導したシロカの安尾副社長に手ごたえを聞いてみました。

 

「製品の出来には、すごく満足しています。いま、販売先さんのなかで限られた人に製品をお見せしてるんですが、その方たちにはむちゃくちゃ反応がいい。ただ、7万円台の価格はウチやったことないので、そこだけですね」

 

確かに、シロカといえばシンプルでリーズナブルな製品を扱っているイメージで、ほとんどの製品は3万円以内。それが、急に7万9800円(税抜)の炊飯器を出すわけで、これはなかなかシビれる展開です。

 

「実は、まだ味はチューニングしている最中で、フィックスできていないんです。長谷さんにはOKを頂いていますが、僕らのなかでまだ100%になっていないという思いがあって。いまの時点でも『かまどさん』の味とほとんど差はないですが、まだ2か月ほど時間があるので、1%、0.5%というツメの部分をギリギリまで粘りたい。この2か月をやり切って、100%まで持っていきたいです」(安尾副社長)

 

「かまどさん電気」の発売は3月9日。100%にチューニングされた「かまどさん電気」を、いまから楽しみに待つことに致しましょう。

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長谷園×siroca

かまどさん電気 SR-E111

●発売:3月9日●価格:7万9800円(税抜)●サイズ/質量:約W30×D30×H26.1cm/約7.6kg●炊飯モード:白米(炊飯・おこげ)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合、玄米(炊飯)1〜2合(おかゆ) 0.5〜1合、雑穀米(炊飯)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合●炊き分け:炊飯3種(かため・ふつう・やわらか)、おこげ3種(こいめ・ふつう・うすめ)、おかゆ2種(ふつう・やわらか)●消費電力:1300W●操作方式:タッチパネル●タイマー:炊上り時刻セット方式●付属品:取扱説明書、レシピブック、ブランドブック、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷き

 

【家電大賞2017】今年一番の家電は何だ? 炊飯器部門は新参メーカーと老舗メーカーとの激突に注目!

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GetNaviと白物家電専門ニュースサイト「家電Watch」による年に1度の家電アワード「家電大賞」が今年も開催!

 

このアワードは、掃除機や炊飯器、家事家電身だしなみ家電など全14部門、119アイテムのなかから「2017年のベスト家電大賞とそれぞれの部門賞を選出します。選出方法はみなさまの投票のみ! 専門家や編集部の票は一切なく、読者が考えるベストなものを決めましょう、という趣旨になっています。

 

家電大賞にノミネートされた119アイテムは、以下のページにまとめてありますが、今後は部門ごとに注目製品などを詳しく紹介していきます。

家電大賞2017の投票開始! 2017年のBest of 白物家電の栄誉は果たして……?」
http://getnavi.jp/homeappliances/201102/

 

火力と内釜の性能を高めた王道モデルから、スタイリッシュな個性派モデルまで幅広くラインナップ

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今回は、炊飯器部門をご紹介。炊飯器では、象印、タイガーなど、炊飯器の老舗ともいうべきメーカーが、相変わらず大きな存在感を発揮しています。象印NW-AT10は内釜に南部鉄器の羽釜を採用し、1450Wの高火力と1.5気圧の高圧力により、ごはんの甘みを最大限に引き出します。

 

タイガーJPG-X100は、プレミアム本土鍋に熱伝導性を高める「炭化ケイ素」を新配合して熱効率をアップ。また、モーションセンサーとタッチパネルを搭載し、未来的な操作性も実現しました。

 

近年は、ごはんの嗜好性が高まり、銘柄の味の違いを楽しむ家庭も増えてきました。そんなニーズに答え、お米の品種に合わせて最適な炊き方をする「銘柄炊き分け」機能を充実させる機種も登場。特に先進的なのがパナソニックと三菱電機で、パナソニックSR-SPX107は50品種、三菱電機NJ-AW108は35品種もの銘柄炊き分けに対応しています。

 

一方、独自の機能でアピールする機種も見逃せません。東芝RC-10ZWLは真空状態を利用するのが独特。給水工程で真空にすることでお米の芯まで給水するほか、保温でも真空を利用することで、40時間もおいしく保温します。日立RZ-AW3000Mは1合からの少量炊きのうまさにこだわり、置き場所を選ばない蒸気カット機能を備えるなど、少人数世帯にうれしい機能を搭載。アイリスオーヤマのKRC-ID30-Rは、お米の重量と銘柄に合わせて適切な水量を知らせるほか、お釜からよそうだけで、カロリーを表示。さらにIH加熱部は分離してIHヒーターとしても使えるなど、ユニークな機能を満載しています。

 

また、今年はバルミューダのBALMUDA The Gohanやバーミキュラのバーミキュラ ライスポット といった、炊飯器に新規参入するメーカーの力作にも注目が集まりました。バルミューダは蒸気の力で、バーミキュラは鋳物ホーロー鍋にIHヒーターを組み合わせるなど、両者とも独自の炊き方を追求。両者ともに圧力をかけずに炊き、保温機能を省いているほか、キッチンに映えるスタイリッシュな外観が魅力です。

 

個性派から王道まで、ハイレベルなモデルが揃った炊飯器カテゴリ。今年はどのモデルに栄冠が輝くのか、ぜひ注目してみてください。

 

炊飯器部門にノミネートされた9つの製品は以下のとおり。アワードに投票してもらうと、豪華賞品が当たることもあるのでぜひ参加ください!

「豪華賞品が当たる家電大賞2017への応募はこちら」
https://cgi2.impress.co.jp/watch/kaden/kadentaisho2017/form.html

 

【炊飯器部門ノミネートはコチラ!】 

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ZOJIRUSHI 圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』 “南部鉄器極め羽釜” NW-AT10(左) 121通りの「わが家炊き」の炊き分け範囲を拡大。好みの粘りやかたさに炊き上げます。

タイガー魔法瓶 土鍋圧力IH炊飯ジャー〈THE 炊きたて〉 JPG-X100(中) 土鍋に炭化ケイ素を配合し、熱伝導が従来品の約2.5倍に。お米の甘みと香りを引き出します。

東芝 真空圧力IHジャー炊飯器備長炭かまど本羽釜RC-10ZWL(右) 圧力と真空の合わせ炊きを採用。好みの食感などに合わせ、11通りの炊き分けが可能。

 

 

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パナソニック スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX107(左) 追い炊き時に釜内を加圧・高温化。従来品より甘みが約10%、もちもち感が約9%アップ。

日立 IHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-AW3000M」(中) 伝熱性の高い内釜を採用。圧力スチーム炊きにより、ふっくら甘く、艶やかに炊き上げます。

アイリスオーヤマ 銘柄量り炊きIHジャー炊飯器 KRC-ID30-R(右) 業界初、よそったご飯のカロリー目安をお知らせ。銘柄40種に合わせた炊き分けも可能(炊き分けモードは6種類)。

 

 

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三菱電機 本炭釜 KAMADO NJ-AW108(左) 沸騰力向上と高断熱構造で大火力炊飯を実現。粒立ちが良い、ふっくらご飯に炊き上げます。

バルミューダ BALMUDA The Gohan(中) 食感と香りを追求し、独自の二重釜構造を採用。蒸気の力で旨みたっぷりに炊き上げる。

バーミキュラ バーミキュラ ライスポット(右) 鋳物ホーロー鍋により、簡単操作で鍋炊きができます。ローストビーフやパン作りにも対応。

 

「豪華賞品が当たる家電大賞2017への応募はこちら」
https://cgi2.impress.co.jp/watch/kaden/kadentaisho2017/form.html

「惜しい点が1つだけ…だが、想像以上のデキ!」タイガー最新炊飯器「JPG-X100」、前モデルと徹底的に比べてみたら?

タイガーの高級調理家電ブランド「GRAND X(グランエックス)」シリーズから、新型炊飯器「JPG-X100」が発売されました。本機は、土鍋(内釜)の素材の見直しなどで火力がさらに向上し、音声アシスト機能など使い勝手も向上したといいます。とはいえ、前機種から何がどれだけ進化したのか、細かくその違いがわかる人は少ないはず。その点、筆者はつい先日、タイガーの前機種および他社メーカー4モデルのテストをみっちり行ったばかり。

 

そこで今回、前機種「JPX-102X」とまったく同じ8項目テストを実施し、徹底的に違いを明らかにしてみることにしました。その結果は、大きな不満が1つだけあったものの、炊き上がり、操作性が思った以上に進化していることが判明。以下でその詳細をチェックしてみてください!

 

 

 

【今回テストするのはコチラ】

土鍋に新成分を配合し、熱伝導が大幅に向上!

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タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

実売価格13万8240円

陶器の本場・三重県四日市市 “四日市萬古焼”の本土鍋と本物の土のかまどを本体に搭載した炊飯器。土鍋に「炭化ケイ素」成分を新配合し、熱伝導が従来の約2.5倍に向上した。さらに土かまどの表面積も従来比で約11.4%アップし、高火力でふっくらごはんに炊き上げる。タッチパネル全体がスピーカーとして機能する新構造で、音声ガイドの音質もよりクリアに。

SPEC●炊飯容量:1〜5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:150Wh●保温1時間あたりの消費電力量:15.8Wh●加熱方式:土鍋圧力IH+可変W圧力IH●内釜:プレミアム本土鍋(四日市萬古焼)●サイズ/質量:約W261×H220×D325mm/約7.3kg

 

【比較した前モデルがコチラ】

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

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【検証内容はコチラ】

前回の炊飯器比較検証連載と同様、「上質炊飯機能」「食感炊き分け」「少量炊飯」「保温性能」「操作性」「メンテナンス性」「独自機能」「設置性」の8項目をチェックしていきます。

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

【テストその1 食感・味の傾向は?】

炊飯モードは「白米」、火加減は「中」、仕上がりは「標準」を選び、米3合を炊飯。炊き上がりの香りや味、食感をチェックしました。お米は宮城県産ひとめぼれの新米(平成29年産)を使用。ごはんの甘みやモチモチ感などのバランスの取れた品種です。

 

<炊き上がり>

ごはんのふっくら感もおこげの香りも前機種をしのぐ炊き上がり

本機の特徴は、その高い蓄熱性を活かした香り高いごはんが炊けることと、特におこげごはんが楽しめること。今回、土鍋の熱伝導率が2.5倍になったことで、その香りとおこげのつき方が圧倒的に高まりました。

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ふたを開けるとすでにおこげの香ばしい香り、みずみずしい新米ごはんの香りが周りに広がります。ごはんをほぐそうと、土鍋の鍋肌に沿ってしゃもじを入れると、しっかりおこげができています。前回のJPX-102Xの火加減「強」で炊いたときのおこげが、今回は火加減「中」ですでに実現できている印象。

 

そのおこげの部分はもちろんパリパリですが、鍋肌以外の部分はふっくら柔らかな炊き上がり。ただし、ごはんの粘り・弾力はかなり強く、米の粒感もあって食べ応えのある食感です。お米がひとめぼれということもあり、最初はやや甘みが控えめだと感じましたが、食べるうちにどんどん甘みが増幅。おかずなしでも大満足のおいしさでした。

↑茶碗によそったごはんは、たっぷり水分をまとい、つやもたっぷり。うしろにはパリパリのおこげが↑茶碗によそったごはんは、たっぷり水分をまとい、つやもたっぷり。うしろにはパリパリのおこげが

 

<冷やごはん(おにぎり)>

もちもちかつしっとりした食感はおにぎりに最適

冷やごはんは炊きたてをラップに包み、室温で5時間ほど冷ましたものを試食。炊きたてでは柔らかい食感でしたが、水分が適度に飛んでモチモチ感がより強くなり、しかもしっとり感はたっぷり残っています。甘みもしっかり感じられ、塩むすびにしただけでも十分満足できると感じました。

↑おこげの香りは弱いものの、炊きたてより弾力が増しています。しっとり感も十分で美味!↑おこげの香りは弱いものの、炊きたてより弾力が増しています。しっとり感も十分で美味!

 

<冷凍・再加熱>

食感も味も炊きたてごはんの状態をかなり再現

冷凍ごはんは炊きたてをラップに包んで冷凍保存し、1日経ったものを電子レンジで再加熱しました。冷凍することで、おこげの香りは弱まりましたが、柔らかながらモチモチした粒感のある食感で、ごはんの甘みは健在です。ただし、おこげの部分は水分を含んで柔らかくなり、粘り気も出てきて、やや食べづらくなっていました。

20171129-s4 (9)↑冷凍・再加熱しても、ごはんのつやはかなり復活しています

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

【テストその2 食感炊き分けの幅は?】

好みに応じた幅広い食感炊き分け機能の搭載は、高級炊飯器の大きな魅力のひとつです。JPG-X100は食感の炊き分けが、前機種の3通りから5通りに細分化。「仕上り」キーを押すことで「しゃっきり/ややしゃっきり/標準/ややもっちり/もっちり」と炊き分けられます。おこげのつき方は前機種同様、「火かげん」キーにより3通りに変えることができます。

 

今回は、その中から「仕上り:しゃっきり/火かげん:弱」と「仕上り:もっちり/火かげん:強」の2通りで炊飯し、食感と味の違いを比較しました。

 

「しゃっきり」ではほぐれる食感に加え米の繊細なうまみを体感

「仕上り:しゃっきり/火かげん:弱」で炊いたごはんは、おこげの香りがなくなりましたが、炊きたてごはんの香りが濃厚。ごはんの甘みがやや控えめになる代わりに、米の甘み以外の繊細な“うまみ”が感じられるようになったのが新鮮でした。食感は柔らかですが粘りは少なく、ふっくらしつつも口の中でほぐれてくれます。この食感は、しゃっきり食感の代表的な機種、三菱電機の「本炭釜 KAMADO NJ-AW108」に近いものがありますが、三菱電機がしゃっきり感の中に弾力があるのに対して、本機はより柔らかで食べやすい炊き上がりです。

↑「仕上り:しゃっきり/火かげん:弱」で炊いたごはん。「仕上り:標準」で炊いたときより、米粒表面の水分量がやや少なめです↑「仕上り:しゃっきり/火かげん:弱」で炊いたごはん。「仕上り:標準」で炊いたときより、米粒表面の水分量がやや少なめです

 

「もっちり」設定で弾力と甘みが、「火かげんアップ」でおこげの香ばしさがより強化

一方、「仕上り:もっちり/火かげん:強」で炊いた場合、おこげの香りがより濃厚になり、土鍋の鍋肌部分はおこげがパリパリに仕上がっていました。食感に関しては柔らかさが減退し(とはいえ「固い」わけではありません)、もちもち感が前面に出てきています。ごはんの甘みもさらに増していますが、それより香ばしさが主張する味わい。おこげ好きにはたまらないごはんだと思います。ただ、おこげの部分が固いと感じるのも事実。おこげをいきなりごはんに混ぜこむのでなく、まずはおこげ化していない柔らかいごはんを楽しみ、おこげの部分は別途お茶漬けやおこげスープで食べるといった、多彩な味わい方も堪能できます。

 

「しゃっきり」「もっちり」両方の炊き上がりを比較すると、その食感の幅は全機種JPX-102Xより大きくなった印象。おこげ好きだけでなく、幅広いユーザーに受け入れられるごはんの炊き分けが可能になったと感じました。

↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

【テストその3 少量炊飯の炊き上がりは?】

独り暮らしや夫婦2人世帯でも毎回炊きたてが食べたいという場合、少量炊飯でもおいしいごはんが炊けるかどうかは気になるところ。ここでは、「仕上り:標準/火かげん:中」でお米1合を炊いて、3合で炊いた場合との味と食感の違いをチェックしました。

 

香りと味はまずまずだがもちもち感がかなり弱まる結果に

炊き上がってふたを開けると、おこげごはんのいい香りが広がりますが、香り自体は3合炊いたときよりやや弱く感じます。食感は3合炊きより柔らかく、弾力も少なめに。味に関しては、最初やや弱くなったかなと感じましたが、口の中に残る味の余韻は3合炊きとほぼ同等でした。

 

結論としては、香りと味では健闘しているものの、食感、特にもちもち感が減退しており、もちもち食感が好みの人には、やや物足りない仕上りになるようです。

↑米の表面に水分をまといつつ、つやはやや弱め。おこげも3合炊きのときより弱くなっていました↑米の表面に水分をまといつつ、つやはやや弱め。おこげも3合炊きのときより弱くなっていました

 

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土鍋圧力IH炊飯ジャー

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【テストその4 保温性能は?】

メーカーが推奨する本機の最大保温時間は24時間。ここでは、炊飯後6時間経ったものと、24時間後のごはんの味をチェックしました。

 

6時間後も香ばしさが残る保温性能が見事!

6時間保温したごはんで驚いたのは、香ばしいおこげの香りがまだ残っていたこと。これは冷やごはんや冷凍ごはんにはないメリットです。甘みは炊きたて同様に強く、ごはんの劣化によるニオイも感じられません。柔らかさが炊きたてより少し増しましたが、もちもち感はしっかり残っています。全体にかなり炊きたてのクオリティを維持しており、6時間保温は十分に実用的だと感じました。前機種で試したときに比べると、6時間保温時の味わいは向上していると感じました。

↑つやはややなくなり、米の表面がぐずつき始めていましたが、味はほぼ問題なし。おこげ部分はさすがに蒸気で柔らかくなっていました↑つやはややなくなり、米の表面がぐずつき始めていましたが、味はほぼ問題なし。おこげ部分はさすがに蒸気で柔らかくなっていました

 

一方、24時間後のごはんは、ややごはんの劣化したニオイが立ち始め、おこげの香りもなくなっていました。ただ、ごはんのもちもち感はかなり残っていて、ふっくら感はありませんが、べちゃっとした食感までには至らず、甘みも十分感じられます。ただ、やはり24時間保温したものよりは、炊きたてを冷凍保存したもののほうが、炊きたてのおいしさに近い味と食感を楽しめます。

↑24時間保温後のごはん。見た目はみずみずしいつやをかなり保持しています↑24時間保温後のごはん。見た目はみずみずしいつやをかなり保持しています

 

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【テストその5 操作性/メンテナンス性は?】

炊飯器は炊飯性能や保温性能に注目しがち。ですが、毎日使うのもだけに炊飯設定のしやすさやお手入れのしやすさもしっかりチェックすることが肝心です。

 

<操作性>

操作パネルの配置変更と「モーションセンサー」の改良で操作の快適性が向上

JPG-X100は従来機から操作パネルのレイアウトを変更。液晶表示部の大きさを従来より大きく取れるようになり、視認性もアップしました。「仕上り」と「火かげん」の表示も、従来の操作キーの上部ではなく、液晶表示部内に収められています。一方、人が近づいたのを感知して自動で点灯する「モーションセンサー」は、操作なしで消灯するまでの時間が前機種の20秒から、今回60秒に延長。全機種で気になっていた、「操作に迷っている間に表示が消えてしまう問題」がほぼ解消されました。

↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています

 

↑メニュー選択の場合、「<|>」キーでなく「玄米」などメニュー表示を直接タッチして選択することもできました↑メニュー選択の場合、「<|>」キーでなく「玄米」などメニュー表示を直接タッチして選択することもできました

 

音声ガイド機能も、液晶全体を使って音が出るようになり、音質も向上したとのこと。筆者は両方を交互に聞き比べたわけではないので、どの程度聴きやすくなったかはよくわかりませんが、音声が明瞭に聴こえるのは実感しました。また、タッチパネルに触れると振動が指に伝わり、従来では得られなかったタッチ感が実感できます。キーを押すとわずかに押し返すような刺激があり、クリック感を再現。操作感の向上に貢献する秀逸な工夫です。

 

ひとつ残念なのは、炊飯器の外ぶたが閉めづらいときがあること。圧力式のIH炊飯器は、ふたを閉めるときに内部の圧力を上げるため、ふたを閉めるのに力がいるのですが、本機は特に閉まりにくい場合があります。象印の最上位機種、NW-AT10のような、電動でふたが閉まるボタンの搭載をぜひ検討してほしいところです。

20171129-s4 (18)

また、ふたの閉まり方にムラがあり、軽い力で閉まるときと、強く押し込まないとうまく閉まらないときがあります。個体差があるのかもしれませんが、かなりストレスを感じました。

 

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<メンテナンス性>

土鍋の強度が上がったものの取り扱いにはなお注意が必要

お手入れするパーツは内釜(土鍋)と内ぶたとスチームキャップの3つ。本モデルから、スチームキャップが外ぶたの外側でなく内側に搭載されるようになりました。内ぶたを外すとその裏にスチームキャップが付いています。

↑写真右から土鍋、内ぶた、スチームキャップ。メンテナンスするパーツはかなり少なめです↑写真右から土鍋、内ぶた、スチームキャップ。メンテナンスするパーツはかなり少なめです

 

内ぶたは調圧ボールと安全弁が付いていて、汚れが付くと洗うのが面倒ですが、白米を3合炊きした限りでは、汚れが付くことはありませんでした。スチームキャップもスチームが凝結した水は溜まりますが、一瞬の水洗いでキレイになります。

 

土鍋の重さは1238g。土鍋を4度焼きすることで、強度も前モデルよりアップしているとのことです。ただ、それでも金属製と違って「割れない」というわけではないので、取り扱いには注意しましょう。

↑調圧ボールのすき間などに汚れがたまると、洗うのがやや大変↑調圧ボールのすき間などに汚れがたまると、洗うのがやや大変

 

↑内釜の重さは前モデルより100g重くなっています↑前機種は1138gで、本機は1238g内釜の重さは前モデルより100g重くなっています

 

フレームのお手入れに関しては、フレーム表面に細かいシボ(凹凸)があります。メーカーの説明では、このシボにより汚れが付いても落ちやすいとのこと。試しに米粒を擦り付け、乾かしたあと乾いた布巾で拭き取ってみたところ、確かに大部分の汚れは簡単に落ちます。わずかに凹凸のすき間に残った汚れも、濡れた布巾で簡単に取れました。

↑乾いた布巾で汚れをふき取ったあと。わずかに汚れのこびりつきがありました↑細かいシボのあるフレーム。乾いた布でこびりついた米粒をふき取ると、わずかに汚れのこびりつきが残りますが、大部分の汚れは落ちました

 

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【テストその6 独自機能/設置性は?】

「独自機能」は、ごはんのおいしさや炊飯のバリエーションアップにつながる、本機ならではの機能や技術をチェックします。使い勝手の向上やメンテナンスの手間を省く機能も見ていきます。「設置性」は横幅と奥行き、重さを確認。また、炊飯器の設置場所の自由度を左右する炊飯中の蒸気の出方もチェックしました。

 

<独自機能>

火力強化や操作性向上のための独自機能がチューンアップ

本機の最大の特徴であり、かつ前機種から進化した点は、熱伝導率が約2.5倍になったことによる火力アップ。これによりおこげごはんの香ばしさが大きく向上しました。また、内ぶたに親水加工を施し、水分がしずくになりにくく、炊き上がり後や保温中のつゆだれを抑制。また、保温中に内ぶたに水分の膜を作ることで、ごはんをしっとり保温できます。

↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります

 

↑表面に親水性の高い塗膜をつけた「つや艶内ふた」を採用。加熱時には表面に付いた水分が素早く蒸発します。保温時には内ぶた表面に長く留まり、ごはんの乾燥を防ぎます↑表面に親水性の高い塗膜をつけた「つや艶内ふた」を採用。加熱時には表面に付いた水分が素早く蒸発します。保温時には内ぶた表面に長く留まり、ごはんの乾燥を防ぎます

 

本機では、ごはんの食感(粘り)も5通りに炊き分け可能になりました。これに火かげんキーで3通りのおこげのつき方が調節でき、多彩な香りや食感を楽しめます。火かげん設定を、さらに弱めや強めにシフトすることも、前モデル同様に可能です。

 

炊飯機能では2種類の「麦めし」モードを搭載しているのも特徴。今回、「もち麦」モードで炊飯したところ、もち麦独特の甘みと、プチプチもちもちした食感が楽しい絶品ごはんに炊き上がりました。

↑白米にもち麦3割を混ぜて炊飯。白米だけ炊いたときとは違う粘り気のあるつや、大麦独特の甘い香りが楽しめる麦ごはんができました。パサつきは皆無。日常的に使ってみたいモードです↑白米にもち麦3割を混ぜて炊飯。白米だけ炊いたときとは違う粘り気のあるつや、大麦独特の甘い香りが楽しめる麦ごはんができました。パサつきは皆無。日常的に使ってみたいモードです

 

そのほか、操作の快適さにつながる「モーションセンサー」や「音声ガイド」機能も前機種からさらに実用性がアップ。土鍋ふたも付属し、土鍋ごとおひつとして食卓に出すことができます。

 

<設置性>

前モデル同様、本体はコンパクトだがやや重めで設置場所を選ぶ

本体の横幅は26.1cmで、奥行きは32.5cm。前モデルと比べ、幅が0.4cm狭く、奥行きが1.6cm長くなっていて、大手メーカーの高級炊飯器の中でもコンパクトな部類に入ります。重さは約7.3kgでやや重め。取っ手がないので、移動時は両手で持つことになります。

 

火力がアップしていることで、水蒸気もかなりの量を放出します。上部に十分な空間のある場所かレンジフード(換気扇)の近くで炊飯するのがいいでしょう。

20171129-s4 (31)↑火力が強くなるにつれ、水蒸気の量も増加。特に炊飯中に減圧する際に、大量の蒸気が出ます

 

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【テストのまとめ】

おこげの香り以外にも多彩なおいしさを楽しめる製品に進化!

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タイガーの高級炊飯器「THE炊きたて」シリーズの魅力は、まず第一に「香ばしいおこげごはんが楽しめる」ことだと筆者は考えていました。が、今回最新モデルを使ってその考えが変わりました。本機は火かげん弱にすればおこげなし、炊きたての香り豊かでふっくらもちもちのごはんが楽しめます。また、そこから火かげんを強めることで、おこげの香ばしい香りをプラスすることが可能。「しゃっきり」と「もっちり」の食感の幅も、前機種の段階で最も大きな差が感じられましたが、今回さらにその幅が大きくなった印象です。

 

食感炊き分けも3通りから5通りに増加。柔らかめな炊き上がりの中で「しゃっきり」から「もっちり」までの食感の強弱がしっかりつき、いろいろ設定を変えるたびに、異なるおいしさが楽しめました。おこげだけでなく、より多彩な味わいが表現できるように進化したというイメージです。

 

冷やごはんはもちもち感がアップし、お弁当やおにぎりに最適。冷凍・再加熱したごはんは、炊きたてのふっくらもちもちした食感と甘みが蘇りましたが、おこげの部分はやや粘り気が出過ぎて食べづらく感じました。

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保温機能も6時間までなら極めて優秀!

本機は前機種と比べて保温性能も進化。6時間程度の保温なら、粒感を残したもちもち感や甘みはもちろん、おこげの風味まで維持できていました。ただし、24時間経つとさすがにやや劣化が目立ってくるので、冷凍・再加熱のほうがオススメです。

↑操作パネルやモーションセンサーの改良で炊飯設定がよりスムーズに↑操作パネルやモーションセンサーの改良で炊飯設定がよりスムーズに

 

操作性ではキーのレイアウトが変わったことで、液晶画面が大きくなったのが特徴。食感や火加減の表示も液晶画面内にまとめられました。音声ガイド機能付きで操作に安心感があるのも魅力。モーションセンサーの消灯までの時間が60秒に伸びたことで、操作中のストレスが大幅に軽減されました。ただし、外ぶたの閉めにくさは減点対象です。

 

メンテナンス面では内ぶたの調圧ボール、安全弁に汚れがついたときの手入れがやや面倒。土鍋は強度が増しましたが、そのためか重さも100g増加し、洗うときの扱いにも注意が必要です。

 

独自機能に磨きがかかって製品の魅力もアップ!

独自機能では、火力アップに加え、食感炊き分けのバリエーションが5通りに増加。おこげのつき方も好みや用途に応じて変えられます。また「麦めし」モードは従来機種からの継続機能ですが、パサつきもなく何度でも食べたいと思わせる炊き上がりでした。モーションセンサーの実用性アップも見逃せないポイントです。

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設置性の面では、各メーカーの最上位機の中では小さめなサイズですが、それでもかなりの場所を取ります。また、蒸気も出るので設置場所は相変わらず限定されます。これらの結果を踏まえ、本機がオススメな人を考察してみました。結果は以下の通りです。

●ふっくら柔らかめなごはんが好きな人

●おこげの香り豊かなごはんが好きな人

●好みの食感が決まっていない人、いろいろな食感のごはんを楽しみたい人。炊き分け機能が5通りに増え、より細かな食感の違いが楽しめます

●お弁当、おにぎりを作る機会の多い人

●多機能炊飯器の操作に慣れていない人。液晶パネルやモーションセンサーの改良と音声ガイドでさらに操作性がアップ

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JPG-X100は、前モデルよりもごはんの香りとふっくら感がアップ。「しゃっきり」と「もっちり」それぞれでよりおいしくなりました。炊飯設定もよりわかりやすくなり、ごはん好きにとって、満足感が極めて高い1台です。

日立のいいとこ全部出た! 8項目テストまとめで「ふっくら御膳」は「失敗したくない人」へのベストアンサーと判明

本サイトでは、主要メーカーのハイエンド炊飯器のなかでも人気の高い5機種を集め、徹底的に比較・検証した記事を連載してきました。今回は、日立「ふっくら御膳 RZ-AW3000M」の検証をまとめ、その個性に迫っていきます。検証によると、ご飯の味のバランスが良いほか、少量炊飯や保温など、細かい部分にも配慮が感じられ、あらゆる面でバランスが取れた良機ということが判明。以下で詳しく見ていきましょう!

 

【今回テストするのはコチラ】

内釜の底に鉄の粒子を打ち込み効率的な発熱と高い伝熱性を両立

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日立

圧力スチーム炊き ふっくら御膳

RZ-AW3000M

実売価格10万7780円

水温を60℃以下で米にしっかり吸水させる「高温浸し」と独自の圧力スチーム技術を搭載。ふっくら艶やかで甘み豊かなごはんに炊き上げる。アルミ合金の内釜の底に発熱性の高い鉄の粒子を打ち込むことで効率的な発熱と高い伝熱性を両立し、内釜全体に素早く熱を伝えることで炊きムラを抑える。0.5合でもおいしく炊き上げる「少量炊き」機能も特徴。「蒸気カット」機能付きで、キッチン棚の中で使っても棚の天面が濡れず、設置場所の自由度が高い。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:145wh●保温1時間あたりの消費電力量:13.7Wh●加熱方式:圧力スチーム炊き●内釜:高伝熱 打込鉄・釜●サイズ/質量:約W268×H237×D352mm/約6.6kg

 

【テストその1 食感・味の傾向は?

最も上質な炊飯ができるコースで炊き上げ、その香りや味、食感を比較しました。お米は岩手県産ひとめぼれ(無洗米)を使用。コシヒカリの強い味わいと、ササニシキのさっぱりした味の中間にあたる、バランスの取れた味のお米です。米は3合で炊飯。今回は機種の味の傾向を知るために、中庸(ふつう)の食感設定を選択しました。

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また、食感と食味は炊きたてに加え、冷やごはんと冷凍・再加熱したものについてもチェックしています。冷やごはんは、炊きたてをラップに包んでおにぎりにし、室温で5時間ほど冷ましたものを試食。冷凍ごはんは、炊きたてをラップに包んで冷凍庫で冷凍し、1日経ったものを電子レンジで温めました。

 

<炊き上がり>

バランスのいい味と食感で噛むほどに甘みが増してくる

極上炊き分けの「ふつう」で炊飯。他機種と比べるとやや控えめながら、昔ながらの「炊き立て」のいい香りがしっかり広がります。ごはんのハリ、つやもまずまず。食感は柔らかくなりすぎず、ほどよい弾力と粘りがあります。口のなかで米がほどける食感もあり、バランスのいい炊き上がりだと感じました。味は最初甘さやや控えめに感じましたが、噛むほどにどんどん甘みが増します。

↑米粒のかたちはスリムで、しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります。食感と味のバランスの良さが、画像からも伝わってきます↑米粒のかたちはスリムで、しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります。食感と味のバランスの良さが、画像からも伝わってきます

 

<冷やごはん(おにぎり)>

ややベタつくが、ほどける食感と雑味のない味が堪能できる

冷やごはんは、ベタつきがやや感じられますが、口の中でほどける食感は健在。モチモチした食感がやや出てきたように感じました。雑味のない甘みも堪能できます。

↑冷やごはんになって、米のつやが一段と増した印象。冷めてもごはんの味と食感のバランスは健在でした↑冷やごはんになって、米のつやが一段と増した印象。冷めてもごはんの味と食感のバランスは健在でした

 

<冷凍・再加熱>

粘りが強く出てきたが、甘みが増してくる特徴は変わらず

一方、冷凍ごはんを温めると粘りがかなり強くなり、少し団子感が出てきました。表面の水分が飛んだせいか、やや固めに感じる部分もあります。最初はさっぱりでどんどん甘さを増すおいしさは、冷凍でもしっかり味わえます。

↑これも炊き立てと比べると、米のつや感とハリがだいぶなくなってしまいました。かたちもやや崩れ始めています↑これも炊きたてと比べると、米のつや感とハリがだいぶなくなってしまいました。かたちもやや崩れ始めています

 

日立

圧力スチーム炊き ふっくら御膳

RZ-AW3000M

【テストその2 食感炊き分けの幅は?】

その炊飯器で「最もしゃっきり硬めの食感に炊き上げるモード」と、「もっとももちもちに炊き上げるモード」で炊飯。それぞれの食感の違いを見ることで、その機種が実現できる食感の幅を確認しました。

さっぱりした食感がベースで、「もちもち」モードでももっちり度は控えめ

本機の白米の炊き分け機能は「極上ふつう」と「極上しゃっきり」「極上もちもち」の3種類のみ。ここでは、「極上しゃっきり」「極上もちもち」を試してみました。

20170828-s1 (17)

「極上しゃっきり」で炊いたごはんはその名の通りしゃっきり硬めの食感。わずかに粘り気がありますが、食べるとほろりとほぐれます。甘みはすっきりで、炊き立てのごはんの風味がありながら、粒感が立っている感じです。今回検証した5モデルの中では三菱電機に次いで、しゃっきり感を強く感じました。

米粒の周りにおねばをまとって、口に入れた瞬間は粘り気を感じますが、そのあとしゃっきり食感に変わります。他の機種にはない、独特のしゃっきり感です↑米粒の周りにおねばをまとっており、口に入れた瞬間は粘り気を感じますが、そのあとしゃっきり食感に変わります。他の機種にはない、独特のしゃっきり感でした

 

一方、「極上もちもち」で炊いたごはんのほうは、もちもち度は他機種ほど高くなく、口の中でほぐれる食感が感じられました。パナソニックや象印の食感設定を「ふつう」にして炊いた場合より弾力は弱く、柔らかさも他機種と比べると控えめ。ただし、ごはんの甘みはかなり強くなっていました。

↑見た目のつやは豊かですが、「もちもちモード」で炊いた割には、弾力や粘り気は他機種ほど強くなりませんでした。ただ、茶碗によそってしばらく経つと、少しもちもち感が上がりました↑見た目のつやは豊か。「もちもちモード」で炊いた割には、弾力や粘り気は他機種ほど強くなりませんでした。ただし、茶碗によそってしばらく経つと、少しもちもち感がアップ

 

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圧力スチーム炊き ふっくら御膳

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【テストその3 少量炊飯の炊き上がりは?】

これまで同様、米は岩手県産ひとめぼれ(無洗米)を使用。米1合を標準(ふつう)の食感設定で炊飯し、3合炊きしたときのごはんの味・食感との違いをチェックしました。

「少量」ボタンで3合炊飯とほぼ変わらないおいしさに

本機の特徴は、0.5合〜2合の炊飯に適した「少量」ボタンを搭載していること。3合を炊いたときと同じ「極上ふつう」モードで少量1合を選択して炊飯しました。

 

炊き立てを食べた第一印象は、「3合炊飯とほとんど味と食感が同じ」だということです。香りは他機種と比べるとやや穏やかですが、炊き立てごはんのいい香りが広がります。食感は柔らかながら、適度な粘りがあり、食べると口の中でほどよくごはんがほどけます。最初は控えめながら、食べ進むうちにどんどん甘くなっていく味わいも前回と同じでした。

20170822-s3 (9)_R

↑炊き立てはおねばがつやつや光っていましたが、表面の水分がある程度飛ぶと、ツヤが落ち着いてきました。3合を炊いたときと見た目もほとんど同じです↑炊き立てはおねばがつやつや光っていましたが、表面の水分がある程度飛ぶと、ツヤが落ち着いてきました。3合を炊いたときと見た目もほとんど同じです

 

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圧力スチーム炊き ふっくら御膳

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【テストその4 保温性能は?】

最もオーソドックスなモードで、3合炊きしたごはんを24時間保温。炊飯6時間後の味と食感とニオイ、24時間後の味と食感とニオイをチェックしました。

保温6時間後の食感・食味は申し分なし

本機は、「スチーム40時間保温」を搭載しており、炊飯時に出た蒸気を水に変えて備蓄し、保温時に定期的にスチームとして釜内に送り込みます。保温モードは、ごはんの変色や乾燥を防ぐ「保温低」(40時間以内)と、高めの温度でふたの内側や内釜につゆがつくのを抑える「保温高」(12時間以内)の2種類ありますが、今回は保温時間の長い「保温低」で試してみました。

 

保温6時間後のごはんは、炊き立て時の米の弾力と粘り気が持続していました。甘みも変わらず、ニオイもまったくありません。全体の食味・食感は申し分ないです。

↑チェック時にはつやがだいぶなくなった印象でしたが、写真を見るとまだまだつやとハリをキープしています↑6時間の保温後もまだまだつやとハリをキープしています

 

24時間保温したごはんは、さすがにニオイが少し出始めていて、全体の食味はやや劣化した印象。食感もかなり柔らかくなっていますが、食べている間にほどける感覚と、米一粒一粒の弾力はまだ残っていました。

↑24時間経って、色はかなり黄色っぽくなっています。ごはんのハリ、つやもなくなってしまいました↑24時間経って、色は黄色っぽくなっています。ごはんのハリ、つやも少なくなりました

 

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圧力スチーム炊き ふっくら御膳

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【テストその5 操作性/メンテナンス性は?】

「操作性」に関しては、炊飯設定する際の液晶パネルの見やすさや、ボタン操作のしやすさをチェック。特に、目的の炊飯設定にするまでの工程に注目し、取扱説明書を見なくても炊飯設定がスムーズにできるかどうかを確かめました。「メンテナンス性」に関しては、炊飯後に洗うパーツの数や洗いやすさ、フレームに付いた汚れや露の拭き取りやすさをチェックしました。

<操作性>

「戻る」ボタンが欲しいが、見やすいパネルと「少量」ボタンは便利

高級炊飯器のなかでは貴重なタテ長の液晶パネルを採用。パネルのサイズが大きく、バックライト式で文字もくっきり表示されます。「お米」ボタンで米の種類や「調理モード」を選択。「メニュー」ボタンで炊飯メニューや調理メニューの選択をします。「お米」ボタンも「メニュー」ボタンも1回押すと右側のメニューに移動する方式で、「戻る」に相当するボタンがなく、特にメニューボタンで1回押しすぎるともう一周する必要があるのが面倒でした。

↑液晶パネルの左に「お米」「メニュー」「少量」ボタンを配置。「少量」ボタンが独立しているのは、少量で炊くことが多い家庭にはメリットです↑液晶パネルの左に「お米」「メニュー」「少量」ボタンを配置。「少量」ボタンが独立しているのは、少量で炊くことが多い家庭にはメリットです

 

↑「お米」「メニュー」ボタンを押すと、選択したメニューが点滅して表示されます。メニュー選択の際に「戻る」ボタンがないのがやや不便なので、時刻設定の左右キーを「戻る・進む」キーと共用できるよう、設定できるとよかったかなと思います↑「お米」「メニュー」ボタンを押すと、選択したメニューが点滅して表示されます。メニュー選択の際に「戻る」ボタンがないのがやや不便なので、時刻設定の左右キーを「戻る・進む」キーと共用できるよう、設定できれば良かったです

 

<メンテナンス性>

内ぶたは洗うパーツが多いが、内釜は軽量で毎日の手入れがラク!

炊飯ごとに洗うパーツは内釜と「給水レスオートスチーマー」(内ぶた)。「給水レスオートスチーマー」はさらにふた加熱板とプレート、蒸気口上ケースに分解して洗います。ふた加熱板の裏には調圧ボールが付いていて、これも丁寧に洗う必要があります。

↑写真左上が内釜、左下がプレート、右下がふた加熱板、右上が蒸気口上ケース↑写真左上が内釜、左下がオートスチーマープレート、右下がふた加熱板、右上が蒸気口上ケース

 

内釜は708gと、今回検証した高級炊飯器の5モデル中最軽量。軽くて丈夫で洗いやすく、扱いやすいです。また、フレームはステンレス製でフラット。つゆ受け部が窪んでいて、つゆが集まるようになっています。

↑内釜はアルミをベースに発熱効率の高い鉄を打ち込んだもの。高火力炊飯を可能にしながら、圧倒的に軽いのが魅力です↑内釜はアルミをベースに発熱効率の高い鉄の粒子を打ち込んだもの。高火力炊飯を可能にしながら、圧倒的に軽いのが魅力です

 

↑ふた可動部の下のつゆが溜まりやすい場所に窪みがある。つゆ受け部も含め、フレーム部表面にはステンレスが使われているので、汚れが拭き取りやすいです↑ふた可動部の下のつゆが溜まりやすい場所に浅い窪みが。つゆ受け部も含め、フレーム部表面にはステンレスが使われているので、汚れが拭き取りやすいです

 

日立

圧力スチーム炊き ふっくら御膳

RZ-AW3000M

【テストその6 独自機能/設置性は?】

「独自機能」は各炊飯器に搭載されている、ごはんのおいしさにつながる独自の機能や技術、炊飯のバリエーションを広げる機能などをチェックします。また、使い勝手向上やお手入れの手間を省く便利機能も見ていきます。

 

「設置性」に関しては、横幅と奥行き、重さを確認します。また、炊飯中の蒸気の出方もチェック。さらに、設置性を高める独自の工夫があれば、それもチェックしていきます。

<独自機能>

玄米の3通りの食感炊き分けができ、「少量炊飯」モードも便利

本機は内ぶたに「給水レス オートスチーマー」を搭載。炊飯中の蒸気を水に戻して回収し、蒸らしや保温時に再びスチームにしてごはんに潤いを与えます。またこれにより、外に出る蒸気の量を少なくしているのも特徴です。

↑内ぶたに「オートスチーマー」を装備。ふた加熱板とプレートの間に貯めた水をヒーター加熱し、7つの穴からスチームとして放出します↑内ぶたに「オートスチーマープレート」を装備。ふた加熱板とプレートの間に貯めた水をヒーター加熱し、7つの穴からスチームとして放出します

 

食感炊き分けは3種類と少なめですが、玄米も3種類の食感に炊き分けられるのはメリット。玄米の「おかゆ」のほか、玄米の「炊込み」メニューを搭載しているのも特徴です。

 

さらに、少量炊き専用のボタンを搭載し、ボタンを押すだけで少量炊飯に適した炊き方に変えられる点は、1〜2人世帯にはうれしい機能です。

↑「少量」ボタンを1回押すと1合用に、2回押すと2合用に切り替わります。3回押すと少量モードが解除されます↑「少量」ボタンを1回押すと0.5~1合用に、2回押すと1.5~2合用に切り替わります。3回押すと少量モードが解除されます

 

ちなみに、内釜の白米(無洗米・雑穀米・発芽玄米)用の水位線には、「やわらかめ」「かため」に炊くための水位線も表示されていて、ユニークです。

↑「かため」の水位線はすしめしやカレー用のごはんに最適。新米を炊くときも「かため」の水位線を目安に少なめの水量にすると、炊き上がりのベタつきが抑えられます↑「かため」の水位線はすしめしやカレー用のごはんに最適。新米を炊くときも「かため」の水位線を目安に少なめの水量にすると、炊き上がりのベタつきが抑えられます

 

<設置性>

「蒸気カット」機能搭載で設置場所の自由度が圧倒的に高い!

本体幅は26.8cmで奥行きは35.2cmというサイズは、今回検証した5モデル中ではパナソニックに近い大きさ。重量は約6.6kgで、三菱電機に次ぐ軽さです。本体に取り付けた「しゃもじ受け」にしゃもじを挿しておけるのも便利です。

↑付属品の「しゃもじ受け」を本体後方下部のフックに取り付けて使用。しゃもじの置き場所に困らず、さっと使えてさっとしまえます↑付属品の「しゃもじ受け」を本体後方下部のフックに取り付けて使用。しゃもじの置き場所に困らず、さっと使えてさっとしまえます

 

他の機種にない設置性での優位点は「蒸気カット」機能を持っていること。これで設置の自由度が圧倒的に高くなります。

↑蒸気口は他機種よりかなり小さめ。白米の炊飯コースではほとんど蒸気が出ていませんでした。ただ、「おこげ」など「蒸気カット」しない炊飯コースもあるので、キッチン用収納棚などに置いて使うときは、注意が必要です↑蒸気口は他機種よりかなり小さめ。白米の炊飯コースではほとんど蒸気が出ていませんでした。ただ、「おこげ」など蒸気カットしない炊飯コースもあるので、キッチン用収納棚などに置いて使うときは、注意が必要です

 

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圧力スチーム炊き ふっくら御膳

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【テストのまとめ】

ほどよい弾力や硬さのごはんに炊き上げ、少量炊飯が得意

本機の炊き上がりの食感は、ズバリ「中庸」。「極上炊き分け」の「ふつう」で炊いたごはんはふっくらしながら柔らかすぎず、弾力と粘り、米の粒感のバランスが取れています。

↑米粒のかたちはスリムで、しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります。食感と味のバランスの良さが、画像からも伝わってきます↑米粒の形はスリム。しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります

 

最初さっぱりしながら食べるうちに甘みが増してくる味わいも良好です。冷やごはんはややベタつきが出るものの、粒感のなかにモチっと感がもあり。冷凍ごはんを再加熱すると粘りが強くなり、やや硬めの食感に。1合炊飯では「少量」ボタンを使うことで、3合炊きとほぼ同じ味と食感を実現できました。

↑日立の「少量」ボタン↑視認性の高い縦型パネルを採用。パネルの左には「少量」ボタンがあります

 

食感炊き分けは3種類。「しゃっきり」は三菱電機に次ぐしゃっきり感で、「もちもち」で炊いた場合も、もっちり感は象印やパナソニック、タイガーの「標準」で炊いた場合より控えめでした。玄米を3種の食感に炊き分けられるのも特徴です。

 

保温性能は優秀で液晶パネルは視認性が高い

本機はパナソニック同様「スチーム保温」がウリ。保温温度の低いモードで検証したところ、保温6時間後は炊き立ての食感と味をほぼ申し分なく維持していました。操作性の面では、本機は大きめの縦型の液晶パネルを採用しており、視認性は高いです。炊飯設定で、メニューを逆方向から選べるボタンがないのがやや不便でした。

 

「蒸気カット」機能の装備で設置の自由度は最優秀

メンテナンス性については、内ぶたが調圧ボール搭載の放熱板とプレート、蒸気口上ケースの3パーツ構成で洗浄がやや面倒。ただし、内釜が軽く丈夫で洗いやすいのは魅力です。一方、設置性は本機が最も優秀。他機種が炊飯中に大量の蒸気を放出するのに対し、本機は「蒸気カット」機能搭載で通常の炊飯なら蒸気がほとんど出ません。キッチン用収納棚などに置けるのはメリットです。

↑↑日立ふっくら御膳は「蒸気カット」機能により、設置の自由度が高いです

 

上記を踏まえた結果は以下の通りです。

●しゃっきり寄りの食感を好みつつ、バランス重視の人

●玄米を炊き分けて食べたい人。3段階の炊き分け機能や「炊込み」メニューあり

●少量炊飯することが多い人。専用モードあり

●設置スペースが限られている人。「蒸気カット」機能付きで置く場所を選ばない

バランスの良いしゃっきりめのご飯が好みの方に本機はうってつけ。少量炊飯をするケースが多く、設置の自由度が高い蒸気カットタイプということで、少人数世帯にも好まれそうです。このほか、内釜が軽く、日常のお手入れがラクなのもポイントですね。

「おこげ加減」が選べるってスゴくない? タイガー炊飯器「JPX-102X」濃厚レビューで「ご飯の楽しさ」を堪能!

本サイトでは、主要メーカーのハイエンド炊飯器のなかでも人気の高い5機種を集め、徹底的に比較・検証した記事を連載してきました。今回は、炊飯器の老舗、タイガーの「THE炊きたて JPX-102X」を取り上げます。最新機種ではありませんが、そのぶん価格がこなれてきて買いやすくなったのは事実。炊き上がりの傾向をはじめ、操作性や独自機能など、以下で詳細をチェックしてみてください!

 

【今回テストするのはコチラ】

高温で炊き上げて高温で蒸らし、甘みと弾力の強いごはんに仕上げる

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タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

実売価格9万9802円

内釜に遠赤効果の高い釉薬を塗った土鍋を採用し、さらに本物の土のかまど「遠赤大土かまど」を本体内に装備。土鍋と土かまどの二重発熱構造と可変圧力によって高温で炊き上げ、200℃以上の「高温蒸らし」で、甘みと弾力の強いご飯に仕上げる。しゃっきりからモチモチまで、好みの粘り加減に調整できるほか、土鍋のおこげが味わえる3段階の火加減調節も可能。「押麦メニュー」と「もち麦メニュー」の2種類の麦めしメニューも搭載する。

SPEC●炊飯容量:1.0~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:148wh●保温1時間あたりの消費電力量:18.3Wh●加熱方式:土鍋圧力IH + 可変W圧力IH●内釜:プレミアム本土鍋(四日市萬古焼)●サイズ/質量:約W265×H233×D309mm/約7.4kg

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

【テストその1 食感・味の傾向は?】

最も上質な炊飯ができるコースで炊き上げ、その香りや味、食感を比較しました。お米は岩手県産ひとめぼれ(無洗米)を使用。コシヒカリの強い味わいと、ササニシキのさっぱりした味の中間にあたる、バランスの取れた味のお米です。米は3合で炊飯。今回は機種の味の傾向を知るために、中庸(ふつう)の食感設定を選択しました。

20171115-s1-0

また、食感と食味は炊きたてに加え、冷やごはんと冷凍・再加熱したものについてもチェックしています。冷やごはんは、炊きたてをラップに包んでおにぎりにし、室温で5時間ほど冷ましたものを試食。冷凍ごはんは、炊きたてをラップに包んで冷凍庫で冷凍し、1日経ったものを電子レンジで温めました。

<炊き上がり>

おこげの香ばしさ、強い弾力と粘りがあって食べ応え満点

蓄熱性の高い土鍋とかまどを本体内に搭載した本機は、その蓄熱性を活かして香ばしい風味のごはんが炊けるのが特徴。おこげが手軽に楽しめるのも魅力です。今回は、「極うま白米」の仕上がり(食感)標準を選択。さらに、火加減は3段階のうちの「中」を選びました。

 

炊き上がってふたを開けると、ほのかなおこげの香りとともに、炊き立てごはんの香りが立ち込めます。やや柔らかめの炊き上がりながらごはんにハリがあり、強い弾力と粘りのある、食べ応え満点の食感。噛むほどに甘みが口のなかに広がります。実は別日に火加減「弱」でも炊いたのですが、これだとおこげがほとんどつきませんでした。なお、火加減「弱」より火加減「中」で炊いたほうが、ごはんのモチモチ感が増した印象です。

↑写真でも米の粘りと弾力がはっきりわかる炊き上がり。鍋肌でできた「おこげ」もうっすらと見えます↑写真でも米の粘りと弾力がはっきりわかる炊き上がり。鍋肌でできた「おこげ」もうっすらと見えます

 

<冷やごはん(おにぎり)>

食べ応えは健在で、水分が飛び引き締まった食感に

冷やごはんもモチモチ感がしっかり感じられ、甘みも強くて食べ応えがありました。ごはんの水分が適度に飛んで、炊きたてよりごはんが引き締まった感もあり、これはまたこれでおいしいです。

↑モチモチ感はそのままに、米一粒一粒が主張する感じが高まっていました。ただし、炊き立ての香ばしい香りは弱まっていました↑モチモチ感はそのままに、米一粒一粒が主張する感じが高まっていました。ただし、炊き立ての香ばしい香りは弱まっていました

 

<冷凍・再加熱>

わずかにベタつくが、独特の粘りとおこげの風味が復活

冷凍ごはんは、再加熱することで独特の粘りとおこげの風味が蘇りました。炊きたてに比べ、さすがにベタつき感が増えましたが、味は十分おいしく、炊きたての新鮮な香りも復活します。

↑ごはんのつや感は炊き立てに近く見えますが、よく見ると米粒同士がよりくっついているのがわかります↑ごはんのつや感は炊き立てに近く見えますが、よく見ると米粒同士がよりくっついているのがわかります

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

【テストその2 食感炊き分けの幅は?】

その炊飯器で「最もしゃっきり硬めの食感に炊き上げるモード」と、「もっとももちもちに炊き上げるモード」で炊飯。それぞれの食感の違いを見ることで、その機種が実現できる食感の幅を確認しました。

「しゃっきり」では米の粒感が際立ち、「もっちり」では粘りと甘みがアップ

食感炊き分けは「極うま白米」モードの「しゃっきり/標準/もっちり」の3種類のみ。これに加えて、おこげの具合を調節する「火かげん」キーが3段階で変えられます。今回は「しゃっきり/火かげん弱」と「もっちり/火かげん強」で炊き比べました。

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「しゃっきり/火かげん弱」で炊いたごはんは、かなり米の粒感が立った炊き上がりでした。粘り気も少なく、甘みもすっきりした印象です。

↑おねばをまとってつやつやと輝く見た目ですが、食感はしゃっきり硬めです↑おねばをまとってつやつやと輝く見た目で、食感はしゃっきり硬めです

 

一方、「もっちり/火かげん強」で炊いたごはんは、標準モードよりもちもち感がさらにアップ。さらに、おこげの色こそ付きませんでしたが、表面の食感がパリッとなりかけていました。柔らかく粘りと甘みの強いごはんで、特に甘み強いと感じました。

↑米の表面にコーティングされたおねばの量がすごい。もちもち感が写真からも伝わってきます↑米の表面にコーティングされたおねばの量がすごい。もちもち感が写真からも伝わってきます

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

【テストその3 少量炊飯の炊き上がりは?】

これまで同様、米は岩手県産ひとめぼれ(無洗米)を使用。米1合を標準(ふつう)の食感設定で炊飯し、3合炊きしたときのごはんの味・食感との違いをチェックしました。

弾力少なめのごはんにモチっと食感が混じる独特の炊き上がり

「極うま白米」の仕上がり(食感)標準を選択。火加減は3段階のうちの「中」を選びました。全体に3合炊きよりかなり柔らかめ、弾力少なめに炊けており、土鍋の鍋肌と接するおこげになりかけの部分のみ、かなり粘りの強いモチっとした食感になっています。この辺りは、「食感のばらつき」とも捉えられるため、好みが分かれそう。

 

ごはんの甘みは3合で炊いたときよりやや控えめで、香りもほのかにおこげが香る程度と、味・香りとも抑えられていた印象です。

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↑「おねば」をしっかりまとってつやつやした表情。全体的にはモチモチ感が弱くなっていましたが、ところどころにモチモチ感がかなり強い部分があります↑「おねば」をしっかりまとってつやつやした表情。全体的にはモチモチ感が弱くなっていましたが、ところどころにモチモチ感がかなり強い部分があります

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

【テストその4 保温性能は?】

最もオーソドックスなモードで、3合炊きしたごはんを24時間保温。炊飯6時間後の味と食感とニオイ、24時間後の味と食感とニオイをチェックしました。

6時間保温でややベタつきが出始めるが味わいは悪くない

保温機能は連続して保温を行うモードと6時間で保温が切れるモードの2種類がありますが、保温温度は1種類です。

 

6時間保温したあとにごはんを試食すると、食感がかなり柔らかくなり、ベタつきも出てきていました。米粒同士がくっついて団子状態になりはじめていて、ほぐれる感じはありませんでした。ただ、香りに臭みはなく、甘みもあって、味は悪くないと感じました。

↑見た目は、つやがややなくなってきた印象。やや米粒の表面が糊化し始めています↑見た目は、つやがややなくなってきた印象。やや米粒の表面が糊化し始めています

 

保温して24時間後になると、食感はさらに柔らかく、米同士が団子のようにくっつく状態も進行。ごはんの量が少なかったためか、場所によってごはんがべちゃっとしている部分と、乾燥している部分があったのも気になりました。味はよく言えば「おこげの香ばしさが強くなった」とも言えますし、悪く言えば「臭みが出てきた」とも言えます。

↑ごはんは場所によって、乾き気味の部分が出てきています。色もやや黄色くなっていました↑ごはんは場所によって、乾き気味の部分が出てきています。色もやや黄色くなっていました

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

【テストその5 操作性/メンテナンス性は?】

「操作性」に関しては、炊飯設定する際の液晶パネルの見やすさや、ボタン操作のしやすさをチェック。特に、目的の炊飯設定にするまでの工程に注目し、取扱説明書を見なくても炊飯設定がスムーズにできるかどうかを確かめました。「メンテナンス性」に関しては、炊飯後に洗うパーツの数や洗いやすさ、フレームに付いた汚れや露の拭き取りやすさをチェックしました。

<操作性>

タッチパネルと音声ガイド機能を搭載し、スタイリッシュかつ快適操作

本機はタッチパネルを採用。各ボタンに軽く触れるだけで操作ができます。液晶パネルは高級炊飯器のなかでも小さい部類で、文字のサイズも小さめですが、黒地に白い文字で、視認性は高いです。

↑液晶パネルの文字と操作ボタンが黒いボディに浮き上がって表示され、スタイリッシュです↑液晶パネルの文字と操作ボタンが黒いボディに浮き上がって表示され、スタイリッシュです

 

本機は「モーションセンサー」を搭載しているのも特徴。本体に人が近づくとパネルが自動で点灯します。約20秒操作をしないと消灯しますが、取扱説明書を見ながら操作中に20秒経って表示が消えることが多く、やや不便を感じました(ただし、センサー上に手をかざすと再点灯します)。消灯までの時間を設定できれば、と感じましたが、操作に慣れれば操作に20秒かかることも少なくなるでしょう。

↑約20秒操作しないと、すべての表示が消えます。「モーションセンサー」に手をかざすと設定途中の表示に戻ります↑約20秒操作しないと、表示が消えます。「モーションセンサー」に手をかざすと設定途中の表示に戻ります

 

ちなみに本機は音声ガイド機能も装備。炊飯までに必要な操作を音声で教えてくれるのは便利。「音声ガイド」ボタンを押すと、必要な操作を声で教えてくれます。音量は3段階から選択可能。音声ガイドをもう一度聞きたいときは、再度音声ガイドキーを押します。

 

炊飯設定は、「もどる・すすむ」ボタンで希望する設定を選びます。炊飯設定は11モードと多くはないので、「もどる・すすむ」ボタンのみの操作でも、それほど不便は感じませんでした。

↑「もどる・すすむ」ボタンで炊飯モードを選択。選択したモードの下に点線表示がつきます↑「もどる・すすむ」ボタンで炊飯モードを選択。選択したモードの下に点線表示がつきます

 

「極うま白米」モードでは「火かげん」「仕上がり」ボタンで好みの仕上がりの調整が可能です。また「炊き込み」モードでは、「火かげん」の調節のみ可能です。

↑「火かげん」ボタンではおこげのつき方を調整でき、「仕上がり」ボタンでは、ご飯の粘りを「しゃっきり/標準/もっちり」の3段階で調整できます↑「火かげん」ボタンではおこげのつき方を調整でき、「仕上がり」ボタンでは、ご飯の粘りを「しゃっきり/標準/もっちり」の3段階で調整できます

 

無洗米を炊飯するときは、設定の最後に「炊飯/無洗米」ボタンを2回タッチすると、パネル上に「無洗米」と表示され、炊飯が開始されます。

 

<メンテナンス性>

調圧ボールと土鍋を採用しており、手入れはやや大変

お手入れするパーツは内釜(土鍋)と内ぶたとスチームキャップの3つ。内釜と内ぶたは炊飯するたびに台所用洗剤で洗います。特に内ぶたは裏に調圧ボールと安全弁が付いているので、丁寧に洗う必要があります。一方スチームキャップは、通常それほど汚れないので、水で洗えば大丈夫です。

↑写真左が内釜(土鍋)。右下が内ぶたで右上はスチームキャップ(蒸気口)。スチームキャップは2つに分解して洗います↑写真左が内釜(土鍋)。右下が内ぶたで右上はスチームキャップ(蒸気口)。スチームキャップは2つに分解して洗います

 

↑調圧ボールが2個入っているので、汚れがちまったときは洗うのがやや面倒です↑調圧ボールが2個入っているので、汚れがたまったときは洗うのがやや面倒です

 

内釜の重さは1138g。土鍋はセラミックコートで丈夫にはなっていますが、それでも割れる可能性があるので、丁寧に扱う必要があります。

↑内釜の重さは三菱電機の本炭釜よりやや軽い程度です↑内釜の重さは1138g

 

フレームはフラットですが、表面がザラザラしていて、ステンレスよりやや拭き取りにくいです。

↑つゆ受け部の表面には細かな凹凸が入っています。おつゆが乾いて汚れがこびりつく前に拭き取った方が掃除がラクでしょう↑つゆ受け部の表面には細かな凹凸が入っています。つゆが乾いて汚れがこびりつく前に拭き取った方が掃除がラクです

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

【テストその6 独自機能/設置性は?】

「独自機能」は各炊飯器に搭載されている、ごはんのおいしさにつながる独自の機能や技術、炊飯のバリエーションを広げる機能などをチェックします。また、使い勝手向上やお手入れの手間を省く便利機能も見ていきます。

 

「設置性」に関しては、横幅と奥行き、重さを確認します。また、炊飯中の蒸気の出方もチェック。さらに、設置性を高める独自の工夫があれば、それもチェックしていきます。

<独自機能>

おこげのつき方をカンタン調整&モーションセンサーでスタイリッシュに操作!

内釜に土鍋を採用するだけでなく、炊飯器の本体にも土を使ったかまどを内蔵し、高い発熱性と蓄熱性で香り高いごはんに仕上げるのが本機の特徴。「火かげん」キーを使っておこげの程度を調整することができるほか、「仕上り」キーでごはんの粘り調整もできます。

↑おこげの程度とごはんの粘りを設定する専用キーを搭載。直感的な操作で好みの味わいに仕上げられます↑おこげの程度とごはんの粘りを設定する専用キーを搭載。直感的な操作で好みの味わいに仕上げられます

 

「火かげん」キーを最弱にしてもおこげが付きすぎたり、最強にしてもつかなかったりする場合は、より弱めや強めに設定をシフトすることも可能です。

↑おこげの色をより強力に調整したいときは、「極うま白米」を選んでから「予約」キーを3秒以上タッチ、左の数字を「(モード)1」に設定します。右の数字は「2」〜「-2」に設定可能で、数字が大きいほど濃い色のおこげに、小さいほど薄い色のおこげに仕上げます↑おこげの色をより強力に調整したいときは、「極うま白米」を選んでから「予約」キーを3秒以上タッチし、左の数字を「(モード)1」に設定します。右の数字は「2」〜「-2」に設定可能で、数字が大きいほど濃い色のおこげに、小さいほど薄い色のおこげに仕上げます

 

さらに「麦めし」モードは押麦ともち麦の2種類に対応。それぞれの麦に合わせたプログラムでニオイを抑えて炊飯します。

 

ちなみに、本機が採用する内釜(土鍋)は三重県四日市市の萬古焼を使用。土鍋ふたも付属し、土鍋をおひつとして使うこともできます。また、人が近づくとタッチパネルを点灯させるモーションセンサーを搭載するのはタイガーのみ。未来的でスタイリッシュなイメージに貢献しています。「音声ガイド」で操作の確認ができるのも便利。

↑付属の土鍋ふたを使えば、土鍋ごと食卓に置いても炊き上がりの温かさをキープ。実際にテーブルに置く際は、つゆ取り用の市販の布巾と鍋敷きを使ってください↑付属の土鍋ふたを使えば、土鍋ごと食卓に置いても炊き上がりの温かさをキープ。実際にテーブルに置く際は、つゆ取り用の市販の布巾と鍋敷きを使ってください

 

<設置性>

コンパクトかつ落ち着いたデザインだが蒸気量は多く設置場所を選ぶ

本体の横幅は26.5cm、奥行きは30.9cmで、象印を除くとわずかの差ですが、最もコンパクトサイズになっています。一方重さは土鍋、土かまどを採用しているせいか、約7.4kgとやや重め。また、取っ手がないため、移動するときは両手で持つ必要があります。

↑天面がツヤあり、側面がツヤなしの黒の色使いで、取っ手のないシンプルなデザインには、落ち着きも感じられます。シニア世代の家族のオシャレなキッチンにも合いそうです↑天面がツヤあり、側面はツヤなし。取っ手のないシンプルなデザインが、落ち着いたイメージを与えます。シニア世代の家族のオシャレなキッチンにも似合いそう

 

炊き上がりのおいしさを最優先に考えているため、本機も水蒸気をかなり放出します。上に十分な空間がある場所か、レンジフード(換気扇)の近くでの炊飯がオススメです。

↑写真では分かりづらいですが、最も大火力で炊飯している時間帯は、蒸気口から大量の蒸気が出ています↑写真では分かりづらいですが、最も大火力で炊飯している時間帯は、蒸気口から大量の蒸気が出ています

 

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPX-102X

【テストのまとめ】

最も食感の炊き分けの幅が大きく、おこげも楽しい

土鍋と土かまどの大火力で炊き上げる本機。ふっくらもっちりの炊き上がりとおこげの香ばしさが楽しめるのが特徴です。「極うま白米」の仕上がり標準、火加減中で炊飯したごはんは、食感はやや柔らかめですが、弾力、粘り、甘みが強く、食べ応え満点でした。冷やごはんにするとやや柔らかめのごはんが引き締まり、また別のおいしさが出てきます。冷凍・再加熱したごはんは、ベタつき感が出始めたものの、炊き立ての弾力とおこげの香りが復活。一方、1合炊飯では、食感がより柔らかく、弾力も香りも少なめに。おこげになりかけの部分のみモチっとした粘りがありました。

 

食感炊き分けは3段階と少なめ。炊き分けには「仕上がり」キーを使い、さらに「火かげん」キーでおこげの濃度も調整します。実際に炊き分けすると、ごはんは柔らかめながら、「しゃっきり」「もっちり」という設定通りの食感が強く現れ、食感の幅は5機種のなかで最も大きく感じました。本機の魅力は「火かげん」キーを専用につけるなど、おこげにこだわっていること。火加減は3段階ですが、初期設定を変えてより強いおこげも作れます。

↑写真でも米の粘りと弾力がはっきりわかる炊き上がり。鍋肌でできた「おこげ」もうっすらと見えます↑食感を「標準」、火加減「中」で炊いたご飯。中央にうっすらおこげが入っています

 

操作に煩雑な印象はなく、音声ガイドに安心感あり

保温に関しては、保温6時間後のごはんには米にベタつきが出始めていましたが、炊き立ての甘さと香りは維持できていました。

 

操作性に関しては、炊飯設定は「進む・戻る」ボタンで行いますが、食感(仕上がり)と火加減を専用キーで設定するため、煩雑さは感じませんでした。また、音声ガイド機能は使っていて安心感がありました。

20170828-s1-(25)↑「火かげん」と「仕上り」を各3段階で設定できます

 

タッチパネルとモーションセンサーでスマートな外観

お手入れ面では、内ぶたに調圧ボールと安全弁が付いていて、やや洗いにくいです。土鍋もやや重く、落として割れたりしないよう、丁寧に扱う必要があります。サイズは高級炊飯器のなかではコンパクトなほうですが、重さがやや重く取っ手もないので、持ち運びがやや面倒。落ち着いた黒のデザインはオシャレです。タッチパネルとモーションセンサー採用で、スマートな操作性を提示しているのも特徴です。

↑液晶パネルの文字と操作ボタンが黒いボディに浮き上がって表示され、スタイリッシュです↑液晶パネルの文字と操作ボタンが黒いボディに浮き上がって表示され、スタイリッシュです

 

まとめると、以下の通りになります。

●おこげの香ばしさが好きな人

●好みの食感が決まっていない人。炊き分けは3種類ながら、炊き分けの幅が広い

●多機能炊飯器の操作に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

●スタイリッシュなデザインが好きな人。タッチパネルとモーションセンサーですっきりとした外観

本機を手に入れれば、香ばしいおこげが楽しめるうえ、炊き分けの食感の幅が広いので、日によってまったく違う食感を味わうことも可能。お手入れはやや大変ですが、その手間を補って余りあるご飯の楽しみが味わえます。

「やわらかご飯は食べやすい」は間違った常識だった! タイガーの戦略発表会で判明した「本当に食べやすいご飯」とは

筆者のように50歳を超えるとやはり健康が気になります。最近、仕事先や友人・知人の中に生活習慣病にかかっている人が相次いで現れ(自分より年下の人も!)、「他人事ではない」と戦々恐々としています。生活習慣病を予防するにはやはり食事が大切なので、最近は糖質制限をしたり、食べ過ぎ・飲み過ぎないようにしたりと、少しずつ食生活の見直しを始めました。そんな折、タイガー魔法瓶から炊飯器やホームベーカリーを使った健康分野の新戦略発表会を開催するとの案内が。ただでさえ病気の恐怖におののく年齢だけに、健康と聞いて参加してみないわけにはいきません。

 

タイガーが健康ソリューション事業の強化を発表

発表会の冒頭、あいさつに立ったタイガー魔法瓶の菊池嘉聡社長は、産官学連携によるヘルスケア領域での健康ソリューション「Magical Solutions of Wellness」と名付けたタイガーの新しい試みについて次のように説明しました。

↑タイガー魔法瓶の菊池嘉聡社長↑タイガー魔法瓶の菊池嘉聡社長

 

「厚生労働省の調査によると、健康を意識している人のうち、食事・栄養に気を配っている人は7割。しかし、健康・美容のために美味しい食事を我慢する人も多い。そこで、産官学連携により、調理家電によって美味しさを犠牲にすることなく健康・美容に配慮した提案をしていくことにしました。タイガーだからこそできるこの健康ソリューション事業は、2018年度に売上高108億円、創業100周年となる2023年には200億円の規模まで育てたいです」(菊池社長)

 

タイガーの新しい成長戦略として、単に家電製品というハードを作って売り出すだけではなく、「健康」をキーワードとした食材・食べ方の提案も同時に行っていくとのことです。今回、具体的には次の3種類の提案を示しました。「さらっとご飯」「麦めし」「無添加グルテンフリー米粉100%食パン」です。

↑今回発表した産官学連携の健康ソリューション↑今回発表した産官学連携の健康ソリューション

 

高齢者でも食べやすい「さらっとご飯」を炊く技術を開発

まず、ひとつめの「さらっとご飯」とは何でしょうか。「老化によりのどの筋力が低下して食べ物が飲み込みにくくなる。さらに、反射神経の低下で気管と食道の切り替えがうまくいかずに誤嚥しやすくなります。70歳以上の肺炎の約80%が誤嚥性肺炎が原因と言われていますが、高齢者にいつまでも安心して美味しいご飯をたべてほしい。そんな思いで開発したのが、『さらっとご飯』です」と、開発本部統括マネージャーの金丸 等氏。

↑金丸均マネージャー↑金丸 等マネージャー

 

ご飯はやわらかければ食べやすくなるわけではない

タイガーでは、ご飯の飲み込みにくさはベタつきにあると突き止め、ベタつきのもととなる炊飯時の“おねば”を取り除く技術の開発に、このほど成功したのです。「さらっとご飯」を共同開発したのが兵庫県立大学環境人間学部の坂本薫教授。

 

「高齢者は口の動きが悪くなり、唾液の分泌が減少することで飲み込みづらくなります。口の中に食べ物が残り、口の中を衛生的に保ちにくくなると誤嚥性肺炎の原因にもなる。高齢者にとっては、口の中に残りにくく、ほどよくまとまって飲み込みやすいご飯が良いのです。ところが、一般的な高齢者向けご飯は、水加減を増やしてやわらかめに炊いてしまう。すると、お米が胴割れ状態になり、中からでんぷんが流出してベタベタした糊状のご飯になってしまうのです。これでは、くっついて口の中に残りやすくなるし、味も美味しくありません」。

↑兵庫県立大学環境人間学部の坂本薫教授↑兵庫県立大学環境人間学部の坂本薫教授

 

目からウロコが落ちました。我々はいままで、「高齢者のため」と思って真逆のことをしていたのです。だったら、もっと水加減を増やしてお粥にすれば飲み込みやすくなって良いのではと思う方もいるのでは? でも実は、お粥にも大きな問題があるとのこと。水分量が多いため必要な栄養量が確保しにくいく、必要な栄養量を確保するために大量に食べなければいけないといいます。これも現実的ではありません。

 

飲み込みやすくするには「おねば」を絶妙なバランスで取り除くこと

これまで炊飯器メーカーは、「おねば(=炊飯時に出るねばねばした汁)にお米の旨みが凝縮されているので、炊飯時に蒸気に含まれるおねばを途中で釜に戻す」ということをしてきました。そして今回、同社が開発したのは「“おねば”を取り除く技術」。つまり、これまでの主張と正反対のことをやろうとしているのです。これに関して坂本教授は、「おねばを取り除き過ぎると美味しさが半減するだけでなく、口の中でバラバラになって、かえって飲み込みづらくなる。今回、味を損なわず、さらっとして、それでいてまとまりやすい絶妙なバランスでおねばを取り除く方法を確立しました」と説明しました。

↑タイガーが開発したおねば回収プレートと専用炊飯プログラムで「さらっとご飯」が実現↑「さらっとご飯」を実現する技術。タイガーが開発した「可変おねば回収プレート」と専用炊飯プログラムで「さらっとご飯」が実現

 

↑さらっとご飯はやわらかく、べたべたせず、咀嚼回数・嚥下回数も少なくて済みます。官能評価でも、美味しい、飲み込みやすいなど、基準飯より高い評価を受けています↑さらっとご飯はやわらかく、べたべたせず、咀嚼回数・嚥下回数も少なくて済みます。官能評価でも、美味しい、飲み込みやすいなど、基準飯より高い評価を受けています

 

発表会のあとに、「さらっとご飯」を試食しましたが、確かにお米の表面がサラっとしています。それでいて食感は硬いわけではなく、適度な噛みごたえで甘みがあり、喉をするっと通っていく、とても食べやすいご飯でした。50歳になると若干、嚥下能力が落ちて飲み込みづらく感じますが、このご飯はとても食べやすく飲み込みやすかったです。

↑試食では、やわらかめに炊いたご飯とさらっとご飯の比較ができたが、やわらかめご飯がベタベタして喉に引っかかる感じがしたのに対し、さらっとご飯は喉ごしがよく、スルッと飲み込めて食べやすい↑試食では、やわらかめに炊いたご飯とさらっとご飯の比較。やわらかめご飯がベタベタして喉に引っかかる感じがしたのに対し、さらっとご飯は喉ごしがよく、スルッと飲み込めて食べやすいです

 

この機能を搭載した炊飯器は来年半ばに登場する予定ですが、残念なことに、当初は老人施設など業務用モデルからスタートするとのこと。一刻も早い市販化が望まれます。シニアや、ちょっとだけ嚥下能力が落ちた50代だけでなく、べたべたしたご飯が苦手な人にもニーズもありそうですね。

 

独自の「麦めし」メニューでネガティブなイメージを払拭

2つめの「麦めし」ですが、タイガーは数年前から炊飯器に「麦めしメニュー」を搭載してきました。これは、大麦の持つ食物繊維に注目したからです。「日本人の1日当たりの食物繊維摂取量は、この60年間で約7g減少しています。その主要因が穀類からの摂取の減少。大麦は食物繊維が豊富ですが、上手く炊けない、硬い、臭いがするといったネガティブなイメージがあってあまり好まれてきませんでした。そこで、当社独自の麦めしメニューで美味しくやわらかく、臭いをおさえることに成功しました」(金丸氏)。

↑穀類の中でも大麦の食物繊維量は圧倒的に多く、さまざまな健康効果が期待できる

↑穀類の中でも大麦の食物繊維量は圧倒的に多く、「メタボ解消」や「免疫力の向上」などさまざまな健康効果が期待できます

 

この麦めしメニューを共同開発したのが、穀物の加工食品メーカー株式会社はくばく。同社の長澤重俊社長は「大麦は、日本国民の健康ニーズに応える、まさに国民食」と力説。「特に、もち麦は不溶性・水溶性ともに食物繊維量が圧倒的に多い。便通改善から、血糖値上昇の抑制やコレステロール値の抑制などによる生活習慣病改善に役立ちます」と語りました。

 

日本人は特に、炭水化物を好む腸内細菌を多く持っており、この細菌が増えることで腸内環境が正常化するとのこと。大麦は細菌の餌となる水溶性食物繊維を多く含んでおり、腸内環境を整えるのに最適なのです。

↑「日本人をさらに元気にするのが、水溶性食物繊維を多く含んだ大麦だ」と語るはくばくの長澤重俊社長↑「日本人をさらに元気にするのが、水溶性食物繊維を多く含んだ大麦だ」と語るはくばくの長澤重俊社長

 

↑野菜と比較しても大麦の食物繊維量は圧倒的に多く、特にもち麦は水溶性食物繊維が豊富↑野菜と比較しても大麦の食物繊維量は圧倒的に多く、特にもち麦は水溶性食物繊維が豊富

 

↑水溶性・不水溶性それぞれに食物繊維の働きが異なります ↑水溶性・不水溶性それぞれに食物繊維の働きが異なりますが、大麦は両者の働きを併せ持っています

 

タイガーでは、麦めしメニュー搭載炊飯器の累計販売台数に関して、2017年度末で100万台を見込んでいます。現在、搭載モデルは12機種ありますが、来年度には搭載機種を増やすとともに、押し麦メニュー、持ち麦メニュー、さらに飲み込みやすい麦粥メニューなど、麦めしメニューのバリエーションも増やす考えです。

 

アレルギー対策としてフワフワな米粉パンを焼けるホームベーカリーを開発

最後の3つめ、「無添加グルテンフリー米粉100%食パン」は、タイガー高級ブランド「GRAND X」(グランエックス)のIHホームベーカリー「KBD-X」で実現している機能。グルテンとは小麦に含まれているタンパク質の一種で、その粘着性・弾性により、パンをふっくらと膨らませる役目を持っています。ただ、小麦粉は卵・乳製品とともに3大アレルゲンと言われており、学校給食においても既に70%が米粉パンに切り替えている状況です。しかし、米粉パンの場合、グルテンがないので膨らまないため、増粘剤などの添加物によって膨らませているのが現状です。

↑無添加グルテンフリー食パンが焼けるKBD-X100↑無添加グルテンフリー食パンが焼けるKBD-X100

 

しかし、タイガーのIHホームベーカリー「KBD-X」では、そうした添加物を使うことなくグルテンフリーの米粉100%食パンが焼けます。それを実現したのが農研機構(国立研究開発法人 農業・食品技術総合研究機構)です。農研機構の矢野裕之氏は以下の通り説明しました。

 

「広島大学との共同研究で開発した米粉生地は、メレンゲのように非常にやわらかく潰れやすい。熱を加えると発酵ガスが発生しますが、一般的なホームベーカリーに使用されているシーズヒーターでは電気のオン/オフを繰り返しで温度を保つため、発酵ガスの泡が発生しては消えてを繰り返して大きく育ちません。その点、IHシステムは温度制御に長けており、温度を一定に保つことができるため、小さな泡を徐々に大きく育てることができ、大きくなったら高火力で一気に焼き上げることができる。IHだからこそ、グルテンフリーなのにフワフワなパンが焼けるんです」。

↑農研機構の矢野裕之氏↑農研機構の矢野裕之氏

 

米粉パンをあちこち探し回らずに、家庭でいつでも簡単に作れるのはうれしいですね。また、アレルギー体質により、美味しいものをあきらめていた人はたくさんいるはずですが、タイガーではこうした人々に配慮し、今後も健康と美味しさを兼ね備えた商品の開発に力を注いでいく考えです。

 

タイガー魔法瓶の新キャラクター、佐々木 希さんも登場!

最後に、タイガー魔法瓶の新キャラクター、女優の佐々木希さんがゲスト登場し、トークに花を咲かせました。「私もGRAND Xの炊飯器を使っていますが、もっちりご飯やおコゲの調節などができて本当に美味しい」とのこと。さらに「仕事柄、健康と美容には気を使っています。野菜を多めに摂り、お米・納豆・お味噌汁と栄養バランスのよい食事を心がけています。グルテンフリーのパンが大好きなので、お店で見かけるとすぐに買ってしまう。タイガーさんのホームベーカリーの米粉パンはもちもちして本当に美味しいので、私もこれから自宅で作ってみたいです」とニッコリ。

↑女優の佐々木希さん↑女優の佐々木 希さん

 

実は私も、佐々木さんと同じく健康に気をつけており、生活習慣病を意識して、毎日スーパーフードのチアシードをヨーグルトに混ぜて食べています。50歳を超えるとガンのリスクも増えてくるので、腸内環境やコレステロール、血圧、尿酸値などが気になってしょうがない。でも、やっぱり美味しいものは食べたい…ちょうどそんなことを考えていた折に今回の発表に触れ、とりあえずは麦めしから始めてみようと、さっそくもち麦を買って帰りました。みなさんも他人事と思わず、健康への第一歩を始めてみてはいかがでしょうか?

【超濃厚レビュー】高級炊飯器の元祖は「ほぐれ感」がオンリーワン! 三菱電機「本炭釜 KAMADO」8項目詳細テスト

本サイトでは、主要メーカーのハイエンド炊飯器のなかでも人気の高い5機種を集め、徹底的に比較・検証した記事を連載してきました。今回は、高級炊飯器というジャンルを作り出した三菱電機「本炭釜」の最新機種を取り上げます。高級炊飯器の元祖だけに、その炊き上がりは強烈な個性を主張していました。以下で詳細をチェックしてみてください!

 

発熱効率が高い「本炭釜」と連続沸騰技術でかまど炊きの味を再現

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三菱電機

IHジャー炊飯器

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

実売価格12万6310円

IHの発熱効率が高い純度99.9%の炭素材を使った「本炭釜」採用モデル。内釜全体の発熱と噴きこぼれのない連続沸騰技術により、粒感のいいふっくらとしたかまど炊きの味を再現する。沸騰力の向上と高断熱構造の強化で火力をさらにアップ。蒸気口に新搭載した密封弁が蒸らし時の蒸気の流出を抑え、潤いたっぷりのごはんに仕上げる。15通りの食感炊き分け機能「炊分け名人」に加え、35銘柄に対応する「銘柄芳潤炊き」機能も持つ。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:162wh●保温1時間あたりの消費電力量:17.2Wh●加熱方式:7重全面加熱+連続沸騰●内釜:本炭釜●サイズ/質量:W285×H249×D320mm/約5.7kg

 

三菱電機

IHジャー炊飯器

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

【テストその1 食感・味の傾向は?】

最も上質な炊飯ができるコースで炊き上げ、その香りや味、食感を比較しました。お米は岩手県産ひとめぼれ(無洗米)を使用。コシヒカリの強い味わいと、ササニシキのさっぱりした味の中間にあたる、バランスの取れた味のお米です。米は3合で炊飯。今回は機種の味の傾向を知るために、中庸(ふつう)の食感設定を選択しました。

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また、食感と食味は炊きたてに加え、冷やごはんと冷凍・再加熱したものについてもチェックしています。冷やごはんは、炊きたてをラップに包んでおにぎりにし、室温で5時間ほど冷ましたものを試食。冷凍ごはんは、炊きたてをラップに包んで冷凍庫で冷凍し、1日経ったものを電子レンジで温めました。

 

<炊き上がり>

自然な風味があり、口のなかで米粒がほどける絶妙な食感

本機は、高級炊飯器では貴重な圧力炊飯を行わないモデル。お米に負担をかけない1.0気圧で炊くことで、お米の一粒一粒が甘み・弾力・ツヤ・香りといったおいしさの成分を含む「保水膜」に包まれ、ふっくらと炊き上がるのだそうです。

 

今回は、「銘柄芳潤炊き」メニューで「ひとめぼれ」を選び、食感選択で「かたさ:ふつう」「粘り:ふつう」を選んで炊飯。ふたを開けてまず驚いたのは香りのみずみずしさ。他機種とは一線を画す爽やかさです。味わいもその香りと同様、自然なお米の風味が感じられ、甘さも上品。口のなかで米粒がほどけるしゃっきりめの食感ですが、ただ固いのでなく、噛めば十分な弾力も感じられるという絶妙な食感です。

↑見るからに透明感、しゃっきり感のある炊き上がり。香りも味も、単に保水率が高いだけでは感じられないみずみずしさがありました↑見るからに透明感、しゃっきり感のある炊き上がり。香りも味も、単に保水率が高いだけでは感じられないみずみずしさがありました

 

<冷やごはん(おにぎり)>

雑身が少なく、しゃっきりした粒感にモチモチ感が加わった

冷やごはんは、しゃっきりした粒感を残しつつも、モチモチ感が出てきたのが印象的。味は炊き立て同様、やや控えめですが雑味がなく、食べ飽きないおいしさです。ベタつきは少し出てきましたが、それがほどよい粘りになった印象。口の中でほぐれる感じが冷やごはんでもまだ残っているのがうれしいです。

↑写真を見ても、ごはんに粘度が生まれてきたのがわかります。モチッとしつつも口の中でさっぱりほぐれる食感は、ほかの炊飯器で炊いたごはんには感じられないものでした↑写真を見ても、ごはんに粘度が生まれてきたのがわかります。モチッとしつつも口の中でさっぱりほぐれる食感は、ほかの炊飯器で炊いたごはんには感じられないものでした

 

<冷凍・再加熱>

柔らかさが出たが、みずみずしさが残り炊きたての味に近い

冷凍ごはんでは、しゃっきり感はかなり少なくなり、柔らかくもなりましたが、それでもほぐれる食感は強いと感じました。甘さはやはり控えめで、みずみずしさが蘇っており、炊きたての味わいにかなり近づいていると感じました。

↑冷凍・再加熱すると、さすがに炊き立てのハリ感やみずみずしさは減退しました。ただ、雑味のない味はまだまだ維持できていました↑冷凍・再加熱すると、さすがに炊き立てのハリ感やみずみずしさは減退しました。ただ、雑味のない味はまだまだ維持できていました

 

三菱電機

IHジャー炊飯器

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

【テストその2 食感炊き分けの幅は?】

その炊飯器で「最もしゃっきり硬めの食感に炊き上げるモード」と、「もっとももちもちに炊き上げるモード」で炊飯。それぞれの食感の違いを見ることで、その機種が実現できる食感の幅を確認しました。

 

もちもちモードでも「粒感の立ったもちもち」になるのが面白い

本機には「炊分け名人」という機能が付いていて、「硬さ5通り」×「粘り3通り」の計15通りに炊き分けできます。今回はそのうち、「最も硬めでしゃっきり」「最も柔らかでもちもち」の2つの食感で炊いてみました。

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まず、「最も硬めでしゃっきり」のほうは、噛んだ途端にほぐれる米の粒立ち感がすごいです。ただ、硬さはそれほどではなく、心地よく食べ進めることができます。甘さは通常モードよりさらに控えめで、すっきりした甘さだと感じました。

↑光の加減か、つやは通常モードより豊かな印象。米粒の膨張はやはりかなり少ないように見えます。食べてみると見た目よりは柔らかい食感でした↑つやは通常モードより豊かな印象。米粒の膨張はやはり少ないように見えます。食べてみると、見た目よりは柔らかい食感でした

 

一方、「最も柔らかでもちもち」のほうは、粘りがかなり強くなりますが、食べるとほぐれる食感も残っています。ごはんの柔らかさはパナソニックの「よりしゃっきり」に近い印象。全体に、三菱電機独特の「粒感の立ったモチモチ感」が楽しいです。甘みは控えめですが、これも噛むごとに甘みを増していきます。

↑「最も硬めでしゃっきり」で炊いたご飯と比べると、「吸水たっぷり」という感じで米がしっかり膨張しています↑「最も硬めでしゃっきり」で炊いたご飯と比べると、「吸水たっぷり」という感じで米がしっかり膨張しています

 

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【テストその3 少量炊飯の炊き上がりは?】

これまで同様、米は岩手県産ひとめぼれ(無洗米)を使用。米1合を標準(ふつう)の食感設定で炊飯し、3合炊きしたときのごはんの味・食感との違いをチェックしました。

 

しゃっきり感は増しながら3合で炊いた味に肉薄!

「銘柄芳潤炊き」メニューで「ひとめぼれ」を選び、食感選択で「かたさ:ふつう」「粘り:ふつう」を選んで炊飯。炊き立てのみずみずしく爽やかな香りが楽しめますが、香りの強さはやや控えめになった印象です。

 

全体のおいしさは、3合で炊いた場合に肉薄していました。食感はしゃっきり硬めで、3合で炊いたときよりさらにほぐれ感がアップ。口に含むとすっきりとした甘みが感じられます。唯一残念だったのは、食感にわずかにばらつきが出たこと。場所によってしゃっきりな部分と、やや粘りのある部分が出てしまっていました。

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↑透明感のあるツヤは、3合炊きの場合とほとんど変わりません。米の形もしっかり残っていて、非圧力式ならではの端正な炊き上がりです↑透明感のあるツヤは、3合炊きの場合とほとんど変わりません。米の形もしっかり残っていて、非圧力式ならではの端正な炊き上がりです

 

三菱電機

IHジャー炊飯器

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

【テストその4 保温性能は?】

最もオーソドックスなモードで、3合炊きしたごはんを24時間保温。炊飯6時間後の味と食感とニオイ、24時間後の味と食感とニオイをチェックしました。

 

24時間保温でも口の中でほどける粒感が残っている!

本機が搭載する保温機能は2つ。「たべごろ保温」は、低めの温度で保温し、ごはんの黄ばみや乾燥を抑えるそうです。「一定保温」はより高めの温度で保温します。「たべごろ保温」が12時間を超えると、自動的に「一定保温」に切り替わるようです。今回は「たべごろ保温」で保温し、6時間後のごはんと、「一定保温」に切り替わった24時間後のごはんをチェックしました。

 

保温後6時間経ったごはんは、ハリがしっかり残っていて、口の中でほどける粒感も健在。香りはやや弱くなりましたが、ごはんのみずみずしさはしっかり残っています。ごはんが柔らかくなった印象もそれほど感じず、炊き立ての味と食感を高いレベルで維持していると感じました。

↑ごはんのみずみずしさまでキープできているのは驚き。チェック時には米のつやがややなくなったようにも感じましたが、写真で改めて比べると、ほぼ遜色なく見えます↑ごはんのみずみずしさまでキープできているのは驚き。米のつやもほぼ遜色なく見えます

 

一方24時間保温のごはんは、米粒の形がやや崩れてきたところがあり、釜肌のごはんの量が薄い部分で乾燥して硬くなった部分も出ていました。全体として柔らかくなってはいますが、ニオイに関してはそれほど気にならず、味わいも甘みを保っていておいしいです。口の中でほどける粒感もまだ残っていました。

↑炊き立てと比べるとやや黄色くなった印象。ハリつやもなくなっていますが、食味に関しては、意外においしさを保っていました↑炊き立てと比べるとやや黄色くなった印象。ハリつやもなくなっていますが、食味に関しては、意外においしさを保っていました

 

三菱電機

IHジャー炊飯器

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

【テストその5 操作性/メンテナンス性は?】

「操作性」に関しては、炊飯設定する際の液晶パネルの見やすさや、ボタン操作のしやすさをチェック。特に、目的の炊飯設定にするまでの工程に注目し、取扱説明書を見なくても炊飯設定がスムーズにできるかどうかを確かめました。「メンテナンス性」に関しては、炊飯後に洗うパーツの数や洗いやすさ、フレームに付いた汚れや露の拭き取りやすさをチェックしました。

 

<操作性>

銘柄選択はやや大変だが食感炊き分けの設定はスムーズ

本機は「お米」ボタンと「上下」キーで白米や玄米、発芽米など米の種類を選び、「メニュー」ボタンと「上下」キーで炊飯メニューの設定をします。また、「銘柄芳潤」ボタンを搭載していて、米の銘柄炊き分けの選択画面にスムーズに入れるのは便利。ただし、35種類の銘柄を「上下」キーを何度も押して選ぶ必要があるのはやや大変だと感じました。ただ、一度設定するとその銘柄は記憶されるので、毎回違う米を楽しむ人でなければ、そこまで面倒に感じることもないかもしれません。また、各銘柄の特徴が左ボタンを押すと表示されるのも便利です。

↑液晶パネルの左にある「お米」「メニュー」「銘柄芳潤」ボタンとパネル下の十字キーで操作します↑液晶パネルの左にある「お米」「メニュー」「銘柄芳潤」ボタンとパネル下の十字キーで操作します

 

↑米の銘柄が35種類、50音順に並んでいて、銘柄によってはたどり着くまでが大変。ただ、一度設定するとその銘柄は記憶されるので、毎回違う米を楽しむ人でなければ、そこまで面倒に感じることもないかもしれません。また、各銘柄の特徴が左ボタンを押すと表示されるのも便利です↑米の銘柄が35種類、50音順に並んでいて、銘柄によってはたどり着くまでが大変

 

また、本機には「炊分け名人」機能が付いており、食感を15通りで炊き分けられます(銘柄芳潤炊きの場合は9通り)。炊き分け画面はチャート表示になっていて、上下+左右の十字キーで操作するため、スムーズに好みの食感を設定できます。

↑「炊き分け名人」のメニュー画面。ごはんの硬さ5通り×粘り3通りの合計15通りで炊き分けられます。銘柄芳潤炊きの場合は硬さ3通り×粘り3通りの計9通りです。選択した食感によって、どんなごはんのメニューに合っているかも表示してくれます↑「炊分け名人」のメニュー画面。ごはんの硬さ5通り×粘り3通りの合計15通りで炊き分けられます。銘柄芳潤炊きの場合は硬さ3通り×粘り3通りの計9通りです。選択した食感によって、どんなメニューに合っているかも表示してくれます

 

液晶パネルはバックライト式で見やすいです。画面の小さめですが、表示する文字を小さいと感じることはありません。ただ、そのぶん画面上に表示できる情報が少なく、米の設定やメニュー設定の全種類を一覧表示できないのが、やや残念でした。

↑写真は米の種類を選択しているところ。画面に表示されているほかに「分づき米」「玄米」があります。画面表示はすっきりして見やすい反面、一覧表示でないので、スクロールするまでほかの種類がわからないというデメリットもあります(ある意味、象印の液晶パネルとは真逆のタイプです)↑写真は米の種類を選択しているところ。画面に表示されているほかに「分づき米」「玄米」があります。画面表示はすっきりして見やすい反面、一覧表示でないので、スクロールするまでほかの種類がわからないというデメリットもあります

 

また、本機は音声ナビ付きで、現在選んでいる内容を声で知らせてくれるのがポイント。音量は3段階で選べますし、無音設定にすることも可能です。

 

<メンテナンス性>

内ぶたは洗いやすいが本炭釜の取り扱いには細心の注意を!

洗うパーツは内釜と放熱板セット(放熱板+プレート)の3種類。本機は圧力炊飯タイプではないので調圧ボールなどがなく、放熱板も洗いやすいです。

↑写真左が内釜。写真右下が放熱板で右上が住みコートが施されたプレートです↑写真左が内釜。写真右下が内ぶたで右上が「炭コート遠赤放熱板」です。内ぶたには調圧ボールや調圧弁がありません。プレートを引っ掛けるフック部が凸凹していますが、概ね洗いやすいです

 

内釜は本物の炭を使った本炭釜で、1178gとやや重いです。以前よりコーティング技術などが向上し、割れにくくなったそうですが、それでも割れたり欠けたりしないよう、気をつけて洗わなければいけません。

↑内釜の重さは1178g。炭でできているため、取り扱いは慎重に行う必要があります↑内釜の重さは1178g。炭でできているため、取り扱いは慎重に行う必要があります

 

フレームは他機種と比べると溝が深いので、やや拭き掃除がしにくい印象。ただ、今回3合炊いたときは、フレームにつゆが溜まらなかったので、掃除の頻度はそこまで多くはならないでしょう。

↑フレーム部の溝はやや深めで段差もあるため、サッとひと拭き、というわけにはいかないようです↑フレーム部の溝はやや深めで段差もあるため、サッとひと拭き、というわけにはいかないようです

 

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IHジャー炊飯器

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

【テストその6 独自機能/設置性は?】

「独自機能」は各炊飯器に搭載されている、ごはんのおいしさにつながる独自の機能や技術、炊飯のバリエーションを広げる機能などをチェックします。また、使い勝手向上やお手入れの省手間につながる便利機能も見ていきます。

 

「設置性」に関しては、横幅と奥行き、重さを確認します。また、炊飯中の蒸気の出方もチェック。さらに、設置性を高める独自の工夫があれば、それもチェックしていきます。

 

<独自機能>

35種類の銘柄炊き分けと玄米の豊富なモードが目を引く

三菱電機KAMADOは、純度99.9%の炭釜と圧力をかけない炊飯にこだわった機種。そのしゃっきりとした食感は、今回検証した5モデルのなかでは極めて独自性が強いです。

 

また、新モデルから蒸気口下に「密封弁」を新採用。これはかまど炊きで使う重い木ぶたの役割をするそうで、沸騰時は弁が開き、蒸気を逃がして高火力沸騰を持続。蒸らし時は弁が閉じて、みずみずしく潤いのあるごはんに仕上げます。

 

炊き分け機能では、硬さ5段階×粘り3段階の15通りの食感を選ぶことができます。ちなみにここで「やわらか・もちもち」に炊飯しても、ふっくらもちもちした食感のなかに粒感を残しているのが、同社のこだわりを感じさせます。

↑白米と無洗米の炊飯時に「炊分け名人」機能を利用可能。ちなみに「かため」より「やわらか」の方が8割前後炊飯時間が長くなります↑白米と無洗米の炊飯時に「炊分け名人」機能を利用可能。ちなみに「かため」より「やわらか」の方が8割前後炊飯時間が長くなります

 

銘柄炊き分け機能の「銘柄芳潤炊き」モードでは35の銘柄に対応。さらにそれぞれの銘柄で、硬さ3段階×粘り3段階の計9通りの炊き分けができるのも、ごはんの味にこだわる人にはうれしいポイントです。

↑「銘柄芳潤炊き」の銘柄選択画面。右ボタンを押すと9通りの炊き分け設定画面に移動。左ボタンを押すと、その銘柄の味と食感の特徴が表示されます↑「銘柄芳潤炊き」の銘柄選択画面。右ボタンを押すと9通りの炊き分け設定画面に移動。左ボタンを押すと、その銘柄の味と食感の特徴が表示されます

 

↑内釜内の水加減の目盛が山型にデザインされていて、正確な水量調節を促しています。「おいしく炊くためにはこの水量をきちっと守ってください!」という無言の圧力を感じます↑内釜内の水加減の目盛が山型にデザインされていて、正確な水量調節をサポート。「おいしく炊くには水量をきっちり守ってください」という無言の圧力を感じます…

 

そのほか独自機能としては、「麦飯」モードよりじっくり吸水させてふっくら柔らかく炊き上げる「麦飯(芳潤炊き)」モードを搭載。麦飯のパサパサ食感が苦手な人も食べやすい炊き上がりになります。玄米の炊飯メニューも豊富で、柔らかく食べやすい食感に炊き上げる「芳潤炊き(玄米)」モード、ビタミンB1の残存量を増やす「美容玄米」のほか、玄米の「炊込み」も搭載しています。使い勝手の面では、「音声ナビ」機能が付いて、初心者でも安心して使えます。

 

<設置性>

流線型デザインがインテリアに映えるが蒸気対策は必要!

本体幅は28.5cmで奥行きは32cm、旬の果実など「実りの形」をイメージしたという流線型デザインが斬新です。重さは約5.7kgと5機種中最も軽量。取っ手が付いておらず、持ち運びには両手で持つ必要がありますが、取っ手を省略してすっきりさせたのはデザイン面では正解でしょう。

↑丸みのあるデザインがかわいい。キッチンまほか、ダイニングテーブルの上に置いてもカジュアルなインテリアになじむと思います↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます

 

炊飯中は、やはり蒸気がかなり出ます。レンジ棚のなかなどには置かず、上部に十分な高さがある空間やレンジフード(換気扇)付近で炊飯したほうがいいでしょう。

 

三菱電機

IHジャー炊飯器

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

【テストのまとめ】

ほろりとほぐれる食感が心地いい

本機は今回検証した5機種のなかでは唯一の“非圧力式”炊飯器。「銘柄芳潤炊き」の「ふつう」モードで炊飯したごはんは、噛むと口のなかでほどけつつ、しっかり弾力もある独特の食感です。また、香りのみずみずしさは特筆もので、米本来の風味が豊かに感じられました。冷やごはんはモチモチ感が強まり、炊き立てとひと味違うおいしさ。一方、冷凍・再加熱したごはんは、強いしゃっきり感がありつつ、かなり柔らかくなりました。ちなみに、同モードで1合を炊くと、ごはんの粒感はそのままですが、香りがやや控えめに。また、ご飯の場所によって食感にばらつきもありました。

 

食感炊き分けは15通り。最も硬めでしゃっきりな設定だと米の粒感は突出するも「ほどよく硬い」食感で、それほど食べにくさは感じませんでした。一方、最も柔らかでモチモチに炊くと、粘りはかなり強くなりますが、ほぐれる感じもあり、柔らかさもほどほど。この粒感のあるモチモチ加減が本機の特徴といえます。また本機は、銘柄炊き分けが可能。対応銘柄は35銘柄と多く、各銘柄で9通りの食感炊き分けができます。

20170828-s1-2-760x570↑「しゃっきり」モードで炊いたお米。粒感が際立っています

 

パネルの情報量はやや少ないが音声ガイドに安心感あり

保温性能は、温度低めの「たべごろ保温」で検証。6時間後のごはんは、香りは減退したものの、炊き立てごはんのハリや粒感はしっかり維持されていました。

 

操作性は、液晶パネルが象印やパナソニックに比べると小さく、一度に表示できる情報量が少ないのがやや難点。音声ナビが付いているため、特に炊飯器に慣れていない時期は使っていて安心感があると思います。

↑表示はすっきりして見やすいが、一覧性↑表示はすっきりして見やすいですが、一覧性はいまひとつ。ただし、音声ナビ付きなので、現在選択している内容を音声で知らせてくれます

 

内ふたが洗いやすく玄米や麦飯の炊飯メニューが豊富

メンテナンス性は“非圧力”式のため内ぶたが洗いやすいのが特徴。ただ、炭釜を使うため、取扱う際は割れないよう注意が必要です。サイズはそれなりに大きいですが、重さが約5.7kgと5機種中最も軽く、丸みを帯びたデザインも魅力的。設置性はまずまずという印象です。

↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます

 

本機は15種類の食感炊き分けや、銘柄炊きでも9通りの食感に炊き分けできるのが特徴。「芳潤炊き(玄米)」「美容玄米」「麦飯(芳潤炊き)」など玄米や麦飯の炊飯メニューも豊富で、ごはんの食感にこだわる人にはオススメです。

 

以上をまとめると、本機にオススメな人は以下の通り。

●とにかくしゃっきりな食感が好きな人。特に米の粒感を重視する人にオススメ

●多彩な機能に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

●米の銘柄をいろいろ食べ比べたい人。35種類の銘柄に対応

●冷やご飯、玄米や麦飯を美味しく食べたい人