【文房具総選挙2024】集中力がアップする暗記シートや文字が読みやすい下敷きなど大人でも見逃せない「キッズの勉強がはかどる」文房具15点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされた文房具15点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

文房具総選挙2024の投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる全15点がノミネートしました。

 

No.59

クツワ
エアピタファスナー
1980円

置くだけで机にピタッとくっつく倒れないペンケースの軽量タイプ

底面に備えた吸盤が机にくっつき、揺らしても倒れない立つペンケースの新型。布製で90gと従来品の約半分に軽量化している。内側上部にポケットがあり、消しゴムや付箋などの小物が取り出しやすい。

 

No.60

クツワ
カクシート
638円(スリム)、748円(A5)

繰り返し書いて覚えるメモスペース付きの赤シート

繰り返し書き消しできるメモスペースを備えた暗記用の赤シート。黄色いメモスペースは、ペンのキャップや指先などで書き込め、シートをめくると文字が消える。A5サイズとスリムサイズの2種。

 

No.61

コクヨ
キャンパス 青色シートで覚える 暗記用ペンセット
308円

集中に効く(※) “青色” を採用した暗記専用ツール

集中力維持が期待できる青色を採用したシートと、オレンジマーカー、水色ペンのセット。マーカーは、重要な箇所を目立たせながらも可読性を下げない明るいオレンジ。シートを重ねるとマークした文字が隠れる。

 

※:青色の効果は心理評価によるものであり、個人差や環境により効果は異なります

 

No.62

KYOKUTO
X-ZONE『付箋』
各550円

学びを深める問いや見出しが書かれた勉強用付箋

「どうして間違えたの?」「間違えない方法は?」などの問いや、「ここは覚える!!」「余談だけど……」といった見出しが書かれた付箋。書き込むことでミスの対策を考えたり、学びを深堀りしたりできる。

 

No.63

パイロット
ザ・ドクターグリップ(0.3mm)
各990円

芯出し機構にロックがかかる静音設計の細書きシャープペン

ボディを振ると芯が出る人気シャープの0.3mmタイプ。芯を繰り出すときの操作音を従来品の約半分に抑える静音設計で、移動中の衝撃などで芯が出るのを防ぐ「フレフレロック」機構も搭載している。

 

No.64

ソニック
速暗! 2色で書いて覚える 暗記用ペン&4枚シートセット
660円

書き込み内容を2段階で隠して暗記効率アップ!

2色のシートとペンのセット。答えをオレンジ、ヒントをピンクのペンで書き、オレンジシート(答えのみが隠れる)を使って問題が解けるようになったら、次に赤シート(答えとヒントが隠れる)を使う。

 

No.65

レイメイ藤井
超観察スコープ
2310円 (3月下旬発売)

シーンに合わせて変形する水陸両用の拡大鏡

レンズフードを拡張できるシリコン製の拡大鏡。観察物に近づけて観察できる「ルーペスコープ」、観察物の上からかぶせて使う「虫かごスコープ」、水中を観察できる「アクアスコープ」の3つに変形する。

 

No.66

クツワ
ノートぴったりに切れる定規
418円

プリントをノートサイズに切れるガイド付き定規

学習プリントをノートサイズに切るためのガイドが付いた定規。目盛り側の側面に45度の傾斜が付いており、定規で押さえた紙を手前に引くときれいにカットできる。折り畳み式で、伸ばすと30cm定規に。

 

No.67

ソニック
ポジットペンシル
各935円

指を入れて書くだけで正しい握り方が身につく

握り方トレーニング用のシャープ。リングに指を入れると、自然と正しいポジションで握れる。シャープペンのため、削るたびに外すという手間がない。芯は0.7mmと1.3mmの2種で、右手用と左手用がある。

 

No.68

サンスター文具
metacil school
各330円

削らずに書き続けられる新感覚の鉛筆が学生仕様に!

芯の摩耗が少ない「特殊黒鉛」を使った鉛筆の学生向けモデル。芯の濃さはF鉛筆相当で、削らずに約5km、漢字練習帳約18冊ぶん書き続けられる。軸には成長が早いサステナブルな竹を使用し、約3gと軽い。

 

No.69

クツワ
モジサシ下じき
286円

文章がスラスラ読めるリーディングマーカーにもなる!

教科書などに書かれた文章の1行分だけ色が異なり、読んでいる行を強調してスラスラ読めるようにするリーディングマーカー付きの下敷き。上と左の側面には目盛りがあり定規としても使える。

 

No.70

ヤマト
ヤマト糊 タピコ
319円

ロングセラー糊が手を汚さずに塗れるチューブタイプに

手を汚さずに容器から直接塗れるチューブタイプのでんぷん糊。小さな穴が開いたキャップと、子どもでも握りやすい柔らかな容器を採用。原料は、ロングセラーの「ヤマト糊」と同じタピオカでんぷん。

 

No.71

三菱鉛筆
uni タブレット授業えんぴつ
924円(1ダース)

新開発の特殊な芯で濃く書けて反射もしにくい

従来品より濃くはっきりとした文字を書ける2B鉛筆。黒鉛筆芯特有の反射を抑え、明るい照明の下でも視認性が高い。書き込んだノートを写真に撮ったときに反射せず、撮影者の影が写っても見やすい。

 

No.72

サンスター文具
ヨコピタ ギガテクト
各2200円

ランドセルの隙間にも入れられる耐衝撃型の筆箱

柔軟性のあるエラストマーフレームとリブ構造で、従来品よりも耐衝撃性や歪み強度を高めた筆箱。コンパクトサイズで、教科書を入れたランドセルの上部に横向きでピッタリ収まる。鉛筆削りも付属。

 

No.73

サクラクレパス
ライトルシャープ
各550円

視認性の高い細いペン先を完全収納できる新機構を搭載

ペン先を完全に収納できる「ダブルノック機構」を搭載。細いパイプ型のペン先は、視認性が高い一方でペン先を収納できないタイプが多く、携行時に折れや曲がりが生じやすい。その点本品なら安心だ。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

「文房具総選挙2024」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949724/

■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950177/

 

【文房具総選挙2024】立つ・広がる・変形する! 筆記具やPC小物の収納ツールが豊作な「収納する」部門は12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされた文房具12点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

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【「収納する」部門】

昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12点がノミネートしました。

 

No.38

ソニック
カクスタ ポータブルペン立て シリコンタイプ
各1980円

出し入れしやすい 仕切りを備えた 持ち運べるペン立て

中身の見つけやすさと取り出しやすさに優れた、60度の仕切りが付いたペン立て。開けたときに折り返される部分に磁石を内蔵しており、三角の形で安定して自立する。さらさら加工を施したシリコン製。

 

No.39

キングジム
クリアーファイル「カキコ」ジャバラタイプ
1265円(16ポケット)、1485円(24ポケット)

書類を複数枚同時に閲覧できて挟んだまま書き込める

書類を入れたまま書き込めるファイルシリーズの新モデル。上下に付いたフラップで書類を挟む仕様はそのままに、表紙とウラ表紙にそれぞれスナップボタンを搭載。ボタンを外すとジャバラに広がる。

 

No.40

ナカバヤシ
スマウス マウスパッド付きマルチケース
2750円

デスク上を効率良く活用できるマルチケース

マウスパッド、マルチケース、スマホスタンドの3機能がひとつに。ケースは簡単に開閉できるマグネット式で、約8cmのマチ付き。芯材がしっかりしているため、メガネや腕時計なども入れられる。

 

No.41

DEWALT
TSTAKバインダー
4620円

ライト付きで暗所でも活躍! 収納力の高いタフなバインダー

厚さ3cmのインナー収納機能を備えたバインダー。7個のポケットが付いた着脱式ポーチも付属する。クリップ部分に可動式のLEDライト、四隅には落下時の衝撃を緩和する保護ラバーが付いている。

 

No.42

サンスター文具
tray tray
1540円

パカッと開くだけでペントレイに早変わり!

開くとペントレイになり、使いたいアイテムがすぐに見つかるペンケース。開くときに中身がバラバラとこぼれるのを防ぐゴムバンド付き。収納部には15度の傾斜が付いており、出し入れもしやすい。

 

No.43

ナカバヤシ
neoformマルチペンケース
2420円

磁石の力で3通りに変形しあらゆるシーンに対応

前面下部に1個、背面上部に2個内蔵した磁石で、スマホスタンド機能付きペンスタンドやペントレーに変形。壁掛けとしても使え、埋もれやすい小物を取り出しやすい位置に固定できる収納スペース付き。

 

No.44

ナカバヤシ
filemo リュックサックファイル
473円

リュックに入れたまま書類を出し入れできる!

短辺のひとつが開く書類ファイル。留め具がゴム紐のため、リュックなどのタテ型バッグに入れたままでも、ゴムを外して中身を出し入れできる。5仕切り、6ポケットで最大120枚の書類を収納可能。

 

No.45

コクヨ
ペンケース〈スリッシュ〉
各880円

中身が見えるメッシュ素材とスムーズに取り出せるスリットポケットを採用

ファスナー付きのポケットと、口がスリットになったポケットを搭載したスリムなペンケース。よく使う筆記具をスリットポケットに入れれば、すぐに取り出せる。中身が見え、目的のペンがすぐ見つかる。

 

No.46

キングジム
ポータブルワークベース「ノッテオン」
7975円

PC作業に必要なアイテムと書類がひとつにまとまる

ワークツールをひとまとめにでき、ノートPCスタンドにもなる収納ボックス。下段には、マウスやキーボードなどが入る引き出しが付いている。ケーブル穴付きで、ノートPCを収納したまま充電が可能だ。

 

No.47

ライオン事務器
マウスパッドポケット
1045円

持ち運びに便利なマウスパッドにもなるマウス専用ケース

オモテ面にマウスをスムーズに操作できる再生塩ビを採用した、マウスパッドにもなるマウス収納ケース。ウラ面には机上で滑りにくい素材を採用している。USBなどの小物が入る内ポケット付き。

 

No.48

アソラボ
Live Pod Bouquet
各3980円

挟んだり貼ったり立てたり多彩に使えるマルチケース

2つの収納部がつながったマルチケース。収納部の間に磁石と滑り止めシートが付いており、リュックのショルダーやポールなどを挟んで装着できる。広げてスチール面に貼ったり立たせたりも可能。

 

No.49

クツワ
リララペンケース
1980円

手首の負担を和らげながら筆記具や小物も収納

広げるとリストレストになる動物デザインのペンケース。中綿入りで手首の負担を和らげながら、中身をしっかり保護。収納部がふたつに分かれており、筆記具とUSBなどのPC小物を分けて入れられる。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

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トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
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■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
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ペンからスマホ・イヤホンまでまとめて斜めがけ! クツワ「文具エプロンバッグ ミニ」は高機能サコッシュの決定版では?

日常的に携帯しておく必要のあるもの、というのは人それぞれだと思う。例えば筆者の場合、まず何はなくともスマホは絶対に必要だし、それに加えてペンとメモ帳、ペン型ハサミ、ワイヤレスイヤホンあたりは常に身近にないと困る。これらのツールは基本的にすぐ使いたいものなので、「使いたい」と感じて2〜3秒以内には手元に取り出せているのが望ましい。

 

単に携帯したいだけなら、ポーチやペンケースにまとめてカバンに突っ込んでおけばいいのだが、問題はこの「すぐ使いたい」というところ。必要なものはサクッと取り出して、シュッと元に戻したい。そこでオススメなのが、いわゆる “腰袋” と呼ばれるタイプの収納ポーチだ。

 

スマホ+文房具が常時携帯できる「腰提げペンケース」

腰袋は、一般的に建築現場などで、作業をしている人の腰にぶら下がっている「工具類がいろいろ入ったポーチ」のことを指す。もしくは、美容師がハサミやクシなどを何本も腰袋に提げているのも、わりとお馴染みの光景だと思う。要するに、腰からぶら下げることのできるポーチであり、増設タイプのポケットみたいなものだと考えてもらえばいい。

 

ということで、今回オススメしたいのが、クツワ「文具エプロンバッグ ミニ」。工事現場用や美容師用の腰袋はどうしてもサイズが大きくなってしまうが、こちらは文房具メーカーが作ったものだけに、スマホ+文房具がいくつか収納できるぐらいの、ちょうど欲しかったサイズ感(H175×W145×D20mm)なのである。

クツワ
文具エプロンバッグ ミニ
1600円(税別)

 

感覚的には、腰から提げるペンケース、といった感じだろうか。ちなみにこの製品は2023年秋にリニューアルされたが、ネットショップなどではまだ以前の旧タイプも併売されているので、そこは要注意。今回は新モデル準拠で話を進めさせてもらおう。

 

収納部の構成だが、まず最後面にマチ付きの大ポケット(内部に仕切り付き)があり、その次が一段低い中ポケット幅の狭い小ポケット、そして最前面がメッシュポケットになっている。サイズが合えばどこに何を入れても自由だが、とりあえず大ポケットはスマホを収納しておくのに良さそう。筆者は6.7インチのiPhone 12 Pro Maxを入れているが、特にキツいとかはみ出すようなこともなく、スポスポと出し入れできている。

↑新モデルは最前面のポケットがメッシュタイプになっているのが識別ポイント

 

↑大ポケットは、6.7インチのiPhone Pro 12 Maxが入ってもこれぐらいの余裕がある。取り出す際に指もズボッと入れやすい

 

中ポケットはマチがないため、基本的には薄物用と考えた方が良さそう。リングメモや小型の手帳のほか、IDケースを一時的に収納するなんて使い方もいいだろう。高さは、標準的なボールペンを挿して、クリップがちょうどポケットのフチにかかるぐらいとなっている。

 

小ポケットは幅狭なので、収納物をちょっと選ぶ感じ。事務職の人ならシヤチハタ印を入れておくと便利かもしれない。ちなみに、筆者は冬場には手放せないリップクリームをここに入れている。

↑リップクリームやボールペンなど、いざというときにサッと使いたいツール類がまとめて携帯できる

 

リニューアルで新たに設けられたメッシュポケットは、フチゴムの弾力のおかげで、厚物を入れてもポロ落ちしにくいのがポイント。例えば、ワイヤレスイヤホンの充電ケースはコロンとした形状で意外と携帯しづらかったりするが、このメッシュポケットならピタッと収まってくれるのだ。

↑厚物を落とす心配なく収納できるメッシュポケット。正直、これがあるからリニューアル版を推しているところはある

 

腰への装着方法は3種類から選択可能

腰袋というからにはもちろん腰から提げて使うわけだが、この提げ方に関しては、(1)カラビナ (2)ベルトループ (3)専用ベルト(別売 550円)の3種類から選ぶことができる。この辺りは個人的な運用方法や好みもあるので、どれがベストかは一口に言うことはできないが、それぞれ使用感がかなり変わってくるので、できれば一通りは試してみるのが良さそうだ。

↑大きめのカラビナとベルトループは背面に備わっている

 

カラビナはベルトやベルト通しにひっかけるだけなので、装着は最も簡単。気軽に使うならばこれがベストだ。ただし1点で吊すのに加えて、腰からちょっと離れた位置にくるため、ブラブラと揺れやすくなってしまう。歩いているだけでもかなり揺れるので、それが気になる人には向かないだろう。

↑カラビナをパンツのベルト通しに引っ掛けて装着。手っ取り早いが、ブラブラと揺れるのが少し気になる

 

対してベルトループは2本のループにベルトを通すので、安定感はとても高い。揺れもほぼ発生しないし、身体の重心に近いところに固定できるので、腰袋自体の重さを感じにくいのもありがたいところだ。唯一の難点は、装着時にベルトが必須なこと。女性だとパンツやスカートにベルトを通さないことも多いので、その時点でこの方法は使えないわけだ。

↑本体ループにベルトを通して装着。これは文句のない安定性だが、咄嗟にベルトから外すことができないのが惜しい

 

筆者が普段から使っているのは、専用ベルトである。この専用ベルトの両端を本体左右のD環に付けることで、簡易的なヒップバッグのように運用することが可能になる。これなら装着は比較的簡単だし、ブラブラと揺れることもない。もちろんベルトを使わない衣服でも装着できるし、ベルトの長さを調節すれば、サコッシュのように肩掛けで使うことも可能だ。ベルトが別売りなのでコストはかかるが、個人的にはこれが一番使いやすいと思っている。

↑専用ベルトを腰に巻いて装着。安定性と装着の手軽さを両立するならこれがオススメ

 

↑肩掛けで使うと、スマホはさらに出し入れしやすくなる

 

普段からジャケットを着用しない人は、とにかくスマホの携帯場所に困りがち。パンツポケットに入れると型崩れするし、カバンに入れておくと、とっさに電話がかかってきても対応しづらい。そうなると、やはり腰袋の使用がベストアンサーではないかと思うのだ。スマホ+文房具に素早くアクセスできる携帯タイプのペンケースとして、「何かスマートな持ち運び方法はないかな~」と思っていた人や腰袋未体験の人にはぜひ試してもらいたい。

 

ハサミも入る大容量なのに倒れないなんて!自立するペンケース「エアピタファスナー」がデスクワークに勧めたい4つの理由

2006年発売のコクヨ「ネオクリッツ」を元祖とした自立型ペンケースは、15年以上経った現在でも人気が高い。むしろ、今やペンケースのひとつのジャンルとして定着した感がある。何と言っても、狭い机の上でも場所を取らないうえに、使いたいペンにすぐ手が届くアクセスの良さは、一度慣れるともう普通のポーチ型ペンケースには戻れないほどである。なかでも、“倒れない” 機能を備えたペンケースは特に人気である。

 

その代表的な商品のひとつに、2020年に発売し、第9回文房具総選挙「収納する」部門で堂々の1位にも輝いたクツワ「エアピタがある。同商品は底面に吸盤を備えており、これで机の天板にピタッと吸着して自らを固定することで倒れなくなるという仕組みである。それだけで使いやすさが大幅にアップするのだが、このシリコン製のファニーな外見が、大人としてはちょっと使いづらいなーと感じる人も多かったのではないだろうか。

↑吸盤でピタッとくっつく、2020年に発売されたクツワの自立型ペンケース「エアピタ」

 

社会人でも気兼ねなく使える、
吸盤で立つ自立型ペンケース

個人的にはシリコンがま口のエアピタはかわいくて好みではあるのだが、一般的な社会人がオフィスで使っていると、人によっては意外性からチラッと二度見ぐらいはされるかもしれない。もちろん、どんなデザインを使おうと自由ではある。だが、シャイな社会人にとっては、なかなかに使いづらいデザインでもある、ということ。便利なだけにもったいないなーと思っていたら、案の定そういうニーズがあったようで、このほど新たに布タイプの「エアピタファスナー」が登場した。

クツワ
エアピタファスナー
1800円(税別)

 

エアピタがシリコン素材に金属フレーム入りのがま口開口だったのに対して、エアピタファスナーはポリエステル生地にファスナー開口に。素材の軽さに加えて内部フレームを廃したことで、重量が約半分(176g→90g)にまで軽量化されたのは、地味に嬉しいポイントだ。

 

自立させるときは、ただトンと机の上に置くだけ。実はこの時点ですでに吸盤が機能しており、あとは本体を揺らそうが、大きく傾けようが、ピタッとくっついたままという優れものだ。

 

狭い机の上だと、立たせていたペンケースにノートPCのモニターが当たって倒れる、というケースもよくあるが、当然その程度の衝撃ではビクともしない。なんなら、そのまま逆さまにする勢いで本体を曲げても、くっついたままになるほどの吸着力である。

 

吸盤の役割を果たしているペンケース底の薄いシリコンの円盤は、一見すると「こんなペラペラでくっつくの!?」と疑念が湧いてしまうが、実際に立ててみると、その強力さを実感できる。エアピタシリーズを初めて触った人は、だいたいこの時点で「くっつけるつもりが無かったのに、持ち上げられない!」と慌てるはずだ。そう、そのぐらいにしっかり、ピッタリと吸着してくれるというわけ。

↑平面に置くだけで吸着する、底部のシリコン吸盤

 

「そんなに強力じゃ、剥がすときに面倒なんじゃない?」と思う人もいるだろうが、ご安心を。吸盤を剥がすときは、底部正面の「air pita!」と刻印されたタブを軽く押しながら持ち上げればOK。これだけで吸盤内に空気が入って、簡単に持ち上げることができる。

 

逆に言うと、このタブを押さない限り、ただ垂直に引っぱるだけでは簡単には剝がれない。実際に計測してみたわけではないが、筆者の経験から考察するに、まず耐荷重2kg以下ということはないだろう。

↑吸盤の耐荷重は公表されていないが、約500gのタブレットを吊り上げるぐらいは造作もない

 

使いたいペンにサッと手が届く

ファスナー(両開きできるWファスナー)を開けると、内部は大きな荷室+上部に消しゴムなどの小物を収納するポケット1つという構成。荷室の容量は、ボールペン15〜20本ぐらいが余裕で飲み込めるサイズとなっている。吸盤のおかげで、ハサミやカッターなどの重量物を多めに入れても倒れにくいので、工作用のツールポーチとしても使いやすそうだ。

↑ペン15本を収納した状態

 

↑エアピタファスナーから新たに追加された小物ポケット

 

さらに、フタをガバッと開けて本体に押し付けると、内蔵のマグネットで開いたままで固定することも可能だ。これによって中身の出し入れはとてもスムーズ。閲覧性も高く、使いたいペンにサッと手が届くはずだ。ただし、ファスナーの開き具合によってはマグネットが上手く効かず、フタが戻ってしまうこともあった。磁力そのものはさほど強くはないので、開けっ放しにしたい場合はフタを本体にグッと押し付けるようにするのがコツだ。

↑フタは内蔵磁石でくっつけて固定できる。ただし磁力は弱めなので、フタを意識してしっかり折り曲げるのがコツ

 

スマホの縦置き・横置きに対応

フタの端にあるベロにスマホを引っ掛けるようにして置くと、縦置き・横置きどちらでも安定して立たせられるスマホスタンドとしても機能する。狭い机の上が書類やノートPC、文房具などでゴチャゴチャしていると、スマホの置き場所に困ることもよくある。ゆえに、ペンケースにスマホスタンド機能があると、意外とありがたいのだ。もちろん、動画視聴やビデオ会議にも間違いなく重宝するだろう。

↑スマホの置き場として重宝するスタンド機能。仕事の気分転換に動画を眺めるときにも便利だ

 

ちなみに、これは筆者の主観に過ぎないのだが、これまでに発売されていた「倒れない自立型ペンケース」は、透明プラだったり、エアピタのようにシリコンでパステルカラーだったりと、なぜかファニー要素強めのものが多かった。その点、エアピタファスナーは、初の「オフィスでも使いやすい、倒れない自立型」と言えそうだ。

 

機能的にはとにかく便利なのは間違いないので、これまで遠巻きに眺めているだけだった人も、ぜひエアピタファスナーを導入して吸盤でピタッとくっつく快適さを体験してほしい。

 

ペンケースなのにそんな機能が!? フッカフカの動物たちが果たす「リララペンケース」の意外な役割と使い心地とは?

「便利なペンケース」とひとくちに言っても、その “便利” がどこにかかっているかで、印象は違ってくる。例えば、整理収納しやすくて便利ということもあれば、筆記具が取り出しやすくて便利ということもあるだろう。場合によっては、扇風機が付いているから夏場は涼しくて便利ということだって考えられる(実際にそういうペンケースも存在する)。

 

つまり、ユーザーが何を求めるか次第で、便利なペンケースにもいろいろあるね、という話なのだが。数ある便利なペンケースのなかで今年、筆者が「おっ、便利だな」と思ったのが、クツワの「リララペンケース」である。

 

ぶっちゃけて言えば、ペンケースとしての容量は少ないし、中身の出し入れもしづらい。しかし、ある一点においては従来のペンケース全てに勝る便利さがあると感じたのだ。

 

手首を乗せると快適な、おそらく唯一無二のペンケース

あらためて紹介すると、2023年3月に発売されたリララペンケースは、これまでになかった特殊な機能を備えたペンケースだ。機能だけと侮るなかれ。このペンケース、ルックスがすごくかわいいのだ。

クツワ
リララペンケース
1800円(税別)
全6種(ナマケモノ/カワウソ/シロクマ/柴犬/サバトラ/ハチワレ)

 

リララは、6種類の動物モチーフがラインアップされたぬいぐるみ系ペンケースであり、どれを選んでもかわいい(二度目)。定番の柴犬やハチワレのほかに、ナマケモノやカワウソなどの変わり種で、でも間違いなくかわいいコ(三度目)たちがラインアップされているのは、なかなかにいい感じである。彼らのボディには綿がみちっと詰まっているので、フッカフカなのも大変にかわいい(四度目)。

↑犬・猫といったベーシックラインに加えて、ちょっと変わり種がいるのも楽しい

 

とはいえ、ただかわいいだけのペンケースなら他にいくらでもあるだろう。リララペンケースが唯一無二なのは、あくまでもその機能によるものだ。ということで、早速機能の説明をしていこう。

 

まず、使う際には、内蔵マグネットで二つ折りに固定されていた本体を伸ばして、PCのキーボード前に置く。その上に手首を乗せると、いわゆるリストレストになるという仕組みだ。

↑マグネットでくっついているところをはずして、伸ばして……

 

↑リストレストに早変わり!

 

↑フカッと柔らかく手首を支えてくれるので、長時間のタイピングもラクなのだ

 

これまでに数多のペンケースを見てきたが、リストレスト機能を持つ製品は初見だ。中綿にかなり弾力があるので、手首を乗せたときのフカフカ感と安定感は抜群。さらに、表面が柔らかなストレッチ生地なので、サラサラとした滑らかな肌触りも気持ちよい。シンプルに、携帯リストレストとしてけっこう優秀な印象である。

↑綿の弾力とストレッチ素材のサラサラ感がとても気持ちいい

 

カフェなどでPC作業をするとき、机の高さが低すぎるために手首が反って痛くなる、というケースは地味に多いと思う。リストレストはその対策としては間違いないが、だからといって都度持ち歩くか? と問われると、そこまでではない、というのが正直なところ。だが、ペンケースとして持ち歩いているものがリストレストとして兼用できるというなら、それは意外とありがたいのではないだろうか。

 

容量は少ないけど、それなりに使えそう

ペンケースの機能としては、冒頭でも述べたとおり、便利とは言い難い。ファスナーで側面までガバッと大きく開口はするが、中身が綿の圧力でムギュッと押し潰されているため、スムーズに中身を出しにくいのだ。

↑側面いっぱいに続くファスナーを開けるとこんな感じ。開口は大きいが、綿のボリュームで中までの見通しがききづらい

 

パンパンに詰まった綿のせいで、見た目のサイズに比して容量も少なめ。収納スペースはふたつに振り分けられているが、それぞれペン3本入ればいいところだろう。

 

とはいえ、社会人の平均的な筆記具運用を考えると、それぐらいで充分じゃない? という考え方もできる。例えば片側にはペンを数本入れ、もう片側にはUSBケーブルやビデオ会議用のイヤホンマイクを入れておく、というのもアリかも。

↑ペンを3〜4本ほど入れると、もうギュウギュウになってしまう

 

↑厚みのあるものを収納するには向いていないので、USBケーブルぐらいがちょうど良さそう

 

ちなみに、「リストレストとして使うときに、中のモノの感触が手首に伝わるんじゃないの?」という疑問もあるかもしれない。確かに、ペンの硬さが手首に響いてしまうと、せっかくのフカフカ感が台無しになりそうだが、実際に試してみた実感としては、中身の感触はほとんど気にならなかった。もちろん厚みは増えるが、綿のボリュームがしっかりしているからか、ペンの硬さなどが完全に吸収されるようだ。今後ずっと使い続けて綿がヘタッてくればタッチも変わってくるだろうが、ひとまず当分は問題無さそうに感じた。

↑ペンなどをしっかりと収納した状態で試用中。少し高さが出るぐらいで、中身の感触はほぼ感じられなかった

 

もうひとつ、これは使用感には直接関係ない部分なので、余談として。開口用のジッパーに尻尾のようなチャームが付いているのだが、これの手触りがフワッフワで、めっっっっちゃくちゃ気持ちいいのである。筆者は重度の手触りフェチなので、このフワフワを撫で始めると止まらなくなってしまう。それはもう、かなり意識して止めようとしないと、止まらないレベルで。

↑手触りフェチにはたまらない、フワッフワのチャーム。本当に気持ち良すぎて撫でるのが止められないのだ

 

リララはかわいらしいデザインが特徴なので、年齢・性別・社会的な立場などで「こんなかわいいの、恥ずかしくて使いづらいよ」と感じる人も多いかもしれない。が、逆に「見た目がかわいい! 好き!」と思ったり、「尻尾チャームのフワッフワが気になる!」と感じたりしたのであれば、これはもう買って、かわいさも手触りも堪能してみてほしい。もし、人目が気になるのなら、一人でコソッと使ったって構わない。なぜなら、かわいくて手触りの良いものを諦める方がずっとストレスフルなはずだから。

 

握って刺して切る! 手間いらずのクツワ「二刀派ハサミ」で段ボール開梱ツールの使い勝手はここまで進化した

「通販などで届いたダンボール箱を開けるなら、専用の開梱ツールを使うべき!」ということは、この連載で繰り返しお伝えしてきた。というのも、手で開けるとダンボールのフチで指を切ってしまうおそれがあるからだ。カッターナイフやハサミをそのまま突き刺す方法も、中の荷物を傷付けたり、本来の使い方ではないために危険だったり、とトラブルの元になる。とはいえ、開梱のためだけに使い慣れない道具を導入するのも面倒……という人もいるだろう。

 

しかし逆に言えば、その抵抗をあまり感じずに導入できる開梱ツールがあれば良いのではないか、とも思うのである。

↑わりとよくやりがちな、ハサミを突き刺しての開梱。実はかなり危ないので、絶対にやらないで欲しい

 

【関連記事】ハサミ・カッターナイフ・開梱ツール レビュー

 

そのままザクッと突き刺せる開梱ハサミ

新しい道具の “不慣れさ” はどこに由来するのか? ということを考えると、「見た目の違和感」「やったことのない動作」の2点が大きそうだ。つまり、見た目と動作に馴染みがあれば、違和感少なく使えるはず。そこで試してみてほしいのが、クツワ「二刀派ハサミ」である。

クツワ
二刀派ハサミ
シルバー 1800円/ブラック(フッ素コート) 1980円(税別)

 

こちらはダンボールの開梱機能を搭載したハサミということだが、いかがだろうか? まず、見た目からは大きな違和感を覚えることもないだろう。実際のところ、一部を除いてはごく普通のハサミなので当然といえば当然なのだが。その “ごく一部” にして、肝心な開梱機能を司っているのが、刃先の部分である。

 

普通のハサミは、交差した刃が先端で揃っている。対して「二刀派ハサミ」は刃先が揃わず、互い違いになっているのが特徴だ。刃先は、下側の刃が上側よりも4mmほど長く伸びている(下画像参照)。これがまさに重要なポイントで、ダンボールを開梱するときには、この長い方の刃先(開梱カッター刃)を梱包テープに突き刺して切り開く、という仕組みなのだ。

↑片方の刃が長く突き出しており、これを開梱カッター刃として使う仕組みだ

 

ハサミを閉じたままの状態で刃を使うことができるので、一般的なハサミでの開梱とは比べものにならないほど安全だ。開梱機能付きのハサミは他にも発売されているが、「開梱用の刃を出すために、まずスイッチを入れてグリップを握る」といった特殊なセーフティ解除動作が必要となっている。その点、「二刀派ハサミ」なら事前操作が必要ないので、ザクッと刺してズバッと切って開けるだけ、と動作そのものにも違和感を感じにくいはずだ。

↑開梱カッター刃の長さはダンボール自体の厚みと変わらないので、突き刺して中身を傷つける心配も少ない

 

ハサミとしても細かな機能がさまざま

「二刀派ハサミ」は、開梱ツールとしてはもちろん、普段使い用のハサミとしての機能も充分なレベルにある。切れ味はかなりのもので、柔らかなフィルムからコピー用紙、硬いPPバンドまで、幅広く対応できる性能を持っているようだ。実際に切ってみた感覚としては、薄手のビニールやフィルムなどの柔らかいものをスパッと切る力はかなり強い。対して、ダンボールやPPバンドなどの硬めな素材だと少々力が必要かな、という印象だった。

↑切るときのコツは、長い方の刃を動刃(下側)にして握ること。刃の長さの食い違いを意識せず、切りミスも出にくいのだ

 

ちなみに刃自体も、直線刃(長い方)とカーブ刃(短い方)の組み合わせとなっている。これは、切る対象を包丁のように引き切る効果があり、せん断力を高めるためだそう。正直なところ、この引き切り効果がどれだけ働いているのかは実感しづらいが、ホームユースとしてはなんの不満も無く「良く切れるハサミ」と言えるだろう。

 

さらに刃の側面には、細かなリベット穴のような加工が一面にずらっと施されている。これはディンプル構造刃と呼ばれるもので、細かなくぼみによってテープなどの粘着材と接する面積を減らすことで、刃に粘着材が付着しづらくする工夫なのだ。フッ素コートほど強力な効果ではないが、長期間使い続けるうちに「ベタベタが溜まってジワジワ切れ味が落ちていくのを防ぐ」という効果は期待できそうだ。

↑刃の内側に施されたディンプル加工により、粘着材が付着しづらくなっている

 

↑廃棄時には樹脂ハンドルと金属部分をカンタンに分別できる構造になっている

 

↑磁力入りの刃先は、ネジやクリップなどを拾い集める際に便利

 

個人的には、刃先の食い違いが作業時に使いづらく感じられるのでは? という点が気になっていたのだが……実際に使ってみると、そこはさほど気にならなかった。開梱ツールとしてもシンプルに使えて安全かつ効率的と、不満はまったくない。値段は他の開梱ツールよりも少々高めではあるが、違和感少なく導入できるのは大きなメリットなので、気になる方はぜひ試してみて欲しい。

 

書類を集中して読み込める! リーディングトラッカー機能つき定規「モジサシ」のハイコスパぶり

文章を読もうとして手が滑るならぬ “目が滑る” ということがある。文字の連なりを意味のある文章として捉えることができず、結果として何も頭に入ってこない状態だ。そもそもの文章が分かりづらいというケースもあるが、ADHD(注意欠如・多動症)やディスクレシア(発達性読み書き障がい)、もしくは単に疲れや睡眠不足による集中力の欠如が原因、ということも多いだろう。

 

そんな目のすべりにかなり効くのが、「リーディングトラッカー」と呼ばれる読書補助具である。これを使うことで、目が滑って文意が追えないような状態も、スッと解消されるという。

 

集中して本が読めないときは、定規が効果的

「リーディングトラッカー」は、文章が見える範囲を限定することで、脳の処理を軽くするための道具だ。そう聞くと、なにか難しい装置に思えるかもしれないが、なんのことはない。文字が一度にたくさん目に飛び込んでくると脳が処理しきれずフリーズする、というのが目の滑りを生む大きな要因なので、ならば今読んでいる行だけ見えるようにして、あとは隠しちゃえばいいんじゃない? という話なのである。

クツワ
モジサシ
16cm:200円/18cm:250円(いずれも税別)

 

↑「線を引くための定規目盛」と「端がゼロスタートの物差し目盛」が上下で使い分けできる

 

このリーディングトラッカー機能を搭載したプラスチック定規「モジサシ」が、クツワから発売された。ラインナップは16cmと18cmの2タイプ。

 

どちらも定規本体の中央に透明(もしくはクリアカラー)の帯がある。これを本や書類の上に乗せると、透明帯の下の1行だけがはっきり見えて、その前後の行は隠された状態になる、というわけだ。

↑集中力に欠けた状態だと、文字の流れを追えなくなりがち

 

↑「モジサシ」を当てるとこの通り、読みたい行だけが浮き出してくる。16cmタイプは文庫本や新書にちょうどいいサイズだ

 

これは実際に試してもらいたいのだが、いま追うべき十数文字だけしか “視界に入らない” ので、文章に対して集中することを強要されない……とでも言おうか。とにかく脳への負担のかからなさっぷりがすごくて、昼過ぎのぼんやりした時間帯でも書類チェックが苦にならないほど。

 

1行読んだら次の行、と文章の流れに従って「モジサシ」を進めていけば、目が滑って意味が追えなかった文章もスルスルと読めるようになるのである。

 

まずはローコストでリーディングトラッカーを試す方法

「そんな程度のことで本当に効果ある?」と疑う向きもあるだろう。しかし、これと似たようなことを日常的に行っているはずだ。

 

例えば、本を読みながら要点に蛍光マーカーでラインを引いたことがあるだろう。あれは再読時の目印でもあるが、文章の一部だけをハイライトすることで意味を読み取りやすくし、理解を助ける効果もあるのだ。

 

↑透明.verは見え方がナチュラルなのに対して、カラー.verは視線を引きつける力が強い

 

「モジサシ」の透明帯カラーには黄色や水色などのバリエーションがあるが、これもつまりは蛍光マーカーの色と同じで、注意を集めるためのもの。眼が疲れないという点では無色の透明帯の方がラクだが、特に集中力に欠けるなーという局面では、色つきの方が効果的なように思う。あくまでも好みで選んでほしいが、より効果を強く体感したいのであれば、色つきがオススメだ。

↑表組みをチェックするなら、18cmタイプが長くて使いやすい

 

リーディングトラッカー自体はすでにいくつものメーカーから発売されているが、ほとんどが1000円前後と、気軽に試すにはちょっと高いかな、というところ。対して「モジサシ」は16cmタイプで200円+税とかなりお手頃なのがありがたい。これなら「ひとまず効果あるのか体感してみたい」くらいの好奇心で導入しても問題ないと思うので、ぜひ一度試してみて欲しい。

 

マスキングテープをリボン調にカットする「マステノリボンボン」でマステは“集める”から“使う”へ!

ここ数年のマスキングテープ市場は、「集める」から「使って楽しむ」へシフトしている…もしくは各メーカーがシフトさせようとしているようだ。実際のところ、単純に集めて楽しむだけのコレクションというのは、必ずどこかで飽和点が来る。このシフトは、マスキングテープというジャンルを長きにわたって楽しむためには必須の方向転換と言えるだろう。

 

そのあたりが分かりやすいのが、文房具好きの票で決まる文具女子博アワードの結果だ。2020年の大賞はマステを小巻きに巻いて楽しむコクヨ「Bobbin」だし、2021年にはマステとハンコを組み合わせて遊ぶビバリー「ますてのあいぼう」が優秀賞を獲っている。

 

個人的にはネチネチとただ集めて眺めるだけのコレクション趣味も嫌いじゃない(というか好き)なのだが、とはいえ消耗品なのだから、使って楽しむのが健全かな、という気もする。

 

そして直近の2022年文具女子博アワードは、というと、実はまたしてもマスキングテープで遊ぶ系アイテムが大賞を獲ったのだ。これがシンプルながらになかなかに遊べるツールなので、あらためて紹介しておきたい。

 

マステ “かわいい化” カッター「マステノリボンボン」

それが2023年1月に発売されたクツワ「マステノリボンボン」だ。聞くだけでも気持ちが弾むようなカワイイ製品名だが、使ってみるとこれまたシンプルにテンションが上がる系で、とても良い。

クツワ
マステノリボンボン
3個セット 350円(税別)

 

基本的には3種の樹脂製テープカッター(15mm幅専用)のセットで、それぞれ切り口が、(1)リボンの端みたいな二叉(ふたまた)の切り口、(2)大きめのギザギザの切り口、(3)テープを半幅に細くする、となっている。

 

マステの切り口といえば、以前は古くからのギザギザしたカッター刃に対して「ギザギザよりもスパッとフラットな方が美しいよね」というムーブメントがあり、それに対して「いや、テープらしさを出すならギザギザカットだ」という揺り返しがあったり……。要するに、マステで遊ぶ上でそれなりに注目されていた部分ではあったのだ。

↑使用時は、爪の部分を紙芯に挟み込むようにして装着

 

↑テープを本体の穴からめくり上げたら、セット完了

 

そこで、さらに切り口いろいろ選べると楽しいんじゃない? と投入されたのが「マステノリボンボン」というわけだ。

 

個人的に気に入ったのが、(1)のリボンカット。テープをカッター本体の内側でめくり起こしたら、三角形をした刃の頂点に当てて切る。三角刃の側面には細かなギザ刃があって、樹脂製ながらわりと気持ちよくスーッと切り裂くことができて、まさにリボンの端っこのようなカットができあがり。

↑三角の刃にテープを押し当ててカットすると……

 

↑リボン風の切り口が出来上がり

 

これをただ手帳やカードに貼るだけでも、グッと見栄えが上がる。

 

今までもマステをリボン風に見せるテクニックはあったが、それはハサミを使って手作業でカットしていたもの。専用カッターを使えば技術も不要でサクーッと簡単にできてしまうので、それだけでも充分に楽しいはずだ。

↑切り口はそれぞれ写真のとおりだ

 

同様にベーシックな(2)ギザギザカットも簡単。デフォルメしたような大きめのギザ山のカットはキュートだし、しかも大ギザ刃の側面には同じく細かなギザ刃がついているため、とても切りやすい。いちいち破り取るわけではないので、切り口がシャープなのも美しくて良いと思う。

↑アップで見ると、側面には細かいギザギザ刃がびっしり。これでカット端がシャープに仕上がる

 

ただ、使ってみてちょっと戸惑いがあったのが、(3)の半幅カッターだ。

 

こちらは15mmのテープを半分幅の細切りにできるというものだが、きれいにカットするのはかなり難易度が高い。少しずつ切り進めてはカッターを後退させ、また少しずつ切って……という作業になるため、テープによってはどうしても切り口がスパッとせず、破れたようなヨレ具合が出てしまうのだ。

↑何度もトライしてみたけど、細切りは思ったよりも難しい!?

 

細幅テープは手帳の仕切り線に使ったり、フチ取りにしたりと、使い勝手が良い。だからお気に入りの柄のテープをきれいに細切りできれば最高だな! と思ったものの……これはちょっと難しいかもしれない。慣れてくればもう少しきれいに切れそうにも感じるが。

↑先頭にはまっすぐ切れるフラットカット刃も搭載

 

↑手でマステを切って貼って……だけでも充分にかわいくなるので、ぜひ楽しんでみて欲しい

 

とはいえ、リボンやギザがきれいにカットできるだけでも充分すぎるぐらいに楽しいし、貼るだけで「ステキな感じ」にする効果は確実。マステを貼ってデコをしたいなら、今のところ持ってて絶対に損はしないツールだと思うので、見つけたら買っておこう。

 

【文房具総選挙2023】結果発表! 文房具のプロたちが80商品から選んだイチオシの文房具は?

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

ここでは、選考委員特別賞を発表。文房具のプロである8名の選考委員それぞれが「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を各自1点ずつ、特別賞として選出。選定コメントとともに紹介します。

 

■菅 未里 賞

クツワ「スタッド ワンハンド単語カード」

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造により、片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用できる。330円~385円

「片手で使えてページがバラつかず、単語帳の不便さを解消。元々シンプルな作りの単語帳も工夫を凝らせば機能が向上するとわかり、文房具はこれからもまだまだ進化するのではないかと期待が高まります」(文具ソムリエール・菅 未里さん)

 

■きだてたく 賞

オキナ「プロジェクトガジェットメモ 6.1inch / 8.3inch」

裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。605円(6.1inch )/ 880円(8.3inch)

「スマホやタブレットとサイズを揃えるだけで、メモ帳の携帯性が大幅にアップするというのは発明。金属リングカバーや、机に置くと滑り止めになる表紙などの工夫も良くできているので、今後のブレイクに期待」(文房具ライター・きだてたくさん)

 

■古川 耕 賞

クツワ「スタッド 削り付シンロケット鉛筆」

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。各385円

「『これで良かったんだ……マジで?』といまだ半信半疑になってしまうほど、 “短くなった鉛筆問題” を明快に解決する冴えたアイデア。ロケット鉛筆という “枯れた” プロダクトと組み合わせたのも心憎い」(放送作家 / ライター・古川 耕さん)

 

■イオンバイヤー 賞

パイロット「フリクションボール ノックゾーン」

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。550~3300円

「魅力はなんと言っても、その書きやすさでしょう。フリクションシリーズは、発売当時から個人的にもずっと使い続けていますが、進化したインク色・グリップも含め満足度が高く、皆さんにも推薦しています!」(イオンリテール・山田真弘さん)

 

■未来屋書店バイヤー 賞

コクヨ「キャンパス ノートのように使えるバインダー(2×2リング)」

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計のためバッグの中でかさばらないのもうれしい。B5とA4をラインナップ。616円~748円

「ルーズリーフとノートのデメリットを吹き飛ばしてくれたバインダー。リングの開閉をつまむだけという手軽さもイチオシのポイントです。学生の方にはもちろん、ビジネスシーンでも大活躍間違いなしでしょう」(未来屋書店・竹内洋平さん)

 

■学研キッズネット 賞

ナカバヤシ「ハウスタディ 学習パーティション」

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。各3410円

 

「“収納箱” でありながら、パーテーションを広げれば “即席勉強スペース” に! テーブルの上が散らかりがちなリビング学習の悩みを解消してくれます」(学研キッズネット編集部・清水優香子)

 

■GetNavi 賞

サクラクレパス「ミックスライン」

太字側に、色の異なるラインマーカーと細字のペン先を並べた設計。強調したい箇所に、同時に2種のラインを引ける。細字は水性顔料インキで耐水性・耐光性に優れる。色の組み合わせは全6種。各242円

 

「マーカーと細字ペンを一つに集約させているだけでなく、美しい発色のインクで視認性が高いところも便利。滑らかな書き心地が心地良く、勉強や仕事もはかどりそうです!」(GetNavi編集部・松村広行)

 

■GetNavi web 賞

ミドリ「スローコンベックスメジャー〈2m〉」

早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。目盛は10cmごとに色分けされ、磁石付きで保管もラクなど、随所に工夫が見られる。1518円

 

「金属製メジャーがシュルシュルと巻き戻る際の恐怖感にスポットを当てた商品。あくまでコンシューマー向けに振り切った、カユいところに手が届くような機能の数々と割り切りとの、バランスも素晴らしい」(GetNavi web編集部・和田史子)

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表! 子どもの勉強が最もはかどる文房具はノック不要のシャーペンに認定!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここではトレンド部門「キッズの勉強がはかどる文房具」部門の結果をお伝えします。

 

【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門の部門賞と上位商品は?

芯が自動で繰り出されるノック不要のシャープペンがワンツーフィニッシュ! 続く第3位の学習用パーテーション、第5位の長時間筆記しやすいシャープペンと、今年は集中力を高め没頭させるアイテムが豊作だった。

 

■第1位

ノック不要! 思考の海にダイブできるペン

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ
各5500円

世界で初めて「自動芯繰り出し量調整機能」を搭載したシャープペン。キャップを外すと同時に芯が繰り出される「初筆芯繰出機構」も備える。全5色。

 

【ココがはかどる!】

芯を自動で繰り出す機構と、書くたびに芯を回し芯先が尖らせ続ける「クルトガエンジン」の組み合わせにより、ノックの手間と筆跡が太くなるストレスを徹底解消。勉強に没頭できる。

 

↑グリップのやや上に窓が付いており、筆記時にクルトガエンジンが駆動する様子を確認可能

 

↑キャップはマグネット式で、一定の位置まで差し込むと押し込む動作をせずピタッと閉まる

 

【選考委員はこう見た!】

芯の繰り出し量調整機能付きで快適。滑らかでストレスフリーな書き心地は、普段の勉強はもちろん、感想文や作文など、たくさん文字を書く際にも没頭できてオススメです! (学研キッズネット編集部・清水優香子)

 

■第2位

ペン先が安定して疲れにくい

ぺんてる
オレンズAT デュアルグリップタイプ
2200円

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載する。グリップの握りやすさもメリットだ。

 

■第3位

自分だけのスペースで集中!

ナカバヤシ
ハウスタディ 学習パーティション
3410円

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。片付けるときは閉じるだけ。

 

■第4位

ペン先が安定して疲れにくい

クツワ
スタッド ワンハンド単語カード
330円~385円

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造により、片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用できる。

 

■第5位

ペン先が安定して疲れにくい

三菱鉛筆
クルトガ KSモデル
605円

「クルトガエンジン」が待望のアップデート。筆記中に芯が回転することで生じていたペン先のブレを軽減し、長時間筆記しやすくなった。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

暗記効率アップ! 片手でサクサクめくれる単語帳「ワンハンド単語カード」が革命的だった

筆者は学生の頃から、暗記系が大の苦手。他人より記憶容量が少ないのか、覚えようとしたことがとにかく脳に残らないのである。特に、単語を覚えないと始まらない英語は完全に不得意科目になってしまい、後々大変な苦労(ネット翻訳がまだない時代に、海外から文房具を取り寄せるなど)をすることになるのだけれど。

↑従来の単語カード、実は効率的に暗記を進めるにはあまり向いていないかも……?

 

ただ、あらためて思い返せば、当時は単に「自分の勉強のやり方が悪かった」からに他ならない。例えば単語カードを使って暗記するにしても、記憶にない単語に当たったら、思い出せるまでずっと同じカードに留まっていたり。なんとも効率の悪いことをしていたものである。

 

なので、アラフィフおじさんになった現在でも、暗記が効率的にできるツールを見かけると、ついつい「グギギ……あの頃の俺に買ってやりたい……!」と我が身を抱えてジタバタしてしまうのだ。つらい。

 

単語カードは片手でサクサクめくれば暗記効率アップ!?

今なら分かるのだが、暗記はテンポだ(※個人の感想です)。昔の筆者のように「思い出せるまで頑張って思い出す」なんていうのは最悪の方法。分からない部分はサッサとすっ飛ばして、覚えているものから順に脳に定着させていくのが、実は効率的で正しいのである。つまり暗記しやすい単語カードというのは、サクサクと素早くめくれるかどうか? にかかっているのではないだろうか。

クツワ
ワンハンド単語カード 
大(上左)350円、小(上右)300円 (いずれも税別)

 

クツワの「ワンハンド単語カード」は、まさにその “サクサクめくり性能” を徹底的に高めた、新しいタイプの単語カードと言えるだろう。なによりユニークなのは、その名の通りワンハンド、片手でサクサクめくっていけるという特異な構造である。

↑中を開くと上端と下端それぞれが欠けた2種類のカードが、交互に2本のプラリングで綴じられている

 

そもそも単語カードといえば、長方形の紙に穴を開けてリングひとつで綴じただけの、コンパクトかつシンプルなもの。これをめくる場合は、左手で単語カードそのものがバラけないように支え持ちつつ、右手でカードを1枚ずつめくっていく……といったように、両手を使う動作になるのが普通だ。コンパクトな単語カードは電車やバスの中でも勉強できるのがメリットのひとつだが、その場合、立ったままで両手が塞がるのはよろしくない。

↑使用する際は、まず箱を畳んだような表紙を立ち上げて、中に利き手の人差し指を通す

 

↑この構えから、高速ワンハンドめくりがスタート!

 

ところが「ワンハンド単語カード」をめくる場合は、表紙のスリットに人差し指を挿し込んだら、親指をカードの切り欠きから下に潜り込ませて、スイッと持ち上げるだけ。しかもリング2本でカードを綴じているので、片手……というか指二本だけで、驚くほど安定してスピーディーにめくることができるのだ。

 

動きを動画で見てみよう。

 

しかもこの切り欠きは、ページごとに上・下・上・下……と分かれているので、めくれるのは必ず1ページずつとなる。うっかりページをめくり飛ばしてしまう心配が少ないことから、心理的にも、テンポ良くサクサクとめくりやすいというわけ。

↑まず上の切り欠きから親指をカードの下に滑り込ませて……

 

↑そのまま親指でカードを持ち上げてめくる

 

↑今度は下の切り欠きから親指を入れて……

 

↑また同じようにめくりあげる。あとはこの繰り返しである

 

このめくり動作は、体感的には、スマホのフリック操作に近い。つまりスマホに慣れた中高生なら、初手からサクサクサクッ……とめくっていけるのではないか。不器用で鳴らしたアラフィフおじさんも、使い始めこそしばらくモタついたが、数分いじっているうちにきちんと慣れた。最終的には「はい、次」「はい、次」とかなりのハイテンポでめくれるようになったので、とても楽しいぞ。

↑携帯するときは、2本リングを90度横に倒すことで表紙が開かないようにロックがかかる。これは持ち運びやすくて便利な仕組みだ

 

実のところ、この「めくるのが楽しい」という感覚こそが、製品最大のポイントと言えそうだ。サクサクと気持ちよくめくりたいから、同じページにずっと滞留することがない。つまり、使うだけで半自動的にテンポ良く暗記学習ができる、という仕組みである。試験や受験の追い込みシーズンに、暗記系科目の最後のダメ押しとして導入してみるの、アリだと思う。

【文房具総選挙2023】やる気を後押し! 大人も欲しいキッズの勉強がはかどる文房具14点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム14点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14点がノミネートしました。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目です。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能です。

 

「学研キッズネット」とは?
小中学生と保護者、教員のためのポータルサイト。自由研究ネタが豊富なほか、学習に役立つ1万8000項目超の用語辞典も人気。

 

No.67

ソニック
うかサポ両面筆入 スリムタイプ ひと目でえんぴつチェック
1870円

鉛筆の削り忘れ・入れ忘れを防止

筆入を開けたら、鉛筆が全部削れてない……あの絶望感を防止する、先端だけが透明になった筆入。ひと目で削り忘れや入れ忘れのチェックができ、取り外せる鉛筆削りも付属する。全5色。

 

No.68

ぺんてる
オレンズAT デュアルグリップタイプ
2200円

自動芯出しで集中力を妨げない

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載。握りやすいラバーに金属製デュアルグリップの安定感が加わって疲れにくい。芯径0.5mm。全4色。

 

No.69

マルマン
書きやすいルーズリーフミニ スマートレビュー
220円〜275円

スキマを駆使して効率良く学べる

外枠の色が目立つ「要点チェック罫」。1枚で最大48語記入できる「単語罫」。A4、A5のバインダーにも挟める「暗記シート」。持ち運びやすい片手サイズのルーズリーフでスキマ時間を活用できる。

 

No.70

ナカバヤシ
ハウスタディ 学習パーティション
3410円

自分だけのスペースで集中!

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。

 

No.71

三菱鉛筆
クルトガ KSモデル
605円

ペン先が安定して疲れにくい

芯が回ってトガり続ける「クルトガエンジン」が待望のアップデート。筆記中に芯が回転することで生じていたペン先のブレを軽減し、新たなグリップで長時間筆記しやすくなった。芯径は0.3mmと0.5mm。各4色。

 

No.72

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ(KURUTOGA DIVE)
5500円

筆記にのめり込ませるシャープ

ノック不要、繰り出し量を5段階調節できる機能を搭載した「クルトガ」シャープの最高峰。書き始めから書き終わりまで思考の流れを止めず、好みの筆記感で学習に没入させる。芯径0.5mm。全3色。

 

No.73

クツワ
スタッド 削り付シンロケット鉛筆
385円

短くなった鉛筆をムダなく使える

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。

 

No.74

パイロット
ザ・ドクターグリップ
990円

フレフレ機構がより便利に進化!

振って芯を送り出す独自の「フレフレ」機構に、持ち運び時の芯出しを抑えるロック機構を新たに追加。従来品に比べノック音も約50%軽減し、静かな場所でも快適に使える。芯径0.5mm。全5色。

 

No.75

トンボ鉛筆
シャープペンシル モノグラフライト
各242円

ペン先周りが見やすい高精度シャープ

回転繰り出し式のモノ消しゴム付き、高視界ロングパイプによる高精度で狙った位置へ確実に筆記。滑りにくい高密度テクスチャーグリップも、ベタつきを抑えた快適な握り心地。芯径0.5mm。全7色。

 

No.76

ソニック
スーパーコンパス くるんパス デル・クル シャープ用
各880円

大小の円がスムーズに描ける

つまんで・くるんと・まわすだけ。描きたい円のサイズに合わせて自動伸縮し、360度スムーズに回転する特許技術「デル・クルヘッド」搭載。コンパスが苦手なキッズでも、円の大小に関わらずきれいに描けるはず。全2色。

 

No.77

サンスター文具
ニニピー暗記用
単品242円、暗記用セット330円

ペンの持ち替え不要で暗記が楽!

細字のペンとマーカーをひとつのペン先に集約、指先で半回転して切り替えられる「ニニピー」の暗記用ペン。オレンジのペンと緑のマーカーを付属の赤シートで隠しながら、効率良く勉強できる。

 

No.78

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
220円

カッコ良く取り出せる替芯

原材料に特殊なオイルを使用、なめらかさと折れにくさ、汚れにくさを備えたシャープペン替芯。上向きのまま片手でスマートに取り出せるケースは、見た目のカッコ良さからも満足感を得られる。

 

No.79

共栄プラスチック
オリオンズ よいこの交通フアイル
440円

交通ルール博士になれるかも!

レトロな配色に交通標識をデザインした3ポケットのクリアファイル。透け感があって見やすいポケットは使用感も上々。毎日プリントを出し入れしていれば、交通ルールにも詳しくなれそうだ。大人も復習すべし。全4種。

 

No.80

クツワ
スタッド ワンハンド単語カード
小330円、大385円

片手でサクサクめくれる単語カード

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造によって片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用でき、電車やバスで吊り革につかまりながら暗記ができる。大小各4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

【文房具総選挙2023】安全なガムテカッターや四角い液体のりなど作業が気持ちいい「切る・貼る・綴じる」文房具10点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「切る・貼る・綴じる」部門】

今年は本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたカッターやノリが目立ちます。切れ味とともに安全性を担保する刃物にも注目です!

 

No.37

ミドリ
クラフトテープカッター
990円

まっすぐ安全に切れるガムテカッター

クラフトテープ用のギザギザカッターが進化した。クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい安全設計だ。

 

No.38

コクヨ
GLOO 液体のり
各220円

角にフィットする液体のり

さまざまな “貼る” 行為に着目したシリーズの新作は、四角いスポンジヘッドで紙の角までのり付けしやすい液体のり。「しっかり貼る」「シワなく貼れる」の2タイプがあり用途に応じて使い分け可能。付け替えボトルも用意。

 

No.39

コクヨ
高級ハサミ〈HASA〉
2420円〜2750円

機能もデザインもムダがないザ・ハサミ

「普通に良いハサミ」をコンセプトに開発されたハサミ。独自設計刃を採用するなど、切れ味や切り心地を追求した様々な工夫が施されている。強力、強力ロング、紙/工作用の3種で切れ味が異なる。

 

No.40

オルファ
セーフティカッターコンパクト
オープン価格(実勢1000円前後)

安心設計で不意なケガから手を守る

コンパクトな丸みを帯びた形状で、握りやすい開梱用カッター。切り終わりに自動で刃が収納される安心設計だ。同社が海外で販売していたモデルを、この度国内でも販売開始した。

 

No.41

サンスター
ツメカケ
770円

ワンプッシュで見出しが作れるパンチ

手帳やノートの小口部分をカットし、インデックスを簡単に作れる見出しパンチ。紙の角を切り取れば新しいページをすぐ開ける。普通紙2枚までを一度にカットできる。ロック機能搭載で携行に便利。

 

No.42

コクヨ
テープのり〈ドットライナーフリック〉
319円

ペンケースの中でキャップが開く心配無用

独自設計の「フリックキャップ」で、ペンケースの中でもキャップが開きにくく安心。粘着タイプは「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2タイプ。詰め替え式で業界最小クラスなのもメリットだ。

 

No.43

プラス
ノリノスポット
418円

“点で貼る” から無駄貼りなし!

ホチキスのように用紙を挟んで “点” でのり付けすることで、1回の使用量を最小限に抑えるテープのり。ペンケースにすっぽり収まるコンパクトサイズで、携行時にホコリからガードするカバー付き。

 

No.44

プラス
フィットカットカーブ 多機能料理はさみ
2970円

1丁5役の多機能ハサミ

通常のカット機能はもちろん、ピーラー、栓抜き、フタ開けなどキッチンで便利な機能を1丁に集約。板厚刃とマイクロギザ刃が対象をガッチリとくわえ込むので、硬い食材もしっかり切ることができる。

 

No.45

クツワ
ハッツ マステノリボンボン
385円

手持ちのテープをかわいくカット

マスキングテープの飾り切りができるテープカッター。「リボン」「ギザギザ」「細くする」の3種セットで、いずれもまっすぐにも切れる2way仕様。ラッピングやデコレーションなど幅広く使える。

 

No.46

マックス
モティック
902円

持ち歩きしやすいスティック型

ペンケースに入れやすいスティック形状のホチキス。コンパクトながら針は最大100本と充分な量が装填でき、スケルトンで残量も確認しやすい。ボタンをスライドするだけのワンアクションで済み、片手で簡単に操作可能。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

リュックの底に沈まず机でも自立! バッグインバッグ「ハサンドスタンド」はイン/アウトで隙なしの優れもの

筆者は小学校低学年の頃、あまりにもランドセルの中が乱雑で汚いことを担任の教師に怒られ続け、しまいには右手の甲に「せいりせいとん」と油性マーカーで書かれたことがある。(親が泣いた。)

 

もちろんそんな江戸時代の刑罰みたいなことで性根が治るわけもなく、それから数十年経っても、未だカバンの中は乱雑そのものだ。

 

とはいえ、外出先で仕事をすることも多いため、ノートPCやガジェット類、ペンケース、ノートその他もろもろとリュックに詰め込みがちなのだが、中が整理されていないため、何かを取り出そうとするたびにゴソゴソと引っかき回すことになる。これは面倒くさいし、誰かに見られると恥ずかしい。

↑中が整理されてないリュックは、荷室の底に沈んだものを取り出すのも一苦労。これは効率も悪いので、なんとかしたい……

 

特に小物類は荷室の底に沈んでしまうため、取り出すにあたっての手間が大きい。使用頻度の高い小物(モバイルバッテリーや名刺入れなど)はもっと軽快にスッと出し入れしたいのだ。そこで今回試してみたいのが、小物を宙に浮かせておける、新方式のバッグインバッグである。

 

「ハサンドスタンド」は挟むバッグインバッグだから、リュックの底に沈まない!

クツワの「ハサンドスタンド」は、2021年末からクラウドファンディングで資金調達がスタートし、2022年6月にリターン品が頒布されたばかりの新しいバッグインバッグだ。

 

“小物を宙に浮かせる”というと何やら超技術ガジェット的なものを想像してしまうが、さにあらず。もうちょっとシンプルな方式で、小物用ポケットを荷室の上の方に増設しちゃおう、という製品である。

クツワ
タブラシリーズ
ハサンドスタンド
2800円(税別)

 

「ハサンドスタンド」は、ポケット群とフラップに分かれた二つ折り構造。ここにリュック荷室の仕切りを挟みこむことで、小物を沈ませることなく収納できるポケットを増設できるのだ。

↑使用時はポケットとフラップに分けて二つ折りに

 

裏面にはネオジム磁石が入っており、いったん挟んでしまえばバチンと固定されるので、仕切りから勝手に外れてしまう心配はしなくてよさそう。

↑「ハサンドスタンド」が使用できるのは、荷室に仕切りのあるカバンに限る

 

↑仕切りを挟みこんで固定すれば、中空に浮いたポケットゾーンが生まれる仕組み

 

↑裏面の磁石(丸く縫い取りされた4箇所)が引き合うことで、挟んだときにズレにくくなる

 

3段のポケットにはマチがないが、手前2段はウェットスーツにも使われる伸縮性の高い生地なので、多少の厚物は収納が可能だ。奥は外装と同じ硬めのポリエステル生地で、A5サイズのノートや手帳がちょうど収まる感じである。

 

何を入れるかはもちろん個人の自由だが、「いつもリュックの底に沈んで取り出すのに苦労している小物」を入れておくのが、当然ながらベストだろう。

 

実際、筆者はどう活用した?

↑筆者の運用状況。取材時に取り出す機会の多い小物+A5ノートを入れて効率化を図った

 

筆者は、名刺入れと常備薬、ボイスレコーダー、ハンドメモなどを収納してみた。上記のアイテム群、今までは小さなポーチに放り込んで運用していたのだが、このポーチがまさに“ザ・底に沈むやつ”で、いつも取り出すのにイライラ。なかでも名刺入れは慌てて取り出すシーンが多いので、困っていたのである。

 

それが「ハサンドスタンド」によって個別に荷室上空に浮かぶようになったことで、当たり前ながらアクセス性は超向上。欲しいときに欲しい物がサッと手に取れるというのは、大幅なストレス減となる。

 

↑ネオプレン素材のポケットは良く伸びるので、マチはなくとも厚物が収納可能

 

バッグから出したらスタンドモードに切り替え!

また、「ハサンド」の面白い機能として、スタンドモードがある。荷室の仕切りから取り外したら、フラップ面を折り目に沿って曲げ、端に付いている金属タグを磁石にくっつけて固定。するとポケットが自立する、というわけだ。

 

例えばポケットに文具類をまとめて収納し、使用時はリュックから取り出して立たせておくと、ペンケース代わりにもなる。

 

↑スタンドモードにするには、フラップを折って「HASAND」と刻印された金属タグを磁石に固定

 

↑するとこの通り、カバンから取り出した状態で自立する

 

↑机に立てて設置すれば、小物の出し入れがよりスムーズに!

 

個人的には「いいものを手に入れた……!」という気分でいっぱいだが、実際導入するにはリュック自体の仕様を確認しておかねばならない。

 

まず荷室に仕切りがあるのは大前提として、仕切りの厚みは15mm以内で、幅は240mm以上。さらに荷室自体の深さが170mm以上というのが、必要条件だ。逆に言えば、これを満たしていれば別にリュックじゃなくてもトートやビジネスバッグでだって使用可能ということでもある。

 

↑カバンの中のアクセス性がここまで高められるバッグインバッグは、そう多くない。個人的にはもはや手放せない逸品だ

 

筆者と同じく、日頃からリュックの底をゴソゴソかき回して「面倒くさいなぁ……」と呟いているタイプの人は、導入してみて損はないだろう。

 

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】大容量ペンケース「エルガバ」はL字にガバっと開いて文房具以外も整理しながら収納できる

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

ガバっと開いて何でも放り込める大容量ペンケース

どんなに道具が優秀でも、それを収める容れ物が不便では、煩わしさが軽減されない・・・・・・私が常々感じていることです。特に使用頻度の高い筆記具をおさめるペンケースは、使う人にとって最適なものでなければいけません。

 

ペンケース、その名前の通りペンだけを入れている人もいるでしょう。しかし、なかにははさみ、クリップ、SDカード、イヤホン、常備薬などペン以外の物を入れている人も多いのではないでしょうか。

 

今回は何でもとりあえずペンケースに入れておきたい人におすすめのペンケースを紹介します。

 

↑シンプルな見た目のエルガバ。落ち着いたくすみカラーが使いやすい

 

クツワ
エルガバ
1500円(税別)

 

取っ手のように長く飛び出たジッパーが目立つ、このペンケースの名前は「エルガバ」。L字でガバっと開くので「エルガバ」です。

 

ジッパーを開くと手で支えなくても蓋が開いた状態を保ち、ペンケースの中身がしっかり見えるようになっています。

↑シンプルな見た目からは意外な三段構造

 

ペンケースの中はトレー、フラップ、蓋の三段構造になっていて、大きな物を入れるトレーと小物を入れる蓋、もしくはフラップと、入れる物のサイズによって収納場所を分けられるようになっています。

 

収納力抜群の三段構造

トレー部分にはペンはもちろん、ハサミなどスペースをとる文房具も入れられます。トレータイプは、ペンケースの中身を俯瞰して見られる一覧性があり、何が入っているのかすぐにわかって取り出しやすく効率的です。

↑三段構造の全体が見やすい

 

蓋とフラップには、メッシュのポケットがついているので、小物の収納に向いています。リモート会議で必要なイヤホンやデータを入れたSDカード、乾燥対策のリップクリームや常備薬なども入れられます。

↑トレー部分に入れるとごちゃごちゃしがちな小物を入れられる、メッシュポケット付き

 

快適な仕事環境を作るためには、文房具以外にも必要な物がたくさんありますから、使用頻度が高いものをすべてペンケースにまとめられるのは便利ですね。

 

外装にも工夫がいろいろ

そして気になるこの長く延びたジッパー、ただの飾りではないんです。

↑エルガバの特徴でもある側面に飛び出たジッパー

 

机の上のスペースをより広く使うために、フックに引っかけて使うこともできますし、社内を移動する時に手にかけることもできます。

 

会議室に行くために資料の上にペンケースを乗せて運んでいたら、バランスを崩してペンケースだけ滑り落ちてしまったという経験はありませんか? エルガバならスマートに社内移動できますよ。

 

さらに、エルガバはやや硬さがあるため、鞄の中で潰れてしまうということが起きにくいのも安心です。

↑セミハードで長方形。カバンの中ですっきり綺麗に収まります

 

カバンの中でペンケースがぺちゃんこに潰れてしまい、ペンケースが見つかりにくいといったこともなく、さっと取り出せるのも嬉しいですね。

 

このように、社会人にも使いやすいペンケース、メーカーのクツワによるとコスメポーチや工具入れにもおすすめだとか。使いやすいペンケースは、ペンを入れる用途以外でもさまざまに活躍しそうです。

 

 

連載「文具ソムリエール・菅 未里の自腹買い文房具」アーカイブ

プロが注目する「文房具」のベストバイ商品を大調査!

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をオールジャンルでリサーチ。また、スティック掃除機や自動調理鍋、完全ワイヤレスイヤホンなど人気カテゴリの注目製品を独自の視点で番付してもらった。本誌読者にも“買って良かったモノ”をアンケート取材。新生活のお買い物計画に役立てていただきたい!! スペースを有効活用できるアイデア商品や、高品位な万年筆を紹介。効率やモチベーションをアップしたい在宅ワーカー必見のアイテムが揃い踏みだ。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 必要なときに必要な場所で使える時代が求めたデスク(窪川)

インテリアスタイリスト窪川勝哉さんの買い物リスト

テレビや雑誌などのスタイリングを多く手掛ける。インテリアや家具に加え、文房具などプロダクト全般に詳しい。

 

【壁掛け折りたたみ机】

Sense Of Fun

タナプラスS

4万6200円

壁に取り付けられる折りたたみ机。天板を閉じれば、薄さはたった4cm。高い位置に設置してスタンディングデスクにしたり、 低い位置に取り付けて子どもの学習机にしたり、設置場所を変えるだけで多彩に使える。耐荷重は約20kg。

 

↑北海道の間伐材が原材料のECOシラ合板を使用。強度が高く、一般的な合板よりも断面が美しい。長く使っても飽きのこないシンプルで上品な佇まいが魅力だ

 

↑固定用の金物はステープラーで取り付ける。画鋲よりも小さい穴で済み、 原状回復が必要な家に住む人や、壁を傷つけることに抵抗がある人でも使いやすい

 

インテリアスタイリストの窪川勝哉さんは、雑貨や家具、文房具などあらゆるプロダクトに造詣が深い。デッドスペースを活用できるアイデア家具も得意分野で、本品の発想は彼にとっても理想的なものだと言う。

「日々膨大な量のアイテムをリサーチするなかで、目に留まった商品です。学生時代に“壁から必要なときにだけ出てくるテーブルがあったら”と考えたことがあったので、痒いところに手が届く製品が出たなと感じました」

さらに、最近の需要にマッチしている点も見逃せない。

「withコロナ生活のなかで、ホームデスクの需要がかなり伸びています。コレは必要なときにデスクとして使えるだけではなく、ステープラーで取り付けられるので賃貸住宅にも設置できる。まさにいま必要としている人が多いのではないでしょうか。在宅ワークになり家の中の空間は限られているけれど、どうしても作業スペースが必要、そんな人にピッタリのアイテムですよね」

 

【私はこう使う】 テレワーク用デスクはもちろんサブのデスクとしても活躍

仕事以外のときはコンパクトにしまえるので、テレワークに最適。メインデスクとしてはもちろん、ちょっとした作業やブレイクタイムのときに使うサブデスクとしても重宝します。

 

≪コレも欲しい!≫

【ポータブル照明】

Ambientec

hymn Gold

2万9700円

“動き”を感じられないインテリア雑貨が多いなか、光にゆらぎを伴うコレは部屋のアクセントとしてちょうど良い。間接照明としても美しく、マイルームをグンと格上げしてくれます!

 

↑独自のレンズ形状と職人が作るガラスシェードで、炎のようなゆらぎを再現。温かみのあるLED電球が、空間をやさしく照らしてくれる

 

その2 ナイスアイデアでポケットを増設できるリュック派の救世主(きだて)

文房具ライターきだてたくさんの買い物リスト

最新の機能系からファンシーな雑貨系まで、文房具ならなんでも使い倒してレビューする。GetNavi webで連載中。

 

【バッグインバッグ】

クツワ

ハサンド

実売予想価格2750円

リュック内の仕切りに引っ掛けてセットする、ボード型のバッグインバッグ。手軽にポケットを増設でき、リュックの底に収納物が溜まるのを防ぐ。机の上などに立てられるスタンドタイプと、軽量化タイプがある。2月17日まで特典付きでクラウドファンディング実施中。

 

数々の文房具をレビューしてきたきだてたくさんが、いま目を付けているのは、リュックに挟むだけで収納が増え、中身を整理しやすくなるアイデア商品だ。

「歩き取材が多いのでリュックを多用していますが、ポイポイと雑に放り込んでしまうため、奥底に沈んだ小物を取り出すのが困難。そんな悩みを、リュック内部の仕切りに挟んでポケットを増設できる本品が解決してくれるはず。移動中に外れてしまわないように、磁石で固定できるようにしたのは、ナイスアイデア。コンパクトデジタルカメラくらいなら入りそうな、伸縮性のある大きめのポケットも良いですね。また、取り出して裏板を折り曲げると自立する機能も便利そう。クラウドファンディング中のいまがチャンス。数量限定セットもあるので、気になる人は早めの購入が吉です!」

 

↑スタンドタイプは、ふたつ折りにしたときに内側にくる面に付いた金属パーツとマグネットをくっつけるだけで自立する

 

【私はこう使う】 ポーチに入れていた小物を取り出しやすく入れられる

消毒用アルコールなど、これまでポーチに入れていたアイテムを直で入れれば、サッと取り出せて便利。リュック内の視認性を上げられるよう、センサー式ミニLEDライトも入れておきたいです。

 

その3 やり過ぎなくらいがイイ!心を奪われた究極の筆記具(古川)

文房具ライター古川 耕さんの買い物リスト

文房具をこよなく愛する放送作家、ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」などを担当している。

 

【大型万年筆】

パイロット

カスタム URUSHI

9万6800円

日本語を書くのに適した金製のペン先が特徴の万年筆、「カスタム」シリーズの最高峰。エボナイトに蝋色漆仕上げを施した艶やかなボディは、しっとりと手になじむ。よくしなる30号の大型ペン先がソフトな書き味を生み出している。

 

手書きを、文房具を愛する古川 耕さんは、知り合い数人から立て続けに自慢されたという本品の魅力を、うらやましいと少し唇を噛みながら語ってくれた。

「軸もペン先もやり過ぎなくらい大ぶりで、この極端さに惹かれました。やり過ぎ感も含めて、ある意味、究極の筆記具ではないでしょうか。日常使いにはオーバーで、宝の持ち腐れになってしまうかも、でも欲しい……というスパイラルに陥っています。普段から万年筆を使っている人ほど、メーカーがこの一本に懸けたこだわりっぷりと、そのスゴさがよくわかるはずです。普段から日記を付けている人、日常的に大量にメモを取る人にも、ぜひ本品の良さを味わってほしい。あ、筆記具に必要以上のお金を出す人に『で、それで何を書いているの?』とか聞くのはご法度ですよ!」

 

↑本シリーズはペン先からボディまで国内で一貫して製造。日本語のトメ・ハネに対応できるように、ペンポイントを丁寧に研磨している

 

【私はこう使う】 存在感を放つ一本だが気取らず普段使いしたい

しょっちゅうメモを取るわけではないし、手帳用に使うには明らかにオーバーサイズ。ですが、あえて日常のメモ取りに使いたい。それくらい気軽に使うほうがかっこいいと思うのです。

磁力を自動でオンオフ! 磁力で消しカスを集める消しゴム「マ磁ケシ」の仕組みがマジ凄い!

“リビング学習”という言葉も、すっかり定着した感がある。知らない方のために説明しておくと、リビング学習とは、子どもが自室ではなくリビングやダイニングなど、家族の共用空間で勉強する、学習スタイルのこと。

 

これによって、親の目の届くところでやるからダラダラしない、生活と勉強がシームレスになるので効率的、ノイズが多い場所で勉強をするから集中力がつく……などがメリットとして挙げられる。少し前の調査(※)でも、「小学生の約7割がリビング学習をしている」という結果が出ているほどで、今や子どもが宿題や予習をする場所は、リビングが主流と言っていいだろう。

※引用=リセマム「リビング学習する小学生は7割以上、男女で違いも…宿題調査」

↑リビング学習に便利、と話題のクツワ「磁ケシ」シリーズ

 

そんなリビング学習ブームにおいて注目されたのが、クツワの「磁ケシ」。生地に微細な鉄粉を練り込んであり、発生した消しカスを磁石で吸着させて集める機能を持つ消しゴムだ。

 

これを使うと、リビング学習中の子どもが床に消しカスを払い落とさなくなって、掃除がラクになる……というわけ。

↑スリーブ底部に内蔵したネオジム磁石で消しカスを吸着するので、お掃除も簡単だ

 

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絨毯やフローリングの隙間に落ちた消しカスは、掃除機をかけてもなかなか集めづらいもの。だからといって「床に消しカスを落とすな!」と叱るよりは、「消しカスは磁石で集めてゴミ箱に捨てなさい」というほうが建設的なのだ。なにより、子どもも楽しんで消しカスを捨ててくれる。(実際、消しカスを磁力で吸着させる作業は大人でも楽しい。)

 

消しカス吸着→廃棄がさらに効率化した最新「マ磁ケシ」

その「磁ケシ」シリーズの最新版として2021年10月に発売されたのが、「マ磁ケシ」だ。製品名に関しては、以前におじさん柄の「お磁ケシ」も出していたクツワだけに、「いつかやると思ってた」というのが正直な感想。そもそも「磁ケシ」も「字消し」のダジャレだし。

 

とはいえ、消しカス集めがさらに効率的に行える新スリーブを搭載した本製品は、かなりマジな優秀さなのである。

クツワ
マ磁ケシ
500円(税別)

 

従来の「磁ケシ」は、紙スリーブの後端に強力なネオジム磁石を内蔵したものだったが、「マ磁ケシ」ではプラ製のホルダーに変更。消しゴム(これまでと同様の鉄粉練り込み生地)側とホルダー後端に、それぞれ透明のキャップが装着されているのが特徴といえる。消しゴム側のキャップは、携帯時に消しゴムが折れないようにするためのものだろう。

↑ホルダーから消しゴムが長めに出ているので、携帯中にうっかり折れる可能性はありそう。普段はカバーをしておくほうが安心かもしれない

 

↑消字性能は従来同様にかなり高く、2B鉛筆の濃い筆跡もサラッと消せる

 

鉛筆の筆跡をゴシゴシとこすって消したら、お待ちかねの消しカス吸着タイムだ。

 

ホルダー後端にネオジム磁石を内蔵しているので、後ろ側の透明キャップを外して消しカスに近づけると、スッ、スッ、と消しカスを吸い付けて集めることができる。そうして机の上の消しカスを集めきったら、そのままホルダーにキャップをはめ戻す。すると、自動的に消しカスがパラパラとキャップ内に落ちていく。要するに、キャップが消しカスを一時的に溜めておくストッカーとして機能するのだ。

 

あとは勉強が終わったあとに、キャップ内の消しカスをまとめてゴミ箱に捨てればOK。

↑消しカスは、透明キャップを外したホルダー後端で吸着。近付けるだけでヒュッとくっつくのが楽しい

 

これまでであれば、スリーブに消しカスをつけたまま「磁ケシ」をゴミ箱の上まで持っていって消しカスを落とすか、机の上にティッシュなどを広げてカスを集めておく必要があった。

 

いちいちそういった手間をかけるよりは、専用の消しカス保管庫があったほうが、当然ながらラクに決まっている。キャップ内に集めた消しカスが密閉しておけるので、うっかり再度散らばらせてしまう心配もない。

 

↑消しカスを全て吸着させたら、そのまま透明キャップを装着。すると……

 

↑自動的に磁力がオフになって、消しカスはキャップ内に落ちる。最後に溜まったカスをまとめてゴミ箱に捨てれば掃除完了

 

ホルダー側面の左右両側に白いスライダが見えるが、実はこのスライダがホルダー内のネオジム磁石のオン/オフを行うスイッチとなっている。そのため、キャップをはめるとスライダが奥に押し込まれる→磁力がオフになって消しカスから離れる→消しカスが落ちる、という仕組み。

 

さらに、このスライダがキャップ端に軽く引っかかる構造になっているため、キャップを外すとスライダも勝手に元の位置に復帰する。つまり、消しカスを吸着させるための予備動作に連動して、磁力がまたオンになるわけだ。

↑キャップの付け外しにスライダが連動しているため、磁力のオン/オフをユーザーが意識して操作する手間はない

 

動きとして説明すると「ほほう、なかなか良くできてるな」と感じられるが、実際の使用時には、そういった機構の働きを意識することは全くない。ユーザーは何も考えることなく、ただキャップをはずせば消しカスがくっついて、キャップをはめると中に消しカスが落ちる、という機能を享受できるのだから、これはとてもよく考えられたものだと思う。

 

↑消しゴムが消耗したら、替えゴム(税別150円)に交換可能

 

使ってみれば、あきらかに従来の「磁ケシ」より便利。なにより、ホルダーに詰め替えできる替え消しゴムも用意されているので、ランニングコストも安くなる。少なくとも「磁ケシ」ユーザーであれば、乗り替えマジおすすめ、というやつだろう。

 

 

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大容量でも倒れない! 自立するペンケース「エアピタ」の吸着力を検証【動画ダイジェスト】

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する「文房具総選挙」。2021年の文房具総選挙で、機能別部門「収納する」部門の部門賞に輝いたのが、クツワ「エアピタ」です。

 

GetNaviのYouTubeチャンネル「GetNaviチャンネル」では、同イベントで各部門の1位に輝いたアイテムを新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)がレビューする動画を公開中。今回は、この「エアピタ」のレビュー動画をダイジェストでお届けします。

↑今回レビューする「エアピタ」を手にする小山くん

 

検証した商品はコレ!

クツワ
エアピタ
1540円(税込)

 

幅広い用途で使える!吸着力抜群なシリコンケース

一見普通のシリコンケースに見える「エアピタ」は、底の部分に吸盤がついており安定して自立させて使えるアイテムです。

 

小山くんいわく、見た目以上に使用用途が多いのもポイントだそう。

 

例えば、ペンケースとして使えば、勉強机を広々と使用できる上に、折り返した蓋をスマホスタンドとして使えるとのこと。

 

この使い方について小山くんは「オンライン授業のときに、ここで映像を流しながらノートを取ることもできますし、スマホのタイマーアプリを使えば時間の区切りをつけながら勉強に取り組むこともできます」と提案。

 

さらに「ペンケースとしてだけではなく、例えば化粧品ケースとして使えば、外出先の洗面所で立てかけながら使うこともできますし、シリコン素材なので水捌けもよく中身が濡れる心配もありません」と小山くん。なるほど!

 

気になる吸着力を検証

吸盤付きのシリコンケースとのことで、気になるのはその吸着力。小山くんはMacBookにエアピタをくっ付けてみたようです。

「(土台の)材質によるものの、MacBookが持ち上がるくらいの吸引力があるので机の端で使用しても安心です」と話していました。

 

また、大容量なのもエアピタの魅力とか。実際に、小山くんの自宅にあったペン20本分が余裕で入るほどの大容量だと紹介していました。

 

もちろん大量のペンが入った状態で、スマートフォンをくぼみに置いても、全く倒れない様子。

試しに押してみても、全く倒れませんね。

 

ちなみに、スマホは横置きも可能。「動画も見やすいようになっています」と小山くん。

 

一方、吸着力は強力ですが、取り外しは意外と簡単。

ケースの底にある「PUSH」と書いている部分を押すだけで、簡単に取り外せるそうです。

 

ペン20本が入った状態で振っても、がまぐちが開くことはありません。

 

小山くんが実際に使用した感想

実際の商品を試した後で「学生さんのペンケースから、旅行先の化粧品ケースとしても使えますね」と小山くん。

 

そうして導き出された、小山くんの結論。

 

詳しくは動画をご覧ください

 

文=於 ありさ

【レビュー】クツワ「パーソナルスポット」はPC作業中に人目を遮れる上、集中力もアップ!

ずっと自宅で仕事をしていると、気詰まり&飼い猫たちがウロウロして気が散る、という理由もあって、カフェやコワーキングスペースに移動して仕事をすることが多い。そういう環境下では、たまに隣席の人に、チラリとノートPCの画面を見られることがある。これが思いのほか、気になるのである。

 

もちろん彼らも「見てませんよ。もしくはたまたま目に入っただけですよ」と言うだろうが、それは関係ない。こちらが「見られた!」と感じた時点で、一方的に気になっちゃうんだから。もちろん、見られては困ることをやっているわけではない(この原稿も近所の喫茶店で書いている)が、それでもなんかイヤ。自意識過剰と言われようと、落ち着かないものは落ち着かないのだ。

 

それに仕事柄、商品に関する資料を画面に表示していることもあるので、情報管理にも気を遣いたい。そうやって周囲を気にしていると、どうしても集中力に欠けてしまう、ということに。自宅で集中できないからって外に出たのに、これでは本末転倒じゃないか。

 

ということで、そういった事態に対応できると謳ったPCバッグを手に入れてみたら、これが思った以上に集中できて、効果的だったのである。これは、筆者と同じタイプ(人目が気になるとパフォーマンス落ちる系)の人には、かなり刺さるんじゃないかということで、紹介しておきたい。学生時代、弁当を隠して食ってた経験のある人、ハイ集まって!

 

これはATフィールド? 領域展開? 視線から画面を守るPCバッグ「パーソナルスポット」

「ははは、自意識過剰な繊細ちゃんだな!」と笑わば笑え。気にしている人は、あなたが考えるよりもずっと多いはずだ。

 

例えば、画面をしっかり隠せる機能を持ったPCバッグがクラウドファンディングで達成率400%超えした上、一般販売もスタートしたほどの需要はあるんだから。ちなみに筆者はファンド開始早々に飛びついたので、1月にゲットしている。

クツワ
パーソナルスポット
4300円(税別)
※13インチノートPC用

 

そのPCバッグというのが、クツワの可変式PCバッグ「パーソナルスポット」である。基本的にはノートPCを収納して持ち運ぶ用のバッグだが、最大のポイントはもちろん、周囲の視線からPCの画面を守る機能。バッグを開いて展開すると、左右にフラップが大きく張り出してパーテーションとなり、外からの視界をシャットアウトしてくれるのだ。

 

↑まずはジッパーでフルオープンに。PCバッグとしては見慣れないパーツがあるな……?

 

↑先の見慣れぬパーツこと大小のフラップを開いて、マジックテープで結合

 

↑変形完了。周囲からの視線をシャットアウトする防壁として、万全に機能する

 

パーテーションは画面に対して垂直ではなく、やや広がった形で展開する。おかげで画面周辺に圧迫感はなく、手を動かす邪魔にもならない。それでいて、実際に隣(約1m離れた真横)から見てみても、画面はほぼ確実にカバーされている。これならもう「覗かれているかも……」と不安に感じることはないはずだ。

 

ちなみに、パーテーションはマジックテープでがっちり固定するので、多少画面を動かしてもズレ動く心配はない。

 

↑パーソナルスポットを使用しない場合。どんな作業が行われているのか、完全に丸見えだ

 

↑パーソナルスポットを使用した場合。隣の席からも、この通り視線は通らない

 

パーテーション内側の壁面には、3面ともにポケットを備えている。

 

左側は全面がメッシュポケットで、ケーブル類やバッテリー、モバイルルーターなどを収めると良さそうなサイズ。中央は、かなり余裕のある2段ポケットなので、電源アダプタ、マウスに加えてA4書類なんかもすっぽり。

↑左側のメッシュポケット。マチはないが面積が大きいので、多少は厚みのあるものも飲み込んでくれる

 

↑中央のポケット。前面は2分割で、後面はA4書類も入るサイズ。画面を開いたままではアクセスできないので、入れるものは考える必要がある

 

ユニークなのは右側のクリアポケットで、ここにはスマホを入れておくと、そのまま操作ができるのだ。メールなどの着信もすぐに確認できるし、なんならTwitterなどSNSを表示しっぱなしでもいいかもしれない(集中はどうした)。

 

ただ個人的には、左右どちらかに書類を立てるなり貼るなりで掲示しておけるペーパースタンドがあると、よりありがたかったかもしれない。

↑右側のクリアポケットは、スマホを入れたままで操作可能。ただしiPhoneのFace IDは機能しなかった

 

また、周囲からの視線をシャットアウトすると同時に、こちらの視界もある程度ふさいでくれるのも、意外とうれしいところ。画面に視線をスポットしているうちは、視界の左右120°ほどが限定されるので、視覚ノイズがそれなりに軽減する。人目を気にしないで済むのと同じく、これも集中のしやすさに直結しているように感じられるのだ。

 

使い始めてから数か月が経つが、すでに「これなしで作業するの、ヤだなぁ」と感じるぐらいには、助けられているように思っている。

 

 

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ポータブルなペン立てが旬! 最新の“自立型ペンケース”は収納力も中身の見やすさも申し分なし!

文房具に対して、文房具好きと一般ユーザーとの間には、さまざまな“認識の違い”というものがある。文房具好きならば家に備えていて当然と感じているものが、一般的な家庭にはなかったり。そういった類いのことだ。

 

そして以前、筆者が一般ユーザーに分類される知人のお宅にお邪魔して、「え! うそ! ないの?」と驚いたのが、ペン立てである。

 

「オフィスでは、ボールペンとかマーカーとかあれこれ使うからペン立てを使ってるけど、家庭内ではそんなにペンもないし。あるだけ邪魔だわ」ということらしい。なるほど、そのご意見も確かにごもっとも。当時はそう納得したのである。

 

とはいえ、昨今のテレワークの機会増加で、自宅でも文房具を使う機会が増えた人も多いはず。仕事がノートPCだけで完結するなら問題ないが、まだまだ紙の書類や資料を手にすることはあるだろう。

 

ただ、それなら家で仕事するスペースにも、ペン立てさえあればイイ……となるわけではないのが、難しいところだ。なにしろそこは、仕事をしていない時は普通のリビングテービルだったりコタツだったりする確率が非常に高い。つまり、ペン立てを常備すると邪魔になる率も高いわけで。

 

ということならやっぱり、“持ち運びができてペン立てにもなる自立型ペンケース”が便利だと思うのである。

 

そこで今回は、最近発売されたばかりの最新自立型ペンケースを2点紹介したい。

 

絶対に倒れない! 不動のシリコンペンケース「エアピタ」

クツワ初の自立型ペンケースとなる「エアピタ」は、ツルツルしたシリコン製のボディに巨大ながま口がついて、見た目は相当にファニーだ。しかし、使ってみると意外なほどに実用的なのである。

クツワ
エアピタ
1400円(税別)

 

件の巨大がま口には金属製のフレームが入っているので、カパッと開けると、そのままスムーズに大きく開口する。

 

ボディの半分程度が開く構造なので、中に入っている筆記具などが丸見え。中身の一覧性はペンケースの使いやすさに直結するが、これはまず申し分ないレベルと言えるだろう。開口部は、下端の高さが約95mmとそれなりに低いので、ペン型ハサミなどもだいたいのものは頭が出るはずだ。

 

ただし、他の自立型ペンケースでは定番機能になっている“消しゴムやふせん類を分けて収納できるポケット”がないのは、ちょっと残念なポイントと言える。

↑容量はボールペンで最大25本ほど。ボディが大きめで中仕切りもないので、かなりたっぷりとペン類を飲み込む

 

最大に開いたがま口のフタ側は、受け皿として機能するので、ここに一時的にストックしておきたい小物などを置いておくことが可能。さらにスマホを立てかけておくこともできるので、Zoom会議やビデオ通話にも使いやすい。シリコンゴムの摩擦とがま口の口金を使えば、縦置き・横置きどちらでも大丈夫だ。

↑幅内寸は約80mmで、縦に長いMax系iPhoneでもすっぽりと収まる。ただし、置いている間は中身が取り出せなくなるが……

 

そしてもっとも特徴的なのが、なにをどうやっても倒れない、という点。

 

自立型ペンケースは、機構上どうしてもタテに細長く、接地する面積が狭い。“狭い場所にも置ける”というのが最大のメリットなので仕方ないのだが、それは同時に、倒れやすいというデメリットも含んでしまう。

 

ペンケースの中身がザラザラとこぼれてしまうと、もうそれ以降テンションはダダ下がり。しかし「エアピタ」は、トンと置くだけで自動的に底面の吸盤が机にピタッとくっついて安定し、倒れないのだ。

↑単なる薄いゴム板に見えるが、実はやたらと強力な底面の吸盤(ピンクのパーツ)だ

 

↑中が空であれば、この通り逆さまにしてもしっかりと吸着している

 

この吸盤が本当にやたらと高性能で、一度ツルツルの面に吸着したら、逆さにしたって剥がれ落ちないレベル。これなら手が当たろうが、ノートPCのカドがゴン! と当たろうが(筆者がよくやるミス)、まず倒れることはないはず。試しに無理矢理倒そうとすると、先にペンケース本体がぐにゃっと曲がってしまった。

 

他社製の自立型ペンケースにも底面吸盤を備えたものはあるが、吸着強度は圧倒的にこちらの勝ちと言える。

↑狭い場所で使うと意外と頻発する、“ノートPCが自立ペンケースにガチャーン!”事件。でも吸盤でくっついていれば安心だ

 

↑取り外すときは「PUSH」ボタンを軽く押すだけ

 

そんな強力な吸盤、剥がすときはいったいどうするの? という話なのだが、正面底に見える「PUSH」と表記されたパーツを軽く押しつつ持ち上げれば、スルッと取れる仕組みになっている。こういった取り扱いのラクさも、実用的だと感じるポイントのひとつだ。

 

あの30度傾きペンケース「デテクール」がコンパクトになった!

もう一点紹介したいのは、レイメイ藤井の「デテクールモバイル」。以前にこの連載でも紹介した「デテクールペンケース」のコンパクト版として、2021年1月に発売されたばかりだ。

 

単にサイズが小さくなっただけなので、もちろん、あの特徴的な30度傾き機構もそのまま搭載している。

レイメイ藤井
デテクールモバイル
1600円(税別)

 

ご存じない方には「あの30度傾き機構」と言われてもなんのこっちゃ!? という感じだろうから、あらためて説明しよう。

 

使用時には、まずダブルジッパーをそのまま上端まで上げ、開いたフタをめくって、背面底部にくっつける(フタ先端をマグネットで固定する)。

 

そして、中におさまった、ペンなどを収納しているケースを指で引き出す。すると、ケースが30度ほど傾いた状態に変形。つまり、立っているペンの後端をこちら側に差し出すように保持してくれる、という仕組みなのだ。

↑ケースが傾く、かなり独特なギミック

 

30度傾斜のペン立ては、中身の出し入れがスムーズなのがメリット。一般的なペン立てがペンを垂直(真上)に出し入れするのに比べると、腕の動きに無理がなく、やりやすいのである。

 

特にペンを戻す動作は、机にヒジを置いたままの姿勢でポイッと投げ込むようにできるので、非常にラクだ。

↑傾くことによって、垂直方向よりも腕の動きが少なくペンが出し入れできるのは、大きなメリット

 

コンパクト版となる「デテクールモバイル」は、元の「デテクール」と比べて、およそ90%に縮小したサイズ感となっている。セミハードケース、かつそこそこ大きかった「デテクール」は、カバンに収納しにくい、という意見がメーカーに寄せられたようで、確かに筆者も、前回のレビューでそう感じた旨を書いていた。

 

正直に言えば、「デテクールモバイル」もそんなに小さくはないのだけれど……。縮小化は容量とトレードオフになるし、さらには底面積が減ることで転倒しやすくなるというデメリットもある。そういう意味で、これくらいがちょうどいいのでは? というメーカー判断なのだろう。

↑ベースとなる「デテクール」(写真左)と比較すると、一回り小さいかな? というくらいのサイズ

 

コンパクト化で、メイン収納のケース容量は減っているが、その代わりに小物収納ポケットが増やされている。以前と同じ上部のポケットに加えて、ケース前面にもふせんやボールペンの交換リフィルが入るポケットを装備。さらに、本体の両側面と背面にも、薄物を収納するポケットが追加された。

 

側・背面のポケットは、ケースには入れづらい定規などがちょうど収納できそうだ。

↑小型化で収納が減った分をフォローできる外部ポケット

 

↑ケースに入れると底に沈んでしまう小物は、前面ポケットがありがたい

 

テレワークでどれくらいの量の筆記具を使うかは、職種によってまちまちだとは思うが、例えばボールペン1本、ラインマーカー2本、サインペン1本、シャープペンシル1本……という程度の構成であれば、大きなペンケースは単に置き場所の無駄となる。であれば、「デテクールモバイル」で充分に余裕のある運用ができるし、しかも出し入れがラクなのは便利だろう。

 

そういう意味では、「高機能なペンケース」を、自分の運用に合わせてサイズから選べるのは、ありがたいことだと思うのだ。

 

 

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サイクロン掃除機派も納得!? 成果や機能を美しく可視化する「鉛筆削り」から目が離せない!

【きだてたく文房具レビュー】機構や削る様子が見える鉛筆削り

今回は、美しい「鉛筆削り器」っていいよね、という話である。

 

ここでいう鉛筆削り器とは、いわゆるハンドル手回し式ではなく、電動でもなく、穴に挿し込んだ鉛筆を手で回して削る、あの小さな鉛筆削りのことだ。

 

まぁ、大抵の人は「鉛筆削り器が美しいんですよ」と言われても、なんとなくあいまいに「はぁ」と頷くだけだろう。たとえ「ほほう、美しいんですか」と興味深げに返してきたとしても、油断してはいけない。脳内では、昼に食ったラーメンの味を反芻しているだけに決まっている。

 

それぐらい、一般的な社会人というのは鉛筆削り器に興味がない。もとより彼らは鉛筆を使うことがないのだから、それを削るためにしか使えない道具に気を払う道理がないのは当然のことと言える。そんなことは分かったうえで、でも、とても美しい鉛筆削り器が出たので紹介したいのだ。

↑オブジェのような見栄えも十分な透明鉛筆削り器

 

学童文具メーカーのクツワから6月に発売されたのが、「透明鉛筆削りトガール」(上写真の中央)、「透明鉛筆削りケズール」(同右)、「透明2枚刃鉛筆削り」(同左)の3点。それぞれ、クツワが従来からラインナップしていた「トガール」「ケズール」「2枚刃鉛筆削り」の透明タイプである。

 

実はこの3点とも、特殊な機構を備えたかなり高機能鉛筆削り器なのだが、なにせ小学生がメインユーザーの文房具ということで、もったいないことに大人の認知度が極端に低い。そこでクツワは「HI-LINE」という大人向けのブランドで、大人が見ても格好良くて美しい透明タイプの鉛筆削り器として限定販売に踏み切った。

↑左が従来品。学童向けのファンシーなカラーで、大人はやや使いづらいかも

 

実際、刃以外ほとんどの部分が透明化されたことで、特殊な削り機構が丸見えになり、大人が見てもとても楽しめる。眺めて良し、削って興味深い、さらに削る機能も高いということで、しばらく鉛筆に触れていなかった大人にも充分にオススメできるクオリティなのだ。

 

ちなみにこのクツワは在阪のメーカーであり、かつて漫才師ますだおかだの岡田圭右(閉店ガラガラ、ワオ!)が営業として勤務していたこともあるそうだ。そう言われてみれば、ケズールやトガールといったダイレクトすぎる商品名の付け方と、岡田の芸風になんとなく相似を感じてしまう。

 

先端の角度が変えられるトガール

トガールは、鉛筆先端の削り角度を調整できる機能を持つ鉛筆削り器である。

↑クツワ「透明鉛筆削り トガール」464円

 

筆圧をグイッとかけたい色鉛筆や,芯の折れやすい2B〜などの柔らかい鉛筆は削り角を鈍角に。HB以上の硬い芯は先端を鋭角に尖らせることで、より書きやすくすることができる。

 

ナイフでの手削りなら尖らせ具合は好みに合わせて自在なのだが、鉛筆削り器で多段階に調整ができる機構は非常に珍しい。(鋭角・鈍角2つの削り器を備えた2穴式は他にも存在する)

↑芯の硬さや使い方に合わせて、削り角が5段階に変えられるギミック

 

“CLOSE”表記から一段階回すとシャッターが開くので、あとは好きな角度にダイヤルを設定して鉛筆を挿し削る。

 

1が最も鈍角で、5まで進むにつれて鋭角になるのだが、これを覚えておかないと、使うたびに「あれ、どっちが尖るんだっけ?」とやや迷うことになるので要注意だ。

↑写真上の矢印で刃が右側に刃が動くと鋭角に、左側なら鈍角に削り上がる

 

ダイヤルを1から回していくと、板バネで固定されている鉛筆削り自体の角度が少しずつ変わっていく。これによって鉛筆に当たる刃の角度も変わるので、先端の削り角が違ってくるのだ。

 

文字で説明すると少しわかりにくいかもしれないが、透明ボディで角度を変えて削ってみると一目瞭然。こんなちょっと削り器の角度が変わるだけでこんなに削り上がりが変わるのか! と驚かされるだろう。

 

芯の長さが調整できるケズール

一方、ケズールは、自分の筆圧や好みに合わせて鉛筆の芯先を5段階に長さ調整して削る機構を備えている。

↑クツワ「透明鉛筆削り ケズール」388円

 

使い方は、まず底部のシャッターをスライドさせて、露出した穴に鉛筆を挿し込む。次にダイヤルを回して削り上がりの芯の長さを設定したら、あとは普通に鉛筆を回転させて削るだけ。

 

芯の長さ設定は、ダイヤル回転に合わせてアイコンで表示されるので、分かりやすい。

↑写真のハイライト部のカバーが動くことで、芯の長さが決まる

 

↑芯の長さ調製はアイコンで表示。直感的でわかりやすい

 

芯の長さ調整は、ダイヤル操作に連動して刃の上を移動するカバーによって行われる。芯を短くしたい場合はカバーが前まで移動して刃を短く、長い場合はカバーが後退して刃の全域が使えるので、芯が長く削れる。シンプルながらよくできた仕組みだ。

 

ボディが透明なおかげでこの仕組みがよく見えるようになっており、「ほほう、なるほどこうなっていたのか!」と納得できて面白いのである。

↑芯が折れて刃に詰まっても、ワンプッシュでポコっと取れる。密閉型の削り器だけにこれは便利だ

 

ちなみに、ダイヤル上部のボタンは、削る途中で折れてしまった芯を排出するためのイジェクト機構となっている。ボタンを押し込むと刃の長さ調整カバーがぐいっと伸びて、隙間に詰まった芯を押し出す。この芯を押し出す動作がまた可愛くて、ついつい芯が詰まることを期待してしまうぐらいなのだ。

 

倍速で削れる2枚刃削り

最後に紹介する2枚刃鉛筆削りは、その名前の通り2枚の削り刃を搭載し、通常の2倍のスピードで鉛筆が削れる鉛筆削り器である。

↑クツワ「透明2枚刃鉛筆削り」464円

 

トガール・ケズールと比べて、ギミックは非常に単純。

 

内蔵している削り器の表と裏の2面に刃を備えているので、鉛筆を半回転させるだけで表裏の両面が同時に削れて1回転分、1回転させれば2回転分と倍速で削れる、というだけのものである。

↑新品の鉛筆も、電動鉛筆削りとも勝負できるほどの早さで尖らせる

 

とはいえ、仕組みは単純だが効果は歴然で、本当に削り上がりが驚くほど早い。

 

芯が折れた鉛筆でも3~4回転させればピンピンに削り上がるし、削っていない新品の鉛筆でも8回転ほどで芯先が尖る(普通の鉛筆削り器なら20回転ほどかかる)。倍速というのも全く大げさではないのだ。

↑削り器の裏・表刃で同時に削るので、もちろん削りカスも2面同時排出

 

透明度の高いボディの中で,削り器の表裏からスルスルスル……となめらかに削りカスが排出されるのは、なかなかの見応えがある。

 

しかも刃は、高品質の国産削り刃メーカーである中島重久堂製ということで、切れ味も抜群(もちろんケズール、トガールとも中島重久堂の刃だ)。削るのが気持ちいいな、と感じさせるシャープな刃が2枚も同時に使える贅沢さは、なかなか良いものである。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。