「アウトドアでもインドアライフ」を実現!? 移動も宿泊も自由自在なキャンピングカーの魅力をオーナーに聞いた

キャンピングカーが活況だ。思い立ったときに、どこにでも出かけられる。そして好きな場所で車中泊できるのが大きな魅力だ。キャンピングカーを購入し、アウトドアライフを満喫しているオーナーに話を聞いた。

※こちらは「GetNavi」 2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

Owner’s Profile

高山健司さん

会社勤務のかたわら、犬の足が空中に浮いている状態を撮影する「飛行犬写真家」として活動。関東地方を中心に飛行犬の撮影会を実施している。焦点距離300mm、f2.8が愛用レンズ。

 

↑愛犬がイキイキと走り、空中に浮いている写真を撮影する飛行犬撮影会を実施中。開催予定は公式HPに掲載されているのでぜひご参加を! http://www.hikoken-tochigi.com/

 

すぐに出かけられてアウトドアでも“インドアライフ”を楽しめる!

日本特種ボディー

Be-Cam 1.5tモデル SAKURA

いすゞエルフをベース車両として、居住空間を積載したキャンピングカー。高山さんが購入当時は積載量1.5tだったが、現在では積載量2tのモデルのみになっている。購入時の価格は約1000万円。「愛犬たち(れあちゃん、11か月、写真左/レイちゃん、5か月、写真右)もキャンピングカーがお気に入りです」(高山さん)

 

↑「運転もしやすいですよ!」(高山さん)

 

外でBBQを楽しんだあとはクルマに戻りインドアライフ

学生時代にバイクでツーリングをしていたときから、キャンピングカーに憧れていた高山さんがキャンピングカーを購入したきっかけは、犬を飼い始めたこと。愛犬と色々な場所へ旅をしたかったという。

 

「この時期(3月下旬に取材)でもクルマに犬を置いていくとなると窓を開けておかなくちゃならない。購入した理由としては、人も犬も快適に過ごせる移動空間が欲しかったからです」(高山さん)

 

キャンピングカー、さらにトラックをベースとして居住空間を積載する“キャブコン”タイプにグレードアップ。普段と変わらない生活が送りたいと考えたためだ。

 

「以前はトヨタ・ハイエースの後部にベッドを設置して旅をしていたのですが、やはり自由度はキャブコンタイプのほうが上。いまでは外でBBQを楽しんだあと、このクルマに戻って普通にインドアライフを送れる。人も犬もゆっくり過ごせます」(高山さん)

 

キャンピングカーの魅力を聞いた。

 

「思い立ったときに出かけて、好きな場所に行ける。途中で行き先変更も自由。停められるスペースさえあれば、車中泊だってできます。GWや夏休みには北海道や九州にも行きます。犬と一緒に安心して長旅に出かけられるのもキャンピングカーがあるから。もっと旅を楽しみたいですね」(高山さん)

 

 

高山さんこだわりのポイントはココ!

[Point 1] 家庭用エアコン装備で夏も冬も快適空間!

入口上に取り付けられたエアコンは家庭用のもの。人も犬も車内で快適に過ごすためには欠かせない存在だという。電子レンジやテレビも備え、自宅と変わらない生活が送れる。

 

[Point 2] バッテリーは鉛からリチウムイオンに換装

高山さんが特にこだわったのが使用電力を賄うバッテリー。リチウムイオンに交換したことで、丸2日エンジンをかけなくてもエアコンが運転できるそうだ。費用は50万円弱。

 

[Point 3] 敷いたまま収納できるバンクベッドは特注品

もうひとつのこだわりがベッド。通常は運転する際に敷いていた布団を片付けてベッドを収納しなければならないが、オーダーして布団を敷いたままでも跳ね上げればOKな仕様に。

 

[Point 4] 荷物が多いとき活躍するリアキャリアを用意

飛行犬撮影会実施時や、長期のドライブの際に取り付けるリアキャリア。夫婦と愛犬2頭なので車内に余裕はあるが、それでも収まらなければ雨に濡れても平気なアイテムを積載する。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

カスタムカーの祭典「東京オートサロン」で躍動! アウトドア人気を象徴するキャンピングカーの新型モデル6選

昨今のアウトドアやキャンプ人気もあり、キャンピングカーが大人気。「東京オートサロン 2022」でも数多くの新型モデルが展示されていた。これを駆って出かけたくなり、そして泊まりたくなる魅力を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】軽キャンパーのド定番カーエブリィをリフトアップして迫力増!

ドキ商会

NORTH HUNTER “Survivor”

398万円(税込)~

蛍光色をベースとした黄色“ノース・イエロー”を採用。雪道の走行にも耐える、強度を高めた前後のFRPバンパーを採用するなど、東北地方のショップならではの着眼点が目を引く。ハードカーゴ製のキャリアとラダーを搭載し、ルーフ上も最大限に使える工夫も盛り込まれている。ヘッドライトとLEDフォグランプの輝きで精悍さもアップ。

 

↑スズキ・エブリィの広い車内を生かした居室空間。ベッドキット(16万5000円)を敷いてフロントシートを倒せば、大人でもゆったり就寝可能だ

 

↑軽自動車規格の車高2mを越えない範囲でリフトアップさせる、4WDサービスドパック車高調サスペンション。最大3インチまでアップ可能だ

 

【その2】ジムニーの顔をエブリィに装着したその名も“ジムリィ”

T-STYLE AUTO SALES

ジムリィ

133万4300円(税込)~

エブリィ ワゴン/バンのボディにジムニーのフェイス(もちろんスズキ純正パーツ!)を取り付けたうえ、ボンネットの形状も変更しているというこだわりの1台。展示車両はキャンパー仕様で、シートカバー同様のカラーバリエーションが揃ったアンティークベッドキットを搭載する。大人2人がゆったりと寝られる空間だ。

 

↑オプションで用意されているアンティークシートカバーを装着して、趣を感じられる車内空間に。カラーバリエーションは6種類から選ぶことができる

 

↑屋根上にはルーフテントを装着可能。内側サイズはW1300×D2000mmなので、大人2人がゆったり就寝できる。展示車両はボディと同色にペイントされていた

 

↑アンティークベッドキットのほかに、サイドキャビネットを取り付けた車内。引き出しに天面カバーを取り付ければ、テーブルとして使えるのがポイントだ

 

【その3】通気性が高いうえ耐久性にも優れオールシーズン対応

スーリー

Thule Tenpui Explorer Kukenam 3ルーフトップテント

39万6000円(税込)

最大積載荷重75kg以上のクルマに取り付けることができるテント。すべての季節に対応する、紫外線とカビへの耐久性に優れた高品質素材を使用した。周囲のメッシュパネルにより十分な換気を行えるうえ、レインフライを取り外してすべてのパネルを開くことで、さらに通気性を向上できる。カラーはヘイズグレーとオリーブグリーンの2色が揃う。

 

↑収容可能人数は3名だが、2名で余裕ある使い方をするのが大人のキャンパー流。快適な6.5cm厚の高密度マットレスが付属するので、快適に寝ることができる

 

【その4】クルマに連結するだけでマイスペースがあっという間に出現!

CROSS LX

カー+リビングポップアップテント

5万5000円(税込)

デイキャンプや車中泊の際、クルマの後部に取り付けるだけでマイスペースができあがるテント。通気性が高いものの虫の侵入を防げる3面ファスナー付メッシュスクリーンを備える。収納したときのサイズは直径900mm、厚さ100mmとコンパクトで、約8kgの重さなので手軽に運搬可能。設営もひとりで行えるので、ソロキャンパーにオススメのテントだ。

 

↑設営サイズは幅、奥行、高さともに2000mmなので広く使える。チェア1脚と小型のテーブル1台を置く程度なら余裕のサイズだ

 

↑クルマのリアゲートを利用しテントと連結。リアゲートに被せたあとフライシートを被せ、ルーフポールを設置してクルマに固定する

 

【その5】卓越した走破性を誇るデリカD:5を生かしたオシャレキャンパー

M Climb/Weed

デリカD:5 WARLOCK

446万5000円(税込)~

トヨタのハイラックスサーフや三菱・デリカD:5のカスタムを得意とするショップのキャンパー。オリジナルのカラーの一部を残し、インナー部分に塗装を施すことでリーズナブルな価格でカラーチェンジを実現する。「D:5」の文字を大きく象ったフロントグリルが印象的だ。大人2人、子ども2人で就寝可能なテントのSKYCAMPを搭載している。

 

↑大型のボートを積載したスタイル。標準で用意されるカラーは5色。写真のカラーはアーミーグリーンだが、好みの色でボディカラーチェンジをすることもできる

 

【その6】マルチに使えるベルランゴがスマートなキャンパーに変身!

ホワイトハウス キャンパー

ベルランゴ ソレイユ

367万7500円(税込)~

多彩な使い方ができるマルチバン、シトロエン・ベルランゴがベース。余裕ある室内空間を生かし、収納性と利便性を兼ね備えたうえ着脱可能なW1170×D1800mmのフラットベッドを設置。自由にレイアウトでき、5人乗車も可能になることで、街乗りも車中泊でも便利に使える。簡単に操作できるポップアップルーフテントの設置にも対応。

 

↑ベッドの幅は1170mmと広く使いやすい。プライバシー保護のため、すべての窓に車両専用の遮光シェードを装着できるので、着替えや車中泊の際も安心だ

 

↑ルーフをポップアップさせればロフト空間が登場。ベッドサイズはW1100×D1900mmなので、大人2人がゆったりと横になれるベッドスペースになる

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

マルチに使える「ベルランゴ」がスマートなキャンパーに変身!

昨今のアウトドアやキャンプ人気もあり、キャンピングカーが大人気。「東京オートサロン 2022」でも数多くの新型モデルが展示されていた。今回は、オリジナルキャンピングカーを販売するホワイトハウス キャンパーのポップアップルーフを装備したシトロエン「ベルランゴ」を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ホワイトハウス キャンパー/ベルランゴ ソレイユ

367万7500円(税込)~

多彩な使い方ができるマルチバン、シトロエン・ベルランゴがベース。余裕ある室内空間を生かし、収納性と利便性を兼ね備えたうえ着脱可能なW1170×D1800mmのフラットベッドを設置。自由にレイアウトでき、5人乗車も可能になることで、街乗りも車中泊でも便利に使える。簡単に操作できるポップアップルーフテントの設置にも対応。

 

↑ベッドの幅は1170mmと広く使いやすい。プライバシー保護のため、すべての窓に車両専用の遮光シェードを装着できるので、着替えや車中泊の際も安心だ

 

↑ルーフをポップアップさせればロフト空間が登場。ベッドサイズはW1100×D1900mmなので、大人2人がゆったりと横になれるベッドスペースになる

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

卓越した走破性を誇る「デリカD:5」を生かしたオシャレキャンパー

昨今のアウトドアやキャンプ人気もあり、キャンピングカーが大人気。「東京オートサロン 2022」でも数多くの新型モデルが展示されていた。今回は、トヨタ車を中心としたカスタム・ユーズド&新車コンプリートを提案してきたM Climb/Weed(エムクライム/ウィード)の「デリカD:5」を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

M Climb/Weed/デリカD:5 WARLOCK

446万5000円(税込)~

トヨタのハイラックスサーフや三菱・デリカD:5のカスタムを得意とするショップのキャンパー。オリジナルのカラーの一部を残し、インナー部分に塗装を施すことでリーズナブルな価格でカラーチェンジを実現する。「D:5」の文字を大きく象ったフロントグリルが印象的だ。大人2人、子ども2人で就寝可能なテントのSKYCAMPを搭載している。

 

↑大型のボートを積載したスタイル。標準で用意されるカラーは5色。写真のカラーはアーミーグリーンだが、好みの色でボディカラーチェンジをすることもできる

 

クルマに連結するだけでマイスペースがあっという間に出現!

昨今のアウトドアやキャンプ人気もあり、キャンピングカーが大人気。「東京オートサロン 2022」でも数多くの新型モデルが展示されていた。今回はサーフボックス、シエンタアウトドアスタイルなどを展開しているCROSS LXブランドの新製品「カー+リビング ポップアップテント」を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

CROSS LX/カー+リビングポップアップテント

5万5000円(税込)

デイキャンプや車中泊の際、クルマの後部に取り付けるだけでマイスペースができあがるテント。通気性が高いものの虫の侵入を防げる3面ファスナー付メッシュスクリーンを備える。収納したときのサイズは直径900mm、厚さ100mmとコンパクトで、約8kgの重さなので手軽に運搬可能。設営もひとりで行えるので、ソロキャンパーにオススメのテントだ。

 

↑設営サイズは幅、奥行、高さともに2000mmなので広く使える。チェア1脚と小型のテーブル1台を置く程度なら余裕のサイズだ

 

↑クルマのリアゲートを利用しテントと連結。リアゲートに被せたあとフライシートを被せ、ルーフポールを設置してクルマに固定する

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

通気性が高いうえ耐久性にも優れオールシーズン対応のルーフトップテント

昨今のアウトドアやキャンプ人気もあり、キャンピングカーが大人気。「東京オートサロン 2022」でも数多くの新型モデルが展示されていた。今回はスーリーのルーフトップテント「スーリー テプイ エクスプローラー クケナム 3」を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

スーリー/Thule Tenpui Explorer Kukenam 3 ルーフトップテント

39万6000円(税込)

最大積載荷重75kg以上のクルマに取り付けることができるテント。すべての季節に対応する、紫外線とカビへの耐久性に優れた高品質素材を使用した。周囲のメッシュパネルにより十分な換気を行えるうえ、レインフライを取り外してすべてのパネルを開くことで、さらに通気性を向上できる。カラーはヘイズグレーとオリーブグリーンの2色が揃う。

 

↑収容可能人数は3名だが、2名で余裕ある使い方をするのが大人のキャンパー流。快適な6.5cm厚の高密度マットレスが付属するので、快適に寝ることができる

 

ジムニーの顔をエブリィに装着したその名も“ジムリィ”!

昨今のアウトドアやキャンプ人気もあり、キャンピングカーが大人気。「東京オートサロン 2022」でも数多くの新型モデルが展示されていた。今回は神奈川県・T-STYLE AUTO SALESのエブリィ ワゴン/バンベースの「ジムリィ」を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

T-STYLE AUTO SALES/ジムリィ

133万4300円(税込)~

エブリィ ワゴン/バンのボディにジムニーのフェイス(もちろんスズキ純正パーツ!)を取り付けたうえ、ボンネットの形状も変更しているというこだわりの1台。展示車両はキャンパー仕様で、シートカバー同様のカラーバリエーションが揃ったアンティークベッドキットを搭載する。大人2人がゆったりと寝られる空間だ。

 

↑オプションで用意されているアンティークシートカバーを装着して、趣を感じられる車内空間に。カラーバリエーションは6種類から選ぶことができる

 

↑屋根上にはルーフテントを装着可能。内側サイズはW1300×D2000mmなので、大人2人がゆったり就寝できる。展示車両はボディと同色にペイントされていた

 

↑アンティークベッドキットのほかに、サイドキャビネットを取り付けた車内。引き出しに天面カバーを取り付ければ、テーブルとして使えるのがポイントだ

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

軽キャンパーのド定番カー「エブリィ」をリフトアップして迫力増!

昨今のアウトドアやキャンプ人気もあり、キャンピングカーが大人気。「東京オートサロン 2022」でも数多くの新型モデルが展示されていた。今回は青森県・ドキ商会のエブリィベース「NORTH HUNTER“Survivor”」を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ドキ商会/NORTH HUNTER “Survivor”

398万円(税込)~

蛍光色をベースとした黄色“ノース・イエロー”を採用。雪道の走行にも耐える、強度を高めた前後のFRPバンパーを採用するなど、東北地方のショップならではの着眼点が目を引く。ハードカーゴ製のキャリアとラダーを搭載し、ルーフ上も最大限に使える工夫も盛り込まれている。ヘッドライトとLEDフォグランプの輝きで精悍さもアップ。

 

↑軽自動車規格の車高2mを越えない範囲でリフトアップさせる、4WDサービスドパック車高調サスペンション。最大3インチまでアップ可能だ

 

↑スズキ・エブリィの広い車内を生かした居室空間。ベッドキット(16万5000円)を敷いてフロントシートを倒せば、大人でもゆったり就寝可能だ

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

世界で1台だけの相棒! キャンパー仕様“ジムリィ”のオーナーがカスタムカーの魅力を語る

エクステリアに凝る。インテリアに力を入れる……。こだわればこだわるほど世界でひとつのカスタムカーができあがっていく。愛車のカスタムへのこだわりとポイントを、ジムリィに乗るオーナーが語ってくれた。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

Owner’s Profile

ジムリィオーナー

形部敏士(ぎょうぶ さとし)さん

ジムリィとハイエース好き。ハイエースのローダウンとは反対に、ジムリィはリフトアップに。イカつかわいいジムリィはソロキャンプの相棒です!

 

フェイスチェンジとリフトアップでカスタム感倍増!

カスタムカー

“ジムリィ”

「東京オートサロン 2022」でも展示されたジムリィにひと目惚れしてカスタムしたクルマはスズキ・エブリィがベース。インテリアはキャンパー仕様にしてルーフテントも取り付けた。総額は約500万円。

ココがこだわり!

ルーフテントは大人2人就寝OKで気軽に車中泊!

悪路走行時に役立つワークライトを装着

★ジムニーのマスクで商用車感ナシ!

★リフトアップで迫力マシマシ!

ホイールはボディと同色にペイント

★フロントガードもジムニー用を装着!

 

“こうしたい”という思いを十分に伝えることが大切

「エブリィはキャンパー仲間でも人気のモデルですが、商用車っぽいフロントマスクがどうしても受け入れられませんでした。でも展示会でジムリィを見て、コレだ! と思いましたね」

 

と語るのはオーナーの形部敏士さん。一番のこだわりは、スズキ・ジムニー用のフロントフェイスキットを取り付けたフロントマスク。ジムニー用の専用フロントガードも取り付け、ジムニーらしさを増したのが気に入っているという。

 

さらにリフトアップして車高を上げ、アウトドア色を強めるブロックタイヤを装着するなど、迫力あるカスタムカーに仕上がった。

 

「頻繁に出かけるわけではないですが、キャンピング仕様にするのもアリかなと思い、ベッドキットを取り付けました。収納力が高いので重宝しています」(形部さん)

 

カスタム時に大切なことは何か。

 

「私はジムリィが絶対だったので、T-STYLE AUTO SALESさんに相談したのですが、自分の思いを余すことなく伝えることです。このパーツより別のパーツのほうが合うというアドバイスもしてくれます」(形部さん)

 

最後に、カスタムの楽しさは。

 

「カスタムって、いわば自己満足。でもそれで良いと思います。自分が納得できるカスタムができれば、それが最高ですから」(形部さん)

 

 

【Point 1】ルーフにはテントを取り付けてキャンパー仕様にチェンジ!

↑ルーフにはグラヴィス製のルーフテントを装着。大人2人が寝られる広さだ。ボディと同色にしたくて、グレーにペイントしたというこだわりようだ

 

↑室内にはベッドキットを装着。エブリィは車内への張り出しが少ないのでスペースを有効活用できる。サイドキャビネットがさらに収納力を高める

 

↑ベッドキットは収納力も高い。引き出しにはキャンプで使うランタンなどの小道具を収納でき、天面カバーを取り付ければテーブルとして活用可能だ

 

【Point 2】ココだけ見るとまるでジムニー!

↑ジムニーのフェイスキットを装着し、専用のフロントガードも取り付けた。フォグランプのカバーがかわいさを増して、女性のウケも良いという

 

【Point 3】リアもジムリィオリジナル

↑リアバンパーも同様にジムリィリアバンパーを装着。ジムニーのテールバンパーを装着できるように製作した

 

【Point 4】コイルスプリングでリフトアップ

↑アウトクラスカーズ4インチアップキットでリフトアップ。リフトアップで迫力を増すとともに鮮やかさも演出

 

【Point 5】ブロックタイヤでゴツさ増し!

↑タイヤはマキシス製のブロックタイヤを装着してオフローダー調に。ホイールはゴールドのモノをボディと同色にペイントするほどこだわっている

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

キャンピングカーからスポーツカーまで……本誌お馴染みの“プロ”が欲しいモノ4選

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をオールジャンルでリサーチ。今回は、アウトドア初心者でも扱いやすいストーブや、家族に最適なキャンピングカー、クルマ好きが一目置いているスポーツカーもイッキに紹介。新生活のお買い物計画に役立てていただきたい!!

※こちらは「GetNavi」2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 手軽に火を起こせるペレットストーブが初心者にオススメ!

アウトドアライター佐久間亮介さんの買い物リスト

ライター、モデル、キャンプコーディネーター。全国250か所以上のキャンプ場を巡り、初心者向けの情報を発信する。

 

【ペレット燃料ストーブ】

UNIFLAME

UFペレットストーブ

4万9900円

ペレット燃料を投入し、炉内に置いた着火材に火を点けるだけの手軽なストーブ。薪ストーブのように組み直す必要もなく、扉を閉めると安定的に燃焼する。使用後は少量の残留灰を捨てるだけの簡単清掃で、後片付けもラク。

 

↑本体にねじ式の脚と煙突を取り付けるだけの簡単な組み立て式。脚と煙突8節はすべて炉内に収納でき、コンパクトにして持ち運べる

 

↑複数の給気口から新鮮な空気を取り込むことで、高い燃焼効率を実現。本体の燃焼炉には蓄熱性の良い鉄を採用し、高い暖房性能を叶えた

 

全国のキャンプ場に足を運びキャンプコーディネーターとして活動しながら、その知識を生かし初心者に向けた情報発信を行う佐久間亮介さんに、初心者でも使いやすいというペレットストーブの魅力を語ってもらった。

「本製品は燃料のペレットを入れて、着火剤に火をつければ10分ほど待つだけで火が起こせます。薪ストーブに比べて圧倒的な手軽さ。ペレットは薪よりも軽くて持ち運びやすい点も大きなメリットです。薪を上手に使って火を点ける薪ストーブももちろん良いですが、初心者は簡単に暖を取れるペレットストーブも選択肢に。燃焼効率が良く、灰の処理も簡便です」

初心者以外のキャンパーでは?

「面倒くさがりな人や、薪ストーブは難しいけれどアウトドアでストーブを使ってみたい人にオススメ。アウトドア用に小型化を図りながらも、価格を抑えている点には企業努力が感じられます」

 

【私はこう使う】天面を調理に活用して火を眺めながら晩酌

最大約350度に達する天面では、鍋やフライパンをのせて調理可能。ケトルをのせてお湯を沸かし、サイドから火を覗きながら、ウイスキーのお湯割りを楽しみたいです。

 

その2 コレも欲しい!

【オールインワン足湯】

DOD

ロケットサブマリン フットバス!!

2万4200円

ロケットストーブに足湯を組み合わせたその発想に脱帽。外気温3度の環境下でも、約30分で水から40度のお湯を沸かせるので、秋・冬の寒い時期のキャンプをさらに楽しめるアイテムです。

 

↑ロケットストーブから伸びる煙突の先には五徳を取り付け可能。足湯に浸かりながら、酒やソフトドリンクを温めて楽しめる

 

その3 子ども連れでも安心して新しいアウトドア体験を!

キャンプライター澄田直子さんの買い物リスト

キャンプ歴15年のベテランキャンプライター。夫と3歳の子どもとの3人家族で、近年は車中泊が定番スタイル。

 

【キャンピングカー】

AtoZ

AMITY

437万8000円~

コンパクトながら広々とした居住空間で、最大6人就寝できるキャンピングカー。ベッドが常設のため、就寝時に煩わしいセッティングが不要だ。車体カラーやインテリアの素材が異なる3つのタイプを用意(写真はFioreシリーズ)。

SPEC●全長×全幅×全高:4690×1950×2770mm●パワーユニット:1798cc直列4気筒●最高出力:102PS(75kW)/5300rpm●最大トルク:15.0kg-m(147Nm)/4000rpm

 

 

最近は家族での車中泊スタイルがマイブームというキャンプライター・澄田直子さんは、バンシェアサービスで出会ったキャンピングカーに心を奪われたという。

「車高や全長がほどほどのサイズで、日本の道路や駐車場での取り回しがラク。キャンピングカーにしては手ごろな価格も魅力です。広々とした車内にはテーブルとイスを備え電源も使えるので、キャンプ場でも高速道路の駐車場でも、好きな場所でテレワークができます。子どもが産まれてから冬のテント泊は難しいなと感じていましたが、たとえ屋外が氷点下でも快適に就寝できるキャンピングカーがあれば、子ども連れでも冬のアウトドアが可能。小さな子どもがいてキャンピングカーライフに興味があるなら絶対オススメです!」

 

↑エントランスドア上部に配備した、室内電源の集中スイッチは使い勝手良好。室内照明にはすべて、省電力のLEDを採用している

 

【私はこう使う】ホテル施設を利用しつつ車中泊の非日常を楽しむ

バンクベッドに登るだけでも子どもにとってはワクワク。子どもと一緒にたくさん旅をしたいです。最近は車中泊歓迎のホテルも多く、施設内のレストランや浴場を利用する新しい楽しみ方も◎。

 

その4 クルマ好きが最後に辿り着く日本の国宝級スポーツカー!

モータージャーナリスト清水草一さんの買い物リスト

フェラーリから軽自動車まで所有経験のある自動車ライター。道路交通ジャーナリストとしても活動している。

 

【スポーツカー】

マツダ

ロードスター 特別仕様車 990S

289万3000円

軽快な走りを楽しめる、ロードスターの特別仕様車。車名の通り、車体重量990kgまで軽量化を実現した。ダンパー、スプリング、電動パワーステアリング、PCM(エンジン制御ユニット)に専用のセッティングを施したプレミアムな1台。

SPEC【990S】●全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm●パワーユニット:1496cc直列4気筒●最高出力:132PS(97kw)/7000rpm●最大トルク:15.5kg-m(152Nm)/4500rpm

 

あらゆるクルマを知り尽くす清水草一さんでも、ロードスターは特別な存在だと語る。

「低い速度でも走りを楽しめる、パワーを追わない軽量スポーツカーは、いまや世界でロードスターだけになっています。本当に貴重な、日本が誇る“国宝”スポーツカーと言えます。常に注目してきたロードスターの特別仕様車がこの990S。車体重量990kgという軽さを保ったまま、ブレンボ製ブレーキキャリパーや高級アルミホイールを装備し、プレミアム性を高めたところが素敵です。色々なクルマに乗った末に辿り着く、終着駅のような一台。クルマ好きの中高年にとっては、最後の“青い鳥”になるのではないでしょうか」

 

↑インパネにはブルーのエアコンルーバーベゼルを採用。幌やブレンボ製ブレーキキャリパーなどにもブルーを用い、軽やかな印象だ

 

【私はこう使う】頬に風を感じながら空いた首都高を流す

ソフトトップを後方にスライドさせて簡単にオープンにできる仕様。空いた首都高をオープンで流したいです。日曜日の午前中、あるいは夜も良いですね。頬に風を感じながら思いきり走りたい!

子ども連れでも安心のアウトドア体験! キャンプ歴15年のベテランライターが選ぶ「キャンピングカー」

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をオールジャンルでリサーチ。今回は、キャンプライター澄田直子さんの買い物リストから、キャンピングカーを紹介!

※こちらは「GetNavi」2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

子ども連れでも安心して新しいアウトドア体験を!

キャンプライター澄田直子さんの買い物リスト

キャンプ歴15年のベテランキャンプライター。夫と3歳の子どもとの3人家族で、近年は車中泊が定番スタイル。

 

【キャンピングカー】

AtoZ

AMITY

437万8000円~

コンパクトながら広々とした居住空間で、最大6人就寝できるキャンピングカー。ベッドが常設のため、就寝時に煩わしいセッティングが不要だ。車体カラーやインテリアの素材が異なる3つのタイプを用意(写真はFioreシリーズ)。

SPEC●全長×全幅×全高:4690×1950×2770mm●パワーユニット:1798cc直列4気筒●最高出力:102PS(75kW)/5300rpm●最大トルク:15.0kg-m(147Nm)/4000rpm

 

 

最近は家族での車中泊スタイルがマイブームというキャンプライター・澄田直子さんは、バンシェアサービスで出会ったキャンピングカーに心を奪われたという。

「車高や全長がほどほどのサイズで、日本の道路や駐車場での取り回しがラク。キャンピングカーにしては手ごろな価格も魅力です。広々とした車内にはテーブルとイスを備え電源も使えるので、キャンプ場でも高速道路の駐車場でも、好きな場所でテレワークができます。子どもが産まれてから冬のテント泊は難しいなと感じていましたが、たとえ屋外が氷点下でも快適に就寝できるキャンピングカーがあれば、子ども連れでも冬のアウトドアが可能。小さな子どもがいてキャンピングカーライフに興味があるなら絶対オススメです!」

 

↑エントランスドア上部に配備した、室内電源の集中スイッチは使い勝手良好。室内照明にはすべて、省電力のLEDを採用している

 

【私はこう使う】ホテル施設を利用しつつ車中泊の非日常を楽しむ

バンクベッドに登るだけでも子どもにとってはワクワク。子どもと一緒にたくさん旅をしたいです。最近は車中泊歓迎のホテルも多く、施設内のレストランや浴場を利用する新しい楽しみ方も◎。

「ゲルマン魂」の新たな象徴! ドイツで若年層に大人気の「キャンピングカー」を詳しく解説

これまでドイツでは、キャンピングカーの旅は、時間に余裕がある高齢者や年金生活者向けのレジャーだと考えられていました。しかし、2019年に同国最大の市場調査機関が行なった調査で、「5年以内にキャンピングカーでの旅行をしてみたい」と答えた人の約56%が18~44歳であることが判明。最近では、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、若い世代の間でキャンピングカーの購入意欲が高まり続けています。

 

新型コロナで加速

↑ミニキッチン装備のVW「カリフォルニア6.1・ビーチ・キャンパー」(写真提供/フォルクスワーゲン)

 

世界各国で、他人と接触することなく屋外を安全に旅する方法としてキャンピングカーが人気を集めていますが、ドイツも例外ではありません。

 

キャラバン産業協会の統計によると、2020年のキャンピングカーやトレーラーハウスの新車販売台数は10万7203台と、2019年と比べて32.6%も増加。特にキャンピングカーは前年比44.8%増の7万8055台と大躍進を果たしています。

 

コロナ禍が続く2021年もこの人気は衰えを知らず、4月の新車販売台数はキャンピングカーが前年同月比92.7%増の8510台、トレーラーハウスは同50.6%増の2588台と、それぞれ驚異的な伸びを見せました。

 

ドイツ人はもともと旅行やアウトドア活動が大好きな国民で、リフレッシュすることがその後の仕事の生産性にもつながると考えています。「旅行のために仕事をするのではなく、仕事を精力的にこなすために旅行に行く」という考え方です。

↑筆者の家の近くにあるキャンプ場にはキャンピングカーが押し寄せている

 

ドイツでは有給休暇の次年度繰越ができないこともあり、ほとんどの人が有給休暇を使い切ります。取得時期は職場で調整し事前に決めるので、予定が変わることはほとんどありませんが、コロナ禍では感染状況が変われば、予約をキャンセルしなくてはなりません。そのため、最近では事前予約が必要な海外旅行などを敬遠し、自由な国内旅行を選ぶ動きが増えています。

 

ドイツは言わずと知れた自動車大国。市場調査会社スタティスタが2020年に発表した調査結果によると、マイカー所有率は69%、通勤通学の自家用車使用率は63%、旅行にクルマやキャンピングカーを使用する人の割合は61%と、クルマは社会に深く浸透しています。そのうえ、通行料無料の高速道路アウトバーンが国内をくまなく結んでいるので、長距離ドライブも苦になりません。

 

2021年のキャンピングカートレンド

↑ポップアップルーフが付いたメルセデスベンツ「マルコポーロ・ホライゾン」(写真提供/ダイムラー)

 

このような背景があり、ドイツの若い世代はコロナ禍でも比較的安全なうえ、確実に旅行できる方法としてキャンプを選び、キャンピングカーを購入しているのです。また、2020年7月から12月まで景気対策として消費税が19%から16%に減税されたので、その恩恵にあやかろうとキャンピングカー購入に踏み切った人も少なくなかった模様。この動向は現在も続いており、若い世代向けの小型バンが2021年のトレンドになっています。

 

若年層には家を購入している人が少なく、都会に住む傾向がありますが、大都市ではアパートやショッピングモールの駐車場に高さ制限があり、駐車スペースも限られます。しかし、開閉可能なポップアップルーフ付き小型バンなら、車高制限をクリアすることができるうえ、特別な駐車場の確保が不要。日常的な使い勝手も良いなど、実用性を兼ね備えているのが人気のポイントです。

 

また、キャンピングカーの関連商品として、クルマの屋根に設置できるルーフテントも人気を集めています。これならクルマにポップアップルーフが付いていなくても、追加の就寝スペースを車上に確保することができます。ドイツのアパートには大抵「ケラー」と呼ばれる各部屋専用の地下収納室があるので、使わないときはコンパクトに折りたためば収納場所に困る心配もありません。

 

人気が高いキャンピング小型バンの車内

↑VWのカリフォルニア6.1・ビーチ・キャンパーに搭載されているミニキッチン(写真提供/フォルクスワーゲン)

 

ドイツの若い世代で人気が高いキャンピング小型バンを具体的に見てみると、フォルクスワーゲン(VW)の「カリフォルニア6.1」というモデルの「ビーチ・ツアー」と「ビーチ・キャンパー」、メルセデスベンツの「マルコポーロ」というモデルの「アクティビティ」と「ホライゾン」の4車種が挙げられます。

 

若年層にとってのキーポイントは、充実した装備よりも日常的な使いやすさ。「キャンプに行くときは、車内スペースに必要な道具を積めばよい」という合理的な考え方が重視されているため、この4車種には本格的なキッチンが付いていません。フルキッチンを搭載した場合、車内が狭くなるため、中で移動しにくかったり容量が減ったりするうえ、重量が増すので燃費も悪くなります。

↑カリフォルニア6.1・ビーチ・キャンパーの広々とした車内(写真提供/フォルクスワーゲン)

 

VWのビーチ・ツアーとビーチ・キャンパーの共通点は、縦200cm×横120cmのマットレス付きポップアップルーフや、車外で使える折りたたみ式のテーブルと椅子2脚(バックドアに収納可能)、回転式の運転席と助手席などが標準装備されています。両者の違いは、ビーチ・ツアーはスライドドアが左右両側に付いているため、人の出入りや荷物の出し入れがスムーズにできるのがポイント。それに対して、ビーチ・キャンパーは折りたたみ式のステンレス製作業台と1口ガスコンロのミニキッチンが搭載されており、折りたためば側面に収納することができます。

 

その一方、メルセデスベンツのアクティビティとホライゾンには、縦205cm×横113cmのマットレス付きポップアップルーフや、回転式の運転席と助手席などが標準装備されています。前者は商用車バンを、後者はミニバンのVクラスをベースとしていますが、両者ともキッチンがありません。必要最低限の装備で車内スペースを広くとっているのが、この2台の特徴です。

↑メルセデスベンツのマルコポーロ・アクティビティのポップアップルーフ内部(写真提供/ダイムラー)

 

この4車種の中ではマルコポーロ・アクティビティが最も価格が低いのですが、それでも税込価格4万9990ユーロ(約661万円※)と、若い世代にはとても高額です。それでもドイツ人には「長く使うことを前提に多少高くても納得できるものを購入する」という傾向があり、特にクルマに関しては頑丈で長持ちすることが絶対条件。「高価でも修理しながら何十年と使えば、長い目で見ると経済的」という考え方が強いとされています。この意味で、キャンピング小型バンは“ゲルマン魂”の新たな象徴と言えるかもしれません。

※1ユーロ=約131円(2021年7月2日時点)

 

↑マルコポーロ・アクティビティの車内は少しシック(写真提供/ダイムラー)

 

筆者が住むノルトライン・ベストファレン州では、2021年5月半ばに条件付きでキャンプ場が解禁されました。自宅に近い川岸のキャンプ場は、すでに多くのキャンピングカーで溢れています。今後はドイツの若い世代でも「バン・ライフ」という価値観が広く定着するかもしれません。

 

【画像ギャラリー】

 

 

えっコレ、キャンピングカーなの? 普段使いできる見た目は「フツーのクルマ」がブームの兆し

アジア最大級と言われるキャンピングカーショー「ジャパンキャンピングカーショー2018」が、幕張メッセ(千葉市)で2月2日~4日の日程で開催された。会場にはキャンピング・トレーラーなど、過去最多の360台以上が集結。同ショーで初お披露目となる新型車が登場したほか、普段使いもできる身近なキャンピングカーも出展され、多くの来場者で賑わった。

20180211_y-koba_ph02_R↑幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2018」。会場には360台を超えるキャンピングカーが所狭しと並べられた

 

普段使いもできる身近なキャンピングカーが人気

会場に到着してまず目に入るのは、トレーラーやトラックをキャンピングカーに仕立てたものや、マイクロバスを改造した豪華な造りのもの。これらが会場には所狭しと並んでいる。説明員によれば、「退職した方が日本全国周遊の旅をするなど、それまで叶わなかった夢を実現しようとする方が多いですね。友人達とコミュニケーションを図る空間としてもキャンピングカーは人気です」という。ただ、その価格を見れば1000万円を軽く超えるものが多く、誰もがすぐに買える代物ではない。このサイズだと駐車スペースの確保も大変そうだ。

 

そんななか、最近になって人気が高まっているのが、普段使いもできるキャンピングカーたちだ。そこで本稿では、今後トレンドになりそうな“身近な”キャンピングカーを中心にご紹介したい。

20180211_y-koba_ph01_R↑大型で豪華さを競う一方、普段使いができるキャンピングカーも数多く出展されていた

 

2人が寝られるポップアップルーフを装備! 愛犬と一緒に過ごせる仕掛けが満載

まず見つけたのが、キャンピングカーを手掛けるホワイトハウス(愛知県)とホンダ・アクセスがコラボして作り上げた「FREED+DOG LOVER」だ。ホンダ・フリードをベースに大人2人が寝られるポップアップルーフを備えたうえで、愛犬と快適に過ごせる数々の特別な装備が用意されているのが特徴だ。

 

説明員は「キャンピングカーを買う理由として、愛犬と一緒に過ごせることを理由としている人がとても多い。そんなニーズに応えるために開発しました」と話す。

20180211_y-koba_ph04_01_R↑ホワイトハウス(愛知県)とホンダ・アクセスがコラボして作り上げた「FREED+DOG LOVER」。ベース車はホンダ・フリードで、ハイブリッドとガソリン車から選べる

 

ポップアップルーフを備えたベース車の価格は、上級グレードの「POP HOT Package」のハイブリッド仕様で337万円。それに愛犬仕様として58万円がプラスされて、395万円となる。そのなかにはビルトインウォーターサーバーや、飛び出し防止ネット、わんこの足跡をデザインしたフロアマットなどが含まれる。泊まるとき、人はポップアップしたルーフに寝て、愛犬はウォーターサーバーが付いたフロアで休む。もちろん、上下に人が一緒に寝ても構わない。

20180211_y-koba_ph04_03_R

20180211_y-koba_ph04_02_R

20180211_y-koba_ph04_04_R↑ポップアップしたルーフには大人2人が寝泊まりでき、愛犬と一緒に過ごせる空間を車内に用意。愛犬が快適に過ごせる特別仕様もプラスされている

 

コスパ良し! キャンピングカーとしての実用性を持たせた5人乗り乗用車

次に見つけたのが日産自動車のコーナー。「NV350キャラバン」と「NV200バネット」のアウトドア仕様など計3台を出展。なかでも力が入っていたのは「NV200バネット」の「マルチベッドワゴン仕様」だ。この仕様車は、定員5名がゆったり乗車できる5ナンバー乗用車としての快適性を兼ね備えたのが特徴。左右跳ね上げ式のベッドシステムを備え、フロアパネルには撥水性に優れたロンリューム加工を施す。造り自体はかなりシンプルだが、日常の使い勝手までも意識した設計となっている。

 

説明員によれば、「車中泊しながらドライブするユーザー向けに販売価格を230万円台に抑えた。日常の買い物車としても使え、家族の送り迎えにも役立つ。それでいて、キャンピングカーとしての機能性もあわせ持つ仕様とした」という。

20180211_y-koba_ph05_01_R↑日産が出展した「NV200バネット」の「マルチベッドワゴン仕様」。一見すると単なるバンにしか見えないが、車両は5ナンバー登録できる5人乗り乗用車

 

キャンピングカーとしての実用性はどうか。フラットベッドは折りたたんだリアシートの背面と、跳ね上げ式ベッドを組み合わせるもので、これで大人2人がゆったりと寝られる。よく見るとリアシートの背面部は完全なフラットではないが、むしろ、このぐらいの角度があった方が簡単な枕があれば十分に寝られるはず。何より、基本設計がバンであることによって生み出された広大な空間が、ミニバンとは違ったゆったりとした雰囲気を感じさせる。

20180211_y-koba_ph05_03_R

20180211_y-koba_ph05_04_R

20180211_y-koba_ph05_02_R↑リアには跳ね上げ式のフラットベッドが用意され、オプションで収納可能なテーブルの追加も可能。日常での使い勝手とキャンプに出掛けた際の便利さを兼ね備えた1台だ

 

広い車内空間を生かした“走るカラオケボックス”も登場

そして、キャンピングカーの楽しみ方として外せないのがカラオケだ。キャンピングカー専門店「トイファクトリー」では、カーナビメーカー「アルパイン」と協業して製作した「BADEN×ALPINEコラボモデル」を出展。イエースのロングバンをベースとした“走るカラオケボックス”を実現した。車内には「フローティング・ビッグX11」や12型大画面のリアビジョンがインストールされ、あわせて参考出品のハイエース用「スペースクリエイター」や「後席天井型スピーカー」等が組み合わされる。

20180211_y-koba_ph06_01_R

20180211_y-koba_ph06_02_R

20180211_y-koba_ph06_03_R

20180211_y-koba_ph06_04_R↑アルパインが「トイファクトリー」と共同で手掛け出展した「BADEN×ALPINEコラボモデル」。「フローティング・ビッグX11」を核に、12型大画面のリアビジョンがインストールされ、ハイエース用「スペースクリエイター」(参考出品)や「後席天井型スピーカー」(参考出品)等が組み合わされる。手に持っているのはヘッドレストに取り付けるサブスピーカー

 

スペースクリエイターは、車内でカラオケが楽しめるBluetoothマイク付きユニットで、ハイエース用は初めて。さらにルーフの左右にはハイエース専用の後席天井型スピーカー(参考出品)を配置し、リアシートのヘッドレストに取り付けるサブスピーカーまで用意する。ハイエースはキャンピングカーとしては人気だが、運転席下にエンジンが搭載されていることから走行中のノイズは比較的大きめ。つまり、そんなハイエースでも曲の旋律がしっかり聴き取れるためのスピーカーとして新たに開発されたものなのだ。

 

システムを開発したアルパインでは、スペースクリエイター対応のカラオケソフトを用意。ヤマハが運営する音楽配信サイト「mysound」のアプリからカラオケ曲をダウンロードして楽しむが、「ハイエースのような広い空間で大画面は必須と感じているユーザーは多い。カラオケはそれを生かせる最適な組み合わせとして人気が高い」(アルパイン)という。

 

キャンピングカーがあれば、思い立ったらすぐに旅に出られるだけでなく、普段生活を共にしているペットも一緒に連れて行けるのが最大の魅力。最近は風呂や料理ができるキャンプサイトも充実していて、温泉施設が付属する道の駅も数多く登場したことで、より手軽にキャンプが楽しめるようになった。自然と交わりながら楽しむキャンプの魅力を実感できたショーだった。

20180211_y-koba_ph07_01_R

20180211_y-koba_ph07-02_R↑メルセデス・ベンツはショー会場にいて、V220dスポーツロングをベースとし、ポップアップルーフを装備したミニバンのV220d Marco Polo HORAIZONを発表。3列目シートにフルフラット機能を採用し、車内に広々としたフラットスペースを確保。就寝時には大人3名までが利用できる