目利きが選んだ“技アリ”茶器・コーヒー器具10選。家でも旅先でも活躍する最新の喫茶道具は?

湯呑みや急須、ティーポット、ドリッパーなど、お茶や紅茶、コーヒーを楽しむための喫茶道具。家時間が長くなったコロナ禍以降、より特色の濃いアイテムが増えているといいます。

 

飲み物がある時間を心地良く過ごすための最新の10点を、飲み物文化に詳しいフリーライターの納富廉邦さんに選抜していただきました。

 

自分で淹れる飲み物をもっとおいしく。
楽しみ方に現れた変化は?

近年、家で飲み物を楽しむ機会が増えているそう。

 

「とくにパンデミック中のステイホーム期間を経て、その傾向はさらに顕著になりました。多くの人が在宅時間を充実させるために、自分でおいしい飲み物を作ることに目覚めたのです。
そんなニーズを汲むように、良質なコーヒー豆や茶葉が手に入りやすくなり、さまざまな道具も揃うようになりました。プロの技術がなくても、良い道具を使うことでおいしさを引き出したり、自分好みの飲み方を研究したりすることができるように。一方で、比較的安価な豆や茶葉でも、少し工夫することでその味をアップグレードする楽しみ方も広がっています。
その日の気分や状況に合わせて、いろいろな道具を使い分けるのが今のトレンドと言えるでしょう」(フリーライター・納富廉邦さん、以下同)

 

ひと手間を楽しむ、素材の良さを引き出す。
目利きが選んだ喫茶道具 10選

喫茶道具自体にも、変化が見られるようです。

 

「全自動ですべてやってくれる道具よりも、ひと手間をかける楽しみを与えてくれるような道具が増えてきたように思います。たとえば、淹れ方を工夫して自分の好みを探す楽しみを提案してくれたり、手軽に素材の良さを引き出してくれたり。バリスタやティーブレンダーのような知識や技術がなくても、上手に淹れられるドリッパーや急須は最たるものです。
また、飲み物の雰囲気にあった茶器などは、機能面だけでなく、見た目にもこだわる楽しさも教えてくれます。最近は、ほどよく両者を兼ね揃えている道具が多いですね。プロでなくても気軽に使える機能性をもち、本格派な味に仕上がり、カフェ仕様のスタイリッシュさを兼ね備える、といったところがポイントでしょう」

 

ここからは、納富さんが実際に使って納得した喫茶道具を紹介します。

 

1.手元が熱くなりすぎない内底が丸い「湯呑み」

秋田道夫「80mm」/職人.com
3300円(税込)

 

プロダクトデザイナーの秋田道夫氏がプロデュースした湯呑み。茶渋が取りやすいように底に丸みを持たせたデザインで、高さと直径が80mmの飲みきりサイズなのが特徴。おいしいお茶を楽しめる“ちょうど良さ”にこだわっています。

 

「焼き物なのに二層構造というユニークな湯呑みです。飲み物のほどよい温かみを手に感じながら、保温(保冷)もできるということですね。シャープな造形なのに、やわらかい口当たりが楽しめて、機能面も見た目も申し分ない名品。技術的に製造するのが難しいようで、年に一度、100個ほどしか販売されません。出会ったときが購入のチャンスです」

 

2.お茶のある時間をじっくり味わいたい人の「タンブラー」

COCOO「真空漆『KISSUL黒』」
6600円(税込)

 

温度をキープできる真空魔法瓶構造に、天然漆をコーティングしたタンブラー。漆ならではのしっとりとした口当たりを楽しめます。漆は天然の抗菌性に優れ、丈夫で長持ちするのが特徴。傷がついてしまった場合は、漆で修理しながら使い続ける楽しみも味わえます。

 

「真空二層のタンブラーと言えば、ステンレスやチタン製のものが一般的。保温と保冷性に優れていますが、無機質な感じがしたり、金物のニオイが気になることも。このカップは、真空二層構造はそのままに、内外に漆をコーティングしています。見た目のやわらかさを楽しめるだけでなく、飲み物の風味も壊しません」

 

3.一つで多様な味わいを楽しめる不思議な「酒器」

ナガエプリュス「TRAVEL CHOCO」
1万6500円(税込)

 

錫(すず)製のぐい呑みです。特徴はアシンメトリーな飲み口の形状で、ラッパ型、ストレート型、ツボミ型に対応しています。口の中に入ってくる量や流速などが異なることによって、同じ飲み物であっても味わいの変化を楽しめます。熱伝導率が高いので火傷には要注意。

 

「口を当てる位置によって味わいが変わる不思議なカップです。日本酒用に開発されたものですが、日本茶や紅茶、ワイン、コーヒーでも、ほかの器との違いを体験できます。錫製なので味がまろやかになりますね。小ぶりで頑丈なので旅先にサッと持って行き、地酒や地産のお茶を楽しむのもいいでしょう」

 

4.スタイリッシュに日本茶を淹れられる「急須セット」

伊藤園「Ocha SURU? Glass Kyu-su 01」
5390円(税込)

 

グラス3種(大中小)と急須、茶漉しの5点セット。グラスと急須は、インドのムンバイに本社をおくガラスメーカー、BOROSIL社の「VISION GLASS」を採用。茶漉しも新潟・燕三条産の本格派です。洋式の生活にも馴染むスタイリッシュなデザインも美点。

 

「見た目はスタイリッシュですが、機能的にも考え抜かれています。急須は取っ手がなく片づけやすいほか、平たくて茶葉がよく見えるので、蒸らし具合、茶葉の開き具合などが見やすく、失敗なくお茶を淹れられます。フラットに作られた茶漉しが洗いやすいのも魅力です。急須、茶こし、湯呑み3個をスタッキングしてコンパクトに収納できるのもいいですね」

 

5.ドリップバッグのおいしさを引き出す「専用スタンド」

珈琲考具「ドリップバッグスタンド」
880円(税込)

カップにセットしたドリップバッグの位置を底上げするスタンド。お湯を注いだ際にドリップバッグ自体がコーヒーに浸かることなく、嫌な雑味を抑えます。カップの中が見えやすくなるので、適量を注げるのもメリット。シンプルなデザインで、使用後のお手入れも簡単。

 

「ドリップバッグの味を最大限に引き出してくれるのがこのアイテム。お手頃な価格で購入できるドリップバッグでも、ちょっと手間をかければこんなにもおいしくなるものか、と驚かされます。ほとんどペーパードリップ同様に丁寧に淹れられますよ」

 

6.旅先やアウトドアに持参したい、くるんと丸められる「ドリッパー」

Zebrang「V60 フラットドリッパー01 Zebrang」
1760円(税込)

 

1枚のシリコンプレートを円錐状に丸めるとドリッパーに早変わり。内部のスパイラルリブ構造が、お湯の軌道を中心に流れるように誘導することで、コーヒーの味と香りの成分をしっかり抽出します。お湯を注ぐ早さや勢いを調整すれば、一種類の豆でも味の変化を楽しめます。

 

「ドリッパーの名品として定評のあるV60を携帯できるようにした製品です。本体はシリコンゴム製でペロンと平べったくなります。場所を取らず、持ち運びも簡単なので、自宅保管用にも旅行にも便利です」

 

7.コーヒーのまろやかな口当たりを楽しめる「フィルター」

cerapotta「セラミックコーヒーフィルター」
6930円(税込)

 

髪の毛よりもさらに細い“多孔質素材”を使用することで、コーヒーの雑味を丁寧に濾過(ろか)してくれるペーパーレスのセラミックフィルターです。ドリップのスピードがゆっくりなので、スローな家時間を過ごすのにぴったり。使用後の基本的なお手入れは水で洗い流すだけでOK。

 

「流行のセラミックコーヒーフィルターの中では、きちんとメンテナンスも考えられていておすすめです。一番の推しポイントは、安価なコーヒー豆で淹れたときも、特有の舌に刺さる様な感じや鼻にツンとくるような風味もなく、やわらかい味わいを楽しめるところ。ペーパーレスの仲間にはステンレスフィルターもありますが、セラミック製はとくにドリッパーの個性が引き立つので面白いですよ」

 

8.“水出しコーヒー”初心者に使ってほしい「コーヒーメーカー」

イワキ「ウォータードリップコーヒーサーバー」
3630円(税込)

 

水タンク、フィルター、サーバーのセット。水と粉をセットするだけで水出しコーヒーを簡単に作れます。抽出後の本体は、サーバーとして使用可能。耐熱ガラス製なので電子レンジにも対応。水出しコーヒーならではのコクと澄んだ香りを楽しめます。

 

「イワキ製品はコストパフォーマンスがとても高く、デザインも良いので個人的にも信頼を寄せています。そもそも水出しコーヒーは、渋みがほとんどなくて甘みが強く出るので、おいしいんですよ。抽出まで時間はかかりますが、放っておけばいいので手間はかかりません。牛乳と混ぜて電子レンジで加熱すればカフェオレができるなど、アレンジも効きます」

 

9.紅茶が好きなら持っておきたい「ティーポット」

サーモス「真空断熱ティーポット TTE-450」
4180円(税込)※公式オンラインストア価格

 

お茶を淹れられ、保温・保冷もできるステンレス製魔法瓶構造のティーポット。茶葉を入れるストレーナー(茶漉し)は取り外しが可能。抽出後にすぐ外せば、味のクオリティも保てます。高い保温力で、飲み頃の温度をキープします。

 

「紅茶を淹れる際に大変なのが、抽出時の温度管理。ティーポットを使う場合はキルティング生地でできたティーコゼーを被せるなどして工夫するところを、このアイテムを使えば簡単においしい紅茶を楽しめます。写真の450mlのほかに700mlもあるのでお好みで」

 

10.お茶の持ち歩きが楽になる、ありそうでなかった「茶漉し」

家事問屋「筒形茶こし」
1980円(税込)

 

縦に長いマグカップやタンブラー、水筒に直接入れて使える茶漉し(ちゃこし)。深型なので、茶葉がしっかりと浸かり、ジャンピングしておいしくでき上がります。自立するので、調理の合間にちょっとお皿や台所に仮置きしたいときにも便利。

 

「タンブラーなどに直接入れて、お茶や紅茶を淹れられる優れもの。これを手に入れてからは、外出時にお茶を持ち出すのが本当に楽になりました。おいしい水出し緑茶をつくる時にも便利です。高さのあるガラス製のコップに茶漉しを入れて冷蔵庫で一晩寝かせれば、朝にはでき上がり。これがまた甘くておいしいんです」

 

 

家で、オフィスで、旅先で、など飲み物を淹れるシチュエーションは多様です。好みにも照らしながら、欲張りに道具を使い分け、楽しいカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

Profile

フリーライター / 納富廉邦

おもに文具、生活雑貨、装身具、バッグや革小物といったグッズのほか、日本茶、中国茶、紅茶、コーヒーを中心に飲み物全般と茶器や食器、伝統芸能全般などに関するレビューを得意とし、書評や音楽評論、美術評論などを書籍や雑誌、ウェブメディアなどで執筆。著書に『二十一世紀の名品小物101』『逆光写真集』(ともにKindle ダイレクト・パブリッシング)、共著に『ローリング・ストーンズ完全版』『ボブ・ディラン完全版』(ともに河出書房新社)などがある。
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カフェインの効果と過剰摂取の影響は?カフェイン・マネジメントの方法のおすすめデカフェ商品

カフェインの覚醒効果に頼るうちに、過剰に摂取してしまうケースが増えています。メリットも多いカフェインですが、とりすぎるとめまいや心拍数の増加など、身体にも悪影響が。そこでカフェインと上手に付き合う考え方、“カフェイン・マネジメント”が注目されつつあります。

 

カフェインレスコーヒー「ヤバいデカフェ」を販売する株式会社QAHWA(カフア)R&Dディレクターで、カフェインやデカフェに詳しい広田聡さんに、カフェイン・マネジメントについて教えていただきました。

 

何に多く含まれる? その作用は?
カフェインの基礎知識

「カフェインはコーヒーのほか、紅茶や煎茶、ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶などさまざまな飲料に含まれています」(株式会社QAHWA R&Dディレクター・広田聡さん、以下同)

 

カフェインを含む一般的なものと、含有量の目安

・コーヒー……60mg/100mL(浸出液の場合)
・紅茶……30mg/100mL
・玉露……160mg/100mL
・煎茶……20mg/100mL
・ほうじ茶……20mg/100mL
・玄米茶……10mg/100mL
・ウーロン茶……20mg/100mL
・紅茶……30mg/100mL
・エナジードリンク……32~300mg/100mL(製品によって異なります)
・ミルクチョコレート……25〜36mg/100g
・高カカオチョコレート……68〜120mg/100g

出典=農林水産省「カフェインが含まれるもの」厚生労働省「高カカオをうたったチョコレート」

 

カフェインは、アデノシン受容体と結合することで作用するとされる。(図の出典=農林水産省サイト)

 

私たちにとって敵、それとも味方……? カフェインにはどのような作用があるのでしょうか?

 

「カフェインはいわゆる『有機化合物』と呼ばれるもので、なかでも『アルカロイド』というグループに属すのですが、アルカロイドは人間に対して興奮などの精神的刺激をもたらす作用があります。コーヒーを飲むことで頭が冴えると感じる人も多いと思いますが、これはアルカロイドの一種であるカフェインの作用と考えられます。
また、諸説ありますが、カフェインには脂肪燃焼を促進する作用があると言われることも」

 

また、風邪薬や痛み止めなど、薬品にも添加されていることがあります。

 

「薬にも含まれていることから、人間の体に薬理作用をもたらすものとイメージする人も多いのではないでしょうか。植物や動物が身を守るために作り出す物質としても知られていますが、薬理作用もあれば毒性にもなり得るのです」

 

毒にも薬にもなるというカフェイン。チョコレートやコーラなど身近にある菓子や飲料にもある程度含まれており、「カフェインに毒性がある」と聞くといささか驚かされます。

 

「僕はコーヒーのコンサルティングを担当し、研究開発を行っています。仕事柄、常日頃からカフェインと向き合う時間も長いのですが、そのなかで感じるのは、たとえカフェインに毒性があったとしても、適量範囲の摂取であれば人体に過度な影響を及ぼさない、と言うこと。だからこそコーヒーも、僕たちにとって親しみやすい飲み物になり得ていますよね。必要なことは、怖がり過ぎずに楽しみながら摂取する方法を知ることではないでしょうか」

 

広田さんが考える“適量範囲内のカフェイン摂取”で得られるメリットとはどのようなものでしょうか?

 

「カフェインには覚醒作用があり、集中力を高める効果を期待できたり、コーヒーの香りによるリラックス効果も期待できると思います。仕事をもうひと頑張りしたい時の気分転換として、疲れたときの息抜きとして、自分の生活を支えてくれる存在としてカフェインを適度に取り入れていくいいのではないでしょうか。カフェインは付き合い方次第、と感じます」

カフェインのメリット

・覚醒させる
・集中力を高める
・リラックス
・気分転換や息抜き
・痛みの軽減

 

カフェインの過剰摂取で起こること

上記のように、適量範囲の摂取であれば有益なことも多いカフェイン。では逆に、過剰に摂取するとどうなるのでしょうか?

 

「エナジードリンクの流行を機に、カフェインを大量摂取して体調を崩す人もいる、というニュースを、近年耳にするようになりました。受験期間や仕事の繁忙期などに、覚醒効果を求めてカフェイン飲料をついつい飲み過ぎてしまった、などということが背景にあるようです。
カフェインの過剰摂取についても諸説あり、通説を示すことは難しい部分もあります。ですが、農林水産省webサイトなどでも注意喚起が行われていますので、そういった情報も参考にした上で、カフェインとの上手な付き合い方を見つけて欲しいと思います」

 

その農林水産省のホームページには、カフェインを過剰に摂取したことによるデメリットについて、「中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること、妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています」とあります。

 

「効果を期待するあまり、多量に飲みたくなることはあるかもしれません。でも、どんな成分が入っていて、どれくらい飲むと体調が悪くなるのかは、事前に知っておくことは大切ではないでしょうか」

 

事前に知り、適量を摂取する「カフェイン・マネジメント」。日常的な取り入れ方をみていきましょう。

 

今日からはじめたい
「カフェイン・マネジメント」の取り入れ方

カフェインの摂取量などを調整することで体への負荷を減らしながらカフェインと上手に付き合う「カフェイン・マネジメント」。ポイントを教えていただきました。

 

1.飲むタイミングと摂取量をコントロールする

「カフェインは1回摂取してから、4〜8時間ほど経過すると、体内の残留量が半分になると言われています。その人の体質にもよりますが、通常、そのように考えられています。ですから、朝8時に摂取したカフェインは夕方の16時頃には最初に摂取した量の半分になっている、というわけです。この半減期の考え方を基本にして、1日の摂取量をコントロールするとよいと思います。

例えば、午前中にカフェイン飲料を飲み過ぎたな、という場合は、午後から摂取しないようにする。逆に日中まったくコーヒーが飲めなかった日は、夕ご飯の後のリラックスタイムにコーヒーを飲む、などとするもよいと思います」

 

2.自分の体質を理解して飲む

「夜にコーヒーを飲むとカフェインの半減期を迎えないまま就寝することになりますが、日本人は古くからお茶を摂取する文化が根付いている影響もあってか、カフェイン耐性が強いと言われることがあります。もちろん全員に当てはまるわけではないので、絶対的な説とは言えません。カフェインに敏感な方は少なからずいらっしゃるので、半減期の考えを参考に、上手に付き合っていただきたいと思います。ただ、夜寝る前にコーヒーを飲んでも眠れる人がいるのもまた事実。人によって飲み方は変わるものなので、自分の体質をよく理解しておくのも大切ですね」

 

3.好みのコーヒーの淹れ方に合わせてコントロールする

「どんな種類のコーヒーを飲んでいるかでもカフェイン摂取量は変わってしまいます。例えば、濃いコーヒーを淹れればそれだけ豆の量を使うことになるので当然のことながらカフェイン量は増えます。でもさっぱり飲みたいから薄いコーヒーの方がいい、という場合はカフェインの含有量は少なくなります。要するに自分の好みによってもカフェインの摂取量にはかなり違いがあることを把握しておくと良いですね。一般的には1日3杯までという考え方もありますが、ケースバイケースです」

 

カフェインレスのコーヒー、
「デカフェ」という選択肢

健康ブームに後押しされるように、近年はデカフェ人気が高まっています。デカフェとは「decaffeinated(decaf=ディーキャフ)」の略で、カフェインを取り除いた、またはカフェイン含有量を大幅に減少させたコーヒーのことを指します。「ノンカフェインコーヒー」「カフェインレスコーヒー」とも呼ばれます。

 

「かつてはコーヒー業界でも、デカフェのコーヒーはあまり注目されていませんでした。ところが近年は、コーヒー本来の味や香りを楽しめるデカフェ商品が増えていることもあり、取り入れる方が増えています。弊社でも『ヤバいデカフェ』という商品を開発していた時期があり、コーヒーとして違和感なく飲めるおいしさを追求していました。妊娠中の女性や、カフェインに敏感な方など、カフェインの摂取をできるだけ控えたい方にも、デカフェは魅力的な選択肢のひとつになると思います」

 

カフェインを摂取し過ぎたな、と感じる日に、カフェインマネジメントの一部としてデカフェを取り入れるのもおすすめだそう。

 

「日中にちょっとコーヒーを飲み過ぎたけれど、夜もコーヒーが飲みたい、と感じる人もいるでしょう。ノンカフェインのルイボスティーや麦茶に置き換えてもらうのももちろんOKですが、『やっぱりコーヒーが飲みたい』というときにデカフェは重宝しますね」

 

昨今、デカフェ市場は急成長しているといいます。

 

「種類が増え、気軽においしいものを購入できる時代になってきました。たくさんの選択肢の中からお気に入りを見つけたら、カフェイン・マネジメントの考え方も取り入れながら、飲み物との良い関係を築いていって欲しいですね」

 

編集部おすすめの
デカフェコーヒー 5選

最後に、アットリビング編集部がセレクトしたデカフェコーヒーを紹介します。

 

・「デカフェ」のイメージを変える豊かな風味

THE COFFEESHOP
「Mexico/Decaf(メキシコ/デカフェ)」

99.9%カフェインレスのデカフェコーヒー。メキシコ・チアパス州の79の農園によって収穫されたコーヒーを、化学的な薬品を一切使わないDescamex社の「マウンテンウォータープロセス製法」によって、デカフェ処理を行っています。香りがよく、ミルクチョコレートのような甘さと爽やかな後味が人気。誰もが楽しめるバランスの取れた味わいです。

 

・コーヒー愛好家からも高評価のロングセラー

ブラウンシュガーファースト
「オーガニックコーヒー Good Night -DECAFE-」シングルドリップ5包入り

メキシコ産有機コーヒー豆を使用した99.9%カフェインレスのオーガニックデカフェコーヒー。横浜で1928年創業のコーヒーの老舗、キャラバンコーヒーと開発を行い、その卓越した焙煎技術によってカフェインレスとは思えない豊かなコクと贅沢な香りが実現されています。

 

・老舗の焙煎所が実現した、味と香りに妥協のないデカフェコーヒー

奈良藤枝珈琲焙煎所
「おやすみ前のカフェインレス DECAF FOR THE NIGHT」

奈良大和郡郡山市で50年、喫茶店やカフェ、ホテルの好みに合わせた500種類を越えるコーヒーを提案してきた奈良藤珈琲枝焙煎所のデカフェコーヒー。歴史の中で培った選択眼で厳選されたメキシコ産の有機コーヒー豆を使用し、薬剤を使わない製法でカフェインを0.1%以下に抑えました。カフェインの覚醒・利尿作用を軽減しつつ、良い香りと深いコクを楽しめます。

 

・さらりとした軽快な味わいながら、豊かな味わいを感じられる

ピープルツリー
「フェアトレードコーヒー・コーヒーバッグ・カフェインレスペルー」

ペルー・アマゾン側流域の高地で育ったフェアトレードの生豆を使用したカフェインレスコーヒー。小規模農家が有機栽培で育てた生豆をカナダに送り、水を使った特許製法「スイスウォーター製法」で化学薬品を使わずに99.7%カフェインを除去しています。1杯ずつ抽出できるバッグには土に還る植物繊維で作られた生分解性の不織布を使用し、地球環境への配慮も。まろやかなコクと豊かな香り、さらりと軽快な味わいは豊かな香味で、本格派のカフェインレスコーヒーです。

 

・強すぎず、やさしすぎない絶妙なカフェインバランス

アサヒ飲料
「ワンダ SLOW TIME COFFEE ペットボトル 525ml」

カフェインを同社比で55%カットした“微カフェイン”のブラックコーヒー。カフェイン量を減らしながら、コクのある苦味が感じられるシティロースト焙煎を採用することによって、ほろ苦く深いコクがある味わいに仕上げています。商品名である「SLOW TIME COFFEE」には「ゆっくりとした時間の感覚、自分のペースで飲めるコーヒー」という思いが込められているそう。

 

Profile

株式会社QAHWA コーヒーコンサルティング / 広田聡

株式会社QAHWA / Director of R&D。大学で有機化学を専攻。卒業後国内の食品企業&製薬企業で商品開発やR&Dに約10年間従事し、多くの製品を世に送り出す。10年前に出会ったスペシャルティコーヒーに魅了され、2019年より第15代ワールドバリスタチャンピオンの井崎英典が代表を務める株式会社QAHWAにて現職。コーヒーにおける科学的な側面から提案、研究・開発をサポート。

 

注目株は無糖茶とフルーツティー! この夏、絶対飲むべき「王道TEA」をプロがレコメン!!

夏のノドをうるおすには冷たい飲料が欠かせない。今回は、進化が著しい「王道TEA」の注目商品5品をプロがピックアップ! 注目株は無糖茶とフルーツティー。緑茶は有名ブランドが台頭するなか、アサヒ飲料は香りに着目した新作を発売し好調に売れている。加えて同社は国産茶葉で差別化した紅茶も画期的。フルーツティーは多様化に注目だ。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【私たちがチェックしました!】

フードアナリスト・中山秀明さん
飲料のトレンドに詳しく、取材執筆も多数。ソフトドリンクは、ライフスタイルや文化的背景を含めた市場拡大に注目している。

 

GetNaviフード担当・菅原史稀
在宅作業のお供になる一杯を探して、新商品のチェックに余念なし。暑いのがニガテなので、心も爽やかになるドリンクを求めている。

 

華やかな香りに仕上げられた最新緑茶の大ヒットブランド

【微発酵茶葉使用】

アサヒ
颯(そう)

173円(620ml)

日本最高位となる、茶師十段の酢田恭行氏が監修。微発酵茶葉の「萎凋緑茶」を一部使用し、かつてない華やかな香り立ちを実現した。4月4日の発売初週で2350万本の販売数量を突破し、同月予定の約8割を達成。

 

■ぜひグラスに注ぐなどして優雅な香りをより楽しんで
「新緑のような清々しさの奥に、フラワリーで上品なアロマも感じられるのが魅力です。凛とした香味が甘みや旨味を引き立てており、優雅で上品なおいしさが強いのが高ポイントです」(中山さん)

■緑茶の新たな魅力に出会える王道カテゴリのルーキー
「ふわっと華やかな香りと、スッキリとした味わいが斬新。暑い日や、喉が乾いたときに、ゴクゴク飲みたくなる新感覚な緑茶です。この王道カテゴリにフレッシュさを感じるとは驚き!」(菅原さん)

 

新採用したブレンド茶葉が上品で甘い香りを豊かに

【国産茶葉使用】

アサヒ
和紅茶無糖ストレート

173円(500ml)

今春リニューアルし、前頁「アサヒ 颯」同様に名茶師の酢田恭行氏に監修を依頼。発酵により香り成分を引き出した国産茶葉を、揉み込む工程で調合した。同商品の持ち味である、上品で甘い香りがさらに高まった。

 

■後味がすっきりしていて料理にもよく合いそう
「味の濃さが十分ありながら、渋味が上品かつ後味すっきりしていて料理と合いそう。花を思わせる優美な余韻も心地良いです」(中山さん)

■深みとまろやかさが◎ 絶妙な風味と旨味です
「食事の邪魔にならない口当たりのなかに、まろやかで深い旨味も。茶葉本来の風味豊かな香りが広がり、後味も爽やかです」(菅原さん)

 

独自の技術でとろとろを実現したデザート感覚のピーチティー

【セイロン茶葉使用】

コカ・コーラ
紅茶花伝 デザート とろけるピーチティー

170円(280ml)

日常のごほうびニーズに合わせて誕生。手摘みセイロン茶葉に山梨白桃エキスをふんだんにブレンドし、さらに独自技術でゼリー仕立ての新食感を実現した。とろみのあるテクスチャーが、デザート気分を演出する。

 

■甘ったるくはない大人も楽しめる味です
「白桃の香りがふくよかで甘みもありますが、紅茶のエレガントな渋味も豊かなので甘ったるさは皆無。とろとろ感も心地良い!」(中山さん)

■これはもはやデザート!! とてもリッチな味わい♡
「ゼリーのような新食感で、お茶としてもデザートとしても楽しめます。桃のジューシーさが口いっぱいに広がって贅沢な気分に」(菅原さん)

 

南国調の高揚感が華やぐ斬新なフレーバーティー

【ウバ茶葉使用】

伊藤園
TULLY’S &TEA LEMONTEA&モヒート

172円(450ml)

柑橘とハーブを軽く潰し、砂糖とともに漬け込んだシロップを紅茶とともに抽出。レモン、ライム、ベルガモット、ミントなど、数種の果実とハーブの爽快さや高揚感が華やぐ、斬新なフレーバーティーに仕上がった。

 

■ミントがクールに演出やっぱり夏にオススメ
「ガチなモヒートに入っているラム酒は使われていませんが、アッパーなクールさがしっかり表現。特にミントが良い仕事してます!」(中山さん)

■レモン&ライムの爽快感に気分もリフレッシュ
「レモンとライムのみずみずしさ、ミントのほど良い清涼感が、世界三大紅茶ウバ茶葉との相性抜群で、まるでモヒートのような飲み心地!」(菅原さん)

 

3種の果実と日本茶の邂逅新感覚のフルーツティー

【緑茶ほうじ茶葉使用】

伊藤園
晴れのち曇り時々お茶

172円(500ml)

日本茶がベースの新感覚フルーツティー。果実にはりんご、レモン、桃を使い、さらに植物由来の乳酸菌を配合した。ベースには清涼感豊かな緑茶や、やさしい焙煎香のほうじ茶を使用。

 

■香り豊かで甘さ控えめ日本茶ベースなのも◎
「フルーツの甘い香りが豊かに広がるものの、甘すぎなくてすっきりした飲み心地。やさしい渋味と清涼感は、日本茶ならではですね」(中山さん)

■ほっこりしたいときに最適な癒やしをくれる新感覚TEA
「『晴れの日も曇りの日も一杯のお茶が私を前向きにする』というコンセプトがまず素敵。果実の甘みとお茶の香りがどちらもやさしく、癒やし」(菅原さん)

お茶のあまみ・旨みを追求し続ける「生茶」が、お茶づくりのテクノロジーで実現するおいしさとは?

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ペットボトル茶の代表的存在「キリン 生茶」が、4月4日に最新版へアップデート。味づくりへのこだわりを開発担当者にインタビューしてみたら、生茶が2000年に登場してから23年ものロングセラーとなった理由が見えてきました。

キリン 生茶

味とパッケージがリニューアルした最新版の「キリン 生茶」。写真の525mlをはじめペットボトルは280ml~2Lまで幅広くあるほか、缶や紙容器のタイプも多数ラインナップ。

 

お茶にお金を払う!?
座してひと息つく“お茶”に新しい価値が生まれた

2000年3月の「キリン 生茶」誕生は、緑茶飲料のターニングポイントだったといえるでしょう。さかのぼると、緑茶飲料は1985年に缶入りで登場したのが最初。ただ当時は「お茶は家庭で淹れて飲むもの」という考えが根強く、お茶はお金を払って買うものではないというイメージがありました。

 

その後、徐々に無糖茶飲料市場が広がりペットボトルの緑茶も誕生しますが、2000年の生茶開発にあたって当時キリンの担当者が着目したのは、お茶飲料に対する消費者の潜在ニーズでした。現在、そのマーケティングを担当するキリンビバレッジの位川晃平(いがわこうへい)さんは、「お茶のあまみや旨みをペットボトルでも表現するべく、中味設計を考えたと聞いています」と話します。

 

↑キリンビバレッジ マーケティング部 ブランド担当 位川晃平さん。近畿圏での営業経験を経て2019年にマーケティング部へ異動し、現職。生茶ブランドにおいて、商品開発からコミュニケーション設計まで、一気通貫して担当している

 

「当時、お茶飲料の多くは苦みや渋みを強調した味わいでした。ただ、お茶の魅力は苦みや渋みだけではないはず。お客様が本当に求めているお茶のおいしさとは乖離があるのではないか? そう考え行き着いたのが、お茶のあまみ・旨みでした」(位川さん)

 

玉露やかぶせ茶の茶葉を使用し、さらには生茶葉抽出物を加えたことで、それまでにはなかった、お茶のあまみや旨みを実感できる緑茶飲料。それこそが、2000年にデビューした「キリン 生茶」だったのです。

 

「おかげさまで『キリン 生茶』は大ブレイクし、2000年の清涼飲料市場最大のヒット商品と言われました。また、この影響で清涼飲料各社もお茶飲料を次々と発売し、市場にもブームが訪れ、お茶飲料に新たな選択肢を生み出すことに成功しました」(位川さん)

 

お茶に新しいおいしさがあることを世に知らしめた「キリン 生茶」。その根幹にある“あまみ”と“旨み”を軸にした味づくりは脈々と受け継がれ、時代とともに進化しながら、現代の消費者にマッチするおいしさに仕上げられたのが、今回のリニューアル品です。

 

「今回のリニューアルで意識したことのひとつが、今の時代のお客様の飲用実態に沿った味づくりです。緑茶といえば『急須で淹れて、ゆっくり飲んで、まったりくつろぐ』といった“休息”のイメージが強いですが、今の時代に実際、そのように緑茶を楽しむ方は少なくなってきています。ペットボトルで緑茶を買い、何かをしながらさっと手軽に楽しむ。そんな方が多いのではないでしょうか」(位川さん)

 

そこでキリンは、従来の緑茶のイメージではなく、今の時代の飲用実態に着目し、開発を行ったといいます。

 

「具体的には『お茶のあまみ、旨みと、飲みやすさの両立』です。仕事中や外出先などでもさっと飲みやすい、すっきりした味わいでありながら、緑茶としてのあまみ、旨みもしっかりと楽しむことができます」(位川さん)

 

↑位川さんは、「キリン 生茶」を現代のライフスタイルにマッチするお茶飲料として市場の旗頭にしていきたいと話す

 

「お茶のあまみ・旨みと、飲みやすさの両立」を実現する2つのテクノロジーとは?

2016年より採用しているのが「生茶葉鮮度搾り製法」と「かぶせ茶マイクロ粉砕」。この2つのテクノロジーの採用は、「キリン 生茶」のおいしさをより高い次元へと引き上げる転換点でした。それぞれを解説します。

 

・すっきりと爽やかな香りが飲みやすさを生むテクノロジー
「生茶葉鮮度搾り製法」

↑摘んでから8時間以内に芯まで凍結し、鮮度を保った生茶葉をまるごと搾って使用。すがすがしい、すっきりと爽やかな香りを楽しめます。(※画像は茶葉を凍結しているイメージ)

 

・抽出だけでは味わえない、お茶の“あまみ、コク、香りの余韻”を引き上げるテクノロジー
「かぶせ茶マイクロ粉砕」

↑セラミックボールミル(粉砕機)を使って、かぶせ茶を細かく丁寧に均一な大きさまで挽いています。“細かく”“均一”であることで、口の中で粉感を感じることなく、茶葉のあまみ、コク、香りの余韻が広がる味わいを楽しめるのです。(※写真は茶葉を砕いているイメージ)

 

「実は抽出だけでは、すっきりと飲みやすくすることと、香りやお茶の味わいの強さを両立することは難しいんです。例えば、苦みや渋みを抑えてすっきり飲みやすくするために低温で淹れた場合、高温で淹れた場合と比較してお茶の香り、お茶らしい飲みごたえが弱くなってしまう傾向にあります。しかしながら、生茶はこの2つのテクノロジー『生茶葉鮮度搾り製法』と『かぶせ茶マイクロ粉砕』を導入することで、お茶のあまみ、旨みと、飲みやすさが両立した味わいをつくりだすことができているのです」(位川さん)

 

↑2016年に採用したテクノロジーにより、一段と磨きがかかった「キリン 生茶」。その後も原料の配合バランスを見直すなどお茶感を担保しながら、最新版はよりすっきりとしたおいしさにブラッシュアップされています

 

 

お茶を楽しむライフスタイルを
次世代に伝えていく存在へ

お茶が家での手淹れから、家だけではなく職場や外出先などシームレスなペットボトルへと飲み方が多様化するなか、“現代の定番茶”となるべくアップデートしてきた「キリン 生茶」。位川さんは「お茶を楽しむライフスタイルを、うれしい驚きとともに次世代へ伝えていくのが『キリン 生茶』の役割だとも感じています」と話します。

 

リラックスシーンはもちろん、活動中にふとリフレッシュしたいときにも最適な「キリン 生茶」。暖かくなるこれからの時季、アクティブな休憩のサポートドリンクとして携帯してはいかがでしょうか。

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志[静物]、鈴木謙介[人物]

ティータイムのひと手間を省略! 茶こし内蔵電気ケトル「テイエール」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、電気ケトル「テイエール 1.5L」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

テイエール

茶こし内蔵のケトルでティータイムのひと手間を省略

【電気ケトル】

2021年10月発売

ティファール

テイエール 1.5L

実売価格1万4000円

7段階の温度コントロール機能と保温機能を備えた電気ケトル。取り外し可能な茶こしに茶葉を入れれば、そのままティーポットとして使用できる。本体は割れにくい耐熱強化ガラス製で湯量がわかりやすく、ニオイ移りも少ない。

 

↑タッチパネル式電源プレートを採用。飲み物に合わせて7段階(60/70/80/85/90/95/100℃)の温度設定が可能だ

 

↑茶こしの底を取り外せるので、残った茶殻も取り除きやすい。日々使うモノなので、手入れのラクさも購入の決め手に

 

【ヒットの裏付け】活躍シーンが幅広く4か月で年間目標達成

1年間の売り上げ目標を4か月で達成。温度設定、保温、煮出し機能により、様々な飲み物を最小限の手間で作れるのが好評だ。お茶や紅茶のほか、漢方の煮出しに活用する人も。

ほうじ茶なのに「生」ってどういうこと?「生茶」に加わった「生茶 ほうじ煎茶」の「生だからおいしい」理由

ほうじ茶に、生。そんな斬新なコンセプトのお茶が誕生しました。でも、「ほうじ」とは焙じる、焙煎することなのに「生」とは、なんだか矛盾していない?

 

この「生茶 ほうじ煎茶」がいったいどのような製法でつくられているのか、開発者を直撃して謎を解明。さらに実際の味わいをレポートしていきます!

 

キリンビバレッジ
生茶 ほうじ煎茶

2020年、誕生から20周年を迎えた「生茶」ブランドから発売された、ペットボトル入りほうじ茶が早くもリニューアル。他にはない“香ばしいのに爽やかな余韻”をもつほうじ茶が、今回のリニューアルでは新たな製法を採用し、これまで以上にあまみと香りを楽しめる味わいになっているという。ここに、“生”の秘密がどう隠されているのか?

 

「生茶 ほうじ煎茶」のおいしさをつかさどる革新

この直撃に対応してくれたのは、キリンビバレッジ マーケティング部 ブランドマネージャーの植村昌史さん。まず、「ほうじ茶に、生」とは? そして一般的なほうじ茶とはなにが違うのでしょうか?

 

↑植村さんは「生茶」のブランドマネージャーとして開発全般を担当。以前はキリンビールで缶チューハイや発泡酒などを担当し、飲料に関する幅広いノウハウをもっています

 

おいしさの根幹にあるのは、「生茶」の全商品に用いられている「まる搾り生茶葉抽出物」だと、植村さんは言います。

 

「生茶ブランドはいずれの商品も、芯まで凍らせて鮮度を保った生茶葉をギュッと搾った『まる搾り生茶葉抽出物』を使用しています。生茶葉の爽やかな香りや茶葉本来の甘みが引き立つ、『生茶』に欠かせない素材なんですよ」(植村さん)

 

「生茶」ブランドの持ち味であるまる搾り生茶葉抽出物を使うことで、一見すると相反するように思える、“ふくよかな香ばしさ”と“爽やかな余韻”を両立させたのが、「生茶 ほうじ煎茶」というわけです。

↑「まる搾り生茶葉抽出物」のイメージ。新緑のような爽やかな香り立ちをもたらします

 

「つまり、“ほうじ茶に、生”とは、ほうじ茶らしくしっかりと香ばしいのに、生茶葉のチカラで爽やかな余韻を楽しめるおいしさのことを指しているんです」(植村さん)

 

ほかにも、二段階で焙煎した茶葉を使ったり、棒茶に加え炭火で焼いたほうじ茶粉を使ったりしていることも、「生茶 ほうじ煎茶」のこだわりなのだとか。

 

「茶葉を焙じる際に大切なポイントのひとつが、ほうじ煎茶の爽やかな余韻を邪魔しない、バランスの良い香ばしさに仕上げること。2回に分けてムラなく茶葉を焙煎する方法で、深みがありつつも上質な香ばしさを引き出しているのが『二段焙煎』です」(植村さん)

↑「二段焙煎」のイメージ。ムラが出ないよう、2回に分けて丁寧に茶葉を焙煎していきます

 

「原料には、上品な華やかさが特長の棒茶を使用していますが、実は仕上げには、“炭火焼したほうじ茶粉”というのを入れています。これによって、上品な風味のうえにまろやかなテクスチャーが生まれます。爽やかな余韻でありながら、ほうじ茶としての飲みごたえもしっかりと楽しめるんです」(植村さん)

↑棒茶と、炭火焼きしたほうじ茶粉のイメージ。個性の異なる素材を掛け合わせ、奥行きのあるおいしさに

 

「まる搾り生茶葉抽出物」に「二段焙煎」、「棒茶と炭火焼きしたほうじ茶粉」。「生茶 ほうじ煎茶」は、一般的なほうじ茶にはない独自の技術とレシピが用いられていますが、そのうえで今回、さらなるおいしさの決め手となる新たな製法を採用したと、植村さん。

 

「『引き立つ香り製法』と名付けました。抽出の際に、従来の茶葉だけでなく“細かく挽いたほうじ茶粉“を加えて一緒に抽出することで、“あまみ”と“香り”をより一層引き立たせています。ほうじ茶粉は仕上げにも使っていますが、抽出時に使うことで実は華やかな香り立ちを引き立ててくれるんです。ほうじ煎茶を、もうワンランク上のほうじ茶に仕上げることができました」(植村さん)

↑新製法の「新・“ひきたつ香り製法”」。抽出の際に、従来の茶葉だけでなく、“細かく挽いたほうじ茶粉“を 加えて一緒に抽出することで、“あまみ”と“香り”をより一層引き立たせています

 

旧来の概念に「生のおいしさ」を新提案したのが「生茶」

ところで、元を辿ればそもそも「生茶」はなぜ、「生」に着目したのでしょうか? また、緑茶やほうじ茶が「生」であることで、どんなおいしさが生まれるのでしょうか? さらに追及してみると、そこには「生茶」ブランドの生茶葉へのこだわりがありました。

 

「“生”には、生命力や躍動感、臨場感などのイメージがありますよね。食品でいえば新鮮さやピュアなおいしさ、などでしょうか。一般的なお茶は煎ったり焙じたりと乾燥させるものですが、その世界観に“生のおいしさ”を新提案し、お茶の常識を変えたブランドが『生茶』であると自負しています。

 

そして、その独自なおいしさを生み出す素材が『まる搾り生茶葉抽出物』なんです。摘みたて茶葉本来の甘み、うまみを凝縮して閉じ込めることで、『生茶』にも『生茶 ほうじ煎茶』にも生き生きとした自然なおいしさを感じていただけると思います」(植村さん)

「生茶」ブランドの詳細はこちら

 

リッチなまろやかさと軽快感。くつろぎタイムのおともにしたい

筆者も飲んでみました。風味からして鮮烈で甘香ばしく、味わいはコク深くてボリューミー。飲み口はまろやかでリッチなテイストですが、余韻はすっきりしていて後味は軽やかです。冷たくすればより爽やかに、温めればいっそうまったり楽しめる、汎用性の高いおいしさといえるでしょう。からだもこころも満たされ、ほっと一息。くつろぎタイムのおともにしたい味わいです。

↑万能なおいしさで、フードとの相性も幅広そう。スイーツは和洋全般にマッチ、料理も温度帯やジャンルを問わず合うと思います

 

伸長するほうじ茶市場をけん引する「生茶 ほうじ煎茶」

植村さんに“お茶”市場のトレンドを聞くと、無糖茶全体の市場は2020年こそコロナ禍の影響により伸び悩んだものの、2019年は2016年比で約1割増と、近年の健康志向の高まりを背景に堅調に推移しているそう。なかでもほうじ茶は、成長カテゴリーなのだとか。

 

その理由は、嗜好の多様化に加え、ほうじ茶を使ったスイーツの増加などによって、ほうじ茶に触れる機会が増えたから。事実、市場が伸び悩んだ2020年においても、ほうじ茶は前年比122%増と、大きく拡大しています。

 

このほうじ茶市場躍進の立役者的な存在が、何を隠そう「生茶 ほうじ煎茶」。昨年9月に新発売されるやいなや、キリンビバレッジの過去10年の新発売商品で、新発売月の売上箱数No.1を達成し、2020年の年間販売目標を約6割上回る大ヒットとなったそう。

 

その高評価を受けた味わいに、いっそうの磨きをかけたリニューアル商品が、9月14日に発売となる新生「生茶 ほうじ煎茶」。家では淹れられない、「生茶 ほうじ煎茶」でしか味わえないおいしさを、ぜひ体験してみてください。

 

↑ワインボトルをモチーフにしたシルエットに、和モダンなパッケージ。「生茶 ほうじ煎茶」がもつ上質さを表現しています

「生茶 ほうじ煎茶」の詳細はこちら

 

取材・文/中山秀明 写真/湯浅立志(Y2)

毎日の健康を気遣う人におすすめ! トクホのお茶5選

毎日ペットボトルのお茶を買ったり飲んだりしている人は多いと思います。そんな人には、トクホ(特定保健用食品)のお茶による健康管理がおすすめ。通常のお茶より価格は少し高めですが、「血圧が気になる」「血糖値の上昇を抑えたい」など、特定の悩みがあるならトクホのお茶はぴったり。最近では様々な効果をうたうお茶がたくさん発売されていますが、今回は、人気の5選をご紹介します。

 

目次

 


ゴマペプチドで血圧対策のできる麦茶


サントリー 胡麻麦茶

サントリー「胡麻麦茶」は、ゴマから抽出したゴマペプチドを含んだ、血圧が高めの人にうれしい麦茶。血圧の上昇は「塩分の摂り過ぎ」「運動不足」「ストレス」「肥満」「寝不足」などにより、体内で活性化した酵素が血管収縮物質を過剰に生成し、血管が収縮することで引き起こされます。ゴマペプチドには血管収縮物質を生成する酵素のはたらきを阻害し、血圧に作用することが、長年にわたるゴマの研究により判明。その効果が認められ、特定保健用食品として許可を受けました。日本人間ドック健診協会からも健康を考えた飲料として推薦され、血圧対策飲料として売上No.1を獲得しています。また、ゴマだけでなく、大麦・はと麦・大豆などを使用し、毎日無理なく飽きずに飲み続けられるのもポイント。

【詳細情報】
内容量:350ml、1050ml

 


脂肪と糖にWで効くほうじ茶ベースのブレンド茶


コカ・コーラ からだすこやか茶W

コカ・コーラ「からだすこやか茶W」は、毎日の食事で必要以上に摂ってしまいがちな脂肪と糖に着目した“Wトクホ”飲料。植物由来の食物繊維「難消化デキストリン」の働きにより、脂肪の吸収を抑えると同時に、糖の吸収をおだやかにするので、血中中性脂肪が高めで脂肪の多い食事を取りがちな人や食後の血糖値が気になり始めた人に最適です。脂肪と糖を中心とした、寿司、パスタ、丼物、ラーメンなどを始め、様々な食事でおいしく飲み続けられるよう、ほうじ茶・烏龍茶・紅茶をブレンドした、すっきりとしたおいしさも特徴。モンドセレクションでは2年連続で金賞を受賞しています。

【詳細情報】
内容量:350ml、1050ml

 


茶カテキンの力で脂肪の分解と消費に働く緑茶


花王 ヘルシア緑茶 うまみ贅沢仕立て

花王「ヘルシア緑茶 うまみ贅沢仕立て」は、脂肪の分解と消費を促す酵素の働きを高めた茶カテキンを豊富に含んだ緑茶飲料。茶カテキンは、緑茶葉に含まれるポリフェノールの一種で、脂肪を代謝する力を高め、エネルギーとして脂肪を消費し体脂肪を減らすことを助けるので、体脂肪が気になる人に特におすすめ。1日1本継続して飲んだ結果、脂肪の代謝量増加が期待できます。かぶせ茶、深蒸し茶、刈番茶の三種の茶葉を使用。そのうまみと香りが生かされ、淹れたての瑞々しさが楽しめる、飽きのこない贅沢な味わいです。ユーザーからは「香りも旨みも良くて飲みやすいので、まとめ買いしました」との声も。

【詳細情報】
内容量:500ml、1000ml

 


脂肪の吸収を抑えるガレート型カテキンを90%含んだ烏龍茶


伊藤園 黄金烏龍茶

伊藤園「黄金烏龍茶」は、茶カテキンのなかでも脂肪の吸収を抑え、排出を増やすガレート型カテキンを90%含んだ、トクホの烏龍茶飲料です。健康成分ポリフェノールの一種であるカテキンは、昔からタンニンと呼ばれてきたお茶の渋み成分。カテキンには8つのタイプがあり、中でもガレート型カテキンには食事の脂肪の吸収を抑える働きがあります。また、使用している茶葉は、希少茶葉の黄金桂と、鉄観音を100%使用。黄金桂は、ほのかにキンモクセイのような香りで、全烏龍茶の中でもごく少量しか生産されない烏龍茶の一種です。甘く優雅な香りと濃厚な味わいと共にすっきりとした飲み口なので、毎日の食事と共に続けられそうですね。

【詳細情報】
内容量:500ml

 


グァバ葉ポリフェノールの働きで血糖値上昇を抑えるお茶


ヤクルト 蕃爽麗茶

「ヤクルト 蕃爽麗茶」は、配合されているグァバ葉ポリフェノールの働きで、糖の吸収をおだやかにするので、食後の血糖値が気になる人にぴったりなお茶です。グァバ葉ポリフェノールは緑茶などのお茶には存在せず、ポリフェノール類の中でもグァバ葉特有の物質で、ヒトの消化酵素の働きを阻害する、血糖値上昇抑制作用という働きがあります。この作用で、食事から摂ったデンプンの分解がおさえられ、食後血糖値の上昇を抑制することが可能に。ユーザーからは「個性的な味わいだが、おいしい」との声も。

【詳細情報】
内容量:200ml、500ml、2000ml

 

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お茶もDIYする時代!? アウトドアでセルフ焙煎を楽しむほうじ茶

夏も近づいてきたことだし、晴れた日には屋外で遊ぶと気持ちいいだろうな〜!

ということで、今度の休みに思い切ってキャンプを決行。せっかくだから、親子で一緒になにかを作って、娘の思い出に残るようなことができたらいいのに。そんな気の利いたアイテム、ないかな?

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお父さんが、なにやら困っているようです。

参田家の人々とは?
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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

難しい工程はゼロ! 簡単に焙煎を体験できるキット

そんなお父さんには、大正5年創業の老舗茶舗「小栗農園」と、アウトドア雑誌「GARVY」の編集長がタッグを組んで完成させた「Roastea(ロースティー)」をお届け!「Roastea」は、野外で簡単に自分で焙煎を体験しながら、本格的なほうじ茶を味わうことのできるセットです。

 

そもそも、ほうじ茶はカフェインが少ないので利尿作用も少なく、トイレの場所が限られるアウトドアにぴったり。フッ素も豊富に含まれているので、子どもの虫歯予防対策にもおすすめです。さらに、「コーヒーは苦手だけど、温かいものを飲みたい」なんて人にもうれしいですね。

 

STEP1
アルミホイルを敷いた鍋に茶葉を入れる

↑鍋にアルミホイルを敷いて茶葉を入れたら、1~2分ほど弱火にかけます。熱が入ってきたら、焦がさないように火加減をしつつ、茶葉を動かしながら2~3分炒りましょう

 

STEP2
アルミホイルを外して、鍋に茶葉と水を入れる

↑香りがたって茶葉が膨らんできたら、30秒ほど炒り上げ、鍋を火から外します。粗熱が取れるまで置いたら、アルミホイルを外して水を入れます。 30秒ほど煮出したら、コップに注いで完成!

 

STEP3
30秒ほど煮出したら、コップに注いで完成!

↑鍋を火にかけ沸騰させたら、30秒ほど煮出します。最後に、茶こしを置いたカップに、出来上がったほうじ茶を注げば完成!

 

まとめ

焙煎と聞くと、難しそう……と尻込みしてしまいますが、「Roastea」なら“誰でも簡単に”、おいしいほうじ茶を作れます。同梱されているマニュアルは、焙煎方法はもちろん、ほうじ茶を使ったアレンジレシピも載っているので、流行りのグランピングなど、アウトドアで優雅なひとときを過ごしたい人は必見! 手軽に焙煎を体験できる「Roastea」を、ぜひ一度味わってみて。

 

【商品情報】

小栗農園「Roastea(ロースティー)」
価格:2500円
http://www.oguri-farm.com/product/80

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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4年で市場規模2倍! 「麦」のプロ、キリンが取り組む新しい麦のカタチ

麦茶といえば、夏に飲むというイメージが多いのではないでしょうか。そして、おそらく「どれを飲んでも同じ味」というイメージも少なくないでしょう。今回、そのイメージを払拭する新商品が発売されました。

 

 

それが「キリン 麦茶」です。ネーミングこそオーソドックスですが、内容はきわめて革新的。そして驚くことにもうひとつ、おなじみの「世界のKitchenから」シリーズより、麦を使ったカフェも新発売されます。発表会に行き、この2商品の実力を明らかにしてきました!

 

 

健康礼賛を背景に、時代は麦茶を求めている!

あまり実感がないかもしれませんが、実は麦茶のニーズは右肩上がり。2016年にはウーロン茶を超え、市場規模もこの4年間で2倍に伸びています。最大の理由は、現代の健康意識とのマッチング。カフェインゼロ、カロリーゼロの、自然でクセのない飲み物が「麦茶」。乳幼児に飲ませるためにも重宝されています。

 

そして、キリンといえば、国内ビールの旗手。ビールの原料といえば麦。そして同社は、大手のなかで最もクラフトビールに力を入れています。消費者の嗜好が多様化するなかで、「麦にもまだできることがある!」と、同社が持つ知見などを元にプロジェクトをスタート。ついに発売されたのが、今回の新生「麦茶」なのです。

↑素材や製法など、あらゆるものを一から見直しました

 

↑そして生まれたのが、こちらの「キリン 麦茶」。600mlで141円(税込)

 

製造工程で注目すべきポイントは、同社の言葉を借りれば「麦を、まるはだかに」したこと。原料に「はだか麦」と六条大麦の殻をむいた「むき麦」を使用することで、余計な雑味がなくなり、麦本来の甘みと香ばしさを際立たせているのです。

↑様々なタイプの麦を使い分けています

 

↑麦のタイプに合わせた、適切な活かし方にも配慮

 

↑色がブライトで、味も明るくすっきりしています!

 

 

実際に飲んでみると、やはりそのこだわりが感じられます。繊細なニュアンスで、雑味や嫌な香ばしさや苦みがなく、すっきりとした印象です。個人的には甘みよりも、雑味のなさが特徴的に思えました。

 

世界には麦を使った不思議な味のコーヒーがあった!

そしてもうひとつの新商品が、「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」。前述のようにカフェインレスが一定の支持を集めていて、コーヒー業界でも特別な技術で豆からカフェインを除去した「デカフェ」が台頭するなど、その状況は顕著に。そのなかでキリンの新作は、そもそもカフェインのない「麦」で抽出した1本です。

↑こちらがウワサの新商品「セバダ」です。600mlで152円(税込)

 

個人的には、ペットボトル入りのクラフト系コーヒーが市場のトレンドになりつつあるなか「そうきたか!」と思わせてくれたのが本商品です。発表会には「World Coffee Roasting Championship 2013」で優勝した、世界一の焙煎士・後藤直紀さんが登壇しました。

 

↑後藤直紀さん。パナソニックの「The Roast」の焙煎プロファイルを手がけるなどの活躍もしており、筆者は昨年「GetNavi」本誌でインタビューしたことも

 

後藤さんは味について貴重な意見を聞かせてくれました。「セバダは甘香ばしい風味が印象的。麦茶というよりも、ビールやウイスキーに近いモルティな甘みを感じます。一方の麦茶は、キレイでシンプルな、紅茶のようにふわっと香る不思議な甘みを感じますね」とコメント。どちらも、甘みが特徴的なようです。

 

↑セバダは深く焙煎した大麦を使っています

 

商品名の「セバダ」は、スペイン・レバンテ地方に伝わる「アグア・デ・セバダ」から。大麦の麦芽を深く焙煎して粉砕し、柑橘のピールと一緒に鍋で煮出して作った、“麦のコーヒー”といわれる飲み物です。

 

大麦と発芽させた大麦麦芽を使用し、コーヒー用の焙煎機で極限まで深煎りに。丁寧にドリップしてコクと香りを引き出しています。さらに柑橘素材を隠し味にプラスすることで、酸味と苦みによる奥行きのある味わいを実現。柑橘素材は、本場のセバダにも入っています。

 

↑飲んでみて実感、これはいままでになかった新しいテイスト!

 

麦茶かコーヒーか、といえばコーヒーのほうが近しいのではと思えるビター感と深み。非常に不思議で、いままで飲んだことのない面白い味わいです。苦いというほどのコーヒーらしさはないものの、強い香ばしさがあり、余韻には甘みも。コーヒーに比べるとやさしくて、すっきり。でも薄いという感じではないので、飲みごたえはあると思います。

 

↑飲み比べてみると、その違いはさらにはっきり。右上の「キリン 香ばし麦茶」は、すでに販売中のキリンの麦茶で、ストレートな香ばしさが特徴

 

 

新しい「キリン 麦茶」はすでに発売中なのでぜひチェックを! そして「セバダ」は、夏まっ盛りの7月24日に発売。こちらはまずはブラックのみということですが、動向によってはラテの発売もありえるとのこと。今後の展開に注目していきたいと思います。

リニューアル後もあえて“アレ”はそのまま! 開発者が自信をのぞかせるキリン「生茶」の秘密とは?

キリンの「生茶」といえば、誰もが一度は飲んだことがあるはず。2000年に誕生したこのペットボトル入りの緑茶は、”お茶といえば急須で淹れるもの”だった概念を大きく変えた存在です。

 

とはいえ、競合他社からもさまざまな種類のお茶が発売され、2014年に生茶はシェア4位へと転落します。たしかにその頃は筆者も生茶を飲んでいた記憶がありません。

 

そんな生茶が3月6日にリニューアル発売されたのを記念し、開発担当者が「手作り生茶」を編集部で振る舞ってくれると聞きつけ、駆けつけてみました。新しい生茶はどこが違うのでしょうか?

↑リニューアルされた生茶

 

新しい生茶はあえて中味はリニューアルしていない

生茶といえば、実は2016年に中味とパッケージを大きくリニューアルしています。たしかに、この時期のCMや街頭広告などに女優の波瑠さんと吉川晃司さんが出ていた記憶がありますよね。たった2年でまた味が変わったのかなと思い、開発担当者であるキリンビバレッジ株式会社 商品開発研究所 飲料開発担当の塚田かおりさんに質問してみると、驚きの回答が。

↑お話を伺ったるキリンビバレッジ株式会社 商品開発研究所 飲料開発担当の塚田かおりさんは、生茶以外にも無糖茶の商品開発に関わっている

 

「中味はあえて変えていません。刷新したのはパッケージだけです。」(塚田さん)

 

そう、今回のリニューアルはパッケージのみの変更で、中味はそのままなんです。ちょっと肩透かしを食らった感覚を覚えながらも、塚田さんにどうして中味を変えていないのかを伺ってみると、「なぜならお茶がおいしいからです!」と塚田さんは自信たっぷり。

 

そもそも2016年のリニューアルはどういうものだったのかをおさらいしましょう。

 

「低温抽出」と「微粉砕茶葉」で味が大きく変化

2016年のリニューアルでは、「現代に合う、おいしいお茶を作る」ことを目指したそうです。そこで、“家や急須では作れないお茶”の味を生み出すのに必要となったのが、茶葉を丸ごと摂り入れる「茶葉まるごと微粉砕」という製法。これは、セラミックボールミルを使って茶葉を細かく挽くキリン独自のもので、粒子の細かさと均一さ生まれるそうです。

↑微粉砕茶葉の製法は、同社のオリジナル製法。茶葉をそのまま食べるという発想だ

 

この微粉砕茶葉は、低温抽出されたお茶にあとから加えられており、他社のお茶では抹茶が使われることが多いのだとか。しかし、そこで抹茶を加えると、生茶のような味にはなりません。

 

とはいえ、ここまではあくまでも製法のお話。実際に飲んでみてどうなのかが気になります。そこで今回は、生茶の味わいを再現しやすい茶葉、煎茶をご用意いただき、高温と低温、抹茶入りと微粉砕茶葉入りのお茶をそれぞれ飲み比べてみました。

 

茶葉のおいしさをダイレクトに体験できる

まずは2つの急須にそれぞれスプーン1杯、約3gの茶葉を入れ、高温のお湯を入れたものと低温(70~75℃)のお湯を入れたものを作ります。抽出時間は約30秒ほど。

↑お湯を注いでから急須を回したほうがお茶が濃く出るように思いがちだが、回すのはNG。回すことで雑味が出てしまうので、フタをしてそのまま待つ

 

完成したお茶は高温のほうが緑色が濃く、低温のものは少し色が薄い印象です。それぞれ飲んでみると、味にはっきり差がありました。高温抽出したお茶は苦みが強く、低温抽出では苦みだけでなく甘みも感じられ、はっきりとバランスの良さを感じられたのです。

↑左端&左から3番目が高温抽出、左から2番目と右端が低温抽出した緑茶。低温の方が色が薄いのがわかる

 

これは茶葉から出るカテキンやカフェインの量による違いで、これらが出すぎると“苦渋み”が出てしまうそう。とはいえ、高温で淹れるお茶がマズいというわけではなく、塚田さんによると「しゃきっとしたいときには高温、リラックスしたいときは低温での抽出がオススメ」とのことでした。同じ茶葉でもシチュエーションによって味を変えられるとは、緑茶の世界も奥深いですね。

 

続いて飲むのは、製法を再現するために、その場で低温抽出したお茶に抹茶を加えたものと、微粉砕茶葉を加えたもの。見た目には違いがありません。しかし、こちらも味に大きな違いがあったのです。

↑左が抹茶を加えたもので、右は微粉砕茶葉を加えたもの。見た目だけではまったく違いがない

 

抹茶を加えたものもおいしいのですが、後味に苦渋みがあり、口に少し残ります。それに対し、微粉砕茶葉を加えたものは、甘みが強く、ゴクゴク飲めるお茶でした。

 

この甘みこそが生茶の目指すもので、2000年の発売当初から重視してきたポイントなのだとか。いまの生茶は茶葉の旨みがダイレクトに感じられるお茶だったんです!

 

実は男性にもオススメなデカフェタイプもリニューアル

5月22日には、カフェインゼロの「生茶デカフェ」が登場するそうで、ひとあし先にこちらもいただいてみました。

 

デカフェといえば、妊娠している女性やお年寄りが「カフェインは摂りたくないけどお茶やコーヒーが飲みたい」ときに選ぶものであって、なんだか味が薄そうなイメージがありませんか? かくいう筆者もそんなイメージを持っていたので、これまであえてデカフェの飲料を選ぶことはありませんでした。

 

しかし、実際に生茶デカフェを飲んでみて驚いたのは、カフェインゼロなのにしっかりお茶の味がすることです。もちろん、通常の生茶に比べれば控えめな味ではあるのですが、決して薄いわけではなく、緑茶の旨みやコクが感じられます。

 

これは今回のリニューアルにより、微粉砕茶葉の添加量を従来比2.5倍にアップしているからこそ感じられる味わいです。また、一度抽出したお茶からカフェインだけを吸着除去するキリン独自の「カフェインクリア製法」の採用により、旨みとなるアミノ酸がお茶のなかに残り、より普通のお茶に近い味わいになっています。

「お茶や紅茶を抽出したものからカフェインだけを取り除く技術はキリンだけ。香りを大切にした原料選びをしています」と塚田さん

 

塚田さんによると、デカフェ飲料は「ドライブやスポーツ観戦など、頻繁にトイレに行けないときに飲むのがいいんです。カフェインには利尿作用があるので、カフェインゼロならそんなシーンぴったりです」とのこと。また、カフェインには血管の収縮作用があるので、身体が冷えやすいという一面も。冷え性の人もできるだけカフェインの摂取は控えたほうがいいそうです。

 

あえて味を変えずに勝負する「キリン 生茶」(525ml/140円・税抜)と、よりお茶らしさが引き立った「キリン 生茶デカフェ」(430ml/140円・税抜)。生茶ならではの甘みや旨みを存分に楽しんでみてください。

 

インフルエンザには「お茶」と「きのこ」で対抗すべし! 名医が実践する予防対策

冬はインフルエンザが猛威を奮う時期。患者数は続々と増えており、学級閉鎖や休校などの措置を取る小中学校も出てきています。インフルエンザにかからないためにはどうしたらよいのか、具体的な対策を学んでおきましょう。
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お茶のカテキンでインフルエンザ予防

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1月10日放送の「ビビット」(TBS)では、名医が実践するインフルエンザ対策を取り上げました。番組では、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生の1日に密着。1日におよそ70人もの患者を診療している大谷先生がなぜインフルエンザに感染しないのか秘訣を探ることに。

 

大谷先生は患者を診るたびにお茶で水分補給します。7~10分おきに1口ずつ飲むことで喉の乾燥を予防。さらに抗ウイルス作用のあるカテキンがとれるため、今の時期は絶対にお茶を飲んだ方がいいそう。お茶がインフルエンザ対策に適していると知っていた人は多く、SNSでは「やっぱりお医者さんもやってるのね」「カテキン多めのお茶を飲むのって正解だったんだ!」「私も意識してお茶を飲むようにしてます」といった納得の声が上がっています。

 

また、表面にウイルスがついたマスクをし続けていると感染リスクが上がるため、マスクをこまめに取り替えるのも効果的。マスクを捨てる際には本体には触らず、ヒモの部分だけ持つのがポイントです。ウイルスが手につくのを避けられるのでぜひ覚えておきましょう。他に感染リスクを下げるとして紹介されたのが、手洗い後に布タオルではなくペーパータオルを使用するという方法。布タオルに残存しているウイルスで接触感染が起こるのを防ぐため、今の時期は家庭でもペーパータオルを利用するといいかも。

 

 

きのこたっぷり鍋で免疫力アップ

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体に付着したウイルスを早く除去するために、大谷先生は帰宅後すぐに手洗い、洗顔を実践。「頭にもウイルスはついているんです」と言いながら、頭まで洗い流す徹底っぷりです。頭だけ洗うのが難しい場合はすぐに入浴してしまえばよいそう。

 

夕食には免疫力アップに役立つ「きのこたっぷり鍋」をいただきます。きのこには、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクを軽減するビタミンDが豊富。中でもまいたけには免疫力を高める成分が含まれていて、ウイルスの増殖を防ぐ働きが。鍋料理にすればたっぷり食べられるので、しょうがで体も温まるこんな鍋をつくってみてはいかが?

 

 

「しょうが風味の常夜鍋」

20180208_hayashi_FT_04<211kcal>

 

豚肉に豊富なビタミンB1は糖質の、まいたけに含まれるビタミンB2は脂質の代謝を促す作用があり、エネルギー代謝がスムーズになります。

 

■材料(1人分)■
ほうれんそう:1/2束
まいたけ:小1パック(80 g )
豚もも肉しゃぶしゃぶ用:80 g
昆布茶(顆粒):小さじ1
酒:大さじ1
しょうがの薄切り:1/2かけ分

 

[A]
大根おろし:50 g
ポン酢しょうゆ:大さじ2~3
しょうがのすりおろし:小さじ1

 

■つくり方■
(1)ほうれんそうは根元を切り落として4㎝長さに切る。まいたけは小房に分ける。
(2)たれ用の器にAを入れておく。
(3)鍋に水2カップと昆布茶、酒、しょうがを入れて煮立て、まいたけ、ほうれんそう、豚肉を加える。肉の色が変わってほかの具に火が通ったら、(2)のたれにつけていただく。

 

 

そして、食べ終わった後は口の中にいる雑菌を減らす歯磨きをするのも大切。毎食後、起床後、就寝前に約5分間しっかり磨きましょう。

 

大谷先生は他にも、加湿器を使って湿度50%をキープするという方法を紹介。適度な潤いのある部屋できのこ鍋をつつきつつ、家族でインフルエンザ対策をおさらいしておくといいかもしれませんよ。

 
文/プリマ・ドンナ

 

 

 

インフルエンザには「お茶」と「きのこ」で対抗すべし! 名医が実践する予防対策

冬はインフルエンザが猛威を奮う時期。患者数は続々と増えており、学級閉鎖や休校などの措置を取る小中学校も出てきています。インフルエンザにかからないためにはどうしたらよいのか、具体的な対策を学んでおきましょう。
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お茶のカテキンでインフルエンザ予防

20180208_hayashi_FT_02

 

1月10日放送の「ビビット」(TBS)では、名医が実践するインフルエンザ対策を取り上げました。番組では、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生の1日に密着。1日におよそ70人もの患者を診療している大谷先生がなぜインフルエンザに感染しないのか秘訣を探ることに。

 

大谷先生は患者を診るたびにお茶で水分補給します。7~10分おきに1口ずつ飲むことで喉の乾燥を予防。さらに抗ウイルス作用のあるカテキンがとれるため、今の時期は絶対にお茶を飲んだ方がいいそう。お茶がインフルエンザ対策に適していると知っていた人は多く、SNSでは「やっぱりお医者さんもやってるのね」「カテキン多めのお茶を飲むのって正解だったんだ!」「私も意識してお茶を飲むようにしてます」といった納得の声が上がっています。

 

また、表面にウイルスがついたマスクをし続けていると感染リスクが上がるため、マスクをこまめに取り替えるのも効果的。マスクを捨てる際には本体には触らず、ヒモの部分だけ持つのがポイントです。ウイルスが手につくのを避けられるのでぜひ覚えておきましょう。他に感染リスクを下げるとして紹介されたのが、手洗い後に布タオルではなくペーパータオルを使用するという方法。布タオルに残存しているウイルスで接触感染が起こるのを防ぐため、今の時期は家庭でもペーパータオルを利用するといいかも。

 

 

きのこたっぷり鍋で免疫力アップ

20180208_hayashi_FT_03

 

体に付着したウイルスを早く除去するために、大谷先生は帰宅後すぐに手洗い、洗顔を実践。「頭にもウイルスはついているんです」と言いながら、頭まで洗い流す徹底っぷりです。頭だけ洗うのが難しい場合はすぐに入浴してしまえばよいそう。

 

夕食には免疫力アップに役立つ「きのこたっぷり鍋」をいただきます。きのこには、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクを軽減するビタミンDが豊富。中でもまいたけには免疫力を高める成分が含まれていて、ウイルスの増殖を防ぐ働きが。鍋料理にすればたっぷり食べられるので、しょうがで体も温まるこんな鍋をつくってみてはいかが?

 

 

「しょうが風味の常夜鍋」

20180208_hayashi_FT_04<211kcal>

 

豚肉に豊富なビタミンB1は糖質の、まいたけに含まれるビタミンB2は脂質の代謝を促す作用があり、エネルギー代謝がスムーズになります。

 

■材料(1人分)■
ほうれんそう:1/2束
まいたけ:小1パック(80 g )
豚もも肉しゃぶしゃぶ用:80 g
昆布茶(顆粒):小さじ1
酒:大さじ1
しょうがの薄切り:1/2かけ分

 

[A]
大根おろし:50 g
ポン酢しょうゆ:大さじ2~3
しょうがのすりおろし:小さじ1

 

■つくり方■
(1)ほうれんそうは根元を切り落として4㎝長さに切る。まいたけは小房に分ける。
(2)たれ用の器にAを入れておく。
(3)鍋に水2カップと昆布茶、酒、しょうがを入れて煮立て、まいたけ、ほうれんそう、豚肉を加える。肉の色が変わってほかの具に火が通ったら、(2)のたれにつけていただく。

 

 

そして、食べ終わった後は口の中にいる雑菌を減らす歯磨きをするのも大切。毎食後、起床後、就寝前に約5分間しっかり磨きましょう。

 

大谷先生は他にも、加湿器を使って湿度50%をキープするという方法を紹介。適度な潤いのある部屋できのこ鍋をつつきつつ、家族でインフルエンザ対策をおさらいしておくといいかもしれませんよ。

 
文/プリマ・ドンナ

 

 

 

ハロウィンの水分補給にはコレ! 持ち歩くだけで雰囲気が出る“点滴ドリンク”を試してみた

今年もいよいよハロウィンの季節がやってきましたね。ここ数年、すっかり日本でも定着し、各地でイベントが開かれたり、関連グッズが幅広いジャンルで展開されたりしています。当日ともなれば、渋谷の街は仮装した人々で大賑わい。今回はどんな仮装で繰り出そう、と思案している方も多いのではないでしょうか? 本稿では、そんなハロウィンを演出する仮装アイテムとして、フォトジェニック? な“点滴ドリンク”をご紹介します。

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妙なリアリティを醸し出すこの色の正体は……?

この点適ドリンクこと「ANTLER DNA TEA」を販売するのは、台湾発の本格ティースタンド「THE ALLEY LUJIAOXIANG(ジ アレイ ルージャオシャン)」。看板商品のミルクティーをはじめ、香り高い一杯をリーズナブルに味わえると人気を集め、今年7月に日本上陸を果たしたばかりにも関わらず、早くも表山道店、渋谷店、ルミネ新宿店、恵比寿店にサナギ 新宿テイクアウトブースを加えた5拠点を構えています。

20171027_y-koba1 (4)↑人気のタピオカミルクティー。タピオカはすべて手作りにこだわった特製のものなんだとか!

 

そんなTHE ALLEY LUJIAOXIANGから数量&期間限定で発売されるのが、この点滴パックに封入された「ANTLER DNA TEA」。見た目は紫色に近く、真っ赤ではないところが逆に妙なリアリティを感じさせます……。いったいどんな味なのでしょうか? ひと足先に入手して、実際に試してみました。

20171027_y-koba1 (2)↑見た目は紫色。ここでは色がわかりやすいようコップに注いでいますが、実際は長いほうのチューブをストローのように使って飲みます

 

口を近づけるとフッとお茶の良い香りがします。口に含んでみると、真っ先に感じたのは、まさかの「ブドウ」。自慢のお茶とブドウを組み合わせてこの色味を出していたんですね。しかし、そのほのかな甘みもすぐに消え、後味は完全に上等なお茶のそれです。このさっぱりとした味わいがうれしいですね。奇をてらった商品化と思いきや、本格ティースタンドだけあって中身の完成度もかなり高いと感じました。

 

こちらの商品は10月27日(金)~31日(火)の5日限定で、毎日18時から販売予定(価格は税別500円 ※ルミネ新宿店は取り扱いなし)。ハロウィンには参加したいけれど仮装の用意がない、という方も、これを持ち歩けば雰囲気は出せるはず。本格的な仮装のアクセントとして、白衣などと組み合わせるのもありですよ。

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