期間限定品だったジュニパージンが通年販売に!キリンビール「KIRIN Premium ジントニック 杜の香」

キリンビールは、ジュニパーベリー100%で仕上げたジン「KIRIN 杜の香」ブランドから、「KIRIN Premium ジントニック 杜の香」を4月8日から全国で通年販売しています。

記事のポイント
ジュニパーベリーは、ジンの香りづけに使われる実。森林を感じさせる清涼感に加え、スパイスや柑橘類を感じさせる香りが特徴です。それを100%使ったジンなので、爽やかで甘さ控えめな味わいが楽しめます。

 

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」は、甘くないスッキリとした味わいが特徴。24年11月に期間限定で発売した際、食事にも合うと好評だったそうなので、甘くないお酒が好きな人はぜひ試してみては。

 

今回の通年販売にあたり、素材へのこだわりやプレミアム感をより伝えやすいパッケージに刷新。2月製造品より、ジンらしさやキレを強化し、爽やかな清涼感をより感じられる味わいにリニューアルされた「ジンソーダ 杜の香」と共に、これまでジンベースのRTDを飲んだことのない層への飲用機会の拡大を目指しているとのこと。

 

キリンビール
KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(2月製造品よりリニューアル)
KIRIN Premium ジントニック 杜の香(昨年から中味変更なし)

容量・容器: 350ml缶、500ml缶
価格: オープン価格
アルコール分: 7%

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※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。

さっぱり爽やか×フルーティーな味わい! 隠し味に“うめ浸漬酒”を使った「キリン 華よい 梅&レモンスパークリング」

キリンビールは、こころ華やぐ解放感を楽しめる低アルコール飲料ブランド「キリン 華よい」から、「キリン 華よい 梅&レモンスパークリング(期間限定)」(350ml缶)を、2025年4月22日(火)より全国発売します。

「キリン 華よい 梅&レモンスパークリング(期間限定)」

 

記事のポイント

梅とレモンの爽やかなハーモニーが楽しめる低アルコールスパークリング。甘すぎず果汁感のある味わいなので、食事に合わせても◎。

 

「キリン 華よい 梅&レモンスパークリング(期間限定)」は、普段お酒を飲まない人にもなじみのある「梅」フレーバーに爽やかな「レモン」を組み合わせた、初夏の楽しい気分をより華やかにする軽やかなおいしさの果実スパークリングです。

 

うめ浸漬酒を隠し味に、うめ果汁とレモン果汁を合わせることで、複雑味があり程よいお酒感が楽しめる味わいを実現。華やかな梅の香りと軽やかな甘みを、レモンの酸味とほろ苦味を効かせて爽やかに仕上げた、すっきり飲みやすい味わいです。

 

パッケージは、果実のイラストやグラデーションで、「キリン 華よい」らしい爽やかで豊かな果実味と軽やかなおいしさを表現しています。

 

■パッケージ:350ml缶

■品目:リキュール(発泡性)

■アルコール分:3%

■果汁:0.5%

■価格:オープンプライス

注文殺到、行列必至のフード!プロがヒットを断言する、うどん、ジントニック、チョコのようなスイーツ

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。今回取り上げるのはフード部門。

 

サントリー「翠」の登場以降、大手が次々と参入している「ジントニック缶」や、世界で市場を拡大させている「うどん」、若い女性を中心に話題となっている「麻辣湯」など、2025年話題のフードを紹介していく。

【ジントニック缶】「翠」が火付け役となったジン。いまや大手がこぞって参入

ほんのりビターで風味が多彩、食事に合わせやすく低糖質。こうした理由で、ウイスキーに次ぐ人気の洋酒となったジン。火付け役は、2020年に瓶が、22年に缶商品が発売されたサントリーの「翠」ブランド。近年は、アサヒがジンベースのチューハイ「GINON」、キリンがジンブランド「杜の香」、サッポロもジンの要素をもつ「クラフトスパイスソーダ 食の愉しみ」を発売している。

 

そこで迎えた今季、サントリーとキリンがほぼ同時期に、ジントニックの新作を発売。ソーダ割り以外の嗜み方が根付くか要注目!

↑22年3月のデビュー以来、トレンドをけん引する「翠ジンソーダ缶」。今月リニューアルされ、より爽快な味に進化した。

 

ジュニパーベリー100%によるピュアなほろ苦さと爽快感

キリンビール
KIRIN Premium ジントニック 杜の香(期間限定)
実売価格190円

 

ジンの大半が複数の素材で味の個性をつくるなか、本品のベースに使われているジン「杜の香」は、ジンの最重要な原材料「ジュニパーベリー」100%で蒸留。24年8月にジンソーダ、11月にトニックが登場した。

 

↑杜の香

 

ジンの苦さも甘さも熟知するサントリーの最新作

サントリービール
ジントニック専門店G&T
実売価格184円
●1都9県限定発売

 

「愛だろ、愛っ。」「GIN GIN ジングルベル」「ジンと肉」「友達がやってるバー」など、長年ジン市場に挑戦してきたサントリーの最新作。オリジナルとオレンジを24年11月、ライチを12月に発売した。

 

【ヒット確定の根拠】すでに開発競争の兆しが見えていて競合の動きに期待大

「ここ1〜2年でジンソーダの新ブランドが市場をいっそう盛り上げていたところ、今度はトニックの新作が登場。アサヒは数年前にジントニック缶を発売していましたから、出そうと思えば出せるはず。この開発競争に注目!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【うどん大躍進】世界規模のうどんチェーンに北九州の雄が関東で挑む!

↑1993〜2017年に販売された、生麺食感のカップうどん「日清のごんぶと」がチルド麺で復活。簡単調理で絶品“もっちり麺”が楽しめる。

 

もちもち食感と強いコシで、業界王者に君臨する讃岐うどんだが、「待った」をかける動きが起きている。それが、福岡うどんの雄、北九州市発祥の「資さんうどん」の関東進出だ。

 

23年夏に、東京・神田に限定出店した際は3日で1200人以上が行列を生み、24年12月は千葉、25年春には東京に各1号店が開業予定。最大のライバルはご存知「丸亀製麺」であろうが、同社も近年は47都道府県のつけ汁うどん企画や「丸亀うどーなつ」のヒットなど大盛況。激戦による市場拡大は必至だ。

 

味の向上や新作開発にも余念がない世界一のうどん店

丸亀製麺
2000年1号店オープン

海外店にも出店する讃岐うどんの王者が、25年に25周年。24年は国内全店に厳しい基準を満たした「麺職人」を配し味を向上させ、限定品も多数開発。

↑24年6月に登場し、累計販売数860万食を突破した「丸亀うどーなつ」。今冬はチョコ味とコンポタ味が登場。

 

「肉ごぼ天うどん」が名物の、福岡を代表するチェーン

資さんうどん
2024年12月関東上陸

 

1976(昭和51)年に北九州で創業し、70店以上を展開。名物「肉ごぼ天うどん」を筆頭に、福岡の味が人気だ。2024年秋にすかいらーくグループとなり、全国規模へのさらなる拡大が期待されている。

 

【ヒット確定の根拠】外食は資さんvs丸亀だが、内食の名門ブランドも激アツ

「最大の注目株は『資さんうどん』の関東進出ですが、小売り商品もアツい! 日清食品が『日清のごんぶと』をチルドで復活させたほか、冷凍の名門『カトキチ』ブランドは発売50周年を機に大幅刷新。長く太く、この動向を見守りたい!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【オルタナティブチョコ】カカオ以外の原材料から、まるでチョコのようなスイーツを続々発明!

近年の技術革新によって食品業界にもオルタナティブ(型破り、代替の)な商品が生まれているが、スイーツで近年話題なのが、カカオ以外の素材で生み出されるチョコレート風の菓子だ。特に注目の2商品を紹介する。

 

アロマオイルも逃さずに豆を丸ごと使った食べるコーヒー

ゼロワンブースター
カフェレート
1280円(5枚入り)

 

飲むコーヒーでは豆の約7割がフィルターに残るが、独自製法で作られた本品なら、アロマオイルなども残さず凝縮したコーヒー本来の魅力を楽しめる。豆のかすが出ない、サステナブルな側面も魅力だ。

 

焙煎ごぼうの香気を生かし、チョコのような風味と食感を実現

あじかん
ゴボーチェ
648円(標準12枚入り)

 

焙煎ごぼうとカカオに、共通の香気成分が8種類あることを発見し開発。カット、乾燥、焙煎、粉砕、加工を経てチョコレートのような味と口どけを実現した。ノンカフェインなのもうれしい。

 

【ヒット確定の根拠】未体験の味が肝。先行するUCCは注文殺到する人気

「コーヒー最大手のUCCが手掛ける“コーヒーを食べるお菓子”こと「ヨインド」が、2023年から限定発売されており、すでに注文が殺到するほどの人気ぶり。未知の美味体験ができるスイーツとして、市場が広がるはず」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【マーラータン】若い女性を中心に大行列のトレンド食が全国拡大へ

近年、首都圏を軸に新店が増え、若い女性を中心に行列となっているグルメが「マーラータン」だ。薬膳スパイスの香り高いシビ辛スープと春雨麺を組み合わせたヘルシーさと、選べる多彩なトッピングも人気の理由。

 

ラーメン店感覚で気軽にスープ春雨を味わえる行列店

カシュカシュ
七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)
2007年1月 1号店オープン

 

スパイスが香るモダンアジアンな空間で、ひとりから気軽にマーラータンを味わえる。24年だけでも8店舗を新規開業し、千葉と神奈川にも進出。どの店も、昼夜問わず行列ができる人気ぶりだ。

 

人気店の味を簡単に作れる、お取り寄せの冷凍マーラータン

ネクスターホールディングス
おうちでマーラータン
999円〜

 

新大久保に本店を構える本家「頂マーラータン新大久保本店」の「新宿名物 元祖『和製マーラータン』」をお取り寄せで楽しめる。鶏とあごのだしがベースとなった日本人好みの味わいだ。

 

【ヒット確定の根拠】ビッグネームの強力タッグで全国拡大目前か!

「本命は『七宝麻辣湯』。創業者は“神の舌を持つ男”として知られる石神秀幸さんで、おいしさは折り紙付き。『焼肉ライク』などを手掛けるダイニングイノベーションとタッグを組んでおり、全国的に広がるのは時間の問題です!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【上京北海道グルメ】肥沃な大地から生まれた北の美食が続々上陸

完全にコロナ明けして人の往来が戻った東京では、各地の有名店やグルメブランドの進出が再過熱しているが、なかでもヒットを連発しているのが北海道発。背景には、豊かな土地に恵まれたおいしさや商品力がある。

 

地元産小麦を使った香り高いパンを焼き立てで提供

ペンギン
ペンギンベーカリー

 

北海道産小麦の使用、豊富なラインナップ、常に焼きたてを提供するシステムが特徴の北海道発のベーカリー。ミルク味の食パンとカレーパンが二大名物。16年の創業から8年で50店舗を超え、24年秋には東京1号店を開業した。

 

北海道内のテスト販売で、ひと月14万袋を売った革新的スナック

北海道
コンフェクトグループ

RAMEN CLUB
1080円(5袋入)、1674円(8袋入)

 

口内温度が約33℃になるとコーティングしているスープが広がる麺と、真空フライにした具材が味わえるラーメンのスナック菓子。北海道とオンラインでのテスト販売では1か月で14万袋を販売し、24年秋には東京駅に直営店を開業した。

 

【ヒット確定の根拠】美食の宝庫の本気グルメが訪日客にささる!

「47都道府県のなかで最も広く、北国の大自然に育まれた山海の幸がそろう北海道は美食の宝庫。酪農生産量もトップであるためスイーツは特に強く、国内外の観光客で年々にぎわう大都市を中心に、より道産子グルメが増えるでしょう」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 


フードアナリスト:中山秀明さん
内食外食問わずトレンドに詳しい。スイーツではコンビニや上陸系による第6次ドーナツブームとドバイチョコに注目。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです。
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SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)リブランディングの狙いと意外にも変えなかったこと

キリンビールがチカラコブで推し進める“クラフトビール”事業。その缶ビール商品の大看板「スプリングバレー」が、新たに「スプリングバレーブルワリー」となり、伝説の第二章が幕を開けた。実は、中味は変えずにパッケージだけ変更したという。その「なぜ?」を探るべく、発表会場へ突入した!

 

国内クラフトビール市場が成長鈍化……その原因は?

キリンという大手が「クラフトビールやります!」と狼煙(のろし)を上げたのは2014年のこと。東京・代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」を旗艦店に掲げ、ビールづくりと仲間づくりを展開。そして2021年には待望の缶製品を発売。今回の発表会は、この缶製品のリブランディングを発表する場であった。

↑キリンビール クラフトビール事業部マネージャーの久保育子さん。

 

国内におけるクラフトビール販売量は直近10年で4倍に伸長しているが、若干の足踏みも見られる。「国内でのクラフトビール販売量の半数に迫る『スプリングバレー』の果たす役割は大きく、スプリングバレーの伸び悩みが足踏みの一因だと感じています」とは、2024年キリンビールに新設されたクラフトビール事業部のマネージャー、久保育子さんだ。

↑「スプリングバレー」リブランディングの背景。発表会資料より。

 

クラフトビールをメジャー化する挑戦を託されたもう一人は?

クラフトビールとは、作り手の顔が見える“流派”のようなもの。いつでも安定した味わいを手頃に楽しめるレギュラービールに敬意を払いつつ、いつもとちょっと違う味わいを望むファンの“わがまま”(笑)を叶える存在である。

 

だから“クラフトビールをメジャー化する”というのは、実はかなりの無理難題。そこに風穴を開けようとするのが、“スプリングバレーという挑戦”なのである。

 

発表会では久保さんがリブランディングの概要を語ったのち、新CMに出演する俳優・坂東龍汰さんが登壇。ヘッドブリュワー(醸造責任者)の辻峻太郎さんとともに、3種のスプリングバレーブルワリーの特徴や注ぎ方、グラス選びの楽しみを軽快なトークで紹介。会場を沸かせた。

 

特に坂東さんの【うわ、美味しそう~。でも仕事中だから飲んじゃいけないよね。だめだめ自分】という表情がひどく印象的(笑)で、そんな本当のビールファンがスプリングバレーブルワリーのCMに登場するとは、これぞ最高の巡り合わせ!

 

とはいえ仕事は仕事。大規模なリブランディングを任された久保さんの両肩にかかる責任は大きい。

 

「2021年の缶製品発売から4年経ちますが、クラフトビール市場の難しさを痛感しています。当初は量販店で一気に展開して、テレビCMを大量投下する“垂直立ち上げ”を狙いました。でも結果として、クラフトビールにはもっと密なコミュニケーションが必要だとわかりました。今回のリブランディング以降は、そこを徹底していきます!」(久保さん)

 

一部のクラフトマニアからは、この大々的なPR手法に疑問の声もあるだろう。しかし、キリンが本気でクラフトビールに取り組む背景には、「たくさん売って儲けられるから」という打算以上に、ビール=ピルスナーと思ってきたビールファンに、もっと違うビール、もっとユニークなビール、そしてもっと新しいビールがあることを知ってほしい! というキリンビールの“想い”があったはずだ。そのため、大規模な店頭展開やCMを通じてのPRは、実はごく真っ当な選択肢だった。

 

↑シドニーで撮影されたCMのひとコマ。見て下さい、坂東さんの笑顔ったら! スプリングバレーにちなんで、しあわせが「湧きあがる」ワケです。

 

クラフトビールの真骨頂は?

初代「スプリングバレー」缶発売から4年。そこでつかんだ”何か”を活かした新しい「スプリングバレーブルワリー」が、いま船出した。キャッチフレーズは「しあわせ湧きあがるクラフトビール」。坂東さん出演CMのロケ地はシドニーだが、クラフトビールカルチャー盛んな彼の地で「スプリングバレーブルワリー」を楽しむ面々の笑顔がもう、タマラナイ! クラフトビールというとつい蘊蓄を語りがちだが、もっと楽しく、新しく、そしてTPO(時間・場所・機会)をまるごと味わうのが、クラフトビールのトリセツなのだ!

 

キリン
SPRING VALLEY BREWERY
(スプリングバレーブルワリー)
JAPANエール 香/豊潤ラガー 496/シルクエール 白(左から)
350ml各245円(500ml缶もラインナップする)

 

「定番の3本に加え、季節ごとの楽しさを新提案する『シーズナルビアコミュニケーション』を夏と冬に実施します。そして4月1日~5月31日まで、代官山の『スプリングバレーブルワリー東京』でビアガーデン『SVBピクニックテラス』を開催しますので、ぜひ足をお運び頂き、クラフトビールの魅力を新発見して下さい!」(久保さん)

 

ビール大国NIPPONに全力でクラフトビールを定着させようとするキリンビールの至宝「スプリングバレーブルワリー」。「ブランド始動から11年。缶製品発売から4年。今回のリブランディングをあらためての自己紹介の機会として活かしていきます!!」という久保さんの細腕繫盛記に期待、アンド乾杯だ!

↑これまでマーケティング部で「淡麗プラチナW」「グリーンフリー」ほか機能系飲料に携わってきた久保育子さん。「SVBの中でイチオシはJAPANエール 香です!」とのこと。また、それなりにアイドル好き、らしいです。

 

なぜ中味を変えなかったのか?

最後にタイトルの「実は……」について。「なぜ中味を変えなかったか?」への回答で、「実は……2024年に出品したビアコンペティションで合計24個、発売以来累計だと60個もの受賞メダルを頂いております。つまり、味についての評価が非常に高いため、敢えての不変なのです」と久保さん。小鼻を膨らませてえっへん、胸を張ったのでした。

 

【春限定】「キリン 氷結 岩手産ブルーベリー」! 甘酸っぱくみずみずしい味わい

キリンビールは「キリン 氷結 岩手産ブルーベリー(期間限定)」(350ml缶、500ml缶)を、2月18日に全国で発売します。

 

記事のポイント

軽やかにはじける炭酸感と、スッキリした後味が特徴の一杯。お酒から、春の訪れを感じるのもオツなのでは。

 

岩手産ブルーベリーの甘酸っぱい香りと、甘味と酸味のバランスが良い、みずみずしい果実味を楽しめるそう。

 

パッケージは、パープルからピンクのグラデーションが目を引くデザイン。春の訪れを感じさせます。

 

キリンビール
キリン 氷結 岩手産ブルーベリー(期間限定)
価格:オープン

ジンならではのキレと清涼感がアップ! 「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」がリニューアル発売

キリンビールは、ジュニパーベリー100%で仕上げたこだわりのジンを使用した「KIRIN 杜の香(もりのか)」の、「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」(350ml缶・500ml缶)を、2月製造品から全国で順次リニューアル発売します。

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」

 

記事のポイント

ボタニカル原料にジュニパーベリーを100%使用したこだわりのジンが特徴の「KIRIN 杜の香」のジンソーダがリニューアル。甘くないさっぱりとした爽やかな清涼感で、食事に合わせても楽しめます。

 

「KIRIN 杜の香」は、ジュニパーベリー100%で仕上げたジンのスッキリとした清涼感のある飲みやすい味わいが人気のシリーズ。今回のリニューアルでは、そのスッキリとした味わいはそのままに、ジンらしさやキレをより強化し清涼感をアップしています。ジュニパージンの爽やかな清涼感に、レモンとライム香るスッキリと甘くない味わい、食事にも合うプレミアムジンソーダです。

 

パッケージは、木漏れ日が射す明るい杜を思わせるグリーンに、爽快感のあるシズルを表現した品質感のあるデザインを採用。裏面で「ジンのおいしさの決め手、ジュニパーベリー100%」と訴求しています。

 

●ジュニパーベリーとは?

ジンの香りづけに使われる、和名では西洋杜松(せいようねず)と呼ばれる針葉樹の実です。主に東ヨーロッパやイタリアのトスカーナ地方が一大産地として知られています。ジンの特徴である森林を感じさせる清涼感に加えてスパイスや柑橘類を感じさせる香りの成分が含まれています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:スピリッツ(発泡性)

■アルコール分:7%

■純アルコール量:350ml缶 19.6g、500ml缶 28g

■価格:オープンプライス

果汁14%の圧倒的な“果実感”! 甘くないスッキリとした後味の「キリン 本搾りチューハイ ライム」

キリンビールは、「本搾り」ブランドから、爽快なライムの果実味を楽しめる「キリン 本搾りチューハイ ライム」(350ml缶・500ml缶)を2月25日(火)より全国発売します。

「キリン 本搾りチューハイ ライム」

 

記事のポイント

爽やかなライムの香りが楽しめるキリン「本絞り」の新作は、果汁感がありながら甘くないのが特徴。食事に合わせても◎。

 

キリン「本搾り」は、“果実とお酒だけでつくる”ことにこだわり、香料・酸味料・糖類無添加の製法が特徴。今回新たに発売される「キリン 本搾りチューハイ ライム」は、果汁とお酒のバランスにこだわり、爽快なライムのみずみずしい果汁感がありながら、スッキリとした甘くないおいしさを実現しています。果汁14%配合。

 

パッケージは光沢感のあるシャンパンゴールドにブルーを組み合わせ、スッキリとした果汁感を感じさせるシンプルなデザインとなっています。また、ライムのリアルなイラストで、爽やかなおいしさとみずみずしい果汁感が表現されています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:スピリッツ(発泡性)

■アルコール分:6%

■純アルコール量:350ml缶…16.8g、500ml缶…24g

■価格:オープンプライス

軽やかで飲みやすい“イマドキ”のビール「キリン一番搾り ホワイトビール」

キリンビールは、「キリン一番搾り」ブランドから「キリン一番搾り ホワイトビール」(350ml缶・500ml缶)を、4月15日(火)より全国で発売します。

「キリン一番搾り ホワイトビール」

 

記事のポイント

若者を中心にビール離れが起きていると言われるなか、各社これまでのビールとは異なる方向性のビールの開発に注力しています。この「キリン一番搾り ホワイトビール」も、“苦くて重い”というビールのイメージを覆す、軽やかで飲みやすい味わいが特徴。普段あまりビールを飲まない人でも飲みやすい仕上がりになっています。

 

同社の調査によると、お酒を飲用する人のうち、ビールを飲まない・ビールの購入回数が月1回未満の人が全体の約7割を占めており、ビールは「苦く、重たい感じがして味が苦手」「自分向けではない」というイメージを持たれていることが一因とのこと。そこで、日本中に「ビールのよろこび」を届けたいという思いから、今の時代らしい「生活に取り入れたくなる洗練感・上質感」のあるキリンの新ビール「一番搾り ホワイトビール」が開発されました。

 

本商品は、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」「無濾過製法」を採用することで、小麦のやわらかで繊細なうまみが感じられ、かろやかで飲みやすい味わいを実現しています。ビールになじみのない人も楽しめる味わいです。

 

白を基調としたパッケージは、「一番搾り」ブランドであることと、「シンプルで上質」かつ「おいしさ」を感じるデザインとなっています。

 

【商品担当者からのコメント】

森瀨 夏実(もりせ なつみ)(マーケティング担当)

時代の変化とともに、お客様の生活価値観や、お酒、ビールに求めるものも変化していく中で求められる「新しいおいしさ」とは、という問いに向き合って完成したのがこの「一番搾り ホワイトビール」です。私たちは「ビールには人を幸せにする力がある」と信じています。この商品は、そんなビールの魅力、ビールがもたらす幸せをより多くの方に感じていただくための「一番搾り」ブランドからの提案です。「こんなビールがあったんだ!」そんな新しさがありながら、手に取りやすい。新しくて、全然違うのに、飲み飽きない。「一番搾り」ブランドだからこそ実現できたこの新しいおいしさで、日本中にビールがもたらす幸せを広げていきたいです。

 

妻鳥 奈津子(つまどり なつこ)(中味開発担当)

「一番搾り ホワイトビール」は、小麦のやわらかで繊細なうまみが感じられる、飲みやすいおいしさが特長です。「一番搾り製法」により、小麦麦芽由来のうまさを最大限引き出し、さらに無濾過にすることで、「やわらかな口当たりとかろやかな飲みやすいおいしさ」を実現しました。食事との相性も良く、ビールが好きな方はもちろん、普段ビールをあまり飲まない方にもおすすめです。ぜひ、お試しください。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:ビール

■アルコール分:5%

■価格:オープンプライス

【期間限定】ジンジャーが香る爽やかな味わいの「KIRIN Premium ジンジンジャー 杜の香」

キリンビールは、ジュニパーベリー100%で仕上げたこだわりのジンを使用した「KIRIN 杜の香(もりのか)」ブランドより、「KIRIN Premium ジンジンジャー 杜の香」を、2025年2月4日(火)より期間限定で発売します。

「KIRIN Premium ジンジンジャー 杜の香」

 

記事のポイント

ほんのりレモン香るジンジャーフレーバーで、ジンを飲んだことのない人でも飲みやすい味に仕上がっているのが特徴。甘さ控えめなので、食事や晩酌にピッタリなジンソーダです。

 

近年、食事シーンでアルコール飲料を楽しむ機会が増えたことで、すっきり甘くないアルコール飲料へのニーズが高まっているそう。さらに、「原酒ソーダ」カテゴリーにおいては、ジンをはじめとした、ウイスキー以外の原酒をベースに使ったアルコール飲料の選択肢が増えることへの期待がユーザーのなかにあるとのこと。

 

一方で、ジンを飲んだことのない人のなかには、ジンに対して「クセがあり飲みにくい」といったイメージを持っている人もおり、トライアルの障壁になっているそう。このようなユーザーのニーズに応えるため、2024年8月に発売された「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」は、ジュニパーベリー100%で仕上げたジンのスッキリとした清涼感のある飲みやすい味わいが好評を得ているそうです。

 

今回、その「KIRIN 杜の香」ブランドから発売される「KIRIN Premium ジンジンジャー 杜の香」は、ジュニパーベリー100%で仕上げたジンの清涼感と、ほのかなレモンの香り、軽やかな炭酸感が楽しめるプレミアムジンジンジャーです。カクテルのなかでも人気の高い「ジンバック」をイメージしたジンジャーフレーバーの限定商品となっています。

 

パッケージは、ジンジャーフレーバーを感じさせるゴールドの色面に、爽快感のあるシズルを表現したデザインに仕上げられています。

 

●ジュニパーベリーとは?

ジンの香りづけに使われる、和名では西洋杜松(せいようねず)と呼ばれる針葉樹の実です。主に東ヨーロッパやイタリアのトスカーナ地方が一大産地として知られています。ジンの特徴である森林を感じさせる清涼感に加えて、スパイスや柑橘類を感じさせる香りの成分が含まれています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:スピリッツ(発泡性)

■アルコール分:7%

■純アルコール量:350ml缶 19.6g、500ml缶 28g

■価格:オープンプライス

数量限定! 「キリンウイスキー 陸」を100%使用したハイボール缶

キリンビールは、「キリンウイスキー 陸」ブランドから「キリンウイスキー 陸ハイボール缶」(350ml缶)を、2024年12月10日(火)より数量限定で発売します。

「キリンウイスキー 陸ハイボール缶」

 

「陸」は、富士御殿場蒸溜所の多彩なグレーン原酒とモルト原酒を主体にブレンドした、ほのかな甘い香りと澄んだ口あたりのおいしさが特徴の「きれいな味、美しい香り」が楽しめるウイスキーです。2022年のリニューアルを機に好調に推移し、2024年1-10月の累月前年比は147%と過去最高の実績となっています。

 

その「陸」をより手軽に、多くの人に楽しんでもらいたいという思いから、「陸」と炭酸だけでつくられたハイボール缶が開発されました。富士御殿場蒸溜所のウイスキーの特徴であるバランスのよい味のハイボールに仕上がっています。

 

■パッケージ:350ml缶

■品目:ウイスキー(発泡性)

■アルコール分:7%

■純アルコール量:19.6g

■価格:オープンプライス

シュトーレンを参考に開発したクラフトビール!? キリンビール「SPRING VALLEY 華やぐ冬<香>」期間限定発売

キリンビールは、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、冬限定商品として「SPRING VALLEY 華やぐ冬<香>(期間限定)」(350ml缶、500ml缶)を、2024年12月3日に全国で発売します。

 

先行して、会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」で11月14日から、「Tap Marché(タップ・マルシェ)」)と「スプリングバレーブルワリー東京・京都」で11月25日から、それぞれ提供します。キリンオンラインショップ「DRINX」では11月28日に販売開始する予定です。

 

記事のポイント

2024年10月開催の、世界的なビールのコンペティション「インターナショナル・ビアカップ2024」で、銀賞を獲ったクラフトビール。シナモンの香り、バランスのとれた甘み、飲みやすい味わいが特徴です。煮込み料理や、パイ生地の洋菓子とのペアリングを楽しんでみては。

 

「SPRING VALLEY 華やぐ冬<香>(期間限定)」は、シナモンの香りが特徴。レシピ開発は、ドイツで冬時期に楽しまれている菓子「シュトーレン」を参考にを行ったとのこと。

 

もとは「クラフトビールに馴染みがない方でもおいしくて、新しさのある、冬に気持ちが華やぐようなクラフトビールを造りたい」という、ブリュワーの思いから生まれた商品。ヨーロッパでは冬に、スパイスの入ったビールが楽しまれているという文化から着想を得て、シナモンの使用を検討したと言います。

 

キリンビール
「SPRING VALLEY 華やぐ冬<香>(期間限定)」
アルコール分:5.5%
希望小売価格(税抜): 350ml缶 242円、500ml缶 321円

冬にぴったり、期間限定のチューハイ! 「キリン 氷結」山形産ラ・フランスと、福岡産あまおう

キリンビールは、「キリン 氷結(以下、氷結)」ブランドから、「キリン 氷結 山形産ラ・フランス(期間限定)」、「キリン 氷結 福岡産あまおう(期間限定)」(350ml缶、500ml缶)を、12月3日に全国で発売します。

 

記事のポイント

「キリン 氷結 山形産ラ・フランス(期間限定)」は、「山形産ラ・フランス」の芳醇なおいしさと、スッキリ軽やかな炭酸感を、「キリン 氷結 福岡産あまおう(期間限定)」は、華やかないちごのおいしさとスッキリ軽やかな炭酸感をそれぞれ楽しめます。いずれも「冬ならではの限定商品」らしく、これからの季節にぴったりの味わいに仕上がっているようですよ。

 

・キリン 氷結 山形産ラ・フランス

熟したラ・フランスの、なめらかな果肉を思わせる芳醇な香りとジューシーな果汁感が特徴。

↑「キリン 氷結 山形産ラ・フランス(期間限定)」

 

・キリン 氷結 福岡産あまおう

ジューシーな甘みと、ほどよい酸味のバランスがよい、「福岡産あまおう」らしい果実感を楽しめます。

↑「キリン 氷結 福岡産あまおう(期間限定)」

 

キリンビール
「キリン 氷結 山形産ラ・フランス(期間限定)」、「キリン 氷結 福岡産あまおう(期間限定)」
アルコール分:4%
価格    :オープン

清涼感と癒しをジントニックで味わって!「KIRIN Premium ジントニック 杜の香」が期間限定で発売

キリンビールの、100%ジュニパーベリーだけで仕上げたこだわりのジン使用の「KIRIN 杜の香(もりのか)」。同ブランドの「KIRIN Premium ジントニック 杜の香(期間限定)」(350ml缶・500ml缶)を、11月26日より全国発売します。

 

記事のポイント

KIRIN 杜の香は、ジュニパーベリー100%の透き通るおいしさで、ユーザーの日常にリフレッシュと癒しを届けることを目指すブランド。トニックウォーターの爽やかさと相まって、さらに爽やかな味わいが引き立つはず。ぜひ試してみたいですね。

 

今回発売するKIRIN Premium ジントニック 杜の香(期間限定)は、100%ジュニパーベリーだけで仕上げたジンのスッキリとした清涼感に、軽やかな炭酸感が楽しめるプレミアムジントニックです。甘さひかえめで、食事にも合う味わいを実現したとのこと。

 

ちなみにジュニパーベリーとは、ジンの香りづけに使われる、和名では西洋杜松(せいようねず)と呼ばれる針葉樹の実です。主に東ヨーロッパやイタリアのトスカーナ地方が一大産地として知られています。ジンの特徴である森林を感じさせる清涼感に加えてスパイスや柑橘類を感じさせる香りの成分が含まれています。

 

キリンビール
「KIRIN Premium ジントニック 杜の香(期間限定)」
価格:オープン

冬季限定品が今年もやってきた! 麦のうまみたっぷり、キリンビール「本麒麟 味わい濃厚 冬仕立て」

キリンビールは、「本麒麟 味わい濃厚 冬仕立て(期間限定)」(350ml缶、500ml缶)を、11月26日に全国で発売します。

 

記事のポイント

昨年「本麒麟」ブランド初の冬季限定品として発売し、好評を博した商品。長期低温熟成による雑味の取れた調和のある味わいはそのままに、「本麒麟」よりも麦を増量させることで、麦由来のコクのある味わいに仕上げています。

 

「本麒麟 味わい濃厚 冬仕立て(期間限定)」は、麦のうまみを感じられるよう、「本麒麟」よりも多く麦を使用し、濃厚な味わいを実現しているとのこと。さらに「本麒麟」と同じく、通常の1.5倍の長さで低温熟成しているため、雑味のない澄んだ味わいが楽しめます。

 

キリンビール
本麒麟 味わい濃厚 冬仕立て(期間限定)
価格:オープン

冬だけの限定発売!希少な果実を使ったキリン「本搾り プレミアム 5種の柑橘と辺塚だいだい」

キリンビールは、複数果実のブレンドと果実の余韻が楽しめる「キリン 本搾り プレミアム」シリーズから、冬の限定フレーバー「キリン 本搾り プレミアム 5種の柑橘と辺塚だいだい」(350ml缶・500ml缶)を11月19日に発売します。

 

記事のポイント

2024年2月に新発売された「本搾り プレミアム」シリーズは、複数果実をブレンドした複雑味のあるおいしさが特徴。本搾りブランドならではの香料・酸味料・糖類無添加による、果実とお酒だけで作るすっきりとした果汁感のあるおいしさで人気となっています。希少な果実を使った冬限定のフレーバーを飲み逃しなく!

 

 

「キリン 本搾り プレミアム 5種の柑橘と辺塚だいだい」は、ゆず、すだち、かぼすなどの複数果実に鹿児島県産の希少な“辺塚だいだい”をアクセントに加えたもの。“辺塚だいだい”は鹿児島のみで収穫される、清涼感のある香りとすっきりした果汁感が特徴の希少な柑橘で、果汁10%のぜいたくな味わいを楽しめる冬限定の商品です。

 

パッケージは、複数の果実をブレンドしたおいしさをリアルな果実イラストで表現し、光沢のある色使いや白いラベルで丁寧なものづくりを感じさせるシンプルなデザインになっています。

 

 

キリンビール
「キリン 本搾り プレミアム 5種の柑橘と辺塚だいだい」
2024年11月19日発売
実売価格:オープンプライス

 

飲んで社会貢献できる! 廃棄果実を活用した「キリン 氷結 mottainai ぽんかん」期間限定発売

キリンビールは、「キリン 氷結」ブランドの「氷結mottainaiプロジェクト」第2弾として、「キリン 氷結 mottainai ぽんかん」(350ml缶・500ml缶)を10月22日より期間限定で発売します。

 

記事のポイント

廃棄される果実を使うことでフードロスを削減し、おいしく飲んで社会貢献できるというコンセプトが秀逸! 「氷結」初のぽんかんフレーバーという点にも注目です。期間限定なので“飲み”逃しなく!

 

「キリン 氷結 mottainai ぽんかん」は、規格の問題で廃棄される果実を「モッタイナイ果実」と位置付け、商品に使用することでフードロス削減を目指す「氷結 mottainaiプロジェクト」の第2弾商品。

 

「高知県産ぽんかん」の「モッタイナイ果実」を使用した、氷結シリーズ初のぽんかんフレーバーとなっています。「高知県産ぽんかん」の豊かな香りとジューシーな果実感が楽しめる、スッキリみずみずしいおいしさが特徴。同商品を通じて、「高知県産ぽんかん」約20万個分の果実のフードロス削減を目指すとしています。

 

パッケージデザインには「氷結 mottainai」のロゴと、「氷結」を象徴するダイヤカットの果実のイラストで、「今までにない新しさ」「社会に優しいイメージ」を表現。缶の裏側には本取り組みの説明文と、特設サイトへアクセスいただける二次元コードを配しており、特設サイトで「氷結 mottainaiプロジェクト」の詳細や関係者コメントなどを紹介することで、同社の取り組み姿勢を伝えています。

 

同プロジェクトでは、商品の売り上げ1本につき1円を生産者へ寄付することで、継続的に日本全国の果実農家の支援にも取り組んでいます。

 

高知ぽんかん農家・千光士 尚史さんのコメント

「私たち農家は、より良いぽんかんを栽培できるよう日々努力を重ね、自信をもっておいしいぽんかんを出荷しています。しかし、どんなに頑張っても、気候変動や規格の問題により流通できない、廃棄せざるを得ないぽんかんができてしまいます。そうした”モッタイナイぽんかん”が「氷結 mottainai」を通して、多くのお客様に農家の思いと共に届くとうれしいです。また、知名度が上がることで高知県産ぽんかんに愛着を持ってくれる人が増えてくれることを願っています」

 

第1弾は過去3年間の限定「氷結」で1番の出荷実績を記録

5月7日に発売されたプロジェクト第1弾商品「キリン 氷結mottainai 浜なし」では、「浜なし」約3万4000個分の果実のフードロス削減を実現。“おいしさ”と“社会貢献”を両立するコンセプトが共感を呼び、過去3年間の「氷結」限定品のなかで最も高い出荷実績を記録しました。9月30日には売り上げの一部である599万3296円を横浜農業協同組合果樹部へ贈呈。「浜なし」の持続的発展のために活用してもらうとしています。

 

また、このプロジェクトは、食品ロスの削減の効果的かつ波及効果が期待できる優良な取り組みと評価され、消費者庁、環境省が主催する「食品ロス削減推進表彰」において酒類製造事業者で初の「審査委員長賞」を受賞しました。

 

キリンビール
「キリン 氷結 mottainai ぽんかん」
2024年10月22日発売
実売価格:オープンプライス

 

果実の香りやうまみを閉じ込めた“果実浸漬酒”が隠し味! 「キリン 華よい」9/24発売

キリンビールは、低アルコール飲料の新ブランド「キリン 華よい」シリーズ3種を2024年9月24日に発売します。ラインナップは、「キリン 華よい 白桃スパークリング」、「キリン 華よい 檸檬スパークリング」、「キリン 華よい 葡萄スパークリング」で、いずれもアルコール度数3%/350ml入り。

 

記事のポイント

普段、自宅でアルコール飲料を飲まない層をターゲットにした低アルコール飲料市場は各社が参入し活況に。「キリン 華よい」はフルーツ果実浸漬酒の華やかな味わいを全面に押し出したコンセプトで、女性を中心に人気となりそう。

 

今回発売する商品には、凍結した果実をお酒の中で粉砕し、果汁などと漬け込むことで果実の香りやうまみを余すところなく閉じ込めた「果実浸漬酒」を隠し味として使用。これにより、果実とベースとなるお酒の味がまとまり、アルコール度数3%でありながら、豊かな果実味と程よいお酒感が楽しめる味わいを実現しているとのこと。

 

パッケージは鮮やかなグラデーションを背景に、「華よい」ロゴと果実やグラスのイラストを主役にすることで果実のおいしさと軽やかな飲み心地、華やかな気分が伝わるデザインを採用。シンプルな佇まいと、マットな質感にもこだわっています。

 

・キリン 華よい 白桃スパークリング

手摘み白桃果汁に、もも果実の味わいがしみ込んだお酒を効かせています。
(果汁1.9% 36Kcal/100ml当たり)

 

・キリン 華よい 檸檬スパークリング

まる搾りレモン果汁に、レモン果実の味わいがしみ込んだお酒を効かせています。
(果汁0.6% 36Kcal/100ml当たり)

 

・キリン 華よい 葡萄スパークリング

旬摘みぶどう果汁に、ぶどう果実の味わいがしみ込んだお酒を効かせています。
(果汁2.8% 38Kcal/100ml当たり)

 

キリンビール
「キリン 華よい」
2024年9月24日発売

 

食事にも合わせやすい!柚子がほんのり香る「麒麟特製 クリアサワー(期間限定)」9/17より発売

キリンビールは、「麒麟特製」ブランドから「麒麟特製 クリアサワー(期間限定)」を9月17日(火)より全国発売。

 

「麒麟特製」は、手間暇かけてこだわり抜いた製法によって「上質なうまさ」と「丁寧に作られた品質感」を兼ね備えていることが高い評価を受けているブランド。

 

今回、期間限定発売となる「麒麟特製 クリアサワー(期間限定)」は、みずみずしく澄みわたるクリアなうまさと、柚子の余韻が楽しめる上質な味わい(無果汁)で、食事にも合わせやすいお酒になっています。

 

パッケージは、みずみずしく澄みわたるクリアなうまさと、柚子がほんのり香ることが期待できるデザインに仕上がっています。

 

 

キリン 麒麟特製 クリアサワー(期間限定)

価格:オープン価格

まるで森で深呼吸するような清涼感!甘くないジンソーダ「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」8/27より発売

キリンビールは、新ブランド「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」を、8月27日(火)より全国発売します。同日に、プレミアムジン「KIRIN Premium GIN 杜の香(もりのか)」(700ml びん)をキリン公式オンラインショップ「DRINX」および会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」限定で発売します。

 

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」は、100%(※)ジュニパーベリーだけで仕上げたジンの、森で深呼吸するようなスッキリとした清涼感に軽やかな炭酸感が楽しめるプレミアムジンソーダです。雑味がなく爽快で飲みやすい、食事にも合う味わいを実現。ジンのおいしさの決め手となるジュニパーベリーを丁寧に粗挽きし、「ボタニカル浸漬液蒸留」と「蒸気吹込み式蒸留」を掛け合わせて行うことで、爽やかで清涼感のある香りを余すところなく引き出しています。

※ ジンのボタニカル原料に占める割合

KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香

オープン価格/アルコール分7%(無果汁)

ジンには欠かせないボタニカル「ジュニパーベリー」100%で仕上げたこだわりのジンを使用。ジンの爽やかな清涼感にレモンとライムが香る爽快なおいしさで、食事にも合うプレミアムジンソーダです。

KIRIN Premium GIN 杜の香

700ml びん3600円(税抜)/アルコール分45%

森で深呼吸するようなスッキリとした清涼感が楽しめるプレミアムジンです。そのまま飲むだけでなく、お好みで割るなど様々な楽しみ方ができます。ジンには欠かせないボタニカル「ジュニパーベリー」を100%使用。丁寧に粗挽きしたジュニパーベリーを、メルシャン八代不知火蔵の焼酎づくりにも使用する蒸留釜による「ボタニカル浸漬液蒸留」と「蒸気吹込み式蒸留」によって、ジュニパーベリーのきれいなおいしさを余すところなく引き出しました。

 

ジュニパーベリーとは?

ジンの香りづけに使われる、和名では西洋杜松(せいようねず)と呼ばれる針葉樹の実です。主に東ヨーロッパやイタリアのトスカーナ地方が一大産地として知られています。ジンの特長である森林を感じさせる清涼感に加えてスパイスや柑橘類を感じさせる香りの成分が含まれています。

遠野物語と河童の街から国産ホップの聖地へ。ビール好きが注目すべき現代“遠野”に加わったもうひとつの“伝説”

岩手県の遠野といえば、柳田国男の「遠野物語」でも知られるように民間伝承の聖地として有名。しかしいま、民話同様に盛り上がっているのが、ホップを中心としたまちおこしです。なぜ、東北の山里でこのようなムーブメントが起きているのでしょうか? ビールがおいしい季節に、その最前線に迫ります。

↑2016年開催時の遠野ビアツーリズムにて。左端はホップ博士として有名な村上敦司さん。(現、キリンホールディングス飲料未来研究所の技術アドバイザー)

 

雨にも風にも負けず、遠野とホップが歩んだ60余年

そもそもホップとはハーブの一種で、“ビールの魂”といわれるほど重要な素材。ビールの香り、苦み、泡立ちなどを左右するとともに、殺菌効果で腐敗から守る役目もあります。加えてホップは、近年のクラフトビール人気でいっそう注目が集まっており、新品種の開発も盛ん。ホップがなければ、あの多様的で個性あふれる味わいは生まれないともいえるでしょう。

↑収穫時季は晩夏。ちなみに岩手県はホップの生産量で日本一を誇ります。(シェア47.8%。2位は秋田県で28.6%/2022年)

 

そして、そのホップに長年心血を注いでいる企業がキリンビールです。日本産ホップに関しては、100年以上前から試験栽培に従事。購入量に関しても、日本産ホップの約7割は同社が仕入れています。

↑遠野市には随所に、キリングループが参画するホップ圃場(ほじょう)が点在しています。

 

他方、遠野とホップの歴史は約60年前までさかのぼります。とはいえ遠野はもともと雨風など冷災害が多く、農業をするにも作物を選ぶ地域。そのなかで目を付けたのが、隣の江刺(現・奥州市)で栽培されていたホップでした。その動きに賛同し、遠野がホップ栽培を開始した1963年に栽培契約を締結したのがキリンビール。互いに協力し合いながら、遠野で初めてとなる挑戦を推し進めていきました。

↑60周年を迎えた2023年には、地元のクラフトブルワリーである遠野麦酒ZUMONAが記念銘柄「IBUKI HOP IPA」を発売。遠野駅から徒歩数分のブルーパブ「遠野醸造タップルーム」にて。

 

しかし、世界的な品種の開発合戦とグローバル化のなかで日本産ホップは国際競争力を失っていくことに。高度経済成長期を迎えると、次第に広大な圃場をもつ外国産の安価なホップに押され、徐々に日本産は需要が減少。1983年をピークに、遠野のホップ農家も減少していきます。

↑近年の減少はよりダイナミックで、2008年に446tだった生産量は2022年には167tへと激減。

 

それでも受難のなか、キリンは2002年に遠野のフレッシュホップ(通常は乾燥ペレットにするところ、生のホップを凍結させて新鮮な香りをビールに凝縮させる)を使った「キリン 毱花一番搾り」を商品化。2004年にはいまも続く「一番搾り とれたてホップ生ビール」へと進化させ、秋冬の定番ビールへと成長させました。

↑発売20年目を迎えた、2023年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。遠野で収穫したばかりの生ホップを収穫後24時間以内に凍結して使用した、フローラルな香りが魅力です。2024年はどんな味・香りになるでしょうか? 期待が高まります。

 

その後2007年には「ビールの里構想」を打ち立て、「TK(遠野×キリン)プロジェクト」を発足。遠野産ホップ使用ビールの推進、クラフトブルワリーの応援、ビールに合う遠野産食材の開発とPR、ホップ畑見学などビアツーリズムの展開、遠野ホップ収穫祭の開催など、ホップを中心にすえた企画を次々と打ち出していまに至ります。

↑遠野市で活動している、キリンビール社員の髙間陽佑さん。ホップ栽培のほか、ビアツーリズムや収穫祭のサポートなども行っています。

 

遠野が抱えるホップ生産の課題と対策

ホップ生産量の数値としては、遠野をはじめ全国的に低下していますが、近年のクラフトビール人気とともに日本産ホップの注目度はむしろ上昇中。土地の気候環境などを生かしたテロワール型ホップ作りに励む動きも盛んで、岩手以外の各地でも地元産ホップのクラフトビールが造られるようになっています。

↑キリンビールが品質向上を目的に、全国のクラフトブルワーを巻き込んで行う官能評価会にて。京都・与謝野産ホップで造られる、かけはしブルーイングの「ASOBI」(右端)など、テロワール型ホップのビールも。

 

また、遠野でも「ビールの里構想」を「ホップの里からビールの里へ」という新スローガンとともに広げ、クラフトブルワリーも誕生。前述の遠野麦酒ZUMONAは1999年に地元の老舗である上閉伊(かみへい)酒造が立ち上げたブルワリーですが、2017年には3人の移住者によって遠野醸造が設立されています。

↑遠野醸造の設立メンバーのひとりであり、ホップとビールによるまちづくりの推進など様々な企画をしている田村淳一さん。

 

田村さんは日本産ホップの盛り上がりを感じつつも、遠野の要でもあるホップ栽培は課題も山積みだと言います。特に大きいハードルが収益構造。ホップにおける新規就農を希望する人はいても、土地も農機具もない状態から経験を積みホップ栽培だけで生計を立てるのは簡単ではありません。

 

そこで、観光を起点とした地域経済の活性化と応援者の増加をはかり、ふるさと納税による寄付などによってホップ生産者の補助制度や収益構造の改善に取り組んでいます。

↑遠野におけるホップ収穫の重要拠点、遠野市農協ホップ加工処理センター。2023年には遠野市が中心となって大規模改修が始まり、施設利用料を下げることで収益構造を変えるべく計画が進行しています。

 

遠野へ行ったら妖怪はもちろん人と羊でもホッピングを!

遠野が「ホップの里からビールの里へ」を掲げたのが2015年。翌年には、ビールの里構想における地域おこし協力隊制度の導入が開始し、そのなかで移住したメンバーにはユニークに活躍している人も。そのひとりが、怪談師やライターなど多才に活動する小田切大輝(オダギリダイキ)さんです。

↑怪談師のときはオダギリダイキとして活動する小田切大輝さん。地元の人から現在約150話もの遠野怪談を集め、その他含め300ほどの噺(はなし)をもっているとか。

 

山梨県出身の小田切さんは大学卒業後、国立劇場・新国立劇場での広報宣伝・舞台制作業務を経て2020年に遠野へ移住。地域おこし協力隊から「ビールの里プロジェクト」のメンバーとして着任し、上記田村さんの下で寄付金の制度設計や取り組みなどを担当していました。

 

小田切さんが遠野にやってきた理由は、もともとビールが大好きで、民俗芸能や怪談にも興味があったから。その3つが揃っている遠野に惹かれて移住し、現在は様々な手法でこの地の魅力を発信しています。

↑小田切さんへのインタビューを行った「遠野ふるさと村」。この日は施設のイベントで舞踊を披露していたとのこと。

 

冒頭で述べたように、遠野は民間伝承の里として有名です。妖怪奇譚も数多いほか日本有数といえるカッパ伝説の地でもあり、最後の目撃情報は半世紀前の1974年。有名スポット「カッパ淵」を訪れる人は年間6万人を超えるそうで、観光地としても人気です。

↑遠野には民話を語る「語り部」も多く存在し、カッパのエキスパートといえば“カッパおじさん”として有名な運萬治男さん。運よく「カッパ淵」で会うことができました。

 

そんな遠野はホップとビールでも盛り上がっていますが、グルメも見逃せません。特に、昔から有名なのがジンギスカンです。ジンギスカンは北海道のイメージが強いかもしれませんが、実は遠野でも古くからソウルフードとして親しまれており、ここならではの特徴も。

↑遠野ジンギスカンの元祖といわれる「ジンギスカンのあんべ」と人気を二分する名店「遠野食肉センター」。写真は遠野本店。

 

ひとつは、ブリキのバケツに固形燃料を入れてジンギスカン鍋を熱するスタイル。これは、昔から盛んに行われてきた地域の祭事などで、屋外でも気軽に食べられるよう考案されたのだとか。

↑「遠野食肉センター 遠野本店」にて。店内は無煙ロースターで焼くスタイルが基本ですが、屋外の席ではバケツジンギスカンも楽しめ、売店で肉を買うとバケツや鍋を貸し出すサービスも。

 

そしてもうひとつの特徴が、肉を漬け込んだ味付けジンギスカンではなく、焼き上げた肉を各店自家製のタレにつける食べ方。昨今首都圏で人気のジンギスカン店はこのスタイルが主流ですが、当初からこの手法で食べていたのが遠野なのです。

↑冷凍ではなくチルドで仕入れたラム(仔羊)肉は厚切りでジューシー。タレも絶品で、白米やビールとの相性も抜群です。

 

遠野でジンギスカンが親しまれるようになった背景には、かつて軍需羊毛自給のため、めん羊が農家で飼育されていたという歴史も関係しています。しかし現在、遠野における羊飼いはいなくなってしまい、そもそも日本における羊飼い自体が希少な存在となっています。

↑日本の羊飼いを応援している、都内の超人気ジンギスカン店といえば「羊SUNRISE」。写真は同店オーナーの関澤波留人さん。

 

日本で羊飼いが少なくなった理由はいくつかありますが、高度経済成長期に羊肉、羊毛ともに輸入自由化の品目に指定され、外国産が増えたことが一大要因に挙げられます。この話、何かの悲劇に似ていませんか? そう、ホップです。

 

国内の羊生産者に目を向けると、少ないなかで飼育を始めようとする動きも。岩手では遠野にこそいない(試験羊畜の取り組みはあり)ものの、近年では江刺や滝沢市などで羊畜産農家が誕生しています。そこには食のグローバル化のほか、羊肉の美味しさに気付く日本人が増えていること、そこから転じて羊飼いを志す人も増えているという背景があります。遠野もいつか、“妖怪の里から羊(よう)飼いの里へ”と願ってなりません。

↑遠野麦酒ZUMONAは「ひつじとホップ」という銘柄も発売。遠野ジンギスカンとのベストペアリングを目指した、爽やかな白ビールです。

 

失われかけた里の恵みに光を当て、酒と食のイーハトーブ(岩手県出身の偉人・宮沢賢治が思い描いた理想郷)を目指そうとするエネルギッシュな息吹にあふれる遠野。妖怪好きはもちろんのこと、ビールや羊肉ラヴァーの人も、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

低アルでやさしい発泡感が心地いい!「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング 缶」を8/27より新発売

メルシャンは、ぶどう本来の甘さが楽しめるアルコール度数3%のボトル缶スパークリングワイン「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング 缶(赤/白)」を8月27日より全国で新発売。

「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング 缶」は、ぶどう本来の甘さで多くのワインノンユーザーやワインライトユーザーからも好評な「甘熟ぶどうのおいしいワイン」ブランドから新たに発売する、低アルコールのボトル缶タイプのスパークリングワインです。

 

当商品は、ブランドのコンセプトである“ぶどう本来の甘さ”に、すっきり飲める“心地よい発泡感”を加え、飲みやすい味わいに仕上げています。

 

①中味について

・赤:ぶどう本来のジューシーな甘さが楽しめる、やさしい発泡感が心地よいスパークリングワイン。
・白:ぶどう本来のさわやかでフルーティな甘さが楽しめる、やさしい発泡感が心地よいスパークリングワイン。

 

②パッケージについて

・ぶどうの果実感を大きく表現することで、「おいしそう」と直感的に感じられるようなデザイン。
・品質感とスタイリッシュさが感じられる、ボトル缶を採用。

 

メーカー:キリンビール
商品名 :「甘熟ぶどうのおいしいワイン スパークリング(赤/白)」
アルコール度数: 3%
容量・容器: 290ml・ボトル缶
価格(税別): オープン価格

ビールがスイーツにも合う!?7皿×10種のペアリングをプロの解説付きで楽しめる贅沢な新クラフトビール体験が驚きの連続だった

キリンが手掛けるクラフトビール醸造所併設のレストラン「スプリングバレーブルワリー東京」が、2024年5月30日に全館リニューアルを果たした。1階は、エントリー層でも気軽に楽しめるビアパブに。そして2階は、落ち着いた空間でコースを楽しみながら様々なクラフトビール体験ができる空間に進化したのだ。

↑開業初の大幅リニューアルが実施された「スプリングバレーブルワリー東京」。「代官山駅」から徒歩4分、「恵比寿駅」から徒歩8分の場所にある

 

コース主体の2階では、パーティー向けのプランと、専属スタッフがコンシェルジュとなるプランが提供されているが、今回紹介するのはその後者。「ペアリングカウンターコース」を実体験し、全容を明らかにしたい。

 

ビール10種×7皿コースを解説付きでペアリング

「ペアリングカウンターコース」は、コの字型の専用シートで。ひとり1万5000円(税込)の完全予約制だ。店舗限定醸造ビールを含む計10種のクラフトビールを、7皿のコース料理に合わせてスタッフが提供する。

↑担当するのは、ビアコーディネイターの資格を持つプロフェッショナル。この日は2015年の開業当時から同店で働いている、副店長の大和 傑(すぐる)さんが担当

 

提供される料理は、食材の旬に合わせて年4回刷新。今回紹介する夏季メニューは6~8月のシーズナルとなり、9~11月は秋の味覚が登場するという。

 

ちなみにペアリングとは「フードペアリング」のことであり、料理とお酒の美味なる相乗効果を指す。ワインの世界ではマリアージュともいわれる。「スプリングバレー」ブランドでは以前からペアリングの醍醐味を訴求してきた。なぜなら、味わいが個性的かつ多様的なクラフトビールは、ペアリングに着目することでより楽しめるから。

↑1階のメニュー例(発表会用の試食プレート)。「磯のりと山椒の焼鳥ビスマルク」や、市場で商品にならなかった未利用魚を使う「本日の魚介マリネ 3種盛り」など、こちらでもビールとのペアリングをプッシュ

 

「ペアリングカウンターコース」は、この“哲学”をプロの視点から提案するプランといえるだろう。そのうえでのポイントが、コース料理もビールありきで考案されているところ。先に10種の“推しビール”と構成を決め、そこからリストを元にシェフが7皿をクリエイションするのだという。

↑「スプリングバレーブルワリー東京」の統括料理長、斉藤正博シェフ。初代統括料理長である大高英樹シェフの右腕として、長年クラフトビールのペアリングメニューを考案してきた

 

「よく“口内調味(こうないちょうみ)”といわれますが、ビールを飲み込む前に料理をじっくり味わうことで、よりペアリングの面白さがわかりやすくなります」と大和さん。ではどんなビールと料理が組み立てられているのか、一皿ずつ紹介していこう。

 

ビールが複雑な味を面白いハーモニーへと昇華する

まずは3杯のビールが登場。“初めの1杯、飲みやすい、低負荷”がテーマで、パッションフルーツやグレープフルーツのような果実味とアルコール度数4%のライトな「代官山セッションエール」、缶でもおなじみのまろやかなホワイトビール「シルクエール<白>」、あたたかみのある甘みと酸味が調和した「磯崎さんちの小田原みかん」がサーブされた。

↑左から、「代官山セッションエール」「シルクエール<白>」「磯崎さんちの小田原みかん」。なお、磯崎さんとはキリンホールディングスの磯崎功典会長のこと

 

スターターとなる先付は「空豆ポタージュと豆乳エスプーマ」。空豆のコク深い甘みにクリーミーなニュアンスが加わったポタージュは、ほっこりとした口どけと相まって絶品。皿にはドライ、焼き、蒸しと3種の調理で仕上げた空豆ものり、枝豆とは一風異なるリッチなビールペアリングに。

↑「空豆ポタージュと豆乳エスプーマ」。エスプーマとは、素材と亜酸化窒素ガスを混ぜた泡状ムースのこと(または、その調理機器)

 

2皿目は「たらば蟹と日向夏のサラダ仕立て 白インゲン豆のバニラピュレとキャビア添え」。サラダの野菜にはホワイトセロリが主に使われ、レモンベースのドレッシングとともに清々しい爽快感を演出する。

↑「たらば蟹と日向夏のサラダ仕立て 白インゲン豆のバニラピュレとキャビア添え」。バニラピュレを合わせると、どこかファンタジックな味わいになるのが面白い

 

ここでビールは次のテーマ“和食(海鮮など)とよく合う”に。注目は、同店でもこのコースでしか飲めないセゾン(ベルギー生まれの夏ビール。セゾン酵母由来のフルーティーな香りが美味)「特醸〜白麹和え〜」。さらに「ジャパンエール<香>」と、ゆず&山椒で日本ならではのホワイトビール(オレンジ&コリアンダーのベルジャンホワイトに対して)を目指した「デイドリーム」の計3種を味わう。

↑「特醸〜白麹和え〜」。白麹は爽やかなクエン酸を生成するのが特徴で、酒では焼酎で頻用されてきた。ビールで用いるのはなかなか珍しい

 

料理の3皿目は「炙り甘鯛と3種の香り 南高梅/バジル/新ごぼう」。塩を振ってねっとりさせた甘鯛を炙り、3種のプレゼンテーションで味付けを変え、3タイプのビールと組み合わせて多様なペアリング提案を試みている。

↑ソースによる味の変化だけではなく、南高梅には大葉やきぬさや、バジルにはビーツ、新ごぼうにはディルなど、あしらいも工夫されている

 

3種のビールは、どれも和風な味わいを狙って造られているだけあって、食材の繊細なタッチやうまみと調和する。そして4皿目は、「グリーンアスパラガスとパンチェッタベジョータ 鵠沼魚醤のブールノワゼット」。イベリコベジョータのバラ肉塩漬けや、焦がしバターで香り付けした和風フレンチである。

↑「グリーンアスパラガスとパンチェッタベジョータ 鵠沼魚醤のブールノワゼット」。クミンを用いたエスニックオイルも、香り高いアクセントに

 

味は青みをはらんだアスパラのうまみにパンチェッタの甘みが加わり、贅沢なふくよかさ。そこにエスニックオイルを合わせると、ガラリとオリエンタルな表情に。この複雑さを面白いハーモニーへと昇華するのがビールだ。特に「特醸〜白麹和え〜」のスパイシーな果実味は、食材とソースの個性を得意げにまとめ上げる懐の広さを感じられた。

 

メインから締めまでもビールによる驚きと発見が連続

料理はいよいよメインディッシュに。その前に登場した3種のビールは“メイン(肉など)に負けない力強さ”がテーマ。「豊潤<496>」「ジャズベリー」「ジューシーホップ」がサーブされた。

↑左から、「豊潤<496>」「ジャズベリー」「ジューシーホップ」

 

缶商品でもおなじみの「豊潤<496>」は、麦のうまみとホップの上品な香りが特徴。「ジャズベリー」は、ラズベリーの甘やかな香りと酸味がホップの果実味と調和した個性的な銘柄である。

 

そして「ジューシーホップ」は、昨今のクラフトビールで人気のビアスタイルHAZY IPAを思わせる、トロピカル調の風味とエネルギッシュな苦み、濁りのあるスムースな口当たりが魅力。合わせる5皿目は、メインにふさわしい肉料理が登場した。

↑メインの「岩手短角牛のみりんマリネ ペドロヒメネスとみょうが麦みそ」。ペドロヒメネスとは、甘く濃厚なシェリー酒のこと(または、その醸造用ぶどう品種)

日本短角種(和牛品種のひとつ)の名門ブランド「いわて短角和牛」は、高い希少性とうまみ豊かな赤身肉が特徴。グリルする前にマリネされているためよりジューシーかつしっとりした食感で、かむごとに広がる肉のおいしい多幸感もひとしお。

↑付け合わせの野菜グリルや、パートブリック(パリパリとした丸型クレープ状の生地)、ソース類も見事なアクセントに

 

ステーキが、ソースの組み合わせで和風にも洋風にも味が変化するように、合わせるビールも感じ方は三種三様。「豊潤<496>」には香ばしいパートブリックもよく合い、「ジャズベリー」のキュートな果実味は肉の甘みと調和。また、みょうが麦みそはそのままでもビールのアテになる魔性のおいしさを秘めていた。

↑締めでお目見えした6皿目。「雲丹とグリュイエルチーズの焼きリゾット コンソメとトリュフ」

焼きリゾットはジャポニカ米を使っていることもあり、洋風おにぎり茶漬けのような遊び心を感じる一品。チーズのクリーミーなタッチが米と調和し、焼かれた部分は香ばしさを演出。うにの贅沢で力強いうまみはチーズの濃厚なコクとマッチし、ビーフコンソメのふくよかな肉のダシ感が全体をしっかり包み込む。トリュフの香りがさらに贅沢感を醸し出し、ビールとの調和もよりリッチに。

 

そしてラストのビールは、“締めの1杯、甘いデザートなどと調和する”をテーマに、昨冬缶でも限定発売された「アフターダーク」。7皿目の「黒胡麻ムースぎゅうひ包み 黒糖とビターチョコレート」とともに提供されました。

↑「アフターダーク」(右)と「黒胡麻ムースぎゅうひ包み 黒糖とビターチョコレート」(左)

 

「アフターダーク」はラクトース(乳糖)とロースト麦芽を活用した黒ビールで、エレガントな甘みや酸味と重厚な香ばしさが、エスプレッソラテを思わせるおいしさ。もちもち、ほわんとした食感のスイーツはねっとりした口どけと甘さが絶品で、その味わいをコーヒーのようなビールが新感覚のデザートタイムとして体感させてくれる。

 

なお個人的な「アフターダーク」との推しペアリングに、オープン時から「スプリングバレーブルワリー」で人気の「特製焼きチョコレートケーキ」がある。こちらはグランドメニューなので、昼夜問わずぜひ1階でお試しを。

↑以前取材した際の「特製焼きチョコレートケーキ」と「アフターダーク」。フレークソルトがチョコレートの甘さを引き立てる

そんな同店は、2015年の開業から全店の累計来場者が今年6月に200万人を突破。そのお祝いと感謝を伝える目的で、7月12日まで“ENJOY! CRAFT 夏”企画が開催されている。内容は、レギュラーサイズ(350ml)の「豊潤<496>」を通常価格の半額で提供し、さらに、インスタグラムをフォローするとオリジナルステッカーを1枚プレゼントするというもの。「スプリングバレーブルワリー」の東京1階と、京都でも開催されるのでぜひこの機会に。

↑「スプリングバレーブルワリー京都」。「四条駅」から徒歩7分、「京都河原町駅」から徒歩5分の場所にある

「スプリングバレーブルワリー」は来春で誕生10年。その間、日本でもクラフトビールは徐々に広まり、専門店やブルーパブ(醸造所併設型レストラン)も珍しくなくなった。とはいえ、今回紹介した「ペアリングカウンターコース」のようなプランを提供している店はほぼないといえるだろう。ビール好きの人は、ぜひ体験してみてはいかが!?

 

【SHOP DATA】

SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)

住所:東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山

営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)※テラス席は22:00まで営業(冬期をのぞく)

休業日:不定休

アクセス:東急東横線「代官山駅」北口徒歩4分、JRほか「恵比寿駅」西口徒歩8分

アメリカンなクラフトビールを自宅でも! 7月16日から「ブルックリン パルプアートヘイジーIPA」が全国発売

キリンビールは、米国の代表的なクラフトビールメーカーであるブルックリン・ ブルワリーの「ブルックリン パルプアートヘイジーIPA」を、7月16日からコンビニエンスストアおよび「Tap Marché(タップ・マルシェ)」限定で発売します。アルコール度数は6.5%、価格はオープンとなっています。

 

ブルックリン・ブルワリーは、1988年にブルックリンで創業したアメリカを代表するクラフトブルワリーです。「ブルックリンラガー」をはじめ、最後の一滴までおいしいクラフトビールにこだわり続ける同ブルワリーのビールは、現在では世界30か国以上で愛されています。

 

今回発売されるブルックリンパルプアートヘイジーIPAは、「ポップ・アートのように誰もが楽しめること」をコンセプトに開発され、その思いはカラフルなパッケージでも表現されています。

 

日本では、日本橋の兜町にある「ブルックリン・ブルワリー」のフラッグシップ店「B by The Brooklyn Brewery」でのみ提供されていましたが、好評につき全国発売に至ったそうです。

 

中味はトロピカルフルーツ、パイナップル、マンゴーのような香りと心地よい苦味が特徴です。ピザのような、爽やかさと濃厚な味わいが両立している食事とのペアリングがおすすめとのこと。アメリカ産のクラフトビールは、やはりジャンキー寄りなこってり料理に合わせたいところです!

みずみずしさを感じて!「キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご」が新発売

キリンビールは、「キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご(期間限定/セブン&アイ限定)」を、7月2日(火)より全国のセブン&アイグループ各店舗(5月末現在約2万2000店舗)にて販売します。価格は350ml缶で160円(税別)、500ml缶で218円(税別)。

※ 一部、店舗により取り扱いが無い場合があります

今回発売する「キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご(期間限定/セブン&アイ限定)」は長野県産りんごを搾汁後に、余分な熱をかけずに凍結して運び、解凍したストレート果汁を使用しています。おいしさを封じ込めたまま運ぶことで、香りや風味が損なわれにくく、長野県産りんごのみずみずしいおいしさを楽しめます。

 

■商品概要

メーカー:キリンビール
商品名:キリン 氷結 Farmers’ Taste 長野県産ふじりんご(期間限定/セブン&アイ限定)
販売価格:350ml缶=160円(税別)、500ml缶=218円(税別)
販売地域:全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨーク、ヨークベニマルなどセブン&アイグループ各店舗(5月末現在約2万2000店舗)

 

ビアガーデンに異変?GetNavi web編集長が知った今の時代の当たり前の選択肢とは

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「夏の親睦会はビールでしょ!」と、GetNavi webの山田佑樹編集長が編集部員を連れて向かったのは、ロケーションもナイスな「森のビアガーデン」。「とりあえずビール!」のつもりが、そこかしこにある文字が……?

↑訪れたのは明治神宮外苑「森のビアガーデン」。「バーベキュー飲み食べ放題」に今年初のアンガス牛と厚切りベーコンが盛り込まれたほか、ラム肉を楽しめるのもポイント。

 

ビアガーデンで起こっている異変とは?

↑ビアガーデンといえば、ビールにバーベキューが黄金の組み合わせ。そんな中、ある変化が……。

 

日ごろのねぎらいと親睦を兼ねて明治神宮外苑の「森のビアガーデン」へ。会場には想像以上に20~30代の女性も多く、幅広い年齢層がビールを楽しんでいる!

 

そんな中、気づいたのは「糖質ゼロ、はじめました。」という告知が会場のあちこちにあること。実際、周りを見渡してみると、多くのお客さんが糖質ゼロビールを飲んでいる。糖質ゼロビールって、高めの年齢層の人が楽しんでいるイメージでしたが、これは意外! トレンド情報を世にお届けする身として、糖質ゼロビールの人気は知っていましたが、まさかビアガーデンにまで浸透しているとは……

 

そもそもビアガーデンの主役と言えばビール。絶対的なおいしさが求められる場であり、そこで糖質ゼロビールが推されているということは、味わいにも自信ありということ……!?

↑ビールと食とコミュニケーションを楽しむ人々。年齢層は20代とおぼしき若者からベテラン勢まで、意外に幅広い。

 

なにはともあれ、この糖質ゼロビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を私も飲んでみることに。ただし飲む前に一瞬脳裏をよぎったのは、「これって本当に糖質ゼロなんですか?」という疑問。というのも、ビールの色がしっかり濃いんです。「森のビアガーデン」のスタッフさんに聞いたところ「間違いありません」とのことで、この時点で糖質ゼロビールの進化を再認識。

 

糖質ゼロって、糖質が低い分ビールの液色もライトだと思っていましたが、そんなことないんですね。でも液色は変わらなくても、味のほうはやっぱりライトなんじゃないの……?

ひと口飲んでみてさらにビックリ。うまみやコクがしっかりしていて、ビター感や爽快なのどごしも抜群。スゴくウマいじゃないですか!

 

“今の時代の当たり前の選択肢”の正体について

個人的には想像以上のおいしさを実感したものの、実際のビアガーデンではどのような評価を得ているの? 森のビアガーデンのスタッフさんに聞いてみました。

↑「森のビアガーデン」支配人を務める、ロイヤルフードサービスの吉原雄一さん。

 

「今年はよりハイクオリティなおいしさと、ビールとの多彩なフードペアリングをテーマのひとつに掲げ、選択肢を広げたいという思いから『一番搾り 糖質ゼロ』を新採用させていただきました。私自身も、味も泡立ちも通常の一番搾りと遜色ないと率直に感じており、そこに糖質ゼロも相まってお客様の魅力的な価値になると確信しています」

 

私のような感想を抱く人はかなりいるというわけですね。そりゃあ、これだけ十分なおいしさであれば、糖質ゼロを選ぶ人も多いでしょう。お客さんを観察すると、積極的に「一番搾り 糖質ゼロ」を選んでいますが、実際の反響は?

 

「当店でビールは全8種提供しておりますが、やはり人気だと実感しています。その理由はおいしさと糖質ゼロの両立に加え、ブルーを基調とした缶の色が涼しさを演出する効果もあるのかなと思います」

↑「森のビアガーデン」では、「一番搾り 糖質ゼロ」の缶を特設ブースで冷やし、店員さんが提供(7月31日まで提供予定)。キンキンに冷えた缶からそのままでもジョッキに注いでも、環境の効果もあいまっておいしさは格別でしょう。

 

「森のビアガーデン」に来てみて、想像以上に女子会が多く開催されている様子にも驚かされました。それに、若い女性にも糖質ゼロビールは人気なんですね!

 

「おいしさ以外の、パフォーマンス的な付加価値を求めていらっしゃると感じます。また、当店は様々なビールを自由におかわりできますから、飲み比べてご自身の好きな銘柄を探す楽しみも味わっているのかなと。この点においても、時代の多様化を私自身も感じています」

 

なるほど! 「一番搾り 糖質ゼロ」は多様化の時代にもマッチしたビールということですね。それに糖質ゼロビールは、ガマンや妥協をして飲むものではなく、今の時代に合った1つの選択肢になったのです。おいしいという理由で飲んでいるビールが、結果的に糖質ゼロだったらスゴくイイですよね。気分や食事に合わせて楽しむ、今の時代の当たり前の選択肢。それが「一番搾り 糖質ゼロ」なのです。

 

3つの変化によって糖質ゼロは“賢い選択”に!

ここまで「一番搾り 糖質ゼロ」が市民権を得ている理由はなぜなのか、自分なりに考えてみました。そこには3つの変化があると考えます。

 

1つめは、生活者意識の変化。転換点のひとつは、コロナ禍にあったといえるでしょう。世の中が便利になる一方で情報化が進むなどし、少なからず現代人はストレスを感じるようになったといわれます。そこに、コロナ禍という予期せぬパンデミックが起こりました。こうしたなかで、自分に心地よいものを選択したいと願う人は少なくないはずです。内閣府の調査においても、全世代においてコロナ禍の2022年よりもコロナ明けの2023年のほうが、Well-being(心身と、社会的にも満たされた状態)への関心が上昇。自身の心と体への関心の高まりがうかがえます。

 

2つめは、消費行動の変化。三省堂「今年の新語2022」で「タイパ(タイムパフォーマンス)」が大賞に選ばれるなど、様々なシーンで成果やパフォーマンスに注目する機運が高まっています。食においても、おいしさはもちろんのこと、同時に複数の価値や利益を追求するニーズが顕著に。同時に、パフォーマンスに優れたモノを選択することが賢いとされる時代だといえます。

 

3つめは、糖質ゼロビールそのものの変化。キリンが缶商品として国内初の糖質ゼロビール「一番搾り 糖質ゼロ」を2020年に生み出してからも、日進月歩で技術革新は進んでいます。進化を遂げるなかでおいしさが再評価され、糖質ゼロビールにネガティブな印象を持つ消費者はどんどん少数派に。本稿における私の糖質ゼロビール体験も、この進化によるおいしさがあってこそというわけです。

「一番搾り 糖質ゼロ」は、「キリン一番搾り生ビール」と同じ「デコクション製法」を採用することでコクと飲みごたえが向上。また、ホップを発酵中に漬け込むことで、香りがより華やかに。加えて、発酵条件の調整によって酸味や雑味が抑制され、さらに飲みやすいクリアな味へ進化した。

 

上記で挙げた、「心身平常欲求の拡大」「パフォーマンス追求」「糖質ゼロ技術の革新」。これら3つの変化により、糖質ゼロビールが“いまの時代に最適な賢い選択”になった。私はそう考えています。

 

今日は「一番搾り 糖質ゼロ」で乾杯!

長々と思案を巡らせてしまいましたが、とどのつまり、求められる時代にマッチしたビールこそが「一番搾り 糖質ゼロ」。今日は、“おいしい糖質ゼロ”でスマートに乾杯しましょうか!

 

キリンビール
キリン一番搾り 糖質ゼロ

国内初(※1)の糖質ゼロ(※2)ビールとして2020年10月にデビューし、2024年春に最新版へとリニュ―アル。コクや飲みごたえが強化するとともに、爽やかで華やかな香りもアップ。一方で酸味と雑味が抑制され、飲みやすさが向上したという。

※1:ビールで糖質ゼロを実現した国内初めての缶商品(Mintel GNPDを用いたキリンビール社調べ)
※2:食品表示基準による

 

 

写真/村田 卓 執筆/中山秀明

一番搾りとどう違う? キリンビール「晴れ風」の“飲みやすい”“新しい”味は…中華そばとかけて“塩ラーメン”と解く!

2024年4月2日に新発売の「キリンビール 晴れ風」が、発売直後は一時品薄になったほど売れています。味の特徴は、プレスリリースによると“「ビールとしてのうまみや飲みごたえ」がありながら「飲みやすい」、新しいおいしさ”とのこと。

 

とはいえ、「キリン一番搾り生ビール」をはじめとする国民的ビールはどれも、飲みやすいから万人受けしているはずでは? それにぶっちゃけ、同社の「一番搾り」がライバルになってしまうのでは……?

 

↑実に17年ぶりの、キリンのスタンダードビール「キリンビール 晴れ風」はコンビニで税込224円(350ml缶/筆者調べ)。500ml缶も用意されている。

 

そこで、より具体的な味の特徴を開発者にインタビュー。独特な商品名やデザインの秘密なども聞きました。

 

トレンドの逆を狙った“引き算”の繊細なビール

スタンダードビールのなかで新しさを出すことがゴールのひとつで、究極の飲みやすさに振り切ったビールをつくりたいという狙いが開発当初からありました」

 

と語るのは、キリンビールのマーケティング部商品開発研究所、中味開発グループの東橋鴻介(とうはしこうすけ)さん。コンセプトはスタート地点から大きく変わることなく、どのように味を具現化していくかに苦心したと話します。

 

↑東橋さんは2018年入社。過去に「スプリングバレー豊潤<496>」や「のどごし<生>」などビール類を担当。ソムリエ資格も持つ。

 

そう、特に今回聞きたかったのは、その“新しさ”や飲みやすさ”について。具体的には、どんな味わいを指すのでしょうか?

 

「例えば、飲み疲れないとか飲み飽きないといった、おかわりしたくなる味わい。また、単体はもちろん、食事と合わせても寄り添ってくれるおいしさ。様々な飲みやすさがあると思いますが、それらをとことん追求したのが晴れ風です」(東橋さん)

 

そのうえで着目したのが消費者の声。同社が「ビールを家庭で飲まない理由」を調査したところ、「味が好きではない」「苦味がありそう」といった味覚面が上位だったそう。そこで、雑味や不快な苦みを打ち消す製法を確立し、クリアな旨みや心地良い爽快感を付与。また、仕込みと発酵工程の工夫により、過度な酸味を抑えたスムースな口当たりを実現したといいます。

 

↑特徴的な素材が、ホップの半分以上に使っている日本産(具体的には秋田、岩手、山形)品種「IBUKI」。もともとキリンが開発したホップであり、同社でなければできない量を使っているとか。

 

「麦芽の甘みやホップの苦みと香り、余韻の刺激といったビールの代表的な魅力をあえて目立たせず、それでいて、各味覚のバランスを調和させているのがポイントですね。これはある種ビールのトレンドと逆行した引き算の中味設計であり、つまり新しいといえるのではないかと思います」(東橋さん)

 

1stサンプルは、「昔のビールのコピーでダメだ!」と無念の却下

なるほど。例えば一番搾りは麦汁の甘みや旨みを感じさせてくれるビールですが、そういったわかりやすい魅力をあえて打ち出さないのが晴れ風ということですね。でも、飲んでみると味が薄いわけではなく、むしろ満足感は高く、すごくビールらしい正統派のおいしさだと実感します。

 

↑晴れ風と一番搾りは、ともに麦芽100%でアルコール度数も同じ5%。ただ、味の方向性が異なるため、完全なライバルにはならないといえるかもしれない。

 

晴れ風は味の骨格がしっかりしていながら、全体的には繊細でやさしい味わい。でも正直、わかりやすい特徴を打ち消しているぶん、魅力を表現しにくいおいしさだとも思います。苦労もたくさんあったのではないでしょうか?

 

「はい。ひとつは、新しさの表現が難しかったです。弊社には数多くの知見がありますから、開発途中のサンプルは飲みやすい味わいになったとしても、どこか過去の製品と似通った味になってしまうというフェーズがありました」(東橋さん)

 

その味はキリンビールの“味の番人”である、マスターブリュワーの田山智広さん曰く「開発初期の試作品を初めて試飲した際には『あぁ、昔のビールのコピーだな。これはダメだ』と思ったこともありました」とのこと。

 

↑晴れ風のお披露目イベントに登壇した、田山さん(左)と東橋さん(右)。

 

中華そばで例えるなら「塩ラーメン」のようなビール

しかし、トライアンドエラーを繰り返すなかで、目指す味へのヒントを発見。例えば、ホップを使うタイミングや組み合わせを考えるなど、過去には採用しなかった製法にトライできたと言います。

 

「ほかに苦労したのは、工場におけるレシピの正確な再現ですね。研究室レベルの少量でつくるのと、工場で量産化するのでは、難しさが全然違います。晴れ風の繊細なバランスは少しでもズレが出ると本来のおいしさが生かされないので、工場とのチームワークにおいても綿密なディスカッションを重ねました」(東橋さん)

 

この話を聞いたとき、筆者の脳裏に浮かんだのは、塩ラーメンの味作りを語る職人さんの熱弁です。塩は、発酵によって旨みが豊かになる醤油や味噌よりも繊細な調味料。だからダシの素材選びや作り方がより重要であり、ごまかしが利かない。ヘタな人が作るとすぐバレる。そのぶん、腕の見せ所でもあるという旨です。

 

↑塩ラーメンの例え話に、「近しい部分はあるかもしれませんね」と笑う東橋さん。

 

では、味以外のブランディングについて。まず「キリンビール 晴れ風」という、ある種ポエティックな名称はどのような意図で決めたのでしょうか?

 

「まず、お客様にも世の中的にも、いい風を吹かせたいという思いがありました。また、事前の消費者アンケートでも『新規性が高く興味を持つ大きなフックになる』ですとか、『明るく爽やかなイメージがあり、気分よく飲めそう』など評価いただける声が多く、最終的に決めたという流れですね」(東橋さん)

 

田山さんは「晴れ風を手に取ったお客様に一番伝えたいことは、『考えなくていい、感じてほしい』ということです。このビールののどごしや香りだけでなく、音色や佇まいや口触り、あらゆる感覚を開放して楽しんでほしいです」とも語っていました。

 

↑筆者が過去の取材で田山さんからたびたび聞いたのが、「ビールづくりはメイキングではなくブリューイング。工業製品ではなく芸術品。アートなんです!」というアツい話だ。

 

晴れ風をあえて「一番搾り」「淡麗」「のどごし」のように味や製法をイメージするネーミングにしなかったのは、『考えなくていい、感じてほしい』という思いがあるからではないか、と筆者は考えました。世界的にも有名なブルース・リーの「Don’t think. Feel!(考えるな。感じろ!)」にも通じるわけですが、東橋さん、いかがでしょうか?

 

「そうですね。田山だけで決めるわけではありませんが、キリンの醸造哲学には『生への畏敬』『Brewingの精神』『五感の重視』の3原則がありますから、その理念が晴れ風にもしっかり反映されていると思います。それに味わい的にも晴れ風は、飲んでいただくことで魅力を実感できるビールですから」(東橋さん)

 

青緑色は缶ビールの最新トレンドカラー!

そしてもうひとつ、ブランディングで気になるのが、印象的な青緑色のパッケージ。近年、メジャーなビール類ブランドでは青や緑を積極的に使ったパッケージデザインが増えているといえるでしょう。

 

↑パッケージのQRコードも特徴。こちらは、売り上げの一部を活用して、桜や花火といった日本の風物詩を支援する「晴れ風アクション」専用サイトの入口となっている。

 

キリンの商品では、ノンアルコールの「キリン グリーンズフリー」が2022年に全面が緑系のカラーリングに刷新したことでも話題になりましたし、クラフトビールの「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」でも、鮮やかな青緑系の色が採用されています。晴れ風にはどういった意図があるのでしょうか?

 

↑東橋さんの後ろの棚には「キリン グリーンズフリー」や「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」も。

 

「ひとつはやはり、新しさですね。特に晴れ風はビッグネームが並ぶスタンダードビールのカテゴリーですから、お店などの売り場で並んだ際に目立つ存在でありたいという狙いがあります。なお、採用している色はターコイズブルーで、私たちとしては『晴れ風ブルー』と呼んでいます」(東橋さん)

 

ビールのパッケージカラーが青緑系というパブリックイメージは、ある意味新定番として認識されているともいえます。というのも、先日筆者が渋谷駅構内を歩いていたときに見た「渋谷スクランブルスクエア」の広告で、青緑色の缶ビールを持つイラストが描かれていたから。

 

↑渋谷駅の通路にて。缶ビールの色に注目!

 

冒頭で「一時品薄になったほど売れています」と触れましたが、事実晴れ風は発売約1か月で、キリンの過去15年のビール類新商品で最大の売り上げを達成。また、年間販売目標の4割を超える200万ケースを突破したとか。

 

ロケットスタートを切った晴れ風ですが、この旋風はどこまで強く吹くのでしょうか。夏はこれから、ますます目が離せません!

「キリン一番搾り 糖質ゼロ」をリニューアル!~3つの製法変更により、飲みごたえ・飲みやすさを向上~

キリンビールは、国内で初めて(※1)ビールカテゴリーで「糖質ゼロ(※2)」を実現した「キリン一番搾り 糖質ゼロ(以下、「一番搾り 糖質ゼロ」)」を、中味・パッケージともに4月製造品より順次リニューアル。

※1 ビールで糖質ゼロを実現した国内で初めての缶商品(Mintel GNPDを用いた当社調べ)
※2 食品表示基準による

 

今回のリニューアルでは、製造過程における3つの製法を変更することで、飲みごたえと飲みやすさを向上させている。

 

1つ目は、「デコクション製法」の採用。ビールらしいコクや飲みごたえを付与する製法で、「キリン一番搾り生ビール」にも採用されている。2つ目は、ホップ添加方法の変更。ホップを発酵中に漬け込むことで、爽やかで華やかな香りを増し、よりビールらしい香味を強化。3つ目は、発酵条件の調整。発酵条件を見直し、豊かな発酵由来の香りを増すことで、酸味や雑味を抑えた。

 

また、パッケージは、聖獣やKIRIN BEER帯、濃紺×金色の印象を高めることで、お客様がビールに求める品質感を強化している。

 

●中味について

①「一番搾り」と同じ「デコクション製法」を採用し、コクや飲みごたえを強化。

②ホップを発酵中に漬け込むことで、爽やかで華やかな香りを増し、よりビールらしい香味を強化。

③発酵条件の調整によって豊かな発酵由来の香りを増し、酸味や雑味を抑え、飲みやすさを向上。

 

●パッケージについて

聖獣やKIRIN BEER帯を中心に配し、しずくを金色にすることで、より濃紺×金色の印象を高め、品質感を強化。

 

メーカー:キリンビール
商品名:キリン一番搾り 糖質ゼロ」
価格:オープン価格

 

「ベランダで飲みたい」Snow Man目黒蓮、今田美桜、天海祐希、内村光良がキリンビール新CM! 守りたいのは“ファンと会えるライブ”

キリンビールは、17年ぶりにスタンダードビールの新ブランド「キリンビール 晴れ風(以下、晴れ風)」(350ml缶、500ml缶)を4月2日(火)から全国で発売。3月26日(火)に開催した新ビールブランド発表会に、同CMに出演するお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良さん、俳優の天海祐希さん、今田美桜さん、Snow Manの目黒蓮さんが登壇しました。

↑左から今田美桜さん、内村光良さん、天海祐希さん、目黒蓮さん

 

【キリンビール発表会での内村さん、天海さん、今田さん、目黒さん(画像をタップすると閲覧できます)】

 

17年ぶりの新ブランドに大盛り上がり

↑内村光良さん

 

内村さんは登壇すると「すごい人数ですね! このような人数の前に立つのは紅白以来でございます!」と関係者やメディアの数に圧倒されたご様子。「我々、商品名を言うのを我慢してましたからね。家族にも一切言っていません。やっと堂々と言えます!」と17年ぶりの新ブランド晴れ風に言及し、「先日電車に乗ったのですが、ドアが開いたら私がいたんです。反対側見たら、目黒蓮がいたんです。横見たら美桜ちゃんも天海さんも」と街中に貼られた4人の巨大ポスターに遭遇していたことを報告しました。

 

続いて目黒さんも「渋谷を車で通ったときに、みんないました(笑)」とポスターとの遭遇を明かし、笑顔を見せます。

↑東京・大阪・名古屋には期間限定で巨大ビール缶も


気になる晴れ風のお味は……?

↑目黒蓮さん

 

CMがお披露目されると、内村さんと今田さんのビールを飲んだ感想が「ふわぁっ」などすべて擬態語だったためか会場からは笑い声が。内村さんは「ふわぁって、本当にそういう感じなの! 美桜ちゃんも言ってた!」とフォローし、今田さんも「なんて表したらいいかわからなくて、擬態で表してしまいました(笑)。作った方のフレッシュさが、晴れ風に乗っているのかなと」とコメント。

 

すると天海さんは「私たちは言葉にしようと頑張ったのにね~」と目黒さんに声をかけ、目黒さんは「わかります」と笑顔で天海さんに同調しました。

 

ビールを飲んだ感想として、目黒さんは「美味しかったですね。僕は“キレの余韻”を楽しむのが好きで、あたたかくなったらベランダで風を感じて飲んだり、お花見で飲んだりしたいなと思いました。CM撮影では、喉がカラカラの状態で飲ませていただいたので、お仕事なのを忘れてしまってリアルな表情が映っています」と、晴れ風を楽しんだことを報告。

 

またCMで目黒さんの寄りのシーンが多いことが話題になると、「僕も多いなと思いました」と目黒さん自身は照れ笑い。天海さんは「見たいんですよ! この美しい顔を!」と力説し、内村さんは「私は引きが多いような気がしています」と笑いを誘いました。

 

「未来に向けて守りたいものは?」

 

キリンビールは、晴れ風の売上の一部を活用してお花見や花火など「日本の風物詩」を守る活動「晴れ風ACTION」を実施します。そんな晴れ風ACTIONにちなんで「未来に向けて守りたいものは?」という質問に、フリップで答えた4人。

 

目黒さんは「人が直接顔を合わせて喜びを共有する文化」と答え、「僕の場合、ライブやコンサートで直接顔を合わせて喜びを感じ合えるのがすごく素敵なことだと思っています。SNSが盛んな時代、便利ではありますが、直接顔を合わせることを大事にしたいです。晴れ風が誰かに喜びを与えて、それを共有し合うような、そんな素敵な体験をしたいです」とSnow Manの活動に言及しながら回答。

 

今田さんはフリップに「お手紙」と記し、「メールでやり取りが簡単にできる時代なので、手紙を書く機会は少なくなりましたが、やはり手紙は思いや温もりをすごく感じます。 なくなってほしくないな。かわいい便箋と封筒を選ぶのも楽しいですし、そこから思いを伝えることが始まっているのが好きです。『もう読んだかな』というワクワク感もうれしいですよね」と伝えます。

 

天海さんは「人としての思い遣り」と掲げ、「何かを作るお仕事の中でも『誰かのために』という思いが必ずあるので、変わらずに持っていたいなと思います。ドラマ、映画、舞台、見にきてくださる人のため、仲間のため、晴れ風も飲んでくださる皆様のため、そんな思いを忘れずに大事にしていきたいと思います」と回答。

 

内村さんは「写真・映像」とし、「昨日、うちの子がUSJに行ったんですよ。それで昔、USJに行ったときの家族写真を見てみたら『なんてちっちゃいんだ』と涙が出てきました(笑)。あの頃は良かった、いや、もちろん今もいいんですけどね! 」と、パパの顔に。「瞬時に思い出が蘇えるので、アルバムを残していけたらなと。今は動画もあって豊かになりました。私が赤ちゃんの時は8ミリフィルムの白黒でしたから(笑)」と伝えると、今田さんも「両親が撮ってくれたものを見返すことがあります、カラーですけど」とお茶目に同調しました。

 

天海さんも「皆さん、根本的には同じですね」と賛同し、目黒さんは「気持ちだな、心だなと思いました。春に桜があるのは当たり前のように感じで過ごしちゃっていますが、どんな思いで植えて咲かせているのかを考えさせられます。晴れ風を作った方の思いも感じられるような人でありたいです」と、頷きました。

 

4人から晴れ風を勧めるメッセージ

最後に4人から、晴れ風をオススメするメッセージが。

 

目黒さんは真剣な表情で「皆さん聞いてください! 本当に、美味しいんです」と静かに語り、「この気持ちをどう表して皆さんに伝えればいいのか、言葉をすごく探しちゃいます。早く皆さんに飲んでいただきたいです。晴れ風のきれいな色で冷蔵庫がいっぱいになっている景色を見たい、喜びを皆さんと共有したいな」とコメント。さらに「本当に美味しいので! 本当にお願いします」と強く念押ししました。

 

今田さんは「数日後には皆さんが飲んでいるのだなと、想像するとワクワクします。疲れた後で、大切な人と楽しい時間を過ごしていただきたいです。QRコードを読み込んでいただいて、桜に1票をお願いします!」と晴れ風ACTIONも勧め、天海さんは「人生良いことばかりではないかもしれませんが、晴れ風でいろんなことを吹っ飛ばして、また次の日を過ごしていただけたら。晴れ風には、それくらいのパワーがあります。お天気のいい日には、お昼からいっちゃってください!」とパワフルにコメント。

 

内村さんは「『一番搾り』が発表された時、『一番搾りってなんだろう』と思いました。この『晴れ風』も浸透していくのが楽しみで仕方ないです。桜も、晴れ風の発売に合わせて開花を待ってくれてるんじゃないかなと。満開のころに、発売になるんじゃないかなと!」と声高らかにコメントし、「晴れ風のCMを見に、また電車に乗りたいと思います」と締めくくりました。

 

【商品概要】

商品名:キリンビール 晴れ風
品目:ビール
容器容量:缶350ml、缶500ml
価格:オープン価格
度数:5%
発売日:2024年4月2日(火)
発売地区:全国

クラフトビールの魅力を多くの人に「SPRING VALLEY」ブランドをリニューアル

キリンビールは、クラフトビールブランドの「SPRING VALLEY」を3月12日にリニューアル。

 

クラフトビールとの接点を拡大

「SPRING VALLEY 豊潤<496>」は中味をリニューアル。ホップの添加タイミングを複数回に分けることで、各々のホップが持つ豊かな香り・質の良い苦味を最大限に引き出し、豊潤さを維持しながらも飲みやすさをさらに高め、最後まで心地よく飲める味わいに進化しました。

 

また、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」「SPRING VALLEY シルクエール<白>」「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」のパッケージも刷新。「おいしさ」「品質感」のイメージは維持しながら、クラフトビールを飲んだことがない人にも「親しみやすさ」を感じてもらえるデザインに。

 

■メーカー:キリンビール

■商品名: ①「SPRING VALLEY 豊潤<496>」/②「SPRING VALLEY シルクエール<白>」/③「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

■発売日:2024年3月12日

■希望小売価格:350ml缶・242円(税別)、500ml缶・321円(税別)

“生ホップ”の商品化で世界を驚かせた! 日本ビールの立役者“ホップ博士”が語るビールとホップと遠野の物語

キリンのクラフトビール「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、ブランド3本目の柱となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」が、10月24日に全国発売されました。特徴のひとつは、同社が品種開発した2種の日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」と「IBUKI(イブキ)」を一部使用していること。

 

GetNavi webは今回、この立役者となる重要人物にインタビューする機会に恵まれました。

↑「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。希望小売価格は、350ml缶が242円、500ml缶が321円(ともに税抜)

 

長年、この2種をはじめとするホップの研究に心血を注ぎ、日本を代表するホップ博士として有名な、同社OBの村上敦司(むらかみあつし)さんです。第一線は退いたものの、村上さんはいまもキリンホールディングス飲料未来研究所の技術アドバイザーとしてホップ業界に携わり、週末はジャズ喫茶「BrewNote遠野」のマスターとして充実した日々を過ごしています。

↑村上敦司さん。手にしているのは、2000年に「ホップの品質改良と品種分化に関する育種学的基礎研究」で農学博士号を取得した際の論文

 

ビールにおけるホップの存在感が年々高まるなか、今回は「BrewNote遠野」を訪れ、村上さんにインタビュー。なぜ近年ホップが注目されているのか、村上さんの名を冠した「ムラカミセブン」や「イブキ」はどのように生まれたのか、日本におけるホップの歴史などについて伺いました。

 

ビールの多様化がホップへの熱狂を生み出した

村上さんは、岩手県紫波郡紫波町出身。岩手大学農学部農学研究科修了後、1988年にキリンビールに入社し、1996年までは植物開発研究所(当時)でホップの品質改良に従事。その後、酒類技術研究所に異動し、ホップに焦点を当てた商品開発にも携わるようになります。

↑2016年に行われた、第1回フレッシュホップフェスト発表会時のプロフィール

 

そんな村上さんにまず聞きたかったのは、なぜホップなのか? ということ。そもそも、ビールには麦も欠かせない主原料です。なぜビールに関しては、ホップがやたらとクローズアップされるのでしょうか?

 

「もちろん麦も大事です。でも、ホップは苦みや香りを大きく左右しますし、味の多様性に関しては麦以上に振り幅が大きいんですよ。そのうえホップは麦より種類が多く、新品種がどんどん生み出されています。種類が多ければ多いほど組み合わせも増え、未知なる味の可能性も広がりますよね。だからホップのほうが注目されやすいのだと思います」(村上さん)

↑ホップ。生の状態はデリケートなため、左上の毬花(まりばな)を乾燥、加工し右上のようなペレット状にするのが一般的な使い方です

 

期待されて入社したと思っていたのに空回り

では、村上さんはどのような経緯でキリンビールに入社したのでしょうか?

 

「のちに私の師匠にあたる方が、残り4年でキリンビールを定年退職することになっていたんですね。同時に後継者候補を探しているということで、私が通っていた岩手大学に声がかかり、その縁で採用してもらったのがきっかけです」(村上さん)

1995年、32歳のときの村上さん(右後方)。「江刺ホップ農協40年史」より

 

大学では植物育種学を専攻していた村上さん。「ホップはまだ誰もやったことがない領域もあるし、これは品種研究の余地があるぞ!」と、ワクワクしながら取り組み始めたものの、入社した1988年は、やっと海の向こうでブルックリン・ブルワリー(米国NYを代表するクラフトブルワリーで、ブームの火付け役に数えられる一社)が産声を上げた時期。

 

35年前の日本におけるホップは、風味付け以前に「苦味の付与に必要なもの」といった認識しかされていなかったそうです。加えて、ホップを取り巻く環境は受難の時代を迎えていました。村上さんは、その歴史を次のように話します。

 

「日本では昭和30(1955)年代から国産ホップが急激に普及していきました。一番の理由は為替ですね。輸入ホップが高額だったため、大手ビール各社が日本産ホップを作り始めたんです。加えて高度経済成長とともにビールの消費量も伸びて好循環だったんですけど、昭和40年代からは為替が変わり始めちゃって。さらに昭和50年代になると、むしろ国産が高価になって減反政策に転じていきました

 

期待されて入社したと思っていたんですが、実はそうでもなかったんです。輸入ホップのほうが安くて品質も変わらなければ、それに越したことはないですから。私も、より香り高くて生産者さんが収穫しやすいホップに、と品種改良を重ねたんですけど、海外からも良質な品種が続々出てくるんですよ。国際競争力ではなかなか勝機が見出せず、シビアでしたね」(村上さん)

↑1953年から1954年にかけて、キリンビールが伝統的な日本原産ホップ「信州早生」から品種改良して生み出したのが「キリン2号」。その後2015年に名称を変え「IBUKI」となりました

 

フレッシュホップがもたらしたパラダイムシフト

1996年には、研究対象を農作物(植物開発研究所)から醸造(酒類技術研究所)へと移した村上さん。転機となったのは1999年、実験で造った“生ホップ”のビールが放つ香りでした

 

「それはまさに、フレッシュなホップの芳醇な香り。生で使う手法は海外のビールマニアが自家栽培で試していたという噂は聞いていましたが、決して美味しいという話ではなかったと思います。また、ビール醸造の最高学府のひとつである、ドイツ・ミュンヘン工科大学の研究でもフレッシュホップビールのレポートがありましたが、美味しくないという結論だったようなんですね。でも、私が造ったビールは手前味噌ながら美味しくて、香りの善し悪しは品種によるんだなと実感しました」(村上さん)

 

一方、社内では「ホップ臭が強すぎるのでは?」「いや、このホップ香は魅力だ!」と賛否両論。それでも「村上が面白いビールを造ったらしい」という噂は賛同者を増やすことに。そして、当社は難しいと思われていた大量生産のハードルも、仲間の協力でどんどん下がっていったとか。

 

「たとえば、原料調達部がホップ収穫用の巨大なカゴを一生懸命探してくれたり、ホップを凍結粉砕してくれるパートナーを見つけてきてくれたり。工場のメンバーもやる気満々でしたね。特に通常のホップ添加は機械で行うのですが、生のホップは水分が多いので、手作業で巨大な煮沸釜の麦汁に投入しなきゃならないんです。そこは手作業の経験が豊富なベテラン勢が『任せろ!』と中心になって、好意的に取り組んでくれました。とにかく関係者が一丸になって、商品化を阻む課題を一つひとつクリアしてくれて。そうして2002年に発売されたのが『キリン 毱花一番搾り』です」(村上さん)

↑「一番搾り とれたてホップ生ビール」の前身にあたる「キリン 毱花一番搾り」

 

「キリン 毱花一番搾り」のときから、フレッシュホップには遠野産が用いられています。その理由は設備的な環境にあります。東北では秋田の横手などもホップの一大産地ですが、一か所に集めて処理できる大型施設があるのは遠野だけ。フレッシュホップは鮮度が命なだけに、収穫や配送の拠点が点在していては非効率なため、遠野が最も適していたのです。

↑大量のホップを扱うことができる、遠野市農協ホップ加工処理センター

 

収穫時の鮮烈な香りを閉じ込めた「キリン 毱花一番搾り」は大ヒット。2004年からは「一番搾り とれたてホップ生ビール」と名称を変えて、毎年期間限定発売されるように。同時に、この成功事例は社内外に日本産ホップの可能性を知らしめていくきっかけとなりました

 

「たとえば、麦芽をたっぷり使った『キリン秋味』とはまた違う価値ですよね。しかも、それまで主役になることがなかった日本産ホップの、さらには生という新奇性。なおかつ遠野という地域性を前面に出すという。いまでは珍しくありませんが、ホップで稀少性とテロワールをうたう、新しい価値の打ち出し方だったんです。また、生のホップを使う手法は海外でも面白がってもらえました」(村上さん)

 

フレッシュホップを使ったビールが商品化された噂は、やがて海外に伝播。あるとき村上さんは、ドイツの醸造家から「少量のホームブリューイングならまだしも、大量に造って販売するなんて、キリンはクレイジーだね!」と言われたとか。

 

「キリンのなかでも『とれたてホップ』の取り組みがひとつの転換点になったと思いますし、ホップ研究が見直されたきっかけともいえるでしょう。そのあと日本でも少しずつクラフトビールが浸透していって、ホップの重要性も徐々に知られるようになりましたよね。一方で、アメリカをはじめとする海外ではホップ栽培がどんどん盛んになって、品種の数も増えていきました。いまや世界に300種以上もありますから」(村上さん)

 

博士の秘蔵っ子「ムラカミセブン」のデビュー秘話

村上さんが「とれたてホップ」の可能性に気付いてから「キリン 毱花一番搾り」が誕生するまでの間には、もうひとつ大きなティッピングポイントがありました。それが2000年、農学博士号を取得した論文「ホップの品質改良と品種分化に関する育種学的基礎研究」です。そしてこの研究成果が、のちの「ムラカミセブン」誕生へとつながっていくことになるのです。

↑「ホップの品質改良と品種分化に関する育種学的基礎研究」の、最重要ページ

 

「1991年から基礎研究の材料として交配させ、保存していた品種があったんですけど、2000年ごろになると、ホップを管理していた方が高齢のため引退すると。危うく廃棄寸前だったんですけど、ならばと約900あった個体から20種類だけ選別しました。学術的におかしくならないようランダムに抜き取って、それを遠野の隣町にある、キリンが管轄する岩手ホップ管理センターの裏庭に移し替えてね。そしたら、1本目の畝(うね)の7番目にすごく個性的な子がいたんです!」(村上さん)

 

村上さんがその個体を見つけたのは2006年のこと。放つ香りはいちじくやみかんのような、和のニュアンスを漂わせる印象的な果実感。ただ、日本産ホップの生産者が年々減ってくなか、新品種を積極的に開発することは難しいと思い、商品化までは考えていませんでした。

↑「ムラカミセブン」の毬花

 

しかし、2011年に起きた東日本大震災を期に、村上さんが考えた故郷への恩返しが、「とれたてホップ」に続く新品種の商品化でした。当時、醸造研究所の副所長であり、現在はマスターブリュワーとして活躍する田山智広さんに相談したところ「ぜひやろう!」と即決。増産が始まりました。

↑田山智広さん

 

「ムラカミセブン」の「ムラカミ」は、村上さんの苗字から。「セブン」は7番目の個体だったことから、スプリングバレーブルワリー初代社長の和田 徹さんが命名しました。村上さんは「恥ずかしいから別の名前にしません?」と言ったそうですが、「みんなリスペクトしてるんだからさ」となだめられてしぶしぶ納得したそうです。ホップの株はすぐに増えないため約5年の歳月がかかりましたが、2016年に実を結び「MURAKAMI SEVEN Fresh Hop 2016」としてデビューとなりました。

↑「MURAKAMI SEVEN Fresh Hop 2016」。第1回フレッシュホップフェストの店舗限定で提供されました

 

独自の香りが魅力の「ムラカミセブン」ですが、優位性はほかにもあります。それは、少しでも生産者さんの負担を減らしたいという想いから村上さんが研究を重ねていた、収穫のしやすさ。「蔓下げ(つるさげ)」の必要がなく、省労力で単位面積当たりの収穫量が多いという利点があり、日本産ホップのスター品種としても期待されています。

↑2019年には「MURAKAMI SEVEN IPA」が製品化。現在は生産終了していますが、このDNAは「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」をはじめ多くの銘柄に受け継がれていくでしょう

 

ホップ、ステップ、スウィンギング!

キリン時代は勤務地だった横浜に長年住んでいた村上さんでしたが、定年退職を機に地元の岩手へ戻りジャズ喫茶を開業。学生時代はジャズ系のサークルではなく岩手大学合唱団で活躍していたそうですが、音楽はジャズに傾倒。じつは、岩手県は知る人ぞ知るジャズ喫茶の聖地。一関の「ベイシー」を知らないジャズファンはいないでしょう。

 

「『ベイシー』はいまちょっとお休み中ですけど、最初に行ったときの感動は忘れられません。やっぱり憧れですね。私自身も若いころからジャズのレコードやCDを少しずつ集めていって、気が付いたら数千枚の量になっていました。アンプやスピーカーも、元々持っていたサウンドシステムをこの店に設置しましたから、自分の部屋が引っ越してきたような感じです」(村上さん)

↑ジャズのなかでも好きなジャンルはビッグバンド。特にカウント・ベイシー・オーケストラがお気に入り

 

昔から、「たくさんのレコードや貴重な機材は、浪費じゃなく投資だから」と周囲によく言っていたと村上さんは振り返ります。

 

「でもこの前後輩から『村上さんはいつかジャズが流れるお店をやりたいって話してましたもんね』って言われました。『ああそうだったっけ? じゃあ夢が叶ったんだなぁ』としみじみ思いましたね」(村上さん)

↑「BrewNote遠野」では、もちろんビールも提供。写真は遠野におけるホップ栽培60周年を記念した限定銘柄、遠野麦酒ZUMONAの「IBUKI HOP IPA」800円

 

ホップ研究者として名を残し、ジャズ喫茶のマスターとしての夢を叶えた村上さんですが、まだまだやりたいことは尽きないと笑います。そのひとつが、ホップの名産地である遠野をいっそう盛り上げていくこと。

 

キリンは2015年から「ホップの里からビールの里へ」をスローガンとした遠野活性化の取り組みをスタートしましたが、村上さんはこの活動に協力しています。また、遠野ではさらなるホップの新品種が誕生しており、その開発にももちろん携わっています。地元のブルワリーでは試験醸造も始まっており、商品化もそう遠い話ではないでしょう。

 

遠野は有名観光地や郷土料理が多彩で旅行も楽しく、ふるさと納税の返礼品もビールを筆頭に充実しています。村上マスターに会いに行くもよし。ぜひ今度、訪れてみませんか?

↑「BrewNote遠野」は2020年6月に開業。文化施設「とおの物語の館」の敷地の一角にあり、蔵を改築した風情ある空間となっています

 

【SHOP DATA】

BREW NOTE 遠野

住所:岩手県遠野市中央通り2-11
営業時間:11:00~18:00
休業日:月~金曜
アクセス:JR「遠野駅」徒歩6分

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

冬限定「SPRING VALLEY Afterdark<黒>」、キリンビールから発売中!

※本稿はAIツールの要約を再編集した記事です。

 

キリンビールは、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、ブランド初となる缶商品の黒ビール「SPRING VALLEY Afterdark<黒>」を冬限定で発売中です。

 

本商品は、2015年から「スプリングバレーブルワリー」直営店で販売している「Afterdark」をベースに、缶商品として開発したものです。「Afterdark」は「International Beer Challenge 2021」などの世界5大ビール審査会で金賞をはじめとする数々の賞を受賞し、その品質と美味しさは高い評価を受けています。

 

コーヒーのような香りと柔らかな甘みを感じることができ、黒ビールが苦手な人でも楽しむことができるようです。また、一般的に黒ビールの中で有名な“スタウト”のビアスタイルは華やかでしっかりした味わいの「エール」ですが、本商品はすっきりとした味わいが魅力の「ラガー」です。醸造家が厳選した特別な麦芽を使用し、焙煎することでコーヒーのようなロースト香を味わえます。

 

パッケージは金色×茶色のグラデーションで、黒ビールの「重そう・苦そう」というイメージを覆す、柔らかな味わいを表現しています。また、缶裏面には味覚特徴やクラフトビールならではの楽しみ方のヒントが記載されています。

 

そのまま飲むのはもちろん、グラタンやビーフシチューなどコクやとろみのある食事との相性が良く、また食事の後のチョコレートなどの濃厚なデザートとも好相性です。

 

価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶321円(税別)。

冬に飲みたい“ホット黒ビール”って? カレー鍋と楽しむ都会のキャンプイベント開催中

キリンビールはクラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、ブランド初となる缶商品の黒ビール「SPRING VALLEY Afterdark<黒>」(以降「Afterdark」)を発売した。発売にあわせて、東京・代官山でアウトドアブランド「鎌倉天幕」とのコラボ企画を開催中。1日3組限定で「Afterdark」のホット黒ビールと欧風カレー鍋をテントのなかで味わえるキャンプ体験を楽しむことができる。

 

11月30日に開催されたメディア向け発表会では、一足先にホット黒ビールと欧風カレー鍋を堪能できた。特別感たっぷりのキャンプ空間で味わった、冬に “ホット” するメニューを紹介しよう。

 

 

最良の品質をお客様へ届ける

↑「SPRING VALLEY BREWERY “Afterdark”×鎌倉天幕」のためにテラス席に用意されたキャンプシート

 

「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレー・ブルワリー)」は、ノルウェー生まれのアメリカ人によって1870年の横浜に誕生した、日本で初めて商業的に成功したとされるビール醸造所の名前。その名を冠し、キリンビールが2014年にローンチしたクラフトビールブランド「SPRING VALLEY」は、さまざまな香りや味覚の要素が主張し合いながらも均衡した味わいの実現を目指し、「飲み飽きないおいしさ」のビールを生み出し続けて来た。またレストランを併設する醸造所、その名も「スプリングバレー・ブルワリー」を現在、東京・代官山と京都で展開している。

 

同ブランドから12月5日に発売されたのが、ブランド初となる黒ビールの缶商品「SPRING VALLEY Afterdark<黒>」(350ml 242円/500ml 321円、税込、以下同)。

↑12月5日に発売された「SPRING VALLEY Afterdark<黒>」(350ml)

 

代官山のスプリングバレーブルワリー東京では、この発売に合わせて「鎌倉天幕」とのコラボ企画「SPRING VALLEY BREWERY “Afterdark”×鎌倉天幕」を開催中。こだわりのテントの中で「Afterdark」のホット黒ビールと「『Afterdark』を使用した欧風カレー鍋」を楽しむことができる。期間は12月30日まで。コース料金は7000円、1日3組限定(4名~6名が入れるテント席 1組/2名~4名が入れるテント席 2組)のため要予約。

 

発表会に登壇したのは、スプリングバレーブルワリー代表取締役社長の井本亜香氏と、鎌倉天幕を展開するニューテックジャパン代表取締役の白石徳宏氏。

↑スプリングバレーブルワリー 代表取締役社長 井本亜香氏

 

テントやファニチャーを提供する「鎌倉天幕」は、ニューテックジャパンがアウトドアブランドのOEMメーカーとしてものづくりに携わった約30年の集大成ともいえるブランド。「企画・開発から生産までクオリティに妥協せず、持っていることを自慢できるものを」をコンセプトに、スタンダートながらもオリジナリティのあるアイテムを展開している。

 

今回店舗で使用される「鎌倉天幕」のイスやテーブルなどのファーニチャーは「家でも使える」がコンセプト。白石氏は「家の中に置いても恥ずかしくない質感にこだわっています。いろいろなシーズンや気候に対応できる汎用性の高さは、アウトドアをちょっとやられている人になら分かっていただけるはず」と、同ブランドアイテムのクオリティへの自信を覗かせた。

↑ニューテックジャパン 代表取締役 白石徳宏氏

 

今回のコラボ企画が実現した背景について、「私の方から声をかけさせてもらった」と言う井本氏。「ニューテックジャパンさんが掲げる『確かなものづくりと独創的な発想力』、そして『お客様に最良のものを届ける』というこだわりはクラフトビールに通じるものがあります」と語り、「1つの空間としてお客様に感じ取っていただくことができたら面白い」という思いから今回の企画実現に至ったことを説明してくれた。

 

都会のキャンプ空間で冬にぴったりの黒ビールを味わう特別体験

↑ラテのようにクリーミーでまろやかな味わいを、ホットではより深く味わえる

 

「SPRING VALLEY BREWERY “Afterdark”×鎌倉天幕」で提供される「Afterdark」は、一般的な黒ビールが「エール」であるのに対し、すっきりとした味わいが魅力の「ラガー」である。特別な麦芽を使用し、穀皮を取り除いて焙煎することで苦みを抑えながら、コーヒーのような香りと柔らかな甘み、ラテを思わせるふくよかな口当たりと澄んだ飲み口が特徴だ。

 

「ホットにすることで炭酸が抑えられ、より味わいを楽しめる」と、ホット黒ビールの特徴を語った井本氏。保温保冷に優れた炭酸飲料運搬用ボトル・グラウラーで提供されるので、温かい状態で味わいを堪能できる。さらにハチミツやナツメグ、シナモン、ジンジャーなどを加え、自分好みにアレンジしてより “クラフト感” を味わうこともできる。

↑ホット黒ビールは炭酸飲料運搬用ボトル・グラウラーに入れて提供される

 

また、テラスキャンプ席のみの限定メニュー「欧風カレー鍋」は、隠し味に「Afterdark」を使用しているので、ほっと黒ビールとの相性も抜群。具材のキノコやローストした鶏肉なども黒ビールとの相乗効果で、よりうま味を感じられる仕上がりとなっていた。

↑隠し味に使用した「Afterdark」のコクも楽しめる「欧風カレー鍋」。鉄鍋で煮込んで調理する、キャンプ料理らしい一品だ

 

「自然の中で食事をするだけでご馳走。屋内では出せない空間の中で食べるご馳走は、さらに先を行くはずです」と、企画の魅力を改めて熱く語った白石氏。「この体験の楽しみ方は、キャンプ経験者かどうかは関係なく、万人に通じることだと思います。代官山の真ん中でこうした楽しみ方ができる機会は稀ですから、ぜひ楽しんでいただきたいです」とアピール。

 

井本氏も「驚きや発見を体験していただきたいなと思います。お酒が飲めない人やキャンプをしたことがない人にも、ぜひ来ていただきこの空間を楽しんでいただけたら嬉しいです」と、冬の自然の中で非日常を楽しむ体験を提供することへの意気込みを語り、締めくくった。

 

キャンプやクラフトビールの楽しみ方がさらに広がる新しい発見が出来る「SPRING VALLEY BREWERY “Afterdark”×鎌倉天幕」。冬の寒さを、温かい黒ビールとカレー鍋、そして大切な人と交流する温かい空間で楽しんでみてはいかがだろうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

酒税法改正でビールがお手頃になるって知ってた? 主役級の注目銘柄をチェック!

麦の酒といえば、価格が手頃になったビールもいまアツい! 背景には2023年10月1日に改正となった酒税法が関係している。では、何がどのようになったのか。概要解説とともに、主役的な銘柄を紹介しよう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

海外の成長分野に着目した度数3.5%の冷涼ドライ

アサヒビール
アサヒ スーパードライ ドライクリスタル
実売価格225円

海外市場で成長中のアルコール度数0〜3.5%の飲料に着目し、主力商品「アサヒスーパードライ」の3.5%版を新開発。一部に使用した冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」が、クリアな味わいを生み出している。

 

糖質とプリン体を70%オフした日本初のWオフビール

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
実売価格225円

酒税法改正に加え、コロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目して開発。ビールらしい味わいはそのままに、糖質(※1)とプリン体(※2)の70%オフを実現している。糖質とプリン体の2つをオフにした日本初(※3)のビールだ。

※1:日本食品標準成分表2020年版(八訂)による ※2:通年販売している同社缶ビールブランド平均値比(2023年4月時点) ※3:糖質・プリン体2つのオフを訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いた同社調べ)

 

果実のような香りと豊かに広がる余韻

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール
実売価格264円

日本人の嗜好に合う、フルーティな味わいと爽やかな香りが特徴の「ジャパニーズエール」シリーズの新作。「磨きダイヤモンド麦芽」を一部に使うことで、数種類のアロマホップによる果実のようなやわらかな香りが鮮やかに。

 

2つの日本産ホップが香る柑橘感の爽やかなクラフト

キリンビール
スプリングバレーJAPAN ALE<香>
実売価格266円

キリンが注力するクラフトビールブランドの新商品。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部に使用し、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がるおいしさに仕上げている。

 

初採用のオレンジピールが斬新な酸味と斬新柑橘感を演出

サッポロビール
ヱビス オランジェ
実売価格284円

2023年2月に誕生したヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の新商品。醸造家が徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに仕上げている。

 

厳選されたホップを採用! その香りはまるで白ワイン

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
ホップセレクト華やぐハラタウブランホップ
実売価格264円

ホップに着目したザ・プレミアム・モルツの限定品「ホップセレクト」シリーズの第2弾。白ワインのような上品な香りが特徴のハラタウブランホップが、華やかな香りと豊かなコクを生み出している。11月14日発売。

 

小麦麦芽のソフトな甘味と軽やかな後口が心地良い

キリンビール
キリン一番搾りやわらか仕立て(期間限定)
実売価格225円

一番搾り製法はそのままに、一部に小麦麦芽を使用。やわらかな甘味と旨味が感じられ、後口は軽やかで爽やかなのが特徴。バランスに優れた、飲みやすい味わいだ。

 

【PICK UP!】 見逃し厳禁! 毎年恒例の季節限定ビール

■11月7日発売

キリンビール
一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)
実売価格225円

ホップの名産地・岩手県遠野で、今年収穫した生ホップを急速凍結して使用した旬な一本。ビール通が毎年注目する人気商品で、今年で発売20年目。

 

■11月21日発売

サッポロビール
琥珀ヱビスプレミアムアンバー
実売価格265円

通常は飲食店でしか飲めない味を家庭用商品にした特別なヱビス。今作は、麦芽比率を微調整し、より宝石のような琥珀色に仕上げている。

 

価格差という呪縛から解かれてビールに明るい未来が到来する

このムーブメントを大げさにいえば、ビール類における王政復古である。なぜなら、ビール類の中で高価であるがために買い控えられていたビールと、安価でフレンドリーだった発泡酒や新ジャンル(第3のビール)との価格差が狭まってビールが値ごろになるからだ。このビールの低価格化に合わせ、メーカー各社も続々と新商品を投入している。

 

もともと、ビール類のヒエラルキー誕生は約30年前にさかのぼる。1994年にサントリーが発売した「ホップス〈生〉」は、麦芽使用率の割合によって酒税が変わるという法上区分に注目した発泡酒で、安価にビールテイストを楽しめる革命的飲料だった。そこから次々とビール類の発泡酒がデビュー。ただ、2003年に行われた酒税法改正により、発泡酒の税率が引き上げに。そこで新たに生み出された安価なカテゴリーが、新ジャンルだ。第1号商品は同年発売の「サッポロ ドラフトワン」。同商品は麦芽の代わりにえんどう豆由来の素材を使った独自の味わいで、一世を風靡。その後、開発競争が激化し、麦由来のスピリッツで味を整えたリキュールタイプの新ジャンルも登場し、いまに至る。

 

こうした3大区分で価格差があったビール類だが、社会や消費の変化で税収も変わる。そこで新たに酒税法が改正されることとなり、2017年に、2026年の税率一本化をゴールに、段階的な増減税の施行が公布された。ちなみに今回の酒税法改正は段階的措置の2回目となり、初回は2020年10月に行われている。

 

今回の改正で酒税がどう変化したかは左の表のとおりだが、いくつか例を挙げてみよう。350mlのビールであれば1本あたり7円程度安価に。同量の新ジャンルであれば1本10円前後高価になったので、モノによっては約15円ぶんも価格差が狭まったことになる。なお、今回発泡酒の税率は据え置きだが、2026年には酒税が一本化され実質価格差はなくなる。そのときがビール王政の完全復古といえるだろう。今後も新銘柄が続々デビューすることは必至。引き続きビールには注目だ!

 

 

“果汁とお酒だけでできている”「本搾り」ブランドから「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」発売!

キリンビールは、“果汁とお酒だけでできている、果実そのままのおいしさを楽しめるチューハイ”がコンセプトの「本搾り」ブランドから、「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」を2023年11月14日より全国発売。

 

 

「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」は、“果汁とお酒だけ”でできている、ぎゅっと搾った5種の柑橘をブレンドした、冬の食卓にぴったりなチューハイです。

 

「本搾り」ブランドは、果汁感がしっかり味わえるお酒としてのおいしさに加え、2003年2月の発売以来、香料・酸味料・糖類無添加の「果汁とお酒だけ」という製法を守り続けているこだわりや「品質感」が支持され、累計販売本数30億本を突破し、20年以上に渡り愛されるロングセラーブランド。

 

今回発売する「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」は、それぞれの果実の特長を生かす「本搾り」ならではのブレンド技術により、香り高いゆず・すだち・かぼすの甘くなくすっきりした果汁感で鍋料理等にぴったりなさっぱりとした味わいに仕上げています。香料・酸味料・糖類無添加、果汁11%で、「果実そのままのおいしさ」が楽しめます。

 

・メーカー:キリンビール

・商品名:キリン本搾り チューハイ 冬柑(期間限定)

・価格:オープン価格

「本麒麟」よりもたっぷりと麦を使用した「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」新発売!

キリンビールは、「本麒麟」ブランドから期間限定品「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」(を11月28日(火)より全国発売。

 

「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」は、「濃厚なもの」「うまみを感じるもの」がより好まれる冬にぴったりの味わい。麦のうまみを感じられるよう、「本麒麟」よりもたっぷりと麦を使用し、濃厚な味わいを実現しました。さらに、「本麒麟」と同じく、通常の1.5倍(※3)の長さで低温熟成し、雑味のない味わいに仕上げました。

※:キリンビール主要新ジャンル(発泡酒②)比

 

本商品の特長である麦をたっぷり使用した濃厚な味わいと、長期低温熟成による雑味のない澄んだ味わいにより、消費者が新ジャンル(発泡酒②)に期待する「うまさと品質」「報酬感」「経済性」といったニーズに応えています。

 

・メーカー:キリンビール

・商品名:本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)

・価格:オープン価格

 

富士御殿場蒸溜所操業50周年記念「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を発売!

キリンビールは「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を11月21日(火)より数量限定で発売。

「富士」は、2020年に発売され、その味わいは世界的にも高く評価されており、2022年の実績は発売から3年間で約10倍(※1)となるなど、大きく伸長しています。特に独自の起源から生まれる多彩な原酒のつくり分けと、世界一(※2)のブレンディング技術で生み出された味わいが国内外から高い評価を得ています。

 

こうした背景を受け、50周年を記念した1973年の操業当時のモルト原酒をはじめ、1970~2010年代の各世代のモルト原酒とグレーン原酒を使用した、長熟原酒由来の甘く複雑な熟成香と、未来を見据えて改良を続けてきた原酒の華やかな香りが見事に調和する美しい味わいが特長の「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」が発売されます。

 

※1 キリンビール出荷実績(金額ベース)において
※2 マスターブレンダー・田中城太がアイコンズ・オブ・ウイスキー(IOW)2017において、「マスターディスティラー/マスターブレンダ―・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

 

「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」

蒸溜所操業開始年の1973年蒸留の原酒をはじめ、1970・1980・1990・2000・2010年代の各世代に蒸留された、えりすぐりのモルト・グレーン原酒を使用。50年のウイスキーづくりの歴史と技術を注ぎ込んだ特別なシングルブレンデッドウイスキー。

 

・メーカ:キリンビール
・商品名:キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」
・発売日:2023年11月21日(火)
・発売先: 富士御殿場蒸溜所売店および抽選販売
 ※抽選販売の詳細はキリンオンラインショップDRINX(https://drinx.kirin.co.jp/)にて後日案内予定

・価格:3万6080円(税込み) ※富士御殿場蒸溜所売店、DRINX価格
・販売予定数量: 3000本限定

ビールにおける“ホップ”の重要性は増しているのに…生産量半減の危機に瀕する国産ホップの今と解決への道筋は?

2023年10月に施行された酒税法改正からの値下げで盛り上がるビールの市場。そのビールの味を左右する原材料のひとつが、ホップです。ただ、このホップについてはよく知らない人も多いでしょう。そこで、今回はホップの種類や生産方法、日本の主な産地、国内ビールメーカー各社の取り組み、最新トレンドなどを解説していきます。

↑ホップはアサ科カラハナソウ属の多年草で、ハーブの一種。殺菌効果があるため、日本ではのど飴などにも活用されています。また、ユニークな例では今秋マクドナルドが限定発売した「N.Y.バーガーズ」のバンズにも

 

香りや苦みを生み、腐敗から守るハーブがホップ

ホップの原産地は西アジアだとされますが、ヨーロッパに伝来したのは8世紀半ば。ただ、この時点では栽培だけだったようで、ビールに使用したという正確な記録は残っていません。

↑毬花と、それをむいた根本。黄色い粒状の樹脂が、ビールの苦味や香りの元になる成分を含む「ルプリン」です

 

ビールの誕生は紀元前数千年までさかのぼるといわれ、ホップの登場前からビールには、「グルート」と呼ばれる調合したハーブが香り付けに使われていました。ホップを使ったビールの記録として有名なのは、12世紀初頭の修道院における書物。少なくともこの時代には、ホップがビールに使われるようになっていたといえるでしょう。

↑より有名な文献が、1516年にドイツで制定された『ビール純粋令』。「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律で、日本でこの純粋令に則った代表的な銘柄がヱビスビールです

ホップを使う理由は、果実や香草を思わせる芳香や爽快な苦みをまとわせるため。また、泡立ちを良くしたり、菌の繁殖を抑える防腐剤としても重宝されます。

 

後者の“腐敗を防ぐ”目的に起因して生まれた有名なビアスタイルが、苦みの強い「IPA(インディア・ペールエール)」。18世紀にイギリスからインドまでペールエールを運ぶ際、腐らないようホップを大量に使って仕込んだことから生まれたとか。

↑イギリスで生まれた進化型IPAの代表格が、ブリュードッグ「パンクIPA」。日本で紹介された当初は、一般的なIPAで使うホップの40倍以上の量を使うことが謳い文句でした

 

代表的なホップ品種や日本の取り組みを解説

個性的な香りや苦みを放つIPAは、やがてアメリカで大ブレイク。これが近年のクラフトビールムーブメントのきっかけになり、アメリカを中心に世界中でホップの品種開発も盛んになります。

↑米国NY発のカリスマ、ブルックリンブルワリーのIPAといえば「ブルックリンディフェンダーIPA」。ホップには「Cascade(カスケード)」や「Simcoe(シムコー)」「Amarillo(アマリロ)」などが使われています

そのため、クラフトビール界におけるスターホップもアメリカ産が多め。特に有名なのは、「3C」と呼ばれる「Cascade」「Centennial(センテニアル)」「Columbus(コロンブス)」(あるいは「Chinook・チヌーク)」と頭文字に「C」が付く3品種。グレープフルーツを思わせる柑橘系のアロマとビターな刺激が特徴です。

 

一方で、日本におけるホップ生産は後継者不足などによって栽培面積や収穫量が減少しています(2008年→2022年の14年間でおよそ半数以下に)。ただ、ビールメーカーのCSV活動や、近年のクラフトビール人気にともない、造り手が地元産にこだわった「テロワール型ホップ」(筆者による造語)の需要増によって巻き返しがはかられている側面も。

↑キリンビールは2007年から、ホップ名産地である岩手県遠野市を支援。生産者をはじめ、国産ホップを盛り上げる取り組みに力を入れています。加えて、遠野産ホップを使った「一番搾り とれたてホップ生ビール」は2004年から毎年期間限定で販売

また、近年はフレッシュホップ(乾燥させ固めたペレットホップではなく、毬花<きゅうか・まりばな>を生もしくは冷凍させたホップ)を使ったビール造りが年々盛んになっているうえ、「フレッシュホップフェスト」という祭典も開催されています。

↑「フレッシュホップフェスト 2019」のキックオフイベントにて。ホップは8月末~9月が収穫期となるため、イベントはそこから仕込みなどを経て例年秋に開催されます

同イベントは2023年から「クラフトビール ジャパンホップフェスト」に改称され、メインイベントは代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で10月21日、22日に開催されます。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」は9月1日~11月30日で開催しており、イベントは代官山で開催(写真は提供されるビールと料理の一例)

 

世界に存在するホップは300品種超

なお、世界中のホップ品種は300を超えるといわれており、日本原産のホップも存在します。伝統的な品種には「信州早生(しんしゅうわせ)」や「かいこがね(甲斐黄金)」があり、遠野では「信州早生」から派生した2種を組み合わせた「IBUKI」や、キリンビールOBのホップ博士・村上敦司さんが育種した「MURAKAMI SEVEN」が多く作られています。そして、世界的にも有名で個性的な日本原産ホップといえば「ソラチエース」。

↑前述のブルックリンブルワリーが惚れ込み商品化した「ブルックリンソラチエース」と、「ソラチエース」の生みの親である、サッポロビールの「SORACHI 1984」

 

日本産ホップに共通する香りの特性は、上品でどこかオリエンタルなニュアンスをもっていること。米国産を代表するホップのような派手さは控えつつも、いぶし銀的な香りを放ち、例えば「MURAKAMI SEVEN」には温州みかんのように和やかな柑橘香が、「ソラチエース」には、ひのきやレモングラスを思わせる個性があります。

 

トレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」だが……

ビール大手メーカーでは前述したキリンビールとサッポロビールのほか、アサヒビール、サントリー、オリオンビールもホップ生産や支援を行っており、規模の大小はあるものの北海道から沖縄まで栽培自体は行われています。ホップ栽培は雨の少ない冷涼な気候が適しているといわれますが、沖縄での初収穫は2022年のことであり、多方面での可能性が期待されているといえるでしょう。

 

また、東京では武蔵野市や三鷹市、神奈川では横浜、川崎、湘南など首都圏の都市部でも、小規模ながらホップ栽培は拡大中。これらは主に、マイクロクラフトブルワリーの「テロワール型ホップ」にかける情熱から取り組まれているものですが、ホップは身近な存在になってきているのです。

↑ビアジャーナリスト協会代表であり、現在は京都府与謝野町に移住しホップ栽培にも尽力する藤原ヒロユキさん。西日本でテロワール型ホップ文化を牽引するひとりです

 

日本におけるクラフトブルワリーは年々増えており、その数はこの10年で約3.5倍の700か所以上に。付随してホップ栽培の熱も高まっており、「クラフトビール ジャパンホップフェスト」のイベントにおいても、参加ブルワリーは初回(2015年に開催された「第0回フレッシュホップフェスト」)の12ブルワリーから、2023年は20ブルワリーに増えています。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」の代官山会場で提供されるビール一例。ブルワリーもビアスタイルも様々です

 

このように、ホップの主要なトレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」であるといえるでしょう。とはいえ、まだまだ国産ホップの未来が明るいとは言い切れません。飲み手である私たちができることのひとつは、日本のホップを知って愛してビールを飲んだり、生産者を応援したりすることだと思います。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。2023年版は11月7日から期間限定発売されます

 

何はともあれ、フレッシュホップを使ったビールはいまが旬! 缶ビール以外にも、瓶やクラフトビアバーにおける樽生で味わえる場合もあるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

 

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【特集】この秋はビールに大注目! 酒税法改正の解説から各社の新商品をピックアップ

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? また、各社最新商品の味わいと飲みごたえにも迫っていきます。

 

【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

 

酒税法改正でなにが変わるの?

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかりました。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

 

新発売6商品を一挙に飲み比べ!

大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、フードアナリストが一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

 

ここからは、各社が注力する10月以降の新商品を紹介してきます!

 

アサヒ「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

10月11日、アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。価格はオープン。

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キリン「キリン一番搾り やわらか仕立て」

10月10日、キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を期間限定で全国発売。価格はオープン。

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サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

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サッポロ「サッポロ生ビール ナナマル」

10月17日、サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を発売。価格はオープン。

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糖質・プリン体70%オフの「生ビール」ついに登場! ビールならではの飲みごたえが楽しめる「サッポロ生ビール ナナマル」

 

キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

10月24日に、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)が新発売。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)。

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サッポロビール「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。価格はオープン。

 

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アサヒビール「アサヒ ザ・アロマイスト」

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において11月20日まで1000セット限定で発売。価格:2310円(税込・送料込)。

 

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サントリー「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。価格はオープン。

 

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「ヱビス オランジェ」

10月11日に期間限定で、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売。価格は350ml缶が258円(税抜)、500mlびんが355円(税抜)。

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」

10月17日、サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を数量限定で新発売。価格はオープン。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

2023年10月1日、3年ぶりの酒税法改正でビール飲料、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」の価格差がいっそう小さくなりました。何がどうなったのかという詳細は先日公開した記事を読んでいただきたいところですが、この記事では大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

 

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

↑アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの新作6商品。特徴を解説しながら1本ずつテイスティング、レビューしていきます

 

サントリーの「PSB黒」は香りもコクも十分なウマさ

発売日順に紹介していきましょう。まずは10月3日発売の、サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」から。こちらは、2021年4月にデビューした「パーフェクトサントリービール」(しばしばPSBと略されます)の黒ビール版。“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定品で、黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったそうです。

↑サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」は10月3日発売。アルコール度数は5%で、コンビニ実勢価格は税込211円(ライター調べ/以下同)

 

香りは糖質ありの黒ビールそのもの。ロースト麦芽の香ばしさとコク、甘みも十分にあって、糖質ゼロの違和感はありません。ライトテイストではありますが、軽快な味はキレや爽快感につながっていて、PSBのファンなら大歓迎なおいしさだと思います。

↑泡のボリュームは糖質ありのビールよりもおとなしめですが、許容範囲でしょう

 

なお、通常のPSBはアルコール度数5.5%で黒は5%ですが、同ブランドらしい飲みごたえは共通。黒ビールが好きな人の、新たな選択肢といえるでしょう。

 

キリン一番搾りの「やわらか仕立て」は麦汁の甘みが豊か

キリンビールの新作は2銘柄あり、まず紹介するのは「キリン一番搾り やわらか仕立て」。おなじみ「キリン一番搾り」のエクステンションとなり、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品です。

↑「キリン一番搾り やわらか仕立て」は10月10日より限定発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

特徴は、原材料の一部に小麦麦芽を使っていること。小麦麦芽は「白ビール」といわれるビアスタイルに頻用されますが、その特徴はやわらかな飲み口や甘み。「キリン一番搾り やわらか仕立て」では一部使用に留まりますが、まろやかさや甘やかなうまみは確かに豊かで、泡もクリーミー。それでいて一番搾りらしさも感じるハイクオリティな仕上がりです。

↑苦味は控えめな印象で、そのぶんいっそう甘みが豊か。ほんのり酸味も感じ、ちょっとユニークな表現をするなら、ファンタジックな味わいです

 

特に小麦の甘みが相まって、「キリン一番搾り」ブランド最大のウリである麦汁のうまみがたっぷり。それでいて後口は軽やかで、好バランスな飲みやすいビールだといえるでしょう。

 

アサヒの「ドライクリスタル」は繊細ながら芯のある爽快感

アサヒもビッグネームのエクステンションで真っ向勝負。海外の酒類市場で伸長しているアルコール度数0~3.5%のカテゴリーに着目した、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は10月11日発売。アルコール度数は3.5%で、想定価格は225円前後

 

その特徴は、アルコール度数3.5%のライトなボディと、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」の一部使用。飲んだ第一印象は、「ゴクゴクッ……プハァッ」がよく似合うシャキシャキの爽快感。繊細な味わいながら、麦のうまみや苦みといった味の芯はあり、欧米やアジア圏の低アルライトビールとの違いも、この“大和魂”にあると感じました。

↑パッケージ下部には赤く「MID ALCOHOL」のアイコンが。上部のプルタブが赤いのも特徴です

 

「アサヒスーパードライ」ブランド特有の辛口な味わいやシャープなキレもあり、食事とも幅広く合いそう。ドライ党の人はぜひお試しを。

 

「ヱビスオランジェ」は明るい甘みとソフトな酸味が上品

ヱビスはサッポロビールが手掛けるブランドですが、その新しいラインが「CREATIVE BREW」。2023年2月に発売された第1弾の「ヱビス ニューオリジン」に続く「ヱビス オランジェ」が、今秋デビューします。

↑「ヱビス オランジェ」は10月11日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別258円

 

一番の特徴は、オレンジピールを使っていること。ヱビスはドイツのビール純粋令にある「麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」に則るブランドですが、「CREATIVE BREW」では純粋令にとらわれず冒険していくということでしょう。小麦麦芽も使っており、明るい甘みとやわらかな酸味が上品に華やぎます。

↑白ビール系の淡いカラーかと思いきや、やや赤みのあるアンバー。このクリエイティブな独創性、好きです!

 

オレンジピールはベルギーで有名な白ビールに欠かせない素材ですが、「ヱビス オランジェ」は白ビールとはかなり違う方向性。味わいにもどっしりとしたうまみとコクがふくよかに感じられ、ヱビスらしさもしっかり。この個性は、クラフトビールファンにもオススメです。

 

サッポロの「ナナマル」はたくましさがある“細マッチョ”な味

次もサッポロの冒険心あふれる新作、「サッポロ生ビール ナナマル」です。特徴は、糖質とプリン体の70%オフ。こういった機能系は発泡酒や新ジャンルでは珍しくなかったのですが、実はビールでは存在しませんでした。ということで本商品は、糖質とプリン体の2つのオフを訴求する日本初のビールです。

↑「サッポロ生ビール ナナマル」は10月17日発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

味を表現するなら細マッチョ、といったところ。すっきりしていながらもたくましく、うまみやコクもガリガリにそぎ落とされてはいません。苦味、キレ、爽快感もしっかり主張し、飲みごたえも十分です。

↑健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというオフ系ユーザーのニーズを想定した「サッポロ生ビール ナナマル」。決してニッチではないでしょう

 

ありそうでなかった、オフで提案するビール。選択肢の幅が広がって、消費者にとってはうれしいところです。ぜひ、糖質ゼロのビールとも飲み比べてみてください。

 

キリンのクラフトビールは絶妙なビター感と温かみのある柑橘感

ラストはキリンが手掛けるクラフトビールブランド「スプリングバレー」の新作「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げています。

↑「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は10月24日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別242円

 

どっしりとしたコクの先に広がる、甘さを含んだ酸味とやわらかい口当たり。ホップの苦味は爽やかな余韻を生み、柑橘のニュアンスはみかんやオレンジといった温かみのある方向性です。

↑<香>とあるように、ぜひグラスに注いで香りを楽しみましょう

 

ホップの生かし方はさすがにクラフトビール。アロマティックな香りに加え、ビターなエッジがしっかりありつつ、やりすぎない絶妙な苦さもいいですね。クラフトビールとしては価格も値ごろであり、入門にもオススメです。

 

食の秋だからこそ旬なビールを楽しもう

6本の新作ビールを紹介しましたが、どれも似たような味のビールではなく個性がバラバラなのも面白いところです。グルメの秋、ぜひ晩酌やパーティーでご馳走と一緒に、旬のビールを楽しんでください!

 


【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? その解説に加え、大手メーカーの新作と各社の動向をレポート。また、話題を呼んだアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ほか、大手ビールメーカー4社の新作も紹介します。

 

ビールは安く、新ジャンルは高くなる……その価格差を解説

まずは酒税法改正について。ビール飲料は麦芽比率や原材料などの違いで「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」と分けられているのは周知の通り。

 

おさらいしましょう。麦芽比率に関しては、概要として50%以上ならビール、50%未満であれば発泡酒。新ジャンルには「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」があり、前者は麦芽を使わずホップや穀類を発酵させたビールテイスト飲料、後者は発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたビールテイスト飲料のことを指します。

 

それぞれに価格差もありますが、その差を生む要因のひとつが酒税です。

↑2023年9月、都内のコンビニにて

 

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかります。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

なお、最終的に2026年10月には全ビール類の税率が54.25円に一本化され、RTD(チューハイなど)は現状28円ですが2026年10月には35円となる予定です。

 

↑アサヒビールの資料より

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

 

↑酒税改正は段階的に行われており今回は2回目。前回は2020年10月で、そのタイミングで世に出た斬新なビールが「キリン一番搾り 糖質0」です

 

一方で、逆風にさらされるのが新ジャンル。こちらはコンビニで現状、350ml缶が170円前後、500ml缶は240円前後ですが、10月以降はそれぞれ10円近く値上がるとみられています、この点を踏まえて先手を打ったのがイオングループです。

↑イオングループが3月に新発売した発泡酒「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」。製造はキリンビールが継続して手掛けています

 

同社では今春、PB(プライベートブランド)だった新ジャンル(第三のビール)の「トップバリュ バーリアル」を終売し、原材料を大きく変えて、発泡酒の「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」を発売しました。この刷新に伴い売価も30円近く上がりましたが、なんと発売3か月で5000万本を突破し、「バーリアル」の2倍近く売れているとか。

↑都内のまいばすけっとにて(2023年9月)

 

刷新にあたって、原材料としては「大麦スピリッツ」を使わなくなったことで新ジャンル(第三のビール)から発泡酒になったのだと推測できます。新ジャンル(第三のビール)のままでは10月に少なからず値上げせざるを得ない状況になりますから、30円値上がりしたとはいえ、イオングループの先手は功を奏したといえるかもしれません。

 

ここからは、ビール大手4社の秋冬動向を、最も早く会見を行ったサントリーから順に紹介していきましょう。

 

■ サントリーからは日本初の“糖質ゼロ黒ビール”がデビュー

サントリーは、10月の酒税に先んじて4月4日新発売の「サントリー生ビール」を積極展開し、スタンダードビールの存在感を高めていました。なお、同商品の販売へ集中するために終売となったのが「ザ・モルツ」です。

↑缶が終売となった「ザ・モルツ」(左)と「サントリー生ビール」(右)。「サントリー生ビール」は発売3か月で200万ケースを突破し、2023年の販売計画を400万ケースに上方修正しています

 

そのうえで注力するのが、限定品によるトライアルの最大化と、業務用での飲用接点強化。特に注目の新商品は、“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定発売の「パーフェクトサントリービール〈黒〉」です。黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったとのこと。

サントリー
パーフェクトサントリービール〈黒〉
10月3日より限定発売

 

なお、業務用の戦略については、来春「サントリー生ビール」を瓶と樽で発売することが発表されました。また、ここまで述べたように10月の酒税改正でビールに追い風が吹きますが、見逃せないのが直前に起こるであろう新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要。

↑サントリーの新ジャンルといえば「金麦」。四季に合わせた味わいに整えている定番(左から2番目)があったり、季節限定のエクステンション(右端)を発売したり、独自のブランディングも特徴です

 

同社では、新ジャンル(第三のビール)のなかでは「金麦」は好調(2023年1~7月で101%)であることから、10月以降も継続して「金麦」の販促をしっかり行っていくとのことです。

 

サッポロは70%オフと大胆なヱビス戦略がアツい!

サッポロビールは、酒税改正に加えてコロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目。そこで新たに開発したのが、糖質とプリン体70%オフを実現した「サッポロ生ビール ナナマル」です。これは、日本初の糖質とプリン体、2つのオフを訴求するビール。

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
10月17日発売

 

ゼロではなく70%オフで開発した理由は、消費者のニーズに差があるとみているから。ゼロ系ユーザーは、味わいと同等かそれ以上に健康や数値的なものを重視する一方、オフ系ユーザーは健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというニーズをもっていると推測。「サッポロ生ビール ナナマル」は、後者のオフ系ユーザーを狙った商品であるとのことです。

 

また同社の注目新作ビールにはもうひとつ、10月11日発売の「ヱビス オランジェ」があります。こちらは2023年2月に発売された「ヱビス ニューオリジン」に続く、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第2弾となります。

サッポロビール
ヱビス オランジェ
350ml:258円/500ml:355円(税別)
10月11日発売

 

「CREATIVE BREW」は、長年ヱビスで培ってきた技術と知見を活かしながらも、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくことがテーマ。「ヱビス オランジェ」では初めてオレンジピールに着目してホップと掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに。ある意味、クラフトビール的なポジションともいえるでしょう。

 

ヱビスなのでプレミアムカテゴリーとなり、こちらは参考小売価格も発表。350ml缶は258円、500ml瓶が355円(ともに税別)です。

今後のブランド展開としては、2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」にも注目。「ヱビス ブルワリー トウキョウ」では35年ぶりに恵比寿の地でビール造りが再開され、醸造設備やミュージアムの見学に加え、タップルームでここだけのビール「ヱビス インフィニティ」を飲むことも。ヱビスブランドの動向からも目が離せません!

↑2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」。場所は現在のヱビスビール記念館

 

アサヒはアルコール3.5%の“逆輸入ドライ”でトライ!

アサヒビールが新たに着目したのは、グローバル市場の成長分野であるアルコール度数0~3.5%の飲料。同社ではこれを「ミドルレンジアルコール」とし、10月11日にアルコール度数3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル
10月11日発売

 

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の味わい特徴は、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで実現した、透明感と本格的な飲みごたえ。

 

2020年からアルコール度数4%のビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」も発売されており、他社では2018年に「サントリー ザ・モルツ 麦香る3.5%」がコンビニ限定で発売されています。今回の3.5%が消費者にどう響くのか、注目といえるでしょう。

↑「アサヒスーパードライ ザ・クール」は2019年にアルコール度数5%でデビュー(左端)し、2020年に4%でリニューアル。2021年には缶でも発売されました

 

アサヒビールは、数年前からオーストラリア限定で3.5%のビールを販売しており、グローバルのトレンドについては、こういった自社展開を含めた海外事例を参考にしているはず。

↑オセアニア事業を統括するアサヒ・ビバレッジズ社は、オーストラリアで「Asahi Super Dry 3.5%」を昨夏発売しましたし、2015年には同じくオーストラリアで「アサヒ爽快」を発売しています(公式サイトより)

 

加えて、オーストラリアで最も売れているビール「グレートノーザン スーパー クリスプ」はアルコール度数3.5%であり、日本においても3.5%前後のビールに潜在的ニーズがあるのではないかと予想しているとのこと。

↑こちらはグローバルの市場。さすがにコロナ禍においては鈍化したものの、2022年はコロナ前の2019年を上回り過去最高値に

 

また、アサヒビールは2022年6月にノンアル/ローアルコールに特化した「スマドリバー シブヤ」をオープンしています。アルコール度数が低めの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、同社らしい新商品であるともいえるでしょう。

 

キリンは一番搾りとクラフトビールが二大テーマ

キリンビールの戦略は、強固なブランド体系の構築と新たな成長エンジンの育成。前者の主力ブランドが「キリン一番搾り」、後者が「スプリングバレー」です。それぞれの新作と今後の具体的な取り組みが発表されました。

キリンビール
キリン一番搾り やわらか仕立て
10月10日より期間限定発売

 

新作の「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」は、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品。一部に小麦麦芽を使うことでやわらかな甘みとうまみを感じられ、後口は軽やかな飲みやすいおいしさになっています。

 

開発背景には、肩ひじ張らずに楽しめる飲みやすい味わいへのニーズが高まっていることが挙げられます。この点については「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に近い考察を感じました。なお「キリン一番搾り」は、11月7日には毎年恒例となっている「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」も発売されます。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」。同社のホップ施策については、後日詳報します

 

そしてもうひとつの柱「スプリングバレー」は、クラフトビール創造への取り組みの要となるブランド。新作は、第4弾銘柄となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げました。

キリンビール
SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>
350ml:242円/500ml:321円(税別)
10月24日発売

 

同社によると、ビール類市場におけるクラフトビール構成比は2022年時点で約1.6%。爆発的ではないながらも着々とシェアは拡大しており、新たな成長エンジンとして今後もクラフトビールならではの多様なおいしさと新しい楽しみ方を提案していくとのこと。ビール全体に追い風が吹く10月以降の伸長にも注目です。

 

なお、今回取り上げた各社の新作銘柄は、後日あらためてテイスティングのうえレビュー記事を掲載する予定です。ぜひ詳報をお待ちください。

 

取材・文=中山秀明 撮影=鈴木謙介

高田秋が家飲みを満喫! 夏季限定で新発売したビール3種のお味は?

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、夏季限定で新発売したビール3種を飲み比べた。共通点は夏向けの上面発酵ビール「サマーエール」であること。その味わいは?

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【10杯目】暑い日においしいビール サマーエールを飲み比べ

キリンビール スプリングバレー
サマークラフトエール<香>

273円
(写真左)

豪州産の希少なホップ「ギャラクシーホップ」を使い、夏らしいトロピカルフルーツのような芳香を実現。アルコール度数が4.5%と低めで、香りや味のボリュームは大きいながらも、ゴクゴク飲める爽やかさに仕上がっている。

 

ブルックリン・ブルワリー
ブルックリンサマーエール
385円
(写真中央)

NY発の人気クラフトビアメーカー「ブルックリン・ブルワリー」が夏に贈る、特別なビールが今年も登場。豊かな味とすっきりとした飲み口が両立し、料理はサラダ、シーフード、肉や野菜のグリルと特に相性抜群だ。

 

サッポロビール
ヱビス サマーエール
231円 数量限定
(写真右)

小麦麦芽を一部に使ってやわらかな口当たりを生むとともに、白ワインやオレンジのような香りのホップをブレンド。コク深く、爽やかで上質な果実味が華やぐテイストに仕上げた。

 

どれもパッケージがカワイイ♡ 飲む前からテンション上がります!

今日は飲む前からテンションが上がりました! だって、どれもパッケージがカワイイから♡ 青空や海をイメージさせるカラーリングやデザインですよね。持ってるだけで暑さも吹き飛んじゃうような。これは確かに、夏に飲みたくなりますよ〜。

クラフトビールは専門店のほか、旅行先で現地の素材を使ったビアスタイルがあると率先して飲みます。また、夏は爽快なのどごしはもちろん、フルーティーだったり、苦みがしっかりしていたりするタイプを飲みたくなるので、今回の3本もうってつけですね。

飲んだ感想は、「ヱビス」は柑橘を思わせる果実味深いコクと相まって、フルーティーなプレミアムビールという印象です。「スプリングバレー」は香りからしてトロピカルで、アルコール度数もやさしめだから20代の若い子にも人気が出そう。「ブルックリン」も香りが華やかですね。そのうえすっきりとしたキレも特徴的で、ゴクゴク飲んでも心地よさそうです。

おつまみも夏っぽいのを合わせたいですね。「ヱビス」は焼きとうきび、「スプリングバレー」はマンゴーとか南国果実のスイーツ、「ブルックリン」は夏野菜のマリネとか。バーベキューなど夏のアウトドアシーンに、今回のサマーエールを合わせるのも最高だと思います。ぜひ試してみてください!

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/榊ひかる スタイリスト/江原優里

ビールの里・遠野の“とれたて生ホップ”のおいしさが楽しめる! キリン「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」

キリンビールは、岩手県遠野市で今年収穫したばかりの生ホップを急速凍結して使用する「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」を、11月7日に発売します。価格はオープン。

 

同社は、遠野市と1963年にホップの契約栽培をスタートさせ、今年で60周年を迎えます。一方で、課題となっている日本産ホップの後継者不足を食い止めるべく、地域外からの新しい人材を受け入れるなど「ビールの里構想」に2007年より参画。持続可能なホップ生産地の確立を目指し、「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に取り組みを続けています。

 

今回発売となる同商品は、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」でつくる「一番搾り」ブランドからの限定商品。今年で発売20年目を迎え、累計販売数量は3.5億本以上です。(※350ml缶換算。2022年末時点)

 

今年岩手県遠野市で収穫したばかりの生ホップを収穫後24時間以内に凍結して使用。とれたてのホップの爽やかなおいしさを生かした、調和のとれた飲みやすい味わいに仕上げています。同社の特許技術により、とれたてのホップのフローラルな香りを引き出しています。

 

パッケージは、一番搾りブランドの品質感をベースに、「旬のホップを使ったビールの爽やかなおいしさ」や「今しか飲めない限定感」を伝えるデザインです。裏面には、発売から20年間の生産者の思いを込めたメッセージを入れています。

希少な日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」「IBUKI」を一部使用! キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

キリンビールは、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)を10月24日より新発売します。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)です。

 

同商品は、先行する2品(SPRING VALLEY 豊潤<496>、SPRING VALLEY シルクエール<白>)とは異なる味わいで、爽やかな柑橘のような香りが特徴。

 

海外産ホップに加え、同社が品種開発した2種の日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」と「IBUKI(イブキ)」を一部使用。華やかな香りが感じられる海外ホップと、いちじくやみかん、マスカットのようなユニークで爽やかな香りの日本産ホップを組み合わせ、双方の良いところを引き出し調和させることで、心地よい上質な苦みとすっきりとした後味が楽しめます。

 

パッケージは、香り高さと品質感が感じられる青緑とゴールドカラーを基調にしています。缶側面や裏面には、味覚特長やクラフトビールならではの楽しみ方のワンポイントアドバイスを記載しています。

 

缶商品のほか、「Tap Marche(タップ・マルシェ)」では3Lペットボトルを10月2日から受注開始。会員制生ビールサービス「ホームタップ」では1Lペットボトル10月5日から、「スプリングバレーブルワリー」直営店は15L樽を10月2日から、キリンオンラインショップ「DRINX」では330mlびんを10月26日から、それぞれ販売を開始します。

小麦麦芽を使用し「やわらかなうまみとかろやかな後味」が楽しめる「一番搾り」が期間限定発売! 「キリン一番搾り やわらか仕立て」

キリンビールは、「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を、10月10日から期間限定で全国発売します。価格はオープン。

 

同商品は、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」はそのままに、通常使用する大麦麦芽に加えて小麦麦芽を使用することで、小麦のやわらかで繊細な甘みとうまみが感じられる、かろやかで飲みやすい後口が特徴。

 

麦汁ろ過工程で最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う一番搾り製法により、小麦のうまみを感じながらも、苦み・雑味のない澄んだ味わいに仕上げています。特徴的な香りのホップを使用することで、爽やかでフルーティーな香りを感じられます。

 

パッケージは、やわらかで飲みやすいおいしさと心地よさを感じる色合いをベースカラーに採用。風になびくようなデザインのKIRIN BEER帯でかろやかな心地よさを表現し、味覚特長が一目で分かるコピーを裏面に記載することで、味わいを訴求しています。

欧州エリアで販売拡大! ジャパニーズウイスキー「富士」、ペルノ・リカールと販売契約を締結し、ヨーロッパ13か国で販売開始

キリンビールは、ワイン・スピリッツメーカーのペルノ・リカールと販売契約を締結し、9月より順次欧州エリアでのジャパニーズウイスキー「富士」の販売を開始します。

↑キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士

 

「富士」ブランドは、富士山の麓にある富士御殿場蒸溜所で「富士の伏流水」「自然環境」「つくり手」により作り込みを行なっており、「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」のラインナップがあります。

↑キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士

 

5月に開催された酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2023(ISC:International Spirits Challenge 2023)のジャパニーズウイスキー部門にて、3品すべてが「ゴールド」を受賞。海外のウイスキーユーザーからは「“富士”のブランド名から、ジャパニーズウイスキーの代表との自信が伺える」「スムーズな口当たりが、スコッチなどにはないスタイルで気に入った」などの感想が寄せられているそうです。

↑キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士

 

今回、ペルノ・リカールの販売網で欧州エリアでの販売拡大によって、新たに欧州の13か国が加わり、同ブランドの海外展開が大きく拡大しました。

キラリと目立つ切子柄が目印! キリン「麒麟百年 極み檸檬サワー」パッケージがリニューアル

キリンビールは、「麒麟百年 極み檸檬サワー」のパッケージを、8月製造品より順次リニューアルします。

 

同商品は、レモンの鮮烈な香りと芳醇な味わいが特徴で、発売からの販売本数は1500万本を突破(2023年7月末時点。250ml換算)。

 

新しいパッケージは、切子柄を強調することで、本格感とおいしさを感じられるデザインへ進化。ベースカラーの紺色を明るい印象に変更し、視認性を高めています。

ビールサブスクの注目度高まる! 各社のポイントと代表格「ホームタップ」を深掘り!

近年一気に広まった“家飲み”トレンドの一角が、お酒のサブスクリプションサービス。今回は、冷えたビールがおいしい季節到来! ということで、「キリン ホームタップ」を中心に、まるでお店のようなビールを楽しめるサーバータイプについて紹介していきます。

↑「キリン ホームタップ」。2023年春から「夢の1ヶ月お試しプラン」(月額費用5060円(税込)~)がスタート

 

レンタル代不要なタイプなど多種多様

大手メーカーが展開するビールサーバーのサブスクでは、「キリン ホームタップ」のほかに「アサヒ ドラフターズ」も注目。こちらは2021年の夏に「もはやお店!アサヒビールのサブスクサーバー「THE DRAFTERS」で家飲みに革命が起きちゃった!」で紹介しているのでぜひ一読いただきたい。

↑「アサヒ ドラフターズ」。2021年時よりデザインのバリエーションやビアスタイルが増えるなど、進化しています

 

また、大手メーカー以外で注目すべきビアサーバータイプは、2つのタップ(蛇口)が特徴の「ドリームビア」。全国の多彩なクラフトビールを楽しめるのも魅力で、現在72ブルワリー166銘柄(2023年6月21日時点)と種類豊富です。また、海外のメジャー銘柄を中心にラインナップした「ブレイド」もよく知られています。

↑「ドリームビア」。随時取り扱い銘柄が追加、拡大しています

 

他にもビールの生樽(ケグと呼ばれます)からそのまま飲める仕様にして届けるサービスもあります。これらはサーバー自体が不要なためレンタル代が発生せず、また電源がいらないのもポイント。国内クラフトビールを豊富に揃える「ビールの縁側」や、海外の有名ビールを中心に扱うドラフト・ケグ・ジャパンのサービスが有名です。

↑「ドラフト・ケグ・ジャパン」の「ハイネケン樽生5L」。同社はアウトレットのビールも扱っており、お得なプライスも特徴です

 

ホームタップの特徴や実力を知るべく体験会へ

ビアサーバーレンタルタイプのサブスクのなかで、パイオニアといえるのが2015年サービス開始の「キリン ホームタップ」(当時の名称は「キリン ブルワリーオーナーズクラブ」)。あらためてどんなサービスなのかを紹介していきましょう。

↑キリンビールの横浜工場で行われたメディア向け体験会に参加してきました

 

キリン ホームタップ」は、ペットボトルに入ったビールが届き、専用サーバーで注ぐ本格的な生ビール体験が楽しめるサービス。味にもこだわりが凝縮されており、そのひとつが鮮度。

 

ビールは鮮度が命であり、光や酸素、温度などですぐに劣化してしまいます。そのため、ペットボトルは工場造りたてのビールが冷蔵便で届けられ、容量は1Lの飲みきりサイズ。さらに配送も一度にまとめず、原則月2回(スキップなども可能)に分けて届けるシステムとなっています。

↑「キリン ホームタップ」のカバーを開けたところ。ペットボトルに装着するキャップやストローも、利用量に合わせて新しいものが月額料金込みで送ってもらえます

 

選べるビールの銘柄は数種類あり、定番は「⼀番搾りプレミアム」と「スプリングバレー 豊潤<496>」。キリン以外のブランドを飲むことができるのも特徴で「よなよなエール」で知られるヤッホーブルーイングや、山梨県小菅村に自社工場を構える「ファーイーストブルーイング」など、クラフトビールを中心に、毎月3~4種類の期間限定品を取りそろえています。

↑下段のボトルが協力会社による期間限定ビールの一例。配送予定6日前であれば、限定ビールのみを送料費なしで注文することもできます

 

キリンビールの横浜工場で行われたメディア向け体験会では、「⼀番搾りプレミアム」を試飲させてもらいました。さらに、そのビールがどのように造られているかの工場見学も。なお、この工場見学は一般消費者向けにも開放されており、こちらは「噂の“元が取れる”工場見学「キリン一番搾りツアー」へ。やっぱし、ビール好きの聖地でした」で詳報しているのでぜひご覧ください。

↑今回の工場見学にて。「キリン ホームタップ」のビール用に導入されたのが、このライン。「⼀番搾りプレミアム」をはじめ、多くのペットボトルビールができたてで詰められています

 

「一番搾りプレミアム」は、通常の「一番搾り」がもつコク深さや爽やかな苦みに加え、清々しく華やかな香りが印象的。このリッチなアロマは、東北産ホップ「IBUKI」によるものでしょう。なお、この商品はギフト限定のため近所の店などではなかなか入手できません。それが楽しめる「キリン ホームタップ」は、この点でも特別感があります。

↑泡もご覧の通り。シルキーな飲み口は「キリン ホームタップ」ならではの美点

 

記録を更新する暑さが続く2023年の夏。そうとなれば、暑気払いはやっぱりビール! あらためてサーバーから飲んでみると多幸感もあって激ウマです。ここで紹介したサービスは気軽に試せるものも多いので、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

食事にも合うすっきりした甘み! 「麒麟特製」新フレーバーは「ジンジャーエール」

キリンビールは、「麒麟特製」ブランドから、「麒麟特製 ジンジャーエールサワー」(350ml缶、500ml缶)を9月12日に発売します。価格はオープン。

 

同ブランドは、“麒麟が上質に仕立てた、これしかないうまさの特製サワー”がコンセプト。今回発売となる同商品は、食事にも合わせられるすっきりとした甘さのジンジャーエールフレーバー。爽快な強炭酸で「飲みごたえのある上質なうまさ」と、“心地よいお酒感”を楽しめます。

 

パッケージは、一目でジンジャーエールフレーバーだと識別できる、シャンパンゴールドのベースカラーを採用。シャンパンゴールドのベースカラーの中に、聖獣麒麟とブランド名を堂々と配することで、「上質なサワー」であることを表現しています。炭酸を想起させる泡や氷のシズルで、「飲みごたえ」も表現。

秋の“定番”ビールが今年もやって来る! 発売33年目の「キリン秋味(期間限定)」

キリンビールは、今年で発売33年目を迎える秋季限定ビール「キリン秋味(期間限定)」を、8月22日から全国で発売します。価格はオープン。

 

同商品は、同社のキリンラガービールと比較し、麦芽を約1.3本分使用。原材料配合や製造工程を最適化し、アルコール度数6%で飲みごたえがありながらも、すっきりした後口に仕上げています。

 

パッケージは、「秋が訪れるよろこび」と「豊かな味わい」を表現したデザインで、「今しか飲めないおいしさ」であることを醸成する「限定醸造」のアイコンを配しています。

タレント高田秋がプレミアムビール4種を飲み比べ! 特別な日は特別なビールで……

飲み歩き大好きなモデルでタレントの高田 秋(たかだしゅう)が、「家飲み」を追求するシリーズ。今回は、大手ビールメーカーのプレミアムビールを4種類飲み比べてレビューしてみた。

※こちらは「GetNavi」 2023年3.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【5杯目】特別な日を彩る “プレミアムビール” を4種類飲み比べ!

特別なビールはシーンで飲み分けたい!

私にとってビールは、日常をうるおしてくれる存在。20代前半のころはホップの苦みが得意ではなかったのでいつもソフトドリンクを飲んでいました。ですが、早く大人の仲間入りをしたくちょくちょく飲んでいたら、すっかり大好きなお酒に。いまでは、ほぼ毎日飲んでいます。ロケ先では現地のクラフトビールを買いますし、プレミアムビールも必ず自宅にストックしてますね。

 

今回の4種類はどのビールもおいしくて、シーンによって飲み分けたいです。「ヱビスビール」はバランスが良く、どんな食事にも合いそう。「花鳥風月」はフルーティでラベルがカワイイから、女子会で開けたいな。香りが華やかで爽やかな「一番搾りプレミアム」は、連休前の仕事終わりのご褒美にキュッと。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」は大自然の恵みを感じるので、ひとりじっくり物思いにふけるときに味わいたいです。みなさんもぜひ、飲み比べてみてください!

 

 

今回飲み比べた4種類は?

アサヒビール
花鳥風月
実売価格229円 ●ギフト、東北限定で発売

2022年秋リニューアルし、上面発酵酵母による醸造法はそのままに、新たなホップを採用して濃色麦芽を増量。果実のように華やかな吟醸香とコクがアップした。

 

サッポロビール
ヱビスビール
オープン価格

130年以上の歴史を持つプレミアムビールの金字塔。1000種以上から厳選した「ヱビス酵母」や通常の1.5倍熟成などにこだわった、豊かな旨みとコクが魅力だ。

 

キリンビール
一番搾り プレミアム
実売価格3280円(12本セット)●ギフト限定で発売

一番搾り製法による甘みや旨みが濃縮された麦汁に、日本産ホップ「IBUKI」の第一等品をふんだんに掛け合わせて醸造。爽やかな苦みと果実味が華やぐ。

 

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
マスターズドリーム〈無濾過〉
実売価格 286円

ダイヤモンド麦芽やトリプルデコクション製法など、サントリーのDNAを生かした1本。無濾過仕上げで、柔らかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現した。

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう●1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/Hitomi Haga スタイリスト/江原優里 ●Cheekのワンピース1万2100円、PARIS KIDSのイヤリング300円

今年も期間限定で登場! 日本産ホップ「IBUKI」の香りを楽しむキリン「本麒麟 香りの舞」

キリンビールは、「本麒麟」ブランドから期間限定品「本麒麟 香りの舞(期間限定)」(350ml缶/500ml缶)を、7月18日に発売します。価格はオープン。

 

同商品は2022年11月に期間限定発売。今回は、本商品の特長である日本産ホップ「IBUKI」の香りをより感じられる香味に進化させ、消費者が新ジャンルに期待する「うまさと品質」「報酬感」「経済性」といったニーズを重視して作られています。

 

中味は昨年に続き和柑橘のような香りが特徴の国産ホップIBUKIを一部使用し、初夏の季節に合うようにホップ配合を変更することで、IBUKIの香りがより感じられる芳醇な香味に仕上げています。「本麒麟」と同じく通常の1.5倍もの長時間で低温熟成させるとともに、発酵中にホップを漬け込む「ホップアロマ製法」で、コクと飲みごたえがありながら、苦みを抑え香りを引き出した味わいです。

 

パッケージは、今しか飲めない限定感を醸成する「限定出荷」のアイコンを配し、ホップと飲みやすさを感じられる明るい緑カラーを採用してグラデーションをあしらい、本麒麟の香味を表現しています。

スッキリと“甘くないおいしさ”が楽しめるフレーバー! キリンの「氷結無糖」に、シークヮーサーが仲間入り

キリンビールは、糖類・甘味料を一切使用していない、甘くなく果実味が引き立つ「キリン 氷結無糖」シリーズから、「キリン 氷結無糖 シークヮーサー ALC.7%」(各350ml缶/500ml缶)を、7月11日に発売します。価格はオープン。

 

同商品は、RTDのフレーバーとして、飲用意向上位の人気フレーバーであるシークヮーサーを採用。余計な甘さがなく、スッキリおいしい飲みやすさと、シークヮーサーらしい酸味と果皮のほのかな苦みが感じられる飲みごたえが特徴です。

 

パッケージは、シリーズ定番のクリアな印象のシルバー&ホワイトに、シークヮーサーの爽やかな果実味を感じさせるカラーをアクセントにして、グラスを配し、シズル感を演出したデザインです。

最旬サワーとチューハイ7種を徹底レビュー! メーカーの威光を感じた逸品とは?

本格的なアフターコロナのムードともに、キンキンに冷えたドリンクがおいしい季節が到来! それを見越してか、今春はメーカー各社からRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)の新商品が百花繚乱のにぎわいだ。本記事では、フードアナリストの中山秀明さんがレビューする、注目のサワーとチューハイをご紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がレビューしました!

フードアナリスト 中山秀明さん

今年10月の酒税改正に伴う、ビールとRTDの新作発表に注目。「夏や秋にも大型の新商品がデビューする可能性は高い」と豪語する。

 

【最旬缶チューハイMAP】

 

贅沢なレモン感と リッチな泡立ちを味わえる

キリンビール
麒麟百年 極み檸檬サワー(Alc.5%)
オープン価格

キリンビールが100年以上の歴史で培った醸造技術を採用。ビール酵母で発酵させたレモン果汁をはじめ、皮ごと搾ったレモンエキスなどバランスよく組み合わせ、ギュッと詰まった贅沢なレモン感を実現している。

 

「きめ細かくボリューミーな泡は、これまでにないインパクト! 香りも鮮烈で、にごりのあるジューシーな味が絶品。甘さが控えめで食事によく合い、キリンの威光を感じます」(フードアナリスト 中山秀明さん、以下同)

 

飲み進めるほどにおいしくなるレモンのプロと開発した新サワー

サッポロビール
ニッポンの シン・レモンサワー(Alc.5%)
実売価格168円

1957年の「ポッカレモン」発売以来、長年レモンを研究してきたポッカサッポロフード&ビバレッジのレモンマイスターと協同開発。レモン本来よりも爽快な味わいで、飲み進めるたびにおいしさが増す。

 

「甘酸っぱさはあってもやりすぎず、ジューシーながら幼くない。まろやかなやさしさも感じます。個性はしっかり立っていながらカドはなく、好バランスで飲みやすい一本!」

 

昭和的な大衆酒場好きにご多幸なほんのり柑橘のプレーンサワー

サントリー
こだわり酒場のタコハイ(Alc.6%)
163円

古典的な大衆酒場で愛されるプレーンサワーの味わいを目指し、ほのかな柑橘の風味を表現。麦の甘香ばしさが豊かな独自の「焙煎麦」を蒸溜した麦焼酎によって、和洋中のどんな料理も引き立てる。

 

「昭和世代にはお馴染みの『タコハイ』が令和の時代に楽しめます!  鹿児島県にある大隅酒造の技術が生かされた焙煎麦焼酎が使用されており、たくましい焼酎感がお見事」

 

隠し味にみりんを使用したまろやかな甘酸っぱいテイスト

アサヒビール
まろハイ レモンチューハイ(Alc.5%)
実売予想価格171円
●中国・四国エリア限定で6月6日発売

料理のコクを深めて風味を豊かにする “みりん” を使うという、技アリな発想で生み出された意欲作。隠し味のみりんがレモンの酸味を和らげて、まろやかな甘酸っぱさとコク深い旨さが両立している。

 

「どこかはちみつレモン的な柔らかいニュアンスが印象的。みりんが醸し出すまろやかさが良い塩梅に効いています。カドのない酸味と、食事を邪魔しない適度な甘みもグッド!」

 

‒196℃製法をさらに進化させレモンそのもののおいしさを追求

サントリー
-196℃ 瞬間凍結〈無糖レモン〉(Alc.6%)
163円

独自の「–196℃製法」をアップデートし、果実本来のジューシーな爽快感を最大化。従来よりも低度数のウオッカに瞬間凍結で粉砕したレモンを浸漬し、皮や種に詰まった旨みまでじっくり抽出している。

 

「無糖でキレのあるドライなフレッシュさは、 “生搾り” レモンサワーを思わせる本格派。アルコール度数6%の十分なボディですが飲み口はクリアで、すっきりスイッといけます」

 

桃を丸おろししたような濃厚で上質な味わいが魅力

宝酒造
寶「丸おろし」 <ピーチ>(Alc.7%)
実売価格200円

桃を丸ごとすり潰し、滑らかなペーストやピューレを使用したフルーツサワー。果実に合わせて、約85種2万樽の熟成酒から厳選した宝焼酎によって、濃厚な果実味ながらもしっかりとお酒感を楽しめる。

 

「もぎたてのような力強い香りと、濃厚な果実感。それでいて甘ったるくなく、キレもあります。ボディも飲み応えも申し分なく、カクテル感覚で楽しめるのが良いですね」

 

皮ごと漬け込み香りを増幅させたみずみずしくエネルギッシュな味

アサヒビール
グレフルマニアオリジナル(Alc.5% )
実売価格171円
●九州エリア限定で発売

グレープフルーツの果皮ごと漬け込み減圧蒸留する製法により、みずみずしく果実感豊かな香りを実現。白ワインのような風味が特徴の「オリジナル」(写真)と「スイート」「ソルティ」の3種類を用意する。

 

「太陽の下で元気に育ったグレープフルーツを想像させる、エネルギッシュな風味が特徴。やさしい甘みのためビター感と酸味がほど良く際立って、暑い日にキュッといきたいです」

キリンビール横浜工場のレストランが進化。激ウマフードに舌鼓でますますビールが進む!

2022年、脱コロナに向けて再開したキリンビールの工場見学をレポートしましたが、併設のレストランは休業中でした。それが、今春いよいよ復活。しかも店名の改称を含めたリニューアルオープンということで、内覧会に参加してきましたので、その模様をお届けします。

 

【関連記事】
噂の“元が取れる”工場見学「キリン一番搾りツアー」へ。やっぱし、ビール好きの聖地でした

 

↑2023年4月11日にリニューアルオープンとなった「キリン横浜ビアホール」。キリンビール横浜工場の見学入口から数歩の場所にあります

 

なぜ大胆リニューアルしたのかを考えた

横浜らしく、レンガ調の設えが印象的な建物。こちらは2015年より「スプリングバレーブルワリー横浜」として営業していましたが、コロナ禍により休業へ。そして今回を機に店名と内装、そしてドリンクとフードも刷新されました。

↑高い天井や大きな窓から眺められる緑の借景など、開放的な空間はそのままに一部の内装をリニューアル。さらにくつろげる空間へ

 

「スプリングバレーブルワリー横浜(以下、SVB横浜)」はクラフトビールがテーマでしたが、「キリン横浜ビアホール」はビアホールと銘打つだけあって、ビールの主役は「一番搾り」(650円・税込)をはじめとするおなじみの銘柄が中心。これには納得する部分もあります。

↑「一番搾り」をはじめ、できたてのビールをプロがとびきりおいしく注いでくれます

 

あくまでも筆者の想像ですが、理由はふたつ。ひとつはキリンビール横浜工場でつくられる主役の銘柄が「一番搾り」であり、工場見学で学ぶメインビールも「一番搾り」だから。「一番搾り」をじっくり学んだあとは、やはり「一番搾り」をガッツリ飲みたいというのが心情ではないでしょうか。

 

↑工場見学の特別体験のひとつが、一番搾り麦汁(左)と二番搾り麦汁(右)の飲み比べ ※写真は2019年取材時のもの

 

そしてもうひとつは、ブルーパブ(醸造所併設型のビアパブ)に特化する必要がなくなったから。SVB横浜が開業した2015年当時は、世の中へクラフトビールを発信する拠点としての意味合いもありましたが、いまではクラフトビールの認知度も上がり、その役目は終えたと考えたのではないでしょうか。とはいえ、クラフトビールも「スプリングバレー」ブランドの<豊潤496>とシルクエール<白>、そしてブルックリンラガーとよなよなエールの4銘柄は飲むことができます(800~850円・税込)。

↑店内入口から客席に向かう途中のスペース。ここにはSVB横浜時代からあった、ビールの歴史やギャラリーコーナーが残されています

 

料理にはビール由来の素材や地元食材を積極的に使用

料理も、工場直送の「一番搾り」とのベストマッチを考えた味わいへとリニューアル。加えて、ビールやホップなどビール由来の素材や、神奈川県の地域食材を積極的に使うことも料理のコンセプトに。横浜のビール工場ならではのメニュー構成へと刷新されました。スペシャリテから紹介します。

↑「ペアリングフード8種盛り」(3800円・税込)※写真は試食用で、実際はよりボリューミー。その名の通り、ビールとのペアリングを楽しむのに最適な一皿です

 

「ペアリングフード8種盛り」は、自家製スモークやシャルキュトリー(加工肉)など、渾身の前菜を少量ずつ組み合わせたプレートで、8種のほとんどは単品メニューとしてもラインナップしています。

↑「自家製スモーク盛り合わせ」(1280円・税込)。足柄牛レバー、チキン、ベーコン、半熟卵、ナッツの5品すべてが店内燻製で仕上げられています。ペアリングは「ハートランド」(700円・税込)がオススメ

 

↑「ベーコンと半熟卵のポテトサラダ」(680円・税込)。丹沢の赤卵と、神奈川銘柄豚「やまゆりポ-ク」のベーコンを使い、ニンニクマヨネーズで味付け。「一番搾り<黒生>」(700円・税込)がオススメ

 

盛り合わせプレートにないメニューとしてイチオシなのが、「富塚豆腐店の絹ごし豆腐 シラスと酒盗のバターソース」。こちらは神奈川・厚木の老舗から届く豆腐を湘南名物のシラスなどで仕上げた個性的な一皿です。

↑「富塚豆腐店の絹ごし豆腐 シラスと酒盗のバターソース」880円。大豆の味が濃厚かつ、とろけるような食感の豆腐に濃厚なソースがマッチ。ビールは「一番搾りプレミアム」と「スプリングバレー シルクエール<白>」がベストペアリング

 

そしてメインは、オススメの肉料理を盛り合わせた「ソーセージとポーク、チキンのミックスグリルプレート」。種類の異なる5本のソーセージと、スペアリブ、グリルチキンからなるボリューム満点の一品。

↑「ソーセージとポーク、チキンのミックスグリルプレート」(4980円・税込)。各肉メニューは単品でも用意されており、豚肉には「やまゆりポーク」を使用。どのビールとも相性抜群です

 

食事のイチオシは「ベーコン、チキン、ナッツのスモークピザ」。燻製チキンとベーコン、3種のナッツを使ったスモーキーな香りが特徴で、ケイジャンスパイスと粒マスタードによるクレオールマスタードのピリ辛感も絶妙です。

↑「ベーコン、チキン、ナッツのスモークピザ」2480円。25cmサイズで食べごたえ十分。生地は薄めのクリスピーなタイプでビールと合い、特に「一番搾り」と「一番搾り<黒生>」がマッチ

 

アフターコロナということで、これまでできなかったぶん積極的に外出したいと考えている人は多いはず。キンキンのビールがますますおいしく感じるこれからの季節、大人の社会科見学の代表格であるビール工場見学はいかがでしょう。そして横浜で工場見学する際には、ぜひリニューアルした併設レストランで至福のペアリングもお試しください。

↑日本のビール発祥地といわれる横浜で、ここならではのビール体験を

 

【SHOP DATA】

キリン横浜ビアホール

住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1 キリンビール横浜工場内
アクセス:京浜急行線「生麦駅」徒歩約10分
営業時間:平日11:00~21:00(L.O.20:00)、土日祝11:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:月曜(祝日月曜の場合は営業し翌日休業)、年末年始

https://www.kirin.co.jp/experience/factory/yokohama/

サワーもイベントもバブリーだった! 醸造トップが語る「麒麟百年」開発秘話

4月4日に新発売した「麒麟百年 極み檸檬サワー」。キリンビールにとっても気合いの入った商品で、発売前日には特別仕様の限定列車「麒麟百年新幹線」を東京駅から京都駅まで走らせるという、前代未聞のイベントが開催されたほど。イベントの内容にも興味津々ですが、醸造責任者であるマスターブリュワーにインタビューできるということもあって、勇んで乗車。モノづくりに込めた思いに迫りました。

 

↑東京駅にて。左はキリンビール執行役員 マーケティング部長の山田雄一さん。右は言わずと知れた、CMに出演している俳優・西島秀俊さん。西島さんの映画初出演作は『居酒屋ゆうれい』で、お酒とも縁の深い役者です

 

一口目の味わいの感じ方はビールを上回る

まずは「麒麟百年新幹線」について。新型新幹線N700Sの一部車内がシャンデリアなどで特別ラッピングされ、そのなかで西島さんがトークしたり、「麒麟百年 極み檸檬サワー」とともにコース料理がふるまわれたりと、贅沢な内容でした。

↑「本格派で高級。お酒好きな人がゆっくり飲みたくなるレモンサワーですね」と西島さん。「きのう何食べた?」ならぬ「きのう何飲んだ?」と聞かれれば、そりゃあ「麒麟百年 極み檸檬サワー」でしょう(筆者の妄想)

 

実は、企業だけでなく個人でも車両貸し切りはできるそうですが、JR東海によれば、東海道新幹線の貸切車両パッケージが企業のPRイベントに使われたのは初めてとのこと。

↑料理は前菜、メイン(写真)、デザートのコース仕立て。なお「麒麟百年新幹線」には事前の抽選に当たった10組の方々も、メディア関係者とは別の車両に乗車していました

 

ではあらためて、「麒麟百年 極み檸檬サワー」の特徴に迫りましょう! 味わいの特徴は大きく1つめはキリンビール初となる、選び抜いたビール酵母で発酵させたレモン果汁を一部使っていること。2つめが、複数のレモン果汁による、ギュッと詰まったレモン感と複雑味。そして、3つめがビールの泡にヒントを得た、きめ細やかな泡によるなめらかな口当たりです。

↑配布された資料より。なんと、口に付けた瞬間の味わいの感じ方はビールをも上回っているといいます

 

コアな要素であるビール酵母発酵によるレモン果汁と複数のレモン果汁は、特別にサンプルをテイスティングさせてもらいました。飲んでみると、同じレモン果汁でも酸味やコクが段違い。これらを巧みにブレンドすることで、「麒麟百年 極み檸檬サワー」の味を設計していることがよくわかります。

↑例えば発酵させてない果汁は、ストレートな酸っぱさ。一方で発酵レモン果汁には醸造っぽいコクがあり、またレモンビネガーといえるような深みのある酸っぱさです

 

そして「麒麟百年 極み檸檬サワー」をグラスに注ぐと一目瞭然なのが、ボリューミーでシルキーな泡。前述の通りビールの泡にヒントを得たそうですが、液面に形成される泡の大きさは、キリンビールの他の缶チューハイと比べて約8分の1のきめ細かさになっているとか。

↑グラスに注ぐことでよりポテンシャルを発揮する、バブリーな泡。加えて、香りのボリュームも鮮烈です

 

最適な酵母を探した結果、行き着いたのがビール酵母だった

これまでにない特徴を持った「麒麟百年 極み檸檬サワー」は、どのようにして生み出されたのでしょうか。キリンビールの醸造責任者である、マスターブリュワーの田山智広さんにインタビューしました。

↑田山智広さん。ビール類や缶チューハイなどの開発時にゴーサインの最終チェックを行うことから、“味の番人”とも呼ばれています

 

「麒麟百年 極み檸檬サワー」の誕生の経緯は、2021年3月にデビューした「麒麟 発酵レモンサワー」の開発時にきっかけがあったとか。それは、発酵によって生み出される複雑な味わいでした。

 

「この技術をもっと突き詰めて、絶対に真似できない凄い発酵素材を作ろうというところがスタート地点でした。発酵といっても、素材も酵母もたくさんありますし、発酵温度によっても味わい方が全く変わってくるんですね。そういったものをいろいろ試して、味のバランスがよく、変なフレーバーにならない組み合わせを導き出しました」(田山さん)

 

酵母に関しては、試行錯誤の末に最も適していたのが、結果的にビール酵母のひとつであるエール酵母でした。

 

「上面発酵(液面でビールの発酵が進む)のエール酵母はフルーティーさや華やかな風味づくりが得意で、後から思えばレモン果汁の発酵にエール酵母が合致したことには納得でした」(田山さん)

↑車内に特別展示された果汁とともに、ビール酵母のサンプルも

 

商品名で気になるのは、製法に大きな特徴がありながら、あえてそれを用いなかった理由です。自社のアイデンティティともいえるネーミングをタイトルに付けるプロダクトは、キリンの新ジャンルビールにおける大ヒット商品「本麒麟」にも通じるもの。そのあたりはどうなのでしょうか?

 

「ひとつは、ビール酵母だからこそ『麒麟百年』という商品名がふさわしいと思ったんです。私たちは100年以上昔からビールを造り続け、醸造技術や酵母発酵を研究してきた企業ですからね。あとはお客様に、私たちの自信作であることやこれまで以上に高品質なレモンサワーであることを、直感的にお伝えできたらという思いもありました。缶チューハイとしてはやや高価格帯のレモンサワーですし」(田山さん)

↑公式サイトより。1885年、横浜山手のスプリングバレー・ブルワリーの跡に、キリンビールの前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニーが設立したのがルーツ(その後1907年に麒麟麦酒株式会社が創立されました)

 

なぜシルキーな泡になる?

泡がきめ細かくなる理由について尋ねると、「これは説明するのがなかなか難しいんですよね。というのも、様々な要素によって泡がきめ細かくなるからなんです」と田山さん。

 

「例えば、レモンの果汁だけでなく繊維のパルプによる泡立ちとか。ほら、『麒麟百年 極み檸檬サワー』ってけっこう濁りがありますよね。これは皮ごと搾った果汁や混濁レモン果汁などによるものなんですが、そういった素材の組み合わせも関係しています。あとは、泡をつくり出すだけではなく長く保持できるように調整するなど、そういった味覚設計の賜物ですね」(田山さん)

↑「もちろん缶からそのままでもおいしいのですが、形は何でも構いませんので、ぜひグラスに注いでいただきたいです」と、にっこり

 

キリンの缶チューハイといえば、「キリン 氷結」をはじめ数々のブランドがあるとともに、様々なフレーバーで展開されています。前述「麒麟 発酵サワー」にもレモン以外に「麒麟 発酵ジンジャーサワー」があり、「麒麟百年 極み檸檬サワー」にも今後エクステンション(既存ブランドの新商品)が登場するのでしょうか?

 

「まずは『麒麟百年 極み檸檬サワー』をお楽しみくださいというところですが、もちろんエクステンションにもチャレンジしたいです。それに実際、レモン以外の果汁も発酵させるなど、試作は続けています。開発には終わりがありませんからね。ただ、これだけ満足度の高い製品ができたので、負けないおいしさとなるとハードルがすごく高いんですよ。でも、ご期待ください!」(田山さん)

↑そして「麒麟百年新幹線」は京都に到着

 

何はともあれ、味、香り、シルキーな泡のライブ感などなど、圧倒的にハイクオリティーな「麒麟百年 極み檸檬サワー」。筆者も個人的に2023年上半期のヒット商品としても注目している商品です。ぜひお試しを。

百年を超える醸造技術を注ぎ込んだRTD集大成ブランド「麒麟百年」誕生! キリンビール「麒麟百年極み檸檬サワー」

キリンビールは、同社で受け継がれてきた、百年を超える醸造技術(酵母発酵)を惜しみなく注いで完成した「麒麟百年極み檸檬サワー」(350ml缶、500ml缶)を、4月4日に発売しました。価格はオープン。

 

また、同日より、俳優の西島秀俊さんを起用した新TVCM「麒麟百年極み檸檬サワー百年の道のり」篇を全国で放映しています。

 

同商品は、キリングループが強みとしている発酵技術を生かして、同社初となるビール酵母で発酵させた芳醇なレモン果汁を一部使用。皮ごと搾ったレモン果汁など複数のレモン果汁を組み合わせ、同商品独自の鮮烈な香りとうまみ、なめらかな口当たりを味わえます。

 

ビールの泡にヒントを得て、同社独自の製法により、きめ細やかで繊細な泡立ちを付与。なめらかな口当たりとぎゅっと詰まったレモンの香り立ちが特徴。同商品の味覚特徴について、同社は「発泡性アルコール飲料で、『炭酸による刺激感や爽快感が抑制されたまろやかな口当たり』と、『柑橘香の良好な香り立ち』を両立する技術」として、特許出願中です。

 

パッケージは、同社の百年を超える歴史と技術に基づく、お酒としての正統性と圧倒的なおいしさを感じてもらえるような思いが込められたデザインに。「キリンビール」誕生初期の、1888年ラベルと1889年ラベルにインスピレーションを受けた「聖獣麒麟」マークに、切子柄をモチーフにしたデザインを合わせて、ものづくりの原点である丁寧さ、サワーならではの爽快感が感じられるパッケージに仕上げています。商品名の「麒麟百年極み檸檬サワー」は、1907年の創業以来同社が百年以上培ってきた、おいしいビールづくりの技術と知見の結集であることが込められています。

この感動を体験すべし! クラフトビール「スプリングバレー」とコンビニグルメのペアリングが目からウロコのハマり具合だった!

Sponsored by キリンビール株式会社

こだわり抜いたおいしさなのにお手頃……そんな評判でクラフトビール人気をリードする「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」。しかも「食事との相性が抜群!」と聞き、実際どうなの? とGetNavi web編集長の私、山田佑樹がさまざまなコンビニグルメとペアリングして確かめてみました。

キリン

「スプリングバレー 豊潤<496>」
麦芽を「キリンラガービール」の約1.5倍、さらにホップを5種使用するなど素材を贅沢に使用。ホップを7日間漬け込む独自製法を活用し、豊潤な味わいとすっきりとした後味、ふわとろの泡を実現した。

「スプリングバレー シルクエール<白>」
小麦麦芽を使用し、無濾過で仕上げたにごりのある液色、きめ細かなふわとろの泡、まろやかな口当たり。ニュージーランド産の希少ホップを一部使用した、華やかな香りが特徴。

 

「スプリングバレー」を飲んでわかった4つの違い

「スプリングバレー 豊潤<496>」と「スプリングバレー シルクエール<白>」の両方をじっくり堪能して、特に印象的だと思った別格感は4つ。その違いを、ビールに詳しいフードアナリストの中山秀明さんにも、解説してもらいました。

↑左は、新商品レビューや生産現場のレポート、ブリュワーへのインタビューなどビールを題材に取材することが多く、ビールの最新事情に明るい中山さん。私、山田は冷蔵庫に常時缶や瓶をストックし晩酌に欠かさないビールラバーで、2023年はトレンドとしてもビールに注目しています

 

違い1.華やかな香り!

私がいつも飲んでいるビールと比べ、第一に違いを感じられるのが香り高さ。缶を開栓した瞬間にフルーティーなアロマが放たれ、グラスに注げばいっそう凝縮感豊かな芳香が広がります。

↑「シルクエール<白>」は、どこか白ワインを思わせる果実味も。ワイン同様、円を描くようにグラスを回す“スワリング”をしてまずは香りを楽しむべし

 

「『スプリングバレー』の香り高さは、ホップが大きく関係しています。例えば『豊潤<496>』なら上品な香味のIBUKI種など、『シルクエール<白>』なら白ワインのソーヴィニヨンブランを連想させるネルソンソーヴィン種など。これらを一部使用するとともに、ホップの香りを生かす独自の技術を用いることで、華やかで力強い香りを実現しています」(中山さん)

 

違い2.泡がふわとろできめ細かい!

シルキーでボリューミーな泡立ちにも驚かされました。これはグラスに注ぐことで、より堪能できそうです。注ぎ方にこだわれば、いっそうおいしさもアップ。オススメの注ぎ方は公式サイトでもくわしく解説されていますよ。

↑「豊潤<496>」は、最初に一瞬だけ勢いよく注いでたっぷりと泡を立てます。大きな泡が落ち着くまで待ち、グラスのフチに沿わせながらゆっくり注いでいくのがコツ

 

↑グラスで飲むと、いっそう香り、色、温度変化など、ビールの味わいを五感で楽しめます。専用グラスでなくとも、「スプリングバレー」を飲む際にはぜひグラスで味わいましょう

 

「『スプリングバレー』は泡立ちも段違い。ふわとろの泡はリッチな口当たりを演出するだけでなく、フタの役割をして優雅な香りや炭酸ガスを閉じ込める効果も。こうした泡のおいしさも、『スプリングバレー』の魅力です」(中山さん)

 

違い3.豊潤なのに後味はすっきり!

「スプリングバレー」を一口飲んでみてすぐ気づくのが、豊潤な味わい。麦のうまみが口いっぱいに広がります。とはいえ、けっして重たい感じはなく、後味もすっきりとしているので、飲み飽きない味わいとなっています。

↑豊潤な味わいの中に洗練された風味があり、余韻はすっきり。絶妙なバランスで仕上げられていることがわかります

 

「例えば『豊潤<496>』ならキリンラガーの1.5倍量の麦芽で厚みを持たせつつ、すっきりときれいな後味。一方の『シルクエール<白>』は、甘くやわらかな味にしつつ軽やかさをプラス。このような味の足し引きを適切なレベルで行うことで、エレガントかつ飲み飽きないおいしさに仕上げているのです」(中山さん)

 

違い4.クラフトビールらしい個性が食事と引き立て合う!

香り、泡立ち、コク深い味わい……どれも“いつものビール”との違いは明らかで、“クラフトビール”と銘打つだけのこだわりを感じさせるものでした。では食との相性は? ビールはやっぱりおいしい食事とともに楽しみたいけれど、個性が強いビールは食事とケンカしてしまうのでは……。それは杞憂でした。

 

「『スプリングバレー』は、実は食事と一緒に楽しむことでさらに魅力が際立ちます。それは、コク深さと爽快感が高いレベルで調和しているから。甘み、果実味、ビター感、酸味など多彩なニュアンスを持っており、さまざまな料理の味わい要素と結びついたり、または引き立たせたり。ペアリングの楽しみを盛り上げます」(中山さん)

 

続いて、今回山田が実際に試したフードペアリングをたっぷりと紹介します!

 

知っておくべし! ペアリングの3つの条件

スプリングバレーは、いったいどんな料理と合わせればいっそうおいしく感じられるのか? まずはフード選びの考え方を、中山さんに詳しく教えてもらいました。ヒントとなるのは、“3つの条件”だとか。

 

条件1.似た“色”同士を合わせる
濃い色の料理には濃い色のビール、逆に淡い色の料理には淡い色のビールが合うという法則。前者なら「豊潤<496>」が、後者なら「シルクエール<白>」が当てはまります。

条件2.似た“風味”同士を合わせる
味わいが個性豊かなクラフトビールは、銘柄ごとに甘み、苦味、果実味、酸味、塩味など多種多様な要素を持っています。その特性を、料理との共通点という観点から選んでみましょう。

条件3.異なる“風味”で互いを引き立たせる
例えば、甘酸っぱいソースのかかったフードにシャープな苦みのビールを合わせる。あるいは、クリームをたっぷり使ったスイーツに、ロースト香豊かなビールを合わせる、といった選び方。異なる風味同士だからこそ、互いの個性を引き立たせ合い、意外なおいしさが楽しめるのです。そして、このペアリングの妙がクラフトビールの面白さでもあるんですよ。

 

こうも合うとは! コンビニグルメとの王道&意外なペアリング 6選

今回はコンビニグルメとペアリング。バラエティが豊富かつお手頃なのはもちろん、昨今は味のクオリティが驚くほどハイレベル。上記の3条件を念頭に、「豊潤<496>」と「シルクエール<白>」のそれぞれと3品のコンビニフードを合わせ、ペアリングの妙味を体験してみました。

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」は香ばしさを持つ料理とドンピシャ

「豊潤<496>」は香ばしい麦のうまみや深いコク、華やかな香りや心地よい苦味などが調和しており、マッチするストライクゾーンがきわめて広いと感じました。そのなかでも香ばしさを持つ料理とドンピシャに合い、濃厚系やこってり系も大得意! また、甘じょっぱい味付けのフードや、チーズなどの乳製品ともよく合います。

 

■ 王道だけに満点の組み合わせ「マルゲリータピザ」

まずはマルゲリータピザ。ビールとピザは王道の組み合わせですが、いつものおいしさを格上げしてくれるのが「豊潤<496>」です。豊潤な味わいが、マルゲリータのチーズのコク、トマトソースの甘さと相性抜群!

 

■ 甘辛ソースに加わる複層的な味わいが絶品「チキン南蛮」

チキン南蛮は、鶏肉とタルタルソースがジューシーで甘辛な味わい。そこに「豊潤<496>」のうまみ、甘み、香ばしさ、酸味、苦味が加わって、多層のレイヤー感が絶品です。こちらも同様に、味わいが重なってはいるものの重たくはありません。次のひと口がまた食べたくなるおいしさです。

 

■ ほろ甘さと苦味の組み合わせが至福「フィナンシェ」

フィナンシェの甘みと「豊潤<496>」のマッチングは想像以上! しかも、フィナンシェならではの焦がしバターの香ばしさとほんのりとした甘さが、ホップの苦味と絡み合うことで至福のおいしさに。これは食後のエンタメ鑑賞タイムのお供にあると、より充実した時間へと彩ってくれるのではないでしょうか。

 

「スプリングバレー シルクエール<白>」は繊細な味わい、フルーティなフードと好相性

「シルクエール<白>」は、上品な甘みや酸味が印象的。一部使用したネルソンソーヴィンホップの華やかな香りや、爽やかでいてまろやかな飲み口も魅力で、こちらも食事と合うストライクゾーンはかなり広そうです。野菜や魚介などの繊細な料理、フルーティーな甘酸っぱさを持ったフードは特に好相性ではないでしょうか。

 

シルキーな飲み口がプリプリ食感と合う「海老マヨ」

いつも飲んでいるビールと定番中華の組み合わせもいいけど、「シルクエール<白>」と海老マヨの組み合わせは、ひと味違う! マヨの甘み・酸味が「シルクエール<白>」の甘み・酸味と絶妙にマッチ。シルキーな飲み口はマヨネーズと海老のプリプリ感とも合致します。

 

■ 爽やかな風味がフルーティな香味と出会う「青じそドレッシングサラダ」

青じそドレッシングサラダは、麦の甘みやフルーティーな香味の上に、和の表情を持った青じその爽やかさが加わり、春の草原を連想させる清々しい余韻が広がります。

 

■ ビールの風味と柑橘感が絶妙「レモンピール」

レモンピールは意外に思えますが、合わせてみると非常にマッチ。フルーティーさやほのかな酸味を持った「シルクエール<白>」の風味と、ほろ苦くて甘酸っぱいレモンピールの柑橘感は、凸凹ピースがピタッと合うかのよう。

 

スプリングバレー×コンビニグルメのペアリングを堪能するチャンス!

全国のセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンで引き換えられる「スプリングバレー」無料クーポンが当たるキャンペーンがスタート! 引き換え時、ぜひともコンビニグルメもピックアップして、あなたも思いもかけないフードペアリングと出会ってみてください。

 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

 

撮影/湯浅立志

ビール復権の2023年、ビールに注力し続けてきたキリンが打ち出した策とは?

2023年のお酒トレンドでほぼ間違いないと予言できることは、「ビールの復権」。なぜなら、秋の酒税改正によりビールに追い風が吹く(ざっくり言うと、ビールが安くなる)からです。その見立てもあり、ビール大手が年初に行う発表会はどれもアツい内容でしたが、今回はキリンビールの事業方針発表記者会見の情報をもとに、商品周りの戦略を筆者の見解を踏まえてレポートします。

↑目玉施策のひとつがブランド力の強化。「一番搾り」と「スプリングバレー」シリーズを筆頭に、リニューアルなどを行いさらなる成長を目指すという

 

ブランドと人材を磨き、成長カテゴリーも強力プッシュ

2023年におけるキリンビールの戦略テーマは「ブランドと人材を磨き上げる」。「一番搾り」や「氷結」などボリュームゾーンの大きな商品はより強固に、「スプリングバレー」をはじめとするクラフトビールや自社のウイスキーなどは、新たな成長カテゴリーとして後押ししていくと打ち出されました。

↑キリンビールの堀口英樹代表取締役社長(右)と、山田雄一執行役員 マーケティング部長(左)

 

なお、お酒のカテゴリーとして追い風が吹くのはビールですが、「氷結」などの缶チューハイも引き続き伸長が見込まれるジャンルであり、ウイスキーもキリンビールが手掛ける「富士」や「陸」は、特に成長著しい銘柄です。

↑2022年の「氷結」ブランドは過去最高販売数量を更新。特に「氷結 無糖」は過去20年に発売したキリンブランド最速で5億本を突破するヒットに

 

なかでも具体的な施策が発表されたのは、やはりビールでした。ここでいう「ビール」とは、発泡酒や新ジャンル(第3のビール)ではないガチなビールのことを指しており、酒税改正で追い風が吹くのも、このガチなビールのことです(そのぶん発泡酒や新ジャンルは不利となります)。

 

どのように注力していくのか、詳しくレポートしていきましょう。まずは同社のフラッグシップ銘柄「キリン一番搾り生ビール」から。

 

主力銘柄を中心に、味とデザインが刷新される

「キリン一番搾り生ビール」は、近年では2017年、2019年、2021年とリニューアルを実施。ストレートに「おいしい」を訴求するコミュニケーションなども連動し、ビール離れがささやかれる昨今にあってもファンを増やしてきました。結果、直近の2021、2022年でも成長しているブランドです。そのうえで2023年もリニューアルが行われます。

↑リニューアルは、味とパッケージデザインともに行われる

 

味わいのポイントは、麦のうまみ向上と、仕込み工程の最適化。素材のポテンシャルを最大限に引き出すことで飲み飽きない味わいを実現し、さらに雑味や渋味を軽減することで、飲みやすい後味も実現したとか。

↑パッケージは右が進化版。ロゴやしずくが少し大きくなったり彩度が高められたり、全体の印象が明るくなったことで、よりおいしそうなデザインに

 

この新しい仕様へは、缶がこの1月から、ビンと生樽は2月製造品より順次切り替えられるとか。では次に、キリンのクラフトビールにおけるフラッグシップブランド「スプリングバレー」のポイントも紹介します。

↑左の豊潤<496>は味とパッケージが、右のシルクエール<白>は、パッケージがリニューアルされます

 

ビール離れといわれるなかでも、クラフトビールは全体的に好調なカテゴリー。かつては大型商品がなかったマーケットですが、2021年3月に「スプリングバレー 豊潤<496>」がデビューしたことで活性化され、以降の市場をけん引する存在となりました

↑パッケージは右のように刷新。シルクエール<白>も同様で、上部の3つのメダルをより大きく配し、ブランド名の印象が強く伝わるようにリニューアルされます

 

さらに2022年は9月に「スプリングバレー シルクエール<白>」が仲間入りし、クラフトビールカテゴリーの間口は過去最高水準に。とはいえ、クラフトビールの未飲消費者はまだ約4000万人いるそうで、2023年はさらなる認知と理解促進に向けて広告を売ったり、クラフトビールフェスを開催したり、家庭向けに「ホームタップ」・飲食店向けに「タップ・マルシェ」(後述)を展開するなど、包括的なアプローチをしていくそうです。

↑左が「ホームタップ」、右が「タップ・マルシェ」

 

また、厳密にはビールではないノンアルコールですが、この分野で注力していくビールテイストブランドが「キリン グリーンズフリー」。同銘柄は、2022年4月のリニューアル発売以降に販売数量が3800万本を突破し、前年同期比約2.7倍と、好調に推移しました。

 

また、自社のノンアルコール・ビールテイスト飲料商品と比較してノンアルビールを初めて飲む層や、しばらく飲んでいなかった層を多く獲得できており、カテゴリー全体の活性化に貢献したそうです。そこで2023年は前年比約2倍となる約210万ケースを目標に、中身とデザインリニューアルを実施する(1月製造品から順次切り替え)ほか、飲食店向けに336mlの小ビンが新発売されました。

↑デザインリニューアルと、小ビンはこの通り

 

「キリン グリーンズフリー」の販売強化により、ビールの代替として楽しむ消極的な飲用から、“リフレッシュしたい時に、飲み物の選択肢として好んで飲む”といった積極的な飲用のカテゴリーに進化させていくそうです。

 

個人的にはスプリングバレーの新作に期待!

個人的に今回の発表会で気になったのは、質疑応答時の「『スプリングバレー』ブランドの新フレーバー発売の可能性も模索している」との回答。というのも、「スプリングバレー」は缶としての銘柄は前述の豊潤<496>とシルクエール<白>のみですが、ビンでは黒ビールやフルーツビールなども展開されており、缶で商品化すること自体は難しくないはずなのです。

↑小瓶タイプの「スプリングバレー」は、キリン公式オンライン通販DRINXなどで販売中

 

なにはともあれ、まずは今春の各商品リニューアルに注目。そして本番となる、2023年10月1日の酒税改正に向けて、いっそうアツくなることでしょう。目が離せない2023年のビールシーン、GetNavi webでは今後も新商品発表などの際、積極的にレポートしていきます。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

キリンの「本搾り」がリニューアル! グレープフルーツとレモンは「丸ごと搾ったような果汁感」をより実感できる味わいに

キリンビールは、「果汁とお酒だけでできている、果実そのままのおいしさを楽しめるチューハイ」がコンセプトの「キリン 本搾りTMチューハイ」シリーズを、11月製造品より順次リニューアルします。価格はオープン。

↑キリン 本搾りTMチューハイ レモン(350ml缶)

 

今回のリニューアルでは、グレープフルーツとレモンフレーバーの果汁の配合を見直し、酸味・苦み・甘みのバランスを改善。グレープフルーツは、丸ごと搾ったような果汁の満足感と、ちょうどよい甘さと苦さで飲み飽きない味わいに。レモンは酸味と苦みのバランスを見直して、レモン本来のおいしさをアップさせ、飲みごたえがありながら飲み飽きない味わいに仕上げています(ピンクグレープフルーツとオレンジは中味の変更なし)。

↑キリン 本搾りTMチューハイ グレープフルーツ(350ml缶)

 

パッケージは、みずみずしい、果実そのままのおいしさを表現したデザインに、左上アイコンのコピーを「ぎゅっと、果汁とお酒だけ」に変更。「香料・酸味料・糖類無添加」の特徴と「ぎゅっと搾った果汁感」が直感的に伝わるようなデザインで、フレーバーごとの味覚コピーを追加し、より味わいをイメージしやすいようにブラッシュアップしています。

「本麒麟」初の期間限定! 希少な国産ホップをブレンドした、華やかな香りが楽しめる「本麒麟 香りの舞」

キリンビールは、「本麒麟」ブランド初の期間限定品「本麒麟 香りの舞」(350ml缶、500ml缶)を発売しました。価格はオープン。同商品と「本麒麟」の2つの味わいの違いを体験できる、飲み比べセットも発売となります。

↑本麒麟 香りの舞(右)

 

本麒麟 香りの舞は、希少な国産ホップ「IBUKI」をブレンドした、芳醇な香りを楽しむことができます。IBUKIは、オレンジの皮や金木犀、和柑橘のような、上品な香りが特徴。香りを引き出すために、発酵中にホップを漬け込む「ホップアロマ製法」を採用し、本麒麟同様、通常の1.5倍の長時間で低温熟成する、長期低温熟成による、力強いコクと飲みごたえを味わえます。

↑国産ホップ「IBUKI」

 

パッケージには、IBUKIの華やかな香りを想起させる緑×ホップのデザインを採用。赤いリボン調の「限定出荷」で、今しか飲めない限定感や期待感を引き立てています。

「白ビールの時代が来た」と断定したい! ヱビスやプレモルなど主要な新作を飲み比べて解説

2022年は、白ビール(ホワイトビール)の当たり年といえます。なぜなら、大手メーカーから白ビールのビッグネームが続々と新発売されたから。なかでも極めつけは、9月13日新発売のキリン「スプリングバレー シルクエール<白>」でしょう。主要なブランドから4種集め、飲み比べるとともに商品特徴を解説します。

↑左から、「ヱビス プレミアムホワイト」(サッポロビール)、「スプリングバレー シルクエール<白>」(キリンビール)、「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」(サントリー)、「アサヒ ホワイトビール」(アサヒビール)

 

「白ビール」の特徴と名称の由来とは?

まずは白ビールの解説から。これはビアスタイルの一種で、大麦(大麦麦芽)のほかに小麦(小麦麦芽)も使うことが特徴のひとつ。小麦はたんぱく質のグルテンを多く含むため泡もちがよく、さらにほのかな酸味を伴うフルーティーな香味や、まろやかで爽やかな口当たりも生み出します。

 

なお、液色は明るいものの、ホワイトと断言できるほど白いわけではありません。しかしこのビールが世に広まった19世紀ごろまで、世界の主流は濃い褐色のビールだったため、この明るく淡い色のビールを白ビールと呼ぶようになったのです。

↑世界でもっとも有名な白ビールといえば、ベルギー生まれの「ヒューガルデン ホワイト」。1966年にヒューガルデン村出身のピエール・セリス氏が伝統レシピから商品化し、白ビールの存在を世に知らしめました

 

ここから、2022年注目の新作白ビールを紹介していきましょう。

 

●「スプリングバレー シルクエール<白>」
個性と飲みやすさが調和した好バランス

一つ目は、もっとも旬な「スプリングバレー シルクエール<白>」。クラフトビールの市場拡大をけん引する「スプリングバレー 豊潤<496>」に続く同シリーズの第2弾で、9月13日から全国で発売されています。

↑「スプリングバレー シルクエール<白>」。希望小売価格は248円(税抜)で、アルコール度数は5.5%

 

「ヒューガルデン ホワイト」に代表されるベルジャンホワイトと双璧をなすビアスタイルが、ドイツの「ヴァイツェン」や「ヘーフェヴァイツェン」。ヘーフェとは酵母のことで、ヘーフェヴァイツェンは無濾過により酵母を残した、よりまろやかなタッチとにごりのある液色が特徴です。

 

そして「スプリングバレー シルクエール<白>」も無濾過仕上げで、小麦麦芽のきめ細かなふわとろの泡とソフトな口当たりが特徴。またニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィン」を一部に使用した、華やかな香りも魅力です。

↑素材にコーンを使っている点も見逃せません。コーンは「キリンラガービール」をはじめ定番ビールにも使われており、すっきり飲みやすくするなどの役割をもっています

 

「スプリングバレー シルクエール<白>」は白ビールらしい上品な甘みや酸味があり、まろやかな飲み口もお見事。ボディは豊かでいて後味は爽快、余韻にはレモンや白ぶどうを思わせる甘やかな香りが残り、バランスのよさがピカイチです。個性があるのに飲みやすい、スプリングバレーらしいフレンドリーさをあらためて実感しました。

 

●「ヱビス プレミアムホワイト」
上質な香りと豊かなコクが美しく調和

お次はブランドのいちポートフォリオとして白ビールを進化させ続ける、ヱビスの「ヱビス プレミアムホワイト」。過去には「ヱビス 華みやび」などもありましたが、2022年は春に発売した「ヱビス プレミアムホワイト」が最新版です。

↑「ヱビス プレミアムホワイト」。オープン価格で、アルコール度数は5.5%

 

こちらもホップの一部に「ネルソンソーヴィン」を加え、白ワイン(ソーヴィニヨン・ブラン)を想起させる華やかな香りをプラス。また、柑橘のような爽やかな香りの「ミストラルホップ」も使用し、爽やかで上質な香りとコクが楽しめる味わいに。

↑味わいの芯にヱビスイズムを感じさせる、しなやかな爽快感が絶妙です

 

白ビールの魅力を感じさせつつ、プレミアムピルスナービールの雄である「ヱビス」らしい、堂々としたたくましさも感じます。苦味は今回のなかではビター感が特に豊かで、フルーティーな香りとの調和もナイス。説得力のあるおいしさです。

 

●「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」
豊かなボディの上で華やぐフルーティーなアロマ

次は“神泡”でもおなじみの「ザ・プレミアム・モルツ」。これまで季節などに応じて数々の限定フレーバーをリリースしていますが、実は白ビールは初。それが初夏に発売された「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」です。

↑「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」。オープン価格で、アルコール度数は6%

 

同商品はチェコやその周辺国で収穫、製麦された「ダイヤモンド麦芽」を一部に使い、天然水で醸造するなど、原材料や製法のベースはブランドの基本を踏襲。そのうえで小麦麦芽を一部使用し、エール(上面発酵)酵母で醸造しているのが特徴です。

↑液色は今回レビューした4商品中、もっとも濃いめ。アルコール度数も6%と高めです

 

どっしりとしたコクは、さすが「ザ・プレミアム・モルツ」。その土台の上で、洋なしやマスカット的な酸味のあるフルーティーなアロマが華やぎます。前述ヱビスでも感じましたが、ブランドのファンが飲んでも違和感を抱かせないであろう絶妙なチューニングがお見事。飲み応えも豊かでイイ!

 

●「アサヒ ホワイトビール」
フルーティーでハーバルなやさしい味わい

ラストは、アサヒビールが販路限定でリリースした「アサヒ ホワイトビール」。若者をコアターゲットに、エモーショナルな味「#エモ味」を表現したプロダクトからしてユニークです。

↑「アサヒ ホワイトビール」はアルコール度数5%。Amazonで販売(12本3158円)しているほか、東京都と神奈川県の一部「セブン-イレブン」でも限定発売しています

 

小麦麦芽を用いるほか、副原料にオレンジピールとコリアンダーシードを使ったベルジャンホワイトのビアスタイルになっていることも特徴。つまり「ヒューガルデン ホワイト」と近しい味わいであることがうかがえます。

↑製造工場は、実はアサヒビールではなく、クラフトビールの作り手「軽井沢ブルワリー」の醸造所

 

ふんわりとした華やかさと、やわらかな飲み心地が印象的。ベルジャンホワイト特有のバナナ香をふわりと感じる、フルーティーでハーバルな味わいです。奥ではシャープなドライさを感じつつも、ホップの苦みやコリアンダーシードのスパイシーさは抑えめで、若者にも刺さりそうなやさしい味わいだと思いました。

 

白ビールの豊作によるクラフトビールの盛り上がりに期待

あらためて白ビール、イイですね。苦味が控えめな一方でフルーティーな香りはしっかりしているので、ビールのエントリー層に刺さりやすく個性も伝わりやすいと思います。

↑各液色の比較。「スプリングバレー シルクエール<白>」と「アサヒ ホワイトビール」が、より淡いようです

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」がクラフトビールの市場拡大をけん引したと語りましたが、「スプリングバレー シルクエール<白>」も注目されており、さらに今夏はオリオンビールが「75BEER-ベルジャンホワイト」を限定発売したうえ、「ヒューガルデン ホワイト」のノンアル版「ヒューガルデン ゼロ」も先日日本デビューしました(こちらは後日レポート予定)。ということで、白ビールきっかけからのクラフトビールの盛り上がりにいっそう期待したいところです。

 

田村 淳が新「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を絶賛!ーー「全然味違う、何これ! 糖質入りのビールと遜色ない…!」

Sponsored by キリンビール株式会社

 

今夏キリンビールが刷新した「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、キリンビール過去10年のビール商品のリニューアルにおいて飛躍的な進化を遂げたと言います。本記事では、ビール好きであるとともに各メディアでも遠慮なしのトークで信頼を得ているタレントの田村 淳さんに、「キリン 一番搾り 糖質ゼロ」のリニューアル前後で飲み比べを実施。味の違いを語っていただきました。

 

キリン一番搾り 糖質ゼロ

国内初(※1)の糖質ゼロ(※2)ビールとして2020年10月にデビューし、2022年夏にリニュ―アル。独自技術「一番搾り製法」はそのままに「糖質カット製法」に磨きをかけ、麦芽を増量するとともにホップ配合を再構成。ひと口目に感じるビールの飲みごたえを向上させ、後味はすっきりと澄んだ味わいを実現した。

※1:ビールで糖質ゼロを実現した国内初めての缶商品(Mintel GNPDを用いたキリンビール社調べ)

※2:食品表示基準による

 

 

↑田村 淳さんにしっかりとキリン一番搾り 糖質ゼロを味わってもらいました

 

「糖質がないとビールの味がしないのでは?」--糖質ゼロビールへのイメージを率直に聞いてみた

自らのオンラインサロンでビールを造るなど、ビール好きな淳さんにとって普段からビールは身近な存在。食事でもフレンチ以外は基本的にビールからスタートし、オンとオフの切り替えにもビールでリセットをすることがよくあると言います。

 

「麦の香りが前面に出ているビールが好きです。もうひと口いきたくなる、みたいな。特に食事のときは、香りが強すぎずどんな料理にも合う爽快なタイプが好きですね」(淳さん)

 

聞けば、淳さんのお父さんは「キリンラガービール」の愛飲家であるとか。そのため淳さんも昔から、ビールといえばキリンというイメージが強いそう。では、糖質ゼロビールにはどんな印象をもっているのでしょうか?

 

「糖質は、ビールの味を構築するうえでスゴく大事というイメージ。最前線に出ているとか、あるいは縁の下の力持ちになっているみたいな。だから、糖質がないとあまりおいしくないんじゃないの? とか、糖質ゼロは味の大切なピースが欠けてるってイメージを持っています。でも、実は飲んだことがないのでわからないんですけどね」(淳さん)

 

淳さんが糖質ゼロビールを飲んだことがない理由は、前述のように味へのネガティブなイメージがあったから。また、本家「キリン一番搾り生ビール」が好きなので、キリン一番搾り 糖質ゼロを飲む必要性が感じられなかったからだと言います。

 

 

「全然違う!! スゴい! スゴく洗練されたおいしさで、素晴らしい完成度」--新旧「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を飲み比べ

糖質ゼロビールを飲んだ経験がないというのは、今回の企画主旨としては先入観がなくむしろ好都合。まずはリニューアル前の「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を飲んでいただきました。初めての糖質ゼロビール、第一印象はいかがでしょう?

 

↑缶のデザインはどちらも似ていますが、並んで左の「新」というアイコンや「ALC.5%」と書かれているほうがリニューアル版です

 

「あっ、想像と違う! 失礼しました。麦のうまみと爽快感がありますね。すっきり爽快で、これは(リニューアル前の製品でも)十分うまいです!」(淳さん)

 

そして淳さんは水を飲んで口をリセット。次はいよいよ、リニューアルしたキリン一番搾り 糖質ゼロを飲んでいただきましょう。

 

「なるほど…あっ、こうきたかっ…って、全然違う!! なにこれ、スゴい! どうやってこのおいしさに進化できたんだろう? だって、糖質がある金色の一番搾りに近づいてる感じじゃないですか。旧タイプもおいしかったけど、本当にこっちは全然違うしめちゃくちゃうまい!」(淳さん)

 

↑違いの大きさに驚き、思わず満面の笑みに

 

味の進化には淳さんも驚きを隠せない様子。普段よく愛飲している「キリン一番搾り生ビール」に通じるおいしさだと言います。

 

すっきりして研ぎ澄まされた味わいは、いつもの一番搾りを超えてるんじゃないかって思うぐらい。本当にスゴく洗練されたおいしさで、素晴らしい完成度ですね。でもよかったです。というのも、もし新旧で違いがなかったら、正直には言うものの、なんて表現しようかと考えていたので。まあ、全然その必要はなかったですね(笑)」(淳さん)

 

進化した「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、ビールの色が濃くなった点もリニューアルの注目ポイント。淳さんも液色について言及します。

 

「僕、ビールの色ってけっこう気にするんです。例えばノンアルコールビールテイスト飲料って、比較的に色が薄いじゃないですか。視覚で味のイメージも引っ張られちゃうので、グラスに注がず缶のまま飲むことが多いんです。でもキリン一番搾り 糖質ゼロは糖質ありのビールと遜色ない濃さですから、グラスに注いで楽しめますね」(淳さん)

 

 

「なんでこんなに変わったの?」--田村 淳、キリン一番搾り 糖質ゼロを詳しく知る

「どうやってこのおいしさに進化できたんだろう?」とも驚く淳さん。答えはいつくもありますが、カギは、“糖質カット製法”という技術進化と、それによる味覚進化の検討の幅が広がったこと。試行錯誤の結果、使用する麦芽の増量に加え、アルコール度数を4%から5%へと比率を高めたことで、飲みごたえをアップさせました。さらにホップの増量と配合変更により、ビールならではの香りを強化するとともに、渋味や雑味のない味わいになったのです。

 

「なるほど! 麦芽の増量とアルコール度数が上がったことで、味に厚みが出てるんですね。それで、香りの部分はホップの効果が大きいと。確かに、余韻で鼻から抜ける爽快さもメチャメチャ心地いいんですよ。麦のコクと、清涼なホップの抜け感が調和していて」(淳さん)

 

さらに淳さんは、キリン一番搾り 糖質ゼロを「飲み飽きない味ですね!」と、飲みやすさに関しても大絶賛。

 

「わりと僕、ビールを最初に飲んでから焼酎やハイボールなどに変えてるんです。なんだかんだ糖質って気になるけど、これなら糖質ゼロですし、糖質入りのビールと遜色ないおいしさだからありがたいですよね」(淳さん)

 

↑キリンビール担当者による、リニューアルポイントの解説を熱心に聞く淳さん

 

「それに味がすっきりと洗練されているので、もう一杯飲みたくなります。僕みたいなビール好きは多いと思うんですけど、すごく嬉しいんじゃないかな。でも、ここまでおいしくするのって難しかったんじゃないですか?」(淳さん)

 

おっしゃる通り。開発期間が7年、試験醸造は450回、試飲テストは7000回と、試行錯誤の末にたどり着きました。(ブランド開発開始からの総計)

 

というのも、そもそも、ビールの糖質は主原料である麦芽に含まれており、キリン一番搾り 糖質ゼロをつくるには、その糖質をカットしながら麦のうまみを引き出す必要があります。ここが中々難しい技術なのですが、数多くの検証を繰り返した結果、糖質を最大限分解するなどで酵母が糖質を食べきる新しい「糖質カット製法」が開発されました。それによって、味わいのシミュレーションの幅が数十倍~数百倍にも広がり、糖質ゼロにも関わらず、「一番搾り」らしく、素材の良さを引き出すことができ、ビール本来の刷新されたおいしさに進化できたんです。

 

「わかります。僕、オンラインサロンでビールを造ったことあるんですけど、素材の掛け合わせ方やバランスって超難しいんですよね。狙ったレシピでいざ試してみても、飲んでみるとイメージした味と全然違うみたいな。でもキリン一番搾り 糖質ゼロは飽くなき挑戦で理想にたどり着いたんですもんね。納得ですよ。これはどんな料理にも合うでしょうし、改めてめちゃくちゃ良いビールだと思いました。開発期間も本当にすごい」(淳さん)

 

キリン一番搾リ 糖質ゼロ、おいしさのヒミツを解説!

淳さんがコメントしてくださった通り、糖質ゼロでありながら、より多くのお客様に満足していただける味わいをつくるのは苦労の連続だったそうです。しかし、「一番搾り」ブランドの目指すべき姿は「おいしさでお客様の毎日によろこびをつくり、社会とお客様に貢献すること」。そのためにはおいしさに一切妥協せずに、一番搾りで糖質ゼロビールを生まれ変わらせるという意気込みでチーム一丸取り組んだ結果だそう。

 

「おいしいビールはやっぱりうれしい」「食べたいものと一緒に気兼ねなく飲める」--そんな幸せに貢献する存在を「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が担えたら嬉しいという思いが込められているのです。

今回のリニューアルで開発チームが意識したのが、糖質ゼロ・オフ系ビールはおいしくないと思っているお客様の先入観を覆すこと。おいしさの進化に注力し、原材料の選定から見直したりと大胆な刷新を図りました。これにより、圧倒的なおいしさ進化(※)をとげ、過去10年のキリンのビール商品史上最高のおいしさ進化※を実現したのです。

※自社内ビール商品のリニューアル前後の味覚向上幅において(キリンビール調べ)

 

そうした努力によって、発売前に行った消費者調査における味覚評価が、リニューアル前品から大きく向上しました。

 

 

 

キリン一番搾り 糖質ゼロが、糖質ゼロビールの解釈を変えていく

すっかりキリン一番搾り 糖質ゼロがお気に入りとなった淳さん。あらためて、どんな味わいに惹かれたのでしょうか。

 

麦のうまみやホップの香りをしっかり楽しめて、それでいてのど越しが冴えているところかな。すっきり爽快だけど、ビールらしい味と香りが心地良く続く、そこがイイですね。糖質という大事な要素を抜きつつも、それを上手に補強しておいしさを表現するという企業努力にも関心しました」(淳さん)

 

さらに淳さんは、今回のリニューアルによって、糖質ゼロビールの立ち位置が変わるのではないかとも言います。

 

「キリン一番搾り 糖質ゼロを飲む前は糖質ゼロってピースが欠けてるとか、足りないっていうイメージだったんですけど、全然違いますね。これは新しいピースで補ったパズルのような、構成要素の揃い方がまったく異なるおいしいビール。新しいキリン一番搾り 糖質ゼロによって、糖質ゼロビールの解釈が変わってくると思います。ゼロといっても、スタート地点のゼロみたいな」(淳さん)

 

これからは自身で愛飲するのはもちろん、知人にも教えてあげたいと目を輝かせる淳さん。皆さんもぜひ、生まれ変わって圧倒的においしくなったキリン一番搾り 糖質ゼロを試してみませんか。

 

 

 

田村 淳

1973年12月4日生まれ、山口県出身。1993年、ロンドンブーツ1号2号結成。コンビとして活躍する一方、個人でもバラエティー番組に加え、経済・情報番組など多ジャンルの番組に出演。300万人超のフォロワーがいるTwitter、YouTube「田村淳のアーシーch」の開設、オンラインコミュニティ「田村淳の大人の小学校」を立ち上げるなど、デジタルでの活動も積極的に展開。2019年4月に慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。2021年3月修了。タレントの枠を超えて活躍の場を広げている。

 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

 

撮影/ヒゲ企画 シズルコーディネート/塙 日沙世(topup)

今夏は五感で楽しむクラフトビールで! GetNavi編集長が実感した「スプリングバレー」をちょっといい日に飲みたくなるワケ

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2021年に発売、同年のクラフトビール市場を約1.6倍に拡大した「スプリングバレー 豊潤<496>」。夏といえばビールのおいしい季節だが、GetNaviの川内一史編集長は今夏も「スプリングバレー 豊潤<496>」が選ばれる! と断言。その理由は? 開発担当者との対談を交えながら魅力や楽しみ方を掘り下げる。

 

夏のリラックスタイムを特別なひとときに演出してくれる

子どもは夏休みに入り、大人にとってもお盆やその休みがあるなど、いつもとは違う時間の過ごし方をするのが夏です。家でゆっくり過ごすシーンでも、その時間を贅沢なものにしたいと考える人は多いはず。

 

そんな夏といえば、ビールがよりおいしい季節ですが、いつもより特別な機会が増えるからこそ、ビールも特別なおいしさの銘柄を選びたい。そこで私、川内がオススメするのが、クラフトビールの新定番と言っていいでしょう、「スプリングバレー 豊潤<496>」です。

↑「スプリングバレー 豊潤<496>」はひと口でわかるおいしさが魅力。個性的な香りや味わいと、おかわりしたくなる飲みやすさが調和した傑作です

 

私はそもそもビールに関してはあまり冒険しないタイプなのですが、以前の取材時に飲んで「スプリングバレー 豊潤<496>」のおいしさに感動。“個性的で気難しそう”というクラフトビールのイメージがガラッと変わりました。

 

香りやコクが力強く、エレガントさを感じられながらも重たすぎず後味はすっきり。バランスの良さで、キレや爽快感を求めるビール好きにも刺さる味わいに。この特別なおいしさがあるからこそ、今夏の特別なシーンにふさわしい一本だと考えています。


 

“晴れの日”はもちろん、日常を切り替えるトリガーにも

私が考える、“特別な夏のビールには「スプリングバレー 豊潤<496>」が最適”という選択に確信を得るべく、開発担当者の元を訪ねました。

↑キリンビール 事業創造部 スプリングバレーブランド担当の岡本理沙さん。9月13日に発売される新作「スプリングバレー シルクエール<白>」の開発も担当しています

 

まずは、昨今のトレンドやニーズから。「スプリングバレー 豊潤<496>」がデビューした2021年のクラフトビール市場は、約1.6倍(※1)に拡大しました。本商品はブームの立役者といえますが、ビール市場ではどんなポジションを築いているのでしょうか?

※1:2021年1-12月期、2022年1月キリン調べ。インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。

 

「ビールのニーズは多様化していますが、嗜好品としての価値は高まっています。“晴れの日”はもちろん、日常のなかでちょっと特別な時間を過ごすための一本として選ばれているのが、より飲みやすくて上質な、誰が飲んでもおいしいビール。そこに合致したのが『スプリングバレー 豊潤<496>』だと考えています」(岡本さん)

 

夏の“晴れの日”を例えるなら、お祭り。またお盆の時期でもあり、親族でご馳走を囲む家族も多いですが、そんな特別なシーンにマッチするのがまさに「スプリングバレー 豊潤<496>」。一方、ふだんでも在宅勤務が増えるなかで、日常生活は単調になりがちです。そこでオフタイムへのスイッチとしたいのもまた、「スプリングバレー 豊潤<496>」。贅沢なビールのおいしさが、マンネリ化しがちな日常を切り替えるトリガーになってくれるのです

 

「お祝いなど数人で集まるシーンはもちろん、おひとりでじっくり晩酌を楽しむときにも、味わいに発見や驚きのあるビールが『スプリングバレー 豊潤<496>』です。思い思いのシチュエーションで、特別なひとときを楽しんでいただきたいですね」(岡本さん)

 

五感すべてで堪能できる稀有なおいしさ

あらためて「スプリングバレー 豊潤<496>」をテイスティングしました。うん、個性がありながらもスッと飲みやすい味わいは、やはり感動的! 岡本さんは、これを“五感に響くおいしさ”だと言います。ひとつずつ教えていただきましょう。

・聴覚に響く!

↑缶は口が小さく、魅惑的な香りが鼻に届きにくくなるためグラスに注ぐのがオススメですよ

 

「まずは開栓時のプシュッという音。また、グラスに注ぐ際のコポコポ、シュワーッという音も魅力です。特に『スプリングバレー 豊潤<496>』はホップをたくさん使っているので泡立ちがよく、きめ細やかに弾ける炭酸ガス、飲んだときのゴクッという音も聴覚を刺激します」(岡本さん)

 

・触覚に響く!

↑泡でフタをすることで炭酸ガスが抜けにくく、最後のひと口まで爽快なおいしさを楽しめます

 

きめ細かな泡が、口に含んだ際に唇や舌をやさしく包み、いっそうリッチな気分に。また、口からのどを通る際の炭酸ガスが、触覚を心地良くなで上げます。また、パッケージには発泡インキという素材を使っており、ザラッとした手触りを感じられるのも隠れたこだわりとなっています」(岡本さん)

 

・嗅覚に響く!

↑一般的なビールとは一線を画す、アロマティックな香りが素晴らしい! これぞクラフトビールならではの魅力です

 

世界中から厳選した5種類のホップを効果的かつ、ふんだんに使うことで、フルーティーでフローラルな香りを実現しました。嗅覚に立体的に感じられる、『スプリングバレー 豊潤<496>』の持ち味のひとつです」(岡本さん)

 

・視覚に響く!

↑ひと目で違いがわかる、鮮やかで濃いビールの色。これをしっかり楽しむためにも、グラスに注ぐのがオススメなのです

 

通常の麦芽に加えて、渋さが出ない絶妙な配分で焙煎した麦芽をブレンド。さらにキリンラガー比で1.5倍の量を使い美しい琥珀色に仕上げました。視覚でも、このおいしそうな色味を感じていただけると思います」(岡本さん)

 

・味覚に響く!

↑そして岡本さんも一緒に乾杯。味覚で伝わるおいしさは言わずもがなです

 

「飲む前から目で楽しめて、注ぐ際には音と香りでも魅力を実感。そして飲んだときは味覚も含めた五感すべてでおいしさを堪能できる『スプリングバレー 豊潤<496>』。全方位で楽しめるところも、このビールの大きな特長だと自信をもっています」(岡本さん)

 

岡本さんにアテンドしていただきながらあらためて飲んでみると、たしかにこれは味・香り・音・感触・ビジュアルと、さまざまな角度からじっくり楽しめるビールです!

 

こうして堪能した「スプリングバレー 豊潤<496>」ですが、実は「スプリングバレー」ブランドのクラフトビールは、国内外のビアコンペティションで計109個のメダルを獲得しているといいます。特に「スプリングバレー 豊潤<496>」は、国際的なコンペティションである「ブリュッセルズ・ビア・チャレンジ 2021」で金賞を受賞(※2)。ビールの味覚におけるプロフェッショナルもこれだけの高評価を与えているとは、この夏のイチオシビールに選出した私の選択は、どうやら間違っていなかったようですね!

※2:リニューアル前の商品で受賞。

↑「ブリュッセルズ・ビア・チャレンジ 2021」のゴールドメダル。「ここで金賞を受賞できたのは大きな自信につながりました。世界中からあまたのビールが出品される大会で高評価をいただき、非常にうれしかったです」(岡本さん)

 

構想10年で試験醸造は250回。“聖域”に挑んだ不屈のビール

この誰もが頷く「スプリングバレー 豊潤<496>」のおいしさは、どうやってつくられているのでしょうか?

 

「さきほどご説明した麦芽へのこだわりに加え、ホップについては独自技術『ディップホップ』製法を採用しているのが大きなポイントです」と、岡本さん。

↑「ディップホップ」は2012年にキリンビールが開発

 

「『ディップホップ』とは、酵母と一緒にホップを添加して発酵中に漬け込む技術のこと。個性的かつトゲのない香り付けが可能となり、泡の保存性も高めてくれます。ただ発酵時のホップ添加は衛生面でリスクを伴うため、一般的には誰も手を付けない“聖域”。この『ディップホップ』を海外の醸造家に話した際、『クレイジー』と驚かれたほどでした」(岡本さん)

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」の完成には10年、その間、独自製法開発のための試験醸造は250回にものぼったとか。たしかに若干“クレイジー”……でもそれは賛美でもあるでしょう。

↑こだわりは原料のホップにも。本商品では5種類のホップをブレンドし、上品で穏やかな香りを特長とする希少な日本産ホップ『IBUKI』など個性を活かしながらも、理想の香味を実現しています

 

こうしてつくられた『スプリングバレー 豊潤<496>』は、一般的なビールよりも味に個性があるからこそ、料理をいっそうおいしくします。フードペアリングについて考えてみると、例えば野菜を使った前菜や、淡麗な魚料理、ジューシーな肉料理、濃厚な炭水化物の食事やスイーツなど、ジャンルを問わずマッチ。料理に合わせることで、より特別な体験ができそうです。

↑旨み、甘み、香ばしさ、酸味、苦味など、様々な味覚をバランスよく備えた「スプリングバレー 豊潤<496>」。欧風メニューはもちろん、和食ともよく合うんですよ!

 

あらゆるシーンを楽しく彩る豊潤<496>で乾杯を!

単体で飲んでもおいしい上に、どんな食事とも相性抜群。特別な日の食シーンをより楽しく贅沢に彩ってくれることでしょう。今夏、ちょっといい日のお供には「スプリングバレー 豊潤<496>」を飲みませんか!

 

 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志

キリンのクラフトビール「スプリングバレー」から“白”が登場! 「SPRING VALLEY シルクエール<白>」

キリンビールは、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY シルクエール<白>」缶を9月13日より全国で発売します。

 

税別価格は、350ml缶が248円、500ml缶が330円。また、缶商品の発売に先行して、8月8日からは「Tap Marche(タップ・マルシェ)」(3Lペットボトル)と「スプリングバレーブルワリー」直営店(15L樽)でも提供を開始します。

 

同商品は、無濾過で仕上げたにごりのある液色で、小麦麦芽を使用したきめ細かなふわとろの泡、まろやかな口当たりが特徴。ニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィンホップ」を一部使用し、華やかで心地よい香りに仕上げています。満足感がありながらも爽やかな味わいで食事にも合わせやすく、様々なシーンで楽しめます。

 

パッケージは、スプリングバレーブランドのベースデザインを踏襲しながら、白ビールの味わいが伝わるような、クリーム×ゴールドの色合いの組み合わせで、高い品質感と新しさを表現しています。

 

※Marcheeは、アキュートアクセント付きが正式な表記です

日本初のおいしさで前年比200%超えの大ヒット! ちょっと特別なノンアル「キリン グリーンズフリー」をGetNavi web編集長がリフレッシュタイムの新習慣に選んだ理由とは?[PR]

日本初(※1)の製法によるおいしさで、前年⽐200%(※2)と⼤ヒット中のノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン グリーンズフリー」。“ノンアルの新定番”とも言いたくなるような、目下破竹の勢い。今までのノンアルと比較し、どこが特別(※3)なのか? いつ、どういう時に飲みたいか? 「キリン グリーンズフリー」がもつ価値を、GetNavi web編集長の私、山田佑樹が深掘りし、ヒットの理由を紐解いていきます。

※1:麦やホップの香りの良さを引き出した、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の製法として日本で初めて採用(特許6786699号)
※2:20224月のリニューアルから6月までの3か月間の出荷前年比(キリンビール調べ)
※3:よりよい香味となる特許製法を採用したことによる。


 

ちなみに「キリン グリーンズフリー」は、今ではすっかり、私のリフレッシュタイムのお供に。その理由も併せてのちほどご説明しましょう。

 

日本初(※1)! ビールづくりの技術を結集し圧倒的な(※4)おいしさを実現

「キリン グリーンズフリー」のおいしさは、ビールの醸造と同じように素材の味を最大限に引き出す、日本初(※1)の製法から生み出されています。採用された技術のひとつが「低温麦汁ろ過技術」。低温でじっくり時間をかけてろ過し、雑味のない麦の澄んだうまみを引き出しました。これは「キリン一番搾り生ビール」でも採用されているエッセンスです。

 

また、ホップにこだわっていることも独自の魅力です。ホップは、ビールの香り高さや苦みに起因することから“ビールの魂”と呼ばれる素材。一般的なノンアル(※5)は1種類のホップしか使いませんが、「キリン グリーンズフリー」では3種類を採用しています。

 

そして、甘味料を使わず、甘くなくすっきりと清々しいおいしさが楽しめることも特徴のひとつ。のどごしがよく、最高に気持ちいいおいしさを食事とともに味わえます。これら従来のノンアルの発想を超えた技術とこだわりが、「キリン グリーンズフリー」のビールに近い圧倒的な(※4)おいしさを実現しているのです。

※4・※5:キリンビール商品において。

 

清々しい香りと味わいで、リフレッシュにぴったり! その秘密は3種のホップ

ノンアル(※5)では異例となる3種使用されたホップは、品種にもこだわり、クラフトビールで頻用されるタイプを採用しています。ひとつは、ニュージーランドのネルソン地区でのみ育つ希少なホップ「ネルソンソーヴィン」(一部使用)。柑橘のような唯一無二の上品な爽やかさが特徴で、白ワイン用ぶどう品種「ソーヴィニヨン・ブラン」と香りが似ていることが名称の由来でもあります。

↑左から、爽やかな香りの希少ホップ「ネルソンソーヴィン」、華やかな香りの「カスケード」、上品な苦味の「ビター」。3種類のホップを使用することで、豊かな香りや爽快な苦みが複層的に感じられます

 

香りに寄与するもうひとつの品種は、クラフトビール大国・アメリカ生まれのアロマホップ「カスケード」(一部使用)。フローラルなシトラスフレーバーが特徴で、明るくジューシーな香味をもたらします。さらに、上質な苦味を司る「ビターホップ」を採用し絶妙にブレンド。そのうえで、香りが飛びにくい絶妙なタイミングで投入する技術「ホップアロマ製法」を用い、香り高く清々しい味わいを実現しました。

 

気持ちが明るくなる鮮やかさ! 爽快感あるパッケージデザイン

「キリン グリーンズフリー」のヒット要因を語るうえでは、色鮮やかなパッケージデザインも見逃せません。エメラルドグリーンをベースとしたカラーは、爽やかさと品質の良さを表現。

↑鮮やかなエメラルドグリーンが印象的。ほかのノンアル(※5)にはない、大人がリフレッシュできる嗜好品として独自のブランドポジションを築いています

 

新しさを感じさせるとともに、食卓を華やかにする効果もあり、彩りの差し色に。なお「キリン グリーンズフリー」のデザインが商品のヒットに寄与したことは、リサーチ結果からも明らかです。実は購買理由の第1位は、「パッケージが目立っていた・好きだから」だったのです(キリンビール調べ)。

 

ユーザーのライフスタイルやリフレッシュするためにとる行動の変化をキャッチ

「キリン グリーンズフリー」がヒットしている要因には、市場動向をしっかり捉えたことも挙げられます。背景にあったのは、コロナ禍によるライフスタイルやワークスタイルの変化。自宅で過ごす時間が長くなり、お酒の楽しみ方もより広がりました。

 

家で過ごす時間が長くなると、毎日の楽しみとして食卓にも変化を求めたくなります。その結果、いままで飲んだことがなかった銘柄を試す機会が増えました。加えて、ステイホームにより健康志向もいっそう高まり、アルコール摂取をコントロールする意識が高まるなかでノンアルが注目され、市場も拡大しています。

 

特にノンアル市場で変化した消費者意識が、「お酒が飲めない時に飲む」お酒の代替としての存在から、「リフレッシュしたい時に飲む」積極飲用する存在へとシフト。これには若者を中心に広がりつつあるグローバルな飲用トレンド「ソバーキュリアス(お酒をあえて飲まないカルチャー)」も少なからず関係しているでしょう。

↑アンケートでは、約8割の人はお酒の代替としてのイメージをもっているうえ、7割近くの人が「おいしくないイメージ」をもっている結果に。つまり、「キリン グリーンズフリー」はこのイメージを覆すことに勝機を見出したわけです

 

リモートワークにおける悩みのひとつが、オン/オフの切り替えがしにくいこと。求められるのは、まさにリフレッシュです。ランチや仕事後の選択肢として、酔わずともプチ非日常感やリフレッシュ感を得られるノンアルが重宝される存在に。こうした様々なニーズの大きな受け皿となったのが、ビールに近いおいしさと爽快感をもった特別な(※3)ノンアル「キリン グリーンズフリー」なのです。

↑リフレッシュしたい時に最も求められるのが、爽快感やすっきりとしたのどごし。「キリン グリーンズフリー」も、しっかり当てはまっています

 

仕事後や休日のリフレッシュに! 一日がより充実する実感を得られる

お伝えしたとおり、私も例に漏れず現在「キリン グリーンズフリー」を愛飲しているひとり。特にニューノーマルな生活になって重宝しているのが、オン/オフの切り替え時です。

 

例えば平日なら、仕事をひと段落終えた夕食時。または食後のチルタイムや風呂上がりです。なぜ「キリン グリーンズフリー」がいいのかというと、筆者はゲーム好きでもあるから。対戦系やシミュレーション系をやり込むことも多く、シャキッとした感覚でプレイするにはお酒で酔うわけにはいきません。これは、読書や映画鑑賞といった他のアクティビティでも同様。

 

また、休日でも「キリン グリーンズフリー」が大活躍。筆者は午前中に掃除や洗濯などの家事を済ませ、ランチの後は家族で買い物などに出かけて帰宅後は夕食を作って過ごすことが多いのですが、ランチ時や息抜きにお酒を飲むと、そのあとがちょっとのんびりしてしまいがち。ビールに近い豊かな味わいと清々しいおいしさがありつつ、ノンアルコールで酔わずにリフレッシュしながら、休日のとっておきのランチがちょっと贅沢に楽しめる「キリン グリーンズフリー」は、プチ非日常感が欲しいタイミングに最適なのです。

 

大ヒットしている「キリン グリーンズフリー」は、リサーチ結果でも多様なシーンで飲まれていることがわかっています。食事の際はもちろん、息抜きや気分を変えたいとき用など、シチュエーションは様々。リフレッシュしたいときに、飲み物のひとつとして積極的に楽しむ人はどんどん増えているのです。

 

↑運転があるときだけでなく、昼食時や家事・仕事のが終わったあとなど、思い思いのシーンで「キリン グリーンズフリー」が選ばれています

 

ちょっと特別な(※3)ノンアルをリフレッシュ時の新定番に

市場背景をよく知っているGetNavi web の編集⻑も、仕事やプライベートをより充実させるために“指名飲み”している「キリン グリーンズフリー」。リフレッシュタイムの一本に選んでみてはいかがでしょうか?


 

商品についての問い合わせ先:キリンビール株式会社

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志

いま飲み比べたいビールはコレだ! 国内メーカー“四天王”が自信作を熱烈プッシュ

みんなで「カンバ~イ!」と祝宴を上げたいところだが、それができる状況にはまだ遠いのが現状だ。それでもビールメーカー各社は、より美味しい、飲んでナットク! という製品を世に送り出している。大手メーカーの自信作や、いま旬のクラフトビール、ビールに合うスナック菓子で春の到来を祝おう!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ただいま吹き荒れ中! ビールトレンド

【TREND.1】国内大手はビールに注力し既存ブランドを底上げする

ビール類には安価な発泡酒と新ジャンルもあるが、2023年、2026年の酒税法改正で段階的に価格差がなくなるためビールの優位が予想される。この復権を見越して、各社はビールに注力中だ。

 

【TREND.2】濁りが魅力の「HAZY IPA」の認知度が徐々に上昇中

米国シエラネバダの「ヘイジーリトルシング」(写真)に代表されるHAZY IPAはジューシーな苦みが特徴で、近年クラフトで人気のスタイル。日本でも徐々に認知が広がり、コンビニでも取り扱うように。

 

【TREND.3】微アルコールビールテイストが昨年デビューして販売好調

アルコール度数1%未満の「微アルコール」飲料が昨年登場し、徐々に存在感を増している。世界的なソバーキュリアス(あえてお酒を控える志向)の流行と共に、日本での拡大も見逃せない。

 

定番、新作、プレミアム……いまのイチオシを国内ビールメーカー四天王が熱烈プッシュ! ぜひご賞味あれ!

「定番」と呼ばれる銘柄には、飲み継がれてきた説得力のあるウマさや、おかわりしたくなるほどの飲みやすさがある。ここで紹介するのは、各社のそんな自信作。味わいもそれぞれ独自の魅力があるので、ぜひ飲み比べてみよう!

 

≪サントリー≫希少な素材と匠の技術で最上のプレミアムを追求

ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉

希望小売価格286円

深いコクが特徴の希少な「ダイヤモンド麦芽」を使用。煮沸による糖化を3回も行う「トリプルデコクション」を採用し、さらに独自の発酵技術で醸造した特別な1本だ。

 

↑サントリーといえば「水と生きる」。モノづくりには良質な天然水が欠かせず、サントリー天然水は市場でも首位を走る

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サントリービール株式会社
プレミアム戦略部

菅原 啓さん

 

素材と製法にとことんこだわり無濾過により上質な味わいを実現

「素材や製法にとことんこだわり、うまさだけを追い求めた“醸造家の夢”のビールです。無濾過で仕上げることで、うまみ成分がより多く残り、やわらかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現しました」

 

「もう1杯」ならコレ!

糖質ゼロとは思えない豊かな満足度

パーフェクトサントリービール

実売価格217円前後

ザ・プレミアム・モルツに使われる「ダイヤモンド麦芽」を前作の1.3倍に増量。5.5%のアルコール度数とともに、糖質ゼロながらパワフルな飲みごたえを強化。今春より飲食店での樽詰提供も開始した。

 

 

≪アサヒ≫ビールの復権に向けて“本丸”が初のフルリニューアル!

スーパードライ

実売価格217円前後

進化したのは味だけではない。パッケージも洗練されたシンプルさ、磨かれたシルバーデザインにより、アイデンティティが明確化。時代の価値観を捉えたデザインへ変更された。

 

↑飲んだ瞬間の飲み応えを強化することで、その後の落差(=キレ)がよりシャープに。このグラフは、缶の裏側にも記載されている

 

【ココを熱烈プッシュ!】

アサヒビール株式会社
ビールマーケティング部

中島 健さん

 

辛口のコンセプトはそのままにキレの良さと飲み応えを向上!

「発売以来36年目で初のフルリニューアル。特徴である“辛口”のコンセプトはそのままに、初めて中味の処方を変更し“キレの良さ”は維持しながら“飲み応え”をさらに向上させました。ぜひお試しください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小売市場に復活した幻の生

アサヒ生ビール(通称マルエフ)

実売価格217円前後

アサヒスーパードライの大ヒットにより缶が終売し、飲食店で樽生提供されていた銘柄が昨秋復活してブレイク。まろやか仕立てによる、うまみのある味わいと“ぬくもり”や“やさしさ”が感じられる。

 

 

≪サッポロ≫生のうまさを進化させますます輝くビールの星

サッポロ生ビール黒ラベル

実売価格217円前後

「フレッシュキープ製法」「旨さ長持ち麦芽一部使用」「泡品質を向上させる継続的な取り組み」による王道の味が進化。独自の微生物研究技術により、生のうまさがさらに向上した。

 

↑風味を劣化させる成分のない大麦から生まれた、独自の「旨さ長持ち麦芽」。新鮮な味と香りに加え、泡持ちも良くなる

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サッポロビール株式会社
ビール&RTD事業部

齋藤愛子さん

 

発売45周年を迎えリニューアルし麦のうまみと爽やかな後味がアップ

「発売45周年を迎えるロングセラー商品、サッポロ生ビール黒ラベルがリニューアルしました! 麦のうまみと爽やかな後味。何杯飲んでも飲み飽きない絶妙なバランスをぜひお楽しみください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小麦麦芽と麗しいホップの香り

ヱビス プレミアムホワイト

実売価格254円前後

ホップは白ワインを想起させる香りのネルソンソーヴィンと、柑橘のような香りのミストラルを一部採用。また、小麦麦芽を一部に使って上面発酵で仕込み、上品で柔かなテイストに仕上げている。

 

 

≪キリン≫日本市場を切り拓いたクラフトビールの革命児

SPRING VALLEY 豊潤〈496〉

実売価格272円前後

構想10年、試験醸造250回という試行錯誤の末に誕生したクラフトビール。採用している「ディップホップ製法」は手間とリスクを伴うことから、海外の醸造家に「クレイジー」と評された独自技術だ。

 

↑リニューアルしたスプリングバレー豊潤〈496〉では日本産まれのホップ「IBUKI」を新たに使用。フローラルなアロマや上品に華やぐ柑橘香が特徴だ

 

【ココを熱烈プッシュ!】

キリンビール株式会社
事業創造部
スプリングバレーブランド担当

岡本理沙さん

 

日本産ホップを新たに採用して飲み飽きないおいしさへ進化

「麦芽は1.5倍(※)、ホップは5種類を使用し、7日間漬け込むことで、豊潤な味わいと綺麗な後味を実現。日本産ホップ『IBUKI』を新採用し、バランスが高く飲み飽きないおいしさへ進化しました!」

※:キリンラガー比

 

「もう1杯」ならコレ!

飲みやすく飽きないうまさがさらに進化

本麒麟

実売価格157円前後

ビール系新ジャンルの名作。キリンラガービールの魂である、良質な苦味のドイツ産ヘルスブルッカーホップを増量。ブランド初となるデコクション製法を用い、飲みやすく飽きない味が進化した。

2022年春夏「オフ系炭酸飲料」11種を査定! ビールもノンアルも、ヘルシーでリフレッシュできるのはどれだ?

健康志向から、オフ系飲料や食品の人気が高まっています。なかでも好調なのが、“無糖の強炭酸飲料”。飲み応えがあるのにカロリーゼロの“強炭酸水”は、2022年も新商品が登場し、カロリーオフ系のアルコールやノンアル系、ジュース類の市場も賑わいを見せています。

 

そこで、「オフ系炭酸飲料」の最前線ラインナップを、フードアナリストの中山秀明さんに教えていただくとともに、それぞれにマッチするペアリングフードや飲みたいシーンなどをチェックしていただきました。

 

健康志向とおうち晩酌がオフ系炭酸飲料ニーズを後押し

ひと昔前は、「コカ・コーラライト」のような、カロリーオフ系の炭酸飲料がよく見られましたが、最近はカロリーオフよりも、「カロリーゼロ」がトレンドだと中山さんは言います。

 

「炭酸水のラインナップは、かつてない盛り上がりを見せています。なかでも人気は、強炭酸系。2021年にコカ・コーラがリニューアル発売した『アイシースパーク(ICY SPARK)』、サントリーの触り心地に訴えるバキバキボトルの『THE STRONG 天然水スパークリング』など、強炭酸でスカッと爽快、ストレス発散系の炭酸水が注目ですね」(フードアナリスト・中山秀明さん、以下同)

 

この背景には、運動不足や食べ過ぎ・飲み過ぎによる“コロナ太り”解消ニーズがあるそう。

 

「水よりも満足感があり、カロリーゼロの炭酸水は、コロナ太り対策、健康志向ブームによるニーズの高まりに加え、ハイボールやジン、焼酎やラムのソーダ割りなどでも出番が増えています」

 

飲めるけれど、今日は飲まない!
“スマドリ”や“ソバーキュリアス”が心地いい

「スロードリンク」や「ドリンク・スマート」、「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」など、メーカー各社が発表している宣言は、お酒を飲みたい日、飲みたくても飲めない日、お酒を控えたい日など、気分や状況に合わせてアルコールと向き合おうというもの。

 

「アルコールで健康を害する暮らしからの脱却という意味では、欧米の1980年〜1990年代半ば頃に生まれたミレニアル世代からトレンドが生まれた『ソバーキュリアス』もありますね。これは、『sober(しらふ)』と『curious(好奇心)』を組み合わせた造語で、お酒をあえて飲まない日を楽しむというライフスタイルです。

これらの考え方は、健康志向の観点だけではなく、自分の心地よさを選択しようという時代ニーズの表れ。酔わないメリットを楽しみたいと考える人々が、カロリーオフや低アルコール、ノンアル飲料を好んで選ぶようになっていますね」

 

メーカー各社が力を注ぐオフ系炭酸飲料。2022年も新商品が続々と登場しています。今回は、ビール類、ノンアルビール類、炭酸ドリンク類のオフ系炭酸飲料の中から、中山さんのおすすめのラインナップをピックアップ。

 

“飲む日”に選びたい!
糖質オフ系ビール 3

気温が上がってくるにつれて、冷えたビールの出番が増えます。「ビール好きは仕事終わりにプシュッと1杯、飲みたくなるものです。でも、やはり気になるのがカロリーとビール腹。体重や体型への影響を考えると、カロリーオフや糖質ゼロを選びたいけれど、ビールらしい飲みごたえは諦めたくないのが本音でしょう」

 

本格ビール初の糖質ゼロ! 平日の疲れを癒す本格味

キリンビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」参考価格220円(税込)。国内初の缶の糖質ゼロビール。麦汁ろ過工程において最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う製法で、雑味のない澄んだ麦のうまみがあります。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:23kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:焼き鳥、うなぎ、粉もの
・飲みたいシーン:晩酌

「2020年10月に登場したとき、ビールでも糖質0が実現したかと驚きましたね。通常の『キリン一番搾り』と比べて、アルコール度は−1%、カロリーは100ml当たり17kcalオフ。味の濃さや飲み応えは通常タイプに軍配が上がりますが、ビールを飲んでいる満足感は充分に得られます。泡立ちは良好でホップと麦のアロマが心地よく、ブルー缶で通常のホワイト缶との差別化も明瞭です」

 

糖質ゼロとは思えない本格ビール! コクのある飲みごたえ

サントリー「パーフェクトサントリービール」参考価格213円(税込)。原材料は麦芽、ホップ、糖類のみの本格ビール。上質で深いコクを持つダイヤモンド麦芽とアロマホップ100%で色も味も濃いめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:32kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:5.5%
・ペアリングしたいフード:ピザ、ハンバーガー
・飲みたいシーン:週末のごちそう

「2022年1月に発売された新商品。ビールらしさにこだわり、アルコール度数は王道の5.5%をキープ。『ザ・プレミアム・モルツ』で培ってきた醸造技術やノウハウを集結していて、旨味やコクが強く飲み応えがあります。飲食店での展開にも力を入れていくようなので、糖質を控えたいビール党にはありがたい存在ですね」

 

糖質ゼロ発泡酒のパイオニア! マイルドな味わいにキレも良し

アサヒビール「アサヒ スタイルフリー<生>」参考価格168円(税込)。2007年に初の糖質ゼロ発泡酒として誕生。2022年のクオリティアップでは、大麦の使用比率を上げ、麦芽エキスを新たに採用することで、ビールらしい香りや味わいがアップ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:24kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:揚げ物、焼き肉
・飲みたいシーン:アウトドア

「発泡酒のオフ系ラインナップはかなり豊富。特に、糖質ゼロのパイオニアである本商品は、改良を重ねつつも、発売当初から守り続けるこだわりもあり、芯のある味わいです。繊細なタッチとスムーズな飲み口でゴクゴクいけて、キレのよい爽快感が外飲みシーンにマッチ。キャンプやバーベキュー時に明るい時間帯からプシュッといきたいですね」

 

“休肝日”に選びたい!
糖質オフ系ノンアルビール 3

健康やダイエット、酔えない日や酔いたくない日の気分転換にぴったりなのが、ノンアルビールテイスト飲料。「ノンアルコール飲料が発売された当初は、運転をする人のためのお酒という目的を主に販売されていましたが、今は休肝日をつくりたい層のニーズも増えています。食事の脂肪や糖分の吸収を抑える』など、特定保険用食品(トクホ)や機能性表示食品のラインナップも人気です」

 

ノンアルビール潜在ユーザーを呼び起こす進化するビールらしさ

キリンビール「キリン グリーンズフリー」参考価格148円(税込)。麦の味を引き出す麦芽適温仕込みや低温ろ過など、日本初の製法で麦やホップの香りの良さを引き出し、ビールテイストを再現。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:7kcal(100ml当たり)
・糖質:1.6g
・ペアリングしたいフード:えだ豆、居酒屋めし
・飲みたいシーン:休日

「ノンアルビールはおいしくないというイメージから、ノンアルビールを仕方なく飲むという層でもリフレッシュできる味わいの商品づくりに力を注ぐのが、キリン。現在、4種のラインナップを出していますが、中でも、もっともビールらしい味わいがこちら。パッケージの改良、麦の香り、ポップの爽快感は初登場した2年前から常にバージョンアップしています」

 

飲んで “尿酸値を下げる”時代へ! 豊かなうまみとスッキリとした飲み口

サッポロビール「サッポロ うまみ搾り」実勢価格148円(税込)。世界初、尿酸値を下げる効果のある「アンセリン」を配合。豊かなうまみとスッキリとした飲み口が特徴。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:25kcal(350ml当たり)
・糖質:5.6g(350ml当たり)
・ペアリングしたいフード:メキシカン、アジアン、エスニック
・飲みたいシーン:罪悪感がないので昼間から

「尿酸値を下げる効果の期待できる『アンセリン』配合というのが、他のビールテイスト飲料とは異なる着眼点。りんごのようなフルーティさがあるゆえ、ハーバルな風味でヒーリング効果も期待できそうです。ビールのうま味を求める人におすすめですね。スパイシーな料理との相性がよく、平日の昼から罪悪感なく飲めます」

 

ドライなのどごしとクリーミーな泡。ビールが飲みたい日のノンアル

アサヒビール「アサヒドライゼロ」参考価格147円(税込)。2012年に発売し10周年。常に好調な売り上げを推移中。麦のロースト感やドライなのどごし、クリーミーな泡感にすっきりした味わいが好評。パッケージも味わいもシャープで潔く、カロリーはゼロ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、中華
・飲みたいシーン:仕事を中断して夕食を食べるとき

「暑い日に缶をプシュッと開けてゴクゴク……と勢いよくビールを飲むようなイメージにぴったり。2022年2月のリニューアルから、より麦の香りやのどごし、キレがバージョンアップしています。香ばしい風味とシャープな味わい、スッキリした後味が、ビール好きの飲まない日を支えてくれます」

 

どうシュワッとしたいかでチョイスが変わる
糖質オフ系炭酸ドリンク 5

のどの渇きを潤し、スカッと爽快な気分にさせてくれる炭酸飲料。とにかく商品数が多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。「お酒のおともには辛味の強いジンジャーエール、お風呂上がりはレモン風味の強炭酸水など、ある程度、候補を絞っておくと近しいラインナップから選びやすいかもしれませんね」

 

お酒を割るにもぴったり! 刺激強めの辛口ジンジャエール

アサヒ飲料「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」103円(税込)。「ウィルキンソン」ブランドの特徴である強炭酸に加え、爽やかなレモンの香りとスパイシーな辛口ジンジャフレーバーで際立つ刺激が味わえます。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:餃子、カレー
・飲みたいシーン:ジンやラムの割り材、鼻づまりが気になる時

「ジンジャエールの辛さがしっかりと味わえて、甘さ抜きで楽しむのもいいし、お酒やノンアルカクテルで割るのもおいしいフレーバーです。この新作は、ソバーキュリアス向けに開発したそうです。スパイシーな料理に合いますね。香りからして刺激的なので、個人的には花粉症や鼻炎時のモヤモヤをスッキリさせたいときにも飲みたくなります」

 

ホップの苦味でリフレッシュ! 気分転換になる無糖炭酸水

ポッカ・サッポロ「富良野ホップ 炭酸水」130円(税込)。北海道上富良野産のホップのエキスを使用した、ほろにが感が体をシャキッとしてくれます。摘みたてホップの香りがさわやかなすっきりテイスト。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:ジンギスカン、ザンギ、ソーセージ
・飲みたいシーン:アウトドア、登山の山頂で

「レモンとは違うさわやかさと柑橘ではないほのかな苦味がスッキリした飲み心地です。キャンプやBBQなどのシーンで、北海道富良野産のホップの風味を楽しみながら、ジンギスカンやザンギに合わせて飲みたくなりますね。登山の山頂で乾いた喉をうるおしたいときもおすすめです」

 

フルーティな炭酸気分に! 桃の甘みが甘酢料理ともマッチ

サントリー「天然水スパークリングCRAFT しゅわしゅわ白桃」134円(税込)。白桃果汁と白桃ピューレエキスを使用し、桃感たっぷり。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:9kcal(100ml当たり)
・炭水化物:2.3g
・ペアリングしたいフード:酢豚などの甘酢中華
・飲みたいシーン:お風呂上がり

「2022年3月に発売した新商品。桃の甘い香りがフルーティで、ライトな炭酸ジュース感が味わえて9kalはうれしい。炭酸は強すぎず、心地よいしゅわしゅわ感です。コッテリした中華料理を食べるとき、お風呂上がりや汗をかいた後のリフレッシュにも」

 

正統派炭酸水 “キリンレモン”らしい王道テイスト

キリンビバレッジ「キリンレモン 無糖」108円(税込)。口に含むとふわっと瀬戸内レモンエキスがスッキリ香る。余計なものは入れない純水の強炭酸で、甘くないけれど昔から変わらないキリンレモン味。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、スナック菓子
・飲みたいシーン:スポーツ後のリフレッシュ

「無糖炭酸水のレモン味なんですが、ピュアでストレートな味わいはやっぱりキリンレモンです。青春感のある学生が好みそうなメニューと合わせたくなります。ポテチやフライドポテト、から揚げ、エビフライ、アジフライなど……、レモンをかけたい揚げ物とのペアリングは外れがありません」

 

シャンパン気分を味わいたい日にも! ローカロリーの微炭酸飲料

大塚食品「マッチマスカット 500mlペットボトル」160円(税込)。ぶどうの女王と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア果汁使用。すっきりとしたマスカット風味と微炭酸のさわやかな飲み心地で19kcal。1本で1日分のビタミン(V.C、ナイアシン、V.B6 栄養素等表示基準値に基づく)とミネラル(ナトリウム)もとれる。熱中症対策にもおすすめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:19kcal(100ml当たり)
・炭水化物:4.8g(100ml当たり)
・ペアリングしたいフード:白いチーズ、塩系スナック
・飲みたいシーン:仕事後のリフレッシュしたいとき

「若者に好まれそうな味わいですが、甘めの炭酸ジュース好きな大人にもおすすめ。19kalなので罪悪感なく飲めます。微炭酸ですがすっきりとしたマスカット風味ということで、シャンパングラスに注げば、スパークリングワイン風にも楽しめる。誕生日や記念日のノンアルドリンクとしても活躍するテイストです」

 

飲み会自粛やコロナ太り、健康志向から売り上げを伸ばしているオフ系炭酸飲料。アルコールゼロでも、カロリーゼロでも楽しめる飲料がたくさんあります。気分やシーンにぴったりハマるものを、積極的に選んでいきたいですね。

 

【プロフィール】

フードアナリスト / 中山秀明

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

「インドの青鬼」と「銀河高原ビール」が追加に! 「キリン ホームタップ」がラインナップ拡充第2弾を発表

キリンビールは、会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」のラインナップ拡充第2弾として、Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)が新たに参画すること、また第1弾で参画したヤッホーブルーイングから「インドの青鬼」「銀河高原ビール 小麦のビール」の2種を5月26日より発売することを発表しました。

↑キリン ホームタップに新たに2種のビールがラインナップされます

 

キリン ホームタップは、2021年3月より本格スタートした会員制サービス。専用の保冷機能付きビールサーバーと月2回のビール配送がセットになっており、自宅で簡単に“工場つくりたてのビールのおいしさ”が楽しめます。定番ビールとして同社の「キリン一番搾り生ビール」の最上位ブランド「一番搾り プレミアム」を用意するほか、クラフトビールを中心に毎月3~4種の期間限定ビールをラインナップ。季節に応じて自由にビールを選ぶ楽しみも味わえます。

↑キリン ホームタップの専用サーバー(中央)とビールのラインナップ(一部現在発売中でない商品も含まれます)

 

同社のマーケティング本部 事業創造部の山田雄一部長によれば、サービスの本格始動から約1年で、会員数は目標としていた10万人を突破。同社の調査において、会員の約半数が「クラフトビールの飲用機会が増えた」と答えたほか、同社が展開するクラフトビール「SPRING VALLEY 豊潤<496>缶の購入が増えた」と回答しており、ホームタップの利用をきっかけにクラフトビールに興味を持つ顧客が増えていると言います。

↑キリンビール 執行役員マーケティング本部 事業創造部長の山田雄一氏

 

中井貴一さんや天海祐希さん、チョコプラ松尾さんも登場

発表会にはヤッホーブルーイングの井手直行社長、ファーイーストブルーイングの山田司朗代表取締役が登壇。ヤッホーブルーイングはホームタップのラインナップ拡充第1弾として「よなよなエール」を期間限定発売しており、第2弾となる今回は新たに「インドの青鬼」「銀河高原ビール 小麦のビール」の2種のビールを提供します。同社の井手社長は、ホームタップで自社のビールを取り扱うことについて、「ビール市場全体の活性化につながるので一緒に盛り上げたい」とその意気込みを語りました。

↑ヤッホーブルーイングの井手直行社長

 

↑新たにホームタップにビールを提供することになったファーイーストブルーイングの山田司朗代表取締役。「ホームタップは家庭で気軽に本格的なビールが楽しめる画期的なサービス。ぜひ自社のビールを飲んでほしい」とアピールしました

 

また、発表会にはキリン ホームタップのCMに出演している俳優の中井貴一さんと天海祐希さん、さらに最近ホームタップを利用し始めたというチョコレートプラネットの松尾駿さんが登場。それぞれ、どのようなシーンでホームタップのビールを楽しんでいるのか、またホームタップをオススメしたい人は誰か、などトークセッションを披露しました。

↑左からキリンビールの山田雄一部長、中井貴一さん、天海祐希さん、松尾駿さん

 

クリックすると画像を拡大します(一部のニュース配信サイトを除く)

国内のビール市場は、酒税改正によるビール回帰や、コロナ禍での在宅時間増加の影響を受けて変化の真っ只中にあるとのこと。そんななか、同社ではホームタップ事業を高付加価値な商品を提供するサービスとして、新たな成長の軸に育てていきたいとしています。

 

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キリンが「ビール」で目指す、これまでにない新しいおいしさ。「ビールが、もう一度始まる。」とは?

3月14日、とある決意表明広告が出現した。「ビールが、もう一度始まる。」という意味深なメッセージである。定番のお酒として長く愛され続けるビール、それが「もう一度始まる。」とはどういうことなのか? メッセージの裏側にある思いをお伝えしよう。

 

ビールのおいしさの選択肢を広げる。 ビールの未来への決意

日本でビール産業が産声を上げてから約150年。その一翼を担ってきたメーカーがキリンビールだ。同社のスタンダードビールといえば「一番搾り」だが、同様に注力しているカテゴリーがクラフトビールである。キリンビールは、クラフトビールを「おいしさにこだわった造り手の感性と創造性が楽しめるビール」と位置付けており、その手間暇をかけたこだわりのおいしさには、ビールがもっと魅力的になる可能性が凝縮されていると考えている。 

 

「ビールが、もう一度始まる。」というメッセージからも、伝統と革新の両軸を重んじる姿勢がうかがえる。そして今回、メッセンジャーとして白羽の矢が当たったのが、日本を代表する俳優・吉永小百合。スケール感とキリンビールの本気度が伝わってくる。

 

この決意表明がなされた3月14日、キリンビールの堀口英樹社長は語った。ビール離れなどと言われて久しいが、ワクワクさせる何かが弱まっているのではないか。作り手がおいしさの新たな可能性を追求しきれず、消費者がビールへの興味を失ってしまったのではないか。一番愛されているお酒だからこそ、一番大胆に進化する必要がある。そう力強く訴えた、ビールの未来への決意表明ともいえるものだった。 

 

そして、その中核を担う存在がキリン渾身のクラフトビール、「スプリングバレー 豊潤<496>」である。

 

構想に10年かかった新時代のクラフトビール

「スプリングバレー」とは、キリンビールのクラフトマンシップを代表するブランドだ。素材や手間などに妥協せず、培った技術の粋を結集してクオリティのみを追求する。名称は1870(明治3)年に設立され、日本で初めて商業的に成功したビール醸造所「スプリングバレー・ブルワリー」に由来。

 

新生「スプリングバレー」の構想は2011年にスタート。そこから10年かけて誕生した、新時代のクラフトビールが「スプリングバレー 豊潤<496>」である。飽くなき探求の末、行われた試験醸造は250回(※1)。麦芽は、1888(明治21)年から愛飲される「キリンラガービール」の1.5倍もの量を使用。さらに海外の醸造家から「クレイジー」とも評された独自技術「ディップホップ製法」を採用している。

※1:この商品の特長である製法の開発にかかった試験醸造の回数

 

幾多の困難を乗り越えて生み出された味わいは、クラフトビールならではの1杯で満足できる豊潤な味わいを追求しながら、さらにもう1杯飲みたくなるおいしさが特長だ。ユーザーからの評価も高く、昨年のクラフトビールブームの火付け役となって市場は約2倍(※2)に拡大。また、同商品を筆頭に「スプリングバレー」ブランドのクラフトビールは、国内外のビアコンペティションで計69個のメダルを獲得(2021年年間 ※3)している。

※2:20211-12月期、20221月キリン調べ。インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。
↑「スプリングバレー 豊潤<496>」は、ベルギーで開催される国際的なビアコンペティション「ブリュッセルズ・ビア・チャレンジ 2021」での金賞をはじめ、数々の栄冠を獲得
※3:受賞歴の詳細はこちら

 

進化した「スプリングバレー 豊潤<496>」の秘密を試飲レビューとともに解説

独自の「ディップホップ製法」を採用していることは前述したが、ホップは“ビールの魂”とも呼ばれるほどに重要。ハーブの一種であり、ビールの鮮度を保つとともに苦みや味わいをも左右する原材料である。

 

昨年の発売当時、「スプリングバレー 豊潤<496>」では、フルーティーでフローラルな品種を中心に、4種のホップを組み合わせて風味づけていたが、新たに「IBUKI」を追加。これは希少な日本産ホップであり、上品で穏やかな香りを特長としている。

↑「スプリングバレー 豊潤<496>」に使われる「IBUKI」は、貴重な日本産ホップ

 

計5種のホップを組み合わせるうえで、その香りをより印象づけるのが前述のディップホップである。具体的には、発酵過程で酵母とともにホップを同時に投入する製法だ。一般的な製法よりも豊かに香り立つうえ、クセやトゲのない、温和かつ個性的な香りづけが可能に。さらに、泡の安定化や保存性も高めてくれる。

 

また、5種のホップの配合割合を最適化し、トップからラストまで味と香りのバランスを向上。こうして「スプリングバレー 豊潤<496>」は、さらに洗練された豊潤な香りと味、スッキリとした余韻の飲み飽きないおいしさに進化した。

 

↑飲む前から鼻孔をくすぐる、甘香ばしくフルーティーなアロマ。シルキーでボリューミーな泡も貫禄十分だ

 

筆者も新生「スプリングバレー 豊潤<496>」を試飲。開封した瞬間にアロマティックな香りがあふれ、グラスに注ぐといっそう濃密な芳香を感じられる。

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」を飲むたびに抱く感想は、“フレンドリーなおいしさ”。クラフトビールは総じて個性的であり、それが魅力でもあるが、ものによっては個性が強すぎる場合もある。その点「スプリングバレー 豊潤<496>」はバランスがよく、ドリンカビリティ(おかわりしたくなる飽きないおいしさ)が抜群なのだ。そして、この新生「スプリングバレー」は、さらにそのバランスが突き詰められている。

 

日本産ホップ「IBUKI」は、上品に華やぐフラワリーな柑橘感も魅力である。もともと「スプリングバレー 豊潤<496>」には華やかさやジューシーな風味があったが、「IBUKI」の追加でよりエレガントな香りに磨きがかかった印象も。だれが飲んでもおいしいと思える、わかりやすいクラフトビールだとあらためて感じた。

↑コク深いが重すぎず、苦みはあってもキツすぎず、余韻はすっきりしていてキレもしっかり。全体のまとまりがよく、ついつい杯が進んでしまう味わいだ

 

2021年春の発売からわずか半年で100万ケースを突破(※4)し、クラフトビール市場を約2倍に拡大させた(※5)ブームの火付け役が「スプリングバレー 豊潤<496>」。リニューアルも伴って、2022年はますます存在感を増すはずだ。ビールが、もう一度始まる。その決意にふさわしく、多くのビールファンに驚きと感動をもたらすだろう。

※4:キリンビール出荷実績(20213-9月大びん換算)2021年10月キリン調べ
※5:20211-12月期、20221月キリン調べ。インテージSRI+(業務用酒販店含む)。クラフトビール市場について:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています。

 

キリン 「スプリングバレー 豊潤<496>」

 

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詳しくはこちらから

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志(Y2)

 

世界の超一流が認めた! 一切手加減なし、こだわりのおいしさ。2021年を代表するクラフトビール、キリン「スプリングバレー」

2021年、約200%(※1)の市場急拡大で盛り上がりを見せるクラフトビールの人気を決定づけた今年のヒット商品が、キリンビールの「スプリングバレー 豊潤<496>」だ。発売から約半年で出荷数100万ケース(※2)を達成し、クラフトビール市場の急拡大をけん引。コレを飲まずして、2021年は終われない! 今まさに飲むべき一本の魅力をお伝えしよう。

※1:2021年1-10月国産クラフトビール販売数:出典:インテージSRI+(業務用酒販店含む)2021年11月キリン調べ(クラフトビール市場:大手5社以外の国産ビールに加えて、大手5社でクラフトビールと訴求している国産ビールをクラフトビールとして商品選定を行っています)
※2:キリンビール出荷実績(大びん換算)202110月キリン調べ


キリン
スプリングバレー 豊潤<496>
税込実売価格272円(350ml)/363円(500ml)
「キリンラガービール」の約1.5倍の麦芽と、厳選した4種類のホップを贅沢に使用。ホップを7日間漬け込む「ディップホップ」製法により、豊潤な味わいとすっきりとした後味、ふわとろの泡を実現させた。

 

【この3人で検証しました】

GetNavi編集長/川内一史(左)
雑誌『GetNavi』を率いる。“酒=ビール”のビール好きだが、定番の味で満足するためクラフトはあまり飲まない。保守的なビール党。

GetNavi編集部 AV担当/松山葉南(中)
ビールは飲み会などの乾杯で嗜む程度。とはいえお酒は好きで、カクテルや果実酒、日本酒をよく注文する。

フードライター/中山秀明さん(右)
クラフトビール大好き人間。ブルワリーに取材することも多く、取材を通じて奥深い魅力に触れてきた。

 

クラフトビールのイメージがガラッと変わる!
誰もが納得するおいしさを実現

川内『スプリングバレー 豊潤<496>』が超売れているとは聞いていたんですが、ビールに関してはあまり冒険しないタイプなので、ついいつもと同じ定番銘柄に手が伸びてしまっていました。ですが、今日飲んで納得。これはマジでウマい! “個性的で気難しそう”というクラフトビールのイメージがガラッと変わりました」

松山「フルーティな香りと柔らかい飲み口が印象的で、リッチな甘味も感じますね。普段あまりビールを飲まない私でも、親しみやすくてすごく好きな味です」

中山「種類が豊富なクラフトビールのなかで、『スプリングバレー 豊潤<496>』は王道のスタイル。華やかな香りや豊かなコク、印象的な苦味が特徴ですが、一方で余韻の爽快感も抜群ですよね。バランスが良く、誰でもおいしく感じる味の設計になっています

川内「僕はゴクゴク飲めるビールが好きなので、クラフトは手が出にくいんです。でもこれはイイ! 味も香りも力強いですが、重たすぎず後味はすっきり。これがバランスの良さですかね」

中山麦芽をたっぷり使ってコクを深め、4種類のホップで香りや苦味を付けていますそこで活用されているのが、キリン独自の『ディップホップ』という製法。これにより、鮮烈でありながら温和な香りを実現しているんです

松山「『ディップホップ』は通常の製法と何が違うんですか?」

中山「一般的にホップを投入するタイミングは2つあり、1つは麦汁煮沸の終了直前。『レイトホップ』といい、穏やかな香りを付けられます。もうひとつは、煮沸した麦汁を発酵、貯蔵するときに入れる『ドライホップ』。貯蔵時に入れることで刺激的な香りを生み出せます。それに対し『ディップホップ』は両者の中間、発酵工程のときにホップを入れて7日間漬け込みます。つまり2つの良いとこどり。簡単そうに聞こえるかもしれませんが、発酵工程は品質管理が難しく、ホップを添加するのは至難の業。多くの醸造家が取り入れたいと夢に見ながらも手を出せなかった製法で、海外の醸造家には“クレイジー”とまで言われたそうです」

川内「なるほど! 良いとこ取りをしているから、味に個性を感じるのにスッと飲めちゃうんですね」

 

ここで、おいしさへのこだわりをチェック

1.世界的にも珍しい「ディップホップ」製法を採用!


発酵工程でホップを投入し7日間漬け込むという、革新的な製法を採用。ビール醸造の常識では考えられない製法であり、この実現を支えたのは、長年のビール造りによって培われた高い技術力と情熱だ。

 

2.厳選ホップと1.5倍量(※3)の麦芽を惜しみなく使用!


世界中から厳選した4種類のホップと、約1.5倍(※3)もの量の麦芽を使用。さらに全体の温度を徐々に上げる「インフュージョン」方式で麦芽を糖化し、濃厚な味わいとすっきりとした後味を両立している。

※3:キリンラガービール比

 

3.ビールづくりへの情熱を感じる「試験醸造250回(※4)以上」!


完成までにかかった歳月は、なんと10年。しかもその間に行われた試験醸造の回数は250回(※4)にものぼった。開発期間や試験回数だけを見てもクレイジーで、醸造家の夢が詰まったビールといえよう。

※4:本品の特徴である製法の開発にかかった試験醸造の回数

 

川内「すっかり1缶空いちゃいましたよ」

松山「早いですね! でも私もいつもより自然と杯が進んでます。あと、注いでから時間が経ちましたが、泡がまだしっかりあります」

中山クリーミーで持ちの良い泡も製法の特徴なんです

川内「泡の良し悪しは、ビールのおいしさだけじゃなく気分にも影響を与えるもの。これだけクリーミーだと気分がアガります!」

松山「注ぎ慣れていない私でも、キレイな泡ができました! 予想以上に簡単で、家でもできそう。缶とグラスで飲み比べてみると、泡の質感や香りのボリュームが違ってビックリ! 五感をフルに使っておいしさを存分に味わえる気がします」

 

ビール通直伝! おいしさをさらに引き出す「2度注ぎ」の極意

1.缶は口が小さく、魅惑的な香りが鼻に届きにくくなるためグラスは必須。アロマをよりしっかりと受け止めるには、口が広いタイプを用意しよう。ワイングラスもオススメ。きれいに洗って冷やしたグラスに、あえて泡が立つようにして注ぐ。グラスの約1/3まで泡で満たしたら、泡の粒が落ち着くまで数十秒待とう

 

2.缶の飲み口がグラスの縁に付くように当て、今度は泡を立てないようにできるだけやさしく注ぐ。グラスの内側に沿わせるように注ぐのがコツだ

 

3.最後はグラスの上部まで、やさしく一気に注ぐ。泡でフタをすることで炭酸ガスが抜けにくく、最後のひと口まで爽快なおいしさを楽しめるようになる

 

松山「今日はおつまみが豊富ですが、どんな料理が合いますか?」

中山「香味バランスが良いので、肉や魚、野菜、炭水化物と何にでも合いますよ。なかでもチーズなどの乳製品、トマト系のうまみや酸味が豊かな料理、甘味のあるソースには特にマッチします

川内「チョコレートなどの甘いものはどうですか?」

中山「いいですねー!『スプリングバレー 豊潤<496>』には甘やかなコクがあるので、スイーツにもよく合うんですよ

川内「これからパーティシーズンですが、前菜からメインにシメ、食後のスイーツまで、これ一本でずっといけますね。僕はこの年末年始、『スプリングバレー 豊潤<496>』で決まりです!」

松山「缶が華やかなデザインで、パーティの差し入れにもピッタリですし、ふわとろの泡でリッチな気分にもなれます。『ビールが飲みたい』ではなく、『“スプリングバレー 豊潤<496>”が飲みたい』と、指名買いしたくなるビールだなと感じました」

中山「山深い僕の実家のコンビニでは今までクラフトビールが手に入りませんでしたが、『スプリングバレー 豊潤<496>』のおかげで一変。身近なお店でこの味が手に入るのはうれしいですね。年末に帰省したらこの一本でお祝いしますよ。では改めて、乾杯!」

 

 

発売から2か月で57万ケース突破!キリン「スプリングバレー」が絶好調の要因とは?

今年3月、キリンビールから新発売されたクラフトビール「SPRING VALLEY 豊潤<496>」(以下「スプリングバレー」)の売り上げが絶好調。発売から2か月で、早くも57万ケースを突破する大ヒットを記録しています。その要因について、「キリンビール クラフトビール好調発表会」の内容をもとに、解説していきましょう。

↑「SPRING VALLEY 豊潤<496>」。希望小売価格は350mlが248円、500mlが330円(ともに税抜)

 

「うまい!」と唸らせる「スプリングバレー」の味わい

「スプリングバレー」とは、キリンビールが生んだ渾身のクラフトビール。味の重厚感や、鮮烈な香り、濃厚なコク、程よい苦味といったバランスがよく整えられている商品です。飲んだ瞬間に思わず「うまい」と唸ってしまうほどの味わい。今後、ビール市場全体を活性化させる存在になることが期待されています。

 

トップ水準の高評価。売り上げ好調の要因とは?

「スプリングバレー」の価格は350mlで248円(税抜)と国産ビールとしてはやや高め。それでも売り上げが好調な理由は大きく2つ挙げられます。1つは、前述のように飲んだ瞬間に「うまい」と思わず唸ってしまう味わいです。

↑キリンビール代表取締役社長の布施孝之さん。「スプリングバレーは作り手のこだわり、個性や創造性が楽しめるビール。クラフトビールを通じて、ビールってこんなおいしさがあったんだと感じていただきたい」と語りました

 

キリンビールの調査で評価が非常に高く、過去のビールの中でもトップレベルの水準。スプリングバレーを体験した人からは「普通のビールとは一味違ったおいしさを感じる」「今まで色々なビールを飲んできたが、これが一番おいしいかも」「缶ビールでこの味を出せるなんて本当にすごいと思った」といった、クラフトビールならではのおいしさに感動している声が多数寄せられていました。

 

2つ目は、コロナ禍の環境変化によって市場にも変化が起きていることが挙げられます。約40%の人が「自宅での食事に、普段よりもお金をかけることが多くなった」というキリンの調査結果があるように、消費者の行動スタイルが変わってきており、高付加価値を求める消費者が増加傾向にあります。コロナ禍で自宅時間の充実志向が高まったことで、「どうせ飲むなら、おいしいものを飲みたい」というニーズが高まっていると言えるでしょう。

 

拡大の兆しが顕著なクラフトビール市場

クラフトビール市場全体の2021年1月から4月までの販売量は、「スプリングバレー」の発売をキッカケに、前年比で約2倍に大きく拡大してるといいます。また、クラフトビールの間口も「スプリングバレー」の発売を機に急速に拡大し、今までクラフトビールを飲んでいなかった人で「スプリングバレー」を飲んで好きになったという人も、数多いとか。それは、今後のクラフトビールマーケットがさらに拡大する兆しと言えるでしょう。

↑キリンビール代表取締役社長の布施孝之さんが“クラフトビール拡大宣言“を行った

 

この結果を受け、布施社長は「この商品の発売後、クラフトビールの広がりに手応えを感じています。もっと多くのお客様に手に取ってもらえるように、最盛期に向けて全社力を入れて、拡大していきたいと考えております」と力強く“クラフトビール拡大“を宣言。具体的な目標として、現状のクラフトビール市場の規模を来年までに1.5倍にすることを掲げました。

 

熱い思いが、クラフトビールの未来を明るくする

発表会の第2部では、日本ビアジャーナリスト協会代表 藤原ヒロユキさん、世嬉の一酒造 代表取締役社長 佐藤航さん、コエドブルワリー 代表取締役社長 朝霧重治さん、キリンビールのマスターブリュワー 田山智広さんが登壇し、トークショーが行われました。

↑発表会第2部で行われたビールへのパッション溢れたトークショー

 

醸造しているクラフトビールへの熱量や、クラフトビールへの愛情など様々な話が展開され、最後の締めで田山さんが、クラフトビールの明るい未来への展望を語りました。

↑キリンビール マスターブリュワー 田山智広さん

 

「ここにいる全員の思いは同じです。ビールを愛しているし、感動体験を味わってもらいたいパッションがあります。キリンビールは、こういったパッションや個性に負けることなくクラフトビールの明るい未来を築いていきたいと思っております。本当にクラフトビールはビールで感動できる商品だと思っていますし、一人でも多くの方にクラフトビールを知っていただいて、早くこの世界に入ってきてもらいたいです」(キリンビール・田山さん)

 

キリンビールのスプリングバレーもさらに商品に認知、飲用体験の機会を作るために、テレビを通じた大規模な広告投入や、約130万人にサンプリングを行う実施する計画をするなど、市場活性化へ動き始めているそうです。

 

これから、さらに熱くなるであろうクラフトビール市場から目が離せません。

“じゃないほう新ジャンル”の「キリンのどごし<生>」が突き抜けた! 進化の秘密を担当者に直撃

新ジャンル(第3のビール)のなかでも屈指のロングセラー「キリン のどごし<生>」が、2021年春に大幅リニューアル。そこで筆者はふと思いました。「最近の新ジャンルって、コク系ブランドが多いけど爽快系の『キリン のどごし<生>』の立ち位置ってどうなっているのだろう?」と。

 

そう思ったら矢も盾もたまらず、担当者へのQ&Aと新旧飲み比べを中心に、「キリン のどごし<生>」のいまを明らかにしていくことにしました。

↑「キリン のどごし<生>」は350mlで参考価格149円(税込)。本稿後半では新旧飲み比べレポートも

 

“じゃないほう”にこだわるワケ

まずは、新ジャンルの歴史と「キリン のどごし<生>」の歩みを簡単に解説しましょう。新ジャンルは、ビールや発泡酒(キリン「淡麗」シリーズなど)より酒税が低くて安価なカテゴリーとして、2004年に第1号商品が発売されました。

 

メーカー間による開発競争の中で多くの商品が生まれては消えてを繰り返すなか、勝ち残った銘柄のひとつが、今回取り上げる「キリン のどごし<生>」です。誕生は2005年で、現在の各社主力新ジャンルのなかでは先駆的存在といっていいでしょう。現在にも受け継がれる最大の特徴は、商品名にもなっている圧倒的な“のどごし“の良さ。飲み始めの鮮烈なアタック、からの余韻でスッと消えるシャープなキレ。この“ドンシャリ感“が「のどごし<生>」に代表される爽快系新ジャンルの魅力です。

↑2005年の発売当初と比べ、飲んだ瞬間の「グッとくる飲みごたえ」は約2倍、飲んだ後の「爽快な後キレ」は約3倍にクオリティアップしたとのこと(図はキリン提供)

 

とはいえ、昨今の新ジャンル市場は、爽快感よりもボディ感をウリとするコク系勢力が拡大。コク系大型新ブランドの登場なども影響し、爽快系の王者である「のどごし<生>」にとっては受難の時代となっているのですが、「のどごし<生>」はコク系トレンドに流されることなく独自の強みを磨く戦略を徹底。そのうえで、「今回、16年目のリニューアルとなりました」と「のどごし<生>」ブランドマネージャーの松村孝弘さんは言います。

↑松村孝弘さん。キリンビールのマーケティング部、ビール類カテゴリー戦略担当で「のどごし<生>」のブランドマネージャーを務めています

 

「リニューアルの大きなポイントは、前半の飲みごたえを高めるための仕込み工程の見直しに加え、後半の後キレをよりスッキリさせるために、キリンの特許技術である『新ブラウニング製法』を改良したことです。この前半から後半の落差を強化することで、突き抜けるような爽快な“のどごし”を実現しました」(松村さん)

 

筆者が最も気になっているのは、いまや「のどごし<生>」独自といえる原材料。というのも、「のどごし<生>」は現在の新ジャンルの主流である麦芽などを主とした「リキュール」タイプではなく、大豆たんぱくなどを用いる「その他の醸造酒」タイプです。“じゃないほう”ともいえる、この「その他の醸造酒」タイプの特徴を聞きました。

↑左の「のどごし<生>」は「その他の醸造酒」に。右は「本麒麟」で「リキュール」に分類されます

 

「『その他の醸造酒』の特徴としては、やはり麦を使用していないという部分があります。これによって一般的に、麦由来の複雑な香味に対して、「ゴクゴク飲める」「爽快さ」につながるスッキリとした香味印象となります。『のどごし<生>』では『糖類、ホップ、水、大豆たんぱく及び酵母エキス』の原料を用いてこれを実現し、さらに『新ブラウニング製法』で「飲みごたえ」「味の落差からくるキレ」につながる味の厚みやコクを表現しました」(松村さん)

 

松村さんに「リキュール」が市場の主流になった理由を聞くと「各社がよりおいしい新ジャンルの研究開発やリニューアルを繰り返すことで、結果的に『リキュール』商品が消費者に選ばれ、その一方で『その他醸造酒』の商品は減少していったのではないか」とのこと。逆に言えば「その他醸造酒」でおいしい新ジャンルを作ることは難しい、ということでしょう。

↑ということで、新旧の「のどごし<生>」を飲み比べすることに。左の「新!」がリニューアル版です

 

 

まるでジェットコースターの高低差が大きくなったよう

パッケージデザインはほとんど変わらず、赤く「新!」と書いてあるほうがリニューアル後の「のどごし<生>」。スペックを比較してみたところ、こちらも変化はありませんでした。実際の味がどれだけ進化しているのか、ますます気になります。

↑左がリニューアル版。「栄養成分表示」のスペックはまったく同じ数値となっています

 

まずは、旧をひと口。シャープな刺激が心地よく、ボディがライトなのでゴクッと飲めます。松村さん曰く、この「ゴクゴク飲める爽快なうまさ」から一人当たりの飲用量が多く、酒類ヘビーユーザーに支えられていることが「のどごし<生>」が支持される大きな要因とのこと。確かに、このゴクゴク感を求めるファンは多そうです。

↑エッジのある後キレで、口内をスカッとリセットさせてくれる味。繊細系から濃厚系まで、料理ともよく合いそう

 

そして、リニューアル版。おぉ、これは味わいの方向性は同じながらも輪郭が一回り大きくなったような印象! 前半・後半の“ドンシャリ感”がよりはっきりして、総合的なのどごしもアップしていると思います。

↑例えるなら、ジェットコースターの高低差が大きくなったような感じ。プハァッ!の声も、ついつい大きくなりそう

 

本稿では爽快系とコク系の話になったものの、松村さんは「市場のニーズは『うまいビールを飲みたい』であり、コク系のみを飲用するターゲットは少ないはず。多くのお客様が〇〇系か、ではなく飲用機会に合わせて爽快系・コク系で複数のブランドを飲み分けているかと思います」とのこと。

 

「お客様の飲用体験が多様化するなかで、スッキリ、ゴクゴク爽快なビールが楽しみたいときに選んでもらえるブランドを目指しています。定番ブランドとしてこれからも成長していくため、『ゴクゴク飲める爽快なうまさと元気を届ける』ブランドのゴールをブラさず、強みを磨き上げ、進化を続けることが大切だと考えています」(松村さん)

 

夏を迎え、ビールがいっそうウマくなる季節へ。“じゃないほう”だからこその爽快な“ドンシャリ感”を楽しむなら絶好のタイミングといえるでしょう。まだ飲んだことのない人はもちろん、しばらく飲んでない人もぜひご賞味を!

ここまでやるのか! 手間暇かけた「新・麒麟特製レモンサワー」が格別のおいしさだった

近年、幅広い人から支持を受け、着実に市場を広げてきているレモンサワー。様々な商品が販売されていますが、中でも「せっかくならおいしいお酒を楽しみたい!」という方にとって、必見なのが「麒麟特製レモンサワー」です。

 

手間暇かけてこだわり抜いたおいしさと上質感が支持されている本品。「おいしい上質なお酒でお家時間をより良いものにしたい」という世の中のニーズと相まって、売り上げも年間販売数量が前年比約4倍※と非常に好調なのだとか。

※出荷実績2019年/2020年4-12月比較 販売容量

 

そんな「麒麟特製レモンサワー」が今年から、さらにそのつくり方とおいしさに磨きをかけてリニューアルしました。さらなるおいしさを実現したその背景には、「ここまでやるのか!」と驚いてしまうほどの、手間暇がかかっていました。

 

手間暇かけた“麒麟特製のつくり方”で格別のおいしさを実現

本当においしいレモンサワーを追い求めて、徹底的に研究を重ねた本品。上質なおいしさのために辿り着いた“麒麟特製のつくり方”には、3つのこだわりの製法があります。

 

1.麒麟特製のうまみエキス

複数の果実を12時間以上煮詰めて抽出する麒麟特製「うまみエキス」で、レモン果汁だけでは表現できない、味わい深いうまみを引き出します。

 

2.まるごとすりおろしレモンエキス

そこへレモンを皮ごとすりおろし、さらに低温熟成してうまみを引き出した「まるごとすりおろしレモンエキス」を加え、香りやうまみを引き立たせます。

3.味わいの異なる複数の追いレモン果汁

さらにレモンの風味豊かな味わいでおいしさを引き立てるため、レモンを皮ごと搾ったレモン果汁をはじめ、複数の方法で用意したレモン果汁が使われています。

 

従来の製法にとらわれることなく、徹底的にこだわりぬいた末、格別のおいしさを実現した「麒麟特製レモンサワー」。レモンの酸味・苦み・香りとほのかな甘みが複層的に調和した、風味豊かな味わいを生み出すため、しっかりと手間暇かけて丁寧に仕立てられていることがわかりますね。キリンのお酒づくりにかける熱い想いが強く感じられます。

 

「これはうまい!」深みのある味わいに感動

ここまで工夫を重ねてつくられたレモンサワーは一体どんな味わいなのか……期待が膨らんだところで、実際に編集部で試飲をしてみることに。

 

「こんな風味豊かなレモンサワーは初体験」

 

(編集部コメント)

「レモンサワーって“酸味”が強いイメージだけど、この『麒麟特製レモンサワー』は“苦味”や“うまみ”もあって、丁寧につくられたことがしっかりと感じられる。お家でこのクオリティのお酒が楽しめるのはうれしいなあ」

 

「後味すっきりで嫌なアルコール感がない」

 

(編集部コメント)

「後味に嫌なアルコール感がなくて、しっかりとレモンのうまみが感じられる! おいしいお酒をゆっくりと楽しみたい時にぴったり」

 

「こだわりを感じられる納得のおいしさ」

 

(編集部コメント)

「色々なレモンサワーがあるけど、この『麒麟特製レモンサワー』はしっかりとした深みのあるレモンの味わいを感じられるのがいいね。缶のまま飲むのも良いけど、グラスに注いでじっくりと贅沢感を味わいながら楽しみたいな」

 

 

おいしいお酒で上質なお家時間を

お酒好きの編集部員も「これはレベルが高い!」と口をそろえて絶賛した「麒麟特製レモンサワー」。現在、飲んだ感想をTwitterで投稿した方の中から、抽選で200名に「麒麟特製レモンサワー6本セット」が当たるキャンペーンを実施中とのこと。期間は5月10日(月)まで。購入した際は要チェックですね。

 

キャンペーンの詳細はコチラ

 

一日の終わりに上質なくつろぎの時間を与えてくれる「麒麟特製レモンサワー」。キリンがこだわり抜いた新たなおいしさを、あなたもリニューアルしたこのタイミングで体験してみてはいかがでしょうか。

 

■提供/関連リンク

キリンビール

麒麟特製レモンサワー

「麒麟特製レモンサワー」実際に飲んでわかった人気の理由とは?

注目アイテムを本音でインプレ! する連載「使ってみたら、こうだった。」。今回取り上げるのは「麒麟特製レモンサワー」。2020年4月にリニューアル新発売されて以来、ヒットを飛ばしている。驚くべきは、2020年4~9月の累計販売数量が前年比約3.5倍にも達していること。実際に飲んでわかったその人気の理由とは?

※こちらは「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【使った人】

GetNavi編集部 お酒担当

鈴木翔子

酒好きが高じてバーテンダーとしても働く編集部員。ウイスキーなどのハードリカーからカルーアミルクなどの甘いカクテルまで、気分に合わせて何でも飲む。

 

コクと深みのある上質なサワーだから1日の終わりのご褒美にピッタリ(鈴木)

「コレ、本当にレモンサワー? しかもアルコール度数9%?」

 

本品をひと口飲んだときの感想だ。レモンサワーと聞いて思い浮かぶキーワードは、“酸っぱい・さっぱり・爽快感”ではないだろうか。そして高アルチューハイといえば、ガツンとくる刺激。本品は、それらを良い意味で裏切ってくれる。筆者の印象では、レモンの果皮を漬け込んだイタリアの食後酒「リモンチェッロ」に近く、口当たりはまろやかでコク深い味わい。リモンチェッロが食後にゆったり味わう酒であるように、グビグビ飲むよりも、ひと口ひと口丁寧に味わいたくなる。すなわち、1日の終わりのご褒美として嗜むのに最適な味なのだ。

 

この味の秘密は、複数の果物を長時間煮詰めて作った「うまみエキス」にある。ジャムやコンポートを想像するとわかるが、煮詰めることでうまみが凝縮され、味に深みが出る。それによりこの複層的な味が生まれるというわけだ。

 

本品が面白いのは、味わいがリッチでありながら食事にも合うこと。コクはあってもクドさがなく、和洋中どんな料理にもマッチ。飲んでいて贅沢な気分になれるから、年末年始の家飲みにもってこいだろう。

 

[缶チューハイ]

キリンビール

麒麟特製レモンサワー

オープン価格

2020年4月にリニューアル新発売した「特製麒麟サワー」ブランドの人気ナンバーワンフレーバー。独自開発した「うまみエキス」で味に深みを出し、さらにレモン果汁をひと搾り加えることで、風味豊かな味わいに仕上げている。糖類・プリン体ともにゼロ。

●レモンサワーのほか、ホワイトサワー、ドライサワー、コーラサワー、グレープサワー、期間限定フレーバーをラインナップ

 

★使ってみたら、スゴかった。

【その1】果実のうまみを凝縮したエキスが飲み応えと飲みやすさを創出

●イメージです

味わいの要は、複数の果実を12時間以上煮詰めてうまみを凝縮させた「うまみエキス」(特許出願中)。煮詰めることで出てくる果実の複雑な味がコクやまろやかさを生み、飲み応えと飲みやすさの調和をもたらしている。

 

【その2】レモンのおいしさを引き立てる「追いレモン潤沢仕立て」を採用

●イメージです

同ブランドの特徴は、フレーバーに合わせて最適な仕立て方法を採用していること。レモンサワーでは、レモンをひと搾り加える「追いレモン潤沢仕立て」を採用し、フレッシュな果実味と芳醇な香り立ちを楽しめる。

 

【その3】食にまつわるアワードを受賞! 世界に認められたおいしさ

本品はその味わいが評価され、「モンドセレクション2020年度スピリッツ&リキュール部門」の金賞や、「国際味覚審査機構」の優秀味覚賞、「国際高品質保証審査会」の最高位「Grand Quality Excellent」を受賞。世界的にも評価が高い。

 

【結論!】

コク:★★★★★

まろやかさ:★★★★★

爽快感:★★★★☆

 

コクと深みのあるリッチな味で、幸せな気分になれる一本。まろやかで爽快感は控えめだが、氷を入れたグラスでキンキンに冷やせば、さっぱり感も楽しめる。

「淡麗グリーンラベル」の“カラダ、気持ちいいおいしさ”にビール党だった食のプロが納得した理由

【Sponsored by KIRIN】

年末年始は、普段よりも“ごちそう”を食べる機会が多くなりますよね。そんなとき、やっぱりお酒は欠かせません。筆者も毎年、年末年始は思う存分楽しみ、お供はもっぱらビールやワイン。でも、おいしかったごちそうも、正月を過ぎればもう“お腹いっぱい”で、カラダも気になる……。とはいえ、やっぱり飲むならおいしいビールがいい……。

 

今回、「淡麗グリーンラベル」を飲む機会をもらいました。「淡麗グリーンラベル」は、2002年の発売以来、ロングセラー商品として愛され続ける発泡酒。糖質70%オフだし、ビールのようにおいしければ、もしかしてこの正月明けに飲むお酒にドンピシャかも!? ということで、あらためて飲んでみることにしました。

 

グルメを知り尽くした“おいしいものナビゲーター”が「淡麗グリーンラベル」を飲んでみた結果

筆者は「おいしいものナビゲーター」として活動しています。肩書きに恥じることなく“おいしいもの”を片っ端から試し、満足すれば記事で読者に感動を共有。気が付けば、おいしい食事とお酒を求めて国内外を旅行することがライフワークになりつつあります。

 

そして、家でも外でも1杯目はビールを選ぶ、いわゆる“ビール党”。ワインや日本酒も大好きですが、やっぱりなにはなくとも「ビール」なんです。ところが、これまでビール類の1カテゴリーでもある「発泡酒」を選択肢に加えることは、ほぼありませんでした。それは、「ビールのほうがおいしいにきまってる」という思い込みがあったから。私のような人はビール党に多いんじゃないでしょうか?

 

飲んでみたのはこれ。

キリンビール
淡麗グリーンラベル(350ml/500ml)
https://www.kirin.co.jp/products/beer/greenlabel/

原材料は麦芽、ホップ、大麦、コーン、糖類で、アルコール分は4.5%。糖質70%オフ(※)。(※日本食品標準成分表2015年版(七訂)による。)

 

まずはひと口、飲んでみて驚きました。正直、「え、いまの淡麗グリーンラベルってこんなにおいしいの!?」と。ビールよりちょっと安いのにおいしいからお得、という印象だったのですが、この「淡麗グリーンラベル」はそれだけではなかったんです!

 

最初に驚いたのは、香りです。

グラスに注ぐと華やかな香りが立ち上り、それだけで気持ちが高まります。普段、発泡酒を飲むときに香りを気にしたことがなかったのですが、「淡麗グリーンラベル」は特筆すべき香り高さ。ビールのなかでもクラフトビールは香りに特徴があるものも多く、それに近い印象を受けます。

 

そして飲み口は、非常に爽やかで、苦味は抑えめ。

ビールの苦味ももちろん好きなのですが、これはかなりライトな口当たり。とはいえ物足りなさを感じることはなく、むしろ「淡麗グリーンラベル」ならではのこのスッキリ感は、オンリーワンの味わいだと言えます。これからの季節なら鍋にも合いますし、ビールのお供としてお馴染みの揚げ物も、煮物のような家庭料理にも、さらに意外に刺身など生魚にも合いそうだと感じました。

 

↑全体的にクセがなく万人受けする飲み口。普段ビールを飲む人のなかでも、スッキリした口当たりや炭酸感がしっかり感じられるものが好きな人ほど、試す価値アリ

 

これまで「ビールが一番おいしい」と思い込んでいましたが、「淡麗グリーンラベル」を飲むと、ビールのような飲みごたえもありつつ、「淡麗グリーンラベル」にしかない爽やかさも感じられることに驚きました。また、数年前に飲んだときより確実においしくなっているのも確かです。

 

私がこれまで抱いていた発泡酒のイメージを大きく覆してくれた「淡麗グリーンラベル」。このおいしさは、どのようにして作られているのかが気になります。そこで、その秘密を知る人を、直接訪ねてみることにしました。

 

淡麗グリーンラベルの“カラダ、気持ちいいおいしさ”の理由を開発者に直撃してみた

その秘密を詳しく知る人は、横浜・生麦にあるキリンビール横浜工場にいるとのこと。どうしても話が聞いてみたいと思い、工場まで足を運びました。

↑おいしさの秘密を知るのは、キリンビール マーケティング本部 マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループの高橋康紘さん。もともと「淡麗グリーンラベル」の大ファンで、開発担当に抜擢。今も、帰宅すると家でおいしさを噛み締めているのだとか

 

早速、質問。

 

「淡麗グリーンラベル」のおいしさを引き出すために、何か特別な製法でも使っているんですか?

「実は、ビールと同じ醸造方法なんですよ」との返事が。え、発泡酒なのに、ビールと同じなんですか!? よくよく聞いてみると、ビールに必ずある「仕込」と「発酵」の工程で、「淡麗グリーンラベル」ならではの工夫をしているのだと言います。

 

「『淡麗グリーンラベル』に使われているのは、主原料は麦芽と水とホップですが、これらはすべてビールでも使われる原料です。違うのは、麦芽の使用比率ですね。発泡酒の場合、使える麦芽の量が決められているんです。使っている原料や製造工程はビールと同じなので、大きく違うのはこの麦芽の比率だけ、と言ってもいいぐらいなんです」(高橋さん)

 

麦芽の比率が低い、と聞くと本当にそれでおいしくなるの? と思ってしまいますが、「淡麗グリーンラベル」はそこでひと工夫。麦汁の比率が低いからこそのスッキリした飲みやすさを活かすことに力を注いでいるんだそう。

 

さらに、ビール特有の飲みごたえや爽快感を加えるために、もうひとつ、並々ならぬこだわりが込められていることがわかりました。

「『淡麗グリーンラベル』で一番こだわっているのは、ホップの使い方なんです。世界中から集めてきた複数のホップを、まるでカレーのスパイスのように配合率を考えながら組み合わせ、弊社の特許技術である“ホップアロマ”製法で爽やかな香りと味わいを生み出しています」(高橋さん)

 

通常のビール造りの工程では、麦汁を100℃の高温で煮ているところへホップを入れるもの。しかし、キリンの“ホップアロマ”製法では、もう少し温度が低い段階でホップを投入します。こうすることで、ホップのフルーティーな香りが引き出しやすいだけでなく苦味も抑えられるのだとか。

 

↑「このパッケージデザインも好きなんですよね」と高橋さん。リニューアルのたびにパッケージも進化しており、緑のキーカラーは維持しつつも、聖獣麒麟の大きさや、グリーンのリボンへグラデーションを追加するなどの変化を加えている

 

もうひとつ、筆者が気になっていたことが。

 

どのようにして糖質を70%もオフしているのでしょうか?

何か別の原材料を使っているわけでもなく、ビールと同じ工程でもあるのに、糖質をオフできるとは、何とも不思議な話ですよね。

 

「最初の麦汁には糖質が含まれています。酵母が発酵の工程で糖質を食べることで糖質が消え、アルコールと炭酸ガスが発生します。糖質オフは、そこで酵母に糖質をよりたくさん食べてもらうことで実現します。ただし、アルコール度数を上げすぎないためにも、もともとの糖質の量をうまく調整することで、適量を全部食べてもらうという感じですね。そのあたりも、我々の腕の見せ所です」(高橋さん)

 

ちなみにこの“70%”は、飲みごたえや味わいなど、最適なバランスを突き詰めたところ、この割合に落ち着いたのだとか。ビールとは違い、発泡酒は使える麦芽の量が決まっているので、ただ単に糖質を少なくするだけでは、おいしさが損なわれる可能性があるのです。おいしさを追求した結果の、糖質70%オフだったんですね。

 

「淡麗グリーンラベル」は誕生以来、リニューアルを重ね、“過去最高のおいしさ”を更新!

「淡麗グリーンラベル」は2020年春に、8度目のリニューアルを果たしました。今回のリニューアルでは、ホップの配合比と炭酸感を強化し、雑味のないすっきりした味わいと、満足感を目指したといいます。実際、筆者が飲んだ際も、キリッとした炭酸とたしかな飲みごたえを体感しました。

 

「開発に携わるようになって4年半経ちますが、リニューアルに関わったのは、2019年と2020年の2回です。もともと好きだった商品に手を入れるのは、緊張感がありますが、常に次の進化を考えて“どうすればおいしくなるか“を追求しています。ただし、あくまでもおいしくすることが目標であって、“ビールに近づけたい”わけではありません。爽快で飲みやすい”『淡麗グリーンラベル』らしさ“を追い求め、いまどの技術が必要なのかを見極めながら、これからも進化した『淡麗グリーンラベル』を作っていきたいと思っています」(高橋さん)

↑2008年入社。工場や研究開発などの業務を経て、2016年から現職。淡麗グリーンラベル好きが高じ、中味開発がしたいと自ら名乗り出たそう

 

そもそもは、年末年始を過ぎてカラダが気になる時期でもおいしいビールが飲みたい、と手に取った淡麗グリーンラベルですが、高橋さんにお話を聞いたことで、この1本に込められた、さまざまな技術に思いを馳せることになりました。

 

筆者のように、これまで“ビール党”だった人も、一度「淡麗グリーンラベル」を飲んでみれば、新鮮な驚きがあるはず。ビールの日もあるけれど、爽やかな味わいを楽しみたい、カラダを気遣いながらも楽しみたいという日は「淡麗グリーンラベル」というように、その日の気分に合わせたお酒の選び方をしてみませんか?

 

「淡麗グリーンラベル」の詳細はコチラから!

 

【プロフィール】

おいしいものナビゲーター / 今西絢美

編集プロダクション「TEKIKAKU」取締役。“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事の執筆多数。唎酒師やフードツーリズムマイスターの資格も持つ。食品やお酒などの商品レビューのほか、自身で調理した食のレポートやレシピ考案も行う。仕事柄、日々カロリー過多になりがちなので、最近は月曜断食を試みるなど健康に気を遣い始めた。

 

撮影/湯浅立志(Y2)

 

2021年はどんな「グルメ」が流行る? 10個のキーワードで分かる「ネクスト美味いものたち」

2020年はおうち時間が増えたこともあって、罪悪感の少ないヘルシー系のフードやお酒、おうち晩酌を楽しむおつまみなどが人気を博しましたが、2021年はどんなグルメが流行るのでしょうか。本記事では、10のキーワードに分け、15の美味しいものたちを集めてみました。今年もデリシャスなグルメを堪能しましょう。

 

【キーワード01】NEOアジアンスイーツ

タピオカやダルゴナコーヒーの人気は落ち着いたが、台湾や韓国のトレンドスイーツの人気は衰え知らず。現地に行った気分になれるのもポイントだ。

 

【例えばこんなのが流行るその1】写真映えする見た目と食べ応えで人気に!

トゥンカロン

韓国語で“太った”を意味する「トゥントゥンイ」+マカロンを略してトゥンカロン。ボリューミーなサイズ感と、カラフルでフォトジェニックなビジュアルが人気の理由だ。プレゼントとしても親しまれている。写真は東京・新大久保と大阪・生野にある菓子店「マカプレッソ」の商品。バリエーションが豊富でブームの火付け役の一軒だ。

 

【例えばこんなのが流行るその2】連日大行列の大ボリュームカステラ

台湾カステラ

台湾北部の港町・淡水名物の巨大なカステラ。現地では「焼きたてのケーキ」という名で知られる。シフォンケーキのような、ふわふわ、しゅわしゅわとした食感を楽しめる。写真は2020年6月に開業し、連日行列が続いている「台湾カステラ専門店 澎澎」。現在は大阪・なんば店のみだが、東京に進出する日も近そう。

 

【例えばこんなのが流行る03】ネクストタピオカ?台湾発のヘルシードリンク

白きくらげジュース

台湾ではタピオカ同様にポピュラーな白きくらげ入りのヘルシードリンク。やさしい甘味でクセがなく、涼しげな印象もポイントだ。白きくらげのコリコリした食感も特徴。写真は、台湾発祥の漢方ライフスタイルショップ「DAYLILY」で販売中の「白木耳美肌ジュース」(810円)。クコの実やなつめなどを氷砂糖と煮込んでいる。

 

【ネクストヒットの理由】

台湾や韓国は気軽に行ける旅先として人気だが、昨今はなかなか渡航ができない。そんな社会情勢も影響し、ヒットすることは間違いない。

 

【キーワード02】糖質ゼロビール

現在、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が売れているが、まだ類似ビールはない。他社もキリンの一人勝ちを許すはずはなく、追随商品の登場に注目だ。

 

【例えばこんなのが流行る04】糖質が気になる人も 安心して飲める一番搾り

キリンビール

キリン一番搾り 糖質ゼロ

実売価格220円(350ml)、286円(500ml)

独自の「一番搾り製法」による雑味のない澄んだ麦のうまみに、新技術の「新・糖質カット製法」をかけ合わせた意欲作。約5年の歳月をかけて350回以上の試験醸造を重ね、「糖質ゼロ」を実現した。2020年10月6日の発売から1か月で100万ケースを達成。この販売数量は、過去10年にキリンが発売したビールカテゴリー新商品のなかで最高記録となっている。

 

【ネクストヒットの理由】

2020年10月に発売し、コロナ太りへの危惧とビールの減税が追い風となりヒットした「キリン一番搾り 糖質ゼロ」。健康志向トレンドは継続必至であり、新たな糖質ゼロビールが出る可能性は高い。

 

【キーワード03】ブルースターバーガー

2020年11月に中目黒で開業し、業界を驚かせたハンバーガー店。焼肉業界に革命を起こした「焼肉ライク」のグループ会社が手掛けていることも注目点だ。

 

【例えばこんなのが流行る05】自家製バーガーを184円から提供!

ブルースターバーガージャパン

ブルースターバーガー

↑ハンバーガー

通常の飲食店の原価率は約30%だが、同店の「ハンバーガー」(184円)はなんと68%。パティもポテトも冷凍せず生で仕入れる自家製バーガーながらも、驚きの奉仕価格だ。「4×4ブルースターチーズバーガー」(下)は767円。アプリから注文ができ、テイクアウトに特化することでコストを商品に集中。メニューを絞り、売り切れ次第販売終了というスタイルで、食品廃棄も防ぐ。

↑4×4ブルースターチーズバーガー

 

【ネクストヒットの理由】

持ち帰り専門で破格の原価率、完全非接触で購入可、多店舗展開が得意な運営元であるなど、ヒットの要素が満載。2021年は順次出店を加速する予定と発表しており、その動向が見逃せない。

 

【キーワード04】パーソナライズフード

フード×ITの「フードテック」が注目される昨今。特に話題なのが、ユーザーの嗜好や健康状態を診断して、最適な料理を提案・提供してくれるサービスだ。

 

【例えばこんなのが流行る06】幼児食診断を実施して親子のおかずを宅配

homeal

ホーミール

880円〜

日本初のパーソナライズ幼児食診断サービス。約20問、3分程度の質問に答えるだけで、管理栄養士や品質管理専門家のコメントがもらえ、親子ふたりサイズの健康的なメインおかずを調理済みの冷凍パックで届けてくれる。

 

【例えばこんなのが流行る07】嗜好に合わせた献立を無料アプリが提案

ニチレイ

Conomeal

無料

AIがユーザーの食に対する価値観やその日の気分、環境に合わせて献立を提案するアプリ。“今日は何を作ろう?”という悩みを解決してくれる。献立に必要な買い物リストやまとめて作り置きする手順も紹介。

 

【例えばこんなのが流行る08】自分にピッタリのサプリが オーダーメイドで届く!

ファンケル

パーソナルワン

月額約4000円〜

食習慣や生活習慣に関するウェブアンケートと、尿検査(5500円)から自分自身に不足している栄養素を客観的に分析。医師監修のもと開発された理論により、必要な栄養素と健康の悩みに対応したサプリメントがオーダーメイドで届く。

 

【コチラも注目】ペットフードにもパーソナライズの波が!

シロップ

PE TOKOTO FOODS

13の質問から愛犬の体調などを診断。約1000通りの組み合わせから最適なドッグフードが届く。

 

【ネクストヒットの理由】

自分好みの味、栄養価が高い、手軽で時短など、現代人の求める要素が詰まっている。外資系やスタートアップのほか大手食品メーカーなど参入企業も増えていて、市場の激化は必至だ。

 

【キーワード05】おひとりさまピザ

宅配ピザを好きな人は多いが、ひとりで食べるにはサイズが大きいという点で個食ニーズが満たされていなかった。そんな声に応えた商品が増えそうだ。

 

【例えばこんなのが流行る09】ひとりでも頼みやすい宅配ピザに注目

ピザハット

MY BOX(マイボックス)

756円〜

直径約15㎝のピザと、ハットフライポテト、チキンナゲットがセットに。持ち帰り756円〜、デリバリー1080円〜と価格も手ごろだ。2020年11月にテスト販売され現在は終了しているが、好評を博したため復活と拡大に期待。 ピザの種類は「特うまプルコギ」「テリマヨチキン」「ピザハット・マルゲリータ」など。定番商品を含む10種がラインナップされていた。

 

【ネクストヒットの理由】

晩婚化や価値観の多様化などにより、おひとりさまが増えている昨今。コロナ禍で知人と集まる機会も減っているが、そのなかでピザ好きの心を満たす本商品は、ヒットの要素満載なのだ。

【キーワード06】4Dグミ

動物や果物の形をかたどったミニチュアのようなグミ。アメリカやオーストラリア、アジア諸国など世界中で人気を集め、日本でも話題になっている。

 

【例えばこんなのが流行る10】まるでフィギュア! 写真に収めたくなるグミ

カンロ

4Dグミ

実売価格198円

中国の食品メーカー・Amosが作る立体型グミで、日本ではカンロが販売している。「4D」は「3D+Delicious」という意味。2020年11月にクマ型の「ポップベア」、12月に実際に組み立てられる「ブロックス」が登場した。

 

【ネクストヒットの理由】

目を引くビジュアルで、SNSやASMR動画を中心に話題になっている商品。日本では創業100年を超える老舗の菓子メーカー・カンロが販売を開始したため、目にする機会も増えるはず。

 

【キーワード07】シュウマイ専門店

数年前に餃子メインの酒場やバルのブームがあったが、そのネクストトレンドと呼び声の高い点心がシュウマイだ。持ち帰り需要とともに、専門店が着実に増えている。

 

【例えばこんなのが流行る11】味の種類が豊富で飽きないおいしさ

野田焼売店

食品卸業者直営で、都内に2店舗展開。無添加で手作りのおいしさや、6種類のシュウマイと9種類のタレという豊富なバリエーション、直営店ならではの手ごろな価格などで人気を博している。

 

【ネクストヒットの理由】

おかずにもつまみにもなる、作り置きできてロスが少ない、持ち帰りが容易など、店側のメリットも多い。餃子との大きな違いは、家で作るのが難しいという点で、ニーズもつかんでいる。

 

【キーワード08】自宅で樽生ビール

「おうち○○」が増えるなか、樽生ビールを家に配送するサービスが新たに誕生。誰でも簡単に注げ、手軽に本格的な味を楽しめるのが魅力だ。

 

【例えばこんなのが流行る12】生のクラフトビールを 自宅で手軽に楽しめる

原田産業

ビールの縁側

各ブルワリーが設定 全国のブルワリーによるクラフトビールを、樽生で購入できる直送型ECサイト。サイズは3ℓと5ℓがあり、専用ポンプ(別売り)で注ぐのも簡単だ。月額費用が無料で、飲みたいときに注文できる点もうれしい。

 

【ネクストヒットの理由】

外食を利用しづらい状況が続くなか、店の樽生ビールが恋しい人は増えている。そんなビール党の需要を満たす画期的なサービスに要注目だ。

 

【キーワード09】飲むだし

かつお節専門店がだしのバーを出店するなど、近年、だしだけを飲む文化が広がっている。それに合わせて缶やカップで飲む商品も増加中だ。

 

【例えばこんなのが流行る13】ヤマサの白だしが香るまろやかな日本酒

トーヨービバレッジ

日本酒のだし割りカップ

実売価格218円

日本酒に、薄口しょうゆをベースにしたヤマサ醤油の白だしを1:3で調合。絶妙なブレンド比率によってうまみや甘味が引き立ち、深みのあるまろやかな味わいに仕上がっている。三菱食品と共同開発。

 

【例えばこんなのが流行る14】キッコーマン監修の魚介ベースのだし飲料

コカ・コーラ

GO:GOOD ゴクっ!と飲める旨い和だし

実売価格159円

キッコーマンが監修。厳選されたかつお、昆布、あごのエキスによって、だし本来のうまみと香りを引き立たせつつ、飲料として飽きがこないすっきりとした味を実現している。

 

【ネクストヒットの理由】

日本人にとってだしは身近な存在だが、ワンハンドスタイルで飲む機会はあまりなかった。この斬新な提案による意外性と、メーカーが本気を出したこだわりのおいしさでヒット間違いなしだ。

 

【キーワード10】北欧グルメ

北欧の商品といえばファッション、家具、雑貨が多かったが、これからはフードも見逃せない。イケアが都心型店舗展開を広げることで、さらに身近になりそうだ。

 

【例えばこんなのが流行る15】都心型イケアの増加で 気軽に食べられるように!

IKEA原宿

ツンブロード

スウェーデンの伝統料理である「フラットブレッド」をモダンテイストにアレンジした、IKEA原宿限定メニュー。具材は野菜のソーセージやサーモンなど16種類と豊富で、200円からという手ごろな価格も大きな魅力だ。 2020年に、原宿や渋谷に都心型店舗を出店したイケア。2021年春には新宿にも開業予定で、スウェーデンの味覚を体験できるフードを準備している。

 

【ネクストヒットの理由】

これまで北欧グルメは他国グルメに比べて食べる機会が少なかったが、イケアの都心進出で身近に。クラフトビール業界でも、北欧ブルワリーは大国アメリカを凌駕するほど人気があり、目が離せない。

この夏の猛暑でビールの売上が大幅増! 好調のワケをキリンビールに聞いた

猛暑が続いた今年の夏。日中にちょっと出歩いただけでも大量に汗をかいてしまうので、熱中症対策に水分をこまめに補給するよう心がけていた方も多いでしょう。そして、暑い夏に飲みたくなるものといえば、やっぱりビール! これだけ暑いと、さぞビールの売れ行きもよかったのでは……? ということで、この夏のビールの売れ行きについてメーカーにお話しを伺いました。

 

今回お話しを伺ったのは、キリンビールのマーケティング本部 ビール類カテゴリー戦略担当の原 英嗣さん。新ジャンル(第三のビール)のブランドである「のどごし〈生〉」を担当されています。

↑キリンビールのマーケティング本部 ビール類カテゴリー戦略担当 新ジャンルチームでブランドリーダーを務める原 英嗣さん

 

――この夏のビールの売上はいかがだったのでしょうか?

原さん(以下、敬称略):ビール市場は13年連続で減少が続いていたのですが、キリンビールではこの6-8月は112%の増加となりました。メインブランドである「一番搾り」が好調なほか、今年の春から立ち上がった新ジャンルの「本麒麟」も予想を超える売れ行きになり、6月は前年比111%、7月は115%の伸びとなっています。わたしの担当する「のどごし〈生〉」も5月にリニューアルを行い、おかげさまで好調に推移しています。

 

――やはりこの暑さでビール需要が伸びた格好ですね。大ヒットとなった「本麒麟」も「のどごし〈生〉」もいわゆる新ジャンルの商品ですが、こちらはどのような違いがあるのでしょうか?

原:「本麒麟」はビールに近い味を追求し“力強いうまさとコク”を訴求しているのに対し、「のどごし〈生〉」は“ゴクゴク飲める爽快なうまさとキレのよさ”が特徴となっています。

 

――「のどごし〈生〉」は5月のリニューアル以降好調ということですが、どのように変わられたのでしょうか?

原:「のどごし〈生〉」は2005年に誕生したブランドですが、2011年をピークに近年は前年割れが続いていました。立ち上がりからこれまで10回以上のリニューアルを図ってきましたが、今回はユーザーの嗜好を徹底的にリサーチし、ユーザーが求めるものを前面に打ち出す方針に思い切って舵を切りました。

 

原:「のどごし〈生〉」の強みは、“生ビールのおいしさを追求した味わい”、“ゴクゴク飲める爽快なうまさ”、“サッと消える後口のキレのよさ”ですが、今回のリニューアルにあたって試醸を繰り返し、のどごし〈生〉史上、最高のキレ味を実現しました。イメージキャラクターに俳優の桐谷健太さんを起用した新CMでは、スッキリしたキレ味をストレートに伝えるような内容になっています。

 

また、新しくなったことをパッケージでもアピールすべく、「新」という文字を目立たせたデザインを採用しています。これは結構なチャレンジでして、社内でも賛否ありました。この新デザインでは麒麟の意匠も従来より大きくなっているんですよ。

↑「新!」の文字を強調した斬新なデザイン

 

――「新」という字が大きくて斬新ですね。ところで、最近は特に20~30代の若い世代を中心にビール離れが起きていると言われていますが、そういった層にはどのようなアプローチをされているのでしょうか?

原:40~50代に比べ、20~30代といった若い世代ではビールよりもチューハイが好まれる傾向はありますが、最近ではクラフトビールのような個性のあるビールを料理に合わせてペアリングを楽しむ、といった提案もしています。その一方で、「のどごし〈生〉」は、気軽に飲んで頂けるデイリービールとして訴求しています。

↑クラフトビールの「スプリングバレーブルワリー」シリーズ

 

――確かに平日の晩酌ではお手ごろな新ジャンルや発泡酒を、ゆっくり飲める週末にはクラフトビールを、というように飲み分けているといった話しをよく耳にします。そういえばアルコール飲料では高アルコールがトレンドになっていますが、「のどごし〈生〉」がアルコール度数を高めるといったことはありえるのでしょうか?

原:のどごしブランドではアルコール度数7%の「のどごし STRONG」をラインナップしていますので、高アルコール需要にはそちらで対応したいと考えております。ほかにも、糖質ゼロ・人口甘味料ゼロ・プリン体ゼロの「のどごし ZERO」という商品もあり、幅広いニーズに応えられるようにしています。

 

 

――のどごしブランドもどんどん拡大しているんですね。次はどのような商品が出てくるのか楽しみです。本日はありがとうございました。

 

この夏、大きく売り上げを伸ばしたビール市場ですが、好調の理由は“暑さ”だけでなく、変化するニーズに合わせた商品開発やシーン提案にもあるようです。いつも「何となく」ビールを選んでいる方は、料理や気分に合わせて商品を選んでみてはいかがでしょうか?

 

プロ直伝の飲み方でビールはますますおいしくなる! クラフトビールをもっと楽しむヒント

クラフトビールは一般的なピルスナータイプのビールと比べると、味わいや香りに特徴がある。ここでは、そんなクラフトビールを楽しむコツをプロが伝授。新しいビールの扉が開くはずだ。

 

 

グランドキリンが教えるビールをもっと面白くする方法

日本でビールといえばピルスナータイプが主流だが、世界には100種類以上のビールがある。そんなビールの奥深さを伝え、日本のビールをもっと面白くしたいと立ち上げられたのがキリンビールのクラフトビールブランド「グランドキリン」だ。「ホップ」の個性を最大限に引き出す「ディップホップ」製法を取り入れ、ユニークな商品を作っている。

 

ここではグランドキリンを例に、ビールの世界をより楽しむ方法をお伝えする。講師は、キリンビールが主宰するクラフトビールセミナー「CRAFT BEER ROOM」で講師を務める吉田 純さん。ちょっとしたコツを知れば、ビールがいままでの何倍も面白くなるはず。

 

【教えてくれた人】

キリンビール・吉田 純さん

クラフトビールのワークショップの講師。ワークショップはキリンビールのオンラインショップDRINXから申し込める。

 

 

【Hint 1】

香りの違いに注目しよう

ビールは、喉越しや泡のきめ細かさに注目しがちだが、実は香りも魅力のひとつ。なかでも様々なビアスタイルを楽しめるクラフトビールは、よりその違いを感じられる。ホップや副原料によって変わる香りに注目してみよう。

 

専用グラスを使うとより楽しめる!

ビールはグラスに移して飲むのがオススメ。特に卵型のグラスを使うと、左の図のようにグラス内に香りが充満し、香りを感じやすくなる。また、ワインのように軽くスワリングすると、グラスの壁にビールの膜ができ、より香りの特徴がわかる。

↑グランドキリンオリジナル 香り比べグラス

 

香り比べにぴったりのセットが登場!

グランドキリン
香り比べるビアパーティーBOX
オープン価格

ビールの香りを感じるのに最適な液量がわかる目盛り付きのグラス、「香り比べグラス」が付いたセット。3種類のグランドキリンが入っているから、買ってすぐ香り比べができる。

 

■セット内容
グランドキリン
JPL、IPA、WHITE ALE(350ml)/各1本
香り比べグラス/1脚

 

 

【Hint 2】

食事と組み合わせよう

ビールといえば枝豆や揚げ物! もちろんそれもナイスな組み合わせだが、それ一辺倒じゃもったいない。実はビアスタイルを変えていくことで、フルコースの最初から最後まで食事と一緒に楽しめる、それがクラフトビールなのだ。

 

ペアリングは色に注目!

ペアリング(食事とビールを組み合わせること)初心者は、まず色に注目しよう。淡い色のビールは白身魚などを使った淡い色の料理、色の濃いビールは牛肉などを使った色の濃い料理と合う。つまりビールと料理の色を合わせるのがコツだ。

 

ペアリングの入門に最適のセットが発売!

クラフトビールペアリングBOX
オープン価格

コストコ限定のビールセット。コストコの食材を例に、「JPL×プルコギビーフ」、「IPA×ピザ」、「WHITE ALE×ハイローラー」のように、ペアリングのコツが書かれたリーフレットが付属する。セットと一緒に食材を買って帰れば、自宅でペアリングパーティができる。

 

■セット内容

グランドキリン JPL(350ml)/3本 グランドキリン IPA(350ml)/3本 グランドキリン WHITE ALE(350ml)/2本
ペアリングガイド/1部

※コストコ限定

 

 

日本の感性を注ぎ込んだジャパン・ペールラガー

グランドキリン
JPL
オープン価格

国産ホップ「いぶき」を一部使った、グランドキリンオリジナルのビアスタイル。国産麦芽による豊かで香ばしい味わいと心地よい余韻、ラガーならではの引き締まった苦みと上質なキレが特徴だ。

【香り】
フローラルな香り

【おすすめのペアリングフード】
ライ麦パン、ゴーヤチャンプルー

ボディ:4/苦味:4/香り:4/甘味:3/酸味:1

 

 

複数のホップの香りが調和したインディア・ペールエール

グランドキリン
IPA
オープン価格

複数の個性豊かなホップを使用した、柑橘の爽やかさを感じる一本。ひと手間かけたホップを漬け込むことで、フルーティな香りとIPAならではの上質な苦味を引き出している。

【香り】
甘く熟した香り

【おすすめのペアリングフード】
ピクルス、ローストビーフ

ボディ:4/苦味:4/香り:5/甘味:3/酸味:1

 

 

まるで白ワインのような柔らかな小麦ビール

グランドキリン
WHITE ALE
オープン価格

一部に小麦麦芽を使用したやさしい味わいのホワイトエールスタイル。ホップは、「ネルソンソーヴィンホップ」を使っている。華やかな香りと柔らかな口当たりが絶妙に調和し、飲みやすい。

【香り】
白ワインを思わせる華やかな香り

【おすすめのペアリングフード】
ヨーグルト、白身魚のカルパッチョ

ボディ:3/苦味:3/香り:5/甘味:2/酸味:2

 

クラフトビールのワークショップ「CRAFT BEER ROOM× GetNavi」をレポート!

8月に代官山で開催された「CRAFT BEER ROOM×GetNavi」では、吉田さんと日本一のコストコブロガー、コス子さんが登壇。その模様をレポートする!

 

1 ビールの基本を学ぶ

まずは吉田さんからビールの基本をレクチャー。実際にホップを手に取って香りをかいだり、グランドキリンで採用している製法と一般的な製法の違いを試したりしながら、ビールへの知識を深めてもらった。

 

 

2 ビールを飲み比べてみる

グランドキリン JPL専用グラスとプラスチックカップの比較からスタート! 同じビールでも、グラスを変えるだけで味や香りがまったく異なり、会場中がびっくり!

 

次にビアスタイルの異なるビール6種を飲み比べ! 好みはもちろん、食事や気分に合わせて選べるのがクラフトビールの楽しさだと学んだ。

 

 

3 フードペアリングを楽しむ

後半はコス子さん考案の「コストコの食材でつくるグランドキリンに合うつまみ」を試食。フードペアリングの奥深さを体験してもらった。

アトランティックサーモンのヨーグルトソース×WHITE ALE(写真左下)
サーモンにヨーグルトソースで爽やかさをプラス。ヨーグルトの酸味とホワイトエールが好相性だ。

チーズたっぷりプルコギビーフ×IPA(写真右上)
濃厚なプルコギビーフにはボディがしっかりしたIPAを。華やかな香りと苦味が牛肉にピッタリだ。

スパイシーロティサリーチキン×JPL(写真下)
チリとパプリカパウダーで仕上げたスパイシーな一品。キレと苦味のあるJPLによく合う味。

 

クラフトビールについてもっと知りたくなったら…多彩なビールの世界を冒険するスマホサイトをチェック!

マイビアクエスト
無料

 

ビールの世界を冒険しながら、ビールの知識を深めるサイト。クイズに答えるなどして経験値やポイントを貯めると、自分のキャラクターが成長したり、豪華賞品が当たる抽選に参加できたりする。

↑クイズを通して遊びながら、クラフトビールの楽しみ方を学ぶことができる

 

https://mybeerquest.jpにアクセス!

 

 

「クラフトビール」の正しい飲み方って知ってる?「グランドキリン」で学ぶクラフトビールの基本

「クラフトビール」が最近、ちょっとしたブームになりつつあります。とはいえ、「苦い……」「料理の邪魔をしそう」といったイメージを抱いている人もまだまだ多いはず。ですが、実はクラフトビールほどバリエーション豊かな楽しみ方ができるビールはないんです。

 

先日、GetNaviが開催したクラフトビールとコストコ食材のマリアージュを楽しむイベントでは、キリンビールの「グランドキリン」を通してクラフトビールをより深く知るための体験セミナーが開催されました。意外と知られていないクラフトビールの基礎知識、知っておいて損はありません!

 

そもそも「クラフトビール」って何? 実はアメリカと日本で異なる

そもそも「クラフトビール」とはどういったビールのことを指すのでしょうか? アメリカの「ブルワーズ・アソシエーション」というビール醸造者の協会では、「小規模であること」「独立していること」「伝統的であること」と定義されています。

 

アメリカのクラフトビールと聞いて日本人が思い浮かべる代表的な銘柄は「ブルームーン」ですが、これは大規模かつ独立していないブルワリーが製造したビールのため、アメリカではクラフトビールとは言えないそうです。

↑今回のイベントの講師の吉田さんはキリンビールでクラフトビール事業を担当している

 

そして、日本におけるクラフトビールの定義はありません。キリンビールでは「作り手の感性と創造性が楽しめるもの」をクラフトビールと呼んでいます。この定義では、ひと昔前に流行った地ビールや、キリンビールが手がけるグランドキリンなども、クラフトビールという一括りにまとめられます。

 

ホップ投入のタイミングがクラフトビールの味を左右する

ビールの基本となる原材料は、麦芽、ホップ、酵母、水です。クラフトビールも同様で、なかでも香りや苦味にとって重要なのが「ホップ」の存在。ホップはアサ科の植物で、ビールに使われるのは受粉前の雌株が持つ毬花(きゅうか)です。ホップを割るとなかに黄色い粉の「ルプリン」があり、これが香りや苦みのもとになります。

↑こちらがホップ。ホップの生産国・ドイツでは、ホップに安眠効果があると言われており、枕に入れたりアロマにしたりするのだとか

 

ホップが担う役割は大きく4つあります。

●ビール特有の「苦み」

●柑橘類や樹脂香などの「香り」

●炭酸が抜けたり酸化したりするのを防ぐための「泡立ち」

●ビール混濁菌の増殖の抑制

これらの効果のためにも、ビール作りにホップは欠かせない存在なのです。そして、ホップを投入するタイミングによって、香りや苦みの出方が大きく異なります。

 

ビール作りは、麦芽と湯をタンクに入れて”糖化”させるところから始まります。この麦汁をろ過→ホップを加えて煮沸→ホップかすの除去→酵母を加えて主発酵→低温で貯蔵した後、ろ過するのが一般的なビールの作り方です。ホップを加えて煮沸することで、香りが柔らかくなるのだとか。

 

それに対し、クラフトビールは貯蔵のタイミングでホップを加える「ドライホップ」製法が主流。低温での貯蔵中なので香りが飛びにくく、少し青臭い樹脂香が付きやすくなります。しかし、グランドキリンでは主発酵の段階でホップを加える「ディップホップ」製法というキリン独自の技術を採用しています。こうすることで、ホップ特有の嫌な匂いに酵母が吸着し、発酵が終わると回収されるため、ホップのいい香りだけが残るそうです。

 

イベントでは実際にドライホッピングと「ディップホッピング」の違いを体験! ホップを入れた容器に「一番搾り」を加えてホップを浸し、即席のドライホッピングを再現してみました。ドライホッピングした「一番搾り」と飲み比べるのは、「ディップホップ」製法で作られた「グランドキリン JPL(ジャパン・ペールラガー)」。

↑ドライホッピングを簡易的に再現。ビールにホップを加えると泡立ちが良くなった

 

ドライホッピングした「一番搾り」はホップ特有の強い香りや苦みがあるのですが、少し過剰な印象。それに対し、JPLのバランスの良さは際立っています。ホップを加えるタイミングひとつでこれだけ香りや味わいに差が出るのには驚かされました。

↑ドライホッピングが好みな人はクラフトビール上級者。香りや苦みの強いものを選ぶといい

 

グラスが違えば香りや味の感じ方が変わる

同じクラフトビールでも、グラスを変えるとまったくの別物になります。今回使用したのは、ドイツの名門グラスブランド「シュピゲラウ」とグランドキリンがコラボした「IPLグラス」。JPLをこのグラスとプラカップに注いで飲み比べます。

↑シュピゲラウは1521年に南ドイツで創業した老舗ブランド。ワイングラスのブランドとしても有名

 

IPLグラスにおいしくビールを注ぐには、グラスを45度に傾けて、ボウルの一番太いところから2〜3cm下あたりに液面がくるように静かに注ぎます。続いて、少し上からJPLを落とすようにして泡の層を3cmほど入れれば完成。残りのビールはプラカップに入れ、飲み比べてみます。

 

IPLグラスは中に香りがとどまりやすい卵型でありながら飲み口もある程度の広さがあり、中に鼻をしっかり入れることでJPLの国産ホップの香りが楽しめます。それに対し、ラッパ型のプラカップは同じビールなのにほとんど香りがしません。

 

また、JPLを口に含んでみても、IPLグラスは甘みが感じられるのに、プラカップだと最初に苦みがきます。これはIPLグラスは上を向いて飲むので舌先から喉までビールがスムーズに流れ込むのに対し、プラカップは下を向いたまま飲めるので口全体にビールが広がってしまうからなのです。

↑舌のどこに当たるかというのが重要。専用グラスとプラカップで香りや味が異なるのはワインと同じだ

 

さらに、IPLグラスは飲み進めていくと、グラスを横から縦に戻す際に泡が立ち、ビールの表面をきちんとフタしてくれます。これにより炭酸が抜けるのを防いだり、酸化による味の変化を抑えてくれたりするので、時間が経ってもおいしいビールが楽しめます。

↑IPLグラスはキリンのオンラインショップ「DRINX(ドリンクス)」で購入可能

 

ビアスタイルごとにグラスを増やすのはちょっと……という人は、ワイングラスで楽しむのもひとつの手です。ちなみに、「一番搾り」のようなスッキリした味わいのピルスナータイプはラッパ型のグラスのほうがおいしく飲めます。

 

料理に合わせたマリアージュを楽しもう

ビールは大きく分けると「ラガータイプ」と「エールタイプ」に分かれます。ラガータイプは「下面発酵」で、発酵が進むと酵母がタンクの底に沈殿します。低温でじっくり時間をかけて発酵させるので、比較的スッキリしたビールに仕上がります。

 

それに対しエールタイプは「上面発酵」。発酵が進むと酵母が上に浮いてきます。常温に近い温度で発酵するので、フルーティーで華やかな香りになりやすく、クラフトビールらしい味わいになります。

 

さらに、水、麦芽、ホップ、副原料を組み合わせていくことで、さまざまなクラフトビールが完成します。クラフトビールのビアスタイルは世界で100種類以上作られています。

↑クラフトビールはラベルのバリエーションが豊富なので、ジャケ飲みするのも楽しい

 

これだけ香りや味わいが異なれば、料理との組み合わせも無限大。今回のイベントでテイスティングしたのは、「グランドキリン WHITE ALE(ホワイトエール)」「COPELAND(コープランド)」「グランドキリン JPL」「よなよなエール」「グランドキリン IPA」「Afterdark(アフターダーク)」の6種類。

↑クラフトビールは料理とのマリアージュを楽しむのに最適なお酒。双方を引き立てる組み合わせを探してみよう

 

ホワイトエールは白ワインのような香りがする「ネルソンソーヴィンホップ」を使用し、小麦を使ったふくよかな優しい苦みとさっぱりした後味が特徴。白身魚のムニエルやカルパッチョ、バニラアイスなどに合うそうです。

 

コープランドは麦芽の甘い香りと品のいい苦みがあり、苦いビールが苦手な人も飲みやすいピルスナータイプ。とんかつやカルボナーラ、マルゲリータピザといった味の濃い料理に組み合わせるといいですよ。

 

JPLは国産ホップ(一部使用)と国産麦芽を使用。少し苦みがあって余韻を楽しめるので、豚の角煮など甘辛い味付けのものに良さそうです。

 

よなよなエールは、アメリカ産のカスケードホップに由来するグレープフルーツのような香りが特徴。フィッシュアンドチップスなどの揚げ物や酢漬けとの相性が良く、ガリに合わせて食べるのがおすすめ。

 

IPAは大量に使用するホップによる、香りと苦みが特徴的。苦みのあるビールなので苦みのある料理との相性がいいそうです。いまの季節なら「茗荷の炭火焼き」をぜひ。

 

アフターダークはラテのような豊かな甘味と少しの苦みが感じられます。チョコレートとのペアリングは試す価値アリ。食事とのペアリングを試す際は、ビール、食事、ビールの順にいただきましょう。こうすることで、最初はビールの残り香があるなかで食事を楽しめ、最後は食事の残り香とともにビールが楽しめます。

 

コストコ食材を使ったおつまみは簡単なのに本格的な仕上がり!

今回のイベントでは、コストコ情報ブログ「コストコ通」の管理人・コス子さんがクラフトビールに合うおつまみを監修。爽やかな口当たりのホワイトエールには「アトランティックサーモンのヨーグルトソース」、少し苦みのあるJPLには「スパイシーロティサリーチキン」、香りと苦みがしっかり効いたIPAには「チーズたっぷりプルコギビーフ」を合わせてました。

↑「アトランティックサーモンのヨーグルトソース」「スパイシーロティサリーチキン」「チーズたっぷりプルコギビーフ」が振る舞われた

 

アトランティックサーモン、ロティサリーチキン、プルコギビーフはコストコの人気商品。ビールの香りや味わいに合わせて、料理の味付けをさっぱりさせたりスパイシーにしたりすることで、ビールと料理がお互いの良さを高めてくれています。これこそがマリアージュ! コストコ食材はいずれもボリュームたっぷりなので、パーティなどでも大活躍です。

 

特に「チーズたっぷりプルコギビーフ」はホットプレートさえあれば完成する手軽さが魅力。プルコギビーフをホットプレートで炒めたら、ピザ用チーズを載せてフタをしてチーズが溶けるのを待つだけ。もともと味がしっかり付いているからこそ、少し手を加えるだけでいいのがうれしいですね。

↑今回はパナソニックの「IHデイリーホットプレート KZ-CX1」で調理。サイズが大きいのでたっぷりのプルコギビーフを一度に炒められる

 

実は今回体験したクラフトビールに関するセミナーは、「CRAFT BEER ROOM びあのわ」として定期的に開催されています。また、代官山、横浜、京都に店舗を構える「SPRING VALLEY BREWERY(以下SVB)」では、その場で醸造されたクラフトビールと料理を楽しむこともできます。SVBでしか飲めないクラフトビールもあるので、興味がある人はぜひ足を運んでみてください!

あえての”ノンアル派”が急増中! プロが教える「ノンアルコールビール」の選び方

ノンアルコールビールといえば、”クルマを運転するときに選ぶ”という消極的な理由で飲むものだと思っていませんか? 実は、最近はそういったシチュエーションだけでなく、食事中やお風呂上がりなど日常生活で飲む人も増えているそうです。

 

とはいえ、「できるだけビールに近い味がいい」と思うのがビール好きの本音。かくいう筆者もノンアルはめったに飲まないので、”ビールに近いかどうか”が基準だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、ノンアルコールビールを飲み比べながら選び方のポイントを教えていただきました!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

一番搾り麦汁の香りと旨みが際立つ「キリン 零ICHI」

最初に富江さんに飲んでもらったのが、「一番搾り製法」を採用した「キリン 零ICH(ゼロイチ)」です。麦汁をろ過する際の二番麦汁を使わず、最初に流れ出た一番搾り麦汁だけを使用しています。

↑キリンビールの「キリン 零ICH(ゼロイチ)」

 

「ノンアルコールビールには珍しく、麦の香りや味がしっかり感じられます。一番搾りに比べると、スッキリ感がありますね。香りもフルーティー。全体的にはビールに近い印象ですが、甘みは控えめ。食事に合わせるのに良さそうです」(富江さん)

 

富江さんがビールとの違いについて触れましたが、その味に違いがあるのは当然のこと。なぜなら、ノンアルコールビールは普通のビールからアルコールを抜いているわけではなく、”まったく別の製法でビールに近いものを作っている”からなんです。そんな飲料をビールに近い仕上がりにする一番搾り製法は、技術革新の賜物と言えそうです。

 

 

透明な「オールフリー オールタイム」はサイダー感覚で

全国のコンビニ限定で販売されているサントリーの「オールフリー オールタイム」は、職場でも気兼ねなく飲めるようにと「透明」「ペットボトル入り」の2つの特徴を持ったノンアルコールビール。この見た目のインパクトで記憶している人も多いでしょう。

↑サントリーの「オールフリー オールタイム」

 

 

「香りはサイダーのようなフルーティーさがありますね。飲んでみると麦の感じはほとんどせず、酸味が少し強いめなのでスッキリします」(富江さん)

 

筆者も実際に飲んでみましたが、たしかにこれはサイダーみたい! ホップ由来の苦みも加えられているのですが、ほのかなライムフレーバーや強めの炭酸がサイダーのように感じさせるのかもしれません。

 

「視覚や嗅覚は味覚に影響を与えるのですが、オールフリー オールタイムはビールっぽさを求める人には少し合わないかもしれません。逆に、スポーツのあとや仕事の合間など、リフレッシュしたいときにいいですね」(富江さん)

 

 

フルーティーな香りが際立つ「サッポロ 麦のくつろぎ」

発酵由来の香り成分を組み合わせる「ナチュラル香味製法」で、ノンアル特有の「人工的な香りや後味」を改善したという「サッポロ 麦のくつろぎ」。富江さんもこのフルーティーな香りが気に入ったそうです。

↑サッポロビールの「サッポロ 麦のくつろぎ」

 

「サッポロといえば『サッポロ生ビール黒ラベル』がフラッグシップブランドです。黒ラベルはホップの爽やかな香りが立つ印象ですが、それに近いフルーティーな香りがします。この香りのおかげで、ビールの味にも少し甘みがあるように感じますね」(富江さん)

 

また、麦芽を使わずに苦味料でホップに近い苦味を出すなど、ビールっぽさをかなり意識しているようです。富江さんによると、「ビールよりは苦味が弱いものの、この苦味のおかげで喉が引き締められて次のひと口に切り替えやすい」とのこと。

 

 

苦味でビールらしさを演出する「アサヒ ドライゼロ」

ビールにはやっぱり苦味を重視するという人におすすめなのが、「アサヒ ドライゼロ」。普段から「アサヒ スーパードライ」を好んで飲んでいる人であれば、この再現性の高さに気付くはず。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロ」

 

 

「ほかのノンアルコールビールと比較すると、苦味が強いです。こうすることでビールらしさを出しているのでしょう。香りもスーパードライに近いですし、麦芽を使わないのにここまで近付けているのには驚かされます」(富江さん)

 

また、アサヒビールでは「アサヒ ドライゼロスパーク」という商品も8月末まで期間限定発売していました(現在は店頭在庫のみ)。ドライゼロと比較すると、炭酸の強さを130%に高めたペットボトル入りとなっています。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロスパーク」。8月末で販売終了

 

「味わいはドライゼロとほぼ同じですが、炭酸は非常に強いです。缶ビールや瓶ビールはグラスに注ぐ前提で作られているので、炭酸が強めに入っているのですが、これはグラスに注いでも缶から飲んでいるかのようですね」(富江さん)

 

 

どのビールの味に近いかで満足感が変わる

今回は5種類のノンアルコールビールを富江さんに飲み比べてもらいましたが、いずれもはっきりと特徴が異なりました。これだけ違うと、どう選べばいいのかがピンと来ていない人もいるでしょう。そこで富江さんが提案するのは、「自分がどのビールの味が好きかを知っておくこと」だといいます。

 

「そもそも”ビールの味”とひとことで言っても、アサヒスーパードライとサントリー ザ・プレミアム・モルツでは苦味、甘み、酸味、のどごし、香りがまったく異なります。そうなると、自分がどんなビールが好きなのか、どういった特徴をビールに求めているのかを意識することが重要なんです」(富江さん)

 

自分の好みを知るためにも、まずはいろんなビールに触れてみることが大切。さて、今夜も自分を知るためにいろんなビールを飲んでみるしかありませんね!

ビアライターが飲み比べてわかった!コスパ最強な「高アルコールビール」の正しい選び方と飲み方

 

巷で大ブームの高アルコール飲料。1缶飲めばある程度気分良く酔えるので、家飲みでのコスパの高さは最強といわれています。

 

最初は「RTD(Ready to Drink)」と呼ばれる”注いですぐ飲めるお酒”、その代表例である缶チューハイで高アルコールブームに火が付きましたが、ここ最近はビールにおいても高アルコールのものが続々と登場しています。とはいえ、チューハイとは違い、ビールの味の違いは飲み比べないとわかりづらいもの。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、主要メーカーの高アルコールビールを飲み比べてもらいました。そこで判明したのが、高アルコールビールの意外と知られていない新たな飲み方だったんです!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

アルコール感の強さや麦っぽさに違いがある

今回飲み比べるのは、「キリン のどごし STRONG」「アサヒ グランマイルド」「サントリー 頂〈いただき〉」「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」の4種類。日本メーカーの一般的な缶ビールが4〜5%なのに対し、これらは7〜9%のアルコール度数となっています。

 

普段はクラフトビールを飲む機会が多いという富江さん。 そんな富江さんはどのようなジャッジをするのでしょうか?

 

 

キリン のどごし STRONG(アルコール度数:7%)

↑黒い缶が目を引く「キリン のどごし STRONG」。酒税法上の区分は「リキュール」。キャッチコピーは「ガツンときてスカッと爽快」

 

 

「通常の5%のビールに比べると、アルコール特有のピリッとした感じがします。いわゆる、第三のビールらしい味わいですね」というのが富江さんの第一声。そう、今回紹介する高アルコールビールの多くが、「ビール」ではなく「リキュール」に分類されているのです

 

「アルコール度数が高いお酒は味のバランスを保つために甘みを強くすることが多いのですが、これも少し甘みを感じます。最初に麦っぽい味わいはほとんど感じませんが、あとから穀物の味わいを感じます。発酵度を高めて甘味を強くしすぎないことで、後味がスッキリしている印象。軽い苦みを感じるので、次のひと口に進みたくなりますね」(富江さん)

 

【特徴】
パンチ力あり。アルコールがガツンと来るものの、軽い苦みが次のひと口を誘う。

 

 

アサヒ グランマイルド(アルコール度数:7%)

↑今回登場したラインアップのなかで唯一「ビール」に分類される「アサヒ グランマイルド」。キャッチコピーは「続くやわらかなコク」

 

「アサヒ グランマイルド」が登場した背景には、今年4月に酒税法が変更になったことが挙げられます。スパイスや果物などこれまでに認められていなかった副原料を使ったものも「ビール」と呼べるようになったので、ビールメーカー各社がさまざまな副原料を使用したビールを登場させており、その流れのなかで誕生した銘柄です。

 

「アルコール度数が7%というだけあり、しっかりしたビールの味わいです。とはいえ、アルコールの香りをレモングラスで上手くマスキングしていて、同じ7%のビールのように”ガツン”と来るアルコール感はありません」(富江さん)

 

また、高アルコールビールは一気に飲み干さずに少しずつ飲むことから、時間が経ってからの飲み心地も富江さんはチェック。

 

「通常、ビールは時間が経つと嫌な苦みや香りが出やすいのですが、アサヒ グランマイルドはそういったことはないですね。同社のアサヒ スーパードライともまったく違いますし、ビールの新しい可能性を感じさせてくれるビールです」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールを感じすぎず、ちびちびと飲みやすい。爽やかさもあってバランスがいい。

 

 

サントリー 頂〈いただき〉(アルコール度数:8%)

↑「サントリー 頂〈いただき〉」の品目は「リキュール」。キャッチコピーは「最高峰のコク刺激」

 

今回飲み比べたなかで、富江さんが万人受けしそうだと話していたのが「サントリー 頂〈いただき〉」です。以前は7%だったアルコールを今年2月から8%にして、使用する麦芽を増量するなどのリニューアルを加えています。

 

「麦っぽくて甘みが強いですね。アルコールの刺激は舌にピリッと感じます。甘みとアルコールをしっかり感じられるので、満足する人は多そうです」(富江さん)

 

ちなみにパッケージには「コク」が強調されているのですが、ビールにおけるコクとはどういうことなのでしょうか?

 

「いろいろな味が複雑に絡み合っていることを指す場合が多いです。たとえば、出汁をそのまま飲んでもコクはありませんが、味噌や醤油で味付けするとコクが生まれます。ビールの場合は、ベースに甘みがあって、そこに苦みや酸味が加わることで”コクがある”と言うんです。このビールもまさにそうですね」(富江さん)

 

【特徴】
甘みとアルコール感が強い。味の良さとアルコール度数の高さを求めるときに◎。

 

 

サッポロ LEVEL9贅沢ストロング(アルコール度数:9%)

↑今回紹介するなかではもっともアルコール度数の高い「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」。分類は「リキュール」

 

「アルコール度数9%だけあり、アルコール感がしっかりあります。とはいえ、それに負けない麦感もしっかりあって、”麦のお酒”という感じがすごくしますね」と、「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」を飲んだ富江さんは語ります。

 

「アルコールの刺激はほかのものよりも強いので、ビアカクテルや氷を入れて飲むのがおすすめです。ほかの高アルコールビールよりも甘みが控えめなので、割っても味を邪魔することはないはず」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールの刺激や麦感を求める人に向く。ビアカクテルとして飲むのもアリ。

 

 

ビアカクテルという選択肢が増えるのも高アルコールならでは

高アルコールビールは、柑橘系のジュースで割ってもいいですし、ジュースを凍らせて氷を作り、それをビールに浮かべてもいいのだとか。

 

「オレンジジュースやレモネード、グレープフルーツジュースなどを使うのがおすすめ。氷をジュースで作ることで、味が徐々に変化していくのを楽しめます。ほかにも、トマトジュースで割ってレッドアイにしてもいいでしょう。トマトの青臭さが消えて、トマトジュースが苦手な人でも飲めるはずです」(富江さん)

↑ビアカクテルを作る際は1対1の配分がベスト。もともとのアルコール度数が高い高アルコールビールなら3.5〜4.5%になる

 

 

高アルコールビールは”酔いたいときのお酒”という認識が強いので、富江さんのこの提案はなかなか意外じゃないですか? また、「ビールに近いかどうか」を選ぶ基準にするものだと思っていた人にとっても、「自分がおいしいと思えるかどうか」を軸にすれば、その選択肢の多さに気付くはず。楽しくおいしく酔えるお気に入りの高アルコールビールを探してみませんか?

 

 

 

ビール好き外国人は「ノンアルコールビール」をどう評価する? 大手4社の代表作で検証してみた

日本の伝統料理や国民食、またはトレンドフードなどを様々な国の人に試食してもらう企画が本連載です。今回は透明色が出て再注目されている、ノンアルコールのビール風飲料でテスト。ビール好き外国人の評価はいかに?

 

新商品を中心に各メーカーのノンアルビールが集結

【左】ドイツ:チャン・ゼルコ さん

ブラウンシュバイク出身。ノンアル含め、週4〜5缶程度ビールを飲みます。

【中央】フランス:ヴァネッサ・ゴメス さん

パリ出身。週に約2〜3缶ビールを飲みますが、ノンアルコールは未体験。

【右】アメリカ:コリン・カナレ さん

ハワイ出身。毎日ビールを約2杯飲みます。ノンアルは体験済み。

 

 

【エントリーNo.1】

アサヒビール

アサヒドライ ゼロスパーク

実売価格201円/500㎖/0kcal

ビールらしいキレはそのままに、従来品比130%の高炭酸刺激に。8月までの限定商品でした。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:4.0

コリンさん:4.0

→total=11.5/15.0

「バブリーでホップの香りも◎。一番ビールに近いのはコレかな」(コリンさん)

「炭酸が強くてフレッシュ。味は、最初は薄く感じたけど余韻はイイ苦みだね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.2

キリンビール

キリン 零ICHI(ゼロイチ)

実売価格147円/350㎖/31.5kcal

独自の一番搾り麦汁を使用。麦のうまみを丁寧に引き出したおいしさを実現しています。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.0

コリンさん:3.0

→total=9.5/15.0

「色味や炭酸の強さは悪くないわ。でも香りはもっと強いほうが好き」(ヴェネッサさん)

「ドイツに似た味の銘柄があるよ。少し甘みを感じるけどおいしいね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.3】

サッポロビール

サッポロ 麦のくつろぎ

実売価格147円/350㎖/0kcal

発酵由来の香り成分を組み合わせる製法を採用。フルーティな香りと麦の味を実現しました。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:2.5

ヴェネッサさん:2.5

コリンさん:2.0

→total=7.0/15.0

「惜しい! バナナガムのような甘いフレーバーが気になるよ」(コリンさん)

「これはドイツの白ビールのイメージかな。もっと自然な香りだとイイね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.4

サントリービール

オールフリー オールタイム

実売価格147円/380㎖/0kcal

透明色で気軽に飲めます。ビールらしい味にほのかなライムフレーバーが加わり、爽やか。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.5

コリンさん:3.0

→total=10.0/150.0

「見た目とのギャップが面白い! ビールの味は弱いけどおいしいわ」(ヴェネッサさん)

「甘くないトニックウォーターみたい。苦みがもっとあるといいかも」(コリンさん)

 

 

再注目を集めるノンアルコールビール、一番のお気に入りは?

今年のノンアルコールビールは強炭酸や透明ドリンクブームの影響を受けた新作が登場し、再注目を集めています。そこで今回は大手4社の代表作を集め、ビール好きの外国人に試飲してもらいました!

 

「アサヒとキリンはビールの味に近いけど、サッポロとサントリーは独自路線だね」(コリンさん)

特に「オールフリー オールタイム」には3人ともビックリ。

「最もビールの味からは遠いわね。でも味や香りの完成度は高いと思うわ。飲みやすいし、リフレッシュには最適ね」(ヴァネッサさん)

 

そして総合的に高評価を得たのは、今回の4本のなかで最も新しいあの限定商品でした。

「アサヒはキレのある苦みと強炭酸が心地よかった。日本のビールっぽかったよ!」(チャンさん)

 

日本一のビール「アサヒ スーパードライ」を有するアサヒビール。その開発力はダテじゃりませんでした!

 

 

【今月の1番人気!】日本一のビール作りがノンアルにも生きている

日本で一番飲まれているビール「アサヒ スーパードライ」。このクリアな辛口が外国人のイメージする日本のビールだとすれば、同社のノンアルが高評価なのは納得できます。

 

 

LIFE PEPPERとは?

外国人ネットワークを活用し、日本企業の海外進出支援とインバウンド観光支援を行う。市場調査からWeb広告までサービスの幅は広く、外国人のアサインもできる総合マーケティング企業です。

 

 

文/中山秀明 イラスト/マガポン 撮影/石上 彰(gami写真事務所)

 

 

これが酒税法改正の恩恵だ! 終わらない暑夏に飲むべきビールは副原料にこだわったニュータイプ

これまでビール飲料は、原料の違いによって「ビール」「発泡酒」「第三のビール」などと分けられてきました。ビールとは「麦芽比率が67%以上で副材料は米、麦、トウモロコシのみに限定されるアルコール飲料」のことです。そこに果実や香味料が含まれるものは、発泡酒。また、麦芽以外の原料でつくられたビール風味の飲料は、第三のビールと呼ばれ、新ジャンルを確立してきました。ところが、2018年4月の酒税法改正によってビールの定義が変わり、多くの副原料が認められるようになったことで、市場は新たな盛り上がりを見せています。

 

ビールがよりおいしく感じるシーズンに、その動向は気になるもの。そこで、今回の改正が消費者にどんな影響を及ぼすのか、どのようなビールが新登場したのか、フードアナリストの中山秀明さんに聞きました。

 

酒税法改正でビール飲料の価格差がなくなっていく

酒税法とは、そもそもお酒の税率について定められた法律。お酒は、原材料の比率やアルコール度数などによって、税率が変化します。

 

「これまでビールは約77円、発泡酒は約47円、第三のビールは約28円が酒税でした(すべて350mlの場合)。今後は2020年から段階的に、ビールの減税が計画されています。反対に他2種類は増税し、最終的に2026年には、すべてのビール類の税率が55円に一本化される予定なんです。この改正によって、商品の価格差がなくなっていくので、『ビールより安いから発泡酒を飲もう』という発想は変わるでしょうね。また、これまでのビールの価格も2020年以降安くなっていくと思うので、ビール党の人にはうれしい改正となります」(中山さん、以下同)

 

認められるようになった副原料は10種類

今回の新税制にともない、ビール類飲料に認められる原材料も見直されました。たとえば、これまで果実やハーブなどを副原料に使うと、ビールとして認められず発泡酒扱いになっていたのですが、今後は副原料を添加しても、その重量が麦芽の5%以下であればビールと認められるようになったのです。

 

「今回認められたのは、下記の10種類です。今までは、レモンを使用したものに“レモンビール”という商品名をつけることはできませんでしたが、これからはビールという名称が使えるようになります。これを受けて、副原料を使ったビールがより多く発売されており、消費者としてはバリエーション増によって選ぶ楽しみが増えるでしょう」

 

【ビールへの添加が認められるようになった副原料】
果実/コリアンダー・コリアンダーシード/胡椒や山椒などの香辛料/ハーブ/野菜/ソバやゴマ/はちみつや黒糖といった含糖質物・食塩・みそ/花/茶・コーヒー・ココア(これらの調製品を含む)/牡蠣・昆布・わかめ・かつお節

 

各社の新ビールは香りや味が豊か!

酒税法改正を受け、どのようなビールが発売されているのでしょうか? 早速、各社の商品を見ていきましょう。

 

・飲みやすいのに高アルコールの「アサヒ グランマイルド」

4月に発売されたアサヒビールの新しいビール「アサヒ グランマイルド」は、「ゆっくり時間をかけて楽しむお酒」をテーマに作られており、飲みごたえのあるアルコール分7%であることが最大の特徴。

 

「7%とアルコールはやや高めなのでパンチは強めですが、アルコール臭が控えめなので、とても飲みやすい印象があります。ビール独特のアルコール臭を軽減させ、飲みやすさを考えて副原料にスターチやレモングラスを使用しているのだとか。レモングラスの風味は意識しないと感じないレベルで、定義拡大ビールというよりは、正統派ビールに近い印象です」


アサヒビール「アサヒ グランマイルド 350ml」
225円(編集部調べ)
アサヒビールお客様相談室 Tel:0120-011-121

 

・ほうじ茶を使った香ばしい味わいの「HOJICHA Brown Ale」

キリンビールのクラフトビールブランドであるSVB(スプリングバレーブルワリー)のファンクラブ「CLUB SVB」の会員と、直接コミュニケーションを取りながら共創したビールです。旨味に着目して昆布や炒り玄米などの副材料を使って開発を進め、焙煎した麦芽とほうじ茶の香ばしさを感じられるように作られました。

 

「キリンは自社のクラフトビアブランドを持ち、個性的なビールの開発を積極的にしながらバリエーションを増やしています。また、お茶という意外な副原料を使っていながらも、ビールを飲んだという感覚をしっかり感じられます。飲んだ後に喉の奥から鼻に抜けるほうじ茶の香ばしさと、柔らかく漂う麦芽の風味が特徴的で、特にお寿司や和菓子などに合いそうです」


SVB「HOJICHA Brown Ale(330ml×6本)」
2332円
キリンビールお客様相談室 Tel:0120-111-560

 

・塩と胡椒が麦の旨味を引き出す「Innovative Brewer グルメビア」

マイルドな塩味でお馴染みの岩塩・アルペンザルツと、皮を削ってシャープな辛味になった黒胡椒で麦のおいしさを引き出したビールです。ライムピールを加え、爽やかな味わいが楽しめます。

 

「Innovative Brewerブランドは、昨年10月の立ち上げ以降、既存のビール概念に縛られない自由な発想でビールを発売しています。塩胡椒という挑戦的な味わいも、この会社ならではでしょう。一見、塩と胡椒でトガった味というイメージを持つかもしれませんが、塩胡椒は縁の下の力持ち的な立ち位置で、一口目から複雑さを持ったどっしりとした旨味を感じられます。また、ライムの酸味による後キレのよさがあり、余韻が爽快です」


ジャパンプレミアムブリュー「Innovative Brewer グルメビア 350ml」
288円(編集部調べ)
サッポロビールお客様センター Tel:0120-207800

 

・カリブ海を思わせる爽やかさ「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉」

6月から数量期間ともに限定で、コンビニエンスストアのみで発売されているこちらのビールには、数種類のホップとフレッシュな香りが楽しめます。

 

「サントリーは、新ブランドを立ち上げ、チャネルや数量を限定して多彩なスタイルを市場投入しています。こちらのビールも数量限定で、コンビニエンスストアのみの販売に絞っています。味は軽やかでスカッと爽快。シトラスがほんのり香るフレーバービールという印象です。フルーティさよりも、フレッシュさを強調するために柑橘が使われているように感じました。メキシコのピルスナービールの飲み方でおなじみの、ライムを入れて飲むビールを彷彿とさせる爽やかさです」


サントリー「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉350ml」
220円(編集部調べ)
サントリーお客様センター Tel:0120-139-310
※限定商品ですので店頭にない場合もございます。

 

このほかにも、各社からさまざまなビールが登場しています。たとえば、高知の生姜や静岡のわさび、緑茶、和歌山の山椒、沖縄の黒糖など、地元の名産を使ったビールなども新発売に。この夏は、たくさんのビールを飲み比べる楽しみがありそうですね。

 

【プロフィール】


フードアナリスト/中山秀明さん

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=矢部ひとみ 構成=Neem Tree

 

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【8月22日】「クラフトビール×コストコ食材」のマリアージュを堪能できる無料イベント開催決定!!

キリンビールがとことんこだわったクラフトビールシリーズ「グランドキリン」。ここ数年勢いを増しているクラフトビール市場において、特に存在感を放っている注目のブランドです。そのグランドキリンを試飲しながらクラフトビールについて学べる無料イベントが、8月22日(水)に開催されることが決定しました!

クラフトビール×コストコ食材のマリアージュを堪能

新作ビールを試せるだけでなく、本イベントではなんと、あのアメリカ発の会員制スーパー「コストコ」の食材を使った料理とのマリアージュも楽しめます! 料理を監修するのは、人気ブログ「コストコ通」の管理人で、コストコの第一人者としてテレビ出演や雑誌への寄稿なども行っているコス子さん。いったいどんなマリアージュが提案されるのか、非常に気になりますね!

※写真はイメージです

 

さらに、イベント内ではクラフトビールについて基礎から知ることができる講座も開催予定とのこと。こだわりのビールを片手に美味しい料理に舌鼓を打ちながら、クラフトビールのうんちくまで語れるようになる、しかも参加費は無料…!! 「クラフトビールについて知りたい」「コストコ食材とビールのマリアージュが気になる」「とにかく美味しいビールが飲みたい」などなど、少しでも気になるところがあれば要チェックのイベントと言えそうです。

 

【イベント概要】

日時:8月22日(水) 19時~21時ごろ

場所:GOBLIN代官山(代官山駅から徒歩3分)
https://goblinspace.jp/space/goblin-daikanyama/

参加費:無料

定員:40名(事前予約制/応募多数の場合は抽選)

参加は下記の応募フォームよりご応募ください。
https://pf.gakken.jp/user/op_enquete.gsp?sid=GNW&mid=003235Ez&hid=8CBVaBqIW_0

 

 

 

ホムパは「月2回」が当たり前!? 夏におすすめキリンのアレンジレシピ3選

暑い夏には、キンキンに冷えた飲み物でホームパーティを楽しむという人も多いのでは? そんなときにおすすめなのが、ビールやチューハイのアレンジです。キリンとイケアは先日、ホームパーティにおすすめなドリンクを提案するコラボイベントを開催しました。そのなかでも、特に目を引いた「氷結」や「キリンレモン」を使ったアレンジレシピを3つご紹介しましょう。

 

 

【その1】さわやかな甘みでスッキリ! ヨーグルト氷で飲む氷結

暑い夏には「旅する氷結ヨーグルモサワー」とヨーグルトを組み合わせたレシピがぴったり。甘すぎないヨーグルトの酸味がくせになります。

 

作り方はいたって簡単。製氷皿で凍らせたヨーグルトをグラスに入れ、「旅する氷結ヨーグルモサワー」を注ぐだけなんです。

 

↑「旅する氷結ヨーグルモサワー」+ヨーグルト氷でアレンジ。甘すぎないヨーグルトの風味がおいしい一品

 

ヨーグルト風味の飲料に、さらにヨーグルトを追加するとくどそうですが、さっぱりとして飲みやすい甘さでした。今年はヨーグルトソーダが流行っていますが、こちらも夏らしいさわやかさがプラスされた一杯です。

 

 

【その2】パクチー好きならたまらないパクチー氷

近年、パクチーをこよなく愛する“パクチスト”なる人が生まれるほど、パクチーの人気が高まっています。そんなパクチーを氷にするのが「氷結パクチーモヒート」。パクチーの味が苦手な人でも飲みやすいのが特徴です。

 

まずは、製氷皿にパクチーと水を入れてパクチー氷を作ります。グラスにパクチー氷を入れたら、「氷結ストロングシチリア産レモン」を注いで完成。パクチーの風味をより味わいたい人は、生のパクチーをトッピングするとよいでしょう。

 

 

↑「氷結ストロングシチリア産レモン」+パクチー氷+パクチーのアレンジドリンク。レモンとパクチーは意外と相性がよい

 

パクチー氷は、生のパクチーを入れるよりも、苦みが抑えられて飲みやすいため、パクチー初心者の人にもおすすめです。

 

 

【その3】「キリンレモン」がゼリーに変身

紹介されたアレンジレシピは、飲料だけではありません。「キリンレモン」を使えば、「炭酸クラッシュゼリー」が作れるんです。

 

↑「キリンレモン」+ゼラチンで作る「炭酸クラッシュゼリー」。ゼリーは意外にもとろっとした食感。好みのフルーツを添えれば、見た目も華やかなデザートが完成

 

材料は、キリンレモン(450ml)1本、ゼラチン 10g、水 大さじ6、ガムシロップ 小さじ2、フルーツ 適量、ミントの葉 適量。

 

最初に耐熱ボールにゼラチンと水を入れ、ふやかします。電子レンジで20~30秒ほど加熱して、バットに移し、キリンレモンとガムシロップをゆっくり注いで混ぜ合わせます。あとは冷蔵庫で1時間冷やせばOK。

 

フォークなどで崩したゼリーと、ひと口大にカットしたフルーツをグラスに盛りつけます。最後にミントを添えたら完成です。

 

炭酸のシュワっとした口当たりがゼリーのとろりとした食感とあいまって、いくらでも食べれそうでした。見た目も華やかなので、夏のデザートにぴったり。子どもたちにも喜ばれるでしょう。

 

 

ホムパで活躍するイケアの家具も紹介

イケアからは、ホームパーティに役立つ一人暮らしの部屋にぴったりな家具が提案されました。

 

↑一人暮らしをイメージした部屋。イケアの家具でトータルコーディネートされている

 

一人暮らしの部屋では、なかなかゲスト全員が座るスペースを確保しづらいものです。そこで活躍するのが、シングルベッドを二つ積み重ねる仕様のスタッキングベッド「ウトーケル」です。普段はベッドとして利用できますが、上下にセパレートし、ソファーとしても使える一石二鳥な逸品。

 

↑スタッキングベッド「ウトーケル」マットレス2枚付き(4万3970円、税込)。ベッド2台のサイズは、高さ46×長さ205×幅83cmでシングルサイズのみ。普段は一段のシングルベッドが、上のベッドを持ち上げることで二つに分かれ、L字ソファとして利用できる

 

 

ドリンクや食事を置くテーブルは、みんなが使いやすい位置に置きたいものです。それを実現するのが、コーヒーテーブル「ラッレロード」。テーブルの脚にキャスターが付いているので、自由に動かせるのがポイント。また、下のラックには、雑誌やタオルケットなどを収納できます。

 

↑コーヒーテーブル「ラッレロード」(6999円、税込)。サイズは、長さ51×幅51×高さ51cm。テーブルの脚にはキャスターが付いているので、移動も簡単。下のかごには、雑誌や本のほか、タオルケットなどを収納するのにも便利

 

 

イケアが実施した調査によると、20代~30代の男女がホームパーティを開く頻度は、平均で2.04日/月と驚きの結果が出たとのこと。同じくらい定期的にホームパーティを開催しているという人も、一度もしたことがないという人も、夏のおもてなしにぴったりなアレンジレシピを試してみてはいかがでしょうか。

【大人気体験教室】手ぶらで「ビールづくりを体験」できるキリンの教室に行ってみた

大人のロマンといえるのが酒づくり。ただ、大掛かりな機材のほかに免許も必要なので、気軽にできるものではありません。これを叶えてくれるのが体験教室です。今回、大人気を博しているキリンのビールづくり体験教室に参加する機会を得ました。工程のレポートや、完成後の試飲レビューなどをお伝えしたいと思います!

 

数種類のビアスタイルから好みで選べる

体験教室の会場となるのはキリンビール横浜工場。ほぼ毎週の土日と隔週で水曜日に開催されています。スケジュールは朝から夕方までじっくり学ぶもので、この日は9時半に集合。6人でひとつのグループとなり、まずは約40分間、ビールのつくり方やできあがる種類などを勉強。

 

そのなかから、今回自分たちがつくるビールのスタイルを選択しました。一番搾りに代表されるポピュラーな「ピルスナー」や「黒」のほか、「ボヘミアンピルスナー」「赤」「ボック」があり、筆者のグループは「ボヘミアンピルスナー」をチョイス。

↑「ボヘミアンピルスナー」は、通常のピルスナーよりもアルコール度数やホップ香が強いスタイル。ビアスタイルを選べるのも、この体験教室の魅力といえるでしょう

 

その後理科室のような部屋に移動して、ビールづくりがはじまりました。各グループにキリンのビール醸造家さんが講師としてサポートしてくれるので安心です。とはいえ、当然にして手を動かすのは参加者の仕事。分量、温度、混ぜる時間などの注意点は講師が細かく教えてくれますが、基本的にはグループ内で助け合いながら作業をしていきます。

↑エプロンも貸し出してくれます

 

最初は沸かしたお湯に麦芽を入れる工程へ。これは山中湖に水源を持つ丹沢・相模湖水系の水源から取水したもので、工場内でさらに磨いているそうです。そして、まずは麦芽を煮込んででんぷんを糖にする、糖化の作業へ。

↑適温になったお湯に、麦芽を投入

 

↑麦芽といっても、つくりたいビアスタイルによって種類は様々。筆者のチームはピルスナー麦芽を使用しました

 

↑筆者はGetNavi本誌のフード担当・鈴木翔子さんと一緒に参加。昔からビールづくりには興味津々だったそうで、この日は真剣に取り組んでいました

 

狙ったおいしさに仕上げるためには、温度を一定に保たせるとともに絶対焦がさないことが重要。工場では機械で行いますが、小規模の体験教室では人力。上手に混ぜることが必要不可欠です。グループ一丸となって交代でゆっくりと混ぜ、糖化させる工程を終了。これで麦汁ができ上がりました。

↑理科の実験でおなじみの「ヨウ素液」この色が紫色になるとでんぷんがある証拠ですよね。つまり、これがクリアになっているということは、でんぷんが糖になったということ

 

 

ホップを投入してランチや工場見学へGO

頑張った結果、糖度は18.7度に。これはイチゴやリンゴよりも甘い数値とのこと。そして次はこの麦汁をろ過。キリンの商品でも有名な、一番搾り麦汁ができ上がります。この時点で、各グループの一番搾り麦汁を飲み比べてみました。

↑鍋から透明の筒状になった麦汁ろ過機に移し、そこからポンプでさらに濾していきます

 

↑各グループの一番搾り麦汁。黒ビールや赤ビールをつくったグループの液色は濃くなっています

 

↑感想は、ピュアな味わい! ホップが入っていないので苦みがなく、発酵していないのでアルコールや炭酸もなし。そのぶん麦の甘みをダイレクトに感じました

 

そのあとはホップを投入する工程へ。これは雑菌を抑えたり、泡立ちをよくしたり、ビールらしい香りや苦みを付けたりする大切な素材です。産地や種別によって様々なホップがあり、まずはその違いをかぎわけて体感。

↑生のホップは非常に繊細なので、乾燥させたものを使うのが主流。固めて凝縮させたものが粒状の「ペレット」で、加工前の状態になっているものが「毬花」(まりはな)です

 

そのあと実際にホップを手に取り、濾し終わった麦汁に入れて午前の部は終了。ホップの添加は続きますが、そこはキリンの講師にお任せし、参加者はランチへ。

↑全員でペレットを手に、鍋の中へ。ベースはチェコ・ザーツ産のファインアロマホップで、苦味調整のためにビターホップも使用

 

↑料理はメインをハンバーグ、またはサーモンから選べるほか、ライスorパンも。ドリンクは午後の作業があるためビールは飲めませんが「キリン 零ICHI」ならOK

 

ランチも体験教室のプランに含まれています。これを敷地内のレストランで食べ、そのあとはミニシアターへ移動。キリンビールの歴史のVTR視聴からはじまる工場見学へ。

↑VTRは数分ですが、凝った内容で楽しめます

 

↑工場見学も様々な場所を見られます。これは空缶洗浄機。大釜の内部やボトリング、ラベリングなどの一部はCGやプロジェクションマッピングの技術を用いて見せてくれます

 

 

体験教室終了後もお楽しみは盛りだくさん!

工場見学のあとは、午前の部屋に戻ってビールづくりの最終工程へ。ホップを入れることで、味にどんな変化が出たのかを確かめるために再度味見。そして糖度も測りました。その次は麦汁を勢いよく回して撹拌し、ホップなどを沈殿させてクリアにします。

↑午前のとは違うタイプの糖度計でチェック。基準値に達していたので、ここまでの作業がうまくいっていたことを実感

 

↑うぐいす色に見えるのは、ホップなどの沈殿物の山。かき混ぜることで液体の中央にまとまるのです

 

そして作業としては最後の工程へ。ホップで風味付けされた麦汁を保存容器に移し、ビール酵母を注入。これによって発酵が進み、アルコールが生成されるとともに炭酸が発生して完全版のビールとなるのです。

↑ビーカーに入っているのがビール酵母。これにて終了ですが、このあとの管理やボトリングは講師の方々がやってくれます

 

体験教室終了後は、最初に集まったホールに集合。ここでお疲れ様会を兼ねた乾杯と、受講した認定証の授与式や記念撮影を行い、解散となりました。横浜工場がある敷地内にはクラフトビアレストラン「SPRING VALLEY BREWERY YOKOHAMA」や、ジンギスカンやバーベキューが楽しめる「レストランビアポート」があります。もっと飲みたい方はここでくつろぐといいでしょう。

↑キリン一番搾りのほか、一番搾りプレミアムやキリン一番搾り〈黒生〉も飲めます

 

↑工場限定のレアな「亀田の柿の種」もひと袋付いてきます。こちらは別途、同施設内の売店で購入可能

 

↑「SPRING VALLEY BREWERY YOKOHAMA」

 

やがて体験教室から約6週間後。初夏を迎えたちょうどいい時季に、待望のビールが届きました! 冷やして飲んでみると、缶で売られているビールとは違う、パワフルな風味を感じました。やや粗削りなニュアンスもありながら、これが手作りならではの味ということでしょうか。とにもかくにも大満足!

↑特製ラベルが貼られた、330mlのビールが10本!

 

↑通常のピルスナーよりもパンチがあります。これはアルコール度数や苦みの強さが特徴の「ボヘミアンピルスナー」だからでしょう

 

ビールづくり体験は、申し込み方法が2パターンあり。横浜工場のホームぺージからか、キリンのECサイト「DRINX」からとなります。前者は1組4~6名の抽選式で3万円となり、約2~3か月前から応募開始。後者は2名1組で申込む形となり、先着順で1万円。なお今回はラガー(下面発酵)ビールをつくる会でしたが、月1~2回はエール(上面発酵)ビールをつくる会も開催されています。よりレアで人気も高いですが、気になる方はぜひチェックを!

 

【PLACE DATA】

キリンビール 横浜工場

住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1

アクセス:京浜急行線「生麦駅」より徒歩約10分

 

アサヒ、サントリー、キリンの定番ビールを徹底比較! 担当者に聞く「泡」へのこだわりとは?

大手各社のド定番ビールが、実は「泡」にこだわっていることをご存じですか。 しかも、なかには専用の簡易サーバーまで用意するブランドも。各担当者から泡へのこだわりを聞くとともに、フードアナリスト・中山秀明氏が実力をチェックしました!

 

泡持ちに寄与する成分が向上してさらにクリアに!

アサヒビール
スーパードライ
実売価格225円

辛口やキレ以外に、泡のおいしさも魅力。しかも今春新たな醸造管理技術を導入し、ビールの泡持ちに寄与する成分を約1割高めることに成功。より洗練されたクリアな味に進化しました。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

アサヒビール・マーケティング第一部
松葉晴彦さん

新たな醸造管理技術で泡持ちと切れ味がアップ!

仕込み・発酵・ろ過の工程において新たな醸造管理技術を導入しています。さらにビールの泡持ちに寄与する成分を従来品に比べ約1割高め、キレ味が向上するように脂質酸化物も低減させています。

 

【缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーを試してみた】

ギフトセットなどでゲットできる、「うまさ実感サーバー」を使用。乾電池で駆動するタイプで、缶にセットしワンプッシュで注げます。

 

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの 

クリーミーな泡と、スーパードライのキレのある味とのメリハリが楽しめます! 抽出部がソフトなプラスチック製となっていて、着脱や洗浄が簡単な点も秀逸。ドライのファンはぜひ入手しましょう!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

 

うま味や香りの豊かな素材が生み出すコク深く華やかな味

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
実売価格231円

うま味豊かなダイヤモンド麦芽やアロマホップを独自の技で醸造し、コク深く華やかな香りを実現。そのこだわりの製法と、注ぎ方で実現したクリーミーな泡を「神泡」と呼びます。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サントリービール・プレミアム戦略部
中野景介さん

厳選された麦芽と製法でクリーミーな泡を実現

きめ細かな泡には麦芽由来のたんぱく質が必要不可欠。そのため、麦芽100%であるとともに、たんぱく質が豊富なダイヤモンド麦芽を使っています。ダブルデコクション製法(※)で素材の良さを引き出すのもポイントです。

※麦芽本来のうま味とコクを余すことなく引き出すための製法。一部の麦汁を仕込み釜で2回煮出し、濃厚な麦汁を作る。

 

缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーをお試し!

キャンペーン中の「神泡体感キット」を使用。このキットには電動式と手動式があり、今回はより手軽にゲットできる後者で試してみました。

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの

おいしいのはもちろん泡を付けるのが楽しい

店レベルとまではいきませんが、サーバーを使った方がきめ細やかでもちのいい泡が作れます。味もよりまろやかになり、口あたり良好。自分で泡を付けるという所作も面白くてイイですね!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

うまさの長持ちする麦芽が泡をもきめ細やかに!

サッポロビール
黒ラベル
実売価格211円

世界中の生産者と協働契約栽培に取り組む同社独自の「旨さ長持ち麦芽」を採用。味や香りを新鮮に保ち、うま味と爽やかさに加え、きめ細やかな泡も魅力です。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サッポロビール・ブランド戦略部
田邊稔博さん

独自開発した麦芽が味と香りと鮮度を保つ!

独自開発した「旨さ長持ち麦芽」は、味と香りを新鮮に保ち、泡持ちの良さをアップさせます。この麦芽は2011年のクオリティアップから黒ラベルで一部使用していて、ご家庭でも生ビールのクリーミーな泡を楽しんでいただけます。

 

ビール泡品質向上への取り組み

酵母や原料の研究に始まり、工場・流通・店までの一貫した取り組みが農芸化学会技術賞を受賞。それらの卓越した技術が集結し、品質が保たれているのです。

 

【こちらも注目!】

世界150か国で愛される“泡の代名詞”的存在「ギネス」

ほかのビールとは異なる特殊な方法で泡を作るビールがあります。それがギネス。世界150か国で愛飲され、「クリーミーなビール」といえばギネスを思い浮かべる人も多いでしょう。そんな唯一無二の泡の秘密を紹介をします!

 

 

キリン
ドラフトギネス
実売価格303円

1759年に誕生し、いまや世界150か国以上で愛されている黒ビール。ロースト麦芽による香ばしい風味とクリーミーな泡が、リッチな味わいを生み出しています。開栓時に、缶の中に入っている独自のボール型ウィジェットの穴から窒素ガスと炭酸ガスが放出され、シルキーな泡を生みだしているのです。

 

 

 

 

 

 

 

これは最高に楽しい! カインズ限定「グランドキリン DIXクラフトBOX」で知るクラフトビールの新たな楽しみ

キリンビールが展開するクラフトビール「グランドキリン」シリーズ、皆さんもう飲んでみましたか? クラフトビールといえば、日本ではまだまだ小さな市場ではありますが、現在急成長を遂げている新ジャンルのビールです。

そんなグランドキリンが、ホームセンターのカインズとコラボして、「グランドキリン DIYクラフトBOX」を発売中です。クラフトビールで「DIY」ってどういうこと? そこで今回は、キリンビールの企画部でグランドキリンのブランドマネージャーを務める白石大悟さんに、その楽しみ方を教えてもらいました。

 

 

フレーバーバッグをセットして45秒間漬け込むだけ

グランドキリン DIYクラフトBOXには、3種類のグランドキリン、それぞれに合うフレーバーバッグ、ビールを注ぐための蓋付きグラスが入っています。そう、各ビールをグラスに注いでフレーバーバッグで香り付けを楽しむというのがこのDIYセットなんです。

↑1セットあれば3種類のビールのDIYが楽しめる

 

↑ポイントとなるのが3種類のフレーバーバッグ。各パッケージに使用するビールが書かれている

 

まずは、「グランドキリン WHITE ALE」の香り付けに挑戦! WHITE ALEは、白ワイン、つまりマスカットのようなホップの香りが楽しめるのが特徴。クラフトビールのなかでもかなり華やかな味わいが際立った銘柄です。

 

よく冷えたWHITE ALEを泡が立たないようにグラスに注ぎましょう。続いて、レモンピールのフレーバーバッグをホルダーにセットし、キャップに取り付けたら、グラスに漬け込み開始。しっかり蓋をして、グラスをゆっくり逆さまにして45秒待ちます。

↑グラスには1缶分のビールは入らないので、ビフォーアフターを飲み比べて楽しもう

 

↑45秒間待つ工程が”DIY”感を一番感じるポイント。どんなビールになるのか期待感が高まる

 

漬け込み終えたら、あとはグラスに注いでさっそく試飲! 何もしていないWHITE ALEに比べ、レモンのビターさが感じされ、より味わいに深みが増した感じがします。味が変わるというよりは香りに変化が生まれ、まるで別のビールを飲んでいるような気分に。

↑左がビフォー、右がアフター。色の変化はなく、香りや味わいだけが変わる

 

ちなみに、香り付けだけなら他のフレーバーでもいいのではと思われるかもしれませんが、これがベストな組み合わせなのだそう。「20〜30種類は組み合わせるフレーバーを試しましたが、みんながよく知っていて、ベストなパートナーはこれなんです!」と白石さんはおっしゃっていました。

想像とは違う結果になるのもDIYの楽しみのひとつ

WHITE ALEと同様の方法で、「グランドキリン IPA」にはシナモンのフレーバーバッグを漬け込みます。もともと、ホップの華やかかつ甘い香りと、苦味が感じられるIPA。

↑IPA(アイピーエー)とは、インディアペールエールの略称。香りも苦味も強いのでインパクトがある

 

ここにシナモンを加えると、かなりインパクトのあるクラフトビールになると想像していたんです。しかし、結果は以外にも、非常に穏やかなシナモンの戻り香だけが残り、少しスイーツのような雰囲気になりました。

 

このシナモン、IPAだけでなく後述のJPLとの相性もいい反面、WHITE ALEとは違いの味が感化してしまうのだとか。組み合わせ方は何かと複雑ですが、こうやってセットになっているとすぐに試せるのがいいですね。

 

 

ホップの香りを高めるのもフレーバーバッグの役目

「グランドキリン JPL」は、ホップのハーブ感とキレの良さが特徴。そんなJPLに合わせるのはドリアバジルです。

↑JPL(ジェーピーエル)は、ジャパン・ペールラガーの略称。シンプルで飽きのこない日本スタルのクラフトビールだ

 

これはかなり爽やかな仕上がりで、よりハーブ感が引き立てられています。モヒートとも少し近い雰囲気があり、”緑っぽさ”があるんです。これはチーズやトマトソースを使うイタリアンに合わせると良さそう。

 

よりDIY感を出したい人は、使い終えたグラスを使って、オリジナルのフレーバーに挑戦してもいいかもしれません。「WHITE ALEはレモンハーブの紅茶やアールグレイで香り付けしてみるのもアリ。試作では、ミントを使うと爽やかな印象が強くなりました」(白石さん)とのこと。また、WHITE ALEとJPLは「クミン」との相性も良かったそうです。

 

逆に、いずれのビールもジンジャー(生姜)との相性はイマイチ。シャンディガフなどのビアカクテルはありますが、ジンジャーの香りが勝ちすぎてしまうのだとか。香りの組み合わせ方は奥深いですね。

 

「グランドキリンDIYクラフト BOX」は、日本全国のカインズ店頭やオンラインショップで計3000セット限定の発売となっています。価格は2980円(税込)。これからの季節のキャンプに持っていくのはもちろん、父の日ギフトにもおすすめです。クラフトビールの新しい楽しみ方をグランドキリンで体験してみましょう。

昼からグイッといっちゃう?爽やかな「一番搾り 匠の冴」で意外な食事との組み合わせを発見!

休日の昼下がりから、プシュッと缶ビールを開けるのって最高の贅沢ですよね。そんな爽快な気分のときに飲みたくなるビールが4月3日(火)に新登場します。その名も「一番搾り 匠の冴(さえ)」。

 

「一番搾り」といえばキリンのフラッグシップブランドですが、「匠の冴」はキリンとセブン&アイ・ホールディングスの共同開発により生まれたビールです。お酒を飲み始めた頃から“ビールといえば一番搾り”派の筆者が、さっそくその味をご紹介したいと思います!

 

 

「スッキリしている=味が薄い」ではないのがスゴイ

↑「一番搾り 匠の冴」は、350ml缶221円(税込・以下同)、500ml缶286円で販売される。これは通常の一番搾りと同じ値段だ

 

缶をひと目見るだけでは、これまでの一番搾りとはデザインが少し異なるものの、あまり大きな差はないような印象を受けます。

 

今回はセブン&アイとの共同開発とはいえ、従来の一番絞りのパッケージを踏襲することで、ちょっと高級な感じが。そう、“共同開発だから安物”というわけではないんです。

 

まずはひと口いただいてみると……かなりスッキリした味わいです。ビールの苦みが苦手な人も、この澄み切った味わいなら抵抗なく飲めると思います。

↑口に含んだ瞬間から軽やかさがわかる。喉ごしもよく、外国産のピルスナービールのような印象を受けた

 

こう書くと、「じゃあもともとビール派の自分には物足りなさそうだな」と思われるかもしれませんが、そんなことはないのでご安心を。一番搾りならではの麦芽の旨みがしっかり感じられるので、飲んだあとの満足感もあります。

 

かく言う筆者も、「スッキリ」と「薄い」は同義だと思っていたのですが、まったくそんなことはありませんでした。むしろ、最近はビールを何杯も続けて飲むのは飽きてしまうと感じていたので、雑味のない味わいの匠の冴なら何杯も続けて飲めそうです。

 

 

おいしさの秘密は「氷点下熟成」にアリ

匠の冴は、これまでの一番搾りが追求していた「麦芽100%」による混じり気のない麦芽だけの旨みと、「一番搾り製法」による一番搾り麦汁だけを使った純度の高い旨みに加え、新たな製法を試みています。

 

新製法は「氷点下熟成」と呼ばれるもので、通常の一番搾りは1~3℃で熟成するのに対し、匠の冴は凍る手前の氷点下の温度帯で熟成させています。こうすることで、すっきりした味わいに仕上げる際の雑味になるタンパク質などが取り除かれるのだとか。

↑左が匠の冴、右が一番搾り。飲み比べてみると、匠の冴はかなりライトな飲み心地で、一番搾りのほうが麦の旨みを強く感じたのは新たな発見だった。

 

アルコール度数は、一番搾りと同じ5%なので、“新たなバリエーションの一番搾り”として捉えると良さそうです。

 

 

スッキリしているから合わせる料理の幅も広い

今回の試飲会では、セブンプレミアムの商品とのペアリングの一例が紹介されました。試食したのは、「サバとトマトのさっぱりマリネ」「ちょっと大人のポテサラ塩辛クラッカー」「クリームチーズスフレ」の3点です。

 

サバとトマトのさっぱりマリネは、「さばの塩焼き」とミニトマトをマリネしてバジルを添えた一品。コンビニ惣菜がこんなにオシャレなメニューに変身するのが意外です。脂ののったサバとスッキリした匠の冴との相性も抜群。マリネには白ワインを合わせるのが一般的ですが、ビールと合わせるのもアリだなと思わされます。

 

ポテサラ塩辛クラッカーは、「ポテトサラダ」と「熟成いか塩辛」を組み合わせたザ・おつまみ。ポテサラとビールが合うのはわかるのですが、塩辛とビールも実はイケる! 匠の冴に雑味がないので、この組み合わせもお酒が進みます。

 

意外だったのが、「クリームチーズスフレ」と匠の冴の組み合わせ。筆者もたまにデザートにビールを合わせていただくことはあったのですが、結局は両者が味を主張しすぎて決しておいしくはなく……。

 

セブンプレミアムのクリームチーズスフレには、ミルクのコクと爽やかな酸味があります。それらの味わいを匠の冴が優しく包んでくれるので、デザートすらスッキリいただけました!

「一番搾り 匠の冴」は4月3日より全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート等で購入できます。どんどん暑くなるこれからの季節、匠の冴でスッキリしたビールの良さを知ってみてください。