大型ビールブランド「アサヒ ザ・ビタリスト」誕生! キレある辛口、泡はクリーミー、柑橘感ある芳香…隙なしの仕上がりでこの価格とは

徐々に気温が上がり、ゴールデンウィークを過ぎれば初夏に突入。つまり、冷たいビールがいちばんおいしい季節がやってきました。そんな春、アサヒビールから注目の新ブランドが誕生。この「アサヒ ザ・ビタリスト」を中心に、今シーズンの同社の施策に迫ります。

↑4月15日発売の「アサヒ ザ・ビタリスト」。

アサヒビール
アサヒ ザ・ビタリスト
店頭想定価格(税込):350ml 237円前後/500ml 310円前後

 

アサヒとして7年ぶりの大型スタンダードビールが登場

筆者が参加したのは、アサヒビールの事業方針説明会。ビール類や缶チューハイを中心に、2025年の新商品や取り組みが紹介されました。なかでも驚いたのが、「アサヒ ザ・ビタリスト」です。

↑「アサヒ ザ・ビタリスト」のキービジュアル。通年販売の商品で、同社では7年ぶりとなるスタンダードビールだ。

 

ビール類の市場全体を見ても、2023年秋の酒税法改正により、発泡酒や第3のビールとの価格差が縮まりました。さらに2026年秋には酒税が一本化される予定で、ビール(狭義のビール)にとっては追い風が吹いている状況です。

↑経済産業省の資料より。

 

こうした流れを見越して、各社は「サントリー生ビール」や「キリンビール 晴れ風」といったスタンダードビールを新たに発売。スタンダードビールでいえばアサヒも、2023年10月に「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売しましたが、さらなる大型ブランドが登場するとは……これがひとつ目の“驚き”です。

↑虎ノ門ヒルズ駅では、発売約1週間前から「アサヒ ザ・ビタリスト」の広告が大量掲出。

 

もうひとつの“驚き”は、その印象的な黒いパッケージデザイン。深みのある漆黒で、視覚的インパクトは抜群。製造方法もユニークで、個性的なホップによるシャープかつフルーティーな苦みが特徴。さらに「アサヒスーパードライ」と同じ酵母で発酵させている点にも注目です。

↑副原料には米、コーン、スターチを使用。これら3つを使う製法は、日本のスタンダードビールに多く見られ、「アサヒスーパードライ」も同様。アルコール度数は6%。

 

使用されている酵母は「アサヒスーパードライ」と同じく、“辛口酵母”の愛称をもつ「318号酵母」。シャープなキレと繊細な香味を生み出す、アサヒの代表的な酵母を新ブランドに採用していることからも、本気度がうかがえます。

 

クラフトビール級の個性を、手頃な価格で

会場では試飲もできたのですが、これまた驚き。ホップの個性がしっかりと感じられる味わいに、思わず「こうきたか!」とニンマリ。柑橘感のあるフルーティーな苦みは、ホップの品種によるもので、「タラス」と「ヘルスブルッカー」が一部使用されています。

↑「アサヒスーパードライ」譲りのクリーミーな泡と、キレのある辛口。香りは柑橘を思わせる心地よいグラッシーなアロマ。

 

「ヘルスブルッカー」とはドイツの伝統的なホップで、日本のクラシカルなビールにも使用されていますが、苦みの中にスパイシーさや冷涼感を感じるのが特徴。一方「タラス」はアメリカ産の比較的新しい品種で、柑橘の皮やハーブのような爽快感ある香りと苦味が魅力です。

↑アサヒビールの資料より。

 

クラフトビールのような香味の秘密は? 担当者に話を聞いたところ、まずキーとなっているのが「ホップの使用量」だそう。複数使われているなかでも「タラス」の使用比率が高いとのこと。ビアスタイルはIPL(インディア・ペール・ラガー)で、下面発酵を採用。これは「アサヒスーパードライ」や「マルエフ(アサヒ生ビール)」と同じ発酵方法です。

 

なお、IPLやIPA(インディア・ペール・エール)など香りの強いビールでは「ドライホップ」という手法が用いられることが多いのですが、「アサヒ ザ・ビタリスト」ではこれを採用していないとのこと。

 

↑黒と金の配色で、味わいや世界観を表現したというデザイン。

 

伝統的な製法をベースにしながら、現代的な個性をまとった「アサヒ ザ・ビタリスト」。クラフトビールのような風味を持ちつつ、価格は一般的なスタンダードビールと同等というのも、大きな魅力でしょう。

 

「スーパードライ」は“冷たいウマさ”を体験できる企画を展開

「アサヒスーパードライ」からも今シーズンの注目企画が発表に。辛口のキレをより強調するため、「アサヒスーパードライ 示温(しおん)インキ デザイン缶」と「スーパードライ キンキン冷感タンブラー」を展開します。どちらも“キンキンに冷えた温度”がキーポイントです。

↑5月20日発売予定の「アサヒスーパードライ 示温インキ デザイン缶」。価格や販売店舗は通常商品と同様だが、数量限定のため取扱いがない可能性も。(アサヒビールの資料より)

 

「示温インキ デザイン缶」は、温度で色が変化する特殊インキを採用。冷蔵庫でしっかり冷やすと、缶の「辛口カーブ」が氷をイメージした青に変化し、一目で“冷えたスーパードライ”とわかる仕様です。

 

また「キンキン冷感タンブラー」は、冷えたビールを注ぐと、側面に描かれた「辛口カーブ」の色が変化。アルミ素材を使用することで冷たさが手に伝わり、五感で冷えを体験できます。

↑会場で試すことができた「スーパードライ キンキン冷感タンブラー」。ロゴ背景の「辛口カーブ」が青く変化。

 

 

春とはいえ、すでに夏日を記録する日もあり、これから猛暑・酷暑が続くことでしょう。そんな季節にぴったりなのが暑気払い。冷えたおいしいビールで夏を楽しんでみては。

 

期間限定「アサヒ 贅沢搾りプレミアムマスカット」!爽やかな酸味と甘み広がる、華やかフレーバー

アサヒビールは、「贅沢搾り」ブランドから、期間限定フレーバー「アサヒ 贅沢搾りプレミアムマスカット」を4月8日に全国で発売しました。

↑アサヒ贅沢搾りプレミアムマスカット

 

記事のポイント

「贅沢搾り」は、贅沢な果汁感が特徴のブランド。今回発売する「アサヒ 贅沢搾りプレミアムマスカット」は、食べごろのマスカットを味わっているような、芳醇な香りと甘みを楽しめそうです。日々のご褒美や、家族・友人とのパーティーにぴったりでは。

 

「アサヒ 贅沢搾りプレミアムマスカット」には、上品な香りが特徴の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の果汁を21%使用。爽やかな酸味と甘みが調和した、華やかな風味を楽しめます。

 

Welch’s”とのコラボレーションアイコンと、みずみずしいマスカットのイラストが目を引くデザインです。

 

アサヒ 贅沢搾りプレミアムマスカット
容量:350ml
アルコール分:4%
希望小売価格::201円(税込)

 

この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。
※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。

九州・東北・北海道でもあの「未来のレモンサワー」が飲める! 9月に全国発売へ

アサヒビールは、ふたを開栓するとレモンスライスが浮き上がってくる「未来のレモンサワー」を2025年9月に全国で数量限定発売します。

「未来のレモンサワー オリジナルレモンサワー」、「未来のレモンサワー プレーンレモンサワー」

 

記事のポイント

「未来のレモンサワー」は、2024年に首都圏・関信越・東海・北陸・近畿エリアで数量限定発売され話題となった商品。本物のレモンスライスがそのまま入っている見た目のインパクトと、果実味たっぷりの風味や味わいが受け大ヒットしました。その「未来のレモンサワー」が、いよいよ全国で購入できるようになります。

 

今回、レモンスライスの一定の調達数量確保により製造可能数量が増加し、2025年9月から販売エリアが全国に拡大されます。

 

まずは3月11日から首都圏・関信越・東海・北陸・近畿エリアで数量限定で再発売され、6月24日から中四国・九州エリアへ拡大、9月には北海道・東北エリアと沖縄県へ発売エリアを順次拡大します。中四国・九州・北海道・東北エリアでの発売は初となります。

 

「未来のレモンサワー オリジナルレモンサワー」

■パッケージ:345ml缶

■品目:リキュール(発泡性)

■アルコール分:5%

■果汁:5%

■価格:271円(税別)

「未来のレモンサワー プレーンレモンサワー」

■パッケージ:345ml缶

■品目:スピリッツ(発泡性)

■アルコール分:5%

■果汁:3%

■価格:271円(税別)

“ひとり家飲み”を非日常空間で楽しめる没入型体験アプリ「Vision Brew Journey」

アサヒビールは、 “ひとり家飲み”に新たな価値を提供する没入型体験アプリ「Vision Brew Journey」(ビジョン ブリュー ジャーニー)を、技術パートナーであるOnePlanetと開発。事業展開を目指し、2月7日から2月11日に渋谷で開催されるXRアート/カルチャーの祭典「NEWVIEW FEST 2024」での体験会を実施します。

「Vision Brew Journey」のイメージ

 

記事のポイント

AR/VR技術を用いて、日常生活から離れた空間で“ひとり飲み”を楽しめる没入型のアプリは、リラックスするのにも最適。仕事のあとは、山奥でたき火を眺めながら一杯、というのが当たり前になる日も近いのかもしれません。

 

家庭内でお酒を楽しむ人は多くいる一方で、“ひとり家飲み”は単調になりやすく、新鮮味に欠けるといった声があります。これに対し“ひとり家飲み”を「特別な体験」に変える方法を同社では模索してきたそう。そして、五感による新しい付加価値を創出することに着目し、「お酒をただ飲む」だけでなく「お酒とともに楽しむ環境」を提供することで、より豊かなライフスタイルを提案することを目指してアプリを開発しました。

 

「Vision Brew Journey」は、高度なAR/VR技術と空間オーディオを活かしたApple Vision Pro専用アプリで、利用者が日常を忘れてリラックスしたひとときを過ごせるように設計。“ひとり家飲み”体験に没入型テクノロジーを活用することで、家飲みのマンネリ解消や、お酒を楽しむ新たな消費者体験を提案します。

 

部屋の照明や飲む場所、BGM音響など実際の部屋では手軽に実現しづらい「ひとり家飲み向けの部屋の環境」をカスタマイズすることを提案し、利用者がお酒を楽しみながらリラックスできる環境を構築します。

 

コンセプトは“「ここ」にいながら「どこか」へ旅立つ感覚”で、Apple Vision Proを装着してアプリを起動すると、森の中の風景やたき火などを本物のように再現した空間が展開されます。高精度な映像と高音質な演出音によりまるでキャンプに来たかのような没入体験ができます。

 

家にいながらもキャンプに来ていると感じられる“ひとり家飲み”にぴったりな空間で、リラックスした状態でお酒を楽しむことができます。キャンプは、観光地や非現実的な風景ではなく“少し手が届きそうだけど実現しにくい身近な非日常”をコンセプトに選定されました。

 

視線操作のため手元が自由に使えることに加え、手元を確認できる機能が装備されており、Apple Vision Proを装着したまま飲食が可能です。

 

今後は様々なシチュエーションを開発予定で、例えば昭和レトロな居酒屋、都会の夜景や海辺のリゾート、暖炉のある部屋など、より多彩な“ひとり家飲み”空間を提案し、新しい消費体験の幅を広げていくとしています。

 

「NEWVIEW FEST 2024」の公式サイト:https://newview.design/newview-fest-2024/

脂肪や糖分の吸収を抑える機能も! アサヒ「スタイルバランス」に“無糖レモンサワー”がラインナップ

アサヒビールは、「スタイルバランス」ブランドから、難消化性デキストリンを配合した「食生活サポート無糖レモンサワーノンアルコール」を、2025年2月12日に発売します。

「食生活サポート無糖レモンサワーノンアルコール」

 

記事のポイント

ノンアルコールでカロリーゼロの「スタイルバランス」に、甘くない無糖タイプのレモンサワーが登場。食事に合わせやすい無糖タイプで、食事からの脂肪や糖分の吸収を抑える難消化性デキストリン(食物繊維)が配合されているので、食生活のバランスが気になる人に最適です。

 

「スタイルバランス」ブランドは、“カロリーゼロ”、“糖類ゼロ”でお酒気分を楽しめるノンアルコールのカクテルテイスト飲料です。アルコール/ノンアルコール飲料市場では「無糖」カテゴリーの需要が年々拡大していることを受け、今回新たに「無糖レモンサワーノンアルコール」がラインナップに加わりました。

 

「アサヒスタイルバランス食生活サポート無糖レモンサワーノンアルコール」は、“アルコール分0.00%”、“カロリーゼロ”“糖類ゼロ”で、食事の脂肪や糖分の吸収を抑える機能が報告されている難消化性デキストリン(食物繊維)を配合した機能性表示食品です。

 

無糖ならではの甘くない、どんな食事とも合うすっきりクリアな味わいが楽しめます。パッケージはレモンのイラストと「食生活サポート」のアイコンとともに「無糖」の文字を中央に記載することで、おいしさと機能を両立した商品特徴を訴求しています。

 

■パッケージ:350ml缶

■品目:炭酸飲料

■アルコール分:0%(ノンアルコール)

■価格:オープンプライス

ワンコインでいいの!? 管理栄養士監修ボリュームランチをカクテルテイスト飲料「スタイルバランス」と楽しみ尽くすチャンス

健康志向の高まりを受け、新しい飲酒文化の提案を目指すアサヒビール。2024年12月9日から13日までの期間限定で、東京・新橋において開催されるポップアップイベントでは、ノンアルコールカクテルテイスト飲料「アサヒスタイルバランス」を、管理栄養士監修の栄養バランスのとれたメニューとともに提供します。

なんとランチは500円、ディナータイムは300円と破格の価格設定で楽しめるとあって、行列必至! そのお披露目に立ち会い、ひと足先に体験してきたので、レポートします。

 

ボリュームたっぷりのお店ランチがワンコイン!?

今回の期間限定店舗「サクッと 食生活サポート スタイルバランス亭」は、新橋を中心に界隈で働く忙しいビジネスパーソンをターゲットに実施。ボリュームたっぷりの4品と「アサヒスタイルバランス」3種飲み比べセットをペアリングしたランチメニューは税込500円で提供され、またディナータイムにはスタイルバランスとおつまみセットが税込300円で楽しめる形に。

価格を抑えて健康的な食事へのハードルを下げつつ、カクテル気分を味わえるノンアル飲料とバランスのとれたメニューの魅力を強力アピール!

↑管理栄養士監修のランチは、栄養の土台となるタンパク質・脂質・炭水化物のバランスを考慮しつつ、「アサヒスタイルバランス」の爽やかな味に合わせた味付けになっている

 

昼から“チューハイ”!?「スタイルバランス」ってなに?

「アサヒスタイルバランス」は、アサヒビールが展開する、カロリーゼロ・糖類ゼロで“お酒気分”を楽しめるノンアルコールのカクテルテイスト飲料ブランド。アルコールを含まずに、ハイボールや柚子レモンサワー、カクテルのような本格的な味わいを再現しています。

特筆すべきは、すべて機能性表示食品で、前述のカロリーゼロや糖質ゼロに加え食生活や肌ケア、睡眠をサポートする健康機能も備えていること。2019年以降売り上げ規模を拡大し、ノンアルコールチューハイテイスト・カクテルテイスト市場で、3年連続で売上ナンバーワンを記録。特に翌日の予定に配慮して夜のお酒を控えるシーンや、健康志向の強い層に支持されています。

↑左から、「ハイボール ノンアルコール350ml」「ゆずサワー ノンアルコール350ml」「レモンサワー ノンアルコール350ml」。食事の脂肪や糖分の吸収を抑制するとされる、難消化性デキストリンを含み、普段の食生活をサポートする

 

↑スタイルバランス亭では、上の3種が各100ml提供される

 

「アサヒスタイルバランス」にはほかに、肌の潤いを守るのを助けるとされるセラミドを配合した、「アップルスパークリング」「カシスオレンジ」「シャルドネスパークリング」テイストや、睡眠の質の向上に役立つとされるGABAを配合した「グレフルサワー」テイストもラインナップしています。

 

アサヒビール
「アサヒスタイルバランス」

 

罪悪感ゼロ! 管理栄養士が考案したメニューって?

今回のメニューは、人気YouTuberで管理栄養士の「おすぎ」さんが監修したもので、栄養バランスを重視。

主菜の「鮭のてりやき七味風」は、お肉が多くなりがちなビジネスパーソンの食事に魚を取り入れ、タンパク質・脂質・炭水化物のバランスを整えます。副菜には、噛みごたえのある根菜を使用した「4種の野菜の和風マリネ」や、味噌やごまの風味でマイルドな味わいを楽しめる「ほうれん草の味噌マヨ和え」が並び、さらに主食の「もち麦ごはん」で食物繊維を強化し、血糖値の急上昇を防ぐ効果も期待できます。

このように、栄養バランスを整えながらボリュームたっぷりの満足感の高いメニューで、楽しみながら健康に配慮した食体験を得られるのです。

↑手前から時計回りに、良質なタンパク質と脂質をとれるシャケにほんのりピリ辛な七味でアクセントをつけた「鮭のてりやき七味風」、食物繊維とビタミンCがたっぷりで、かつお節によりうまみも加わった「4種の野菜の和風マリネ」、こんにゃくやちくわの食感やごまの風味が満足感を高める「ほうれん草の味噌マヨ和え」、食物繊維たっぷりの「もち麦ごはん」

 

↑ディナータイムは、ペアリングする「アサヒスタイルバランス」のラインナップはそのまま、もち麦ごはんをカットし全体量を抑えた食事が供される

 

↑栄養バランスが考えられたレシピ動画でYouTubeのチャンネル登録者数33万人超を誇る管理栄養士の「おすぎ」さん。食生活が乱れがちな12月にうれしい、おいしく身体にもやさしいメニュー構成を心がけたという

 

なぜ新橋で?

ちなみに、イベントの開催地に新橋が選ばれた理由には、“サラリーマンの街”という背景が。「アサヒスタイルバランス」のターゲット層である30~50代が多く、特に仕事が忙しく、健康やメタボを意識し始める世代が多いエリアともいえます。

一方で、カクテルは一般的に女性人気が高い飲料。新橋での「スタイルバランス亭」実施を通じて、健康意識を持つ男性にも訴求する狙いがあるのだそう。

↑お披露目に登壇した、アサヒビール株式会社 スマドリマーケティング部長 兼 スマドリ株式会社 代表取締役社長 高橋徹也氏。今回の取り組みは、「飲む人も飲まない人も楽しめる自由な飲み方」を提案し、健康的な食生活をサポートすることを目指す「スマートドリンキング」という同社独自のコンセプトに基づいているという

 

「サクッと 食生活サポート スタイルバランス亭」

営業期間:2024年12月9日(月)〜13日(金)
営業時間:ランチタイム 12:00〜14:00(L.O 13:30/ディナータイム 17:00〜21:30(L.O 21:00)
所在地:東京都港区新橋3-16-17
電話番号:03-6432-0148

 

どう考えてもお得で満足感の高いスタイルバランス亭の期間限定メニュー。平日の健康管理に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

取材・文・写真/和田史子(GetNavi web編集部)

アメリカで最も売れているアイリッシュウイスキー「ザ・セクストン シングルモルト」日本上陸

アサヒビールは、アイリッシュウイスキー「ザ・セクストン シングルモルト」を2024年11月12日から発売しました。実売価格は700ml瓶で4565円(税込)。

アイリッシュウイスキー「ザ・セクストン シングルモルト」

 

記事のポイント

世界的なウイスキー人気のなかで、アイリッシュウイスキーの市場は2014年と比べて約2倍に伸長しているそう。日本でもかつての「おじさんのお酒」というイメージから脱却し、ハイボールやジンジャーハイなどが若者に人気となっています。そんななかで、アメリカで最も売れているシングルモルトアイリッシュウイスキー「ザ・セクストン シングルモルト」が日本市場でも受け入れられるのか、注目が集まりそうです。

 

「ザ・セクストン シングルモルト」は、アイルランド産麦芽100%使用のシングルモルトアイリッシュウイスキーです。ポットスチルで3回蒸溜し、オロロソシェリー樽で4年間熟成しています。深みのある色合いと複雑な風味が特徴のオロロソシェリーの樽を使用することで、4年間という短い熟成期間にも関わらず濃密な風味を生み出しています。

 

その風味は、ダークチョコレートや蜂蜜のような香りとイチジクやレーズンを感じる味わい。ボトルはシルクハットをかぶったガイコツの墓守(セクストン)を中央部に配置したミステリアスなデザインとなっています。

 

アイリッシュウイスキーは世界5大ウイスキーの一つであり、長い歴史があることに加えて、軽やかで親しみやすい味わいが世界的に人気です。近年伸長するウイスキー市場において、アイリッシュウイスキーの2023年の市場は約1560万箱(※)で、2014年と比べると約2倍の規模に成長しています。日本のアイリッシュウイスキー市場においても、2023年は前年比187%と拡大を続けています。

※出典 : IWSR 2023、1箱=9リットル換算

 

この「ザ・セクストン シングルモルト」は、アメリカで販売されているシングルモルトアイリッシュウイスキーのなかで最も売れている商品です(※)。アサヒビールでは、同商品の日本での取り扱いを開始し多様化するニーズに応えることで、ウイスキー市場のさらなる活性化を図るとしています。

※出典 : IWSR 2023

 

アサヒビール
アイリッシュウイスキー「ザ・セクストン シングルモルト」
2024年11月12日発売
実売価格:4565円(税込)

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」がリニューアル。透明感のあるクリアな後味を追求!

アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の中味とパッケージデザインを刷新し、8月上旬製造分から順次切り替えます。

 

発酵香気のコントロールでよりクリアな後味に

スーパードライ ドライクリスタルは、アルコール分3.5%のスーパードライ。今回のリニューアルでは、発酵によって付与される香り「発酵香気」に着目。発酵香気をコントロールすることで、スーパードライ ドライクリスタルの特徴である“透明感のあるクリアな後味”がより感じられる味わいを追求しています。

 

缶のパッケージは、表面のデザインはそのままに裏面を刷新。キラキラと輝くクリスタル(水晶)をイメージした背景に「SUPER“DRY”」と「DRY CRYSTAL」のロゴを大きく配置しています。また缶体下部には「#ドラクリ」と商品名の略称をSNSへ投稿する際に付けるハッシュタグの形式で記載することで“日常的な親しみやすさ”を表現しているとのこと。

 

アサヒビール

アサヒスーパードライ ドライクリスタル

試飲イベントにも注目!「未来のレモンサワー」8/27から2回目の発売決定

アサヒビールは、ふたを開栓するとレモンスライスが浮き上がってくるRTD(※)「未来のレモンサワー」を、首都圏・関信越エリアの1都9県にて8月27日から数量限定で発売します。

※「Ready to Drink」の略。購入後、そのまま飲用可能な缶チューハイなどを指します

 

「未来のレモンサワー」は、レモンの味わいや香りを五感で体験できる新しいレモンサワーとして6月11日から数量限定で発売。そのまま食べることもできる本物のレモンスライスが浮き上がる様子とともにレモン由来の豊かな香りが楽しめることが好評です。

 

6月3日から6月16日まで「渋谷PARCO」「渋谷横丁」で順次開催したイベントでは、計画比2割増となる約1万9000本を販売。同じく先行試飲体験イベントを開催した「b8ta Tokyo – Shibuya」「b8ta Tokyo – Yurakucho」の2店舗では期間中に想定の4倍を超える約1万7000人が来店し「b8ta」の1日あたりの過去最高来店客数を記録しました。

 

「未来のレモンサワー」有料試飲イベント開催

2回目の発売前には神奈川県、埼玉県、千葉県で、高さ3mの光る巨大缶体から「未来のレモンサワー」を購入できる有料試飲イベントを開催します。

 

「未来のレモンサワー」有料試飲イベントスケジュール

【提供内容】
未来のレモンサワー(オリジナルまたはプレーン缶345ml)+おつまみ 300円(税込)

■日時:2024年8月17日(土)11:00~19:00
会場:県立湘南海岸公園(神奈川県藤沢市鵠沼海岸1- 17-3)

 

■日時:2024年8月24日(土)、25日(日)12:00~21:00
会場:大宮門街1F 門街広場イベントスペース(埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地)

 

■日時:2024年8月24日(土)、25日(日)12:00~21:00
会場:ワールドビジネスガーデンマリブスクエア(千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目6-1)

※スケジュールは変更の可能性があります。詳細は特設サイトでご確認ください。
https://www.asahibeer.co.jp/osakenomirai/

ショットじゃなくて上品に堪能してね。老舗ホセ・クエルボのプレミアムテキーラ「1800 ミニレオ」発売

アサヒビールは、メキシコで200年以上の歴史を持つ老舗テキーラメーカー、ホセ・クエルボのプレミアムテキーラ「1800 ミレニオ」の販売を開始しました。3000本の数量限定で、価格は2万8380円(税込)/750ml瓶となっています。

 

1800 ミレニオは、原料にアガベだけを使用したアガベ100%テキーラです。アガベは、メキシコを中心に生息する多肉植物で、テキーラの原料として古くから使用されています。オーガニック甘味料の「アガベシロップ」としても有名です。

 

このテキーラは、3年以上の樽熟成を経た商品だけが名乗れるエクストラアネホで、アメリカンオークの新樽で40か月以上熟成した後、さらにコニャックの貯蔵で使用されたフレンチオーク樽で4か月熟成して造られています。味わいは、バニラやオーク、シナモン、ドライフルーツの香りに加え、ミントチョコレートのような清涼感、そして長く続く甘い余韻が特徴です。

 

アサヒビールによると、同社が販売する「クエルボ」ブランド2023年の販売箱数は前年比129%と好調で、なかでも「1800」シリーズは前年比165%とブランド全体を牽引しているとのこと。今後のテキーラ動向からも目が離せませんね。

独自配合のパイナップルリキュールを使用! 芳醇な香りが楽しめる「アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定パイナップル」発売

アサヒビールは、RTD(※)「贅沢搾り」ブランドの“プレミアム”シリーズから「アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定パイナップル」を7月9日から期間限定で発売。希望小売価格は189円(税込)。

※「Ready to Drink」の略。購入後、そのまま飲用可能な缶チューハイなどを指します

「アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定パイナップル」は、パイナップル果実1/12個分を使用した果汁25%の缶チューハイ。独自配合のパイナップルリキュールを使用することで、パイナップル本来の芳醇な香りとみずみずしい味わいが楽しめます。

 

パッケージは、パイナップルの大きなイラストで商品特長を分かりやすく訴求し、真夏の海のさざ波を背景に描くことで季節感を演出しています。

 

 

薬指に指輪キラリ。新婚オリラジ藤森慎吾、目指すは“未来のレモンサワー”のレモン「妻との愛の熟成」一方で悩みも……

アサヒビールが、ふたを開栓するとレモンスライスが浮き上がってくる「未来のレモンサワー」を6月11日(火)から数量限定で発売。お笑いコンビ・オリエンタルラジオで新婚の藤森慎吾さんが、発売記念イベントに登壇しました。

↑藤森さんは5月1日(水)に一般女性との結婚を発表。初の公の場となりました。

 

結婚したチャラ男、未来はどうなる?

↑薬指には指輪がキラリ。「気持ちで買いました!」と藤森さん。

 

「藤森です。今日はお集まりいただきありがとうございます」と丁寧にお辞儀をしたあとで「集まっていただいてサンキューです~~~!」と、相変わらずのチャラ男ぶりを発揮した藤森さん。一方で「このテンションで出てて大丈夫か直前まで葛藤していましたが、やはり僕これしかできないんで」と再び真面目さをのぞかせます。

 

藤森さんが手に持つ未来のレモンサワーは、レモンの味わいや香りを五感で体験できる新しいレモンサワーです。アサヒビール独自のフルオープン缶を使用することで、レモンスライスが浮き上がる様子とともにレモン由来の豊かな香りが楽しめます。さらに、そのまま食べることができる本物のレモンスライスが入っているため、レモンの個体差や飲むタイミングにより1缶ごとに異なる味わいを感じることができるのです。

 

“未来のスタンダードにしたい”という思いで名付けられた未来のレモンサワーにちなんで、「未来に向けて今していること」について聞かれた藤森さんは「めちゃくちゃ悩んでいます」と告白。「もちろん結婚して幸せいっぱいではありますけれども。41歳でチャラ男が結婚となったとき、チャラ男の未来はどうなるんだと」と、チャラ男キャラに不安があることを明かします。

↑左からアサヒビールマーケティング本部長の梶浦さんと、藤森さん。

 

藤森さんは「未来のレモンサワーと同様に、未来のチャラ男についてもしっかり考えたい。だから梶浦本部長に今日、未来のチャラ男の答えもいただきに来ております。助けてください」と、アサヒビールマーケティング本部長である梶浦さんに助けを求めました。

 

「甘みと、程よい酸味と、微かな苦み」

未来のレモンサワーは、レモン由来の果実味たっぷりな風味と適度な酸味と苦みが調和した味わいが特長の「オリジナルレモンサワー」と、サワー液に糖・香料不使用でレモンの自然なおいしさが味わえる「プレーンレモンサワー」の2品種が展開されています。

 

早速、オリジナルレモンサワーの缶をプシュッと開けた藤森さんは「うわ、すごい! スライスのレモンが上がってきました!」と、缶上部にサワサワと浮かんできた果実に驚きのご様子。「めちゃくちゃ香りがいいですよ」と、あふれるレモンの香りを感じつつ、本物のレモンを使っていることで同じレモンサワーが1つとしてないことに「素敵じゃないですか」と、しみじみとコメント。

 

「しばらくパーティーとか行ってないですからね! 久しぶりの! いただきまーす!」と、オリジナルレモンサワーを一口飲めば「めちゃくちゃ美味しい。レモンのスライスが1番上にあるから鼻でも感じる。甘みと、程よい酸味と、微かな苦みも感じて、味のバランスがめちゃくちゃ整えられてる。すごく飲みやすい、止まらなくなっちゃいますね」と、次々に感想が飛び出します。

↑藤森さん「『王様のブランチ』やってるから、こういうの大好きです!」

 

次にプレーンレモンサワーを飲んだ藤森さんは「味わいが全然違う! めちゃくちゃ美味い! こっちはレモンのインパクトがダイレクトに来る感じです。甘さスッキリで、キレがある。レモンサワーといったらこれだよねっていう、レモンの味だけでいいんだよっていう、そういう人におすすめかもしれない」と、丁寧に違いを伝えます。

 

そこでどちらのレモンサワーが好きかと聞かれた藤森さんは「僕は甘めよりスッキリタイプなのでプレーンレモンサワー。でも僕の愛する妻は、ちょっと甘めが好きなので、こっち(オリジナルレモンサワー)かもしれないですね。だから、これは夫婦で飲むには最高です!」と、妻への愛をのぞかせつつ答えました。

 

『PERFECT HUMAN』披露するも「合わないス」

↑藤森さん「フリップ、難しいですね~。藤森、やってきてないからそういうの(笑)」

 

終盤、フリップでの質疑応答コーナーでは「未来のレモンサワーを一言で表すと?」というお題が。鼻歌で会場を盛り上げながらフリップに記載していく藤森さんは、司会者から「歌ってくださるんですか」と振られると、「持ち歌が『PERFECT HUMAN』しかないんです。『彼は言った世界は必ずしもみんな平等とは限らない、彼は』……なんかちょっと合わないス」と持ち歌を披露し、会場を沸かせます。

↑奥様と晩酌を楽しむという藤森さん「未来のレモンサワーは、皆さんがそれぞれ大事な人と最高の時間を過ごせる一杯になる」

 

「未来のレモンサワーを一言で表すと?」には「レモンサワー界のラスボス」と回答。「もうこれ以上のレモンサワーはないんじゃないか」と同商品を絶賛します。続く「藤森さんにとっての未来のスタンダードは?」というお題では、未来のレモンサワーが、寝かせることでまた違う味わいが楽しめることにちなんで「妻との愛の熟成でございます」と、アツアツの回答を披露。「未来のレモンサワーに入っているレモンは、缶の中で熟成するんですよね。日々、妻とそんな風になれたらいいな」と、少し照れくさそうに笑いながら語った藤森さんでした。

 

【未来のレモンサワー発売記念イベントに登壇した新婚の藤森慎吾さん】

 

 

【商品概要】

商品名:未来のレモンサワー オリジナルレモンサワー、未来のレモンサワー プレーンレモンサワー
発売品種:缶345ml
アルコール分:5%(純アルコール量:13.8g)
発売日:6月11日 ※予定数量出荷次第終了
発売地域:東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県
希望小売価格:271円(税別)、298円(税込)
※希望小売価格は単なる参考価格であり、酒販店様の小売価格設定を拘束するものではありません

 

沖縄県産素材を使用した「75BEER」シリーズ『CRAFT LAGER』『ALT』が5月8日から数量限定発売

アサヒビールは、オリオンビールが沖縄県産大麦を使用して製造するビール『アサヒオリオン 75BEER CRAFT LAGER』『アサヒオリオン 75BEER ALT』を、5月8日から数量限定で発売。

 

 

『アサヒオリオン 75BEER CRAFT LAGER』は、生産量が世界で1%未満の希少なホップである「ELLA(エラ)」と「ENIGMA(エニグマ)」を使用しています。ラガーならではの“のどごし”と低温でゆっくり発酵させることで生まれる、やわらかな口あたりが楽しめます。

 

『アサヒオリオン 75BEER ALT』は、ドイツ発祥の“アルト”というスタイルのクラフトビールです。アロマホップ100%使用による華やかな香りとローストした麦芽由来の芳醇なコクが楽しめます。

 

商品名: アサヒオリオン 75BEER CRAFT LAGER / アサヒオリオン 75BEER ALT

価格: オープン価格

ライチ果実2個分の果汁使用『アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ』 4月16日発売

アサヒビールは、RTD「贅沢搾り」ブランドの“プレミアム”シリーズから期間限定商品『アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ』を4月16日から全国で発売。

 

『アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ』は、ライチ果実2個分(※)の果汁を使用しており、ライチのトロピカルな香りと甘み・酸味のバランスが良い味わいが楽しめます。

※「実教出版社」が発行するオールガイド食品成分表に記載されている、果物1個当たりの重量に占める果皮等を除いた果汁量、2個分相当量を使用しています

 

2019年から毎年、期間限定で発売しており、「贅沢搾り」の限定商品の中で一番人気のフレーバーです。本年からベース酒をウォッカからライチリキュールに変更することで、果実本来の香味がより感じられる中味に仕上げられています。

 

【商品概要】

メーカー:アサヒビール
商品名:アサヒ贅沢搾りプレミアム期間限定ライチ
希望小売価格:172円(税別)、189円(税込)

※希望小売価格は単なる参考価格であり、酒販店様の小売価格設定を拘束するものではありません

「待ち侘びていました」北村匠海、酒類CMデビュー! 吉岡里帆&坂本冬美と歌う「クリアアサヒ」新CM

俳優・アーティストの北村匠海さん、吉岡⾥帆さん、演歌歌⼿の坂本冬美さんが、「クリアアサヒ」の新TVCMに出演。アサヒビールが3月18日(月)に開催した「クリアアサヒ 新コミュニケーション発表会」に登壇しました。

 

アサヒビールは、クリアアサヒのブランドコミュニケーションを「歌おう。クリアアサヒ」に⼀新し、新TVCM「100万⼈に配っちゃいます︕」篇、「飲みたくなったら、歌おう。」篇を3⽉19⽇(⽕)から放映開始。CMでは北村さん、吉岡さん、坂本さんが「クリアブギウギ」を歌い、気持ち晴れやかな⽇常を過ごす等⾝⼤の姿が披露されます。

 

今回が初の酒類CMとなる北村さんは「やっときたか! という感じ。こんなにビールが好きなのに、何でCMをやっていないのだろうと待ち侘びていました」と喜びを明かしつつ、「ただビールを飲んだときの自分の顔が“ちょっと苦しそう”で、何回かNGが出まして。自分、いつも苦しそうに飲んでいるんだなと(笑)。今回“美味しそうな表情”を学びました」と撮影秘話も明かしました。

 

坂本さんも「真剣に歌っちゃうものですから、気がついたら眉間に皺が寄っていてNGが出ちゃいまして」と表情作りが難しかったことを伝えつつも「その分飲めたので」と笑顔。また吉岡さんも「ビールを飲んで撮影できるのが最高すぎて。全く飽きない! 本当にたくさんいただきました」と撮影でクリアアサヒを存分に楽しんだことを告白しました。

 

クリアアサヒにちなんだ質問コーナーでは、「乾杯したくなる瞬間は?」に対して、吉岡さんは「オールアップした日に尽きます。長い撮影だと数カ月から半年、年を跨いで撮影しているものもあるので、本当に美味しくて。現場の人たちと『お疲れ様でした』と、その場で乾杯できるビールがすごく好きです」と回答。

 

北村さんも「吉岡さんと一緒で、役がゴールした日です。実は撮影後にいつも、マネージャーがビールを1缶だけ車の中に用意してくれています。“お疲れ”と自分に言ってあげる感覚で飲むのが本当に美味しい。何にも変えられない瞬間です」と報告。さらに歌手でもある北村さんは、帰り道にいつも歌っていることを明かし「ほら、たまにいるじゃないですか、鼻歌を歌いながら自転車に乗って帰っている人。あれ、だいたい僕です。バンドのライブが終わった後も車の中で歌っているので、メンバーから『取り憑かれているんじゃないか』と心配されます」と明かしました。


坂本さんも乾杯したくなる瞬間について「コンサートが終わってお客様から拍手をいただいた日。できることなら舞台上でお客様と乾杯したいですね」と回答し、「待ちきれずに帰りの新幹線で『乾杯(小声)」と飲んじゃいます」とお茶目に答えました。

 

さらにアサヒビールは、「みんなで歌おう! 飲もう! 100万⼈に配っちゃいますキャンペーン」を実施。2024年3⽉18⽇(⽉) 13時〜2024年4⽉1⽇(⽉)の期間中、LINEまたはXで応募したユーザーの中から抽選で合計100万名様に、クリアアサヒ(350ml)1本がコンビニで引き換えできるクーポンコードが当たるキャンペーンとなっています。

 

北村さんは「僕はこういうのになかなか当たらないで生きてきましたが、100万人ならいけるんじゃないかな」と期待をのぞかせ、「CMに参加してから春がはじまった気がする日々です。皆様の日常を少しでも彩れたらな」とコメント。吉岡さんも「当選されたら、一緒に乾杯している気持ちで飲んでいただけたら。私も当たりたいです」と意気込み、坂本さんは「どんどん飲んで歌っていただけたら。100万人それぞれのクリアブギウギを歌って乾杯してください!」と呼びかけました。

 

【「歌おう。クリアアサヒ」ムービー】

 

【商品概要】
商品名:クリアアサヒ
品目:発泡酒、スピリッツ
容器容量:缶250ml、缶350ml、缶500ml
参考価格:160円(缶350ml)
度数:5%
発売地区:全国

泡のあとからレモンが…2024年は「未来のレモンサワー」に大注目!【フードNEXTトレンド】

コロナ禍を経て息を吹き返した外食トレンドからも目が離せない! 今回はフードライター中山秀明さん、「GetNavi」フード担当・鈴木翔子さんに「低アル日本酒」と大注目の「スライスレモン入り缶チューハイ」について聞いてみた。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

■フードライター中山秀明さん
食のトレンドに詳しいフードアナリスト。個人的には、左ページの「お手ごろうなぎチェーン」が特に激アツだと豪語する。

 

■「GetNavi」フード担当・鈴木翔子

本誌のフードを5年以上担当。酒好きが高じ、しばしばバーでも働いており、酒トレンドに詳しい。

 

度数の低下で飲用ハードルも爆下がり!「低アル日本酒」

昨今は、お酒をあえて控えるライフスタイル「ソバーキュリアス」が世界的に浸透。日本酒でも低アルタイプが増加しており、飲用のしやすさなどからファンを拡大している。

※液面に背景が映り込んでいるため、 実際のお酒とは色味が多少異なります

月桂冠
Gekkeikan Studio no.4
3300円

 

度数を約3分の1に抑えつつ日本酒らしいおいしさはキープ

一般的に15%前後ある日本酒のアルコール度数を、独自技術で5%に。日本酒本来のお米の風味や、フルーティな香り、酸味はそのままで、さっぱりとした涼しげのある味わいに仕上がっている。

 

【ヒットアナリティクス】誰もが知る蔵元からの登場で認知拡大に期待

「地酒の蔵元を中心に少しずつ増えていた低アルコール日本酒を月桂冠もリリース。本品は群を抜いた度数の低さで、飲みやすさと日本酒らしさが楽しめ、ライトユーザーが日本酒のおいしさに気付くきっかけになりそう」(鈴木)

先進技術:4 顧客ニーズ:5 市場の将来性:5 独自性:4 コスパ:3

 

即完売した限定品の“未来”はどうなる?「スライスレモン入り缶チューハイ」

ひと頃よりも人気が落ち着いてきたレモンサワーに、新たなヒットの兆しが! なんと缶チューハイの中に本物のスライスレモンが入っているのだ。2023年春に限定販売され即完した商品で、24年に再発売されるとのこと。再び入手困難になりそうだ。

アサヒビール
未来のレモンサワー
希望小売価格:298円(税込)

 

斬新な仕様とフレッシュな味で話題! 発売後14日で完売した意欲作

2023年の5月に、同社のECサイトで1700セット限定で発売。フルオープンのフタを開けると泡のあとにレモンが浮き上がる斬新な仕様と、リアルな果実感あふれる味が話題となり、14日間で完売した。

↑同社の「生ジョッキ缶」などと同じ、フルオープン缶。泡のあとにスライスレモンが出現し、目と舌で楽しませてくれる

 

【ヒットアナリティクス】新たなフルオープン缶の体験価値に期待大

「2021年に発売された『アサヒ スーパードライ 生ジョッキ缶』は、泡がふくらむ斬新な体験価値で社会現象となる大ヒット。そのDNAを継ぎ実物レモン入りのサワーで提案するとは! 2024年の再登場に期待大です」(中山さん)

先進技術:4 顧客ニーズ:4 市場の将来性:4 独自性:5 コスパ:2

スタイリッシュな缶容器で若年層にアプローチ『アサヒスーパードライ スマート缶』 2月27日数量限定発売

アサヒヒビールは、スタイリッシュな新容器を採用した『アサヒスーパードライ スマート缶』を2月27日から数量限定で発売。

2022年に、1987年の発売以来初めてフルリニューアルした「スーパードライ」。初めて中味の処方を変更し、特長である“辛口”のコンセプトはそのままに“キレのよさ”は維持しながら“飲みごたえ”を向上させました。

 

今回発売する『アサヒスーパードライ スマート缶』は、若年層でも手に取りやすいスタイリッシュな缶容器を採用。「スーパードライ」の特長であるシルバーをベースに、「SUPER“DRY“」のロゴが大きく描かれています。

 

シンプルながら洗練されたデザインにすることで、若年層の飲用喚起を図り、発売と同時に若年層から人気のコンテンツとコラボレーションしたプロモーションも予定。なお、中味は通常の『アサヒスーパードライ』と同様です。

 

■メーカー:アサヒビール

■商品名:アサヒスーパードライ スマート缶

■価格:オープン価格

生ジョッキ缶初のプレミアムビール『アサヒ食彩』3月5日から全業態で全国発売

アサヒビールは、全国の酒類取り扱いのコンビニエンスストア(※)限定で展開しているプレミアムビール『アサヒ食彩』を、3月5日から全業態で販売を開始。

※全国展開コンビニエンストアおよび公共交通機関系コンビニエンスストア限定。一部店舗では取り扱いがない場合があります。

 

ふたをあけると湧き上がる、“うつくしい”泡と華やかな香り

『アサヒ食彩』は、生ジョッキ缶の特性を最大限生かすことで実現した“まるでシャンパンで乾杯するような心躍るひととき”がコンセプトのプレミアムビール。ふたをあけると湧き上がる“うつくしい”泡が特長で、フランス産希少ホップ「アラミス」を含む5種ホップ使用による華やかな香りを楽しむことができます。

 

2023年7月11日にコンビニエンスストア限定で発売し、華やかな香りや濃厚な味わいなど中味のおいしさに加え、シンプルながら高級感を感じるパッケージデザインが好評で、今回、ふたを金色に変更することで、さらに高級感・贅沢感を感じられるデザインとなっています。

 

メーカー:アサヒビール

商品名:アサヒ食彩

価格:オープン価格

果実ひきたつ無糖の“ジンサワー”『アサヒGINON(ジノン)』4月2日全国発売開始

アサヒビールは、東北エリアで先行発売していたRTD『アサヒGINON(ジノン)』を、4月2日から全国で発売。

 

素材本来のおいしさが楽しめる果実ひきたつ無糖の“ジンサワー”

「GINON」はジンベースの無糖柑橘サワーで、「レモン」と「グレープフルーツ」の2フレーバーで展開。

 

レモンピールやレモングラスなどの柑橘の果皮を漬け込んで蒸溜し香味づけをした特製のジンを使用し、果実由来の爽やかな風味を引き立たせることで、レモンやグレープフルーツ本来のおいしさが楽しめます。

 

缶体パッケージは、ジンのボトルをイメージしたシルエットを描き、落ち着いた大人の世界観を演出しています。

 

2023年3月に発売した「GINON」は、食中酒としての需要が高まる「無糖」という特長と中味のおいしさが評価され、購入者数・リピート率・購入者当たりの購入金額などの数値が高かったことから全国発売が決定しました。

 

■メーカー:アサヒビール

■商品名:アサヒGINONレモン、アサヒGINONグレープフルーツ

■発売日:4月2日

■希望小売価格:350ml・168円(税込)、500ml・229円(税込)

アルコール分0.00%で“本格的なビールらしい味わい”を実現『アサヒ ゼロ』4月9日全国発売

アサヒビールは、近畿エリアで先行発売していたアルコール分0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』を4月9日から全国で発売。

 

 

アルコール分0.00%で“本格的なビールらしい味わい”

『アサヒ ゼロ』は、一度ビールを醸造した後にアルコール分を取り除く「脱アルコール製法」により、アルコール分0.00%でありながら本格的なビールらしい味わいと飲みごたえを楽しめるノンアルコールビールテイスト飲料です。

 

アサヒビールの主力ビールと比較して約2倍濃厚なビールから、2回の脱アルコール工程でアルコール分を完全に取り除く“ブリューゼロ製法”を採用することで、ビールらしい“革新的なうまさ”をアルコール分0.00%で実現。

 

2023年10月から先行発売した近畿エリアでは「本物のビールのような味わい」「ノンアルコールは苦手だったがこれはおいしい」と好評で、購入者の割合はこれまでビールテイスト飲料をあまり飲用していなかった方などが全体の約7割を占めています。

 

■メーカー:アサヒビール

■商品名:アサヒ ゼロ

■価格:オープン価格

“世界初”本物のレモンスライス入り『未来のレモンサワー』 6月11日数量限定発売開始

アサヒビールは、ふたを開栓するとレモンスライスが浮き上がってくる世界初のRTD『未来のレモンサワー』を、首都圏・関信越エリアの1都9県にて6月11日から数量限定で発売。

 

“世界初”本物のレモンスライス入り

 

『未来のレモンサワー』は、レモンの味わいや香りを五感で体験できる新しいレモンサワー。アサヒビール独自のフルオープン缶を使用することで、レモンスライスが浮き上がる様子とともにレモン由来の豊かな香りが楽しめます。

 

レモン由来の果実味たっぷりな風味と適度な酸味と苦みが調和した味わいが特長の「オリジナルレモンサワー」と、サワー液に糖・香料不使用(※)でレモンの自然なおいしさが味わえる「プレーンレモンサワー」の2品種で展開します。

※:糖でコーティングしたレモンスライスを採用しています。

 

そのまま食べることもできる本物のレモンスライスが入っているため、レモンの個体差や飲むタイミングにより1缶ごとに異なる味わいを感じることができます。

 

■メーカー:アサヒビール

■商品名:未来のレモンサワー オリジナルレモンサワー/未来のレモンサワー プレーンレモンサワー

■発売日:6月11日 ※予定数量出荷次第終了

■発売地域:東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県

■希望小売価格:298円(税込)

ビール好き編集部員が提案! アルコール分3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」だからできるビールとの新しい付き合い方

提供:アサヒビール株式会社

2023年10月の発売以来、注目を集めているビールが「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」だ。大きな特長は、日本を代表する「アサヒスーパードライ」ならではの辛口なうまさを、アルコール分3.5%で楽しめること。この絶妙な度数は「ミドルレンジ」とも呼ばれるカテゴリーで、オーストラリアをはじめ海外のビール市場でも台頭しているグローバルトレンドを押さえた一品である。

 

そしてヒットの背景には健康志向のほか、“タイパ志向”の礼賛などがある。流行に敏感なGetNavi webのビール好きスタッフにも好評だが、あらためて魅力を語り合った。

アサヒビール「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

海外市場で成長中のアルコール分0〜3.5%の飲料に着目し、定番ビール「アサヒスーパードライ」の3.5%版を新開発。冷涼感が特徴のドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用し、「アサヒスーパードライ」よりも発酵度を上げることで、透明感のある味わいと本格的な飲みごたえを実現した。

 

「スーパードライ」直系の爽快感と飲みごたえ。ペアリングも万能

山田 10月の酒税改正以降、ビールカテゴリーがすごく元気だよね。なかでも「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、アルコール分3.5%の新奇性とブランドならではのシャープな辛口が俺は好き!

↑左から、GetNavi web編集長の山田佑樹(40代)、スタッフの上原雅代(30代)、編集部員の西牧裕太(30代)

 

上原 私もお気に入りです! 「アサヒスーパードライ」に通じる爽快感やのどごしがあっておいしく、これでアルコール分3.5%というのは画期的。

 

西牧 「アサヒスーパードライ」のアルコール分は5%で、1.5%分の差がありますけど違和感がないですよね。あと、僕はクリーミーな泡立ちも好きです。この飲んだ瞬間の飲みごたえと、透明感あるキレのバランスがうまさの秘訣なんじゃないかなと。

 

山田 うん、確かに! とにかく強弱のバランスがいいんだよね。すっきりしているんだけど、薄い感じは全くなくて。この飲み飽きることのないおいしさが心地いい。

 

上原 あとはデザインがおしゃれですよね。白をベースにしたスタイリッシュな雰囲気と、赤い差し色とプルタブのアクセントカラーがかわいいです。これは女性受けがよさそうだし、ホームパーティーでも映えますよ。

 

西牧 白×赤のルックスはクリスマスやお正月など、この時季の飲み会にもよさそう。何人かで飲むなら、アルコール分3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」はより重宝しそうですよね。

 

山田 そうなのよ。ちょうどいいアルコール分だから、ゆっくりくつろぎながら楽しみたい宴会にもうってつけだよね。ビール党には実にうれしい!

 

上原 今日の料理は水炊きの鍋がメインですが、ほかにどんな料理が「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に合うと思います?

↑鍋のほかには冷やしトマト、焼鳥、豚の角煮、ポテトサラダなどをペアリング

 

西牧 例えば、かき鍋やおでんといった、素材のだし感が豊かな鍋もいいんじゃないですかね。あとは湯豆腐とか。「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」はバランスがよくてクリアな味なので、繊細な料理のよさを活かしてくれると思います。

 

山田 そうだね。アサヒスーパードライならではの辛口だから、濃厚なメニューにももちろん合うんだけど、繊細な味の料理にもマッチするだろうね。年末ならそばとか、正月なら寿司とか、和食にもすごく合いそう。

 

上原 冬の晩酌はもちろん、ちょっとした差し入れにも、おもてなしにも。とにかくこれからのシーズンにぴったりなビールが「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ですよね。

 

アルコール分3.5%だから自分の好きな時間をもっと楽しめる!

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、自分の好きな時間をもっと楽しみたい人、アクティブなライフスタイルを目指す人にもオススメだと話す山田編集長。そこで3人に趣味のひとときなど、おのおののフェイバリットタイムに「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を取り入れた飲み方を教えてもらった。

 

その1ギターを奏でるクリエイティブな気分転換に

↑軽音部でギターに没頭する娘の影響で、自分も再び弾くようになった山田。楽器+「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、趣味の時間にぴったりのビールだとか

 

「オンオフのスイッチに重宝するのがお酒。 適度なアタックが感性を刺激して、アイデアのインスピレーションも湧いてきそう。タイパを意識する層を中心に、ファンがどんどん増えるんじゃないかな。よし、じゃあ次はゲームでもやろっと(笑)」(山田)

 

その2】子どもを寝かしつけたあとの安心タイムに

↑上原は、まだまだ甘え盛りの息子の育児と仕事の両立に奮闘中。寝かしつけたあとは、一息つける安堵の時間だ

 

「(息子の晩ごはんは食べさせるのに精いっぱいなので)ホッ、やっと私の夕食だ~。今日はハンバーグとサラダで、旅動画でも観ながら味わおう。でもこの晩酌が至福の時間……。うん、おいしい! クリアで、どんな食事にもマッチする万能な味もいい! それにアルコール分3.5%でちょうどいいから、子どものお世話に家事や仕事にと、やること盛りだくさんの私にぴったり。ママ友にも教えてあげよう!」(上原)

 

その3 読書に没頭しながらのリラックスタイムに

↑どんなに多忙でも月1冊の読書は欠かさない西牧。むしろこの読書時間が、タスク過多による心身の疲れを癒してくれるそう

 

「現代小説やライトノベルみたく比較的キャッチーな物語は、お酒を飲みながら読むとはかどるんだよな~。その点『アサヒスーパードライ ドライクリスタル』はアルコール分が3.5%だから、ストーリーも普通にスッと入ってくる。すっきりとしたのどごしやクールな苦みもうまくて、読書の没頭にぴったり。こりゃあ冷蔵庫への常備も決まりっしょ!」(西牧)

 

「ドライクリスタル」でより充実した新しいビアライフを!

いつものビールと変わらないおいしさを、アルコール分3.5%で楽しめる。それが「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」。山田編集長をはじめ、それぞれの自分時間に飲んだ3人は皆、新たな価値を実感したのであった。

↑山田編集長は今夜もプシュッと開けて、ジャキーンとギターを鳴らす。すっかりハマッた様子

 

アルコール分3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」で、ぜひビールとの新しい付き合い方を実感してほしい。

 

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル

●商品に関するお問い合わせ/アサヒビール株式会社 お客様相談室
TEL 0120-011-121
https://www.asahibeer.co.jp/drycrystal/

 

 

取材・文/中山秀明 撮影/ヒゲ企画 シズルコーディネート/関明彦(まわりとしん)

酒税法改正でビールがお手頃になるって知ってた? 主役級の注目銘柄をチェック!

麦の酒といえば、価格が手頃になったビールもいまアツい! 背景には2023年10月1日に改正となった酒税法が関係している。では、何がどのようになったのか。概要解説とともに、主役的な銘柄を紹介しよう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

海外の成長分野に着目した度数3.5%の冷涼ドライ

アサヒビール
アサヒ スーパードライ ドライクリスタル
実売価格225円

海外市場で成長中のアルコール度数0〜3.5%の飲料に着目し、主力商品「アサヒスーパードライ」の3.5%版を新開発。一部に使用した冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」が、クリアな味わいを生み出している。

 

糖質とプリン体を70%オフした日本初のWオフビール

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
実売価格225円

酒税法改正に加え、コロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目して開発。ビールらしい味わいはそのままに、糖質(※1)とプリン体(※2)の70%オフを実現している。糖質とプリン体の2つをオフにした日本初(※3)のビールだ。

※1:日本食品標準成分表2020年版(八訂)による ※2:通年販売している同社缶ビールブランド平均値比(2023年4月時点) ※3:糖質・プリン体2つのオフを訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いた同社調べ)

 

果実のような香りと豊かに広がる余韻

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール
実売価格264円

日本人の嗜好に合う、フルーティな味わいと爽やかな香りが特徴の「ジャパニーズエール」シリーズの新作。「磨きダイヤモンド麦芽」を一部に使うことで、数種類のアロマホップによる果実のようなやわらかな香りが鮮やかに。

 

2つの日本産ホップが香る柑橘感の爽やかなクラフト

キリンビール
スプリングバレーJAPAN ALE<香>
実売価格266円

キリンが注力するクラフトビールブランドの新商品。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部に使用し、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がるおいしさに仕上げている。

 

初採用のオレンジピールが斬新な酸味と斬新柑橘感を演出

サッポロビール
ヱビス オランジェ
実売価格284円

2023年2月に誕生したヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の新商品。醸造家が徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに仕上げている。

 

厳選されたホップを採用! その香りはまるで白ワイン

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
ホップセレクト華やぐハラタウブランホップ
実売価格264円

ホップに着目したザ・プレミアム・モルツの限定品「ホップセレクト」シリーズの第2弾。白ワインのような上品な香りが特徴のハラタウブランホップが、華やかな香りと豊かなコクを生み出している。11月14日発売。

 

小麦麦芽のソフトな甘味と軽やかな後口が心地良い

キリンビール
キリン一番搾りやわらか仕立て(期間限定)
実売価格225円

一番搾り製法はそのままに、一部に小麦麦芽を使用。やわらかな甘味と旨味が感じられ、後口は軽やかで爽やかなのが特徴。バランスに優れた、飲みやすい味わいだ。

 

【PICK UP!】 見逃し厳禁! 毎年恒例の季節限定ビール

■11月7日発売

キリンビール
一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)
実売価格225円

ホップの名産地・岩手県遠野で、今年収穫した生ホップを急速凍結して使用した旬な一本。ビール通が毎年注目する人気商品で、今年で発売20年目。

 

■11月21日発売

サッポロビール
琥珀ヱビスプレミアムアンバー
実売価格265円

通常は飲食店でしか飲めない味を家庭用商品にした特別なヱビス。今作は、麦芽比率を微調整し、より宝石のような琥珀色に仕上げている。

 

価格差という呪縛から解かれてビールに明るい未来が到来する

このムーブメントを大げさにいえば、ビール類における王政復古である。なぜなら、ビール類の中で高価であるがために買い控えられていたビールと、安価でフレンドリーだった発泡酒や新ジャンル(第3のビール)との価格差が狭まってビールが値ごろになるからだ。このビールの低価格化に合わせ、メーカー各社も続々と新商品を投入している。

 

もともと、ビール類のヒエラルキー誕生は約30年前にさかのぼる。1994年にサントリーが発売した「ホップス〈生〉」は、麦芽使用率の割合によって酒税が変わるという法上区分に注目した発泡酒で、安価にビールテイストを楽しめる革命的飲料だった。そこから次々とビール類の発泡酒がデビュー。ただ、2003年に行われた酒税法改正により、発泡酒の税率が引き上げに。そこで新たに生み出された安価なカテゴリーが、新ジャンルだ。第1号商品は同年発売の「サッポロ ドラフトワン」。同商品は麦芽の代わりにえんどう豆由来の素材を使った独自の味わいで、一世を風靡。その後、開発競争が激化し、麦由来のスピリッツで味を整えたリキュールタイプの新ジャンルも登場し、いまに至る。

 

こうした3大区分で価格差があったビール類だが、社会や消費の変化で税収も変わる。そこで新たに酒税法が改正されることとなり、2017年に、2026年の税率一本化をゴールに、段階的な増減税の施行が公布された。ちなみに今回の酒税法改正は段階的措置の2回目となり、初回は2020年10月に行われている。

 

今回の改正で酒税がどう変化したかは左の表のとおりだが、いくつか例を挙げてみよう。350mlのビールであれば1本あたり7円程度安価に。同量の新ジャンルであれば1本10円前後高価になったので、モノによっては約15円ぶんも価格差が狭まったことになる。なお、今回発泡酒の税率は据え置きだが、2026年には酒税が一本化され実質価格差はなくなる。そのときがビール王政の完全復古といえるだろう。今後も新銘柄が続々デビューすることは必至。引き続きビールには注目だ!

 

 

芳根京子が「バイトしたい!」と興味津々。アサヒ生ビール“マルエフ”の特製キッチンカーが全国巡回へ発進

アサヒビールは11月13日、「アサヒ生ビール(通称:マルエフ)」の飲用体験とブランドコンセプトの「ぬくもり」を全国1000万人に提供する「日本のみなさん、おつかれ生です。プロジェクト~全国 1000万人のまろやか体験~」の発表会を行った。同発表会では、CMキャラクターを務める女優の芳根京子さんと俳優の松下洸平さんが登壇。同プロジェクトで全国を周遊する特別仕様のキッチンカーに直筆メッセージを書き込んだほか、マルエフの魅力について語った。その一部始終をレポート。

 

マルエフのまろやかなうまみとぬくもりある世界観を伝える

↑「日本のみなさん、おつかれ生です。プロジェクト~全国 1000万人のまろやか体験~」で全国を周遊するキッチンカー「出張マルエフ横丁(マルエフカー)」

 

通称「マルエフ」こと「アサヒ生ビール」は1986年に登場し、 “まろやかなうまみのある” 味わいのビールとしてヒット。一般向け販売は1993年に終了となったが、その味わいが根強いファンに支持され、一部飲食店で飲める「幻のアサヒ」として愛され続けてきた。この「アサヒ生ビール」は、コロナ禍でもあった2021年に復活。同社は「厳しい時代だからこそ、ぬくもりのある人と人とのつながりを生み出したい」という思いから、これまで5回にわたり「マルエフ横丁」を各地域に設け、ぬくもりのある空間を提供してきた。

 

今回6回目にあたる「マルエフ横丁」は、2023年10月の酒税法改正でビール(狭義のビール)がより買い求めやすくなったこと、またコロナ禍が落ち着いたタイミングでもあることから、日本全国1000万人に「アサヒ生ビール」のブランド体験を届けるプロジェクト「日本のみなさん、おつかれ生です。プロジェクト~全国 1000万人のまろやか体験~」の一環として開催される。

 

開催場所は、11月19日までが大阪の阪急大阪梅田駅、21日~26日までが福岡の天神地下街イベントスペース。飲食店の賑わいを表現した会場では、「アサヒ生ビール」、「アサヒ生ビール黒生」に加えて、「ハーフ&ハーフ(アサヒ生ビール1:黒生1)」と「ワンサード(アサヒ生ビール2:黒生1)」が、マルエフとよく合うお通し3点とのセットメニュー(税込 500円)で提供される。

↑「アサヒ生ビール マルエフ横丁」各会場のイメージ

 

さらに、キッチンカー「出張マルエフ横丁(マルエフカー)」(以下、マルエフカー)が12月に九州エリアから出発し、全国各地を巡る。周遊中には、マルエフカーに来てほしい場所を募集するキャンペーンをX(旧Twitter)で実施予定。そのほか、街頭サンプリングの配布も行われる。

 

「おつかれ生です」の広がりにニッコリ。芳根京子と松下洸平が「マルエフ」と一緒に食べたいご当地グルメを推薦

↑左から、俳優・松下洸平さん、女優・芳根京子さん

 

同発表会では、CMキャラクターを務める女優・芳根京子さんと俳優・松下洸平さんがCMでおなじみの「日本のみなさん、おつかれ生です」のセリフと共に登壇。早速CM出演後の反響について質問されると「現場や知り合いからも『おつかれ生です』の声をかけてもらえて嬉しい」と二人とも笑顔で語った。

 

マルエフカーがまず九州からスタートすることに、松下さんは「舞台の九州ツアーに行ったとき、福岡のもつ鍋とビールが最高でした。マルエフカーにもついていきたい!」と語った。そのマルエフカーについて、芳根さんは「ぬくもりと優しさを感じるデザインが本当に可愛い! 私も一緒に同行してマルエフカーでバイトしたいです」と絶賛した。

↑「ポスターの写真と一緒に『おつかれ生です』の連絡もよくもらいます。一緒に飲んでいる気持ちになれて嬉しいです」と、反響の大きさを報告してくれた松下さん

 

さらに、「アサヒ生ビール」と一緒に食べたいご当地グルメは? という質問では、芳根さんが「夏に北海道に行ったときにジンギスカンを食べながらマルエフを飲んだんですけど、おにぎりも一緒に食べて。この組み合わせが最高だったので、ジンギスカンにおにぎりも追加で(笑)」と、はにかみながらも熱烈におすすめしてくれた。松下さんは「宮崎の地鶏炭火焼を食べたんですけど、マルエフと合わせたら最高だろうな、ぜひ一緒に食べたいなぁと思ってます」と、お店だけではなく自宅でもこの組み合わせで食べられないか “作戦” を練っていることを明かした。

↑芳根さんは「地方ロケの帰りにマネージャーとスーパー銭湯に行ったときも、お風呂上がりの『マルエフ』が最高でした!」と、明るい時間から「おつかれ生です」を楽しんだことも語ってくれた

 

 

周遊するマルエフカーには、二人の直筆メッセージとサインがあるのでこちらも必見だ。

↑「日本のみなさん、おつかれ生です」の音頭で乾杯をした、松下さん(左)と芳根さん(右)

 

アサヒビール株式会社 ビールマーケティング部 部長 倉田剛士氏は、「ビールがより手に取りやすくなったこのタイミングに、ぜひアサヒ生ビールをきっかけにして優しいつながりを作って欲しいです。出張マルエフ横丁の出張先も全国から募集しますので、地元の町おこしのイベントや親せきの誕生日のお祝いなど、ここぞというところで活用していただけたら」と、意欲を語った。

 

秋の深まりとともに日が短くなって、ふと心さみしさを感じることもあるかもしれない。そんなときには、マルエフ横丁でぬくもりのあるつながりを感じてみてはいかがだろうか。

 

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「エール」「ピルスナー」をブレンドした『アサヒ ザ・ダブル』全国のファミマで数量限定発売

アサヒビールはファミリーマートと共同開発したビール『アサヒ ザ・ダブル』を、全国のファミリーマートの酒類取扱店で10月24日から数量限定で発売。

 

 

『アサヒ ザ・ダブル』は、“華やかな香りが際立つエールタイプ”と“コク・キレのバランスが良いピルスナータイプ”の2種類のビールをブレンドした商品。コクと香りが調和したブレンドならではの味わいが楽しめます。

 

『アサヒ ザ・ダブル』は、アサヒビールとファミリーマートの共同開発商品として2018年から数量限定で発売。2023年10月の酒税税率改正で減税となり需要が高まっているビール市場において、“期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造”を目指しています。

 

・メーカー:アサヒビール

・商品名:アサヒ ザ・ダブル

・価格:350ml 204円(税別)/500ml 266円(税別)

 

アルコール分0.00%のビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』10月24日から近畿エリア先行発売

アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 松山一雄)は、脱アルコール製法で製造したアルコール分0.00%のビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』を10月24日から近畿エリアで先行発売します。

 

 

脱アルコール製法で“革新的なうまさ”を
アルコール分0.00%で実現

『アサヒ ゼロ』は、ビールを醸造した後、アルコール分を取り除く「脱アルコール製法」を採用し、アルコール分0.00%でありながら、本格的なビールの味わいと飲みごたえを楽しめるノンアルコールビールテイスト飲料です。
主力ビール商品より約2倍濃厚なビールを醸造し、脱アルコール工程を2回行いアルコール分を完全に取り除く“ブリューゼロ製法”を採用することで、ビールらしい“革新的なうまさ”をアルコール分0.00%で実現しています。

 

・メーカー:アサヒビール
・商品名:アサヒ ゼロ
・発売日:10月24日
・発売地区:近畿エリア(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)
・価格:オープン価格

香りを楽しむ大人向けビール『アサヒ ザ・アロマイスト』「ASAHI Happy Project」にて11月20日まで限定発売

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において1000セット限定で発売。

 

『アサヒ ザ・アロマイスト』は、上面発酵酵母と欧州産希少ホップ「カリスタ」を使用することで、華やかな香りが特長のビール。コリアンダーシード由来のスパイスを加えることで、すっきりとした爽やかな味わいに仕上げている。

 

「ASAHI Happy Project」は新商品を数量限定でテスト販売し、魅力的に思える商品の開発を目指すためのWEBサイト。購入者が商品の味やパッケージに関するアンケートに答えることで、顧客のニーズを把握し、今後の商品開発に生かしていく。

 

・メーカー:アサヒビール
・商品名:アサヒ ザ・アロマイスト
・発売品種:缶350ml×6本
・販売数量:1000セット(1セットあたり缶350ml×6本)
・販売期間:2023年10月2日(月)10:00〜2023年11月20日(月)17:00
・価格:2310円(税込・送料込)

ビールにおける“ホップ”の重要性は増しているのに…生産量半減の危機に瀕する国産ホップの今と解決への道筋は?

2023年10月に施行された酒税法改正からの値下げで盛り上がるビールの市場。そのビールの味を左右する原材料のひとつが、ホップです。ただ、このホップについてはよく知らない人も多いでしょう。そこで、今回はホップの種類や生産方法、日本の主な産地、国内ビールメーカー各社の取り組み、最新トレンドなどを解説していきます。

↑ホップはアサ科カラハナソウ属の多年草で、ハーブの一種。殺菌効果があるため、日本ではのど飴などにも活用されています。また、ユニークな例では今秋マクドナルドが限定発売した「N.Y.バーガーズ」のバンズにも

 

香りや苦みを生み、腐敗から守るハーブがホップ

ホップの原産地は西アジアだとされますが、ヨーロッパに伝来したのは8世紀半ば。ただ、この時点では栽培だけだったようで、ビールに使用したという正確な記録は残っていません。

↑毬花と、それをむいた根本。黄色い粒状の樹脂が、ビールの苦味や香りの元になる成分を含む「ルプリン」です

 

ビールの誕生は紀元前数千年までさかのぼるといわれ、ホップの登場前からビールには、「グルート」と呼ばれる調合したハーブが香り付けに使われていました。ホップを使ったビールの記録として有名なのは、12世紀初頭の修道院における書物。少なくともこの時代には、ホップがビールに使われるようになっていたといえるでしょう。

↑より有名な文献が、1516年にドイツで制定された『ビール純粋令』。「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律で、日本でこの純粋令に則った代表的な銘柄がヱビスビールです

ホップを使う理由は、果実や香草を思わせる芳香や爽快な苦みをまとわせるため。また、泡立ちを良くしたり、菌の繁殖を抑える防腐剤としても重宝されます。

 

後者の“腐敗を防ぐ”目的に起因して生まれた有名なビアスタイルが、苦みの強い「IPA(インディア・ペールエール)」。18世紀にイギリスからインドまでペールエールを運ぶ際、腐らないようホップを大量に使って仕込んだことから生まれたとか。

↑イギリスで生まれた進化型IPAの代表格が、ブリュードッグ「パンクIPA」。日本で紹介された当初は、一般的なIPAで使うホップの40倍以上の量を使うことが謳い文句でした

 

代表的なホップ品種や日本の取り組みを解説

個性的な香りや苦みを放つIPAは、やがてアメリカで大ブレイク。これが近年のクラフトビールムーブメントのきっかけになり、アメリカを中心に世界中でホップの品種開発も盛んになります。

↑米国NY発のカリスマ、ブルックリンブルワリーのIPAといえば「ブルックリンディフェンダーIPA」。ホップには「Cascade(カスケード)」や「Simcoe(シムコー)」「Amarillo(アマリロ)」などが使われています

そのため、クラフトビール界におけるスターホップもアメリカ産が多め。特に有名なのは、「3C」と呼ばれる「Cascade」「Centennial(センテニアル)」「Columbus(コロンブス)」(あるいは「Chinook・チヌーク)」と頭文字に「C」が付く3品種。グレープフルーツを思わせる柑橘系のアロマとビターな刺激が特徴です。

 

一方で、日本におけるホップ生産は後継者不足などによって栽培面積や収穫量が減少しています(2008年→2022年の14年間でおよそ半数以下に)。ただ、ビールメーカーのCSV活動や、近年のクラフトビール人気にともない、造り手が地元産にこだわった「テロワール型ホップ」(筆者による造語)の需要増によって巻き返しがはかられている側面も。

↑キリンビールは2007年から、ホップ名産地である岩手県遠野市を支援。生産者をはじめ、国産ホップを盛り上げる取り組みに力を入れています。加えて、遠野産ホップを使った「一番搾り とれたてホップ生ビール」は2004年から毎年期間限定で販売

また、近年はフレッシュホップ(乾燥させ固めたペレットホップではなく、毬花<きゅうか・まりばな>を生もしくは冷凍させたホップ)を使ったビール造りが年々盛んになっているうえ、「フレッシュホップフェスト」という祭典も開催されています。

↑「フレッシュホップフェスト 2019」のキックオフイベントにて。ホップは8月末~9月が収穫期となるため、イベントはそこから仕込みなどを経て例年秋に開催されます

同イベントは2023年から「クラフトビール ジャパンホップフェスト」に改称され、メインイベントは代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で10月21日、22日に開催されます。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」は9月1日~11月30日で開催しており、イベントは代官山で開催(写真は提供されるビールと料理の一例)

 

世界に存在するホップは300品種超

なお、世界中のホップ品種は300を超えるといわれており、日本原産のホップも存在します。伝統的な品種には「信州早生(しんしゅうわせ)」や「かいこがね(甲斐黄金)」があり、遠野では「信州早生」から派生した2種を組み合わせた「IBUKI」や、キリンビールOBのホップ博士・村上敦司さんが育種した「MURAKAMI SEVEN」が多く作られています。そして、世界的にも有名で個性的な日本原産ホップといえば「ソラチエース」。

↑前述のブルックリンブルワリーが惚れ込み商品化した「ブルックリンソラチエース」と、「ソラチエース」の生みの親である、サッポロビールの「SORACHI 1984」

 

日本産ホップに共通する香りの特性は、上品でどこかオリエンタルなニュアンスをもっていること。米国産を代表するホップのような派手さは控えつつも、いぶし銀的な香りを放ち、例えば「MURAKAMI SEVEN」には温州みかんのように和やかな柑橘香が、「ソラチエース」には、ひのきやレモングラスを思わせる個性があります。

 

トレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」だが……

ビール大手メーカーでは前述したキリンビールとサッポロビールのほか、アサヒビール、サントリー、オリオンビールもホップ生産や支援を行っており、規模の大小はあるものの北海道から沖縄まで栽培自体は行われています。ホップ栽培は雨の少ない冷涼な気候が適しているといわれますが、沖縄での初収穫は2022年のことであり、多方面での可能性が期待されているといえるでしょう。

 

また、東京では武蔵野市や三鷹市、神奈川では横浜、川崎、湘南など首都圏の都市部でも、小規模ながらホップ栽培は拡大中。これらは主に、マイクロクラフトブルワリーの「テロワール型ホップ」にかける情熱から取り組まれているものですが、ホップは身近な存在になってきているのです。

↑ビアジャーナリスト協会代表であり、現在は京都府与謝野町に移住しホップ栽培にも尽力する藤原ヒロユキさん。西日本でテロワール型ホップ文化を牽引するひとりです

 

日本におけるクラフトブルワリーは年々増えており、その数はこの10年で約3.5倍の700か所以上に。付随してホップ栽培の熱も高まっており、「クラフトビール ジャパンホップフェスト」のイベントにおいても、参加ブルワリーは初回(2015年に開催された「第0回フレッシュホップフェスト」)の12ブルワリーから、2023年は20ブルワリーに増えています。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」の代官山会場で提供されるビール一例。ブルワリーもビアスタイルも様々です

 

このように、ホップの主要なトレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」であるといえるでしょう。とはいえ、まだまだ国産ホップの未来が明るいとは言い切れません。飲み手である私たちができることのひとつは、日本のホップを知って愛してビールを飲んだり、生産者を応援したりすることだと思います。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。2023年版は11月7日から期間限定発売されます

 

何はともあれ、フレッシュホップを使ったビールはいまが旬! 缶ビール以外にも、瓶やクラフトビアバーにおける樽生で味わえる場合もあるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

 

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【特集】この秋はビールに大注目! 酒税法改正の解説から各社の新商品をピックアップ

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? また、各社最新商品の味わいと飲みごたえにも迫っていきます。

 

【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

 

酒税法改正でなにが変わるの?

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかりました。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

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新発売6商品を一挙に飲み比べ!

大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、フードアナリストが一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

 

ここからは、各社が注力する10月以降の新商品を紹介してきます!

 

アサヒ「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

10月11日、アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。価格はオープン。

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キリン「キリン一番搾り やわらか仕立て」

10月10日、キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を期間限定で全国発売。価格はオープン。

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サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

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「糖質ゼロの黒ビール」が数量限定で登場! サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

 

サッポロ「サッポロ生ビール ナナマル」

10月17日、サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を発売。価格はオープン。

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糖質・プリン体70%オフの「生ビール」ついに登場! ビールならではの飲みごたえが楽しめる「サッポロ生ビール ナナマル」

 

キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

10月24日に、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)が新発売。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)。

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サッポロビール「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。価格はオープン。

 

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アサヒビール「アサヒ ザ・アロマイスト」

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において11月20日まで1000セット限定で発売。価格:2310円(税込・送料込)。

 

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サントリー「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。価格はオープン。

 

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「ヱビス オランジェ」

10月11日に期間限定で、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売。価格は350ml缶が258円(税抜)、500mlびんが355円(税抜)。

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」

10月17日、サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を数量限定で新発売。価格はオープン。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

2023年10月1日、3年ぶりの酒税法改正でビール飲料、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」の価格差がいっそう小さくなりました。何がどうなったのかという詳細は先日公開した記事を読んでいただきたいところですが、この記事では大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

 

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

↑アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの新作6商品。特徴を解説しながら1本ずつテイスティング、レビューしていきます

 

サントリーの「PSB黒」は香りもコクも十分なウマさ

発売日順に紹介していきましょう。まずは10月3日発売の、サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」から。こちらは、2021年4月にデビューした「パーフェクトサントリービール」(しばしばPSBと略されます)の黒ビール版。“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定品で、黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったそうです。

↑サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」は10月3日発売。アルコール度数は5%で、コンビニ実勢価格は税込211円(ライター調べ/以下同)

 

香りは糖質ありの黒ビールそのもの。ロースト麦芽の香ばしさとコク、甘みも十分にあって、糖質ゼロの違和感はありません。ライトテイストではありますが、軽快な味はキレや爽快感につながっていて、PSBのファンなら大歓迎なおいしさだと思います。

↑泡のボリュームは糖質ありのビールよりもおとなしめですが、許容範囲でしょう

 

なお、通常のPSBはアルコール度数5.5%で黒は5%ですが、同ブランドらしい飲みごたえは共通。黒ビールが好きな人の、新たな選択肢といえるでしょう。

 

キリン一番搾りの「やわらか仕立て」は麦汁の甘みが豊か

キリンビールの新作は2銘柄あり、まず紹介するのは「キリン一番搾り やわらか仕立て」。おなじみ「キリン一番搾り」のエクステンションとなり、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品です。

↑「キリン一番搾り やわらか仕立て」は10月10日より限定発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

特徴は、原材料の一部に小麦麦芽を使っていること。小麦麦芽は「白ビール」といわれるビアスタイルに頻用されますが、その特徴はやわらかな飲み口や甘み。「キリン一番搾り やわらか仕立て」では一部使用に留まりますが、まろやかさや甘やかなうまみは確かに豊かで、泡もクリーミー。それでいて一番搾りらしさも感じるハイクオリティな仕上がりです。

↑苦味は控えめな印象で、そのぶんいっそう甘みが豊か。ほんのり酸味も感じ、ちょっとユニークな表現をするなら、ファンタジックな味わいです

 

特に小麦の甘みが相まって、「キリン一番搾り」ブランド最大のウリである麦汁のうまみがたっぷり。それでいて後口は軽やかで、好バランスな飲みやすいビールだといえるでしょう。

 

アサヒの「ドライクリスタル」は繊細ながら芯のある爽快感

アサヒもビッグネームのエクステンションで真っ向勝負。海外の酒類市場で伸長しているアルコール度数0~3.5%のカテゴリーに着目した、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は10月11日発売。アルコール度数は3.5%で、想定価格は225円前後

 

その特徴は、アルコール度数3.5%のライトなボディと、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」の一部使用。飲んだ第一印象は、「ゴクゴクッ……プハァッ」がよく似合うシャキシャキの爽快感。繊細な味わいながら、麦のうまみや苦みといった味の芯はあり、欧米やアジア圏の低アルライトビールとの違いも、この“大和魂”にあると感じました。

↑パッケージ下部には赤く「MID ALCOHOL」のアイコンが。上部のプルタブが赤いのも特徴です

 

「アサヒスーパードライ」ブランド特有の辛口な味わいやシャープなキレもあり、食事とも幅広く合いそう。ドライ党の人はぜひお試しを。

 

「ヱビスオランジェ」は明るい甘みとソフトな酸味が上品

ヱビスはサッポロビールが手掛けるブランドですが、その新しいラインが「CREATIVE BREW」。2023年2月に発売された第1弾の「ヱビス ニューオリジン」に続く「ヱビス オランジェ」が、今秋デビューします。

↑「ヱビス オランジェ」は10月11日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別258円

 

一番の特徴は、オレンジピールを使っていること。ヱビスはドイツのビール純粋令にある「麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」に則るブランドですが、「CREATIVE BREW」では純粋令にとらわれず冒険していくということでしょう。小麦麦芽も使っており、明るい甘みとやわらかな酸味が上品に華やぎます。

↑白ビール系の淡いカラーかと思いきや、やや赤みのあるアンバー。このクリエイティブな独創性、好きです!

 

オレンジピールはベルギーで有名な白ビールに欠かせない素材ですが、「ヱビス オランジェ」は白ビールとはかなり違う方向性。味わいにもどっしりとしたうまみとコクがふくよかに感じられ、ヱビスらしさもしっかり。この個性は、クラフトビールファンにもオススメです。

 

サッポロの「ナナマル」はたくましさがある“細マッチョ”な味

次もサッポロの冒険心あふれる新作、「サッポロ生ビール ナナマル」です。特徴は、糖質とプリン体の70%オフ。こういった機能系は発泡酒や新ジャンルでは珍しくなかったのですが、実はビールでは存在しませんでした。ということで本商品は、糖質とプリン体の2つのオフを訴求する日本初のビールです。

↑「サッポロ生ビール ナナマル」は10月17日発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

味を表現するなら細マッチョ、といったところ。すっきりしていながらもたくましく、うまみやコクもガリガリにそぎ落とされてはいません。苦味、キレ、爽快感もしっかり主張し、飲みごたえも十分です。

↑健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというオフ系ユーザーのニーズを想定した「サッポロ生ビール ナナマル」。決してニッチではないでしょう

 

ありそうでなかった、オフで提案するビール。選択肢の幅が広がって、消費者にとってはうれしいところです。ぜひ、糖質ゼロのビールとも飲み比べてみてください。

 

キリンのクラフトビールは絶妙なビター感と温かみのある柑橘感

ラストはキリンが手掛けるクラフトビールブランド「スプリングバレー」の新作「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げています。

↑「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は10月24日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別242円

 

どっしりとしたコクの先に広がる、甘さを含んだ酸味とやわらかい口当たり。ホップの苦味は爽やかな余韻を生み、柑橘のニュアンスはみかんやオレンジといった温かみのある方向性です。

↑<香>とあるように、ぜひグラスに注いで香りを楽しみましょう

 

ホップの生かし方はさすがにクラフトビール。アロマティックな香りに加え、ビターなエッジがしっかりありつつ、やりすぎない絶妙な苦さもいいですね。クラフトビールとしては価格も値ごろであり、入門にもオススメです。

 

食の秋だからこそ旬なビールを楽しもう

6本の新作ビールを紹介しましたが、どれも似たような味のビールではなく個性がバラバラなのも面白いところです。グルメの秋、ぜひ晩酌やパーティーでご馳走と一緒に、旬のビールを楽しんでください!

 


【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

「いいんですか? こんな昼間から」吉沢亮、ビールの広告キャラクター初就任! “スーパードライ”で乾杯「最高じゃないか」

俳優の吉沢亮さんがビールを片手に喜びを爆発させました。

 

喜びを表したのは、アサヒビールが開催した「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の広告キャラクター発表会において。同商品は「ビールとの新しい付き合い方、はじまる。」をメッセージにしたアルコール分3.5%のビールで、10月11日(水)から発売されます。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を片手に、笑みを見せる吉沢さん

 

お酒好きで有名な吉沢さんは、「いつかお酒のCMをやりたいなと思っていたので、ようやく夢が叶ったなと。最高です、ありがとうございます!」と、酒類の広告への初出演にニッコリ。10月下旬ごろから全国放映されるCM撮影については「ものすごくプライベートに近いシチュエーションでしたので、お芝居をしている感覚というより、ただただ楽しみながら撮影させていただきました」と振り返りました。

 

これまでのビールとの付き合い方について「つい飲みすぎて、翌日ちょっと頭痛くなっちゃったり(笑)。でも友達と楽しく飲んだりゲームしながら飲んだり、日常をより楽しくしてくれるモノだと思いながら、お付き合いしていました」としたうえで、アルコール分3.5%の同商品については「良い意味で『酔い心地』が変わったなという気がします」とコメント。

 

「何かをやりながら飲むモノとして、ふさわしいのかなと。酔いすぎると思考も止まりますけど、このビールだったら大丈夫。味わいも、スーパードライを飲んでいるときと変わらず、すごくおいしいです。まろやかさもあるので、普段ビールを飲まない人や、成人して初めてお酒を飲む人にもおすすめの商品なんじゃないかな」と魅力を語りました。

↑フリップで「ドライクリスタルとともに新しくチャレンジしてみたいこと」に回答する吉沢さん

 

さらに、オフの日の過ごし方を「インドアな人間なので。1日中ゲームしていたりマンガ読んでいたりすることが多いです」と明かしつつ、同商品がお供としてあることで「完璧ですね。最高です」と、きっぱり。新しく挑戦したいこととしては「ドライクリスタルに合う料理に挑戦してみたら面白いのかなと。中華料理とかイタリアンとか。しっかりしたごはんのお供として飲むのも合いそうなので、ガツンとした料理を作ってみたいです」と、意気込みます。

 

飲みながらやりたいこととしては「ゲーム」と回答。「今までもお酒を飲みながらやってきましたが、酔っ払ってくると、意外とやれないんですよね。特にオンラインゲームだと、一緒にやっている友達に迷惑をかけちゃう(笑)。楽しく飲みつつ、思考がまわるこのドライクリスタルは最高じゃないか」と、伝えました。

↑なぜかペンを太字に変え、「ドライクリスタルを飲みながらやってみたいこと」に回答する吉沢さん

 

最後に司会者から「喉、乾いてきていませんか?」と問われ、「……いいんですか? こんな昼間から。ありがとうございます!」とうれしそうな様子で、同商品を片手に乾杯した吉沢さん。「ありがたい……最高ですね! 染みますね。画作りですからね。飲みたくて飲んでいるわけではないですから」と、何度もビールを口に運んだのでした。

↑いい飲みっぷり!

 

【商品概要】


商品名:アサヒスーパードライ ドライクリスタル
品目:ビール
容器容量:缶350ml、缶500ml
発売日:10月11日(水)
発売地区:全国
価格:オープン価格

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? その解説に加え、大手メーカーの新作と各社の動向をレポート。また、話題を呼んだアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ほか、大手ビールメーカー4社の新作も紹介します。

 

ビールは安く、新ジャンルは高くなる……その価格差を解説

まずは酒税法改正について。ビール飲料は麦芽比率や原材料などの違いで「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」と分けられているのは周知の通り。

 

おさらいしましょう。麦芽比率に関しては、概要として50%以上ならビール、50%未満であれば発泡酒。新ジャンルには「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」があり、前者は麦芽を使わずホップや穀類を発酵させたビールテイスト飲料、後者は発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたビールテイスト飲料のことを指します。

 

それぞれに価格差もありますが、その差を生む要因のひとつが酒税です。

↑2023年9月、都内のコンビニにて

 

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかります。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

なお、最終的に2026年10月には全ビール類の税率が54.25円に一本化され、RTD(チューハイなど)は現状28円ですが2026年10月には35円となる予定です。

 

↑アサヒビールの資料より

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

 

↑酒税改正は段階的に行われており今回は2回目。前回は2020年10月で、そのタイミングで世に出た斬新なビールが「キリン一番搾り 糖質0」です

 

一方で、逆風にさらされるのが新ジャンル。こちらはコンビニで現状、350ml缶が170円前後、500ml缶は240円前後ですが、10月以降はそれぞれ10円近く値上がるとみられています、この点を踏まえて先手を打ったのがイオングループです。

↑イオングループが3月に新発売した発泡酒「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」。製造はキリンビールが継続して手掛けています

 

同社では今春、PB(プライベートブランド)だった新ジャンル(第三のビール)の「トップバリュ バーリアル」を終売し、原材料を大きく変えて、発泡酒の「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」を発売しました。この刷新に伴い売価も30円近く上がりましたが、なんと発売3か月で5000万本を突破し、「バーリアル」の2倍近く売れているとか。

↑都内のまいばすけっとにて(2023年9月)

 

刷新にあたって、原材料としては「大麦スピリッツ」を使わなくなったことで新ジャンル(第三のビール)から発泡酒になったのだと推測できます。新ジャンル(第三のビール)のままでは10月に少なからず値上げせざるを得ない状況になりますから、30円値上がりしたとはいえ、イオングループの先手は功を奏したといえるかもしれません。

 

ここからは、ビール大手4社の秋冬動向を、最も早く会見を行ったサントリーから順に紹介していきましょう。

 

■ サントリーからは日本初の“糖質ゼロ黒ビール”がデビュー

サントリーは、10月の酒税に先んじて4月4日新発売の「サントリー生ビール」を積極展開し、スタンダードビールの存在感を高めていました。なお、同商品の販売へ集中するために終売となったのが「ザ・モルツ」です。

↑缶が終売となった「ザ・モルツ」(左)と「サントリー生ビール」(右)。「サントリー生ビール」は発売3か月で200万ケースを突破し、2023年の販売計画を400万ケースに上方修正しています

 

そのうえで注力するのが、限定品によるトライアルの最大化と、業務用での飲用接点強化。特に注目の新商品は、“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定発売の「パーフェクトサントリービール〈黒〉」です。黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったとのこと。

サントリー
パーフェクトサントリービール〈黒〉
10月3日より限定発売

 

なお、業務用の戦略については、来春「サントリー生ビール」を瓶と樽で発売することが発表されました。また、ここまで述べたように10月の酒税改正でビールに追い風が吹きますが、見逃せないのが直前に起こるであろう新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要。

↑サントリーの新ジャンルといえば「金麦」。四季に合わせた味わいに整えている定番(左から2番目)があったり、季節限定のエクステンション(右端)を発売したり、独自のブランディングも特徴です

 

同社では、新ジャンル(第三のビール)のなかでは「金麦」は好調(2023年1~7月で101%)であることから、10月以降も継続して「金麦」の販促をしっかり行っていくとのことです。

 

サッポロは70%オフと大胆なヱビス戦略がアツい!

サッポロビールは、酒税改正に加えてコロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目。そこで新たに開発したのが、糖質とプリン体70%オフを実現した「サッポロ生ビール ナナマル」です。これは、日本初の糖質とプリン体、2つのオフを訴求するビール。

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
10月17日発売

 

ゼロではなく70%オフで開発した理由は、消費者のニーズに差があるとみているから。ゼロ系ユーザーは、味わいと同等かそれ以上に健康や数値的なものを重視する一方、オフ系ユーザーは健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというニーズをもっていると推測。「サッポロ生ビール ナナマル」は、後者のオフ系ユーザーを狙った商品であるとのことです。

 

また同社の注目新作ビールにはもうひとつ、10月11日発売の「ヱビス オランジェ」があります。こちらは2023年2月に発売された「ヱビス ニューオリジン」に続く、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第2弾となります。

サッポロビール
ヱビス オランジェ
350ml:258円/500ml:355円(税別)
10月11日発売

 

「CREATIVE BREW」は、長年ヱビスで培ってきた技術と知見を活かしながらも、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくことがテーマ。「ヱビス オランジェ」では初めてオレンジピールに着目してホップと掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに。ある意味、クラフトビール的なポジションともいえるでしょう。

 

ヱビスなのでプレミアムカテゴリーとなり、こちらは参考小売価格も発表。350ml缶は258円、500ml瓶が355円(ともに税別)です。

今後のブランド展開としては、2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」にも注目。「ヱビス ブルワリー トウキョウ」では35年ぶりに恵比寿の地でビール造りが再開され、醸造設備やミュージアムの見学に加え、タップルームでここだけのビール「ヱビス インフィニティ」を飲むことも。ヱビスブランドの動向からも目が離せません!

↑2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」。場所は現在のヱビスビール記念館

 

アサヒはアルコール3.5%の“逆輸入ドライ”でトライ!

アサヒビールが新たに着目したのは、グローバル市場の成長分野であるアルコール度数0~3.5%の飲料。同社ではこれを「ミドルレンジアルコール」とし、10月11日にアルコール度数3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル
10月11日発売

 

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の味わい特徴は、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで実現した、透明感と本格的な飲みごたえ。

 

2020年からアルコール度数4%のビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」も発売されており、他社では2018年に「サントリー ザ・モルツ 麦香る3.5%」がコンビニ限定で発売されています。今回の3.5%が消費者にどう響くのか、注目といえるでしょう。

↑「アサヒスーパードライ ザ・クール」は2019年にアルコール度数5%でデビュー(左端)し、2020年に4%でリニューアル。2021年には缶でも発売されました

 

アサヒビールは、数年前からオーストラリア限定で3.5%のビールを販売しており、グローバルのトレンドについては、こういった自社展開を含めた海外事例を参考にしているはず。

↑オセアニア事業を統括するアサヒ・ビバレッジズ社は、オーストラリアで「Asahi Super Dry 3.5%」を昨夏発売しましたし、2015年には同じくオーストラリアで「アサヒ爽快」を発売しています(公式サイトより)

 

加えて、オーストラリアで最も売れているビール「グレートノーザン スーパー クリスプ」はアルコール度数3.5%であり、日本においても3.5%前後のビールに潜在的ニーズがあるのではないかと予想しているとのこと。

↑こちらはグローバルの市場。さすがにコロナ禍においては鈍化したものの、2022年はコロナ前の2019年を上回り過去最高値に

 

また、アサヒビールは2022年6月にノンアル/ローアルコールに特化した「スマドリバー シブヤ」をオープンしています。アルコール度数が低めの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、同社らしい新商品であるともいえるでしょう。

 

キリンは一番搾りとクラフトビールが二大テーマ

キリンビールの戦略は、強固なブランド体系の構築と新たな成長エンジンの育成。前者の主力ブランドが「キリン一番搾り」、後者が「スプリングバレー」です。それぞれの新作と今後の具体的な取り組みが発表されました。

キリンビール
キリン一番搾り やわらか仕立て
10月10日より期間限定発売

 

新作の「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」は、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品。一部に小麦麦芽を使うことでやわらかな甘みとうまみを感じられ、後口は軽やかな飲みやすいおいしさになっています。

 

開発背景には、肩ひじ張らずに楽しめる飲みやすい味わいへのニーズが高まっていることが挙げられます。この点については「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に近い考察を感じました。なお「キリン一番搾り」は、11月7日には毎年恒例となっている「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」も発売されます。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」。同社のホップ施策については、後日詳報します

 

そしてもうひとつの柱「スプリングバレー」は、クラフトビール創造への取り組みの要となるブランド。新作は、第4弾銘柄となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げました。

キリンビール
SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>
350ml:242円/500ml:321円(税別)
10月24日発売

 

同社によると、ビール類市場におけるクラフトビール構成比は2022年時点で約1.6%。爆発的ではないながらも着々とシェアは拡大しており、新たな成長エンジンとして今後もクラフトビールならではの多様なおいしさと新しい楽しみ方を提案していくとのこと。ビール全体に追い風が吹く10月以降の伸長にも注目です。

 

なお、今回取り上げた各社の新作銘柄は、後日あらためてテイスティングのうえレビュー記事を掲載する予定です。ぜひ詳報をお待ちください。

 

取材・文=中山秀明 撮影=鈴木謙介

アルコール分3.5%、透明感を味わう「スーパードライ」登場! アサヒビール「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を10月11日から発売します。価格はオープン。

 

同商品は、アルコール分3.5%の「スーパードライ」です。冷涼感が特徴のドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用し、通常のスーパードライよりも発酵度を上げることで、透明感のある味わいと本格的な飲みごたえに仕上げています。

 

商品名の「クリスタル」は、「透明感のあるクリアな後味」の表現とともに、「お客さまの人生を躍動的で充実した輝かしいものにしたい」という思いが込められています。

 

缶体パッケージは、通常のスーパードライのデザインを踏襲しつつ、白を基調とし、八角枠とプルタブには赤色を採用。缶体中央下部には、商品の特徴である「3.5%」を記載しています。

「アサヒ食彩」「コロッケだけ弁当」フードアナリストが解説するヒット確定商品3選

各ジャンルの専門家に次のヒットを予想してもらう「NEXTトレンド予報」。今回はフードアナリストの中山秀明さんに、ヒット確定の「アサヒ食彩」「コロッケだけ弁当」「白い●●」の3商品について解説します。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

中山秀明
フードのトレンドに詳しいライター。食関連のガジェットでは、2023年内に市販化が予定されている「エレキソルト」に注目している。

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その1】

「生ジョッキ缶」を採用した新しいプレミアムビール

アサヒビール
アサヒ食彩
284円(340ml)

生ジョッキ缶を採用したプレミアムビールの新ブランド。厳選した麦芽と、フランス産の希少ホップ「アラミス」など5種類のホップを使用する。麦汁を高い濃度で発酵させることで、華やかで豊かな香りと濃厚なコクを実現。

↑「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」に続く、生ジョッキ缶の第2弾。缶のフタが全開してきめ細かな泡が自然に湧き上がり、樽生ビールの味わいを楽しめる

 

【ヒットアナリティクス】
10月の酒税改正前に登場した大型新商品

「近年の大ヒットビール『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』や『マルエフ』を生み出したアサヒビール渾身の大型新ブランド。しかもライブ感満点の生ジョッキ缶仕様なので話題性は抜群! 10月には酒税改正でビールが実質安くなることも見逃せないです」(中山さん)

先進技術:4
顧客ニーズ:4
市場の将来性:5
独自性:5
コスパ:2

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その2】

シリーズ第7弾は定番おかずの“コロッケ”が主役に!

ローソンストア100
だけ弁当(コロッケ)
216円

おかずが1種類だけの超シンプルな弁当シリーズ。第7弾となる今回は、のり弁の上に国産じゃがいもを使ったコロッケが2個載っている。そのときの気分に応じて、サラダや汁物、スイーツなどと自由に組み合わせも楽しめる。

 

↑第1弾の「だけ弁当(ウインナー)」は、発売から2年経ったいまでも安定して売れ続けている。小ぶりなサイズなので、夜食などにもオススメだ

 

【ヒットアナリティクス】
ヒットメーカーによる注目度抜群の続編

「2021年にウインナーとご飯だけの弁当でデビューした同シリーズは、いまや累計販売数386万食を突破。物価高騰が話題になればなるほどコスパの良さが光るローソンストア100ならではの商品であり、今回は国民的総菜のコロッケということで大ヒット確実です」(中山さん)

先進技術:1
顧客ニーズ:4
市場の将来性:4
独自性:4
コスパ:5

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その3】

様々なジャンルで“白さ”を打ち出した新商品が話題「白い●●」

 

モスバーガー
白いモスバーガー
500円

昨年350万食を売り上げた大ヒット商品が1年ぶりに復活。たっぷりとかかった白いチーズソースは配合を見直し、よりチーズ感をアップさせながらも、酸味を抑えて食べやすくなった。

 

ミスタードーナツ
白いポン・デ・リング
テイクアウト172円
イートイン176円

「ポン・デ・リング」発売20周年を記念した期間限定商品。白い生地ながら香ばしい風味とやさしい甘みがあり、定番のポン・デ・リングよりもさらに柔らかく、もっちりとした食感だ。

 

味の素冷凍食品
白チャーハン
実売予想価格440円

同グループ独自の減塩技術により、従来比で塩分40%カットを実現。直火焼豚のうま味と塩・コショウや醤油をベースとした正統派な味付けで、おいしさと減塩を両立している。

 

【ヒットアナリティクス】
元が大定番だからこそ意外性やインパクトが大

「馴染み深い商品や料理だからこそ、敢えて“白い”という特徴を打ち出すことで意外性やインパクトが大きくなります。ほかにも、近年は白ビールが増えていたり、スターバックスが透明コーヒーを発売したりという流れもあり、今後も注目のトレンドです!」(中山さん)

先進技術:1
顧客ニーズ:4
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:2

ビールサブスクの注目度高まる! 各社のポイントと代表格「ホームタップ」を深掘り!

近年一気に広まった“家飲み”トレンドの一角が、お酒のサブスクリプションサービス。今回は、冷えたビールがおいしい季節到来! ということで、「キリン ホームタップ」を中心に、まるでお店のようなビールを楽しめるサーバータイプについて紹介していきます。

↑「キリン ホームタップ」。2023年春から「夢の1ヶ月お試しプラン」(月額費用5060円(税込)~)がスタート

 

レンタル代不要なタイプなど多種多様

大手メーカーが展開するビールサーバーのサブスクでは、「キリン ホームタップ」のほかに「アサヒ ドラフターズ」も注目。こちらは2021年の夏に「もはやお店!アサヒビールのサブスクサーバー「THE DRAFTERS」で家飲みに革命が起きちゃった!」で紹介しているのでぜひ一読いただきたい。

↑「アサヒ ドラフターズ」。2021年時よりデザインのバリエーションやビアスタイルが増えるなど、進化しています

 

また、大手メーカー以外で注目すべきビアサーバータイプは、2つのタップ(蛇口)が特徴の「ドリームビア」。全国の多彩なクラフトビールを楽しめるのも魅力で、現在72ブルワリー166銘柄(2023年6月21日時点)と種類豊富です。また、海外のメジャー銘柄を中心にラインナップした「ブレイド」もよく知られています。

↑「ドリームビア」。随時取り扱い銘柄が追加、拡大しています

 

他にもビールの生樽(ケグと呼ばれます)からそのまま飲める仕様にして届けるサービスもあります。これらはサーバー自体が不要なためレンタル代が発生せず、また電源がいらないのもポイント。国内クラフトビールを豊富に揃える「ビールの縁側」や、海外の有名ビールを中心に扱うドラフト・ケグ・ジャパンのサービスが有名です。

↑「ドラフト・ケグ・ジャパン」の「ハイネケン樽生5L」。同社はアウトレットのビールも扱っており、お得なプライスも特徴です

 

ホームタップの特徴や実力を知るべく体験会へ

ビアサーバーレンタルタイプのサブスクのなかで、パイオニアといえるのが2015年サービス開始の「キリン ホームタップ」(当時の名称は「キリン ブルワリーオーナーズクラブ」)。あらためてどんなサービスなのかを紹介していきましょう。

↑キリンビールの横浜工場で行われたメディア向け体験会に参加してきました

 

キリン ホームタップ」は、ペットボトルに入ったビールが届き、専用サーバーで注ぐ本格的な生ビール体験が楽しめるサービス。味にもこだわりが凝縮されており、そのひとつが鮮度。

 

ビールは鮮度が命であり、光や酸素、温度などですぐに劣化してしまいます。そのため、ペットボトルは工場造りたてのビールが冷蔵便で届けられ、容量は1Lの飲みきりサイズ。さらに配送も一度にまとめず、原則月2回(スキップなども可能)に分けて届けるシステムとなっています。

↑「キリン ホームタップ」のカバーを開けたところ。ペットボトルに装着するキャップやストローも、利用量に合わせて新しいものが月額料金込みで送ってもらえます

 

選べるビールの銘柄は数種類あり、定番は「⼀番搾りプレミアム」と「スプリングバレー 豊潤<496>」。キリン以外のブランドを飲むことができるのも特徴で「よなよなエール」で知られるヤッホーブルーイングや、山梨県小菅村に自社工場を構える「ファーイーストブルーイング」など、クラフトビールを中心に、毎月3~4種類の期間限定品を取りそろえています。

↑下段のボトルが協力会社による期間限定ビールの一例。配送予定6日前であれば、限定ビールのみを送料費なしで注文することもできます

 

キリンビールの横浜工場で行われたメディア向け体験会では、「⼀番搾りプレミアム」を試飲させてもらいました。さらに、そのビールがどのように造られているかの工場見学も。なお、この工場見学は一般消費者向けにも開放されており、こちらは「噂の“元が取れる”工場見学「キリン一番搾りツアー」へ。やっぱし、ビール好きの聖地でした」で詳報しているのでぜひご覧ください。

↑今回の工場見学にて。「キリン ホームタップ」のビール用に導入されたのが、このライン。「⼀番搾りプレミアム」をはじめ、多くのペットボトルビールができたてで詰められています

 

「一番搾りプレミアム」は、通常の「一番搾り」がもつコク深さや爽やかな苦みに加え、清々しく華やかな香りが印象的。このリッチなアロマは、東北産ホップ「IBUKI」によるものでしょう。なお、この商品はギフト限定のため近所の店などではなかなか入手できません。それが楽しめる「キリン ホームタップ」は、この点でも特別感があります。

↑泡もご覧の通り。シルキーな飲み口は「キリン ホームタップ」ならではの美点

 

記録を更新する暑さが続く2023年の夏。そうとなれば、暑気払いはやっぱりビール! あらためてサーバーから飲んでみると多幸感もあって激ウマです。ここで紹介したサービスは気軽に試せるものも多いので、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

 

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生ジョッキ缶第2弾!新ビールブランド「アサヒ食彩」はスーパードライ党も納得のプレミアムビールだ!

 7月11日に発売となった「アサヒ食彩」。フタが取れて泡がふくらむ「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」に続くフルオープンエンド仕様のフタを採用しており、しかもプレミアムビールということでも、大きな注目を集めています。いったいどんな狙いや味の特徴があるのか、レポートしていきます。

↑アサヒビール「アサヒ食彩」。340ml缶の店頭想定価格は税込284円。コンビニ限定で7月11日発売。サイズはほかに485ml缶もあり

 

「アサヒ食彩」誕生の背景……実はプレミアムビール市場に追い風が吹いていた

「アサヒ食彩」が発売された背景には、大前提として202310月の酒税法改正があります。これによってビールは実質安く、新ジャンル(第3のビール)は高くなるため価格の市場構造が変わり、ビールの需要が高まるのは間違いないでしょう。このビールへの追い風が吹く直前、そしてビール最盛期の夏に向けて「アサヒ食彩」がデビューしたのです。

↑「アサヒ食彩」の発表会で配布された資料より。なお2026年10月にはビール酒税が一本化されるため、さらにとんでもないことになると思います

 

加えて「アサヒ食彩」がプレミアムビールといえる理由は大きくふたつ。アサヒビールとしては、スタンダードビールでは「アサヒスーパードライ」と「アサヒ生ビール」(通称マルエフ)という二大スターが存在するため盤石だから。そして、プレミアムビールカテゴリーに追い風が吹いているから、です。

↑アサヒビールの調査によると、プレミアムビールの購入者は2020年と2022年比で117%も増えているとのことです(発表会配布資料より)

 

プレミアムビール市場が好調な背景には、テレワーク、インドア趣味、家飲みといった新しく習慣化した「家時間の過ごし方」、また中食の充実などに伴う「家ナカでの贅沢」があるとのこと。加えて、今後も予想される物価高騰のなかでメリハリをつけた消費が顕著になるとも。つまり消費の二極化が進み、節約する消耗品と、贅沢を惜しまない嗜好品にわかれるだろうとのことです。

↑さらにはタイムパフォーマンスのトレンドも関係しているとか。手軽に贅沢感を楽しめるビールを、という思いも「アサヒ食彩」の開発背景にあるのです(発表会配布資料より)

 

「アサヒ食彩」の味わい特徴……アルザスホップの優雅な果実味とキレのよさがイイ!

では、「アサヒ食彩」はどんな味わいの特徴をもったビールなのでしょうか。ひとつはフランス・アルザス地方産の希少ホップ「アラミス」を含む5種類のホップを使った華やかな香り。また、高濃度で麦汁を発酵させることによる濃厚なコクも持ち味です。

↑アルコール度数が5.5%でエネルギーは100mlあたり48kcal。なお「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」はアルコール度数5%で42ckalです

 

そのうえで生ジョッキ缶を採用しているため、泡のシルキーさは言わずもがなでしょう。とはいえ、論より証拠ということで、実際に開けて飲んでみました。

↑「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」の大ヒットですっかりおなじみの、フルオープンエンド仕様のフタがこちら

 

なお、缶のパッケージ裏面にイラスト付きで「アサヒ食彩の楽しみ方」が載っているのですが、飲み頃温度は4〜8℃。これは、泡をゆっくりもこもこと湧き上がらせるためにも必要な温度帯であり、十分冷やすことが欠かせません。これが不十分だと泡とともに炭酸が吹き出てしまい、具体的には12℃以上になるとこぼれやすくなるので注意が必要です。

↑これはまさに適温。かまくら型はんぺんのような泡のビジュアルが、実にウマそうです

 

泡はノンストップでどんどん肥大化するので、開栓したらすぐにゴクッといきましょう。味はもちろん抜群においしいのですが、口元をふわっと撫でるシルキーな泡の次に押し寄せる、ビールの豊かなうまみがたまりません。

↑フルオープン缶ならではの、広がるアロマも芳しい

 

香りは洗練された果実味が印象的。アルザス地方といえば、マスカット(ミュスカ)やリースリング、ゲヴュルツトラミネールといった白ワインぶどうの名産地ですが、どこかこうした白ワインのように優雅なフルーティーさを感じます。

↑香りの持続性や拡張性も魅力(アサヒ食彩HPより)

 

また、余韻がすっきりしていて、わざとらしい重さがないのも好印象。これは「アサヒスーパードライ」に採用されていることで知られる「318号酵母」による仕事だと思います。「318号酵母」の独自性といえば、きわめてキレに優れたビールを造り出せること。このシャープな爽快感は、“スーパードライ党”も納得できる味わい特徴だと思います。

↑黄金の液色。この香り高さはぜひお試しあれ

 

なぜ“食彩”?

なお、「アサヒ食彩」のネーミングの由来は、“泡と香りで食を彩る”。このコンセプトはパッケージにも書いてあり、つまりはフードペアリングがオススメということです。週末などにちょっといい晩酌を、コンビニ飯で楽しみたい時などには最適ではないでしょうか。はたまた夏祭りやキャンプ飯のご馳走に合わせるなど、思いおもいの食シーンで合わせてみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

「贅沢搾り」ブランドから初のメロンフレーバー! 国産メロン果汁使用「アサヒ 贅沢搾りプレミアム夏限定国産メロン」

アサヒビールは、RTD「贅沢搾り」ブランドの「プレミアム」シリーズから「アサヒ 贅沢搾りプレミアム夏限定国産メロン」を、8月1日から発売します。価格は172円(税別)。

 

同商品は、国産のメロン果汁を5%使用。プレミアムシリーズの限定商品は、国産果汁を使用しています。贅沢搾りブランド初のメロンフレーバーで、メロンの芳醇な甘みを楽しめるチューハイです。

 

パッケージは夏をイメージした空と入道雲の背景に、丸ごとメロンとメロン果肉を大きく描き、「国産果実使用」と記載。商品の特徴をわかりやすく表現しています。

タレント高田秋がプレミアムビール4種を飲み比べ! 特別な日は特別なビールで……

飲み歩き大好きなモデルでタレントの高田 秋(たかだしゅう)が、「家飲み」を追求するシリーズ。今回は、大手ビールメーカーのプレミアムビールを4種類飲み比べてレビューしてみた。

※こちらは「GetNavi」 2023年3.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【5杯目】特別な日を彩る “プレミアムビール” を4種類飲み比べ!

特別なビールはシーンで飲み分けたい!

私にとってビールは、日常をうるおしてくれる存在。20代前半のころはホップの苦みが得意ではなかったのでいつもソフトドリンクを飲んでいました。ですが、早く大人の仲間入りをしたくちょくちょく飲んでいたら、すっかり大好きなお酒に。いまでは、ほぼ毎日飲んでいます。ロケ先では現地のクラフトビールを買いますし、プレミアムビールも必ず自宅にストックしてますね。

 

今回の4種類はどのビールもおいしくて、シーンによって飲み分けたいです。「ヱビスビール」はバランスが良く、どんな食事にも合いそう。「花鳥風月」はフルーティでラベルがカワイイから、女子会で開けたいな。香りが華やかで爽やかな「一番搾りプレミアム」は、連休前の仕事終わりのご褒美にキュッと。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」は大自然の恵みを感じるので、ひとりじっくり物思いにふけるときに味わいたいです。みなさんもぜひ、飲み比べてみてください!

 

 

今回飲み比べた4種類は?

アサヒビール
花鳥風月
実売価格229円 ●ギフト、東北限定で発売

2022年秋リニューアルし、上面発酵酵母による醸造法はそのままに、新たなホップを採用して濃色麦芽を増量。果実のように華やかな吟醸香とコクがアップした。

 

サッポロビール
ヱビスビール
オープン価格

130年以上の歴史を持つプレミアムビールの金字塔。1000種以上から厳選した「ヱビス酵母」や通常の1.5倍熟成などにこだわった、豊かな旨みとコクが魅力だ。

 

キリンビール
一番搾り プレミアム
実売価格3280円(12本セット)●ギフト限定で発売

一番搾り製法による甘みや旨みが濃縮された麦汁に、日本産ホップ「IBUKI」の第一等品をふんだんに掛け合わせて醸造。爽やかな苦みと果実味が華やぐ。

 

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
マスターズドリーム〈無濾過〉
実売価格 286円

ダイヤモンド麦芽やトリプルデコクション製法など、サントリーのDNAを生かした1本。無濾過仕上げで、柔らかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現した。

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう●1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/Hitomi Haga スタイリスト/江原優里 ●Cheekのワンピース1万2100円、PARIS KIDSのイヤリング300円

ライムとミントのすっきり感が夏らしい味わい! 贅沢感を楽しめるご褒美RTD「アサヒ ザ・カクテルクラフト 期間限定ライム香るモヒート」

アサヒビールは、RTD「ザ・カクテルクラフト」ブランドから「アサヒ ザ・カクテルクラフト 期間限定ライム香るモヒート」を、7月25日に発売します。価格は181円(税別)。

 

同商品は、ライムとミントの爽やかな香りと、強めの炭酸ですっきりとした味わいが特徴のカクテル。香り成分たっぷりのライムオイルを仕上げに“ひと搾り”する「秘密のひと搾り製法」により、缶を開けるとライムの豊かな香りが楽しめます。

 

パッケージはミントとライムのイラストで本格モヒートを表現し、「Premium」の文字を記載することで、「ご褒美」「贅沢」のイメージを演出しています。

澄み切った味わいが夏にピッタリ! 数量限定発売「アサヒオリオン ザ・ドラフト氷点下貯蔵」

アサヒビールは、オリオンビールが製造するビール「アサヒオリオン ザ・ドラフト氷点下貯蔵」を、数量限定で販売中です。価格はオープン。

 

同商品は、熟成工程にて、オリオンビール史上最も低い温度でビールを貯蔵する「氷点下貯蔵」を採用し雑味を徹底的に取り除くことで、すっきりとした味わいに仕上がっています。

 

パッケージは、氷を表現した鮮やかな青色が描かれ、缶体中央に「氷点下貯蔵」と大きく記載されています。

アサヒ「生ジョッキ缶」第2弾はプレミアムビール! 泡と香りで食を彩る新ブランド「アサヒ食彩」

アサヒビールは、プレミアムビールの新ブランド「アサヒ食彩」(各340ml缶/485ml缶)を、「生ジョッキ缶」第2弾商品として、7月11日から全国の酒類取り扱いのコンビニエンスストアで発売します。価格はオープン。

 

同商品は、「蓋をあけるだけではじまる優雅なひととき。泡と香りで食を彩るビール」がコンセプトのプレミアムビールです。同商品の特徴を最大限感じられるように、開栓するときめ細かい泡が自然発生し、飲食店のジョッキで飲む樽生ビールの味わいが楽しめる、生ジョッキ缶を採用。厳選した麦芽とフランス産の希少ホップ「アラミス」を含む5種類のホップを使用し、高い濃度で麦汁を発酵させることで、華やかで豊かな香りと濃厚なコクを楽しめます。

 

パッケージは、金色の缶体に光沢とマットの2種類で質感の差を施して、シンプルでありながら上品で華やかな印象を与えるデザインに仕上げています。「泡と香りで食を彩る」という文言と「泡が湧き上がる」アイコンを配置し、商品の特徴とコンセプトを伝えています。

 

広告や販促では、WEBやSNSで「泡と香りの体験」を訴求する動画の発信や、100万本のサンプリング実施などを予定しています。

みずみずしいマンゴーの芳醇な香りが楽しめる! アサヒ「贅沢搾り」に夏限定「マンゴー」登場

アサヒビールは、RTD「贅沢搾り」ブランドから「アサヒ 贅沢搾り期間限定マンゴー」を7月4日に発売しました。

 

同商品は、7月に旬を迎えるマンゴー果実8分の1個分にあたる果汁11%を使用し、みずみずしいマンゴーの芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴。パッケージは常夏をイメージした、だいだい色を背景に、マンゴーのイラストと「果実1/8個分」「期間限定」の文字を記載しています。

 

容量は350mlで、価格は153円(税別)です。

みずみずしいマンゴーの芳醇な香りが楽しめる! アサヒ「贅沢搾り」に夏限定「マンゴー」登場

アサヒビールは、RTD「贅沢搾り」ブランドから「アサヒ 贅沢搾り期間限定マンゴー」を7月4日に発売しました。

 

同商品は、7月に旬を迎えるマンゴー果実8分の1個分にあたる果汁11%を使用し、みずみずしいマンゴーの芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴。パッケージは常夏をイメージした、だいだい色を背景に、マンゴーのイラストと「果実1/8個分」「期間限定」の文字を記載しています。

 

容量は350mlで、価格は153円(税別)です。

ヴァイツェンビールのような「微アルコール」ビールテイスト飲料! 期間限定発売「アサヒ ビアリー CRYSTAL WEIZEN TASTE」

アサヒビールは、アルコール分0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料「ビアリー」ブランドの期間限定商品「アサヒ ビアリー CRYSTAL WEIZEN TASTE(クリスタル ヴァイツェン テイスト)」を、7月4日に発売しました。

 

同商品は0.5%のアルコール分ながら、ヴァイツェンビールのようなフルーティーな香りとやわらかな味わいが特徴のビールテイスト飲料。アルコールを除去する脱アルコール技術により、ビール特有の発酵由来の複雑な香気成分を残しています。パッケージは夏らしさを感じる青色をベースに「ビアリー」ブランドのロゴやホップのイラストと、「フルーティーな香りとやわらかな味わい」の文言を記載。

 

「アサヒ ビアリー」ブランドは、飲み方の多様性を提案する「スマートドリンキング」の考え方に基づき展開。仕込工程で香り豊かでコク深いベースビールを醸造した後、脱アルコール工程でアルコール分をできるだけ取り除く製造方法を採用しています。3月に行なったリニューアルでは、ビールらしいコクを出すために、ろ過工程で麦のうまみがより残るように調整し、より本格的な味わいを作り出しています。

 

容量は350mlで、価格は181円(税別)。8月末までの発売を予定しています(※予定数量出荷次第終了)。

シチリア産レモンの爽やかな香り! 期間限定のプレミアムな味わい「アサヒ ザ・レモンクラフト 期間限定地中海塩レモン」

アサヒビールは、RTD「ザ・レモンクラフト」ブランドから「アサヒ ザ・レモンクラフト 期間限定地中海塩レモン」を発売中です。

 

同商品は、シチリア産のレモン果汁と岩塩を使用し、爽やかなレモンの香りとまろやかなうま味が特徴のプレミアムチューハイ。香り成分たっぷりのレモンオイルを仕上げにひと搾りすることで、開けた瞬間からレモンの香りが広がります。パッケージは、地中海を想起させる「アクアブルー」を背景に、缶体中央にみずみずしいレモンと岩塩のイラストを描かれています。

 

容量は400mlで、価格は199円(税込)。9月末までの発売を予定しています(※予定数量出荷次第終了)。

最旬サワーとチューハイ7種を徹底レビュー! メーカーの威光を感じた逸品とは?

本格的なアフターコロナのムードともに、キンキンに冷えたドリンクがおいしい季節が到来! それを見越してか、今春はメーカー各社からRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)の新商品が百花繚乱のにぎわいだ。本記事では、フードアナリストの中山秀明さんがレビューする、注目のサワーとチューハイをご紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がレビューしました!

フードアナリスト 中山秀明さん

今年10月の酒税改正に伴う、ビールとRTDの新作発表に注目。「夏や秋にも大型の新商品がデビューする可能性は高い」と豪語する。

 

【最旬缶チューハイMAP】

 

贅沢なレモン感と リッチな泡立ちを味わえる

キリンビール
麒麟百年 極み檸檬サワー(Alc.5%)
オープン価格

キリンビールが100年以上の歴史で培った醸造技術を採用。ビール酵母で発酵させたレモン果汁をはじめ、皮ごと搾ったレモンエキスなどバランスよく組み合わせ、ギュッと詰まった贅沢なレモン感を実現している。

 

「きめ細かくボリューミーな泡は、これまでにないインパクト! 香りも鮮烈で、にごりのあるジューシーな味が絶品。甘さが控えめで食事によく合い、キリンの威光を感じます」(フードアナリスト 中山秀明さん、以下同)

 

飲み進めるほどにおいしくなるレモンのプロと開発した新サワー

サッポロビール
ニッポンの シン・レモンサワー(Alc.5%)
実売価格168円

1957年の「ポッカレモン」発売以来、長年レモンを研究してきたポッカサッポロフード&ビバレッジのレモンマイスターと協同開発。レモン本来よりも爽快な味わいで、飲み進めるたびにおいしさが増す。

 

「甘酸っぱさはあってもやりすぎず、ジューシーながら幼くない。まろやかなやさしさも感じます。個性はしっかり立っていながらカドはなく、好バランスで飲みやすい一本!」

 

昭和的な大衆酒場好きにご多幸なほんのり柑橘のプレーンサワー

サントリー
こだわり酒場のタコハイ(Alc.6%)
163円

古典的な大衆酒場で愛されるプレーンサワーの味わいを目指し、ほのかな柑橘の風味を表現。麦の甘香ばしさが豊かな独自の「焙煎麦」を蒸溜した麦焼酎によって、和洋中のどんな料理も引き立てる。

 

「昭和世代にはお馴染みの『タコハイ』が令和の時代に楽しめます!  鹿児島県にある大隅酒造の技術が生かされた焙煎麦焼酎が使用されており、たくましい焼酎感がお見事」

 

隠し味にみりんを使用したまろやかな甘酸っぱいテイスト

アサヒビール
まろハイ レモンチューハイ(Alc.5%)
実売予想価格171円
●中国・四国エリア限定で6月6日発売

料理のコクを深めて風味を豊かにする “みりん” を使うという、技アリな発想で生み出された意欲作。隠し味のみりんがレモンの酸味を和らげて、まろやかな甘酸っぱさとコク深い旨さが両立している。

 

「どこかはちみつレモン的な柔らかいニュアンスが印象的。みりんが醸し出すまろやかさが良い塩梅に効いています。カドのない酸味と、食事を邪魔しない適度な甘みもグッド!」

 

‒196℃製法をさらに進化させレモンそのもののおいしさを追求

サントリー
-196℃ 瞬間凍結〈無糖レモン〉(Alc.6%)
163円

独自の「–196℃製法」をアップデートし、果実本来のジューシーな爽快感を最大化。従来よりも低度数のウオッカに瞬間凍結で粉砕したレモンを浸漬し、皮や種に詰まった旨みまでじっくり抽出している。

 

「無糖でキレのあるドライなフレッシュさは、 “生搾り” レモンサワーを思わせる本格派。アルコール度数6%の十分なボディですが飲み口はクリアで、すっきりスイッといけます」

 

桃を丸おろししたような濃厚で上質な味わいが魅力

宝酒造
寶「丸おろし」 <ピーチ>(Alc.7%)
実売価格200円

桃を丸ごとすり潰し、滑らかなペーストやピューレを使用したフルーツサワー。果実に合わせて、約85種2万樽の熟成酒から厳選した宝焼酎によって、濃厚な果実味ながらもしっかりとお酒感を楽しめる。

 

「もぎたてのような力強い香りと、濃厚な果実感。それでいて甘ったるくなく、キレもあります。ボディも飲み応えも申し分なく、カクテル感覚で楽しめるのが良いですね」

 

皮ごと漬け込み香りを増幅させたみずみずしくエネルギッシュな味

アサヒビール
グレフルマニアオリジナル(Alc.5% )
実売価格171円
●九州エリア限定で発売

グレープフルーツの果皮ごと漬け込み減圧蒸留する製法により、みずみずしく果実感豊かな香りを実現。白ワインのような風味が特徴の「オリジナル」(写真)と「スイート」「ソルティ」の3種類を用意する。

 

「太陽の下で元気に育ったグレープフルーツを想像させる、エネルギッシュな風味が特徴。やさしい甘みのためビター感と酸味がほど良く際立って、暑い日にキュッといきたいです」

最旬RTD4種類を飲み比べ。オトナの無糖ジン、再上陸のRTDに注目!

メーカー各社からRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)新商品が続々登場! 本記事では、フードアナリストの中山秀明さんがレビューする、注目のジン、カクテル、梅酒、プレミアム低アルコールの4種をご紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がレビューしました!

フードアナリスト 中山秀明さん

今年10月の酒税改正に伴う、ビールとRTDの新作発表に注目。「夏や秋にも大型の新商品がデビューする可能性は高い」と豪語する。

 

【最旬缶RTD MAP】

 

【カクテル】柑橘の酸味と赤ワインが効いた低アル微炭酸のやさしい味わい

オエノングループ 合同酒精
浅草パンチ ハチブドーパンチ(Alc. 3%)
実売価格190円

東京都・浅草に構える老舗「神谷バー」定番のカクテル「ハチブドーパンチ」を再現。甘味果実酒「ハチブドー酒」にフルーツを浸漬し、柑橘の酸味と赤ワインの深いコクをソーダの爽快感でまとめ上げた。

 

「低アルコール微炭酸のライトボディで、果実味とかすかな甘みが調和。全体的にソフトで、お酒のエントリー層にオススメです。料理は塩よりタレ、醤油よりソース系で!」(フードアナリスト 中山秀明さん、以下同)

 

【ジン】柑橘の爽やかな風味が楽しめる 落ち着いた大人の無糖ジン

アサヒビール
GINON グレープフルーツ(Alc. 7%)
実売価格168円
●東北エリア限定で発売

レモンピールやレモングラスなどをじっくり漬け込んで蒸留し、香り付けた特製ジンが特徴。さらに無糖で仕立て、果実由来の爽やかさがより引き立つ味に。グレープフルーツとレモンの2種類を展開。

 

「ジン特有のビター感が、グレープフルーツの苦みで一層冴え渡っています。甘さがなくドライなエッジがキリッとして落ち着きのある印象。濃厚な料理と合わせたい一本です」

 

【プレミアム低アルコール】雑味のないクールな味わい! 唯一無二のRTDがカムバック

白鶴酒造
ZIMA(Alc. 4%)
実売価格272円

レモンを挿してダイレクトに飲むスタイルが浸透するほど大人気を博していた「ZIMA」が再上陸。クリアなスピリッツに、洗練された甘酸っぱさがバランス良くマッチする。フレッシュな爽快感は健在。

 

「りんごや洋梨、白ぶどう、レモンといった心地良い果実味が、雑味のないクールなアルコールに溶けてキリッと染み渡ります。唯一無二のおいしさで、未飲の人はぜひお試しを!」

 

【梅酒】本格梅酒のリッチなコクが効いた上品な甘みでキレの良い梅酒ソーダ

チョーヤ梅酒
The CHOYA 熟成一年 本格梅酒ソーダ(Alc. 5% )
実売価格220円

梅の質や量、ブレンドを追求した本格梅酒「The CHOYA 熟成一年」のソーダ割りをイメージした一本。紀州産南高梅を100%使用し、芳醇で華やかな香りとほど良い甘み、すっきりとした酸味で食事にも合う。

 

「リッチな梅のコクと絶妙な甘さがありながらも、料理を邪魔しない上品な爽快感。一般的な梅チューハイとは一線を画す、梅にこだわるチョーヤならではの説得力がありますね」

「微アル低アル」の トレンドは本当に来てる?影響は実店舗にも

近年、お酒業界で存在感を増しているのがノンアルコールや低アルコールのドリンクです。以前書いた「2022年、お酒は何がヒットするのか?」でも「SDGsなお酒が拡大」とトレンドを予想しました。本記事では、関連度が高いジャンルであるハードセルツァーも含めて、その最新事情をレポートしていきます。

↑微アルやハードセルツァーの新商品も紹介します

 

ハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)は縮小傾向

まずは、米国におけるトレンドから日本上陸したハードセルツァー(直訳すると、アルコール入り炭酸水。アルコール度数や糖質などが低めなことも特徴)に関してぶっちゃけると、めちゃめちゃ盛り上がっているとはいえません。なぜなら、2021年デビュー組(ここではそうカテゴライズします)のブランドは縮小傾向にあるからです。

↑左から、2021年にデビューしたオリオンの「DOSEE」、コカ・コーラが手掛ける「トポチコ ハードセルツァー」、「サッポロ WATER SOUR」。DOSSEとWATER SOURは終売となりました

 

ただし一方で国内大手から新規参入したブランドは3つあり、そのうち2つはアサヒの新商品。2022年はハードセルツァーにとって、勝負の年といえるかもしれません。

↑左の2本はキリンの「スミノフ セルツァー」(2022年3月発売)、右の2本は「アサヒ FRUITZER(フルーツァー)」(2022年4月発売)。アサヒのもう1ブランドは後述します

 

微アル(アルコール度数1%未満)は続々と新商品

ハードセルツァーだけを見ると浮き沈みが見られますが、2021年から登場したアルコール度数1%未満の「微アルコール」は堅調。アサヒ(「ビアリー」や「ハイボリー」など)とサッポロ(「ザ・ドラフティ」)が新市場を切り拓いており、アサヒは2022年に新しく「ビスパ」という微アルコールスパークリング飲料を発売しました。

↑5月17日から全国で発売されている、アサヒの「ビスパ」。アルコール度数0.5%のワインテイスト飲料で容量は750ml

 

ノンアルコール類はビールテイスト飲料でおなじみのカテゴリーですが、今年に入って熱を帯びているのがレモンサワーのノンアル版です。サントリーが2021年に新発売した「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」のヒットに続けとばかりに、コカ・コーラは2022年2月に「よわない檸檬堂」を、3月にはサッポロは「サッポロ レモンズフリー」を、そしてアサヒは5月に期間限定で「アサヒスタイルバランスプラス 濃レモンサワーテイスト」を世に送り出しました。

↑左から、「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」「よわない檸檬堂」「サッポロ レモンズフリー」「アサヒスタイルバランスプラス 濃レモンサワーテイスト」

 

一方、ソフトドリンクブランドからのお酒的アプローチも顕著です。アサヒ飲料は2022年3月に「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」を、ポッカサッポロも同月に「北海道富良野ホップ炭酸水」を発売。どちらも無糖フレーバー炭酸水のカテゴリーですが、香りや苦みや辛みなどにお酒的なニュアンスを感じます。

↑左から、「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」「北海道富良野ホップ炭酸水」

 

「ソバーキュリアス」という新カルチャー

これだけ各社がノンアルコールや微&低アルコールに力を入れている理由は、いくつかあります。ひとつは世界的に「ソバーキュリアス=お酒をあえて飲まない」カルチャーが広がっているから。加えて、健康志向のニーズに対する商品提案の側面もあるでしょう。

 

↑アサヒの資料より。日本における、お酒を飲まない・飲めない層へのアプローチは、まだまだ未知なる領域があるのです

 

さらには多様的な価値観が支持されるなか、メーカー各社も「スロードリンク」「ドリンク・スマート」「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」といったスローガンを提言。いわば飲み手側の選択肢を広げる提案をしているのです。

 

お酒が好きな人は飲めばいいし、苦手な人や飲みたくない人にはおいしいノンアルなどもありますよと。アルコールの有無にとらわれず、自由に楽しくやりましょうよーー。メーカー各社はそういった世の中にしていきたいのではないかと、筆者は考えています。

 

勢いは実店舗にも波及

飲める・飲めない・飲まないといった多様性が広がるなか、大きな一歩となったのが、今年6月にオープンした「スマドリバー渋谷」です。

↑「スマドリバー渋谷」。渋谷駅から徒歩1分ほどで、センター街に入ってすぐの場所にある3フロア制のバーとなっています

 

同店はアサヒビールと電通デジタルの共同出資による「スマドリ株式会社」の運営で、ノンアル、微アル、ローアルのドリンクを100種以上ラインナップ。これらはアルコール度数を0%・0.5%・3%の3つから選べるのが特徴です。

↑シグニチャードリンクは「渋谷クラフトコーラ」(700円)や「渋谷クラフトレモネード」(700円)、「Marbling Rain」(800円)など。グラスが3つ並んでいるのは、0%・0.5%・3%がセットの「グラデ飲み」(800円)というメニューです

 

メニューには前述の「ビアリー」(600円)や「ビスパ」(600円)もあるほか、アサヒがAmazon限定で数量限定発売している「アサヒ VIVA」もありました。こちらが前述した「アサヒ FRUITZER(フルーツァー)」とは別のハードセルツァーブランドで、アルコール度数は3%となります(フルーツァーは4%)。

↑「アサヒVIVA Lemon」(左)と「アサヒVIVA Grapefruit」(右)で、「スマドリバー渋谷」では各600円

 

エナジードリンクと同じ文脈

同店の取材にあたり、「アサヒVIVA」などの開発も担当した「スマドリ」ブランドマネジャーの京谷めいさんに話を伺いました。微アルや低アル、ハードセルツァーは今後どのように伸びていくと考えているのでしょうか。

↑京谷さん。「スマドリ」に所属し、ブランドマネジャーも務めています

 

「当社の調査で、お酒が飲めないまたは飲まないけど、飲みの場は好きという方が一定数いることがわかりました。そのニーズに応えるべく誕生したのが『スマドリ』であり、微アルなどの新カテゴリーです。

 

ハードセルツァーも同様ですね。例を挙げると『モンスターエナジー』や『レッドブル』などのドリンクが成功のモデルケースかなと思います。もともと日本にエナジードリンクはありましたが、その市場に欧米から参入し、若者中心にヒットした代表商品が『モンスターエナジー』ですよね。定着には数年におよぶ販促活動がありましたが、当社の挑戦も始まったばかり。今後の展開にご期待ください!」(京谷さん)

↑「スマドリバー渋谷」1階のフロントはこのような感じ

 

後日、同店の利用層を聞くと20代が半数以上で男女比はほぼ均等。やや女性が多く、約3人に1人の割合で20代女性が来店しているとのこと。渋谷という場所柄もあり、コアターゲットにはしっかり刺さっている様子。同トレンドを追う立場として、これからも逐一チェックしていきたいと思います。

 

【SHOP DATA】

SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)

住所:東京都渋谷区宇田川町23-10

アクセス:JRほか「渋谷駅」ハチ公口徒歩1分

営業時間:12:00~22:00

定休日:なし

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

泡立ち2倍以上の「生ジョッキ缶大生」誕生! 担当者が明かす物づくりの裏側

2021年のビール市場における最大のヒットといえば「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」(以降、生ジョッキ缶)。今年10月25日(火)から大容量の「生ジョッキ缶大生(だいなま)」(以降、大生)が仲間入りし、2サイズ展開になります。

 

2022年春には「アサヒスーパードライ」(以降、スーパードライ)が発売36年目で初のフルリニューアルを実施したことで、中味のおいしさにも磨きがかかっており、ますます見逃せません。「生ジョッキ缶」のヒットと「大生」の気になるポイントについて探っていきましょう。

アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶大生

開栓するときめ細かい泡が自然発生し、飲食店の生ジョッキのようなおいしさが楽しめる世界初(※1)の商品。新作の缶485mlは、既存の缶340mlより泡立ちが2倍以上(※2)となり、満足感もアップ。

 

ふくらむ泡の楽しさや樽生ビールのようなおいしさで大ヒット

2021年4月に発売されると、たちまち社会現象ともいえる売れ行きを記録した「生ジョッキ缶」。想定を上回る注文に対し商品供給が追い付かず、一時休売となったことで“幻のビール”となったことも記憶に新しいでしょう。

 

ヒットの背景にあったのは、シルキーな泡が沸き出るようにふくらむ楽しさや、まるでお店で生ジョッキを飲んでいるかのような体験。コロナ禍によって、飲食店でビールを楽しみづらくなったことが、ニーズを掘り起こしたという側面もあります。

 

画期的な発明が生まれた舞台裏にある5つのこだわり

では、記憶に残る大ヒット作はどのようにして生まれたのでしょうか? アサヒビールの担当者に、物づくりへのこだわりを聞きました。

↑アサヒビール株式会社 マーケティング本部 ビールマーケティング部 宇都宮 敬(うつのみや けい)さん

 

1.泡立ちの仕組みはシャンパングラスと同じ発想だった

↑プルトップを開けた途端、白くきめ細かい泡が沸き上がる様子は見た目にも楽しめます

 

まず気になるのは、なぜ「生ジョッキ缶」はここまでクリーミーな泡が出続けるのか? ということ。その秘密は、特別に設計された缶にありました。

 

「ビールに限らず、炭酸飲料でも泡は出ますよね。あの泡は、開封時の気圧差による部分が大きいのですが、液体に含まれる炭酸ガスはデリケートで、刺激に敏感。その性質を最大限に生かしたのが『生ジョッキ缶』なんです」(宇都宮さん)

 

例えば、ガラス製で内面がツルツルのグラスと、陶器でザラザラしたグラス、それぞれにビールを注いだ場合、より泡がふくらむのは後者。また、シャンパングラスに注いだスパークリングワインの泡が底からきれいに上昇するのも同様の性質を利用したものであり、こうした構造が「生ジョッキ缶」にも活用されているとか。

 

「シャンパングラスの底をよく見ると、実は小さな傷がついているかと思います。液体内の炭酸ガスがこの凹凸に反応することで、泡が出続ける仕組みになっているのですが、こちらを応用しました。『生ジョッキ缶』も、缶の内部にきわめて小さなクレーター状の凹凸を設けることで、細かな泡が自然発生するのです」(宇都宮さん)

 

なお、この泡は通常の缶からグラスに注ぐときにできる泡の約1/5サイズのきめ細かさ! クリーミーな泡のテクスチャーによって、いっそう生ジョッキで飲むような口当たりが実感できるのです。

↑「生ジョッキ缶」の内側は、実は特殊な構造となっているんです

 

↑左はそれぞれ缶の内側を200倍に拡大した画像。上が一般的な缶の内側で、下が「生ジョッキ缶」の内側。アルミに特殊な塗料でクレーター状の凹凸を設け、沸き出るような泡立ちを実現しています

 

2.2つの独自技術が組み合わさって日の目を見た!

外観からも一見して“違い”を感じさせワクワク感を高めるのが、広口のフタ。

 

宇都宮さんに特殊な缶が生まれたきっかけを聞くと、それは約10年前にさかのぼるとか。開発秘話を教えてもらいました。

 

「私たちはビールをもっとおいしく、楽しくしたいという思いで、味に限らずさまざまな開発を行っています。そのなかで、10年ほど前に当社の研究所が生み出した技術が、全開できる缶ブタでした。ただそれだけでは実用には至らないということで、ひとつのアイデアとして温存することに。そこから約6年後、また新しい技術が開発されたことで、以前の遺産が生かされることになったのです」(宇都宮さん)

 

その新技術は、泡が自然と沸くように発生させる前述の凹凸構造。このときは一般的な缶ブタの小さい穴から泡を出す想定でしたが、やがて開発チームは「あれ、待てよ?」とひらめくのです。それが、全開できる缶ブタと組み合わせてダイナミックに泡を沸き出す発想でした。

 

「お客様調査のなかから、コロナ禍によって浮かび上がってきたのが『外で飲めない時期だからこそ、お店で飲むようなビールを自宅でも飲みたい』という声でした。お店で飲むビールのおいしさには、クリーミーな泡が欠かせません。その体験を、私たちの技術を組み合わせることで、叶えられるのではないかと。そうした経緯から、『生ジョッキ缶』が生み出されたのです」(宇都宮さん)

 

3.泡がさらに!?「大生」は泡立ち2倍以上(※2)で楽しめる!

↑大容量になった「大生」では、泡立ちがさらにアップしています

 

10月25日に新発売となる「大生」は、既存の340mlサイズの「生ジョッキ缶」よりも泡立ちが2倍以上(※2)に。飲み口全体が泡で覆われるまでの時間が大幅に短縮し、より開封してすぐに泡の魅力を楽しめるようになっています。

 

では、なぜ泡立ちを2倍以上(※2)にできたのでしょうか? その答えは、意外にもシンプルなものでした。

 

秘密は、缶の大きさです。缶340mlより缶485mlのほうが表面積は大きいですよね。そのぶん増幅させる面積も大きくなるので、泡立ちの勢いも増すのです。大容量な分、満足度も高いですから、ぜひゴクゴクと楽しんでいただきたいですね」(宇都宮さん)

 

泡立ちに関して、宇都宮さんは「“泡が泡を呼ぶ”イメージ」と言います。ビールの泡は、泡と接触すると増幅する性質があり、その泡の数が多くなる缶485mlのほうが、泡立ちのスピードも速くなるのだとか。

 

4.飲料缶で世界初! エッジには口や手が切れない構造に

↑缶ブタはきれいに取り去れます。このエッジにもアサヒビールの技術が注がれていました

 

缶のフタがフルオープンすると聞いて、気になるのが飲み口の安全面ではないでしょうか? その点も「生ジョッキ缶」は問題なし。縁の部分に特別な安全構造を採用することで、口や指を切ってしまうことはありません。

 

「飲み口の安全面に関しては、もともと存在した技術『ダブルセーフティ構造』を採用しております。一部の缶詰などで実用されているものですが、飲料缶では『生ジョッキ缶』が初めてですね」(宇都宮さん)

↑缶体とフタの両方のエッジに、切れない構造を採用

 

5.売れすぎて一時休売…結果、生産体制は当初の5倍以上に増強された!

「生ジョッキ缶」の発売当初、想定を上回る注文に対して商品供給が追い付かず、一時休売したことは前述しましたが、段階を経てついに2022年7月下旬から通年販売に。これは供給体制が整ったからでしょうか?

 

「はい。一時はお客様や販売店様などに大変ご迷惑をおかけしましたが、やっと通年販売させていただけるようにできました」(宇都宮さん)

 

一時休売になるほどの状況に、製缶メーカーにおける缶ブタの製造ラインを増設。当初の5倍以上にまで生産能力をアップさせることで、通年販売への態勢を整えたのです。

 

「今回、缶340mlに加えて缶485mlの『大生』も新たに展開するわけですから、その分の余裕ももって、当初の5倍以上へと拡充させました」(宇都宮さん)

 

ベストなおいしさで楽しむコツは温度にあり!

↑より泡立ちよく楽しむには?

 

「生ジョッキ缶」と「大生」ともに、泡のポテンシャルを最大限に生かして飲むにはコツが必要です。それは、しっかりと冷やすこと。

 

「飲み頃は4℃~8℃。温度が低いと泡は少なめ、温度が高いと泡が多めにと、温度によって泡立ちが変わります。ぜひ、お好みの泡を探していただきたいですね」(宇都宮さん)

↑適温に関しては、缶にも記載されています。10℃以上はふきこぼれに注意しましょう

 

シチュエーションに関しては、宇都宮さんは個人的にどのようなシーンで「大生」を楽しみたいですか?

 

「一番は乾杯のシーンですね。特に週末や、何か大きな仕事やチャレンジをやり遂げた、成功したときにゴクゴク、プハァーッと飲みたいです。自分へのご褒美に、自宅で乾杯というのもいいですし、チームの仲間と一緒に乾杯するシーンも最高ですね」(宇都宮さん)

 

国内外で認められているビール界の傑作

2021年度の「グッドデザイン賞」や、国際的なコンテスト「インターナショナルビアチャレンジ2021」の「デザイン&パッケージ部門」で金賞を受賞するなど、国内外で多数のアワードに輝いている「生ジョッキ缶」。まだ飲んだことがないという人も、ぜひ「大生」誕生をきっかけとして、驚きのおいしさを実感してみては?

 

※1:フルオープンかつ自然発泡する缶を用いた世界初の商品(2021年10月Mintel社製品データベースおよびアサヒビール調べ)
※2:開栓時8℃の状況における泡の生成速度を340ml缶と比較。冷やす温度により泡立ちは異なる(アサヒビール調べ) 

 

●商品に関するお問い合わせ/アサヒビール株式会社 お客様相談室
TEL 0120-011-121
https://www.asahibeer.co.jp/superdry/namajokkikan/

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志(Y2) 撮影協力/TOP UP、EASE

「白ビールの時代が来た」と断定したい! ヱビスやプレモルなど主要な新作を飲み比べて解説

2022年は、白ビール(ホワイトビール)の当たり年といえます。なぜなら、大手メーカーから白ビールのビッグネームが続々と新発売されたから。なかでも極めつけは、9月13日新発売のキリン「スプリングバレー シルクエール<白>」でしょう。主要なブランドから4種集め、飲み比べるとともに商品特徴を解説します。

↑左から、「ヱビス プレミアムホワイト」(サッポロビール)、「スプリングバレー シルクエール<白>」(キリンビール)、「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」(サントリー)、「アサヒ ホワイトビール」(アサヒビール)

 

「白ビール」の特徴と名称の由来とは?

まずは白ビールの解説から。これはビアスタイルの一種で、大麦(大麦麦芽)のほかに小麦(小麦麦芽)も使うことが特徴のひとつ。小麦はたんぱく質のグルテンを多く含むため泡もちがよく、さらにほのかな酸味を伴うフルーティーな香味や、まろやかで爽やかな口当たりも生み出します。

 

なお、液色は明るいものの、ホワイトと断言できるほど白いわけではありません。しかしこのビールが世に広まった19世紀ごろまで、世界の主流は濃い褐色のビールだったため、この明るく淡い色のビールを白ビールと呼ぶようになったのです。

↑世界でもっとも有名な白ビールといえば、ベルギー生まれの「ヒューガルデン ホワイト」。1966年にヒューガルデン村出身のピエール・セリス氏が伝統レシピから商品化し、白ビールの存在を世に知らしめました

 

ここから、2022年注目の新作白ビールを紹介していきましょう。

 

●「スプリングバレー シルクエール<白>」
個性と飲みやすさが調和した好バランス

一つ目は、もっとも旬な「スプリングバレー シルクエール<白>」。クラフトビールの市場拡大をけん引する「スプリングバレー 豊潤<496>」に続く同シリーズの第2弾で、9月13日から全国で発売されています。

↑「スプリングバレー シルクエール<白>」。希望小売価格は248円(税抜)で、アルコール度数は5.5%

 

「ヒューガルデン ホワイト」に代表されるベルジャンホワイトと双璧をなすビアスタイルが、ドイツの「ヴァイツェン」や「ヘーフェヴァイツェン」。ヘーフェとは酵母のことで、ヘーフェヴァイツェンは無濾過により酵母を残した、よりまろやかなタッチとにごりのある液色が特徴です。

 

そして「スプリングバレー シルクエール<白>」も無濾過仕上げで、小麦麦芽のきめ細かなふわとろの泡とソフトな口当たりが特徴。またニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィン」を一部に使用した、華やかな香りも魅力です。

↑素材にコーンを使っている点も見逃せません。コーンは「キリンラガービール」をはじめ定番ビールにも使われており、すっきり飲みやすくするなどの役割をもっています

 

「スプリングバレー シルクエール<白>」は白ビールらしい上品な甘みや酸味があり、まろやかな飲み口もお見事。ボディは豊かでいて後味は爽快、余韻にはレモンや白ぶどうを思わせる甘やかな香りが残り、バランスのよさがピカイチです。個性があるのに飲みやすい、スプリングバレーらしいフレンドリーさをあらためて実感しました。

 

●「ヱビス プレミアムホワイト」
上質な香りと豊かなコクが美しく調和

お次はブランドのいちポートフォリオとして白ビールを進化させ続ける、ヱビスの「ヱビス プレミアムホワイト」。過去には「ヱビス 華みやび」などもありましたが、2022年は春に発売した「ヱビス プレミアムホワイト」が最新版です。

↑「ヱビス プレミアムホワイト」。オープン価格で、アルコール度数は5.5%

 

こちらもホップの一部に「ネルソンソーヴィン」を加え、白ワイン(ソーヴィニヨン・ブラン)を想起させる華やかな香りをプラス。また、柑橘のような爽やかな香りの「ミストラルホップ」も使用し、爽やかで上質な香りとコクが楽しめる味わいに。

↑味わいの芯にヱビスイズムを感じさせる、しなやかな爽快感が絶妙です

 

白ビールの魅力を感じさせつつ、プレミアムピルスナービールの雄である「ヱビス」らしい、堂々としたたくましさも感じます。苦味は今回のなかではビター感が特に豊かで、フルーティーな香りとの調和もナイス。説得力のあるおいしさです。

 

●「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」
豊かなボディの上で華やぐフルーティーなアロマ

次は“神泡”でもおなじみの「ザ・プレミアム・モルツ」。これまで季節などに応じて数々の限定フレーバーをリリースしていますが、実は白ビールは初。それが初夏に発売された「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」です。

↑「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」。オープン価格で、アルコール度数は6%

 

同商品はチェコやその周辺国で収穫、製麦された「ダイヤモンド麦芽」を一部に使い、天然水で醸造するなど、原材料や製法のベースはブランドの基本を踏襲。そのうえで小麦麦芽を一部使用し、エール(上面発酵)酵母で醸造しているのが特徴です。

↑液色は今回レビューした4商品中、もっとも濃いめ。アルコール度数も6%と高めです

 

どっしりとしたコクは、さすが「ザ・プレミアム・モルツ」。その土台の上で、洋なしやマスカット的な酸味のあるフルーティーなアロマが華やぎます。前述ヱビスでも感じましたが、ブランドのファンが飲んでも違和感を抱かせないであろう絶妙なチューニングがお見事。飲み応えも豊かでイイ!

 

●「アサヒ ホワイトビール」
フルーティーでハーバルなやさしい味わい

ラストは、アサヒビールが販路限定でリリースした「アサヒ ホワイトビール」。若者をコアターゲットに、エモーショナルな味「#エモ味」を表現したプロダクトからしてユニークです。

↑「アサヒ ホワイトビール」はアルコール度数5%。Amazonで販売(12本3158円)しているほか、東京都と神奈川県の一部「セブン-イレブン」でも限定発売しています

 

小麦麦芽を用いるほか、副原料にオレンジピールとコリアンダーシードを使ったベルジャンホワイトのビアスタイルになっていることも特徴。つまり「ヒューガルデン ホワイト」と近しい味わいであることがうかがえます。

↑製造工場は、実はアサヒビールではなく、クラフトビールの作り手「軽井沢ブルワリー」の醸造所

 

ふんわりとした華やかさと、やわらかな飲み心地が印象的。ベルジャンホワイト特有のバナナ香をふわりと感じる、フルーティーでハーバルな味わいです。奥ではシャープなドライさを感じつつも、ホップの苦みやコリアンダーシードのスパイシーさは抑えめで、若者にも刺さりそうなやさしい味わいだと思いました。

 

白ビールの豊作によるクラフトビールの盛り上がりに期待

あらためて白ビール、イイですね。苦味が控えめな一方でフルーティーな香りはしっかりしているので、ビールのエントリー層に刺さりやすく個性も伝わりやすいと思います。

↑各液色の比較。「スプリングバレー シルクエール<白>」と「アサヒ ホワイトビール」が、より淡いようです

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」がクラフトビールの市場拡大をけん引したと語りましたが、「スプリングバレー シルクエール<白>」も注目されており、さらに今夏はオリオンビールが「75BEER-ベルジャンホワイト」を限定発売したうえ、「ヒューガルデン ホワイト」のノンアル版「ヒューガルデン ゼロ」も先日日本デビューしました(こちらは後日レポート予定)。ということで、白ビールきっかけからのクラフトビールの盛り上がりにいっそう期待したいところです。

 

大きくなって泡立ち速度も2倍以上に! アサヒ「生ジョッキ缶」に485mlの「大生」新登場

アサヒビールは、「生ジョッキ缶」の新たなラインアップとして「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶大生(だいなま)」(缶485ml)を10月25日に発売します。価格はオープン。

↑生ジョッキ缶 大生

 

開栓時にきめ細かい泡が自然に発生し、飲食店のジョッキで飲む樽生ビールのような味わいが楽しめる「生ジョッキ缶」は2021年4月発売。これまでは缶340mlの1品種のみの展開でした。

↑生ジョッキ缶(340ml)

 

今回発売となる生ジョッキ缶大生は、缶340mlと比較して開栓時に泡立つ速度が2倍以上となり、飲み口全体が泡で覆われるまでの時間を大幅に短縮。TVCMのほか、生ジョッキ缶の飲用体験ができるイベントを実施するなど、発売前後にプロモーション活動を積極的に展開する予定としています。

生ジョッキ缶(340ml)

いま飲み比べたいビールはコレだ! 国内メーカー“四天王”が自信作を熱烈プッシュ

みんなで「カンバ~イ!」と祝宴を上げたいところだが、それができる状況にはまだ遠いのが現状だ。それでもビールメーカー各社は、より美味しい、飲んでナットク! という製品を世に送り出している。大手メーカーの自信作や、いま旬のクラフトビール、ビールに合うスナック菓子で春の到来を祝おう!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ただいま吹き荒れ中! ビールトレンド

【TREND.1】国内大手はビールに注力し既存ブランドを底上げする

ビール類には安価な発泡酒と新ジャンルもあるが、2023年、2026年の酒税法改正で段階的に価格差がなくなるためビールの優位が予想される。この復権を見越して、各社はビールに注力中だ。

 

【TREND.2】濁りが魅力の「HAZY IPA」の認知度が徐々に上昇中

米国シエラネバダの「ヘイジーリトルシング」(写真)に代表されるHAZY IPAはジューシーな苦みが特徴で、近年クラフトで人気のスタイル。日本でも徐々に認知が広がり、コンビニでも取り扱うように。

 

【TREND.3】微アルコールビールテイストが昨年デビューして販売好調

アルコール度数1%未満の「微アルコール」飲料が昨年登場し、徐々に存在感を増している。世界的なソバーキュリアス(あえてお酒を控える志向)の流行と共に、日本での拡大も見逃せない。

 

定番、新作、プレミアム……いまのイチオシを国内ビールメーカー四天王が熱烈プッシュ! ぜひご賞味あれ!

「定番」と呼ばれる銘柄には、飲み継がれてきた説得力のあるウマさや、おかわりしたくなるほどの飲みやすさがある。ここで紹介するのは、各社のそんな自信作。味わいもそれぞれ独自の魅力があるので、ぜひ飲み比べてみよう!

 

≪サントリー≫希少な素材と匠の技術で最上のプレミアムを追求

ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉

希望小売価格286円

深いコクが特徴の希少な「ダイヤモンド麦芽」を使用。煮沸による糖化を3回も行う「トリプルデコクション」を採用し、さらに独自の発酵技術で醸造した特別な1本だ。

 

↑サントリーといえば「水と生きる」。モノづくりには良質な天然水が欠かせず、サントリー天然水は市場でも首位を走る

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サントリービール株式会社
プレミアム戦略部

菅原 啓さん

 

素材と製法にとことんこだわり無濾過により上質な味わいを実現

「素材や製法にとことんこだわり、うまさだけを追い求めた“醸造家の夢”のビールです。無濾過で仕上げることで、うまみ成分がより多く残り、やわらかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現しました」

 

「もう1杯」ならコレ!

糖質ゼロとは思えない豊かな満足度

パーフェクトサントリービール

実売価格217円前後

ザ・プレミアム・モルツに使われる「ダイヤモンド麦芽」を前作の1.3倍に増量。5.5%のアルコール度数とともに、糖質ゼロながらパワフルな飲みごたえを強化。今春より飲食店での樽詰提供も開始した。

 

 

≪アサヒ≫ビールの復権に向けて“本丸”が初のフルリニューアル!

スーパードライ

実売価格217円前後

進化したのは味だけではない。パッケージも洗練されたシンプルさ、磨かれたシルバーデザインにより、アイデンティティが明確化。時代の価値観を捉えたデザインへ変更された。

 

↑飲んだ瞬間の飲み応えを強化することで、その後の落差(=キレ)がよりシャープに。このグラフは、缶の裏側にも記載されている

 

【ココを熱烈プッシュ!】

アサヒビール株式会社
ビールマーケティング部

中島 健さん

 

辛口のコンセプトはそのままにキレの良さと飲み応えを向上!

「発売以来36年目で初のフルリニューアル。特徴である“辛口”のコンセプトはそのままに、初めて中味の処方を変更し“キレの良さ”は維持しながら“飲み応え”をさらに向上させました。ぜひお試しください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小売市場に復活した幻の生

アサヒ生ビール(通称マルエフ)

実売価格217円前後

アサヒスーパードライの大ヒットにより缶が終売し、飲食店で樽生提供されていた銘柄が昨秋復活してブレイク。まろやか仕立てによる、うまみのある味わいと“ぬくもり”や“やさしさ”が感じられる。

 

 

≪サッポロ≫生のうまさを進化させますます輝くビールの星

サッポロ生ビール黒ラベル

実売価格217円前後

「フレッシュキープ製法」「旨さ長持ち麦芽一部使用」「泡品質を向上させる継続的な取り組み」による王道の味が進化。独自の微生物研究技術により、生のうまさがさらに向上した。

 

↑風味を劣化させる成分のない大麦から生まれた、独自の「旨さ長持ち麦芽」。新鮮な味と香りに加え、泡持ちも良くなる

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サッポロビール株式会社
ビール&RTD事業部

齋藤愛子さん

 

発売45周年を迎えリニューアルし麦のうまみと爽やかな後味がアップ

「発売45周年を迎えるロングセラー商品、サッポロ生ビール黒ラベルがリニューアルしました! 麦のうまみと爽やかな後味。何杯飲んでも飲み飽きない絶妙なバランスをぜひお楽しみください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小麦麦芽と麗しいホップの香り

ヱビス プレミアムホワイト

実売価格254円前後

ホップは白ワインを想起させる香りのネルソンソーヴィンと、柑橘のような香りのミストラルを一部採用。また、小麦麦芽を一部に使って上面発酵で仕込み、上品で柔かなテイストに仕上げている。

 

 

≪キリン≫日本市場を切り拓いたクラフトビールの革命児

SPRING VALLEY 豊潤〈496〉

実売価格272円前後

構想10年、試験醸造250回という試行錯誤の末に誕生したクラフトビール。採用している「ディップホップ製法」は手間とリスクを伴うことから、海外の醸造家に「クレイジー」と評された独自技術だ。

 

↑リニューアルしたスプリングバレー豊潤〈496〉では日本産まれのホップ「IBUKI」を新たに使用。フローラルなアロマや上品に華やぐ柑橘香が特徴だ

 

【ココを熱烈プッシュ!】

キリンビール株式会社
事業創造部
スプリングバレーブランド担当

岡本理沙さん

 

日本産ホップを新たに採用して飲み飽きないおいしさへ進化

「麦芽は1.5倍(※)、ホップは5種類を使用し、7日間漬け込むことで、豊潤な味わいと綺麗な後味を実現。日本産ホップ『IBUKI』を新採用し、バランスが高く飲み飽きないおいしさへ進化しました!」

※:キリンラガー比

 

「もう1杯」ならコレ!

飲みやすく飽きないうまさがさらに進化

本麒麟

実売価格157円前後

ビール系新ジャンルの名作。キリンラガービールの魂である、良質な苦味のドイツ産ヘルスブルッカーホップを増量。ブランド初となるデコクション製法を用い、飲みやすく飽きない味が進化した。

2022年春夏「オフ系炭酸飲料」11種を査定! ビールもノンアルも、ヘルシーでリフレッシュできるのはどれだ?

健康志向から、オフ系飲料や食品の人気が高まっています。なかでも好調なのが、“無糖の強炭酸飲料”。飲み応えがあるのにカロリーゼロの“強炭酸水”は、2022年も新商品が登場し、カロリーオフ系のアルコールやノンアル系、ジュース類の市場も賑わいを見せています。

 

そこで、「オフ系炭酸飲料」の最前線ラインナップを、フードアナリストの中山秀明さんに教えていただくとともに、それぞれにマッチするペアリングフードや飲みたいシーンなどをチェックしていただきました。

 

健康志向とおうち晩酌がオフ系炭酸飲料ニーズを後押し

ひと昔前は、「コカ・コーラライト」のような、カロリーオフ系の炭酸飲料がよく見られましたが、最近はカロリーオフよりも、「カロリーゼロ」がトレンドだと中山さんは言います。

 

「炭酸水のラインナップは、かつてない盛り上がりを見せています。なかでも人気は、強炭酸系。2021年にコカ・コーラがリニューアル発売した『アイシースパーク(ICY SPARK)』、サントリーの触り心地に訴えるバキバキボトルの『THE STRONG 天然水スパークリング』など、強炭酸でスカッと爽快、ストレス発散系の炭酸水が注目ですね」(フードアナリスト・中山秀明さん、以下同)

 

この背景には、運動不足や食べ過ぎ・飲み過ぎによる“コロナ太り”解消ニーズがあるそう。

 

「水よりも満足感があり、カロリーゼロの炭酸水は、コロナ太り対策、健康志向ブームによるニーズの高まりに加え、ハイボールやジン、焼酎やラムのソーダ割りなどでも出番が増えています」

 

飲めるけれど、今日は飲まない!
“スマドリ”や“ソバーキュリアス”が心地いい

「スロードリンク」や「ドリンク・スマート」、「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」など、メーカー各社が発表している宣言は、お酒を飲みたい日、飲みたくても飲めない日、お酒を控えたい日など、気分や状況に合わせてアルコールと向き合おうというもの。

 

「アルコールで健康を害する暮らしからの脱却という意味では、欧米の1980年〜1990年代半ば頃に生まれたミレニアル世代からトレンドが生まれた『ソバーキュリアス』もありますね。これは、『sober(しらふ)』と『curious(好奇心)』を組み合わせた造語で、お酒をあえて飲まない日を楽しむというライフスタイルです。

これらの考え方は、健康志向の観点だけではなく、自分の心地よさを選択しようという時代ニーズの表れ。酔わないメリットを楽しみたいと考える人々が、カロリーオフや低アルコール、ノンアル飲料を好んで選ぶようになっていますね」

 

メーカー各社が力を注ぐオフ系炭酸飲料。2022年も新商品が続々と登場しています。今回は、ビール類、ノンアルビール類、炭酸ドリンク類のオフ系炭酸飲料の中から、中山さんのおすすめのラインナップをピックアップ。

 

“飲む日”に選びたい!
糖質オフ系ビール 3

気温が上がってくるにつれて、冷えたビールの出番が増えます。「ビール好きは仕事終わりにプシュッと1杯、飲みたくなるものです。でも、やはり気になるのがカロリーとビール腹。体重や体型への影響を考えると、カロリーオフや糖質ゼロを選びたいけれど、ビールらしい飲みごたえは諦めたくないのが本音でしょう」

 

本格ビール初の糖質ゼロ! 平日の疲れを癒す本格味

キリンビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」参考価格220円(税込)。国内初の缶の糖質ゼロビール。麦汁ろ過工程において最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う製法で、雑味のない澄んだ麦のうまみがあります。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:23kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:焼き鳥、うなぎ、粉もの
・飲みたいシーン:晩酌

「2020年10月に登場したとき、ビールでも糖質0が実現したかと驚きましたね。通常の『キリン一番搾り』と比べて、アルコール度は−1%、カロリーは100ml当たり17kcalオフ。味の濃さや飲み応えは通常タイプに軍配が上がりますが、ビールを飲んでいる満足感は充分に得られます。泡立ちは良好でホップと麦のアロマが心地よく、ブルー缶で通常のホワイト缶との差別化も明瞭です」

 

糖質ゼロとは思えない本格ビール! コクのある飲みごたえ

サントリー「パーフェクトサントリービール」参考価格213円(税込)。原材料は麦芽、ホップ、糖類のみの本格ビール。上質で深いコクを持つダイヤモンド麦芽とアロマホップ100%で色も味も濃いめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:32kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:5.5%
・ペアリングしたいフード:ピザ、ハンバーガー
・飲みたいシーン:週末のごちそう

「2022年1月に発売された新商品。ビールらしさにこだわり、アルコール度数は王道の5.5%をキープ。『ザ・プレミアム・モルツ』で培ってきた醸造技術やノウハウを集結していて、旨味やコクが強く飲み応えがあります。飲食店での展開にも力を入れていくようなので、糖質を控えたいビール党にはありがたい存在ですね」

 

糖質ゼロ発泡酒のパイオニア! マイルドな味わいにキレも良し

アサヒビール「アサヒ スタイルフリー<生>」参考価格168円(税込)。2007年に初の糖質ゼロ発泡酒として誕生。2022年のクオリティアップでは、大麦の使用比率を上げ、麦芽エキスを新たに採用することで、ビールらしい香りや味わいがアップ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:24kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:揚げ物、焼き肉
・飲みたいシーン:アウトドア

「発泡酒のオフ系ラインナップはかなり豊富。特に、糖質ゼロのパイオニアである本商品は、改良を重ねつつも、発売当初から守り続けるこだわりもあり、芯のある味わいです。繊細なタッチとスムーズな飲み口でゴクゴクいけて、キレのよい爽快感が外飲みシーンにマッチ。キャンプやバーベキュー時に明るい時間帯からプシュッといきたいですね」

 

“休肝日”に選びたい!
糖質オフ系ノンアルビール 3

健康やダイエット、酔えない日や酔いたくない日の気分転換にぴったりなのが、ノンアルビールテイスト飲料。「ノンアルコール飲料が発売された当初は、運転をする人のためのお酒という目的を主に販売されていましたが、今は休肝日をつくりたい層のニーズも増えています。食事の脂肪や糖分の吸収を抑える』など、特定保険用食品(トクホ)や機能性表示食品のラインナップも人気です」

 

ノンアルビール潜在ユーザーを呼び起こす進化するビールらしさ

キリンビール「キリン グリーンズフリー」参考価格148円(税込)。麦の味を引き出す麦芽適温仕込みや低温ろ過など、日本初の製法で麦やホップの香りの良さを引き出し、ビールテイストを再現。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:7kcal(100ml当たり)
・糖質:1.6g
・ペアリングしたいフード:えだ豆、居酒屋めし
・飲みたいシーン:休日

「ノンアルビールはおいしくないというイメージから、ノンアルビールを仕方なく飲むという層でもリフレッシュできる味わいの商品づくりに力を注ぐのが、キリン。現在、4種のラインナップを出していますが、中でも、もっともビールらしい味わいがこちら。パッケージの改良、麦の香り、ポップの爽快感は初登場した2年前から常にバージョンアップしています」

 

飲んで “尿酸値を下げる”時代へ! 豊かなうまみとスッキリとした飲み口

サッポロビール「サッポロ うまみ搾り」実勢価格148円(税込)。世界初、尿酸値を下げる効果のある「アンセリン」を配合。豊かなうまみとスッキリとした飲み口が特徴。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:25kcal(350ml当たり)
・糖質:5.6g(350ml当たり)
・ペアリングしたいフード:メキシカン、アジアン、エスニック
・飲みたいシーン:罪悪感がないので昼間から

「尿酸値を下げる効果の期待できる『アンセリン』配合というのが、他のビールテイスト飲料とは異なる着眼点。りんごのようなフルーティさがあるゆえ、ハーバルな風味でヒーリング効果も期待できそうです。ビールのうま味を求める人におすすめですね。スパイシーな料理との相性がよく、平日の昼から罪悪感なく飲めます」

 

ドライなのどごしとクリーミーな泡。ビールが飲みたい日のノンアル

アサヒビール「アサヒドライゼロ」参考価格147円(税込)。2012年に発売し10周年。常に好調な売り上げを推移中。麦のロースト感やドライなのどごし、クリーミーな泡感にすっきりした味わいが好評。パッケージも味わいもシャープで潔く、カロリーはゼロ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、中華
・飲みたいシーン:仕事を中断して夕食を食べるとき

「暑い日に缶をプシュッと開けてゴクゴク……と勢いよくビールを飲むようなイメージにぴったり。2022年2月のリニューアルから、より麦の香りやのどごし、キレがバージョンアップしています。香ばしい風味とシャープな味わい、スッキリした後味が、ビール好きの飲まない日を支えてくれます」

 

どうシュワッとしたいかでチョイスが変わる
糖質オフ系炭酸ドリンク 5

のどの渇きを潤し、スカッと爽快な気分にさせてくれる炭酸飲料。とにかく商品数が多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。「お酒のおともには辛味の強いジンジャーエール、お風呂上がりはレモン風味の強炭酸水など、ある程度、候補を絞っておくと近しいラインナップから選びやすいかもしれませんね」

 

お酒を割るにもぴったり! 刺激強めの辛口ジンジャエール

アサヒ飲料「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」103円(税込)。「ウィルキンソン」ブランドの特徴である強炭酸に加え、爽やかなレモンの香りとスパイシーな辛口ジンジャフレーバーで際立つ刺激が味わえます。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:餃子、カレー
・飲みたいシーン:ジンやラムの割り材、鼻づまりが気になる時

「ジンジャエールの辛さがしっかりと味わえて、甘さ抜きで楽しむのもいいし、お酒やノンアルカクテルで割るのもおいしいフレーバーです。この新作は、ソバーキュリアス向けに開発したそうです。スパイシーな料理に合いますね。香りからして刺激的なので、個人的には花粉症や鼻炎時のモヤモヤをスッキリさせたいときにも飲みたくなります」

 

ホップの苦味でリフレッシュ! 気分転換になる無糖炭酸水

ポッカ・サッポロ「富良野ホップ 炭酸水」130円(税込)。北海道上富良野産のホップのエキスを使用した、ほろにが感が体をシャキッとしてくれます。摘みたてホップの香りがさわやかなすっきりテイスト。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:ジンギスカン、ザンギ、ソーセージ
・飲みたいシーン:アウトドア、登山の山頂で

「レモンとは違うさわやかさと柑橘ではないほのかな苦味がスッキリした飲み心地です。キャンプやBBQなどのシーンで、北海道富良野産のホップの風味を楽しみながら、ジンギスカンやザンギに合わせて飲みたくなりますね。登山の山頂で乾いた喉をうるおしたいときもおすすめです」

 

フルーティな炭酸気分に! 桃の甘みが甘酢料理ともマッチ

サントリー「天然水スパークリングCRAFT しゅわしゅわ白桃」134円(税込)。白桃果汁と白桃ピューレエキスを使用し、桃感たっぷり。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:9kcal(100ml当たり)
・炭水化物:2.3g
・ペアリングしたいフード:酢豚などの甘酢中華
・飲みたいシーン:お風呂上がり

「2022年3月に発売した新商品。桃の甘い香りがフルーティで、ライトな炭酸ジュース感が味わえて9kalはうれしい。炭酸は強すぎず、心地よいしゅわしゅわ感です。コッテリした中華料理を食べるとき、お風呂上がりや汗をかいた後のリフレッシュにも」

 

正統派炭酸水 “キリンレモン”らしい王道テイスト

キリンビバレッジ「キリンレモン 無糖」108円(税込)。口に含むとふわっと瀬戸内レモンエキスがスッキリ香る。余計なものは入れない純水の強炭酸で、甘くないけれど昔から変わらないキリンレモン味。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、スナック菓子
・飲みたいシーン:スポーツ後のリフレッシュ

「無糖炭酸水のレモン味なんですが、ピュアでストレートな味わいはやっぱりキリンレモンです。青春感のある学生が好みそうなメニューと合わせたくなります。ポテチやフライドポテト、から揚げ、エビフライ、アジフライなど……、レモンをかけたい揚げ物とのペアリングは外れがありません」

 

シャンパン気分を味わいたい日にも! ローカロリーの微炭酸飲料

大塚食品「マッチマスカット 500mlペットボトル」160円(税込)。ぶどうの女王と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア果汁使用。すっきりとしたマスカット風味と微炭酸のさわやかな飲み心地で19kcal。1本で1日分のビタミン(V.C、ナイアシン、V.B6 栄養素等表示基準値に基づく)とミネラル(ナトリウム)もとれる。熱中症対策にもおすすめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:19kcal(100ml当たり)
・炭水化物:4.8g(100ml当たり)
・ペアリングしたいフード:白いチーズ、塩系スナック
・飲みたいシーン:仕事後のリフレッシュしたいとき

「若者に好まれそうな味わいですが、甘めの炭酸ジュース好きな大人にもおすすめ。19kalなので罪悪感なく飲めます。微炭酸ですがすっきりとしたマスカット風味ということで、シャンパングラスに注げば、スパークリングワイン風にも楽しめる。誕生日や記念日のノンアルドリンクとしても活躍するテイストです」

 

飲み会自粛やコロナ太り、健康志向から売り上げを伸ばしているオフ系炭酸飲料。アルコールゼロでも、カロリーゼロでも楽しめる飲料がたくさんあります。気分やシーンにぴったりハマるものを、積極的に選んでいきたいですね。

 

【プロフィール】

フードアナリスト / 中山秀明

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

完全仕事モードでご帰宅… 俳優・小池徹平は「アサヒ生ビール黒生」でくつろぎを取り戻せるのか!?

1982年に誕生した日本初の缶の黒生ビール。それから30年、一時姿を消していた「アサヒ黒生ビール」が、ついに『アサヒ生ビール黒生』として復活した! 今宵、仕事に育児にと奮闘するリアル働き世代の俳優・小池徹平を待つのは、令和の世を癒すために再降臨した、その「黒生」である———

俳優・小池徹平

1986年1月5日生まれ。大阪府出身。第14回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、芸能界デビュー。2002年「WaT」を結成し(2016 年まで活動)歌手としての活動をスタート。同年、ドラマ『天体観測』(フジテレビ系)で俳優デビュー。ドラマ・映画・舞台などに幅広く出演し、俳優としての地位を確立。5月17日より主演ミュージカル『るろうに剣心 京都編』が上演。今年、俳優活動20周年を迎える。

 

小池さん、ずいぶんと疲れているみたいですね?

(現在、仕事に育児に大奮闘中の俳優・小池徹平さん。ある日の終わりを覗いてみました)

ふぅ……やっと1日が終わった。今日は朝から舞台の稽古があって、さすがにクタクタ……。次の舞台はアクションも歌も多いから、稽古もみっちり! これから今よりさらに忙しくなりそうだなあ。かといって、育児もおろそかにはできないからね。今日も長い戦いだったよ……。

なかなか忙しい毎日を送っている小池さん。さて、ここからやっと“くつろぎタイム”になるようです)

仕事から帰って、その日の家事も育児も全部終えたら、ここからが自分の時間。僕の楽しみ、晩酌しながらのくつろぎタイム! いつもはアサヒの糖質ゼロ(※)「スタイルフリー」を1杯目でグイッと飲むところなんだけど、今夜はコンビニで見かけた「アサヒ生ビール 黒生」同じシリーズで「マルエフ」は飲んだことがあったけど、黒ビールの方は初めてだな。ゴールドとブラックのちょっと高級感のあるパッケージが男心をくすぐるね! 1日頑張ったし、いつもとちょっと違う“プチ贅沢”で「黒生」を試してみようかな。(※食品表示基準による)

それじゃあ、さっそく……プシュッッッ!!! この缶を開ける音が、僕のくつろぎタイムへのスイッチなんだよね。いただきます!(ゴクゴクッ……)


「アサヒ生ビール黒生」

 

小池さん、「黒生」を飲んでみてどうですか?

んん~! これは美味しい!! 第一印象は、思ったよりもスッキリ。黒ビールなのに、爽やかで飲みやすいなあ。

まずは好印象のようです! さらに味わってもらうと……)

しかも、爽やかさの中にもしっかり“コク”があるところがすごい。舌で味わっていると“うまみ”がふわ~っと広がってくるから、これだけでグイグイ飲めちゃう。ビールによっては、スッキリ系でキレが強くて、おつまみが欲しくなることもあるけど、この「黒生」は後味まで“まろやかさ”が続く。じんわり麦の甘みが最後まで残っているから、「黒生」だけで全然イケちゃいそうです……!

堪能されているようですね。香りはいかがでしょうか?)

味はスッキリだけど、香りは黒ビールらしい麦の“芳ばしさ”がパーッと香ってきて、食欲をソソるんだよなあ~。リッチな風味がちゃんと香りにも表れているというか……。そもそも“黒ビール”と聞いて、味も香りももっと濃厚で強めな個性派ビールをイメージしていたんだけど、いい意味で裏切られたかも。苦味が抑えられていて、逆に甘みがあるこの味わい! 本当に飲みやすくて、黒ビールに苦手意識がある人にもぜひチャレンジしてほしいですね。あと、いつもコンビニで同じビールを選びがちな人もね(笑)。

まろやかで美味しい! 最高の晩酌だあ……。やっぱり、このくつろぎタイムがないとね。1日の終わりに美味しいお酒を好きに飲んで、張りつめた身体と空気を和らげる。この「黒生」のマイルドさは、ゆったり飲みたいときにちょうどいいな~。

 

すっかりくつろいだ小池さん! 復活した黒生がまろやかでうまい理由を知ってください。

(実はこの『黒生』は日本初の“缶の黒生ビール”として1982年に誕生した歴史あるビール。一度終売したものの、この度ファンの声に応えて復活を遂げたんです!)

ああ、たしかにこの昔のパッケージデザインは見たことがある! 懐かしい~。そういえば父親が飲んでいたなあ。自分の親世代から愛されてきたビールが復活して、こうやって自分も飲めるのは、ちょっと感動……。やっぱり価値あるものは、時代が変わっても受け継がれていくものなんですね。

↑かつての「アサヒ黒生」も、「アフター9のビールです。」というキャッチコピーが示すように、芳ばしさとすっきり飲めるうまみが持ち味だった

もちろん、中味の美味しさもしっかり受け継いでいますよ! 「黒生」は、数種類の麦芽をブレンドすることで、苦みが少ない甘味のある味わいを実現したり、長時間煮沸して黒ビールらしい芳ばしい香りやコクを生み出したりと、製造の段階から独自の工夫があるんです)

たしかに、アサヒビールといえば「スーパードライ」が代表的で、あのキレがある辛口な味わいが思い浮かぶけど、『黒生』はそれとは完全に真逆のテイスト。まろやかな甘みがかなり特徴的。ここまで違う味が同じメーカーで作られているのは面白いなあ。しかも、一般的な黒ビールとも全く違う、新しいタイプのビールって印象がありますね。

こだわり抜いてつくった過程って、意外とみんな知らないまま、美味しく飲んでいるもの。僕らの仕事ともちょっと似てますね(笑)。俳優って職業は、皆さんに見てもらうのは完成された華やかな舞台だけど、それまでには、稽古を重ねて苦労して役作りをしているんですよ。でも、それでいいんですよね、そんなところは伝わらなくて。結果的にみんなが楽しんでもらえれば、美味しく味わえれば、それだけで嬉しくて満足なんです。なんだか共感しちゃうな(笑)

 

黒生には、こんな楽しみ方もあるんですよ!

(さて、「黒生」のちょっと面白い楽しみ方を試していただきましょう。同シリーズの「アサヒ生ビール 通称マルエフ」とのハーフ&ハーフです。)

へえ、こんな飲み方もできるんだ! 新しいなあ。さっそく一口いただきます(ググッ……)

お、これもうまい! スッキリ感が増して、さらに飲みやすくなってる。だけど、黒のスモーキーな風味も絶妙に残っていて美味しい! 2杯目とかにいいんじゃないですか? 1杯目は「黒生」の味を楽しんで、2杯目はハーフ&ハーフでマイルドに……。僕は「黒生」を1杯いただいだ後は、マルエフとブレンドした味変を差し込みながら、じっくり楽しんじゃうかも。

(ハーフ&ハーフがオススメですが、ブレンドの割合はお好みでOKです)

それなら、僕は「黒生」多めが好みかな。黒多めの7:3くらいが、よりうまみを感じやすいんじゃないかな。しかも、黒ビールの香りと後味が引き立つから、爽やかだけど程よい余韻が楽しめると思います。いや~喧嘩しないで上手く混ざってるなあ。すごく相性が良い。なんの心配もなくブレンドして楽しめるし、継ぎ足し継ぎ足しして楽しんでもいい。うっかり飲み過ぎには注意ですね!

 

さて小池さん、今夜はくつろげました?

「黒生」との晩酌タイムはいかがでしたか?) 

すっかりほろ酔い気分(笑)。1日の終わりに必要なのは、いつだって自分へのご褒美タイム。小さい幸せかもしれないけど、それがあるからまた次の日も仕事に行けるし、気持ちを切り替えて頑張れる。もともとビール党だけど、今日は「黒生」のおかげで、ちょっと贅沢な気持ちが味わえたなあ。やっぱり長く愛されてきただけはある、特別なビールですね!

それは良かったです! ちなみに小池さんも俳優生活20周年ということで、ファンの方に愛されているなと感じる瞬間はありますか?)

それはもちろん、この仕事をやっていると常に感じてますよ! ずっと応援してくださる方って、どんなお仕事をやっても、どんなときでも見守ってくれていて。出会ったタイミングは違っても、今までみんなで一緒に成長して来れた感じがするから……幸せなことだなって。みんなのためにも、また明日から頑張らないといけませんね。

 

「はい! 最高にくつろいでます!」

 


アサヒ生ビール黒生を詳しく知るならこちら

 

 

撮影/岡村昌宏(CrossOver) 取材・文/kitsune 撮影協力/TOP UP、EASE

 

あなたの街にもやって来る!? 「スーパードライミュージアムカー」&「新スーパードライ号」プロモーション、3月下旬からスタート

アサヒビールは、主力ブランド「アサヒスーパードライ」のフルリニューアルに合わせて、日本全国を巡る“新スーパードライ”のプロモーションを、3月下旬より順次開始します。

 

“新スーパードライ”を最高の品質で届ける「スーパードライミュージアムカー」の全国キャラバンが、3月25日から10月まで全国主要都市にて開催予定となっており、「スーパードライ」発売翌年の1988年に飛行開始して以来となる飛行船「新スーパードライ号」も、3月31日から5月30日まで約2か月をかけて、北海道から九州まで、日本列島の空を周遊します。

↑新スーパードライ号

 

スーパードライミュージアムカーは、同社茨城工場内にある「スーパードライ ミュージアム」の疑似体験ができる移動式のイベントカー。仮想現実(VR)技術を活用した工場見学や、スーパードライの製造工程・歴史パネルのほか、スーパードライ樽生を極めた注ぎ手の「タップエリート」が監修する、“工場できたてのスーパードライ”が飲用できるなど、ブランドの世界観を五感で楽しむことができます。

↑スーパードライミュージアムカー

 

現在発表されている全国キャラバンのエリア・スケジュールは、3月25日~3月27日に福岡エリア、4月5日~4月7日に関西エリア、4月22日~4月26日に関東エリア、4月29日~5月1日に仙台エリア、5月13日~5月15日に名古屋エリア。

 

新スーパードライ号は、スーパードライの発売当時に広告塔として運行していた飛行船「スーパードライ号」を復活させたもので、今回は「LOOK UP!JAPAN」をテーマに、日本全国を周遊し、空を見上げることで生まれる、高鳴る気持ちをつないでいきます。具体的には、飛行船と連動したTwitter投稿キャンペーンや、飛行船から空撮した動画をつなぎ合わせてホームページなどで公開するなど、気持ち高まる瞬間を盛り上げていくとのこと。

 

現在予定されている飛行スケジュールは、3月31日~4月2日に広島・松山エリア、4月4日~4月10日に関西エリア、4月14日~4月17日に福岡エリア、4月22日~4月26日に関東エリア、4月29日~5月1日に仙台エリア、5月3日~5月7日に関東エリア、5月10日に石川エリア、5月13日~5月17日に名古屋・静岡エリア、5月20日~5月22日に関東エリア、5月28日~5月30日に札幌エリアとなっています。詳細は、新スーパードライ号の特設サイトや、公式Twitterアカウント「空飛ぶスーパードライ / アサヒビール公式」(@flying_superdry)をご覧ください。

36年目で初のフルリニューアル! 新「アサヒスーパードライ」はどんな味? 料理との相性もチェック!

日本を代表するビールのひとつ「アサヒスーパードライ」が、誕生36年目(1987年より発売)にして初のフルリニューアルを行ったことをご存知でしょうか? 2022年2月21日から新バージョンが全国出荷されています。

↑新しくなった「アサヒスーパードライ」350ml缶で207円(税込、ライター調べ)。味やデザインなど、変わったポイントを中心に解説します

 

そこで、旧バージョンと比較しながらどこがどう進化したのか、どんな料理が合うのかをレポートします。

 

“辛口”らしさはそのままに、明るく鮮やかな爽快感!

やはり一番気になるのは味。ということで、まずは新旧で飲み比べてみます。事前情報によると、中味の処方を初めて変更し、キレのよさは維持しながら飲みごたえを向上させたとか。

↑左が新で、右が旧。側面の栄養表示成分をチェックすると、数値はともにまったく同じです

 

また、麦汁の煮沸が終了する直前にホップで苦味と香り付けをする「レイトホッピング製法」の採用により、ほのかなホップの香りを新たに付与。さらに発酵開始時の酸素量を制御し、酵母の働きを調整することで発酵由来のビールらしい香りを向上させたのが主な変更点です。

↑それぞれグラスに注いでじっくりチェック(左が新作)。缶のデザインも多少変化があり、こちらについては後述します

 

新旧飲み比べた第一印象は、晴れ渡るような爽快さです。ドライでシャープな辛口の魅力はそのままに、新しいほうはホップの苦みに加えてすがすがしい香りがくっきり。また、ゴクッと飲んだときのアタックに厚みが増し、このボリューム感が余韻のスカッとしたキレをいっそう強く感じさせてくれます

↑味の特徴が、より明るく鮮やかに。「キレのよさは維持しながら飲みごたえを向上」という主張にも納得です

 

味わいのあとはデザインの変更点をチェック。新バージョンは、マットとツヤありの異なる質感のメタリックでシルバーを表現。そのうえで文字情報を減らしつつ、ロゴなどはサイズの大小でメリハリをつけることで、「Asahi」と「SUPER“DRY”」の視認性を向上させています。

↑左の新バージョンでは麦の穂のイラストがなくなり、八角形の黒い縁が淡くソフトなタッチになったことなども変更点です

 

また、新バージョンの裏ラベルには「新スーパードライ、始まる。」というメッセージとともに、味わいを視覚的に表現したグラフが描かれていることも特徴。このグラフは「辛口カーブ」というものだそうで、アサヒビールの一般的なビールとの違いもわかりやすく説明しています。

↑新バージョンの裏面。飲みごたえとキレが向上したことを、グラフを使って視覚的に伝えています

意外な組み合わせ、「海鮮丼」や「チョコケーキ」との相性をチェック!

「アサヒスーパードライ」といえば、日本で最も飲まれているビール。いわば、“最も間口が広い”ともいえそうですが、あえてビールのアテっぽくない料理でもしっかり合うのかチェックしました。

 

ひとつはサーモンとイクラの親子海鮮丼。この時季、ひなまつりのお祝いでちらし寿司を食べる家庭はあると思いますが、濃厚かつ魚介の風味も強いサーモンイクラは「アサヒスーパードライ」とマッチするのでしょうか?

↑つまみというより食事のイメージが強い海鮮丼を合わせます

 

合わせてみると、しっかりマッチすることを再確認。クリアな爽快感で魚や魚卵のうまみと酢飯の甘みを感じさせながら、油っこい部分はドライな辛口がリセット魚介の香りもホップの苦みとシャープなキレが抑えるので、双方のおいしさだけを楽しめます。

↑ナイスフィーリング、グッドヴァイブレーション!

 

もう一品はスイーツ。ホワイトデーを控えた時季でもあるので、チョコレートケーキを合わせてみます。チョコレート系にはそもそも、ロースト麦芽を使った黒ビール(ビアスタイルは「ポーター」や「スタウト」など)が合うのですが、通常の麦芽を使った黄金の「ピルスナー」スタイルである「アサヒスーパードライ」はどうでしょうか?

↑チョコクリームとスポンジによるシンプルなショコラケーキを合わせます

 

おお、これもアリです! 甘やかでコク深い黒ビールとは相性のフィット感が違うものの、チョコレートクリームの濃くオイリーな甘さを、「アサヒスーパードライ」の爽快感がシュワッとカット。次のひと口をスタート地点に戻してくれます。

 

↑「アサヒスーパードライ」はこの季節、桜花のデザインを配したスペシャルパッケージでも販売中(写真のピンク色の缶)

 

さすがは日本が誇る大定番ビール。「アサヒスーパードライ」はビールらしい苦みや爽快感があり、辛口ならではのキレによって料理ともよく合います。新旧の切り替え時には旧バージョンを販売しているお店もあるはずなので、ぜひ両方買って実際に飲み比べてみてはいかがでしょうか?

 

いよいよ2月21日から! 1987年の発売以来初のフルリニューアル「アサヒスーパードライ」

アサヒビールは、「アサヒスーパードライ」を、1987年の発売以来36年目で初めてフルリニューアル。中味・パッケージ・コミュニケーションを同時に刷新し、2月21日から全国に出荷します。

 

今回のフルリニューアルでは、同商品の特徴である“辛口”のコンセプトはそのままに、発売以来初めて中味の処方を変更し、“キレのよさ”を維持しながら“飲みごたえ”を向上させています。煮沸の終了直前にホップを投入するレイトホッピング製法による“ほのかなホップの香り”を新たに付与。発酵開始時の酸素量を制御して酵母の働きを調整することで、発酵由来のビールらしい香りが向上しました。

 

缶体パッケージは、マットとメタリックの2種類のシルバーを調和させ、これまでよりシンプルで洗練されたデザインに。デザインをシンプルにすることで、「Asahi」ロゴと「SUPER“DRY”」ロゴの視認性が向上し、缶体裏面には「新スーパードライ、始まる。」というメッセージと、「飲みごたえがあって、キレがよい」躍動感のある味を視覚的にわかりやすく表現した“新・辛口カーブ”で、新しくなった“辛口”のうまさを訴求しています。

 

プロモーションでは、同商品の“誕生日”である3月17日を中心に「新スーパードライ、始まる。」というメッセージを通じて、フルリニューアルしたことを訴求。3月から10月にかけて、茨城工場内にある「スーパードライ ミュージアム」の疑似体験ができる移動式のコンセプトカーを、全国の主要都市で展開します。コンセプトカーでは、VR技術を活用した工場見学のほか、製造後3日以内の“工場できたてのスーパードライ”や、氷点下のスーパードライ”「エクストラコールド」の試飲ができ、ブランドの世界観を五感で体感できます。TVCMやYouTuberとのタイアップ企画、発売翌年の1988年以来となる飛行船「新スーパードライ号」による広告などを展開予定です。

和牛・水田信二が回想する、料理人だったあの頃と「アサヒ生ビール(通称マルエフ)」のエモい関係

かつてアサヒビールが、社の威信をかけて開発したという“伝説のビール”が、この秋、奇跡の復活を遂げた―――。それが「アサヒ生ビール(通称マルエフ)」だ。実はこのビール、28年前に缶での販売が終売して以来、主に一部のこだわりある飲食店でしか味わうことができなかった“幻の生”なんだとか。

 

今回、そんなマルエフを味わってくれるのは、お笑いコンビ・和牛の水田信二さん。芸人になる前は、神戸の洋食店で料理人の仕事をしていたという水田さんは、どうやらマルエフに馴染みがある様子。マルエフを味わいながら、懐かしいあの頃を回想し始めて―――。

 

アサヒビール
「アサヒ生ビール(通称マルエフ)」

アサヒビールの業績が低迷していた1986年、「アサヒの不死鳥のような復活を」との願いを込め生まれたのが、この“マルエフ”という開発記号をつけられた生ビール。“コクがあるのに、キレがある”という味わいが特徴的で、まろやかなうまみもあり、発売後ヒット商品に。翌年に発売された「スーパードライ」の大ヒットを受け、生産ラインを確保するために、1993年に缶は終売となったものの、その味わいは多くの飲食店から愛され続け、樽生のみ継続して販売してきた。多くの復活を望む声を受け、本年9月14日から缶(350ml・500ml)のマルエフが復活。一時休売となったが、11月24日より缶350mlが再発売となった。

 

和牛・水田が晩酌タイムに手に取ったのは?

ハァ~~、今日も仕事やりきった~。朝から晩までよ〜く働いたわ……ってことで、一日の終わりには家でゆっくりくつろぎたい。さっそく、晩酌タイムにしよか!

和牛・水田信二

お笑いコンビ・和牛のボケ担当。M1では5年連続決勝進出、3年連続準優勝。コンビで、「ヒルナンデス!」「おはよう朝日です」など地上波レギュラーや出演多数。神戸国際調理師専門学校を卒業し、調理師免許を取得。大阪の和食店・神戸の有名洋食店で、計7年間修行した経験を持つ元料理人だ。

 

今日のお供は、この「マルエフ」。コンビニで見かけて、気になって買ってはみたものの、どんな味なんやろ……「スーパードライ」とは違うみたいやし。レトロでリッチな雰囲気のパッケージに惹かれて、ついついレジまで持っていってしまったなあ(笑)。それに、新商品っぽい感じはするんやけど、この「マルエフ」って名前、どっかで聞いたことあるような……。

 

 

まあ、ともあれ物は試しってことで、さっそく1杯飲んでみよ。(プシュッ……ゴクリ……)

 

 

んん~! これはうまい!! 飲んだ瞬間、フワ~ッと口の中に芳醇な風味が広がってく感じ。ビールのうまみがじんわり舌に馴染んでくなあ。ガツンと爽快というよりは、“優しい味わい”や。コクとキレのバランスが絶妙で、まろやかな美味しさ。喉ごしも、普通のビールとはちょっと違う。ゆっくりまったり喉を伝わっていくような感覚で、めっちゃ飲みやすいなあ。それに、なんだかすごく懐かしい感じもして………ってあれ? 待った、この味、覚えがあるで……。

 

「マルエフ」を贈りたいのは“スーパードライ党”のあの人!

 

あ! もしかして、この「マルエフ」って、飲食店限定の樽生しか売ってなかったビールちゃう? 昔、料理人時代に通ってた行きつけの店にも置いてあったっけ。こだわりのお店にしかない、こだわりの生ビール……懐かしい味や。長いこと、缶では販売してなかったはずやのに、ついに復活したんか。今まで、お店でしか飲めへんかったビールが、これから自宅で楽しめるのはワクワクするなあ。このほっとさせてくれる優しい味は、仕事終わって帰ってきたときの最初の一杯にぴったりやし。癒されるわ~。

 

(本格的にくつろぎ始め、おもむろにジャケットを脱いだ水田さん。)

 

 

後味には、ちゃんとキレがあるところもええな。麦のうまみもコクもしっかりあるのに、飲んだ後すっきりしてるから、めっちゃ気持ちいい……。そうそう、キレがあるビールといえば、いつも飲んでるスーパードライやけど、これは全然別モノやなあ。ドライの後味はキレのある辛口やけど、マルエフはキレの中にもまろやかな余韻がある感じで……。

 

あ、そうや! スーパードライ大好きな親父にも、マルエフを勧めて試してもらおかな。ウチの親父、昔っからスーパードライしか飲まなくて、ドライが置いてない店には絶対入らへんし、ジョッキが冷えてないって分かってる店には、わざわざ保冷バッグでキンキンに冷えたジョッキを持参してたくらいやからな……。あれ、めっちゃ恥ずかしかったわ~(笑)。もうすぐ親父の誕生日やし、マルエフを贈ってみるのもいいかもしれへんなあ。

 

元料理人の腕と舌がうずく!? マルエフとのペアリングをお試し!

↑全国のコンビニで手軽に手に入る居酒屋メシを晩酌のお供に用意

 

さてと、そろそろ少し口寂しくなってきたところ……。ちょっと、おつまみでも合わせてみよかな~。今日は定番のおつまみをいろいろコンビニで買っておいたけど、マルエフって、柔らかい味わいでクセもないから、正直どんな料理でも合うかもしれへんな。焼き鳥の甘いタレとも調和しそうやし、おでんやったら出汁を殺さずにうまみを引き立ててくれそうな感じ。唐揚げとの相性は言うまでもない! 絶対うまいもんな~。

 

 

でも、この中やったら一番はこれやろ……「ポテトサラダ」! 元料理人の俺が言うんやから間違いない……はず! さっそくいただきま~す……(パクッ)。

 

んん~! やっぱり正解や! ポテトサラダって、例えば、キレ重視のスッキリ系のお酒と合わせると、ポテトのまろやかさと馴染みにくかったりする。でも、このマルエフはビール自体にコクがあるから、ポテサラのクリーミーな食感にもうまくマッチしてくれるんやな。これはどんどん箸が進むなあ。

 

 

食事中は、シャープな味わいのお酒やと、いったんそこで切って、口の中をリセットする感覚があるけど、このマルエフのマイルドな味わいは料理にうまく馴染んで、溶け込んでいく感じがする……。

 

そうや! これはおふくろ直伝のミートソースとも合うやろな。子どもの頃からの好物で、一人暮らしするときに唯一教えてもらったのが、おふくろのミートソースのレシピ。野菜をたくさん、ゆっくり炒めて、ゆっくり煮る。毎日食べれるぐらいの優しい味……。あ、それってマルエフと同じやんか。おふくろの料理を思い出す優しい味……まるで抱きしめられてるような、ぬくもりのある味やねんな……。

 

 

マルエフの味から思い巡らす、あの頃のエモい話

ああ~、なんだかほろ酔い気分になってきたわ……。これを飲んでると、どんどん懐かしい気持ちになって、料理人やったあの頃を思い出すなあ。神戸の老舗の洋食屋さんで働いてたあの頃。働き始めてすぐに、店長から「このソースがうちの“命”や」って教えられて。そんなセリフ、漫画以外で初めて聞いたもんやから、かっこいい!って感動したんよな。それに、俺もこのソースを守るためなら、つらくても続ける価値があるなって心に決めて。料理の世界も流行り廃りがあるけど、長年その味を変えずに信じて進んできた人たちを間近で見れて、何があっても“ブレない”ことの大切さを知ったんや。俺にとっては大きな経験やった。

 

 

それに、老舗の洋食屋やったから、長年通ってくれているお客さんもおったし、おじいちゃんから子どもまで家族代々来てくれていた人もおった。もちろん、新しくファンになってくれる人も。その人たちのためにも、毎日淡々と揺らぐことなく続けていく……それが一番大事で。しかもそれは、芸人になってからも全く同じことやった。いつも応援して支えてくれるお客さんのために、“ブレずに”芸を磨いていく。そして、舞台に立ってお客さんの笑ってる姿を見ると、ここまでやってきてよかったなって思って……。

 

そうや! それってマルエフも同じやんか。一度は缶が終売してしもたけど、応援してくれる飲食店に支えられて、こだわりのお店だけで飲めるビールとして生き残ってきた。そして、発売当時のまま“ブレず”にそのままの味で、新たに缶として復活……これは親近感を感じてしまうなあ。そう、俺たちも華々しくデビューしてそのままブレイクって訳やなかったし。でも、お客さんに支えられながら、ちょっとずつ、ちょっとずつやってきて、いまこうやってようやく大きな舞台にも立たせてもらってる。ほんまにいつも応援してくれてる人たちには感謝や……。

 

 

ハッ! 優しい味に浸ってたら、つい時間が過ぎてしまった。ほんま心地良い時間やったなあ。日頃、頑張ってる大人をゆったりと包んでくれるようなマルエフ。これからの生活には、この温もりあるビールが必要なのかもしれへんなあ。ぜひ、読者のみなさんも飲んでみてください。

 

「アサヒ生ビール(通称マルエフ)」の詳細はコチラから

 

 

●商品に関するお問い合わせ/アサヒビール株式会社 お客様相談室
TEL 0120-011-121
https://www.asahibeer.co.jp/asahinamabeer/

 

取材・文/kitsune 写真/湯浅立志(Y2)
スタイリング/神山トモヒロ ヘアメイク/守屋Kスケ
撮影協力/PROPS NOW、TOP UP

若い女性の飲用シーンに変化の兆し!「アサヒ ビアリー」が生産増するほど売れている

アルコール0.5%の“微アル”で話題の「アサヒ ビアリー」ですが、第2弾として「アサヒ ビアリー 香るクラフト」が新発売されました。首都圏、関信越で先行発売されていた第1弾との味の違いは? ノンアル・ローアルコール市場のトレンドはどうなのか?といった点をレポートしたいと思います。

 

↑左が「アサヒ ビアリー」で、右が「アサヒ ビアリー 香るクラフト」。ともにアルコールは0.5%で、希望小売価格は350mlで税込195円です

 

ビアリーは既存のノンアルビールより女性若年層が積極購入

改めて、「アサヒ ビアリー」誕生の背景から解説します。世界的なダイバーシティ(多様性)の流れに付随して、日本においても働き方改革などが提唱されるなか、お酒の飲み方にも多様性が問われるようになっていました。

 

加えて、コロナ禍をきっかけにライフスタイルがいっそう多様化し、自分のペースで人生を楽しむ人が増えてきています。そこでアサヒビールが2020年末に提唱したのが「スマドリ(=スマートドリンキング)」という理念。

 

これは、お酒を飲みたい時、飲めない時、そしてあえて飲まない時、飲む人も飲まない人も、ひとりひとりが自分の体質や気分、シーンに合わせて適切なお酒やノンアルコールドリンクをスマートに選べる飲み方のこと。

 

↑アサヒビールはアルコールに関する取り組みも発表

 

この、「スマドリ」の考え方に基づいて販売されたのが「アサヒ ビアリー」です。2021年の3月30日から首都圏、関信越エリアの1都9県で先行発売され、6月29日からは全国発売が開始しました。

 

↑アルコール0.5%は、法律上の区分では炭酸飲料。飲み過ぎはNGですが、法的にはお酒ではありません

 

「アサヒ ビアリー」の先行発売から2週間後にアサヒビールが実施した調査では「飲用後の満足度」「継続飲用意向度」の数値が高く「今までのノンアルとは味が違う」「こういった商品が欲しかった」という評価が多かったとか。

 

また、ビールテイスト飲料全体と比較すると、「アサヒ ビアリー」は20~30代の購入金額が高く、また女性若年層の購入が多いのが特徴。(アサヒビール調べ)。女優の本田翼さんとロックバンド「OKAMOTO’S」のハマ・オカモトさんがTVCMに出演していることも関係していそうですが、少なからず若い女性の飲用シーンに確かな影響を与えているようです。

 

↑「アサヒ ビアリー」のTVCMの一部

 

香るクラフトはジューシーなフレーバーが印象的

ここからは、「アサヒ ビアリー」と「アサヒ ビアリー 香るクラフト」それぞれの特徴や味わいをレビューします。基本的な製法に関してはどちらも、オリジナルのベースビールを醸造したあとに、アルコールだけを抜き取る蒸溜技術を採用。これにより、本来のビールを感じさせるおいしさを実現しています。

 

確かにビールに比べればライトですが、それでも「アサヒ ビアリー」は水っぽさがなく、麦汁由来のうまみとコクがしっかり。0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料とは一線を画す、リアルなうまさが体感できます。

 

↑グラスに注ぐと泡立ちもパワフル。心地いいのどごしに加えて、苦味やキレに関しても物足りなさは感じません

 

一方の「アサヒ ビアリー 香るクラフト」は、白いパッケージで上品かつやわらかな印象。リリース情報によると、麦のうまみとコクに加えて、フルーティーで華やかな香りに特徴をもたせたとのことです。

 

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」は、「アサヒ ビアリー」が全国発売された6月29日より、首都圏、関信越エリアの1都9県で発売されています

 

飲んだ第一印象は、「香るクラフト」というネーミングに納得できる、クラフトビール的な香りです。クラフトビールといってもビアスタイルは幅広いのですが、柑橘系からトロピカルフルーツ寄りのジューシーな方向性で、苦味を抑えたセッションIPA(インディアペールエール)や、ペールエールといったところでしょうか。

 

↑こちらも泡立ち良好。華やかな香りに由来するボリュームがありつつ、キレもあってすっきりとした飲み心地です

 

日本で先行していたアルコール度数が小数点以下のビールテイスト飲料に、イケアがスウェーデンの「オムニポロ」とコラボして発売している「Omnipollo Reference Pale Ale オムニポロ レギュラー」(税込290円/アルコール0.3%)がありますが、「アサヒ ビアリー 香るクラフト」はこちらに近い印象です。

 

アサヒビールは「アサヒ ビアリー」の好調を受け、「アサヒ ビアリー 香るクラフト」ともに生産設備を2倍に増強するとのこと。今後、アルコール度数1%以下の商品が他社を含めどんどん出てきたら、ますます市場は面白くなるでしょう。いずにれせよ、“微アル”にはいっそう注目です。

 

 

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11/24販売再開!一時休売のアサヒ「マルエフ」、そして「黒生」をレビュー。

売れすぎて一時休売、という状況で話題をかっさらっているのがアサヒビールの「アサヒ生ビール」(通称マルエフ)と「アサヒ生ビール黒生」(こちらは、正式には発売延期)です。マルエフは11月24日から発売再開されますが、メディア向けに事前入手していた幸運から、それぞれを試飲レビューしたいと思います。

 

↑左から、「アサヒ生ビール」(通称マルエフ)と「アサヒ生ビール黒生」。ともに参考価格は写真の350mlが219円前後、500mlが286円前後です(筆者調べ)

 

 

マルエフは麦の豊かなうまみとライトな爽快感で上品

マルエフと黒生に共通しているのは、復刻商品ということ。前者は1986(昭和61)年のデビュー、後者は1982(昭和57)年に発売された「アサヒ黒生ビール」がルーツとなっています。まずは簡単に、マルエフから生い立ちや通称名の由来などを解説しましょう。

 

マルエフとは社内呼称である開発記号(○のなかにF)がその名の由来です。

↑ラベルにも「通称マルエフ」と表記されています

 

発売後も開発記号で呼ばれるマルエフは、それだけアサヒビールの社内でも愛されているということでしょう。事実、社運を賭けた商品だったそうで、Fというのは不死鳥フェニックスのこと。不死鳥のように復活との願いが、マルエフの名に込められています。

 

↑由来はラベルにも。なお「エフ」はFなのですが、不死鳥の頭文字がPhoenixのPであることにあとから気付き、幸運(Fortune)の不死鳥という由来にひっそり変えたそうです

 

マルエフは1986年に発売されると、期待通りの大ヒットに。しかし1993年に缶は終売します。なぜなら、1987年にデビューした「アサヒスーパードライ」が社会現象級のメガヒットとなり、その生産に集中せざるを得なかったからです。ただしマルエフにも根強いファンが多かったことから業務用の樽生は残り、飲食店で愛されるビールとして定着。そしてこのたび、缶が復刻という形で発売されることとなったのです(実は2018年に限定で復活はしています)。

 

↑マルエフの味のルーツは、アサヒビールの前身「大阪麦酒」が1900年に発売したビールの味。深みのあるコクと爽やかなキレとのことですが、飲んで確かめます

 

味は、ソフトなアタックとスムースな飲み口が印象的です。麦の豊かなうまみがやさしく広がり、あとから苦みがほんのりと。シャープで辛口なスーパードライとは対照的な部分もありますが、上品なキレや爽快さがすっきり感を醸成し、ドライとはまた違った飲みやすさがあります。

 

黒生は香ばしくて苦みは控えめ。黒ビール入門にオススメ

ここからは黒生を解説します。序盤でも軽く触れましたが、1982年に日本初の缶の黒生ビールとして発売された「アサヒ黒生ビール」が今回の黒生のルーツ。1995年にリニューアルされ、黒麦芽、クリスタル麦芽、ミュンヘン麦芽をブレンドして使用することで、麦芽の香りと苦味が少なくやや甘味を感じるまろやかな味わいに進化しました。

 

↑マルエフを踏襲したようなパッケージ。マルエフのシンボル“幸運の不死鳥”をデザインするとともに“復活の黒生”という文言も記載されています

 

その後、2012年に発売された「アサヒスーパードライ ドライブラック」のヒットを経て2015年に終売。しかも樽生が残ったマルエフとは違い、缶、瓶、樽生もなくなりました。しかし復活を望むファンが多かったことから、今回復刻することになったのです。

 

↑裏面には、ミュンヘンタイプであることが書かれています

 

ミュンヘンタイプの黒ビールといえば、「ミュンヒナーデュンケル」という下面発酵(ラガー。上面発酵はエール)のビアスタイル。その特徴は香ばしい甘みや控えめな苦みなので、おそらく黒生は「ミュンヒナーデュンケル」をベンチマークしているはずです。ということで、こちらも試飲。筆者自身、黒生はかなり久々で期待大です。

 

↑液色は黒すぎず、ダークブラウン系。黒ビールらしい泡のきめ細かさも魅力的です

 

第一印象は「そうそう、この飲みやすさ!」。黒ビールならではの麦のロースト香が豊かな一方、苦みはライトでボディもライト。ベースにカラメル的な甘みがあり、飲み口がまろやかかつ泡もクリーミーなので、黒ビールの入門にオススメなテイストだと思います。

 

なお、黒生の発売意図には消費者の選択肢を拡大したいという狙いがあるそう。ハーフ&ハーフなどの飲み方も提案していく予定とのことで、マルエフと一緒に試してみました。

 

↑マルエフを半分、残り半分は黒生を注ぎます

 

↑マルエフと黒生のハーフ&ハーフ。液色はライトブラウンです

 

飲んでみると、黒生の香ばしいモルトのフレーバーに、マルエフの明るく甘やかな麦のうまみが調和。飲み口のまろやかさはさすがで、軽やかなボディのあとにやさしく爽快な苦みが広がります。うん、これもかなりイイ!

 

黒生は発売延期となっていますが、11月24日のマルエフの再発売からしばらく経てば、改めて発売日が発表されるはず。まずはマルエフを楽しんで“完全復活”を待ちましょう。

 

 

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もはやお店!アサヒビールのサブスクサーバー「THE DRAFTERS」で家飲みに革命が起きちゃった!

売れすぎ品薄で話題となった「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」、アルコール0.5%の“微アル”で注目を集める「アサヒビアリー」など、攻めに攻めているのが今年のアサヒビール。もう一つトガッた新プロダクトを挙げるとすれば、家庭用生ビールサービス「THE DRAFTERS(ドラフターズ)」でしょう。

↑「THE DRAFTERS(ドラフターズ)」。事前のメディア向け発表会では多くの質問が飛び交うなど大盛況

 

果たして、「THE DRAFTERS(ドラフターズ)」の設置は簡単なのか? 簡単においしく注げるのか? などの疑問点を中心に、金額やサービス内容も踏まえてレポートしていきます。

 

毎月約8000円で4Lの樽生ビールが楽しめる

概要から解説すると、「ドラフターズ」とはアサヒビールが開発した「本格泡リッチサーバー」を会員に貸し出し、「アサヒスーパードライ」のミニ樽2L缶を毎月2回定期配送するサービス。つまりは生ビールのサブスクリプションサービスです。

↑申し込みは、公式サイトのプレ会員登録から

 

利用料金は月額税込7980円で、内訳は基本料金2990円(サーバーレンタル料込)+ビール料金4990円。ビールは鮮度を優先して月2回に1本ずつ、サーブするためのミニガスもミニ樽1本につき1本が付いてきて、配送料が含まれた金額になります。ビールの追加は可能で、その場合はミニ樽2Lが1本につき税込1980円とお得な料金に。いざ届いてみると、それはそれは豪華な内容でした。

 

2Lのミニ樽は、おなじみのデザインを踏襲した大きいサイズのボトル缶。上部にはスクリューキャップが付いていて、ここから器具を経由してサーバー本体とつなぎます。また、ミニガスは手のひらサイズで、こちらも本体の器具に取り付けます。

↑ミニ樽(左)とミニガス(右)。ミニガスはその右の白い箱に入っていました

 

「本格泡リッチサーバー」は裏側に電源があり、コードはノートPCのようにアダプターを経由してコンセントに差し込みます。また、ビールを注ぐためのパーツは「ドラフトタップ」「中栓」「ビアチューブ」と数種にわかれ、洗浄しやすいのもポイントです。

↑各種パーツや洗浄用のブラシ。「ドラフトタップ」(左下)にはカバーが付いているほか、受け皿(中央右)もあり、誤動作や液だれへの配慮も十分

 

組み立ては説明書に沿えば簡単で、ガスを送り込む「減圧弁ユニット」にミニガスをセットし、「中栓」に「ドラフトタップ」と「ビアチューブ」を取り付けます。その後、冷やしたミニ樽のスクリューキャップを開けて「中栓」のリングとジョイントします。

↑左上が「中栓」と「ドラフトタップ」、右上が「減圧弁ユニット」にミニガスをセットするところ。左下が「中栓」に「ビアチューブ」を取り付けるところで、右下がミニ樽と「中栓」をジョイントするところ

 

なお、「ドラフトタップ」は分解して洗浄が可能。「ビアチューブ」は6カ月が使用期限の目安で注文すれば送ってもらえるなど、衛生面も万全です。

↑ミニ樽が斜めに入る形で「本格泡リッチサーバー」本体にセットします

 

ここまで行けばセッティングは最終段階。ミニガスが入った「減圧弁ユニット」から延びているガスホース継手を「中栓」のガス供給口にはめれば、お待ちかねの一杯は、もうすぐそこ。

↑ガスホース継手を「中栓」のガス供給口へ。カチッとはまれば完了です

 

 

店でしかなかなか体験できなかった“天使の輪”に大感動!

ちなみに、ミニ樽は事前に冷蔵庫で12時間以上冷やしておくとスムーズに飲めます。ぬるいままだとおいしさが低減するうえ、泡だらけになってしまいます。「本格泡リッチサーバー」は本体のスイッチを入れることで冷却機能が働き、常時キンキンに冷えた生ビールが飲めるように。

↑この電源ボタンを押してスイッチオン。青く光るデザインがクール

 

モードについては後述しますが、ミニ樽セッティング後は「スタンダード・コールドモード」の場合1~2時間冷やしておくのがベター。そして、いよいよビールをサーブ。レバーを手前に引くとビールが、奥側に押すと泡が出ます。使い心地は飲み放題のビアガーデンにあるようなサーバーとほとんど同じで、特に難しさを感じません。

↑うまく注ぐコツは、グラスを45度傾けて、グラスの内側にノズルを密着させること

 

↑泡はきわめてシルキー。※撮影用にグラスから離しています

 

半分ほど注いだら徐々にグラスを起こし、最後に“付け泡”で調整。初めてでも簡単に注げました。しかも手前味噌ながら、完成度は驚くほどハイクオリティ。

↑「ウマいに決まっている!」ビジュアルで、実際飲んでみると至福のおいしさ。中身は350ml缶などの普通の「アサヒスーパードライ」と一緒ですが、サーバーから注ぐとやはり格別

 

前記の電源ボタンのところでチラッと写りましたが、「本格泡リッチサーバー」は温度帯の違う2つのモードがある点も魅力。一つは「スタンダード・コールドモード」で、一般的なビールの飲みごろである約4℃で抽出します。もう一つは「エクストラコールド・モード」。こちらは“氷点下のスーパードライ”でおなじみの、飲食店などで楽しめる「アサヒスーパードライ エクストラコールド」同様、-2~0℃で抽出するモードです。

↑電源ボタンを軽く押すとモードが切り替わります(オン/オフの際は長押し)

 

「エクストラコールド・モード」は切り替えてから3~4時間で氷点下の世界へ。キンキンが大好きな人は常にこのモードでもいいでしょう。ということで、エクストラコールドのグラスを用意して注いでみました。

↑注ぎ方は慣れればあっという間。こちらも感動的な仕上がりです

 

当然ながらこちらも激ウマ。しっかり温度コントロールされた氷点下のビールはお店でしか飲めないので、この体験だけでも貴重な価値があると言えるでしょう。また、意外に知られていないかもしれませんが、「アサヒスーパードライ」は辛口のウマさやシャープなキレだけではなく、クリーミーな泡もおいしさが特徴。缶ビールをそのまま飲むのではなかなか分かりづらい泡の魅力が、「本格泡リッチサーバー」なら存分に体感できるのです。

↑飲み終えた後は、なんと“おいしいビールの証”として知られる泡の「エンジェルリング」が!

 

時代は便利になったもので、昨今大人気のポータブル電源を使えばテラスやキャンプなど屋外でも激ウマの生ビールが楽しめます。また、聞いたところによると「ドラフターズ」の会員には特典があるようで、多くの驚きやおいしさがあるはず。日本一売れているビールが「アサヒスーパードライ」なので、常に箱買いしている人も多いでしょう。あなたも、「ドラフターズ」で、ワンランク上の家飲みライフを始めてみてはいかがでしょうか。

 

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ノンアルバーも出現! 進化する「ノンアルコール」「低アルコール」のお酒と楽しみ方

「ノンアルコール」や、アルコール度数の低い「ローアルコール(低アルコール)」のお酒が昨今、注目を集めています。もともと健康志向の高まりや多様化の流れのなかで、ビールを中心にワインや日本酒などでもノンアルコールの商品はありましたが、2021年はより勢いづいている様子。

 

たとえば、アサヒビールが“スマートドリンキング”の提唱とともに今春発売した、アルコール度数がたった0.5%の「アサヒ ビアリー」が話題に。また、ノンアルコール仕様のスピリッツ(蒸溜酒)をはじめ、国内外からさまざまなブランドが、日本の市場に進出しています。

 

↑日本初のノンアルコールジン「ノンアルコールジン・ネマ 0.00% スタンダード」(左=税込3200円。以下同)と、ロンドン発のノンアルコールブランド「/shrb」の「シュラブ オレンジ&ジンジャー」(右=594円)

 

このトレンドの背景とは? 商品のバリエーションはどこまで広がっている? さらに、“ノンアル”“ローアル”をどのように楽しんだらいい? 専門家へのインタビューとともに解説していきましょう。

 

“まるでお酒な飲み応え”に進化! ノンアル市場はますます拡大

ノンアルコールドリンクの新商品でヒットしている代表格といえば、サントリーの「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」。2021年3月の発売から約2か月で、1000万本の出荷数を突破(250ml換算)しており、ノンアルコール飲料としては異例の売れ行きとなっています。

↑「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」131円。レモンの香気成分をノンアルコール飲料に封じ込め、焼酎由来の旨味をノンアルコールのエキスとして凝縮させる製法により、リアルなレモンサワーの味を再現しています

 

また前述の「アサヒ ビアリー」も好調で、6月29日からは首都圏・関信越の1都9県で第2弾となる「アサヒ ビアリー 香るクラフト」を新発売。第1弾と同じくアルコール度数は0.5%で、フルーティな香りとコクを感じられる味が特徴です。なお、日本の酒税法では「アルコール度数1%以上」がお酒の定義となるため、0.5%の場合はソフトドリンク扱いに。缶のラベル表記も「炭酸飲料」となります。

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」195円。醸造したビールからアルコールを除去する独自の技術により、ビール特有の飲み応えを感じられるのが同ブランド最大の特徴です

 

このようなコンビニやスーパー向けの小売り商品がヒットする一方、バーでは「モクテル」と呼ばれるノンアルコールカテゴリーが数年前から注目の的に。これは“擬似”を意味する「モック」と「カクテル」を組み合わせた造語で、お酒が苦手な人を中心に親しまれてきました。ただ最近は、お酒が苦手でなくても、あえてモクテルを好んで飲む人も珍しくなくなってきているのです。

 

日本で“ノンアル”が支持されはじめている理由

では、なぜ最近になって、ノンアルコールやローアルコールのお酒が注目されはじめたのでしょうか? 歴史やトレンドに詳しい、日本初のモクテル専門店「Low-Non-Bar」(ローノンバー)の店長、高橋弘晃さんに教えていただきました。

↑東京・日本橋にある「Low-Non-Bar」のバーテンダー兼店長の高橋弘晃さん

 

日本におけるロー/ノンアルコール人気の先には、欧米で生まれたカルチャーが関係していると、高橋さんは言います。それは、「ソバーキュリアス」というスタイル。これは直訳するとソバーが「シラフ」、キュリアスが「〜したがる」というニュアンスをもっており、「積極的にシラフになりたい」といった意味を表します。

 

「欧米人は日本人よりアルコールに強い体質ですが、体に残る人はいて、依存症やアルコールの過剰摂取がひとつの社会問題になっています。そこで生まれたのが、自らの意思で適量を調整し生活を豊かにしようという『ソバーキュリアス』の考え方。モクテルは1920年代のアメリカの禁酒法時代に誕生したといわれています。当時はクラシカルだったレシピも、近年はより洗練され、ハイクオリティな味わいになっています」(「Low-Non-Bar」バーテンダー兼店長・高橋弘晃さん、以下同)

↑欧米ではノンアルコールドリンクもどんどん先進的に。写真は世界一のレストランとして名高い「ノーマ」のDNAを受け継ぐ「NON」(すべて3456円)

 

海外のさまざまなフードが日本で広まるのと同じように、またグローバル化や多様化の流れの中で、少しずつ日本でも「ソバーキュリアス」が浸透。さらに日本の場合は、働き方改革が大きく影響していると高橋さんは言います。

 

「アルコールの好き嫌いにかかわらず、身体的に合わない人が日本には多く、半数近いとも言われています。しかしながら日本には昔ながらの『飲みニケーション』があり、仕事などの付き合い上でお酒を飲まなければならない場面が少なからずありました。ただ、こうした文化が徐々に“パワハラ”もしくは“アルハラ”とも表現されるような文脈でとらえられるようになり、働き方改革とともに薄まりつつあります」

 

たとえば今、アサヒビールが掲げる“スマートドリンキング”は、「お酒を飲む人・飲まない人、飲める人・飲めない人、飲みたい時・飲めない時、あえて飲まない時など、さまざまな人々の状況や場面における“飲み方”の選択肢を拡大し、多様性を受容できる社会を実現するために、商品やサービスの開発、環境づくりを推進していく」というもの。まさにこの考えが今、日本に広がりつつあるといえるでしょう。

↑ベルギーのノンアルコールドリンク「ビアー・デザミ」(330ml 675円)。「アサヒ ビアリー」同様にビールからアルコールのみを除去し、アルコール入りのビールと遜色ない味に仕上げています

 

では、お酒好きがあえてノンアルコールを選ぶ理由には、いったいどういう心理があるのでしょう。欧米と同様に、生活を豊かにしようという考え方によるものでしょうか?

 

「やはり健康志向は関係していますね。たとえば高齢の方のなかには『酒はもう一生分飲んだ』ということで、ノンアルコールを楽しむ方もいらっしゃいます。あとは、お酒は好きだけど酔いたくない、酔っている時間をクリエイティブなことに使いたい、酔いが回って眠くなることを避けたい、といった心理です」

 

その一方、お酒が飲めない人はなぜ一般的なソフトドリンクではなく、あえてお酒をモチーフにしたノンアルコールドリンクを選ぶのでしょうか?

 

「アルコールが苦手でも、バーの雰囲気が好きという方はいらっしゃいます。おいしいカクテルを作るバーテンダーでも、お酒が飲めない、弱いという方は少なくありませんし、実は私自身もお酒に強いわけではありません。また、レストランにおける食前や食後に、コーヒーやお茶のほかに楽しめるドリンクがあるなら飲みたいということで、モクテルを希望される方もいらっしゃいます」

 

「ノンアルコールドリンク」と「ソフトドリンク」はなにが違うの?

「Low-Non-Bar」で提供されているモクテルには、どんなメニューがあり、どんな味わいなのでしょうか? 高橋さんに作っていただきました。

 

1杯目は、店名を冠した「Low-Non-Bar」。4種のベリー、赤パプリカ、グレープフルーツ、シュラブ オレンジ&ジンジャーで構成し、炙ったローズマリーが上品な香りのアクセントになっています。

↑「Low-Non-Bar」1540円。ハーブのエッセンスにはじまり、ジューシーなベリーのあとに広がる複層的な酸味と香り。普通のミックスジュースとは、“味の層”の厚みがまったく違います

 

↑生の果実をミキシングしたり、ローズマリーを炙ったり。それらが美しい所作で作られていきます

 

「バーに馴染みのない方でも飲みやすく、モクテルの魅力が伝わりやすい一杯として考案した、シグネチャーカクテルです。ベリーのフルーティな甘酸っぱさが主体ですが、シュラブの酸味やパプリカの野性味を感じる、大人な味わいが特徴ですね。なおシュラブというは、ヨーロッパで飲まれていたビネガーベースのドリンクで、柑橘類はクエン酸の爽やかな酸味ですが、シュラブは酢酸なのでのどにひっかかる酸味があります」

 

もう一杯は「フレンチ’20」というモクテル。ジンとシャンパンで作るクラシックカクテル「フレンチ75」を、ノンアルコールスタイルで再構築しています。

↑「フレンチ’20」1430円。優美で爽快な果実味があって、余韻にはどこかロースヒップティーのニュアンスを感じる華やかな酸味も

 

↑ノンアルコールジンと氷をシェイクして一気に冷やし、ノンアルコールのスパークリングワインとブレンド。仕上げにレモンピールをひと搾り

 

「『フレンチ75』は、フランスの大砲がモチーフになっていて、アルコール度数の高いカクテルです。この「’20」は度数が低いという意味と、開業の2020年をかけました。ベースのノンアルコールジン『ネマ』は、バラがキーボタニカルのひとつになっているので、フローラルな香りを印象的に感じていただけると思います」

 

どちらのモクテルにも、一般的なジュースやソフトドリンクにはない奥行きや複層性、各素材の相乗効果によって重なり響き合うふくよかな味の厚みを感じました。高橋さんはこの違いを、嗜好性でとらえていると言います。

 

「明確な定義はないのですが、極端に例えるとすれば、のどが乾いてゴクゴク飲むお茶はソフトドリンク。一方で、京都の茶屋でたしなむ抹茶には、のどの渇きとは別の癒しの側面があると思います。前者が生理的欲求を満たすためのものであれば、後者は嗜好性や知的好奇心を楽しむものといえるでしょう。

 

お酒にも、発酵や蒸溜などを経たアルコールの複層的な味わいや酔いという嗜好性があると思います。例えば一般的なジンジャーエールにウォッカを加えるだけで、モスコミュールという嗜好品になるように。ただ、ノンアルコールの場合は、お酒による嗜好性を加味できないので、味や香りを独自に調合し組み立てることで嗜好性を高めているのです」

 

では、嗜好性のあるノンアルコールドリンクは、どこで手に入るのでしょうか? 調べてみると、「nolky/ノルキー」というオンラインショップにプロ御用達の商品群がずらり。トレンドの「クラフトコーラ」や「コンブチャ」なども、多彩にそろっています。

 

身近な果物とシロップで“ノンアルカクテル”が作れる!

高橋さんが作るようなプロの味とまではいかないまでも、モクテルは身近な店で手に入る果物を使って、自宅で気軽に作ることができます。ベースは、カシスリキュールの元祖として有名なフランスの「ルジェ」から今春新発売された商品が、比較的手に入れやすいでしょう。

↑「ラグート カシス」(右)と「ラグート ピーチ」(右)。ともに1450円で、アルコール度数が約0.5%のシロップです

 

「ラグート カシス」と「ラグート ピーチ」は果実由来のフルーティな香り、フレッシュさと心地よい甘さが楽しめる味わい、飲み終わりに広がる長い余韻が特徴。どちらも、原液1に対して炭酸水を5の割合で入れ、1/8にカットしたオレンジを4個加えれば完成。生カシスオレンジテイスト、生ファジーネーブルテイストのモクテルが完成します。

 

日本酒や梅酒にもノンアルコールのトレンドが到来

ノンアルコールドリンクは、おなじみのビールテイスト飲料やレモンサワー風ドリンク以外にも、バリエーションはさまざま。ほかにも「アルコールは飲めないけれど、“お酒”は飲みたい!」に応える、代表的な商品を紹介します。

 

【スパークリングワインテイスト】フルーティですっきりした味のスパークリング

メルシャン
「メルシャンスパークリング アルコールゼロ 白」
「メルシャンスパークリング アルコールゼロ ロゼ」
実勢価格 400円前後

 

果実由来のフルーティ感や酸味、喉ごしが心地よいスパークリング。ぶどうの自然な香りやみずみずしさが感じられ、すっきりとした味わいです。

 

【ジンテイスト】バラのエッセンスを軸にした日本初のノンアルコールジン

ネマ「ノンアルコールジン・ネマ 0.00%」
3200円~

 

無農薬のバラとスパイス、八ヶ岳山麓の源流の湧き水をベースにした、日本初のノンアルコールジン。スタンダードなジンのほか、薬草味のある「アブサン」、甘みに特徴のある「オールドトム」、スモーキーで力強い「ウイスキー」など多彩なバリエーションがあります。

 

【日本酒テイスト】華やかで飲みやすい大吟醸酒をイメージ

月桂冠「月桂冠 スペシャルフリー」
390円

 

華やかで飲みやすく、日本酒のなかでも人気が高い大吟醸酒をイメージ。大吟醸酒に特有のフルーティな香りを感じるフレーバーを活用し、甘みや旨みを与えるアミノ酸を配合することでコクをもたせた味わいが特徴です。

 

【梅酒テイスト】日本一の梅酒をモチーフにした重厚感のある味わい

「ノンアルコールの百年梅酒 “百年零-ZERO-”」
864円

 

世界最大の梅酒イベント「天満天神梅酒大会」で日本一になった「百年梅酒」がモチーフ。持ち味である梅の酸味、蜂蜜の甘み、ブランデーのコクの3つを分析し、アルコールを使わずに組み直すことで、おいしさを再現。アルコールを飲んだときの高揚感や重厚感を出すために苦みにも注目し、梅ジュースとは一線を画す仕上がりになっています。

 

「海外製のノンアルコールスピリッツ素材はいったん出きったと思いますが、日本ではこれから認知されていく状況ですから、もっとラインナップは充実していくと期待しています」と高橋さん。これまで、日本でノンアルコールといえばビールが主流でしたが、ヒット商品も登場してますます身近になりつつあるロー/ノンアルコールドリンク。今後のバリエーション増加にも注目です。

 

※価格はすべて消費税込みです。

 

【店舗情報】

Low-Non-Bar

所在地=東京都中央区日本橋3-2-4 nefi nihombashi 1階
電話番号=03-6665-6022
営業時間=月~土17:00~翌1:00、日祝17:00~23:30
定休日=不定休
アクセス=JRほか「東京駅」八重洲北口徒歩3分、東京メトロほか「日本橋駅」B3出口徒歩2分

http://orchardknight.com/bar/low-non-bar

※緊急事態宣言などにより、営業時間が変動する可能性があります。

 

“プレミアム茶割り”と言いたいリッチな味。香るボトルの「アサヒ月庵 緑茶割り」がセブン-イレブンから限定発売

RTD(=Ready To Drink、開封してすぐ飲めるドリンク)ではレモンサワーが人気ですが、緑茶割りも一定のファンがいて見逃せないカテゴリーです。この度、1都4県(東京・神奈川・千葉・埼玉・静岡)のセブン-イレブン限定で「アサヒ月庵 緑茶割り」が新発売されました。ルックス的には上品さや渋さを感じますが、中身はどうなのでしょうか。レポートしていきましょう。

↑「アサヒ月庵 緑茶割り」。400ml入りで199円(税込。以下同)、アルコール度数は4%

 

甘くまろやか。上品な渋味が抜けるリッチな味

プレスリリースによると「アサヒ月庵 緑茶割り」の特徴は、煎茶、玉露、かぶせ茶という3種類の国産茶葉を低温で長時間かけてじっくり抽出たことにより、緑茶のまろやかなうまみと滋味深い渋みを楽しめるところ。香料を使わず、茶葉由来の自然な味わいや香りを感じられるのも魅力とのことです。

 

容器には、リキャップ可能な口の広いボトル缶が採用されています。これは、茶葉がもつ華やかで深みのある香りを最大限に感じられるという点と、自分のペースに合わせてゆっくりと味わうことができるというメリットを狙ったもの。

↑アルコールは国内製造の焼酎がベース。また、逆さにしてから飲むことを推奨しているのは、それだけ茶葉のうまみが濃いため、よく混ぜるのがオススメということでしょう

 

なお、アサヒの広口RTDでは、プレミアムレモンサワーと言える「アサヒ ザ・レモンクラフト」シリーズも。これは鮮烈なレモンフレーバーが圧倒的で、贅沢なプロダクトとそれに見合った高めの価格が特徴。「アサヒ月庵 緑茶割り」も同様のブランディングを感じますが、香りや味はどうでしょうか。

↑色味はやや濃いめで、贅沢感は十分。期待が高まります

 

まずは香りを嗅いでみると、緑茶ならではの青々しさや甘みを感じます。そして一口飲んでみると、味わいとしても甘やかさやまろやかなタッチが印象的。酸味は穏やかで、キレがありながら余韻として上品な渋味が抜けていきます。

↑ベースの焼酎はクリアで、茶葉のうまみが全面に出てくる印象。総じてリッチな味わいです

 

また、100mlあたり25kcalあるものの、甘さはなく、食事と相性がいいことは確実。セブン-イレブン限定発売ということで、「セブンプレミアム」の惣菜を数種合わせてみました。

 

あっという間に飲み切れる吸い込みの良さ

選んだのは3つ。あっさり系の「6種具材のお豆腐とひじきの煮物」(213円)、酸味のある「野菜と食べる砂ずりポン酢」(246円)、こってり系の「牛塩ホルモン炒め」(429円)です。

↑緑茶割りと料理の相性の良さを改めて検証!

 

「6種具材のお豆腐とひじきの煮物」は、素朴の素材な味を甘じょっぱく味付けしたザ・家庭料理といえる一品。この繊細さを「アサヒ月庵 緑茶割り」のソフトな味が生かしつつ、しっかり寄り添います。例えばこれが、甘みの濃いベリー系の炭酸サワーや渋味の強い赤ワインだった場合はこうはなりません。

↑無炭酸でやさしい味わいの、緑茶割りならではのグッドフィーリングです

 

次は「野菜と食べる砂ずりポン酢」。うん、これもかなり良いです。爽やかな素材の味に、ポン酢がさらにさっぱり感をプラスした料理ですが、「アサヒ月庵 緑茶割り」を合わせると茶葉のまろやかな甘味が際立ち、全体のまとまりがアップします。

↑「アサヒ月庵 緑茶割り」の風味は、酸っぱい料理とも見事に調和。酸味系全般に合うと思います

 

最後は「牛塩ホルモン炒め」ですが、これもナイス。3種の茶葉の適度な渋味が、牛肉のコク深いうまみや脂の濃厚なオイル感をしっかりリセットしてくれます。

↑辛味は緑茶のまろやかなタッチが包み込むので、これも絶妙

 

気が付いたら400mlでもあっという間に飲み切ってしまう、吸い込みのよさ。これは炭酸がなく、アルコール度数が4%というのも影響しているでしょう。今回は夏のシーンを想定して冷やして飲みましたが、常温でも円熟味が前に出ておいしいと思います。

 

緑茶割りは冒頭で述べたように一定のファンがいるカテゴリーで、筆者の知人の中には「あらゆる酒のなかで緑茶ハイ(緑茶割り)が一番好き」という人もいます。近年では100種類のお茶割りに特化した「茶割」という専門店が登場するなど緑茶割りのポテンシャルは高く、販売地域の拡大も考えられるでしょう。「アサヒ ザ・レモンクラフト」もセブン-イレブンから先行発売したストーリーを持っていますし、「アサヒ月庵 緑茶割り」の展開にも注目です。

アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料第2弾『アサヒ ビアリー 香るクラフト』が6月29日発売

アサヒビール株式会社は、アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー 香るクラフト」を、6月29日から首都圏・関信越エリアの1都9県で発売します。お酒の飲み方の多様性を提案する「スマートドリンキング」の考え方に基づき展開している“微アルコール”商品の第2弾となります。

 

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」195円/税込(表面)

 

「アサヒ ビアリー 香るクラフト」は、麦のうまみとコクに加えて、フルーティーで華やかな香りが感じられるアルコール度数0.5%のビールテイスト飲料です。独自の脱アルコール技術により、ビール特有の「発酵由来の複雑な香気成分」を残しつつ、華やかな香りを加えることで「フルーティーな香りとコク」が感じられる味わいに仕上がっています。

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」(裏面)

 

パッケージは、白をベースに上質なデザインとなっています。「フルーティーな香りとコク」という商品の特長を記載するとともに「スマートドリンキング」のロゴマークも。缶体裏面には「微アル第二弾誕生!」という文言と、具体的な飲用シーンが記載されています。ビールらしい本格的な味わいが楽しめる第1弾の『アサヒ ビアリー』に続いて、個性豊かな味わいが楽しめる『アサヒ ビアリー 香るクラフト』を第2弾として発売することで“微アルコール”という新しいカテゴリーの認知拡大と飲用喚起を図っていくそうです。

 

アサヒビールが「飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会」の実現を目指すために提唱している「スマートドリンキング」。これを具現化する商品の第1弾として、アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料『アサヒ ビアリー』を、3月30日から首都圏・関信越エリアの1都9県で先行発売しました。発売2週間後にアサヒビールが実施した調査では「飲用後の満足度」「継続飲用意向度」の数値が高く「今までのノンアルとは味が違う」「こういった商品が欲しかった」といった評価が多く見られました。

 

そして今回、新たに『アサヒ ビアリー 香るクラフト』を発売し、それぞれ自分のペースで心地よい時間を楽しめる選択肢を提案することで“期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造”を目指していくそうです。

 

【商品概要】

商品名:アサヒ ビアリー 香るクラフト

名称:炭酸飲料

発売品種:缶350ml

アルコール分:0.5%

発売日:6月29日

発売地区:東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県の1都9県

製造工場:福島工場

価格:195円(税込)

アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料第2弾『アサヒ ビアリー 香るクラフト』が6月29日発売

アサヒビール株式会社は、アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー 香るクラフト」を、6月29日から首都圏・関信越エリアの1都9県で発売します。お酒の飲み方の多様性を提案する「スマートドリンキング」の考え方に基づき展開している“微アルコール”商品の第2弾となります。

 

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」195円/税込(表面)

 

「アサヒ ビアリー 香るクラフト」は、麦のうまみとコクに加えて、フルーティーで華やかな香りが感じられるアルコール度数0.5%のビールテイスト飲料です。独自の脱アルコール技術により、ビール特有の「発酵由来の複雑な香気成分」を残しつつ、華やかな香りを加えることで「フルーティーな香りとコク」が感じられる味わいに仕上がっています。

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」(裏面)

 

パッケージは、白をベースに上質なデザインとなっています。「フルーティーな香りとコク」という商品の特長を記載するとともに「スマートドリンキング」のロゴマークも。缶体裏面には「微アル第二弾誕生!」という文言と、具体的な飲用シーンが記載されています。ビールらしい本格的な味わいが楽しめる第1弾の『アサヒ ビアリー』に続いて、個性豊かな味わいが楽しめる『アサヒ ビアリー 香るクラフト』を第2弾として発売することで“微アルコール”という新しいカテゴリーの認知拡大と飲用喚起を図っていくそうです。

 

アサヒビールが「飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会」の実現を目指すために提唱している「スマートドリンキング」。これを具現化する商品の第1弾として、アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料『アサヒ ビアリー』を、3月30日から首都圏・関信越エリアの1都9県で先行発売しました。発売2週間後にアサヒビールが実施した調査では「飲用後の満足度」「継続飲用意向度」の数値が高く「今までのノンアルとは味が違う」「こういった商品が欲しかった」といった評価が多く見られました。

 

そして今回、新たに『アサヒ ビアリー 香るクラフト』を発売し、それぞれ自分のペースで心地よい時間を楽しめる選択肢を提案することで“期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造”を目指していくそうです。

 

【商品概要】

商品名:アサヒ ビアリー 香るクラフト

名称:炭酸飲料

発売品種:缶350ml

アルコール分:0.5%

発売日:6月29日

発売地区:東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県の1都9県

製造工場:福島工場

価格:195円(税込)

泡のワクワクが止まらない!「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」はビール界の発明だ

4月6日に、前代未聞の缶ビールが新発売されます(スーパーなどでは4月20日から発売)。その名は「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」。最大の特徴は缶の構造にあり、開けた瞬間から泡がふんわりと湧き出るのです。

 

↑「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」。340mlで、価格は既存の「アサヒスーパードライ」と同額を想定とのことで、200円前後だと思います(上記写真はサンプル。デザインは一部変更予定)

 

本稿では革命的な缶とフタの構造や、本家「アサヒスーパードライ」との違いはあるかなどを、飲み比べレポートとともにお送りします。

 

缶の天面がフルオープンする画期的なフタの構造

まずは缶をじっくり見てみましょう。本家「アサヒスーパードライ」と並べると、その差は一目瞭然。本家はほかのドリンクと同じく缶天面の一部が開口するタイプのフタとなりますが、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」のフタは缶の全面が開く仕様となっています。

 

↑左が「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」の天面。指を入れる穴が大きく、缶詰のようにパカッと開けるタイプになっています

 

「アサヒスーパードライ」と成分を比べてみると、これに関しては完全に一緒。つまり、入っているビール自体はまったく同じということです。

 

↑内容量には違いがあり、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」は「アサヒスーパードライ」より10ml少ない340mlです。これは泡が出るぶんを考慮してのことでしょう

 

「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」の裏面には、泡を楽しむ方法が記載されています。ポイントは温度。飲みごろは4℃~8℃で、12℃以上はふきこぼれ注意とのこと。

 

↑裏面。QRコードからより詳しい専用サイトに飛べるので、こちらもチェックしてみましょう

 

今回はなるべくこぼれないレベルで泡を最大限楽しみたいと思い、冷蔵庫で冷やしたあと5分程度置いてから開栓してみることに!

 

お店の達人が注いだような、超シルキーな泡!

↑おぉ~これはもはや大発明! 開けたそばから泡がふくらみます

 

これはスゴい! よく、缶を振ったビールなどはプシュッ!ドバァッーと吹きこぼれますが、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」はまったく別物です。ゆっくりモコモコとふくらむうえ、この泡がきわめてシルキー。お店で達人が注いだような、超きめ細やかな泡になるのも魅力的です。

 

↑ホイップ感のある泡なので表面張力も強く、形をしっかりキープします

 

飲んでみると「アサヒスーパードライ」ならではの、シャープな刺激とキレッキレのノド越しは健在。この思わずプハーッとうなりたくなるウマさに、クリーミーな泡のふんわり感が加わって、ひと口目はメリハリも最高です。そして、天面が全開というのは香りの感じ方にも違いが出ると思いました。

 

↑缶と鼻の位置関係に注目

 

通常の缶では天面が香りの上昇をさえぎりますが、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」はフルオープンなので、その香りをダイレクトに感じられるのです。ビールの味自体や余韻のニュアンスは同じかもしれませんが、ファーストインパクトには差があると思います。

 

↑定番の「アサヒスーパードライ」とも飲み比べ。味は同じでも、体感要素に違いが出ます

 

この違いを音楽で例えるなら、同じ曲をスピーカーで流しても、ボリュームの大小でダイナミクス(強弱)が変わるようなものでしょうか。ぜひ両方買って、違いを実感してみましょう。

 

↑見た目のフォトジェニックなインパクトも抜群です

 

なお、なぜこのような泡が出るのかを聞いたところ、缶の内側に特別な塗料でクレーター状の凹凸を焼き付けているからとのこと。この構造により、通常の缶からビールをグラスに注いだときに発生する泡よりも、きめ細かくなるように仕上げられているのだそうです。また、フタや飲み口の鋭利さは皆無で、安全なのもポイント。

 

↑フタと缶の飲み口は、飲料缶では初採用となる「ダブルセーフティー構造」を採用。手や口を切る恐れはありません

 

缶ビールはグラスに注がず、そのまま飲むという人は多いでしょう。ただしそんなビールファンでも、やはりお店のビールのほうがウマいと思っているはず。それはクリーミーな泡や香りが多少なりとも影響しているので、ぜひ「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」でリアルな生ビール感を確かめてみてください。

 

 

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ノンアルにはない飲みごたえ!“0.5%の微アル”が決め手の新作「アサヒ ビアリー」は製法も前代未聞

3月30日に首都圏・関信越エリアの1都9県で先行発売された、アサヒビールの新商品「アサヒ ビアリー」。アルコール度数1%未満の“微アル”という、消費者のライフスタイルの変化に合わせた新しい提案です。本稿では、「アサヒ ビアリー」のスペックや開発された背景、そして実際に飲んでみた、味わいをレポートしていきます。

 

↑微アルコールの新カテゴリーを打ち立てた「アサヒ ビアリー」。希望小売価格は税抜181円です

 

「脱アルコール」の新製法で本格的な味わいを実現

2020年12月から、アサヒビールでは「スマートドリンキング」を提唱しています。これは2021年6月までに各商品の純アルコールグラム量を開示するほか、2025年までにアルコール度数3.5%以下の商品構成比20%を目指すという具体的なアクションとともに、お酒の飲み方の多様性を提案する取り組みのこと。

 

同社が目指すのは、お酒を飲める人、飲めない人、あえて飲まない人など、誰もがそれぞれのシーンや気分に合わせて、自分のペースでドリンクを楽しめる世界の実現。その取り組みの背景には、お酒に関しての世界的な潮流も影響しています。

 

↑様々な人々の状況や場面における “飲み方”の選択肢を拡大。多様性を受容できる社会を実現するために商品やサービスの開発、環境づくりを推進していくとか

 

さらに海外では、自らすすんで低アルコール・ノンアルコールを選ぶ「ソバーキュリアス」がトレンド。健康志向をはじめとする多様な考え方を受け入れ、「節度を持って自律的にアルコールと向き合う」というスタイルは、今後日本でも広がっていくことが予想されます。とある統計によると、すでに日本人の成人のうち半分はお酒を飲まないとか。そこには下戸で飲めない人だけでなく、飲めるけど自主的に飲まない人も多く含まれています。

 

↑アジアにおけるアルコール0~0.5%のボリュームは、まだ欧州と比べれば小さいものの、順調な伸長率で今後の成長が期待できるそうです

 

ただ、日本でソバーキュリアスが一般的になるには、課題があります。それは、日本国内で現在発売されているノンアルコール飲料・低アルコール飲料の満足度の低さ。アサヒビールの調査によると、およそ8割もの人が「ノンアルコール飲料」に味や飲みごたえで物足りなさを感じているという結果が出たそうです。そこで、低アルコールを実現しつつも、高い満足度を得られる商品として、「アサヒ ビアリー」が開発されたのです。

 

↑本格的なビールのおいしさと“微アル”を両立させた革新的な商品です

 

「アサヒ ビアリー」の商品コンセプトは、本格的なビールのようなおいしさを、シーンやペースに合わせて自由に楽しめる、ということ。そのために「脱アルコール」という新しい技術が採用されています。ざっくりいうと、普通のビールから、アルコール分だけを取り除くという製法です。

 

↑ビールらしい香味を残したままアルコールを除去するために、温度・圧力を変更しながら蒸溜試験を重ねること約100回。試行錯誤と試験製造を経て、最適な製造方法を見出したとか

 

まずは100%ビール由来原料を使用して、香り豊かでコク深いビールを醸造します。それからじっくりと時間をかけて、アルコール分だけを蒸溜して除去していくのです。そうすることで、ビールが本来持っている発酵による複雑な香りや、本格的な麦のうまみをキープ。きめ細かな泡もそのままで、上質なビールの飲みごたえを楽しめます。

 

ちなみに「アサヒ ビアリー」は法律上の区分では、ビールではなく炭酸飲料。アルコール度数を0.5%にした理由は、試作段階でいろいろと飲み比べた結果、味の評価が最もよかったからだそうです。

 

想像以上の飲みごたえ。料理にもよく合う

そんな、脱アルコールの新技術によって生まれた「アサヒ ビアリー」。第一印象として、黒を基調としたパッケージデザインが上質さを感じさせます。そしていよいよ、缶を開けて飲んでみることに。

 

↑黒ベースに映える金色の文字。パッケージの表面に施されたマットでザラッとした加工も、高級感を演出します

 

ん? 明らかにこれまでのノンアル系のビールよりも飲みごたえがあります。ベースがれっきとしたビールだからか、0.5%のアルコールが効いているからなのか、とにかくノンアルとは一線を画す“ビールの存在感”があります。

 

↑しっかりとした飲みごたえ。一口でノンアルとの違いを実感できます

 

グラスに注いでみると泡立ちもパワフルで、爽快感やのど越しも十分。一般的なビールに比べれば、麦のうまみや苦味といった輪郭はおとなしめですが、水っぽいとか味が薄いという印象はなく、ゴクゴク飲めるライトでやさしいビールといったニュアンスです。

 

↑泡の質感もきめ細かくて本格的です

 

↑これで微アルとは驚き。気軽に飲み進められます

 

せっかくなので、フードとのペアリングも試してみました。今回はビールと相性のいい揚げ物ということで、みそかつを用意しました。

 

「アサヒ ビアリー」の爽快感が肉や油のジューシー感を適度にリセットしてくれるのはもちろん、みそだれの甘じょっぱさと麦のうまみが調和して好相性です。繊細な和食から濃厚な洋・中の料理まで、しっかりマッチすると思いました。

 

↑アマノフーズから限定発売されている、人気の「フリーズドライの匠 みそかつ」(1食税別700円)を用意。様々な勝利と相性がよさそうです

 

「アサヒ ビアリー」は350ml缶で価格は税抜181円。一度ビールを作ってからアルコールを抜いていると考えれば、納得の値段といえるでしょう。まず関東の1都9県で販売されて、6月29日から全国で発売予定です。休肝日を設けたいけどノンアルでは物足りないという人、ビールは好きだけどすぐに酔ってしまうという人などは、ぜひ試してみてください!

 

 

 

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果実系チューハイ「アサヒ贅沢搾り」がリニューアル。飲めばリッチなほろよい気分に

酒類の市場で大きく伸長しているカテゴリーが、缶チューハイなどに代表されるRTD(=Ready To Drink、開封してすぐ飲めるドリンク)です。数ある商品群のなかでも、圧倒的な果実感で人気を博しているのが「アサヒ贅沢搾り」ですが、3月9日からリニューアルされていることをご存知でしょうか。

 

↑アサヒビールの人気RTDがリニューアルしました! 価格は350ml缶が141円、500ml缶が191円(ともに税抜)です

 

 

本稿ではアサヒビールが開催した発表会より、同ブランドの紹介や、トレンドに裏打ちされたリニューアルの背景、進化した商品の中身などについて解説します。

 

豊かな果実感で人気の「アサヒ贅沢搾り」シリーズ

2018年に発売された「アサヒ贅沢搾り」は、“果実感”にこだわった缶チューハイブランド。果実1個分もしくは1/2個分の果汁を使用した、贅沢な味わいが特徴です。他のメーカーからも果実系チューハイはリリースされていますが、そのなかでも果汁の割合が特に多い印象です。

 

2020年に一度リニューアルされたのですが、その際は“まるかじりチューハイ”というコンセプトのもと、果実をまるごとかじったような味わいを実現。シリーズの特徴だった果実感に磨きをかけました。

 

↑あふれる果実感をいっそう楽しむには、開栓前に缶を逆さにしてから飲むのがオススメ。これも「アサヒ贅沢搾り」の特徴です

 

商品リニューアルや期間限定フレーバーの発売などを積極的に仕掛けた結果、2020年のシリーズ販売箱数は計507万箱、前年比121%と過去最高になったそうです。これからもアサヒビールの主力RTD商品として、さらなる商品展開が期待されます。

 

 

「家でプチ贅沢を楽しみたい人」が増えている

そんな「アサヒ贅沢搾り」ブランドが、この春に再びリニューアルを実施。売れ行き好調だった同商品をあえて再リニューアルする背景には、コロナ禍における消費者のライフスタイルの変化がありました。

 

アサヒビールの調査によると、消費者が生活をするうえで「家族との食事や団らんの時間を持つ」「家でゆっくり過ごす」「趣味の時間を持つ」など、家の中での生活を充実させたいという意識が高まっているとのこと。例えばお取り寄せグルメを堪能したり、好きなお酒を自分のペースでゆっくりと楽しんだりといった“ちょっとした贅沢”への志向が見られたのです。

 

2020年に顕在化したもうひとつの傾向が、「酒類エントリー層」の増加です。これはもともと酒類をリピートしている人たちではなく、新しくエントリーする層。つまり、いままでお酒を買わなかったライトなユーザーたちの購入量が、コロナ禍を機に伸びているのです。

 

↑ライトなユーザーによる酒類の購入数が増えています ※アサヒビール社「アサヒ贅沢絞りリニューアル発表会」の資料より抜粋

 

そんな消費者動向を背景に行われた今回の「アサヒ贅沢搾り」のリニューアルでは、「たっぷり果実で、ほんのりよえる。」という新たなブランドメッセージを掲げ、果実の味わいをさらに強化。従来の果実系チューハイのユーザーだけでなく、若年層やちょっといいものを楽しみたいユーザーなど、幅広い層へのリーチを図っています。

 

果汁たっぷりの新商品をご紹介

それでは今回リニューアルされた商品をチェックしていきましょう。全体的な中味の特徴としては、熟した果実を食べた時のような豊潤な味わい。“食べごろ”の果物の、ジューシーな味わいとフルーティな香りがアップしました。アルコール度数は控えめの4%で、贅沢な果実感とほろ酔い気分を楽しめます。パッケージからも果実味と品質のよさを感じさせます。

 

↑グレープフルーツ果実1/2個分の果汁41%を使用した「アサヒ贅沢搾りグレープフルーツ」

 

↑食べごろのグレープフルーツのような、みずみずしい香りと、ジューシーな味わいが特徴

 

↑桃果実1/2個分の果汁31%を使用した「アサヒ贅沢搾り桃」

 

↑食べごろの桃のような、芳醇な香りと、ジューシーな味わいが特徴

 

↑キウイ果実1/2個分の果汁13%を使用した「アサヒ贅沢搾りキウイ」

 

↑食べごろのキウイのような、華やかな香りと、甘酸っぱく爽やかな味わいが特徴

 

↑レモン果実まるごと1個分の果汁14%を使用した「アサヒ贅沢搾りレモン」

 

↑食べごろのレモンのような、みずみずしい香りと、フルーティで好バランスな味わいが特徴

 

↑ぶどう果実1/2房分の果汁37%を使用した「アサヒ贅沢搾りぶどう」

 

↑食べごろのぶどうのような、みずみずしい香りと、ジューシーな味わいが特徴

 

これらの通年商品に加えて、今回の発表会では、期間限定フレーバーのパイナップル味もお披露目されました。こちらは2020年に実施したリニューアル記念キャンペーンの景品として作られたアイテムがベースになっています。飲んだユーザーたちから大好評で、商品化のリクエストが寄せられたことから、全国発売が決定しました。

 

↑パイナップル果実1/12個分の果汁25%を使用した「アサヒ贅沢搾り期間限定パイナップル」

 

↑パイナップルの芳醇な香りと、ジューシーな味わいが特徴

 

各商品を飲んでみると、やはりその果実感は圧倒的。気軽に飲めるRTDで深くジューシーな味わいを楽しめるのは、何だか得した気分になります。家飲みでちょっとリッチな気分を味わいたいときに、新しく生まれ変わった「アサヒ贅沢搾り」をお試しください!

 

 

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2020年を語る上で絶対外せないレモンサワー「アサヒ ザ・レモンクラフト」。年末年始最強の組み合わせ7選を公開!

2020年のお酒のトレンドを振り返ると、家飲み需要が拡大するとともに、例年以上にRTD(開封してすぐ飲めるドリンク)の話題が多い1年でした。具体的には継続人気のレモンサワー、手作り感など高付加価値のクラフト系、コロナ太りで注目された糖質カット系などが挙げられます。

 

様々な新作がデビューしたなか、クオリティの高さで真っ先に思い浮かぶのが、クラフトカテゴリーのヒット商品「アサヒ ザ・レモンクラフト(以下「レモンクラフト」)」。先行して4月にセブン-イレブンから発売され、その後10月からは満を持してすべてのコンビニで発売されています。

 

↑「レモンクラフト」の「極上レモン」(左)と「グリーンレモン」(右)。ともにアルコール度数は7%で400ml、税抜181円

 

そして、筆者と編集部の間で話題にのぼる回数が多かったRTDも、実は「レモンクラフト」。本稿ではその理由とともに、フードジャンルのトレンド商品を中心に、年末年始の宅飲みやホムパで絶対使える、7つのオススメペアリングも紹介していきます。

【ペアリングを先見せ(画像をタップすると拡大画像が表示されます)】

 

「レモンクラフト」がもっている5つの優位性

まずは改めて、レモンクラフトの実力について。これはクオリティの高さが第一ですが、総評として5つの優位性が挙げられます。

 

①圧倒的な香りの豊かさ

レモン/グリーンレモンオイル、旬果レモンスピリッツ、凍結レモンピールエキス、瀬戸内産レモンエキス、シチリア産レモン果汁の5種類のレモン素材を使い、芳醇な香りが実現されています。そして、この香り高さが全体的なおいしさをゆるぎないものにしています。

 

↑「レモンクラフト 極上レモン」。「グリーンレモン」ともに、パッケージの裏面にはレモンからどのように味わいを引き出しているかの説明書きがあります

 

②広口キャップ

レモンクラフトは広口キャップを採用し、缶のまま飲むことを推奨しています。立ちのぼるレモンの鮮烈なフレーバーが、ダイレクトに鼻孔へ届く設計がこのボトル缶なのです。

 

③リキャップできる利便性

レモンクラフトは内容量が400mlと、一般的な350mlよりはやや多いのですが、リキャップできるので休日のお昼と夜とで分けて200mlずつ飲むといった楽しみ方もできます。

 

↑「レモンクラフト グリーンレモン」。レモンの缶チューハイはRTD市場のなかでも最大級のアイテム数ですが、この400mlボトルを採用している商品はほぼ皆無です

 

④希少性

当初はセブン-イレブン限定ということで希少性があったこと。現在は全国のコンビニで購入できようになっており、購入のハードルも下がっています。

 

⑤やや高価格帯なプレミアム感

2020年は自宅で過ごす時間が増えて、家事も増えて、また在宅勤務をする人はオンとオフが付けづらいという事象が起こりました。「おうち時間を楽しむプチ贅沢」というトレンドにマッチしたということです。

 

7つの絶品つまみを提案。有意義な年末年始を

ここからは、例年より在宅時間が多い今冬の年末年始の家飲みを、一層楽しむ方法として「レモンクラフト」の様々な組み合わせを提案。1年の疲れを癒しつつ、新しい年に良いスタートを切ってもらえれば。トレンドフードのほか、「レモンクラフト」がコンビニで発売されている商品ということで、コンビニグルメを中心にピックアップしました。

 

【その1】「レモンクラフト」同様のヒットストーリーをもつ新食感スナック

湖池屋「ハッシュドポテト」シリーズ

↑「うすしお味」(左)と「コンソメ」(右)があり、ともにオープン価格。来春「ハッシュドポテト コクうま塩」と「ハッシュドポテト クリスピーベーコン」にリニューアルが予定されています

 

「レモンクラフト」のように、セブン-イレブンで人気に火が付いた有名なフードが、湖池屋の「ハッシュドポテト」シリーズ。細切りした生のじゃがいもをひと口サイズのキューブ型にしたスナックで、ザクザクほろほろとした斬新な食感が特徴です。味付けはリッチなテイストで、贅沢な「レモンクラフト」にもマッチ。

 

【こちらもオススメ!】

上記同様、2020年にポテトスナックでヒットしたのが、味付けがなく素材本来のおいしさを楽しめるポテトチップス。湖池屋からは「湖池屋プライドポテト 芋まるごと 食塩不使用」、カルビーからは「CHIPS NEXT (Original)」が話題に。素材のピュアな味や香りを生かした「レモンクラフト」が合うことは間違いありません。また、新感覚スナックという点では湖池屋の「罪なきからあげ」もオススメです。

 

【その2】発売2日で100万個売れたローソンの新生ホットスナック

ローソン「GU-BO(グーボ)」シリーズ

↑「グーボ ベーコンポテト味」と「グーボ 明太チーズ味」。ともに税抜120円

 

今春デビューするやいなや、2日間で累計販売数100万個を突破し、あの大ヒットスイーツ「バスチー -バスク風チーズケーキ-」の3日間で100万個突破の記録を抜いた「グーボ」。濃厚かつ具だくさんで食べ応えがあり、生地はカリカリ、中身はホクホクでおつまみにも最適です。さっぱりとした「レモンクラフト」の酸味が「グーボ」のパンチをリセットし、また食べたくなり飲みたくなる好循環ペアリングがここにあり!

↑「グーボ 明太チーズ味」のフィリング(具材)はこのような感じ。とろけるチーズと明太子の辛味が合わさって、クセになるおいしさです

 

【こちらもオススメ!】

ミニストップならコリアンスナック「ソトクソトク」や、ガーリックバターが入ったカツ「チキンキエフ」。ファミリーマートなら「ポケチキ」シリーズがコンビニの注目ホットスナックです。「レモンクラフト」と合わせ買いして、濃厚なフードと爽快なお酒とのメリハリを楽しみましょう。

 

【その3】ニューノーマル仕様で“香る”コンビニおでん

コンビニ各社のパック型おでん

↑セブン-イレブンをはじめ、どのコンビニでもおなじみのおでん。パック型はチルドコーナーなどに置いてあり、店によっては袋のままレンチンできるタイプと、湯煎などで温める2種類があります

 

秋冬のコンビニグルメとして外せないのがおでん。“ニューノーマル”が叫ばれた今年はレジ横ではないパック型のおでんが話題となりましたが、実は非接触以外の魅力もあります。それが、香り高さ。レジ横で温め続けるおでんは時間経過とともに香りが飛びますが、パック型はできたてを密封するので香りが新鮮なのです。その芳醇な香りを、ぜひ香り高い缶チューハイ「レモンクラフト」でキュッと!

 

【こちらもオススメ!】

コンビニの秋冬を彩る、もうひとつの風物詩が中華まん。こちらはレジ横の需要も多く、変わらない人気を博しています。肉、ピザ、カレーなど具材は多種多様ですが、汎用性の高い「レモンクラフト」はどの味にもよく合います。

 

【その4】クリスマスのチキンは“ロースト”が本場風

ローソン「ローストチキン(骨なし)」

↑ローソンの「ローストチキン(骨なし)」。税抜204円(1ピ―ス)

 

クリスマスにチキンを食べるのはおなじみですが、よりクリスマスに密接な文化圏である欧米では七面鳥や鶏をローストするのが一般的。それにならって、ぜひ今年はローストチキンを味わってみませんか? 代表的なコンビニでは、ローソンから「ローストチキン(骨なし)」や、「黄金チキン ローストレッグ」(税抜276円)が発売されています。ジューシーで甘やかな香ばしさがあるローストチキンには、ほのかな甘みと柑橘の果実味が好バランスな「レモンクラフト 極上レモン」がマッチ。

 

【こちらもオススメ!】

例年クリスマスの時季に登場することがよくある、ミニストップの「スモークチキンレッグ(骨付き)」は、燻製好きなら要チェック。また、ファミリーマートの「照焼チキンステーキ」も肉厚ジューシーで絶品です。

 

【その5】巣ごもり派にも外メシ派にも。缶詰つまみの金字塔

国分グループ本社「缶つま」シリーズ

↑「缶つま コンビーフ ユッケ風」。税抜450円

 

家飲み需要が高まる一方、開放的なベランダ飲みやキャンプも今年は大ヒット。その両シーンで活躍してくれるのが缶詰です。なかでも、お酒に合う味わいにこだわって作られた「缶つま」シリーズは、どの商品も間違いないおいしさ。たとえば、ごま油と豆板醤が効いた「缶つま コンビーフ ユッケ風」は、牛肉と油のガツンとしたうまみが「レモンクラフト」の爽快な酸味と絶妙にマッチします。

 

【こちらもオススメ!】

ラインナップの多彩さも「缶つま」シリーズの魅力。炭火焼きのワイルドな香ばしさが美味な「缶つま 鹿児島県産赤鶏さつま炭火焼」、魚で挙げるなら「缶つま 九州産 ぶりあら炊き」、燻製好きなら「缶つまSmoke うずら卵」などがオススメです。コンビニにもよく置いてあるので、年末年始の巣ごもり用つまみとしてもぜひ「レモンクラフト」と一緒に。

 

【その6】2021年も拡大に注目! カラダにも環境にもやさしい大豆ミート

ファミリーマート「四川風旨辛そぼろ丼」

↑ファミリーマートの「四川風旨辛そぼろ丼」。税抜462円

 

大豆ミートはその名の通り、大豆をお肉のように加工した、現在注目のフード。ファミリーマートの「四川風旨辛そぼろ丼」は、ピリ辛でコク深い豆板醤や、シビれのある花椒(ホアジャオ)で味付けした大豆ミートのそぼろをはじめ、もやし、にんじん、きくらげのナムル、味付けメンマ炒めなどがたっぷり。甘辛くインパクトのある味わいに、「レモンクラフト グリーンレモン」のみずみずしい爽快感やフレッシュなビターテイストがよく合います。

 

【アザーチョイス】

上記「四川風旨辛そぼろ丼」はつまみになるメシとして、夕飯晩酌やシメに最適。また、ローソンには地域限定でレトルトの「大豆のミートハンバーグ」、セブン-イレブンには「野菜と大豆ミートのタコスミート」があります。

 

SDGsの面でも注目されている大豆ミートは、肉に比べて比較的カロリーが低くコレステロールフリー。圧倒的な低脂質ながら、肉と変わらない高たんぱく質と良いことずくめ。コロナ太りに、正月太りがのっからない組み合わせです。

 

【その7】未体験のおいしさでヒットに! シメにはコンビニ新食感スイーツを

ファミリーマート「プリン!?なチーズケーキ」

↑ファミリーマートの「プリン!?なチーズケーキ」。税抜276円

 

ここ数年のコンビニスイーツトレンドは、ローソンの「バスチー -バスク風チーズケーキ-」を筆頭に未体験のおいしさがキーワード。2020年を振り返るとファミリーマートの「スフレ・プリン」が頭角を現し、続いて秋には“新感覚チーズケーキ”として「ショコラチーズケーキ」と「プリン!?なチーズケーキ」が登場。発売10日間で合計200万食を突破した勢いが印象的でした。どのスイーツにも、甘さ控えめですっきりした味わいの「レモンクラフト 極上レモン」がよく合います。

 

【アザーチョイス】

プリン×コンビニといえば、セブン-イレブンが人気に火をつけた硬め食感の「イタリアンプリン」が有名。そのほか、スリーエフなら「もちぽにょ」ミニストップなら「フローズンヨーグルト」ローソンなら「プレミアムロールケーキ」と、各社を代表するロングセラーも安定のおいしさです。

 

2021年も「レモンクラフト」でワンランク上の家飲みを

2021年も、家での豊かな過ごし方を提案する商品がトレンドの中心となるでしょう。ビジネス面では自宅/仕事場/カフェなどの第三の場所と働く環境が日々変わっていくため、1日の切り替えや週末のリセットが心のよりどころとなります。

 

↑一言で表現するなら「レモンクラフト 極上レモン」はブライト&エネルギッシュ。「レモンクラフト グリーンレモン」はフレッシュ&ドライ。どちらもリッチで絶品です

 

プライベート面では時短に継続的なニーズがあり、家事を楽にする家電や手間のかからない料理が注目を集めるはず。そして5G時代の到来とともにライブ配信などもより一般的となり、充実した時間を楽しむためのプチ贅沢な食品やお酒が求められるでしょう。これらのニーズに合致しているのが「レモンクラフト」です。ちょっと優雅な気分に浸りたい日の晩酌や、仕事などを頑張ったあとのご褒美に、「レモンクラフト」でワンランク上の乾杯を!

 

各商品は、一部の地域および一部の店舗では取り扱いされていない場合があります。
飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。

撮影/我妻慶一

日本初を打ち出した新ビール「アサヒ ザ・ダブル」、個性はありながらも万能な味に驚かされた!

10月に酒税改定されたことでビールは安く、新ジャンル(第3のビール)は高くなりました。これによってメーカーのビール商戦も加熱。そのなかから、コンビニ限定で発売されたユニークな一本を紹介していきます。

↑11月10日からファミリーマートで発売されている、「アサヒ ザ・ダブル」。350ml缶は219円、500ml缶は286円

 

発酵温度が異なる2種のビールをバランスよくブレンド

何がユニークかというと、日本初の“ダブルブレンドを訴求”している点にあります。具体的には、麦芽100%のピルスナータイプのビールと、麦芽100%のエールタイプのビールをブレンドしているのだとか。

 

ビールもその他のお酒同様に発酵という工程があり、これが温度帯の違いなどで大きく「上面発酵(エール)」「下面発酵(ラガー)」にわかれ、それとはまた別の「自然発酵(別名はワイルドビールなど)」の3つに分類されます。そして、日本で伝統的に飲まれているのは下面発酵で造られるビールのうちの、ピルスナーというビアスタイル。プレミアムビールも同様にピルスナーです。

↑クラフトビールでは上面発酵のエールタイプも多数。この3つは左からケルシュ、ヴァイツェン、スタウトというビアスタイルで、すべて上面発酵です

 

上面発酵によるエールタイプのビールにも、多彩なビアスタイルがあるのですが、「アサヒ ザ・ダブル」のブレンドに使用しているエールの具体的なビアスタイルは企業秘密とのこと。ただ、多くのエールは華やかな香りと豊かなコクをもっていて、この味わいを生かしつつ、飲みごたえがありキレの良い後味が魅力のピルスナーをブレンドすることで、ほかにないおいしさを実現しているのです。

↑オンライン試飲会にて。「アサヒ ザ・ダブル」の開発者の2人が特徴などを教えてくれました

 

なお、「アサヒ ザ・ダブル」はファミリーマートとの共同開発商品として2018年9月から数量限定で発売していて、今年で3回目。初回は金×赤デザインの「アサヒ ザ・ダブル」、昨年は金×マリンブルーの「アサヒ ザ・ダブル ファインブレンド」、そして今年は初回のデザインをベースに、エンブレム調のデザインを取り入れるなどより“贅沢感”をイメージさせるパッケージとなりました。

↑地をアーガイル柄にしたデザインも贅沢感を演出しています

 

改めて新発売することとなった背景には、酒税改定のほかに飲み手の環境変化もあるとのこと。ズバリ、在宅時間とともに増えた家飲み需要です。斬新なビールを、メジャーな商品と同価格帯で市場投入することで「この機に色々なビールを試してみたい」というニーズに応える狙いがあるそうです。

 

プレミアムとは一風違う華やかさがあり、飲み飽きない

ということで、試飲してみました。グラスに注いでみると、香りからして微笑ましいフィーリング。プレミアムビールとはまた違った、フローラルでエレガントなフレーバーです。ホップの特徴はそこまで強烈ではないので苦味やアッパーな果実感も抑えられ、飲み疲れしないバランス感。

↑アルコールは5%でちょうどよく、飽きのこない完成度です

 

入口はふわっと優雅に香りながら豊かなコクも広がり、それでいてアフターテイストはシャープですっきり。この爽快なキレは、さすがアサヒスーパードライの造り手だからなせる技術力の高さだと感じます。

↑エールのやわらかさとピルスナーのするどさ、両方が絶妙に調和しています

 

フードペアリングは、コンビニの定番フードであればホットスナックが相性抜群とのこと。そこで、ファミリーマートのPB数種を合わせてみることに。

↑ホットスナックはファミマの新定番唐揚げ「ポケチキ」と焼鳥をチョイス。鶏の炭火焼きや、カニカママヨサラダも用意しました

 

筆者が選んだ「ポケチキ」は、やや香りにクセがあるチーズ味だったのですが「アサヒ ザ・ダブル」はふところが深くしっかりマッチ。これは、エールの香り高さがチーズの風味をしっかりキャッチするからでしょう。油の濃厚さも、ビール特有の爽快なキレがしっかりリセット。焼鳥や炭火焼きといった焼き物料理とも仲良く一体となり、また次のひと口が食べたくなるおいしい好循環が続きます。

↑マヨネーズ系の、酸味がある濃厚さともドンピシャ。華やかで爽やかな香味が、美味なるハーモニーを奏でます

 

上品で贅沢感満点の味わいに、エレガントなデザインということで、差し入れにもぴったり。もちろんふだんの晩酌や自分へのご褒美としても、ファミリーマートでサクッと今夜のご馳走をそろえましょう。

 

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あえての”ノンアル派”が急増中! プロが教える「ノンアルコールビール」の選び方

ノンアルコールビールといえば、”クルマを運転するときに選ぶ”という消極的な理由で飲むものだと思っていませんか? 実は、最近はそういったシチュエーションだけでなく、食事中やお風呂上がりなど日常生活で飲む人も増えているそうです。

 

とはいえ、「できるだけビールに近い味がいい」と思うのがビール好きの本音。かくいう筆者もノンアルはめったに飲まないので、”ビールに近いかどうか”が基準だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、ノンアルコールビールを飲み比べながら選び方のポイントを教えていただきました!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

一番搾り麦汁の香りと旨みが際立つ「キリン 零ICHI」

最初に富江さんに飲んでもらったのが、「一番搾り製法」を採用した「キリン 零ICH(ゼロイチ)」です。麦汁をろ過する際の二番麦汁を使わず、最初に流れ出た一番搾り麦汁だけを使用しています。

↑キリンビールの「キリン 零ICH(ゼロイチ)」

 

「ノンアルコールビールには珍しく、麦の香りや味がしっかり感じられます。一番搾りに比べると、スッキリ感がありますね。香りもフルーティー。全体的にはビールに近い印象ですが、甘みは控えめ。食事に合わせるのに良さそうです」(富江さん)

 

富江さんがビールとの違いについて触れましたが、その味に違いがあるのは当然のこと。なぜなら、ノンアルコールビールは普通のビールからアルコールを抜いているわけではなく、”まったく別の製法でビールに近いものを作っている”からなんです。そんな飲料をビールに近い仕上がりにする一番搾り製法は、技術革新の賜物と言えそうです。

 

 

透明な「オールフリー オールタイム」はサイダー感覚で

全国のコンビニ限定で販売されているサントリーの「オールフリー オールタイム」は、職場でも気兼ねなく飲めるようにと「透明」「ペットボトル入り」の2つの特徴を持ったノンアルコールビール。この見た目のインパクトで記憶している人も多いでしょう。

↑サントリーの「オールフリー オールタイム」

 

 

「香りはサイダーのようなフルーティーさがありますね。飲んでみると麦の感じはほとんどせず、酸味が少し強いめなのでスッキリします」(富江さん)

 

筆者も実際に飲んでみましたが、たしかにこれはサイダーみたい! ホップ由来の苦みも加えられているのですが、ほのかなライムフレーバーや強めの炭酸がサイダーのように感じさせるのかもしれません。

 

「視覚や嗅覚は味覚に影響を与えるのですが、オールフリー オールタイムはビールっぽさを求める人には少し合わないかもしれません。逆に、スポーツのあとや仕事の合間など、リフレッシュしたいときにいいですね」(富江さん)

 

 

フルーティーな香りが際立つ「サッポロ 麦のくつろぎ」

発酵由来の香り成分を組み合わせる「ナチュラル香味製法」で、ノンアル特有の「人工的な香りや後味」を改善したという「サッポロ 麦のくつろぎ」。富江さんもこのフルーティーな香りが気に入ったそうです。

↑サッポロビールの「サッポロ 麦のくつろぎ」

 

「サッポロといえば『サッポロ生ビール黒ラベル』がフラッグシップブランドです。黒ラベルはホップの爽やかな香りが立つ印象ですが、それに近いフルーティーな香りがします。この香りのおかげで、ビールの味にも少し甘みがあるように感じますね」(富江さん)

 

また、麦芽を使わずに苦味料でホップに近い苦味を出すなど、ビールっぽさをかなり意識しているようです。富江さんによると、「ビールよりは苦味が弱いものの、この苦味のおかげで喉が引き締められて次のひと口に切り替えやすい」とのこと。

 

 

苦味でビールらしさを演出する「アサヒ ドライゼロ」

ビールにはやっぱり苦味を重視するという人におすすめなのが、「アサヒ ドライゼロ」。普段から「アサヒ スーパードライ」を好んで飲んでいる人であれば、この再現性の高さに気付くはず。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロ」

 

 

「ほかのノンアルコールビールと比較すると、苦味が強いです。こうすることでビールらしさを出しているのでしょう。香りもスーパードライに近いですし、麦芽を使わないのにここまで近付けているのには驚かされます」(富江さん)

 

また、アサヒビールでは「アサヒ ドライゼロスパーク」という商品も8月末まで期間限定発売していました(現在は店頭在庫のみ)。ドライゼロと比較すると、炭酸の強さを130%に高めたペットボトル入りとなっています。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロスパーク」。8月末で販売終了

 

「味わいはドライゼロとほぼ同じですが、炭酸は非常に強いです。缶ビールや瓶ビールはグラスに注ぐ前提で作られているので、炭酸が強めに入っているのですが、これはグラスに注いでも缶から飲んでいるかのようですね」(富江さん)

 

 

どのビールの味に近いかで満足感が変わる

今回は5種類のノンアルコールビールを富江さんに飲み比べてもらいましたが、いずれもはっきりと特徴が異なりました。これだけ違うと、どう選べばいいのかがピンと来ていない人もいるでしょう。そこで富江さんが提案するのは、「自分がどのビールの味が好きかを知っておくこと」だといいます。

 

「そもそも”ビールの味”とひとことで言っても、アサヒスーパードライとサントリー ザ・プレミアム・モルツでは苦味、甘み、酸味、のどごし、香りがまったく異なります。そうなると、自分がどんなビールが好きなのか、どういった特徴をビールに求めているのかを意識することが重要なんです」(富江さん)

 

自分の好みを知るためにも、まずはいろんなビールに触れてみることが大切。さて、今夜も自分を知るためにいろんなビールを飲んでみるしかありませんね!

ビアライターが飲み比べてわかった!コスパ最強な「高アルコールビール」の正しい選び方と飲み方

 

巷で大ブームの高アルコール飲料。1缶飲めばある程度気分良く酔えるので、家飲みでのコスパの高さは最強といわれています。

 

最初は「RTD(Ready to Drink)」と呼ばれる”注いですぐ飲めるお酒”、その代表例である缶チューハイで高アルコールブームに火が付きましたが、ここ最近はビールにおいても高アルコールのものが続々と登場しています。とはいえ、チューハイとは違い、ビールの味の違いは飲み比べないとわかりづらいもの。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、主要メーカーの高アルコールビールを飲み比べてもらいました。そこで判明したのが、高アルコールビールの意外と知られていない新たな飲み方だったんです!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

アルコール感の強さや麦っぽさに違いがある

今回飲み比べるのは、「キリン のどごし STRONG」「アサヒ グランマイルド」「サントリー 頂〈いただき〉」「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」の4種類。日本メーカーの一般的な缶ビールが4〜5%なのに対し、これらは7〜9%のアルコール度数となっています。

 

普段はクラフトビールを飲む機会が多いという富江さん。 そんな富江さんはどのようなジャッジをするのでしょうか?

 

 

キリン のどごし STRONG(アルコール度数:7%)

↑黒い缶が目を引く「キリン のどごし STRONG」。酒税法上の区分は「リキュール」。キャッチコピーは「ガツンときてスカッと爽快」

 

 

「通常の5%のビールに比べると、アルコール特有のピリッとした感じがします。いわゆる、第三のビールらしい味わいですね」というのが富江さんの第一声。そう、今回紹介する高アルコールビールの多くが、「ビール」ではなく「リキュール」に分類されているのです

 

「アルコール度数が高いお酒は味のバランスを保つために甘みを強くすることが多いのですが、これも少し甘みを感じます。最初に麦っぽい味わいはほとんど感じませんが、あとから穀物の味わいを感じます。発酵度を高めて甘味を強くしすぎないことで、後味がスッキリしている印象。軽い苦みを感じるので、次のひと口に進みたくなりますね」(富江さん)

 

【特徴】
パンチ力あり。アルコールがガツンと来るものの、軽い苦みが次のひと口を誘う。

 

 

アサヒ グランマイルド(アルコール度数:7%)

↑今回登場したラインアップのなかで唯一「ビール」に分類される「アサヒ グランマイルド」。キャッチコピーは「続くやわらかなコク」

 

「アサヒ グランマイルド」が登場した背景には、今年4月に酒税法が変更になったことが挙げられます。スパイスや果物などこれまでに認められていなかった副原料を使ったものも「ビール」と呼べるようになったので、ビールメーカー各社がさまざまな副原料を使用したビールを登場させており、その流れのなかで誕生した銘柄です。

 

「アルコール度数が7%というだけあり、しっかりしたビールの味わいです。とはいえ、アルコールの香りをレモングラスで上手くマスキングしていて、同じ7%のビールのように”ガツン”と来るアルコール感はありません」(富江さん)

 

また、高アルコールビールは一気に飲み干さずに少しずつ飲むことから、時間が経ってからの飲み心地も富江さんはチェック。

 

「通常、ビールは時間が経つと嫌な苦みや香りが出やすいのですが、アサヒ グランマイルドはそういったことはないですね。同社のアサヒ スーパードライともまったく違いますし、ビールの新しい可能性を感じさせてくれるビールです」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールを感じすぎず、ちびちびと飲みやすい。爽やかさもあってバランスがいい。

 

 

サントリー 頂〈いただき〉(アルコール度数:8%)

↑「サントリー 頂〈いただき〉」の品目は「リキュール」。キャッチコピーは「最高峰のコク刺激」

 

今回飲み比べたなかで、富江さんが万人受けしそうだと話していたのが「サントリー 頂〈いただき〉」です。以前は7%だったアルコールを今年2月から8%にして、使用する麦芽を増量するなどのリニューアルを加えています。

 

「麦っぽくて甘みが強いですね。アルコールの刺激は舌にピリッと感じます。甘みとアルコールをしっかり感じられるので、満足する人は多そうです」(富江さん)

 

ちなみにパッケージには「コク」が強調されているのですが、ビールにおけるコクとはどういうことなのでしょうか?

 

「いろいろな味が複雑に絡み合っていることを指す場合が多いです。たとえば、出汁をそのまま飲んでもコクはありませんが、味噌や醤油で味付けするとコクが生まれます。ビールの場合は、ベースに甘みがあって、そこに苦みや酸味が加わることで”コクがある”と言うんです。このビールもまさにそうですね」(富江さん)

 

【特徴】
甘みとアルコール感が強い。味の良さとアルコール度数の高さを求めるときに◎。

 

 

サッポロ LEVEL9贅沢ストロング(アルコール度数:9%)

↑今回紹介するなかではもっともアルコール度数の高い「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」。分類は「リキュール」

 

「アルコール度数9%だけあり、アルコール感がしっかりあります。とはいえ、それに負けない麦感もしっかりあって、”麦のお酒”という感じがすごくしますね」と、「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」を飲んだ富江さんは語ります。

 

「アルコールの刺激はほかのものよりも強いので、ビアカクテルや氷を入れて飲むのがおすすめです。ほかの高アルコールビールよりも甘みが控えめなので、割っても味を邪魔することはないはず」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールの刺激や麦感を求める人に向く。ビアカクテルとして飲むのもアリ。

 

 

ビアカクテルという選択肢が増えるのも高アルコールならでは

高アルコールビールは、柑橘系のジュースで割ってもいいですし、ジュースを凍らせて氷を作り、それをビールに浮かべてもいいのだとか。

 

「オレンジジュースやレモネード、グレープフルーツジュースなどを使うのがおすすめ。氷をジュースで作ることで、味が徐々に変化していくのを楽しめます。ほかにも、トマトジュースで割ってレッドアイにしてもいいでしょう。トマトの青臭さが消えて、トマトジュースが苦手な人でも飲めるはずです」(富江さん)

↑ビアカクテルを作る際は1対1の配分がベスト。もともとのアルコール度数が高い高アルコールビールなら3.5〜4.5%になる

 

 

高アルコールビールは”酔いたいときのお酒”という認識が強いので、富江さんのこの提案はなかなか意外じゃないですか? また、「ビールに近いかどうか」を選ぶ基準にするものだと思っていた人にとっても、「自分がおいしいと思えるかどうか」を軸にすれば、その選択肢の多さに気付くはず。楽しくおいしく酔えるお気に入りの高アルコールビールを探してみませんか?

 

 

 

ビール好き外国人は「ノンアルコールビール」をどう評価する? 大手4社の代表作で検証してみた

日本の伝統料理や国民食、またはトレンドフードなどを様々な国の人に試食してもらう企画が本連載です。今回は透明色が出て再注目されている、ノンアルコールのビール風飲料でテスト。ビール好き外国人の評価はいかに?

 

新商品を中心に各メーカーのノンアルビールが集結

【左】ドイツ:チャン・ゼルコ さん

ブラウンシュバイク出身。ノンアル含め、週4〜5缶程度ビールを飲みます。

【中央】フランス:ヴァネッサ・ゴメス さん

パリ出身。週に約2〜3缶ビールを飲みますが、ノンアルコールは未体験。

【右】アメリカ:コリン・カナレ さん

ハワイ出身。毎日ビールを約2杯飲みます。ノンアルは体験済み。

 

 

【エントリーNo.1】

アサヒビール

アサヒドライ ゼロスパーク

実売価格201円/500㎖/0kcal

ビールらしいキレはそのままに、従来品比130%の高炭酸刺激に。8月までの限定商品でした。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:4.0

コリンさん:4.0

→total=11.5/15.0

「バブリーでホップの香りも◎。一番ビールに近いのはコレかな」(コリンさん)

「炭酸が強くてフレッシュ。味は、最初は薄く感じたけど余韻はイイ苦みだね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.2

キリンビール

キリン 零ICHI(ゼロイチ)

実売価格147円/350㎖/31.5kcal

独自の一番搾り麦汁を使用。麦のうまみを丁寧に引き出したおいしさを実現しています。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.0

コリンさん:3.0

→total=9.5/15.0

「色味や炭酸の強さは悪くないわ。でも香りはもっと強いほうが好き」(ヴェネッサさん)

「ドイツに似た味の銘柄があるよ。少し甘みを感じるけどおいしいね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.3】

サッポロビール

サッポロ 麦のくつろぎ

実売価格147円/350㎖/0kcal

発酵由来の香り成分を組み合わせる製法を採用。フルーティな香りと麦の味を実現しました。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:2.5

ヴェネッサさん:2.5

コリンさん:2.0

→total=7.0/15.0

「惜しい! バナナガムのような甘いフレーバーが気になるよ」(コリンさん)

「これはドイツの白ビールのイメージかな。もっと自然な香りだとイイね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.4

サントリービール

オールフリー オールタイム

実売価格147円/380㎖/0kcal

透明色で気軽に飲めます。ビールらしい味にほのかなライムフレーバーが加わり、爽やか。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.5

コリンさん:3.0

→total=10.0/150.0

「見た目とのギャップが面白い! ビールの味は弱いけどおいしいわ」(ヴェネッサさん)

「甘くないトニックウォーターみたい。苦みがもっとあるといいかも」(コリンさん)

 

 

再注目を集めるノンアルコールビール、一番のお気に入りは?

今年のノンアルコールビールは強炭酸や透明ドリンクブームの影響を受けた新作が登場し、再注目を集めています。そこで今回は大手4社の代表作を集め、ビール好きの外国人に試飲してもらいました!

 

「アサヒとキリンはビールの味に近いけど、サッポロとサントリーは独自路線だね」(コリンさん)

特に「オールフリー オールタイム」には3人ともビックリ。

「最もビールの味からは遠いわね。でも味や香りの完成度は高いと思うわ。飲みやすいし、リフレッシュには最適ね」(ヴァネッサさん)

 

そして総合的に高評価を得たのは、今回の4本のなかで最も新しいあの限定商品でした。

「アサヒはキレのある苦みと強炭酸が心地よかった。日本のビールっぽかったよ!」(チャンさん)

 

日本一のビール「アサヒ スーパードライ」を有するアサヒビール。その開発力はダテじゃりませんでした!

 

 

【今月の1番人気!】日本一のビール作りがノンアルにも生きている

日本で一番飲まれているビール「アサヒ スーパードライ」。このクリアな辛口が外国人のイメージする日本のビールだとすれば、同社のノンアルが高評価なのは納得できます。

 

 

LIFE PEPPERとは?

外国人ネットワークを活用し、日本企業の海外進出支援とインバウンド観光支援を行う。市場調査からWeb広告までサービスの幅は広く、外国人のアサインもできる総合マーケティング企業です。

 

 

文/中山秀明 イラスト/マガポン 撮影/石上 彰(gami写真事務所)

 

 

これが酒税法改正の恩恵だ! 終わらない暑夏に飲むべきビールは副原料にこだわったニュータイプ

これまでビール飲料は、原料の違いによって「ビール」「発泡酒」「第三のビール」などと分けられてきました。ビールとは「麦芽比率が67%以上で副材料は米、麦、トウモロコシのみに限定されるアルコール飲料」のことです。そこに果実や香味料が含まれるものは、発泡酒。また、麦芽以外の原料でつくられたビール風味の飲料は、第三のビールと呼ばれ、新ジャンルを確立してきました。ところが、2018年4月の酒税法改正によってビールの定義が変わり、多くの副原料が認められるようになったことで、市場は新たな盛り上がりを見せています。

 

ビールがよりおいしく感じるシーズンに、その動向は気になるもの。そこで、今回の改正が消費者にどんな影響を及ぼすのか、どのようなビールが新登場したのか、フードアナリストの中山秀明さんに聞きました。

 

酒税法改正でビール飲料の価格差がなくなっていく

酒税法とは、そもそもお酒の税率について定められた法律。お酒は、原材料の比率やアルコール度数などによって、税率が変化します。

 

「これまでビールは約77円、発泡酒は約47円、第三のビールは約28円が酒税でした(すべて350mlの場合)。今後は2020年から段階的に、ビールの減税が計画されています。反対に他2種類は増税し、最終的に2026年には、すべてのビール類の税率が55円に一本化される予定なんです。この改正によって、商品の価格差がなくなっていくので、『ビールより安いから発泡酒を飲もう』という発想は変わるでしょうね。また、これまでのビールの価格も2020年以降安くなっていくと思うので、ビール党の人にはうれしい改正となります」(中山さん、以下同)

 

認められるようになった副原料は10種類

今回の新税制にともない、ビール類飲料に認められる原材料も見直されました。たとえば、これまで果実やハーブなどを副原料に使うと、ビールとして認められず発泡酒扱いになっていたのですが、今後は副原料を添加しても、その重量が麦芽の5%以下であればビールと認められるようになったのです。

 

「今回認められたのは、下記の10種類です。今までは、レモンを使用したものに“レモンビール”という商品名をつけることはできませんでしたが、これからはビールという名称が使えるようになります。これを受けて、副原料を使ったビールがより多く発売されており、消費者としてはバリエーション増によって選ぶ楽しみが増えるでしょう」

 

【ビールへの添加が認められるようになった副原料】
果実/コリアンダー・コリアンダーシード/胡椒や山椒などの香辛料/ハーブ/野菜/ソバやゴマ/はちみつや黒糖といった含糖質物・食塩・みそ/花/茶・コーヒー・ココア(これらの調製品を含む)/牡蠣・昆布・わかめ・かつお節

 

各社の新ビールは香りや味が豊か!

酒税法改正を受け、どのようなビールが発売されているのでしょうか? 早速、各社の商品を見ていきましょう。

 

・飲みやすいのに高アルコールの「アサヒ グランマイルド」

4月に発売されたアサヒビールの新しいビール「アサヒ グランマイルド」は、「ゆっくり時間をかけて楽しむお酒」をテーマに作られており、飲みごたえのあるアルコール分7%であることが最大の特徴。

 

「7%とアルコールはやや高めなのでパンチは強めですが、アルコール臭が控えめなので、とても飲みやすい印象があります。ビール独特のアルコール臭を軽減させ、飲みやすさを考えて副原料にスターチやレモングラスを使用しているのだとか。レモングラスの風味は意識しないと感じないレベルで、定義拡大ビールというよりは、正統派ビールに近い印象です」


アサヒビール「アサヒ グランマイルド 350ml」
225円(編集部調べ)
アサヒビールお客様相談室 Tel:0120-011-121

 

・ほうじ茶を使った香ばしい味わいの「HOJICHA Brown Ale」

キリンビールのクラフトビールブランドであるSVB(スプリングバレーブルワリー)のファンクラブ「CLUB SVB」の会員と、直接コミュニケーションを取りながら共創したビールです。旨味に着目して昆布や炒り玄米などの副材料を使って開発を進め、焙煎した麦芽とほうじ茶の香ばしさを感じられるように作られました。

 

「キリンは自社のクラフトビアブランドを持ち、個性的なビールの開発を積極的にしながらバリエーションを増やしています。また、お茶という意外な副原料を使っていながらも、ビールを飲んだという感覚をしっかり感じられます。飲んだ後に喉の奥から鼻に抜けるほうじ茶の香ばしさと、柔らかく漂う麦芽の風味が特徴的で、特にお寿司や和菓子などに合いそうです」


SVB「HOJICHA Brown Ale(330ml×6本)」
2332円
キリンビールお客様相談室 Tel:0120-111-560

 

・塩と胡椒が麦の旨味を引き出す「Innovative Brewer グルメビア」

マイルドな塩味でお馴染みの岩塩・アルペンザルツと、皮を削ってシャープな辛味になった黒胡椒で麦のおいしさを引き出したビールです。ライムピールを加え、爽やかな味わいが楽しめます。

 

「Innovative Brewerブランドは、昨年10月の立ち上げ以降、既存のビール概念に縛られない自由な発想でビールを発売しています。塩胡椒という挑戦的な味わいも、この会社ならではでしょう。一見、塩と胡椒でトガった味というイメージを持つかもしれませんが、塩胡椒は縁の下の力持ち的な立ち位置で、一口目から複雑さを持ったどっしりとした旨味を感じられます。また、ライムの酸味による後キレのよさがあり、余韻が爽快です」


ジャパンプレミアムブリュー「Innovative Brewer グルメビア 350ml」
288円(編集部調べ)
サッポロビールお客様センター Tel:0120-207800

 

・カリブ海を思わせる爽やかさ「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉」

6月から数量期間ともに限定で、コンビニエンスストアのみで発売されているこちらのビールには、数種類のホップとフレッシュな香りが楽しめます。

 

「サントリーは、新ブランドを立ち上げ、チャネルや数量を限定して多彩なスタイルを市場投入しています。こちらのビールも数量限定で、コンビニエンスストアのみの販売に絞っています。味は軽やかでスカッと爽快。シトラスがほんのり香るフレーバービールという印象です。フルーティさよりも、フレッシュさを強調するために柑橘が使われているように感じました。メキシコのピルスナービールの飲み方でおなじみの、ライムを入れて飲むビールを彷彿とさせる爽やかさです」


サントリー「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉350ml」
220円(編集部調べ)
サントリーお客様センター Tel:0120-139-310
※限定商品ですので店頭にない場合もございます。

 

このほかにも、各社からさまざまなビールが登場しています。たとえば、高知の生姜や静岡のわさび、緑茶、和歌山の山椒、沖縄の黒糖など、地元の名産を使ったビールなども新発売に。この夏は、たくさんのビールを飲み比べる楽しみがありそうですね。

 

【プロフィール】


フードアナリスト/中山秀明さん

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=矢部ひとみ 構成=Neem Tree

 

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角煮にも使える! 広がるウイスキーの世界――『ニッカウヰスキーアレンジレシピ』

お酒を飲むとき、つまみを大事にするタイプとお酒そのものを味わうのに専念する方がいると思います。お酒の種類によって、使い分ける場合もあるでしょう。私はお酒を飲むのが好きで、若い頃は酒豪でした。いくら飲んでも酔わない体質なのか、みんなでお酒を飲みに行くと、もっぱら介抱する役に回り二日酔いもほとんどありません。

 

 

私のお酒の飲み方

お酒は種類を問わず何でも飲みます。ただし、改めて考えてみると、お酒によって飲み方は変えていたようです。ビールは食事の前にぐいっと喉を鳴らして飲むのが好きです。身体に悪いと言われても、夕方から水分をとらないようにしたりします。夜、焼き鳥屋さんで食事をする前にまずはビールを流し込み、「ぷは~~」と言うときの快感はやめられません。ワインは食事と一緒に楽しみます。銘柄などに詳しいわけではありませんが、この食事には軽めのワイン、この料理にはどっしり重めと、考えるのは至福の時間です。

 

 

亡き父の教え、ウイスキーを飲みなさい

では、ウィスキーは?  となると答えに窮します。ウイスキーも好きは好きなのですが、ワインやビールに比べると飲む回数が明らかに少ないのです。特に最近はほとんど飲んでいませんでした。バーにも行く機会がなく、寝酒に飲む習慣もありませんでしたから…。

 

けれども、私にお酒の飲み方を教えてくれた父は、いつもこう言っていました。「ウイスキーはいいよ。ハイボールもおいしいし、そのまま飲むのもいい。大切に少しずつ舌にしみこませていると、ああ、お酒っていいなと思うようになるよ」と。

 

日本のウイスキーの素晴らしさ

ニッカウヰスキー アレンジレシピ』(アサヒビール・監修/ワニブックス・刊)を読み、父の言葉は嘘ではなかったと改めて実感しています。ニッカウヰスキーは、「日本人に本物のウイスキーを飲んでもらいたい」と願った竹鶴政孝が創業した会社です。NHKのテレビドラマにもなりましたから、皆様、よくご存じのことと思います。

 

創業当時は「洋酒なんて」と理解されずに苦しんだといいますが、今や大人気。日本はもちろんのこと、海外でも「日本のウイスキーは素晴らしい」と、賞賛されるようになっています。外国へのおみやげに「日本のウイスキーがいい」と、頼まれることも多々あります。

 

ニッカウヰスキーをアレンジするとこうなります

愉しみ方の幅も広がりました。そのまま味わうのももちろん美味しいのですが、『ニッカウヰスキー アレンジレシピ』に掲載されているようなバリエーション豊かな飲み方も、ウイスキーの楽しみを広げてくれます。

 

「えっ! こんな飲み方もあったの?」と、びっくりするに違いありません。この本は、ニッカウヰスキー公式Twitterで配信された数々のレシピを集めたものですが、私たちに新しい世界を示してくれます。

 

『ニッカウヰスキー アレンジレシピ』で扱われているウイスキーは三種類。順に簡単に説明します。

 

1:ブラックニッカ クリア
アルコール度数は37パーセント。
クセのないやわらかな香りのモルト原酒と、ほのかに甘いグレーンウィスキーが互いに個性をひきたてています。
値段も手頃ですから、料理にも躊躇せずに使うことができるでしょう。

 

2:ブラックニッカ リッチブレンド
アルコール度数は40パーセント。
シェリー樽で熟成を重ね、フルーティで華やかな香りを身につけたモルト原酒と、ほのかな甘みとしっかりしたコクを感じるカフェグレーンを調和させたブレンデッドウイスキーです。ハイボールがおすすめ。

 

3:ブラックニッカ ディープブレンド
アルコール度数45パーセントで、ブラックニッカ史上、最も濃厚なディープブレンド。
新樽で熟成を重ねたウッディな香りを漂わせる力強いモルトが、樽の香り豊かなカフェダレーンと深く溶け合い、濃密で複雑な味わいとなって広がります。

 

 

ウイスキーの可能性を広げてくれる本

『ニッカウヰスキー アレンジレシピ』には、上の三種類のウイスキーを駆使したおつまみやアレンジドリンクが満載されています。趣向を凝らしたレシピは作品と呼びたくなるほどオリジナリティにあふれたものです。アレンジドリンク、漬込み酒、おつまみ、スイーツまで、実に様々のジャンルがあることにも驚きます。

フローズンレモンソルティハイボール

アレンジドリンクとして紹介されていたレシピです。ウイスキーに手を加えるなんてと、内心、思いつつ、作ってみました。

レシピに従って用意したのは

ブラックニッカクリア・・300ml
レモン・・1個
粗塩・・適宜
炭酸水・・120ml

 

作り方は簡単です。

①レモンは皮ごとよく洗い、輪切りにして冷凍する
②グラスの口を水で濡らして粗塩をつけ、①を入れブラックニッカクリアを注ぐ
③冷やした炭酸水を注ぎ、軽く混ぜる

 

さわやかな香りとキーンと冷えたハイボールが、夏の暑さを忘れさせてくれます。見た目も綺麗だし、ホームパーティなどでも人気が出そうです。

 

 

ウイスキー角煮

おつまみレシピからは、ウイスキー角煮を選びました。角煮は私が常日頃、よく作る料理です。ただし、ウイスキーを使って作るのは初めてでした。今までは、もっぱら泡盛とか日本酒を使っていましたから…。

 

レシピは以下の通り
材料(2人分)
豚バラ(ブロック)・・400グラム
パクチー・・・1株
長ねぎ・・・5㎝
A
ブラックニッカクリア・・100ml
水・・300ml
しょうが(薄切り)・・1かけ分

しょうゆ・・大さじ3
ブラウンシュガー・・大さじ2

作り方は

 

①豚肉は6等分に切る。パクチーはざく切りに、長ネギは千切りにして水にさらし、水気を切る。
②鍋に①の豚肉とたっぷりの水を入れて沸かし、弱火にして30分茹でる。蓋をして余熱で30分置く。湯を捨ててAを入れ、ひと煮立ちさせたら弱火で30分煮る。
③しょうゆとブラウンシュガーを加え、弱火で2時間ほど、煮汁が半分くらいになるまで煮る。
④を器に盛り、①のパクチーと長ねぎをのせる。

 

時間はかかりますが、火にかけておくだけですし、そんなに難しくありません。私がいつも作っている角煮より、脂っこくないひと品となりました。ウイスキーの力でしょうか?

 

他にもたくさんのレシピがありますが、ここでは紹介しきれません。ウイスキーの可能性を広げてくれる 『ニッカウヰスキー アレンジレシピ』の数々、是非、ご自身でお試しあれ~~!

 

【書籍紹介】


ニッカウヰスキーアレンジレシピ

監修:アサヒビール
発行:ワニブックス

こんなの、家で飲めたんだ! Twitterフォロワー400,000人突破! (※2018年4月時点)ニッカウヰスキー公式アカウント(@nikka_jp)で人気の自宅で楽しめるウイスキーを使ったレシピが1冊に。

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アサヒ、サントリー、キリンの定番ビールを徹底比較! 担当者に聞く「泡」へのこだわりとは?

大手各社のド定番ビールが、実は「泡」にこだわっていることをご存じですか。 しかも、なかには専用の簡易サーバーまで用意するブランドも。各担当者から泡へのこだわりを聞くとともに、フードアナリスト・中山秀明氏が実力をチェックしました!

 

泡持ちに寄与する成分が向上してさらにクリアに!

アサヒビール
スーパードライ
実売価格225円

辛口やキレ以外に、泡のおいしさも魅力。しかも今春新たな醸造管理技術を導入し、ビールの泡持ちに寄与する成分を約1割高めることに成功。より洗練されたクリアな味に進化しました。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

アサヒビール・マーケティング第一部
松葉晴彦さん

新たな醸造管理技術で泡持ちと切れ味がアップ!

仕込み・発酵・ろ過の工程において新たな醸造管理技術を導入しています。さらにビールの泡持ちに寄与する成分を従来品に比べ約1割高め、キレ味が向上するように脂質酸化物も低減させています。

 

【缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーを試してみた】

ギフトセットなどでゲットできる、「うまさ実感サーバー」を使用。乾電池で駆動するタイプで、缶にセットしワンプッシュで注げます。

 

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの 

クリーミーな泡と、スーパードライのキレのある味とのメリハリが楽しめます! 抽出部がソフトなプラスチック製となっていて、着脱や洗浄が簡単な点も秀逸。ドライのファンはぜひ入手しましょう!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

 

うま味や香りの豊かな素材が生み出すコク深く華やかな味

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
実売価格231円

うま味豊かなダイヤモンド麦芽やアロマホップを独自の技で醸造し、コク深く華やかな香りを実現。そのこだわりの製法と、注ぎ方で実現したクリーミーな泡を「神泡」と呼びます。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サントリービール・プレミアム戦略部
中野景介さん

厳選された麦芽と製法でクリーミーな泡を実現

きめ細かな泡には麦芽由来のたんぱく質が必要不可欠。そのため、麦芽100%であるとともに、たんぱく質が豊富なダイヤモンド麦芽を使っています。ダブルデコクション製法(※)で素材の良さを引き出すのもポイントです。

※麦芽本来のうま味とコクを余すことなく引き出すための製法。一部の麦汁を仕込み釜で2回煮出し、濃厚な麦汁を作る。

 

缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーをお試し!

キャンペーン中の「神泡体感キット」を使用。このキットには電動式と手動式があり、今回はより手軽にゲットできる後者で試してみました。

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの

おいしいのはもちろん泡を付けるのが楽しい

店レベルとまではいきませんが、サーバーを使った方がきめ細やかでもちのいい泡が作れます。味もよりまろやかになり、口あたり良好。自分で泡を付けるという所作も面白くてイイですね!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

うまさの長持ちする麦芽が泡をもきめ細やかに!

サッポロビール
黒ラベル
実売価格211円

世界中の生産者と協働契約栽培に取り組む同社独自の「旨さ長持ち麦芽」を採用。味や香りを新鮮に保ち、うま味と爽やかさに加え、きめ細やかな泡も魅力です。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サッポロビール・ブランド戦略部
田邊稔博さん

独自開発した麦芽が味と香りと鮮度を保つ!

独自開発した「旨さ長持ち麦芽」は、味と香りを新鮮に保ち、泡持ちの良さをアップさせます。この麦芽は2011年のクオリティアップから黒ラベルで一部使用していて、ご家庭でも生ビールのクリーミーな泡を楽しんでいただけます。

 

ビール泡品質向上への取り組み

酵母や原料の研究に始まり、工場・流通・店までの一貫した取り組みが農芸化学会技術賞を受賞。それらの卓越した技術が集結し、品質が保たれているのです。

 

【こちらも注目!】

世界150か国で愛される“泡の代名詞”的存在「ギネス」

ほかのビールとは異なる特殊な方法で泡を作るビールがあります。それがギネス。世界150か国で愛飲され、「クリーミーなビール」といえばギネスを思い浮かべる人も多いでしょう。そんな唯一無二の泡の秘密を紹介をします!

 

 

キリン
ドラフトギネス
実売価格303円

1759年に誕生し、いまや世界150か国以上で愛されている黒ビール。ロースト麦芽による香ばしい風味とクリーミーな泡が、リッチな味わいを生み出しています。開栓時に、缶の中に入っている独自のボール型ウィジェットの穴から窒素ガスと炭酸ガスが放出され、シルキーな泡を生みだしているのです。

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりウイスキーは「スコッチのシングルモルト」だ!王者の風格漂う3ブランドが今夏新発売

酒類のトレンドとしては、レモンサワーやクラフトジンなどがいまの新潮流といえるでしょう。が、ハイボールブームや朝ドラ「マッサン」などで盛り上がったウイスキーも依然大人気。そんなシーンをさらにアツくする商品が、3ブランドから計8本も新発売されます。しかもカテゴリはスコッチウイスキーのシングルモルト。今回は発表会の様子を伝えながらアイテムの紹介もしていきましょう!

 

 

追い風が吹くシングルモルトスコッチから新作が登場!

まずは国内ウイスキー市場の動向から。先日、サントリーの「響17年」と「白州12年」の販売休止が大きく報じられましたが、国産だけでなく海外からの輸入商品も好調です。そのなかで、スコッチが占めるのは約5割。バーボンなどのアメリカンウイスキーもトレンド傾向にあるものの、やはり王者はスコッチであり、2016年で約167万箱、2012年比で約1.5倍の規模に拡大しているのです。

 

↑イギリスの調査会社「IWSR」の資料より。スコッチウイスキーのなかでも、シングルモルトタイプは希少性からも年々需要が高まっています

 

この追い風のなかで新たに発売されるスコッチの銘柄は、「グレンドロナック」「ベンリアック」「グレングラッサ」の3ブランドから。「グレングラッサ」は飲食店限定となります。ひとつずつ簡単に歴史や味わいの特徴を紹介しましょう。

 

ハイランドモルトの入門に最適なグレンドロナック

↑グレンドロナック。左から18年(1万3080円)、12年(5770円)、21年(1万7470円)

 

グレンドロナックは1826年に創業。スコットランドで最も歴史ある蒸溜所のひとつで、東ハイランド奥深くのフォーグの渓谷に位置しています。創業以来、シェリー樽熟成のエキスパートとして知られていますが、その理由は原酒が力強いタイプだから。シェリー樽で長期熟成するのに、ベストであるということです。

 

↑特徴は、厳選されたシェリー樽による甘く果実味のあるテイスト。また、ナッツのような香りによる芳醇なフレーバーが高く評価されています。写真の12年はバランスがよく、ハイランドモルトの入門に最適

 

 

革新的な製造方法で高い評価を受けるベンリアック

↑「ベンリアック」。左が10年(5190円)、右がキュオリアシタス10年(5330円)

 

1898年に創業したベンリアック蒸溜所は、スペイサイドの中心に位置。スコッチの蒸溜所としては珍しく、古くからノンピートとヘビーピート(麦芽を乾燥させる際にピートという泥炭を炊くことでスモーキーになる)の2つのタイプのシングルモルトを製造してきたユニークな蒸溜所として知られています。また現在では希少となっている伝統的な製麦工程(フロアモルティング)を自社内で行っていることや、熟成と仕上げに様々な樽を使用する革新的な製造方法で高い評価を受けています。

 

↑キュオリアシタス10年は、自家製麦したヘビーピートモルトを使用。パワフルなスモーキー香と、フレッシュフルーツのような甘みが調和しています

 

 

奇跡の復活から一躍有名となったグレングラッサ

↑「グレングラッサ」。左から、トルファ(6500円)、リバイバル(5190円)、エボリューション(5770円)

 

創業が1875年と長い歴史を持ち、小規模少量生産のクラフトマンシップを貫いていましたが、1986年に生産がストップ。再開は絶望的とされていましたが、2008年に復活を遂げたことで一躍有名になったのがグレングラッサです。サンデント湾の沿岸近くに位置し、名産地と称されるハイランドとスペイサイドの境界をまたぐ唯一の蒸溜所であり、3つの環境の影響を受けていると言われています。

 

↑リバイバルは、赤ワインを熟成させたヨーロピアンオーク樽とバーボン樽でそれぞれ熟成させた原酒を、シェリー樽に入れ替えて再度熟成。甘いキャラメルのような香りと、クリーミーな味わいが特徴です

 

安すぎず高すぎずのプライスで特別なシーンにぴったり

発表会には、製造元のブラウンフォーマン社、アジアパシフィックブランドアンバサダーのクレイグ・ジョンストンさんがスコットランドより来日して登壇。商品のストーリーなどを開設するとともに、テイスティングのコツも教えてくれました。

 

↑クレイグ・ジョンストンさん。テイスティングは一見難しそうに見えますが、コツが5つあると言います

 

まずはグラスをライトに透かして色を見ます。次はグラスを傾けて回し、側面に液体の余波がどれだけ残るのかをチェック。この残量が多いほどアルコールの含有量も多いのだとか。3つめはアロマ。そしていよいよ口に含んでテイスティング。最後は飲んだ後に残る香りの余韻です。神経を研ぎ澄ませて意識しながらやってみると、ウイスキーの立体的な味わいに驚かされるでしょう。

 

↑会場にはフードペアリングを考慮した料理がズラリ。こちらは「グレンドロナック 12年」向けに用意された「蔵王牛ローストビーフとクレソンのピンチョス バルサミコソース」

 

最後には試飲とフードペアリングも。個人的に筆者が好みだったのは、「グレングラッサ トルファ」。ピートを焚き込んだ麦芽を使用し、バーボンバレルで熟成。その後、アルコール度数50%でボトリングした力強い風味が特徴の一本です。

 

↑「グレングラッサ トルファ」とのペアで提供されたのは、「粒貝と牡蠣のオイル漬け タイムとクローブの香りをうつして」。海の影響とピートのスモーク香が、磯の風味が詰まったホタテと牡蠣にベストマッチ!

 

今回の商品は価格帯にも注目。8本中6本が5000~6000円台となっており、デイリーで飲むにはややハードルが高いものの、ちょっとしたプレゼントや特別な場には重宝するプライスゾーンではないでしょうか。発売はすべて6月19日。父の日には間に合いませんが、これからの贈答シーンには実にアリですよ!

 

「カミュ」でブランデーの常識を覆す! 7名の実力派バーテンダーが集結したコンテストに潜入

熟成された深くて柔らかい味わいと豊かな香り。「カミュ」は、150年以上にわたって世界中で愛されてきた「ハイエンドブランデー」というべき世界最高峰のコニャックの1つです。ストレートもよし、ロックもよし。そしてカクテルベースにもよし。どのような飲み方にも寄り添ってくれる、懐の深いお酒です。

 

カミュのラインナップはいくつかありますが、近年注目度が上がってきているのがコニャック地方最西端のレ島でつくられているカミュ「イル・ド・レ」シリーズです。ストレートで飲むと引き締まった味わいで、ロックや水割りにすると甘みが引き立ってくる、シチュエーションによってさまざまな表情を見せてくれる1本です。

 

そして神戸では現在、イル・ド・レをベースとした「神戸フレンチハイボール」が大人気! 2017年の神戸開港150年を記念して開発された1杯で、華やかな風合いのなかにもぴりっとくる酸味と塩味がきいており、夏のリゾート地を思わせる味わいが魅力です。神戸全域約100店舗のバーやホテル、レストランで提供されており、イル・ド・レと強炭酸であるウィルキンソンの組み合わせが生んだ爽やかさが、カミュの新しいトレンドとなっています。

 

兵庫県内のバーテンダーが競いあう「カミュ神戸フレンチハイボール杯 カクテルコンペティション」

 

2018年3月11日、神戸メリケンパークオリエンタルホテルにおいて、カミュ 神戸フレンチハイボール杯 カクテルコンペティションが開催されました。次世代の神戸フレンチハイボールを見つけ出すコンペティションで、兵庫県内のバーテンダー7人がファイナル大会に参加。オリジナルの1杯を披露しあいました。

 

 

神戸フレンチハイボール・ツイストの基本ルールは2つ。イル・ド・レをベースとすること。そしてウィルキンソンタンサンを使うこと。評価ポイントは見ため、作りやすさ、香り・味わい、ブランドとコンセプトとなっており、ファイナリストに選ばれたバーテンダーがイメージする神戸らしさ、カミュらしさ、バースペースで楽しむハイボールらしさをどうアピールするかが重要視されました。

 

↑「カミュ イル ド・レ ダブルマチュアード」。実売価格は8046円

 

また神戸の美しい夜景を眺めながら楽しめる食後酒として、カミュボルドリーを用いた神戸アフターディナーカクテルの審査も同時に行われました。

 

↑「カミュ ボルドリーVSOP」。実売価格は8964円

 

落ち着きがありリラクゼーションともなる1杯は、神戸フレンチハイボールとはまた違った魅力を醸すもの。いったいどのようなカクテルが考案されたのでしょうか。ファイナリストごとの作品をご覧ください。

 

[BAR SLOPPY JOE] 生田理実:SLOPPY French Highball&le pont blanc

 

↑写真右がSLOPPY French Highball、左がle pont blanc

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]SLOPPY French Highball

イル・ド・レ ファインアイランド 70ml
ウィルキンソンタンサン 1本
オレンジピール

神戸フレンチハイボール・ツイストに出品されたSLOPPY French Highballは、190mlのウィルキンソンタンサンを1本まるごと使ったもの。オレンジピールで柑橘系の香りをトッピングして、ゴールドが煌めく海となりました。水面に立ち上がっていく炭酸の泡と、星型のオレンジピールが、夏の夜空を感じさせます。

 

[アフターディナーカクテル名]le pont blanc
カミュボルドリーVSOP 25ml
フランジェリコ 10ml
生クリーム 10ml
パインジュース 15ml
蜂蜜 2tsp
コーヒーパウダー・南天の葉

le pont blancは力強い印象があるコニャックのイメージを一変させ、うっとりとするような深みがある甘さを蜂蜜で演出。またコーヒーパウダーをスノー・スタイルであしらい、ビターなトーンも味わえます。飲んでいると次第に眠りへといざなってくれそう。

 

[KOBE GARAGE] 田中美也子:Jolie Highball&Cache cache

 

↑写真右がJolie Highball、左がCache cache

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]Jolie Highball
イル・ド・レ ファインアイランド 40ml
ボルスラズベリー 10ml
ウィルキンソンソーダ 100ml
レモンピール

フルーティなカミュ イル・ド・レの個性を、レモンピール&ラズベリーリキュールで印象力UP。氷を使わないために、グラスの中で温度が変わるごとに風味が変化していきます。多めの炭酸を使っていますが、ゆっくりと楽しみたくなる1杯といえるでしょう。

 

[アフターディナーカクテル名]Cache cache
カミュボルドリーVSOP 45ml
ボルスドライオレンジ 15ml
オレンジスライス 1枚
スターアニス 1/2個
シナモンパウダー 1振り
ウィルキンソンソーダ 15ml
シナモンスティック

ポートタワーに見立てたシナモンスティックと、三日月を思わせるオレンジスライスで、神戸の夜景をグラスにで表現したCache cache。フレッシュだけどスパイシー。1口、1口とすすめるたびに、新しい香りに気づかせてくれます。

 

[SAVOY hommage] 森崎和哉:Vent de mer&Belle soiree

 

↑写真右がVent de mer、左がBelle soiree

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]Vent de mer
イル・ド・レ ファインアイランド 45ml
神戸紅茶アールグレイ茶葉 2g
みょうが 1/4cut
フレッシュライム 1/8cut
砂糖 1tsp
ウィルキンソンタンサン 90ml

ミョウガのカクテルですか? と驚きましたが、これが合うんです。茶葉を使ったことでさらに重層的となった香り、ライムの効果でタイトに引き締まりつつも甘みが表にでてきている味わいに、ミョウガのエッセンスが爽快感ある炭酸とともに味わえます。

 

[アフターディナーカクテル名]Belle soiree
カミュボルドリーXO 30ml
グラハム・シックス・グレープス 10ml
シャンボールリキュール 10ml
グリオッティン 10ml
グリオッティン・チェリー

カミュボルドリーXOのエレガントさはそのまま、チェリーやピーチ、ベリーのリキュールというドレスであしらった1杯です。まろやかさのなかに果実味からくる甘さが身体の中に溶け込んでいくかのよう。リキュールに漬け込まれていたチェリーのアクセントも効いています。

 

[神戸メリケンパークオリエンタルホテル VIEW BAR] タバリヤ ロビン ラジュ:Port Tower Cocktail&Green Rose

 

↑右がPort Tower Cocktail、左がGreen Rose

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]Port Tower Cocktail
イル・ド・レ ファインアイランド 40ml
アペロール 15ml
ボルスマラスキーノ 10ml
フレッシュレモンジュース 1tsp
ウィルキンソンソーダUP
レモンスライス

氷でまろやかさが出たカミュイル・ド・レの味わいに、リキュール&レモンスライスで柑橘類のシャープな味をMIX。ビター寄りのグラデーションが感じ取れます。またグラスの上には華やかな花壇のような香りが常に漂い、風味を味わい続けたくなりますね。

 

[アフターディナーカクテル名]Green Rose
カミュボルドリーVSOP 35ml
ボルスグリーンバナナ 15ml
ボルストリプルセック 10ml
フレッシュライムジュース 1stp
ライムピール

グリーンに彩られたショートグラスは、逆に見立てればまるで自然味あふれる山。実際に六甲山や摩耶山をイメージしたそうです。こちらもバラの香りを軸としたフローラルさが魅力。またオレンジリキュールの甘みとライムジュースの酸味のフレーバーが心を落ち着かせてくれるよう。

 

[Bar el CAMINO] 村本恭一:柚桜&Hedene(エデーヌ~エデンの園の宴~)

 

↑写真右が柚桜、左がHedene(エデーヌ~エデンの園の宴~)

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]柚桜
イル・ド・レ ファインアイランド 40ml
ユズ・フルーツミックス 10ml
サクラ・シロップ 10ml
卵白 10ml
ウィルキンソンソーダ 適量
桜の花びら 数枚

香りゆたかで味の輪郭がしっかりとしているユズと、チェリーに、華やかさの象徴たるサクラ。さらにカミュイル・ド・レが持つ余韻の長さが、なめらかで、口のなかでゆっくりとひろがっていく卵白がまとめ上げてます。1つのスイーツとなった?と思わせてくれます。

 

[アフターディナーカクテル名]Hedene(エデーヌ~エデンの園の宴~)
カミュボルドリーVSOP 40ml
エスプレッソコーヒー 60ml
ブルーベリージャム(カシス、ブルーベリー、ブラックベリー、ドライブベリー、はちみつ) 2tsp
ペイショーズビターズ 1dash
金粉

複数のベリーを用いたジャムで色付けしたダークな水面に浮かぶのは、神戸の夜景をイメージした金粉。そのコントラストに目を奪われますね。コニャック同様にテロワール(土地)が味わいの要となるエスプレッソの苦味が、ジャムとカミュボルドリーの甘みとのコントラストを作り上げています。

 

[Bar rug] 高橋卓志:glass no.078&Lover’s time

 

↑写真右がglass no.078、左がLover’s time

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]glass no.078
イル・ド・レ ファインアイランド 30ml
みりん 3ml
レモン果汁 5ml
ウィルキンソンタンサン 80ml
ローズマリー
生姜スライス

柔らかみをもたせつつもタンサンでキリっとさせる。筆圧の高いアウトラインがハイボールらしさを演出し、その上でカミュイル・ド・レの豊かな風味を活かしていることに気が付きます。それにしてもみりんを入れるというアイディアには脱帽です。

 

[アフターディナーカクテル名]Lover’s time
カミュボルドリーVSOP 30ml
ボルスドライオレンジ 10ml
ボルスピーチ 10ml
ボルスカカオブラウン 10ml
ボルスチェリーブランデー 5ml
レモン果汁 10ml
シロップ 5ml
卵白 1つぶん
くこの実
ローズマリー
炙ったオレンジ
シナモンスティック

熟成された桃とチェリーのトーンに、カカオに苦味が乗せられて、年季の入った地層を思わせます。また提供されるプレートはオレンジや砂門スティック、くこの実で彩られており、まるで深夜のパーティ会場のよう。カクテルは自由なんだ、というメッセージがこめられているように感じました。

 

[BAR 151] 森広貴:voyageur&mystique tea

 

 

[フレンチハイボール・ツイスト名]voyageur
イル・ド・レ ダブルマチュアード 50ml
オーガニックブルーベリージャム 1stp
ウィルキンソンソーダ Full
レモンピール

カミュイル・ド・レのバリエーションの1つ、ダブルマチュアードを使ったハイボールです。ベリーの酸味とダブルマチュアードの塩気が生き生きとしたフレッシュさが気持ちいい。炭酸が弾ける都度、独特のスモーキーフレーバーが周囲に広がっていく様子も見事です。

 

[アフターディナーカクテル名]mystique tea
カミュボルドリーVSOP 45ml
ブルスブラウンカカオ 10ml
生クリーム 5ml
アッサム 15ml
シナモンスティック

ウイスキーボンボンならず、コニャックチョコといいましょうか! カミュボルドリーの甘さのポテンシャルもフルに活かした、1杯のチョコレートの完成です。炙ったシナモンスティックの香りがまた見事。しっかりとしたボディで飲みごたえもあります。

 

 

全ファイナリストのプレゼンテーションが終了し、審査の間は会場を変えてのパーティに。ここではファイナリストが作り上げた作品の数々をいただくことができました。

 

 

GetNavi web取材班も酔っ払わないように気をつけながら、少しずつ試飲にチャレンジ。バーやホテルのラウンジで飲めるハイボール、ということもあるのでしょう。そしてカミュの繊細な味わいを活かしたものであるからでしょう。その多くは香りと味わいの豊かさの地平を広げていくものでした。

 

そのなかでも取材班全員一致で「これは旨い!」と票が集まったのは、生田さんのSLOPPY French Highball。強炭酸を活かしたハイボールらしさがあり、ゴクゴクと飲んでみたくなる魅力が強烈でした。

 

カミュ神戸フレンチハイボール杯 カクテルコンペティション、No.1バーテンダーは森崎さん!

↑トップ3発表を控えて一堂に会すファイナリストたち

 

カミュ神戸フレンチハイボール杯カクテルコンペティションも終りが近づいてきました。結果発表の時間がやってまいりました。栄えある1位となったのは、どなたでしょうか? ダカダカダカダカ(ドラムロール)…ダン!

 

 

SAVOY hommageの森崎さんです! 彼には「カミュを巡るコニャックの旅」がプレゼントされました! おめでとうございます!

 

「コニャックは勉強してきたのですが、改めて素晴らしさに気づかせてくれたことは本当に幸せなことだなと思います。カミュの畑や蒸留所に行かせていただけるので、現地の空気感を自分の中にしっかりととりこんで、それを神戸に持って帰ってきて、 カミュの魅力をお客様に精一杯伝えていきたいとおもいます」(森崎さん)

 

 

神戸にいったらぜひとも神戸フレンチハイボールを頼んでみたいもの。また自宅でも、こちらで紹介したレシピにチャレンジしてみるのもいいでしょう。みょうがやみりんなど、驚きの食材が1杯のカクテルの中で味と香りを花開かせていく様子も味わってみてくださいね。