寿命は平均の6倍、スペックがめちゃ進化したEcoFlowのポータブル電源DELTA 2 Max登場

EcoFlowは、大容量・高出力のポータブル電源「EcoFlow DELTA 2 Max」(以下、DELTA 2 Max/税込25万4100円)を発表。販売を開始しました。EcoFlow DELTA Max(以下、DELTA Max)の後継機となる本機は、容量や充電時間、寿命などの面で従来機を上回っていて、まさに順当な進化を遂げた一台といえます。この記事では、その概要をお届けします。

↑DELTA 2 Max(左)。右は、別売りの専用エクストラバッテリー

 

寿命は業界平均の6倍! 多くの面でスペックが進化

DELTA 2 Maxは、多くの面で従来機を上回るスペックを誇っています。下の写真をご覧ください。

↑DELTA 2 Maxと従来機のDELTA Maxの性能比較表

 

この表を見るとわかるように、DELTA 2 Maxの性能を従来機と比べると、複数の点で進化が見られます。特にサイクル数(寿命)は飛躍的に向上しており、従来機の3.75倍に。EcoFlowの発表によれば、ポータブル電源のサイクル数の業界平均は500回だそうで、本機はその6倍もの寿命を誇っていることになります。これだけの進化を達成できた理由は、バッテリーの素材として、EVにも使われるリン酸鉄リチウムを採用したことだそうです。

 

容量は従来機から微増となる2048Wh。同容量のエクストラバッテリー(別売り)を最大2台追加接続することが可能なので、4096Whまたは6144Whに拡張できます。

 

出力は、定格では最大2000Wですが、X-Boost機能を使えば最大2400Wにもなります。メーカーの発表では、この出力によって一般的な家電製品の99%以上に対応しているとのこと。ポートは合計15口もついているので、一度に多数の電化製品へ給電可能です。

↑DELTA 2 Maxからドライヤーへ給電している様子。小型ではなく、一般的なドライヤーも使用できます

 

充電入力は、最大1500Wに対応しています。満充電にかかる時間は101分です。また、ソーラーパネルからの充電では、最大1000Wの入力に対応。日照の状況にも左右されますが、最短2〜3時間で満充電できます。なお、ACとソーラー同時のデュアル充電も可能で、最大となる2500W入力で充電した場合は約60分で満充電になります。

 

重さは従来機より1kg増していますが、他社の同クラスの製品と比較して、約30%軽量だと、EcoFlowは発表しています。

 

業務用途や本格的なアウトドアでの活躍を想定

EcoFlowが販売するポータブル電源のなかでも、ハイエンドモデルに位置するDELTA 2 Max。本機は主に、DIYやキッチンカーなどの業務用途や、車中泊を伴う本格アウトドアといった利用シーンを想定した製品です。

 

本機の発表会には、米国製スクールバスやベンツトランスポーターなど、多彩な車の内装を手がけるバンライフビルダーの鈴木大地さん、アウトドアインフルエンサーのYURIEさんが登壇。鈴木さんはDELTA 2 Maxからの給電で動く工具を使って、手作りのベンチを作るパフォーマンスを披露しました。

↑ベンチ制作中の様子。右側にあるコンプレッサーを、本機からの給電で動かしています

 

↑本機で動かせる電動工具の例と、駆動時間をまとめた表

 

車中泊しやすいように改造した愛車のバンと共に、アウトドアを楽しんでいるというYURIEさんは、仕事を兼ねた福島県への旅で、DELTA 2 Maxを使ったといいます。その感想は「これまでに使っていたEcoFlow RIVER 2 Proよりパワーがあるから、日常で使っている家電などをそのまま使えて、家ごと持ち運んでいるような感覚だった」とのこと。「10日間くらいの長旅にも堪える、力強い相棒だと感じた」そうです。

↑YURIEさんの愛車の内部

 

ポータブル電源の出荷台数は発電機を上回った

発表会には、神奈川県の三浦半島を中心に活動している、根岸辰也さんのキッチンカーが登場。根岸さんは、発電機とポータブル電源の違いを語りました。

 

「キッチンカーの電源というと、発電機をイメージされる方が多いと思います。でも発電機を使っていると、音や匂いが気になるんです。その点、ポータブル電源は静かだし無臭なので、使いやすいですね」(根岸さん)

↑根岸さんとキッチンカー

 

EcoFlowのプレゼンテーションでも、発電機とポータブル電源の比較に関する話題が出ました。発電機は天候などの外環境に左右されることなく、ガソリンさえあれば無尽蔵にエネルギーを供給できます。一方のポータブル電源は、音や匂いがなく軽量で、環境にもやさしいなど、発電機にはない長所を武器に、近年市場を急拡大しています。

 

実際、出荷台数では、2022年以降ポータブル電源が発電機を追い抜きました。EcoFlowによる考察では、発電機とポータブル電源はお互いに異なる性質を持った相互補完の関係だといいますが、発電機にない長所を持つポータブル電源が、新たなニーズを開拓しているのは間違いないでしょう。その市場を牽引するEcoFlowの取り組みには、今後も要注目です。

大自然のなかで再生可能エネルギー100%の生活を。完全オフグリッドハウス「EcoFlow House」を体験した

ポータブルバッテリーやソーラーパネルを開発するメーカー・EcoFlowは、同社製品が生んだ再生可能エネルギーだけですべての生活家電を動かす“完全オフグリッド”の宿泊施設・EcoFlow Houseを4月20日にオープンしました。ここは、オフグリッド型生活を体験できる施設としてだけでなく、地元である長野県伊那市の企業や団体と協業し、地域文化の発信やアクティビティ体験の場としても活用される予定です。今回は、EcoFlow Houseに実際に伺った際のレポートをお届けます。

 

キャンプ場の倉庫が地元の木材によって生まれ変わり、オフグリッドハウスに

EcoFlow Houseが位置するのは、長野県伊那市横山。飯田線の伊那市駅から車で30分ほど走った先の、山の中です。電気や水、電波もない、人里から離れた場所。ここにはかつてキャンプ場があったといい、EcoFlow Houseの元となった建物は、倉庫などとして使われていました。それを、地元の木材をふんだんに用いて改装したのが、現在の姿です。

↑EcoFlow Houseの外観

 

その外見は、“大きな小屋”といった雰囲気。内部は広いエントランススペースと、その奥の宿泊スペースで構成されています。エントランススペースにはプロジェクターも常設されていて、宿泊者はこれを使って映画鑑賞を楽しむことが可能です。EcoFlowによれば、今後、地域のイベント会場や、あるいは結婚式場などとしても、このスペースを活用していきたいといいます。

↑広大なエントランススペース。右奥にはプロジェクターに照らされたスクリーンが見えます

 

↑プロジェクターの電源は、EcoFlowのポータブルバッテリーです

 

↑エントランススペースの壁面などには、伊那に住むアーティスト・山下勝彦さんによるアートが施されています

 

奥に設けられた宿泊スペースは、地元・伊那産の木材による温もりが特徴。2フロアで構成されていて、1階がキッチン&リビング、2階が寝室になっています。キッチンの奥には、屋根の上にあるソーラーパネルで発電した電力を各家電やバッテリーに振り分けるパワーシステムを設置。その脇に設置されているコントロールパネルの液晶画面を見ると、現在の発電状況や電力消費状況を一目で確認できます。

↑1階部分。奥にはキッチンが見えます

 

↑キッチンには大型の冷蔵庫や食洗機などが入っています。オフグリッドハウスであることを感じさせません

 

↑パワーシステム

 

↑コントロールパネルでは、電力の発電状況・消費状況を確認できます。なお、各家電のオンオフは、備え付けのタブレットからでも行えるそうです

 

↑2階の寝室。暖色の照明が、和やかな雰囲気を醸し出しています

 

屋根に設置されたソーラーパネルは400W出力のものが8枚で、将来的には12枚に増設予定。増設後は、晴天の1日の平均で、12kWh程度の電力が得られる見込みだといいます。この発電量は、3人家族が1日に消費する電力の平均とほぼ等しいそうです。なお、余剰電力はEcoFlowのポータブルバッテリーに蓄電されており、電力が不足したときにはそこに溜めたぶんを消費します。

↑屋根に設置されたソーラーパネル

 

水道は通っていないため、タンクに溜めた水を使用する形式です。蛇口の栓を開けると、タンクの水が電動ポンプで汲み上げられてきます。また電波もないので、通信にはスターリンクを使用しています。そのおかげで、施設内のWi-Fi通信は、非常に快適な速度を保っていました。電力、水ともに制限こそあるものの、居住性は高い印象を受けます。宿泊施設としての開業を前に、EcoFlowでは同社製品の購入者に向けてEcoFlow Houseへの宿泊希望を募っており、すでに30組、80人を超える人からの応募があったそうです。

↑スターリンクのアンテナ

 

EcoFlow Houseのもうひとつの顔。伊那の地域文化発信の場として

EcoFlow Houseには、オフグリッド型の宿泊施設に加えて、もうひとつの顔があります。それが、地域文化の発信・アクティビティ体験の場としての活用です。それを体現するかのように、メディア向け撮影・取材会にも、伊那市に根付いた活動を展開する、地元の企業、団体の方々が出席しました。

 

登壇したのは、地域材家具職人として森林と共生するライフスタイルを広める活動を行う株式会社やまとわの中村 博さん、伊那産のリンゴを使ったシードルを醸すカモシカシードル醸造所の入倉浩平さん、伊那“土着”の蔵として米を削らない純米酒の製造にこだわる蔵元・宮島酒店の宮島 敏さん、荒れてしまった里山を整える地元有志団体・維者舎(いざや)の唐木春夫さん、唐木賢治さんの5名。伊那の地に根差した活動を展開しているこの5人は、地元を盛り上げるというEcoFlow Houseの理念に共感し、この会への参加に至りました。

 

↑左から、中村さん、入倉さん、宮島さん。中村さんは、釘も接着剤も塗料も使わずベンチを作るワークショップなどの活動を展開しています

 

いずれの方々も、熱の入ったプレゼンテーションを展開していましたが、筆者の心に強く残ったのは、宮島さんの熱いトークでした。1911年に創業したという宮島酒店は、現在4代目。先代から“安心安全な日本酒づくり”を追求してきたという同店では、1967年に3代目が、全製品を防腐剤無添加にするという日本で初めての試みを行いました。その後、4代目である敏さんが蔵を継ぎ、安心安全な日本酒とはなにかを突き詰めた結果が「農薬無添加の特別栽培米で低精白の純米酒を作る」という結論でした。

 

低精白とは、米をあまり削らないということ。日本酒づくりに用いられる酒米は、雑味を抑えるため、醸造の前に外側の部分を削られます。たとえば純米吟醸酒の場合、その精米歩合は60%以下です。これは、米の40%以上を削り、中心に近い部分のみ使うことを意味しています。

 

米を多く削る日本酒づくりは、地球にやさしくないというのが宮島さんの考えです。宮島さんは、地球にやさしい酒で酒米の味を極限まで堪能してもらおうと、精米歩合を91%までに高めた純米酒を醸造しています。

↑宮島酒店が醸す銘酒「信濃錦」。ラベルを瓶の肩部分だけにした、ラベルレスデザインのボトルを採用しています

 

↑維者舎の唐木賢治さん(左)、唐木春夫さん。設立してから3年ほどになるという同団体は、20〜25人の構成員で、横山の登山道の整備などに取り組んでいます。維者舎は宮島さんとのつながりがあり、宮島さんは維者舎の名を冠した酒も醸しています

 

宿泊者限定で楽しめる、地元フレンチレストランの絶品料理

撮影・取材会では、伊那市が誇るフレンチレストラン「kurabe CONTINENTAL DELICATESSEN」によるスペシャルコースも振る舞われました。そのメニューは、信州伊那谷ガレット、伊那谷生パスタ、伊那谷の野菜サラダの3点。その名の通り、いずれも伊那谷で採れた食材をふんだんに使っています。伊那谷は野菜の生産が盛んだといい、サラダはもちろん、どのメニューにもたくさんの野菜が用いられているのが印象的でした。シェフの渡邊竜郎さんによると、伊那谷の農家は小規模・多品種栽培の方が多いため、ここで採れる野菜の品種はなんと200にも及ぶといいます。聞いたことはもちろん、見たこともないような野菜を「これはなんだろう、どんな味がするのかな」とワクワクしながら食べられる、貴重な機会でした。

↑信州伊那谷ガレット。ガレットとは、フレンチにおける食事用のクレープです

 

↑伊那谷生パスタ。野菜のシャキシャキ感と麺のもっちり感が交わる、独特の食感です

 

↑伊那谷の野菜サラダ。青っぽさがありながらまったく気にならないやさしい味わいでした。ソースの材料には、地元で採れたイワナを使っているといいます。右に写っているのは、地元のリンゴを絞ったジュースです

 

EcoFlow Houseに宿泊する人は、事前予約をすることで、この出張料理を食べられます。ここでしか味わえないものばかりなので、宿泊の際には、ぜひ味わうことをおすすめします。

 

大自然を満喫できるアクティビティも

EcoFlow Houseでは、大自然のなかで楽しめるアクティビティも満載です。パラグライダーやバギーなどのアクティビティを主催しているASOBINAが協力しているため、そのメニューは豊富。アクティビティに用いる動力に関して、EcoFlowは「いずれ、再生可能エネルギーでまかなっていきたい」としています。

↑横山のふもとにあるASOBINAで申し込めば、バギー(写真右)などのアクティビティを楽しめます。ちなみにこのバギーは電動だそう

 

リニア中央新幹線の長野県駅からほど近い伊那の地は、今後数年間で注目度が増すと思われます。そんな伊那の魅力を発信する基地のひとつとして、EcoFlow Houseは機能していくことでしょう。都会では決して体験できない、オフグリッドの大自然ライフを楽しめるEcoFlow House。アウトドア好きの方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

業界初! 製氷機付きポータブル冷蔵庫がEcoFlowから! 5万円以上安くなった新型ポータブルエアコンも

ポータブルバッテリーなどを開発するEcoFlowは、業界初となる製氷機付き冷蔵庫「EcoFlow GLACIER」(以下、GLACIER)、従来機種より小型化&高性能化したポータブルエアコン「EcoFlow WAVE 2」(以下、WAVE 2)を発表しました。この2機種の概要をレポートします。

 

ポータブル冷蔵庫として、業界で初めて製氷機を搭載

GLACIERは、ポータブル冷蔵庫としては業界で初めて、製氷機を内蔵した機種。製氷機は、大小2つのサイズの氷を作ることができ、小サイズであれば、わずか12分で最大18個の製氷が可能です。

↑GLACIER

 

↑製氷機のフタを開けたところ。芯棒の形をした金属が冷却し、氷が作られる仕組みです

 

↑氷の形状は弾丸型

 

↑できあがった氷。左が大、右が小

 

着脱可能なバッテリーの容量は298Wh。最長稼働時間は、周辺温度25度、庫内を空にして4度設定で運転した場合で、40時間です。

 

内部には間仕切りがあり、庫内を2つに分けて温度設定ができます。冷蔵庫+冷凍庫のほか、すべて冷蔵庫あるいは冷凍庫といった使い方が可能。さらに、間仕切りは取り外しできます。

↑庫内にある間仕切り。容量は左の貯蔵室が23Lで、右の貯蔵室は15Lあります

 

↑別売りのハンドルとキャスターがあれば、持ち上げずとも移動可能。ただし、製品全体(ホイール含む)で25kgあるため、物を詰め込んだ状態では、キャスターを慎重に扱った方がいいでしょう

 

温度設定の幅は、10〜-25度。120Wの強力なコンプレッサーを装備しており、30度から0度まで冷却するのにかかる時間は、最短15〜20分です。なお、設定温度は専用のスマホアプリで調整できます。

 

従来機種からすべての面で進化したポータブルエアコン

ポータブルエアコンのWAVE 2は、2022年5月に発売したEcoFlow WAVE(以下、WAVE)が正統進化を遂げたものです。進化点としては、WAVEが冷房のみだったのに対してWAVE 2では冷暖房に対応したこと、冷却機能が向上したこと、小型化したこと、動作音が静かになったことが挙げられます。WAVE 2の冷暖房能力を通常のエアコンにたとえるとおよそ4畳ぶんに相当するといい、1159Whの着脱式バッテリーを使うと、最長で8時間の連続運転が可能になります。

↑WAVE 2

 

↑WAVE(右)とWAVE 2。WAVE 2は、WAVEとくらべ、体積が20%小さくなっており、重量は約22.3kgです

 

↑WAVEとWAVE2の比較表。高性能化・小型化に成功しただけでなく、価格も5万円以上安くなりました

 

使用シーンとしては、テント泊や車中泊が主に想定されています。そんなシーンで必要な、給気、排気に使うダクトや、車の窓にダクトを設置するためのウレタンフォームも付属します。

↑本体から伸びるダクト

 

↑車の窓にはめて使うウレタンフォーム

 

なお、GLACIER、WAVE 2ともに、アプリからの操作に対応しています。AC電源、シガーソケット、ソーラーパネル、ポータブル電源の4通りの給電方法に対応しているのも共通です。

 

こちらの2機種は、4月26日より先行予約を受け付け、5月10日に販売を開始します。

↑発表会には、CES 2023に登場した芝刈りロボット・BLADE(日本での発売予定なし)のデモも披露されました。3000平米までの面積をマッピングできます

 

【価格情報】

GLACIER:12万4300円(税込)

GLACIER専用バッテリーパック:3万3000円(税込)

GLACIER専用キャスター+ハンドル:1万4300円(税込)

 

WAVE 2:14万3000円(税込)

WAVE 2専用バッテリーパック:11万円(税込)

WAVE 2、専用バッテリーパックセット:24万5300円(税込)

 

※価格はいずれもメーカー希望小売価格

70分で満充電! わずか7.8kgの重量で、最長10年間使えるポータブル電源「RIVER 2 Pro」

EcoFlow Technology Japanは、「RIVER 2」シリーズ最上位モデルのポータブル電源「RIVER 2 Pro」を発売しました。税込価格は8万8000円で、5年間の保証付きです。

 

同製品は、電気自動車にも使用されているLFPバッテリーが搭載されており、バッテリーの充放電を繰り返し行える回数が、業界平均500回に対して6倍の約3000回で、1日1回の使用で最長10年間使用可能です。

 

耐久性も高めており、アウトドアや移動中にぶつかったり、落としたりしても耐えられるように設計されています。AC・USB・DC出力ポートを同じ一面で利用できて、収納しやすくなるように、従来のRIVERシリーズからデザインを一新。より持ちやすいようハンドルを後部にして、天面が平らになっています。従来モデルより22%の軽量化を行い、重量は7.8kgです。

 

定格800W(X-Boost技術により最大1000W)で、一般的な電化製品の80%を動かすことができ、スマートフォン(充電57回)やノートPC(充電10回)のほか、照明器具(約60時間)から冷蔵庫(6~12時間)まで、複数の電化製品に電力を供給することが可能。最大220Wの太陽光発電にも対応し、EcoFlowのソーラーパネルを用いれば、4.5時間で満充電となります。

 

発売を記念して、4月16日まで期間限定キャンペーンを開催。キャンペーン期間中、対象のEcoFlow正規取扱店のオンラインストア(EcoFlow公式オンラインストア、EcoFlow公式Amazon店、EcoFlow公式楽天市場店、EcoFlow公式Yahoo!ショッピング店)で、RIVER 2 Proの対象セットを20%オフで販売。また、対象のEcoFlow正規取扱店のオンラインストアでRIVER 2 Pro単品を購入すると「EcoFlow ロールトップリュック」をプレゼントします。

【CES2023】日本での展開が待ち遠しい「EcoFlow」の家庭用蓄電システムとスマートデバイス

ポータブル電源で知られるエコフロー(EcoFlow)が、2023年1月5日よりアメリカ・ラスベガスで開催された世界最大級のIT家電見本市「CES2023」へ出展。「家庭用蓄電システム」のほか、次世代を担うスマートデバイスとして、「Blade 芝刈りロボット」「Wave 2 ポータブルエアコン」「Glacier ポータブル冷蔵庫」を初公開しました。

↑ラスベガスコンベンションセンターのセンターホールに出展したエコフローの会場

 

バックアップ電力として提供可能な『家庭用蓄電システム』

エコフローがブースを構えた会場は、ラスベガスコンベンションセンター(LVCC)のセンターホール。周囲はパナソニックやニコン、サムスン、ハイセンスなどが並ぶ、いわばCESの中心街的な場所。同社はここにソーラーパネルを使った「EcoFlow Power Kits」で発電するシステムを披露し、そこにはキャンピングカーを持ち込んで具体的な活用法を披露したのです。

↑アウトドアやオフグリッド下でも電源供給を可能にするEcoFlow Power Kits。家庭用蓄電システムはこの拡大版ともいえる

 

そして、エコフローはその考え方を拡張して新たに、家庭用蓄電システムとして展開することを発表しました。現代人にとって電気は日常生活に欠かせないものとなっています。それだけに電力網に障害が発生すれば、ストレスが生じるだけでなく、最悪は生命に関わることも想定されます。そんな時に大きな力を発生するのが非常用電源ですが、これまではそれを一酸化炭素を発生するガソリンなどに頼ってきたというのが実情でした。

↑EcoFlow 家庭用蓄電システムソーラーパネルと組み合わせ、クリーンで静かで、安全なバックアップ電力を提供

 

エコフローはそこにソーラーパネルと組み合わせて使用することで、クリーンで静かで、かつ安全なバックアップ電力を提供できる家庭用蓄電システムを開発。環境に優しい再生可能エネルギーを無料で提供し、電気料金の大幅な節約につながる電源として注目されました。すでにアメリカ国内では販売が開始され、今後は欧州への発売も予定されていますが、日本への発売は現時点で未定。日本での展開も期待したいところですね。

↑EcoFlowの考え方を具体的にキャンピングカーに凝縮。多くの人がその内容をチェックしていた

 

驚きの小回りを実現して楽にコントロールできるEcoFlow Blade

また、会場で注目されていた製品がEcoFlow Bladeです。高品質な草刈りサービスと精密な草刈り機の利便性を兼ね備えたのが特徴で、利用者はスマホにインストールしたアプリで簡単にコントロールできます。そのため、手間をかけずに芝生の手入れが行えるというわけです。

 

この芝刈り機で見逃せないのが、前輪に装備された多方向に動くオムニホイールの存在です。芝生の手入れではエンドまで来たら、そこでUターンしなければなりません。もし普通の車輪だったら、車輪の操舵角に応じて大きく転回するしかありません。しかし、オムニホイールなら横方向に回る小さい車輪を使って方向転換できるので、驚くほど小さいスペースで転回が可能となるのです。

 

会場では実際にその様子をデモしており、狭い会場内でも自在に回る様子に拍手が出ていたほどでした。この製品は「CES 2023 イノベーションアワード」も受賞しています。ただ、現時点での日本での発売は未定とのことでした。

 

暖房機能を加えたスポット型クーラーEcoFlow Wave 2

続いて紹介するのは内蔵バッテリーを使ってスポット型クーラーとして使える、EcoFlow Wave 2です。第1世代は冷房機能だけを搭載した「Wave ポータブルクーラー」として2022年に登場しましたが、第2世代ではそこに暖房機能が加えられました。しかもそのサイズは第1世代よりもコンパクトになったというから驚きです。

 

これがあればアウトドアや電源がないオフグリッドでも快適な空間を過ごすことが可能になります。会場ではキャンピングでの活用として紹介していました。このモデルは2023年中に日本での発売を予定しているとのこと。

 

氷も作れるポータブル冷凍冷蔵庫EcoFlow Glacier

EcoFlow Glacierは、業界初の製氷機を内蔵した次世代ポータブル冷蔵庫です。わずか12 分で18個の角氷を生成できる能力を持ち、バッテリーを1 回充電すれば最大 24 時間もの利用が可能。いつでもどこでも食品を冷やして新鮮に保存することができ、ドリンクに氷を入れて冷たくして飲むこともできるのです。

 

この製品のすごいところは、ソーラーパネルがあれば暑い場所でも太陽光を利用して氷を作れるってこと。つまり、今までのような単なるポータブル冷凍冷蔵庫ではないってことです。バッテリー1本で冷蔵なら24時間、冷凍なら10時間作動可能で、バッテリーはパワーポートも用意して他の製品用バッテリーとして使うこともできます。しかも本体にはキャリング用のハンドルが付いているので、脱着可能な車輪を使って簡単に持ち運びできます。多くのシーンで多彩な用途に使えるのがEcoFlow Glacierです。

 

そして、その革新的なデザインとユーザーの生活の質を向上させる可能性を評価され、こちらも「CES 2023 イノベーションアワード」に選定されました。この製品も2023年中に日本で発売される予定。

↑右側にあるのが製氷機能を備えたユニットで、氷は溶けにくい円形で製氷される

 

冒頭でも述べたように、現代人にとって電力は極めて重要なインフラとなっています。しかし、日本のような災害が多い国に住んでいながら、筆者は電力が途絶えた時の対策が十分とは言えない状況です。ソーラーパネルを組み合わせるという、エコフローの示した方向性は、個人レベルでもそれを解決できる重要なアイテムと感じます。今後の同社の展開に注目です。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

小型ながら卓越した充電性能! ポータブル電源「DELTA 2」を“一家に1台”オススメする5つの理由

キャンプで家電製品を使用できるポータブル電源は、災害時の備えとしても注目されているアイテム。EcoFlowのDELTA 2は、大容量バッテリーかつ豊富なインターフェースを備え、多彩なシーンで活躍する! 2022年12月1日(木)までのブラックフライデーセール期間中、セール価格からさらに5,000円割引が適用されるGetNavi読者限定のクーポンもあるので、最後までお見逃しなく。

 

【今回紹介する製品】

合計15個もの給電ポートを備え
多彩な機器を同時に接続できる
EcoFlow「DELTA 2


アウトドア家電部門
GetNavi注目モデル

エントリーNo.067
EcoFlow
DELTA 2

実売価格14万3000円

EcoFlow史上最大級セール「ブラックフライデー2022」が2022年12月1日(木)まで開催中! DELTA 2が10%OFFの12万8700円で販売。

 

1024Whの大容量ながら軽量&コンパクト設計を実現。AC6口を含む合計15ポートを備え、1500Wの高出力で多彩な機器へ同時に給電できる。充放電を繰り返し行える回数は約3000回で、長期間に渡って使用できるのも魅力。

SPEC●バッテリー容量:1024Wh●定格出力:1500W(X-Boostで最大1900W)●出力ポート:AC×6、USB Type-A×4(うち急速充電用×2)、USB Type-C×2、シガーソケット×1、DC5521×2●サイズ/質量:W400×H211×D281mm/約12kg

 

大容量&大出力設計だから “ながら使い”でも不安ナシ

キャンプブームの高まりとともに、アウトドアアクティビティをより便利で快適なものにするポータブル電源が注目を集めている。2022年も様々なメーカーから新製品が登場したが、ポータブル電源選びのポイントはやはり「バッテリー容量」と「出力」。DELTA 2の容量は1024Wh(32万mAh)で、iPhone 13を約73回満充電できる。定格出力は1500Wで、ドライヤーや電子レンジなど高負荷の家電も使えるのが魅力だ。インターフェースも充実し、スマホやPCを充電しつつ、家電で自動調理を行うといった“ながら使い”が可能。ワーケーションがはかどること請け合いだ。

 

同クラスのスペックを備える他社製品と比較して、軽量&コンパクト設計である点も魅力。レジャーだけでなく被災時の備えとしても重宝するため、“一家に1台”のアイテムとしてオススメしたい!

↑元サッカー日本代表の中田英寿さんがEcoFlowのブランドアンバサダーを務める。様々な使い方で製品の魅力を訴求

 

【POINT 01】

豊富なインターフェース

ACは6口、DCはUSB Type-C2口を含めた9口、計15口のポートを搭載。家電製品やノートPC、スマホ、ゲーム機など、あらゆる製品への給電に対応する。大きく見やすい液晶ディスプレイにバッテリー残量や給電ステータスがデジタル表示されるため、不意のバッテリー切れに慌てることもない。

↑電源ボタンのある面に、USB Type-Aを4口と、同Type-C2口を装備。Bluetooth接続によりスマホでの操作も行える

 

↑本体への充電方法は4通り。ACやシガーソケットのほか別売のソーラーパネル(左下)やスマート発電機(右下)も接続可能だ

 

【POINT 02】

コンパクトでも高い充電性能

本体はわずか50分で80%まで充電、80分で満充電となる。一般的なポータブル電源は80%までの充電に約7~9時間を要し、DELTA 2のスピードはその約7倍と圧倒的だ。また、ソーラー入力による充電も500Wと高効率で、同社の折りたたみ式400Wソーラーパネルを使えば約3~4時間で満充電に。

↑電気自動車にも使われる、高品質のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。約3000回もの充放電を繰り返し行える

 

↑同クラスの他社バッテリーと比較してひと回り以上小型かつ軽量。大荷物のキャンプに持ち出しても邪魔になりにくい

 

【POINT 03】

90%以上の家電製品に対応

定格1500W、X-Boost技術を用いれば最大1900Wもの大出力を実現。AC6口を含む合計15個の出力ポートから、国内で流通する一般的な家電製品の90%以上を駆動させることができる。冷蔵庫やスマホ、ノートPCのほか、洗濯機や照明器具に至るまで、同時に複数のアイテムへと電力を供給可能だ。

↑節電の一環として自宅でもポータブル電源を使用するケースは増えている。コンセントの設置が少ない部屋でも快適に使用

 

↑USB Type-Aは4口、同Type-Cは2口を備えるため、家族で同時に使えるのもうれしい。大出力設計なので安心だ

 

【POINT 04】

容量を拡張でき互換性も高い

本体のみでも1024Whの大容量だが、追加バッテリーを組み合わせて最大3040Whまで拡張できる。大出力の家電製品を使用する際や、大人数でキャンプを行う際なども安心だ。バッテリーのほか、同社のWave ポータブルクーラーやスマート発電機も繋げて使用できるなど、互換性が高いのも魅力。

↑山奥のキャンプ場など充電できる設備が乏しい環境でも、追加バッテリーがあれば安心。形状が同じため設置性も高い

 

↑バッテリーが切れても折りたたみ式ソーラーパネルがあればOK。最大500Wのソーラー入力に対応し、素早く充電できる

 

【POINT 05】

シーンを問わず活用できる

シルバーとブラックを組み合わせたシンプルなカラーリングとスタイリッシュな形状で、どんな空間にも馴染むデザインも本機の特徴のひとつ。充電器としての基本性能や汎用性の高さも相まって、キャンプなどのアウトドアから、自宅やコテージなどのインドアまで、シーンを問わず活用できる。

↑液晶画面やLEDインジケーターの表示により暗所での使用も快適。上部に2か所の持ち手を備え、持ち運びもスムーズだ

 

↑短辺20cm強というスリム設計のため、デスクトップに設置しても邪魔になりにくい。天面はフラットのためモノを置きやすい

 

<GetNavi読者限定 5,000円OFFクーポン>

2022年12月1日(木)までのEcoFlowブラックフライデー2022セール期間中、EcoFlow Amazon店で20,000円以上購入の際に利用できる5,000円OFFクーポンです。「DELTA 2」がさらにお得に購入できます。【Amazonクーポンコード】ECOFLOW2022

 

<家電大賞2022-2023に投票しよう>

今回紹介したEcoFlow「DELTA 2は現在開催中の2022年を代表する家電を決定する「家電大賞 2022-2023」のアウトドア家電部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください。

 

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https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_special/1455297.html