見よ、あふれ出る「BOOKOFF」感を! ブックオフ初のオリジナルレコードプレーヤー

ブックオフコーポレーションは、オリジナルデザインをあしらったレコードプレーヤー「ポータブルレコードプレーヤーブックオフエディション(BORP-01)」を発表しました。11月3日から、全国のBOOKOFF一部店舗で数量限定販売します。

 

記事のポイント

実際の音質や機能はともかく、BOOKOFF感にあふれるオリジナル筐体は、なんとなく部屋に置いておきたくなるようなインパクトがあります。このデザインに惹かれた人は、予約して「よむよむ君」EPアダプターも入手するべきでしょう。

 

近年のアナログレコードブームに伴い、店舗でのレコードの販売・買取を実施している同社。本製品は、今年で制定10周年を迎える「レコードの日」(11月3日)にちなんだプロダクトです。

 

コンパクトながら、実際にレコードの再生機能を備えたベルトドライブ方式のプレーヤーで、ブックオフらしいオリジナルデザインを採用。USB給電と単3電池のどちらでも動かせる2WAY電源仕様となっており、1Wの内蔵スピーカーも用意しているため、これ1台で場所を問わずレコードを楽しめます。そのほか、出力端子として3.5mmのオーディオジャックを採用。また、USBメモリーやmicroSDカードへのデジタル録音機能も搭載します。

↑ブックオフオリジナルキャラクターの「よむよむ君」EPアダプター。何気によむよむ君の立体化は初めてとのこと

 

ポータブルレコードプレーヤーブックオフエディションを購入すると、先着1500台限定で、別売の「よむよむ君EPアダプター」(税込1500円)をプレゼント。余談ですが、よむよむ君の立体化は今回が初めてとのこと。実際にプレーヤーにセットすると、よむよむ君がオルゴールのようにくるくる回ります。

 

本体サイズは約幅292×奥行122×高さ77mm、重量は約620g。

 

ブックオフコーポレーション
ポータブルレコードプレーヤーブックオフエディション(BORP-01)
販売価格:9878円(税込)

 

目でも音楽を楽しむ縦型レコードプレーヤー。モダンとレトロが交わる「Fuse Vert」

コレットウェブは、縦型レコードプレーヤー「Fuse Vert(フューズ・ヴァート)」の予約販売を、クラウドファンディングサイト「Green funding」で受け付けています。2024年7月10日にプロジェクト終了予定です。

↑音楽を「視覚と聴覚」で楽しめます

 

回転するレコードラベルを見ながら、音に耳を傾けることができます。インテリアとしても独自の存在感を放ちます。

 

音質にもこだわりが。レコードプレーヤーの交換針にオーディオテクニカのAT3600Lを使用し、垂直位置でも安定した音質で再生できます。

↑音楽本来の響きを最大限に楽しめる仕様

 

モダンな佇まいに、Bluetoothワイヤレス接続やUSB接続、アナログ端子など、現代のライフスタイルに合った機能を多数搭載している点も魅力です。アナログとデジタルの両方で、音楽を自由に堪能できます。

 

実物を見たい場合は、東京・二子玉川の次世代型ショールーム「蔦屋家電+」へ。鮮やかな色彩の視聴用レコードと共に、「Fuse Vert」をプロジェクト終了まで展示しています。現行価格は、4万3900円(21%オフ)。詳細はクラウドファンディングサイトにて。

ココがポイント!

・インテリアとしても注目

・Bluetooth対応でスマホなどとも接続可能

・FMラジオ内蔵、目覚まし時計機能付きと多機能

ポータブルアナログプレーヤーがくる? プロ注目のオーディオ製品をチェック

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

迫力の立体映像を大画面で堪能できる3D対応4Kプロジェクター

ビクター
DLA-V50

実売価格80万円

<ネイティブ4Kに対応したエントリーモデル>
ネイティブ4K「D-ILA」デバイスの搭載と1900lmの高輝度を実現し、滑らかで高精細な映像表現が可能に。最新のHDR規格「HDR10+」に対応し、映像制作者の意図を忠実に再現する。内部回路によるアップコンバートにより、4K相当の3D映像が楽しめる。

 

【プロも注目】

画質は家庭用機としてトップレベル。メリハリの効いた高コントラストが特徴的で、精細感に富んだ100インチ超えの映像は見応え十分です」(AV評論家・藤原陽祐さん)

 

↑進化した4K D-ILAデバイスにより、さらなるハイコントラストを実現。4Kネイティブによる滑らかかつ高精細な映像表現が可能となった

 

【ヒットアナリティクス】
3D対応テレビが消えつつあるなか唯一家庭で3D映像が楽しめる

上位モデルと同じデバイスを搭載しつつ、実売80万円(最上位モデルは実売約260万円!)を実現。3D対応のテレビが絶滅危惧される一方で、“アバター2”などの3DBDソフトが発売され、3Dプロジェクターは唯一の3D鑑賞手段として注目を浴びそう。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:3/独自性:4/コスパ:4

 

意のままに最適な視聴スタイルが実現! 曲がる有機ELテレビ

LGエレクトロニクス
LG OLED Flex
42LX3QPJA

実売価格43万7800円

<自由に曲率を変えられる初の有機ELテレビ>

曲率調整可能な42V型の有機ELテレビ。通常の平面から没入感あふれる最大曲率900Rまで、視聴コンテンツや好みに合わせて20段階での調整が可能だ。ゲーミングモニターのように、高さ(614〜754㎜)、傾き(前方10度/後方5度)の調整も行える。

 

【プロも注目】

バックライトのない有機パネルだからこそ成し得たワザ。みんなで映画を見るのも、ひとりでゲームに没入するのも、この1台でカバーできます」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

↑曲率は5%刻みで変更可能。好みの曲率を保存しておくこともできる

 

【ヒットアナリティクス】
同サイズの他社モデルより割高だが画面が曲がる先進性は試す価値あり

画面が湾曲したPCモニターは存在するが、曲率を変えられるテレビは現在本機だけ。一般的な42V型の有機ELと比べるとかなり割高ではあるが、“第1号機”と考えれば妥当な価格だろう。映画もPCゲームも満喫したい、という人にはピッタリの1台だ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:5/コスパ:2

 

いつでもどこでもレコードが聴ける! サウンドバーガー

オーディオテクニカ
サウンドバーガー
AT-SB2022

完売(オンラインストア価格2万3800円)

<レコードを挟んで再生するポータブルプレーヤー>

1980年代に発売され、いまでもコレクターの間で人気のアナログプレーヤー。その復刻モデルが、昨年11月に同社オンラインストアで限定発売されるも即完売した。その後多くのリクエストに応え、今春以降の発売がアナウンスされている(発売日・詳細等不明)。

 

【プロも注目】

「レコードを挟み込むように固定して再生するスタイル。1980年代モデルの復刻版ですが、USB充電やワイヤレス再生対応などの機能はいま流です」(AV評論家・藤原陽祐さん)

↑バネにより針圧をかける方式。携帯性とトーンアームの安定性を両立する

 

USB Type-Cポートを備え、充電が可能だ(フル充電で12時間連続再生)

 

【ヒットアナリティクス】
レコード体験のない若年層にウケそう

同社創業60周年記念モデルとして、約40年ぶりに復刻。昨今のアナログレコードブームが追い風になり、大きな話題を呼んだ。新たに、USB充電をはじめBluetoothによるワイヤレス接続など、現代のトレンドを導入。若年層には新鮮な機器として支持されそう。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:3/独自性:4/コスパ:5

7色の限定カラーが映える! テクニクスのあのターンテーブルに50周年モデル「SL-1200M7L」登場

パナソニックは、テクニクスブランドのターンテーブル「SL-1200シリーズ」の発売50周年を記念した特別仕様モデル「SL-1200M7L」を5月27日に発売します。台数限定で、グローバルで1万2000台限定の販売を予定しています。実売価格は税込12万円。

↑50周年記念モデル「SL-1200M7L」(カラー:ホワイト)

 

同シリーズの第1号機となる「SL-1200」が発売されたのは1972年のこと。モーターがスピンドルを介して直接ターンテーブルを回転させる“ダイレクトドライブ方式”を採用しており、安定した回転を得られるとして評価されました。

 

その後継機となる「SL-1200MK2」(1979年発売)は、ピッチコントローラーを上下にスライドさせる“フェーダー型”に改良され、ディスコやクラブにおける定番機となりました。

↑SL-1200シリーズ 50年の歩み

 

今回発売される50周年記念モデルは、2019年発売の「SL-1200MK7」をベースにしたもの。最大の特徴は、ストリートカルチャーをイメージした7色の限定カラーを採用していること。定番のブラックのほか、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ベージュをラインナップしており、好みやインテリアなどに合わせて好きなカラーを選ぶことができます。

↑ストリートカルチャーを意識した7色の限定カラーが特徴

 

このほか、トーンアームにはゴールドカラーを採用したほか、トップパネルには記念モデルを表す「50th Anniversary」の銘とシリアルナンバーを刻印したプレートを搭載。また、ゴールドカラーロゴ入りのスリップマットなど、付属品も特別仕様となっています。

↑7つの特別仕様

 

機能面では、SL-1200MKシリーズの操作感を継承しており、78回転や逆回転もできる再生機能、±8%、±16%のピッチ調整に対応したピッチコントローラーを備えています。

↑ピッチコントローラーを備えています

 

また、アルミダイキャストとグラスファイバーを20%混入したABSによる2層構造のシャーシや、メンテナンスやブースのレイアウトが変更しやすい着脱式の電源/PHONOケーブル端子など、テクニクスならではの高音質化技術が惜しみなく投入されています。

 

昨今では、コロナ禍の影響でDJのクラブやイベント出演の機会が減り、オンラインでDJプレイを配信をすることが増えているそう。その際、DJの手元の動きを写すことも多く、SL-1200M7Lのようなカラフルなターンテーブルは動画映えも抜群です。これからDJ配信を始めたいと考えている方は、ぜひ50周年記念モデルをチェックしてみてください。

 

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新生活のモチベ下がってませんか? 2021年春版「QOLを爆上げる」5つのグッズ」

新年度の始まり、家電や日用品の新調を検討中の人は多いだろう。そこで、いつもモノに触れている編集部員が太鼓判を押した、生活の“質”が爆上げするアイテムを紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2021年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

モチベーションを上げるお気に入りアイテム

仕事や家事へのモチベーションをアップさせるには息抜きが大切。外に持ち運んで楽しめるプロジェクターや、ゲームがはかどる収納グッズなど、秀逸なアイテムが揃う。快適な趣味タイムを過ごせること間違いなし。

 

その1.自然の原料で肌の汚れをしっかり落とす

ラッシュ

パワーマスク

2690円

月見草の種子とアズキ豆がスクラブとなり、肌の古い角質を除去。ミネラルを豊富に含むカオリンが余分な皮脂や汚れを吸着してキメを整え、潤いを与える。合成保存料フリーのパワーマスク SP(2690円)も展開。

 

↑ザラザラとしたスクラブは、滑らかで肌に伸ばしやすい質感。肌をもっちりとさせるハチミツも配合する

 

私がセレクトしました!

GetNavi編集部

金矢麻佳

使い勝手が良い日用品をセレクト。1人暮らしに向けて“効率化”を意識したモノを探し中。

[ココが爆上げ] 汚れと疲れを落としてスッキリ!

毎日使いたいですが、洗浄力が強いため週に1回の使用に抑えてます。汚れをしっかり落とせるだけでなく、ペパーミントの爽やかな香りが癒しを与えてくれます!(金矢)

 

その2.どこでも視聴できる最大100インチのコンパクトシアター

SPEC●プロジェクター方式:0.3インチHD DLP●解像度:HD(1280×720ピクセル)●明るさ:200ANSIルーメン●ランプ寿命:約3万時間●アスペクト比:16:9●サイズ/質量:約φ80×H150mm/約740g

アンカー・ジャパン

Nebula Capsule II

5万9800円

最大100インチの映像を投影可能。Wi-FiでつなげてNetflixなど様々なネットコンテンツを視聴できる。約2.5時間(Wi-Fi利用時)の連続再生ができるバッテリーを搭載し、コンパクトサイズなので外にも持ち運んで楽しめる。

 

私がセレクトしました!

GetNavi編集部

川内一史

コロナ禍でも出社多めの本誌編集長。担当ジャンルはAV機器。2歳の息子を持つ。

[ココが爆上げ] 多彩なコンテンツで子どもとの時間が楽しく!

Android TV搭載で使い勝手抜群! 音声操作でYouTubeやAmazon Prime Videoを立ち上げて息子と「しまじろう」を見ています。大画面なので没入感が段違いです。

 

その3.アナログの音を楽しめて音源のデジタル化もできるレコードプレーヤー

ION オーディオ

Archive LP

実売価格8800円

ステレオスピーカー内蔵のレコードプレーヤー。面倒な設定や接続がなく、レコード盤をセットするだけで簡単に音楽を聴ける。PCなどに接続すると、音源のデジタル化も叶う。また、部屋に馴染む天然木を使ったボディ。

 

↑2基のスピーカーを搭載し、ステレオでレコードを楽しめる。33 1/3、45、78回転に対応し、多くのレコードを聴ける

 

私がセレクトしました!

GetNavi編集部

間宮唱太

コロナ禍でレコードの購入頻度が増加。最近はおうち時間で料理も勉強中。

[ココが爆上げ] レコードを聴く“体験”を気軽に楽しめる

温かみのある音がレコードの魅力! 12インチの大きなジャケットは所有欲も満たせます。初心者に大切な「レコードで音楽を聴く」体験を気軽にできるのがグッド。

 

その4.ポケットに入れて運べる小型の縦型電動ドライバー

SPEC●ネジ締め径:5.0mm●定格電圧:DC3.6V(充電式内蔵リチウムイオンバッテリー)●充電時間:約90分(空→フル充電時)●質量:約280g

ボッシュ電動工具

コードレスドライバープッシュドライブ

9300円

スティックタイプの電動ドライバー。狭い場所でもラクに取り回せるため、スムーズに作業が行える。スイッチを切り替えてボタンを押すだけで、ネジ締め/緩めが可能なシンプル仕様。初心者でも使いやすい。

 

私がセレクトしました!

GetNavi編集部

上岡 篤

クルマ・乗り物担当。工作もクルマいじりも“できる限り自分でやる”のがモットー。

[ココが爆上げ] ブレなくラクラクネジ回し!

回すネジとビット、手の支点が一直線になり、ブレなく回転できるのが特徴。トルク(締め付けの強さ)も6段階で調節可能なので、DIYで“鬼に金棒”の1本です。

 

その5.充電しながらコントローラーをすっきり収納できる

YAMAZAKI

ゲームコントローラー収納ラック スマート

2530円

コントローラーを縦に並べてすっきりと収納できるラック。ラックの高さと向きを自由に変えられるので、サイズに合わせて調節できる。ケーブルホルダーを備え、充電しながら置いてもケーブル同士が絡みにくい。

●販売店AssistOn ●https://www.assiston.co.jp

 

私がセレクトしました!

GetNavi編集部

森 有史

デジタル全般を担当。私生活ではB級グルメを愛好し、最近は料理する機会も増えた。

[ココが爆上げ] クリアな視界でゲームに集中できる!

リングフィットアドベンチャーのリングコンやヘッドセットなども掛けられるのが便利です! テレビ周りのすっきり感が劇的に改善し、ゲームに集中して楽しめます。

 

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レコードだってワイヤレス再生! ティアックのBluetooth対応レコードプレーヤー「TN-280BT」

オーディオ市場では、ポータブル分野のみならずホームオーディオ分野でもワイヤレス化が進んでいます。

 

ティアックは、Bluetoothトランスミッターを搭載したレコードプレーヤー「TN-280BT」を9月中旬に発売します。直販価格は2万7280円。

↑ティアック「TN-280BT」

 

「TN-280BT」は、ベルトドライブ方式を採用したアナログレコードプレーヤー。Bluetoothトランスミッターを搭載しており、BluetoothヘッドホンやBluetoothスピーカーと組み合わせることで、ワイヤレスでレコードの音が楽しめます。

↑レコードの音をワイヤレスで出力可能

 

また、Bluetooth機能のあるオーディオシステムと組み合わせれば、ケーブルの配線を気にせず自由に設置することも可能。フォノイコライザーアンプを内蔵しているので、フォノ入力を持たないステレオアンプやミニコンポ、ラジカセなどに出力して音楽を再生できます。

 

本体には高い剛性と制振性の高密度MDFを採用。安定した回転を実現するアルミ・ダイキャスト製プラッターや、アンチスケーティング調整機構付きスタティックバランス型ストレート・トーンアームも装備しています。

↑安定した回転を実現するアルミ・ダイキャスト製プラッター

 

↑アンチスケーティング調整機構付きスタティックバランス型ストレート・トーンアーム

 

VM型カートリッジを装着しており、カートリッジの交換も可能。回転数は33 1/3と45回転から選択できます。

 

ワイヤレスで手軽にレコード再生できるBluetoothトランスミッター内蔵のレコードプレーヤーで、お手持ちのレコードを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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スタイリッシュな薄型デザインのDD型ターンテーブル ティアック「TN-4D」

レコード盤を立てて聴く!? Jasmine Audioから斬新な再生スタイルのレコードプレーヤー登場

部屋に設置して使うオーディオアイテムは、音質や機能性はもちろん、デザインにもこだわりたいもの。お気に入りのデザインの製品なら、音楽を聴くのがもっと楽しくなりそうです。そんなこだわり派の方に紹介したいのが、斬新な再生スタイルがユニークなレコードプレーヤーです。

 

Jasmine Audioの「バーティカルレコードプレイヤー(J-TML01)」は、レコード盤を垂直に近い85度の角度に立てて再生できる点が特徴。レコード盤をターンテーブルに置くと針がゆっくりとスライドしていき、レコードがくるくると回る様子を眺めながら音楽を楽しめます。

↑Jasmine Audio「バーティカルレコードプレイヤー(J-TML01)」

 

本体には2つのフルレンジスピーカーと、ミッドバススピーカー×1を内蔵。デュアルパワーアンプ搭載で2.1chのサウンドが楽しめます。

 

また、Bluetooth機能を備えており、手持ちのBluetoothスピーカーやBluetoothイヤホン・ヘッドホンなどでレコードの音楽を聴くことも可能。RCA出力も備えているので、外部スピーカーを接続して有線で再生することもできます。

 

本体カラーは、明るい色味の「WHITE OAK」と落ち着いた配色の「WALNUT」の2色を用意。お部屋のインテリアや雰囲気に合わせて選ぶことができます。直販価格は6万8000円(税抜)。

↑本体は2色を用意

 

レコード盤がくるくると回転する様子は、アナログならではの温かみを感じさせますね。ゆったりとした気分で音楽を楽しめる斬新なデザインのレコードプレーヤーを、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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テクニクスの真髄! 最上位ターンテーブル「SP-10R」は開発者もニヤリと笑みが溢れる一台

2017年秋にドイツ・ベルリンで開催されたIFAで、パナソニックが初めてお披露目したテクニクスのアナログターンテーブルのフラグシップモデル「SP-10R」と、フルシステムの「SL-1000R」がいよいよ日本国内で3月27日から受注生産を開始します。

↑ダイレクトドライブターンテーブルシステム「SL-1000R」

 

気になる日本での販売価格はオープンですが、SL-1000Rが160万円前後、SP-10Rが80万円前後になる見込み。相応のアンプとスピーカーを組み合わせたらウン百万円の豪華なシステムになりそうです。発売日は5月25日を予定しています。

 

テクニクスの宇都宮「モノづくり革新センター」を訪問

パナソニックは3月に、SP-10R/SL-1000Rをはじめテクニクスの上位クラスの製品が生産されている栃木県・宇都宮の拠点「パナソニック モノづくり革新センター」で新製品説明会を開催。テクニクスの製造ラインも見学することができました。

↑テクニクスのハイエンドモデルの生産拠点、パナソニック モノづくり革新センターを訪問した

 

栃木県といえば古くからモノづくりが盛んな地域として知られています。例えば近年とても有名なのは“いちご”。「とちおとめ」や「スカイベリー」などのプレミアム・いちごの品種は栃木県の名産としても全国に名を轟かせています。ほかにも益子焼の美しい陶器の生産地として、または餃子の消費量が全国でナンバーワンの地域として栃木県を知る人も多いのでは。

 

パナソニックは全世界で様々な種類の家電製品を販売する総合家電メーカーです。その生産拠点はアジアのマレーシアとインドネシア、中南米のブラジル・メキシコなど地球規模に広がっています。今回訪問したモノづくり革新センターは2012年に同社の宇都宮工場から発展するかたちで設立されました。現在は4K有機ELテレビやテクニクスのオーディオ製品の上位モデルがこちらで生産されています。今回発表された新しいアナログターンテーブルも2018年に製造ラインが稼働を始めました。

↑4K有機ELテレビやテクニクスのオーディオ製品の上位モデルを生産

 

パナソニックのモノづくり革新センターは質の高い製品を製造するための施設であると同時に、モノづくりを支える「技術」や「人材」を育むことも使命として帯びている特別な場所。4K有機ELテレビやテクニクスの製品は1台あたりの部品点数も多く設計も複雑です。精度を高くキープしながら、しかもたくさんのユニットを効率よく製造するために求められる作業のオペレーションは、ここモノづくり革新センターで確立され、練度を高めながらパナソニックの全世界に広がる生産拠点に“ひな形”として共有されます。パナソニックのすべての製品が高い品質をクリアしたできる理由を、私たち記者もモノづくり革新センターを訪れることで初めて知ることができた次第です。

 

開発者も胸を張る、テクニクスの最上位アナログプレーヤーの出来映えとは

まずは5月に国内で発売されるテクニクスの新しいアナログターンテーブルがどんな製品なのか、説明会に登壇したテクニクス製品のCTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)を務める井谷哲也氏のコメントから概要を振り返ってみましょう。

↑テクニクス製品の開発を統括するパナソニック アプライアンス社 テクニクス事業推進室CTOの井谷哲也氏

 

「SP-10R」はターンテーブル本体、「SL-1000R」はシャーシやトーンアームを含むフルシステムとして発売されます。どちらもテクニクスのオーディオ製品のトップシリーズである「Reference Class」に加わります。

↑ダイレクトドライブターンテーブル「SP-10R」

 

アナログレコードプレーヤーにあまり詳しくない方は「ターンテーブルだけがあっても音が聴けないのでは?」と不思議に思うかもしれません。実は、アナログレコードプレーヤーというオーディオ機器は、それがハイクラスな製品になるほど本体を構成するパーツを交換して、自分好みのサウンドを追求できる仕組みになっています。SP-10Rはアナログレコードプレーヤーの中でも心臓部分になるターンテーブルと、その動きを制御するコントロールユニットのセットになります。

 

こちらの部分をごっそりと、シャーシと呼ばれる筐体に装着して、好みのトーンアームやカートリッジを組み合わせて楽しめる、いわばトップ・オブ上級者向けのシステムが「SP-10R」だとすれば、復活したテクニクスのフラグシップモデルを中心に、アナログレコードを再生できる環境を1からつくってみたいという、いいモノに徹底的にこだわるアナログ入門層に最適なフルシステムが「SL-1000R」というわけです。

 

SP-10Rはテクニクスが1975年に発売した「SP-10MkII」や、1981年発売の「SP-10MkIII」とターンテーブルのサイズや形状に互換性を持たせています。つまり、旧機種をずっと愛用していたという方は、既存のリスニング環境を活かしながらSP-10Rが楽しめることになります。

↑1981年発売の銘機「SP-10MkIII」

 

↑1975年発売の「SP-10MkII」にアクリルのシャーシを装着したもの。ターンテーブルのサイズは互換性があるので、シャーシを流用できる

 

「現代テクニクス」の音を実現した

「テクニクスのアナログターンテーブルにとって、技術の要になっているのがコアレス・ダイレクト・ドライブ・モーターです」と語る井谷氏は、最新のSP-10R/SL-1000Rには基本思想からさらに発展させた「現代テクニクス」のターンテーブル技術が搭載されていると強調しています。アナログレコード再生にとって、ターンテーブルの回転軸の歪みは音質に悪い影響を与える最大の敵。テクニクスでは不要な振動の発生源にもなり得る「コア=鉄芯」を廃して、重量級のターンテーブルプラッター(=皿)のスムーズで安定した回転を実現しています。

↑両面コイルを採用したコアレス ダイレクトドライブモーター

 

さらに回転部の信頼度と精度を高めるため、2016年から発売する「SL-1200G」シリーズに搭載するモーターに改良を加えて、基板の片面に9個ずつ、角度を60度ずつずらしながら12極18個のコイルを配置。モーターの力を最大限に引き出しながら、回転ムラの発生を徹底して抑えています。

 

ターンテーブルの回転を制御するコントロールユニットも、ユニット自体から発生するノイズがターンテーブルに伝わらないように独自のノイズ補正回路を搭載しています。フロントパネルに設けた有機ELの表示窓にはコンマ2ケタ精度で回転数を表示。回転ピッチ調整も細かく変更できる機能が、いかにもハイエンドなアナログプレーヤーらしいですね。

 

そしてユニークな機能をもうひとつ。SP-10R/SL-1000Rともに、ターンテーブルにトーンアームベースを最大3台まで拡張できます。つまり3種類のアームを装着して、音の違うアームやカートリッジの組み合わせに素速くスイッチしながらアナログ再生が楽しむことができます。この機能がない場合はトーンアームやカートリッジを毎度交換しなければなりません。もっともその手間こそ愛おしいと思える方がアナログ再生を極められるのかもしれません。

↑別売のトーンアームベースが最大3本まで取り付けられる

 

熟練の「匠」たちが1台ずつ手作りで組み上げる

テクニクスのフラグシップモデルであるターンテーブル「SP-10R/SL-1000R」は、宇都宮のモノづくりセンターで1台ずつ、丁寧にハンドメイドで生産されます。モノづくりセンターで行われる工程は大別すると「組み立て」「検査」「包装」の3つになります。組み立てはチリやホコリのない、清潔な空気環境も徹底的に管理された専用室の中で熟練した作業員がクリーンな作業着に身を包んで行います。

↑モノづくり革新センターの一角にあるテクニクスの製造ライン

 

テクニクス製品の組み立てラインは、熟練したスタッフたちが集まって1人が1台の商品を組み上げていくオペレーション体制を採っています。ターンテーブルとコントロールボックス、それぞれを構成する全パーツが台車に並べられ、スタッフがパーツを一つずつ確認しながら丁寧に、かつテキパキと素速く組み上げていました。

↑熟練したスタッフが1台ずつターンテーブルを組み上げていた

 

重量級のターンテーブルプラッターは大人の男性でも片手で持ち上げるのは難しいほど重量級。重さは約7.9kgにもなります。プラッターは3層構造になっていて、真鍮製のプレートとアルミダイカストのボディを12個のタングステンウェイトを外周に配置して接続。大きな慣性モーメントを得ています。検査に当たるスタッフは、組み立てられたプラッターを高速で回転させながら重さの偏りをチェック。回転バランスがずれていると、余分な振動のもとになって音に歪みが発生します。偏りを見つけた場合は、その箇所を削りながらバランスを微調整するとのこと。

↑総重量7.9kgという重量級の3層構造プラッター

 

↑組み上げた後にプラッターの回転精度を専用の検査機で確認する

 

全体が組み上がったターンテーブルは、さらにセンター内の専用測定室で検査用レコードを使いながら、全数の回転ムラを検査していきます。この作業にも長年に渡ってオーディオ製品を手がけてきた、テクニクスとパナソニックのノウハウが詰まっています。

↑センター内の専用測定室。検査用レコードを使いながらターンテーブル全数の回転ムラを検査する

 

この日の取材では同じ部屋にセットされていたSL-1000RとReference Classのコンポーネントによる組み合わせを試聴することができました。そのサウンドは、驚くほど見通しがクリアで解像感も高く、明瞭な定位と立体感。深々と沈む低音。目の前に広がる音楽に吸い込まれそうになりました。ハイレゾを超えて、最先端のオーディオ技術から“アナログを超えるアナログ”が生まれたような強い印象を受けました。

↑↑モノづくりセンター内のテクニクス専用試聴室でSL-1000Rのサウンドを聴いた

 

↑ドナルド・フェイゲンの名盤「The Nightfly」を再生

 

世界に広がるパナソニックの高度なモノづくりの技術

パナソニック モノづくり革新センターでは質の高い生産体制を確立して、他の生産拠点に知見を広げるために「モノづくり道場」をセンター内に設けて、スタッフのスキル向上にも力を入れています。

 

センター内で組み立てや検査の作業に当たる生産パートナー企業のスタッフは、モノづくりセンターに入所するとまず最初に2日から最大5日にわたる独自の教育プログラムを受講。プログラムの項目は安全管理から製造の知識習得、さらにはドライバーによるビスどめ、ラジオペンチやピンセットなど工具の扱いなど多岐に及んでいます。そして一定のレベルに到達したスタッフだけが生産の現場に立つことができるのです。プログラムは各々のスタッフが持っている能力を最大限に発揮しながら、適材適所に人材を置いてスムーズなオペレーションを実現することにも重きを置いています。

↑スタッフは現場に立つ前にモノづくり道場でビスどめやラジオペンチの扱い方など実技を学ぶ

 

現場に出た後も、スタッフは技術の習熟度を高めるほど「帯(オビ)」と呼ばれる評価スコアを獲得できるシステムが導入されています。そして最高位である「赤帯」を獲得すると「匠」の称号を授与。モノづくりセンター所長の阪東弘三氏は「匠のレベルまで訓練されたメンバーで丁寧にテクニクス製品を組み上げ、最新の測定技術を組み合わせながら出荷まで品質管理を徹底して行っている」と述べていました。

↑モノづくり道場にて。スタッフは保有するスキルによって「黒帯」「赤帯」といった名称の評価が与えられる

 

パナソニックでは3月28日からパナソニックセンター東京・大阪のリスニングルームにSP-10R/SL-1000Rを公開します。また代官山のT-SITEでは3月28日から4月1日まで期間限定の試聴イベントも開催されます。ひと皮も、ふた皮もむけて生まれ変わったテクニクスの最新フラグシップ・アナログターンテーブルの音は必聴ですよ。