Pixel 6でAndroid 13から12に戻す方法が公開。ただし開発者向け

スマートフォン「Pixel 6」シリーズにインストールした「Android 13」を「Android 12」へとダウングレードする方法を、米グーグルがアプリ開発者向けに限定して案内しています。

↑DANIEL CONSTANTE/Shutterstock.com

 

今月にPixelスマートフォン向けに配布が始まったAndroid 13ですが、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」へとインストールすると、Android 12へとダウングレードできないことが、公式に案内されています。これは、ダウングレードが可能だった他のAndroid OSと比べると、若干異例のケースです。

 

しかしグーグルはアプリのテスト用に、Pixel 6シリーズにインストールしたAndroid 13をAndroid 12へとダウングレードする「Android 12 Developer Support」のイメージファイルを公開しています。これはAndroid 12の安定ビルド(APIレベル31)と、「Android 12L」のフィーチャードロップ(APIレベル32)をベースに、セキュリティ修正とロールバック防止カウンターの増分を追加したブートローダーの更新を含む、システムイメージです。

 

ただしAndroid 12 Developer Supportではブートローダー関連のセキュリティ修正しか追加されておらず、また将来のセキュリティアップデートも行われないイメージファイルとなるので、グーグルは「あくまで開発者向け」として配布しています。さらに、このイメージファイルからAndroid 13にアップデートする際には、端末をリセットする必要があります。

 

というわけで、残念ながら一般ユーザー向けではない今回のAndroid 12へのダウングレード方法。私たちがPixel 6シリーズをAndroid 13にアップグレードする際には、対応アプリなどを十分確認してからおこないたいものです。

 

Source: Developers.Android via 9to5Google

被写体も自分の顔も! スナップチャットにデュアルカメラモードが登場

SNSサービス「スナップチャット(Snapchat)」を展開する米Snapは、デュアルカメラ機能の配信を開始しました。

↑Snapより

 

日本ではあまりポピュラーではないものの、アメリカを中心に数多くのユーザーを抱えるスナップチャット。一定時間だけ閲覧できる写真や動画を友人と共有することができ、先日にはブラウザ版のリリースの発表もおこなわれました。

 

スナップチャットのデュアルカメラ機能では、ユーザーはスマートフォンの前面カメラと背面カメラを使って同時に写真やビデオを撮影できるようになります。2個の映像の配置方法も、複数から選択可能です。

 

デュアルカメラ機能は、まずiOS版アプリ(iPhone XS以降が必要)にて利用が可能になっています。Android版アプリでは、デュアルカメラ機能が利用できるのは数か月後のようです。

 

一方でSnapは、以前にクリエイター向けの「ディレクターモード」の提供を発表していました。こちらも、現時点では数か月後に提供される予定となっています。

 

このようにデュアルカメラモードの導入に着手しているのはSnapだけでなく、インスタグラム(Instagram)を展開している米Meta(旧:Facebook)も、内部にて機能をテストしています。SNSにて自分の感情を他人と共有するのに、デュアルカメラ機能は最適な方法なのかもしれません。

 

Source: Snapchat/YouTube via Engadget

基本無料の語学学習アプリ「Duolingo」で数学が学べる「Math」が登場か

語学学習アプリを展開しているDuolingoは、数学学習アプリ「Duolingo Math」の詳細を発表しました。

↑Duoliongoより

 

Duolingoは、基本無料で利用できる語学学習プラットフォームです。すでに40以上の言語向けに100言語以上のコースを提供しており、語学学習アプリのスタンダード的な存在となっています。

 

そしてDuolingoは米国時間8月26日にイベント「Duocon」を開催し、Duolingo Mathの詳細を発表しました。アプリでは2つの要素が用意されており、1つは小学生レベルの数学コース、もう1つは13歳以上の数学コースが用意されています。

 

そしてDuolingoは、子供のリテラシーをやしなう「Duolingo ABC」の再設計や、ズールー語の導入、ソーシャル機能「Friends Quest」も発表しています。

 

Duolingoは、数学は「世界共通の言語です」と案内しています。現時点ではリリース時期は明かされていませんが、子供の教育や自身の学び直しとして、Duolingo Mathへの期待がかなり高まっているといえるでしょう。

 

Source: Engadget

安い?高い? ネットフリックスの広告廉価プランは約1000円前後になるかも

米ネットフリックスが導入を予定している広告付きの廉価プランが月額7ドル〜9ドル(約1000円〜1200円)にて提供されるとの情報を、ブルームバーグが報じています。

↑ネットフリックス

 

ネットフリックスの広告付き廉価プランは、今年4月の決算発表にて公開されたプランです。またアカウント共有にたいする課金もあわせて、シェア向上と財務体質の改善に役立つものと期待されています。

 

報道によれば、ネットフリックスは今年後半にいくつかの市場にて広告付きの廉価プランを導入する計画だと報じています。また、1時間あたり約4分の広告を挿入(販売)する、などの計画もあるようです。

 

現在ネットフリックスは画質や再生デバイスによって、海外では月額9.99ドル(約1400円)、15.49ドル(約2100円)、19.99ドル(約2800円)のプランを提供しています。現時点では広告付き廉価プランの詳細は発表されていませんが、少なくとも現行プランよりは廉価に投入されるのかもしれません。

 

ネットフリックスの広告付き廉価プランについてはそのほかにも、動画のダウンロードができない可能性が報じられています。個人的には広告付きでもかまわないので、月額500〜600円くらいで気軽に加入できるプランがあるといいな、とも感じますね。

 

Source: Bloomberg via The Verge

Meta、カスタマーサポート部門を新設? やっとFacebookアカウント復活に対応してもらえるかも…

元FacebookのMeta社には、実は社内にカスタマーサポート部門がありませんでした。一応はヘルプセンターや、アプリメニューに「ヘルプとサポート」は用意されているものの、さっぱり対応してもらえないとの声が相次いでいました。

↑カスタマーサポート部門、今までなかったのか…

 

そんな事態を改善するため、もっかMetaがカスタマーサポート部門の構築を計画しており「予期せず投稿やアカウントが削除された」ユーザーを助けられる見通しだと報じられています。

 

米Bloombergによれば、この計画はまだ「初期段階」だそうで、いつから利用できるようになるかは不明です。

 

なぜ計画が動き始めたかといえば、部分的にはFacebook監督委員会(Meta傘下のSNSにつきモデレーションに関する判断・決定を行う機関)の意見に基づいているとのこと。同委員会は、前からMeta社がユーザーとコミュニケーションをとる方法につき、透明性を高めるべきだと主張してきたと伝えられています。

 

Facebookでトラブった人は思い当たるはずですが、運営側と連絡を取ることは困難を極めます。たとえばハッキングを受けたり身に覚えのない処分によりアクセス権を失ったユーザーには、アカウントを取り戻すための選択肢はほとんどありません。

 

一応は不服申し立てのメニューや自動化されたツールがありますが、どちらも操作が難しく、また効果がないことも多いもの。そのため困り果てたユーザーは、法律事務所やハッカーに依頼するなど、他の手段に訴えてアカウントの回復しようとすることもあります。またSNSを通じて、有名人にアカウント回復の手助けを頼み込むことも珍しくありません。

 

そこに、実際にユーザーと話してくれるカスタマーサービス担当者が加われば、多くの人にとって頭痛の種が解決されるかもしれないと期待されています。

 

とはいえ、Metaプラットフォームの日間アクティブ28億8000万人、Facebookだけで19億7000万人という膨大さです。もしもカスタマーサービスが開設されても、苦情を聞き届けてもらうには相当な時間がかかるのかもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:Engadget

Windows 11のアプデ名、もっとわかりやすくなります

米マイクロソフトは、これまでわかりにくかった「Windows 11」のアップデート名を、よりシンプルなものに変更しようとしているようです。

↑mundissima/Shutterstock.com

 

これまで、マイクロソフトはWindowsのアップデートに対してわかりにくい名前をつけていました。例えば「Windows 10 May 2021 Update」や、「Windows 10 21H2」などなど…。特に後者は、いつリリースされたのかも一見しただけではわかりにくいものです。

 

 

一方でツイッターユーザーのXeno氏によれば、Windows 11の次期アップデートは「Windows 11 2022 Update」と命名されているようです。これまで予定されていた「22H2(2022年後半の意味)」よりは、ずっとわかりやすいといえるでしょう。

 

マイクロソフトはこれまで、動物や人の名前をアップデートに名付けることを検討していましたが、その後に月ごとの命名に移行しました。そしてWindows 11では、年に1回のアップデートに移行することになります。一方で2023年のWindows 11の年次アップデート「23H2」の計画は破棄され、かわりに年間を通じて新機能を展開する方向であるとの報道も登場しています。

 

Windows 11の次期アップデートは9月20日の配信が予定されています。同バージョンではスタートメニューのアプリフォルダやタスクバーでのドラッグ&ドロップ、新しいタッチジェスチャーとアニメーションなど、多くの改良が含まれる予定です。

 

Source: Xeno/Twitter via The Verge

iOSとAndroid版Outlookでアプリ内広告増加! 消す方法は「Microsoft 365にお金を払う」だけ…

米マイクロソフト(以下、MS)はiOSとAndroid向けにメールアプリ「Outlookモバイル」を提供していますが、そのうち無料版ではアプリ内広告を増やしつつあることが明らかとなりました。

↑Shutterstockより

 

このアプリでは受信トレイは2種類あり、1つは受信したすべてのメール入りのもの。もう1つは、重要なメールを選り抜いた「優先」とそうでもない「その他」に分けられたタブ付きです。以前の無料版では「その他」タブのみに広告が入れられていました。

 

しかし、現在では(下の画像のように)全部入りの受信トレイでも広告が表示されるようになりました。

 

この変更は過去数か月にわたって展開されており、基本的に無料ユーザーはどの受信トレイを使っていても、必ずどこかに広告が表示されます。今のところOutlookモバイルで広告を消す唯一の方法は、Microsoft 365サブスクリプションにお金を払うことだけです。

 

The Vergeが問い合わせたところ、MSの広報担当者は「Outlookの無料ユーザーには、受信トレイに広告が表示されます。「その他」タブだけで広告を表示したい場合は、「優先」受信トレイ機能を有効にしてください」との趣旨を答えています。

 

アプリ内の広告は受信トレイの一番上に表示され、まるで普通のメールのように見えて紛らわしいとの声もあります。この広告は左から右にスワイプして消せますが、すぐに再表示され、うっかりタップして開くとアプリ内ブラウザに広告が表示されることになります。

 

すでにApp StoreではOutlookモバイルに対する1つ星レビューの苦情が多くあり、Twitterや海外掲示板Redditでも広告が増えることに不満を表明している人が少なからずいます。MSとしては、遠回しにMicrosoft 365に入るよう誘導しているのかもしれません。

Source:The Verge

Android TV/Google TVがYouTube ショート対応を検討

グーグルのスマートテレビプラットフォーム「Android TV/Googel TV」にて、ショート動画「YouTube ショート」への対応が検討されていることを、海外テックメディアのProtocolが伝えています。

 

また、海外にて提供されている有料テレビ配信プラットフォーム「YouTube TV」では、同時に複数の番組を視聴できる「モザイクモード(Mosaic Mode)」が導入される可能性があるようです。

↑OpturaDesign/Shutterstock.comより

 

Android TVやGoogle TVのYouTubeアプリにて、「YouTubeショート」のサポートを追加するほか、音楽サービス「YouTube Music」のサポートを強化し、画面分割視聴の導入も予定されていると伝えられています。ますます盛り上がるショート動画にあわせて、このようなアップデートは必須となることでしょう。

 

また、Protocolによれば、グーグルは先月に開催したパートナー向けの説明会にて、YouTube TVプラットフォームで最大4本のライブ番組を同時にストリーミングできるモザイク・モードの導入を検討しているとしています。TVドラマを見ながらスポーツ観戦をする…などの用途に、便利そうなモードです。

 

YouTube TVは2017年から始まったアメリカ国内向けのサービス(※)で、ABCやCBS、FOX、NBC、ESPNなどの多数のケーブルテレビを視聴することができます。また、テレビ番組を最長9か月まで保存することも可能。また、同時に3本までのテレビ番組のストリーミング視聴が可能となっています。

(※日本では同サービスは展開されていません)

 

Source: Protocol via Engadget

メタVRヘッドセット、Facebookアカウントなしでもついに利用可能に

米メタ(旧:フェイスブック)は米国時間8月23日から、「Metaアカウント」と「Meta Horizonプロフィール」を導入すると発表しました。

↑Abel Brata Susilo/Shutterstock.com

 

メタのVRヘッドクエストこと「Meta Quest(旧:Oculus Quest)」では、これまで利用にフェイスブックのアカウントが必須でした。しかしこれでは利便性が低く、またプライバシーの問題もある…として、メタはMeta Quest向けの独自アカウントの導入を宣言していたのです。

 

 

今回導入されるMetaアカウントとMeta Horizonプロフィールでは、メタいわく「他人からどのように見えるか、または見えないようにするのかを選択できるようになります」とのこと。そしてFacebookやInstagramのアカウントを、VR体験やMeta Horizonプロフィールで使うかどうかが選択できるようになるのです。

 

アカウントの作成はFacebookアカウントやInstagramアカウントだけでなく、メールアドレスでも可能。なおメールアドレスで作成する場合は、13歳以上(スペインと韓国では14歳以上)である必要があります。

 

一方ですでにFacebookアカウントを使ってVRにログインしている場合でも、MetaアカウントとMeta Horizonプロフィールを作成する必要があります。Oculusアカウントを使っていた場合には、2022年末以降は新しいアカウントとプロフィールを用意する必要があります。

 

これにより、一つのアカウントですべてのメタのVRデバイスが利用できるようになります。また将来的には、ウェブ上でもアカウントによる自己表現が可能になる、とのこと。なによりも、Facebookのアカウントを用意しなくてよくなったのは、最大のメリットといえるでしょう。

 

Source: Meta Quest via TechCrunch

マスク氏「ツイッターのドーシー前CEOを裁判に召喚する」

法廷闘争に発展してしまった、実業家のイーロン・マスク氏による米ツイッターの買収。これに関して、前CEOのジャック・ドーシー氏がマスク氏により法廷に召喚されることとなりました。

↑Sergei Elagin / Shutterstock.comより

 

マスク氏は今年4月に、総額440億ドル(約6兆円)でのツイッターの買収を発表していました。しかし、フェイクやスパムアカウントの割合が確認できないとして、マスク氏は買収を中断。その後、ツイッターはマスク氏の提訴に至ったのです。

 

そしてマスク氏の代理人をつとめる弁護士は10月の裁判に向けて、ドーシー前CEOを召喚すると発表しました。なおドーシー氏は以前に、「マスク氏は私が信頼する唯一の解決策だ」「不可能な状況から会社を救う」と語り、マスク氏の買収を支持していたこともあります。

 

マスク氏から召喚されたツイッターの元幹部はドーシー氏だけではなく、プロダクトチーフ職を最近更迭されたKayvon Beykpour氏、前収益責任者のBruce Falck氏も召喚状を受け取っています。

 

ツイッターの前CEOを巻き込んで、さらに泥沼模様となっている同社の買収計画。はたしてマスク氏は、このような状況を想定して買収を提案していたのかが、気になります。

 

Source: Bloomberg via Engadget

知らない人多いかもしれないけど、Google 検索のタイマー/ストップウォッチが復活しました

「Google 検索」から一時的に消えていた「タイマー/ストップウォッチ」機能が現在は復活していることが、海外報道により伝えられています。

↑The Vergeより

 

もともと、2013年にGoogle 検索に導入されていたタイマー/ストップウォッチ機能。これは、検索窓に「set a timer」「set a timer for XX minutes」と入力することで、利用できます。しかしこの機能、今年7月にはなぜかGoogle 検索から消えていました。

 

この件について、米グーグルの検索エンジン部門にて働くDanny Sullivan氏は「問題があったために機能が利用できなくなった」とし、「チームはすぐにも問題を解決するつもりだ」と語っていたのです。

 

Google 検索のタイマー機能では、標準では5分が設定されていますが、先述のように自分で計測時間を調整することもできます。また、タイマーとストップウォッチは左右のタブで移動が可能。実は私もこのような機能があることを知らなかったのですが、たしかに便利な機能として利用できそうです。

 

Source: Google via 9to5Google

ネットフリックスの広告廉価プラン、動画ダウンロードできないかも…

米ネットフリックスが導入を予定している「広告付きの廉価プラン」について、動画のダウンロードができない可能性を、開発者のSteve Moser氏が報告しています。

↑Studio R3/Shutterstock.comより

 

今年4月の決算発表にて、10年ぶりに会員が減少したことを報告したネットフリックス。同社の株価も大幅に下落する中、さらなる会員獲得と財務体質の改善のために発表されたのが、「広告付きの廉価プラン」と「アカウント共有への課金」でした。なおネットフリックスは現時点ではどのプランでも、動画をダウンロードしオフラインにて楽しむことができます。

 

今回の情報を提供したMoser氏は、iOS版アプリの内部から「広告付きネットフリックスを除くすべてのプランで利用可能なダウンロード」という気になる文字列を発見しました。これを言葉どおりにとらえれば、広告付きプランではダウンロード機能が利用できない、ということになります。

 

一方でネットフリックスは、広告付きプランで動画のダウンロードができるかどうかについては、明言していません。海外テックサイトのTechCurnchにたいしては、「我々はまだ、低価格の広告付きオプションをどのように立ち上げるかを決定する初期段階であり、何の決定も下していません。現時点での報道は、すべて憶測にすぎません」。

 

今年7月の決算発表会にてネットフリックスは、「広告付き廉価プランでは全ての映画や番組がみられるわけではありません」と明かしました。もしかするとダウンロード機能に関しても、なんらかのライセンス的な制限があるのかもしれません。

 

Source: The Tape Drive with Steve Moser via Engadget

Google 検索が仕様変更、役に立つ独自情報を上位表示へ

米グーグルはブログにて、Google 検索のアルゴリズムを変更し、検索結果への表示に特化したサイトよりも、ユーザーが求めるオリジナルな情報を上位に表示すると発表しました。

AlexHliv/Shutterstock.com

 

現在のGoogle 検索では、閲覧者のクリックを目的とした中身の薄いサイトが数多く上位に表示されています。これにより、「以前よりも欲しい情報が見つからないな…」と感じている方もいることでしょう。このようなオリジナル性の薄いサイトを「クリックベイト」と呼ぶこともあります。

 

グーグルによれば、アップデートによって「オリジナリティのない低品質なコンテンツ、とくにオンライン教材、エンターテイメント、ショッピング、テクノロジー関連のコンテンツで、検索上位に表示されないようになります」とのこと。これにより、「特に人々によって、人々のために作られた役に立つコンテンツが見やすくなる一連の改善を、Google 検索に展開します」と説明しているのです。

 

今回のアップデートは、来週の月曜日から全世界の英語ユーザーに向けて展開されます。また数週間後にも、検索品質を向上させるさらなるアップデートを予定しています。「調べてみましたがわかりませんでした!」のような、役に立たない情報の表示が減ることを願いたいものです。

 

Source: グーグル via The Verge

YouTube ショートのダウンロード動画に透かしが入ります

米グーグルはYouTubeの公式ブログにて、ショート動画プラットフォーム「YouTube ショート(YouTube Shorts)」から動画をダウンロードすると、ウォーターマーク(透かし)が入ることを案内しています。

↑viewimage/Shutterstock.com

 

YouTube ショートは、スマートフォンに最適化された縦長動画を共有するプラットフォームです。日本では、2021年7月からサービスが開始しています。現在動画プラットフォームでは、縦長のショート動画で一大ブームを起こした「TikTok」が急速にシェアを伸ばしており、YouTube ショートやInstagram(インスタグラム)の「リール(Reels)」はそれに対抗するものです。

 

グーグルはYouTube ショートにウォーターマークを入れる理由として、「視聴者は複数のプラットフォームで共有されているコンテンツが、YouTube ショートで見られることを確認できるようになります」と述べています。つまり、自社サービスにアクセスを誘導したいというのが、その狙いのようです。

 

なおTikTokでは、以前からダウンロードした動画にはウォーターマークが入っていました。またInstagramを運営する米メタ(旧フェイスブック)は、「今後は(他プラットフォームの転載ではなく)オリジナルコンテンツを優遇する」と述べるなど、その競争はますます激しくなっています。

 

YouTube ショートへのウォーターマークの追加は、デスクトップ向けは数週間以内に、そしてモバイル向けでも数か月のうちにローンチされる予定です。もしウォーターマークが入っていない動画をダウンロードしたい場合には、今のうちにどうぞ。

 

Source: YouTube Help via The Verge

Pixel 6にAndroid 13を入れると12には戻れませんと公式にアナウンスされる

米グーグルによって配布が始まった「Android 13」ですが、これを「Pixel 6」シリーズにインストールすると以前の「Android 12」に戻せなくなることを、グーグルが公式に説明しています。

↑Mr.Mikla/Shutterstock.com

 

従来のAndroid OSへのアップグレードは可逆的、つまり以前のバージョンへと戻すことができました。ユーザーは手動で古いOSをサイドロード(インストール)すれば、内部データは失われますがOSを戻すことは可能でした。

 

しかしPixel 6/Pixel 6 Pro/Pixel 6aにAndroid 13をインストールした場合、Android 12に戻せなくなるのです。これは同スマートフォン向けのAndroid 13に、アンチロールバックの仕組みを追加するブートローダーが含まれていることが原因です。

 

アンチロールバックのシステムは、古いバージョンのOSをインストールすることによる、セキュリティ対策として導入されるものです。実際にグーグルは、以前使用されたブートローダーのバージョンにはセキュリティの脆弱性があったことを認めています。

 

多くのユーザーにとって、Android 13へのアップデートにはなにも問題はないはず。しかし、使っているアプリがAndroid 12を要求している場合には、アップデートのタイミングに注意したほうがよさそうです。

 

Source: グーグル via 9to5Google

Android 13のARイースターエッグは「3Dブランコ」でした

Pixelスマートフォン向けに配布が始まった「Android 13」では、システム内に「3Dブランコ」のイースターエッグが含まれていることがわかりました。

↑グーグルより

 

イースターエッグとは、開発者がいたずらでシステム内に潜ませるコンテンツや機能です。Android 11ではレッドベルベットケーキ(RVC)のレシピ、Android 12では新デザイン「Material You」のスノーコーンのフレーバーが含まれていました。

 

 

Android 13に含まれている3Dブランコは、ARと実物の両方で見ることができます。首を90度傾けると、ブランコの支柱と座席が「13」の数字を示していることがわかりますね。上の実物の3Dブランコは、カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社に設置されたものです。

 

ウェブ上では3Dブランコの模型で遊ぶことができ、またARCoreをサポートするAndroidスマートフォンでは、「3Dで見る」ボタンで現実世界に3Dブランコを重ねあわせることができます。

 

毎年システムに、小粋ないたずらを残してくれるグーグル。はたして来年にリリースされるであろう「Android 14」では、どのようなイースターエッグが含まれることになるのでしょうか?

 

Source: 9to5Google

コピペも安心! Android 13ではクリップボードが一定時間で削除されます

米グーグルが昨日配布を開始した最新モバイル向けOS「Android 13」では、クリップボード内の重要なデータが一定時間経過後に自動で削除される仕様であることが、公式ブログにて説明されています。

↑DANIEL CONSTANTE/Shutterstock.com

 

クリップボードとは、いわゆる「コピー&ペースト」操作をする際に、テキストや画像などのデータを保存しておく場所です。もちろん便利な機能ではあるのですが、サードアプリが勝手にクリップボードの中身をのぞくなどの、プライバシーに関する問題も発生していました。

 

しかしグーグルが説明するように、Android 13ではクリップボードにメールアドレス、電話番号、ログイン情報などのセンシティブなデータが保存された場合、「一定時間後」に自動削除されます。プライバシーの向上はもちろん、他人にスマホを貸したときに大事なデータを知られないという意味でも、ありがたい変更でしょう。

 

海外テックメディアの9to5Googleが調べたところ、この「一定時間」とは3,600,000ms(ミリセカンド)、つまり1時間であると伝えています。

 

なお前バージョンでの「Android 12」でも、アプリがクリップボードにアクセスしたときにユーザーに知らせる通知機能が、すでに搭載されています。今後は、クリップボードのデータがより安全に守られることになりそうです。

 

Source: グーグル via 9to5Google

Chrome、ワンクリックでWindows標準ブラウザへの指定が可能に

米グーグルの「Chrome」ブラウザにて、ワンクリックでのデフォルトブラウザへの指定が可能になるとの情報を、ツイッターアカウントのLeopeva64が報告しています。

↑slyellow/Shutterstock.comより

 

現在の「Windows 11」とChromeの組み合わせでは、標準ブラウザを変更するにはOSやブラウザの設定を変更する必要がありました。しかもWindows 11のデビュー時には、開くファイルの種類を含めてユーザーがすべて手動で変更する必要があり、かなり手間のかかる作業だったのです。マイクロソフトはユーザーからの批判を受けて、このような方式を撤回していました。

 

 

Leopeva64さんによれば、Windows向けのChrome Dev(開発者版)の最新バージョンでは、ブラウザから離れることなくワンクリックでデフォルトのブラウザを変更することが可能になったのです。この機能は、Chromeのポップアップメニューとして提供されています。

 

通常どおりのスケジュールなら、一般向けのChromeにも数週間中に、このデフォルトトブラウザの変更機能がリリースされるはずです。Chromeユーザーにとっては、ありがたい新機能の追加となりそうです。

 

Source: Leopeva64/Twitter via The Verge

AI画像生成がTikTokに追加。テキストからイメージを自動生成

↑TikTokより

 

動画共有サービスのTikTokは、テキストからAI(人工知能)により画像を自動生成する機能「AI greenscreen(AIグリーンスクリーン)」を発表しました。

 

AIグリーンスクリーンでは、ユーザーからの「海の中の宇宙飛行士」や「花の銀河」といったオーダーに応じて、上のような画像を生成することができます。画像は抽象的でどこか似ているような印象も受けますが、気軽に利用する分にはこれで十分でしょう。

 

海外テックメディアのThe Vergeが「ヌード」「グロテスク」などのキーワードを入力したところ、問題がある画像が生成されることはなかったとのこと。また「ボリス・ジョンソン暗殺」や「ジョー・バイデン暗殺」といったバイオレンスなシーンを連想させる画像も、生成されませんでした。

 

このようなAIによる画像生成機能は現在ブームとなっており、「Google Image」や「Open AI DALL-E 2」「Midjourney」などが技術を公開しています。これからは必要な画像があったら自分で撮影したり、フォトストックから購入するのではなく、AIでパパっと生成するのが当たり前になるのかもしれません。

 

Source: The Verge

Android 13のPixelスマホへの配信、いきなりスタート

米グーグルの最新モバイル向けOS「Android 13」の正式リリースが、「Pixel」スマートフォンに対して始まりました。

 

Android 13では、タブレットや折りたたみスマートフォンに向けたインターフェイスの最適化が導入され、プライバシー機能も強化されています。すでに、年内にリリースされることが予告されていました。

 

その他にも、ロックスクリーンのメディアコントロールのデザインが変更。低遅延かつ品質が向上し、複数デバイスへのストリーミングが可能な「Bluetooth Low Energy (LE) Audio」にも対応しています。さらに対応イヤホン/ヘッドホンでは「Spatial Audio(空間オーディオ)」が利用可能です。

 

Android 13はPixel 4、Pixel 4 XL、Pixel 4a、Pixel 4a 5G、Pixel 5、Pixel 5a、Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 6a向けに配信中。まだ配信が開始されていない場合は、設定>システム>システムアップデートの「アップデートを確認する」にてチェックすることもできます。また、Androidのオープンプロジェクト(AOSP)向けにもAndroid 13がリリースされています。

 

さらに今年の後半には、Android 13は韓国サムスンや台湾ASUS、HMD(ノキアブランド)、モトローラ、OnePlus、OPPO、シャープ、ソニー、シャオミなどのスマートフォンにもロールアウトされる予定です。デザインから使い勝手まで刷新された新OS、早く体験したいものです。

 

Source: 9to5Google

「アップルさん、考え直そ?」グーグルがRCSメッセージに関するキャンペーン

米グーグルはアップルに対し、次世代メッセージサービス「RCS(リッチ・コミュニケーション・サービス)」をiPhoneでも受け入れるように要請する「Get The Message」キャンペーンを開始しました。

↑グーグルより

 

RCSとは従来のショートメッセージ(SMSやMMS)にかわるもので、電話番号を利用しながらより長い文章や大きな添付ファイルが送信できる、というもの。アメリカでは多くのキャリアによって導入が開始されており、また日本でも「+メッセージ」や「楽天Link」などのサービスが存在します。

 

一方でiPhoneはいまだにRCSに対応しておらず、Androidユーザーから送られた画像や動画が低解像度になったり、グループチャットを含めたチャット全般の機能が劣っている、エンドツーエンド暗号化ができないなど、時代遅れなものとなっています。なお、アップルの「iMessage」同士での会話なら、このような問題は起きません。

 

すでに時代遅れとなったSMSやMMSではなく、RCSを採用するようにとのグーグルによる働きかけは、筋が通ったもののようにも感じられます。はたしてアップルは今回のキャンペーンを受けてRCSを受け入れるのか、あるいはこれまでどおりに独自路線を貫くことになるのでしょうか?

 

Source: グーグル via 9to5Google

ツイッター社、匿名アカが身バレする恐れある540万件のデータが漏えいしたと認める

ツイッター社は修正済みのゼロデイ脆弱性により、匿名アカウントの身元バレに繋がる情報が漏えいしていたことを認めました。これを悪用したハッカーが、540万人分もの名簿を販売していたとの報道を受けてのことです。

↑Twitter

 

この情報漏えいは、今年1月に発見された脆弱性により可能になったこと。Twitterのアカウントに紐付けられた電話番号やメールアドレスが、たとえプライバシー設定で非表示にされていても取得できてしまうというものです。

 

それにより作られた540万件もの名簿は売りに出されており、Restore Privacyもサンプルをダウンロードしたところ、実在の人物のものだと確認が取れたと報告しています。

 

またBleepingComputerによれば、この名簿は2021年12月に盗み出されたデータから作られたものだそうです。それは電話番号やメールアドレスのほか、フォロワー数やユーザー名、ログインネームや住所、プロフィール画像URLなどの公開情報もセットになっているとのこと。その時点でハッカーは3万ドルで販売しており、関心のある買い手もいると述べていたと伝えられています。

 

そしてツイッター社は悪用された脆弱性が、2022年1月にバグ報奨金プログラムの一環として報告されたゼロデイ脆弱性と同じものだったと認めたしだいです。このバグは2021年6月に更新されたコードによるもので、報告を受けたとき直ちに修正したとのこと。その当時は「誰かがこの脆弱性を利用したという証拠はなかった」と語っています。

 

今回の情報漏えいではパスワードの流出はなかったものの、ツイッター社はセキュリティ対策として、不正なログインを防ぐためにも、アカウントに2ファクタ認証を有効にするようユーザーに呼びかけています。

 

とはいえ、匿名アカウントで活躍している人は身元を隠すなりの事情が何かしらあるはず。すでに知人や取引先に広く知られている電話番号やメールアドレスからユーザー名を逆引きできれば、それは身元バレにも繋がることになります。

 

そのためツイッター社は、すでに知れ渡っている電話番号やアドレスなどを使わないようにして、なるべく匿名性を守るようにお勧めしています。

 

それが普通の人であれば、最悪でも人間関係が壊れるか仕事を失うだけで済みますが、言論を弾圧する政府を批判するジャーナリストなどは命取りにもなりかねません。ツイッター社も、国家やその他の組織に狙われる可能性ある匿名アカウントの人々に、特に注意を呼びかけています。

 

またセキュリティを固めるための2ファクタ認証も、電話番号が漏れてしまえば守りが半減してしまいます。今回はツイッター社の落ち度とはいえ、ユーザーも他人には教えていない電話番号を登録する、漏えいが通知されたなら電話番号を変えるなど、自衛策を講じた方がよさそうです。

 

Source:Bleeping Computer
via:9to5Mac

Google TVにNest AudioやFitbit/Wear OSサポートがやってくる?

米グーグルのスマートテレビ向けプラットフォーム「Google TV」にて、Nest AudioやFitbit/Wear OSへの対応が、海外テックサイトのProtocolにて報じられています。

↑monticello/Sutterstock.comより

 

Google TVはリリースからすでに約2年が経過していますが、これまではあまり機能追加を行なってきませんでした。なお以前には、Google TVに無料のライブTVチャンネルが追加される可能性なども報告されています。

 

Protocolによれば、グーグルはGoogle TVと別のスマートTVプラットフォーム「Android TV」にて、数年をかけて他の製品やサービスとのサポートを強化します。そしてGoogle TVでは、Nest Audioスピーカーでのストリーミングオーディオのサポートが追加されるというのです。なお、この機能は「今後数ヶ月のうちに」リリースされると伝えられています。

 

さらにFitbitとWear OSとの統合では、Google TVやAndroid TVに消費カロリーや心拍数などのフィットネスデータが表示されるとのこと。こちらの機能は、早くて2023年にリリースされます。さらに高速ペアリング機能「Fast Pair」も、今年の終わり~来年の初めに追加されるとされています。Google TVやAndroid TVのさらなる機能強化に期待したいものです。

 

Source: Protocol via 9to5Google

「埋め込みツイート」を編集したらどう見える? アプリ研究者が予想

ツイッターは、2022年4月にツイートの編集機能を開発していることを明かしました。それから数か月経ちましたが、それはいまなお開発中で、公式に詳しくは説明されていません。一応は編集履歴、つまり「最初に書いていたこと」は残るかもしれないことや、「編集済み」マークが付くことは予想されていますが、まだまだ謎は残っています。

↑噂の編集機能はどうなる?

 

そんななか、アプリ研究者のさらなる分析により、「埋め込みツイートを編集した場合、どのように表示されるか」が明らかにされました。

 

アプリ研究者のJane Manchun Wong氏は、あるサイト(ニュースサイト等)に埋め込まれたツイートが編集されたらどう見えるのかを解説しています(以下)。

まず「埋め込み後に編集」の場合、埋め込みツイートは編集後も元の発言のまま表示され、新バージョンへのリンクが付くだけ。そのリンクをクリックすると、ようやく編集後のツイートが表示される仕組みになっているようです。こうすれば「都合の悪いことは後から編集してもみ消し、悪質な業者が繁盛しやすくなる」という心配が鎮まるのかもしれません。

 

では、すでに編集済みのツイートを埋め込むとどうなるのか? この場合は、編集後の新たなツイートだけが表示され、古いバージョンは表面には現れません。しかし、編集済みツイートの下にはタイムスタンプと「Last edited」というテキスト、すなわち「最後に編集した日時」が付けられ、過去にも遡れるというわけです。

 

ツイッターはこの機能を一般ユーザーに提供する前に、まず有料プラン「Twitter Blue」の会員限定でテストする予定。Blueの月額料金は2ドル(約270円※)値上げされたばかりですが、その価値に見合うかどうか、世間の目も厳しくなりそうです。

※1ドル=約133.8円で換算(2022年8月4日現在)

 

Source:Jane Manchun Wong(Twitter) 
via:Engadget

3200以上のモバイルアプリにTwitterアカウントの乗っ取りリスク発見される

芸能人や政治家らが「ツイッターのアカウントを乗っ取られた!」というのは、残念ながらよくあること(本当かどうかはさておき)。そうした乗っ取りリスクが、なんと3200以上のモバイルアプリで見つかったと報告されています。

↑Shutterstockより

 

セキュリティ研究企業のCloudSEKは、3200以上のモバイルアプリに開発者のミスがあり、ツイッターのアカウントの全部または一部機能の乗っ取りが可能とのレポートを発表しています。

 

これによりできることは、DMの閲覧やリツイート、リツイート、いいね!を付けることやフォロワーの削除、任意のアカウントのフォローやアカウント設定、表示画像の変更といったところです。

 

ただ乗っ取られる可能性のあるアカウントは、ユーザーではなくアプリ開発者のものだけというのが不幸中の幸いです。とはいえ、有名で認証済みのアカウントが標的とされることも意味しており、ボット軍団がフェイクニュースをばら撒く危険が生じるとも指摘されています。

 

もう1つのリスクは、ツイッターで流行している暗号通貨などの詐欺の宣伝に使われること。さらに攻撃者がDMを読むことで機密情報が流出するおそれもあります。

 

なぜ、こうした問題が起こっているのか。それはモバイルアプリ開発者に与えられる特別な認証キー(トークン)が漏れてしまっているためです。

 

モバイルアプリをツイッターと紐付けるとき、開発者にはトークンが与えられ、それによりアプリとツイッターのAPI(外部サービスの機能と連携できる仕組み)がやり取りできるようになります。この認証キーを使うことで、誰もが本来のユーザー(この場合は開発者)に成り代わってツイッターの各種アクションを実行できてしまう……Bleeping Computerはそうした趣旨を説明しています。

 

では、どうして認証キーが流出したのか。CloudSEKによれば、アプリ開発者がそれをツイッターAPIに埋め込み、アプリを公開する前に削除し忘れるというミスから起こることが一般的だそうです。

 

この問題を抱えたアプリには、数百万人ものユーザーがいる、非常に人気の高いものもあるそうです。しかしCloudSEKが警告してから丸々1か月が経っても、ほとんどの開発者がこの問題を修正していないため、あえてアプリの名前は公表されていません。いまからでも遅くないので警告に耳を傾け、速やかに不具合が直されることを祈りたいところです。

 

Source:CloudSEK

軽くてサクサクな新Outlook Liteアプリ、14か国で配信開始

米マイクロソフトはAndroid向けの新しい「Outlook Lite」アプリを、海外にて配信を開始しました。

↑マイクソフトより

 

マイクロソフトのメールアプリ「Outlook」はすでに幅広く利用されていますが、同社は一部新興国向けに、軽量版の「Outlook Lite」というアプリもリリースしていました。今回リリースされたOutlook Liteは、以前のアプリをリニューアルし対象国を拡大したものとなっています。

 

今回のOutlook Liteは、Outlookの主要機能を搭載。さらにアプリのファイルサイズは小さく(約5MB)、パフォーマンスが高速化され、バッテリー使用量が少なくなるように設計されています。これは搭載RAM容量や内蔵ストレージが小さなスマートフォン、または2Gや3Gを含む低速なモバイルネットワークでも動作するための設計です。

 

新しいOutlook Liteはアルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、インド、メキシコ、ペルー、サウジアラビア、南アフリカ、台湾、タイ、トルコ、ベネズエラ向けに展開が開始されています。またOutlook.comやHotmail、Live、MSN、Microsoft 365、およびMicrosoft Exchange Onlineなどのアカウントに対応しています。

 

このような新興国向けの軽量化されたアプリとしては、米メタがリリースしている「Facebook Lite」などがあります。またグーグルも、「Gmail Go」を含むGoシリーズのAndroid向けアプリを展開しています。

 

マイクロソフトでシニアプロダクトマネージャーを務めるPradeep Elavarasan氏は、「世界中の軽量モバイルデバイスを利用しているユーザーにとって、利用しやすいアプリだ」と述べています。残念ながら日本向けの展開は発表されていませんが、上記の国々で廉価なスマートフォンを利用する際には役立つこととなりそうです。

 

Source: The Verge

サムスン、スマホ修理業者のプライバシーのぞき見を防ぐ「修理モード」発表。まずGalaxy S21から

スマートフォンを修理に出したけれど、プライベートな情報がどうなるか心配になる人も少なくないはず。実際にアップル直営店にiPhoneを修理に出したところ、プライベートな写真が盗み出された事件もあったりしました。

スマホ修理のイメージ画像

 

そんななかサムスンは、修理中にGalaxyスマホから個人情報が抜き取られることをを防げる新機能「修理モード」を発表しました。

 

この「修理モード」は、公式発表によれば「スマホ修理時にデータを選択的に公開できる機能で、一部の民間企業を通じて修理中に起こる個人情報へのアクセスや流出の懸念を根本的にブロックするもの」だそうです。

 

スマホを修理に出す場合、ロックを掛けたままでは業者は起動さえできません。かといってロック解除をしてから渡すと、個人情報を抜き取り放題となってしまいます。この修理モードはその合間をとって「修理に必要な操作はできるが、個人情報にはカギをかけておく」しくみです。

 

本機能は「設定」アプリの「バッテリーとデバイスケア」内にあり、有効にすると自動的にスマホが再起動。そして本来の持ち主を含めて、誰も個人データやアカウント、写真、メッセージにアクセス不可となり、標準アプリしか使えなくなります。

 

そしてスマホの修理が完了した後は、「修理モード」をオフにすると再起動。その状態でユーザー本人が指紋認証なりパスコード等でロック解除すると、再び個人データを見られるようになります。

 

「修理モード」を含むアップデートは、まずGalaxy S21モデルに展開され、その後に多くのGalaxyスマホにも提供される予定です。さらには韓国以外で販売されたGalaxyスマホにもこの機能を追加していく見通しだそうです。

 

アップルも次期iOS 16で、より強固なセキュリティを実現する「ロックダウンモード」を追加予定です。こちらは国家が支援するスパイウェアの脅威からユーザーを守ることが狙いですが、今後はスマホ各社ともプライバシー保護の強化を競い合うのかもしれません。

 

Source:Samsung
via:PhoneArena

ツイッター、iOSアプリをアカウントなしで使えるお試し版をテスト中。初心者に慣れてもらうため

ツイッター社は新たなユーザーを増やすための新たな取り組みとして、初めて使う人がアカウントなしで公式iOSアプリをお試しできる「Try Twitter」をテスト中だと発表しました。

 

ツイッター公式には少数のユーザーに提供中だと述べられているものの、一部の国に限られているか、それとも全世界に展開しているかは明らかにされていません。

 

試用版ながらも他人のツイートを読んだりレスを付けたり、最大50人のユーザーをフォローもできるとのこと。またツイートの検索や、ニュースやトレンドの話題を探せるほか、通知も受け取れる予定だそうです。

 

これは、今までのツイッター用アプリの使い方から大きく外れているものです。現在のところ、公式アプリでツイートを見るだけでもアカウントを登録する必要があります(ウェブ版ではユーザー登録やログインしなくともツイートを読むことは可能)。

 

もちろんお試し版だけに、何もかもできるわけではありません。アカウント登録しないとリツイートやいいね!はできず、少なくとも今回のテストでは新たにツイートもできません。

 

また、ユーザー情報に基づいたパーソナライズ(その人に合わせた広告やトレンドなどの表示)もあまり機能しません。一応はフォローしている人や行ったことのある場所に基づく限られたパーソナライズ設定はできるそうです。もっとも、パーソナライズを歓迎しているとの声もあまり聞こえないため、さほど問題はないのかもしれません。

 

もともと「Try Twitter」機能は、ツイッター社が自ら公開したものではありません。まずアプリ研究者のJane Manchun Wong氏が最初に発見し、それを同社のプロダクトマネージャーLaura Burkhauser氏がテストしていることを認めたかっこうです。

 

Burkhauser氏は、このテストの狙いはユーザーがアカウントを作成しなくてもツイートを読んだり、フォローに基づくタイムラインを作るといったツイッター体験を「得られる」ようにすることだと述べています。いったんTwitterのインターフェイスに慣れてしまえば、そこからアカウントを作ってより多くのツイートを読んだり、自らツイートを投稿するようになる、という流れが期待されているようです。

 

ツイッター社は買収計画を撤回したイーロン・マスク氏と揉めている真っ最中ですが、いずれにせよビジネスの基盤となるユーザー数を増やすことが最優先事項であるのは変わりないはず。

 

そもそもマスク氏が買収に逃げ腰になった理由の1つも、同社を成長軌道に乗せることが無理だと見切ったためではないかとの憶測もありますが、ツイッターなしでは生きていけない人たちのためにも健闘を祈りたいところです。

 

Source:TechCrunch

TikTokが音楽系サービスに参入!? それを裏付ける理由とは…

動画共有サービスのTikTokを運営する親会社のByteDanceが「TikTok Music」の商標を申請したことから、音楽ストリーミングサービスへの参入の可能性をBusiness Insiderが報じています。

↑XanderSt/Shutterstock.com

 

TikTokといえば、縦長アスペクトのショート動画にて世界で大ブームとなっている動画共有サービス。またByteDanceはすでに音楽ストリーミングサービス「Resso」を展開していますが、その範囲はインド、ブラジル、インドネシアにとどまっています。

 

Business Insiderの報道によれば、ByteDanceが米特許商標庁に登録した内容では「ユーザーは音楽、楽曲、アルバム、歌詞を購入、再生、共有、ダウンロードし、オーディオとビデオをライブストリーミングし、写真をプレイリストのカバーとして編集して、アップロードすることができます。また、音楽や楽曲、アルバムにコメントができます」と説明されています。

 

なお先述のRossoでは、プレイリストや楽曲の共有、コミュニティの購入などの機能をすでに備えています。またブラジルでは、TikTokはユーザーをRessoの楽曲へとリダイレクトしています。

 

現時点ではByteDanceがRessoをベースとして、音楽ストリーミングサービスに参入するのかどうかは不明です。一方で米国で商標を登録する際には、実際にそれを使用する必要があることから、同社がTikTok Musicの名称でなんらかのサービスを開始することは間違いなさそうです。

 

Source: Business Insider via Engadget

約660円は高い? Twitter有料プランが海外で値上げ

米ツイッターは海外で提供している有料プラン「Twitter Blue」にて、月額料金の値上げを発表しています。

↑Twitter

 

Twitter Blueは有料のサブスクリプションプランで、ツイートの取り消しやナビゲーションバー、アプリアイコンのカスタマイズなどの機能が利用可能です。現在は米国、カナダ、オースラリア、ニュージーランドにて「Twitter for iOS」で利用でき、米国での月額料金は2.99ドル(約400円)となっています。

 

しかし今後、米国におけるTwitter Blueの価格は2.99ドルから4.99ドル(約660円)へと値上げされます。また同サービスが提供されている他国でも、値上げが実施。この新しい価格は、新規加入者に対してはすでに適用が始まっています。

 

一方で従来の加入者にたいしては、10月まで従来の料金が維持され、新料金が適用される少なくとも30日前には解約の機会が与えられます。また今後は、Twitter Blueの機能として「より快適な読書体験」が提供される予定です。

 

ツイッターは「必要な機能を追加し続け、現在のTwitter を改善し、ジャーナリズムをサポートする」ために、今回の値上げが必要だったと説明しています。実業家のイーロン・マスク氏による買収計画が破綻したり、第2四半期収益が前年同期比で落ち込んだりと、ツイッターを取り囲む環境は順風満帆とはいえないようです。

 

Source: Matt Navarra/Twitter via The Verge

Chromeのサード製クッキー廃止は2024年に延期。Chromebookには新動画エディターが登場へ

米グーグルの「Chrome」ブラウザにて、サードパーティー製クッキー(Cookie)の廃止時期が2024年に延期されたことが、公式ブログにて明かされています。

↑viewimage/Shutterstock.comより

 

クッキーとはサーバーとブラウザ間でやり取りする識別子で、ショッピングカートやログイン情報を保存しておくことができます。一方で、セキュリティやプライバシーに関する問題が以前から報告されていました。

 

グーグルは当初、2022年までにChromeにおけるサードパーティ製のクッキーを廃止する予定でした。その後予定は2023年に延期され、さらに今回2024年まで延期されたことになります。これに関して同社は、パートナーからのフィードバックを理由にあげています。

 

一方でグーグルはクッキーに代わる、プライバシーサンドボックスを準備しています。グーグルはChromeでテストできるプライバシーサンドボックスを、開発者向けに公開。そして今後、サードパーティ製クッキーを無効にする前に、プライバシーサンドボックスAPIのテストウィンドウを拡大し、2024年後半に段階的な廃止を開始する予定です。また一般ユーザーに対しては、2023年第3四半期(7月〜9月)にChromeブラウザにて利用が開始されます。

↑グーグルより

 

一方でChromebookでは、この秋に「Google フォト」の新しい動画エディターが提供されます。新しい動画エディターでは、「わずか数回のタップで高品質のムービーを作成」することが可能だとうたわれています。

 

Source: グーグル via 9to5Google

「パパすごいね!」ーーいつもと一味違う公園遊びのススメ

提供:株式会社学研プラス

 

幼い子をもつ親にとって、定番の遊び場所といえば近所の公園でしょう。遊具を使うほか、ボール遊びにかくれんぼ、フリスビーや縄跳びなど遊び方はいろいろありますが、子どもに飽きられてしまったり、マンネリ化に悩んだりしている人も少なくないはず。そんな親御さんにオススメなのが「ナニコレンズ」という最新アプリです。

↑2022年6月23日からApp StoreとGoogle Playストアで公開されており、無料でダウンロードできます。1日に撮れる枚数は5枚までですが、GakkenIDに無料登録すると無制限になります

 

ナニコレンズを開発、提供しているのは「学研の図鑑LIVE」で知られる学研プラス。アプリは、2022年6月に「学研の図鑑LIVE 新版」へと生まれ変わるタイミングに合わせた、新しい図鑑体験のひとつとしてリリースされました。

 

スマホのカメラ機能と連携し「パシャッ」と撮るだけで生き物の名前を判別。撮った生き物をコレクションすることもでき、親子で楽しめるアプリなのだとか。週末になると「今度はどこで、何して遊ぼうか……」と、選択肢の狭まりを感じ始めているために、少しお疲れ気味の筆者が実際に子どもとナニコレンズを使い、遊んでみた様子をお届けします!

 

撮った写真をAIが判別してコレクション

早速、スマホにアプリをダウンロードして起動すると、最初のチュートリアルで特徴や遊び方などを教えてくれます。メインの使い方は、生き物を画面の枠に入れて写真を撮るだけ。そうするとAIが写真から生き物の名前を判定し「マイずかん」にコレクションしてくれるのです。

↑チュートリアルの画面。昆虫や動物などを撮るときは「いきもの」、花を撮るときは「はな」のボタンを選んでから撮影します

 

学研がこれまで培ってきた膨大な図鑑データと連携しているのも強み。「学研の図鑑LIVE」の解説をもとにした身近な生き物を約2400種類収録するとともに、「学研の図鑑LIVE」での掲載ページも載っているので、撮影した生き物についてさらに理解を深めたい場合には、改めて図鑑で調べることもできます。

↑撮れば撮るほど「マイずかん」に保存されていきます

 

「ナニコレンズ」の詳細はコチラ

 

親子で遊びながら学べる

「ナニコレンズ」の話を子どもたちにすると、目を輝かせて「やってみたい!」と大はしゃぎ。さっそく近所の公園に行って、まずは花から撮影してみました。

↑弟が目をつけたのはマーガレット。本人は花の名前はわからない様子でしたが、写真を撮る体験を通じて、ばっちり覚えてくれました

 

ポイントのひとつが「かくしんど」。これは、AIの判断がどれほど合っているのかを数値化したもの。今回撮ったマーガレットは「かくしんど」は97%で、ほぼ間違いないでしょう。

↑花が枠の中央になくても、しっかりと判別してくれます。そしてスクロールすると「きほんデータ」から様々な情報がわかります

 

お姉ちゃんは、マーガレットの隣に植えてあったピンクの花を撮影。こちらはニチニチソウという花で、植物にうとい筆者自身も勉強になりました。

↑「へぇ~! ニチニチソウっていうんだー」と感心している様子

 

次はなんとか花以外の生き物を撮りたい! ということで周辺を手分けして探すと、ササッと動く緑色の昆虫らしき物体を発見。すかさず写真を撮ると……あまり近づかないほうがいい昆虫であることがわかりました。

↑判定は、チャバネアオカメムシ

 

カメムシが悪臭を放つことは、さすがに子どもたちもよく知っています。ただ「チャバネアオカメムシっていうんだ。カメムシにもいろんな種類がいるんだね」と勉強になった模様。

 

「ナニコレンズ」の詳細はコチラ

 

出会ったことのない動植物を探す楽しみがある

その後も探索は続き、この日一番盛り上がったのがトカゲのような生き物の撮影です。正式名称は「かくしんど」が66%だったので微妙なところですが、ニホンカナヘビ。いずれにせよトカゲの仲間であることは間違いありません。

↑動き回って撮影が難しかったので、手で掴んだところを激写しました

 

筆者の子どもたちは恐竜が好きなため、その流れで爬虫類にも興味津々。「マイずかん」の「はちゅうるい・りょうせいるい」に1種加わったこともうれしそうでした。

↑この日の成果は合計10種。次の目標は哺乳類や鳥類を「マイずかん」に収めることです

 

帰宅すると、子どもたちは家にある昆虫や爬虫類の図鑑を見ながら、今日撮影した動植物の仲間などをチェックしていました。まさか学ぶ意欲を呼び起こしてくれるとは、「ナニコレンズ」さまさまです。

 

アプリ自体もそうですが、生き物を発見すれば「パパすごいね!」と尊敬されること間違いありません。図鑑データは約2400種もあり、生き物探索に飽きることもないでしょう。ぜひ今度の公園遊びに「ナニコレンズ」を活用してみてください。

 

●ナニコレンズのダウンロードはコチラから

App Store

Google Play

Netflix、iOSアプリから契約可能に! アップルの規約改正で

ここ数年ほど、NetflixはiOS版アプリ内からの新規会員登録を止めていました。2018年末以降は、直接同社の公式サイトに行かなければユーザー登録や、購読料の支払い手続きもできなくなっていたのです。

↑Netflix

 

ところが今となって、NetflixがiOSアプリに、サービスに新規加入するための購読ボタン(同社の公式サイトに誘導)を全世界に展開していることが明らかとなりました。

 

購読ボタンをタップすると「これからアプリを出て、外部のWebサイトに移動します」とのメッセージが表示。またアプリ外でのアカウント作成や購入はすべてNetflixが管理すること、アップルは返金要求やプライバシー、セキュリティについて責任を負わないとの但し書きも付けられています。

 

さらに続行ボタンを押すと、Netflixの公式サイトに移動し、個人データの入力や支払い方法の選択、プランを選んで加入できます。今まではブラウザーからNetflixのサイトにアクセスして登録の手続き、それからiOSアプリにログインする二度手間が必要でしたが、今後はiOSアプリからすべての手続きができるようです。

 

これは今年初めにアップルが「リーダー」アプリにつき、開発者の運営するWebサイトへのリンクを置き、ユーザーがApp Store外でアカウントの作成や管理を許可したことに対応したものと思われます。要するに開発者はアプリ内に「アップルに15~30%の手数料を取られることなく、ユーザーに直接支払ってもらえる外部リンク」を貼れるようになったわけです。

 

なお、ここでいう「リーダー」とは、雑誌、新聞、書籍、音声、音楽、動画などのデジタルコンテンツの提供を主な目的とするアプリを指しています。

 

かつてNetflixのiOSアプリからは、新規会員の登録ができました。なぜ一時は止めていたかといえば、アプリ内課金であればアップルから手数料が取られるためです。実際にアップルがNetflixにアプリ内からの新規会員登録を止めないよう頼み込んでいたことが、訴訟の資料から明らかになっていました

 

最近は全世界でアップルに対して反トラスト法(独占禁止法)違反の調査が進んでいることもあり、ようやく同社も一部アプリには手数料を支払わず、App Storeの外で購読料を決済してもいいと譲歩しているかっこうです。

 

さらにオランダや韓国など一部の国で、App Store内でも外部決済の提供を認めるようになりました。こういったことが進めば、例えばいつの日か、Kindleアプリ内でも電子書籍が買えるようになる日が来ることを願う人も多そうです。

Source:9to5Mac

Google Payじゃないよ。Google Walletが世界で展開開始

↑グーグルより

 

米グーグルはアプリストア「Google Play」にて、新たな決済サービス「Google Wallet」の配信を世界的に開始しました。なお日本では、同アプリは「近日配信」と案内されています。

 

Google Walletは今年5月に開催された「Google I/O」にて発表された、新たな決済サービスです。アプリにはクレジットカードや交通カード、イベントチケット、航空券やポイントカードなどを保存し、管理することが可能。またワクチンの接種記録や学生証/自動車のキーを保存することもできます。

 

さらに、スマートフォンを紛失した場合には「端末を探す」機能によりその場所を確認したり、あるいは端末をロックすることもできます。なお、これまで利用されてきた決済サービス「Google Pay」の名称は、アプリや決済端末にて引き続き利用されることになります。

 

そして今回、Google WalletがAndroidとスマートウォッチ向けの「Wear OS」に対して、世界的に展開が開始されました。Google Payアプリのアップデートとして配信が開始されたことからも、Google WalletがGoogle Payの後継アプリであることがわかります。

 

Google Walletのように、決済サービスに身分証明書や自動車/ホテルのキーを取り込む動きは、米アップルの「Apple Pay」でもすすめられています。スマートフォンやスマートウォッチだけで買い物から車や自宅の解錠/施錠ができる未来が、いよいよ実現しようとしています。

 

Source: Google Play via 9to5Google

Twitterスペース、モバイルアプリで「会話の切り抜き」をシェア可能に! 他の人も美味しい部分が聴ける

ツイッター社は、Twitterが音声チャットサービス「スペース(Spaces)」から短い会話を切り抜いて(クリップ)シェアできる機能を、iOSおよびAndroidアプリで展開することを発表しました。

 

このスペースとは、ツイッター上で音声を使ったリアルタイムの会話ができる機能です。もともとはコロナ禍の巣ごもりで広まったClubhouseに対抗して打ち出されたものでしたが、スマートフォンだけでなくデスクトップ(PC)でも使えるようにしたり、ボイスチェンジャーを追加したりと充実に努めており、今ではすっかり定着した印象があります。

 

今後は会話が交わされたライブスペース(部屋)にいた人であれば、誰もがツイッター上でシェア可能な音声クリップを作ることができ、その場にいなかった人たちにもトークの面白い部分を聞いてもらえるようになります。

 

この機能は3月に一部ユーザーを対象にテストが始まっていましたが、ようやく一般に公開されるかっこうです。その当時はスペースの主催者だけがクリップを作れましたが、正式版ではリスナーとして聞いていただけの人でも作成し、ツイッター上で共有できます。7月21日現在では、iOSとAndroid向け公式アプリのユーザーに限られていますが、ゆくゆくはウェブ版(デスクトップPCでブラウザ経由している)人にも提供される予定だそうです。

 

ツイッターはスペースの録音について少しずつ機能を追加しており、もともと一部のユーザーに限られていたのが、今年初めには全ユーザーが録音可能となりました。ただし、録音が再生できるのはスペースが終了してから30日間のみとなっています。

 

逆にいえばツイッターの運営側も、すべてのスペースを録音しています。さらに規約違反が判明した場合は最大120日間保存されることになり、「この場かぎりの話」や「暴言を言いっぱなし」は通用しないことは注意しておきたいところです。

 

Source:Spaces(Twitter) 
via:MacRumors

インスタグラムの15分未満の動画、全部リールになりますよ

画像SNS「インスタグラム(Instagram)」を運営するメタ(Meta、旧フェイスブック)は、同プラットフォームに投稿される15分未満の動画をすべて「リール(Reels)」として取り扱うと発表しました。

↑Ascannio/Shutterstock.comより

 

リールは2019年にインスタグラムに追加された機能で、ユーザーはショート動画を投稿することができます。現在では投稿できる動画が90秒にまで拡大され、フェイスブック(Facebook)からの動画投稿も可能となっています。

 

インスタグラムのヘルプセンターに掲載された案内によれば、今後は15分未満の動画はすべてリールとして取り扱われる一方で、以前に投稿された動画はビデオとして残ることになります。この変更は、今後数週間をかけて展開される予定です。また、ユーザーのプロフィール上でのリール/ビデオセクションも、1つのタブに統合されます。

 

ユーザーが動画コンテンツと自分のリアクションを同時に記録できる「デュアル(Dual)」機能も導入されます。ここでは、スマートフォンのフロントカメラとバックカメラを使って同時に録画し、リール動画を共有することもできます。

 

リールの「テンプレート」機能もアップデートされ、カメラ撮影画面から様々なテンプレートを閲覧し、動画と写真をアップロードして既存のフォーマットやオーディオと組み合わせ、リール動画を作成することができます。

 

リールのデュエット機能の「リミックス(Remix)」も拡張され、独自のコメントを追加するためにグリーンスクリーン、水平/垂直画面分割、ピクチャーインピクチャーのレイアウトが利用できます。また「リミックス・フォー・フォト(Remix for photos)」では、ユーザーは公開されている写真をリミックすることができるようになります。

 

このように、今後は大きな進化が予定されているリール。ショート動画プラットフォームがますます拡大する中、メタもその改革に本腰を入れているようです。

 

Source: Instagram Help Center via TechCrunch

マスク氏「ツイッター裁判、来年まで延期できない?」

実業家のイーロン・マスク氏は中止を発表した米ツイッターの買収計画について、「裁判の開始を2023年2月に延期できないか」と、裁判所に要請しています。

↑Rokas Tenys/Shutterstock.com

 

マスク氏は今年4月にツイッターの買収を発表していましたが、「全アカウントにおけるスパム/フェイクアカウント」の割合が5%未満かどうかが確かめられない」と、難色を表明。その後に買収の中止を発表し、一方でツイッターはマスク氏の提訴を表明していたのです。

 

マスク氏の弁護団はツイッターによる提訴に対し、「ツイッターが不当に早い裁判を要求している」と主張。「2か月間の足止めと混乱を続けた後、ツイッターが突然ワープスピードでの裁判を要求したのは、スパムアカウントに関する事実を隠蔽し、被告を追い込むための戦略だ」としているのです。

 

マスク氏が2023年2月移行の裁判を求める一方、ツイッターは10月24日の決着に向け、9月末までに結論が出るように4日間の裁判を要求しています。またデラウェア州裁判所のカタリーン・マコーミック判事は9月の裁判に向けて、7月19日に90分の審理を行う予定です。

 

まさに泥沼の様相となってきた、マスク氏とツイッターの法廷論争。裁判の後送りを要請したマスク氏が弱気のようにもみえますが、はたして審判はどちらに下ることになるのでしょうか。

 

Source: Bloomberg via Engadget

スナップチャットがウェブにやってくる! ブラウザからメッセージも通話も可能

SNSサービス「スナップチャット(Snapchat)」を運営する米スナップは、同サービスを「Snapchat for Web」としてウェブ(デスクトップ)向けに展開すると発表しました。

↑Snap(スナップ)より

 

2011年にリリースされた、一定時間だけ閲覧できる写真や動画を友人と共有できるスナップチャット。日本ではあまり知られていないものの、世界的では若者を中心に人気のアプリとなっています。なお、利用にはスマートフォン向けアプリが必要で、これまでパソコンなど他のプラットフォームでは利用できませんでした。

 

しかしスナップによれば、今後リリースされるSnapchat for Webでは、友人にメッセージを送信したり、ビデオ通話をすることができます。同サービスはまず有料サービス「Snapchat Plus」を利用する、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのユーザーがアクセスできるようになります。また米グーグルの「Chrome」ブラウザで利用できるものの、アップルの「Safari」には対応していません。

 

新型コロナウイルスにより人々が自宅でより長い時間を過ごす中、Snapchatがパソコン向けのウェブ版として提供されるようになるのは、ごく自然な流れでしょう。同社はARスマートグラス「Spectacles」シリーズも開発を続けており、今後はモバイル向けアプリにとどまらない、さまざまな展開を計画しているようです。

 

Source: The Verge

ネットフリックスのパスワードの無料共有、今後はさらに難しくなりそう…

米ネットフリックスは海外の一部地域にて、自宅以外からの同一アカウントのアクセスに対して追加料金を徴収することを明かしました。

↑xalien/Shutterstock.com

 

ネットフリックスといえば動画ストリーミングサービスとしては珍しく、以前には家族や友人間でパスワード(アカウント)を共有することを黙認していました。しかし今年4月に発表された決算では10年ぶりの会員数の減少が発表され、それとともに広告付きの廉価なプランや、パスワード共有に対する課金の意向が示されていたのです。

 

ネットフリックスの公式サイトによれば、2022年8月からは自宅から離れた場所から1つのアカウントを利用するには、追加の「Home(ホーム)」を購入する必要があります。これは、2週間以上自宅以外からアカウントにアクセスしているユーザーが対象です。

 

具体的な価格は、アルゼンチンの場合が219ペソ(約240円)で、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ドミニカ共和国の場合は2.99ドル(約410円)。ネットフリックスはユーザーのIPアドレスやデバイスID、アカウントアクティビティなどの情報からアクセス位置を把握し、追加のホームを購入しなかった場合にはアクセスがブロックされます。

 

またネットフリックスは、自分のアカウントがどこで使われているかを追跡し、アクセスを制限できる機能も開発中だとしています。これではベーシックプランであれば1か所、スタンダードプランであれば2か所、プレミアムであれば3か所までを追加することができます。

 

ネットフリックスは以前にも、コスタリカ、ペルー、コロンビアにて自宅以外のアスセスに追加料金を課すテストを実施していました。今後はネットフリックスにて、無料でパスワードを共有することはさらに難しくなりそうです。

 

Source: Netflix via The Verge

より環境に配慮できそう、Google マップで車種にあわせた省エネルートの提案が可能に?

米グーグルが地図サービス「Google マップ」にて、電気自動車やハイブリッド車などにあわせた省エネルートの開発を進めていることを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

↑Google マップが車種に合わせた省エネルートの提案をしているようです

 

Google マップでは2021年から、車によるナビゲーションにおいて「最短の移動時間」だけでなく、「燃費が良く環境に優しいルート」の提供を開始しています。またETA(到着予測時間)が近い場合には、後者がデフォルトのルートとして設定されることもあります。

 

一方で自動車はガソリン車やハイブリッド車、電気自動車などの車種によって、省エネなルートが異なることもあります。そのため、Google マップのベータ版となるバージョン11.39では、利用している車種を設定するオプションが追加されているとのこと。

 

Google マップの車種指定では、ガソリン、ディーゼル、電気、ハイブリッドのオプションが提供されています。そしてこれらの車種にあわせて、「省エネなルート」が調整されて提供される予定です。なお標準では、ユーザーはあえて車種を指定する必要はなく、またユーザーが後から車種を変更することも可能です。

 

今回の車種の指定機能はベータ版のもので、正式な実装にはあと数週間ほど待つ必要があります。しかし、自分の自動車にあわせた正確な省エネルートの提供は、ユーザーからも歓迎されるものとなりそうです。

 

Source: 9to5Goolge

泥沼化は必至! ツイッター社がイーロン・マスクを提訴へ

米ツイッターが買収計画を破棄した実業家のイーロン・マスク氏をデラウェア州にて提訴したと、ロイター通信が報じています。

↑Sergei Elagin / Shutterstock.com

 

今年4月に発表された、マスク氏によるツイッターの買収計画。総額440億ドル(約6兆円)と巨額なこの買収提案は、翌月にはマスク氏が「フェイクやスパムアカウントが5%未満であることを確認できない」と主張し、買収金額の引き下げを示唆したことで、さっそく暗雲が漂っていました。ツイッター側は社内データをマスク氏に開示するなど買収計画に前向きでしたが、とうとう7月にはマスク氏から買収の中断が発表されたのです。

 

報道によれば、ツイッターはマスク氏が「会社(ツイッター)を破壊し、業務を混乱させ、株主価値を毀損した」として、訴訟に踏み切りました。なおツイッター側の主張が認められれば、マスク氏は10億ドル(約1400億円)の和解金を支払うことになります。

 

一方でマスク氏は、「フェイクやスパムアカウントが5%未満であるというツイッターによる主張は、信用できない」と伝えています。そしてツイッターが要求した情報を提供しなかったとして、契約上の合意を遵守しなかったと主張しているのです。

 

今後は裁判にて、ツイッターが主張する5%未満のフェイク・スパムアカウントという数字が精査されるものと予測されます。ツイッターは引き続き買収の締結を望んでいるようですが、マスク氏がどの程度真剣に買収計画を提案したのかが、なんとも気になるところです。

 

Source: ロイター通信 via MacRumors

Google Oneの大容量プラン、Meetのビデオ通話機能を拡張

米グーグルのクラウドサービス「Google One」にて、2TB以上の大容量プラン向けに、ビデオ通話サービス「Google Meet」における機能が拡張されました。

↑dennizn/Shutterstock.com

 

Google Oneでは加入プランに応じて、異なるストレージ容量と機能が追加されます。これまでも有料プランの加入者には、画像ストレージサービス「Google フォト」のエディット/フィルター機能や、Android/iOS向けのVPN(Virtual private network、仮想プライベートネットワーク)機能が提供されてきました。

 

今回Google Meetにて追加提供される機能は、以下のとおりです。

 

  1. グループビデオ通話での1時間の時間制限の撤廃、最大24時間まで利用可能
  2. 犬の鳴き声や工事の音などのバックグラウンドノイズのフィルタリング
  3. 通話をGoogle ドライブに保存し、誕生日祝いなど特別な瞬間を後から体験・共有

 

これらの追加機能は米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、日本、オーストラリアにおけるGoogle Oneの2TB以上の加入者向けに、現地時間7月11日から提供されます。また、「Google Workspace(Google MeetやGmail、Calendar、およびその他の Google 製品を含む)のプレミアム機能の一部も、追加される予定です。Google Meetをビジネスで使うユーザーにとって、グループビデオ通話での時間制限の撤廃は、見逃せない追加機能となりそうです。

 

Source: 9to5Google

YouTubeでのPinP表示がiPhoneでも世界展開! 日本で使う条件とは?

iPhone/iPad向けのYouTubeアプリにて、ピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)機能の世界的な展開が始まったことを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

↑9to5Googleより

 

ピクチャー・イン・ピクチャーとは、他のアプリの上に動画などのウィンドウを重ねて表示する機能です。YouTubeのAndroid版アプリでは以前からピクチャー・イン・ピクチャー機能が展開されていましたが、iPhone/iPad向けアプリでは有料プラン「YouTube Premium」の加入者向けに限定的なテストが実施され、そのテストも今年4月に終了していました。

 

iPhone/iPad向けYouTubeアプリのピクチャー・イン・ピクチャー機能は、動画を再生しながらアプリを終了すると、自動でミニプレーヤーが表示されます。対象はiOS 15以降およびiPadOS 15以降で、設定→全般から機能が有効にできます。

 

さてこのピクチャー・イン・ピクチャー機能の展開ですが、日本を含む全世界ではYouTube Premiumの加入者が対象となりまます。一方でアメリカの場合、無料会員でも「音楽以外のコンテンツ」なら、ピクチャー・イン・ピクチャー機能が利用可能です。

 

SNSアプリなどを見ながらの「ながら作業」で、大いに活用できるピクチャー・イン・ピクチャー機能。自分のiPhoneにも機能が展開されるのが、実に待ち遠しいものです。

 

Source: 9to5Google

グーグルの広告事業に異変? 親会社のアルファベットに一部分割するかも

米グーグルが広告事業の一部を親会社のアルファベットに分割するとの情報を、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。

↑グーグルの親会社であるアルファベット

 

アルファベットは2015年にグーグルの親会社として、設立されました。子会社にはグーグルだけでなく、Calico、GV、Google Capital、X、Google Fiber、Nest Labsなどを抱えています。一方で、広告を含めたインターネットサービスは引き続きグーグルが担当しているのです。

 

今回の広告ビジネスの分割の狙いは、米司法省の訴訟を回避するためのものだと説明されています。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、米司法省はグーグルが「デジタル広告の販売主とオークション業者の両方の役割を悪用して、ライバルを犠牲にしながら利益を得ていた」として、調査をすすめているのです。

 

さらに米司法省は、グーグルの広告技術に関するビジネスが独占禁止法(反トラスト法)に抵触するとして、訴訟を準備しているとのこと。この訴訟は早ければ、今年の夏にも起こされる可能性があると、関係者は述べているのです。

 

一方でヨーロッパでは、グーグルがYouTubeにてサードパーティーの広告ツールを導入する意向であることも報じられています。インターネット上の広告ビジネスで大きな存在感を示すグーグルですが、その障害となるのは競合他社だけではないようです。

 

Source: The Wall Street Journal via 9to5Google

まさか……イーロン・マスク氏がTwitter買収を断念した理由とは?

実業家のイーロン・マスク氏は現地時間7月8日、米Twitterの買収計画を撤回すると発表しました。

↑週末に買収撤回のニュースが出て話題に

 

今年4月に発表された、マスク氏によるTwitterの買収。しかしその後にマスク氏は「全アカウントにおけるスパム/フェイクアカウントの割合が、5%未満かどうかが確かめられない」として、買収価格の値下げを示唆していたのです。その後、Twitterはマスク氏に対して詳細な社内データを提供するためのツールを公開するなど、なんとか買収計画を前進させようと努力していました。

 

マスク氏は証券取引委員会に提出した書類にて、Twitterが契約において「重大な違反」があり、「虚偽かつ誤解を招く」発言があったため、取引を打ち切ると主張しているのです。またマスク氏の弁護団は、「2か月近くスパム/フェイクアカウントの割合を評価するデータを集めてきたが、Twitterは該当する情報を提供しなかった」とも語っています。

 

一方でTwitter側は、引き続き買収の実現を望んでいます。同社会長のブレット・テイラー氏は、「合併契約を強制するために法的措置を検討する」とも述べているのです。

 

もし両者が法廷闘争に突入すれば、マスク氏はTwitterが重大な契約違反をしていたことを証明するか、あるいは10億ドル(約1300億円)の和解金を支払う必要があります。一挙に泥沼の様相となってきたマスク氏によるTwitterの買収計画ですが、はたしてマスク氏は最初からTwitterを買収する気があったのか、個人的には気になるところです。

 

Source: The Verge

ツイッター、2人が共同でつぶやける新機能「CoTweet」をテスト中。インフルエンサーやブランドが活用?

今週からツイッターが、2人のユーザーが共同でつぶやける新機能「CoTweet」のテストを始めたことが明らかとなりました。2つのアカウントがツイートを共同で編集し、2人ともそのツイートにタグ付けされるそうです。

Twitter

 

ツイッター社はThe Vergeに対し、この機能を今年初めから実験しており、新たに一部のユーザーを対象に期間限定でテストしていることを認めています。

 

このCoTweetは、まず共同でつぶやきたい内容を確定します。それを決める上でDMを使って打ち合わせがお勧めされますが、特にそのためのシステムは用意されていないようです。

 

さてメッセージの準備ができたら、CoTweetアイコンをタップし、フォロワーリストから共著者を選び、「招待を送信」を選びます。そして相手がCoTweetの招待を受け入れると、そのツイートは各執筆者のプロフィールと両方のフォロワーのタイムラインに投稿されるしくみです。

 

ツイッター広報担当者は「わが社は人々がツイッター上でコラボするための新しい方法を模索し続けています」と説明しており、「わが社は人々やブランドが成長し、新しい視聴者にリーチし、他のアカウントとの連携を強化するために、この機能を使う方法を学べるよう期間限定でCoTweetsをテストしています」とのことです。

 

また、この機能は米国、カナダ、韓国の一部のアカウントで利用可能できるそうです。すでに何人かが下記のように試していますが、今のところWeb版のみに対応し、埋め込み機能にも未対応のようです。またCoTweetへの返信も、メイン作成者だけに届けられる模様です。

 

 

Instagramも昨年から同じような共著者サービスを提供しており、ツイッターでもインフルエンサーやブランドがいち早く利用することになりそうです。

 

Source:Twitter
via:The Verge

「カカオトーク」、韓国内のGoogle Playでアップデート禁止に

アジア諸国で人気のSNSアプリ「カカオトーク」が、韓国内の「Google Play」ストアでアップデートを禁止される処置を受けています。

↑Googleの警告を無視

 

カカオトークは、韓国を中心に5300万人ものユーザーを抱えるSNSアプリ。米グーグルは、韓国でアプリがサードパーティの課金ツールを使用することは認めたものの、開発者が外部のWebサイトへの課金のためのリンクを設定することは認めていません。

 

News1によれば、カカオトークは新ポリシーの適応期限となる6月1日を大きく超過しても、課金のためのリンクを削除しなかったとのこと。これにより、韓国内のGoogle Playでアップデートが禁止されたのです。なお、すでにアプリをインストールしているユーザーは問題なく利用を続けることができるそう。

 

さらに、Google Playの規約によれば、今後カカオトークがストアから完全に削除される可能性もあります。グーグルは「6月1日時点で新たなポリシーに準拠していないアプリは、Google Playから削除される」と伝えていますが、カカオトークへの対応についてはまだコメントを出していません。

 

今回の騒動は韓国におけるものとはいえ、日本でも多くのユーザーを抱えるカカオトーク。今後の成り行きが注目されます。

 

Source: News1 via 9to5Google

軽量サクサクな「Outlook Lite」がAndroid向けに広く展開へ

米マイクロソフトが個人情報管理アプリ「Outlook」の軽量版こと「Outlook Lite」を幅広い地域に展開する予定だと、海外テックサイトのDr.Windowsが報じています。

↑Dr.Windowsより

 

マイクロソフトはすでに、iOSとAndroid向けにOutlookアプリを展開している一方、限られた一部の国に対しては「Outlook Lite」アプリをリリースしています(日本では未展開)。Outlook Liteは安価で性能の低いスマートフォンを対象としたものです。

 

Dr.Windowsによれば、マイクロソフトはサブスクリプションサービス「Microsoft 365」ロードマップとして、7月からビジネス顧客向けにOutlook Liteを展開すると説明。またDr.WindowsはOutlook LiteのAPK(アプリケーションパッケージ)を入手し、その動作も検証しています。

 

Outlook LiteはOutlookに比較してスムーズに動作しつつ、Outlookと比較して不足する重要な機能も見つからなかったとのこと。なお、Outlook Liteでは1つのアカウント/アカウントタイプしか設定することができませんでした。

 

Outlookといえば、現在マイクロソフトは新しい「Outlook for Windows」を用意しています。Outlook Liteの展開とあわせて、今後はOutlookの再起が図られるのかもしれません。

 

Source: マイクロソフト via Dr.Windows

メタが仮想通貨ウォレット「ノビ」廃止へ! 仮想通貨「リブラ」に続き

↑mundissima/Shutterstock.com

 

米メタ(旧フェイスブック)は仮想通貨ウォレット「ノビ(Novi)」を9月1日に廃止すると、仮想通貨メディアのコインデスクに対して表明しています。

 

VRヘッドセットやオンラインサービスを絡めたメタバースで話題となっているメタですが、2019年には仮想通貨「リブラ(Libra、後にディエムに改名)」を発表。しかし米国の規制当局からの厳しい規制のもと、2022年にはサービスの提供を断念していました。またノビは2020年に発表されたデジタルウォレットで、アメリカとグアテマラにてパイロット版としてサービスが展開されていました。

 

メタの声明によると、今後はノビの技術を「メタバース」開発への注力を含む、将来の製品に再利用する計画とのこと。ただし、その詳細については現在は発表されていません。

 

これまでノビは米国のユーザーの一部を対象に、WhatsAppを含めた限定的な統合が展開されていました。しかし、リブラと同じく、規制当局からの反対やプラットフォームへの支援の不足により、そのプロジェクトが頓挫したのです。

 

メタはノビについて、9月1日のサービス停止前に全ての残高を確認し、引き出すように伝えています。SNSサービスの「次の一歩」を模索し続けるメタですが、新たな事業の柱を見つけるのは簡単にはいかないようです。

 

Source: CoinDesk via TechCrunch

ツイッターがさらに使いやすく! Android版にもカスタム機能が追加

↑khak/Shutterstock.com

 

米ツイッターはAndroid版アプリにて、ナビゲーションバーやSpacesボタンの除去などのカスタム機能を、有料プラン「Twitter Blue」のユーザー向けに導入しました。

 

実業家のイーロン・マスク氏による買収計画により尻に火がついたのか、つぎつぎと新機能の投入を発表しているツイッター。すでに同社はツイートの編集機能長文の投稿機能「Notes」などを発表しています。

 

↑9to5Googleより

 

ナビゲーションバーのカスタマイズ機能では、アプリ下部のナビゲーションバーの発見/検索/コミュニティ/通知/メッセージ/Spacesといったボタンを編集することができます。ホームボタンの移動はできませんが、アイコンの削除や並び替えは自由におこなえます。

 

今回のカスタマイズ機能は、スライドメニューから「Twitter Blue」をタップし、カスタムナビゲーションからアクセスすることが可能です。

 

このような機能は、iOS版のTwitter Blueのユーザーには2021年11月にすでに導入されていました。Twitter Blueは米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでしか提供されていませんが、日本でも同プランと、カスタマイズ機能の導入を待ちたいものです。

 

Source: Twitter via 9to5Google

グーグル、中絶クリニックの訪問履歴を自動削除へ

米グーグルはブログにて、ユーザーが中絶クリニックを訪問した履歴を自動削除する機能の追加を発表しました。

↑Sundry Photography/Shutterstock.com

 

このような動きは、6月24日に米連邦最高裁判所が人工妊娠中絶について、「憲法で認められた女性の権利」という判断を覆し、各州の権限に判断を委ねるとしたことが背景にあります。すでにバイデン米大統領がこの判断に反対の声をあげるなど、この問題はアメリカで大きな話題となっています。

 

そしてグーグルが公開したブログによれば、同社のデバイスを持って訪れた場所が保存される「ロケーション履歴」にて、データを個別、または一括で削除したり、あるいは指定した期間(3か月/18か月/36か月)ごとに自動削除するように設定できるようになります。なお、ロケーション履歴は標準設定ではオフとなっている機能です。

 

さらに今後数週間のうちに、グーグルはユーザーが「特にパーソナルな医療施設」を訪れたことを特定し、このようなロケーション履歴を訪問後すぐに消去する予定です。これには中絶クリニックだけでなく、カウンセリングセンター、DV(ドメスティックバイオレンス)シェルター、不妊治療センター、薬物中毒治療施設、ダイエットクリニック、美容整形クリニックなどが含まれます。

 

またグーグル傘下のヘルスケアブランドことFitbitのアプリでは、生理記録を1個づつではなく、まとめて削除するできるようになります。そしてGoogle FitとFitbitでは、個人情報を変更・削除する設定とツールが提供されます。

 

中絶関連を含むプライバシー情報を守るために、グーグルが新たな機能を追加すると発表したのは、ユーザーにとっては好ましいことです。一方で、アメリカ社会が女性の中絶に関する権利をどのように取り扱うことになるのは、今後を見守る必要がありそうです。

 

Source: グーグル via 9to5Google

Instagram、iOSアプリからアカウント削除ができるように! ウェブでの手続きが不要に

ついにiOS版のInstagramアプリ内から、アカウントが削除できるようになりました。これまではWebブラウザからInstagramのサイトにアクセスして「アカウントの削除」ページから手続きする必要がありましたが、それが不要となりました。

Instagram

 

この変更は、最近App Store Reviewガイドラインが変更されたことを受けて行われたものです。具体的には5.1.1データの収集および保存のうち(v)アカウントへのログインであり、「アカウントの作成に対応したAppの場合は、App内でアカウントの削除もできるようにする必要があります」に沿ったかっこうです。

 

つまりInstagramの親会社Metaは、この機能をアプリに追加するか、ないしはApp Storeからアプリを削除されるリスクを負うか、二択を迫られていたわけです。

 

この新ルールについては特設ページが公開されており、そこでは「アカウント削除オプションは、App内の分かりやすい場所に配置する」ことや「アカウントのレコード全体および関連する個人データを削除するためのオプションを用意する」ことが義務づけられています。

 

以前のiOSアプリではアカウント削除はできず、「利用解除(一時停止)」だけできました。しかし、アップルは「アカウントを一時的に無効化するオプションだけでは不十分です」と言っており、Metaも今回の対応を迫られたようです。このルールは、6月30日から正式に施行されました。

 

これまでの「利用解除」では、Instagramのサーバーから自分のデータが削除されるわけではありませんでした。それに対して「アカウントの削除」は、ユーザーデータがすべて削除されることになります。

 

どうやってアプリ内からアカウントを削除するのか。その操作は、次の通りです。

  • iPhoneまたはiPadでInstagramのアプリを開く。
  • 右上のメニューボタン(横線3本)をタップする。
  • 「設定」→「アカウント」→「アカウントを削除」と進みます。
  • 「アカウントを削除」ボタンをタップし、「アカウントの削除を続行」ボタンで削除することを確認します

 

手続きが完了してから、実際にアカウントが削除されるまでに30日間かかります。その間にアプリに再ログインすると、削除プロセスは取り消されるそうです。そしてアカウント削除後は、プロフィールや写真、コメントやお気に入り、フォロワーもすべて消されます。

 

いざという時には便利そうですが、うっかりアカウントを削除すると取り返しが付かないため(手続きのキャンセルは簡単ですが)慎重に考えたいところです。

 

Source:TechCrunch

Gmailアプリでもストレージ残量が確認可能に! iOS版とAndroid版ともに

おなじみGmailのウェブ版では、かなり前からページの一番下に「56.43GB/104GB」など使用済みのストレージ容量が表示されています。そして新たに、モバイルアプリ(Android版とiOS版ともに)にもワンタッチで「ストレージ使用量」が表示できるようになりました。

↑イメージ

 

米9to5Googleによれば、モバイルアプリの右上にあるアカウント(切り替えボタン)をタップすると、「使用中のストレージ」表示が追加されたとのこと。これは「Googleアカウントの管理」の下、別アドレスのリストのすぐ上に表示されると述べられています。

 

左側にはGoogleカラーの4色で彩られた雲があり、その横に「104GBのストレージの54%を使用しています」(契約しているストレージ容量と、使用済みのストレージ割合)という風に表示されます。これをタップすると「ストレージを管理する Google One」のページに移り、現在の契約プランが表示され、下にはGoogleドライブやGmail、Googleフォトなどアプリごとの使用量が確認できるようになっています。

↑9to5Google

 

また、ここからストレージ容量を買い足したり、既存のストレージを「クリーンアップ」できるショートカットもあり、削除したメールやサイズが大きい添付ファイルのあるメールなどを削除するツールも使えます。

 

以上は、手元にある環境のうちiPhoneでは確認できたものの、Androidアプリではまだ利用できないようです。いつものように、それぞれのデバイスが更新されるまでには時差があるロールアウト方式で展開されている模様です。

 

仕事で大きなPDFやWordファイルなどをやり取りしている場合、「塵も積もれば山となる」的にGmailの残りストレージ容量を食い潰しがちです。Googleが用意してくれた新機能で、小まめに確認して不要なメールは掃除しておきたいところです。

 

Source:9to5Google

Google ハングアウトが今秋終了……Chatへの移行呼びかけ

米グーグルはメッセージングサービス「Google ハングアウト」を、今秋にも終了すると発表しました。

↑BigTunaOnline/Shutterstockより

 

Google ハングアウトは2013年に開始されたサービスで、チャット機能や最大150人が参加できる「グループハングアウト」、音声によるネット通話機能を備えています。アプリはWindowsやmacOS、Linux、Chrome OS、Android、iOS、Web版など、幅広いプラットフォームに展開されています。

 

なおグーグルは2020年の時点で、Goolge ハングアウトを「Google Chat」へと移行する計画を発表していました。また、音声通話やビデオ通話機能は「Google Meet」へと受け継がれる予定でした。

 

そしてグーグルは6月27日、Google ハングアウトが2022年11月以降に利用できなくなることを発表しました。これにともない、モバイル環境にてハングアウトを利用するユーザーには「ハングアウトはGoogle Chatに置き換えられました」との通知が表示され始めています。

 

Gmailに組み込まれたGoogle ハングアウトでは、7月までは乗り換えの案内は表示されません。Web版のクライアントは11月まで利用可能で、1ヶ月間の警告の表示の後に、Google Chatへのリダイレクトが開始されます。

 

なお、Google ハングアウトのチャット履歴は自動的に新しいアプリへと受け継がれます。またグーグルの「Google Takeout」サービスを利用して、データをコピーすることも可能です。もしサービスを引き続き利用している場合には、早めにGoogle Chatへと移行しておきましょう。

 

Source: グーグル via Engadget

Instagram、米国で「自撮りの動画をAIで分析」など年齢確認テストを開始

元FacebookのMeta社は傘下のInstagramにつき、いったん18歳未満と登録していたユーザーが18歳以上に変更する際に、年齢を確認する機能のテストを米国で開始したと発表しました。ユーザーは3つの方法から選ぶことができ、そのうち1つは自撮り動画をアップロードさせて人工知能で分析するというものです。

Instagram

 

これは英スタートアップのYotiが開発した、顔をスキャンするだけで年齢を推定できるAIツールを使うとのことです。データはMetaからYotiに送られるものの、個人は特定されず、年齢確認が終われば両社ともデータを削除すると約束されています。

 

年齢確認方法の2つ目は、18歳以上の友人3人に年齢を保証してもらうというもの。確認リクエストを受け取った友人は、3日以内に対応する必要があります。

 

そして3つ目は、パスポートや運転免許証などIDカードの写真をアップロードすることです。このデータはMetaのサーバーに30日間保存された後、削除されると述べられています。

 

Instagramでは13歳未満の使用は原則として禁じられていますが、同社はこのルールを守る努力をほとんどしていませんでした。2019年までは生年月日を尋ねることも、その情報を確認しようともしていなかった有様です。しかし、プライバシーや児童保護の専門家から批判が相次ぎ、ようやく対応したしだいです。

 

Instagramがユーザーの年齢推定にAIを使うことは、今回が初めてではありません。2021年には自動化ツールにより誕生日のお祝いメッセージや友人らの年齢など情報をスキャンし、登録情報と一致しないと判断された場合は再確認すると説明されていました

 

Instagramは若年層、特に10代女子のメンタルヘルスに悪影響を及ぼすことが明らかになったという社内文書を隠していたことがリークされ、批判を集めていました。社会の信用を取り戻すまでには、かなりの時間がかかりそうです。

 

Source:TechCrunch

2500文字までつぶやける! ツイッターが長文用新機能「Notes」をテスト中

米ツイッターは、長文が投稿できるブログ機能「Notes」をテストしていることを正式に発表しました。

↑長文ツイートができるように(画像提供/ツイッター)

 

ツイッターといえば、280文字(日本語、韓国語、中国語以外では140文字)しか投稿できないという制限が長らく存在していました。そのため、長文を投稿する際には「スレッド」機能でツイートを連続投稿するか、あるいはほかのエディターで書いた文章の画像を貼り付けるなど、不自然な使い方をする必要がありました。

 

 

 

Twitter Notesでは左側の「Write」タブから利用でき、執筆したNoteはツイッターに投稿できます。Noteには画像や動画、ツイートを埋め込むことも可能。なお、タイトルは100文字まで、本文は2500文字までという制限も存在しています。

 

投稿されたブログは「Note card」というカードにて、ツイッターのタイムラインに表示されます。さらに、投稿したブログは後から編集することも可能。「Notes」のテストが速やかに運んでいるように見えるのは、ツイートの編集機能がまだ導入されていないのとは対照的です。

 

Notesは現在、米国や英国、カナダ、ガーナの一部ユーザーがテスト中。また、 Notesにて執筆されたブログは「ほとんどの国」のユーザーが読めるとしています。この新機能はツイートというよりブログに近いかもしれません。日本でも正式にリリースされれば、話題を集めそうな機能です。

 

Source: Twitter 1, 2

デバイス上で暗号化してセキュリティ強化! Chromeアプリで「Google パスワード マネージャー」提供開始

↑Song_about_summer/Shutterstock.comより

 

米グーグルのパスワード管理機能「Google パスワード マネージャー」にて、デバイス上での暗号化機能の提供が始まりました。

 

パスワードに関する話題といえば、米アップルが先日の「WWDC22」にて「iOS 16」への「パスキー」の導入を発表しました。これはユーザーがパスワードを使わなくても、ウェブサイトやアプリに安全にサインインできるというもの。またパスキーは、暗号化されたiCloudキーチェーンによってデバイス間で同期されます。

 

Google パスワード マネージャーによる暗号化機能では、パスワードを暗号化することで「Google のパスワード、または指紋やPINなどによる画面ロックによってのみ、デバイス上でロック解除されます」と説明されています。これにより、自分以外の人物がパスワードにアクセスすることが防げるのです。

 

デバイス上おこなわれた暗号化は、一度設定すると削除することはできません。一方で複数のデバイス上で有効にすることができ、これが回復のための手段も兼ねています。

 

Google パスワード マネージャーによる暗号化機能は、AndroidやiOS、そしてパソコンのChromeアプリで利用可能です。一方で、一部のサービスで自動ログインが利用できなくなったりすることがあるとも解説されています。パスワードの安全性を向上させるこの機能、興味があれば試してみるのもよさそうです。

 

Source: 9to5Google

Android Autoのスマホ向け機能が終了。今後は車載画面でのみ操作へ

↑Vladimka production/Shutterstock.comより

 

米グーグルの車載システム向けアプリケーション「Android Auto」のスマートフォン向け機能の提供が終了したことを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

 

Android Autoとは、スマートフォンと車載システムを連携させ、ナビゲーションや音楽再生、電話、メッセージ機能を提供するアプリケーションです。さらに、Google アシスタントを利用した音声での操作も可能となっています。機能を利用するにはAndroidスマホが必要で、これまではスマホ単体でも利用することができました。

 

しかし9to5Googleによれば、今月はじめからアプリに「Android Autoのスマートフォン向け機能はもうすぐ終了します」とのメッセージが表示されるようになりました。そして現時点では「現在、Android Autoは車載スクリーンのみで利用可能です」と表示されるようになったそうです。

 

今後、スマートフォンにおける車内でのナビゲーション機能は「Google Assistant Driving Mode」へと引き継がれます。これは2019年に発表された後に広く展開されるようになった機能で、Android Autoのスマートフォン向け機能と同じく、音声によるナビゲーション機能を提供します。

 

スマートフォンに接続できる車載システムを持たない車にとって、便利だったAndroid Autoのスマートフォン向け機能。その機能はGoogle アシスタントに引き継がれるとのことで、ユーザーを困らせることはなさそうです。

 

Source: 9to5Google

Telegramに有料プラン登場。約700円で大容量ファイルや高速ダウンロードなど

海外で人気のメッセージングアプリ「Telegram(テレグラム)」にて、月額4.99ドル(約700円)の有料プラン「Telegram Premium」の詳細が発表されました。ユーザーは大容量ファイルのアップロードや高速ダウンロード、専用ステッカーの利用などが可能になります。

↑テレグラムより

 

Telegramはその高いセキュリティとカスタム性能の高さから、ウクライナやロシアにて人気のメッセージングアプリとなっています。また有料プランの導入は、高いサーバ費用をまかなうためにおこなわれることも案内されていました。

 

Telegram Premiumでは、ファイルの最大アップロード容量が2GBから4GBに拡張されます。また、そのダウンロード速度も高速化されます。

 

加入できるチャンネル数は、500個から1000個に拡張。さらに200個のチャットが保管できる20個のチャットフォルダの作成、10枚までのステッカーの保存、10個のチャットまでのピン留め、3アカウントから4アカウントの追加が可能になるのです。また、リンク付きの長いユーザープロファイルを記述することもできます。

 

その他にも、フルスクリーンアニメーションつきのプレミアムステッカーライブラリへのアクセス、専用絵文字によるリアクション、音声メッセージのテキスト変換、デフォルトのチャットフォルダを変更できるチャット管理ツールも提供されます。さらに、パブリックチャンネルによるスポンサーメッセージを削除することも可能です。

 

なお、これらのTelegram Premium向け機能は、無料ユーザーでも、利用はできませんが閲覧することが可能です。セキュアでカスタム製の高いメッセージングツールのTelegram、日本を含めたさらなる展開が期待されます。

 

Source: Telegram(テレグラム) via The Verge

TikTok、米国人の非公開データを国内サーバーに移すと発表。「中国からすべて見られていた」との報道もあり

ショート動画共有サービスTikTokは先週末、米国ユーザーのデータを米国にあるOracleサーバーに移行すると発表しました。その影で、今年1月の時点で中国のTikTokスタッフが米国ユーザーの非公開データをのぞき見できていたという、不穏な報道が伝えられています。

 

米BuzzFeed Newsは、80ものTikTok社内会議の録音を入手したそうです。それによればTikTokの米国社員は「自分たちでデータにアクセスする許可や知識がなかった」ので、米国ユーザーデータの流れを理解するために中国の同僚に何度も相談していたとのことです。

 

さらにTikTokのTrust & Safety(セキュリティ)部門に属する匿名メンバーは、2021年9月の会議で「すべては中国で見られている」 と述べていたことも報告されています。

 

加えて、「(中国生まれの)TikTokが米国人など他国のユーザーから集めたデータに、中国政府がアクセスできるのでは?」との懸念に対して、同社が米国部門は中国政府から独立した立場にあると強調していたことを指摘しています。

 

この問題は2020年夏、トランプ政権が中国系モバイルアプリ「WeChat」とともにTikTokアプリを米国のアプリストアで禁止する大統領命令を発するまでにエスカレートしていました

 

その後もTikTokは、親会社のByteDanceと同じく、米国ユーザーのデータを渡すことはないと公言しています。バイデン政権に移行してからは、トランプ時代の大統領命令が撤回され、米国人とそのデータに対して安全保障上の脅威を与える可能性のある外国が管理するアプリの多くにつき、広範に見直すよう求めるものに改められました。

 

TikTok公式ブログによれば「米国ユーザーのトラフィックは100%、米国のOracle Cloud Infrastructureにルーティングされています」とのこと。さらに「まだバックアップのために米国とシンガポールの自社データセンターを使っています」としつつ、それらを将来的には削除して「米国にあるOracle Cloudサーバーに完全に移行する」と約束しています。

 

しかしBuzzFeedは上記の社内会議で、物理的には米国内のOracleサーバーを使っていたとしても「TikTokがソフトウェアレイヤーを制御する」との発言があったとして、今後も中国からユーザーデータをのぞき見られる可能性を示唆しています。今後、バイデン政権が厳しく追及すれば、場合によっては米国でTikTokがサービスを続けることは難しくなるのかもしれません。

Source:BuzzFeed News,TikTok
via:TechCrunch

バレンシアガも! Metaが服を買えるアバターストアオープンへ

米Meta(旧Facebook)は自社のSNSプラットフォーム向けに、衣類などのデータを購入できるアバターストアを立ち上げました。

↑メタより

 

2021年にFacebookからの社名変更を発表したMetaですが、FacebookやInstagram、WhatsAppなどのSNS事業は同社の基幹事業として継続されています。また今年には、InstagramのプロフィールにNFT(non-fungible token:非代替性トークン)が設定できるようになると発表しました。

 

Metaが開設したアバターストアは、FacebookやInstagram、Messenger向けのものです。最初に登場したブランドとしてはプラダやバレンシアガ、トム・ブラウンがあり、モトクロス用の服、ロゴ入りパーカー、スーツなどを購入できます。さらにMetaのCEOことマーク・ザッカーバーグ氏は、近日中にさらに多くのブランドが追加されるとも述べています。

 

このようなファッションブランドとテック企業の連携はますます強化されており、昨年にはゲーム『フォートナイト』でバレンシアガのスキンが導入。またゲーミングプラットフォーム『Roblox』には、グッズ購入などが可能なグッチタウンが登場しました。

 

記事執筆時点ではアバターストアがいつオープンするのか、あるいはユーザーがどのようにしてアイテムを購入できるのかの詳細については、明かされていません。しかしオンライン上でもファッショナブルにアバターを着飾りたい人にとっては、魅力的なオファーとなりそうです。

 

Source: Meta Newsroom / Twitter via The Verge

「TwitterはTikTokのようになるべき」イーロン・マスクが展望語る

米Twitterとの買収手続きでごたごたが続いている実業家のイーロン・マスク氏ですが、新たに「TwitterはWeChatやTikTokのようになるべきだ」との見解を示しました。

 

今年4月にはTwitterの買収を正式に発表した、マスク氏。しかしその後にTwitterにおけるスパム/フェイクアカウントの割合を問題視し、買収手続きは一時停滞しています。一方でTwitterはマスク氏に対して内部情報を公開する意向を示すなど、両者の協議は今も続いています。

 

マスク氏はTwitter社員に向けて質問セッションを開催し、10億ユーザーを獲得するという目標を明かしました。そしてそのためにはアプリの実用性を高め、「人々がより楽しめて、情報を得られる」ようになるべきだと語ったのです。

 

WeChatはユーザー同士のメッセージサービスだけでなく、決済やゲーム、タクシー配車サービスなどを組み合わせた「スーパーアプリ」としての地位を中国で築いています。Twitterがこのようなスーパーアプリに進化すれば、たしかにユーザー数の増加が見込めそうです。

 

またTikTokについても、ユーザーを退屈させないアルゴリズムが見事だと褒めています。そして今後はTwitterが、よりサブスクリプションや有料サービスに重点を置くことに期待し、さらにツイートへの「皮肉ラベル」の導入なども提案しているのです。また、ボットやスパムに関しても、さらなる取り締まりの強化の必要性を語っています。

 

マスク氏による買収が実現すれば、その姿が大きく変わりそうなTwitter。質問セッションにて語られたように今後新機能が追加されるのなら、ユーザーにとってもそう悪くない話のように思えます。

 

Soruce: The Verge

宇宙飛行士やモーガン・フリーマンのように話せる! AIリアルタイムボイスチェンジャーのベータ版が無料公開

株式会社プレイブレーンは、Windows PC専用ボイスチェンジャーとして人気の「Voicemod」に、人工知能(AI)搭載のボイスフィルターをリリースしたことを発表しました。

株式会社プレイブレーン

 

新たなAIボイスフィルターとしては、自分の声をファンタジーキャラクター、パイロット、宇宙飛行士、そして有名俳優風に変身できる7種類のオプションが用意。すでに無料版を含むすべてのVoicemodユーザーが、ベータプログラムに無料で参加して体験できます。記事執筆時点では英語のみの対応ですが、順次日本語対応していく予定とのことです。

 

Voicemodは機材がなくても、PCだけでリアルタイムにボイスフィルターが楽しめるソフトです。これまでは従来型のサウンド技術により声を変換してきましたが、新たにAI技術が導入された格好です。

 

新たなAIボイスフィルターは、男性的、女性的な響きの「ボブ(Bob)」「アリス(Alice)」に加えて、「モーガン(Morgan)」「パイロット(Pilot)」、「マザーシップ(Mothership)」、「宇宙飛行士(Astronaut)」、「AI-9000」の7種類とのこと。日本向けリリースでは「モーガン」は有名俳優をイメージしたと説明されていますが、The Vergeは「モーガン・フリーマン」と具体的な名前を出しています。

 

すべてのボイスはリアルタイムで処理されるため、Twitchでのストリーミングや、Discordでの通話にもピッタリです。これら超えのデータはすべて、英語を話すプロの声優の協力によって生成されているとのこと。俳優がスクリプトを読んでAIベースのモデル用のデータを生成し、サウンドデザイナーが伝統的なサウンドデザイン技術を使って、その声を本格的なキャラクターに仕上げているそうです。

 

これらのAIボイスはクラウドではなくお手持ちのPCで処理されるため、これまでのVoicemodエフェクトよりも強力なCPUパワーを必要とします。数年前のノートPCであれば、動作が少しぎこちないかもしれません。

 

ゲーム配信やボイスチャット、オンライン会議で声を思うがままに加工できるVoicemodは、海外では多くのストリーミング配信者に利用されているそうです。現在VoicemodのメインバージョンはWindows PC用のみですが(モバイルアプリ版もあり)、Mac版も近日公開予定とのこと。

 

雰囲気のあるロールプレイがしたい人、宇宙からの実況や冷徹な巨大コンピュータのように話したい人は、ベータ版(英語のみ) に登録して試してみてもよさそうです。

 

Source:PR Times,The Verge

新しいMicrosoft DefenderはWinだけじゃない。MacもiPhoneもAndroidも守れる!

米マイクロソフトは個人向けの新しいオンラインセキュリティアプリ「Microsoft Defender for individuals」の提供を開始しました。

↑マイクロソフトより

 

Windowsユーザーなら、「Microsoft Defender(あるいはWindows Defender)」という名前を聞いたことがある、あるいは使っていた方もいることでしょう。Microsoft DefenderはWindows向けのアンチウイルスソフトウェアだったのに対し、新しいMicrosoft Defender for individualsはWindowsとMac、iPhone、Androidで利用できる、クロスプラットフォームアプリとなっています。

 

まず、Microsoft Defender for individualsはMicrosoft 365の個人/ファミリープランの加入者が利用できます。そして、既存のマルウェアやフィッシングのセキュリティ対策を強化するオンラインツール(ダッシュボード)が提供されるのです。このダッシュボードでは、ウイルス対策ソフト(サードパーティ製含む)が表示可能です。

 

まずiOSとiPadOSではウイルス対策機能ではなく、ウェブフィッシングからの保護機能が提供されます。Androidでは、ウイルス対策と悪意あるアプリ/ウェブフィッシングのスキャンが可能です。さらにWindowsとmacOSでは、セキュリティを向上させるためのアドバイスが利用できます。なお、iOSとWindowsにすでにマルウェア対策ソフトウェアが存在している場合には、 Microsoft Defender for individualsの同機能は利用できません。

 

というわけで、さまざまなプラットフォームのセキュリティを向上させるアプリとして登場したMicrosoft Defender for individuals。さまざまなOSのデバイスを持ち運ぶ現代人にとって、有用に利用できるアプリとなりそうです。

 

Source: マイクロソフト via Engadget, The Verge

アップルとグーグル対抗。Samsung Walletは身分証も車のキーも保存可能

韓国サムスンは、クレジットカードだけでなく、身分証明書や車のキーも管理できる「Samsung Wallet」を発表しました。

↑9to5Googleより

 

現在、ウォレットアプリの拡張は各社が取り組んでいます。例えば米アップルの「ウォレット」アプリでは、身分証明書や運転免許証を保存したり、車やホテルのキーを管理することができます。またグーグルの「Google Wallet」でも、同様の機能が提供されます。

 

これまでサムスンは、モバイル支払いアプリやチケットの管理を行う「Samsung Pay」「Samsung Pass」といったサービスを展開してきました。Samsung Walletはそれらを統合したもので、クレジットカードや身分証明書、車のキーなどを保存するハブとして動作します。

 

まずカードの管理機能としては、クレジットカードやデビットカードを登録し、NFC決済に対応した端末での支払いが可能です。さらに、QRコードやバーコードによって店舗のポイントカードも利用できます。

 

Samsung Walletでは運転免許証、学生証などの公的な身分証明書も今後サポートされます。また、暗号通貨のウォレットも統合されます。さらに、航空券やデジタル化された車のキーを保存できるようになる予定です。こちらでは、BMWやKia、Genesis、大韓航空との提携が発表されています。

 

Samsung Walletは6月16日から、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインにて配信が開始されています。アプリはAndroid 9.0以降を搭載するすべてのGalaxyデバイスで利用できますが、一部の機能はUWB通信やeSEが必要です。今後も各社の努力により、スマートフォンはさらに便利なお財布の代わりへと進化することでしょう。

 

Source: 9to5Google

動画の編集も可能に!「Lightroom」最新アップデートの配信開始

米アドビは、現像アプリの「Lightroom」が動画編集にも対応したことを発表しました。

↑動画の編集もできるようになったLightroom

 

Lightroomは、デジタルカメラで撮影したRAW画像の現像、そしてそれらの管理機能を搭載したアプリ。WindowsやMacだけでなく、iOSやAndroidでも利用できます。

 

アドビによれば、今後Lightroomでは編集機能を使ってビデオクリップを調整することが可能。写真とビデオの間で編集設定がコピー&ペーストできたり、プレミアムプリセットやAI(人工知能)がおすすめするプリセットも使うことができたり。さらに、ビデオクリップの最初や最後をトリミングし、最も重要なシーンだけを残すこともできます。

 

そのほかにも、Lightroomでは、プリセットの強度を調整する「プリセット最適量スライダー」、写真の特定の領域だけを自動的に選択してプリセットを調整する「アダプティブプリセット」、5種類のプレミアムプリセット、AIによる自動赤目調整機能、並べて比較、コミュニティ検索、コミュニティリミックス、AIマスクの一括コピーおよびペースト機能、マスクグループ反転、進む/戻るボタン、ローカルストレージの管理などの機能が追加されています。

 

すでにLightroomのアップデートは段階的にリリースされており、6月20日頃すまでにはすべてのユーザーが利用できるようになる見込みです。

 

Source: アドビ

Windows 11のエクスプローラータブ機能が登場近し! ベータ版にてテスト開始

↑マイクロソフトより

 

米マイクロソフトが今年4月に発表した、Windows 11のエクスプローラーへのタブ機能の統合。こちらの機能がWindows 11のインサイダープレビュー(ベータ)版に登場したことから、そのリリースが近づいていることを、海外テックサイトのThe Vergeが報じています。

 

Windows 11のエクスプローラーのタブ機能では、ウィンドウ上部にタブを配置することで、1つのウィンドウから異なるフォルダーへと素早く移動したり、あるいはファイルやフォルダのコピーが簡単に行なえます。またそれにともない、ウィンドウ上部の「リボン」が廃止されます。

 

今回リリースされたWindows 11のインサイダープレビュー(Build 22621.160)では、上記のタブ機能がエクスプローラーに統合されています。もともとエクスプローラーのタブ機能は、Windows 10にて「Sets」という名称で4年前にテストされていたもの。しかしWindows 10では、同機能が正式にリリースされることはありませんでした。

 

The Vergeによれば、現段階でインサイダープレビュー版にエクスプローラーのタブ機能が搭載されたことから、数カ月後には正式にリリースされる可能性が高いとのこと。また今後は、リリースプレビューにて機能が搭載される流れとなります。

 

実はmacOSのエクスプローラーこと「ファインダー」では、昔から実装されていたタブ機能。複数のウィンドウを開かずともファイルやフォルダの移動が可能となる同機能は、Windows 11ユーザーにも広く歓迎されるものとなりそうです。

 

Source: マイクロソフト via The Verge

Photoshopのウェブ版、無料で誰でも使えるように!? カナダでテスト開始

↑monticello / Shutterstock.com

 

米アドビが画像編集ソフト「Photoshop」のウェブ版を無料で提供すべく、カナダで「フリーミアム版」のテストを開始したことを、海外テックサイトのThe Vergeが報じています。

 

Photoshopといえば業界標準の高機能な画像編集ソフトですが、アドビは2021年にPhotoshopとドローイングソフト「Illustrator」のウェブ版を発表。現在はどちらもベータ版が提供されており、基本的なドキュメントの閲覧やコメント機能は無料、画像編集を含めたフル機能はサブスクリプションによる有料プランにて提供されています。

 

The Vergeの報道によると、アドビはこのウェブ版のPhotoshopの中核機能を無料にて提供する予定だとのこと。また、有料プラン限定で提供される機能もあるようです。現在のPhotoshopのウェブ版ではドキュメントを新規で作成することができるようになっており、フリーミアム版はその発展型とみなすこともできます。

 

Photoshopのウェブ版はアプリのインストールが必要ないことから、Chromebookのようなプラットフォームでも利用できるのがメリットです。また将来的には、無料のウェブ版からサブスクリプションによる有料のフルバージョンへと顧客を乗り換えさせるのが、ウェブ版の目的となるようです。

 

現時点では、カナダでテストが開始されたフリーミアム版がいつ、どのような形で幅広く展開されるのかは不明です。ウェブ版のPhotoshopはまだベータ版であることから、今後はウェブ版もフリーミアム版にも、さらなる機能追加があることが予測されます。

 

Source: The Verge

YouTubeでグーグルの競合広告プラットフォームが利用可能に?

米グーグルの動画配信サービス「YouTube」にて、グーグル以外の他社広告プラットフォームによる広告出稿が認められる方針だと、ロイター通信が伝えています。

↑Twin Design / Shutterstock.comより

 

現在YouTubeでは、広告主が広告を流すためにはグーグルが提供する「Ad Manager」や、「Display & Video 360」「Google Ads」といったサービスを利用する必要があります。しかし、これがユーザーによる広告主やライバルの広告プラットフォームへのアクセスを制限し、反トラスト法に相当するのではないかとして、欧州委員会が問題視していたのです。

 

報道によれば、欧州委員会は2021年からYouTubeの広告について調査を初めていました。もしグーグルが今回の譲歩を受け入れれば、世界売上高の10%にもおよぶ制裁金を回避できる可能性があります。なお、グーグルの2021年の売上高は2570億ドル(約34兆円)です。

 

また、欧州委員会だけでなく、イギリス公正取引委員会もグーグルのYouTubeにおける広告プラットフォームの問題を調査しています。欧州と日本とではグーグルの対応が異なる可能性もありますが、近い将来にYouTubeではさらなる多様な広告が展開されることになるのかもしれません。

 

Source: ロイター通信

Teams通話がAIで品質向上。エコーや割り込みが改善されます

米マイクロソフトのコラボレーションツール「Microsoft Teams」にて、AI(人工知能)を利用したエコーや割り込み、音響の改善機能が発表されました。

↑DANIEL CONSTANTE / Shutterstock.com

 

Microsoft Teamsは2017年から提供が開始されたサービスで、音声/ビデオ通話機能やチャット機能、タスク管理機能を備えています。現在はWindowsやmacOS、Linux、iOSおよびAndroid向けに機能が提供されています。

 

 

マイクロソフトによれば、今後はAIによって、音質の悪さのせいで相手の声が聞きづらかったり、あるいは2人が同時に話そうとして会話がストップするなどの状況が改善されます。これまで、エコーの低減と通話品質の向上のために、Microsoft Teamsのユーザーも参加したテストが実施されていました。

 

これらのエコーの低減と通話品質の向上は、すべてクラウドではなくローカル(手元のデバイス)にて処理が行われます。これにより、セキュリティの向上とコストの低減を実現。マイクロソフトによれば、Microsoft Teamsを利用しているデバイスの90%でノイズ抑制が可能だとしています。

 

今回のAIを利用した処理は、動画内テキストのリアルタイム画面最適化や、動画や画面共有時の通話帯域制限に関する最適化にも適応されます。リモート会議でどうしても気になる聞き取りづらさや会話のしづらさを改善する、ユーザー思いのアップデートといえそうです。

 

Source: The Verge

Google アシスタントがもっと便利に? スマホ以外でもボイスコマンドを活用へ

米グーグルは音声アシスタント「Google アシスタント」にて、音声コントロールをより多くのデバイスで活用するための取り組みを開始すると、サポートドキュメントにて明かしています。

↑OpturaDesign / Shutterstock.com

 

現在のGoogle アシスタントでは、「Conversational Actions」というフレームワークが利用されています。これは主にAndroidスマートフォンでの利用を想定したもので、スマートウォッチや画面上の操作が必要な場合には、十分な能力を発揮できないという問題があります。

 

そこでグーグルは、Conversational Actionsを2023年6月に終了。そして代わりとなる、「App Actions」フレームワークをより拡張することになります。これにより、ウェアラブルや車載用プラットフォームを含むすべてのAndroidベースのシステムにて、App Actionsが活用できるようになります。

 

具体的にはGoogle アシスタントにて、アプリの名前を言わずとも、あるいは「Pixel 6」シリーズにおける「すべてのアプリ」から、与えられたコマンドに関連する最適なアプリを指定することができます。また指定するアプリがない場合には、アプリストアこと「Playストア」に移動します。

 

一方でConversational Actionsが廃止されることで、コンソール分析などの機能の提供が終了します。アプリの開発者は廃止までの1年間で、App Actionsへと移行するための学習をすることになります。

 

グーグルが今年秋に初となるスマートウォッチ「Pixel Watch」を投入するなど、さらに多様なハードウェアの展開を予定しています。そのような背景もあって、Google アシスタントの強化をさらにすすめるようです。

 

Source: グーグル via Engadget

ウクライナやロシアで人気のメッセージアプリTelegram、有料プラン導入へ

ウクライナやロシアにて広く利用されているメッセージサービスのTelegram(テレグラム)は、有料プラン「Telegram Premium」を今月導入すると発表しました。

 

2013年にサービスが始まり、スマートフォンやパソコンなど幅広い環境で利用できるTelegram。その特徴は匿名性の高さや、柔軟なファイルの送信機能などがあります。これまで、すべての機能が無料にて提供されてきました。

 

Telegram創設者のPavel Durov氏の投稿によれば、Telegram Premiumは高いサーバー費用をまかなうために導入されます。有料ユーザーは「さらなるスピードとより多くのリソース」が提供されるとのこと。さらに、特大サイズのファイルを送信できるようになったり、新機能を最初に試したりすることができます。

 

一方で無料ユーザーに新たな制限が設けられるということもありません。有料ユーザーが送信した文章やリアクション、ステッカーなども、引き続き閲覧することができます。

 

これまで、Telegramは公開チャンネル向けのプライバシーに焦点をあてた、広告を展開していました。しかしDurov氏は「資金はユーザーによって調達されるべきだ」とも語っており、今後Telegramの運営は新たな曲面を迎えることになりそうです。

 

Source: Telegram via 9to5Mac

Smart Unlock機能が使えそう! Googleの「Pixel Watch」が専用アプリを用意か

2022年秋にGoogle初のスマートウォッチ「Pixel Watch」が発売される予定ですが、この製品向けのコンパニオンアプリ(Androidデバイス側での管理アプリ)として、既存のWear OS 3アプリとは別の専用アプリが登場する模様です。

↑実はPixel Watch用のアプリも開発していた?

 

これは米9to5Googleが、Google Playサービスの最新ベータ版(バージョン22.22)を解析した結果から判明したこと。

 

2022年1月にGoogleは、Wear OS3機器でAndroidスマホやChromebookのをロック解除できる「Smart Unlock」を発表しました。この機能はすでに利用できるSmart Lock機能を拡張したものですが、その存在が最新ベータ版で確認された格好です。

 

さらに、9to5oogleが強制的に新たな設定ページを有効にしたところ「 あなたの時計が手首の上でロック解除されていれば、携帯電話もロック解除されます」との説明文が。さらにページの下には「Smart Unlockをセットアップするには、Google Pixel Watchアプリで接続してください」とのテキストが確認されたとのことです。

 

このことから、Pixel Watchは、ほとんどのWear OSウォッチが使っている汎用コンパニオンアプリを使わないことが明らかになりました。その代わり、サムスンのGalaxy Watch 4と同じく、独立した専用アプリが用意されるようです。これはちょうど、Google Pixel BudsがAndroidの標準オーディオ設定ではなく、専用アプリを使っていることとも一致しますが、ひいてはWear OS標準アプリとは差別化された、Pixel Watch独自の機能を引き出すオプションにも期待できそうです。

 

Pixel Watchの丸い画面は、ただでさえ狭いスマートウォッチの表示面積をさらに狭くするとも危ぶまれ、また数年前のチップを使っている可能性が高く、コプロセッサ搭載としてもパワー不足を補いきれるかどうか疑問視する声もあります。が、そこはGoogleがソフトウェア的に底上げしていくと信じたいところですね。

 

Source:9to5Google

フェイクアカウントはどれくらいある? ツイッターがマスク氏にデータを提供へ

米ツイッターは、買収を協議している実業家のイーロン・マスク氏に対して、ツイートに関する詳細なデータをすべて提供すると発表しました。

2022年4月に440億ドル(約5兆9000億円※)での買収に合意したと報じられたツイッターとマスク氏。しかし、その後に「ツイッターにおけるスパム/フェイクアカウントの数は5%未満」というツイッターの主張に対して、マスク氏がその確認を要求しました。さらにマスク氏が買収金額の値下げを示唆するなど、買収は順調に進んでいないようです。

※1ドル=約134円で換算(2022年6月9日現在)

 

ワシントン・ポスト紙の報道によると、ツイッターは毎日5億件以上も投稿されるツイートの内部情報が含まれたデータベース「firehose」へのアクセス権をマスク氏に与えるとのこと。その中にはツイッター上のリアルタイム記録に加えて、デバイスデータやアカウントに関する情報もあります。

 

これにより、マスク氏がスパム/フェイクアカウントが5%未満かどうかを確認できるかどうかは不明。それでもツイッターは「(マスク氏と)協力し、情報提供を続ける」と述べており、買収計画そのものについては前向きなことをアピールしています。ツイッター買収騒動がどう決着するのか、まだまだ目が離せません。

 

Source: The Washington Post via Engadget

Pixelスマホに定期アプデ、ウィジェット強化し新音楽アプリが追加

米グーグルは自社スマートフォン「Pixelシリーズ」に対する、定期的な機能アップデートの配信を開始しました。

↑グーグルより

 

グーグルはPixelスマートフォンに対して「Feature Drop」として、定期的に新しい機能を提供しています。4月のFeature Dropでは、ワイヤレスアクセサリからの充電パフォーマンスの向上や、カメラ関連の問題の修正が行われました。

 

今回のFeature Dropでは、まずPixelスマートフォンのウィジェットこと「At a Glance」が強化。スマートドアベル「Nest Doorbell」からの撮影動画をロック画面に直接表示することができます。これにより、誰が来訪したのかを知るために通知を開く必要がなくなります。また将来的にはスマートフォンのフラッシュをオフにするように通知したり、空気汚染に関するアラート機能も追加されます。

 

興味深い新機能としては、音楽アプリ「Pocket Operator for Pixel」があります。これは音を重ねたり視覚効果をくわえてビートやパターンを作成し、ビデオコンテンツをリミックスできるアプリ。その設計には、シンセサイザーなどを開発しているTeenage Engineeringが協力しています。

 

さらに、Pixelスマートフォンへと保存されたワクチンカードへのアクセスも改善。ホームスクリーンにワクチンカードのスクリーンショットを表示する、新しいオプションが追加されます。また難聴者のために重要な音を増幅する会話モードや、プライド月間にむけた3種類のLGBTQ+壁紙なども含まれています。

 

今回のFeature Dropは「Pixel 4」以降のPixelシリーズに対して、配信が行われます。音楽アプリの追加とは若干意表を突かれた感じもありますが、それだけPixelスマートフォンが安定してきたということを意味しているのかもしれません。

 

Source: The Verge

Google Chrome、「破壊的」なサイトからのスパム通知を自動ブロックする見通し

GoogleはWebブラウザのChromeで、同社が 「破壊的」と判断したサイトからの通知を自動的にブロックして、スパム通知を減らすことに取り組んでいると報じられています。

 

Webサイトを巡回しているときに、そのサイトが通知を送信できるよう許可を求めてくるのはよくあることです。Cookieの使用許可を求められたり、あるいは多くの許可をしなければ動かないWebアプリを使おうとしたとき、深く考えずに「許可」を押してしまうことも珍しくないでしょう。

 

気が付くと、ブラウザ上には忘れていたようなサイトの更新通知が定期的に表示されることに。また、スパムを送りつけてくるサイトに許可したとなれば、さらに事態はやっかいになります。

 

最近のGoogleはこうした問題に手を打っており、通知を悪用したり、ユーザーを騙して通知権限を得ようとしたりするWebサイトを「静音化」しています(Chrome 84以降)。そうして静音化されたサイトが通知の許可を求めると、Chromeはそのサイトがユーザーを騙そうとしていると警告するようになっています。

 

米9to5Googleによると、現在Googleは通知スパム対策として、さらに踏み込んだアプローチをテストしているそうです。まもなくChromeは、有害サイトが通知を送る許可を自動的に取り消し、今後許可を求めようとするポップアップもブロックする予定とのことです。

 

以前との大きな違いは、もしもユーザーが有害サイトにうっかり通知を許可してしまっても、Chromeが介入して通知を完全に停止できるということです。これに対して「静音化」機能は、通知を許可しないようユーザーを説得することだけを目的としており、許可するかどうかの選択はその人に委ねられています。

 

この通知スパム対策は、現在Chromeを通じて通知を送っているほとんどのサイトには影響せず、Googleが「破壊的」だと判断したサイトにだけ影響するようです。ただし「静音化」の対象になったサイトにそのまま適用されるのか、それとも別に「破壊的」なサイトのリストが用意されるのかは不明です。

 

ただひとつ厄介と思われるのが、Googleがウェブを管理・統制できる役割を担い(少なくともChromeに対して)通知を送れるサイトと送れないウェブサイトを決められる権力を持ってしまうことです。

 

これに対してGoogleの広報担当者はインターネット上で横行する多くの形態のスパムからChromeユーザーを保護する必要性を強調しています。「通知スパムはChromeユーザーから寄せられる苦情の上位に入るものです」とのこと。さらに、この対策を「ユーザーの利益を守るための作業を代わりにやっており、ユーザーの制御と裁量の下にある介入だと考えています」と付け加えています。

 

この機能の開発は始まったばかりであり、広く使えるようになるまでは数か月以上がかかると思われます。たしかにGoogleがWebサイトに対して大きな影響力を持つことには議論の余地がありますが、スパム通知に悩まされずネットを巡回したいだけの一般ユーザーからは歓迎されることになりそうです。

 

Source:9to5google

ツイッター社、Mac用TweetDeckアプリを7月に提供中止。いずれ有料サブスク機能の1つにするため?

ツイッター社は、Mac版のクライアントアプリTweetDeckの提供を7月1日に中止し、今後はウェブ版を利用するよう告知しました。

 

これはMac版TweetDeckを起動したとき、画面上部に青いバナーで告知された格好です。「TweetDeck for Mac is saying goodbye(Mac用TweetDecがサヨナラと言っている)」と述べ、その下には「TweetDeck for Macのアプリは削除されます。ウェブ版のTweetDeckには引き続きアクセスできます」としてウェブ版へのリンクが張られています。

 

TweetDeck公式アカウントもこのお報せをツイートしていますが「TweetDeckをさらに良くすることと、新しいプレビューのテストに集中するため」以外は、詳しい理由を何も説明していません。

 

 

Mac版TweetDeckは昨年夏、ウェブ版と同じく全面的に改修したばかりです。また米9to5Macは、このアプリがWeb版のラッパー実装(ブラウザから切りだしてアプリとして表示する)のためメンテナンスの手間がかからないはずなのに、廃止するのは不思議なことだと述べています。

 

Mac用アプリとして代わりになりそうなのが、完全無料のTweetenでしょう。TweetDeckをベースにしているので、ほぼ同じインターフェースで複数のカラムを並べたり、フィルター機能も使えます。またカスタマイズできる項目も多く、複数アカウントも1つの画面で管理でき、今までよりも便利となりそうです。

 

なぜMac版アプリを廃止してウェブ版のみにするのかは不明ですが、将来的にTweetDeckをサブスクリプション「Twitter Blue」の有料機能にするつもりではないか、との推測もあります。

 

Twitter Blueが提供中の米国やカナダ等(日本での提供時期は未定)からは「要らない機能ばかり」との声も聞こえてきますが、TweetDeckを愛用する人は契約するほかなくなるのかもしれません。

 

Source:9to5Mac

Googleに戻ってくる日はある? Amazonの「Android版Kindleアプリ」で本が買えなくなった

米Amazonは、Android向けKindleアプリの最新版(Ver.8.58)で、アプリ上から電子書籍を購入したり、読み放題サービスKindle Unlimitedに登録できなくなったりしたことを明らかにしました。この方針変更は4月中旬から告知されていましたが、Kindleアプリの正式な“仕様”になった格好です。

↑Googleの手数料が高過ぎる

 

ほか同社のAndroid向けAudibleやMusicアプリでも、オーディオブックや楽曲といったデジタルコンテンツの購入はできなくなりました。ただし最新版Audible内では(間接的にオーディオブックが買える)クレジットを買うことは可能とのことです。

 

この変更は、Googleが6月1日から実施するポリシー変更に準拠するもの。すでにAmazonも、Googleが年間売上高が100万ドルを超える企業に対してアプリ内購入に30%の手数料を支払うよう求めることに対応すると説明していました

 

これまでAmazonは、Googleがアプリ内課金にサードパーティー決済手段を認めていた数少ないアプリ開発者の1つでした。しかし、今後はGoogle Playの課金システムを使うよう義務づけられるため、Amazonは電子書籍を販売するたびに手数料を支払うよりも、アプリ内購入を完全に廃止することを選んだわけです。

 

今後はAndroidユーザーがKindle書籍を買う場合は「アプリ上で欲しいものリストに追加し、ブラウザから買う」か、Amazonアプリストア版のKindleアプリを使うことになりそうです。

 

もっとも、Google Playストア版でもアプリ内購入が復活する可能性はまったくないわけではありません。2022年3月から、GoogleはSpotifyと提携し、試験的にサードパーティ決済手段を導入しているのです。このテストが上手く行けば、いずれAmazon製アプリも元の仕様に戻るかもしれません。

 

Source:Android Police

不協和音を解消!「Google Duo」と「Meet」が2022年内に統合へ

米グーグルは、自社のビデオ通話アプリ「Google Duo」とビデオ会議アプリ「Google Meet」を、将来的に統合すると発表しました。

↑Googleにビデオ通話アプリは2つもいらない

 

Google Duoは2016年に発表されたサービスで、ビデオ通話に特化。一方、Google Meetは2020年に登場し、グーグルのビジネスツール「Google Workspace」との連携が大きな特徴です。

 

グーグルによれば、今後数週間かけてGoogle DuoにMeetの機能が追加されるとのこと。さらに、Google Duoにはバーチャル背景やライブ共有コンテンツ、ミーティング中のテキストチャットなどの機能も搭載されるとか。なおアップデートに伴い、通話履歴や連絡先が失われることはありません。

 

Google Duoへの機能追加が終了すると、2022年中にGoogle DuoアプリがGoogle Meetへと、そしてGoogle Meetは「Meet Original」というアプリに改名される予定。最終的にMeet Originalが廃止されることで、Google Meetへの統合が完了するという流れです。

 

これまでもユーザーや企業のあいだでは、Google DuoとMeetのどちらを利用すればいいのかという混乱が生じていました。近い将来これらがGoogle Meetへと統合されることで、ユーザーは迷いなくサービスを利用することができるはずです。

 

Source: グーグル via Engadget

Googleの音声アシスタントに新機能? よく使う言葉を認識しやすくする「パーソナライズ音声認識」

↑OpturaDesign / Shutterstock.comより

 

米グーグルの音声アシスタント「Google アシスタント」に、よく使う言葉や名前をより認識しやすくする「パーソナライズ音声認識」機能が将来追加される可能性があると、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

 

Google アシスタントではユーザーが話した内容を理解するために、AI(人工知能)が利用されています。さらに2021年3月には、AndroidスマートフォンにてGoogle アシスタントを起動するためのウェイクワード「ヘイ、グーグル」の認識精度を向上させるために、「連合学習」という新技術が取り入れられています。

 

9to5GoogleがGoogle アプリの最新バージョンから見つけた文字列によれば、Google アシスタントの設定にパーソナライズ音声認識という項目が表示され、次のような説明が記載されていました。

 

「デバイスに録音した音声を保存し、Google アシスタントが話した内容をよりよく認識できるようにします。音声はデバイス上に残りますが、パーソナライズ音声認識をオフにすることで、いつでも削除できます」

 

一方で、パーソナライズ音声認識をオフにすると「名前など頻繁に話す言葉を認識する精度が低くなります」とも警告しています。このあたりは、プライバシーとのトレードオフとなりそうです。

 

現時点ではこの機能がいつ、どのような形で正式にGoogle アシスタントに実装されるのかは不明です。グーグルのNestデバイスの一部ではすでに機械学習チップにより、よく質問される内容を高速処理する機能が搭載されているので、それが今後はGoogle アシスタントの標準機能として広がると考えればよさそうです。

 

Source: 9to5Google

Google ドライブでのファイル操作が爆速! Chromeでカットやコピペのショートカットキーが利用可能に

米GoogleはChromeからアクセスするときに限り、クラウドストレージ「Google ドライブ」のファイルをカットやコピー、ペーストするためにキーボードショートカットを使えるようになったと発表しました。

 

今後はWindowsのエクスプローラーやMacのFinerと同じように「Ctrl+(特定のキー)」あるいは「⌘+(特定のキー)」により、これらのファイル操作が行えます。

 

これまでWeb版のGoogle ドライブでは、アイテムの選択や移動などにキーボードショートカットが提供されていたものの、なぜかクリップボード(カットやコピー、ペースト)関連の操作はできませんでした。

 

今回ようやく、Windowsではコピーであれば「Ctrl + C」(Macは「⌘ + C」/以下Ctrlと⌘を読み替えてください)、カットは「Ctrl + X」、ペーストは「Ctrl + V」 がサポートされたことで、より少ないクリック数で1つまたは複数のファイルをコピーあるいは移動が可能になりました。この操作は複数のChromeタブにまたがって出来るため、直感的にも操作がしやすいと思われます。

↑Google

 

ファイルをコピーする際には「ファイルへのリンクとそのファイル名」も取得でき、それらを文書や電子メールにも貼り付けられます。またファイルをコピーするときに「Shift + V」を押すと、重複ファイルを作ることなく、複数の場所にファイルのショートカットだけを置くことができます。

 

加えて、「Ctrl + Enter」により新たなタブを開き、そこでファイルやフォルダを表示できるようになりました。これにより2つのタブを用意して、フォルダ間でファイルを移動したり整理したりする作業が簡単になると思われます。

 

なお、このアップデートは26日からロールアウト形式(徐々に更新が広まる)で行われ、機能が有効になるまでには1~3日かかるとのことです。WindowsやMacで慣れ親しんだキーボードショートカットがChrome+Google ドライブでも使えるようになれば、仕事もスムーズにしやすくなりそうです。

Source:Google

via:MacRumors

肌の色がより自然に。Google フォトの「リアルトーン」が進化

米グーグルは、写真/動画ストレージサービス「Google フォト」向けの、肌の色をリアルに再現する「リアルトーン」フィルターを、より進化させると発表しました。

↑グーグルより

 

リアルトーンはもともとグーグルのスマートフォン「Pixel 6」シリーズに搭載された機能で、機械学習をもちいて人種に関わらず人物の本来の肌色を再現するというもの。2021年にはGoogle フォトでも機能の提供が始まっています。

 

 

今回グーグルは、画像の機械学習をより色調や陰影をより適切に解釈するオープンソースライブラリ「Monk Skin Tone Scale」を開発。これを、Google フォトへと組み込んだのです。

 

今回のアップデートでは、Google フォトのフィルタータブにプラヤ(Playa)やアイラ(Isla)、ハニー(Honey)、デザート(Desert)などの新しいオプションが登場。Google フォトのライブラリ内で、過去に撮影した人物の肌色を微調整することができます。

 

多くのスマートフォンやアプリでは、肌の色を白くみせるフィルターが一般的に搭載されていますが、“人種に関わらず本来の肌の色を再現”するグーグルの取り組みは、今後の発展が期待されるものとなりそうです。

 

Source: グーグル via 9to5Google

467のAndroidアプリから銀行情報を盗み出すマルウェア見つかる。レンタル代は月額60万円以上!

セキュリティソフトウェア企業のESETは、マルウェア「ESMR」の新バージョンを発見し、467のアプリを標的として金融および暗号通貨アプリから認証情報を盗み出し、お金を奪っていたと報告しています。

 

また、このマルウェアがサイバー犯罪フォーラムで月額5000ドル(約63万円)でレンタルされていたことも明らかにされました。

 

この「ERMAC 2.0」は無害なアプリになりすまして被害者のデバイスに入り込む、いわゆる「トロイの木馬」型マルウェアです。なお、前バージョンの「ERMAC 1.0」は378のアプリを標的として月額3000ドルであり、新たな「2.0」は悪事を働ける幅が広がったことで値上げされたようです。

ESET

 

拡散する手口はGoogle Playストアではなく、偽のWebサイトを経由していたそうです。たとえばポーランドのユーザー向けには、欧州で有名なフードデリバリー「Bolt Food」になりすましたサイトが開設していた、という具合です。また、Webブラウザの偽アップデートサイトを通じても配布されていたとのことです。

 

ダウンロードされた詐欺アプリは、外部ストレージからの読み込みやテキストメッセージ読み取りなど43もの許可や、アクセシビリティサービスを有効にするようユーザーに要求。それらの権限を付与されるや、さっそく悪用が始まります。

 

その後、マルウェアは標的のAndroidデバイス内にあるアプリ一覧をC&Cサーバー(サイバー攻撃者がマルウェアに指令を出したり、盗み出した情報を受信する)に送信。その後、マルウェアは正規のアプリをオーバーレイ(アプリなどの上に画像やボタンを重ね合わせる処理)し、機密データや危険な権限にアクセスするための情報や操作を引き出すわけです。

 

このレポートでは、被害者を騙そうとするフィッシングサイトの一部も報告されているほか、日本のbitbank、インドのIDBI銀行、オーストラリアのGreater Bankなどの金融関連アプリが標的になっていると警告されています。

 

BleepingComputerによれば、Android 11と12ではアクセシビリティ関連サービスの悪用が制限されているため、それほど心配する必要はないそうです。それでもGoogle Playストア以外から、特に正規品ではなさそうなアプリのダウンロードは避けるよう警告されています。

 

月額60万円以上のレンタル代を払うとすれば、サイバー犯罪者たちも元を取ろうとして悪知恵の限りを尽くすはず。素性の怪しい、いわゆる「野良アプリ」には出来るだけ手を出さない方がよさそうです。

 

Source:BleepingComputer
via:PhoneArena

ツイッターの顔ことジャック・ドーシー氏、取締役を辞任

米ツイッターの共同創業者兼CEOのジャック・ドーシー氏が、同社の取締役を辞任しました。

↑Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.comより

 

ドーシー氏はインスタントメッセージの可能性に気づくと、ツイッターのプロトタイプを自ら開発。2006年にはオブビアス社(現ツイッター社)として、サービスを開始しました。しかし2021年にはツイッターのCEOを辞任するなど、同社との距離を置きつつありました。

 

一方でツイッターは、今年4月に実業家のイーロン・マスク氏が買収を発表。ツイッターも一時は買収に合意しましたが、マスク氏が「スパム/フェイクアカウントの割合が確認できない」として取引の中断や買収金額の引き下げを示唆するなど、状況は混沌としています。

 

なお現在ツイッターのCEOを務めるパラグ・アグラワル氏によれば、ドーシー氏の代わりとしてマスク氏が取締役に就任する予定はないとしています。

 

共和党支持へと乗り換えたマスク氏による買収計画の中で、揺れるツイッター。その立ち上げ役となったドーシー氏が同社を去るのは、ある意味象徴的な出来事なのかもしれません。

 

Source: Parag Agrawal  / Twitter via 9to5Google

タイムトラベル? スマホのストリートビューでも過去データが見られるように

↑グーグルより

 

米グーグルは「Google ストリートビュー」機能における、スマートフォンでの履歴閲覧機能の追加を発表しました。また、小型化されたGoogle ストリートビュー用の撮影カメラも公開されています。

 

Google ストリートビューは2007年に公開されたサービスで、道路沿いの画像を実際にそこを歩いているように閲覧できます。また現在では屋外だけでなく屋内の閲覧も可能になり、画像の取得には専用のカメラユニットを搭載した「ストリートビューカー」が利用されています。一方で、過去の画像を閲覧するにはこれまでパソコンからのアクセスが必要でした。

 

 

Google ストリートビューのリリースから15周年となる今年は、Android版とiOS版の「Google マップ」アプリにて、履歴の閲覧が本日から可能となります。履歴の閲覧は、2007年まで遡ることが可能です。

 

あわせて、素早く一括して360度画像/動画を公開するためのツール「Street View Studio」も案内されています。これにより、Google ストリートビューへの画像/動画のアップロードがより簡単におこなえます。

 

↑グーグルより

 

またストリートビューカーの上部に搭載するカメラも、開発途中ではありますが小型のモデルが公開されました。重さ15ポンド(約6.8kg)で家猫ほどのサイズだとされるこの新カメラは、どのような車にも装着することが可能で、ジャングルのような込み入った場所にも持ち込むことができます。また、Lidar(レーザーセンサー)などの追加カメラモジュールの組み込みも簡単です。

 

ますます進化するGoogle ストリートビューやGoolge マップ。いずれこの可愛らしい新カメラを搭載したストリートビューカーを、街中で目にする日がくるのかもしれません。

 

Source: グーグル via 9to5Google

「今日の歩数は?」FitbitやGoogle Fitデータをたずねることが可能に

米グーグルの音声アシスタント「Google アシスタント」経由で、ヘルスケアブランドのFitbitや「Google Fit」のヘルスケアデータが取得できるようになったことを、海外テックメディアの9to5Googleが伝えています。

↑Vantage_DS / Shutterstock.comより

 

Google アシスタントはスマートフォンや「Nest」ブランドのスマートホーム製品に組み込まれており、音声操作でさまざまな情報を知ることができます。またGoogle Fitはグーグルが展開する健康管理アプリケーションで、Fitbitも買収によりグーグル傘下のブランドとなっています。

 

9to5Googleによれば、今週からスマートフォン(AndroidとiOS)やスマートディスプレイ「Nest Hub」シリーズにインストールされたGoogle アシスタントにて、「今日/今週は何歩歩いた?」「心拍数は?」「何カロリー消費した?」などの質問を、声でたずねることが可能です。そしてFitbitやGoogle Fitのデータは、ディスプレイ上にカードとして表示されます。

 

今回の機能を利用するには、アシスタントの設定→ウェルネス→アクティビティを開き、設定プロセスを開始する必要があります。ペアリング自体はFitbitとGoogle Fitの両方でできますが、一度にアクティブにできるのは1個のサービスのみです。

 

冬も終わり暖かい季節がやってきた昨今、フィットネスデータを声で気軽にたずねられるGoogle アシスタントの新機能は便利に利用できそうです。

 

Source: 9to5Google

Twitterのbotは本当に5%未満? イーロン・マスクが買収額の値下げを示唆

↑Sergei Elagin / Shutterstock.com

 

米ツイッターの買収を目指している実業家のイーロン・マスク氏が、買収価格の引き下げの可能性を示唆したことをロイター通信が報じています。

 

今年4月にTwitterの筆頭株主になると、同月には総額440億ドル(約5兆6000億円)での同社の買収を発表したマスク氏。しかしその後にマスク氏はツイッターによる「全アカウントにおけるスパム/フェイクアカウントの割合は5%未満にすぎない」という主張が正しいと証明されるまでは買収をストップすると表明するなど、新たな展開を迎えています。

 

マイアミでのカンファレンスに出席したマスク氏は、「現在はbot(人ではないアカウント)の数を知る方法がないと知らされている」と発言。そしてより低い価格での買収については「問題外ではない」と、その可能性を匂わせたのです。

 

一方でツイッターのパラグ・アグラワルCEOは、外部機関による調査は(ツイッターが共有できない)プライベートなデータが含まれないので、数値が正しくない可能性があるとも発言しています。

 

マスク氏が提示した440億ドルという買収金額は、当時の株価に38%の価格を上乗せしたものです。しかしツイッターが発表するフェイク/スパムアカウントの数が実態と大きくかけ離れているのなら、これは虚偽のデータであったということになり、買収の条件も変わってくるはず。

 

個人的な感覚としては、ツイッターのフェイク/スパムアカウントの割合が5%未満だとはとても思えないのですが……。ツイッターの所有者が誰のものになるのかは、まだまだ不透明です。

 

Source: Bloomberg via Engadget

YouTube Music、Wear OSでのストリーミング再生が可能に

↑Sharaf Maksumov / Shutterstock.com

 

米グーグルの音楽ストリーミングサービス「YouTube Music」にて、スマートウォッチプラットフォーム「Wear OS」でのLTE/Wi-Fi通信におけるストリーミング再生機能が今週から提供されることが伝えられています。

 

これまでもYouTube MusicのアプリはWear OS向けに提供されてきましたが、音楽再生にはまずファイルをダウンロードする必要がありました。しかし今後は、外出先でも好きなプレイリストを事前のダウンロードなしにストリーミング再生することができます。

 

なお楽曲のストリーミングとダウンロードの利用には、YouTube Music Premium(またはYouTube Premium)の契約が必要です。これにより、広告無しでの楽曲再生が可能となります。

 

YouTube MusicのWear OS版アプリではそれ以外にも、最近再生したプレイリストやYouTube Musicアプリのブラウズページに素早くアクセスできる、新しいYouTube Musicタイルをウォッチに追加できるようになります。

 

先日開催された開発者向け会議「Google I/O」では米グーグル初のスマートウォッチ「Pixel Watch」が発表されるなど、今後の盛り上がりが期待されるWear OSプラットフォーム。YouTube Musicも、その引き立て役となることが期待されます。

 

Source: グーグル via 9to5Google

そろそろ知っておきたい“NFT”。Spotifyもギャラリー表示のテスト開始

音楽ストリーミングサービスの米Spotifyにて、一部ユーザー向けにアーティストページでのNFT(non-fungible token:非代替性トークン)によるギャラリー表示が始まったことを、海外テックサイトのMusic Allyが伝えています。

↑Primakov / Shutterstock.com

 

NFTでは画像や動画、音声といったデジタルファイルを代替不可能なデータとして、ブロックチェーンに記録することができます。すでに米ツイッターやインスタグラムでは自分のプロフィールにNFTアイコンを設定することができ、今後はフェイスブックやメッセンジャー、WhatsAppもNFTに対応する予定です。

 

一部のアメリカのAndroid版アプリユーザー向けに始まった、NFTによるギャラリーの表示。もともとSpotifyに参加したミュージシャンはプロフィールページにて、グッズやコンサートの日程のプロモーションをおこなうことができました。そして今後はこの場所で、NFTのギャラリーのプロモーションも表示できるようになります。

 

NFTのギャラリーでは、画像をタップすることで拡大したり、短い説明文が表示されます。さらに「もっと見る(See More)」をタップすることで、NFTマーケットプレイスとなるOpenSeaにアクセスし、NFTのトークンを購入することも可能です。

 

Music Allyによれば、SpotifyはNFT導入のプロモーションとして、テスト期間中は販売手数料は受け取らないとしています。SNSやアート、音楽と相性の良いNFTですが、今後も広がりを見せるのかどうかに注目です。

 

Source: Music Ally via Engadget

ネットでの買い物が安全に。Google Chromeに仮想クレカが導入されます

米グーグルは開発者向け会議「Google I/O」にて、ブラウザ「Chrome」にバーチャルクレジットカード機能を追加すると発表しました。

↑グーグルより

 

バーチャルクレジットカードとはカード発行会社が新たなクレジットカード番号をユーザーに付与するものです。これにより、普段遣いのクレジットカード番号をショッピングサイトに知られることがなく買い物ができ、セキュリティを向上させることができます。

 

Chromeのバーチャルクレジットカード機能では、クレジットカードやデビットカードの16桁の数字を入力する際に、仮想の番号を入力するかどうかが尋ねられます。そしてクレジットカード会社により対応は異なりますが、例えばCapital Oneの場合にはバーチャルクレジットカードの利用が提案されるのです。一方でVisaやアメックスの場合、毎回異なるCVV(セキュリティコード)が利用されます。

 

この機能はまずデスクトップ向け(WindowsやMac、Linux、ChromeOS)およびAndroid向けのChromeブラウザから提供されます。さらに、後日にはiOS向けのChromeブラウザでも利用できる予定です。

 

Chrome向けのバーチャルクレジットカードはVisa、アメックス、Capital Oneブランドのすべての消費者向けクレジットカードを対象に、今夏より米国で展開されます。またマスターカードについては、今年後半にサービスが提供される予定です。

 

残念ながら、日本におけるChromeのバーチャルクレジットカードの提供時期は発表されていません。ユーザーの安全性を大きく向上させる同機能、早めの国内上陸を待ちたいものです。

 

Source: 9to5Google

超能力!? スマートディスプレイを見るだけでアシスタントが使えます

米グーグルは自社のスマートディスプレイ「Nest Hub Max」向けに、画面を見つめるだけで「Google アシスタント」の利用ができる機能「ルックアンドトーク(Look and Talk)」機能の配信を開始しました。

↑stocksre / Shutterstock.comより

 

グーグルのNestブランドではスマートホーム製品が展開されており、2019年には10インチディスプレイを搭載したNest Hub Maxが発表されました。これらのスマートホーム製品にはGoogle アシスタントが搭載されており、「ヘイ、グーグル」と声をかけることでスケジュールや天気などを知ることができます。

 

そして先日開催されたグーグルの開発者向け会議「Google I/O」では、Nest Hub Maxに本体を見つめるだけでGoogle アシスタントが起動できる「ルックアンドトーク」と、「ヘイ、グーグル」を省略できる「クイックフレーズ(Quick Phrases)」が追加されると発表されました。

 

ルックアンドトークとクイックフレーズを組み合わせることで、最大1.5メートルの距離からユーザーが本体を見つめていることを認識し、「ヘイ、グーグル」と話さなくても音声コマンドを開始することができます。これにより、あたかも人に話しかけるようにGoogle アシスタントを利用できるのです。

 

この技術の背景としては機械学習によってカメラとマイクから情報を取得し、ユーザーがどれだけ近づいているか、頭の向き、視線、唇の動き、文脈の認識、意図の判別を行うとされています。

 

これらの機能は「Google Home」アプリからルックアンドトークを有効にして利用する必要があります。「ヘイ、グーグル」といちいち話しかけるのは面倒だ、というユーザーにはピッタリのアップデートとなりそうです。

 

Source: 9to5Google 1, 2

これからはGoogle Walletがスマホのお財布に。Google Payの違いとは?

米グーグルは開発者向け会議のGoogle I/Oにて、Android向けの新たな決済サービス「Google Wallet」を発表しました。

↑グーグルより

 

これまでグーグルは、Android向けに決済サービス「Google Pay」を提供してきました。なお、Google PayはGoogle Walletの導入後も店舗や決済端末に表示され、ウェブやモバイルアプリでも利用されることになります。

 

Google WalletはGoogle Payと同じく、クレジットカードやデビットカードを保存して決済に利用することができます。また交通機関やイベントのチケット、航空券の搭乗券、ポイントカード/ギフトカード/ワクチンの記録をすることも可能です。さらに、学生証や自動車のキーを保存することもできます。

 

たとえば交通系カードをGoogle Walletに登録すると、Google マップにて経路をチェックする際にカードと残高が表示され、残高が少なくなったらカードに入金することができます。

 

さらに今後、Google Walletはオフィスやホテルのキーとしても利用できるようになります。これにはサードパーティーのサポートが必要となるため、機能は順次実装されることとなるはずです。

 

セキュリティ面では、スマートフォンなどを紛失した場合には「端末を探す」機能より、遠隔操作でその場所を確認したり、あるいは端末をロックすることができます。

 

Google Walletは日本を含む40か国にて、今夏にリリースされる予定です。自動車や身分証明証がスマートフォンの中に収納できる同サービスの対応範囲が広まれば、「お財布レス」な生活がより現実的なものとなりそうです。

 

Source: グーグル / YouTube via 9to5Google

Android TVやGoogle TVも次世代へ。PinPやキャスト機能が進化します

米グーグルは開発者向け会議「Google I/O」にて、スマートテレビプラットフォーム「Android TV」「Google TV」のアップデートを発表しました。

↑グーグルより

 

Android TVやGoogle TVは、メーカー各社が販売するスマートテレビやキャスト(配信)デバイスに搭載されているシステムです。両者の機能や外観はかなり似ていますが、Google TVではより新しいインターフェイスが採用されています。

 

まずAndroid TVでは、最新バージョンとなる「Android TV 13」にてピクチャーインピクチャー(PinP)機能が進化します。これにより、ビデオ通話アプリではより多くの参加者が表示できるようにPinPのウィンドウのサイズを変更したり、あるいは重要なコンテンツの上に重ならないように調整することができます。

 

Android TV 13ではその他でも、新たなAPI(Application Programming Interface)の採用によるパフォーマンスの向上、新たなキーボードレイアウトの搭載によるアクセシビリティの向上もおこなわれています。

 

Google TVではキャストボタンの拡張により、アプリから様々なストリーミングサービスのコンテンツをテレビへとキャストできるようになります。これにより、スマートフォンの個別のストリーミングアプリを開く必要がなくなります。

 

Google TVでの新たなキャスト機能は2022年後半から展開が開始されます。なお、現時点ではどのアプリがサポートされるのかは発表されていません。パソコンやスマートフォンの進化の影に隠れがちですが、今後はスマートテレビもますます便利に利用できそうです。

 

Source: 9to5Google 1, 2

セキュリティなど向上するも複数のバグ、Android 13 Beta2が公開

米グーグルは開発者向けイベント「Google I/O」の開催にあわせ、次期モバイル向けOSのベータ版「Android 13 Beta2」の配布を開始しました。

↑グーグルから

 

年内の正式リリースが予定されている、Android 13。その特徴は、プライバシーとセキュリティの向上がメインとなっています。また「Android 12」から採用された、壁紙の色をインターフェイスに反映する「ダイナミックカラー」も、さらに拡張される予定です。

 

具体的には、Android 13ではアプリがアクセスできるファイルを「写真とビデオ」や「音楽とオーディオ」など、細かく設定可能に。さらに、アプリからの通知や位置情報の取得もユーザーによる詳細なコントロールが可能です。

 

そして今回のAndroid 13 Beta2では、バッテリーウィジェットの表示が改善。また、「バッテリーセーバー」の最小設定が5%から10%へと変更されています。さらに「予測可能な戻るジェスチャー」として、戻るのスワイプ操作によりどの画面に移動するのかを表示することが可能になります。

 

一方で海外テックサイトのPhoneArenaによれば、今回のAndroid 13 Beta2は「Pixelスマートフォンにインストールすると、指紋スキャナのアイコンが大量に表示された」など、数多くのバグが存在するようです。

 

そもそもベータ版のOSは未知のバグを見つけ出すことも大事な役目。ですので、普段使いのスマートフォンにはインストールしないほうがよさそうです。もしインストールするのであれば自己責任になることを念頭に置きましょう。

 

Source: TechCrunch, 9to5Google, XDA Developers, PhoneArena

Twitterのやっかみ? イーロン・マスクが機密情報関連でトラブル

米Twitterの買収を発表していた実業家のイーロン・マスク氏は、買収プロセスの一時中断を発表しました。またその直後に、Twitterからの法的な問題の指摘を受けていることも明かしています。

 

今年4月にTwitterの筆頭株主になると、同月には同社の正式な買収を発表したマスク氏。これは総額440億ドル(約5兆6000億円)と大規模な買収となり、マスク氏も「埋め込みツイートの有料化」や「企業/政府のツイッター使用への課金」など、今後のTwitterの経営に意欲をみせていました。

 

しかし5月13日にマスク氏は、Twitterによる「スパム/フェイクアカウントの数は5%に過ぎない」という主張が事実かどうかを確認するまで、買収を保留するとツイート。

 

さらに14日には、100個のアカウントをサンプルとして収集し、スパム/フェイクアカウントの割合を調査すると表明。この100個という数は、Twitterによる調査にて100個のアカウントが収集されたのが根拠です。

 

しかしマスク氏は15日のツイートにて、「Twitterの法務担当者から、NDA(秘密保持契約)違反だとの連絡をうけた。サンプル数が100個だと明かしたのが問題だった」と、現状を伝えているのです。

 

外部から見ていると、サンプル数が100個であることを明かしたマスク氏の発言のなにが問題なのかは理解が難しく、Twitter側のやっかみのような印象も受けます。一度は買収に合意したTwitterとマスク氏ですが、まだまだ一波乱ありそうな予感です。

 

Source: Elon Musk / Twitter 1, 2

Netflixにライブ番組来る? 生放送のお笑い番組やリアルタイム投票ができるかも

動画ストリーミング大手のNetflixが今後、スタンドアップ(コメディアン1人が観客の前でネタを披露する漫談スタイル)など台本のないライブ番組を配信する予定だとの噂が報じられています。

 

米Deadlineによれば、ライブ配信に対応すれば、人気リアリティ番組『セリング・サンセット』が最近行ったような同窓会のライブ中継や、コンテスト番組のライブ投票ができる可能性があるとのことです。

 

また本機能を使うことで、お笑い特番のライブ放送もできるそうです。今年Netflixは「Netflix Is a Joke Fest」と呼ばれる初のライブかつ対面式(人を会場にいれた)お笑いフェスティバルを開催しました。130人以上の人気コメディアンが数日間にわたって参加した本イベントは、5月末~6月にかけて放送予定ですが、ライブ配信機能が追加されれば、(もし来年も開催されるなら)自宅にいるユーザーも会場の人々と同時に楽しめるわけです。

 

記事執筆時点では、この新機能については詳しくわからず、NetflixもテックメディアThe Vergeの問い合わせに答えていません。

 

とはいえ、Netflixの手強いライバルであるDisney+は、すでにライブ配信に参入しています。今年2月には初の試みとなるアカデミー賞のライブ配信を実施しており、今年後半にはダンスの勝ち抜きリアリティ番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」も米ABCからDisney+に移行する予定です

 

これまで他社に先がけてきたNetflixがDisney+に追随する格好ですが、直近の業績報告では約10年ぶりに加入者が減少したと報告しており、なりふり構っている場合ではないのかもしれません。日本ではリアリティ番組のほか漫才やコントの勝ち抜きグランプリと相性がよさそうでもあり、続報を期待して待ちたいところです。

Source:Deadline
via:The Verge

Googleの車載アプリ「Android Auto」に3分割モード登場。マップ、オーディオ、Google アシスタントが表示

米グーグルは開発者向け会議「Google I/O」にて、車載アプリケーション「Android Auto」における新しい3分割の画面モードの導入を発表しました。

↑グーグルより

 

Android Autoは、グーグルが2014年にリリースした車載アプリケーションで、スマートフォンをダッシュボードに接続することでカーナビゲーションシステムを利用できます。最近ではスマートフォンをワイヤレス接続できるようになったり、あるいはスマートフォン単体でもAndroid Autoが利用できるようになったりと、機能改善がすすめられています。

 

Google I/Oでの発表によれば、今後はAndroid Autoにおいてどのような画面サイズでも、3分割の画面モードが利用できるようになります。画面の一番大きな部分には地図とナビゲーションが表示され、小さな画面には音楽やポッドキャスト、オーディオコントロール、そしてもう一つの小さな画面にはGoogle アシスタントからの提案が表示されます。

 

これにより、時計やドライブの到着予測時間、テキストや電話の通知などがいつでも表示できるようになります。またメッセージの内容はGoogle アシスタントに読み上げてもらい、自分の声で応答することも可能です。

 

そして画面の下部か左側には、時計や電波状況、バッテリー残量、通知、アプリ表示、Google アシスタントが表示されます。

 

新しい3分割の画面モードは、今年の夏から配布が開始されます。5インチ〜6インチといった古めのAndroid Auto対応ダッシュボードでも利用できる新たな画面分割モードは、幅広いユーザーから歓迎されそうです。

 

Source: グーグル / YouTube via 9to5Google

こりゃ便利。Android 13ではデバイス超えのコピペができます

米グーグルはGoogle I/Oにて、次期モバイルOSこと「Android 13」における、デバイスを超えたコピー&ペースト機能について説明しています。

↑グーグルより

 

これまで、グーグルが提供するAndroidスマートフォンやタブレットでは、デバイスを超えたコピー&ペースト操作ができませんでした。一方で米アップルのiOSやmacOSでは、iPhoneでコピーしたテキストや画像をMacのドキュメントに貼り付けるといった連携機能が実現しています。

 

グーグルが公開したAndroid 13でのデバイスを超えたコピー&ペースト機能では、まずテキストや画像をクリップボートへとコピーし、その後に別のデバイスに送り、最後に貼り付けが可能となります。アップルが提供するコピー&ペースト機能よりは若干手間がかかりますが、それでも便利な機能であることは事実です。

 

グーグルによれば今回のコピー&ペースト機能は、今秋にAndroid 13をを搭載したスマートフォンやタブレットにて今秋からリリースされる予定です。今後もAndroidやスマートウォッチ向けOS「Wear OS」、ノートパソコン向けの「Chrome OS」では、さらに連携機能が強化されることが予測されます。

 

Source: 9to5Google

インスタグラムがNFTに対応。今後はフェイスブックにも拡大へ

↑メタより

 

米メタ(旧フェイスブック)は今週から、ユーザーが自分のプロフィールにNFTアイコンを表示できるようになると発表しました。

 

NFTとは(non-fungible token:非代替性トークン)の略で、画像や動画、音声といったデジタルファイルを代替不可能なデータとして、ブロックチェーンに記録する技術です。すでに米ツイッターでも、自分のプロフィールにNFTアイコンを設定することができます。

 

 

今回インスタグラムで利用できるようになったNFTアイコンは、フィードやストーリー、メッセージにて共有されます。対応するサードパーティーウォレットはRainbow、MetaMask、Trust Walletで、Coinbase、Dapper、Phantomのサポートも後日追加されます。

 

メタでCEOを務めるマーク・バッカーザーグ氏によれば、インスタグラムでのNFTの導入はこれだけでは終わらず、フェイスブックやMessenger、WhatsAppにも対象を広げることが検討されているとのこと。さらにインスタグラムのストーリーでは、AR(拡張現実)を利用し3DのNFTアイコンを表示するなどのアイデアも語られています。

 

仮想現実を活用した新たなコミュニケーション手段となる「メタバース」から社名を取り、NFTへの働きかけをすすめるメタ。NFT自体の需要が下がっているという気になる報道もありますが、今回のインスタグラムのNFT対応が人気の火付け役となるのかもしれません。

 

Source: メタ / Twitter via Engadget

10歳の娘が30万円以上のアプリ内課金! 父親がアップルに抗議、最終的に返金を受ける

自分の子供がTikTok内で30万円以上の課金をすることを止めなかったとして、父親がアップルに抗議した結果、最終的には返金を受けられたとのエピソードが報じられています。

 

英Telegraphに寄せられた「AH」と名乗る読者のメールによると、その人物は10歳の自閉症の少女の父親とのこと。昨年のクリスマスにiPhoneをプレゼントしたところ、娘はまもなく23回にわたって2013ポンド(約32万円)相当のTikTokコインを購入したそうです。それはアップルから直接メールで請求書が送られてきてから、初めて分かったと語られています。

 

父親は23回の買い物ごとにアップルに返金を求めたものの、すべて拒否されてしまいました。アイルランドにある欧州本社に連絡してもらちがあかず、法的手続きを案内されはしたが「ほとんど情報がなかった」そうです。AH氏は「こうして数分の間に失うには、額が大きすぎる」という悲しい結論に達したと語っています。

 

AH氏いわく「アップルが私のアカウントの異常な活動を特定し、疑わしい支払いをブロックして保護してくれなかったことに失望しています」「カスタマーサポートは存在しないも同然だ」とのことです。

 

皮肉なことに、娘が以前使っていたiPhoneではペアレンタルコントロールを有効にしていた一方で、新しいiPhoneでは無効のままだったそうです。もしも有効であれば、すべてのアプリ内課金は自動的にブロックされていたはずでした。

 

しかし、AH氏がTikTokに繰り返し問い合わせて(当初は「ルール違反はなかった」と回答)調査を行わせた結果、娘は「Ohidur247」というユーザーに投げ銭するためにコインを買っていたと判明。さらに、この人物が詐欺に関するガイドラインに違反していることが突き止められました。

 

この新たな情報を聞いたアップルは、AH氏に全額返金することを回答しつつ、同時にペアレンタルコントロールが重要だと念を押し、同じようなことが再び起きれば返金はしないと明確にしたそうです。

 

未成年者が親に隠れて高額なアプリ内課金をしてしまう話は数年前からあり、米国でも6歳児が1万6000ドル(当時166万円)以上も買いまくってしまったとの報告もありました。子供が買い物した瞬間と、メールで請求書が送られてくるまではタイムラグがあるため、親御さんはしっかりとペアレンタルコントロールを設定しておく方がよさそうです。

Source:Telegraph
via:PhoneArena