Twitterが「ダイレクトメッセージ」を改良。音声やビデオ通話も導入間近

Twitterは今週初めにiOSとAndroid版の公式アプリをアップデートし、ダイレクトメッセージ(DM)の送信機能を改良しました。さらに近日中に、ユーザーは誰とでも音声やビデオ通話ができるようになると予告しています。

↑ますますコミュニケーションが活発になる?(画像は「Twitterスペース」)

 

これはTwitterのイーロン・マスクCEOが、自らのアカウントで発表しました。

 

マスクCEOによると、DMの最新メッセージだけでなく、過去スレッド内のあらゆるメッセージに返信できるようになったとのこと。さらに、各メッセージに絵文字リアクションも追加できます。要は、あらゆるチャットアプリで当たり前にできることが、TwitterのDMでも可能になりました。

 

さらに米現地時間5月11日からは、DMの暗号化をスタートする予定。暗号化されたメッセージはTwitter運営からも読めなくなるため、プライバシー保護が大きく前進することを意味しています。

 

加えて、Twitterは新たな音声・ビデオチャット機能に取り組んでいるそう。ゆくゆくは「このプラットフォーム上の誰とでも」通話できるようになり、「電話番号を教えることなく、世界中の人と話すことができるようになる」とマスクCEOは予告しています。

 

現在も「Twitterスペース」を通じてリアルタイムで音声による会話もできますが、参加者を限定できず、一対一の通話も想定されていません。Twitterでの音声・ビデオ通話が可能となれば、Facebookメッセンジャーなどと競合することになりそうです。

 

Source:Elon Musk(Twitter) 
via:9to5Mac

分散型SNS「Bluesky」のユーザー数が急増! トップインフルエンサーらがTwitterから流出

Twitterの共同創業者で前CEOのジャック・ドーシー氏が支援する分散型SNS「Bluesky」が、先週の水曜から木曜にかけてユーザー数が2倍となり、過去最大の増加を記録したと米Bloombergが報じています。

↑人気急増

 

Blueskyの人気が急騰している理由は、Twitterの有名人らが相次いで参加しているため。米国の作家でコメディアンのDril氏、米下院議員のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏、映画監督のジェームズ・ガン氏など、Twitterで最も影響力あるユーザーが次々とBlueskyに登場しています。

 

まだBlueskyはベータテスト中ですが、CEOのJay Graber氏は現在4万人以上のユーザーが利用していると語っています。しかし、ユーザーからの関心はそれを上回っているようです。iPhoneアプリは約36万回ダウンロードされ、Androidアプリも米国や英国、日本で最近リリースされた直後なのにトップクラスのダウンロード数を誇っています。

 

Blueskyを使うには招待コードが必要であり、順番待ちリストに登録して待つことになりますが、上記のインフルエンサーらがBlueskyのハンドルネームをツイートしているため、より多くのユーザーが順番待ちリストに登録していると思われます。

 

Twitterが旧認証バッジを削除し、その後に特定の人物だけにバッジを復活させたことで、Twitterから離脱する動きが加速している模様。モデルのクリスシー・テイゲン氏も最近、自分のアカウントに青いバッジを付けられることを「罰」だと表現したこともあり、実際にBlueskyに参加しています。

 

従来のSNSは中央集権型サーバーに依存していましたが、Blueskyのような分散型SNSは複数あるSNSの連合からなり、ある会社なり経営者の判断に左右されにくい強みを持つことが特徴。つまり、マスク氏という個人の意思が大きく反映されるTwitterのような事態にはなりにくいわけです。

 

しかし、一方でBlueskyはなりすましや不適切な投稿の取締りがしにくい問題を抱えています。また、順番待ちリストに登録してから半年後も招待コードが送られてこないとの声も多くあり、そう簡単にTwitterの代わりになることはなさそうです。

 

Source:Bloomberg
via:Ars Technica

「Microsoft 365」からTeamsが消える? マイクロソフト、EU規制当局と交渉中か

マイクロソフトのサブスクリプションサービス「Microsoft 365」は、文書作成のWordや表計算のエクセルなど、月額課金をすることであらゆるOfficeアプリを使えることが魅力となっています。が、英Financial Timesは、マイクロソフトがEUの規制当局とコミュニケーション・ツール「Teams」をOfficeと同梱しないことに合意したと報じています。

microsoft-teams
↑チャットやグループでの会議、ファイルやスケジュールの管理などに対応している人気ツール「Teams」

 

この決定は、マイクロソフトがEUの反トラスト法(日本でいう独占禁止法)に関する公的調査を避けようとするものだそうです。

 

さらに情報筋によると、最終的に顧客の企業は、Teamsをインストールした状態でもしていない状態でもOfficeを購入できるものの、「その方法に関する仕組みはまだ不明」とのことです。EU規制当局との協議はまだ続いており「取引は確実ではない」とも付け加えられています。

 

またマイクロソフトはFinancial Timesに対し「わが社は、大手テクノロジー企業としてEUでの責任を意識しています。委員会の調査に協力的に関与し続け、委員会の懸念に対処し、顧客のためになる現実的な解決策に前向きです」と述べています。

 

Teamsと競合するSlack(現在はSalesforceが所有)は、2020年にEU規制当局に苦情を申し立て、マイクロソフトがTeamsをOfficeとは別売りにするよう要請したことがあります。当時Slackの顧問弁護士は「EUには中立的な審判として、事実を調査し、法律を執行するよう求めている」と語っていました。

 

かつてマイクロソフトは、OSとウェブブラウザを抱き合わせ販売したことが反トラスト法に違反するとして、一度は分割すべしという判決を下されたこともあります(2001年に控訴審で撤回)。その後も問題が再燃し、2009年に欧州委員会と和解したものの、約束を守らなかったとして2013年に巨額の罰金を課されていました

 

あれから10年、再びやっかいな問題に直面しているようです。Microsoft 365は1つの契約でほぼ全ての業務をまかなうことができ、ユーザーにとっては便利ではありますが、競合するソフトウェア企業にとっては脅威でしかないのかもしれません。

 

Source:Financial Times
via:Engadget

ワンタイムコード、バックアップ対応に! アプリ「Google Authenticator」で機種変更の移行も不要

Googleは、2要素認証アプリ「Google Authenticator」に、ワンタイムコードをGoogleアカウントに安全にバックアップ(クラウドに保存)する機能を追加したことを発表しました。これからは端末を失くした場合もログインできなくなる恐れが減り、機種変更したときの移行作業も不要となります。

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↑画像はGoogleより

 

これまでGoogle Authenticatorのワンタイムコードはすべて端末内に保存されていたため、端末を紛失したり盗難に遭ったりした場合は、2要素認証を設定したサービスにログインできませんでした。Googleも、そうした苦情が「長年にわたってユーザーから寄せられてきた大きなフィードバックの1つ」だったと認めています。

 

今回ワンタイムコードがクラウド上に保存できるようになったことで、その心配がなくなります。またGoogleいわく「ユーザーはロックアウト(アカウントから締め出されること)からの保護が強化され、利便性とセキュリティが向上する」とのこと。

 

つまりiPhoneやAndroidスマホなど複数の端末でワンタイムコードを同期できる上に、新しいデバイスからGoogleアカウントにアクセスするとアラート表示されるなど、怪しいアクセスからも自動的に保護されるというわけです。

 

クラウド保存を有効にするには、Google Authenticatorアプリを最新版にアップデートすること。そしてGoogleアカウントにサインインすると、いつも使っている端末であればワンタイムコードが自動的にバックアップされ、新たな端末であればデータが同期されるようになります。

 

2要素認証アプリは、金融・決済やショッピングなどお金の関わるアプリを保護するために欠かせませんが、一方ではスマホを失うと何もできず復旧も難しいことがネックでした。今後は、より便利かつ安全に使っていけそうです。

 

Source:Google
via:MacRumors

Windows 11プレビュー版に新機能「ギャラリー」追加。ファイルエクスプローラー内で写真が見やすく!

Windows 11の開発者向けプレビューに、ファイルエクスプローラーで写真が閲覧しやすくなる新機能「ギャラリー」が追加されました。ファイルやフォルダを確認しつつ、同じウィンドウ内で写真の一覧をすぐに見ることができます。

Image:Microsoft

 

この新機能は、Windows Insider Build 23435にて登場したものです。左側のペインから「ギャラリー(Gallery)を選ぶと、フォト(写真)アプリでの「全ての写真」ビューと同じ画像が表示されます。

 

またマイクロソフトの説明によると、最近撮影した写真にアクセスするため最適化されているそうです。スマートフォンでOneDriveでの写真バックアップを有効にしている場合は、撮った写真が一番上に表示されるとのことです。

 

それに加えて「コレクション」のドロップダウンメニューから、ギャラリーに表示するフォルダを選ぶことも可能。さらにファイル選択ダイアログから操作できるため、メールやPowerPointプレゼンテーション、SNSへの投稿などに写真を添付することも便利になりそうです。

Image:Microsoft

 

この機能は開発者向けのDevチャネルで展開されているものの、全ての参加者がすぐに利用できるわけではありません。マイクロソフトは「フィードバックを見きわめ、その結果を確認してから」と述べており、後の安定版でのリリースも視野に入れている模様です。

 

今後も否定的なフィードバックや、マイクロソフト社内で方針が変更される可能性もあり、必ずしも一般向けに提供されるとは限りません。とはいえ、写真をあらゆるアプリで使いやすくなる新機能でもあり、作業が順調に進むよう期待したいところです。

 

Source:Microsoft
via:Engadget

iPhoneのロック画面にSpotifyウィジェットが追加できる! ワンタップで起動できます

iOS版のSpotifyアプリにて、ようやくiPhoneのロック画面ウィジェットが使えるようになりました。昨年9月、iOS 16でロック画面に過去最大のアップデートが行われてから、実に7か月ぶりのこととなります。

Image:Spotify

 

新しいSpotifyウィジェットは、すべてのユーザーが利用できます。ただしiPhoneのロック画面にウィジェットを追加するには、iOS 16以降である必要があります。もしもSpotifyのウィジェットが表示されない場合は、App StoreでSpotifyを最新のバージョン(8.8.26)にアップデートしてください。

 

iPhoneのロック画面にSpotifyのウィジェットを追加する手順は、次の通りです。

  • ロック画面を長押しする
  • 「カスタマイズ」ボタンをタップする
  • 「ウィジェットを追加」をタップする
  • 画面をスワイプしてSpotifyを選ぶ
  • 右上の「完了」ボタンをタップする

 

またSpotifyのホーム画面用ウィジェットも用意されており、2種類のサイズがあります。大きい方は最近再生したアーティストやプレイリスト、アルバムなどが最大5枚表示されます。また小さい方では、最近再生した曲のカバーアートが表示され、タップすると直ぐに曲を聴くことができます。

 

追加したSpotifyウィジェットをタップすると、すぐにSpotifyアプリが開きます。外出先でも、車内でも、自宅でも、Spotifyアプリがワンタップで起動できるようになります。Spotifyを呼び出すのが楽になり、ますます便利に使っていけそうです。

 

Source:Spotify
via:9to5Mac

Twitterの強力なライバルに? 米「Substack」が短文投稿向け機能「Notes」の提供開始

ニュースレター配信サービスSubstackは、短文が投稿できる新機能「Notes」の提供を始めました。これまで同サービスは長文のメルマガを投稿する場でしたが、最近なにかと制限が増えているTwitterに代わるものとして注目を集めています。

↑Twitterの強力なライバルになりそうなSubstack

 

Notesは、Substackのアプリ(iOS版とAndroid版あり)とウェブ版の両方で利用可能。その画面インターフェースは、Twitterそっくりです。ツイートの代わりにメモ、「いいね」や「返信」、RTの代わりに「Restack」もあり、テキストのほか外部リンクや画像(GIFが6枚まで)も投稿できます。

 

画面上にはタブが2つあり、「ホーム」タブには購読しているクリエイターや、そのクリエイターがお勧めする他のユーザー、それにユーザー本人がフォローしている人たちのメモを読むことができます。一方、「購読(Subscribed)」タブでは、実際に購読しているクリエイターのメモやアクティビティが優先的に表示されます。

 

Notesが現地時間4月5日に発表された直後、この新機能に対してTwitterが嫌がらせをしているかのような現象も見られました。Substackのリンクが貼られたツイートにいいねやRT、返信しようとするとエラーが表示されたとの報告もありますが、現在そうした攻撃じみた措置はすべて解除されている様子。

↑Twitterに似ているSubstackのNotes

 

Substackはまだ初期バージョンであり、「でこぼこやバグ、不完全な点」があると断り書きをしています。とはいえ、日本国内からもAndroidスマートフォンやiPhone、ウェブ版のいずれも問題なく使えるようです。

 

短文投稿サービスとして健全な競争を繰り広げることで、Twitterもよりユーザー思いのソーシャルメディアに改善されると期待したいところです。

 

Source:Substack
via:The Verge

YouTube Premium、より高画質な「1080p Premium」やキュー機能など5つの特典を追加!

米Googleは現地時間4月10日、YouTubeの有料会員サービス「YouTube Premium」に新たな特典を追加すると発表しました。これまでの広告なし視聴やバックグラウンド再生(ピクチャ・イン・ピクチャ)やダウンロードしてのオフライン視聴に加えて、高画質での視聴などが可能となります。

↑YouTube Premiumに新たな特典が!

 

今回の目玉機能は、iOS版アプリでより高画質な「1080p Premium」が利用できることです。これは通常の「1080p」よりも高いビットレートで再生できるというもの。一般的にビットレートが高くなると、画質はよりクリアになる傾向があります。

 

この新機能は、今後数週間のうちに提供が始まり、ウェブ版でもテスト開始予定です。

 

また、すでにAndroidユーザーは「Google Meet」を通じてYouTube動画を一緒に見ることができますが、同じことがiOSのFaceTimeでも利用できるようになります。iOS 15.1で発表されたSharePlayに対応する形であり、こちらも今後数週間のうちに提供される見通しです。

 

さらにスマートフォンやタブレットのPremiumユーザーは、動画をキュー(待ち行列)に入れる機能を利用できるようになりました。これは昨年末にテストされたもので、以前からウェブ版では利用できました。

 

ほかスマホやタブレットで途中まで見た動画の続きを他のデバイスで見たり(Android、iOS、Webで利用可能)、Wi-Fiで接続中におすすめの動画を自動ダウンロードしてオフライン視聴できるようにする「スマートダウンロード」も追加されました。YouTubeのヘビーユーザーには、どれも便利に使える機能となりそうです。

 

Source:YouTube
via:9to5Google

Twitterが従来の無料APIを正式に停止、複数アプリに影響

Twitter(ツイッター)が以前から提供していた無料APIを正式に停止したことが、明らかになりました。これにより、連携アプリやサービスに影響が出ています。

↑Rokas Tenys / Shutterstock.comより

 

Twitterは今年はじめ、開発者がAPIを使ってサードパーティーのアプリを作成するのを禁止するなど、APIに関する変更を発表していました。そして従来の無料のAPIの廃止と、有料レイヤーの導入がすでに予定されていたのです。

 

Twitterが従来の無料APIの廃止を発表した時点で、すでに多くのアプリが配信を停止しています。さらにEngadgetによれば、今回の正式なAPIの変更により「Jetpack Social」(WordPressのプラグイン)や「Echobox」、「Flipboard」「Social Bearing」といったアプリが影響を受けると報じられています。

 

Twitterの新たな無料APIでは、月1500件の投稿リクエストとTwitterへのログインへのアクセス権のみが提供されています。読み込みリクエストを利用するには、有料プランを利用する必要があります。

 

収益の改善のために、さまざまな変更がおこなわれているTwitter。しかし残念ながら、現時点ではユーザーと開発者にさまざまな混乱を招いているようです。

 

Source: Chris Messina / Twitter via 9to5Mac

現金払いより0.5%オトク! 「楽天ペイ」で国民年金保険料の納付が可能に

楽天ペイメントは、スマホ決済アプリ「楽天ペイ」で4月17日(金)から国民年金保険料が納付できるようになると発表しました。

↑画像は楽天より

 

「楽天ペイ(請求書払い)」は、ガスや水道、電気などの公共料金や住民税などの請求書(払込票)上にあるバーコードやQRコードを、楽天ペイアプリで読み取ってすぐに支払いできるサービスです。今後は自宅に届いた領収(納付受託)通知書のバーコードを楽天ペイ(請求書払い)で読み込むことで納付できます。

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また楽天ペイ(請求書払い)は、「楽天ポイント」や「楽天キャッシュ」が利用できます。楽天カードから楽天キャッシュへチャージすると0.5%の楽天ポイントが還元され、現金払いよりも0.5%お得になります。

 

一般的にスマホ決済アプリでの請求書払いは、コンビニや銀行に外出して現金を支払う手間が省けて非常に便利です。さらに楽天サービスは、楽天クレジットカードや「楽天銀行」の口座を持ち、楽天市場で買い物するなど、楽天の経済圏にいればより快適となりやすいもの。

 

公共料金や国民年金保険料などの支払いに対応した楽天ペイを、賢く使っていくのもいいかもしれません。

 

Source:PR Times

折りたたみ機「Pixel Fold」発売スタンバイ? Google Keepのメモが大画面で2つ並べられるように

GoogleはPixelシリーズ初の折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」を準備中と噂されるなか、自社製アプリを大画面や折りたたみデバイスで使いやすくするアップデートを続けています。その1つがメモ帳アプリ「Google Keep」であり、昨年秋には画面の左側でメモの一覧を表示し、右側でメモの内容を編集できるようになりました

↑Google Keep

 

それに続き、まもなくAndroidタブレットと折りたたみデバイスのGoogle Keepで、2つのメモを並べて表示して編集できるようになります。

 

Google Keepで2つのメモを開く(マルチインスタンス)には、まず左側のリストで編集したいメモを長押し。そして「新しいウィンドウで開く」を選ぶと、右側のウィンドウにメモが表示されます。続いて左半分で別のメモを開くと、同時に両方のメモを表示・編集できます。

↑使用イメージ

 

Googleによれば、2つのウィンドウを並べて開くことで、メモをより深く理解できるとのこと。これまでAndroid端末では1枚ずつしかメモを確認できませんでしたが、2つのメモを見比べたり、互いにコピー&ペーストができれば、理解も深まって作業の効率も高まりそうです。

 

その一方で、Android版Google Sheets(Microsoft 365のエクセルに相当)とSlides(同パワーポイントに相当)は、マウスがフルサポートされます。前者では選択されていない行や列のサイズを変更できるほか、クリック、ドラッグ、ホバーも可能です。すでに昨年、Google Docsアプリには実装済みであり、それに続くものです。

↑Google Sheets

 

これらの新機能は、今後数週間かけて展開される予定です。折りたたみスマホPixel Foldは6月中旬に発売が噂されていますが、その頃には使いやすいアプリが揃っていることになりそうです。

 

Source:Google
via:9to5Google

Twitter、新たなAPIの価格と詳細を発表。開発者からは「Twitter対応を辞めるかも」との声も

Twitterはようやく、外部アプリと連携できる「新たなAPI」の詳細を発表しました。無料とベーシック、エンタープライズの3つのプランがあり、それぞれに読み取りや書き込みの制限と価格が異なります。

↑ようやく新APIの詳細を発表

 

また「今後30日間」つまり4月29日には既存のAPIプランは廃止されるとのこと。スムーズに移行するために、できるだけ早く新たなプランに加入するよう推奨されています。

 

新たな3つのプランは、次の通りとなります。

 

  • 無料 – お試し用。書き込み専用で、月に1,500件までツイートを無料で投稿できます。
  • ベーシック – 趣味の人向け。月額100ドルのサブスクリプションで、ユーザーレベルで月3,000ツイート、アプリレベルで月5万ツイートの投稿が可能です。読み取りの上限は1万ツイートまで。
  • エンタープライズ – 企業や規模の大きな商業プロジェクト向け。具体的な価格は明かされていませんが、以前「低価格の企業向けプラン」は月額4万2,000ドルとの噂話もありました

 

これらの投稿数および読み取りの上限は、以前のプランよりもはるかに少なく抑えられています。たとえばボットやお試し用に無料版を使う場合は1日50ツイートに制限されることに。

 

またベーシックの月額100ドルは「趣味の人向け」というには高額ですが、読み取りはアプリレベルでも月わずか5万ツイート。既存のEssentialは誰もが無料で使えて月50万ツイートまで、同じく無料だが申請が必要なElevatedは月200万以上のツイートを読み取りできました。

 

Twitterの発表に対して、一部の開発者からは事業を廃止するか、料金をユーザーに転嫁するしかないとの声も上がっているようです。たとえばTwitterのスレッドをKindleで読めるよう送信するKtoolを運営するDaniel Nguyen氏は、Twitter対応をやめるか値上げするしかないかもと述べています

 

今回の発表では、無料のAPIを活用してきた学術研究者が今後どうするかについての情報はほとんどありません。Twitterは「このコミュニティにサービスを提供し続けるための新しい方法を検討しています」としつつ、学術研究者は3つのプランのどれでも自由に登録できると締めくくっています

 

急激に値上げした上に、以前よりもはるかに制限が厳しくなった新たなAPI。アプリ開発者や企業、学術研究者らがスムーズに移行してお金を払うのか、それとも一斉にTwitterから離れていくのか? 今後の展開を見守りたいところです。

 

Source:Twitter Dev
via:The Verge

イーロン・マスクの予告、Twitter無料ユーザーは「おすすめ」に表示されず投票権もナシ!

Twitterのイーロン・マスクCEOは、4月15日以降は認証済みアカウント、つまり有料プランBlue加入者のツイートだけが「おすすめ」タブに表示されることや、無料ユーザーが投票に参加できなくなることを予告しました。

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↑イーロン・マスク氏が3月28日にツイート

 

マスク氏によれば、これが「高度なAIボット群に乗っ取られることに対抗するための、唯一の現実的な方法」だそうです。

 

もっともTwitter Blueの認証バッジは、月額ないし年間料金を支払って有効な電話番号さえあれば、誰でも取得できるものです。FacebookやInstagramの「Meta Verified」のように政府発行のIDを要求することもなく、ボットを防ぐ効果は薄いと思われます。

 

Twitterは収益化をはかるため、Blueへの加入を積極的に推進しています。先日も、4月1日から従来の認証バッジを廃止すると予告し、使い続けたい人にはBlueを契約するよう呼びかけていました。今回の新たな方針も、そうしたBlue加入者を増やす戦略の一環かもしれません。

 

マスク氏はTwitterを440億ドル支払って買収したものの、現在の評価額は約200億ドル、つまり半額以下と見積もっているとの報道もありました 。同氏は年末頃までに「(会社が)安定した状態になる」見通しだと語っていましたが、さらに大胆な一手を打つことを期待したいところです。

 

Source:Elon Musk(Twitter) 
via:9to5Mac

フランス政府も公務員の業務用スマホでTikTok禁止! ただしキャンディークラッシュと同じ「娯楽アプリ」として

フランス政府は、公務員が業務用スマートフォンで動画投稿アプリTikTokを使うことを禁止すると発表しました。ただし、TwitterやNetflix、キャンディークラッシュなどの「娯楽」アプリ全般が取り締まられたかっこうです。

↑まさかキャンディークラッシュと同じ理由とは…

 

これに先立ち米国や英国も政府の端末でTikTokを使用禁止としましたが、それは中国企業ByteDanceが運営するTikTokからユーザーデータが中国政府に渡る恐れがあるため、とされていました。

 

今回のフランス政府も、公務員と政府のデータが危険に晒されるサイバーセキュリティ上の懸念からとされつつ、娯楽アプリ一般が「行政の設備で使うにはサイバーセキュリティとデータ保護の水準場十分ではない」ためと説明されています。つまり、中国ほか特定の国を対象としたものではありません。

 

政府は禁止されるアプリの正確なリストを明かしていませんが、行政の組織的なコミュニケーションなど、業務上の理由があれば免除もあり得ると述べています。Twitterなどを業務連絡に使っている部署であれば、例外が認められるのかもしれません。

 

もっとも、TikTokをめぐる国際的な緊張は、日増しに高まっています。カナダやEUも政府職員の使用を禁止したほか、米国では中国の創業者に株式の売却を求め、従わなければ国内でのアプリ禁止もあり得ると迫ったとの報道もありました

 

TikTokは国境を越えて世界中の若者達に親しまれている人気アプリだけに、穏便な落とし所を探るよう祈りたいところです。

 

Source:Reuters
via:Gizmochina

Windows 11の加工後スクショが復元できてしまう不具合、修正アップデートが配信

マイクロソフトはWindows 10およびWindows 11のスクリーンショットを編集した画像から、元の画像が復元できてしまう脆弱性を修正するアップデートを配信開始しました。

↑Windows 11

 

この不具合は、スクリーンショットを編集した際に、切り取ったはずのデータが残ってしまい、特殊なツールにより見えてしまうというもの。消したはずのクレジットカード番号など、個人情報が漏えいする恐れがありました

 

この脆弱性(CVE-2023-28303)は、Windows 10の「切り取り領域とスケッチ」、Windows 11の「Snipping Tool」に影響します。ただし、不具合が起きるのは編集後に元のファイルに上書きして保存した場合だけです。電子メールや他のアプリなどに、コピー&ペーストした画像には関係ありません。

 

アップデートを手動でインストールするには、Microsoft Storeで「ライブラリ」をクリックし、「更新とダウンロード」で該当するアプリを選びます。自動更新を有効にしている場合、Snipping Toolはバージョン10.2008.3001.0に、「切り取り領域とスケッチ」はバージョン11.2302.20.0となっているはずです。

 

もっとも今回の修正アップデートは、すでにオンラインに掲載された編集済みのスクリーンショットには及びません。以前、これらWindows標準の画像編集アプリで個人の顔やクレジットカード番号を消したかな……と身に覚えがある人は、念のため確認しておいた方がよさそうです。

 

Source:Microsoft
via:The Verge

Twitter、4月1日から従来の認証バッジを廃止! 使い続けたい人は有料プランBlueへの加入を

Twitterは4月1日から、従来の認証プログラムと認証バッジを段階的に廃止していくことを発表しました。今後も青い認証バッジを付け続けたい人は、有料プランTwitter Blueに加入するよう呼びかけられています。

↑本当に4月1日から廃止されるのか?

 

この発表は特に驚きではなく、昨年11月からイーロン・マスクCEOは「古い」チェックマーク、つまり以前のルールで与えられた認証バッジを廃止すると予告していました。その後も「今後数か月で」なくすと繰り返し 言っており、今まで猶予していた印象はあります。

 

しかし、4月1日が国際的にもエイプリルフールであることや、これまでのマスク氏の言動から考えて、今後の続報を待った方がよさそうです。

 

今回の日付が本当だとしても、マスク氏はTwitterの将来につき、守られていない約束を数多くしてきました。たとえば今年2月には広告収入をクリエイターに分配すると発表したものの、その後に何の情報も出されていません。

 

また2月にTwitterのアルゴリズムを翌週オープンソース化すると述べましたが、その期限を過ぎた後に3月31日へ延期したとツイートしています。今回も公約が守られるかどうか注目ですが、守られない方が歓迎されるかもしれません。

 

Source:Twitter Verified
via:The Verge

生成系AIを導入したAndroid版Gmailアプリ、こんな感じです。「書くのを手伝って」ボタンで下書きを作成!

先週GoogleはGmailなどのビジネスアプリケーション「Google Workspace」などに生成系AIの機能を導入すると発表し、今週には会話型AIサービス「Bard」の早期アクセス登録受付を始めるなど、積極的にAIへの取り組みを打ち出しています。

↑Gmail

 

それを裏付けるように、Android版のGmail最新版(バージョン2023.03.05.515729449)ではメール作成画面で「書くのを手伝って」とAIに手伝ってもらえるボタンが表示されることが分かりました。

 

米9to5Googleによると、最新版Gmailではキラキラした杖のアイコン(Help me write)が表示されるとのこと。これをタップするとテキスト入力ボックスが開き、Gmailに何を書くか指示を与えることができます。そのプロンプト(指示)が短すぎる場合、Gmailは 「プレビューを作成するためもっと書いてください」と要求。そうして書き終えたら「作成」をタップすると、メール本文を書いてもらえるという流れです。

Image:9to5Google

 

もう1つ、「メッセージをリライトして(Refine my message)」機能も追加されています。こちらは、すでにメール本文に何か書いてある場合、ボタンをタップすると、AIが文章を書き直したり、分かりやすくするというもの。

 

そうして出来た文章をそのまま使ったり、「別のものを見る(View another)」で丸ごと作り直させることもできます。また生成されたテキストに対して、「いいね!」や「よくないね!」を付けることも可能です。

 

GmailとGoogleドキュメントは、生成系AIが導入される最初のWorkspaceアプリとなり、Googleはこれらを「信頼できるテスター」向けに年内、順次展開する予定です。一般ユーザーも広く利用できるようになる日を、心待ちにしたいところです。

 

Source:9to5Google

Windows 11にも加工後のスクショが復元できてしまう問題が見つかる。マイクロソフトは「調査中」

今週初め、GoogleのPixelスマホで編集した画像から元の画像が復元できてしまう脆弱性(修正済み)が報告されていました 。同じような問題が、Windows 11の画像編集ツール「Snipping Tool」にも見つかったと報じられています。

David Buchanan/Twitter

 

このバグは、既存のファイルを編集して上書きする際に、不要となったデータを切り捨てずに残してしまうため、部分的に復元できてしまうというものです。

 

実際にPNGファイルをSnipping Toolで開き、トリミングしてから上書きした検証結果も公開されています。

↑左が元の画像、右がトリミング後の画像

 

切り取られた画像は元の画像よりもはるかに少ないデータ量のはずですが、下記のように元画像(office-screenshot-original.png)と加工後の画像(office-screenshot.png)のファイルサイズは同じになっています。

↑サイズの比較

 

つまり、切り取られたはずのデータは上書き後にも残り続けており、ただファイルの末尾を示す[IEND]チャンク以降にあるデータは画像編集アプリやビューアーから無視されているだけでした。これらのデータも読み取って部分的に復元できたとして、サンプル画像が公開されています。

 

すべてが復元できるわけではないものの、それでも番号を消したクレジットカードなど、機密情報が漏えいする恐れはあるかもしれません。

 

マイクロソフトはこの問題につき「調査中」との声明を出しています。Pixelスマホよりも影響する範囲は広がるかもしれず、今後の対応を待ちたいところです。

 

Source:Bleeping Computer
via:Ars Technica

Operaが「ChatGPT」をついに内蔵! 独自のAI検索エンジン開発計画も明かす

ウェブブラウザのOpera(オペラ)は3月22日、ブラウザに会話型AI「ChatGPT」と「AI Prompts」を統合したと発表しました。

↑ChatGPTを搭載(画像提供/Opera)

 

2月にChatGPTの組み込みを発表していたOpera。これにより、サイドバーからウェブページや記事の簡単な要約をワンタッチで表示することができます。同様の機能は他社でも開発されており、Microsoft(マイクロソフト)が検索エンジン「Bing」や「Edge」ブラウザにAIチャット機能を統合するとも発表しています。

 

OperaではChatGPTとChatSonicの両方をサイドバーに組み込み、AI Promptsとして実装。テキストを要約したり、クイズ形式で質問したり、さまざまなAI機能が利用できます。しかしOperaによれば、ChatGPTの実装は計画の第1段階に過ぎず、第2段階ではGPTをベースとした独自のAI検索エンジンを開発すると表明しています。

 

今回のChatGPTやMicrosoftのBing、Edgeなど、ますます広がるAIの活用方法。Googleも対話型AI「Bard」の早期アクセスを開始しており、AIの導入は加速していきそうです。

 

Source: Opera via Engadget

Googleの対話型AI「Bard」、英米で一足先に実験開始

Google(グーグル)は対話型AIサービス「Bard」の早期アクセスを開始しました。

↑お試し大歓迎でも、あくまで実験(画像提供/Google)

 

Bardは大規模言語モデル「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications)」をベースとして構築されており、ユーザーからの質問に会話のような自然な文章で回答することができます。「Google 検索」との連携も特徴の一つですね。

 

今回、開始されたBardの早期アクセスでは、質問への回答、アイデアやアウトラインの作成、複雑なトピックの簡略化などを利用することができます。一方でGoogleは「Bardは常に正しいとは限らない」とユーザーに注意しており、ユーザーは回答から3つの異なるバリエーションを選択することができます。

 

Bardの早期アクセスは英国と米国でのみ開始されており、日本は含まれていません。現在はウェイティングリストに登録することで、一般ユーザーが早期アクセスできるようになっていますが、Googleは今後もBardを改良していくことで、より多くの言語、そしてより正確な回答ができるようにする予定です。

 

Open AIの「ChatGPT」やMicrosoft(マイクロソフト)の「Bing」のように、ますます活躍の場が広がる対話型AI。私たちの日常生活に現れる日も少しずつ近づいているようです。

 

Source: Google via 9to5Google

日本語もなかなかできる!「watchGPT」が「Petey」と名付けられ、一回り大きくなる

先日、大人気のAIチャットボット「ChatGPT」をApple Watchから手軽に使えるアプリ「watchGPT」を紹介しましたが、このアプリが「Petey」と名前を変えてバージョンアップし、最新のチャットAI技術「GPT-4」に対応しました。

↑Peteyになりました

 

3月初めに登場した後、「watchGPT」はすぐに話題となってApp Storeのトップに躍り出ました。しかし、3月13日に名称が「Petey-Watch Assistant」に変わり、その後も着々と改良が続けられています。

 

このアプリはApple Watchを通じて、手首からChatGPTと対話できるというもの。チャットの結果はテキストや電子メール、SNSで素早く共有することができ、文字盤からすぐにアクセスできるコンプリケーション(ショートカット)も用意されています。

 

最新版のバージョンは1.2で、GPT-4にも対応(アプリ内購入で400円の買い切り)、連続して会話するマルチプロンプトも可能です。初期バージョンは、単発で質問できるだけでした。

↑Peteyとの対話例

 

現在では日本語にも対応しており、キーボードあるいは音声入力で質問できます。キーボード入力は少し難しく、音声認識の精度は必ずしも高くありませんが、その回答は読み上げられ、本当に「手首に話しかけると、音声で答えてもらえる」SFのような体験が実現しています。

 

Peteyの機能をまとめると次の通りです。

  • ChatGPT(アプリ内課金をすれば最新版のGPT-4)とApple Watchからすぐに対話できる
  • テキスト、電子メール、またはSNSを通じて、チャットの結果をシェアできる
  • アプリをコンプリケーションとして設定し、すぐに起動できる
  • アプリが音声で回答を読み上げる

 

Peteyは買い切りアプリで、日本での価格は600円。GPT-4を使いたい場合は追加で400円を支払うことになりますが、それ以上の課金はありません。日本語に対応していることもあり、気軽にハイテクの最先端に触れてみてはいかがでしょうか?

 

Source:App Store
via:9to5Mac

画像もAIが生成! BingとEdgeブラウザーが「Bing Image Creator」を実装

マイクロソフトはOpenAI社のAIチャット技術を検索エンジンBingとWebブラウザーEdgeのプレビュー版に搭載し、大きな注目を集めていますが、それに続いて今度はOpenAIの画像生成AI・DALL-Eの技術を使った「Bing Image Creator」を実装することを発表しました。

↑画像もAIが作る(画像提供/Microsoft)

 

このBing Image Creatorには、DALL-Eの「高度なバージョン」が搭載され、ユーザーは見たい絵を自分の言葉で説明するだけで画像を生成してもらえるそう。つまりBingにテキストを入力すると、文章と画像のどちらでも創り出せるわけです。

 

また、EdgeブラウザーからもBing Image Creatorが使えるようになります。使い方は、サイドバーのBing Image Creatorアイコンをクリックして画像を生成するか、Bingチャット(クリエイティブモード)から呼び出すだけ。

 

その一方、画像生成AIが悪用されないよう予防措置も施されているそうです。例えば、有害な画像が生成されそうなことを検知した場合にはユーザーをブロックして警告するとのこと。また、Image Creatorにより生成された画像にはBingアイコンを付けて、AIが作ったことを明確に示すと述べられています。

 

今回のアナウンスは、ちょうどAdobeが画像生成AI「Firefly」を発表した直後のこと。AIチャットボットと画像生成AIともに、大手IT企業の競争がさらに激しさを増していきそうです。

 

Source:Microsoft
via:The Verge

トランプ氏、YouTubeとFacebookに復活。米連邦議会襲撃事件から2年ぶり

動画共有サービスのYouTubeは、ドナルド・トランプ前米大統領のチャンネルを復活させたことを発表しました。大手SNSとしては、TwitterFacebookに続く動きとなります。

↑ドナルド・トランプ氏

 

YouTubeによれば暴力の「継続的なリスク」と、有権者が(米大統領選挙の)主要な候補者から意見を平等に聴ける機会のバランスを取るため、この決定を下したと述べています。

 

YouTubeは2021年1月6日、トランプ氏の支持者による米連邦議会への襲撃事件を受けて、トランプ氏のチャンネルでのアップロードを禁止。また特定の動画も削除されました。しかし、チャンネルそのものが閉鎖されたわけではありませんでした。かたやTwitterとFacebookの処分はさらに厳しく、トランプ氏の発言が暴力行為を誘う恐れがあるとしてアカウントを全面凍結していました。

 

トランプ氏はアップロード制限が解除された直後、さっそくYouTubeに新たな動画を投稿。そしてFacebookにも同様の動画を公開し、どちらも「I’m Back!(戻ってきた!)」とタイトルを付けています。

 

こうしたYouTubeの方針変更は、ちょうど米下院の共和党がコンテンツモデレーション(投稿規制)につきハイテク大手のCEOを尋問する計画を発表した直後のことです。

 

長年にわたり共和党はYouTubeの親会社Googleや、Facebookを傘下に持つMetaなどが誤報やヘイトスピーチと戦うとの名目で、右派の意見を検閲していると主張してきました。YouTubeもさらに政治的な圧力が強められるのを恐れて、歩み寄ったのかもしれません。

 

Source:Reuters

via:Engadget

Pixel 8で利用可能? Google フォトで動画の手ブレ修正機能がテスト中

Google(グーグル)が「Google フォト」向けに動画の手ブレ修正機能「Video Unblur」を準備していることを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

↑9to5Googleより

 

Googleは「Pixel 7」のリリースと一緒に、「Tensor」プロセッサの機械学習機能を利用した「写真の手ブレ修正機能(Photo Unblur)」をリリースしました。同機能は、Pixel 7限定でGoogle フォト経由で利用できます。

 

9to5GoogleがGoogle フォトのアプリを解析したところ、動画の手ブレ修正機能ことVideo Unblurを強制的に有効にすることに成功しました。ただし現時点では、実際に動画に修正を加えることはできません。このことから、Video UnblurがPixel 8シリーズ限定の機能になることが予測されているのです。

 

Googleは以前、Google フォトにてHDRエフェクトをまず写真向けにリリースし、その後に動画向けにも有効にしました。動画の手ブレ修正機能も、同様の経過をたどるのかもしれません。

 

その他にも、Google フォトでは動画に適用できるエフェクトを準備していることが判明しています。これらは「オーバーレイ」タブに表示され、「アフタースクール/白黒/クロマチック/フォワード/グラッシー/ゴールデン/モアレ/マルチプル/ポラロイド/レインボーレイ/リフレクト/RGB パルス/スーパーエイト/VHS」といったエフェクトが存在するようです。

 

Source: 9to5Google

Wordの下書きもパワポのプレゼンもAIが作成してくれる! 「Microsoft 365 Copilot」発表

マイクロソフトは16日、職場でおなじみのExcelやWordに最新の人工知能技術「GPT-4」を合体させる「Microsoft 365 Copilot」を発表しました。先月半ばに噂されていたことが、現実となりました。

Image:Microsoft/YouTube

 

これまでマイクロソフトはOpenAIに何度も出資を重ねており、今年1月にも今後数年で数十億ドルを投資すると発表していました。そうした協力関係のもと、司法試験で上位10%の成績を叩き出すGPT-4の技術がOfficeアプリにもやってきます。

 

このCopilot(副操縦士)は、WordやExcel、PowerPoint、Outlook、TeamsなどのMicrosoft 365アプリに組み込まれる予定です。

 

たとえばWordであれば最初の下書きを用意させ、それを元に短くしたり書き直させることもできるそうです。そしてPowerPointの場合は簡単なプロンプト(テキストによる指示)で美しいプレゼンテーションを作らせ、前に作成したドキュメントから関連するコンテンツを追加もできる。またExcelではトレンドを分析し、プロ並みのデータ視覚化をわずか数秒で作れると謳われています。

 

さらにOutlookのCopilotは長いメールの要約から返事の下書きまで数分で済ませ、Teamsであればミーティング中に誰が何を言ったか、意見が一致するところや不一致の整理、重要な論点の要約までリアルタイムで実行できるとのことです。

 

まだ価格やライセンスの内容は明らかではなく、近日中に詳しく発表される予定です。マイクロソフトのサティア・ナデラCEOはBloombergの取材で「今後数か月」のうちにアップデートすると述べており、続報を楽しみに待ちたいところです。

 

Source:Microsoft
via:9to5Mac

米国でTikTokアプリ禁止もありうる? バイデン政権が中国の創業者に株式の売却を要求

米バイデン政権は、中国企業ByteDanceが運営するTikTokに対して、中国人の創業者が保有する株式を売却しなければ米国内でのTikTok使用を禁止すると伝えたことが報じられています。

↑TikTokがアメリカで禁止になるかも?

 

この動きは、米国のTikTokユーザーのデータが中国政府に渡る恐れがあるとの懸念する共和党などの批判を受けてのこと。民主党のバイデン大統領のもとで、TikTokが禁止される可能性が浮上したのは今回が初めてです。

 

トランプ前大統領は2020年にTikTokを禁止しようとしましたが、米国の裁判所により差し止められました。当時からTikTokは対米外国投資委員会(CFIUS)と2年にわたって交渉を続けており、その結果として米オラクル社との包括的な提携や、米国ユーザーのデータを保護するための措置が取られていました。

 

関係者によれば、CFIUSはTikTokに対し、ByteDanceが持つ株式を売却することを望んでいるとのことです。米下院と上院は最近、商務長官にTikTokをはじめ国家安全保障上の脅威とみなされるサービスを禁止する権限を与える法案を提出していました

 

米EngadgetがTikTokにコメントを求めたところ、すぐに返答はなかったそうです。しかし、Bloombergは今週初め、TikTok幹部らがCFIUSとの協議が不調に終わった場合、親会社ByteDanceからの独立を検討していると報じていました。

 

TikTokはアプリ内課金の収益が、FacebookやInstagram、Twitterなどの合計を上回ったとの報道もありました。それほど勢いがあり、若者にも人気のあるアプリが米国内で禁止された場合、どのような余波が生じるのかは気になるところです。

 

Source:The Wall Street Journal
via:Engadget

次期Android 14では「スピードブースター」や「タスクキラー」を名乗るアプリは無効化? スマホの動作に悪影響を及ぼすため

Google Playストア等では、Androidスマートフォンを高速化させるとして「スピードブースター」や「タスクキラー」と名乗るアプリが人気を集めています。が、実際にはバックグラウンドのプロセス(アプリの背後で動いているプログラム)を大量に終了させるだけで、良いことよりも悪影響が多いとみられています。

↑Android 14は「タスクキラーキラー」に?

 

こうしたアプリが、次期Android 14では無効化されることが明らかとなりました。

 

「スピードブースター」等は一見すれば効果があるように思えるものの、それは長続きしないものです。また止められたプロセスが必要なものであれば、後に再起動されることになり、結果的にシステムの動作が遅くなり、バッテリーが消耗してしまうことになります。

 

Androidの取材を専門とするジャーナリストMishaal Rahman氏はブログで、Googleがこれらのアプリによりデバイスがダメージを受けることを防ぐよう動き出したと述べています。

 

次期Android 14では、アプリが自分以外のバックグラウンド・プロセスを終了できなくなっているとのこと。サードパーティ製アプリが「killBackgroundProcesses」APIを使って他のアプリのプロセスを終了しようとすると、「無効なパッケージ名が送信されました」としてエラーを返すようになるそうです。

 

つまり、「スピードブースター」や「タスクキラー」と称するアプリが、他のアプリのプロセスに手出しできなくなり、実質的に無効化されることになるわけです。

 

またGoogleは「サードパーティのアプリケーションがAndroidデバイスのメモリ、電力、熱挙動を改善することは不可能です」として、アプリ開発者に自分のアプリが「誤解を招く主張」に関するGoogle Playポリシーに沿っているかどうか、再検討するよう勧めているとのことです。

 

これまではスマホのバッテリーを節約する等をうたうアプリは禁止されてきませんでしたが、今後は取締りの対象となるのかもしれません。

 

Source:Mishaal Rahman
via:9to5Google

Meta、FacebookとInstagramのNFTサポート終了。わずか1年足らず

Metaは2022年から自社のFacebookとInstagramでNFTへの対応を始めましたが、今後NFTサポートを終了すると発表しました。

meta-nft
↑2022年からNFT対応をはじめていたMeta

 

この決定は、Metaのコマース&フィンテック責任者であるステファン・カスリエル氏がTwitterで述べています。クリエイターやユーザー、ビジネスを助ける他の方法に注力するため、NFTとの関わりは縮小するとのこと。2022年5月、Instagramで自分のプロフィールにNFTアイコンを表示可能となりましたが、それから1年足らずでの幕引きとなりました。

 

カスリエル氏は、なぜNFTの方針を転換したのか詳しく説明していません。Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは2022年3月、将来的にNFTがメタバースで活躍するであろうことを伝え「メタバースでアバターが着る服は基本的にNFTとして鋳造され、異なる場所とも行き来できるようになるといい」と語っていましたが、その実現はかなり厳しいものとなりました。

 

NFT事業終了の背景を推察すると、ザッカーバーグCEOが3四半期連続で減収したことを受けて、2003年のテーマを「効率化」とした(コストカットや不採算部事業の整理)一環のようです。2022年1月には暗号通貨「Diem」を、9月にデジタルウォレット「Novi」も終了させていました

 

さらにMetaは2022年末に、メタバース事業を担うReality Labsを含む従業員1万1000人を解雇しました。また、まもなく新たに数千人規模のレイオフをするとも報じられています。生き残るためにあらゆる手段を探っているようです。

 

Source:Stephane Kasriel/Twitter
via:The Verge

Microsoft Teams、空間オーディオに対応予定! まるで一緒にいるようなミーティングができます

マイクロソフトは生産性向上サービス「Microsoft Teams」の大幅なバージョンアップを計画しており、今月(3月)に発表すると予想されています。その一環として、MacやWindowsなどデスクトップ版の空間オーディオ対応に取り組んでいることが明らかとなりました。

↑実際に“その場”にいるようなミーティング体験が可能に

 

この情報は、Microsoft 365のロードマップに書かれていることです。「次世代の空間オーディオをもたらし、まるで一緒にそこにいるかのようなミーティング」の実現を目指しているとのことです。そして空間オーディオにより「誰もがより自然に、包括的に、集中してミーティングを体験できるように」なると謳われています。

 

またテック系情報サイトMSPowerUserによると、この機能を使うには、空間オーディオ対応のオーディオ機器が必要だそうです。たとえばソニーのWH-1000XM5、アップルのAirPods Max、サムスンのGalaxy Buds Proといったところです。

 

さらにPCやMacのハードウェアが、空間オーディオに対応することも必須です。高価なワイヤレスイヤホンなどを買う前に、まずお使いのマシンが古すぎないか、確認しておくほうがいいでしょう。

 

上記のロードマップによると、この空間オーディオ機能は、5月に提供される見通しです。たとえリモートワークでも、まるで同僚や上司と同じ部屋にいるような空気感のなか、集中力は高まることになりそうです。

 

Source:Microsoft
via:MSPowerUser

MetaからTwitter対抗の分散型SNSサービスが登場する?

Meta(メタ)がTwitter(ツイッター)の対抗となる分散型SNSをリリースする可能性を、海外メディアのMoneyControlとPlatformerが報じています。

↑Michael Vi / Shutterstock.comより

 

TwitterはElon Musk(イーロン・マスク)氏の買収後、突如サードアプリの禁止を発表したりと、その方向性を大きく変えようとしています。一方でTwitterクライアントの「Tweetbot」の開発元は分散型SNS「Mastodon(マストドン)」向けクライアントを発表。Apple(アップル)の幹部も、TwitterからMastodonに乗り換えています。

 

今回の報道によれば、Metaは将来MastodonのようなTwitterの代替アプリの提供を検討しているとのこと。この計画はコードネーム「P92」と呼ばれており、「ActivityPub」と呼ばれるマストドンのプロトコルをサポートする予定です。つまり、Mastodonとの相互運用が可能となる可能性もあります。

 

P92はInstagram(インスタグラム)のブランドを冠しており、Instagramの認証情報を使って登録やログインができるとのこと。またその場合、ユーザープロファイルにはInstagramのアカウント情報が表示されます。またP92は分散型SNSなので、ユーザーが自分のサーバーを立ち上げ、コンテンツの制御に関するルールを独自に設定できます。

 

MoneyControlによると、Metaがすでにアプリの構築を開始しているのか、それともまだ開発の計画段階なのかは、まだわかっていません。しかしTwitterの後釜になるべく、各社が動きを活発化させているのは間違いないようです。

 

Source: MoneyControl and Platformer via Engadget

Microsoft Word、ついに書式なしのテキストをショートカットで貼り付けできるように!

マイクロソフトはついに、Wordでコピーした内容を書式なしのプレーンテキストとして貼り付けられるショートカットを追加しました。

↑Word

 

このショートカットはChromeブラウザーやGmailでもおなじみの「Ctrl + Shift + V」、つまりコントロールキーとSHIFTキーとVの同時押しとなっています。また、すでにMacとWindowsの両方でWordのベータ版を使っている人に配布されているものと同じとのことです。

 

これまでWordではコピー&ペーストした場合、「元の書式を維持」「書式を結合」「テキストのみ保持」の3つから選ぶことになりました。つまりプレーンテキストを貼り付けたければ、わざわざ書式を削除する必要があったわけです。

 

しかし新たなショートカットでは、3つのキーを同時押しすればペーストは完了し、追加の操作は必要ありません。

 

具体的な手順は、次の通りです。

  • 現在の文書、または別の文書からテキストの範囲を選択してコピーする
  • テキストを貼り付けたい場所にカーソルを置く
  • Ctrl + Shift + V (MacではCmd + Shift + V)を押す
Image:Microsoft

 

この新ショートカットは、今のところMicrosoft 365 HomeおよびBusiness Standardのベータチャネル版で利用できるとのこと。円滑に動作するよう、時間をかけてリリースされると予告されています。

 

もっともユーザーからのフィードバックに基づき、さらに改善するため要素を削除することもあると但し書きされており、あまり好評でなければ一般向けに展開されない可能性もあります。

 

Source:Microsoft
via:The Verge

使いやすいMastodonアプリIvory、新規アカウントがお手軽に作れるように!

かつて人気のTwitter用クライアントアプリTweetbotを開発したTapbots社は、1月下旬に分散型SNS「Mastodon」用アプリ「Ivory」を公開していました。このアプリで、ついに新規ユーザーが直接Mastodonアカウントを作成できるようになりました。

↑Mastodon

 

Twitterなど従来のSNSは中央集権型サーバーに依存していましたが、Mastodonなど分散型SNSは複数あるSNSの連合から構成されています。そのため特定の会社の事情には影響を受けにくいものの、初心者にとっては分かりづらい感がありました。

 

しかし、Ivoryのバージョン1.3では初めてアプリを開いたとき、まだMastodonのアカウントがなければ、ガイドに沿って作成できます。また公式リリースノートによると、オンボーディング(新たなメンバーが組織などになじむ過程)をより直感的にするために、他の改善も行われているそうえす。

 

これに加えて、最新版Ivoryではインスタンス(Mastodonサーバー)を削除する際に、そのインスタンスからアカウントを削除するオプションも追加されました。ほか様々なバグも修正されており、アプリの動作がより安定すると思われます。

 

Ivoryは、Twitterがサードパーティ製クライアントアプリのAPIアクセスを終了し、Tweetbotが使えなくなったことから、その後を継ぐように公開されたものです。以前Tweetbotのユーザーだった人は、基本的な操作は同じのIvoryにすぐに慣れ親しめるはず。

 

ただしIvoryの全機能を使うには、月額300円/年額2500円を課金する必要があります。とりあえず無料でダウンロードして、試用してみてからお金を払うかどうか考えてもよさそうです。

 

Source:App Store
via:9to5Mac

ウェブ版Google 翻訳で「画像翻訳」が可能に。Google OneのVPNサービスも拡大

Google(グーグル)の翻訳サービス「Google 翻訳」は、ウェブ版でも画像内のテキストの翻訳が可能になりました。一方、「Google One」のVPNサービスも全会員が利用できるようになっています。

↑何でも翻訳します

 

Google 翻訳の画像内の文字の翻訳は、「Google Lens」の「AR Translate」技術を活用したもの。Google 翻訳のウェブサイトには上部に新しい「画像」タブが表示され、ここから画像をアップロードすることで画像内のテキストが認識され、翻訳することができます。インプット(原文)は113の言語で、アウトプット(訳文)は133の言語が利用可能。

 

その一方で、ストレージサービスのGoogle Oneでは、これまでオプションとしてVPNサービスが提供されていました。これは2TB以上のプランに加入している会員に限られていたのですが、Googleによれば、3月9日から数週間にわたって全てのプランでVPNサービスへのアクセスが可能になるそう。

 

その他にも、Google Oneではダークウェブで個人情報をスキャンし、データ漏洩に自分が含まれていないかどうかをチェックする「ダークウェブレポート」が追加されます。この機能は、今後数週間以内にアメリカの会員向けに提供される予定です。

 

Source: Engadget 1, 2

SlackがChatGPTを導入!「これほど自然な組み合わせはない」

米セールスフォースはOpenAIと提携し、職場向けコミュニケーションツールSlack用のChatGPTアプリを発表しました。社内チャットでお馴染みのSlack上で、最近話題のAIチャットの機能を使えるようになります。

↑SlackとChatGPTは最強コンビとなるか?(画像提供/Salesforce)

 

公式発表によると、この新アプリはAIチャットボットを使って「会話の要約、調査ツール、ライティングの支援をSlackで直接すぐに提供する」とのこと。Slackの最高製品責任者であるノア・デサイ・ワイス氏は「これほど自然な組み合わせはない」と述べています。

 

具体的なメリットとして、さまざまなことが挙げられます。例えば、自分が席を離れている間の会話をAIが素早く要約してくれて、すぐに話題に追いつけたり、AI搭載の調査ツールにより専門知識を学んだり、顧客やチーム内でのメールの下書きを数秒で作成してユーザーが使える時間が増えたり。

 

このアプリは現在βテスト中であり、参加を希望する企業はOpenAIのサイトから申し込み、ウェイティングリスト(順番待ちリスト)に登録できます。

 

2022年11月にOpenAIが公開して以来、ChatGPTはユーザーのプロンプト(質問集)に対してオリジナルのエッセイや小説、歌詞を作り上げて人々を驚かせてきました。さらにOpenAIに投資しているマイクロソフトはOpenAIの技術を組み込んだ検索エンジンBingやEdgeブラウザーのリニューアルを発表し、スマートフォンでも利用可能としています

 

今回のSlackへの統合は、ChatGPTが単にエンターテイメントだけでなく、職場の生産性を高められるかどうかを検証する実戦テストとなるかもしれません。もし有能であれば、社員がAIチャットボットに頼りすぎるリスクがないかどうかにも注目が集まりそうです。

 

Source:Salesforce
via:CNN

Messenger機能がFacebookアプリにようやく帰ってくる

Facebookを運営するMetaは、チャット機能「Messenger」をFacebookアプリから利用できるようにするためのテストを始めていると発表しています。

↑Jakraphong Photography/Shutterstock.comより

 

2014年に単体のMessengerアプリをリリースし、Facebookアプリから同機能を削除したMeta。当時、Metaは「Messengerを最高のモバイルメッセージングアプリにし、Facebookのモバイルメッセージング体験との混乱を避ける」と説明していました。

 

最新のブログ発表によれば、MetaはFacebookアプリでMessengerの受信トレイにアクセスする機能をテストしており、近々このテストを拡大するとのこと。そして今後1年で、FacebookにMessenger機能を統合すると明かしています。

 

Metaによれば、「MessengerアプリでもFacebookアプリでも、人々が繋がり、簡単に共有できるようになることを望んでいます」としています。FacebookアプリとMessengerアプリを行き来する必要がなくなることは、ユーザーにとってもうれしい改善といえそうです。

 

Source: Meta via Engadget

Facebookのショート動画「リール」が最大90秒に延長! テンプレート機能も追加されます

Facebookはショート動画サービス「Reels(リール)」の長さを、60秒から90秒に延長することを発表しました。

↑Image:Facebook

 

これは2022年7月、同じくMeta傘下であるInstagramがリールを90秒に変更したことに続くものです。もっとも、どちらもTikTokの最大10分には及びません。

 

また、ショート動画とお気に入りの曲を同期させる機能「Grooves」も追加されることになりました。Metaの説明によると「ビジュアルビートテクノロジー」を使用しており、曲のビートに合わせて自動的に動きを合わせることができるとのこと。この機能はTikTokが先行しており、Instagram版リールにも実装済みです

 

さらに、「テンプレート機能」も利用できます。真似したいリール動画をテンプレート(鋳型)として、画像や動画を自分のものに挿し替えられる機能です。

↑Image:Facebook

 

Metaによれば、リール動画は最も急速に成長しているフォーマットであり、ここ1年でFacebookとInstagramともに再生回数は2倍以上に増えており、過去6か月でシェア回数も両プラットフォームとも2倍以上になっているとのこと。今後もますます、機能の充実に力が注がれることになりそうです。

 

Source:Facebook
via:TechCrunch

Pixelの消しゴムマジック、過去Pixelやサムスンのスマホでも使えます

グーグルの画像編集機能「消しゴムマジック」が、過去のPixelスマートフォンやサムスン製のスマートフォンでも利用できるようになったことを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

↑グーグルから

 

消しゴムマジックは写真に写り込んだ不要なものを消したり、色を変更したりできる機能です。グーグルのスマートフォン「Pixel 6/6 Pro」でデビューし、その後「Pixel 6a」や「Pixel 7」シリーズでも利用可能に。さらに先日には、iOS版の「Google フォト」アプリと「Google One」のサブスクリプションの組み合わせでも利用できるようになりました。

 

そして現在、Google フォトアプリのバージョン6.25を搭載した「Pixel 2 XL」と「Pixel 4」でも、消しゴムマジックが利用できるようになりました。なおグーグルは以前に、「初代Pixel」から「Pixel 5a」までのスマートフォンでも消しゴムマジックが利用できるようになると伝えています。

 

さらにGoogle フォトアプリとGoogle Oneのサブスクリプション加入で、iPhoneやiPadだけでなくサムスンのスマートフォンでも、消しゴムマジックが利用できるようになっています。

 

グーグルのAI(人工知能)技術を活用した、消しゴムマジック機能。今後のPixelスマートフォンにどのような新機能が搭載されるのか、実に楽しみです。

 

Source: 9to5Google

TikTok、18才未満の視聴を1日60分に制限。曜日ごとのペアレンタルコントロールも可能に

人気のショート動画共有アプリTikTokが、18才未満のユーザーにつき、自動的に1日60分の利用制限を設定することを発表しました。

↑TikTok

 

もしも60分を超えた場合でも、パスコードを入力すれば視聴が続けられます。また、この機能を完全に無効化もできますが、その場合は1日に100分以上TikTokを使うと、新たな時間制限を設定するよう促されるとのことです。

 

また18才未満のTikTokユーザーには毎週、視聴時間を振り返る通知が送られます。これによりアプリに費やす時間を意識し、時間制限を外すかどうかを考えることを求められるわけです。

 

TikTokの信頼・安全部門責任者のCormac Keenan氏は声明で「どれくらいの視聴時間が適切なのか、視聴時間全般がもたらす影響について広く支持されている見解はないものの、10代の若者が独りでオンラインの世界を探求し始める際には、特別なサポートが必要なのではないかと認識しています」と述べています。

 

また、TikTokのペアレンタルコントロール(保護者が子供のデバイスを管理できる機能)である「ファミリー・ペアリング」にも3つの新機能が追加されました。保護者は自分のTikTokアカウントを子供のアカウントに紐付け可能となり、曜日ごとに時間制限も設定できるようになります。

 

TikTokの広報担当者Mahsau Cullinane氏はThe Vergeに対し、これら新機能は今後数週間のうちにロールアウトされると伝えています。TikTokは楽しいために時間を使ってしまいがちですが、ほどよい距離感で付き合っていきたいところです。

 

Source:TikTok

ジャック・ドーシー推薦! 話題の分散型SNS「Bluesky」がApp Storeに登場

Twitterの共同創業者で前CEOのジャック・ドーシー氏が支援する分散型SNS「Bluesky」のiOSアプリが、App Storeに公開されました。アプリは誰でもダウンロードできますが、利用するには招待コードが必要となります。

↑App Storeに登場したBluesky

 

Blueskyは2019年末、もともとドーシー氏が分散型SNSプロトコル「Authenticated Data eXperiment(ADX)」を開発するために立ち上げたプロジェクトでした。ソーシャルメディアのオープンで分散化された標準を開発するとされ、最終的にはTwitterが標準クライアントになることを目指すとされていました

 

しかし、2022年5月にドーシー氏はTwitterを退社。さらに同年10月にはADXを「ATプロトコル」に改称し、プロジェクトと同名の分散型SNS「Bluesky」の開発を発表したところ、48時間でウェイトリスト(招待状の待ちリスト)に3万人を集めていました。

 

Bluesky公式サイトにはSNSの趣旨や機能に関する詳細はほとんど書かれていません。現段階でできるのは、ウェイトリストにメールアドレスを登録することだけです。

 

その一方、App Storeページでは画面のスクリーンショットもあり、その概要がわかります。基本的には投稿、リプライ、リツイートのような転載機能もあり、Twitterの簡易版といったところでしょう。

 

しかし、その背後にあるATプロトコルは、最近Twitterからの引越先として注目されたMastodonの分散型プロトコル「ActivityPub」に似ています。

 

従来のSNSは中央集権型サーバーに依存していましたが、分散型SNSは複数あるSNSの連合からなり、各サイトのユーザーが互いに連絡を取り合うことが可能。つまり、ある会社なり経営者の判断に左右されにくいのです。

 

Twitterがイーロン・マスク氏に買収されて以来、ユーザーやアプリ開発者は振り回されてきた印象があります。例えば、サードパーティークライアントのAPI利用が禁止され、TweetbotやTwitterrificなど人気アプリが消滅してしまいました。

 

またドーシー氏は、別の分散型SNSプロトコル「Nostr」や対応アプリ「Damus」(2つ合わせてノストラダムス)にも開発資金を援助しています。Twitterが混乱気味のなか、これらの対抗勢力が多くのユーザーを集めるかもしれません。

 

Source:App Store
via:TechCrunch

睡眠分析アプリ『ポケモンスリープ』2023年夏に配信! ポケモン達の寝顔が見られます

株式会社ポケモンは情報発信番組『Pokémon Presents(ポケモンプレゼンツ)』にて、スマートフォン用アプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」を2023年夏に配信することを発表しました。iOSおよびAndroid向けアプリであり、睡眠をエンターテイメント化するものです。

pokemonsleep
↑2023年リリースが発表されたポケモンスリープ / 公式YouTubeより

 

本作は、スマートフォンを枕元に置いて眠ると自分の睡眠状態を計測・記録および分析できるアプリです。ユーザーの睡眠は3つのタイプ「うとうと」「すやすや」「ぐっすり」に分類され、同じような睡眠パターンを持つポケモン達が集まってきます。

↑睡眠の計測 / 公式YouTubeより

 

もともと『ポケモンスリープ』は2019年に発表されたもの。当時は「朝起きるのが楽しみになるゲーム」とうたわれ、2020年リリース予定とされ待ち望まれていました。実に4年ぶりに眠りから目覚めたとの声もあります。

↑似た睡眠パターンを持つポケモンが集合 / 公式YouTubeより

 

寝顔はポケモンごとに何種類もあり、いつもは見ることができない珍しい寝顔もあるとのこと。どんどん寝る楽しみが増していく仕組みです。

↑みんな気持ちよさそう / 公式YouTubeより

 

あわせて『ポケモンGO』や『ポケモンスリープ』と連動するデバイス『Pokémon GO Plus +』も登場。こちらも『ポケモンスリープ』と同時に発表され、4年の眠りから目覚めたかっこうです。本製品を使うと、夜寝るとき、朝起きるときにボタンを押すだけで簡単に睡眠計測ができます。

 

そして『ポケモンGO』と連携すると、『Pokémon GO Plus』や『モンスターボール Plus』と同じく、スマートフォンの画面を見続けなくても快適に遊ぶことができます。さらに、ナイトキャップをかぶったカビゴンに出会える特典も。

 

『Pokémon GO Plus +』は7月14日に発売、希望小売価格は6,578円(税込)。『ポケモンスリープ』のリリース日は未定のため、続報を待ちたいところです。

 

 

Source:Pokémon Sleep,Pokémon GO Plus +

Chromeブラウザー、「どこでもダブルクリック」でタブが閉じられるように? Googleが開発中と明らかに

Googleがデスクトップ用のChromeブラウザーにて、マウスで素早くタブが閉じられる新たなジェスチャー操作を開発中だと報じられています。

↑Google Chrome

 

現在Chromeブラウザーでは、不要なタブを閉じる方法はいくつかあります。まず、タブの右上にある「×」をタップすること。ほかキーボードであれば、CTRL+Wを押しても閉じることができます。

 

Chromeでは多くのタブを開いておくと、大量のRAMや電力などリソースを消費することになります。そのためGoogleは先日、自動的に使っていないタブのRAMを解放する新機能「メモリセーバー」や「省エネモード」を追加していました。今回の素早くタブを閉じられるジェスチャーも、その一環と思われます。

 

さてAndroid Policeによると、共同管理ツールChromium Gerritの中に、Googleがマウスを使ったショートカットの開発に取り組んでいる手がかりが見つかったとのことです。タブのどこであれ、ダブルクリックすれば閉じられる、というものです。

 

この機能がいつ提供されるかは不明ですが、Chromeのヘビーユーザーにとっては有り難いショートカット操作になるはず。たとえば数十のタブを開いているときでも小さな「×」ボタンを正確に、連続してクリックする必要がなくなるわけです。

 

また間違ってタブを閉じてしまった場合でも、SHIFTキーを押しながらダブルクリックすれば、再び開くこともできるそうです。

 

Chromeはつい多くのタブを開きがちであり、多くのRAMやバッテリーを積まないノートPCであれば動作が重くなり、残りバッテリーが減る事態もよくあります。この新機能が、早めに登場することが待たれるところです。

 

Source:Chromium Gerrit
via:Android Police

約1550万円さえ払えない? Twitterが少なくとも6社から未払いで訴えられる

Twitter社が請求書への支払いが滞っているとして、少なくとも6社から訴えられていると報じられています。

↑Twitter

 

米CNBC報道によれば、最新の訴えはWriter社というテック系スタートアップで、米カリフォルニア州で提訴されたとのことです。未払いは11万3856ドル(約1550万円)とされ、意外なほど額が小さいとも思われます。

 

実業家のイーロン・マスク氏に買収されて以来、Twitterは130億ドルもの負債を抱え、毎年支払う利息だけでも約10億ドルに上るとの推測もあります。そのためか、さまざまな未払いが相次いでいるようです。

 

ほか、請求書の未払いで訴えている企業は次の5つです。

 

  • サンフランシスコ・オフィスの大家であるColumbia REIT
  • 自家用ジェトサービス会社のPrivate Jet Services Group
  • イベント企画・制作会社のBlueprint Studios Trends
  • M&Aコンサルティング会社のInnisfree M&A
  • 訴訟関連のコンサルティングサービス提供会社のAnalysis Group

 

これに先立ちTwitterは、英ロンドン中心部にあるオフィス賃料も滞納していると報じられていたことがありました。また、職場のコミュニケーションツールSlackの請求書も支払っていないとの噂話も伝えられています。まだ訴訟には至っていないものの、大手企業に対する未払いが複数あるようです。

 

昨年マスク氏はTwitterの倒産もあり得ると話していたものの、後に「2023年年末までには(会社が)安定した状態になるはず」として新CEOに交代できる可能性を示唆していました。その目論見通りに事が運ぶのかどうか、今後の展開を見守りたいところです。

 

Source:CNBC

Spotify、AIが選曲・解説してくれる「AI DJ」を海外で開始! 本物のDJのように楽曲解説してくれます

音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、AIを活用したパーソナライズ機能「AI DJ」を発表しました。まず米国とカナダの有料版ユーザーを対象に、英語版で展開されます。

Image:Spotify/YouTube

 

この新機能は、ChatGPTで知られるOpenAIの技術を使った生成型AIによるもの。「あなたが愛するアーティストとさらに深く繋がる」とうたわれ、ユーザーの音楽の好みを知り尽くしたAIガイドが再生する曲を選んでくれるとのことです。

 

また「キュレーションされた音楽のラインナップと、あなたが気に入ると思われる楽曲やアーティストに関する解説を、驚くほどリアルな音声でお届けします」ともあり、本物のDJのようにしゃべってくれます。その音声も「ダイナミックなAI音声」とのことで、こちらは同社が買収したSonanticの技術が使われているそうです。

 

AI DJ機能を利用するには、iOS/AndroidのSpotifyアプリ画面でDJボタンをタップするだけ。さらに画面下右下のDJを押すと、オンオフが切り替えられます。

 

Spotifyは、オーディオを変革するユニークな立場にあると宣言。そしてユーザーのニーズに合わせてリスニング体験を向上させる革新的な方法を常に探しているとも述べており、今後も進化が期待できそうです。また、米国やカナダ以外の地域や、日本語での提供も待ちたいところです。

Source:Spotify

マイクロソフトのAIチャット搭載BingとEdgeがスマホでも利用可能に! Skypeでも使えます

マイクロソフトは、AIチャットを搭載した「新しいBing」を、iOSおよびAndroidのモバイル版でもプレビュー提供を開始しました。またSkypeにもAIチャットが導入され、人間との会話の中で利用できます。

Image:Microsoft

 

同社がAIチャットを導入した「新しいBing」とEdgeブラウザーを発表してから、はや2週間。デスクトップ版が先行し、モバイル版のプレビューも予告されていましたが、ようやく実現したかたちです。

 

もっとも、これらを使うにはBing.comにアクセスし、プレビューのウェイティングリスト(待ちリスト)に登録しておく必要があります。

 

モバイル版のBingアプリ最新版では、画面下メニューにある「Bing」アイコンをタップすると、チャットセッションが開始。デスクトップと同じようにAIとチャット会話ができ、箇条書きやテキスト、簡略化された回答など、表示方法を選ぶことが可能です。またEdgeブラウザーのホームページからも、新たなBing検索を利用できます。

 

さらにコミュニケーションツールSkypeでも、BingのAIチャットを利用できるようになりました。やり方は、@Bingとして話しかけるというもの。たとえば次の家族旅行について話し合っているとき、Bingに旅行先の提案や天気予報などを答えてもらい、その結果をチャットに参加している全員が読むことができます。

 

Bingは100以上の言語に対応し、異なる言語間での翻訳もできるとのこと。国境を越えた会話でも、大いに助けとなるかもしれません。

Source:Microsoft

YouTube Musicでスマートなラジオ局を作ってみよう!

Google(グーグル)の音楽ストリーミングサービス「YouTube Music」にて、独自のラジオ局が作れる機能「Create a radio」がiOS/Android向けにリリースされました。

↑Postmodern Studio / Shutterstock.comより

 

YouTube Musicではこれまでも、独自のラジオ局を作成することが可能でした。手順としては特定の曲を選択することで、ラジオを通常のプレイリストとして保存することができたのです。

 

今回のCreate a radioでは、「アーティストや一般的な音楽の好みなどを組み合わせて、ユーザーが新しい曲の発見を望んでいるか、チルソングを探しているかにより、ゼロからラジオ局を作成できます」と案内しています。なお同機能は、昨年末からテストされているのが見つかっていました。

 

具体的な使い方としては、YouTube Musicのホームフィードから「ラジオを作成する」のカードを選択します。好みのアーティストは最大30人まで選択可能で、その後に「アーティストが登場する頻度」「選曲」、そして「馴染みのある曲」「ブレンド」「新しい曲」を選択します。また、ポピュラーやニューリリースなどのフィルターを組み合わせることも可能です。

 

Create a radioで作成したラジオ局は、常に更新されます。好みの局から新曲まで幅広く見つけられる同ラジオ局の機能は、なかなか便利に利用できそうです。

 

Source: 9to5Google

モバイル版「Google Meet」で360度バーチャル背景が提供開始!スマホを動かすと風景が変わります

Googleはビデオ通話/会議アプリ「Google Meet」のモバイル版につき、360度バーチャル背景の提供を開始しました。本機能は先月発表されていましたが、現在ではiOSとAndroid版アプリの両方に展開されています。

↑Google Meet

 

この360度バーチャル背景は、スマートフォンやタブレットの位置に合わせて背景が変化するというもの。つまりスマホを左右に動かせば、背景もそれに応じて動き、様々な風景が表示されます。下のアニメーションGIFをご覧いただければ、どのように動作するか分かるでしょう。

 

Googleによると、デバイス内蔵のジャイロスコープ(角速度センサー)を使って「ダイナミックな体験」を実現しているとのこと。そのため、ジャイロスコープ内蔵のモバイル機器に限られているようです。バーチャル背景としてはビーチや寺院など、「いくつか」が用意されていると述べられています。

 

追加料金は不要で、Google Workspaceユーザーと個人ユーザーともに利用できます。ただし、Googleが公開したアニメGIFを見るかぎり、背景が小刻みに動くため、人によっては気が散ったり、思わぬ反応が起こる可能性もありそうです。会議の他の参加者にも、問題がないか確認を取ったほうがいいかもしれません。

 

Source:Google
via:The Verge

TikTok動画をテレビの大画面で楽しめる! 「TikTok TV」アプリが日本で提供開始

ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を運営する中国ByteDanceは、スマートフォンやタブレット端末のみならず、テレビの大画面でもTikTok動画を楽しめる「TikTok TV」アプリを日本で提供開始しました。

↑「TikTok TV」アプリの画面イメージ

 

これまでTikTokは主にスマートフォンやタブレット端末で楽しまれてきました。新たなTikTok TVアプリは、家庭用のテレビでTikTokを視聴するために作られたもの。テレビの大画面でTikTokの「おすすめ」や「フォロー中」のコンテンツを簡単に視聴できます。

 

TikTok TVアプリは、すでに使用中のTikTokアカウントでログインでき、新たなアカウント登録や作成は必要ありません。

 

日本ではTikTok TVアプリはGoogle TVやAndroid TV搭載デバイス、Amazon Fire TVやLGのスマートテレビで利用可能です。ただし、一部対象外の機種もあり、LG製スマートテレビでは近日中に利用可能となる予定です。

 

ふだんTikTokコンテンツはスマホ等の小さな画面で1人で見るものですが、今後はテレビの大画面で視聴可能となることで、家族や友達と一緒に気軽に楽しめるようになり、新たな体験ができることになりそうです。

 

Source:PR Times

Twitter Blue対抗? Instagram/Facebook向け有料バッジが発表

Meta(メタ)は2月19日、Instagram(インスタグラム)やFacebook(フェイスブック)で利用できる月額制の有料バッジ「Meta Verified」を発表しました。

↑Jadid Omit / Shutterstock.comより

 

有料の認証バッジといえば、Twitter(ツイッター)が有料サービス「Twitter Blue」の一環として、すでに提供を開始しています。Meta VerifiedはそのMeta版ともいえそうです。

 

Meta Verifiedでは政府発行のIDでアカウントを認証し、InstagramやFacebookのアカウントに認証バッジを表示するというもの。これにより、自分を名乗る「なりすまし」を防げるとアピールしています。さらにアカウントに対する一般的な問題について、実際の担当者が対応。検索やコメント、レコメンデーションなどでの知名度やリーチが向上します。

 

Meta Verifiedの月額料金はウェブ版が11.99ドル(約1600円)、iPhoneやiPad版が14.99ドル(約2000円)。今週からオーストラリアとニュージーランドにて展開され、その後にその他の国でも利用できるようになります。正直安くはない金額ですが、両プラットフォームでビジネスをされている企業や個人事業主には、ありがたいシステムとなるのかもしれません。

 

Source: Meta via MacRumors

Chromeの新機能「メモリセーバー」と「省エネモード」が広く展開中!メモリとバッテリーを節約できます

米Googleが12月に発表したChromeブラウザーの新機能「メモリセーバー(Memory Saver)」と「省エネモード(Energy Saver)」が、現在はすでに広く展開されています。MacやWindowsおよびChromebookで利用できます。

↑Google Chrome

 

昨年末に発表された時点では、実際には利用できず、「今後数週間かけてWindows、macOS、ChromeOSでグローバルに展開していく予定」とされていました。ようやく、一般ユーザーでも広く使えるようになりました。

↑Chrome「設定」

もしもお手元の環境で表示されていない場合は、次の手順で有効にできます。Chromeの再起動後は、設定(右上の3つの点から)>パフォーマンスからアクセス可能です。

 

  • アドレスバーに「chrome://flags/」と入力してアクセス
  • 「Enable the battery saver mode feature in the settings」を「Enabled」に設定
  • 「Enable the high efficiency mode feature in the settings」を「Enabled」に設定
  • Chromeを再起動

 

まずメモリセーバーは、自動的にアクティブでないタブのメモリを解放して、他のページやアプリに多くのRAMを割り当てられます。非アクティブなページもタブとして残り続け、そのページをアクティブにするとすぐに再読み込みされます。

 

Googleによれば、メモリセーバーによりメモリを最大40%節約できるとのこと。「家族のビデオを編集したりゲームをしたり、他の集中的な(処理の重い)アプリを実行しているとき」特に便利だとされています。

 

このメモリセーバーで問題が起こった場合、またはタブの再読込を待ちたくないページに関しては「常にアクティブにするサイト」を追加できます。

 

次に省エネモードは、バックグラウンドのアクティビティと視覚効果を制限してバッテリーの電力を節約するというもの。具体的にはアニメーションやスムーズなスクロール、動画のフレームレート減少などが起こります。

 

これを有効にすると、ゲームやビデオのパフォーマンスに影響が出るかもしれません。オン/オフの他に、「バッテリー残量が20%以下の場合にのみオンにする」あるいは「パソコンが電源に接続されていないときにオンにする」のどちらかを選ぶことができます。

 

Source:9to5Google

M1/M2搭載MacでのWindows 11の正式サポート、Parallelsでついに実現

マイクロソフトは公式ブログにて、「M」シリーズチップを搭載した新しいMacにおける「Windows 11」の正式サポートを、OS仮想化アプリの「Parallels」経由で開始したと発表しました。

↑rawf8/Shutterstock.comより

 

これまで新しいMacでWindows 11を動作させるには、Insiderプレビュー版のWindows 11が必要でした。しかしこの方法はセキュリティ上、あるいはライセンスという意味においても、スマートなものではありませんでした。

 

マイクロソフトによれば、「Parallels Desktop 18」を利用することで「M1」「M2」を搭載したMacでも「Windows 11 Pro」「Windows 11 Enterprise」を利用できるようになります。制限としては、32ビットのARMアプリケーションが利用できないこと、デバイスにはWindows 11 ARMドライバーが必要なこと、AndroidアプリやLinuxシステム、Windowsサンドボックスは動作しないことなどがあります。また「DirectX 12」や「OpenGL 3.3」を要求するアプリも動作しないので、最新ゲームのプレイは厳しいでしょう。

 

ParallelsはOS仮想化アプリなので、「Boot Camp」を利用したMac上でのWindowsの動作よりも、若干パフォーマンスが落ちます。それでも、新しいMac上でWindows 11を安全に利用できるようになったのはうれしいことです。

 

Source: Microsoft via Engadget

Twitter、SMSによる二要素認証を有料化! 3月20日以降、無料ユーザーは自動で無効に

Twitterは3月20日以降、SMSによる二要素認証(2FA)を有料プラン「Twitter Blue」加入者のみ使えることを発表しました。現在SMSの2FAを使っている無料ユーザーは、その時点で自動的に無効となります。

↑Twitter

 

この2FAは、アカウントの乗っ取りを防ぐためのセキュリティ対策。ログイン時にパスワード入力のほか、追加の認証方法を求めることで、本人以外がアカウントにアクセスしにくくする仕組みです。

 

Twitterの公式発表は、電話番号ベース(SMS)の2FAは「悪質業者に利用されたり、悪用されたりする」ことを確認したため、この決断に至ったと説明しています。が、イーロン・マスク氏に買収される以前からTwitterはSMS関連サービスを縮小し続けており、今回の件も経費節約のためではないかと推測する声もあります。

 

またTwitterの公表した透明性データによると、2021年12月時点で2FAを使っているユーザーはわずか2.6%で、そのうち74%がSMSを使っていたことが判明しています。つまり、大半のTwitterユーザーには関係ないものの、2FA利用者には影響が大きいかもしれません。

 

もっとも無料ユーザーでも、認証アプリやセキュリティキーによるものは3月20日以降も利用できます。今後も2FAでセキュリティを確保したい人は、そちらに切り替えることをおすすめします。

 

Source:Twitter
via:The Verge

AIチャット搭載「Bing」、将来的にはChromeやFirefoxにも対応か?

マイクロソフト(以下、「MS」)は先週、AIチャットの技術を組み込んだ新たな検索エンジンBingとEdgeブラウザーを発表しました発表から48時間で100万人以上が「新しいBing」プレビューのウェイティングリスト(招待を受けるための待ち行列)に登録するほど人気を集めていますが、これを受けて同社は(自社Edge以外の)すべてのブラウザに対応させるつもりのようです。

↑人気急上昇のBing(画像提供/Microsoft)

 

MSのYusuf Mehdi副社長は、AI機能を備えたBingプレビューについて最新情報をツイートし、2月15日現在ではテストや学習、改善を行うために限定プレビューとなっており、徐々に公開範囲を広げているという趣旨のことを述べています。

 

最初の48時間で100万人以上が押し寄せていましたが、今後数週間のうちに利用できる人を「数百万人」に広げる予定とのこと。

 

また「BingとEdgeをデフォルトの検索エンジンとブラウザとして使い、Bingモバイルアプリをインストールしているユーザーを優先」と明かしており、早く使いたい人はこの指示に従ったほうが良さそうです。実際、その通りに行うとウェイティングリスト登録から1日足らずで利用可能となりました。

↑試しに日本の少子化について聞いてみた

 

さらにMehdi氏は、マイクロソフトが時間をかけて、AIチャット機能搭載のBingを全てのブラウザに対応させる「つもり」だと述べています。

 

記事執筆時点では、「新しいBing」を使えるブラウザーはEdgeだけであり、Google Chromeではサンプル版(「おいしい3品コースのメニューを作成してください」など)が確認できるだけ。MSがその制限を解除するのはうれしい話ですが、AIチャットの人気の高さをEdgeブラウザーの普及に繋げたい狙いもあるはず。とすれば、ChromeやFirefoxで利用できるのは、少し先のことになるかもしれません。

 

Source:Yusuf Mehdi(Twitter) 
via:9to5Google

ショック! macOS版「Dropbox」が外付けドライブに保存できなくなった

クラウドストレージのDropboxは広く親しまれていますが、最近、Mac版ユーザーは公式アプリのアップデート後、ローカル保存用のフォルダを外付けドライブに保存できなくなることが明らかになりました。

↑アップルの変更にガッカリ

 

これはアップルがファイルプロバイダAPIの仕様を変更し、クラウドストレージアプリケーションにシステムファイルを ~/Library/CloudStorage(つまり内蔵ストレージ)内に置くことを義務づけたためです。

 

今回のアップデートは、Dropboxに保存・同期しているプロジェクトをローカルの外部ストレージとひも付けているユーザーにとって困った事態となりました。あるユーザーは公式フォーラムでこの変更を「惨事」と形容しながら、動画チームの作業フロー全体がDropbox頼りのためガッカリしたと嘆いています。

 

今回の変更がDropbox以外のクラウドストレージサービスにどんな影響を与えるかは不明。アップルのファイルプロバイダ APIを使うアプリは全て新たな仕様に従う必要があり、やはり外付けドライブは使えなくなると思われます。

 

Dropboxは、アップルのAPI変更がユーザーに与える影響について次のように述べています。

 

  • お使いのDropboxフォルダが ~/Library/CloudStorage に移動します。
  • Dropboxフォルダの場所が変更されたため、一部のサードパーティ製アプリケーションで以前リンク済みだったファイルを再度リンクし直す必要があります。
  • Dropboxフォルダの外付けドライブへの保存は、macOSでサポートされなくなりました。
  • FinderのDropboxフォルダは今後、[お気に入り]ではなく[場所]の項目に表示されるようになります。
  • 個々のフォルダをDropboxフォルダから[お気に入り]に移動しておけば、すばやくアクセスできるようになります。

 

このアップデートは自動的にインストールされ、回避できません。Macユーザーはアプリを再起動すると、新たなバージョンのDropboxに移行することになります。今回の変更で、別のクラウドストレージサービス、あるいは別の手段を検討する必要があるユーザーも少なくないかもしれません。

 

Source:Dropbox
via:AppeInsider

次のトップは愛犬? マスク氏「2023年末までにツイッターは新CEOを見つけているはず」

Twitter(ツイッター)のイーロン・マスクCEOは、2023年末までに同社は新たなCEOを見つけているはずだと述べました。

↑2024年には新しいCEOが来るかも

 

この発言は、ドバイで開催された世界政府サミットでのことです。オンラインで出席したマスク氏は、「私は組織を安定させ、製品ロードマップを明確に示し、財政的に健全な状態にする必要がある」と述べ、「おそらく年末頃が、会社を経営する他の誰かを見つけるのに良いタイミングではないかと思う」と続けました。

 

なぜ年末頃かと言えば、その時期には「(会社が)安定した状態になるはず」(マスク氏)と考えられるから。後任については何もヒントを出していませんが、発言後に「Twitterの新CEOはスゴい」として机に座っている愛犬Flokiのジョーク写真を投稿しています。

 

マスク氏は12月にTwitterのCEOを辞めるべきかどうか投票を実施し、過半数が「Yes」と答えたことを受けて「CEOの仕事を引き受けるほど愚かな人物がいたらすぐに辞任する」と発言していました。もっともCEOを辞めたあとも、Twitterのソフトウェアとサーバーのチームを運営し続けるつもりだと付け加えています。

 

もしTwitterの再建が軌道に乗れば、マスク氏は思惑通りCEOの座を降りられるはず。しかし、テックメディアのThe Vergeは、マスク氏が将来の計画を見誤りやすいことを指摘しています。

 

例えば、テスラのサイバートラックは生産開始が2024年となり、当初の予定だった2021年後半より2年以上も遅れることになりました。また、2017年末までにテスラ車が完全自律走行モードで全米を横断できるはずだと語っていましたが、これは現在でも実現されていません。

 

とはいえ、マスク氏はテスラやスペースXなど複数の事業を大きく育て上げた人物だけに、Twitterでも何らかの勝算があるのかもしれません。

Source:Bloomberg
via:The Verge

イーロン・マスクのツイートあふれる Twitterで謎の障害発生

Twitterの「For You」タブにて、同社CEOのイーロン・マスク(Elon Musk)氏のツイートが数多くの人に表示される不具合が、海外より報告されています。

Twitter
↑謎のバグが起きたTwitter

 

For Youタブは、同社のアルゴリズムがおすすめのツイートを選んで表示する項目です。マスク氏は「自分のツイートが拡散されないのはなぜだ」と不満を漏らし、そのことでエンジニアを解雇したと報じられていました。

 

そして米国時間2月13日午後、マスク氏をフォローしていないにもかかわらず、数多くの人のFor Youタブにマスク氏のツイートが表示されるという不具合が発生。同氏はこの不具合を認め、「アルゴリズムを調整する間、待ってほしい」とツイートしています。

 

今回の問題が偶然発生したものなのか、それともマスク氏のツイートがより拡散されるように調整した結果なのかは、現時点ではわかりません。もしFor Youタブにてマスク氏のツイートが見たくなかったら、しばらくは彼のアカウントをミュートしてもよさそうです。

 

Source: The Verge

Twitter、有料APIの提供を再延期。リストラしすぎて人手が足りない?

Twitterは外部アプリと連携できる有料APIの提供を、再び延期すると発表しました。

twitter-Logo
↑Twitterは2月2日にAPI有料化を発表していた

 

開発者向けアカウントTwitter Devは、「開発者コミュニティに最適な体験を提供するための努力の一環」として、新APIのリリースを数日延期する予定だと述べています。

 

Twitterが無料のAPI提供を停止して有料化を始めると発表したのは、今月2日のこと。その時点では9日に無料版のアクセスを打ち切ると予告していましたが、結局は13日に締め切りを延期。今回、さらなる先送りとなりました。

 

イーロン・マスクCEOは有料APIについて、月額100ドル程度となり、ボットの悪用を封じるため「ID認証」を追加する可能性を示したほかは具体的な説明をしていません。またTwitter公式には、1ヶ月あたり最大1500ツイートを許可する無料アクセス権も準備する予定だと述べていました

 

TwitterのAPIを使っているのは、サードパーティ製クライアントやボットだけではありません。たとえば研究者などが、ネット上でのヘイトスピーチやハラスメント、様々な地域における人間行動の研究に活用している例もあります。また、つい先日のトルコとシリアの大震災で被害状況を確認するためAPIを使おうとしたところ、最近仕様が変更されたために作業が阻害されたとの報道もありました

しかし一方で、Twitterはマスク氏が買収した直後に大量のリストラを始めており、今年に入ってからも「トップエンジニア」が解雇されたとの報道も。有料APIの開発を急ぎたくても、人手が足りないのかもしれません。

 

Source:Twitter Dev
via:Engadget

Operaブラウザー、まもなくサイドバーにAIツールを組み込み。ワンタッチでページを要約できる!

ウェブブラウザーのOperaは、人気のAIチャットボット「ChatGPT」をサイドバーに組み込むことを発表しました。

↑Operaも「ChatGPT」採用へ

 

この機能は、ウェブページや記事のかんたんな要約をワンタッチで表示できるというもの。アドレスバーの右側にある「shorten(短縮)」ボタンをクリックすると、左側からChatGPTと題されたサイドバーが飛び出し、読んでいる内容を箇条書きで要約してくれるデモ動画が公開されています。

 

こうしたOperaの動きは数日前、マイクロソフトがBing検索エンジンやウェブブラウザーEdgeにAIチャット機能を統合すると発表したことに続くものです。Bingでは質問文を入れると注釈付きで回答してもらえるAIチャット機能がつき、Edgeではウェブページや記事を要約したり、SNSへの投稿を自動作成できる「AIコパイロット(副操縦士)」が搭載される予定です

 

かたやGoogleもAIチャットボット「Bard」を発表したものの、まだユーザーが試用できる状態には至っていません。

 

Operaの戦略パートナーシップとAIエコシステム責任者のPer Wetterdal氏は「たとえばGoogle Bardのようなソリューションの開発者プログラムが急速に展開され、少し前までは実現不可能と思われたウェブブラウジングの新たな体験が構築・展開され始めていることに興奮しています」と述べています。ビッグウェーブに乗り遅れるな、といったところでしょう。

 

もっとも、まだAIまとめ機能は誰もが使えるわけではなく、Opera公式には「ごく近いうちにブラウザでローンチされます」と述べられています。他にもブラウジング体験を「増強」するAI搭載にも取り組んでおり「人気のAI生成コンテンツサービスをサイドバーに追加する」と予告されていますが、まだ詳しくは不明です。

 

OpenAIがAIチャットボットChatGPTを初公開したのは昨年11月のことですが、わずか数か月でマイクロソフトやGoogle、Operaなど大手ウェブブラウザー各社がこぞって採用する大ブームとなっています。今後は各社が競い合い、よりAIチャットボットが使いやすくなると期待したいところです。

 

Source:The Verge

マイクロソフト、Wordやパワポ、OutlookにもチャットAI技術を統合? 3月に発表予定かも

米マイクロソフト(以下、「MS」)は先週、チャットAI技術を統合した検索エンジンBingとウェブブラウザーEdgeのアップグレードを発表しました。それに続き、WordやPowerPointなどOfficeアプリにもAI機能を追加する準備を進めているとの噂が報じられています。

↑OpenAIで、より賢く?

 

テックメディアThe Vergeの情報筋によると、同社は今後数週間のうちに、OpenAI(人気のChatGPT開発元)の技術と自社のPrometheusモデル(ChatGPTの技術を独自に強化したもの)を統合した「生産性向上計画」、つまりOfficeアプリのアップデートを発表する準備を進めているとのことです。

 

今のところ3月発表を予定しており、同社がOpenAIへの投資を通じて検索と生産性アプリ(Office)をいかに速く改革したかを強調する狙いとされています。これまでMSはOpenAIに多額の資金を投じており、1月末にも今後数年にわたり数十億ドルの投資をすると発表していました

 

具体的に、どういう機能がOfficeアプリに追加されるのか? 有料ニュースメディアThe Informationは以前、メールの返信を提案する機能や、Wordでユーザーの文章を改善するほか、Outlookでの検索機能を改善するためにGPTモデル(OpenAIの技術)がテスト中だと報じていました。

 

またThe Vergeは、MSがPowerPoint用のグラフやグラフィクスの作成支援にも取り組んでいるとも付け加えています。

 

ほかMSは今月初め、営業担当者向けアプリ「Microsoft Viva セールス」にOpenAI関連のAI技術を搭載し、売り手が自分のニーズに合った選択肢を選ぶだけで営業メールを作れると発表していました。ここに挙げられた機能の数々は、ちょうどMSがOutlookでテストしてきたとされる機能に似ているようです。

 

なぜ、MSがAI技術と自社アプリの統合をここまで急いでいるのか? やはりThe Vergeの情報筋によると、同社は当初、新しいBing AIを2月下旬に発表する予定だったものの、Googleが同様の発表(Bard)を準備していると察知し、前倒しにしたとのことです。

 

これまで検索エンジンやAIの分野では、MSはGoogleに遅れを取っている印象がありました。が、今年(2023年)は検索エンジンでも大きく巻き返しつつ、OfficeアプリがAI技術により飛躍的に賢くなるのかもしれません。

 

Source:The Verge

Android Autoのワイヤレス接続機能が日本にもやってきた!

車載システム「Android Auto」のワイヤレス接続機能が日本地域にも拡大されたことが、Google(グーグル)の公式ブログにて明かされています。

↑Roman Vyshnikov / Shutterstock.comより

 

Android Autoとは2014年にリリースされた車載アプリケーションで、スマートフォンをダッシュボードに接続することで、カーナビゲーションシステムとして利用できます。また他国ではスマートフォンをワイヤレス接続できるようになったり、あるいはスマートフォンでもAndroid Autoが利用できるようになっています。

 

そして今回、このAndroid Autoのワイヤレス接続機能が日本へと拡大されました。ワイヤレス接続機能は日本とロシアをのぞく国で数年前からすでにサポートが開始されており、ロシアも2020年後半に対応が拡大されたことから、日本が主要国では最後の参加となりました。

 

なぜAndroid Autoのワイヤレス接続機能が日本で長らくサポートされていなかったのかは、公式ページでは明かされていません。日本では屋外でのWi-Fi 5.2GHz帯の使用が以前は禁止されており、2022年末にその法律が改正されたことから、それが影響しているのかもしれません。

 

今後、日本で販売されるクルマでもAndroid Autoのワイヤレス接続をサポートするために、独自のアップデートおこなわれる可能性があります。それでも、日本でも便利な機能が解禁されたのは嬉しい進歩といえるでしょう。

 

Source: Google via 9to5Google

指やスタイラスでPDFに注釈が書き込める! Android版「Google ドライブ」がアップデート

米Googleはタブレット端末「Pixel Tablet」を発売予定であり、自社アプリをタブレットに最適化する動きを進めています。そんななか、Android版「Google ドライブ」アプリにスタイラスや指を使ってPDFに注釈を書き込める機能が追加されました。

↑指やスタイラスでPDFに“書き込める”ように

 

先週末、Google Workspaceチームは公式ブログで新規アップデートを発表。そのなかでAndroid版Google ドライブに「フリーハンドのPDF注釈」がサポートされたと述べています。

 

具体的なやり方は、次の通りです。

  1. Android端末で、「Google ドライブ」アプリを開きます
  2. 注釈を付けたいPDFをプレビューモードで開きます
  3. 右下にある、注釈ボタン(ペンのマーク)をタップします
  4. ツールバーが開き、複数の注釈ツールが表示されます。スタイラスや指を使って、注釈ツールを選ぶことができます

 

ペンや蛍光ペンなど、様々な筆の太さや色も用意されています。また消しゴム(1行単位)やUndo(取り消し)/Redo(やり直し)機能もあり、注釈を消さずに表示/非表示の切り替えも可能。ツールバーは、タップ&ホールドして他の場所に移すこともできます。

 

注釈を付け終えたら、それを元のPDFに保存するか、別の新規ファイルに保存することもできます。後者の場合、元のファイルは変更されないままです。

 

もっとも、いくつかのAndroidデバイス(Pixelスマホやサムスン製タブレット含む)を確認したところ、まだアップデートは反映されていない模様です。

 

この新機能はスタイラスを使うタブレットをますます便利にする一方で、スマホでもいざという時(PDF書類にサインするなど)に活躍しそうです。公式発表では「15営業日以内にロールアウト(時差のある展開)」とあり、手元のAndroidデバイスにやって来ることを楽しみにしたいところです。

 

Source:Google Workspace
via:9to5Google

英語学習に最適? Google 翻訳で複数候補が表示されます

Google(グーグル)は翻訳サービス「Google 翻訳」のアップグレードとして、より多くの翻訳候補が表示されるようになると発表しています。

↑Googleより

 

Google 翻訳ではこれまで、翻訳候補としてシンプルに1単語のみが表示されていました。しかし現在のGoogle 翻訳で例えば「novel」と検索すると、名詞の候補として「小説」「ノベル」「新奇」、形容詞として「新た」「目新しい」「奇抜」など、さまざまな候補が表示されるようになっています。

 

さらにGoogle 翻訳ではAI(人工知能)を利用することで、より文脈に沿った翻訳オプションが提供されます。これにより、「bass」が夕食の「スズキ(bass)」なのか、あるいはジャズセッションの「ベース(bass)」なのかを、意図に応じて正しい言い回し、現地の慣用句、適切な単語を使用して翻訳することができるのです。

 

Google 翻訳の新たなAI翻訳は英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語などの言語で、今月から利用できるようになります。またすでにAndroid向けアプリで導入されているジェスチャー機能も、iOS向けアプリに導入される予定です。

 

 

英語を含めた言語の学習では、いかに語彙(語意)を増やし、単語にも複数の意味があることを把握するのが大事。そういった語学学習でも、Google 翻訳はさらに活用することができそうです。

 

Source: Google via Engadget

Google マップ、iPhone 14 Proの「Dynamic Island」で行き先案内が可能に

Google(グーグル)は地図サービス「Google マップ」のアップデートの一環として、「iPhone 14 Pro」シリーズのパンチホール部分「Dynamic Island(ダイナミック・アイランド)」を利用した道案内機能の追加を案内しています。

↑Googleより

 

iPhone 14 ProシリーズのDynamic Islandは、これまでのiPhoneに搭載されていた「ノッチ」の代わりに、画面上に独立した形で配置されています。そしてこの場所には、通知などをアニメーション「Live Activities(ライブアクティビティ)」として表示できるのです。

 

Google マップのアップデートではアプリがライブアクティビティに対応し、ターンバイターンの道案内が利用できるようになります。これによりユーザーはiPhoneのロックを解除しなくても、Google マップの自動車、自転車、徒歩、公共交通機関による道案内と到着予測時間をリアルタイムで確認できるのです。

 

なお、Apple(アップル)純正の地図アプリはすでにライブアクティビティに対応しています。ロック状態でも地図案内が確認できるGoogle マップのライブアクティビティ機能は、かなり便利に利用できそうな予感です。

 

Source: Google via MacRumors

Twitterにて4000文字のツイートが可能に! ただし日本は…

Twitter(ツイッター)は有料プラン「Twitter Blue」に加入している米国のユーザーにたいし、最大4000文字のツイートが可能になったと案内しています。

↑Tada Images / Shutterstock.com

 

Twitterでは長らく、ツイートできる文字数は最大280文字(日本では140文字)に限定されていました。一方でTwitterを買収したElon Musk(イーロン・マスク)氏は以前、ツイートの文字数制限を将来的に4000文字にまで拡張すると明かしていたのです。

 

今後のTwitterでは4000文字の投稿が可能になり、投稿した長文のツイートは折りたたまれて表示されます。そして「さらに表示」をクリック/タップすることで、全文が表示されるのです。もちろん、4000文字のツイートはTwitter Blueの契約者でなくても表示することができます。

 

TwitterはTwitter Blueにて、長年待望されていたツイートの編集機能や誰でも利用できる認証バッジなど、さまざまな新機能を提供しています。米国での加入者はまだまだ少ないようですが、今後のさらなる機能追加に期待したいものです。

 

Source: Twitter via Engadget

有料のTwitter Blue、わずか0.2%しか加入していない模様…

Twitterの有料プラン「Twitter Blue」の米国での加入者がわずか約0.2%にとどまっていると、海外テックサイトのThe Informationが報じています。

Twitter Logo

 

海外にて昨年6月から、そして日本でも今年1月から提供が始まったTwitter Blue。同プランに加入することで認証バッジの利用が可能になったり、ツイートの編集機能が提供されたりしています。

 

The Informationによれば、1月中旬までに米国でTwitter Blueに加入しているのはわずか18万人で、月間アクティブユーザーの約0.2%でしかないとのこと。またTwitterの有料ユーザーの62%が米国に在住していることから、Twitter Blueの全世界での契約者は約29万人という計算になります。

 

なおTwitter Blueはウェブサイトでの価格で月額8ドル(日本価格は月額980円。年額の場合は月あたり7ドル)にて提供されているので、現在の加入者数では年間で2780万ドル(約36億円)の収入にしかなりません。

 

Twitterは今月に入り、クリエイターへの広告収入分配(ただしTwitter Blue加入者のみ)や、開発者によるAPI利用への課金を発表するなど、収益性の改善を試みています。個人的には、Twitter Blueが月額500円くらいで提供されるのなら、ちょっと試してみたいとも思うのですが…。

 

Source: The Information via Engadget

Twitterが“おすすめ強制”を撤回! イーロン・マスクの宣言実行

TwitterはiOSとAndroid公式アプリにおける起動時の「おすすめ(For You)」を強制する方針を、辞めることを発表しました。

twitter

 

2月8日現在すでに、「おすすめ」であれ、自分がフォローした人たちのツイートが逆時系列(新しい順)に並ぶ「最新」であれ、ユーザーが最後に選んだ方がアプリの再起動後にも表示されるようになっています。

 

1月初め、Twitterは「おすすめ」を「最新」よりも優先して表示するように変更していました。「おすすめ」はフォローしていない人のツイートが混ぜて表示され、Twitterにとって望ましいタイムラインとなる一方で、これを強制するやり方が不評を呼んでいました。

 

それを受けてイーロン・マスクCEOが、次のアップデートでは「おすすめ」の強制を辞め、「最新」タイムラインや固定されたリストを記憶しておくとツイートしていました。その約束が、ようやく守られたかっこうです。

 

実際に「最新」に切り替えてからアプリを閉じると、次に開いたときに「最新」に戻ってきます。また「おすすめ」のままにしておくと、次の起動でも「おすすめ」が表示されます。もっとも固定されたリストをデフォルト(標準画面)に設定はできないようです。

 

またTwitterは「おすすめ」と「最新」をスワイプで切り替え可能とし、一時的に切り替え用のキラキラマークを廃止していましたが、現在一部のプラットフォームで復活しているようです。マスクCEOはユーザーの不満に耳を傾けているのかもしれません。

 

Source:Twitter Support
via:The Verge

Google、ChromeのBlinkエンジンをiOSで動作させる取り組みを開始

ウェブブラウザ「Chrome」にて利用されているGoogle(グーグル)の独自エンジン「Blink」を、iOS上にて動作させる取り組みが始まったことを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

↑BigTunaOnline / Shutterstock.com

 

グーグルはデスクトップ版やAndroid版のChromeにて、自社開発のエンジンことBlinkを使用しています。しかしiOS版ではApple(アップル)の要求により、「Safari」ブラウザと同じエンジン「WebKit」を使用しているのです。

 

The Registerが発見した新しいプロジェクトでは、GoogleのチームがChrome/Chromium(開発版)のBlinkエンジンを、iOSに移植する取り組みを始めたことが判明しています。ただし現時点ではBlinkを搭載したiOS版Chromeがリリースされる予定はなく、開発者向けの縮小されたアプリケーション「content_shell」に移植されることになりそうです。

 

グーグルは今回の取り組みについて、「これはiOSでのパフォーマンスを理解するために、オープンソースプロジェクトの一環として開発している実験的なプロトタイプです。ユーザーに提供されることはなく、私たちはAppleのポリシーを遵守していきます」との声明を発表しています。

 

というわけで、Blinkエンジンを利用したChromeブラウザのiOSへの投入はまだまだ難しそうな様相です。この点、いずれAppleによる規制が緩和されることを願いたいものです。

 

Source: The Register via 9to5Google

ChatGPT対抗! Googleが対話型AI「Bard」を発表

Google(グーグル)はチャット型AI(人工知能)「Bard」の開発を発表しました。

↑Googleより

 

チャット型AIとは、ユーザーと自然な形で会話ができるチャットボットのこと。質問に対して回答したり、小説やプログラミングのコードを記述することもできます。先日には、人気のチャットAI「ChatGPT」に有料プランが登場したことでも話題となりました。

 

Googleによれば、Bard(鳥のBirdではなく、吟遊詩人の意味)は「実験的な会話型AIサービス」として機能します。技術的には、Googleが2年間にわたり開発してきた大規模言語モデル「Language Model for Dialogue Applications (LaMDA)」プラットフォームの上に構築されています。

 

Bardはまず、LaMDAの軽量版として一部の開発者向けにリリースされ、徐々に展開が拡大されます。選ばれた開発者は来月、LaMDA上で動作する商用API「Generative Language API」が試用できる予定です。

 

Bardのさらなる詳細は、現地時間水曜日にパリで開催されるイベント「Google Presents」で発表されます。はたして、ChatGPTよりも自然で正確な会話ができるチャットAIに仕上がっているのかに注目です。

 

Source: Google via Engadget

TwitterのマスクCEO、「良いボットには無料APIを提供」と約束! 9日のAPI有料化を前にして

Twitterは2月9日以降、APIの無料アクセス提供を終了し、その後に有料版APIを開始すると発表済みです。これにより、ユーザーから愛用されていた有益なボット(自動化されたアカウント)も消滅すると危ぶまれています。

↑“良いボット”の条件とは…?

 

が、イーロン・マスクCEOが「良いコンテンツ」を発信するボットに対しては「書き込み専用」のAPIを無料で提供すると発言しています。

 

先月Twitterは、予告なしにサードパーティ製クライアントが使っていたAPIを停止し、TweetbotやTwitterrificなどの人気アプリを廃止に追い込んでいます。それに続くAPI有料化の発表ですが、マスク氏は無料APIがボット詐欺師や世論操作に「悪用されている」と主張し、「ID認証付き」で月額100ドル程度のサブスクリプションで大掃除すると述べていました。

 

が、API有料化の発表は、様々な用途のボットを運用している開発者やTwitterユーザーから批判を集めています。スクリーンショットを撮る、特定のツイートをリマインドする、スレッドを読みやすく整理するなど有益なボットもありますが、その多くがAPI有料化を前に終了を予告しています。

 

そうした事態にブレーキを掛けそうなニュースではありますが、まだ多くのことが不明です。まず、マスク氏が何をもって「良い」コンテンツと見なしているのか、ということ。この新方針がこれから作られる新たなボットに適用されるのか、それとも現存しているボットだけに当てはまるのかも分かりません。ともあれ、Twitterのさらなる公式発表を待ちたいところです。

 

Source:Elon Musk(Twitter)
via:The Verge

TwitterがAPI利用への課金を発表、サードアプリ復活も期待したい

Twitterは開発者によるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)へのアクセスの有料化を、現地時間2月9日から実施すると発表しました。

↑XanderSt/Shutterstock.com

 

TwitterのAPIといえばサードアプリがこれを利用し、公式アプリと同等の機能を提供していました。しかし2023年1月に突然規約を変更し、開発者はAPIへのアクセスが不可能に。そして主要なTwitterクライアントの多くが開発の終了を発表したことも、記憶に新しいかもしれません。

 

Twitter Devにて発表された案内によれば、2月9日からAPIバージョンの「1.1」と「2」への、無料でのアクセスが終了します。そのかわりに、「有料の基本プラン」が提供されるというのです。ただし、この有料の基本プランがいくらになるのかは、まだ発表されていません。

 

実業家のイーロン・マスク氏に買収されて以来、収益を拡大する方法を模索しているTwitter。先日には、有料プラン「Twitter Blue」に加入しているクリエイターに対して広告収入を分配すると発表しました。個人的には、昔のように使い慣れたサードアプリでTwitterが閲覧できるようになってほしいものです。

 

Source: Twitter via Engadget

イーロン・マスク、広告収入をクリエイターに分配すると発表! ただし、Twitter Blue加入者だけ

Twitterのイーロン・マスクCEOは、返信スレッドに表示される広告の収益をクリエイターに分配することを発表しました。ただし、対象となるのは有料プラン「Twitter Blue」に登録している課金ユーザーだけとされています。

↑Twitter

 

また、マスク氏は「今日(2月4日)から始める」と言っています。が、どのような仕組みとなり、どうやって支払われるのか、クリエイターの取り分は何割なのか、今のところ具体的なことは何もわかっていません。

 

記事執筆時点で、Twitter Blueの月額料金は公式サイト経由であれば980円で、iOS/Androidのアプリ内課金では1380円。1年間の一括払いでは1万280円となっていますが、その元を取るためにどれだけ広告付きスレッドを見られることが必要かは不明です。

 

今回の発言はいきなりに見えますが、少し前にもマスク氏はクリエイターに収益を配分する考えを語っていました。Twitter Blueの特典のひとつは「より高品質で長い動画をアップロードできる」ことであり、また2022年末にはツイートが見られた回数を表示する「View Counts」機能を導入しており、発言や動画と広告をひも付けようとする布石らしき動きはいくつかあったわけです。

 

もっともTwitterは家賃を滞納して訴えられたり負債の金利支払いが大変だったり、広告収入がとても順調とは言えなかったりで、クリエイターが配分をもらえるのか不透明な部分もあります。

Source:Elon Musk(Twitter)
via:The Verge

人気のチャット型AI「ChatGPT」に有料版が登場! 月額20ドル、まず米国でスタート

米国のAI研究・開発企業OpenAIは、人気のチャット型AI「ChatGPT」の有料版「ChatGPT Plus」を発表しました。月額20ドル(約2600円)のサブスクリプションで、まず米国から提供が始まります。

↑「ChatGPT」有料版は一体どんなことができるのか?

 

ChatGPTとは、ユーザーと自然な会話の形でやり取りできるチャットボットのこと。質問に対して的確そうな回答をしたり(正しいとは限らないのですが)小説やプログラミングコードまで書けることが話題となり、もっか世界中の注目を集めています。

 

有料版に課金するメリットとされるのが、次の通りです。

  • ピーク時でもChatGPTにアクセスできる
  • 応答時間の短縮
  • 新機能や改善への優先的アクセス

 

ChatGPTは大人気のために時間帯によってはアクセスしづらく、また答えが返ってくるのに時間がかかることもあり、サブスクにお金を払う意義はありそうです。とはいえ「新機能や改善」は一体どういうものか、OpenAIは具体的な中味は明かしていません。

 

また今後も、無料版ChatGPTは提供し続ける予定だそうです。この有料版により資金を得ることが、できるだけ多くの人が無料でアクセスできる助けになると述べられています。

 

この有料プランの提供範囲は、段階的に広げて行くつもりとのこと。少しでも早く使いたい人は、ウェイティングリストに登録しておくといいかもしれません。

 

さらに、より低価格のプランやビジネスプラン、データパックのオプションも検討していると付け加えられています。今後の見通しはまだまだ不透明ですが、いっそうの進化を期待したいところです。

 

Source:OpenAI

守らなければ視聴停止も! Netflixが「アカウント共有」の封じ込め策を公開

Netflixは2022年、1つのアカウントを他の人が共有してタダ乗りすることを封じる機能を開発中だと発表しました。この機能は一部の国でテストされていましたが、最近、新たに「どのようにアカウント共有を封じるか」を詳しく公表しています。

↑アカウントの共有を封じることはできるか?

 

同社は公式FAQページにおいて、別の家に住んでいる人が動画ストリーミングを視聴するには「自分のアカウントを使う必要がある」ことを明記。また、本来のユーザーの家とは別の場所で検出されたデバイスは「Netflixの視聴をブロックされる可能性がある」とのことです。

 

本来の住所で使われているかどうかの検出は、デバイスのIPアドレス、デバイスID、アカウントアクティビティなどを見て判断するそう。また、いつも使っているデバイスを持って旅行する人は、他の場所でNetflixを見ても問題ないとのことです。

 

が、途切れなくNetflixを利用したければ、少なくとも31日に1回は主要な場所(本来の住所)でWi-Fiに接続してNetflixアプリまたは公式サイトを開き、何かを視聴する必要があります。これにより「信頼できるデバイス」が認識され、どこでもNetflixを視聴できると説明されています。

 

これに先立ち、Netflixはもう1つの対策として新機能「プロフィール移行」の提供を開始。これまでアカウント共有してきた人が、パーソナライズされたオススメ、視聴履歴、マイリスト、ゲームのプレイ履歴、その他の設定などを新規アカウントに引き継げるというものです。

 

Netflixは2022年の第1四半期に会員数が20万人以上、第2四半期には97万人も減ったと発表しました。そのテコ入れとして広告付き低価格プランを導入する一方、アカウント共有を封じて新規会員を増やす狙いのようですが、計画通りに行くかどうか、今後の展開を見守りたいところです。

 

Source:Netflix
via:9to5Mac

イーロン・マスク買収のTwitter、莫大な負債の金利支払いスタート。初回は推定390億円!

Twitterは実業家のイーロン・マスク氏に買収された結果、約130億ドルもの負債を抱えることになりました。同社が最初の利息を支払ったと、1月末に米メディアで報じられています。

Twitter
↑Twitter

 

Bloombergによると、初回の支払い額は推定3億ドル(約390億円)に上ったとのこと。支払い先は、最初に買収資金を提供したモルガン・スタンレーを含む7つの金融機関だと伝えています。

 

金利さえ支払えないよりはまだ良い兆候ではありますが、この最初の3億ドルだけでは、莫大な債務の解決には至らないようです。Bloombergの試算では、Twitterは利息だけで毎年約10億ドルを支払う必要があり、12億ドルを超えるかもしれないとも提示されています。

 

もっともマスク氏が買収する以前から、Twitterは財務的に苦戦していました。2013年11月に上場企業となりましたが、黒字になったのはわずか1年(2019年)だけ。マスク氏によるリーダーシップの元、さらに財政が持ちこたえにくくなったのかもしれません。

 

マスク氏は11月、Twitterについて「倒産もあり得ないことではない」と社内で語ったと報じられていました。またサンフランシスコ本社や各地のオフィスで家賃を数ヶ月も滞納しているとして、家主から裁判を起こされています。

 

こうした財政難を乗り切るためか、Twitterは社内の家具や備品をオークションで売りに出しており、鳥の巨大なオブジェが10万ドルで落札されていました。さらに過去3ヶ月で従業員の半数以上を解雇し、残った従業員の福利厚生も切り詰めているとの報道もあります

 

最近ではマスクCEOが資金調達のため、自らのTwitter株を30億ドル分売却するとの噂話もありました。Twitterの混乱は、しばらく続くことになりそうです。

Source:Bloomberg, Financial Times
via:Gizmodo

メタ、トランプ前大統領のFacebookアカウントを復活へ

Meta(メタ:旧Facebook)は、米国のドナルド・トランプ前大統領のFacebook(フェイスブック)とInstagram(インスタグラム)のアカウントを数週間以内に復活させると発表しました。

↑Make Trump Post Again(トランプに再び投稿させろ〔?〕)

 

トランプ前大統領は、2021年に議会議事堂乱入を扇動したとして、Twitter(ツイッター)やFacebook、Instagramのアカウントを停止されていました。しかし、2022年末にはTwitterがトランプ前大統領のアカウントを復活させるなど、潮流が変わりつつあります。

 

Metaによれば、トランプ前大統領のアカウントを復活させる代わりに、同アカウントには「再犯を防止するために新たなガードレール」が設けられるとのこと。また、今後トランプ前大統領や停止処分から復帰した公人が違反行為をすれば、少なくとも1か月間の新たな停止処分が下されます。さらに「今度の選挙を委縮させるような内容やQAnon(Qアノン)に関連した内容」を投稿した場合、その公開範囲を制限するとのこと。

 

トランプ前大統領は大手SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)から締め出された後、自身が立ち上げたSNS「Truth Social」で投稿を続けていますが、Twitterなど大手SNSへの復帰を計画しているとの報道もあります。いまだに大きな影響力を持つトランプ前大統領は、はたして大手SNSに戻ってくるのでしょうか?

 

Source: Meta via Engadget

Tweetbot開発元、Mastodon用アプリ「Ivory」を正式に公開!

かつてTwitter用クライアントアプリTweetbotを開発していたTapbots社が、SNSのMastodon用アプリ「Ivory」をApp Storeで公開しました。

↑Ivoryが新登場!(画像提供/Tapbots)

 

このIvoryは、iPhoneとiPad向けのアプリ。2022年11月下旬から、限られたユーザーを対象にベータテストを行っていましたが、Twitterがサードパーティ製アプリのAPIアクセスを正式に終了したため、開発が速められた格好です。

 

IvoryはTweetbotとよく似た画面レイアウトを備え、タイムラインやメンション、通知やプロフィール、リストなどのタブもあります。ほぼお馴染みのインターフェースとなっており、元Tweetbotユーザーはすぐに慣れそう。

 

現在はアーリーアクセス中、つまり初期バージョンのため、足りない機能も少なくはありません。今後はユーザーに使ってもらいながら、プロフィールや投稿の編集、通知タブやナビゲーションバーの改善などを追加していくつもりと予告されています。

 

Ivoryは無料でダウンロードできるものの、この状態では投稿の閲覧しかできません。月額300円/年額2500円の課金をすることで、投稿などの全機能が利用できるようになります。

 

まだまだ機能が少なく、今後もいつアップデートされるか不明なことから、しばらく様子を見ても良いかもしれません。また、MastodonというSNSもTwitterと似ているようで、かなりの違いがあります。まずMastodonのアカウントを作り、他の無料クライアントアプリで経験を積みながら、Ivoryの完成度が高まるのを待つという選択肢もありそうです。

 

Source:Tapbots
via:MacRumors

Twitter、サンフランシスコ本社とロンドンの家賃滞納で家主に訴えられる

米サンフランシスコの本社と英ロンドンのオフィス賃料を未払いのため、Twitterが家主に訴えられていると報じられています。

↑家賃が払えない

 

まず、英国王室の不動産を管理する「クラウン・エステート」は、Twitterがロンドン中心部にあるオフィス賃料を滞納しているとして、訴訟を起こしているとのこと。クラウン・エステートは法的措置を取る前に、未払いについてTwitterに連絡したものの、解決しなかったそうです。

 

かたや米国では、Twitter本社ビルの家主が先週末に訴訟を提起。その訴状から、同社が2022年12月と1月の家賃を払ってないことが明らかとなっています。その合計額は約679万ドル(約8億7800万円※)とのことです。

※1ドル=約129.3円で換算(2023年1月26日現在)

 

Twitter本社オフィスは、建物のうち8フロアを借りているものの、イーロン・マスクCEOはわずか2つのフロアに従業員をまとめていると報じられていました。その時点で従業員の数は、マスク氏が買収する以前の4分の1強になったとの推定もありましたが、リストラにより人件費と家賃支払いを同時に減らす狙いもあるのかもしれません。

 

マスク氏は2022年10月にTwitterを440億ドル(約5.7兆円)で買収しましたが、その結果、Twitterは130億ドル(約1兆6800億円)もの負債を抱え、毎年支払う利息だけでも約10億ドル(約1300億円)に上るとの推測もあります。そのためマスクCEOは狂ったようにコストを削減していると説明していました

 

しかし、払うべき家賃を払わなければコスト削減どころか、次々と訴訟を起こされて費用もかさみ、余計に高くつくことになりそうです。

 

Source:BBC, ,Bloomberg
via:Gizmodo

Twitter、サードアプリの禁止を正式発表。著名アプリも開発終了を表明

Twitterは開発者向けの規約を更新し、サードパーティーによるクライアントアプリの開発を正式に禁止しました。

↑Phil Pasquini/Shutterstock.comより

 

Twitterのサードクライアントについては、1月13日から突然、著名アプリ「Teetbot」を含めた数多くのアプリが動作を停止。この件に関してTwitterは、記事執筆時点(1月23日)でも、なんの説明もおこなっていません。

 

一方で更新されたTwitterの規約には、制限の項目に「Twitterアプリケーションの代替、または類似のサービス、製品を作成し、ライセンス対象物を使用またはアクセスすること」が加えられました。これにより、Twitterへとアクセスするサードクライアントの作成は正式に不可能となりました。

 

このようなTwitterの方針変更をうけ、先述のTweetbotを開発しているTapbotは、アプリの開発終了を正式に発表。今後はSNSサービス「Mastodon(マストドン)」のクライアント開発に注力すると表明しています。同様の開発終了は、有名アプリ「Twitterrific」も明かしています。

 

Twitterは1月13日に著名アプリからのアクセスを禁止した際に、「長年のAPIルールを適用している」と説明していましたが、それは不正確なものでした。さらに開発者への一切の連絡もなかったことから、同社の開発者への姿勢には疑問の声が数多く寄せられています。

 

Source: Twitter, Tapbot via Engadget 1, 2

Twitter、まもなく「おすすめ」タブの強制を廃止? イーロン・マスクCEOが予告

Twitterは先日、公式モバイルアプリを開くと常に「おすすめ(For You)」タブが開くように変更しました。このタブはアルゴリズム(AI)によりフォローしてない人も混ぜて時間順も入れ替えられ、Twitterにとって望ましいタイムラインが表示されます。

↑Twitterのおすすめタブ

 

イーロン・マスクCEOが、次期アップデートでこの「おすすめ」タブの強制を辞め、逆時系列の(新しいツイートが上に表示される)「フォロー中」タイムラインや固定されたリストを記憶しておくと発言しています。

 

つまり、アプリを閉じてから再び起動した場合、もしも前回「フォロー中」やリストのタブを開いていたなら、その状態を覚えておいて復帰するということでしょう。もっかiOSユーザーは自分がフォローしている人よりも、Twitterが表示したい投稿を優先して見せられているためストレスを訴える声もあり、それに対応したとも推測されます。

 

1月11日、Twitterは以前の「ホーム」および「最新」を「おすすめ」と「フォロー中」に呼び方を変更。それと同時に、これまでは右上のキラキラマークをタップして切り替えていた操作を、スワイプしてタブを行き来する方式に改めています

 

またマスク氏は、将来的にはタブの位置を変更して、順番を入れ替えることも可能になると仄めかしています。

 

TwitterはTweetbotなどサードパーティ製クライアントを使用不能にした後、それらのアプリを正式に禁止しました。もはやiPhoneやAndroidスマートフォンでは公式アプリ(ないしブラウザーで公式サイトにアクセス)しか使えないだけに、ユーザーの声に耳を傾け、不満を減らそうとしているのかもしれません。

 

Source:Elon Musk(Twitter) 
via:The Verge

月額払いより12%お得!「Twitter Blue」の年間払いプランが開始

ツイッターは、有料プラン「Twitter Blue」を日本でも月額980円から提供を始めていますが、新たに1年間のまとめ割引コースを発表しました。

↑まとめ割引がお得

 

公式ヘルプセンターにある「Twitter Blueについて」のページでは、料金の項目にウェブ価格(年額)が追加されています。日本のユーザーの場合、iOSアプリ経由であれば月額1380円、ウェブ経由なら月額980円に加えて、年間割引の1万280円が登場。もちろんツイッター公式サイトのみに限られ、iOSアプリ内では新プランを選ぶことはできません。

 

申し込みは、ウェブブラウザで「Twitter.com」にアクセスし、左のメニューバーにある「Twitter Blue」(鳥のマーク)をクリック。月額にして857円で、月額を12か月支払うより12%節約できると表示されますが、iOS経由と比べれば、約38%も得する計算です。

 

月額払いであれ年額払いであれ、サービスに違った点はない模様。どちらでも青いチェックマークが表示されるまでに時間がかかる場合があり、有効にするためには電話番号の認証を求められることも同じです。

 

この繰り上げ支払い方法は、ツイッターが一部オフィスの家賃を滞納しているとの報道があった直後に現れたもの。米サンフランシスコでは不払いで訴えられ、シンガポールでは家賃未払いのため従業員が追い出されたとの証言もありました

 

また、イーロン・マスクCEOもテスラの株価が急落したこともあり「世界で最も個人資産を失った人物」としてギネス記録に認定されてしまいましたが、今は少しでもキャッシュを集めたいのかもしれません。

 

Source:Twitter
via:The Verge

NVIDIA、リアルタイムにカメラ目線に修正するブロードキャストアプリを公開!

米NVIDIAはビデオ会議も出来るブロードキャスト配信アプリ「Nvidia Broadcast」の最新版(バージョン1.4)に、リアルタイムでカメラ目線に修正する「アイコンタクト」機能を追加したことを発表しました。

Image:NVIDIA

 

この機能は、話者の目をAIにより動かしてカメラ目線をシミュレートするというもの。視線の推定(こういう目線になると計算)と位置合わせによって実現しているそうです。

 

たとえばメモや台本を見ながら読みながら録音したい、カメラを直接見ずに済ませたいというコンテンツ制作者向けとのこと。またビデオ会議のプレゼンで、相手の目をみて話しているように見せて、観客とのエンゲージメント(繋がり)を高めることもできるようです。さらに、目の色や瞬きは自然なままに、遠くを見たときにもスムーズに調整すると謳われています。

 

裏返せば、一対一の会話もあり得るビデオ会議で使うことはあまり勧めていない印象も受けます。そこでテックメディアThe Vergeのライターは、自分自身を撮影し、NVIDIA製ソフトがどのように目線を加工しているのか、編集していない動画と並べて比べています。

 

その結果は、目が猛スピードで飛び回ることもあり、時に不自然に見える場合も珍しくありません。NVIDIAはこの機能をベータ版と位置づけ「あなたがそれを試用し、何か問題を見つけた場合、また単にこのAI効果の開発に貢献したい場合」は動画を送ってくるよう呼びかけています。

 

ともあれ、当面はスマホを見ながら親とのビデオ通話をしたり、別の画面で原稿を書きながら上司とビデオ会議することは避けた方が無難かもしれません。

 

ほか最新のアップデートでは、Instagramのようなビネット効果(レタッチ機能)も追加され、ぼかしや背景の交換、背景を削除するエフェクトも改善されたとのことです。RTXのGPUカードをお持ちの方なら誰でも無料ダウンロードできるため、試してみてもよさそうです。

 

Source:NVIDIA
via:The Verge

Twitterのサードパーティアプリ障害続く。Tweetbotなど接続できず

Twitterにおけるサードパーティアプリとの接続機能に、週末から障害が発生。私の環境でも記事執筆時点(1月16日月曜日)では、「Tweetbot」が利用できない状況が続いています。

↑ Ascannio / Shutterstock.comより

 

 

Twitterではサードパーティアプリとの接続を提供するために、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)が提供されています。しかし1月13日から突然、このAPIに不具合が発生。Tweetbotを含めたサードパーティアプリが利用できなくなってしまったのです。

 

この障害についてTweetbotやTwitterrificなどのサードパーティアプリはTwitterに説明を求めているものの、Twitterからの返答はなし。また、Twitterの公式サポートアカウントからもサードパーティアプリの接続障害に関するアナウンスは一切ありません。

 

今回の問題は、ただのトラブルなのは、あるいは意図したものなのか。Twitterからの迅速な説明が求められそうです。

 

Source: 9to5Mac, Tapbots/ Twitter, Twitterrific / Twitter

ツイッターが「おすすめ」を優先表示。TikTokに近づいた?

ツイッターはiOSアプリにおいて、「フォロー中」のタイムラインと「おすすめ(For You)」タイムライン表示の切り替え方法を変更したと発表しました。記事執筆時点では、アプリを閉じてから開くと、常に「おすすめ」が表示されるようになっています。

↑TikTokに近づいた?

 

1月11日、ツイッター公式アカウントは、「ホーム」および「最新」を「おすすめ」と「フォロー中」のタブと入れ替えるとツイートしました。これまでは「ホーム」と「最新」は右上のキラキラマークをタップして切り替えていましたが、今後はスワイプしてタブを行き来することになります。

 

「フォロー中」タブには以前と同じようにフォローしている人の発言が新しい順に並ぶ一方、「おすすめ」タブではフォローしていない人のおすすめツイートが混ぜられて表示されます。

 

今後、iOSユーザーはツイッターのアプリを開いたとき、いつも「おすすめ」タブが最初に表示されます。以前は一度「最新(フォロー中)」に切り替えると、それが固定されていましたが、これからはアプリを起動し直すたびに「おすすめ」に戻るそう。

 

2022年12月、イーロン・マスクCEOが「メインのタイムラインは、トップ、最新、トレンド、フォローしているトピックを簡単に横にスワイプして切り替えられるべき」とツイートし、近日中に変更する予定だと述べていました。それが完了した格好です。

 

実はマスク氏に買収される以前にも、ツイッターは同様の変更を行おうとしたことがありました。が、「最新のツイート」(フォロー中の人を表示)に切り替えられないとの苦情が相次ぎ、結局は元の仕様に戻していたという経験があります

 

ツイッターが自らおすすめしたいタイムラインを優先したことで、TikTokの仕組みに近くなったと指摘する声もあります。TikTokはユーザーの見ている動画を分析し、同じく「おすすめ」フィードを「フォロー中」よりも優先することで、エンゲージメント(ユーザーとSNSとの繋がりの強さ)を高めています。

 

エンゲージメント率の高さは広告の改善にもつながり、ひいてはツイッターの経営立て直しにも貢献する可能性があるでしょう。マスクCEOは「これから数か月、あらゆる馬鹿なことをやっていく」と宣言していましたが、黒字化のためにも変化は続きそうです。

 

Source:Twitter

via:MacRumors

Twitter Blueが日本上陸! 月額980円からで青バッジが取得可能に

Twitter(ツイッター)は有料プラン「Twitter Blue(ツイッター・ブルー)」の日本市場への提供を発表しました。

↑pnm-stock / Shutterstock.comより

 

Twitter Blueでは、一般アカウントでは利用できない複数の機能が提供されます。例えば、アカウント名横の「青いチェックマーク」の表示。ただしこれは申し込めばすぐに利用できるわけではなく、Twitterが審査をおこなうための時間が必要になります。また「Twitter Blue for Business」のパイロットでは、公式ビジネスアカウントに金色のチェックマークが表示されます。

 

さらに、Twitter Blueの利用者はツイートの取り消しが可能に。送信後のツイートを、他のアカウントに公開する前に取り消すことができます。さらに、最大60分まで(ファイルサイズが2GBまで/1080p)の動画をアップロードすることも可能です。

 

その他にも、「ブックマークフォルダ」「カスタムアプリアイコン」「テーマ」「カスタムナビゲーション」「話題の記事」「リーダー」「会話の優先順位付け」などの機能が提供されます。

 

Twitter Blueの価格は、ウェブサイトから申し込むと月額980円、iOSのストアから申し込むと1,380円。新規に作成されたアカウントの場合には、作成から90日後から利用可能です。ツイッターをよりディープに使いこなしたい方には、注目の有料プランとなりそうです。

 

Source: Twitter

ツイッター、さらにスタッフを解雇。投稿管理やハラスメント担当者も含まれるとの報道

大量の解雇が相次いだツイッターが、さらに「少なくとも12人」を解雇。その中にはグローバルコンテンツモデレーション(投稿監視)スタッフも含まれていたと報じられています。

↑ツイッターの解雇は続いていた

 

米Bloombergによると、これはダブリン(アイルランド)とシンガポールのオフィスで行われたもの。グローバルコンテンツのモデレーションを行う信頼・安全チームと、ヘイトスピーチやハラスメントに関する部門の人員がさらに減らされ、元収益政策担当シニアディレクターのアナルイサ・ドミンゲス氏も解雇されたとのこと。また訴訟関連プロセスと国営メディア、誤報ポリシーを担当するスタッフも対象となったそうです。

 

ツイッターの信頼・安全チームの責任者であるエラ・アーウィン氏は、最近多くのスタッフを解雇したことを認めつつも、人員削減の影響については異議を唱えています。「例えば(2人ではなく)1人のリーダーの下にチームをまとめる方が理に叶っている」と述べ、人件費を正当化できるほどの「量」を見込めない分野で役職を廃止したと明らかにしました。

 

また、アーウィン氏は訴訟部門のスタッフを増やし、収益政策担当の後任も引き続き配置すると表明しています。

 

イーロン・マスク氏はツイッターを買収した直後に約半数の従業員を解雇。さらなる追加解雇も報じられたほか、必要な従業員まで解雇してしまったとして復帰を求めたとの報道もありました

 

その後マスク氏は11月に「解雇は終わり」と宣言。そして新規雇用の準備を進めていると述べていましたが、12月半ばにはインフラ部門の一部をトップを含めて解雇したと報じられており、システムの信頼性にも懸念が生じていました。

 

有料ニュースメディアThe Informationは(12月中旬時点)、ツイッターの従業員数は約2000人で、マスク氏の買収前の4分の1強になったと推定していました。それにより経営体質が改善され、今後は必要なスタッフも雇用してモデレーションも適切に行われると期待したいところです。

 

Source:Bloomberg
via:Engadget

音声アシスタント対決は誰が勝つ? Google アシスタントかSiriか、Alexaか…

Google(グーグル)やApple(アップル)、Amazon(アマゾン)、Samsung(サムスン)の音声アシスタントの機能や精度を、著名YouTubeチャンネルのMKBHDが公開しています。

↑MKBHD / YouTubeより

 

今回の調査では、Googleの「Google アシスタント」、Appleの「Siri」、Amazonの「Alexa」、Samsungの「Bixby」を比較。ここ数年の評価では、Google アシスタントがスマートフォン向けの音声アシスタントとして最も評価されてきました。

 

 

MKBHDによれば、どの音声アシスタントも一般的な質問や天気、タイマー設定などのタスクでは、差はなかったとのこと。一方でGoogle アシスタントとBixbyは、写真を撮影したり、音声録音を開始するなど、よりアプリやハードウェアと密接した連携が可能でした。さらにGoogle アシスタントでは、自分の写真が検索できたり、Netflixでテレビ番組を再生することも可能です。

 

一方で残念な結果に終わったのは、AmazonのAlexaです。同音声アシスタントはユーザーの質問に答えるのに失敗したり、あるいはアプリとの連携も不十分でした。さらにAmazon製品の広告がランダムに表示される点も、低評価となっています。

 

というわけでGoogleにとっては嬉しい、そしてAmazonにとっては厳しい結果となった、今回の音声アシスタントの比較動画。Google アシスタントの優勢が今後も維持されるのかに、注目したいものです。

 

Source: MKBHD / YouTube via 9to5Google

モバイル版YouTubeで次々と好きな動画が観られる! 「キュー」機能がテスト中

ウェブ版のYouTubeには「キュー」機能がありますが、これがiOSやAndroid用のモバイル版でもテストされていることが明らかとなりました。

↑スマホでも「キュー」が使えるように

 

「キュー」(待ち行列)とは、まとめて観たい動画を追加できる簡易プレイリストのことです。ウェブ版では動画のサムネール右下にある「縦に3つのドット」メニューから「キューに追加」を選ぶことで利用できます。

 

有料のYouTubeプレミアム会員に加入している人は、「キュー」機能をお試しで使えます。お報せのポップアップが現れない場合は、アプリ右上にあるプロフィール画像をタップして[設定]>[新機能を試してみる]から「試してみる」ボタンを押せば有効となります。

 

この機能をオンにすると、動画のサムネール下にある3つのドットメニュー内に「キューの最後で再生(Play last in queue)が表示。それをタップすると、その動画がキューの一番下に追加されるしくみです。現在ビデオを観ていない場合は、新たなキューが作成されます。

 

そして視聴中のビデオが終了すると、キュー内にある次のビデオの再生が始まり、ストックがなくなるまで再生が続きます。ふだんYouTubeはAIが選んだビデオが自動再生されますが、その代わりにキューに放り込んだビデオが次々と再生されるわけです。

 

また、キュー内のビデオを並べ替えたり、削除したりもできます。アプリを完全に終了するか、下のバーにある「×」ボタンをタップしてプレーヤーを閉じると、キューは削除されます。ただし、その前にアプリが警告を出す場合もあり、不意打ちでキューを消すことを防いでいるようです。

 

キュー機能のテストは、1月28日まで有効とのこと。まだ動作が不安定なようですが(メニュー内に「キューで最後に再生」が表示されないなど)完成度を高めてから、無料ユーザー向けに広く展開する日が来ると期待したいところです。

 

Source:The Verge

Twitterが自殺防止メッセージを一時削除も、今週復活へ

Twitterが自殺防止に関するメッセージを一時的に削除していたことを、Reutersが報じています。

↑Sattalat Phukkum / Shutterstock.comより

 

Twitterではこれまで、自殺に関するワードを検索すると、自殺防止ホットラインに関する情報が「#ThereIsHelp」として表示されていました。しかしロイター通信は先週金曜日、CEOのイーロン・マスク氏の命令により、この機能が削除されたと報じたのです。また海外テックメディアのEngadgetも、自殺や新型コロナウイルスに関する安全情報のバナーが表示されていないことを確認しています。

 

これに関してマスク氏は、「メッセージは現在も表示されている、フェイクニュースだ」「Twitterは自殺を防げない」とツイート。一方でTwitterで信頼性&安全性担当をつとめるエラ・アーウィン氏は、自殺防止バナーが削除されていることを確認しており、「これは一時的なもので、私達は表示の修正と改良をおこなっています」と語っています。

 

アーウィン氏は、Twitterは自殺防止バナーに関してGoogleと同様のアプローチを採用すると語っています。また表示は、今週にも復活する予定とのこと。自殺防止バナーが復活するのはなによりですが、マスク氏と従業員との間で状況認識に齟齬がある点が、なんとも気になるところです。

 

Source: Reuters via Engadget

Twitter、有料プランでアップロードできる動画を最大60分に。無料ユーザーも4分に延長?

Twitterは23日(米現地時間)、有料プラン「Twitter Blue」の加入者は60分の動画をアップロード可能になったと発表しました。イーロン・マスクCEOが約束していたことが、実行に移されたかっこうです。

↑Twitter

 

「Twitter Blue」の公式ヘルプページが更新され、今後はWebから60分の動画を解像度1080p、ファイルサイズ2GBまでアップロードできることが明らかにされました。これまでBlue加入者は10分間の動画を解像度1080p、ファイルサイズ512MBに制限されていましたが、大幅に拡大されました。

 

なおモバイルアプリ(iOSおよびAndroid)からは、従来通り10分間、解像度1080p、ファイルサイズ512MBまでの制約は、そのまま適用されます。

 

また「視聴者のインターネット接続の速度と安定性に基づいてストリーミング中にオリジナル動画の解像度およびビットレートを変更するなど、異なるメディアに適応させるために変更を加えることがあります」とのこと。要するに観ている人のネット回線が遅ければ、動的に画質を落とすこともあり得るわけです。

 

さらに公式ヘルプページでは「Twitter Blueに加入していなくても、どのプラットフォームでも4分以内の動画をアップロードできます」とも述べられています。今後、無料ユーザーがアップロードできる動画の長さも2分20秒から4分へと延長されるようです。

 

もっとも長時間の動画アップロードを許すなら、海賊版の投稿が増えることも予想されます。たとえば映画やテレビ番組の全エピソードを投稿する人も現れるかもしれませんが、Twitter側で素早く取り締まるよう注意する必要があるはず。

 

しかし、つい先月もTwitterの著作権管理システムがうまく働かなくなり、映画を丸ごとアップロードされる事態が相次いでいました。大量リストラのために人手不足のなか、「愚かな後任」を見つけるまではトップに留まるマスク氏がどのような対策を講じるのか、見守りたいところです。

Source:Twitter
via:TechCrunch

パスワード管理のLastpass、ユーザーデータや保護パスワード情報が流出。影響は極めて大きい

パスワード管理サービスを提供するLastpassは、今年8月に発生したハッキングによってさまざまなユーザーデータ、そして保護された状態のデータ保管庫が盗まれたと発表しました。

↑igor moskalenko / Shutterstock.com

 

今年8月時点では、Lastpassは「ソースコードの一部とLastPass独自の技術情報が盗まれた」と発表。一方で、顧客のマスターパスワードや暗号化されたパスワード、個人情報、顧客アカウントに保存されているそのほかのデータには、影響がなかったと発表していました。

 

しかし今回発表された調査結果によれば、Lastpassからユーザーの会社名やユーザー名、請求先住所、メールアドレス、電話番号、IPアドレスなどの個人情報および関連するデータがハッカーにより盗み出されていたことが判明。さらに暗号化により保護されてはいますが、Webサイトのユーザー名やパスワード、セキュアノート、URL、フォームに記入されたデータがコピーされたことも報告されているのです。

 

Lastpassは暗号化されたデータについて、「256ビットAES暗号で保護されており、各ユーザーのマスターパスワードの暗号化キーでのみ解読できます」と報告しています。また、暗号化されていないクレジットカードのデータがアクセスされた形跡はなく、ハッキングされたものとは別のクラウドストレージ環境に保管していると案内しています。

 

Lastpassは今回のハッキング被害を受け、システムの再構築を発表しています。またユーザーは少なくともマスターパスワード(できればすべてのパスワード)を変更し、同時にLastpassやほかのサービスを騙るフィッシングメールや電話に警戒する必要があります。今回の事例は残念ながら、ユーザーへの影響が極めて大きなハッキング事件となってしまいました。

 

Source: Lastpass via Ars Technica

伝説のiPhone&PS3ハッカー、1か月でTwitterを退職。12週間の予定を切り上げ

史上初めてiPhoneの「脱獄」(自由にアプリインストールを可能にすること)を成功させ、PS3もハッキングした伝説のハッカー、ジョージ・ホッツ氏がツイッターを退社しました。

↑Twitter

 

ホッツ氏は11月下旬に12週間のインターンを申し出て入社したばかりでしたが、わずか1か月弱でTwitter社を去ることになりました。

 

かつてホッツ氏は自動車に後付けする自動運転キットのスタートアップ「Comma.ai」を創設。その直後にマスク氏からテスラに誘われましたが、結局は断った経緯があります

 

しかし、マスク氏がTwitter買収後に「ハードコアに働くか、さもなくば辞めろ」との方針を打ち出したことに賛同、ホッツ氏は自ら期間限定のインターンを申し出て、マスク氏に快諾されていました。

 

ホッツ氏はインターン発言の直後、マスク氏から「ログインしていない状態でスクロールすると表示される消せないポップアップの削除」が仕事だと告げられたとツイート。またTwitterの検索ボックスに「from:」と入力するとトークン化とオートコンプリート化したいとも述べていました

 

残念ながら、ホッツ氏は入社から1か月も経たない12月21日「本日をもってTwitterを退社します」とツイート。「この機会に感謝しますが、(Twitterに)私が何らかの本当の影響を与えられるとは思えませんでした。それに、私のGitHubが枯れていくのを見るのは悲しかった。コーディングに戻ります!」と語っています。

 

ちょうどマスク氏がTwitterのトップを退くべきかどうか投票を行ったのと同じ頃に、ホッツ氏は同じような投票を実施しています。「Twitterのインターンを辞めるべきか?」に対して63.6%が「ノー」と答えていますが、それには耳を傾けなかったようです。

 

ほかホッツ氏は、辞めた理由は「スタートアップの環境を期待したが、まったく違うものがあった」からだと説明しています。そしてTwitterのコード(プログラム)を読み始めると「これは違う」と感じたそうです

 

それでも、ホッツ氏はマスク氏のTwitterでの仕事を応援しています。本当に好意を抱いている人物とは、あまり近づかずに距離を置く方がいいのかもしれません。

 

Source:George Hotz(Twitter)
via:Kotaku

Netflixのパスワード共有への課金、来年にも全世界で始まる?

動画配信サービスのNetflix(ネットフリックス)が、パスワード共有に対する世界的な課金を2023年初頭から開始することを、The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)が報じています。

↑XanderSt / Shutterstock.com

 

収益が減少しているNetflixは、以前から中南米においてパスワードの共有に対する課金を実施していました。これらの国では、世帯外からアカウントにアクセスする場合には認証コードを入力し、追加料金を支払う必要があります。また11月からは、広告付きの廉価なプランも登場しています。

 

そして報道によれば、2023年からこのアカウント共有に関する課金が全世界へと広められます。またアメリカでは広告付きプランが6.99ドル(約930円)にて提供されているため、アカウント共有に対してはそれ以下の月額料金が求められる可能性があるとのこと。また顧客離れを防ぐために、この新ルールは徐々に拡大される可能性もあるそうです。

 

ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、全世界では2億2200万アカウントが1億人とパスワードを共有しているとのこと。パスワード共有への課金や広告付きプランの導入により、Netflixの経営がどれだけ改善されるのかに注目です。

 

Source: The Wall Street Journal via MacRumors

脱Twitterの動きが顕著に!「Mastodon」の月間アクティブユーザーが8倍以上に増加

イーロン・マスクCEOのもとでTwitterが混沌としているなか、その代わりとして分散型SNS「Mastodon」が注目を集めています。

↑人気急上昇中の「Mastodon」

 

実際、マスク氏が10月下旬にツイッターを買収して以降、Mastodonの月間アクティブユーザーが約30万人から250万人に、8倍以上も増えたことが明らかとなりました。

 

これはMastodonの生みの親であるオイゲン・ロッコ氏が、ブログ記事で述べていることです。

 

Mastodonのツイッターアカウントは、マスクCEOの自家用機を追跡するアカウント「Elonjet」が凍結された際に、ElonJetのMastodonアカウントを投稿したためか一緒に凍結されていました。その後、Mastodonはツイッター上で「無料宣伝」が禁止されるSNSのリストに入れられました

 

ロッコ氏は同記事で、ツイッターでMastodonへのリンクが禁止されたこと、多くのジャーナリストやElonJetアカウントが凍結されたことに言及。「中央集権的なプラットフォームは、ソーシャルグラフ(訳注:人間関係のネットワーク)を人質に取りながら、発言できることとできないことに恣意的で不公平な制限を課すことができるのだ」として、マスクCEOがオーナーとして気ままに振る舞うTwitterの現状を批判しています。

 

Twitterの代替サービスとして、他にも新興のPostやHive、そしてDiscordやTumblr、Redditといった、おなじみのプラットフォームも注目を集めるようになりました。いまなおツイッターの状況は先行きが見えませんが、この状況を他のSNSに視野を広げるきっかけにしても良さそうです。

 

Source:Mastodon Blog

via:The Verge

マスク氏「愚かな後任を見つけたらTwitterのCEOを辞任する」

Twitter(ツイッター)を率いるElon Musk(イーロン・マスク)氏はツイートにて、CEO(最高経営責任者)を辞任しソフトウェア・サービス部門に注力するとの意向を表明しました。

↑もうCEOを辞任?

 

劇的な買収劇によりツイッターのCEOに就任したマスク氏ですが、主要な広告主が離れるなど現在は苦境が続いています。そんな中、これまでも数々の重要な判断や議論についてツイッターの投票機能を利用してきた同氏は、自身がツイッターのCEOを辞任するかどうかの投票を実施。なんと、過半数の「YES」が集まってしまったのです。

 

 

Musk氏はTwitterのCEOを辞任する条件について、「この仕事を引き受けてくれる愚かな人が見つかったら」と述べており、実際に同職を辞任するかどうかは不透明。また辞任した後も、Musk氏は最大株主であるため、Twitterの実質的な権力者でい続けることになりそうです。

 

Musk氏にとって今回の投票結果は予想外だったようで、投票結果を見た直後には「(投票が)ボット(プログラム)に影響された」という第三者のツイートをリツイート。さらに「将来の投票は有料会員に限定すべきだろう」と発言するなど、かなり慌てた様子でした。

 

ドタバタ劇はあったものの、今後もTwitterの舵取りを続けるであろうMusk氏。TwitterがどのようなSNSを目指しているのかは、現時点ではまだまだ不透明です。

 

Source: Elon Musk / Twitter via The Verge

グーグル、医師の悪筆を解読できるレンズ新機能を開発中!

まだ処方箋を手書きしている医師も多く、急いで書くために患者がほとんど読めないことも珍しくありません。この理解しがたい文書を解読する技術に、米グーグルが取り組んでいることが発表されました。

↑何と書いてあるのかわからない!

 

これはインドで開催されたイベントで発表されたもので、画像認識技術「Googleレンズ」の新機能という位置づけです。グーグルによれば、薬剤師の協力のもと、医師の筆跡を解読する方法を検討中とのことです。

 

 

この機能が実現されれば、ユーザーは処方箋の写真(Googleレンズで直接撮影、ないし後に写真ライブラリから取り込み)を使い、メモに書かれた薬を解読できる見通しです。イベントでは、グーグル幹部がGoogleレンズで処方箋を撮影すると、薬がハイライト表示されることを実演していました。

 

↑まるで暗号のようなメモも…

 

もっとも、グーグルは声明で「手書きの医療文書を電子化する際、薬剤師などの人間を補助する技術として機能するが、この技術によるアウトプットだけで判断できない」と述べています。

 

つまり薬剤師が処方箋を読み解くための助けになるものの、Googleレンズが検出した結果を鵜呑みにはしないで下さい、という意図のようです。

 

なおグーグル広報は、この機能がまだ一般公開されるかどうか決まっておらず、あくまで「研究用プロトタイプ」に過ぎないとコメントしています。

 

今回のイベントでもう1つ興味深いことは、インドには世界で最も多くのGoogleレンズユーザーがいると明かされたことでしょう。約14億人(2021年時点)もの人口を抱えるインドはハイテク大手各社にとって重要な市場であり、いずれは中国以上の激戦区となるのかもしれません。

 

Source:TechCrunch

ツイッターにアフィリエイトバッジが登場、企業との関係を明示

ツイッターは企業向けプラン「Blue for Business」の提供を開始しました。これにともない、「アフィリエイト」バッジも登場しています。

↑ツイッターより

 

ツイッターは現在、有料プラン「Twitter Blue」のリニューアルをすすめています。先日にはiOS向けプランを月額11ドル(約1500円)に値上げ。今回のBlue for Businessは、ツイッターによる企業向けのマネタイズを改善するために導入されます。

 

Blue for Businessは、企業アカウントと関係がある個人アカウントをリンクさせることができます。現時点では対象の企業や月額料金などは明かされていませんが、来年にはより多くの企業へと展開される予定です。

 

またBlue for Businessによって導入されたアフィリエイトバッジは、アカウント名の右側に四角いアイコンが表示されます。このアイコンのデザインは企業やブランドによって異なり、クリックするとその企業/ブランドアカウントへと移動することができます。

 

さらにツイッターでは、政府や多国籍企業向けとなる灰色の「公式バッジ」のロールアウトも開始しています。次々と新機能が導入されるツイッター、その使い勝手と公平性がどれだけ改善されるのかに注目したいものです。

 

Source: ツイッター via The Verge

マスクCEO、ツイッターのヘッドを退くかどうか投票を実施。結果は過半数が「イエス」

ツイッターを買収して経営権を握ったイーロン・マスク氏が、同社のヘッドを辞任すべきかどうかツイッター上で投票を実施しました。その最終結果は約58%が「イエス」であり、トップを辞めるべきとの声が過半数を占めています。

↑マスク氏は“神の声”に従うのか

 

以前からマスク氏は何か重要な決定を行うにあたりツイッターで投票を行う習慣があり、それは同社のオーナーになってからも変わっていません。

 

11月にもトランプ前米大統領のアカウント「@realDonaldTrump」を復活させるべきかどうか投票にかけ、52%の支持があったとして凍結を解除。その時は「Vox Populi, Vox Dei(民の声は神の声)」とつぶやいていました

 

さて今回の投票では、合計で1750万以上の回答があり、約1500万だったトランプ氏を上回る関心の高さがうかがえます。

 

今回の投票結果につき、マスク氏は今のところ(20日午前10時時点)特にコメントしていません。

 

もっとも、投票したユーザーに何かの資格基準があるわけでもなく、「たまたまマスク氏のツイートを見ていて、制限時間内に投票する気になった人」に過ぎないとも思われます。

 

また熱狂的なファンが多いマスク氏が行った投票であることから、マスク氏寄りになるのも自然なこと。その意味で、今回の投票結果はマスク氏にとってもショックだったかもしれません。

 

ただ、マスク氏がCEOを務めるもう1つの会社・テスラの投資家からは、歓迎すべき結果だったとも思われます。マスク氏がツイッターの再建に掛かりきりで、(おそらく債務の穴埋めをするため)テスラ株を大量に売却していることもあり、テスラ株は1年前から50%近くも下落しているためです。

 

テスラの個人第3位の株主であるレオ・コグアン氏も、今週初め「イーロンはテスラを見捨てた」とツイート。その後「イーロンにはツイッターの新しいCEOをすぐに見つけて欲しい」とも述べています

 

マスク氏はツイッターを買収する以前から、同社のCEOを一時的にしか務めないつもりだとの報道がありました。今回の投票を始めた直後にも、「問題はCEOを探すことではなく、ツイッターを存続させられるCEOを探すことだ」と述べていました。

 

マスク氏が「民の声は神の声」の信念に基づきツイッターのトップを退くのか、それとも代わりの有能なCEOがいないからと留まり続けるのか、今後の展開を見守りたいところです。

 

Source:Elon Musk(Twitter)

via:The Verge

Androidの「デバイスを探す」でもオフラインのスマホが探せるように?グーグルが開発中かも

今のところグーグルが提供するAndroid向け「デバイスを探す」アプリは、Googleアカウントにサインインしたスマートフォンのみを探すことができます。

↑アプリ「デバイスを探す」

 

これがアップルの「探す」ネットワークのように、ネット接続がなくても紛失や盗難にあったAndroid端末を探せるようになる可能性が浮上しています。

 

アップルの「探す」アプリは、世界中にある数億台のアップル製品により構成された「探す」ネットワークを通じて、インターネット接続がない紛失・盗難デバイスを探索することができます。それと同じように、世界中のAndroid端末により「探す」ネットワークを作る開発が進んでいるとの手がかりが、昨年6月頃に見つかっていました

 

米Android Policeは、2022年12月のGoogleシステム変更履歴の中に「プライバシーを重視した新しいフレームワークを使用して、Android デバイスの直近の位置情報に関するレポートの暗号化に対応しました」との記述を発見しました。ここから、「デバイスを探す」機能が近日中にアップグレードされる可能性が浮かび上がったかっこうです。

 

この記述は、まもなく全てのAndroid端末向けに展開される「デバイスを探す」ネットワークを示唆する可能性があるとのこと。それにより紛失や盗難に遭ったオフラインのAndroid端末を追跡できるかもしれない、というわけです。

 

端末の情報は暗号化されるため、その持ち主のみが位置を知ることができる。また、紛失したり盗難されたWear OS端末を見つけるにも役立つと推測されています。

 

全世界には30億台以上ものアクティブなAndroid端末があるため(2021年5月時点)Google版の「デバイスを探す」ネットワークはアップル以上に広い地域をカバーできる可能性もあります。

 

まだ「デバイスを探す」のアップグレードについて公式の発表はなく、この機能がいつ展開されるのか不明です。もっとも、実現すればAndroidユーザーにとって大きな出来事でもあり、いずれGoogleから全世界に向けてアナウンスがあるのかもしれません。

 

Source:Google

via:Android Police

Twitter、いきなり他社SNSへのリンク投稿を禁止。創業者もアカウント凍結のおそれ

Twitter社は今後、ユーザーがTwitter以外のSNSアカウントや投稿へのリンクを含むツイートを禁止することを発表しました。この規約に違反するユーザーに対しては「ツイートとアカウントの両方で」措置を講じると述べています。

↑Twitter

 

つまりユーザーは、Twitterの自己紹介欄にFacebookやInstagramなどのプロフィールへのリンクを書くことや、Mastodonなどの投稿へのリンクをツイートすることもできなくなります。

↑現在は削除されたTwitter Supportのツイート

 

またリンクばかりか、他社SNSユーザー名やハンドルネームをURLなしで投稿することも禁じられます。たとえば「Instagramで(ユーザー名)をフォローしてください」なども措置の対象とされます。さらにURLの途中に「.」を付け足してリンクと見られることを避けたり、他社SNS上でのスクリーンショットを貼ったりすることも禁じられています。

 

新ルールに違反したツイートは削除され、一時的なアカウント凍結もあり得るとのこと。そして繰り返し違反した場合、アカウントが永久凍結されると宣言されています。

 

その例外はクロスポスト、つまりTwitterと他社SNSで同じ内容を投稿している場合です。また有料の広告や宣伝であれば、禁止対象となったSNSについてツイートしても違反とはなりません。つまりユーザーによる他社SNSのツイートは「無料の宣伝」と見なしているようです。

 

もっともイーロン・マスクCEOは「たまにリンクをさり気なくシェアするのは問題ないが、競争相手を無料でしつこく宣伝するのは止めてくれ」と述べており、Twitterの「他社SNSへの無料リンクは絶対禁止」とは食い違っているようです。

 

また、今のところ禁止されたSNSはFacebook、Instagram、Mastodon、Truth Social、Tribel、Post、Nostrなど。YouTubeやTikTok、Telegramなどは対象外とされていますが、その理由は明らかにされていません。

 

この新ポリシーを告知するTwitter Supportに対して、前CEOのジャック・ドーシー氏は「Why?(なぜ?)」とリプライしています

 

最近ドーシー氏は、Twitterが禁止対象とした分散型SNS「Nostr」の開発に約24万5000ドルを寄付。現在、同氏のTwitterでのプロフィールにはNostrのユーザー名が記載されており、まさにTwitter創業者がアカウント凍結される恐れに晒されているわけです。

 

表現の自由を絶賛するマスク氏は、その信念が自分のプライベートジェットを追跡するアカウントにも及ぶと発言したものの、結局は凍結したことが批判を集めていました。今回の新ルールは一般ユーザーにも広く及ぶものであり、今後の動向を見守りたいところです。

Source:Twitter
via:The Verge

YouTubeと対決? TikTokが横長動画をテスト中

ショート動画プラットフォームのTikTokが横長アスペクトの動画をテストしていることを、海外メディアのTechCrunchにたいして認めました。

↑DANIEL CONSTANTE / Shutterstock.com

 

TikTokといえば、縦長のショート動画で一斉を風靡している動画配信サイト。近頃は若者のスマートフォンを覗き込むと、高い確率でTikTokを楽しんでいるほどのブームとなっています。

 

TechCrunchによれば、TikTokのテスト機能にアクセスしたユーザーは、正方形または長方形の動画に新しい「フルスクリーン」ボタンが表示されます。このボタンをタップすると、動画表示が水平方向のフルスクリーンモードに移行するのです。

 

これまでTikTokでは横長動画を縦長フォーマットで投稿し、「画面を回転してください」などのテロップを埋め込むのが一般的でした。しかしもし横長動画が正式に導入されれば、そのような手間がなくなります。

 

TikTokは今年はじめ、10分までの動画のアップロードに対応しました。これと横長動画を組み合わせることで、同プラットフォームは本格的にYouTubeに対抗するための準備を整えることができた…ともいえそうです。

 

Source: テッククランチ

ツイッター、マスクCEOのプライベートジェット追跡アカウントを凍結。そのために規約を変更?

世界一の大富豪(だった)イーロン・マスク氏の自家用ジェット機を追跡していたツイッターの追跡ボット「ElonJet」が凍結されました。

↑ElonJet(@ElonJet)ついに凍結…

 

このボットを運営していた大学生、ジャック・スウィーニー氏のアカウントも同時に凍結されています(いずれも日本時間の12月16日11時現在)。

 

スウィーニー氏は一般に公開されている航空トラフィックデータ(ADS-B)を使い、ビル・ゲイツ氏やジェフ・ベゾス氏ら有名人のプライベートジェット(自家用ジェット機)を個別に追跡するボットをいくつか公開していました。

 

そのうちの1つが「ElonJet」であり、52万人以上にフォローされる大人気に。しかし追跡を快く思わないマスク氏から今年初めにコンタクトがあり、5000ドルと引き換えにElonJetを削除するよう要求されたとのこと。そこでスウィーニー氏は5万ドル(テスラModel 3が買える額)を提示したところ、物別れに終わっていました

 

そして12月初め、スウィーニー氏はElonJetがシャドウバン(アカウントは凍結されないが、自分のプロフィールや投稿が他の人に見えにくくなる措置)されたと主張

 

その後に「もはや何の制限もないようだ」とツイートしたものの、14日の午後にはスウィーニー氏の個人アカウントが凍結。それからまもなく、ツイッターは個人情報ポリシーを更新し、他人の「ライブ位置」情報をシェアすることは禁止しています。

 

インターネットの履歴を保存するInternet Archiveには、同じ日の早い時間に保存されたアーカイブが残っています。そこにはライブ位置情報の記述がなく、スウィーニー氏のアカウントを凍結してから「後出し」した可能性が高いと推測されます。

 

なおマスク氏も「物理的なセキュリティ上の違反であるため、リアルタイムの位置情報を公開しているアカウントは凍結する」とツイートしており、規約変更は本人が意図するところと思われます。

 

この1か月前、マスク氏はツイッターのCEOとして「言論の自由に対する私のコミットメントは、私の飛行機を追跡するアカウントを禁止しないことにも及んでいます」と述べていました。この発言と矛盾しているではないか、との指摘が相次いでいるしだいです。

 

話はそれで終わりではありません。マスク氏はスウィーニー氏のアカウントが凍結された数時間後、息子が乗った車がストーカーにつけられてボンネットに乗られたとして、スウィーニー氏と組織を訴えるとツイートしています。

 

この件でマスク氏のツイッターCEOとしての信頼が揺らがないよう、賢明な判断をすることを祈りたいところです。

 

Source:Engadget