大人がこの春買うべき腕時計は「日本ブランド」ーー オンオフ使える「2wayウオッチ」特選9本

新生活や新しい環境での生活のスタートに新しい腕時計はいかがでしょうか? この春のオススメは、ズバリ、コストパフォーマンスの高い国産ブランドの新作。オンでもオフでも使えて着用できるシーンを選びません。本記事では、「日本ブランド」を代表するG-SHOCK、シチズン エコ・ドライブ、オシアナス、セイコー プロスペック、オリエントスターなどを紹介していきます。ウオッチコーディネーターの筆者が3つのジャンルに分けてピックアップしました。

 

【解説する人】

ウオッチコーディネーター

水藤大輔

時計販売員資格「ウオッチコーディネーター」保有者。専門誌WATCHNAVIの編集兼ライターでもあります。

 

先進技術もアナログも国産ブランドなら安心

腕時計は、下は百円均一から上は1億円オーバーまで幅広い製品があります。ですが、オンとオフを問わず毎日使えて、かつ誰に見られても恥ずかしくない製品となると、現実的に10万円ぐらいの予算は用意しておきたいです。

 

この価格帯で選ぶなら、オススメは間違いなく日本メーカーの時計。これらは世界にも引けを取らない技術で作られていながら、舶来品よりも店頭に並ぶまでの流通コストが低いです。そのため、海外製の同価格帯の品に比べてコスパが優秀。また、拠点が国内なのでアフターケアがスムーズな点も大きなメリットといえます。

 

この春の狙い目は、先進的なBluetooth接続対応モデル。これらはスマートウオッチほどの多機能さはなくとも、ソーラー駆動でケーブル充電の手間が要らず、腕時計らしく使うことができます。その時計らしさをより重視するなら、ソーラー電波時計という選択肢もありです。一方、機械式時計は実用面で劣るものの、独特の高級感が魅力的。ゼンマイを巻けばすぐ使えるという利便性は、一本あれば間違いなく役に立つはずです。

 

【ジャンル1】Bluetooth搭載でもソーラー駆動で手間要らずな「準スマートウオッチ」

ケーブル充電せずともスマートフォンと連携して使える新ジャンル。スマホを介すことで各種アプリの受信情報の通知や時刻合わせなどがより便利に使えるものも多いです。

 

【特選1】初代モデルのデザインをフルメタルで実現!

G-SHOCK

GMW-B5000D-1JF

6万4800円(4月13日発売予定)

G-SHOCK初号機の意匠をSSケースで再現。新構造によりG-SHOCK水準の耐衝撃性能を持たせた。Bluetoothアンテナを備えたソーラー電波モジュールを搭載します。W43.2×H49.3×D13㎜。

【評価】

機能性:★×4/装着感:★×4.5/駆動時間:★×4

167gのフルメタルボディは重厚感たっぷり。スマホと接続できるが受信通知機能などはなく、腕時計寄りの一本です。

↑特殊な液晶により斜めからでもクリアな視界を確保。モバイルリンクで、最新かつ正確な世界の時刻情報を網羅します

 

↑無料の専用アプリ「G-SHOCK Connected」で、ワールドタイムなどの設定が簡単に行えます。時刻も自動修正されます

※写真の時計は掲載商品とは異なります。

 

【特選2】世界初のソーラーアシスト「GPSナビゲーション」を搭載

G-SHOCK レンジマン

GPR-B1000-1BJR

10万8000円

ワイヤレス充電で動く内蔵GPS受信機能のバッテリーが切れても、一時的にソーラー充電でまかなえる機能を搭載。ナビの履歴などはスマホの画面で確認できます。裏蓋はG-SHOCK初のセラミック製。W57.7×H60.3×D20.2㎜。

【評価】

機能性:★×5/装着感:★×3/駆動時間:★×3

内蔵GPS機能で目的地までのルートや方向をナビゲート。耐衝撃、防塵・防泥、耐低温仕様と高性能ですがサイズは特大です。

 

【特選3】スマホとの親和性の高いロングライフ光発電モデル

シチズン

エコ・ドライブ Bluetooth

8万6400円(4月発売予定)

一昨年に完売を記録した限定作の最新版。光発電「エコ・ドライブ」搭載で、フル充電から約4年という長時間駆動が魅力。各種受信の通知や自動時刻修正、発電量の表示などが可能です。スーパーチタニウム™ケース。φ48×D15.73㎜。

【評価】

機能性:★×4/装着感:★×3.5/駆動時間:★×5

長時間駆動は、光発電の開発に40年以上の歴史を持つシチズンの真骨頂。機能は十分ですが、サイズは大きめです。

 

【ジャンル2】腕時計としての実用性を研ぎ澄ませた機能とデザインの「ソーラー電波」

原子時計で制御された標準時刻電波を受信して高精度を維持しながら、光発電で定期的な電池交換も不要。サイズの制約が少なく、デザイン豊富で、現代人の定番です。

 

【特選4】スーパーチタニウム採用の限定ウオッチ

シチズン アテッサ

エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト サンウルブズコラボレーション

10万8000円

人気作をベースにしたスーパーラグビー参戦の日本チームとのコラボモデル。世界4エリアでの電波受信機能と、世界26都市の時刻に瞬時に切り替え可能な「ダイレクトフライト」機能を備えています。φ41.5×D9.7㎜。限定800本。

 

↑外装には、ステンレスより約40%軽く、耐久性にも優れた独自のスーパーチタニウムTMを採用。質感の高い光沢も魅力です

 

【評価】

機能性:★×4/装着感:★×4/駆動時間:★×4.5

薄くて軽いケースは良好な着け心地。好みが分かれる限定仕様は、程良くカジュアルな配色。同ジャンルでは、高機能寄りです。

 

【特選5】上質ケースにマッチするカーフストラップを採用

オシアナス クラシックライン

OCW-T2600L-1AJF

9万1800円

熟練職人が手がける「ザラツ研磨」で平滑度の高い鏡面仕上げと、多彩な機能を特徴とする一本にカーフストラップを採用。デュアルダイアルで世界2エリアの時刻がひと目で確認できます。W42.8×H48.2×D10.7㎜。

【評価】

機能性:★×4.5/装着感:★×4/駆動時間:★×4

ワールドタイムは世界29都市に対応しますが、表示がやや煩雑。フル充電からの駆動時間は約5か月。チタン+レザーで56gと軽い。

 

 

【特選6】丸型G-SHOCKのエクストリームスポーツ仕様

G-SHOCK

G-LIDE GWX-5700CS-1JF

2万3760円(5月発売予定)

トップサーファーから支持の厚いG-LIDE新作は、ソーラー電波を搭載した丸型ウオッチ。液晶上部のタイドグラフには世界100ポイントの潮汐データがプリセットされます。W45.4×H48.9×D14.2㎜。

【評価】

機能性:★×4.5/装着感:★×3.5/駆動時間:★×4.5

カジュアル感強めな樹脂ケースはG-SHOCKでは薄型の設計で着けやすいです。駆動時間もフル充電から約10か月と十分。

 

 

【ジャンル3】100年以上の歴史を持つ信頼性の高い究極のアナログ「機械式時計」

精度については他の2ジャンルに及ばずとも、長期使用に対する信頼感は抜群。光を透過させる必要がないため文字盤の質感も良く、独特の高級感があります。

 

【特選7】国産1stダイバーズの流れを汲む限定カラー

セイコー プロスペックス

ダイバースキューバ SBDC059

10万8000円

国産初のダイバーウオッチを現代的にアレンジした現行機をベースに、1000本限定で特別カラーを採用。特徴的なグリーンダイアルで南国のサンゴ礁を表現しました。200m潜水用防水と耐磁性能を有します。W42.6×H49.8×D13.8㎜。

【評価】

機能性:★×4.5/装着感:★×3/駆動時間:★×4.5

200m潜水用防水の機械式で破格の一本。ステンレス製の外装は189gと重厚な装着感です。駆動時間は一般的な最大50時間。

 

↑ダイバーズウオッチならではの大型インデックスは蓄光タイプ。暗所でも十分な視認性が得られます

 

 

【特選8】昼と夜が判別できるユニークな意匠を採用

エプソン販売

オリエントクラシック RN-AS0002S

6万1560円

主時刻表示と連動しながら昼夜を判別する機械式時計の伝統機構「サン&ムーン」を、6時位置にセット。9時側の開口部に加え、シースルー仕様の裏蓋側でもギアの動きが存分に楽しめます。こなれた価格も魅力です。W42×H49.5×D14㎜。

【評価】

機能性:★×3.5/装着感:★×4/駆動時間:★×4

ピンクゴールド色のケースに伝統の機能と、高級感のあるデザインが特徴。実用性よりもメカニズム好きな人向けの一本です。

 

↑ギアの回転を制御するテンプの往復振動とサン&ムーンディスクが個性的。仕上げの美しさも注目です

 

 

【特選9】ブルーの挿し色を効かせた一本

エプソン販売

オリエントスター モダンスケルトン

RK-DK0003B

8万9640円

実用性の高いパワーリザーブ表示を12時側に備えた一本。9時位置だけでなく、2時位置や4-7時位置でもムーブメントを露出した文字盤が特徴的です。パワーリザーブ表示とガラス縁にはブルーを配しています。W41×H49×D12.4㎜。

【評価】

機能性:★×4.5/装着感:★×3.5/駆動時間:★×4

最長40時間以上パワーリザーブの残量表示は実用的。160gと重めだが10気圧防水で耐磁性もあり高性能です。

精度を極めたビジネスの最強パートナー・オシアナスの上質な世界に浸る

2004年にデビューしたカシオのオシアナスは、10万円代の高級マルチファンクションウオッチの市場を開拓したパイオニア。いまでは数多くのメーカーから同様のモデルが出ていますが、一番人気はいまもオシアナスのようです。それほどまでに多くの人を惹きつける理由がどこにあるのか、先日行われた「オシアナス プレミアムパーティ2017」を通じて探っていきます。

 

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舶来の高級時計に匹敵するラグジュアリーな世界観

国産時計で、しかも10万円代という価格は、決して安いものではありません。むしろ言葉の響きだけなら、多くの人にとっては「高い」と感じることでしょう。それでもオシアナスはビジネスマンを中心とする多くの人々から支持を集め続けてきました。

 

ブルーをテーマカラーにする手法は、いまやすっかり腕時計の新スタンダードとして定着していますが、オシアナスでは当初からブランドカラーとして使い続けています。それとアーバンな世界観が融合したオシアナスには、特別な上質感があります。

 

こうした製品のキャラクターを空間で演出すると、このような世界が生まれるわけです。

↑イベント中盤では、OCEANUSが提案するWebスタイルマガジン「BLUE MOTIONS」編集長の長崎義紹氏(左)、時計ライターの篠田哲生氏(中央)、カシオ計算機 デザイン企画部の花形茂氏(右)の3名によるOCEANUS新作のトークセッションが行われた↑イベント中盤では、OCEANUSが提案するWebスタイルマガジン「BLUE MOTIONS」編集長の長崎義紹氏(左)、時計ライターの篠田哲生氏(中央)、カシオ計算機 デザイン企画部の花形茂氏(右)の3名によるOCEANUS新作のトークセッションが行われた

 

 

↑氷でできたオシアナスのオブジェは、上からカクテルと通してグラスへ注ぐという趣向も。出来上がったオリジナルカクテルは、もちろんブルー↑氷でできたオシアナスのオブジェは、上からカクテルと通してグラスへ注ぐという趣向も。出来上がったオリジナルカクテルは、もちろんブルー

 

 

↑パーティの最後を飾るのは、ORIGINAL LOVE・田島貴男氏。アコースティックギター一本で代表曲の『接吻』や『プライマル』など全5曲を熱演すると、会場の盛り上がりも最高潮に!↑パーティの最後を飾るのは、ORIGINAL LOVE・田島貴男氏。アコースティックギター一本で代表曲の『接吻』や『プライマル』など全5曲を熱演すると、会場の盛り上がりも最高潮に!

 

 

先ほど国産時計で10万円代は高いと言いましたが、スイス製の高級時計で購入を検討すれば、その予算は50万円は必要となるでしょう。それは職人技が詰まった製品であることと同時に、ブランドのステータスを手にいれるための価格でもあるのです。

 

一方、オシアナスに関していえば、先進テクノロジーと職人技を結集して作られた腕時計で、かつ上質な世界観も兼ね備えているわけです。

 

 

オシアナスはビジネスウオッチの最有力候補

ビジネスウオッチは、「目上の人に失礼にならず、部下に対する手本にもなる」という第三者の目線をも考慮すべきですが、この条件をオシアナスは満たしてくれるわけです。

 

しかも基本的には薄型設計でシャツへの収まりがよく、ブレスレット仕様が標準なので毎日の着脱にも耐えてくれます。ソーラー駆動で定期的な電池交換が不要な点も大きな魅力。

 

GPSハイブリッド電波ソーラーや、3way受信のハイエンドモデルなら、世界中あらゆる場所で正確な現地時刻が瞬時にわかるので、急な海外出張にも強力なパートナーになってくれます。

 

 

最新ハイエンドモデル3作

 

↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在

 

 

↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在↑「OCW-G2000-2AJF」21万6000円。3way受信システムに対応したソーラーウオッチのシンプル版。見た目は控えめながら、ザラツ研磨による平滑度の高い面仕上げや透明度99%を誇る両面無反射コーティングデュアルカーブサファイアレンズなど、上質な作り込みは健在

 

 

↑「OCW-G2000L-1AJF」21万6000円。縦51.1×横46.1×厚さ14.3mm/質量68g。3way受信システムに対応した先進モデルに、チタンベゼル&本革クロコバンドを採用した限定品↑「OCW-G2000L-1AJF」21万6000円。縦51.1×横46.1×厚さ14.3mm/質量68g。3way受信システムに対応した先進モデルに、チタンベゼル&本革クロコバンドを採用した限定品

 

 

このようにハイクラスな世界観と先進のテクノロジーが10万円代で手に入るわけですから、オシアナスが誕生から約15年を経てなお人気があるのも納得のいく話。この価格帯で、このクオリティはむしろ安いとさえ思います。

 

2018年1月15日まで、オシアナス購入者を対象にしたキャンペーンを開催中。

 

詳細はキャンペーンサイトへ http://oceanus.casio.jp/cp/

オシアナスブランド公式サイト http://oceanus.casio.jp

OCEANUS WEBマガジン『BLUE MOTIONS』 http://oceanus.casio.jp/club/blue/