次々に新商品が作り出されていくお菓子業界。ロングセラー商品も人気に胡坐をかくことなく、新フレーバーを定期的に発売してファンを飽きさせない工夫をしている。これらは「期間限定と言わず定番として売ってほしい!」と絶賛を受けているものもあれば、「どうしてこの味にした? なぜいけると思った?」とツッコまれているものも。最近の新作お菓子を少し紹介していこう。
出典画像:カルビー株式会社 公式サイトより。
カルビーポテトチップスの挑戦心
まずは大定番のカルビー「ポテトチップス」。通年商品として売られているのは「うすしお」「コンソメパンチ」「のりしお」「フレンチサラダ」「しょうゆマヨ」「しあわせバタ~」「味わいしお(ポテトチップス ギザギザ)」「コク深いチキンコンソメ(ポテトチップス ギザギザ)」。このほか、各地域やコンビニ限定で決まったフレーバーが売られている。
そんなカルビー「ポテトチップス」は、現在47都道府県の地元の味を発売するプロジェクトを実施中。例えば、これまでに岩手県「盛岡じゃじゃ麺味」、福島県「いかにんじん味」、愛知県「てばさき味」、岡山県「津山ホルモンうどん味」、山口県「山賊焼味」といったものを開発してきた。
しかしこのラインナップで1つ物議を醸すものが。それは11月13日より近畿限定で発売予定の滋賀県「鮒ずし味」。鮒寿司は強烈な発酵臭で知られており、好き嫌いがはっきりと分かれる料理なのだが、カルビーは「逃げるわけにはいかない」と何故か使命感に燃えて今回の開発に至ったという。
この商品は発売前から「どの程度再現されてるかは気になる」「怖いもの見たさで食べてみたい」と大注目を浴びている。
10/11、滋賀県庁にてポテトチップス滋賀の味の贈呈式を行いました。
滋賀県を代表してポテトチップスになる味はなんと「鮒ずし味」です!いろんな意味で有名なこの味で勝負したい!という関係者の想いを込めました。
鮒ずしの独特の酸味とポテトチップスが意外と合うんですよ~(๑>◡<๑) pic.twitter.com/X3ni6kdrXX— カルビー47都道府県のポテトチップス (@calbee47cp) October 12, 2017
ベビースターの新フレーバーにツッコミ続出
「チキン味」のイメージが強いおやつカンパニー「ベビースター」も実は色々なフレーバーを発売。「ベビースタードデカイラーメン」シリーズでは飲食店とタッグを組んだフレーバーが多く、「天下一品こってり味」「天下一品あっさり味」「銀だこ たこ焼ソース味」「CoCo壱番屋ポークソースのチーズカレー味」といったものが。
11月13日からは「いきなり! ステーキ」とコラボしたフレーバーも発売予定で、「はい、絶対美味しいやつ~」「これで美味しくないわけがない」「約束された成功」と期待の声が続出。
しかし「ベビースター」も今年7月にツッコミ続出商品を発売していたことが。それは炭酸飲料「ファンタ」とコラボした「キブンがあがるグレープ味」「キブンはじけるオレンジ味」「ファンタスティックなグレープ味」「ファンタジーなオレンジ味」。
出典画像:株式会社おやつカンパニーのプレスリリースより。
ベビースターとファンタの組み合わせは確かに絶品。しかしこれを1つにまとめた商品には「結論。ベビースターとファンタは別個で食べたほうが美味しい」「一口で十分だった」「友達に貰ったけど食べたら泣いたよね」「半額だったから買ったけど、余裕で損をしました」「誰がGOを出したんだよこれwww」と散々な感想が。
お菓子業界では、負け戦と分かっていても戦わねばならない時があるのかもしれない。