世界的カクテルブーム、ついに日本上陸! カクテルの奥深き世界と「すべらない3銘柄」

日本ではウイスキーやレモンサワー、クラフトビール、日本酒などがお酒のトレンドですが、世界を見るとカクテルが活況です。これは特にバー業界が中心ですが、日本でもバーではカクテルの人気が徐々に高まっており、セミナーやイベントも頻繁に開催されています。そこで今回は3つの催しを取材したなかから、カクテルで注目の銘柄とレシピを紹介していきましょう!

 

【その1】老舗「BOLS」が放つクラシカルモダンな人気銘柄「ジュネヴァ

最初は「BOLS」(ボルス)。色味が鮮やかでバリエーションも豊富なことから、ご存知の方も多いでしょう。その知名度は海外でも高く、世界110か国以上のバーテンダーがカクテルに使用し、日本やアメリカを中心に多数のバーが愛用。数でいえば、なんと年間5億杯ものカクテルが提供されているとか。

↑フレーバーは30種以上ですが、フラッグシップは中央の「ボルス ブルー」。世界No.1のブルーキュラソーとして愛されています

 

そんなボルスは意外かもしれませんが、1575年にオランダで誕生した超老舗。世界に現存するなかで、最も歴史あるスピリッツメーカーといわれています。そしてその伝統を受け継ぎながら進化し、いま最も注目されているのが「ボルス ジュネヴァ」。有名な、ロンドン ドライジンの原型となったスピリッツです。

↑「ボルス ジュネヴァ」。ライ麦、トウモロコシ、小麦を蒸溜して得られるスピリッツに、ジンに欠かせない「ジュニパーベリー」などの植物蒸溜液がブレンドされています

 

「ジュネヴァ」と名乗れるのは、オランダと一部の近隣地区で生産されるスピリッツのみで、品質も折り紙付き。このブランドが2008年に装い新たに再登場したことで、バー業界で盛り上がるクラシックカクテルのリバイバルに拍車をかけ、再注目されることとなったのです。

 

↑イベントには「ボルス アラウンド ザ ワールド チャンピオンシップ2017」優勝者のジェシカ・ミリさん(左)と、ボルスのマスターバーテンダー、イヴァール・ランゲさん(右)が来日してカクテルを作ってくれました

 

↑カクテルは左から「スティルライフ」「ウーマンインホワイト」「レッドライト ネグローニ」「ジュネヴァブラッサム」

 

ボルスのイベントでは、「ジュネヴァ」を使ったカクテルを飲ませてもらいました。「スティルライフ」はシナモンやレモン、塩漬けのフェンネルシロップなどのカクテルですが、どこか梅のような和のニュアンスがあって革新的。また、「ジュネヴァブラッサム」はカカオクリーム、ラズベリーシロップ、黒胡椒、ライムなどが入った一杯で、複雑な要素がありながらもクリーミーでスパイシーという、ファンタジックな味わいでした。

 

いまの世界的にはクラフトジンが人気ですが、一風違ったトラディショナルモダンなスピリッツとして「ジュネヴァ」は要注目といえるでしょう!

 

【その2】ビターテイストが再評価される大人気の「カンパリ

次は「CAMPARI」(カンパリ)。こちらも、鮮やかな深紅のボトルで世界的に有名な銘柄ですが、まずはブランドのおさらいから。素材は様々なハーブや果実から作られており、誕生したのは北イタリアの小都市・ノヴァーラ。以来150年を超える歴史を持ち、いまや世界190か国以上で愛飲されています。

 

↑カンパリのイベントでは、ナショナルブランドアンバサダーのダニエレ・ピロッタさんがカクテルをサーブ

 

カンパリの特徴は、鮮やかな赤色と独特のほろ苦い味わい。食前や食中酒として愛されていますが、現在、この苦みこそが“ビターテイスト”として再注目されています。これは、サラダにおけるケールに人気が出たり、日本の抹茶が世界的なブームになっていたりという状況が物語っていることと同様。食の多様化などが進んだことで、世界的にビターテイストリバイバルが起こっているのです。

 

↑中央が、スパークリングワインとエルダーフラワーシロップをブレンドした「カンパリ ミラノ」。右がパイナップル、パッションフルーツ、レモン&グレープフルーツシャーベットでシェイクした「シェケラート アラ フルッタ」

 

日本でカンパリというと、カンパリソーダやカンパリオレンジが有名かもしれません。でも、海外はちょっと違います。しかも、世界のカクテルトレンドをけん引しているリキュールのひとつがカンパリでもあるのです。


↑2位のネグローニ、13位のブールバルディエ、32位のアメリカーノはカンパリをベースとしたカクテルです

 

改めて確信したのは多様性。ソーダで割るだけでも簡単にカクテルができ上がり、ほかの素材との相性も抜群。これは柑橘によるしっかりした酸味と、ビターテイストによるキレや深みがそうさせているのでしょう。自宅用に買うのはもちろん、バーでもぜひカンパリのカクテルをオーダーしてみてください!

 

【その3】リッチな味でアレンジもしやすい「ウッドフォードリザーブ

最後はスーパープレミアムバーボンの「Woodford Reserve」(ウッドフォードリザーブ)。バーボンと聞くと、男らしくストレートやロック、またはハイボールなどのイメージがあるかもしれませんが、実はカクテルの世界でも大人気。その証拠に、上記のカクテルランキング1位の「オールドファッションド」のベースは、バーボンなのです。

 

↑「オールドファッションド」。この日はアンゴスチュラ・ビターズという酒と砂糖でステアし、オレンジピールがアクセントに

 

↑こちらはよりアレンジを効かせた、抹茶のオールドファッションド。抹茶の渋みがありながらも、ウッドフォードリザーブとうまく調和して絶品!

 

ちなみに、バーボンとはアメリカンウイスキーの多くを占めるジャンルのひとつで、トウモロコシを51%以上使用していること、内側を焦がした新樽を用いることなどがその条件。価格帯や、熟成年数によってスタンダード(3~4年)、プレミアム(5~8年)など分けられ、スーパープレミアムは6~10年、またはそれ以上寝かせたふくよかな味わいが特徴です。

 

↑ウッドフォードリザーブはセミナーに参加。会場では製造元である、ブラウン・フォーマン ビバレッジス ジャパンのブランドマネージャー・奥村龍太郎さんがレクチャー

 

世界中のバーを席巻する、バーボンカクテル。そしてバーテンダーからこよなく愛されているのがウッドフォードリザーブなのです。その理由は、スーパープレミアムにふさわしいリッチなボディがありながらも、きわめてまろやかな口当たりになっているから。より詳しく、奥村さんが教えてくれました。

 

「バーボンには、例えばスコッチウイスキーのようなスモーキーフレーバーはありません。一方で焦がした新樽由来の香りや甘味がありながらも、やさしくて飲みやすいお酒なのです。つまりは汎用性が高く、アレンジがしやすい。そんなバーボンのなかでも特に汎用性に秀でているのがウッドフォードリザーブなんですよ。だから世界中のバーテンダーから愛されており、カクテルがオススメなのです!」(奥村さん)

 

↑ウッドフォードリザーブは、全米で屈指の知名度を誇る伝統的な競馬レース「ケンタッキーダービー」のオフィシャルバーボン。毎年、ダービー限定ボトルが発売(日本では未発売)され、ファン垂涎のアイテムとなっています

 

セミナーでは「オールドファッションド」と双璧をなす定番のバーボンカクテル「ミントジュレップ」と、フードペアリングも体験。カクテルの味わいはミントの清涼感とウッドフォードリザーブのまろやかな甘みが相まった、上品で爽快なおいしさ。

 

↑セミナーのフードとして、ドライクランべリーとパルミジャーノレッジャーノチーズが登場

 

ドライクランべリーはしっかりした酸味と熟成感のあるほのかな甘味が、ウッドフォードリザーブのフルーティな香味と見事に調和。一方でチーズが持つ濃厚な塩味と旨味は、ウッドフォードリザーブの特製とぶつかり合うことなく、おいしい一体感が生まれます。

 

↑カンパリをはじめ、様々なカクテルのブースが集まった「東京カクテル7デイズ 2018」の模様。大盛況でした

 

今回は「ボルス ジュネヴァ」「カンパリ」「ウッドフォードリザーブ」とキャラクターの異なるブランドを紹介しましたが、カクテルを飲む際にはまずこの3つを覚えておけば間違いはありません! 星の数ほど多彩なレシピがあるカクテルですが、本稿を参考に、ぜひ新たなおいしさとの出合いを!

「なんとまろやかな…」酒好きライターが舌を巻いた「バーボン×カクテル」という選択肢

皆さん、「ウッドフォードリザーブ」というバーボンをご存じでしょうか?

 

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↑「ウッドフォードリザーブ」 750ml 実売価格5210円(税別)

 

製品名にあるとおり、アメリカのケンタッキー州ウッドフォード群にある蒸留所で生産されるこのスーパープレミアムバーボンは、伝統的な製法で蒸留・熟成された高級バーボンとして知られています。

 

バーボンとフライドチキンのふるさと「ケンタッキー州」

ケンタッキーと言えば、日本でもお馴染みのフライドチキンを真っ先に連想しますが、「アーリータイムズ」や「ジム・ビーム」など、世界的に有名なバーボンが生産されていることでも知られています。また、競馬の「ケンタッキーダービー」の開催地として、競馬ファンにはお馴染み。ケンタッキーダービーはアメリカクラシック三冠の一画として、アメリカの競馬界最高峰のレースです。

 

ウッドフォードリザーブは、地場産業のブランドとして、ケンタッキーダービーのオフィシャルバーボンになっており、2018年には同レースのメインスポーサーに。いわゆるケンタッキーつながりというヤツですね。このケンタッキーダービーに出場するためには、世界各地の競馬場で開催される「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」と呼ばれる、いわゆる予選を勝ち抜かなければなりません。

 

日本では東京競馬場で開催される「カトレア賞」や「ヒヤシンスステークス」、川崎競馬場で開催される「全日本2歳優駿」などが予選的レースに該当し、なかでもヒヤシンスステークスはケンタッキーダービー出場するために最重要なレースとなっています。

 

競馬場内のバーをウッドフォードリザーブがジャック!

今回、ヒヤシンスステークスの開催されることに合わせて、場内にあるバーをウッドフォードリザーブがジャック。競馬を楽しみながら飲めるということで、競馬はやらないがお酒は大好きな筆者が取材してきました。

 

↑ということでやって来ました東京競馬場。中央フリーウェイを走ると右に見える競馬場ってヤツです

 

筆者は初めて東京競馬場に来場したのですが、有名外食チェーンやオシャレなカフェが場内に建ち並んでいることに驚きを隠せません。筆者の地元にあるオートレース場とは大違い。女子に人気があるのも頷けます。

 

↑通常は普通のバーとして営業されているお店を、この日はウッドフォードリザーブがジャック

 

女子でも飲みやすいカクテルにピッタリなバーボン

バーでは、ウッドフォードリザーブをベースにしたカクテルがラインナップされ、高級バーボンにもかかわらず、1杯500円という超破格で提供されていました。ラインナップは、ソーダで割ったハイボールに加え、シュガーシロップとスペアミントの葉が入った「ミントジュレップ」、温めた紅茶やアップルジュースで割ったホットカクテルが2種、合計4種類がラインナップ。

 

↑ミントジュレップ(左)とハイボール(右)

 

まずはオススメされたミントジュレップを飲んでみます。バーボンと言えば、口の中を刺激するワイルドな味わいというイメージでしたが、飲んだ瞬間「なんとまろやかな」という感想。シロップの甘さとの相性も抜群にイイ!

 

普段はスコッチウイスキーを好んで飲む筆者もコレには舌を巻きました。(筆者が抱いていた)ウイスキーにありがちな煙臭さもなく、これなら女子でもカジュアルに飲むことができそうです。

 

↑ミントジュレップ。スペアミントの葉が爽やかさを演出

 

次に、ハイボールをば。ソーダで割っているため、ウッドフォードリザーブの味わいが直球で楽しめます。やはりこちらもまろやか。刺激や雑味がなく飲みやすい優等生な味わい。

 

↑ハイボール好きにもオススメできます

 

ホットの2種は、どちらもほんのり甘く、身体が温まります。ほど良い酸味が好みならアップル、香りが楽しみたいなら紅茶カクテルのケンタッキーミュールがオススメです。どちらもバーボンを飲んでいる感覚がなく、温かい甘酒や卵酒に近い印象です。

 


↑紅茶とジンジャーリキュールを入れた「ケンタッキーミュール」(左)とアップルジュースとシナモンで割った「アップル」(右)

 

今回頂いた4種類のウッドフォードリザーブカクテルは、どれも美味しく、ハードなウイスキー好きの筆者でも十分に楽しめました。おかげで、仕事中なのにほろ酔い状態に…。

 

↑仕事を忘れてグイグイといきたかったです

 

ちなみに肝心のレースですが、競馬のことは解らないので、開催日の2月18日にあやかって3連単で「2-1-8」を購入。一発当ててウッドフォードリザーブを大人買いしようと目論んだのですが、そうそう上手くいくはずもなくあえなく撃沈しました…。

 

↑この絵面のためだけに勝馬投票券を購入

 

↑余談ですがこの日初めて実戦投入したカメラが上手く使えず、やっと撮れたのがコレ

 

なお、ウッドフォードリザーブは各地のBARの多くで飲めるほか、ネット通販や大手デパートの洋酒売場でも購入できるとのことなので、興味がある人は一度味わってみることを強くオススメします!

フードアナリストが記憶に残る「2017グルメ」は何だった? ベストグルメ5選

日夜、フードのトレンドを追いかける筆者。昨年は「インスタ映え」が「2017ユーキャン新語・流行語大賞」に取り上げられましたが、これはグルメ界でも影響が大きく「チーズタッカルビ」や「ワンハンドスイーツ」などのブームもその一端でしょう。ただ自ら書いた記事を振り返ってみると、ほかにも注目のトピックはありました。そのなかから5つピックアップし、改めて紹介したいと思います!

 

【その1】

新ブランドを立ち上げた理由とは? 鉄板料理の名門「うかい」がロティサリーチキンメインのフレンチをオープン!

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個人的に、2017年はチキンが盛り上がった1年だったと思います。これは「酉年」だったという点も少なからず関係していると思いますが、より深層に迫る記事をふたつご紹介。まずは、トランプ大統領の来日晩餐会でクローズアップされた「うかい亭」の新業態から。記事はこちら:http://getnavi.jp/cuisine/114582/

 

【記事のダイジェスト】
その店名は「Le Poulet Brasserie Ukai」(ル・プーレ ブラッスリーうかい)。大手町に竣工された「大手町パークビルディング」の1階に2月23日オープンしました。なお、この一帯は「大手町ホトリア」として再開発が計画されていた街区で、地下階には十数件の飲食店が同時オープンしています。ただ、玄関口といえる1階に店を構えているのは、ル・プーレ ブラッスリーうかいのみ。それだけの注目店ということです。

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料理の中心は「鶏」。多彩な調理法でその魅力を最大限に引き出した料理が並び、特に看板メニューとなるロティサリーチキンは、旨みが力強いスペイン産若鶏と繊細な味わいの国産地鶏の2種から選べるようになっています。

 

【この記事を選んだ理由】
鶏を軸にした新業態を作った理由は大きくふたつ。フランスにおけるパーティの定番料理・ロティサリーチキンをカジュアルに提供したいという想い、そしてフレンチを得意とするシェフが多数したから。個人的には、一般的に牛肉より安価な鶏肉を「うかいならではのご馳走」として昇華しているスタイルが非常に興味深いです。

 
【その2】

酉年に「鶏」を巡るフード業界の最前線ーーローソン、鳥貴族、焼鳥達人の会の戦略をフードアナリストが追いかける

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鶏のトレンドに密着した記事がこちら。その後を見ても、コンビニではファミリーマートも焼鳥に本格参入し、鳥貴族は2017年12月31日時点で614(取材した2月当時は515店舗だったので、1年経たないうちに約100店舗の拡大!)店舗の体制に。焼鳥達人の会にも大盛況で開催され、今後の盛り上がりにも期待大です。記事はこちら:http://getnavi.jp/cuisine/128122/

 

【記事のダイジェスト】
酉年の鶏料理の盛り上がりはいかに? その実態を明らかにして最前線を知るべく、ローソン、鳥貴族、予約困難の焼鳥店「鳥かど」の各キーマンにインタビューを敢行しました。

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そこで見えてきたのは、各社はトップランナーでありながら、守りではなく攻めていたということ。ローソンは新商品開発に余念がなく、からあげクンが200種を突破。鳥貴族は先述したように100店舗も拡大。鳥かどの人気も相変わらずで、予約が取れない状況が続いているようです。

 

【この記事を選んだ理由】
そもそも手ごろ、ヘルシー、調理法が幅広い、世界中で食べられているなど、素材としてのポテンシャルが高い鶏肉は年々人気が上昇している食材。2018年になり酉年から戌年になりましたが、目が離せない食材であることは変わりません。
【その3】

ウイスキーで“通”を気取るなら「ウッドフォードリザーブ」! スーパープレミアムに格付けされるその魅力とは?

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フードアナリストとしてはお酒のトレンドウォッチも欠かせません。そこで個人的にアツかったトピックは、ウイスキーとビールの各業界で起きているにわかなブーム。まずは前者から紹介しましょう。記事はこちらから:http://getnavi.jp/cuisine/139899/

 

【記事のダイジェスト】
ウイスキーやバーボンのトレンドは活況。ただ海外では大人気だけど、まだ日本であまり知られていない“スーパープレミアム”に格付けされる名酒「ウッドフォードリザーブ」があります。その特徴は、やさしい味わいながらエレガントなフレーバーとリッチな飲み応え。しかも汎用性がズバ抜けており、これも愛される理由なのです。

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日本のバーシーンでも、海外でのスーパープレミアムバーボンやクラフトジンのトレンドが派生してカクテルの人気が上昇中。ということもあり、次第に「ウッドフォードリザーブ」の需要が高まっていくのは明らかなのです。

 

【この記事を選んだ理由】
改めて飲んで学んだ「ウッドフォードリザーブ」でしたが、想像以上に奥深く味わい深いものがありました。バーボンというと男っぽい飲み物というイメージがあると思いますが、このお酒はボトルもスタイリッシュでお洒落。価格はそれなりにしますが、だからこそ特別な日や贈り物にはぴったりといえるでしょう。また、バーボンやジンを革新的に使うお店が増えつつある最先端のバーシーンにも一層注目していきたいです。
【その4】

京都のクラフトビール熱がヤバすぎる! 最新店から醸造所まで観光のときに寄りたい激アツスポット3選

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もうひとつ、お酒のトレンドを語るうえで欠かせないのがクラフトビール。全国的に広がりを見せるなか、古くからの美食の都である京都がその熱で盛り上がっているという記事です。記事はこちらから:http://getnavi.jp/cuisine/187269/

 

【記事のダイジェスト】
紹介したのは、キリンビールが手掛ける「SPRING VALLEY BREWERY」(スプリングバレーブルワリー/以下:SVB)の3号店。こちらは2017年9月7日のグランドオープンの模様を取材。

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さらに、設立20年以上の「京都町家麦酒醸造所」と、おばんざいなど京都らしい料理とのペアリングを提案する「BEER PUB ICHI-YA」(イチヤ)の3店を取材しました。

 

【この記事を選んだ理由】
ビール全体で見ると年々飲まれなくなっているようですが、クラフトビールは元気なカテゴリー。しかもクラフトビール大国であるアメリカでは爆発的に伸びており、ビール全体のシェアの10%を超えています。日本を見ても、酒税を取り巻く今後の環境に関して、クラフトビールにとっては追い風といえる状況。とにかく注目の業界です。そこにあって、京都が関西の拠点として盛り上がっているニュースは非常に興味深いですね。

 
【その5】

ついに「六本木ステーキトライアングル」が完成! その最新店「エンパイア ステーキ ハウス」は肉へのこだわりがスゴイ
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最後は肉。2017年10月17日、NYから六本木に上陸した「エンパイア ステーキ ハウス」のオープンの模様を中心に、この地のステーキ激戦秘話を紹介した記事です。記事はこちらから:http://getnavi.jp/cuisine/187269/

 

【記事のダイジェスト】
2017年、外食業界では“六本木ステーキ戦争が勃発する”といわれてきました。それは2014年2月に上陸した「ウルフギャングステーキハウス」に加え、2017年6月に上陸した「ベンジャミンステーキハウス」、10月上陸した「エンパイア ステーキ ハウス」が人気を追随する形になるからです。

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3店舗を取材してわかったのは、「NYスタイル」の共通点。ひとつが「ドライエイジング」という熟成法で、エンパイアステーキハウスでは21~30日、ウルフギャングステーキハウスとベンジャミンステーキハウスでは約28日間が目安です。そして、皿ごと高温の専用機器で焼き上げるというのも特徴。これがNYステーキのおいしさの秘密なのでしょう。ほかとはひと味違うおいしさを、特別な日にぜひ体験してみましょう!

 

【この記事を選んだ理由】
肉ブームと呼ばれるざっくりとしたトレンドがあるなかで「熟成肉」というジャンルが盛り上がった時期があり、食べた方も少なくないと思います。ただ、それはNYステーキ特有の「ドライエイジング」による芳醇な味を体験しないと熟成肉を食べたことにはならないと言えるでしょう。今後も肉人気は続くと思いますが、肉料理の花形であるステーキを食べるなら、NYスタイルはかなりオススメです。

 

【保存版】世界5大ウイスキー、初心者は何から飲めばいいの? 最初の1本と2本目以降を選んでみた!

何を原料にするか、どの樽を使うか、何年熟成するか、どの原酒をブレンドするか。ウイスキーはいくつもの選択を経てつくられています。だからこそ個性的で飲めば飲むほど面白いのです。本記事ではウイスキー初心者に向けて、まずは世界5大ウイスキーと呼ばれる代表生産国と、代表銘柄を紹介。1本目に飲むべき商品と2本目以降に飲んで欲しい商品を解説していきます。

 

 

【世界5大ウイスキー ジャパニーズウイスキー編】

【最初の1本】日本から世界へ!個性が奏でるハーモニー「響」

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[シングルモルト]

サントリー  響 Japanese Harmony 5400円

サントリーが国内に保有する蒸溜所の原酒を熟成年数にこだわらず、個性を見極めてブレンド。やわらかい味わいが華やかに広がります。国際的な酒類コンペで最優秀金賞を受賞しました。

 

【2本目以降その1】複数のモルトで奥行きを表現「モルテージ 越百」

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[ブレンデッドモルト]

マルス モルテージ 越百 モルトセレクション 4536円

中央アルプスの麓で造られた一本です。複数のモルトをブレンドした奥行きのある味わいです。ふくよかな香りは、蜂蜜やキャラメルを連想させます。

 

【2本目以降その2】伝統を守り続けるニッカの原点「余市」

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[シングルモルト]

ニッカウヰスキー シングルモルト余市 4536円

竹鶴政孝の理想の地、北海道余市町でつくられたシングルモルト。伝統的な石炭直火蒸溜による香ばしさとコク、心地よいピート感が特徴です。

 

【世界5大ウイスキー スコッチウイスキー編】

【最初の1本】政府公認第1号蒸溜所のフルーティで好バランス「ザ・グレンリベット」

 

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[シングルモルト]

ザ・グレンリベット ザ・グレンリベット 12年 5800円

スコットランド政府の公認第1号蒸溜所でつくられるウイスキー。シングルモルトの原点ともいえるバランスの良さは、創業時から続く伝統製法によるものです。フルーツや花のような香りです。なお、創業者が描いた理想の製法とレシピを現代風にアレンジした「ファウンダーズリザーブ」が2016年に発売されており、新たなフラッグシップが誕生しています。

 

【2本目以降その1】王室を虜にした強烈な個性「ラフロイグ」

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[シングルモルト]

ラフロイグ ラフロイグ 10年 実売価格6048円

アイラ(スコットランドの島の名前。この島のピートは海藻や潮を含んでいるため、ウイスキーに薬のような独特の香味(ヨード香)がつく)モルトの王と呼ばれます。好みが分かれるクセの強い味が魅力です。シングルモルトウイスキーとして初めて王室御用達の証を得ました。

 

【2本目以降その2】爽やかさと上品さを兼ね備えた逸品「グレンモーレンジィ」

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[シングルモルト]

グレンモーレンジィ グレンモーレンジィ オリジナル 5724円

スコットランドでよく愛されているウイスキーです。バランスが取れたエレガントな味で、ほのかに香る柑橘の香りが爽やかです。熟成年数は10年。

 

【世界5大ウイスキー アイリッシュウイスキー編】

【最初の1本】世界中で愛される アイリッシュの代表ブランド

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[ブレンデッド]

ジェムソンジェムソン スタンダード 2237円

世界で最も売れているアイリッシュウイスキーです。ピートを使わずに密閉炉で時間をかけて乾燥させた大麦を原料に、3回蒸溜でつくられます。滑らかな口当たりで万人に愛されています。

 

【2本目以降その1】ピートを感じる変り種ボトル「カネマラ」

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[シングルモルト]

カネマラ カネマラ 実売価格4536円

フレッシュな4年、華やかな6年、甘みの強い8年、熟成年の違う3つのモルト原酒をブレンド。アイリッシュには珍しくピートモルトを使っています。

 

【2本目以降その2】ビール党のための珍しいウイスキー「ジェムソン カスクメイツ」

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[ブレンデッド]

ジェムソン ジェムソン カスクメイツ 2700円

スタウト(ビールの種類のこと。アイルランドのビール「ギネス」に代表されるような黒いビールで、濃厚な味と強めの苦み、酸味が特徴)ビールの熟成に使った樽で後熟(熟成させた原酒を別の樽に移し替えて追加で熟成すること。ウッドフィニッシュとも)したウイスキーです。カカオやコーヒー、ホップなど香ばしいフレーバーを楽しめます。

 

【世界5大ウイスキー カナディアンウイスキー編】

【最初の1本】樽詰め前のブレンドが生むまろやかで飲みやすい味「カナディアンクラブ」

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[ブレンデッド]

カナディアンクラブ カナディアンクラブ 実売価格1502円

カナディアンウイスキーの代表格。樽熟成後ではなく、樽詰め前にブレンドする珍しいタイプです。クセのない味でカクテルにも使われています。熟成に向く温度を保つためカナダで唯一貯蔵庫に暖房を設置。

 

【2本目以降その1】英国王に捧げた高貴なる酒「クラウン ローヤル」

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[ブレンデッド]

クラウン ローヤル クラウン ローヤル 実売価格2628円

1939年、初めてカナダを訪問したイギリス王への献上酒として600通りのブレンドを試しつくられました。個性的な味わいながらもクセはなく上品です。

 

【2本目以降その2】軽快な飲み口の入門向けウイスキー「カナディアンミスト」

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[ブレンデッド]

ブラウン・フォーマン /カナディアンミスト/ 1458円

主原料はライ麦。3回蒸溜したあと、ホワイトオーク樽で熟成します。ライトでまろやかな口当たりと、すっきりした後味で初心者も飲みやすいです。

 

【世界5大ウイスキー アメリカンウイスキー編】

【最初の1本】小規模蒸溜所のクラフトマンシップが詰まったバーボン「メーカーズ マーク 」

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[バーボン]

メーカーズマーク メーカーズ マーク 実売価格3024円

ケンタッキー州の小さな蒸溜所でつくられるプレミアム・バーボン。小麦由来のふくよかな甘みが特徴です。原料の配合は、パンを何度も焼いて吟味したといいます。赤い封蝋はすべて手作業です。

 

【2本目以降その1】州内最古の蒸溜所のスペシャルなバーボン「ウッドフォードリザーブ」

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[バーボン]

ブラウン・フォーマン ウッドフォードリザーブ5627円

ケンタッキー最古の蒸溜所の少量生産バーボンです。バーボンには珍しくポットスチルで3回蒸溜した滑らかな味が人気です。バーボンに慣れてない人にも◎。

 

【2本目以降その2】一滴ずつろ過する 手間暇かけた逸品

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[テネシー]

ブラウン・フォーマン ジャックダニエル 2754円

木桶に詰めた楓の木炭で、蒸溜した原酒を一滴一滴ろ過するテネシー製法でつくられます。バニラやキャラメルの香りとスパイシーな風味が調和します。

スーパープレミアムバーボン「ウッドフォードリザーブ」を制する者はBARを制す! フードアナリストが断言するその理由は?

以前「GetNavi web」では、ウイスキーブームにおいてバーボンがアツいこと。そして、なかでもスーパープレミアムというカテゴリーが世界的に脚光を浴びており、特に「ウッドフォードリザーブ」という銘柄が人気だということを紹介しました。

↑一番右が「ウッドフォードリザーブ」5210円で、その隣が「ウッドフォードリザーブ ダブルオークド」8000円。そのほかにも希少な限定ラベルがいくつもあります↑一番右が「ウッドフォードリザーブ」5210円で、その隣が「ウッドフォードリザーブ ダブルオークド」8000円。そのほかにも希少な限定ラベルがいくつもあります

 

今回、そのグローバルブランドアンバサダーの来日が実現。なぜ世界的に注目されているのかを知るべく、イベントに参加してきました。

【関連記事】

ウイスキーで“通”を気取るなら「ウッドフォードリザーブ」! スーパープレミアムに格付けされるその魅力とは?

 

抜群の汎用性を持つウイスキーが「ウッドフォードリザーブ」だ

会場となったのは恵比寿の「Bar TRIAD」。ここは恵比寿屈指の人気を誇る「Bar Tram」「TRENCH」と同じ運営元が手掛ける最新店として今年の4月にオープン。営業中に行われたイベントだったので、メディア関係者以外の方も訪れていました。どの人も、お目当てはやはり「ウッドフォードリザーブ」とアンバサダーのトム・バーノンさん。

↑この日ばかりは「ウッドフォードリザーブ」がズラリ! カウンター内では、トムさん自ら「ウッドフォードリザーブ」のメニューをふるまいました↑この日ばかりは「ウッドフォードリザーブ」がズラリ! カウンター内では、トムさん自ら「ウッドフォードリザーブ」のメニューをふるまいました

 

店のメニューにも特別なリストが用意されていました。そこには定番のバーボンカクテル「オールドファッションド」をはじめ、様々なドリンクがラインナップ。ウイスキーというとストレートやロック、水割りをイメージする人も多いでしょう。それももちろん間違いではありません。

↑オールドファッションド。アンゴスチュラ・ビターズという酒と砂糖でステアし、オレンジがアクセントに↑オールドファッションド。アンゴスチュラ・ビターズという酒と砂糖でステアし、オレンジがアクセントに

 

ただ「ウッドフォードリザーブ」を語るには、カクテルとのおいしい関係性が欠かせないようなのです。その理由を、会場に居合わせた日本のブランドマネージャー・奥村龍太郎さんに聞いてみました。

↑奥村さん。「ウッドフォードリザーブ」の製造元である、ブラウン・フォーマン ビバレッジス ジャパンのブランドマネージャーとして活躍しています↑奥村さん。「ウッドフォードリザーブ」の製造元である、ブラウン・フォーマン ビバレッジス ジャパンのブランドマネージャーとして活躍しています

 

「バーボンには、例えばスコッチウイスキーのようなスモーキーフレーバーはありません。バーボン=アメリカンウイスキーのひとつなので、ワイルドなイメージがあると思うかもしれませんが、やさしくて飲みやすいお酒なのです。つまりは汎用性が高く、アレンジがしやすい。そんなバーボンのなかでも特に汎用性に秀でているのが『ウッドフォードリザーブ』なんですよ。だから世界中のバーテンダーから愛されており、カクテルがオススメというワケです」(奥村さん)

 

カクテルに使いやすい汎用性がありながら、エレガントなフレーバーとリッチな飲み応えを持っているのも「ウッドフォードリザーブ」の魅力。ということで、別のカクテルもオーダーしてみました。

↑これも定番のバーボンカクテル・ミントジュレップ。この日はエルダーフラワーリキュール、ピムス、ビターズを使った、2017年のケンタッキーダービー版レシピが提供されました↑これも定番のバーボンカクテル・ミントジュレップ。この日はエルダーフラワーリキュール、ピムス、ビターズを使った、2017年のケンタッキーダービー版レシピが提供されました

 

世界のBARシーンをリードする「ウッドフォードリザーブ」の凄み

会場にはもちろん「Bar TRIAD」のスゴ腕バーテンダーも。そこで、そのひとりである馬上(もうえ)千寛さんにも「ウッドフォードリザーブ」を使うワケを聞いてみました。

↑馬上さん。2014年より「Bar Tram」に在籍し、「Bar TRIAD」へ。ハーブやスパイスを使うカクテルを得意としています↑馬上さん。2014年より「Bar Tram」に在籍し、「Bar TRIAD」へ。ハーブやスパイスを使うカクテルを得意としています

 

「『ウッドフォードリザーブ』は、ハーブやスパイスの風味を奇麗に包み込むなめらかさと華やかさがありますね。そのため、当店のボタニカルカクテルのベース酒として欠かせない存在になっています」(馬上さん)

 

BARトレンドを語るうえで欠かせないのがカクテルであり、特に海外では様々なカクテルブームが到来しているとか。定期的に世界中のBAR最先端シティを視察する、奥村さんがいまを教えてくれました。

 

「2000年以降を見ると、NYで『コスモポリタン』をはじめとする色彩豊かなカクテルのブームが起き、その後ロンドンを中心にミクソロジーブームが到来。やがて“ネオクラシックカクテルブーム”といえる伝統+革新のムーブメントがNYで起き、いまに至ります。味わい的な側面では、カラフルで甘味のあるものから、苦みやベースのスピリッツの味を生かしたテイストが好まれるようになっているといえるでしょう。同時に、バーテンダーの腕がこれまで以上に問われる時代といえますね。そんなトレンドもあって、どんな素材ともうまくマッチする『ウッドフォードリザーブ』に人気が集まっているのです」(奥村さん)

↑毎年発表される、クラシックカクテルの世界的人気ランキング。2014年から4年連続でオールドファッションドが1位で、使用するバーボンランキングでは「ウッドフォードリザーブ」が1位です↑毎年発表される、クラシックカクテルの世界的人気ランキング。2014年から4年連続でオールドファッションドが1位で、使用するバーボンランキングでは「ウッドフォードリザーブ」が1位です

 

クラシックカクテルを制すものは、世界のBARトレンドを制す。これをあえて極端に表現すれば、「ウッドフォードリザーブ」を制するものは~とも言えるでしょう。もしまだ「ウッドフォードリザーブ」のカクテルを飲んでないのであれば、ぜひ忘年会後の2~3次会などでいかがでしょう!

 

【SHOP DATA】

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Bar TRIAD(バー トライアド)

住所:東京都渋谷区恵比寿西1-4-1 ウチノビル4・5F

アクセス:JRほか「恵比寿駅」西口徒歩3分

営業時間:4F/月〜土 19:00〜翌2:00、5F/水〜土 19:00〜翌2:00

定休日:日祝(祝前日の場合は営業)