赤と黄の名作スコッチ「ホワイトホース」、缶タイプは本気度が違った

ウイスキー人気が盛り上がるなか、今夏はハイボールで楽しんでいる人も多いでしょう。特にBBQなどのアウトドアシーンでは、手軽に楽しめる缶が便利ですが、名作スコッチ「ホワイトホース」による新商品が7月10日に発売されました!

 

日本に来て100年以上!スコッチのド定番「ホワイトホース」

白馬のシルエットでおなじみの「ホワイトホース」。ウイスキーの聖地スコットランドで、誕生から120年を超える老舗ブランドです。日本にやって来たのも早く、1906年には流通されていたといわれています。つまり100年以上もの間、日本で親しまれているのです。特にシニア層の方にはなじみ深いのではないでしょうか?

↑白馬のシルエットが品格と歴史を感じさせます

 

ハイボール人気を背景に拡大を続けている日本のウイスキー市場。ハイボール缶市場は、2017年までの5年間で2.3倍に拡大しています。スコッチウイスキー市場も好調で、2017年は前年比12%増でした。

 

そんななか「ホワイトホース」の2017年の販売数量は前年比35%増と、市場のペースを上回る拡大を続けていて、2年連続でスコッチウイスキー国内販売量No.1に。世界的に見ても、最もホワイトホースが売れているのは日本。名実ともに、日本人に愛されているスコッチというワケなのです。

↑まろやかでバランスがいいホワイトホースは、日本で大人気!

 

 

ついに出た、スモーキーな本格ハイボール

そんな名門からリリースされたこのハイボールは、スコッチならではの「スモーキーな香りや味わい」が手軽に楽しめる1本になっているとのこと。従来のハイボールに「ウイスキーの香り・味わいがもっとほしい」「人工的で味が薄い」といった印象をお持ちの方にはぴったリですね。

 

昨今は高アルコールのドリンクが人気ですが、本商品は6%と、ほかの缶ハイボールに比べると低め。「ホワイトホース」の味わいや香りを一番引き立てられる濃度を目指したら6%になったというのがその理由だそうです。

↑缶から注いだときの香りも、これまでのハイボールとはちょっと違います

 

それでは新商品を飲んでみましょう。

↑少量をカップに注いで、テイスティングしてみました

 

特徴的なのは、花や蜂蜜を思わせるフローラルなフレーバー。甘く華やかな香りとまろやかさ、ドライさ、ほのかに香るスモーキーさのバランスが絶妙で、上品な味わいです。炭酸もそこまで強くないので、原酒の香りや味わいが、なめらかな泡とともに心地よく広がります。

↑注ぐときに立ち上る泡もなめらかな感じ

 

担当者に聞いてみたら、スコッチならではのスモーキーな香りを生かすため、ほかのウイスキーやアルコールはブレンドせずに仕上げているとか。ブレンドせずスコッチウイスキーのみを使った缶のハイボールは日本初。「ホワイトホース」ブランドで、缶ハイボールを発売するのは世界でも初めてだそうです。

↑スコッチの香りが立った、まさに本格派のハイボール!

 

参考価格は350ml缶が178円(税別)、500ml缶が240円(税別)。ビールよりハイボール派の人もいると思いますが、自分で作るのは手間、うまく作れないという声も少なからずあるはず。そんなときに、ワンランク上の缶ハイボールで、本格スコッチの味わいを試してみるといいでしょう。もちろんお出かけの際にコンビニなどで見かけたら、手に取ってみるのもアリですよ!

ホムパは「月2回」が当たり前!? 夏におすすめキリンのアレンジレシピ3選

暑い夏には、キンキンに冷えた飲み物でホームパーティを楽しむという人も多いのでは? そんなときにおすすめなのが、ビールやチューハイのアレンジです。キリンとイケアは先日、ホームパーティにおすすめなドリンクを提案するコラボイベントを開催しました。そのなかでも、特に目を引いた「氷結」や「キリンレモン」を使ったアレンジレシピを3つご紹介しましょう。

 

 

【その1】さわやかな甘みでスッキリ! ヨーグルト氷で飲む氷結

暑い夏には「旅する氷結ヨーグルモサワー」とヨーグルトを組み合わせたレシピがぴったり。甘すぎないヨーグルトの酸味がくせになります。

 

作り方はいたって簡単。製氷皿で凍らせたヨーグルトをグラスに入れ、「旅する氷結ヨーグルモサワー」を注ぐだけなんです。

 

↑「旅する氷結ヨーグルモサワー」+ヨーグルト氷でアレンジ。甘すぎないヨーグルトの風味がおいしい一品

 

ヨーグルト風味の飲料に、さらにヨーグルトを追加するとくどそうですが、さっぱりとして飲みやすい甘さでした。今年はヨーグルトソーダが流行っていますが、こちらも夏らしいさわやかさがプラスされた一杯です。

 

 

【その2】パクチー好きならたまらないパクチー氷

近年、パクチーをこよなく愛する“パクチスト”なる人が生まれるほど、パクチーの人気が高まっています。そんなパクチーを氷にするのが「氷結パクチーモヒート」。パクチーの味が苦手な人でも飲みやすいのが特徴です。

 

まずは、製氷皿にパクチーと水を入れてパクチー氷を作ります。グラスにパクチー氷を入れたら、「氷結ストロングシチリア産レモン」を注いで完成。パクチーの風味をより味わいたい人は、生のパクチーをトッピングするとよいでしょう。

 

 

↑「氷結ストロングシチリア産レモン」+パクチー氷+パクチーのアレンジドリンク。レモンとパクチーは意外と相性がよい

 

パクチー氷は、生のパクチーを入れるよりも、苦みが抑えられて飲みやすいため、パクチー初心者の人にもおすすめです。

 

 

【その3】「キリンレモン」がゼリーに変身

紹介されたアレンジレシピは、飲料だけではありません。「キリンレモン」を使えば、「炭酸クラッシュゼリー」が作れるんです。

 

↑「キリンレモン」+ゼラチンで作る「炭酸クラッシュゼリー」。ゼリーは意外にもとろっとした食感。好みのフルーツを添えれば、見た目も華やかなデザートが完成

 

材料は、キリンレモン(450ml)1本、ゼラチン 10g、水 大さじ6、ガムシロップ 小さじ2、フルーツ 適量、ミントの葉 適量。

 

最初に耐熱ボールにゼラチンと水を入れ、ふやかします。電子レンジで20~30秒ほど加熱して、バットに移し、キリンレモンとガムシロップをゆっくり注いで混ぜ合わせます。あとは冷蔵庫で1時間冷やせばOK。

 

フォークなどで崩したゼリーと、ひと口大にカットしたフルーツをグラスに盛りつけます。最後にミントを添えたら完成です。

 

炭酸のシュワっとした口当たりがゼリーのとろりとした食感とあいまって、いくらでも食べれそうでした。見た目も華やかなので、夏のデザートにぴったり。子どもたちにも喜ばれるでしょう。

 

 

ホムパで活躍するイケアの家具も紹介

イケアからは、ホームパーティに役立つ一人暮らしの部屋にぴったりな家具が提案されました。

 

↑一人暮らしをイメージした部屋。イケアの家具でトータルコーディネートされている

 

一人暮らしの部屋では、なかなかゲスト全員が座るスペースを確保しづらいものです。そこで活躍するのが、シングルベッドを二つ積み重ねる仕様のスタッキングベッド「ウトーケル」です。普段はベッドとして利用できますが、上下にセパレートし、ソファーとしても使える一石二鳥な逸品。

 

↑スタッキングベッド「ウトーケル」マットレス2枚付き(4万3970円、税込)。ベッド2台のサイズは、高さ46×長さ205×幅83cmでシングルサイズのみ。普段は一段のシングルベッドが、上のベッドを持ち上げることで二つに分かれ、L字ソファとして利用できる

 

 

ドリンクや食事を置くテーブルは、みんなが使いやすい位置に置きたいものです。それを実現するのが、コーヒーテーブル「ラッレロード」。テーブルの脚にキャスターが付いているので、自由に動かせるのがポイント。また、下のラックには、雑誌やタオルケットなどを収納できます。

 

↑コーヒーテーブル「ラッレロード」(6999円、税込)。サイズは、長さ51×幅51×高さ51cm。テーブルの脚にはキャスターが付いているので、移動も簡単。下のかごには、雑誌や本のほか、タオルケットなどを収納するのにも便利

 

 

イケアが実施した調査によると、20代~30代の男女がホームパーティを開く頻度は、平均で2.04日/月と驚きの結果が出たとのこと。同じくらい定期的にホームパーティを開催しているという人も、一度もしたことがないという人も、夏のおもてなしにぴったりなアレンジレシピを試してみてはいかがでしょうか。

社長自ら解説!「斜め上」をゆくハイサワーの使い方

 

「♪割るならハイサワー♪」のCMでお馴染みの博水社から発売されているハイサワー。前回、絶品サワーレシピをご紹介してくださった博水社代表取締役社長の田中秀子さんに、ハイサワーの楽しみ方について聞いてみました。

 

 

ハイサワーの製造・販売元、博水社代表取締役社長、田中秀子さん。常に遊び心をもって、ハイサワーとお酒のシーンを盛り上げることを実践されています。

 

 

禁断のハイサワー+チキンラーメンレシピも!?

――ハイサワーにまつわるレシピはものすごく沢山あるとうかがっています。

 

田中秀子さん(以下:田中) 365日分のレシピをホームページに載せていますが、それは抜粋したものですからね(笑)。1000とかまではいかないと思うけど、かなりのレシピを持っているはずです。

 

もう明けても暮れても、ずっと「どうしたら美味しくハイサワーを飲めるだろうか」ということをスタッフ全員で考えているし、お取引先の居酒屋さん、バーテンダーさんから教えを請う機会もあるし。あと、新しいレシピを公募したこともあるし。とにかく、常に考えています。

 

面白いのはね、ハイサワーって言うと、どうしても焼酎向けの割り材のように思われると思うのですが、プロのバーテンダーさんたちが「実はハイサワーって世界中の色んなお酒と合う」って言ってくれたりして。そうなると、さらにレシピが増えるので嬉しい悲鳴(笑)。でも、楽しいのでよくやっています。本当にしょっちゅう、色々と割っては試飲しています。

 

――面白いところでは、そうめんにハイサワーを入れると美味しいと聞いたことがあります。

 

田中 そうそう。口の中でレモンと炭酸でパチパチっとなるそうめん、これは美味しいですよ。夏にピッタリです。そうめん研究家のソーメン二郎さんにお墨付きをいただきました。

 

あとはラーメンに入れても良いですね。

 

――ラーメンですか!?

 

田中 チキンラーメン。お湯を少なめにしてできあがったチキンラーメンに、シュワッとハイサワーをふりかけます。夏にはさっぱり。美味しいです。できあがったチキンラーメンにハイサワーを少し注ぐと、美味しいです。

 

↑博水社の応接スペースにて。女性の美尻をシンボルに使ったオリジナルグッズ。かつてハイサワーが「タモリ倶楽部」で取り上げられ、おおいに盛り上がったそうですが、同番組のオープニングにちなんで、このグッズを展開されているのだとか

 

↑「タモリ倶楽部」では6時間ブッ通しで、タモリ、田中社長らが博水社の倉庫で飲み続けたそうです。そのエピソードは周辺で話題となり、今では不定期での名物イベントになりました

 

 

ハイサワーだけを飲むキャバクラのお姉さまも?

――そういったレシピを聞いていると、どんどんやりたくなってきますね。

 

田中 そう。特に今は景気が良くなくて、外に飲みに行く分を回数減らして、その代わり、お家でじっくり2~3回分飲もうっていう人が増えています。居酒屋さんなどでハイサワーを楽しんでいただくのももちろん嬉しいですけど、家飲みの際、こうやって色々なレシピを考案して飲んでいただくのもすごく嬉しいですね。

 

――ハイサワーそのものが汎用性が高いので、様々なレシピを考えられるという理由もあるのでしょうか?

 

田中 そうだと思いますよ。ハイサワーはびっくりするほど濃いレモン果汁と、炭酸がたっぷり入っています。強炭酸で、超強レモンなんですよ。レモン1個を買って、何かの食材に使おうと思うと、それなりに手間がかかりますけど、ハイサワーならレモンを買わなくても美味しいですから。

 

そのハイサワーに、家の中で残っているもの……セロリでもなんでも良いですけど、そういったものを加えて楽しむこともできると思います。

 

――お酒を入れずに飲む人もいるそうですね。

 

田中 はい。特にキャバクラのお姉さまなどは毎晩お酒を飲むのがちょっぴりしんどいときもある。かと言って何も飲まなかったらお客さんが楽しんでいただけなかったりする。そういうときにハイサワーだけで、お酒と割らずにノンアルとして飲めば、見た目も分からないし、レモン果汁たっぷりでヘルシーだしと、重宝がられています。場を濁さないようにするということも大事な時もありますよね。

 

↑東京・武蔵小山の住宅街に突如現れる博水社本社。建物はハイサワーの泡をイメージして作られたものだそうです

 

 

全然採算が合わないペットボトル号

――ハイサワーを販売する博水社は、ラムネ製造を行っていた前身の会社も含めると、90年の歴史があります。それだけ歴史がある会社なのに、良い意味で権威的でなく、いつも楽しそうですね。

 

田中 これはずっと思っていることですけど、ハイサワーって、お米や味噌や醤油のように、日本人が生きていくうえでの必需品ではありません。だからこそ、いつも遊び心を持って、多くの人に「楽しい」をお届け出来たら良いなと思っています。

 

「お酒の割り材・ハイサワーを使って色々なお酒を割ったり、トッピングしてお酒を飲んで、みんなでワイワイやると楽しい」というようなコミュニケーションツールを目指して、ここまでやってきました。ですので、ハイサワーのイベントもよくやっていますし、いつもワイワイやっているんです(笑)。

 

――有名なペットボトル号も、その「楽しい」の一貫で作られたのですか?

 

田中 そうですね。ただ、これは私が独断で経理に内緒で作っちゃったんですよ(笑)。請求書が来て、経理に渡したら「社長、これ何を買ったんですか? 下手な外車よりずっと高いよ、これ!」みたいな(笑)。

 

たぶん、宣伝費という意味での採算は全然合わないですけど、皆さんが喜んでくれるんだからいいじゃないですか。そうやって私たちがまず楽しんで売り出しているのがハイサワーですね。

 

■これがハイサワーのペットボトル号だ!

 

↑博水社のある住宅街では特に目立つハイサワーのペットボトル号。高さは2.7メートルあり、都内ではくぐることができない高架下が1か所あるそうです

 

↑車の荷台部分に斜めに配置された巨大なハイサワー。「人間は、少し斜めに置いてあるものがあると、どうしても気になって見てしまう」というお寿司屋さんの話を受けて、ペットボトル号もやっぱり斜めに

 

↑残念ながら、このペットボトルはあくまでも看板で、ハイサワーそのものが注がれるようなことはありません。しかし、近くで見てもかなり精巧に作られていることがわかります

 

↑ハイサワーを囲んだ4か所にLEDが備え付けられ、ペットボトルが夜でも浮かび上がって見える仕組み

 

↑ペットボトルの下にある貨物スペースには商品はもちろん、営業用のアイテムが常時パンパンに入っているのだそう

 

 

残り物のお酒も美味しくさせるハイサワーの魔法

――特に昨今のレモンサワーブームがありますが、この現象をどうお感じになられていますか?

 

田中 すごく良いことだと思いますよ。特にそれまで居酒屋さんに行ったことのない若い女の子も行くようになって、サワーの楽しさを沢山の人に知ってもらえるようになったわけですから。

 

ただ実はアウトドアでも気軽に飲んでいただけるように、すでに缶の状態でお酒と炭酸が混ざっているチューハイ(ハイサワー缶)はうちでも出していますが、便利であるものの、ずっと同じ酒の濃さ、ずっと同じ味を飲むことになるので、これだけだとちょっともったいないなと思います。

 

せっかく飲むんだったら、自分なりのワン・アレンジを加えて飲むほうが楽しい。そういったときにはハイサワーがきっと役立つと思いますよ。

 

よく、台所の流しの下のほうを開けてみると、随分前に誰かからもらった泡盛とか焼酎とかがあるでしょう。そういったお酒って、だいたい水割とかロックだと、クセが強くて飲みにくいものだったりするんですけど、そんなときにこそハイサワー(笑)。泡盛をハイサワーで割るとメチャクチャ美味しいですよ。

 

甲類焼酎のようなアッサリとクセのないお酒を割るのも良いですし、泡盛のようなクセの強いお酒を割るのもハイサワーは最適です。

 

もちろん、いいちこのような、いつも飲んでいる麦焼酎もハイサワーレモンで割ると、麹の香りがふわりとしたコクのある、いつもと違う大人なレモンサワーにもなります。ぜひ、お家に今残っているお酒をハイサワーで割って、新しい発見をしていただければと思います。

 

↑終始楽しく、ハイサワーの使い方を指導してくださった田中社長。どうもありがとうございました!

 

 

田中社長の話を聞いていると、お酒がどんどん飲みたくなる筆者でした。いつも楽しく飲めるハイサワー、この夏はマストでお酒に割りたいアイテムです!

 

 

 

撮影:我妻慶一

完全無農薬栽培のブドウが醸す味は? 元金融マンが挑む非常識なワイン作り

埼玉県比企郡小川町。有機農業を志す人なら、その名を知らない人はいないと言われる稀代の農業家、金子美登(かねこよしのり)さんが、40年近くその農法を守り続ける場所として有名な町です。

 

東京都心から電車で2時間ほどのところに位置し、有機農業のほかに和紙と酒造りも盛んなこの町は、そういった水を多く必要とする産業を支える清流にも恵まれて、とてものどかな環境が広がります。この町に2018年、新たな有機農業の名所となりそうなワイナリーが誕生します。その「武蔵ワイナリー」をいち早く訪ねました。

 

「あるとき、たまたま眠れずにテレビをつけていたら、金子美登さんの活動がテレビ番組で特集されていて、その番組を見たんです。その偶然が、ここでワイナリー設立を目指すきっかけになりました」と語るのは、武蔵ワイナリー代表の福島有造さん。穏やかな笑顔で私たちを迎えてくれました。

 

「何も引いたり足したりしない。そのまま作る」という信念

まず案内されたのは、2013年に植樹した、「小公子」という山ブドウを掛け合わせて作られた交配品種の畑です。現在、福島さんが管理している畑は全部で6区画あり、合計で2.2ヘクタール。うち小公子の畑が85%、同じく山ブドウ系の品種「ヤマ・ソーヴィニヨン」の畑が15%弱、あとほんの少しのメルローを栽培しています。

 

そのすべての畑で、化学肥料や除草剤はもちろん、JAS有機でも使用が認められているボルドー液(硫酸銅と消石灰を混合した溶剤で殺菌剤として採用される)すら使わない、“完全無農薬”でのブドウ栽培に成功しているのです。

 

「福島さんのチームは何人で畑を管理しているんですか?」と尋ねると、「ほぼ僕ひとりです」という驚きの答え。「やっと最近、ひとりお手伝いの方が来てくれるようになったんですが。イベントなども続いて畑作業が予定より遅れていて。だから今はちょっと……草ボーボーですみません(笑)見栄えの良い写真が撮れますか?」と、はにかんだ笑顔で返してくれました。

 

↑武蔵ワイナリー代表の福島有造さん。金融業の第一線で活躍したのち、会社経営の時代を経てこの道へ、という異色の経歴をもつ。2018年、まもなく自社ワイナリーの建設が着工予定だ

 

“化学的なものに頼らない”ということは、すべてを人の目で見て、人の手で対処するということ。完全無農薬の農法は、多くの手間と時間を必要とします。ブドウの病気の、最大の原因となる雨に備えて、福島さんが独自で編み出した“傘”が畑全体に張り巡らされているのですが、その設置も手作業によるもの。

 

実はこの取材の前日、傘を取り付ける作業中に脚立が福島さんの顔面を直撃する、というハプニングがあったそう。雨が降ろうと雪が降ろうと、そして生傷が絶えずとも、惜しみない愛情をブドウに注ぐ造り手としての姿勢には、本当に心打たれるものがあります。

 

↑ブドウが罹る病気の最大の原因が雨。その雨に備えて、オリジナルの“傘”が畑全体に張り巡らされている。設置はすべて福島さんの手作業によるものだ

 

醸造段階でも培養酵母の添加をせずに天然酵母で醸し、酸化防止剤と呼ばれる亜硫酸塩は極力使用しません。補糖も補酸もなし。澱引き剤も使用せず、瓶詰めの際に軽く濾す程度、だといいます。「人間が手を加えれば加えるほど、あまり意味のないものになっていく気がするんです。できることは発酵を手助けするだけだと思います。うん、本当に、ただそれだけです」

 

↑今まさに、ブドウの花の開花時期。ここから約100日後に収穫期を迎える

 

福島さんは、群馬県伊勢崎市の出身。北海道大学工学部を卒業後、長らく銀行業に従事したのち、コンドミニアム事業を営む会社を設立。金融業の第一線で活躍したのちに会社経営という時代を経て、農業への転職を果たした現在、「今の生活の方が楽しい」と思えるのだそう。

 

「今は休みなんて全くないですけどね。休みと仕事の境目がないけど、特に辛いと思うことはないです」。穏やかな人柄は、厳しいビジネスの世界で生きてきた経験があるからこそ。完全無農薬栽培にこだわる姿勢も、静かながら強く熱い信念だと感じます。

 

「ここがワイナリーの建設予定地なんです」。最後に案内された、もうまもなく着工予定という場所は、まだ更地でしたが、福島さんの夢がいっぱい詰まった場所。ここから新たなワイナリーの歴史がスタートすると思うとこちらも期待が高まります。

 

↑ワイナリー建築予定地の隣の丘陵地には、「ヤマ・ソーヴィニヨン」を栽培する畑が広がる

 

↑「中国の纏足(てんそく)を思い出して、かわいそうで切れないんです(笑)」(福島さん)長く伸びた枝先は、なるべく自然のままに伸ばし続けるなど、仕立て方も枝の様子を見ながらオリジナルを貫く

 

「小公子」というブドウにこだわる理由とは?

「ボルドー液すら使わない完全無農薬でのブドウ栽培に成功したのは、“小公子”という偉大な品種に巡り合えたことが、大きな要因のひとつです」と語る福島さん。「日本一暑い町」の異名をとる熊谷市からほど近い小川町もまた、夏は猛暑が続きます。そんな気候条件の下、どれだけ糖度が上がっても酸度も同時に確保できる品種が、小公子なのだと言います。また耐病性が強いのも魅力のひとつです。

 

2011年に最初の小公子を植えて以来、ブドウの樹の仕立て方など、世界の常識とされるものに従うことなく、独自の試行錯誤を重ねて現在、完全無農薬で十分な収穫量を確保できるまでになりつつあるとのこと。今後も、契約農家などからブドウを購入して原料調達することなく、ブドウはすべて自社畑で栽培し供給できる道筋が見えているそうです。

 

「僕がここでできたことで、誰もがどこでもできると証明されたと思っています。だから、いろんなところでブドウを作る人が増えたらいい。農家さんになって、農地に家を建て家族を養う。これを生業に食べて行ける人が増えればいいですね」そんな福島さん流の社会貢献の精神も、垣間見ることができました。

 

↑それぞれの品種、畑にマッチしたオリジナルの選定方法を試行錯誤する日々

 

「たぶん僕のワイン、日本でいちばん最高品質のものができちゃうだろうなと思っています」

柔和で穏やかそうな雰囲気からは少しギャップのある、さりげなくも挑戦的な言葉を最後にもらいました。そんな決意のこもった言葉にますます期待を高めながら、畑の真ん中で、福島さんの造ったワインをいただきました。委託醸造で作られた、2016年産と2017年産の小公子です。

↑武蔵ワイナリーのワイン「小川 小公子」。2016年と2017年ヴィンテージは委託醸造によるもので、それぞれ2848本、1314本と生産量は極少量だ

 

グラスに注がれた小公子は、グラスの底や向こう側がまったく透けないほどの濃厚な色調。うす濁りで深いガーネット色です。でも味わいは、重たさが微塵もなく、余韻に軽やかささえ感じられるのは、高い酸のおかげでしょうか。ゴボウやにんじんなど、土の下の野菜のニュアンスもあり深遠な旨味。濃厚さがありつつ、和食などにも合わせやすい味わいでした。

 

↑小川の町で栽培された小公子のワイン。武蔵ワイナリーのフラッグシップは「小川 小公子」と名付けられている

 

↑ガラス栓は、極力何も添加しないワイン造りにとって劣化につながる危険性が少なく、より機能的

 

その味わいに感動する取材クルーを見て、とてもうれしそうな表情の福島さん。まるで我が子の発表会を見守る親御さんのようでした。「日本でいちばん最高品質なものができちゃう」の真意はきっと、「僕の子育ては日本でいちばん」ではなく、「僕の子どもたちは日本でいちばん」と、この地で育つブドウ本来の力をなんの疑いもなく信じているからこそ、いたって自然体で口を突いて出た言葉なのかもしれません。

 

↑「小川 小公子」を手にうれしそうな福島さん

 

ワイナリーの数だけ、信念がある

有機栽培、無農薬栽培、自然派ワイン、ヴァン・ナチュール。日本ワインに限らず、これらの言葉が注目され氾濫する世界のワイン市場。化学的なものを使用せずに済むなら、添加せずに済むなら、それに越したことはない? きっと誰もがそう思うでしょう。ですが産業である以上、別の立場に信念を持ちながらワイン製造に取り組むメーカーがいることも、否定はできません。私たち消費者が知るべきなのは、それぞれのワイナリーの信念と、そこに共感できるかどうか。それもまたワインの楽しみ方のひとつではないでしょうか。

 

現在、福島さんのワインはほとんど自社のネットショップでしか販売を行っておらず、ボトルを手に取ることも難しい希少なワインですが、そのボトルの裏ラベルに記載されている“武蔵ワイナリーの信念”を、最後にご紹介しましょう。

 

『数十年先も数百年先も必要とされる存在になることを目指して、そして”発酵“という微生物の無限の可能性を信じて、武蔵ワイナリーは邁進します』

 

武蔵ワイナリー http://musashiwinery.com/

 

取材・文=山田マミ 撮影=我妻慶一

 

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世界的カクテルブーム、ついに日本上陸! カクテルの奥深き世界と「すべらない3銘柄」

日本ではウイスキーやレモンサワー、クラフトビール、日本酒などがお酒のトレンドですが、世界を見るとカクテルが活況です。これは特にバー業界が中心ですが、日本でもバーではカクテルの人気が徐々に高まっており、セミナーやイベントも頻繁に開催されています。そこで今回は3つの催しを取材したなかから、カクテルで注目の銘柄とレシピを紹介していきましょう!

 

【その1】老舗「BOLS」が放つクラシカルモダンな人気銘柄「ジュネヴァ

最初は「BOLS」(ボルス)。色味が鮮やかでバリエーションも豊富なことから、ご存知の方も多いでしょう。その知名度は海外でも高く、世界110か国以上のバーテンダーがカクテルに使用し、日本やアメリカを中心に多数のバーが愛用。数でいえば、なんと年間5億杯ものカクテルが提供されているとか。

↑フレーバーは30種以上ですが、フラッグシップは中央の「ボルス ブルー」。世界No.1のブルーキュラソーとして愛されています

 

そんなボルスは意外かもしれませんが、1575年にオランダで誕生した超老舗。世界に現存するなかで、最も歴史あるスピリッツメーカーといわれています。そしてその伝統を受け継ぎながら進化し、いま最も注目されているのが「ボルス ジュネヴァ」。有名な、ロンドン ドライジンの原型となったスピリッツです。

↑「ボルス ジュネヴァ」。ライ麦、トウモロコシ、小麦を蒸溜して得られるスピリッツに、ジンに欠かせない「ジュニパーベリー」などの植物蒸溜液がブレンドされています

 

「ジュネヴァ」と名乗れるのは、オランダと一部の近隣地区で生産されるスピリッツのみで、品質も折り紙付き。このブランドが2008年に装い新たに再登場したことで、バー業界で盛り上がるクラシックカクテルのリバイバルに拍車をかけ、再注目されることとなったのです。

 

↑イベントには「ボルス アラウンド ザ ワールド チャンピオンシップ2017」優勝者のジェシカ・ミリさん(左)と、ボルスのマスターバーテンダー、イヴァール・ランゲさん(右)が来日してカクテルを作ってくれました

 

↑カクテルは左から「スティルライフ」「ウーマンインホワイト」「レッドライト ネグローニ」「ジュネヴァブラッサム」

 

ボルスのイベントでは、「ジュネヴァ」を使ったカクテルを飲ませてもらいました。「スティルライフ」はシナモンやレモン、塩漬けのフェンネルシロップなどのカクテルですが、どこか梅のような和のニュアンスがあって革新的。また、「ジュネヴァブラッサム」はカカオクリーム、ラズベリーシロップ、黒胡椒、ライムなどが入った一杯で、複雑な要素がありながらもクリーミーでスパイシーという、ファンタジックな味わいでした。

 

いまの世界的にはクラフトジンが人気ですが、一風違ったトラディショナルモダンなスピリッツとして「ジュネヴァ」は要注目といえるでしょう!

 

【その2】ビターテイストが再評価される大人気の「カンパリ

次は「CAMPARI」(カンパリ)。こちらも、鮮やかな深紅のボトルで世界的に有名な銘柄ですが、まずはブランドのおさらいから。素材は様々なハーブや果実から作られており、誕生したのは北イタリアの小都市・ノヴァーラ。以来150年を超える歴史を持ち、いまや世界190か国以上で愛飲されています。

 

↑カンパリのイベントでは、ナショナルブランドアンバサダーのダニエレ・ピロッタさんがカクテルをサーブ

 

カンパリの特徴は、鮮やかな赤色と独特のほろ苦い味わい。食前や食中酒として愛されていますが、現在、この苦みこそが“ビターテイスト”として再注目されています。これは、サラダにおけるケールに人気が出たり、日本の抹茶が世界的なブームになっていたりという状況が物語っていることと同様。食の多様化などが進んだことで、世界的にビターテイストリバイバルが起こっているのです。

 

↑中央が、スパークリングワインとエルダーフラワーシロップをブレンドした「カンパリ ミラノ」。右がパイナップル、パッションフルーツ、レモン&グレープフルーツシャーベットでシェイクした「シェケラート アラ フルッタ」

 

日本でカンパリというと、カンパリソーダやカンパリオレンジが有名かもしれません。でも、海外はちょっと違います。しかも、世界のカクテルトレンドをけん引しているリキュールのひとつがカンパリでもあるのです。


↑2位のネグローニ、13位のブールバルディエ、32位のアメリカーノはカンパリをベースとしたカクテルです

 

改めて確信したのは多様性。ソーダで割るだけでも簡単にカクテルができ上がり、ほかの素材との相性も抜群。これは柑橘によるしっかりした酸味と、ビターテイストによるキレや深みがそうさせているのでしょう。自宅用に買うのはもちろん、バーでもぜひカンパリのカクテルをオーダーしてみてください!

 

【その3】リッチな味でアレンジもしやすい「ウッドフォードリザーブ

最後はスーパープレミアムバーボンの「Woodford Reserve」(ウッドフォードリザーブ)。バーボンと聞くと、男らしくストレートやロック、またはハイボールなどのイメージがあるかもしれませんが、実はカクテルの世界でも大人気。その証拠に、上記のカクテルランキング1位の「オールドファッションド」のベースは、バーボンなのです。

 

↑「オールドファッションド」。この日はアンゴスチュラ・ビターズという酒と砂糖でステアし、オレンジピールがアクセントに

 

↑こちらはよりアレンジを効かせた、抹茶のオールドファッションド。抹茶の渋みがありながらも、ウッドフォードリザーブとうまく調和して絶品!

 

ちなみに、バーボンとはアメリカンウイスキーの多くを占めるジャンルのひとつで、トウモロコシを51%以上使用していること、内側を焦がした新樽を用いることなどがその条件。価格帯や、熟成年数によってスタンダード(3~4年)、プレミアム(5~8年)など分けられ、スーパープレミアムは6~10年、またはそれ以上寝かせたふくよかな味わいが特徴です。

 

↑ウッドフォードリザーブはセミナーに参加。会場では製造元である、ブラウン・フォーマン ビバレッジス ジャパンのブランドマネージャー・奥村龍太郎さんがレクチャー

 

世界中のバーを席巻する、バーボンカクテル。そしてバーテンダーからこよなく愛されているのがウッドフォードリザーブなのです。その理由は、スーパープレミアムにふさわしいリッチなボディがありながらも、きわめてまろやかな口当たりになっているから。より詳しく、奥村さんが教えてくれました。

 

「バーボンには、例えばスコッチウイスキーのようなスモーキーフレーバーはありません。一方で焦がした新樽由来の香りや甘味がありながらも、やさしくて飲みやすいお酒なのです。つまりは汎用性が高く、アレンジがしやすい。そんなバーボンのなかでも特に汎用性に秀でているのがウッドフォードリザーブなんですよ。だから世界中のバーテンダーから愛されており、カクテルがオススメなのです!」(奥村さん)

 

↑ウッドフォードリザーブは、全米で屈指の知名度を誇る伝統的な競馬レース「ケンタッキーダービー」のオフィシャルバーボン。毎年、ダービー限定ボトルが発売(日本では未発売)され、ファン垂涎のアイテムとなっています

 

セミナーでは「オールドファッションド」と双璧をなす定番のバーボンカクテル「ミントジュレップ」と、フードペアリングも体験。カクテルの味わいはミントの清涼感とウッドフォードリザーブのまろやかな甘みが相まった、上品で爽快なおいしさ。

 

↑セミナーのフードとして、ドライクランべリーとパルミジャーノレッジャーノチーズが登場

 

ドライクランべリーはしっかりした酸味と熟成感のあるほのかな甘味が、ウッドフォードリザーブのフルーティな香味と見事に調和。一方でチーズが持つ濃厚な塩味と旨味は、ウッドフォードリザーブの特製とぶつかり合うことなく、おいしい一体感が生まれます。

 

↑カンパリをはじめ、様々なカクテルのブースが集まった「東京カクテル7デイズ 2018」の模様。大盛況でした

 

今回は「ボルス ジュネヴァ」「カンパリ」「ウッドフォードリザーブ」とキャラクターの異なるブランドを紹介しましたが、カクテルを飲む際にはまずこの3つを覚えておけば間違いはありません! 星の数ほど多彩なレシピがあるカクテルですが、本稿を参考に、ぜひ新たなおいしさとの出合いを!

社長自らプレゼン! ハイサワー直伝「夏の絶品サワー」7レシピ!

 

お酒好きの方は、これからの季節、スキッと爽やかなサワーを「クーッ」と飲みたいですよね。今回は「♪割るならハイサワー♪」のCMでおなじみの博水社から発売されているお酒の割り材ハイサワーを使って、果汁たっぷり、強炭酸の絶品サワーレシピを7点ご紹介。指導いただくのは、「ハイサワーそのものは実はお酒じゃないんですよね~」と話しながら、ご自身もサワーが大好きという博水社代表取締役社長の田中秀子さん。どれも気軽に楽しめるものばかり。ぜひトライしてください!

 

ハイサワーの製造・販売元、博水社代表取締役代表取締役社長、田中秀子さん。同社の社員たちとハイサワーを使った新レシピを常に研究しており、その数ゆうに500以上とも。今回は特に夏場においしい絶品サワーばかりをご紹介いただきました。

 

 

 

【直伝レシピ①】強力パクチーサワー

【分量】焼酎=1 ハイサワーパクチーレモン=3 パクチー=適量 【レシピ】グラスに氷を入れ、焼酎を注ぐ。その後、ハイサワーパクチーレモンを注ぎ、マドラーで軽くかきまわしたあと、追いパクチーをして完成

 

――これは強力ですね(笑)。ハイサワーパクチーレモンを開けただけで、パクチーの香りがプンプンします。

 

田中秀子さん(以下:田中) 夏はパクチーにまつわる商品はどこでもよく売れるものですけど、サワーにももちろん合います。甘ったるくないスキッとしたパクチーサワーができますよ。

 

――しかも、「追いパクチー」として本物も入れるとさらに強力な。

 

田中 そうです。パクチー特有の香りにレモン果汁を合わせると、スキッとした飲みやすいパクチーレモンハイサワーになります。ただ、それだけだとパクチー特有の青臭さが残りますけど、それをハイサワーパクチーレモンだと、レモンによってスキッとした感じを出せるんですね。

 

 

【直伝レシピ②】トマトレモンサワー

【分量】焼酎=1 ハイサワー=3 トマト、レモン=適量 【レシピ】グラスに氷を入れ、焼酎を注ぐ。トマトとレモンを適量入れたあと、さらにハイサワーを注ぐ。マドラーで軽くかきまわして完成

 

――これは見た目も鮮やかで、いかにもスッキリな感じですね。

 

田中 レモンとトマトってメチャクチャ相性が良いんですよ。トマトジュースにレモンをギュッと搾って入れるとすごく美味しいでしょう。それを逆の発想で、レモンサワーにトマトを入れてみたらどうだろうと考案したレシピですね。

 

――しかし、そもそもハイサワーにはレモンが入っていますよね。そこにさらに生のレモンも添えるんですね。

 

田中 そう(笑)。さっきの追いパクチーもそうですけど、飲むときは贅沢に(笑)。甘ったるくなく、スッキリと濃いレモンのヘルシーなサワーを楽しめると思いますよ。

 

 

【直伝レシピ③】セロリがぶりつきレモンサワー

【分量】焼酎=1 ハイサワー=3 セロリ、レモン=適量 【レシピ】グラスに氷を入れ、焼酎を注ぐ。ハイサワーを注いだあと、セロリ、レモンを入れ、マドラー代わりにセロリを回して完成。セロリをかじりながら飲む

 

――これもダイナミックで良いですね。

 

田中 セロリの代わりに谷中生姜とかでも良いですね。ダイナミックにサワーの中に刺して、マドラー代わりにサワーを回して飲むものです。かじりながら飲むと、お酒がどんどん進みます(笑)。

 

あ、でも、ここで注意しなければいけないのは、サワーはあまりグルグルかき回しちゃダメなんです。ステアは軽めが良いですね。

 

――なぜですか?

 

田中 炭酸がどんどん飛んでいっちゃうからです。ハイサワーはかなり強炭酸で、そこがおいしさの売りですので、あまりグルグルかき回さないでください。軽く一周くらいで大丈夫です。

 

 

【直伝レシピ④】ザ・シンプル追い麦焼酎サワー

【分量】焼酎=1 ハイサワー=3 追い焼酎=適量 【レシピ】グラスに氷を入れ、焼酎を注ぐ。ハイサワーを入れ、さらに焼酎を適量注いで(追い焼酎)、軽くマドラーで回して完成

 

 

――これは極めてシンプルなレシピですね。

 

田中 各地方にはおいしい麦焼酎がいっぱいありますけど、これは八丈島のものですね。キンミヤ焼酎のようにクセがなくアッサリスッキリした甲類焼酎ももちろん美味しいですけど、こういった地場の焼酎はそれぞれに個性があってこれはこれですごくおいしいので、こういう場合はシンプルなレシピのほうが良いでしょう。

 

――お酒のクセも楽しむというような?

 

田中 そうですね。ただ、こういう個性のある焼酎をベースにする場合は、それを楽しむために、その焼酎と、ハイサワーを入れて、一番最後にほんの少し追い焼酎をすると良いと思います。よりその焼酎の個性をレモンでさっぱりと楽しむことができると思います。

 

 

【直伝レシピ⑤】ザ・シンプルハイッピー

【分量】ウイスキー=1 ハイサワーハイッピーレモンビアテイスト=3 【レシピ】グラスに氷を入れ、ウイスキーを注ぐ。ハイサワーハイッピーレモンビアを入れ、軽くマドラーで回して完成

 

 

――これもシンプルにハイサワーハイッピーレモンビアテイストだけで楽しむレシピですね。

 

田中 はい。ハイッピーは、ビールで使われるホップとレモンで仕上げた炭酸飲料です。ホップが入っているので、泡も立って楽しい。特にこのレモンビアテイストは焼酎にも合うんですけど、もちろんウイスキーベースでもおいしいですよ。

 

――飲んでみると、確かにウイスキーの甘ったるさが消えるような。

 

田中 そうですね。スッキリとウイスキーを飲むことが出来ると思います。

 

 

【直伝レシピ⑥】塩と胡椒のガリガリレモンサワー

【分量】焼酎=1 ハイサワー=3 レモン=適量 岩塩=適量 胡椒=適量 【レシピ】2つのお皿にそれぞれレモンの搾り汁と、あらびきの胡椒と岩塩を用意する。グラスをさかさまにし、それぞれにタップして、グラスのフチを胡椒と岩塩で彩る。そのグラスに氷と焼酎、ハイサワーの順に入れたら、レモンを添える。軽くマドラーを回して完成。

 

 

――ソルティドッグのサワー版のようなメニューですね。

 

田中 そうです。あるいは日本酒でもお塩を乗せて飲んだりすることもありますけど、それのサワー版です。

 

まず、小さなお皿にレモン汁を搾って、その上に岩塩と胡椒を置いて、グラスのヘリに付きやすくなるようにします。ヘリに岩塩と胡椒が付いたら、その岩塩と胡椒がグラスの中にこぼれないようにソーっと氷を入れます。もちろん、焼酎、ハイサワーを入れるときも塩胡椒がこぼれないように。

 

最後にレモンを添えて完成です。岩塩と胡椒を舐めながらサワーを飲みます。ソルトコーディネーターの青山志穂さんにも、次は色々なお塩とためすのも素敵ですよと、教わったんです。

 

――飲んでみると、ソルティドッグや塩乗せ日本酒とは違う新しい味わいですね。

 

田中 そうでしょう(笑)。美味しいのでぜひ試していただきたいですね。

 

 

【直伝レシピ⑦】フルーツレモンサワー

【分量】焼酎=1 ハイサワー=3 缶詰フルーツ=適量 【レシピ】グラスに氷を半分ほど入れ、焼酎を注ぐ。お好みのフルーツを適量入れた後、さらに残りの氷を入れて、ハイサワーを注ぐ。マドラーで軽く回して完成

 

 

――そして最後が見た目もかわいいフルーツレモンサワーですね。

 

田中 これはインスタ映えしますよ(笑)。今回用意したものもそうなのですが、最近はフルーツ缶詰がすごく安いので、これをサワーに加えるというものです。 氷は最初は半分くらい入れて、次いでフルーツを入れます。その後に残りの氷を入れます。フルーツを氷で挟むような感じですね。

 

――なんとも美味しそうです。

 

田中 フルーツパンチの酒版のような感じで、女の子はきっと喜ぶと思います。男の子も女の子も「みんなでワイワイやろうよ!」みたいな飲み会にはきっとウケるメニューだと思いますよ。

 

 

どのサワーも試飲させていただきましたが、ハイサワーの炭酸と様々な素材がマッチしてスッキリ! ゴクゴク飲んで酔っぱらってしまいました(笑)。後編の次回はそんなハイサワーの歴史と秘密について田中社長に引き続きお話をうかがいます。お楽しみに!

 

 

撮影:我妻慶一

溝端淳平「これは画期的なハイボール!」ブラックニッカ ジャーハイBARが7月8日まで限定オープン

おなじみのウイスキー「ブラックニッカ」がオススメしている「ジャーハイ」という楽しみ方をご存じでしょうか? これはオレンジピール、ドライマンゴーなどのドライフルーツ、バジルや和山椒など香り豊かな素材を数時間から1日強仕込み、それを炭酸で割った「甘くないハイボール」のことです。昨年筆者は「漬込みウイスキー」を自宅で体験し、非常においしかった記憶がありますが、そのハイボール版といえる飲み方ですね。

 

 

家で作るとなると準備が必要ですが、気軽に体験できるポップアップバーがオープン。これは気になる!ということで、プレスプレビューに行ってきました!

 

 

甘くないので食も進む!画期的なハイボール

場所は六本木ヒルズ内の「ヒルズカフェ/スペース」。グリーンを基調とした、ナチュラルで爽やかな外観がいまの時期にぴったりマッチしています。

↑外観。もちろん入場無料です

 

店内も、ジャーハイをイメージしたインテリアのほか、フルーツやハーブのオブジェ、炭酸の泡をモチーフとしたポップなデザインが施されていて、お洒落な雰囲気。カウンターではバーテンダーがプロ仕様の一杯をサーブしてくれます。

↑ジャーハイは480円~。そのほかにもキンキンに冷えた「フリージングハイボール」(500円)なども楽しめます

 

発表会の冒頭では、なんと俳優の溝端淳平さんと岡本 玲さんが登壇。ニッカウヰスキーの佐久間 正チーフブレンダーにレクチャーを受けながらジャーハイの仕込みを体験し、テイスティングも。

↑溝端さんと岡本さんは事務所の先輩後輩の関係で、ともに和歌山県出身。「10代からの付き合いですが、まさか玲ちゃんにお酒を作ってもらう日が来るなんて!」と溝端さんは大感激

 

普段からハイボールをよく飲むというウイスキーファンのおふたり。岡本さんは「大葉 クリアジャーハイ」を試飲し、「ウイスキー本来の味と、上品な大葉の香りがマッチしています。甘くないので食も進みそう! お洒落で、簡単に作れるのもいいですね」とコメント。一方の溝端さんは「ドライブルーベリー リッチジャーハイ」をテイスティングしました。「ウイスキーと素材のよさが掛け算になった、画期的な味ですね。これはウイスキーの革命ですよ!」と大絶賛。

 

 

各フレーバーとのペアリングも楽しめる!

ここからは、実際に提供されるメニューをより詳しく紹介。ジャーハイは全6種類で、オレンジピール×ブラックニッカによる「オレンジピール クリアジャーハイ」(480円)などのフルーツ系から、和山椒×ブラックニッカの「和山椒 ディープジャーハイ」(520円)といった和風など、多彩にそろっています。

↑左から、「大葉 クリアジャーハイ」(480円)、「ドライブルーベリーリッチジャーハイ」(500円)、「オレンジピール クリアジャーハイ」(480円)

 

また、ジャーハイは食事との相性がいいということで、それを実感できる特製フードも6種類用意されています。個人的には「タコと夏野菜のマリネ」(700円)と「大葉 クリアジャーハイ」(480円)のペアリングが特に爽快で好みでした。

↑フードも「スパイス香るチュロス」(450円)から「桃とマスカルポーネの生ハムサラダ」(800円)まで多種多様

 

種類が豊富なところが悩みどころでもありますが、ご安心を。ミニサイズの「大葉 クリアジャーハイ」「ドライブルーベリー リッチジャーハイ」「和山椒 ディープジャーハイ」と、各ペアリングフードのスモールポーションが3種セットになった、「ジャーハイ 香りを比べるセット」(1200円)も用意されています。

 

↑「ジャーハイ 香りを比べるセット」(1200円)

 

なお、「ブラックニッカ ジャーハイBAR」は7月8日(日)までの限定オープン。ただ7月からは「ジャーハイ」の飲み方提案が都内の飲食店で先行展開され、10月以降は全国の飲食店にも拡大する予定。今年はぜひ革命的なウイスキーで、新感覚のハイボールを楽しんでみては!

 

 

【SHOP DATA】

ブラックニッカ ジャーハイBAR

住所:東京都港区六本木6-10-1 ヒルサイド2F 六本木ヒルズ内「ヒルズカフェ/スペース」

オープン期間:~7月8日(日)

アクセス:東京メトロ 日比谷線「六本木駅」 徒歩2分

営業時間:11:00~23:00(L.O. FOOD/22:00 DRINK/22:30)

定休日:なし


 

【保存版】ウイスキーの王者・シングルモルトスコッチから注目の3ブランドが上陸!基本からストーリーまで徹底解説

ハイボールブームや朝ドラ「マッサン」の影響などで盛り上がり、いまや日本の定番酒といえるウイスキー。生産国ごとに製法や味わいが異なり、造り方によってカテゴリが細分化される点も魅力となっています。そのなかで今回紹介したいのが、スコッチウイスキーのシングルモルトとして先日上陸した注目の3ブランド。「グレンドロナック」「ベンリアック」「グレングラッサ」です。お酒好きなら知っていて絶対に損はない、シングルモルトと本商品たちの魅力を解説していきましょう。

 

まずはシングルモルトスコッチをおさらい

世界の5大ウイスキー産地として名高いのが、スコットランド(スコッチ)、アメリカ、日本、アイルランド、カナダ。日本では近年、ジャパニーズウイスキーが活況ですが、一方で外国産の人気も高まっています。これを数字で見ると、実は輸入ウイスキーの半分がスコッチ。2012~2016年の5年間で約1.5倍に拡大しており、特にシングルモルトは約1.4倍に伸長。この結果からも、今後ますます注目されると見られています。

では、シングルモルトとは? これはまず下記、スコッチのおおまかな製造工程をご覧ください。仕上がりが5タイプに分かれますが、特にポピュラーなのはふたつ。ひとつは、単一の蒸溜所のモルト原酒のみでつくられる「シングルモルトウイスキー」。もうひとつは、グレーンウイスキーとブレンドすることで飲みやすさと安定的な供給を両立させた「ブレンデッドウイスキー」です。

↑原料やブレンディングなどの違いによって、スコッチは大きく5つのタイプに分類。同一の蒸溜所で生まれ、樽熟成された原酒をブレンドしたものが「シングルモルトウイスキー」です

 

いわゆるテロワールを大切にするシングルモルトは、蒸溜所の地名や名前がそのまま銘柄名になることが多いウイスキーです。蒸溜所の環境に影響されるため、ブレンデッドウイスキーより個性的な味わいになることも特徴。また、大量生産に向かないため希少性が高くなることも人気を後押ししている理由です。ということで、この追い風が吹く状況で今回新発売された、待望の3ブランドを紹介していきましょう。

 

Part.01 グレンドロナック

1826年に創業と、スコットランド最古の蒸溜所のひとつ。スコッチの産地のなかでも清らかで美しい自然にあふれた、ハイランド東部の奥深くにあるフォーグの渓谷に位置しています。

 

創業以来、シェリー樽熟成のエキスパートとして知られており、原酒もシェリー樽で長期熟成するのに適したヘビーで力強いタイプ。ウイスキーの味わいは、全体的に甘く果実感のある風味と、ドライでナッツのような香りによる芳醇なフレーバーが高く評価されています。

↑グレンドロナック蒸溜所のポットスチル

 

また、独特の曲線を描いたポットスチル(蒸溜器)のラインアームによって、ボディの強いニューメイクスピリッツ(熟成前の原酒)が生み出されることもポイント。今回発売されたのは熟成年数の異なる3本で、それぞれキャラクターの違いを楽しめます。

 

【ラインナップ】

グレンドロナック12年

5770円

オロロソとペドロヒメネス、2種類のヨーロピアンオークのシェリー樽を使用。フルーティな香味とビターテイストがバランスよく調和した、入門に最適な一本です。

 

グレンドロナック18年

1万3080円

ヨーロピアンオークのオロロソシェリー樽100%で熟成。甘味、スパイス感、トーストした香ばしさなどが交差する複雑なフレーバーと、長い余韻が特徴です。

 

グレンドロナック21年

1万7470円

オロロソとペドロヒメネスの2種類のシェリー樽を使用。ドライフルーツの甘みやコクのある苦味のほか、なめらかなタンニンを感じさせるフルボディで贅沢な味わいが特徴。特別な日の一本に、または贈答品にも。

 

なお、グレンドロナック蒸溜所は1996~2002年は閉鎖しておりウイスキーを作っていませんでした。ただその間にも樽熟成はされており、なおかつそれは熟成年数にカウントされないので、18年と21年の2種は年数以上の熟成感を味わえるということ。そのストーリーを感じながら飲むと、よりこのウイスキーの奥深さを楽しめることでしょう。

 

 

Part.02 ベンリアック

創業は1898年。スコットランド最大の河川「スペイ川」流域にあり、好バランスかつエレガントな味わいの名酒が数多く生まれていることから“スコッチの聖地”と称されるスペイサイドの中心に位置しています。

また、古くからノンピート(ピート=泥炭を焚いて乾燥させることで生まれるスモーキーなフレーバー)タイプとヘビーピートタイプ、2つのシングルモルトを製造してきたユニークな蒸溜所として知られています。さらに現在では希少な「フロアモルティング」という伝統的な製麦工程を自社内で行っていることや、熟成と仕上げに様々な樽を使用する革新的な製造方法でも有名。

 

↑フロアモルティング

味わいの特徴は、トロピカルフルーツを感じさせるジューシーな果実味。ピートの効いたタイプであれば、独特のスモーキー感も楽しめます。そして今回発売されたのは、同じ熟成年数ながらピートの有無などでキャラクターの異なる2本。

 

【ラインナップ】

ベンリアック10年

5190円
バーボン樽で熟成させた原酒と、シェリー樽で熟成させた原酒をブレンドしてつくられたノンピートタイプ。青りんご、ドライアプリコット、桃などのフルーティさに、バニラやミントなどの甘みや爽やかさを伴う香味を感じられます。

 

ベンリアック キュオリアシタス10年

5330円
スペイサイド産のピートを使用し、自家製麦したモルト(55ppm)を使用。パワフルなピート香とほのかな蜂蜜のニュアンス、そして贅沢で複雑な果実の甘みが見事に調和しています。

 

どちらも5000円代で、手の届きやすい価格帯のプレミアムシングルモルト。キャラクターがはっきり分かれているので、好みで選びやすい銘柄といえるでしょう。

 

Part.03 グレングラッサ

創業は1875年。サンデント湾の沿岸近くに位置しているうえ、ハイランドとスペイサイドの境界をまたぐ唯一の蒸溜所であることから、その風味は3つの環境の影響を受けているといわれています。

クラフトマンシップを貫き、小規模少量生産にこだわることでも知られた同蒸溜所ですが、1986年に生産がストップし、再開は絶望的とされていました。しかし2008年に復活を遂げたことで一躍有名に。

 

↑サンデント湾はサーファーたちに人気のスポット

 

海が近いため、潮風の影響を強く受けていることも特徴のひとつ。さらに、20年以上の休止の間に眠り続けた長期熟成原酒と、再開してから生産された若い原酒の両方を保有していることはほかにない魅力といえるでしょう。商品としては、コンセプトの異なる3つのアイテムがラインナップされています。

 

【ラインナップ】

グレングラッサ リバイバル

5190円

再開後に蒸溜された最初のアイテム。赤ワインを熟成させたヨーロピアンオーク樽とバーボン樽にて熟成させた各々の原酒を、オロロソシェリー樽に入れ替えて6か月熟成させており、甘く丸みのあるクリーミーな味わいです。

 

グレングラッサ エボリューション

5770円
テネシーウイスキーの1stフィルの樽で熟成。選りすぐった5つの樽を、スモールバッチ(少量生産品)としてボトリングしています。モルティな甘みに加わる果実味豊かなアロマ、余韻にはスパイシーなニュアンスも。

 

グレングラッサ トルファ

6500円
トルファとは「ピート」や「ターフ」を意味する、北東スコットランドの方言。ピートを焚き込んだ麦芽を使用し、バーボン樽で熟成後にボトリングしています。潮風を感じさせるピートのスモークに、熟した果実の甘さやスパイス香が溶け合います。

 

ここまで紹介してきた「グレングラッサ」ですが、実は飲食店限定モデルとなっています。自宅や贈答品として入手することはできませんが、そのぶんバーなどで希少な味わいを楽しんでいただけたら。

 

まとめ

冒頭でも述べたように、シングルモルトのスコッチはこれからもウイスキー市場をけん引していくジャンルである事は間違いありません。今回の8本はどれもプレミアムに値するカテゴリなので、プレゼントにもぴったり。間違いのない贈答品のひとつとして、ぜひ覚えておきましょう!

 

【販売サイト】
アサヒショップ:https://beer.asahishop.net/shop/

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
撮影/石上 彰

寫樂じゃなくて、そっち…!?「世界一の日本酒」を決めるコンペで意外な「返り咲き」蔵元の心境は?

「SAKE COMPETITION(サケコンペティション) 」は、市販酒を対象とした世界最大規模の日本酒コンペ。日本酒の総出品数は約455蔵から1772点を数え、事実上の「世界一の日本酒」を決めるコンペとなっています。先日、速報として「SAKE COMPETITION 2018」各部門の受賞酒をレポートしましたが、今回はその表彰式で受賞した蔵元やコンペの仕掛け人にインタビューを行い、その背景を明らかにしていきます!

 

部門のトップとなった注目の蔵元にインタビュー

↑スパークリング部門のトップ3。中央が岩手県の「南部美人 あわさけスパークリング」。スパークリング部門では2年連続の1位です。左が2位の広島県「一代 弥山(いちだい みせん) スパークリング」、右が3位の大分県「八鹿(やつしか) スパークリング Niji」

 

まずは昨年、「南部美人特別純米酒」がインターナショナルワインチャレンジ(IWC)2017において、「チャンピオンサケ」を受賞した南部美人。日本酒のプロ中のプロが審査する本コンペでも、純米大吟醸部門(出品数445点)とスパークリング部門(出品数74点)の2部門で1位に輝くという快挙を達成しました。

↑南部美人の久慈浩介社長

 

受賞の喜びを、南部美人代表の久慈浩介社長は以下のように語ります。

 

「瓶内二次発酵で透明、かつシャンパン並みのガス圧を持った日本酒を『世界の乾杯酒にしよう』という想いで造っているのがスパークリング。純米大吟醸は、世界一を目指すわが蔵のフラッグシップです。また、スパークリングには『進化』や『挑戦』、純米大吟醸には『伝統への回帰』を求めているのですが、その両方で評価されたことが本当にうれしいですね」(久慈社長)

 

意外な返り咲きを果たした「寫樂」蔵元は、受賞に驚きながらも納得

↑純米部門のトップ3。中央が福島県の「會津宮泉(あいづみやいずみ) 純米酒」、左が2位の宮城県の「あたごのまつ 特別純米 冷卸(ひやおろし)」、右が3位の宮城県「蔵王 K(ざおう ケー) 純米酒」

 

続いて純米酒部門(出品数456点)で1位に輝いた宮泉銘醸(みやいずみめいじょう)。宮泉銘醸は、「寫樂」(しゃらく)の銘柄で2014年に純米酒と純米吟醸の2部門で1位を獲得し、一躍スター蔵元として脚光を浴びましたが、今回は、それ以来のトップとなります。同蔵で全国的に有名なのはもちろん、フルーティで滑らかな飲み口の「寫樂」ですが、今回はやや辛口で、キレ良く仕上げたという地元銘柄「會津宮泉」(あいづみやいずみ)がトップに(「寫樂」も5位をマーク)。宮森義弘社長は、意外ともいえるこの結果をどう捉えているのでしょうか。

↑宮泉銘醸の宮森義弘社長

 

「当然かもしれませんが、流通に関係なく、すべての銘柄に全力投球しているので、地元向けの『會津宮泉』が1位になったのは、驚きがある一方ですごくうれしいです。もともと、『會津宮泉』も『寫樂』も、どちらも造るレベルは同じ。造りのクオリティを引き上げてきた結果が『會津宮泉』の受賞なんです。地元の有志にいい報告ができることもうれしいですね。特に目標としている『飛露喜』(ひろき)の廣木(健司)さん。10年前は、彼に追いつくことに必死でしたが、最近、ようやく同じ目線で日本酒を語れるようになってきました。いままでは『もう追い抜いている』とか、冗談で言ってはいたんですけどね(笑)。そんな先輩や後輩たちとともに、これからも会津を盛り上げていきますよ!」(宮森社長)

 

ちなみに、宮森さんが目標とする廣木健司さんは、主要銘柄の「特別純米」の造りで、「ややドライでシャープな酒質を目指す」とのこと。奇しくも、今回1位を受賞した「會津宮泉」の方向性と一致しており、今後のトレンドを象徴しているようにも見えて、興味深いですね。

 

吟醸部門1位の蔵は「昨年の受賞で手ごたえを感じていた」

↑吟醸部門のトップ3。中央が1位の岡山県「極聖(きわみひじり) 大吟醸」、左が2位の兵庫県「福寿 超特撰(ふくじゅ ちょうとくせん) 大吟醸」、右が3位の栃木県「 燦爛(さんらん) 大吟醸 雫酒(しずくざけ)」

 

「SAKE COMPETITION」は完全なるブラインドで評価されるため、銘柄の知名度は一切関係ありません。そのため、大都市の有名酒販店であまり見かけない酒が1位になることも。今回は吟醸部門(出品数198点)でトップとなった「極聖(きわみひじり) 大吟醸」がその好例となりました。

 

蔵元は岡山県の宮下酒造。日本酒を筆頭に、クラフトビール「独歩」やクラフトジン、ウイスキーなど幅広く手掛けています。全国新酒鑑評会では、現在8年連続で金賞を獲得する実力蔵ですが、実は「SAKE COMPETITION」に出品を始めたのは昨年の2017年から。専務で工場長も務める宮下晃一さんに、受賞への想いを聞いてみました。

↑宮下晃一専務

 

「去年、初の出品で『極聖 純米大吟醸 天下至聖』がSuper Premium部門のGOLD第2位、吟醸部門において『極聖 大吟醸』がGOLD第8位という結果で、手ごたえを感じていましたが、今年は栄えある1位ということで本当にうれしいです。味の特徴は華やかで、豊かな甘みがありながらも後味はすっきりしていて飲みやすいと思います。贅沢な造りをしていますので、特別な日に飲んでいただきたいですね」(宮下専務)

 

「十四代」が10位を逃すほど、全体のレベルは確実に上がっている

最後は主催者側の声を紹介します。インタビューに応えてくれたのは、以前当サイトで単独インタビューを行ったこともある、「はせがわ酒店」の長谷川浩一社長。「SAKE COMPETITION」発起人のひとりであり、いまの日本酒ブームを作った立役者でもあります。

↑はせがわ酒店の長谷川浩一社長

 

「W受賞の『南部美人』がすごいと思う一方で、『極聖』のようなあまり知られていない蔵がいきなり1位になるのが、このコンペの面白いところ。この銘柄、オレだってよく知らないもん。あと、やっぱり強いと思ったのは『作』(※)だね。一方で、10位入賞常連の『十四代』が入っていなかったのが驚き。高木酒造(十四代の蔵元)だって毎年レベルをぐんぐん上げているのにね。受賞するかどうかは本当に微差ですけど、それだけ全体のレベルが上がっているってことでしょうね。その点は、SILVER(トップ10入りを逃した次点の銘柄)を見ればよくわかる。十四代を含め、そうそうたる面々ですよ。

※作(ざく)……三重県の清水清三郎商店の銘柄。今年は純米吟醸部門1位で、昨年は純米部門でワンツーフィニッシュ

↑「芳醇旨口」と呼ばれる日本酒の新しい流れを作り、現在でも高い人気を誇っている「十四代」。今回は惜しくも10位入賞を逃しましたが、その華やかな酒質は地酒ファン垂涎の的となっています

 

あと、大会の規模が大きくなるのはうれしいけど、これ以上出品点数が増えると、きき酒をする会場を探すのも大変なんだよね……。でも、何とか2020年、オリンピックイヤーまでは続けていきますよ。世界の注目が集まるこのタイミングで、大いに盛り上げていきたいですね。今後もぜひ、ご期待ください!」(長谷川社長)

 

長谷川社長はまた、「いまごろ、受賞した蔵には問い合わせの電話がジャンジャンかかっているでしょうね。今年もまた争奪戦ですよ」と語ってくれました。受賞酒が早々に売り切れてしまう前に、以下でチェック頂き、ご自身の舌で楽しんでみてください!

 

SAKE COMPETITION 2018の結果

【純米酒部門】

GOLD 10点/SILVER 36点/予審通過 166点/部門出品数 456点

1位 福島県会津若松市 宮泉銘醸株式会社
會津宮泉(アイヅミヤイズミ) 純米酒

2位 宮城県大崎市 株式会社新澤醸造店
あたごのまつ 特別純米 冷卸(ヒヤオロシ)

3位 宮城県白石市 蔵王酒造株式会社
蔵王 K(ザオウ ケー) 純米酒

4位 栃木県さくら市 株式会社せんきん
クラシック仙禽 無垢(センキン ムク)

5位 福島県会津若松市 宮泉銘醸株式会社
寫楽(シャラク) 純米酒

6位 京都府京都市 松本酒造株式会社
澤屋(サワヤ)まつもと 守破離 山田錦(シュハリ  ヤマダニシキ)

7位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人 特別純米(トウヨウビジン)

8位 滋賀県甲賀市 笑四季酒造株式会社
笑四季(エミシキ) センセーション 白ラベル

9位 福島県河沼郡 合資会社廣木酒造本店

飛露喜(ヒロキ) 純米

10位 広島県呉市 宝剣酒造株式会社
宝剣(ホウケン) 純米酒

【純米吟醸部門】

GOLD 10点/SILVER 44点/予審通過 178点/部門出品数 534点

1位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 恵乃智(ザク メグミノトモ)

2位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人(トウヨウビジン) 純米吟醸 一歩(イッポ) 山田錦

3位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人(トウヨウビジン) 純米吟醸 50

4位 福島県会津若松市 名倉山酒造株式会社
善き哉(ヨキカナ)

5位 栃木県宇都宮市 株式会社虎屋本店
七水 55(シチスイ ゴーゴー)

6位 高知県香美郡 株式会社アリサワ
文佳人 吟の夢(ブンカジン ギンノユメ) 純米吟醸

7位 岩手県盛岡市 赤武酒造株式会社
AKABU(アカブ) 純米吟醸 愛山(アイヤマ)

8位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 雅乃智 雄町(ザク ミヤビノトモ オマチ)

9位 山形県鶴岡市 冨士酒造株式会社
栄光冨士(エイコウフジ) 純米吟醸 朝顔ラベル 生貯(ナマチョ)

10位 岩手県盛岡市 赤武酒造株式会社
AKABU(アカブ) 純米吟醸 雄町(オマチ)

【純米大吟醸部門】

GOLD 10点/SILVER 35点/予審通過 156点/部門出品数 445点

 

1位 岩手県二戸市 株式会社南部美人
南部美人(ナンブビジン) 純米大吟醸

2位 茨城県石岡市 合資会社廣瀬商店
SEN(セン)
3位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 雅乃智 中取り(ザク ミヤビノトモ ナカドリ)

4位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 朝日米(ザク アサヒマイ)

5位 岩手県盛岡市 赤武酒造株式会社
AKABU(アカブ) 純米大吟醸 極上ノ斬(ゴクジョウノキレ)

6位 群馬県前橋市 株式会社町田酒造店
町田酒造35 プレミアム 純米大吟醸

7位 茨城県石岡市 府中誉株式会社
渡舟(ワタリブネ) 純米大吟醸 斗壜取り(トビンドリ)

8位 栃木県小山市 小林酒造株式会社
鳳凰美田 赤判(ホウオウビデン アカバン)

9位 茨城県結城市 結城酒造株式会社
結ゆい(ムスビユイ) 純米大吟醸 雫酒(シズクザケ)

10位 愛媛県西条市 石鎚酒造株式会社
石鎚(イシヅチ) 純米大吟醸

【吟醸部門】

GOLD 10点/SILVER 10点/予審通過 69点/部門出品数 198点

1位 岡山県岡山市 宮下酒造株式会社
極聖(キワミヒジリ) 大吟醸

2位 兵庫県神戸市 株式会社神戸酒心館
福寿 超特撰(フクジュ チョウトクセン) 大吟醸

3位 栃木県芳賀郡 株式会社外池酒造店
燦爛(サンラン) 大吟醸 雫酒(シズクザケ)

4位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人(トウヨウビジン) 大吟醸 山田錦 中取り

5位 京都府京都市 月桂冠株式会社
伝匠月桂冠 大吟醸(デンショ ゲッケイカン)

6位 福島県岩瀬郡 松崎酒造店
廣戸川(ヒロトガワ) 大吟醸

7位 栃木県芳賀市 株式会社外池酒造店
燦爛(サンラン) 大吟醸

8位 宮城県加美郡 株式会社山和酒造店
わしが國(クニ) 大吟醸 雫搾り斗瓶取り(シズクシボリ トビンドリ)

9位 群馬県前橋市 株式会社町田酒造店
町田酒造35 MAX(マックス) 大吟醸

10位 愛媛県西条市 石鎚酒造株式会社
石鎚 真精(シンセイ)大吟醸 袋吊り雫酒(フクロツリ シズクサケ)

【SUPER PREMIUM部門】

GOLD 3点/SILVER 2点/部門出品数 48点

1位 栃木県さくら市 株式会社せんきん
醸(カモス)

2位 兵庫県神戸市 白鶴酒造株式会社
白鶴 超特撰 天空(ハクツル チョウトクセン テンクウ) 純米大吟醸 白鶴錦(ハクツルニシキ)

3位 秋田県潟上市 小玉醸造株式会社
太平山(タイヘイザン) 純米大吟醸 天巧(テンコウ) 20

【スパークリング部門】

GOLD 3点/SILVER 5点/部門出品数 74点

 

1位 岩手県二戸市 株式会社南部美人
南部美人 (ナンブビジン)あわさけスパークリング

2位 広島県廿日市市 中国醸造株式会社
一代 弥山(イチダイ ミセン) スパークリング

3位 大分県玖珠郡 八鹿酒造株式会社
八鹿(ヤツシカ) スパークリング Niji

 

【海外出品酒部門】

GOLD 1点/SILVER 2点/部門出品数 17点

1位 アメリカ Arizona Sake LLC
Junmai Ginjo Nama

SILVER カナダ Ontario Spring Water Sake Company
Izumi Namanama

SILVER カナダ Ontario Spring Water Sake Company
Izumi Shiboritate

 

【ラベルデザイン部門】

GOLD 10点/SILVER 6点/部門出品数 152点

1位 兵庫県加西市 富久錦株式会社
新緑の播磨路(シンリョクノハリマジ)

2位 山口県阿武町阿武町 阿武の鶴酒造合資会社
純米吟醸酒 名聲希四海(メイセイキシカイ)

3位 佐賀県伊万里市 古伊万里酒造有限会社
monochrome+(モノクローム プラス)

4位 福岡県三井郡 株式会社みいの寿
三井の寿(ミイノコトブキ) 純米大吟醸 三井神力(ミイシンリキ)

5位 愛知県常滑市 澤田酒造株式会社
白老 自然栽培米 純米酒(ハクロウ シゼンサイバイマイ ジュンマイシュ)

6位 新潟県長岡市 越銘醸株式会社
山城屋(ヤマシロヤ)

7位 山口県阿武町 阿武の鶴酒造合資会社
阿武の鶴(アブノツル) 点と線(テントセン)

8位 茨城県石岡市  府中誉株式会社
太平海 純米吟醸 雄町 1314(タイヘイカイ ジュンマイギンジョウ オマチ イチサンイチヨン)

9位 福島県東白川郡 株式会社矢澤酒造
純米大吟醸 白孔雀(ジュンマイダイギンジョウ シロクジャク)

10位 新潟県新潟市 峰乃白梅酒造株式会社
峰乃白梅 KING OF MODERN LIGHT純米吟醸 無濾過生原酒(ミネノハクバイ キング オブ モダン ライトジュンマイギンジョウ ムロカナマゲンシュ)

 

ビールが大好きすぎて自家製燻製ビールを醸造!? 若き女性酒造家のクラウドファンディングに支援殺到

燻製料理とクラフトビールのお店「Smoke Beer Factory」で働く若き女性酒造家が、「CAMPFIRE」でクラウドファンディングに挑戦。自家製の“燻製ビール”を造るプロジェクトに注目が集まっている。

出典画像:「未体験?!燻製専門店が作る極上の自家製燻製ビール」CAMPFIRE より

 

ビール大好き女性酒造家の挑戦

同プロジェクトを始めたのは、女性酒造家の“なまちゃん”。彼女は学生時代から「Smoke Beer Factory」のオープニングスタッフとして働いていたのだが、ある日ビール好きが高じて社長に「Smoke Beer Factoryのビールを造らせてください!」と直談判。卒論を製作する傍ら、「Outsider Brewing」の酒造家・丹羽智の下で修行に励む。

出典画像:「未体験?!燻製専門店が作る極上の自家製燻製ビール」CAMPFIRE より

 

そして今年3月に念願の「醸造免許」を取得。「Smoke Beer Factory 大塚店」に併設する形で、豊島区唯一のビール醸造施設「namachaん brewing」が誕生した。この醸造所で造られるクラフトビールの第1弾として登場するのが今回の“燻製ビール”。「Smoke Beer Factory」が選定したチップを使い、じっくり自家燻製した大麦がベースとなっている。

出典画像:「未体験?!燻製専門店が作る極上の自家製燻製ビール」CAMPFIRE より

 

ところで、“燻製ビール”とは一体どのような味がするのだろうか。同プロジェクトの「CAMPFIRE」内特設サイトでは、「初めて飲む方は、口の中に含んだときの燻し感と、口の中での香りの広がりに最初は驚くかもしれません。その後は、とても深く穏やかな味わいと、心地よい燻製感の余韻が口の中いっぱいに広がります」と紹介されていた。

 

新星酒造家の挑戦に多額の支援金が!

新星酒造家の“燻製ビール”に、世のビール好きは大注目している模様。目標金額を100万円に設定した今回のクラウドファンディングには、6月20日の時点で129万3500円もの支援金が寄せられている。募集終了の7月19日まではまだまだ時間が残されているので、今後もさらに支援の輪が広がりそうだ。

 

さらにパトロンからは、「醸造免許を取るところから始めてビールを作る若者… 是非応援したい!」「醸造所オープンおめでとうございます! 燻製ビールを飲むのがすごい楽しみです」「純粋にどんな味がするのか気になる」「これからもガンガン醸していこう!」といった応援の声が続出。ちなみに同クラウドファンディングのリターンには燻製ビールの他、ビールを持ち帰るための容器「グラウラー」や、「namachaん brewing」の貸し切り券などが用意されている。

 

燻製料理とクラフトビールのノウハウを結集させて造られた燻製ビール。普段はあまりビールを飲まない人でも、一度飲んだらハマってしまうかも?

1本65万円!! 飲んで分かった、超高級酒のスゴさとは?

世の中にはビックリするくらい高級なお酒がありますが、一般的なお酒といったい何が違うのか? 6月に新発売されたコニャック「カミュ キュヴェ3.140」のブレンディングセミナーで、それを実感しました。そのお値段なんと65万円(税別)! 世界中で950本、日本ではわずか60本のみという、とても希少なお酒をテイスティングしてきました。

 

そもそも「カミュ」ってなんだっけ?

1863年創業の老舗コニャックメーカー「カミュ」。高品質なコニャックづくりにこだわり、職人気質な家族経営を続けながらも、世界第5位の売上を誇るブランドです。

 

コニャックとは、果実を使ってつくる蒸溜酒「ブランデー」の中でも、フランスのコニャック地方で、定められた製法によりつくられたブドウの蒸溜酒のこと。厳しいルールのもとつくられるので、格式や品質が保たれるわけです。こちらの記事でもカミュについて紹介しています。

 

 

中身もパッケージも超豪華!

今回ご紹介する「カミュ キュヴェ3.140」は、そんな「カミュ」のプレミアム版。3種類の長期熟成原酒をブレンドしてつくられたコニャックです。名前の「3」は“3種類の原酒”を表し、「140」はその3つの原酒の熟成年数の合計(65年・39年・36年)を表しています。

 

クリスタルのデキャンタ、革張りのギフトボックス、1本1本につけられたシリアルナンバーなど、もうとにかく、そのたたずまいからして別格です。

↑こちらが「カミュ キュヴェ3.140」。ギフトケース付きです

 

↑ギフトケースは天然革張りの木製。中には使用された原酒の証明書も入っています

 

↑デキャンタは高名な彫刻家がデザインしたバカラ製。18金メッキの四つ葉のクローバーが革紐の封を止めます

 

↑ケースのフタを留めるベルト部分にも「キュヴェ3.140」の印が

 

セミナーでは、グローバル・ブランド・アンバサダーのフレデリック・ドゥゾジェ氏が、その魅力を解説してくれました。

↑フレデリック・ドゥゾジェ氏

 

「ブドウづくりへのこだわり、熟成のための湿度や温度管理など、カミュの目指す“スタイルのある一期一会のコニャック”を実現するため、最高品質の追及に情熱を注いでいます」とドゥゾジェ氏。

 

今回は特別に、ブレンドに使われているそれぞれの原酒を飲むことができました。

↑グランド・シャンパーニュ地区の65年熟成原酒

 

エレガントな香味とバランスのよさを感じさせる、ひとつめの原酒。上品さのなかにスパイシーな風味。そして超長期熟成からなる、深くて長い余韻が特徴です。

↑プティット・シャンパーニュ地区の39年熟成原酒

 

ふたつめの原酒は、軽やかなニュアンス。グレープフルーツのような柑橘や、ライチ系のトロピカルなフレーバーがあり、ほのかにスモークも。

↑ボン・ボア地区の36年熟成原酒

 

そしてブレンドの中心となるのが、こちらの原酒。フレッシュな桃を思わせるブライトなアロマ。ドライフルーツやアーモンド、マカダミアナッツなどの力強くリッチなフレーバーもあります。そして、この3つを自分のさじ加減でブレンドするという貴重な体験もしました。

↑自己流ブレンド、やってみました

 

ドゥゾジェ氏によると、「原酒はそれぞれ表面張力が違います。そこで、カミュでは馴染みをよくするためにグランド・シャンパーニュ、ボン・ボア、プティット・シャンパーニュという順番でブレンドしています」とのこと。“表面張力”が影響するとは、酒の世界は奥が深いですね。

 

「カミュ キュヴェ3.140」を体験!

ブレンドの難しさ、奥深さを学んだところで、ついに本命の「キュヴェ3.140」を試飲します!

↑いったいどんな味がするのでしょうか…

 

ブレンドのことはよくわかりませんが、この調合が大正解ということはわかりました。とにかくバランスがよく、自分のブレンドと比べると、雲間が晴れたかのような、それぞれの味同士のガッチリ感! そしてスムースでまろやかでエレガント。これは本当にすごい!

 

ドゥゾジェ氏によると、「プルーンや柑橘系のフルーツのような、華やかでリッチな香りとオーク樽由来の甘く芳醇な味わい」とのことで、言われてみると納得です。3種の原酒が織りなす複雑さの中にも、洗練を極めるその飲み味は、スーパープレミアムにふさわしい1本です。

 

「カミュ キュヴェ3.140」は、世界では950本、そのうち日本ではわずか60本のみの販売とのことで、とにかく超希少。価格も65万円とスペシャルプライスですが、もし百貨店や一流のバーなどで見かけたら、ぜひ本稿を読み返していただけるとありがたいです!

アイルランド→東京→アイルランド→東京の採算度外視すぎる超限定ウイスキー、そのお味は?

「ジェムソン」といえば、1780年にアイルランドで創業したアイリッシュウイスキーブランド。伝統を守りつつ、革新的なウイスキー造りに取り組む同社では、クラフトビールの熟成に使用した樽をウイスキーの後熟に使うユニークな商品「ジェムソン カスクメイツ」を展開しています。

↑左は「ジェムソン カスクメイツ − 東京エディション」、右は「ジェムソン スタンダード」

 

昨年から日本でも飲めるようになったジェムソン カスクメイツに、新たに日本限定版が登場しました。その名も「ジェムソン カスクメイツ − 東京エディション」。6月4日から数量限定発売されているこのウイスキーは、普段ウイスキーをあまり飲まない人もハマる可能性を秘めているんです!

 

 

熟成樽がアイルランドと日本を行き来

今回の東京エディションは、東京のクラフトビールブルワリー「DevilCraft(デビルクラフト)」とのコラボによって誕生しました。デビルクラフトは神田、浜松町、五反田に店舗を構えるクラフトビールとシカゴピザの店で、2015年から自社ブルワリーをオープンしています。2016年には世界的なコンペの「ワールドビアカップ2016」でブリティッシュインペリアルスタウト部門で斤量を受賞。そんなハイレベルなブルワリーとのコラボと聞くと、期待が高まりますよね

 

まずは、アイルランドのミドルトン蒸溜所からジェムソンの熟成に使用した4樽が東京に送られました。続いて、ウイスキー樽でインペリアル・スタウトとインペリアル・ライ・ブラウン・エールを2樽ずつ短期熟成させます。熟成を経た樽はアイルランドに送り返されます。

↑実際にジェムソンの熟成に使用されるウイスキー樽。東京エディションは4樽分のみ

 

その後送り返された熟成樽でウイスキーを約10か月間後熟。ビールによって香りやフレーバーは異なるので、熟成を終えた2種類のウイスキーを最後にブレンドして「ジェムソン カスクメイツ − 東京エディション」は完成したのです。

↑アイルランド→東京→アイルランド→東京を樽が行き来するのは面白い。熟成されたバレルエイジドビールは数量限定販売されている

 

 

スタンダードとの味の違いは明白

お披露目イベントでは、「ジェムソン スタンダード」「ジェムソン カスクメイツ − 東京エディション」「インペリアル・スタウト」「インペリアル・ライ・ブラウン・エール」をそれぞれ試飲。

↑東京エディションは右上。スタンダードに比べると、少し色付いている

 

まずはジェムソン スタンダードを飲んでみたのですが、思った以上に個性は控えめで、ストレートでもおいしくいただけます。香りもまろやかですし、飲んだあとも嫌な雑味は一切なく、非常にスムーズ。もちろんハイボールにしてもおいしくいただけます!

↑ウェルカムドリンクでいただいたハイボールがおいしくて、改めてジェムソンの素晴らしさを実感した

 

続いて、いただくのはジェムソン カスクメイツ − 東京エディション。香りの時点で随分違いがあって、コーヒーのような香ばしさや、果実のような甘い匂い。そして、口に含むとなめらかで、やはりコーヒーやスパイス、りんごのような甘さも。

 

インペリアル・スタウトとインペリアル・ライ・ブラウン・エールも飲んでみたところ、東京エディションは決してクラフトビールの味や香りが前面に出過ぎているわけでなく、ジェムソン スタンダードからさらに深みを生んでいることがわかります。これはストレートやロックでウイスキー本来の味をじっくり楽しむのが良さそうです。

↑クラフトビールに使用されている大麦、モルト、ホップ。複数のモルトとホップを組み合わせて作らている

 

筆者は最近ようやくウイスキーをおいしく感じるようになった新参者。東京エディションの少し甘さを感じるフレーバーは、口当たりが良くて飲みやすく、それでいてスパイシーさも兼ね備えた複雑な味わいは、新たなウイスキーを知った気がしました。

 

ジェムソン カスクメイツ − 東京エディションが飲めるのは、デビルクラフト3店舗を始め、都内10店舗だけ。4樽しか作られていない激レアなこのウイスキーは早いもの勝ちなので、急いでお店に飲みに行くべし!

 

 

ジェムソン

https://www.jamesonwhiskey.com/jp/

「酒盗」の名はダテじゃないな…! ねぎとのコラボで「和のお酒」がツルツル進む「まぐろ酒盗 ねぎ」

酒盗は、カツオやマグロ、サケなどの魚の内臓を原料にした塩辛のこと。一説には、これを食べていると、「盗まれるように酒がなくなってしまう」ことからその名がついたとか。果たしてその由来は確かなのか、今回は国内酒盗メーカー大手のしいの食品の商品から「まぐろ酒盗 ねぎ」をチョイスし、その味をレポートします。

 

塩辛さのなかにも、噛むほどに魚介らしい甘みが出てくる

しいの食品「まぐろ酒盗 ねぎ」は、まぐろの胃だけを熟成させた酒盗にねぎを加えた一品。メーカーによれば、まぐろ酒盗のコクや旨みに、ねぎの香味、隠し味の豆板醤が効いた味わいとのこと。酒の肴やご飯のお供として食べられることの多い酒盗ですが、最初はあえてそのままいただいてみました。

さすがに塩辛いのですが、歯ごたえがあるまぐろの胃を噛み続けることで、より魚介らしい甘みが引き出されるように感じました。また塩辛さが強いせいで、本品に加えられているねぎも甘く感じてしまうほど。その意味で、素材本来の甘みをしっかり感じられる商品といえます。

 

和のお酒との相性抜群! 酒本来の味が際立つメリットも発見

さて、いよいよお酒と合わせてみましょう。本品が主に“盗む”のは日本酒や焼酎、泡盛といった和のお酒たち。日本酒と合わせると、酒盗の塩辛さ・味の深さが日本酒の甘みをより引き立ててくれます。これはいかん、本当に酒が止まらないです! なお、合わせる日本酒は甘く、味のあるものがおすすめ。というのも、超淡麗の日本酒と合わせてみると、やや物足りなさを感じたためです。

 

ほかに芋焼酎や泡盛との相性も抜群。本品と合わせると、両者のアルコールの強さがそれほど気になりにくくなり、むしろ酒本来の味をはっきり感じることができます。ですから、芋焼酎や泡盛も薄めてしまうのはもったいない。今回は、あえてストレートで飲んでしまうことをオススメします。

酒盗を試してみて、その名の通り、恐ろしいほどお酒が進むのを確かめることができました。それともうひとつ、筆者が強く感じたのは、本品がお酒の味をより明確にしてくれるということ。普段のお酒をより深く知ることができるという点でも、素晴らしい価値があると思います。

 

【満足度ポイント】

日本酒 ★★★★★

焼酎(芋・ストレート) ★★★★★

泡盛(ストレート) ★★★★★

 

しいの食品

まぐろ酒盗 ねぎ(80g)

実売価格432円

「世界一の日本酒」が決まったので、覚えて帰って! 「SAKE COMPETITION 2018」結果速報

「SAKE COMPETITION(サケコンペティション) 」は、市販酒を対象とした世界最大規模の日本酒コンペ。2012年からスタートし、今年で7回目。日本酒の総出品数は約455蔵から1772点を数え、 前回の記録1730点を更新。事実上の「世界一の日本酒」を決める大会となっています。審査される部門は、純米大吟醸部門、純米吟醸部門、純米酒部門、吟醸部門、Super Premium部門(※)、発泡清酒部門、ラベルデザイン部門に、新設された「海外出品酒部門」を加えた合計8部門。

※720mlで税抜1万円以上、1800mlで税抜1万5000円以上のもの

出品酒は、ラベルを隠した完全なブラインドで審査されるのが特徴。技術指導者、有識者、蔵元のなかから選抜された審査員(予審の審査員は37名、決審の審査員は41名、発泡清酒部門の審査員は15名)の採点を集計したものが結果となります。つまり、結果を見れば「プロ中のプロ、数十名が選んだ『絶対に外れのないお酒』がわかる」というわけです。6月11日(月)、その結果がザ・ペニンシュラ東京で行われた表彰式で発表されました。以下で一気に見ていきましょう。

↑審査の様子。出品酒はすべて銀色のフィルムが張られ、銘柄がわからないようになっています

 

福島・寫楽の地元銘柄がサプライズでトップに!

【純米酒部門】

GOLD 10点/SILVER 36点/予審通過 166点/部門出品数 456点

↑1位を受賞した宮泉銘醸の社長、宮森義弘さん

 

1位 福島県会津若松市 宮泉銘醸株式会社
會津宮泉(アイヅミヤイズミ) 純米酒

2位 宮城県大崎市 株式会社新澤醸造店
あたごのまつ 特別純米 冷卸(ヒヤオロシ)

3位 宮城県白石市 蔵王酒造株式会社
蔵王 K(ザオウ ケー) 純米酒

4位 栃木県さくら市 株式会社せんきん
クラシック仙禽 無垢(センキン ムク)

5位 福島県会津若松市 宮泉銘醸株式会社
寫楽(シャラク) 純米酒

6位 京都府京都市 松本酒造株式会社
澤屋(サワヤ)まつもと 守破離 山田錦(シュハリ  ヤマダニシキ)

7位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人 特別純米(トウヨウビジン)

8位 滋賀県甲賀市 笑四季酒造株式会社
笑四季(エミシキ) センセーション 白ラベル

9位 福島県河沼郡 合資会社廣木酒造本店

飛露喜(ヒロキ) 純米

10位 広島県呉市 宝剣酒造株式会社
宝剣(ホウケン) 純米酒

 

三重・作の強さが目立ち、山口・東洋美人の健闘も光る

【純米吟醸部門】

GOLD 10点/SILVER 44点/予審通過 178点/部門出品数 534点

1位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 恵乃智(ザク メグミノトモ)

2位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人(トウヨウビジン) 純米吟醸 一歩(イッポ) 山田錦

3位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人(トウヨウビジン) 純米吟醸 50

4位 福島県会津若松市 名倉山酒造株式会社
善き哉(ヨキカナ)

5位 栃木県宇都宮市 株式会社虎屋本店
七水 55(シチスイ ゴーゴー)

6位 高知県香美郡 株式会社アリサワ
文佳人 吟の夢(ブンカジン ギンノユメ) 純米吟醸

7位 岩手県盛岡市 赤武酒造株式会社
AKABU(アカブ) 純米吟醸 愛山(アイヤマ)

8位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 雅乃智 雄町(ザク ミヤビノトモ オマチ)

9位 山形県鶴岡市 冨士酒造株式会社
栄光冨士(エイコウフジ) 純米吟醸 朝顔ラベル 生貯(ナマチョ)

10位 岩手県盛岡市 赤武酒造株式会社
AKABU(アカブ) 純米吟醸 雄町(オマチ)

 

岩手を代表する地酒が貫禄を見せ、ここでも作の2本がランクイン

【純米大吟醸部門】

GOLD 10点/SILVER 35点/予審通過 156点/部門出品数 445点

1位 岩手県二戸市 株式会社南部美人
南部美人(ナンブビジン) 純米大吟醸

2位 茨城県石岡市 合資会社廣瀬商店
SEN(セン)
3位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 雅乃智 中取り(ザク ミヤビノトモ ナカドリ)

4位 三重県鈴鹿市 清水清三郎商店株式会社
作 朝日米(ザク アサヒマイ)

5位 岩手県盛岡市 赤武酒造株式会社
AKABU(アカブ) 純米大吟醸 極上ノ斬(ゴクジョウノキレ)

6位 群馬県前橋市 株式会社町田酒造店
町田酒造35 プレミアム 純米大吟醸

7位 茨城県石岡市 府中誉株式会社
渡舟(ワタリブネ) 純米大吟醸 斗壜取り(トビンドリ)

8位 栃木県小山市 小林酒造株式会社
鳳凰美田 赤判(ホウオウビデン アカバン)

9位 茨城県結城市 結城酒造株式会社
結ゆい(ムスビユイ) 純米大吟醸 雫酒(シズクザケ)

10位 愛媛県西条市 石鎚酒造株式会社
石鎚(イシヅチ) 純米大吟醸

 

昨年より出品を始めた岡山の新星、極聖が1位に
【吟醸部門】

GOLD 10点/SILVER 10点/予審通過 69点/部門出品数 198点

1位 岡山県岡山市 宮下酒造株式会社
極聖(キワミヒジリ) 大吟醸

2位 兵庫県神戸市 株式会社神戸酒心館
福寿 超特撰(フクジュ チョウトクセン) 大吟醸

3位 栃木県芳賀郡 株式会社外池酒造店
燦爛(サンラン) 大吟醸 雫酒(シズクザケ)

4位 山口県萩市 株式会社澄川酒造場
東洋美人(トウヨウビジン) 大吟醸 山田錦 中取り

5位 京都府京都市 月桂冠株式会社
伝匠月桂冠 大吟醸(デンショ ゲッケイカン)

6位 福島県岩瀬郡 松崎酒造店
廣戸川(ヒロトガワ) 大吟醸

7位 栃木県芳賀市 株式会社外池酒造店
燦爛(サンラン) 大吟醸

8位 宮城県加美郡 株式会社山和酒造店
わしが國(クニ) 大吟醸 雫搾り斗瓶取り(シズクシボリ トビンドリ)

9位 群馬県前橋市 株式会社町田酒造店
町田酒造35 MAX(マックス) 大吟醸

10位 愛媛県西条市 石鎚酒造株式会社
石鎚 真精(シンセイ)大吟醸 袋吊り雫酒(フクロツリ シズクサケ)

 

栃木の「変わった蔵」が高級酒部門で栄冠を掴む

【SUPER PREMIUM部門】

GOLD 3点/SILVER 2点/部門出品数 48点

1位 栃木県さくら市 株式会社せんきん
醸(カモス)

2位 兵庫県神戸市 白鶴酒造株式会社
白鶴 超特撰 天空(ハクツル チョウトクセン テンクウ) 純米大吟醸 白鶴錦(ハクツルニシキ)

3位 秋田県潟上市 小玉醸造株式会社
太平山(タイヘイザン) 純米大吟醸 天巧(テンコウ) 20

 

南部美人が昨年に続いて2年連続で受賞

【スパークリング部門】

GOLD 3点/SILVER 5点/部門出品数 74点

1位 岩手県二戸市 株式会社南部美人
南部美人 (ナンブビジン)あわさけスパークリング

2位 広島県廿日市市 中国醸造株式会社
一代 弥山(イチダイ ミセン) スパークリング

3位 大分県玖珠郡 八鹿酒造株式会社
八鹿(ヤツシカ) スパークリング Niji

 

【総評】

実力のある蔵元の地元銘柄に注目

2014年大会では、「寫樂(しゃらく)」で純米酒部門、純米吟醸部門の1位を獲得し、一躍スターとなった宮泉銘醸。2016年、2017年と10位入賞を逃していましたが、今年は純米部門で1位に返り咲き。しかも、「寫樂」ではなく、やや辛口に仕上げたという地元銘柄「會津宮泉(あいづみやいずみ)」での受賞となり、会場の大きなどよめきを呼びました。なお、吟醸部門3位、7位に入賞した外池酒造店も、首都圏向けの銘柄「望bo:」ではなく、地元銘柄の「燦爛(さんらん)」での入賞です。つまり、実力のある蔵元であれば、どれを飲んでも旨いことを示しており、これをきっかけに実力蔵の地元銘柄に光が当たることになるかもしれません。

 

安定感を見せたのが三重県の作と岩手の南部美人

安定感を見せたのは、三重の「作(ざく)」と岩手の「南部美人」。作は昨年、純米の1位、2位の獲得をはじめ、純米吟醸で4位と8位を受賞し、大きな話題となりました。今年も純米吟醸の1位と8位、純米大吟醸の3位と4位に入るなど、抜群の安定感。すでに入手困難になりつつある銘柄ですが、今回の受賞でその流れに拍車がかかりそうです。

↑「作」の蔵元の清水慎一郎さん(左)と内山智広杜氏(右) ※写真は昨年のもの

 

極聖とAKABUが知名度を上げていく予感

注目の銘柄は、吟醸部門1位の極聖(きわみひじり)。2017年から本コンペに出品を始めたという新参ながら、2017年はSUPER PREMIUM 部門で2位、吟醸部門で8位に入っており、今回は2年目にして吟醸部門のトップに輝くことになりました。受賞した3作は大吟醸あるいは純米大吟醸で、今後も高級酒の名手として注目されていくことでしょう。

 

さらに、蔵の実力が問われる純米吟醸部門で、複数受賞した銘柄も注目です。ひとつは、純米部門7位、純米吟醸2位、3位、吟醸部門で4位に輝いた東洋美人。もうひとつは、純米吟醸で7位、10位、純米大吟醸で5位に入ったAKABU(アカブ)です。東洋美人は、地酒ファンの間では押しも押されぬ人気銘柄である一方、AKABUは、20代半ばの杜氏、古舘龍之介さんを筆頭に、若手が中心となって醸す蔵。都内飲食店でも見かけることが多くなっていましたが、今回の複数入賞により、今後、さらに知名度が上がるのは間違いありません。

↑AKABUの純米吟醸

 

SUPER PREMIUM部門の株式会社せんきんは、他のお酒とはひと味違う、甘酸っぱい濃厚な酸味が特徴の「仙禽(せんきん)」の銘柄で、地酒ファンにはよく知られた蔵元。今回受賞した「醸」は、山田錦、亀ノ尾、雄町という3種類の酒米を贅沢に磨いて使用したといい、どんな味かまったく想像できないのが興味深いところ。

 

品質競走が激化し、有名銘柄がしのぎを削る時代に

今回の「SAKE COMPETITION 2018」を総じてみると、実力のある蔵元がしっかり受賞したといった印象。「十四代」「磯自慢」「獺祭」「開運」といった有名銘柄のGOLD入賞はありませんでしたが、次点にあたるSILVER部門にはこれらの銘柄がひしめいていて、いかに近年の日本酒レベルが向上したのかがよくわかる結果となっています。さらに、SUPER PREMIUM部門2位の「白鶴」、吟醸部門5位の「月桂冠」が入賞するなど、資本を生かした灘・伏見の銘柄も加わり、さらに品質競走が激化してきた印象。ユーザーとしては選択肢が増えてうれしい限りです。なにはともあれ、プロがお墨付きを与えた銘柄の数々、みなさんもいち早く楽しんでみてください!

その他の部門

【海外出品酒部門】

GOLD 1点/SILVER 2点/部門出品数 17点
1位 アメリカ Arizona Sake LLC
Junmai Ginjo Nama

SILVER カナダ Ontario Spring Water Sake Company
Izumi Namanama

SILVER カナダ Ontario Spring Water Sake Company
Izumi Shiboritate

 

【ラベルデザイン部門】

GOLD 10点/SILVER 6点/部門出品数 152点

1位 兵庫県加西市 富久錦株式会社
新緑の播磨路(シンリョクノハリマジ)

2位 山口県阿武町阿武町 阿武の鶴酒造合資会社
純米吟醸酒 名聲希四海(メイセイキシカイ)

3位 佐賀県伊万里市 古伊万里酒造有限会社
monochrome+(モノクローム プラス)

4位 福岡県三井郡 株式会社みいの寿
三井の寿(ミイノコトブキ) 純米大吟醸 三井神力(ミイシンリキ)

5位 愛知県常滑市 澤田酒造株式会社
白老 自然栽培米 純米酒(ハクロウ シゼンサイバイマイ ジュンマイシュ)

6位 新潟県長岡市 越銘醸株式会社
山城屋(ヤマシロヤ)

7位 山口県阿武町 阿武の鶴酒造合資会社
阿武の鶴(アブノツル) 点と線(テントセン)

8位 茨城県石岡市  府中誉株式会社
太平海 純米吟醸 雄町 1314(タイヘイカイ ジュンマイギンジョウ オマチ イチサンイチヨン)

9位 福島県東白川郡 株式会社矢澤酒造
純米大吟醸 白孔雀(ジュンマイダイギンジョウ シロクジャク)

10位 新潟県新潟市 峰乃白梅酒造株式会社
峰乃白梅 KING OF MODERN LIGHT純米吟醸 無濾過生原酒(ミネノハクバイ キング オブ モダン ライトジュンマイギンジョウ ムロカナマゲンシュ)

 

「日本酒の流れ」が変わった!? 世界一を決める「SAKE COMPETITION 2018」で審査員に見えてきたこと

今年も、事実上の世界一の日本酒を決めるコンペティション「SAKE COMPETITION(サケコンペティション) 2018」が開催されます。本コンペは一般の消費者がお店で手に取れる「市販酒」のトップを決めるために、2012年からスタート。審査は全国の日本酒の技術指導にあたる方や、推薦された蔵元など、プロ中のプロがブラインドできき酒を行って決めるため、銘柄の知名度は一切関係なし。ひたすら味わいのみが審査対象という、このうえなくフェアなコンペです。

↑昨年の「SAKE COMPETITION 2017」表彰式

 

同コンペは年々参加する蔵も増えてきたうえ、受賞によりスターダムに駆け上がった銘柄が誕生し、部門で1位に輝いた銘柄はいち早く品切れとなるなど、市場に与える影響も大きくなってきました。今回は、そんな「SAKE COMPETITION 2018」の審査の第一段階となる予審会が5月16日に行われましたので、その様子をレポートしていきます。

 

「真剣勝負」の緊張感が漂う審査会場

↑予審会の様子

 

今回の出品数は、455蔵総出品数1772点で、過去最多の出品数を記録しました。審査される部門は、これまでの純米大吟醸部門、純米吟醸部門、純米酒部門、吟醸部門、Super Premium部門(720mlで税抜1万円以上、1800mlで税抜1万5000円以上)、ラベルデザイン部門の7部門に加え、新設された「海外出品酒部門」を合わせた合計8部門。5月16日の予審で決審へ進むお酒を絞り込み、5月18日の決審で最終的な順位を決めます。なお、予審の審査員は37名、決審の審査員は41名(発泡清酒部門の審査員は15名)。各審査員がそれぞれのお酒に1(最高点)~5(最低点)点の間で点数をつけ、それを集計したものが結果となります。

 

今回取材した予審会の会場は、体育館ほどの広さ。中には長テーブルが等間隔で置かれ、その上には4合瓶サイズの酒瓶がズラリ。酒瓶はすべて銀色のフィルムで覆われており、酒銘は一切確認できないので、必然的にブラインドの審査となります。全国から集められた審査員は、チェックシートを片手に一定のリズムで粛々と出品酒をきき(※)、テーブルからテーブルへと移動しながら、点数をつけていきます。審査員同士の私語は一切なく、声を立てることすらはばかられるような緊張感が漂っていました。

※酒をきく(唎く)……お酒の品質を判定すること

↑すべての酒瓶は銀色のフィルムで覆われ、酒銘が隠されています

 

会場には「海外出品酒部門」に参加したカナダの蔵元も

さて、そんななかでキャッチしたのが、「海外出品酒部門」に出品する蔵元の一人。カナダ・トロントで「泉(IZUMI)」という銘柄を手がける、「Ontario Spring Water Sake Company」の蔵元、Ken Valvur さんです。

↑Ken Valvur さん

 

Kenさんの「Ontario Spring Water Sake Company」は北米東部の最初の醸造所。オンタリオ州のおいしい湧き水を仕込み水に使用し、「真澄」で知られる宮坂醸造(長野県)などのアドバイスを受けながら、2011年に醸造をスタート。現在は、トロントの高級レストランで提供されています。ご本人にお話を聞いてみると、目指している味わいは、「甘味と酸味のバランスのよさ」とのこと。「私たちのお酒は、カナダ人にとって親しみやすい白ワインのような、フルーティで甘みを感じる酒質を狙っています。かなり受け入れられるようになってきたので、現在少しずつドライなタイプも増やしているところです」と、カナダならではのアプローチを話してくれました。果たして海外で醸されたお酒は日本の審査員の目にどう映るのか、Kenさんの蔵の成績とともに「海外出品酒部門」の結果に注目していきたいところです。

審査員が評価される大会でもある

↑廣木健司さん(写真は昨年のもの)。今年の「飛露喜 特別純米」にはドライでシャープな印象をプラスしたいと話してくれました

 

先に述べたように、確かなきき酒の力を持つ日本酒業界の精鋭たちが審査員を務める本コンペ。予審会では、スター銘柄「飛露喜(ひろき)」を醸す、廣木健司(ひろき・けんじ)さんに少しだけお話を聞くことができました。廣木さんは本コンペについて「今後の日本酒の潮流を作る、日本酒の未来が見える、それだけ大きな大会。審査員の質もしっかり担保されており、その意味では、審査員も評価されているコンペともいえます」と話してくれました。

 

第1回から審査員を努める広島「宝剣」の土井鉄也氏にインタビュー

↑土井鉄也さん

 

そんなプロ中のプロのみが参加を許される審査員のなかで、第1回大会から名を連ねているのが、「呉(くれ)のドイテツ」こと宝剣酒造の蔵元、土井鉄也(どい・てつや)さんです。広島は呉市の銘酒「宝剣」(ほうけん)といえば、広島産の酒米、八反錦(はったんにしき)を使った、やわらかくキレのあるお酒で有名。土井さん自身は、かつて伝説の不良として知られ、家業を継いだのちに20代の若さで「全国きき酒選手権大会」で全国優勝を果たすという濃い目のキャラクター。そんな土井さんにとって、「SAKE COMPETITION」とはどのようなものなのか、お話をうかがいました。

 

「きき酒は舌だけで行うと思われがちですが、実は頭もものすごく使います。1(最高点)~5(最低点)点の間で点数つけていきますが、ひとつひとつのジャッジをきちんと記憶して、自分の中の審査の基準がブレないように心がけています。何百種類もきいていると、例え0.1ずつずれていったとしても、終わる頃には大幅に基準がずれてしまう。ですから、即座に判断することも大事ですが、引っかかったら、面倒くさがらずもう一度きくのも重要。そうやって、細かく修正しながらきいています。ひょっとしたら、私のジャッジで造り手の人生が変わるかもしれないですから。そこを意識して、『自分の酒以上に真剣にきかねば』という気持ちで取り組んでいます」(土井さん)

 

「エレガントで派手さのあるお酒」から「キレイな甘さを感じるお酒」へ

↑Super Premium部門に出品されていた「宝剣」の純米大吟醸。つまり、土井さんは審査する側であり、審査される側でもあるわけです

 

――審査員としても参加している土井さんにとって、このコンペはどのような意義があるのでしょう?

 

「審査員として参加すると、世の中のお酒の流れというのが手に取るようにわかる。2、3年までは、甘さが引き立ち、エレガントで派手さのあるお酒が多かった印象。でも、いまは香りも控えめになり、甘みも抑え気味で、キレイな甘さを感じるようになりました。一方、蔵元という立場から見たら、いかに世の中の流れに流されず、自分のお酒を貫くことができるか、ここ数年、すごく考えさせられました。もちろん、酒造りの筋は決めていますが、時代の流れも気にしないとダメ。そのうえで、いまは自分が好きな食中酒を貫いている自負がありますね。このコンペに参加することで、自分自身の酒造りを振り返る、いい機会をもらっている気がします」(土井さん)

 

「酒本来の香り」か「あってはならない香り」かを見極めるのが重要

――では、審査の際に心がけていることはありますか?

 

「審査員も人間なので、好みというものがあります。僕の場合、基準を3点に決めて、少しクセのある酒を4点にしています。重要なのは、そのクセが、『酒が持つ本来の香り』なのか、それとも酒造りの道具によってついた、『あってはならない香り』なのかを見極めます。例えば、粕の香りだったら、4点でよしとする。明らかに道具由来の香りは5点。味わい全体の話でいえば、バランスを重視していますね」(土井さん)

――さきほど、お酒の「甘味」についてのお話が出ましたが、最近のお酒の傾向として、「酸」もキーワードのひとつになっているように思います。土井さんは、日本酒の酸についてはどのように評価されていますか?

 

「そこも全体のバランスだと思います。酸が浮く…つまり、芯が細く、酸のみが際立ったらダメですが、甘味がきちんとあって、調和が取れていればOKだと思っています。一方、自分自身の酒(宝剣)は辛口で、ほどよい甘さを感じる味。自分は食べるのも飲むのも好きなので、長く飲める酒がいい。家では自分の酒だけを飲んで、常にどういう状態か確認しています。その代わり、外ではよそのお酒を飲んで勉強させてもらっていますね」(土井さん)

 

「もう一杯」と飲みたくなる酒をブレずに造っていく

――いま、酒造りがひと段落したところで、少し気が早いかもしれませんが、次のお酒造りに向けて考えていることはありますか?

「この5年、継続的に設備投資をしてきて、昨年は甑(こしき・米の蒸し器のこと)を新調しました。皆さんの家でも炊飯器を変えたら、ごはんの味って変わりますよね。酒造りにとっても、甑を変えると酒米の蒸し上がりが変わるため、非常に重要です。昨シーズンは新しくしてから7か月使用しましたが、微妙な操作で蒸気の出し方も変わりますし、その期間だけでは甑の特徴を見極めるのは無理。仕込みが終わったいま、やっと状態が見極められるようになりました。だからこそ、来年はいっそういい酒が造れると思います。特に、お客様がお代わりをしてくださるようなお酒が造れたらいいですね。『もう一杯』と飲みたくなるような酒を、これからもブレずに造っていきます」(土井さん)

 

「僕のお酒はあまり派手な酒じゃないから」と、控えめに語る土井さん。いえいえ、その実直な味わいは、「呉のドイテツここにあり」と確かな存在感で、飲み手を魅了しています。さて、そんな土井さんが「造り手の人生を変えるかもしれない」「真剣勝負で取り組んだ」と語る「SAKE COMPETITION 2018」。審査の結果やいかに? 運命の結果発表は6月11日(月)。果たして、栄冠はどの蔵に輝き、どのような日本酒のトレンドが生まれるのか。固唾を飲んで見守りましょう!

九州限定発売のレモンサワー「檸檬堂」を飲みに福岡に行ってきた!

暑い季節になってきました。そうなると飲みたくなって来るのが、さっぱりしたレモンサワーです。レモンの酸味とほのかな甘み。そして強めの炭酸って最高ですよね。

 

なんて話をしていたら、ちょっと驚くニュースが入ってきました。なんと日本コカ・コーラがレモンサワーの缶チューハイを発売するのです。その名も「檸檬堂」。前割り製法にこだわった架空の居酒屋の味を再現した、というのがコンセプトです。

↑レモンを皮ごとすりおろして漬けるのが前割り製法

 

レモンサワー好きとしては、これはたまりません。5月28日から発売開始と聞いて楽しみにしていたのです。ところがなんとこの「檸檬堂」は九州だけの限定発売とか!残念なことに東京では売ってないのです。

↑九州で放送されている阿部 寛さん出演のCM。これだけで美味しそうです

 

仕方ないので日本コカ・コーラさんに、「『檸檬堂』飲んでみたいんですけど!」と、言ってみました。ところが東京の本社にはあまり置いてないとか。すると「せっかくなら福岡で飲みません?」とのお言葉。

 

そんなことを言われたので、本当に飲みに行ってみることにしました。決して、鶏皮焼きや胡麻鯖、水炊きに明太子、博多ラーメンが食べたかったわけではありませんが、早速、発売日の5月28日に福岡入りすることにしました。

アルコール度数の違いで3種類を用意

福岡では発売に先駆けて、発売前日には街頭で試飲イベントも開催。時間を区切って3回配布する予定が、長い行列ができたため、終日通しての配布となったそう。ちょうど雨上がりの蒸し暑い日だったこともあり、その場で飲む方も多く、イベントは大反響でした。

↑発売前日に福岡のデパート岩田屋1F「きらめきスクエア」で開催されたサンプリングイベントでは長い行列ができた

 

福岡に着いたら一路、檸檬堂を販売しているスーパーを目指します。今回訪れたのは香椎の臨海エリアにある「TRIAL アイランドシティ店」です。

↑発売開始時点では一部のスーパー、コンビニ、量販店などで先行発売されたとのことで、いち早く店頭に並べた「TRIAL」さんを訪れた

 

店内に入ってみると早速、檸檬堂の展示がお迎えしてくれます。さらに飲料コーナーでは、棚のエンドも含め、複数のスペースで大きく「檸檬堂」を展開。力が入っているのがわかります。

↑入り口に入ってすぐの展示。インパクト大だ

 

さらにコカ・コーラといえばコーポレートカラーは赤ですが、店頭に立つ営業さんたちはそろって、居酒屋「檸檬堂」をイメージした藍染めの前掛けを着用。これも雰囲気があってよかったです。ようやく出会えた日本コカ・コーラの「檸檬堂」。冷えた展示棚もありますので早速飲めそうです。この日は、日本コカ・コーラのマーケティング担当の方も販売応援に入っていたので、ちょっとだけお話を伺ってみました。

↑販売応援に訪れていた日本コカ・コーラのパトリックさん。藍染めの前掛けもお似合いだ

 

まず、「檸檬堂」にはテイストとアルコール度数の違いで3種類があります。まず、基本となるのがアルコール度数5%の「檸檬堂 定番レモン」。果汁は他が7%なのに対して、最も高い10%で、檸檬味も最も強く楽しめます。最もアルコール度数が高いのが、7%の「檸檬堂 塩レモン」。そして、そして女性やお酒があまり強くない方向けにアルコール度数3%の「檸檬堂 はちみつレモン」も用意しています。

↑店舗の目立つ部分にどーんと展示

 

 

実はグローバルではじめてのアルコール飲料

実はコカ・コーラはこれまで、全世界で清涼飲料水のみを販売して来たそうです。子会社などがアルコールを扱っていたことはあるそうですが、コカ・コーラとしてアルコール飲料を取り扱うのは今回が、グローバルでもはじめてのことなのです。それだけのインパクトが「檸檬堂」にはあります。

↑店頭でも阿部 寛分する居酒屋店主が迎えてくれた

 

そんな、グローバル初となるアルコール飲料の「檸檬堂」が、九州限定で発売されることになったのは、九州エリアは総務省の「家計調査」によるよ、焼酎の購入金額が多い割に、チューハイの購入金額は低く、あまり飲まれていないという背景があるそう。つまりはチューハイ自体の販売に伸びしろがあり、レモンサワー「檸檬堂」を発売するのに最適だったというわけです。

↑ようやく入手した3種類の「檸檬堂」。パッケージもかわいらしい

 

そんなわけで、九州エリアだけで、「檸檬堂」が買えるようになったので、東京から飲みに来ました。ただ、ここでただの酒飲みのおっさんライターが飲んで、ただ感想を言っても面白くありません。そこでこの3種類の「檸檬堂」をプロに飲んでもらうことにしました!

キャリア20年超のバーテンダーの感想は?

訪れたのは博多の中心街天神からもほど近い、西鉄薬院駅前。ここで20年以上、店を構えているオーセンティックバー「トップドレッシング」です。早速、3種類の「檸檬堂」をオーナーバーテンダーの中島和彦さんの前に並べます。

↑バー「トップドレッシング」の中島和彦オーナーバーテンダー

 

アルコール度数や裏書きをしっかりと読み込む中島さん。「絞るんじゃなくて、前割り製法で皮ごと削ってつけ込んでるんだね。するとピール(果物の外皮)も入って、香りも強そうですね。アルコール度数が低い方から飲みます」と、「檸檬堂はちみつレモン」から順に口にしていきます。

↑説明書きや主成分などを真剣な表情で読み込む中島さん。プライベートではレモンサワーも飲むとか

 

「レモンのさっぱり感を強く感じるのは『定番レモン』。果汁が一番多いだけあるね。ただ、キリッと引き締まっていてインパクトがあるのは『塩レモン』です。この2つは食事も選ばず合いそう。アウトドアでのバーベキューなどで、キンキンに冷やしておくとすごく美味しそうです。アルコール度数が選べるから、そういう時も選べるのが嬉しいですね。『ハチミツレモン』は甘さが強めなのでデザート感覚で食後に楽しむのもいいですね」

↑一本ずつゆっくりと口にして感想を語る中島さん。個人的には『塩レモン』が好みだそう

 

中島さんのコメントを聴きながら、著者も「檸檬堂」を飲んでみました。なるほど、『定番レモン』は酸味が強く、『塩レモン』はアルコール度数が高い分、一口目のインパクトが強めで、強めのレモンサワーを飲んだ印象が強く残りました。『はちみつレモン』は甘みと酸味がバランスよく楽しめます。アルコール感は弱いので飲みやすく、甘いお酒が好きな人に向くとおもいました。

 

さらに家庭で飲むときにおいしく飲む方法は? という質問もしてみました。「缶のレモンサワーとして十分完成しているから何かすることはないかな? あるとしたらしっかり冷やすこと」との回答。グラスに氷を入れ、しっかりステアしてから飲むと、レモンのさっぱり感が、さらに際立つのを感じました。

↑中島さんと3種類の「檸檬堂」をたっぷり楽しんだ

 

日本コカ・コーラ発となるアルコール飲料「檸檬堂」。その味はコカ・コーラのイメージにも繋がる、さっぱり感とレモンのすっきり感が楽しめる、レモンサワーでした。現在は九州限定発売なので、他エリアでは簡単には購入できないのが残念ですが、九州でヒットすればきっと全国発売になるかもしれません。九州に住んでいる人は家飲みで、他エリアの人は旅行や出張で九州を訪れたときに、試してみるもがオススメですよ!

 

 

100g・200円の生ハムも!! ドンキの「スナック&おつまみ」13選&驚安アルコールで今夜は宴!

スナック、おつまみが充実しているドンキですが、いざ商品を前にすると悩んでしまうもの。ということで、数ある商品のなかから編集部がオススメをピックアップしました! 驚安のアルコールもあわせてご紹介します。

 

【実食した人】

ゲットナビ編集部・鈴木翔子

本誌フード担当。どんなに仕事が立て込んでいるときも、食事とお酒だけは外せないグルメ女子。

 

【その1】芳醇な香りが食欲をそそるイタリア産の本格熟成生ハム

情熱価格

イタリア産 プロシュートクルード

298円(40g)

イタリア産の本格熟成された生ハム。豚もも肉を塩漬けし、8か月熟成させました。薄めの0.8mmスライスなので口どけ抜群。フルーツなどにもよく合います。

【味レビュー】

水分、油分がほど良く抜けてしっかり熟成した香りがします。塩気はかなり強め。使い切りやすい量がうれしい(鈴木)

 

【その2】オージービーフをスパイシーなジャーキーに

情熱価格

マリアーニ ビーフジャーキーオリジナル

598円(100g)

オーストラリア産の牛肉を使った肉厚のジャーキー。ほんのりスパイシーで、噛むほどに肉の旨みがにじみ出ます。テリヤキ味などの変わりダネもラインナップ。

【味レビュー】

しっとりとして食べやすい。こしょうがきいているタイプではなく、比較的甘めです。肉厚なので食べ応えあり(鈴木)

 

【その3】マウイオニオン風味の甘さと塩気が絶妙

情熱価格

BIGポテト マウイオニオン

578円(320g)

歯応えが楽しめるウェーブカットが特徴のポテトチップス。マウイオニオンは、ハワイのマウイ島で栽培されているオニオンを使用。独特の甘みを持ち、塩気と調和します。

【味レビュー】

じっくり炒めた玉ねぎの甘みがほのかに感じられます。ガーリックの風味も加わり、味に奥行きがありますね(鈴木)

 

【その4】北海道で作られた口溶けのいい生ハム

 

情熱価格

生ハムロース

200円(100g)

豚ロースを使用した柔らかい生ハム。瀬戸内海の塩水を使用し、まろやかに仕上げました。この価格にして、容量100g入りなのはかなり優秀。関東甲信越地域の店舗でのみ販売されています。

【味レビュー】

プロシュートよりも塩気はマイルド。みずみずしい仕上がりなので、サラダやマリネなどに使うとよりおいしくいただけそう(鈴木)

 

【その5】噛めば噛むほど口に広がるいかの旨味

情熱価格

おしゃぶりいか

498円(100g)

シート状にしたいかに甘く味付けし、細くカット。噛み応え十分で、ジャーキーのように食べられます。塩気が控えめなので、噛めば噛むほどいかの風味をダイレクトに感じられます。

【味レビュー】

ビールよりも辛口の日本酒に合いそう。子どもにもちょうどいい甘さ。しょうゆとマヨネーズをつけても良いかと(鈴木)

 

【その6】カレー風味にアレンジしたおつまみの定番

情熱価格

柿の種&ピーナッツ(カレー風味)

148円(280g×6袋)

おつまみの定番、柿ピーをカレー風味にアレンジしました。辛すぎず、柿の種のおいしさを損なわない程度の味付けなので、普段プレーンの柿ピーを食べている人にもオススメです。

【味レビュー】

お出汁の効いたカレーうどんのような味です。ビールのおつまみに◎! まったく辛くないので子どもにも!(鈴木)

 

【その7】アーモンドと小魚の小気味よい食感が魅力

情熱価格

アーモンド小魚

980円(430g)

カリカリの国産片口いわしとアーモンドが430gの大容量パックにしました。甘く味付けされていて、1袋あたりのカルシウムは1150mg。おつまみにはもちろん、子どものおやつにも最適です。

【味レビュー】

小魚の甘ほろ苦さとアーモンドの香ばしさがちょうどいい。大容量だけど、袋の口がチャック式なので保存も安心(鈴木)

 

【その8】お酒に合わせて選べる豊富なフレーバー

情熱価格

ベビーチーズ

(プレーン、アーモンド、ブラックペッパー、サラミ、スモーク、カマンベール)

各88円(15g×4個 ※サラミのみ14g×4個)

6種類のフレーバーがあるプロセスチーズ。お酒によく合うブラックペッパー、サラミ、おやつ感覚で食べられるプレーン、アーモンドなど好みに応じて味が選べるのが魅力です。

【味レビュー】

濃厚すぎずあっさりしすぎず食べやすいナチュラルチーズがベース。弁当につまみに万人ウケする定番の味(鈴木)

 

【その9】パーティにも最適な個包装のひと口バウム

情熱価格

しっとり味わいバウム

298円(10個入り)

栄養豊富な植物飼料で育った鶏の「ネッカリッチ卵」と北海道産牛乳で作ったひと口サイズのバウムクーヘン。しっとり柔らかい食感と、コクのある甘みが特徴です。

【味レビュー】

スポンジケーキのようにふわふわ。小さくカットされ個包装なので、乾燥してパサつかないのもうれしい(鈴木)

 

【その10】魚肉のぷるんとした弾力はメーカーコラボならでは

情熱価格×マルハニチロ

フィッシュソーセージ

158円(75g×4本)

マルハニチロが製造する魚肉ソーセージ。プリッとした弾力のなかに、魚の旨みが感じられます。包装フィルムは、どこからでも開けられるので便利。カリッと焼いたら、弁当のおかずにも使えます。

【味レビュー】

1本食べると結構お腹がふくれます。味付けされているので、スープやチャーハンのアクセントになりそう(鈴木)

 

【その11】さつまいもの素朴な甘みとカリカリ食感がクセになる

情熱価格

芋けんぴ 職人の逸品

198円(205g)

九州産「黄金千貫」だけを原料に使用し、風味豊かに仕上げた芋けんぴです。昔懐かしいお菓子を提供する「職人の逸品」シリーズのひとつで、創業50年以上の老舗食品メーカーが手掛けています。

【味レビュー】

いもの味が生きたシンプルな甘さにホッとする。油菓子とはいえ、素朴な味なので罪悪感なく食べられます(笑)(鈴木)

 

【その12】独特の歯応えが楽しめる350gの大容量ポテチ

情熱価格

BIGポテト 塩味 

578円(350g)

350gという大容量なので、パーティやイベントなどにも最適です。塩味は強すぎず、弱すぎずマイルドな仕上がり。チャック式の開け口なので保存の手間がかかりません。

【味レビュー】

歯応えが良く、パクパク食べてしまう。生地が安っぽくなく、凝縮されたポテトの味がしておいしいです(鈴木)

 

【その13】目にもおいしい鮮やかな野菜チップス

情熱価格

たっぷりベジタブルチップス

498円(155g)

さつまいも、ごぼう、大根、ゴーヤ、かぼちゃなど……10種類の彩り豊かな野菜チップス。素材の味をそのまま残す、減圧フライ製法でカリッと揚げられています。味付けが控えめでヘルシーです。

【味レビュー】

塩気がほとんどなく素材の味を十分に楽しめます。コンソメスープに入れて、塩で調味すると野菜スープに(鈴木)

 

【コレがなくては始まらない!】

ドンキはアルコールも驚安!

せっかくお菓子、おつまみを買うのなら、オリジナルのアルコール類も押さえておきたいところ。ドンキにしかない変わりダネ商品も要チェック!

 

【その1】強めのアルコールとキレのある飲み口

情熱価格

ストロングドライレモン(上)

ストロングドライグレープフルーツ(下) 

各88円(各350ml)

アルコール度数9%のチューハイ。レモン、グレープフルーツを使ったストレート果汁が芳醇。「甘めだけど、後味はスッキリして飲みやすいです」(鈴木)

 

【その2】ほんのりと甘くやさしい口あたりのカクテル

情熱価格

あまよいカシスオレンジ(上)

あまよいピーチオレンジ(下) 

各88円(各350ml)

アルコール度数3%。カシスオレンジと、ももピューレ&オレンジ果汁のピーチオレンジ。「飲み慣れている人には、ジュース感覚で飲めます」(鈴木)

 

【その3】コクのある甘みの酔えるスイーツ

菊水酒造

ソフトクリームのお酒

980円(500ml)

ソフトクリームの味を再現したリキュール。隠し味に練乳を配合しています。「かなり甘みが強いので、牛乳などで割るとちょうどいいです」(鈴木)

 

【その4】カクテルにもよく合う甘酸っぱい梅酒

菊水酒造

スッパイマン梅酒

980円(500ml)

沖縄の甘酸っぱい干し梅「スッパイマン」を梅酒にした1本です。「そのままだと結構酸っぱいです。ソーダ割りでほど良い甘さに」(鈴木)

 

【その5】割り材はもちろんそのまま飲んでもOK

情熱価格

炭酸水

68円(500ml)

佐賀天山山系の水を使った炭酸水は、割り材用に人気です。「比較的強めの炭酸で、そのまま飲んでもおいしいです」(鈴木)

 

※本記事の内容は、2018年3月時点のものです。商品や価格は予告なく変更されたり、店舗によってはお取り扱いがなかったりする場合があります。

 

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日本代表に選ばれたのは女性バーテンダー。トレンド最先端のバーテンが作るカクテルはどんなラインナップ?

2009年から開催されているバーテンダーの世界大会「DIAGEO WORLD CLASS」。”優勝すると人生が変わる”とまで言われるほど影響力があるというこの大会の日本大会が、5月25日・26日に開催されました。

↑「ワールドクラス2018 ジャパンファイナル」では、ファイナリストに選ばれた10名が2日間に渡って競技を行う

 

日本大会のファイナリスト10名のうち、勝ち残った1名が10月にドイツで開催される世界大会に出場できるとあり、会場は大盛り上がり。さらに、これまでの大会でのチャンピオンの面々がカクテルを振る舞ってくれると聞きつけ、カクテル初心者の筆者も世大会に潜入してきました!

 

 

ビールを使ったテキーラカクテルを発見

ドン・フリオといえば、権威ある業界紙でもベストセリングテキーラに輝いたブランド。そんなドン・フリオのバーでは、6月発売予定の「ドン・フリオ ブランコ」がベースの「ドン ミチェラーダ」をいただきました。

↑メキシコではテキーラを飲みながら、チェイサーにビールを飲むことも多いのだとか。ほかに「トミーズマルガリータ」も提供された。

 

ライムジュース、キリン一番搾り、シトラススパイスを使ったこのカクテルは、同様の作り方のももが本国メキシコではよく飲まれているそう。夏っぽい爽やかさもあり、これからの季節に飲みたくなるカクテルです。

 

 

ニューヨークとロンドンでは「エスプレッソマティーニ」がブーム

カクテルの世界にもブームがあり、いまはニューヨークとロンドンでエスプレッソマティーニが流行中なのだとか。そんな流行のカクテルのベースとなるのが、オランダで300年以上の歴史を歴史を誇る「ケテル ワン」のプレミアムウォッカ。

↑エスプレッソとウォッカを合わせる発想は、紅茶にウイスキーを混ぜるのに近いものがある。

 

一般的には、ジンもしくはウォッカやウイスキー、エスプレッソ、シュガーシロップなどを組み合わせたコーヒー風味のカクテルで、エスプレッソのほろ苦さと柔らかい口当たりが特徴です。筆者は普段あまりコーヒーを飲まないのですが、この飲み方は大好きになりました。

 

食前や食事中というよりは、お酒のあとにコーヒーを飲むような感覚で楽しむのにぴったりです。

 

 

「タンカレー ナンバーテン」「ジョニーウォーカー」は安定のおいしさ

今回のイベントでは、手積みのボタニカルと生のフルーツを使用した「タンカレー  ナンバーテン」や、世界的に有名なスコッチウイスキーの「ジョニーウォーカー」のカクテルも登場しました。

↑ジンのなかでもナンバーテンは個人的にも好きな銘柄。ハーブと組み合わせることで、爽やかなカクテルになる

 

↑ジョニーウォーカーの「ブラックラベル」は、スモーキーさ、甘み、樽香が特徴的なウイスキーだ

 

このあたりは普段から飲み慣れたラインナップでしたが、やはりチャンピオンが作るとなると、シンプルなものこそお酒本来の味が引き立っているように感じました。

↑ジョニーウォーカー1:炭酸3で作ったハイボールは、ウイスキー本来のおいしさがしっかりわかる

 

 

日本代表に選ばれたのは10年ぶりの女性バーテンダー

2日間に渡って審査が行われたこちらの大会で日本チャンピオンに選ばれたのは、東京都・BAR AVANTIの新井加菜さん。新井さんは「Signature Cocktail Challenge」「Tanqueray No. TEN Long & Short Challenge」「Speed & Taste Challenge」で優勝し、納得の結果となりました。

↑BAR AVANTIの新井加菜さんが本戦へ出場。第1回大会での優勝者も女性だったそう。

 

バーテンダーの大会と聞くと、カクテルの独創性が審査基準になるのかと思いきや、ワールドクラスでは”バーテンダーとしてに振る舞い”も重視されています。だからこそ、この大会で優勝することに大きな意味があるのでしょう。

 

カクテルやバーと聞くと、少し敷居が高いイメージを抱いている人も多いはずです。しかし、ちょっと勇気を出してその門をくぐれば、これまで知らなかった新たなお酒との時間が楽しめます。まずは、お気に入りの1杯を見つけてみませんか?

【大人気体験教室】手ぶらで「ビールづくりを体験」できるキリンの教室に行ってみた

大人のロマンといえるのが酒づくり。ただ、大掛かりな機材のほかに免許も必要なので、気軽にできるものではありません。これを叶えてくれるのが体験教室です。今回、大人気を博しているキリンのビールづくり体験教室に参加する機会を得ました。工程のレポートや、完成後の試飲レビューなどをお伝えしたいと思います!

 

数種類のビアスタイルから好みで選べる

体験教室の会場となるのはキリンビール横浜工場。ほぼ毎週の土日と隔週で水曜日に開催されています。スケジュールは朝から夕方までじっくり学ぶもので、この日は9時半に集合。6人でひとつのグループとなり、まずは約40分間、ビールのつくり方やできあがる種類などを勉強。

 

そのなかから、今回自分たちがつくるビールのスタイルを選択しました。一番搾りに代表されるポピュラーな「ピルスナー」や「黒」のほか、「ボヘミアンピルスナー」「赤」「ボック」があり、筆者のグループは「ボヘミアンピルスナー」をチョイス。

↑「ボヘミアンピルスナー」は、通常のピルスナーよりもアルコール度数やホップ香が強いスタイル。ビアスタイルを選べるのも、この体験教室の魅力といえるでしょう

 

その後理科室のような部屋に移動して、ビールづくりがはじまりました。各グループにキリンのビール醸造家さんが講師としてサポートしてくれるので安心です。とはいえ、当然にして手を動かすのは参加者の仕事。分量、温度、混ぜる時間などの注意点は講師が細かく教えてくれますが、基本的にはグループ内で助け合いながら作業をしていきます。

↑エプロンも貸し出してくれます

 

最初は沸かしたお湯に麦芽を入れる工程へ。これは山中湖に水源を持つ丹沢・相模湖水系の水源から取水したもので、工場内でさらに磨いているそうです。そして、まずは麦芽を煮込んででんぷんを糖にする、糖化の作業へ。

↑適温になったお湯に、麦芽を投入

 

↑麦芽といっても、つくりたいビアスタイルによって種類は様々。筆者のチームはピルスナー麦芽を使用しました

 

↑筆者はGetNavi本誌のフード担当・鈴木翔子さんと一緒に参加。昔からビールづくりには興味津々だったそうで、この日は真剣に取り組んでいました

 

狙ったおいしさに仕上げるためには、温度を一定に保たせるとともに絶対焦がさないことが重要。工場では機械で行いますが、小規模の体験教室では人力。上手に混ぜることが必要不可欠です。グループ一丸となって交代でゆっくりと混ぜ、糖化させる工程を終了。これで麦汁ができ上がりました。

↑理科の実験でおなじみの「ヨウ素液」この色が紫色になるとでんぷんがある証拠ですよね。つまり、これがクリアになっているということは、でんぷんが糖になったということ

 

 

ホップを投入してランチや工場見学へGO

頑張った結果、糖度は18.7度に。これはイチゴやリンゴよりも甘い数値とのこと。そして次はこの麦汁をろ過。キリンの商品でも有名な、一番搾り麦汁ができ上がります。この時点で、各グループの一番搾り麦汁を飲み比べてみました。

↑鍋から透明の筒状になった麦汁ろ過機に移し、そこからポンプでさらに濾していきます

 

↑各グループの一番搾り麦汁。黒ビールや赤ビールをつくったグループの液色は濃くなっています

 

↑感想は、ピュアな味わい! ホップが入っていないので苦みがなく、発酵していないのでアルコールや炭酸もなし。そのぶん麦の甘みをダイレクトに感じました

 

そのあとはホップを投入する工程へ。これは雑菌を抑えたり、泡立ちをよくしたり、ビールらしい香りや苦みを付けたりする大切な素材です。産地や種別によって様々なホップがあり、まずはその違いをかぎわけて体感。

↑生のホップは非常に繊細なので、乾燥させたものを使うのが主流。固めて凝縮させたものが粒状の「ペレット」で、加工前の状態になっているものが「毬花」(まりはな)です

 

そのあと実際にホップを手に取り、濾し終わった麦汁に入れて午前の部は終了。ホップの添加は続きますが、そこはキリンの講師にお任せし、参加者はランチへ。

↑全員でペレットを手に、鍋の中へ。ベースはチェコ・ザーツ産のファインアロマホップで、苦味調整のためにビターホップも使用

 

↑料理はメインをハンバーグ、またはサーモンから選べるほか、ライスorパンも。ドリンクは午後の作業があるためビールは飲めませんが「キリン 零ICHI」ならOK

 

ランチも体験教室のプランに含まれています。これを敷地内のレストランで食べ、そのあとはミニシアターへ移動。キリンビールの歴史のVTR視聴からはじまる工場見学へ。

↑VTRは数分ですが、凝った内容で楽しめます

 

↑工場見学も様々な場所を見られます。これは空缶洗浄機。大釜の内部やボトリング、ラベリングなどの一部はCGやプロジェクションマッピングの技術を用いて見せてくれます

 

 

体験教室終了後もお楽しみは盛りだくさん!

工場見学のあとは、午前の部屋に戻ってビールづくりの最終工程へ。ホップを入れることで、味にどんな変化が出たのかを確かめるために再度味見。そして糖度も測りました。その次は麦汁を勢いよく回して撹拌し、ホップなどを沈殿させてクリアにします。

↑午前のとは違うタイプの糖度計でチェック。基準値に達していたので、ここまでの作業がうまくいっていたことを実感

 

↑うぐいす色に見えるのは、ホップなどの沈殿物の山。かき混ぜることで液体の中央にまとまるのです

 

そして作業としては最後の工程へ。ホップで風味付けされた麦汁を保存容器に移し、ビール酵母を注入。これによって発酵が進み、アルコールが生成されるとともに炭酸が発生して完全版のビールとなるのです。

↑ビーカーに入っているのがビール酵母。これにて終了ですが、このあとの管理やボトリングは講師の方々がやってくれます

 

体験教室終了後は、最初に集まったホールに集合。ここでお疲れ様会を兼ねた乾杯と、受講した認定証の授与式や記念撮影を行い、解散となりました。横浜工場がある敷地内にはクラフトビアレストラン「SPRING VALLEY BREWERY YOKOHAMA」や、ジンギスカンやバーベキューが楽しめる「レストランビアポート」があります。もっと飲みたい方はここでくつろぐといいでしょう。

↑キリン一番搾りのほか、一番搾りプレミアムやキリン一番搾り〈黒生〉も飲めます

 

↑工場限定のレアな「亀田の柿の種」もひと袋付いてきます。こちらは別途、同施設内の売店で購入可能

 

↑「SPRING VALLEY BREWERY YOKOHAMA」

 

やがて体験教室から約6週間後。初夏を迎えたちょうどいい時季に、待望のビールが届きました! 冷やして飲んでみると、缶で売られているビールとは違う、パワフルな風味を感じました。やや粗削りなニュアンスもありながら、これが手作りならではの味ということでしょうか。とにもかくにも大満足!

↑特製ラベルが貼られた、330mlのビールが10本!

 

↑通常のピルスナーよりもパンチがあります。これはアルコール度数や苦みの強さが特徴の「ボヘミアンピルスナー」だからでしょう

 

ビールづくり体験は、申し込み方法が2パターンあり。横浜工場のホームぺージからか、キリンのECサイト「DRINX」からとなります。前者は1組4~6名の抽選式で3万円となり、約2~3か月前から応募開始。後者は2名1組で申込む形となり、先着順で1万円。なお今回はラガー(下面発酵)ビールをつくる会でしたが、月1~2回はエール(上面発酵)ビールをつくる会も開催されています。よりレアで人気も高いですが、気になる方はぜひチェックを!

 

【PLACE DATA】

キリンビール 横浜工場

住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1

アクセス:京浜急行線「生麦駅」より徒歩約10分

 

アサヒ、サントリー、キリンの定番ビールを徹底比較! 担当者に聞く「泡」へのこだわりとは?

大手各社のド定番ビールが、実は「泡」にこだわっていることをご存じですか。 しかも、なかには専用の簡易サーバーまで用意するブランドも。各担当者から泡へのこだわりを聞くとともに、フードアナリスト・中山秀明氏が実力をチェックしました!

 

泡持ちに寄与する成分が向上してさらにクリアに!

アサヒビール
スーパードライ
実売価格225円

辛口やキレ以外に、泡のおいしさも魅力。しかも今春新たな醸造管理技術を導入し、ビールの泡持ちに寄与する成分を約1割高めることに成功。より洗練されたクリアな味に進化しました。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

アサヒビール・マーケティング第一部
松葉晴彦さん

新たな醸造管理技術で泡持ちと切れ味がアップ!

仕込み・発酵・ろ過の工程において新たな醸造管理技術を導入しています。さらにビールの泡持ちに寄与する成分を従来品に比べ約1割高め、キレ味が向上するように脂質酸化物も低減させています。

 

【缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーを試してみた】

ギフトセットなどでゲットできる、「うまさ実感サーバー」を使用。乾電池で駆動するタイプで、缶にセットしワンプッシュで注げます。

 

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの 

クリーミーな泡と、スーパードライのキレのある味とのメリハリが楽しめます! 抽出部がソフトなプラスチック製となっていて、着脱や洗浄が簡単な点も秀逸。ドライのファンはぜひ入手しましょう!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

 

うま味や香りの豊かな素材が生み出すコク深く華やかな味

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
実売価格231円

うま味豊かなダイヤモンド麦芽やアロマホップを独自の技で醸造し、コク深く華やかな香りを実現。そのこだわりの製法と、注ぎ方で実現したクリーミーな泡を「神泡」と呼びます。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サントリービール・プレミアム戦略部
中野景介さん

厳選された麦芽と製法でクリーミーな泡を実現

きめ細かな泡には麦芽由来のたんぱく質が必要不可欠。そのため、麦芽100%であるとともに、たんぱく質が豊富なダイヤモンド麦芽を使っています。ダブルデコクション製法(※)で素材の良さを引き出すのもポイントです。

※麦芽本来のうま味とコクを余すことなく引き出すための製法。一部の麦汁を仕込み釜で2回煮出し、濃厚な麦汁を作る。

 

缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーをお試し!

キャンペーン中の「神泡体感キット」を使用。このキットには電動式と手動式があり、今回はより手軽にゲットできる後者で試してみました。

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの

おいしいのはもちろん泡を付けるのが楽しい

店レベルとまではいきませんが、サーバーを使った方がきめ細やかでもちのいい泡が作れます。味もよりまろやかになり、口あたり良好。自分で泡を付けるという所作も面白くてイイですね!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

うまさの長持ちする麦芽が泡をもきめ細やかに!

サッポロビール
黒ラベル
実売価格211円

世界中の生産者と協働契約栽培に取り組む同社独自の「旨さ長持ち麦芽」を採用。味や香りを新鮮に保ち、うま味と爽やかさに加え、きめ細やかな泡も魅力です。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サッポロビール・ブランド戦略部
田邊稔博さん

独自開発した麦芽が味と香りと鮮度を保つ!

独自開発した「旨さ長持ち麦芽」は、味と香りを新鮮に保ち、泡持ちの良さをアップさせます。この麦芽は2011年のクオリティアップから黒ラベルで一部使用していて、ご家庭でも生ビールのクリーミーな泡を楽しんでいただけます。

 

ビール泡品質向上への取り組み

酵母や原料の研究に始まり、工場・流通・店までの一貫した取り組みが農芸化学会技術賞を受賞。それらの卓越した技術が集結し、品質が保たれているのです。

 

【こちらも注目!】

世界150か国で愛される“泡の代名詞”的存在「ギネス」

ほかのビールとは異なる特殊な方法で泡を作るビールがあります。それがギネス。世界150か国で愛飲され、「クリーミーなビール」といえばギネスを思い浮かべる人も多いでしょう。そんな唯一無二の泡の秘密を紹介をします!

 

 

キリン
ドラフトギネス
実売価格303円

1759年に誕生し、いまや世界150か国以上で愛されている黒ビール。ロースト麦芽による香ばしい風味とクリーミーな泡が、リッチな味わいを生み出しています。開栓時に、缶の中に入っている独自のボール型ウィジェットの穴から窒素ガスと炭酸ガスが放出され、シルキーな泡を生みだしているのです。

 

 

 

 

 

 

 

シャンパンにフルートグラスはもう古い!? ワインのおいしさはグラス次第だったなんて!

「やっぱり、ワイングラスによってワインの味わいって違うんじゃない……?」うすうす気づいていながら、これまでどのワインもなんとなく、自宅にあるグラスひとつで飲んでしまっていた人も多いのではないでしょうか。

 

著名な老舗ワイングラスカンパニー、リーデル社が、2018年4月に「リーデル銀座店」をオープンしました。銀座初出店となる新店では、実際にワインを飲みながら、まさに「グラスが変わればワインの味わいも変わる」という事実を体験できる「グラステイスティング・セミナー」が。さらに、同じフードとワインでもグラスによって味わいが変わることを体感できる銀座店オリジナルの企画「フードペアリング・エクスペリエンス」も実施しています。

ワイン選びにも負けないほど奥深い、“グラス選び”の世界へ! さっそく飛び込んでみましょう。

 

ブドウ品種別にグラスをラインナップしている!

リーデルは、オーストリアに本社を構えるワイングラスカンパニーで、今年で創業262年を迎える老舗。創業当時は、バカラなど他のクリスタルガラスメーカーのように香水の瓶やシャンデリアなども製造していましたが、現在では「ザ・ワイングラスカンパニー」とロゴに冠するように、ワイングラス及びワイン関連商品に特化した専門メーカーとなっています。ではなぜ、ワイングラス専門のメーカーになったのか?

 

JSA認定ワインエキスパートであり、リーデル社のワイングラス・エデュケイターを務める竹中信幸さんは、そのきっかけとなった出来事から、話してくれました。

 

「あるグラスで、フランス・ブルゴーニュ地方の造り手さんに自身のワインを飲んでもらったところ、絶賛されたのですが、同じグラスでボルドー地方の造り手さんとボルドーワインを飲んだら『私のワインには合わない』と言われてしまったそうなんです。その出来事をきっかけに、当時まだ誰も考えもしなかった”グラスとワインの相性”というものがあるのでは? という疑問を持ち始めました」

 

その後研究を重ね、1958年に世界で初めて“ワインのタイプ別”にグラスを作るメーカーとなり、新しいリーデル社の歴史がスタートしたのです。

 

「当時のワイングラスというものは、デザインやカットを楽しむものでした。そんな時代に大ぶりなボウル形状と曲線的なデザインで、香り、味わいを楽しむための“機能的な”ワイングラスを作り始めた、というのは画期的なことでした。それからリーデル社のワイングラスはすべて、原料としてワインを造る“ブドウ品種別”というのが、基本コンセプトとなっています」(竹中さん)

↑JSA認定ワインエキスパートであり、ワイングラス・エデュケイターの竹中信幸さん。「ワイングラス・エデュケイター」とは、リーデル社認定で、グラステイスティングによるワインとグラスの関わりを伝える役割を担う

 

グラス作りは常に、造り手とともにある

ブドウ品種別、と言っても、その原料ブドウの個性がそのままワインへダイレクトに反映されるわけではありません。産地、気候、造り手などによってそれぞれに個性があるもの。それをロジカルにこのブドウだからこの形状のグラス、とメーカーだけの意見で決定するのは難しそうですが……?

 

「はい、おっしゃる通りです。ですから私どもは当初から、ワイングラスは常に造り手とともに作り上げてきたんです」(竹中さん)

 

形の異なるたくさんのグラスの中から、ワインの個性を最大限引き出せるボウル形状を、テイスティングを繰り返すことで探し出しているそう。そのプロセスをリーデル社では「ワークショップ」と呼んでいて、世界中のワインの造り手、ワイン専門家とこのワークショップを繰り返すことで、その品種に合った最終的なグラスのシェイプを決定していくのです。

昨今のワイン事情といえば、めまぐるしく変わる世界の気候条件、それによる産地特性の変化、またオレンジワインブームや日本ワインの注目度の高さなど、ワインのトレンドは日々変化しています。そんな時代ごとの傾向にも敏感に対応できるよう、グラスメーカーとしては常に造り手に寄り添い、生の声と意見を大切にしているのだと言います。

 

一例として、世界中に広がっている日本酒人気に答えるべく、8年の歳月とのべ170人の蔵元や専門家の意見を集約したグラス「純米」が、今年完成しました。さらに現在は、日本ワインの造り手ともワークショップの機会を重ねているそうで、日本ワインならではの味わいを楽しむグラス、日本固有のブドウ品種用のグラスに出会えるかもしれません。

↑8年の月日をかけて純米酒に特化したグラス形状を開発した。「<エクストリーム シリーズ>純米」3240円

 

これさえ揃えればOK! そんな基本のワイングラスとは?

それでは具体的に、どういう品種個性を持つワインを、どのグラスで楽しんだらいいのか? 世界中のあらゆるワインを楽しむために、リーデル社は4脚の基本グラスをおすすめしています。

 

まずは白ワイン用のグラス2種。1.爽快ですっきりしたタイプの白ワインを楽しむグラスと、2.こってりまろやかなタイプの白ワインを楽しむグラスです。

 

1は、ブドウ品種では「リースリング」や「ソーヴィニヨン・ブラン」といった、酸味をキリッと感じるタイプのブドウ品種用。その特徴である酸味を、あまり過度に舌の上に広げることなくスーッと喉へと流すことで、心地よく爽快感を感じる形状だそう。また白ワインの中でも比較的低めの温度で楽しむタイプのワインに用いるため、口の中に長く留めて温度が上がってしまうことなく、冷たいままスピーディに、喉元へ流れ落ちる効果があるのだとか。

 

2は、見た目も対照的にぽってりとした形状で、やはり味わい的にも対照的な、しっかりと樽熟成した「シャルドネ」のような白ワインに。このグラスは口径が広いので、口の中へ入る際の液体の横幅が広くなり、舌の上全体にゆっくりじんわりと広がります。それによって、柔らかい酸やクリーミーな質感をしっかり感じることができるのだと言います。

 

グラスの形状にこだわる理由、それは液体が口内へ入る際の舌への広がり方、液量、スピード感などのバランスを調整するという役割によるものだったようです。

 

1.すっきりしたタイプの白ワインに

↑リースリングやソーヴィニヨン・ブランといった、キリッとした酸味を感じるタイプのブドウ品種におすすめ

グラス=「<リーデル・ヴェリタス シリーズ>リースリング/ジンファンデル」4860円
ワイン=「ドメーヌ ツィント ウンブレヒト ピノ・グリ ロッシュカルケール 2015」4536円

 

2.しっかり樽熟成したタイプの白ワインに

↑樽熟成をしっかりした、シャルドネのような白ワインに用いたい

グラス=「<リーデル・ヴェリタス シリーズ>オークド・シャルドネ」4860円
ワイン=「ジャン マリー ブーズロウ ムルソー 2015」7020円

 

続いて、赤ワイン用グラス2種について。こちらは竹中さんが実際にワインをグラスに注ぎ、デモストレーションを交えて解説してくれました。

 

赤ワイン用グラス2種はどちらも大きなボウル形状。2種の違いはなにかといえば、口径のすぼまり具合です。一方は、3.すぼまりが小さく金魚鉢のような曲線と丸みが特徴で、一般的に“ブルゴーニュ型”と呼ばれる形状。もう一方は4.口径が大きく、底から口元までの曲線が比較的緩やかな一般的にボルドー型と呼ばれる形状をしています。

 

どちらも注ぐワインの適量は、グラスの一番膨らんでいる位置より1cmほど下くらいまで。この量に留めると、グラスを横に倒した時、つまり口元へ運んだ時に理想的な舌への広がり方、液量、スピード感が得られるのだと言います。

↑注ぐワインの適量は、グラスの一番膨らんだ位置より1cmほど下程度まで。これだけでも充分な量がある

 

口径のすぼまりが小さい前者3のグラスは、「ピノ・ノワール」という酸味が豊かなブドウ品種用としておすすめで、グラスを口元へ運んだ時に、口元に対してグラスが水平状態では液体がまだ口内へ流れて来ず、さらにもう少し頭を後傾する必要があります。そうすることで、液体の幅は細く、舌先から滑らかに喉元へ落ちるため、酸味の刺激を過度に感じにくくなるのだそうです。

 

もう一方の口径の大きなグラス4は、果実味やタンニンのしっかりした「カベルネ・ソーヴィニヨン」などのブドウ品種用としておすすめで、グラスが水平状態でも広い幅で液体が口内に広がるため、タンニンの豊かさや複雑味を舌全体で感じることができるのだと言います。

↑適量で注ぐと、グラスを横に倒した程度の角度になった際、つまり口元へ運んだ時に、理想的な舌への広がり方、液量、スピード感が得られるのだそう

 

↑グラスの形状によって、ワインが口内へ入る角度が変わることで、味わいの印象も変わるのです

 

3.酸味が豊かな赤ワインに

↑「ピノ・ノワール」といった酸味が豊かなブドウ品種に向いている

グラス=「<リーデル・ヴェリタス シリーズ>オールドワールド・ピノ・ノワール」4860円
ワイン=「デュジャック F&P モレサンドニ 2015」8640円

 

4.果実味やタンニンが豊かな赤ワインに

↑果実味やタンニンのしっかりした「カベルネ・ソーヴィニヨン」などのブドウ品種におすすめ。

グラス=「<リーデル・ヴェリタス シリーズ>カベルネ/メルロ」4860円
ワイン=「スタッグスリープ ハンズ・オブ・タイム レッド 2014」5400円

 

「これらのロジックは、科学的にというより、やはり多くの造り手さんたちとワークショップを重ねた結果によるものが大きいですね。経験的な事実として、このグラスで飲んだ時のこの感覚で自分たちのワインを楽しんで欲しいという、いわば”造り手のメッセージを伝える道具”でありたいと、私たちは考えています」(竹中さん)

 

今イチオシ、第三世代のシャンパーニュグラス

この4つの基本グラス以外に、今リーデル社がおすすめするシャンパーニュグラスがあると、竹中さんが教えてくれました。シャンパンやスパークリングワインを飲むシャンパーニュグラスといえば、“フルート”と呼ばれる細長い形状のものを想像する方も多いはず。しかしおすすめされたのは、 5.卵型のややふくらみのあるタイプのシャンパーニュグラスでした。

 

シャンパーニュグラスの形状のトレンド変遷を見てみると、リーデル社ではこの卵型のものを“第三世代”と位置付けているとのこと。第一世代は、社交界に集う貴婦人が片手に持っているようなイメージの“クープ”と呼ばれるお椀型のグラス。そして細長いフルートグラスが第二世代。ここまでは、グラス自体の見た目や雰囲気、泡の立ち方などに重点をおかれる傾向がありましたが、第三世代は味わい、香りをより引き出すという観点で、造り手と考えた結果なのだそうです。

↑シャンパーニュグラスもトレンドが変遷してきた。左から第一世代のクープ型、第二世代のフルート型。そして今おすすめの第三世代は、卵型のややふくらみのあるタイプだ

 

↑第二世代に位置付けられたお馴染みのフルート型の場合、頭はやや下向きで液体をすすってしまうので、過度な泡立ちが口内に広がる。それがおすすめの第三世代グラスなら、頭を後傾することで、シャンパーニュがしっかりと舌先から滑るように喉元まで流れていく

 

5.シャンパンやスパークリングワインに

↑第三世代は味わい、香りをより引き出すという観点で、造り手とワークショップを重ねたどり着いた卵型の形状だ

グラス=「<リーデル・ヴェリタス シリーズ>シャンパーニュ・ワイン・グラス」4860円
ワイン=「モエ・エ・シャンドン ブリュットアンペリアル NV」6480円

 

そこに存在感がないこと。それがいい道具の証

最後に、ハンドメイドグラスの魅力について竹中さんは語ってくれました。

 

「ハンドメイドグラスの最大の魅力はやはり軽さ、そして薄さです。手に持った時、口元に触れた時、なんのストレスもなくワインを口内へ運ぶことができる。良い道具とは、まるで存在を感じないことだと思うんです。まるでワインと直に触れているような感覚になれるグラスが理想ですね」。

 

 

“この品種だから、このグラスを選ばなければいけない”ではなく、むしろときにはその存在感すら消し去りながら、ブドウ本来の味わい、造り手の届けたい味わいに、より近しい状態を再現してくれる役割を担うのが、理想のワイングラス。

 

加えて、味わいの感じ方や好みは人それぞれです。畑からのメッセージとあなたの好みというスパイスを加えた“あなただけの理想の1脚”を、探してみてはいかがでしょうか?

 

【店舗情報】

リーデル銀座店

所在地=東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル1F
電話番号=03-6264-6128
営業時間=火曜〜金曜12:00〜21:00、土・日曜・祝日11:00〜20:00
定休日=月曜

 

※価格はすべて税込です

 

撮影/@Living編集部

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

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これは最高に楽しい! カインズ限定「グランドキリン DIXクラフトBOX」で知るクラフトビールの新たな楽しみ

キリンビールが展開するクラフトビール「グランドキリン」シリーズ、皆さんもう飲んでみましたか? クラフトビールといえば、日本ではまだまだ小さな市場ではありますが、現在急成長を遂げている新ジャンルのビールです。

そんなグランドキリンが、ホームセンターのカインズとコラボして、「グランドキリン DIYクラフトBOX」を発売中です。クラフトビールで「DIY」ってどういうこと? そこで今回は、キリンビールの企画部でグランドキリンのブランドマネージャーを務める白石大悟さんに、その楽しみ方を教えてもらいました。

 

 

フレーバーバッグをセットして45秒間漬け込むだけ

グランドキリン DIYクラフトBOXには、3種類のグランドキリン、それぞれに合うフレーバーバッグ、ビールを注ぐための蓋付きグラスが入っています。そう、各ビールをグラスに注いでフレーバーバッグで香り付けを楽しむというのがこのDIYセットなんです。

↑1セットあれば3種類のビールのDIYが楽しめる

 

↑ポイントとなるのが3種類のフレーバーバッグ。各パッケージに使用するビールが書かれている

 

まずは、「グランドキリン WHITE ALE」の香り付けに挑戦! WHITE ALEは、白ワイン、つまりマスカットのようなホップの香りが楽しめるのが特徴。クラフトビールのなかでもかなり華やかな味わいが際立った銘柄です。

 

よく冷えたWHITE ALEを泡が立たないようにグラスに注ぎましょう。続いて、レモンピールのフレーバーバッグをホルダーにセットし、キャップに取り付けたら、グラスに漬け込み開始。しっかり蓋をして、グラスをゆっくり逆さまにして45秒待ちます。

↑グラスには1缶分のビールは入らないので、ビフォーアフターを飲み比べて楽しもう

 

↑45秒間待つ工程が”DIY”感を一番感じるポイント。どんなビールになるのか期待感が高まる

 

漬け込み終えたら、あとはグラスに注いでさっそく試飲! 何もしていないWHITE ALEに比べ、レモンのビターさが感じされ、より味わいに深みが増した感じがします。味が変わるというよりは香りに変化が生まれ、まるで別のビールを飲んでいるような気分に。

↑左がビフォー、右がアフター。色の変化はなく、香りや味わいだけが変わる

 

ちなみに、香り付けだけなら他のフレーバーでもいいのではと思われるかもしれませんが、これがベストな組み合わせなのだそう。「20〜30種類は組み合わせるフレーバーを試しましたが、みんながよく知っていて、ベストなパートナーはこれなんです!」と白石さんはおっしゃっていました。

想像とは違う結果になるのもDIYの楽しみのひとつ

WHITE ALEと同様の方法で、「グランドキリン IPA」にはシナモンのフレーバーバッグを漬け込みます。もともと、ホップの華やかかつ甘い香りと、苦味が感じられるIPA。

↑IPA(アイピーエー)とは、インディアペールエールの略称。香りも苦味も強いのでインパクトがある

 

ここにシナモンを加えると、かなりインパクトのあるクラフトビールになると想像していたんです。しかし、結果は以外にも、非常に穏やかなシナモンの戻り香だけが残り、少しスイーツのような雰囲気になりました。

 

このシナモン、IPAだけでなく後述のJPLとの相性もいい反面、WHITE ALEとは違いの味が感化してしまうのだとか。組み合わせ方は何かと複雑ですが、こうやってセットになっているとすぐに試せるのがいいですね。

 

 

ホップの香りを高めるのもフレーバーバッグの役目

「グランドキリン JPL」は、ホップのハーブ感とキレの良さが特徴。そんなJPLに合わせるのはドリアバジルです。

↑JPL(ジェーピーエル)は、ジャパン・ペールラガーの略称。シンプルで飽きのこない日本スタルのクラフトビールだ

 

これはかなり爽やかな仕上がりで、よりハーブ感が引き立てられています。モヒートとも少し近い雰囲気があり、”緑っぽさ”があるんです。これはチーズやトマトソースを使うイタリアンに合わせると良さそう。

 

よりDIY感を出したい人は、使い終えたグラスを使って、オリジナルのフレーバーに挑戦してもいいかもしれません。「WHITE ALEはレモンハーブの紅茶やアールグレイで香り付けしてみるのもアリ。試作では、ミントを使うと爽やかな印象が強くなりました」(白石さん)とのこと。また、WHITE ALEとJPLは「クミン」との相性も良かったそうです。

 

逆に、いずれのビールもジンジャー(生姜)との相性はイマイチ。シャンディガフなどのビアカクテルはありますが、ジンジャーの香りが勝ちすぎてしまうのだとか。香りの組み合わせ方は奥深いですね。

 

「グランドキリンDIYクラフト BOX」は、日本全国のカインズ店頭やオンラインショップで計3000セット限定の発売となっています。価格は2980円(税込)。これからの季節のキャンプに持っていくのはもちろん、父の日ギフトにもおすすめです。クラフトビールの新しい楽しみ方をグランドキリンで体験してみましょう。

未婚、貧困、高齢化…「アルコール消費量」から見える47都道府県の真実

統計サイト「都道府県別統計とランキングで見る県民性」を運営し、1000以上の都道府県別ランキングを調査する中で見えてきた「47都道府県のこぼれ話」。第一回は酒にまつわるお話です。

■東京人が1年間に飲むアルコール量はビール190リットル相当!

 

最初に比較するのはアルコール消費量。

アルコール消費量(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性)

 

この表は、「純アルコール換算消費量」と言われる、純粋なアルコール消費量を都道府県別で比較したものです。アルコールの消費量は、ビールやウイスキーといった種別の販売数量にビール5%、ウイスキー40%など標準的なアルコール度数をかけて求めます。表に落とし込む際は、この数を各都道府県の成人人口で割ります。

 

アルコール消費量のトップは東京都で、ひとりあたり年間9.54リットル。ビールの消費量に換算すると190.8リットルで、大瓶318本。そんなに! と思われるかもしれませんが、コンビニで買うビールから居酒屋で飲む日本酒までを含めた消費量ですので、それぐらいにはなりそうです。

 

東京近郊に目を向けると、埼玉県が38位で5.88リットル、神奈川県が33位で6.14リットル、千葉県が31位で6.18リットルと、どの県も全国平均の6.77リットルより少なめ。それなのに東京だけ飛び抜けて多いのは、埼玉・神奈川・千葉から東京に通うサラリーマンが会社近くで飲むためでしょう。同様に、大阪の消費量も近県より多くなっており、「都会⇔ベッドタウン」という生活スタイルがアルコールの消費量に影響を与えていることが分かります。

 

■隠れた“酒豪県”、山梨

続いて首都圏以外の消費量を見てみましょう。鹿児島県、宮崎県などの南九州や、新潟県以北で消費量が多くなっています。南九州は言わずと知れた焼酎王国で、新潟も日本有数の酒どころ。

焼酎消費量(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性)
日本酒消費量(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性)

 

酒の種類は異なるものの、アルコール換算すると両者はしのぎを削るライバルであることが分かります。焼酎や日本酒のように、特定の酒がアルコール消費量を押し上げている都道府県は他にもあります。山梨県のワインです。

ワイン消費量(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性)

 

南九州や新潟のような酒豪県ほど上位ではありませんが、周囲の都道府県と比べると、やはり目立ちます。

 

一方、下位は関東から関西にかけての本州中央部が多くなっています。アルコール消費量は工業生産額と負の相関があり、工業生産額が高い都市部ほどアルコール消費量が少ないと言えそうです。

 

先ほどの酒類別統計に戻ってビール消費量を見ると、東京都が1位。さらにアルコール消費量がそれほど多くなかった大阪も4位に入っています。

ビール消費量(出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性)

 

東京以外の都市部でアルコールの消費量が少ないこととあわせて考えると、都市部は仕事帰りの”乾杯需要”で度数の低いビールが消費され、地方では度数の高い焼酎や日本酒が、より多く消費されていると言えそうです。

 

■アルコール消費量が多い人の特徴

最後にアルコール消費量と他の項目のかかわりを見てみましょう。飲み屋の店舗数と正の相関が高く、飲み屋の多いところでアルコール消費量が多くなっています。ただ、酒飲みが多いから飲み屋が多いのか、飲み屋が多いから酒飲みが多いのか、因果関係の分析が難しいところです。

 

社会環境とのかかわりを見ると、貧困率と正の相関があり、1世帯あたりの貯蓄額と負の相関があります。つまり、貧困率が高く貯蓄額の少ないところでアルコールの消費量が多くなるということ。統計的には、楽しさよりもつらさこそ酒を飲む大きな動機と言えそうです。

 

さらに50代男性、60歳以上男性の未婚率と正の相関があり、アルコール消費量が多いところほど高齢男性の未婚率が高いというのは身につまされる結果です。

 

お酒一つでこれだけ多様な47都道府県。引き続き、統計をもとに都道府県のこぼれ話をお届けします。

 

【著者プロフィール】

統計ジャーナリスト 久保哲朗

統計ジャーナリスト。1970年、佐賀県生まれ。東京大学文学部卒業。長野県伊那市でシステムエンジニアとして働くかたわら、さまざまな統計データを収集・分析。「都道府県別統計とランキングで見る県民性」など、統計データを駆使したWebサイトを複数運営している。著書に『47都道府県の偏差値 』(小学館)など。

 

都道府県別統計とランキングで見る県民性:http://todo-ran.com/

やっぱりウイスキーは「スコッチのシングルモルト」だ!王者の風格漂う3ブランドが今夏新発売

酒類のトレンドとしては、レモンサワーやクラフトジンなどがいまの新潮流といえるでしょう。が、ハイボールブームや朝ドラ「マッサン」などで盛り上がったウイスキーも依然大人気。そんなシーンをさらにアツくする商品が、3ブランドから計8本も新発売されます。しかもカテゴリはスコッチウイスキーのシングルモルト。今回は発表会の様子を伝えながらアイテムの紹介もしていきましょう!

 

 

追い風が吹くシングルモルトスコッチから新作が登場!

まずは国内ウイスキー市場の動向から。先日、サントリーの「響17年」と「白州12年」の販売休止が大きく報じられましたが、国産だけでなく海外からの輸入商品も好調です。そのなかで、スコッチが占めるのは約5割。バーボンなどのアメリカンウイスキーもトレンド傾向にあるものの、やはり王者はスコッチであり、2016年で約167万箱、2012年比で約1.5倍の規模に拡大しているのです。

 

↑イギリスの調査会社「IWSR」の資料より。スコッチウイスキーのなかでも、シングルモルトタイプは希少性からも年々需要が高まっています

 

この追い風のなかで新たに発売されるスコッチの銘柄は、「グレンドロナック」「ベンリアック」「グレングラッサ」の3ブランドから。「グレングラッサ」は飲食店限定となります。ひとつずつ簡単に歴史や味わいの特徴を紹介しましょう。

 

ハイランドモルトの入門に最適なグレンドロナック

↑グレンドロナック。左から18年(1万3080円)、12年(5770円)、21年(1万7470円)

 

グレンドロナックは1826年に創業。スコットランドで最も歴史ある蒸溜所のひとつで、東ハイランド奥深くのフォーグの渓谷に位置しています。創業以来、シェリー樽熟成のエキスパートとして知られていますが、その理由は原酒が力強いタイプだから。シェリー樽で長期熟成するのに、ベストであるということです。

 

↑特徴は、厳選されたシェリー樽による甘く果実味のあるテイスト。また、ナッツのような香りによる芳醇なフレーバーが高く評価されています。写真の12年はバランスがよく、ハイランドモルトの入門に最適

 

 

革新的な製造方法で高い評価を受けるベンリアック

↑「ベンリアック」。左が10年(5190円)、右がキュオリアシタス10年(5330円)

 

1898年に創業したベンリアック蒸溜所は、スペイサイドの中心に位置。スコッチの蒸溜所としては珍しく、古くからノンピートとヘビーピート(麦芽を乾燥させる際にピートという泥炭を炊くことでスモーキーになる)の2つのタイプのシングルモルトを製造してきたユニークな蒸溜所として知られています。また現在では希少となっている伝統的な製麦工程(フロアモルティング)を自社内で行っていることや、熟成と仕上げに様々な樽を使用する革新的な製造方法で高い評価を受けています。

 

↑キュオリアシタス10年は、自家製麦したヘビーピートモルトを使用。パワフルなスモーキー香と、フレッシュフルーツのような甘みが調和しています

 

 

奇跡の復活から一躍有名となったグレングラッサ

↑「グレングラッサ」。左から、トルファ(6500円)、リバイバル(5190円)、エボリューション(5770円)

 

創業が1875年と長い歴史を持ち、小規模少量生産のクラフトマンシップを貫いていましたが、1986年に生産がストップ。再開は絶望的とされていましたが、2008年に復活を遂げたことで一躍有名になったのがグレングラッサです。サンデント湾の沿岸近くに位置し、名産地と称されるハイランドとスペイサイドの境界をまたぐ唯一の蒸溜所であり、3つの環境の影響を受けていると言われています。

 

↑リバイバルは、赤ワインを熟成させたヨーロピアンオーク樽とバーボン樽でそれぞれ熟成させた原酒を、シェリー樽に入れ替えて再度熟成。甘いキャラメルのような香りと、クリーミーな味わいが特徴です

 

安すぎず高すぎずのプライスで特別なシーンにぴったり

発表会には、製造元のブラウンフォーマン社、アジアパシフィックブランドアンバサダーのクレイグ・ジョンストンさんがスコットランドより来日して登壇。商品のストーリーなどを開設するとともに、テイスティングのコツも教えてくれました。

 

↑クレイグ・ジョンストンさん。テイスティングは一見難しそうに見えますが、コツが5つあると言います

 

まずはグラスをライトに透かして色を見ます。次はグラスを傾けて回し、側面に液体の余波がどれだけ残るのかをチェック。この残量が多いほどアルコールの含有量も多いのだとか。3つめはアロマ。そしていよいよ口に含んでテイスティング。最後は飲んだ後に残る香りの余韻です。神経を研ぎ澄ませて意識しながらやってみると、ウイスキーの立体的な味わいに驚かされるでしょう。

 

↑会場にはフードペアリングを考慮した料理がズラリ。こちらは「グレンドロナック 12年」向けに用意された「蔵王牛ローストビーフとクレソンのピンチョス バルサミコソース」

 

最後には試飲とフードペアリングも。個人的に筆者が好みだったのは、「グレングラッサ トルファ」。ピートを焚き込んだ麦芽を使用し、バーボンバレルで熟成。その後、アルコール度数50%でボトリングした力強い風味が特徴の一本です。

 

↑「グレングラッサ トルファ」とのペアで提供されたのは、「粒貝と牡蠣のオイル漬け タイムとクローブの香りをうつして」。海の影響とピートのスモーク香が、磯の風味が詰まったホタテと牡蠣にベストマッチ!

 

今回の商品は価格帯にも注目。8本中6本が5000~6000円台となっており、デイリーで飲むにはややハードルが高いものの、ちょっとしたプレゼントや特別な場には重宝するプライスゾーンではないでしょうか。発売はすべて6月19日。父の日には間に合いませんが、これからの贈答シーンには実にアリですよ!

 

「出会い系立ち飲み」の最新トレンド!新宿の夜景を望む衝撃的なVIP感

いま巷で流行中の「スタンディングバー」。仲間同士やカップルで飲みに行くのも良いですが、その醍醐味は何といっても新しい出会いが期待できること。最近では、東京・銀座のコリドー街周辺が“出会える”エリアとして有名になりましたよね。

 

そんなこんなで、いま都心を中心にスタンディングバーが続々と誕生していますが、特に勢いがあるのが「The Public stand」(通称:パブスタ)。なかでも先日オープンした新店「歌舞伎町2号店」は、きわめてアイコニックと話題になっています。いったいどんなお店なのでしょうか? レセプションパーティの様子から、その魅力をお伝えしていきます!

 

 

時間無制限でサイフに優しい!大人の社交場“パブスタ”とは?

「The Public stand」は、「カジュアルの中にも洗練された大人のエレガンスな空間」をコンセプトにしたスタンディングバー。SNS映え確実な店舗デザインもさることながら、何といっても人気の理由は、独自のシステムにあります。

 

まずひとつめは、「時間無制限飲み放題」。オープンからクローズまで最大11時間もの間、ドリンク飲み放題! それでいて、料金は男性3240円(金・土・祝前日は3780円)、女性なら1080円のハイコスパぶり! 時間やお金を気にせず思いっきり楽しめる、というワケです。

↑こちらの端末で受付。他のスタンディングバーによく見られるチケット購入での入場も可能です

 

飲み放題のドリンクメニューは超充実。バーテンダーが目の前で作る本格カクテルだけで100種類以上、もちろんビール、ワイン、ウイスキーなどおいしいお酒が豊富にそろっています。

↑気さくなスタッフさんがドリンクを作ってくれます

 

↑別途チケットを購入すれば、ウイスキーだって注文できます

 

↑パーティシーンで人気のコロナエキストラも、チケットドリンクメニューとして提供

 

↑フードはスナック系と、生ハムやスモークサーモンなど、ライトなおつまみが中心

 

そしてもうひとつの特徴が、お店の出入り自由というPublic(公共)なスタイル。海外でよく見られるカタチです。系列店の間を行き来するのも自由。目当ての人と出会えなければ次の店に行く“ハシゴ”も好きなだけ。新宿には2店舗あるので、そこを往復するもよし、渋谷や六本木などの他エリアに繰り出すもよし。雰囲気が異なる店舗で、また気分を変えて楽しめるのです(男性は、はしごエントランス料金1080円がかかります)。

↑エントランスで押してもらう、ブラックライトで光るスタンプ。これを見せれば、他店舗にも入れます

 

自由に出入りできるので、アポイントの前後に寄ったり、仕事帰りに気軽に寄れたりするなど、さまざまなシーンで便利なんです。お店側も、ハシゴ客のための店舗拡大に注力しているので、系列店もできやすそう。

 

 

開放的なVIP席を備えた新店「歌舞伎町2号店」

「The Public stand」の話題の新店があるのは、新宿歌舞伎町でも特に活気のあるエリア。歌舞伎町一番街のアーチをくぐったら、目と鼻の先に建物が見えてきます。そしてお店はそのビルの最上階に。

↑かなり有名な、この看板が目印です

 

↑こちらのビルにあります。10F・11Fの2フロア構成

 

有名な画家・イラストレーターによる壁画アートを採用するなど、店内の装飾はかなりこだわっていてフォトジェニック。ほぼスタンディング席なうえに、かなりの盛況ぶりで、ゲスト同士の距離感も近づきそう。

↑店内10Fの様子

 

↑ドリンクを注文するバーカウンター

 

「歌舞伎町2号店」の最大の特徴は、セレブ気分に浸れるVIP席。ひとつめが新宿の夜景も楽しめる個室「VVIP ROOM」。スタッフさんが席までドリンクを持ってきてくれるサービスも。

↑VVIP ROOM(3240円/1時間 ※金・土・祝前日は5400円/1時間)

 

↑この通り、きらびやかな夜景を望めます

 

そしてもうひとつが、同ブランド初となる“ルーフトップ”の「ROOFTOP VIP」。もちろん夜景も楽しみつつ、さらに開放的な気分も味わえて、特別感満点です。

↑こちらがROOFTOP VIP(4320円/1時間 ※金・土・祝前日は6480円/1時間)

 

↑VIP席の利用者にはこんなサングラスがもらえます。有料で購入することも可能

 

「時間無制限飲み放題・出入り自由」システムで、人々の交流をカジュアルに演出する「The Public stand」。現在は東京都内に7店舗と、千葉県内に1店舗あり、今後さらに拡大しそうな予感です。もともとコスパは高いですが、お得な割引キャンペーンも頻繁に実施しているので、有効活用するのも手ですよ。

 

 

【SHOP DATA】

The Public stand歌舞伎町2号店

住所:東京都新宿区歌舞伎町1-23-15 SUZUYAビル10F・11F

アクセス:JRほか「新宿駅」東口徒歩5分

営業時間:18:00~翌5:00

定休日:なし

【27日まで】お酒の最新トレンド「クラフトカクテル」を飲もう! 「東京カクテル7デイズ」のプロオススメ店

食の世界で「クラフト」が定着しつつある昨今。お酒では、特にクラフトビールやクラフトジンがトレンドとしてもてはやされています。ただ世界のバーシーンをリードするロンドンやNYでは、クラフトカクテルが沸騰中。流れは東京にも来ていて、このムーブメントを気軽に体験できるイベントが、都内各所で限定開催されています。初日の潜入レポートとともに、オススメのバーも紹介していきましょう!

 

名店の一杯をカジュアルにホッピングできる!

イベント名は「東京カクテル7デイズ 2018」。2017年に第1回が開催され、今回で2回目となります。内容は、カクテルパスポートを片手に、人気店をホッピングして楽しめるというもの。メイン会場は「明治神宮前<原宿>駅」が最寄りのVILLAGE(エコファームカフェ632)です。

 

↑VILLAGEにて。8ブランドのポップアップバーが出店され、大盛況のにぎわい

 

VILLAGEは本日まで。ただ、それ以外では5月27日(日)まで、都内66店舗のバーで計246種類のクラフトカクテルを、特別価格で楽しめます。パスポートは事前にネットで購入する方法がありますが、こちらは5月19日まで。20日以降は当日券ということで、VILLAGEや参加店舗のバーで直接4500円を支払う形となります。

 

↑カクテルパスポート。66店舗のバーで使える、カクテル1杯分の無料クーポンが付いてくるのもうれしい!

 

メイン会場は本日となりますが、ここでは提供される16以上のカクテルから8カクテルが無料で楽しめるのでなるべく足を運びたいところ。参加ブランドは、BACARDI, BEEFEATER, CAMPARI, GLENMORANGIE, GREY GOOSE, HENDRICK’S, HENNESSY, TUMUGIという、そうそうたる顔ぶれです。

 

↑VILLAGEに出店しているCAMPARIのブース。いま世界で一、二位を争う人気の「ネグローニ」のほか、「カンパリシェケラート」「カンパリトニック」を飲むことができます

 

↑VILLAGEでは「カクテルマルシェ」というブースにも注目。有料となりますが、季節のハーブや野菜、フルーツを使ったカクテルからカクテルアイスまで多彩な楽しみ方を目の前で体験できます

 

66ものBARから気鋭の新店をピックアップ!

ここからは、参加店での楽しみ方をご紹介。パスポートを提示することで、期間限定のオリジナルカクテルを特別価格1000円で注文することができます。なお前述しましたが、カクテルパスポートは各店でも直接購入でき、カクテル1杯分の無料クーポン付き。ということで、66のバーのなかから比較的に新しめの3店舗をご紹介しましょう。

 

その1:恵比寿「Bar Triad」(バー トライアド)

恵比寿の人気店「Bar Tram」「Bar Trench」に続く新店として2017年にオープン。2フロア制になっており、まるで隠れ家のようなエントランスをはじめ、遊び心が随所に。期間中は昼、夕方、夜と各時間帯をイメージしたカクテルを提供。

 

その2:銀座「Salt grill & tapas bar」(ソルトグリル アンド タパスバー)

オープンから1年以上経ついまも話題の絶えない「GINZA SIX」の6階にビルトイン。オーストラリアのスターシェフ、ルーク・マンガン氏が手掛ける、ハイセンスなグリル料理とタパスが味わえます。レストランバーである強みを活かしたフォンドヴォーがベースのカクテルなどが強みですが、今回は海外のレストランやホテルのドリンクをイメージしたカクテルを考案。

 

その3:中目黒「PAVILION」(パビリオン)

個性的なショップが軒を連ねる「中目黒高架下」のなかでも異彩を放つ、LOVEとARTがテーマのレストラン。ゲストを五感で刺激する世界観と美食にあふれ、フードの真骨頂は窯焼き料理とお酒とのペアリングとなっています。イベントでは同店ならではのARTなカクテルを4種用意。ヴィジュアルでも楽しめる内容になっています。

 

日本ではまだ珍しいかもしれませんが、冒頭で触れたように海外ではバーホッピングのイベントも日常的。またプロのバーテンダーが作るカクテルは、パフォーマンスやお酒のヴィジュアルはもちろん、圧倒的においしいことが魅力です。これを機に、ぜひ奥深いクラフトカクテルの世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか!

 

【SHOP DATA】

Village(メイン会場)「エコファームCafé 632」

住所:東京都渋谷区神宮前6-32-10

開催日時:2018年5月18日(金)~20日(日) 3日間限定 16:00~21:30まで

 

バーホッピング対象都内66店舗
2018年5月18日(金)~27日(日)
渋谷、恵比寿、新宿、六本木、池袋、などを中心としたバー&レストラン ホテルバーなど

 

やっぱり、日本酒は面白い! 「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で出合った「驚きのお酒」5選

いまや和食以外の料理店でもペアリングを推奨され、海外への輸出も盛んな日本酒。ゆえに、日本伝統の酒器ではなく、ワイングラスに注がれるケースも少なくありません。そんな観点から開催されているのが、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」。8回目となる今回は、263蔵から過去最高の901点が出品され、最高金賞46点、金賞236点が選考されました。今回は同アワード2018の入賞酒お披露目会に参加し、その様子をレポートしていきます。

会場には、アワードで金賞・最高金賞を受賞した84の蔵元の日本酒がズラリ。ワイングラスで飲むということから、受賞酒には洗練されたテイストのものが多いというイメージを抱いていましたが、フルーティなタイプから旨みの豊かなどっしり系など、実に多種多様な銘柄が揃っていました。以下では、印象に残った5つの酒造とその銘酒を、造り手のインタビューとともに紹介します!

↑会場となった虎ノ門ヒルズのホールには、多数の日本酒ファンが来場。注目度の高さがうかがえました

 

注目の日本酒その1

アメリカの超高級レストランからのオファーもある希少な純米大吟醸「蔵光」

↑「蔵光」 菊水酒造株式会社(新潟県) 1万800円/750ml

 

大吟醸部門で最高金賞に輝いたのは、285の出品数のなかでわずか15点。なかでも、特にレアだといえるのが、菊水酒造の純米大吟醸「蔵光(くらみつ)」。ふくよかなボディに華やかさが際立つ贅沢な味わいです。数量限定の希少なお酒で、目立った宣伝活動をしていないにもかかわらず、クチコミで支持が広がっているとのこと。聞けば、生産の半分は輸出していて、アメリカの超高級レストランからのオファーも多く、「アメリカでこういうお酒を見かけたけど、本当に菊水さんの商品?」と問い合わせを受けることもあるそうです。国内では、取扱店は限られているものの、都内のある百貨店では、1店で年間数百本ものオーダーが入る例もあるのだとか。

 

造りの大きな特徴は、原料米に魚沼産コシヒカリを100%使っている点。ただ、これは挑戦ともいうべき至難の技だといいます。なぜなら、飯米であるコシヒカリは、日本酒用に作られている酒米よりも小粒で、しかも精米歩合を23%まで磨き上げているため、酒造りに大切な米の中心部「心白」も極小に。さらには水を吸うスピードが速くなるので、吸水の時間には通常以上に神経を研ぎ澄ませなければいけません。

↑23%まで磨いた魚沼産のコシヒカリの見本。ご覧の通り、極めて小さな粒になるまで削られています

 

「蔵光」は「ここまでやるか」という異次元のこだわりを貫いた成果

では、そんな貴重なお酒にはどのような思いが込められているのか、菊水酒造の安達厚子さんに聞いてみました。

↑菊水酒造 営業部の安達厚子さん

 

「『蔵光』というのは創業の地、蔵光村に由来。二度にわたる水害でその地を離れることになったのですが、原点に立ち返る当社の意思と姿勢が酒銘に込められています。それだけに特別な一本になっており、当社が130年以上で培った知見と技をつぎ込んでチャレンジしました。原料に酒米の王者・山田錦を使わず、新潟県が誇るブランド飯米・魚沼産のコシヒカリを使ったことも、当社の進取の精神の現れ。『ここまでやるか』という異次元のこだわりを貫いた結果です。華やかな香りをワイングラスで楽しんでいただくことも想定していたので、今回、名誉な賞をいただけて喜びもひとしおですね。ちなみに、ボトルに映し出された一筋の光は、菊水の酒造りに対する一点の想いが大きな灯りとなり、上昇していくイメージを表しています。人生を照らす光のように、慶事や人生の節目を祝う特別な日に選んでいただけたら」(安達さん)

↑同じく菊水の「無冠帝 吟醸 生詰」は720mlで1190円。心地よい旨みとキレのよさが共存するバランスの取れたお酒で、こちらもワイングラスがよく合うお酒といえます

 

注目の日本酒その2

ひとくちで「旨い」とうなる絶妙な味わい「燦爛 純米大吟醸 原酒」

↑「燦爛 純米大吟醸 原酒」 株式会社外池酒造店(栃木県) 3399円/720ml

 

次に取り上げるのは、「蔵光」と同様、大吟醸部門で最高金賞を受賞した「燦爛(さんらん) 純米大吟醸 原酒」。本品を醸した栃木県の外池(とのいけ)酒造店は、首都圏中心の特約店に卸す「望bo: 」という銘柄で評価が高まりつつあり、国内最大の日本酒コンペ「SAKE COMPETITION 2016」では純米吟醸部門の2位を獲得した実力蔵です。「燦爛 純米大吟醸 原酒」は、「酒米の王様」といえる山田錦を45%まで磨いて使用しており、一見、王道の大吟醸に見えますが、実は、使用米の95%が栃木県産(※)という地元愛のあふれる一本。澄み切ったボディのなかに鮮烈なインパクトが光る絶妙な味の構成で、ひとくちで「旨い」とうなる味わいです。

※山田錦の名産地としては兵庫県が著名

 

これからも「味」で日本酒の付加価値を作っていきたい

受賞作について、今年38歳になるという同社の杜氏、小野 誠さんにお話を聞いてみました。

 

「地元ではこの燦爛という銘柄がメイン。こちらは県内産の山田錦を使った思い入れのある1本で、飲んだ瞬間においしさが伝わる、あえてわかりやすい酒で勝負しました。造りで心がけているのは、『掃除の徹底』です。お酒にあってはならない香り、『オフフレーバー』を防ぐために掃除は重要。酵母が出す純粋な香りを守るため、布を湯釜で殺菌するなどの基本的な作業が重要になってくるんです」

↑左から、外池酒造店の杜氏・小野 誠さんと、醸造課頭の神田晃道さん。小野さんが持っているのはプレミアム純米部門で金賞に輝いた「望bo: 純米吟醸 無濾過生原酒」1769円/720ml

 

なるほど、そういえば入手困難酒の代表格、「而今(じこん)」の杜氏さんも「蔵の清潔さが大切」とおしゃっていました。地味ですが、こうした基本がもっとも大切なのですね。ちなみに、せっかく現役の杜氏さんがいらっしゃっているので、ワインなどに比べて日本酒が「手間がかかる割に利益が少なすぎる」と言われる現状について聞いてみました。

 

「日本酒はお父さんが晩酌に飲むイメージがあり、付加価値をつけるのが難しいのが現状。しかし、並行複発酵を行う日本酒は、明らかに単発酵のワインに比べて手間ひまがかかっています。ですから、日本酒の価値がもう少し認められてもいいという思いはあります。その点、今回の受賞作は1本3000円超と高価。だからこそ、飲んだ人に『失敗した…』とは思わせたくないですし、『この味なら、全然高くないよ!』と言われる味を目指して造りました。もちろん、手が届かない価格のものばかりではいけませんが、これからも『味』で日本酒の付加価値を作っていけたらと思っています」

※並行複発酵……デンプンの糖化と糖のアルコール発酵を同一容器で行う方式。果汁に糖が含まれ、発酵のみを行う(単発酵)ワインと比べて複雑で手間のかかる工程となります

 

注目の日本酒その3

ライチを思わせる個性的なスパークリング「人気一Rice Magicスパークリング純米大吟醸」

次は、スパークリングSAKE部門で最高金賞に輝いた一本を紹介。ちなみにこの部門の最高金賞は、入賞率4.6%と今回最も狭き門でした。紹介する蔵元は、ネーミング的にも個性のある福島県の人気(にんき)酒造です。聞けばこちらは、アワードのスパークリングSAKE部門の常連。今回は、最高金賞受賞の「人気一Rice Magicスパークリング純米大吟醸」と、2014~2017年で4年連続最高金賞に輝いた「Rice Magic人気一スパークリングレッド」を紹介します。

↑左が「Rice Magic人気一スパークリングレッド」、右が「人気一Rice Magicスパークリング純米大吟醸」。人気酒造株式会社(福島県) ともに823円/300ml

 

どちらも、芳醇な甘味がありながら、酸も効いていてバランスの良い仕上がり。「人気一Rice Magicスパークリング純米大吟醸」は、口に含んだ瞬間、「ライチか!?」と錯覚させるような、個性的な風味がありました。シャンパンの製法として知られる「瓶内二次発酵」ならではのきめ細かな泡も秀逸。ボトルのデザインもかわいらしいので、女性にプレゼントしたら喜ばれそうです。

↑人気酒造株式会社の田畑俊哉さん

 

「両方とも添加物は一切使用せず、米と米こうじのみで発酵させたナチュラルな仕上がりが特徴です。やわらかく、やさしい味で飲みやすいと思いますよ。レッドのほうは、黒米を使っているから色味が赤くなるんです。紅白で縁起もいいということで、贈り物に選んでいただくことも多いですね」(田畑さん)

 

注目の日本酒その4

こだわりの自社栽培米で醸した軽やかなお酒「竹林 かろやか 大瀞」

続いて紹介するのは、プレミアム純米部門で最高金賞を受賞した一本「竹林 かろやか 大瀞(おおとろ)」。こちらも入賞率が5.3%という厳しいジャッジのなかから選ばれた名作です。こちらを醸した蔵は、米作りに並々ならぬこだわりを持つ岡山県の丸本酒造。

↑左から2本目が、最高金賞を受賞した「竹林 かろやか 大瀞(おおとろ)」1836円/720ml。隣は「竹林 ふかまり 純米」1296円/720ml。ともに丸本酒造株式会社(岡山県)

 

受賞作は、「かろやか」の名前の通り、「水か?」と驚くほど口当たりは極めて軽やか。華やかな吟醸香とほのかな甘みを持ち、余韻にはまろやかさが残る絶妙な味わいでした。

↑満面の笑みとアニメ声が印象に残る丸本酒造の高橋芙美さん

 

「とにかく、日本酒で米本来の旨みをダイレクトにお伝えしたいですね。当社では、すべての酒を社員自ら栽培した山田錦で造ります。山田錦は低農薬で稲本来の力を引き出す『三黄造り』という農法で栽培。また、掛米と麹米(※)で田んぼをわけ、それぞれ最適な方法で育てています。掛米は繊維がぎゅっと詰まった米が最適。麹米は菌糸が食い込めるよう、スカスカな米質のほうが良いので、それに応じて作り分けているんですね。ちなみに、ワイングラスはお酒の温度が上がりにくいですし、口元が広くて薄いので、お酒の味がよくわかります。ぜひ、このお酒もワイングラスで楽しんでみてください!」(高橋さん)

※掛米……もろみ(かゆ状のお酒のもと)に投入されるお米のこと。もろみを増量するときに使われます ※麹米……麹菌を繁殖させ、米麹の元になるお米のこと

 

注目の日本酒その5

「思いっきり味を乗せてみよう」と生酒のまま1年寝かせた「御園竹 蔵内生熟成」

最後は、最高金賞ではない金賞ながらも、個人的に印象深かった一本をご紹介。主催者のひとりに「これは本当に変わっている」と教えてもらった長野県・武重本家酒造の「御園竹(みそのたけ) 蔵内生熟成」です。

↑右が「御園竹 蔵内生熟成」1231円/720ml、その隣は熟成させる前の「御園竹 濃醇旨口生酛原酒無濾過生酒」で1188円/720ml。ともに武重本家酒造株式会社(長野県)

 

その特徴は、加水しない原酒ならではのアルコール度数19%というパワフルな飲みごたえと、濃厚な甘味と旨み。そして生酒のまま1年間寝かせたことによる、何ともいえない熟成香とトロリとした口当たり。苦味すら感じるクセのある味わいですが、ワイングラスで飲むと一層ハマりそうです。

↑武重本家酒造株式会社の武重有正さん

 

「濃いでしょう? 通常のお酒と違い、実験的に思いっきり味を乗せてみよう、と造ったのがこれ。生酛造り(※)の酒は本来、熟成がゆっくりなので、熟成が進むよう、蔵のなかで生酒を常温で1年寝かせてみました。味はしっかりしているんですが、実は悪いニオイの『生老香(なまひねか)』も出ていて、ワイングラスだとそれがよくわかります。アルコール度数も高いですし、好き嫌いは分かれるでしょうが、熟成酒マニアの方にはぜひ飲んでいただきたいですね」(武重さん)

※生酛(きもと)造り……伝統的な造りの手法で、酵母を雑菌や微生物から守る乳酸菌を自然界から取り込む方法。濃淳な旨みと酸がある本格的な味わいの酒になります

 

贅を尽くした大吟醸から、唯一無二のスパークリング、クセが強すぎるお酒まで。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では、個性豊かなお酒との出会いがあり、大いに興奮させていただきました。みなさんも、今後の同アワードに注目するともともに、今回紹介したお酒を見つけたら、ぜひワイングラスで楽しんでみてください!

父の日にも自分用にも。「ブラックニッカの限定品」が酒好きの心をくすぐる

6月17日は父の日。プレゼントをどうしようかとお悩みなら、今年はウイスキーなんていかがでしょうか? 実はロングセラーブランド「ブラックニッカ」から、父の日を“リッチ”に演出してくれる数量限定商品が登場。メーカーの新商品発表会の様子から、その魅力をお伝えします!

 

 

まずは「ブラックニッカ」のおさらいから

1956年の発売以来、時代とともにカタチを変えてウイスキーのおいしさ、面白さを発信し続けている「ブラックニッカ」。トレードマークの“ヒゲのおじさん”でもおなじみですね。現在では、飲みやすくて軽やかな「クリア」、華やかな香りとコクの「リッチブレンド」、深く重厚な味わいの「ディープブレンド」の3タイプの商品が主軸です。

 

2017年は前年比102%と拡大傾向のウイスキー業界にあって、「ブラックニッカ」は前年比112%と特に好調。5年連続で過去最高の売上を更新し続けています。

↑ウイスキー需要はじわじわと拡大中!(アサヒビール新商品発表会の資料より)

 

 

さらに“リッチ”になった限定ブレンド

それでは、ブラックニッカの父の日向け商品たちをご紹介していきましょう。まずは、「リッチブレンド」をベースとした数量限定商品「リッチブレンド エクストラシェリー」。

↑「ブラックニッカ リッチブレンド エクストラシェリー」2000円(参考小売価格/以下同)

 

シリーズの特徴であるシェリー樽原酒による甘く芳醇なコクを、さらに際立たせた味わいにブレンド。なめらかな口当たりと、濃厚なドライフルーツを思わせる甘さ、そしてほのかにビターな余韻が特徴です。

↑発表会では、限定販売の「エクストラシェリー」、従来の「リッチブレンド」、キーモルトの「宮城峡シェリー樽原酒」を飲み比べ

 

↑同社の誇るマスターブレンダーの佐久間正さんが、テイスティングについて説明してくれました

 

↑比べてみると違いがはっきりと。エクストラシェリーはさらに濃密でフルーティ!

 

↑サンプルとして特別に、シェリー樽の一部が会場に。年季を感じさせます

 

このリッチな味わいで、お値段は2000円とリーズナブル。これはウイスキー好きなら“買い”でしょう!

 

楽しいグラス付きセットも登場!

父の日に向けて、通常の「リッチブレンド」に特別なグラスが付いたセットも発売されます。ニッカウヰスキーのロゴが入ったグラスは、ウイスキーの香りを楽しむのに最適な形状を採用。

↑「ブラックニッカ リッチブレンド 香りに出逢うグラスセット」2300円。

 

なお「香りに出逢うグラス」は、アサヒビールの研究所と、ニッカウヰスキーのブレンダーが共同開発したものだそうで、フタが付いた特別なもの。また定番の3商品にも、期間限定でうれしいタンブラー付きのセットが発売されます。

↑定番の「ブラックニッカ」3アイテムにも、父の日向けのタンブラーセットがあり!

 

↑オリジナルミニジョッキが付く「クリア」900円

 

↑こちらは「香りに出逢うグラス」とパターンの違う、くびれのあるタンブラー付きの「リッチブレンド」1330円

 

↑どっしりとしたタンブラーが付く「ディープブレンド」1500円

 

ただお得なだけではなく、それぞれの酒質に合わせてグラスのデザインが違うという芸の細かさは、さすがの一言です。

 

どれも価格的に大げさになりすぎないのが、ちょうどいい。まさにプレゼントにピッタリです。限定品なので、もちろん自分用として買っておいても損はない一品でしょう。贈るもよし、一緒に乾杯するもよし、ブラックニッカでステキな父の日を!

世界一の日本酒を決める「SAKE COMPETITION 2018」去年とはココが違う!

「SAKE COMPETITION(サケ コンペティション)」 実行委員会は、世界最多出品酒数を誇り、日本酒コンペティション「SAKE COMPETITION 2018」の開催を決定しました。「SAKE COMPETITION」は「ブランドによらず消費者が本当においしい日本酒にもっと巡り会えるよう、 新しい基準を示したい」という理念のもと2012年から始まりました。そのため市販酒のみが対象となっており、審査方法は完全に銘柄を隠し、酒の中身のみで競うことに徹底し、どんなブランドでも1位を獲るチャンスがあるコンペティションです。

↑昨年の「SAKE COMPETITION 2017」表彰式

 

「海外出品酒部門」を新設し、授賞パーティが一般参加可能に

昨年の「SAKE COMPETITION 2017」は参加蔵数、約453蔵(海外蔵:7場)、出品酒は1730点を超える世界最大規模。事実上の「世界一の日本酒」を決めるコンペとなっています。市販酒のみを対象に、この規模で審査するコンペはほかにはなく、年々注目度は上がってきています。例年1位を獲得した日本酒は、即日完売し全国から問い合わせが殺到。 地元の人にしか知られていないような地酒でも、全国的な知名度を獲得し、一躍脚光を浴びる大きなチャンスとなっています。

↑2017年の各部門の受賞酒。左からラベルデザイン部門「越後鶴亀 越王 純米大吟醸」(株式会社越後鶴亀/新潟県)、発泡清酒(スパークリング)部門「南部美人 あわさけ スパークリング」(株式会社南部美人/岩手県)、純米酒部門「作 穂乃智」(清水清三郎商店株式会社/三重県)、吟醸部門「来福 大吟醸 雫」(来福酒造株式会社/茨城県)、純米吟醸部門「土佐しらぎく 純米吟醸 山田錦」(有限会社仙頭酒造/高知県)、純米大吟醸部門「開運 純米大吟醸」(株式会社土井酒造場/静岡県)、Super Premium部門「七賢 純米大吟醸 大中屋 斗瓶囲い」

 

今年は海外からの出品酒のみで構成される「海外出品酒部門」を新設。2017年の「純米酒部門」 「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」「吟醸部門」「Super Premium部門」「ラベルデザイン部門」 「(発泡清酒)スパークリング」と合わせて、全8部門での審査を行います。審査は5月16日~5月18日にかけて行われ、 6月11日の表彰式にて受賞作が発表となります。ちなみに、「Super Premium部門」「ラベルデザイン部門」は、元サッカー日本代表の中田英寿氏の発案により、設立されたものです。

 

また、本年より、授賞パーティが一般参加できるようになった点に注目です。 授賞パーティでは、ザ・ペニンシュラ東京の24階レストラン「Peter」を貸切とし、ブッフェスタイルのディナーを実施。SAKECOMPETITION2018の上位入賞酒100種類以上の日本酒を用意し、日本酒との相性を考えたスペシャルディナーとともに楽しめる形になっています。ディナーのチケット価格は2万1600円とかなりのものですが、世界最高峰の日本酒が一度に楽しめるまたとないチャンス。思い切って参加してみてはいかがでしょうか。

↑授賞パーティが行われる「Pater」内観

 

【授賞パーティチケット情報】

◆日時:6月11日(月)授賞パーティ(19:00~21:30予定)
◆会場:ザ・ペニンシュラ東京24階レストラン:「Peter」
◆発売期間:4月27日(金)~ 5月25日(金)まで
◆チケット金額:2万1600円(税込)
◆住所:東京千代田区有楽町1-8-1 24階
◆アクセス:日比谷線・千代田線・三田線
「日比谷駅」地下通路 A6 ・A7出口直結

ハイテク起業家精神を酒で味わう! シリコンバレーで愛される日本酒「セコイヤ酒」とは?

空前のラーメンブームが続くアメリカ。ここサンフランシスコでもラーメンはシリコンバレーの食文化として一大ジャンルを確立しているといっても過言ではありません。以前、著者がTwitterやUber、AirBnBなどで働く友人たちに誘われて行った夕食会の場所もラーメン・ダイニングの人気店でした。しかし、このような席で必ず話題になるのはラーメンではなく、「SAKE(酒)」なのです。

 

地産地消へのこだわり

↑ティスティングできる生酒3種(左からNAMA、GENSHU、NIGORI)

 

酒は酒でも、サンフランシスコの人々に特に愛されているのが「セコイヤ酒(Sequoia Sake)」。これは初のサンフランシスコ産の日本酒なのです。この町では地産地消がクールで、本銘柄もうたうのも「Made Local, Drink Local」。従って、人気を集めるのも極めて自然な流れだといえます。

 

日本酒は主原料となる米と水選びが極めて重要です。地産地消を大切にするセコイヤ酒が使う米は、カリフォルニアの州都であるサクラメント産のカルローズ。その「食用米」はカリフォルニア州で生産量が最も多く、広く出回っているのですが、実は昔「酒米種」のDNAと間違ってかけあわされてしまったという歴史があります。しかし、この偶然が功を奏し、酒米種の味が改良。カルローズは「酒米」としても使えるようになりました。

 

とはいえ、創業当初は米農家や業者との交渉が非常に大変だったそう。「無名酒造のうえに注文ロット数が少なく、さらにお米の味やレベルもバラバラで、いい日本酒の特徴である『安定した味』を作り続けることが非常に困難だった」とセコイヤ酒を夫婦で作るジェイクさんとノリコさんは言います。

水はヨセミテ国立公園の麓からサンフランシスコへ流れてきているものをフィルタリングして使用。この水をカルローズに加え、セコイヤ酒はサンフランシスコ市内で丁寧に醸造されます。

夫婦二人三脚で道を開く

この酒造は夫婦経営です。ジェイクさんはシリコンバレーのテクノロジー企業に勤務。さぞかし投資家などを巻き込んだ大掛かりなビジネス展開計画をしていたのかと思いきや、奥様のノリコさんとの二人三脚で事業を立ち上げ、あえて家族経営を選んだそうです。その理由について尋ねると、「外野から口出しされずに、自分たちの理想とする日本酒づくりを徹底的かつ自由に追求したかったから」とジェイクさんは言います。

 

2年間の試行錯誤を経てついに販売となったとき、アメリカではちょうどラーメンブームがさらに勢いを増していたところでした。そこで積極的に人気ラーメン店や和食レストランに商品を置いてもらうように営業を展開。次第に口コミでアメリカ人のファンが増えていったそうです。

 

「日本ではラーメンにはビールが多いですが、こちらのアメリカ人やサンフランシスコに訪れる観光客が、話題のラーメン屋をくぐるときは『やっぱりSAKEだね』というモードになるのです。日本酒の販売量が減少気味の日本に比べ、世界では和食やラーメンブームの背景を受けて日本酒はアツいんです!」とノリコさんは語気強く語ってくれました。

 

地ビールやバーボン樽とのコラボでイノベーションを起こす!

信念を曲げずに日本酒を作り続けていくことで、アメリカの生酒ファンの心を掴み、ついにはサンフランシスコ界隈やシリコンバレーを代表する日本酒にまで成長していったセコイヤ酒。その成功によって、カリフォルニアの契約農家からお米を安定供給してもらえるようになり、長年課題だった「味のばらつき」も解消されました。

 

その一方、ご夫婦は面白いことにチャレンジし続けています。新鋭の地ビール・クラフトビール醸造所のベアボトルビールとコラボして、酒ビールの「HALF SAMURAI」の開発に協力。つい最近では、アメリカならではの「バーボンウィスキー樽で熟成した酒(Bourbon Barrel-aged sake)」も売り出し始めました。

 

ほしいものがなければ自分で作る。小さく始めつつも夢は大きく。こだわりは貫く。そして、近隣のコミュニティや異業種との交流を通じてイノベーションを生み出す――。セコイヤ酒を作るご夫婦が持つこのようなスピリットからは、アメリカのハイテク起業家が連想されます。セコイヤ酒も「シリコンバレー流のモノづくり」の1つなのかもしれません。

「安すぎる日本酒」で本当にいいのか!? 「1本1万7800円」驚きの値付けに隠されたメッセージ

クラウドファンディングサイト「Makuake」の運営元、(株)マクアケの広報さんからメールが届きました。どうやら日本酒に関するクラウドファンディングのPRのようです。

 

日本酒の!注目プロジェクトがありご連絡させて頂きました」

 

なんで日本酒の! が太字なんだろう……。勢いだけは伝わってきます。いったい、どんなプロジェクトなんでしょう?

 

高付加価値ブランド「SAKE100」の1本を数量限定で先行発売

(画像出典:Makuake公式サイト)

 

「国内最大の日本酒専門メディア『SAKE TIMES』を運営するClear Inc.が手掛ける”100年先にも色褪せることのない日本酒の魅力”を提供する新しい日本酒ブランド『SAKE100』。今回のプロジェクトは、そんな『SAKE100』の第1弾商品となる『百光 -byakko-』を数量限定で先行発売するというプロジェクトです」

 

へえ。壮大なビジョンですね。あ、「SAKE100」の読み方は「サケひゃく」でも「サケワンハンドレッド」じゃなくて、「サケハンドレッド」なんですね。

 

「『百光』が目指したのは、誰もが納得できる上質な味わいの到達点。国内随一の酒造技術をもつ山形県・楯の川酒造とともに、【720ml/1万7800円(※送料込み)】という価格に足る、世界水準の価値をもつ日本酒を完全数量限定で製造します」

↑百光のボトル

 

1万7800円! 高っ! ……しかし、楯の川酒造というのは、渋いセレクトです。こちらは、「楯野川(たてのかわ)」という銘柄を出していて、地酒ファンにとっては名の知られた存在。筆者は以前、「清流」という純米大吟醸を頂きました。アルコール度は14%台で、通常より1~2%抑えたものだったのですが、どこまでも軽快でキレイな酒質。にもかかわらず、味の物足りなさはまったくなく、大変キメ細かな味わいでした。……ああ、また飲みたいです。

 

18%という驚きの精米歩合で酒造好適米を使用

続いて広報さんは、「百光」の精米歩合に言及しました。

 

「味わいを実現するためのキーファクトが「18%」という精米歩合。(小林さんならわかってくださると思います、この価値を!)」

 

確かに、精米歩合18%とはすごい……。ちなみに、精米歩合(せいまいぶあい)とは、米を削った割合のこと。精米歩合が高い(数値が低い)ほど香り高く、すっきりした味わいになります。通常は、精米歩合60%(=米の40%を削ったもの)でも高級酒に入るのですが、それが18%(=82%削る)とは……。いまは「獺祭」の「純米大吟醸 磨き二割三分」(精米歩合23%)が高級酒として有名ですが、さらにその上を行く精米歩合ですね。

↑お米の表面を磨いた状態。心白(しんぱく)という白くやわらかい部分が露出し、小さな球状になります

 

「また、『百光』に使用する原料米は、すべて契約栽培でつくられた山形県産の酒米・出羽燦々。農薬をつかわず、手間暇をかけて育てあげた安心の有機栽培米…」

 

出羽燦々(でわさんさん)は、山形県を代表する酒造好適米。しかも栽培が難しい酒米を有機栽培とは……。さらに、広報さんのメールはプロジェクト誕生の核心へ。

 

高付加価値市場を拡大し、日本酒全体の商品価値を高める

「また、何故こんな高価な日本酒をつくるのか? というSAKE100の裏に隠された想いも必見です。日本酒の商品群を見渡すと、高価格市場が未成熟であることは、日本酒市場が抱えている課題です。嗜好品としての需要が国内外問わず高まっていく状況で、いかに高いレベルのスタンダードをつくっていけるか。それが日本酒市場を”次の時代”へと運ぶキーポイントであり『SAKE100』のミッションです。(新聞でも「日本酒は安すぎる?」という記事がありました)」

 

なるほど、プロジェクトの理念として、日本酒の高付加価値市場を拡大することで、日本酒全体の商品価値を高めたいということですね。…確かに、「日本酒が安すぎる」といわれるのは納得です。あれだけ手間ひまをかけて造っているのに、蔵元の利益が少なすぎるのでは……。そういえば、筆者が和食居酒屋で働いていたころ、先輩が「ワインならボトル1本3000円くらいは普通。だが、日本酒だといくら旨くてもその値段では売れない」と話していたのを聞いたことがあります。「日本人が、日本酒の価値を一番わかっていないのや」とも。たしかに、先述の「楯野川 清流」も、あのクオリティで、しかも純米大吟醸で、1.8ℓ3000円を切っていたしなぁ……。

 

と、ここにきて、いくつかの疑問が湧いてきました。もはや酒造産業が「趣味」や「ボランティア」と呼ばれるほど、多くの蔵元が利益率の低さにあえいでいます。そこに目をつぶって、我々は、おいしい日本酒を「いいとこどり」するだけで良いのでしょうか? 本当に努力をしている人、良いモノが正しく報われない現状……真の日本酒ファンであるならば、身銭を切ってでも抗うべきでは……? この「SAKE100」プロジェクトは、そんな日本酒ファンの問題意識を形にしたプロジェクトなのでしょう。720mℓ1万7800円~という驚きの価格をつけることで、「このままでいいのか?」と訴えているようにも思えます。

 

果たして、価格に見合うだけの価値があるのか? といった点は大いに気になりますが、〝日本酒の価値を高めて正しく報われる時代を作りたい”という願いには強く賛同したいところ。筆者も、本プロジェクトの存在を伝えることで、少しでも多くの方に日本酒の課題を知っていただければ…そして、少しでもユーザーの意識が変わる助けになれば…と願っている次第です。

暑い日はシュワっとしたスパークリングワインで乾杯! 1杯目に飲みたい「日本ワイン」は?

宴席や家で飲むときの1杯目といえば、やっぱりビール。とくに、仕事終わりや休日の昼下がりにゴクゴクと飲むビールは格別です。

 

とはいえ、「今日はなんだかワインが飲みたい」という気分の日もあるはず。キリッと冷えたワインも1杯目には最適ですし、ホームパーティーのときにワインが出てくると、少し華やかな感じもしますよね。

 

ワインといえばフランスやイタリア、チリなど海外で作られているものが多いイメージですが、最近は日本ワインも頭角を現し始めているんです。そこで、今回は「1杯目に飲みたい日本ワイン」をご紹介したいと思います。

 

 

①「日本のあわ」は優しい甘みが決め手

最初にご紹介するシャトー・メルシャンは、日本の本格ワインとして1949年に誕生した山梨の老舗ワイナリーです。「メルシャン」と聞くと、スーパーなどで低価格で売られているワインのイメージが強いかもしれませんが、シャトー・メルシャンはワイン通も満足できる海外にも通用するレベルのワインを作っているんです。

 

かくいう筆者もシャトー・メルシャンの大ファンで、山梨旅行でワイナリー見学に訪れた経験があるほど。「城の平ヴィンヤード」や「椀子(マリコ)ヴィンヤード」をはじめとする自社管理農園でブドウを栽培しており、海外で数々のワインの賞を受賞しています。

 

そんなシャトー・メルシャンで一度飲んでほしいのが、「日本のあわ 穂坂マスカット・ベーリーA」です。辛口のロゼスパークリングワインで、日本固有のベーリーAという黒ブドウを使用しています。

口に含むと、イチゴやチェリーのような果実味に加え、キャンディのようなフレーバーが。これだけだと「甘すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、爽やかな酸味も感じられるので、後味はスッキリしています。

 

このワインは野菜のマリネなどに合わせるのがおすすめだそう。ピンク色が見た目にも華やかですし、最初の1杯として文句なしなワインです。

 

 

②小樽生まれのOSA WINERYの微発泡ワインにも注目

OSA WINERYは、2015年に小樽に誕生したばかりの、新興ワイナリー。白ワインに特化したOSA WINERYは、ワインに向くぶどうの一大生産地・余市に近い、新たなスタイルのワイナリーとして注目されています。

 

そんなワイナリーの「tabi sparkring(タビ スパークリング)」は、小樽発祥のブドウ「旅路」を使った辛口の微発泡ワインです。ステンレスタンクで熟成したあと、瓶内二次発酵で自然な泡を溶け込ませているだけあって、泡の口当たりはゆるやか。「スパークリングワイン」と聞くと、シュワシュワ、ぱちぱちとしたものを思い浮かべますが、そういったワインよりももっと穏やかな印象です。

 

最初にふわっ柑橘系の香りと甘さを感じるのですが、魚介料理との相性は良さそう。食中酒として飲むのもいいでしょう。

 

ただし、こちらは小規模ワイナリーのため製造本数がかなり限られています。2017年10月20日に発売された「tabi sparkling」は1000本の製造となっているんです。見つけたらぜひゲットしてみてください。

 

 

③りんごの甘みがぎゅっと詰まった高畠ワインの「高畠シードル」

ワインがあまり得意じゃない人に飲んでいてほしいのが、山形県・高畠ワインの「高畠シードル」です。高畠ワインは東北で最大規模のワイナリーで、地元のぶどうにこだわって醸造しています。

シードルとは、りんごから作ったスパークリングワインのことで、山形といえば、ぶどうだけでなくりんごの産地でもあります。実は筆者も初めてこちらのワイナリーのシードルをいただいたのですが、これがめちゃくちゃフルーティーでみずみずしさに溢れているんです!

 

使用しているりんごの銘柄は「ふじ」で、泡がパチパチとはじけます。甘口に仕上がっており、本当にりんごそのものの果汁が感じられます。ついついお酒であることを忘れて、飲みすぎてしまいそうです。

 

今回紹介したワインは、日本生まれのワイナリーが集合した「日本ワインMATSURI祭」で知ったものばかり。残念ながら4月13〜15日の開催だったのですでにイベントは終了していますが、最近は年間を通してさまざまな日本ワインのイベントが開催されています。

 

なかなか普段接する機会のない日本ワインはですが、こういったイベントに足を運んで、いろんなワインを楽しんでみませんか?

ビールの神髄といえば“泡”!プレモルの「神泡」は店でも自宅でも十分に堪能できる

“ビール離れ”が叫ばれながらも、何かと話題になるこのカテゴリ。特に大手各社を代表する商品は、常に注目の的といえる存在でしょう。サントリーでいえば「ザ・プレミアム・モルツ(プレモル)」です。実は今年、とあるキャンペーンによって絶好調なことをご存知でしょうか。先日、この企画を体験するメディアツアーに参加してきたので、レポートしたいと思います!

 

 

泡はビールの履歴書だ!

会場となったのは、「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー」。昨年も工場見学の記事をアップしましたが、今回のツアーでは特別に“注ぐ”という体験セミナーもセット。しかも、お店にあるようなサーバーと、缶の2種類で注がせてもらいました。

↑まずは泡だけを。非常にきめ細かく、まるでフォームドミルクのような口当たり!

 

でも、なぜ注ぐセミナーが盛り込まれたのでしょうか。これがプレモル好調の要因となっている「神泡」プロモーションの重要ポイントだからです。CMを見た人も多いと思いますが、ビールの水面下で泡が霞のように舞う様は確かに神秘的。この泡のおいしさを、店はもちろん自宅でも楽しめることがウケているのです。

↑神泡のポスター。街で見かけた人もいるのではないでしょうか

 

↑素材の質と製法の優劣で泡の良し悪しが決まることから「泡はビールの履歴書」とのこと。グラスに残る「エンジェルリング」も、泡がハイスペックなことを物語っています

 

セミナーの冒頭では、サーバーで注いだ場合の神泡ビールのプレモルとそうでないプレモルの違いを比較。同じサーバーで注いだ場合でも、まずはできるだけ泡立たないようにグラスの7分目まで注ぎ、その上からのせるように泡を注ぐのが神泡のコツだそうです。

↑注ぎ方自体は難しくありません。ただ、目詰まりしないようにサーバーを毎日洗浄するなど、いくつかの項目をクリアしていないとこうはならないのです

 

↑左が普通の注ぎ方。右が神泡メソッドによるもの。よく見ると、神泡はきめ細かいうえに泡のもちが長いことがわかると思います

 

神泡品質の認定は、「毎日の洗浄」「設置冷却」「適正なガス圧」「キレイなグラスと自然乾燥」「おいしいビールの注ぎ方」が徹底したうえで、オリジナルノズルを採用していることも必須条件。お店側としても一筋縄にはいかない基準ですが、サントリーとしてはこの3月末で全国に2万6000店を認定し、さらに2018年中で3万5000店にまで増やすよう取り組んでいくとのこと。たとえば「Mojo Cafe」は、神泡以前からある制度「プレミアム超達人店」に武蔵野市で初めて認定されたお店。「プレミアム超達人店」は、もちろん神泡の認定店です。

 

神泡ビールのプレモルを飲めるお店には、前記のポスターが貼ってあります。サントリーのホームページでも認定店を知ることはできますが、もしふらっと入った店に神泡のポスターが貼ってあったら、ぜひ生のプレモルを飲んでみましょう!

 

 

プレモルをまとめ買いすればグラスとサーバーが付いてくる

泡のおいしいビールを自宅で飲みたいという人は多いでしょう。そんなこともあって、家電メーカーなどから家庭用サーバーが発売されているほか、これまでサントリーでもメーカーと共同で開発をしています。ただ、購入や応募というハードルがあったのも事実。この敷居をより低くしたのも、今回の神泡キャンペーンの特徴です。

↑左が「電動超音波式神泡サーバー」、右が「手動SS(スクリュースティリング)式神泡サーバー」

 

それは「神泡体感キット」。スーパーや酒専門店などの店頭で、専用グラスと簡易サーバーがプレモルの景品として付けているキャンペーンです。簡易サーバーは電動式と手動式の2種類があり、前者は24缶入りのケース、後者は6缶or3缶パックの購入者にプレゼント。

↑キットには「泡もち1.2倍グラス」が付いているのもうれしい魅力。特殊なガスを噴射してグラス内面に微細な凹凸を作ることで、クリーミーな泡ができやすくなっています

 

筆者もその実力を試してみました。使ったのは、電源を気にすることなく使える手動式。缶のフチにはめ込むだけで簡単に取り付けられる点も手軽です。

↑手動SS(スクリュースティリング)式神泡サーバーを缶にはめます

 

↑使い方も簡単。グラスの7分目までなるべく泡が立たないように注ぎ、そこからはレバーを「シュコン、シュコン」と何度も押しながらクリーミーな泡を発生させて後のせしていきます

 

感想としては非常に優秀。普通に手で注ぐやり方では難しい、きめ細かい泡を作ることができました。プロのサーバーとまではいきませんが、電池不要であのクオリティであれば大満足です。

↑このような形で売っているスーパーもあるはず。なお「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」でも実施されており、その場合はグラスが足付きタイプになっています

 

「神泡体感キット」は3月後半から実施しており、予想以上に好評のため増産体制で続けていくとか。花見のシーズンが終わったとはいえ、これから夏に向けて暑くなり、ビールをおいしく感じる季節です。グラスとサーバーが付いてくるおトクなプレモル、見つけたらぜひ買って、神泡を体験してみましょう!

【4月30日まで】話が違うじゃない! 11日間連続の「激アツ日本酒イベント」に、仕事を放り出して行ってみた

やるべき仕事を眠らせて、ギロッポンのズーヒル(六本木ヒルズ)にやって参りました! その目的は、こちらのアリーナで開催されている日本酒イベント、「CRAFT SAKE WEEK(クラフトサケウィーク) at ROPPONGI HILLS2018」に参加するため。こちらはサッカー元日本代表で、近年は日本文化を積極的に発信している、「ヒデ」こと中田英寿さんがプロデュースしたイベント。会場に出店している蔵元と直接コミュニケーションを取りながら、様々な日本酒を味わえるという内容です。

 

4月20日(金)から4月30日(月)にわたって開催され、日替わりで10蔵、11日間で合計110蔵が出店します(開催時間は12:00~21:00)。この日は、「中国・四国の日」ということで、同地域の蔵元、10蔵が参加するとのこと。

 

購入したコインと引き換えに10蔵の日本酒が楽しめるイベント

↑上から見た会場。約500本の竹の回廊が取り囲んでいます

 

筆者が到着した時間は19時半ごろ。18時ごろに近くを通りかかったという同僚からは、「そんなに人いなかったよ」と聞いていたのですが、話が違う! 会場は人、人、人で埋め尽くされています。スーツを着た男性客が多いですが、女性客も多いですね。女性のみのグループも多く見受けられます。一方で筆者のようなおじさんの一人客もちらほら。六本木という場所柄、外国人の方も多く訪れているようです。

↑コインで料理を購入できるレストランも出店

 

よく見ると、会場の造りも凝っています。会場をぐるりと青竹が囲み、和の雰囲気を演出しています。テーブルも木の温もりが生きていて、こちらも好印象。頭上には「CRAFT SAKE WEEK」と書かれた提灯、でしょうか。

酒器と飲食用コイン11枚がセットになった「CRAFT SAKE スターターセット」(3500円)を手に入れたら、さっそくお酒を求めて日本酒提供カウンターへ。カウンターにはコインの枚数が明示された日本酒の瓶が冷やされており、コインを渡して酒器に注いでもらう仕組み。

↑日本酒を提供するカウンター

 

↑三芳菊の「ラグジュアリー 残骸」。5つの米を使った異なる大吟醸をブレンドしたもの。ラベルは社長の意向とのことですが、ちょっと意味がわかりません

 

カウンターでは蔵元の個性が楽しめる高級酒を提供

提供されているお酒は、基本的に純米吟醸以上の高級酒で、1杯の相場はコイン3枚~6枚程度。1杯の量は1合の3分の1くらいでしょうか。筆者は、山口県の貴(たか)からスタートし、島根県の月山(がっさん)、高知県の文佳人(ぶんかじん)、愛媛県の三芳菊(みよしぎく)、岡山県の竹林(ちくりん)の順で飲ませていただきました。どれもこれも、舌が喜ぶ美味しさ。文佳人は土佐酒らしいさっぱりした味わい、三芳菊はリッチな甘みが際立つなど、それぞれの蔵元の個性も出ていて面白いです。

↑スターターセットでもらえる酒器(右上)は、1819 年創業の歴史をもつ「石塚硝子」の槌目盃(みぞれ仕上げ)を使用。この盃がパスの役目を果たしており、盃を持っていれば期間中は何度でもイベントに参加できます

 

↑テーブルを回る売り子さんのような方もいらっしゃいます。ハリーポッターのような格好で、「月山」を手に回っていたこちらの方は、唎酒師の資格を持っていて知識はバッチリ

 

提供カウンターでは蔵元と交流できるケースも

蔵元と交流できるのもポイント。筆者の場合は、コイン6枚もする「竹林」の純米大吟醸「たおやか」を飲んだ際、ブースにいたおじさまに、「何で高いんですか?」と、だいぶ間抜けな質問をしてしまいました。すると、「こちらは精米歩合が35%。精米歩合が下がると、格段に造りが難しくなるんです。隣にある精米歩合50%の純米吟醸(コイン3枚)と比べると価格は倍以上なので、実はこっちのほうがオトクです」と丁寧にお答えいただきました。お名前は丸本さんとのことでしたので、多分社長さんなのでしょう(「竹林」の製造元は丸本酒造)。また、余談ですが、「貴」のお酒を注いでいたお兄さんがまた男前で、隣の二人組の女子が「ねえ、どう? あの人」「カッコイイー」とザワついていました。

↑自社栽培の山田錦を35%まで磨いて醸した純米大吟醸「竹林 たおやか」。いつまでも飲んでいたい…と思う、やさしくキレイな味わい

 

↑日本酒の提供ブースにて。デブの筆者よりも、真後ろの「貴」のブースのお兄さんに注目してください

 

今後も有名銘柄が出店する激アツな日が続く

イベントに参加して、やっぱり日本酒は楽しいお酒なのだな、と改めて感じました。実際、あるカップルの女性は、「これおいし~、さっきよりも好き!」と輝くような笑顔で彼氏に話し掛けていましたし、隣で飲んでいたOLのグループは「明日も来ようね~」と実に楽しそう。筆者も「竹林」を飲んだときは、おいしすぎて思わず笑ってしまいました。いや~、日本酒って、本当にいいものですね!

 

CRAFT SAKE WEEKでは、以降も魅力的な蔵元が日替わりで登場するとのこと。今後の日程で個人的にアツいと思うのは、4月29日(日)の「SAKE COMPETITIONの日」。こちらは、事実上の世界一の日本酒を決めるコンペ、SAKE COMPETITIONで各部門の1位に輝いた蔵元が集結します。もうひとつ、激アツなのが4月30日(月)の「チーム十四代の日」。入手困難酒の代表、「十四代(じゅうよんだい)」と「而今(じこん)」のほか、「鳳凰美田(ほうおうびでん)」「東洋美人(とうようびじん)」など、評価の高い蔵元も出店します。今回、参加した印象だと19時以降は特に混みそうなので、混雑を避けるなら、それ以前の早めの時間帯を狙って行ったほうがよさそう。ぜひこの機会を逃さず、楽しいお酒との出会いを楽しんでみてください。

「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2018」開催概要

日時: 2018 年4 月20 日(金)~30 日(月・祝) 11 日間 各日12:00~21:00 L.O. 20:30
場所: 六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木6 丁目10-1)
参加蔵数: 各日10 蔵 計110 蔵
レストラン数: 延べ15 店
料金: CRAFT SAKE スターターセット 3500 円(酒器グラス+飲食用コイン11 枚)
料金: 追加コイン 1500 円セット(飲食用コイン10 枚)、3000 円セット(飲食用コイン22 枚)、5000 円セット(飲食用コイン38 枚)
※2 回目以降の来場の際は、酒器グラスを持参いただくと、追加コインの購入のみで楽しめます

絶妙な「味の距離感」に、杯が止まらないよ! 菊水の日本酒「無冠帝」を無冠の中年が試した実感

「私は純米酒しか飲まない」という方。…もったいないと思います。なぜ、美酒と出合う機会を自ら限定してしまうのでしょう。一番安い普通酒でも、本醸造でも(もちろん吟醸でも大吟醸でも)美味しいものがたくさんあるのに……。ちなみに、これら「純米」とついていない種類のお酒は、醸造アルコール(サトウキビなどを原料にした蒸留酒)を添加したお酒です。サラリとした酒質になるメリットがあって、それはそれで素晴らしい個性だと思うのです。

 

クリアな飲み口のなか、新潟酒らしい滑らかな旨みが顔を出す

今回紹介する菊水「無冠帝 吟醸 生詰」(新潟県)もそんな個性が出たお酒。酒銘は地位や名誉にこだわらず、高い志を持つ「無冠の帝王」になぞらえての命名だそう。1983 年に誕生したお酒を今年の3月20日にリニューアルしたとのことで、蔵元さんがモニター用として送ってくださいました。そして、41才独身の筆者もまた、地位・名誉とは無縁の“完全な無冠”であり、夜はわびしい部屋の帝王であることに違いなし。己の孤独を重ねつつ、いち日本酒ファンとして、本品を興味深く楽しませて頂きました。

 

ただの「水」にならないよう、「生詰」で絶妙なチューニングを施した

この「無冠帝」、個人的に気に入ったのは、おしゃれな外見とは裏腹に、昔ながらの辛口の良さを持っている点。口に入れた瞬間は水のようなクリアなのですが、一瞬ののち、ふわっと「サケ」らしい滑らかな旨みが立つのです。その感触を確かめたくて、ついつい杯を重ねてしまう……第一印象はそんなイメージでした。

 

ちなみに、酒銘のあとに表記されている「生詰(なまづめ)」というのは、少しでも生の風味を残す目的で、通常、2回の火入れ(加熱処理)を行うところを1回に減らしたお酒のこと。1回目の貯蔵前の火入れは行い、2回目の瓶詰め前の火入れは行いません。こちらは、瓶詰め前に1回だけ火入れを行う「生貯蔵酒(なまちょぞうしゅ)」に比べて、落ち着いた印象になるとのこと。なるほど、「無冠帝」も同様、落ち着いた酒質のなかに一瞬米の旨みが見えるのは、この「生詰」の成果でもあるのでしょう。ギリギリまで旨みと香りを抑えつつ、没個性の「水」にならないよう、絶妙なチューニングが施されていると感じました。価格は300mℓ544円、720mℓで1190円…価格だけを見ると毎日飲むには厳しいか……。ただ、精米歩合55%、手間ひまのかかる吟醸造りということを考えれば、コスパは悪くありません。

 

ビール代わりの一杯めとして使える軽快な味わい

では、本品を料理と合わせてみたらどうでしょうか? いつもの「必殺・一人鶏つくねもやし鍋」で相性を試してみました。普段は「一杯目はビール(正確には発泡酒)」と決まっており、ちょっと試したらすぐ発泡酒に戻ろう…と考えて、今回は「無冠帝」でスタート。こちらのアルコール度数は15度と通常の日本酒と同様ですが、1杯めに飲んでも重く感じることなく、意外にも進みます。淡い米の甘みがつくねともやしの旨みを受け止めて、あと味をスっと流すイメージ。受け止めて、流す……受け止めて、流す……わかってるスナックのママとの会話のような、絶妙な距離感がちょうどいい……。気づけば「無冠帝」だけでつくね鍋を完食しそうになりました。1杯めはビールじゃなくてこっちでもいいかも。これくらい軽快だと、食前酒にもぴったりだと思いました。

 

また後日、ホワイトソースのグラタンと合わせてみたところ、意外にも相性が良かったです。この方向なら、シチューやビーフストロガノフなどにも合いそう。他方、エビチリと合わせてみたところ、その酸味や油っこさにはやや合わないか……。酒質が穏やかで自然なので、このトーンに合った手作り料理が合うのかな~と感じました。なお、刺身や寿司、サラダや軽い前菜などには当たり前のように合うでしょう。

 

これからの季節は常に冷蔵庫で冷えていてほしい

正直、筆者は鮮やかな味が好み。菊水でいえば、生原酒「ふなぐち」のような濃芳なものが好みです。本来は淡麗なお酒は好みではないのですが、この「無冠帝」は悪くないと思いました。日本酒ならではの良さもうまく出しつつ、あざとさや妙なひっかかりは一切ないので、安心して身をゆだねられます。その証拠に、酒の減り方の早いこと早いこと…内緒で小人が飲んでいるのかと思ったほど。ほどよく冷やすと透明感が際立ちますし、淡いブルーのボトルが涼やかなので、暑くなったらよりおいしく感じるのも間違いなし。こんなお酒が冷蔵庫で待っていてくれたなら、わびしい部屋で過ごす夜もちょっぴり楽しくなりそう……本品は、そんな想像をさせてくれる1本でした。

アメリカの「クラフトビール」が超ホット! 現地のビール好きがオススメする銘柄5選

アメリカでは最近、クラフトビールの人気が急上昇していて、味も非常においしいものが多いです。現在この国には4000社を超えるクラフトビールの醸造所があり、小規模メーカーだからこそできる、こだわりのビールやユニークなビールが作られています。

日本におけるクラフトビールの売り上げは、ビール全体の売り上げで約5%と言われていますが、アメリカでは、なんと20%もクラフトビールが占めるほど人気。これはビールを醸造する技術の向上により、小さな醸造所でも効率よくビールを作れるようになったこと、「バー併設」の醸造所ででき立てのビールが気軽に楽しめるようになったこと、さらにはSNSで「美味しいクラフトビール」が多く拡散されたことがその理由とされています。いまや個性あふれるれるクラフトビールがたくさん味わえるようになりましたが、今回はパッケージもかわいらしくて、お土産にもオススメなクラフトビールを5本ご紹介します。

 

[No.1] BIG EASY IPA

こちらはレモンピールの香りが爽やかなビール。シトラスとパイン(松ぼっくり)のアロマが入っているせいか、飲んでいるとキャンプをしているような気分になります。アルコール度数は4.5%で飲みやすさは抜群。パッケージもかわいいので、女性へのお土産にオススメです。

 

[No.2] Golden Monkey

インパクトを求めている方に紹介したいのがこちら。ボトルにはフルーツフレーバーと書かれてあり、ここからは「爽やかさ」が連想されますが、実際には甘みやコク、苦味、すべてがかなり強めなビールです。アルコール度数もなんと9.5%。「見ざる(猿)・言わざる・聞かざる」のパッケージも個性的で、お酒に強くパンチが欲しい方にオススメのビールです。

 

[No.3] Dogfish head 60 minute IPA

シトラスのアロマが香るビールで、ほんのり紅茶のような味もします。「60 minute」というのは、ホップを60分沸騰状態にし、ホップの「コク」を最大限に引き出しているということだそう。アルコール度数は6%で炭酸も強めなので、仕事終わりやお風呂上がりにスカーっと飲む一杯としてオススメ。パッケージのサメとホップが印象的な、おしゃれなボトルです。

[No.4] Goose Island Fulton St. Blend Coffee Ale

コーヒーアロマが入ったビールですが、「コーヒー」というより「スモーキーな香り」がすると言ったほうがいいかもしれせん。コーヒーとビールの組み合わせによって苦味が強めなので、普通のビールでは物足りないと感じる方にはいいかもしれません。「ちょっと甘めのBBQリブ」と飲めばバランスは最高。アルコール度数は5.5%ですが、飲み応えがあります。

 

[No.5] 「not your father’s root beer」

「RootBeer」とはアルコールの入っていない炭酸ドリンクで、バニラと薬のようなツンとした香りが特徴です。このビールはRootBeerにアルコールを加えたもので、普通のビールより強い刺激を求める方にオススメ。アルコール度数は5.5%で、歯医者さんの匂いというか、湿布の匂いというか、とにかくクセが強いので、好き嫌いがはっきり別れる味だと思いますが、好きな人にはたまらないでしょう。日本ではまず味わえないビールです。

アメリカのビールは小さなビンで売られているので、サイズ感やかわいいパッケージがお土産にぴったりです。ただしアメリカでお酒を買うときは、必ず身分証明書で21歳以上であることを証明しなければいけません。たとえ90歳のおじいさんであっても確認されるので、ビールを買うときには必ず年齢確認できるものを持って行ってくださいね。

 

味もパッケージも個性あふれるクラフトビールは、中小企業だからできる小回りの良さが感じられます。アメリカでは「ビール好きの人」のことをビールの「ホップ」と麻薬中毒者を意味する「Hophead」をかけて「ホップヘッド(Hophead)」と呼びます(友人同士の冗談で使うセリフなので、発言はくれぐれも慎重に)。ホップの虜になってしまう人の言葉があるほど、クセになるアメリカのクラフトビール。アメリカへ旅行に訪れた際は、ぜひお気に入りを見つけてみたらいかがでしょうか。

 

 

フランスの若者がこぞって飲む大人気のお酒! 「キューバニスト・モヒート」とは?

いまも昔もフランスの若者が飲み会の席で飲むのは、実は意外にもワインよりビール。なかでもビアカクテルは根強い人気を誇ります。そのフランスのビアカクテル市場で長らく王者として君臨していたのが、テキーラ入りビアカクテル「デスペラード」。 しかし最近になって、この絶対的な王者との世代交代が始まったと噂されているのが、2017年春に登場した「キューバニスト・モヒート」です。キューバニスト・モヒートとは何なのか、なぜ人気となったのか−−。その秘密に迫ります。

 

インパクトが大きいパッケージ

↑「キューバニスト・モヒート」33cl×3本入り 4.59ユーロ

 

パーティーの席でコーラやペリエは盛り上がりません。そして、フランス人にとって普通のビールを飲むより、ずっとおしゃれで特別感を持つのがビアカクテルなのです。

 

そのビアカクテル市場で長らく独走状態だったテキーラ入りの「デスペラード」(蘭ハイネケン社)とウォッカの入った「スコール」(仏クローネンブルグ社)が、つい最近までよく飲まれているビアカクテルの2大ブランドでした。ここにベルギー資本のビール醸造会社「AB InBev社」が手掛ける「キューバニスト」ブランドが参戦したのが約5年前。キューバニスト・モヒートの発売をきっかけに、ブランド全体が王者デスペラードに迫る勢いで着実にシェアを伸ばしてきたのです。キューバニスト・モヒートを手掛けるAB InBev社によると、2016年にはフランスでの売り上げが47%上昇。

 

キューバニスト・モヒートの特徴の1つはアルコール度数。せっかくのパーティーに強いお酒で酔いつぶれてしまってはもったいない。そんなときにピッタリなのがこの「キューバニスト・モヒート」です。アルコール度数は5.9%。通常のモヒートが20%前後なので、その3分の1以下に抑えられています。だから、このお酒は手軽に、ほどよく酔いたいときにちょうどよいアルコール飲料なのですね。また、他のビアカクテル同様、瓶の中に直接ライムを入れて飲むと、よりカクテル気分も味わえます。

そして、なんと言っても「キューバニスト・モヒート」のインパクトあるパッケージが目を引きます。フランスでは近年ラテンアメリカ文化のブームが続いており、このラベルは南米伝統の祭り「死者の日」を彷彿とさせるもの。「mnBevフランス」のディレクターによれば、パッケージや瓶に描かれている「骸骨マスク」は、キューバの伝統的な祭りにインスパイアされたものだそうです。キューバニストのコンセプトに「祭り」という概念を取り入れたく、南米の祭りを象徴する「骸骨」をモチーフにしたとのこと。

AB InBev社は、フランスのビール好きに人気な「レフ(Leffe)」や、日本でも定評ある「ヒューガルデン(Hoegaarden)」を携える企業。ビールの香りを楽しみ、味わうのが好きなフランス人の嗜好や購買動向を知り尽くしている会社でもあります。

モヒート人気に着目し、パーティー好きな若者をターゲットにしたことが功を奏する

キューバニスト・モヒートが、ビアカクテル市場でシェアを伸ばすことができたのはなぜでしょうか? まず、米調査会社ニールセン社によると、同ブランドが設立された2013年時点において「モヒート」はフランス人がバーで注文するカクテルの1位でした。もともとモヒートの人気は高かったのですね。

でも、それだけでは不十分なので、キューバニスト・モヒートはフランスやイギリスの若い人々をターゲットにしたプロモーションを展開。これが功を奏したのです。キューバニストのプロモーションの場は、主にパーティー会場です。学生主催の大規模な「ソワレ」のオフィシャルスポンサーや、毎回テーマや場所など趣向を凝らし、DJを呼んで盛り上げる「ハウス・オブ・マスク」パーティーの主催なども手掛けています。パリでは若者に人気の米テレビドラマ「ストレンジャー・シングス」を模した内装による、シークレット・パーティーへインフルエンサーを招待するなど、若い世代へのブランド浸透に力を入れてきたことが、今日の結果に繋がったと見てよいでしょう。キューバニスト・モヒートは満を持しての登場だったのです。

酒税法改正で注目急上昇! 奥深き「国産和食材ビール」6選、とその魅力

4月の酒税法の改正により、「ビール」の定義における使用可能な副原料が増えました。そこでこの機会に副原料の魅力を知るべく、和食材を使ったクラフトビールをピックアップ。それぞれ特徴の出方が異なり面白い。飲み方や合わせる料理を変えて楽しんでみませんか。※:ここでは定義上発泡酒の商品も紹介しています

 

【試した人】

本誌フード担当 鈴木翔子

ビールをはじめウイスキーなど麦芽を使った酒が好き。マイブームはスタウトビールを常温で飲むこと。

 

【その1】副原料:黒糖(沖縄県産)

サンクトガーレン

黒糖スイートスタウト

463円

モンドセレクションをはじめ国内外で様々な賞を受賞してきた一本。黒糖の力強い甘さとバランスをとるため、ベースのビールの度数が通常より若干高いです。【アルコール度数:6.5%】【原材料:麦芽・ホップ・黒糖】

【ココがオススメ】黒蜜代わりに和菓子に合わせたい

「黒糖の香ばしい香りはビールであることを忘れてしまうほど! 甘く濃厚だけどかすかなほろ苦さが最後に口に残ります。黒蜜に似た風味を感じられるので、わらび餅などの和菓子に合わせたいですね」(鈴木)

 

【その2】副原料:しょうが(高知県産)

常陸野ネストビール

リアルジンジャーエール

485円

高知県産の生のしょうがを加えて醸造した、これぞ本物のジンジャーエール。スパイシーなしょうがの風味と、麦芽の甘味、ホップの苦みが絶妙なバランスです。【アルコール度数:8%】【原材料:麦芽・ホップ・しょうが】

【ココがオススメ】温度による味の変化が楽しい一本

「適度な甘みと爽やかさがあり、ドライタイプのジンジャーエールを想像していたのでビックリ。厚みのある味わいで、温度による風味の変化の振り幅が広く、好みの温度を探すのが面白い!」(鈴木)

 

【その3】副原料:さつまいも(埼玉県産)

コエドビール

紅赤

Beniaka

421円

クラフトビールブームの火付け役ともいわれるコエドビールが最初に造った一本。川越産のさつまいもによる赤みのある琥珀色と香ばしい甘みが特徴です。【アルコール度数:7%】【原材料:麦芽・さつまいも・ホップ】

【ココがオススメ】ビールが苦手な人に一度は飲んでほしい

「さつまいもから想起する重さはなく、意外にもスッキリみずみずしい! ホップの苦味がほとんどないので、ビールが苦手な人にもおすすめしたい。温度が上がると甘みと香ばしさが増して濃厚に」(鈴木)

【その4】副原料:和栗(宮崎県産)

宮崎ひでじビール

栗黒

972円

ワールド・ビア・アワード2017で世界一に輝いた。輸出用に造られたビールですが、ひでじビール公式サイト限定で国内購入も可能。5か月以上の瓶内熟成(※)がオススメ。【アルコール度数:9%】【原材料:麦芽・ホップ・和栗・糖類・香料】

※暗所で保管したときに起こる、瓶内での熟成のこと。香りやうまみ、アルコール分がなじみ、舌触りが良くまろやかな味わいへと変化します。すべてのビールが瓶内熟成するわけではありません

【ココがオススメ】食後のまったりタイムにふさわしい黒ビール

「何度も鼻を近づけたくなるモンブランのような香りがツボ。度数の高さを感じさせない上品かつ香ばしい甘さで、グビグビ飲むよりもリラックスタイムにゆっくり飲みたい。熟成も楽しみ!」(鈴木)

 

【その5】副原料:わさび・緑茶(静岡県産)

ベアードビール

わびさび ジャパン ペールエール

実売価格486円

クラフトビール界で人気のあるスタイル、ペールエールとIPA、そこに日本の食材を組み合わせたユニークなビール。ハーブ系の個性を持つホップを使っています。【アルコール度数:6%】【原材料:麦芽・大麦・ホップ・糖類・緑茶・わさび】

【ココがオススメ】和ハーブらしい素朴なスパイシーさ

「エキゾチックハーブとは異なる素朴なスパイシーさが感じられて、『わびさび』という名前に納得。わさびのツンとした感じはしないので、わさびが苦手でもおいしい。香りの割にやさしい味わい」(鈴木)

 

【その6】副原料:柚子・山椒高知県産/和歌山県産)

ファーイーストブルーイング

馨和 KAGUA Blanc

実売価格648円

小麦麦芽を使ったやや白濁したホワイトビール。フレッシュな柚子と酵母由来の華やかな香りが特徴です。きめ細かくクリーミーな泡立ちが楽しめます。【アルコール度数:8%】【原材料:大麦麦芽・小麦麦芽・ホップ・柚子・山椒・糖類】

【ココがオススメ】上品な爽やかさがだし料理にピッタリ

「穀物のもったり感はなく、後味がドライで品の良い爽やかさを感じます。意志が強く凛とした女性のようなイメージ。だしの効いた京料理に合いそうですね。食前酒として飲むのもオススメ!」(鈴木)

クラフトビールを飲めるお店が急増中! クラフト専用ディスペンサー「タップ・マルシェ」で飲める話題の銘柄4選

最近話題の「クラフトビール」。かつては専門店で楽しむものというイメージの強いお酒でしたが、いまでは一般的な飲食店でも飲めるようになり始めています。

 

そんなクラフトビール市場を牽引するのが、キリンビールが飲食店向けに展開する「タップ・マルシェ」というクラフトビール専用ディスペンサーの存在です。2017年4月には首都圏で1000店舗以上に導入され、2018年3月には全国展開を開始。4月現在、すでに2500店以上がこのディスペンサーを導入しています。

 

 

これまでのタップ・マルシェで飲めたのは13銘柄。今回新たに4銘柄の追加が発表され、計7ブルワリー、17銘柄のクラフトビールが飲めるようになります。新登場の4銘柄を発表会で試飲してきたので、その詳細をお伝えしましょう。

 

 

世界が認めるクラフトビールが手軽に飲める

1つめのブルワリーは「伊勢角屋麦酒(いせかどやビール)」。1575年創業で、もともとは二軒茶屋餅を販売していた角屋ですが、やがて味噌やたまり醤油の醸造を手がけ、1997年からはクラフトビールの製造を始めました。そんな同社からは「ペールエール」と「ヒメホワイト」が登場します。

 

 

ペールエールは伊勢角屋麦酒のフラッグシップビールともいえる存在で、“ビール界のオスカー賞”とも謳われる「ワールドビアカップ(WBC)」での受賞経歴もある、世界に認められた銘柄です。

 

「イセペ」と呼ばれるこのビール、柑橘系の香りが立ち、かなりフルーティーな味わいなんです。それでいて後口のキレが良く、バランスのいいクラフトビールとなっています。

 

そもそも「エール」とはビールの種類を指す言葉で、大麦麦芽を使用しています。香りとコクがあり、フルーティーな味わいが特徴となっており、まさに伊勢角屋麦酒のペールエールは、王道のペールエールだといえます。

↑左が「ペールエール」、右が「ヒメホワイト」。同じクラフトビールでも色合いがこれだけ異なるのは、原材料や製法によるものだ

 

それに対して「ヒメホワイト」は、ベルギースタイルのホワイトエール。やさしい酸味で口当たりが柔らかく、軽やかな飲み心地となっています。柚子とコリアンダーも使われているので、少し和風なテイストがあるのが面白いところ。

 

ちなみにこの銘柄は、伊勢の神域の木の樹液から採取した「KADOYA 1」という野生の酵母を使っているのだとか。クラフトビールの苦みが苦手な人も、このホワイトビールなら抵抗なく飲めそうです。

 

 

新世代のブルワリーが生み出す「東京」をイメージしたビール

2つめのブルワリーは、2017年5月に山梨県小菅村に醸造所を開いたばかりの「ファーイーストブルーイング」です。2011年に設立され、当初はベルギーで「KAGUA」などのクラフトビールを委託製造していましたが、昨年ようやく国内での醸造を開始しました。

 

 

そんな同社の「東京IPA」は、フルーティーで華やかな香りと、しっかりとした苦みを併せ持ったインディア・ペールエール(IPA)です。日本ではまだまだ少ないベルギースタイルの醸造方法を用いており、”これぞクラフトビール”な味わいはクラフトビール好きなら気に入ること間違いなし。

 

↑左が「東京IPA」、右が「東京ホワイト」

 

それに対し、「東京ホワイト」は、フルーティーさが際立つものの、その香りから想像するような甘さはなく、苦みも少なくなっています。爽やかな口当たりで、こちらもヒメホワイトと同様、クラフトビール初心者におすすめです。

 

「ペールエール」「ヒメホワイト」は5月28日から、「東京ホワイト」「東京IPA」は6月18日から発売されます。とはいえ、タップ・マルシェにセットするビールは飲食店が自由に決めるもの。日本各地のタップ・マルシェ導入店で、さまざまなクラフトビールに出会ってみてください。

 

 

 

 

高級ワイングラスだと味が変わる? カジュアルワイン「アルパカ」で試してみた

みなさん、ワインはお好きですか? ワインと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、最近はスーパーでも1000円以下でおいしいワインがたくさん売られています。

 

そんな日本で1番売れているのは、アサヒビールが販売する輸入ワイン「サンタ・ヘレナ・アルパカ」です。金色のアルパカが描かれたボトルを見たことがある人も多いはず。手ごろな価格で本格的な味が楽しめるので、“デイリーワイン”として人気を集めています。

 

そんなアルパカがアパレルメーカーの「アーバン・リサーチ・ドアーズ」と、ワイングラスメーカーの「リーデル」とコラボし、プレス向けワークショップを開催しました。ワイナリー見学に趣味で行くくらいワイン大好きな筆者ですが、今回のイベントで大発見があったんです。これは知らなきゃソンですよ!

 

 

アルパカワインは「ソムリエいらず」ってほんと?

会場には、アルパカのワインがずらりと並んでいます。アルパカは「ソムリエいらずのワイン」とも言われるほどの万能なチリワイン。栓抜きを使ってコルク栓を開けるのではなく、スクリューキャップ仕様なことがその理由のひとつです。

 

さらに、ソムリエは料理とのマリアージュを考えてワインを提供するという仕事がありますが、アルパカならどんな料理にも合うので、いちいちマリアージュを考えなくてもいいのだとか。これらの理由から“ソムリエいらず”と言われているそうです。

 

今回テイスティングしたのは、ロゼワインの「サンタ・ヘレナ・アルパカ・ロゼ・サクララベル」、白ワインの「サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネ」、赤ワインの「サンタ・ヘレナ・アルパカ・シラー」の3種類。

↑左から順に、サンタ・ヘレナ・アルパカ・ロゼ・サクララベル、サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネ、サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネが入っている

 

プレミアムシリーズは4月3日に発売されたばかりです。通常のアルパカが700円しないのに対し、プレミアムシリーズはいずれも1080円程度で販売されています。これでも十分お手ごろ価格なので、デイリーユースできそうですね。

 

 

伝統あるリーデル社のワイングラスとプラカップで飲み比べ

リーデルは、世界唯一のワイングラスカンパニー。260年以上の伝統を誇り、ワインをおいしく楽しむために“ぶどうの品種別“にグラスの形を変えるというこだわりのブランドです。

 

そんな同社のワイングラス・エデュケイターである白水 健氏によると、ワインをおいしく飲むには「ワインの温度」と「グラス選び」に気をつけるといいそうです。ワインは赤なのか、白なのか、さらにその味わいによっても適切な温度が異なります。そして、ブドウの品種により香りや味わいが異なるので、それを活かすためのグラスが必要なのです。

↑リーデル社のワイングラス・エデュケイター 白水 健氏が解説してくれた。今回のイベントで使用したのは、ステム(脚)や台座のない「オー シリーズ」。小型で軽量なので、持ち運びにも最適

 

とはいえ、グラス選びって難しそうですし、花見やアウトドアではプラカップでワインを飲みますよね。同じワインを飲むのにそこまでこだわらなくても……と思った人もいると思います。でもそれは大きな間違いなんです!

 

今回のワークショップでは、サンタ・ヘレナ・アルパカ・ロゼ・サクララベルをプラカップとリーデルのワイングラスで飲み比べてみました。すると、プラカップとワイングラスでは、明らかに香りも味わいも異なっていたのです。

 

ワイングラスは飲み口がすぼまっているのに対し、プラカップは上に広がっています。この形状が香りや味の感じ方に違いをもたらしています。

↑ワイングラスの側面に沿わせるようにワインを「スワリング」することで、空気に触れて香りや味が広がる

 

ワイングラスならさくらんぼなどの甘い香りがするのに対し、プラカップでは香りがまったくしないんです。さらに不思議なのがワイングラスにワインがなくてもリーデルのグラスには「サクララベル」の香りがしっかり残っていること。

↑プラカップに移した途端、先ほどの華やかな香りが一気に消え、味わいも酸味や苦みが出てきた

 

↑プラカップのものを再度ワイングラスに戻すと、同じワインのはずなのにまた香りや味わいがもとに戻った

 

味に関していえば、ワイングラスは「上を向いて飲む→舌先をすぼめる→ワインが冷たいまま口に入る」のに対し、プラカップは「下を向いたまま飲む→口の中に広がる→ワインが温かくなって酸味や苦味が出る」そうです。

 

 

カジュアルワインもデキャンタすればワンランク上の味に

ロゼのテイスティングのあとは、サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネを、リーデルのワイングラスでいただきます。グラスに鼻を近づけると、ふわっとパッションフルーツのような香りがします。

↑シャルドネのテイスティングに使用したのは、シャルドネ種専用のワイングラス。リーデルのワイングラスはワインの造り手やスペシャリストによるテイスティングを行い、消去法で最適な形のものを決めているそうだ

 

最後は、デキャンタージュしたサンタ・ヘレナ・アルパカ・シラーをテイスティング。デキャンタージュは香りを開くときや、冷えすぎたワインの温度を上げるときに用いる手法ですが、熟成期間の長い高級ワインで用いる機会が多い印象です。

↑ボトルに詰められた状態のワインは香りや味が閉じたままなので、デキャンタージュして空気に触れさせることで、本来の香りや味わいを引き出す

 

しかし、デイリーワインであるアルパカをデキャンタージュすると、本来は少し渋みのあるシラー特有の味わいが、一気に甘みや果実味が感じされるものに大変身! 自宅でワインを飲む際にも積極的に取り入れると良さそうです。

 

 

アルパカ・キャラバンを全国各地で体験しよう

今回、筆者が体験したワークショップは、日本全国のアーバン・リサーチ・ドアーズを巡回して開催されています。また、期間中に対象となる「アルパカ」を購入すると、抽選でオリジナルのリーデルグラスが当たるキャンペーンも開催。「絶対にもらえる!」コースに応募すると、アルパカモチーフが入りのアーバンリサーチ ドアーズオリジナルのバッグが当たるそうです。

 

バリエーション豊かなアルパカワインは、デイリーユースにぴったり。こだわりのグラスを見つけて、ワインを気軽に楽しみましょう。

 

 

 

 

 

糖質ゼロでもコクうま!進化した「アサヒ スタイルフリー」はヘルシー晩酌の決定版

健康管理やダイエットのために、お酒は糖質オフで!という方にBIGニュースです。“糖質ゼロ”発泡酒のパイオニア「アサヒ スタイルフリー」が、この春リニューアル。「アサヒ スタイルフリー<生>」として生まれ変わりました。

 

 

ちょっと名前が変わっただけ? いえいえ、そうではありません! 新しい「スタイルフリー」は、いったいどこが違うのか。新商品発表会の取材から、進化の中身を明らかにしていきます!

 

 

もっとビールらしいうまさに。業界のトップランナーが超進化!

健康志向の高まりもあって、糖質、プリン体、カロリーなどをカットした「機能性ビール類」の市場は年々拡大。この10年で出荷数が1.7倍になるほどの好調ぶりです。そんななか、2007年の発売以来、業界をけん引してきた「スタイルフリー」。常にブラッシュアップを重ねてきた同商品ですが、今回のリニューアルはもう“新発売”に近いくらい劇的に変わったとのこと。

↑右がリニューアル前、左がリニューアル後。新バージョンは、缶中央の<生>と、左肩の「麦1.3倍」の文字が目立ちます

 

機能性ビール類の最大の課題といえば、そう、味です。うまみやコクを出すためには麦芽の存在は不可欠。しかし麦を使えば使うほど、糖質は増えてしまいます。「スタイルフリー<生>」は、「飲みごたえがなく、もの足りない」という、機能性ビール類の宿命ともいえるジレンマを打ち破り、ビールに近い驚きのうまみを実現したのです。

↑左が新しいスタイルフリー<生>。中身の色や泡は大きな変化はないように見えますが、味はどうなのでしょうか

 

それを可能にしたのが、技術イノベーション。“糖質ゼロ”はそのままに、麦の使用量を1.3倍に引き上げることに成功。自然でスッキリとした従来品の特徴を生かしつつ、麦の味わいを高め、“ビールらしさ”や“飲みごたえ”を大幅に向上させました。

↑こちらは旧バージョン。これはこれで、スッキリしていて十分うまいですが…

 

↑飲んでみると、新バージョンは飲みごたえがパワフル。ビール好きなら断然こっちでしょう!

 

↑栄養成分表示はほぼ同じ。新(写真左)のほうが、わずかに食物繊維が多め

 

アサヒビールの調査資料によると、本来ならもっとうまいはずの「糖質〇%オフ」の商品よりも、麦の香りや飲みごたえがあるという高評価を獲得したそうです。“糖質ゼロ”のビール類を飲むことは、もはや“妥協”ではなくなりました。

 

 

つまみを工夫して、さらなるヘルシーのススメ

新しい「スタイルフリー<生>」がうまいのは分かりました。どうせなら、おつまみもヘルシーかつおいしくしたら、もっとハッピーになれそう。というワケで今回の発表会では、料理研究家のコウケンテツさんが考案した、スタイルフリーにピッタリのダイエットレシピも紹介されました。

↑カブのふろふき(写真左)、あさりの和風スープスパゲティ(同右)

 

↑菜の花と豚しゃぶの辛子和え(写真左)、新玉ねぎのまるごとトロトロ煮(同右)

 

↑ニンジンとカッテージチーズのサラダ(写真左)、鰆と3種の春野菜のレモン蒸し(同右)

 

これら3つの「主菜+副菜+スタイルフリー<生>350ml缶」は、どれも合わせて500kcal以下。カロリーや糖質が気になる方でも、これならストレスなく食べたり飲んだりできますね! アサヒビールの公式HPには、これ以外にもさまざまなレシピが載っているので、興味がある方はぜひチェックしてみましょう。

↑「隅田公園桜まつり」の入口の様子。今春は新しいスタイルフリー<生>で、充実したヘルシー酒ライフを!

 

 

3月下旬以降の製造分から、新しいスタイルフリーに順次切り替えとのこと。「麦1.3倍」と書かれた<生>のラベルを見たら、いちど手に取ってみることをオススメします。そして、ふだんの晩酌や春のパーティで、味の進化をお試しあれ!

オランダが羨まっ! 春の訪れとともに彼らが嗜む絶品ビールとおつまみを紹介

代表的なオランダのビールといえばハイネケンやグロールシュ。これらは日本でもすっかりお馴染みですが、オランダのビールメーカーは、日本のビールでも見られるように季節ごとの限定ビールを発売しています。ウキウキと心躍る春は、ホップが香る爽やかなビールが最高。そこで今回は女子ウケ間違いなしの爽やかな香りを堪能できる、春限定販売のビールと春のおつまみをご紹介します。

 

季節にあわせた限定ビールを楽しむのが粋!

オランダは、ビール大国として知られるベルギーやドイツに隣接。オランダ国内の大手ビール会社や街のクラフトビール醸造所でも、たくさんのビールが製造されています。なかでも注目したいのは季節限定のビール。夏には味も色もライトで甘味の強い「ホワイトビール」、秋から冬にはアルコール度数が高くダークな色合いで香り高い「ボックビール」など、気候や季節の食べ物にあわせたビールが店頭を賑わせます。ラベルのデザイン性も高く、思わずジャケ買いしてしまうボトルが並びます。

 

春の限定ビールは「Lente bok(レンテボック。春のボックビール)」と呼ばれ、毎年3月21日から6月21日までの期間に限定販売されます。フルーティーでホップの香り豊かなフレッシュビールで、アルコール度数は6.5%程度。グラスに注いだときの明るい色合いが春の陽差しに映えるというのも特徴の1つです。

 

代表的なLente bok2銘柄を紹介しましょう。まず、オランダが誇る最大手のビールメーカーHeineken(ハイネケン)の傘下にあるビールブランドの1つ「Brand(ブランズ)」は1340年創業の老舗ブランド。深みのある良質なビールを安価で製造し続ける醸造所として知られています。焙煎したモルトとフレッシュでホップの香りは春の魔法のようなフルーティーな味わい。

 

「Grolsch(グロールシュ)」は、栓抜き不要のおしゃれなスイングトップ瓶が日本でも人気のビールメーカーです。開栓時にまるでシャンパンを抜くときのような音がするので、パーティー気分を盛り上げます。こちらのLentebokは、かんきつ系やカモミールの花、はちみつを連想させる柔らかな甘い味に仕上がっています。

陽気な乾杯の席には美味しいおつまみが欠かせません。オランダの定番おつまみは「ビターボーレン」という牛肉コロッケのような揚げ物にマスタードを付けたものと名産のチーズです。

春になると、オランダを含むヨーロッパのマーケットにはホワイトアスパラガスが登場します。それを柔らかく茹でて、焦がしバターと卵のクリーミーなソースをあわせた「オランデーズ」はフルーティーな春のビールにピッタリ! ビールもおつまみも旬なものを楽しむというのは、日本の食文化に通じるものがあるような気がしませんか?

 

日差しの少ない厳しい冬を越え、春の陽ざしの下で飲む喜び

オランダの冬は朝9時頃まで暗く(写真下)、日中もほとんど太陽が出ることがない厳しい季節です。日照時間不足から冬季うつ病になる人も多く、それを防止するためのサプリメント摂取も推奨されているくらい。特にクリスマスと新年が終わり、大きなイベントのない1~2月は気分が落ち込みやすく、会社でも町でも機嫌の悪い人が続出します。そこで、オランダの「リア充」は気分を晴らすために、友人とホームパーティーで音楽とお酒を楽しんで冬を乗り切ります。

そして冷たい風が吹こうとも、春が近くなり、少しでも太陽が出ていれば、オープンカフェで昼間から春のビールを飲むのがオランダの流儀。春限定ビールのケースを抱えて笑顔を浮かべる大人が続出する春はもうすぐです。

【新連載】おんな2人が初めて知る、日本酒と寄り道の魔力「ほろ酔い道草学概論」第1話

日々の楽しみはお酒――! この想いは万国共通ではないでしょうか? ビールに焼酎、サワー、カクテル…さまざまなお酒がありますが、日本人ならやっぱり日本酒! 全国で約2万種もの銘柄が存在すると言われている日本酒の魅力は、作られている土地そのものの魅力と言えるかも。

 

本連載は、そんな日本のお酒と土地について、おんな二人練り歩き知っていく、ほんわかストーリーをお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【今回の一献】

吟醸 新しぼり

↑吟醸 新しぼり。実売価格は1800mlが2700円、720mlが1350円

 

1月下旬に出荷する、低温でゆっくり発酵させる「吟醸造り」で醸した新酒。香り立つ清楚な香りと凝縮された米の旨みのバランスが魅力の生酒です。千穂もそのフレッシュさに驚いていましたが、特に搾りたてはのどごしも爽やかで飲みやすさが特徴です。

 

澤乃井のお酒について補足すると、実は千穂と正宗さんは春の少し手前、2月3日の節分に澤乃井を訪れています。澤乃井では節分に「節分祭」というイベントを開催していて、作中に出てくる「銀印」と「大辛口」の熱燗は、節分祭の特別メニューになります。千穂の日本酒初体験はずいぶんスペシャルなものになったはず。

 

↑通常、澤乃井園では熱燗は「オカンビン」という瓶で出しています

 

(取り扱い酒蔵)

澤乃井(小澤酒造)

●住所:東京都青梅市沢井2-770

●電話番号:0428-78-8215

 

取材協力/青梅市郷土博物館

昼からグイッといっちゃう?爽やかな「一番搾り 匠の冴」で意外な食事との組み合わせを発見!

休日の昼下がりから、プシュッと缶ビールを開けるのって最高の贅沢ですよね。そんな爽快な気分のときに飲みたくなるビールが4月3日(火)に新登場します。その名も「一番搾り 匠の冴(さえ)」。

 

「一番搾り」といえばキリンのフラッグシップブランドですが、「匠の冴」はキリンとセブン&アイ・ホールディングスの共同開発により生まれたビールです。お酒を飲み始めた頃から“ビールといえば一番搾り”派の筆者が、さっそくその味をご紹介したいと思います!

 

 

「スッキリしている=味が薄い」ではないのがスゴイ

↑「一番搾り 匠の冴」は、350ml缶221円(税込・以下同)、500ml缶286円で販売される。これは通常の一番搾りと同じ値段だ

 

缶をひと目見るだけでは、これまでの一番搾りとはデザインが少し異なるものの、あまり大きな差はないような印象を受けます。

 

今回はセブン&アイとの共同開発とはいえ、従来の一番絞りのパッケージを踏襲することで、ちょっと高級な感じが。そう、“共同開発だから安物”というわけではないんです。

 

まずはひと口いただいてみると……かなりスッキリした味わいです。ビールの苦みが苦手な人も、この澄み切った味わいなら抵抗なく飲めると思います。

↑口に含んだ瞬間から軽やかさがわかる。喉ごしもよく、外国産のピルスナービールのような印象を受けた

 

こう書くと、「じゃあもともとビール派の自分には物足りなさそうだな」と思われるかもしれませんが、そんなことはないのでご安心を。一番搾りならではの麦芽の旨みがしっかり感じられるので、飲んだあとの満足感もあります。

 

かく言う筆者も、「スッキリ」と「薄い」は同義だと思っていたのですが、まったくそんなことはありませんでした。むしろ、最近はビールを何杯も続けて飲むのは飽きてしまうと感じていたので、雑味のない味わいの匠の冴なら何杯も続けて飲めそうです。

 

 

おいしさの秘密は「氷点下熟成」にアリ

匠の冴は、これまでの一番搾りが追求していた「麦芽100%」による混じり気のない麦芽だけの旨みと、「一番搾り製法」による一番搾り麦汁だけを使った純度の高い旨みに加え、新たな製法を試みています。

 

新製法は「氷点下熟成」と呼ばれるもので、通常の一番搾りは1~3℃で熟成するのに対し、匠の冴は凍る手前の氷点下の温度帯で熟成させています。こうすることで、すっきりした味わいに仕上げる際の雑味になるタンパク質などが取り除かれるのだとか。

↑左が匠の冴、右が一番搾り。飲み比べてみると、匠の冴はかなりライトな飲み心地で、一番搾りのほうが麦の旨みを強く感じたのは新たな発見だった。

 

アルコール度数は、一番搾りと同じ5%なので、“新たなバリエーションの一番搾り”として捉えると良さそうです。

 

 

スッキリしているから合わせる料理の幅も広い

今回の試飲会では、セブンプレミアムの商品とのペアリングの一例が紹介されました。試食したのは、「サバとトマトのさっぱりマリネ」「ちょっと大人のポテサラ塩辛クラッカー」「クリームチーズスフレ」の3点です。

 

サバとトマトのさっぱりマリネは、「さばの塩焼き」とミニトマトをマリネしてバジルを添えた一品。コンビニ惣菜がこんなにオシャレなメニューに変身するのが意外です。脂ののったサバとスッキリした匠の冴との相性も抜群。マリネには白ワインを合わせるのが一般的ですが、ビールと合わせるのもアリだなと思わされます。

 

ポテサラ塩辛クラッカーは、「ポテトサラダ」と「熟成いか塩辛」を組み合わせたザ・おつまみ。ポテサラとビールが合うのはわかるのですが、塩辛とビールも実はイケる! 匠の冴に雑味がないので、この組み合わせもお酒が進みます。

 

意外だったのが、「クリームチーズスフレ」と匠の冴の組み合わせ。筆者もたまにデザートにビールを合わせていただくことはあったのですが、結局は両者が味を主張しすぎて決しておいしくはなく……。

 

セブンプレミアムのクリームチーズスフレには、ミルクのコクと爽やかな酸味があります。それらの味わいを匠の冴が優しく包んでくれるので、デザートすらスッキリいただけました!

「一番搾り 匠の冴」は4月3日より全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート等で購入できます。どんどん暑くなるこれからの季節、匠の冴でスッキリしたビールの良さを知ってみてください。

色も味わいも百花繚乱! ロゼワインのイチオシ銘柄と基礎知識

前編「フランス流 ロゼワインの楽しみ方」では、ミシュランシェフ・松嶋啓介さんに、ロゼワインの本質とその楽しみ方について教えてもらいました。今回は、そんなロゼワインの種類や味の特徴を見てみるとともに、今押さえておきたい人気の銘柄を、いくつか紹介しましょう。

 

「ロゼ=甘い」は大間違い!

ロゼワインとひとくちに言っても、薄めのオレンジ色から濃いピンク色までさまざま。それは原料となる黒ブドウの皮の色素の濃淡にもよりますが、製法の違いによる場合もあります。ただ、色の濃淡と味わいの印象は必ずしもリンクせず、淡い色でも旨みが強くスパイシーで余韻の長いもの、色が濃くても果実味がチャーミングでスイスイと飲めるものもあります。

 

また、その色の可愛らしさから、ロゼワインの大半は甘口だと思っている人も多いかもしれませんが、それは大きな間違い。実はしっかりとした酸がありつつシャープな辛口のものが大半で、幅広く食事に合わせることができます。もちろん、やや甘口のものや本場フランスでも人気のフルーツフレーバーロゼワインなどもあり、それらは本格的な食事の前の食前酒として、また昼下がりのテラスでキンキンに冷やしてなど、味わいの違いによってさまざまなシチュエーションで使い分けられるところが、ロゼワインの魅力です。

 

さらなる魅力は、その手頃な価格帯。1000円台で充分本格的な辛口のロゼワインを、4000円前後ともなれば高級ロゼワインと呼べるものまで楽しめます。赤ワインや白ワインならこの価格では買えない、という有名な造り手のものでも、ロゼワインなら手頃な価格で楽しめる掘り出し物も存在するのです。

 

さまざまな楽しみ方の可能性を秘めたロゼワイン、どれを選ぶかはまさに十人十色。シチュエーションごとに、その日の気分ごとに、使い分けて楽しんでみてください。

 

三大ロゼから日本産まで、おすすめのロゼワイン

フランスの三大産地のロゼワイン

フランスでは白ワインより多く飲まれるロゼワイン(詳細なデータは前編へ)。もちろん生産量も世界一。そんなフランスが誇る三大ロゼワイン産地は、ロワール地方、プロヴァンス地方、ローヌ地方です。

左:ラシュトー・ロゼ・ダンジュ(ロワール地方)
中:ラフラン・ヴェロル・バンドール・ロゼ(プロヴァンス地方)
右:ドメーヌ・ド・ラ・モルドレ・タヴェル・ロゼ・ラ・ダム・ルス・レ・ヴェスティード(ローヌ地方)

 

別名で称したロゼワイン

ロゼワインを指す別名で、原料であるブドウ、製法の特徴や生産地によって「ヴァン・グリ」や「キアレット」と特定の呼び名がラベルに表記されていることもあります。

左:ドメーヌ・アラン・ヴィニョ・ブルゴーニュ・コート・サンジャック・ピノグリ
右:モンテ・ディ・ロアリ・バルドリーノ・DOC・キアレット

 

より気軽に飲めるフルーツフレーバーロゼワイン

ロゼワイン消費大国フランスで気軽に飲めるロゼワインとして人気なのがフルーツフレーバーロゼワイン。なかでもグレープフルーツ(パンプルムース)風味が主流。

マス・ド・ジャニーニ・ル・タン・デ・フリュイ・ロゼ・パンプルムース

 

メイドインジャパンのロゼワイン

いま注目の日本ワインのなかにも、魅力的なロゼワインがいっぱい。それぞれの土地の食材や郷土料理と、同産地のロゼワインを合わせて楽しめるのは、日本ワインならではの魅力ですね。

セイズ・ファーム・ロゼ(富山県)

 

 

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ミシュランシェフが説く! フランス流 ロゼワインを美味しく飲む方法

日本各地で記録的な寒波に見舞われたこの冬。長い冬を抜け、ようやく太陽の暖かさを感じ始める季節になると、人は本能的に屋外での時間を過ごしたくなるもの。桜が咲いたらお花見、汗ばむ季節のBBQ、そんな季節にぴったりなワインといえば、最近人気が高まってきた「ロゼワイン」です。

 

ロゼワインは今、欧米を中心に大人気。全世界における消費量はワイン(スパークリングを除く)の合計消費量の10%を超え、ワイン全体の消費量が伸び悩む中でも、ロゼワインの消費は拡大しています。なかでもフランスは、全世界のロゼワインの1/3以上を消費する“ロゼワイン大国”。2003年から2013年までの10年間における消費量は50%増となり、フランスの全ワイン消費量の30%以上。赤ワインの次に飲まれているのはロゼワインで、実は白ワインの消費を上回っているのです。(*1)

 

日本のロゼワイン事情は?

一方、日本でもワインショップやレストランで見かける機会は多くなりましたが、それでもワイン全体の消費量のわずか約3.7%(*2)。世界的な消費の加速に比べれば、まだまだ気軽にロゼワインを日常に取り入れている人は少ないのが現状です。

 

ではなぜ、フランスではロゼワインがこれほどまでに人気なのか? 日本ではなぜまだまだ少ないのか? その疑問をフランス、日本双方のロゼワイン事情に詳しいこの方に聞いてみました。

↑レストラン「KEISUKE MATSUSHIMA」を経営する松嶋啓介シェフ

 

ロゼワイン生産地の本場フランス・プロヴァンス地方に4軒、東京・神宮前に1軒のレストランを経営する松嶋啓介シェフ。外国人としては最年少でフランス・ミシュランの星を獲得して以来10年間星を維持、フランスの芸術文化勲章も受賞しています。そんなフランス在住歴20年の松嶋さんが感じる「フランス流ロゼワインの楽しみ方」とは?

※1 Sopexa Japon
http://www.franceshoku.com/mailmagazine/2015/mm0427.html
※2 Sopexa Japon
http://www.franceshoku.com/pdf/2_TRADE_IWSR-Japon_jp.pdf

 

実は「フランス流」なんてどこにもない?

「赤か白か、選ぶのが面倒くさいからロゼワインを飲むんですよ」。

 

昼下がりの東京・神宮前、レストラン「KEISUKE MATSUSHIMA」。大きな窓から見える木々の青さと差し込む太陽の光に囲まれて、ここは都会の真ん中だと一瞬忘れさせられる空間。とはいえ、このシンプルで開放的すぎる松嶋さんのひと言に、インタビュー冒頭からとたんに緊張が緩んでしまいました。

 

「フランスでロゼワインが一番楽しまれるのは、夏のバカンスの時期。家族や友人たちがたくさん集まる機会が多くなる時です。そうするとテーブルに10人くらいついた時に、ひとりひとり赤が好み? 白が好み? と選んでいると面倒くさいんですよ(笑)。じゃあ、冷えたロゼワイン1本でいい? となるわけです」

 

また、松嶋さんはこう続けます。「フランスは年度の始まりが9月。だから6月頃に学校も終わって家族でバカンスだー! っていう時に、ロゼワインが美味しい陽気になる。そんな暑くて開放的な時期に、手の込んだ料理なんて家庭では作らないですよね。そうすると、例えば外でBBQしながらいろんな食材を焼いて食べる時、料理との相性とかあれこれ考えずに開けられるのがロゼワインなんです」

 

“フランス流”と言いながら、実は流儀と呼べるものは何もなく、ただただ気軽だから、気楽だからという理由で、ロゼワインは選ばれているのだと松嶋さんは言います。

 

フランスでのロゼワインのキーワードは「開放感」。日本ではそのピンク色の可愛らしいイメージから、バレンタイン需要などのプロモーション展開も見られますが、冬の寒い時期にロゼワインは似合わないとのこと。長い冬を抜けて桜が咲き、やっと暖かくなった! という開放感、夏休み突入でいざビーチへ! という時の高揚感、そんな時期にロゼワインは楽しむべき飲み物のようです。

 

「人生はバラ色」の本当の意味

伝説のフランス人歌手エディット・ピアフの名曲「La vie en rose=バラ色の人生」という歌があります。ピアフが感情表現たっぷりに歌うその歌詞の最後が「私は幸せ」と締めくくられるように、人が「人生はバラ色」と言う時、それは華やかなピンク色だけに彩られた、幸せいっぱいの人生のことを表しています。でも、「バラ色」って一体何色でしょうか?

 

「バラと言っても1種類の色じゃなくて、白もあれば黄色や地味な薄い茶色もあって、ピンクや赤がありますよね。ロゼワインも全く同じで、薄めのオレンジから濃いピンクまで色々あります。フランス人は“La vie en rose!(人生バラ色だからね)”って言いながらロゼワインを飲む人も多いけど、その本当の意味は“いろんな人生があっていいよね”ということ。だから、いろんな色があってこそロゼワインなんです」(松嶋さん)

 

フランスにおけるロゼワインの、もうひとつのキーワードは「多様性」。これだけたくさんの色のグラデーションがはっきり見られるのは、白ワインにも赤ワインにもないロゼワインだけの特徴。ゆえに、どんなお料理に合わせるのがいいの? 白ワイン寄りの食材? 赤ワイン寄りの味付け? と、あれこれ悩んでしまう結果、ロゼワインは使いづらい、選ばないと購入を諦めてしまうことはありませんか? でも、「多様性があるならそれを楽しめばいいだけ」と松嶋さんは言います。

 

「バラ色=幸せなピンク色」だけでは決してない、つまり、“このロゼワインにはこのお料理を”というひとつの正解なんてないのです。だからこそ、自分の感性で楽しめばよく、自分の人生を自分らしく生き多様性を許容するというフランス人の人生観にも似ていることが、ロゼワインがフランスで愛される理由なのかもしれませんね。

↑いろんな人生があるからこそ、「人生はバラ色」なのだそうです

 

そしてもう1つ、人生観にも通じるフランス人らしいロゼワインの楽しみ方を、松嶋さんは教えてくれました。

 

「フランス人がロゼワインを飲むとき、それは夏のバカンスで飲んだ楽しい思い出とリンクするんです。ロゼワインを飲むと、いつでもどこでもあの楽しい思い出が心によみがえる。家族との会話、友人たちとの時間、楽しかったなーって。だからロゼワインが好きなんです。お酒の用語のスピリッツ(Spirits)はつまり精霊、精神ですね。精神世界や過去の記憶とつながるのがお酒だとすれば、フランス人はロゼだけでなく、ワインをそうやって楽しんでいる人が多いんです」

 

ロゼワインに限らず、知識でワインを楽しむことが多いのは真面目な私たち日本人の特徴ですが、多くのフランス人にとってのワインは、頭でなく心で感じるもの。ワインというものの日常の位置付けを見直すことで、もっと人生は心豊かなものになるのかもしれません。

 

では、私たち消費者がロゼワインを日常にもっと取り入れるために、お料理とのペアリングはどのように楽しんだらいいのか、レストラン「KEISUKE MATSUSHIMA」の料理をご用意いただきながら、ポイントを教えていただきました。

 

ロゼワインに合わせたい食材とは?

「気軽に」「なんでもいい」とはいえ、せっかくミシュランシェフの松嶋さんにお話を伺うことが叶った今回のインタビュー。私たち消費者がロゼワインを日常にもっと取り入れるため、お料理とのペアリングポイントを伺いました。でもその回答も、やはりシンプル!

 

「ニンニクを使うこと」。

 

レストラン「KEISUKE MATAUSHIMA」で、今回ロゼワインと合わせるお料理としてご用意いただいたのは2皿。「ちょっとお洒落なニース風サラダ」と、「タラのローストピストゥースープ添え」。そのどちらのお料理にも、ニンニクが非常に良い味わいのアクセントとなっていました。

↑「ちょっとお洒落なニース風サラダ」(左)と、「タラのローストピストゥースープ添え」(右)

 

一緒にいただいたのはもちろん、プロヴァンスのロゼワイン。プロヴァンスロゼの特徴は淡いオレンジ色ですが、色の淡さとは対照的に、南フランスの太陽をたっぷり浴びた完熟ブドウのスパイシーさと果実味の余韻があります。その余韻がニンニクと合わさるとさらに長く広がり、他の食材の旨味とバランスよく調和する役割を見事にロゼワインが担っていました。

 

「あとは、コンディマン」。

 

コンディマンとは、フランス語で自家製調味料、薬味という意味。自家製ですから決まったレシピはなく、数種類のスパイスやハーブをお好みで合わせた調味料のこと。じんわりと身体に染み入るお出汁系の料理より、コンディマンを味わいのアクセントにちょっと使った料理の方が、ロゼワインには合わせやすいとのこと。

 

「人生はバラ色だし、少しのコンディマンも必要でしょ?(笑)」と、松嶋さんは楽しそうにアドバイスしてくださいました。

↑スパイシーなコンディマンはロゼワインと相性抜群

 

↑ニンニクの風味がロゼワインの余韻を引き出す

 

ロゼワインを許容するという暮らし方

フランスから学ぶロゼワインのキーワードは、「開放感」と「多様性」。日本でもロゼワインをもっと楽しむためには、暮らし方の意識改革が必要なのかもしれません。ロゼワインが好きな人は自分らしく人生を楽しんでいる人。人生の振れ幅を許容し、開放的で自分なりの暮らしのスタイルを持っている人。すでにロゼワインが好きな皆さんは、胸に手を当てると思い当たる節があるのではないでしょうか?

 

これからの季節、あんな色やこんな色があっても「とりあえずロゼ!」と手を伸ばしてみたら、もっと日常が開放的で彩り豊かなものになるかもしれません。

 

【レストラン情報】

KEISUKE MATSUSHIMA à Tokyo

東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート神宮前1F
TEL:03-5772-2091

 

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戦国時代を迎えた「果実系チューハイ」の違いはどこにある? アサヒ/キリン/サントリーの3社を飲み比べした

お酒の市場で絶好調なのがRTD(Ready To Drink=開栓してすぐ飲める缶やボトル入りのチューハイやカクテルなど)。このカテゴリーから、3月20日に「アサヒ贅沢搾り」が新発売となります。最大のウリは“圧倒的な果実感”とのことですが、RTDにはすでに高い果汁量が特徴の「果実系チューハイ」が存在。ただ、後発だからこそ独自性を磨いた設計になっているはず。そこで各メーカーの商品を集め、それぞれの魅力を解明していきたいと思います!

 

そもそも「果実系チューハイ」って何?

個人的には贅沢搾りの登場で、果実系チューハイの役者がそろったと思います。でも、そもそもこのジャンル自体を知らないという人もいるはず。まずは特徴を解説するとともに、各社の商品を紹介します。

 

↑左から、アサヒの贅沢搾り、キリンの本搾り、サントリーのこくしぼり。ほかの缶チューハイに比べて高い果汁量になっている点が特徴です

 

缶チューハイ自体の歴史を簡潔に解説すると、1984年に登場した「タカラcanチューハイ」が元祖。これはいまも人気のロングセラーで、長年ほぼ一強といえる状況でしたが、2001年にキリンから「氷結」が誕生して市場を盛り上げます。

 

↑果汁が多く、沈殿しがち。でも炭酸入りなので振れないため、開栓前に逆さにするのがベター。これも果実系チューハイの特徴です

 

その後嗜好の多様化などで、缶チューハイにも“高アルコール”“低アルコール”“ビター系”“ゼロ”“プレミアム”などが続々登場。その途上で、メルシャンが2003年に発売した「本搾りチューハイ」が、果実系チューハイのパイオニアです。やがて2007年にメルシャンはキリンの傘下となり、改めて2008年に「キリン 本搾りチューハイ」が発売されました。その後、2015年にサントリーから「こくしぼり」が。そして今回「アサヒ贅沢搾り」の新発売で、いよいよ果実系チューハイは戦国時代を迎えたのです。

↑贅沢搾りの裏側。1/2個以上の果実を使っていることが表記されています

 

イメージとしては、果実系チューハイは居酒屋などで生の果物と一緒に提供される生搾りサワーのような立ち位置。ということで、いよいよ各商品を飲み比べて魅力をチェックしていきます。

 

 

【比較01】レモン編

まずは缶チューハイの定番フレーバーであるレモン。サントリーのこくしぼりにはレモン単体がなくレモン&ライムとなりますが、同商品の特徴である「果実浸漬酒」に使われている果実はレモンのみです(上位ラインの「こくしぼりプレミアム」には「贅沢レモン」というフレーバーがあり)。

↑色のにごり方は、本搾りが最も濃い印象

 

 

次に味の感想を。贅沢搾りは、アルコール度数が4%と最も低いこともあって酔いやすい人向け。ほんのりと甘みもあって、グイグイと飲みやすい印象です。

 

本搾りは最も甘さが控えめ。また、レモンの皮っぽい苦みが本格的なニュアンスを醸し出しています。ドライでキレもあり、辛口なお酒が好きな人向けですね。

 

こくしぼりは、青々しい余韻があってやさしい酸味も。ライムエキスによるものかもしれません。また、すっきりした清涼感があるので、スパイシーな料理に合いそうです。

 

 

【比較02】グレープフルーツ編

レモンと双璧をなすチューハイの王道といえば、グレープフルーツ。次はこのフレーバーを飲み比べてみました。

↑贅沢搾りは、赤みがかった色が特徴。これは、パッケージからもわかるようにピンクグレープフルーツを使っているからでしょう

 

贅沢搾りは、41%という抜群の果汁量。それもあってか、香りが豊かで味わいもジューシー。“贅沢”というブランド名にも納得です。レモン同様に自然な甘みがあって、低めのアルコールなのでこれも飲みやすい印象ですね。

 

本搾りも前述のレモンと同じく、すっきりとした甘さやビターなニュアンスが印象的。同社の「ビターズ」という苦みに特化したシリーズほどではないですが、辛口でキリっとした味わいです。6%という高めのアルコール度数で、お酒としての飲みごたえも十分。

 

こくしぼりは前者2つの中間の甘さで、アルコールも中間の5%。炭酸の強さは最もやわらかい感じで、特に食事に合いそうな気がします。嗜好によっては、3本のなかでこれが一番飲みやすいという人もいるのではないでしょうか。

 

 

【比較03】桃編

次の比較は桃。とはいえ、比較対象となる商品が贅沢搾りとこくしぼりプレミアムしか現行ではなかったので、価格差も加味した形で飲み比べてみました。

↑果汁は贅沢搾りの方がやや多い31%。ただ、にごりはこくしぼりプレミアムのほうが強く出ています

 

贅沢搾りは、開栓した瞬間にあふれる桃のフレッシュな香りに驚きました。飲み口も爽やかで、みずみずしい印象です。ライトなタッチで、パッケージのデザインもそうですが若い女性にウケそうな味わいです。

 

たとえば贅沢搾りが20~30代なら、こくしぼりプレミアムは30代以上の人にオススメしたい大人感。時間帯でも前者は昼~夕~夜で、後者は夜~深夜。甘さは控えめですが、フルーティで濃醇ですね。にごりに由来しているのか、またはブランデー仕立てによるものなのか、テクスチャーにも少しだけとろみがあってリッチです。

 

 

【まとめ】

今回、3社の各商品を飲み比べてわかったこと。それは同じ果実系チューハイであっても、それぞれ個性が違うということです。

 

あくまでも個人的な感想ですが、アサヒの贅沢搾りは低アルコールで自然な甘さ。高果汁タイプが好きだけど、もっと低アルコールで飲みたかったという人には待望といえるでしょう。そしてキリンの本搾りは、高果汁が好きな一方で甘さよりも苦みやキレを重視する人。そしてサントリーのこくしぼりは、甘さや苦みは適度でいいというバランス重視型の人向け。プレミアムに関しては、深夜にまったりと缶チューハイを楽しみたい人向けといえるかもしれません。3月20日の贅沢搾りが発売されるタイミングで、実際に飲み比べをしてみてはいかがでしょうか!

「カミュ」でブランデーの常識を覆す! 7名の実力派バーテンダーが集結したコンテストに潜入

熟成された深くて柔らかい味わいと豊かな香り。「カミュ」は、150年以上にわたって世界中で愛されてきた「ハイエンドブランデー」というべき世界最高峰のコニャックの1つです。ストレートもよし、ロックもよし。そしてカクテルベースにもよし。どのような飲み方にも寄り添ってくれる、懐の深いお酒です。

 

カミュのラインナップはいくつかありますが、近年注目度が上がってきているのがコニャック地方最西端のレ島でつくられているカミュ「イル・ド・レ」シリーズです。ストレートで飲むと引き締まった味わいで、ロックや水割りにすると甘みが引き立ってくる、シチュエーションによってさまざまな表情を見せてくれる1本です。

 

そして神戸では現在、イル・ド・レをベースとした「神戸フレンチハイボール」が大人気! 2017年の神戸開港150年を記念して開発された1杯で、華やかな風合いのなかにもぴりっとくる酸味と塩味がきいており、夏のリゾート地を思わせる味わいが魅力です。神戸全域約100店舗のバーやホテル、レストランで提供されており、イル・ド・レと強炭酸であるウィルキンソンの組み合わせが生んだ爽やかさが、カミュの新しいトレンドとなっています。

 

兵庫県内のバーテンダーが競いあう「カミュ神戸フレンチハイボール杯 カクテルコンペティション」

 

2018年3月11日、神戸メリケンパークオリエンタルホテルにおいて、カミュ 神戸フレンチハイボール杯 カクテルコンペティションが開催されました。次世代の神戸フレンチハイボールを見つけ出すコンペティションで、兵庫県内のバーテンダー7人がファイナル大会に参加。オリジナルの1杯を披露しあいました。

 

 

神戸フレンチハイボール・ツイストの基本ルールは2つ。イル・ド・レをベースとすること。そしてウィルキンソンタンサンを使うこと。評価ポイントは見ため、作りやすさ、香り・味わい、ブランドとコンセプトとなっており、ファイナリストに選ばれたバーテンダーがイメージする神戸らしさ、カミュらしさ、バースペースで楽しむハイボールらしさをどうアピールするかが重要視されました。

 

↑「カミュ イル ド・レ ダブルマチュアード」。実売価格は8046円

 

また神戸の美しい夜景を眺めながら楽しめる食後酒として、カミュボルドリーを用いた神戸アフターディナーカクテルの審査も同時に行われました。

 

↑「カミュ ボルドリーVSOP」。実売価格は8964円

 

落ち着きがありリラクゼーションともなる1杯は、神戸フレンチハイボールとはまた違った魅力を醸すもの。いったいどのようなカクテルが考案されたのでしょうか。ファイナリストごとの作品をご覧ください。

 

[BAR SLOPPY JOE] 生田理実:SLOPPY French Highball&le pont blanc

 

↑写真右がSLOPPY French Highball、左がle pont blanc

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]SLOPPY French Highball

イル・ド・レ ファインアイランド 70ml
ウィルキンソンタンサン 1本
オレンジピール

神戸フレンチハイボール・ツイストに出品されたSLOPPY French Highballは、190mlのウィルキンソンタンサンを1本まるごと使ったもの。オレンジピールで柑橘系の香りをトッピングして、ゴールドが煌めく海となりました。水面に立ち上がっていく炭酸の泡と、星型のオレンジピールが、夏の夜空を感じさせます。

 

[アフターディナーカクテル名]le pont blanc
カミュボルドリーVSOP 25ml
フランジェリコ 10ml
生クリーム 10ml
パインジュース 15ml
蜂蜜 2tsp
コーヒーパウダー・南天の葉

le pont blancは力強い印象があるコニャックのイメージを一変させ、うっとりとするような深みがある甘さを蜂蜜で演出。またコーヒーパウダーをスノー・スタイルであしらい、ビターなトーンも味わえます。飲んでいると次第に眠りへといざなってくれそう。

 

[KOBE GARAGE] 田中美也子:Jolie Highball&Cache cache

 

↑写真右がJolie Highball、左がCache cache

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]Jolie Highball
イル・ド・レ ファインアイランド 40ml
ボルスラズベリー 10ml
ウィルキンソンソーダ 100ml
レモンピール

フルーティなカミュ イル・ド・レの個性を、レモンピール&ラズベリーリキュールで印象力UP。氷を使わないために、グラスの中で温度が変わるごとに風味が変化していきます。多めの炭酸を使っていますが、ゆっくりと楽しみたくなる1杯といえるでしょう。

 

[アフターディナーカクテル名]Cache cache
カミュボルドリーVSOP 45ml
ボルスドライオレンジ 15ml
オレンジスライス 1枚
スターアニス 1/2個
シナモンパウダー 1振り
ウィルキンソンソーダ 15ml
シナモンスティック

ポートタワーに見立てたシナモンスティックと、三日月を思わせるオレンジスライスで、神戸の夜景をグラスにで表現したCache cache。フレッシュだけどスパイシー。1口、1口とすすめるたびに、新しい香りに気づかせてくれます。

 

[SAVOY hommage] 森崎和哉:Vent de mer&Belle soiree

 

↑写真右がVent de mer、左がBelle soiree

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]Vent de mer
イル・ド・レ ファインアイランド 45ml
神戸紅茶アールグレイ茶葉 2g
みょうが 1/4cut
フレッシュライム 1/8cut
砂糖 1tsp
ウィルキンソンタンサン 90ml

ミョウガのカクテルですか? と驚きましたが、これが合うんです。茶葉を使ったことでさらに重層的となった香り、ライムの効果でタイトに引き締まりつつも甘みが表にでてきている味わいに、ミョウガのエッセンスが爽快感ある炭酸とともに味わえます。

 

[アフターディナーカクテル名]Belle soiree
カミュボルドリーXO 30ml
グラハム・シックス・グレープス 10ml
シャンボールリキュール 10ml
グリオッティン 10ml
グリオッティン・チェリー

カミュボルドリーXOのエレガントさはそのまま、チェリーやピーチ、ベリーのリキュールというドレスであしらった1杯です。まろやかさのなかに果実味からくる甘さが身体の中に溶け込んでいくかのよう。リキュールに漬け込まれていたチェリーのアクセントも効いています。

 

[神戸メリケンパークオリエンタルホテル VIEW BAR] タバリヤ ロビン ラジュ:Port Tower Cocktail&Green Rose

 

↑右がPort Tower Cocktail、左がGreen Rose

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]Port Tower Cocktail
イル・ド・レ ファインアイランド 40ml
アペロール 15ml
ボルスマラスキーノ 10ml
フレッシュレモンジュース 1tsp
ウィルキンソンソーダUP
レモンスライス

氷でまろやかさが出たカミュイル・ド・レの味わいに、リキュール&レモンスライスで柑橘類のシャープな味をMIX。ビター寄りのグラデーションが感じ取れます。またグラスの上には華やかな花壇のような香りが常に漂い、風味を味わい続けたくなりますね。

 

[アフターディナーカクテル名]Green Rose
カミュボルドリーVSOP 35ml
ボルスグリーンバナナ 15ml
ボルストリプルセック 10ml
フレッシュライムジュース 1stp
ライムピール

グリーンに彩られたショートグラスは、逆に見立てればまるで自然味あふれる山。実際に六甲山や摩耶山をイメージしたそうです。こちらもバラの香りを軸としたフローラルさが魅力。またオレンジリキュールの甘みとライムジュースの酸味のフレーバーが心を落ち着かせてくれるよう。

 

[Bar el CAMINO] 村本恭一:柚桜&Hedene(エデーヌ~エデンの園の宴~)

 

↑写真右が柚桜、左がHedene(エデーヌ~エデンの園の宴~)

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]柚桜
イル・ド・レ ファインアイランド 40ml
ユズ・フルーツミックス 10ml
サクラ・シロップ 10ml
卵白 10ml
ウィルキンソンソーダ 適量
桜の花びら 数枚

香りゆたかで味の輪郭がしっかりとしているユズと、チェリーに、華やかさの象徴たるサクラ。さらにカミュイル・ド・レが持つ余韻の長さが、なめらかで、口のなかでゆっくりとひろがっていく卵白がまとめ上げてます。1つのスイーツとなった?と思わせてくれます。

 

[アフターディナーカクテル名]Hedene(エデーヌ~エデンの園の宴~)
カミュボルドリーVSOP 40ml
エスプレッソコーヒー 60ml
ブルーベリージャム(カシス、ブルーベリー、ブラックベリー、ドライブベリー、はちみつ) 2tsp
ペイショーズビターズ 1dash
金粉

複数のベリーを用いたジャムで色付けしたダークな水面に浮かぶのは、神戸の夜景をイメージした金粉。そのコントラストに目を奪われますね。コニャック同様にテロワール(土地)が味わいの要となるエスプレッソの苦味が、ジャムとカミュボルドリーの甘みとのコントラストを作り上げています。

 

[Bar rug] 高橋卓志:glass no.078&Lover’s time

 

↑写真右がglass no.078、左がLover’s time

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]glass no.078
イル・ド・レ ファインアイランド 30ml
みりん 3ml
レモン果汁 5ml
ウィルキンソンタンサン 80ml
ローズマリー
生姜スライス

柔らかみをもたせつつもタンサンでキリっとさせる。筆圧の高いアウトラインがハイボールらしさを演出し、その上でカミュイル・ド・レの豊かな風味を活かしていることに気が付きます。それにしてもみりんを入れるというアイディアには脱帽です。

 

[アフターディナーカクテル名]Lover’s time
カミュボルドリーVSOP 30ml
ボルスドライオレンジ 10ml
ボルスピーチ 10ml
ボルスカカオブラウン 10ml
ボルスチェリーブランデー 5ml
レモン果汁 10ml
シロップ 5ml
卵白 1つぶん
くこの実
ローズマリー
炙ったオレンジ
シナモンスティック

熟成された桃とチェリーのトーンに、カカオに苦味が乗せられて、年季の入った地層を思わせます。また提供されるプレートはオレンジや砂門スティック、くこの実で彩られており、まるで深夜のパーティ会場のよう。カクテルは自由なんだ、というメッセージがこめられているように感じました。

 

[BAR 151] 森広貴:voyageur&mystique tea

 

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]voyageur
イル・ド・レ ダブルマチュアード 50ml
オーガニックブルーベリージャム 1stp
ウィルキンソンソーダ Full
レモンピール

カミュイル・ド・レのバリエーションの1つ、ダブルマチュアードを使ったハイボールです。ベリーの酸味とダブルマチュアードの塩気が生き生きとしたフレッシュさが気持ちいい。炭酸が弾ける都度、独特のスモーキーフレーバーが周囲に広がっていく様子も見事です。

 

[アフターディナーカクテル名]mystique tea
カミュボルドリーVSOP 45ml
ブルスブラウンカカオ 10ml
生クリーム 5ml
アッサム 15ml
シナモンスティック

ウイスキーボンボンならず、コニャックチョコといいましょうか! カミュボルドリーの甘さのポテンシャルもフルに活かした、1杯のチョコレートの完成です。炙ったシナモンスティックの香りがまた見事。しっかりとしたボディで飲みごたえもあります。

 

 

全ファイナリストのプレゼンテーションが終了し、審査の間は会場を変えてのパーティに。ここではファイナリストが作り上げた作品の数々をいただくことができました。

 

 

GetNavi web取材班も酔っ払わないように気をつけながら、少しずつ試飲にチャレンジ。バーやホテルのラウンジで飲めるハイボール、ということもあるのでしょう。そしてカミュの繊細な味わいを活かしたものであるからでしょう。その多くは香りと味わいの豊かさの地平を広げていくものでした。

 

そのなかでも取材班全員一致で「これは旨い!」と票が集まったのは、生田さんのSLOPPY French Highball。強炭酸を活かしたハイボールらしさがあり、ゴクゴクと飲んでみたくなる魅力が強烈でした。

 

カミュ神戸フレンチハイボール杯 カクテルコンペティション、No.1バーテンダーは森崎さん!

↑トップ3発表を控えて一堂に会すファイナリストたち

 

カミュ神戸フレンチハイボール杯カクテルコンペティションも終りが近づいてきました。結果発表の時間がやってまいりました。栄えある1位となったのは、どなたでしょうか? ダカダカダカダカ(ドラムロール)…ダン!

 

 

SAVOY hommageの森崎さんです! 彼には「カミュを巡るコニャックの旅」がプレゼントされました! おめでとうございます!

 

「コニャックは勉強してきたのですが、改めて素晴らしさに気づかせてくれたことは本当に幸せなことだなと思います。カミュの畑や蒸留所に行かせていただけるので、現地の空気感を自分の中にしっかりととりこんで、それを神戸に持って帰ってきて、 カミュの魅力をお客様に精一杯伝えていきたいとおもいます」(森崎さん)

 

 

神戸にいったらぜひとも神戸フレンチハイボールを頼んでみたいもの。また自宅でも、こちらで紹介したレシピにチャレンジしてみるのもいいでしょう。みょうがやみりんなど、驚きの食材が1杯のカクテルの中で味と香りを花開かせていく様子も味わってみてくださいね。

これが自宅で飲めるのか!新作缶チューハイ「アサヒ贅沢搾り」は果汁感がハンパない

ビール、ワイン、ウイスキーなどお酒のジャンルはいくつかありますが、特に伸びているのがRTD(Ready To Drink=開栓してすぐ飲める缶やボトル入りのチューハイやカクテルなど)。これをけん引しているのが缶チューハイです。ほかのお酒に比べて割安、お酒が苦手の人でも親しみやすい味、種類が豊富、サワーブームなどが背景にあり、各メーカーも従来品のリニューアルや新商品の開発に余念がありません。そのなかから、今回はアサヒビールが3月20日に発売する新作「アサヒ贅沢搾り」をひと足早く紹介したいと思います。

 

 

圧倒的な果実感を目指したことで果汁の量もたっぷり

最大の特徴は圧倒的な果実感。同時に3つのフレーバーが登場しますが、それぞれが果実を大量に使用しており、それが「贅沢搾り」というネーミングの由来でもあります。

↑パッケージの裏側。グレープフルーツ(左)と桃(右)は1本に果実を1/2個、レモン(中央)はまるごと1個ぶんを使っています

 

そのため、果汁のパーセンテージも圧倒的。たとえばグレープフルーツは41%、桃は31%、レモンは14%となっています。一般的な缶チューハイの果汁は数%なので、確かに圧倒的といえるでしょう。

↑この果汁感を最大限に楽しむためには、開栓前に缶を逆さまにするのがポイント。家ではレモンや桃(写真奥)のようにして冷蔵庫に保存するといいでしょう

 

ただ、この高果汁缶チューハイのカテゴリは、すでに市場には存在しています。いわば本商品は後発といえるのですが、そのぶん時間をかけたことでこれまでにない味わいに仕上がっているとのこと。

↑味に関する設計資料。特に果汁の香りを引き立てて人工的な酒臭さを抑える技術は、特許を申請するほどの独自な手法になっている

 

聞けば、アンケートを通じて人気のRTDのトレンドを細分化。特に果汁量が求められていることをリサーチして「みずみずしい果汁感」「豊潤な香り」「気軽に飲める」「ゴクっと飲める」、この4つが消費者のニーズであることに気付き、商品開発に取り組んだそう。

 

 

ジューシーなにごりとフルーティな香りに驚いた!

いよいよ次は、実際飲んでみることに。グラスに注ぐだけで商品特徴がはっきりわかりました。最も果汁パーセンテージが多いグレープフルーツは特にでしたが、にごりが濃いのです。

↑アサヒ贅沢搾り グレープフルーツ

 

味の方向性も、きわめてジューシー。ソフトドリンクでたとえるなら100%ジュースのような深みがあります。それでいて渋みや苦みは一切なく、炭酸の爽快感とキレのあるのどごし、アルコールによる心地よい余韻はしっかり。

↑アサヒ贅沢搾り レモン

 

↑アサヒ贅沢搾り 桃

 

レモンはまるごと1個分ということですが、酸っぱすぎるということはなくゴクっと飲めるちょうどよさ。この3本のなかでは最も食事と好相性だと思いました。そして桃はフルーティな香りが印象的で、やわらかさややさしいニュアンスも。酸味のあるチューハイが苦手な人にはぜひ試してほしいおいしさです。

 

↑希望小売価格(税別)は350mlで141円。500mlも用意されていて、そちらは191円

 

全体的な印象としては、果実感が豊かな一方でツンとしたアルコール臭がないこと。ちょっといい居酒屋で提供される、生搾りサワーのようなリッチなテイストで言い得て妙。まさに「贅沢搾り」だと思いました。発売は花見シーズン前の3月20日ということで、缶チューハイが活躍する絶好のタイミング。桜を眺めながら、贅沢なチューハイタイムを楽しんでみてはいかがでしょう!

 

ショットで一気飲みはもう古い!イマドキの「テキーラ事情」って?

「テキーラ」といえば、バーやクラブでショットで飲んでみんなで盛り上がるためのお酒というイメージが強いはず。なかなか日常的に飲む習慣が少ないお酒なのではないでしょうか。

 

実は、日本は消費量世界5位を誇るほどテキーラがよく飲まれている国のひとつ。また、消費量自体も急増しており、2017年は200万リットルも消費されています。

 

そんなテキーラを使ったカクテル「マルガリータ」を楽しむ日として、日本でも今年から2月22日が「マルガリータの日」に制定されました。このマルガリータの日制定を記念するパーティーが2月21日に赤坂・CROSS TOKYOで開催されると聞きつけ、“お酒ならなんでも大好き”な筆者も大喜びで参加してきました!

 

 

「マンハッタン・マルガリータ」でみんなでサルー!(乾杯!)

テキーラは「ブルーアガヴェ」という竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種が原料です。テキーラは、認定機関の規則によりメキシコ国内の限られた地域で生育したアガヴェを51%以上使用しなければないという厳しいルールのもとに作られています。

 

テキーラといえばアルコール度数が高いお酒だと思われがちですが、認定機関の規則で35度~55度。これはウイスキーなどと同じくらいのアルコール度数なんです。

20180228tequila002↑写真は「123スピリッツ」のテキーラ。「1」と書かれたラベルの「ブランコ・ウノ」は、フレッシュなアガヴェの香りと、甘い余韻が特徴。「2」は「レポサヂ・ドス」、「3」は「アネホ・トレ」というテキーラで、それぞれ6か月、18か月間アメリカンホワイトオーク樽で熟成されたものだ

 

そんなテキーラを使ったカクテルであるマルガリータの起源は、1936年にメキシコで始まったという説や、1949年にロサンゼルスで始まったという説など、諸説あります。2月22日はアメリカを中心に「National Tequila Day」として世界中でマルガリータを楽しむ日としてお祝いされており、その流れがついに2018年から日本にも上陸しました。

 

会場について最初に振る舞われたのは、「マンハッタン・マルガリータ」。その名の通りマンハッタンビーチ発祥のレシピで、よく冷やしたボトルからグラスに注ぐだけでそのまま楽しめるのが特徴のブランドです。

20180228tequila003↑「マンハッタン・マルガリータ」は、ボトルから注ぐだけで本格的なカクテルが楽しめる

 

筆者は普段カクテルを飲む機会がほとんどないのですが、そんな筆者でもこのマルガリータのおいしさにはびっくり! マルガリータの基本のレシピは、テキーラ、オレンジ風味のリキュールのコアントロー、レモンジュースもしくはライム・ジュースなのですが、マンハッタン・マルガリータはフルーツ感が強くて飲みやすいんです。

20180228tequila004↑シルバーテキーラにレモン、ライム、オレンジ、クランベリー、パイナップルなど天然素材ジュースのみをブレンドしている

 

 

食事に合わせたくなる「クエルボ・マルガリータ」

大盛況の会場内では、各社のテキーラやマルガリータが振る舞われており、何から飲むか目移りしてしまいます。そんななかで筆者が何度もおかわりしてしまったのが、昨年発売された「クエルボ・マルガリータ」。

20180228tequila005↑「クエルボ・マルガリータ」は、ライムの風味とオレンジリキュール甘さのバランスが絶妙

 

このお酒は世界販売数量No.1のテキーラブランド「クエルボ」を使用したプレミックスリキュールで、ホセ・クエルボ社とアサヒビールが共同開発したもの。氷を入れたグラスに注いだり、ソーダと割ったりするだけで気軽にマルガリータが楽しめます。

 

マルガリータを飲むにはバーに行くしかないと思っていたので、こうやって手軽にカクテルが楽しめるのはいいですね。また、カクテルといえば単体で楽しむもののイメージでしたが、ほどよい爽やかさがあるので食事と一緒にいただくのもおすすめ。ホームパーティーでも大活躍しそうです。

20180228tequila006↑この日提供された有機野菜やオーガニック食材を使った料理との相性も抜群。多少パンチにある料理と楽しみたくなるカクテルだ

 

 

赤いテキーラから紅芋を使ったマルガリータまで

試飲したなかでインパクトが強かったのは「ストーレンキッス」と「紅芋マルガリータ」。どちらも味わいが印象的なだけでなく、なんと言ってもビジュアルでも目を引きます。

20180228tequila007↑「ストーレンキッス」はHacienda MaravatioのBlancoをベースに作られたテキーラ。ワイン樽で熟成することで、ワイン色が移ってピンク色をしている

 

20180228tequila008↑ 「パトロン」のテキーラを使用した「紅芋マルガリータ」。紅芋の甘みとオレンジの爽やかさ、さらにチョコレートのアクセントが加わったデザート系のカクテルだ

 

ほかにも、ドリンクインターナショナル2018の“マルガリータに合う”テキーラブランド第1位として選出された「ドン・フリオ」の「トミーズマルガリータ」や、ワンカップサイズの「テキーラ13(トレッセ)」なども振る舞われ、思わず取材で来ていたことを忘れそうになりました。

20180228tequila009↑「ドン・フリオ」を使った「トミーズマルガリータ」は、サンフランシスコのメキシコ料理店「トミーズ」のフリオ・ベルメオ氏が開発したカクテル。アガベシロップを使用する

 

 

20180228tequila010↑「テキーラ13(トレッセ)」は、業界初となるTEQUILA13の50mlワンカップサイズ。日本のカップ酒がヒントとなっている

 

2015年のメキシカンファストフード「タコベル」の日本上陸以来、じわじわとブームになりつつあるメキシコ料理。そんなメキシコ料理と一緒にテキーラを飲んで、メキシコ人さながらの陽気な宴席を楽しみましょう!

居酒屋に制服姿の高校生が増加中!!「面白い現象」「儲かればいいのか?」と賛否の声

仕事帰りのサラリーマンや大学生に人気の居酒屋。女子会が居酒屋で開かれるなど利用する客層が幅広くなっているが、現在は制服姿の学生利用客も増えているという。この事実にネットからは「面白い現象だね」「酔っぱらいに絡まれたらどうすんの?」といった反響の声が上がっている。

出典画像:Jessica Spengler / Pub(from Flickr, CC BY 2.0)出典画像:Jessica Spengler / Pub(from Flickr, CC BY 2.0)※画像はイメージです

 

居酒屋に制服姿の学生が増加中!?

このニュースを伝えたのは、テレビ朝日系のニュース番組。VTRには、渋谷にある居酒屋で料理を楽しむ制服姿の高校生の姿など、未成年客が溢れる店内の様子が収められていた。同番組が制服姿の女子高生にインタビューを行ったところ、「(学校で)めっちゃはやってます」との返答が。また、利用する理由を「普通の飲食店より騒いでいても怒られない」と語り、「(酔った大人が)盛り上がってるのを見てるとこっちもテンションが上がる」と答えてた。

 

もちろんお酒は提供されておらず、お店側は未成年客の利用を22時までと制限。お店の人はインタビューに対して「(店の)キャパを考えると回転率が命」「高校生のお客様は学校が終わった時間から早く動かれることが多いので、ぶっちゃけもうかりますね」と笑顔で答えている。

 

このニュースがネットで拡散されると、「その発想は無かったな」「確かにファミレスで騒げば迷惑になるし、マッチはするかも」「居酒屋が取り込むべき客層はここだったのか…」「酒無しで居酒屋を楽しむのか。好きなものを少しずつ食べられるし、確かに良いかもしれないね」「酒さえ出さなければ問題ないわけだし、経営サイドからみれば想像してなかったニーズってやつだと思う」といった好意的な声が上がっている。

 

今後は居酒屋の在り方が変わる!?

今回のニュースに対してはもちろん好意的な声だけでなく、「なんか色々誤解を招きそう」「これは嫌だなぁ。安い居酒屋に居場所なくなるわ」「そのうち酒を提供する不祥事が起きそう」「儲かればいいのか?」など、否定的な声が上がっているのも事実。

 

しかし、「店さえしっかりしてればいいだけだと思う」「“居酒屋=大人のお店”っていうのは固定概念かもね」「居酒屋は大きく舵を切る時がきたんじゃないかな」といった声や、「全面禁煙にすれば子連れ客も取り込むことができるかも」「お酒を飲まない人向けのメニューがもっと増えるといい」「下戸だからいつも居酒屋でお酒のまないけど、これを機に居酒屋のご飯がもっとおいしくなることに期待」といった声も上がっている。

 

今後ますます居酒屋の在り方やスタイル、利用客に変化がみられるかもしれない。