「ミラクルヌードル・シラタキ」! ダイエットフードとして「しらたき」は世界を席巻中だった

日本ではしらたきはすき焼きやおでんに入れる人が多いはず。日本での認識は細くなったこんにゃくという感じかもしれない。しかし海外ではパスタの代わりにダイエットフードとして使っているという。どのように使われているか『しらたきヌードルダイエット!』(FYTTE編集部・著/学研プラス・刊)で紹介されている各国の使用例をチェックしてみた。

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海外のスーパーやレシピサイトにも

アメリカではしらたきヌードルといえばダイエットの定番で、いくつものレシピサイトもあり、ウォルマートのアジア食材コーナーにも並んでいる。日本では鍋の具材のひとつであるしらたきだが、海外ではヌードル(麺)という扱いなのだ。

 

イギリスでは流行のダイエット法(週に2日プチ断食する方法)の中で、しらたきヌードルを取り入れることが推奨されているという。しらたきヌードルの使用方法が動画で紹介されているサイトも。日本人の知らないところでしらたきは世界の人気者となっていたのだ。

 

 

ダイエット食品として大人気

オランダでは「Shirataki」という表記ではなく「Miracle Noodle」と言われている。痩せる魔法の麺、というわけだ。おでんの定番である結びこんにゃくは形がオシャレ!と話題なのだとか。確かに改めて見るとリボンみたいで可愛いかもしれない。

 

フランスはヨーロッパの中でもしらたきの人気が高く、しらたきヌードルのレシピ本が出版されていて、野菜などと組み合わされたおフランスなしらたきレシピが50種類も載っているという。

 

このほか、オーストラリアではしらたきで痩せた女性が雑誌の表紙に登場したり、スペインでは「Slim Pasta」「Pasta Zero」などと言われ、女性に人気なのだという。もはやしらたきは私たちの知っているしらたきとは違う、グローバルな存在になりつつあるようだ。

 

 

しらたきは麺の代用品

『しらたきヌードルダイエット!』では、パスタ風、フォー風、うどん風、焼きそば風など、しらたきを麺に見立てたレシピが30種類以上も載っている。確かに冷やし中華など、少し濃いめの味付けにしてしまえば、違和感なく食べられてしまいそうだ。

 

日本ではダイエット麺というとおから入りこんにゃく麺が人気だ。しらたきよりもしっとりとして柔らかく、口当たりがいい。しらたきはこんにゃくそのものなので、噛み応えがややありすぎる感じがあるのでおからを入れて緩和させているのかもしれない。

 

 

海外での人気の理由

日本人は月に1回食べる人が27.2%、月に2,3回食べる人が25.1%と、意外と食べられていない(全国麺類生活衛生同業組合連合会調べ)。麺食の際、うどんやラーメンやソバを選ぶ人も少なくないのだろう。

 

海外は米食の日本人よりもパスタを食べる機会が多く、イタリア人のパスタ年間消費量は日本人の約14.2倍ある。アメリカも日本の約3.5倍ある(日本パスタ協会調べ)。それだけに、麺をしらたきに置き換えた時の効果がはっきりと出やすいのだろう。

 

 

海外での電子書籍も!

気になったのでAmazonで検索してみると「Shirataki」の英語のレシピ電子書籍を数冊発見できた。無料の『HCG Shirataki Noodle Recipes for Phase 2』を読んでみると、「冷たいキュウリのスープとロブスターのメダリオン添え」などなど、とてもオシャレな感じのレシピが並んでいた。

 

何しろほぼノンカロリーで糖質もゼロ、さらに食物繊維が豊富というのは魅力的だ。未開封のままなら1ヶ月以上は日持ちするので、保存しておき、小腹を満たすために使うのも良さそうだ。日本でも、もっとしらたきをオシャレに活躍させてあげてもいいのかもしれない。

 

 

【著書紹介】

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しらたきヌードルダイエット!

著者:フィッテ編集部(編)
出版社:学研プラス

昔からある日本の食材「しらたき」が、今、欧米の女性たちの間で「ダイエットヌードル」として大流行中! 新たな食べ方、ダイエット法として逆輸入し、日本のダイエッターたちに、おいしくて、ヘルシーな「しらたきヌードル」のレシピを提案する。

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イノッチも大絶賛! 麺をしらたきで代用する塩焼きそば&明太子クリームパスタ

ダイエットで食事制限に挑戦しても、「やせたいけど食べたい!」とついつい本音を漏らしたくなることもありますよね。そんな時におすすめなのが代用食材。高カロリーな食べ物でも、工夫次第でヘルシーメニューに大変身します。今回は、麺をしらたきで代用する魔法のレシピをご紹介。たくさん食べても罪悪感がなくなるので、がっつり食べたくなった時にはぜひつくってくださいね。

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しらたき塩焼きそばのつくり方

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11月22日放送の「あさイチ」(NHK)では、“しらたきを使ったヘルシーレシピ”が紹介されました。教えてくれるのは料理研究家・脇雅世さん。麺の代わりにしらたきを使い、「ダイエット中だけど麺類を食べたい…」といった欲求を満たします。

 

まず紹介されたのは「しらたき塩焼きそば」。サッと洗ったしらたきを食べやすい長さに切り、下ゆでをして余分な水分とにおいを取り除きます。水気を切ったらフライパンで1~2分からいりしてしっかりと水分をカット。ここまで完了したら一旦フライパンから取り出し、続いて具材を炒めていきましょう。

 

同じフライパンにごま油を敷き、少しだけパックの上から押して固めた豚ひき肉をほぐさずに加熱。こんがりと色がついたら粗くほぐし、キャベツ、しめじ、ねぎ、しょうがを加えて塩で炒めていきます。最後にしらたきを戻し入れ、こしょう、しょうゆ、ごま油で調味。ニラを加えて馴染むまで炒めたら完成です。

 

スタジオで実際に食べた井ノ原快彦さんは、「おいしい! 麺類食べてるって感じがする」と大絶賛。ネット上でも「つくってみよ!」「これは代用品を越えるやつでは?」と興味の声が続出しました。

 

 

絶品! 明太子クリームしらたきパスタ

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次に紹介されたのは「明太子クリームしらたきパスタ」。しらたきは先ほどと同じようにからいりまで済ませておきましょう。油を敷いたフライパンで、にんじんとえのきを加熱。しんなりとしたら、しらたき、明太子、クリームチーズ、牛乳を加えてクリームチーズを伸ばしていきます。明太子の辛みや塩気が足りない場合は、様子を見ながら一味唐辛子と塩で味を調節。器に盛りつけ、万能ねぎを散らしたら出来上がりです。

 

IKKOさんは、「全くこんにゃくじゃなくておいしい」「これだったら毎日でも大丈夫」と満足げな表情。パスタがポロポロになりすぎた時は、牛乳を少し足すとよりクリーミーになっておいしいですよ。

 

こんなレシピもおすすめ!

 

「【しらたきヌードル】カルボナーラ」

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<325kcal>

■材料(2人分)■

しらたき:400g
えのきたけ:1袋
ベーコン:2枚
卵黄:3個分
パルメザンチーズ:大さじ2
牛乳:大さじ2
生クリーム:大さじ2
塩、こしょう:各少々
粗びき黒こしょう:少々

 

■つくり方■

(1)えのきたけは石づきをとってほぐす。ベーコンは1cm幅に切る。
(2)沸騰した湯にしらたきとえのきたけを加え、1分ほどゆでる。ざるにあげて湯を切る。
(3)ボウルに卵黄、パルメザンチーズ、牛乳、生クリーム、塩、こしょうを入れて混ぜ合わせる。
(4)フライパンにベーコンを入れて弱火にかけ、カリカリになるまで炒める。お玉1杯ほどの湯を入れてのばし、煮詰まったところに(2)を加えて混ぜる。全体が混ざったら火を止め、(3)を加えて卵が固まらないように急いで全体をからめる。
(5)器に盛り、黒こしょうをふる。

 

脇さんによると、からいりまで下ごしらえしたしらたきは冷蔵庫で保存できるとのこと。つくり置きしておいて、ぜひ料理に活用しては?

 

 

文/プリマ・ドンナ