Bluetooth対応のコンパクトなレコードプレーヤー!ジャケットホルダー付き「AX-RP10」

東芝エルイートレーディングは、オーディオブランド「AUREX(オーレックス)」から、コンパクトなレコードプレーヤー「AX-RP10」を4月初旬に発売。アナログレコードを手軽に楽しめるBluetooth送信機能に対応し、レコード世代だけでなく、若年層にもおすすめです。

記事のポイント

スタイリッシュで、一見レコードプレーヤーとは思えないデザインです。リチウムイオン電池を内蔵しており、約3.5時間の充電で最大10時間使用できます。持ち運びもしやすいので、出先でレコード鑑賞するのも一興ですね。

 

AX-RP10は、幅160mm×奥行300mmのコンパクトサイズながら、SN比60dB以上の高音質を実現。直径109mmのダイキャストアルミ合金製ターンテーブルが、ワウ・フラッターを0.2%以下に抑え、安定した回転でレコードの音を忠実に再現するといいます。

Bluetoothに対応しており、ワイヤレススピーカーやイヤホン、ヘッドホンで手軽に音楽を楽しめます。また、有線接続も可能で、お気に入りのオーディオ機器との接続も簡単です。持ち運びや収納に便利な専用収納バッグも付属しています。

アームリフターにより、簡単に針を上げ下げできるので、レコードビギナーでも安心です。レコードの再生が終了すると、ターンテーブルの回転が自動で停止するオートストップ機能も搭載。余計なバッテリーの消費と針の摩耗を防ぎます。

レコードジャケットを立てて飾れるジャケットホルダー付き。お気に入りのジャケットを眺めながら、音楽を楽しめます。トップカバーは最大90°まで開き、操作ボタンは天面に配置するなど、使いやすさにもこだわっています。

 

東芝エルイートレーディング
AX-RP10
価格:オープン

手軽にレコードが聴ける! Bluetooth対応のターンテーブル「TN-180BT」

TEAC(ティアック)は、Bluetoothトランスミッターを搭載したアナログターンテーブル「TN-180BT」をオンラインストア「ティアックストア」限定にて2025年3月中旬より販売します。カラーはブラック、ホワイト、チェリーの3色。直販価格は2万7280円(税込)。

「TN-180BT」(ブラック)

 

記事のポイント

Bluetooth出力に対応しているので、面倒な配線接続せずともワイヤレススピーカーやヘッドホンなどで手軽にアナログレコード再生が楽しめます。33 1/3 回転、45回転、78 回転の3スピード対応で、LP盤からSP盤まで幅広く再生可能です。

 

「TN-180BT」はBluetoothトランスミッター搭載、フォノイコライザー内蔵、カートリッジ装着済みのアナログターンテーブルです。現代のリスニングスタイルに対応した仕様で、通常のターンテーブル同様、アンプやミニコンポに接続できるだけでなく、内蔵のBluetoothトランスミッターから、Bluetooth対応のワイヤレススピーカーやヘッドホンで聴くことができるなど、お手持ちの機器に合わせた様々なスタイルでレコードを楽しめます。

「TN-180BT」(ホワイト)

 

「TN-180BT」(チェリー)

 

また、LP盤やEP盤(ドーナツ盤)だけでなく78回転のSP盤も再生できる3スピード対応で、便利なオートリターン機構を搭載しオーディオテクニカ社製VM型カートリッジを採用した実力派のアナログターンテーブルです。

 

また、オーディオシステムと使用する場合、通常レコードプレーヤーはアンプの近くに設置しなければなりませんが、Bluetooth対応のオーディオシステムなら、ワイヤレス伝送を使うことでターンテーブルを自由に設置することができるので、家具の配置やインテリアスタイルに合わせた置き方が可能となります。

 

キャビネットには高密度MDFを採用し、高い剛性と制振性を確保しています。フォノイコライザーアンプを内蔵しているので、外部音声入力端子(AUX INやLINE INなど)を装備したコンポやラジカセに接続して再生することが可能。フォノイコライザースルーして、フォノ端子付きのアンプにも接続して再生できます。

 

主な特長

●滑らかな回転が特長のベルトドライブ・ターンテーブル

●Bluetoothトランスミッター搭載

●フォノイコライザー内蔵

●フォノ、ライン、Bluetoothの3種類の出力が可能

●33 1/3 回転、45回転、78 回転の3スピード対応

●オートリターン機構

●高密度MDFキャビネットを採用

●オーディオテクニカ社製VM型フォノカートリッジ装着済み

 

ティアック
アナログターンテーブル「TN-180BT」
2025年3月中旬発売
実売価格:2万7280円(税込)

令和の理想のCDプレーヤー登場! 高音質設計かつ多機能なFIIO「DM13 BT」

エミライは、FIIOのポータブルCDプレーヤー「DM13 BT」を2025年2月7日に発売します。カラーはブラック、シルバー、レッド、トランスペアレントの4色展開。実売予想価格は2万6950円前後(税込)。

「DM13 BT」(ブラック)

記事のポイント

シンプルで低価格な製品が多いポータブルCDプレーヤーのなかでは珍しいHi-Fi志向の製品。ポータブル再生機として使えるのはもちろん、CDからUSBメモリへのリッピングも可能。Bluetooth出力にも対応しているので、ワイヤレススピーカーやワイヤレスヘッドホンなどと組み合わせても◎。

 

DM13は、バッテリーを内蔵し持ち運んで使えるポータブルCDプレーヤー。シーラスロジック製DAC「CS43198」を左右独立で2基搭載し、低ノイズ設計のSGマイクロ製「SGM8262」を組み合わせた専用オーディオ回路構成を採用。デュアルDAC+デュアルアンプの構成により、ポータブルCDプレーヤーながら高品位なサウンド再生を実現します。

 

また、よりよいサウンド表現のため出力段も特別に設計。99段階の細やかな音量調整が可能なだけでなく、どの音量レベルでもより明瞭なサウンドを実現しています。

 

ヘッドホン出力は3.5mmと4.4mmバランスの2つを搭載。バランス出力で最大660mW、シングルエンド出力で最大180mWの高出力を実現し、様々なヘッドホンやアクティブスピーカーとの組み合わせが可能です。

 

このほか、デジタル音声出力(同軸/光デジタル兼用)やBluetooth出力など、多彩な出力に対応。BluetoothコーデックはaptX/aptX Low Latency/aptX HD/SBCをサポートしており、ワイヤレスでも高品質なサウンドが楽しめます。

 

手持ちのCDをWAV形式でUSBメモリ(※)にリッピングし、パソコンやスマートホンで楽しむことも可能。WAVファイル再生に対応した一般的なソフトウェアで管理、使用することで、さまざまなデバイスでの共有や再生できます。

※FAT32形式のUSBメモリのみ対応

 

本体には3750mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大約10時間の連続再生が可能。長時間外出時のバッテリー切れの不安を軽減します。また、「D.MODE(デスクトップモード)」を搭載しており、USB接続時は「D.MODEスイッチ」をオンにすることで、DM13はUSBからのみ電源供給を受け、バッテリーを消費せずに動作し、バッテリーの寿命を延ばすことができます。

 

FIIO
ポータブルCDプレーヤー「DM13 BT」
2025年2月7日発売
実売予想価格:2万6950円(税込)

「先端」が特徴的! 音質にこだわるアナタに捧ぐ、サンワサプライのスピーカースタンド

サンワサプライは、スパイク型アジャスター採用のスピーカースタンド「100-SPSTN07M」を1月30日から販売しています。

 

記事のポイント

スピーカーの配置や振動の抑制にこだわりたい方向けのスタンドです。スパイクが床を傷つける可能性があるため、気になる場合はスパイク受けやカーペットなどを併用する必要がある点には注意が必要。

 

フロアスタンド部分に、先端を尖らせることで床への接地面積を減らしたスパイク型アジャスターを採用。これにより振動を抑制し、スピーカーが再生する音の純度を高め、本来の音質を引き出せるとしています。

 

高さは約78cm(スパイク型アジャスター装着時は約79.7cm)となり、スピーカーを耳に近い高さに配置することで、高音域などをクリアに耳に届けられるとのこと。

↑スタンド部分のスパイク型アジャスター。設置部分を極限まで減らし、振動を抑えます

 

スタンド部分はブナの天然木を使用した木目デザインで、インテリアへの馴染みやすさをうたいます。また、天板部分のサイズは23×23cmで耐荷重約10kgとなっており、ある程度大きさのあるスピーカーも設置可能です。また、背面には配線用のケーブル通しを用意しています。

 

サンワサプライ
100-SPSTN07M
直販価格:1万7800円(税込)

知らぬ間にDJデビュー!? DJ機器トップメーカー「AlphaTheta」製品が初心者に優しすぎた

DJ機器の世界トップシェアを誇る、AlphaTheta。オフィスの受付や通路さえ、音楽制作を愛する人なら「おっ」とトキめく空間になっています。 

 

GetNaviが運営する、”モノ好きのための、モノ好きによるコミュニティー”、GetNavi Salon(以下、サロン)は、メンバー向けの限定イベントとして「AlphaTheta 会社訪問&新製品体験会」を11月に行いました。特別に、見学可能エリアを案内いただき、新製品のタッチ&トライを実施。 

 

9月開催のMakuake体験会で展示され、Makuakeのプロジェクトで約3500万円超の応援金額を集めて話題となった音楽制作ギア「Chordcat」をはじめ、魅力的な製品の数々が待ち受けていました。制作者の思いに触れ、中にはその場で購入を決めてしまったメンバーも……。模様をレポートでお伝えします。 

 

 

まるでDJ機器の博物館。ユーモア溢れる会議室 

体験会は、社内見学からスタート。会議室や社内展示エリアを、同社の新規事業開発部・古谷昭博さんに案内してもらいました。 

 

各会議室は「ロック」や「ジャズ」など、音楽ジャンルで命名されており、個性的です。内装も名称に呼応する形でしつらえられており、部屋ごとに独特の世界観を放っていました。古谷さんによれば、「パンク」の部屋で会議する時は、パンクなアイデアが浮かぶのだとか……!? 

 

社内レイアウトを変更中らしく、全てはお伝えできませんが、同フロアに開発・技術スペースを完備。広さは、今回見学した会議スペースの10倍以上だそうです。  

↑受付を通ると、DJ機器のハイエンドモデルや、AlphaThetaの歴史を感じる様々な展示がお出迎えしてくれました

 

↑スクラッチ(ディスクを擦る動作)が初めて実装されたDJ機器「CDJ-1000」の草案も展示されています

 

↑おもちゃ好きの筆者は、DJ機器のカプセルトイの造り込みの細かさにびっくり! (※カプセルトイは現在、販売していません)

 

DJ機器で目にする「Pioneer」の文字。実は深いつながりが…… 

続いて会社説明タイム。AlphaTheta 商品企画部・村井佑史さんが、同社の歴史と商品展開について、スライドを使いながら話してくれました。DJ機器の世界シェア70%を占める同社。実は、ある会社の一部門だった歴史があります。 

 

 

ある会社というのは、「パイオニア」。1994年に世界初のCDJ(CDディスクを読み込んで使用するDJ機器)を開発し、2015年にPioneer DJ株式会社」として事業部が独立後、2020年にAlphaTheta社として再編されました。 

 

社名には「アルファ波からシータ波まで、音楽を通じて気持ち良い体験をしてもらう」という思いが込められているのだとか。DJ・音楽体験をもっと身近なものにするために、アプリケーション、ハードウェア、オーディオデバイスといった商品を展開しています。 

 

DJへの第一歩はこれで決まり。超お手軽なエントリーモデル 

同社が開発に懸ける熱い思いを知ったところで、いざ体験会です。DJデビューを後押ししてくれる「DDJ-FLX2」、新時代のDJ機器「OMNIS-DUO」、音楽制作のベストパートナー「Chordcat」の3製品が登場しました。 

 

まずは、誰でも簡単にDJになれる「DDJ-FLX2」から。商品企画部・新井庸介さんが、実際に目の前で使って見せてくれました。DJ機器と聞くと「複雑そう」と感じる人ほど、イメージが覆されるかもしれません。 

 

同社が手掛ける、数あるDJ機器の中でも「初心者向け」として設計されているだけあって、基本的なDJ機器の機能を踏襲しつつ、直感的な操作が叶うシンプルなレイアウトになっています。しかも、初心者に優しいポイントは「見た目」だけではありません。 

 

お手軽に曲をMIXできる「SMART FADER」機能 

DJの醍醐味の1つは、曲と曲を掛け合わせる技「ミックス」。 

 

従来の操作では、曲と曲に繋ぐには楽曲同士のテンポ(BPM)や音量を手動で調整する必要がありました。例えば、少しでもテンポの調整をミスすると「ドタドタドタ」とリズムの歩調がズレて音楽が崩れてしまいます。 

 

ですが、このSMART FADER機能を使えば、フェーダーのつまみを横に動かすだけでOK。テンポや音量の調整は自動でやってくれるので、違和感なく楽曲を繋ぐことができます。ミックスのハードルが一気に下がりますね。  

 

楽曲にメリハリをつける「SMART CFX」機能  

「ミックス」だけでなく「アレンジ」もまた、DJの楽しいポイント。 

 

例えば、シュワシュワと空気が抜けるような音を追加したり、重低音のみを抜き出してみたり……。DJがパフォーマンスで使う複雑なエフェクト操作を、ノブ(つまみ)を回すだけで再現できる機能がついています。 

 

ダンスミュージックで一度は聴いたことがあるような、音楽のエフェクトを自分でかけられるようになるので、つい没頭してしまいそうです。 

 

対応する音楽ストリーミングサービスとDJアプリケーションは、画像の通りです。 


USB Type-Cケーブルでスマートフォン、タブレット、PCと接続がで
、Bluetooth接続にも対応。主要なDJアプリにも対応しているので、音源との接続も簡単です! 

 

さらに、RCA端子の有線ケーブルからスピーカーにも接続可。これなら、屋外の広いスペースで使う場合も音量がネックになりません。 

↑体験会では、タブレットとスピーカーを接続。Apple musicから楽曲を再生していました

 

USB接続から電力が供給できるのも魅力です(※一部のAndroid製品を除く)。例えば、ドライブ中の助手席やキャンプなど、友達との外出中にもDJプレイが捗りそうですよ。 

 

GetNavi Salonメンバー・コウさんコメント 

パソコンよりも断然軽くて、持ち運びがすごくしやすそう。音量とテンポを機器側が自動で調整してくれるので、音楽が自然につながって気持ちがいい。DJ体験が2万7000円ちょっとで買えてしまうのは嬉しいですね。 

DDJ-FLX2
価格:2万7500円(税込) 

※2024年12月現在は在庫切れですが、再販の予定はあるそうです。 

 

どこでもパーティフロアに早変わり。電源要らずの次世代DJモデル 

 

次に体験したのは、どこでも本格的なDJパフォーマンスができる「OMNIS-DUO」。商品企画部・山本 惇貴さんが説明してくれました。  

 

カラーは、青を基調とした「インディゴ」。使うシーンを選ばず、フォーマル、カジュアル双方に溶け込めるようにデザインされています。DJ機器のカラーはブラックが大半を占める中、独特の存在感を放っています。   

 

PCもスマートフォンも不要で、この機器1つでDJができるという「オールインワンDJシステム」を搭載した本機。オールインワンタイプのDJ機器は数多くありますが、他機器との違いはどういったところにあるのでしょうか。 

 

場所を選ばないバッテリー内蔵型 

一般的なDJ機器は「電源の確保」が絶対条件。ですが同製品はバッテリーが内蔵されているので、どこでも電源不要でDJパフォーマンスができます。しかも最大5時間も連続使用可能! 

 

USB-C端子の接続も可能なので、もし充電が必要になってもモバイルバッテリーがあればOKです。 

 

Bluetoothで外部オーディオと接続可能 

この特徴こそ、まさにOMNIS-DUOの真価。低遅延のワイヤレススピーカーと合わさることで、新世代のDJ機器に化けます。 

 

Bluetooth接続可能なスピーカーは星の数ほどあれど、動作の遅延が課題でもありました。一般的なワイヤレススピーカーを使うと、遅延によって楽曲の繋ぎがズレてしまうそう。ごくわずかであっても、DJにとっては由々しき問題なのです。 

 

ですが、 AlphaTheta社の超低遅延ワイヤレススピーカー「WAVE-EIGHT」を組み合わせると、音声出力に一切の遅延がなくなります! 

↑WAVE-EIGHT。キャリーケースのように運搬でき、防塵防水完備

 

会場ではOMNIS-DUOとWAVE-EIGHTを使用したDJパフォーマンスを体験しました。機器の操作は即座にスピーカーへと繋がり、有線のものと遜色なし。 サロンメンバー全員が違和感なく、シームレスな操作を実感しました。   

 

ワイヤレス機材が揃うと、設営はまさに置くだけ。配線を気にせずに済むので、ロケーションに縛られない、文字通り「自由」なパフォーマンスができますね。 

↑WAVE-EIGHT付属の中継機と接続。独自技術でBluetoothの超低遅延を実現している

  

Bluetoothからの音声入力も可能なので、操作をしている人だけでなく、リスナーからの楽曲提案もできます。友達同士で好きな曲を出し合いながら、DJを交互にやってみるのも面白そうです。 

 

GetNavi Salonメンバー・ゆうさんコメント 

スマートフォンに入っている音声ならほぼなんでも再生できるみたいなので、子供の合唱コンクールなんかも流してみたいです(笑) 操作の遅延もほぼ感じなかったので、マジックみたいでした。 

OMNIS-DUO
価格:23万1000円(税込) 

WAVE-EIGHT
価格:13万5300円(税込) 

 

楽曲制作入門の決定版! Makuakeで目標金額7000%超の音楽制作ギア 

 

最後に体験したのは、音楽制作ギア「Chordcat」。同社の電子楽器ブランド「TORAIZ(トーライズ)」の製品です。新規事業開発部・古谷昭博さんが使い方を説明してくれました。 

↑中央の波紋の柄は、本製品から生まれるアイデアの広がりを表しているそう

 

コード提案機能「Chord Cruiser 

Chordcatを初めて使う際は、 まずはChord Cruiser機能を使ってみてください」と古谷さん。本製品の代名詞とも言える、コード(和音)のレコメンド機能です。 

 

Chordcatには、1万個ものコードが内蔵されており、コードの組み合わせは「約11万通りもある」とのこと。コードを一つ入力するだけで、音楽的にスムーズにつながる次のコードの組み合わせを、製品右部のパッドのランプを光らせて複数提案してくれます。  

 

「パズル気分で音のピースを組み合わせていくように、自分の好みの音を探してみる。このシンプルなコード演奏ができることで、楽曲制作に広がりが出てきます」(古谷さん) 

 

この機能名の由来は、大海原へのクルージング。「ユーザーの自由な感覚で、広大なコードの中から次々とコード進行を作ってもらいたい」という思いを込めているのだそう。 

 

サロンメンバーもガジェットと対話するように、提案されるコードを組み合わせて、その場で曲を作っていました。複雑で難しそうな音楽制作もChordcatがあれば、とっつきやすく、楽しいものへと早変わりです。 

 

4×4のボタンで視覚的に音を保存できる 

 

製品左部の16個のボタンそれぞれに、演奏した音を保存できます。ボタンを押して音をパズルのように置くことで、直感的に曲を作れるのも魅力です。 

 

「開発中のため詳しくはお話できませんが……」とのことでしたが、古谷さんによると、ボタンに保存したの音のデータは「Chordcat Manager」という専用アプリケーション(無償)でパソコン上でも管理ができるようです。楽曲データのバックアップや、MIDIデータの編集が行えるのはなんとも嬉しいところ。 

 

Makuakeで12月10日にプロジェクトを終了しました。クラウドファンディング目標金額は、なんと脅威の7000%超の結果でした!(詳細はこちら)  

 

古谷さん曰く、「音楽理論の学習の難しさやアイデアの枯渇、楽器・DTMソフトの操作の難しさなどを理由に音楽制作を挫折してしまう方々を助けたい。音楽制作を長く楽しく続けてほしい」という思いから生み出された、Chordcat。一般販売も待ち遠しいですね。 

 

GetNavi Salonメンバー・ワタルさんコメント 

Chord Cruiser機能を使ってコードやメロディーを入れるだけで曲が作れてしまう。ドラムのリズムを入れて、曲をパズルのように作っていけて楽しかった。指一本で色々な楽器とセッションをしている感じがとても面白かったです。 

 

このイベントで一番印象に残ったのは、「DJは簡単に始められる」ことでした。 

 

商品企画部・村井佑史さん曰く、「SNSに自分の写真を投稿するのと同じように、自分の知っている曲、好きな曲をかけるだけで音楽表現になる。その点でDJは、作曲したり、歌ったりするよりも簡単に始められる」とのこと。 

 

何となく、DJは操作が複雑で難しそう。そんな先入観からハードルが高いように感じていましたが、この体験会を通じてイメージが180°変わりました。 音楽を流すことで聴く人の心の琴線を刺激する――そんなパフォーマンスを自分もできるのかと、DJに対する心の距離がググッと縮まったイベントでした。 

GetNavi Salon
トレンド情報誌「GetNavi」やモノ・コト・暮らしのレビューウェブメディア「GetNavi web」から派生したモノ系コミュニティ。
モノを買ったり、所有したりする「喜怒哀楽+得」を、「モノ」や「買い物」を愛するメンバーのみなさんと共有。“贅沢なモノ”ではなく、“贅沢にモノ”と出会い、それを語り合う機会や時間を作り出します。

カセットテープのデジタルデータ化にも最適! 80年代デザインの多機能ラジカセ

サンワサプライは、懐かしの80年代デザインのBluetooth搭載多機能ラジカセ「400-MEDI050」を、直販サイト「サンワダイレクト」で発売しました。カラーはブラックとレッドの2色。直販価格は1万3800円(税込)。

多機能ラジカセ「400-MEDI050」

 

記事のポイント

懐かしさの漂うデザインながら、BluetoothやUSBメモリ、SDカードの再生などイマドキの機能を備えています。むかし録音したカセットテープの音源をMP3に変換してデジタル録音できるので、デジタルデータ化してスマホやPCで聴くこともできます。思い出のカセットテープを保管している人は、いまのうちにデジタル化しちゃいましょう。

 

「400-MEDI050」は、カセットテープ、AM/FMラジオを聴くことができる多機能ラジカセです。80年代風のデザインを採用しており、当時の操作感を同じようなボタン操作となっています。

 

カセットテープ・ラジオが聴けるのはもちろん、Bluetooth接続でワイヤレススピーカーとして使えます。また、USBメモリやSDカードのMP3ファイルを再生することも可能。

 

本体に録音マイクが内蔵されており、カセットテープやUSBメモリ、SDカードに録音可能。カセットテープやラジオの音声をUSBメモリ、SDカードに録音してデジタル化することもできます。

 

3.5mmヘッドホン端子が付いているので、別売のヘッドホンやイヤホンと接続して聴くこともできます。

 

電源は、AC電源または単二乾電池×4本で使用することができます。スピーカー出力は左右それぞれ3W出力、合計6W。本体には取っ手がついており持ち運びに便利です。

 

サンワサプライ
Bluetooth搭載多機能ラジカセ「400-MEDI050」
2024年11月8日発売
直販価格:1万3800円(税込)

USB給電でどこでも使える! 有線/無線接続対応のデスクトップCDプレーヤー「EC Smart」

MUSINは、SHANLINGブランドよりデスクトップCDプレーヤー「EC Smart」を9⽉13⽇に発売します。実売価格は2万6730円(税込)。

 

記事のポイント

回転するCDがむき出しになったデザインが特徴。有線接続とBluetoothのワイヤレス接続の両方に対応しているので、イヤホンやヘッドホン、ワイヤレスオーディオなど様々な機器と組み合わせてCD再生が楽しめます。近年ではCD再生機を持っていない人も多いので、CDを聴きたくなったときのために1台あると便利です。

 

EC Smartは、CDのディスクドライブ部分にカバーが無く、回転するディスクがむき出しになったデザインが特徴。縦置き、平置きの両方に対応しており、好みに合わせて使い分けることができます。

 

7セグメントディスプレイを採用し、デジタル数字でレトロな雰囲気を演出。再生停止などを行う操作パネルはタッチセンサー式のコントローラーで、軽いタッチで動かせるように配慮されています。離れた場所から操作できるリモコンも付属します。

 

剛性に優れたアルミニウム合金の筐体は、CD読み込み時にも高い制振性を備えています。本体には3.5mm Line Outと、3.5mm Phone Outの2種類のアナログ出力を搭載し、アクティブスピーカーやイヤホン・ヘッドホンを接続して楽しむことが可能。また、Bluetooth Ver5.4の送信機能に対応しており、Bluetoothスピーカーやイヤホンにペアリングすることで、CDのワイヤレス再生も手軽にできます。

 

給電インターフェースにはUSB Type-Cコネクタを採用し、一般的なACアダプタやPCのUSBコネクタなどからの給電で動作します(INPUT:5V/2A)。モバイルバッテリーを組み合わせれば、屋外などの電源が無い場所でも使用可能です。

 

SHANLING
デスクトップCDプレーヤー「EC Smart」
2024年9月13日発売
直販価格:2万6730円(税込)

 

ミドルエイジが歓喜! レトロデザインで現代のトレンド機能を搭載する 「aiwa audio -Gシリーズ」発売

アイワマーケティングジャパンが展開するaiwaブランドの新製品として、「aiwa audio -Gシリーズ」が順次発売。

ミドルエイジを中心に高い知名度を持つaiwaより、システムコンポをはじめ、ポータブルラジオ、ラジカセが新たに登場。時代に合わせてBluetoothやUSB/SDカード対応などのスペックを備え、細部までこだわり、かつてのaiwaユーザー世代から若者まで手に取っていただけるようなラインアップをご用意いたしました。

 

マルチコンポーネントオーディオ【aiwa audio -G MCA1】

・レコードプレイヤー
・録音再生ダブルカセットデッキ
・USB録音再生/ワイドFM受信/Bluetooth受信のマルチ機能
・Bluetooth送信機能により本体とスピーカーは無線接続
・コンセントさえあればスピーカーのレイアウトも自由自在

【このような方にオススメ】懐かしいながらも現代に合ったシステムコンポが欲しい方

■想定価格: 4万3780円(税込)

 

ポータブルホームラジオ 【aiwa audio -G PHR1】

・AM/FMラジオに特化した据え置き型で消し忘れを防ぐLED電源ランプ付き
・受信感度を高める伸縮回転式ロッドアンテナを搭載、大きな文字で簡単操作

【このような方にオススメ】災害などの非常用に電池式のラジオを備えておきたい方

■カラー:Black/White
■想定価格:4950円(税込)

 

ポータブルポケットラジオ 【aiwa audio -G PPR1】

・重さわずか74g(電池除く)、ポケットサイズでもしっかり聴こえる0.3Wスピーカー搭載
・アナログダイヤル式チューナーで微調整が可能

【このような方にオススメ】シンプルな機能でラジオ受信専用で使いたい方

■カラー:Black/Silver
■想定価格:1628円(税込)

 

ポータブルポケットラジオ 【aiwa audio -G PPR3】

・重さわずか76g(電池除く)、受信感度を高めるイヤホン兼ケーブルアンテナ
・本体内蔵巻取式イヤホン採用、ワンタッチで収納可能

【このような方にオススメ】イヤホン対応により就寝前など静かな環境でも使いたい方

■カラー: Black/Silver
■想定価格: 3828円(税込)

 

ラジオカセットプレイヤー 【aiwa audio -G RCP1】

・3W(ワット)×2スピーカー+2ツイーターの本格ステレオサウンド
・バスレフスピーカーで抜けの良い重低音
・扱いやすいフロントカセット挿入口
・カセットテープへの録音・再生が可能

【このような方にオススメ】低音・高音調整によりお好みの音質で楽しみたい方

■想定価格: 1万7380円(税込)

 

ラジオカセットプレイヤー 【aiwa audio -G RCP2】

・1980年代ラジカセ全盛期の代表的なモデル
・当時大ヒットした横長ダブルスピーカーラジカセ「フットワーク」へのオマージュ
・災害時に強い乾電池+電源コンセント式

【このような方にオススメ】洗練されたデザインで、アナログもデジタルも楽しみたい方

■カラー:Green/Red
■想定価格:1万780円(税込)

 

ラジオカセットプレイヤー 【aiwa audio -G RCP3】

・パステルカラーでこれまでにないラインアップ
・USBメモリー、microSDへの録音・再生が可能
・Bluetoothレシーバー機能搭載

【このような方にオススメ】インテリアとしても馴染むファッショナブルなデザインを求める方

■カラー:Pastel Blue/Pastel Green
■想定価格:9680円(税込)

 

ラジオカセットプレイヤー【aiwa audio -G RCP4】

・使い勝手のよい1W(ワット)モノラルスピーカー
・カセットテープへの録音・再生が可能
・AM/ワイドFMラジオ受信

【このような方にオススメ】シンプルなデザインと機能で、使い勝手が良い製品が欲しい方

■カラー:Black/Gray
■想定価格:6578円(税込)

テクニクスのターンテーブルにJBLのスピーカー…ベスト中のベストをオーディオのプロが解説!

GetNaviは「買って間違いなし!」のアイテムを紹介し続けて25年。膨大な数のオーディオ製品からベスト・オブ・ザ・ベストを専門家に挙げてもらった。これらのアイテムがいかに革新的なのか、最新モデルはどのように進化しているのかを徹底解説。

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

選定人

デジタル・メディア評論家 麻倉怜士さん

AV・デジタルなど幅広いメディアに寄稿。一方で、大学講師(音楽学)やUAレコード副代表など多彩な顔を持つ。

 

【その①】Hi-Fiオーディオとして誕生するもDJシーンのニーズと合致しヒット

テクニクス

SL-1200GR2
25万円

ダイレクトドライブ方式を採用した世界初のターンテーブル「SP-10」の系譜を継ぐスタンダードモデル。新世代モーター駆動技術「ΔΣ-Drive」の搭載により高い回転精度と低振動を実現し、明瞭で見通しの良い空間表現を可能にした。

SPEC●駆動方式:ダイレクトドライブ●対応回転数:33 1/3、45、78rpm●ワウ・フラッター:0.025% W.R.M.S●出力端子:RCA×1●サイズ/質量:W453×H173×D372mm/約11.5㎏

 

音楽シーンのニーズに合致しDL機器として大人気に

いまや、全世界のディスコ/クラブ・シーンで活躍するDJのマストアイテムとして定着したテクニクスのターンテーブル。そのマスターピースとも言えるのが「SL-1200」だ。

 

「SLの“S”はステレオ事業部、“L”はプレーヤーを意味します。1972年に誕生して以後、少しの中断はありましたが、現在もなおモデルチェンジを繰り返しながら進化しています」(麻倉さん)

 

テクニクスは元来Hi-Fiオーディオブランド。なぜ、DJ機器を生み出したのか?

 

「SL-1200もオーディオファン向けに出された機器です。しかし、ダイレクトドライブのトルクの強さや回転ムラの少なさ、振動に強いキャビネットなど、本機の特性すべてが当時流行し始めたクラブDJが求めていたものと合致。瞬く間に世界中のDJに広がりました。メーカー側からすれば、プレーヤーを楽器として扱われている光景を見るのは少々複雑だったでしょうね。その後は、メーカーもDJ専用機器をリリースするなどのノリの良さです」(麻倉さん)

↑シングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターを搭載。安定した回転精度と、立ち上がり時間0.7秒(33 1/3回転)を実現した

 

開発担当者に聞きました!

パナソニック(株)テクニクスブランド事業推進室 商品開発部 CTO 奥田忠義さん

初代SL-1200は、1972年に当時の高性能技術を凝縮し、Hi-Fi向け製品として発表。NYのラジオ局が採用すると、音質と使い勝手の良さが音楽シーンを牽引するクラブDJの間で評判に。想定外の使用方法に担当者は困惑したようですが、いまやディスコ/クラブ・シーンにおけるスタンダードになっています。

 

<これぞ殿堂入りの理由>

「1972年に誕生して以後、現在までモデルチェンジを繰り返しながら進化。計16機種が全世界で約350万台売れています。当初業界での評価が低かった“ダイレクトドライブ”を技術で反証し、ステイタスを確立したのは立派」(麻倉さん)

 

テクニクスは、現在3つのクラスのターンテーブルを展開。最上位の「Reference Class」(写真)、上位の「Grand Class」、カジュアルな「Premium Class」。さらに「DJ Turntable」を加え、全6モデルをラインナップする。

 

【その②】プロ用モニターの流れを組み幅広いジャンルとの相性良好

JBL

JBL 4312G
実売価格16万1590円(1本)

1970年代初頭にリリースされたプロ用モニタースピーカー「4310」を祖とし、1982年に登場した人気シリーズ。30cmの大型ウーファーを含む3ウェイ構造により、全域にわたりバランスのいい音色と軽快なサウンドを楽しめる。

SPEC●構成:3ウェイ(300mm径ウーファー/125mm径ミッドレンジ・ユニット/25mm径ドームツイーター)●サイズ/質量:W362×H597×D298mm/25.2㎏(1本/グリル装着時)

↑伝統のHF/UHF連続可変アッテネータを搭載。部屋の響きや設置状況などで変化した音色バランスを細かく調整できる

 

<これぞ殿堂入りの理由>

「50年以上の歴史を持つシリーズ。かつては、ねっちりとした古めの質感でしたが、この4312Gは鮮やかに変身。周波数レンジがワイドになり、すっきりと、伸び伸びと鳴ります。30cm大型ウーファーの低音力も感動的」(麻倉さん)

 

【その③】デノンとNHKが共同開発し日本の放送局のスタンダードに

デノン

DL-103
実売価格4万8500円

1964年に誕生し、当初は業務用としてNHKで使用されて1970年より一般販売がスタート。60周年を迎える今日もなお、性能・仕様は当時と変わらず、国産MC型カートリッジの大定番として君臨している。

SPEC●出力電圧:0.3mV●再生周波数:20Hz〜45kHz●インピーダンス:40Ω●針先:16.5μ丸針●針圧:2.5±0.3g●コンプライアンス5×10-6cm/dyne●質量:8.5g

 

↑同社創立110周年記念モデル「DL-A110(実売7万2600円)」。記念特別仕様ケースに、DL-103、専用ヘッドシェル、針先清掃用ブラシが収納される

 

<これぞ殿堂入りの理由>

「誕生以来一度もモデルチェンジせず、そのまま60年間販売されているのが驚き。放送機器に要求される厳格な仕様に応えつつ、一般オーディオファンにも熱く愛され続けています。私もユーザーのひとり!」(麻倉さん)

レトロ好きならこれ一択! レコードもデジタル音源も聴ける多機能レコードプレイヤー

アイワマーケティングジャパンは、aiwaブランドの新製品として、BluetoothおよびPC録音に対応した多機能レコードプレイヤー「aiwa audio RPB」を7月25日に発売しました。価格は1万4800円(税込)となっています。

記事のポイント

Bluetooth対応のレコードプレーヤーの中ではお手頃な価格。また、デザインがシンプルなので置き場所を選ばなさそうなのがよいですね。

デュアルスピーカー内蔵によりLP/EPレコードを再生するのはもちろんのこと、Bluetoothスピーカーとしてスマホからデジタル音源を再生したり、レコード音源を別のBluetoothスピーカーから出力したりすることもできる本機。

 

USBポート経由でPCと接続して付属の録音ソフトウェアを使えば、レコード音源をデジタル音源に録音・変換することもでき、お気に入りだけど持ち運びはできなかった音楽をスマホに保存することだって可能! また、RCA出力端子からアンプやスピーカーに有線接続すれば、好みのサウンドで音楽を楽しめます。

 

何より、眠っている古いLP版や新しく購入したレコード音源を味わえ、スマホの楽曲を聴くときもレトロでオシャレなスピーカーとして活躍してくれる本機が1万4800円というのはうれしいですね!

 

スペック表

目でも音楽を楽しむ縦型レコードプレーヤー。モダンとレトロが交わる「Fuse Vert」

コレットウェブは、縦型レコードプレーヤー「Fuse Vert(フューズ・ヴァート)」の予約販売を、クラウドファンディングサイト「Green funding」で受け付けています。2024年7月10日にプロジェクト終了予定です。

↑音楽を「視覚と聴覚」で楽しめます

 

回転するレコードラベルを見ながら、音に耳を傾けることができます。インテリアとしても独自の存在感を放ちます。

 

音質にもこだわりが。レコードプレーヤーの交換針にオーディオテクニカのAT3600Lを使用し、垂直位置でも安定した音質で再生できます。

↑音楽本来の響きを最大限に楽しめる仕様

 

モダンな佇まいに、Bluetoothワイヤレス接続やUSB接続、アナログ端子など、現代のライフスタイルに合った機能を多数搭載している点も魅力です。アナログとデジタルの両方で、音楽を自由に堪能できます。

 

実物を見たい場合は、東京・二子玉川の次世代型ショールーム「蔦屋家電+」へ。鮮やかな色彩の視聴用レコードと共に、「Fuse Vert」をプロジェクト終了まで展示しています。現行価格は、4万3900円(21%オフ)。詳細はクラウドファンディングサイトにて。

ココがポイント!

・インテリアとしても注目

・Bluetooth対応でスマホなどとも接続可能

・FMラジオ内蔵、目覚まし時計機能付きと多機能

サウンドバー単体で360立体音響を味わえる! ソニー、サウンドバー「HT-A9000」「HT-A8000」とホームシアターシステム「HT-A9M2」を新たに発売

ソニーはサウンドバー「HT-A9000(BRAVIA Theatre Bar 9)」「HT-A8000(BRAVIA Theatre Bar 8)」と、ホームシアターシステム「HT-A9M2(BRAVIA Theatre Quad)」を6月1日に発売します。市場想定価格は、HT-A9000が21万円前後(税込)、HT-A8000が14万円前後(税込)、HT-A9M2が33万円前後(税込)。

↑HT-A9M2

 

今回発売となる各製品は、いずれも「360 Spatial Sound Mapping」による立体音響体験を味わうことができるほか、ソニー独自のアップミキサーにより、地上波放送やストリーミングなどの2chコンテンツも立体音響化して楽しめます。なお、HT-A9000、HT-A8000ともに、サウンドバー単体で360 Spatial Sound Mappingに対応しています。

↑サウンドバー単体「360 Spatial Sound Mapping」イメージ

 

スピーカー位置や視聴位置に応じた自動音場補正機能を搭載。視聴位置はスマホアプリ「Sony|BRAVIA Connect」を使用することで、ワンタップで識別し、その場所に最適化します。さらにHT-A9M2は、部屋の環境(音響特性)も検出した高精度な最適化も行なえます。

↑アプリ「Sony|BRAVIA Connect」

 

HT-A9000とHT-A8000はクリアなダイアログと高音質が特徴の2ウェイスピーカーを搭載。サイドスピーカーによる広がりのあるリアルなサラウンドが楽しめます。小型化を行ない設置性を高めたスリム筐体で、リビングに調和するミニマルなデザインです。

↑HT-A8000

 

HT-A9M2は迫力の低音と立体的な音の広がりが楽しめる3ウェイスピーカーを搭載。設置方法は棚/台置きと壁掛けの2パターンが選択でき、ワイヤレス接続で自由度の高いレイアウトが可能です。

↑HT-A9M2

ソニーがディズニー100周年記念の完全ワイヤレスイヤホンやヘッドホンを発売

ソニーは11月21日、Disney100周年を記念した「Disney 創立100周年記念モデル」を発売しました。ラインアップは完全ワイヤレスイヤホン「WF-C700N/D100」、ワイヤレスヘッドホン「WH-CH720N/D100」、ウォークマン「NW-A306/D100」です。

 

発売した製品は、Disney創立100周年限定デザインを刻印。WF-C700Nは、充電ケースに描き起こしされたオリジナルデザインのミッキーマウスとミニーマウスを、ハウジングにはDisney創立100周年のアニバーサリーロゴを刻印しています。

↑ソニーの完全ワイヤレスイヤホンとしてはエントリーにあたる「WF-C700N」

 

↑ハウジング。カラーはホワイト1色です

 

WH-CH720Nはハウジング部分に、オリジナルデザインを刻印。指揮をとるミッキーマウスのほかに、チップとデール、「リロ・アンド・スティッチ」のスティッチなど、さまざまな作品のキャラクターとアニバーサリーロゴがデザインされています。

↑エントリー向けのWH-CH720N。カラーはブラック1色です

 

NW-A306は、本体背面にDisney創立100周年記念のオリジナルデザインを刻印しています。ロゴの前で、クラシックな絵柄のミッキーマウスとミニーマウスが踊っているデザインです。

↑エントリークラスのウォークマンであるNW-A306。カラーはブルーです

 

製品はすべて受注販売で、店頭在庫はありません。受注は11月21日10時から開始しており、2024年1月31日まで受け付けています。製品のお届けは受注後約3週間前後で、受注状況によっては時間が延びる可能性があるとのこと。

 

価格はWF-C700Nが1万9000円(税込、以下同)前後、WH-CH720Nが2万4000円前後、NW-A306が4万8000円前後です。

 

なお、一部全国の家電量販店や、ソニーストア銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神では、サンプル展示もあるそうです。デザインが気になる人は実機を見てから検討するとよいかもしれません。

驚愕の1200万円! オーテク史上最高の真空管オーディオ「鳴神」の超絶サウンドを聴いた

オーディオテクニカは、真空管ヘッドホンアンプとヘッドホンをセットにしたハイエンドオーディオシステム「鳴神(NARUKAMI)」を受注生産方式で発売します。11月20日10時から2024年1月19日18時まで同社の公式サイトで受付を開始し、販売価格は1200万円(税別)。

↑鳴神の真空管ヘッドホンアンプ「HPA-KG NARU」(左)とヘッドホン「AW-KG NARU」(右)

 

雷や雷鳴を意味する「鳴神」

「鳴神」は、雷の神である“雷神”、または自然の力の現れともいえる雷の嗚る音“雷鳴”を意味する言葉。鳴神の名を冠した真空管ヘッドホンアンプ「HPA-KG NARU」は、オーディオテクニカが創業以来60年の間に蓄積してきた音響技術と厳選されたカスタムパーツにより、音のディテールと深みをよりリアルに再現します。

↑真空管ヘッドホンアンプ「HPA-KG NARU」

 

電子回路部品にはルンダール社製の入力トランス「LL1532」やアモルファスコア+銀線の出力トランス「LL2765AgAM」といった高品質なものを使用しており、ヘッドホンアンプのパワー段には高槻電器工業社製の真空管「TA-300B」を左右2ペアずつ、計4本使用。フルバランス駆動により、分離感に優れたクリアな音質と真空管ならではの音の響きを実現しています。

↑高槻電器工業社製の真空管「TA-300B」。交換用として2本を同梱する

 

ヘッドホン出力はXLR 4pinバランス出力と6.3mmシングルエンド出力の2系統を搭載。さらに、プリアウト出力も備えており同機をスピーカーのプリアンプとして使用することもできます。

 

また、ヘッドホンアンプの性能を最大限に引き出すバランス接続対応の密閉型ヘッドホン「AW-KG NARU」も同梱。ヘッドホンアンプと組み合わせることで、開発者の意図する「鳴神」のサウンドが手軽に楽しめます。

↑密閉型ヘッドホン「AW-KG NARU」

 

日本古来の希少木材「黒柿」を採用

鳴神のデザインや素材には、オーディオテクニカが日本のブランドであることを示す要素がふんだんに盛り込まれています。

 

ヘッドホンアンプとヘッドホンには、古来から希少な木材として珍重されてきた「黒柿」が採用されています。この黒柿は樹種ではなく、100年以上経った柿の古木でのみ見つかる木の内部に黒い紋様が現れたもののことで、乾燥作業が難しく専門知識や高い技術が必要なことから、生産量が極めて少ないのが特徴です。

 

鳴神ではヘッドホンアンプ「HPA-KG NARU」と密閉型ヘッドホン「AW-KG NARU」の両方に黒柿を使用。自然の木材のため製品ひとつひとつ木目が違っており、自分だけの木目模様を愛でる楽しみも味わえます。

↑希少な黒柿材をふんだんに使用している

 

↑ヘッドホンにも黒柿を使用。左右で木目が異なり1台ごとに表情が違う

 

ヘッドホンアンプのトップやサイドには禅の思想を取り入れた日本庭園の「枯山水」を想起させるデザインを採用するほか、真空管や出力トランスを保護する金属メッシュカバーには伝統的な「綾杉模様」が用いられています。

↑枯山水をイメージしたデザイン

 

さらに、ヘッドホン出力端子やボリュームノブ、インピーダンス切り替えツマミなどが配置されたフロントパネルは文字の使用が最小限に抑えられ、黒柿の持つ高級感を損なわないデザインとなっています。

↑フロントパネルには文字表記がないため、各端子やツマミの機能を表示した専用の金属パネルが同梱される。操作に慣れないうちは手前に金属パネルを設置しておき、慣れたら外してもいいそう

 

枯山水を取り入れた和のテイストと黒柿材の美しい木目が融合し、オーディオ機器とは思えないほど圧倒的な存在感のあるデザインに仕上がっています。

 

身体で感じるようなリアリティのあるサウンド

今回、一般公開に先駆けて鳴神の音を試聴させて頂くことができたので、音質についてもインプレッションをお届けします。

↑鳴神の音を試聴するGetNavi webの山田編集長

 

少数編成の室内管弦楽の音源を聴いてみたところ、弦楽器の高音が繊細かつ伸びやかで、まるで目の前で弾いているのかと思えるほどの生々しさ。また低音は弾むようにイキイキとして、重厚で濃密な響きが感じられます。

 

ヘッドホン「AW-KG NARU」の空間表現能力もすばらしく、バランス接続で聴くと録音した空間の広さまで伝わってくるような印象です。

 

生演奏を聴くと身体全体で空気の振動を感じられることがありますが、鳴神のサウンドはそれに近い感触で、まるで自分の周囲の空気が振動して音を伝えているような感覚を味わうことができました。

 

この素晴らしいサウンドは、ぜひ一度ご自分の耳で体験してみてほしいところ。一般公開は10月28日に東京・八重洲にて開催される「秋のヘッドフォン祭2023」で事前申し込み制の視聴会が行なわれるほか、11月18日・19日に開催されるイベント「Analog Market 2023」でも試聴の機会が設けられるとのことなので、興味がある方はぜひ参加してみてください。

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

ヘッドホン難聴は長時間のながら聴きも原因…医師が教える落とし穴と対策

いつでもどこでも、好きなコンテンツに気兼ねなく浸れるヘッドホンやイヤホン。ワイヤレス化によってさらに利便性が高まり、より身近になりました。ところが今、「ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)」が増加傾向にある、と世界保健機構(WHO)が警鐘を鳴らしています。かつて「難聴」は高齢者の病気というイメージがありましたが、最近ではヘッドホンやイヤホンを愛用する若年層にも症状が出ているといいます。

 

一度悪化すると二度と回復しないのが、この病気の怖いところ。川越耳科学クリニック院長の坂田英明先生に、このヘッドホン難聴について、日常的なNG習慣や兆候、実践すべき対策を教えていただきました。

 

世界11億人の若者にリスクがある! ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)とは?

「2015年に世界保健機構(WHO)は、『世界の12歳〜35歳の若い世代の半数近い11億人が、スマートフォンや携帯型オーディオプレーヤーをヘッドホンやイヤホンを使って大音量で聞くことによる騒音性難聴が起こるリスクがある』と発表しました。これがいわゆる “ヘッドホン難聴” といわれるものです。大音量のみならず、常識的な音量でさえも使用時間が長いと、音がかすんだり、耳が詰まったような聞こえ方になります」(川越耳科学クリニック院長 坂田英明先生、以下同)

 

日本の耳鼻科学会では、その発表以前より警鐘を鳴らしていたといいます。

 

「難聴は、昔であれば、パチンコ店、工場、自衛隊の演習場など、音の大きな環境で働く人の職業病でしたが、ポータブルオーディオプレーヤーなど、音楽を持ち歩くことが一般的になった1990年代頃から若い世代に広がっていきました。病院を受診する患者さんにも若い方が多くなり、中学生までもが症状に悩んでいるのが現実です」

 

音はどのように私たちに伝わっている? 耳の仕組みを解説

そもそも、私たちの耳の構造はどうなっているのでしょうか?

 

「耳は外耳、中耳、内耳の3つの部分に分類されます。外耳により集められた音の振動エネルギーは、中耳の中の鼓膜が振動することで増幅されます。そして内耳にあるカタツムリのような形状をした蝸牛(かぎゅう)で音を作り出します。蝸牛の中にはリンパ液という液体と、有毛細胞があり、リンパ液が揺れる動きと有毛細胞が膜とすり合わさることにより電気信号に変換されます。そして、蝸牛神経を通って脳の中の扁桃体(へんとうたい)で情報交換をし、側頭葉である聴皮質(ちょうひしつ)に到達します。耳から聴皮質に届くことにより私たちは音を聞くことを認知できるのです。

 

ヘッドホン難聴は、この蝸牛の中にある有毛細胞がへたって変性することにより発症します。そして、一度へたってしまった有毛細胞は再生することができません。だからこそ、事前に知識を得て予防対策をすることが必要不可欠です」

 

“治る難聴” と “治らない難聴” がある!? 知っておくべき難聴の種類

難聴の種類についても解説いただきました。

 

「難聴には、伝音難聴と感音難聴があります。ヘッドホン難聴は音響外傷や騒音性難聴に該当し、これらは『感音難聴』に分類されます

↑提供=坂田英明先生

 

1.伝音難聴(でんおんなんちょう)

「外耳と中耳までに起こる難聴を『伝音難聴』と言います。伝音難聴は、耳垢が詰まったり、中耳炎、または奇形などにより起こる難聴であり、これらは治療により改善することができます」

2.感音難聴(かんおんなんちょう)

「内耳から先の『感音難聴』になると完治しません。感音難聴には、生まれつきに起こる先天性難聴、ヘッドホン難聴のように急に発症する突発性難聴、加齢に伴う老人性難聴などが挙げられます。そのほか、伝音難聴と感音難聴を合わせた混合性難聴や、聴覚中枢の障害により生じる中枢性難聴があります」

 

違和感を感じたらすぐに耳鼻科を受診! 私たちが気づく異変とその段階ですべきこととは

早めに受診するためにも、自覚症状が出たら難聴を疑うことが重要です。最初に気づく異変には、どのような症状があるのでしょうか?

 

「下図のイメージの通り、『伝音難聴』は音が小さくなるのに対し、ヘッドホン難聴である『感音難聴』では小さくなるとともに、かすんできたり不明瞭になっていきます

↑提供=坂田英明先生

 

・音がなんとなく響く
・詰まったような閉塞感がある
・耳鳴りがする

 

「これらが初期症状としてあり、悪化すると聞こえが悪くなっていきます。ヘッドホン難聴などの突発性難聴の場合、72時間以内であれば回復する可能性があります。有毛細胞がへたってしまった場合、早く戻してあげるように対策をすることが重要です。そのまま有毛細胞がへたった状態が72時間続くと戻らなくなるリスクが極めて高くなり、2週間以上そのままであれば、元の状態には戻らないでしょう。

 

異変に気がついたらまずは耳を休めることを優先してください。ヘッドホンやイヤホンを外し、耳の休息をとるのです。その際にはイヤーマフを着けることをおすすめします。耳栓は音を遮断してくれますが、耳の中を圧迫してしまうので避けた方がいいでしょう。症状がない状態になるまではなるべくヘッドホンやイヤホンの使用は控えた方がいいですし、症状が続くようでしたら迷わず耳鼻科を受診しましょう」

 

暮らしのなかの音の許容基準

実際にはどのくらいの音量だと人体に影響があるのでしょうか? 普段数値として目に見えない音量を生活音に例えて基準を教えてください。

 

「人体に与える影響は、音の大きさだけではなく、聞き続ける時間の長さにも影響があります。下の図は、世界保健機構(WHO)が定めている1日中の音圧レベルの許容基準になります」

 

「dB(デシベル)とは、ある特定の基準に対しての大きさ(相対値)を表す単位であり、音圧などの物理量をレベル表現を用いて表すときに使われます。人間の聴力の限界を0dBとすると、我々の通常の会話は60〜70dB、地下鉄内の騒音は100dBです。普段ヘッドホンやイヤホンで周りの音を気にせずに音楽を楽しんでいるとしたら、音漏れの有無にかかわらず、その音量は100dBを超えている可能性が極めて高いと言えます。このように、普通に生活音として聞いている音ですら、許容基準を超えていることがあります」

 

ヘッドホン・イヤホンのNGな使い方とは?

大音量はもちろんのこと、継続使用も耳にダメージを与える、と坂田先生。

 

「患者さんの中には学生の方もいて、通学中にイヤホンで英語などを勉強しているケースも多くあります。勉強の音であればそれほど大音量で聞くことはないから大丈夫と思われがちですが、毎日繰り返されることにより有毛細胞がへたってきてしまうのです。このように知らず知らずに進行してしまうのが騒音性難聴の怖いところです。症状がある場合は使用をやめるように患者さんにお伝えしていますが、どうしても使わなければいけない場合は、何分と区切って使うことを推奨しています。1時間以上続けて使用することは絶対にしないようにと伝えています」

 

ヘッドホンやイヤホンには、近年「ノイズキャンセリング機能」が搭載されるモデルが増えています。ノイズキャンセリング機能とは、周囲の騒音を集音し逆位相の音を出すことで騒音を消す仕組みのこと。

 

「周囲の騒音を抑えることで、音楽の音量を過度に上げる必要がなくなり、耳への負担が軽減されるかと思います。とはいえ、それで逆に使用時間が伸びたりしたら本末転倒でしょう。適切な音量での適切な使用時間に留意するようにしてください」

 

ちなみに、イヤホンとヘッドホンでは、どちらがよりダメージを与えやすいのでしょうか?

 

「イヤホンとヘッドホンでは、直接耳の中に入れるイヤホンの方が振動が強くなるので影響が大きいですね。しかしながら、どちらとも過度な使用は “騒音” に違いありません」

 

また難聴には、音量と許容時間以外にも要因があるとのこと。

 

「コンサート会場にいたすべての方が音響外傷を受けると言ったら、そんなことはありませんよね。症状が出るには、複合的な背景があります。その要因は、遺伝や年齢、騒音曝露時間、動脈硬化、糖尿病・循環器疾患などの合併、生活習慣やストレスなどさまざまです。音を聞く環境とその時の体調などが組み合わさることによって発症します

 

ヘッドホン難聴にならないために、日頃の生活習慣で気をつけたいこと

ヘッドホン難聴は生活習慣により、悪化することもあれば改善できもすると坂田先生は話します。

 

1.食生活を見直す

「ビタミンB12と亜鉛を意識的に摂りましょう。ビタミンB12には正常な血液を作ってくれたり、傷ついた神経を修復してくれる作用があります。レバーや貝類、チーズなどに多く含まれています。亜鉛には、ミネラルを多く含み炎症を抑えるのに効果を発揮します。牡蠣、擦った黒ごま、貝類やナッツ類に多く含まれています」

・カフェインを多く含む飲み物は控えめに
「緑茶・コーヒー・紅茶などのカフェインを含むものは、神経を興奮させる作用があります。有毛細胞が過敏に感知してしまい、耳鳴りの原因になることも」

 

2.ヘアカラーやヘアマニキュアは注意が必要

「化学物質を含んだ染毛剤には『アニリン色素の誘導体』を含むものも多く、これらは頭皮から脳に染み込みます。蓄積されると神経障害が起こることがわかっています。回数を減らすか、自然成分のヘナや海藻を使った染料に変えることをおすすめします」

 

3.騒音にさらされる環境を避ける

「ヘッドホンやイヤホンのみならず、テレビやオーディオの音量にも気をつけて。そのほかうるさいなと不快に感じるところは往々にして音量が大きいため意識的に避けるようにしましょう」

 

4.睡眠をしっかりととる

「睡眠の時間以上に睡眠の質を高めてもらいたいと思います。就寝前にスマホを見ない、毎日決められた時間に起きるなどできることから始めてください。睡眠サイクルが整うことで質の良い睡眠をとることができるようになります」

 

5.耳のマッサージとツボ押しをする

「内耳の血行を良くすることは、難聴の改善予防に役立ちます。とくに寝ているときに歯ぎしりをしている人は下顎で内耳を圧迫しています。緊張状態にある内耳は感度が高くなり、騒音として認識しやすくなるリスクもあるため、顎関節を緩めるように日ごろから心がけることが大切です」

・耳介マッサージ
「右手で右耳、左手で左耳の穴付近を人差し指と親指で押さえ、上から下、下から上へと痛気持ちいいほどの力でマッサージしましょう。一日に一回を毎日すると効果があります」

・聴宮(ちょうきゅう)のツボを押す
「耳の手前、口を開いたときに凹む場所があります。そこが聴宮のツボです。ここを30秒ほど、痛気持ち良いくらいの強さで押しましょう。一日何度してもかまいません」

 

私たちは音を聞かずに生活することはできません。音楽を聞くことは、私たちによろこびをもたらし、暮らしを豊かにしてくれます。だからこそ、適度な音量と時間を守って耳を労わりながら音楽を楽しみたいもの。そして耳に異変を感じた際には、まず耳を休め、早めに受診することが何よりも大切です。

 

プロフィール

川越耳科学クリニック 院長 / 坂田英明

1988年、埼玉医科大学を卒業。1991年に帝京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科助手。ドイツ・マグデブルグ大学耳鼻咽喉科研究員、埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科副部長、目白大学保険医療学部言語聴覚学科教授、目白大学耳科学研究所クリニック院長を経て、2015年に川越耳科学クリニックを開設する。

PC不要でカセット音源をデジタル変換できる「ローファイを楽しむ80’sカセットプレイヤー」

サンコーは、「ローファイを楽しむ80’sカセットプレイヤー」を発売しました。サンコー公式通販サイト、直営店、取扱店、ECサイトなどで販売します。価格は4980円(税込)。

 

ローファイを楽しむ80’sカセットプレイヤーは、カセットテープのアナログ音声をデジタル変換できるカセットプレイヤー。幅116×奥行30×高さ90mmとコンパクトサイズなほか、単三乾電池2本(別売)またはUSB給電で使用できます。アルカリ乾電池の場合は、約4時間の連続再生が可能となっています。

 

カセットテープの音声を、パソコンを使うことなく、ボタンを押すだけでデジタルデータに変換できます。カセットテープをセットし、USBメモリーを差し込んだら、変換操作ボタンを押し、カセットを再生。再生が終わったら停止ボタンを押し、録音操作ボタンを押したらデジタル変換が完了します。

 

プレイヤーとしての機能は、再生・早送り・巻き戻し・オートリバースに対応。またデザインは、昔懐かしいレトロなたたずまいを採用しています。シティポップをカセットで楽しみたい、カセットテープの音源を当時のままデジテルデータで残したい、そんな人たちにおすすめとのこと。

 

<仕様>

・サイズ:幅116×奥行30×高さ90mm、重量:約200g

・電源:単三乾電池2本(別売)またはUSB5V 1.0A以上

・トラック方式:4トラック、2チャンネル、テープスピード:4.76m/s±5%

・録音ビットレート:128Kps

・再生形式:MP3/WAV(※USBメモリー接続時)

・保存形式:MP3

・音声出力端子:直径3.5mmステレオミニジャック

・稼働時間:マンガン乾電池使用の場合約1時間、アルカリ乾電池使用の場合約4時間

・対応テープ:ノーマルタイプのみ(60分以下のテープを推奨)

・ケーブル長:約730mm

もしAppleがターンテーブルをデザインしたら、こんな姿に…?

Apple(アップル)の元チーフデザインオフィサーをつとめたJony Ive(ジョニー・アイヴ)氏は、オーディオブランドのLINNとコラボレーションし、50周年記念モデルのターンテーブル「Sondek LP12」をデザインしました。

↑LINNより

 

Ive氏といえばAppleのデザインチームを率いて多数のプロダクトを設計した後、2019年6月に同社から退社。退社後もLoveFromというデザイン会社を運営しながら、引き続きAppleとの協力関係を続けていました。

 

↑LINNより

 

Sondek LP12はIveのLoveFromにとって、Apple以外のために初めてデザインしたハードウェアプロダクトとなります。Ive氏は今回のデザインについて、「音楽は私にとって、常に重要なものでした。何世代ものiPod、そして何種類ものAirPodsをデザインしてきたのです。今回、私が初めて工場を訪れてから何年も経ち、一周できたことを本当に幸運に思っています」と述べています。

 

なおLoveFromは今回のプロジェクトに無償でたずさわり、LINNとの契約や金銭的な取り決めは一切ないことが、Fast Companyにより報じられています。Sondek LP12の価格は5万ポンド(約900万円)です。

 

Source: LINN

シアター空間を持ち運ぶ、ソニー新コンセプトのスピーカー「HT-AX7」登場

ソニーは7月6日、手軽にシアター空間を作れるポータブルなスピーカーセット「HT-AX7」を発表。7月21日に発売します。市場推定価格は7万7000円(税込)前後です。

 

家の好きな場所でシアター空間を楽しむ、新コンセプトな製品

スマホやタブレットなどのモバイル端末とともに、家の好きな場所に持ち運んでシアター空間を楽しめる、ソニーとしては新しいコンセプトの製品。約306mm幅のフロントスピーカー1基と、薄型の円形リアスピーカー2基がセットになっていて、パーソナルなシアター空間を作りだしたり、部屋中を均一な音で満たしたりできます。

↑上がフロントスピーカーで、下の円形がリアスピーカー。フロントスピーカーは約幅306×奥行き123×高さ94mmで、重さ約1.4kgです。リアスピーカーは直径122×高さ39mmで、重さは1個あたり約0.3kg

 

ホームシアターのように楽しむ場合は、視聴者から半径1~1.2mの範囲に、三角形になるようにスピーカーを設置。加えて、独自のエフェクト「SOUND FIELD」をオンにします。SOUND FIELDは、ソニーの360度立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」をHT-AX7向けにチューニングしたうえ、音をリアルタイムに分析して臨場感のある音にアップミックスする機能。このスピーカー3基と独自エフェクトにより、モバイル端末で映像を視聴する際、2chコンテンツを立体音響で楽しむことができます。

↑3基のスピーカーを設置して立体音響を楽しむときのイメージ。1~2人分の空間を立体音響にできるそうです

 

設置はたとえば、フロントスピーカーをテーブルに、リアスピーカーをソファの背もたれ上部に置くことを想定。それぞれのスピーカーで高さが若干違っても立体音響に影響はないそうです。また、画像のようにベッドのような安定しにくい場所においても問題ないとのこと。

 

部屋中を均一な音で満たす場合は、3基のスピーカーを、部屋を囲うように設置。またSOUND FIELDをオフにすることで、40平方メートル以内(約24畳)であれば部屋のどこにいても同じように聴こえるとしています。

 

デバイスとフロントスピーカーの接続はBluetoothで、スピーカー同士は2.4GHzを利用した独自技術で接続します。これにより、たとえばリアスピーカーがほかのデバイスと接続されることはありません。なお、HT-AX7を複数用意して接続ということはできず、基本的には3基のスピーカーセットと、モバイル端末での接続となります。

 

スピーカーはX-Balanced Speaker Unit搭載。音を広げる仕組みも

スピーカーユニットは、フロント/リアともに、音圧の向上や歪みを抑えてクリアな音質を実現したX-Balanced Speaker Unitを採用。フロントスピーカーはフルレンジスピーカーを2基、本体左右にパッシブラジエーターを2基搭載しています。また、リアスピーカーは、指向性の広さとクリアな高音を両立させたフルレンジスピーカーを搭載。従来の振動板に比べて浅型にしたことで、音を綺麗に広げているといいます。

↑リアスピーカーのユニットイメージ

 

本体はバッテリー駆動で、再生時間は約30時間。充電はフロントスピーカーのUSB Type-Cポートから。リアスピーカーはフロントスピーカー天面のくぼみに置くと充電されます。充電時間はフロントスピーカーが約4時間で、リアスピーカーは約4.5時間。なお、フロントスピーカーはType-C経由による急速充電に対応しており、約10分で約2.5時間再生できます。

↑リアスピーカー真ん中のへこみとフロントスピーカー天面のくぼみを合わせると充電が可能。なお、リアスピーカーは右チャンネルと左チャンネルが分かれています

 

↑フロントスピーカー天面には本体操作ボタンも付いています

 

このほか、2台の機器に同時に接続できるマルチポイント接続や、セットアップやリモコンとして使えるスマホアプリ「Home Entertainment Connect」に対応しています。

↑フロントスピーカーの足部分にUSB Type-Cポートを搭載。基本的にはワイヤレスで楽しむのが前提のため、ほかのポートはありません

 

↑本体底面に手を入れやすいくぼみを設けて持ち運びやすくしています

 

ホームシアターは基本大型テレビと接続するもの。ですが、最近では視聴環境が変化しており、テレビだけでなく、スマホやタブレットを使用して、好きな場所で視聴するのが当たり前となっています。そのなかで、“シアターを持ち運ぶ”ことで、映像や音楽を楽しめるようにしたのがHT-AX7。立体音響を手軽に楽しめることから、注目を集めそうです。

シャープ立体音響に力を入れたネックスピーカー「AN-SX8」などを発表

シャープは6月15日、ウェアラブルネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー AN-SX8」および「AN-SS3」を発表しました。

 

AN-SX8は、自宅でライブ映像や映画を楽しむ使い方を想定し、立体音響に力を入れたモデルです。鹿島建設および音響技術の分野で有名なサウサンプトン大学が共同開発した立体音響技術「OPSODIS」を搭載。テレビ音声の信号を製品同梱の送信機からBluetoothでAN-SX8に送る過程で音声を処理し、立体音響を作り出します。

↑AN-SX8

 

4K8Kの22.2chや地上デジタルなどの2ch/5.1chなど、あらゆる音源を立体音響にすることが可能。Bluetoothなので遅延が気になるところではありますが、短い時間で体験した限りでは、映画などで遅延を感じることはなく、しっかり立体的に音を感じ取ることができました。また、Dolby Atmosにも対応しているため、対応コンテンツであれば楽しめます。

 

加えて、肩にかかる部分に重低音と振動による臨場感を実現した「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」を搭載。本体内に蛇腹形状の振動ユニットを内蔵し、そのユニットが伸縮することで振動を作り出しています。これにより、低音に振動が加わり、迫力のあるサウンドを楽しめるとのこと。

↑内部構造。基板の上に付いている蛇腹状のユニットが振動を作り出しています

 

バッテリー駆動時間は約16時間で、充電は約3時間30分。また、Bluetoothは新規格の「LE Audio」に対応しています。なお、本体と送信機はペアリング済みで、送信機をテレビと接続するだけで使用できます。

 

本体サイズは約幅227×奥行き181×高さ33mm、重さは本体で約260gです。

↑操作ボタンは本体左側にまとめています

 

AN-SS3はテレビ視聴やWeb会議など、幅広いシーンでの活用を想定したモデル。約88gの軽量設計のため、首にかけても負担が少ない製品です。また、連続で約16時間の長時間再生が可能。

↑AN-SS3。4色展開です

 

本体にはシャープが補聴器の開発で培った技術を応用した「クリアボイスプラス」機能を搭載。人の声がくっきりと聴こえる調整が施されているといいます。

 

BluetoothのLE Audioや送信機とのペアリングはAN-SX8と同様です。本体サイズは約幅184×奥行き185×高さ18mmとなっています。

↑それぞれの送信機

即完売したオーテクのサウンドバーガーが一般販売! 80年代のリバイバル品として手に取るなら今

2022年に創業60周年を迎えたオーディオテクニカ。創業記念限定モデルとして、1980年代に販売されていた携帯型レコードプレーヤー「サウンドバーガー(Sound Burger)」の復刻版(AT-SB2022)を販売したものの、即完売! これをうけ、5月31日に、通常販売モデルのサウンドバーガー「AT-SB727」の一般販売をスタートさせました。

 

↑3色のカラーバリエーション。左からBK(ブラック)、YL(イエロー)、WH(ホワイト)※WH(ホワイト)は、同社公式オンラインストア限定

 

AT-SB2022の仕様はそのままに、3色のカラーバリエーションをたずさえた、満を持しての登場。またもや即完売の予感で、一部モデルではすでに入荷待ちとなっています。

 

サウンドバーガーのウリは何といっても、レコードというクラシックなメディアを気軽に楽しめるところ。

 

Bluetoothスピーカーやヘッドホンと接続した状態で、クリップのような形状をした機械にレコードを挟むだけで音楽が簡単に再生。初回にペアリングできたら、2回目以降の接続は、電源ボタンを押すだけと手軽な仕様です。

 

片手で持ち運びできるコンパクトサイズ(10×30cm)なので、自宅に限らず野外までシームレスにレコードの音を楽しめるほか、インテリアとして飾るにもよさそうです。味わいのあるレトロなデザインが、独特の存在感を放ってくれます。

 

 

その見た目ゆえに、充電方法は、まさか電池式!? と思いきや、現代人の生活にマッチするUSB充電式を採用。付属のUSB Type-Cケーブルでフル充電すると、約12時間再生のタフさで、一日中音楽のある暮らしをサポートしてくれます。充電時間は約12時間です。

 

もう一つの付属品であるオーディオケーブルは、手持ちのアンプやアクティブスピーカーに接続可能。据え置き型のレコードプレーヤーのような使い方も楽しめます。

 

レトロな見た目とは裏腹に、現代的な機能で魅せるサウンドバーガーのAT-SB727。アナログ熱が高まる昨今、1980年代当時のリバイバル品として手に取るなら今がチャンス!

 

希望小売価格は2万3980円(税込)。購入は、オーディオテクニカ公式オンラインストア、および家電量販店などの一部ECサイトからとなっています。店頭では、6月20日(火)から予約受付が開始され、6月23日(金)に発売が予定されています。

小岩井ことりも驚き! おうちゲーム時間を「Denon Home Sound Bar 550 Set」でリッチ改革

近年ゲームコンテンツ市場はますます盛り上がりをみせており、合わせてゲームを楽しむうえで“音の重要性”に注目が集まっています。アラフォー男性の中には平日夜のリラックスタイムとして、家庭用ゲームを楽しむという人も。そこで迫力ある音を堪能するため“サウンドバー”をセットするなど、贅沢なサラウンド体験を望む声が増えています。

 

今回、オーディオ好きとして知られる声優・小岩井ことりさんが人気ゲームをプレイしながら、臨場感あふれるサウンドを生み出す「Denon Home Sound Bar 550 Set」を体験。通常プレイと比較しつつ、その製品の魅力についてじっくりと掘り下げます!

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小岩井ことり…声優だけでなく、歌手、DAWを駆使しての楽曲制作、クラブDJ、メタルバンド、VTuberなど多岐にわたるジャンルで活躍中。大のオーディオ機器好きで、ヘッドホン・イヤホンは100点以上を所有。ピアレスガーベラ所属。

 

 

「Denon Home Sound Bar 550」はセットがお得!

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はじめに製品について紹介しましょう。2023年3月下旬に発売されたばかりのDenon Home Sound Bar 550 Setは、発売中のサウンドバー「Denon Home Sound Bar 550」と、スマートスピーカー「Denon Home 150」2台がセットになったものです。

 

サウンドバーと2台のリアスピーカーはワイヤレスで接続されるので、面倒な配線は不要。それぞれのスピーカーの電源ケーブルをコンセントに挿すだけで、手軽に本格的な立体音響が楽しめます。セットで購入すれば2万円以上お得(※編集部調べ)ということで、これからホームシアターの購入を考えている方にオススメです!

 

さらに別売りのワイヤレスサブウーファー「Denon Home Subwoofer」(実売価格7万7000円前後/税込)を追加すれば、迫力のある重低音をプラスすることも。必要に応じて後から追加できる拡張性の高さも魅力ですね。

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「Denon Home Sound Bar 550」のココがすごい!

「Denon Home Sound Bar 550」は同社のサウンドバーの最上位モデルで、デノンサウンドマスターによるチューニングによりHi-Fiオーディオにも通じる本格的なサウンドを実現。本体に6つのスピーカー(ツイーター×2、ミッドバス×4)と3つのパッシブラジエーターを内蔵し、低域から高域までバランスのとれたクリアなサウンドを再生します。

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サウンドバー単体でも「Dolby Atmos」や「DTS:X」といった最新の3Dサラウンドに対応しており、広がりのあるバーチャルサラウンドを楽しめますが、リアスピーカー2台を加えることで、より立体的で奥行きのあるサラウンドを実現。

 

また音楽再生には、BluetoothはもちろんのことWi-Fi接続にも対応しており、SpotifyやAmazon Musicといった音楽ストリーミングサービスを利用することも可能。さらにAmazon Alexaも搭載しているので、声で操作したり、ニュースや天気情報などを確認したりすることもできます。

 

高さ75mm、横幅650mm、奥行き120mmとも非常にコンパクトに設計されており、テレビの前に置いても画面の邪魔になりません。本体上部には近接センサーを備えており、手を近づけるとバックライトが点灯して操作パネルが表示されます。付属のリモコンで操作することも可能ですが、スマホ・タブレット用の「HEOSアプリ」(無料)を使えば様々な操作や設定が行えるので、購入したらダウンロードして設定しておきましょう。

 

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【SPEC】

ドライバー:19 mmツイーター×2、55mmミッドバス×4、50×90mmパッシブラジエーター×3
パワーアンプ:6ch(全ch独立駆動)
入出力端子:HDMI(入力/出力 各1:4K、Dolby Vision、HDR10、ARC、eARC、CEC)、光デジタル入力×1、ネットワーク端子(Ethernet)×1、USB A×1、AUX入力×1
電源:AC 100~120V、50/60 Hz
消費電力:50W
外形寸法(W×H×D):650×75×120mm
質量:3.5 kg

 

 

【製品画像はコチラ(画像をタップすると閲覧できます)

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大画面でゲームするなら音の没入感も大事! 小岩井ことりが体験

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今回は小岩井さんに、デノンの視聴室でゲームをプレイしていただきました。オーディオ機材は、Denon Home Sound Bar 550 Setに、Denon Home Subwooferを追加した構成となっています。

 

まず体験していただいたのは、PS4用ソフト『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』。映画のような本格ストーリーとリアルなアクションが楽しめる作品で、小岩井さんは初プレイとのこと。オープニングでは、いきなり嵐の海上でボートに乗って追っ手から逃れるシーンから始まりますが、荒れる海の音やカミナリの音が鳴り響き、緊迫感のある雰囲気を演出しています。

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©2016 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC.

 

小岩井 わーすごい臨場感! 音が前からだけじゃなく後ろからも聴こえて、音に包まれているような感覚ですね。画面の中の世界に入り込んだような感じです。没入感がすごい! 1回テレビのスピーカーだけで聴いてみてもいいですか?

 

ここでサウンドバーをオフにし、テレビの内蔵スピーカーだけでプレイしてもらいました。

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小岩井 あ、全然違いますね。テレビだけだと音が軽くて、周囲の環境音が聞こえにくいしなんか物足りなく感じちゃう。迫力が出ないからとボリューム上げると、音が割れちゃった場面もありましたね。せっかく大画面のテレビでゲームするのに、この環境でプレイするのはもったいない、という気がします。

 

ここで再び、サウンドバーをオンに。

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©2016 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC.

 

小岩井 うーん、やっぱりこの音を聴いちゃうと戻れないですね。音量だけの問題じゃなくて、ダイナミクスの表現にも差がある印象です。例えば、ゲーム中でわざと大きな音で驚かせるような演出があったんですけど、そういうシーンもこのサウンドシステムだとすごく伝わるんですよ。制作者の意図を伝えるには音も大事なんだ、と感じました。

 

 

音が良くなるとアクションプレイが上達する?

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続いて、キャラクターを操作してナワバリ争いを繰り広げる人気アクションシューティングソフトをプレイ。こちらは小岩井さんもプライベートでやり込んでいるということで、普段のプレイとの違いを語ってくれました。

 

小岩井 このゲーム大好きなんですけどあまり上手くなくて、いつも前に出すぎてやられちゃうので、みんなから「デス会長」と呼ばれてるんです(笑)。でも、このサウンド環境でやってみたら、敵との距離感や攻撃が飛んでくる方向が音でわかるので、なんだか上手くなったような気がします! 音が良くなると、自然と頭に入ってくる情報量も上がるんですね。

 

小岩井 あと、この作品がサウンドにこだわっているのは知識として知っていたんですけど、このホームシアターのセットアップで聴くと、ここまでBGMやSE(効果音)にこだわっていたんだと驚きました。音の分離がいいので、自分が弾を撃つときの音がBGMに埋もれずしっかり聞こえるし、ちょっとした音にもすごくこだわっているのがわかります。

 

こちらもサウンドバーをオフにしたり、リアスピーカーだけオフにしたりしてプレイしてもらいます。

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小岩井 やっぱりリアスピーカーやサブウーファーがあると定位が良くなったり迫力が増したりしますけど、このサウンドバーだけでも結構音の広がりを感じられて、テレビのスピーカーだけで遊ぶよりも断然よかったです。今回はゲーム中心だったんですけど、このサウンドシステムで映画やアニメ見ても楽しいだろうなぁと思います。

 

なお普段は携帯ゲーム機やスマホなどでゲームをすることが多く、イヤホンやヘッドホンを使っているという小岩井さんですが、大画面+スピーカーでプレイしてみていかがでしたか?

 

小岩井 大画面で遊ぶとやっぱり迫力が違いますね。あと、スピーカーで音を出すと、身体で音の振動を感じられるのがいいなぁと思いました。家族や友人とみんなでゲームやったり映画見たりするなら、絶対サウンドバーがあったほうが盛り上がりますよね。

 

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いろんなシーンで便利に使えるスマートスピーカーにも注目

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Denon Home Sound Bar 550 Setに同梱されているワイヤレスリヤスピーカーは、単体でもスマートスピーカーとして使用可能で、テレビを見ないときは家中持ち運んで好きな場所で使えます。

 

手を近づけるとセンサーが反応するので操作も簡単です。さらにAmazon Alexaを内蔵。音声で操作することもできるため、家事などで手が離せないときにも便利です。

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小岩井さんならどのように活用するか聞いてみたところ、「寝る前のリラックスタイムに音楽を流したい」とのこと。

 

小岩井:リラックスしたいときは、あまり知らない音楽を流すようにしているんです。知ってる曲だとついつい聴きいってしまうんですけど、知らない曲だとBGMとして聞き流せるんですよね。スマートスピーカーだと、「アレクサ、ジャズをかけて」と言うだけで自動的にプレイリストを再生してくれるので、どのプレイリストを再生しようかと考えずに済むのですごく便利ですよ。

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まとめ「大画面でゲームするなら音もリッチに!」

今回紹介したDenon Home Sound Bar 550 Setは、大画面テレビでゲームをプレイするのに最適なオーディオシステムです。特に、自宅にホームシアターを取り入れたいけど、スピーカーの配線が面倒だし一度にAVアンプや5.1chスピーカーを買い揃えるのも予算がキビシイ……と悩んでいる方にオススメ!

 

本体はHDMIケーブル1本でテレビと接続でき、リアスピーカーやサブウーファーとワイヤレスで接続できるので配線で困る心配もなく、必要に応じて後からサブウーファーを買い足すことも可能。これなら家族も説得しやすいですね。

 

そのサウンドを実際に体感した小岩井ことりさんもイチオシのDenon Home Sound Bar 550 Setで、快適なゲームライフを楽しんでみてはいかがですか。

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撮影/中田 悟 ヘアメイク/Hitomi Haga

 

【小岩井ことりさんの撮り下ろし写真(画像をタップすると閲覧できます)

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音質の完成度に注目! Sonos新スマートスピーカー「Era」は大迫力だった

スタイリッシュなデザインと、音楽ファンの好奇心を刺激するサウンドチューニングが脚光を浴びるアメリカのスピーカーブランド、Sonos(ソノス)から最新のスマートスピーカー「Sonos Era 300」と「Sonos Era 100」が発売されます。

↑Sonosの新しいスマートスピーカー「Era 300」(左)、「Era 100」(中央)が3月28日に発売されます

 

今回発売される2機種がSonosの新しい「Era(時代)」シリーズのファミリー製品群です。

 

3月28日から日本を含む世界各地で同時発売。価格は上位の空間オーディオ再生に対応するEra 300が6万9800円(税込)、スタンダードモデルのEra 100が3万9800円(税込)です。どちらのモデルもカラーバリエーションはブラックとホワイトから選べます。

 

Sonosの「新時代」をつくる2つのスマートスピーカーが誕生

Era 300はコンパクトな本体に6基のスピーカーユニットを内蔵。ユニットは左右にウーファーとドーム型トゥイーターを計4基、同じドーム型トゥイーターを正面と天面に向けて1基ずつ搭載しました。さらに、トゥイーターの中高音域に広がりを持たせるため、ユニットの先端にホーン構造のウェーブガイドを設けています。

↑6基のスピーカーユニットを内蔵するEra 300

 

空間オーディオ再生は、Amazon Music Unlimitedが配信するドルビーアトモス対応の3Dオーディオコンテンツで楽しめます。また発売後に、Apple Musicの空間オーディオコンテンツの再生にも、ソフトウェアアップデートで対応を予定。

 

一方のEra 100は、日本で2018年夏に発売された「Sonos One」という、Amazon Alexa対応スマートスピーカーの後継機。「シンプルにいい音が楽しめるスピーカー」としてのコンセプトを継承しています。

↑Sonos Oneをブラッシュアップ。ステレオ再生に対応したEra 100

 

Era 300のエンクロージャ(筐体)はHourglass=砂時計をイメージしたという、横向きのオーバルデザインを特徴としています。かたやEra 100は縦長の筒型デザイン。Sonos Oneに比べるとサイズは少しだけ大きくなりました。

 

Era 300とEra 100はともにWi-Fi経由でホームネットワークに接続して、Apple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスを楽しめます。またBluetooth経由でスマホやPCに接続して、ワイヤレスで音楽を聴くことも可能。サポートするコーデックはAACとSBCで、aptXは非対応です。このほかワイヤレス再生でいうと、アップルのデバイスと連携してAirPlay 2にも対応します。

 

外部オーディオ入力は背面のUSB-C端子経由。別売りの純正変換アダプター「Sonos Line-In Adapter」とオーディオケーブルを介してプレーヤーと接続すれば、レコードやCDの音も楽しめます。

↑背面にUSB-C端子を搭載

 

↑USB-C/3.5mmオーディオジャック、USB-C/3.5mmオーディオジャック+イーサーネット端子を搭載するSonos Line-In Adapterも発売されます

 

7.1.4チャンネル相当の立体音響システムに拡張できる

Sonosはグラミー賞を受賞した音楽プロデューサーのManny Marroquin氏や、アカデミー賞を獲得したレコーディングエンジニアのChris Jenkins氏といった、音楽クリエイターたちを「Sonos Soundboard」と呼ばれるチームに招聘。同社オーディオ製品のサウンドチューニングを深めてきました。新しいEraシリーズも同様です。

↑Era 300のブラック。専用スタンドも発売されます

 

そのEra 300は2台をペアリングして、より分離感の高いステレオ再生環境を構築できます。また、Sonosのサウンドバー「Arc」「Beam(Gen 2)」やサブウーファー「Sonos Sub Mini」と組み合わせると、映画やドラマのドルビーアトモス音声をホームシアターでリアルに再現可能です。

 

ホームシアターのように再生システムを拡張する場合、2台のEra 300をペアリングしてからリアスピーカーとして視聴環境の後方にレイアウト。その際、SonosのサウンドバーはHDMI eARC接続でテレビと繋ぐ必要があります。なお、それぞれのスピーカーのセッティングはiOS/Android対応の「Sonos」アプリを使います。

 

単体はステージのような臨場感で、組み合わせるとまさしく「映画館の迫力」

単体でも使用できて拡張性もあるEra 300ですが、実力はどの程度のものなのか。単体、そしてSonosのサウンドバーなどと組み合わせたシアター環境の両方で試聴しました。

 

Era 300は少しドライで歯切れが良く、華やかなサウンドが魅力的なスピーカーです。ボーカルやメロディを演奏する楽器の旋律は明るく、音色も鮮やか。さまざまな音楽を楽しく聴けます。低音はスピーディーで切れ味鋭く、タイトで躍動感が充実。スケールの大きな音場を描きます。Era 300を置いた部屋が、たちまちコンサートホールやライブステージに変わるような臨場感がとても魅力的です。

 

サウンドバーのArcとサブウーファーのSonos Sub Mini、そして2本のEra 300によるサウンドも迫力満点でした。Amazon Music Unlimitedのドルビーアトモスによる3Dオーディオの楽曲を聴くと、歌っていたボーカルが高いステージに立ったように、音像の位置がグンと持ち上がり、高さ方向への空間の広がりがとても生々しく伝わってきます。

↑Sonosのホームシアター製品と組み合わせて本格的なドルビーアトモスシアターを構築できます

 

低音もさらに肉付きが良くなります。堂々とした鳴りっぷりが魅力的。加えて2台のEra 300が横方向の音の広がりも鮮やかに再現します。アクション映画の音は息を吞むほど豊かな切れ味。ドルビーアトモス対応の映画館をわが家に再現できる、Eraシリーズのシステムの拡張性にも注目です。

 

自動音場チューニングやAlexaによる音声操作にも対応

チューニング機能もアップデートしており、スピーカーを設置した場所に自動最適化する機能「Trueplayチューニング」はiOSアプリのほか、新しくAndroid対応のSonosアプリからも利用できるようになりました。Androidデバイスの場合、TrueplayはEra 300の内蔵マイクを使います。iOSデバイスの場合はスピーカーの内蔵マイクによるQuick Tuning、またはiPhone/iPadのマイクを使用し、部屋を移動しながらより高精度にチューニングするAdvanced Tuningを選べます。

↑iOS/Androidに対応するSonosアプリで自動音場補正が可能

 

↑Sonosアプリから高音・低音のバランス、ラウドネス調整もできます

 

使い勝手の面では、本体のフロント天面にボリュームスライダーを設けており、指でなぞると直感的に音量調整や楽曲スキップ操作ができます。また音楽再生は独自の「Sonos Voice Control」により音声で操作可能ですが、発売時点では英語・フランス語のみに対応。日本語対応は未定です。ただし、IoTスマートホームの音声操作はビルトインするAmazon Alexaから行なえます。

↑Era 300/Era 100は天面にタッチセンサーリモコンを搭載しました

 

1本でステレオ再生が楽しめるEra 100

Era 300はドルビーアトモスによる空間オーディオ再生に対応していますが、スタンダードモデルのEra 100は単体でステレオ再生が楽しめるスマートスピーカーです。

 

本体には2つの高音域用トゥイーターを正面向きに角度を変えて搭載。さらにSonos Oneよりも本体の背丈を少し高くして、25%サイズを大きくしたウーファーが深みのある中低音域を再現します。

 

本体には最新のオーディオ用プロセッサーと、機械学習処理をこなすCo-Neuralプロセッサーを搭載。音声操作ではSonos Oneよりも47%速い処理速度を実現しました。

 

Sonosアプリからは、iOSに加えてAndroidにも対応するTrueplayチューニングが可能。Era 100もまたSonosのサウンドバーやサブウーファーと組み合わせてシアター環境を作ったり、2台をペアリングしてステレオ再生を楽しんだりできます。Sonos Voice Controlによる本体の操作、およびスマートホーム機器のAmazon Alexaによる操作も可能。

 

BGMとして再生/音楽を聴き込むのどちらもいける1台

Era 100のサウンドを試聴したファーストインプレッションもレポートします。低音域の重心が低く、中高域はクールで華やかな印象。メロディの余韻がふわっと爽やかに広がります。コンパクトなルックスからは想像もできないほど、ジャズのベースラインを重厚に、またドラムスのビートを躍動感いっぱいに再現します。音楽のボリュームを上げても音像が破綻しない安定感も見事。底力が充実しています。1台でステレオ再生できるスピーカーなので、音像の立体感にも優れています。

 

BGM的に音楽を部屋に満たす、あるいは腰を落ち着けて好きな楽曲をじっくりと聴き込むスタイルのどちらにもフィットすると思います。

 

音質を徹底的に磨き抜いたEraシリーズに要注目

環境への配慮も見どころのひとつ。Eraシリーズはそれぞれ、環境に優しい素材を本体に採用しました。エンクロージャなどメインのパーツは再生プラスティックを採用。パーツどうしの接合は接着剤からビス留めに可能な限り変更しています。また消費電力、待機電力を抑える設計にもなっています。

 

今春はアップルのHomePod、アマゾンのAmazon Echo DotシリーズなどITテクノロジーメーカーのスマートスピーカーが出揃っています。その中で、Sonosのスマートスピーカーはオーディオブランドならではと言える音質の完成度が要注目です。音楽・映画をワンランク上のサウンドで楽しみたい方におすすめします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

音質の完成度に注目! Sonos新スマートスピーカー「Era」は大迫力だった

スタイリッシュなデザインと、音楽ファンの好奇心を刺激するサウンドチューニングが脚光を浴びるアメリカのスピーカーブランド、Sonos(ソノス)から最新のスマートスピーカー「Sonos Era 300」と「Sonos Era 100」が発売されます。

↑Sonosの新しいスマートスピーカー「Era 300」(左)、「Era 100」(中央)が3月28日に発売されます

 

今回発売される2機種がSonosの新しい「Era(時代)」シリーズのファミリー製品群です。

 

3月28日から日本を含む世界各地で同時発売。価格は上位の空間オーディオ再生に対応するEra 300が6万9800円(税込)、スタンダードモデルのEra 100が3万9800円(税込)です。どちらのモデルもカラーバリエーションはブラックとホワイトから選べます。

 

Sonosの「新時代」をつくる2つのスマートスピーカーが誕生

Era 300はコンパクトな本体に6基のスピーカーユニットを内蔵。ユニットは左右にウーファーとドーム型トゥイーターを計4基、同じドーム型トゥイーターを正面と天面に向けて1基ずつ搭載しました。さらに、トゥイーターの中高音域に広がりを持たせるため、ユニットの先端にホーン構造のウェーブガイドを設けています。

↑6基のスピーカーユニットを内蔵するEra 300

 

空間オーディオ再生は、Amazon Music Unlimitedが配信するドルビーアトモス対応の3Dオーディオコンテンツで楽しめます。また発売後に、Apple Musicの空間オーディオコンテンツの再生にも、ソフトウェアアップデートで対応を予定。

 

一方のEra 100は、日本で2018年夏に発売された「Sonos One」という、Amazon Alexa対応スマートスピーカーの後継機。「シンプルにいい音が楽しめるスピーカー」としてのコンセプトを継承しています。

↑Sonos Oneをブラッシュアップ。ステレオ再生に対応したEra 100

 

Era 300のエンクロージャ(筐体)はHourglass=砂時計をイメージしたという、横向きのオーバルデザインを特徴としています。かたやEra 100は縦長の筒型デザイン。Sonos Oneに比べるとサイズは少しだけ大きくなりました。

 

Era 300とEra 100はともにWi-Fi経由でホームネットワークに接続して、Apple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスを楽しめます。またBluetooth経由でスマホやPCに接続して、ワイヤレスで音楽を聴くことも可能。サポートするコーデックはAACとSBCで、aptXは非対応です。このほかワイヤレス再生でいうと、アップルのデバイスと連携してAirPlay 2にも対応します。

 

外部オーディオ入力は背面のUSB-C端子経由。別売りの純正変換アダプター「Sonos Line-In Adapter」とオーディオケーブルを介してプレーヤーと接続すれば、レコードやCDの音も楽しめます。

↑背面にUSB-C端子を搭載

 

↑USB-C/3.5mmオーディオジャック、USB-C/3.5mmオーディオジャック+イーサーネット端子を搭載するSonos Line-In Adapterも発売されます

 

7.1.4チャンネル相当の立体音響システムに拡張できる

Sonosはグラミー賞を受賞した音楽プロデューサーのManny Marroquin氏や、アカデミー賞を獲得したレコーディングエンジニアのChris Jenkins氏といった、音楽クリエイターたちを「Sonos Soundboard」と呼ばれるチームに招聘。同社オーディオ製品のサウンドチューニングを深めてきました。新しいEraシリーズも同様です。

↑Era 300のブラック。専用スタンドも発売されます

 

そのEra 300は2台をペアリングして、より分離感の高いステレオ再生環境を構築できます。また、Sonosのサウンドバー「Arc」「Beam(Gen 2)」やサブウーファー「Sonos Sub Mini」と組み合わせると、映画やドラマのドルビーアトモス音声をホームシアターでリアルに再現可能です。

 

ホームシアターのように再生システムを拡張する場合、2台のEra 300をペアリングしてからリアスピーカーとして視聴環境の後方にレイアウト。その際、SonosのサウンドバーはHDMI eARC接続でテレビと繋ぐ必要があります。なお、それぞれのスピーカーのセッティングはiOS/Android対応の「Sonos」アプリを使います。

 

単体はステージのような臨場感で、組み合わせるとまさしく「映画館の迫力」

単体でも使用できて拡張性もあるEra 300ですが、実力はどの程度のものなのか。単体、そしてSonosのサウンドバーなどと組み合わせたシアター環境の両方で試聴しました。

 

Era 300は少しドライで歯切れが良く、華やかなサウンドが魅力的なスピーカーです。ボーカルやメロディを演奏する楽器の旋律は明るく、音色も鮮やか。さまざまな音楽を楽しく聴けます。低音はスピーディーで切れ味鋭く、タイトで躍動感が充実。スケールの大きな音場を描きます。Era 300を置いた部屋が、たちまちコンサートホールやライブステージに変わるような臨場感がとても魅力的です。

 

サウンドバーのArcとサブウーファーのSonos Sub Mini、そして2本のEra 300によるサウンドも迫力満点でした。Amazon Music Unlimitedのドルビーアトモスによる3Dオーディオの楽曲を聴くと、歌っていたボーカルが高いステージに立ったように、音像の位置がグンと持ち上がり、高さ方向への空間の広がりがとても生々しく伝わってきます。

↑Sonosのホームシアター製品と組み合わせて本格的なドルビーアトモスシアターを構築できます

 

低音もさらに肉付きが良くなります。堂々とした鳴りっぷりが魅力的。加えて2台のEra 300が横方向の音の広がりも鮮やかに再現します。アクション映画の音は息を吞むほど豊かな切れ味。ドルビーアトモス対応の映画館をわが家に再現できる、Eraシリーズのシステムの拡張性にも注目です。

 

自動音場チューニングやAlexaによる音声操作にも対応

チューニング機能もアップデートしており、スピーカーを設置した場所に自動最適化する機能「Trueplayチューニング」はiOSアプリのほか、新しくAndroid対応のSonosアプリからも利用できるようになりました。Androidデバイスの場合、TrueplayはEra 300の内蔵マイクを使います。iOSデバイスの場合はスピーカーの内蔵マイクによるQuick Tuning、またはiPhone/iPadのマイクを使用し、部屋を移動しながらより高精度にチューニングするAdvanced Tuningを選べます。

↑iOS/Androidに対応するSonosアプリで自動音場補正が可能

 

↑Sonosアプリから高音・低音のバランス、ラウドネス調整もできます

 

使い勝手の面では、本体のフロント天面にボリュームスライダーを設けており、指でなぞると直感的に音量調整や楽曲スキップ操作ができます。また音楽再生は独自の「Sonos Voice Control」により音声で操作可能ですが、発売時点では英語・フランス語のみに対応。日本語対応は未定です。ただし、IoTスマートホームの音声操作はビルトインするAmazon Alexaから行なえます。

↑Era 300/Era 100は天面にタッチセンサーリモコンを搭載しました

 

1本でステレオ再生が楽しめるEra 100

Era 300はドルビーアトモスによる空間オーディオ再生に対応していますが、スタンダードモデルのEra 100は単体でステレオ再生が楽しめるスマートスピーカーです。

 

本体には2つの高音域用トゥイーターを正面向きに角度を変えて搭載。さらにSonos Oneよりも本体の背丈を少し高くして、25%サイズを大きくしたウーファーが深みのある中低音域を再現します。

 

本体には最新のオーディオ用プロセッサーと、機械学習処理をこなすCo-Neuralプロセッサーを搭載。音声操作ではSonos Oneよりも47%速い処理速度を実現しました。

 

Sonosアプリからは、iOSに加えてAndroidにも対応するTrueplayチューニングが可能。Era 100もまたSonosのサウンドバーやサブウーファーと組み合わせてシアター環境を作ったり、2台をペアリングしてステレオ再生を楽しんだりできます。Sonos Voice Controlによる本体の操作、およびスマートホーム機器のAmazon Alexaによる操作も可能。

 

BGMとして再生/音楽を聴き込むのどちらもいける1台

Era 100のサウンドを試聴したファーストインプレッションもレポートします。低音域の重心が低く、中高域はクールで華やかな印象。メロディの余韻がふわっと爽やかに広がります。コンパクトなルックスからは想像もできないほど、ジャズのベースラインを重厚に、またドラムスのビートを躍動感いっぱいに再現します。音楽のボリュームを上げても音像が破綻しない安定感も見事。底力が充実しています。1台でステレオ再生できるスピーカーなので、音像の立体感にも優れています。

 

BGM的に音楽を部屋に満たす、あるいは腰を落ち着けて好きな楽曲をじっくりと聴き込むスタイルのどちらにもフィットすると思います。

 

音質を徹底的に磨き抜いたEraシリーズに要注目

環境への配慮も見どころのひとつ。Eraシリーズはそれぞれ、環境に優しい素材を本体に採用しました。エンクロージャなどメインのパーツは再生プラスティックを採用。パーツどうしの接合は接着剤からビス留めに可能な限り変更しています。また消費電力、待機電力を抑える設計にもなっています。

 

今春はアップルのHomePod、アマゾンのAmazon Echo DotシリーズなどITテクノロジーメーカーのスマートスピーカーが出揃っています。その中で、Sonosのスマートスピーカーはオーディオブランドならではと言える音質の完成度が要注目です。音楽・映画をワンランク上のサウンドで楽しみたい方におすすめします。

 

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スピーカー? Nothingの奇妙な新製品がリーク

スタートアップのNothingが奇妙な外観のスピーカーを開発しているとの情報を、海外テックサイトの91Mobileが報じています。

↑91Mobilesから

 

これまでワイヤレスイヤホン「Ear (1)」やスマートフォン「Phone (1)」をリリースしてきたNothing。また次期ハイエンドスマートフォン「Phone (2)」や、次期ワイヤレスイヤホン「Ear (2)」の投入も予定しているといわれています。

 

さらに先日、NothingのCEOであるCarl Pei氏は、同ブランドで新製品をリリースする予定だと明かしました。具体的な製品の詳細は不明ですが、この製品は「Beetle」と関係があるそう。もしかすると、Beetleが開発コードなのかもしれません。

 

そして91Mobilesは、「Nothing Speaker」と呼ばれる製品の画像を公開。その外観は、ひと目ではスピーカーとは思えない不思議なものです。本体上部には半透明な取っ手があり、下部には5個の切り欠きが存在しています。9to5Googleによれば、これらの切り欠きは3種類のスピーカードライバー(おそらくツイーター)とサブウーファーとのこと。そのほかにも、アクセントとなる赤いボタンが搭載されています。

 

現時点ではこのNothingのスピーカーがいつ発売されるのか、ワイヤレス接続が可能なスマートスピーカーなのかは不明。これまで斬新な製品デザインでユーザーを驚かせてきたNothingですが、次期プロダクトもかなり攻めた外観となるようです。

 

Source: 91Mobiles via 9to5Google

最新ウォークマンNW-A300レビュー! スマホと2台持ちもオススメな音楽プレーヤーの決定版

ソニーがウォークマンの新製品「NW-A300」を発売します。スマホでいつでも音楽を聴ける時代において、Wi-Fiストリーミング再生対応のウォークマンの魅力はどこにあるのでしょうか?

↑Android 12とWi-Fi機能を搭載する、ソニーの最新ストリーミングウォークマン「NW-A300」シリーズ(イヤホンは別売)

 

ストリーミングウォークマンの新しい入門機が登場

ソニーのウォークマンといえば、カセットテープにCD/MDなど、外出先で音楽を持ち歩きながら聴ける記憶メディアとともに進化してきたポータブルメディアプレーヤーです。

 

現在のラインナップにはAndroid OSやWi-Fi機能の搭載により、インターネットに直接つながって、音楽サービスなどのストリーミングメディア再生を楽しめるモデルが充実しています。その中で、NW-A300はストリーミング対応ウォークマンの新しいエントリーモデルです。

シリーズの中でのラインナップは、内蔵ストレージの容量が64GBの「NW-A307」と、32GBの「NW-A306」があります。カラーバリエーションは同じで、グレー/ブルー/ブラックの3色。価格はオープンですが、オンラインのソニーストアではNW-A306が4万6200円(税込)、NW-A307が5万7200円(税込)で予約販売されています。

 

ストレージはmicroSDカードを装着して容量を足すこともできるので、本体価格が1万1000円ほど安価なNW-A306の方を選ぶのがひとつの手かもしれません。

 

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上位モデルの高音質化技術を継承

NW-A300にはソニーが独自に開発するフルデジタルアンプの「S-Master HX」が搭載されているので、さまざまな有線・無線接続のイヤホン・ヘッドホンをとてもパワフルに鳴らせます。

 

さらに、上位モデルのウォークマン「WM1シリーズ」「ZXシリーズ」に採用する高音質パーツを、エントリーグレードのAシリーズにも載せるなど、技術の最適化にも力を入れてきました。内部の基板や部品を溶接する「はんだ」といった、細部の部品にもこだわり抜いたことで音の解像度と広がり感を高め、まるでライブ会場やコンサートホールで聴く音楽に近い体験を、ポータブルサイズのプレーヤーで実現しています。

 

なお、NW-A300は「ハイレゾ対応」のウォークマンですが、その実力がわかるのはハイレゾ音源の再生時に限りません。いつもはスマホやパソコンで聴いているサウンドが、NW-A300で再生すると、さらに良い音に感じられると思います。その理由のひとつが本機に搭載された、さまざまな音源を高音質化する「DSEE Ultimate」というソニーの独自技術です。

 

DSEE Ultimateは、ソニーが膨大な数の楽曲データを学習させて作り上げたAIエンジン。圧縮された音源ファイルや、音楽ストリーミングサービスの再生時にDSEE Ultimateをオンにすると、AIエンジンが楽曲に含まれる人の声やさまざまな楽器の音色、リズムや音場をリアルタイムに解析して、ハイレゾ級の音質に変換処理(アップスケーリング)します。

↑CDやストリーミングの音源をハイレゾ級の音質に変換するDSEE Ultimateを搭載。こちらも上位モデルのウォークマンではおなじみの技術です

 

その処理がとてもスムーズで、違和感のないリアルなリスニング感が得られるところに、AIを活用するDSEE Ultimateの真価があります。効果はウォークマンに有線・無線、どちらのタイプのイヤホン・ヘッドホンを接続した場合にも同様に働き、また音楽だけでなく動画やゲームアプリの音声も高音質化します。

 

Apple Musicのハイレゾロスレスもウォークマンだとシンプルに再生できる

一般的な音楽ストリーミングサービスのひとつであるApple Musicには、CDの音質を超えるハイレゾロスレス音質で配信する楽曲が数多くあります。ただ、iPhoneでApple Musicのハイレゾロスレス再生を楽しむためには、別途ハイレゾに対応するDAC内蔵ヘッドホンアンプなど、外付けオーディオ機器が必要です。

 

その点ウォークマンの場合、本体の3.5mmヘッドホンジャックにハイレゾ対応のイヤホン・ヘッドホンを接続して聴くだけと、ハイレゾロスレスの再生方法がシンプルです。

 

試しに、ウォークマンにAndroid版Apple Musicアプリをインストールしてハイレゾロスレス配信の楽曲を聴いてみたところ、ボーカルの声、楽器のサウンドがとても濃厚かつ新鮮です。音の輪郭が力強く描かれ、リズムの躍動感も際立っています。ボーカルやギターの高音域には透明感があり、ベースやドラムスが奏でる低音域には温かさと深みがあります。ウォークマンでコンテンツを再生すると、スマホでは再現しきれない音の幅広さと厚みが発見できます。

↑Apple Musicで配信されているハイレゾロスレスの楽曲を再生。圧倒的な情報量の豊かさを実感できます

 

また、DSEE Ultimateの効果をオンにするとサウンドの情報量がグンと増える手応えが感じられるでしょう。たとえばクラシックの弦楽四重奏を聴くと、各音域を担当する楽器のそれぞれの音色が際立ち、音の幅の広がりが豊かになることがとてもよくわかると思います。弓に弾かれる弦が小刻みにふるえる様子まで浮かび上がってくるような、細やかなディティールを描き切れるところも、DSEE Ultimateをオンにしたウォークマンの特徴です。

 

同じ曲をiPhone 14 ProとAirPods Proの組み合わせで聴き比べてみました。この組み合わせではハイレゾ再生やロスレス再生ができないため、やはりサウンドの情報量に如何ともしがたい差が現れます。AirPods Proも高音から低音までバランスの良いサウンドを聴かせる良質なイヤホンですが、リズムの抑揚とスピード感、音像の彫りの深さはウォークマンで聴くサウンドの方が真に迫る実感があります。

↑6.1インチのiPhone 14 ProとNW-A300を並べてみると、ウォークマンがとてもコンパクトなデバイスであることがわかります

 

ハイレゾワイヤレス再生のスマホもあるけど、専用プレーヤーとしての底力が違う

なおDSEE Ultimateの効果は、YouTubeの動画再生にもわかりやすく表れます。サウンドが活き活きとして、音場の見晴らしが格段に向上するからです。人の声によるナレーションがグンと近くに感じられるような生々しさがあります。

↑ウォークマンはYouTubeの音楽モノの動画コンテンツとの相性も抜群に良いです

 

また、ハイレゾロスレス楽曲の試聴は有線のイヤホンでしたが、ウォークマンはソニー独自のBluetoothオーディオのコーデックであるLDACと、クアルコムのaptX HDによるハイレゾワイヤレス再生にも対応。たとえばLDACをサポートするソニーのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」で聴くと、スピーカー再生のように豊かな音の広がりが感じられます。

 

現在はLDACやaptX Adaptiveなどのハイレゾワイヤレス再生に対応するスマホが増えています。ですが、ウォークマンAシリーズはパーツや設計の高音質化にもこだわり抜いた専用プレーヤーであるからこそ、「底力」が違うと言えます。

↑LDACに対応するソニーのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」で新しいウォークマンを試聴。高いディティールの再現力が実感できます

 

スマホと「2台持ち」、オススメの理由と懸念点は?

スマホなら1台で簡潔にできることを、あえてウォークマンとの2台持ちにするとしたら、メリットは「音が良くなる」ことのほかにもあるのでしょうか。

 

約113gのNW-A300シリーズには、音楽ストリーミングサービスアプリを使用で最大26時間の連続再生を楽しめる(端末にファイルを一時ダウンロードして聴くオフライン再生の場合)バッテリーが内蔵されています。あらかじめウォークマンにコンテンツをダウンロードして、移動中の再生はウォークマンに任せてしまえばスマホのバッテリーが節約できます。スマホの充電用にモバイルバッテリーを持ち歩くことを考えれば、ウォークマンとの2台持ちは大きな負担に感じられないと思います。

↑NW-A300シリーズの専用ケースを装着すると持ち運びも快適。写真はシリコンタイプの「CKM-NWA300」

 

↑ディスプレイを保護できる開閉が可能なソフトケース「CKS-NWA300」

 

一方でウォークマンにはセルラー通信機能がなく、外出時に音楽・動画のストリーミング視聴を楽しむ際には、一緒に持ち歩くスマホでテザリングしたり、Wi-Fiスポットを利用したりしなければなりません。最近はスマホで大容量のデータを使えるプランの価格がこなれてきたので、テザリングによる通信量は気にならないかもしれませんが、スマホのテザリングを起動して、ウォークマンをWi-Fiでつないで……といった手間をかけることは筆者も面倒に感じます。

 

ソニーには「外付けセルラー通信ユニット」のような専用アクセサリーなどを企画してもらいたいです。

 

パソコンと組み合わせて使うのも◎

最後に、NW-A300シリーズには、MacやWindowsのパソコンとUSBケーブルで接続してUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプとして使える機能があります。

 

アップルのパソコンは最近のMacBook ProやMac Studioが最大96kHz/24bitのハイレゾ対応DACを搭載するほか、抵抗値の高い高級ヘッドホンも力強く鳴らせるアンプを内蔵しているので、パソコン単体でもパワフルなサウンドを再現できます。そこにウォークマンをつなぐと、DSEE Ultimateでさまざまな音源をハイレゾ級の音質に変換したり、イコライザーを使って好みのバランスにカスタマイズしたりもできます。

 

新しいウォークマンを購入したら、ぜひUSB-DAC機能も使ってみてください。

 

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高音質技術を惜しみなく搭載! ソニーが新ウォークマン「NW-ZX707」などを発表

ソニーは1月11日、ウォークマンの新モデルとして「NW-ZX707」、「NW-A300シリーズ」を発表しました。市場想定価格はNW-ZX707が10万5000円前後(税込)、NW-A300シリーズは容量32GBモデルが4万6000円前後(税込)、64GBモデルが5万7000円前後(税込)です。発売はすべて1月27日となっています。

↑NW-ZX707

 

新モデルはNW-ZX707がハイエンドモデル、NW-A300シリーズがコンパクトモデルという位置づけです。

 

NW-ZX707は、フラッグシップモデル「NW-WM1ZM2/WM1AM2」で採用されているパーツや技術を搭載しつつ、前モデルにあたる「NW-ZX500」シリーズユーザーからの不満点を解消したとするモデル。パーツの変更により音の透明感や表現力、音の広がりや低音の力強さが向上し、高音質化が図られています。

 

一方で、前モデルユーザーからは、ストリーミングサービス利用時のバッテリー駆動時間に不満を持つ声があったそうで、NW-ZX707では改善。ストリーミングサービスのアプリ使用時で最大約22時間、ウォークマンオリジナルのW.ミュージックアプリでは最大約25時間動くバッテリーを搭載しています。

 

このほか、片手でも操作しやすいサイズ感、5.0インチとディスプレイを大型化、専用UIによる高い操作性などを実現しています。

↑本体サイズは約幅72.5×高さ132.3×奥行き16.9mm、重さは約227g

 

もちろん、フルデジタルアンプの「S-Master HX」、さまざまな形式の楽曲データを5.6MHzのDSDに変換して再生する「DSDリマスタリングエンジン」、圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングして再生する「DSEE Ultimate」といったソニー独自の高音質技術も搭載されています。

 

NW-A300シリーズは、「NW-A100シリーズ」ユーザーが満足しているポイントは進化・踏襲しつつ、不満点を改善させたとするモデル。LDAC対応のワイヤレスヘッドホンでもハイレゾ並みの高音質や、ストリーミングサービスでも高い音質といった点はそのままに、バッテリーの持ちや容量の少なさなどを改善させています。

↑NW-A300シリーズ

 

バッテリーはストリーミングサービスなどのアプリ使用時は最大約26時間、W.ミュージックアプリでは最大約36時間の再生が可能。また、容量は32GBからと増量しています。

 

音質面では、DSEE UltimateがBluetooth使用時やストリーミングアプリ使用時にも対応しました。

↑本体サイズは約幅56.5×高さ98.4×奥行き11.8mm、重さは約113g

 

即戦力になる! ボーズ「Bose Smart Soundbar 600」のオススメ使い方と音質を解説

2011年の地上アナログ放送終了の頃に、リビングルームのテレビを買い換えた方は、いま再びテレビの買い換え時を迎えているはずです。10年の間にテレビはより薄くなり、高画質な4K対応の大画面モデルが主流を占めています。

 

でも相変わらず、サウンドには物足りなさを感じるテレビも少なくありません。

 

そんな中で、大画面テレビのサウンドをスマートに補強できる、スリムなサウンドバーが人気なのをご存知でしょうか。今回はボーズが新しく発売した、ドルビーアトモス再生にも対応するコンパクトモデル「Bose Smart Soundbar 600」(以下:Soundbar 600)を試してみました。ドルビーアトモス対応のテレビ、コンテンツプレーヤーと上手に組み合わせて使う方法を紹介しつつ、製品の実力をレポートしていきます。

↑立体音響技術のドルビーアトモスに対応する、コンパクトなボーズのサウンドバー「Bose Smart Soundbar 600」

 

安価ながら迫力ある音が楽しめて、設置性にも優れる

Soundbar 600はボーズの中でスタンダードモデルに位置付けられるサウンドバーです。ボーズのオンラインストアでの販売価格は7万4800円(税込)。上位モデルのBose Smart Soundbar 900よりも2万1000円ほど安価ながら、ボーズによる迫力あふれる最先端のホームシアターサウンドが楽しめます。

 

さらに、Soundbar 600はSoundbar 900に比べて、本体の横幅が約35cmも短いことから、設置性能に優れています。40インチ台の比較的コンパクトな4Kテレビとの組み合わせにもマッチするサイズ感です。

↑40〜50インチ台の4Kテレビとサイズを合わせやすいサウンドバーです

 

接続はBluetoothのほか、Wi-Fi経由でAirPlay 2によるワイヤレス音楽再生も楽しめます。iPhoneやiPadとの連携にも優れるサウンドバーとしてオススメです。

 

また、iPhone、Androidスマホに対応するモバイルアプリ「Bose Music」を使うと、サウンドバーのセットアップや操作がとても簡単。さらにアプリ内でAmazon Music、Spotify、Deezerのアカウントをリンクすると、アプリの中で音楽サービスから聴きたい曲を選べるほか、サウンドバーの音量調整やイコライザーを設定する操作もスムーズになります。

↑iPhone、iPadからAirPlay 2によるワイヤレス再生も可能。Apple Musicなど配信コンテンツのサウンドがより高音質に楽しめます

 

↑iOS/Android対応のモバイルアプリ「Bose Music」で本体設定やサウンドの調整をします

 

ドルビーアトモス再生以外も自然な立体感

Soundbar 600はコンパクトな本体に5基のスピーカーを内蔵。うち2基のスピーカーは天井に向け音を出すアップワードファイアリングスピーカーとして、高さ方向に豊かな音場の広がりをつくり出します。

 

すべて正面向きのスピーカーだけで、演算処理による高さ方向の音場を再現するサウンドバーもありますが、やはり“上向きスピーカー”を搭載するサウンドバーの方が、360度方向から包み込まれるような、リアルな体験に説得力が出ます。

↑本体天面側に上向きスピーカーユニットを搭載。リアルな音の包囲感を再現します

 

当然、元がドルビーアトモス方式で記録されているコンテンツの音を、Soundbar 600はそのまま立体的に再現できます。一方で、ドルビーアトモスに対応していないステレオや、5.1chサラウンドなどのフォーマットでつくられたコンテンツの音声からも、自然に包み込むようなリスニング感を引き出します。

 

これには、Soundbar 600に搭載されたボーズの独自技術であるTrueSpaceテクノロジーによる、空間処理が効いています。高性能なデジタル信号処理を実行することにより、スピーカーを置いていない場所から音が聞こえてくるような没入体験をつくり出せるのです。

 

Soundbar 600を使うなら、知っておきたいHDMI eARC

上向きのスピーカーや独自のテクノロジーなどで、立体感のある音を楽しめるSoundbar 600ですが、ドルビーアトモス再生の実力を引き出すために、組み合わせる機器と接続方法については購入前に確認をしておきたいところ。ポイントは「eARC(エンハンスド・オーディオ・リターン・チャンネル)」です。

 

Soundbar 600に搭載されているHDMI端子はこのeARCに対応しています。この機能のメリットは、同じeARCに対応するテレビなどのディスプレイ機器と1本のHDMIケーブル(eARC対応のもの)で接続するだけで、ドルビーアトモスやロスレスの5.1ch/7.1chのサラウンド音声をありのままのクオリティで楽しめることです。

 

Soundbar 600の商品パッケージにはeARC対応のHDMIケーブルが同梱されているので、あとはeARC対応テレビを組み合わせたいところ。

↑背面に1基のeARCに対応するHDMI端子を装備。同じeARCに対応するテレビとケーブル1本で接続すれば、さまざまなドルビーアトモス対応コンテンツが楽しめます

 

テレビによって変わる、Soundbar 600の3つの活用

テレビがドルビーアトモス対応で、HDMI eARC接続ができ、なおかつインターネットに接続して動画配信サービスを利用可能であれば、Soundbar 600の楽しみ方は広がります。テレビとサウンドバーの組み合わせだけで、例えばNetflixやAmazonプライム・ビデオなど、動画配信サービスで続々と増えているドルビーアトモス対応コンテンツの立体音響を再現できるからです。

 

インターネットに接続できない場合は、テレビにUltra HDブルーレイディスクの再生に対応するプレーヤー機器や、Apple TV 4Kなどのストリーミングプレーヤーを接続すればOK。これでコンテンツのドルビーアトモス音声が楽しめます。

 

もし、お持ちのテレビがeARC対応のHDMI端子を備えていない場合、サウンドバーとの音声接続には光デジタルケーブルを使うことになります。その際、ボーズ独自のTrueSpaceテクノロジーにより、十分に豊かなサラウンド感を楽しむことはできます。

 

ただし、ピュアなドルビーアトモス再生にはなりません。ですので、本機を購入する前に自宅のテレビの仕様は確認しておくか、テレビの買い替え時に合わせてチェックしましょう。

 

映画やスポーツ番組を鑑賞。とことんリアルな没入体験

肝心のサウンドもチェックしてみましょう。Netflixのドルビーアトモス対応コンテンツでは、豊かな音の広がり感が味わえます。自然なのにメリハリは力強く、効果音の粒立ちがとても鮮明。低音はタイトで瞬発力が高く、だぶつく感じがありません。過度な強調感がなく、アクション系の映画やアニメの作品に収録されている重低音をどっしりと鳴らします。音場の見晴らしは雑味がなくとてもクリアなので、奥行き方面の音場がリアルに広がる様子が感じられました。

 

Soundbar 600単体でも十分ですが、Bose Musicアプリの「オーディオ」のメニュー内に、セリフなどが含まれる「センターチャンネル」、高さ方向の音成分を指す「ハイトチャンネル」、低音・高音のバランスをプラス・マイナス10段階で調整できるイコライザー機能があります。

 

このイコライザーのセンターチャンネルを微調整すると、かなり自然なバランスに整うのでおすすめです。筆者は夜間にサッカーの番組をSoundbar 600で観戦。イコライザーを使ってセンターチャンネルを抑えめにして、ほかの成分のバランスを持ち上げると、解説のないリアルなスタジアム観戦に近い雰囲気が味わえました。

↑アプリのイコライザー機能を使ってサウンドの立体感、高域・低域のバランスが調整できます

 

注意したいのは、強い低音を出せるサウンドバーなので、音が床や壁に響いてしまうと音質が劣化するだけでなく、近所迷惑にもつながること。サウンドバーとテレビは頑丈な素材のラックに設置するなど、振動対策は入念に行いたいところです。

↑しっかりとした素材のラックに置くほか、天面のスピーカーユニットの音を塞がないよう上に物を置かないなど、いくつかのポイントに注意して設置するとSoundbar 600の実力がフルに発揮されます

 

合計9基のスピーカーを内蔵する、上位のプレミアムモデルSoundbar 900と比べると、スピーカーの数こそ5基ではあるものの、上位モデルに引けを取らないサウンドバーでした。ドルビーアトモス再生のリアルな立体感と、高いディティール描写を実感させてくれます。また、コンパクトなテレビとマッチすると書きましたが、55インチ以上の大きな画面のテレビと合わせても、画面の迫力に負けない没入感あふれるサウンドを楽しめます。

 

この冬休みにホームシアターのサウンドを改善する計画を立てている方には、すぐに効果を実感できる「即戦力」。オススメのサウンドバーです。

 

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オーディオテクニカ創業60周年記念! 復刻版「サウンドバーガー」が7000台の限定販売

オーディオテクニカは、40年前に発売されたポータブルレコードプレーヤーの復刻版「サウンドバーガー(Sound Burger):AT-SB2022」を限定7000台で発売すると発表しました。

↑1980年代らしいデザイン(画像提供/オーディオテクニカ)

 

創業60周年記念として復刻されるサウンドバーガーは、1980年代らしい赤くてレトロなデザインが特徴。片手で持ち運べるサイズながら、アクティブスピーカーやヘッドホンと付属のオーディオケーブルで接続することで、レコードの再生が可能です。再生速度は33/45回転に対応する、ベルトドライブ方式。特別なアームと交換可能な針を採用しています。

 

サウンドバーガーの性能は現代風にリファインされており、Bluetoothによる楽曲の転送や、USB Type-Cによる充電が可能。フル充電では約12時間の再生に対応しています。また、本体にはシリアルナンバーと60周年ロゴのレーザー刻印、越前和紙によるスリーブがほどこされています。

 

サウンドバーガーは11月7日からオーディオテクニカのオンラインストアで注文を受け付ける予定で、希望小売価格は2万3800円。販売は日本のテクノロジーが世界を席巻していた80年代を思い起こさせるレトロなレコードプレーヤーは、あっという間に売り切れるかもしれません。

 

Source: オーディオテクニカ

AV評論家によるおすすめイヤホン&ヘッドホン8選と、推し活もながら聴きでも“いい音”で音楽を聴くべき理由

この30年でオーディオを取り巻く環境は激変しました。リビングにサラウンドシステムやオーディオセットがあったのは、一世代前のこと。今はもっぱら自宅にいても、音楽はiPhoneなどスマートフォンで再生し、耳にはイヤホンやヘッドホンをつけて楽しむ時代です。

 

では、いまどんな“オーディオ”がトレンドになっているのでしょうか? AV機器評論家の折原一也さんに近年のブームと傾向、おすすめアイテムを解説していただきました。

 

音質の違いはハッキリわかる!
“いい音”っていったい何?

スマホで音楽を聴くことが主流になって以来、よく使われてきたのが、iPhoneに付属していた有線イヤホンです。それが今では付属しなくなったことに加え、iPodをはじめとする携帯型音楽プレイヤーが続々と姿を消したことで、新たにイヤホンやヘッドホンを購入する、という流れが急速に普及したといいます。

 

「現在、さまざまなイヤホンやヘッドホンが開発されていますが、音質の違いがハッキリしてくるのは1万円くらいのものから。iPhoneに付属していたイヤホンと聴き比べると、誰にでも明らかな違いがわかります。
品質の良いイヤホンやヘッドホンは、歌声も細かい音まで聴き取ることができ、低音もしっかり響きます。メインの歌だけでなくさまざまな楽器の音、コーラスなど、緻密に作られている音楽をくっきりとした音で聴くことができるのです。ファンに届けたいと思って作った楽曲を、最大限よい形で受け取ることができるので、“推し”のこだわりにも触れられるかもしれません。なるべくいい音質で聴くことをおすすめしたいです」(AV機器評論家・折原一也さん、以下同)

 

昭和から令和まで一挙解説!
音楽を取り巻く歴史はどう変わったか?

そもそも音楽を個人的に楽しむようになったのは昭和初期。ラジオ放送が始まり、レコードやラジカセが普及していきました。そこから1980年代までは、「音楽は家で聴くもの」として楽しまれてきたのです。

 

ところが、1979年にソニーからウォークマンが登場したことで、「音楽を外で聴く」という歴史が新たにスタートします。

 

「カセットはCDになりMDになりと形を変えましたが、それでも当時は、家で音楽を聴くことがメインでした。オーディオセットを自宅に置くことがステータスになっていたり、中高生はCDコンポを誕生日にねだったりしていたんです」

その主従関係が変わったきっかけは、やはり2001年に登場したiPodの存在。ポータブルオーディオという概念が急速に進み、iPhoneが新登場します。

 

「このころから外で音楽を聞く人が増え、それにともなって自宅で音楽を聴くときにもポータブルオーディオを使う人が増えてきました。音楽プレイヤーもさまざまありましたが、スマホの一人勝ちで、現在でも音楽再生デバイスはスマホが主役です。また、はじめはCDを取り込んでスマホで再生する、という方法をとっていましたが、そのうちCDを買わずとも音楽をダウンロードできるようになりましたよね。ただ、ダウンロード販売にはそれなりにお金がかかり、そこまでは普及しませんでした。スマホで音楽を聴くという用途では、YouTubeで音楽を再生する方がメジャーでしたね」

 

2015年からはApple Music、Spotify、Amazon musicなどのストリーミングサービスが開始。ダウンロードよりも手軽で安く、さまざまな楽曲を楽しめる月額制の音楽配信サービスは、瞬く間に広がりました。

 

「2017年に登場したiPhone7にイヤホンジャックがなくなり、それが基になってワイヤレスイヤホンの普及が進みました。有線のものは安価なので今でも中高生が使っていますが、今は新たに販売されるイヤホンの8割がたがワイヤレスになっています」

 

ある世代以上の人にとっては、家にいてもイヤホンをして音楽を聴くということに驚くかもしれませんが、騒音の問題などもあり、今はかなりの割合の人が、家でもスマホ+イヤホンで音楽を楽しんでいるのです。

 

折原さん推薦のワイヤレスイヤホン 3

1.ノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替えられる

ソニー「LinkBuds S」2万4000円+税

「外部の騒音をカットしてくれるノイズキャンセル機能が搭載されているだけでなく、外の音を取り込んでながら聴きもできるよう、アンビエントサウンド(外音取り込み)モードが搭載されているのが大きな特徴です。電車移動のときなどにはノイズキャンセルに、在宅ワークなどではながら聴きに切り替えられるので、かなり使い勝手のよい製品です」

 

2.ハイエンドオーディオブランドによるエントリーモデル

Final「ZE3000」1万4364円+税

「Finalは20万円ほどするイヤホンを製品化しているなど、かなりハイエンドなオーディオブランドです。超高級ながらも、音楽マニアにウケがいい良質なイヤホンを作る会社の、エントリーモデルがこちらです。やさしい音がするのですが、これは有線イヤホンと同等の音質を出すために、内部のスピーカーを自社設計しているからとのこと。音質にこだわりたい方におすすめです」

 

3.ビギナーにおすすめの高コスパモデル

JVC「HT-A5T」3900円+税

「上記2つよりもかなり価格を抑え、4000円ほどで購入できるイヤホンです。ワイヤレスイヤホンを初めて買う方や中高生におすすめです。また、電車移動しているときに片耳だけなくしてしまう方が多く、遺失物でイヤホンが届くのが本当に多いと聞いています。片耳だけでは使えませんから、なくす心配のある方もこのくらいの価格のものを使ってみるのがいいでしょう。安価な中でも信頼できる音質で、コストパフォーマンスが高いですよ」

 

「しっかり聴き」VS「ながら聴き」
コロナ禍で「ながら聴き」に軍配があがる

イヤホンのトレンドはコロナ禍においても変化がありました。それは“ながら聴き”するためのイヤホンの売れ行きがよくなった、というところだそう。

 

「イヤホンには、しっかり耳を塞いで音楽を聴くタイプのものの他に、耳の穴を塞がず骨を通して音楽を聴く骨伝導のように、外の音を聞きながら音楽も聴けるタイプのものがあります。骨伝導イヤホンは5年以上前からありますが、ランニングをしたり自転車に乗ったりする人に向けた商品という認知が高く、すべてのユーザーが対象というわけではなかったんです。しかしここ3年で、外の音を拾いながら音楽も聴きたいという方が増えたんですね。それはコロナ禍になって在宅ワークが進んだことにあります。音楽を聴きながら作業しつつ、家族の呼びかけやインターフォンは聞き取りたい、というときや、オンライン会議の声を聴きながら別のことをしたい、というふうに、ながら聴きが求められる場面が増えたのです」

 

折原さん推薦の「ながら聴き」イヤホン 3

1.耳へのストレスがかからない骨伝導タイプ

Shokz「OpenMove」1万800円+税

「骨伝導タイプで耳の穴を塞がず、ながら聴きにうってつけの製品です。従来のイヤホンと比べると、骨を介して聴覚に伝わるという性質上、音質のよさは限られてきますが、骨伝導でもこれほどの音質なら充分。長時間つけていても耳へのストレスがかからないので、作業しながら聴いていたいという方にもぴったりです」

 

2.世界初、物理的な“穴”から周囲の音を取り込む

ソニー「LinkBuds」2万1000円+税

「骨伝導ではなく、イヤホンそのものに穴があいているという世界初の構造のイヤホンです。穴を通して外の音が聞こえるように設計されていて、かなり軽量でコンパクト。ソニーの完全ワイヤレスイヤホン史上最小で最軽量です。ながら聴きとしては音質もいいですよ」

 

3.耳を解放するメガネ型イヤホン

ファーウェイ「HUAWEI Eyewear(ウェリントン型フルリム)」2万9800円+税

「ファーウェイは大手通信機器メーカーです。メガネ型でテンプルの部分から音が鳴る製品で、軽く、つけ心地も楽だと思います。テレワークが長くなったり、イヤホンをずっとつけていて耳が痛くなったりしたときに、このHUAWEI Eyewearに切り替えるのもありですよね」

 

在宅なら歓迎!?
コロナ禍で人気再燃するヘッドホン

もともと日本では、存在感があって街なかで目立つヘッドホンの需要が少なかったそう。帽子をかぶりにくい、ヘアスタイルが制限されるなどの理由もあったでしょう。そこへ、リモートワークが進み、ヘッドホン需要も高まってきているようです。電車の中ではつけられなくても、在宅時には使いたいと感じる人が増えたことや、ゲームに使うヘッドホンも人気です。

 

1.ワイヤレスかつノイズキャンセルつき、高音質と三拍子揃ったヒット作

ソニー「WH-1000XM5」4万5000円+税

「日本のメーカー初のヒット商品で、ワイヤレスかつノイズキャンセルつき、高音質と三拍子揃ったアイテムです。イヤホンよりももちろんかさばりますが、自宅でも外でもじっくり音楽を聴く目的で指名買いする方も増えており、一台あるといいなと思える商品です」

 

2.ボイスチャットもできるマイク付きのヘッドホン

Corsair「HS65 SURROUND」1万2000円前後(実売価格・編集部調べ)

「こちらは有線で、ブームマイクがついているタイプのヘッドホンです。対戦相手や仲間とボイスチャットしながら進むPCゲームの流行で、このタイプが売れ行きを伸ばしています。オンライン会議など、話す必要のある場面でも使うことができるので、遊びにも仕事にも使えて一石二鳥でもあります。ここ1〜2年で急速に伸び、若い女性にもユーザーが増えています」

 

自分の世界を大切にしたいときに、あるいは心地よく仕事をするために、音楽はもう暮らしの一部になっていると言えるでしょう。日頃のストレス解消にも、よい音質でリラックスできるような鑑賞タイムを過ごせたらいいですね。

 

【プロフィール】

AVライター / 折原一也

1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年よりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員も務めている。

音楽ストリーミングもこれ1台! ネットワーク時代の本格オーディオアンプ デノン「PMA-900HNE」

DENONからプリメインアンプの新作「PMA-900HNE」(13万2000円/税込)と、CDプレーヤー「DCD-900NE」(7万7000円/税込)が6月下旬に発売されます。「PMA-900HNE」はAVアンプではなく純粋なオーディオアンプで、ストリーミング配信などのネットワーク再生に対応するプリメインアンプとして開発されました。

↑DAC内蔵ネットワーク機能搭載プリメインアンプ「PMA-900HNE」(上段右および下段左)

 

音質向上のために新型増幅回路と電子ボリュームを搭載

「PMA-900HNE」は従来のパワーアンプにボリュームを付けたというシンプルな構成を改めて、上級機の「PMA-A110」と同じ2段構成にすることで、小音量再生時の雑音を減少させているそう。さらにアナログ方式だったボリュームも、左右で音量差のない新型電子ボリュームに変更して、信号経路の短縮化も実現しました。

↑本体正面に楽曲データなどを表示するための液晶画面を搭載

 

デジタル音源の音質の決め手となるDACも新開発され、回路全体を制御するクロックをDACの間近に配置することでデジタルノイズを抑えています。また、デジタル回路全体をシールドケースに収めてアナログ回路への悪影響を防ぎ、デジタル専用電源の採用により、電源回路もアナログとデジタルで分離されています。

↑電子ボリュームの採用で配線がスッキリと最短化されている

 

↑新開発のDACを搭載してデジタル音源の高音質化にも抜かりはない

 

↑電源ケーブルの交換に対応、レコード再生に欠かせないフォノイコライザーも高音質化している

 

ピュアオーディオアンプにHEOSを採用

HEOSとはデノンとマランツのオーディオ機器に採用されているネットワークオーディオ機能で、スマホやタブレットの専用アプリを使ってストリーミング配信を楽しんだり、ワイヤレスマルチルーム機能が使えたりします。「Spotify」や「AWA」、「SoundCrowd」、「Amazon Music HD」など主要なストリーミングサービスに対応しており、いつでもどこでもワイヤレスで高品質な音楽が再生できるようになります。

 

また、「Amazon Alexa」を使った音声操作にも対応。音楽の再生、停止、スキップ、音量調整だけでなく、Amazon Musicの楽曲から曲名、年代、ジャンル、アーティスト名などを指定して、楽曲を再生できます。

 

Appleの「AirPlay 2」にも対応しており、iPhone、iPad、Macの音源をワイヤレスでPMA-900HNEに飛ばして再生できます。Bluetooth受信機能により、スマホやタブレット、PCのBluetooth対応モデルと最大8台までペアリングして音楽再生も可能です。

 

CDプレーヤーは音質重視で大型化

CPプレーヤー「DCD-900NE」は、時代を逆行するかのように上位モデルの「DCD-1600NE」と同じサイズの筐体を採用しました。これによって、デジタル部とアナログ部を完全分離し、お互いの悪影響を抑えているそうです。アンプと同様に新開発のDACを搭載して、USBメモリーなどに保存したハイレゾ音源の再生も可能。また、ハイエンドモデルに使われている高音質パーツ「SYコンデンサー」を大量投入するなどして、音質強化を図っています。

↑CDプレーヤー「DCD-900NE」

 

↑シャーシを大型化することで、デジタルとアナログを完全に分離した

 

↑ゆとりのあるレイアウトで左右対称に基板が置かれている

 

↑音質向上のために高音質部品をふんだんに使用、電源部のコンデンサーは新規に開発した

 

900シリーズの音は情報量が多く、低域の重心が下がった

短い時間ですが、前シリーズのプリメインアンプ「PMA-800NE」とCDプレーヤー「DCD-800NE」、新製品の「PMA-900HNE」と「DCD-900NE」の比較試聴の機会がありました。800シリーズの音は粒立ちが良く、濃密にして繊細でしたが、高域に神経質な所があり、女性ボーカルが刺々しくなる個所がありました。オーケストラは音場が広く、スピード感のある音が楽しめます。

 

900シリーズに交換すると、女性ボーカルの音像定位はやや奥まり、さらに細かい音が再生されました。刺々しさはなくなり、高域の透明感が増して、重心が下がって低域の厚みが増したように聴こえます。オーケストラでは800シリーズの良い部分が進化して、さらに立体的な音場感が得られ、低域のスピード感も増してティンパニーの緊張感が伝わってきました。音楽全体がより鮮明になった印象です。

 

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7色の限定カラーが映える! テクニクスのあのターンテーブルに50周年モデル「SL-1200M7L」登場

パナソニックは、テクニクスブランドのターンテーブル「SL-1200シリーズ」の発売50周年を記念した特別仕様モデル「SL-1200M7L」を5月27日に発売します。台数限定で、グローバルで1万2000台限定の販売を予定しています。実売価格は税込12万円。

↑50周年記念モデル「SL-1200M7L」(カラー:ホワイト)

 

同シリーズの第1号機となる「SL-1200」が発売されたのは1972年のこと。モーターがスピンドルを介して直接ターンテーブルを回転させる“ダイレクトドライブ方式”を採用しており、安定した回転を得られるとして評価されました。

 

その後継機となる「SL-1200MK2」(1979年発売)は、ピッチコントローラーを上下にスライドさせる“フェーダー型”に改良され、ディスコやクラブにおける定番機となりました。

↑SL-1200シリーズ 50年の歩み

 

今回発売される50周年記念モデルは、2019年発売の「SL-1200MK7」をベースにしたもの。最大の特徴は、ストリートカルチャーをイメージした7色の限定カラーを採用していること。定番のブラックのほか、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ベージュをラインナップしており、好みやインテリアなどに合わせて好きなカラーを選ぶことができます。

↑ストリートカルチャーを意識した7色の限定カラーが特徴

 

このほか、トーンアームにはゴールドカラーを採用したほか、トップパネルには記念モデルを表す「50th Anniversary」の銘とシリアルナンバーを刻印したプレートを搭載。また、ゴールドカラーロゴ入りのスリップマットなど、付属品も特別仕様となっています。

↑7つの特別仕様

 

機能面では、SL-1200MKシリーズの操作感を継承しており、78回転や逆回転もできる再生機能、±8%、±16%のピッチ調整に対応したピッチコントローラーを備えています。

↑ピッチコントローラーを備えています

 

また、アルミダイキャストとグラスファイバーを20%混入したABSによる2層構造のシャーシや、メンテナンスやブースのレイアウトが変更しやすい着脱式の電源/PHONOケーブル端子など、テクニクスならではの高音質化技術が惜しみなく投入されています。

 

昨今では、コロナ禍の影響でDJのクラブやイベント出演の機会が減り、オンラインでDJプレイを配信をすることが増えているそう。その際、DJの手元の動きを写すことも多く、SL-1200M7Lのようなカラフルなターンテーブルは動画映えも抜群です。これからDJ配信を始めたいと考えている方は、ぜひ50周年記念モデルをチェックしてみてください。

 

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耳をふさぎっぱなしで世界が小さくなるのを防ぐには「サングラス型オーディオ」が最高だ【愛用品コラム2-3】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品  Season2-3: ファーウェイ「HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II」

●起

僕はサングラス型のデバイスにめっぽい弱い。ボーズのBose Framesも持っているけど、2021年後半よく使ったのは、ファーウェイのこちら。サングラス型Bluetoothオーディオの何がいいかと言うと、当たり前すぎるのだが、耳をふさがない点。ふさがないことによるメリットがとみに大きい、と思うのだ。

 

●承

ずばり、耳と脳を音楽で満たしすぎないあの絶妙な感覚がいい。あくまでBGMでいてくれて、MGM(メイングランド・ミュージック/ちなみに造語)にはならない感覚。外音と音楽と思考が自分からこぼれ落ちない。この3つがミックスされて、心地よいのだ。

 

●転

もう少し言うと、2020年〜2021年はオンライン会議が当たり前になりすぎた。自宅以外の場所ではイヤホンでずっと耳をふさぎっぱなしだったから、耳を解放してあげたい。耳が閉じられていると、世界が小さくなってしまった感触になる。そういった制限から自由にしてあげられると思ったのだ。

 

●結

で、 このモデルのどこに惹かれているか? デザイン、上質感、操作性、ケースーー大体だ。Bluetoothサングラスはテンプル部分に機構を詰め込む関係でどうしても、丁番からテンプルが極太になりがちだが、本製品はかなり抑えられていて実にスマート。サングラスの形をしたオーディオデバイスではなくて、サングラスそのものなのだ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週2回程度公開しています。

ストリーミングもワイヤレスも高音質で! 最上位ウォークマンに新モデル「WM1ZM2/WM1AM2」登場

ソニーは、ウォークマンのフラッグシップ「WM1」シリーズから、Android OS搭載で音楽ストリーミングサービスに対応した新モデル「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」を3月25日に発売します。実売予想価格は、NW-WM1ZM2が約40万円前後、NW-WM1AM2が約16万円前後。オプションとして、両モデルに対応した専用レザーケース「CKL-NWWM1M2」(約1万1000円前後)も発売されます。

↑NW-WM1ZM2(左)と前モデルのNW-WM1Z(右)

 

↑NW-WM1ZAM2(左)と前モデルのNW-WM1A(右)

 

細部までアップデートされた新フラッグシップ

NW-WM1ZM2/WM1AM2は、2016年に発売されたNW-WM1Z/WM1Aの後継機種。新たにAndroid OSを採用したことにより音楽ストリーミングサービスに対応したほか、2018年に発売され話題を呼んだ100万円超のポータブル音楽プレーヤー「DMP-Z1」で培った高音質化技術を継承していることが特徴です。

 

また、いずれも画面サイズが従来の4インチ(854×480ドット)から5インチ(1280×720ドット)に拡大され、それに伴って本体サイズも大きくなっています。

↑画面の大型化に伴い、本体サイズも大きくなっている(左がWM1ZM2)

 

このほか、データ転送/充電端子がWMポートからUSB Type-C(USB 3.2/Gen1)に変更され、利便性が向上しています。

 

内蔵ストレージ容量は、NW-WM1ZM2が256GB、NW-WM1AM2が128GB。microSDカードスロットを1つ備えています。ハイレゾ音源はPCMが384kHz/32bit、DSDが11.2MHzまでのネイティブ再生に対応。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDACをサポートしています。有線接続端子は3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの2系統を搭載。再生時間はいずれも最大40時間(有線接続時 MP3/128kbps再生)。

 

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ストリーミングもワイヤレスも高音質に

ソニー独自の高音質化技術DSEEが、AI技術による楽曲分析を生かしハイレゾ相当(最大192kHz/32bit)までアップスケーリングする「DSEE Ultimate」に進化。さらに、本機では有線/無線接続を問わず同機能を利用できるほか、W.ミュージック以外の音楽再生アプリ使用時にも利用できるようになっています。これにより、ワイヤレスイヤホン使用時や、各社の音楽ストリーミングアプリを使用時も、ハイレゾ相当の高音質に変換して楽しむことが可能に。

 

また、入力されたすべてのPCM音源を11.2MHz相当のDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」も搭載。DMP-Z1では5.6MHz相当のDSD信号に変換していましたが、本機では11.2MHz相当に進化しています。オン/オフの切り替えも可能なので、好みにより切り替えて使用できます。

 

金属削り出しの重厚なボディは新モデルでも健在。WM1ZM2では、シャーシを従来の99.96%の無酸素銅から99.99%(4N)に純度をアップ。さらに高純度金メッキ(純度約99.7%)により、音質効果と高剛性を両立させています。また、背面には削り出しアルミシャーシを採用。

↑ボディは重量感のある金属製。削り出しにより高い剛性を実現しています

 

このほか、同社の据え置きオーディオ機の開発ノウハウを生かした独自開発のコンデンサ「FTCAP3」に加え、バランス出力の内部配線にキンバーケーブルの協力によって開発された4芯ブレードケーブルを採用。はんだには、金を添加した高音質はんだを使うなど、内部設計にも徹底的にこだわっています。

↑基板設計にもこだわっています

 

Editor’s Eye

発売前の実機を、前モデルと聴き比べる形で試聴させてもらうことができましたが、音質の進化を最も感じられるのは「音場空間の広がり」です。どちらも前モデルに比べて、より立体的で広がりのある音になっていると感じました。同社が推進する立体音響技術「360 Reality Audio」に対応したこともあり、同規格に対応する音源を再生すれば新しい音楽体験が得られるかもしれません。

 

気になるのは画面の大型化に伴い、本体もサイズアップしたこと。重さもWM1ZM2で約455g→約490gに、WM1AM2で約267g→約299gにと、いずれも30g以上重くなっているので、手にしたときにかなりの存在感となっています。ハイエンドにふさわしい重厚感ともいえますが、これを持ち歩くのはなかなか大変そうです。

↑前モデルより大型化したため手に持ったときの存在感もアップ

 

しかし、ポータブルオーディオの元祖ともいえるウォークマンが考える2022年現在の最上級のサウンドを体験できるのは間違いなく、いま使っているポータブル機に満足していない方やもっといい音で音楽を楽しみたいと思っている方は、ぜひ新WM1シリーズを試して頂きたいと思います。

 

パイオニアの車載オーディオ新製品が続々登場

パイオニアは、車載向けオーディオの新製品として、「グローバルシリーズ」のユニットサブウーファー「TS-W312S4」、ハイレゾ音源の再生に対応したチューンアップトゥイーター「TS-T930」、「Cシリーズ」のカスタムフィットスピーカー5機種・チューンアップトゥイーター2機種を発売します。

 

世界累計500万台突破のサブウーファーの国内向けモデル

↑30cm サブウーファーのTS-W312S4

 

「グローバルシリーズ」は、同社がすでに海外市場において「チャンピオンシリーズ」として展開しているユニットサブウーファーを、国内向けにしたもの。「チャンピオンシリーズ」は、北米で開催された音の大きさを競う音圧コンテストで優勝したサブウーファーのコンセプトを踏襲し進化させたシリーズです。世界的人気を誇り、世界累計出荷台数500万台を突破しています。

 

今回新たに発売されるTS-W312S4の特徴は、クリアで深みがあり、それでいてパワフルな重低音。入力された信号に対し忠実に駆動する軽量な「高剛性シームレスコーン」と、効率よく強度を高める「高強度IMPP大型ハニカムデザインセンターキャップ」をシームレスにつなげる独自構造を採用しています。

 

また、「グルーブ形状フレーム」の採用により、フレーム強度の向上に加え、不要共振を分散。さらに、大型磁気回路を支える「抱え込み構造ボトムバスケット」の採用により、大音量再生時の共振を抑え、歪みのないクリアな重低音を再生します。

 

さらに、効率よく磁束を高められる「2層プレート構造」により、一般的な1層構造のサブウーファーに比べ高いパワーを発揮します。高い放熱性を持ち圧巻の音圧を実現する「ダブルスタック大型マグネット」も採用。重低音に、パワフルで圧倒的な量感と、強い音圧を実現しました。

 

TS-W312S4の希望小売価格は3万3000円(税込)、発売時期は10月です。

 

澄み切った音を鳴らすハイグレードチューンアップトゥイーター

↑TS-T930

 

チューンアップトゥイーターのTS-T930には、パイオニアがカロッツェリアのRSスピーカーで培った独自技術や厳選された高品位パーツなどを採用。超高域までの極めて高い解像度で、空間への描写力と臨場感を高めています。さらに、専用設計された高品位クロスオーバーネットワークを採用することで、低域から超高域までの音が自然につながり、澄み切った高音と輪郭のくっきりとした音像を実現します。

 

また、高品位ハイパスフィルターを採用した専用インライン「クロスオーバーネットワーク」により、場所を選ばずに取り付けができるため、手軽に音質向上が図れます。純正スピーカーなどから簡単にシステムアップ可能です。

 

また、ダッシュボードに取り付けたトゥイーターの角度を変えられる「角度調整機構」を採用。高域の指向性をコントロールすることで中域の優れた音場感を実現しました。デザイン面では、トゥイーターの背面にまで剛性を高め高級感を演出する「しぶき塗装」を採用し、高音質スピーカーにふさわしいデザインに仕上げています。

 

TS-T930の希望小売価格は3万800円(税込)、発売時期は11月です。

 

歪みの少なさと指向性に優れる「Cシリーズ」

↑17cm セパレート2ウェイスピーカーのTS-C1730SⅡ

 

Cシリーズは、低歪みと指向性に優れた「Open & Smooth」をコンセプトしたシリーズです。空間描写力と臨場感を演出するハイレゾ再生にも対応し、充実した中域再生に加え、クラスを超えた臨場感を実現します。

 

今回発売されたカスタムフィットスピーカー5機種も、このコンセプトを踏襲。トゥイーターで中域まで再生することで車内での中域の減衰や乱れを解消し、充実した中域再生で目の前で演奏しているような臨場感を作り出します。

 

ウーファー部には、音量の変化に強い素材を採用した「コルゲーションエッジ」、より正確な反応を実現する2層構造「アラミドファイバーコーン」、高い磁束を獲得する「高性能磁気回路」、不要共振を徹底排除する高剛性の「アルミダイキャストフレーム」などを採用。大音量時にも質感の高い、充実した中低音を実現しました。

 

また、Cシリーズのチューンアップトゥイーターは、 大口径2.9cmバランスドドームダイアフラムトゥイーターによる歪みのないクリアな高音域再生が特徴。こちらも、先ほど紹介したTS-T930と同様、クロスオーバーネットワークにより、純正スピーカーなどからのシステムアップができます。

 

Cシリーズの新商品はオープン価格で、発売時期は11月となっています。

 

それぞれのアイテムは、人気の車内用通信システムに対応しているうえ、デザインがフラットで車内になじむ取り付けが可能です。車載オーディオのクオリティを上げたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

没入感たっぷり! ヘッドホンやスピーカー1台だけで立体音場を体感できる「3Dオーディオ」

音に包み込まれるような体験ができる「3Dオーディオ」が、身近な機器や音源で手軽に楽しめるようになり話題を集めている。対応するヘッドホンやイヤホン、スピーカーがソニーやAppleから続々と登場し、爆売れ中だ。

※こちらは「GetNavi」 2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

 

私が解説します!

オーディオライター

山本 敦さん

精力的に取材を重ね、業界の最新動向に明るい。新製品や新技術が登場したら、まずは試してみることを信条とする。

 

動画やゲームに波及すればさらに大きなムーブメントに

かつては大がかりなシステムを必要とした3Dオーディオは、モバイル機器の高性能化や音楽配信サービスの普及により、ライトユーザーも楽しめるようになった。

 

「周囲から聞こえる感覚が自然の聴感に近いため、ステレオ再生よりコンテンツへの没入度が高いうえ、長時間リスニングでも疲れにくいのがメリットです」(山本さん)

 

このトレンドをリードするのは、ソニーとAppleの2社だ。ソニーの「360 Reality Audio」とAppleの「空間オーディオ」の規格に準拠した純正イヤホン、ヘッドホン、スピーカーはいずれもカテゴリ別の販売台数ランキング上位をキープし、品薄となっているモデルも多い。

 

「前者は足下にも広がる球体の音場感が特徴。後者も広がり豊かな立体感では引けを取りません。いま対応コンテンツは音楽が主流ですが、動画やゲームへ波及するとさらに盛り上がりそうです」(山本さん)

 

【トレンドのツボ】想定を上回る注文数で納期の遅延が発生中

ソニーの立体音響規格「360 Reality Audio」にスピーカーとして初めて対応したSRS-RA5000は、想定を大幅に上回る注文数により納期の遅延が発生。Appleの「空間オーディオ」に対応するAirPods Maxも発売後しばらくは在庫切れが常態化していた。

 

【ワイヤレススピーカー】2021年4月発売

ソニー

SRS-RA5000

実売価格6万3580円

ソニー独自の立体音響技術による「360 Reality Audio」を1台で体験できるスピーカー。上向きスピーカー3基、ミッドスピーカー3基、低音の迫力を生むサブウーファー1基という6.1chのシステムで、臨場感豊かで広がりのある音場を実現する。

 

↑上向きスピーカーが高さの音場を、ミッドスピーカーが水平方向の音場を再現。サブウーファーによる低音の迫力も十分だ

 

↑「360 Reality Audio」音源は、Amazon Music HDなどのストリーミングサービスで配信中。導入のハードルはかなり低い

ヘッドホンやイヤホンも対応!

【ヘッドホン】

WH-1000XM4

 

【イヤホン】

WF-1000XM4

 

↑「360 Reality Audio」に対応するヘッドホンやイヤホンもラインナップ。音の定位をしっかり再現でき、ライブ会場にいるような臨場感を味わえる

 

Appleの「空間オーディオ」も話題沸騰中!

Apple Musicでは今夏、ドルビーアトモスの立体音響「空間オーディオ」対応音源が多く投入。より手軽に楽しめるようになった。

 

【ヘッドホン】2020年12月発売

Apple

AirPods Max

実売価格6万7980円

左右ハウジングにH1チップを搭載。「空間オーディオ」の再生やアクティブノイズキャンセリングに対応する。独自設計の40mm径ドライバーによる深みのある高域、正確な中域、明瞭な高域も秀逸だ。

 

【スマートスピーカー】2020年11月発売

Apple

HomePod mini

実売価格1万1880円

直径10cm以下のミニサイズながら豊かな広がりのサウンドを実現し、「空間オーディオ」にも対応。2台以上設置して家族間で声のやりとりができるほか、HomeKit対応デバイスの操作も可能だ。

 

【コレもヒット間近!】1本で5.1.4ch再生を実現する超ド級サウンドのフラッグシップ

【サウンドバー】2021年7月発売

ゼンハイザー

AMBEO SoundBar

実売価格35万7500円

バータイプのワンボディで5.1.4chのサラウンド再生を楽しめるサウンドシステム。ドルビーアトモスや360 Reality Audio、DTS:Xといった先進の立体音響フォーマットに対応し、圧倒的な臨場感を味わえる。コアなホームシアターファンやHi-Fiオーディオマニアから熱視線を浴びる。

10月に日本上陸! イギリス・ケンブリッジ生まれのオーディオブランド「ARCAM」

ハーマンインターナショナルは、イギリス・ケンブリッジ生まれのオーディオブランド「ARCAM(アーカム)」を、初めて日本市場に導入することを決定。インテグレーテッド・アンプ「SA30」をはじめ、「SA20」「CDS50」「Solo Uno」の4モデルを、10月より順次発売します。

 

アーカムは、1976年にケンブリッジ大学の学生であったジョン・ドーソンらによって創業。インテグレーテッド・アンプ「A60」が話題となり、80年代に入り、完全自社開発のCDプレーヤーやコンポーネントDACの草分け的存在「Black Box Delta」シリーズを発売し、デジタルオーディオの利便性に着目して、「デジタルオーディオの高音質化」を追求。2017年からはハーマンインターナショナルのグループ傘下になりました。「生活の中に音楽を」をモットーに掲げ、現在でも創業当時と変わらず英国・ケンブリッジ、ウォータービーチのオフィスにて製品開発が行われています。

 

SA30は、同ブランドが誇るクラスGアンプや、豊富な機能と充実のインターフェースを搭載した、端正なデザインに凝縮された高音質技術の数々で、新たなミュージックライフを提案するインテグレーテッド・アンプで、市場想定価格は税込33万円です。

 

SA20は、上位モデルであるSA30同様クラスGアンプを搭載しながら、機能面をよりシンプルにして、音楽に浸りきるインテグレーテッド・アンプです。市場想定価格は税込16万5000円で、発売は12月を予定しています。

 

CDS50は、SACD/CDなどのパッケージメディアだけでなく、ネットワーク・プレーヤーとしてもすぐれた機能と音質を備えた、ブランド伝統のデジタルオーディオ技術を惜しみなく投入したマルチプレーヤー。市場想定価格は税込14万3000円です。

 

Solo Unoは、B5サイズの超コンパクトボディにハイクオリティーアンプと先進のストリーミングオーディオを融合した、音楽をもっと身近にする、オールインワン・オーディオシステム。市場想定価格は税込7万7000円。

自宅のオーディオ環境をアップデートしたくなる! テクニクスの新アンプ&スピーカーの音を聴いた

パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドよりステレオインテグレーテッドアンプ(プリメインアンプ)「SU-G700M2」(税込価格29万8000円)と、フロアスピーカー「SB-G90M2」(同29万8000円/本)を11月26日に発売します。

↑ステレオインテグレーテッドアンプ「SU-G700M2」

 

また、既発売のステレオインテグレーテッドアンプ「SU-R1000」とターンテーブル「SL-1500C」のブラックモデルも11月26日に発売します。

 

パワーと透明感を兼ね備えたハイエンドサウンド

今回発売される2機種は、テクニクスブランドのハイエンドにあたるグランドクラスの製品。フラッグシップであるリファレンスクラスより継承した技術を生かし、オーディオファンが満足できる高音質を実現しています。

 

ステレオインテグレーテッドアンプ「SU-G700M2」は、上位機種であるSU-R1000で開発された電源技術を継承。力強いスピーカー駆動を実現するフルデジタルアンプを搭載しています。オーディオ帯域への干渉やリップルノイズの発生を低減する「高速スイッチング電源」や、電源のノイズ対策を徹底した「超低ノイズレギュレーター回路」により、パワフルながら雑味のないクリアなサウンドを再生します。

↑フロントにはスピン加工を施した大型ノブと2連針メーター

 

筐体内部は、電源部・パワーアンプ部・入力部を3分割した構造で互いの干渉を削減してノイズを低減。さらに、1.2mm厚の鋼板ボトムシャーシに2mm厚の鋼板を重ねた2層構造の高剛性シャーシが不要な振動を抑えます。また、各パーツには音質向上に寄与する高音質パーツを採用しています。

↑筐体内部は3分割・2層構造で徹底的なノイズ対策がなされています

 

音声入力は、CDや音楽配信にも対応する各種デジタル端子を搭載。PHONO入力はMM型カートリッジに加え、新たにMC型カートリッジにも対応しています。本体カラーはシルバーとブラックの2色が用意されます。

 

フロアスピーカー「SB-G90M2」は、新開発の同軸2ウェイスピーカーユニットに、アルミニウム振動板を採用した16cm径のウーファーを2基搭載。スピーカーユニットをしっかり固定する「重心マウント構造」や、筐体内の定在波を抑制する新構造により、自然な中低域と躍動感のあるサウンドを実現しています。

↑フロアスピーカー「SB-G90M2」

 

↑スピーカーユニットを強固に固定する「重心マウント構造」を採用

 

Editor’s eye

「SU-G700M2」に「SB-G90M2」を接続したシステムで試聴したところ、とにかくクリアで歪みがないサウンドに驚かされました。同社のターンテーブル「SL-15000C」で再生したアナログレコードも、レコードらしい音の厚みは残しつつ、まるでハイレゾ音源かのようなスキッと突き抜けた透明感が感じられます。手持ちのレコードやCDをあらためて聴き直したくなるような音質となっています。

 

手持ちの機器に合わせやすいブラックモデルも登場

また、これまでシルバー系のカラーリングしか用意されていなかったステレオインテグレーテッドアンプ「SU-R1000」とターンテーブル「SL-1500C」の2機種にブラックモデルが追加されます。

↑ステレオインテグレーテッドアンプ「SU-R1000」のブラックモデル

 

↑ターンテーブル「SL-1500C」のブラックモデル

 

これにより、手持ちのオーディオ機器とカラーを合わせやすくなり、古い機器の買い替えやアップグレードの選択肢が広げられます。自宅時間の増加により、オーディオ環境をアップデートしたいと考えている方は、ぜひブラックモデルもチェックしてみて下さい。

 

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ドンキから1万円の「サブウーファー付き3Dサラウンドバー」発売

 

ドン・キホーテは7月30日、ドン・キホーテオリジナルブランド「情熱価格」から、「サブウーファー付き3Dサラウンドバー」を全国のドン・キホーテ系列店舗で発売しました。価格は1万978円(税込)です。

 

サブウーファー付き3Dサラウンドバーは、スリムなサブウーファーとサウンドバーのセットモデル。重低音を含むサラウンド再生が可能としています。また、サブウーファーはワイヤレスモデルのため、部屋のスペースやレイアウトに関わらず自由に設置できます。

 

 

サウンドバーの出力は20W+20Wで、サブウーファーは60W。また、周波数帯域はサウンドバーが200Hz~20kHz、サブウーファーが50~200Hzとなっています。

 

本体サイズと重量は、サウンドバーが約幅1000×奥行き75×高さ53mm/約1.5kgで、サブウーファーが約幅145×奥行き310×高さ425mm/約4.2kgです。

 

なお、7月23日に発売された情熱価格の「フルハイビジョンプロジェクター」(税込2万1780円)と組み合わせて使用すれば、臨場感のあるホームシアターが楽しめるとしています。

 

映画のシーンに入り込んだような体験が可能に、ソニーが新ホームシアターシステム「HT-A9」などを発表

 

ソニーは、360度の立体音響体験を実現するとうたうホームシアターシステム「HT-A9」と、サウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」を発表しました。HT-A9は8月7日発売で、市場想定価格は22万円(税込)前後、HT-A7000は8月28日発売で、市場想定価格は15万4000円(税込)前後です。

 

4基のスピーカーで、映画のシーンに入り込んだような体験が可能に

HT-A9は、フロントスピーカー2基とリアスピーカー2基による、4.0.4ch構成のホームシアターシステム。これらのスピーカーを、専用のコントロールボックス経由でワイヤレス接続できます。

 

↑HT-A9

 

また、4基のスピーカーによって広大な音場と臨場感を作る独自の立体技術「360 Spatial Sound Mapping」を採用しています。これは、それぞれのスピーカー間や天井までの距離などを内蔵マイクと測定波で計測して、スピーカーが置かれている空間を把握し、その位置情報に基づいて、4基のスピーカーから出力される音波を重ね合わせることで、最大12基の仮想スピーカーを作り出す技術です。

 

これにより、自分が映画のシーンに入り込んでいるかのような没入感のある音場で、360度の立体音響を体験できるとしており、家族や友人などの複数人が集まるシチュエーションにおいても、部屋のどこにいても迫力のある上質な音響を共有できるとのこと。

 

↑360 Spatial Sound Mappingのイメージ図

 

さらに、4基のスピーカーは「音場最適化技術」を採用しており、スピーカーが置かれている空間を把握し、その場所を前提に最適な音響空間を自動で生成。部屋の形状などにとらわれることがないため、従来のホームシアターシステムに比べて自由度の高いレイアウトが可能です。

 

コントロールボックスのインターフェイスは、HDMI入力/出力、光デジタル、USB Type-A、有線LANを装備。また、無線はWi-FiとBluetoothに対応しています。

 

4基のスピーカーのサイズは共通で幅160×高さ313×奥行き147mm、コントロールボックスは幅150×高さ52×奥行き150mmです。

 

これひとつで音の広がりと豊かな音響空間を楽しめるサウンドバー

HT-A7000は、天井からの音の反射で高さ方向の音を生み出すイネーブルドスピーカーと、独自のバーチャルサラウンド技術「Vertical Surround Engine」の採用で、没入感のあるサラウンドサウンドを体験できるサウンドバー。

 

↑HT-A7000

 

また、壁からの音の反射で横方向の表現力を得られる、新開発のビームツイーターと、フロントスピーカーだけで豊かなサラウンド音場を再現する「S-Force PRO フロントサラウンド」も搭載。これらの連携により、音の広がりとリアリティ豊かな音響空間を楽しめるとしています。

 

さらに、HT-A7000も設置した部屋の天井と壁の距離を計測し、部屋に最適化された音響を楽しむことができるとのこと。

 

このほか本体には、デュアルサブウーファーも搭載し、合計11基のスピーカーによる、7.1.2chのサラウンドシステムを構成しています。

 

↑本体内部のスピーカーレイアウト

 

インタ―フェイスは、HDMI入力/出力、光デジタル、アナログ入力、USB Type-A、有線LANを備えるほか、Wi-FiとBluetoothにも対応しています。本体サイズは、幅1300×高さ80×奥行き142mmです。

 

なお、両モデルともに、最新の音声フォーマット「ドルビーアトモス」「DTS:X」に対応。前後左右のサラウンド音場に加えて、高さ方向の表現を追加した3次元の立体音響技術により、全方位から音に包み込まれるような音響空間を楽しめます。これに加えて、HT-A9はサブウーファーを、HT-A7000はサブウーファーとリアスピーカーを別売りで用意しています。

高音質なストリーミングサービス「Amazon Music HD」が追加料金なしで利用可能に

アマゾンジャパンは6月9日、定額制音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」の加入者を対象に、高音質な音楽ストリーミングサービス「Amazon Music HD」を追加料金なしで提供すると発表しました。

 

Amazon Music HDは、7500万以上の楽曲を16bit/44.1kHzの、CDと同等品質で再生が可能なストリーミングサービス。また、700万以上の楽曲は24bit/192kHzの、CDよりも高解像度でストリーミング再生が可能です。

 

これまでAmazon Music HDを利用する場合、Amazon Music Unlimitedの「個人プラン」(税込みで月額980円、プライム会員であれば税込みで月額780円)「ファミリープラン」(税込みで月額1480円)に加入しているユーザーは、月額1000円(税込み)の追加料金が必要でした。

 

しかし、今後はAmazon Music Unlimitedの「個人プラン」「ファミリープラン」の新規および既存の加入者は、追加料金なしで簡単にAmazon Music HDにアップグレードできます。なお、1台のAmazon Echo端末またはFire TVデバイスで利用できる月額380円(税込み)の「ワンデバイスプラン」と月額480円の「学生プラン」は対象外となります。

 

アップルが5月に定額制音楽配信サービス「Apple Music」でロスレスオーディオに対応すると発表がありましたが、今回のアマゾンジャパンの発表は、それに追随した形です。ほかのストリーミングサービスも続くのかに注目したいところですね。

Apple Musicがロスレスオーディオに対応、6月から追加料金なしで利用可能に

アップルは5月17日、定額制音楽配信サービス「Apple Music」において、ロスレスオーディオやDolby Atmosによる空間オーディオに対応すると発表しました。Apple Musicに加入しているユーザーであれば、6月から追加料金なしで利用が可能になります。

 

ロスレスオーディオは、7500万曲以上が対応。フォーマットはALAC(Apple Lossless Audio Codec)を採用しており、アップルのデバイスでは16bit/44.1kHzから最大24bit/48kHzまで再生可能です。さらに、最大24bit/192kHzのハイレゾ音源も提供されます。

 

なお、ロスレスオーディオは、Apple Musicの「設定」→「ミュージック」→「オーディオの質」をオンにすると利用できるようになります。

 

また、5月17日からはDolby Atmosによる空間オーディオに対応。アップルのH1チップまたはW1チップを搭載した「AirPods」とBeatsのヘッドホンに加え、最新バージョンの「iPhone」「iPad」「Mac」の内蔵スピーカーでDolby Atmos対応の楽曲を再生できます。

 

Dolby Atmos対応のアルバムには、詳細ページにバッジが表示され、簡単に見つけられるようになっているほか、今後も対応楽曲を追加していくとのことです。

テレビの音を手軽にパワーアップ! 設置の自由度が高い2.1chスピーカーシステム

サンワサプライは、手軽に薄型テレビの音質を強化できるサウンドバーとサブウーファーのセット「400-SP094」を、直販サイト「サンワダイレクト」で発売しました。直販価格は2万1800円。

↑「400-SP094」

 

↑設置イメージ

 

本品は、低域から高域まで再生するスリムデザインのサウンドバーと、低域を増強するワイヤレス接続のサブウーファーをセットにしたもの。サウンドバーはテレビの前に置きやすい高さ45mmの薄型仕様で、赤外線リモコンの受光部の邪魔になりにくくなっています。また、サブウーファーはサウンドバーとワイヤレス通信を行うので設置の自由性が高く、テレビの横やソファの近くなど視聴環境に応じて置き場所を選べます。

↑テレビの邪魔になりにくい薄型仕様

 

サウンドバー部には高音域用ツイーター2基と中低音再生用のウーファー4基を搭載。サウンドバーは実用最大出力100W(ウーファー部/12.5W×4、ツイーター部/25W×2)、サブウーファーも実用最大出力100Wの合計200Wの高出力を実現しており、パワフルなサウンドを再生します。

↑サウンドバーには計6つのスピーカーを搭載

 

↑サブウーファーはワイヤレスなので設置の自由度が高くなっています

 

さらに、「NEWS」「MOVIE」「MUSIC」の3つのサウンドモードを選択でき、視聴するコンテンツに合わせて最適な音質に調整できます。操作は付属のリモコンのほか、サウンドバー上部のボタンで行うことも可能。

 

接続は光デジタルとAUX(ステレオミニ)に加え、別売のケーブルを用意すればHDMIや同軸デジタルにも対応。Bluetooth接続にも対応しており、スマホやタブレットの音声をワイヤレス再生することも可能です。

↑接続方法は5通りから選べます

 

自宅でネット動画やライブ映像などのコンテンツを視聴する機会が増えたいま、テレビのオーディオ部分をグレードアップするだけで、より臨場感のある体験ができるようになります。テレビの内蔵スピーカーだけで視聴している人は、手軽なオーディオシステムを導入してみてはいかがでしょうか。

 

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アンプ出力を2倍に強化したパイオニアのミニコンポ「Stellanova Limited」

パイオニアは、ハイレゾワイヤレスオーディオ「Stellanova(ステラノヴァ)」の音質にこだわったハイエンドモデル「Stellanova Limited」を、公式オンラインストアにて限定販売します。直販価格は17万8000円。

↑「Stellanova Limited」

 

Stellanovaは、iPhone・iPad・Androidスマートフォン・外付けHDDなどに保存したハイレゾ音源を、iOS/Android専用アプリケーションを使って非圧縮でワイヤレス再生が可能なオーディオシステム。USB DACアンプとワイヤレスユニットで構成されており、スピーカーやヘッドホンを接続して聴けるほか、外付けHDDに保存した楽曲をネットワーク内のPCやスマホからワイヤレスで再生することも可能です。

 

今回発売されるハイエンドモデルは、USB DACアンプのスピーカー出力アンプに高出力LSIを採用。通常モデル比2倍の出力パワーにより、インピーダンスの低いスピーカーでも余裕をもって駆動させることができます。また、低歪チップ積層セラミックコンデンサや、音声の歪みを低減するスピーカーライン用ノイズフィルターを採用することで、歪みのない高音質を実現しました。

 

ヘッドホン用出力アンプにはハイパワーICを採用し、ICの性能を最大限に発揮するヘッドホンアンプ用電源レギュレーターICも搭載。インピーダンスの低いヘッドホンでも力強い音を再生します。また、ハイエンド向け音響用アルミニウム電解コンデンサをヘッドホンアンプ電源に採用することで、低域の伸びと量感を向上させ、しなやかで力強い音楽再生を実現しています。

 

さらに、133点の部品を見直し、厳選した部品を使用することで、ハイエンドモデルならではの高音質を実現しています。

 

筐体にはアルミニウムを採用し、表面にブラックカラーのアルマイト処理を施すことで硬度や耐腐食性を向上させるとともに、ダイヤモンドカット面にダブルアルマイトによるカッパー色をあしらうことで高品位なデザインに仕上げています。

↑ブラックの筐体にカッパーのエッジがクールな印象

 

出力を強化し、コンパクトながらハイパワーな駆動力を備えたハイエンドモデルは、自宅でじっくり音楽を楽しみたい人にピッタリ。限定販売となりますので、欲しい人はお早めに!

 

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木ならではの豊かな音が手軽に聴ける! ウッドコーン初の一体型オーディオ「EX‐D6」

JVCケンウッドは、ビクターブランドより、振動板に“木”を採用した独自の「ウッドコーンスピーカー」のオーディオシステム「EX‐D6」を12月上旬に発売します。実売予想価格は6万円前後(税抜)。

↑ビクター「EX‐D6」

 

この「EX-D6」は、同社のウッドコーンオーディオとしては初となる一体型モデル。CD/ラジオ(AM/FM/ワイドFM)/Bluetooth/USBに対応しており、搭載しているウッドコーンスピーカーで木ならではの自然なサウンドが、これ1台で楽しめます。

↑CDやラジオなど様々なコンテンツを1台で楽しめます

 

ドライバーには、木から作られた8.5cmのフルレンジユニットを採用。ウッドコーンならではの艶のある美しい中高域と豊かな低域再生を実現しています。 また、ユニット磁気回路の後部にウッドブロックを装着し、装着位置の最適化によりダクトから生じる不要な高域成分を制御して、クリアなサウンドを再生します。実用最大出力は20W+20W(4Ω)。

↑木を使った「ウッドコーンスピーカー」を搭載

 

Bluetoothは、SBC/AAC/aptXに加え、ハイレゾ相当の音を伝送できるaptX HD、遅延の少ないaptX LL(LowLatency)もサポート。スマホなどから音楽データをワイヤレスで送信して再生可能です。

 

また、Bluetooth送信機能も搭載しており、本機で再生したCDやラジオの音声を、Bluetoothヘッドホン/イヤホンなどに送信して楽しむこともできます。

 

USBメモリに保存したFLAC/WAVファイル(最大192kHz/24bit) などのハイレゾ音源や、MP3/WMAなどの圧縮音源の再生にも対応。また、音楽CDやラジオ放送、外部入力のMP3録音も可能です。

↑使用イメージ

 

新型感染症の流行により、ステイホームやリモートワークなどで自宅で過ごす時間が増えたいま、どうせならいい音質で音楽を聴きたい、とホームオーディオの需要も伸びているとのこと。巣ごもり時間のお供に、1台で様々なコンテンツが楽しめるウッドコーンの一体型システムオーディオを導入してみてはいかがでしょうか?

 

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ダイソーで買うべきオーディオはコレ! 500円から揃う「Bluetoothスピーカー」を試した

有線イヤホンが100円、片耳タイプのワイヤレスイヤホンが300円から買えるという、驚異の安さを誇るダイソーのオーディオアイテムですが、その実力はどうなのでしょうか?

 

これまで同社の300円の高音質イヤホンや500円の有線ヘッドホンを試してきましたが、価格なりのモノもあれば、ちょっとハズレかなというモノもあり、宝探しのように“当たり”を探す楽しさに目覚めてきました。ぜひ過去の記事もチェックしてみて下さい。

「ダイソー」のオーディオは使えるのか? 500円のヘッドホンを買って聴いてみた

ダイソーで300円の「高音質イヤホン」は“買い”か!? 100円イヤホンと比べてみた

 

今回は、ダイソーで販売されているBluetoothスピーカー2種類を購入して使ってみました。

↑左が防滴タイプの「SR9001」、右が「SR9910」

 

価格の割には質感は上々

最初に試したのは、500円(税抜)で販売されているコンパクトなBluetoothスピーカー「SR9910」。Bluetoothだけでなく、microSDカードやUSBメモリに保存した音楽ファイル(MP3のみ)も再生できてしまうというもの。

↑税抜500円という破格の値段

 

本体は手に収まるサイズのコンパクトなサイズ。前面にはサランネットもついており、質感は500円としてはなかなかのものです。本体向かって右側には布テープのループがついているので、フックにひっかけたり、カラビナに取り付けて持ち運ぶことも可能。

↑しっかり作られており、おもちゃっぽさはない

 

本体上部に操作ボタンが備わっており、「M」がBluetooth/microSDカード/USBメモリ再生を切り替えるモード切替ボタン、「+」「-」はそれぞれ短く押すと曲送り/曲戻し、長押しでボリュームアップ/ダウン、「>」は再生/一時停止となります。直感的にわかりやすく、ボタン式なので操作性も良好。誰でも簡単に扱える点は高評価ですね。

↑ボタンは直感的に操作しやすいデザイン

 

背面には電源ON/OFFのスライドスイッチと、充電用のmicroUSBポート、USBメモリ用端子、micro SDカードスロットが配置されています。カバーはついていないので、水濡れやほこりには注意が必要。

↑背面は端子がむき出しなので注意

 

そして底面には2か所にゴムが貼られています。地味ですが、これにより置いたときにすべりにくく、音を出しても本体のビビリを抑えてくれるなど、なかなかいい働きをしてくれています。低価格なのに、細かいところに気を配っているのはすばらしいですね。

↑底面にはゴムが貼られていてすべりにくく、ビビリも抑えてくれます

 

ざっと本体を見てみると、なかなかいい仕上がりになっていると感じました。なお、本体カラーは黒、グレー、紺の3色があるようです。今回はグレーを選びました。

 

続いてスペックを確認しておきましょう。通信規格はBluetooth 5.0で、作動範囲は10mまで。スピーカー出力は3W、再生周波数帯域は20Hz~18kHz、SN比は65dB。内蔵バッテリーは500mAhで、再生時間は約2.5時間(最高音量時)、充電時間は約3.5時間。充電用USBケーブルが同梱されています。

↑外箱の側面にスペックが明記されています

 

再生時間より充電時間のほうが長いのは……という感じですが、安いので仕方ありません。最新のBluetooth 5.0に対応しているのはすばらしいですね。そして、スピーカー出力を見る限り、出力はモノラルのようです。

 

低音弱めだがそこそこ聴ける音質

さっそく音を聴いてみましょう。今回はiPhone 11を使いBluetooth接続で音楽を再生してみました。

 

電源スイッチを入れると、大きめの音量で効果音が鳴り、英語のアナウンスで「Bluetoothモード」と教えてくれます。この状態で、iPhone側のBluetooth接続設定から「SR9910」を選択すると、ピンポーンと音がなり鳴り、接続が成功したことを教えてくれます。電源ONとともに自動的にBluetooth接続モードになってくれるのは便利です。

 

音楽を再生してみると、低音の迫力はまったく感じられないものの中域がしっかり出ており、ボーカル曲を聴くと、思いのほか聴ける音になっていると思いました。ガツンとした低音が欲しい、という人でなければ、そこそこ満足できる水準なのではないでしょうか。

 

また、声が聞き取りやすいので、ネットラジオやドラマ・映画などのネット動画のお供にするのもアリです。コーデックの表記はどこにもないので、おそらく標準的なSBCのみですが、動画を見ていても音が映像とズレると感じることもあまりなく、普通に視聴できました。スマホやタブレットなどでネット動画を見る人は、そのためだけに買ってもいいと思います。

 

スピーカーがモノラルなので、どうしても広がりや奥行きの表現が苦手であること、また低音がかなり弱く軽い音になってしまうことが弱点ではありますが、そこさえ目をつぶれるなら、結構使えるスピーカーだと思います。価格が安く、気軽に使えるという意味で、1個持っておいても損はない商品といえるでしょう。

 

防滴仕様で水まわりで使える

次に、防滴タイプの「SR9001」を見ていきましょう。こちらは、IPX4相当の耐水性能を持ち、水しぶきがかかっても大丈夫、というもの。シャワールームやキッチンまわりなど、日常生活の水を使うシーンでの使用を想定しています。本体カラーは黒、白、ピンクの3色があるようですが、今回は白を購入しました。

↑こちらは税抜600円

 

注意したいのは、完全防水仕様ではないので、水に沈めたり、シャワーなどで連続して水をかけることに耐えられるわけではないということ。あくまで「水しぶきがかかっても大丈夫」というレベルの耐水性能です。また、使用中に濡れてしまった場合は、早めに水気をふき取って風通しのいいところで乾かしたほうがいいでしょう。

 

本体は、肉まんのようなフォルムで、底面に大きな吸盤が備わっています。これにより、タイルなどの平らな面に吸着させて設置できるので、置き場所がないところでも便利に使えます。

↑肉まんのような丸みのあるフォルムが特徴

 

↑底面に本体と同じサイズの吸盤がついています

 

上部にはボタンが配置されており、電源ON/OFFや再生/一時停止などの操作が可能。曲送り/曲戻しボタンは、長押しすることでボリューム調整もできます。また、スマホなどにワイヤレス接続しているときに着信があった場合、受話ボタンを押せばハンズフリー通話も可能です。キッチンなどで使っていて、手が濡れてスマホを触りたくないときなどは便利ですね。

 

背面には充電用端子があるのですが、これがやっかいなことにピン状の独自端子となっていて、付属の充電ケーブルでしか充電できません。充電ケーブルをなくすと充電できなくなってしまうので、注意しましょう。また、端子部には水の浸入を防ぐキャップがついていますが、外れやすく心もとないので、ここから水が入らないように細心の注意を払いましょう。

↑充電端子はほかでは見かけない形状

 

↑付属の充電ケーブルをなくすと充電できなくなりそうなので注意

 

スペックを見ると、通信規格はBluetooth 5.0で、使用距離は約10mまで。300mAhのバッテリーを内蔵しており、使用時間は2~3時間。充電時間は3時間となっています。

↑こちらも外箱の側面にスペックが表示されています

 

クリアで聴きやすい音

音を聴いてみると、先ほどの「SR9910」の音に似ていますが、高域がよりクリアで聴きやすい音質になっています。低音の迫力はないものの、BGMを流すくらいなら十分な音質ではないでしょうか。スピーカーが下向きになっているので音の指向性がなく、どこに置いてもあまり聴こえ方が変わらないのもいいですね。

 

実際にシャワー中に使ってみましたが、中高域が前に出るのでシャワーの音にかき消されにくく、ボリュームをしぼっても音楽を楽しむことができました。

 

こちらもコーデックは非公表ですが、SBCのみの対応と見られます。音の遅延などはそれほど感じられず、動画を見る程度なら音のズレも気になりません。お風呂にスマホやタブレットを持ち込んでネット動画などを見たり、キッチンで洗い物をしながら音楽を聴いたりするなら、このスピーカーを使うとよりクリアな音声で視聴できそうです。

 

以上、ダイソーから発売されている2つのBluetoothスピーカーを紹介しましたが、どちらも価格の割には十分使える“買い”な商品だと思います。低音が弱いのと、バッテリー再生時間が短いのが弱点ではありますが、この価格なら仕方ないと割り切って使えます。お手ごろなワイヤレススピーカーが欲しいという方は、一度試してみてください。

 

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Bluetoothでもイコライザーが使える! ソニーのストリーミングウォークマンがアップデート

ソニーは、Android OS搭載のウォークマン「NW-ZX500シリーズ」と「NW-A100シリーズ」のソフトウェアアップデートを10月1日より開始しました。このアップデートにより、ソニーの最新のアップスケーリング機能「DSEE Ultimate」が使用可能となるほか、Bluetooth接続時にも一部の音質設定が有効となります。

↑ストリーミングウォークマン「NW-ZX500シリーズ」と「NW-A100シリーズ」

 

【2020年10月1日のアップデート内容】

・DSEE Ultimateに対応(W.ミュージック使用時)

・Bluetooth出力時に音質設定が有効に

・セキュリティ更新(設定メニューのセキュリティパッチレベルが2020年9月になります)

・その他の機能向上

 

これまでの「DSEE HX」では、AI技術によって楽曲のサンプリング周波数拡張処理を行っていましたが、「DSEE Ultimate」ではサンプリング周波数に加えてビット深度の拡張処理にも対応。高音域の表現力や微細な音の再現性が向上しています。

↑DSEE Ultimateの効果のイメージ。従来は横軸(サンプリング周波数)のみのアップスケーリングでしたが、縦軸(ビット深度)にも効果が拡大しています

 

DSEE Ultimateが有効となるのは、有線イヤホン/ヘッドホンを接続し、音楽再生アプリ「W.ミュージック」を使って再生したときのみ(※)。それ以外のアプリで再生した場合は、これまで同様DSEE HXが適用されます。

※設定画面の表記はDSEE HXとなりますが、実際にはDSEE Ultimateが機能します

 

また、これまで有線接続時にしか有効にならなかった音質設定のうち、「ClearAudio+」(NW-A100シリーズのみ)「イコライザー」「ダイナミックノーマライザー」が、Bluetooth接続時も有効となります。さらに、Bluetooth接続時のボリュームステップが従来の16段階から32段階に増え、より細かく音量を調整できるようになりました。

 

このほか、W.ミュージックの検索機能に「アルバム検索」と「アーティスト検索」が追加されています。

 

Bluetooth接続時にイコライザーが有効になったのは、ワイヤレス派にはうれしい機能改善といえそうですね。該当機種をお持ちの方は、ぜひアップデートを行ってみて下さい。

 

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CDラジカセ初のBluetooth送信機能を搭載! ハイレゾ再生にも対応する東芝Aurex「TY-AK2」

1970~80年代にかけて人気を集めた東芝のオーディオブランド「Aurex(オーレックス)」が、2016年に復活を遂げたのはオーディオファンのあいだで話題を呼びました。

 

そのAurexから、Bluetooth送受信機能を備えたCDラジカセのハイエンドモデル「TY-AK2」が9月下旬に発売されます。実売予想価格は2万9000円前後(税抜)。

↑「TY-AK2」

 

「TY-AK2」は、カセットテープ、CD、SD、USB、AM/FMラジオの再生が可能な一体型オーディオシステム。さらに、スマホなどの音源をワイヤレスで伝送して再生するBluetooth受信機能に加え、CDラジカセとしては初めて、本機で再生したカセットやラジオなどの音声をワイヤレスでBluetoothイヤホン/ヘッドホンに送信して聴けるBluetooth送信機能も搭載しています。

 

これにより、電波の届きにくい室内でラジオを聴く場合、受信レベルの良い窓際に「TY-AK2」を置いてBluetooth送信すると、室内の好きな場所で雑音の少ないクリアな音のラジオ放送を楽しむことも可能となります。

↑上部にボタン類を装備

 

また、MP3などの圧縮音源の圧縮過程で失われたデータを補完することで、音質をハイレゾ音源相当の周波数帯域と高解像度音源に変換する「アップコンバート機能」も搭載。CD、カセットテープ、ラジオ、外部入力音源の変換も可能になり、現在の音源にとどまらず、過去の音楽も最新の音質でよみがえります。

 

内蔵しているスピーカーは、40kHz以上の高域が再生可能なソフトドームツイーターと、高性能なウーファーによるバスレフ型スピーカーシステムを採用。最適にチューニングされた大出力40Wのデジタルアンプとの組み合わせで、豊かな低域から高域までハイレゾの魅力を繊細、鮮明に描写します。

↑ハイレゾ対応の2way2スピーカーシステムを採用

 

マイク入力端子を備えているので、カラオケなどにも利用可能。また、カセットやラジオの音声をUSBメモリやSDカードに録音することもできます。

 

1台で様々なメディアを再生できる一体型オーディオシステムは、これまでに集めたCDやカセットテープをまだまだ聴きたいと考えている方にオススメです。また、CDラジカセに慣れ親しんだ高齢者へのプレゼントにも最適ですね。

 

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低遅延&防滴仕様で7980円! マルチに使えるワイヤレスネックスピーカー

イヤホンやヘッドホンにはない開放感のあるサウンドが楽しめるとしてヒットしたネックスピーカーに、1万円以下で手の届きやすいモデルが登場しました。

 

サンワサプライの運営する直販サイト「サンワダイレクト」は、首元への負担を軽減させるやわらかいシリコン製ネック部を採用したワイヤレスネックスピーカー「400-SP090」を発売します。直販価格は7980円。

↑ワイヤレスネックスピーカー「400-SP090」

 

本製品は、首・肩にのせるタイプのウェアラブルスピーカー。のせるだけの簡単装着で耳に直接触れずに使用でき、耳を塞がずに開放感のあるスタイルで音を楽しめます。

↑肩にのせるだけでワイヤレスで音楽が楽しめます

 

Bluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、スマホやタブレットとつないで音楽や動画の音声を聴くことが可能。また、遅延の少ないaptX Low Latencyコーデックに対応した送信機と組み合わせることで、音ズレを感じにくく、動画視聴時も違和感なく使うことができます。

↑低遅延のaptX Low Latencyに対応。動画やゲームなどでも音ズレが気になりません

 

↑別売のBluetooth送信機を使えばテレビ用スピーカーとしても使用可能

 

本体にはマイクを内蔵しており、スマホでのハンズフリー通話や、PCでのwebチャットも可能。操作ボタンを搭載しているので、簡単に音量を調整することができます。

 

重量はわずか約175gで、長時間肩に乗せて使い続けても気になりません。また、首元への負担を軽減させるためにやわらかいシリコン製ネック部を採用。水滴や汗がついても大丈夫なIPX5防滴仕様なので、キッチンなどの水回りや軽い運動時などでも使えます。

↑防滴仕様で屋外での使用も安心

 

充電ポートはUSB Type-Cを採用。連続再生時間は、音量50%時で最大約11時間、音量最大時で約5.5時間。Bluetooothコーデックは、SBCとaptX/aptX LL(Low Latency)/aptX HDをサポートしています。

 

音楽再生や動画視聴、ハンズフリー通話や屋外の使用など、様々なシーンで使えるワイヤレス式のネックスピーカーは1台あると便利に活用できそう。また、テレビの音が聴こえにくい高齢者用のスピーカーとしても使えるので、プレゼントしても喜ばれそうですね。

 

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エヴァ×オンキヨーのコラボが実現! 特典満載の「XDP-20 NERV/WILLE」モデル

2020年6月27日公開予定とされていながら、新型コロナウイルスの影響で公開延期となっている「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ですが、同作品とのコラボアイテムは様々なジャンルで登場しています。

 

オンキヨーは、「エヴァンゲリオン」シリーズとコラボしたハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤーとイヤホンのセットを、期間限定で予約受付開始しました。

 

このコラボセットは、パイオニアブランドのデジタルミュージックプレーヤー“private”(プライベート)「XDP-20」のコラボ専用新色モデルと、オリジナルアルミプレート仕様のハイレゾ対応インイヤーヘッドホン「SE-CH9T」、バランス接続対応ケーブル(φ2.5mm4極プラグ)「JAC-BM12C1(B)」、画面保護ガラス「DPA-DT021B1」、専用レザーケース、専用クリアケース、バンナイズとコラボしたオリジナルキャリングケースを同梱したもの。さらに、ハイレゾ楽曲5曲をプリインストールしており、これ1セットでハイレゾの高音質が楽しめます。

 

モデルは、NERVモデルとWILLEモデルの2種類を用意。それぞれデザインやUIが異なっているほか、各モデルにはオリジナル壁紙7種をプリインストールしているので、自分の好みに設定することができます。

 

作品の世界観を満喫できるオリジナル仕様

「XDP-20」は、持ち運びに便利で高音質再生ができるコンパクトなサイズのハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤー。手になじみ操作しやすいラウンドフォルムの“Round fit”デザインを採用し、カバンやポケットなどにも収まりのいいスタイルとなっています。コラボ専用モデルは、「NERVモデル」がメタリックレッド、「WILLEモデル」がマットブラックの特別なカラーで仕上げられています。

↑「XDP-20 NERVモデル」

 

↑「XDP-20 WILLEモデル」

 

コラボモデルの本体の右側には「EVANGELION」の文字を、背面には各モデルのマークをプリント。専用レザーケースには、本体同様のマークを背面に型押ししています。

 

さらに、各モデルごとにオリジナルUIと7種類の壁紙を用意。同梱するハイレゾ対応イヤホンにも各モデルのマークがあしらわれています。

 

↑「XDP-20 NERVモデル」のオリジナルUIと同梱イヤホン

 

↑「XDP-20 WILLEモデル」のオリジナルUIと同梱イヤホン

 

ハイレゾ音源はDSDが5.6MHzまでのネイティブ再生、FLAC/WAVが192kHz/32bitまでの再生に対応するほか、高効率の圧縮技術を使ったMQA音源の再生にも対応。また、MP3などの圧縮音源もアップサンプリングして高音質化する「Hi-Bit32モード」も搭載しています。

 

さらに、インターネットラジオ「radiko」や各種音楽ストリーミングを楽しめるWi-Fi機能や、ワイヤレスで音楽が楽しめるBluetooth機能も装備。本体に16GBの内蔵メモリを備えるほか、2つのmicroSDカードスロットを搭載しており、最大528GBまで拡張可能。データ容量の大きなハイレゾ楽曲もたっぷり持ち歩くことができます。

 

プリインストールしているハイレゾ楽曲は以下の通り。

 

1.「残酷な天使のテーゼ」(Director’s Edit. Version)(高橋洋子)
NEON GENESIS EVANGELION 【2013 HR Remaster Ver.】

2.「FLY ME TO THE MOON」(YOKO TAKAHASHI Acid Bossa Version)(高橋洋子)
NEON GENESIS EVANGELION 【2013 HR Remaster Ver.】

3.「Komm,susser Tod」 (Mー10 Director’s Edit.Version)
THE END OF EVANGELION

4.「EM20#070720」
EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE. original sound track 【2014HR Remaster Ver.】

5.「3EM01_EM20_Master」
EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO. original sound track 【2014HR Remaster Ver.】

 

製品はオリジナルパッケージを採用。オーディオ好きに人気のカバンメーカー「バンナイズ」とコラボしたオリジナルキャリングケースも付属します。

↑「XDP-20 NERVモデル」のキャリングケースとパッケージ

 

↑「XDP-20 WILLEモデル」のキャリングケースとパッケージ

 

予約はエヴァンゲリオンのグッズを扱う「EVANGELION STORE」と、オンキヨーのECサイト「ONKYO DIRECT」で受付中。期間は2020年11月6日(金)15:00までで、商品の発送は2021年1月中旬から下旬にかけて順次発送予定。価格はどちらのモデルも5万5000円(税込・送料込み)。

 

エヴァンゲリオンの世界観を満喫できるコラボモデルセットは、同作品のファンだけでなく、これからハイレゾ楽曲を聴き始める方にもオススメ。気になった方は、ぜひお早めに予約してみて下さい。

 

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「オーディオメーカー×ゲーミング」の期待度大! オンキヨーのゲーミングブランド「SHIDO」が一般発売スタート

レコードだってワイヤレス再生! ティアックのBluetooth対応レコードプレーヤー「TN-280BT」

オーディオ市場では、ポータブル分野のみならずホームオーディオ分野でもワイヤレス化が進んでいます。

 

ティアックは、Bluetoothトランスミッターを搭載したレコードプレーヤー「TN-280BT」を9月中旬に発売します。直販価格は2万7280円。

↑ティアック「TN-280BT」

 

「TN-280BT」は、ベルトドライブ方式を採用したアナログレコードプレーヤー。Bluetoothトランスミッターを搭載しており、BluetoothヘッドホンやBluetoothスピーカーと組み合わせることで、ワイヤレスでレコードの音が楽しめます。

↑レコードの音をワイヤレスで出力可能

 

また、Bluetooth機能のあるオーディオシステムと組み合わせれば、ケーブルの配線を気にせず自由に設置することも可能。フォノイコライザーアンプを内蔵しているので、フォノ入力を持たないステレオアンプやミニコンポ、ラジカセなどに出力して音楽を再生できます。

 

本体には高い剛性と制振性の高密度MDFを採用。安定した回転を実現するアルミ・ダイキャスト製プラッターや、アンチスケーティング調整機構付きスタティックバランス型ストレート・トーンアームも装備しています。

↑安定した回転を実現するアルミ・ダイキャスト製プラッター

 

↑アンチスケーティング調整機構付きスタティックバランス型ストレート・トーンアーム

 

VM型カートリッジを装着しており、カートリッジの交換も可能。回転数は33 1/3と45回転から選択できます。

 

ワイヤレスで手軽にレコード再生できるBluetoothトランスミッター内蔵のレコードプレーヤーで、お手持ちのレコードを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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スタイリッシュな薄型デザインのDD型ターンテーブル ティアック「TN-4D」

“パリピ”感強め! 大口径ウーファーと7色LEDライト搭載の重低音スピーカーシステム「RV-NB250BT」

屋外でのアクティビティやレジャーに欠かせないのがポータブルBluetoothスピーカーですが、小型なものでは十分な音量で再生できないことも。そんなときには、懐かしのラジカセスタイルのオールインワンシステムを利用してみてはいかがでしょうか?

 

JVCケンウッドは、JVCブランドより大音量・重低音サウンドを楽しめるオールインワンCDシステム「RV-NB250BT」を8月下旬に発売します。実売予想価格は4万円前後(税抜)。

↑「RV-NB250BT」

 

「RV-NB250BT」は、“重低音&タフボディ”をコンセプトにしたヘッドホンなどを展開する「XX」シリーズ初のパワードウーハーCDシステム。1台でCD/ラジオ/USB/Bluetoothなどの各種音楽ソースを楽しめるほか、マイク入力とギター入力端子を備え、カラオケや音楽演奏などにも利用できます。

 

迫力の重低音を実現するため、本体の両サイドに大口径16㎝ウーファーを水平対向配置し、正面には10㎝フルレンジスピーカーを配置。それらを計60Wの4chハイパワーアンプで駆動します。また、ボディにはタフなチューブ構造を採用して不要な振動を抑制し、引き締まった重低音サウンドを再生します。

↑本体両サイドに16cmのウーファーを搭載

 

視覚面でも盛り上げるために、前面スピーカー部が光る「ライトエフェクト機能」を搭載。赤の常時点灯に加え、7色に点灯するモードなど計4種類のモードで演出します。

↑スピーカーの周辺が光る「ライトエフェクト機能」

 

AC電源と内蔵バッテリーの2電源に対応しており、様々なシーンで活用可能。持ち運びに便利なショルダーベルトが付属しているので、手軽に屋外へ持ち出せます。本体外形はW696×H261.5×D265mmで、質量は8kg。

 

大口径ウーファーと4chハイパワーアンプ、スピーカー周辺が光る「ライトエフェクト機能」など、“パリピ”仕様の「RV-NB250BT」をぜひチェックしてみて下さい。

 

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映画館に行けないときはコレ! ワイヤレスで立体音響が楽しめるビクター「XP-EXT1」に注目!

国産第1号蓄音器を忠実に再現! スマホ用スピーカーにもなる「インテリア蓄音器」

演歌界のプリンス・氷川きよしさんなどのCDを発売しているレコード会社「日本コロムビア」の前身は、蓄音機を製造・販売する「日本蓄音器商会」というメーカーだったことをご存じでしょうか? 創業はなんと1910年。100年以上も続く、歴史ある企業なのです。

 

その日本コロムビアは、美しい木目調の仕上げでスマートフォン用スピーカーとしても使える朝顔ラッパ型の「インテリア蓄音器」を7月29日に発売しました。

↑日本コロムビア「インテリア蓄音器」

 

この「インテリア蓄音機」は、同社が1910年(明治43年)創立当初に発売した国産第1号蓄音器「ニッポノホン35号」をベースに再現。SP盤風レコードやアーム、ロゴなど、細部までこだわった仕上がりとなっています。

↑「インテリア蓄音器」(手前)と「ニッポノホン35号」

 

本体は質感のある木目調仕上げで、銅製のラッパは時間とともに味わいが出て、和洋問わず部屋に自然になじむおしゃれなインテリアとして飾ることが可能。本体下部にスマホを設置して内蔵スピーカーで音楽などを再生すれば、スマホの音がメガホンと同様の効果で増幅される構造になっており、心地よいラッパ型蓄音器のような味わいのある音を楽しむこともできます(電源不要)。

↑電源不要のスマホ用スピーカーとしても使用可能

 

本製品は、同社のECサイト「コロムビアミュージックショップ」のほか、Amazon.co.jpや「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣 船村徹記念館」および同ECサイト「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣 オンラインショップ」などで購入できます。実売価格は1万5000円前後。

 

コンパクトなサイズながらディテールまでこだわったインテリア蓄音機を、ぜひお部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。

 

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スピーカーも個性派の時代! ユニークな機能を備えた「ワイヤレススピーカー」4選

手持ちのCDがワイヤレスで聴ける! Bluetooth対応CDプレーヤー「enas EASY CD PLAYER」登場

近年では、スマートフォンの普及やネット動画配信、音楽ストリーミングサービスなどの登場により、ネット経由で音楽を楽しむことが主流となっています。一方、CDやレコードなどの記録メディアを再生する方式も根強く残っていますが、それらを再生できる機器の販売は減少傾向にあり、CDは持っているけど再生環境がない、という方も多いのではないでしょうか。

 

そんな悩みを解決するデバイスを、家電やデジタル製品を扱うECサイト「ECカレント」を運営するストリームが開発しました。

 

同社の会社設立20周年を記念した新プライベートブランド「enas(イーネーズ)」の第1弾アイテムとして登場するのは、Bluetooth CDプレーヤー「enas EASY CD PLAYER」です。

↑Bluetooth CDプレーヤー「enas EASY CD PLAYER」(直販価格1万4800円/税別)

 

CDをワイヤレスで手軽に聴ける

「enas EASY CD PLAYER」は、Bluetooth送信機能を備え、別売のBluetoothスピーカーやBluetoothイヤホン・ヘッドホンなどにワイヤレス接続して、CDの音楽が聴けるというもの。CDの再生に特化した設計により、シンプルな操作で手軽にワイヤレス再生が楽しめます。

↑コンパクトなフォルムが特徴

 

↑操作は非常にシンプル

 

音飛びを防ぐESP機能を備え、内蔵メモリに60秒分のデータを蓄えることで振動などを加えても途切れることなく再生できます。

 

デザインはレコードプレーヤーを彷彿とさせるフォルムで、半透明なカバーから回転するディスクを見ることができます。また、CDジャケットと同サイズのコンパクトなサイズも特徴。背面には壁掛け用の穴が設けられており、壁につけたフックなどを利用すれば壁掛け設置もできます。

↑レコードプレーヤーを彷彿させるデザイン

 

↑壁掛け設置も可能です

 

電源はUSB給電のほか、単三乾電池2本を使用すれば最大約3時間のポータブル使用も可能。ステレオミニのヘッドホン出力端子を備えているので、有線イヤホンやヘッドホンを接続できるほか、別売のオーディオケーブルを使えば、Bluetoothに対応していないアクティブスピーカーなどに接続することも可能です。

 

「enas EASY CD PLAYER」は、ECカレントにて7月15日15時より先行発売を開始。発売を記念し、7月21日までの期間、ECカレントにて同製品を購入した人に先着500名で1000ポイントをプレゼントするキャンペーンも実施されます。

 

今後はAmazon.co.jpや楽天市場などで同社が出店するオンラインショップでも順次発売予定とのこと。

 

むかし集めたCDや、思い出のCDを手軽に聴きたいとお考えの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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レコード盤を立てて聴く!? Jasmine Audioから斬新な再生スタイルのレコードプレーヤー登場

音と光が織りなすグルーヴ感! バルミューダ初のワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」

レコード盤を立てて聴く!? Jasmine Audioから斬新な再生スタイルのレコードプレーヤー登場

部屋に設置して使うオーディオアイテムは、音質や機能性はもちろん、デザインにもこだわりたいもの。お気に入りのデザインの製品なら、音楽を聴くのがもっと楽しくなりそうです。そんなこだわり派の方に紹介したいのが、斬新な再生スタイルがユニークなレコードプレーヤーです。

 

Jasmine Audioの「バーティカルレコードプレイヤー(J-TML01)」は、レコード盤を垂直に近い85度の角度に立てて再生できる点が特徴。レコード盤をターンテーブルに置くと針がゆっくりとスライドしていき、レコードがくるくると回る様子を眺めながら音楽を楽しめます。

↑Jasmine Audio「バーティカルレコードプレイヤー(J-TML01)」

 

本体には2つのフルレンジスピーカーと、ミッドバススピーカー×1を内蔵。デュアルパワーアンプ搭載で2.1chのサウンドが楽しめます。

 

また、Bluetooth機能を備えており、手持ちのBluetoothスピーカーやBluetoothイヤホン・ヘッドホンなどでレコードの音楽を聴くことも可能。RCA出力も備えているので、外部スピーカーを接続して有線で再生することもできます。

 

本体カラーは、明るい色味の「WHITE OAK」と落ち着いた配色の「WALNUT」の2色を用意。お部屋のインテリアや雰囲気に合わせて選ぶことができます。直販価格は6万8000円(税抜)。

↑本体は2色を用意

 

レコード盤がくるくると回転する様子は、アナログならではの温かみを感じさせますね。ゆったりとした気分で音楽を楽しめる斬新なデザインのレコードプレーヤーを、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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この春レコードデビューしてみる? 初心者におすすめの「レコードプレーヤー」5選

円盤派待望! 持ち歩けるスタイリッシュなワイヤレスCDプレーヤー「BCPLAY_」

一見、イロモノ製品と思いきや、違った。フランスのクラウドから生まれた「石畳のスピーカー」

フランスのクラウドファンディングプラットホーム 「KissKissBankBank」において32日間で159%を超える支持を得た、コンクリート・ファミリー社の「ル・パヴェ・パリジャン(Le Pavé Parisien)」。「パヴェ」には石畳に使われる”敷石”の意味がありますが、その名の通り、まるでパリの石畳から抜け出してきたかのようなキューブ状が特徴的なコンクリートでできたスピーカーです。このスピーカーが支持を得られた理由とは? その謎を解明していきます。

 

10cm角で1.3kg。小型ながらもハイスペックなスピーカー

ル・パヴェ・パリジャン(以下パヴェ・パリジャン)は、10cm角の大きさで、重量1.3kgの片手で持てるサイズのコンパクトスピーカー。小さいけど、その実力はなかなかのものです。

 

10cm角という大きさにもかかわらず、バランスの取れたパワフルで正確なサウンドを実現。これにはエンクロージャー(スピーカー周りの枠)として使われている、新世代の素材と呼ばれる「超高機能繊維コンクリート(以下UHPC)」に秘密があるようです。

 

UHPCは密で抵抗に強い素材で、オーディオスピーカーの素材には最適と言われています。エンクロージャーの材質が重ければ重いほど、また変形を最小限に抑えられることでインパルス応答に直接反映されるようになり、元の信号に近い音を返すことが可能になるのです。

音響以外の機能面も優れています。パヴェ・パリジャンは、スマートフォンとのペアリングが簡単にできるBluetoothや、エネルギー管理システム(EMS)を備えたリチウムイオンバッテリー(LiPo)を搭載。このバッテリーで6時間から8時間の再生ができるのです。

 

また、超高性能デジタルアンプ(20 WワットでRMS出力のD級アンプ)を搭載した同スピーカーは、スマホなどの充電器に搭載されているマイクロUSBの充電ケーブルを使用しています。このおかげで、世界中あらゆるところで充電可能。出入力用のミニジャックでステレオ機器と接続もできます。

 

スピーカーが劣化した場合は、エンクロージャーの枠から外して内側の部品を交換できます。修理サービスだけではなく拡張性もあり、外のコンクリート枠は残したまま、中のスピーカーをバージョンアップさせるなどのカスタマイズも可能となっています。

4兄弟によるスタートアップ企業「コンクリート・ファミリー」

パヴェ・パリジャンという製品名は、パリによくある石畳の敷石から着想を得たもの。日常的に目にするものにもっと注目してほしいとの思いから、パリ発のスタートアップ企業「コンクリート・ファミリー」創立者の4兄弟によって名付けられました。

 

「コンクリート・ファミリー」の「コンクリート」には、2つの意味があります。まずひとつは「素材」としてのコンクリート。もうひとつは、フランス人音響技師ピエール・シェフェールが提案した電子音楽のジャンルである「ミュージック・コンクレート(具体的な音楽)」へのオマージュでもあるのです。

 

ミュージック・コンクレートは、「音楽は音と時間の編成である」ことを考察した運動。通常の音楽が抽象的な構想を基に具体的な作品へと昇華することに対し、ミュージック・コンクレートは、日常的に聞いている音を抽象的な表現へと導くことを試みたもの。ミュージック・コンクレートの理念は、コンクリート・ファミリー社が持つ価値感のひとつでもあると言います。

ベルギーのモンスにある王立音楽アカデミーで電子音響学を研究しながら、コンクリートを使ったスピーカーに関する設計開発のアイデアを温めていたという創立者4兄弟の長兄であるピエール=アクセル。実の弟であり「コンクリート製カヌー」の研究をしていたエンジニアのスタニスラスとともに、実家の庭で製品開発を始めたのが同社創立のきっかけです。

 

最初の注文仕事はスイスの演劇カンパニーに依頼された、野外劇場に12個のオーディオスピーカーを設置するというもの。このスピーカーが機能的にも美観的にも屋外の劇場にマッチし、プロや専門家たちの厳しい要求へ見事に応えた形となりました。

 

クラウドファンディングを成功させた実績

クラウドファンディングでは、パヴェ・パリジャンの支援者先着100名に、希望販売価格350ユーロの40%オフ、つまり210ユーロで同製品を提供していました。260ユーロ以上の支援者には、ストリート・アーティストのペイントによるカスタマイズを頼むことができます。

 

支援は10ユーロから可能で、すべての支援者名は「コンクリート・ファミリー」社内の壁に名前が刻まれます。2018年4月に始まったクラウドファンディングでは先述した実績への評価も得られ、複数の企業から大口の寄付も集まり、約1か月間で目標金額の3万ユーロに達成。同年11月からの一般販売開始を目指しています。

 

音響学の世界において、コンクリートという素材は、ダイナミックなサウンドを正確に復元するのに適した材料として認識されています。1980年代には、重量が30kg以上もあるコンクリート製のスピーカーがすでに「LEEDH」というフランスのメーカーから開発されていました。同メーカーのファンでもあったコンクリート・ファミリー社の4兄弟は、コンクリートの特質を活かしながらもミニマルで軽量、高性能なスピーカーを仕立て上げたのです。

 

20分で組み立てられる! 耐水性も備えた“紙製”レコードプレーヤーamadana「SPINBOX」

近年密かなブームになっているレコードプレーヤーですが、この度ついに「手作り」できるレコードプレーヤーが登場しました。約20分で完成するお手軽さと丈夫さを兼ね揃えたamadana「SPINBOX」を紹介します。

amadana
SPINBOX

実売価格1万6200円

世界初のDIYで組み立てるレコードプレーヤー。ターンテーブルやモジュール、回路基板、アンプ、スピーカーなどの必要なパーツはすべて同梱されており、5ステップ・約20分で完成します。USB電源で駆動し、モバイルバッテリーも使用可能。

SPEC●回転数:33 1/3、45、78●接続端子:ライン入力(ステレオミニ)× 1、ライン出力・ヘッドホン出力共用(ステレオミニ)× 1 ●カートリッジ:セラミック型●サイズ/質量: W321 × H101 × D283mm/約1.2kg

 

amadana「SPINBOX」のセットには、アンプやスピーカーも含めて再生に必要なパーツはすべて揃い、組み立てて配線するだけで音を鳴らせます。組み立ては5ステップなので、メカに詳しくない人でもあまり苦労することはないでしょう。

↑セット内容

 

組み立てたあとでも、取っ手のついたボックスにそのまま収納して持ち運び可能。本体は取り出してすぐプレイできます。

 

筐体には耐水性の丈夫な紙素材を使用し、アウトドアでの使用もOK。ヘッドホンをつないで楽しむこともできます。

↑屋外のパーティーなどでも使用可能

 

【バリエーション】

マーブル

キャンバス

キャラメル

 

 

手作りのプレーヤーから音が鳴る感動はひとしお

ビールなどの酒類をはじめ、食の世界では「クラフト」(=手作り) がブームとなっていますが、ついにクラフトのレコードプレーヤーが登場しました。一見しただけでは難解に思えますが、入っているパーツは専門的な知識や技術が必要な工程を済ませた状態。メカに詳しくない人でも手軽に組み立てられます。 自らの手で完成させたレコードプレーヤーから音が出た瞬間、その感動はひとしおです。

 

スピーカーやアンプなどのパーツは本格派の設計。しかし、それらを収容する筐体は何と「紙」。 最初は大丈夫なのかと心配しましたが、なかなかに丈夫でへこたれません。 デザインがオシャレなので下手なフラスチックよりチープに感じないですし、何より軽い。これならパリピじゃなくてもアウトドアへ持ち出して鳴らしたくなるはずです!

 

【試した人】

GetNavi本誌オーディオ担当/川内一史

レコードプレーヤーの導入を検討中。オーディオ機器全般において、音質や使い勝手を統合したコスパの良さを重視しています

 

手軽にレコードを再生できるターンテーブルをお探しの方は、この「SPINBOX」を検討してみてはいかがですか?

【500個限定2980円】cheeroのダンボーがワイヤレススピーカーに! 音と木目ボディに癒されます。

四角い顔に丸い目、三角の鼻。愛らしいデザインの「ダンボー」が、今度はワイヤレススピーカーに! cheeroは12日、「cheero Danboard Wireless Speaker」を発売します。

 

↑「cheero Danboard Wireless Speaker」。直販価格は3680円、初回500個は2980円で提供される

 

cheero Danboard Wireless Speakerは、筐体の素材にチェコ産のブナの木を採用。塗装なしの無垢材を使っているので、ひとつひとつ、違った木目を持っています。

 

↑100個あれば100通りの顔があります

 

同製品はスマートフォンなどとBluetoothで接続して、ワイヤレスで音楽を楽しめます。マイクを内蔵しているので、まるでダンボーに話しかけるような形で通話可能。

 

本機を2台用意してペアリングすることでステレオ音声での再生もでき、より臨場感のある音で楽しむこともできます。

 

↑2台並べてステレオ再生も楽しめる。なんだか絵面もキュート

 

Bluetoothではスタンダードの音質のSBCコーデックのみをサポートしてますが、音声入力用の端子も装備。有線で接続すればより高音質で再生できます。

 

大きさは約W70×H46×D50mm、重さは約105gと、机の端にちょこんと載っけておくにはちょうど良い大きさです。電源端子はmicroUSBで、モバイルバッテリーからの給電でも動作します。

 

見るだけでも癒され、音楽を聞くとさらに癒される、癒し効果は抜群です。ナチュラルウッドのダンボーを机の上に飾ってみませんか。

どこか懐かしい外観なのに中身は最新スペック! ティアックから新時代のオールインワンオーディオ「WS-A70」登場

ティアックは、NEW VINTAGEシリーズの第2弾として、「木」と「布」をテーマにしたハイレゾ対応のオールインワンオーディオシステム「WS-A70」を6月上旬に発売します。ライフスタイル提案型専門店や公式オンラインストアを中心に販売され、価格は18万5000円(税抜)。

WS-A70は、Wi-FiやBluetooth、AirPlayなどのワイヤレス再生に対応したスピーカー一体型オーディオシステム。「木」と「布」をテーマに、シンプルながら高級感のあるデザインに仕上がっています。特徴は、フロント部分に、テキスタイルブランド「NUNO」とコラボした布製グリルを装着できること。好みや設置環境に合わせた素材やデザインのグリル(別売)を自由に選んで取り付けることができます。

 

本体は、大量生産が難しい180度円形曲げ処理を行ったウォルナット木材を使用。木の風合いを生かしたオイル仕上げを施しています。スピーカーは、フロントに同軸2ウェイスピーカーを2基、背面にパッシブラジエーターを2基備えています。アンプにはICEpowerクラスDアンプを採用。シンプルなメニューボタンとロータリー式のコントロールダイヤルにより直感的な操作が可能です。

 

Chromecast built-inに対応しており、Google Play MusicやSpotify、世界中のインターネットラジオを無料で聴けるTuneInなど、様々なネットワークサービスが利用可能。

 

また、無料のiOS/Androidデバイス専用アプリ「TEAC HR AirCast」により、スマートフォンで聴いている音楽のワイヤレス再生や、同じネットワーク上のミュージックサーバー(NAS)やUSBメモリーに保存した音源など、様々なフォーマットの音楽ライブラリーを簡単に再生することが出来ます。

 

再生周波数帯域は55Hz~45kHzまで対応しており、USBメモリに保存したハイレゾ音源の再生も可能。DLNAを使い、同一ネットワーク内のPCやNASに保存したハイレゾ音源ファイルもワイヤレス再生することができます。再生可能なハイレゾフォーマットはPCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHzまで。

 

これ1台でハイレゾ音源やワイヤレス再生が楽しめるオールインワンタイプですので、誰でも手軽に高音質な音楽再生が楽しめますね。デザイン性に優れたオーディオをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

夏のレジャーに持っていきたい! 防水仕様になった小型BTスピーカー「JBL GO 2」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドから防水対応のBluetoothスピーカー「JBL GO 2」を5月25日に発売します。カラーは販売店モデルとして6色(ブラック、ブルー、レッド、グレー、オレンジ、グリーン)、HARMAN直販限定モデルとして追加で6色(ネイビー、シャンパン、シナモン、シアン、イエロー、ミント)の合計12色展開で、価格は3880円(税別)。

 

JBL GO 2は、JBLが展開するポータブルスピーカーのなかでも手軽さとコンパクトさから人気の「JBL GO」シリーズの最新モデル。「JBL GO」の性能を継承しつつ、万一の水没にも安心なIPX7防水対応となり、キッチンや浴室などの日常使いから、海辺やプールサイド、アウトドアなどにもぴったりなポータブルスピーカーに進化しました。

 

本体は手のひらサイズで184gの最軽量コンパクト設計ながら、JBL独自の40mm径フルレンジスピーカー(1基)とパッシブラジエーターを装備し、サイズを超えた広がりと奥行きがある高音質を実現。約2.5時間の充電で最大約5時間の連続再生が可能です。

↑JBL GO 2(オレンジ)

 

また、エコーキャンセリング機能を搭載したハンズフリー通話機能に対応し、スマホをBluetooth接続することで、音楽再生中の着信応答は通話ボタンひとつで簡単にハンズフリー通話に切り替えられます。クリアな音質のスピーカーホンにより、通話や電話会議も快適に使えます。

 

SNS映えする小物としても活躍しそうな、全12カラーを揃えた防水性能を搭載したBluetoothスピーカー。持ち運びにも便利なポータブルスピーカー「JBL GO 2」で、 ワンランク上のアウトドアシーンを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

【SPEC】
●サイズ/質量:W86×H71.2×D31.6mm/184g ●対応コーデック:SBC ●最大出力:3W ●ユニット:40mm径フルレンジスピーカー×1 ●周波数特性:180Hz~20kHz ●電池:リチウムイオン充電池 <充電:約2.5時間、再生:約5時間> ●付属品:充電用USBケーブル

ワイヤレスも高音質時代へ! 新生オラソニックから高音質Bluetoothスピーカー「IA-BT7」登場

インターアクションは、Olasonic(オラソニック)ブランドのハイレゾ対応Bluetoothスピーカー「IA-BT7」を6月8日に発売します。カラーはウォルナットとシルクホワイトの2色で、実売予想価格は3万円前後。

↑IA-BT7(ウォルナット)

 

オラソニックは、2010年に発売された卵型のUSBスピーカー「TW-S7」をはじめ、CDジャケットサイズのオーディオシステム「NANOCOMPO」シリーズなどでヒットを飛ばしたオーディオブランド。2017年10月に東和電子からインターアクションに事業移管され、新生オラソニックの第一弾となる製品が「IA-BT7」となります。

 

IA-BT7は、世界最高音質のBluetoothスピーカーをめざし、SOZOデザインの技術協力のもと開発されました。ワイヤレス再生の肝となる自社開発のBluetoothモジュールにはクアルコム製CSR8675を採用し、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質で伝送できる「aptX HD」(24bit/48kHz)、「LDAC」(24bit/96kHz)の2つの高音質コーデックに対応。そのほか、SBC、AAC、aptXといったコーデックもサポートしています。

↑基板の設計なども自社で行っている

 

本体は、Bluetoothスピーカーとしては異例となる木製キャビネットを使用。リアルウッドならではの豊かな響きが楽しめます。カラーは、木目が美しいウォルナットと、四重にピアノ塗装を重ねたシルクホワイトの2色をラインナップしており、インテリアになじむ高いデザイン性も特徴です。

 

↑木製キャビネットを採用

 

スピーカーは、左右に57mm径のフルレンジユニット、中央に大口径110mm径のサブウーファー、背面に低音を強化するパッシブラジエーターを搭載。さらに、スピーカー同士の相互干渉のないバイアンプ構成により、コンパクトなサイズからは想像もできないほど臨場感のあるサウンドを再生します。

↑実際のスピーカーユニット

 

↑背面にはパッシブラジエーターを備える

 

また、Bluetooth入力のほか、ステレオミニ接続によるアナログ入力端子も搭載。すべての入力音源をレートコンバーターにて波形成形するとともに、24bit/96kHzまでアップコンバートして再生します。これにより、ケーブル接続したAIスピーカーやその他のオーディオ機器などの音源もハイレゾ相当の高音質で楽しむことが可能です。本体はAC電源駆動でバッテリーは備えておらず、屋内での据え置き使用を想定しています。

 

最終的な音質のチューニングは、安室奈美恵や福山雅治、今井美樹など数多くのトップアーティストのレコーディングに携わるミキサーズラボが担当。レコーディングスタジオの空気感を感じられるマスタークオリティのサウンドに調整されています。

 

【SPEC】

●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC ●最大出力:10W×2(高音用)+20W(低音用) ●サイズ/重量:W275×H144×D65mm/2.2kg ●付属品:AC電源アダプター、AC電源ケーブル

 

コンパクトボディからは想像できない豊かな響き

新製品発表会では、初めにインターアクションの代表取締役副社長 木地伸雄さんが登壇。スマホやデジタルカメラのイメージセンサー向け光学精密機器市場において国内外で高いシェアを誇る同社が、オラソニックブランドを受け継いでオーディオ製品市場に参入したことについて説明しました。同社では、IA-BT7のような高音質デバイスとAI、AR/VRのような最新技術を融合させ、高音質な仮想現実技術の創出を目指すとしています。

↑インターアクションの木地伸雄 代表取締役副社長

 

また、音質の最終的なチューニングを行ったミキサーズラボの内沼映二会長や、技術協力を行ったSOZOデザインの山本喜則CEOも来賓として招かれており、開発時のエピソードを披露しました。

↑左からインターアクションの木地伸雄 代表取締役副社長、SOZOデザインの山本喜則CEO、ミキサーズラボの内沼映二 会長

 

会見途中では実機によるデモンストレーションも行われましたが、コンパクトなサイズからは想像できないほど豊かでクリアなサウンドが響き、広い会場にもかかわらず、その空間を十分に満たす高音質な音色に思わず参加者からは驚きの声が。大音量で再生しても音が割れることなく、大口径サブウーファーが繰り出す低音がしっかり感じられました。

 

同社のオラソニック事業部 マーケティング部長を務める清水潤一さんによれば、今後IA-BT7用のインシュレーターなどのアクセサリー展開も検討中ということで、オーディオファンの期待に応えるワイヤレススピーカーの今後の展開に期待が膨らみます。

Astell & Kernの第4世代は個性派揃い! 新ハイレゾプレーヤー「SE100」と「SR15」が初お披露目

ポータブルオーディオファンにおなじみのブランドAstell & Kern(アステル&ケルン)が、ドイツのミュンヘンで開催されたオーディオショウで最新のハイレゾ対応プレーヤー「A&futura SE100」「A&norma SR15」の2機種を発表しました。イベント会場から新製品の体験レポートを速報します。

 

今回筆者が取材のために訪れた「HIGH END MUNICH 2018」は、その名の通り世界最大級のハイエンド・オーディオの祭典として注目されているイベントです。世界各国から名うてのオーディオブランドが参加するなか、アステル&ケルンは昨年このイベントで現在発売中のフラグシップモデル「A&ultima SP1000」を発表して存在感をアピールしました。今回発表された2機種は、このSP1000と同じアステル&ケルンにとっての“第4世代”のハイレゾ対応プレーヤーです。一気に2つのモデルが加わったことで世代交代が加速しました。SE100はAK300シリーズの後継機、SR15はAK70MkIIの後継機としてラインナップが入れ替わります。

↑新製品が発表されたドイツ・ミュンヘンのハイエンドショー会場。大勢の熱心なファンで会場が埋め尽くされました

 

据え置き機にも使われるICチップを搭載した「SE100」

A&futura SE100はヨーロッパでの販売価格は1799ユーロ(約23.5万円)、発売時期は5月末を予定しています。“futura”はラテン語で“未来”という意味。本体を側面上から見ると斜めにカットしたサイドパネルのデザインには未来感があふれています。ボディの素材はアルミニウム。色はチタンシルバー。

↑新しい上位モデルの「SE100」。UIもSP1000と同じ最新世代の仕様です

 

↑カーボン+ガラスの背面パネル。ボディは落ち着いたチタニウムシルバー

 

380g台だった重量級のSP1000に比べると、SE100は241gとかなり計量化されています。オクタコアのCPUを内蔵しているので、片手持ちでの5型液晶タッチパネルの操作がとても快適。縦横スワイプを積極的に採り入れた、SP1000と同じ第4世代のUIデザインとしています。

 

本体に搭載したDAコンバーターはESSテクノロジーの「ES9038PRO」という8ch対応のハイエンドなICチップ。据え置きタイプのオーディオコンポーネントに使うために設計されたハイパワーなICチップを、アステル&ケルンのエンジニアが音質に惚れ込んでSE100に採用しました。元々駆動時の消費電力も大きいICチップなので、シングル構成で使うことによってバランスを取っています。

 

イヤホン端子は天面に3.5mmのシングルエンドと2.5mm/4極のバランス出力をSP1000と同様に搭載しました。Bluetooth再生はaptX HD対応。128GBの内蔵メモリーのほか、microSDカードスロットを1基搭載しています。

↑2.5mmバランス接続に対応

 

↑本体の底面にUSB Type-C端子とSDカードスロットを配置

 

小型サイズの新スタンダード「SR15」

A&norma SR15はヨーロッパでの販売価格が749ユーロ(約9.8万円)、発売時期は6月から7月ごろを予定。ラテン語で“norma=普遍的な”という意味を名付けられたプレーヤーはブランドの新しいスタンダード機になります。3.3型の液晶タッチパネルを斜めに傾けた大胆なデザインとしていますが、クアッドコアCPUと新しいUIによる操作感はとても快適。AK70MkIIに近いサイズ感のプレーヤーです。ボディの素材はアルミニウム、色はダークグレー。

↑新しいスタンダードモデルの「SR15」。斜めに配置された画面のインパクトは大

 

↑片手持ちに心地よくフィットするサイズ感はAK70MkII譲りです

 

DAコンバーターにシーラス・ロジックの「CS43198」を2基搭載するデュアルDAC構成。リニアPCM系は最大192kHz/24bitまで、DSDも2.8MHzまでのネイティブ再生をサポートしています。DSD5.6MHzもリニアPCM変換再生によって楽しむことが可能。

 

イヤホン端子は2.5mm/4極のバランス出力にも対応しており、64GBの内蔵メモリーとmicroSDカードスロットが1基搭載されています。BluetoothはaptX HD対応。

↑本機もシングルエンドとバランス接続の両方に対応します

 

AK第四世代はキャラクターの違いに注力

アステル&ケルンのハイレゾ対応プレーヤーの開発を長年指揮するアイリバーのJames Lee氏に、先行しているSP1000を含めた3つの“第4世代モデル”のキャラクターを尋ねてみました。

↑アイリバーのJames Lee氏に新しいラインナップへの意気込みを伺いました

 

「第4世代では3つのモデルに最新のDACチップを搭載して、音のキャラクターにもメリハリの効いた“違い”をつけることに力を入れました。特にSE100に搭載しているESSのチップは元がとてもハイパワーなので、ポータブル機としてのバッテリーライフをはじめとした使い勝手を確保しながら搭載するための工夫には時間をかけてきました。おかげさまでそれぞれに個性豊かな3つのモデルが出そろったと自負しています。音のイメージを“食”に例えるなら、フラグシップのSP1000が“懐石料理”、エネルギッシュなSE100は“松”グレードの”とんかつ”、SR15は“新鮮なフルーツ”に近いと思います」(James Lee氏)

 

イベント会場ではフラグシップのSP1000も含めて、新しいSE100とSR15をアステル&ケルンのAK T1pにつないで聴き比べることができました。SP1000のスムーズで上質なサウンドに対して、SE100は活き活きとした力強さを色んな音楽ソースから引き出せるパフォーマンスを備えていました。SR15はAK70MkIIと同じバランスのよいマルチプレーヤーとしてのキャラクターを引き継ぎながら、さらにワイドレンジで解像度の高いサウンドに仕上がっている印象でした。

↑フラグシップモデルのA&ultima SP1000も会場に並べられ、それぞれの音の違いを比較することができました

 

↑エネルギッシュなサウンドのSE100

 

今回発表された新製品を含むアステル&ケルンの最新第4世代のプレーヤーから、コンパクトなファイルサイズで高品位なハイレゾ再生が楽しめることで注目されているMQA音源の再生に対応することになりそうです。今回のイベント会場ではMQA再生に対応した試作機によるデモンストレーションも紹介されていました。アステル&ケルンの担当者は「MQA対応の時期は未定ですが、準備ができたらソフトウェアアップデートなどによってすぐに対応したいと考えています」とコメントしていました。

↑MQA再生にも対応予定

 

↑会場にはターンテーブルのシャーシ「CUBE48」の試作機も登場。商品化はただいま検討中だそう

 

アステル&ケルンの新製品が日本で出そろう日はいつになるのか、楽しみですね!

 

スマートスピーカーの音質に満足してる? パナソニックから高音質スピーカー「SC-GA10」登場

パナソニックは、Googleアシスタント搭載のスマートスピーカー「SC-GA10」と、Chromecast搭載の一体型ミニコンポ「SC-HC2000」の2機種を順次発売します。実売予想価格はSC-GA10が3万円前後、SC-HC2000が3万5000円前後(いずれも税抜)。発売日はSC-GA10が5月25日、SC-HC2000が6月22日を予定しています。

 

音にこだわったスマートスピーカー

SC-GA10は、Googleアシスタントを搭載したスマートスピーカー。Google製のスマートスピーカー「Google Home」と同様に、ストリーミング音楽の再生や天気情報・ニュースの確認などを音声で操作できます。

 

本体には、デュアルボイスコイルを採用した8cm径ウーファー1基と、シルクダイヤフラムのディフューザーを備えた2cm径ツイーター2基を搭載。また、背面パネルに低音を増強するバスレフポートを備え、小型ながら広がりのある迫力のサウンドを再生します。

 

BDレコーダーのディーガに保存した音楽ファイルをワイヤレスで再生できる「サウンドジャンプリンク」に対応するほか、Chromecast built-in対応スピーカーと組み合わせれば、複数の部屋で音楽を再生できる「マルチルーム機能」も備えています。

 

最大出力は40W(20W+20W)。BluetoothコーデックはSBC/AACに対応し、3.5mmステレオミニケーブルによるアナログ入力も可能です。サイズ/重量はW100×H284×D100mm/約1.7kg。

 

業界初のCheromecast搭載ミニコンポ

SC-HC2000は、業界初となるCheromecast搭載のスピーカー一体型ミニコンポ。CDやFM/AMラジオ、Bluetoothによる音楽再生のほか、AndroidスマホやGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカーから、SpotifyやGoogle Play Musicなどの音楽ストリーミングアプリのデータを伝送し、高音質で再生することができます。また、Googleアシスタント搭載機器から音声によるワイヤレス操作も可能。

 

本体には大型マグネットを採用した大口径スピーカーユニットを搭載。低音を増強する「ツイステッドポート」により、薄型ボディながら豊かな低音を再生します。このほか、クリアで自然な音場を実現する「クリアサラウンド」機能や、デジタルデータのアナログ変換処理を省いて音質の劣化を防ぐ「フルデジタル伝送方式」、Bluetooth伝送された音声データを補完処理する「Bluetoothリ.マスター」などの高音質化技術を搭載しています。

 

本体に4GBの録音用ストレージメモリを内蔵しており、お気に入りCDを5枚まで録音可能。さらに、CDを入れ替えるようにワンボタンで録音音源を選択できる「デジタル5チェンジャー」も備えています。また、SC-GA10同様、ディーガとの組み合わせで「サウンドジャンプリンク」に対応するほか、Chromecast built-in対応スピーカーを使った「マルチルーム機能」にも対応しています。

 

最大出力は40W(20W+20W)。USBメモリ内のMP3音源を再生できるUSBポートのほか、3.5mmステレオミニのヘッドホン出力端子を搭載。サイズ/重量はW420×H225×D102mm/約2.5kg。

プロユースだけではもったいない! Bose「S1 Pro Multi-Position PA system」は音楽ファンこそ使おう

Bose「S1 Pro Multi-Position PA system」は「PA system」とされている通り、本来の主な用途は音楽ライブでボーカルや楽器の音を会場のお客さんに向けて届けるためのスピーカーシステムです。ボーカル+アコースティックギターやDJユース、ストリートやカフェといった比較的小規模なライブを想定。コンパクトでスタンド等を使わずとも自立で設置角度調整可能、オプションでバッテリー駆動にも対応と、その本来の主な用途での使いやすさやクオリティは改めて言うまでもありません。

 

↑「S1 Pro Multi-Position PA system」。実売価格は8万4240円。Boseストアおよび全国の楽器店で販売中

 

↑背面コントロールパネルを見ると、音域を細かに調整できることがわかります

 

ちなみに一般の音楽ファンには「ノイズキャンセリングヘッドホンのBose」の印象が強いかもですが、BoseはPA分野でもトップクラスです。しかし、普通の音楽リスナーにはPA向けスピーカーなんて関係ありませんし、楽器を趣味としている人でも、PAスピーカーを買うのはハードルが高いものです。それなりのお値段と大きさですし。自分は歌わないしアコギも弾かないしDJもやらない……という方もいることでしょう。……僕ですが。

 

でもこちらのスピーカー、実は普通に音楽再生にも使えますし、アコースティックではなくエレキギターやベースと組み合わせての活用も、ちょっと工夫すればできそうです。今回はそんな、この製品本来の想定とは少し違うかもしれない使い方を試してみました。

 

↑大きさはギターと並べると、こんな感じ。サイズはW240×H332×D282mm

 

音楽リスニング用としては……普通に良い!

まずは自室での音楽再生用としての使いやすさやクオリティをチェックしてみましょう。Bluetooth対応ですのでスマートフォンなどとのワイヤレス接続もできますし、ステレオミニの入力端子も用意されているので単純にケーブルでつないでもOKです。

 

↑Bluetoothボタンを長押ししてペアリング

 

↑プレイヤー側とスピーカー側のボリュームの兼ね合いに気をつけながらボリューム調整

 

ライブでの設置の自由度を高めるためのマルチポジション形状は自室で使う場合にも活躍!大きいのでほかに置き場所がなくて床に直置きなんて場合も少なからずと思いますが、その際にも椅子に座った顔に向かって音を届けやすい、斜めの角度で設置できるのです。

 

さらに設置ポジションの変更は内蔵センサーで検知され、それに合わせてスピーカーの音響特性が「Auto EQ」機能で自動補正されます。至れり尽くせり。

 

↑縦置きでスラント。床置きでの設置面積を小さくできます

 

↑横置きでスラント。横置きはラックの高さに合わせて入れたいときなどに便利そうです

 

Bluetoothスピーカーとして見ればかなり大型ですが、その大きさのおかげで低音再生に余裕があります。ベースやドラムスをドカンと目立たせるのではなく、でもしっかりとした存在感や弾むようなドライブ感を表現してくれるのです。小型スピーカーから無理矢理ひねり出す低音とは一味違います。

 

ボーカルなどの中高域は手触り感重視な印象です。ハイエンドオーディオのような透明感や繊細さではなく、それこそライブハウスで聴くような、適度なざらつきも備えた生々しさを感じられます。なのでリズムマシンのような低音中心のサウンドにもハマります。実際に試聴した中では、軽くて小気味良いドラムサウンドが特徴的なMONDO GROSSO「惑星タントラ」との相性が抜群でした。強いて言えば左右別ではなく一体型のスピーカーなのでステレオ表現は苦手。それを望む方にはフィットしないかと思います。

 

そんなこんなで見慣れてくると、この「でっかいスピーカーを無造作に床に置いちゃってます感」が逆に洒落ているようにも感じられてくるから不思議です……。

 

ギター用のモニターとしても……良い

では、エレクトリックギターとの組み合わせではどうでしょう? このスピーカーはギターアンプではないので、これにギターを直接にケーブル接続してもギターらしいサウンドは得られません。スピーカーとギターの間に「ギターアンプシミュレーター」を挟む必要があります。ギターアンプを使えない環境でも、そのアンプ回路やスピーカーの響きをシミュレーションしてギターアンプらしいサウンドを再現してくれるアイテムです。この機能単体の製品も豊富ですし、マルチエフェクターにその機能のひとつとして搭載されていることも多いですね。

 

↑今回は筆者手持ちのこちらVOX「amPlug」を使用。本来はヘッドホン用なのでスピーカーにつなぐのには向かないのですが……

 

アンシミュ単体製品を使う場合のケーブル接続の流れは、

エレクトリックギター

必要であれば各種エフェクター

アンプシミュレーター

BOSE S1のINPUT 1または2

となります。

 

音楽プレイヤーのINPUT 3につなぐことも可能ですが、そちらは後ほど別のアイテムをつなぎます。

 

↑amPlugのヘッドホン出力から出力して……

 

↑変換アダプタを使ってS1のINPUT 1に入力。「TONEMATCH」スイッチは、今回はギターに合わせました

 

アンプシミュレーターのヘッドホン端子からのヘッドホン再生でのサウンドとこのスピーカーから出てくるサウンドに違和感があるときは、スピーカー側に用意されている「BASS」「TREBLE」のイコライザーで調整。アンシミュ側でベストのセッティングを作り上げている場合、そちらの設定を動かすのは避けたいですよね。アンシミュとスピーカーのマッチング調整をスピーカー側できるのは便利です。「REVERB」を使えば響きを足してライブ気分を高めることもできます。

 

この使い方でのサウンドは……組み合わせるシミュレーター次第です!

 

好きな曲に合わせてギタープレイ!

さて、このスピーカーには音声入力がINPUT 1、2、3(ミニプラグ&Bluetooth)と3系統用意されており、そのすべての入力の音量バランスをミキシングして同時にスピーカー再生できます。

 

その機能を使えば、ギターと音楽プレイヤーなど手持ちの機材との組み合わせで、「好きな音楽を再生しながらギターを弾いて練習する」という環境も簡単に整えられます。リズムボックスなどと組み合わせても面白いかもですね。

 

音楽リスニング用としての使い方は先ほど紹介しました。それにギターのつなぎ方も紹介しました。あとはそれぞれのINPUTに用意されている「VOLUME」を調整して音楽とギターの音量バランスをいい感じにするだけです。

 

↑INPUT 1のギターとINPUT 3の音楽の音量バランスをそれぞれの「VOLUME」で調整

 

実際試してみると、うんやっぱり良い感じです。自分の腕がアレなのはさておき、ギターカラオケシステムとしては納得のサウンドクオリティ。

 

ギターアンプ製品の中にもオーディオ入力を装備していて同じことができるアンプはあります。でもあちらはギターアンプとして音作りされているので、音楽再生のクオリティは上質とまでは言えません。

 

対して、こちらは音楽再生メインのスピーカー。ギターサウンドのためにアンシミュを加えるという一手間は必要になりますが、音楽再生とギター、両方とも良好なサウンドを得ることができます。ギタープレイヤー視点から見ても「あえてギターアンプではない、もっとオールラウンダーな選択肢」として面白いアイテムなのではないでしょうか。

ヘッドホンでもBTスピーカでもない第三のオーディオ JBL「SOUNDGEAR」

ハーマンインターナショナルは、オーディオブランド「JBL」から、ウェアラブルワイヤレススピーカー「SOUNDGEAR」とテレビ用Bluetooth送信機を同梱した「SOUNDGEAR BTA」を4月27日より発売します。直販価格はSOUNDGEARが1万9880円、SOUNDGEAR BTAが2万4880円。

「SOUNDGEAR(サウンドギア)」シリーズは、JBL初のウェアラブルワイヤレススピーカー。スマートフォンやタブレットなどとBluetooth接続するだけで、周囲の音環境を遮断することなく音楽を楽しむことができます。本体には31mm径スピーカー4基とバスブーストのユニットを搭載し、JBLならではの臨場感あふれるサウンドを再生。再生/一時停止や音量の調整が可能なボタンを備えており、スマホや音楽プレーヤーを取り出さなくても首元でコントロールすることができます。

 

デザインは首周りのラインにフィットするよう人間工学に基づき設計されており、長時間のリスニングでも快適に使用可能。通話用のデュアルマイクと、周囲の騒音を低減してクリアな通話品質を保つノイズキャンセリング機能により、スマホ接続時のハンズフリー通話も行えます。

 

テレビ用Bluetooth送信機を同梱した「SOUNDGEAR BTA」は、Bluetooth機能を持たないテレビの音声をワイヤレス伝送し、SOUNDGEARで聴取するためのセット。Bluetooth送信機は光デジタル入力端子、オーディオのアナログ端子(AUX端子)を装備しているため、ケーブル1本でテレビと手軽に接続でき、ドラマや映画のサウンドを大迫力で楽しめます。さらに、Bluetoothの対応コーデックは、SBCとaptXに対応しているので、高音質、低遅延で音声データの伝送が可能。家事や作業をしながらテレビの音声を聴くことができます。

↑Bluetooth送信機

 

SOUNDGEAR本体は、約2時間の充電で最大約6時間のワイヤレス再生が可能。長時間の映画鑑賞でも充電切れを気にすることなく使用できます。

 

これまでのイヤホン・ヘッドホンやBluetoothスピーカーとも一味違うウェアラブルなスピーカーなら、新しい音楽の楽しみ方が生まれるかもしれませんね。

 

往年の“Aurexサウンド”は健在か? カセットテープの音源までハイレゾ化するCDラジカセ「TY-AK1」を聴く

世界的にアナログレコードの売上が伸長するなど、ここへきてアナログメディアへの関心が急速に高まっている。なかでもカセットテープは扱いやすさからいまもなお根強い人気を保ち続けているメディアだ。そんな折、東芝エルイートレーディングより、かつて東芝がオーディオ専用ブランドとして使っていた「Aurex(オーレックス)」を冠する新製品を発売された。それが世界初の“ハイレゾ対応CDラジカセ”「TY-AK1」である。

 

Aurexブランドを冠した製品としては2016年に“ハイレゾ対応CDラジオ”「TY-AH1000」が発売済みだったが、この時すでに本体にSDカードスロットとUSBポートを搭載。ここを経由してSD/USBメモリー内のハイレゾ音源を再生できていた。スピーカーもハイレゾ再生に対応するべく高域40kHzをカバー。ハイレゾのロゴマークも取得し、手軽にハイレゾを楽しめるシステムをとして話題を呼んだ。本機はこれをベースにカセットデッキを追加し、出力系アンプに変更を加えたモデルとなる。

↑TY-AH1000

 

TY-AH1000と同様、“ハイレゾ対応”をアピールするだけに本機は搭載スピーカーにもこだわっている。スピーカーユニットは左右共に6.4cmのコーン型フルレンジと2cmシルクドームツイーターを組み合わせた2ウェイ。このユニットは本機のために新規で開発されたもので、これを左右独立型のスピーカーボックスに収め、20W+20Wの高出力アンプで駆動する。これによってラジカセながらダイナミックなサウンドを可能としたのだ。

 

本機ならではのポイントとなっているのは「さまざまな音源をハイレゾ音質に」するアップコンバート新機能の搭載だ。この機能を使うとCD音源なら88.2kHz/24bit相当、カセットテープとラジオ音源の場合は96kHz/24bit相当にアップコンバートして再生することができる。これにより、CDをはじめ、カセットテープ再生やFMラジオとアナログソースまでも“ハイレゾ”的に再生して楽しむことが可能となるわけだ。

↑「UP CONVERT」ボタンを押すだけで簡単にアップサンプリングできる

 

最近のオーディオ機器では見かけなくなったレベルメーターを搭載。ハイレゾ再生中はインジケーターが点灯する

 

再生可能なカセットテープの種類は、ノーマル、クローム、メタルの全てに対応。本体正面左下に「ノーマル/ハイ」を切り替えるポジションスイッチを装備している。ドルビーノイズリダクション(NR)機能は非搭載で、この機能で録音されたノーマルテープを再生する際はハイポジ設定にして使うことを推奨されている。

 

なお、カセットテープの機能は再生だけでなく、カセット音源をSDメモリーカード/USBメモリーにMP3で録音することも可能。反対にCDをはじめSDメモリーカード/USBメモリーの音源をカセットに録音してアナログ化することもできる。ただし、ハイポジションでの録音には対応していない。

↑本体右下にはSDカードスロットとUSBポートを搭載。ハイレゾ音源はこのメディアを通して再生する

 

操作は本体上部のスイッチのほか、リモコンも付属する。最近のCDラジカセは高齢の人が使うことを想定してボタン類が大きくシンプルにデザインされているが、本機はよりオーディオ的な設計になっているため、やや細かくデザインされている。

↑本体上部の操作スイッチは一般的なラジカセと同じようなスイッチが並ぶ。カセット系は機械式ではなく電気式で動作することがわかる

 

↑付属のリモコン。ほとんどが遠隔操作できるが、スイッチのサイズが均一なので少々わかりにくい

 

アップコンバートで高域がクリアに

試聴はまずハイレゾ音源から始めた。カテゴリは女性のジャズボーカル。想像以上に高域が伸びていて、ピアノのタッチが小気味よく響いてくる。ボーカルの息遣いも見事なまでに伝わり、ボリュームを上げていっても音がだれることなく迫力を増していく。ベースの音が弱含みなのがやや物足りないが、全体のサウンドとして捉えればとてもラジカセの音とは思えない。

 

続いてカセットの音をノーマルポジションで聴いてみた。ソースは1970年代から1980年代にかけて流行した、日本のポピュラー音楽のジャンル“ニューミュージック”だ。ドルビーNRをかけて録音したソースだったため、とりあえずハイポジションに切り替えて再生してみる。早々に懐かしいサウンドがよみがえってきた。滑らかで温かみあってBGMとして聴くには十分なクォリティだ。

 

ただ、ハイレゾを聴いた後だけに高域があまりに物足りない。そこでハイポジションをノーマルポジションに戻してみた。レベルが低いところでは「シャー」というヒスノイズが気になるものの、演奏中の再生ではノイズは埋もれてしまってほとんど気にならない。むしろ高域がスッキリして聴きやすくなった。個人的にはドルビーNRを使ったソースでのノーマルポジションで聴いた方が良いように思えた。

 

そして注目のアップコンバート機能を使ってみる。最初に試したのはCD。高域のクリアさが明らかに増し、やや強調感もあるものの、明瞭感は飛躍的に伸びた。次にカセット。ソースがドルビーNRがかかっていることもあり、高域がシャリシャリしてちょっと聞きにくい。ここでハイポジションに切り替えてみると高域がグッとマイルドになった。明瞭感もあり、これならイケルなと思った次第。とはいえ、カセット再生では必ずしもアップコンは使う必要はないとも思う。マイルドなサウンドもカセットならではの味なのだから。

 

個人的にカセット再生で気に入ったのは、カセットを“正立式”で挿入する機構を採用していたことだ。これは磁気データを読み出すヘッドが下側に置くタイプのことを指すもので、コンポデッキはこのタイプを採用することが多かった。本機が透過式でないため、ローディング後のカセットの動作状況が視認できないのが残念だが、カセットを挿入する時にカセットを逆さにしないのはオーディオ好きとしてはちょっとうれしい。

↑カセットテープは逆さにせずに挿入できる“正立式”を採用。透過式にしてカセットの回転が見えるとよかった

 

カセットテープは全盛時代を経験した熟年層にとっては懐かしさ故の楽しみ方となるだろうが、音楽をネット上で楽しむことが多い若年層にとっては、音楽ソースそのものを手にできることに新鮮さを感じているという。カセットテープそのものはいまでもコンビニでも手に入る根強い需要を保ち続けている。本機を通してカセットの新たな音楽の楽しみ方を味わってみてはいかがだろうか。

 

サウンドバー入門機はどれが買い? 人気の2万円台4機種をプロが徹底レビュー

ホームシアターといえば、AVアンプに5.1chスピーカーをつないで……というのは、ひと昔前のお話。近年人気なのは、テレビの前に置いて手軽に迫力のサウンドが楽しめるバータイプのスピーカーです。なかでも売れ筋は、初めてのサウンドバーに最適な2万円台のエントリーモデル。

 

そこで今回は、人気メーカーのエントリーモデル4機種を実際に設置、試聴して、その使い勝手を徹底レビューしました。これからサウンドバーを購入したいと考えている方は、ぜひ参考にして下さい。

 

【レビュアー】

なお、試聴に使用した液晶テレビは43型サイズ。テレビとテレビ台のサイズによってサウンドバーを設置できるかどうかが左右されますので、製品サイズはしっかりチェックしておきましょう。

 

1.これなら置けるコンパクトな1台

パナソニック
SC-HTB200

実売予想価格:2万円前後(2018年5月18日発売予定)

高さ5.1cmの低背設計で、テレビの足元に置いても邪魔にならず省スペースで設置しやすい小型のサウンドバー。新搭載のダイナミックエアロポートにより、気軽に臨場感のある低音サウンドを楽しめます。サウンドモードは、スタンダード、ミュージック、シネマの3種類を搭載。普段のテレビ視聴から映画鑑賞や音楽再生まで、幅広いシーンで活躍します。ワイヤレスサブウーファーをセットにした上位モデル「SC-HTB250」(実売予想価格3万円前後)もラインナップしています。

【SPEC】●出力:80W(40W+40W)●Bluetooth:対応(SBC) ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 ●サイズ/重量:W450×H51×D135mm/1.6kg

 

【設置性】

今回の4機種のなかでは最もコンパクトなモデル。テレビの足元にスッと収まる薄型デザインで、視聴の置き場所に困りません。

 

 

【レビュー評価】

 

2.サブウーファーを内蔵した2.1chスピーカー

ソニー
HT-S200F

実売価格:2万5310円

サブウーファーを内蔵した2.1chのサウンドバー。小型で電力効率に優れたソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」を搭載し、原音に忠実なサウンドを再現します。バーチャルサラウンド技術「S-Force PROフロントサラウンド」を搭載し、前方のスピーカーだけで臨場感のあるサラウンド音声を楽しめます。シネマ、ミュージック、スタンダードなど6つのサウンドモードのほか、人の声を強調してセリフなどを聴きとりやすくするボイスモードも備えています。カラーはチャコールブラックのほか、クリームホワイトもラインナップします。

【SPEC】●出力:80W(フロント25W+25W、サブウーファー30W)●Bluetooth:対応(SBC) ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、アナログ入力(ステレオミニ)×1、USB×1 ●サイズ/重量:W580×H64×D95mm/2.3kg

 

【設置性】

4機種のなかではJBLのBAR STUDIOに近いサイズ。やや長めのボディですが、置き場所に困ることはないでしょう。

 

 

【レビュー評価】

 

3.低音が魅力のサウンドバー

 

JBL
BAR STUDIO

実売価格:1万8220円

低音を増強するデュアルバスポートを搭載した、同ブランドのエントリークラスのサウンドバー。迫力と臨場感を実現する独自のサラウンドモードに加え、スタンダード、ムービー、ミュージック、ボイス、スポーツの5種類のサウンドモードを搭載しており、ジャンルやソースに応じてお好みのサウンドを選ぶことができます。付属の壁掛け用ブラケットを使えば壁面への設置も可能。

【SPEC】●出力:30W ●Bluetooth:対応 ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、アナログ入力(ステレオミニ)×1、USB×1 ●サイズ/重量:W614×H58×D86mm/1.4kg

 

【設置性】

ソニーHT-S200Fより若干長めですが、サイズ感は似ています。こちらも設置性は問題ないでしょう。

 

 

【レビュー評価】

 

4.クラスを超えたシアターサウンド

ヤマハ
YAS-107

実売価格:2万6740円

最新バーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応したサウンドバー。前方・左右・後方に加え、高さ方向の音場も再現する3Dサラウンド技術により、映像に音声が一体化し、映画や音楽での没入感がより向上します。不足しがちな低音を増強する機能「バスエクステンション」で重低音再生も可能。専用のスマホアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」により、設定や操作などが簡単に行なえます。ワイヤレスサブウーファーがセットになった「YAS-207」(実売価格4万1750円)もラインナップしています。

【SPEC】●出力:120W(フロント30W+30W、サブウーファー60W) ●Bluetooth:対応(SBC、AAC) ●端子:HDMI入力(4K/HDCP2.2対応)×1、光デジタル入力×1、アナログ入力(ステレオミニ)×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、 マイクロUSB×1、サブウーファー出力×1 ●サイズ/重量:W890×H53×D131mm/3.4kg

 

【設置性】

長さが最もコンパクトなパナソニックHTB200の2倍近くあるため、事前に設置場所の確認が必要でしょう。高さは抑えられているため、画面の邪魔にはなりません。

 

 

【レビュー評価】

 

テレビの音声を手軽にパワーアップさせることができるサウンドバー。まずは気軽に試しやすい2万円台のエントリーモデルを店頭などでチェックしてみて下さい。

 

スマホをナビやドライブレコーダーとして使える! JBLの車載用Bluetoothスピーカー「JBL SMARTBASE」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドからクルマ用Bluetoothスピーカー「JBL SMARTBASE」を4月13日に発売します。カラーはブラックのみで、価格は通常モデルが1万4880円、ワイヤレス充電Qi対応モデルは1万9880円(いずれも税別)。

「JBL SMARTBASE」は、独自の27mm径フルレンジスピーカーを2基搭載し、サイズを超えた広がりと奥行きがある高音質サウンドを楽しめる車載用Bluetoothスピーカー。デザインは、スマホでADAS(運転支援システム)や簡易ドライブレコーダー、運転ナビなどのアプリを使用する際に適した仕様となっており、スマホ用車載ホルダーとしても使用可能。また、スマホをダッシュボードにしっかりと固定できる粘着式フラップ部分やスマホのカメラ位置も考慮してデザインされています。

 

本機底面には、ダッシュボードにぴったりと取り付けができる粘着&吸盤構造と取り付けた後も角度調節ができる機構を搭載しており、簡単に設置できます。 裏面には電力供給専用のUSBポートを搭載しているので、手持ちの充電用ケーブルを接続すればスマホを充電しながらアプリを使用することも可能。スマホを置くだけで充電が可能なQi規格ワイヤレス充電対応のモデルもラインナップしており、本機にQi対応スマホを設置すれば、わずらわしいケーブルなしでスマホの充電ができます。使わないときはたたんでコンパクトにすれば、運転の邪魔になりません。

そのほか、独自のノイズキャンセル技術により、走行中や風の音などの悪条件下でも、ノイズを最小限に抑え、クリアで高性能なハンズフリー通話が可能。乗車中に操作しやすいよう、再生や音量調整などの操作系ボタンは大きくデザインされています。また、Bluetooth接続経由でAppleのSiriやGoogle Nowにも対応しているため、音声での操作や検索、ナビゲーションなどの利用が可能。加えて、日本限定仕様として自宅でも使用できるようACアダプタを同梱しているので、クルマだけでなく、デスクに設置しスマホの充電やBluetoothスピーカーとして使うことができます。

 

ADASやドライブレコーダーアプリの使用に適したオンダッシュBluetoothスピーカー「JBL SMARTBASE」で、安全かつ快適なドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

小倉 唯が語る「デザインのこだわり」とは!? ハイレゾプレーヤー「AK70 MkII Yui Ogura Edition」の誕生秘話を聞く

Astell&Kernから、人気のハイレゾプレーヤー「AK70 MkII」と声優・小倉 唯とのコラボモデル「AK70 MkII Yui Ogura Edition」が4月14日より数量限定で発売されます。販売は、アキハバラe市場、アニメイト(オンラインショップのみ)、e☆イヤホン、ビックカメラ、フジヤエービック、ヨドバシカメラ各店で、先行予約を受付中。直販価格は8万9980円です。

 

「AK70 MkII Yui Ogura Edition」は、人気のハイレゾ対応オーディオプレーヤー「AK70 MkII」をベースに、小倉 唯さんの監修の下で実姉のイラストレーターsakittyart描き下ろしのイラスト&ロゴをフィーチャー。ボイスメッセージのほか、録り下ろしの新曲「Brand-New-Road」を192kH/24bitのハイレゾフォーマットで収録しています。

 

今回は、小倉唯さんと、曲を手がけた多保孝一さんのインタビューをお届けします。

 

――今回のコラボの話を聞いたとき、どう思われましたか?

小倉さん(以下、敬称略):こういったコラボは初めての経験なので、うれしい反面不安な気持ちもあって、みなさんに迷惑かけないように頑張らなきゃ、という気持ちになりました。

 

――今回は製品のデザインも小倉さんがご自身で行われたということですが。

小倉:もともと私は自分がCDデビューすることすら予想していなかったので、まさか自分の音楽プレーヤーが出るなんて考えてもみませんでした。ただ、デザインを自分で決められると伺ったときに、パッと姉にデザインを描いてもらいたい、というアイデアを思い付いたんです。今回は、色々な方とコラボして作り上げていくということがテーマだったので、姉の力も借りることにしました。カラーのピンクは私のイメージカラーでもあるのですが、男女問わず使って頂きやすいようにちょっと濃いめのピンクにしています。ぜひ、差し色として使ってほしいですね!

 

――収録曲「Brand-New-Road」を初めて聴いたときはいかがでしたか?

小倉:感動しました! 仮歌の時点で完成されているんじゃないかと思ったくらい。わたしが歌わせて頂くのも恐れ多かったのですが、せっかく歌わせて頂くのなら楽しんでやろう、と決めて精一杯歌いました。歌を入れ終わって完成した曲を聴いたときは、自分の声なんだけど自分じゃないみたいな不思議な感覚になりました。

 

多保さん(以下、敬称略):今回の曲を作る際、小倉さんのステージ映像を拝見したのですが、小倉さんの包み込むような存在感がすごいなと思って。それで“母性”をテーマにしました。曲はもともと打ち込みだけで作っていたのですが、ハイレゾであることを意識して生楽器を入れました。曲の最初のほうはシンセサイザーの音が続くんですが、サビになるとピアノとストリングスが入ってきて、バッと霧が晴れて世界が切り替わっていく感じをぜひ聴いて頂きたいですね。

 

――収録のときのエピソードなどがあれば聞かせて下さい。

多保:僕の曲はメロディのリズムが独特らしく、歌うのが難しいと言われることもあるのですが、小倉さんは最初からかなり歌いこなしていたのが印象的でした。

 

小倉:多保さんのボーカルディレクションがすごくわかりやすくて、スッと頭に入ってきました。そして、歌っていくうちに色々発見もあって、すごく貴重なレコーディングになりましたね。

 

――今回の曲はハモリなどもあって難しいそうでしたが……

小倉:私はもともとハモリが好きなので、楽しく収録できました。

 

――どういうシーンで聴くのがオススメでしょうか?

多保:希望を感じる曲なので、心が疲れたときに聴いてもらいたいな、と思っています。

 

小倉:この曲は不思議な曲で、聴くときの気持ちによって聴こえ方が違ってくるんです。聴く人の気持ちに寄り添ってくれる曲なので、楽しいとき、辛いとき、色々な気分のとき聴いてほしいです。

 

――お二人にAK70MkIIを使って頂いたとのことですが、聴いた感じはいかがでしたか?

小倉:わたしが普段聴いているプレーヤーと比べると、音質がすごく良くてびっくりしました。わたしは音楽を作る側の人間でもあるのですが、スタジオで聴くような音に近いと感じました。

 

多保:「Brand-New-Road」をずっと聴いていたんですけど、まず解像度の高さにビックリ。レンジの広さもすごいです。細かいところまで聴こえ過ぎたり、派手過ぎたりすると疲れることもあるんですが、解像度が高いのに心地よく聴けました。小倉さんの声の高いところもキレイに聴けて、お気に入りですね。

 

――最後にファンの方々にメッセージをお願いします。

小倉:今回の曲や製品は、色々な方とのコラボによって生まれたものになっていますので、私のファンの方はもちろん、音楽ファンの方にも聴いて頂ければなと思っています。みなさんの人生の宝物のひとつに加えて頂ければうれしいです。ぜひよろしくお願いします。

 

「AK70 MkII Yui Ogura Edition」は4月14日より限定500台で発売となります。収録曲の「Brand-New-Road」は、今後のリリースなどは現在のところ未定となっており、当面はこのコラボモデルでしか聴けないとのこと。気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。

人気の「おひとり様向けホームシアター」はどっちのソニーを選ぶべき? ポイントをプロが解説

毎年4月は多くの人々が新しい生活をスタートさせるシーズン。職場や住まいが変わった機会に何か新しいことも初めてみようと考えている方も多いのでは。新生活はワクワクすることもいっぱいですが、何かとストレスもたまりがち。この機会にわが家で映画や音楽、ゲームを大迫力のサウンドと一緒に楽しめる“マイ・シアター”をつくって、うっぷんをスッキリ解消してみてはいかがでしょうか。

 

自宅でゆっくり映画を見るなら“マイ・シアター”がオススメ

就職や転職で新しい住まいに移ったら、まずやるべきことはテレビの確保。最近はパソコンやスマホ、タブレットをテレビの代わりにしているという方も増えたと聞きますが、最新のテレビドラマや生放送のスポーツ番組をタイムリーに見られるのはテレビだからこその魅力です。ブルーレイレコーダーやプレーヤーをつなげば、いつでも好きな時にディスク系のコンテンツも楽しめ、グーグルのChromecastやアマゾンのFire TV Stick、アップルのApple TVなどの端末を使えば様々な動画配信サービスも手軽に楽しめます。休日はNetflixやAmazonプライムビデオ、dTVなどの動画配信サービスで映画やドラマ、アニメ三昧、なんていうのもいいですね。

 

そして、シアターというからには、音にもこだわりたいもの。テレビにもスピーカーは内蔵されていますが、映画のセリフをハッキリとシャープに、効果音を大迫力で楽しむには力不足と感じている方も多いのではないでしょうか。最も手軽にテレビの音をグレードアップするなら、サウンドバーがおすすめです。テレビの足もとに置いて、HDMIや光ケーブルでつなぐだけで、テレビのサウンドがリッチになります。ただ、サウンドバーは人によっては使いづらく感じられるポイントがあります。

 

ひとつは設置性。テレビの前にスピーカーを置くスペースが必要になります。いまどきのサウンドバーはコンパクトでスリムなものも多くなりましたが、使う時だけ出し入れすることの方が手間なので、あらかじめテレビラックの上など置き場所を確保してから導入を考えた方がよいでしょう。

 

そしてもうひとつ注意したいポイントは、迫力ある音が出せるぶん、夜中や音が漏れやすい集合住宅などでは大音量を出すことがためらわれてしまいます。映画館のような大音量は無理でも、せっかくならば大きな音で聴きたいものですよね。そこで、周囲や時間帯を気にせず、ひとりで思いっきりシアターサウンドを楽しめる注目アイテムを紹介します。

 

震える肩乗せスピーカー「SRS-WS1」

最初に紹介するのは、肩に乗せて使うソニーのワイヤレスウェアラブルスピーカー「SRS-WS1」です。本機は3月のはじめに放送されたテレビ番組で紹介されたところ人気に火が付いてしまい、残念ながら現在はオーダーストップがかかっているという人気ぶり。価格はオープンですが、発売当初はソニーの直販サイトで2万6000円前後で販売されていたように記憶しています。生産完了になったわけではないので、近く販売が再開されることを期待しましょう。

 

本製品は主にテレビのサウンドを迫力いっぱいに楽しむためのスピーカー。専用のデジタル無線送信機をテレビに接続して、見通し約10mの距離まで離れてもデジタル無線技術で音声信号を飛ばして、クリアなサウンドを耳元で鳴らせます。

 

さらにもうひとつ大きな特徴があります。再生されるコンテンツの音声信号に70~80Hz以下の低音成分が含まれていたら、信号を増幅して振動に変えて、本体が震える機能が搭載されています。例えば迫力の重低音を含むアクション映画やゲームを視聴する際に、臨場感がプラスされる新しい体験を味わうことができます。

 

バイブレーション機能は特にゲームを遊ぶときにいつも以上の臨場感を加えてくれます。振動は「オフ」を含めて全3段階に切り替え可能。シリアスなドラマやジャズボーカルの音楽ビデオをしっとりと聴きたい時にはオフにしておくといいでしょう。本体にスマホをつなぐこともできますが、Bluetoothではなくパッケージに同梱される専用のイヤホンケーブルを使います。

 

テレビとの接続には光デジタルケーブルやアナログ音声ケーブルを使うので、基本的にはテレビとの互換性は広く確保されています。スピーカーのサウンドがとても明瞭なので、リビングに置いたテレビのサウンドを、少し離れたキッチンで家事をしながら聴くなど、カジュアルな使い方にも向いていると思いました。

 

ウェアラブルスピーカーのいい所は、よっぽど大音量を出さない限りは周りにいる人から話しかけられても声が聞こえるところです。急な来訪者があってインターホンが鳴っても大丈夫。ただ、反対に周囲の騒音も聞こえてきます。そしてスピーカーで鳴らしている音はまわりの家族や友だち、恋人にも聞こえてしまうので、一人で盛り上がっているとひんしゅくを買いがち。やはりプライベートルーム用、または一人暮らし用がメインのスピーカーといえるかもしれません。

 

ヘッドホンのように耳を塞がなくても没入感が得られるので、特に夏場には涼しくて重宝しそう。充電台をテレビの横に置いておき、サッと装着すればすぐに自分だけのシアターサウンドが楽しめる手軽さもいいですね。

 

遮音性ばっちりのサラウンドヘッドホン「WH-L600」

より深く、お一人様シアターの世界にのめり込むならサラウンドヘッドホンがオススメ。ソニーから発売された新製品「HW-L600」は、独自の7.1chバーチャルサラウンド機能を搭載するワイヤレスヘッドホンです。ソニーストアの直販価格は2万9800円(税別)。

 

設置は信号処理回路や入出力インターフェースを搭載するスタンドを、薄型テレビにHDMIケーブル、または光デジタル/アナログ音声ケーブルでつなぐだけ。ヘッドホンとスタンドのあいだはデジタル無線接続になり、最大30mの見通し距離まで音声信号を伝送できます。

 

ソニー独自のVPT(Virtualphones Technology)によるサラウンド感はとてもリアル。自然な没入感を特徴としています。元のソースが2chまたは5.1chだったとしても、MATRIXデコーダー機能をオンにすると、入力音声を最大7.1chまでより立体的なサラウンド音場に拡張できます。映画やライブ系の音楽コンテンツと相性抜群。アクション映画では高さ方向の物体の移動感が生々しく再現されるようになり、作品の世界にのめり込んでしまいます。コンテンツに合わせてシネマ/ゲーム/ボイス/スポーツのエフェクトモードも選択可能。

 

イヤーカップが完全に遮蔽されている密閉型ヘッドホンなので、音が聞こえてくる方向や細かな環境音の移動感も実にリアル。例えばFPS(プレーヤー目線でフィールドを駆け巡るシューティング)系のゲームを楽しむなら、音像の定位感や解像度にも優れる本機がおすすめです。そしてスピーカー系の製品のように周囲に音が漏れないので、真夜中にも爆音が出せます。仕事で帰宅時間の遅い方には最適でしょう。イヤーパッドが柔らかく、装着感がとてもいいので、時間を忘れてコンテンツにのめり込まないようご注意を。まわりとのコミュニケーションを度外視して、シアター環境にどっぷり浸りたい一人暮らしの方々を中心におすすめしたい製品です。

 

スタンドもコンパクトなので、常にテレビ横に置いておいても気になりません。普段はテレビの後ろなどに見えないように置いてOK。

 

選ぶポイントは「コミュニケーションの有無」

どちらを選べばいいか、選ぶ際のポイントは2つ。ウェアラブルスピーカー「SRS-WS1」は、テレビの音声を聴きながら周囲の音も耳に入ってくるので、映画を見ながら家族や友人とコミュニケーションを取ることができます。一方、「HW-L600」は密閉型のヘッドホンなので、周囲の音をシャットアウトしてどっぷりコンテンツの世界に入り込めます。視聴中に周囲の音も聴きたいのか、余計な音はシャットアウトしたいのか、自分の視聴環境を考えてみましょう。

 

また、「SRS-WS1」はスピーカーを増やせば最大2人まで同時に音を聴けますが、「HW-L600」は送信機とヘッドホンが1対1なので、後から増設したくてもできません。家族や友人と一緒に映画を見る可能性があるなら、SRS-WS1のほうがいいでしょう。

 

以上のことから、家族と同居されている方や音漏れが気にならない環境の方は「SRS-WS1」、一人でじっくり楽しみたい方や夜間の視聴が多い方は「HW-L600」がオススメです。

 

自分の視聴スタイルや環境に合った1台を選んで、自分だけのマイ・シアターで映画やドラマを楽しんでみて下さい。

 

テクニクスの真髄! 最上位ターンテーブル「SP-10R」は開発者もニヤリと笑みが溢れる一台

2017年秋にドイツ・ベルリンで開催されたIFAで、パナソニックが初めてお披露目したテクニクスのアナログターンテーブルのフラグシップモデル「SP-10R」と、フルシステムの「SL-1000R」がいよいよ日本国内で3月27日から受注生産を開始します。

↑ダイレクトドライブターンテーブルシステム「SL-1000R」

 

気になる日本での販売価格はオープンですが、SL-1000Rが160万円前後、SP-10Rが80万円前後になる見込み。相応のアンプとスピーカーを組み合わせたらウン百万円の豪華なシステムになりそうです。発売日は5月25日を予定しています。

 

テクニクスの宇都宮「モノづくり革新センター」を訪問

パナソニックは3月に、SP-10R/SL-1000Rをはじめテクニクスの上位クラスの製品が生産されている栃木県・宇都宮の拠点「パナソニック モノづくり革新センター」で新製品説明会を開催。テクニクスの製造ラインも見学することができました。

↑テクニクスのハイエンドモデルの生産拠点、パナソニック モノづくり革新センターを訪問した

 

栃木県といえば古くからモノづくりが盛んな地域として知られています。例えば近年とても有名なのは“いちご”。「とちおとめ」や「スカイベリー」などのプレミアム・いちごの品種は栃木県の名産としても全国に名を轟かせています。ほかにも益子焼の美しい陶器の生産地として、または餃子の消費量が全国でナンバーワンの地域として栃木県を知る人も多いのでは。

 

パナソニックは全世界で様々な種類の家電製品を販売する総合家電メーカーです。その生産拠点はアジアのマレーシアとインドネシア、中南米のブラジル・メキシコなど地球規模に広がっています。今回訪問したモノづくり革新センターは2012年に同社の宇都宮工場から発展するかたちで設立されました。現在は4K有機ELテレビやテクニクスのオーディオ製品の上位モデルがこちらで生産されています。今回発表された新しいアナログターンテーブルも2018年に製造ラインが稼働を始めました。

↑4K有機ELテレビやテクニクスのオーディオ製品の上位モデルを生産

 

パナソニックのモノづくり革新センターは質の高い製品を製造するための施設であると同時に、モノづくりを支える「技術」や「人材」を育むことも使命として帯びている特別な場所。4K有機ELテレビやテクニクスの製品は1台あたりの部品点数も多く設計も複雑です。精度を高くキープしながら、しかもたくさんのユニットを効率よく製造するために求められる作業のオペレーションは、ここモノづくり革新センターで確立され、練度を高めながらパナソニックの全世界に広がる生産拠点に“ひな形”として共有されます。パナソニックのすべての製品が高い品質をクリアしたできる理由を、私たち記者もモノづくり革新センターを訪れることで初めて知ることができた次第です。

 

開発者も胸を張る、テクニクスの最上位アナログプレーヤーの出来映えとは

まずは5月に国内で発売されるテクニクスの新しいアナログターンテーブルがどんな製品なのか、説明会に登壇したテクニクス製品のCTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)を務める井谷哲也氏のコメントから概要を振り返ってみましょう。

↑テクニクス製品の開発を統括するパナソニック アプライアンス社 テクニクス事業推進室CTOの井谷哲也氏

 

「SP-10R」はターンテーブル本体、「SL-1000R」はシャーシやトーンアームを含むフルシステムとして発売されます。どちらもテクニクスのオーディオ製品のトップシリーズである「Reference Class」に加わります。

↑ダイレクトドライブターンテーブル「SP-10R」

 

アナログレコードプレーヤーにあまり詳しくない方は「ターンテーブルだけがあっても音が聴けないのでは?」と不思議に思うかもしれません。実は、アナログレコードプレーヤーというオーディオ機器は、それがハイクラスな製品になるほど本体を構成するパーツを交換して、自分好みのサウンドを追求できる仕組みになっています。SP-10Rはアナログレコードプレーヤーの中でも心臓部分になるターンテーブルと、その動きを制御するコントロールユニットのセットになります。

 

こちらの部分をごっそりと、シャーシと呼ばれる筐体に装着して、好みのトーンアームやカートリッジを組み合わせて楽しめる、いわばトップ・オブ上級者向けのシステムが「SP-10R」だとすれば、復活したテクニクスのフラグシップモデルを中心に、アナログレコードを再生できる環境を1からつくってみたいという、いいモノに徹底的にこだわるアナログ入門層に最適なフルシステムが「SL-1000R」というわけです。

 

SP-10Rはテクニクスが1975年に発売した「SP-10MkII」や、1981年発売の「SP-10MkIII」とターンテーブルのサイズや形状に互換性を持たせています。つまり、旧機種をずっと愛用していたという方は、既存のリスニング環境を活かしながらSP-10Rが楽しめることになります。

↑1981年発売の銘機「SP-10MkIII」

 

↑1975年発売の「SP-10MkII」にアクリルのシャーシを装着したもの。ターンテーブルのサイズは互換性があるので、シャーシを流用できる

 

「現代テクニクス」の音を実現した

「テクニクスのアナログターンテーブルにとって、技術の要になっているのがコアレス・ダイレクト・ドライブ・モーターです」と語る井谷氏は、最新のSP-10R/SL-1000Rには基本思想からさらに発展させた「現代テクニクス」のターンテーブル技術が搭載されていると強調しています。アナログレコード再生にとって、ターンテーブルの回転軸の歪みは音質に悪い影響を与える最大の敵。テクニクスでは不要な振動の発生源にもなり得る「コア=鉄芯」を廃して、重量級のターンテーブルプラッター(=皿)のスムーズで安定した回転を実現しています。

↑両面コイルを採用したコアレス ダイレクトドライブモーター

 

さらに回転部の信頼度と精度を高めるため、2016年から発売する「SL-1200G」シリーズに搭載するモーターに改良を加えて、基板の片面に9個ずつ、角度を60度ずつずらしながら12極18個のコイルを配置。モーターの力を最大限に引き出しながら、回転ムラの発生を徹底して抑えています。

 

ターンテーブルの回転を制御するコントロールユニットも、ユニット自体から発生するノイズがターンテーブルに伝わらないように独自のノイズ補正回路を搭載しています。フロントパネルに設けた有機ELの表示窓にはコンマ2ケタ精度で回転数を表示。回転ピッチ調整も細かく変更できる機能が、いかにもハイエンドなアナログプレーヤーらしいですね。

 

そしてユニークな機能をもうひとつ。SP-10R/SL-1000Rともに、ターンテーブルにトーンアームベースを最大3台まで拡張できます。つまり3種類のアームを装着して、音の違うアームやカートリッジの組み合わせに素速くスイッチしながらアナログ再生が楽しむことができます。この機能がない場合はトーンアームやカートリッジを毎度交換しなければなりません。もっともその手間こそ愛おしいと思える方がアナログ再生を極められるのかもしれません。

↑別売のトーンアームベースが最大3本まで取り付けられる

 

熟練の「匠」たちが1台ずつ手作りで組み上げる

テクニクスのフラグシップモデルであるターンテーブル「SP-10R/SL-1000R」は、宇都宮のモノづくりセンターで1台ずつ、丁寧にハンドメイドで生産されます。モノづくりセンターで行われる工程は大別すると「組み立て」「検査」「包装」の3つになります。組み立てはチリやホコリのない、清潔な空気環境も徹底的に管理された専用室の中で熟練した作業員がクリーンな作業着に身を包んで行います。

↑モノづくり革新センターの一角にあるテクニクスの製造ライン

 

テクニクス製品の組み立てラインは、熟練したスタッフたちが集まって1人が1台の商品を組み上げていくオペレーション体制を採っています。ターンテーブルとコントロールボックス、それぞれを構成する全パーツが台車に並べられ、スタッフがパーツを一つずつ確認しながら丁寧に、かつテキパキと素速く組み上げていました。

↑熟練したスタッフが1台ずつターンテーブルを組み上げていた

 

重量級のターンテーブルプラッターは大人の男性でも片手で持ち上げるのは難しいほど重量級。重さは約7.9kgにもなります。プラッターは3層構造になっていて、真鍮製のプレートとアルミダイカストのボディを12個のタングステンウェイトを外周に配置して接続。大きな慣性モーメントを得ています。検査に当たるスタッフは、組み立てられたプラッターを高速で回転させながら重さの偏りをチェック。回転バランスがずれていると、余分な振動のもとになって音に歪みが発生します。偏りを見つけた場合は、その箇所を削りながらバランスを微調整するとのこと。

↑総重量7.9kgという重量級の3層構造プラッター

 

↑組み上げた後にプラッターの回転精度を専用の検査機で確認する

 

全体が組み上がったターンテーブルは、さらにセンター内の専用測定室で検査用レコードを使いながら、全数の回転ムラを検査していきます。この作業にも長年に渡ってオーディオ製品を手がけてきた、テクニクスとパナソニックのノウハウが詰まっています。

↑センター内の専用測定室。検査用レコードを使いながらターンテーブル全数の回転ムラを検査する

 

この日の取材では同じ部屋にセットされていたSL-1000RとReference Classのコンポーネントによる組み合わせを試聴することができました。そのサウンドは、驚くほど見通しがクリアで解像感も高く、明瞭な定位と立体感。深々と沈む低音。目の前に広がる音楽に吸い込まれそうになりました。ハイレゾを超えて、最先端のオーディオ技術から“アナログを超えるアナログ”が生まれたような強い印象を受けました。

↑↑モノづくりセンター内のテクニクス専用試聴室でSL-1000Rのサウンドを聴いた

 

↑ドナルド・フェイゲンの名盤「The Nightfly」を再生

 

世界に広がるパナソニックの高度なモノづくりの技術

パナソニック モノづくり革新センターでは質の高い生産体制を確立して、他の生産拠点に知見を広げるために「モノづくり道場」をセンター内に設けて、スタッフのスキル向上にも力を入れています。

 

センター内で組み立てや検査の作業に当たる生産パートナー企業のスタッフは、モノづくりセンターに入所するとまず最初に2日から最大5日にわたる独自の教育プログラムを受講。プログラムの項目は安全管理から製造の知識習得、さらにはドライバーによるビスどめ、ラジオペンチやピンセットなど工具の扱いなど多岐に及んでいます。そして一定のレベルに到達したスタッフだけが生産の現場に立つことができるのです。プログラムは各々のスタッフが持っている能力を最大限に発揮しながら、適材適所に人材を置いてスムーズなオペレーションを実現することにも重きを置いています。

↑スタッフは現場に立つ前にモノづくり道場でビスどめやラジオペンチの扱い方など実技を学ぶ

 

現場に出た後も、スタッフは技術の習熟度を高めるほど「帯(オビ)」と呼ばれる評価スコアを獲得できるシステムが導入されています。そして最高位である「赤帯」を獲得すると「匠」の称号を授与。モノづくりセンター所長の阪東弘三氏は「匠のレベルまで訓練されたメンバーで丁寧にテクニクス製品を組み上げ、最新の測定技術を組み合わせながら出荷まで品質管理を徹底して行っている」と述べていました。

↑モノづくり道場にて。スタッフは保有するスキルによって「黒帯」「赤帯」といった名称の評価が与えられる

 

パナソニックでは3月28日からパナソニックセンター東京・大阪のリスニングルームにSP-10R/SL-1000Rを公開します。また代官山のT-SITEでは3月28日から4月1日まで期間限定の試聴イベントも開催されます。ひと皮も、ふた皮もむけて生まれ変わったテクニクスの最新フラグシップ・アナログターンテーブルの音は必聴ですよ。

 

 

ももクロ10周年の記念コラボウォークマンはファン必携! こだわり仕様&ベスト盤全曲ハイレゾ収録

ソニーマーケティングは、「ももいろクローバーZ」結成10周年を記念して、ウォークマンAシリーズ「MOMOIRO CLOVER Z 10th ANNIVERSARY MODEL –Hi-Res Special Edition-」をソニーストアで販売を開始しました。6月11日10時まで期間限定&数量限定販売で、価格は2万9880円(税別)。また、「ももいろクローバーZ」公式ファンクラブ「ANGEL EYES」でもファンクラブ会員限定で販売されています。

 

「MOMOIRO CLOVER Z 10th ANNIVERSARY MODEL –Hi-Res Special Edition-」は、10周年を記念した「ももいろクローバーZ」特別ロゴと「桃」と「四つ葉のクローバ」をあしらった「ももクロ」の家紋マークが本体背面パネルに刻印されているほか、ホーム画面のメニューアイコンや音楽再生時の操作ボタンなども「ももいろクローバーZ」の特別仕様になっています。

 

 

また、5月23日発売される10周年記念ベストアルバム収録曲(全曲)に加え、本モデルでしか手に入らない限定リミックス音源を、全曲ハイレゾ音源でプリインストール。歴代楽曲タイトルをコラージュした、オリジナルデザインのパッケージなど、細部までこだわった仕様になっています。

 

ももクロの結成10周年を記念した貴重なコラボモデルは、ファンならずとも必携の1台ですね!  期間限定&数量限定なので、欲しい方はお早めに!

 

いつでもどこでも音楽を聴きたいのです! 快適音楽リスニンググッズ4選

テレビやラジオ、音楽などを観たり聴いたりする時に欠かせないのがリスニンググッズ。最近では、「入浴中に音楽を聴きたい」「横になりながらテレビを見たい」といった希望を叶えてくれるアイテムが続々登場しています。今回は、生活がワンランクアップするリスニンググッズ4選をご紹介。普段の暮らしやビジネスシーンに役立つ商品が揃っているので、あなたの理想にマッチしたグッズが見つかるかも。

出典画像:「MusicBand」公式サイトより

 

防水機能が備わった“ネックピロー型スピーカー”

出典画像:「J-Force」公式サイトより

フォースメディア
ウォーター枕スピーカー
「ウォーター枕スピーカー」は、プールやビーチサイドなどで手軽に音楽を聞けるネックピロー型スピーカーです。空気で膨らませるネックピローにスピーカーと防水ケースを内蔵しているため、水濡れが気になるところでも使用可能。風呂場やプールサイドでくつろぎながら、お気に入りの音楽を楽しんでみては?

 

<注目ポイント>
・横になりながら音楽が楽しめる
・水に濡れても心配ない「防水ケース」
・カラーバリエーションは「ピンク」「ホワイト」「イエロー」の3色
内蔵スピーカーは、スマートフォンのミニジャックなどの「3.5mmステレオミニプラグ」に対応。もう1つのタイプ「ワイヤレスレシーバー付属モデル」は無線で使用できるため、音楽を聞きながらスマートフォンを自由に操作できるのが嬉しいですね。

 

快眠のパートナーにぴったり

出典画像:「MusicBand」公式サイトより

匠の技
MusicBand 枕用スピーカー
PS001
「PS001」は枕の中や下に置いて、寝ながら使用できる有線ピロースピーカーです。スマートフォンやテレビなどに接続すれば枕元から音が流れるので、就寝前のリラックスタイムに活用できるのがポイント。スピーカー機能だけでなく、横になりながら通話できる「マルチファンクションボタン」も付いているので活用してみましょう。

 

<注目ポイント>
・寝ながら使用できるステレオスピーカー
・スマートフォンやテレビ、ラジオなどに接続可能
・横になりながら通話できる「マルチファンクションボタン」
同梱される「ステレオミニケーブル」には、音量調整&通話用マイク機能を搭載しています。ミニケーブルを使えば、音楽を聴く時や通話する時などにスマートフォンを直接操作しなくてもOK。快眠をサポートしてくれるパートナーとして、同商品を利用してみては?

 

子どもの耳を守るヘッドバンド型ヘッドホン

出典画像:「MusicBand」公式サイトより

匠の技
子供用ヘッドバンド型ヘッドホン MBZERO
旅行時やリラックスタイムに最適なヘッドバンド型ヘッドホン「MBZERO」。イヤホンからの「音漏れ」を抑えるために、最大音量は85デシベルに設定されています。また子どもの耳を守る「音量制限機能」も搭載。カラーは「ピンク」「グレー」「ブルー」の3色を用意しているので、子どもに似合った色を選んでくださいね。

 

<注目ポイント>
・最大音量は85デシベルに設定
・子どもの耳を守る「音量制限機能」
・蒸れにくい素材「スパンデックス」を採用
スポーツウェア素材を採用し、快適な装着感を実現しました。レギンスやスポーツブラなどにも使用される素材「スパンデックス」を使っているので、汗をかいても蒸れにくいのが特徴です。スピーカー部分の厚みはわずか「11mm」のため、ソファーやベッドで横になりながら利用しても違和感がありません。

 

プレゼンで大活躍する振動式スピーカー

出典画像:「KING JIM」公式サイトより

KING JIM

Bluetooth(R)振動式スピーカー BTSP10

振動式スピーカー「BTSP10」はテーブルの上に置くと、設置面を振動させて広範囲に音を届けてくれます。ケーブル接続する必要がなく、ただ設置するだけで大音量のスピーカーとして使えるのが魅力的。しかも小型なので置き場所に困る心配もありませんよ。

 

<注目ポイント>
・テーブルに置くだけで大音量のスピーカーに早変わり
・ワイヤレスでストレスフリー
・コンパクトサイズで持ち運びラクチン
振動式スピーカーの他にサテライトスピーカーも内蔵されていて、より高音質な音を実現。蛇腹部分は伸ばすことが可能で、使う場所の広さによって音量の調節ができます。会議やセミナー、プレゼンなど人前で話す時に役立つ同商品は、ビジネスパーソン必見のアイテム。

ステレオでもイヤホンでもない「第3のオーディオ」とは? 無指向性スピーカー「BBmini」にオーディオファン大注目!

「第3のオーディオ」制作プロジェクトを行っているcheeroが、その第1弾として「BBmini」という無指向性のスピーカーを開発。同商品はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」に登場し注目を集めた。

出典画像:「360°空間で自由に音楽を聴く。Bluetoothスピーカー『BBmini』登場」CAMPFIRE より

 

「第3のオーディオ」っていったい何?

cheeroの定義では、まず従来型のオーソドックスな「ステレオ」が「第1のオーディオ」。そしてヘッドホンやイヤホンが「第2のオーディオ」ということに。つまり「第3のオーディオ」とはこれらのどちらでもない聴き方が出来る、新発想のオーディオということになる。

 

その第1弾として作られた「BBmini」は、「呼吸するように音楽を聴く」スピーカー。世界初のフレキシブルUSBケーブル付きBluetoothスピーカーで、360度どの方向からでもクリアな音を聴くことが出来る。

出典画像:「360°空間で自由に音楽を聴く。Bluetoothスピーカー『BBmini』登場」CAMPFIRE より

 

そんな「BBmini」は、日常の様々なシーンで従来のオーディオとは一味違った使い方が可能。例えばキッチンで音楽を聴こうとすると調理の際の物音が曲を邪魔してしまいがちだが、「BBmini」ならナチュラルな音をしっかりと自分の元へ運んでくれるそうだ。また軽量でコンパクトなため持ち運びやすく、キャンプなどのアウトドアにも最適。野外で綺麗な風景を見ながらお気に入りのBGMを流せば、より一層雰囲気が良くなるかもしれない。

出典画像:「360°空間で自由に音楽を聴く。Bluetoothスピーカー『BBmini』登場」CAMPFIRE より

 

同スピーカーは生活のなかで聴くのに最適なリラックスサウンドを流してくれる一方で、重低音を出したり大音量で再生するには向いていないという特徴も。しかし「BBmini」を2つ使用すれば「ステレオ再生モード」が可能になり、低音域と音量の幅を広げることが出来る。

 

まさに“空気を吸うように”音を楽しめる第3のオーディオ「BBmini」。支援者からは早くも「タブレットでの動画鑑賞に使ったら面白そう」「早く空中の音が聴いてみたい!」「デザイン性も機能も素晴らしい」と期待の声が上がっていた。

 

「タイムドメインラボ」監修にオーディオファン歓喜

ちなみに同プロジェクトにはタイムドメインラボも開発に加わっており、さらにオーディオファンの注目を集めることに。タイムドメインラボとは、近年オーディオ開発の主流となっている周波数レンジに重きを置いた「ハイレゾ」とは違い、音のもっとも重要な要素である「時間」を正しく再現することを追求しているオーディオメーカー。同メーカーはこれまでも従来のステレオ再生とは一線を画したスピーカーを開発しており、オーディオファンの間で密かに話題になっている。

 

そのため今回の「BBmini」にも、「タイムドメインラボが関わってるなら購入決定でしょ」といったファンの声が。3月15日現在では目標金額30万円に対し29万8600円もの支援金額が集まっており、目標達成は時間の問題かも?

机の上がライブホールに!? ACROのデスクトップオーディオは音が目の前に浮かぶような臨場感

アーティストのライブやコンサートに足を運ぶと、音楽は耳だけでなく、全身で音のシャワーを浴びながら聴いているから気持ちいいんだということに気がつくものです。柔らかなハーモニーに包まれたり、重低音が腹の底を突き上げてくるような体験に、思わず涙したり、コンサート会場で踊り出してしまったという方も多いのでは。

 

そんな音楽を聴くことによって得られる感動を、CDやレコード、音楽ファイルを聴きながら手もとでも再現してみたくなるもの。でも、イヤホンやヘッドホンは没入感こそ得られるけれど、音が体にぶつかってくるような迫力がいまひとつと感じるかもしれません。そんなふうに感じている方は、ぜひ一度スピーカーを使って音楽を聴いてみてほしいと思います。音楽をカラダに浴びながら、まるでライブやコンサートの会場に迷い込んでしまったようなリアリティが自宅にいながら再現できるはず。音楽が部屋いっぱいに満たされると、自然と音楽ソースの「品質=クオリティ」にも耳が気が付くようになります。「ハイレゾはCDよりもさらに高音質」といわれていますが、ハイレゾが再生できるスマホでは実感が沸かなかったという方も、スピーカー再生だと意外にあっさりと「いい音」がわかってしまった、なんてこともよく聞く話です。

 

ただし、スピーカー再生にも弱点はあります。まずポータブルオーディオプレーヤーとヘッドホン・イヤホンの組み合わせに比べると、再生機器を置く場所がどうしても必要に。マンションにお住まいの場合など、環境によっては夜中に大きな音を鳴らせない場合もありますね。そして、これから初めてスピーカー再生環境を導入するという方にとっては、自分の好みに合う製品をあれこれ吟味するプロセスは楽しいと感じる反面、次第にそのプロセスが面倒に感じられてしまう気持ちもわかります。

 

まとめると、「コンパクトに置けて」「大きな音が出しづらい夜にも楽しめる」「おすすめのアンプとスピーカーの一体型システム」があればいうことなしですよね。そこで今回、おすすめしたい最適な製品があります。Astell&Kernのデスクトップオーディオ向け新シリーズ・ACROのDAC内蔵アンプ「L1000」(直販価格11万9980円/発売中)と、スピーカーシステムの「S1000」(ペア12万9980円/3月24日発売)です。

 

↑DAC内蔵アンプ「L1000」

 

↑スピーカーシステム「S1000」

 

あのAKが手がけるACROシリーズとは?

Astell&Kernといえば、もう国内では人気も定着したハイレゾ対応ポータブルDAPの先駆者的ブランドです。2012年の秋に発売されたブランド初のハイレゾ対応ポータブルDAP「AK100」はいまや伝説の銘機。最近ではコンパクトで、カジュアルにハイレゾ再生が楽しめるスタンダードモデルの「AK70 MkII」も人気ですね。そのAstell&Kernが本気でチャレンジしたデスクトップオーディオシステムがACROシリーズです。

↑AK70 MkII

 

アンプのL1000は、最先端のハイレゾ音源を高品位な音で再生できる旭化成エレクトロニクスのハイエンドDAコンバーター(DAC)チップ「AK4490」を内蔵。左右のチャンネル用に1基ずつDACチップを乗せたことで、分離感が鮮明で滲みのないステレオ再生が楽しめます。ハイレゾ音源のファイル形式はリニアPCM系から、滑らかなアナログライクな音が特徴といわれているDSDと呼ばれる形式まで様々に分かれています。L1000は現在あるメジャーなハイレゾ音源のほぼすべてをサポートしているので、一度導入すれば長くメインのデスクトップオーディオシステムとして活躍してくれます。

 

夜間の音楽リスニングにも最適なヘッドホン出力も装備。通常の3.5mm/3極、6.3mm/3極の端子はもちろん、左右のチャンネルセパレーションに富んだ高音質なバランス接続の音が楽しめる、2.5mm/4極、4極XLRのバランス出力端子まで備えに抜かりなし。ベストコンディションでヘッドホン・イヤホンリスニングが楽しめます。

 

背面のスピーカー端子は汎用性の高い形状としています。本稿ではデザインや音の作り込みをピタリと合わせた、同じブランドのACROシリーズのS1000をレコメンドしていますが、他社のスピーカーを組み合わせてもOK。アンプの斜めにスラントしたデザインと、大型のダイヤルボリュームは本体をデスクトップに置いたときの操作性を一番に考え抜いています。

 

アンプに組み合わせるプレーヤー機器は今回MacBook Airを使っています。もちろんWindowsのノートPCと組み合わせてもOKです。アンプの背面にあるmicroUSB端子にUSBケーブルで接続します。Astell&KernのポータブルDAPをはじめ、USBオーディオ出力に対応する、スマホも含むポータブルオーディオプレーヤーとUSBケーブルでつないでプレーヤに保存した音楽を聴くこともできます。

 

スピーカーはサイズマッチを図ったS1000が今回の推しモデルです。アルミニウム製のエンクロージャー(本体ボックス)もスタイリッシュな佇まいがL1000によく合います。高域用のトゥイーターは19mm、中低域用のフルレンジドライバーは50mmで、ともにデンマークScanSpeak社の高音質スピーカーユニットを搭載しています。筐体をバスレフ構造にすることで、低音域を効果的に増幅します。再生周波数帯域は高域が40kHzに到達するハイレゾ対応。

 

スピーカーとしても、ACROシリーズ以外のアンプと自由に組み合わせが選べるように汎用的なスピーカー端子を採用しています。

 

アンプをUSBケーブルでMacBook Airに接続して、アンプとスピーカーの間はスピーカーケーブルにつなぐだけ。アンプに電源を入れれば再生準備は完了です。

 

ヘッドホンでは体験できないリアリティ

実際にハイレゾ音源を再生してみたところ、コンパクトで省スペース設計なのに、まるでコンサートホールにいるように感じてしまうほど豊かな広がり感が味わえました。ワイドな音の広がりには限界が感じられません。クラシックのオーケストラを聴くとホールのイメージが浮かんできます。ボーカルの定位が鮮明で、目をつぶるとすぐ側にアーティストが立って歌をうたっているように思えてしまうほど、音に生々しいリアリティがあります。

 

高品位なトゥイーターの効果によるものなのか、ピアノや金管楽器の煌めき感も非常にリッチです。弱音も音の粒がしゃきっと立っているので、立体的な演奏を体で感じながら聴く醍醐味が味わえます。

 

コンパクトなサイズのスピーカーなので低音の量感は少し控えめに感じられましたが、音の芯がしなやかで、打ち込みのインパクトがとても強いので力不足にはまったく感じません。クリアに突きぬけるようなEDMやポップス系の楽曲の軽やかさは、むしろこのアンプとスピーカーのペアにしか出せない魅力といえるかもしれません。

 

イチオシはやはりボーカルものの楽曲でしょうか。声に窮屈さがなく、艶っぽさが匂い立つような余韻を楽しむことができました。ふだんはジャズやポップスの女性ボーカルものを中心に聴いているという方には必聴のシステムです。

 

いま自宅にアンプを搭載していないパッシブタイプのスピーカーがあるという方は、まずはL1000から導入して、愛用しているスピーカーでPCによるデスクトップ再生環境を構築するところから始めてみてはいかがでしょうか。もし将来、よりパフォーマンスの高いスピーカーや、いま使っているものと音の違うスピーカーを試してみたくなっても、L1000と組み合わせることができる発展性が確保されています。もしスピーカーも新たにということであれば、デザインマッチや省スペース設置ができるACRO S1000の導入を検討する価値があります。正面だけでなく、上下左右から心地よい音楽に包まれるスピーカーリスニングの醍醐味を、ぜひ多くの方々に味わってみてほしいと思います。

 

USB出力搭載でデジタル録音もできる! ティアックのダブルカセットデッキ「W-1200」

ティアックは、2つのカセットを入れ替えながら再生や録音が楽しめるダブルカセットデッキ「W-1200」を3月下旬に発売します。実売予想価格は4万9800円前後(税抜)。

 

W-1200は、ワンウェイ(片道走行)カセットメカを2基搭載したダブルデッキに、マイクミキシング機能やUSBデジタル出力を備えたカセットデッキ。カセットデッキとしての基本性能とデジタルオーディオ時代にマッチしたインターフェースを備えたカセットデッキを目指して開発されました。手持ちのカセットテープ・ライブラリーの再生だけでなく、カラオケ用途や会議の音声議事録作成、パソコンでのデジタル録音にも対応するなど、幅広く活用することができます。

 

ダブルデッキはテープの複製が簡単なワンタッチダビング機能に対応。2本のテープに同時録音できるパラレル(同時)録音機能も搭載しています。また、ワンタッチで4秒間、または無音録音部分を任意の秒数で作成できるREC MUTE機能も搭載。シビアな録音に欠かせないレベルメーターを搭載したFLディスプレー(ディマー機能付き)を内蔵しています。

 

カセットテープは、ノーマルテープ(タイプⅠ)、クロームテープ(タイプⅡ)の録音再生に加え、メタルテープ(タイプⅣ)の再生も可能。再生時にテープヒスノイズを低減するノイズリダクションシステム(Dolby B NR相当)や、±12%のピッチコントロール機能(TAPE 1の再生時のみ)も備えています。

 

カセットテープの音声をパソコンでデジタル録音できるUSB出力端子や、カラオケやアナウンス用途に便利なマイクミキシング機能付きマイク端子を装備。様々な用途に使用できます。

 

近年、レコードをはじめとするアナログオーディオが見直されており、カセットテープも静かなブームとなっています。新品のカセットデッキはいつまで入手できるかわからない貴重なアイテムですので、この機会にぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

新生Aurex第2弾はカセットテープの音声もハイレゾ化してしまうCDラジカセ「TY-AK1」

東芝エルイートレーディングは、カセットテープやCDの音源もハイレゾ相当の高音質で再生できるCDラジオカセットレコーダー「TY-AK1」を3月下旬に発売します。実売予想価格は2万7000円前後(税抜)。

 

↑TY-AK1(サテンゴールド)

 

Aurexシリーズ第2弾となる本製品は、「様々な音源をハイレゾ音質に。」をコンセプトに、ハイレゾ音源を楽しめるほか、カセットテープやCDの音源もハイレゾ相当にアップコンバートして再生。SDカードとUSBメモリーへの録音や、ワイドFM(FM補完放送)対応のにも対応しています。

 

また、カセットデッキを省き、BluetoothとPC接続に対応した「TY-AH1」(実売予想価格2万2000円前後)もラインナップ。こちらは4月下旬の発売予定。

↑TY-AH1(ブラック)

 

「TY-AK1」は、コンパクトなサイズのボディに40kHz以上の高域が再生可能な2ウェイスピーカーと、実用最大出力40Wのデジタルアンプを搭載しており、SDカードとUSBメモリーのハイレゾ音源を忠実に再現します。現行機種の「AH1000」では96kHz/24bitの音源まで対応していましたが、本製品では、音楽CDの約6.5倍の情報量をもつ192kHz/24bitの音源にも対応。スタジオ原曲に近い高音質で、今までとは違う鮮明で躍動感まで表現することが出来ます。

 

さらに、CDやMP3などの圧縮音源(非ハイレゾ音源)を圧縮する過程で失われたデータを補完することで、音質をハイレゾ音源相当の周波数帯域と高解像度音源に変換する機能を搭載。CD、MP3、ラジオだけでなく、カセットテープ(「TY-AK1のみ」までの音源の変換も可能になり、現在の音源にだけでなく、昔聞いていた音楽も最新の音質でよみがえります。

 

また、テープ再生切替により、これまでのノーマルテープに加えて、ハイポジションテープ(TYPEII)再生にも対応しています。

 

本体には移動に便利な大型ハンドル、リモコンが付属しているので、いつでも気軽に快適に好きな音源の音楽を楽しめます。カセットテープやCDをSDカードまたはUSBメモリーへ録音することや、ラジオのタイマー予約録音、カラオケも楽しめる機能も備えたAurexのCDラジカセ「TY-AK1」を、ぜひチェックしてみて下さい。