2024年は名作の復刻・再解釈モデルがアツかった! スニーカーマニアが語る厳選7モデルの魅力

2024年は、90年代を象徴する懐かしのモデルが次々と復刻され、当時のカルチャーを知る世代だけでなく、新世代のスニーカーヘッズも夢中にさせました。そのなかでも特に注目を集めたのが、ノースウェーブ「エスプレッソ」やナイキ「エア マックス SNDR」といった往年の名作リバイバルです。私が若かりし頃に憧れたあのデザインやフォルムが蘇り、時を超えて今のストリートを彩る姿は胸熱です!

 

さらに、2024年は新たなトレンドも誕生しました。そのひとつが、アディダスの「サンバ」や「ハンドボール スペツィアル」などに代表される“テラス系”スニーカー、通称“ぺったんこ系”の大ブレイクです。これまでダッド系に代表されるボリューミーなフォルムのモデルが主流だったスニーカーシーンに、シンプルでクラシックなスタイルが旋風を巻き起こしました。クラフトマンシップが感じられる上質な作りと、どんなスタイルにも馴染む汎用性が、多くのファンの心を掴んだ要因でしょう。

 

今回は、年間400足以上のスニーカーを取材し続けている私が、そのなかでも特に心惹かれたモデルを7足ピックアップして紹介します! 選考基準は完全に私の独断と偏見ですが、各モデルには特別なストーリーや魅力が詰まっています。

 

【その1】90年代のレジェンドが最新進化! 圧巻の仕上がり

New Balance

MT580 “OG COMBO” 

1万9800円(税込)

ニューバランスが1995年にトレイルランニングモデルとして発売していたMade in USA「M585」を改良し、1996年にトレイルランニングモデルの先駆けとして、日本のストリートシーンで多くの話題を集めた「MT580」。1990年代から2000年代にかけて、多くのスニーカーファンに愛され、ニューバランスの代表的なアイコンとして不動の地位を築きました。

 

ニューバランスで注目したのは、東京の名門スニーカーブティック「ミタスニーカーズ」が手掛けた最新モデル。「MT580 “OG COMBO”」と名付けられたこの一足は、1996年当時のオリジナルカラーを巧みに組み合わせた大胆なデザインが魅力です。また、ボリューム感のあるタンとライニングが当時の仕様そのままに再現され、往年のファンのみならず、新たな世代のスニーカーヘッズにも刺さる仕上がりとなっています。

 

【その2】レジェンドの再誕!伝統的カレッジカラーで魅せる最強の一足

CONVERSE

WEAPON CC OX

1万2100円(税込)

1986年にバスケットボールシーンを席巻したコンバースの伝説的なシューズ「WEAPON」が、現代の感性をまとって再び登場しました。オリジナルモデルのクラシックな魅力はそのままに、最新のトレンドを巧みに取り入れた、まさに進化形ともいえる一足です。

 

注目すべきは、そのカラーリング。ホワイトとオレンジという伝統的なカレッジカラーを採用し、シンプルかつ洗練された印象に仕上がっています。ホワイトのクリーンな美しさとオレンジの鮮やかなアクセントが絶妙なバランスを生み出し、カジュアルながらも上品な雰囲気を演出。どんなコーディネートにも自然と馴染み、日常使いから特別なシーンまで幅広く活躍するデザインが魅力です。新しいウェポンは、時代を超えた名作としての風格を保ちつつ、現代のスタイルに溶け込むようアップデートされています。

 

【その3】90年代の魂を宿した“エスプレッソ”が帰ってきた!

northwave

ESPRESSO

2万1780円(税込)

1990年代後半、スニーカーシーンに旋風を巻き起こしたノースウェーブの「ESPRESSO」は、特に厚底シューズとして一世を風靡しました。その斬新なデザインは、アフタースノー用としての実用性と相まって、多くのスニーカーファンに強烈な印象を残しました。そして、あの伝説のエスプレッソが、再び現代に蘇りました!

 

90年代のクラシックな雰囲気をそのままに、復刻版のエスプレッソは、アッパー部分に当時のエッセンスを継承しつつ、特徴的なボリュームソールが際立っています。そのソールは、本国イタリアでは愛称「ファットボーイソール」として親しまれており、今回はその重厚感を保ちながらも、驚くほど軽量化されて、より軽快な履き心地が実現されています。

 

【その4】時代を先取りしたデザインが現代に降臨!

NIKE

エア マックス SNDR

2万3980円(税込)

1999年に登場し、その時代を超越したデザインで一世を風靡した「エア マックス THUNDER」が、誕生25周年を記念して「エア マックス SNDR」にリネームされ復刻。革新的なスニーカーとして当時のトレンドを塗り替えたこのモデルが、現代的で大胆なスタイルに生まれ変わり、再びスニーカーファンを魅了しています。

 

特に目を引くのは、ヒール部分の優れたフィット感です。これにより足元の安定性が格段に向上し、あらゆるシーンで快適に履くことができます。さらに、ジッパー付きのシュラウドは、このスニーカーを象徴するデザイン要素として存在感を放ち、機能性とスタイルを完璧に融合させています。

 

【その5】待ち望んだその瞬間が来た! サンバ ミレニアム再復活

adidas originals

SAMBA MN

1万9800円(税込)

1950年代に登場し、長年にわたりインドアサッカーシューズのアイコンとして愛されてきた「サンバ」。その特徴的なガムソールとスウェードのディテールは、ファッションシーンでも定番の存在となり、世代を問わず広く親しまれ、今も多くのファンに支持されています。

 

2009年には、クラシックなアッパーデザインを引き継ぎつつ、インドアフットボールに最適化された「SAMBA MN」というモデルが登場しました。その伝説的なシューズが2024年に復活! オリジナルの魅力をそのままに、足のねじれに着目し「トルションシステム」で前後で分かれたソールを繋ぎ、現代的な快適さを実現した隠れた名作が再登場を果たしました。

 

【その6】防水×クラシックがヤバすぎる!

VANS PREMIUM

OLD SKOOL GORE-TEX

1万9250円(税込)

伝統のスタイルと革新的なテクノロジーが融合したヴァンズの新シリーズ・ヴァンズ プレミアムに、新たな一足が登場しました。その名も「OLD SKOOL GORE-TEX」! ヴァンズの象徴ともいえるオールドスクールのブラック/ホワイトのクラシックデザインに、GORE-TEX素材を初採用し、これまでにない機能を追求したアップデートモデルです。

 

この新作では、高級感漂うスウェード素材と、抜群の防水性を誇るGORE-TEX素材を組み合わせることで、スタイリッシュなビジュアルと全天候型の実用性を兼ね備えました。日常のシーンからアウトドアまで、どんな環境でも快適に履ける一足となっています!

 

【その7】ただのスニーカーじゃない! 美濃焼の美学を纏った一足!

ASICS SportStyle

UB10-S GEL-KAYANO 20

2万6400円(税込)

「キコ・キュレーション」シリーズの新作として登場した「UB10-S GEL-KAYANO 20」は、アシックスの名作ランニングシューズ「ゲル-カヤノ 20」を斬新に再解釈した一足です。このモデルは、岐阜県東濃地方の伝統工芸である美濃焼から着想を得ており、その美しいデザインと歴史的背景をシューズに巧みに反映させています。

 

このシューズには美濃焼ならではの釉薬(うわぐすり)の風合いを反映させ、時間の経過とともに変化する錆色や色彩の深みを表現しています。美濃焼の器が持つ温かみや歴史を感じさせる一方で、革新を取り入れたデザインに仕上がっています。UB10-S ゲル-カヤノ 20は、実用性とアート性を兼ね備えた新しいランニングスタイルを提案します。

 

【まとめ】

お気に入りの一足は見つかったでしょうか? もし今回紹介したモデルの中に気になるものがあれば、今が手に入れる絶好のタイミングです! 各モデルはいずれも現在入手可能なものばかりなので、ぜひ実際にチェックしてみてください。

※本稿は記事執筆時の情報ですので、現在は在庫状況が変動している場合があります。

 

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アシックスが高機能ランニングシューズ「NIMBUS MIRAI」を発売。シューズリサイクル3つの問題点を解決へ

アシックスは、シューズに使われている材料を容易に分別し、リサイクルできるようにしたランニングシューズ「NIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)」を4月12日から発売開始しました。これに先立ち行われた発表記者会見では、商品情報や開発背景について語りました。

 

シューズリサイクルの3つの問題点を解決するNIMBUS MIRAI

商品名の「NIMBUS」はラテン語で「雲」を意味し、アシックスではランニングシューズの最高峰ブランド「GEL-NIMBUS(ゲルニンバス)」に由来します。「MIRAI」には、“持続可能な世界が当たり前となるべく、次世代のランナーと一緒に考えて行きたい”という思いを込めて名付けられました。

 

NIMBUS MIRAIは、シューズの各部位にリサイクル素材を採用し、アシックスを代表するクッション性を重視した高機能モデルとして開発されました。従来と同等の品質や性能を保ちながら、廃棄時にシューズの回収サービスを設け、環境保全への意識改善に取り組む方針です。

↑ユニセックスランニングシューズ「NIMBUS MIRAI」2万2000円(税込)

 

↑ミッドソールには、軽量でやわらかく、跳ねるように反発するFF BLAST PLUSの機能性はそのまま。約24%に植物由来材を使用し、さらに環境に配慮された新たなフォーム材「FF BLAST PLUS ECO」を採用

 

フットウエア生産統括部マテリアル部⻑の上福元史隆氏は、開発経緯について「シューズは世界で年間約239億足が生産されているが、そのうちの使用済みシューズ95%以上がリサイクルされず埋め立てられるか焼却処分になる」というデータを紹介しました。その理由に「アッパーとソールを分離できないこと」、「シューズのアッパーは複合素材でできていること」、「回収とリサイクルできる環境が整っていないこと」の3つの主な理由を挙げ、「NIMBUS MIRAIは、サステナブルと高い機能性を両立させた最上位シューズである」と説明。また開発期間には約3年7か月を要したことを明かしました。

 

これら3つの問題を解決すべく、まず取り組んだのはアッパーとソールが分解可能な接着剤の独自開発です。「使用時に従来と同等の接着強度を保ちつつ、熱を加えれば簡単に剥がせるようにしたことで容易に分別してリサイクルすることができます」と上福元氏は語ります。

↑NIMBUS MIRAI開発責任者 フットウエア生産統括部マテリアル部⻑の上福元史隆氏

 

素材について、パフォーマンスランニングフットウェア統括部デザイン部の安藤良泰氏は、「通常数十種類あるアッパー素材は本体、補強部、ハトメなども全てポリエステル系繊維の単一素材でできており、そのうち75%以上が再生ポリエステルを使用しています。素材を単一にすることでパーツ分解の作業を削減し、高い精度で再生が可能になる」と説明しました。

↑デザイン担当者 パフォーマンスランニングフットウェア統括部デザイン部の安藤良泰氏

 

また、素材にポリエステルを選んだ理由について、上福元氏は「アパレル素材として使われるポリエステルはリサイクルのスキームが整っていることから、シューズでも同じようなリサイクルのループが実現できるのではないかと考えた」ことがきっかけであると話しました。

 

回収されたシューズのアッパー部分は、新たなシューズに生まれ変わり、ミッドソールとアウトソール部分は玉砕処理後、マットやパネルなどの素材の一部にリサイクルされる予定です。

 

シューズ回収に参加し、ともにサーキュラーの実現へ

安藤氏は最も重要な点として、「ランナーの皆さまに履き終わったシューズの回収活動に参加していただくことです」と、顧客を巻き込んだ参加型のサステナビリティであることをポイントに挙げました。

 

足の甲部分にあたるシュータンかシューズボックスに施されたQRコードを読み込むと、回収方法が記載された特設サイトにアクセスできます。オンラインで受付することができ、シューズを回収するスムーズな環境も整っています。

↑シュータンに施されたQRコードを活用し、シューズを回収。ともにサーキュラーの実現へ

 

↑アッパーやアウトソール、ミッドソールなどを容易に分解してリサイクルすることができる

 

上福元氏は、「特殊な材料を使うなど、どうしても高くなる部分がある」としたうえで、「継続的に販売し、規模を拡大していくことが重要。これまで困難と言われてきた、使用済みシューズを資源に戻すアクションを、お客さまと一緒に始動したい」と語りました。

 

サーキュラー実現に向け、継続的かつ様々な角度からサステナビリティに取り組む

↑(左から)サステナビリティ部⻑の井上聖子氏、フットウエア生産統括部マテリアル部⻑の上福元史隆氏、パフォーマンスランニングフットウェア統括部デザイン部の安藤良泰氏、サーキュラーエコノミー研究家の安居昭博氏

 

開発にあたり、アシックスの開発チームは、日本で初めて“ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)”宣言をし、独自のリサイクルの仕組みを取り入れている徳島県上勝町を訪問しました。

 

安藤氏は「町内でリサイクル出来ていない20%の内訳にシューズが含まれていると知り、廃棄を考慮して作られていないシューズ産業の現状を改めて感じた。開発段階からリサイクルを意識することが重要です」と当初を回想。開発のプロジェクトを進めるにあたり、上勝町の訪問が大きかったことを明かしました。

↑NIMBUS MIRAIの部材

 

デザインについて安藤氏は次のようにコメントしています。「サーキュラリティを意味する円や、リサイクルのループのストーリーを手書き風デザインで描くことで、お客様と親しみを持ってコミュニケーションをしたいという想いが一体となり、このループを完成させたいという意味を込めました。カラーは真っ白ではなく、あえてポリエステル素材そのものの色を生かした生成色を採用しています」。

 

また、上福元氏は「機能性・デザイン性は崩さず、“ニンバス”の名に恥じないというところから進めた。『サステナブルな商品だから使う』というのも重要だと思うが、お客さまには快適さやデザイン性、機能性をメインに選んでもらえたら嬉しい。『自分が好きだから』、『自分が履きたいから』というところでまず入っていただき、それでなおかつサステナブルにも気を遣っている商品だということを感じてほしい」と話しました。

 

サステナビリティ部長の井上聖子氏は、「ネットゼロ(温室効果ガス排出量ゼロ)」に向けて、循環型ビジネスへの転換が必要不可欠と考えています。サーキュラーを実現するためにNIMBUS MIRAIは重要なマイルストーンになります。自社の製品材料が『次の製品に循環されること』、『製品の品質・機能性とサステナビリティの両方を追求すること』、『お客様と一緒にアクションを取っていくこと』」を挙げ、NIMBUS MIRAIを通じてさらに取り組みを活性化させていくことを宣言しました。

↑サステナビリティ部長の井上聖子氏

 

また、発表会にゲストとして登壇したサーキュラーエコノミー研究家の安居昭博氏は、アシックスの取り組みについて「商品開発の段階からリサイクルを見据えるサーキュラーエコノミーに取り組むことは、これから異業種にも広がっていくのではないかと思う。特に自社独自の接着剤の開発はシューズ産業のみならず、建築や電化製品といった他分野でも大きなステップになると思う」とコメントしました。

 

NIMBUS MIRAIは、アシックスラン東京丸の内、アシックスフラッグシップ原宿、アシックスストア大阪、アシックスオンラインストアにて発売中です。

 

 

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アシックスがトップアスリート向けランニングシューズ「METASPEED PARIS」で頂上を目指す!

2019年11月、アシックスはトップアスリートが勝てるシューズを開発すべく「Cプロジェクト」を発足させました。そこで開発された「METASPEED(メタスピード)」シリーズが、パリオリンピックを目前にした今、最強形態となる「METASPEED PARIS(メタスピードパリ)」シリーズとして進化しました。

 

「METASPEED」シリーズの最新作にして最強形態

2020東京オリンピック・パラリンピックに伴って新設された有明アリーナにて、アシックスのトップアスリート向けランニングシューズ最新作の発表会が行われました。アシックスは2019年に社長直轄組織「Cプロジェクト」を発足し、「METASPEED」シリーズを設計しましたが、今回発表された「METASPEED PARIS」はそのシリーズの最新作にして最強形態となっています。発表会では、はじめにミッションのリーダーであるCプロジェクト部長の竹村周平氏から製品開発の背景が語られました。

↑「このシューズを着用し、より多くのアスリートがパーソナルベストを更新できることを願っています」と語る竹村氏

 

「年末年始に行われた各種駅伝大会をご覧になられた方も多いと思いますが、アシックスのシェアは着実に向上し『METASPEED』シリーズを着用した選手が好成績を残しました。本日新たに発表させていただくのがシリーズ最新作、『METASPEED SKY PARIS(メタスピードスカイパリ)』『METASPEED EDGE PARIS(メタスピードエッジパリ)』となります。本商品の開発にあたっては、世界中の100人以上のエリートアスリートとともに、何時間にも及ぶミーティングを通じ、熱い議論を重ね、各部位の形状や機能の向上を進化させました。その結果、さらなる軽量化に加え、反発性やクッション性の向上を実現しました」(竹村氏)

↑ストライド型ランナー向け「METASPEED SKY PARIS」。サイズ:22.5~29.0cm(0.5cm刻み)、30.0cm 価格:2万7500円(税込)

 

↑ピッチ型ランナー向け「METASPEED EDGE PARIS」。サイズ:22.5~29.0cm(0.5cm刻み)、30.0cm 価格:2万7500円(税込)

 

「Cプロジェクト」の“C”は、同社の創業者である鬼塚喜八郎氏の言葉「まず頂上を攻めよ」の“頂上”の頭文字をとっています。METASPEEDシリーズ発表後は多くのアスリートに注目され、測定できるアスリートの数も何倍にも増えたことで集約に苦労したそうです。

 

ここで、METASPEEDシリーズを履いて1月28日の大阪国際女子マラソンで日本記録更新の2時間18分59秒のタイムを出した前田穂南選手から届いたビデオメッセージが紹介されました。ビデオの中で、前田選手は「記録更新をさらにチャレンジしたい」「世界を目指す」と抱負を語りました。

 

竹村氏は前田選手の言葉を受け「私達もまだまだ現状に満足はしていません。足を止めることなく、引き続きアスリートとともに、商品開発を行いながら、頂上を目指していきます」と力強く語りました。

 

シューズがアスリートのスタイルに寄り添う

METASPEEDシリーズは、一歩一歩の歩幅をより伸長させ、早く走ろうとするストライド型と、上下動を少なく抑え、小さなステップを踏むのが特徴のピッチ型の走法の違いに着目し、ランナーが日頃のトレーニングで身につけた走り方を維持しながらパフォーマンスを向上できるよう設計されています。最新作、METASPEED SKY PARISとMETASPEED EDGE PARISの詳細について、Cプロジェクトの立野謙太氏から説明がありました。

↑「METASPEED PARISシリーズがパーソナルベストの更新の良き相棒になれれば大変うれしい」と立野氏

 

「アスリートがシューズに合わせるのではなく、シューズがアスリートのスタイルに寄り添うことで、最大限にパフォーマンスを発揮できることこそが、アシックスのソリューションではないかと考え、2モデルを展開しました」(立野氏)

 

初代のMETASPEEDシリーズは2021年3月に誕生し、その翌年の2022年6月にはより反発性を向上させた「METASPEED +(メタスピードプラス)」シリーズが発売されました。そして2024年、新たに設計されたMETASPEED PARISシリーズのプロダクトコンセプトが姿勢でした。

↑従来のモデルからデザインを一新し、適切な姿勢とキック時の角度をレース中に保ち続けることを追求

 

従来のシューズでは、走行距離が30kmを越えるあたりで疲労により走行姿勢が崩れ、パフォーマンスが低下していました。そこでアシックスが着目したのが、適切な姿勢と、蹴り出し時の角度です。

 

「適切な蹴り出し角度を安定させることで、レース後半の疲労時にも、体が後傾することを防ぎます。この課題をクリアするために、私達はアスリートの声を聞き、議論を重ね、各シューズの部位の形状や機能構造を進化させました」(立野氏)

 

また、METASPEED SKY PARISは、前のモデルより約20g(片足27cm)軽量化。METASPEED EDGE PARISは、前のモデルより約25g(片足27cm)の軽量化を実現しています。

↑前作の「METASPEED SKY+」の約205gからMETASPEED SKY PARISは約185gに。「EDGE +」の約210gからEDGE PARISは約185gへ軽量化

 

また、両モデルとも軽量のクッションフォーム材の中でも優れた反発性を発揮する新素材「FF TURBO PLUS(エフエフターボプラス)」をミッドソール全面に搭載しています。着地と同時に変形、圧縮し、素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚が得られます。

↑前モデルのクッション材「FF TURBO」と比較し約8.0%軽く、反発性を約8.2%、クッション性を約6.0%向上

 

2モデル特有のアップデートポイント

ここで特別ゲストとして、ハーフマラソン合計タイム日本最速の兄弟、兄の太田智樹選手(トヨタ自動車)と弟の直希選手(ヤクルト)がリモート出演。それぞれのモデルについての概要が説明されました。

↑現在アメリカで合宿中の太田智樹選手は、METASPEED PARISのプロモーションムービーにも登場。直希選手は奄美大島からリモートに参加

 

太田智樹選手はMETASPEED EDGE PARISのプロトタイプを着用し、ニューイヤー駅伝では2区で区間賞。直希選手はMETASPEED SKY PARISのプロトタイプ着用し、同駅伝1区で区間賞を取りました。

 

太田直希選手が履いたMETASPEED SKY PARISのアップデートポイントが、大きな反発力を生み出せるように幅を広くしたカーボンプレートの配置です。

 

「カーボンプレートは足に近い位置にフラットに配置し、カーボンプレート全体でフォーム材を圧縮。蹴り出し時の荷重が最も加わりやすい母指球直下を含む関節の部分までエリアの幅を広げることで、より広い面積、広い範囲でフォーム材を圧縮し、高反発を得られる設計にアップデートしました。これにより、前のモデルに比べて約12%の反発領域向上を実現しました」(立野氏)

 

直希選手は「前作より反発性を感じやすく、体が跳ねるような感覚。接地した時の安定感は増したように感じましたし、接地した時にぐらつきとかもなく、とても走りやすかった」と感想を述べました。

 

智樹選手が履いたMETASPEED EDGE PARISアップデートポイントは、ミッドソールの厚みとカーボンプレートの傾斜をつけた配置です。

 

「ミッドソールの前足部を前のモデルよりも約3mm厚くし、反発性を向上。これにより、前のモデルに比べて約20%の反発領域向上の実現となりました。また、つま先に向かって下がるような傾斜をつけてカーボンプレートを配置することで、前方向への推進力を生み出しました」(立野氏)

 

智樹選手は「前作のいいところはすごく伸ばされています。以前だと、つま先の方に走り終わった後ダメージがあったんですけど、今回のレースではなくなっていたのは非常に良かった」と手応えを感じています。

↑足とシューズの一体感、フィット性を追求したアッパーの下には、ストライド型とピッチ型に特化したテクノロジーが詰め込まれている

 

「過去の自分を越える」「自分史上最速」

発表会の最後には、太田兄弟の母校でもある早稲田大学競走部の現役選手も参加したトークショーが行われ、後輩からの悩みに太田兄弟がアドバイスを送りました。

↑先輩からのアドバイスに緊張気味に聞き入る早稲田大学競走部の現役選手(右3人)

 

そして最後に、METASPEED PARISシリーズのキーコピー“挑もう。最速の自分へ。”について、太田兄弟からランナーの皆さんにメッセージをいただきました。

 

「練習や試合できつい部分があると思うけど、自分の目標だったり過去の自分を超えた時の達成感は一番大きいと思うので、ぜひ『METASPEED PARIS』シリーズを履いて昔の自分、過去の自分を超えていってほしい」(太田智樹選手)

 

「ランニングは楽しいことなので、きつい練習などもあるとは思いますが、まずは楽しんでほしい。そして自分の目標を越えられるように、自分の自分史上最速を目指して頑張ってほしい」(太田直希選手)

 

METASPEED PARISシリーズは、3月11日からアシックスオンラインストアで一般発売し、3月21日よりアシックス直営店(一部店舗を除く)、全国のスポーツ用品店でも順次発売されます。

 

“挑もう。最速の自分へ。”。ランナーにとってはレベルの違いはあっても、今日の自分を越えたいという思いは永遠のテーマです。あなたも、お近くのアシックス直営店、全国のスポーツ用品店でMETASPEED PARISシリーズを体感すれば“最速の自分”へのヒントが見つかるかもしれません。

 

 

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ソフトな履き心地と快適性を追求! アシックスランシュー「GEL- NIMBUS 26」が登場

アシックスジャパンは、ソフトな履き心地と快適性を追求したランニングシューズ「ゲルニンバス26(GEL- NIMBUS 26)」を、1月18日からアシックスオンラインストアで先行発売し、1月25日からアシックス直営店(一部店舗を除く)、全国のスポーツ用品店などで順次販売します。

 

走りを軽く快適に感じさせる!

「ゲルニンバス」シリーズは、1999年から展開している、アシックスを代表するクッション性を重視した高機能モデルのひとつです。「NIMBUS」はラテン語で「雲」を意味し、文字通り走りを軽く快適に感じさせ、雲の上で走っているような履き心地を提供します。

 

ゲルニンバス26は、アッパー(甲被)に足当たりの良いエンジニアードニットを採用しています。部位によって密度を変えることで、必要箇所を補強しつつ、通気性にも優れた仕様になっています。また、ベロ部と履き口部には伸縮性のあるニット素材を採用し、足の上部をやわらかく包み込むようサポートします。

↑「GEL- NIMBUS 26」1万9800円(税込)。24.5〜29cm、30cm、31cm、32cm

 

靴底は、独自開発のラバー素材2種類を配した「ハイブリッドアシック スグリップ」を採用し、グリップ力と耐久性を両立させています。中部に、さまざまな路面コンディションでも優れたグリップ力を発揮する「アシックスグリップ」を使用し、着地や蹴り出し時に力のかかりやすいつま先部とかかと部にはアシックス従来ラバーと比較し、約3倍の耐摩耗性をもつ「エーハープラス」を採用しています。

 

ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)は、全面に環境に配慮したクッショ ンフォーム材「エフエフブラストプラスエコ」を採用し、軽量でやわらかなクッション性を実現しています。また、かかと部に足にかかる負担を軽減する衝撃緩衝機 能「ピュアゲル」を内蔵しています。

↑クッションフォーム材の約24%に再生可能なサトウ キビ由来の素材を使用しています

 

ゲルニンバス26では、製品ライフサイクル(材料調達・製造・輸送・使用・廃棄)で排出される温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)を表示します。

↑ゲルニンバス26のカーボンフットプリントは10.8kg CO2e

 

 

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夜の街を謳歌するナイトライフなイメージ。アシックス「GEL-KAYANO 14」atmos別注モデルが登場

「asics GEL-KAYANO 14 atmos」が2024年1月13日よりatmos各店(一部店舗除く)、atmosオンラインにて発売予定。本シューズは、1月5日よりatmos-tokyo.comにて抽選受付を開始しています。

 

“夜遊び”をインスパイヤ源に据えてリモデル

アシックスのGEL-KAYANOシリーズの14代目となる「GEL-KAYANO 14」。2008年にデビューを飾り、アメリカのランニング専門誌Runner’s Worldにて賞を受賞するなど屈強なランニングシューズとして高い評価を獲得し、スニーカー史にその名を刻んだ名作モデルのひとつ。その後、2020年にオリジナルのテイストやディテールを踏襲しながらライフスタイル向けにアップデートされ、待望の復刻を果たしました。

 

そんなアシックスのマスターピースをatmosが別注モデルとして新たなルックスに昇華。近未来的なデザインと格段な履き心地を提供するGELテクノロジーのソールユニットはそのままに、妖艶な姿に変えた本作は“夜遊び”をインスパイヤ源に据えてリモデル。終電を逃して夜の街を謳歌するナイトライフなイメージを落とし込み、ネオン輝く艶っぽい情景を表現したatmosらしく都会的なストリートにアレンジしたGEL-KAYANO 14です。

↑「asics GEL-KAYANO 14 atmos」2万900円(税込)

 

 

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アシックス「NOVABLAST 4」。ボリューム感あるデザインが爽快な走り心地を生み出すワケ

アシックスジャパンは、心地よいバウンス感を追求したランニングシューズ「NOVABLAST 4(ノヴァブラスト 4)」を、1月5日からアシックスオンラインストアで先行発売し、1月11日からアシックス直営店(一部店舗を除く)、全国のスポーツ用品店などで順次販売します。

 

ジョグ〜ビルドアップ走、インターバル走にもオススメ

ノヴァブラスト 4は、ボリューム感のあるデザインとしながら、履いてすぐに軽さと優れた反発力が感じられるなど、爽快な走り心地を追求したノヴァブラストの最新作です。ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)全面に軽量で反発性に優れたクッションフォーム材「FF BLAST PLUS ECO(エフエフブラストプラスエコ)」を採用。 クッションフォーム材の約24%に再生可能なサトウキビ由来の素材を使用しています。また、 蹴り出し時に力がかかりやすい母趾球部を厚くすることで、より跳ね返りを感じられる構造となっています。さらに、かかと部の接地面積を広げることで安定した足運びをサポート。

↑「NOVABLAST 4」1万5400円(税込)。ウィズはスタンダードとワイドがあります

 

↑靴底の中央部分にくぼみを付け、荷重がかかった時に変形しやすくしたのが特徴。復元する力が変形した素材に働き、トランポリンのように弾むような感覚が得られるようになっています

 

アッパー(甲被)は、軽量で伸縮性に優れた「エンジニアードウーブン」を採用。前部やベロ部に多くの孔を設けることで通気性を高めています。また、アッパー内側とベロ部をつなげた構造にすることで足とシューズの一体感、フィット性を向上させるととも に、スピード走行時のブレを抑制します。

↑製品ライフサイクル(材料調達・製造・輸送・使用・廃棄)で排出される温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)を表示

 

フルマラソンで4時間から5時間の完走を目指すランナーのほか、ペース走やジョグといったトレーニング用としてもおすすめです。

 

 

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アシックス「GEL-LYTE III CM 1.95」がCFCLとコラボ! スタイリッシュなカラーリングが特徴

温室効果ガス(カーボンフットプリント)排出量を市販スニーカーのなかで最も低く抑えた、アシックスのスニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95(ゲルライトスリーシー エム1.95)」。同モデルとニットウェアをメインとする日本のアパレルブランド「CFCL」 とコラボレーションしたスニーカーを、スポーツスタイルカテゴリーで10月20日からアシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪心斎橋、アシックスオンラインストア、スニーカー専門店などで発売中。

 

都市生活やウォーキングからオケージョンまで対応

本商品は、温室効果ガス排出量がわずか1.95kgCO2e(※1)で、現時点で温室効果ガス排出量が公表されている市販スニーカーのなかで最少です(※2)。アシックス スポーツスタイルを象徴するスニーカーの1つである「GEL-LYTE III OG」がベースで、CFCLによるスタイリッシュなカラーリングが加わることで、品質とデザインを兼ね備え、現代の都市生活やウォーキングからオケージョンまで対応できる洗練された趣のスニーカーに仕上がっています。温室効果ガス排出に関するアシックスの先進的なソリューションを取り入れながら、デザイン性をより高めるため、素材の方向性やパーツセレクトなどに関してCFCLと対話を繰り返しながら共創の取り組みを進め、本商品が完成しました。

↑「GEL-LYTE III CM1.95」2万900円(税込)

 

ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)と中敷には、新たに開発したカーボン・ネガティブ・フォーム(※3)を採用。サトウキビなどを原料とした複数のバイオベースポリマーを配合することで、実質温室効果ガス排出を抑えながら、履き心地が良く品質を損なわないフォーム材となっています。

 

アッパー(甲被)と中敷には、環境負荷の低いソリューションダイという技法で染色したリサイクルポリエステルを採用。また、アッパーの補強パーツには、廃棄ロスの少ないテープ形状パーツを必要量のみカットし、折り返すなどして効果的に配置しています。これにより、材料の廃棄を最小限に抑えつつフィット感やサポート性を確保。

↑「GEL-LYTE III CM1.95」2万900円(税込)

 

↑「GEL-LYTE III CM1.95」2万900円(税込)

 

※1:2022年8月にISO14067規格に準拠してアシックスが実施し、SGS (Société Générale de Surveillance) Japanによって検証された計算に基づいています。

 

※2:2023年9月現在、製品ライフサイクルにおける温室効果ガス排出量が開示されている市販シューズを対象としたデータに基づいています。

 

※3:サトウキビ由来の原料を活用しています。サトウキビの成長過程でのCO2吸収量などが CO2排出量のマイナス要素となり、その量がフォーム材作製に必要なプロセスに由来する CO2排出量よりも大きいため、フォーム材としてカーボンネガティブを実現しました。

 

 

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アシックス スポーツスタイルから「SHIGEN Pack 2.0」として2シューズが登場!

アシックスは、スポーツスタイルカテゴリーで、公共のゴミ箱やゴミ収集車から連想されるブルーを基調にデザインしたシューズ「GEL-NYC(ゲルエヌワイシー)」 「EX89(イーエックス89)」の2種を「SHIGEN Pack 2.0」として、10月20日からアシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪心斎橋、アシックスオンラインストアで発売します。

 

“ゴミの分別”に着目し企画されたシューズ

本商品は、リサイクル活動への意識を改めて高めるべく、日本で広く定着し、ほとんどの方が日常生活の中で日々実践する“ゴミの分別”に着目し企画。ブルーとホワイトでシンプルにまとめながらリサイクル素材を適所に使うことで、回収されたゴミが生まれ変わる様子を表現されています。

 

GEL-NYCはシューズ全体の重量の17.7%、EX89はシューズ全体の重量の16.5%にリサイクル材を使用しています。

↑「GEL-NYC」1万7600円(税込)

 

↑「EX89」1万7600円(税込)

 

どちらも、アッパー(甲被)は再生皮革(リサイクル率72%)を主要素材として使 い、リサイクルPETや再生紙などを混ぜたフェルト状の生地をヒールテープやアイレットステイ(靴ひもの通し孔周囲の補強部分)、バンプ部分(甲とつま先を覆う部分) などに配しています。また、ベロ部のタグの裏側にパーツごとのリサイクル率を表示しています。

 

 

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ひとつの製品を長く大切に使っていく! アシックススポーツスタイルが老舗タオルメーカー藤高と協業

アシックスは、スポーツスタイルカテゴリーで、愛媛県今治市の老舗タオルメーカーの藤高と協業した、タオルの製造過程で発生する余剰糸を再利用したシューズ「EX89(イーエックス89)」、「GEL-NYC(ゲルエヌワイシー)」、「GEL-LYTE V(ゲルライトファイブ)」、「GT-2160(ジーティー2160)」の4品番を、10月6日からアシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪心斎橋、アシックスオンラインス トア、スニーカーセレクトショップなどで順次発売します。

 

モノを修理して長く愛用する“修繕”がコンセプト

本商品は、タオルの製造時に発生する余剰糸でテープ状の生地を作製し靴ひもに採用しています。また、各シューズのデザインにあわせて、ヒールテープやアイレッ ト(靴ひもの通し孔)、バンプ部分(甲とつま先を覆う部分) などに配し、デザインのアクセントとして活用しています。

 

アッパー(甲被)は、主要素材に環境に配慮したリサイクル素材を36%以上使い、左右非対称に配置しています。摩耗しやすい箇所などは、マルチカラーの糸で刺しゅうを施し、補強することで“修繕”のコンセプトを表現しています。

 

アシックススポーツスタイルを代表するモデルをベースに4タイプがラインナップ。

↑「イーエックス89」1万7600円(税込)

 

↑「ゲルエヌワイシー」1万8700円(税込)

 

↑「GEL-LYTE V(ゲルライトファイブ)」1万8700円(税込)※11月10日発売

 

↑「ジーティー2160」1万7600円(税込)※11月10日発売

 

 

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CO2排出量世界最少スニーカー「GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95」全世界同時発売へ。何がすごい?

2022年9月にアシックスは温室効果ガス(カーボンフットプリント)排出量をもっとも低く抑えたスニーカー「GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95(ゲルライトスリーシーエム1.95)」の開発に成功しました。それから約1年後の9月11日、市販スニーカーではCO2排出量世界最少の一足あたり1.95㎏CO2eのGEL-LYTE Ⅲ CM 1.95の世界同時発売を発表しました。国内では9月14日からアシックスオンラインストアで先行発売し、9月22日からアシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪心斎橋で発売されます。

↑「GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95」1万9800円(税込)

 

機能性とデザイン性を犠牲にしない

アシックスジャパン東京本社で行われた発表会では、まずアシックス 執行役員、スポーツスタイル統括部長の鈴木豪氏が登壇し「昨年の『GEL-LYTE III CM 1.95』の発表から約1年が経ち、ようやく市販スニーカーでは温室効果ガス排出量最少のこの商品がお客様の手に届けられることになりました」と宣言。発売時期、販売価格の発表ととともに製品の特徴について解説が行われました。

↑「今回の学びをしっかり生かしながら、今後もイノベイティブなモノづくりを目指していきたい」と力強く語った鈴木氏

 

「カーボンフットプリントを最小限に抑えながら、機能性とデザイン性を両立させたのが特徴で、アシックススポーツスタイルを象徴するスニーカーの一つであります『GEL-LYTE III OG』がベースモデルとなっております。」(鈴木氏)

 

同商品のデザイン、構造面での大きな特徴は3つ。一つ目は、刺繍デザインでアシックスストライプなどを表現したこと。二つ目がアッパーの部分で、テープを折り返しながら配置した補強構造が用いられていること。そして三つ目が、見えない部分に配置された裏材が、裁断時の材料ロスを最小限に抑えた形状になっていることです。

 

また材料についても、アッパーの中敷には環境負荷の低いソリューションダイという技法で染色したリサイクルポリエステルを使用。ミッドソールと中敷にはサトウキビなどを原料とした複数のバイオポリマーを配合した、同社が新たに開発したカーボン・ネガティブ・フォームが採用されています。

 

今回のカラーはナチュラル系のワントーンでまとめ、靴底を厚めに設計することで、シーンや服装を選ばず着用しやすいタイムレスなデザインになっています。

↑ランナーに対する国際調査によると、消費者がサステナビリティに対し高い関心を持っていることがわかった

 

同社がMetrix Lab社に委託した2022年の国際調査の調査結果も公表されました。耐久性のある製品や廃棄物の削減、リサイクル材の使用、CO2排出量の削減など、スポーツブランドにもサステナビリティの取り組みに期待する声が高まっており、製品購入の際にもCO2排出量の「表示したものを購入したい」「表示してほしい」を併せて69%となっています。

 

「お客様の商品購入意思決定の際、これらの選択ができるように対応しなければならない。消費者の購買変容に応えるべく、機能性やデザイン性に加えて、サステナビリティという観点でも、今回の学びをしっかり生かしながら、今後もイノベイティブな物作りを目指していきたい」(鈴木氏)

 

失敗しても学びがあり、失敗を恐れてやらない方がリスクは大きい

続いて開発の経緯と実現の要因について、アシックス サステナビリティ統括部長の吉川美奈子氏から説明がありました。同社は、「人々をスポーツを通して心身ともに健康にする」というパーパス(企業の存在意義)のもと、そのためにスポーツをする環境を守っていくための目標を掲げています。

 

「2050年にはNet Zero、2030年までに2015年比でCO2を63%まで削減することを目指しています」(吉川氏)

↑「体重200キロのお相撲さんが50キロになるくらいのダイエットに努力した。それくらいすごいことをしたんです」とユニークな例えも交えて開発の背景を振り返った吉川氏

 

そこで見直したのが、同社のバリューチェーンでのCO2排出量でした。材料調達と製造の生産部分での取り組みにおいて、実に80%のCO2の削減に成功しました。

↑生産段階での再生エネルギー調達や船輸送でのバイオ燃料プランの採用などで、CO2の排出量世界最少の1.95kgに成功

 

同社のスニーカーの平均的なCO2排出量は8kgで、今回達成した1.95kgはその約4分の1。また、シューズはアパレルとは違って、CO2の削減や循環型にするには難しい問題があります。シューズはパーツが多く、材料の種類も多岐にわたるなど構造が複雑なため、製造工程が多く、排出するCO2の量も多くなるのです。その問題を解消するため、従来の商品と比較してパーツを50%以上削減することに成功しました。

 

今回のプロジェクトに当たり、同社では社長を委員長としたサステナビリティ委員会を設けてアイデアをボトムアップしてきたこと、その可能性を信じて情熱にかけて、しっかりと権限を与え、経営資源を投下したことが成功の要因だとも吉川氏は回想します。

 

「サステナビリティを進めるのは簡単ではありません。未来を作るので成功するかどうかわからない。しかし、続けることで、失敗してもそこからの学びがある。失敗を恐れてやらないことのリスクの方が大きい。トップダウンとボトムアップ、そして私たちの強い想いが融合されて、このイノベーションにつながったと考えています」(吉川氏)

 

環境のためであり、お客様のためであるシューズづくり

説明会の第二部は引き続き吉川氏と、アシックス サステナビリティ部「GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95」プロジェクトリーダーの荒井孝雄氏と、専門家として慶應義塾大学大学院特任教授の横田浩一氏を迎えてのトークショーが行われました。

↑それぞれ「GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95」を着用してトークショーを行った、右から横田氏、荒井氏、そして吉川氏

 

「ステークホルダーとともに環境負荷の低い商品をグローバルで⽣産・販売することの難しさ」をテーマに行われたトークショーでは、最初に専門家から見た難しさからトークがスタートしました。

 

「生産がアジアと海外という、その国ごとに規制や調達の問題など様々な課題があるなか、パーツが多くて組み立て工程も大変複雑なシューズでの材料調達の可視化は難しい。長いサプライチェーンすべてに目を通し、CO2の算出と排出量を抑えるのは大変なことです」(横田氏)

 

「品質を保ちながら、世界最少の排出量を実現することに非常に苦心しました。この両立のために、従来の慣行を見直して、16個の削減策に取り組んで商品開発を進めました」(荒井氏)

↑今回取り組んだ16の取り組みの中で、温室効果ガス排出量をマイナスに保ちながら、同時に高い品質を保つカーボン・ネガティブ・フォームの開発が大きなイノベーションとなった

 

品質だけではなくて、低環境負荷と消費者のニーズにも同時に応えなければいけないため従来の製品開発とは全く異なるアプローチが必要になったといいます。

 

「日本の消費者は良いものを安く買うことに慣れているから、商品のクオリティとサステナビリティをどう両立するかは大きな課題です。それを乗り越えるのが新しい市場創造で、そのために必要なことがイノベーションになります」(横田氏)

 

「マッピングを活用することで、パーツの形状や互い違いに裁断することで廃棄を減らし、テープ形状のものを折り返して配置するなどまったく新しいアプローチによってベースモデル「ゲルライトⅢ OG」より50%以上のパーツ数削減を実現しました。しかし、環境負荷が低いだけでなく、お客様のためのシューズを開発することが重要だと考えています」(荒井氏)

↑ミッドソールと中敷きに採用したカーボン・ネガティブ・フォームやニット+刺繍など、発想の転換でパーツ数とロスの削減を実現

 

また、横田氏は1年に2000人以上の中高生と探求学習を行っており、生徒のアンケートによると「同じ値段であれば社会・環境に良いものを選ぶ」という高校生は全体の8割を超えていたそうです。「私はこの世代をSDGsネイティブ世代と呼び、その購買行動から新しい市場ができてくると考えています」と期待を寄せています。

 

最後はこの商品を手に取るユーザーに向けて、それぞれがメッセージを伝えました。

 

「サステナビリティをテーマに新しいマーケットを作ることは新しい未来を作るということ。チャレンジを引き続き期待しております」(横田氏)

 

「我々の思いに共感いただけたのであれば、ぜひシューズを手に取っていただいて、ともに将来にわたって体を動かし続けることができる未来を守るために歩んでいけたらと思います」(荒井氏)

 

「次はお客様の番です。お客様には購買力があり、世の中を変える力があります。皆さんが、CO2の排出量を気にしたり、透明性を持って開示しているものを購入することで、新しい未来が作られると思います。一緒にサステナブルな未来を作っていきましょう」(吉川氏)

 

世界に誇れるCO2排出量最少のスニーカーを実現したアシックス。次は、このような商品を私たちが意識を持って選択することで明るい未来へつながるはずです。一度手に取って、そのクオリティを確かめてみてください。

 

 

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「ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHI」がリニューアル! 他とは一線を画すポイントとは?

オフィスワーカーや観光客にも人気のランニングスポットである皇居の周りは、荷物を置いたり、着替えをしたりと、仕事前や仕事終わりに利用できるランニングステーションが多く点在します。そのなか、JR東京駅から徒歩3分、皇居まで徒歩8~10分と抜群のロケーションに位置する「ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHI(アシックスラン東京丸の内)」が8月25日にリニューアルオープンを飾りました。

↑東京駅が見える三菱ビルの好立地、地下1階へと続くエントランス

 

オールインワンな施設

アシックスラン東京丸の内は、皇居にも気軽に走りに行くことができる好立地にあります。店舗面積は約500平方メートルと充分で、足の形や走り方の分析・診断、アシックスのシューズやウェアの購入はもちろん、レース登録やレース後のケアといったランニングに関わる一連の流れ(ランニングエコシステム)をすべて完結できることを目指し、このほどリニューアルを行いました。

↑「アシックスの創業哲学『健全な身体に健全な精神があれかし』の思いや活動を体現」として位置づけしたと語る同社DTC統括部長の落知勇(おちいさむ)氏

 

↑多くのランニングのリアルイベントが復活するなか、急成長してきたデジタル施策を融合する

 

2020年に始まった新型コロナウイルスにより、ランニングイベントが急激に減少しましたが、2023年は多くのイベントが復活し、コロナ前以上の盛り上がりを見せています。一方で、世界はデジタル関連への積極的な投資やECの購買拡大が顕著に表れています。そのなか、アシックスはデジタル施策を積極的に進め、復活したリアルイベントと融合することで、ランナーに対してどのような価値が提供できるかを検討してきました。

↑ファンランナーからシリアスランナーまでそれぞれの嗜好に合ったシューズを提供するアシックスならではの圧巻のラインナップ

 

↑最新のランニングウェアが揃う店内。そこがランニングステーションであることを忘れる、中性的で柔らかな空間となっている

 

アシックスが目指す「ランニングエコシステム」とは何なのか!

今回のリニューアルでアシックスが提案するのが「ランニングエコシステム」の構築です。従来ランニングイベントに参加する場合は、レースに登録して、自身でトレーニングを積み、ウェアやシューズも自身で買い揃えてレース当日を迎えていました。

 

「アシックスが掲げるランニングエコシステムとは、ランニングイベントへの登録から、大会当日そして大会後のケアまでをサポートする循環型のシステムです。アプリを通じたトレーニング記録。レースに向けた段階的なトレーニングを促すランニングプログラム。直営店やECサイトでご自身が、ご自身に合ったシューズを見つけてその商品を購入いただくこともできます。

 

我々は単に新しい商品を買っていただくことを目指すのではなく、日々のランニング体験を通じ心と体がポジティブになっていく、そう実感していただくことが最も大切だと考えています」(落知氏)

 

シリアスランナーのパフォーマンスアップはもちろん、ファンランナーにとっては走ること自体が楽しくなる――そうしたランニングライフの実現がアシックスラン東京丸の内の目指すところ。同ストアは、まさにそのランニングエコシステムを体現する店舗です。

↑レースの登録から始まり、シューズやランニングウェアの購入、日々のトレーニングなど、煩雑な手続きをワンストップで行える循環型システム

 

「ファンランナー、特に女性の方に一歩踏み出すきっかけ作りの場になってほしい。ランニングの悩みや課題に寄り添い、健康的で豊かなライフスタイルの実現に貢献することを目指しています。これからランニングを始める方、あるいは観光で東京を訪れた旅行者の方にもぜひ手ぶらでお越しいただければ、最新のシューズやウェアを試しながら、コーチからのアドバイスも受けられます。

 

そして何より世界有数のランニングスポットである皇居周りの町並みや文化を堪能しながら走る。そういった走る喜び、そして心も体も満たされる、そんなランニングステーションでありたいと思っております」(落知氏)

 

従来のランニングステーションの機能はもちろん、初回は無料の会員登録を行い、施設は1回880円(税込 以下同)で使用可能(回数券10枚7700円)。ただ単にステーション機能だけではなくレンタルシューズ(1点220円)とレンタルウェア(1点220円)もあり、手ぶらで来店しても皇居ランを満喫することができる店舗になっています。

↑男性用ロッカーは66扉(女性用55扉)、シャワールームは男女とも6機。アメニティもシャンプーやボディソープ、ドライヤーや美顔器も利用できる

 

シューズに関しては、通常のランニングのショップでは、足入れして軽くその場で足踏みしたり、軽く歩いたり少し走る程度でしか試せません。しかしアシックスラン東京丸の内では、ステーションを利用する際にレンタルして、営業時間内であれば、基本的には時間の制限なしで、10キロでも20キロでも実走することができます。感覚や感触を試して、さらにその後はシャワーあびてから商品を購入することも可能なのです。

↑先日発売されたアシックス「ゲルカヤノ 30」も、もちろん試し履きできる

 

特に、市民ランナーには憧れの厚底カーボン「メタスピード」シリーズはストライド型、ピッチ型の2種類があることで迷う方が多いそう。レーシングシューズは他のシューズに比べて高価なので選ぶのが大変ですが、レンタル(特別料金550円)して、履いた感触でよかったものを購入することもできます。

↑ステーション内には200足以上のレンタルシューズが用意されており、店舗外で試して自身に合ったシューズを選ぶことができる

 

↑レンタルウェアは最新の秋冬商品も取り揃えており、2点セット330円、4点セット660円などお得なプランも用意されている

 

デジタル診断でランニングをサポート!

またアシックスラン東京丸の内には、それぞれのランナーに合ったシューズ選びをサポートする計測機器も充実しています。計測コーナーには足形の3D計測器「ASICS FOOT ID」があり、数分で計測が可能。足の長さ、幅はもちろん、3Dなので足の厚みや土踏まずの高さ、かかとの骨の角度などが測れます。着地したときに起きうる動作の傾向も見ることができ、計測の結果によって自身に合ったシューズを選ぶことが可能となっています。

↑速く走るだけでなく安全に走るためにも、足形に合ったランニングシューズ選びをサポート

 

AI(人工知能)画像解析技術を用いたプロネーションタイプ判定サービス「ASICS RUNNING ANALYZER」では、ランニングマシントレッドミルで30秒ほど走り、iPadで後ろから着地の様子を撮影することで、着地したときの足首の動きや踵の動き、着地のくせが分析できます。そのデータからも最適なシューズ選びが行えます。これらの計測サービスは無料で予約も不要です。

↑アシックスが蓄積したランニングフォームに関するデータや知見をもとに、ランニング時の足の運びを分析し、数値を割り出して評価する

 

今回のリニューアルで新たに加わったのが、専門機器を使用してランニングの総合的な能力が測定できる「ASICS RUNNING LAB」です。ランニングフォームの測定から全身持久力測定まで、トップアスリートを対象に行われていた「ランニング能力測定」を受けることができます。こちらは有料で予約も必要。ランニングフォーム測定(1回5090円)、全身持久力測定(初回1万3200円、2回目以降8150円)となっています。

↑前後、横、頭上の4つのカメラで動画を撮影し、ランナーの特徴を科学的にとらえ、ランニング能力向上のための方針を提案してくれる

 

さらにアシックスラン東京丸の内では、アシックスランニングクラブコーチによるランニングイベントも連日開催しています。例えば、平日開催のウォーク&ラン、女性限定の街ラン、サブ5向けのランニングなどは参加費無料(施設利用料のみ)。土日開催のストレッチ・3ステップドリルなど基礎講座、観光&スイーツラン、サブ5ランナー向け総合ランニングイベントなどは1650円〜2200円+施設利用料で参加できます。

 

さまざまなランナーに合わせたランニングライフを提供するアシックスラン東京丸の内だから、あなたにもピッタリのサービスが見つかるはず。一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

 

■住所:〒100-0005

東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル地下1階

■電話番号:03-6259-1601

■ランステーション

平日:12:00-21:00(最終入店20:00)

土日祝:9:00-17:00(最終入店16:00)

■ストア

平日:12:00-21:00

土日祝:9:00-17:00

 

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30周年30代目で最大のアプデ。アシックス「ゲルカヤノ 30」の鍵は「4Dガイダンスシステム」

1993年の登場以来、数あるランニングシューズの中でも最も歴史の長いロングセラーモデルとして、日本はもちろん、世界のランナーから愛され続けているアシックスの「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)」。これまでにない大幅な進化を遂げたシリーズ30代目の「GEL-KAYANO 30(ゲルカヤノ 30)」の開発の経緯が、発売直前の「GEL-KAYANO 30 Launch Forum in Japan」イベントで熱く語られました。

 

アシックス「ゲルカヤノ 30」がいよいよ発売開始!

↑「GEL-KAYANO 30」1万9800円(税込)。7月27日からアシックスオンラインストアで先行発売し、 8月10日からアシックス直営店各店、全国のスポーツ用品店などで順次発売予定

 

1993年に登場した「ゲルカヤノ トレーナー」を起点に、毎年、様々な進化を続けている「ゲルカヤノ」シリーズは初心者ランナーからベテランランナーまで幅広い層に愛され、その進化もつねに注目されてきました。

↑イベント会場で展示されていた「ゲルカヤノ トレーナー」

 

そして今回のシリーズ30年の節目を迎えたゲルカヤノ 30は、シリーズ最大級のアップデートが行われました。その開発の過程を、パフォーマンスランニングフットウエア統括部開発部の中村浩基氏、同デザイン部の三宅大希氏、スポーツ工学研究所プロダクト機能研究部の高増翔氏が、それぞれの部門での苦労と、「ゲルカヤノ」への熱い思いを語ってくれました。

 

ゲルカヤノ30の進化は「4Dガイダンスシステム」にあり

↑ゲルカヤノ 30の開発について語った、左から開発部の中村氏、スポーツ工学研究所の高増氏、そしてデザイン部の三宅氏

 

「大幅なアップデートを果たしたのは『ゲルカヤノ』が30周年を迎えるからでしょうか? もちろんそれもありました。しかし今回の本質は、改めてランナーのことを考え、ランニング時にずっと寄り添い続けられるシューズ。その機能こそが、シューズとしてランナーをサポートすることだと再定義したため。『ゲルカヤノ 30』は、それを体現することを目指したシューズです」(中村氏)

 

ゲルカヤノシリーズは、アシックスを代表する長距離ランニング用の高性能モデルとして、長時間走行してもスムーズな足運びができるようサポート力を高め、足元のぐらつきを抑えるなど、安定性を高めることで多くのランナーをフルマラソン完走に導いてきました。

 

その歴史の中で、様々な機能改善と知見の蓄積がなされ、これまでは安定性を継承しながら新しい素材や機能を取り入れられてきました。しかし今回は、基軸の安定性とは相反する快適性の両立が開発のコンセプトとなりました。

 

「安定性を追求する場合、硬い素材で足の倒れを防ぐ、足を固めるアプローチが主流でした。今回の『ゲルカヤノ 30』では、長時間走行におけるランニングフォームの変化に着目し、安定性と快適性の両立を目指しました。その結果として、新たに開発した『4Dガイダンスシステム』の搭載につながっていきます」(中村氏)

 

「4Dガイダンスシステム」とは、走行距離とともに変化するランナーの動きを研究し開発した複合的な機能構造で、①広がりを持たせたミッドソール、②アーチ部の高反発のフォーム材、③かかと部の適切な傾斜角度、④接地面積を広げたアウトソール。この4つの特徴を組み合わせることで、走行時の変化に適応した安定性と優れた快適性を実現しました。

↑これまでのシリーズにはなかった広がりを持たせたかかと部のミッドソール形状

 

↑ミッドソールは全体を前作より約4mm厚くし、環境に配慮したクッションフォーム材を採用

 

この「4Dガイダンスシステム」の開発に欠かせなかったのが、同社のスポーツ工学研究所内で実施された走行テストでした。

 

「今回は硬いゲルをどこにも使っていません。それを実現したのが、長距離を分析してランニングフォームの変化を分析して一つひとつ形状を変えたこと。社外の方にも10km走っていただいたところ『走る前よりも走った後の方が快適性を感じる』と、コメントをいただきました。コンセプトを説明していない方にそう言われて、すごく自信につながった」(高増氏)

↑これまでは外側からも見えていたゲルを、外側から見えないよう内蔵。前作に搭載したタイプより約65%やわらかく、約10%の軽量化も実現

 

デザインも同様に、これまでの「ゲルカヤノ」と比べると、柔らかそうな印象を受けます。

 

「『カヤノシリーズ』は歴史がありゆえに『カヤノ』らしさをキープしたい声と、機能を大幅にチェンジするのでデザインを変えようという意見があり、1回目のサンプルはどっちなのみたいなデザインになってしまった。私たちとしては『カヤノ』は先進的でベストな素材、ベストなデザインで作っていきたい。機能の大幅なアップに合わせてデザインも大幅にチェンジしていくよう1回ゼロに戻してブラッシュアップしました」(三宅氏)

 

開発部の中村氏は先々代「ゲルカヤノ 28」から開発を担当。なので、30周年を迎える「ゲルカヤノ」は2ndサンプルまで作り、機能性だけでなくデザインにもこだわりました。

↑デザインに3回修正を加え、完成した今回のゲルカヤノ 30

 

「ゲルカヤノ」シリーズはサステナビリティに関する透明性のある取り組みを行っており、今回のゲルカヤノ 30では温室効果ガス排出量を業界平均より14%軽減しました。製品ライフサイクルにおける(材料調達4.7、製造4.7、輸送0.4、使用0.03、廃棄0.8)10.7kgの温室効果ガス排出量を示すカーボンフィットプリントをアシックスのシューズでは初めて表示することで環境負荷に対する透明性を高めています。

↑ゲルカヤノ 30は製品ライフサイクルで排出される温室効果ガス排出量を、アシックスとして初めて表示。シューズボックスにも記載

 

野口みずきさんもゲルカヤノ30の安定性に感動!

↑アテネオリンピック金メダリストの野口みずきさん

 

今回は特別ゲストに、女子マラソン日本記録・アジア記録保持者で、アテネオリンピック金メダリストの野口みずきさんも登壇。7年前に現役を引退後も、毎日10kmほど走っていたそうですが、ゲルカヤノ 30を履いてからは最低でも13kmから15kmは走っているとのこと。

 

「安定感がすごいですね。クッション性もすごくいいので、長時間走っても疲れない。7年前に現役を引退した理由が、長年苦しんでいた足の抜け感なんです。抜け感が出てくると、回内(プロネーション)をしてしまいトレーニングを中断、質の高い練習ができなかった。

 

なので、机の引き出しを開けてこのシューズを持ってタイムスリップして、7年前の自分に『これいいよ。ゲルカヤノ 30!』って。これを履いていたら現役をもうちょっと長く走れていたかもしれない」と笑いも誘ってくれた野口さん。

 

実はトップアスリートでもクセがあり、「ぬけぬけ病」で苦しんでいる選手も結構いるそうで、野口さんは「そういう選手がジョグの時に矯正用として履くのもありかな」と提案します。

 

「この安定感、それからクッション性は、やはり手に取って外に出て、走って感じてほしい。履いたら、私たちが言っていたことがすごく分かると思う。楽しいランニングライフをこの『ゲルカヤノ 30』とともに楽しんでいただきたい」とメッセージも送ります。

 

発売から30年。まさにランニングシューズのトップを走り続けている「ゲルカヤノ」シリーズは、その時代に応じた最新の材料、最新のアシックステクノロジーを持って進化を続けていたアシックスのフラッグシップモデル。シリーズ史上最大級の進化を遂げたゲルカヤノ 30の進化の歴史の新たな1ページを、ぜひ、あなたの目で、手で、そして履いてその進化を実感してください。

 

撮影/編集部

 

 

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アシックスを代表するランシュー「GEL-KAYANO 30」が登場。気になる進化はどんな感じ!?

アシックスを代表する高機能ランニングシューズ「GEL-KAYANO」シリーズから、 走り始めから終わりまでの疲労によるランニングフォームの変化に注目し、安定性と快適性を両立させた最新モデル「GEL-KAYANO 30(ゲルカヤノ 30)」が登場。

 

長時間の走行によるランニングフォームの変化に適応

ランナーは、走行距離が長くなり疲労が蓄積すると、走り始めよりもフォームが前傾姿勢になります。また、足裏を地面に対しフラットに着地させる傾向が強くなります。そのため、着地からミッドスタンス(重心が足の前側へ移行するタイミング)にかけてプロネーション(回内)する傾向が強くなり、怪我のリスクも高くなっていきます。

 

そこでGEL-KAYANO 30は、足を固定して動きを制限するのではなく、長時間の走行によるランニングフォームの変化に適応した「4D GUIDANCE SYSTEM(フォーディガイダンスシステム)」を新たに採用し、安定性と快適性を両立させています。

↑「GEL-KAYANO 30」1万9800円(税込)。アッパー(甲被)は足当たりの良いニット素材を採用し、部位によって密度を変えることで、 必要箇所を補強しつつ、通気性にも優れた仕様に

 

↑4D GUIDANCE SYSTEMは、走行距離とともに変化するランナーの動きを研究し開発した複合的な機能構造。かかと部外側に適切な傾斜をつけ、ヒールコンタクト(かかとからの接地)をよりスムーズにします

 

また、ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)を内側のかかと部から中部にかけて広がりをもたせた立体形状にすることで、走行時の過度な倒れ込みを抑制し、アーチ部に横に張り出すようにやわらかなフォームパーツを配置することで、疲労時に必要となる中部の安定性に加え、快適な履き心地が得られるようにしています。さらに、靴底の接地面積を広げることで、安定した足運びをサポート。

 

ミッドソールは、全体を前作より約4mm厚くしながら、環境に配慮したクッションフォーム材「FF BLAST PLUS ECO(エフエフブラストプラスエコ)」を採用し、軽量でやわらかなクッション性を実現しています。クッションフォーム材の約24%に植物由来の素材を使用。また、かかと部に足にかかる負担を軽減する衝撃緩衝機能「PureGEL(ピュアゲル)」テクノロジーを内蔵しています。前作に搭載していたタイプと比較し、PureGELは約65%やわらかく、約10%の軽量化を実現しています。

↑靴底は、後部にアシックス従来ラバーと比較し約3倍の耐摩耗性をもつ素材を使用し、前部にも軽量で耐摩耗性に優れた素材を配しています

 

製品ライフサイクル(材料調達・製造・輸送・使用・廃棄)で排出される温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)を、アシックスとして初めて表示しています。

 

GEL-KAYANO 30は7月27日からアシックスオンラインストアで先行発売し、 8月10日からアシックス直営店各店、全国のスポーツ用品店などで順次発売予定です。

 

 

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世界初! サブ4を目指すランナー向けシューズ「S4」誕生のきっかけはアシックス社長の不満から!?

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中止や延期となっていたマラソン大会がようやく通常通りに開催されるようになってきました。自身の記録更新を目指すランナーにとっては、また目標を持ってランを楽しむことができます。そんなランナーたちの最初の壁であり、誰もが目指すのがフルマラソンを4時間以内で完走する“サブ4(S4)”です。

 

アシックスは今回、サブ4達成を目指すランナーに向けて『アシックス「S4(エスフォー)」ローンチイベント』を開催。シューズの販売だけでなく、トレーニングメニューやレースまで提供する、世界初のパッケージでサブ4達成を全力支援します。

↑「S4」は、2月16日よりアシックスオンラインストアで先行発売し、23日からアシックス直営店(一部店舗を除く)、全国のスポーツ用品店などで順次発売されます。価格は2万2000円(税込)

 

54歳で“サブ4”を達成した廣田社長が抱いた不満

アシックス代表取締役社長CEO兼COOの廣田康人氏もサブ4を目指したランナーの一人。50歳でランニングをはじめ、54歳で参加した「東京マラソン」でサブ4を達成し、現在も精力的に大会に参加していますが、シューズには不満を持っていました。

 

「世の中にはいろいろシューズはありますが、サブ4向けのシューズがないことは私にとって大いに不満がありました」(廣瀬氏)

 

そんな社長が自身の不満を解消すべく開発陣を呼び集め、サブ4専用シューズの作成を依頼。そうして完成したのが今回発表された「S4」なのです。

↑「サブ4を達成した時の喜びは今でもよく覚えている」という廣瀬氏

 

「この『S4』は、トップアスリート向けの『メタスピード』などで培った技術をふんだんに盛り込んだうえで、サブ4向けに安定性を高め、クッション性も取り込んでいます。サブ4ランナーにとって、大きな壁となる30キロ地点でも足が残っている。そんな構造としております。そして今回は、シューズをローンチするだけでなく、サブ4を達成するためのトレーニングコンテンツ、そしてサブ4を実現するレースも用意しました」(廣瀬氏)

↑シューズボックス内のQRコードからサブ4を達成するためのトレーニングメニューにアクセスでき、リアル、オンラインでメニューが体験できます。さらに、5月14日・大阪(淀川河川敷コース)、5月21日・東京(国立競技場)で、サブ4達成への挑戦をテーマとした特別フルマラソン「チャレンジ4」を開催します

 

レースでの記録向上を目指したい日本のランナーに向けて

昨年の東京マラソンでは、完走者1万8000名のうちサブ4達成者は30%程度と高い壁となっていますが、同社では日本のランナーはレーシング志向が強く、レースでの記録向上を目指すランナーが多いと分析し、まずは日本限定で発売。その結果を見て海外での展開も検討するようです。

 

この「S4」は、「Sub4(サブ4)」の「S」はもちろん、「Speed(スピード)」「Stability(安定性)」「Safety(安全性)」の4つの「S」の要素を備えています。続いて、パフォーマンスランニング フットウエア統括部 開発部の谷垣雄飛氏が商品の特徴を紹介しました。

↑「サブ4を目指すランナーに、私たちの最適解を届けたい」と語る谷垣氏

 

「S4」最大の特徴が、ミッドソール内の前部から後部にかけて搭載されているカーボンプレート。V字形状のプレートが、つま先に向かって下がるよう傾斜をつけて配置することで、着地から蹴り出し時の足の動きを安定させ、効果的に体を前方向へ推進させるようになっています。

 

「フォーム材は、『メタスピード』に搭載しているアシックス史上最軽量、高反発素材の「FF BLAST TURBO(エフエフブラストターボ)」をミッドソールの上層部に搭載し、下層部には軽量なクッションフォーム材「ブライトフォーム」を採用し、安定性も兼ね備えた最適な反発性を提供します。

↑着地と同時に変形、圧縮し、素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚が得られる

 

また、安定性確保のためにアウトソールの接地面を広げることで、反発力を持ちながらもサブ4達成を目指すランナーに適したライド感になるよう工夫しました。さらに、耐久性の向上にもつなげています」(谷垣氏)

↑さまざまな路面コンディションでもグリップ力を発揮する「ASICSGRIP(アシックスグリップ)」

 

アッパーは、上位モデルのメタスピードのデザインを踏襲し、同シリーズや「エッジプラス」と同じ軽量かつ通気性に優れた「モーションラップアッパー」を採用。フィット性も高めています。

↑シューレースについてもメタスピードシリーズ同様、凹凸のあるシューレースを採用することで、走行時に発生する緩みも抑えます

 

「アシックスはこれまで、サブ4を目指すみなさまに『エボライド』『マジックスピード』『GT2000』など様々な商品を紹介してきましたが、それぞれのモデルと比較して、抜群の推進性が大きな特徴となっています。サブ4という壁は、最適なシューズとトレーニングメソッドで打破できるというメッセージを伝えたい。実際、開発中に協力してくれたランナーでも、10年間かなわなかったサブ4を『S4』を履いて達成しています。この『S4』との出会いが、みなさまにとって後押しになれれば光栄です」(谷垣氏)

 

サブ4達成に欠かせないのは継続性

続いて、先日の香川丸亀国際ハーフマラソンでシーズンベストの62分51秒を記録した、市民ランナーから圧倒的な支持と人気を集めるプロランナー・川内優輝選手が駆けつけました。ちなみに丸亀国際には廣田社長も参加し、「S4」を履いて1時間53分7秒で完走。

 

川内選手(中央)とともに、サブ4ランナーの代表として廣田社長(左)、アシックスランニングクラブ コーチでもあるママランナー・池田美穂さん(右)も参加し、トークショーが行われました。

↑それぞれの目線で「S4」の印象やサブ4について、和やかに行われたトークショー

 

まず「S4」を履いてみた印象について、それぞれ語ってくれました。

 

「デザインはアシックスのスピードモデルと似ていますが、履き心地は違う。スピードモデルは筋力が必要だったり、ある程度トレーニングをしないと履きこなせない。S4は安定しているので、サブ4を狙うランナーにはすごく履きやすい。踵から着地すると推進力が得られるので、踵着地のランナーにはすごく合うシューズだと思います」(川内選手)

 

「前方への足運びが良くて『このシューズは違うな』と思いました。丸亀国際で履き、自分では(1キロ当たり)5分30秒ぐらいと思っていたところ5分10秒でいけたので、かなりいいシューズだと実感しました。しかし、最初から突っ込みやすい私のような性格は、気をつけないといけないシューズだと思います」(廣瀬氏)

 

「履いてすぐにライド感(スムーズな重心移動)が分かり、アッパーのフィット感の高さもしっくりくるシューズです」(池田さん)

↑サイズ展開は22.5〜29.0cm(0.5cm刻み)。カラーはハザードグリーン×ホワイト1色のみ

 

そして、サブ4を達成するために必要なことについて、それぞれが語ってくれました。

 

「継続して練習することが大事。足が痛くなったら無理しない。故障して長期間練習ができないと難しくなってきます。日常生活のなかで少しでも走る時間を見つけて、15分でも10分でもいいので必ず走るという習慣をつけることが大事」(川内選手)

 

「まずは怪我をしないためにランニングフォームの見直し、ストレッチをして欲しい。そして、練習。またペース感覚を養ってほしい。今、何分ペースで走っているのか分かるのもひとつですが、自分の体は何分ペースだとどれぐらいまで持つのか、体力の残量を見極める力も必要。ハーフマラソンや30kmマラソンに参加することで、足の感覚と呼吸の感覚の判断力は付いていくと思います。勢いだけではなかなか42キロは行けません。自分の体力がどれくらいだったら最後まで歩かず、走りきれるかのペース配分を養えれば、フルマラソン4時間切れると思います」(池田さん)

 

「サブ4をなんとしても達成したいという気持ちを強く持つこと。市民ランナーの中でサブ4を達成しているしていないかは、勲章があるかないかぐらいのもの。勲章が欲しいという気持ちは大切だと思います」(廣田氏)

 

最後には、それぞれがサブ4を目指すランナーへの応援メッセージを披露しました。

↑「練習が必要とばかり言いましたが、私たちも一緒に頑張る。応援している人がいっぱいいることを思い出してほしい」(池田さん)

 

↑「自信を持って出したサブ4ランナー向けのシューズです。みなさんにサブ4を達成していただきたい」(廣田氏)

 

↑「防府読売マラソンはサブ4を達成することで出られる大会。サブ4を達成するということはステータスになる。一緒に走りましょう」(川内選手)

 

近年は、厚底シューズ中心に各メーカーがトップランナー向けの革新的なシューズを発表していますが、一般のランナーにとっては憧れるものの、どうしても履く人が選ばれます。しかし今回発表された「S4」は、見た目はトップモデルながら多くのランナーが安心して履けるシューズ。

 

サブ4を目指すランナーだけでなく、新型コロナなどの影響でブランクがあるサブ4達成者など、力強くランをサポートしてくれる「S4」とともに、パッケージも見逃せません。

 

撮影/我妻慶一、編集部、オフィシャル

 

 

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家族に、地元に、地球にも優しい小野伸二。サスティナビリティ活動の提案が話題に

現在、J1北海道コンサドーレ札幌でプレーする元日本代表MF小野伸二が自身のSNSを更新。サスティナビリティ活動の提案に、ファンは素直に反応している。

 

 

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小野伸二 / shinji ono(@shinjiono7)がシェアした投稿

黒コーデのファッションに身を包み、愛犬Lauweと一緒に「持続可能性」を意味するサスティナビリティ活動をアピール。

 

リサイクル素材で作られたグリーンのエコバッグを手に、「ASICSのエコバッグ リサイクル素材100%で作られているそうです。日頃からサスティナビリティ活動への意識を高めて少しでも貢献出来れば。グリーンバッグはアシックスの直営店で購入できるみたいなので是非」とコメントもつけて自身のインスタグラムに投稿。

 

するとファンからは「是非購入させていただきます」や「ブラックコーデもかっこいい」といった称賛メッセージが寄せられ、足元にいる愛犬、バーニーズマウンテンドッグのLauweの成長ぶりも話題に。

 

 

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9月27日に43歳の誕生日を迎えた小野は、SNSで家族とともに写した画像を、「43歳になりました。今まで通り「楽しむ」事と「感謝の気持ち」を忘れずに精一杯やっていきます。こんなおじさんをよろしくお願いします」とのコメントともに投稿。

 

同日にはJリーグも公式ツイッターで小野の誕生日を祝い、若かりし日の画像も投稿され、注目を集めた。

 

43歳となったいまでも現役を続ける小野は、地元にも優しかった。小野と同じく静岡県出身の、神奈川社会人1部・はやぶさイレブンに所属する元日本代表の水野晃樹がSNSを更新。「SNS載せなくていいよって言ってましたが、載せちゃいました」と投稿。

 

ファンからは「伸二男前!」や「最高のアスリートです」とコメントも。誰からも愛され、地球にも優しい小野の現役生活はまだまだ終わることなく、ファンに元気を与え続けてくれそうだ。

アシックスのビジネス用スマートシューズが登場! 日々の気分、パフォーマンスを上げる「RUNWALK ORPHE」

アシックスはこのほど、“走れるビジネスシューズ”として1994年にデビューした「RUNWALK(ランウォーク)」シリーズから、ココロとカラダを整え、日々のパフォーマンスを高めるスマートシューズ「RUNWALK ORPHE(ランウォーク オルフェ)」を発表しました。

 

アシックスならではのスポーツシューズの技術をビジネスシューズにさらに落とし込んだスマートシューズは、日常のビジネスシーンにどのような変化をもたらすのでしょうか。

↑スマートシューズ「RUNWALK ORPHE」6万1600円(税込)

 

歩行動作をベースにココロとカラダの状態をスコア化

アシックスのテクノロジーとデザイン性が融合した「RUN WALK」は、クッション性、安定性、グリップ性、屈曲性、フィット性、耐久性、通気性、軽量性という8つの機能をバランスよく備えたビジネスシューズとして1999年から本格的にシリーズ化し進化を続けてきました。

 

「『RUNWALK』は走れるビジネスシューズとして開発され、その機能性、安定性、歩行性から多くのお客様に支持されてきました。今回発表します『RUNWALK ORPHE』は、新たな機能やデザインだけでなく、アシックスの培ってきたセンシングやその他スポーツで培ったビッグデータを融合した、ビジネスシューズに新たな革新をもたらすアイテムだと確信しています」(アシックスウォーキング統括部 カテゴリー戦略部 部長 山口充氏)

↑RUNWALK ORPHEの特徴を説明する山口氏

 

RUNWALK ORPHEの最大の特徴は、シューズのミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)の内部にセンサーを搭載したことです。付属のセンサー「ORPHE CORE 3.0(オルフェコア3.0)」を取り付けることで、歩数や歩行スピード、ストライド(歩幅)、接地角度、立脚時間などの歩容(歩行パターン)データを取得し、それらのデータとアシックススポーツ工学研究所が長年培ってきた足と歩き方に関する独自の知見を組み合わせ、心身の状態をスコア化し、スマートフォンに表示することができます(特許出願中)。

↑縦45×横30×厚さ14mm、重さ約20gの付属のセンサーをミッドソールに取りつけることで歩容データは自動的にスマートフォンに転送される

 

トークセッションで登壇したアシックス スポーツ工学研究所 スポーツコンテンツ研究部の草野拳氏は、歩容と心身のコンディションの関係について説明してくれました。

 

「我々スポーツ工学研究所では、これまで歩行姿勢に関する様々な研究を行ってまいりました。実際に歩容と感情、そして体のコンディションの関連は研究でも多く報告されています。例えば、感情によって歩容は大きく変化します。また体の状態、疲労した前後においても歩容は変化します。こういったことから心身のコンディショニングを、歩容から推測できるのではないかと考えました。

 

今回着目したウォーキングは日常的な動作でもありますので、非常に取り入れやすい動作となっています。このような何気ない動作をセンシングすることによって、日常の心と体の変化というものを検知することができるのではないかと考えています」(草野氏)

↑センサーはミッドソール内のくぼみに搭載されることで違和感なく、一日中履き心地を変えることもない

 

ランニングシューズで開発、商品化した技術をビジネスシューズに

2019年にアシックスが開発したスマートランニングシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)でタッグを組んだオルフェ社が今回も共同開発に参加しています。

 

「ランニングから医療まで、様々なスマートシューズの試みを行ってきましたが、オーセンティックなレザーシューズの中にスマートシューズの機能を入れるというのは、僕が知る限り世界でも初めての例です」(ORPHE CEO/Founder 菊川裕也氏)

↑「動作から健康に関するデータだけでなく、心身のメンタルヘルスまで可視化するのが面白い」と語る菊川氏。センサーはエボライドオルフェに使われているセンサーと同じサイスで、差し替えて使うこともできるとのこと

 

↑搭載されるコアは、加速度センサーやジャイロセンサーが秒間200ヘルツの速さで解析を行う

 

歩数や歩行距離などの量的情報だけでなく、歩容情報を組み合わせることで、パーソナライズされた評価コメントが表示される。さらに、頑張りすぎて心と身体のバランスが崩れていないかなど、歩容の分析結果から客観的に自身を見直すことができます。

 

「要は生き生きとしたダイナミックな歩き方ができているとマインドのスコアは高くなります。フィジカルに関しては、より質の高い、例えば歩行速度が速くて、ストライドがしっかり保てている歩行ほど、フィジカルのスコアは高くなる。こういった形で心身のスコアリングを可視化できるようになっています」(菊川氏)

 

手動計測モードにより、わずか30秒で現在の歩容状態を可視化し、すぐに確認することもできます。もちろんその間の情報もトータルデータに反映されています。

↑30秒歩行計測は手動操作で瞬時に計測され、計測結果もすぐに確認できる

 

↑1日の歩容情報も日々自動で計測され、データとして蓄積される

 

↑癒しの時間も提供したいという思いから、ココロとカラダのバランスを水の入った容器で可視化。2種類の水をバランスよく溜めて毎日を過ごす

 

自分の状態を客観的に見られるのがうれしい

RUNWALKシリーズのアドバイザリースタッフを務める元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗氏(HiRAKU代表取締役)も登壇。

 

「現役時代から、スーツを着たときに革靴で足が疲れるのが嫌でした。アシックスの『RUNWALK』に出会ってからはずっと愛用しています。そのなかで、自分の状態をより客観的に見られるというのはとてもうれしい」(廣瀬氏)

↑「毎週木曜日は夜2時くらいに寝るので、その翌日は疲れていて『歩行速度が遅いですね』と診断されます。今日の計測では『キビキビ』でした」と廣瀬氏

 

そこで廣瀬氏がトレッドミルを使って30秒計測を行いました。操作は簡単。アプリ画面の「計測スタート」をタップするだけで30秒間の計測が始まりました。

 

「簡単すぎて『ナニ?』という感じだったと思いますが、センサーは自動的に一歩一歩の歩幅の速度、足上げの高さといった指標をどんどん算出してスマホに送っていきます。スマホ側でアシックスさんのアルゴリズムに基づいて心身の採点を行い、すぐにマインドスコアとフィジカルスコアが表示されます」(菊川氏)

 

また、1日の計測データは時間によってスコアの動きを確認することができます。

 

「お昼過ぎは座っている時間が長いので、心身のコンディションは低下します。終業間際に関しては体は疲れていますが、気分は開放感もあって向上しています」(草野氏)

 

発表会では実際に履いて、30秒計測を体験することもできました。まずシューズを見ての筆者の感想は、オーセンティックなプレーントゥなので、様々なスタイルにマッチします。「ソフトガラスレザー」のアッパー(甲被)は品がよく光沢もあり、ハトメ(靴紐の通し孔)部はマット調なので、上品なデザインにもなっています。

 

履いた感想は、革靴のイメージである硬さはまったくなく、スニーカーを履いているような感覚。靴底のかかと部には衝撃緩衝機能GEL(ゲル)が搭載されているので、クッション性もあり、まるでスポーツシューズのような快適な履き心地でした。

↑筆者の計測結果はマインドが50、フィジカルは59。平均値は70ですが、トレッドミルでは少し低く出るとか。この数値やバランスを参考に、日々のパフォーマンスの調整に利用するといいとのこと

 

先行販売は、伊勢丹新宿店 メンズ館で10月4日まで、10月28日から12月1日まではアシックスオンラインストア、アシックスランウォーキングギンザなど予約を受け付け中。商品が届くのは12月中旬以降の予定です。

 

 

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アシックス「GEL-KAYANO 29」。アシックスが誇る“骨太シリーズ”から、骨がなくなった⁉/「大田原 透のランニング戦線異常なし」

ギョーカイ“猛者”大田原 透が、走って、試して、書き尽くす! ランニングシューズ戦線異状なし

2022「アシックス」秋の陣③「GEL-KAYANO 29」の巻

 

ランニングシューズブランド自慢の逸品を、走って、試して、書き尽くす本企画。3回目も、アシックス自慢の「スポーツ工学研究所」(兵庫県神戸市)内のテスト用トラックを拝借してお届けする。いよいよ真打、2022最新「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)29」の登場である。

↑「GEL-KAYANO 29」メンズ6色展開(ウイメンズ3色展開)、いずれも1万7600円(税込)。ラスト(足形)は、スタンダードタイプ

 

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「分からなかったら、作っちゃう!」アシックス若き開発者たちの、あくなき挑戦!

 

試す側こそ試される、“The アシックス”な一足!

“The アシックス”、というべきランニングシューズを、一足だけ挙げよ。私は、躊躇なくGEL-KAYANO(ゲルカヤノ)と答える。

 

「私たちも、GEL-KAYANOを“アシックスの顔”と説明しています。四半世紀以上にわたるロングセラーとして培った信頼が、ロイヤルカスタマーの支持を得てきた結果です」。そう答えるのは、最新鋭GEL-KAYANO 29の開発に携わった、中村浩基さんだ。

 

多くのスポーツシューズメーカーも、アシックスをベンチマークにしてきた。シューズ開発と製造のレベルの高さに加え、グラスルーツの市場までも知り尽くすアシックスは、まさにランニング界の守護神的な存在であるからだ。

 

正直に書くと、アシックスのランニングシューズのインプレは、ちと苦手……。そのレベルの高さのため、他社と比較をすることが難しいと感じる時さえあるからだ。ましてや今回は、The アシックスのGEL-KAYANO。試すこちら側こそ試される、メーカー側も一切の妥協を許さないガチの一足なのだ。

↑今回お話を伺った、「GEL-KAYANO 29」の開発担当、中村浩基さん

 

世界で、GEL-KAYANOが支持されるワケ

「あえてGEL-KAYANOのターゲットを語るとすれば、これからランニングを始めようとしているビギナー層です。安定性とクッション性を兼ね備えているので、全く運動経験のなかった方にも履いていただけます」(中村さん)

 

ランニングの巨大マーケットである北米の人たちに比べ、比較的に体重が軽く、ランニング好きの日本人にGEL-KAYANOが支持されていることは理解しやすい。しかしながら、GEL-KAYANOは北米を含め、世界中で支持されている。

 

「北米では、ランニングシーンはもちろん、ウォーキングなど日常使いでも支持されています」(中村さん)

 

履いた際の足入れの良さ、着地の安定感、踵からつま先への体重移動、蹴り出しまでの滑らかさは、アシックスが特に重要視してきた開発のポイントに他ならない。グローバルでGEL-KAYANOシリーズが支持され続けてきた最大の理由のひとつだ。アシックスは、独自の社内基準を設け、その基準をクリアする製品を作り続けてきた。

 

「GEL-KAYANOは、アシックスが求める全ての基準に対して、まんべんなく最適解を得なければならない一足なのです」(中村さん)

 

トラスティックを排し、ライトトラスを採用

私たちランニング好きにとって、GEL-KAYANO 29への最大の注目は、今まで中足部に入っていた樹脂製のプレートである「トラスティック」を入れなくなった点だ。カーボンソールのシューズが注目を集める一方、現在のような樹脂系のプレートの存在は、ランニングシューズの進化の過程で見直しのタームを迎えている。

 

その理由のひとつは、高反発で衝撃緩衝性の高いミッドソール素材の劇的な進化。GEL-KAYANO 29では、樹脂系の硬いプレートである「トラスティック」の替わりに、適度な硬さを持ったフォーム材「ライトトラス」を採用している。

 

さらに、「ライトトラス」と組み合わせるかたちで、2022年FWに登場した最新の「FF BLAST PLUS(エフエフ ブラスト プラス)」というEVA系素材を搭載。「FF BLAST PLUS」は、高反発で衝撃緩衝に優れたクッション性に加え、驚くべき軽さのため、標準サイズで重量約10gダウンを実現している(「FF BLAST PLUS」の詳しい説明は、前回のNOVABLAST 3(ノヴァブラスト 3)のインプレをご覧あれ!)。

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↑朱赤の部材が「FF BLAST PLUS」。軽くて、しなやかだ! なお、足馴染みの良さの源となるのが、ラスト(靴型)。ビッグデータ並みの知見を経て改良を重ねてきたGEL-KAYANO 29のラストは、従来型を踏襲

 

GEL-KAYANO 29という、歴史的な瞬間

硬質な樹脂プレートと、可塑性に富むEVAを貼り合わせるよりも、似たような特徴の部材で1枚のミッドソールを形成した方が、走行時のスムースさは容易に得られる。というのは、全くの正論である。中足部にプレートがないランニングシューズは、トレイルランニング界では当たり前になっており、“GEL-KAYANOのプレートがなくなる日は、いつ?”は、長年、業界の大きな関心事とされてきた。

 

「毎回、開発ミーティングでの議論の対象でした。実際に変える際も2年以上の準備期間を設けて臨みました」(中村さん)

↑内側への過度な倒れ込み(オーバープロネーション)を防止し、プレートの役割も果たす「ライトトラス」(白色の部材)。「ライトトラス」の上に、クッション性の高い朱赤の「FF BLAST PLUS」が載っている(中間の赤い部材は、ゲル!)。28でコンパクト化したヒールカウンターは、オーバープロネーションを防ぐ機能を突き詰め、29ではさらにコンパクトになった

 

こうして樹脂系のプレートがなくとも、ミッドソールの素材や構造によって、前モデル同等以上のパフォーマンスの発揮が可能なGEL-KAYANO 29が誕生したのである。

 

「プレートの件は、今まで支持いただいた方々に、きちんとお伝えし続けます。数値的にも、実際の走行実験でも、“29は、28を上回る出来栄え”と胸を張って言えます」(中村さん)

 

ますます、GEL-KAYANO29を履いて走ってみたくなってくる! 数多くのアシックスのシューズの中でも、熱烈なファンを抱える骨太のモデルであるGEL-KAYANOから、樹脂のプレートという骨が消えた歴史的な瞬間に立ち会えるのだ。

↑28まではあった中足部のトラスティックがなくなったシューズ底面。黄色の部材が、アウトソールの「AHAR PLUS」だ

 

カーボンプレートが採用される日

走りたくてウズウズしているが、まだ筆者の仕事は残っている。GEL-KAYANOへのカーボンプレートの可能性は今後あるのだろうか?

 

「カーボンソールのメリットは、高い強度で、変形しにくいところです。素材の特性を考慮した結果、弊社では、トップアスリートのシューズに採用されています」(中村さん)

 

確かにアシックスでは、フルマラソン2時間30分で走るようなランニングシューズ、METASPEED(メタスピード)シリーズなどでカーボンソールが採用されている。

 

「裏返せば、カーボンソールのデメリットは、履く人を選ぶ点です」(中村さん)

 

カーボン素材の特性は、まさに、その硬さにある。剛性が高く、よりクイックな加速が可能なため、高速で走る上級者のレースでその性能を発揮する。しかしながら、足そのものが十分に鍛えられていないと、スピードについていけないどころか、突き上げ感も含め、かえってその硬さが負担になりかねない。ケガのリスクさえ付きまとうのだ。

 

「カーボンプレートの歴史はまだ始まったばかりです。これからもっと最適化が進むはずです」(中村さん)

 

いよいよ、GEL-KAYANO 29で試走!

開発の話をたっぷり聞いたところで、GEL-KAYANO 29の試走スタート! まずは、シューズに足を入れた感覚のインプレを行った。そして、初心者も含め、多くの方々がランニングシューズを履く、3つの理由に合ったペースで実際にコースを走ってみた。

 

最初は、「運動不足解消」が目的、1㎞を約7分で走る(=キロ7分)の~んびりペース。続いて、脂肪を燃焼させる「痩せラン」に適した、1kmを約6分で走る(=キロ6分)ゆっくりペース。最後は、距離ではなく、走る爽快感重視の、1㎞約4分30秒~5分で走る(キロ4.5~5分)「スカッとラン」。GEL-KAYANO 29の実力を試してみたぞ!

 

【まず、履いてみた!(走る前の足入れ感)】

最新鋭のGEL-KAYANO 29。樹脂プレートがなくなり、下側のミッドソールに硬めのライトトラスを採用。しかもミッドソールのEVAも軽量の「FF BLAST PLUS」になった。となると、気になるのは足入れ(シューズに足を入れた際の感覚)だ。

 

履いた瞬間に感じたのは、「あらっ、軟らか過ぎ?」。レースでも信頼して履けるGEL-KAYANOシリーズに求められるのは、表面的な足入れの快適さよりも、長距離を走っても疲れにくい本質的な快適さ。軟らかすぎるミッドソールは、むしろ疲労を倍加させる可能性すらある。

 

そこで、いったんシューズを脱いで、中敷き(インソール)をチェック。ちょっとズルいくらいの贅沢なインソールが入っていた。クルマや自転車って、タイヤのグレードを上げるだけで、乗り味が格段にアップする。このインソールだけでも、お店で試せば“ソク買い”だろう

 

でも、はたして、このインソールの贅沢さが意図するところは、何か? ますます、走りたくなってきた!

 

【運動不足解消ジョグ(1㎞を7分で走るペース)】

晴れて気持ちの良い土曜日、散歩ノリで軽~く流しながら、の~んびり走るペース。速く走るのも好きだけど、仕事やら何やらで疲れたカラダとココロに効くのは、ダンゼンこのリズム。ノリノリ過ぎないBPMの音楽を聴きながら走れば、週末の過ごし方も優雅になる!

 

で、最新鋭のGEL-KAYANO 29。低速での安定感は、さすが“The アシックス”。半端なく良し! 前回紹介したNOVABLAST 3のようなヤンチャなシューズと異なる、運動不足解消という、大人たしなみのランにぴったり。安定した着地、無理のない足運び、蹴り出しもスムースで、長く走れる気分にさせてくれる。軽自動車のような騒がしい走行感ではなく、高級セダンの大人の風格である。

 

走り初めにわずかに気になったのは、ロードノイズ。アウトソール(AHAR PLUS)が地面をシッカリ掴む音が、わずかに気になる。しかし3㎞ほど走り、シューズが走りに馴染んでくると、徐々にノイズは消えていた。後日も試したが、路面状態や使用頻度によってノイズが出た可能性が高く、その後は気にならなくなっている。

 

勝手な推測だが、足入れで感じたチョイ贅沢なインソールを履かせた理由は、アウトソール(AHAR PLUS)とライトトラスを組み合わせた際に感じる、今までのGEL-KAYANOと“異なる硬さ”の印象を軽くする目的かもしれない。

 

そう感じた理由も含め、スピードを上げて、さらに検討しよう!

 

【痩せラン(1㎞を6分で走るペース)】

今の自分の走力と、シューズのポテンシャルが一致する点を探るべく、タイムを気にせず、シューズを履いたままに、フラットなコースを素直に走ってみる。

 

気持ち良いと感じるタイムを確認すると、1㎞をほぼ6分のペース。もちろん体格や走力などの個人差で速度は異なるが、GEL-KAYANOシリーズのターゲットのド真ん中、ランニング愛好者やビギナーにとっても、まさにド直球の速度帯である。

 

1kmを7分で走るペースにも感じた、着地の安定感、無理のない足運び、そしてスムースな蹴り出しに加えて、自分の好きなリズムで走れるココロの快適さもON。履く前までに感じていた、「最新鋭GEL-KAYANO 29から樹脂製のトラスティックが消えた……」喪失感と不安感は、いつの間にか消えていた。

 

樹脂製のトラスティックの存在は、その存在が当たり前だった時代に誰もが感じた、約束手形のようなものだ。中足部にプレートがあることで、雨が降ろうが、激坂の上り下りがあろうが、夜になろうが、“このシューズでなら、走り切れる!”という心の拠り所となる。大げさな書き方かもしれないが、全てが不安要素だらけの100kmを走るウルトラマラソンのようなシーンでは、いかなる冒険も許したくない。その象徴的なシューズの部材が、中足部のプレートなのだ。

 

【スカッと走(1㎞を4.5~5分で走るペース)】

ランニングシューズに関しては、コンサバでありたい。しかし、ことレースに関しては、常にプログレでいたい。GEL-KAYANO 29、加速時のパフォーマンスはどうだろう?

 

正直に書くのだが、良い意味で、変わらなかった! どの速度帯でも、電気自動車のように、高いパフォーマンスを発揮してくれる。4分そこそこに上げても、着地の安定感、無理のない足運び、そしてスムースな蹴り出し。普段のジョギング、気持ちのいい緩~い登り坂でペースを上げたくなっても、気持ちよく加速できる。

 

GEL-KAYANO 29を履いてペースを上げるなら、私なら、次のようなシーンだ。フルマラソンの最後のトラックでのスプリント、ウルトラマラソンのラストの激坂の頂に向けて抜くべき選手と並んだ瞬間、悪天のハーフで意気消沈の選手たちをゴール間際でのごぼう抜き! いずれも、持久戦の最後の最後に勝利するイメージです(あくまで妄想……)。

↑取材と試走のためにトラックをお借りした「アシックス スポーツ工学研究所」(兵庫県神戸市)。シューズのみならず、アシックスの製品づくりの根幹をなす重要施設なので、当然ながら一般公開されていない

 

今回GEL-KAYANO 29を試してみて、中足部のトラスティックがなくても、このシューズでレースを走ってみる気持ちになった。先ほどの贅沢インソール問題は、変化を恐れる私のようなコンサバなランナーたちの不安を、少しでも払拭しようとした開発者たちの努力の結果なのだと思えてならない。

 

今シーズン、10㎞から始めて、ハーフ、そしてフル、さらに来年のウルトラでの活躍を期待して、GEL-KAYANO 29をじっくり吟味することにしよう! シューズは、レースを完走に導く唯一無二のギア。開発者たちの熱意と執念、科学の進化を受け入れよう!

 

撮影/小川朋央

 

 

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アシックスのサスティナブルスニーカー「GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95」は地球だけでなく、足にもとても優しかった

アシックスは9月15日、温室効果ガス(カーボンフットプリント)排出量をもっとも低く抑えたスニーカー「GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95(ゲルライトスリーシーエム1.95)」を開発したことを東京本社で発表しました。温室効果ガス排出量はわずか1.95kg CO2eで、現時点で温室効果ガス排出量が公表されているスニーカーのなかで最少。2023年発売予定のこのスニーカーは、地球だけでなく、足にもとっても優しいスニーカーでした。

 

スポーツに及ぼす影響が大きい気候変動に対するアクション

同社は、2030年に向けた中間経営計画「VISION2030」のなかで、「デジタル」「パーソナル」と並び「サスティナブル」がテーマの一つになっています。そのなかでも力を入れているのが気候変動です。気候変動はスポーツに及ぼす影響が大きく、2040年のスポーツは気候変動により、アスリートは「熱中症による棄権」、子どもたちは「外遊びの制限」、部活動は「酷暑による試合中止」、スポーツ大会のルールは「参加国や試合時間を減らす可能性」が予想されています。

↑アシックス創業哲学の「健全な身体に健全な精神があれかし」を表すブランド・スローガン「Sound Mind, Sound Body」になってもらうためには「健やかな地球環境が必要」となっています

 

「そのために、2050年に向けて温室効果ガスの排出量を実質ゼロにしていく。また、2030年に向けて私どもの事業所、サプライチェーンでのCO2削減63%を目指しています」(アシックス サスティナビリティ統括部部長 古川美奈子氏)

 

製品ライフサイクルでの削減と実現させるための16の取り組み

2010年に同社は、米マサチューセッツ工科大学との共同研究によってCO2削減の計算方法を発表しており、今回は精度を向上した内容で“材料調達&製造”、“輸送”、“使用”、“廃棄”の4つのフェーズに分けて計算されました。

↑それぞれのフェーズのCO2排出量を設定することで、スニーカー最少のCO2排出量1.95kg CO2eが実現

 

それぞれの平均的な値に対する削減率は、材料調達&製造が約80%、輸送は約75%、使用に関してはほぼ同等、廃棄は約15%増加しているとのこと。

 

「廃棄に関しましては、シューズのリサイクルが広く行われていないという現状があります。より現状を反映した条件設定を行って計算しました。これまでのスニーカーの世界最小は4.3kg、スニーカーに限らずランニングシューズを含めると2.9kgでしたが、結果として一足当たり1.95kg CO2eの排出量となるシューズを実現しました」(アシックス サスティナビリティ統括部 サスティナビリティ部 荒井孝雄氏)

↑今回の削減のキーとなるのが「カーボン・ネガティブ・フォーム」の開発が挙げられ、およそ20%の削減比率を占めているという

 

4つのフェーズのさらに具体的な内容が16の取り組みとなります。リサイクルポリエステルを採用したアッパーニットや中敷きメッシュ、ハトメ部の補強部材及びヒール部分、かかと部のライニング部分、靴ひも。カーボン・ネガティブ・フォームを採用したミッドソールと中敷き。他にも、パーツサイズの最適化とパーツ数の削減、リサイクルTPUで作られた接着剤の採用、リサイクルシューズボックスの採用と紙資材の削減、バイオ燃料を使った輸送プランなど。

 

「削減のキーになる材料がカーボン・ネガティブ・フォームの開発です。複数のバイオベースポリマーを使用しており、バイオベース原料の成長過程で吸収するCO2の量がフォームを作成する際に発生するCO2の量より大きいため、フォーム材としてカーボン・ネガティブを実現しました」(荒井氏)

↑従来の「GEL-LYTE Ⅲ」のパーツ数は65だった

 

↑今回のGEL-LYTE Ⅲ CM 1.95のパーツ数は19。製造工程をシンプルにすることでCO2の排出を削減するとともに、パーツ形状の工夫により材料ロスも削減

 

「今回の展開は第一歩。すべての商品が排出量削減を図ったものにしていくのがゴール。他のパフォーマンスシューズにもこの技術を展開して翌年以降、順次発表したい」(アシックス 代表取締役社長 CEO兼COO 廣田康人氏)

↑発表会に登壇した左から吉川氏、廣田氏、荒井氏

 

気になる価格については、「みなさんに履いていただくことが必要。コスト面での配慮も重要だと考えていますので、最終的な価格は決定していませんが、150ドル程度の価格を予定しています」(廣田氏)

 

サスティナビリティとアシックスの求める品質との両立

今回の開発でもっとも苦労した点は「サスティナビリティとアシックスの求める品質の両立が最大のチャレンジでした」と語る荒井氏。数々のイノベーションのなかで、特に力を入れたのがミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)と中敷きに使用しているカーボン・ネガティブ・フォームの開発。排出量をマイナスに保ちながら、履き心地、品質を損なわないフォーム材を完成させたといいます。

↑アシックス スポーツスタイルの人気スニーカー、GEL-LYTE ⅢのデザインをベースにしたGEL-LYTE Ⅲ CM 1.95。つま先外側の2つのボックスデザインも刺繍で再現

 

アッパー(甲被)と中敷きには、環境負荷の低いソリューションダイという技法で染色したリサイクルポリエステルを使用。また、アッパーの補強パーツには、廃棄ロスの少ないテープ形状パーツを必要量のみカットし、ハトメ部の補強部材、およびヒール部分に至るまで、折り返すなどして一つのパーツで効果的に配置されています。これにより、材料の廃棄を最小限に抑えつつ、フィット感やサポート性を確保しました。

↑一本化したテープ形状のパーツがサイドからハトメ、そしてヒール部分までを効果的に補強。そのデザインもGEL-LYTE Ⅲを想起させる

 

またGEL-LYTE Ⅲといえば、シュータンがなく、ベロ部分と足首部を一体化させ、縦に大きく2分割させた「スプリットタン」がもっとも大きな特徴。足入れ感がよく、履いているときもベロがズレる違和感も解消。アイコニックになっている機能がさりげなく採用されています。

↑GEL-LYTE Ⅲのアイコニックでもあるスプリットタンを採用。日本人に多い甲高でも圧迫しないのがうれしい

 

発表会の最後には試し履きの時間もあり、実際に履いてみると、地球に優しいだけでなく足にも優しいことを実感。スプリットタンによる足入れ感の優しさ、アッパーニットも優しく足を包み込んでくれます。ソールもクッション性が高く、反発力も十分でした。

 

温室効果ガス排出量を削減するために機能性やデザイン性を犠牲にすることなく、どちらも両立しているGEL-LYTE Ⅲ CM 1.95。2023年の発売まで少し時間がありますが、どのような演出でデビューを飾るのか、そしてユーザーの反応が今から楽しみです。

 

 

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アシックス「NOVABLAST 3」見た目は派手だが、実は優等生。 “最速”はムリでも、“最強”なら目指せる!

ギョーカイ“猛者”オータワラトオルが、走って、試して、書き尽くす! ランニングシューズ戦線異状なし

2022「アシックス」秋の陣②「NOVABLAST 3」の巻

 

2回目は、アシックスの2022最新シューズ「NOVABLAST(ノヴァブラスト) 3」を実際にテストランしたインプレをお届けしよう(第1回は「アシックス スポーツ工学研究所」の若き開発者インタビュー。第3回は、2022最新「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ) 29」の試し履き走インプレの予定)。

↑「NOVABLAST 3」。メンズ4色展開(ウイメンズ3色展開)、いずれも1万4300円(税込)。ラスト(足形)は2タイプ(スタンダード、ワイド ※ウイメンズはスタンダードのみ)

 

↑今回お話を伺った、「NOVABLAST 3」の開発担当、益本真吾さん

 

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初心者が楽しく走れるシューズを作ったら、ガチの評価がついてきた⁉

この秋、発表されたばかりの2022最新NOVABLAST 3。飛び跳ねながらゴールを駆け抜けられる爽快感は、とりわけ海外で高い評価を得ている。

 

「本来は、5km、10㎞のショートのランニングを想定し、初心者に楽しんでもらうシューズとしてNOVABLASTシリーズは開発されました。しかし意外なことに、レースで記録を目指すようなエリートランナーと呼ばれる選手たちからも、NOVABLAST 3への高い支持があったのです」と、満面の笑みで語るのは、NOVABLAST 3の開発に携わった、益本真吾さんだ。

 

「まずは、アシックスの契約選手たちからの好評価です。トップ選手たちは、さまざまなシューズを練習中に履き替え、異なる刺激によって脚力を養います。そんなトレーニング用の一足として、NOVABLAST 3が採用されたようです」(益本さん)

 

現在、エリートランナーたちがレースで使用するハイエンドのシューズは、カーボンプレート入りのタイプが主流となっている。そのため選手たちは、カーボンに頼らずに地脚を作るトレーニングとして、NOVABLAST 3で走るのだという。

 

柔らかいのに、よく跳ねる⁉

「NOVABLAST 3でフルマラソンを走る方もいますが、きちんと鍛えた足でないと、ケガのリスクが否定できません。理由は、設計上、踵や中足部の安定性よりも、前足部の反発性を重要視しているからです。もちろん自由に履いていただいて構わないのですが、天候の急変や気温の変化があるフルマラソンなど“何が起こるかわからない”長距離レースで履くなら、個人的にはGEL-KAYANOをお薦めします(笑)」(益本さん)

 

NOVABLAST 3の最大の特徴は、着地の衝撃を緩衝し、蹴り出しの際に推進力に換える反発性を活かした、ソール全体の構造だ。本来、衝撃緩衝のクッション性と、推進力としての高反発は、矛盾した機能だと言える。極端に書けば、“柔らかいのに、よく跳ねる”のだから! ひとつのシューズで異なる機能を兼ね備えることは、ひと言で表現するほど簡単ではない。

 

「私たち開発者は、こうした矛盾を、走る動作のフェイズで解決できると考えてきました」(益本さん)

 

着地のフェイズで必要なのは、踵や中足部での衝撃緩衝のクッション性だという。

 

「ミッドソールのフォームの厚みや素材、そして形状が重要です。NOVABLAST 3は、踵部の中央に大きな凹みを作り、動きに合わせたスリットを入れ、フォーム全体が変形しやすい形状を採用しています」(益本さん)

↑歴代NOVABLASTの裏の顔は、何と言ってもミッドソールとアウトソール! 着地する踵のミッドソールは凹み、蹴り出すつま先側は膨らんだ設計になっている。この設計により、着地衝撃を構造的にも緩衝し、蹴り出し時に反発力に換えているのだ。低速時だけでなく、加速時にはターボがかったような感覚を体験できる

 

まるでトランポリン! フォーム全体で変形しやすい形状を採用

一方の蹴り出しのフェイズでは、しっかりした反発を得ること。

 

「足の母指球にあたる部分に、踏み込んでから蹴り出せるよう、中央部に『トランポリンポッド』という膨らみを設けています。こうした形状の工夫によって、クッション性と反発性を担保しました」(益本さん)

 

ご存じの通りトランポリンは、脚力だけで跳ぶのではなく、着地による衝撃をカラダ全体で吸収しつつ、台の反発力のアシストを得て、重力に逆らう推進力にしている。全身の筋肉の高度な連携があって、初めてトランポリンで高く宙を舞えるのだ。NOVABLAST 3を履くエリートランナーたちも、そうした機能を自分のトレーニングに活用できることを、履いて走った際に感じたのだろう。外見が派手なNOVABLAST 3だが、中身を聞くほど“なるほどアシックス”だ。

 

「前足部のフォームが変形しないと、きちんと踏み込めません。そのためロッカー(つま先を反らせる形状)も抑えた設計にしています。ドロップ(つま先と踵の高低差)も8㎜と、見た目とは異なりマイルドです。履いてもらうと、奇異ではないことに気付いてもらえるはずです(笑)」(益本さん)

↑黄色のミッドソール素材は、軽量かつ衝撃緩衝性と反発性に優れた最新のEVA系新素材「FF BLAST PLUS」が使用されている。FFはアシックス自慢のミッドソールのEVA系素材「フライトフォーム」の頭文字だ

 

アシックスが、エラストマー系ミッドソールに慎重なワケ!

インパクト大の厚みのあるミッドソールには、新素材も投入されている。

 

「『FF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)』です。NOVABLAST 3だけでなく、2022新作シューズにも採用されています。クッション性と反発性に優れ、しかも軽量というEVA系の素材です」(益本さん)

 

軽量EVA素材のひとつとして、アシックスが誇るFF BLAST PLUS。サンプル部材を持たせてもらったが、“EVA=重い”というひと昔前の発想は、永遠に封じ込めた方が良いと反省させられる、驚きの軽さだ。

 

せっかくの機会なので、ミッドソールのトレンドの素材の話も聞いてみよう。ミッドソールのEVA素材といえば、最近話題になっているのが、厚底シューズへの採用で話題となったエラストマー系のフォームだ。正月の駅伝や、世界最高峰の競技会で目にした、アレである。

 

しかし、アシックスは、エラストマー系のフォーム素材に必ずしも積極的ではない。慎重さのワケは、何なのだろうか?

 

「開発チームは、さまざまな素材の中から、コンセプトにベストマッチするモノを選定しています。フォーム材に求められる高反発性とクッション性、軽さを追い求めた結果、現時点でエラストマー系の素材はベストマッチしなかったのです。

 

今後、開発が進み、高反発性、クッション性、軽量性をバランス良く実現できた場合は、エラストマー系のフォームも採用される可能性はあります。でも、まずランナーたちの要望を満たす目的が先であって、素材ありきではないのです」(益本さん)

 

今後、NOVABLASTは、どのように進化するのだろう?

 

「変えてはいけないコンセプトは、(前足部の反発性によって)走ることを楽しんでもらう点です。これからの課題は、高い機能性を担保したまま、脚の負担を減らすべく、軽量化を図ることです」(益本さん)

↑アシックス スポーツ工学研究所の屋上に設置された、テストラン用のスロープ。トレイルランニングなどのシューズ開発用のフォースプレート(床反力計)が設置されており、サーフェイス(路面)の質を替えての試験も行われる。クッション性の高いNOBABLAST 3のインプレは、屋外のアスファルトのトラックとともに、こちらのスロープでも実施。私は身長175cmながら、雨除けの天井にぶつからんばかりのトランポリン感~!

 

いよいよNOVABLAST 3で試走!

開発の話をたっぷり聞いたところで、いよいよNOVABLAST 3の試走スタート! まずは、シューズに足を入れた感覚のインプレを行った。そして、初心者も含め、多くの方々がランニングシューズを履く、3つの理由に合ったペースで実際にコースを走ってみた。

 

最初は、「運動不足解消」が目的、1㎞を約7分で走る(=キロ7分)の~んびりペース。続いて、脂肪を燃焼させる「痩せラン」に適した、1kmを約6分で走る(=キロ6分)ゆっくりペース。最後は、距離ではなく、走る爽快感重視の、1㎞約4分30秒~5分で走る(キロ4.5~5分)。さてさて、NOVABLAST 3の実力や、いかに?

↑アッパーは、太さや堅さの異なる素材を複雑に編み込んだニット素材。走りをアシストするアシックスのマークも、前モデルのTPU素材から、工学的に計算された編み込みに仕様変更されている

 

【まず、履いてみた!(走る前の足入れ感)】

今どきのシューズは、とかく解りやすさが重要視される。厚底ブームしかり、柔らかな足入れ感(シューズに足を入れた際の感覚)しかり。で、NOVABLAST 3の足入れ感は、見た目通りの厚みある快適さ。でもって、踵もひっかからない。靴の中での、つま先と踵の足の高低差(ドロップ)も、見た目ほどではない8㎜と、走っても転がり過ぎる怖さもない。見た目はギミックなシューズだが、中身はアシックス。つまり、安心。

 

【運動不足解消ジョグ(1㎞を7分で走るペース)】

タイムを気にせず、シューズを履いたままに、素直にフラットなコースを走ってみた。後でタイムを確認すると、1㎞をほぼ7分のペース。もちろん、体格や走力によるが、運動不足が気になる方であれば、今風のシューズで快適に走るには◎。次回で紹介するGEL-KAYANO 29のような、レースにも対応するシューズに履き慣れていると、厚底の分だけ安定感に不安があるが、跳ねる感覚って、純粋に楽しい! 気が向いた方向へデタラメに走っても苦じゃなく、そうした散歩の延長みたいな走り方が楽しいシューズなのだ。クルマで例えるなら、「スポーツセダンより、そこそこのエンジンを積んだワンボックスの方が、いろいろ楽しめて好き~」という方にこそオススメ!

 

【痩せラン(1㎞を6分で走るペース)】

走った距離と、燃える脂肪は、正比例する。ザックリの計算だが、体重1㎏当たり1㎞走れば、約1kcalが燃える。つまり、体重約70㎏の筆者が10㎞走れば、約700kcalが消費される目安だ。となると、どうせ走るなら、距離を稼ぎたくなる。で、キロ6分のNOBABLAST 3はどうか? 平地ではキロ7分ペースとは大きな差はないが、お住いの地域が神奈川県・横浜市や川崎市、兵庫県・神戸市や京都など坂が多い場所なら、ダンゼン買いとなる。

 

気分は、登り番長! 「俺ってこんなに走れるっけ?」と錯覚するほど。「坂があるから、たくさんは走れない……」なんて言い訳はできなくなる! 下りは、踵着地で慎重に走るもよし。走り慣れているなら、一気に加速して、アラレちゃんよろしく「キーン」(「?」なら検索しよう~)と走り抜けよう。ここ数年で増えた坂道をひたすら登るレースなら、この性能はいかんなく発揮されるはず!

 

【スカッと走(1㎞を4.5~5分で走るペース)】

これには、ビックリ! ターボがかかったような加速感。ミッドソールに採用された新素材FF BLAST PLUSの特性と、シューズ設計のジオメトリーのバランスが嚙み合っている。炎天下のテストコースで、フラットだからと調子こいてスピードを出しても、楽しさが勝ってくる。加減速を繰り返すような、仲間とワイワイ走る市民駅伝なら、ドンズバ。NOBABLAST 3を履いて、最新ウェアに身を包んだら、レース会場“最速”は無理でも、会場“最強”は間違いない! そんな一足だ!

 

撮影/小川朋央

 

 

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「分からなかったら、作っちゃう!」アシックス若き開発者たちの、あくなき挑戦!

ギョーカイ“猛者”オータワラトオルが、走って、試して、書き尽くす! ランニングシューズ戦線異状なし

2022「アシックス」秋の陣①開発者インタビューの巻

 

運動不足だし、ランニングでも始めようかなぁ。となると、“おニュー”のランニングシューズが欲しくなる! 厚底やら、モノトーン系やら、いろいろ売られているけど、正直どれが良いのだろう……。そんな悩みをスッキリさせてくれる企画がスタート。

 

長年スポーツ・フィットネス業界に身を置き、カラダを張って取材してきたギョーカイ猛者・編集者オータワラトオルがお送りする、新企画「ギョーカイ“猛者”オータワラトオルが、走って、試して、書き尽くす! ランニングシューズ戦線異状なし」。ランニングシューズの選び方から、開発のトレンドなどなど。直接メーカーに取材し、しかも最新シューズを走りまくって試してしまう企画です。

 

アシックス スポーツ工学研究所からお届けします

今月は、メーカー各社がシューズを開発するにあたり、ひとつの“物差し”となってきた、日本が誇るグローバルスポーツカンパニー「アシックス」にフォーカス! 計3回にわたりお届けする第1回目は、アシックスの開発力の源泉となる研究施設、兵庫県・神戸市の「アシックス スポーツ工学研究所」からである。

 

最前線に立つ若き開発者に、ランニングシューズ選びのキホンと、開発イズムを取材してきた(2回目と3回目は、2022最新のランニングシューズを、オータワラが実際にテストランしたインプレをお届けの予定)。

↑今回お話を伺った、ランニングシューズの若き開発担当たち。右、「NOVABLAST 3」の担当、益本真吾さん。左、「GEL‐KAYANO29」の開発担当、中村浩基さん。研究所内のオープンスペースにて

 

【開発者に訊く①】ランニングシューズの選び方

ネットで検索しても、ピンとこない……。お店に行っても、迷うだけ……。「運動不足解消、痩せるべく走ろう!」という気持ちになったが、カンジンの一足が選べない時は、どうすればいい?

 

「シューチューバーやユーチューバーの動画を見て、知識を蓄えている方が多くなりました。知識は増えたのですが、情報をどう自分に取り入れてるか、かえって迷ったり、間違った選択をされる方もいます」と答えるのは、アシックスのランニングシューズ開発者、中村浩基さん。

 

「トレンドに流されて、無理して走ってケガしては意味がありません。必要なことは、まずは自分の足を知ることです」(中村さん)

↑「GEL‐KAYANO29」の開発担当、中村浩基さん

 

シューズ選び4つのキホン。

 

【開発者に訊く②】中古のシューズって、ダメなの?

カッコよく走る自分をイメージし、トレンドや見た目でランニングシューズを選びがちだが、まずは自分の足を知り、目的を明確にするのが先決だという。

 

「ネットの中古マーケットも大きくなっていると思います。コレクターは別として、注意したいのは、3、4年以上前のランニングシューズです。中古のシューズは、クッション性も耐久性も確実に落ちています」(中村さん)

 

走る以上、シューズの機能が活かせなければ、ケガのリスクが高まるだけ。長く安全に走り続けるなら、新しいシューズを選ぶのが賢明なのだ。

 

「検索するだけでなく、アシックスのショップや、ランニング専門店へ行くのが理想ですが、ショッピングモールに入っているようなスポーツ量販店などに行ってみることもおススメです」(中村さん)

 

スポーツ量販店の店員に相談しにくかったら、ランニングシューズが並ぶ棚を見るだけでも、参考になるという。

 

「目的別に分かりやすい陳列を工夫していたり、詳しく説明したポップが並べてあります。これらを参考に、実際にシューズを手にしてみると、いろいろ発見があるはずですよ」(中村さん)

 

【開発者に訊く③】“シューズを履くだけでは痩せない”、ですよね……。

目的は、運動不足解消や、痩せるためのランニング。ズバリ、それに合うシューズは、どんなタイプだろうか?

 

「履いただけで痩せるシューズは、この世にありません(笑)。痩せるためには、運動が続いて習慣化すること、結果はおのずと伴います」(中村さん)

 

今から始めるならば、安定性があり、クッション性が高いタイプを選ぶことだという。

 

「私が開発を担当した『GEL‐KAYANO(ゲルカヤノ) 29』も、もちろんお薦めの一足です!」(中村さん)

 

【開発者に訊く④】“運動が習慣になる”、コツを知りたい。

“今、走らない理由を10コ挙げよ”。と聞かれたら、筆者は残念ながら、スラスラ答えられる自信がある(笑)。

 

「いきなり“習慣化”と言っても、難しいかもしれません。でも、旅行とランニングをつなげる人たちもいます。見知らぬ街を散歩するように走ったり、カフェを探して走ってみたり。そんな楽しみ方から始めるのも、ひとつの方法だと思います」と答えるのは、『NOVABLAST(ノヴァブラスト) 3』の開発担当、益本真吾さんだ。

 

益本さんによると、地方で開催されるマラソン大会などに出場がてら、観光を楽しむスタイルの“旅ラン”もあるとか。

 

「海外では、初心者が気軽に参加できる、ランニングのゆるいコミュニティがたくさんあります」(益本さん)

 

なるほど、走る仲間を作れば、おのずと回数も増えそうだ。日本でも、ネットで参加者を募るスクール形式のコミュニティは増えており、仲間と一緒ならモチベーションも上がりそうだ。

 

「そうしたコミュニティが煩わしければ、休日の午前中、距離は短くても、気持ちよく走ってスカッとすることでも、運動不足解消になりますよね」(益本さん)

 

まずは、ストイックに考えすぎず、気楽に走ってみる方が、長く続けることができそうだ。

↑「NOVABLAST 3」の担当、益本真吾さん

 

【開発者に訊く⑤】シューズの安定性が、大切なワケ!

「シューズ開発者が重要視するのは、ケガのリスクを抑えて長く走り続けるための、シューズの安定性です」。そう語るのは、先ほども紹介したGEL-KAYANO 29の開発を担当した中村さん。

 

29代目となるGEL-KAYANOシリーズは、国内のみならずグローバルでの評価が高く、今や“ザ・アシックス”とも言うべき同社を代表するブランドである。彼らのような若い開発者たちが、“最新のアシックスの伝統”を担っているのは心強い。

 

「シューズの安定性が高まることで、着地時に足が内側に倒れ込む現象(オーバープロネーション)が起きにくくなります。オーバープロネーションはケガのリスクを高めるので、倒れすぎないように抑える必要があります」(中村さん)

 

安定性とともに重要なのが、クッション性だという。

 

「クッション性の高いシューズ設計によって、スムーズな走りが実現されます。このクッション性には、ミッドソールの素材や厚みが大きく関係しています」(中村さん)

 

【開発者に訊く⑥】「FF BLAST PLUS」は、何が凄い?

クッション性を高めるため、最新のGEL-KAYANO 29で採用された素材がある。

 

「新しく開発された、『FF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)』です!」(中村さん)

 

FFは、『フライトフォーム』というアシックスのミッドソール部材の頭文字で、従来の『FF BLAST』の持つ高反発性やクッション性がアップした上で、さらなる軽量化にも成功している。FF BLAST PLUSをはじめとするミッドソール素材は、アシックスのみならず、スポーツシューズメーカーたちが熾烈な研究開発を競う主戦場なのだ。

 

ミッドソールは、一見すると地味な存在だが、クルマに例えると、エンジンとシャシーを一体化したような存在。ミッドソールの衝撃緩衝性によって、走る動作の中でも足は守られ、高い反発力によってランの推進力を引き出す。しかも、ランニングのパフォーマンスを引き出す上で、軽量であることもミッドソールには求められている。

 

【開発者に訊く⑦】プロトタイピング化、って何?

「ランニングシューズをはじめ新製品の開発は、従来のモノより、さらに良いモノを作る必要があります。その際、新しい素材や機能の採用によって、必ず新たな課題が生まれます」(中村さん)

 

アシックスが解決の方法として重要視するのは、プロトタイピング化だ。今回取材で訪れたアシックス スポーツ工学研究所は、プロトタイピング化のためのラボとしての機能も備えている。

 

研究所は、さまざまなデータをもとに設計されたプロダクツを、瞬時に試作品(プロトタイプ)化できる工場としての機能も持つ。このプロトタイプは、そのままテスト走行で試され、さらなるデータを収集・分析することが可能なのだ。これだけの規模の開発体制を日本国内に持つスポーツメーカーは、現時点ではアシックスだけと言っても過言ではないだろう。

 

「もちろん、数値の後押しは必要です。しかし、体感しなければ答えが出ないことがあります。数値だけで分からなくなったら、私たちは(プロトタイプを)作っちゃいます」(中村さん)

 

そうした試みができるのは、研究所を持つアシックスの強みという他ない。アシックスのモノづくりは、試行錯誤の連続の果てに結実しているのだ。

 

この秋からのランニングは、最新のシューズで!

では話を、シューズ選びについてに戻そう! 運動不足解消、痩せランのためには、安定性とクッション性のあるシューズを選ぶ。

 

「こうしたシューズで走れたら、習慣化しやすいし、走ること自体が楽しくなります。体重が落ちるという結果を伴ったら、嬉しいですよね」(中村さん)

 

各社がしのぎを削る開発競争の最前線だけに、2万円弱という価格も理解できる。

 

「値段は確かに安くはありません。安くはありませんが、自分自身の気持ちや目的と、価格が釣り合うかです」(中村さん)

 

たしかに、フィットネスクラブ2か月分ほどの価格と考えれば、1、2年は使えるランニングシューズの価格は高いとは言えない。しかも、朝でも夜でも、たった一つだけのギア=シューズがあれば、ランニングがスタートできるのだ。

 

「最初は、運動不足解消や痩せランという目的でも、走ることで、“レースに出る”や“旅ラン”などに広がる方はたくさんいます」(中村さん)

 

そうした奥の深さも、ランニングの魅力のひとつ。

 

アシックス スポーツ工学研究所・潜入ルポ

今回訪れた兵庫県・神戸市西区にある「アシックス スポーツ工学研究所」。シューズのみならず、アシックスの製品づくりの根幹をなす重要施設。“Human Centric Science”を標榜し、人間の動作解析や、材料や構造、分析評価試験の手法をはじめ、生産技術やサービス開発など幅広い研究を行っている。

↑スポーツ好き、素材やグッズ好きにとって垂涎のおもちゃ箱的存在なので、当然ながら一般公開はされていない

 

テスト用のトラックは、レーンごとに素材が異なる。右端は、オンロード、アスファルトのサーフェイス。左端の青色は、イタリア・モンド社製の陸上競技用舗装材《スーパーX》。中央の赤色は、東京の新国立競技場で使用されている《モンドトラック》である。

 

所内に設置されたトラックには、動作解析ためのカメラが並ぶ(屋外にもつながる350m)。コース上にはフォースプレート(床反力計)が設置され、着地から蹴り出しにかかる力の大きさや向きの計測も同時に行える。

 

モーションキャプチャーのマーカーが装着された、ランニングシューズGEL‐KAYANO 29。7月に発売された最新モデルだが、アシックス社内では現在、来年以降のシューズ開発が進められている(はず)。

 

ウェアを作るための、さまざまな体型のトルソーが並ぶリサーチ施設。この部屋はガラス越しに中の様子が分かるが、秘匿性が高い部屋は摺りガラスになっていて、中の様子は分からない。

 

ランニングシューズのミッドソールなど部材の強度を測定する施設。引っ張りや引き裂き、接着剤の剥離など製品の部材の耐久性をチェックする。

 

入室制限された摺りガラスの部屋のひとつ。中に置かれていたのは、フォーム材などの品質をチェックする、材料の構造を見るための電子顕微鏡。

 

研究所内の体育館のコート。奥には野球のピッチャー用のゲージもある。これらにもフォースプレート(床反力計)が設置可能だ。

 

この秋、最新のランニングシューズで走り出しくなった方へ、ココでお知らせ。次回は、アシックスの最新シューズの実走テストを行い、そのレビューを紹介する。まずは、シリーズ3作目、先日発表されたばかりのNOVABLAST 3。そして、“ザ・アシックス”とも言うべきマスターピースの29代目GEL-KAYANO 29。いずれも、アシックス スポーツ工学研究所内でのロケで、お届けしよう。

 

撮影/小川朋央

 

 

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最寄り駅を探してみたくなる!アシックス「ゲルライト 3 OG」は 地下鉄散策をするという発想から生まれた一足

ワールドワイドにその名を轟かすアシックスの名シューズ「GEL-LYTE III (ゲルライトスリー)」。同モデルをベースに、”世界を旅する一足”というテーマのもと、日本を代表するスニーカーショップ「アトモス」のセンスで彩った別注モデル「ゲルライト3 OG “TYO SUBWAY”」に要注目です!

 

【アシックス スポーツスタイル「ゲルライト 3 OG“TYO SUBWAY”」の写真を先見せ(画像をタップすると閲覧できます)】

 

一足ごとに路線図のデザインが異なるインパクトシューズ

本作は東京の「地下鉄」がコンセプト。東京・荻窪に拠点を構える地図ソリューション会社「東京カートグラフィック」から提供を受けた地図データをデザインに採用。上質なレザーアッパーに地下鉄路線図柄を柄として表現。それぞれ駅名や路線を描いたアッパーは、一枚のレザーからランダムに裁断。一足一足が異なる図柄で、インパクトのある一足に仕上がっています!

↑アッパーはインレイやマッドガード、スリーストライプスまで全てのパーツに路線図柄を描いて、インパクトが溢れます!

 

↑インソールにも路線図を描いています。抜かりがありませんね

 

↑シュータンを縦に大きく2分割したスプリットタンを採用して、甲部分を包み込むようにフィット。その上部にはTYOの刺しゅうが配され、さり気なくも存在感をアピール

 

↑ミッドソールのヒール部にGELテクノロジーを組み込むことで衝撃緩衝性を向上させ、快適な履き心地が持続

 

 

地下鉄路線図をモチーフにしたゲルライト3は、リリースが2018年以来の2度目。前回買い逃してしまった方は、ぜひとも要チェックです。ちなみにSUBWAY PACKではニューヨークの地下鉄をモチーフにした「ゲルライト3 OG “NYC SUBWAY”」も同時期に発売しているので、そちらも要注目ですよ!

アシックス スポーツスタイル

ゲルライト3 OG “TYO SUBWAY”

1万8700円(税込)

 

取材協力/atmos 千駄ヶ谷店

https://www.atmos-tokyo.com

即日完売にも納得! 先端技術を取り入れたアシックスのリカバリーサンダル「アクティブリーズ スリーディ サンダル」!

日本時間7月16日から開催されている「第18回世界陸上競技選手権大会」(2022/オレゴン)に合わせて、アシックスが現地でローンチイベントを行い、アフターパフォーマンスサンダル「ACTIBREEZE 3D SANDAL(アクティブリーズ スリーディ サンダル)」(以下、3Dサンダル)を発表。日本でも、7月19日に東京都内の本社でメディア向け説明会が実施されました。

 

果たして競技パフォーマンスのサポートだけなのだろうか

アシックスは、アシックススポーツ工学研究所がこれまで培ってきた知的技術と3Dプリンタを使った新たな製造方法を組み合わせ、競技やトレーニング後の足と身体をリラックスさせる3Dサンダルを開発。会見では最初に、アシックススポーツ工学研究所の原野健一氏が開発の経緯を語りました。

↑アフターパフォーマンスに着目した経緯を語った、アシックススポーツ工学研究所 執行役員 所長 原野氏

 

「この世界陸上に向けて研究開発を進める中で一つ気づきがありました。『彼ら、彼女らに対して私たちができることは、果たして競技パフォーマンスのサポートだけなのだろうか』と」(原野氏)

 

アシックスが独自に調査を行ったところ、レース、競技後にシューズを履き替えているランナーの割合は82%でした。

↑82%のアスリートがレース、競技後にシューズを履き替えていたという事実

 

「つまり、レースに着用するシューズは必ずしもレースのあとに履きたいシューズではない。一見、当たり前のように考えられますが、ランナーやアスリートをより長く、深くサポートするヒントがここにありました」(原野氏)

 

アシックス史上最高の通気性とやわらかさを持った新しいサンダル

続いて3Dサンダルに込めたテクノロジーを、同研究所 研究員の高島慎吾氏が解説。今回、同社では初となる3Dプリンタを使った新たな製造方法を採用しました。

↑理想の機能を高次元に引き出すデザインを可能にした3Dプリンタ技術を語る、アシックススポーツ工学研究所 フューチャークリエーション部 デザインテクノロジー研究チーム高島氏

 

「私たちが目指したのはアシックス史上最高の通気性とやわらかさを持ったまったく新しいサンダルです。やわらかさを持ちながら、通気性をこれまでにないほど高めることが可能になりました。この格子構造を伴う設計は、通常のシューズの製造方法では生産できません。これを可能にしたのが3Dプリンタの技術です」(高島氏)

↑複数のサンダルやシューズにおける温湿度の比較試験では足裏の湿度と温度を低く保てる通気性に優れた結果が出た

快適な通気性にしっかりした安定感と程よい弾力性

アシックスの3Dサンダルは、パラメトリックデザイン手法という、パラメーターを設定して数値を変えることで、膨大なデザインのバリエーションを生み出すことが可能に。さらに、Luxcreo(ラックスクレオ)社がもつ弾性に優れた素材の3Dプリント技術によって、先進的な構造を実現しています。

↑見たことのない先進的なデザイン。履き心地もこれまでのサンダルとは違う快適性が実感できる

 

立体的かつ厚みのある格子構造を重ね合わせることで、優れた通気性とやわらかさをもたせながら、部位に応じて硬さを変えるなど足の負担の軽減を図る機能性が追求されています。また、靴底の横幅を広くすることで、安定性も兼ね備えるなど、競技やトレーニング後のアスリートの快適な履き心地や歩きやすさにもこだわっているとのこと。

↑格子構造はサンダルの表面のみならず、内部まで細かく施されている

 

今回の説明会では試し履きの時間も用意されていたので実際に履いてみると、しっかりと足を包み込むホールド感にリカバリー効果が期待できる。また、歩いてみると心地よいクッション性と通気性のよさが感じられました。オレゴンでは選手たちに好評で、中には「競技以外、すべての時間においてこのサンダルで過ごす」という声も届いています。7月20日よりアシックスオンラインストアで数量限定発売されましたが、全サイズ即日完売。この快適性なら、その理由にも納得です。

↑幅広の設定は開放感があり、土踏まず部分もしっかり膨らみがある。厚みのあるソール部分も格子構造を重ね合わせ安定感があるのもうれしい

 

アクティブリーズ スリーディ サンダルは、アスリートにとって待望のリカバリーアイテムとして注目されています。価格は9900円(税込)。サイズはS(23.5~25.0cm)、M(25.5~26.5cm)、L(27.0~28.0cm)、XL(28.5~30.0cm)。再販売など今後の展開は未定だが、気になり方はこまめにアシックスの公式サイトをチェックしましょう。

 

 

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トップランナーが「今すぐ走り出したくなる」とアシックス史上最速のシューズを推薦!

アシックスは6月7日、夢の島競技場(東京都江東区)で「アシックス『METASPEED+』シリーズ ローンチイベント」を行い、ピッチ型とストライド型の2つの走法に応じて設計した最強のマラソンシューズを発表。2000年のリオ五輪金メダリストの高橋尚子さん、2024年パリ五輪のMGCを第1号で獲得した細谷恭平選手によるトークセッション、インフルエンサーによるタイムトライヤルなどのイベントとともに、最強シューズの全容が明らかになりました。

 

250を越えるパーソナルベストを生んだ前作からさらに進化!

イベントの最初にアシックスの代表取締役社長、CEO兼COOの廣田康人氏は、「2025年には我々のミッションである『No.1パフォーマンスランニングブランドになる』を実現したいと思っています。先月行われた『ワールドトライアスロンチャンピオンシップ横浜』では、大会出場選手男女合わせてのシューズ着用シェアでアシックスが第1位となりました。でも我々の反転攻勢は始まったばかりです」と頂上奪還を力強く宣言しました。

↑アシックス 代表取締役社長 CEO兼COO 廣田康人氏

 

アシックスはそのミッションを遂行するために2020年に「C-Project」を発足しました。「そこではアシックスの創業者・鬼塚喜八郎氏の『まず頂上を攻めよ』というフィロソフィーにもとづいて行動しました」とはプロジェクトリーダーでもある部長の竹村周平氏。

↑アシックス C-Project 部長 竹村周平氏

 

2021年、アスリートの走り方の違いに着目した2つのモデルを有する「METASPEEDシリーズ」が誕生しました。ストライド型(歩幅を大きくして走る方法)ランナー向けの「METASPEED SKY」とピッチ型(歩幅を小さくして走る方法)ランナー向けの「METASPEED EDGE」です。

 

この「METASPEEDシリーズ」によってこれまでに250ものパーソナルベストが生まれ、この前作からさらに自走速度を上げられるよう、ストライドをより伸ばせる構造に。それぞれのランニングスタイルに適した、最適構造にするために誕生したのが、6月14日から発売する「METASPEED SKY+(メタスピードスカイプラス)【以下SKY+】」と「METASPEED EDGE+(メタスピードエッジプラス)【以下EDGE+】」なのです。

↑「METASPEED SKY+」。クッションフォーム材「FF BLAST TURBO」を前作より約4%増量させている

 

↑「METASPEED EDGE+」。クッションフォーム材「FF BLAST TURBO」を前作より約16%増量させている

 

「METASPEED+シリーズ」のテクノロジーについて、竹村氏が解説をしてくれました。

 

「『SKY+』と『EDGE+』は主に3つのポイントが異なっています。1つ目はソールの厚みです。『SKY+』のほうが『EDGE+』より厚いです。2つ目は踵からつま先までの高さ。ドロップといいますが、『EDGE+』のほうが『SKY+』より高いです。

 

そして3つ目がカーボンプレートの配置です。『SKY+』は接地面に対して平行な形状をしています。それに対して「EDGE+」は前作同様V字の形状となっています。この動きを安定させ、身体を前方向に進めるために設計された軽量プレートが、それぞれのランニングスタイルに合わせ、反発性や前へ進みやすいように工夫されています」(竹村氏)

↑「SKY+」のミッドソールの厚みは最大約33mmで、ドロップ(かかと部分の高さとつま先部分の高さの高低差)は約5mm

 

↑「EDGE+」のミッドソールの厚みは最大約33mmで、ドロップは約8mm

 

「ほかにもアウトソールの形状や、つま先のカーブの設計などをそれぞれの走法に合わせて形状設計を行っています。これら『METASPEED+シリーズ』のお披露目は、4月の下旬、スペイン・マラガで開催されたイノベーションサミットにて先立って発表されました。そのイベントでは、街のメイン大通りを貸し切った世界陸連公認レース『META:Time:Trials』を実施。世界中から73名のアシックスのアスリートが集まり『METASPEED+シリーズ』を履いてパーソナルベストを目指しました。73名のランナーが出場し、29ものパーソナルベストが生まれ、その内4つのナショナルレコードが生まれました」(竹村氏)

↑耐久性に優れ、グリップ力を向上させながらも、軽量化を実現するラバー素材のアウターソールを使用

 

スペインでのイノベーションサミットでは「METASPEED+シリーズ」のパフォーマンスの高さを証明しました。さらにこのサミットで展開したもう一つのコンテンツが「スポーツラボ」です。会場内にコンテナブースを設置し、アシックスが「METASPEED+シリーズ」にとった最新テクノロジーから、カーボン、フォーム材、走法分析をピックアップ。その3分野の研究開発を続けるスタッフからの解説や、魅力的な展示物の撮影が可能なゾーンとなっていました。

 

そんな「スピードラボ」を今回のイベントでも競技場の一室に持ち込み、「METASPEED+シリーズ」の研究開発に臨んだメンバーが本社の神戸から来場して解説を行っていました。

↑ピッチとストライドの2極化する走法を多くのデータを用いて解析。市民ランナーでもネットで手軽に走法が確認できるツールも紹介してくれた

 

↑カーボンプレートの配置やソールのカーブ設計など、「METASPEEDシリーズ」から「METASPEED+シリーズ」への進化がひと目で分かる

 

↑抜群のフィット感を実現したアッパー部分も展開して展示。細谷選手も感動した足首周りの形状もよくわかる

 

↑アシックスの軽量ミッドソールフォーム材の変遷も並べ展示。鉄球を落として、その反発力と衝撃吸収性が確認できる

 

高橋尚子&細谷恭平。新旧トップランナーそれぞれのシューズへの思い

↑2024年のパリ五輪で金メダルを目指す細谷選手に、2000年シドニー五輪金メダリストの高橋はエールを送った

 

2000年シドニー五輪の金メダリスト、高橋尚子さんと2024年パリ五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を第1号で獲得した細谷恭平選手(黒崎播磨)によるトークセッションでは新旧のトップアスリートが、それぞれのシューズへの思いを語りました。

 

最初に、今回発表された「METASPEED+シリーズ」の第一印象について。

 

高橋「ビックリするくらい軽いんですよ。履いているのか、履いていないのか分からないくらい。厚底なので、どうしても重い感じに見えてしまうんですけど軽い」

 

細谷「前作も履かせていただいていましたが、今作は足首周りのフィット感が増していて、今にも走り出したくなるようなシューズな気がします」

 

また、現役時代は薄底シューズが主流だった高橋さんと、現役でこのシューズを使ってパフォーマンスを見せている細谷選手。

 

高橋「私は薄型が主流の時代だったので、薄ければ軽いのですが、その分、着地で足への負担がかかる。私はスピードを捨てたとしても、最後まで走りきりたかったので、当時の現役選手の中で一番厚底を履いていたと思います。今や厚底でも軽いので、スピードも持って、足も持つ。最高ですね。当時履いてみたかったなという思いはあります」

 

細谷「僕は逆に、普段の練習ではあえて使いません。自分のパフォーマンスを100%引き出してくれるシューズなので秘密兵器的要素で本番に取っておく。そういうシューズ選びをしています」

 

金メダリストから将来の金メダリストへエールを、そして細谷選手は今後の目標を語りました。

 

高橋「身体の一部となるシューズが、さらに細谷選手の背中を押してくれる。ぜひ世界で活躍する選手に、何といってもMGC第1号ですからパリを目指して頑張ってもらいたい」

 

細谷「僕は将来的に世界と戦っていきたいという思いがあるので、まずはその通過点として同級生でもある鈴木健吾選手(富士通)が出した日本記録(2時間4分56秒)を視野に入れて、その先の世界を見据えています」

 

そして最後に2人のトップランナーから市民ランナーへメッセージを送りました。

 

高橋「タイムを縮めたい人、これからマラソンを始めたい人など、皆さんに足を通していただいてフィット感、軽さ、反発力を体現してもらいたい。必ず皆さんの目標を一緒にかなえてくれるパートナーになってくれるので、ぜひ手に取って、一歩踏み出してもらいたい」

 

細谷「僕からはひと言、まずはこのシューズを履いてみてください、履いてみてこの素晴らしさを知って、一緒に自分の目標に向かって頑張っていきましょう」

 

これで走ってみたいという感動を覚えるはず

今回、イベント取材の際に「METASPEED EDGE+シリーズ」を試し履きをしましたが、足首周りのフィット感だけでなく、柔らかなアッパー素材が優しく包み込んでくれるホールド感は抜群。2人のゲストアスリートが「来たー!」と感動したほどけにくい軽量のシューレースも新鮮でした。

 

そして立ち上がると、常に前傾姿勢となり、走りの一歩一歩をサポートしてくれるのがリアルに体感。しかし、トップアスリート向けとあって、まだフォームが完成していないランナーがこれだけに頼るのはオーバープロネーションによるけがや故障の危険性もあるそうです。しかし実際に履いてみると、これで走ってみたいという感動を覚えるはずです。

 

「METASPEED EDGE+シリーズ」は、アシックスオンラインストア、一部店舗を除くアシックス直営店、全国のスポーツ用品店で順次発売されます。メーカー希望小売価格は初代と変わらず、どちらも2万7500円(税込)です。ぜひ、まずはお近くのアシックス直営店かスポーツ用品店で足を入れてみてください。きっと驚きますよ。

↑今回のイベントではペーサーに早稲田大学競争部を迎え、ランニングインフルエンサーによる「METASPEED+シリーズ」を履いた5000mタイムトライルも行われた

 

撮影/中田 悟

 

 

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アシックスと韓国のファッションブランド「Andersson Bell」とコラボ第2弾シューズ!

アシックスジャパンは、スポーツスタイルカテゴリーで、韓国のファッションブランド「Andersson Bell(アンダーソン・ベル)」とコラボレーションしたシューズ「PROTOBLAST (プロトブラスト)」を、6月3日からアシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪リンクス梅田、アシックスオンラインストア、スニーカーショップで発売。

 

ベースとなるプロトブラストは、過去のバスケットボールシューズやランニングシューズのデザイン、構造を反映させた人気モデル。高機能ランニングシューズにも採用している軽量で反発性に優れた独自開発のクッションフォーム材「FF BLAST(エフエフブラスト)」をミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)に使うなど、機能性も充実しています。

 

今回のエフエフブラストは2種類の靴ひもを使う独自の構造や、アッパー(甲被)の金属パーツとアンダーソン・ベルのロゴを刻印したリベットなど、さまざまな要素をミックスさせて新たな価値観を生むアンダーソン・ベルらしさが存分に発揮された一足となっています。

↑「プロトブラスト」ブラック×グラファイトグレー 2万900円(税込)

 

↑「プロトブラスト」スモークグレー×シーグラス 2万900円(税込)

 

↑「プロトブラスト」バター×チョコレートブラウン 2万900円(税込)

 

アンダーソン・ベルとのコラボレーションシューズは、2021年の春に発売した「GEL-1090 (ゲル1090)」に続き今回が第2弾! 第1弾は、発売直後に完売するなど大きな反響がありました。

 

 

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アシックスのスケシュー「GEL-FLEXKEE」履いてみたら機能性がチョー魅力的だった!

陸上競技からバスケットボール、サッカー、野球など様々なジャンルのシューズを研究&開発して、多くのアスリートをサポートし続ける、アシックス。そんなアシックスがこれまでに培ったテクノロジーやノウハウをしっかりとフル活用したスケートラインが、アシックス スケートボーディングです。

 

初めてリリースされたのは2020年で、日本を代表するスポーツメーカーであるアシックスから、まさかスケシューがリリースされるとは!? ってことで話題にもなりました。そんなアシックス スケートボーディングの代表的一足「GEL-FLEXKEE(ゲル フレッキー)」を紹介します。

 

【アシックス「GEL-FLEXKEE」の写真を先見せ(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

アシックステクノロジーをスケートボーディングへ昇華!

ゲル フレッキーは現役プロスケーターの意見をフィードバックして開発された一足。アシックススポーツ工学研究所において、スケートボードにおけるアスリートの動きを分析&開発したもので、アスリートが持つパフォーマンスを発揮できる、高い機能性を備えています! 今回紹介しているカラーを含め、全3色展開です。

↑甲上のシューレースはアシンメトリー。ボードと頻繁に接触するアッパー外側の面積を広くする形状にして、シューズの耐久性を高めています

 

↑シュータンは折り返されたデザイン。結び目を隠し、シューレースを保護してくれます

 

↑フロント外側のソール部分には溝が切られています。これによってシューズ自体の屈曲性を高めています

 

↑ヒール部分の中心から内側にかけて衝撃緩衝材“GEL”を配置。トリックメイク時にクッション性を発揮するとともにバランスの安定にも貢献します

 

 

他ブランドではアーカイブから人気モデルをチョイスして、スケシュー仕様へとアレンジすることが多いなか、イチからオリジナルのニューモデルを作り出してしまうとは流石です。トレンドよりも機能性を優先させる、アシックスのストイックな姿勢がガシガシと伝わってきますね。ハードなスケーティングに力を発揮することはもちろん、普段使いでも快適なので、コーディネートにぜひとも取り入れてみて下さい!

アシックス

GEL-FLEXKEE

1万3200円(税込)

 

 

アシックスジャパン お客様相談室
TEL:0120-068-806

キェメルベージュがいい感じ! アシックス×フラグスタフのコラボシューズ第2弾

アシックスジャパンは、スポーツスタイルカテゴリーから、東京を拠点にするファッションブランド「F-LAGSTUF-F(フラグスタフ)」とコラボレーションしたシューズ「GEL-FUJITRABUCO 8 G-TX(ゲルフジトラブーコ 8 ジーティーエックス)」を1月21日に発売。フラグスタフとのコラボは、今回で第2弾となります。

 

本シューズは、アシックスのトレイルランニングシューズを代表するハイスペックモデル「GEL-FUJITRABUCO 8 G-TX」をベースにしています。さまざまな路面状況に対応するブロック上の意匠を配した靴底、アッパー内部とベロ部を一体化させ小石や雨がシューズ内に入るのを抑えた「ハーフモノソック」構造など、機能に裏打ちされた独自のフォルムを踏襲しながら、キャメルベージュとブラックでシンプルにまとめたカラーリング。アッパーには防水透湿性に優れた「GORE-TEXファブリクス」を採用し、前部のサイドとかかと部にGORE-TEXロゴを入れています。

↑「GEL-FUJITRABUCO 8 G-TX」1万8700円(税込)

 

アシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪リンクス梅田、アシックスオンラインストア、スニーカーショップで順次発売します。

 

 

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withコロナ2年目の2021年に売れたゴルフシューズ3選

ゴルフは新型コロナウイルスの流行をきっかけに屋外で安全に楽しめるスポーツとして注目を集め、若い世代を中心に新たに始める人が増えています。

 

日本最大手インドアゴルフスクールの「ステップゴルフ」のプレスリリースによると、2021年初夏(4・5月)に開催した無料体験キャンペーンに1690名が参加。2021年秋(9・10月)に開催した無料体験キャンペーンには1950名が参加したそうです。2020年5月に1万1000名弱だった会員数が2021年10月には1万8389名まで増加しています。

 

しかも、20代の入会時におけるラウンド経験の割合は、54%がラウンド経験なしで、女性に限ると68%がラウンド経験なしの新規ゴルファーです。そこで今回は2021年に売れたゴルフシューズを調査し、今どきのゴルファーの動向を探ってみました。

 

【その1】人気だったのは選手着用モデルではないゴルフシューズ

ニューバランス

MGS1001B

ニューバランスと言えば、契約アスリートで女子プロゴルファーの稲見萌寧選手が2020-2021シーズンで9勝を挙げ、賞金女王に輝きました。しかし、2021年に最も売れたのは稲見選手着用モデルの「UG2500」ではなく、選手の着用がない「MGS1001B」でした。このモデルが売れた理由についてニューバランスは次のように分析しています。

 

「日本人の足に合わせ、こだわった履き心地と、通気性、ミッドソールの反発性、確かなグリップ性と屈曲性を発揮するアウトソール、瞬時に最良のフィットが得られるBOA(R)フィットシステムなど、ゴルフに合わせた機能性と斬新なデザインがポイントで、ニューバランスならではの履き心地と機能性で多くのゴルファーに選んでいただきました」

↑2021年はソフトスパイクタイプよりもスパイクレスタイプが売れた

 

2021年にゴルフを始めた人の特徴として、プロゴルフツアーをきっかけにゴルフに興味を持ったわけではないことが挙げられます。今まで取り組んできたスポーツが自由にできなくなったり、周りでゴルフを始める人が増えたりして興味を持った人が圧倒的多数です。

 

そして、すでにコースデビューしている人もいれば、まだ練習場やゴルフスクールでコースデビューの準備をしている人たちもいます。ゴルフシューズにはソフトスパイクタイプとスパイクレスタイプがあり、プロゴルファーは多くの選手がグリップ力の高いソフトスパイクタイプを着用します。

 

ただし、ソフトスパイクは芝生の上を歩くことを想定して設計されているため、練習には向いていません。ゴルフ場でも練習場でもシューズを兼用したい人がスパイクレスシューズを選んでいるようです。

 

 

【その2】史上最軽量スパイクレスシューズが人気だった

フットジョイ 

SUPERLITES XP(スーパーライトエックスピー)

フットジョイのゴルフシューズも多くのプロゴルファーに愛用されていますが、2021年に最も売れたのはツアープロ用のモデルではない「SUPERLITES XP」でした。同シューズはフットジョイの数あるメンズシューズの中で最軽量の269グラム(26.0cm/片足 自社調べ)でありながら、かつてないほど優れたフィット感を実現しています。このモデルが売れた理由をフットジョイは次のように分析しています。

 

「単に軽いだけのシューズではなく、アウトソールのパターンに、世界中のプロゴルファーから絶大な支持を得るスパイクレスシューズ『PRO/SLシリーズ』にも採用される同型状のインフィニティアウトソールを導入しています。これにより、非常に高いグリップ力を発揮し、スイング時の優れたグリップ力と安定性を提供できるテクノロジーをベースに、ゴルフパフォーマンスの向上をサポートします」

↑メンズシューズ史上最軽量を実現しながら、インフィニティアウトソールで高いグリップ力を発揮している

 

「踵・甲部分をまんべんなく包み込むようにホールドする新構造“WRAPID(ラピッド)”を採用したことで、足とシューズの動きをより一体化し、足元のズレやブレを制御し、快適性と安定を両立させています」

 

プロゴルファーの着用も多い2社で、アマチュア向けのスパイクレスシューズが同時に売れているのは決して偶然ではないでしょう。

 

 

【その3】国内男子プロ着用による露出で人気に!

アシックス/ダンロップ

GEL-ACE PRO5 BOA(ゲルエース プロ5 ボア)

アシックスはゴルフシューズ分野でダンロップスポーツと業務提携しています。同社の2021年に発売したゴルフシューズの中で最も売れたのは「GEL-ACE PRO5 BOA」でした。このモデルが売れた理由をダンロップスポーツは次のように分析しています。

 

「国内男子プロゴルファー着用によるテレビ露出や、使用プロの着用感の良さを伝えるコメントムービー配信によるプロモーション効果と考えています」

 

↑こちらは多くの国内男子プロゴルファーが着用するソフトスパイク

 

コメントムービーを見ると、小池一平選手、塚田陽亮選手、植竹勇太選手、片岡尚之選手、稲森佑貴選手の5人がコメントを寄せていました。片岡選手は2021年5月のジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品でツアー初優勝を挙げています。

 

「片岡選手にはクッション性がよくて疲れにくいのと、特にホールド感が高くて履きやすいとコメントをいただきました」とのこと。

 

 

2022年は二極化がさらに加速!

ゴルフシューズ市場は今、プロゴルフツアーを通じて訴求する商品と、アマチュア向けに開発した商品に二極化していますが、今後はその流れがさらに加速していくことになりそうです。

 

そして2021年にゴルフシューズを購入した若い人たちが、数年後に2足目のゴルフシューズを購入するような展開になれば、今のゴルフブームが一過性のものではなく、本当のゴルフ人気が定着するのでしょう。

 

 

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アシックスが誇る名品2つのフュージョンモデル「GEL-MC PLUS」に要注目です!

ここ最近のスニーカーシーンで熱い注目を集めているのが“フュージョンモデル”です! 過去の複数の名品の特徴をミックスさせ、新なシューズとして構築したモデル。これまではナイキやニューバランスといった海外のスニーカーブランドからリリースされたモデルが注目を集めがちでしたが、日本を代表するブランド、アシックスからも注目すべきニューモデルがリリースされているのです。その一足が「ゲル MC プラス」!

 

【アシックス「ゲル MC プラス」の写真を先見せ(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

パフォーマンス系らしいルックスと快適さを両立!

本作は、1995年に登場した同名モデル「GEL-MC PLUS」のアッパーに、クッション性に優れて快適な走りを生む「ゲルキュムラス 17」のソールを組み合わせたフュージョンモデルです。アッパーはスエードとキャンバス、キルト素材によるコンビネーションをパッチワーク風に。また、シュータンやサイドパネル、ヒールにペイズリー柄があしらわれ、90年代中頃の雰囲気も再現しています。

↑アッパーはスエードとキャンバス、キルト素材のコンビネーションによるパッチワークでオリエンタルな雰囲気に

 

↑シュータンのエッジに沿ってペイズリー柄が配されて、さり気なくもアクセントに機能しています

 

↑シューレースと連動した内側中足部のストラップが、サポート性とフィット性を高めています

 

前足部とかかと部に搭載されたGELテクノロジーが快適な履き心地。くるぶし部にもペイズリー柄がありますね

 

パフォーマンスモデルの優れた機能性はそのままに、ライフスタイル向けシューズへとアレンジされたゲル MC プラス。パフォーマンスモデルをそのままカジュアル用として使い回すのもトレンドですが、それだとちょっとオーバースペック過ぎて、逆に疲れてしまう場合も少々。パフォーマンスモデルならではのルックスを取り入れたいなら、ゲル MC プラスのような普段使いに相応しくアレンジしたシューズがオススメですよ!

アシックス スポーツスタイル
ゲル MC プラス
1万4300円(税込)

 

アシックスジャパン お客様相談室
TEL:0120-068-806

アシックスのフルマラソンでサブ3.5以上を目指すランナー向けシューズ「TARTHEREDGE 3」

アシックスジャパンは、フルマラソンでサブ3.5(3時間30分未満の完走)以上を目指すランナーに向け、スピードをより出しやすくした「TARTHEREDGE 3(ターサーエッジ3)」を、9月17日からアシックスオンラインストア、アシックス直営店、全国のスポーツ用品店などで順次発売。

 

ターサーエッジ3は、靴底前部に3種類の異なる素材を組み合わせることで優れた耐久性、軽量性、クッション性、グリップ性を発揮し、前方へ推進しやすくしたのが特徴です。耐久性により優れた素材を新たに採用し、グリップ力を生み出すトレッドを立体的なテトラ形状にすることで、接地面積を多くとりながら路面をしっかりとらえ、選手が持つキック力を充分に生かすことができるようになっています。

↑「ターサーエッジ3」1万5400円(税込)

 

また、靴底の中部から前部にかけて「プロパルションプレート」を搭載しています。シューズの不要なねじれを抑えながらプレートがしなり、前方への推進力を生みだします。アッパーは、内部にゴムのように伸縮するキックバック性の強いフィルム補強材を搭載しています。蹴り出し時における靴底の追従性が向上し、スピード走行時でも優れたフィット感を維持します。

↑ミッドソールは、独自開発の軽量スポンジ材「FLYTEFOAM(フライトフォーム)」を全面に採用。軽さを維持しながら前作より厚め設計するなど、走行時の足への負担を軽減します

 

 

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語り出せばキリがない蘊蓄だらけ! アシックス「GEL-KAYANO 28」が走りたい人におすすめなワケ

初心者レベルといってもランニングシューズの種類は多く、どれを選べばいいのかは迷ってしまうだろう。そこで紹介したいのがアシックスの「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)28」だ。発売から28年、常に進化を続け、初心者から上級者まで多くのランナーに愛され続けているランニングシューズである。

 

これからランニングを始める人、日常的にランを取り入れている人、フルマラソン完走~サブ5を目指すランナーにおすすめしたいGEL-KAYANOの魅力を、誕生秘話から28年の歴史、最新作GEL-KAYANO 28の特徴、さらにはインプレッションなどで、じっくりと紹介しよう。

 

【アシックス「GEL-KAYANO 28」の写真を先見せ(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

 

積み重ねた歴史の重みに反して足が軽やかに進むプロダクト

今回、シリーズ28代目が発売されたGEL-KAYANOは、世界のランナーに愛用されているアシックスの先進的なテクノロジーを贅沢に取り入れている。結果、優れた安定感と、走る前から感じられる信頼感を実現した。

 

数あるランニングシューズのなかでも、28年というのは最も歴史の長いロングセラーモデルのひとつで、毎年、様々なアップデートが施されながら進化を続けているシリーズでもある。

 

初代モデルからランナーの足に優しいシューズを基本に、その時代にマッチした素材を採用し、先進的な機能を搭載。その忠実なコンセプトによる信頼性からリピーターは多く、その歴史を知らないランニング初心者にとっては時代に合った進化による高機能シューズとして新鮮に映っている。

↑「GEL-KAYANO 28」 1万7600円(税込)。時代に合ったカラーリングやデザインだけでなく、常に前モデルを上回る機能を搭載し、1993年から進化し続けているGEL-KAYANO

 

「GEL-KAYANO」の原点から開発にまつわる28代分の蘊蓄

1993年、クロストレーニングが流行中のアメリカで発売された「GEL-KAYANO TRAINER(ゲルカヤノ トレーナー)」。これがGEL-KAYANOシリーズの原点だが、最初はクロストレーニングシューズからスタートした。アメリカ市場でアシックスの名前を知ってもらうため、採算度外視で開発されたが、その開発チームでデザイン開発を担当していたのが1987年にアシックスに入社した若手デザイナーの榧野俊一(かやの としかず)さんだった。

 

そう。「GEL-KAYANO」の“カヤノ”は、開発中のコードネームだった榧野さんの名前が、そのままモデル名となったのだ。榧野さんには相談なくつけられたそうだが、当時の榧野さんはもちろん、名づけた担当者もここまでシリーズが続くとは思わなかっただろう。

 

着地時の衝撃を緩衝するゲルを搭載し、当時では珍しかった「クワガタ」をモチーフにした内外非対称のデザインも先進的で、その基本となる機能とデザインは現在も継承されている。

 

その後、健康ブームによってファンランナーが増加し、6代目からはアシックスのISS(スポーツ工学研究所)とともに科学的に走りを研究したことでより注目されるようになった。当初はアウトソールの改良が中心だったが、10代目前後からはアッパーも大きく進化することに。

 

海外向けに発売された9代目では、タグ部分に榧野さんの名前の漢字スタンプ柄をデザインしたことで、創業者の鬼塚喜八郎さんから「アシックスのブランド名を利用して自分の名前を売り込む気か!」と叱責を受けたそうだが、そのモデルは海外市場では好評だった。

 

10代目が発売された2004年には、その年に開催されたアテネオリンピックで日本代表選手団のオフィシャルウェアとしてGEL-KAYANOも着用された。

 

さらに2008年に発売された「GEL-KAYANO 14」が、アメリカの世界的なランニング専門誌『RUNNER’S WORLDS』において、その年に発売された最優秀シューズに選出されている。

 

以降も進化は止まることなく、「GEL-KAYANO 18」ではアメリカのマサチューセッツ工科大と提携して有害な物質を減らすなど環境問題にも取り組んでいる。革新的な進化を常に続けるGEL-KAYANO。その開発のポイントをパフォーマンスランニング開発チームの中村浩基さんに訊いた。

↑株式会社アシックス パフォーマンスランニング開発チーム 中村浩基(なかむら ひろき)さん

 

「トレンドが常に変化するなかでも、ロイヤルカスタマーからの信頼、KAYANOというブランドのベースからはブレないこと。それは、ランナーの足に優しいシューズづくり、走っているときはもちろん、走る前から信頼感を提供できるシューズづくりを心がけることです。最近のトレンドは、よりソフトなクッション・バウンズ感のあるライド感が求められていますが、KAYANOはトレンドを追いかけるだけでなく、ブランドのベースに加えてトレンドを載せるという形で開発しています」(中村さん)

↑着用カラーのエレクトリックレッド/ブラックを含めて、メンズ用カラーは計6色展開。エレクトリックレッド/ブラックは、シティーランでも十分に映えるカラーだ

 

28年の長きにわたって多くのランナーから支持される「KAYANO」だけに、ブランドを継承し続けるうえでの苦労もあるようだ。

 

「KAYANOにとっての進化の難しさは、すでに多くのお客様から信頼をいただいている弊社を代表するシューズだということです。単に新しい機能を搭載した場合、新規顧客は増えるかもしれませんが、既存顧客との距離が離れてしまう可能性があります。ですので、新規顧客と既存顧客の両方を満足させることがKAYANOには求められています」(中村さん)

 

より速く走るために反発力を強めたり、新機能を搭載するためにこれまでのイメージを一新するのではなく、既存ユーザーからのイメージを保ちながら新規ユーザーに対しては新機能をアピールする。相反する条件をクリアしながらもGEL-KAYANOの進化は続いている。

 

 

どこが進化したの?「GEL-KAYANO 28」のディテール

28代目は、多くのランナーからの信頼を誇るGEL-KAYANOに軽量で反発性に優れたスポンジ材“FLYTEFOAM BLAST(フライトフォームブラスト)”を初採用し、フラット構造のアウトソールでさらに快適な走りを実現した。その進化についても中村さんに解説をお願いした。

 

「GEL-KAYANOでは、いつも開発前にテックストーリーやデザインインスピレーションのテーマを決めますが、『GEL-KAYANO 28』のテックストーリーは、ADAPTIVE STABILITY(寄り添ったSTAVILITY、安心感)です。またデザインインスピレーションは、BIOMIME-TECH(生体の持つ優れた機能の応用)ということで、生き物の骨格やその周りにある筋肉や表皮などの構造から着想を得ています。アッパーメッシュの機能(中足部の紐締め効果が上がるようなメッシュ配置やデザインなど)やツーリングは骨とその周りの関節や筋肉をイメージし、内蔵“トラスティック”(※着地時の足のねじれを防止する素材)のアイデアにつながりました。

 

また、FLYTEFOAM BLASTはクッション性と反発性に優れた素材で、試着に参加した多くの方々からの声(体感)として、前作の“FLYTEFOAM PROPEL(フライトフォームプロペル)”以上にその良さを感じていただいています。FLYTEFOAM BLASTがコンフォートなライド感に貢献しているのです」(中村さん)

↑「GEL-KAYANO 27」(上)、「GEL-KAYANO 28」(下)。バウンス感よりもやわらかさ・快適さを追求するため、軽く、反発性とクッション性に優れたミッドソール素材“FLYTEFOAM BLAST”を採用。足入れ時の柔らかさから走りがより快適になった

 

「STABILITYモデルとして、中足部の剛性はマスト。ただその一方、市場ではコンフォートな履き心地やスムーズなライド感が求められており、ただ硬いもので足を守るだけでは顧客満足を満たすことはできない。そこで、中足部剛性をキープしたままスムーズなライド感を満たすために、アウトソールをフラットソールトラスティック内蔵型に変更しました。この構造は『GEL-KAYANO 27』のプロト段階からトライしていた構造ですが、先代では採用に至ることはできませんでした。試行錯誤した点としては、トラスティックが足側に近くなることで、変な違和感につながってはいけない。その点はサンプルステージごとに様々な方に試着していただき、位置や厚みの確認を丁寧に行いました」(中村さん)

↑「GEL-KAYANO 27」(上)、「GEL-KAYANO 28」(下)。先代からアウトソールはフラットな構造にすることで、着地から蹴り出しまでのスムーズな足運びを追求した

 

「GEL-KAYANO 27までの大きな形状のヒールカウンターを再度見直し、オーバープロネーション(※着地の際に、かかとが大きく内側に倒れ込み過ぎている状態をいう)の抑制につながる形状に変えました」(中村さん)

↑「GEL-KAYANO 27」(上)、「GEL-KAYANO 28」(下)の内側。DYNAMIC DUOMAXと、小さいヒールカウンターによって見た目をスタイリッシュに見せながら、内側のヒールカウンターを高くすることで内側への倒れ込みを抑制し、安定した走りをサポートする

 

「走る」ことは頭の整理にも繋がる

今回、アシックスとORPHEのスマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」を開発するORPHE(オルフェ)CEO/Founderの菊川裕也さんに、GEL-KAYANO 28のインプレッションをお願いした。

↑株式会社ORPHE CEO/Founder 菊川裕也(きくかわ ゆうや)さん。これまで日々の健康づくりとストレス解消に、夜ジョギングをすることはあったが、今年の5月にフルマラソン挑戦を決断

 

最初に「GEL-KAYANO 28」の第一印象について伺った。

 

「普段はアシックスの『EVORIDE』を使用していますが、GEL-KAYANO 28はカジュアルで普段のランニングに使いやすいという印象。実際履いてみると、柔らかくて強いクッション性の豊かさを感じました。僕はオーバープロネーションぎみだったので膝が痛くなりやすい特徴があり、アシックスに以前『GEL-KAYANO 26』を薦めてもらいましたが、それよりも足首のグリップ感とクッション性、ホールド感ははかなり深いと思います。日本人は、オーバープロネーションを気にしている人が多いと思うので、ランニングにはすごく適していると思います」(菊川さん)

 

10月に開催予定の東京マラソン出場を目指してトレーニング中の菊川さんは、トレーニングを始めてマラソンへの印象も変わったという。

 

「僕は最近、マラソンはサウナに似ていると思っています。周りの友人もサウナに通っていて、『ととのう』というワードが流行っているのですが、サウナのあとに水風呂に入るとリラックスできて自律神経が整います。それは走る点でも同じです。ランニングしているときは息苦しかったりするんですけど、それを乗り越えてシャワーを浴びると自律神経が整う。何ならランニングはサウナよりも達成感があり、やりがいもあると感じています」(菊川さん)

↑「このときまでにこれくらい走れるようになりたいという目標に基づいて走っているので、一回一回の走りに意味づけができました」と、菊川さん

 

フルマラソンに向けてトレーニングを始め、その効果は仕事への取り組みにも変化を感じている。

 

「単純に体力的な点で体が動くようになることと、仕事に集中しやすくもなります。机に向かい座って悩み、頭がどんどん煮詰まってくる。そんな悩みを走りながら考えると前向きに捉えられる。結論付けするには走るのがいいと最近思っています」(菊川さん)

 

シューズ選びについては自身の経験から思っていることもある。

 

「ただ流行っているやカッコいいなどで選ぶよりも、自分のプロネーションがどういう形で、どういう走り方の特徴があるかを分かったうえで選んでいただければいいと思います。アシックスは足の形やフォームなどに合わせたシューズのラインナップがあるので、まずお店のアドバイザーに相談して自分に合っているシューズを選ぶことができれば一番結果が出やすい。シューズはギアだと思うんですけど、まさに自分を拡張するものだから、自分の弱点と強みに合わせてギアを選んでいけば良いと思います」(菊川さん)

↑日々のランニングを欠かさない菊川さん

 

オーバープロネーションに対応し、ランナーの足に優しいシューズを基本に新しいフォーム材やトレンドを取り入れることをやめないGEL-KAYANO。このシューズのターゲットはこれからランニングを始める人、日常にランを取り入れている人。フルマラソン完走〜サブ5を目指すランナーにもすすめたい。

 

先進的な機能を“贅沢に取り入れる”ため重さを感じるかもしれないが、それはサポートが充実している信頼感の重さ。ランナーのレベル感によって用途が異なるGEL-KAYANOだが、長く、快適にランを楽しむためのシューズとしてこれからも常に進化を起こし続けることは変わらないだろう。

 

 

撮影/松川 忍 スタイリング/宮崎 司

 

アシックス、2000年代後半のデザインを取り入れたランニングシューズ「GEL-1130」を発売

アシックスジャパンは、2000年代後半のランニングシューズをリミックスしたシューズ「GEL-1130」を発表。9月3日から発売します。希望小売価格は9900円(税込)です。

 

GEL-1130は、足元の安定性に優れ、快適に走れることから人気の「GEL-1000」シリーズの9代目モデルをベースにしたシューズ。アッパーは、2000年代後半に登場した「GEL-KAYANO 14」の構造に基づいた設計を採用し、網目の大きなメッシュなど、当時の特徴が感じられるとしています。

 

また、衝撃緩衝昨日「GEL」テクノロジーや、スムーズな足運びをサポートする靴底の「ガイダンスライン」など、アシックスのランニングシューズにおいて特徴的な機能も備えています。

東京2020オリンピック日本代表選手団が履いている、あの真っ赤なシューズの正体とは!?

アツく盛り上がっている「東京2020オリンピック」では、柔道や水泳、新種目のスケートボードなどで日本選手のメダルラッシュが続き、毎日涙目になりつつ興奮しています。そんなワタクシが今大会で注目している事は、東京2020オリンピック日本代表選手団が履いている真っ赤なシューズ! 表彰式など競技以外の場面でよく見かけますよね。

 

あのシューズの正体は、東京2020オリンピック日本代表選手団ゴールドパートナーであるアシックスが展開するライフスタイルカテゴリー、アシックス スポーツスタイルの「GEL-QUANTUM 360 TYO(JOC EMBLEM)【ゲル クォンタム 360 TYO (JOC EMBLEM)】」。選手着用のシューズと同じスペックで、シュータンエンブレムの仕様だけが若干異なる、レプリカが市販されているとのことで、早速試してみました!

 

【アシックス スポーツスタイル「ゲル クォンタム 360 TYO(JOC EMBLEM)」の写真を先見せ(画像をタップすると閲覧できます)】

 

目に鮮やかな「サンライズレッド」がストリートにも映えますね~!

本作のベースとなっているのは、2017年に登場して以来、アシックス スポーツスタイルの定番モデルとして毎シーズン展開している「ゲル クォンタム 360」。ミッドソールのサイド全面に、アシックスが誇る高性能緩衝材「GEL(ゲル)」を搭載し、優れたクッショニングを提供してくれます。そんなゲル クォンタム 360の機能やフォルムはそのままに、今作では「JAPONISM」というコンセプトのもと、アシックスのテクノロジーと哲学を集結し、日本の代表として挑む選手自身の誇りと、選手団の強さを見事に表現しています!

↑アッパーにはメッシュ素材を採用し、優れた軽量性や通気性を提供。さらにそれを彩るメインカラーには、朝日が昇る力強さをイメージした鮮やかな「サンライズレッド」を採用しています

 

↑オリンピック・パラリンピックの選手がスタイリッシュに履きこなせるようなユニバーサルデザインを採用。シュータンをつま先方向に引っ張るだけで履き口がかなり開く設計に。これは義足のアスリートや足が不自由なアスリートでもラクに脱ぎ履きができるよう配慮されたものです

 

↑インソールには、「JAPAN TEAM キーグラフィック」である日本古来の「折形」や「かさねの色目」などをプリント。それは大小の点や線、5種類の赤など、さまざまな要素を組み合わせることで、多様性を表現しています

 

↑ゲルをミッドソールの周囲に搭載し、シューズ全体のクッション性を高めています

 

ちなみに、選手着用と同スペックで、エンブレムだけが異なるレプリカのジャケットのほか、BEAMSやUNITED ARROWSなどのファッション流通限定シルエットの応援Tシャツもリリースされているので、そちらも要チェックですね!

↑「Podium Jacket(JOC EMBLEM)」4万7300円(税込)、「Tシャツ BU(JOC EMBLEM)」3850円(税込)

 

東京2020オリンピック日本代表選手団が履くと言うだけあって、機能性&デザインともにパーフェクト! 試合会場で映えることはもちろん、ストリートでも映えるのは言うまでもありません。とてもスペシャルな一足なので、皆さんもぜひとも一度お試しを!

アシックス スポーツスタイル
GEL-QUANTUM 360 TYO(JOC EMBLEM)
2万2000円(税込)

 

アシックスジャパン お客様相談室
TEL:0120-068-806

 

“ハイテクシューズ”と謳われたアシックス「GT-ⅠⅠ」!発売35周年を記念した復刻版シューズがドロップ

アシックスジャパンは、スポーツスタイルカテゴリーの「GT-Ⅱ」発売35周年を記念した復刻版シューズを7月16日から発売します。

 

GT-Ⅱは、現在もアシックスを代表する機能として多くのスポーツシューズなどに搭載している衝撃緩衝機能「GEL(ゲル)」テクノロジーをはじめて取り入れたシューズのひとつで、当時のランニングシューズの最上位モデルです。はじめてGELテクノロジーを搭載したモデルとして1986年に発売し、欧米ではGT-Ⅱ、日本では「フリークスα(アルファ)」が、着地時に大きな衝撃がかかる足の負担を軽減し快適に走ることができる“ハイテクシューズ”と謳われ多くのランナーに支持されました。GT-Ⅱの名前は、ハイスピードで快適に長距離走行が可能な車種「グランツーリスモ」にちなんで名付けられています。

 

本作は、オリジナルのオマージュとして厚めの靴底、フィット性を高める外付け型ヒールカウンター、かかと部に搭載したGELテクノロージーなど、フォルムだけでなく機能構造も忠実に再現しています。アッパーは、メッシュ部分とアシックスストライプ部分、ヒールウィンドウにリサイクル素材を採用しています。

 

カラーラインナップはオリジナルと同じ“ホワイト×モナコブルー”、「GEL」テクノロジー35周年を記念した“グレイシャーグレー×アシックスブルー”の2色展開。

 

↑「GT-Ⅱ」ホワイト×モナコブルー、1万450円(税込)

 

↑「GT-Ⅱ」グレイシャーグレー×アシックスブルー、1万450円(税込)

 

GT-Ⅱはアシックス原宿フラッグシップ、アシックス東京 有明ガーデン、アシックス名古屋 mozoワンダーシティ、アシックス大阪リンクス梅田、アシックス大阪心斎橋、アシックスオンラインストア、スニーカーショップで順次発売されます。

 

 

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アシックスの最新テクノロジーを体験できる「ASICS EXPERIENCE TOKYO」が原宿に期間限定でオープン

アシックスは、“今”と“未来”のアシックステクノロジーを体験できるとうたう「ASICS EXPERIENCE TOKYO」をオープンします。7月9日から9月8日までの期間限定で、場所は原宿 jing(東京都渋谷区神宮前 6-35)です。

 

ASICS EXPERIENCE TOKYOは、創業以来培ってきた基礎研究とテクノロジーによって、アスリートのサポートを続けてきたアシックスのテクノロジーを体験できる体験型施設です。

 

施設は1階と2階に分かれており、1階では一人ひとりが東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に参加し、みんなでつながりを感じながら応援を通して選手に力を与えていく「TEAM RED」プロジェクトを、リアルに体感できるフロアになっています。応援グッズやフォトブースを設置するほか、アスリートの記録やパフォーマンスを体感できるコンテンツを用意するとのこと。

 

また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で日本代表選手団が着用するオフィシャルスポーツウェアを展示し、アシックススポーツ工学研究所で研究・開発して盛り込んだ最新のテクノロジーを紹介するとしています。

 

一方2階では、アシックスの長期ビジョン「VISION2030」で掲げる3つのテーマ「デジタル」、「パーソナル」、「サステナブル」によって実現を目指す未来の一部が体験可能。アシックスが描く最新の技術やサービスを紹介するとのこと。

 

入場は無料ですが、アシックス無料会員サービス「OneASICS」への登録が必要です。事前登録のほか、当日入口での登録も可能なので、気軽に行ってみてはいかがでしょうか。

この普遍的なカラーリングが好き!アシックスのコートシューズがサステナブル仕様で登場

アシックスの定番モデル「スカイコート」は、同ブランドが誇る名バスケットボールシューズ「ファブレ ジャパン S」(1981年登場)をタウンユース用としてアップデートした「ジャパン S」のソール。さらに、バレーボールシューズ「ゲルアルティチュード」(1990年登場)からインスピレーションを得たアッパーからなるコートスタイルシューズです。そんなシンプルで使い勝手が良いスカイコートに、地球や環境のことを考え、美しい自然環境に感謝する「アースデイ」に合わせたサステナブル仕様モデルが登場しました!

 

【アシックス「スカイコート(EARTH DAY PACK)」の写真を先見せ(画像をタップすると閲覧できます)】

 

シンプル&ナチュラルなカラーウェイでどんなスタイルにもバッチリマッチ!

本作のアッパーは環境に配慮した仕様となっています。また、サステナブルのメッセージをさらに強くアピールするために、ナチュラルベージュとクリームのカラーウェイを採用。素材使いで地球環境への配慮を実現しながら、色使いによって地球環境保護のメッセージを発信しているのです。

↑アッパーは地球環境について考える日として提案された記念日である「アースデイ」にちなんで、リサイクルレザーやリサイクル繊維によるファブリックを使用しています

 

↑サイドに入るお馴染みのアシックスストライプはミニマルタイプになっていて、よりシンプルな表情に

 

↑ヒールカップのサイドに設けられる補強も「アースデイ」にちなんだリサイクル繊維を使用しています

 

↑シューズの内側サイドはアシックスストライプが省かれ、パンチングによるベンチレーションを設けて通気性を高めています

 

↑インソールにはサステナブル製品の証である「ひまわりロゴ」が施されています

 

シンプルなルックスでどんなスタイルとも好相性ですね。しかも今作はサステナブル仕様でナチュラルなカラーウェイで仕上げられていて、より履きこなしの幅も広がります。どんなスニーカーを買うべきか迷ったなら、履きやすくて地球にも優しいこちらをオススメします!

アシックス
スカイコート(EARTH DAY PACK)
1万1000円(税込)

 

アシックスジャパン お客様相談室
TEL:0120-068-806

 

アシックス「GEL-LYTE III」がデニムをまとった新たな装いで秋っぽくリニューアル!

日本が世界に誇るシューズブランド「ASICS(アシックス)」の代表モデルと言えば「GEL-LYTE III OG(ゲルライトスリー OG)」ですよね。1990年に誕生してから30周年を迎えた現在では、その人気は日本にとどまらず北米やヨーロッパではファッショナブルなスニーカーとして評価され、その人気が日本へ逆輸入されたと言っても過言じゃないかも。 そんなゲルライト スリーをベースに、デニムをあしらった素材アレンジバージョンが登場しました!

 

本作はランニングシューズに使用される衝撃緩衝材「GEL」によるクッション性、独自のスプリットタンは継承しながらも、スタイリングの決め手となるデザイン性を大幅に進化。今作は岡山デニムを採用した特別な仕様で、大人の足元にふさわしいシックな一足へと仕上げられています。

 

岡山デニムならではの美しい発色

アッパーには濃紺を基調とする「藍染め」の発色が美しい岡山デニムをメインに、天然由来のレザーとシンセティックレザーで構成しています。

 

シュータンは左右に分割されたスプリットタンを擁していて、羽織り物のような形状で足を包み込むようにフィットしてくれます。

 

アシックスストライプはデニムと同色のレザーで、さり気なくも存在感をアピール。

 

ヒールのサイドにはブラウンのレザーにレッドでモデル名をオン。デニムパンツのパッチを連想させますね。

 

誕⽣から約30年の時を経て今もなお愛され続けられているアイコンが、新たな⾊合いで⽣まれ変わりましたね。岡山デニムならではの暖かみのある素材感で、秋の大人コーデにピッタリです!

アシックス
GEL-LYTE III OG
1万4300円(税込)

 

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いよいよアシックスがスマートシューズ「EVORIDE ORPHE」の予約販売開始!その詳細は?

アシックスが、足の動きをデータ化するセンシングソリューション「ORPHE TRACK(オルフェトラック)」などを開発するno new folk studio(ノーニューフォークスタジオ)と共同開発した、スマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」。その予約販売をMakuakeで開始することが発表されました。フットウェア好き編集部員・野田も注目していたスマートシューズが、いよいよ発売になるのです。

【関連記事】
アシックスが「スマート・ランニングシューズ」を日本初披露。 このイノベーションにワクワクが止まらない

 

まるでランニングコーチが側にいるかのよう…

エボライド オルフェは、履いて走るだけでランニング中の足の動きをデータ化し、一人一人の走り方の特徴を可視化。目標達成をサポートするシューズです。CES2020で初めてプロトタイプを発表し話題となり、今年の1月24日には日本でも初披露されました。その後、実用化に向けて改良を重ね、ついに予約販売を7月21日から開始するに至ったのです。ランナーの特徴に合わせたフィードバックをリアルタイムに音声コーチングで受けられる、スマートシューズです。すごくない?

↑「目標タイムを達成したい」「自己流では限界を感じるけど、なんとかしたい」と思っているランナーも多いはず

 

当日は、アシックススポーツ工学研究所の原野氏・猪股氏と、no new folk studio代表取締役 菊川氏よりエボライド オルフェの性能、開発秘話、実用化に至るまでの改良の経緯などについて説明がありました。

 

↑シューズ内のセンサー「ORPHE CORE 2.0」が右足・左足それぞれで計測し、分析結果はレーダーチャートで確認できます。実はこのセンサーORPHE CORE2.0も、先代の「ORPHE CORE 1.0」から50%小型されているとのこと

 

↑ORPHE CORE 2.0のサイズは幅約29mm×奥行き約45mm×厚さ約14mm。重量が約20g(片足あたり)。通信はBluetooth LEで行い、連続稼働時間は約7時間(本体設定により変動)、充電時間は約1時間

 

走りの動きや振動、衝撃を検知する加速度センサーと、足の向きや回転を検知するジャイロセンサーにより、シューズを「履いて走る」だけで距離やラップタイムに加え、ペース/ストライド/ピッチ/着地パターン/接地時間/接地の角度/着地衝撃/プロネーションなどの時系列データと足左右の平均値など、ランナー個人のランニングのデータを計測することが可能。何度も言いますが、プロトレーナーから受けているようなアドバイスを、いちユーザーが個人で取得・体験できるわけですよ。

↑アプリ画面。データの取得方法は分かりやすく、「簡単な設定をして走るだけ」で専用アプリにすべて記録されます

 

ウイズコロナによって健康への意識が高まり、ランニング人口が増えるなか、ランナーの悩みも多様化しています。これまで膨大なランナーのデータを分析してきたアシックスは、「シューズが、コーチになる。」というコンセプトのもと、エボライド オルフェの技術で、ー人一人の走りにさらに向き合っていきたいと考えているとのこと。

↑ブラック×ピュアゴールド

 

↑ホワイト×ピュアゴールド

 

Makuakeにて特別特価センサキット付きで3万4650円(税込)、センサキットなしで1万2650円(税込)で販売中です。クラウドファンディング期間は7月21日から10月8日までを予定していて、製品は11月以降に順次届く予定。また、12月からは、アシックスの一部直営店およびアシックスオンラインストアでの販売を計画中とのこと。

 

 

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アシックスが涼しくなる「エアコンディションウェア」を作るとこうなる! 今っぽい着こなしにベストな一品

アシックスから、小型のファンを搭載し新鮮な空気を衣服内に送り込むなど、優れたクーリング機能を持たせたスポーツウェア「エアコンディションウェア」が登場したとのことで、早速お試ししてみました!

 

本作は、アシックスがスポーツで培ったノウハウを生かして株式会社セフト研究所とともに新たに開発したもので、スポーツ中のインターバルやスポーツ観戦にオススメのアイテムです。ウエスト部分には2基の小型ファンを搭載して外気をウェア内に取り込み、首元や袖口から排出する設計となっています。

 

オーバーサイジングで決める今っぽい着こなしにもピッタリです!


後身頃のウエスト部分に2基の小型ファンを搭載して、外気をウェア内に取り込みます。

 


ファンは乾電池式BOXで作動し、ファンの風量は強・弱の2通りで調整することが可能です。

 


前身ごろの両サイドにスリットを施しており、手を差し入れることで衣服内に流れる新鮮な空気に触れられ、涼感を得ることができます。さらにスリットの内部にはパイル生地を採用しており、手の水分が速やかにぬぐえます。抜かりねぇ~す!

 


ネック部分をストラップで絞って隙間を作り、空気が流れる経路を形成。湿った温かい空気を効率よく逃がすことで、外気温と同等まで上昇するといわれる衣服内温度を下げることが期待できます。よく考えられてますね~。

 

着心地の感想はずばり、“ス~ス~して気持ちイイ~”。空気が首元や手首から、常に外へ流れていて、まるでそよ風に吹かれているような感覚ですね(ワタクシの主観です)。しかも空気が外に流れるから服が膨らみ過ぎず、ほど良いオーバーサイズ感で今っぽい着こなしができます。気持ち良くて今っぽいなんて、この夏マジで欲しい一着ですね。

アシックス
エアコンディションウエア
2万9700円(税込)

 

アシックスジャパン お客様相談室
TEL:0120-068-806

 

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【通勤スニーカーまとめ】通勤が格段に快適に!! スニーカーフリーク厳選「スーツに合うスニーカー」

スポーツ庁が「歩きやすい服装」での通勤を推奨するプロジェクト「FUN+WALK PROJECT」。なかでも注目なのが、日常生活のなかでの「歩く」を促進するためのキーアクション「スニーカー通勤」です。とはいえ、「スーツにスニーカーを合わせるの!?」「どんなスニーカーならスーツに合うの!?」という心配もあるでしょう。そこで、スニーカーをはじめとするファッションアイテムに詳しいライター・本間 新さんに、スニーカー通勤にオススメのシューズをご紹介していただきます!

 

【その1】

革靴のような上品な存在感ながら歩きやすさは段違い!

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ナイキ スポーツウェア
ナイキ エアフォース 1 07
1万800円

まずご紹介するのは、言わずと知れたナイキを代表するフラッグシップモデル、「ナイキ エアフォース 1」のオールブラックモデル。1982年にバスケットボールシューズとしてデビューしながらも、その優れた履き心地と完成度の高いデザインから、音楽やファッションといったアンダーグラウンドカルチャーには欠かせないアイテムとなりました。

 

カジュアルスタイルの相棒として人気のナイキ エアフォース 1ですが、実はボリューム感のあるアッパーで存在感があり、革靴と寸分違わない上品な存在感を放っています。だけど革靴と違ってソールはNike Air搭載だし、軽い履き心地と歩きやすさは段違い!

 

■詳細なレビュー記事はコチラ↓

“スニーカー通勤”で間違いない一足はコレ!! スーツに意外なほど合う「ナイキ エアフォース 1 07」

 

 

【その2】

手間ひまかけた渋~い質感がスーツにもぴったり!

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オニツカタイガー
MEXICO 66 DELUXE
2万8080円

こちらは、オニツカタイガーの「日本のブランドとしていま一度、日本のモノ作りの良さを伝えたい」という思いからスタートした「NIPPON MADE」からリリースされた「MEXICO 66 DELUXE」。ソールは革靴と同様なオールブラック、そしてアッパーは漆塗り風の加工を施していて、立体的な刷毛ムラを表現しています。

 

素材の良さ、細部へのこだわり、職人のこだわり、日本の職人技によるクオリティの高さ、脈々と受け継がれてきた日本の職人魂を現代のプロダクトに凝縮した、まさに珠玉のMEXICO 66です!

 

■詳細なレビュー記事はコチラ↓

【通勤スニーカー】漆塗り風の渋~い質感が大人の雰囲気!! スーツにも合うオニツカタイガー「MEXICO 66 DELUXE」

 

 

【その3】

攻めのハイテクデザインが予想以上にスーツと好相性!

ナイキ スポーツウェア
ナイキ エア ハラチ ドリフト
1万2960円

1990年代に登場したエア ハラチをベースに、ストリート向けにアップデートした「エア ハラチ ドラフト」。プレミアム版も発売されていますが、本作はそれからアッパーのストラップを省いて、よりシンプルにしたバージョンとなります。

 

アッパーにはハラチフィットシステムと呼ばれるヒールのラバーストラップを搭載して、圧倒的なフィット感を実現。さらに最大の特徴でもあるシュータンとアッパーが一体になったブーティ構造により、まるでソックスのようなシューズと足との一体感を得ることができ、シュッとした雰囲気がスーツとも予想以上に好相性です!

 

■詳細なレビュー記事はコチラ↓

シュッとした雰囲気で通勤スニーカーにもなる!! スリッポン的にも使えるナイキ「エア ハラチ ドラフト」

 

 

【その4】

ウォーキングカテゴリならではの安定感はサスガ!

ニューバランス
MW880G B3
1万5984円

スニーカー通勤が推奨されているいま、安定性やコンフォート性に優れたウォーキングシューズカテゴリも実は要注目。本作は、ニューバランスならではのシックなシルエットと、快適な歩きへと導くアウトソール構造を採用した大人気モデル「880」のアッパーに、雨の日も快適なGORE-TEX®搭載したメンズ用フィットネスウォーキングモデルです。

 

全体をダークトーンで統一しているし、セットアップにも似合うので、通勤にもオススメ。ゴアテックスを採用して防水性を高めている点もうれしいですね。

 

■詳細なレビュー記事はコチラ↓

雨の日も快適!! GORE-TEX®搭載でアウトドア&通勤にも使えるニューバランスの名品をお試し!

 

 

【その5】

オールブラックでダーク系スーツにハマりまくり!

アディダス オリジナルス
ガゼル
1万789円

アディダス オリジナルスの「ガゼル」は、1960年代に多目的に使用できるオールラウンド用トレーニングシューズとして登場した、歴史の深いモデル。本作はそのアレンジモデルで、アッパーからソール、ディテールに至るまでオールブラック仕様となっています。

 

スリーストライプスなどディテールもブラックで統一したスッキリフェイスで、スーツスタイルにもすんなりと合わせられます。スーツの足下はスムースレザーが鉄板かと思いがちですが、本作のようなブラックスエードも、落ち着きのある質感で結構ハマるかと思います!

 

■詳細なレビュー記事はコチラ↓

【スニーカー通勤】超名作「ガゼル」がオールブラックでスーツとの相性抜群だった!

 

 

【その6】

モノトーン&上品な質感でまとめた大人のスニーカー!

アディダス オリジナルス
BW ARMY
1万9440円

機能的なミリタリーウエアにインスピレーションを受けたアディダス オリジナルスのスニーカー 「BW ARMY」。贅沢な見た目と履き心地をもたらすレザーアッパーと、レザーライニングを採用していて、落ち着いた雰囲気へと仕上げられています。

 

鉄板のスリーストライプスなども省いたスッキリサッパリフェイスで、スーツスタイルにピッタリ! 上質な天然皮革を使用している重厚な質感もポイントですね。オンはもちろんオフでも足下を大人っぽく飾ってくれるでしょう。

 

■詳細なレビュー記事はコチラ↓

モノトーン&上品な質感が「スニーカー通勤」の最適解!! ザ・大人のスニーカー「アディダス オリジナルス BW ARMY」

 

 

【その7】

見た目は革靴、履き心地はスニーカー!

アシックス
ランウォーク
2万8080円

ここまでは“革靴感覚で履けるスニーカー”を提案してきましたが、続いてご紹介するのはそれとは180度アプローチの異なる“スニーカー感覚で履ける革靴”アシックス「ランウォーク」。見た目はまんま革靴ですが、履けばわかる、スニーカーそのものです。

 

アッパーは天然皮革を使用した上質で艶やかなスムースレザーを採用。今回チョイスしたデザインは、つま先部分に横一文字の切り替えが入っているストレートチップ。切り替えがあることでつま先にシワが付きにくく、きれいな形状を保ちます。ライナーにはゴアテックス®ファブリクスを採用していて、水滴に強く、シューズ内の湿気を外に逃がしてくれるので、とっても快適です!

 

■詳細なレビュー記事はコチラ↓

見た目は革靴、履き心地はスニーカー、その名はアシックス「ランウォーク」!

 

以上、スニーカー通勤にオススメのスニーカーでした。今回紹介したシューズであれば、コーディネートが周りから浮いてしまうことなく、快適に通勤できるはず。通勤疲れを回避することで、仕事もきっとはかどりますよ!

 

※在庫等につきましては、メーカーもしくは各販売店までお問い合わせください

 

 

 

この季節は水分補給だけじゃ不十分! 真夏のランニングに必携のアイテム5選

真夏のランニングは、炎天下は避けてできれば早朝や夕方以降に走りたいものですが、やはり注意したいのは水分補給。ただでさえ汗をかくことの多い環境では、ランニングによる大量の発汗作用で、脱水症状に陥りやすくなります。スタート前はもちろんのこと、ランニング中もこまめな水分補給を行う必要があります。しかも単なる水ではなく、塩分や糖分を含んだスポーツドリンクが最適です。

ランニングによって急激な体温上昇を招くと、熱中症に陥る危険性もあります。できるだけ涼しく感じられる、通気性の良いウェアを着用する必要があるでしょう。また、強い紫外線を直接肌に当ててしまうことは疲労を招く原因となるので、それらを防ぐ工夫も欲しいところ…このように、夏のランニングには欠かせないアイテムがたくさんあります。ここでは、そんな真夏のランニングに必須のアイテムを紹介します。

 

[その1]

腕の日焼け対策はもちろん機能性も兼ね備えたアームカバー

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ゴールドウイン

C3fit インスピレーションアームカバー

楽天市場実売価格3024円

暑い夏のランニング時は、肌の露出を抑えたほうが疲労度が少ないとされます。日焼けによる疲労もありますし、特に女性は極力日焼けを避けたいところですよね。当然日焼け止めは必須アイテムの1つではあるのですが、常に日光に晒される腕の日焼け防止には、アームカバーがおすすめ。なかでも機能性の高いC3fitのアームカバーは余分な筋振動を抑制して運動効率を向上させてくれます。夏場の場合、色は黒ではなく白やグレーがよいでしょう。

 

<ここがポイント>

C3fitのアームカバーは着圧機能、サポート機能に加え、紫外線遮蔽率90%以上、UPF40以上のUVカット効果で紫外線防止には最適。また同シリーズのタイツも熱がこもりにくい素材で作られているので、夏でも快適に着用できこちらもおすすめです。

 

[その2]

ランニングの疲れを翌日に残さない最先端のスポーツサプリメント

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味の素

アミノバイタル GOLD

楽天市場実売価格2295円(14本入り)

炎天下のランニングでは必要以上に筋肉が分解されてしまいます。だからこそ、ランニング後は体内では作ることのできない必須アミノ酸の補給が欠かせません。特にコンディションの維持に欠かせないのが、分岐鎖アミノ酸、すなわちBCAAと呼ばれるバリン/ロイシン/イソロイシンの3つのアミノ酸です。「アミノバイタルGOLD」は、必須アミノ酸4000mg(ロイシン高配合BCAAなど)が配合された最先端のスポーツサプリメント。顆粒タイプはおよそ30分で素早く体内に取り込むことができます。

 

<ここがポイント>

食事からアミノ酸が体内へ吸収されるまで通常は3~4時間かかるところ、アミノバイタルGOLDは顆粒タイプで体内での分解も不要。およそ30分で吸収されます。顆粒は苦手という方には、疲弊したカラダにも飲みやすい、クエン酸も配合されたゼリードリンクもあります。

 

↑135ml入りのゼリータイプ。疲弊したカラダにも飲みやすく、スピーディーな回復を手助けしてくれます

 

[その3]

夏のランニングに必携! フィット感や視覚性の高さで選ぶなら

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オークリー

RADARLOCK PATH (ASIA FIT)

楽天市場実売価格1万8500円

夏の日差しの下でのランニングでは目も日焼けしています。眼から入る紫外線は、眼精疲労の原因となるうえに、白内障などを引き起こすリスクとなります。これを防ぐには、やはりサングラスが最適。日中のランニング時のサングラスは、カラダを守るための必須アイテムなのです。そしてスポーツサングラスといえば、オークリー。少々お値段が張りますが、多くのランナーやアスリートが愛用しているのは、それだけの理由があるということ。UVカット機能は当然として、偏光レンズの視認性の高さや快適なかけ心地は、やはり価格に見合った価値があるといえます。

 

<ここがポイント>

ランナーにとってうれしいのは、ランニング中の上下運動でも滑りにくく、顔にぴったりくる高いフィット感です。シンプルな操作で簡単にレンズ交換ができるスウィッチロックシステムを搭載しており、多様なレンズタイプから選ぶことができるのも魅力です。

 

↑日本人に向けて作られたアジアンフィット。ノーズピースを搭載し、日本人のフェイス形状にフィットして快適なかけ心地を実現しています

 

[その4]

夏のランはボトルポーチ着用で自分のタイミングで水分補給!

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アシックス

ランニングボトルポーチW

楽天市場実売価格3402円

夏場のランニングで何よりも気をつけたいのが水分補給の方法です。脱水症状という最悪の事態を防ぐためにも、自分のタイミングで水分を摂取できるような対策をとっておくべきです。そこで活躍するのが、ランニング用のボトルポーチ。こまめに水分を補給したり、物入れに塩飴などを入れておけば、熱中症予防にもつながります。このアシックスの「ランニングボトルポーチW」はボトルをしっかりとホールドし、かつ豊富な収納力を誇ります。

 

<ここがポイント>

ボトルホルダーに求められる機能は、まずしっかりとボトルがホールドされて不必要に動かないこと。加えて実はあると便利なのが収納力です。ドリンク以外のお金やカギ、熱中症防止用の飴、スマホなど、特にトレーニングランの際には何かと収納が必要となるので、その意味でも同ホルダーはおススメです。

 

↑夏のトレーニングランに必携のボトルホルダー。ボトル以外の収納力もそれなりに必要です

 

[その5]

ランニングマシンはもういらない!? 踏み台昇降で誰でもカンタン有酸素運動

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ドリーム

スリムルームステッパー

楽天市場実売価格8352円

暑い日のトレーニングランで心にとどめておきたいことは、絶対に無理をしないこと。いつもよりペースを落とし、コンディションを確認しながら実施したほうが余計な疲労を溜めないことにもつながります。また、あまりに暑い日の屋外活動は避けるほうがいいことも。そんなときにおすすめしたい、誰でもカンタンにできる有酸素運動があります。それは、踏み台昇降運動! 実はこれ、なかなかあなどれません。単なるウォーキングよりも運動強度は高く、ある程度続けることでしっかりと有酸素運動となります。いわゆるスロージョギングと同様の効果が得られ、家の中で誰でもカンタンにできるので、体育施設まで行くのが面倒な人や高齢者の方、運動不足の方に最適なトレーニング方法といえます。その踏み台昇降用の器具が、この「スリムルームステッパー」。ランニングマシンを買うよりもずっとお得に運動不足を解消できます!

 

<ここがポイント>

1日5分から10分の昇降運動で、有酸素運動によるエクササイズ効果を得られます。またスリムルームステッパーは軽くて持ち運びもカンタン。使わないときは、スツールや足置きとしても活躍してくれる便利グッズです。

 

※商品価格は、2018年7月17日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

提供:楽天市場

 

アシックス3ブランドが豪華揃い踏み!! 創業者「鬼塚喜八郎」生誕100周年記念モデルが数量限定で登場!

日本を代表するスポーツブランドと言えば、アシックスですよね! ここ最近では「ゲルライト3」や「ゲルマイ」といった、デイリーユースなスニーカーがヒットしたりと、シリアス系だけじゃなくファッションアイテムとしても熱い注目を集めています。そんなアシックスの創業者である鬼塚喜八郎氏(2007年逝去)の生誕100周年を記念したスニーカーが、氏の誕生日である5月29日から販売開始されました!

今回発売されたのは、「アシックス」「アシックスタイガー」「オニツカタイガー」の各ブランドの代表的モデルをベースにしたもの。いずれも鬼塚氏の前向きな人柄と起業家精神を反影して、氏が生前に描いた“ヒマワリ”をモチーフに、鮮やかなレッド&オレンジ&イエローのカラーリングで仕上げられているのがポイントです!

 

ヒマワリモチーフのビビッドなビタミンカラーで鬼塚氏の理念を表現!

アシックス
GEL-QUANTUM 360 KO100 MENS
2万1600円

「かつてないクッション性」をコンセプトに開発された、アシックスの代表的ランニングシューズ。着地時の衝撃を効率よく緩衝できるよう工夫された「GEL(ゲル)」を、ミッドソールの周囲に沿うよう配しているのが特徴です。かかと部分にはヒマワリをイメージしたデザインを取り入れ、靴底とニットを使ったアッパーにはイエローとオレンジを配しています。

 

 

アシックスタイガー
GEL-MAI KO100
1万7820円

アシックスタイガーからは、1990年代に販売していたランニングシューズ「GEL-MAI」の復刻版をリリース。アッパーと靴ひもを結ぶ位置をアシンメトリックにした個性的なデザイン、そして独自開発されたスポンジ材「fuzeGEL」による高いクッション性などが特徴です。アッパーにはメッシュ×ヌバック素材を採用しており、ヒマワリをイメージした鮮やかなマルチカラーが目を引きますね!

 

 

オニツカタイガー
TIGER CORSAIR KO100
1万4040円

ジョギングシューズとして1975年に米国で発売された「TIGER CORSAIR」をデザインベースとして作られたオニツカタイガーの記念モデル。ソール全体に厚みを持たせ、さらにミッドソールを配すなど、クッション性を高めたのが特徴です。アッパーは「タイガー コルセア」のオリジナルと同じシルエットを保ちつつ、 大きなヒマワリの花をプリント。

 

いずれも“ヒマワリが太陽に向かって伸びるように、人々が明るい未来に踏み出す手助けをしたい”という鬼塚氏の思いが、見事に具現化された一品と言えますね。各モデルのデザインとヒマワリモチーフのカラーリングが、とってもお似合いです!

 

「Kihachiro Onitsuka生誕100周年 by ASICS」が伊勢丹で開催中!

鬼塚喜八郎(2007年逝去)の生誕100周年を記念したイベントも、伊勢丹新宿店本館7階=催物場にて6月4日(月)まで開催中!

 

本イベントでは、これまで作製してきた商品の展示や、鬼塚氏が生前に好んで描いたヒマワリをイメージしたデザインの伊勢丹新宿店限定商品の販売が行われます。

さらに、会場の一角には一般の型向けのフィットネスアクティビティ用スペースが確保されていて、期間中はヨガなどのトレーニングメニューを体験することができちゃいます!

もちろん、生誕100周年記念のスニーカー3モデルも購入可能。ただし、これらのスニーカー3アイテムは鬼塚氏の生まれ年である1918年にちなんで、1918足の数量限定(各ブランドの直営店やオンラインストア販売分も含む)となるので、気になる方はお早めに!

 

ちなみに1点売り上げるごとに10米国ドル相当が国際NPO「Right To Play(ライト トゥ プレイ)」に寄付されるとのこと。同団体は恵まれない状況の子どもたちが前向きに生きられるよう、スポーツプログラムを提供しています。

 

とってもカッコイイスニーカーをゲットして、それが世界の子どもたちへの貢献にも繋がるなんて、とってもステキ! アシックスパイセン、サスガっす!

 

[イベント概要]

Kihachiro Onitsuka生誕100周年 by ASICS
期間:2018年5月30日(水)から6月4日(月)
会場:伊勢丹新宿店本館7階=催物場(東京都新宿区新宿3-14-1)

 

アシックス
https://www.asics.com/jp/ja-jp/ko100

アシックスタイガー
https://www.asicstiger.com/jp/ja-jp/ko100

オニツカタイガー
https://www.onitsukatiger.com/jp/ja-jp/ko100

 

新生活を颯爽と走り抜けるための春ランウェア5選

4月。新生活の始まりに、「今年こそは健康的な1年を過ごす!」なんて誓いを立てた人もいるのでは。実際そう思う人は多いようで、楽天市場では「マラソン&ランニング特集」も組まれています。そこで今回は“この春にオススメのランニングウェア”をカテゴリー別にピックアップ。春ランがもっと爽快に楽しめること請け合いの、厳選5着をお届けします。

 

 

[その1]

シンプルな見た目と機能性で用途の広いランTシャツ

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ニューバランス

アクセレレイトショートスリーブTシャツ

楽天市場実売価格2505円

ランニングウェアといえば、まずはやっぱりTシャツから。ニューバランスの「アクセレレイトショートスリーブTシャツ」は、春夏だけの活躍に限らず、秋冬にはベースレイヤーとしても使えるシーズンレスなアイテムです。それだけに着回しの利くシンプルなデザインに好感が持てます!

 

【注目ポイント】

・シンプルなデザインによる汎用性

・吸汗速乾機能で常に快適

・効果的なリフレクターで夜も安心

ランニングウェアの超基本にしてデフォルト機能、吸汗速乾性を完備。左胸と首後ろのプリントにはリフレクターを採用し、ナイトランニングでも高い視認性を確保する1枚です。前身ごろにかけて施されたサイドシームの仕様で、フィット感も抜群。

 

[その2]

肌寒い朝晩には保温性ある長袖カットソーを

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アディダス

ウルトラクライマヒート長袖フード付きシャツ

楽天市場実売価格9072円

春とはいえど、体温管理に油断は大敵。特に朝晩の冷え込む時間には、こんな長袖カットソーが1枚あると大いに役立ってくれます。中でもオススメは、より幅広い体温調整が可能なフード付き。秋冬にはミッドレイヤーとしても重宝します。

 

【注目ポイント】

・アディダス独自機能、クライマヒート採用

・チューブ構造で着用感も◎

・フード&サムホール付きでカバー力UP

保温性と速乾性を兼備するアディダスのオリジナルテクノロジー、クライマヒート採用モデルです。ほぼシームレスなチューブ構造を基本としつつ、縫製必要箇所にはフラットロックシームを使用し、快適な着用感を実現した1枚。サムホール付きで手元もカバーします。

 

[その3]

雨風にも負けないウィンドブレイカー

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ナイキ

エッセンシャル ランニングジャケット

楽天市場実売価格6804円

恒常的にランニングを続けていると、もちろん、天候が悪い日だって必ずあります。そんな時に必要なのが、雨風を凌いでくれるウィンドブレイカー。撥水機能や防風性はもちろん、これからのシーズンならばライトウェイトであることも重要です。

 

【注目ポイント】

・高精度な撥水加工で雨をシャットアウト

・効果的なベンチレーションで蒸れ知らず

・スマホの収納に困らないメディアポケット付き

撥水加工の表地仕様で、降りしきる雨をシャットアウト。それでいて背面と胸元にベンチレーションを搭載し、通気性も確保しています。悪天候でもランニングを継続させるオールウェザーな1枚。メディアポケットやフード設計など、ディテール使いも◎です。

 

[その4]

春ランボトムの主役は、やっぱりショートパンツ

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アシックス

ランニングマルチポケットショーツ

楽天市場実売価格4455円

春のランニングウェアといえば、やっぱりボトムはショートパンツが定番。足の動きに干渉する箇所が少ないので、快適性という意味では、この「ランニングマルチポケットショーツ」に勝るものはありません。ちょっと肌寒いときには、アンダースパッツと併用するのもあり。

 

【注目ポイント】

・計5つものポケットを配した収納力

・運動性の高いストレッチ仕様

・着回しに優れた定番アイテム

鍵やスマホ、その他諸々。実は案外持ち物が多いランニング。けれど専用パンツには、えてしてポケットが少ないものです。そんな問題点を解決したいならこちらをどうぞ。腰帯部にジップ付きひとつを含む、計5つのポケットを配したうれしい多機能仕様。もちろんストレッチ性も◎です。

 

[その5]

季節問わず1本は持っておきたいロングパンツ

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アンダーアーマー

アウトランザストームスピードポケット

楽天市場実売価格1万1880円

最後はロングパンツ。春ランにはちょっと重いと考えがちですが、こちらもワードローブには1本加えておきたいところですね。肌寒い日の着用はもちろん、撥水加工モデルであればレインパンツとしても機能。もちろん、ストレッチ性能もバッチリです。

 

【注目ポイント】

・ストレス知らずの4ウェイストレッチ

・撥水加工で雨天のランも快適に

・リフレクター付きでナイトランにも対応

抜群の伸縮性を誇る4ウェイストレッチ仕様で、快適な足運びを実現。撥水加工はもちろん、フロント腹部のポケットやメディアポケット、着脱楽々の裾ジップなど、ランニングパンツとしての必要機能を網羅した1本です。足首部分にリフレクター付き。

 

※商品価格は2018年4月20日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

提供:楽天市場

 

「モノ好きパパ」たちが実体験に基づき選んだ! 失敗しない妊娠・出産祝いのおすすめ9選

出産祝いや妊娠祝いって、センスが問われる難しいプレゼントですよね。出産・子育てを経験している家庭であれば、我が子で使ったものをプレゼントすればよいですが、子どもがいなかったり、独身であったりしたら、そもそも何が必要で何を贈るべきかわからないはず。

 

ということで、今回はモノやアイテム、ガジェットにこだわりを持つ現役パパ5名(うち1名はプレパパ)を調査。会社の同僚や先輩・後輩、親戚や兄弟姉妹に赤ちゃんが産まれたときに贈りたいプレゼントを実体験に基づいてコメントをもらい、記事にしました。

 

紹介するのはピジョンやコンビ、ミキハウスといった人気メーカーから、知る人ぞ知るブランドまで全9品。プレママ向けのアイテムに加え、2歳児以上が対象の、教育に効果のあるおもちゃも取材からは浮かび上がってきました。育休前や産休取得前に限らず、幅広い月齢・年齢で使ってもらえるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

回答してくれた人

今井恒康さん(42歳)

現在、5か月の女の子を育児中。某スポーツアパレルメーカー勤務ということもあり、モノやアイテムには強いこだわりがあります。

 

茨田美生さん(28歳)

現在、1歳5か月の男の子を育児中。お子さんが夜頻繁に起きたり、よく動くようになったりと、いまは大変な時期を過ごしているそうです。

 

茨田仁生さん(30歳)

茨田美生さんの実兄。現在、奥さんが妊娠7か月。ベビー用品には特に安全性や機能性を求めているようです。

 

金野拓哉さん(37歳)

1歳7か月の男の子と中学1年生のお子さんがいるが、「第1子のころより育児への参加度合いが低くなっていることが悩み」とのこと。

 

久保田遼(32歳)

GetNavi web編集部所属。現在、長女1歳、次女2か月という年子の女児2人を子育て中。

 

[プレママの身体のサポート編]

楽な姿勢で寝れて「夫としても安心」な抱き枕

MOGU

プレミアム気持ちいい抱きまくら(カバー付)

実売価格8522円(2018年4月11日現在)

抱き枕ブランド「MOGU」の最高峰ライン、プレミアムシリーズ。繊維1本の太さから編み方まで、こだわり抜いて作り上げられた生地は身体に吸い付くような心地良い感触が特徴です。

[プレパパのオススメコメント]

「うちの妻は現在妊娠7か月。ベビー用品は少しずつ揃えたり、先輩から情報を聞いたり、必要となるものをいただいたりしているところですが、出産を控えたお母さんにプレゼントするなら、抱き枕が良いですね。妻がプレゼントされたものはMOGUの抱き枕で、就寝時に楽な姿勢で休めるので、夫としても安心しています」(茨田仁生さん)

 

[衣類編]

着心地が良く「いただいたなかで一番助かった」肌着

ミキハウス

ピュアベール天使のはぐ 星柄☆ニットガーゼコンビ肌着

3672円

2014年第8回キッズデザイン賞を受賞した肌着。やさしい着心地にくわえ、抗菌・抗ウイルス加工を施しています。

[イクメンパパのオススメコメント]

「消耗が激しいベビー用品はどれだけあってもうれしいものです。過去にいただいて特に助かったものは、靴下・衣服・タオルといった衣料品。職場の先輩・後輩や親戚にプレゼントをする場合も、やはりこういった消耗品の類をあげたいと思います」(金野拓哉さん)

 

男女兼用でオールシーズン使えるレッグウォーマー

ミキハウス

カラフル水玉レッグウォーマー

2052円

カラフルな水玉模様が目を引くレッグウォーマー。冬の寒さ対策だけでなく、夏の冷房や紫外線対策にも役立ちます。

[イクメンパパのオススメコメント]

「我が家では赤ちゃんに靴下を履かせていませんが、その代わりにレッグウォーマーは、寒い日に赤ちゃんの脚が冷えないように使っています。女の子っぽくない色使いや柄も気に入っている理由のひとつで、男の子にも女の子にも活用可能。男女兼用で使ってもらえると思います」(久保田遼)

 

[シューズ編]

甲高で「日本人の足に合っている」シューズ

アシックス

ファブレ FIRST CT II

4968円

赤ちゃんの皮膚に考慮して、肌にやさしい天然コットンをアッパーに使ったシューズ。歩き始めのベビーがつまずかないように、縫い目や段差など細部にこだわって開発されています。キッズデザイン賞受賞(本製品を含む「スクスクファースト」シリーズ)。

[イクメンパパのオススメコメント]

「『日本人の足に合っている』という評判を聞き、アシックスでファーストシューズを探しました。この靴は甲高で、娘の足にフィットしている様子。ベロが大きく開くので脱ぎ履きも簡単です。娘は外出するとき喜んでこの靴を履き、歩いたり、かけっこしたりしています。おしゃれな色使いも選んだときのポイントでした」(久保田遼)

 

[スキンケア編]

携帯性が良く「外出先でも気になったときに塗れる」クリーム

メディスキンベビー

ナチュラルベビーバーム

5616円(ナチュラルベビーローション〔190mL〕とナチュラルベビーバーム〔70g〕のセット)

バリア機能がまだ未熟な赤ちゃんの肌に対し、保湿とバリアを同時に実現させるために、保湿・整肌成分を配合したスキンケア用品。

[イクメンパパのオススメコメント]

「親戚・友人などからいただくものは洋服が圧倒的に多く、これもありがたいのですが、それ以外で最も重宝したもののひとつが、メディスキンベビーのナチュラリルベビーバームです。ベビーバームはリップクリームタイプのもので、持ち運びが便利。外出先でも気になったときに塗ることが出来るし、消耗品でもあるので、誰かの家に赤ちゃんが生まれたらプレゼントしたいです」(今井恒康さん)

[哺乳びん編]

優れた機能性を持つ「子どもが一番好き」な哺乳びん

ピジョン

母乳実感 哺乳びん

1987円(耐熱ガラス製、160ml)

ベビー用品の代表的ブランド、ピジョンの定番哺乳びん。同社は、赤ちゃんがママのおっぱいを飲む口の動きを60年以上にわたって研究し、ボトルデザインも様々な授乳姿勢でも持ちやすいのが特徴です。耐熱ガラス製とプラスチック製があり、どちらも消毒は煮沸、電子レンジ、薬液で可能。2サイズ(160mlと240ml)があります。乳首は月齢に合わせた5タイプを用意。

[イクメンパパのオススメコメント]

「哺乳びんは複数を使い分けると便利です。うちはいただいたもの、自分で買ったものを合わせて合計7本を使い回していますが、なかでもピジョンの母乳実感哺乳びんは機能性に富んでいて特に便利。うちの子もピジョンの哺乳瓶が一番好きみたいで、これだとミルクをよく飲んでくれます」(今井恒康さん)

 

[コップ編]

コンパクトかつ「投げても壊れにくいので安心」なストローボトル

ピジョン

ぷちストローボトル

864円

ハンドルがたためるストローボトル。コンパクトで持ち運びやすく、バッグにもしまいやすいです。消毒は煮沸、電子レンジ、薬液で可能。容量は150ml。

[イクメンパパのオススメコメント]

「実際に自分がいただいた物ですが、ぷちストローボトルは本当に便利です。持ち手をひねってコンパクトにできるので、カバンにしまいやすく、外出先で重宝しています。また、まだ小さい赤ちゃんはコップなどを放り投げてしまうことが多く、自宅の床に飲み物が飛び散って汚れてしまうことも少なくないのですが、このぷちストローボトルなら、ストローを折りたたむことができるし、投げても壊れにくいので安心。友人に赤ちゃんが生まれたときにも、おすすめしたいアイテムです」(茨田美生さん)

 

[ベビーラック編]

抱っこして寝かしつけてあげられないときに役立つハイローチェア

コンビ

ネムリラFF

2万5920円

手動でスウィングするベビーラック。フレームカラーも選べ、1台で2つのデザインが楽しめるリバーシブルクッションがついています。赤ちゃんの成長に合わせて幅広く活躍できるのでプレゼントには最適。

[イクメンパパのオススメコメント]

「赤ちゃんがまだ小さいとき、一番大変なのが夜泣き対策。できるだけ抱っこで寝かしつけてあげたいですが、そうもいかないときに役立つのがベビーラックです。うちで使っているものは、コンビのエンジョイミー・ラック・R-1。こちらはもう販売されていませんが、現在でもコンビには様々なタイプのベビーラックがあります。ハイポジジョンやローポジションと高さを調整できたり、スイングを自動でしてくれたりするものもあって便利。高額な商品ですが、赤ちゃんが生まれた際はやはりプレゼントしたいアイテムの筆頭です」(久保田遼)

 

[おもちゃ編]

「娘がおじいちゃんと遊ぶ」ようになる“魔法の”ブロック

学研ステイフル

学研のニューブロックたっぷりセット

9180円

2歳から遊べるブロック。いろいろな形のパーツがあり、組み合わせは無限大。子どもが好きな電車やトラック、そして恐竜も作れます。一つひとつのブロックは大きくて、やわらかく、安全面も安心。

[イクメンパパのオススメコメント]

「このおもちゃは長女のお気に入り。祖父母が家に来てくれたときには、ほぼ必ずこれで遊びます。娘は乗り物が大好きなので、よく電車をリクエストしています。特にこれで良かったのは、娘がおじいちゃんと遊ぶようになったこと。この時期の娘は大人の男性を怖がり、近づこうとしないのですが、そんな恐怖心を取り除いてくれました。知育や創造性だけでなく、コミュニケーションを促す側面もあると思っています」(久保田遼)

 

モノにこだわるパパがいただき、別の家族にもおすすめしたいという失敗しないアイテムの数々。あまたあるベビーグッズのなかからプレゼントを選ぶ際は、これらの意見をご参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

見た目は革靴、履き心地はスニーカー、その名はアシックス「ランウォーク」!

スニーカーフリーク厳選「スニーカー通勤」おすすめモデル VOL.5「アシックス ランウォーク」

 

スポーツ庁が「歩きやすい服装」での通勤を推奨するプロジェクト「FUN+WALK PROJECT」!なかでも注目したいのが、日常生活のなかでの「歩く」を促進するためのキーアクション、「スニーカー通勤」です。準備は整いましたか?

 

「スーツにスニーカーを合わせちゃうの?」「どんなスニーカーならスーツに合うの!?」という心配に応えて、ワタクシ本間がスーツ通勤にオススメしたいスニーカーを披露するこの企画。今回はその第5弾をお届けします!

第4回までは“革靴感覚で履けるスニーカー”を提案してきましたが、今回ご紹介するのはそれとは180度アプローチの異なる“スニーカー感覚で履ける革靴”アシックス「ランウォーク」。見た目はまんま革靴ですが、履けばわかる、スニーカーそのものです。では早速お試ししちゃいましょう!

 

オンタイムでもバッチリ! ストレスフリーっぷりは予想以上

アッパーは天然皮革を使用した上質で艶やかなスムースレザーを使用しています。今回チョイスしたデザインは、つま先部分に横一文字の切り替えが入っているストレートチップ。切り替えがあることでつま先にシワが付きにくく、きれいな形状を保ちます。

 

ライナーにはゴアテックス®ファブリクスを採用していて、水滴に強く、シューズ内の湿気を外に逃がしてくれるので、とっても快適です!

 

中底とミッドソール、アウトソールの構造が連動するように、指股部と後足部に孔が設けられています。さらに中底の前足部には通気性に優れた素材を使用。中敷にも多数の孔を開け、通気がしやすい工夫されています。

 

かかと部のラバーカップのなかに、衝撃緩衝性に優れたGELと、クッション性と反発性をあわせもつスピーバを内蔵。着地時の衝撃を緩衝します。

 

第4弾までスポーティーなスニーカーをチョイスしましたが、今回は打って変わってベーシックな革靴です。だけど実際に履いてみると、革靴感ゼロ! ホント、スニーカーそのものッス! スーツとの相性も悪いはずはありません。いつものスーツスタイルの感覚で取り入れられながらも、ストレスフリーっぷりは予想以上! 通勤だけじゃなく、取引先への営業訪問など、オンタイムでもバッチリですね!

アシックス
ランウォーク
2万8080円

防水透湿性に優れたゴアテックス®ファブリクスを搭載した内羽根ストレートチップデザイン。中敷にはランニングシューズにも採用されているオーソライト中敷を使用し、足裏全体のクッション性がアップしました。

■アシックスジャパン
http://www.asics.com/jp/ja-jp/