豪の男性が妙な岩石を発見! 金だと思ったら、もっと珍しい物だった

金が埋まっていると思って岩石を保管していたら、実は金どころか、もっと希少な物だった……。オーストラリアの男性がそんな驚きの体験をしました。

↑金入りの岩石ではなく…(画像提供/ScienceAlert/YouTube)

 

デイブ・ホールさんは、2015年に岩石を発見しました。手にしていた金属探知機を使ってみると、岩の大きさに比べて18kgと重さがあり、密度が高いことがわかったそう。そのため、デイブさんはこの岩石には金属が埋もれていると確信したのです。

 

しかし、試しにハンマーで叩いてみても、岩にへこみすらできることはなかったのです。そこで、デイブさんはメルボルン博物館にこの岩石を持ち込みました。その結果、この岩石は地球上の物ではないことが明らかに……。

 

地質学者によると、これは隕石だということ。「おそらく火星と木星の間の小惑星帯から生まれたもので、いくつかの小惑星が衝突し、それが地球に落ちてきた」と言います。地球に落ちてきたのは200年程度前と推測されるそう。

 

デイブさんはそんな希少な隕石を持ち帰ったことについて「10億分の1、あるいは1兆分の1くらいの偶然だ」と驚きを隠せません。金とは違う意味で、もっとずっと価値の高いものを見つけたデイブさん。「雷に2度打たれる可能性のほうが高い」と話しています。

 

【主な参考記事】

New York Post. Lucky man who hoarded ‘gold’ for years shocked to discover it’s something far rarer. November 29 2024

豪の海岸に異様なフジツボが大量に出現! まさか食べられるの!?

半透明の触手のようなものが伸びた異様な生き物が、最近オーストラリアの海岸に打ち上げられました。「こんな奇妙なもの見たことがない!」という声がSNS上で相次いでいます。

↑豪の海岸で発見された謎の生き物(画像提供/Top Facts/YouTube)

 

場所は南オーストラリア州ポートエリオット。海岸沿いを歩いていた人が、この奇妙な生き物の存在に初めて気づき、SNSに投稿しました。ゼラチン状とみられる太めの触手のようなものが伸び、先端部分には貝殻のようなものがついています。

 

上の画像の右上に一緒に犬が映っており、それと比べてもこの生き物がそれなりに長くて大きいと想像できます。

 

この正体は、フジツボ。桟橋やふ頭の橋げたなどに付着するほか、今回のように海岸に打ち上げられることがあるそうです。ただし、今回の場合は漂着したフジツボがあまりにも大量であり、南オーストラリア大学で海洋生態を研究するある博士は「この群れの大きさには驚くばかりだ」と話しています。

 

同博士は「桟橋の鉄塔などにフジツボが密集して群れとなり、その一部が海岸に流れついたに違いない」と推測しています。

 

一方、この出来事を報じたある地元メディアの記事は「この生き物を食べてみる?」という見出しを付けています。フジツボは甲殻類の一種で、ポルトガルやスペインでは溶かしバターを添えて料理として食べられているそう。味わいはロブスターやカニに似ていて、高級食材のひとつなのだとか。未確認生物かと思うようなぎょっとする見た目ですが、食べてみると意外とイケるものなのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Alien-like creature washes up on beach, stunning visitors: ‘The freakiest thing I’ve ever seen’. October 29 2024

100人のドナルド・マクドナルドが豪の店に侵入!? スマイルの理由は…

オーストラリアのマクドナルドの店に、100人近いドナルド・マクドナルドが押しかける……。そんな奇妙な珍騒動が起きました。

↑おめでたいドナルドたち(画像提供/barstoolsports/TikTok)

 

赤いアフロヘアとピエロのような顔、それに赤と白のボーダーと黄色のつなぎを着た大勢の人々。彼らの正体は、ビクトリア州にある地元の学校の女子学生たちです。

 

毎年行われる学校終了の行事の一環として、生徒たちはドナルド・マクドナルドを装い、地元のマクドナルドの店に入っていったのです。

 

ドナルド・マクドナルドの数は少なくとも100人。店の入口からカウンターまで、ドナルド・マクドナルドで埋め尽くされています。生徒の中には、友だち同士で写真を撮ったり、本物のマクドナルドの店員と交流したりする人もいたようです。

 

この様子を映した動画投稿には、「面白い!」「笑いがとまらない」「どうやってこんなに多くの人を賛同させたのか?」などのコメントが多く寄せられています。

 

もしも周囲に迷惑がかかっていないのなら、ドナルド・マクドナルドになった本人たちも周囲の人たちも楽しいひとときになったに違いないでしょう。

@barstoolsports Lovin It 🤣 @Lowering The Bar (via:@sacballzz ♬ McDonalds Beeping Sound – Matthew Barrie

 

【主な参考記事】

New York Post. Catholic schoolgirls storm McDonalds, wreak mayhem dressed in Ronald McDonald costumes. October 23 2024

インフレと戦う豪のレストランが苦肉のサービスを提供。客が憤慨するわけとは?

食材も人件費も家賃も、何もかもが値上がりするなか、レストラン側は顧客から少しでも多くのお金を徴収しようとしているのかも……。あるオーストラリア人が、レストランで「週末料金を加算された」経験をシェアしました。

↑今まで見たこともない費用が隠れているかも

 

この男性がレストランで頼んだのは、ビーフ・ペッパー・ライス2人前と、ペプシマックスという飲み物。清算すると、ビーフ・ペッパー・ライス1人前が16.50豪ドル(約1760円※)、ドリンクは3.95豪ドル(約420円)。その割には合計金額が40.97豪ドル(約4380円)と割高な印象です。

※1豪ドル=約106.8円で換算(2024年6月28日現在)

 

よくよくレシートを見てみると、「カードの支払い手数料0.79%」と「土曜日料金10%」が加算されていたのです。追加料金にかかったお金は全部で3.92豪ドル(約420円)。食事代金の10.79%ですから、決して見逃せるものではありません。

 

この男性は、レシートの写真とともに「カードの手数料と追加料金はもはや当たり前なのか?」というコメントとともにオンラインに投稿。男性と同じように、隠れた追加手数料に憤慨する人が多く、「“隠れコスト危機”を止めるために、規制当局はもっと働きかけるべき」という声があふれました。

 

店舗によっては、「キッチンフィー」「アプリシエーションフィー」などと名前をつけて、食事代金に加算するところもあるのだとか。昨今の経済状況に対応するためには苦肉の策かもしれませんが、海外で食事をするときは、レシートにそんな追加料金が加算されていないか、しっかりと確認したほうがいいかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Diner outraged at restaurant’s surprise detail on receipt. June 26 2024

豪の海岸で160頭のクジラが打ち上げられる。地元住民が救出作戦決行

まるで網にかかった魚の群れのように、何頭ものクジラが重なるように波打ち際に集まった……。そんな異様な光景が先日、オーストラリアで見られました。

↑波打ち際に打ち上げられたゴンドウクジラ(画像提供/ABC News/YouTube)

 

西オーストラリア州パースの南部にある海沿いの街、ダンズボロー。その海岸に、数多くのゴンドウクジラが打ち上げられていたのです。その数は、なんと160頭。

 

波打ち際に連なるように何頭もクジラが集まり、沖に戻ろうと必死に尾を水面に打ち付けるものもいれば、体力が奪われてしまったのか、大人しくただ横たわるものもいたり……。目撃した住民は「本当に圧倒的だった。そして混乱してしまった」などと語っています。

 

クジラが陸上で生き延びられるのは、6時間ほどだそう。それまでにクジラを海に戻さなければなりません。そこで、州の公園野生動物局が出動。地域の住民も加わって、クジラを海に戻す救出作戦が決行されたのです。

 

クレーンを使って、クジラを吊り上げて運び海に戻したり、まだ波打ち際にいるクジラは住民がクジラの身体を押して沖の方へ促したり。クジラの鼻の穴(噴気孔)をきれいに保ち水をかけるとダメージが少ないそうで、子どもが一生懸命に噴気孔に水をかけてあげたり。大人も子どもも、女性も男性も、たくさんの人が集まって、クジラの救出を行ったのです。

 

その結果、少なくとも28頭は残念ながら死んでしまいましたが、130頭は海に戻されたそうです。

↑打ち上げられたゴンドウクジラを救出する地元住民(画像提供/ABC News/YouTube)

 

しかし気になるのは、なぜこのクジラが集団で打ち上げられてしまったかということ。救助活動にも加わった海洋環境研究グループのメンバーは、ゴンドウクジラの社会性が関係しているとみています。というのも、ゴンドウクジラは群れの仲間が病気やケガになったときに、互いに気配りをみせることがよくあるそう。

 

今回打ち上げられたクジラのなかには生まれたばかりの赤ちゃんがまぎれていたそうで、この赤ちゃんクジラが海岸近くでなんらかの危機に見舞われ、それを助けようと仲間のクジラも集まって、こんな事態に発展してしまったのかもしれないと言います。

 

過去に、スコットランドで50頭以上のゴンドウクジラが打ち上げられたことがありましたが、その際は多くのクジラを助けることができませんでした。西オーストラリア当局では、今回海に戻したクジラが再び浜に打ち上げられないか、しばらく監視していくとのことです。

 

【主な参考記事】

CNN. ‘The final result was good’: 130 whales rescued from mass beach stranding in Western Australia. April 25 2024

馬に乗った人が豪の商店街に突如出現! 背中のバッグをよく見ると…

オーストラリアのシドニー郊外の街、パディントン。そこに黒い馬が現れ、辺りの人々が騒然とする出来事がありました。しかも、馬に乗っていた男性は「ウーバーイーツ」のバッグを背負っていたのです。

↑馬で宅配中(画像提供/@jessielouiset/TikTok/TheProject)

 

ヘルメットをかぶりウーバーイーツのバッグを背負った男性は、レストランやショップが立ち並ぶ商店街のようなところを、馬に乗って悠々と進んでいきます。

 

これを見た人はびっくり。足を止めて男性と馬をじっくり見たり、携帯で写真やビデオを撮ったり……。おかげで、この様子を収めたTikTokの動画は瞬く間に再生回数が伸びて、話題になっているそうです。

 

一般的にウーバーイーツの配達員が使うのは、自転車やバイク。それらに比べると馬での配達はずっと時間がかかりそうです。「ウーバーイーツで届く食べ物が冷たいのも不思議ではない」というコメントや、「これまでで一番クールなウーバーイーツ!」なんて声も寄せられています。

 

ただ、SNSで話題になったおかげで、ウーバー側にこの情報が届き、ウーバーではこの件について現在調査中とのこと。「私たちは高い安全基準を設けていて、馬に乗って配達するのは方針に反している」とコメントを発表しています。

 

ウーバーイーツの配達員をしている人は、注目されることを狙って、馬で配達を行うようなことはしないほうが良さそうです。

 

【主な参考記事】

New York Post. UberEats employee delivering food on horseback takes social media by storm: ‘No horsing around’. April 11 2024

愛猫の首にヘビが! 必死に戦う飼い主が使った意外な武器とは?

相手の身体に巻き付いて絞めつけるヘビ。その締め付ける力はかなりのもので、巻き付けられた相手は、呼吸すら十分にできなくなり弱ってしまうといわれています。では、もし自分の大切なペットがヘビに巻き付かれてしまったら、どうしますか?

↑猫の首に巻きついたヘビ(画像提供/People/Rebecca Daynes

 

オーストラリアのブリスベンに暮らすレベッカ・デインズさんは1月下旬、飼い猫のメイベルの首に、ヘビが巻き付いていることに気付きました。しかも首に2重にも3重にも巻き付いており、まるでメイベルの息の根を止めようとしているようです。

 

慌てたレベッカさんは、キッチンからサラダトングを持ち出し、それを使ってヘビをメイベルの身体から離すことに成功。「とにかく愛猫を救いたくて必死だった」とレベッカさんは話しています。

 

その後、どんなヘビがメイベルに巻き付いていたのかを知るため、ヘビの写真を撮り鑑別する団体に送りました。その結果、オーストラリア東部全域に生息する、ヒガシブラウンヘビという有毒のヘビだったことがわかったのです。

 

幸いにもメイベルはこのヘビに噛まれてはいなかったようで、48時間以上経過した後も元気に過ごしているそう。

 

ただ、メイベルは脳腫瘍を抱えているため、レベッカさんは普段、メイベルを家の外に出さないようにしているのだとか。それにも関わらず、いまでも外に出ようとするといい、「明らかに何の教訓も学んでいない」とおどけて話しています。再びヘビに狙われないといいのですが……。

 

【主な参考記事】

People. Woman Saves Cat with Salad Tongs After Pet Gets Venomous Snake ‘Tightly Coiled’ Around its Neck’. February 6 2024

ヘビがキツネを首つりに…。豪の住人が自然の残酷さを捉えた

ヘビがキツネの首に身体を巻き付けたまま、屋根からぶら下がって首つり状態にする……。そんな衝撃的な映像が撮影されました。

↑自然の世界は厳しい(画像提供/Jason8V92TA/X/New York Post)

 

この動画が撮影されたのは、オーストラリアのサンシャインコースト。ダニエル・バスストラさんは、自宅のベランダの屋根からヘビがぶら下がり、その先にキツネがいることに気づき、すぐに撮影を始めたそう。

 

体長1mほどはありそうな巨大なヘビは、しっかりとキツネの首に身体を何重かに巻き付け、そのまま屋根からぶら下がっています。そのため、まるでキツネは首をつっているよう。しばらくこの状態が続いた後、キツネは床に落ち、そのままぐったりとしていたことがわかります。

 

ダニエルさんによると、ヘビはキツネの首に巻き付いて殺し、屋根の上まで持ち上げようとしたが、バランスを崩して失敗。キツネを落としてしまったのではないかと推測しています。

 

この地域では、動画で撮影したくらいの大きさのヘビがいて、キツネを食べることも一般的なのだとか。残酷に感じられる捕獲方法だったためインパクトの大きい映像となってしまいましたが、ダニエルさんは「このビデオは、健全な生態系の一部を表しているだけ」と話しています。

 

【主な参考記事】
New York Post Post. Wild video shows python hanging from rafters pulling possum up by its neck. November 29 2023

豪州の海岸に打ち上げられた「ホホジロザメ」の頭部、下半身を食べたのは…

海の食物連鎖の頂点に君臨するといわれるサメ。そんな最強の存在であるはずのサメが、オーストラリアの浜辺で、身体を食いちぎらた状態で打ち上げられていたのです。誰の仕業か? 同国の政府機関が調査を始め、ある生き物の名前が浮上しました。

↑無残な姿で見つかったホホジロザメの死骸(画像提供/Sky News/YouTube)

 

ホホジロザメの死骸が見つかったのは、ビクトリア州ケープ・ブリッジウォーターの浜。地元の人が見つけたとき、このサメの身体は半分ほど引き裂かれていたそう。このニュースを報じた動画を見ても、サメの頭部は残っていますが、下半身は原型をとどめていないことが分かります。

 

海の中で最強の存在ともいわれるサメに、これほどのダメージを与えたのは一体何者なのか? その答えを明らかにするために、ホホジロザメの死骸は政府機関に送られることになりました。

 

フリンダース大学のマイヤー博士は、「まだ100%明らかではないが、シャチがサメの肝臓を食べるために、サメを攻撃した可能性が高い」と話しています。

 

マイヤー博士によると、シャチは食べ物の好き嫌いが多いのですが、ホホジロザメやアオザメ、イタチザメの肝臓を好むそう。マンボウやジュゴンの腸も好きなのだとか。

 

さらに、サメの死骸が見つかったポートランド周辺の海は、ホホジロザメが多く生息する海域で、シャチが獲物を狙う場所。そのため、今回見つかったサメは、シャチの群れに襲われて内臓を食べられた可能性があるというわけです。

 

サメ対シャチの対決は、シャチに軍配が上がるのかもしれません。

 

【主な参考記事】

ABC News. Killer whale attack suspected as great white shark carcass washes up on Victoria’s coast. October 17 2023

15年間待っていた。豪の女性がふるさとで「金」を大発見!

世界情勢が混沌とし、金への注目度が高まる中、オーストラリアでは最近、若い女性が金塊を大発見しました。アナログとも思える方法で金が見つかったのは少し意外な場所。この金は長い間、この人に見つけてもらうのを待っていたのかもしれません。

↑よく知っている場所にあったなんて…

 

金を見つけたのは、オーストラリア人女性のタイラー・マホニーさん(27歳)とその家族。彼女のインスタグラムには、セルフィーや友だちと遊ぶ様子など、若い女性らしい投稿で溢れています。でも、そこに時々投稿されるのが、金を手にしている彼女の様子。そう、タイラーさんはフルタイムで金を採掘しているプロなのです。


先日、タイラーさんはドキュメンタリー番組に出演し、自身のキャリアで最大の金を掘り起こしたときのことを紹介しました。

 

金を見つけたのは、彼女が小さいときに住んでいた場所。昔はよくそこで兄弟と遊んでいたそうですが、今回の仕事で15年ぶりに戻ったそうです。

 

機械は使わず、手動の道具と豚を使って、父と兄と一緒に地面を掘り起こしていると、黒い鉄の塊の中に数多くの金色の斑点が見えてきました。「金の鉱脈のようだった」とタイラーさんは言います。

 

結局、3人がこの日に採掘した金は、全部でおよそ12万7000ドル(約1850万円※)相当。金を溶かしてゴールドバーにしたとのことです。

※1ドル=約145.6円で換算(2023年9月1日現在)

 

経済が不安定なときに安全な資産として重宝される金ですが、マホニーさんは久しぶりにふるさとに戻って正解でしたね。お宝というのは案外、身近な場所にあるものなのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. I’m a real-life gold digger — I found $125K with just a few hand tools and a pig. Aug 30 2023

豪の電車で「犬」がまさかの一人旅! 大冒険の結末は?

1人で電車に乗ることは、小さな子どもにとって「大冒険」。それは犬にとっても同じかもしれません。オーストラリアで、ある犬が1匹で電車に乗って旅するという珍事が起きました。

↑迷わず電車に乗り込んだラブラドール

 

この可愛らしいハプニングが起きたのは、メルボルンのフリンダース・ストリート駅。午前8時20分に出発する電車に、「ストーム」という名前の1匹のラブラドールが乗り込んできたのです。

 

駅のカメラが捉えた映像によると、ストームはホームを歩きまわり、電車の入口の前で少し立ち止まると、躊躇することなく乗り込み、その直後にドアが閉まったのが分かります。映像には他の乗客は写っていませんが、ストームはしっぽを振りながら、なんだか楽しそう。

 

電車の中にいた乗客は、飼い主と見られる人物が一緒にいないストームの姿に、きっと驚いたことでしょう。結局、乗客からの連絡を受けたのか、電車が8駅ほど停車して再びフリンダース・ストリート駅に戻った際、電車の運転士がストームを連れてホームに降り、別の職員にストームを引き渡しました。

 

ストームはマイクロチップを装着していたため、その情報から飼い主に連絡が行き、ストームは飼い主のもとに無事帰っていったそうです。

 

ちなみにメルボルンでは、電車やトラム、バスにペットを連れて乗車することは認められていますが、今回の珍事で電車が30分ほど遅れたそうです。ただ、ストームはもともと人懐っこい犬のようで、職員に保護されて飼い主の迎えを待っている間も、職員たちに撫でられて「特別な対応」を受けたとのこと。

 

ストームの大冒険は、こうしてハッピーエンドで幕を閉じたそうです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Dog joins early morning commute by hopping on train alone: ‘He just needed an adventure’. July 25 2023

「腕立て伏せ」で世界新記録! 桁違いの回数にびっくり

最近、オーストラリアの男性アスリートが腕立て伏せを1時間に3249回行い、ギネス世界記録を更新しました。

↑人間はそんなに腕立て伏せができるなんて知らなかった…

 

この快挙を達成したのはダニエル・スカリさん(30歳)。実は2022年4月、腕立て伏せを1時間に3182回を行い、世界新記録を樹立していました。しかし、その年の11月にオーストラリア人のライバルにその記録を破られていたのです(3206回)。

 

タイトルを奪還できた要因としてスカリさんは全身運動のバーピーを挙げています。このトレーニングをしながら彼の身体は未知の領域に挑んでいたそう。また、スカリさんは12歳のときに左腕を骨折し、それ以降ずっと痛いそうですが、バーピーのおかげでこの痛みとうまく付き合えていると言います。

 

次の目標は、体幹トレーニングのプランクで世界最長記録を更新すること(ここでもスカリさんは記録保持者だったそう)。健闘を祈りましょう。


【主な参考記事】

UPI. Athlete does 3,249 pushups in hour to break world record. July 13 2023

 

「ベビー・トーク」は赤ちゃんの言葉の発達に役立つ? 役立たない? 豪の最新研究で分かったこと

育児中のパパ・ママの関心事の一つは、赤ちゃんがいつから話し始めるか? できるだけたくさん話しかけて、子どもが少しでも賢くなればと思っている人も少なくないかもしれません。

↑普通に話すだけではつまらない

 

幼児の世話をする人が、幼児に対して用いる言葉を「ベビー・トーク(baby talk)」もしくは「ケアテイカー・スピーチ」と言います。ベビー・トークのわかりやすい特徴として以下の3つが挙げられます(『英語教育用語辞典』〔大修館書店〕を参考)。

 

  • 短い文が多い
  • 明瞭な発音が用いられる
  • 誇張したイントネーションを伴うことが多い

 

実はこんなベビー・トークに関して研究者の間ではさまざまな意見があり、ベビー・トークは幼児の言語理解や習得を促進するという意見もあれば、逆にあまり役に立たないという人もいます。しかし、先行研究の多くは欧州の言語や中国の広東語、日本語を対象にしていたので、まだまだ研究の余地があります。

 

そこで、オーストラリアの研究チームが、同国の中央部で3000人以上に話されているワルピリ語のベビー・トークを調べ、最近その結果を発表しました。やはりベビー・トークは幼児の言語習得の役に立つと言うのです。

 

本稿で研究の内容に立ち入る余裕はありませんが、同研究チームによれば、ワルピリ語でもイントネーション(特に音の高さ)が変化することが初めて明らかになったそう。ワルピリ語のベビー・トークは英語のそれと似ているようですが、違う点もいくつかあったようです。

 

例えば、ワルピリ語のベビー・トークは音が高くなるうえ、母音の音がまるで幼児が発したかのような音に変わるとのこと。これによって幼児の注意が発話に向かいやすくなると考えられるそうです。また、ワルピリ語の話者は母音の音を変えることで、物に名前があることを幼児に教えていることも判明しました。このようにして、幼児は世界を認識していくのですね。

 

ワルピリ語の話者がこのようなベビー・トークをすることができるのは、母音の数が3つだからだと同研究チームは考えています(日本語は5つ)。つまり、母音の数によって、幼児の世話をする人たちが取るコミュニケーション戦略が変わるのです。

 

このような理由で、同研究チームはベビー・トークは役に立たないものではなく、幼児の言語習得を助ける大切なものであると述べています。今回の結果を踏まえれば、ベビー・トークは決して疎かにできませんね。

 

【出典】
Rikke Louise Bundgaard-Nielsen, et al. A new study of Warlpiri language shows how ‘baby talk’ helps little kids learn to speak. The Conversation. June 23 2023

豪の森林地帯で5日間行方不明の女性を救出。絶体絶命の状況を救ったのは…

最近、オーストラリアの人里離れた森林地帯で、ある女性が、運転していたクルマが沼にはまって動けなくなり、5日後に救出されたというニュースが報じられました。彼女は健康上の理由で歩くことができないうえ、携帯電話もつながらなかったそう。絶体絶命の中、彼女はどうやって生き延びたのでしょうか?

↑リリアンさんを救出する際の様子

 

この女性の名前はリリアン(48歳)。母親に会うため、ブライトという町からダートマスダムという町に向かいクルマを走らせていました。すると行き止まりにぶつかり、クルマの向きを変えようとしたところ、泥にはまってしまったのです。

 

そこは、ユーカリの木が生い茂る林の中。しかも不運なことに、携帯電話の電波が届かない場所で、彼女は健康上、歩くことが困難でした。しかも、気温が1℃近くまで下がる寒さが追い打ちをかけるように彼女を襲ったのです。

 

リリアンが持っていたのは、母親にプレゼントするつもりだった小さなスナックとキャンディ、そして1本のワイン。クルマの暖房をつけ、それらで彼女は飢えをしのいでいたのです。

 

救出のきっかけとなったのは、家族が警察に相談したから。毎年、家族の誕生日には「ハッピーバースデー」の電話がかかってきたのに、今年は電話がなかったことから、不審に思った家族が警察に通報。ヘリコプターも出動する捜索を展開し、ついに5日後、ヘリコプターに向かって手を大きく振るリリアンを発見。パトカーがかけつけて救出したのです。地元警察が公開した動画では、警察官が近づくと、リリアンは両手を大きく広げ安堵している様子がよくわかります。

 

後からわかったのは、リリアンはお酒を飲まないということ。しかし持っていた1本のワインを飲み干して、この苦難を乗り越えたそうです。

 

もしあなたが、同じような場面に遭遇したら、どうやってその窮地を脱しますか?

 

【主な参考記事】

NPR. How wine and candy helped an Australian woman survive 5 days in the bushland. May 10 2023
Victoria Police. Missing woman Lillian rescued by Air Wing. May 5 2023

日用品が毎週2回、すべて入れ替え! オジーの心をわし掴むドイツのスーパー「アルディ」

オーストラリアでいま人気上昇中のドイツ資本スーパーマーケット「アルディ」。オーストラリアでの開業は2001年ですが、すでに大手の競合を追い抜きつつあります。そんなアルディがどのようにビジネスを成功させているのか、その経営手腕を探ってみました。

 

従来のスーパーとは違うビジネス形態

スーパーマーケット「アルディ」がオーストラリアで話題に上り始めた数年前、筆者は好奇心で足を運んでみたことがあります。ところが当時は、店内をざっと一周しただけで、買い物はゼロ。というのも、それまでのスーパーマーケットのイメージとはひどくかけ離れていて、素通りしてしまったからです。

 

「見たことも聞いたこともないようなブランド品」が並ぶ棚、箱から出されず棚に置かれた商品(箱は品物が取り出しやすいよう切り開いてある)、商品をレジまで運ぶ長いコンベヤー、そして店の中央に置かれた日用品の数々――。アルディでは店内のありとあらゆるものが、一般的なスーパーマーケットとは違っていました。それからしばらくはアルディへ行きませんでしたが、知人友人から高評判を聞いて、再度足を運ぶことに。2回目にして「何とユニークなスーパーマーケットなんだ!」と思いました。

では、そんなアルディにおいて経営の秘密はどこにあるのでしょうか。まずは何と言っても、価格が安いこと。アルディのオリジナルブランドであれば3割くらいは安くなっていますし、野菜や肉などの生鮮食品も、品物によっては半額に近い安値だったりします。もちろん競合店で売られているブランドも置いてあるのですが、例えば、有名ブランドのパンテーンシャンプーなどはおよそ半額ほど。

また、ここで注目したいのが、あまりメジャーではないメーカーの品。いつもの感覚であれば少々抵抗を感じたりするのですが、アルディは厳選なテストを行っていて「保証付き」のラベルを全商品に貼っています(上の写真)。不満があれば、期限付きではあるものの返却が可能。つまり、アルディ側でこれだけ安心対策を施しているおかげで、消費者は抵抗なく買えるというわけなのです。

そして値段が安い理由のひとつに、ブランドの独自化や流通の合理化だけではなく、店舗自体の「運営の合理化」が挙げられます。その1つが販売品の管理。競合店では商品を箱から一つひとつ出し陳列していますが、アルディでは箱から出さず棚に置いてあるので、陳列の工程が省けるうえ、箱数による在庫管理ができます。

さらに合理化をはかっているのが「レジ」。レジにある長いコンベヤーは、レジでの所要時間を減らし、スムーズに進むことができます。顧客は並んでいる間に、商品をコンベヤー上に乗せるようになっており、レジ担当者がトローリーから商品を出す時間が省けるのです。そのうえ、レジ通過後の袋詰めはパッキングエリアでセルフ。これも当然、時間の節約へつながります。ちなみに買ったものを入れる袋は有料なので、利用者は普段、買い物バッグを持参しています。

ただし、これだけでは他店でもよく見かけますが、アルディで一番大きく異なるのは、「毎週2回総入れ替え」となる日用品です。「毎週水曜日と土曜日に半分ずつ入れ替える」という言い方が正確かもしれません。毎回それぞれテーマを設けてあり、例えば、夏が近づくとキャンプ用品、新学期が始まるころであれば学用品といった具合です。

 

支持される「見える化」とフレンドリーな接客態度

アルディは、先に紹介した日用品における販売促進にはチラシを大いに活用しています。様々なところでコストカットしていますが、ことチラシに関しては、紙のチラシを大々的に取り入れ、顧客への視覚的訴求に力を入れています。チラシでは翌週分の販売品も紹介され、店へ行く人はこのチラシを見て、通常の買い物、そしてお買い得品を探すことを楽しみにしている人も多いのです。商品によっては早朝から行列になることもあるほど。

さらに顧客から支持を得ているのが「フレンドリーな接客態度」です。アルディでは社員が幸せでなければ顧客を喜ばせることはできないと考え、社員教育に力を入れています。日本では接客に関してすでに高いレベルに達していますが、オーストラリアではまだまだ。国が違えど、笑顔でフレンドリーに接してくれる店員がいるお店は気持ちがいいですね。