世界的カクテルブーム、ついに日本上陸! カクテルの奥深き世界と「すべらない3銘柄」

日本ではウイスキーやレモンサワー、クラフトビール、日本酒などがお酒のトレンドですが、世界を見るとカクテルが活況です。これは特にバー業界が中心ですが、日本でもバーではカクテルの人気が徐々に高まっており、セミナーやイベントも頻繁に開催されています。そこで今回は3つの催しを取材したなかから、カクテルで注目の銘柄とレシピを紹介していきましょう!

 

【その1】老舗「BOLS」が放つクラシカルモダンな人気銘柄「ジュネヴァ

最初は「BOLS」(ボルス)。色味が鮮やかでバリエーションも豊富なことから、ご存知の方も多いでしょう。その知名度は海外でも高く、世界110か国以上のバーテンダーがカクテルに使用し、日本やアメリカを中心に多数のバーが愛用。数でいえば、なんと年間5億杯ものカクテルが提供されているとか。

↑フレーバーは30種以上ですが、フラッグシップは中央の「ボルス ブルー」。世界No.1のブルーキュラソーとして愛されています

 

そんなボルスは意外かもしれませんが、1575年にオランダで誕生した超老舗。世界に現存するなかで、最も歴史あるスピリッツメーカーといわれています。そしてその伝統を受け継ぎながら進化し、いま最も注目されているのが「ボルス ジュネヴァ」。有名な、ロンドン ドライジンの原型となったスピリッツです。

↑「ボルス ジュネヴァ」。ライ麦、トウモロコシ、小麦を蒸溜して得られるスピリッツに、ジンに欠かせない「ジュニパーベリー」などの植物蒸溜液がブレンドされています

 

「ジュネヴァ」と名乗れるのは、オランダと一部の近隣地区で生産されるスピリッツのみで、品質も折り紙付き。このブランドが2008年に装い新たに再登場したことで、バー業界で盛り上がるクラシックカクテルのリバイバルに拍車をかけ、再注目されることとなったのです。

 

↑イベントには「ボルス アラウンド ザ ワールド チャンピオンシップ2017」優勝者のジェシカ・ミリさん(左)と、ボルスのマスターバーテンダー、イヴァール・ランゲさん(右)が来日してカクテルを作ってくれました

 

↑カクテルは左から「スティルライフ」「ウーマンインホワイト」「レッドライト ネグローニ」「ジュネヴァブラッサム」

 

ボルスのイベントでは、「ジュネヴァ」を使ったカクテルを飲ませてもらいました。「スティルライフ」はシナモンやレモン、塩漬けのフェンネルシロップなどのカクテルですが、どこか梅のような和のニュアンスがあって革新的。また、「ジュネヴァブラッサム」はカカオクリーム、ラズベリーシロップ、黒胡椒、ライムなどが入った一杯で、複雑な要素がありながらもクリーミーでスパイシーという、ファンタジックな味わいでした。

 

いまの世界的にはクラフトジンが人気ですが、一風違ったトラディショナルモダンなスピリッツとして「ジュネヴァ」は要注目といえるでしょう!

 

【その2】ビターテイストが再評価される大人気の「カンパリ

次は「CAMPARI」(カンパリ)。こちらも、鮮やかな深紅のボトルで世界的に有名な銘柄ですが、まずはブランドのおさらいから。素材は様々なハーブや果実から作られており、誕生したのは北イタリアの小都市・ノヴァーラ。以来150年を超える歴史を持ち、いまや世界190か国以上で愛飲されています。

 

↑カンパリのイベントでは、ナショナルブランドアンバサダーのダニエレ・ピロッタさんがカクテルをサーブ

 

カンパリの特徴は、鮮やかな赤色と独特のほろ苦い味わい。食前や食中酒として愛されていますが、現在、この苦みこそが“ビターテイスト”として再注目されています。これは、サラダにおけるケールに人気が出たり、日本の抹茶が世界的なブームになっていたりという状況が物語っていることと同様。食の多様化などが進んだことで、世界的にビターテイストリバイバルが起こっているのです。

 

↑中央が、スパークリングワインとエルダーフラワーシロップをブレンドした「カンパリ ミラノ」。右がパイナップル、パッションフルーツ、レモン&グレープフルーツシャーベットでシェイクした「シェケラート アラ フルッタ」

 

日本でカンパリというと、カンパリソーダやカンパリオレンジが有名かもしれません。でも、海外はちょっと違います。しかも、世界のカクテルトレンドをけん引しているリキュールのひとつがカンパリでもあるのです。


↑2位のネグローニ、13位のブールバルディエ、32位のアメリカーノはカンパリをベースとしたカクテルです

 

改めて確信したのは多様性。ソーダで割るだけでも簡単にカクテルができ上がり、ほかの素材との相性も抜群。これは柑橘によるしっかりした酸味と、ビターテイストによるキレや深みがそうさせているのでしょう。自宅用に買うのはもちろん、バーでもぜひカンパリのカクテルをオーダーしてみてください!

 

【その3】リッチな味でアレンジもしやすい「ウッドフォードリザーブ

最後はスーパープレミアムバーボンの「Woodford Reserve」(ウッドフォードリザーブ)。バーボンと聞くと、男らしくストレートやロック、またはハイボールなどのイメージがあるかもしれませんが、実はカクテルの世界でも大人気。その証拠に、上記のカクテルランキング1位の「オールドファッションド」のベースは、バーボンなのです。

 

↑「オールドファッションド」。この日はアンゴスチュラ・ビターズという酒と砂糖でステアし、オレンジピールがアクセントに

 

↑こちらはよりアレンジを効かせた、抹茶のオールドファッションド。抹茶の渋みがありながらも、ウッドフォードリザーブとうまく調和して絶品!

 

ちなみに、バーボンとはアメリカンウイスキーの多くを占めるジャンルのひとつで、トウモロコシを51%以上使用していること、内側を焦がした新樽を用いることなどがその条件。価格帯や、熟成年数によってスタンダード(3~4年)、プレミアム(5~8年)など分けられ、スーパープレミアムは6~10年、またはそれ以上寝かせたふくよかな味わいが特徴です。

 

↑ウッドフォードリザーブはセミナーに参加。会場では製造元である、ブラウン・フォーマン ビバレッジス ジャパンのブランドマネージャー・奥村龍太郎さんがレクチャー

 

世界中のバーを席巻する、バーボンカクテル。そしてバーテンダーからこよなく愛されているのがウッドフォードリザーブなのです。その理由は、スーパープレミアムにふさわしいリッチなボディがありながらも、きわめてまろやかな口当たりになっているから。より詳しく、奥村さんが教えてくれました。

 

「バーボンには、例えばスコッチウイスキーのようなスモーキーフレーバーはありません。一方で焦がした新樽由来の香りや甘味がありながらも、やさしくて飲みやすいお酒なのです。つまりは汎用性が高く、アレンジがしやすい。そんなバーボンのなかでも特に汎用性に秀でているのがウッドフォードリザーブなんですよ。だから世界中のバーテンダーから愛されており、カクテルがオススメなのです!」(奥村さん)

 

↑ウッドフォードリザーブは、全米で屈指の知名度を誇る伝統的な競馬レース「ケンタッキーダービー」のオフィシャルバーボン。毎年、ダービー限定ボトルが発売(日本では未発売)され、ファン垂涎のアイテムとなっています

 

セミナーでは「オールドファッションド」と双璧をなす定番のバーボンカクテル「ミントジュレップ」と、フードペアリングも体験。カクテルの味わいはミントの清涼感とウッドフォードリザーブのまろやかな甘みが相まった、上品で爽快なおいしさ。

 

↑セミナーのフードとして、ドライクランべリーとパルミジャーノレッジャーノチーズが登場

 

ドライクランべリーはしっかりした酸味と熟成感のあるほのかな甘味が、ウッドフォードリザーブのフルーティな香味と見事に調和。一方でチーズが持つ濃厚な塩味と旨味は、ウッドフォードリザーブの特製とぶつかり合うことなく、おいしい一体感が生まれます。

 

↑カンパリをはじめ、様々なカクテルのブースが集まった「東京カクテル7デイズ 2018」の模様。大盛況でした

 

今回は「ボルス ジュネヴァ」「カンパリ」「ウッドフォードリザーブ」とキャラクターの異なるブランドを紹介しましたが、カクテルを飲む際にはまずこの3つを覚えておけば間違いはありません! 星の数ほど多彩なレシピがあるカクテルですが、本稿を参考に、ぜひ新たなおいしさとの出合いを!

クリスマス&年末年始用のお酒は手に入れました? GetNavi webが2017年惚れた「お手ごろ&贅沢な洋酒」ベスト3とレシピ8選

早いものでクリスマスまであと10日、今年もあと2週間ほどになりました。GetNavi webではこの1年、編集部員が色々なアルコールのイベントに行ったり、工場に行ったり、フードアナリストにお酒の記事を寄稿してもらったりと、美味しいお酒との出会いがたくさんありました。

 

今回は数ある商品のなかでも、クリスマスや年末年始などこの時期に飲みたい「お手ごろ&贅沢な洋酒」をピックアップ。ホームパーティで飲むもよし、帰省して家族・親戚で楽しんでもよし。飲み方のレシピも添えて紹介していきます。

 

【お手ごろ&贅沢な洋酒01】カンパリ

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1960円(1000ml)/1550円(750ml)/870円(375ml)/560円(200ml)

カンパリは、さまざまなハーブや果実を配合して作られるイタリア発のリキュール。北イタリアの小都市・ノヴァーラで誕生し、150年を超える歴史を持ち、いまでは世界190か国以上で愛飲されています。日本でも知名度が高いので、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

アルコール度数は25%で独特のほろ苦い味わいが特徴。鮮やかな赤色はSNS映えしそうですね。食前・食中酒として楽しめるほか、カクテルにしても堪能できます。昨今はハーブ系のお酒がトレンドなので、カンパリのセクシーなハーバルフレーバーをぜひこのクリスマス&年末年始に試してみてください。

 

なお、アサヒショップでは、カンパリ 瓶1000ml ウィルキンソン タンサン(PET500ml)1本付を2116円で販売。クール便(216円)にも対応しているので、冷えたカンパリをすぐに飲むことができますよ!

 

【カンパリのレシピ01】カンパリソーダ

↑日本でもおなじみの「カンパリソーダ」(カンパリ/ソーダ/オレンジスライス1片)。カンパリのほろ苦さやハーブの香りを、爽やかかつストレートに楽しめる飲み方です

カンパリソーダは最も手軽にできるレシピで、日本でもおなじみの飲み方です。カンパリのほろ苦さやハーブの香りを、爽やかかつストレートに楽しめます。

【カンパリソーダの作り方】

①冷やしたカンパリをグラスに60ml注ぐ

②ソーダを180ml注ぐ(グラスのトップまで注ぐイメージ)

③オレンジスライス1片を入れて完成

 

【カンパリのレシピ02】アメリカーノ

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ジェームズ・ボンドお気に入りのカクテルとして知られるのがアメリカーノ。カンパリの苦みとヴェルモットのボディ感のある甘みが絶妙にマッチしており、国際バーテンダー協会の公式カクテルリストにも登録されています。

【アメリカーノの作り方】
①ロックグラスにカンパリ 30ml、 ベルモット・ロッソ 30mlを直接注ぎます
② グラスを氷で満たします
③ ソーダを適量加えます
④ オレンジスライス1片を飾って完成

 

【カンパリのレシピ03】ネグローニ

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イタリアで最も有名なカクテルのひとつとして知られるメニュー。1919年にネグローニ伯爵がロンドンへの最後の旅の記念として、アメリカーノにソーダではなく少量のジンを入れるようにオーダーしたことが始まりだといわれています。味わいはビターで、特徴的な香りを持つカンパリとジンがお互いを高め合い、ヴェルモットでまとまりが出ている印象です。

【ネグローニの作り方】

① カンパリ30ml、ジン30ml、ヴェルモット・ロッソ30mlを氷を入れたグラスに直接注ぎます
② オレンジスライスを一片を飾ったら完成

 

【手ごろ&贅沢な洋酒02】アペロール

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1500円(700ml)

アペロールもイタリア生まれのリキュール。1919年に登場して100年近い歴史を持ちますが、誕生秘話はびっくり! 「その昔に青空市で売れ残ったオレンジを袋に入れておいたところ果汁が自然発酵して、それを飲んでみたらウマかった」というエピソードを持っています。

 

地元イタリアではアペリティーヴォ(=食前酒)として欠かせない存在。オレンジの軽やかな甘さとスッキリした後味が、ヨーロッパを中心に大人気なんです。アルコール度数11%で飲みやすく、割り方によっては強いお酒が苦手な方でもチャレンジできます。

 

なお、アサヒショップでは、アペロール 瓶700ml ウィルキンソン タンサン(PET500ml)1本付きを1620円で販売中。ギフト対応も可能なので、年末帰省前に実家に送っておくというプレゼントもできますね。

 

【アペロールのレシピ】アペロール スプリッツ

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アペロールのサッパリとした甘みが、白ワインとソーダでさらに爽やかになった逸品。シンプルかつカジュアルな飲み味で若者に大人気で、世界的に注目されているカクテルです。

【アペロール スプリッツの作り方】

①ワイングラスいっぱいに氷を入れる

②プロセッコ60ml(イタリア・ヴェネト州産のスパークリングワイン)を入れたあとにアペロール40mlを注ぐ

③オレンジスライスを一片添えて完成

 

カンパリとアペロールは、果実やハーブ由来のフレーバーを楽しめるのに、口のなかにイヤな味が残らず、食事のジャマもしない。両者の万能ぶりと、日本人の味覚との好相性は実感済みです。ぜひみなさんもクリスマスや年末年始にお試しください!

 

【お手ごろ&贅沢な洋酒03】カミュ

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カミュ ボルドリーVSOP(8300円/消費税別)
カミュはブランデーの一種でコニャックに分類されるお酒。コニャックは、フランスのコニャック地方で作れられ、定められた製法に則って作られたものしか名乗れません。カミュにはVSOPエレガンス、XOエレガンス、XOなど様々な種類がありますが、GetNavi webがオススメしたいのはボルドリーVSOP。

 

同銘柄はカミュのなかでも、他の地区の原酒とブレンドをせずにボルドリー地区の原酒のみでつくられた商品で、スミレや紅茶のような上品な香味が特徴。コニャックのなかで最も受賞数が多い名作です。

 

アサヒショップでは、カミュ ボルドリーVSOPにロゴ入りグラスをセットにしたものを、8964円で販売中。前2商品よりも高額ですが、それを裏切らない上質な体験ができますよ。

 

【カミュのレシピ01】フレンチハイボール

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カミュ ボルドリーVSOPを炭酸で割ったものがフレンチハイボール。ハイボールといえばウイスキーですが、コニャックのハイボールも昨今、一般的になりつつあります。炭酸を入れるとフレーバーが花開き、コニャック特有のフルーティな甘味をより一層感じられます。

【フレンチハイボールの作り方】

①冷凍庫で冷やしたボルドリーVSOP30mlをフルートグラスに注ぐ(または別のグラスで氷とともにステアして冷やしフルートグラスに注ぐ)

②冷えた炭酸を注ぐ(ウィルキンソンタンサンがオススメ)

③オレンジピールで香り付けして完成

 

【カミュのレシピ02】コニャックサミット

食前酒のアペリティフとして用いられるカクテル。生姜とライム、レモンのハーモニーが素晴らしく、爽やかですっきりとした味わいが特徴です。
【コニャックサミットの作り方】
①ロックグラスに、薄くスライスした生姜、ライムまたはレモンの皮とボルドリーVSOP20mlを注ぐ
②生姜を軽く潰して風味を出す
③氷を入れ、残りのボルドリーVSOP20mlと、レモンジュースを注ぐ
④トニックを注ぎ、軽く一回ステアする
⑤薄くスライスしたキュウリを飾って完成

 

【カミュのレシピ03】クリスマスグロッグ

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コニャック地方で伝統的に飲まれているコニャックの飲み方。クリスマスのサンタクロースを歓迎するためのドリンクで、教会の礼拝に出る前に用意します。生姜やシナモンがバッチリ効いており、これならサンタさんの身体も温まりそうですね。このグロッグはクリスマスシーズン以外も愛飲されており、体調が悪いと思ったら飲んですぐ寝ると、翌朝にはすっかり治っているそうです。

 

【クリスマスグロッグのレシピ】
①カップに、薄くスライスしたオレンジピールを1片と、同じく薄くスライスした生姜4片、スプーン1杯のハチミツ、ボルドリーVSOP40mlを入れる
②温かい紅茶(ストレート)を注ぎ、シナモンスティックを差す

 

【カミュのレシピ04】ボルドリーショコラ

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コニャック地方では、上で挙げたクリスマスグロッグ以外に、ホットチョコレートをクリスマスに用意しておくのが風習。このホットチョコレートにカミュボルドリーVSOPを入れると、一気に大人な飲み物に変身します。礼拝のあとにクリスマスグロッグやホットチョコレート(ボルドリーショコラ)を飲むと、1年間ラッキーに過ごせるとも言われているそうです。
【ボルドリーショコラのレシピ】
①温かいココアを濃いめに作り(お湯ではなく牛乳がオススメ。ホットチョコレートでもOK)
②カップにボルドリーVSOPを適量注ぎ、ココアと軽く混ぜる

 

今回紹介した、カンパリやアペロール、カミュは味わいはもちろんですが、色やボトルのデザインなども美しいのが特徴。食卓を華やかに彩ってくれるので、パーティシーンにはピッタリ。これまで洋酒は「ちょっとハードルが高いなぁ」と思っていた人こそ、ぜひ試してみてください。

 

それでは、メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。

 

クリスマスは世界で大流行のカンパリ&アペロールで乾杯! 自宅でも楽しめるとっておきのカクテルレシピとは?

世界各地での流行を受け、日本国内でもハーブを使ったお酒がブームの兆しを見せています。そこで今年のクリスマスは、オシャレなハーブリキュールで乾杯! というパーティはいかがでしょうか?

 

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本稿では、スピリッツ業界で世界第6位の実績を誇る「カンパリ社」の一押しリキュール「カンパリ」と「アペロール」について解説。日本での販売を手がけるアサヒビール主催のセミナーより、カクテルのレシピやペアリングにオススメのおつまみを紹介しつつ、両者の魅力をお伝えしていきます。

 

そもそも「カンパリ」と「アペロール」ってどんなお酒なの?

ビールよりも華やか。ハードリカーより低アルコールで飲みやすい。それがカンパリとアペロールの魅力です。カンパリの名前は聞いたことがある方も多いでしょう。さまざまなハーブや果実を配合して作られ、独特のほろ苦い味わいと鮮やかな赤色が特徴で、世界190か国以上で愛飲されるハーブリキュールの代表格です。

 

一方のアペロールは、1919年にイタリアでアペリティーヴォ(食前酒)に特化したリキュールとして誕生。オレンジの心地よい甘さとハーブの爽やかさが絶妙にマッチした、若者に大人気のリキュールです。2016年に世界で6億杯以上も飲まれた大人気カクテル「アペロール・スプリッツ」の材料となります。

↑世界で大流行中のアペロール・スプリッツ↑世界で大流行中のアペロール・スプリッツ

 

先日行われたセミナーでは、そんなカンパリとアペロールのブランドの歴史の解説に加え、飲用シーンの提案が行われました。クリスマスパーティなど、これからのシーズンの家飲みで大活躍してくれるフィンガーフードの紹介もあったりと、とても充実した内容でした。講師をつとめたのは、カンパリ社のマネージングディレクターであるアンドレ・ネリ氏です。

↑アンドレ・ネリ氏↑アンドレ・ネリ氏

 

「私はニッポンのIZAKAYAに大きなポテンシャルを感じています。それは、カンパリやアペロールと、料理とのマリアージュがとってもおいしいから! また、いま世界ではクラシックカクテルのルネッサンスがキテいます! クラシックカクテルの王様といえばネグローニ。このキーとなるリキュールがカンパリ。そしてアペロール・スプリッツも定番のカクテルです。ぜひ多くの日本の方に飲んでいただけたら!」(アンドレ・ネリ氏)

 

Xmasにおすすめ!お手軽ドリンク×おつまみ紹介

セミナーで参加者に提供されたフィンガーフードは全部で5品。どれもお手軽なひと口サイズかつ色鮮やかなので、パーティにぴったりです!

↑料理1:オレンジとカンパリを加えた赤パプリカとアボカドのムースに、牛肉のコンソメジュレをプラス↑料理1:オレンジとカンパリを加えた赤パプリカとアボカドのムースに、牛肉のコンソメジュレをプラス

↑料理2:ローストした鴨胸肉をカンパリ、グレープフルーツジュースに漬け込み、イチゴと紫芽(むらめ)をトッピング↑料理2:ローストした鴨胸肉をカンパリ、グレープフルーツジュースに漬け込み、イチゴと紫芽(むらめ)をトッピング

↑料理3:タルトレットの中にレバーペースト、その上にローストナッツとはちみつをトッピング↑料理3:タルトレットの中にレバーペースト、その上にローストナッツとはちみつをトッピング

↑料理4:オレンジピールプディング。焦がしキャラメルとブッラータチーズのクリームを添えて↑料理4:オレンジピールプディング。焦がしキャラメルとブッラータチーズのクリームを添えて

↑料理5:パイ生地にオイルサーディン、トマトセック、モッツァレラチーズを乗せてオーブンで焼き上げ、バジルをトッピング↑料理5:パイ生地にオイルサーディン、トマトセック、モッツァレラチーズを乗せてオーブンで焼き上げ、バジルをトッピング

 

ちょっとのひと手間で、プロ顔負けの味になるから驚きです。そして料理の次はお酒、ということで、GetNavi本誌のフード担当・鈴木翔子がカクテル作りに挑戦しました。

↑アペロール・スプリッツ作り。意外と簡単にできそう!↑アペロール・スプリッツ作り。意外と簡単にできそう!

 

「アペロールのカクテルって、気軽に作れるんですね! しかも度数が11%と、低アルコールで飲みやすそう。これはグイグイ進んじゃいますね~」(鈴木)

 

ということで、2016年に世界で6億杯以上も飲まれた大人気カクテル「アペロール・スプリッツ」の作り方をご紹介しましょう。

 

【作り方】

1)ワイングラスいっぱいに氷を入れる。

2)プロセッコ(イタリア・ヴェネト州産のスパークリングワイン)を入れたあとに同量のアペロールを注ぐ。

3)付け合わせとしてオレンジスライスを添える。

 

材料さえそろえば、あとはとってもカンタンですね。そんなこんなで、テーブルを華やかに彩るドリンク+おつまみのセットが完成です!

↑これが自宅のテーブルに並んだら、かなりカッコいい!↑これが自宅のテーブルに並んだら、かなりカッコいい!

 

強すぎず、甘すぎずで万人にオススメできる、いま大注目のカンパリとアペロール。みなさんも思いおもいのパーティシーンで楽しんでみてください!