レトルトや冷凍食品が短時間でおいしい。東芝オーブンレンジ「石窯ドーム」新製品

東芝ライフスタイルは、過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」の新製品「ER-D7000B」など全4機種を発表しました。ラインアップは下記のとおりです。

 

機種名/量販店での販売価格/発売時期

ER-D7000B/18万7000円(税込)/6月

ER-D5000B/15万1800円(税込)/6月

ER-D3000B/10万4280円(税込)/7月

ER-D100B/8万80円(税込)/7月

記事のポイント

東芝ライフスタイルによると、時間短縮や手間削減ニーズの高まりによって、レトルトや冷凍食品の利用が増加しているそうです。そうした背景から、ワンタッチで食品の種類を自動で判別して温める機能や、加熱ムラを抑えて短い時間で解凍する機能を搭載。ラクしておいしい食事を楽しめるオーブンレンジとなっています。

ER-D7000Bは、従来の約3倍の精度を持つ赤外線センサー「ファインeyeセンサー」を搭載。温度やムラを細かく検知できるようになり、温め性能や解凍性能を高めています。これにより、食品ごとに合わせておいしく温める「すごラクあたため」や、従来よりも長く中出力の加熱をすることで解凍時間を約40%短縮した「すばラク解凍」などの新機能も搭載しています。

 

また、チルドピザ・冷凍ピザの焼き上げや温め直し時にコースを選ぶだけで、自動で調理する「石窯おまかせピザ」を搭載。温度や時間、分量の設定をすることなくパリッと焼き上げます。なお、好きな食材を並べるだけの自動調理機能「石窯おまかせ焼き」や、材料をボウルに入れてコースを選べば調理してくれる「おまかせレンジ調理」も採用。おまかせレンジ調理では一部のレシピ限定ではあるものの、冷凍野菜も材料として使用できるようになりました。

 

このほか、ボタンひとつで自動的に1000Wに切り替えて温める「お急ぎモード」も搭載しています。

東芝ライフスタイル

ER-D7000B

18万7000円(税込)

2025年6月発売

家電大賞 金賞の理由を実感!バルミューダ「ReBaker」がつくる“忙しくても贅沢なひととき”シーン集

提供:バルミューダ

「家電大賞」は、読者の投票によってグランプリと部門賞を決定する、年に一度の家電アワード。10回目を迎えた「家電大賞2024-2025」において「こだわり調理家電部門」金賞に輝いたのが、バルミューダのリベイクトースター「ReBaker(リベイカー)」です。こちらは冷めた惣菜パンや揚げ物を絶妙な状態に温め直し(リベイク)できるのが魅力。投票者のコメントでも「本当に美味しい」「もっと早く導入すればよかった」「焦げずにサクサクに仕上がる」「もうリベイクせずに食べられない!」などの感動の声が寄せられました。

 

モードと調理時間を選ぶだけで手軽に使えるため、調理に手間をかけられない忙しい人にもぴったりです。そこで今回は、家電大賞投票者の具体的なコメントを参考に、「ReBaker」が活躍するシーンを「プチ贅沢ランチ」「至高の晩酌」の2つに分けてご紹介。忙しい生活のなかでも実現する“おいしい幸せ”を、みなさんに追体験していただきます!

バルミューダ

ReBaker KTT01JP

2万5300円(税込)

1秒ごと1℃単位の温度制御による絶妙な火入れで、トーストは理想的なサクふわ食感に、惣菜パンは焦がさずアツアツ、揚げものは油のキレを戻してさっくりと仕上げます。5つの専用モードを備えたシンプルかつ簡単な操作も特徴。「キッチンの小さな焼き職人」をコンセプトにしたデザインで、カラーは写真のホワイト以外にブラック、ウーロングレー(※)を用意しています。

※オンラインストアとバルミューダ各店舗限定

電源ONと調理モードは本体左側のボタンで操作。「トーストモード」「チーズトーストモード」「リベイクモード」「フライドモード」「オーブンモード」の5つを用意しています。調理時間は本体右側のダイヤルで操作。各モードの推奨時間は天面に表記されていますが、ダイヤルのLED(右)が点灯し、目安の時間の範囲を示してくれます(写真の場合は「トーストモード」で2.5~3.5分)

 

【シーンその1. プチ贅沢ランチ編】

時が戻ったクロワッサンで朝食・昼食をリッチに格上げ!

まずピックアップした投票者コメントは、「パン好きな私にとって、ReBakerは『家で手軽にお店の味』を実現してくれる最高の商品です。これからも毎日のパンが楽しみです!」との声。パンといえば忙しい人の朝食・昼食の定番ですが、たまには名店のクロワッサンなどを食べたいところ。というわけで、今回はクロワッサンを「リベイクモード」で3.5分で調理します。この「リベイクモード」は、パンの表面が焦げないギリギリの温度帯を検知しながら加熱するのが特徴で、表面はパリッと、中の水分はキープしたまま温めます。果たして、その繊細な風味を損ねることなく楽しめるのか……?

調理終了。まるで、焼きたてに時を戻したかのような仕上がりに! 一般的なトースターを使った場合だと表面が焦げてしまうところですが、キレイな焼き色のまま、表面はパリサク、中はしっとりじゅんわりした食感になりました。また、特筆すべきはその香り。生地にたっぷり練り込まれたバターがリベイクで目を覚まし、クロワッサンのおいしさをいっそう格上げしてくれます。あのバターの優雅な香りが部屋いっぱいに漂うと、幸せを感じるんですよね……同じく香り高いコーヒーを合わせたら、忙しい朝食・昼食のひとときがリッチになること間違いなしです!

 

お昼どきの暴力的な空腹を癒す軽やかカレーパン

続いて取り上げたいのが、「コンビニパンをリベイクした時に圧倒的に美味しかった」というコメントです。コンビニパンのなかでも、お昼どきの暴力的な空腹に効く存在といえば、やっぱりカレーパンですよね。だからこそ、できたてのようなウマさであれば、感動もひとしおだと思うのです。

 

ということでリベイクスタート。こういった揚げパンタイプは「フライドモード」でリベイクします。このモードの特徴は、上下それぞれのヒーターで絶妙に温度を制御し、固くなっている油を液体にしてキレを戻すこと。加えて、じっくり加熱しながら衣を焦がさずに中身の熱量を最大化。これにより、揚げもの本来の香ばしさやサクサク感、ジューシーなおいしさが楽しめるようになるのです。

「フライドモード」で6分調理したカレーパンを食べてみると、これは感動的……! 生地の外側は軽やかでサクッと、中はふわっ、しっとりとしていて、中身のカレーもとろ~りホクホク。冷めたカレーパンだといつもは胃に重く感じるのですが、リベイクした状態だとジューシーで軽やかな印象に。カレーのパンチ力も格段にアップし、空腹も手伝って夢中で食べきってしまいました。お腹ペコペコ! というときこそ、ぜひ「ReBaker」でカレーパンを調理してみてください。

 

もりそばに惣菜の天ぷらをプラスして華やかさをアップ!

続いて注目したのが「惣菜パンや揚げ物が本当に蘇った。あの美味しさは唯一無二だと思う」との投票者の声。こちらを参考に、休日のランチをイメージして、天ぷらがメインとなる天もりそばを用意することに。

 

天ぷらのレシピは「フライドモード」で、時間は6分。温まるにつれ、海老の芳香がふわ~っと広がってきました。これはおそらく衣の中で海老が蒸され、固まっていた油が溶けて、香り成分が引き出されているのでしょう。

食べてみると、これまた絶品! 海老はサクッとプリッと、甘みも十分に引き出され、レンコンはシャキシャキでうまみのエキスがじゅわ~り。サツマイモやインゲンもサクサクほっくりして、素材のうまみがたっぷり感じられます。これらをそばつゆにちょっと浸して食べれば、天ぷらのコク、そばつゆのコクも増して一石二鳥。スーパーなどで買った天ぷら惣菜でも、「ReBaker」でリベイクすれば揚げたて同様に蘇るので、食卓の華やかさも格段にアップします。かけそばに合わせてもいいですし、サックサクの天丼もオススメなのでぜひお試しを!

 

【シーンその2. 至高の晩酌編】

若返った唐揚げ×冷えたビールで思わず声が……

まず紹介したいのが、「唐揚げを調理して非常に美味しかった。中はしっとりしっかり温まって、外はカリッと香ばしく、できたてのようでした」という声。おつまみの超定番である唐揚げには、同じく晩酌酒の王道・ビールをペアリングしましょう!

↑唐揚げはやはり「フライドモード」で、時間は7分に設定。軽くくしゃっとして溝をつけたアルミホイルを敷くと、余分なオイルをカットできます

 

リベイク後の唐揚げは、調理前に比べて一気に若返った(?)かのような印象。衣は見るからにカリっとして、肉はハリツヤ感が増したように感じます。そしてひと口ガブッといけば、表面はパリッとクリスピー、中からはじゅわっと肉汁があふれて感動的! 加熱によって強調されたにんにく、しょうがの風味を感じつつ、キリリと冷えたビールを合わせる至福たるや……思わず「クウゥーッ!」と声が出てしまいました!

 

「ザクザク」食感のアジフライ×爽快レモンサワーの口福

同じ揚げ物でも、少し別の視点から届いたのが「冷めた揚げ物の油のキレがよく、サクッと仕上がるのはすごくうれしい」というコメント。こちらの方は、よりクリスピーに感じやすく、サクっと歯切れのよい揚げ物をリベイクしたと想定できます。ということで、次はクリスピー系の代表であり、歯切れも魅力のアジフライを調理してみましょう!

↑アジフライも「フライドモード」で調理。時間は6分です

 

調理後のアジフライはまさに理想的! 衣の粒立ちからして違います。食べてみると、決して厚めに衣付けされてはいないのですが、サクサク以上の「ザクザク」ともいえるクリスピー感! 中のアジはふんわりしていて、ザクザクとフワフワのメリハリがいっそうおいしさを感じさせます。コメントの通り余分な油が落ちているから、口周りや口内にベタツキや重さも感じません。

 

そんなアジフライにペアリングしたのは、すっきり爽快なレモンサワー。残ったアジフライの油を適度に洗い流し、次のひと口がまたおいしく迎えられます。ここは居酒屋か? と一瞬、錯覚するような完璧な組み合わせ。居酒屋での“口福”体験を家でも味わいたい人は、ぜひ「ReBaker」に注目を!

 

デリバリーのピザが極めてヴォーノな仕上がりに!

最後にピックアップするのが、「食事を宅配することが日常化したなか、できたての温かさと食感を再現するリベイクに特化した製品コンセプトがタイムリー」というコメント。「タイムリー」という点は、ステイホーム時の需要増をきっかけに定着したデリバリー料理をリベイクした際の評価ですね。このほか、タイパ(タイムパフォーマンス=時間の効率の良さ)が求められる現代において、シンプルな操作と数分の調理でおいしさを蘇らせる特性も、タイムリーといえるでしょう。

 

さて、こちらのコメントから想定したのは、デリバリーの代表的な料理であり、冷めるととたんに味が落ちるピザです。調理法は、ナポリ発祥のもっちりしたピザは「チーズトーストモード」がオススメ。生地が薄いミラノ式や、チーズがのっていないマリナーラなどは「リベイクモード」でもいいでしょう。

「ReBaker」や「BALMUDA The Toaster」ブランドは庫内が広めに設計されているのも特徴で、円形のピザなら直径19cmサイズを切らずに1枚そのままリベイクできます。

 

今回用意した一般的なピザは「チーズトーストモード」で4分リベイク。「チーズトーストモード」は、温度を制御しながら上面のヒーターを強めに加熱してくれるので、チーズをトロッと焼き上げる一方、裏側は焦がさず最適な焼き加減で仕上げるのが特徴です。

食べてみると、こちらも味わいは極めてヴォーノ! サクサクの生地にとろ~りとしてコク深いチーズ、そこに加熱されてうまみ・酸味が凝縮したトマトが加わり、三位一体のおいしさが口いっぱいに広がりました。チーズの溶け具合や焦げ具合が絶妙で、焼きたてと見間違うような仕上がりはお見事。晩酌であれば、ぜひビールやワインを合わせて楽しみたいですね。

 

なお、余談ですが、取材の後日、筆者はフライドチキンをデリバリーし、時間をおいてリベイクしてみました(「フライドモード」で15分)。すると、衣はパリッと香ばしく、身はほろっとジューシーな仕上がりに。香りの広がりも抜群で、デリバリーが到着したときと同じ感動が体験できました。セットで買ったビスケットとフライドポテトもリベイクしたところ、やはりサクサクでホクホクに。あらためて、「ReBaker」はデリバリーファンの心強い相棒になると確信しました。

 

忙しい毎日でも、「おいしい時間」をあきらめなくていい

今回、パン、ピザ、総菜など様々な料理を「ReBaker」でリベイクして食べましたが、どれも想像を超えるおいしさでした。おいしい食事がメンタルにもたらす効果は絶大ですから、慌ただしい時間のなかであっても、ひとときの幸せを感じられるはず。しかも調理は数分で、操作はダイヤルを回すだけ。先述の「タイパ」の面でも忙しい現代人の大きな支えとなるでしょう。忙しい毎日でも、おいしい時間をあきらめなくていいというのが、本機の最大のメリットだと感じました。

 

このほか、投票者のコメントには、利便性や機能美に関するものも多く、そこはさすがに名機「BALMUDA The Toaster」の流れをくむ製品ですね。現在、特別キャンペーンも用意されていますので、ぜひこの機会に「家電大賞2024-2025」の金賞プロダクトを手に入れてみてはいかがでしょうか。

 

【キャンペーン情報】

バルミューダでは、期間限定でキッチン製品の購入者を対象に、現在お使いの同カテゴリの製品を無料で引き取るキャンペーンを実施中(2025年5月11日23:59まで)。気になる製品を月額制で体験できるサブスクサービスもあり、いずれもReBakerが対象となっています。詳細はキャンペーンページをぜひご覧ください!

 

取材・文/中山秀明 写真/湯浅立志(Y2) スタイリング/高橋千帆

便利な新機能を搭載しつつ値下げ! レトロスタイル「Toffy 電子レンジ」

ラドンナは、電子レンジ専用調理器シリーズの新製品「Toffy 電子レンジ」を2月27日から販売開始します。

記事のポイント

流行りのレトロ風デザインが特徴的な電子レンジ。動作音や調理完了時の電子音を消してくれる「消音モード」が便利なので、周囲に気を遣いながら電子レンジを使いたくない人にオススメ。シンプルなボタン操作ながら、お弁当のあたためから、食材の解凍、煮込み・蒸し料理などの時短調理まで幅広く使えます。

 

従来の人気モデルをリニューアルし、新たに「消音モード」を搭載したうえで値下げもしています。ちなみに消音モードは、操作音や調理完了時の電子音を無音にすることが可能というもの。同居している家族が寝てしまったあとや、音が響きやすい集合住宅でも、周囲への影響を気にせず使えるのがメリットです。

 

カラーやザデインをレトロスタイルでまとめたユニークな外観も特徴。庫内容量16Lのコンパクトサイズで、一人暮らし~少人数家庭に適しています。操作はシンプルで、ボタンとダイヤル式。飲み物の温めから、解凍・加熱調理など、様々なレシピに対応できるとしています。

 

庫内にターンテーブルを置かないフラットデザインで、清掃性に優れるとのこと。チャイルドロック機能も用意しており、子どもがいる家庭でも利用しやすいとしています。

 

カラーは「ペールアクア」「アッシュホワイト」の2色展開。

 

ラドンナ
Toffy 電子レンジ
販売価格:2万2000円(税込)

ダイヤルを回すだけの簡単操作! エディオンの電子レンジ「ANGV-MOF17-A-K」

エディオンは、プライベートブランド「e angle」より、電子レンジ「ANGV-MOF17-A-K」を2024年10月25日に発売します。エディオングループ全店と、エディオンネットショップでj購入できます。

 

記事のポイント
5段階ダイヤル切り替えによる、シンプルな操作性が特徴です。ダイヤルを回すと操作部のランプが光るので、直感的に扱えます。フラットタイプの庫内なので、汚れてもサッと拭けてお手入れがラクです。

 

「ANGV-MOF17-A-K」は、横幅44cmのコンパクトサイズで冷蔵庫の上などに置きやすいモデル。庫内がフラットなので、手入れも簡単です。「お弁当」、「飲み物」、「解凍」の3つの自動メニューと、あたため2段階を搭載しており、ダイヤルを回すだけの簡単操作です。

 

エディオン
e angleシリーズ 電子レンジ「ANGV-MOF17-A-K」
価格:1万5800円(税込)

 

加熱水蒸気でパンをふわふわに焼き上げる! シャープ「ヘルシオ トースター」12月5日発売

シャープは、ヘルシオシリーズよりウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」(AX-WT1-B)を2024年12月5日に発売します。実売予想価格は3万3000円前後(税込)。

ウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」<AX-WT1-B>

 

記事のポイント

ヘルシオならではの加熱水蒸気技術により、パンの水分を逃さずふんわり焼き上げられるトースター。「おいしさ食感マイスター」により、ふわふわ度や食感を自由に選べます。パン以外にもお惣菜の温めなおしや冷凍食品の加熱、もちや焼きいもの焼き上げと、様々なシーンで活躍する万能トースターです。

 

ヘルシオ トースターは、約50mの大容量水タンク(従来機比約1.2倍)を搭載。さらに、ウォーターオーブン「ヘルシオ」と同様、過熱水蒸気だけで調理する独自技術により、パンの内部までしっかりと水分を与えながらおいしく焼き上げます。

 

また、トーストやフランスパン、ロールパン、クロワッサンなど、さまざまな種類のパンを好みの食感に焼き上げる「おいしさ食感マイスター」を搭載。過熱水蒸気の量を調整し、仕上がりの“ふわふわ度”を3段階で設定できます。これに、5段階から選べる焼き加減と組み合わせることで、「サクッ」「ふわっ」「もちっ」など、好みに応じてさまざまな食感を楽しめます。

 

冷凍モードも設定できるので、常温はもちろん冷凍からでも、さまざまな種類のパンを自動で焼き上げます。

 

市販の揚げ物や焼き物などのお惣菜や、冷凍食品もできたてのようなおいしさに自動でリベイクが可能です。過熱水蒸気により食材の内部までしっかりと熱を伝え、余分な油を落としながらヘルシーに温められます。

 

パン以外にも、「もち(餅)」と「焼きいも」は2通りの焼き方から選ぶことが可能。「もち」は上面に焼き色を付けるか、焼き色を付けずにやわらかい仕上がりにするか、「焼きいも」は高温で一気に焼き上げるか、低温でじっくりと甘みを引き出しながら焼き上げるかを選べます。

 

本体には、ダイヤルを回しやすい大きなつまみと見やすい液晶表示を備え、画面を見ながら簡単に操作できます。横幅は340mmとキッチンに置きやすいコンパクトな設計を採用。窓の形は、パンが蒸気に包まれながら焼き上がる様子が見えやすいようになっています。

 

シャープ
ウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」
2024年12月5日発売
実売予想価格:3万3000円前後(税込)

 

料理初心者からベテランまでこれ一台!簡単操作でおいしいEPEIOSのオーブントースター

EPEIOSS JAPANは、コンベクションオーブントースターを、8月23日に発売しました。カラーリングは、ミルキーホワイトとセサミブラックの2色展開です。EPEIOS公式ECサイトや楽天市場、Amazonなどで購入できます。

 

記事のポイント

料理初心者からベテランまで、使いやすい一台です。知識や難しい操作は必要なく、ステーキまで焼くことができます。スチーム機能つきなので、あらゆる食材のうまみをギュッと閉じ込めながら仕上げてくれます。
見た目はコンパクトですが、実は三層構造。お菓子作りのときも便利ですね。お手入れも簡単です!

 

↑ゴールドのシンプルなポイントがアクセント。周りのキッチンインテリアにもなじみやすいデザイン性です

 

コンベクションとは、搭載されているファンによって熱風を循環させ、食材を加熱することを言います。同品は上下6本のヒーターにファンを搭載しているので、調理器具が揃っていなくても、オーブンでステーキを手軽に調理できます。

 

また、スチーム機能もついています。天面の給水口に水を注ぐだけでOK。1回の給水で最大10mLの水を入れることができ、「たっぷりのスチームがパンの水分と香りを閉じ込める」そうです。庫内容量は12Lで、食パンは2枚同時に並べられるうえ、ピザ(直径約18cm)も焼けます。

 

それだけ聞くと、幅を取るんでしょう……?と思いますが、幅34.3cm×奥行き33.6cm×高さ27.3cmとコンパクト。しかも3層設計なので、例えばまとまった枚数のクッキーも一気に焼けます。

 

火力は1350W、約80~230℃までの幅広い温度調節が利き、狙った温度まで一気に上げてくれます。ファンとスチームの機能を組み合わせることで、パンだけでなく、魚や野菜などもうまみをギュッと閉じ込めた焼き上がりになるのだとか。

↑外はカリッ、中はもちっとした食感と焼き立てのような香りを楽しめるとのこと

 

庫内で落ちたパンくずや油は、油・くず受け皿がキャッチ。メッシュバスケット、トレー、ホルダー、水受け皿は、使用後に取り外して丸洗いできるので、お手入れもラクですね。

 

EPEIOS Toaster Oven | オーブントースターHUM
市場想定価格:1万3980円(税込)

料理初心者からベテランまでこれ一台!簡単操作でおいしいEPEIOSのオーブントースター

EPEIOSS JAPANは、コンベクションオーブントースターを、8月23日に発売しました。カラーリングは、ミルキーホワイトとセサミブラックの2色展開です。EPEIOS公式ECサイトや楽天市場、Amazonなどで購入できます。

 

記事のポイント

料理初心者からベテランまで、使いやすい一台です。知識や難しい操作は必要なく、ステーキまで焼くことができます。スチーム機能つきなので、あらゆる食材のうまみをギュッと閉じ込めながら仕上げてくれます。
見た目はコンパクトですが、実は三層構造。お菓子作りのときも便利ですね。お手入れも簡単です!

 

↑ゴールドのシンプルなポイントがアクセント。周りのキッチンインテリアにもなじみやすいデザイン性です

 

コンベクションとは、搭載されているファンによって熱風を循環させ、食材を加熱することを言います。同品は上下6本のヒーターにファンを搭載しているので、調理器具が揃っていなくても、オーブンでステーキを手軽に調理できます。

 

また、スチーム機能もついています。天面の給水口に水を注ぐだけでOK。1回の給水で最大10mLの水を入れることができ、「たっぷりのスチームがパンの水分と香りを閉じ込める」そうです。庫内容量は12Lで、食パンは2枚同時に並べられるうえ、ピザ(直径約18cm)も焼けます。

 

それだけ聞くと、幅を取るんでしょう……?と思いますが、幅34.3cm×奥行き33.6cm×高さ27.3cmとコンパクト。しかも3層設計なので、例えばまとまった枚数のクッキーも一気に焼けます。

 

火力は1350W、約80~230℃までの幅広い温度調節が利き、狙った温度まで一気に上げてくれます。ファンとスチームの機能を組み合わせることで、パンだけでなく、魚や野菜などもうまみをギュッと閉じ込めた焼き上がりになるのだとか。

↑外はカリッ、中はもちっとした食感と焼き立てのような香りを楽しめるとのこと

 

庫内で落ちたパンくずや油は、油・くず受け皿がキャッチ。メッシュバスケット、トレー、ホルダー、水受け皿は、使用後に取り外して丸洗いできるので、お手入れもラクですね。

 

EPEIOS Toaster Oven | オーブントースターHUM
市場想定価格:1万3980円(税込)

推しパン「まるソー」を美味しく食べたい! バルミューダが新作「ReBaker」に込めた熱い思い

2024年の第一弾としてバルミューダが放った新作は、”お家芸”といえる調理家電。しかも、あの「BALMUDA The Toaster」の派生品として「その手があったか!」と思わせるようなプロダクトを発表しました。それが「ReBaker(リベイカー)」です。

 

発表会にはバルミューダの寺尾 玄代表取締役社長が登壇し、熱烈なプレゼンを展開。社長が同商品に込めた“愛”や機能性のほか、本機で調理した料理の味わいなどをレポートします。

↑2月20日発売の「ReBaker」の価格は2万4200円(税込)。ホワイト(左)とブラック(右)の2色展開です

 

最高の「まるソー」を食べたいという思いから開発

「ReBaker」の開発背景にあるのは、寺尾社長が「若いころから大好きだった」という「まるごとソーセージ」(山崎製パン)への愛。個別取材の最後に、「とにかくまるソー(「まるごとソーセージ」の愛称)推しでね!」とにっこり笑ったのも印象的でした。

 

ただし、昔から「まるソー」をより美味しく食べるべく、トースターや電子レンジで温めたものの、表面は焦げているのに芯まで熱が入らないなど、思い通りにならなかった記憶があるそう。

↑「まるごとソーセージ」への愛を力説する寺尾社長。このパートは特に熱量が高く、本気度を感じました

 

最高な状態の「まるごとソーセージ」を食べたい――。そんな願いを叶えるべく、開発したのが「ReBaker」。現行の「BALMUDA The Toaster」でも「フランスパンモード」や「クロワッサンモード」など、リベイクに適したモードはありますが、このリベイクに特化したのが「ReBaker」。「リベイクモード」を搭載し、ソーセージのパンやクロワッサンも表面は焦がさずにパリッと、中はふんわりアツアツに仕上げるといいます。

↑注目すべきは全体を均一の温度にするだけでなく、ふんわり仕上げること。そのため「ReBaker」で温めたほう(左)が、パンの背が高くなっていることがわかります

 

こうした美味しさを実現するのが、同社ならではの緻密な温度制御。1秒ごとに庫内温度を測り、1℃単位で上下ヒーターの強さを調整し続け、絶妙な火入れを行います。

↑「ReBaker」の緻密な温度制御の例。製品ページより

 

「フライドモード」で揚げ物を美味しく温める

また、揚げ物の温めに対応する新採用の「フライドモード」も「ReBaker」の特徴。冷めて固くなった油を液体にしてキレを戻しつつ、衣を焦がさずに中身の熱量を最大化することで、揚げたての食感と香ばしさを楽しめるとのこと。

↑モードは全5種。それぞれの選択は、ダイヤルを回すのではなくボタンプッシュで行います

 

さらに、「トーストモード」「チーズトーストモード」のほか、予熱なしで庫内が240℃に保たれる「オーブンモード」も搭載。こちらはグラタンなどのオーブン料理や餅など様々な調理に役立つ機能で、「BALMUDA The Toaster」や「BALMUDA The Toaster Pro」のクラシックモードのひとつ「230℃」に近いものといえるでしょう。

 

スチーム機能をなくしてリーズナブルな価格を実現

このほか、「ReBaker」と「BALMUDA The Toaster」との大きな違いはスチーム機能がないこと。そのため、しっとりさせつつサクッとさせることに関しては、「BALMUDA The Toaster」のほうが得意。ただし、パンのリベイクや揚げ物の再加熱などに関しては「ReBaker」に軍配が上がるそうです。

↑左が「BALMUDA The Toaster」で、右が「ReBaker」。サイズやデザインにも微妙な違いがあり、スチーム機能がない「ReBaker」には注水口やボイラー機構もありません

 

↑庫内はこのような感じ。ちなみに「ReBaker」の本体サイズは幅347mm×奥行き330mm×高さ216mmで、重さは約3.9kgです

 

なお、「ReBaker」はスチーム機能などをなくしたことで、リーズナブルな価格を実現。「BALMUDA The Toaster」は2万9700円、「BALMUDA The Toaster Pro」は3万7400円なのに対し、「ReBaker」は2万4200円となっています。

 

「まるソー」はサクもちに仕上がり、揚げ物も絶品!

プレゼン後は、「ReBaker」で調理した様々な料理を試食させてもらいました。まずは寺尾社長が溺愛する「まるごとソーセージ」から。なるほど、表面はサクッと香ばしく、パンの内部はふわっとしてモチモチ。ソーセージや辛子マヨネーズにも適度な熱が入っており、確かにこれは過去イチといえそうな美味しさです。

↑「まるごとソーセージ」を試食。ふわっとふくらむ理由は、絶妙にゆっくり加熱することで、小麦でん粉のアルファ化がゆっくり進むからだそう

 

「フライドモード」で特に印象的だったのは、フライドポテトです。調理後に「ReBaker」から出てきた瞬間の香りは、揚げたての美味しい油の風味でした。食感も表面サクサク中身ホクホクで絶品! この仕上がりに関しても、「ReBaker」独自の優位性があるとのこと。

↑調理したてのフライドポテト。揚げ物はクシャッとさせたアルミホイルを敷くことで、溝に油を落として余分なオイルをカットするとともに、庫内を清潔にできるとのこと

 

それは、二度揚げにならない温度帯で仕上げる温度制御の妙。一般的な揚げ油の180度より低い温度で、ゆっくりと内部を温めながら、表面の水分を飛ばすように熱を入れていくのだとか。また、「フライドモード」は、唐揚げやコロッケなどの厚みのある食材でも衣を焦がさないようアツアツにできるといいます。

↑コロッケは衣がサクッとしていて中はしっとり

 

トーストはドライでサクサクの食感に

「ReBaker」はスチーム機能こそないものの、「トーストモード」や「チーズトーストモード」は実装されており、「トーストモード」によるトーストも試食させてもらいました。あくまでも筆者の記憶との比較ですが、「BALMUDA The Toaster」の「トーストモード」のようなしっとりさっくり感はないものの、ドライで美味しいサクサクの食感で、これはこれで十分美味しいと感じました。

↑「ReBaker」の「トーストモード」で焼いた食パン。「BALMUDA The Toaster」のスチームなしで調理すると、このように仕上がるんだろうなと想像できる食感でした

 

「BALMUDA The Toaster」のスチーム機能は、パンをしっとりサクサクに温めてくれる独自性のある機能ですが、調理前に水を補給する作業を手間と感じる人もいるでしょう。「ReBaker」はそんなズボラ派にオススメ。また、食パンはあまり食べない、スチーム機能をほぼ使わない、というハード系パンの愛好家にもオススメです。

↑「ReBaker」が得意とするリベイクメニューは多彩

 

というわけで、機能がシンプルかつ「BALMUDA The Toaster」より価格が5500円安いこちらのほうが刺さるという方もいるでしょう。特に新生活を始める方は、ぜひチェックしてみてください。

 

なお、バルミューダは同時に新作のオールシーズンファン「GreenFan Studio」も発表したほか、2024年の秋にも新商品の発表を予定しているとか。引き続き注目です!

 

【プロが推す高コスパ家電】「ぱりジュワッ」な仕上がりに感動! 約5万円オーブンレンジの2ヒート調理が便利すぎる

「コスパ」=「激安」とは限らない——。ここでは、家電のプロたちが実体験を踏まえた各自の指標で、「価格以上のパフォーマンス」を保証できる逸品を厳選。その魅力を語り尽くす。今回紹介するのはシロカの「シロカのおりょうりレンジ ぱりジュワッ」。

※こちらは「GetNavi」2023年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が推します!】

家電プロレビュアー・石井和美さん

白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建てのテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型の家電もレビュー。

 

商品名に一切の偽りなし!! 主婦の味方「2ヒート」がスゴい

シロカ
シロカのおりょうりレンジ ぱりジュワッ
SX-23G151

実売価格:4万9800円

独自の「2ヒート技術」を搭載し、予熱と裏返し不要で“外ぱりっ、中ジュワッ”を実現。上部のヒーターと、マイクロ波で温度が上昇する特殊な「2ヒート皿」により、上下から食材を加熱、事前の解凍も要らずムラなく焼き上げる。

SPEC●定格消費電力:1400W●庫内容積:23l●出力:1000W、600W、500W、200W相当、100W相当●サイズ/質量:約W468×H338×D429mm(ハンドル含む)/約15.0kg(付属品含まず)

 

↑「刺身解凍」「酒かんあたため」など11種類の用途別メニューと、「照り焼きチキン」「マカロニグラタン」など66種類のお料理メニューを搭載。あたためや解凍から本格料理まで、調理の幅が広がる。80品掲載のレシピブックも付属

 

↑上段では2ヒート皿に食材をセットしてグリル調理、下段(庫内中央)では通常の電子レンジ調理を行う2段調理も可能。加熱方法の異なる2品を同時に調理できて大幅な時短に

 

↑出力を細やかにコントロールする独自の「やさしさ解凍」により、熱の通しすぎや加熱ムラを防止。ひき肉や刺身のサクといった加減の難しい食材も、解凍ムラを抑える

 

まさに製品名通りの“ぱりジュワッ”な仕上がりに

とにかく便利なのが付属の2ヒート皿。コレで焼き上げると、製品名の通り“ぱりジュワッ”な仕上がりに。某ファミレスでテイクアウトした辛味チキンが、2ヒート調理によりお店で食べるよりも“ぱりジュワッ”食感に仕上がったのには感動しました。おかずにもつまみにもなるのでお試しあれ。塩サバなどは、事前にレンジで解凍しなくてOKで、冷凍した状態のまま焼くことができます。時短性能も抜群です。

 

ほかにも、ボウルに材料と調味料を入れて加熱するだけの簡単レシピも実用的です。私がいつも作っているのは「トマトエビチリ」。火加減おまかせで失敗がなくエビはプリプリの食感に仕上がり、フライパン調理より油も少ないのでヘルシーになるのも魅力です。

 

レシピはヘルシーでやさしい味や簡単にできる品が多いので、子どもが自立するときに持たせたい家電のひとつ。本体がコンパクトで設置しやすいのも助かります。

 

スチーム機能を省いて、価格は抑えめ。2ヒート調理の汎用性が高すぎるので、文句なしのお値打ち品と言えます。

重量センサー搭載で、オート調理「2品同時あたため」が可能に! 日立「ヘルシーシェフ」MRO-S7B

日立グローバルライフソリューションズは、総庫内容量27Lワイド&フラット庫内の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」MRO-S7Bを、9月16日に発売します。市場想定価格は6万6000円前後(税込)。

 

同製品は、従来機種のMRO-S7Aと同じく本体幅483mmながら、総庫内容量は27Lのワイド庫内に進化。庫内幅は39cmで、大きな皿などが出し入れしやすく、奥行39cmの棚にも置くことができます。

 

重量センサーで重さをはかって加熱量を算出するので、食品の重さにあわせてあたため、解凍ができます。オートメニューに「2品同時あたため」を追加。分量が同じ2品をまとめて適温にあたためることが可能です。冷蔵と常温に対応。

 

過熱水蒸気で焼き上げ、ふっくらと仕上げる「過熱水蒸気調理」や、ボウルひとつで簡単調理ができ、メイン料理から副菜まで、分量おまかせのオート調理が可能な「ボウルメニュー」、下ごしらえした冷凍食材や市販の冷凍食品もオートで調理できる「冷凍からラクラクメニュー」、油を使わないヘルシーメニューができる「ノンフライメニュー」、メインディッシュやスイーツなどが10分以内で調理できる「スピードメニュー」などの様々なオートメニューを用意しています。

 

調理後の庫内手入れがしやすい「らくメンテ」を採用。汚れても外して丸洗いできる同社独自の「外して丸洗いテーブルプレート」、シリコン系塗装を施した庫内側面・背面、ヒーターが露出していないフラットな天面、大量のスチームで汚れが落としやすいお手入れコース「清掃」などを搭載しています。

 

250℃ オーブン1段で、スイーツや焼き物も、手軽に作ることができます。あたためやオーブン調理がテーブルプレート1枚ででき、テーブルプレートを庫内から外しておく必要もありません。また、重量センサーで重さをはかるので、レンジ加熱後だけでなく、オーブン調理後など、庫内の温度が高くても、続けてオートのあたためができます。

 

上質なマット仕上げのコンパクトフォルムで、ベーシックな機能をシンプルにレイアウトした、キッチンにフィットするスタイリッシュなデザインが特徴。本体色は、チャコールグレーとホワイトの2色展開です。

オーブン予熱時間が50%短縮! タイパにすぐれた山善の「高効率オーブンレンオーブンジ」

山善は、200度のオーブン予熱にかかる時間を従来品から約50%短縮し、「タイパ(タイムパフォーマンス)」にすぐれた高効率オーブンレンジ「YRZ-WF150TV/NERZ-WF150TV」を、8月中旬から順次発売します。

 

オーブンレンジに対する不満として多く聞こえてくるのが、「オーブンの予熱に時間がかかる」、「トーストを調理中に裏返すことが手間」といった声。そこで山善は、庫内上部のデッドスペースに着目し、庫内の高さを従来品よりも40mm低い、135mmの低層設計に。食品とヒーターの距離を近づけ、より効率的に熱が伝わる「高効率オーブンレンジ」を開発しました。

 

200度のオーブン予熱にかかる時間は、従来品の約11分30秒から約50%短縮し、約5分50秒に。スポンジケーキやクッキーなどのスイーツを効率的に調理可能です。さらに、付属の角皿に熱伝導率の高いアルミ素材を採用することで、トーストを裏返すことなく両面を約6分できれいに焼き上げます。加えて低層設計と角皿により、「省エネ性」108%を達成しています。

 

また、業界初の「角皿スタンド」が付属され、本体のサイドにスッキリと収納可能。加えて、左右・背面と壁の間を空けずに設置できる仕様なので、キッチンスペースを有効活用できます。

 

直販サイトの価格は、YRZ-WF150TVが3万8280円(税込)です。そのほかのスペックは下記のとおり。

商品名 高効率オーブンレンジ
型番 YRZ-WF150TV NERZ-WF150TV
電源 AC100V、50-60Hz
外形寸法 幅464×奥行356×高さ302mm
庫内有効寸法 幅353×奥行293×高さ135mm
コードの長さ 約1.4m
質量 約11.4㎏
電子レンジ 消費電力 1300W
高周波出力 1000W、600W、500W、200W相当、100W相当
発振周波数 2450MHz
オーブン 消費電力 1370W
温度調節範囲 40度、100~200度
グリル 消費電力 730W
電子レンジ機能の年間消費電力量 59.2kWh/年
オーブン機能の年間消費電力量 8.7kWh/年
年間待機時消費電力量 0.0kWh/年
年間消費電力量 67.9kWh/年

予熱不要でムラなく熱々! シロカの最新オーブンレンジ「おりょうりレンジ ぱりジュワッ」

シロカは7月4日、予熱と裏返し不要で “外はぱりっと、中までジュワッと”仕上げられる独自技術「2ヒート(ツーヒート)技術」を搭載した、最新オーブンレンジ「おりょうりレンジ ぱりジュワッ」を発売します。市場想定価格は5万円前後(税込)。

 

近年注目を集めている、”電子レンジ調理”。火を使わず安全なうえ、油の使用量を抑えたヘルシーな調理が可能で、共働きの子育て世帯やシニア世帯からもニーズが高い調理方法です。シロカの「おりょうりレンジ」は、幅広い世代に、電子レンジだけで本格的な料理を楽しんでほしいという想いのもと、2022年から販売を開始。メインのおかずから常備菜、デザートまで作れる自動メニューが搭載されています。

 

おりょうりレンジ ぱりジュワッは、おりょうりレンジにオーブン機能を追加した製品。これまで同様、高出力での素早いあたためや、食材をムラなく解凍する「やさしさ解凍」に加え、シロカのオーブンレンジならではの、左右背面に隙間なく設置できる「ピタッと置き」などの機能を備えています。

 

 

独自の「2ヒート技術」により、予熱不要でレンジとグリルを組み合わせた調理が可能。本体上部のヒーターと、マイクロ波によって発熱する付属の「2ヒート皿」により、上下からしっかりと食材を焼き上げるので、外はぱりっと、中はジュワッと、ムラなく熱々に仕上がるそうです。面倒な操作や、食材を裏返す手間が必要ありません。

 

冷凍食材も、レンジで解凍してからグリルで焼き色をつける工程は必要なく、2ヒート皿に食材を乗せて、ボタンひとつで解凍から焼き上げまで可能。また、上段でグリル調理、下段で電子レンジ調理と、同時に調理もできます。

 

このほか、シンプルな操作性や、汚れがつきにくいうえにふき取りやすい庫内なども兼ね備えています。

 

消費電力はレンジで1400W、グリルとオーブンで1420W。自動メニュー数は79を内蔵しています。また、本体サイズは幅468×奥行き384×高さ338mmで、重さは約15kg。庫内容量は約23Lです。

鶏の丸焼きで一人パーティがしたい! エペイオスのオーブン「Chef」で40代独身の夢が実現

家でパーティサイズのロティサリーチキンが焼けるオーブンがあるらしい……いや、ロティサリーチキンって、丸鶏の回転炙り焼きですよ。家で焼けるわけがない。特に私のような狭小住宅で……。と思いつつ、本当にできることなら、傍らにワインなんかを置いて、SNSにアップして、私生活が充実しているフリをしてみたい……。そう考えてウワサのオーブンを試してみたところ、思った以上にカンタンにできました!

↑まんがみたいな肉が焼けました!

 

しかも、こんがりきつね色に焼かれた皮目はパリッとしていて香ばしく、身はしっとり。それでいて中までしっかり火が通っている。赤ワインとの相性も抜群です!

↑見るからにいい色に焼けました!

 

Chefのギャラリーはコチラ

 

「Chef」を使ってロティサリーチキンを焼く過程をレポート

このロティーサリーチキンの調理に使ったのは、EPEIOS(エペイオス)の「FoElem(フォーエレム) スマートノンフライオーブン Chef(シェフ)」です。私が本機を使い、いかにしてロティサリーチキンを作ったか。以下で詳しくレポートしていきましょう。

↑今回使用したエペイオス「FoElem スマートノンフライオーブン Chef」。16種類のプリセットメニューがあり、本体前面にそれぞれのアイコンが表示されています

 

Chef(シェフ)は、油を使わずに揚げ物が可能な、いわゆるノンフライオーブンです。上下加熱式ヒーターを採用したことで同時に両面を焼くことができ、食材をひっくり返す手間を省きながら、旨味を逃さずジューシーに仕上げるとのこと。さらに、スチーム機能(過熱水蒸気)を搭載したことにより、スチームが食材を包み込んで旨味や水分が失われるのを防ぐため、しっとり柔らかく焼き上げることが可能だといいます。丸鶏が焼ける14Lの広々とした庫内も特徴。ほったらかし調理が可能なことも相まって、エペイオスでは「魔法の調理器具」として提案しているそう。

 

ちなみに、この「FoElem」という家電シリーズのデザインを手がけたのは、エルメスのスカーフやテーブルウェアのアートディレクターを務めるブノワ・ピエール エミリー氏と、ラグジュアリーブランドでデザイン経験を持つダミアン・オー シュリバン氏。本機はインテリアとして違和感のないフォルム、一人暮らしの部屋においても場所を取らないサイズを目指してデザインされたとのこと。まさに我が家にぴったりのモデルですね。

 

庫内でチキンがぐるぐる回る!

では、ロティサリーチキンの調理を振り返っていきましょう。使用した丸鶏は約1kg。今回、購入した丸鶏が大きすぎたので、半身での調理です。鶏にはオリーブオイルと塩こしょう、ローズマリーをもみこんで下ごしらえ。調味料がなじんだら、付属のロティサリーフォークに固定し、さらに腕や脚がブランブランしないよう、ひもでコンパクトにしばって固定します。丸鶏を刺した状態のロティサリーフォークを庫内にセットすれば準備完了!

↑付属のロティサリートングで持ち上げ、ロティサリーフォークの両端を庫内左右の中段に空いた穴に差し込めばセット完了

 

プリセットメニューの「鶏肉」を押すと……おお! チキンが回転し始めました。回るチキンなんて、情報番組でしか見たことないのに! これはテンションが上がります。

↑回転を開始するチキン

 

30分ほど経つと、チキンから油がしたたり落ちて、加熱された下の受け皿からジュワッ、ジュワワーという臨場感のあるサウンドが聞こえてきました。やがて、ボタンを押してから約40分、ほったらかしただけで完成!

↑ガラス越しにチキンが焼ける様子が見えます

 

↑こんがりきつね色に焼き上がりました!

 

いやー、本当に焼けるものなんですね。そして冒頭に述べた通り、焼きたての味は最高でした!  カリッとした皮目に歯を入れた次の瞬間、肉汁がジュワーっと口のなかに広がります。塊でじっくり焼いたからか、いつもよりワイルドな味わいがたまりません。丸鶏だから、部位ごとの味の違いも楽しい! 夢中で食べ進め、ひとりでもかなりの量を平らげてしまいました。

↑この焼き上がり、絶妙です

 

 

おつまみがカンタンに作れるのがうれしい!

「魔法の調理器具」というからには、チキン以外にもまだまだ引き出しがあるはず。というわけで、ほかの調理も試してみました

 

まずはトースト。3種類あるトーストのメニューのなかで、スチームありの「もっちりトースト」で焼いてみました。うん、確かにもっちりしている! さっくりとした歯触りがあるものの、中はしっとり温まっていて小麦の甘みが感じやすくなっています。これは好きな味。口の中の水分が持っていかれることもないので、トースト単体でも食べやすかったです。

↑外はサクサク、中はしっとりに焼き上がりました!

 

あと、40代独身・ひとり酒が好きな筆者としては、お酒に合う料理がカンタンにできたら何も言うことはありません。ビールに合わせる目的で市販の大きめ冷蔵ピザ(22.5cm)を購入大きな庫内に難なく入り、10分程度で最高の焼き上がりに。焼きたてピザとビールの相性といったらもう……。

↑チーズが溶けて、ちょうどいい焦げ目。生地はクリスプに焼き上がりました

 

ノンフライオーブンであれば、揚げ物の温めも得意でしょう。というわけで、お惣菜売り場のコロッケを温めました。うん、こちらも間違いなし。電子レンジで温めたときと違ってフニャフニャにもならず、表面がサクッ、中身はアツアツに仕上がりました。こちらはチューハイとベストマッチ。

↑揚げ物の温めもサクサクに仕上がります

 

↑焼き鳥はプリセットメニューの「串焼き」でカンタンに調理できました!

 

 

同時調理や自動洗浄機能が便利だった

ちなみに、揚げ物を温める専用のコースは用意されていないようなので、筆者はアプリ上でカスタムレシピ「あたため」を作ってこれを使用しました。本機は温度と時間、ヒーターの上下どちらを使うか、ロティサリー機能(回転する機能)は使うか、スチームはオンかオフか、などを選択してカスタムレシピとして登録しておけば、後でカンタンに呼び出せます。

↑自分が作成したカスタムメニューを追加できます

 

↑アプリの公式レシピも充実。「オリジナルレシピ」のほか「管理栄養士考案のワンストップレシピ」や「管理栄養士考案の定番レシピ」なども用意されています

 

このほか、庫内の中段で鮭ハラスと下段で焼き野菜を調理する(下写真)など、別々の食材の同時調理も可能主菜と副菜が一気に調理できて、バランスが良い食事が摂れるのがうれしいです。筆者の場合、中段にパン、下段にソーセージとブロッコリーを置いて同時調理し、一度で充実した朝食が作れるのも便利でした。

↑鮭ハラスと焼き野菜を同時に調理。どちらも香ばしくジューシーに仕上がりました

 

さらに、面白い機能として、市販のクエン酸を使った自動洗浄機能もありますクエン酸入りの高温スチームが庫内の汚れを浮かせる機能で、仕上げに拭き取るだけでカンタンにお手入れできるそう。実際やってみたら、確かにこびりついた油汚れが落としやすいと感じました。お手入れのハードルが下がるので、油が多い食材の調理も抵抗なくできますね。

↑自動洗浄機能を使うと、庫内にスチームが充満して汚れを浮かせます。内部給水経路の洗浄機能もあります

 

今回、ひとり暮らしでオーブンなんて使うのかね? と思っていたのですが、なかなかどうして。ひとり暮らしでも便利に楽しく使うことができました。朝食やおつまみ作りが圧倒的に簡単になりますし、なによりシズル感満載の美味しいグリル料理ができる。自動洗浄機能つきで洗うのもラクなので、置き場所さえ確保できれば、一人暮らしでも十分に使う意味があると感じました。

 

もちろん、迫力あるロティサリーチキンの調理や2品以上の同時調理もできるし、お菓子やケーキ作りにも使えるわけですから、ファミリー層でも間違いなく重宝するでしょう。オーブン料理を気兼ねなく楽しみたい幅広いユーザーにとって「Chef」は大いに役立つ製品だと感じました。

エペイオス「FoElem スマートノンフライオーブン Chef」販売サイトはコチラ

メインカット撮影/鈴木謙介

 

魚料理もふっくら焼き上げ! 日立のオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」最新モデル

日立グローバルライフソリューションズは、旨みを閉じ込めて、こんがりジューシーに焼き上げる「熱風旨(うま)み焼き」を採用したコネクテッド家電の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10B」を7月上旬から発売します。最新の熱風旨み焼きでは、肉料理に加え、新たに魚料理にも対応。表面はこんがり、肉料理はジューシーに、魚料理はふっくらと焼き上げるとのこと。

 

MRO-W10Bは、日立独自のセラミックプレートと熱風で食材を包み込み、一気に加熱し、旨みを閉じ込めておいしく焼き上げる熱風旨み焼きを採用。最新の熱風旨み焼きでは、肉料理に加え、新たに魚料理にも対応しました。

 

また、セラミック製のテーブルプレートにより、マイクロ波を使ったレンジ加熱、オーブン、過熱水蒸気、グリルの複合加熱(クワトロ加熱)が可能に。テーブルプレートの上に焼網をのせ、下味をつけた食材を並べて、テーブルプレートを皿受棚にセットしたら、あとはおまかせで料理ができるそうです。クワトロ加熱を使って、表面はこんがり、肉料理はジューシーに、魚料理はふっくらと焼き上げます。

 

さらに、「センター赤外線センサー」が食品の表面温度をはかるため、冷凍からも、冷蔵からも調理できます。下味をつけて冷凍した肉や魚を凍ったまま調理できるので、解凍する手間が省けます。

 

おまかせで作れるさまざまなオートメニューも搭載。調理の手間を軽減できます。MRO-W10Bでは、自宅で手軽に作れる多彩なスイーツメニューや、大火力ですばやくおいしく調理する「野菜シャキシャキメニュー」のメニュー数が増加。さらに、お肉をしっとりやわらかく仕上げる「やわらかメニュー」を新たに採用しており、レパートリーが広がります。

 

本体はお手入れしやすい仕様を採用。汚れても外して丸洗いできる日立独自の「外して丸洗いテーブルプレート」や、シリコン系塗装を施して汚れが落としやすい側面、ヒーターが露出していないので拭きやすいフラットな天面、大量のスチームで汚れが落としやすい「清掃」コースにより、庫内を簡単にお手入れできます。

 

このほか、献立決めや本体の操作がスマートフォンで行える「ヘルシーシェフアプリ」と連携。日々の食事づくりをサポート可能です。

 

庫内容量は30リットル、レンジの最大出力は1000W、本体サイズは約幅497×奥行き442×高さ375mm、重量は約18.0kgとなっています。

加熱性能が向上! 外見もシュっとした「BALMUDA The Range」新モデルを見てきた

バルミューダは「BALMUDA The Range」(バルミューダ ザ・レンジ)の新モデル(K09A)を6月1日に発売しました。こちらは2017年に発売された旧モデル(K04A)の後継機種で、ブラック・ホワイトおよび限定カラーのダークグレーは実売価格5万3900円(税込)、ステンレスは 6万2700 円(同)です。

↑「BALMUDA The Range」の本体寸法は幅 456 × 奥行 435 × 高さ 331mm(ハンドル含む)、幅 456 × 奥行 387 × 高さ 331mm(ハンドル含まない)。庫内寸法は幅 352 × 奥行 314 × 高さ 177mmです。本体重量は約15.3kg

 

レンジ・オーブン機能とも加熱性能が向上

「BALMUDA The Range」は容量20Lのオーブンレンジ。シンプルな機能で直感的な操作が可能なほか、操作や運転時のギター音、まるでステージのようなライトアップによってキッチンに楽しさを届けるものとなっています。

↑ハンドルに内蔵されたLEDライトもリニューアル

 

使用時に複雑な設定は不要で、6種類のモードから直感的に選んでダイヤルを回すだけで調理を開始できます。シンプルで直感的な操作方法で誰でも手軽に料理を楽しめます。

新モデルは庫内構造を見直すことによって、レンジ・オーブン機能とも加熱性能が向上したとのこと。旧モデルでは、レンジ機能で温めた際、食材の温度ムラを指摘されることもあったそうですが、新モデルでは庫内中心部が正確に加熱されることにより、より均一な温めが可能になりました。また、オーブン機能は、ヒーター管を1本から2本に増やして庫内上部に内蔵することにより、均一な焼き上がりになるそうです。そのため、パンやお菓子類などを作るのにも適しているとのこと。開発者は、BALMUDA The Rangeによってオーブン料理をシンプルでハードルの低いものにしていきたいそうで、その言葉通りの設計となっています。

↑説明会では、実際にBALMUDA The Rangeで作られたフォカッチャが提供されました。しっとりモチモチした食感に仕上がり、焼き目もムラがありません。

 

また、旧モデルは庫内天井部分にヒーター管がむき出しで、メンテナンス時に破損させてしまうリスクもあったそうですが、今回はヒーター管を内蔵することにより、手入れのしやすさも実現させています。このほか、通気口の位置を背面から上部に変更。側面の設置制約がなくなり、設置の自由度が高まりました。

↑新モデル(左)と旧モデル(右)の背面の比較。新モデルでは背面の上部に通気口が設置されています。そのため左右の側面を壁にピッタリとくっつけて設置できるようになりました

 

デザインもクラシック&モダンにアップデート

新モデルは、クラシックな要素を取り入れながらも、モダンで無駄のないデザインにアップデート。ハンドルやダイヤル、窓枠などの細部に改良が加えられ、より洗練されたデザインとなりました。なお、開発段階では、扉と本体の質感が違うなどの課題があり、担当者が工場のある中国に7か月間滞在して金型を作りなおすなど、試行錯誤を重ねたとか。

↑左が旧モデル、右が新モデル。新モデルはハンドルが細くなり、クラシックな意匠が施されているのが特徴。金属の質感表現にもこだわったそうです。また、ハンドルが細くなったぶん、LEDを埋め込むのに苦労したとのこと。このほか、窓枠には段差が設けられてよりシャープな印象を演出しています

 

カラーバリエーションは4色。旧モデルでも人気色だったブラック・ホワイト、プロの厨房をイメージした特別モデルのステンレスカラー、限定カラーのダークグレーが販売されるとのこと。

↑左からホワイト、ブラック、ステンレス、ダークグレー

 

同梱されている角皿はフッ素加工からホーロー加工に変更。傷の目立たない上品な質感となっています。また、保温性と冷却性にも優れており、料理の幅を広げてくれます。テーブルにそのまま出すことができるそう。

↑同梱されているホーロー加工の角皿

 

シンプルで直感的な操作方法はそのままに、加熱性能やデザインがアップデートされたBALMUDA The Rangeの新モデル。ギターの操作音、洗練されたデザインとともに、手軽に調理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

新規参入で選択肢増の「オーブンレンジ」最新事情…個性派か高機能か、選び方とおすすめ7機種

お弁当を温めたり冷凍食品を解凍したり、日々の暮らしの中で欠かせない存在となっている電子レンジ。自炊しないならこれで十分なのでは? と思ってしまいますが、レンジ機能にオーブン機能がついたオーブンレンジ市場に近頃、なにやら異変あり。ひとり暮らしでも使いたくなる、魅力あるモデルが続々と登場しているのです。昨今相次ぐ新規参入メーカー発モデルのポイントや、おすすめのラインナップを家電YouTuberのまさとパパさんに伺いました。

 

電子レンジで十分?「オーブンレンジ」のメリットとは

↑写真提供=日立

 

「オーブンレンジ」とは、電子レンジ機能にオーブン料理ができる機能がついたもの。買ってきた惣菜を温め直したり冷凍食品を解凍したりするだけなら電子レンジで事足りますが、もっともシンプルでわかりやすいメリットは、オーブン機能があると食材に焼き色がつけられる、という点でしょう。グラタンやピザを焼いたり、パンをトーストしたり、揚げ物をサクサクに温めたりすることができるのです。

 

「オーブンというと、クッキーを焼いたりグラタンを作ったり、料理が好きな人にしか必要ないと思われがちですが、それだけではありません。電子レンジでコロッケを温めると、どうしても衣がしなしなとしてしまいますよね。

例えば、わたしがイチオシしている象印のオーブンレンジには、コロッケや唐揚げを温めるときにサクサクジューシーに仕上がる機能がついているんです。冷凍食品の温めもとても上手にできるので、ただ温めるだけでいい、と思っている人にもおすすめです」(家電YouTuber・まさとパパさん、以下同)

 

オーブンレンジのトレンドは「コンパクト」で「複雑な機能なし」

↑写真提供=象印

 

オーブンレンジは電子レンジより機能が増える分、どうしても大きくなりがち。でも、電気ケトルにコーヒーメーカーにジューサーに……と家電が並ぶキッチンに置くなら、できるだけコンパクトなものがいいはず。

 

「従来のオーブンレンジは、家族4人分をイメージして作られた、大型のものが主流でした。クッキーが二段で焼けたり、庫内が広くてローストチキンも入ったりするような30L以上のものですね。たくさんの自動調理機能がつき、食材や調味料を入れるだけで料理が完成したり、一度に何品もの料理を同時調理できたりと、時短調理もできる優れものです。

でも、一人、または二人暮らしで、料理はそこまでしないという世帯には、それほど大型でハイスペックなものはいらないですよね。新規参入したメーカーのオーブンレンジには、自動調理機能やスマートフォンでの操作機能などはついていません。その分、安価でコンパクトな作りをしているので、ひとり暮らしのキッチンにも置きやすく、購入しやすい価格に抑えることでより身近な家電になっているんです」

 

オーブンレンジを選ぶときの手順

↑写真提供=パナソニック

 

では、実際にオーブンレンジを選ぶとなったら、どういった視点で選べばいいのでしょうか? 順を追って教えていただきました。

 

1.設置場所のサイズを測る

「まず決めなくてはならないのは、キッチンのどこに置くか。オーブン機能のあるレンジは周辺が熱くなるので、周辺に放熱スペースを取ることも必要です。ゆとりを持って測っておきましょう」

 

・幅50cm×高さ40cm程度→30Lくらいの大型商品も視野に入れられる
・幅45cm×高さ35cm程度→18L〜20L程度のコンパクトなものから探す

 

2.使いたい機能を決める

サイズが決まったら、どのような料理に使いたいかを考えます。クッキーやパンを焼いたり、オーブン料理を作ったりしたいのか、おいしく温められるくらい程度でいいのか、それによって必要な機能が決まってきます。

 

「極端なようですが、シャープの『ヘルシオ』か、そうでない商品にするか、です。過熱水蒸気のみで調理できるヘルシオだけは、他のオーブンレンジと調理法が違い、とても個性的なオーブンレンジなんです」

 

・ヘルシー調理がしたい → シャープ「ヘルシオ」
・日常的にオーブンを使ったり、パン・クッキーなどを焼いたりしたい → 30L以上のオーブンレンジ(東芝、日立、パナソニック)
・オーブン料理もしたいが、1人または2人分で → コンパクトなオーブンレンジ(バルミューダ、シロカ、象印)
・おいしく温められるだけでいい → 機能特化型のオーブンレンジ(バルミューダ、象印)

 

3.「上位モデル」「下位モデル」のどちらにするか検討する

サイズや必要な機能が決まってきたら、型番を入手して比較していきましょう。

 

「よく教えてほしいと言われるのが、上位モデルがよいのか、それとも下位モデルでもそんなに劣らないのか、という点です。ここに “型落ち” (新製品が発売されたことで旧機種となった製品のこと)も加わると、迷ってしまいますよね。

わかりやすいのは、30L以上の大型オーブンレンジを購入したいなら、迷わず各メーカーの最上位モデルを買いましょう、という点です。こちらのオーブンレンジで予算を下げていくとなると、どうしても機能が少なくなってしまい、パフォーマンスの引き算になっているものが下位モデルになってくるのです。たくさんの機能を必要としないなら、下位モデルに落とすのではなく、欲しい機能だけが備わっている新規参入メーカーのものをおすすめします」

 

家電YouTuberおすすめのオーブンレンジ7選

では具体的に、30L以上と大型のハイスペックモデルと、必要な機能だけが高性能で備わったミドルレンジモデル、それぞれから、おすすめモデルをまさとパパさんにおすすめしていただきました。

 

■ ひとり暮らし〜2人家族用にぴったり! 新規参入のコンパクトなオーブンレンジ

・スタイリッシュなデザインで唯一無二の存在感

バルミューダ「バルミューダ ザ・レンジ
5万2800円〜(税込)
サイズ:18L
発売年:2017年

2017年に発売して以来、ロングセラーとなっているバルミューダのオーブンレンジ。小型ながらも機能は抜群で、発酵機能もついているなど、オーブンとしての満足度も高い商品です。

「バルミューダのオーブンレンジの特筆すべき点はやはり高いデザイン性でしょう。レンジが終わるチン! という音には実際のギターの音色が使われているなど、操作音や調理中の効果音も洗練されていて、新しい価値を生み出しています。自動あたため機能や解凍機能など、できることをぐっと絞っているのも、使い勝手がいいですね。一般的に1000Wの電子レンジが多いなかで800Wしかありませんが、十分だと思います」

 

・ “解凍” 上手になりたいならシロカがおすすめ

シロカ「SX-20G151
3万4980円(税込)
サイズ:20L
発売年:2022年

2021年に電子レンジ市場に参入したシロカが発売したオーブンレンジは、SX-20G151。コンパクトで左右と背面に隙間を開けず設置できるのも魅力的です。

「シロカのオーブンレンジの特徴は、解凍の技術に優れているところで。ムラなくじょうずに解凍ができるので、冷凍ごはんや冷凍食品などを解凍したい人に向いています。また、価格的にも手が出しやすいので、電子レンジだけでいいかなと思っていた人でも、オーブンつきのものを検討することができます」

 

・揚げ物がサクサクに温められる “サクレジボタン”

象印「オーブンレンジ EVERINO(エブリノ) ES-GT26
オープン価格(実勢価格6万5780円・税込)
サイズ:26L
発売年:2022年

まさとパパさんイチオシのEVERINOは、象印が17年ぶりに再参入したと話題になった商品です。

「おすすめなのは、コロッケや唐揚げなどをカリッと温められる、サクレジボタンがあること。焼き魚やハンバーグなども、電子レンジだけで加熱するとべちゃっとしがちですが、EVERINOにはレジグリという機能があり、レンジで温めてからグリル機能で仕上げてくれます。オーブン料理をたくさんするというよりは、おいしくリベイクしたい、という方におすすめしたいです」

 

■ 2〜4人家族で料理中心に使いたいなら、30Lの大型オーブンレンジ

・過熱水蒸気のみで焼き上げる独自の調理法

シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30
オープン価格(実勢価格17万4000円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

100℃を超える温度に加熱された水蒸気で調理するウォーターヒート技術を使い、焼き目をつけながら食材を焼き上げられるオーブンレンジです。

「油分や塩分などを落として焼くことができ、ヘルシー調理をしたい方にはヘルシオをおすすめします。2022年モデルは、あたため機能がバージョンアップし、焼き魚や照り焼き、冷凍パンなどをできたての状態に戻す “おいしさ復元” ができるようになりました」

 

・350℃でパンやピザもふっくら本格的

東芝「石窯ドーム ER-XD7000
オープン価格(実勢価格12万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

業界最高(2023年2月1日現在、国内家庭用100Vオーブンレンジにおいて)という350℃の高火力と、丸みを帯びた天井で熱対流がよいのが特徴の石窯ドームは、お菓子作りやパン作りをする人から絶大な支持を得ています。

「石窯ドームを選ぶなら、やはり350℃という機能をどう活かせるか考えたいですね。お菓子やパンを作る人にはもちろんおすすめですし、深さ5cmの深皿がついているので、シチューやアクアパッツァなども作ることができます」

 

・熱風旨み焼きでお肉の表面はこんがり、中はジューシー

日立「ヘルシーシェフ MRO-W10A
オープン価格(実勢価格10万5500円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

「熱風旨み焼き」という機能が備わっているオーブンレンジです。焼網の上に下味をつけた食品をのせ、液晶画面で肉の種類や形状を選択するだけで、赤外線センサーが食品の表面温度を見極め、ちょうどよく自動調理してくれます。付け合わせの野菜も一緒に調理できます。

「ヘルシーシェフはとにかく高機能で、自動調理に優れています。自動調理メニューが減ったりタッチパネルでなくなったりはしますが、機能としてはひとつ下のMRO-W1Aでも十分なくらいです」

 

・スチーム機能にすぐれている人気モデル

パナソニック「スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10A
オープン価格(実勢価格15万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

スチーム機能にすぐれているオーブンレンジで、2022年モデルでは食器を入れると、ヒーターとスチームで除菌できるコースがつきました。グリル機能も進化し、自動調理のレシピも豊富です。

「塩分や脂を落とす調理や、餃子などもふっくらカリッと焼き上げられるスチーム&グリル機能など、毎日の料理のグレードをあげたい人にぴったりです。自動調理機能は忙しい人にも便利で、冷凍うどんなどもそのままグリルに入れて調理できます」

 

 

今やオーブンレンジは、自炊しない人にとっても必需品なのかもしれません。買ってきたお惣菜を今よりもっとおいしく温められたら、それだけでQOLが上がるはず。ライフスタイルに合うオーブンレンジを見つけて活用してみてはいかがでしょうか。

 

※価格はいずれも編集部調べ

 

プロフィール

家電YouTuber / まさとパパ

家電量販店での販売員歴10年のキャリアを活かし、家電YouTuberとして独立。業界にいたからこそわかる裏話やトレンド情報を発信している「まさとパパの家電チャンネル」は、チャンネル登録数6万人を超えるコンテンツに。家電を買う前にチェックすると失敗しないと、ユーザーから信頼されている。
YouTube

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

「神家電だと思ってます」家電のプロが11年愛用するレンジグリルって?

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【神家電登場!】三菱の超便利レンジグリル降臨!」をお届けします!

 

【今回紹介する動画はコチラ】

 

任せておけば、勝手に調理してくれる「神家電」

三菱電機の「レンジグリル ZITANG(ジタング) RG-HS1」は、ほったらかしでも時短料理ができる調理家電。「高精細デジタル赤外線センサー」を搭載し、瞬時に食品の温度を測って自動で「レンジ→グリル」をリレーさせる独自の機能を持っています。サリーさんによると、本機との付き合いはとても長いのだとか。

「初代モデルが出たのが2011年。ずいぶん前だけど、知らない人がいまだに多くて。そして、私はもうずっとずっといろいろなテレビでも紹介してるけど、調理家電のなかでもオーブンレンジ系のなかでも一番だと思っています。ほかに素晴らしいモデルもあるんだけど、日常使いでお年寄りでも誰でもカンタンに使える。 調理もできるし、温め直しも何も考えないで全部この人が勝手にやってくれる。とにかく『神家電』だと思ってます。

 

温めたいときは、だいたい(デフォルトの)80℃にすればちょうどいい感じになる。『ちょっとアツアツがいいな』っていう時は、このプラスボタンを1回だけ押すと85℃になって、あとはスタートボタンを押すだけなんです。(メニューの)『のみもの』というのは、『60℃にしますよ』ということ。あとはお任せでボタンを押すだけ。何も考えなくていいんです」

 

庫内は高さ15cmでも不便なし

「庫内は高さが15cmしかなくて、『なんでこんなに狭いの?』と思うかもしれないけど、これは必要にして十分な高さ。いろいろなところで売っているマグカップも、90~95%のマグカップはこれ以上背が高くないから入る。オーブンも予熱なしですぐに使えるし、大抵のものはこれで調理ができます。

なので、私はこの大きさで不便を感じたことがないし、なんてったってうちの自宅でずっとずっと11年間使い続けてますから。あまりにも使い続けて、ちょっと途中で調子が悪くなったら、代替わりして同じものを使うぐらい。超愛用してますね。ポイントはレンジグリル。レンジグリルっていうのはまず食材をレンジで温めて、センサーが火が通ったと認識したら、自動でグリルに移行して焼き付けに入ってくれる。だから、食材の量が多ければ、レンジの時間が長くなるし、少なければ短くてすぐにグリルに行く。というように、全部センサーで見てくれるから、お任せでいいんです」

 

安全で簡単な焼きそば作りにチャレンジ!

続いて、お気に入りの付属品を取り出すサリーさん。

「ちなみにオーブンに入れる鉄板、角皿は普通だいたい黒ですよね。ところがこれは、『お料理したときにこのまま食卓に持って行ってください』ということで、珍しいセラミック製のホワイトのお皿が付いているんです。素敵ですよね。全然違います」

このホワイトのお皿を使って、いよいよ調理の実演へ。「火を使わない焼きそばが、コレだったらものすごく簡単にできる」とのことで、今回は焼きそばを作っていきます!

 

「焼きそばの麺は、今回は見映えがいいように2玉にしていますが、1人分なら1玉を広げればいいし、乗せられるだけ乗せてもいい。あとはセンサーが付いているので、いかようにもなります。最初に麺、その上に野菜を広げる感じですね。(さらに肉を乗せるサリーさん)私、豚バラ肉好きなんだー。そして、この材料を乗せた白い角皿を庫内に入れました。で、レンジグリルの『調理』を選んで、あとは待つだけ」

 

唐揚げもブリの照り焼きもお任せでOK!

焼きそばを調理している間、「ZITANG」の良さを熱く語るサリーさん。

 

「同じように、セラミックの角皿の上に網を乗っけて、唐揚げ粉をまぶした鶏肉を並べると唐揚げもできます。ブリの照り焼きもできちゃう。あれも焦げ付きやすくてパサパサになりやすいけど、それもお任せでOK。1切れだったら量に応じて早くできるし、4切れだったらそのぶん時間がかかるだけ。ラクでしょう? 私が『神家電』という理由もわかるでしょ?」

 

 

と、話しているうちに、焼きそばが完成しました!「ほら見て! この(豚肉の)カリカリの感じ、すごいでしょう?」と満面の笑みを浮かべるサリーさん。

果たして、「ZITANG」におまかせででき上がった焼きそばのお味は? さらに、そのあとはスーパーで買った揚げ物を温め直したものも試食します。気になる試食の様子は、以下の動画をチェックしてみてください!

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

バルミューダ最新トースターの新機能「サラマンダーモード」を徹底レビュー! 4つの料理で「メイラードおじさん」も大満足

「BALMUDA The Toaster」(バルミューダ ザ・トースター)といえば、「スチームテクノロジーと完璧な温度制御によって誰でも簡単に、驚くほどおいしいトーストを作ることができる」とされるバルミューダの看板商品。その新モデル「BALMUDA The Toaster Pro」(バルミューダ ザ・トースター プロ)が9月15日に発売され、編集者から筆者にインプレッション依頼が舞い込んできました。しかも、ちょっと変わった方向性で。

↑「BALMUDA The Toaster Pro」は実売価格3万5200円。プロ仕上げの火入れを実現する「サラマンダーモード」が最大の特徴です

 

編集者いわく、「中山さん、レビュー記事でよく“メイラード反応”という言葉を使いますよね。正直、なんだよメイラードって。誰もが知っていると思うなよ……と苦々しく思っていたんですが、バルミューダの新作トースターがまさにメイラードなトースターなんですよ。発表会のプレゼンで、社長がその言葉を口にしていまして。そこで、ぜひ中山さんに『メイラードおじさん』として『BALMUDA The Toaster Pro』のメイラードっぷりを試してほしいんです」とのこと。

 

メイラードおじさんとは一体……(苦々しく思われていたのか……)。ともあれ、メイラード反応とトースターとの関係が深いのは確かですし、まあいいでしょう。

 

「メイラード反応」とは、焼き目をつけると美味しくなること

まずは、さっきから話に出ている「メイラード反応」(英語でMaillard reaction)について説明していきましょう。これは、糖とアミノ酸を加熱することで、褐色物質の「メラノイジン」などが発生する反応のこと。食材を加熱すると茶色くなる現象であり、これに伴って香りやうまみも生成されます。要は、「焼き目をつけると美味しくなる」ということですね。

 

例えば、「おこげが好き」「炙り寿司が好物」「ベーコンはカリカリ派」「プリンは蒸しより膜がある焼きプリンがイイ」といった人は、メイラード反応の恩恵を受けているといえるわけです。

↑左右の違いがメイラード反応の強弱です

 

メイラード反応を存分に楽しめる「サラマンダーモード」

そして、このメイラード反応を存分に楽しめるのが「BALMUDA The Toaster Pro」の新機能「サラマンダーモード」。火力を上火に一極集中させることで、数秒のうちにこれまでの1.4倍もの熱エネルギーを食材に届けます。これにより、短時間で食材の表層に強い焼き目をつける=メイラード反応を起こして美味しくしながら、本来の食感や風味を活かした調理が可能となるのです。

↑モードダイヤルの右下に見えるのが、新たに追加されたサラマンダーモード

 

↑本体上面には各モードの解説が記載されています

 

ちなみにサラマンダーというのは、ゲームやファンタジー小説などで登場することもある火の精霊のこと。おじさんたちにはコナミ「グラディウス」シリーズのシューティングゲーム「沙羅曼蛇」でもおなじみですね。

 

一方で、料理業界でサラマンダーは料理の仕上げに焦げ目をつける調理器具として知られ、フレンチレストランを中心に重宝されています。「BALMUDA The Toaster Pro」は、この調理器具の機能を搭載したトースターというわけです。

 

サラマンダーモードのトーストは明らかに香ばしい

まずは定番のトーストでその真価を試してみました。4枚切りの厚切り食パンを用意し、そのうち2枚をトーストモードで3分焼き、片方はさらにサラマンダーモードで15秒仕上げました。

↑「BALMUDA The Toaster」でもおなじみの、水を入れる所作。これによって庫内にスチームが充満し、サクふわ食感に焼き上がるのです。なお、サラマンダーモードやクラシックモード(170℃、200℃、230℃で焼く)では水を入れません

 

焼き上がりは下の写真の通り。サラマンダーモードを使ったほうが明らかに香ばしいビジュアルです。また、しっかりとしたメイラード反応によって香りもワイルド。味の違いはどうでしょうか。

↑写真右がサラマンダーモードを使用したトースト。香ばしさの違いは一目瞭然。これぞメイラード反応の妙!

 

トーストモードだけで焼いたほうはサクサクのふわもちで、これはこれで十分なおいしさ。一方のサラマンダーモードで「追い焼き」したほうは、ふわもちの弾力はそのままに、表面がザクザク食感に。断面をチェックすると、サラマンダーモードを使ったほうが、メイラード反応によるサクサクの表層が深くなっていることがわかります。

↑断面を見ると、サラマンダーモードを使ったほう(右)がサクサクの層が深いです。サラマンダーモードを使うレシピは、「ゴールデン・バタートースト」として公式サイトに載っているのでご参考ください

 

どちらがおいしいかは好みによると思います。前述したような、おこげが好きな人、香ばしい風味が好きな方はサラマンダーモードのほうが好きと感じるかもしれません。

↑香ばしい風味がバターにマッチ

 

ピザは生地と耳がクリスピーな食感に

「BALMUDA The Toaster」シリーズは、パン以外もおいしく調理できるのが魅力のひとつ。続いて、パン以外をサラマンダーモードで焼いたらどうなるのかを試してみました。まずはピザのリベイク(焼き直し)から。

↑チーズトーストモードで4分焼いたのち、サラマンダーモードで15秒追い焼きします

 

サラマンダーモードは一気に最高温度で焼くので、焦げすぎてしまうこともあります。そのため、前面パネル(窓)から目を離さずに見守ることがオススメ。ピザではいい感じにサラミ表面の脂がジュワッと浮き立つ様や、メイラード反応によってチーズがほどよく焦げるシーンも見ることができました。美味しいものが出来上がっていくのを見守る時間って、ワクワクしますよね。

↑好みの焼き加減になったら、既定の時間を待たずに取り出してもOK

 

サラマンダーモードで焼いたピザは、耳を含むクラスト(生地)がカリッとクリスピーに。一般的なピザはクラストがふにゃっとなりがちですが、このリベイクでは土台がほどよくハードでしっかりした食感でした。メイラード反応による香ばしさも加わって、食欲を刺激する仕上がりとなりました。たった15秒でこの差が出るのはサラマンダーならではですね。

 

パーティに出せそうなおしゃれなタパスもカンタン

次はマッシュルームのガーリックグリルを作りました。調理はカンタン。ヒダの部分に刻んだ生ハムとニンニクをのせ、オリーブオイルを適量かけて焼くだけです。

 

「BALMUDA The Toaster Pro」では、クラシックモードの230℃で8分焼き、仕上げにサラマンダーモードで2分。これだけで、スペインバルのタパス(小皿料理)のような一皿が完成しました!

 

イイ感じのメイラード反応で見た目はもちろん、味のほうもばっちり。マッシュルームはジューシーで、生ハムとニンニクはカリカリのナイスなメリハリ食感に。きのこ特有のうまみに、ニンニクのコクと生ハムの塩味があるので、味付けしなくても十分ウマいです。

↑マッシュルームの調理には、オリジナルの別売アクセサリー「野田琺瑯ホワイトバット 21取(ロゴ入り)」1760円(税込)を使いました。もちろん、他社のバットでも代用できます

 

↑白ワインやビールが飲みたくなる味。パーティのフィンガーフードに最適なサイズ感もナイス

 

「2段攻め」で魚はふっくらパリパリのレストランレベルに!

ラストは魚料理。こちらはもう、素材だけで挑戦してみようと思い、鯛の切り身にオリーブオイルと塩こしょうだけでシンプルにいきました。身はふっくら仕上げるため、通常の火入れにはトーストモードを活用します。

↑これはまだノンメイラードな状態。まずはトーストモードで15分、じっくりふっくらと焼いていきます

 

焼き上がったら、サラマンダーモードで2分30秒追い込んでいきます。すると、ラストは皮目がパリッとしたビジュアルに。ナイスメイラード! これは期待できます。

↑皮目がぷっくりと丸くふくれ上がり、間違いなく美味しい仕上がりに!

 

こうして鯛のポワレが完成。味わってみると、身のふっくらとしたみずみずしさと、香ばしい皮のパリパリ感が絶妙なコントラスト。最適なメイラード反応が功を奏し、レストランレベルといっても過言ではないウマさ。魚を手軽においしく焼くなら、トーストモードとサラマンダーモードの2段攻めで決まりでしょう!

↑レストランレベルに仕上がりました!

 

今回、メイラード反応にアツく焦がれる「メイラードおじさん」として「BALMUDA The Toaster Pro」をインプレッションしてきましたが、どの料理もナイスメイラード! おじさん納得の仕上がりでした。サラマンダーモードで表面をサッと炙るだけで、料理の風味だけでなく、シズル感も大幅アップ。表面がカリっと焼けていく視覚効果も相まって、料理がより楽しく、美味しくなりました。みなさんもぜひご自宅で、極上のメイラード体験を味わってみてはいかがでしょうか。

 

「ヘルシオ グリエ」でベーグルが美味しく焼けるって本当? 家電のプロがBLTサンドを作って検証!

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【絶品ベーグル】ヘルシオ グリエでベーグルがさらに美味しくなりました!」をお届けします!

 

【今回紹介する動画はコチラ】

 

普通のトースターとは一線を画す「ヘルシオ グリエ」

シャープの「ヘルシオ グリエ」とは、たっぷりの過熱水蒸気(100℃以上に加熱させた水蒸気)で焼くトースターのこと。まずは昨年発売された「ヘルシオ グリエ」の新モデルをチェックするサリーさん。

「結構オシャレなんですよね。いい感じのデザインじゃない? まわりがホワイトだけじゃなくて、前面がブルーグレーっぽくなっている」

 

続いて、「一見、今どきのトースターですが、ポイントはここなの」と、天面の右端から小さな筒型のタンクを取り出したサリーさん。

「ここに水を入れて使います。『ヘルシオ グリエ』という名前だけあって、『ウォーターオーブン』と言われている『ヘルシオ』の過熱水蒸気の部分を取り出した感じ。水の力で焼くので、ちょっとほかのトースターとは一線を画しています」

 

ベーコンとベーグルが同時に美味しく焼ける!

ベーグルがお好きというサリーさん。「ヘルシオ グリエ」だとベーグルも美味しく焼けるとのことで、これを使ったBLTサンドに挑戦!

「ベーグルって普通のトースターで焼こうとすると、外側はカリッとするんだけど、もっちり感がなくなってパサパサになりがちじゃないですか。それがコレだともっちりと美味しく焼けるんですって! あともうひとつ、普通はベーグルとベーコンをいっしょに置いたら、片方はカリッと焼けても、もう片方は真っ黒になるんじゃないか……って思わない? でも、コレだと温度帯にかかわらず、例えば冷凍と常温のものを一緒に焼いても同時に美味しくできあがるんです。ウォーターオーブンの特性ってすごいんですよ!」

 

絶妙な焦げ目がついたベーグルが焼き上がる

小さなタンクに水を入れて本体にセットし、「強モード」「6分」に設定するサリーさん。ダイヤルを回すと時間の表示がライトブルーに発光します。

「これがキレイなんだ! 心躍りますよね。あとは6分待ちます。見て見て見て! (窓の内側に水滴がついて)ほら、水蒸気が充満してますね。(時間が来たので)開けてみるよー……あっ、いい感じ。ほら美味しそう! いい香りがする!! 表面だけがパリンと焼けてる。

 

続いて、クリームチーズをつけて食べるための、ブルーベリーのベーグルとココアのベーグルも焼いていきます。トーストモードで3分ですね……。(完成のアラームが鳴り、ドアを開けるサリーさん)うわぁ、いいニオイ! ほら見て、弾力がある。早く食べたいので試食タイムです!」

 

焼き上がったベーグルを前に、サリーさんもうれしそう。ベーコンを挟んだBLTサンドは、ベーグルの表面に焦げ目がついていてものすごく美味しそうです。「ガブッと試食いきます!」とサリーさん。さて、気になるお味のほうは? 笑顔があふれた試食の様子は、以下の動画をぜひチェックしてみてください!

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

 

冷めたおかずが「できたて」に!? ウォーターオーブンヘルシオの「おいしさ復元」機能を体験してきた

水蒸気を加熱して300℃にも達する過熱水蒸気で調理するシャープのオーブンレンジ「ヘルシオ」。脂分と塩分を落としてヘルシーな調理ができると一世を風靡し、最近ではAIoT(※)対応により使う人の嗜好や食習慣を学習して最適なレシピを提案してくれるまでになっています。そんなヘルシオの最新モデル「AX-XA30」は、世相を反映した機能を搭載し、より食生活を豊かにするキッチンツールへと進化しました。体験会で目の当たりにしたその実力を、以下でレポートしていきます。

※AIoT……シャープの造語。IoT(モノがインターネットに接続して、相互に情報をやりとりすること)とAI(人工知能)を組み合わせたもの

↑ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30。写真のカラーはバイブレーションシルバー。外形寸法は幅490×奥行430×高さ420mm、質量約23kg、総庫内容量30L(2段調理)、定格消費電力はレンジ1460W、オーブンおよびグリル1410W、掲載メニュー数(自動メニュー数)は256メニュー。実売価格は20万5700円(税込)

 

高止まりする中食ニーズに応える機能を搭載

シャープによると、2020年初春に発生したコロナ禍により巣ごもり需要が急拡大する中、在宅勤務が長期化することで食生活にも大きな変化が生まれました。すなわち、家で作る内食(うちしょく)だけでなく、スーパーマーケットやデパ地下などで惣菜を買って帰り家で食べる中食(なかしょく)が増加し、ニーズが高止まりしているというのです。

↑コロナ禍により外食が減り内食と中食が増え、この傾向は今年も続いている

 

さらに、冷凍食品の利用頻度も増加しています。これは、冷凍技術の発達で冷凍食材や冷凍料理の種類が増え、さらに美味しくなったことと、お取り寄せできる全国各地の名産品の種類が増えたことによるもの。

↑巣ごもり需要の拡大で冷凍食品の需要も増えている

 

そこで、9月15日に発売した「ウォーターオーブン ヘルシオ」の新モデル「AX-XA30」では、冷めたおかずや惣菜などをできたてのような食感に復元する「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能を搭載しました。

 

スーパーマーケットなどで買ってきた惣菜だけでなく、家族の食事のタイミングがずれたときも電子レンジを使って温め直すことは頻繁にあります。しかし、電子レンジで温め直した場合、水分や脂分が出てきてベチャッとしたり、あたため過ぎて肉が硬くなって美味しくなくなったりということはよくあります。また、コンベクションオーブンであたためると、表面はこんがり焼けても中は冷たいまま、ということはよくある話。できたての食感に戻すなんて、ほぼ不可能といってよいでしょう。

 

その点、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能は、過熱水蒸気と水蒸気を使って温めるのですが、過熱水蒸気は高い熱量により表面を焼きながら食材の中心まで早く熱を通すという特性がある一方、食品に触れると水に変化して食材に適度な潤いを与えるという特性もあるため、できたてのような食感に復元することができるのです。

↑レンジあたために比べて、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」は揚げ物ならサックリ、蒸し物ならしっとりとした出来たての食感を復元できる

 

↑「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」は、遅く帰ってきた家族の夕食の温めから、唐揚げやたい焼きなどテイクアウト食品の温めにも使える

 

↑食パンや惣菜パンも焼きたてのような食感を味わえる

 

「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したものを試食!

もともと、揚げ物と蒸し物で同様の機能はあったのですが、従来はあたためメニューの下の階層にぶら下がっており、選ぶのにワンアクションが必要でした。その点、新製品では「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」のひとつとして独立させて使い勝手を改善するとともに、新たに焼き物とパンもワンタッチメニュー化して「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」に追加。焼き物はふっくらと柔らかい食感の中に香ばしさを維持し、パンモードでは生食パンのふんわりした食感を再現します。

↑火加減も時間もすべてオートで設定できる「まかせて調理」メニューの中に、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」を独立メニューとして設置

 

↑「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」メニューの中に、「揚げたてさっくり」(揚げ物)、「焼きたてふっくら」(焼き物)、「蒸したてしっとり」(蒸し物)、「焼きたてパンふんわり」(パン)の4種の復元メニューを設置

 

↑ロールパン、フランスパン、クロワッサン、生食パンの4種類に最適な焼きたて復元設定を用意

 

実際に同モデルの「まかせて調理」で調理したばかりのものと、調理から数時間たったものを「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したものを試食して比較しましたが、ポテト、焼き鮭、鶏の照焼きともにほぼ同じ食感。パサつきもベトつきもなく、できたてのように美味しかったです。

↑「まかせて調理」で調理したばかりのもの(右)と、調理から数時間たったものを「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したもの(左)

 

↑中華まんをレンジで温めると通常は水分が飛んで重量が減ってしまうが、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」なら逆に水分が増えて重量が増す。つまり、ふかふかの中華まんができ上がるというわけ ※写真は加熱後にラップしたもの

 

「食べごろ解凍」を使って短時間で美味しく解凍

このほか、冷凍食品を美味しく食べられるように、解凍機能も一新しました。従来、冷凍した刺し身や挽き肉を解凍する場合はレンジとスチームをかけあわせていましたが、食材の大きさや形によって加熱ムラができたり、火が通り過ぎて煮えてしまったりすることも。また、お取り寄せした冷凍食品はレンジ解凍ができないものが多く、解凍の手間が面倒でした。例えば、ローストビーフやケーキは冷蔵室で一晩かけてゆっくり解凍しなければならず、刺身はシンクで水を流しっぱなしにする流水解凍が基本。

 

その点、ヘルシオ新モデルでは、ネット上の「COCORO KITCHENレシピサービス」から専用メニューをダウンロードできる「食べごろ解凍」を用意しています。

 

こちらは短時間で庫内を蒸気で満たし、高密閉シールドで蒸気の充満状態をキープ。さらに庫内の蒸気をファンで循環させて食材にまんべんなく水蒸気を当てていきます。水蒸気が食品に触れて水に変化すると、表面で潜熱(せんねつ)という熱が発生し、この潜熱によって凍った食材を溶かすという仕組み。これにより、どんな形状の食材でもムラなく、加熱し過ぎることなく短時間で解凍できるといいます。

↑食べごろ解凍の仕組み。水蒸気の力でやさしく解凍する

 

↑冷蔵室で半日かかる冷凍ローストビーフの解凍は約30分で食べごろに。通常は10-15分ほど流水解凍の必要があるカツオのたたきは約20分で解凍できる。冷凍笹だんごや冷凍クリームパンも大幅に解凍の時間を短縮可能

 

↑「食べごろ解凍」では、食材に応じてダウンロードした専用メニューを使用。「COCORO KITCHEN レシピサービス」でメニューの種類は順次拡大していく予定

 

↑通常、生クリームはレンジ加熱不可だが、ヘルシオの「食べごろ解凍」なら冷凍カットケーキも解凍できる。丸鶏のような厚みのある食材も解凍可能

 

↑ローストビーフは中まで火が通ることなく、ちょうどよい具合に解凍できている

 

なお、「AX-XA30」はシルバーとレッドに加え、新色としてブラウンも用意しています。近年、ダーク系の落ち着いたデザインでキッチンを統一することが流行しており、そのニーズに応えるためだそう。

↑カラバリはバイブレーションブラウン(左)、バイブレーションレッド(右)とバイブレーションシルバー(写真は記事冒頭)を用意

 

昨今の円安や材料費の高騰により家電製品の価格は上昇傾向にあり、新型ヘルシオのスタート価格も前機種より1割ほど上がっています。ただ、劇的に変わった食生活にマッチする「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」「食べごろ解凍」機能は極めて魅力的に映りました。我が家もほぼ100%在宅ワークになったことで、1日3食すべてを手作りするのは手間がかかるため、惣菜や冷凍食品を使う機会が増加。でも、今使っているレンジで温めると、その美味しさが半減するんだよなぁ……。本当にヘルシオで作りたての味が蘇るなら、1日3食の喜びが変わってくるはず。これは実際に家で試してみたくなりますね。

バルミューダの最新トースターは「焦がし」が絶妙! 新機能「サラマンダーモード」の絶品料理を食べてきた

バルミューダ躍進のきっかけとなっただけでなく、日本国内に高級トースターブームを巻き起こすきっかけともなった「BALMUDA The Toaster」(現行モデル2万7940円・税込)。現在までに累計150万台を販売した日本一有名なトースターです。実は、2015年の発売以降は安全性を高めたり、カラーバリエーションを増やしたりと細かなマイナーチェンジは重ねてきたものの、機能・性能に大きな進化はありませんでした。

 

そんなバルミューダが今回、7年目にして初めて新機能を搭載した「BALMUDA The Toaster Pro」(バルミューダ ザ・トースター プロ)を9月15日に発売します。価格は3万5200円(税込)。新機能「サラマンダーモード」を搭載したProモデルはどこまで美味しくなったのか、試食会付きのプレス発表会に参加してきたので、その様子をレポートします。

↑9月15日に発売する「BALMUDA The Toaster Pro」。実売価格は3万5200円(税込)。カラーはブラックのみだが、従来モデルよりも濃い黒色で高級感を醸し出す。取っ手とダイヤル、モードサインにプロの調理器具をイメージしたアクセントカラーを採用

 

あるシェフとの出会いが生んだ新機能「サラマンダーモード」

「2015年のBALMUDA The Toasterの発売に向けて、我々は5000枚ものトーストを焼きました。そうして作り込んだBALMUDA The Toasterに対しては、『もうやることはないだろう』と思っていました」と、バルミューダの寺尾 玄社長は振り返ります。ところが、そんな考えを覆したのが、ある一人のシェフとの出会いだったのだとか。

 

かつて、とあるホテルのバーでワインを楽しんだ際、美味しいおつまみがほしくなった寺尾社長は、自己流レシピでステークアッシェ(挽き肉のステーキ)を作ってくれないかとワガママを言ったそう。これに対して同ホテルのシェフが快諾し、さらには寺尾流レシピを本人より美味しく作ったとのこと。そのシェフがバーを退職すると聞いた寺尾社長は「バルミューダで一緒に仕事をしませんか」と誘い、2021年6月、バルミューダ初のシェフが入社することとなりました。それが岡嶋伸忠シェフです。

↑バルミューダの岡嶋伸忠シェフ(左)と寺尾玄社長(右)。今回の新モデルは岡嶋シェフ考案によるもの

 

岡嶋シェフは現在、バルミューダでキッチン製品のおいしさ体験の品質担保責任者として製品に携わる一方で、レシピの開発も担当しています。その岡嶋シェフが提案してきたのが、BALMUDA The Toasterにサラマンダーモードを搭載するというアイデア。「サラマンダー」とは、高温で料理の表面に焼き目・焦げ目をつける業務用の調理器具で、レストランなどでグラタンや焼き魚の仕上げに使われています。

 

「“命がけ”というには大げさかもしれないが、BALMUDA The Toasterはそれほどこだわり抜いて作った渾身の製品だったので、最初、話を聞いた時は全く魅力を感じませんでした。しかし、実際に岡嶋シェフがサラマンダーモードで作った料理を試食したら、衝撃を受けたのです」(寺尾社長)

 

新搭載した「サラマンダーモード」とは、上ヒーターだけに火力を集中させ、高温で一気に焼き上げるモード。従来から、「クラシックモード」で230℃の高温調理ができるモードがありますが、クラシックモードは上下ヒーターのオン/オフ繰り返し徐々に庫内温度を上げてゆき、庫内全体を230℃に保って食材全体をじっくりと調理するのに対し、サラマンダーモードは上ヒーターだけを一気に230℃の最高温度に引き上げるという違いがあります。従来の1.4倍の熱エネルギーによって、食材の上面だけを高温でパリッと仕上げるのが同モードのメリットになります。

↑追加したサラマンダーモードは従来通りモードダイヤルで選ぶ

 

↑天板のモード説明にもサラマンダーモードが加わった。使用時間は最大3分

 

↑トーストに焼き目をつける様子

 

トーストの食感はさっくりの“さ”に薄い濁点が付いている感じ

サラマンダーモードをトーストに使う場合、まずはいつものようにトーストモードで焼き、いつも自分が設定している時間より30秒だけ短く設定します。いつも3分30秒でパンを焼いているなら、3分に設定してスイッチオン。焼き上がったら次にサラマンダーモードに設定して30秒焼く。

 

ここで注意しなければいけないのが、放ったらかしにせずにトースターの前に張り付いて焼き具合に目を光らせること。サラマンダーモードは一気に最高温度に到達するゆえに、ちょっと目を話した隙に焼きすぎてしまい、焦げて真っ黒になることも。自分の目で判断し、好みの焼き加減になったら30秒を待たずに取り出しましょう。

↑サラマンダーモード使用中にトーストを見守るのは、自分好みの焦げ目、食感を得るための大切な儀式。寺尾社長いわく、これにより「調理する喜び」を感じることができるとのこと

 

というわけで、通常のトーストモードで焼いたバタートーストにサラマンダーモードを追加したバタートースト(ゴールデンブラウン・トーストと呼ぶそう)を食べ比べてみました。通常のトーストモードは、いつものバルミューダの味。美味しいです。一方、サラマンダーを加えたバタートーストは、不思議な食感です。トーストの上面だけが歯ざわりが増しているのですが、硬いわけじゃない。サクッとしているのだけど、とても軽い食感なのです。一般的なトースターで追い焼きをした場合は全体的に硬くなって焦げ気味になりますが、サラマンダーモードは違う。焦げてはおらず、新たに薄い香ばしい層が加わった感触です。ああ、言葉でうまく説明できない!(笑)

↑サラマンダーモードで焼き上げたバルミューダ推奨レシピ「ゴールデンブラウン・トースト」。染み込んだバターの香りと濃厚な味、こんがり焼けたパンの香ばしさとサクッとした食感がミックスした極上のトーストでした

 

トーストについて寺尾社長は、サラマンダーモードで短時間焼くことで、表層にメイラード反応(加熱によって糖やアミノ酸が反応して褐色に色づき、旨みや香りが出ること)の層がわずか0.55mmプラスされ、それが食感の違いを生んでいるといいます。

 

「さっくりの“さ”に薄い濁点が付いている感じ。さっくりとざっくりの中間くらい。それでいて中の水分は失われていないのでモチモチ感が残っています。これまでのバルミューダは、自動制御によっていかに簡単に食べる喜びを提供できるかに挑戦してきました。サラマンダーモードは最後に自分自身が関与することで、自分だけのオリジナルレシピを作る喜びを提供します」

↑左がトーストモード+サラマンダーモード、右が通常のトーストモードのみ。左のトーストの上面にだけごく薄い焦げができており、サクッとした不思議な軽い食感が加わる

 

発表会ではこのほか、「The ニューヨーク・ピザ」「The オイスター」(牡蠣のエスカルゴバター焼き)、最後にデザートとして「クレーム・ブリュレ」が振る舞われました。いずれもサラマンダーモードで最後に上面の表面だけをパリッと焼いたもの。素材本来の味・食感を損なうことなく、香ばしさだけをプラスした絶品でした。

↑The ニューヨーク・ピザは、230℃のクラシックモードで4分半焼いた後、サラマンダーモードで約1分加熱。仕上げに上火だけで加熱したので、ピザ生地が焦げてカチカチにならずに表面さっくり中もちもち。上にかかったチーズはちょっと焦げ目がつきながらトロトロ、サラミはアツアツと、絶妙のバランス

 

↑The オイスターは200℃のクラシックモードで4分加熱後、サラマンダーモードで1分加熱。魚介類は火が通り過ぎると硬くなって美味しくなくなるが、サラマンダーモードは上火のみでパン粉と香草を炙るだけなので、香ばしい風味と生牡蠣のみずみずしさを同時に味わうことができる

 

↑最後のデザートにクレーム・ブリュレ。一般的には、上面にまぶしたグラニュー糖をガスバーナーの炎で炙るが、サラマンダーモードなら約5分の加熱でパリパリに仕上げられる

 

↑見よ、この表面パリパリ、中トロトロのクレーム・ブリュレを! 美味しそうでしょう?(美味しかったです)

 

新たなキッチン家電にも期待が高まる

バルミューダのこれまでの製品開発は“横跳び展開”でした。他の家電メーカーのように既に発売した製品のバリエーションを作ったり、改良・進化した製品を毎年発売したりすることはなく、基本的に1ジャンル1製品として、次々と別ジャンルに挑戦していくスタイルだったのです。しかし、既にクリーナーでは「Lite」の名前でバリエーション展開したほか、今回初めて「Pro」の名を冠したバリエーションを発売しました。今後も、こうした1ジャンルでのバリエーション展開はあり得ると寺尾社長は語ります。

 

また、「BALMUDA The Toaster Pro」は岡嶋シェフ考案によるものでしたが、同じく岡嶋シェフ主導による新製品を来年にも発売すべく開発を進めているとのこと。「それ作るの? って最初は驚いたのですが、美味しさが半端ない。岡崎シェフによって、“The作る喜び”という企画が育っています」と寺尾社長は自信をうかがわせます。一体何が出てくるのか、そちらも楽しみですね。

象印がオーブンレンジ市場に本格参入! 自信作「EVERINO」は食材を浮かせる「うきレジ」が新しい

象印マホービンはオーブンレンジ市場に本格参入し、9月1日に26Lのオーブンレンジ「EVERINO(エブリノ) ES-GT26」を発売します。実売予想価格は6万5780円(税込)。

↑サイズ/質量(約):W487×D399×H370mm/17.5kg、カラー:スレートブラック、ホワイト

 

「レジグリ」「うきレジ」「サクレジ」の3つがポイント

本機の主な特徴は① レンジ機能からグリル機能へ自動切り換える「芯まで“レジグリ”」② 食材を庫内で浮かせて調理する「全方位あたため“うきレジ”」​③ボタン一つで揚げたてのようにサクッとおいしくする「揚げ物“サクレジ”」です。

 

①芯まで“レジグリ”は、「レンジ▶グリル」機能を自動で切り換え、時短で本格調理ができる機能。レンジ機能で、食材の芯まですばやく熱を通し、その後は自動でグリル機能に切り換え、食材の表面にこんがり焼き色を付けておいしく仕上げます。ハンバーグやグラタンも約13分で調理可能。おいしく本格的な料理を時短で味わえます。また、メニューに合わせた「焼き色」調整もできるので、料理のバリエーションが広がります。しかも、角皿はマイクロ波を透過する陶磁器(セラミック)製なので、レジグリ機能を最大限に活かします。

↑芯まで“レジグリ”のイメージ

 

↑芯まで“レジグリ”で作れるメニューの例

 

②全方位あたため“うきレジ”は、食材を庫内で浮かせて全方位から加熱する新発想の機能。下ごしらえした材料を付属のボウルセットに入れ、角皿下部のレールにスライドさせて差し込みます。ボウルセットを庫内で浮かせた状態で調理することで、食材上部と底部の温めムラを抑えた全方位加熱を実現。しっかりと味の染み込んだおいしい料理がボウルひとつで簡単に、時短で仕上がるとのこと。

↑全方位あたため“うきレジ”のイメージ

 

↑ ボウルセットの位置が固定されているので、赤外線センサーが食材の温度を正しく検知します
↑“うきレジ”で作れるメニューの例

 

なお、“うきレジ”でも使える付属のボウルは容器ごと食卓に持っていくことができるので、テーブルセッティングの手間も少なく、後片づけも簡単。料理の下ごしらえや、食材の保存にも使えます。また、シリコーンゴム製のボウルリングは取り外してお手入れできるので、清潔に保てます。

↑多彩に使える「ボウルセット」が付属

 

③揚げ物“サクレジ”は、お惣菜のコロッケや天ぷらなども揚げたてのようにサクッとおいしくする機能。中身は温かいけれど衣がべちゃついている、外はサクサクだけど中身が冷たい、といった揚げ物の温めなおしの不満を解消。「サクレジ」なら、レンジ加熱で中を温め、グリル加熱で衣をサクサクに焼き上げるので、お惣菜の揚げ物も短時間で揚げたてのようなおいしさに仕上げるといいます。

↑「サクレジ」はワンタッチキーでダイレクトに選択できます

 

インテリアに馴染む、落ち着いた質感の「マット調デザイン」や、操作のしやすい「ダブルダイヤル式」、見やすくて使いやすい白黒反転液晶、100℃~高火力250℃の本格オーブン調理なども特徴です。象印が他社からシェアを奪いとるべく、満を持して投入した「EVERINO」。自信作であることは間違いないので、ぜひ注目してみてください。

これなら夏バテ防げそう! 肉汁を閉じ込めて焼き上げる日立のオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」試食会

近年は猛暑が酷暑になり、その影響で食欲が落ちて夏バテしがち。家電の力で簡単に美味しい食事を作って、しっかり体力をつけたいものですね。その意味でも注目なのが、7月2日に発売された日立グローバルライフソリューションズの過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」(実売価格12万5000円・税込)です。今回は、試食付きの発表会に出席してきましたので、その内容をレポートします。

↑過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」。総庫内容量:30L、レンジ最高出力:1000W、オーブン:ダブル光速ヒーター300℃、外形寸法:幅497×奥行442×高さ375mm、質量:約18.0kg

 

肉を火加減おまかせで焼く「熱風旨み焼き」

近年、共働き世帯の増加や高齢者の小世帯化に加え、コロナ禍の影響もあってライフスタイルが大きく変化しています。そんななか、日立では「野菜を多く摂ることを心がける」「献立に悩む」「健康が大切」「なるべく手作りしたい」という食生活の変化と、「調理時間を短縮したい」「料理のレパートリーを広げたい」「調理の手間を省きたい」「美味しく、でも簡単に」というニーズに応えるため、今回、「ヘルシーシェフ」に新機能を搭載しました。それが、「熱風旨(うま)み焼き」です。

↑日立のユーザーアンケートによると、「野菜を多く摂りたい」「健康的に」「美味しく」「手作りしたい」というニーズがある一方で、「献立に悩む」「時間をかけたくない」という悩みが浮き彫りに(左)。レンジはその悩み解消を期待して購入していることがわかる(右)

 

日立によるオーブンレンジのブランド「ヘルシーシェフ」の特徴のひとつとして、庫内底面に取り外し可能なテーブルプレートを搭載していることが挙げられます。日立はこれまで、取り外しプレートにより庫内底面の汚れを簡単に掃除できるというメリットを訴えてきました。一方で、レンジ加熱の際には底面の重量センサーを利用しているため、テーブルプレートは底面から動かせないという制限がありました。そのため、広い庫内で加熱ロスが生じ、どうしても調理時間がかかってしまうデメリットがあったのです。

 

新製品ではまず、赤外線センサーだけで食材の量と温度を測れるよう改良。これにより、テーブルプレートを上段・中段・下段のどこにセットしても食材の分量を正確に測定し、おまかせで焼き上げることができるようになりました。さらにテーブルプレートを白色から黒色に変更。上面ヒーターからの輻射熱と遠赤外線効果で食材により熱が伝わりやすくしました。

↑新開発のテーブルプレートと焼き網。レンジで食品を温めるだけならばテーブルプレートは最下段にセットし、新機能の「熱風旨み焼き」の際には最上段にセットする

 

こうして新たに加わった機能が、肉料理を火加減おまかせで焼き上げる「熱風旨み焼き」。セラミック素材のテーブルプレートを付属の焼き網とともに上段にセットすると、最初はレンジ加熱で素早く食材全体の温度を上げ、次にオーブンと過熱水蒸気の熱風で食材を包み込むように焼き、最後にグリル加熱で表面をこんがりと焼き上げます。

↑「熱風旨み焼き」はテーブルプレートと焼き網をセットし、最初に1000Wのレンジ加熱で食品全体の温度を素早く上げる。食材の表面温度を見ているので、冷凍肉でも自動で解凍する

 

↑次にオーブンと過熱水蒸気で肉を包み込むように焼き、肉汁を閉じ込める

 

↑操作はカラータッチ液晶でメニューを選んでスタートするだけ。あとはすべて自動調理

 

「熱風旨み焼き」では、テーブルプレートを上段にセットすることで調理スペースが狭くなり、熱がぎゅっと閉じこめられて効率的に加熱できるようになりました。さらに焼き網により食材の下にも熱風が行き渡り、食材全体が均一に熱せられるようになりました。

 

短い時間で食材の中までしっかりと焼き上げるため、肉汁の流出を防ぐことができ、外はカリッと、中はジューシーな食感が楽しめるとのこと。塩コショウのみのシンプルな味付けで肉本来の旨みを堪能できるのが、新機能の「熱風旨み焼き」なのです。

↑塊肉もこんがり美味しそうに焼けている。熱風で包み込みように焼いたので、肉汁があまり下に垂れていないように見える

 

「野菜シャキシャキメニュー」に3メニューを追加

さらに今回、野菜不足に悩むユーザーに応えるため、「野菜シャキシャキメニュー」に3メニューを新たに加え、合計11メニューとしました。

 

同メニューは耐熱ボウル(プラスチックまたはガラス)に食材と調味料を入れてラップでふたをし、最高1000Wの大火力で素早くレンジ加熱、短時間で仕上げることで野菜から出る水分量を抑え、野菜のシャキシャキとした食感と栄養素を守りながら調理するものです。

↑「野菜シャキシャキメニュー」で調理したピーマンは歯ごたえが約41%アップ。ビタミンCの残存率も約4.7%アップする

 

従来のチンジャオロウスーやホイコウロウ、やわらかむね肉とカシューナッツ炒めなどに加え、新製品では白菜と鶏肉の中華炒め、牛肉と玉ねぎのバター炒め、牛肉チンゲン菜炒めの3メニューが新たに追加となりました。

↑「野菜シャキシャキメニュー」の全11レシピ。これらを耐熱ボウル1つで作ることができる

 

肉・野菜とも上々の仕上がり

さていよいよ、お楽しみの試食タイムです。写真の中段の3品が「熱風旨み焼き」で作った、牛肉の塊肉を塩コショウで焼いたもの、豚とりんごのロースト、鶏の黒酢照り焼き。上段左端1品が「野菜シャキシャキメニュー」で作ったチンジャオロウスーです。

↑試食メニューはどれも美味しかった。なお、上段のソースは単に食材を和えたもので、ヘルシーシェフは使用していない

 

牛肉は塩コショウのみのシンプル味付けでしたが、そのぶん、肉の旨みがストレートに出ており、美味しいです。この厚さでも中まで火がしっかりと通っており、それでいて歯で簡単に噛み切れるほど柔らかく仕上がっていました。豚とりんごのローストは、豚肉の水分が若干少なめでしたが、りんごとバターを合わせて口に入れることで酸味とコクがうまく絡み合い、豚肉の味を引き出しているという印象。また鶏肉の黒酢照り焼きはとても柔らかくジューシー、それでいて皮がパリッと香ばしく仕上がっており、肉と皮の2つの食感と味を一度に楽しめてウマい!

 

「野菜シャキシャキメニュー」で作ったチンジャオロウスーも文句ナシ。肉はしっとりとして柔らかいのに、ピーマンとたけのこはシャキシャキ。まるで強火の中華鍋でサッと炒めたような仕上がりでした。

 

肉も野菜も手間なく美味しく調理してくれる「ヘルシーシェフ MRO-W10A」。夏バテを防ぐ意味でも、ぜひ注目したいモデルです。

内食時代に深まる「レンジ解凍」のお悩みにシロカが出した「一発解答」とは?

2022年で創刊40周年を迎えた、押しも押されぬモノ誌の決定版「モノ・マガジン」と、創刊23年目を迎えたピチピチの“新卒世代”「ゲットナビ」、2誌の編集長が1つのモノにおのおのの角度から迫るコラボ連載は、今回ではや第5回。今回は、進境著しい家電メーカー・シロカに潜入しました!

過去の記事はこちらから

 

二つの目で見ればピントが合う! ゲットナビ×モノ・マガジンの「ヒット」スコープ

– Target 5.シロカ「電子レンジSX-18D132」–

ところで、シロカというメーカーにどのような印象を持っていますか? シンプルな機能とデザイン、リーズナブルな価格、ジェネリック家電……これらはあながちすべて間違いではありませんが、いまはそれだけではないのです。同社の製品開発メンバーのひとり、佐藤一威(さとうくにたか)さんはこう語ります。

 

「従来は、既製品を工場から買い付けて、後からデザインして製品化するというやり方が主流でした。しかし、2年前に代表が交代したことを契機に、機能もデザインも新しくシロカらしい製品を作っていこうという、モノ作りの機運が高まったんです」

 

モノ作り企業に生まれ変わったシロカ。そのなかで生まれたヒット製品のひとつが、同社初の電子レンジSX-18D132(実売価格1万7980円/税込)。食材を温める機能だけを搭載したいわゆる単機能レンジですが、その大きな特徴は「解凍」機能にあります。

↑シロカ初の電子レンジSX-18D132と、開発を担当した佐藤一威さん。SX-18D132は現在ブラックのみでの展開となっています

 

手巻き寿司に失敗した社員の声がきっかけだった

コロナ禍で外出に制限がかかるなかで、スーパーで魚や肉を大量買いして自宅で冷凍保存するというライフスタイルが広まりました。メインの冷蔵冷凍庫とは別に“セカンド冷凍庫”を導入する家庭も増えています(川内家でも小型冷凍庫を買いました)。その一方で、従来の電子レンジの解凍機能に不満を抱く人も増加。シロカの社内からも声が上がったそうです。

 

「ある社員が、週末に手巻き寿司を楽しもうと刺身用のマグロをサクで購入して冷凍していたのですが、レンジ解凍がうまくいかず、ツナフレークのようになってしまいガッカリしたという話を聞きました。これはニーズがあるのではと考えて、やさしく解凍できる機能を持つ電子レンジの開発に着手しました」(佐藤さん)

 

ちなみに筆者もたまーに料理をしますが、電子レンジで最も使うのはやっぱり解凍。冷凍ごはんを温めたり、買い置きしていた肉を解凍したり。肉はどうしても火が入り過ぎてしまい、表面が焼けてしまうことがほとんど。どうせその後の調理で加熱するし……と、あまり気にしないように努めていましたが、やっぱり生肉をそのまま調理したときと比べると、味が断然落ちるんですよね。魚の刺身をレンジ解凍するなんて、完全に諦めてました。

↑シンプルでスタイリッシュなデザインも魅力。庫内もスクエアのため汚れた際などに手入れしやすい

 

解凍のカギは低出力での安定

佐藤さんはまず他社の単機能レンジをいくつか購入。社員から要望のあったマグロのサクと、ひき肉の解凍を試してみました。やはり取扱説明書通りに加熱しても、変色したり、ドリップが大量に出たりと、なかなかうまくいきません。一般的な電子レンジの解凍モードでは200W出力で加熱するのですが、これは「ずっと200Wで加熱する」のではなく、「通常の500W出力とオフを断続的に繰り返して平均200W出力にする」という方式を採用しています(下写真参照)。当然ながら最大出力が高いほど食材を傷めるリスクがあるため、佐藤さんはこれをいかに抑えて安定した出力を実現できるかを研究しました。

 

と、理屈ではいけそうな気がするものの、実際に試してみるとそう甘くはありません。加熱には、出力を制御しやすいインバータ方式を採用しましたが、それでも200W出力をキープするのは難しいもの。かといって出力を極端に下げると解凍に時間がかかり過ぎてしまったり、まったく解けなかったり。

 

「ひき肉は適度に脂身があるので、それが先に溶けることでうまい具合に全体へ熱が回るのですが、脂の少ないマグロの赤身は難しかったです。しかも刺身で食べることを考えるとかなり繊細。うまくいくまでの検証に3か月ほどかかりました」(佐藤さん)

 

検証した食材は開発スタッフがおいしくいただかなくてはならないため、開発中に「マグロに飽きる」という苦難を味わいつつも、試行錯誤の末に最大300W出力とオフを繰り返すという最適解にたどり着いたのです。良かった!

↑一般的な電子レンジの解凍モード(左)と、SX-18D132の「やさしさ解凍」(右)の出力イメージ。前者は500Wとオフを断続的に繰り返すのに対して、シロカでは最大出力を300Wに抑えることで食材へのダメージを軽減しています

 

実際に解凍を試してみたらガチだった

論より証拠ということで、実際に解凍を試してみましょう。比較対象として同価格帯の他社製単機能レンジも用意しました。

↑マグロのサク。冷凍庫から出したてのカチカチな状態です

 

↑他社レンジの解凍モードだとこんな感じ。中央部はまだカチカチなうえ、一部が黒く変色してしまっています

 

↑SX-18D132で解凍したものがこちら。他社製と比べて時間はかかるものの、すぐに包丁で切って食べられる状態になりました。解凍ムラが少なく、ドリップもほとんど出ていません

 

↑続いてひき肉で検証します

 

↑他社製では、しっかり解凍できたものの、ドリップが大量に出てしまいました。これでは風味が損なわれてしまいます

 

↑SX-18D132で解凍したもの。ドリップもなく、美しい仕上がりです。スーパーで売っている状態と見た目はほぼ変わりません

 

思っていた以上に違いがはっきりと見てとれました。SX-18D132は最大出力を抑えているため他社製よりも時間は数分長くかかるものの、何度も温め直したり、途中で様子をうかがったりする必要がないので、ストレスはそれほどありません。

 

冷凍ごはんもウマかった!

最後に、私が電子レンジで最もよく使うといっても過言ではない、冷凍ごはんの温めにもチャレンジしました。GetNavi web編集部の和田史子副編集長が、筆者、いやこの取材のために愛情を込めて凍らせた高菜ごはんを解凍してみます。

↑果たして解凍はうまくいくのか? そして気になるそのお味は――?

 

↑解凍後。しっとりとした仕上がりで、解凍ごはん特有のダマ感もありませんでした

 

↑見た目は良いので実食へ。ウッ……ウマい!(古)

 

肉・魚に良し、冷凍ごはんに良しということで、想像以上に使える電子レンジだと実感できました。和田さんの●入り道具として正式に認定いたします!

 

前田編集長のレポートは→https://www.monomagazine.com/46827/

 

 

撮影/青木健格(ワールドフォトプレス)

あの人気ノンフライオーブンに“調理アシストIoT”搭載モデル登場! エペイオス「AO249A」

EPEIOS JAPANは、「EPEIOS/エペイオス」ブランドから、調理アシストIoTを実装したノンフライオーブン「AO249A」を発売しました。市場想定価格は2万9999円。

 

同製品は、2021年6月発売の既存モデル「CP247A」に、調理アシストIoTを実装した最新モデル。IoTにありがちな、「先進すぎて操作がわかりにくい」「実際に料理するときに、煩雑すぎて使い方がわからない」「頻繁に料理する設定や他のレシピを参考にしたい」などの要望から、デジタルとアナログ(手動)の程よい設定をセットしています。

 

調理アシストIoTはスマホのアプリを使用。温度調整や時間調整、調理履歴の記録や閲覧、カスタムしたレシピの記録や閲覧が可能です。そのほか、プリセットメニューの順番をユーザーレビューをもとに変更したり、頻繁に使うものを前に配置したり、公式HP記載のレシピの閲覧もできます。

 

1台6役で簡単かつヘルシーな“ほったらかしグルメ”を作ることができ、オーブン由来の豊富な調理方法と、14Lの大きな庫内容量が特徴。3層構造で様々な料理を同時調理可能で、従来のモデルで好評だった機能も余すことなくそのまま使えます。

 

また、“日本最初の金属洋食器製造専門メーカー”として110年以上の歴史を持つ燕物産とのスペシャルコラボデザイントングのプレゼントキャンペーンも実施。新潟・燕三条の技術を取り入れた職人こだわりの“Made in Japan”クオリティのトングに、両社のコラボレーションを表す特別なロゴを刻印。手が小さくても握りやすいサイズ感で、調理中や料理の取り分けなど、お好みのスタイルで使用できます。キャンペーンの詳細は、EPEIOS公式サイトの特設ページをご覧ください。

特徴、大きな窓。オーブン調理のライブ感が楽しい「エアーオーブントースター」発売

ウィナーズが展開する、「récolte(レコルト)」は、ノンフライ調理ができる「エアーオーブン機能」を備えた「エアーオーブントースター」を6月3日より発売します。実売予想価格は1万7600円(税込)。

↑レコルト「エアーオーブントースター」のカラバリは左からレッド、クリームホワイト、グレー。本体サイズは約幅21.5×奥行33.0×高さ29.5cm、質量約4.2kg。消費電力は1300W

 

ノンフライ調理をはじめ、4つのモードを搭載

「エアーオーブントースター」は、本体は幅約21.5cmでスペースの限られたキッチンにも置きやすいスリムな設計。「エアーオーブン」「トースト」 「オーブン」 「ウォーム」の4つのモードを搭載しています。「エアーオーブン」は、最高温度230℃の高温の熱風が油の代わりに食材を包み込むイメージ。食材が持っている油と水分で調理し、余計な油も落としてくれます。温度をセットすれば庫内の温度管理はお任せでOK。面倒な揚げ油の準備や後処理も不要です。

↑鶏肉に下味をつけてそのまま焼くだけで、皮目がパリパリで香ばしく焼きあがるとのこと

 

↑揚げ物は「エアーオーブン機能」で、余分な油を落としサクッと温め直すことが可能

 

「トースト」モードは、おいしい食パンを焼くことに特化したモード。庫内を効率よく加熱できる独自設計のM+N型ヒーター(上下ヒーター)を採用。マイコンによる温度制御で食パン自体の水分を生かして、外はサクッと、中はふんわりしたトーストが焼きあがります。

↑独自設計のM+N型ヒーター採用で効率よくトーストが焼けます

 

「オーブン」モードでは、庫内がコンパクトで設定温度まですぐに温まるため、予熱が不要なのが特徴。庫内の熱を逃がさず、しっかり閉じ込めるので、スピーディに調理できます。

 

出来上がった料理をすぐに出せないときに便利なのが「ウォーム」モード。設定範囲の温度にセットして保温すれば、出来たてあつあつのおいしさを逃がしません。

↑すぐに食べられないときは「ウォーム」モードが便利

 

このほか、調理中は庫内がランプで明るく照らされ、正面の大きな窓からは料理が出来上がっていくライブ感が楽しめるのも特徴。専用のレシピブックが付属し、それぞれのモードを活用したおしゃれなカフェ風レシピを多数掲載しています。1万円台の手ごろな価格で、アツアツの料理レパートリーを増やしたい方は、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

 

 

素早い立ち上がりで、一度に4枚の角型食パンを焼ける! 「オレンジヒート」搭載オーブントースターがヤマダデンキで4月22日発売

ヤマダホールディングスは2022年4月上旬以降、オーブントースター「YT-VR81J」を、ヤマダデンキ店頭とインターネットショップ「ヤマダウェブコム」にて、順次販売開始します。

 

同製品は、メトロ電気工業の高効率ヒーター「オレンジヒート」を搭載し、素早い立ち上がりで庫内を一気に高温にして、水分を閉じ込めながら焼きます。受皿付きで、直径20cmのピザも焼くことができます。

 

一度に4枚の角型食パンを焼くことができ、トーストは表面をカリっと、中身をモチっと仕上げられます。本体サイズは約W349×H223×D330mm、重量は約4.3kg(付属品を除く)。

面倒な解凍不要! 時短・省手間が実現する東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ

東芝は、350℃の高温で調理ができる過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」の新製品として、下味冷凍した食材を解凍なしで焼き上げる機能などを搭載した新モデルの4機種を、6月下旬より順次発売します。実売予想価格はフラッグシップモデルのER-XD7000、ER-XD5000がそれぞれ19万円前後(税込・以下同)、14万前後。高級モデルのER-XD3000、ER-XD100がそれぞれ10万前後、7万7000円前後となっています。

↑左から、ER-XD7000グランブラックとグランホワイト/ER-XD5000グランブラック/ER-XD3000グランブラックとグランホワイト

 

高火力だから解凍不要で時短・省手間を実現

同社の調査によると、オーブンレンジ購入の際に検討する使い方として、「冷凍ご飯の解凍・あたため」や「冷凍食品の加熱」など「解凍」に関わる答えが上位だったそう。同時に、「ストックできる食材を選ぶ機会が増えた」と回答した人の割合が49%もあり、ユーザーの多くが調理の省手間や時短を求めていることが明らかとなりました。

 

こうしたニーズを踏まえ、新モデルの4機種には、350℃の高火力によって解凍の手間を省き、表面の余分な水分を飛ばしながら焼き上げる「冷凍から焼き物」調理を搭載。下味冷凍した肉や魚を凍ったまま並べるだけでパリッと焼き上がるので、時短に繋がります。「簡単調理」は、冷凍食品やレトルト食品などのストック食材を活用した新搭載のレシピです。例えば、冷凍揚げなすとミートソース、鶏もも肉を耐熱皿に入れたら後はオーブンに任せるだけで、鶏のオーブン焼きが完成します。

↑「簡単調理」ではストック食材を活用して簡単に料理が完成する

 

フラッグシップモデルのER-XD5000と、高級モデルのER-XD3000は本体デザインを一新。本体扉横に表示・操作パネルを配置することで操作性を向上し、使用時にのみ表示パネルの文字が発光する仕様になりました。さまざまな空間に調和するよう、シンプルでノイズレスな外観にするなど、細部にまでこだわったデザインになっているそうです。

↑細部までこだわったデザイン

大量のうどん、ギョーザも冷凍から一気に焼ける! パナソニック「ビストロ」が下段の火力を強化

パナソニックは、独自のヒートグリル皿を搭載し、新設計のアンテナ制御で予熱なしの高火力調理ができるスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS10A」を、6月下旬より発売します。実売予想価格は16万円前後(税込)となっています。

↑本体サイズは幅494×奥行き435×高さ370mmで、庫内容量は30Lと広々しているため、一度に4人分の調理が可能になっています。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開

 

熱々になる独自のグリル皿で、大量の麺やごはんも高火力で一気に加熱

同社の調査では、新生活様式が定着するなか、日々の食事づくりには簡単な手順や短時間で調理できることがより求められているとのこと。今回発表されたスチームオーブンレンジ「ビストロ」は、「グリル皿調理」と「ワンボウル調理」でそれらのニーズに応えるとしています。

 

「グリル皿調理」では、裏面の発熱体により最高230℃まで上昇する独自の「ヒートグリル皿」を活用して、大火力ヒーターやスチームとのかけ合わせで食材を加熱し、焼きもの・揚げもの・蒸しものからトーストまで調理できます。また、新設計のアンテナ制御で「ヒートグリル皿」の電波効率を従来比約1.6倍にアップさせ、これまで難しかった下段でも予熱なしの高火力で調理できます。これにより、4人分の麺やごはんといったボリュームのある食材を一気に蒸し焼きすることも可能。冷凍うどんや冷凍ぎょうざもそのまま「ヒートグリル皿」において、解凍の手間なく調理できるのが便利です。

 

「ワンボウル調理」は、1人分のランチから4人分の夕食まで、耐熱ボウルに材料を入れ、「ビストロ」まかせで簡単に調理できる機能です。高精細・64眼スピードセンサーで食材の分量を判定し、自動で火加減調整しながら加熱します。今回、この「ワンボウル調理」に、エスニックメニューをに新たに追加。レシピに詳しくなくても人気のメニューが手軽に作れるので、レパートリーがひろがります。

 

本製品はIoT対応で、「キッチンポケット」アプリと連携し、購入後も日々の献立に役立つ新しい自動メニューが増やせるのも特徴。6月上旬から、「予約の取れない伝説の家政婦」として知られるタサン志麻さん監修メニューを新たに配信予定です。

 

1990円の安さで新生活に事足りる? ニトリの単機能オーブントースター「Nココル NT07」の実力をチェック

近年、トースターといえば高機能なモデルが注目されがちです。その反面、読者のなかには「機能はもっとシンプルでいいから、値段はリーズナブルなものがいい」と考える人もいるでしょう。また、学生や新社会人などこれから新生活を始める人にとっては、最初に揃える家電のコストはできるだけ抑えたいという意見もあるはず。

 

そんな人にぴったりなのが、ニトリの「単機能オーブントースター Nココル NT07」です。なんと、そのお値段は1990円(税込・以下同)。とはいえ、安かろう悪かろうで買うのはもったいないですよね。そこで、これまで数々の高級トースターを使い比べてきた筆者が、本当に“お値段以上”なのかチェックしてみました。

 

2枚焼きのコンパクトなサイズ

1人もしくは2人暮らしなら、トースターは2枚焼きで十分。Nココル NT07は2枚焼きモデルとなっており、本体サイズは幅310×奥行き235×高さ220mmとコンパクトです。

↑定格消費電力は900Wで、上下に1本ずつヒーター管を備える

 

本体の底部にはスライド式の受け皿を備え、パンくずなどを捨てやすい設計となっています。このあたりは一般的なトースターと変わりません。

↑庫内サイズは幅260✕奥行き160✕高さ80mm

 

使い方は簡単で、タイマーを設定するのみ。調理する食材に合わせて加熱時間を調整して使うのですが、トーストは6枚切り2枚で2〜3分など、目安となる時間は取扱説明書に記載されています。

↑本体前面に最長約15分のタイマーつまみを備える

 

トーストは楽勝だがバターロールは焦がさないように注意

「2枚焼き」とあったので、山型食パンを焼こうとした筆者。ところが、山型だと1枚しか入らないんです……。筆者はひとり暮らしなのでこれで問題ないのですが、「同時に2枚焼きたい」という人は山型食パンはNG。庫内が小さいと、こういった弊害が出てきます。

↑1枚だけパンを焼く場合は焼き網の中央に置く

 

気を取り直して、タイマーを3分にセットして焼いてみることに。サーモスタットが働き、庫内の温度が高くなるとヒーターがオフになっていました。

↑タイマーを5以下にセットする際は、一度6以上に回してから戻す

 

一点気になったのが、タイマーつまみがちょっと固めな点です。本体が2.5kgと軽量なので、タイマーつまみを6以上にして戻そうとするときに、テーブルの上に置いて使うと本体が動きそうになってしまいました。

 

焼き上がったトーストを見てみると、少し焼きすぎたようです。薄めの焼き色が好きな人は2分にしておきましょう。

↑1枚を3分で焼くとしっかり焼けた。好みの焼き色を探る必要がある

 

高級トースターの場合、「表面はカリッと、なかはしっとり」という特徴があります。このトースターの場合、特筆するほどおいしいかといえば疑問が残ります。しかし、不満に感じるほどでもなく、2000円しないでこれだけ焼ければ及第点だと思えました。

↑毎日食べるトーストとしては十分合格。ただし、こだわり派には物足りないかも

 

続いてバターロールも焼いてみたところ、「高さがあるので焦げやすい」という“トースターあるある”の壁にぶつかりました。絶対に焦がしたくないなら、上にアルミホイルを載せましょう。

↑バターロールの推奨加熱時間は、4個で1〜2分とかなり短い

 

2分にセットした場合、焦げる一歩手前といった感じ。今回はトースターの前に張り付いてチェックしていたのですが、朝の忙しい時間だと焦がす可能性があるので、1分にしたほうが無難です。

↑時間設定がすべてなので、最初のうちにベストな焼き時間を知っておく必要がある

 

簡単なおつまみ作りはオーブントースターで完結

オーブントースターは、揚げ物の温めや冷凍ピザの加熱にも使えます。揚げ物は、油が落ちたり焦げたりしないようにアルミホイルに包んで3〜5分ほど加熱。サクッとなるというよりはふっくらした仕上がりになりました。電子レンジでの温めなおしのように、ベチャッとしないのがトースターの良いところ。

↑アルミホイルに包んでも、電子レンジのようにベチャッとしないのがいい

 

冷凍ピザは1枚を半分にカットして庫内に入れ、10分加熱しました。こういった加熱調理をするときに、高機能トースターのようにワット数を調節できないのは少し不便かもしれません。

↑様子を見ながら加熱したが、少し目を離した隙に耳が焦げてしまった

 

簡単なおつまみを作るときなどはこのオーブントースターで十分。この日も筆者は日本酒に合うおつまみとして、栃尾揚げに味噌、ネギ、チーズを載せて焼いてみたのですが、こういった料理にも気兼ねなく使えます。

↑大豆、発酵食品という健康に良さそうなものばかりで、罪悪感なく食べられる。オーブントースターならフライパンのように洗い物が出なくていい

 

お手頃トースターはどんな人におすすめ?

今回使用した「Nココル NT07」の強みは、やはりその価格に尽きます。1990円で一般的なオーブンオースターとしての役割は十分果たしてくれるので、不満を感じる人はいないだろうなと予想します。デザインもシンプルですし、キッチンに並べても主張しすぎないのが好印象です。

 

しかし、すでに高級トースターを使ってきた人にとっては、「温度調節ができない」「調理に応じたモード設定がなく、焼き時間を自分で調整する必要がある」といった点には不便さを覚えるかもしれません。とはいえ、これはあくまでも高級トースターを使いこなしていた人の話。「食パンを焼くだけ」など、高級トースターならではの機能を使いこなしていなかった人は、タイマーを設定するだけでいい「Nココル NT07」のほうが使いやすく感じるでしょう。

 

家電にあまりコストをかけたくないという人にとって、ニトリの「Nココル NT07」はお値段以上の価値を感じるはず。新生活を迎える人はもちろん、古いオーブントースターからの買い替えを検討している人は、候補に加えてみてはいかがでしょうか。

ノンフライだけじゃなくパン生地の発酵も⁉︎ レトロかわいいToffyの「ノンフライオーブントースター」

ラドンナは、レトロなカラーとデザインが人気の家電ブランド「Toffy(トフィー)」から、「Toffy ノンフライオーブントースター」を3月7日より発売します。価格は2万2000円(税込)となっています。

 

ノンフライ調理からパン生地の発酵まで、1台5役

本製品は、本体に内蔵されたファンが高温の熱風を循環させ、庫内の温度を均一に保ち、食材自体が持つ脂を利用して調理するノンフライヤーオーブントースターです。余分な脂が落ちるので、揚げ物をヘルシーに楽しめます。

↑油で揚げないので、ヘルシー

 

5つのヒーターを切り替えることで、ノンフライ調理に加えて「オーブン調理」「グリル調理」「スローベーク調理」「発酵」が可能。発酵モードでは、約40℃の低温でパン生地を発酵。家で簡単に手作りパンに挑戦することができます。多機能ながら、操作は3つのボタンでシンプルに行うので、機械が苦手な人でも簡単に調理ができるとのことです。

↑5つのモードで、調理温度の異なるさまざまな料理が作れます

 

そのほか、スチーム機能も搭載しており、水キャップで庫内に水を入れると、トーストの焼き上がりがワンランク上の仕上がりになるのだとか。

↑水キャップで庫内に水を注水(左)。外はカリッと、中はふんわりのトーストが焼き上がります(右)

 

油を使わないことに加え、オーブンラックやトレイなどの付属品は全て取り外しして丸洗いが可能。面倒で手間のかかる手入れがラクに済み、いつでも清潔を保てます。

 

本体サイズは幅約325×高さ330×奥行き315mmで、質量は約4.6kgとなっています。

縦開き式ドア+フラットテーブルで約1万円! 温めから解凍まで“使える”電子レンジ

ニトリが展開する生活家電には「この使い勝手でこの価格はおかしい」と、ユーザーが呆れるほど評価の高い製品が多い。そのなかでも、日々たくさんの製品に触れている家電ライターをも唸らせたアイテムはこれ! 今回は回らないフラットテーブルの「電子レンジ」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

回らないテーブル採用で庫内をフルに使って加熱する

フラット 電子レンジ EM-520X

9990円

フラットテーブルを採用したため、大きめのコンビニ弁当などもそのまま入れて温め可能。2段階の出力に加えて、「解凍」と「自動あたため」機能も備える。縦開き式の扉で料理の出し入れがしやすい。

SPEC●庫内容量:約18L●レンジ出力目安(50Hz/60Hz):弱350W、強500W/650W、解凍200W●サイズ/質量:約W458×H286×D354mm/約12.4kg

 

↑操作ボタンはシンプルなレイアウトで直感的に使える。火力設定や調理時間の表示が見やすいのも◎

 

【Recommend】惣菜などの温めはもちろん肉や魚の解凍も上手!

「約1万円でフラットテーブル、縦開き式ドアはお値打ちもの。加熱ムラの少なさも魅力です。弁当や惣菜の温めを中心に使う人に最適な一方、肉や魚の解凍も上手にできます」(平島さん)

コスパ度:8.5/10

 

私がセレクトしました

家電ライター

平島憲一郎さん

調理家電や掃除機、空調家電など生活家電全般の製品紹介記事、検証記事を執筆。私生活での製品購入時には“コスパ”をかなり意識する。

「温度が違う食材の同時調理」がすぐ使える!ウォーターオーブン「ヘルシオ」の新シリーズ

シャープは、「まかせて調理」とレシピサービス「COCORO KITCHEN」専用キーを搭載した、ウォーターオーブン「ヘルシオ」の新シリーズ「AX-RA20」と「AX-HA20」を発売します。「AX-RA20」は11月30日より発売で実売予想価格は14万円前後(税込・以下同)。「AX-HA20」は12月3日より発売で実売予想価格は11万円前後となっています。

↑「AX-RA20-H(グレー系ダークメタル)」(左)、「AX-HA20-W(ホワイト系)」(右)

 

「AX-RA20」と「AX-HA20」は、本体前面に「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の4つの自動調理が可能な「まかせて調理」と、AIoT機能によりおすすめメニューの提案やクラウド上のメニューが活用できるレシピサービス「COCORO KITCHEN」の専用キーを搭載。シンプルな操作で「ヘルシオ」独自の調理を楽しめる仕様になっています。好みの食材・分量を角皿に載せ、「まかせて調理」キーを押し、調理モード「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」を選ぶだけで、低温の食材により多くの熱が加わる過熱水蒸気の特性により、状態(冷凍・冷蔵・常温)が異なる複数の食材を同時に調理できます。

↑「まかせて調理」キー(左)、「COCORO KITCHEN」キー(右)

 

また、「COCORO KITCHEN」キーを押すと、「COCORO KITCHEN」レシピサービスからダウンロードしたメニューが利用できます。さらに、クラウド上にあるメニューを厳選してまとめた「クックリスト」などから、好みのメニューを選択し本機にダウンロードすることで、付属のメニュー集にはない新しいメニューも楽しめます。

 

「AX-RA20」は、本体ドア部分に質感の高いメタル素材を採用。メタル素材とガラス素材を組み合わせ、ガラスと一体化したブラック液晶によるすっきりとしたデザインは、キッチン空間にも馴染みやすくなっています。カラーバリエーションはダークメタル・ライトメタルの2色。また、庫内が30Lの大容量ながら高さを抑えた設計で、一般的なキッチンボードにも設置可能です。

 

蒸気で包みこむように…「せいろで蒸した肉まん」を再現するツインバードのスチームオーブンレンジが登場!

ツインバード工業は、独自技術「上下で包むWスチーム」を搭載した「スチームオーブンレンジ」の先行予約を11月25日よりツインバード公式WEBサイトで開始します。実売予想価格は4万9800円(税込)となっています。発売予定は2022年1月14日です。

 

せいろ蒸しが再現できる独自のWスチーム

本製品は、創業70周年を迎えるツインバードが新たに立ち上げたブランド「Kando Simple」の第1弾製品です。本当に必要なものだけがくれる感動と快適を長く提供する、というブランドコンセプトに沿った製品をつくるために、注目したのは、せいろ蒸しの仕組みとのこと。上下から包み込むように蒸気でしっとりと蒸しあげるせいろの味を、家庭で作り出せるように独自のWスチーム技術「上下で包むWスチーム」を新たに開発しました。

↑上下からスチームを均一に当てる「上下で包むWスチーム」

 

スチーム温度は65°〜100°まで設定ができ、食材に合わせて幅広い調理が可能になりました。蒸気で均一に加熱することで、パサつきがない食感を実現し、65°〜85°の低温調理でもしっとりと仕上がるといいます。

 

さらに、「メニューボタンが多くて操作が複雑」、「使わない付属のレシピや自動メニューが使いこなせない」といったこれまでの課題を、シンプルな操作パネルと、どんなキッチンにもフィットするミニマルで使いやすいデザインにすることで解決しました。

↑機能が絞られているので、迷うことなく操作できます

 

本製品の開発者は、「せいろで蒸した肉まんを再現したかったと」独自スチーム技術の発端を語り、「本格的なせいろの蒸しの仕上がりを再現できる、いままでにないスチームオーブンレンジです。おいしい蒸し物をご家庭でぜひ、お楽しみください」と語っています。

最新レンジが「町中華」に追いついた!? 野菜のシャキシャキ感が違う日立「ヘルシーシェフ」の進化をレポート

日立グローバルライフソリューションズは過熱水蒸気オーブンレンジの新製品「ヘルシーシェフ MRO-W10Z」を10月9日に発売します。今回は、そのオンライン説明会をレポート。新製品のMRO-W10Zはコロナ禍における健康食ブームを背景に新たに野菜メニューを増やしたほか、大型カラータッチ液晶画面の採用で使い勝手も改善しました。予想実売価格は15万1800円(税込)となります。

↑過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10Z」。外形寸法:幅497×奥行き442×高さ375mm、質量:約18.0kg、総庫内容量:30L、レンジ最高出力:1000W、オーブン最高温度:300℃、レシピ数:315、オートメニュー数:268、年間消費電力量:70.5kWh/年

 

町中華のようなシャキシャキ食感を家庭用レンジで再現

日立が今年3月に実施した「食生活の変化」調査によると、「野菜を多く摂ることを心がける」が60%で最も多く、「食事は健康が大切だ」も50%弱と、長引く在宅生活による運動不足などを背景に健康食へのニーズが高まっていることが分かります。一方で、「献立に悩むことが多い」「料理はなるべく手作りしたい」も高い数値を示しており、食費の節約や安全志向で自炊はしたいものの、多くの人が毎日毎食の献立選びに苦労しているのが見て取れます。

↑「料理に時間をかけたくない」「塩分控えめを心がける」「食費はなるべく切り詰めたい」など、自炊に対してさまざまな悩みを抱えていることがわかる

 

そこで新製品の「ヘルシーシェフ MRO-W10Z」では、手間なく簡単に野菜が摂れる「野菜シャキシャキメニュー」を新たに追加しました。これまでは、家庭の電子レンジで野菜を調理すると水っぽく、しんなりとした残念な食感となり、町中華の野菜炒めのようなシャキシャキした食感にすることは困難でした。

 

その点、MRO-W10Zでは、赤外線センサーと重量センサーによるWスキャン方式により、食品エリアを特定し、集中的にセンシングしながら最大1000Wの大火力で素早く加熱。食品の温度上昇を集中的に見張ることで余分な加熱を防ぎ、野菜から水分の流出を抑えて町中華のように色鮮やかにシャキシャキとした食感に仕上げます。これにより加熱時間も短縮。例えば、チンジャオロウスーならば従来より約2分短い約5分、ホイコウロウも3分短い約5分で完成し、時短にもなるのです。

↑赤外線センサーで食品の表面温度をはかり、重量センサーで食品の重さをはかる「Wスキャン」により、食品の分量に合わせて加熱パワーと時間を自動コントロールします。これにより、オートメニューでもレシピ通りの分量でなくても自動的に最適な加熱が可能となります

 

↑Wスキャン技術により余分な加熱がなくなり、野菜から水分の流出を抑えることができます

 

野菜シャキシャキメニューは、チンジャオロウスー、ホイコウロウ、豚肉とピーマンのみそそぼろの定番3品のほか、クックパッドの人気メニューが3品、キッコーマンの人気メニューが2品、合計8メニューが搭載されています。

↑野菜シャキシャキメニューは全部で8つ

 

在宅時間を有効に使う時短省手間メニューが充実

ヘルシーシェフは従来より、軽くて扱いやすい耐熱プラスチックボウルに対応していますが、これまでは調理前に手動でプラボウルか耐熱ガラスボウルかを選択する必要がありました。というのも、プラスチックとガラスでは熱伝導率が異なるため、加熱時間が変わってくるからです。新製品ではWスキャンで容器を含む食材の重さと温度上昇速度から容器の材質を自動で判別する機能を搭載しています。これにより、簡単プラボウルメニューを使う時のひと手間が省けるとともに、設定のし忘れによる失敗が防げます。

↑耐熱プラボウルを自動判別するようになり、時短メニューの簡単プラボウルメニューがより使いやすくなりました

 

Wスキャンという日立独自のセンシング技術により、レシピ集に記載されている「1回で作れる分量」の範囲内なら、細かいことを気にすることなく分量任せ・火加減任せで簡単に調理できるのがヘルシーシェフの特徴。今回は、この機能を使った時短・省手間メニューがさらに充実しました。1つは、「最短1分スピードメニュー」。材料をプラボウルに入れるだけで、分量に合わせて自動的に加熱時間を1分から10分以内で調整するので、あともう1品ほしいときに少量からでも簡単に作れます。今回、クックパッドのレシピが5品、カゴメが1品、キューピーが2品の合計8メニューが追加されました。

↑副菜づくりに最適な「最短1分スピードメニュー」8つを新たに搭載

 

もう1つが「冷凍から焼き物」。週末にまとめて作った惣菜を冷凍しておけば、食べたい時に食べたい分を加熱するだけで出来たてのような味と食感が楽しめます。タンドリーチキンや野菜の肉巻きなど19メニューを搭載。

↑まとめて作ってまとめて冷凍した自家製惣菜を、冷凍のまま加熱してOK。いつでも好きな時に出来たてを味わえます

 

また、スマートフォンと連携して新しいレシピをどんどん追加するコネクテッド機能も搭載していますが、従来は小さなモノクロ液晶だったため表示数が少なく、検索性は決して良いとは言えませんでした。新製品では5インチのカラー液晶を搭載し、色違いのアイコンを多用して見やすく探しやすいメニュー画面となりました。使用頻度が高いレンジの操作がわかりやすくなったほか、食材からの検索、50音検索、これまで使ったメニュー履歴、個別に設定できるマイリストなど、多彩なメニューもわかりやすく表示します。また、専用のスマホアプリで自分の好みや塩分控えめなどの味付けの傾向を入力することで、最適なメニューをオススメしてくれる機能も搭載しています。

↑よく使うレンジの出力や時間設定がわかりやすくなったほか、イラストとアイコンの多用でグリルやオーブンの使い方ガイド、メニュー検索などもわかりやすくなりました

 

↑スマートフォンと連携してオススメメニューを提案し、毎日の献立選びをサポートします

 

長く在宅勤務を続けていると、コンビニ食や外食、デリバリー食にも飽きてきます。外食やデリバリーは油分・塩分が多くてメタボになるし、何よりお金がかかる。とはいえ、在宅ワークといえども仕事は忙しいので料理に何時間もかけていられない……。そんなとき、食材を切って調味料を入れてチンするだけ、というのは本当に便利。小腹が空いたら、スピードメニューで野菜を摂取するもの良し。これだけで健康的な食事が摂れるヘルシーシェフは、メタボが気になる世代としては大いに魅力的な1台です。

 

水温に応じて炊き方を変える「外硬内軟」炊飯器も登場

また、同オンライン説明会では、7月3日に発売した炊飯器の新商品「圧力&スチーム ふっくら御膳 RZ-W100EM」(実売価格5万2580円・税込)の説明もありました。前モデルは京都の米老舗「八代目儀兵衛」の協力により、「外硬内軟」という独特の触感を再現したことで人気となりましたが、新製品はこれを踏襲し、なおかつ「八代目儀兵衛」の職人の技を新たにプラスしています。

↑「圧力&スチーム ふっくら御膳 RZ-W100EM」。炊飯容量:1.0L(5.5合)、少量炊飯:0.5~1合または1.5~2合の選択可能、保温時間:スチーム40時間、外形寸法:幅248×奥行き302×高さ234mm、質量:約6.0kg、消費電力:1400W

 

新たに追加されたのは、水温に応じて炊飯を制御する技術。八代目儀兵衛の職人は、その日の気温・水温に合わせて炊飯時の火入れのタイミングを細かく調節しているそうです。これは、水温によって米が吸水する速度が変わるため。そこで、吸水時間と加熱時間を調整することで、どんな環境下でも米の中心部までしっかりと水分を行き渡らせ、芯まで熱が伝わるようにして、いつでも安定した外硬内軟に仕上げているとのこと。

 

これにならったRZ-W100EMでは、水温が低いときは底面IHヒーターと側面ヒーターで加熱し、20分以上かけてゆっくりと40℃まで水温を上げ、じっくりと吸水させます。逆に水温が高いときには吸水しすぎないよう浸し時間を短くし、圧力加熱を早めにスタート。これにより、職人のように1年中安定して外硬内軟に炊き上げるとしています。

↑季節によって浸し工程の時間と水温を変えることで、1年中安定したご飯に炊き上げる

 

また、日立炊飯器の大きな特徴として、炊飯時の蒸気の噴出が少ない「蒸気カット」があります。新製品では蒸気キャップを上蓋内部に内蔵することで、洗浄部品の点数を減らしてお手入れの手間を省きました。

↑蒸気カットのための蒸気キャップの上蓋内部に内蔵したことで、炊飯器天面もすっきり

 

在宅勤務が多い筆者は、自宅で炊いたご飯を1日3回食べることもあるので、いつでも美味しいご飯が炊けるのは魅力的。残念ながらコロナ禍により新製品の試食会が開かれず、その味をお伝えすることはできませんが、前モデルが個人的に最も好みの食感・味だったので、今回も期待しています。

 

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ヘルシオの過熱水蒸気で、窯出しのパンの美味しさを再現! 「ヘルシオ グリエ」が10月に登場

シャープは、水分をたっぷり含んだ高温状態の「過熱水蒸気」でパンを焼くことにより、まるで窯出しのようなおいしさを再現できるウォーターオーブン専用機「ヘルシオ グリエ」を10月7日から発売します。

 

パンのおいしさは主に、窯出し時のように十分な水分が保持されているかが重要と言われており、通常は時間の経過とともに徐々に水分が失われ、味も損なわれていきます。本機は、「ヘルシオエンジン」が作り出したたっぷりの過熱水蒸気でパンを包み込み、まるで窯出しのようなふわふわ食感を再現します。

 

水分をたっぷり含んだ過熱水蒸気により、日数の経過した生食パンや冷凍パンでも、まるで窯出しのようなおいしさを再現

本機は、「トースト」、「弱(生食パン)」、「中(クロワッサン・そうざいパン)」、「強(トレイ調理)」の4つの加熱モードを搭載し、パンの種類に応じた適度な過熱水蒸気の量と温度をコントロールします。独自の「ヘルシオエンジン」が発生させた、たっぷりの過熱水蒸気が食材全体を包み込み、内部に水分を保ちながら焼くことで、購入から数日間経過してパサついたパンや冷凍パンでもまるで窯出しのようなおいしさに仕上げます。

 

「トースト」モードでは、パン内部に水分を与え内部からふんわりと加熱した後、表面は高温で水分を飛ばして焼き上げることで、中ふんわり外こんがりの極上トーストを焼き上げます。

 

「弱(生食パン)」モードでは、日数の経過した生食パンや冷凍したパンに応じた適度な温度コントロールで加熱し、窯出し当日の水分量や、やわらかさをパンに取り戻し、ふわふわ食感を復活させます。

 

「中」モードではクロワッサンやそうざいパンなどを冷凍の状態からでも、中心までしっかり加熱しつつ、表面をサックリと仕上げます。

 

「さけの香草焼き」などのおかずや「ブラウニー」などのスイーツまで、幅広く楽しめる充実した調理メニュー

トースターとしてさまざまな種類のパンの窯出しのおいしさを再現できるほか、専用のコーティングトレイで調理する簡単メニューも拡充しました。「さけの香草焼き」や「ごろごろ野菜焼き」、「焼きいも」などは、トレイに食材を並べて加熱すれば、簡単におかずの一品が作れます。「ブラウニー」や「フレンチトースト」などのスイーツも楽しめます。

 

 

「ヘルシオ グリエ」には、レッドとホワイト、2色のカラーをラインナップ。 10月7日発売予定です。

バルミューダの大人気トースターがひっそり進化していた! 新旧焼き比べで「やっぱりパンがウマい」と再確認

高級トースターの代名詞ともいえるのが、バルミューダの「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター)」です。BALMUDA The Toasterは2015年に初代モデルが発売され、「トースターが変わるだけでパンがここまで美味しくなるのか!」と多くのユーザーに衝撃を与えました。そんなBALMUDA The Toasterですが、実は昨年2020年にひっそりとリニューアルしています。そこで、ここでは新BALMUDA The Toasterのどこが進化したのか、味や使い勝手をじっくり試してみました。

↑BALMUDA The Toaster(直販価格2万5850円・税込)【SPEC】本体サイズ:幅357×奥行き321×高さ209mm、質量:約4.4kg、定格消費電力:1300W、付属品:5ccカップ、取扱説明書(保証書付き)、ガイドブック

 

そもそもBALMUDA The Toasterはどこがすごいの?

BALMUDA The Toasterが登場したのは2015年。それまでトースターといえば、上下にヒーターがあり、設定した時間加熱するという単純な構造でした。そんななか、BALMUDA The Toasterは「水蒸気による熱制御」「食材に合わせた細かな加熱コントロール」という新しい機能を追加。本体上部の給水口から5ccの水を入れ、庫内にスチームを充満させることで素早くパン表面に熱を伝えます。これにより、従来のトースターよりも外側は薄くカリカリ、中はしっかり水分が残ってモチモチとしたトーストが焼けるのです。個人的に、この「水を入れる」という一手間が「面倒」と感じるか「(美味しいパンが食べられる準備として)ワクワクする」と感じるかが、BALMUDA The Toasterを購入する判断ポイントのひとつです。

↑本体上部に給水口があり、ここに専用カップで5ccの水を給水してパンを焼き上げます

 

↑扉上部に給水カバーがあり、扉の開閉で自動的に口がカバーされるのでホコリが入りません。カバーを外したり付けたりする手間が必要ないのは嬉しいポイントですね

 

もうひとつの革新的機能が「細かな温度コントロール」。BALMUDA The Toasterには食パンを焼く「トーストモード」のほか「チーズトーストモード」「フランスパンモード」「クロワッサンモード」があり、それぞれの食材に合わせて1秒単位で細かく温度制御をします。たとえば、トーストモードでは60℃前後でパンの中のデンプンをアルファ化させてモチモチ感を蘇らせ、160℃で表面をカリッと焼き締め、最後に220℃で焦げ目をつけて香ばしさを演出します。一方、チーズトーストはパンの上の食材にしっかりと火を通すために上面ヒーターを強めに設定。チーズ以外でさまざまな具材をのせて焼く場合にも適したモードです。

↑チーズトーストモードでハムチーズトーストを焼いているところ。扉の窓からしっかり焼き色をチェックすることができます

 

↑このチーズのしっかりとした焼き色がBALMUDA The Toasterチーズトーストモードの特徴! チーズのトロッと感と香ばしさを両方味わえます

 

BALMUDA The Toasterで個人的に気に入っているのがフランスパンモード。このモードでは、厚みのあるフランスパンでも上部が焦げず、表面はパリッとしつつも中までふっくら柔らかく加熱できます。従来までの「ヒーターをON/OFFするだけ」のトースターではできなかった焼き方です。

↑時間がたってふにゃふにゃになったバタールをBALMUDA The Toasterにセットしたところ。背が高いので、パン上面とヒーターの位置がかなり近くなることがわかります(取扱説明書には、食材の高さは5.5cm以下と記載)

 

↑フランスパンモードの標準焼き時間は3~4分。写真は3分半焼いたパンですが、上面が焦げていないのがわかります。ですが、手で割ってみると表面はパリパリ! しかも中までしっかり加熱されています

 

ちなみに、バルミューダの公式ホームページには多くのBALMUDA The Toasterを使用したオリジナルレシピを用意。時間があるときに、オリジナルレシピを試してみるのも楽しみのひとつです。

↑あらかじめフライパンで肉に焼き色をつけ、BALMUDA The Toasterで仕上げるローストビーフ

 

↑ローストビーフはフランスパンモードで10分焼くことで、中まで美しいピンク色に仕上がりました

 

↑個人的に大ヒットだったのが食パンに焼きのり、バター、しょうゆで作る「のりトースト」

 

新モデルで何が変わったのか?

BALMUDA The Toasterがリニューアルしたと先述しましたが、実は見た目はほとんど変わっていません。このため、新旧モデルを並べても、カラー以外はパッと見ても違いに気付かない人が多いと思います。ただし、よくみると給水カバーが小さくなっていたり、ドアの窓部分が従来よりも少しだけ奥まっていたりするなど、両モデルを並べるとわかる違いはあります。

↑一見すると違いがわかりにくい新旧モデル。左が旧モデル(2017年発売)で右が新モデル(2020年発売)

 

↑新モデル(右)は給水カバーが小さくなり、パンの出し入れ時に従来より邪魔になりにくくなりました

 

一目でわかる違いは操作部。モード切替表示が「どのモードを選んでいるか」がひと目でわかるデザインになり、主操作部はボタン中央に「電源ON/OFF」のボタンが付きました。BALMUDA The Toasterは旧モデルの完成度が高く、現在も旧モデルを売っている店がありますが、新旧の違いはダイヤルに電源ボタンがついているかどうかでチェックすると間違いありません。

↑本体左側のモード変更ボタン。新モデル(右)はモードアイコンの間にラインをデザインすることで、現在選んでいるモードがわかりやすくなっています

 

↑新モデル(右)のボタンは電源とタイマーが一体化。従来品(左)はタイマーを回すと自動的に電源ONになっていましたが、新モデルからは電源を自分で入れる必要があります

 

このほか、さまざまな細かな違いはあるのですが、個人的にデザイン面で一番うれしい進化が「焼き網」のデザイン変更。従来は焼き網にフックがついており、このフックを本体に引っかける必要がありました。一方、新モデルの焼き網のセットは本体のフレームに「のせるだけ」。脱着が簡単なので洗うのも簡単です。またBALMUDA The Toasterには金属トレイが付属しないため、網にアルミホイルなどを巻き付けて調理することもあるのですが、ホイルを焼き網にぐるっと巻き付けて、ポンとフレームに乗せられるのも手軽です。

↑揚げ物の調理やオーブン調理など、汁や油が垂れる調理などにはアルミホイルを活用。新モデルでは焼き網にホイルを巻き付けて利用できるようになりました

 

新旧モデルで違いを感じたモードは?

リニューアルに際して、各モードの加熱コントロールも改良しているといいます。そこで、今回は新旧モデルでパンの焼き比べもしてみました。一番気になるトーストモードは、従来より焼き色が薄くなった印象。また、旧モデルは裏面の焼き色が少し濃い目の印象だったのですが、新モデルでは裏面の焼き色が比較的均一になっている気がします。味と食感は新旧どちらも一般的なトースターより断然美味しく、大きな違いはそこまで感じませんでした。ただし、新モデルのほうが裏側が焦げすぎずに上手く焼けると思います。

↑新旧モデルの「トーストモード」3分半で6枚切りトーストを焼いてみたところ(上2枚が新モデル、下2枚が旧モデル)。いずれも中央の焼き色が濃いめ。写真は2枚焼きをしましたが、1枚焼きだとほぼ焼きムラはありません。味は両モデルともに外が薄くカリッとしており、中はふんわりモチモチ! バターをつけなくても香ばしさと食感の豊かさだけで美味しくトーストが食べられます

 

↑裏面の焼き色(上2枚が新モデル、下2枚が旧モデル)

 

ちなみに、比較的違いがあるかも? と感じたのはクロワッサンモード。スーパーの安いふにゃふにゃのクロワッサンを新旧モデルで焼いてみました。両モデルともに驚くほど表面がパリパリ、中はふっくらと仕上がります。ただし、新モデルのほうが焼き上がり直後のパリッと感が強く感じられました。

↑左2個が旧モデル、右2個が新モデルのクロワッサンモードで焼いたクロワッサン。焼き色はほぼ同じに見えるのですが、焼き上がり直後のパリッと感は明らかに新モデルのほうが上

 

ところで、BALMUDA The Toasterでは水を使わない170/200/230℃のオーブン機能(クラシックモード)もありますが、こちらは従来モデルとほぼ変わりなし。試しに170℃モードでクッキーを焼いてみたところ、庫内奥側が強く焼けてしまいました。オーブン機能に関してはコンベクションオーブンには勝てません。ただし、グラタン等の「焼き色をつけるだけ」程度の調理なら問題なくこなせます。

 

美味しいパンが食べたいならBALMUDA The Toasterは買い!

BALMUDA The Toaster発売以降、各メーカーが高機能トースターの開発をスタート。いまではフランスパンモードやクロワッサンモードを搭載した、食材に最適な加熱コントロールができる製品も続々と増えています。しかし、今回のレビューでBALMUDA The Toasterはそういった後発製品と比較しても、新旧モデルともにトップクラスの美味しさだと実感しました。

 

また、リニューアル後もほとんどデザインは変わっていませんが、これはある意味旧モデルのデザインが完成されていることの裏返し。今みても「カッコイイ」と思わせられる希有なシリーズです。

 

今回は2017年の旧モデルと2020年発売の新モデルで比較しましたが、前者のユーザーもそろそろ買い換えを検討する時期かもしれません。個人的に、いま旧製品を問題なく使えているなら、無理に買い換えをしないでも良いのではないかと思います。加熱制御はリニューアルに際して再調整されていますが、パンの味に関してはそこまで大きな変化は感じません。ただ、細かな点で使い勝手が向上しているので、不具合などで調子が悪くなってきているなら買い換えもアリだと感じました。

 

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外食のような食事が自宅で楽しめる、シャープ新「ヘルシオ」は宅配サービスなどと連携

シャープは6月4日、ウォーターオーブン「ヘルシオ」<AX-XA20>を発売すると発表。6月24日から発売します。

 

シャープによると、食材のお取り寄せや飲食店のミールキットなどのサービスを利用して料理を楽しむユーザーが増えているといいます。また、調理が難しい料理やこれまで調理したことのない料理に挑戦し、外食のような食事を自宅でも楽しみたいというニーズが高まっているとのこと。

 

こうしたニーズを受けて、新しいヘルシオはミールキット宅配サービス「ヘルシオデリ」や食体験EC「TASTY JOURNEY with Healsio」と連携し、自宅に届いたこだわりの食品を調理できるのが特徴です。

 

具体的には、ヘルシオデリやTASTY JOURNEY with Healsio対応のメニューを、「COCORO KITCHEN」レシピサービスからダウンロード可能になります。食材を取り寄せ、ダウンロードメニューから調理を開始することで、本格的な仕上がりの料理など、幅広いメニューを自宅で手軽に楽しめるとのこと。

 

ダウンロードメニューは、TASTY JOURNEY with Healsioではローストビーフ、ハンバーグ、ミートローフなど。いっぽうのヘルシオデリでは、一次発酵済みの冷凍パン生地を注文すると、解凍から二次発酵、焼き上げまでを自動で調理してくれます。

 

また、「厳選!旬食材」や「おうちで楽しむ!イタリアン」など、食材や料理のテーマやジャンルごとにメニューがまとめられた「クックリスト」を、COCORO KITCHENからヘルシオに一括ダウンロードが可能。日々の食事から休日に楽しみたいお菓子作りまで、メニューを選んで手軽に料理できます。

 

さらに、過熱水蒸気による「まかせて調理」の2段調理が進化。従来モデルでは、上段で「網焼き・揚げる」「焼く」に対応したメニューの調理が可能でしたが、新たに上段で「炒める」「蒸す・ゆでる」に対応したメニューにも対応します。

 

これにより、上段で炒飯などの炒め物やアクアパッツァのような蒸し料理を調理しながら、下段で温野菜やゆで卵などの副菜を同時に作ることが可能です。

 

総庫内容量は30Lで、本体サイズは幅490×奥行き430×高さ420mm。重量は約25kgとなっています。これは自宅の料理が手抜きで豪華にできそうです。

シャキシャキ野菜を味わえる日立の新「ヘルシーシェフ」が登場

日立グローバルライフソリューションズは6月3日、スマホと連携できる過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W1Z」を発表。7月3日から発売します。想定価格は10万4500円となる見込みです。

 

日立グローバルライフソリューションズによると、自宅での食事機会が増えたことで、オーブンレンジには調理の時短や省手間などへの貢献が期待されているそうです。また、食生活においては「野菜を多くとることを心がける」「献立に悩むことが多い」といった調査結果が出ているとのこと。

 

そこで、MRO-W1Zは火加減をオートコントロールすることで、手軽においしい料理を作ることができるほか、オートメニューを拡充し、献立の幅を広げられるとしています。

 

具体的には、食品の重さと温度をはかる日立独自の「Wスキャン」に、野菜をシャキシャキに仕上げる新制御を採用。食品の重さと表面温度から必要な加熱量を算出したうえ、短時間で食品の温度変化を見極めるセンシング技術により、最高1000Wの火力で一気に調理します。この制御によって、野菜から出る水分を抑えて、シャキシャキの食感に仕上げてくれるとのこと。

 

また、Wスキャンを使ったオートメニューには、最高1000Wの火力で野菜をシャキシャキに仕上げる「野菜シャキシャキメニュー」と、最短1分で1人分のおかずができる「最短1分スピードメニュー」を追加。これに加えて、従来から好評だった「簡単プラボウルメニュー」や、「冷凍から焼き物」、「クックパッド」や食品メーカーと共同開発したオートメニューを用意しています。

 

さらに、献立決めや本体の操作をスマホからできる「ヘルシーシェフアプリ」と連携が可能となっています。

 

本体サイズは幅497×奥行き442×高さ375mmで、重量は約18kg。庫内の容量は30Lとなっています。このほか、加熱方式はレンジ、オーブン、グリル、スチーム、加熱水蒸気を採用しています。野菜不足になりがちな人にピッタリなモデルと言えそうです。

ヤマダデンキ、オリジナルの1万円台オーブンレンジが発売

ヤマダホールディングスは5月24日、同社のオリジナル商品「YAMADA SELECT」から、オーブンレンジ「YMW-WT18J1」を発表。5月下旬以降に発売します。価格は1万7800円です。

 

YMW-WT18J1は、使いやすさにこだわったとうたうオーブンレンジです。縦に開くドアやフラットテーブルを採用したほか、ホワイトバックライトが付いた液晶を搭載しています。

 

また、よく作るメニューを厳選し、簡単操作で作れる「オートメニュー18種類」を採用しています。このほか、ヘルツフリーになっており、全国どこでも使用できるとのこと。

 

本体サイズは約幅283×奥行き322×高さ192mm、重量は約15.3kg。庫内の容量は18Lです。

初回・再販分がすでに完売! 「アラジン グラファイト グリル&トースター」発表会で感じた「ヒットの予感」

レトロモダンなデザインや独自の技術による高機能で人気を博している「アラジン グラファイト グリル&トースター」に、最新版「CAT-GP14A」が登場。本作は「史上最高の性能を誇るフラッグシップモデル」とのことで、初回分・再販分ともすでに完売しています。なぜそれほどの人気を得たのか、4月に行われた新商品発表会の模様を振り返ってレポートしていきます。

↑日本エー・アイ・シーの「アラジン グラファイト グリル&トースター CAT-GP14A」は3万9000円(税込)。本体サイズはW391×D391×H276mm。カラーはグリーンとホワイトの2色展開です

 

↑発表会にはタレントのスザンヌさんがゲストとして登場。商品体験やトークショーが行われました

 

自動トースト機能が大きく進化

「アラジン グラファイト グリル&トースター」といえば、アラジン商品を製造する会社「株式会社千石」の特許技術「遠赤グラファイト」を世界で初めて搭載したトースター。最大の強みは、0.2秒で発熱する特性を生かし、短時間かつ高温で焼き上げる機能です。

↑グラファイトヒーターは発熱が早いうえ、熱伝導率は鉄の約10倍。短時間かつ高温で一気に焼き、トースト内部の水分を保持したまま外をカリッと仕上げます

 

デビューは2015年。その後2020年の10月にはシリーズ累計100万台を突破したという大ヒット商品ですが、コロナ禍によるテレワークなどによるライフスタイルの変化を受け、さらに高機能かつ多彩な用途で使えるトースターを目指したのが新作の「アラジン グラファイト グリル&トースター CAT-GP14A」です。

 

本製品が従来モデル(グラファイト グリル&トースター AGT-G13A)から進化した機能はいくつもあります。まずは温度センサーの新搭載とマイコン制御の採用。これによって最適な焼き時間を自動で算出し、簡単に絶品トーストが焼き上がります。

 

また、好みの焼き加減にできるうえ、その設定を記録することで、枚数が変わっても繰り返し焼いても同じ色にトーストできます。これは冷凍された厚切り食パンでも同様で、最初に高温で素早く解凍したあと、焦げない温度で内部まで加熱。仕上げに再度高温で焼き色を付けることで、冷凍パンでもおいしく焼き上げることを可能にしたといいます。

↑焼き色は5段階の設定が可能

 

高温グリルや低温調理、炊飯もできる!

調理メニューが豊富になった点も進化のポイント。トースト(1枚/2~4枚)、冷凍トースト(1枚/2~4枚)、温め・オーブン、高温グリル、煮る、蒸す、低温調理・発酵、炊飯(1合/2合)の8つを用意しています。なお、料理を作るためのグリルパンや炊飯釜なども付属しているので、本製品が届いた日から様々な料理を作ることが可能となっています。

↑どのメニューにするかは、このダイヤルを回して設定

 

↑付属のグリルパン(浅)、グリルパン(深)、すのこ、炊飯釜&ふた、計量カップ。さらに専用レシピブックも付いてきます

 

↑庫内には奥行きがあり、専用の炊飯釜にふたをしても余裕があります。なお、食パンは最大4枚入れられます

 

調理性能も、もはやトースターの域を超えているレベル。例えばグリルに関して、余熱が不要なうえ、最大320℃の高火力によって素材のうまみを一気に凝縮できます。一方で低温の温度制御も得意とし、40℃から90℃まで5℃単位で調節が可能に。パン生地の発酵からじっくり加熱したいローストビーフまで多彩な調理ができます。

↑強い火力が必要なグリルチキンもお手の物。煮込み料理は、具材を入れて時間を設定するだけのほったらかしでOK。付属のすのこを使用すれば、蒸し料理やノンフライ調理もできます

 

ごはんは土鍋で炊いたようなハリのある仕上がり

本イベントでは、タレントのスザンヌさんが本機を使って炊飯と試食を体験しました。「朝昼晩とごはんを作るので、お昼ごはんを食べながら夜は何を作ろうか考えています」と、ママならではの献立の悩みを語りながら、「これなら手軽にいろいろ作れるから、我が家にあったらだれより優秀かも!」と絶賛。さらに、本製品で炊いたごはんを試食して、「見た目からしてふっくら炊けているのがわかります。お米の味がしっかりしていておいしい! 子どもに食べさせたいです」と感動していました。

 

実際に本製品で炊いたごはんを見てみると、まるで土鍋で炊いたようなハリのある仕上がり。このほか、炊き込みごはんやピラフなど、様々なバリエーションも楽しめるそうです。

↑炊飯釜は熱が伝わりやすいアルミ製。独自のプログラムにより高火力で一気に沸騰させ、釜から均一に熱を伝えて米を躍らせることで、本格的な仕上がりになるそう

 

7月には同社初のポップアップトースターも発売

なお、イベントでは同社初のポップアップトースター「アラジン グラファイト ポップアップトースター AEP-G12A」も紹介されました。こちらはガラス窓から焼き上がる工程を楽しめるのが大きなポイント。2021年7月5日から発売される予定です。

↑「アラジン グラファイト ポップアップトースター AEP-G12A」の価格は2万4400円(税込)。カラーはグリーン(G)1色で、トーストをつかむためのトングが付いてきます

 

こちらも当然「遠赤グラファイト」を採用し、焼きムラが出ないように温度センサーとマイコン制御で焼き時間を自動で調整。中央・上下に配置された3本のヒーターで焼き分けます。

↑レバ―を下げた瞬間に調理開始。0.2秒で発熱する性能はさすがです

 

モードはトースト、冷凍トースト、ベーグル、あたための4つがあり、1~7まである焼き色調節つまみを使って、ほんのりからこんがりまで好みの焼き上がりに設定が可能です。

↑ガラス窓は取り外せるので手入れがカンタン。また、下部には着脱できるトレイがあるので、パンくずのカスもラクに掃除ができます

 

なお、先述の通り、フラッグシップモデル「アラジン グラファイト グリル&トースター CAT-GP14A」はすでに発売中で、公式ECサイト「アラジンダイレクトショップ」では初回ぶんが完売。さらに、5月7日の14時に再販された分も完売とのことで、反響の大きさを物語っています。従来よりデザインやトーストの美味しさには定評がありましたが、今回はさらにトーストを自動で焼く機能が進化し、低温調理や炊飯もできるなど、調理の幅が大きく広がりました。人気になるのも納得ですね。次回の入荷時期は未定ですが、みなさんもぜひチェックしてみてください!

 

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これはほぼスイーツだ!「超蜜やきいもトースター」でトロットロの焼きいも作り

これまで焼きいもが焼ける調理家電をレビューするたびに「焼きいもが好きだ」と書いてきた筆者ですが、今年の冬はついにさつまいもをお取り寄せするまでに至りました。最近はUberEatsでも専門店の焼きいもを注文できますが、やはりお店の焼きいもは高価なのが悩み。

 

自宅で本格的な焼きいもを焼けないか……と考えていたところ、ライソンの「超蜜やきいもトースター」という、まさに焼きいも好きのための家電を発見。これを使わない手はないと思い、さっそくレビューしてみることにしました。お店クオリティの焼きいもが本当に焼けるのか、いざ挑戦!

 

さつまいもの包み方にもコツがある

「超蜜やきいもトースター」は、東京の人気店「超蜜やきいもpukupuku」が監修、開発協力しており、専門店さながらの焼き芋が焼けるのがウリ。クラウドファンディングサイトの「Makuake」では、トースター部門の支援額で歴代1位に輝いたアイテムで、1000万円以上の支援を集めたほどです。

↑サイズは約幅35.5×奥行き31.5×高さ21cm、重さは約4.5kg。操作はタッチボタン式

 

焼きいもを焼くには、付属の「やきいも専用ケース」を使用します。このケースにアルミホイルに包んださつまいもを入れることで、近赤外線効果で芯までしっかり加熱できます。

↑やきいも専用ケースを使う際は、さつまいもにケースの直熱を当てないようにアミ台を置く。加熱後は同梱のケースハンガーで取り出そう

 

まずはさつまいもをアルミホイルに包むのですが、実はこの包み方にもコツがあります。さつまいもの端を1cm切り落としたら、さつまいもをアルミホイルの中央に置き、手前から奥に向かってくるくると巻きつけます。このとき、できるだけふんわりと巻くのがポイント。左右を折りたたんだら、さつまいもの形に合わせて形を整え、最後に隙間を作ります。

↑アルミホイルとさつまいもを密着させるのはNG。Lサイズのさつまいもは入らないので、直径約4cmまでかSサイズのものを使用する

 

ここで意外なのが、アルミホイルの上から水300ccを全体に回しかける点。先ほどアルミホイルに開けた隙間は水が入るようにするためのものなんです。焼く前に水を入れることで、太さや長さの違うさつまいもも均一に焼き上げてくれます。

 

「超蜜やきいも」モードだと約2時間かかる

やきいもケースにフタをして庫内にセットしたら、「4:超蜜やきいも」モードに設定して加熱を開始。このモードでは時間の設定は不要で、約2時間のタイマーがセットされます。焼きいもを作るのに2時間もかかるとは……。想像以上に長かったのでひるみそうになりましたが、加熱中は放っておけるので、まぁいいか。

↑「メニュー」ボタンを押して「4」を選択し、「スタート/ストップ」ボタンを押すと加熱がスタート

 

加熱中の様子を見ていると、上下のヒーターが点いたり消えたりするのがわかります。超蜜やきいもトースターはさつまいもの甘さと蜜を引き出すために、最高250度で加熱するそうです。こうした火加減を自動制御してくれるのが専用機ならではですね。

↑今回は「超蜜やきいも」モードを使用したが、ほかにも「トースト」「冷凍食パン」「ロールパン」の3つのモードとセルフセッティングに対応する

 

想像以上に甘くてねっとりした口当たり

2時間後、「いしや〜きいも〜おいもっ」のメロディが流れてついに完成! と思いきや、焼き上がってもそのまま庫内に置いたままにしたほうが蜜が出やすいので、もう15分ほど待ちました。ついに完成した焼きいもを手に持ってみると……柔らかい!

↑アルミホイルに蜜が付いている。手に持つとかなり柔らかく、2時間前の硬さが嘘のようだ

 

さっそくほかほかの焼きいもを頬張ってみると、想像以上に甘くてねっとりした口当たり。ほぼペーストのような食感で、まるでスイートポテトを食べているようです。砂糖を使っていないのに甘みが強く、これなら専門店が監修しているというのも納得! 最初に完成した焼きいもがあまりにおいしくて、このあともう1ターン焼いたほどハマってしまいました。

 

焼きいもはラップに包んで冷蔵すると冷やし焼きいもになり、冷凍しておけばひと月ほど持ちます。冷やし焼きいもはしっとりした口当たりで、ほとんどスイーツ! これなら冬だけでなく夏場も楽しめるのでおすすめです。

 

超蜜やきいもモードはさつまいもの品種に注意

「超蜜やきいも」モードを使うにあたって注意したいのが、「熟成された紅はるか」を使うのがベストだという点です。収穫されたばかりのいもはおいしく焼けず、最高の焼きいもを食べるにはさつまいも選びからひと手間かける必要があります。土付きであれば自分で熟成させることが可能ですが、スーパーで買ったさつまいもは一度洗われているので熟成の難易度が高いそうです。

↑近場のスーパーで手に入らない場合はネット通販で探すといい。筆者は最近「新潟直送計画」というECサイトにお世話になっている

 

とはいえ、熟成した紅はるかが手に入らなくても超蜜やきいもトースターは使えるのでご安心を。セルフセッティングで温度と時間を設定すれば焼きいもが作れます。ホクホク系の品種は180℃で60分、ねっとり系のさつまいもは180℃で90分、水を入れずに加熱。今回はねっとり系の「安納芋」とほくほく系の「紅あずま」を焼いてみたところ、たしかに品種ごとに口当たりや甘さの違いが感じられました。

↑安納芋はねっとりした口当たりで、甘みが強い。これで干し芋を作るとおいしそう

 

↑紅あずまはほくほく感が強め。まさに昔ながらの焼きいもという感じ

 

いずれも「超蜜やきいも」モードに比べると蜜はほとんど出ませんでしたが、それでもさつまいもの味わいが際立っており、好みによってはこちらを好む人もいるはず。あつあつで食べるときはセルフセッティング、少し冷やして食べるなら超蜜やきいも、といった使い分けをするのも良さそうです。

 

超蜜やきいもトースターの実売価格は1万8480円(税込)となっており、焼きいも好きなら買う価値のある一台。これまで焼きいもに思い入れのなかった人でさえ、このトースターで作った焼きいもを食べれば、間違いなくその魅力に気付くことでしょう!

 

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「8つ目赤外線センサー」で仕上がり温度も設定できる! 東芝初・単機能レンジのフラッグシップモデル

東芝ライフスタイルは、近年需要が高まっている単機能レンジにおける同社初のフラッグシップモデル「ER-VS23」を10月中旬より発売します。実売予想価格は4万3780円です。

↑ER-VS23のカラバリはブラック(左)とホワイト(右)を用意。外形サイズはW468×D386×H337mm

 

赤外線センサーで表面温度を高精度に検知し、スピーディに温める

↑ER-VS23の設置イメージ

 

その特徴は、間口38.7cmと広くて使いやすい、23Lのワイド&フラット庫内。食品の出し入れが楽なワイドでフラットな庫内なので、大きなお皿や二人分の料理も一度に入ります。

 

1000Wインバーター搭載で、スピーディに温められる点も魅力。1000Wは自動あたため以外にも、手動でも使用できます。その他、お弁当や総菜などに便利な600W・500W、解凍に便利な200Wまで、用途に合わせて設定できます。

↑間口は38.7cmで食品のだし入れがラク

 

このほか、食品の表面温度を高精度に検知する「8つ目赤外線センサー」を搭載。庫内に配置している8つ目赤外線センサーが、食材の表面温度を高精度に測るので、解凍では重さの設定が不要。自動あたためもワンタッチ操作で簡単です。また、「お好み温度」では、-10℃から85℃まで仕上がり温度をお好みに設定できます。

↑8つ目赤外線センサーが高精度に食材の表面温度を測定します

 

撥水・撥油コートを採用した「庫内よごれプロテクト」とフラット庫内によってお手入れはカンタン。オーブン・グリル機能は不要で、手ごろな価格のレンジがほしいという方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

↑撥水・撥油コートとフラット庫内でお手入れカンタン

 

省スペースで「ヘルシオ」の先進機能を堪能できる!「左右・後ろピッタリ」で置けるコンパクトモデル

シャープは、コンパクトなウォーターオーブン「ヘルシオ AX-AJ1」を9月17日に発売します。実売予想価格は7万6780円。

↑AX-AJ1のホワイト系(左)、ブラック系(右)。サイズ/質量はW470×D390×H340mm/約18㎏

 

自動調理機能が充実した幅47cmのコンパクトなモデル

AX-AJ1は総庫内容量22Lで、夫婦二人世帯などに最適なコンパクトサイズが特徴。左右・後ろピッタリ置きと横幅47cmの実現により、キッチンの狭いスペースにも設置できます。

↑左右・後ろピッタリ置きと横幅47cmを実現

 

お好みの食材を角皿に置いて、キーを押すだけで簡単にグリル調理できる「おくだけグリル」を搭載。魚や肉、野菜などをお好みで自由に組み合わせることができ、火加減、調理時間はヘルシオにおまかせで、簡単にグリル調理を行うことが可能です。

↑「おくだけグリル」で、種類の違う食材もおまかせで同時に調理できます

 

また、好きな食材・分量(1~4人分)を耐熱容器に入れてカテゴリーを選択するだけで、煮物やカレー、パスタなどを簡単に調理できる自動レンジ機能「らくチン1品」も搭載。幅広いメニューを簡単に作ることが可能です。

↑「らくチン1品」で作れる料理の例

 

通常の熱風オーブンと比較し、約8倍の熱量を持つ「過熱水蒸気」で調理する点はヘルシオの上位機種と同様。食材の内部までより早く火を通し、余分な油分や塩分を落とす健康的な調理を行うことができます。

 

上位機種と同様の先進機能はほしい、でも大きすぎるモデルはイヤだ、という方はぜひ注目してみてください。