「てんや」がワンコイン卒業! 2017・18年に値上げに踏み切る意外な商品

天丼チェーンの「てんや」が、2018年1月11日からの値上げを発表。500円で食べられた天丼が、540円になりワンコインを突破してしまった。実は2017年には外食メニュー・食料品が数多く値上げされている。お財布に厳しかった2017年をおさらいしよう。

出典画像:天丼てんや公式サイトより出典画像:天丼てんや公式サイトより

 

大手外食チェーンが軒並み値上げ!

まずてんやだが、値上がりだけでなく定食のお替わり無料も終了に。天丼と天丼弁当に限り、1月11日から期間限定でご飯の大盛りは無料になるようだが、「これは悲しい」「値上げだけじゃなくお替りもナシとか…」と悲しみの声が。これが発表されたのは2017年の12月11日なので「お替り無料なんてあったの知らなかった! 終わる前に行こう」との声も上がっていた。

 

同じ丼ものチェーンのすき家も2017年に値上げを発表。11月29日の午前9時から価格が改定され、牛丼の中盛と大盛が10円アップ。特盛、メガ盛りは50円アップに踏み切った。しかし並盛は据え置きの350円のため、「並がそのままなのはありがたい」「並2つ注文するしかないな」といった反響が。

 

2017年の秋は値上げラッシュ。中華チェーンの日高屋では原料の価格上昇や人件費高騰により、9月からビールなどアルコール類の値上げを実施。さらに驚きなのは全品280円(税抜)という価格を28年以上維持してきた鳥貴族が、10月1日から298円(税抜)と微妙な値上げに踏み切ったこと。こちらも、原料費や人件費の高騰が背景にあるらしい。嘆きの声が多いが、外食チェーンの値上げには、「今までが安過ぎたんだよ。このくらい取って良いと思うよ」という声も。

 

外食だけじゃない値上げの波

値上げに動いたのは外食産業だけではない。お店で出来合いの食べ物を買って家で食べる「中食」業界でも、値上げが続出。ローソンは10月末におにぎりの一部を値上げし、スリーエフも一部のおにぎりの値段を改定した。さらに「サトウのごはん」も1988年の発売以来初めて値上げ。業務用の米が高騰したことが理由のようだ。

 

ちなみに、年賀状を52円で送ることができるのは2018年1月7日まで。それ以降に52円のハガキで送る時には、10円分の切手を貼り足す必要がある。さらに2018年からは、キリン、アサヒビール、サントリー、サッポロビールの業務用ビールが値上げ。居酒屋などのメニューに影響するかしれない。

正月くらい休むべき!? ロイヤルホストが24時間営業廃止に続き元旦を一斉休業日に!

ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」などを展開するロイヤルホールディングスが、2018年から元旦を休みにすることを発表。ネット上では「元旦くらいゆっくり休んだ方がいい!」と好意的な声が上がっている。

※画像はイメージです※画像はイメージです

 

ロイホ、てんや、カウボーイ家族が元旦休業!

元旦休業の対象になるのは、ロイヤルホールディングスが経営する「ロイヤルホスト」「天丼てんや」「カウボーイ家族」。全国に展開する店舗の多くが休みとなり、従業員に一斉休日を与える。

 

ロイヤルホールディングスは、元旦の他に5月と11月にも一斉休業日を設定する予定。正月にも営業していることが当たり前となりつつある外食チェーン店において今回の取り組みは珍しく、SNSでは「素晴らしい動き」「もっとこういう店が増えてもいいと思う」など絶賛の声が相次いでいる。

 

ロイヤルホストは過去にも「働き方改革」の一環として、営業時間の短縮などを進めてきた。2017年には24時間営業を廃止したにも関わらず増益を実現している。同じくファミリーレストランの「ガスト」も24時間営業の店舗を大幅に収縮し、「ファミレスは24時間営業が当たり前」といった時代は終わりに近づきつつあるのかもしれない。

 

労働環境を改善する働きは他の企業でも見られ、「ファミリーマート」も24時間営業を見直すことが報じられた。すると賛同する人が続出し、「実際人が全然来ない時間もあるだろうし、全店舗が24時間開けとく必要はないよね」「24時間の店舗が半分くらいになってもいいと思う。本当に必要なものがあれば少し離れた店舗にでもいけば済むし」との声が見られた。

 

さらに最近では多くの企業が人手不足に悩まされていることもあり、「こういうのをしっかりやってる会社の方が人も集まるでしょ」といった意見も上がっている。

 

デパートも正月休みが増える!?

2015年には、三越伊勢丹ホールディングスが一部の店舗を1月2日まで休業することを発表。今まで1月2日が初売りの定番とされてきたが、3日にずらすことで販売員のモチベーション向上などを狙いとしている。こちらも「新年に物を買う方がおかしい」「もっと休んでもいいのでは?」など支持する声が上がっていたが、一方で「2日の初売りが新年の楽しみだったから少しさみしいかな」「忙しくてなかなか買い物にもいけないから、初売りで毎年買いだめしてたのになぁ」と悲しむ声も。

 

しかし「正月は休んだ方がいい」といった意見が大半のようで、「家族でゆっくりおせちを食べるのが本来の日本の正月」「こういう動きが進んでいくと日本ももっとまともになるかもしれない」など将来に希望を見出す人も見られた。

 

これからは正月休みを設ける企業が増えていくのか、今後の動向にも注目していきたい。