キッチン機能をコンパクトに“収納”!外遊びで大活躍のオモシロ便利ボックス!/ガーデン収納DIY大作戦!(番外編3)

物置は手作りに限る。

理由その1、あいているスペースに合わせて作れる。
理由その2、収納したい物に合わせて作れる。
理由その3、好みのデザインで作れる。

すなわち物置は、自分の都合に合わせて作ったものと、そうでないものの、満足度の差がとりわけ大きいというわけ。

では、どうすれば自分仕様の物置が作れるか?

そのヒントも答えも、これから紹介する数々の手作り物置の中に、わんさと見つけられるはず。

File01/パーゴラ&デッキつき工房物置はコチラ

File02&03/かわいらしいデザインの個性的な物置はコチラ

File04/モルタル造形の南仏風物置はコチラ

File05/アメリカンテイストのトタン物置はコチラ

File06&07/こだわりのサイクルガレージはコチラ

File08/アンティーク風の物置自転車小屋はコチラ

File09~11/庭に調和するナチュラルデザインの物置3例はコチラ

File12/庭の角にぴったりなペンタゴン物置はコチラ

File13~15/多彩なアイデア物置3連発はコチラ

File16~17/ガーデンを彩る薪小屋&出窓下をいかすアイデア物置2連発はコチラ

番外編1/スチール製物置のリメイク術はコチラ

番外編2/玄関ポーチの自転車収納実践リポートはコチラ

 

キッチン機能をコンパクトに“収納”!
外遊びで大活躍のオモシロ便利ボックス

テーブル天板の逆面にはカセットガスコンロを装備

 

使わないときは幅28.5×奥行36×高さ70cmのボックス状態

 

ガスコンロ、テーブル、食器、調理器具を完備したキッチンが出現!

 

潮干狩りや釣りで食材を手に入れたら、その場で調理して味わいたい!と作ったFさんの「キャリーキッチン」。一般的なガーデン収納とはちょっと違うけど、この見事な収納ぶりに魅せられて、番外編としてご紹介。

なんといってもカセットガスコンロ、テーブル、食器、調理器具など必要な装備を、約28.5×36×70cmのボックスに収めちゃったことに拍手を送りたい。これなら手軽に車に積めるし、キャスターをつけてあるから人力での運搬もラク。さらにキッチン状態への展開も、撤収も、すばやくできて実用性は十分とのこと。

軽量・コンパクトに仕上げるために、すべて木材を使うのではなくアルミを用いるなど、よく考えられた素材使いにも注目だ。

Fさんいわく「地球上に商品として存在しない物、自分が必要とする条件を十分に満たす物を作るのは楽しい」。そう、まさにそれがDIYの醍醐味ですよね!

 

<DATA>
製作者◎Fさん(47歳・DIY歴20年)
製作期間…10日
製作費用…6000~8000円

 

キャスター付きだから人力での運搬も楽チンだ

 

引き出しのスライド機構はアルミチャンネルとボルトを組み合わせて自作

 

引き出しの側板は、軽量化のためアルミアングルを使用

 

ただの箱がキッチンに変身するまで

*掲載データは2013年10月時のものです。

6つの竹活用アイテムをDIY!正しい良い子の竹くらべ/新、田舎暮らし派、注目!サトヤマ通信(25)

里山暮らしの難題のひとつは、はびこる竹林だ。ちょっと放っておくと竹藪と化し、本来の生態系を破壊するとも言われている。

そこで、小春日和のある日、里山に集合し、外遊びで使える、竹を使ったもの作りを編集部で実践、遊びついでに、竹害の解消にひと役買おうということになった。

竹フレームのドームハウス、竹スモーカー、竹ルアー、竹竿、竹カトラリー、竹の珈琲ドリッパーなどを製作。

題して、正しい良い子の竹くらべ。結果は…!?

 

正しい良い子は、竹ルアーと竹竿で釣った魚を、竹スモーカーで燻製して竹皿に載せ、竹フォークと竹ナイフで食べ、竹ドリッパーで淹れたコーヒーを飲んでから、竹フレームハウスで寝るのだ

 

今こそ、竹伐採の絶好時期

竹害は、近世に、筍をとるために移入された孟宗竹が放置されることによって生まれたというのが定説になっているようだが、dopaのガーデンスタジオの敷地内でも、油断すると、スギやヒノキに混じって、竹がはびこる。(ただし、孟宗竹ではなく真竹なので、やや細めで、肉厚も少なめ。孟宗竹に比べ、伐採が楽)

そんなわけで、暇を見つけてはせっせと竹を伐採し、これまで、竹フェンスにしたり、竹炭にしたり、竹灯りにしたり、ツリーハウスの外壁材にしたりと、竹材の有効利用に努めてきたが、それでもまだ、竹は増え続けている。これをなんとかしたいと考えたのが、竹を使ったモノ作りだ。それも昔からよく見られるような水鉄砲や竹馬なんかのオーソドックスな竹クラフトじゃなく、よりチャレンジ精神にあふれた外遊びのためのもの作りだ。11~2月の今の時期、竹は水揚げが止まっているため、乾燥が早く、虫もつきにくいので、タイミング的にも悪くはない。

で、ガーデンスタジオに集まったのは編集部の面々。それぞれとっておきのアイデア(?)を持ち寄り、ドゥーパ!スタイルの「竹くらべ」を実践したのだが…。

 

竹ルアーを作る

<用意する材料・道具>
竹、手作りルアーの目玉シール、手作りルアー用の模様をつけるシール、釣り針、手作りルアーのための小さなリング(スプリットリング)、最小サイズのヒートン、竹挽用ノコ、切り出しナイフ、ディスクグラインダー(サンディングディスク装着)、紙ヤスリ、ピンセット、ラジオペンチ、キリ

 

竹の延べ竿を作る

<用意する材料・道具>
竹の先部分(2m程度、年数が経って、なるべく硬くてまっすぐなもの。)、竹挽用ノコ、切り出しナイフ、紙ヤスリ、バーナー、手芸用のリリアン紐、糸、瞬間接着剤

 

竹スモーカーを作る

<用意する材料・道具>
太めの竹、120mmのコーススレッド、竹挽用ノコ、紙ヤスリ、金属製の缶の丸いフタ(直径70mm程度)、キャンピングストーブ&燃料、燻製用チップ、Sカン

 

カトラリーや竹皿も作ってみました

 

これもいける! 超簡単・珈琲ドリッパー

 

竹フレームのドームハウスを作る

<用意する材料・道具>
太めの竹(8~15cm径、4mを5本程度)、針金、竹挽用ノコ、ナタ、ハンマー、インパクトドライバー(10mm径ドリルビット装着)、マジックペン、ペンチ、タープ(ヘキサタイプ)

 

今回のメインイベントが、竹のドームフレームハウス作り。4~6分割した竹材を組んで ドーム型のフレームを作るという作業だ。いろいろな資料を見てみると、基本的な組み方には幾何学的なセオリーがあるようで、そのセオリーを忠実に守る方法がベストだという結論に。また、ここではデッキの上で作ったので、竹で大きな輪を作り、その内側でフレームを組んだが、地面で作る場合は、10本の杭を円状に打ち、その杭にフレームを固定するという方法もあるようだ。

*小さく表示されている画像はタップするとご覧いただけます。

*掲載データは2017年12月時のものです。

 

手作りキャンプアイテムのアイデアとテクニックが満載!DIYキャンプギアに関する記事をまとめました

キャンプブーム&DIYブームで、キャンプで活躍するグッズ・ギアも自作する時代!

本記事ではこれまで掲載した、全国のキャンパーたち自慢のオリジナルギアや、定番ギアの実践リポート記事をまとめて紹介します!

 

 

キャンプギア作り・DIY実践リポート編

 

1.焚き火スタンド&ハンガー

溶接なしで作れる焚き火ギアセット。火床のメッシュは交換可能で経済的。お手軽アイアンDIYでタキビストに変身だ!

 

2.焚き火用ヘキサテーブル

キャンパーが欲しいギアNo.1のテーブルを超ローコストかつお手軽に作っちゃおう!天板と脚はホゾ継ぎで接合。ビスやクギは一切不要!

 

3.ドーナッツグリルテーブル

ちゃぶ台スタイルでワイワイ楽しもう!サイドテーブルと一体化したちゃぶ台モードにもなる!

 

4.アウトドアナイフを作ってみた!

鉄工用の金ヤスリが、なんとナイフに変身する。簡単レンガ炉で熱し、ハンマーで叩いて、ディスクグラインダーで成形・研磨するという流れ。はじめてでも1日あればできてしまうナイフ作りをリポート!刃の長さは約90mm。ハンドルはヒメシャラの木

 

5.革でナイフのシースを手作りしてみた!

手作りシースの定番は革か木だが、ここではあえて本誌で馴染みのないレザークラフトを取り上げよう。初心者でも十分楽しめる内容なので、皆さんぜひチャレンジを!手作りナイフにぴったり合うシースが完成した。革だけに、時とともに味わい深さが増すだろう

 

6.カップ(ククサ)を作ってみた!

フィンランドに古くから伝わるククサというカップをイメージしたデザイン。ブロック状の木材をひたすら手工具で削るという、シンプルな作業で作り上げる。削り作業に没頭する時間、手作業で作ったものならではの味わい…満足度120%!手で削ったからこその素朴な表情がいい

 

7.すぐできる技を直伝!キャンパーのための鉄&布加工テクニック

鉄工編

裁縫編

DIYキャンパーのネクストステップは、ズバリ鉄と布の加工。木工と組み合わせれば、ギア作りの幅が一気に広がること間違いなし!ここでは誰もがトライできるお手軽テクニックを厳選して紹介

 

 

全国のDIYerによる自作キャンプギア・実例編

 

8.大人の火遊びアイテム「手作りストーブ」の世界

9.屋外の暖房器具「手作り焚き火台」の世界

きっかけは趣味の竹細工で大量に出る端材をエネルギーに変換するため。手始めに小さなロケットストーブを作り、その後は薪ストーブ、焚き火台……、気づけば数々のアウトドア用の燃焼アイテムを自作してきた。そんな西川さんが気の合う仲間と集い、火を楽しむために作った作品の一部を紹介!

 

10.おしゃれで機能的なローテーブルが大集合!
前編
後編

キャンプメシのお供にぴったりなローテーブルを5作品収録!

 

11.ハイクオリティなキャンピングチェアが大集合!

DIYとは思えないハイクオリティな椅子を3作品掲載!いくつものスティック状の材が並ぶ写真のチェアは、デザイン的にも面白い

 

12.持ち運びに便利なキャンプ用の棚(シェルフ)を紹介!

記事内では2作品紹介。写真はリマジャグの購入をきっかけに作ったというジャグスタンド。自作するならコンパクトさが大事!

 

13.散らかりがちな小物類はハンガーラックですっきり!

記事内では4作品掲載。写真は硬質な素材ながら、曲線が柔らかさを感じさせるアイアンらしい作品だ。6mm径の丸鋼はペンチで簡単に曲げることができるそう

 

14.自作ハンモックでキャンプサイトをもっと快適に!

写真は、レインボーカラーのハンモックに、濃いグリーンがぴったりのハンモックスタンド。先端のコースターがアクセントになっている

 

15.こんなものまで!?なユニークなキャンプギア

左の炭の入った炉で飯盒内部の水を温め、右のコップに入れた酒を湯煎する仕組み。スルメイカでもあぶりたくなりますな~。他にはドリッパースタンドや背負い籠など、4作品を掲載。

 

オリジナルキャンプギアを作る本の第2弾『DIYでキャンピングギアを作る本Vol.2』が好評発売中!

同書は、2018年に発売し9刷を重ねたムック「DIYでキャンピングギアを作る本」の第2弾。昨今のアウトドアブームやDIYブームによって、キャンピングギアを自作する人が急増しているなか、「dopa」編集部が総力を挙げて、キャンパーたち自慢のオリジナルギアを全国で取材。手作りキャンプアイテムのアイデアとテクニックが満載の一冊です。

*内容の詳細はコチラ!

【書籍概要】
著者:ドゥーパ!編集部
定価:本体1600円+税
判型:A4変形

ここまで作るか!DIYならではのユニークなキャンプギアが大集合/自作アウトドア道具20連発!(その他編)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

*テーブル編・その2はコチラ!

*椅子編はコチラ!

*シェルフ編はコチラ!

*ハンガーラック編はコチラ!

*ハンモック編はコチラ!

 

File17 コーヒードリッパースタンド

製作者 Nさん/サイズ 幅340×奥行120×高さ195㎜/材料費 約2300円/製作期間 約3日

竹材の厚みは10mm。仕上げはワトコオイルで塗装し、ペグにはスノーピークのソリッドステーク(20cm)を使用。Nさんの周りでもマネする人が続出の人気自作ギア

 

「一度にふたり分のコーヒーが淹れられる」

板材2枚とペグ4本を使ったコーヒードリッパースタンドは、シンプルながらも実用性が高くマネしたくなる作品。用意するのは100円ショップの竹製のまな板。これを図面どおりにカットして、脚となるペグの通る穴をドリルであければ完成だ。注意したいのは角度をつけたドリルでの穴あけ。すべての穴を同じ傾斜で穴をあけるため、Nさんは専用のジグ(後述イラスト参照)を製作。完成後の至福の一杯を想像しながら作りたい。

 

File18 紙バンドの背負い籠

製作者 Fさん/サイズ 幅330×奥行270×高さ490mm/材料費 約3000円/製作期間 約1日

大人用と子供用の2サイズを製作。ショルダーストラップにはコットンテープとバックルを使用。長さ調節もできる

 

「親子での山菜取りに大活躍」

まるで竹で編んだように見える背負い籠、実は紙バンド(以下テープ)を使ったもの。「平編み」というテープを交互に差し込みながら形作っていく編み方で製作。底面から筒状に編み込んでいく際、一部、テープを引っ張って絞ると、写真のようにくびれのある籠を作ることができる。

 

File19 飯盒を使った野燗炉(のかんろ)

製作者 Yさん/サイズ 幅400×奥行300×高さ143mm/材料費 約2000円/製作期間 約半日

左の炭の入った炉で飯盒内部の水を温め、右のコップに入れた酒を湯煎する仕組み。スルメイカでもあぶりたくなりますな~

 

「どこでも熱燗と肴作りを楽しめる」

昔からあるモバイル酒燗器をアウトドア仕様にアップデート! 用意するのは飯盒に大小2サイズのスチール製のコップ。小さなコップに熱した炭を入れ、大きなコップに酒を注ぎ、水を満たした飯盒にセット。しばらくすればちょうどいい温度の熱燗のできあがり♪

 

File20 流しそうめんテーブル

製作者 Uさん/サイズ 幅1200×奥行900×高さ700mm/材料費 約1万5000円/製作期間 約2日

天板に丸い水路のついた超ユニークな流しそうめんテーブル

 

「夏本番!“涼しくておいしい”が楽しめる」

キャンプ場への持ち込みはやや難しいが、夏の庭を楽しむツールとしてぜひ紹介したい作品がこちら。天板に見えるのは風呂桶と丸窓の枠を利用した水路。これを支える一本脚の支柱の内部に給水管と排水管を配管。この給水管を途中から3つに分けて天板につなぎ、給水バルブで水量を調節することによって水流を作り、そうめんを流すというわけ。このユニークなギミックには大人も子どもも大はしゃぎ! これぞ庭キャンの秘密兵器。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

自作ハンモックでキャンプサイトをもっと快適にしよう!/自作アウトドア道具20連発!(ハンモック編)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

*テーブル編・その2はコチラ!

*椅子編はコチラ!

*シェルフ編はコチラ!

*ハンガーラック編はコチラ!

 

File15 自立式ハンモックスタンド

製作者 Kさん/サイズ 幅3000×奥行800×高さ1250mm/材料費 約4000円/製作期間 約3日

レインボーカラーのハンモックに、濃いグリーンがぴったりのハンモックスタンド。先端のコースターがアクセントになっている

 

「普段は家の中でも使ってます」

2×材をメインに作られたハンモックスタンド。ロープ1本でハンモックを吊るすことができ、部材はバラすことができるので、フィールドへの持ち運びも可能だ。ハンモック使用時の荷重を考慮し、支柱の下端は斜めにカット。土台とはボルトと金具で接合し強度を確保している。その快適さからキャンプでのくつろぎスペースのほか、最近では自室のソファがわりになっているのだとか。

 

File16 A型ハンモックスタンド

製作者 Nさん/サイズ 幅1500×高さ1200mm程度(組み立て時)/材料費 約8500円/製作期間 約2日

スタンド1セットで使用する場合は、片側をスタンド、もう片側を立ち木に市販のベルトとフックをかけることでハンモックを吊るす

 

「市販の木製手すりがポールにぴったり」

こちらは2本のポールにテンションをかけるタイプのスタンド。ポールに市販の木製手すりを利用すれば、塗装の手間が省けるのでおすすめだ。ポールは強度を確保するためステンレスパイプで連結。これをステンレスアイボルトとアイナットで連結すれば、スタンドの完成だ。なお、Nさんがスタンドを張るのに使用しているペグの長さは50mm。子どもがハンモックを安全に楽しむため、深く差し込んで抜けないように注意している。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

キャンプで散らかちがりな小物類はDIYハンガーラックですっきり!/自作アウトドア道具20連発!(ハンガー編)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

*テーブル編・その2はコチラ!

*椅子編はコチラ!

*シェルフ編はコチラ!

 

File11 シェラカップ用ツリーハンガー

製作者 Gさん/サイズ 幅500×奥行500×高さ500mm/材料費 約3000円/製作期間 約3日

ちょっとしたパーティーに便利なシェラハンガー。真ちゅうのハンガーは自由に高さや方向を変えられる

 

「テーブルの上でシェラパーティー」

名前のとおりユニークなシェラカップ専用ハンガー。テーブルの上に置けば、料理の取り分けにも活躍。ハンガーになっているのは6mm径の真ちゅうの棒。これをポールの大きさにグッと曲げれば、自在ハンガーのできあがり。たくさんのシェラカップでテーブルをにぎやかに彩ろう。

 

File12 アイアンランタンスタンド

製作者 Gさん/サイズ 幅300×高さ1200mm/材料費 約1000円/製作期間 約1日

硬質な素材ながら、曲線が柔らかさを感じさせるアイアンらしい作品。6mm径の丸鋼はペンチで簡単に曲げることができるそうだ

 

「好きな場所を照らしたいときに」

地面に差し込むタイプのランタンスタンド。テントの入口、タープの下、テーブル脇など場所を選ばずランタンを吊るすことができるのがミソ。材料は鉄筋(16mm径)と丸鋼(6㎜径)、フラットバー(10mm厚)のみ。アイアンDIYの入門作品としてもおすすめの簡単自作道具だ。

 

File13 テントポールを利用したランタンハンガー

製作者 Gさん/サイズ 長さ420×厚さ40mm/材料費 約500円/製作期間 約2日

タープのポールに吊り下げたランタン。暗い夜のサイトではわかりやすい目印になる

 

「サンダーとドリルがあれば、すぐ作れる」

タープ用の木製ポールを自作した際、それに合うランタンハンガーが欲しいと自作した作品。たまたま手元にあったブビンガという堅木の角材をベルトサンダーで削り、枝のような形に加工した。ポイントはポールを通す穴を少し斜めにあけること。これで取り付け位置が簡単に変えられる自在ハンガーになる。

 

File14 小枝がかわいいアクセサリーホルダー

製作者 Gさん/サイズ 長さ400mm(ハンガー部分)/材料費 約2000円/製作期間 約3日

小枝がかわいいアクセサリーホルダー。親子で一緒にもの作りを楽しむのにぴったり

 

「ちょっとした工夫でサイトが楽しくなる」

こちらもタープのポールに合わせて作った真ちゅう棒の自在ハンガー。真ちゅうの棒にはボール盤で穴をあけ、丸カンを固定。そこにウッディな雰囲気のビーズと小枝で作ったフックを取り付ければ、アクセサリーホルダーに。真ちゅうの棒は簡単に曲げられるので、アイデア次第でいろいろなところに取り付けられるはず。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

キャンプの棚を自作するなら持ち運びやすさとコンパクトさが重要!/自作アウトドア道具20連発!(シェルフ編)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

*テーブル編・その2はコチラ!

*椅子編はコチラ!

 

File09 棚板を差し込むだけのお手軽シェルフ

製作者 Sさん/サイズ 幅900×奥行280×高さ450mm/材料費 約7400円/製作期間 約1日

材を差し込むだけの簡単シェルフ。材の長さを変えるだけでサイズ変更できるので使い勝手がよく、棚受けを増やせば、3段キャビネットにもなる

 

「棚受けはシンプソン金具で補強」

脚兼棚受けを角材で作り、その接続部分をT字と折板のシンプソン金具でがっちり補強。この棚受けに好きな長さに切った1×6材を差し込めば、あっという間に2段キャビネットが完成! 自宅のインテリアとして使用して、アウトドア気分を室内に持ち込むのも◎。

 

File10 ナチュラルジャンクなジャグスタンド

製作者 Gさん/サイズ 幅315×奥行220×高さ300mm/材料費 約1000円/製作期間 約3日

リマジャグの購入をきっかけに作ったというジャグスタンド

 

「耳付き板と拾い木がいい味出してます」

耳付き板の端材を天板にして、拾った自然木で3本脚をつけたジャグスタンド。見てのとおり、素材の出す雰囲気が最大のポイントだ。なお脚は天板裏に掘った穴にはめ込んでいるだけなので、パーツごとに分解できる。小枝で作ったコップかけもかわいい。川や海で遊んだついでについ流木を探したくなる、ナチュラル系の一品。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

DIYとは思えないほどハイクオリティなキャンピングチェアが大集合!/自作アウトドア道具20連発!(椅子編)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

*テーブル編・その2はコチラ!

 

File06 フレームが美しいモスチェア

製作者 Fさん/サイズ 幅480×奥行560×高さ660mm/材料費 約3000円/製作期間 約1日半

チョコレートカラーの座面からMoth(蛾)と名付けられたモスチェア

 

「バタフライ(蝶)ならぬモス(蛾)」

金属のフレームで作られた市販のバタフライチェアを見て「これを全部木で作ってみたい」と製作した折りたたみチェア。帆布で作った座面の色がまったく蝶らしくなかったので、モスチェアと名付けたのだとか。木で作られたフレームをきれいに折りたたむための金具は、リサイクルショップにあったキャンピングチェアをバラして拝借したもの。大きさの違う座面をいくつも用意しておくことで座り心地を変えられるのもポイント。

 

File07 背中にフィットする焚き火用ローチェア

製作者 Nさん/サイズ 幅590×奥行840×高さ580mm/材料費 約3000円/製作期間 約3日

いくつものスティック状の材が並ぶチェアはデザイン的にも面白い。仕上げにはワトコオイル(クリア)を使用

 

「体が包まれるようにフィットする」

ケンタッキーチェアの背もたれをヒントに作ったという焚き火用のチェア。試作段階では背もたれの後ろに横桟を入れていたが、どうにも背中が痛い。そこで気持ちのいい座り心地を追求し、スティック状の背もたれと座面はあえてロープで接続。中央がくぼみ、曲線状になることにより、体が椅子に包まれるようにフィットするというわけだ。座面の広さや高さ、背もたれの角度、フィット感など、満足するまで何度も試しては作り直したという力作だ。

 

File08 BR風チェア&オットマン

製作者 Gさん/サイズ 幅400×奥行600×高さ640㎜(チェア)、幅330×奥行250×高さ330㎜(オットマン)/材料費 約3000円/製作期間 約3日

ブルーリッジスタイルのスモールチェアとオットマン。フィールドでリラックスするのにもってこい

 

「ブルーリッジの家具に憧れて」

もはや手作りギアの登竜門といってもいいほど、キャンパーに人気のあるブルーリッジ(BR)スタイルのチェア。これにオットマンを組み合わせることで、より快適なチェアセットとした例。チェアの作り方はごくシンプル。角材を突きつけて、座面と背もたれのフレームを作り、布地を張り付ければ終わり。カモ柄のテキスタイルを使うなど、布のデザインで遊ぶのも面白い。かわいい布地を張れば、子供用のガーデンチェアにぴったり。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

キャンプメシのお供にぴったりなローテーブルが大集合!/自作アウトドア道具20連発!(テーブル編・その2)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

 

File03 Z字脚が特徴的なロールトップテーブル

製作者 Fさん/サイズ 幅900×奥行600×高さ400mm/材料費 約3000円/製作期間 約1日半

ボルト以外はほぼすべて木で作られたウッディなテーブル。Z字の脚が特徴的

 

「Byerのテーブルがモデル」

ポイントは折りたためるフレームの構造。バタフライチェアに使われる金具を参考に、Zステー(Z字の接続パーツ)を合板から切り出し、ジョイントコネクターボルトで脚と横桟をつなぎ合わせることで、折りたたみ構造を実現した。天板は40mm幅に割いたパイン材を並べ、コットンテープで固定。クルッと巻き込んで収納できるので“ロールトップ”というわけだ。

 

File04 軽量グリルスタンド

製作者 Gさん/サイズ 幅500×奥行380×高さ200mm/材料費 約2000円/製作期間 約3日

熱々に温めたダッチオーブンやスキレットなどを載せられるグリルスタンド。テーブルの脇に1台置いておくと便利

 

「木のフレームでより軽く」

市販品のグリルスタンドはすべて部材がアイアン。「これをもっと軽量化できないか」と考えたのが、木のフレームにエキスパンドメタルの天板をはめ込んだオリジナルグリルスタンド。材の接合にクギやビスは使わず、木ダボとジョイントコネクターボルトを使用し、見た目もスッキリ。

 

File05 ミニキッチンテーブル

製作者 Yさん/サイズ 幅400×奥行300×高さ143㎜/材料費 タダ!/製作期間 約半日

調理するときは、市販のローテーブルを脚にして使用。背の高いガス缶も安定して使えるのがうれしい

 

「テントの中でも調理OK」

ガスストーブとガスランタンをセットできる引き出し付きのボックス。このボックスと食材があれば、テントの中はもちろん、庭や縁側でも、どこでも料理ができちゃうというわけ。使用した材料は合板の端材のみと製作費がリーズナブルなのもうれしい。自宅の庭でちょっとしたツマミをパパッと作りたい、お酒好きDIYerにもおすすめ。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

おしゃれで機能的なローテーブルが大集合!/自作アウトドア道具20連発!(テーブル編・その1)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

 

File01 アイアン&ウッドのキャンピングテーブル

製作者 Gさん/サイズ 幅850×奥行560×高さ310mm/材料費 約4000円/製作期間 約5日

100Vの溶接機でチャレンジできる、オシャレなキャンプ用ローテーブル

 

脚を折りたたんだ状態のテーブル。製作者のGさんいわく「次はもっと薄いアングルを使って軽量化を図りたい」とか

 

「人とかぶらないテーブルを作りたい」

アイアンとウッドを組み合わせた男前な作品が自作派キャンパーの世界にも登場。ポイントはやはりアイアンの使い方。アングルを溶接して作った天板受けに、角パイプの脚を固定。天板受けにはコの字に曲げた四角棒を溶接することにより、シェラカップやフックをかけるハンガーに。天板には幅89mmと40mmの板材を交互に並べ、端に黒く塗装したアルミアングルを取り付けることで、ウッドの天板をアイアンの脚部に違和感なく溶け込ませているところも見逃せない。

 

File02 バーナースタンド付きキッチンテーブル

製作者 Kさん/サイズ 幅900×奥行460×高さ400mm(キッチンテーブル)、幅450×奥行460×高さ400mm(バーナースタンド)/材料費 約2000円/製作期間 約3日

左のテーブル天板はフィールドキッチンテーブル竹のものを流用。自分の好きなブランドのギアをより使いやすくアレンジした好例だ

 

30mm角の角材と1×2材のみで作られたテーブルフレーム(左)とバーナースタンド(右)

 

「スノーピークのギアをロースタイルでも」

スノーピークのフィールドキッチンテーブル竹をロースタイルで使えるよう、木製スタンドを製作。それに合わせ、同じくスノーピークのギガパワープレートバーナーをセットできるスタンドをドッキングした、ロースタイルのキッチンテーブル。テーブル、バーナースタンドともに脚部はジョイントコネクターボルトと蝶ネジで固定し、折りたたみが可能。バーナーを使用しないときはスタンドにも天板を載せて、ロングテーブルとしても使用する。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

シラカバの木をくり抜くように削って、カップ(ククサ)を作ってみた!/男心を刺激するアウトドア小物を作ろう(3)

アウトドア気分が高まる季節。今年は自作のアイテムを伴って、いっそう味わい深い時間を過ごそう。意外と簡単に作ることができ、手にすれば大いに心を満たしてくれるアウトドア小物の作り方を紹介!

 

CRAFT3 木でカップ作る

親しみやすいアウトドアアイテムといえば、木のカップ。ブロック状の木材をひたすら手工具で削るという、シンプルな作業で作り上げる。削り作業に没頭する時間、手作業で作ったものならではの味わい…満足度120%!

*金ヤスリのアウトドアナイフ作りの様子はコチラ!

*革でのナイフ用シース作りの様子はコチラ!

フィンランドに古くから伝わるククサというカップをイメージしたデザイン。手で削ったからこその素朴な表情がいい

 

自然の中に身を置き、手作りナイフで切った肉を頬張る…。ワイルドだ…。そんな自分にいっそう酔いしれるためにも欲しくなるのがウイスキーやワイン。器はやっぱり手作りじゃなきゃね。というわけで、木のカップ作りに突入。実践してくれるのは、シース作りに引き続き、長野修平氏。フィンランド伝統の「ククサ」タイプのカップを作る。地道に手工具で削る作業、ハマりますぞ~。

 

<カップ作りの道具と資材>

 

<1、内側を削る>

 

<2、外側を大まかに成形する>

 

<3、塩煮をする>

 

<4、形を仕上げる>

 

<5、クルミ油を塗る>

*掲載データは2013年4月時ものです。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

写真◎佐藤弘樹

革でナイフのシース(さや)を手作りしてみた!/男心を刺激するアウトドア小物を作ろう(2)

アウトドア気分が高まる季節。今年は自作のアイテムを伴って、いっそう味わい深い時間を過ごそう。意外と簡単に作ることができ、手にすれば大いに心を満たしてくれるアウトドア小物の作り方を紹介!

 

CRAFT2 革でナイフシースを作る

前回、完成したナイフにぴったり合うシース(さや)が欲しい。手作りシースの定番は革か木だが、ここではあえて本誌で馴染みのないレザークラフトを取り上げよう。初心者でも十分楽しめる内容なので、皆さんぜひチャレンジを!

*金ヤスリのアウトドアナイフ作りの様子はコチラ!

手作りナイフにぴったり合うシースが完成した。革だけに、時とともに味わい深さが増すだろう

 

革のシースを作りたくて訪ねたのは、クラフト作家の長野修平氏。趣旨を伝えると、「カンタン、カンタン!」と頼もしい返事。「要はナイフの形状に合わせて革を切り、筒状に縫い合わせればOK」との説明を聞くと、確かに手軽な感じがする。というわけで、長野さんにシース作りを実践してもらったところ、菱目打ちやスピーディースティッチャーといった特殊な道具が登場したものの、やっぱり作業はいたって単純。もちろん、熟練度によって仕上がりに差はあるだろうが、味わい深い革のシース、初心者だって間違いなく作れます!

 

<レザーシース作りならではの道具と資材>

 

<1、ナイフに合わせて型紙を作る>

 

<2、革をカットする>

 

<3、各部材を加工する>

 

<4、ベルトループを仮留めし、縫い穴をあける>

 

<5、ベルトループを縫う>

*縫い方の詳細は記事の最後も参照してほしい!

 

<6、本体を仮留めし、縫い穴をあける>

 

<7、本体を縫う>

 

<8、ナイフに合わせて形をつける>

 

<9、仕上げ剤を塗る>

 

針でも、スピーディースティッチャーでもどっちでもOK!

今回は2種類の縫い方を紹介するため、ベルトループは針、本体はスピーディースティッチャーと使い分けたが、すべて針で縫っても、スピーディースティッチャーで縫っても、もちろんOK。2種類の縫い方の手順をイラストでも掲載しておこう。

 

  • 針で縫う

 

  • スピーディースティッチャーで縫う

*掲載データは2013年4月時ものです。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

写真◎佐藤弘樹

金ヤスリを熱して、叩いて、研磨して、アウトドアナイフを作ってみた!/男心を刺激するアウトドア小物を作ろう(1)

アウトドア気分が高まる季節。今年は自作のアイテムを伴って、いっそう味わい深い時間を過ごそう。意外と簡単に作ることができ、手にすれば大いに心を満たしてくれるアウトドア小物の作り方を紹介!

 

CRAFT1 金ヤスリでアウトドアナイフを作る

鉄工用の金ヤスリが、なんとナイフに変身する。簡単レンガ炉で熱し、ハンマーで叩いて、ディスクグラインダーで成形・研磨するという流れ。はじめてでも1日あればできてしまうナイフ作りをリポート!

金ヤスリから作ったナイフ。刃の長さは約90mm。ハンドルはヒメシャラの木

 

そもそもこの特集の発端となったのが、阪口カメラマン発案の「鍛造ナイフを作ろう!」企画。さすがは自宅を在来工法でセルフビルドするほどディープなDIYerの阪口カメラマン、「わしはネパールのグルカ族村の鍛冶屋のナイフ作りだって見たことがある!」などとスゴイのかどうかよくわからないことを並べたてるのは聞き流すとして、「炉はレンガで簡単に作れるし、材料は鉄工用の金ヤスリでOK」という、ドゥーパ!的な親しみやすさを感じさせるアピールに惹かれ、やろうやろう!ということに。なんとも男心をくすぐるMYナイフ作り。本当にできるのか〜!? 興奮するぜ〜!

 

<使う材料はコレだけ!>

材料は鉄工用の金ヤスリ。長さは150mm

 

<ナイフ作りで大活躍の道具一覧>

 

<1、炉を作る>

 

人力では無理がありました……

最初は板切れであおいで炉の温度を上げようと頑張ってみた編集部豊田。2時間ほどネバったが思うように温度が上がらないまま体力が切れ、エアダスターのお世話になることに。体力自慢のDIYerは、一度挑戦してみてもいい……かも。

 

<2、鋼を熱して叩く>

 

<3、焼きなましをする>

 

<4、成形する>

 

<5、焼き入れをする>

 

<6、焼き戻しをする>

 

<7、刃を研ぐ>

 

<8、ハンドルをつける>

*掲載データは2013年4月時ものです。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

写真◎阪口 克

あらゆる非鉄金属を好きなサイズでお取り寄せ!プロ御用達の「白銅ネットサービス」が超便利だった!

白銅ネットサービスを活用すれば、こんな非鉄金属DIYが思いのままに楽しめる!

 

うまく活用すればもの作りの幅が大きく広がる!

アルミやステンレスなどの非鉄金属、鋼、プラスチック材料がインターネット上で24時間365日見積もり・注文できる「白銅ネットサービス」をご存知だろうか? 標準的なグレードはもちろんのこと、より耐熱性・強度にすぐれたタイプなど、ホームセンターではなかなか手に入らない素材を数多く取りそろえている。

特筆すべきは素材の豊富さだけでなく、注文した素材は任意のサイズでカットしてもらえるうえ、なんと最短で翌日納品。ホームセンターでのカットサービスは木材以外の加工に対応していないことも多いため、このサービスはうれしい。もともとは法人向けに展開していたサービスなので、品質の良さは折り紙つきだ。

 

注文した素材は全国に5カ所ある工場で加工され…

 

しっかり梱包して自宅までお届け!

 

白銅ネットサービスの使い方は以下で紹介しているとおり非常に簡単。木工以外のDIYにチャレンジしてみたいという読者は必見だ。キャンプギアやジグ作り、機械工作や小屋の建築材としてなど、用途はさまざま。こんな便利なサービス、利用しない手はないですぜ。

 

白銅ネットサービス
●問い合わせ
東日本お客様センター:eordertoubu@hakudo.co.jp
西日本お客様センター:eorderseibu@hakudo.co.jp
*サービスの利用にはユーザー登録が必要。登録完了には時間を要する場合がある

 

商品注文の流れ

*写真はPCでのお試し版のキャプチャー画面

 

1、素材・形状・商品名を選択

素材の品種、形状(板、丸棒、アングル、管・パイプなど)を選ぶと商品名の一覧が更新される。商品名にカーソルを合わせると簡単な特徴が表示されるが、詳細を知りたいときは同HPにある電子カタログを見ながらチョイスしよう

 

2、加工方法を選択

商品名を選択すると、それに応じて指定可能な加工方法が表示されるので選択する。標準切断に加えて、円形切断やフライス加工などに対応(加工パターンは電子カタログ「加工案内」の項目で確認できる)

 

3、寸法や個数などを決めて見積もり・発注

サイズ・個数を入力したら見積もり。下部に価格や納期など見積もり内容が表示されるので、そのまま注文登録へ。また、コーナー加工や面取りの有無、加工公差(指定の寸法との誤差の許容範囲)といったオプション加工も指定可能

 

ココがスゴい!1 調達するのが難しい材料が好きなサイズですぐに届く

商品のバリエーションはなんと5000を超える! アルミ、伸銅、プラスチックといった素材が、ホームセンターにはない形状・サイズで手軽に購入できるのが魅力だ。サイズは、たとえばアルミの平角棒なら約150種類(厚さ×幅 : 2×10~40×100mm)、アルミ板材は約60サイズ(厚さ1~350mm)をラインナップ。これらは1枚・1本からオーダー可能だ。さらに15時までにオーダーすれば、最短で翌日納品というスピーディーさもうれしい。

工業用として広く利用されている銅・真中(真鍮)。インテリアや家具の装飾に最適だ。とくに真中は磨けば金色に輝き、使い込めば経年変化で味わいのある色味も楽しめる

 

プラスチックもポリカーボネート・ポリエチレン・塩化ビニル・フッ素樹脂など、素材・形状ともに豊富にラインナップされている

 

アルミは多種多様な板材だけでなく、丸棒・四角棒・丸管・四角管・平角管・アングル・チャンネルと多くの形状を取りそろえている

 

写真のような極小サイズでの注文も可能

 

編集部注目の素材をピックアップして紹介!

<304#400研磨切板>

白銅オリジナル商品。一般的なステンレス板を上下両面とも#400研磨(鏡面に近いきれいな光沢を持った仕上げ)しためずらしい素材。建材、浴槽、キッチン用品によく使われる

 

<輸入52S縞板(切)>

アルミ板に滑り止めの突起模様をつけたアルミ板。チェッカープレートとも呼ばれている。床や階段、トラックのステップによく使われる。無骨な雰囲気で、室内の装飾にも良さそう

 

<PPSジュラファイド(R)切板(白)>

耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、機械加工性などすべての特性にすぐれたエンジニアリングプラスチック板。耐薬品性においてはフッ素樹脂やPEEKといった樹脂に代わる素材として注目されている

 

<S50C切板>

鋼は炭素量の含有率が高いほど硬くなるが、一方でもろくなっていく性質を持つ。S50Cは炭素量0.47~0.53%とちょうどいい量の炭素が含まれており、硬さと強さを兼ね備えた鋼材といえる

 

ココがスゴい!2 プロ仕様の高品質な仕上がり

各素材は専用の加工機で高精度に加工。たとえば長さ100mmのオーダーに対して、丸鋸切断では100~101mmの範囲で切り出されるが、フライス加工で注文すると99.95~100.05mmと、オーダーに対しての誤差をさらに小さくできる。DIYでここまで正確に加工するのは至難の業。寸法精度の高い材料が手軽に買うことができるのは非常に魅力的といえるだろう。

*素材や寸法によって対応できる加工・公差が異なる

通常の切断面(丸鋸切断)。刃の跡が残っているのがわかる

 

なめらかに仕上げたいときはフライス加工をオーダーしよう。*写真はコーナー加工済みのもの

アウトドア派DIYerを夢中にさせた屋外の暖房器具“手作り焚き火台”の世界

きっかけは趣味の竹細工で大量に出る端材をエネルギーに変換するため。手始めに小さなロケットストーブを作り、その後は薪ストーブ、焚き火台……、気づけば数々のアウトドア用の燃焼アイテムを自作していた。

「私は根っからの焚き火人間ではないんですけど、キャンプ仲間がみんな好きで」と話す西川さんが気の合う仲間と集い、火を楽しむために作った作品の一部を、前回に続いて紹介していこう!

 

【フォトギャラリー】

 

ステンレス板を編んで作るトライポッド焚き火台

1辺は約300mm。3本の脚にチェーンでつなぐ

 

0.1mm厚のステンレス板を5mm幅に割き、「三角網代編み」で製作した唯一無二の焚き火台。デザインは西川さんの竹細工の先生の作品をアレンジ。竹と比べるとステンレスは滑りやすかったのでガムテープで固定しながら編み、最後は銅線を巻き付けて縁を仕上げた。西川さんの竹細工の編み技が存分に発揮された作品だ。

 

鍋調理を可能にしたタイプ。ゴトクには10インチのダッチオーブン用の中敷きを使用

 

製作中の1枚。底部中央の出っ張りは、灰がたまるのを防止し、空気循環をよくするため

 

金網+輪弧編みで作るウッドキャンドル用焚き火台

着火後から数分でこの火力。下部にワイヤーを通した脚3点で支えられ、ねじれながら安定する

 

100円ショップで購入したケーキ箱を加工し、着火剤入れ&灰受けとして底に取り付けた

 

夜だとさらに迫力が増す!

 

「輪弧編み(りんこあみ)」中の写真。0.1mm厚のステンレス板を幅7×長さ910mmにカットして編んだ

 

キッチンアイテムで作る縦型のモバイル焚き火台

脚は70mmのボルト。高さは約260mm。短い薪に向いている

 

IKEAで販売されているキッチンアイテムをドッキングさせた小型の焚き火台。本体にはカトラリー用の水切り、灰受けには蒸し器、底抜け防止用にステンレス製のおたま(こちらは100円ショップ)を装着している。接合はリベットとボルトのみのシンプルな構造。火力は申し分なく、使い勝手は上々なようだ。

 

自作のファイヤーブラスターが活躍!(後述参照)

おしゃれなファイヤーブラスターも安く作れちゃいました!

ピンポイントで空気を送るのに便利なファイヤーブラスター(火吹き棒)も手作り。竹筒での製作経験はあったが、伸縮可能なものが欲しかったため噴霧器のパイプに着目。先端ノズルを交換し、持ち手には黒竹を装着した。製作費はなんと約2000円!

西川さんお手製のファイヤーブラスター。480~850mmに伸縮可能

 

焚き口が地面に近くても、椅子に座ったまま空気が送れる。先端の曲がり具合が絶妙なんだとか

 

【製作者Profile】
西川大助さん。埼玉県所沢市で塗装業を営む。43歳、ストーブDIY歴は2年。趣味はツーリングキャンプに竹細工。いつも設計図は書かずに、その場の思いつき、現物合わせでもの作りを楽しんでいる。
西川さんのブログ

 

*掲載データは2015年10月時のものです。

写真◎門馬央典、製作者提供

アウトドア派DIYerを夢中にさせた大人の火遊びアイテム“手作りストーブ”の世界

きっかけは趣味の竹細工で大量に出る端材をエネルギーに変換するため。手始めに小さなロケットストーブを作り、その後は薪ストーブ、焚き火台……、気づけば数々のアウトドア用の燃焼アイテムを自作していた。

「私は根っからの焚き火人間ではないんですけど、キャンプ仲間がみんな好きで」と話す西川さんが気の合う仲間と集い、火を楽しむために作った作品の一部を紹介しよう。

 

【フォトギャラリー】

 

ガソリン缶で作る薪ストーブ

もともとガソリン缶は持ち運びしやすい構造なので、野外の暖房にはピッタリだ

 

自作ティピー(後述参照)の中で使うことを目的として作られた薪ストーブ。本体には10Lサイズのガソリン携行缶(通称:ジェリカン)を使っており、溶接は行なわず、ビスやボルトのみで組み立てられているのが特長だ。焚き口と吸気口の穴はディスクグラインダーでカット。扉の蝶番は、板金屋の手伝いで培った経験を生かし、ステンレス板で自作した。また、燃焼室の上部と後部に鉄板を入れ、蓄熱効果を高めたのもポイント。

 

時計型薪ストーブ用の耐熱ガラス付き扉(ホンマ製作所)を流用

 

焚き口周辺は耐熱ガラステープを巻き付けて銅線で固定。すき間が埋まり、気密性がアップ

 

脚は1本のL字の金具を曲げて製作。取り外しできるので、中に収納して持ち運ぶことが可能

 

燃焼室内部(上)。底に薪が落ちないよう、また薪を立てて入れられるように金具(下)を設置している

 

排気口は缶の注ぎ口をそのまま利用。自作したジョイントパーツを本体に固定し、煙突を延ばしている

 

煙突トップは2重構造。すき間ができるように亜鉛メッキ板を巻き、ティピーが高温にさらされないようにしている

 

鉄角パイプで作るロケットストーブ

鉄角パイプは耐熱スプレー塗料で化粧。焚き口は10×10~20cmの可動式

 

長さ1m、厚さ3mm、10×10cmの鉄角パイプが本体。薪ストーブと同様溶接はしておらず、鉄角パイプに切り込みを入れてL字に折り曲げ、ビス留めだけで組み立てた。ヒートライザーとなる部分には蓄熱効果を期待し、鉄角パイプの内側と外側に煙突パーツを取り付け、三重構造に。ゴトクのすぐ下まで火が上がることもあるそうで、コンパクトサイズながら料理もバッチリな実用的なロケットストーブに仕上がった。

 

鉄角パイプの先端を外側に折り曲げ、ゴトクを装着。ちょっとした鍋料理ならすぐ作れちゃう!

 

薪はこのように投入。焚き口の底に中敷きを入れたことで、うまく燃焼するようになったそう

 

製作中の様子。鉄角パイプをこのように折り曲げてL字にした

 

ステンレス水筒で作るミニロケットストーブ

燃料は、普段は焚きつけ用として使う竹ひごがメイン

 

西川さんの燃焼器具製作における処女作がこちら。市販のネイチャーストーブからヒントを得て、二重構造のステンレス製水筒をベースにした、小型鍋専用ロケットストーブを作った。トップと底に穴をあけ、側面に焚き口を作り、ゴトクと脚を取り付ければもう完成。コーヒー1杯分のお湯なら難なく沸かすことができるようだ。

 

ゴトクと脚は番線で製作

 

ポンチで穴をあけ、二次燃焼を促す

 

竹細工の端材があれば一発で着火できる!

西川さんが趣味にしている竹細工では、材料として使えるようにするまでの加工で大量の端材が出る。これを燃料に使えないかと思ったのが西川さんのストーブ作りのきっかけなのだが、実際に焚きつけとして使ってみると効果バツグン! 「まず失敗することはありませんね」と、太鼓判を押していた。

竹の端材。太さが違う2種類を焚きつけとして使う

 

薪は大・中・小、3種類を用意することが多い

 

焚きつけと一緒に細い薪を入れて着火。火はすぐに安定する

 

【製作者Profile】
西川大助さん。埼玉県所沢市で塗装業を営む。43歳、ストーブDIY歴は2年。趣味はツーリングキャンプに竹細工。いつも設計図は書かずに、その場の思いつき、現物合わせでもの作りを楽しんでいる。
西川さんのブログ

 

*掲載データは2015年10月時のものです。

写真◎門馬央典、製作者提供

ちゃぶ台スタイルでワイワイ楽しもう!ドーナッツグリルテーブル/DIYでキャンプ家具を作ろう【3】

サイドテーブルと一体化したちゃぶ台モードにも!

 

天板は折りたたみ、脚は取り外し可能。収納時はコンパクトに!

 

それぞれの天板裏には板つきナットを固定。脚の先端に取りつけたボルトを回し入れてパーツを接続

 

市販の丸形バーベキューコンロから着想を得た、ドーナッツ型のバーベキューテーブルセット。バーベキューをやらないときは、サイドテーブルと一体化したちゃぶ台スタイルに。それぞれの天板は蝶番で接合されているので半分に折りたため、脚を取り外して持ち運ぶことができる。

材料の加工のポイントはトリマーを使った天板のラウンドカット。付属のストレートガイドからL字のガイドプレートを取り外しトリマー本体に固定。ガイドプレートには角材を取りつけ延長。材の中心から時計の針を回すように材を切削していく。6mm径のストレートビットで切削するので、一度に彫れる深さは3mm。7回ほど切削を繰り返して丸く切り抜いた。

2×4材の脚の先端には、下穴をあけハンガーボルトをねじ込んで固定。あらかじめ天板裏に取りつけた板つきナットに回し入れることで、天板と脚を脱着できる仕組みとした。

キャンプ場で、自宅の庭で、みんなでテーブルを囲んでバーベキューを楽しもう。

 

市販の丸形バーベキューコンロに合わせて製作。コンロのサイズは径355×高さ290mm

 

【主な使用道具】

インパクトドライバー(ドライバービット2番、下穴錐5mm径、ドリルビット15mm径)、丸ノコ、トリマー(6mm径ストレートビット、ガイドプレート)、ランダムサンダー、丸ノコガイド定規、ノコギリ、ハンマー、ノミ、カンナ、ペンチ、プライヤー、クランプ、サシガネ、メジャーなど *塗装道具は除く

 

【用意した資材】

ラワンランバーコア板(厚さ21×幅900×長さ900mm)1枚、合板(厚さ5.5mmの端材)1枚、SPF 2×4材(厚さ38×幅89×長さ2440mm)1本

 

【その他の材料】

スリムビス(20/50mm)適宜、ハンガーボルト(M8×長さ50mm)8本、二枚合長蝶番(長さ180mm/150mm)それぞれ2枚、板つきナット(M8)8枚、木部用ワックス(ジャコビアン、ウォルナット)

 

【木取り表】

長さ(単位はmm) 数量 使用部位
ラワンランバーコア板 径900 1 天板A
径410 1 天板B
SPF 2×4材 230 4 脚C
230 4 脚D
合板 200×65 2 天板受けE

【仕上がりサイズ】
径900×高さ255mm(テーブル大)/径410×高さ255mm(テーブル小)
幅450×長さ900×厚み65mm(収納時)

【材料費】
約7000円(塗料は除く)

 

製作のポイント1/トリマーで合板を丸くカットする

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

 

製作のポイント2/蝶番を使って天板を連結する

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

 

製作のポイント3/ボルトをねじ込み、脚パーツを作る

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

 

製作のポイント4/板付ナットの固定、その他

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

写真◎佐藤弘樹

関 英利 Hidetoshi Seki

SEKI WOODWORKS主宰。千葉県いすみ市在住。サーフィンと木工を愛するナイスガイ。

DIYでキャンプ家具を作ろう〜【2】焚き火用ヘキサテーブル

キャンパーが欲しいギアNo.1のテーブルを超ローコストかつお手軽に作っちゃおう!

ファミリーキャンプの必須アイテムをスギ板で製作。天板と脚はホゾ継ぎで接合。ビスやクギは一切不要

組み合わせ次第でミニテーブルやロングテーブルに変身!

 

関 英利 Hidetoshi Seki

SEKI WOODWORKS主宰。千葉県いすみ市在住。サーフィンと木工を愛するナイスガイ。

キャンパーに大人気の六角形の焚き火テーブル。既製品では約2万円で販売されているこのテーブル。今回はスギの野地板をチョイスし、超ローコストで製作。サイズは小誌125号の本連載で作った焚き火台の使用を想定した。材料は野地板5枚と革ひも6本のみ、製作難易度も低いので、ぜひビギナーも遊び感覚で気軽にチャレンジしてほしい。

 

製作のポイントだが、まず天板の60度カットを正確に行なうこと。丸ノコと角度定規を使った角度切りのいい練習になる。木取りした天板には脚を固定するホゾ穴とひも通し穴をあける。

 

天板と脚の固定はホゾ継ぎ。ホゾ穴の幅が狭いと脚を差し込むのが大変だし、幅が広いとすぐに抜けてしまう。できるだけシビアにホゾとホゾ穴の加工を行なうように。ひも通し穴は使用するひものサイズによって、径の大きさを変えてもいい。作例では革ひもを使ったが、ガイラインやパラコードを使うと、よりアウトドアテイストを高められる。

 

今回はクリアのチークオイルを塗装して、ナチュラルテイストに仕上げた。ぜひ手持ちの焚き火台のサイズに合わせ、製作を楽しんでもらいたい。

収納時は天板、脚をそれぞれ重ね合わせ、連結用の革ひもでしばっておけば省スペース

 

6枚に分かれている天板は革ひもで連結する

 

テーブルの組み立ては天板のホゾ穴に脚を差し込むだけ

 

【主な使用道具】


インパクトドライバー(12mm、15mm径ドリルビット)、丸ノコ、ジグソー、オービタルサンダー、丸ノコ用角度定規、ノコギリ、ノミ、サシガネ、F型クランプ、ハンドサンダーなど
*塗装道具は除く

【用意した資材】

スギ野地板(厚さ12×幅180×長さ1820mm)5枚、革ひも(鹿革レース吟付/厚さ2×幅3×長さ900mm)6本、チークオイル(クリア)

【木取り表】

長さ(単位はmm) 数量 使用部位
スギ野地板 700 6 天板
250 12

仕上がりサイズ…幅1440×奥行1220×高さ250mm(展開時)
厚さ120×奥行1220×高さ250mm
材料費…約1250円(塗料は除く)

 

【製作のポイント1】
木取りする

【製作のポイント2】
天板の加工

【製作のポイント3】
脚の加工

DIYでキャンプ家具を作ろう【1】焚き火スタンド&ハンガー

溶接なしで作れる焚き火ギアセット。火床のメッシュは交換可能で経済的。お手軽アイアンDIYでタキビストに変身だ!

溶接は一切不要の焚き火スタンド作り

キャンパー必携の焚き火スタンド&ハンガーのセット。簡単に作るコツは精度の高さが必要な加工箇所をホームセンターの加工サービスを利用して済ませてしまうこと。今回、脚となる角パイプのカットと穴あけ、アタッチメントとなるアルミチャンネルのカットと穴あけを加工室にオーダー。これだけで製作のハードルがグッと下がる。かかる費用は1500円ほど。もちろん、スチールカッターやグラインダーで自ら挑戦してもいい。

 

市販品の焚き火スタンドの脚にはパイプが使われていることが多いため、ここではあえて角パイプをチョイス。X状に広げたスタンドに火床となるステンレス金網を載せ、ハトメのついた四隅と丸カンボルトを差し込むことで組み立てる。

 

火床となるステンレス金網だが、1mで2枚分の火床が製作可能。度重なる使用で火床がヘタっても、交換できるのがうれしいところ。材料費も1枚あたり約700円と経済的。
焚き火ハンガーは丸鋼とアイナット&ボルトを使った超シンプルなもの。溶接テクニック不要のアイアンDIYを楽しんでほしい。

収納時の焚き火スタンド&ハンガー。コンパクトにまとまるので、キャンプ場への持ち運びもラクラク

 

【焚き火スタンド・各パーツ】

 

【主な使用道具】

クランプ、両面ハトメパンチ、カッター、プライヤー、インパクトドライバー(ドライバービット/12㎜径ドリルビット)、メジャー *ホームセンターで加工に使用した工具は除く

 

【用意した資材】

角パイプ(厚さ1.6×13mm角/長さ1000㎜と2000mm)それぞれ1本、アルミチャンネル(厚さ2.4×30mm角/長さ300mm)1本、丸カンボルト(M8×70mm)4本、ステンレス金網(#24/幅500×長さ1000mm)1枚、トラスネジ(M5×長さ25mm)4本、ナット(M5)4個、ワッシャー(M5)8枚、両面ハトメ(12mm)適宜、丸鋼(13mm径×長さ1820mm)1本、アイナット(W3/8サイズ)2個、六角ボルト(半ネジ/M10×長さ220mm)2本、耐熱スプレー(黒)

 

【木取り表】

長さ(mm) 数量 使用部位
角パイプ(13mm角) 600 4
アルミチャンネル(30mm角) 30 2 アタッチメント
ステンレス金網(#24) 470角にカット 2 火床

仕上がりサイズ…幅450×奥行450×高さ300㎜(展開時)
材料費…約5000円(加工代、塗料は除く)

 

【製作のポイント1】
脚の組み立て

 

【製作のポイント2】

火床の加工

 

【製作のポイント3】

焚き火ハンガーの組み立て

キャンプブーム&DIYブームで、キャンプギアも自作が主流の時代に!? 『DIYでキャンピングギアを作る本Vol.2』

オリジナルキャンプギアを作る本の第2弾『DIYでキャンピングギアを作る本Vol.2』が好評発売中!

 

 

同書は、2018年に発売し9刷を重ねたムック「DIYでキャンピングギアを作る本」の第2弾。昨今のアウトドアブームやDIYブームによって、キャンピングギアを自作する人が急増しているなか、「ドゥーパ!」編集部が総力を挙げて、キャンパーたち自慢のオリジナルギアを全国で取材。手作りキャンプアイテムのアイデアとテクニックが満載の一冊です。

 

テーブルをはじめ、チェア、スパイスボックス、コーヒードリッパースタンド、コット、ストーブなどの実例集は、折り畳みテクニックなどの便利機能から、既製品のカスタムまで、キャンパーならではのDIYアイデアが多数掲載されています。

 

「キャンプギアDIYレシピ・10選」のページでは、編集部も実際に製作したギアをはじめ、厳選した10個のキャンプギアの製作過程や、道具の使い方などを図面付きで詳しく紹介。「ホームセンター活用術」では電動工具を持っていないビギナーでもハイレベルなキャンプギアが作れるホームセンター使いこなし技、さらにキャンプに役立つグッズも紹介しています。

 

また、自然の素材を使い、シンプルな道具と技術で野営を楽しむキャンプスタイル「ブッシュクラフト」の基本テクニックから、枝を削り出したスプーンの作り方といった作品集まで、初めてでも楽しめる入門ガイドを掲載。丸太を使ったへぎ皿の削り出しや、ロープワークを使ったトライポット作りなどを、詳しく解説しています。

 

【書籍概要】

著者:ドゥーパ!編集部

定価:本体1600円+税

発売日:2021年4月8日

判型:A4変形