胸ポケットの収納力が4倍アップ! 拡張型ポケット式ペンケース「エクスポッケ」の驚くべき実用性

「ペンケース」と聞いて頭に思い浮かべるのは、だいたい横長でファスナーで開閉するポーチタイプか、小学生が使うようなセミハードの“筆箱”のようなところではないだろうか?

 

基本的にはその辺りが一般的な認識だろうし、正解に近いところだと思われる。しかしそもそも「ペンケース=必要な文房具をひとまとめに携帯するためのパッケージ」と定義するなら、さっきイメージした形である必要は必ずしもなさそうだ。

 

例えば、シャツや作業着のポケットにいつも使ってるペンを数本挿しているなら、そのシャツや作業着自体がペンケースとして成立していることになる。

 

実際、そうやって筆記具を持ち歩いている人はかなり多く、なにより素早くサッと取り出せて携帯性に優れるという点で、このシャツポケット式ペンケースはかなり実用的と言えそう。

 

とはいえポケットをペンケースとして運用するにはいくつか難点があるので、そこが改善できれば、より使い易くなるはずなのだ。

胸ポケットをもっと実用化

 

ポケットで文房具を携帯する上での難点は、パッと思いつくだけでも、かがんだときにポケットから溢れるとか、ポケットが型崩れするとか、うっかりペンのインクでポケットにシミができてしまうとか、わりといくつもある。

 

逆にそれだけ難点があったとしても、素早く取り出せて携帯性がよいというメリットは大きいわけだ。

 

そこで、そのメリットを残しつつ、使いやすさを向上させたのが、ポケットに装着する拡張ポケット「エクスポッケ」だ。

Plusone

エクスポッケ

3190円(税込)

 

金属加工メーカーのオーミヤが展開する現場向けワーキンサプライブランド「Plusone」から発売された物である。使ってみると、「さすが現場向けだなー!」という実用的な工夫が盛り込まれており、非常に使いやすかった。

↑フラップ(幅90mm)をポケットに挿し込んだら……。

 

↑そのままフロントポケットを降ろすと、マグネットで簡単に固定完了。

 

安心のマグネット固定式

使うときは、まず背面のフラップをスーツや作業着の胸ポケットに挿し入れる。すると内面のマグネットによって、胸ポケットを挟み込む形でフラップとフロントポケットがパチッと止まって固定される。

 

フラップを挿し入れるだけだと、屈んだときにエクスポッケ全体がスルッと抜け落ちそうだが、マグネット固定式ならそういったトラブルの心配はなさそうだ。

↑マグネットはかなり強力で、筆記具などをめいっぱい収納したまま屈んでもピタッと止まったまま。

 

TPUレザーでたっぷり、しっかり収納

収納はフロントポケット・側面のマグネットフラップ付きサイドポケット・背面フラップ裏のバックポケットの3箇所。さらに元々の胸ポケットも収納として使えるので、単純にポケットが4倍に拡張されたと言えるだろう。

 

その中で、メインの収納はやはりフロントポケット部。筆記具などを挿して持ち歩くのは、ここを使うことになる。

↑思ったよりも容量のあるフロントポケット。普通のボールペンなら最大5〜6本は収納できる。

 

↑TPUレザーがフィットすることで、逆さまにしても中身が飛び出しにくい(薄物は入れる場所によっては危ないかも)。

 

フロントポケットにマチはないが、上から見るとアーチ状に膨らんで縫製されているので、多色ボールペンや油性マーカーぐらいの太さでも問題なく挿すことができる。

 

加えて、素材のTPUレザー自体が多少伸び縮みするので、定規などの薄物もポケットの端に入れておけばフィットしてくれて、屈んだときなどにスポっと落ちる心配は減らせそうだ。

 

紙幣や書類、スマホもしまえる

サイドポケットはマチ無し、かつポケット素材が硬いので、薄い紙片などを入れておくのによさそうである。

 

具体的には、レシート・領収書の類をサッと入れておくのに便利だと思う。普段はフラップで閉じておけるので、気付かぬうちにハラッと落として紛失する危険性もない。

 

「うっかりこれらを胸ポケットに入れたままシャツを洗濯したせいで経費精算に出せなくなった!」なんてショッキングな事態も確実に防げるだろう。

 

また、紙幣をここに数枚忍ばせておくと、緊急時の財布としても使えそうだ。昨今スマホ決済に慣れきってしまっているので、たまに「キャッシュレス決済は使えません」みたいなお店に出くわして慌てることもある。そういった場合に備えて、1回分の飲食代になる金額をストックしておくと安心なのである。

↑緊急時の財布や予備名刺入れとしてもかなり活躍しそう。

 

バックポケットは伸縮素材なので、多少の厚みはものともせず、ガッツリと収納が可能。

 

スマートフォン(iPhone Pro Maxもギリギリ入る)や電子タバコ、メモ帳、インカムといった物まで入るし、弾力で押さえ付けられるので抜け落ちる心配も少ない。

↑バックポケットはA7サイズのハンドメモ収納にジャストサイズ。

 

↑生地に伸縮性があるため、収納力は抜群だ。

 

フロントポケットのTPUレザーも伸縮するとはいえ、伸びすぎてしまうとダルダルになってしまうので、「厚みのある物はとにかくバックポケットに」を習慣づけておくのがよさそうだ。

 

ともあれ複数のポケットに振り分けることさえ心がければ、使う物を探して胸ポケットをガサゴソかき回すような手間はかからないのである。

 

ほかの便利な使い方

↑机の上で自立させておけば、省スペースで必要な文房具を並べておける。

 

もう一つの使い方がある。机で作業をする際、エクスポッケを胸から抜いて立たせておくことができる。いわゆる“自立するペンケース”的な感じで、必要な筆記具を目の前に立てておけるという使い方だ。

 

机で作業する場合は、胸ポケットよりも目の前にペンが並んでいたほうが出し入れしやすい。携帯性に加えて座り作業にも対応できるのは、なかなか便利なのである。

↑前面のループには、ふだん胸ポケットにつけているクリップオンのネームプレートが装着可能。なかなか気が利いている。

 

↑黒とグレーの2色展開。白ワイシャツにはグレー、色柄シャツには黒がマッチしそうだ。

 

エクスポッケはシャツにくっつけているとなかなか目立つため、馴染まないうちはやや気恥ずかしいかもしれない。が、使い勝手のよさはかなり満足のいくもので、一度使い始めるともう手放せなくなるタイプの製品だと思う。

 

普段から胸ポケットをペンケースとして運用している人なら、導入メリットはかなり大きいので、ぜひ試してみてほしい。