4人に1人が「カーナビ購入後に後悔」カロッツェリア特設サイトが「購入前のチェックポイント」紹介

カーナビ購入者の4人に1人が「カーナビ購入後に後悔したことがある」――。パイオニアが、カーナビ利用者1000名を対象にした実態調査の結果、複雑な胸の内が明らかになりました。

 

後悔や不満を感じている人のうち、約半数の方が「機能や性能に満足していない」ことを受け、同社はカーナビ選びをサポートするカロッツェリア特設サイト「カーナビも、選ぼう」を公開しました。

↑「カーナビも、選ぼう」特設サイト

 

パイオニアのカーナビ・カーAVブランド「カロッツェリア」の「楽ナビ」シリーズは、「高性能で誰でもカンタンに使えるカーナビ」がコンセプト。ドライブ時間の楽しさと、使いやすさを実現するための機能を搭載しています。「カーナビも、選ぼう」を通じ、自分の車に合ったカーナビ選びをサポートするさまざまなコンテンツを発信することで、カーナビ選びに関わる悩みや不安を解消したいという思いがあります。

 

サイトには、最新カーナビの種類や画面サイズ、ルート案内、さらに「エンタメ」まで含んだ各種機能など、購入前にチェックしておきたいポイントを掲載しています。

 

最初からきちんと選べば、後悔せずに済む?

なお前述の実態調査によると、カーナビ購入者の「後悔・不満を感じた原因」はこのようになっています。

↑後悔・不満を感じた理由は?(「カーナビ利用者の利用実態と心理調査」より)

 

具体的に、不満に感じた「機能・性能」は下記の通りです。

↑現在使っているカーナビで不満を感じていることは?(複数回答/「カーナビ利用者の利用実態と心理調査」より)

 

パイオニアの発表資料によると、次に「購入後により良い商品を見つけた」との回答も多いことから、後悔した人の多くが、しっかりカーナビを選ぶことなく購入している状況がわかるそう。より快適なカーライフを送るためにも、ルート案内をはじめとしたカーナビ本来の機能や性能について、しっかり見極めておきたいですね。

車内のオンライン機能が強化! 動画や音楽がもっと楽しめるカロッツェリア「楽ナビ」新機種

パイオニアは、車内オンライン機能に対応したカロッツェリア「楽ナビ」シリーズ13機種を発表しました。発売は6月を予定しています。

 

■製品名

【ネットワークスティック同梱モデル】

・9V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーションネットワークスティックセット

・9V型HD/TV/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーションネットワークスティックセット

・8V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーションネットワークスティックセット

【スタンダードモデル(ネットワークスティック別売り)】

・9V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・9V型HD/TV/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・8V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・8V型HD/TV/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

 

楽ナビは「高性能で誰でもカンタンに使えるカーナビ」をコンセプトに進化を続けてきた製品。2023年に初のオンライン対応モデルが登場しています。今回のモデルチェンジでは、NTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」による、停車時のWi-Fiスポット利用時間が最大2時間に拡大され、停車中もストレスフリーで、動画や音楽、ゲームといったオンラインコンテンツを楽しむことができます。また、HDMI接続により、カーナビ本体や後席モニターでオンライン動画を大画面で視聴できます。

 

docomo in Car Connectは、3つのプラン(1日550円、30日1650円、365日1万3200円/各税込)が選べます。またネットワークスティック同梱モデルには、1年間の無償使用権が付いており、より手軽に車内Wi-Fiを体験できます。

 

さらに、ドライブをサポートするインターフェース「Doメニュー」を採用。ドライブ中によく使う機能をスムーズに操作できます。「お出かけ検索(オンライン)」では、キーワードや住所、電話番号で最新スポットを検索でき、フリック入力に対応しています。「ダイレクト周辺検索」では駐車場やガソリンスタンドをワンタッチで簡単に検索でき、オンライン接続時には最新のガソリン価格情報も確認できます。

 

ディスプレイは、黒色再現性に優れるNormally Black方式と視野角が広いIPS方式を採用したHDパネルを搭載しています。加えて別売りのHDバックカメラやドライブレコーダーを接続することで、駐車時や走行時の映像を高画質で表示します。

 

ナビゲーション機能も充実しており、「信号機カウント交差点案内」や「ルート探索」機能、リアルタイムの渋滞情報を提供する「スマートループ渋滞情報」なども利用できます。

 

車内のオンライン機能が強化! 動画や音楽がもっと楽しめるカロッツェリア「楽ナビ」新機種

パイオニアは、車内オンライン機能に対応したカロッツェリア「楽ナビ」シリーズ13機種を発表しました。発売は6月を予定しています。

 

■製品名

【ネットワークスティック同梱モデル】

・9V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーションネットワークスティックセット

・9V型HD/TV/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーションネットワークスティックセット

・8V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーションネットワークスティックセット

【スタンダードモデル(ネットワークスティック別売り)】

・9V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・9V型HD/TV/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・8V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・8V型HD/TV/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/TV/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

・7V型HD/Bluetooth/USB/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション

 

楽ナビは「高性能で誰でもカンタンに使えるカーナビ」をコンセプトに進化を続けてきた製品。2023年に初のオンライン対応モデルが登場しています。今回のモデルチェンジでは、NTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」による、停車時のWi-Fiスポット利用時間が最大2時間に拡大され、停車中もストレスフリーで、動画や音楽、ゲームといったオンラインコンテンツを楽しむことができます。また、HDMI接続により、カーナビ本体や後席モニターでオンライン動画を大画面で視聴できます。

 

docomo in Car Connectは、3つのプラン(1日550円、30日1650円、365日1万3200円/各税込)が選べます。またネットワークスティック同梱モデルには、1年間の無償使用権が付いており、より手軽に車内Wi-Fiを体験できます。

 

さらに、ドライブをサポートするインターフェース「Doメニュー」を採用。ドライブ中によく使う機能をスムーズに操作できます。「お出かけ検索(オンライン)」では、キーワードや住所、電話番号で最新スポットを検索でき、フリック入力に対応しています。「ダイレクト周辺検索」では駐車場やガソリンスタンドをワンタッチで簡単に検索でき、オンライン接続時には最新のガソリン価格情報も確認できます。

 

ディスプレイは、黒色再現性に優れるNormally Black方式と視野角が広いIPS方式を採用したHDパネルを搭載しています。加えて別売りのHDバックカメラやドライブレコーダーを接続することで、駐車時や走行時の映像を高画質で表示します。

 

ナビゲーション機能も充実しており、「信号機カウント交差点案内」や「ルート探索」機能、リアルタイムの渋滞情報を提供する「スマートループ渋滞情報」なども利用できます。

 

正直ガジェット・AVとしての実力はどう? その道のプロが最新「サイバーナビ」を試したら……

先進の機能を満載して多くの人を魅了しているカーナビゲーションが、パイオニアのカロッツェリア「サイバーナビ」です。その最新モデルが発売されたのが2023年10月のこと。

 

従来モデルにも備えられていた使い放題のインターネット接続サービスなど、ネットワーク機能はそのままにカーナビ機能を極め、新たにサイバーナビ史上最高峰と言われる高音質設計までも取り込んだ最新型へと進化したのです。

 

でも、いまやスマホのアプリを使えばカーナビだって簡単に使えてしまう時代。先進機能を満載しているとはいえ、サイバーナビは本当に魅力的なのか、懐疑的になる人も少なくないでしょう。

 

そこで今回は、サイバーナビのカーナビ機能を紹介しつつ、デジタルガジェットとしての良さや、史上最高峰となった高音質再生機能を、“その道に詳しい人たち”にチェックしていただくことにしました。

↑試乗車に搭載された最新のサイバーナビを、“その道のプロたち”がチェック

 

まずは基本性能をおさらい

今回取材したのは、サイバーナビの中で最も画面サイズが大きい9V型で、ネットワーク機能を備えた「AVIC-CQ912Ⅲ-DC」です。ラインナップにはほかに8V型モデルや7V型モデルの計8モデルがあり、7V型ではボディサイズを幅200mm/180mmから選ぶことができます。また、全モデルでネットワーク機能対応機を選択できるのもポイントと言えるでしょう。

 

そして、サイバーナビたるゆえんなのがこのネットワーク機能なのです。

 

ネットワーク機能の最大の特徴は、市販カーナビ初の通信量無制限、使い放題のインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応したことにあります。これはドコモの高速データ通信を使ったネットワークサービスで、地図の自動更新やYouTube動画の再生、車内Wi-Fiスポット化といったサービスが無制限でいつでも楽しめるようになるのです。

↑サイバーナビ本体でネットに接続できるうえに、Wi-Fiスポットとしての利用も可能。もちろん、ネットワーク名やパスワードを任意に設定できる

 

しかも、サイバーナビのネットワークスティックを標準付属しているモデルを選べば、最初の1年間は無料で使い放題となる使用権をゲットできます。この1年間、じっくりとdocomo in Car Connectのサービスを使い倒し、それ以降は自分に合ったプランを用意された3つの中(1日550円、1か月1650円、1年1万3200円/各税込)から選べばいいというわけです。

 

加えてサイバーナビ本体にはYouTubeを直接再生できる機能も備わっているので、スマホのように見たい動画を探して好みのコンテンツを再生できます。もちろん、docomo in Car ConnectによるWi-Fiスポットに接続して、同乗者が自分のスマホで楽しんでも構いません。

↑サイバーナビでYouTubeを表示。9V型だと運転席から見える画面はわりと大きく、コンテンツの視認性がいい

 

また、サイバーナビならエンジンさえ動いていれば停車中であってもこのネットワーク機能を楽しめます。なので、車中泊などで利用するのもOK。いろんな使い方ができるのもメリットなのです。

↑休憩中にちょっと動画を楽しんだり、あるいは運転中に音声コンテンツを再生したりと広い用途が考えられる

 

さらに、サイバーナビには出掛けた先で自宅のレコーダーにアクセスできる機能もサポートしています。録画済みの番組を見られるのはもちろんですが、見逃せないのが自宅で受信中の地デジ以外に、スポーツ中継が多いBSやCS放送までも楽しめるところ。スポーツはリアルタイムで見るからこそ価値があるわけで、サイバーナビなら場所にとらわれず、出掛けた先で見られるわけです。

↑自宅のレコーダーにアクセスできるRecorder Accessの画面。スマホアプリで自宅のレコーダー、スマホアプリとサイバーナビ「DiXiM Play for carrozzeria」アプリとそれぞれペアリングし、docomo in Car Connectの通信回線を使えばレコーダーのコンテンツを再生できる

 

こうした便利な機能を備えたサイバーナビですが、ガジェットとしての実力はどうなのか。日々多くのガジェットをレビューしているヤマダユウス型さんがチェックします。

ヤマダユウス型

楽器、カメラ、ゲームなどを好むフリーライター。平時はガジェットに生かされつつも、休日は登山やキャンプで魂を漂白している。最近は塊根植物にハマっている。

 

ディスプレイは精細で操作性が明快。Wi-Fiはゲームも快適(ヤマダユウス型)

まず印象的だったのは、ディスプレイの発色の良さです。解像度は1280×720ドットのHDサイズですが、パネルの光沢感や色の鮮やかさも相まって、非常に精細に感じました。また、昨今は大画面のディスプレイを見る機会も少なくありませんが、画面サイズに対する物足りなさは感じませんでした。

 

視野角も広く、運転席からも助手席からも画面がクッキリと見えます。カーナビは斜め方向から見るのが基本となるので、そこをキッチリ抑えているのはさすが。本モデルはどこから見ても情報を受け取れます。ガジェットのディスプレイスペックで見るとやや控えめですが、カーナビとして見たときにスペック以上の作り込みがなされていることを感じます。

 

操作性やインターフェースのデザインも明快で、初めて本機に触った筆者が説明を受けずとも、設定画面やブラウザー操作までこなすことができました。特に、地名を入力すると検索候補を表示してくれる「サジェスト入力」は、タッチ操作での入力にとっても便利! 音声入力の精度も高く、音声操作とタッチ操作のどちらからもアプローチできるのは、最新ガジェットにも通じるインターフェースでしょう。

 

スマホなどでは当たり前と言えるかもしれませんが、カーナビでも“その当たり前”を実現しているところは注目すべきところです。

 

またWi-Fiスポットにできるユニークな機能を使えば、たとえば自宅で使っているタブレットや、携帯ゲーム機のオンライン対戦などもじっくり楽しむことが可能です。回線速度を測ると下りで約20Mbps、上りで約11Mbpsとなり、動画視聴はもちろんオンラインゲームも快適に楽しめるでしょう。

↑スマホやタブレット、ゲーム機をネットワークに接続できるので、たとえば渋滞にハマってしまっても退屈はしのげそう

 

Wi-Fiスポットの利用に必要なdocomo in Car Connectも利用期間を選べるため、たとえば旅行や帰省のときに3日間だけ利用する、といった柔軟な使い方もできるのは便利だと感じます。

 

高品質なパーツ、最適な音場でたどり着いた史上最高峰の音質

続いて“サイバーナビ史上最高峰の高音質”について紹介しましょう。これは発表されたリリースで、「原音再生にこだわった高音質を実現する設計思想『マスターサウンド・アーキテクチャー』のもと、新『サウンドマスタークロック』をはじめとした高音質パーツを惜しみなく採用し、サイバーナビ史上最高の音質を実現」したというものです。

 

特に注目なのが、デジタルオーディオの要ともなる基準クロック信号の生成において、最新サイバーナビでは従来よりも高品質かつ高精度なものを採用していることです。これがジッターを低減し、音質劣化を抑えてより高品質なサウンドを提供可能としたのです。

↑新しくなったサウンドマスタークロック

 

さらにハイエンドオーディオ機器・プロ用オーディオ機器用の日清紡マイクロデバイス製「MUSES8820」を採用。これは高級オーディオ製品向けに開発されたもので、車載器でありながら、まさに素材からして高音質を徹底して極めたというわけです。

↑高音質オペアンプのMUSES8820。これらの高音質パーツを採用し、“サイバーナビ史上最高峰の高音質”を実現したという

 

ただ、カーオーディオの場合、本体で音作りを極めても取り付けた状態によってその能力を活かせないこともあります。そこで役立つのが、サイバーナビが以前から搭載してきた車内の音響を最適な状態に調整する「オートタイムアライメント&オートイコライザー」です。調整に必要なマイクは別売りとなっていますが、これによってわずか4~5分で取り付けたクルマに最適化した音場をもたらしてくれます。

↑各スピーカーから音が出るタイミングを調整するタイムアライメントの設定画面

 

調整を終えた後でこの効果をON/OFFでチェックしてみるとその違いは歴然! まさにこの機能は高音質化されたサイバーナビの実力を引き出すのに欠かせない機能であることを実感させられます。サイバーナビを取り付けたら、高音質を存分に楽しむためにもぜひ調整しておくことをオススメします。

 

では、これらのこだわりを詰め込んだサイバーナビ史上最高の音質は、具体的にどういった音質なのか。オーディオ・ビジュアル専門のライターである山本敦さんがチェックします。

山本 敦

オーディオビジュアル誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ハイレゾに音楽配信、スマホなどポータブルオーディオの最先端を徹底探求。海外の展示会取材やメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。

 

原音に忠実。クルマの中が本格的なオーディオルーム&ホームシアターになる(山本敦)

音質はこれまでパイオニアがオーディオで培ってきた傾向に似て、原音に忠実ですごくピュア。車の中が専用のオーディオルーム、ホームシアターに早変わりします。

 

サウンドはとてもフラットなバランスでむやみな味付けがないぶん、再生する音楽や騒音の多いドライブ環境などによっては低音が若干物足りなく感じるかもしれません。そんなときにはイコライザー機能が活躍してくれます。たとえば「Vocal」を選ぶと歌声が前に出てきますし、「Powerful」に変更すればビートが効くなど、ドライブシーンや楽曲に合わせた音の作り込みができてすごく楽しめます。

↑イコライザーの設定画面。真ん中下でプリセットされている設定を選び、右側の数字でイコライザーの効きを選べる

 

また、ハイレゾ音源にも対応しています。試乗車にはハイレゾ対応スピーカー「TS-C1730SⅡ」が搭載されていることもあり、楽曲の情報量がしっかりと出ていて、クラシックや声楽系の曲でも細かいニュアンスを感じ取れました。パイオニアらしい、ハイレゾ高音質に妥協なくこだわり抜いたシステムと言えます。

↑ハイレゾ音源は主にUSBかSDメモリーカード経由で再生。試乗車ではサイバーナビ液晶の裏側にSDカードスロットがありました

 

一方、普段スマホで聞くようなBluetoothオーディオも、ハイレゾ相当に高音質化する「マスターサウンドリバイブ」のおかげで、音楽配信やビデオのオーディオトラックも断然リッチな音質で聴けます。臨場感がとても豊かで、ひとつひとつの音像を明確にとらえることができます。生々しさがケタ違いです。

↑マスターサウンドリバイブの画面。CDなどの圧縮率の低い音源用の「MODE1」と、圧縮率の高い音源用の「MODE2」が用意されて、音源によって選べる

 

これらに加えて、オートタイムアライメント&オートイコライザーで調整すれば、運転席のポジションに合わせて最高の音質が楽しめます。こうしたオーディオファンの琴線に振れる作り込みはさすがパイオニア。オーディオコンポやホームシアター商品の開発により、培ってきたノウハウがしっかりとカーサウンドにも生きています。

 

通信機能でカーナビ検索が便利になり、地図データの自動更新も

ここからは、カーナビ機能について触れていきましょう。はじめにお伝えしたネットワーク機能の搭載はカーナビ機能にもメリットをもたらします。サイバーナビ内にあるデータ以外に通信機能によるオンラインを活用した便利な目的地検索も実現。「フリーワード音声検索」「フリーワード検索」を用意し、サイバーナビのデータに反映されていない、たとえばオープンしたばかりのスポットなども探し出して目的地に設定できます。

↑フリーワード音声検索は、はっきりと発声すればちゃんと聞き取ってくれるので、たとえばドライブの途中で近くのコンビニなどのスポットを検索する際にも便利

 

ルート案内時には、長年にわたって蓄積してきた膨大な渋滞予測データやリアルタイムの走行・交通情報が「スマートループ渋滞情報」として反映され、ドライバーに最適な情報を提供。専用サーバーの情報を活用して膨大なルート候補から、時間と料金まで考慮して導き出す「スーパールート探索」は、その能力をいかんなく発揮したものと言えるでしょう。

 

地図データもこの通信機能を使って自動で更新してくれます。最新の道路や施設情報を自動でダウンロードしてくれるのはもちろん、費用も最大3年分(最大年6回配信で、期間は発売時~2026年10月31日まで)が無料で付いてきます。

 

また、パイオニア製カーナビをより便利にする会員サービスのMapFanスマートメンバーズに加入すれば、この期間を最大3年から4年(2027年10月31日まで)に延長してくれる特典まで用意されているというからうれしいところです。

↑MapFanスマートメンバーズになると、カーナビの地図や各機能を最新状態で利用できるほか、カーナビの周辺機器をお得に購入できたり、渋滞情報やガソリン価格などをリアルタイムで把握できたりします

 

充実の基本性能にネットワークが加わった新時代のナビ

サイバーナビならではの真骨頂とも言えるのが、カーナビとしての高精度な測位能力。ビルが建て込んだ都会はもちろん、長いトンネルが続いてもサイバーナビは常に正しい位置を表示する優れた能力を備えているのです。

 

たとえば高架道路と下の一般道のどちらを走っているのかも自動的に認識するので、仮に案内されているルートを間違えて高速道路を降りてしまってもすぐに新しいルートで案内してくれます。さらに地下駐車場に入って周回しても出口を見失うことはありません。この優れた能力が運転中の安心感や快適さをもたらし、まさにスマホのナビアプリと決定的に違う点なのです。

 

今回、コメントをいただくのに識者の方と駅周辺で待ち合わせしたわけですが、駅前は開発が古く、道路が狭くて一方通行をうまくクリアしてアプローチする必要がありました。そんな場所でもサイバーナビは分岐ポイントを的確に案内してくれました。

↑カーナビの根幹であるルート案内はもちろん的確

 

サイバーナビはそうしたカーナビとしての基本機能をしっかり押さえ、そこに最先端の技術を取り込んで進化し続けてきたと言えます。しかもそこにはネットワークとリンクする新たな時代のサイバーナビの姿があります。カーライフをもっとグレードアップするにも、サイバーナビは大きな手助けとなることは間違いないでしょう。

楽ナビ使って空前ブームの「城巡り」をしてきた。楽すぎて泣けるのです。

提供:パイオニア(カロッツェリア)

JTBが2023年12月に発表したデータによると、年末年始の国内旅行の人数は2019年比で95.7%。ほぼコロナ禍前の水準まで回復するという。コロナが5類指定になって旅したいが、海外は円安もあり国内旅行を、という家庭も多いはずだ。となればクルマ&カーナビの出番である。

 

というわけで、カロッツェリアの「楽ナビ」に乗って国内の歴史名所、特に“城”を巡ってみようというのが本記事である。「いや、城って唐突じゃない?」と思うかもしれないが、これには意図があるのと、楽ナビの性能をお伝えするのに適したステージだからだ。それらは次のパートで触れていくとして、まずは商品の紹介から。

↑今回は小田原周辺を巡りながら楽ナビをレポート。後半ではおすすめのお城スポットを紹介。

 

【今回紹介する製品】

パイオニア カロッツェリア

楽ナビ AVIC-RQ920-DC

カロッツェリアはカーナビ、カーオーディオ、ディスプレイオーディオ、ドライブレコーダーなどカーライフ全般をサポートしてくれる、パイオニアのカーエレクトロニクスブランド。楽ナビはフラッグシップカーナビ「サイバーナビ」とともに、カロッツェリアを牽引するカーナビシリーズだ。

 

本機は、9V型ラージサイズのHDディスプレイにHDMI出入力、DVDやCD、SD、USBの端子やドライブを搭載した全部入りモデル。カロッツェリアではもはやお馴染みとなった「docomo in Car Connect」に対応し、楽ナビをWi-Fiスポット化することもできる。

 

↑UIでの注目は「Doメニュー」。これはよく使う機能を集約したインターフェースで、画面下部には自分で好きなコマンドを割り当てられて、必要な操作をすぐに行える

 

 

なぜ、城とカーナビ?

世は空前のお城ブームである。2023年12月中旬に開催された「お城EXPO2023」は過去最大数の105団体が参加。「日本100名城公式ガイドブック」は累計90万部を突破し、世代性別問わず歴史スポットへの関心が集まっている。

 

お城は歴史的、地理的要因によって事情は異なるが、代表的なものとして「山城」と「平城」がある。前者は文字通り山の上にあり、敵から攻められにくい場所にあるため何かしらの交通機関がないと行けない。後者は都市の中心地に位置するためアクセス自体は良いのだが、昔ながらの街並みで道が狭いことも。カーナビの出番である。

 

あとは、2023年が楽ナビ25周年ということもあり、時代を切り拓き長く続くブランドという点も本企画に適していると思った次第だ。ちなみに楽ナビのシリーズ累計販売台数は650万台を突破。お城の石垣のように積み上げてきた数字が段違いである。

 

石垣山一夜城を目的地にセットした瞬間、楽ナビの実力が…

最初の目的地は、石垣山一夜城。豊臣秀吉が小田原合戦の本営とした城の跡地である。クルマ好きの聖地とも言える箱根ターンパイクそばに位置しており、訪れた人もいるのではないだろうか。

 

立派な石垣が残っており、物見台や展望台からは小田原城や相模湾を見渡せる。国立公園区域および国指定史跡に指定される、風光明媚なスポットである。

 

もともと自動車雑誌を担当していたこともあって、箱根は通い慣れた道。自宅からは70-80分で到着すると踏んで楽ナビをセットしたところ、所要時間が120分近くに。「平日の早朝の下りですよ、楽ナビさん」と思って走らせたところ、やはり楽ナビの渋滞予測は優秀だった。

 

というのも、東名リニューアル工事の一環で、2023年夏から東京IC〜東京料金所間で車線規制があり、その渋滞のあおりをくらってしまった…。楽ナビはスマートループ渋滞情報全道路対応(※1)で、のっけからその性能を再確認した次第だ。

※1:VICS渋滞情報と合わせ約70万kmにおよぶ道路に対応して最新の交通状況を更新、ルート反映してくれる技術

 

小田原城に向かう最中、「そこまでやる?」という機能が…

師走の石垣山一夜城を散策して身体も温まったところで続いては小田原市街へ。石垣山一夜城から小田原城まではクルマで15-20分の距離にあり、併せて巡りたいスポットだ。

 

目的地を小田原城とクルマが一緒に撮影できる「青橋」にセットして走り出すと、今度は音声案内&画面表示で力を見せつけてくれる。「信号機カウント交差点案内」という楽ナビならではの機能で、曲がる交差点を信号の数でガイドしてくれるのだ。そこまでやってくれるのか、楽ナビ

↑「信号機カウント交差点案内」。画面右に「2個目の信号」という表示が出る。同時に音声でも案内してくれる

 

城下町は、城や駅周辺が入り組んでいたり狭い道が多かったりと、信号を見逃すと迂回できないケースが多い。タイムロスになるぐらいならまだいいだろうが、「そこ右だったよ!なんで曲がらないの?」と同乗者とケンカになったら旅も台無しだ

 

小田原駅周辺の場合、道が複雑で初見では無理!というほどではないが、一方通行の道が一定数あり、それなりに気を遣う。これが京都だったり、東京の日本橋だったりしたら涙目だが、楽ナビの正確な位置情報捕捉と信号機カウント交差点案内のおかげで迷うことなく目的地に着くことができるだろう。

↑小田原駅周辺の様子

 

快晴ということもあり、小田原城は城壁の白が青空をバックに映えて、天守閣の佇まいも美しいばかり。と、ここまで楽ナビの説明ばかりだったので、このパートの締めとして小田原城の歴史と見どころを触れておこう。

小田原城が初めて築かれたのは、大森氏が小田原地方に進出した15世紀中ごろのことと考えられています。1500年ごろに戦国大名小田原北条氏の居城となってから、関東支配の中心拠点として次第に拡張整備され、豊臣秀吉の来攻に備えて城下を囲む総構を完成させると城の規模は最大に達し、日本最大の中世城郭に発展しました。

(小田原城 公式ホームページよりより)

 

このあと、豊臣秀吉の来攻により、北条氏は滅亡。その後、徳川家康に従って小田原攻めに参陣した大久保氏が城主となり、城は近世城郭の姿に改修される。少し時を進めて現代につながる部分も引用する。

小田原城は明治3年に廃城となり、ほとんどの建物は解体され、残っていた石垣も大正12年(1923)の関東大震災によりことごとく崩れ落ちてしまいました。

現在の小田原城跡は、本丸・二の丸の大部分と総構の一部が、国の史跡に指定されています。また、本丸を中心に「城址公園」として整備され、昭和35年(1960)に天守閣が復興(以下省略)。

(小田原城 公式ホームページよりより)

 

クルマ旅に適した機能まである

クルマで旅をしていてご飯どきになった際、こんな行動を取らないだろうか?

 

  • 下調べをしてピンポイントで行くパターン
  • 近場で良さげなお店を探してパターン

 

特に②の場合に役立つのが楽ナビの目的地検索「お出かけ検索(オンライン)」である。「小田原 ランチ」などのある程度のキーワードでお店の候補をオンライン検索してくれるので、リストに出てきた中から気になる店に行ってもいいし、そこからは普通に手持ちのスマホでより詳細なお店データを調べてもいい。

↑「お出かけ検索(オンライン)」で「小田原 ランチ」で検索した画面

 

検索アルゴリズムの詳細は公表されていないが、通常のウェブ検索とは違った店に出会える可能性が高いと感じた。食事だけでなく、観光スポットでも同様だ。オンライン検索なのでナビ更新不要で最新のスポットが検索できる点がかなりうれしい。少し時間が余って近場で何か見学できるところがないかを調べる最初のステップとして活用するのが良いだろう。

 

小田原は歴史都市であると同時にコンパクトな街なので、この2つの城を軸に様々なスポットを巡ることができる。ここでは紹介できなかったが、歴史スポットでいえば、明治時代に活躍した黒田長成の別邸である清閑亭。グルメスポットといえば、小田原かまぼこ通りや、鈴廣かまぼこ博物館というのものも。

 

 

少し違った視点で語りたい車内Wi-Fiスポット

このあとのパートで石垣山一夜城と小田原城以外を紹介していくが、その前にどうしても触れたい機能がある。通信容量無制限の車内Wi-Fiスポット機能だ。楽ナビでは2023年モデルから対応した機能で、専用ネットワークスティックを使い、docomo in Car Connectに申し込むことで使用可能となる(※2)。

 

本撮影をしたのが師走のど平日で、カーナビの取材だというのに動画の確認作業や会議が入れられており、通信どうしたものか、場所どうしたものか、朝から悩ましい状態だった。が、この車内Wi-Fiスポット機能で難なく乗り越えられた(正確な到着時刻で余裕を持って駐車場に入って確認作業や会議ができた点も大きい)。

 

何が言いたいかというと「ビジネスで使える!」ではなく、“自宅にいる感覚”で通信が使えちゃう点だ。docomo in Car Connectには少し細かい使用条件(※2)があるのだが、基本的にそれは停車が絡む場面であり、走行中の制限は特にない。

 

車内Wi-Fiスポット機能は5台まで同時にデバイスを接続できるので、同乗者が車内で動画を見たり、ゲームをしたりと車内エンタメ性を格段に引き上げてくれる機能であり、クルマ旅には欠かせない存在だろう。

 

※2:docomo in Car Connectの使用条件、料金は以下の通り。

↑図の赤紫の箇所が使用ができない場面。それ以外は使用できるので活用の幅が広い

 

↑料金プランは3つ。通信量無制限でこの価格帯はいずれもリーズナブル。クルマでの外出頻度に合わせて選べる点がうれしい

 

 

カーナビの力を頼りつつ行きたい日本の名城(&城跡)3選

さて、「日本100名城公式ガイドブック」担当編集者にカーナビを使って行くべき名城・城跡をピックアップしてもらった3つの城を記事の締めにお届けしたい。城跡もあれば立派な天守閣があるものもある。

 

【福島県】鶴ヶ城(会津若松城)

提供:会津若松観光ビューロー

1593年に蒲生氏郷が東日本で初の本格的な天守閣を建てて「鶴ヶ城」と命名される。1868年の戊辰戦争では新政府軍の猛攻に耐え、難攻不落の名城として知られるように。1874年に全ての建築物が解体されるも、1965年に外観が再建され、天守閣も作り直された。2023年に館内を全面リニューアルして体験型の博物館に。

 

層塔型の五層天守が実に堂々していてカッコいい! 鶴ヶ城を選んだ理由が天守を一番近くで望める「西出丸駐車場」が意外とわかりづらい点。高齢の親と一緒に歴史旅に出るときは歩く距離を減らしてあげたいことを考えると、カーナビを使って訪れたい。

住所:福島県会津若松市追手町1-1

 

【愛知県】犬山城

提供:犬山城

織田信長の叔父である織田信康によって創建された現存十二天守の城。特徴的な天守は、当時のままの姿を今に伝えている。1952年に国宝に指定され、その歴史的価値と優れた建築様式で多くの観光客で賑わう。

 

その美しさたるや見惚れてしまうお城。本城を選んだのは城下町グルメが充実している点に加えて、博物館明治村やかがみはら航空宇宙博物館といった知的好奇心をくすぐる施設が近隣にあること。どちらも10km圏内にあるため、30分程度で移動でき、濃度の高い旅ができる。

住所:愛知県犬山市犬山北古券65-2

 

【東京都】品川台場(第3台場跡)

写真提供:東京港埠頭株式会社

江戸時代末期に築かれた6つの台場(砲台)のひとつで、幕府が外国船の侵攻に備えて東京湾に設けた防衛施設。このうち第3台場は第6台場とともに、1915年東京市に払い下げられ、1926年に国指定史跡となる。現在、第3台場は遺構を公園として整備され、人々の憩いの場となっている。

 

城は軍事施設ということで、品川台場が「続日本100名城」に選ばれておりピックアップ。東京観光、お台場観光の際に少しだけ足を伸ばすだけで歴史を感じられる。レインボーブリッジも近くで見ると壮観で、過去と現在を同時に楽しめる場所だ。

住所:東京都港区台場1-10-1

 

撮影(提供写真以外):茂呂幸正

初代「楽ナビ」展示も! 歴史がまるっとわかるパイオニア楽ナビ25周年イベントに行ってきた

パイオニアのエントリー向けカーナビといえばカロッツェリア「楽ナビ」。登場したのは1998年で、それから25年が経ち、その実績を振り返る記念イベントが、10月5~8日の間、東京・二子玉川にある「蔦谷家電」で開催されました。

↑東京・二子玉川にある「蔦谷家電」2階で開催された「楽ナビ25周年記念イベント」。会場では秋の新商品も出品された

 

↑1998年に初代が登場した楽ナビの、25年にわたる歴史が製品と共に出展された

 

「タクシーに乗ったように行き先を告げるだけで済む」ことが楽ナビの目標

楽ナビといえば登場以来、「高性能なナビ機能を誰でも簡単に」のコンセプトの下、多くの人に親しまれる、裾野の広いカーナビとして絶大な支持を集めてきました。その理由はどこにあったのでしょうか。経緯を少し振り返ってみましょう。

 

パイオニアは世界で初めてGPSカーナビを発売したメーカーとしても知られます。それまでのカーナビは、現在地を地図上に設定してからでないと使えない悩みを抱えていましたが、発売によって初めて常に正しい現在地を地図上に表示できるようになったのです。

 

これが契機となって、他メーカーからも相次いでGPSカーナビが登場。その後、目的地までのルートを自動的に探索して案内する、文字通りのカーナビも誕生し、まさに時代はカーナビによってドライブを楽しむ新たなスタイルが生まれたわけです。

 

しかし、GPSカーナビにも悩みがありました。それは肝心の目的地設定が煩わしく、設定が難しいと感じていた人が少なからず存在したことです。「これを解決しなければ真の普及にはつながらない」。そう感じたパイオニアは、誰でも使えるカーナビの開発に着手。試行錯誤の結果、誕生したのが音声認識機能を使った楽ナビだったのです。

↑1998年に初代が登場した楽ナビ。CD-ROM機ながら、音声で行き先を告げるだけで目的地が設定できた

 

ポイントは「タクシーに乗るときのように、行き先を音声で伝えるカーナビ」にありました。リモコンにある発話ボタンを押して目的地を告げる。これだけで目的地が設定できる、まったく新しいインターフェースを作り上げたのです。スマホもない時代にこれを実現したのはまさに画期的なことだったと言えるでしょう。

 

もちろん、認識精度や検索能力が現在のスマホとは比べものにならないほど低かったのは確かです。しかし、「カーナビを誰でも使えるようにする」楽ナビのコンセプトはこのときに確立し、多くの人に受け入れられて大ヒット。以来、楽ナビは当時のコンセプトを継承しながら、時代に合わせた最適なモデルへと発展しつつも、その精神は今もなお連綿と受け継がれているというわけです。

 

会場ではそんな初代楽ナビをはじめ、その後の歴史を飾った製品が年表と共に展示されました。そのほか、大画面化やフローティング化した最新の楽ナビを一堂に集め、そこでは取り付け例としてスズキ「ジムニーシエラ」や、日産「SAKURA」を出展。楽ナビならではの使い勝手の良さを実際に操作して確認することができました。

↑会場では25年の歴史を持つ楽ナビが築き上げた数々のトリビアも紹介された

 

↑デモカーにはフローティング気候を採用した9型大画面の最新「楽ナビ」を搭載した日産のEV「SAKURA」を出展

 

2023年秋のカロッツェリア最新モデルのラインナップも一堂に展示

この25周年イベントでは、楽ナビ以外にも、10月5日に発表されたばかりのカロッツェリアの最新モデルもいち早く展示されました。

↑10月5日に発表されたカロッツェリアのカーオーディオ商品群も展示された

 

【サイバーナビ】

ひとつがカロッツェリアのフラッグシップナビ「サイバーナビ」の最新モデルです。外観こそ従来モデルを踏襲していますが、注目すべきは中身。カーエンターテインメントの要とも言える高音質化をさらに強化しているのが最大のポイントになります。目指すのは“原音再生”であり、それを支える設計思想として掲げられたのが「マスターサウンド・アーキテクチャー」です。

↑カロッツェリアのフラッグシップナビ「サイバーナビ」も音質を高め、ナビ機能も向上させて新登場した

 

ハイレゾ音源が持つハイクオリティをそのまま再生するために最適かつ厳選されたパーツをセレクト。会場では高音質化の“立役者”ともなった高音質パーツを組み込んだ基板を直に見ることができました。

↑搭載するパーツを厳選することで、サイバーナビとして最高レベルの音質を実現できたという

 

また、サイバーナビが実現してきたネットワーク機能も強化され、目的地のフリーワード検索では住所や電話番号、郵便番号の音声入力に対応できるようにもなっています。

 

【「アドベンチャー」シリーズ】

2023年秋モデルではオーディオ系の新モデルも数多く投入されました。なかでも目を引いたのが、アウトドアレジャーをライフスタイルとして楽しむ人たちに向けた「アドベンチャーシリーズ」です。パワードサブウーファーやツィーター、サテライトスピーカーの3つで、いずれもアースカラーとなるライトベージュカラーを採用し、どんなクルマにもマッチしそうな雰囲気を出しています。また、荷物の積み下ろしなどでも傷つきにくいストーン調塗装を採用するといった、こだわりも見逃せません。

↑より多くの人に好まれるカラーを採用した「アドベンチャーシリーズ」。サブウーファー(中央)とミッドレンジスピーカー(右)、ツィーター(左)で構成される

 

【90系ノア/ヴォクシー/ランディ専用スピーカー】

最近、ドアスピーカーの交換が難しくなっているトヨタ車において、90系ノア/ヴォクシー/ランディ専用に開発されたのがこのダッシュボードスピーカー。スピーカー本体とツィーター部に角度を付けてフロントガラスへの反射を低減し、乗員にダイレクトに音を伝えられるように工夫したことで明瞭感のあるサウンドを楽しめるのが特徴です。また、「フレア形状グリルフレーム」を採用することで、音の回り込みを防ぎつつ、豊かな中低域再生とクリアな高域再生を実現。配線加工や特別な工具も必要なく、簡単に取り付けられるのも魅力ですね。

↑90系ノア/ヴォクシー/ランディ専用スピーカー。ユニット部に角度を付けることで乗員にダイレクトに音を伝えられるように工夫した

 

【ボックススピーカー「TS-X170」/「TS-X210」】

今も根強い支持があるというボックス型スピーカーのニューモデルです。TS-X170はコンパクトなサイズの密閉型スピーカーで、重量が軽いこともあってハッチバック車などにも後方視界を妨げることなくリアトレイに設置できます。一方のTS-X210はバスレフ機構を備えた本格派。サイズは少し大きくなりますが、より豊かな重低音再生が可能となってサウンドへの期待も持てそうです。ワンボックスカーなどへの装着にもピッタリですね。

↑ボックス型スピーカー「TS-XS170」(右)をより軽量な密閉型。「TS-X170」はバスレフ構造とすることで豊かな低音を実現した

 

新製品コーナーには、ほかにも「パイオニアグローバルシリーズ」として、海外で展開されているスピーカーもありました。

↑海外で展開していた「パイオニアグローバルシリーズ」も国内導入が決まった

 

パイオニア初のスマホ用ナビアプリ「COCCHi(コッチ)」が登場!

最後にパイオニア初となるナビアプリ「COCCHi(コッチ)」も紹介しましょう。このアプリは、パイオニアが培ってきたカーナビでの知見が活かされ、スマホ専用カーナビアプリとしてはトップクラスの高精度とドライバーアシスト機能を搭載しているのが特徴です。特にナビ機能では、同社ならではの高度なルーティング技術や走行履歴データを活用。道幅や車線数はもちろん、信号の数や交差点の曲がりやすさなどを考慮して、安全かつ最適なルート探索/案内を可能としています。

↑カロッツェリアの秋の新商品や、パイオニアから新たに発売されたスマホ用カーナビアプリ・COCCHi(左)も展示された

 

↑パイオニアとして初めて用意したスマホ用カーナビアプリ・COCCHi。左は新たにNP1との連携も可能になったディスプレイオーディオ「DMH-SF700」

 

また、アプリ内には「お助けボタン」を用意し、このボタンを押すと周辺にある駐車場やトイレ施設を検索。ほかにも渋滞情報の確認や並走道路への切り替えなどのアシスト機能が利用できるようになっています。Android版/iOS版が用意され、利用プランは月額350円の「基本プラン」と、機能を制限した「無料プラン」の2種類を用意。基本プランは最初の30日間のみ無料で使用できます。

 

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あおり運転を逃さない! カロッツェリア新型ドラレコ「VREC-DZ800DC」のこだわりを解説

今やドライブレコーダーは安心安全なドライブに欠かせない装備となりました。特に社会問題化しているあおり運転の頻発は、多くのドライバーにその必要性を実感させているようです。そんな中、カロッツェリアからその対策を施した、前後2カメラ型ドライブレコーダーユニット「VREC-DZ800DC」が登場しました。

 

ナイトサイトによって車監視能力を大幅にアップ

まずお伝えしておきたいことは、「VREC-DZ800DC」が開発陣のドライブレコーダーに対する徹底したこだわりから生まれたということです。イメージセンサーは、前後とも約200万画素の高画素「STARVIS」技術を搭載したソニー製CMOSセンサーを採用し、夜間での高感度・高画質に記録できる「ナイトサイト」にも対応しています。これにより、昼夜を問わず走行中の映像を鮮明に記録できるものとしています。

↑カロッツェリア「VREC-DZ800DC」。本体サイズ:W106.1×H78×D46.7mm /2ndカメラ:W63.2×H37.1×D31.6mm

 

【昼間撮影】

↑カロッツェリア「VREC-DZ800DC」で前後を捉えた映像。後続車も鮮明に捉えているのがわかる

 

【夜間撮影】

↑フロントは夜間でも白飛びの発生を最小限にとどめ、リアはスモークガラス越しでも鮮明な撮影を実現している

 

このナイトサイト機能をフル活用しているのが駐車監視機能です。たとえば街灯が一つしかないような薄暗い駐車場でも鮮明に記録できるので、車上荒らしなどのトラブル発生にもしっかりと対応してくれます。

 

駐車中の監視は、エンジン停止後最大40分間は検知前20秒と検知後20秒間を記録。駐車監視機能をONにすれば24時間365日、常にクルマを監視し続けるモードとなります(記録時間は検知後1分間/3分間/5分間から選択可能)。もちろん、バッテリー電圧を常に監視しながら作動するので、この使用によってバッテリーが上がってしまう心配もありません。

↑駐車中の監視もカロッツェリア「VREC-DZ800DC」が得意とするところ。二つの駐車監視モードを備えた

 

また、監視中は作動中であることを示すLEDランプが点灯するので、車上荒らしなどの抑止効果としても期待できます。ここからもドライブレコーダーで愛車を守ろうとする開発陣の想いが伝わってきますね。

 

検知能力アップの決め手は独自のアルゴリズム

カメラの画角にもこだわりを感じました。フロントは画角を広げた水平130°とし、リアはあえて少し狭い112°としています。これは撮影で捉えられる映像を目的に応じて最適化しているため。たとえば、前方の撮影では左右からの動きを広範囲に捉えられるようにし、一方で後方は主として後続車を大きめに映し出せるようにしたのです。

↑カロッツェリア「VREC-DZ800DC」のリアカメラ。後方車を捉えやすくするため、フロントよりも若干画角を狭めている

 

そして、本機が本領を発揮するのが「後方車両接近検知機能」です。これは、社会問題化しているあおり運転対策として新たに搭載された機能で、新開発の画像認識技術によって可能となったものです。そのポイントは検知タイミングを走行速度や周囲の環境によって最適化する独自のアルゴリズムを採用した点にあります。

 
今までの後方車検知は、多くが一定の距離に車両が後方から近づいてくると自動的に作動するというものでした。しかし、人間にとって煽られている感覚は速度や昼夜などで違ってきます。つまり、一定の距離で検知した場合、状況によっては煽られてもいないのに検知したり、場合によってはその逆もあるわけです。「VREC-DZ800DC」の開発陣はそこに着目したのです。

 

具体的には、走行している速度を踏まえつつ、一般道ならより近い距離まで近づいた時に検知し、高速道路なら少し離れた状況下でも近づいてくるクルマを検知します。一方、周囲の環境に対しては、明るい昼間ならより近い距離で、夜なら少し離れた距離でも検知するといった具合です。開発者によれば、この検知タイミングはこれらの状況の変化に対してバリアブルに対応できると言います。もちろん、この検知がフロントカメラにも反映されているのは言うまでもありません。

↑後方車両検知イメージ。速度域で検知タイミングを変化させる独自のアルゴリズムを採用した

 

警報と記録を確実に繰り返す安定した動作を確認

ただ、説明だけでは本当の効果はわかりません。そこでこの機能の効果を試すため、閉じられた専用エリアで安全を確かめて体験会が実施されました。先行車に乗車し、走行中に後方車が急接近することで、検知がどのタイミング行われるのかを体験するのです。

 

速度は40km/hをやや上回る程度。そこに後続車が近づいてきました。ほぼルームミラーいっぱいになったというところでVREC-DZ800DCは“ピロン”というアラート音を発し、同時に画面には赤の地色に白抜きで「後方注意!」の警告を表示。警告に合わせて、通常録画されていた映像とは別に、“イベント録画”として別フォルダに自動保存されることになります。ですので、上書きされる心配もありません。この機能で感心したのは、何度繰り返しても確実にこの記録を行っていたことです。

↑カロッツェリア「VREC-DZ800DC」の「後方車両接近検知機能」が作動した状態。アラーム音が鳴ると同時に表示される

 

↑時速40kmで走行中にこの位置まで迫られるとかなり怖い。「VREC-DZ800DC」はこうした状況を確実に映像として自動記録する

 

しかも、その検知タイミングは速度域で後続車を撮影するタイミングをしっかりと捉えています。後続車が近づいてくるのに対して恐怖を感じるのは人によってまちまちで、それは速度域や昼夜によっても違います。つまり、それに対応して開発したのが、走行速度や距離、周囲の明るさに柔軟に対応する、“人の感覚”に近いアルゴリズムでした。その上でドライバーの感覚に合った設定が選択できるようにしたのがこの機能なのです。

↑体験会ではこのぐらいの間隔にまで近づき、あおり運転を再現した

 

Wi-Fi接続機能を搭載してスマホ上で映像チェックが可能

パイオニアによれば「100%の検知を保証しているわけではありません」としながらも、「その検知精度を高めるために検知アルゴリズムを徹底的に検証しました」と話し、その精度には相当に自信がある様子。この効果によってあおり運転の被害が少しでも減ることを願いたいですね。

 

それとVREC-DZ800DCにはWi-Fi接続機能が装備されています。これは専用アプリをダウンロードしたスマホとWi-Fi接続することで、スマホ側から録画した映像の確認や、本体の設定が可能になるというものです。これは液晶モニターが2インチにとどまるVREC-DZ800DCにとって、映像のチェックや各種設定で大きなメリットを生み出します。特にトラブルが生じた際に第三者へ映像を送信しておけば、いざという時の安心にもつながるわけです。

↑スマホとWi-Fi連携することで、映像の確認以外に「後方車両接近検知設定」をはじめ、詳細な設定がスマホ上で行える

 

本体はフロントガラスに直付けするタイプとすることでガラスの反射が映像に映り込むことも抑えています。これもドライブレコーダーを隅々まで知り尽くしたカロッツェリアならではの究極のスタイル。VREC-DZ800DCはそんなこだわりから生まれたドライブレコーダーといえるでしょう。

↑「VREC-DZ800DC」はフロントガラスに直付けすることで、吊り下げるタイプよりも前方視界を広く取れるメリットもある

 

画質にも優れた入門機「VREC-DH301D」もラインナップ

これとは別にカロッツェリアでは、ドライブレコーダーの入門機として「VREC-DH301D」もラインナップしました。このモデルは画質にも優れたと好評だった「VREC-DH300D」の後継機で、フロント/リアカメラ共ソニー製CMOSセンサー「STARVIS」を採用し、フロントカメラには約370万画素の高画素タイプを採用。レンズもF1.4とすることで、昼夜を問わず、鮮明な記録を実現しているのがポイントです。ピアノブラックとマットを組み合わせた格好良さも個人的には魅力だと思っています。

↑カロッツェリア「VREC-DH301D」。本体サイズ:W90.5×H101.9×D36mm /リアカメラ:W58.9×H25.1×D31.5mm

 

VREC-DZ800DCは6月発売予定で、店頭予想価格は税込3万4000円前後。VREC-DH301Dは7月発売予定で、同じく店頭予想価格は2万8000円前後となっています。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

危険な「あおり運転」を検知できる! カロッツェリア「VREC-DZ800DC」など、ドラレコ新モデル2種を発売

パイオニアは、2カメラタイプドライブレコーダーの新モデル「VREC-DZ800DC」「VREC-DH301D」を発売します。

 

VREC-DZ800DCは、前後の高画素数カメラ(各約200万画素)に、STARVIS技術搭載ソニー製CMOSセンサーを採用。夜間でも高感度・高画質に記録できる「ナイトサイト」に対応し、昼夜を問わず鮮明な映像を記録できます。6月発売予定で、実売価格は税込3万4000円前後。

↑VREC-DZ800DC

 

後方からのあおり運転を検知するとドライバーへ通知する「後方車両接近検知機能」を搭載し、未然にトラブルの回避が可能。新開発の画像認識技術による昼夜別々のアルゴリズムを用いて、高い認識率で検知・録画を行います。前方車両の急ブレーキや強引な割り込みなどで自車が急ブレーキをかけた場合に自動で記録する「急制動検知機能」も搭載。映像はイベントフォルダに記録され、上書きの心配もありません。

↑後方車両接近検知機能

 

↑急制動検知機能

 

駐車中の衝撃を検知すると、周囲の状況を記録。エンジン停止後最大40分間稼働する通常の「駐車監視機能」で検知前20秒間と検知後20秒間を記録し、その後は「駐車監視機能(セキュリティモード)」をオンにすると、24時間365日、常に車を監視できます。記録時間は検知後1分間、3分間、5分間から選択可能。次回乗車時に本体の画面表示と警告音でお知らせします。動作中にLEDインジケーターを点灯する設定も可能です。

↑駐車監視機能(セキュリティモード)

 

VREC-DH301Dは、前後の高画素数カメラ(フロントカメラ:約370万画素、リアカメラ:約200万画素)に、STARVIS技術搭載ソニー製CMOSセンサーを採用し、昼夜を問わず鮮明な映像を記録可能。7月発売予定で、実売価格は税込2万8000円前後。

↑VREC-DH301D

 

録画映像や操作画面が見やすい、3.0インチの大画面液晶モニターを搭載。操作ボタンを側面・上部に配置し、コンパクトでスッキリしたデザインが特徴。分かりやすさや使いやすさにこだわった操作ガイド表示や、SDメモリーカードの状態を検知し異常がある場合に知らせる警告機能など、様々な安心・サポート機能も搭載しています。

↑操作ガイド

モルカーがドライブレコーダー選びで失敗? パイオニアがコラボコンテンツを公開

パイオニアは6月1日、人気のテレビアニメ「PUI PUI モルカー」とコラボレーションしたWebコンテンツ「ドライブレコーダー選びで失敗しちゃって大騒動!?」を公開しました。

 

「PUI PUI モルカー」は、パペットアニメクリエイターの見里朝希氏が初めて監督を務めたTVアニメシリーズ。放送当初からTwitterのトレンド入りを果たすなど、話題を集めた作品です。

 

公開したWebコンテンツは、車になったモルモット「モルカー」が、ドライブレコーダー使用時のさまざまな失敗談をもとに、ドライブレコーダー選びの悩みを解決するという内容。

 

「モルカー」の失敗を反面教師にして、ドライブレコーダーを賢く選びましょう。

飛び道具はない。が、カロッツェリアの新作ドラレコ「VREC-DH300D」は文句もない総合力

数多くのカーAV機器を世に送り出してきたパイオニアから、最新スペックを盛り込んだドラレコとして、カロッツェリア「VREC-DH300D」が登場しました。本記事では、同機を実際に使ったわかったレビューをお届けします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

【本体概要】デジカメを連想させ、車内に馴染むデザイン

VREC-DH300Dは、フロントカメラとリアカメラがセットになった、いわゆる“前後2カメラ”ドライブレコーダーユニットです。最大のポイントは高画素センサーによる高解像度撮影を実現していること。フロントには約370万画素、リアには約200万画素という高解像度センサーを採用し、加えてフロントにF値1.4、リアにF値1.8という明るいレンズを組み合わせました。しかも、センサーは暗所撮影に優れるソニー製CMOS「STARVIS」を採用しています。これによって、昼夜を問わず鮮明な映像の記録を可能にしているのです。

 

優れたデザイン性も本機の大きな魅力です。本体をマットなブラック塗装とし、随所にピアノブラックを組み合わせることで車内にもしっかり馴染むデザインとしています。また、前後2カメラのドラレコとなると、接続ケーブルが増えるために本体周辺がどうしても乱雑になりがちですが、本機は電源ケーブルがマウント側にあるため、本体にはリアカメラからのケーブルが1本つながるだけ。これによりスッキリとした形で取り付けられるのです。

↑VREC-DH300Dの本体。本体サイズW90.5×H101.9×D36mm、重量125g(ブラケット含む)

 

↑リアカメラは上下方向に角度調整が可能。取り付け後でもアングル調整が行えるのがいい。本体サイズW58.9×H25.1×D31.5mm、重量250g(ケーブル含む)

 

本体の左右幅は90.5mmとコンパクト。それにもかかわらず画面サイズは3インチと十分な大きさを確保しており、撮影した映像のチェックも容易にできます。操作は右サイドにある4つの物理スイッチを使いますが、この操作感がとてもいい。押した感触もしっかりとしていて確実性がとても高いのです。最初のメニュー項目は一画面内ですべてが表示され、ボタンを押すとそこから次のステップへ入っていくわかりやすい設計。

↑右端に操作ボタンに連動する操作ガイド(上から「戻る」「上移動」「下移動」「決定」)が表示されるメニュー画面。ボタンを押すとそこから次のステップへ入っていく

 

↑操作は右サイドにある4つの物理ボタンで行うが、画面に表示されるアイコンとリンクしているのでほとんど迷わず操作できる

 

【画質】フルHDを超える高解像度で記録。フロントとリアの映像は同じフォルダに保存

映像記録モードはフロントで2560×1440P/1920×1080Pの2つから選べますが、デフォルトでは前者が設定されています。少しでも高解像度で記録したい人はこのフルHDを超える設定のままでの記録をおすすめします。フレームレートは27.0fpsとなっており、これはLED信号機の表示と同期して無信号状態で記録されないよう配慮した設定です。また、ドラレコに衝撃が伝わると、その映像が自動的に上書きされない「イベント録画フォルダ」に保存されますが、その衝撃感知の設定はOFFを含め8段階で調整できます。

↑記録時の表示画面。フロントとリアを同時表示させることや、いずれかを全画面で表示することも可能。一定時間で画面OFFにする設定もできる

 

また、「ここぞ!」というシーンに遭遇した時は、本体右上にあるボタンを押すことで手動イベント録画ファイルとして上書きされないフォルダに保存されます。旅の思い出として残しておきたい時もこの機能を活用するといいでしょう。ボタンの位置は、カメラのシャッターに相当する位置にあるので手探りで操作できます。ただ、静止画での記録モードは搭載されていません。それでも、PC上での静止画保存機能を使ってキャプチャーすれば簡単に静止画として残せます。操作としてはとても簡単なのでぜひ覚えておくといいでしょう。

↑イベント録画は右上のボタンを押すことでスタートできる。上下で挟むようにすると押しやすい

 

↑上書きされないイベント録画中の画面。録画中は画面下に赤いバーが右へ伸びていき、左上にはコーションマークが表示される

 

撮影した映像は「Event」と「Video」の2つのフォルダに分けて保存されます。前者は衝撃を受けた時や、任意に手動イベント記録とした映像が保存されるフォルダで、後者は撮影した映像ファイルを順に保存するフォルダ。それぞれフロント/リアの映像が交互に記録されていきます。なお、Eventフォルダは記録するマイクロSDカードの容量に応じて、保存できるファイル数が限られます。大事なデータはその都度、PCなどに移してカードを初期化しておくことをおすすめします。

 

GPS機能を備えたことも見逃せません。この機能はカーナビなどで位置情報を正確に反映するために使われるもので、ドラレコにこの機能を備えることで記録した映像の位置情報が反映できるようになります。残念ながらこれを反映させる専用アプリは用意されていませんが、少なくともファイルには位置情報が含まれているわけで、必要であればそれを活用することは可能です。さらにGPSの正確な時刻情報は常に反映されており、いちいち時刻合わせをする必要がないのもメリットです。これらは保存したドラレコ映像の証拠価値を高めるのに役立つものと言えるでしょう。

↑記録した映像を再生すると画面下には、GPS信号を元に反映させた日時や緯度経度情報、走行速度が表示される

 

【実際の画質レビュー】キリッとした美しい映像。高い解像度は周辺の車両ナンバーも鮮明に記録

では、本機で記録された映像をチェックしてみましょう。その映像は一目見て「きれい!」であることを実感します。映し出される風景や周囲の様子が極めて鮮明で、全体としてキリッとした印象。少し離れた位置を走行するクルマや対向車のナンバー4桁もはっきりと認識できました。もちろん、周囲が捉えられるようにフロントウィンドウのほぼすべてを映し出すような広い画角も持ち合わせています。これなら横から飛び込んできた場合の様子もしっかり把握できそうです。

↑フロントカメラ2560×1440Pで撮影した映像。ナンバーは画像処理しているがこの状態で鮮明に写っている

 

↑リアカメラ1920×1080Pで撮影した映像。画像処理しているが、対向車線をすれ違った車両のナンバーも鮮明に映し出している

 

また、トンネルを出る間際の映像も白飛びが少なく、逆光気味の時でも被写体を黒くつぶすようなことはあまりありません。本機にはドラレコで搭載が一般的なHDR機能が搭載されていないのですが、これだけの実力があれば特にこうした機能はなくても十分と感じたほどです。リアカメラは若干解像度が下がりますが、それでも鮮明さが大きく落ちることはありません。後続車は車内の様子までも鮮明に映し出しており、仮に後方から煽ってくるような状況になれば、ドライバーの表情までもはっきりと認識できると思います。

 

夜間になっても本機の鮮明さは変わることはありません。ライトで照らした部分は若干白飛びする傾向が見られますが、その周辺部の状況もかなり鮮明に映し出すので状況把握には十分な能力を発揮します。この明るさを確保しているにも関わらずノイズも少ないので、映像が見やすいのもポイントです。ただ、シャッター速度が遅くなってしまうせいか、すれ違うクルマのナンバーは、静止画でキャプチャーしてもブレていて読み取ることはちょっと難しいようですね。ただ、リアカメラで捉えた後方から来る車両のナンバーは、ヘッドライトが点灯した状態でもしっかりと読み取れます。夜間のあおり運転対策には十分役立つでしょう。

↑夜間のフロントカメラの映像。ライトが照らされている部分は白飛びしているが、それ以外は鮮明そのもの(※ナンバーは画像処理済み)

 

↑夜間時のリアカメラ映像。スモークフィルム越しでもあるのでノイズは若干増えているが、ナンバー(※画像処理済み)は把握できている

 

【注目機能】SDカードのフォーマット時期をお知らせ。別売の駐車監視ユニットも便利

それと本機は別売の駐車監視ユニット「RD-DR001」(2021年5月発売予定)を組み合わせることで、クルマを離れてからの接触事故や車上荒らしも鮮明に記録してくれます。記録時間やバッテリー状態を踏まえながら連続録画できる(最大12時間)ので、状況に応じた設定を可能としていることも見逃せません。ソニー製CMOS「STARVIS」が持つ高い夜間監視能力を組み合わせることで、駐車中の異常発生もしっかり捕捉してくれることでしょう。

 

ドラレコで撮影したデータはマイクロSDカードに保存されます。VREC-DH300Dには容量が16GBが同梱されますが、このカードは常に記録と消去を繰り返す過酷な状況にさらされます。そのため、使っているうちに記録エラーを起こしやすいのもまた事実なのです。そこで重要となるのがカードのフォーマットです。本機ではこれを適切なタイミングで行うことを事前に教えてくれます。これにより、カードへの記録エラー発生を最小限に抑えてくれるのです。

↑記録時のトラブルを未然に防止するよう、一定時間ごとにフォーマット時期をお知らせしてくれる

 

ただ、それでもメモリーカードには寿命は訪れます。難しいのはその寿命を捉えることです。そこでパイオニアでは一般的なマイクロSDカードより耐久性が高く、カードの寿命からくる交換時期を知らせてくれる「SDカード寿命警告機能」を搭載したSDメモリーカードも別売で用意しています。少し高めではありますが、より確実な記録を行うためにも選んでおく価値は十分あると思います。予算に応じて選ぶといいでしょう。

↑より耐久性が高くエラーが起きにくい上に寿命時期も知らせてくれる別売のマイクロSDカード(128GB/64GB/32GB/16GB)も用意している

 

正直言えば、本機は機能こそ特に飛び道具的なものは備えていません。その意味では地味な存在とも言えます。ただ、パイオニアはこの点について、ドラレコとして必要な機能を徹底的に調査し、ユーザーが満足してもらえるスペックにまで追い込んだと言います。今回、使い込んでみてドラレコとしての質実剛健な造り込みにこそ本機の良心を実感しました。価格も実売で2万6000円前後と前後2カメラ型としては十分リーズナブル。高いデザイン性の中に秘められたカロッツェリアの新しいドライブレコーダーユニットVREC-DH300Dはこの夏商戦で見逃せない存在となることでしょう。

↑VREC-DH300D本体とリアカメラ、取付ブラケット、リアカメラ接続ケーブル(6m)、シガーライター電源ケーブル(4m)、クリーナークロス。マイクロSDカードは16GBをサンプルとして同梱する

もっと安心・快適なドライブのために取り入れたい安全カーグッズ12選

より安全な運転をアシストしてくれるクルマの技術は進化する一方だが、安全な運転の責任を最終的に負うのはドライバー自身。ドライブレコーダーや視界確保、死角解消アイテムを積極的に取り入れて、安心・快適なドライブを盤石なものにするべし!

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】ドライブレコーダー

事故の際の記録やあおり運転対策として欠かすことのできないドライブレコーダー。360度記録タイプや複数カメラ搭載タイプも増え、選択肢はより多くなっている。

 

【No.1】[360度+リアカメラタイプ]全周囲360度記録とリアカメラで死角なし!

       

ユピテル

marumie Q-30R

3万9600円

全周囲360度と後方を同時記録するドライブレコーダー。リアカメラもHDRに対応し、白とびや黒つぶれを低減し鮮明に記録する。SDカードの定期的なフォーマットも不要で、書き込みエラーを防ぐ。

SPEC ●記録解像度:最大360万画素(フロント)、最大200万画素(リア)●最大記録画角:水平360度×垂直240度(フロント)、対角155度(リア)●サイズ・質量/W69×H72×D39mm/約157g(フロント)、W54×φ25mm/約26g(リア)

 

↑フロントカメラの垂直視野角は240度。交差点付近の信号機から車内までをしっかりと記録できる

 

【No.2】[360度タイプ]最高水準の高精細で水平360度全方位録画が可能

ケンウッド

DRV-CW560

実売価格3万9800円

F1.8の明るいレンズを搭載し、業界最高水準となるフルハイビジョンの2倍の高解像度で水平360度記録が可能。録画した映像はそのままスマホに転送でき、専用アプリを使用することでその場で確認できる。

SPEC ●記録解像度:最大2160万×2160万画素(動画最大約466万画素)●最大記録画角:水平360度×垂直210度 ●サイズ・質量/W64×H71×D84mm/137g

 

■ラウンド

■2分割

■4分割

■切り出し

■パノラマ

↑360度カメラで撮影した映像は、専用アプリで再生が可能。5つのビューモードで切り替えて再生できる

 

【No.3】[360度タイプ]1台のカメラで全方位とフロントを同時記録する

カーメイト

ダクション 360 S DC5000

6万5780円

360度レンズを2つ搭載し、水平・垂直の全方位を記録可能。前方もクリアに記録できる日本初のデュアルレック機能を搭載。クルマから取り外してアクションカメラとしても使え、映像はスマホで確認できる。

SPEC ●記録解像度:約410万画素(全天球)、最大200万画素(フロント)●最大記録画角:水平360度×垂直360度 ●サイズ・質量/W69×H72×D39mm/約157g

 

■全天球録画+フロント録画

↑360度全方位録画と同時に車両前方をフロント録画として高解像度で記録できる。ナンバープレートや前方の景色もクリアに映し出すことが可能だ

 

【No.4】[3カメラタイプ]3つの広角カメラで広範囲をしっかり記録

オウルテック

OWL-DR803FG-3C

実売価格3万6080円

車両前方、車内、車両後方をカバーする3カメラタイプ。フロントは2560×1440のWQHD画質、車内とリアもフルHDの鮮明な画質で記録できる。車内カメラは赤外線撮影にも対応し、暗所でも安心だ。

SPEC ●記録解像度:約370万画素(フロント)、約200万画素(車内)、約200万画素(リア)●最大記録画角:対角139度(フロント)、対角148度(車内)対角133度(リア)●サイズ・質量/W108×H108×D44mm/約107g(フロント)、W57×H28×D56mm/約28g(リア)

 

↑フロントは対角139度、車内は対角148度、リアは対角133度をカバー。3つのカメラで広範囲を確実に記録する

 

【No.5】[ナイトビジョンタイプ]夜間や悪天候時でも前方300mまでをはっきりと確認可能

ランモード

ナイトビジョンシステム VAST PRO

5万2800円

独自の暗視モニターシステムで夜間や視界の悪い荒天時でも300m先までをはっきりと確認可能。フルHD画質での記録ができるリアカメラも搭載され、あおり運転などの危険運転から身を守れる。

SPEC ●記録解像度:約200万画素(フロント)約200万画素(リア)●最大記録画角:対角45度(フロント)、対角170度(リア)●サイズ・質量/W217×H85×D65mm/600g

 

↑暗い道でも前方の対象物をしっかりと確認可能。インパネへの設置のほか、吸盤でガラス面にも設置できる

 

【No.6】[1カメラタイプ]わずかな光量でも鮮明に記録できるナイトサイト搭載

パイオニア カロッツェリア

VREC-DZ600C

実売価格2万4280円

高感度で記録できるCMOSセンサーを搭載し、フルHDの高解像度で記録可能。従来のドライブレコーダーと比較して1/100の光量でも明るく鮮明な撮影ができるナイトサイトを搭載する。

SPEC ●記録解像度:約200万画素 ●最大記録画角:水平130度、垂直68度、対角160度 ●サイズ・質量/W78.6×H77.3×D47.4mm/118g

 

■ナイトサイト非搭載モデル/VREC-DZ600C

↑暗所での撮影に適したソニー製高感度CMOSセンサー「STARVIS」を採用。わずかな光量でも周囲の状況を鮮明に記録することが可能だ

 

【その2】視野確保アイテム

運転に必要な情報の多くは目を通して入手している。視界が悪くなる雨の日でもクリアに見えるアイテムや、視界を広げるアイテムを駆使して、安全運転につなげたい。

 

【No.1】スプレーするだけで水滴が広がり視界良好に

カーメイト

エクスクリア 超親水ミラーコート クイック

880円

水溶性ポリマーが薄い水膜を作って水滴をなじませる親水効果により、サイドミラーのクリアな視界を確保。スプレーするだけなので作業も簡単だ。サイドガラスにも効果あり。

 

■施工前

■施工後

 

【No.2】ワイパー作動後わずか5分で撥水被膜が雨をはじく!

PIAA

AEROVOGUE 超強力シリコートワイパー

オープン価格

ガラスが乾いた状態でワイパーを5分間作動させるだけで、フロントウィンドウに撥水被膜を形成し雨をはじく。効果が薄れたら再度ワイパーを作動するだけで、撥水被膜を再形成する。

 

■未使用時

■使用時

↑未使用時は雨粒の影響で光が乱反射する。使用時は撥水被膜がウィンドウガラスを平らにするのでクリアな視界になる

 

【No.3】視界面積を3倍に広げて見えない場所が確認可能

カーメイト

リアビューミラー OCTAGON

1760円〜3080円

半径1400mmの球体から切り出された曲面鏡を用いたルームミラー。一般的なミラーと比較して視界面積が約3倍に広がり、後続車や追い越し車線の様子もラクに確認できる。

 

↑表面をブルーコーティングした防眩タイプもラインナップ。後続車のハイビーム(ハロゲン球)のまぶしさを大幅にカットする

 

【その3】死角解消アイテム

どれだけ注意しているつもりでも、運転席から見えないエリアは必ず存在する。そんな死角を解消するアイテムを積極的に取り入れて、ヒヤッとする場面を少なくしよう。

 

【No.1】曲面ガラスが死角を解消 車内確認用にも使える

ナポレックス

バイザーサブミラー BW-35

実売価格831円

サンバイザーに取り付けるサポートミラー。300mmRの広角ミラーを採用し、既設のルームミラーの死角を解消する。後方だけでなく、リアシートの子どもの様子なども確認できる。

 

↑フレームレスの樹脂製ミラーを採用。スリムで邪魔にならない形状で、取り付け後も角度調整が簡単に行える

 

【No.2】車体斜め後方と下方の安全確認をサポート

LZRYYO

ブラインドスポットミラー

実売価格1580円

サイドミラーだけでは確認しにくい、車体斜め後方と下方の確認をアシストする補助ミラー。車線変更や左折時の巻き込み事故の原因になる死角を解消できる。

 

↑サイドミラーに強粘着テープで取り付け。ミラー面は上下左右を見やすい角度に調整できる

 

【No.3】車体後方下部を映し出し安心してバックが可能

カーメイト

補助ミラー 後方確認用

2074円

ミニバンや車高が高い軽自動車のリアゲート上部に取り付けて、車体後方下部を広範囲で映し出す。見えない部分が直接目視で確認できるため、安心してバックできる。

 

↑ルームミラーだけでは確認しづらい子ども用自転車などもしっかりと映し出す。バック駐車時の距離もつかみやすい

 

【CHECK!】「ペダル踏み間違い」の事故を防止するアイテムも注目!

データシステム

アクセル見守り隊 SAG297

3万800円

 

ペダル踏み間違い時の急発進を防止できる

停車中や低速走行中に急激にアクセルが踏まれた場合、アクセル信号を制御して急発進を防止してくれるのがアクセル見守り隊。幅広い車種に取り付け可能だ。高齢者を対象に、購入・取り付け費用から2万円を補助してくれる、サポカー補助金を受けることができる。

 

★こんな時に効果を発揮!

コンビニエンスストアなどの駐車場で、ブレーキとアクセルを踏み間違えて事故につながるのはよく聞くニュース。万が一踏み間違えた場合でも急発進を防止してくれる。

 

電子制御車なら幅広く対応する(取り付けには別売の車種別ハーネスが必要)。国土交通省のサポカー補助金と併用できる自治体の補助金制度もあるので、確認してみよう。

話題沸騰のカロッツェリア「車載用Wi-Fiルーター」を濃厚インプレ! 実際にオン・オフで使ってみたら

カロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」は、月額制で車内で4G(LTE回線)が使い放題になるクルマ用のアクセサリーであり、各所で話題になっている製品だ。

 

「話題になっている」というと、手垢のついた表現だが、本サイトで紹介した記事は2020年のアクセスランキングのトップ3に入るほど閲覧された(10月上旬の記事である)し、事実、発売メーカーであるパイオニアにも「相当数の問い合わせが入っている」というが、ついに発売となった。

 

で、前回の記事では機能面をさらうことしかできなかったが、今回はじっくり試用。その使い勝手と、クルマの中での過ごし方がどんな風に変わったのか? ワーケーションを兼ねた旅先で使ってきたので、オンとオフのシーンに分けてレポートしたい。

 

【今回紹介する製品】

カロッツェリア

車載用Wi-Fiルーター DCT-WR100D

希望小売価格2万7500円(税込)

NTTドコモの4G/LTE通信網を利用可能な車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応した車載用Wi-Fiルーター。2年有効なSIMカードが付属し、別途契約すれば定額でLTE通信を無制限で利用できる。

SPEC●対応通信規格:4G/LTE(NTTドコモ回線)●無線LAN:IEEE 802.11b/g/n(2.4GHzのみ)●最大同時接続台数:5台●動作保証温度:-10°C〜+60°C

 

本題に入る前に、本製品の概要について触れたい。下記にギャラリー形式でまとめさせていただいた。開通手順も設置も簡単で、数分で完了する。このあたりは、契約して端末が届くまで時間がかかるモバイルルーターとの大きな違いだろう。

【機能・概要ギャラリー(画像をタップすると閲覧できます】

※:実際の利用方法に関してはDCT-WR100Dの取扱説明書をご確認ください

 

【車載用Wi-Fiルーターが使える「オフ」のケース1】

高画質な動画に慣れきった我々を満足させてくれる

今年は自宅にいる時間が長かった。自宅はネット回線がつながっているから、気兼ねなくYouTubeの画質をフルHDあるいは4Kにして、これでもかというぐらい自宅のネット回線を酷使した。

 

結果、何が起こったかというと、外出先で動画をみるときに360pや480pでは満足できなくなってしまった。好きな俳優や女優が低解像度で映っていて、セリフを聞くのがメインになるような映像鑑賞では満足できなくなってしまったのだ。とはいえ、スマホの通信を使えばすぐにギガがいっぱいになってしまう。

 

でも、車載用Wi-Fiルーターがあればクルマの中では大丈夫、というのがこのパートで言いたいことだ。DCT-WR100Dは容量無制限で使い放題。エンジンオンかアクセサリーオン状態であれば、駐車後60分間は通信状態が持続する。だから、画質を1080pにしても怖くない。上の写真は、家族で行った旅行でのひとコマ。夕日待ちで周辺をひと通り探索したあと、やることがなくなったので各々生配信を楽しんだり、見逃したドラマを観ているという場面だ。

 

本当に気にいった配信や作品でない限り、映像コンテンツは何度も繰り返しは観ないもの。せっかくの作品を中途半端な映像体験でロスしてしまうことがなくなるはずだ。

 

取材車はレンタカーだったため、リアエンタメデバイスがなかったが、カロッツェリアのプライベートモニターやフリップダウンモニターを導入すれば、後席でも大画面でエンタメを楽しむことができる。同ブランドのプライベートモニターには、HDMI端子が搭載されているため、手持ちのスマホをモニターにつないで後席だけ別の映像を映すこともできる。この拡張性の良さはカロッツェリアならではだろう。

 

さて、クルマで外出すると、意外に待つ時間は多いし長い。典型的なのは、渋滞でやることがないという場面。ほかにも、ランチやディナーでの待ち時間。最近は入店人数を制限している飲食店も多くあり、人気店は待ち時間が長い。

 

さらに、withコロナの時代になって、プライベートな空間で移動できるクルマの価値が見直され、公共交通機関ではなくクルマで遠出する人も増えた。運転頻度が高くない人は、短時間の仮眠を伴う休憩をしたほうがより安心。15〜20分の仮眠中、家族が暇を持て余すというケースも多いはずだ。そんなときDCT-WR100Dがあれば大活躍。同乗者のメリットが大きいのが本機のウリである。

↑翌日行った離島でのひとコマ。離島はクルマごと乗船する場合でも、駐車場に泊める場合でも早めに到着する必要があるため、旅先で待ち時間が多い場面のひとつ。この時も、待ち時間に家族はスマホでエンタメを楽しんでいた

 

 

【車載用Wi-Fiルーターが使える「オフ」のケース2】

撮った先から動画を親や友だちにシェア

クルマのなかでサブスク作品を観たり、YouTubeの投稿を観たりというのは、車載用Wi-Fiルーターがあれば便利というのは理解できるはず。一方で、やってしまいがちなのが、旅先で撮った写真や動画をバンバン友人や親に送るケース。サイズと画質を自動で下げて送信するアプリが一般的なので、個々のデータサイズは大したことはないが、大量に送るとさすがにギガを圧迫する。追加のギガを購入して数千円の出費したのは何度だろう。

 

DCT-WR100Dが採用する「docomo in Car Connect」の利用料は1年プランで1万2000円。月あたり1000円だ。週末だけしか載らない人は1日契約プランもあるので、自分の使い方に応じてプランを決められる。ただ、こちらは500円なので、1年プランを利用したほうが得するパターンが多い。利用料金面でもハードルが少ないという点でも、DCT-WR100Dは持っていて間違いのないアイテムである。

※:上記価格はすべて税抜価格

 

ちなみに、DCT-WR100Dは端末は5台まで同時接続可能。ミニバンで定員近くまで乗らなければ、乗員全員が接続できる。家族や友だちと撮りあいっこしたデータを送り合う光景もよくあると思うが、それも宿泊先に戻らずにその場でできるのだ。

 

【車載用Wi-Fiルーターが使える「オン」のケース1】

ちょっとした書類やデータをチェック

ここからはオンでの活用方法についてレポートしていこう。クルマで移動しながら訪問先を回って、その合間に業務やメール対応している人は多いだろう。パワポやエクセルを開いて緻密な作業をするほどではないが、スマホだけでチェックするには心もとないシーン。

 

筆者の場合は、原稿のチェックや企画の確認などがそれにあたり、1日に10回以上。クルマ移動で業務する日の場合、その都度PCを開いて、スマホとPCをテザリングするか、モバイルルーターにつなぐ生活を送っていた。で、サクッとつながらないと結構イライラする。結果、「あとにしよう」というパターンに陥りがちで、後回しにすると上司や部下からせっつかれてストレスが溜まる。悪循環である。

 

でも、車載用Wi-Fiルーターがあると違う。立ち寄ったコンビニの駐車場や訪問先周辺のパーキングでさっと対応、さっと返信。DCT-WR100Dは走行中はもちろん、駐車後もエンジンオンまたはアクセサリー状態であれば、60分間は通信可能状態が持続するので、ちょっとした作業をするには十分。Wi-Fi環境が途切れないのですぐに作業に移れるのだ。

 

5〜10分の作業も1日10回以上あれば、1〜2時間に積み上がる。仕事効率がアップしたのを実感できるのと、「早く対応しなきゃ」という心理的プレッシャーから解放される。これがかなり大きく、運転中に別のことを考えられるのだ。別のことを考えられるから、クリエイティブな領域にも効果をもたらす。そのあたりは、次の項で紹介していこう。

 

ちなみに、営業車で毎回乗るクルマが違うとか、ファーストカーとセカンドカーの複数台持ちという場合も大丈夫。DCT-WR100Dはシガーソケットに接続するだけで利用できるので、非常に多くのクルマで設置できる。クルマを持っていないという人でもレンタカーやカーシェアのクルマでも使える。クルマの所有に関わらず、一台持っているだけで、活躍してくれるデバイスである。

 

 

【車載用Wi-Fiルーターが使える「オン」のケース2】

ビッグなアイデアを閃いちゃったとき

クルマとトイレと風呂は、「3大アイデアを閃きやすいスポット」だと個人的に思っている。集中している、狭い空間で余計なものが目に入ってこない、他の人に邪魔されないーー人間は制限されている空間では情報整理がしやすい。何かを閃いた場合、多くの人がまずやることはアイデアを書き留めることと、一旦ネットで検索することではないだろうか。

 

トイレや風呂で閃いた場合は、出てすぐに作業に取りかかればいい。スマホやタブレットを持ち込んでいる人も多いだろう。でもクルマの場合は、安全な場所に駐車して、スマホやルーターのデザリングをオンにして、メモアプリを立ち上げて、って、もう半分忘れかけている! 誰も考えたことがなくて画期的で社長賞も確定だったアイデアのタネが忘却の彼方へ行ってしまう。

 

というのは言い過ぎかもしれないが、とりあえずメモを書き留めたい場合、DCT-WR100Dがあると段違い。先ほども述べたが、本機は駐車後もエンジンオンまたはアクセサリーオン状態であれば、60分間は通信可能状態が持続するため、使用したい端末がWi-Fiにつながった状態にできるので、すぐにそのまま調べ物ができる。

 

筆者の場合、タブレットでノートアプリを開いてデジタルペンでアイデアをなぐり書きしたあと、参照したいURLをノートにテキストで貼るのがルーティン。ブラウザで開きっぱなしにしておくと、つい消してしまって「あのサイトどこいったっけ?」と二度手間になることが多かったためだ。

 

この流れ自体は、クルマ移動を伴う業種・職種だけの人に当てはまるものではない。夫婦共働き家庭でともに在宅勤務の場合、クルマで1人で集中するという使い方もできる。エンジン始動時からは30分で通信が切れるが、30分一本勝負で濃度を上げて作業することも可能だ。DCT-WR100Dは単にカーライフを充実させるのではなく、日常生活をも充実させる特徴を持っている。

 

【まとめ】withコロナ時代に合った製品である

DCT-WR100Dは、車内でも自宅やオフィスにいるような感覚で、躊躇いもなく通信ができるデバイスである。個人的には、この「躊躇なく」というのが意外に重要だと考えている。少し抽象的になるが、まとめとして語っていきたい。

 

withコロナの時代になって私たちは大なり小なり様々な制限を受けている。今回は旅ということで外出をしたが、どこかに出かけたり、外食をしたり、リアルなイベントに行ったりという選択肢に何らかの制限が出ている。

 

非常に細かい領域でいえば、マスクをすることで口が動かしにくいという身体的な制限も受けている。そして、これはしばらくは変わらないだろう。だから、自分の生活を縮こめすぎないよう、能動的に制限を取り払う行動をしていかないと、日常が充実していかない。

 

DCT-WR100Dは、ニューノーマルの時代にあって、リスクを下げる生活を送りながらも、クルマの中で自分のやりたいことができる価値を提供してくれているデバイスだと感じている。壮大な話になってしまったが、結論は買いである。

 

なお、今回は取材車両がレンタカーだったため、カロッツェリア製品との連携についてはあまり触れらなかったが、例えば、HDMIケーブルが挿せるナビやディスプレイオーディオがあれば、前席でAmazonのFire TV Stickを挿してAmazonプライム・ビデオの作品を視聴できる。

 

このあたりは、前回記事も参考いただきたい。

【最速インプレ】車内が「Wi-Fi繋ぎ放題」になる「車載用Wi-Fiルーター」がカロッツェリアから登場。使い勝手は? どんな人に向いてる?

 

「docomo in Car Connect」対応で格安&手軽にLTE通信を利用できる! 車載用Wi-Fiルーターのススメ

屋外で仕事をするとき、欠かせないのがネット環境だ。クルマ移動時、通信量を気にしながらスマホのテザリングを利用しているという人は多いだろう。そんな人にオススメなのが車載用Wi-Fiルーター。ここでは、その莫大な利点をオンとオフのシーンを挙げながら紹介しよう。

 

【今回紹介する製品】

パイオニア カロッツェリア

DCT-WR100D

2万7500円 12月発売予定

NTTドコモの4G/LTE通信網を利用可能な車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応した車載用Wi-Fiルーター。2年有効なSIMカードが付属し、別途契約すれば定額でLTE通信を利用できる。

SPEC●対応通信規格:4G/LTE(NTTドコモ回線)●無線LAN:IEEE 802.11b/g/n(2.4GHzのみ)●最大同時接続台数:5台●動作保証温度:-10°C〜+60°C●サイズ:W91.5×H16×D44.5mm

★商品の詳細はコチラ!

 

↑本機は取付工事が不要で、シガー電源に挿し込むだけでOK。12V/24V車対応のため、車種を選ばず設置できるのがうれしい

 

↑幅44.5mm×長さ91.5mmとコンパクトな筐体。両面テープが付属しており、インパネの下部などに貼り付けることもできる

 

【ONの利用シーン01】急ぎのメール返信もサッとPCで対応できる

突如来たメールに急ぎで対応しなくてはならない場面は、一日に何度もあるだろう。そんなとき、車載用Wi-Fiルーターを使っていれば、PCを即座に立ち上げ、効率的に対応できる。スマホでチマチマと返答する必要はないのだ。

 

【ONの利用シーン02】車内ビデオ会議で時間も場所も効率化

安定した4G/LTE回線を利用するため、ビデオ会議も余裕でこなせる。移動と移動の隙間時間でウェビナーに参加するなんてことも可能。また、自室での対応が難しいタイミングに車内から会議に参加といった使い方も可能だ。

 

【ONの利用シーン03】PCとタブの併用時もWi-Fi接続だから快適

PCとタブレットを併用しているときに困るのが、データのやり取り。車載用Wi-Fiルーターを使う場合、同一LAN内に両端末が存在するため、アプリのWi-Fi共有機能などを使って、作業中のデータをよりスムーズに扱える。

 

【OFFの利用シーン01】ゲーム機などもネットに繋げて楽しめる!

車載用Wi-FiルーターはNintendo Switchのようなゲーム機などもWi-Fi接続可能で、プライベートでも重宝する。すぐに車内の環境に飽きてしまう後部座席の子どもたちも、ネットゲームなど多彩なエンタメを楽しむことができる。

 

【OFFの利用シーン02】通信量を心配せずにサブスク動画を見放題

「docomo in Car Connect」は定額使い放題のプランとなっているため、車内のモニターでサブスク動画サービスのコンテンツも見放題。スマホのテザリングなどと違って通信量を心配する必要がなく、長時間のドライブでも安心だ。

 

<ビジネスの最前線からも車載Wi-Fiへ熱視線!>

事業戦略家

山口豪志さん

安定したドコモ回線を利用できるのは大いに魅力的。出社が制限されているけれど家では仕事に集中できないという方には、車内で仕事やビデオ会議が可能になる本機は要注目アイテムでしょう。また昨今では、ワーケーションのひとつの形として、キャンピングカーや大型バンの後部座席に机を置いて仕事する起業家などが増えてきています。こうした人にも、本機はピッタリだと思います(※)。さらに、複数人で社用車に乗って移動するときにも後部座席でビデオ会議ができるなど、仕事効率をアップできそうです。

※:DCT-WR100Dは車載用のため、走行中と一部の停車中のみWi-Fiサービスを利用できます。詳細は下記の図を参照

 

【「docomo in Car Connect」って何?】

クルマの中でLTE通信が使い放題になる車内向けインターネット接続サービス。事務手数料や固定の月額がなく、利用形態に合わせて使いたいときだけ必要なぶんをチャージできる。1日プラン、1か月プラン、1年プランの3種が用意され、1日プランは500円、1か月プランは1500円、1年プランは1万2000円となる。1年プランは、ひと月あたりの料金が1000円と非常にリーズナブルだ。専用サイトから手軽に申し込める。

1日プラン:500円/1か月プラン:1500円/1年プラン:1万2000円

●利用料金はすべて税抜価格

↑一般的なWi-Fiルーターと同様、初回接続時は端末のWI-Fi設定で接続先を選んでパスワードを入力する。以後は、自動接続となる

 

カロッツェリア DCT-WR100Dの詳細はコチラ!

 

イラスト/勝間田しげる

【最速インプレ】車内が「Wi-Fi繋ぎ放題」になる「車載用Wi-Fiルーター」がカロッツェリアから登場。使い勝手は? どんな人に向いてる?

昨秋、カロッツェリアのフラッグシップ、サイバーナビの新機能は衝撃だった。NTTドコモの車両用通信サービス「docomo in Car Connect」に対応。定額でLTE通信が使い放題に。クルマの中で、YouTubeや映像系サブスクを観たり、PCを広げて仕事ができたりと、自宅やオフィスと変わらない空間を構築できるようになったのだ。

 

↑今夏、筆者もサイバーナビを使ってクルマからリモートワークをしてみた

 

特に、新型コロナウイルスの感染拡大を経た今春以降はクルマのあり方が激変。「おうち時間」ならぬ「くるま時間」を充実させるデバイスとして唯一無二の価値を提供しているプロダクトだ。

 

とはいえ、純正カーナビしか付けられない車両が、特に新車では増えているし、カーナビを新しく買い直すという選択肢がない人もいるはず。サイバーナビを導入するという敷居の高さはあったのだ。

 

そんな人がいることをカロッツェリアはしっかりと把握して、次の、そしてまたもや画期的な手を打ってきてくれた。それが今回紹介する車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」。発売前に触る機会を得られたので、ファーストインプレッションをお届けしていこう。

 

【今回紹介する商品】

カロッツェリア

車載用Wi-Fiルーター DCT-WR100D

12月発売予定

希望小売価格2万7500円(税込)

 

シガーソケットさえあれば、車内がWi-Fi使い放題に

まず概要をお伝えしていこう。本商品はサイバーナビ同様、「docomo in Car Connect」に対応したデバイス。タブレット菓子のケースほどの小さな本体をセンターコンソールやインパネ周辺に固定。付属の電源ケーブルをシガーソケットに挿す。そして開通設定をすると、その日からNTTドコモのLTE回線が使い放題になる。カーナビではなく、車載用のWi-Fiルーターなのだ。

 

対応車種はシガーソケットがある乗用車なら基本的にOK。新型車だろうが旧車だろうが、どんなクルマもWi-Fi機能を持たせることが可能だ。もちろん、カーナビにWi-Fi接続機能があるモデルの場合、カロッツェリア製品でなくても接続できる。

 

手順はギャラリー形式でまとめたが、機器類が苦手な人でも迷うことなく設定できる内容だった。

【手順ギャラリー(画像をタップすると閲覧できます】

 

さて、1点だけ。本商品、「車載用」を謳うだけあり、動作条件は理解しておく必要がある。下記にテキストと図でまとめてみた。

・走行中は無制限で回線を利用可能(青の部分)

・エンジンスタートから30分間までは回線を利用可能(水色の部分)

・停車後エンジンオンであれば、1時間までは回線利用可能(水色の部分)

・停車中の利用時間が経過するとエンジンオンでも利用不可(ピンク色の部分)

 

要は、走行中は無制限、停車中は一定の制限時間があるということ。実際の利用実態に即した内容にもなっている。

 

確かに、エンジンをスタートして目的地を設定したり、荷物を積み込んだりしても30分以内には出発するだろうし、PA/SAやコンビニで同乗者を乗せたままトイレ休憩や買い物をしても1時間以内には必ず出発する。不便を感じることはないはずだ。

 

スマホつなぎ放題だけじゃない魅力

さて、この車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」、実際にどんな使い方ができるのか。もちろん、スマホをWi-Fi接続して通信し放題、というのが筆頭に挙がるのだが、それだけではない。4点ほど試してみたので紹介していこう。ちなみに、様々なケースや場所で通信してみたが、NTTドコモのLTE回線のため、移動中でも通信はまったくストレスなく使えたというのを先にお伝えしておこう。

 

①HDMIケーブルでスマホの映像をナビやディスプレイオーディオに出力

HDMIケーブルが挿せるカーナビやディスプレイオーディオを持っている人にまず楽しんでもらいたいのがこの方法。スマホと本商品をWi-Fi接続し、HDMIケーブルでスマホとカーナビやディスプレイオーディオをつなぐ。これによって、Netflixなどの映像サブスクサービスをスマホ画面でなく大きな画面で楽しむことができる。また、AmazonのFire TV StickをナビやディスプレイオーディオとHDMI接続すれば、Amazonプライム・ビデオの映像を視聴可能だ。

 

個人的におすすめなのが、スマホとWi-Fi接続はしつつ、スマホとナビやディスプレイオーディオとはBluetoothで接続する方法(上写真)。この方法は映像こそ表示されないが、音はカーオーディオから出るので音はバッチリいい。

 

なぜこれがおすすめなのか? 最近は、オンラインライブなどのアーティストのライブ配信が増えている。多くのライブは生配信後、1週間程度はアーカイブ配信をしているので、配信当日は自宅でしっかりと観て聴く、その後1週間は余韻に浸りながらドライブ中に音を聴くといった楽しみ方ができるのだ。

 

というのは今風の楽しみ方であるが、「運転中は画面が見られないから映像はいらないんだけど、動画の音はいい音で聴きたいんだよね」という人にジャストの使い方と言えるだろう。

 

②後席でもエンタメ映像や音楽を楽しむ

スマホやFire TV StickをHDMI接続して映像サービスを楽しめることは①で説明したが、これは前席だけの特権ではない。後席にプライベートモニターやフリップダウンモニターを設置すれば、後席でも様々なエンタメソースを視聴可能だ。渋滞で同乗者や子どもたちが退屈しても安心というやつである。

 

なお、プライベートモニター自体にもHDMIケーブル端子が用意されているので、スマホやFire TV Stickを接続すれば、後席で単独で映像を楽しむことも可能。飛行機のモニターのように自分の好きなコンテンツで時間を過ごせるのだ。

 

昨今のアウトドア&キャンプがブームになっており、クルマで移動する時間が長くなっていると感じる。そして、withコロナの時代においては安心・安全の観点からクルマ移動が重視されていくはずで、乗車時間は長くなっていくと予想している。そんなときにクルマに乗っている時間も有効活用したいという人にはうってつけだ。

 

③タブレットやゲーム機などをつなげて遊ぶ

カーナビや後席モニターなどを導入するのはちょっと大掛かりという人でも、すでに持っている端末をWi-Fi接続すれば、あっという間にエンタメ空間に変わるのが、本商品のいいところ。最近の映像コンテンツは本体内にデータをダウンロードして持ち運びできるのが一般的だが、事前に準備し忘れるのが人の性である。また、最近のゲーム機は通信接続を前提としたタイトルも多い。子どもがクルマの中でFortnite(大人気のシューターゲーム)をやりたいと駄々をこねてもパケットを気にすることなく、ゲームを遊ばせることができる。

 

④短時間のPC作業や移動しながらオンラインミーティングをする

①〜③はオフの使い方がメインだが、④ではオンの使い方も紹介したい。本商品はPCやスマホがつなぎ放題(接続端末は最大5台)なので、仕事もできてしまう。先ほども述べたように、利用条件があるので、丸一日同じ場所で作業するには適さないが、クルマ移動を伴う働き方をしている人にはおすすめ。

 

取引先の訪問を終えて、ちょっとした事務作業を車内で行ったり、次の訪問先の移動時間に音声のみのオンライン会議を行ったり。会社支給のモバイルルーターがあればいいが、自前のスマホでテザリングしている方も少なからず多いと聞く。

 

あとは、これから拡大が見込まれるワーケション。パートナーや友人たちと出かけつつ、同乗メンバーは通信使い放題なので移動中に仕事ができる。クルマ酔いする人は厳しいし、「そこまでしてワーケションしたい?」という人もいるかもしれないが、選択肢の拡大としておすすめしていきたい。

 

クルマを持たない人でも持つ価値がある一台

ここまで、本商品の概要および使い方の例を紹介してきたが、あくまでクルマを持っている人を前提とした内容であった。が、この商品が素晴らしいと思うのは、クルマを持っていない人でも買うべき意味があるという点だ。

 

例えば、カーシェアを契約している人や、たまのクルマ利用はもっぱらレンタカーという人。この商品はシガーソケットさえあれば利用できるので、クルマを使うときに車内に持ち込んで接続すれば、環境を構築できる。週末の日帰り旅行や帰省の際に使えば、余計な通信費を抑えることが可能だ。

 

これまで車内でWi-Fi環境を構築しようと思うと、自前のスマホをテザリングする以外では、モバイルルーターが一番の解決方法であった。もちろん、モバイルルーターもデバイスとしては有効な手段ではあるが、契約が結構手間。解約手続きもかなりしんどいと個人的には思う。その点、この商品は買い切りで接続設定もdアカウントがあれば、すぐに使える。

 

この商品によって、カロッツェリアは「クルマをオンライン化する」を身近なレベルで実現している。本格的なナビゲーションおよびオーディオ環境と併せて使いたい人はサイバーナビを、オンライン環境に特化して構築したい人は本商品を、といったように自分に合った形で選択できるようになったのだ。

 

今後、MaaSといったモビリティの大変革が次々と起こっていくが、移動の手段だけでなく、クルマでの移動中の質を高めるという点で、カロッツェリアのオンライン化商品は非常に価値があるといえるだろう。

10月8日なにかが起こる!? パイオニア「カロッツェリア」にティザーサイトがオープン

9月25日、パイオニアのカーナビ・カーAVブランド「カロッツェリア」のティザーサイトが登場しました。

 

同サイトには、地にOFF→ONというデザインがあしらわれ「あなたのクルマを、オンライン化する。」という意味深なメッセージとともに、「2020.10.08(Thu)」という日付があるので、この日に“なにか”が起こるはず。

 

パイオニアは昨秋、フラッグシップモデル「サイバーナビ」で、NTTドコモの車内向けインターネットサービス「docomo in Car Connect」に対応した、通信し放題の環境を構築しています。

 

そして、なにやら当媒体の編集長・山田が、“カーナビ伝道師”高山正寛氏と対談するらしい……?

 

10月8日まではあと約2週間。どんな情報が公開されるのか楽しみにしたいところです。

 

ティザーサイト:https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/brand_event/brand/online/

ZFの電動プラットフォームが老舗カロッツェリアに

ドイツの自動車部品メーカーのZFはこのほど、電気駆動車向けのシャシーシステム「インテリジェント・ダイナミック・ドライブ・シャシ(IDDC)」を開発し、このシャシーシステムをベースとした自動運転プラットフォーム「スケートボード」を発表した。

 

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スケートボードによって、電動パワートレインを含むプラットフォームからキャビンと切り離して扱うことができるようになるわけだが、このスケートボードをベースに、スイスの老舗カロッツェリアであるリンスピードが最新の都市型モビリティコンセプト「Snap」を発表した。

 

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IDDCにはmSTARSモジュラーリアアクスルシステムと呼ぶモジュラーセミトレーリングアームリアサスペンションが採用され、リアアクスルステアリングが統合される。Snapに搭載されたリアアクスルステアリングの最大操舵角は14度を実現している。

 

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一方、フロントアクスルにはEasy Turnというシステムを搭載。ZFの改良型電動パワーステアリングとの相互作用によって、操舵角は最大で75度におよぶ。前述したリアアクスルステアリングとの組み合わせによって、混雑した街中の走行でも大きなメリットを生み出すわけだ。

 

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さらにスケートボードには自動運転を見据えたセンサーが搭載され、カメラシステムと組み合わせて車両の周り360度周囲を監視。走行環境や天候など、実際の走行に即した制御を行なう。

 

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将来は、搭載するすべてのコンポーネントやシステム、センサーなどのデータをスーパーコンピュータ「ZF ProAI」で分析・処理。これを元にした人工知能に活用、完全自動運転に向けて役立てていくという。

 

 

 

サイバーナビだから実現できる極上の音空間――ミュージシャン・寺岡呼人さんの第3の仕事場はクルマの中だった[寺岡さんが解説編]

前回は音質性能に磨きをかけたサイバーナビの魅力に迫りました。Bluetooth接続時であっても、マスターサウンドリバイブ機能を使うことで伸びやかで自然なトーンを聴かせてくれるパイオニア カロッツェリア サイバーナビは、プロミュージシャンであり音楽プロデューサーである寺岡呼人さんをもってして「信頼を置いている」といわしめるクオリティを備えています。以前からサイバーナビと付き合っている寺岡さんは、スタジオへの移動に使うミニバンに最新型のサイバーナビをインストール。第2回目の今回は、サイバーナビが持つAV機能を、寺岡さんにナビゲートしていただきます。

 

【寺岡呼人さん】

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シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。今回は2018年2月7日にリリース予定のニューアルバム、「LOVE=UNLIMITED」の制作現場にお邪魔した。

 

本格的なサウンド再生を可能にするサイバーナビ

第1回で寺岡さんの自宅地下リスニングルームに置かれたオーディオに圧倒された取材班。そんな我々に寺岡さんはこう語ります――。

 

「サイバーナビ&カロッツェリアスピーカーだって負けていませんよ。車内空間というリスニングルームとするには厳しい環境であっても、本格的なサウンド再生が可能なのですから」

 

ご自宅では再生する曲によってアンプを入れ替えるという、オーディオ再生に強い想いを持つ寺岡さん。サイバーナビ&カロッツェリアスピーカーのサウンドはいかがですか?

 

「抜群に、オーディオとしての音がいいですね。その上で自分好みの音を追求できる機能が気に入っています」

20171218_15↑音には徹底的にこだわる寺岡さん。自宅のリスニングルームでは、大型のフロアスピーカーを駆動力の高いアナログアンプでドライブする

 

20171218_06↑音楽への想いが強いからこそ、高音質設計が魅力のサイバーナビを選んだ。フルタッチパネルで使いやすいのも魅力

 

細部まで調整できるマスターコントロールモードがすごい!

まずオススメいただいたのは「マスターコントロールモード」。通常のカーナビと比べて、設定できるバンド数が段違い! なんと31バンドが独立したグラフィックイコライザーになっているのです。

 

クルマの中は凸凹が多く、また使われている素材もファブリック、レザー、ガラス、金属と多岐にわたります。反射や共振によって思いもよらぬ周波数帯の音が伸びたり(ピーク)、聴こえなくなったり(ディップ)と、音楽再生には適さない空間なのです。そこでサイバーナビは多バンドで周波数ごとのダイナミックレンジをコントロールすることで、鼓膜に届くまでに音がフラットになるように調整できるようになっています。

 

「最初はシンプルコントロールでいいかもしれませんね。これでも十二分なバンド数がありますし、パワフルやナチュラルといったイコライザープリセットもあるので、手軽に音の雰囲気を好みの状態に設定できます。より細かく調整したくなったら、マスターコントロールですね。一番すごいなと思ったのは、詳細ベースEQです。僕はメモリー1にクラシック向けのイコライザー設定を記録しています。メモリー2はロック向けのセッティングにしています」

 

【マスターコントロール】

20171218_17_マスターコントロール↑きめ細やかな設定項目があるサイバーナビ。音のエネルギーバランスを細かく調整するには、オーディオ設定から「音響チューニング」の「マスターコントロール」を選択しよう

 

【詳細ベースEQ】

20171218_18_詳細ベースEQ↑業務用グラフィックイコライザーに匹敵する、31ものバンドを自由にコントトールできる詳細ベースEQ。もう少しボーカルを目立たせたいといったような、狙い通りの音場が作れる

 

前回お話を聞いた、マスターサウンドリバイブ機能もオーディオ設定画面から選択します。MODE1はCDや、320kbpsの圧縮音源など、圧縮率の低い(kbpsの値が大きい)音源用。CDを無圧縮でリッピングして作った音楽ファイルをBluetoothで伝送する際も、このモードがオススメです。MODE2は圧縮率の高い(kbpsの値が小さい)音楽ファイル用です。

 

【マスターサウンドリバイブ】

20171218_07_マスターサウンドリバイブ↑再生する音楽ファイルの圧縮率に合わせたモードが用意されるマスターサウンドリバイブ。曲との相性もあるので、圧縮音源やBluetooth再生時はまず1回MODE1で再生してチェックしよう

 

「タイムアライメントも見てみましょうか。細かく、かなりじっくり調整できるというのがいいですね」

 

タイムアライメントというのは、各スピーカーが鳴らした音が、耳までに届く時間を合わせる機能です。運転席の場合、もともと右側のスピーカーが近いので、左右同じスピードで鳴らすと音場のセンター位置が右側に寄ってしまいます。自動設定してから、マニュアルでさらに音場の位置と、楽器音のフォーカスを合わせていくことも可能です。

 

「サブウーファーの設定はカットオフで、トゥイーターの設定はトゥイーターゲインで行います。グラフを動かしていけばいいので、見た目で設定できます。この設定のしやすさもサイバーナビのいいところですね」

 

【タイムアライメント】

20171218_19_タイムアライメント↑各スピーカーが発する音を調整して自由な位置にスイートスポットを設定できるタイムアライメント。基本は運転席に合わせるが、助手席側にしてもいいし、運転席と助手席の両方に合うような調整も可能

 

【カットオフ】

20171218_20_カットオフ↑サブウーファーが受け持つ低域をグラフィカルな画面で設定できるカットオフ。組み合わせるドアスピーカーの低域再生能力に合わせてチューニングしていこう

 

【トゥイーターゲイン】

20171218_21_トゥイーターゲイン↑トゥイーターのボリュームを調整して、高域のエネルギーバランスを整えるトゥイーターゲイン。トゥイーターの設置位置によって調整が必要。高域が目立つときは下げ気味にしよう

 

音楽鑑賞の可能性を広げるミュージッククルーズチャンネル

ところで寺岡さん、プライベートではクルマの中でどのように音楽を楽しんでいますか。

 

「とにかく気持ちがいいことを重視していますね。一番リラックスできる環境なので、聴く音楽も自分が癒やされる方向にもっていきたいというのがあります。ドンドンと大きな音を出すよりは、気持ちいいなと感じる音量で楽しんでいます」

 

そして、Bluetoothやハイレゾなど音源の変化と進化もドライブリスニングに影響を与えているといいます。

 

「特にストリーミングサービスがいいですね。個人的にはすごく素晴らしいなと考えています」

 

音楽産業に従事している寺岡さんとしては、CDが売れなくなってしまうじゃないかという危惧もあるそうです。しかし、それ以上に魅力がある、と。ストリーミングサービスは音楽をより深く探求できるし、音楽と接する時間はより長くなります。最新のヒットチャートも、50年代60年代の名曲も同列に検索できることで、音楽の楽しみ方が大きく変わりました。

 

昔だったら、知らない音楽との接点はラジオが多かったのですが、現在はストリーミングサービスを使って、世界各国の音楽好きが自由にプレイリストを作っています。そして、その選曲にファンやフォロワーがついていくというシーンもあります。

 

「これはすごく大きなことだと思いますね。ジャック・ニコルソンの映画で「恋愛小説家」というのがあるのですが、恋愛小説家なのに恋愛ベタという役柄なんですね。彼がデートのときに、ここは○○用とシチュエーションに合わせたテープを用意しているシーンがあって、ああ男ってそういうところあるなと。僕も若いころはデートに合わせてオリジナルmixのカセットテープを作っていました。クルマってシチュエーションに合わせて演出する場所じゃないですか。映画でいう、音楽監督になれる。ここにドライブするなら絶対この曲がいいとか、そういう選曲ってドライブならではの大事な要素ですよね」

 

サイバーナビにも音楽ストリーミング機能があるとのことですが…

 

「ミュージッククルーズチャンネルですね。以前この機能を使いながら箱根と湘南をぐるっと回ってきたんですけど、これがすごい。場所に合わせた音楽がレコメンドされるんですよ」

 

地域ごとのコミュニティラジオでは、その地域と関係性の強い曲を再生するケースがありますが、より精度を高めて、しかも同時性がなくても楽しめるのがサイバーナビの音楽ストリーミングサービス、ミュージッククルーズチャンネルなんです。

 

【ミュージッククルーズチャンネル】

20171218_22_MCC↑ドライブに特化した音楽ストリーミングサービスと連携。「ヒッツ」(約1000種類)と「特選アーティスト」(約500種類)の2つのメニューを用意する特選チャンネルからセレクトできるだけでなく、自分の好みとマッチする属性を組みあわせた独自チャンネルの作成も可能。カラオケ機能・BGM再生機能を搭載するなど、車内における音楽体験の幅を広げてくれる機能を満載

 

「この場所でこの音楽が聴きたい、というデータが集積されて学習されていくと、いい意味で恐ろしいことになるんじゃないかと思います。あとはやはり、肝心のナビ機能。きめ細やかですよね。先日、大変な忘れ物をしてすぐに戻らなくちゃいけないことがあったんですけど、このサイバーナビとスマホのナビアプリとどっちが速いルートを案内してくれるか、調べたんです。結果は、圧倒的にサイバーナビのほうがよかったですね。迂回路を教えてくれるスピードも早いですし、本当に信頼できます」

 

サイバーナビがあるからこそドライブも楽しくなるし、万が一のときのサポートも万全。これからもサイバーナビが寺岡さん音楽ライフ、カーライフを支えていくのでしょう。

 

それではここで、寺岡さんがサイバーナビのAV機能を解説する特別ムービー「寺岡さんが解説編」をご覧ください。

 

サイバーナビの極上音空間【寺岡さんが解説編】

 

パイオニア

カロッツェリア サイバーナビ

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ハイレゾ対応、圧縮音源もハイレゾクオリティに音質アップできる機能も搭載した、カロッツェリアのフラッグシップモデルがサイバーナビ。各音域のダイナミックレンジバランスを細かく調整することが可能で、さらに音像の定位もコントロールできる機能がつき、車内を一流のリスニングルームに変えてくれます。

 

もちろんナビゲーション能力も充実。正確な自車位置精度や最適なルート案内などの先進のナビ能力を持ち、安全運転支援やセキュリティなどでドライブの安全安心をサポートする「マルチドライブアシストユニット」をセットにしたモデルもあります。画面サイズは8V型、7V型、7V型ワイド、機能や付属品に応じて8モデルがラインアップし、「車種専用大画面10V 型サイバーナビ」も7車種あります。

 

サイバーナビをもっと知りたい方はコチラをチェック!

http://pioneer.jp/carrozzeria/carnavi/cybernavi/?ref=carrozzeria_top_pickup

 

 

撮影/石上 彰

サイバーナビだから実現できる極上の音空間――ミュージシャン・寺岡呼人さんの第3の仕事場はクルマの中だった[サウンドインプレ編]

JUN SKY WALKER(S)のベーシストであり、ソロのシンガーソングライターであり、ゆずをはじめとしたアーティストのプロデューサーでもある寺岡呼人さん。その寺岡さんがドライブ時に愛用しているのは、パイオニアの「サイバーナビ」です。今回は寺岡さんのアルバム制作現場に密着取材を慣行し、音楽制作の話や、サイバーナビの音質面の良さなどについて、大いに語っていただきました。

 

移動中も車内で仕事を!?

日本の音楽シーンを牽引する1人として、オリジナルの楽曲を紡ぎ、他のアーティストが作った楽曲にアレンジを施し――と音楽中心の日々を送る寺岡さん。なんでも、自宅とスタジオを往復するクルマの中でも仕事をしているとのこと。えっ、移動中に、クルマでお仕事ですか?

 

「車内の音がリファレンスになっているんですよ」

 

という寺岡さんは、古くからパイオニア カロッツェリア サイバーナビのユーザーです。「音がいい」と選んだサイバーナビの魅力について、早速アーティスト兼音楽プロデューサーの目線で語っていただきましょう。

 

【寺岡呼人さん】

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シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。今回は2018年2月7日にリリース予定のニューアルバム、「LOVE=UNLIMITED」の制作現場にお邪魔した。

 

レコーディング作業はいつもプライベートスタジオで

まずは都内某所にある寺岡さんの個人スタジオを拝見させていただくと、巨大なミキサーを中心に、数多くの機材がずらっと並んでいます。こちらのスタジオは、他のアーティストの曲をアレンジするときや、打ち込みで作ったデモテープに生音を入れるときに使うそうです。

 

取材に伺った日は、自身のニューアルバムの制作作業をしていました。

 

「曲を作って、レコーディングして、となるとだいたい3か月はかかるんですよ。1年に1枚のアルバムを出せたらいいなと考えているので、1年の1/4は自分の曲に専念していますね」

 

べース、ギターはもちろんのこと、グランドピアノやドラムもあります。防音室も備えていますが、ピアノやドラムの音はこちらのミキシングルームで録ることが多いとか。

 

「環境としては大したことないんですよ。でもドラムの音はすごく良いんです。ジェームス・テイラーとか細野晴臣さんのアルバムとかありますけど、“家で録る音”というのがいい場合もあるんです。僕もこのスタジオで録る生ドラムの音が好きですね。ピアノは最近導入しました。前回までは他のスタジオで録音していましたが、いまはほぼ全部の音が録れるようになっています」

 

ミキシング中の音を聴き、新たな音を重ねたりフレーズを変えていったりと、作業はどんどんと進みます。

20171218_03↑大型ミキサーで、モニタリング時のボリュームをコントロール

 

20171218_04↑PCと繋いだキーボード(鍵盤)から、フレーズを入力していく

 

クルマは第3の仕事場

ところで音楽制作というクリエイティブワークは、1日のうちどれくらいの作業を続けるものなのでしょうか。寺岡さんの答えは、「1日の作業時間はバラバラ」でした。

 

「ちょっとでも悩んだら、その日はもう作業を止めてサウナに行って帰る(笑)。基本は止まらずに作業しますが、悩んだら悩んだで違う作業をしてみたりとか、そういう感じですね」

 

なるほど、自宅とスタジオ、2か所で仕事を進めているのですね。と思いきや実は第3の場所として、クルマの中で仕事を進めることもあるといいます。それでは音楽制作とカーオーディオは、寺岡さんにとってどのような関係なのでしょうか。

 

まず1日の作業を終えたら、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトに保存されている楽曲データを、音楽ファイルとしてエクスポートします。そしてクラウドストレージのDropBoxに保存。これでスマートフォンでも簡単に再生できるようになります。

 

20171218_05↑作業終了時に制作した曲を音楽ファイルとして書き出し、スマートフォンに保存

 

車内ではカーオーディオのヘッドユニットにもなるサイバーナビとスマートフォンをBluetoothで接続して、ワイヤレスでこれまでに完成した曲を聴いていきます。

 

寺岡さんにとって車内はリスニングルームの1つ。そして多くのリスナーにとっても、クルマの中は音楽を楽しむ場です。一般のリスナーと同じ音響環境だからこそ、車内は最終的なモニタリングを行うのに適しているそうです。

 

「クルマで聴くとどう聴こえるのか、というのは大事ですね。リスナーの目線でチェックすることになりますし、音楽を長く聴く場所でもあるので、手を加えたときの違いを聴き取りやすいんです」

 

とはいえ走行中の車内はロードノイズなどが入ってきやすい空間です。スタジオとは違ったチェックの仕方があるのかと思ったのですが――。

 

「いや、同じです。スタジオで聴いたものと、車内で聴いたときの印象が違うようだと首をひねっちゃうんですよ。録った音が悪いのか、バランスが悪いのかと。だからなるべくスタジオで聴いたときの印象と変わらない、もしくはスタジオで聴いたときよりもいいなと思えるように仕上げています。

 

具体的にはボーカルがより前に出てくるか、ドラムのフィルがちゃんと聴こえるかなど、モニター的な聴き方をしますね。レコーディング中は、特に。付け加えるなら、スタジオはより細かい部分を聴く場所で、車内はライブな雰囲気ででどれだけ音が前に出てくるかを聴いています」

20171218_06↑Bluetoothでスマーフォンとサイバーナビを接続。その日の成果を確かめながら帰宅する

 

クルマの中での音響環境へのこだわり

ご自身も相当オーディオにこだわりがある反面、クルマのオーディオでは別のこだわりがあるといいます。

 

「たとえば、ガチガチにクルマのカーオーディオをカスタマイズする人もいると思うんですけど、もし自分がそれをやると一般のリスナーの環境から離れてしまう。あえてシンプルに、サイバーナビを入れてて、ちょっとだけ自分の好みの音にしてあとはなるべくノーマルの状態で。それでスタジオで作った音と比べています。で、そのときにノーマルな状態の音がよくないと話にならないわけで、そこに最大限の信頼を置いてるんですよね。

 

つまり、いじっていじってようやくスタジオで聴いたレベルになる、というカーオーディオだとこちらも疲れちゃうんですが、ノーマルの状態から簡単なセッティングをするだけでいい音を聴かせてくれるから、サイバーナビに僕は信頼を置いているんです」

 

音質を大幅にグレードアップするマスターサウンドリバイブ

サイバーナビには「マスターサウンドリバイブ」機能があります。最新のサイバーナビはもちろんハイレゾ音源にも対応していますが、「マスターサウンドリバイブ」はCDの音も、圧縮音源も、Bluetoothで伝送した音も、ハイレゾ相当の響きのよさに変えてくれます。量子化ノイズを除去して、約22kHzを超える領域の倍音成分を復元。自然で伸びやかな音質にグレードアップします。

 

取材班も聴かせてもらいましたが、確かに音が素晴らしい! スタジオで聴いていたときのような、エネルギッシュでダイナミックなサウンドが車内に満ちています。

 

「最初にサイバーナビを装着したときの衝撃は大きかった。これは他のナビには戻れないと思ったくらい、音がよかったですね。この最新型のサイバーナビに関しては、マスターサウンドリバイブが特に気に入っていて、だいたいマスターサウンドリバイブをONにしっぱなしです。ONにすることで、制作中の音源のサウンドチェックをより精密に行うことができるんです」

20171218_07_マスターサウンドリバイブ↑通常Bluetoothで聴くと若干音質が落ちるものだが、マスターサウンドリバイブのおかけでハイレゾ並みの音質で再生

 

サイバーナビは第3の仕事場を支えてくれる存在

いちアーティストとして、そして音楽プロデューサーとして、常に真剣に音楽と向き合っている寺岡さんいわく、色々な機材で音楽を聴くことが大事なのだそう。そのうえで良質な音が好きなら、イヤホンやヘッドホン、スピーカーなどにこだわって、様々な環境で音楽を楽しむことが大切だといいます。そして、その1つにクルマという空間があるのでは、と。

 

そんな寺岡さんにとって、サイバーナビとはどういう存在なのでしょうか。

 

「スタジオがモニタリングする場所だとすると、クルマは一般の方々がどんな環境でリスニングしているのかを確かめる、ある意味実験場ですよね。ここだったら、こう聴こえるというのを確認する。リスナーもそう聴いてくれるんだということを意識するときに、僕の第3の仕事場を支えてくれる存在です」

 

音楽プロデューサーである寺岡さんの楽曲制作に対する想いと、一般のリスナーに聴こえる音のイメージ。その両者をより近づける上で、サイバーナビの高音質設計が大きな役割を果たしていることが今回の取材で分かりました。

 

それでは寺岡さんがサイバーナビを語る特別ムービー「サウンドインプレ編」をご覧ください。

 

サイバーナビの極上音空間【サウンドインプレ編】

 

まさに曇りなき音楽好き!

最後に、寺岡さんの自宅地下に作られたリスニングルームを拝見させていただきました。巨大なフロアスピーカーをメインに、ヴィンテージな真空管アンプや半導体アナログアンプ、銘ターンテーブルなどのプレーヤーで構成されたその空間は、音楽鑑賞が趣味な人ならば誰しもが憧れる場でした。まさに曇りなき、音楽好き。

 

次回は寺岡さんがサイバーナビのさらなるエンタテインメント性をひもとく、「サイバーナビをとことん使う編」をお送りします!

20171218_09↑寺岡さんの自宅地下スタジオにあるハイエンドオーディオ。音楽を追求する、徹底したこだわりを物語る

 

20171218_10↑自宅ではアナログレコードを嗜む。懐古主義というわけではなく、「音の良さ」ゆえにアナログを聴くのだという

 

20171218_11↑モニタースピーカーとは違った、熱を感じるほどのリアリティある演奏が眼前に浮かび上がる

 

パイオニア

カロッツェリア サイバーナビ

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カロッツェリアブランドカーナビのフラッグシップモデル。古くから日本のオーディオ業界を牽引してきたパイオニアが手がけたプロダクトだけあって、音楽性能にも磨きをかけています。近年普及しつつあるハイレゾ音源にも対応。さらに圧縮音源にきめ細やかさをトッピングして臨場感を高めるマスターサウンドリバイブなどの機能も搭載しています。

 

もちろんナビゲーション能力も充実。正確な自車位置精度や最適なルート案内などの先進のナビ能力を持ち、安全運転支援やセキュリティなどでドライブの安全安心をサポートする「マルチドライブアシストユニット」をセットにしたモデルもあります。画面サイズは8V型、7V型、7V型ワイド、機能や付属品に応じて8モデルがラインアップし、「車種専用大画面10V 型サイバーナビ」も7車種あります。

 

サイバーナビをもっと知りたい方はコチラをチェック!

http://pioneer.jp/carrozzeria/carnavi/cybernavi/?ref=carrozzeria_top_pickup

 

撮影/石上 彰

サイバーナビとラーメン店めぐりが相性最高なワケ――サニーデイ・サービス田中 貴と行くラーメン珍道中

年間600杯以上ものラーメンを食べるミュージシャンとして知られる、サニーデイ・サービスのベーシスト、田中 貴さん。GetNavi本誌でも連載「ラーメン狂走曲」が人気を博していますが、今回は田中さんのオススメ店を、パイオニア カロッツェリアの「サイバーナビ」を搭載したクルマでハシゴするという番外編ムービーをお届けします!

 

ラーメン店へのアプローチにサイバーナビは欠かせない!

そもそもなぜラーメン店めぐりにサイバーナビが必須なのでしょうか。入り組んだ住宅地にあったり、クルマでないとたどり着けないような場所にあったりと、おいしいラーメン店へのアプローチに限って苦労することが多いもの。

 

サイバーナビが渋滞などを回避して最適かつ最短ルートで案内してくれるから、分かりにくい場所にあるラーメン店にもスムーズに、時間をかけずに到着できます。しかもミュージッククルーズチャンネルをはじめとした色々なエンタメ機能が充実しているから、たとえ目的地が遠かったとしてもサイバーナビはその移動時間すら楽しくなってしまいます。

 

同乗したのは「旨いラーメンが食べたい!」といきり立つ、GetNaviの松井謙介統括編集長とグルメ&ラーメン連載担当の鈴木翔子編集部員。道中では渋滞に巻き込まれそうになったり、駐車場が見つからないのでは? という問題に直面しそうになったりしますが、その都度サイバーナビのスーパールート探索や駐車場満空情報で解決。そしてサイバーナビがクルマの中をエンタテインメント空間に変えてくれるから目的地までのドライブが最高に盛り上がります。それでは田中さんの熱いラーメン解説とともに、ぜひムービーをご覧ください!

 

●今回の登場人物

田中 貴さん

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ロックバンド、サニーデイ・サービスのベーシスト。無類のラーメン好きとして知られ、TVや雑誌などでそのマニアぶりを発揮中。本誌連載「ラーメン狂走曲」も大好評!

 

松井謙介 

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GetNavi統括編集長。さまざまな魅せ方でデジタル製品の魅力を伝える現在のGetNaviスタイルを築きあげる。もちろんラーメン好き。スープを飲み干すか否かはお腹の出方と相談

 

鈴木翔子

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GetNavi編集部グルメ&ラーメン担当。本誌連載「ラーメン狂走曲」担当編集者として田中さんに同行し立派なラーメンジャンキーに成長。今回もラーメンロケと聞いて仕事そっちのけで参戦

 

ラーメン珍道中ムービー 前編

 

ラーメン珍道中ムービー 後編

 

先進のナビ能力とドライブサポートはもちろん、移動中のエンタテインメントもバッチリ!

さて、楽しいラーメン店めぐりはムービーで確認してもらったとして、ここではサイバーナビの優れたポイントを、松井統括編集長とラーメン担当編集部員・鈴木が解説します。

 

パイオニア

カロッツェリア サイバーナビ

20171106_01

正確な自車位置精度や最適なルート案内など、先進のナビ能力を持つサイバーナビ。安全運転支援やセキュリティなどでドライブの安全安心をサポートする 「マルチドライブアシストユニット」を搭載するモデルもあります。ハイレゾ音源再生に対応するなど音質面もハイクオリティ。画面サイズは8V型、7V型、7V型ワイド、機能や付属品に応じて8モデルがラインアップし、「車種専用大画面10V 型サイバーナビ」も7車種あります。今回お世話になったのは、日産セレナ専用10V型大画面のサイバーナビ。デザインや音のチューニングもセレナ専用設計です。

 

[ココがすごい01] ハイレゾ音源対応の高音質再生

松井:まず音質がすばらしい! 高音質の代名詞、ハイレゾ音源再生に対応。徹底した音源解析を元にハイレゾ音源のクオリティを活かしきり、より臨場感のある高音質での再生を可能にしているよ。

 

鈴木:たしかに音、すごくいいですね。後ろのシートでもとても臨場感があってビックリです!

 

松井:しかもそれだけじゃなく、CDや圧縮音源などをハイレゾに近づける「マスターサウンドリバイブ」も搭載している。

 

鈴木:それって、自分が普段よく聴いているCDなどもハイレゾっぽく聴けるってことですか?

 

松井:その通り。CD音源や圧縮音源を再生するときにサイバーナビでモードを選ぶだけでカンタンにハイレゾ相当で楽しめちゃうわけ。

 

鈴木:サラッと説明しましたけど、それってものすごい技術じゃないですか!? いきなり今日イチのビックリです。

20171106_08_02↑サイバーナビのハイレゾ音源の音質の良さに思わず笑みが漏れる田中さん。サニーデイ・サービスのハイレゾ音源を再生し、自らの曲を口ずさみます

 

[ココがすごい02]  進化したミュージッククルーズチャンネル

松井:サイバーナビは音質がいいだけじゃなく、「ミュージッククルーズチャンネル」という膨大な楽曲をドライブシーンに合わせてチャンネルをレコメンドしてくれる音楽ストリーミングサービスが楽しめるんだ。

 

鈴木:自分で選曲せずにお任せでもいいんですか?

 

松井:そう。特に注目すべきは「ライブレコメンド」だね。これは目的地や季節、走行中の時間や場所などに応じてチャンネルを提案する機能で、ドライブシー ンに合わせて最適な音楽を再生してくれるの。

 

鈴木:わぁすごい。知らない名曲に移動中に出会えるチャンスが次々あるわけですね。あ、カラオケもできたりするんですか?

 

松井:もちろん、ボーカルだけをカットして曲を流すこともできるから、みんなでカラオケを楽しむこともできる。クルマでの移動が楽しくなっちゃうよね。

 

鈴木:本当、今日はノリノリで盛り上がりましたもんね~!

20171106_15↑ミュージッククルーズチャンネルは、膨大な楽曲から、ドライブのシチュエーションや好みに応じてチャンネルをレコメンドしてくれます。ちなみにスマホ単体でも使えます

 

[ココがすごい03]  充実のリアエンタテインメント

松井:サイバーナビの「リアクルーズモード」も快適。サイバーナビに別売りのフリップダウンモニターやプライベートモニターを接続すれば、前席後席で同じAV ソースをリンクさせる「フロントリンクモード」はもちろん、後席だけ独立したAVソースを楽しむことがことができる「リアセパレートモード」が選べるよ。

 

鈴木:みんなで盛り上がってもいいし、ドライバーには申し訳ないけど……後席だけで感動の映画を楽しんだりもできるんですね。

 

松井:そう、それぞれのドライブのシチュエーションに合わせてみんなが極上のエンタテインメントを堪能できるわけだね。

20171106_14↑10.1V型のプライベートモニターなら外部入力がついているからスマホをつないで動画や写真、ゲームだって大画面で楽しめる! って3件目のラーメン店を検討中の田中さん。えー! まだ食べるんですか!?

 

[ココがすごい04]  当然ナビ能力は最高!

松井:もちろん基本となるナビ性能も最高。ルート探索はカーナビ本体内で処理されるのが一般的だったけど、サイバーナビの「スーパールート探索」は、カーナビ本体では不可能なリアルタイムな交通情報や、長年蓄積された交通情報を含む膨大なデータを専用サーバー上で演算し、最適なルートを提示してくれるんだよ。

 

鈴木:サイバーナビのナビゲーションってそんなことになってるんですか! だから時間優先、料金優先だけでなく、安くてもできるだけ早く着きたい、といった現実的なルートも案内してくれるんですね。

 

松井:そういうこと。それに「駐車場満空情報」も便利だよね。タイムズや三井のリパークなどと連携してリアルタイム情報を取得、同時に照合するから、まさに自分のクルマが今停められる駐車場を探すことができるわけだ。

 

鈴木:おかげでラーメン屋さん周辺の狭い商店街でもスムーズに駐車できましたね! ラーメン店には駐車場がないこともありますから、こういう機能は本当に助かります!

20171106_10↑今回は「距離が短く」、「早く到着」して「安くて」「ECO」なルートをチョイス

 

ラーメン店に限らず、店舗めぐりにはサイバーナビ

ラーメン店めぐりに大活躍のサイバーナビでしたが、もちろんラーメン店に限らず、これから行ってみたい、気になっているお店を探す際も大活躍間違いなしです。ルートをナビするだけでなく、行きも帰りもクルマの移動そのものを楽しくナビゲートしてくれる頼れる存在――それがサイバーナビなのです。

20171106_02↑サイバーナビなら、初めて行くラーメン屋でもスムーズに到着でき、移動中も楽しく、しかも美味しいラーメンを思う存分堪能できるのです!

 

[今回訪問したラーメン店]

中華そば 四つ葉

埼玉県比企郡川島町伊草298

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車が必須の立地にありながら、行列が絶えない人気店。写真は数種の地鶏の旨味を生かした「四つ葉そば」780円。

※埼玉県川島町の寿司店・宝船。同店に隣接する姉妹店が噂の名店が「中華そば  四つ葉」です。クルマで行く際は、「宝船」で検索してください

 

一福

東京都渋谷区本町2-17-14

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創業は1990年で、「ミシュランガイド東京2017」に掲載された超名店。写真は名物の「味噌らぁめん」730円。

 

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