なぜ「飛行機の整備士」が家庭用の「ダイソン」を使うのか? 宮崎の航空会社がダイソンのコードレス掃除機に決めたワケ

ダイソンといえば、強い吸引力を武器に、コードレス掃除機の国内トップシェアをひた走るブランド。家庭用のイメージが強いですが、なんと、Solaseed Air(ソラシドエア)という航空会社の整備士が、業務で使用しているというウワサが耳に入ってきました。しかし、同社はなぜ、通常の業務用掃除機ではなく、ダイソンを選んだのでしょうか? そのナゾを解くため、羽田空港・新整備場駅近くのソラシドエア東京オフィスを訪れて整備士さんを直撃。導入の経緯をはじめ、どんな作業に使い、実際に使ってどうだったか? など、気になる点を聞いてきました!

20180201-s2-00↑ソラシドエアの航空機

 

限られた時間で飛行機を整備し、安全に飛ばすのが整備士の使命

ソラシドエアは宮崎県宮崎市に本社を持つ、地域密着型の航空会社。東京(羽田)-九州、沖縄-九州、神戸、中部、石垣を結ぶ空の便が充実しており、大手に比べ格安の料金で利用できるのが魅力です。それでは、早速、同社の整備士さんにインタビューしていきましょう!

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「はじめまして。整備士の榊原美咲(さかきばら・みさき)です!」。おお、思っていたより若い! 聞けば、2016年入社で、実務に就いてまだ2年めとのこと。整備士になった動機を聞くと、「子どものころに乗った飛行機で、窓から見えた整備士さんたちを見て、『あの人たちカッコイイ!』と思ったのがきっかけです」とうれしそうに答えてくれました。また、整備士という仕事については「飛行機を安全に飛ばす使命感と責任感、また、それを行う技術と知識を持つプロフェッショナルな仕事だと思っています!」との熱いお言葉。その初々しい表情に、こちらも思わず笑みが浮かんでしまいます。ちなみに、整備士ってどんなことをするんですか?

 

「当たり前なのですが、整備士は機体を整備するのが一番の仕事です(笑)。朝、飛行機が出発する前に整備して、日中は便の発着の合間の30分ほどの時間で急いで整備。飛行機がすべてのフライトを終えて帰ってきた夜も、また作業をします。具体的には、パイロットから異常がないかヒヤリングしつつ、タイヤを点検・交換したり、エンジンに不具合があった場合はコンピュータで原因を調べたりもします」(榊原さん・以下敬称略)

↑整備を行う↑機体の点検を行うソラシドエアの整備士

 

「整備士の清掃」は企業理念から派生した独自の取り組み

あれ、業務内容に掃除が含まれていないみたいですが、ダイソンはどこで使うのでしょう? 聞けば、もともと整備士の仕事には機内の掃除は含まれていないそう。整備士が清掃を行うのは、ソラシドエア独自の取り組みのようです。では、その取り組みの内容と意図は何なのか? 企画の担当者である同社整備企画グループの佐野一斗(さの・かずと)さんが答えてくれました。

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「『整備士が機内の掃除をする』という新たな取り組みを始めたのは、2017年の7月から。通常、客室の清掃は委託先の専門スタッフが行いますが、限定的に1日のなかで1時間程度、整備士が機内の清掃を行います。これは、当社の企業理念から派生したもの。当社は『空から笑顔の種をまく』を合い言葉に、お客様や地域の方々に親しみやすい航空会社を目指しています。ただ、整備士という立場で、それを実現するのは難しいですよね。そこで、整備士がより機体に愛着を持ち、お客様に快適な旅を提供するために、この取り組みを企画しました」(佐野)

 

なるほど、この取り組みは、整備士さんに「企業理念を自分ごととして捉えてほしい」という会社からのメッセージ。そして、いつもは表に出ない整備士の方々が、お客様のために「隠れたおもてなし」をする貴重な機会だったのです。確かに、床やシートを整備士さんたちが掃除したんだな……と想像すると、その存在がもっと身近に感じられますよね。

 

ダイソンAnimalproだと疲れずに掃除できてニオイや音も気にならない

そして、この取り組みに使われているのが、ダイソンの上位モデルのひとつ「Dyson V8 Animalpro(ダイソン ブイエイト アニマルプロ・以下Animalpro)」。こちらは、ダイソンの最新シリーズのなかでも、特にヘッドのかきとる力が強いタイプ。現在は羽田に3台、5つのステーションに1台ずつ、合計8台が配備され、整備士さんに使用されているそうです。では、実際に使ってみた印象を、榊原さんに聞いてみましょう。

20180201-s2-20 (9)↑ソラシドエアで使われているDyson V8 Animalpro

 

「前に使っていた業務用のキャニスタータイプは、コードをいちいち付け替えるのが面倒でした。その点、Animalproはコードを気にせず、掃除したい場所がすぐに掃除できます。軽いので、私のような女性でも疲れずにずっと掃除を続けられるのもいい。あと、業務用は音もニオイもキツかったんですが、Animalproは全然気にならないんですよ。とにかく、すごくいいです!」(榊原)

 

普通のコメントに思えますが、さすがは整備士さん、観察眼が鋭い。例えばニオイの部分。実は掃除機からのニオイの原因は、排気に混ざった微細なゴミのニオイがほとんどだそう。その点、本機は2層15個のサイクロン機構「2 Tier Radial™ サイクロン」(ツーティアー ラジアル サイクロン)で強力な遠心力を発生させ、ニオイの原因となる微細なゴミをきっちり分離。0.3ミクロンもの微細な粒子を99.97%以上捕集したうえで、「最後のひと押し」として、排気口にポストモーターフィルターを設置しているとのこと。

↑ダストカップの上部にあるのが「2 Tier Radial™ サイクロン」。小さな円すい形が寄り集まった独特の形状です。後部に取り付けられた青い部分がポストモーターフィルター ↑ダストカップの上部にあるのが「2 Tier Radial™ サイクロン」。小さな円すい形が寄り集まった独特の形状です。後部に取り付けられた青い部分がポストモーターフィルター

 

豊富なアタッチメントを使い分け、機内の隅々まで掃除する

そして、音の部分でいえば、音響工学に基づく設計を採用し、運転音が従来機に比べ50%も低減。音質も改善し、耳障りな成分を抑えているそうです。榊原さんの指摘は、実に的を射ていたわけですね。ほかにも気づいた点はありましたか?

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「アタッチメントが多いのがうれしい! いろいろな場所で使い分けができるから、コックピットなど、たくさんの機器があるデリケートな場所でも役に立ってくれています。例えば、足元にペダルがある場所は、ノズルを使って、グッと手を伸ばして吸引。操作パネルの上は、コンビネーションノズルのブラシ部分を延ばして使えば、スイッチ類を傷めず掃除できます。それから、お客様の座るシートは、かきとる力が強いミニ モーターヘッド。空気が出入りするダクトは、細長い隙間ノズルを使います。天井にあるダクトは延長ホースを使って掃除していますね」(榊原)

↑コンビネーションノズル↑コンビネーションノズルを使った操作パネルの掃除

 

↑シートを掃除する際は、ミニ モータヘッドを装着します↑シートを掃除する際は、ミニ モータヘッドを装着します

 

掃除を怠るとセンサーがうまく働かないことも

場所に応じてしっかりとアタッチメントを使い分け、念入りに掃除をしているんですね。ちなみに、もし掃除を怠ってしまうと、どのような悪影響が出るのでしょうか?

 

「吸排気のダクトが汚れてくると、お客様にも見えてしまいます。ホコリが詰まっているダクトから空気が出てきたときに、パーッとホコリが一緒に舞うかもしれないじゃないですか。それを見たらお客様も『うわー』って思いますよね。あとは、温度センサー。お客様の座ったときにちょうど真上のあたり、スポンジ状の部分に隠されています。もし、そこにホコリが詰まってしまうとセンサーがうまく働かなくなり、温度調節に悪影響が出て、お客様に不快な思いをさせてしまいます。整備の目線でいえば、そうした部分の細かいホコリもしっかり取ってくれるのがうれしいですね」(榊原)

↑ダクトは硬いブラシがついたハードブラシと延長ホースを組み合わせてお掃除します↑ダクトは硬いブラシがついた「ハードブラシ」と「延長ホース」を組み合わせてお掃除します

 

自由自在に動くジョイント部分もお気に入り

加えて、「萌えポイント」と称する、榊原さんならではの気に入った点があるとか。

 

「私の『萌えポイント』はこのヘッドとパイプを接続している球形の部分なんです。この機構がいいですよね! 飛行機のシートの下は器物が多いので、本来はそこを掃除するとなると、自分が苦しい姿勢を取らなければいけません。でも、Animalproは、この球形のジョイント部分がグリグリ動くので、立ったまま手首を動かすだけでヘッドが届いてくれます。ここが一番の『萌えポイント』ですね(笑)」(榊原)

↑ヘッドとパイプを接続する球状の部分が、榊原さんの「萌えポイント」↑ヘッドとパイプを接続する球状の部分が、榊原さんの「萌えポイント」

 

実は、この点もご明察。この球状の部分には「Ball™テクノロジー」と呼ばれる独自技術を搭載。小さい回転半径で素早い方向転換を可能とし、正確なコントロールを実現します。キャニスター型掃除機に使われている技術ですが、実は、Animalproにも搭載されているんです。

 

ゴミが取れる「エビデンス」と「現場のモチベーション」を考慮してダイソン導入を決定

では、ひととおりダイソンの魅力を聞いたところで、いよいよ本題。安価な業務用掃除機はいくらでもあったはずなのに、なぜ高価な家庭用のダイソンを選んだのでしょうか? 佐野さんに聞いてみました。

 

「当初は、通常の小型掃除機を使ったり、大きな業務用の掃除機を借りて使ったりしていたんですが。ダイソンが私のまわりで話題になっていて『使ってみたいな』という個人的な思いがありまして(笑)。Animalproを1台買って検証してみたんです。ウチの部では何かを始めるとき、まず検証してみて、エビデンス(証拠・根拠)を出すという文化がありまして。すると、業務用も吸引力はすごいんですが、実際に取れたゴミを計測して比べてみたらAnimalproのほうが取れていて。家庭用なのにスゴいなあと」(佐野)

↑高い集じん力に貢献するAnimalproのダイレクトドライブクリーナーヘッド 。クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載。 硬いナイロンブラシがカーペットに入り込んだホコリやペットの毛までもかき取るとともに、静電気の発生を抑えるソフトなカーボンファイバーブラシが微細なホコリやペットの毛までもかき取ります↑高い集じん力に貢献するAnimalproのダイレクトドライブクリーナーヘッド 。クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載。 硬いナイロンブラシがカーペットに入り込んだホコリやペットの毛までもかき取るとともに、静電気の発生を抑えるソフトなカーボンファイバーブラシが微細なホコリやペットの毛までもかき取ります

 

かつては技術部でエンジニアをしていたという佐野さん。独自にデータを出すとはさすがです。そして、その厳しいエンジニア目線で見たうえで、そのお眼鏡にかなったのがダイソンだったというわけですね。さらに、「ダイソンだったら現場のモチベーションが上がると思った」と佐野さん。その辺り、榊原さんはいかがでしょう?

 

「たしかに、Animalproで掃除をすると、吸った汚れが目に見えるんですよね! 細かいホコリもたくさん取れるので、クリアビンのなかに、どんどん粉ゴミがたまっていくのが見えて。よしよし、これは取れてるなあと(笑)。仕事だというのを忘れてすごく楽しくなります。しかもワンタッチで、ゴミを一発で捨てられるから気持ちいい!」(榊原)

↑Animalproのクリアビン。取れたゴミが見えるので、成果がわかりやすいメリットがあります↑Animalproのクリアビン。取れたゴミが見えるので、成果がわかりやすいメリットがあります

 

↑ゴミ捨て機構がこちら。レバーを上に引き上げるとクリアビンの底が開き、同時にクリアビン内のスクレイパー(へら)が内側にこびりついたゴミをこそげ落としてくれます ↑ゴミ捨て機構がこちら。レバーを上に引き上げるとクリアビンの底が開き、同時にクリアビン内のスクレイパー(へら)が内側にこびりついたゴミをこそげ落としてくれます

 

企画に必要な「違い」を出すため、目を引くボディも魅力だった

「現場が一番なので、楽しく掃除をできるというのはありがたいですね。また、こういった企画には、ある程度目に見える『違い』を出したい。その点、通常の業務用にはない、Animalproの目を引くボディも魅力でした。余談ですが、整備士だけでなく、オフィスワークの社員も、定期的に機内清掃に取り組むというイベントを行っていて。そういうときは、『ダイソンが使いたい』とみんなで取り合いになります(笑)。気持ちを盛り上げてくれて、きっちり成果も出してくれるんですね。導入して本当によかったなと思います」(佐野)

20180201-s2 (3)↑Animalproで床を掃除する様子。サイクロンの独特の形状と赤いパイプが目を引きます

 

ちなみに、お二人のご自宅ではダイソンを使っているのでしょうか?

 

「持ってないんですー。Animalproを使う前に、コードつきのものを買っちゃっていて。あとから『こんないいのがあったんだ』と思って、少し後悔しました。これが家にあったらコードレスでラクだし、吸い方がぜんぜん違うし、毎日掃除するのになぁ、と(笑)」(榊原)

 

「私も本当に欲しいんですけど…うちで使ってるのは普通の掃除機ですね(笑)。実は、整備課長が自宅で使っていまして、『いいよー、ダイソンは』って言うんです。ダイソンのおかげで、整備課長は家で率先して掃除をしてるみたいですね。ダイソンなら、女性のみならず、男性でも楽しく掃除ができると思います」(佐野)

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と、それぞれの思いを熱く語ってくれたお二人。お話を総合してわかったことは、Animalproが、まず佐野さんの企画者目線、およびエンジニア目線をクリアしたことで導入が決まったということ。実際に使用された現場では、榊原さんの整備士として、女性としての要求を完全に満たしたということになります。そして、いうまでもなく「飛行機の機内」は起伏に富み、デリケートな機材も多い過酷な環境。ここで十分に活躍できたということは、家庭でも間違いなく活躍できるという確かなエビデンスになります。また、「あそこは清掃に力を入れている」と顧客に印象づけるなら、宿泊施設や飲食店が導入してもいいですね。飛行機の整備士がお墨付きを与えたAnimalpro、ぜひみなさんも試しては?

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いま話題「コードレスキャニスター掃除機」の実力は? 家電ライターが東芝、シャープの2大モデルをチェック!

掃除機市場では、コードレススティック型が着実にシェアを伸ばす一方、その技術を取り入れコードレス化したキャニスター型が注目を集めています。果たしてコードレスキャニスターとはいかなるものなのか? 相次いで発売された東芝、シャープの最新2モデルをテストすることで、その特徴を解説していきましょう。

 

テストする人

家電ライター平島憲一郎さん

平島

本誌を中心に執筆中の家電ライター。掃除機の検証ほか、電化製品の企画を数多く担当している。

 

スティック型の快進撃を受けキャニスターもコードレス化

コードの煩わしさがなく使えるコードレススティックが評価され、掃除機市場ではスティック型が絶好調。スティック型のシェアはコード付キャニスターと同格に。この流れを受けて、いよいよキャニスター型もコードレスの時代に突入しようとしています。

 

東芝VC-NXS1は高速DCモーター採用に加え、リチウムイオン電池を大量搭載。コード式に劣らぬ吸引力と約1時間の運転を可能にしました。シャープEC-AS700は軽量化に徹底的にこだわり、スティック並みに使いやすいコードレスキャニスターを実現。高効率リチウムイオンバッテリー採用で、吸引力も優れていました。コードレスのパワーに不安がある方にも、両方、自信を持ってオススメできます!

 

コードレスキャニスター その1

本体が上下反転しても走行可能な斬新構造を採用

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東芝

コードレスキャニスター

VC-NXS1

実売価格12万9600円前後

コードレスの利便性を備えつつ、コード式に迫る吸引力と長時間運転を実現。床面掃除で手元にかかる重さは約520gで、自走式ヘッドも搭載しています。本体が上下反転しても走行できる構造を採用。●カラバリ:グランレッド、グランブロンズ ●本体質量:2.8㎏ ●集じん容積0.2ℓ ●サイズ:W261×H185×D234㎜ ●連続運転時間最長約60分 ●充電時間約5時間

【吸引力をチェック!】

吸引テストのルール

ビーズ17g、紙クズ2g、毛糸1g、計20gを各機種の吸引口幅に合わせてタテ1mのフローリングに散布。それを自動モードで1ストローク+1バウンドで集じんしました。

Before

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After 20g中19g取れた!

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1ストロークだけでほぼ吸引。ヘッドの高速回転で跳ねた微量のビーズが飛んでいきました。ビーズ190粒、紙クズ7片が残りました。

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ブラシの吸引幅は約210mm。床面の静電気を抑えてゴミ離れを良くするAgブラシを採用し、床に付いた菌を99%除去。

 

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片手に本体、片手にヘッドと持つ重さを分散できます。ただし、本体2.8㎏はやや重いです。

 

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ダストカップのフィルターの塵落としとゴミの吸い出しを自動で行う「ダストステーション」が付属。

 

注目アタッチメントはコチラ!

ロングブラシ

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吸引部は3つの穴が空いているだけなので、その分吸引力が高め。すき 間ノズルへの変更も可能。

 

逕サ蜒十螳・6-6

ブラシは3つのジョイント付きでノズルの角度を自在に変更可能。エアコンなど高い場所でもしっかり掃除できます。

 

平島’s CHECK

集じん力と床上掃除の快適さは文句なし!

「集じん力は文句なく、ヘッドの操作性、本体の追随性も良好です。フィルターなどを自動で手入れする『ダストステーション』も便利!」

 

コードレスキャニスター その2

本体1.8㎏の驚きの軽さでスティック型以上の快適性

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シャープ

コードレスキャニスター掃除機

RACTIVE Air EC-AS700

実売価格9万7000円

本体構造の軽量化などで総質量2.9㎏を実現。大風量ターボモーターと高効率バッテリーの採用で、同社のコード式キャニスターと同等の集じん力を達成しました。2個同梱されているバッテリーは本体から外して充電可能です。●本体質量:1.8㎏ ●集じん容積0.25ℓ ●サイズ:W204×H230×D390㎜ ●連続運転時間最大約60分(バッテリー2個使用時) ●充電時間約80分(バッテリー1個) ●カラバリ:ゴールド系

 

【吸引力をチェック!】

Before

20171219_suzuki8

 

After 20g中19g取れた!

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1ストロークでは取り切れなかった紙クズや毛糸もバウンドさせてほぼ集じん。ビーズ205粒、紙クズ12片、毛糸5片が残りました。

逕サ蜒十螳・7-2

ブラシの吸引幅は約189mm。メガネ拭きに使われる極細繊維を使ったループブラシを搭載。床の微細な汚れも絡め取ります。

 

逕サ蜒十螳・7-9

ヘッドは自走式なのに超軽量。本体もユーザーの動線にスイスイ追随してくれます。

 

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ヘッドを動かす手にかかる重さは1.1㎏。本体も1.8㎏で、両方持つのも苦になりません。

 

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「ふとん掃除パワーヘッド」が最大約1万回/分の振動で寝具内の微粒子を浮かせて除去。

 

注目アタッチメントはコチラ!

はたきノズル

ブラシの角度を調節可能。ほこりを一気に吸い上げるので、エアコン上に溜まった大量の塵もスピーディに除去できます。

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硬めの毛ブラシでホコリを捕集。パソコンのキーボードなどもスムーズに掃除できます。

 

逕サ蜒十螳・7-5

ブラシの角度を調 節可能。ほこりを一 気に吸い上げるので、 エアコン上に溜まっ た大量の塵もスピー ディに除去できます。

 

平島’s CHECK

着脱式のバッテリーが2つ同梱

「軽量で操作性抜群。バッテリーが着脱式で、掃除機の収納場所の自由度も高い。フィルターに触らずチリ除去できるのも魅力です」

【2018年版】高いルンバと安いルンバ、何がどう違うのか? 主要5モデルの価格の「差」をプロの解説で完全解明!

NEW!! 新製品登場につき2018年1月19日更新

ロボット掃除機といえば、アメリカ・アイロボット社のルンバが有名ですね。優秀な制御プログラムと高い吸引力で定評があり、世界では累計2000万台以上(※)、国内では累計200万台以上を販売するなど、絶大な人気を誇っています。

※ルンバを含むホームロボット

20180117-s3-(01)

 

ルンバ主要5モデルの違いを家電のプロ、戸井田園子さんが解説!

そんな大人気のルンバですが、いくつかの種類があって、価格の差があります。もちろん、高いモデルがいいに決まっていますが、いったい何が違うのか、その差がわかる人は少ないはず。一方で、違いがしっかりわかれば、値段を抑えたモデルを納得して購入できます。というわけで、今回は現在発売されている主要5モデル(ルンバ641、 ルンバ690、ルンバ890、ルンバ960、ルンバ980)を選び、それぞれ何が違うのかスペックを徹底比較。併せて家電のプロ、戸井田園子さんに詳しく解説してもらいました!

 

【今回比較する5モデルはコチラ】

その1

ベーシックな機能でリーズナブルな価格が魅力

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ルンバ641

↑製品名のクリックで楽天市場の最新価格情報サイトへジャンプします(以下同)

実売価格4万3070円(税込・以下同)

ベーシックな清掃機能を搭載したスタンダードモデル・600シリーズの最新機種。壁際のゴミをかきだすエッジクリーニングブラシ、本体中央に並んだ2本の回転ブラシ、微細なハウスダストまで吸い込む吸引部による「3段階クリーニングシステム」で部屋中のゴミを取り除きます。

 

その2

ルンバ641と同等の清掃力を持つアプリ対応モデル

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ルンバ690

実売価格5万3870円

スタンダードモデル、600シリーズのひとつ。「高速応答プロセス iAdapt」と「3段階クリーニングシステム」を搭載するなど、ルンバ641と同等の清掃力を持っています。「iRobot HOME アプリ」に対応し、遠隔操作や清掃開始時間のタイマー予約などが可能です。

 

その3

ハイパワーモーターでゴミをしっかり吸引

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ルンバ890

実売価格7万5470円

中位の800シリーズの機種。特殊素材のローラーでゴミを浮き上がらせ、ハイパワーモーターの気流で、ルンバ内部に真空状態を作り出す「AeroForceクリーニングシステム」を搭載しています。600シリーズと比較してゴミ除去量が最大50%アップしました。ローラーは髪やペットの毛が絡みにくい素材でお手入れも簡単です。

 

その4

さらに賢くなったナビシステムで掃除残しなし!

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ルンバ960

実売価格9万7070円

最上位の900シリーズのひとつ。カメラとセンサーを駆使する「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載し、ルンバ自身が今どこにいて、部屋のどこが清掃されていないのかを高精度に判断します。清掃できる面積は最大112畳。入り組んだ廊下や家具の下にも入り込んですみずみまで清掃します。

 

その5

ルンバの能力を最大限に活かす最上位モデル

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ルンバ980

実売価格13万5000円

「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載したルンバのフラッグシップモデル。進化したモーター「ハイパワーモーターユニットG3」を搭載し、吸引力は600シリーズの最大10倍まで向上。カーペットに最適な「カーペットブースト」機能で繊維の奥のゴミも取り除きます。稼働時間も120分とアップしています。

20180117-s4 (1)↑今回比較する5モデルの発売年月と実売価格。最上位の900シリーズのなかでも、ルンバ960とルンバ980では4万円近い差があります

 

【制御プログラムの違い】

上位機種のほうが同じ時間でも広い範囲を漏らさず掃除できる

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制御プログラムはルンバ600シリーズ(ルンバ641とルンバ690)、ルンバ890が「高速応答プロセスiAdapt」(以降iAdapt)。ルンバ900シリーズは「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」(以降iAdapt 2.0 )となっています。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

「制御プログラムの違いは、カメラの有無と動き方。iAdaptがランダムに動くのに対し、iAdapt 2.0 は直線的に動き、突き当たると位置をずらして戻っていきます。ちょうど、雑巾掛けのような動きですね。またiAdapt 2.0は、空間の地図を作成(マッピング)しているので、家中を効率よく動くことができます。その結果、同じ時間でも、iAdapt 2.0のほうが広い範囲を漏らさず掃除できることになります。

 

違いがよくわかる例が、ホームベースに戻るとき。マッピングしているので、掃除が終わった時に迷わず最短ルートで帰ります。これを見ると『賢いっっ!』と感動しますよ(笑)。

 

また、iAdapt 2.0は家具の避け方もスマート。例えば、テーブルや椅子の脚があっても、迷わず近づいてクルッと回り込み、丁寧に掃除してくれるのが見事。iAdaptも同様の動きはしますが、iAdapt 2.0のほうが判断のスピードが速くなったと感じます」(戸井田さん)

↑ルンバ980の走行イメージ↑ルンバ980の走行イメージ

 

【クリーニングシステムの違い】

最上位機種は吸引力を徹底的に強化

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クリーニングシステムはルンバ600シリーズが「3段階クリーニングシステム」で、それ以上のクラスは「AeroForce(エアロフォース)クリーニングシステム」を採用。ルンバ980のみ、従来品の最大10倍もの吸引力を実現する「ハイパワーモーターユニットG3」と、カーペットやラグ上で、自動で吸引力を最大10倍に引き上げる「カーペットブースト」を搭載しています。

 

「『3段階クリーニングシステム』は、1.エッジブラシでホコリをかき出し、2.本体裏の回転する毛ブラシでかき込みながら、3.モーターによる吸引で細かなホコリを吸い込む、という方式。一方、AeroForceクリーニングシステムは、1.は同じですが、2.本体裏に特殊素材のローラーを採用することで床面と密着度が高くなり、ゴミの取り残しが軽減。3.さらに、内部で真空状態を作ることで風速がアップして吸引力が高まったため、より細かなホコリがよりとれるようになりました。

 

ルンバ980のみ搭載のハイパワーモーターユニットG3は、エネルギー効率を向上させるため、吸引力アップと長時間稼働に貢献します。副産物として、モーターの配置も変更になったため、ダストカップが大きくなったのもポイント。カーペットブーストは、カーペットが多い家庭では有利ですね」(戸井田さん)

↑AeroForceクリーニングシステムでは、2つのゴム製のローラー、AeroForce エクストラクターを採用↑AeroForceクリーニングシステムでは、2つのゴム製のローラー、AeroForce エクストラクターを採用。ローラーには髪の毛がからまないのも特徴です

 

【エリア制限システムの違い】

付属のデュアルバーチャルウォールの数が違う点に注意

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付属品の「デュアルバーチャルウォール」は、赤外線の見えない壁を作り、ルンバの侵入を防ぐアイテム。また、円形の進入禁止エリアを作る「ヘイローモード」も搭載し、ペットの水飲み場なども避けることができます。ルンバ980のみデュアルバーチャルウォールが2個付属する点に注目。

 

「600や800シリーズは、違う部屋へ行って迷子になるのを防ぐという使い方をしましたが、900シリーズは複数の部屋が同時に掃除できるので、高級オーディオや飾り物など、ぶつかるとまずいものがあるときに使う人が多いようです。

↑こちらが付属品のデュアルバーチャルウォール↑付属品のデュアルバーチャルウォール。8100円(アイロボットストア価格)で追加購入が可能です

 

また、2階以上で使用する場合は、階段の降り口に念のためバーチャルウォールを使うことが推奨されています。段差認識はできるので問題はないのですが、万が一落ちてしまうと危ないし壊れるので、使う方が得策です。

 

ヘイローモードは、半円形で入れないエリアが設定できるので、ペットユーザーには便利。特に、犬を飼っている家庭では、ペットシーツを床に直に敷く人も多く、そのエリアを侵入禁止にできるのがうれしいですね。

 

デュアルバーチャルウォールが2個あると便利なのは、複雑な構造で条件が多い家庭。例えば、階段の降り口が部屋の中にあってペットを飼っている、高価な飾り物があるなど、2か所の制御が必要なケースです」(戸井田さん)

↑円形の進入禁止エリアを設定するヘイローモード ↑円形の進入禁止エリアを設定するヘイローモード

 

【アプリ対応/非対応の違い】

ルンバ641を除く機種が専用アプリに対応

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ルンバ641を除くモデルは、専用アプリ「iRobot HOME アプリ」(無料)に対応しています。アプリに対応していると、いったい何ができるのでしょうか。

 

「主に遠隔操作とスケジュール管理ですね。遠隔操作は急な来客の場合など、限られた機会しか使わないので、スケジュール管理で使うのがメインになると思います。また、新たに2017年発売モデルのルンバ690、ルンバ890は『iRobot HOME アプリ』対応となり、スマホ対応のモデルがぐっと増えました(従来は600シリーズ、800シリーズはアプリ非対応)。これにより、900シリーズ同様、スケジュールはスマホで設定でき、さらに便利になりました。

 

もうひとつ、900シリーズのみ対応する 『Clean Map レポート』が面白い。これは、掃除の結果がレポートとして届く機能。留守中に稼働した場合、走行結果が間取り図で確認できるので、大きな満足感が味わえますよ。万が一モノに乗り上げて止まったとしても、どこまで掃除したのかがわかるので便利です。

 

ソフトウェアのアップデートを自動で行ってくれるのもポイント。ルンバの最新情報も届くので、参考になります。家電は長く使うものなので、こうした情報入手は大事ですね。また、ルンバ641を除くアプリ対応モデルは、スマートスピーカーのGoogle Home、Amazon Echoとも連携できるので、音声での操作も可能です」(戸井田さん)

↑Clean Map レポートは、清掃終了後に家のマップが作成され、最大で過去30回分まで実際に清掃を行った全てのエリアや時間が一目で分かり、汚れやゴミが多かった場所をマップ上で確認することができます。↑Clean Map レポート画面。清掃終了後に家のマップが作成され、最大で過去30回分まで実際に清掃を行った全てのエリアや時間が一目で分かり、汚れやゴミが多かった場所をマップ上で確認することができます

 

【スケジュール機能】

設定した時間に勝手にお掃除を始める便利な機能

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スケジュール機能は、曜日ごとに清掃開始時間の予約や、清掃方法の変更ができる機能。土日は遅めに掃除をスタートするなど、生活リズムに合わせて曜日ごとに設定できます。

 

「スケジュール機能があると、決まった日時にルンバを動かすことができるので、放っておけば掃除できているのが大きなメリット。一切掃除機に触ることなく掃除できるのも画期的です。ただし、ゴミ捨てだけは手動なので、その点はお忘れなく。

 

なお、641のみアプリ非対応で、スケジュール設定ができないので、掃除をしたいときに毎回スイッチを押さなくてはなりません。ただし、ロボット掃除機を動かす際は、部屋を片付ける必要があり、その点を考慮すると、毎日の自動運転はムリ…という人ならなくても問題なし。ご自身の部屋の状況を見て、要・不要を見極めて!」(戸井田さん)

↑iRobot HOMEアプリをスマホにダウンロードすれば、屋外からも操作が可能。スケジュール予約もスマホで直感的に行えます↑iRobot HOMEアプリのスケジュール機能で、掃除のスタート時刻を曜日ごとに異なる時間に設定できます

 

【ゴミセンサー、ゴミフルサインの違い】

ゴミセンサーが2つあるとゴミの見逃しが減る

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600シリーズは「ゴミセンサー」がひとつで、「ゴミフルサイン」がありません。その違いはどのような場面で出るのでしょうか?

 

「ダブルセンサーは2つのセンサーでより立体的に見ているイメージ。つまり、ゴミが見える精度が高くなり、ゴミの見逃しが減ります。ゴミフルサインは、ダストボックスがいっぱいになったときに点灯するサイン。点いたら捨てればいいわけで、毎回ダストボックスを気にしなくていいのが気楽です」(戸井田さん)

 

【稼働時間と稼動面積の違い】

稼働時間が長いと隅々まで丁寧に掃除できる

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900シリーズは最大112畳という大きな面積を掃除でき、他のシリーズでと比べて稼働時間も長くなっています。

 

「家具や障害物が多いと掃除に時間がかかるので、稼働時間が長いほうが、隅々まで丁寧に掃除できる可能性が高くなります。

 

稼働面積が広いと、マンションのようなワンフロアの住まいなら、家じゅうの掃除が一度で済むのがメリット。とはいえ、ルンバ900シリーズの稼動面積、112畳というのは日本の住宅では過剰スペックかもしれませんね」(戸井田さん)

↑900シリーズは、1回の掃除でより広い面積を掃除できます↑900シリーズは、1回の掃除でより広い面積を掃除できます

 

【充電時間・サイズ・質量の違い】

890以上は大きくなったぶん家具への当たりがソフトに

5モデルとも充電時間はすべて3時間。サイズはルンバ890以上が多少大きく、上位シリーズになるほど質量は重くなっていきます。

 

「ルンバ890以上のサイズが大きくなっているのは、バンパーの形状が末広がり(下の方がやや広がってる形)に変わったから。そのぶん、障害物への当たりがソフトになり、壁やモノへのダメージが減りました。重さは、ルンバ890は毛ブラシではなくゴム製のロールブラシを採用し、900シリーズはこれに加えてカメラを搭載したため重くなっているようです。ただ、重さによるメリット、デメリットは特にありません。

 

充電時間が同じなのに稼働時間が違うのは、バッテリーの質の差ですね。シリーズによって少しずつ高性能になっているようです」(戸井田さん)

 

【結論】

ひと部屋ごとに掃除するなら中位モデルも狙い目!

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それでは最後に、いままで見てきた情報をもとに、それぞれのモデルがどのような人にオススメか、戸井田さんに聞いてみました。

 

「ルンバ641は4万円台前半の破格のお値段! ロボット掃除機が役に立つか否か不安で実力を試したい人、既に使っていてもう1台ほかの部屋用にルンバが欲しいという人に最適です。同じ600シリーズのルンバ690は、『価格を抑えたいけど、ロボットならやっぱりスマホでの遠隔操作したいよね』という人に。5万円台なので、結婚のお祝いや新築祝いとしても手ごろです。

 

ルンバ890は、『今日はリビング、明日は寝室』など、ひと部屋ごとに掃除したい人に最適。ひと部屋ごとならマッピングは必要ないですし、稼働時間も60分もあれば十分です。また、同機は最上位機種と同じ『AeroForceクリーニングシステム』を採用しており、掃除力はルンバ960に劣らないのが魅力。個人的には一番オススメですね。

 

ルンバ900シリーズは、大きな一戸建てか広いマンションに住み、複数の部屋を一気に掃除したい人向け。そのうち、カーペットブースト機能がないルンバ960は、『カーペットの部屋がないor少ない』という人が向いています。反面、ルンバ980はカーペットブースト機能を搭載するため、カーペットがやや多い家に向いています。また、家電好きでハイスペックを楽しみたい人は、機能を満載したルンバ980を持つと楽しいでしょう」(戸井田さん)

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楽天市場でのルンバの最新価格情報は以下をチェック!

ルンバ641

ルンバ690

ルンバ890

ルンバ960

ルンバ980

 

【そのほかの注目モデル】

ルンバの兄弟モデルの床拭きロボット「ブラーバ」も見逃せません。ツルツルで気持ちいいフローリングを楽しむなら、こちらも要チェックです!

 

水を噴きつけこびりついた汚れを浮かせて落とす!

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床拭きロボット

ブラーバ ジェット240

実売価格3万2270円

床拭きロボット、ブラーバのコンパクトモデル。ジェットスプレーで水を噴きつけ汚れを浮かせてから、クリーニングヘッドを細かく振動させて床をピカピカにします。装着したクリーニングパッドの種類から掃除モードを自動で識別。使い捨てパッドは10枚1296円(税込)で用意しています。iRobot HOME アプリに対応(※)しており、スマホから清掃スタート/ストップ、清掃モードの設定、清掃履歴の確認などを行うこともできます。

【SPEC】
●サイズ/質量:W178×H84×D170mm/約1.2kg●充電時間:約2時間

※iRobot HOME アプリを使用するには、ご使用のスマートフォンやタブレットがBluetooth Low Energy(BLE)バージョン4.0以降に対応している必要があります

 

最大20畳まで水拭きできる床拭きロボットの第1弾

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床拭きロボット

ブラーバ380j

実売価格4万2120円

2014年に日本に初上陸して話題を呼んだ、床拭きロボットの第1弾。最大稼働面積20畳のウェットモードと最大稼働面積56畳のドライモードを搭載。部屋の形状、状況を正確に把握する「iAdapt2.0 キューブナビゲーション」で部屋全体をくまなくキレイにします。繰り返し使えるドライクロスとウェットクロスが付属。

【SPEC】
●サイズ/質量:W244×H79×D216mm/約1.8kg●充電時間:約2時間

 

PROFILE

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家電コーディネーター

戸井田園子さん

雑誌やテレなどで幅広く活躍。消費者目線の鋭い製品批評で、読者の熱い支持を集めています。ルンバをはじめ、多くのロボット掃除機を実際に使用しており、ロボット掃除機を熟知しています。

 

以下、2017年4月4日公開記事 ※生産終了のモデルあり。在庫限りの製品、中古製品を検討する際にご参照ください

ルンバ主要4モデルの違いを家電のプロ、戸井田園子さんが解説!

ロボット掃除機といえば、アメリカ・アイロボット社のルンバが有名ですね。優秀な制御プログラムと高い吸引力で定評があり、世界では累計2000万台以上(※)、国内では累計200万台以上を販売するなど、絶大な人気を誇っています。

※ルンバを含むホームロボット

 

さて、そんな大人気のルンバですが、いくつかの種類があって、価格の差があります。もちろん、高いモデルがいいに決まっていますが、いったい何が違うのか、その差がわかる人は少ないはず。一方で、違いがしっかりわかれば、値段を抑えたモデルを納得して購入できます。というわけで、今回は現在発売されている主要4モデル(ルンバ680、 ルンバ876、ルンバ960、ルンバ980)を選び、それぞれ何が違うのかスペックを徹底比較。併せて家電のプロ、戸井田園子さんに詳しく解説してもらいました!

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【今回比較する4モデルはコチラ】

その1

ベーシックな機能でリーズナブルな価格が魅力

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ルンバ680

実売価格5万3870円

ベーシックな清掃機能を搭載したスタンダードモデル・600シリーズの最新機種。壁際のゴミをかきだすエッジクリーニングブラシ、本体中央に並んだ2本の回転ブラシ、微細なハウスダストまで吸い込む吸引部による「3段階クリーニングシステム」で部屋中のゴミを取り除きます。

 

その2

ハイパワーモーターでゴミをしっかり吸引

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ルンバ876

実売価格7万9920円

中位の800シリーズの機種。特殊素材のローラーでゴミを浮き上がらせ、ハイパワーモーターの気流で、ルンバ内部に真空状態を作り出す「AeroForceクリーニングシステム」を搭載しています。600シリーズと比較してゴミ除去量が最大50%アップしました。ローラーは髪やペットの毛が絡みにくい素材でお手入れも簡単です。

 

その3

さらに賢くなったナビシステムで掃除残しなし!

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ルンバ960

実売価格9万7070円

最上位の900シリーズのひとつ。カメラとセンサーを駆使する「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載し、ルンバ自身が今どこにいて、部屋のどこが清掃されていないのかを高精度に判断します。清掃できる面積は最大112畳。入り組んだ廊下や家具の下にも入り込んですみずみまで清掃します。

 

その4

ルンバの能力を最大限に活かす最上位モデル

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ルンバ980

実売価格13万5000円

「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載したルンバ900シリーズのフラッグシップモデル。進化したモーター「ハイパワーモーターユニットG3」を搭載し、吸引力は600シリーズの最大10倍まで向上。カーペットに最適な「カーペットブースト」機能で繊維の奥のゴミも取り除きます。稼働時間も120分とアップしています。

↑今回比較する4モデルの発売年月と実売価格。↑今回比較する4モデルの発売年月と実売価格。最上位の900シリーズのなかでも、ルンバ960とルンバ980では4万円近い差があります

 

【制御プログラムの違い】

上位機種のほうが同じ時間でも広い範囲を漏らさず掃除できる

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制御プログラムはルンバ680とルンバ876が「高速応答プロセスiAdapt」(以降iAdapt)。ルンバ900シリーズは「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」(以降iAdapt 2.0 )となっています。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

「制御プログラムの違いは、カメラの有無と動き方。iAdaptがランダムに動くのに対し、iAdapt 2.0 は直線的に動き、突き当たると位置をずらして戻っていきます。ちょうど、雑巾掛けのような動きですね。またiAdapt 2.0は、空間の地図を作成(マッピング)しているので、家中を効率よく動くことができます。その結果、同じ時間でも、iAdapt 2.0のほうが広い範囲を漏らさず掃除できることになります。

 

違いがよくわかる例が、ホームベースに戻るとき。マッピングしているので、掃除が終わった時に迷わず最短ルートで帰ります。これを見ると『賢いっっ!』と感動しますよ。(笑)

 

また、iAdapt 2.0は家具の避け方もスマート。例えば、テーブルや椅子の脚があっても、迷わず近づいてクルッと回り込み、丁寧に掃除してくれるのが見事。iAdaptも同様の動きはしますが、iAdapt 2.0のほうが判断のスピードが速くなったと感じます」(戸井田さん)

↑ルンバ980の走行イメージ↑ルンバ980の走行イメージ

 

【クリーニングシステムの違い】

最上位機種は吸引力を徹底的に強化

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クリーニングシステムはルンバ680のみ「3段階クリーニングシステム」で、それ以上のクラスは「AeroForce(エアロフォース)クリーニングシステム」を採用。ルンバ980のみ、従来品の最大10倍もの吸引力を実現する「ハイパワーモーターユニットG3」と、カーペットやラグ上で、自動で吸引力を最大10倍に引き上げる「カーペットブースト」を搭載しています。

「3段階クリーニングシステムは、1.エッジブラシでホコリをかき出し、2.本体裏の回転する毛ブラシでかき込みながら、3.モーターによる吸引で細かなホコリを吸い込む、という方式。一方、AeroForceクリーニングシステムは、1.は同じですが、2.本体裏にゴムのローラーを採用することで床面と密着度が高くなり、ゴミの取り残しが軽減。3.さらに、内部で真空状態を作ることで風速がアップして吸引力が高まったため、より細かなホコリがよりとれるようになりました。

 

ルンバ980のみ搭載のハイパワーモーターユニットG3は、エネルギー効率を向上させるため、吸引力アップと長時間稼働に貢献します。副産物として、モーターの配置も変更になったため、ダストカップが大きくなったのもポイント。カーペットブーストは、カーペットが多い家庭では有利ですね」(戸井田さん)

↑AeroForceクリーニングシステムでは、2つのゴム製のローラー、AeroForce エクストラクターを採用↑AeroForceクリーニングシステムでは、2つのゴム製のローラー、AeroForce エクストラクターを採用

 

【エリア制限システムの違い】

付属のデュアルバーチャルウォールの数が違う点に注意

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付属品の「デュアルバーチャルウォール」は、赤外線の見えない壁を作り、ルンバの侵入を防ぐアイテム。また、円形の進入禁止エリアを作る「ヘイローモード」も搭載し、ペットの水飲み場なども避けることができます。モデル間によって、デュアルバーチャルウォールの数が違う点に注目です。

「600や800シリーズは、違う部屋へ行って迷子になるのを防ぐという使い方をしましたが、900シリーズは複数の部屋が同時に掃除できるので、高級オーディオや飾り物など、ぶつかるとまずいものがあるときに使う人が多いようです。

↑こちらが付属品のデュアルバーチャルウォール↑付属品のデュアルバーチャルウォール。8100円で追加購入が可能です

 

また、2階以上で使用する場合は、階段の降り口に念のためバーチャルウォールを使うことが推奨されています。段差認識はできるので問題はないのですが、万が一落ちてしまうと危ないし壊れるので、使う方が得策です。

 

ヘイローモードは、半円形で入れないエリアが設定できるので、ペットユーザーには便利。特に、犬を飼っている家庭では、ペットシーツを床に直に敷く人も多く、そのエリアを侵入禁止にできるのがうれしいですね。

 

デュアルバーチャルウォールが2個あると便利なのは、複雑な構造で条件が多い家庭。例えば、階段の降り口が部屋の中にあってペットを飼っている、高価な飾り物があるなど、2箇所の制御が必要なケースですね」(戸井田さん)

↑円形の進入禁止エリアを設定するヘイローモード ↑円形の進入禁止エリアを設定するヘイローモード

 

【アプリ対応/非対応の違い】

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ルンバ900シリーズは専用のアプリ「iRobot HOME アプリ」(無料)に対応しています。アプリに対応していると、いったい何ができるのでしょうか。

「主に遠隔操作とスケジュール管理です。遠隔操作は急な来客の場合など、限られた機会しか使わないので、スケジュール管理で使うのがメインになると思います。600、800シリーズは本体でスケジュール設定ができるのですが、900シリーズはスマホで設定できるのがやはり便利。

 

もうひとつ、掃除の結果がレポートとして届く『Clean Map レポート』が面白い。留守中に稼働した場合、走行結果が間取り図で確認できるので、大きな満足感が味わえますよ(笑)。万が一モノに乗り上げて止まったとしても、どこまで掃除したのかがわかるのが便利です。

 

ソフトウェアのアップデートを自動で行ってくれるのもポイント。ルンバの最新情報も届くので、参考になります。家電は長く使うものなので、こうした情報入手は大事ですね」(戸井田さん)

↑iRobot HOMEアプリをスマホにダウンロードすれば、屋外からも操作が可能。スケジュール予約もスマホで直感的に行えます↑iRobot HOMEアプリをスマホにダウンロードすれば、屋外からも操作が可能。スケジュール予約もスマホで直感的に行えます

 

↑Clean Map レポートは、清掃終了後に家のマップが作成され、最大で過去30回分まで実際に清掃を行った全てのエリアや時間が一目で分かり、汚れやゴミが多かった場所をマップ上で確認することができます。↑Clean Map レポート画面。清掃終了後に家のマップが作成され、最大で過去30回分まで実際に清掃を行った全てのエリアや時間が一目で分かり、汚れやゴミが多かった場所をマップ上で確認することができます

 

【ゴミセンサー、ゴミフルサインの違い】

ゴミセンサーが2つあるとゴミの見逃しが減る

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ルンバ680は「ゴミセンサー」がひとつで、「ゴミフルサイン」がありません。その違いはどのような場面で出るのでしょうか?

「シングルセンサーが片目でゴミを見ているのに対し、ダブルセンサーは両目を使ってより立体的に見ているイメージ。つまり、ゴミが見える精度が高くなり、ゴミの見逃しが減ります。ゴミフルサインは、ダストボックスがいっぱいになったときに点灯するサイン。点いたら捨てればいいわけで、毎回ダストボックスを気にしなくていいのが気楽です」(戸井田さん)

 

【稼働時間と稼動面積の違い】

稼働時間が長いと隅々まで丁寧に掃除できる

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900シリーズは最大112畳という大きな面積を掃除でき、他のシリーズでと比べて稼働時間も長くなっています。

「家具や障害物が多いと掃除に時間がかかるので、稼働時間が長いほうが、隅々まで丁寧に掃除できる可能性が高くなります。

 

稼働面積が広いと、マンションのようなワンフロアの住まいなら、家じゅうの掃除が一度で済むのがメリット。とはいえ、ルンバ900シリーズの稼動面積、112畳というのは日本の住宅では過剰スペックかもしれませんね」(戸井田さん)

↑900シリーズは、1回の掃除でより広い面積を掃除できます↑900シリーズは、1回の掃除でより広い面積を掃除できます

 

【充電時間・サイズ・質量の違い】

876以降は大きくなったぶん家具への当たりがソフトに

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4モデルとも充電時間はすべて3時間。サイズはルンバ876以降が多少大きく、上位シリーズになるほど質量は重くなっていきます。

「800以後のサイズが大きくなったのは、バンパーの形状が末広がり(下の方がやや広がってる形)に変わったから。そのぶん、障害物への当たりがソフトになり、壁やモノへのダメージが減りました。重さは、800シリーズは毛ブラシではなくゴム製のロールブラシを採用し、900シリーズはこれに加えてカメラを搭載したため重くなっているようです。ただ、重さによるメリット、デメリットは特にありません。

 

充電時間が同じなのに稼働時間が違うのは、バッテリーの質の差ですね。シリーズによって少しずつ高性能になっているようです」(戸井田さん)

 

【結論】

ひと部屋ごとに掃除するなら中位モデルも狙い目!

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それでは最後に、いままで見てきた情報をもとに、それぞれのモデルがどのような人にオススメか、戸井田さんに聞いてみました。

「ルンバ680は、価格を抑えたいビギナーユーザーにオススメ。5万円代なので、結婚のお祝いや新築祝いとしても手ごろです。ルンバ876は、今日はリビング、明日は寝室など、ひと部屋ごとに掃除したい人に最適。ひと部屋ごとならマッピングは必要ないですし、稼働時間も60分もあれば十分です。また、同機は最上位機種と同じAeroForceクリーニングシステムを採用しており、掃除力はルンバ960に劣らないので、個人的には一番オススメですね。

 

ルンバ900シリーズは、大きな一戸建てか広いマンションに住み、複数の部屋を一気に掃除したい人向け。そのうち、カーペットブースト機能がないルンバ960は、カーペットの部屋がないor少ないという人が向いています。反面、ルンバ980はカーペットブースト機能を搭載するため、カーペットがやや多い家に向いています。また、家電好きでハイスペックを楽しみたい人は、機能を満載したルンバ980を持つと楽しいでしょう」(戸井田さん)

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【そのほかの注目モデル】

ルンバの兄弟モデルの床拭きロボット「ブラーバ」も見逃せません。ツルツルで気持ちいいフローリングを楽しむなら、こちらも要チェックです!

 

水を噴きつけこびりついた汚れを浮かせて落とす!

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床拭きロボット

ブラーバ ジェット240

実売価格3万2270円

床拭きロボット、ブラーバのコンパクトモデル。ジェットスプレーで水を噴きつけ汚れを浮かせてから、クリーニングヘッドを細かく振動させて床をピカピカにします。装着したクリーニングパッドの種類から掃除モードを自動で識別。使い捨てパッドは10枚1296円で用意しています。iRobot HOME アプリに対応しており、スマホから清掃スタート/ストップ、清掃モードの設定、清掃履歴の確認などを行うこともできます。

【SPEC】
●サイズ/質量:W178×H84×D170mm/約1.2kg●充電時間:約2時間

 

最大20畳まで水拭きできる床拭きロボットの第1弾

20170417-s1 (15)

床拭きロボット

ブラーバ380j

実売価格4万2120円

2014年に日本に初上陸して話題を呼んだ、床拭きロボットの第1弾。最大稼働面積20畳のウェットモードと最大稼働面積56畳のドライモードを搭載。部屋の形状、状況を正確に把握する「iAdapt2.0 キューブナビゲーション」で部屋全体をくまなくキレイにします。繰り返し使えるドライクロスとウェットクロスが付属。

【SPEC】
●サイズ/質量:W244×H79×D216mm/約1.8kg●充電時間:約2時間

 

PROFILE

20170310-s2-(10)

家電コーディネーター

戸井田園子さん

雑誌やテレなどで幅広く活躍。消費者目線の鋭い製品批評で、読者の熱い支持を集めています。ルンバをはじめ、多くのロボット掃除機を実際に使用しており、ロボット掃除機を熟知しています。

 

「ロボット掃除機のために片付け」ってヘンじゃない? 「コードレスの雄」17年ぶり新モデル投入で、業界に物申す!

エレクトロラックスから、ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」が発売されます。発売日は2018年3月2日。実売予想価格は13万円前後(税抜)です。エレクトロラックスといえば、デザインに優れたコードレススティック掃除機で知られるスウェーデンのメーカー。今回、実に17年ぶりにロボット掃除機を発売するとのことで、大きな注目が集まりました。

 

同社によると、ロボット掃除機ユーザーの約9割が掃除前に床の上のモノを片付けており、事前準備にわずらわしさを感じているとのこと。また、コードや敷物の房を巻き込んでしまい、充電台に戻ってくれないというトラブルにも不満を抱えているといいます。そして、この不満を解消してくれるのが新製品の「PUREi9」とのこと。以下でその特徴をじっくり見ていきましょう。

↑ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」↑ロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」。本体サイズはW325×D280×H85mmで、質量は2.5kg

 

障害物と空間・位置情報を検知し、人間の目で見ているような動作が可能

「PUREi9」は、独自開発した新技術「3Dビジョンテクノロジー」を搭載。従来型のロボット掃除機とは異なり、統合されたシステムで部屋の空間、自分の位置、障害物を同時に3次元で認識するとのこと。前面の両サイドにから低出力レーザーを発信し、その反射を中央のカメラで読み取るというシステムです。さらに自らが360°回転することによって、部屋全体を立体的に認識。暗い部屋でもしっかりと障害物を認識できます。

↑左右に低出力レーザー、中央にカメラを搭載↑左右に低出力レーザー、中央にカメラを搭載

 

↑レーザーが障害物や壁面に当たり、反射した光を中央のカメラで読み取っています↑レーザーが障害物や壁面に当たり、反射した光を中央のカメラで読み取っています

 

レーザーとカメラを統合したシステムの役割は大きく分けて2つ。ひとつは障害物の検知、もうひとつは3Dマッピング機能です。これらによって、部屋全体の空間と自分の位置情報を認識。複数の部屋や広い面積を掃除する場合でも何度も同じ場所を通ることがないため、電池も長持ちするそうです。

 

全体が見え、障害物も認識できるので、まるで「人間の目で見ているような」動作が可能となり、障害物や床上のコード類を巻き込むことはないとのこと。また、3Dセンサーによって障害物の先まで把握することで、2.2cmまでの段差も立ち往生することなく乗り越えられるそうです。

↑前方にコードがあってもからまることはありませんでした↑デモでは、コードがあってもからまることはありませんでした

 

掃除と急速充電を繰り返し、掃除を確実に終わらせる

エレクトロラックス・ジャパンの長岡慶一社長は、「当社は世界で初めて家庭用真空式電気掃除機を販売して以来、100年以上にわたって事業を展開しています。ロボット掃除機でも意地を見せたい。そのために、これまでのロボット掃除機にあった問題を解決しました。最初に自律性です。ロボット掃除機は、充電器で充電してそこから旅が始まりますが、掃除が終わったら充電器に帰らなければならない。その点、本機は、旅に出たけれど、『途中で引っかかってのたれ死んでいる』ということはなくなりました」

 

その言葉の通り、新モデルではスマート充電&掃除再開システムを搭載。充電が必要になると自ら充電台に戻って急速充電(2時間で90%充電)するとともに、運転時間に関係なく、お部屋全体がキレイになるまで継続してくれます。力尽きることなく、任務を最後まで遂行してくれるのは心強いですね。

↑充電中の様子↑充電中の様子

 

吸引力を高め、サイドブラシと特大ロールブラシでゴミを逃さない

また、長岡社長は、掃除の性能についても言及。「ロボット掃除機の本質は、キレイに掃除ができること。いちど通ったところはきちんとキレイにしたい。本機は掃除性能を上げることにも成功しており、掃除時間を減らすことができます」と、その能力に自信を見せました。

 

では、以下で掃除能力に関する機能を見ていきましょう。吸引口から前面までの幅が約3cmと短く、20.5cmの特大ロールブラシを備えたフロントクリーニング構造を装備するのが特徴。サイドブラシは他社製と比較して毛量が多く、ゴミを逃さずにかき取ってくれそうです。また、三角構造「トライアングル・トリニティ・シェイプ」と独立したサイドブラシで、部屋の届きづらいコーナーもしっかりゴミを吸い取るとのこと。

↑裏側。ロールブラシが大きく、一度にたくさんのゴミを吸えるとのこと↑こちらが裏面。ロールブラシが大きく、一度にたくさんのゴミを吸えるといいます

 

↑サイドブラシはふっさふさ!↑サイドブラシはふっさふさ!

 

さらに毎秒10リットルものエアフローを生み出す高性能ファン(ブラシレスモーター)を採用し、一度通っただけでもしっかりとゴミを吸い込めるので、ダストピックアップ率も高いとのことです。

 

ダストカップ容量は700mLもあるので、複数の部屋を掃除しても最後までゴミ詰まりはなさそう。また、フィルターやロールブラシは水洗いが可能で、清潔に使えます。

↑ダストボックスも上に外れます↑ダストボックスは上に外れます

 

↑フィルターは水洗いOK↑フィルターは水洗いOKなのがうれしいポイント

 

また、専用アプリをインストールすれば、外出先からも掃除ができます。何より、アプリでロボット本体のソフトウェアのアップグレードができるので、ロボット掃除機を常に最適な状態で使えるのがうれしいですね。

↑専用アプリで外出先からも操作できます↑専用アプリ画面。「開始/一時停止」「停止」や「スケジュール」ボタンなどがあり、外出先からも操作できます

 

↑哀川翔さんと高田真由子さんもロボット掃除機の性能に驚いていました ↑発表会に登場した高田真由子さんと哀川 翔さんも、本機の性能に驚いていました

 

賢い動作で音も静か。発売が楽しみ!

実際にデモを見てみると、「賢いロボット掃除機だな」という印象。障害物はうまくよけてくれますし、部屋の端までしっかりサイドブラシでかき取り、ゴミを吸い取っていました。コードも踏んづけてからまることがなく、微妙にボディをずらしながらサイドブラシでギリギリまで掃除していきます。

 

たしかに、これなら部屋を片付けていなくても、止まることなく充電器に戻ってくれそう。また、音が静かなことに驚きました。ダストボックスは上に持ち上げて簡単に外せますし、サイドブラシは磁石で固定されているだけなので、お手入れも簡単そうです。実売予想価格は13万円前後とややお値段は張りますが、発売が楽しみなロボット掃除機だと感じました。

↑狭い隙間も入り込みます ↑狭い隙間も入り込みます

 

↑脚まわりは念入りに掃除していました↑脚まわりは念入りに掃除していました

この「アナログ感」が逆に新しい! 吸い込んでふき取るシャープ「コードレスワイパー掃除機」が登場

フローリングを掃除するとき、フローリングワイパーだけを使うと大きなゴミが取りきれずに残ってしまう一方、掃除機だけでゴミを吸い取ると、細かいホコリでフローリングがザラつく……そんな経験はありませんか? この問題を解決するのが、シャープのコードレスワイパー掃除機「EC-FW18」です。発売日は1月18日で、実売予想価格は1万5000円前後(税別)。カラーはピンク系とブラック系の2色を用意しています。

 

市販のワイパーシートで拭き取りながら、前面の吸込口から吸引できる!

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本機は、「吸う」と「拭く」機能が一体化し、これ1台でゴミの吸引と拭き掃除を同時に行うことが可能。先端部の「吸う・拭く ラクラクヘッド」は、市販のワイパーシートを簡単に装着でき、ワイパーで拭き取ることが難しい大きなゴミを前面の吸込みノズルで吸いつつ、フローリングに残るザラつきをワイパーシートで拭き取ります。なお、ワイパーシートは市販のドライシートもウェットシートもどちらも装着可能。

↑↑ワイパーで吹くと当時に、ワイパーの前に位置する吸込口からゴミを吸引

 

↑市販のワイパーシートを装着できます↑市販のワイパーシートを装着できます

 

また、標準質量1.3kgと軽量でコードレスタイプなので、汚れに気付いたときにサッと掃除でき、部屋から部屋への移動もスムーズに行えます。さらに、パイプを取り外すとハンディスタイルになるため、階段などの狭い場所でも手軽にお掃除できるのです。

 

フローリング床と共稼ぎ世帯の増加によるニーズに応えて復活

同社によると、同様の掃除機を2004年にも発売していたとのこと。復活させた理由は、現在までにフローリング床が増え、かつ共稼ぎ世帯が増加したことで、掃除を簡単に済ませたいというニーズが高まったためだそうです。なるほど、「掃除機にワイパーつけちゃえ」という一見アナログ的な発想が、一周回っていま、逆に新しいということですね。また、クリーナーの高機能化が進む昨今、「そんなに機能はいらないよ」というユーザーは、実は本機のようなアイテムを望んでいるのかもしれません。価格も1万5000円前後(税別)と手ごろなので、特に一人暮らしの方や2台目として追加したい方、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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シャープ

コードレスワイパー掃除機 EC-FW18

●発売:1月18日●実売予想価格 :1万5000円前後(税別)●サイズ/質量:W254×H1020×D120㎜/1.3kg(本体、パイプ、バッテリー含む)●集じん方式:ダストボックス式(紙パックレス)●集じん容積:0.18L●吸込口:吸う・拭くラクラクヘッド●バッテリー:充電式ニッケル水素電池●充電時間:約5時間●最長運転時間:約10分

 

「何だこのスタミナは…?」編集部の大掃除で「Dyson V8 Fluffy」を使ってみたら、アメージングが止まらない!

今年も、GetNavi編集部に大掃除の季節がやってきました。実は、編集部では通常、社内規定で決まった備品しか使えないことになっています。部内で使っているキャニスター掃除機、置物を引きずってるみたいで、ホント吸わないんだよな……イヤだな~、イヤだな~と考えていた折。ダイソンさんから最上位のコードレス掃除機、Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ ※以下V8)をお貸し出し頂けるとのお話が。これは、ぜひ大掃除で使用させて頂きたい! さらに、その成果を記事化しよう! という流れになりました。

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とはいうものの、実際に使ってみたら、バッテリーがすぐ切れたり、ゴミがちょっとしか取れなかったり、なんてことがないかしら……。一瞬、そんな不安が頭をかすめましたが、実際に使ってみたら、その心配はまったくのとりこし苦労で、すべてが想像以上だというのが判明。以下でその一部始終を見ていきましょう。

 

ちなみに、筆者は2015年発売の旧機種、Dyson V6 Fluffy(以下V6)の愛用者。V6と比べて最新モデルV8はどこが進化したのか? という点も合わせてレポートしていきます。

製品の公式ページはコチラ

 

バッテリー残量がわかるLEDライトに注目!

まずは、掃除の前に本機を充電(充電時間は5時間が目安)。おっ、グリップの下あたりにV6には付いていなかったものがありますね。3つに並んだLEDライトです。なるほど、3段階で充電状態がわかるわけですか!

↑V8に搭載されたLEDライト。バッテリーが減るにつれて、3つあるランプが1つずつ減っていきます。↑V8に搭載されたLEDライト。バッテリーが減るにつれて、3つあるランプが1つずつ減っていきます。

 

コレなら充電できているという安心感があるし、電源が切れそうになったら、優先すべき場所を先にお掃除できます。またV8は、運転時間が最大40分に延長された(旧機種のV6は最大20分)点が特徴ですので、バッテリーがどんな風に減っていくのか、その点も見ものですね。

 

モノが多い編集部のデスク周りから掃除をスタート

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さて、大掃除の当日。雑然としてモノが多い編集部のデスク周りから掃除を始めました。床の材質は毛足の短いカーペット。筆者は、発表会で本機を触ったことがありますが、実際に掃除の現場で使用するのは初めてです。使ってみると、やっぱり使用感が軽いですね。当たり前ですが、コードがないからコードをさばく手間が要らないし、ヘッドはモーター搭載でスイスイ動かせます。ヘッドはスムーズに曲がるので、乱雑に置かれた荷物の周りもキワまでしっかりお掃除できます。

 

そうそう、特にデスクの下が汚れるものですよね。イスをどけてみると、ふせんやメモパッドの切れ端…でしょうか? 床に散乱したゴミに向けてヘッドを1往復。すると、まるで手品のようにスムーズにゴミが消えています。

↑デスク下のゴミも……↑デスク下のゴミも……

 

↑この通り、キレイさっぱり↑この通り、キレイさっぱり

 

おお、掃除していると、見た目にはゴミがないような場所でも「カチカチ」という音がしますね。粒のようなゴミも大量に取れているようです。さすがはV8。V6に比べ、吸引力の約15%アップを実現した「ダイソン デジタルモーター V8」と、2層15個のサイクロン機構「2 Tier Radial™ サイクロン」(ツーティアー ラジアル サイクロン)のなせるワザでしょうか。さらに、ソフトローラークリーナーヘッドが、大小のゴミも包み込んで集じんするため、どんなゴミも本機からは決して逃れられない、というわけです。

↑ダストビンの上に位置する2 Tier Radial™ サイクロン↑ダストビンの上に位置する2 Tier Radial™ サイクロン

 

↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分(赤と青の部分)は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。大して、黒い帯の部分は微細なゴミを集じん↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分(赤と青の部分)は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。対して、黒い帯の部分は微細なゴミを集じん

 

「騒音50%カット」はダテじゃない

掃除を続けていると、元家電担当の女性編集部員W氏が「でも、本当に音小さくなりましたよね~」と、感心した様子で話しかけてきました。「昔は『ダイソンは音がね……』って言われてましたけど、いまはあんまり気にならなかったですから」。……確かに、従来機のV6ユーザーの筆者もそう思っていました。

 

V6はヴイイイイ(同時に高音がキーーンと鳴る)という感じなのですが、V8はフィィィィという感じ。高音の耳障りな振動や風切り音が消えて、音が全体的に柔らかくなっています。従来比で騒音を50%カットしたというのもダテではありません。これなら、夜でも気にせず掃除できそうですね。

↑「音が静かです」と語る若手社員の小林。“学研グループでもっとも声が小さい”といわれる彼の声も、V8の運転音が小さいため聞き取れました↑「音が静かです」と語る若手社員の小林。“学研グループでもっとも声が小さい”といわれる彼の声も、V8の運転音が小さいため聞き取れました

 

付属アタッチメントでデスク上からイス、高所まで掃除できる

ひと通り床掃除をしたあとは、付属のアタッチメントを使っていきましょう。アタッチメントは、ヘッドを取り外して使えます。まずは、コンビネーションノズルから。こちらは、先端のブラシを引き出して使えるタイプで、傷つけたくないものを掃除するのに便利です。今回は、お礼を期待する意味も込め、別の編集部員のデスクを掃除。テーブルの上はもちろん、キーボードや電話の上などもキレイになりました!

↑コンビネーションノズルは、キーボードや電話の掃除にも使えます↑コンビネーションノズルは、キーボードや電話の掃除にも使えます

 

↑コンビネーションノズルでお掃除すると、デスク上の白さが増した印象に。のちにデスクの主に感想を求めると、「確かにキレイになりましたけど、勝手に掃除するのはやめてくださいね」と真顔でお答え↑コンビネーションノズルでお掃除すると、デスク上の白さが増した印象に。のちにデスクの主に感想を求めると、「確かにキレイになりましたけど、勝手に掃除するのはやめてください」と真顔でご返答

 

さらに、延長管の先にコンビネーションノズルをつければ、掛け時計の上やライトの傘といった高所のお掃除もカンタン。一方、細く平たい隙間ノズルは、壁際や家具の隙間、窓のサッシなど、「掃除しにくいから…」と見て見ぬ振りをしていた場所に使えます。

↑延長管の先にコンビネーションノズルを付け替えると、こんな高いところまでラクにお掃除できます↑延長管の先にコンビネーションノズルを付け替えると、こんな高いところまでラクにお掃除できます

 

↑延長管+隙間ノズルでコピー機の横の気になる隙間もカンタンに掃除できました↑延長管+隙間ノズルで、コピー機の横の気になる隙間もカンタンに掃除できました

 

もうひとつ、忘れてはならないアタッチメントがミニ モーターヘッドです。こちらはモーターの力で固めのブラシを回転させ、ベッドからソファ、クルマのシートなどのゴミを除去するもの。コレがあれば、ふとん用掃除機を別に買う必要がなく、付着したペットの毛にも有効とあって、使い方の幅が一気に広がります。今回は、編集部の布製のイスをお掃除してみたところ、ホコリで白く汚れていた部分がキレイになり、輝くような黒を取り戻しました!

↑ミニ モーターヘッドを付けた状態↑ミニ モーターヘッドを付けた状態

 

↑白くホコリをかぶっていたイスの台座が、鮮やかな黒を取り戻しました!↑白くホコリをかぶっていたイスの台座が、鮮やかな黒を取り戻しました!

 

新機構の採用でゴミ捨てが超気持ちいい

ある程度ゴミが取れたところで、ここでいったんゴミ捨て。実は、ゴミ捨ての機構もV6と比べて進化しているんです。V6はゴミがシュラウド(ビン内部の網状の部分)にまとわりついて、落とすのが手間だったのですが、V8の場合は違います。上部の赤いレバーを引くと同時に、内部の赤いスクレイパー(へら)がまとわりついたゴミをこそぎ落としてくれるんです。V6時代の不便を知っているだけに、これは本当に気持ちがいい。ゴミがたまればたまるほど、大きなカタルシス(精神の浄化)が味わえますよ。

↑サイクロンの後ろにある赤いレバーに手を掛け、上に引くとゴミが落ちる仕組み。同時に赤いシリコン製のスクレイパーが、シュラウドのまわりのゴミをこそげ落とします↑サイクロンの後ろにある赤いレバーに手を掛け、上に引くとゴミが落ちる仕組み。同時に赤いシリコン製のスクレイパーが、シュラウドのまわりのゴミをこそげ落とします

 

↑↑シュラウドを拡大してみると、ゴミがキレイに落ちているのがわかります

 

バッテリーがなかなか減らない!

ちなみに、ここまででバッテリーが切れる気配はまったくナシ。それどころか、3つのLEDがひとつも消えていません。ウソ、まだ3分の1も使っていないってこと? というわけで、電池の持ち具合を試すべく、編集部の外へ出ていろいろな場所を掃除してみました。たとえば、以下写真のようなフローリング。

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一見、ピカピカの床に見えますが、ものの5分もV8でかけてみると、パウダー状のゴミがどんどんたまっていくのがわかりました。この細か~い粉じんまで取れるのもダイソン機の特徴。強い吸引力に加え、先述のソフトローラークリーナーヘッドの黒い部分(カーボンファイバーブラシ)が、微細なゴミを除去する働きを持つため、床の細かい粉じんが取れてツルッツルになるわけですね。

↑ヘッドの黒い帯の部分がカーボンファイバーブラシです↑ヘッドの黒い帯の部分がカーボンファイバーブラシです

 

続いて、階段。それでもバッテリー表示が減らないので、エレベーター前のムダに広いスペースも掛けてみたところ、ようやくライトが1個減りました。続いて、会議室、公共パソコンスペース、コピー機の設置スペース、荷物置き場などを続けてお掃除。また、「ダイソン来てるんだって?」と、ウワサを聞きつけた隣の編集部にも呼ばれて出張しました。

↑階段もラクラク↑階段もラクラク

 

↑様々な場所に呼ばれて出張。自分が人気者になった気がしましたが、人気者なのはV8です↑様々な場所に呼ばれて出張。自分が人気者になった気がしましたが、人気者なのはV8です

 

ゴミを検分すると、あらゆる種類が取れていた

と、ここまで使い倒して、ようやくLEDライトが残り1つに。おいおいV8、いったいどうなっているんだい? 撮影をしながらとはいえ、もう2時間以上は掃除しているぞ…! 指で押したときだけ運転するトリガー式なので、運転しっぱなしということはないのですが、これはちょっと信じられないスタミナです。もうお掃除する場所がないですよ……。

 

取れたゴミは以下写真の通り。とはいえ、これでも全体で取れたゴミの半分くらいです。ご覧の通り、ありとあらゆる種類のゴミが取れていますね。髪の毛やら、輪ゴムやら、湿った綿ゴミやら、ウロコ状のカピカピしたものやら……。両手のひら一杯ぶんの、こんもりとしたゴミが取れました。

↑これだけのゴミが取れました! 拡大すると気持ち悪いので少々遠くから撮影↑これだけのゴミが取れました! 拡大すると気持ち悪いので少々遠くから撮影

 

「機能」と「華」をあわせ持つV8はやはりイノベーティブだった!

最後に、今日1日の成果をほめてもらうため、GetNavi紙版の野村編集長に掃除の終了を報告。野村は筆者の仕事に大いに満足した様子で、以降、筆者は「お掃除部長」に任命されることに……。これは…出世といっていいのか?

↑「おめでとう。今日から君がお掃除部長だ」と野村。野村編集長、それは違います。V8を手にした瞬間、誰もが「お掃除部長」になれるのだから……↑「おめでとう。今日から君がお掃除部長だ」と野村。野村編集長、それは違います。V8を手にした瞬間、誰もが「お掃除部長」になれるのだから……

 

筆者の立場はさておき、V8の能力には改めて驚かされました。パワー、スタミナ、静音性、汎用性……どれを取っても想像以上。特に感銘を受けたのがスタミナです。スペック上では、満充電で運転時間が最大40分となっていますが、体感では2時間以上使えるイメージ。これなら、かなり大きな一軒家でもくまなく掃除できるはず。

 

騒音の課題やゴミがシュラウドにこびりつく問題も完全に克服しており、ちょっと文句のつけようがありませんね。「バッテリーがすぐ切れたらどうしよう」とか、「吸わなかったらどうしよう」とか、失礼なことを考えてすみませんでした……。

↑バッテリーがなかなか終わらないので、こんな広いスペースもお掃除しました↑バッテリーがなかなか終わらないので、こんな広いスペースもお掃除しました

 

加えて、「さすが」と思うことがもうひとつ。掃除をしているうちに、周囲の人々が羨望のまなざしでワラワラと寄ってきて、「使いたい」という人が続出。そして、使った誰もが「欲しい!」と口々に言うのです。

 

その理由はもちろん、機能性の高さもありますが、一見してそれとわかる色使い、有機的な曲線を描くサイクロンの造形を含め、“何かしら「華(はな)」があるから”という気がするのです。使っていると、特別な高揚感があるアイテム。そんなV8は、確かにイノベーティブでアメージングなモデルでした。本機さえあれば、年末の大掃除はもちろん、日々の掃除も楽しくなることでしょう。新年を迎えたあとも、末永く家庭を清潔に保ってくれるのは間違いありません。

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【家電大賞2017】今年一番の家電は何だ? ロボット掃除機部門にはIoT化の波が到来!

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GetNaviと白物家電専門ニュースサイト「家電Watch」による年に1度の家電アワード「家電大賞」が今年も開催!

 

このアワードは、掃除機や炊飯器、家事家電身だしなみ家電など全14部門、119アイテムのなかから「2017年のベスト家電大賞とそれぞれの部門賞を選出します。選出方法はみなさまの投票のみ! 専門家や編集部の票は一切なく、読者が考えるベストなものを決めましょう、という趣旨になっています。

 

家電大賞にノミネートされた119アイテムは、以下のページにまとめてありますが、今後は部門ごとに注目製品などを詳しく紹介していきます。

家電大賞2017の投票開始! 2017年のBest of 白物家電の栄誉は果たして……?」
http://getnavi.jp/homeappliances/201102/

 

アプリ対応モデルが続々と登場し、IoT時代の到来を実感

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今回はロボット掃除機部門をご紹介。アイロボット社、ネイトロボティクス社の海外勢2モデルと、パナソニック、日立の国内勢2モデルがノミネートされました。日立を除く4モデル中、3モデルがアプリでの操作に対応しており、外出先からの操作やスケジュール設定などが可能。ロボット掃除機にもIoTの波が到来していることを予感させてくれます。

 

なかでもルンバ890は、評価の高い高速応答プロレス iAdaptの搭載で効率のよい掃除を行うことに加え、ハイパワーモーターユニットを搭載し、吸引力を最大5倍にまで高めて掃除能力を大幅アップ。ネイトロボティクス BV-D502はEcoモード、Turboモードの2種類が選べるほか、暗闇でも感知して掃除ができるのが便利です。パナソニック RULO(ルーロ)は、部屋のスミに強い独自の三角形状はそのままに、センサーを強化することで、壁のキワまで掃除することが可能になりました。

 

一方、日立minimaruは、より静かな「マナー」モードや3種類から選択できる「おこのみ」モードなどを搭載。アプリ非対応ながら、よりきめ細やかなユーザーのニーズに応える点に注目が集まっています。

 

掃除機部門にノミネートされた4つの製品は以下のとおり。アワードに投票してもらうと、豪華賞品が当たることもあるのでぜひ参加ください!

「豪華賞品が当たる家電大賞2017への応募はこちら」
https://cgi2.impress.co.jp/watch/kaden/kadentaisho2017/form.html

 

【ロボット掃除機部門ノミネートはコチラ!】 

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 アイロボット ルンバ890(写真左) 手ごろな価格ながらIoTに対応。従来比最大5倍の吸引力と、手入れの簡単さを両立しています。

パナソニック RULO(ルーロ) MC-RS800(写真右) 新搭載のレーザーセンサーなどで、障害物を正確に検知。アプリでの操作にも対応しています。

 

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ネイトロボティクス ネイト Botvac Connected BV-D502(写真左) IoT対応ながらデザインや機能などを見直したリーズナブルモデル。アプリでの操作も可能です。

日立 ロボットクリーナー minimaru RV-EX1(写真右) 隅々まで行き届くコンパクトボディ。家具の配置などに合わせ、走行パターンを選べます。

 

「豪華賞品が当たる家電大賞2017への応募はこちら」
https://cgi2.impress.co.jp/watch/kaden/kadentaisho2017/form.html

【家電大賞2017】今年一番の家電は何だ? 掃除機部門は「コードレスキャニスター」が新鮮!

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GetNaviと白物家電専門ニュースサイト「家電Watch」による年に1度の家電アワード「家電大賞」が今年も開催!

 

このアワードは、掃除機や炊飯器、家事家電身だしなみ家電など全14部門、119アイテムのなかから「2017年のベスト家電大賞とそれぞれの部門賞を選出します。選出方法はみなさまの投票のみ! 専門家や編集部の票は一切なく、読者が考えるベストなものを決めましょう、という趣旨になっています。

 

家電大賞にノミネートされた119アイテムは、以下のページにまとめてありますが、今後は部門ごとに注目製品などを詳しく紹介していきます。

家電大賞2017の投票開始! 2017年のBest of 白物家電の栄誉は果たして……?」
http://getnavi.jp/homeappliances/201102/

 

コードレスキャニスターや紙パック回帰の流れに注目

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今回は掃除機部門をピックアップ。同部門は東芝、パナソニックといった国内大手メーカーの5製品に加え、ダイソンとエレクトロラックスの海外メーカーをノミネート。キャニスタータイプ、スティックタイプが混在していますが、コードレスタイプが中心となっています。なかでも今年話題となったのが「キャニスター型のコードレス」。同タイプは東芝とシャープから出ていますが、東芝の本体が裏返ってもOKな仕様(ダブルフェイススタイル)は斬新です。

 

また、パナソニックは人気のiTの紙パックタイプを投入。手首を返すだけでヘッドの向きが変わり、細い隙間にも入っていける従来からある機能が好評です。サイクロン式、紙パック式と2タイプをそろえたことで、ユーザーが選択肢を持てるようになったのは評価されるでしょう。

 

昨年「大賞」を獲得したDyson V8 Fluffyの派生版(コスパがよくなったモデル)、Dyson V7 Fluffyも見逃せません。そのほか1台3役になるエレクトロラックスも要注目です。

 

掃除機部門にノミネートされた7つの製品は以下のとおりです。アワードに投票してもらうと、豪華賞品が当たることもあるのでぜひ参加ください!

 

「豪華賞品が当たる家電大賞2017への応募はこちら」
https://cgi2.impress.co.jp/watch/kaden/kadentaisho2017/form.html

 

【掃除機部門ノミネートはコチラ!】 

20171130-s2 (1-1)01 東芝 コードレスキャニスターVC-NXS1 軽い操作性、強力な吸引力、連続運転最長60分を実現。ゴミ捨てが楽なダストステーション搭載。

02 シャープ コードレスキャニスター掃除機RACTIVE AirEC-AP700(中写真)/AS700(右写真) パワーブラシタイプでは世界最軽量の総質量2.9㎏。吸じん力はコード付きに劣りません。

 

20171130-s2 (2-2)03 三菱電機 風神TC-ZXG30P ブローはたきノズルを新搭載。ブラインドの隙間や高所のホコリもはたき落とせます。

04 パナソニック 「iT(イット)」紙パック式MC-PBU510J 同社初の紙パック式コードレススティック掃除機。サイクロン式の4倍の量を集じん可能です。

05 日立 パワーブーストサイクロンPV-BEH900 スマートホースなどの豊富なアタッチメントが付属。掃除しにくい場所にも使いやすいです。

 

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06 ダイソン DysonV7 Fluffy ソフトローラークリーナーヘッド付属。大きなゴミも微細なゴミも残さず取り除きます。

07 エレクトロラックス エルゴラピード・リチウムプレミアムZB3324B/3325B スティック/ハンディ/ふとんの1台3役。新フィルターにより排気性能が向上しています。

 

「豪華賞品が当たる家電大賞2017への応募はこちら」
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