エレクトロラックス、軽量クリーナー市場に参戦!日本チーム発案の「UltimateHome700」にヒットの予感

スウェーデンの家電メーカー・エレクトロラックスから、コードレススティック掃除機「UltimateHome 700」が発表されました。

 

エレクトロラックスのスティック掃除機というと、自立タイプ(下重心タイプ)の「エルゴラピード」シリーズなどが有名。ですが、今回発表されたのは同社のスティック掃除機としては2022年7月に同社オンラインストア限定で販売開始した「UltimateHome 900」に続く上重心タイプ(ハンディ掃除機に延長パイプやヘッドが付いたタイプ)です。

 

モデルはウォルナットブラウンカラーの「EFP71525」(実売予想価格7万8100円・税込)とシェルホワイトカラーの「EFP71524」(同6万2700円)の2機種で、上位モデルの「EFP71525」にはカーペットの中のゴミなどをかき取る「パワープロマルチサーフェスフロアノズル」と、UV(紫外線)ランプを照射しながら掃除できる「UVベッドノズル」が付属します。

↑エレクトロラックスが2023年2月17日に発売するコードレススティック掃除機「UltimateHome 700」。左がシェルホワイトカラーの「EFP71524」で、右がウォルナットブラウンカラーの「EFP71525」

 

エレクトロラックス史上最軽量の1.9kgを実現

2モデルの違いはアクセサリーとカラーリングだけなので、上位モデルの「EFP71525」を中心に紹介していきましょう。

 

標準質量(標準ヘッドの「パワープロフロアノズル」と延長パイプを含めた重さ)は、同社史上最軽量の約1.9kgです。先行発売されたUltimateHome 900(標準質量約2.8kg)に付属するパワープロフロアノズルに比べて面積が約35%コンパクトになり、軽量化しただけでなく、狭い場所でも掃除しやすくなりました。

↑UltimateHome 700シリーズの特徴

 

エレクトロラックス・ジャパン ヘッド・オブ・プロダクトラインの洞口裕哉氏によると、「コードレスクリーナーが軽量化しているのは世界でも日本だけで、世界では吸引力を高めるために大きくなる傾向にありました」と語ります。

 

「しかし日本で軽量コードレスクリーナーがどんどんシェアを上げていく中で、『これはちょっと看過できないな』となり、日本チームからこのクリーナーを提案しました。コロナ前に本社の人間が来日して視察したときには、『(日本市場の軽量スティック掃除機は)まるでおもちゃのようだ』と笑われました。しかしその後、何度も議論を重ねていき、無事、開発に着手することとなりました」(洞口氏)

 

日本に比べて広い住宅の多い海外では軽量スティック掃除機のニーズは元々なかったとのことですが、「その後だんだんと日本だけではなく、アジアやヨーロッパのほかの国からこの商品が非常に好評価を得るようになり、結果的には、社内で“最重要新商品”という位置付けで発売することになりました」と洞口氏は語ります。

 

ちなみに上位モデルに付属するパワープロマルチサーフェスフロアノズルを装着すると2kgを超えてしまうとのこと。現在の日本市場では1.5kgを切る超軽量モデルが人気になっており、1.1kgといったモデルも登場しているものの、2kgを切るというのは市場で受け入れられる上で重要なポイントでしょう。

 

アクセサリーが充実。ハンディ掃除機として取り外せる充電台も便利

軽量スティック掃除機の多くは充電台が付属しないため、本体にACアダプターを接続したり、バッテリーを取り外して充電台に置いたりと、充電のしにくさがマイナスポイントになりがちです。その点UltimateHome 700は充電台が付属。すべてのアクセサリーを充電台に収納できるようになっているため、さっと付け替えて家中を掃除できるのが魅力です。

 

また、今回のような上重心タイプのスティック掃除機の場合、ハンディ掃除機として使いたいと思うと延長パイプを外してどこかに置かなければならないケースがほとんどでした。しかし、UltimateHome 700の場合は、充電台の後ろにあるボタンを押しながら本体を上に持ち上げると、スッとハンディ掃除機を取り外せるようになっています。三菱電機の「iNSTICK ZUBAQ」シリーズ(手前に倒すとスティック、上に持ち上げるとハンディになるタイプ)に近いコンセプトで、これもなかなか使い勝手が良さそうです。

↑本体背面にあるボタンを押しながら本体を上に引き上げます

 

↑ハンディ掃除機に早変わり

 

↑ハンディ掃除機を取り外したところ。パイプが斜めにカットされているので、このままノズルを付けずにハンディ掃除機として使えます

 

上位モデルのEFP71525には、スポンジタイプのローラーによって細かいホコリから大きめのゴミまで巻き込んで吸い取れる「パワープロフロアノズル」に加えて、じゅうたんの中にあるゴミやホコリもかき取れる「パワープロマルチサーフェスフロアノズル」、紫外線を照射しながらベッドやふとん、ソファなどを掃除できる「UVベッドノズル」が付属します。(EFP71524にはパワープロマルチサーフェスフロアノズルとUVベッドノズルが付属しません)

↑標準で付属するパワープロフロアノズル

 

↑パワープロフロアノズルは、ドライバーを使わずに簡単にブラシを取り外して掃除できます

 

↑上位モデルのEFP71525に付属するパワープロマルチサーフェスフロアノズル。こちらもレバーを回転させるだけでブラシを取り外せます

 

↑上位モデルのEFP71525に付属するUVベッドノズル。側面のボタンを押すだけでブラシを引き出せます

 

さらに、2つの回転モップによって床を水拭きできる「パワープロモップノズル」も別売(実売予想価格9900円・税込)で用意されています。

↑2つの回転モップが付いたパワープロモップノズル。パッドをあらかじめ水で濡らして使います。面ファスナーで装着されているので、取り外して洗うのもカンタン

 

フローリングからカーペットもラクラク掃除

発表会ではUVベッドノズルを除く3つのノズルのデモも行われました。

↑パワープロフロアノズルで、フローリング上とすき間にある重曹とプラスチックビーズを吸い取ったところ

 

↑カーペット上にあるペットの毛を模したフェルトと、お菓子の食べ残しを模したコルク材を、パワープロマルチサーフェスフロアノズルで吸い取るデモ

 

↑パワープロモップノズルでクレヨンで描いたタイルの汚れを掃除するデモ

 

ちなみにUltimateHome 700シリーズ発売を記念し、購入後に製品登録すると先着1000人までパワープロモップノズルがもらえるそうです。専用の回転モップクリーナーも人気ですが、これさえあればUltimateHome 700が1台あるだけで事足りるので、場所を取らずに済むのはうれしいポイントです。

↑新発売記念で先着1000人までパワープロモップノズルをプレゼントするキャンペーンも実施されます

 

今や、コードレススティック掃除機は3万円を切る安価なモデルから10万円前後の高級モデルまで幅広くラインアップされています。しかし超軽量モデルは日々の使い勝手はいいもののパワーに物足りなさを感じる場合がある一方、パワフルなモデルは重くて取り回しがしにくいという難点があります。その点、UltimateHome 700はパワーと取り回し、使い勝手のバランスがいいモデルに仕上がっているように感じました。

 

先述の通り、エレクトロラックスというと下重心タイプの代名詞である「エルゴラピード」シリーズが有名ですが、下重心タイプは日本市場で約2割程度とのこと。約2割のカテゴリーでトップを取っているだけでなく、人気の8割を占める上重心タイプに切り込むことで、さらなるシェア獲得に乗り込んだ形になりました。当初の販売価格は決して安くはないですが、1000台までは水拭き掃除用のパワープロモップノズルがもらえるお得感もあり、ヒットの予感がします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

北欧発!コードレスクリーナー「UltimateHome 900」はニーズに合わせた多機能で“究極に”クリーンな暮らしを実現する

機能性とデザイン性の高さが好評を博すエレクトロラックスの、新作のコードレススティッククリーナー「UltimateHome 900」をチェック。 日本のニーズを意識した多機能ぶりを深掘りしていく。

 

【今回紹介する製品】

パワフル吸引に加え水拭きにも対応し
様々なシーンで快適に掃除できる!!
コードレススティッククリーナー「UltimateHome 900

 


掃除機部門
GetNavi注目モデル

エントリーNo.062
エレクトロラックス
コードレススティッククリーナー
UltimateHome 900

実売価格9万5000円(公式オンラインストア限定発売)

同社史上最高の吸引力に加え、抜群の操作性・拡張性を実現。上重心設計を採用し、狭い場所を細かい動きで掃除しやすい。また回転式モップノズルを同梱し、拭き掃除にも対応。バッテリー2個を付属し、長時間運転も可能だ。

SPEC●集じん容積:400㎖●フロアユニット連続使用時間:約70分(バッテリー2個連続使用時、パワープロフロアノズル使用時に低電力モードの場合)●充電時間:約2.5時間●サイズ/質量:W260×H1120×D260㎜/2.88㎏

 

操作性や毛絡み対策など 掃除のストレスを徹底解消!

本機は、クラウドファンディングMakuakeでの先行販売で目標金額544%を達成し、家電好きの注目を集めた一台。同社スティックとして初の上重心を採用し、ソファの下などをスムーズに掃除できるなど操作性が向上した。

 

吸引力は従来製品の約5 倍(※1)で同社史上最強! フローリング用とカーペット用のノズルを搭載し、あらゆる床面に対応できる。両ノズルとも毛絡み対策は万全だ。

 

モップ機能も秀逸で、回転するモップが頑固な汚れもこすり取る。ユーザーも使い勝手の良さを高評価。特にモップ機能は「力を入れなくてもこびりつき汚れが取れる!!」と評判だ。

 

また、本体をスタンドにセットしたままワンタッチでハンディ機を取り出せるなど、掃除へのストレスを徹底的に解消。家中しっかり掃除はもちろん、気になる汚れの“ちょこちょこ掃除”にも最適だ。

※1:国際規格IEC62885-2 edition1に基づき自社ラボラトリーにて実施されたハンドユニット(最大モード時)での試験結果。Well Q6シリーズ製品との比較。(試験実施:2021年7月)

 

↑本機には、ほかにもUVベッドノズルやアングルノズル、ブラシノズルなど多彩なツールが付属。これ1台で家中のあらゆる掃除に対応できる

 

【POINT 01】

同社初の“上重心”と クイックリリース構造

“上重心”構造採用でノズル部が軽くなり、家具周りなどで細かな動きでの掃除がしやすくなった。なお、収納時にはマグネットの磁力で充電ステーションと本体を固定。掃除を始める際は本体をサッと外してそのまま使える。

↑掃除開始時に本体を持ち上げずに取り外せて快適。ハンディ部取り出しもボタンを押して引き抜けばOKだ

 

【POINT 02】

回転モップパッドで 床をパワフル水拭き

水に濡らしたモップパッドを専用ノズルに装着すれば、モップが回転し、皮脂汚れなども力を入れずにすっきり拭き取れる。また付属のスプレーボトルを装着し、掃除中にボタンを押せば、汚れた箇所に水を吹きかけることが可能。

↑モップノズルに装着した2枚のモップパッドで汚れをどんどん水拭き。パッドは洗って繰り返し使える

 

【POINT 03】

どんな床面でも最高の ゴミ除去性能を実現 従来比5倍の吸引力(※1)は同社史上最強。さらに、フローリング用にソフトローラーのノズル、カーペット用にブラシでかき取るノズルと2種類のノズルを用意し、どんな床面でも最高のゴミ除去能力を実現する。

↑両ノズルとも毛絡みしにくい利点あり。カーペット用はブラシに絡んだ毛をカットして吸引できる

 

<家電大賞2022-2023に投票しよう>

今回紹介したエレクトロラックスのコードレススティッククリーナー「UltimateHome 900」は現在開催中の2022年を代表する家電を決定する「家電大賞 2022-2023」の掃除機部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください。

 

▼投票&プレゼント応募はコチラ

https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_special/1455297.html

 

洗練された北欧デザインと1台3役の充実機能、エレクトロラックス空気清浄機「UltimateHome 700」を深掘り

機能性とデザイン性の高さが好評を博すエレクトロラックスの、新作のファン付加湿空気清浄機「UltimateHome 700」をチェック。 日本のニーズを意識した多機能ぶりを深掘りしていく。

 

【今回紹介する製品】

空気清浄×加湿×送風の3つの機能で年中快適に
ファン付加湿空気清浄機「UltimateHome 700


空気清浄機部門
GetNavi注目モデル

エントリーNo.032
エレクトロラックス
ファン付加湿空気清浄機
UltimateHome 700

実売価格9万9000円

空気清浄・加湿・送風ファン機能を1台に凝縮。5ステップで空気中の汚れを徹底浄化し、うるおった空気を部屋中に届ける。送風ファンは扇風機代わりに使用も可能。ファブリック素材採用の北欧デザインがインテリアに調和する。

SPEC●適用床面積目安:約27畳●消費電力:4.8W〜45W●最大風量(加湿空気清浄時、ファン・スピード5の場合):5.98㎥/分●運転音:20.5〜51.3dB●サイズ/質量:W410×H646×D310㎜/12.1㎏

Color Variation

↑(左から)色はライトグレーとダークグレーの2色

 

日本向けに加湿機能を搭載しパワフル送風で冬も夏も快適

本機はエレクトロラックスとしては珍しい加湿機能付きモデル。日本市場に向けて開発された。同社独自の5ステップのろ過構造で浄化した空気を、除菌・抗菌対策十分の加湿ユニットでうるおして室内に送り出す。この5ステップは細菌(※1)・カビ(※1)・ウイルス(※2)も99・99%除去できる安心設計だ。

 

さらに、送風ファンも特徴的。フード角度を変えることで、部屋中の空気循環を促すサーキュレーターとしても、うるおった空気を人に届ける扇風機としても使える。購入者からは「風の肌当たりの良さが想像以上」と驚きの声も。

 

前面パネルにファブリック素材、本体ハンドル部にレザー素材をあしらった北欧テイストのデザインは部屋によく馴染み、圧迫感も少ない。機能性だけでなくインテリア性もこだわりたい人には特にオススメしたい一台だ。

※1:Guangdong Detection Center of Microbiology(GDDCM)にてJEM1467の附属書Dの試験方法を参考にして30㎥の試験空間で行った除去性能評価試験結果(試験実施:2022年5月)に基づく。30㎥の密閉した試験空間による約90分後の浮遊細菌、浮遊カビへの効果であり、実使用空間での実証結果ではない。すべての細菌やカビに対応するわけではない ※2:Guangdong Detection Center of Microbiology(GDDCM)にてJEM1467の附属書Dの試験方法を参考にして30㎥の試験空間で行った除去性能評価試験結果(試験実施:2022年5月)に基づく。30㎥の密閉した試験空間による約90分後の浮遊ウイルスへの効果であり、実使用空間での実証結果ではない。すべてのウイルスに対応するわけではない

↑ボタン操作はシンプル。ファン・スピード調整ボタンで風量を、スイングボタンでルーバーの動きを調整する。エアクオリティライトは室内の空気の質を色の変化で通知

 

【POINT 01】

5ステップで パワフルに空気清浄

HEPAフィルター、抗菌層、活性炭フィルターなど5ステップで微粒子、ウイルス、揮発性有機化合物、ニオイなどを強力除去。取り込んだ空気中の微粒子をイオン帯電させて大きな塊にし、集じんしやすくする。

↑メッシュフィルター、抗菌層、HEPAフィルター、活性炭フィルター、イオナイザーの5ステップで空気を浄化 ※上記の図にある、抗菌層とイオナイザーは性能のイメージであり、物理的なフィルターではありません

 

【POINT 02】

タンク内の水を 清潔に保ちつつ加湿

加湿方式は気化式を採用。抗菌(※3)・防カビ(※4)加工済み加湿フィルターと細菌を99.99%抑制(※5)するカートリッジを搭載し、きれいな水で加湿できる。水タンクは本体背面に備え、取り外しもスムーズだ。

※3:GUANGDONG DETECTION CENTER OF MICROBIOLOGY(GDDCM)にて、JIS規格 L 1902:2015に基づいた試験結果(試験実施:2022年5月)。試験空間での試験結果であり、実使用環境での実証結果ではない ※4:GUANGDONG DETECTION CENTER OF MICROBIOLOGY(GDDCM)にて、JIS規格 Z 2911:2010に基づいた試験結果(試験期間:2022年5月〜6月)。試験空間での試験結果であり、実使用環境での実証結果ではない ※5:GUANG ZHOU INSTITUTE OF MICROBIOLOGY CO.,LTDにて、GB/T 21510-2008 appendix Bに基づいた試験結果。試験期間:2021年11月2日〜11月8日。試験空間での試験結果であり、実際の使用空間とは異なる

↑加湿能力は460㎖/時でプレハブ洋室なら13畳まで対応。水タンクは半透明で水の量がひと目でわかる

 

【POINT 03】

扇風機並みの大風量で スイング幅調整も可能

扇風機と同等レベル(自社調べ)のパワーを持つ送風ファンを搭載。天面のフード部分が6〜90度で自由に調整できる。スイング送風も可能で、スイング幅は2段階で調整できるほか、ルーバーを不規則に動かすことも可能だ。

↑フード角度は手動で調整。冬は届けたい方向にうるおった空気を、夏は身体に向けて水平方向に送風など自在だ

 

<家電大賞2022-2023に投票しよう>

今回紹介したエレクトロラックスのファン付加湿空気清浄機「UltimateHome 700は現在開催中の2022年を代表する家電を決定する「家電大賞 2022-2023」の空気清浄機部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください。

 

▼投票&プレゼント応募はコチラ

https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_special/1455297.html

 

日本向けに開発した「花粉モード」搭載! エレクトロラックスから加湿空気清浄機のスリムモデル「UltimateHome 500」登場

エレクトロラックス・ジャパンは、加湿空気清浄機「UltimateHome 500 EP52-35GYA/EP52-35WBA」(実売予想価格6万1600円・税込)を2022年11月25日より発売します。

 

気化式の加湿機能を搭載したパワフルな空気清浄機

本製品は約24畳(約39.6m2)の部屋まで対応可能な、パワフルな空気清浄機能を兼ね備えています。8畳の部屋なら約12分で空気を清浄することが可能で、空気中のカビ・細菌・ウイルスを99.9%除去し、花粉やPM2.5も除去。HEPAフィルターを含む5ステップで、微細な粒子やニオイもしっかりキャッチし、清浄するとのこと。

↑5つのステップで微細な粒子やニオイもキャッチ

 

また、日本向けに開発された新機能「花粉モード」を搭載。PMセンサーが微粒子を検知し、PM2.5またはPM10(花粉/ほこり)に合わせた運転設定が可能です。エアクオリティライトもPM2.5またはPM10(花粉/ほこり)の値に合わせて青、緑、オレンジ、赤の4段階で点灯し、空気の質をリアルタイムでお知らせします。

 

加湿機能には熱を出さない気化式を採用しており、子どもやペットが製品に触れてしまっても安心。スマートモード・スマート静音モードでは自動で適当な湿度に、マニュアルモードではひかえめ(約40%)・標準(約50%)・高め(約60%)から湿度を選んで設定でき、過剰に加湿せずに快適な湿度を保ちます。運転音も加湿空気清浄時は最小25dB、最大でも55dBと博物館内よりも小さい音で運転するとのこと。

 

また、気化式は加熱しないため雑菌が繁殖しやすい点がデメリットとして挙げられますが、抗菌・防カビ対策が施された加湿フィルターと、細菌を抑制する効果がある「アンチバクテリアカートリッジ」を搭載し、衛生面でも配慮しています。

 

カラーは、落ち着いた色合いのアーバングレーとウォルナットベージュの2色。横幅が約28cmとスリムな設計で圧迫感がないのも特徴です。部屋のインテリアを邪魔することなく、空気をキレイに整えながら潤いで満たしてくれるといいます。部屋を閉め切ることが多いこれからの季節、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

ファブリック&レザー調の「加湿空清」なんてさすがエレクトロラックス。しかも日本向け

エレクトロラックス・ジャパンは、加湿機能搭載の空気清浄機の需要が高い日本市場に向けて開発したファン付加湿空気清浄機「UltimateHome 700(EP72-46GYA/EP72-46DGA)」を10月21日より発売します。実売想定価格は9万9000円(税込・編集部調べ)となっています。

↑ライトグレーEP72-46GYA(左)とダークグレーEP72-46DGA(右)。共に本体サイズ:幅410×奥行き310×高さ646mm/質量:12.1kg/適応床面積:約27畳/定格加湿能力:460ml(h)/水タンク容量:3.6L

 

空気清浄×加湿×送風の3 in 1

本製品は「空気清浄×加湿×送風ファン」の3つの機能が1つになった3 in 1モデルで、空気中の細菌、カビやウイルスを99.99%除去し、澄みきった風とうるおいを、力強く部屋全体に届けます。部屋の空気の状態を感知し自動で運転する「スマートモード」と、手動でコントロールする「マニュアルモード」を搭載。また、スマホアプリと連携すれば、外出先から部屋の空気状況を確認したり、運転モードを切り替えたりできます。

 

5ステップで空気を浄化する空気清浄機能

部屋の空気を汚す花粉、ハウスダスト、PM2.5などの微粒子を5つのステップで除去。綺麗な空気を届けます。仕組みは以下。

①メッシュフィルター:ホコリなどの大きなゴミを取り除く

②抗菌層:集塵した菌の繁殖を99.99%抑制

③ケア・アルティメイト・プロテクトフィルター(HEPAフィルター):0.3μmサイズの粒子や、PM2.5などの微粒子を除去

④活性炭フィルター:ニオイや有毒ガスを吸収

⑤イオナイザー:イオンを発生させ空気中の粒子を大きな塊にし、集塵しやすくする

空気清浄時の運転音は最小20.5dB、最大でも51.1dB。睡眠時でも騒音に邪魔されることはなさそうです。

 

安全性の高い加湿機能

本製品は、水を含ませたフィルターに風を当て気化した水蒸気を放出する気化式を採用。熱を出さないので安全性が高く、子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。一方、熱を発しないため雑菌が繁殖しやすいというデメリットもありますが、抗菌・防カビ対策が施された「加湿フィルター」と細菌を99.99%抑制する「アンチ バクテリアカートリッジ」を搭載することで、解消しているそうです。湿度は40%〜60%の3段階から設定でき、過剰加湿を防ぎます。

 

きれいな空気を届ける送風ファン機能

5段階から選べるファン・スピードと、6度〜90度の間で調整できるフード、左右に動かせるルーバーで、届けたい場所に風を送ることが可能です。シンプルなコントロールパネルで、操作も直感的に行えます。

 

スウェーデン発ならではのデザイン性

本体前面にはファブリック素材を、本体側面のハンドルにはレザー調の素材を採用。水タンクは本体背面に配置し、正面からは見えにくくすっきりとした印象を与えます。北欧ならではのスタイリッシュなデザインは、さまざまなインテリアと調和してくれそうです。

サステナブル先進国の家電メーカーが本気を出した! 製品の41%に再生プラスチックを使ったクリーナー発売

エレクトロラックス・ジャパンは、コードレススティッククリーナーの「Well Q6 WQ61-1BGR」を7月22日より公式サイト内のオンラインストア限定で販売を開始します。実売価格は6万5780円(税込)。

↑Well Q6 WQ61-1BGRのサイズはフロアユニットが幅258×奥行140×高さ1105mm、ハンドユニットが幅110×奥行132×高さ438mm、質量はフロアユニット+ハンドユニットで2.65kg。連続使用時間は通常モードで約45分、最大モードで約13分。充電時間は約4.5時間。本体カラーはリサイクルブラック

 

充実した機能と環境への配慮を兼ね備えたグリーンモデル

サステナブル先進国・スウェーデンの企業であるエレクトロラックスでは、2030年までに製造する製品に使用されるプラスチックの50%を再生プラスチックにすることを目標としています。今回の新製品「Well Q6 WQ61-1BGR」もその目標の達成に向けて設計されたもの。製品の41%が再生プラスチックで作られたグリーンモデル(環境に配慮したモデル)の1つとなっています。

 

機能面も充実しており、スティッククリーナーとしても使用できるのはもちろん、ハンドユニット部分を引きだすだけでハンディクリーナーに早変わり。パワープロフロアノズルやブラシロールクリーンフロアノズル、スーパーロングノズル・スーパーロングノズル用ブラシ、UVベッドノズルなど、計7点のアクセサリーが付属しています。

このほか、「5段階フィルトレーションシステム」を採用し、サイクロンシステムで空気とゴミやホコリとを分離したうえ、0.7~10μmまでの微細なゴミを99.9%捕集するフィルターを通すため排気がキレイです。

 

また、製品を寝かせた際の高さはわずか約13.5cmで、ヘッドが浮かないのでソファやベッドの下にもしっかり届きます。ヘッドにLEDライトがついているため暗い場所のゴミも見逃しません。掃除中に立てておける自立タイプで、重心が本体の下側に設計されているため、体感重量は1kg未満なのもうれしいところ。

サステナブルな取り組みに共感される方、機能が充実したコードレスクリーナーを探している方は、ぜひ本機に注目してみてください。

空気清浄機は「個室床置き」「ポータルブル」がトレンド! プロが厳選するコンパクトモデル8選

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目。以下では、 家電ライターの平島憲一郎さんが厳選した8モデルを紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が厳選しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

 

≪個室床置きタイプ5選≫

 

【製品1】同社ならではの十分な風量で超微粒子を9割以上除去

●適用床面積:15畳●8畳の清浄時間:約18分●空気清浄技術:HEPASilentテクノロジー●運転音:18〜48dB(A)

ブルーエア

Blue 3210

実売価格2万6400円

同社の基幹技術HEPASilentテクノロジーを備えた小型モデル。本体下部360度から吸気し、0.1μmまでの微粒子を99.97%(※)フィルター捕集する。空気の状態を検知し最適風量に自動調節。

SPEC●消費電力:2〜10W●風量:0.5〜3.2立方メートル/分●フィルター:Particle Carbon Filter●フィルター交換目安:約6か月●運転モード:オート●サイズ/質量:φ200×H425mm/約1.7kg

※:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1〜1μmまでの微粒子を99.97%以上除去フィルター*の除去性能。部屋全体への除去性能とは異なる

 

↑吸引した空気中の有害物質をマイナス帯電させ、プラス帯電させたフィルターに吸着。高い除去力と高速清浄を両立した

 

↑外側からプレフィルター、メインフィルター、ココナッツカーボンの3層構造のフィルターを採用。PM2.5からVOC、化学物質まで幅広く除去する

 

↑プレフィルターは布製で水洗い可能。5色のカラバリを用意する。メインフィルターは半年ごとの交換だけでメンテ不要

 

[Impression] 超微粒子にまで対応し安心感は抜群!

「コンパクトなサイズながら十分な風量で、寝室などに最適。高性能フィルターで0.1μmの微粒子まで除去できて安心です。運転モードはオートのみで面倒な操作がイヤな人に◎」(平島さん)

 

【製品2】ウイルスを捕らえたフィルターをUV−C照射

●適用床面積:約15畳●8畳の清浄時間:約17.5分●空気清浄技術:5ステップ(フィルター清浄+UV-Cライト)●運転音:約27〜約49.9dB

エレクトロラックス

空気清浄機 Flow A3 UV

実売価格3万4870円

ウイルスを1分間で99.9%除菌するUV-Cライトを搭載(※)。ウイルスが付着したフィルターをUV-Cで照射しながら運転する。きれいな空気を送風口からスパイラル状にムラなく供給。

SPEC●消費電力:2.9〜24.8W●風量0.75〜3.02立方メートル/分●フィルター:円筒型フィルター(活性炭フィルターとHEPAフィルターを含む)●フィルター交換目安:約1年●運転モード:自動、マニュアル、スリープ●サイズ/質量:φ240×H380mm/約2.8kg

※:Guangdong Detection Center of Microbiology (GDDCM)にて、Technical Standard for Disinfection (2002 Ministry of Health P.R. China)- 2.1.5.4に基づいた試験の結果(試験実施日:2021年1月5日)。36mm離した箇所から1分間UV-C Emitterを照射した試験での実証結果であり、実使用空間での実証結果ではない。UV-Cライトの性能のため、部屋全体に対する性能とは異なる。また、すべてのウイルスを除去できるものではない

 

↑フィルターは約1年で交換。交換時期になるとコントロールパネルにフィルター交換サインが表示される

 

↑4ステップフィルターとUV-Cライトで、PM2.5やウイルスなどを除去。UV-Cライトをフィルターに照射し、より清潔性を向上

 

↑自動モードでは本体背面のセンサーで常時空気の状態を計測し、自動で風速を切り替える。マニュアルモードでは3段階の風速切り替えが可能だ

 

[Impression] UV-Cライト機能が秀逸! 操作も直感的に行える

「ウイルスや菌を捕らえたフィルターを除菌効果のあるUV-Cライトで照射し、フィルターを清潔に保てるのがナイス。操作部はタッチパネル式で、直感的に操作できるのも魅力です」(平島さん)

 

【製品3】独自技術で有害物質を抑制し花粉も無力化する!

●適用床面積:〜25畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:ストリーマ+アクティブプラズマイオン●運転音:19〜53dB

ダイキン工業

ストリーマ空気清浄機 MC55Y

実売価格4万8180円

独自技術のストリーマと空気中へのイオン放出で強力に空気清浄。フィルターで捕らえた浮遊ウイルスやカビ菌をストリーマで抑制する。全国で飛散する16種の花粉を無力化できる。

SPEC●消費電力:6〜46W●風量:1.1〜5.5立方メートル/分●フィルター:TAFUフィルター+脱臭フィルター●フィルター交換目安:10年●運転モード:風量自動、節電、花粉●サイズ/質量:W270×H500×D270mm/6.8kg

 

↑プレフィルターでまず大きなホコリを捕集。その後TAFUフィルターと脱臭フィルターがキャッチした有害な微粒子やニオイにストリーマを放出し抑制する

 

↑操作時に手が触れる本体操作部には抗菌素材を使用。拭き掃除とのダブル効果で、より安心して使える

 

[Impression] 花粉や浮遊ウイルスの除去技術が見事!

「静電力が落ちにくいTAFUフィルターや、独自のストリーマなど、花粉や浮遊ウイルスを除去する技術が秀逸。ストリーマで脱臭フィルターの脱臭能力が再生するのも便利です」(平島さん)

 

【製品4】上位機を踏襲したフィルターで花粉やPM2.5を逃さない

●適用床面積:27畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:静電HEPA●運転音:18〜52dB

パナソニック

ナノイー搭載空気清浄機 F-PXU60

実売価格3万4930円

花粉・ハウスダスト対策にこだわったコンパクトモデル。前面下吸い込みで花粉やダニの死骸など質量が大きい粒子を吸引し、フィルター除去する。「ナノイー」でPM2.5などの有害物質も抑制。

SPEC●消費電力:5〜45W●風量:0.9〜6.0立方メートル/分●フィルター:清潔HEPAフィルター+スーパーナノテク脱臭フィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音、自動、おやすみ自動●サイズ/質量:W340×H550×D208mm/5.9kg

 

↑清潔HEPAフィルターは畳1畳ぶん以上のろ紙を折りたたんだ状態。0.3μmの粒子を99.97%以上捕捉する。SEK認証の制菌加工で細菌やカビ菌の繁殖を抑制

 

↑HEPAフィルターの汚れが気になるときは、表面のホコリを掃除機などで除去。手入れが簡単だ

 

[Impression] 床上30cm付近の花粉を集じんする技が秀逸!

「床上30cm付近に漂いやすい花粉を本体前面下部から効率良く集じんするのは同社の得意ワザ。HEPAフィルターに菌やアレル物質を抑制する加工が施されている点も心強い」(平島さん)

 

【製品5】プラズマクラスター搭載のスタンダードな空気清浄機

●適用床面積:約14畳●8畳の清浄時間:12分●空気清浄技術:プラズマクラスター7000●運転音:21〜52dB

シャープ

プラズマクラスター空気清浄機 FU-P50

実売価格3万2800円

「プラズマクラスター7000 」で空中を浮遊する菌やウイルス、アレル物質を抑制。静電HEPAフィルターで0.3μmの微粒子を除去しつつ、目詰まりも抑える。大風量で室内空気を素早く循環。

SPEC●消費電力(50Hz/60Hz):2.6/2.4〜49W●風量:1.0〜5.1立方メートル/分●フィルター:静電HEPAフィルター+脱臭フィルター+抗菌・防カビプレフィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音●サイズ/質量:W383×H540×D209mm/約4.9kg

 

↑静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターを装備。脱臭フィルターはタバコ臭やペット臭、汗臭などを脱臭する

 

↑スピード循環気流で遠くのホコリも引き寄せ、背面全体の大きな吸込口でパワフルに吸引する

 

[Impression] プラズマクラスター技術が浮遊菌抑制・集じんに活躍

「浮遊菌・ウイルス抑制に効果的な『プラズマクラスター7000』搭載が魅力。プラズマクラスターの集中放出で微粒子を除電し一気に除去する機能も、花粉シーズンに大活躍します」(平島さん)

 

≪ポータブルタイプ3選≫

 

【製品1】フィルター性能が蘇る高機能なポータブル機

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:フォトクレアテクノロジー●給電方式:コード式(USB Type-C)(※)●運転音:25〜40dB(A)

※:カーDCアダプター対応

カドー

LEAF Portable MP-C30

実売価格2万1800円

光触媒によりフィルターの吸着力が再生される独自技術を採用。LEDライトを搭載し、テーブルランプとしても使える。車載用に、外出先やベッドサイドにと利用シーンが広い。

SPEC●電源:DC 5V(カーDCアダプター DC 12V/24V)●消費電流:0.3〜0.5A●運転モード:弱、中、強●フィルター交換目安:6か月〜1年●サイズ/質量:φ66×H180mm/約500g

 

↑上が静電層、下が光ブルー活性炭層の2層フィルター。ニオイや有害物質、粉じんなどを吸着・除去する

 

↑天面の縁を極限まで薄くすることで送風量をアップ。空気の循環効率を高めて清浄力を向上させた

 

[Impression] アルミボディとLEDランプがユニーク

「アルミを使った本体の質感が美麗! LEDランプを点けてベッドサイドで使えば、空気清浄に加えリラックス空間も作れます。フィルターがワンタッチで交換できるのも◎」(平島さん)

 

【製品2】Airdogの空気清浄をパーソナル空間でも利用可能

●適応スペース:2.78畳●空気清浄技術:高性能小型TPAフィルター●給電方式:バッテリー式(USB充電)●運転音:31.36〜51.95dB

トゥーコネクト

Airdog mini portable

実売価格3万4800円

高性能空気清浄機Airdogと同じ構造のフィルターを搭載。超微細粒子のウイルスを99.99%除去する。500mLのペットボトルサイズで、USB給電のほかコードレスでも使用可能だ。

SPEC●CADR:20.8立方メートル/h(0.34立方メートル/分)●消費電力:8W●運転モード:ノーマル、ターボ●最大稼働時間:約3時間●充電時間:約1時間●フィルター交換:不要●サイズ/質量:W73×H212×D84mm/540g

 

↑送風口の角度を変えて、顔に浄化した空気を送れる。500mLのペットボトルほどの大きさで携帯しやすく、飲食中なども卓上で使いやすい

 

↑イオン化ワイヤーフレームやオゾン除去フィルターなど「TPAフィルター」の各パーツを小型化。0.0146μmの微細粒子もフィルターに吸着し無害化する

 

[Impression] 最上位機譲りの空気清浄が幅広いシーンで使える!

「最上位機譲りの空気清浄機能をパーソナル空間で使いやすい本体サイズにアレンジ。USB給電しながらのほか、コードレスでも最大3時間使えて、どこへでも持ち運べます」(平島さん)

 

【製品3】クリーンな空気を顔周りに送り出す首掛けタイプ

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:HEPAフィルター+抗菌・除菌フィルター●給電方式:バッテリー式(USB/Type-C)●運転音:54dB(A)(※)

※:送風口より300mmの位置測定

山本電気

ポータブル空気清浄機 YF-PAC01-WH

実売価格5984円

HEPAフィルターに加え、抗菌・除菌成分を長期生成する国際特許技術を採用したフィルターを搭載。花粉やPM2.5などをろ過しつつ、除菌・抗菌した清潔な空気を顔周りに届ける。首掛け対応。

SPEC●フィルター性能:0.3μm以上の粒子を99.5%除去(※)●消費電力:1.2W●最大稼働時間:約4.5時間●充電時間:約2時間●運転モード:1速、2速、3速●フィルター交換目安:1日8時間使用で約1年●サイズ/質量:W65×H96×D37mm/約91g

※:試験空間での結果

 

↑HEPAフィルターと抗菌・除菌フィルターで浄化した空気を放出。風量3速で、人が1分間に呼吸する空気の量(約7L)以上を顔の周りに送り出す

 

↑抗菌・除菌フィルターには、長期的に抗菌・除菌を行うための特許技術の材料を多孔質メンブレン(PET)にコーティング

 

[Impression] 顔周りにきれいな空気を届けられる

「口や鼻など顔周りにクリーンな空気を送り出すことができて便利。付属ストラップで首に掛けられるため、移動中や食事中も使いやすいです。お手ごろな価格も魅力」(平島さん)

フィルターのウイルスを99.9%除去! UVライトを搭載したコンパクト空気清浄機

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

ウイルスを捕らえたフィルターをUV−C照射

●適用床面積:約15畳●8畳の清浄時間:約17.5分●空気清浄技術:5ステップ(フィルター清浄+UV-Cライト)●運転音:約27〜約49.9dB

エレクトロラックス

空気清浄機 Flow A3 UV

実売価格3万4870円

ウイルスを1分間で99.9%除菌するUV-Cライトを搭載(※)。ウイルスが付着したフィルターをUV-Cで照射しながら運転する。きれいな空気を送風口からスパイラル状にムラなく供給。

SPEC●消費電力:2.9〜24.8W●風量0.75〜3.02立方メートル/分●フィルター:円筒型フィルター(活性炭フィルターとHEPAフィルターを含む)●フィルター交換目安:約1年●運転モード:自動、マニュアル、スリープ●サイズ/質量:φ240×H380mm/約2.8kg

※:Guangdong Detection Center of Microbiology (GDDCM)にて、Technical Standard for Disinfection (2002 Ministry of Health P.R. China)- 2.1.5.4に基づいた試験の結果(試験実施日:2021年1月5日)。36mm離した箇所から1分間UV-C Emitterを照射した試験での実証結果であり、実使用空間での実証結果ではない。UV-Cライトの性能のため、部屋全体に対する性能とは異なる。また、すべてのウイルスを除去できるものではない

 

↑フィルターは約1年で交換。交換時期になるとコントロールパネルにフィルター交換サインが表示される

 

↑4ステップフィルターとUV-Cライトで、PM2.5やウイルスなどを除去。UV-Cライトをフィルターに照射し、より清潔性を向上

 

↑自動モードでは本体背面のセンサーで常時空気の状態を計測し、自動で風速を切り替える。マニュアルモードでは3段階の風速切り替えが可能だ

 

[Impression] UV-Cライト機能が秀逸! 操作も直感的に行える

「ウイルスや菌を捕らえたフィルターを除菌効果のあるUV-Cライトで照射し、フィルターを清潔に保てるのがナイス。操作部はタッチパネル式で、直感的に操作できるのも魅力です」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

玄関に置きたい空気清浄機「Flow A3 UV」はフィルター除菌しながら運転する”お利口さん”ぶり

スウェーデン発の家電メーカー、エレクトロラックス・ジャパンは、UV-Cライトを新たに搭載し、1分間で99.9%のフィルター除菌を可能にした空気清浄機「Flow A3 UV」を、2022年1月28日から発売します。実売予想価格は3万4870円(税込)となっています。

↑「Flow A3 UV」ノルディックグリーン(左)、ホワイト(中)、ノルディックピンク(右)●サイズ:幅240×高さ380×奥行240mm/重量:約 2.8kg/適用床面積:約15.4 畳(25㎡)

 

UV-Cライトでフィルターを除菌しながら運転

本製品は、UV-Cライトを搭載することで、フィルターに付着したウイルスを1分間に99.9%除菌しながら運転することが可能。フィルターは、ホコリなどの大きめのゴミを取り除く「メッシュフィルター」、PM2.5レベルの粒子をキャッチする「HEPA13フィルター」、ニオイを吸収する「活性炭フィルター」の3層構造となっています。これらのフィルターの間には抗菌層があり、さらに一番奥からUV-Cライトを照射。フィルターを継続的に除菌し、より清潔な空気をスパイラル状(エアサラウンドシステム)に室内に送り出します。なお、UV-Cライトは必要に応じてオンオフ可能。また、静音性が高いので、寝室やオフィスに置いても運転音が気にならないとのことです。

↑フィルターの後方からUVライトを照射

 

新たな生活様式に合わせてどこにでも置けるデザイン

同社の調査では、2台め3台めとして子ども部屋やワークスペースに空気清浄機を置きたい、と回答したユーザーがコロナ前に比べて約2倍以上増加したことが判明。加えて、ウイルスを家に持ち込みたくないとの理由から、玄関に空気清浄機を置きたいと答える人も3.3 倍増加したそうです。それを受けて、本製品は同社の空気清浄機シリーズの中でもコンパクトにサイズダウンし、どこにでも置けるようになりました。

↑2台め・3台めとしてシーンに合わせて設置できます

 

また、北欧スウェーデンならではのラウンドデザインやノルディックカラーも魅力で、性別・年齢を問わずマルチに使用できます。天面の操作パネルでは、フィルター交換時期や空気の状態を確認できます。

エレクトロラックスの高級掃除機「Pure Q9」が33%オフ、Amazonプライムデーでセール中

Amazon.co.jpは6月22日の23時59分まで、年に一度のセール「Amazonプライムデー」を開催中。

 

これに合わせて、エレクトロラックスのスティック型掃除機「Pure Q9(PQ92-3EMF)」が、33%オフの3万6800円(税込)で販売されています。製品ページはこちら

 

Pure Q9はエレクトロラックス製のスティック型掃除機の中でも、ハイエンドに位置付けられるモデル。なめらかにカーブを描くフレームが特徴的で、北欧メーカーならではの洗練されたデザインを楽しめます。

 

また、本体の重量は2.9kgですが、ボディの重心が下に位置しているので、体感の重量が軽いのもポイントです。このほか、吸引ユニット部分は着脱式で、ハンディクリーナーとしても利用可能。床の掃除だけでなく、棚や階段、キーボード、車内などの掃除にも活用できるでしょう。

 

さらに音質に着目しているのも、Pure Q9の特徴。金属音を軽減することで、体感の運転音を低減させています。

 

これに加えて、5段階のフィルターシステムを搭載することで、汚れた粒子を空気から効率よく分離し、排気をキレイにする機構も搭載。ダストカップとフィルターはワンタッチで取り外せ、水洗いも可能なので、いつでも清潔に使えます。

 

通常の直販価格は5万4780円(税込)と、やや手を出しにくい価格ですが、この優れた機能性が3万円台後半で手に入るとなれば、話は違ってくるのではないでしょうか。デザイン性が高いので、インテリアにこだわりがある人にもオススメしたい製品です。

壁掛けも抜群にオシャレ! 「空気清浄機はデザイン」と改めて感じたエレクトロラックス「Well A7」使用レポート

コロナ禍で空気清浄機を新たに購入したり、買い替えたりした人も多いのではないでしょうか。「寝室や子ども部屋、テレワーク用の書斎にも1台欲しい」などと、追加購入を考えている人がいるかもしれません。でも、狭い部屋だと置き場所がないし、せっかくのインテリアのイメージが壊れそう……なんて懸念を抱く人も多いのでは?

 

デザインと性能を両立したエレクトロラックスの新モデル

そんな方におすすめの空気清浄機を紹介します。スウェーデンの家電メーカー、エレクトロラックスの空気清浄機「Well A7」(実売価格5万2800円・税込)です。

↑従来の空気清浄機のイメージとは異なるボード型の「Well A7」。サイズはW579×D213×H480mmで、適用畳数は約25畳

 

エレクトロラックスといえば性能はもちろん、北欧発ならではのスタイリッシュなデザインが人気。日本では、おしゃれなコードレススティック掃除機で知られていますが、空気清浄機も2019年に発売された「Pure A9」のファブリック調の質感やタワー型フォルム、インテリアになじむカラーで人気となっています。

↑参考までに、こちらが我が家で愛用する「Pure A9」(実売価格6万5780円・税込)。適用畳数約54畳のパワフルな吸引力で、家族が過ごすリビングをキレイにしてくれています

 

さて、今回使用した「Well A7」は、2021年2月に発売された新モデル。エレクトロラックスらしさはそのままに、フォルムをボード型にすることで、設置スペースがない個室にもスッキリ置けるサイズ感を実現しました。しかもこのモデル、壁掛けまでできちゃうんです。

 

外見はファブリック調フロントパネルに、革製の取っ手と、一見するとバッグのようにも見え、家電っぽさは一切ありません。とはいえ、おしゃれながら高性能なのがエレクトロラックスの持ち味。フロントパネルを外してみると、3枚のフィルターが現れました。

↑奥から順に、活性炭フィルター、HEPA13フィルター、メッシュフィルター

 

フィルターはそれぞれ、以下の役割を果たしています。

・活性炭フィルター……生活臭や有害ガスをキャッチ

・HEPA13フィルター……ハウスダストや花粉、PM2.5など粒径0.3μmの粒子を99.97%キャッチ

・メッシュフィルター……粒子の大きなホコリなどをキャッチ

 

しかもHEPA13フィルターは、集じんした菌の能力を抑える抗菌層になっているほか、イオンを発生させ、空気中の粒子を大きな塊にしてフィルターで集じん。これにより、「ウイルスを99.98%除去」し、「細菌の能力を99.99%抑える」ことが可能だといいます。スリムでも高性能なことがわかります。

 

空気の流れとしては、フロントパネルの周囲のすき間360度から空気を吸い込み、各フィルターを通過して、キレイになった空気を上部から放出。8畳の部屋を約11.5分でキレイにしてくれます。コンパクトなサイズながら、この浄化スピードはうれしいですね。

↑天面に大きな吹出口を設けており、キレイな空気を吹き出します

 

インテリアになじみやすく、壁掛けすれば省スペース

さっそく筆者の事務所の一室に置いてみました。6畳とあまり広くない部屋なので、空気清浄機を1台置くと存在感が出てしまいそうですが、このWell A7は? ……やはり空気清浄機には見えません。ボード型なので、壁の近くに置きやすく、ソファやラグ、カーテンなどのファブリックにもマッチしました。

↑スリムなので壁側に置くと、インテリアの一部としてなじんでくれます

 

もともと筆者の事務所はグレー系のファブリックが多いので、最初からあったかのようにマッチ。このほか、スタイリッシュな空間にも、フェミニンな空間にも合わせやすいでしょう。

 

なお、持ち運びやすい設計も特徴です。上部にはレザー調のハンドルがあり、背面のくぼみで製品をしっかりとホールドして持ち運ぶことが可能。しかも、先述の通り壁にかけて使うこともできます。設置時は、壁にフックを取り付ける必要がありますが、あとは背面にあるくぼみに引っ掛けるだけなので、簡単に設置できました。おお、これは画期的! 置き場所を取らないだけでなく、掃除もラクになります。ロボット掃除機を使っている人なら、障害物が減らせるのもうれしいポイントではないでしょうか。

↑壁掛けならさらに省スペース! もう置き場所に悩む必要がありません

 

ちなみにWell A7は、筆者が試用したライトグレーのほか、より黒に近いダークグレーもあります。さらに、色違いのファブリックカバーやウッドレッグ、ハンドルを同梱したセット「Decor Kit」(別売・税込1万2800円)を用意すれば、よりイメージに近いコーディネートを楽しむこともできます。

↑本体カラーは、ライトグレー(左)とダークグレー(右)の2色展開

 

↑「Decor Kit」の使用例。フロントパネルにカバーをかければ、雰囲気がガラリと変わります。カラーは、ソフトバーチ(左)とノルディックフォレスト(右)の2色

 

 

空気の状態をスマホで確認できるので安心

さて、空気清浄機というと、「部屋の空気がきちんとキレイになっているかわかりにくい」のが導入時のネックになりますよね。明らかに部屋の空気がほこりっぽいとか、ニオイが気になる場合は別ですが、何しろ空気の汚れは目に見えないため、効果を感じにくいのです。

 

そんなわかりにくさを払拭してくれるのが、Wi-Fiと連携することで使えるスマートフォン専用アプリ「Electrolux Wellbeing」。これを使えば、空気清浄機の操作ができるだけでなく、部屋の空気の状態を数値で確認することができるのです。

↑アプリを開くと、「PM2.5」は2μg /m3で、「きれい」と表示されています

 

↑PM2.5、PM1、PM10、TVOC(総揮発性有機化合物量)、湿度、温度が表示され、部屋の空気の状態がひとめでわかります

 

設置してしばらくはPM2.5が4μg /m3だったのですが、2μg /m3に減っていたので、効果が出ているようです。こうして見ると、Well A7が常に部屋をキレイにキープしていることがわかりますね。これなら在宅中はもちろん、外出時に家の様子がわかって安心。もし空気が汚れているようなら、アプリ操作で運転を少し強くしておけば、空気がキレイな部屋に帰宅できますね。

 

運転モードは主に、「SMART」と「MANUAL」の2種類。「SMART」はいわゆる自動モードで、センサーが空気の状態を検知し、運転モードやファンのスピードを自動でコントロールしてくれます。空気の汚れは目に見えないため、基本的にはセンサーにお任せするのが安心です。

 

ちなみに静音性が高いのも、Well A7のメリット。センサーが汚れやニオイを検知するとファンのスピードは上がりますが、通常時は運転しているのを忘れるほど静かです。実際、「MANUAL」モードの最小レベルで運転してみましたが、個人の体感としては耳をすませても運転音は聞こえません。これなら睡眠時も安心して使えますね。

↑モードの切り替えは、本体天面にある操作パネルでも操作できます。軽くタッチするだけで操作できるところもスマート!

 

なお、日常的にお手入れしたいのは、吸気口付近のホコリの除去やメッシュフィルターの水洗い。それ以外のフィルターはアプリが寿命をモニターし、寿命が残り5%になると通知されるので、新しいものと交換します。寿命の目安はHEPA13フィルターが約1年、活性炭フィルターが約6か月。ランニングコストはかかりますが、「交換することで空気清浄性能が維持できる」と考えれば、必要経費と言っていいかもしれません。

 

北欧らしいカラーリングなら「Flow A4」もオススメ

ちなみに、エレクトロラックスはWell A7と同じタイミングで、4色のカラーバリエーションを用意した空気清浄機「Flow A4」(実売価格3万9800円・税込)を発売。こちらはファブリック調とは違った北欧らしいカラーリングで、やはりインテリアのひとつとして置きたくなるデザインです。

↑カラーは左から、ライトグレー、ピンク、グリーン、ブルー

 

サイズは、Well A7に比べると高さがあるため大きく感じますが、適用床面積も32畳と広め。円柱形で設置スペースも取らないので、リビングはもちろん寝室や個室にもスッキリ置けそうです。

↑Flow A4を実際に置いてみました。空気清浄機としては珍しいですが、インテリアとして、思い切ってグリーンのモデルを置くのもいいですね

 

空気清浄機はデザインにこだわって選ぶべき

Well A7をはじめ、エレクトロラックスの空気清浄機を使ってみて改めて思ったのは、「空気清浄機は、デザインにもこだわって選びたい!」ということ。24時間365日部屋に出しっぱなしになることを考えれば、もはやインテリアの一部。性能さえよければいいとは言っていられません。特に狭い部屋になればなるほど、その存在感は大きくなるため、デザインが重要になってきます。これから空気清浄機の購入を検討している方は、ぜひお気に入りのデザインを追求してみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

ロボット掃除機を選ぶポイントは? 価格帯別“買い”3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、ロボット掃除機。ロボット掃除機はゴミ捕集能力とともに走行性能も進化し、まさに掃除をすべて“おまかせ”できるモデルが増えている。竹・梅クラスの価格帯でもスマホアプリなどからの操作可能な機種もある。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★ロボット掃除機、“買い”のポイント

松クラスは頭脳明晰! やりたい掃除が物体認識機能でより自在

ひと部屋ずつの掃除なら、マッピング機能なしの梅クラスでも十分

掃除する時間や場所などを設定できるスマホアプリへの対応はマスト

 

私たちが解説します!

GetNavi編集部 家電担当

青木宏彰

ロボット掃除機の検証企画を多数経験。自宅でもロボット掃除機を愛用し、その実用性の高さを日々実感している。

家電ライター

平島憲一郎さん

掃除機など生活家電を中心に各種製品の記事を執筆。ロボット掃除機のレビュー記事も数多く手がけている。

 

走行技術の進化などでロボット丸投げ時代が到来

現在、ロボット掃除機は「ナビゲーション技術」が目覚ましく進化を遂げている。

 

「室内の状況を正確に把握することで清掃完遂率が上がり、掃除してほしい場所やタイミングもより簡単に細かく設定できるなど、より〝人がやりたい掃除〟に近づいています。壁ぎわなど従来のロボットが苦手だった場所の掃除も着実に克服しつつあります」(平島)

 

ルンバの上位機種は掃除後のゴミ捨てを自動化。「掃除という行為を意識せず部屋をきれいに保つ」未来の暮らしを先取りした印象だ。

 

とは言えそれらは高級モデルだけの話……と思うなかれ。数年前の高級機能が現在の中位・下位モデルに〝降りて〟きているのだ。

 

「ひと部屋ごとの掃除なら下位モデルでも上位モデルに引けを取りません。スマホ連携やスマートスピーカー連携も徐々に標準機能になりつつあります」(青木)

 

【《松》クラス】予算額14万円以上

この価格帯は、ナビゲーョン性能・ゴミ捕集機能が圧倒的。ルンバなら掃除するエリアや時間の提案をしてくれて、ゴミ捨ても自動だ。ルーロはモノが多い床面の掃除が特に優秀。

 

【No.1】家具の種類も見分ける走行技術や自動ゴミ収集など先進機能が満載

アイロボット

ルンバ s9+

実売価格18万6780円

先進のナビゲーション技術で掃除する場所やタイミングを自在に設定可能。2本のゴム製ブラシとルンバシリーズ最大の吸引力で、床上のゴミを確実に取り除く。D型形状採用で部屋角のゴミにアプローチ。掃除後本体にたまったゴミは自動ゴミ収集機に排出する。

SPEC ●クリーニング技術:AeroForce(R) 3段階クリーニングシステム ●集じん容積:非公表 ●清掃範囲:フロア全体 ●サイズ/質量:W312×H89×D312mm/約4.0kg

ナビゲーション技術 iAdapt3.0ビジュアルローカリゼーション+Imprintスマートマッピング
充電時間 約3時間
稼働時間 最大120分
スマホ/スマートスピーカー 対応/対応

 

↑掃除終了後に本体が帰還すると、ダスト容器内のゴミをクリーンベースが自動収集。ゴミ捨ての手間がほぼ不要に

 

↑2本のゴム製ブラシとパワーリフト吸引でカーペットの奥のゴミまで除去。吸引力は従来比(※)40倍と圧倒的だ
※:ルンバ600シリーズとの比較

 

↑間取りを認識するvSLAMとAIの進化で物体認識が可能に。室内の家具の種類まで識別し「ソファ周りの掃除」など細かく指定できる

 

<クロスレビュー!>

スマスピへの声がけだけで掃除できるハイテク機種!

「物体認識機能により、清掃エリアをピンポイントで指定できるのがとにかくラク。例えば食後に『キッチンとテーブルの下を掃除して』と声がけすればその通りに掃除してくれます」(青木)

 

掃除からゴミ捨てまで丸投げできて最高です

「最大吸引力はi7+の4倍で、4コアCPUを搭載するなど基本性能が圧倒的。クリーンベースのゴミ捨ても1〜2か月に一度でOK。掃除を丸投げする快楽を味わいたいならコレ一択です」(平島)

 

【No.2】見逃しがちなゴミもレーザーSLAMで逃さず吸引!

パナソニック

ロボット掃除機 ルーロMC-RSF1000

オープン価格

レーザーSLAM、360°レーザーセンサーなどで間取りや床上の障害物を正確に認識し、見逃しがちな場所のゴミも吸引。また、「アクティブリフト」で25mmまでの段差を確実に乗り越える。スポット掃除する場所まで人を追尾する「otomo」機能も装備。

SPEC ●クリーニング技術:V字ブラシ ●集じん容積:0.25L ●最大稼働面積:約130畳 ●サイズ/質量:W345×H99×D330mm/3.4kg

ナビゲーション技術 レーザーSLAM
充電時間 約5時間
稼働時間 約100分
スマホ/スマートスピーカー 対応/対応

 

↑センサーが段差を検知すると自動で本体を持ち上げ、乗り越える。カーペットの端の押し込みや巻き込みの心配もなし

 

↑レーザーSLAMや360°レーザーセンサーなどが間取りや障害物の位置を素早く把握。周り全体が見えているので障害物を避けつつギリギリまで接近して掃除する

 

<クロスレビュー!>

ゴミがたまりやすい場所を重点的に掃除できて効率的

「清掃後に自動作成するゴミマップでゴミがたまりやすい場所がわかり、そこを重点的に掃除できちゃいます。『アクティブリフト』により薄手のラグを巻き込む心配がないのも助かる!」(青木)

 

使う前に片付けしなくても上手に掃除してくれる!

「床にモノが多くても、それらを巧みに避けて部屋中をきれいに掃除してくれます。ロボット掃除機を使う前に部屋を片付ける手間がなく、面倒臭がりの人にもオススメできます」(平島)

 

【No.3】自由自在な自動掃除と自動ゴミ捨ての快適さを体感

アイロボット

ルンバ i7+

実売価格14万2868円

s9+と同じナビゲーション技術、クリーニング技術を採用。よく掃除する場所を「お気に入り」に登録すれば好みの掃除が簡単にできる。クリーンベース搭載でゴミ捨ての手間を大幅減。拭き掃除ロボットのブラーバ ジェットm6との連携にも対応する。

SPEC ●クリーニング技術:AeroForce(R) 3段階クリーニングシステム ●集じん容積:非公表 ●清掃範囲:フロア全体 ●サイズ/質量:φ351×H92mm/約4.0kg

ナビゲーション技術 iAdapt3.0ビジュアルローカリゼーション+Imprintスマートマッピング
充電時間 約3時間
稼働時間 最大75分
スマホ/スマートスピーカー 対応/対応

 

↑ダスト容器は水洗い可能。容器に付着した微粒子ゴミも流水で簡単に落とせる。ただしフィルターは水洗い不可

 

↑ルンバ内のゴミをモーター吸引し、密閉型紙パックに収集。ダスト容器30杯ぶんのゴミをためておけて、ゴミ捨て頻度を低減

 

<クロスレビュー!>

ロボットまかせな掃除はi7+でも十分実現できる

「部屋の隅のゴミをわずかに取り残すことはありますが、性能はほぼs9+と同じ。『掃除はロボットにおまかせ』な生活をより安く実現したいなら、i7+という選択肢もアリです」(青木)

 

s9+と同等の頭脳が優秀! 吸引力も十分パワフル

「物体認識機能やルンバからの様々な提案機能など、s9+と同じナビゲーション機能を搭載。吸引力はs9+より落ちるものの、通常の掃除には十分すぎるほどパワフルです」(平島)

 

【《竹》クラス】予算額10万円〜13万円

この価格帯は、同じメーカーのミドルクラスとなる機種。やや機能制限はあるが、vSLAMを採用し、フロア全体を効率良く掃除できるなど、高性能なものが揃う。

 

【No.1】掃除の途中で充電しながら広い部屋の掃除も完遂

アイロボット

ルンバ980

実売価格10万9800円

vSLAM技術でフロア全体をくまなくマッピング。掃除中にバッテリー残量が少なくなると自動で充電台に戻り、充電後に残りのエリアを掃除する。掃除する部屋の指定は不可。コネクテッドデバイスと連携すれば「家から離れたら掃除開始」などの設定は可能だ。

SPEC ●クリーニング技術:AeroForce(R) 3段階クリーニングシステム●集じん容積:非公表 ●清掃範囲:フロア全体 ●サイズ/質量:φ353×H92mm/約3.9kg

ナビゲーション技術 iAdapt2.0ビジュアルローカリゼーション
充電時間 約3時間
稼働時間 最大120分
スマホ/スマートスピーカー 対応/対応

 

↑エッジクリーニングブラシが壁ぎわのゴムもかき取る。カーペット上では吸引力が最大10倍(※)にアップ
※:ルンバ600シリーズとの比較

 

↑こちらもブラーバ ジェット m6との連携が可能。ルンバ980の掃除終了通知を受けたm6が自動で掃除を開始

 

<クロスレビュー!>

カーペットブースト付きでゴミ除去力は十分良好

「ソフトウェアの最新アップデートでは、花粉の季節に掃除頻度を上げるなどの提案機能が追加。カーペット上で自動的に吸引力を上げるなど、ゴミ除去性能も十分優秀です」(青木)

 

毎回すべての部屋を掃除する人にオススメ!

「約2年前の最上位機種。毎回フロア全体を掃除したい人にオススメ。設定はやや面倒ですがスマートロックと連携し、玄関ドアに鍵がかかると自動で掃除する設定などもできます」(平島)

 

【No.2】先進の「レーザーSLAM」でモノが散らかった部屋もスマートに掃除できる

パナソニック

ロボット掃除機 ルーロMC-RSF700

オープン価格

MC-RSF1000も採用する「レーザーSLAM」を搭載し、モノが多い部屋も上手に掃除。掃除中の部屋の正確な間取りと走行軌跡をリアルタイム表示し、どこを掃除中か出先から確認できる。V字ブラシでペットの毛も逃さない。

SPEC ●クリーニング技術:V字ブラシ ●集じん容積:0.25L ●最大稼働面積:約120畳 ●サイズ/質量:W345×H99×D330mm/3.1kg

ナビゲーション技術 RULO AI
充電時間 約5時間
稼働時間 約100分
スマホ/スマートスピーカー 対応/非対応

 

<クロスレビュー!>

基本性能が高いぶん大幅機能アップデートが望める

「稼働面積が最大120畳でフロア丸ごと対応。基本性能は最上位機種とほぼ同じで、今後もアップデートによる機能進化が期待できます」(青木)

 

この価格帯でレーザーSLAM搭載は魅力

「『レーザーSLAM』搭載で11万円台は魅力。『アクティブリフト』とスマスピは非対応ですが、部屋の状況に柔軟に対応して掃除を行います」(平島)

 

【No.3】障害物を巧みに避けつつ、間取り学習機能により家中を効率的に清掃可能

エレクトロラックス

ロボットクリーナー Pure i9.2

実売価格12万8000円

部屋角や壁ぎわ掃除に強い三角形状を採用。レーザーと正面カメラの情報を基に家具への衝突や玄関からの落下を回避し、マッピング機能で家中を効率的に掃除する。曜日ごとに掃除エリアと時間を指定することも可能。

SPEC ●クリーニング技術:エアエクストリーム TM テクノロジー ●集じん容積:0.7L ●最大稼働面積:制限なし ●サイズ/質量:W315×H85×D275mm/2.5kg

ナビゲーション技術 3DビジョンTMテクノロジー
充電時間 約2時間
稼働時間 最大約120分
スマホ/スマートスピーカー 対応/非対応

 

<クロスレビュー!>

大きめのダスト容器など使い勝手を考えた設計が良い

「ダスト容器の容量が0.7Lと大きく、ゴミ捨て頻度が少ないなど、ユーザーにやさしい設計です。充電2時間で最大120分稼働もスゴい」(青木)

 

障害物回避能力が高いので片付けが苦手でも使いやすい

「ナビゲーションが優秀で、障害物を絶妙に回避。コード類もからみにくいです。床上の片付けが苦手な人もストレスなく使えます」(平島)

 

【《梅》クラス】予算額10万円以下

ロボット掃除機としては普及価格帯ながら、基本性能が高い3モデルを紹介。1〜3部屋の掃除に適した製品に加え、吸引・水拭き両対応モデルもセレクトした。

 

【No.1】基本の掃除性能が素晴らしくひと部屋ごとの掃除に最適

アイロボット

ルンバ e5

実売価格4万9800円

s9+も採用の「AeroForce(R) 3段階クリーニングシステム」を搭載し、高い清掃能力を誇る。ゴミの多い場所を感知して何度も掃除し、ひと部屋ごとの掃除に最適。付属のデュアルバーチャルウォールを使い、e5の侵入禁止エリアも作れる。

SPEC ●クリーニング技術:AeroForce(R) 3段階クリーニングシステム ●集じん容積:非公表
●清掃範囲:ひと部屋ずつ ●サイズ/質量:φ351×H92mm/約4.0kg

ナビゲーション技術 高速応答プロセスiAdapt
充電時間 約3時間
稼働時間 最大90分
スマホ/スマートスピーカー 対応/対応

 

↑ダスト容器は水洗い可能でメンテがラク。ちなみにダスト容器を水洗いできるのはs9+とi7/i7+、e5だけだ

 

↑内部に真空状態を生み出す「AeroForce(R)3段階クリーニングシステム」を採用。吸引力は従来比の5倍(※)
※:ルンバ600シリーズとの比較

 

<クロスレビュー!>

人気ぶりも頷ける使い勝手とメンテ性

「ゴム製ブラシに髪の毛がからみにくくダスト容器も洗え、メンテのしやすさは竹クラス以上。音声操作にも対応し、使い勝手がすごく良い。これで5万円以下とは爆売れ中なのも納得です」(青木)

 

上位機種に劣らないゴミ除去力の高コスパモデル

「同じ場所を何度も別の角度から掃除するので時間はかかるが、ゴミ除去力は上位機種に劣りません。各部屋にe5を持って行って掃除させるのが苦でないなら、コスパ抜群です」(平島)

 

【No.2】小型ボディで小回りが利き狭い場所もおまかせ!

日立

ロボットクリーナー ミニマル RV-EX20

実売価格6万9430円

幅25cmの小型ボディで狭い場所にもどんどん入り込んでゴミ除去。独自の走行制御でキビキビと動いて掃除する。ゴミの多い場所を見つけると集中的に掃除する。スマホでスケジュール予約や掃除履歴の確認などが可能。

SPEC ●クリーニング技術:床質センシング ●集じん容積:0.25L ●最大稼働面積:約32畳 ●サイズ/質量:φ250×H92mm/2.3kg

ナビゲーション技術 minimaru AI
充電時間 約3時間
稼働時間 最大約60分
スマホ/スマートスピーカー 対応/対応

 

<クロスレビュー!>

運転音を抑えるコースは在宅ワーク中にも助かる

「基本はランダム走行で1部屋ごとの掃除向きですが、継続して複数の部屋を掃除も可。運転音を抑える『夜家事運転』は在宅ワーク中にも便利」(青木)

 

方向転換がスムーズで掃除する姿がかわいい

「清掃中10分ごとにブラシに絡んだ毛を除去する『ペット運転』など、多彩なモードがうれしい。方向転換が素早く、せっせと掃除する姿がキュート」(平島)

 

【No.3】高級モデルにも引けを取らない2 in 1タイプ

アンカー・ジャパン

Eufy RoboVac L70 Hybrid

実売価格5万4800円

吸引と水拭きが同時にできるモデル。SLAM搭載で間取りをマッピングし、部屋の形状に合わせて整然と掃除する。Boost IQTMテクノロジーで床の状況を見分けて吸引力を調整。アプリで進入禁止エリア指定もできるなど多機能だ。

SPEC ●クリーニング技術:BoostIQ TM テクノロジー ●集じん容積:0.45L ●最大稼働面積:非公表 ●サイズ/質量:約φ355×H105mm/約3.85kg

ナビゲーション技術 iPathレーザー・ナビゲーション+A.I MapTMテクノロジー
充電時間 約4〜5時間
稼働時間 最大150分
スマホ/スマートスピーカー 対応/対応

 

<クロスレビュー!>

吸引&水拭きの効果でフローリングがピカピカに

「吸引と水拭きを同時に行えるので、床のピカピカ感がスゴい。水拭き時はカーペットに乗り上げないよう、進入禁止指定するのがオススメです」(青木)

 

この高機能・多機能ぶりは5万円台とは思えない!

「この価格でSLAM搭載、稼働時間2時間半など、高性能が過ぎる! キッチンだけ集中掃除させるなどもアプリで簡単に設定できます」(平島)

 

【Topic1】3万円前後でおトクに買えるロボット掃除機

3万円台以下の価格帯にも十分に使えるモデルが多数。なかにはスマスピ対応などハイスペックを有する製品もあるので見逃せない!

 

【No.1】約72mmの薄型ボディに機能が満載!

アンカー・ジャパン

Eufy RoboVac 15C Max

実売価格2万2800円

床面の材質を見分けて吸引力を自動調整。専用アプリで清掃モードやスケジュール設定などが行えるほか、Amazon Alexaでの音声操作にも対応する。

●サイズ/質量:約φ325×H72.5mm/約2.7kg

 

【No.2】ブラシに毛がからみにくくメンテしやすいロボット

シャーク

EVOROBOT R72 RV720_NJ

実売価格2万9800円(在庫僅少)

ランダム走行しながら掃除。吸引口の硬質ブラシがカーペットのゴミも逃さない。ブラシにからむ糸くずなどを掃除中に自動除去。

●サイズ/質量:W320×H90×D315mm/3.3kg

 

【No.3】入門モデルながらスマホ/スマスピにも対応

アイロボット

ルンバ692

実売価格3万4800円

スマホ/スマスピ対応のルンバ入門モデル(Amazon限定)。ゴミの多い場所を感知し、きれいになったと判断するまで集中的に清掃。ひと部屋ずつ掃除する人に最適。

●サイズ/質量:φ340×H92mm/約3.6kg

 

【Topic2】水拭き専用ロボット掃除機もCHECK!

吸引型ロボット掃除機で落とせない床のこびりつき汚れは水拭き専用ロボットを使うのが有効。足裏がざらつかない爽快感をぜひ!

 

【No.1】ルンバs9+も実装するマッピング機能で賢く拭き掃除

アイロボット

ブラーバ ジェット m6

実売価格7万6868円

物体認識機能を備え家具の位置も学習して拭き掃除。ルンバ900シリーズ以上と連携し、ルンバの掃除後に拭き掃除を始めるリンク機能も。

●サイズ/質量:W270×H90×D252mm/約2.2kg

 

【No.2】常にモップの清潔な面で床拭き可能

パナソニック

床拭きロボット掃除機ローランMC-RM10

実売価格3万6870円

専用モップを巻いたローラーが少しずつ回転し、常にモップのきれいな面で拭き掃除。「スポットモード」で飲みこぼしやベタつき汚れの集中掃除も行える。

●サイズ/質量:W240×H80×D243mm/2.5kg

 

【No.3】モップの回転で移動しつつパワフルに拭き掃除

レイコップ

RAYCOP ミズロボ

実売価格3万2780円

強力モーターで2つのモップを回転させて汚れ除去。モップの回転で移動し、本体の重みを使ってしっかり拭き掃除する。1回の充電で約60畳をカバー。

●サイズ/質量:W371×H110×D203mm/2.1kg

冬の新作家電続々登場! コードレススティック掃除機、価格帯別“買い”3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、コードレススティック掃除機。コードレススティック掃除機は、ゴミ取り性能と連続使用時間、掃除アシスト機能の豊富さで価格が変わってくる。自宅の掃除に本当に必要なスペックを見極めつつ、現実的な価格帯のなかから最適な一台を選ぼう。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新コードレススティック掃除機、 “買い”のポイント

吸引力や本体の軽さだけでなく、取り回しもよく吟味する

・付属アタッチメントや稼働時間など本当に必要なスペックを見極める

・部屋置きできるデザインは使用頻度が上がり、部屋をきれいに保ちやすい

 

私たちが解説します!

GetNavi編集部 家電担当

青木宏彰

家電コーディネーターの資格を持つ編集者。コードレススティック掃除機の比較検証企画も数多く担当している。

家電ライター

田中真紀子さん

白物家電や美容家電などの検証記事を多数執筆。コードレススティックの最新モデルも数多くお試ししている。

 

軽さと使いやすさのバランスに秀でた製品が増加

近年のコードレススティック掃除機市場は、軽量化がトレンドに。だが、今季はその傾向が変化し始めたと、業界に詳しい家電ライターの田中真紀子さんは語る。

 

「これまで吸引力・軽量化が追求されてきましたが、いまは『大切なのは吸引力や軽さだけではない』というムードに。使いやすさのバランスを訴求したものが増えています」(田中)

 

特にその傾向を明確に打ち出したのが、パナソニックのパワーコードレスだ。従来の高い吸引力に加え、新構造の「からまないブラシ」を搭載し、ノズルの手入れの手間を大幅に軽減した。

 

「クリーンセンサーで目に見えないゴミも検知して知らせるなど、部屋の清潔さにとことんこだわる人にはオススメです」(青木)

 

さらに、デザインがオシャレなモデルも各価格帯で増えている。
「見た目が良く部屋置きできると掃除を始めやすく、結果的に室内をきれいに保てます」(田中)

 

【《松》クラス】予算額7万円以上

この価格帯の機種は、軒並み吸引力や使いやすさの総合力が高い。あとは「吸引力とメンテナンス性」「吸引力と軽さ」など、推しポイントが自分に合ったモデルをチョイスしよう。

 

【No.1】パワフルな吸引力と使い勝手が優秀!! ブラシはほぼメンテ不要に

パナソニック

コードレススティック掃除機 パワーコードレス MC-SBU840K

オープン価格

同社コードレススティック史上最高の吸込仕事率約200Wを誇る。髪の毛やペットの毛がからみにくい「からまないブラシ」を採用し、毛ゴミを取り除く手間がほぼない。床掃除からすき間掃除へとアタッチメント交換なしで移行できる「親子ノズル」を装備。

SPEC ●集じん方式:サイクロン式 ●集じん容積:0.2L ●充電時間:約3時間 ●付属品:ペタすき間ノズル、すき間用ノズル、ふとん清潔ノズル、ロングホース ●サイズ:W253×H1150×D218mm

最大稼働時間 約90分(※1)
ノズル からまないブラシ
質量 2.6kg(スティック時)
アタッチメント数 4

※1:ロングモード使用でノズルブラシ回転オフ時

 

↑ノズル前方のカバーを薄くし、ブラシが前まで届く設計に。ゴミが残りやすい壁ぎわまでしっかり掃除できる

 

↑円すい形のダブルブラシを両側から駆動。高速回転で毛ゴミを中央部に移送し、2本のノズルの間から吸い取る

 

↑リチウムイオン電池を8セル搭載の大容量バッテリー採用。パワフル吸引と最大約90分の長時間稼働を両立する

 

↑クリーンセンサーで見えないゴミも検知。ゴミが多いとランプが赤く点滅し、きれいになると青く点灯する

 

<クロスレビュー!>

微細ゴミも逃さず吸い尽くしたい人に激オシ

「普段使用しているクリーナーのあとにこれを使ったら、微細ゴミが驚くほど取れました。センサーの点灯できれいになったことが実感でき、部屋をとことんきれいにしたい人にオススメです」(青木)

 

吸引力もスタミナも抜群でコード付きのように心強い

「吸引力が高く運転時間も長いので、家中掃除できてコード付き掃除機のような使い方が可能です。『からまないブラシ』の採用で、お手入れが格段にラクなのも大きなメリットですね」(田中)

 

【No.2】同社最強の吸引力と豊富な付属品で家中カバー!

ダイソン

Dyson V11 Absolute Extra (SV15 ABL EXT)

実売価格9万7900円

同社のコードレススティック掃除機で最も吸引力の強いハイエンドモデル。フローリング用とカーペット用2種類のノズルをはじめとする多彩なアタッチメントを備え、家中カバーできる。稼働残り時間は液晶ディスプレイに表示され便利だ。

SPEC ●集じん方式:Radial Root Cyclone(TM) テクノロジー ●集じん容積:非公表 ●充電時間:3.5時間 ●付属品:ミニ・モーターヘッド、LED隙間ノズル、専用充電ドックほか ●サイズ:W250×H1134×D246mm

最大稼働時間 約60分(※2)
ノズル Fluffy TM クリーナーヘッド&ダイレクトドライブクリーナーヘッド
質量 2.76kg
アタッチメント数 8

※2:エコモードでモーター駆動のないツール使用時

 

↑毎分最大12万5000回転の高速駆動を誇る自社開発モーターを搭載。微細ゴミも大きなゴミも強力に除去する

 

↑フェルト素材採用のクリーナーヘッドが大小のゴミを包み込んで逃さず吸引。髪の毛もからみづらい

 

↑付属の「LED隙間ノズル」はノズル全体が光る設計。家具の間を広範囲に照らして掃除できるのがうれしい

 

<クロスレビュー!>

様々なシーンで大活躍! 運転音が静かなのも◎

「カーペット用ノズルも備え、あらゆる床面で高いゴミ除去力を発揮。かつ運転音は思いのほか静かです。バッテリー残量が表示され、吸引モードによって表示時間が変わるのも秀逸!」(青木)

 

ノズルが床に密着しゴミをぐんぐん吸引する!

「業界トップクラスの吸引力。ノズルが床に密着し、どんなゴミもぐんぐん吸い込みます。追加購入したバッテリーを付け替えれば最長120分掃除でき、大掃除の際も活躍します」(田中)

 

【No.3】1.6kgと軽量ながらじゅうたんのゴミもパワフルに捕集

シャープ

コードレススティック掃除機RACTIVE Air POWER EC-SR5

実売価格7万4050円

新開発モーターと高電圧バッテリーの組み合わせで、フルパワー時の吸引力が従来比で40%アップ。質量1.6kgでパワーと軽さをハイレベルに両立した。ブラシ用モーターの進化により、じゅうたんや壁ぎわのゴミも逃さず捕集する。

SPEC ●集じん方式:遠心分離サイクロン ●集じん容積:0.2L ●充電時間:約80分(バッテリー1個)●付属品:すき間ノズル、はたきノズル、コンパクトふとん掃除ヘッドほか ●サイズ:W243×H1030×D179mm

最大稼働時間 約90分(※3)
ノズル 倍トルヘッド
質量 1.6㎏(スティック時)
アタッチメント数 6

※3:付属吸込口(すき間ノズルなど)使用時

 

↑回転数が従来比2倍の「倍トルヘッド」と、櫛歯型バンパーでじゅうたんのゴミをしっかりとかき出す。壁ぎわのゴミも効率良く除去可能だ

 

↑エアコンなど高いところの掃除に便利な「はたきノズル」をはじめ、アタッチメントが多彩。部屋中の掃除が一台で完結する

 

<クロスレビュー!>

80分充電&最長90分稼働のバッテリー性能が秀逸!

「80分でフル充電でき、最長90分掃除可能なのはスゴい!  松クラスのなかでは断然軽量なモデルで、ノズルも自走性が高く、使用中の身体への負担が少ないのがうれしいです」(青木)

 

軽さ・パワー・拡張性・使いやすさの総合力が高い

「軽くてパワフル、アタッチメント豊富と性能バランスが良いです。ムダなバッテリー消費を防ぐセンサーや、掃除中にサッと立てかけられるフックなど、使いやすさへの配慮も見事」(田中)

 

【《竹》クラス】予算額4万円〜7万円

竹クラスは、松クラスよりも吸引力・稼働時間は落ちるものの、特徴ある機能を前面に打ち出した製品が多い。長所がはっきりしているぶん、わが家に適した機種を選びやすいとも言える。

 

【No.1】日本の住環境に最適化したダイソン史上最も軽い掃除機

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg (SV21 FF)

実売価格6万4900円

ノズルやサイクロン、バッテリーの技術はそのままに、質量1.5kgを実現。モーターの再設計で強力に吸引できるうえ、45%小型化したノズルで取り回しがよりラクになった。電源がボタン式になり、長時間連続で掃除しても疲れにくい。

SPEC ●集じん方式:Radial Root Cyclone(TM) テクノロジー ●集じん容積:非公表 ●充電時間:3.5時間 ●付属品:ミニ・モーターヘッド、コンビネーション隙間ノズルほか ●サイズ:W207×H1091×D222mm

最大稼働時間 20分(※4)
ノズル Micro Fluffy TM クリーナーヘッド
質量 1.5kg
アタッチメント数 5

※4:エコモードでモーター駆動のないツール使用時

 

↑人間工学に基づき、重心がハンドルに近い重量バランスを実現。手で持つと1.5kgよりさらに軽く感じられる

 

↑5段階の捕集設計で0.3μmの微細なホコリを99.99%キャッチ。部屋の空気よりきれいな空気を排出する

 

<クロスレビュー!>

軽くてもダイソン品質! 音は静かで排気もきれい

「軽さのみならず、ゴミ取り性能もさすがのクオリティ。排気もきれいで運転音も十分静かです。『ダイソンを使ってみたいけれど、重いのがちょっと……』という人は満足できるはず」(青木)

 

圧倒的な軽さに驚き!! 吸引力や運転時間は十分

「ダイソンがここまで軽量化したことが驚き。吸引力や運転時間はV11より落ちますが、日常使いには十分です。本体の長さも短めなので、小柄な人もムリなく使えます」(田中)

 

【No.2】体感重量は1kg未満! 軽い使い心地がクセになる

エレクトロラックス

コードレス掃除機 Well Q7 WQ71-2BSWF

実売価格5万4780円

豊富なアタッチメントを付属し、高い場所、寝具まで家中掃除できる。掃除機の重心が下に設定され、体感重量は1kg未満と軽快な使い心地を実現。掃除の途中に自立させられるのも便利だ。

SPEC ●集じん方式:サイクロン方式 ●集じん容積:0.3L ●充電時間:約4.5時間 ●付属品:スーパーロングノズル、UVベッドノズルほか ●サイズ:W258×H1105×D140mm

最大稼働時間 約50分(通常モード)
ノズル パワープロフロアノズル
質量 2.8kg
アタッチメント数 6

 

<クロスレビュー!>

ふとん用UVノズルまで付いて5万円台はコスパが高い

「フロアノズルが床上を滑るように移動して、ラクに使うことができます。ふとん掃除用のUVライト付きノズルも付属して、この価格はコスパ◎」(青木)

 

デザイン性・吸引力が優秀! フローリングに向いている

「同社ならではのデザイン性と、吸引力が魅力。特にフローリング掃除に強いタイプで、フローリングの溝のチリまで取り逃しません」(田中)

 

【No.3】サッと取り出してすぐに使える日本家庭のための掃除機

シャーク

Shark EVOPOWER SYSTEM コードレススティッククリーナー CS401J

実売価格4万9500円

日本家庭の声を反映し、取り出してすぐに使えるスリムデザインを採用。ヘッドのフィン状ローラーが床面に密着してムラなくゴミを捕らえる。アクセサリーは手を使わずワンタッチで充電台から着脱可。

SPEC ●集じん方式:サイクロン式 ●集じん容積:非公表 ●充電時間:約3.5時間(バッテリー1個)●付属品:ミニモーターヘッド、マルチノズル、布団ノズルほか ●サイズ:W267×H1005×D124mm

最大稼働時間 24分(※5)
ノズル ブラシレスパワーフィン
質量 約1.9kg
アタッチメント数 4

※5:スティックでバッテリー2個使用時

 

<クロスレビュー!>

スリムなデザインで置き場所の自由度が高い

「スリムなデザインでどこに置いても部屋に溶け込みやすく、手に取りやすい場所に置けます。ヘッドがブラシレスで、手入れもラク」(青木)

 

床掃除の操作感が軽く本当にストレスなく使える

「計算された長さと重量バランス、自走ヘッドで操作が軽やか。充電台からハンディ部だけ引き抜いて使えるなど、使っていてストレスフリー!」(田中)

 

【《梅》クラス】予算額2万円〜4万円

この価格帯のクラスは運転時間が短めのものが多く、ワンルームでの使用や汚れをスポット的に掃除する用途がオススメ。購入時には、アタッチメントなど+αの機能に注目して選ぼう。

 

【No.1】自走式ヘッド搭載で操作がラク!! コンパクト収納もうれしい

日立

スティッククリーナーPV-B200H

実売価格3万480円

自走式ヘッド搭載でラクに動かせる。ノズル前面が壁に付くと前から底面に風が流れる「きわぴた構造」を採用し、壁ぎわのゴミもスッキリ吸引できる。捕集したゴミはサイクロンの力で圧縮し、ゴミ捨て頻度を低減。

SPEC ●集じん方式:サイクロン式 ●集じん容積:0.25L ●充電時間:約4時間 ●付属品:ブラシ吸口、すき間用吸口、充電台ほか ●サイズ:W270×H1100×D170mm

最大稼働時間 約40分(標準モード)
ノズル スムースヘッド(自走式)
質量 2.8kg
アタッチメント数 2

 

↑ノズル前方にLEDライトを装備。家具のすき間など暗い場所でもゴミがよく見え、取り逃がしを防げる

 

↑掃除が終わったらハンドルを折りたたんでコンパクトに収納可能。自立構造なので部屋に出しっぱなしでもOKだ

 

↑スティックから本体を取り外せばハンディ掃除機に。付属のすき間用吸口を装着し、狭い場所の掃除にも対応できる

 

<クロスレビュー!>

スティックからハンディへの切り替えがとてもスムーズ

「本体を立てたままハンディ部を取り出せるのは、使ってみるととてもスムーズでありがたい。ヘッド幅が27cmあり、1ストロークで広範囲を掃除できるのもメリットです」(青木)

 

重心が下にあるので手元が軽く操作しやすい

「足元重心タイプで手元が軽いので、長時間掃除しても疲れにくいです。ノズルのLEDライトやゴミ圧縮などの機能も魅力的。本体が重めなので、そこだけ店頭でチェックを」(田中)

 

【No.2】静電モップまで本体に装備! 多彩なツールで幅広い掃除に対応

アイリスオーヤマ

極細軽量スティッククリーナー SBD-E4P

実売価格3万7180円

床掃除をしながら付属の静電モップでテレビ周りなどのホコリを手軽に除去。ヘッドの自走感も上々だ。さらにミニヘッドなど多彩なツールが揃い、屋内からクルマの中まで1台で幅広く対応できる。

SPEC ●集じん方式:紙パック式 ●紙パック容量:0.3L ●充電時間:約3時間 ●付属品:静電モップ、ミニヘッド、布団用ヘッド、フレキシブルホースほか ●サイズ:W255×H1039×D190mm

最大稼働時間 約30分(自動モード)
ノズル 自走式パワーヘッド
質量 1.7kg(※6)
アタッチメント数 7

※6:モップ帯電ケース含まず

 

<クロスレビュー!>

アタッチメントが豊富でこの価格は満足度が高い

「自走式ヘッドに5種類のアタッチメントに静電モップが付いて3万円台は良心的。連続稼働時間は短めなので、毎日少しずつ掃除する人向き」(青木)

 

掃除動線にばっちりハマった静電モップが超便利

「床以外のホコリをすぐに取れる静電モップがとにかく便利。紙パック式なのでゴミ捨て時にホコリが舞うのが気になる人にオススメです」(田中)

 

【No.3】ゴミセンサーなどの高機能をシンプルデザインのボディに搭載

ツインバード

コードレススティック型クリーナー TC-E263GY

実売価格2万1780円

1.4kgと軽量ながら豊富な機能を搭載。「ゴミセンサー」がゴミを感知して吸引力の強弱を自動制御し、ソファの奥など見えにくい場所の掃除をサポートする。インテリアになじむムダのないデザインも魅力だ。

SPEC ●集じん方式:紙パック式 ●集じん容積:0.25L ●充電時間:約2.5時間 ●付属品:すき間ノズル、収納フックほか ●サイズ:W235×H1050×D135mm

最大稼働時間 約30分(自動モード)
ノズル パワーブラシ(自走式)
質量 約1.4kg
アタッチメント数 1

 

<クロスレビュー!>

排気がきれいなので子育て世帯にもピッタリ

「紙パック式で、専用紙パックには抗菌仕様の不織布素材を使用しており排気がきれい。壁掛け式の充電台で、床に収納場所を取らないのも◎」(青木)

 

家具やモノが多い部屋でも小回りが利くのがうれしい

「シンプルでスタイリッシュなデザインが好印象。軽量なうえノズルが左右に180度動くため、モノが多い狭い場所でもスイスイ掃除できます」(田中)

 

【Topic1】あのバルミューダから新感覚の掃除機が登場!

空気清浄機やトースターなどで圧倒的なブランド力を誇るバルミューダから、掃除機が発売されて話題に。ユニークなコンセプトに要注目だ。

バルミューダ

BALMUDA The Cleaner

実売価格5万9400円

水面に空気を噴出して浮揚するホバークラフトに着想を得て開発。ダブルブラシの高速回転でゴミを除去しつつ床面との摩擦を低減し、浮いているような操作感を実現。持ちやすいスティックハンドルと低重心設計で思い通りに操作できる。質量3.1kg。

 

↑回転するブラシが浮遊感を生む。さらに、ヘッドの360度スワイプ構造により従来にない自由自在な動きを実現

 

↑椅子の脚の間など狭い場所も軽やかに走行。フローリングのほか、フロアカーペットや畳も問題なく掃除できる

 

【Topic2】ハンディもデザインと付属ツールをチェック!

ハンディタイプのクリーナーはデザイン性がさらに多彩。スリムなボディや、収納時のコンパクト性などがセレクトのカギとなる。

 

【No.1】

シャーク

Shark EVOPOWER Plus W35P

実売価格2万8050円

スリムボディにパワフルな吸引力を装備。フローリング用延長ノズルでちょっとした床掃除にも対応できる。充電バッテリー2個搭載。●サイズ/質量:W53×H419×D61mm/約620g

 

【No.2】

レコルト

コードレス スティッククリーナー

実売価格1万3200円

落ち着いたデザインでどんな部屋にも違和感なく置ける。DCモーターによる強力な吸引力で微細ゴミから食べこぼしまでスピーディに除去。●サイズ/質量:W58×H344×D58mm/約515g

 

【No.3】

ツインバード

コードレスハンディークリーナー サットリーナサイクロンff

実売価格1万6500円

床用吸込口を使いスティックでも使える。6つのツールと本体を充電台にコンパクト収納可能だ。伸縮ホース内蔵の「マジックパイプ」も便利。●サイズ/質量:約W345×H180×D105mm/約1kg

「あこがれ掃除機」の最新版「Pure Q9」の進化を実感! デザインも充電台も「抜け感」がすごくイイ

筆者が初めて「コードレス掃除機が欲しい!」と思ったのは、スウェーデン発の家電メーカー・エレクトロラックスの「エルゴラピード」シリーズでした。日本でまだコードレス掃除機がメジャーではなかったころにインテリアショップで見かけて、さすが北欧生まれは違う! これならリビングに置いても絵になるな~と憧れたものです。当時は吸引力、運転時間ともに物足りず、どちらかというとサブ的な存在であったものの、おしゃれなオフィスには必ずこれがあったような……(完全な偏見ですが)。

 

あれから10年以上が経ち、いまや性能のいいコードレス掃除機が群雄割拠する時代。「エルゴラピード」もデザイン性の高さはそのままに、吸引力、運転時間が年々パワーアップしています。

 

そんななか今年6月に登場したのが、今までにないデザインの新モデル「Pure Q9」です。なんでも「エフォートレスな操作性」と「デザイン」を両立したそうですが、エフォートレスってどんな感じ……? さっそく使ってみました。

↑「Pure Q9」を実際に使ってチェックしました!

 

デザインは「抜け感」があるためかインテリアに意外となじむ

エレクトロラックスのコードレスといえば、モーターなどの重心が下方にある足元重心の構造が特徴です。新モデル「Pure Q9」も足元重心はそのままですが、デザインはかなりユニーク。曲線を描くようなアルミフレームがモーターを搭載したハンディ部を挟み込んだようなデザインです。

↑ユニークなデザインのPure Q9のラインナップ。左のサテンホワイト(実売価格6万9740円)は付属品が多く、中央のマホガニーブロンズ(実売価格5万4780円)、右のインディゴブルー(実売価格5万4780円)はベーシックタイプ。今回はインディゴブルーを使用しました

 

今までに見たことがないデザインのため、最初は正直、変わったデザインだな……と違和感を感じました。しかし実際に置いてみると、抜け感があるためかインテリアに意外となじむのです。今回使わせてもらっている「インディゴブルー」の色味も落ち着いていていい感じ。今までの「エルゴラピード」シリーズも好きでしたが、これはより近未来的な印象を受けました。

 

充電台離れがスムーズで、使い始めは確かにエフォートレス

ちなみに、キャッチコピーにあった「エフォートレス(effortless)」とは、努力を要しない、無理のない。肩肘張らないなどの意味があるそうで、Pure Q9もスムーズに使える操作性の良さにこだわっているよう。

 

そのポイントの一つが充電しやすさ。コードレス掃除機の多くは手元に重心があり、充電部もハンドル付近にあるため、たいていの充電台は背が高く、上からひっかけてぶら下げるような感じでセットします。しかしPure Q9は足元付近に充電部があり、本体自体も自立するほど安定感があるので、充電台も低くてコンパクト。使いはじめも「よっこらしょ」と持ち上げる必要がなく、スッと手前に引き出すだけで、そのまま掃除が始められます。デザインと同様、充電台からの「抜け感」も抜群にいいということで、なるほど、これは”エフォートレス”ですね。

↑充電台にセットした状態

 

↑充電台から降ろすときは上に持ち上げることなく、手前に引くだけ。マグネットが付いているので、充電時は安定して固定されます

 

平面の掃除がスムーズで、ハンディ部はサッと引き抜けるのが便利

昨今は2kgを切るモデルが多数登場するなど、コードレスクリーナーの軽量化が進むなか、本機の重量は2.9kg。重いほうの部類ですが手元自体は軽いため、自走式のモーターヘッドが動き出すと、むしろスイスイと軽く感じられます。また従来のエルゴラピードに比べると、ヘッドの動きもスムーズな印象。ただし足元重心のため、やはり小回りはききづらく、ヘッドから持ち上げようとすると重さを感じます。

↑広い面の掃除は得意ですが、家具のまわりの掃除など、小回りを利かせたいときはちょっともどかしく感じることも

 

さらにハンディとして使いたいとき、レバーやボタン操作が不要でハンディ部をサッと取り外せるのも「エフォートレス」なポイント。ハンディ部の「抜け感」も上々です(笑)。特にPure Q9は自立するので、たとえば掃除機をかけている途中に家具の上に気になるホコリを見つけたとき、ハンディ部をサッと引き抜いてその場で掃除が可能。

 

その間、本体はその場に立てておけるので、いちいち充電台に戻したり、床に寝かせたりする必要はありません。ハンディ部は使い始めるまでが面倒だと、つい使わなくなってしまうので、これはかなり便利です。

↑レバーやボタンを押すなどの操作なしで、ハンディ部が引き出せるのは珍しいです。ハンディ部を使っている間、本体はその場に立てておけるので、ハンディ部を戻せばすぐに床掃除が再開できます

 

フローリングの吸引力テストでは十分な吸引力を発揮

↑インディゴブルーに付属するフローリング掃除用の「ソフトブラシノズル」。かたさの違う2種類の素材を採用し、大きなゴミから細かなホコリまで吸い取ってくれるそう

 

デザイン性と使いやすさの進化については十分体感できましたが、気になるのは吸引力と運転時間。運転時間についてはスペック上だと低電力モードで53分、最大モードで14分だそう。低電力モードであれば1回の充電で、家じゅう掃除できそうです。

 

なお、インディゴブルーに付属しているのはフローリング掃除に適した「ソフトブラシノズル」のみ。もちろんカーペットにも使えますが、汚れをしっかりかき出したいなら、カーペット用ノズル「ブラシロールクリーンフロアノズル」も付属したサテンホワイトを選ぶといいでしょう。

 

さて、それでは吸引力をチェックしてみましょう。フローリングに重曹をまき、低電力モードと最大モードで掃除してみたところ……正直、ほとんど違いが分からないほど、どちらもきれいに吸い取りましたよほどゴミが多くない限り、低電力モードでよさそうです。

↑フローリングで重曹を吸引。ヘッド前方にLEDを搭載しているので、暗い場所でもゴミがよく見えます

 

↑低電力モードで掃除した場合でも、これだけきれいに吸引できました

 

ダストケースに付着したホコリは水洗いでスッキリ

続いて、ダストケースにゴミが溜まったので、ゴミ捨てをチェック。エレクトロラックスのゴミ捨てというと、小さいプリーツフィルターの中に溜まったものをトントンと出さなければならず、ちょっと面倒なイメージがありましたが(笑)、今回はプリーツフィルターが入っていない様子。片手でワンタッチとはいかないものの、以前よりはだいぶ簡単にゴミが捨てられるようになりました。

↑まずダストケースを取り外し、さらにフタを外して中のゴミを捨てます

 

ダストケースの汚れやホコリがこびりついたときは、分解して水洗いも可能。排気については、メッシュフィルター、マイクロフィルター、排気フィルターなどによる「5段階フィルターシステム」により、0.3~10μmの微粒子を99.9%カットできるそうです。

↑ダストケースに付着したホコリは水洗いでスッキリ。フィルター部分は完全に乾いてから戻します

 

このように、Pure Q9をしばらく使ってみましたが、吸引力は十分なうえ、充電台からの着脱やハンディ部の着脱もスムーズ。使いやすさは大きく進化したと感じました。あとはこのデザインをどう見るか。個人的には従来のエルゴラピードも好きですが、このPure Q9も抜け感があって思った以上にインテリアになじみますし、徐々にオブジェのように見えるので、けっこう気に入っています。ホワイトサテン、マホガニーブラウンのカラーも含め、検討してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

集じん力「5」はダイソンだけじゃない! 最新コードレス掃除機6モデル、家電のプロが4項目で採点したら

ダイソンの独壇場だったスティッククリーナー市場に、国産メーカーも様々なアプローチで新製品を投入して、いまや群雄割拠に。今回は、最新モデル6機種を集め、吸引テスト(※)と使い勝手の面でプロが実力を検証しました。

※吸引テストでは、床にシリアル5gと重曹10gを撒き1往復して、集じん性能を検証しました

 

【チェックした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。

 

【その1】高い集じん力とスタミナで家中の掃除もこれ一台!

ダイソン

Dyson Cyclone

V10 Fluffy

実売価格7万5380

毎分最大12万5000回転を誇る新型モーター採用などで、コード付きを凌ぐ吸引力を実現。直線的な風路設計で吸引効率が向上しました。独自のローラー型ヘッドで大小のゴミを同時に捕集。クリアビンの形状変更でゴミ捨ても快適です。●サイズ:W250×H1232×D245㎜、質量:2.58kg

【吸引テスト】

Before

After

フェルト素材のローラーヘッドがシリアルも重曹も包み込んで、根こそぎ吸引。「前進」の段階で、すべてのゴミを吸いこんでいました

 

↑赤と青紫のナイロンフェルトで、大きなゴミを捕らえます。静電気を抑える黒いカーボンファイバーブラシで、微細なホコリまでも吸い取ります

 

↑アタッチメントは4種。ソファや布団の掃除に適したミニモーターヘッド、ブラシの出し入れ可能なコンビネーションノズルなどです(※)

※:専用のブラケットも付属

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×5

操作性:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4

アタッチメント:☆×4

吸う力の強さは圧倒的で特にフローリングと好相性

「高い集じん力で、ロール型ヘッドがフローリングで活躍。本体がやや長く、背が低い女性は若干扱いにくいかも。ゴミ捨てはパイプを外す必要がありますが、従来機よりラク」(戸井田)

 

【その2】軽さとハイパワーを両立し様々な場所を掃除しやすい

 

東芝

トルネオV コードレス

VC-CL1400

実売価格4万7280

毎分最大約11万回転のパワフルなモーターで吸引。本体やヘッドなどに軽量で丈夫なグラスファイバーを採用し、標準質量1.9kgを実現しました。窓サッシのレールにたまった砂も吹き飛ばすエアブローノズルなど付属品も充実します。●サイズ:W266×H1030×D224㎜、質量1.9kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」で床面に薄く重曹が残ったが「バック」でその重曹も吸引。掃除後にヘッドを持ち上げると、シリアルが少しこぼれました

 

↑ヘッド部のゴミの吸込み幅を従来機種より広く取り、集じん効率を改善。自走式で軽いタッチで進み、床や壁面のゴミを取り除きます

 

↑エアブローノズルや布団用ブラシなど計5個を用意。付属品用ホースを使うと右手で本体、左手でアタッチメントを持ててラクです

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×5

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

集じん力から拡張性までバランスが取れた一台!

「普段使いには十分な集じん力。重心バランスが良く、掃除の負担感が少ない。8気筒の本格サイクロン式で唯一、気筒部分まで丸洗い可能。付属品が充実し細かい掃除もカバーできます」(戸井田)

 

【その3】狭い場所もノズルの交換せずにそのまま掃除できる

パナソニック

iT(イット)

MC-SBU510J

実売価格5万1840

持ち手をひねるとヘッドが縦(Ⅰ字)になるので、そのまま家具などの隙間の掃除ができます。壁に当たるとヘッド前部が開き、壁際のゴミも除去可能。●サイズ:W252×H1160×D153㎜、質量:2.2kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」でシリアルを全部除去。薄く残った重曹も「バック」で吸引しました。ヘッドからのこぼれもありませんでした

 

↑ヘッド前方の横滑り用ローラーで壁際も快適に掃除。Y字ブラシが、ゴミを確実に吸込口に運びます

 

↑すき間用ノズルとペタすき間ノズルを付属しています。大きめの隙間なら標準の「くるっとパワーノズル」で対応可

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×4

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×3.5

小さなゴミの吸引力は十分に備えている

「大きいゴミはヘッドを浮かせて取る必要があるものの、吸引力は十分。操作感はやや重く感じますが、『くるっとパワーノズル』は便利です」(戸井田)

 

【その4】ヘッド前面の開閉で大小のゴミをしっかり集じん

日立

パワーブーストサイクロン

PV-BEH900

実売価格4万9200

前進時はヘッド前面が開き大きなゴミを、バック時は閉じて微細ゴミをしっかり吸引。多彩なツールを装備し、車中など様々な場所を掃除できます。●サイズ:W255×H1012×D308㎜、質量:2.1kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」の段階でシリアルと重曹をすべて吸いこみました。今回の検証では、ダイソンに劣らぬ見事な結果に

 

↑ブラシに拭き専用毛(緑)を装備。フローリングに付着した菌も拭き取ります。ブラシは水洗い対応

 

↑ミニパワーヘッド、ハードブラシ、スマートホースなど。ツールの種類は随一です

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×5

操作性:☆×4

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

ヘッドの戻りでも強力に吸引する機構が◎

「ヘッドを後ろに引いてもしっかり吸う独自機構が◎。ツールは豊富ですが、組み合わせが多く煩雑に感じる一面も。ゴミ圧縮機能付きでゴミ捨てが快適」(戸井田)

 

【その5】吸引パワーも使いやすさもさらに進化した極軽タイプ

シャープ

RACTIVE Air

EC-AR2SX

実売価格6万2290

軽量ボディに吸引力が従来比約1.3倍の「フルパワーモード」を搭載。手元レバーでヘッドが外れ、棚を掃除しやすい「スグトルブラシ」に切り替わります。●サイズ:W222×H980×D220㎜、質量:1.5kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」でほぼすべてのゴミを吸い「バック」で残りのゴミも除去。ヘッド下に少しシリアルが残りました

 

↑極細繊維をループ加工したブラシを採用。微細な汚れも逃さず絡め取ります

 

↑ふとん掃除パワーヘッド、縦横に曲がるすき間ブラシなど豊富。部屋中の掃除が可能です

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×5

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

負担の少なさは随一でパワー・スタミナも十分!

「とにかく軽く、掃除しやすい。一般的な家庭では吸引力不足も感じません。バッテリーが2個付属し、外して充電できるのも◎」(戸井田)

 

【その6】床も隙間もふとんにも対応! 1台3役で使えるクリーナー

 

エレクトロラックス

エルゴラピード・リチウム

プレミアム ZB3324B

実売価格5万6820

スティック、ハンディ、ふとん掃除機の3役で使えます。下重心のため軽い力で動かせて、ヘッドも小回りが効きます。フィルターは微粒子をほぼ除去。●サイズ:W265×H1070×D140㎜、質量:2.5kg

【吸引テスト】

Before

After

吸引力は強いですが、ブラシの回転で左右に弾いたシリアルが少し残りました。重曹は「前進」でほぼ集じんしました

↑強力な電動ノズルを採用。ブラシに絡まった髪の毛などをカットして吸引する機能を搭載します

 

↑ふとん用ヘッド、布用ノズル、隙間ノズル、延長ホースなど種類が豊富。アタッチメント収納袋も付属します

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4

操作性:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4

アタッチメント:☆×4.5

フロア掃除に強いので床がフラットな家に最適

「足元に重心があり、フロア掃除はラクですが、敷居などの段差乗り越えは腕に負担がかかります。本格ふとん用ヘッドが付くのは魅力的」(戸井田)

「ロボット掃除機のために片付け」ってヘンじゃない? 「コードレスの雄」17年ぶり新モデル投入で、業界に物申す!

エレクトロラックスから、ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」が発売されます。発売日は2018年3月2日。実売予想価格は13万円前後(税抜)です。エレクトロラックスといえば、デザインに優れたコードレススティック掃除機で知られるスウェーデンのメーカー。今回、実に17年ぶりにロボット掃除機を発売するとのことで、大きな注目が集まりました。

 

同社によると、ロボット掃除機ユーザーの約9割が掃除前に床の上のモノを片付けており、事前準備にわずらわしさを感じているとのこと。また、コードや敷物の房を巻き込んでしまい、充電台に戻ってくれないというトラブルにも不満を抱えているといいます。そして、この不満を解消してくれるのが新製品の「PUREi9」とのこと。以下でその特徴をじっくり見ていきましょう。

↑ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」↑ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」。本体サイズはW325×D280×H85mmで、質量は2.5kg

 

障害物と空間・位置情報を検知し、人間の目で見ているような動作が可能

「PUREi9」は、独自開発した新技術「3Dビジョンテクノロジー」を搭載。従来型のロボット掃除機とは異なり、統合されたシステムで部屋の空間、自分の位置、障害物を同時に3次元で認識するとのこと。前面の両サイドにから低出力レーザーを発信し、その反射を中央のカメラで読み取るというシステムです。さらに自らが360°回転することによって、部屋全体を立体的に認識。暗い部屋でもしっかりと障害物を認識できます。

↑左右に低出力レーザー、中央にカメラを搭載↑左右に低出力レーザー、中央にカメラを搭載

 

↑レーザーが障害物や壁面に当たり、反射した光を中央のカメラで読み取っています↑レーザーが障害物や壁面に当たり、反射した光を中央のカメラで読み取っています

 

レーザーとカメラを統合したシステムの役割は大きく分けて2つ。ひとつは障害物の検知、もうひとつは3Dマッピング機能です。これらによって、部屋全体の空間と自分の位置情報を認識。複数の部屋や広い面積を掃除する場合でも何度も同じ場所を通ることがないため、電池も長持ちするそうです。

 

全体が見え、障害物も認識できるので、まるで「人間の目で見ているような」動作が可能となり、障害物や床上のコード類を巻き込むことはないとのこと。また、3Dセンサーによって障害物の先まで把握することで、2.2cmまでの段差も立ち往生することなく乗り越えられるそうです。

↑前方にコードがあってもからまることはありませんでした↑デモでは、コードがあってもからまることはありませんでした

 

掃除と急速充電を繰り返し、掃除を確実に終わらせる

エレクトロラックス・ジャパンの長岡慶一社長は、「当社は世界で初めて家庭用真空式電気掃除機を販売して以来、100年以上にわたって事業を展開しています。ロボット掃除機でも意地を見せたい。そのために、これまでのロボット掃除機にあった問題を解決しました。最初に自律性です。ロボット掃除機は、充電器で充電してそこから旅が始まりますが、掃除が終わったら充電器に帰らなければならない。その点、本機は、旅に出たけれど、『途中で引っかかってのたれ死んでいる』ということはなくなりました」

 

その言葉の通り、新モデルではスマート充電&掃除再開システムを搭載。充電が必要になると自ら充電台に戻って急速充電(2時間で90%充電)するとともに、運転時間に関係なく、お部屋全体がキレイになるまで継続してくれます。力尽きることなく、任務を最後まで遂行してくれるのは心強いですね。

↑充電中の様子↑充電中の様子

 

吸引力を高め、サイドブラシと特大ロールブラシでゴミを逃さない

また、長岡社長は、掃除の性能についても言及。「ロボット掃除機の本質は、キレイに掃除ができること。いちど通ったところはきちんとキレイにしたい。本機は掃除性能を上げることにも成功しており、掃除時間を減らすことができます」と、その能力に自信を見せました。

 

では、以下で掃除能力に関する機能を見ていきましょう。吸引口から前面までの幅が約3cmと短く、20.5cmの特大ロールブラシを備えたフロントクリーニング構造を装備するのが特徴。サイドブラシは他社製と比較して毛量が多く、ゴミを逃さずにかき取ってくれそうです。また、三角構造「トライアングル・トリニティ・シェイプ」と独立したサイドブラシで、部屋の届きづらいコーナーもしっかりゴミを吸い取るとのこと。

↑裏側。ロールブラシが大きく、一度にたくさんのゴミを吸えるとのこと↑こちらが裏面。ロールブラシが大きく、一度にたくさんのゴミを吸えるといいます

 

↑サイドブラシはふっさふさ!↑サイドブラシはふっさふさ!

 

さらに毎秒10リットルものエアフローを生み出す高性能ファン(ブラシレスモーター)を採用し、一度通っただけでもしっかりとゴミを吸い込めるので、ダストピックアップ率も高いとのことです。

 

ダストカップ容量は700mLもあるので、複数の部屋を掃除しても最後までゴミ詰まりはなさそう。また、フィルターやロールブラシは水洗いが可能で、清潔に使えます。

↑ダストボックスも上に外れます↑ダストボックスは上に外れます

 

↑フィルターは水洗いOK↑フィルターは水洗いOKなのがうれしいポイント

 

また、専用アプリをインストールすれば、外出先からも掃除ができます。何より、アプリでロボット本体のソフトウェアのアップグレードができるので、ロボット掃除機を常に最適な状態で使えるのがうれしいですね。

↑専用アプリで外出先からも操作できます↑専用アプリ画面。「開始/一時停止」「停止」や「スケジュール」ボタンなどがあり、外出先からも操作できます

 

↑哀川翔さんと高田真由子さんもロボット掃除機の性能に驚いていました ↑発表会に登場した高田真由子さんと哀川 翔さんも、本機の性能に驚いていました

 

賢い動作で音も静か。発売が楽しみ!

実際にデモを見てみると、「賢いロボット掃除機だな」という印象。障害物はうまくよけてくれますし、部屋の端までしっかりサイドブラシでかき取り、ゴミを吸い取っていました。コードも踏んづけてからまることがなく、微妙にボディをずらしながらサイドブラシでギリギリまで掃除していきます。

 

たしかに、これなら部屋を片付けていなくても、止まることなく充電器に戻ってくれそう。また、音が静かなことに驚きました。ダストボックスは上に持ち上げて簡単に外せますし、サイドブラシは磁石で固定されているだけなので、お手入れも簡単そうです。実売予想価格は13万円前後とややお値段は張りますが、発売が楽しみなロボット掃除機だと感じました。

↑狭い隙間も入り込みます ↑狭い隙間も入り込みます

 

↑脚まわりは念入りに掃除していました↑脚まわりは念入りに掃除していました