電源・水源不要! どこでも使えるケルヒャーのコードレス高圧洗浄機「OC 5 Handy CB」

ケルヒャー ジャパンは、電源・水源不要で持ち運びに便利なコードレスタイプのモバイル高圧洗浄機「OC 5 Handy CB (オー シー ファイブ ハンディ シービー)」を、2025年3月31日(月)よりAmazonにて販売開始しました。実売価格は1万4980円(税込)。

「OC 5 Handy CB」。

 

記事のポイント

電源や水源のハードルの高さから高圧洗浄機を諦めていた人にオススメなモバイルタイプが登場。バッテリー充電式&ペットボトル・バケツからの給水対応で、どこでも手軽に洗浄できます。洗浄剤を入れるタンクも標準装備なので、クルマの泡洗浄も可能!

 

近年、都市化の進展と住宅事情の変化により、普段使いで効率的に清掃できるコンパクトな高圧洗浄機への需要が高まっています。「日常で手軽に汚れを落としたい」という消費者のニーズがあるものの、従来の高圧洗浄機は、収納や電源・水道の確保、接続準備などの理由で所有をためらうケースがありました。

 

今回発売される「OC 5 Handy CB」は、片手で使えるガンタイプの高圧洗浄機。車やベランダ、家回りはもちろん、お出かけ先などどこにでも持ち運びできる手軽さで、電源・水源も気にすることなく高圧洗浄機を普段使いすることができます。

 

最大許容圧力2.4MPaの付属のリチウムイオンバッテリーにより、コードレスながらパワフルな洗浄を実現しています。使用時間は最大約23分、複数のバッテリーがあれば継続した使用が可能です。充電はTYPE-Cのケーブルで充電できるため手軽に充電できます。

 

ペットボトルやバケツなどから給水できるホースやアダプターを標準装備。水道がない場所でも、どこでも気軽に洗浄できます。付属品として、5種類の洗浄モードを切り替えられる5 in 1ノズルや、泡洗車が可能な洗浄剤タンクを標準装備しています。

 

また、頑固な汚れに最適なサイクロンジェットノズルや水しぶきを抑えるテラスクリーナーなど、ケルヒャーならではの便利なアクセサリーも別売りで用意されます。

 

ケルヒャーは今回の発売を機に、コードレスタイプのモバイル高圧洗浄機のラインナップを拡充し、2025年夏には第2弾となる新製品を発売予定で、高圧洗浄機のさらなる普及を目指すとしています。

 

この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。
※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。

 

ケルヒャー ジャパン
モバイル高圧洗浄機「OC 5 Handy CB」
2025年3月31日発売
実売価格:1万4980円(税込)

1万円以下でケルヒャーの高圧洗浄機が買えちゃう!パワフル&コンパクトな「K 1 X」

ケルヒャー ジャパンは、高圧洗浄機の新たなエントリーモデル「K 1 X (ケー ワン エックス)」 を、2024年9月20日に発売します。全国のホームセンターや家電量販店で購入可能で、希望小売価格は9073円(税抜)です。

 

同社の性能基準をクリアしたパワフルな洗浄力に加え、使いやすく、収納しやすいサイズ感も兼ね備えています。本体寸法は奥行17.7×幅27.9×高さ44.3cm、本体質量は4.2kgです。

↑Xを象った本体デザイン。省スペースの縦型設計です

 

記事の見どころ
なんといっても、1万円未満というお手頃感。そのぶん機能に難があるのではと心配になりますが、最大許容圧力はベーシックモデル「K 2 Little」(1万6280円)と同じ8MPaあります。
ちょっとしたすき間に置けて、パーツもまとめてすっきり収納可能。本体サイズや収納スペースの問題で、高圧洗浄機の購入をためらっていた方にはうれしい一品でしょう。

 

最大許容圧力は8MPa。水道圧の約30倍の圧力と、扇状に広がる水流を生み出す広角の「ワンジェットノズル」で、頑固な汚れも一気に洗い落とせるそう。 洗車をはじめ、窓や網戸、玄関前、ドア、外壁、シャッターといった家回り、ベランダ、浴室など幅広い掃除で活躍します。

↑別売りのフォームノズルを遣えば、洗車がさらに簡単に

 

高機能なのになぜ、これほど低価格にできるかというと、ノズルを汎用性の高い「ワンジェットノズル」一種に絞り、シンプル設計にしたためなのだとか。

 

ケルヒャー
K 1 X
2024年9月20日発売
希望小売価格:9073円(税抜)

「日本向け」と「世界向け」は明らかに違う! ケルヒャーの最新スティッククリーナー2機種の使用感を比較

ケルヒャーは世界が誇るドイツの掃除ツール専門メーカー。日本ではケルヒャーといえば「高圧洗浄機」というイメージがありますが、じつは本場ドイツでは掃除機も人気製品のひとつ。そんなケルヒャーが日本でもコードレススティック掃除機を2モデル発表しました。それが、日本市場向けに開発された「VCS 3」(実売価格3万8150円・税込)と全世界向けのグローバルモデル「VC 6」(実売価格7万9340円・同)です。日本でも高圧洗浄機には熱狂的なファンも多いケルヒャーですが、新コードレス掃除機はどのような特徴があるのでしょうか?

↑ケルヒャーのコードレス掃除機2機種。写真左が日本向けモデルの「VCS 3」、右がグローバルモデルの「VC 6」。ケルヒャーというと黄色い本体カラーで知られていますが、今後は家庭用製品の室内向けモデルは徐々にインテリアに馴染む白色に変更する予定です

 

ケルヒャーが日本向けに開発したコードレス掃除機VCS 3

そもそも、日本の家電は世界のトレンドとは別の発展をする「家電のガラパゴス化」で知られています。たとえば、海外の多くの冷蔵庫は独立した野菜庫はありませんし、洗濯機なら90℃を越える熱湯洗い機能を搭載した製品が珍しくありません。同じように、掃除機も独自の方向性に進化。基本的に日本ではコードレス掃除機は「軽量・コンパクト」な製品に人気がありますが、欧米などでは軽量でコンパクトな製品は「パワーがなさそう」と敬遠される傾向にあります。

 

そこで、ケルヒャー ジャパンは「VCS 3」を日本向けに開発しました。世界モデルであるVC 6が標準質量は2.6kg(延長パイプ・ヘッド込、アクセサリーは含まず)なのに対し、日本向けモデルのVCS 3は標準質量1.8kgと2kg以下を実現しています。ケルヒャーのコードレス掃除機は本国ドイツでは電動工具のような機能性を主張する武骨なデザインが多いのですが、VCS 3はシンプルでインテリアに馴染みやすいデザインを採用しています。

↑ヘッドブラシにはフローリング掃除に向いた柔らかなフラッフィーローラーを採用。ヘッドにはLEDライトも搭載して暗い場所も照らせます

 

ところで、軽量・コンパクトになったと説明したものの、実は1.8kgというのは日本市場においては、そこまで「ものすごく軽い!」という製品ではありません。また、吸引力もグローバルモデルのVC 6のほうがパワフル。それではVCS 3の魅力はどこかといえばズバリ、バランスの良さです。本体は超軽量とはいえませんが、その分一般的な超軽量モデルの製品よりしっかりと吸引力があります。また、ヘッドには適度に重さがあるので床と安定して接地。ちょっと大きめのゴミを吸い込んだり、段差があってもヘッドがガタついたりぶつかったりしにくく、掃除がしやすいと感じました。

↑ハンドル部分にはエルゴノミック(人間工学)デザインを採用。随所に掃除を負担と感じさせない「使いやすさ」を意識した工夫があります

 

↑ダストコンテナ容量は0.25Lと標準的なサイズ。コンテナを取り外してゴミ捨てする方式で、コンテナの水で丸洗いもできます。このあたり、掃除機本体の清潔性にこだわる日本向けらしい仕様です

 

機能も、ボタン一つで3つの運転モードを切り替えるだけ、とかなりシンプル。ケルヒャーといえば1974年ごろから高圧洗浄ツールに特化したメーカーですが、VCS 3は清掃ツール専門会社ならではの「複雑な操作を考えず、電源を入れたら心地よくゴミを吸い込む」ことに特化している製品だと感じました。機能がシンプルだけに、価格が3万円台とコストパフォーマンスが良いのもうれしいですね。

↑ボタン切り替えでエコモード、標準モード、強モードの3つのモードを切り替え可能。バッテリー残量が2割を切ると本体前面のランプが緑から赤色に変化。機能はかなりシンプルです

 

コードレス掃除機の世界標準モデルVC 6

もうひとつのコードレス掃除機VC 6は、ケルヒャーが全世界的に発売しているコードレス掃除機の現行モデル。日本製のモーターヘッドブラシ内蔵高級コードレス掃除機の多くが2kg以下、超軽量タイプなら約1kgという製品もあるなか、VC 6は標準質量は2.6kgあります。本体デザインもケルヒャーらしい工具のような質実剛健なデザインを採用。

↑VC 6の使用イメージ。本体サイズも幅266×奥行235×高さ1130mmと比較的大きめ

 

重いから使いにくいかというと、もちろんそんなことはありません。大きめのモーターを内蔵できるうえ、ヘッドが自重で床にピタッと接地するからか吸引力は日本モデルよりも明らかにパワフルです。しかも、ヘッド内のブラシが回転することで、本体はごく軽い力で前に進みます。掃除時は手にかかる負担はほとんどありません。

↑大きめの車輪もあるためかフロア掃除時は手にかかる負担はあまりありませんが、階段などの掃除機を持ち上げる掃除では重さを実感するかもしれません。ヘッドブラシはカーペットもパワフルに掃除できる硬めの素材を採用しています

 

要所要所に海外モデルらしい特徴もあります。たとえば、電源はハンドル部にあるトリガーを引いている間のみ駆動するトリガー式。これは、ダイソンの一部掃除機にも採用されている方式で、バッテリーの無駄な消費を抑制しやすいというメリットがあります。ちなみに、バッテリー駆動時間は標準モードで約50分、ブーストモードで約11分と、業界最長クラスのスタミナです。

↑ケルヒャーのVC 6はトリガー横にあるホールドレバーを持ち上げればトリガーを引かなくても電源を入れっぱなしにできます

 

↑バッテリーは着脱可能なので、予備バッテリーを購入すれば長時間の掃除にも対応可能です

 

個人的に一番「グローバルモデルらしさ」を感じたのがゴミを溜めるVC 6のダストコンテナ。日本では容量300ml以下のコードレス掃除機が多い中、VC 6はダスト容量が800mlとかなりの大容量です。小容量のダストコンテナ掃除機の場合、一部屋ごとにゴミ捨てが必要になることも多々ありますが、VC 6なら掃除中のゴミ捨ては必要ないかも。また、ダストビンは本体に固定されており、海外モデルによくある水で丸洗いできない仕様になっています。このあたりは好みが分かれるかもしれません。

↑スイッチひとつでダストコンテナのフタがオープン。ゴミ捨てはかなり手軽

 

バランスのよいVCS 3か、パワーを重視した世界標準仕様のVC 3か……

ケルヒャーといえば家庭用だけではなく、業務用の清掃ツールも開発しており、ある意味、掃除道具の専門家ともいえるメーカーです。今回発表したVCS 3とVC 6は、そんなケルヒャーが満を持して日本市場に投入したコードレス掃除機。注目は、やはり今回日本のために開発したというVCS 3です。「業界NO1」や「史上最軽量」といったわかりやすい特徴はないものの、使ってみるとその使用感のよさにケルヒャーらしさを実感できます。一方、VC 6は掃除のパワーやスタミナにこだわった製品。バッテリーは取り外し可能で、予備と交換すれば連続して掃除できるという、業務用レベルのポテンシャルを持った製品です。

 

個人的な印象では、日本の狭い住宅事情を考えるとVC 6のバッテリー性能やパワー、ダストコンテナのサイズなどは少々オーバースペックにも感じられます。とはいえ、日本にいながらにして「世界標準仕様のコードレス掃除機が買える」という選択肢が増えるのは魅力的なのではないでしょうか?

水だけで掃除と99.99%除菌! コスパ最高のスチームクリーナー【プロが保証! の高コスパ家電】

「コスパ」=「激安」とは限らない——。ここでは、家電のプロたちが実体験を踏まえた各自の指標で、「価格以上のパフォーマンス」を保証できる逸品を厳選。その魅力を語り尽くす。今回紹介するのはケルヒャーの「スチームクリーナー 」

 

【私が推します!】

家電女優・奈津子さん

「家電アドバイザー」資格を持ち、自宅では150台以上の家電を使い分けるワーママ。東京FM「スカイロケットカンパニー」出演中。

 

水だけで掃除と99.99%除菌ができる子どもの食べこぼし問題の救世主(奈津子)

ケルヒャー
スチームクリーナー
SC MINI

実売価格:9770円

約100℃のパワフルスチームを安定して噴霧し、バクテリアやカビ・ウイルスを99.99%除菌・除去。小型のハンディタイプなので取り出しやすい場所に収納してサッと使える。ロック機能搭載でヤケドなどの事故を防ぐ。

SPEC●スチーム吐出圧力:最大0.3MPa●ヒートアップタイム:約3分●連続噴射時間:約6分●ボイラータンク容量:0.2l●サイズ/質量:W321×H186×D127mm/1.6kg

↑洗剤やアルコールを使わずに水だけで除菌でき、口に触れるモノがある洗面所や子どもがいる空間でも安心だ。ゆっくりと念入りにスチームすることで除菌効果がアップ

 

↑高温のスチームでガンコな汚れも浮かせて除去。ドアノブのほかテーブル、まな板など、毎日触れる場所の除菌・掃除に最適だ。ソファ、クッションなどの布製品にも使える

 

除菌・掃除以外にも衣類のシワ伸ばしにも活用可能

清掃機器メーカーとして信頼が厚い同社の技術力はそのままに、付属品を厳選してお手ごろ価格を実現したのがこちら。ラジオで紹介したところ、リスナーさんや共演者の方からも好評でした。

 

除菌に対するニーズは一時的なものではなく定着しつつありますが、アルコールや化学薬品の使いすぎには抵抗があるという方も多いはず。コレなら、約100度の高温スチームにより水だけでバクテリアやウイルスを99.99%除菌できるので、子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。共働きで2歳児を育児中の私にとってはまさに救世主!

 

我が家では子どもの食べこぼしで床がベタついていることが多く、しかもうっかり見過ごしてしまうと後日カラッカラに乾いた野菜の破片やガチガチのパンくず、お米なんかが出てきちゃうんです(泣)。だからリビングのテーブルや床、キッチン周りのケアにはスチームクリーナーがマスト。水拭き以上にしっかりと清掃したい場所やシーンで活躍しますよ。

 

高温に弱い素材以外なら布製品にも使えるので、実は衣類のシワ伸ばしにも活用可能。Tシャツや仕事着のケアにもどうぞ!

【夏の大掃除】「もっとだ…もっと使いたい」編集長がケルヒャー「窓用バキュームクリーナー」の中毒性を大いに語る!

当サイトでは、「大掃除って、冬じゃなくて夏にしてもいいでしょ。水を使う掃除の場合は、暑い季節のほうがいいし」といった立場から、家電や便利グッズを使った「夏の大掃除」を提唱している(詳しくはコチラ)。そして、大掃除といえば、窓ふきを思い浮かべることが多いはず。そこで今回は、窓ふきに役立つケルヒャー「窓用バキュームクリーナー WV 1 プラス LR」(以下窓用バキュームクリーナー)をレビューしていこう。

↑窓用バキュームクリーナー WV 1 プラス LR SPEC●汚水タンク容量:100ml●充電時間:約150分●清掃幅:250mm●連続使用時間:約25分●最大清掃可能面積:70m2(窓ガラス約23枚分)●サイズ/質量:W250×H275×D130mm/0.5kg

 

使用感は軽くてスムーズ

「ケルヒャー」といえば重くてゴツくて高性能な高圧洗浄機……という先入観があると思うが、今回の窓用バキュームクリーナーは本当にコンパクトで、家電というよりはむしろ“雑貨電”に近い。まあ、雑貨というには価格帯がやや高いが、「ケルヒャーってこういうのも出してるんだ」という驚きはあるのではないだろうか。

 

窓用バキュームクリーナーは、その見た目を裏切らず、使用感も軽くてスムーズ。思い立ったらすぐに掃除に取りかかれる機動力がポイントだ。あらかじめ充電しておけば、サッと使えるのがいい。

 

使い方は、同梱のボトルに水と洗剤を入れ、シュッシュと窓にスプレー。洗剤を装着してあるワイプパッドで塗り広げて汚れを浮かせ、最後はバキュームクリーナーで汚水を吸引すれば終わり。非常にシンプルな使い方だが、仕上がりはやっぱりケルヒャー。ピカピカで水滴や洗剤の拭き跡はまったく残らない。バキュームクリーナーは往復させる必要もなく、上から下へスーッと動かせば1回でキレイになるから乾拭きも不要。魔法のような感覚だ。

↑ベランダのガラスに使用。まずはワイプパッドの下のスプレーで洗剤を吹き付け、ワイプパッドで洗剤を広げて汚れを浮かせる

 

↑バキュームクリーナーで洗剤ごと汚れを吸引すればOK

 

↑掃除した左側は、汚れが落ちてガラスの存在がわからないほど透明に!

 

驚いたのが、我が家の窓がそんなに汚くなかったが、それでもさらにキレイになったこと。実は今回のレビューの少し前に掃除をしていて、「まだ汚れていないだろう」と思っていたのに、予想を超えてバキュームクリーナーの汚水タンクに濁った水がどんどんたまっていく……。例えばこれが半年ぶり、1年ぶりの掃除だったとすると、いったいどれだけの汚れが取れるのか……大変な衝撃になるのは想像に難くない。

↑汚水タンクに、汚れた水がみるみるたまっていく!

 

↑バキュームクリーナーをかけた部分(写真左側)は、くもりひとつない最高の仕上がりに

 

ちなみに、我が家はクルマと電車が激しく行き交う場所にある。ゆえに、窓には排気ガスや粉じんと思われる黒っぽいホコリがこびりついているわけだが、ぞうきんで取ろうとすると、ただ汚れが広がるだけ。その点、窓用バキュームクリーナーは汚れを広げることもなく、一網打尽にできるのは「さすが」のひとこと。クルマの窓でも使えるようなので、同様に排気ガスや粉じんで汚れた窓も一気にピカピカになるはず。そちらもかなり気持ちのよい体験になりそうなので、クルマに乗る方にもオススメだ。

 

もうひとつ、浴室の壁や洗面台の鏡にも使えるのもうれしい。力が要らないうえ、窓がキレイになって気持ちいいから、「次もやっちゃおう、もう他にないの?」と遊び感覚で掃除できてしまうのがいい。ひとつ困るのは、掃除後にツルツル、すべすべになった窓をつい触りたくなってしまうこと。手の脂がついてしまうのが難点だ(笑)。

 

猛暑の掃除で使うメリットは大きい!

猛暑の今年でいえば、サッと使えて汗をかかずにいられるのも大きなメリット。エアコンの効いた室内でも使えるし、外でも短時間ですぐ終わる。サッとキレイになるという点で、暑さが大敵となる夏の大掃除にもピッタリなアイテムだ。

 

なお、シンプルな機構だから、準備もお手入れも極めてカンタン。後片付けは汚水を捨て、あとはワイプパッドを洗うくらい。大掃除はキレイにしたところがピークで、掃除用具のメンテや後片付けは億劫なものだが、窓用バキュームクリーナーは手早く後片付けができるから、心理的なストレスが少ない。

↑汚水タンクを取り外し、手を汚さずに汚水を捨てられる

 

最後に、疑問を感じた点を挙げるなら、ワイプパッドの必要性だ。ワイプパッドにはスプレーした洗剤を広げて汚れを浮かせる役割があるが、今回は吹き付けた洗剤を吸い取ってしまい、バキュームクリーナーで吸う液体がなくなってしまうことも。もしかしたら、ワイプパッドは使わなくてもいいのかな……と感じた。ただ、今回は比較的キレイな窓に使ったためワイプパッドの実力を実感できなかったが、本当にしつこい汚れを落とす場合は役に立つのかも。

↑洗剤を入れたスプレーと一体化したワイプパッド

 

もうひとつ気になるのは、専用洗剤の価格がやや高く感じること(20ml×4本で税込990円)。希釈して使用するので、1本あたり250mlで247.5円と価格は一般的な洗剤と同等であるものの、ふだん割安の洗剤を使い慣れた方には気になるかも。また、充電が必要なのも人によっては評価が分かれそう。ただ、コードレスで快適に使えるのは大きなメリットだし、1回の充電で約25分の連続使用ができるので、掃除中に充電が切れる可能性も少ない。

 

掃除を気軽に、楽しくする貴重なアイテム

一時期、窓拭きロボット掃除機が発売されたものの、価格や使い勝手の面から普及は進まなかった。その点、窓用バキュームクリーナーは価格も使い勝手も現実的。窓が想像以上にキレイになって気持ちがいいから、「もっと使いたい」とやる気もアップ。カビの原因になる結露対策もでき、浴室やクルマにも使える汎用性もある。月に1回こまめに掃除する場合にも使いやすいし、半年や1年に1回、大掃除に使ったらすごく気持ちがいい製品だと思う。

 

価格は家電量販店やECサイトで実質6000円ほどとリーズナブル、かつコンパクトで収納しやすいので、大家族から一人暮らしまで幅広いユーザーが持っていて損はない。掃除を気軽に、楽しくしてくれるアイテムというのは貴重なものだ。

日本初上陸、ケルヒャーのハンディクリーナーの実力は? シャークを愛用する家電のプロが使って検証!

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【最新ハンディクリーナー】もしかしたら、あのシャークのエヴォパワーを超えたかも? ケルヒャー初のハンディクリーナーの実力は?」をお届けします!

 

扱いやすいのにパワフルなケルヒャーのハンディクリーナー

2022年11月、高圧洗浄機で有名なドイツのケルヒャーが、日本初上陸の家庭用ハンディクリーナー「CVH 3 Plus」を発売しました。ペットボトル1本分ほどのサイズと重量(長さ380×幅76×高さ76mm、重さ0.52kg)で、小型ながらパワフルな吸引力を実現。メーカーによると「約2kgのペットボトルや本も持ち上げられる吸引力」とのことです。ダストコンテナが大きめに設計され(0.15L)、頻繁にゴミを捨てる必要がないのも便利。

普段はシャークの「EVOPOWER(エヴォパワー)」を愛用しているというサリーさんも、ケルヒャーの「CVH 3 Plus」の軽さにはビックリ!

 

「確かに軽いんですよ! 520gで業界最軽量クラスと言ってますね。『え、おもちゃ?』みたいなくらいに軽いの! シャークよりも軽く感じられるかも。『私シャークあるからいいもんねー』って思ってたのに、(ケルヒャー『CVH 3 Plus』の)いいところいっぱい発見しすぎて」

 

ここで、「ハンディクリーナーってそんなにいいんですかね?」と疑問の声を上げる撮影者の翔子さんに対して、ケルヒャー「CVH 3 Plus」とシャーク「エヴォパワー」の2つを取り出し、ハンディクリーナーの便利さを熱く語るサリーさん。

「テーブルの上にコーヒーや砂糖をこぼしたときもサッと掃除できて、わざわざ大きな掃除機を持ってこなくてもいいし、もう便利なんです! しかもちゃんと吸うから。エヴォパワーにはオプションでこういうの(『フローリング用延長ノズル』※別売)があって、スティック掃除機にもなるんですよ。こういうところが抜群に使いやすくて私は推してるんだけど。ケルヒャーのほうもハンディクリーナーだけと考えたら思いのほか良かった」

 

初心者がハンディクリーナーを使ってみたら?

今回、ハンディクリーナー自体を使うのが初めてという撮影者の翔子さんに、ケルヒャー「CVH 3 Plus」とシャーク「エヴォパワー」で掃除してもらうことに。テーブルの上にはコーヒーの粉がまかれています。

「では翔子さん、人生初のハンディクリーナー体験やってみてください、お願いします」

 

スイッチを入れるとエコモードにもかかわらず、スイスイと吸っていくケルヒャー「CVH 3 Plus」。翔子さんも「吸いました!」と喜びの声を上げます。

 

「じゃあ試しにもう3年ぐらい使っちゃってるやつだけど、シャークのエヴォパワーでやってみる?」

こちらは掃除開始とともにキーンと大きな動作音が響き、翔子さんも「わあ!」とビックリ。コーヒーの粉をスムーズに吸っていきます。ここでサリーさんがある発見をしました。

 

「今気がついたんだけど、(エヴォパワーで)吸ってる時に祥子さんの上着の裾がひらひらひらひらなってたから『結構排気が強いのね』って思った。祥子さんも掃除を始めた瞬間、(音に)驚いてたもんね。だからといって排気が顔に当たるほどではないし、割と普通だと思うんだけど。となると、もしかしてケルヒャーが相当静かなのかな……?」

 

ケルヒャー「CVH 3 Plus」の本体裏側、左右に分かれて配置されている排気口に着目するサリーさん。ほこりを吹き飛ばさないよう、排気方向が工夫されています。

「ここ(排気口)が排気を撒き散らさないし、これが不快じゃない理由かな。ブラシレスモーターを使ってるので『キーン』っていう運転音がないというのもあると思うんだけど、多分それだけじゃなくて排気口の工夫でかなり音が小さいんだなと。シャークがダメというより、『ケルヒャー、すごくない?』っていうのが正直な感想。付属品は『ブラシ付きすきまノズル』ぐらいしかないけど便利です。あと面白いのが充電。もっとも一般的なUSB Type-Aだから、モバイルバッテリーや私の大好きなポータブル電源に挿して使えるので、コンセントを使わなくていいのも面白いところ」

 

溝に入ったコーヒーの粉は取れる?

今度はサリーさん本人が、さらなるチェックをしていきます。よりやっかいなテーブルの溝にもコーヒーの粉をまいていくサリーさん。

 

「溝にこういうふうに(コーヒーの粉を)入れたわけですよ。さあこれ、ケルヒャーのエコモードで取れるかな。取れなかったらパワフルな強モードでやってみるけど……」

果たして、 ケルヒャー「CVH 3 Plus」で溝に入り込んだ粉は取れるのか? 気になるテストの結果と「思った以上に素晴らしかった」というサリーさんの感想の詳細は、こちらの動画をチェックしてみてください!

 

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

ご近所が気になる日本仕様! ケルヒャー高圧洗浄機に体感音50%カットの「水冷式サイレントシリーズ」新モデル登場

高圧洗浄機の国内シェアNo.1を占めるケルヒャーから、駆動音を大幅に抑えた新モデルが発表されました。オンライン発表会で明かされた、静音化の秘密をレポートします。

 

「高圧洗浄機はうるさい」というイメージを払拭したい

ケルヒャー ジャパンのオンライン発表会では、9年ぶりにフルモデルチェンジした高圧洗浄機の静音モデル「水冷式サイレントシリーズ」3モデルがリリースされました。

グレードアップされたポイントは、ズバリ静音性。オンライン発表会で同社のマーケティング&プロダクト本部の本部長・朝喜譲二さんは、日本の消費者が高圧洗浄機に対して抱くイメージで、最も多いのが「高圧洗浄機はうるさい」ということだったと言います。

 

「2019年に行った調査によると、高圧洗浄機の購入時に気になることとして、日本独自の特徴が見られます。最も多くの声が上がったのが、音=騒音に対する懸念です。特に近隣住民への配慮という点が挙げられています」

 

日本の住環境を考えると、一般的には一軒一軒の距離が近く、高圧洗浄機の騒音がご近所迷惑にならないか、心配になるのも納得です。同様に購入時の気になる点として挙げられたのが、「重くて取り回しが悪そう」や「近隣へ水ハネで迷惑をかけてしまう」のほか、「使用後の収納スペース問題」だったといいます。

 

「こうした日本独特の問題を理解したうえで、当社は2008年から、日本の環境に合わせ、音の静音化に注力したモデルを開発してきました。そして今回の新製品は、その集大成なのです」(朝喜氏)

 

ダンパーや吸音材を配置して体感音を50%カット

3モデルの新製品は、いずれもパワーアップした「サイレントテクノロジー」が搭載されています。

 

最も特徴的なのが、従来から採用されている水冷式のインダクションモーターを採用している点です。モーターの駆動に伴う発熱を、吸水口から取り込んだ水を使って高効率で冷やします。モーター周囲をぐるりと巡った水は、高圧で吐出されます。

↑水冷式のインダクションモーターを採用

 

インダクションモーターは、回転体であるローターがブラシ等に接触しないうえ、水冷式によって安定したトルクを生み出して静音化に寄与しますが、この点は従来モデルと同様。今回の新モデルでは、従来機よりもさらに音圧レベルを10%(10dB)低減させ、体感音を50%カットしています。それを実現したのが、モーターの振動を抑えるゴム製ダンパーや本体内の吸音材、そして音を外に漏らさない本体カバーです。

 

強力に駆動させるほど、モーターは前後左右や上下に振動するもの。その際にモーター自体からノイズが発生したり、その振動が本体のボディに伝わったりすることで振動音が発生します。そのため、ゴム製のダンパーをモーター固定部にかませることで、振動と音を抑えます。

 

さらに本体の内側に張り巡らせた吸音材と、音を漏らさない本体カバーによって、従来機よりも体感音を50%カットすることに成功しました。

↑モーターの下に配置したゴム製のダンパーにより、モーターの振動ノイズを軽減。本体背面側の全体には吸音材を配置して、さらに音を抑える

 

コンパクトな収納と使い勝手の良さを両立

高圧洗浄機の騒音以外の懸念点として挙げられた、「収納」と「使い勝手」の面はどうでしょうか?

 

3モデルともトリガーガン、ノズルなどのアクセサリーを本体背面に収納できます。また、高圧ホースや電源コードは、同じく本体背面に配置されたリールにくるくると巻き付けられます。スッキリと収納できるうえに、アクセサリー交換がスムーズに行えます。また3モデルともタイヤを備えているので、キャリーケースのようにコロコロと転がして、ラクに移動できます。

↑アクセサリーや高圧ホースを本体背面に格納し、スッキリと収納できる

 

戸建てからマンションまで、それぞれ適した3モデルをラインナップ

「水冷式サイレントシリーズ」は、もっともパワフルな「K 5 プレミアム サイレント」から、「K 4 プレミアム サイレント」、「K 3 サイレント プラス」の3モデルをラインナップしています。

↑3モデルをラインナップする「水冷式サイレントシリーズ」

 

最大吐出水量が毎時430Lと、もっともパワフルなのが「K 5 プレミアム サイレント」。実売予想価格は7万9800円(税抜)。

 

「K 5 プレミアム サイレント」は、3モデル共通で付属する「トリガーガン」のほか、5つの洗浄モードを切り替えられる「5in1 マルチパワージェット ノズル」を付属。広いテラスもラクに掃除できる「テラスクリーナー T 7 Plus」も同梱します。

↑水冷式サイレントシリーズの最上位機「K 5 プレミアム サイレント」

 

↑水流のモードを5つから選択できる「5in1 マルチパワージェット」

 

↑ パワフルな洗浄力と、「テラスクリーナー T 7 Plus」を備えた「K 5 プレミアム サイレント」は、広いバルコニーや駐車場のある一戸建て住宅での使用に適している

 

最大吐出水量が毎時400Lの中位モデル、「K 4 プレミアム サイレント」の実売予想価格は6万2800円(税抜)。

 

アクセサリーは、「トリガーガン」と「サイクロンジェットノズル」、「デッキクリーナーPS 30 Plus」を付属します。特に、ブラシとスクレーパーを備えた「デッキクリーナーPS 30 Plus」は、高圧洗浄とブラシで汚れを念入りに落とせるうえ、スクレーパーで仕上げに水切りできるのが便利です。

↑「K 4 プレミアム サイレント」

 

↑デッキブラシ形状で水切りもできる「デッキクリーナーPS 30 Plus」

 

最大吐出水量が毎時400Lの「K 3 サイレント プラス」は、最もコンパクトかつリーズナブル。実売予想価格は3万3800円(税抜)。「トリガーガン」「バリオスプレーランス」「サイクロンジェットノズル」を付属します。

 

本機でユニークなのが「洗浄剤タンク」を同梱している点。これは、マンションなどの集合住宅のベランダ掃除を想定したもの。ベランダに水栓がなくても、このバケツに水を入れることで、本体に水を供給できるのです。

↑「K 3 サイレント プラス」

 

ケルヒャーが、日本人のニーズに合わせて開発した新たな「水冷式サイレントシリーズ」。より静かに、より気軽に使えるようになった高圧洗浄機なら、近隣に迷惑をかけることなく、自宅やクルマを気軽にキレイにできますね。

 

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あなたなら「1日6分」をどう使う? 約1万円のスチームクリーナー・ケルヒャー「SC MINI」の意外な多才ぶりをレポート

新型コロナの流行が始まってからテーブルやドアノブなど、身の回りの除菌もすっかり日常の風景となりました。とはいえ小さな子どもがいたり、ペットがいる家庭のなかには「アルコールや化学薬品で除菌をするのは抵抗がある」という人も多いのではないでしょうか。そんな人にぜひ使ってみてほしいのが、スチームクリーナー。今回は、コンパクトかつアクセサリーがシンプルで、手軽に使えるケルヒャーのスチームクリーナー「SC MINI」(実売価格1万780円・税込)をご紹介します。

↑今回はケルヒャーの「SC MINI」を使ってみました

 

付属品を省略して買いやすい価格を実現

スチームクリーナーとは、蒸気を当てることで、頑固な油汚れも浮き上がらせて落とせる掃除機器。密閉したボイラーで水を熱してスチームを発生させるため、約100℃の高温スチームの噴射が可能です。さらにケルヒャーの場合、正しく使うことでウイルスやバクテリア菌を99.99%除去できることを実証。アルコールを使わず、水だけで除菌できるアイテムとして注目されているのです。

 

今回使用したSC MINIは、ケルヒャーのスチームクリーナーの中でもコンパクトな「SC1 EasyFix」シリーズの付属品を省略したもの。アクセサリーが多いと掃除する場所に応じて付け替えることができるメリットがある一方、使わないアクセサリーが無駄になってしまうのが難点でした。

 

SC MINIは逆に、アクセサリー類をハンドブラシとマイクロファイバーカバー2枚と最低限にすることで、「SC1 EasyFix」の半額以下の1万780円という価格を実現。除菌アイテムとして使いたい人は、これだけあれば十分ですし、必要なアクセサリーがあれば買い足すこともできます。

↑先端にハンドブラシを装着し、マイクロファイバーカバーで覆うだけ

 

さっそく箱から出してみると……思った以上にコンパクト! ドライヤーより大きく、電気ケトルより小さい印象です。重量は1.6kgで、持ち上げるぶんには重く感じませんが、ここにスチーム用の水を入れ、実際に使うと重量感がどう変わるか気になるところ。まずバルブを開けて、ボイラータンク内に規定量の水200mlを入れました。このとき水を入れすぎるとスチームが水っぽくなってしまうそうですが、少ないと使える時間が短くなってしまうので、きっかり200ml入れました。

↑タンクの入り口は狭いので、こぼさないように注ぎ口のある計量カップなどを使うと便利

 

スチームの量と勢いがスゴイ!

バルブをしっかり閉めたらコンセントを挿して電源を入れ、1分ほど経過したところで、内部でポコポコと沸き上がるような音が。そして3分経過したころには、逆に音が静かになり安定した様子。特にスタンバイOKを示す合図はありませんが、使えそうな雰囲気になりました。

↑電源を入れるとスイッチが緑色に点灯。加熱が完了したらこの色が変わるのかしら? ……と3分間見守りましたが、特に変化はありませんでした(笑)

 

まずはテーブルを除菌してみることに。スチームボタンを押すと……すごい勢いでスチームが噴射されました! その勢いに一瞬ひるみましたが気を取り直し、テーブルに押し当てながらゆっくり動かして全体を拭きあげました。取扱説明書には動かすスピードの目安は書いていませんでしたが、除菌効果を得たいならじっくりスチームを当てたほうがいいはず。

↑スチームボタンを押すと、たっぷりのスチームを噴射!

 

ちなみにスチームは、ハンドル上部にあるスチームボタンを押している間だけ噴射されます。意図せずに押すのを防ぐためか、ボタンは少し硬めになっており、親指でボタンを押しながらテーブルを拭くのがちょっと大変でした。やがて、テーブル全体が30秒かからずに掃除&除菌完了! スチームの量がたっぷりで、しっかり除菌できた安心感があります。気分もさっぱり爽快です!

↑スチームボタンを押しながら、テーブルを拭きあげていきます

 

↑高温スチームなので、水拭きに比べると乾くのも早い! ただしクロスに水が溜まってくると、少し水滴が目立ちはじめます

 

200mlの給水で約6分使えるため、残りの時間でほかの場所も除菌しました。除菌したいのは、人がよく触れる場所かつ、高温スチームを当てても素材の変質が心配ない場所。わが家ではドアノブや布製ソファを除菌しましたが、カーテンなどに使ってもよさそうです。電源コードが4mと長いので、リビング周りならコンセントを差し替える必要もなく、ひと通り除菌できました。

 

なお、本機は安全上、タンク内部の圧力が高かったり温度が高かったりする間は、給水口を開けることができない設計になっており、途中で水を追加することはできません。1日1回6分と割り切って使うのが現実的です。

↑ドアノブにシューッとひと吹き。簡単に除菌が完了しました

 

↑洗えないソファも、薬剤を使わずスチームで除菌できて安心!

 

↑まだスチームが出るようなので、ペットのケージも除菌しました

 

キッチンの油汚れもスチームでスッと落ちた!

せっかくのスチームクリーナーなので、やはりキッチン周りの油汚れも落としたいところ。都合の良いことに、コンロ周りに1か月以上放置していた油汚れがあるので、こちらを落としてみることに。

↑換気扇から油が流れ落ちていました。換気扇の掃除も必要ですが、まずは壁の掃除から

 

油汚れは、専用の洗剤を使えば落とせますが、キッチン周りで化学洗剤を使うのは抵抗があるし、使用後は洗剤成分をしっかり取り除かないといけません。そういう意味でも、スチームだけで落とせたらうれしいところ。そこでさっそく縦に伸びた油汚れにスチームを当ててみたところ……みるみる落ちていく!

↑汚れの蓄積にもよると思いますが、拍子抜けするほど簡単に落ちていきます! 何度がゴシゴシこすることを想定していただけに、これはうれしいポイントです

 

惜しい部分を強いて挙げるとすれば、前述のようにスチームボタンを押し続けなければならず、しかも今回は垂直にも力をかけていかなければいけないのがちょっと大変だったこと。とはいえ、上から下に下ろしていくだけで、油の筋はほとんど落とすことができました。一方、蓄積したガンコな汚れは何度スチームでこすっても落ちなかったので、洗剤の力を借りることに。やはり汚れは蓄積する前にこまめに掃除するのが一番ですね。

↑スチームをかけながらサッとこすっただけで、これだけキレイになりました

 

ちなみに、壁面をスチームクリーナーで掃除するときは、少し注意したいことがあります。使い続けるとマイクロファイバーカバーがたっぷりスチームを吸い、垂直に持って使うと、熱めのお湯がポタポタ垂れてくるのです。さすがに火傷するほどの熱さではありませんでしたが、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。

↑水分をたっぷり吸ったマイクロファイバーカバー。水の重みで下の部分が垂れ下がっています

 

↑マイクロファイバーカバーは洗って何度も使えます

 

まさかの衣類のシワ伸ばしに最適!?

今回、ちょっと試してみたいことがありました。なんと衣類のシワ伸ばしにも使えるというのです。確かに100℃のスチームがたっぷり出るならシワ伸ばしにはうってつけ。目からウロコです。さっそくTシャツのシワを伸ばしてみると、これまたびっくり! 普通の衣類スチーマーより格段にシワが伸びました!

↑きれいなマイクロファイバーカバーに付け替えて、Tシャツのシワを伸ばしてみました

 

↑シワが目立っていたTシャツ(左)が、あっという間にキレイになりました(右)。一般的な衣類スチーマーよりシワを伸ばす力が強い!

 

衣類スチーマーとして使用する場合も、高温やスチームに弱い衣類には使わないよう気をつける必要がありますが、これこそ洗えない衣類のニオイ取りや除菌に活躍してくれそうです。

 

このように除菌アイテム、スチームクリーナー、そして衣類スチーマーとしてマルチに活躍するSC MINI。途中で水を追加できないのが惜しいところですが、家庭に一台あれば間違いなく役立つアイテムだと感じました。

 

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手軽に掃除できるケルヒャーのモバイル高圧洗浄機「KHB 6 バッテリーセット」が7月に発売

ケルヒャー ジャパンは、モバイル高圧洗浄機「KHB 6 バッテリーセット」を7月15日に発売します。直販サイトの価格は3万2780円(税込)です。

 

KHB 6 バッテリーセットは、コードレスかつハンディタイプのモバイル高圧洗浄機。手軽に洗浄できるため、日常使いはもちろん、電源がないアウトドアシーンでの洗浄にも最適としています。

 

付属の18V/2.5Ahバッテリーには、洗浄時や充電時に残り時間を確認できる液晶パネルを搭載。リアルタイムでバッテリーの状態を把握することができます。なお、連続使用時間はバッテリーを満充電した状態で約12分となっています。

 

バッテリーとノズルを装着した状態での本体重量は約2.5kgで、片手でも持つことが可能。洗浄時の負担を軽減してくれます。さらに、本体サイズは長さ302×幅89×高さ265mmと、コンパクトに仕上がっています。

 

付属品はバッテリーのほかに、1ジェットノズル、サイクロンジェットノズル、ランス、充電アダプター、本体側カップリングなど。夏のレジャーを楽しんだ後の掃除で実力を発揮してくれそうです。

コンパクトで初心者に最適! 除菌もできるケルヒャーのスチームクリーナー「SC MINI」

ケルヒャー ジャパンは、除菌ニーズの高まりを受け、ウイルス除去とバクテリア除菌が手軽にできる家庭用スチームクリーナー「SC MINI」を4月26日(月)より発売します。実売予想価格は1万780円(税込)。

↑「SC MINI」のサイズはW127×H186×D321mm、質量は1.6㎏(アクセサリー除く)、ボイラータンク容量は0.2L、清掃面積(給水タンク満水で清掃できる面積)は20m2、コード長は4m。ハンドブラシとハンドブラシ用マイクロファイバーカバー2個が付属

 

水だけで除菌できる初心者に優しいコンパクトタイプ

「SC MINI」はコンパクトながら安定したスチームで除菌と清掃ができる1台2役のモデル。家庭用のエントリー機種として、今までスチームクリーナーを使用したことがないユーザーもターゲットに入れた製品です。

 

ヒートアップタイムは約3分で、連続噴射時間は約6分。約100℃の高温スチームにより、一般家庭のバクテリアやウイルスを99.99%除去(※)できます。蛇口やシンク、タイルの壁や窓、換気フードやコンロなどのしつこい汚れを落とすのに使えるのはもちろん、菌が気になるダイニングテーブル、ドアノブ、まな板など、毎日家族が触れる場所に使えます。洋服のほか、ソファやクッションなど洗いにくい布製品にも使用可能。洗剤を使わず水だけで除菌ができるので、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。

※第三者機関調べ。ケルヒャースチームクリーナーをスチーム最大量モードで30秒間噴射するとウイルスを99.999%除去。また、ケルヒャーのスチームクリーナーを正しく使用すると、一般家庭のバクテリアを99.99%除菌(表面の硬い場所を清掃した場合)

 

付属のアクセサリーは、除菌効果が高いハンドブラシ+カバー(2枚)のみとシンプルで、収納にも困らないとのこと。大型で本格的なスチームクリーナーは持て余してしまうけれど、コンパクトなものを手軽に使いたいというユーザーにはぴったりです。

↑場所をとらずに収納できるのも魅力

 

「ケルヒャーはデカいから」と諦めていた人へ! 2万円台前半の「日本向け高圧洗浄機」が魅力的

高圧洗浄機が欲しいけど、大きくて保管場所がない……。マンションのベランダやお風呂で使うにはホースが長すぎて取り回しが悪そう……なんて理由で購入をためらっていた人に朗報です。日本の住環境に合わせた高圧洗浄機「K MINI」(実売価格2万1780円)がケルヒャーから10月1日に発売されました。コンパクトで収納性が高く、取り回しも良い同機は、まさに日本人のための高圧洗浄機です。今回は、年末の大掃除需要に向けて「K MINI」ほか、スチームクリーナーと窓用バキュームクリーナーの新製品も紹介します。

↑コンパクトになった日本向け高圧洗浄機「K MINI」

 

日本人ユーザーの不満を解消する「JAPANプロジェクト」の第一弾が「K MINI」

マーケティングリサーチ企業のGfKによると、日本の高圧洗浄機ユーザーの約3割が、買ったはいいが思っていた以上に使用しなくなっているといいます。その理由として、「準備・片付けに時間がかかる」「箱/保管場所から出すのが面倒」「重い」という不満を挙げています。ケルヒャーでもこうしたユーザーの不満を以前から把握しており、日本人ユーザーの不満を解消したい、保有に喜びを感じられる製品を作りたいと強く感じていたといいます。

 

そこでケルヒャージャパンは2017年5月に「JAPANプロジェクト」を立ち上げ、日本市場に向けた製品開発をスタート。従来は、ドイツ本社で開発した製品を全世界に展開していくことがほとんどでしたが、今回は日本人のための日本オリジナルを作るという前代未聞のプロジェクトでした。その後、消費者インタビューを重ね、6つのプロトタイプを経て完成した「JAPANプロジェクト」の第1弾が「K MINI」というわけです。

 

K MINIのサイズは長さ280×幅159×高さ295mm(収納ケースなし)と、トートバック程度の大きさで、同社のコンパクトモデルであるK 2 クラシック(長さ393×幅171×高さ243mm)に比べてもコンパクトになっています。これは、モーターとポンプの配置を変更することで実現しました。従来はモーターとポンプは横並びに配列し、ギアとポールでダイレクトに接続していましたが、K MINIでは上下に並べ、ベルト駆動方式を採用しています。これにより、ほぼ正方形の形となり、持ち運びしやすく、収納もしやすくなりました。

↑従来(左)と違ってK MINIはモーターをポンプの上に配置し(右)、ベルト駆動にすることでコンパクト化を実現

 

コンパクトに収納できるようトリガーガンと高圧ホースを改良

特筆すべきは、収納時のコンパクトさです。高圧洗浄機はトリガーガンと高圧ホースが重要なパーツとなりますが、K MINIはその2つを収納できるボックスを付属し、本体背面に取り付けてコンパクトに収納できよう工夫したのです。この収納ボックスに収めるため、トリガーガンと高圧ホースも改良しました。トリガーガンは、従来より25%短くするとともに、従来モデルでは2分割だったものをK MINIでは3分割とすることで収納性を上げました。高圧ホースに関しては、業務用に使用している細く柔らかいプレミアムフレックス高圧ホースを採用し、素早く小さく巻き取れるようにしました。また、従来は収納場所がなかった電源コードも、本体下部に巻き取れるようになっています。

↑短くなったトリガーガンをさらに3分割することで収納ボックスに収められ、コンパクトに持ち運び・収納ができます。このサイズならば玄関の下駄箱にも入りそうです

 

↑プレミアムフレックス高圧ホースは細く柔らかいため巻き取りやすく、使用時にも取り回しがよいのが特徴。電源コードもスリム化して本体下部に巻き取れるようにしました

 

コンパクトになったトリガーガンと柔らかくしなやかなプレミアムフレックス高圧ホースにより、マンションのベランダや家と家の間の壁など、狭い空間でも取り回しが良くなっています。別売りの自吸用ホースを使えば、バケツやお風呂の残り湯からも水を吸い上げられるので、狭い風呂場や水道のない車庫でも利用できます。なお握り手も日本人の体格に合わせて小さくなっており、女性でも扱いやすくなりました。

↑マンションのベランダや風呂場などの狭い空間でも取り回しがよくなりました

 

コンパクトになっても、洗浄能力は十分。最大許容圧力は9Mpa、最大吐出水量は330L/Hで、ヒット商品のK 2 クラシックと同等レベルです。

↑ケルヒャー高圧洗浄機の比較表。K MINIはコンパクトになっても洗浄能力は十分。なお、騒音値が若干高いですが、ケルヒャーによると「耳障りにならないよう音質に気を配った」とのこと

 

30秒で使えて使用時間が120分と長いスチームクリーナーも発売

次に、スチームクリーナーの新製品を紹介していきましょう。スチームクリーナーは、水を100℃に沸騰させ、発生する高温の蒸気で汚れを落とすとともに、ウイルス除去とバクテリア除菌もできる掃除機です。その性能から現在、世界中で需要が増加しており、ここ日本でも今年1~7月の売り上げは前年比3倍以上にもなっています。ケルヒャーではこうした市場ニーズに応えるため、すでに欧州・中国で先行発売して人気となっているスチームクリーナー「SC 3」を10月1日に日本でも発売することにしました。

↑欧州・中国で先行発売して売れ行き好調な「SC 3 EasyFix」(左)と「SC 3 EasyFix プレミアム」(右)

 

SC 3の特徴は3つあります。1つめは、ヒートアップタイム。スチームクリーナーは掃除を始める前にまず、ボイラーの中の水を沸騰させて蒸気に変える必要があります。その蒸気になるまでの時間をヒートアップタイムというのですが、従来機種は180~360秒かかっていました。それが、SC 3はなんと30秒に短縮できたといいます。

↑SC 3のヒートアップタイムはケルヒャー史上最速の30秒

 

大幅に短縮できた理由は、従来のボイラー式からフローヒーター式に変更したためです。フローヒーター式とは、ヒーター内部のコイルに電流を流して熱を発生させ、コイルが最高180℃まで上昇したところで、近くを通る水管に水を通して熱湯を作る仕組みです。一度に少量ずつの水を熱湯に変えるこの仕組みにより、ヒートアップタイムが大幅に短縮できたのです。もちろん、従来のボイラー式同様、除菌能力を維持しています。

↑フローヒーターの内部構造

 

特徴2つめは連続使用時間が長いこと。1回の給水で可能なスチーム連続噴射時間は約30分ですが、最上位モデルのSC 4と同様に、追加給水することで120分の使用が可能です。SC 1の6分、SC 2の30分に比べると格段の長さです。120分あれば、居室の床、廊下、キッチン、風呂場と、一度に家中が掃除できますね。

↑SC 3は給水することで連続120分使用できるので、一度に家中が掃除できます

 

↑床からキッチン、風呂場、フローリングと、スチームクリーナーは家中の汚れを落とし、除菌できます。衣類のシワ伸ばしも

 

3つめは、メンテナンスが簡単なことです。従来機種はボイラーでお湯を沸かすため、ボイラー内に水道水のカルキが溜まってしまいます。そのため、10回に1回はボイラー内を水ですすぎ、50回に1回は専用洗剤で洗浄する必要がありました。新製品のSC 3はスケール除去カートリッジを新搭載し、カルキ成分を除去した水をヒーターに送るので、本体内部の洗浄が不要になりました。なお、カートリッジの寿命は、1か月間に合計4~5時間使用した場合、約1年6か月とのことです。

↑スケール除去カートリッジを新たに採用し、メンテナンスの手間を省きました

 

価格は、標準セットの「SC 3 EasyFix」が実売価格2万9480円、ブラシ・フロアノズル用クロス・ハンドブラシ用カバーがそれぞれ2つずつ付属し、スポットノズルが付属する「SC 3 EasyFix プレミアム」が同3万2780円。

↑SC 3の仕様および他モデルとの比較表

 

ワイプパッドが取り付けやすい窓用バキュームクリーナーが登場

最後は窓用バキュームクリーナーの新製品です。ケルヒャーの製品は、付属のスプレーボトルで洗浄液をガラスに吹きかけ、ワイプパッドで汚れを浮かせた後に、バキュームクリーナーで汚れた水滴を拭き取るものです。これにより、乾拭きが不要となり、水ダレや拭き跡を残すことなく素早く窓掃除ができます。新製品「WV 1 プラス LR」は、より使いやすくすべく、3点の改良が施されました。

↑窓用バキュームクリーナー新製品「WV 1 プラス LR」。右がバキュームクリーナー本体、左が付属のスプレーボトル

 

1つは稼働時間を20分から25分に延長したこと。5分あれば腰高窓1枚をクリーニングできるので、一度の充電で掃除できる窓の枚数が増えますね。2つめは、スプレーボトルのワイプパッドの取り付け方法を変更したこと。従来は両サイドをゴムで取り付けていましたが、新製品ではマジックテープに変更、素早く取り付け・素早く取り外しができます。3つめは、スプレーボトルの背を低く、底を広くしたこと。スプレーボトルを床などに一時的に置いておく際に、従来モデルは重心が高く底が狭いために倒れてしまうことがありました。新製品は重心を低く底を広くしたことで倒れにくくなっています。「WV 1 プラス LR」の価格は標準セットが7678円(同)、ワイプパッド2枚付属の「WV 1 プレミアム LR」が9878円となります。

↑新製品の変更点。ワイプパッドが取り付けやすくなったなどのマイナーチェンジですが、使い勝手がよくなっています

 

筆者は郊外の一戸建てで狭いながらも庭がありますが、それでも高圧洗浄機は置き場がなく、購入をためらっていました。ただ、玄関のアプローチやベランダの汚れはデッキブラシでは落ちないので、いつかは高圧洗浄機が欲しいと考えていたところです。「K MINI」ならば玄関の下駄箱の中を整理すれば収納できそうなので、購入を検討しています。また、スチームクリーナーも以前から欲しいと思っていた商品。キッチンの油汚れや風呂場の臭い落とし、さらに、猫が粗相したときの掃除と除菌と、家の至るところで活用できそうですから。その点、すぐに使えて長く使える「SC 3」も魅力的。ただ、こちらはもう少しコンパクトにだったらうれしいですね。

男心をくすぐるぜ! 「ケルヒャー」30周年フェアで出会った「無骨な業務用マシン」たち

高圧洗浄機やスチームクリーナーなどで知られる清掃機器メーカー・ケルヒャージャパンは、創立30周年を記念して、東京国際フォーラムにて「ケルヒャーフェア30」を開催しました。そのフェアの模様および、事業戦略説明会についてレポートします。フェアでは、日本ではあまりなじみのないユニークな業務用アイテムも展示されていたので、合わせて紹介していきましょう。

 

30年の歴史で大きなターニングポイントになった3つの施策

まずは事業戦略説明会から。ケルヒャージャパン株式会社代表取締役社長の佐藤八郎氏が登壇し、ケルヒャージャパンの歴史や事業内容などについて説明を行いました。

30年の歴史の中で大きなターニングポイントとなったのは3点。まずは①業務用清掃機器業界におけるカスタマープラットフォームの拡大です。2006年より12のターゲット業種ごとにスペシャリストを配置し、新規市場の開拓を行ってきた結果、さまざまな業界でケルヒャー製品が使われるようになったとのこと。また、それに伴い全国規模でアフターサービス体制を強化しました。

 

次が②一般家庭用製品の認知拡大。これは主にテレビ通販番組への露出です。ケルヒャージャパンは2000年から本格的に家庭用市場へ参入。その後、テレビ通販を足がかりにホームセンター、家電量販店での対面販売にも力を入れることで、認知拡大を行ってきました。

最後のターニングポイントが、③「日本橋クリーニングプロジェクト」です。これは、日本で初めて「日本橋」という重要文化財をクリーニングすることで、製品技術力の証明ができた点が大きかったとのこと。世界的には自由の女神などの清掃も行ってきた同社。日本ではなかなか許可が下りないなど、困難なことも多いようですが、今後もさまざまなプロジェクトを展開していきたいと語りました。

 

また、「SUSTAINABILITY〜社会との共生〜」を重視している点も強調。自然災害の支援活動や、地球環境に配慮した企業活動、文化・歴史を次世代に継承するクリーニングプロジェクトなどを通じ、「清掃」による社会貢献を行っていきたいということです。

 

業務用も含むユニークな展示製品を一気に紹介!

「ケルヒャーフェア30」では、業務用から家庭用まで、幅広いジャンルの製品が展示されていました。そのなかから、主なものをピックアップしてご紹介します。

 

汚水の排水から充電まで自動で行うロボット自動床洗浄機「KIRA B 50」

「KIRA B 50」は、ロボットが自動で床洗浄、洗浄水の給水、汚水の排水、汚水タンクの洗浄、バッテリー充電を行うという、オールインワンロボット自動床洗浄機です。本体が自動的に清掃範囲をマッピングし、自動で清掃。光学音響センサーシステムを搭載し、障害物を避けつつ清掃を行います。

ドッキングステーションが付属しており、清掃が終わると本体が自動的にドッキングステーションへ帰り充電。また、サイドブラシを搭載することで隅々まで清掃できるように工夫されています。こちらは2019年後半の導入予定。想定価格は400万円ということです。

 

ドライアイスで汚れを吹き飛ばす「ドライアイスブラスター」

こちらは、ドライアイスを利用して清掃を行う「ドライアイスブラスター」です。ドライアイスのペレットを入れると、圧縮空気と混合されます。これを汚れに噴射することで、急激な冷却効果で汚れに割れ目を入れ、そこにドライアイスの粒子が入り込むと約400倍に体積が膨張。これによって、汚れを吹き飛ばします。強力な汚れの除去時間を大幅に短縮できるだけでなく、水や洗剤が不要、廃液が出ないため、環境に優しいのもポイントです。

ドライアイスブラスターの新製品IB 10/8 L2Pは、本体内部に液化炭酸ガスを注入することで、ドライアイスを生成できるという機能を搭載しています。

 

道路清掃、除雪、芝刈りなどができる「シティクリーナー MIC42」

こちらはオールシーズン使用できる多用途作業車です。前面のアタッチメントを変えることで、さまざまな用途に対応。道路清掃、除雪、芝刈りなど、多彩なアタッチメントが用意されています。また、吸引用ホースも搭載されているので、作業車が入り込めないところの清掃も可能です。

↑小型のMC 50も展示されていました

 

日本に合わせて静音化とコンパクト収納を実現した家庭用高圧洗浄機「K2 サイレント」

家庭用の高圧洗浄機の新製品「K2 サイレント」は、日本向けに開発されたもの。K2シリーズ初となる静音設計が採用されており、集合住宅などでの使用に配慮されています。また、本体重量は従来の水冷式静音モデル「K3 サイレント」と比較して約50%軽量化されています。

ホースやノズル、電源コードなどをコンパクトに収納できる点(上写真)も、日本の住宅事情に合わせた配慮。本機の登場で、より高圧洗浄機が身近になることでしょう。発売は10月1日(月)、実売予想価格は2万2980円(税抜)です。

 

2020年には日本向け浴室清掃機器を発売する予定

なお、同社は日本市場向けのプロジェクトとして、2020年の発売を目指し、浴室掃除に特化した製品を開発中とのこと。調査に参加した人からは「とても革新的。掃除が楽しくなりそう」「簡単にきれいになるのが想像できる」との声が上がっているとのこと。こちらも期待したいですね。

寝ている子を起こさない! 「赤ちゃんに優しい」家電アイテム7選

赤ちゃんが生まれると、生活が一変! 家の中や衣類、布団の清潔さにこだわったり、寝ている赤ちゃんを起こさないよう工夫したり、赤ちゃんのために気を付けたいことがたくさん出てきます。そこで今回は、赤ちゃんがいるご家庭にオススメしたい家電グッズなどをピックアップしました。ご紹介するのはパナソニックの空気清浄機やドウシシャの扇風機、アイロボットのロボット掃除機、ピジョンのさく乳器など計7点。赤ちゃんにも優しく、静かで、パパママにもうれしい家電製品を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

[空気清浄機]

パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP90

実売価格 5万3070円

SPEC ●サイズ/質量:W398×H640×D268㎜/11.8㎏ ●空気清浄適用床面積〜40畳 ●空気清浄時間8畳/約7分 ●最大加湿量870㎖/h ●フィルター交換目安約10年

 

花粉やPM2.5などの粒子から約0.3μmの粒子まで、99.97%以上集じんしつつ、ナノサイズの微粒子イオン「ナノイーX」が花粉などのアレル物質やウイルス、菌などの活動を抑制。床上30cmに溜まりがちな花粉、ハウスダストは、本体下部の開口部に設けた「メガキャッチャー」機能がパワフルに吸引します。加湿機能付きなので、乾燥が気になる季節も大活躍。

 

【おすすめポイント】

空気清浄機能に加え、アレル物質の活動も抑制してくれる高性能モデル。特に床上30cmの空気の汚れを吸引してくれる「メガキャッチャー」は、床で過ごすことが多い赤ちゃんに嬉しい機能です。部屋が暗くなると、風量と表示ランプの明るさをセーブするので、眠っている赤ちゃんを起こさないという配慮も○。

 

[扇風機]

ドウシシャ

カモメファン FKLT-232D/TLKF-1232D

実売価格 1万5410円

SPEC●サイズ/質量:W305×H800~900×D260㎜/約4.4kg●動作音:12.0dB●風量調節:無段階●自動首ふり角度:左右30・60・90度●手動角度調節:上下 上向き90度、下向き90度※真正面起点●タイマー:入 / 切 1・2・4・8時間●消費電力:1.2W(最小時)~10.5W(最大時)

 

カモメの羽をヒントにつくられた羽根を採用し、やわらかく心地よい風を遠くまで届けるDCモーター扇風機。フレキシブルに曲がる5つの関節を備え、真上や真下など、様々な方向に送風できます。徐々に風が弱まる「おやすみ風」や、まぶしさを抑えるLEDの減光・消灯機能など、睡眠中も使いやすい機能も搭載。

 

【おすすめポイント】

カモメファンの風はとてもやわらかく、繊細な赤ちゃんも負担なく、心地よい風が浴びられます。特にこのモデルは、フレキシブルアームを調整すると真上から見下ろすように送風できるので、お布団で寝ている赤ちゃんを優しい風で包み込んでくれますよ。

ロボット掃除機

アイロボット

ブラーバ 380j

実売価格 3万7580円

SPEC●走行システム:iAdapt2.0●掃除モード数:3●稼働面積(ウェットモップモード):約12畳●充電時間:2時間●サイズ/質量:W178×H84×D170㎜/約1.2kg

 

フローリングを自動でお掃除してくれる床拭きロボットは、動作音がとっても静か。スイスイと部屋の隅から隅まで移動しながら、フローリングの汚れを拭き取ります。皮脂汚れや食べこぼしには「ウェットモード」、ホコリや髪の毛には「ドライモード」で日々のフローリング掃除と使い分けが可能。

 

【おすすめポイント】

掃除機のように吸引しないので音が静かなうえ、ホコリを立てないので赤ちゃんが寝ていても安心して使えます。床に溜まりがちな花粉やホコリ、こびりついた菌も取り除いてくれるので、フローリングが中心の家にオススメです。

 

スティッククリーナー

ケルヒャー

スティッククリーナーKB5

実売価格:1万1580円

SPEC●集じん容積:0.37ℓ●充電時間:約3時間●連続運転時間:約30分(フローリング)●清掃幅:210mm●運転音:55dB●サイズ/質量:W215×H1120×D230mm/1.17kg

 

1.2kgと軽くてコンパクトなスティッククリーナー。自立するので部屋の隅に立てておき、使いたいときはスティックを倒せば自動でスイッチが入ります。インテリアを邪魔しないシンプルなデザインも特徴。独自のクリーニングシステム搭載で排気を出さず、ホコリを舞い上げる心配もありません。

 

【おすすめポイント】

出しっぱなしにできるので、ちょっとゴミが気になったときや、隙間時間で掃除したいとき、サッと手に取りスティックを倒すだけで掃除が始められます。一般的な掃除機に比べて動作音も静かなので、寝ている赤ちゃんを驚かせてしまうことはなさそう。

 

洗濯乾燥機

シャープ

プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-PU11B

実売価格:11万7000円

SPEC●洗濯脱水/乾燥:11kg/6kg●定格洗濯乾燥時間:約220分●サイズ/質量:約W600×H1050×D650mm/約48kg●消費電力量:約2200Wh(洗濯乾燥時)

 

洗濯槽に穴がないので、洗濯槽の外側や底裏についた黒カビや汚れが槽内に侵入せず、清潔な水で洗えるのが、シャープのタテ型洗濯機の特徴。洗濯後も独自イオン「プラズマクラスター」で洗濯槽のカビ菌繁殖を抑制します。洗剤なしで予洗いできる「サッと予洗いコース」や、部分洗いに便利と話題の「超音波ウォッシャー」など、予洗いの手間を軽減してくれる機能も多数搭載しています。

 

【おすすめポイント】

食べこぼしやおもらしなど、ほかの洗濯物と一緒に洗いたくない衣類やシーツの予洗いが洗濯機でできるのは便利! 洗濯容量11kgでシーツや毛布などの大物もたっぷり洗えるので、赤ちゃんの寝具もこまめに洗いやすく清潔に保てます。

照明

フィリップス

Philips Hue Go

実売価格:9680円

SPEC●サイズ/重量:W15×H8.0×D15cm/0.5kg●ランプ技術:LED/24V●ワット数:6W●照明カラー:クール ホワイト●ルーメン出力合計:300lm●寿命:2万時間

 

照明の色温度やカラーが変えられるポータブルライト。実用的な温白色光から、涼しげでやる気を引き出す昼光色など、色温度を変えられるほか、カラー照明で空間の雰囲気づくりに一役買います。ブリッジに接続すればスマートデバイスからもコントロールでき、1600万色のカラー演出が可能に。バッテリー内蔵で、屋外でも使えます(3時間)。

 

【おすすめポイント】

赤ちゃんと眠るときに枕元に置いておけば、おむつを替えたり、授乳するときに便利。照明の明るさを暗めに設定すれば、赤ちゃんを完全に目覚めさせることなく、お世話ができます。カラー照明は、誕生日やクリスマスなどイベント時のムードづくりにもオススメ!

 

電動さく乳器

ピジョン

さく乳器 母乳アシスト電動Pro Personal+(プラス)

価格:2万7000円

 

両胸同時にさく乳できる電動さく乳器。赤ちゃんが飲んでいるように自然にさく乳でき、おっぱいの状態に合わせて吸引リズムや強さが選べる「赤ちゃんここちリズム」を搭載しています。専用アプリと連動すれば吸引リズムが追加できるほか、さく乳できた量や赤ちゃんが飲んだ量の記録も可能。片胸ずつさく乳する「電動Pro Personal」(1万6200円)もあります。

 

【おすすめポイント】

外出先や夜中にさく乳する機会が多い人には、手などに負担なく、あてているだけで自動で効率よくさく乳できる電動タイプがオススメ。さく乳時のモーター音が従来品より静かになったので、赤ちゃんが寝ているときや外出先でも気兼ねなく使えます。

 

約2万円のケルヒャー洗浄機「OC 3」は絶対に「買い」だ! アウトドア好きライターが断言するワケ

ドイツ生まれの高圧洗浄機メーカーとして知られるケルヒャーは、プロフェッショナルユースとして世界中で絶大な支持を受けているのは周知の事実。そのケルヒャー社が史上初となるバッテリーと給水タンクを内蔵したポータブル型の「マルチクリーナー OC 3(実売価格2万1578円 ※以下OC 3と表記)」をリリースしました。筆者はバス釣り、ロードバイク、バイクとアウトドアでの遊びを愛する者。もしかして、OC 3さえあれば、使い倒した遊び道具の汚れもすっきりキレイになるんじゃない? ……そう思い立ち、実際に本機を使ってみることにしました。

 

サイズは予想以上にコンパクト

製品を間近で見ると、予想以上にコンパクトなサイズ(W234×H201×D277㎜)に驚かされます。電源用のバッテリーを内蔵した本体と4ℓの水を蓄えられる給水タンクの二重構造を採用しながらも、その大きさはバイク用のヘルメットとほぼ同じ。さらに本体部分にホースやノズルを収納できるというパッケージングも絶妙。これが意外と重要なポイントで、付属品が別収納になると紛失してしまうことも多く「一体型」のメリットは高く評価すべき部分だといえるでしょう。

 

OC 3のメリットはバッテリーを内蔵していること。本体スイッチ下の充電用端子にアダプターを接続すれば、約3時間で充電が完了します。端子部分には防水カバーが付いているので、水が掛かっても安心です。

↑内容物は極めてシンプル。フラットジェットノズルが付属する本体(左)と4ℓの吸水タンク(右奥)、充電アダプター(右手前)

 

↑前面の充電端子。防水用のカバーを外して充電コードを挿します

 

バッテリーが充電できたら、次は給水作業。専用のタンクに水を入れ、本体にセットするだけで準備は完了です。給水タンクの容量は4ℓで、給水完了後はタンクを本体に乗せるだけでOK。このときに注意するのは、本体からホースを根元まで取り出しておくこと。ホースが給水タンクと本体に挟まらないよう、背面の切り込み部分に通すことをお忘れなく。

↑吸水後はタンクを本体に重ね(左)、本体のハンドルを起こしてタンク側に固定されているハンドルに重ねれば準備完了(右)

 

オフロードを走って泥だらけのバイクを洗車

まずはオフロードを走り回り、泥はねで汚れたバイクを洗車してみることに。今回の洗車テストではブラシやウエスを使わず、水流だけで泥汚れが落とせるかを試してみました。フレームやフェンダーの裏、アンダーガードの隙間など、手の届かない場所に入り込んだ泥汚れは、普通の水道ホースではなかなか落としきれないもの。気になる水圧は、カタログ値で水道の約2倍とのことですが、専用の「フラットジェットノズル」を使うことで、強烈とは言い難いものの十分な水圧が感じられました。

 

なお、このノズルはその名称からわかる通り、平たく強い水流を噴射することができます。対象に近づければ近づけるほど水圧が増すので、しつこい汚れの場合はノズルが触れるくらいまで近づけるのがオススメ。こびりついたガンコな汚れも、気持ちよく落ちていきますよ。

↑平たく勢いのある水流で、凹凸のある部分もしっかり洗浄できます

 

そして、洗車した結果は、想像していたよりもしっかりと泥汚れが落ちた印象です。コイン洗車場の高圧洗車に比べるとさすがに水圧は弱く感じますが、この程度の汚れなら効果は十分。フレームやアンダーガードなど、手の入らない隙間の泥汚れも十分に洗い流すことができました。

↑洗浄前(左)と洗浄後(右)

 

ただし、やや不満があったのが、給水タンクの容量。バイク全体を掃除するために、4回の給水(4ℓ×4回=合計16ℓ)が必要だったのですが、4ℓの水を連続噴射し続けると約2分で水が切れてしまいます。バッテリー(フル充電で約15分使用可能)は余裕で電力に不満はありませんでしたが、給水の時間を省くなら、あらかじめバケツなどに水を用意しておくのがオススメ。給水量の少なさから考えると、“クルマの洗車”というよりは、保管前のスタッドレスタイヤや夏タイヤの洗浄、エンジンルームの洗浄など、部分的な使用に力を発揮しそうです。あるいは、別売でバケツなどから直接吸水できる吸水ホース(3758円)も用意しているので、こちらを利用してもいいでしょう。

 

悪臭漂うフローターをキレイに洗うことはできるか?

続いてはフローターを洗浄してみました。フローターとはチューブにカバーを取り付け、胸まである胴長靴を履いて沼や湖にプカプカ浮かびながら釣りをするための、浮き輪のような道具。ボートでの釣りとは違い、解放感は格別なのですが、よく釣りをする場所がひと昔前は日本でトップ3に入る“汚れた沼”として知られていた場所のため、その水の汚さは折り紙つき。釣りを終えたあとのフローターは、汚水の汚れとともに悪臭が染みついてしまいます。果たして、そんなガンコな汚れを洗い流すことはできるのか……実際に洗浄を開始!

↑釣りに使用したフローターやフィン、胴長靴でOC 3をお試し!

 

ノズルを近づけ、圧力を掛けながら作業を始めると、繊維の間に入り込んだ汚れが落ち始め、みるみる茶色い水が流れ出てきました。フローターの洗浄では給水することもなく4ℓの水で作業は終了。作業後に乾燥させてみると、汚れとともに悪臭も激減していました。これで、車内に載せたときのお悩みであった「ドブ臭さ」から開放されそうです。同時にウエーダーと呼ばれる胴長靴も洗浄。滑り止めとして張り付けられたフェルト素材の靴底からは泥と砂が大量に流れ出し、スッキリとした状態に戻すことができました。

↑わかりづらいですが、フローターを洗うと大量の茶色い水が!(画面右)

 

↑汚れがスッキリ落ちました!

 

コンパクトな本機をトランクルームに搭載しておけば、釣りを楽しんだあと、道具をスッキリ洗い流せるので、悪臭や汚れを車内に持ち込まずにすみそうです。特に水源や電源のない秘境の沼では、大いに活躍してくれるのは間違いありません。

 

一方、ここが改善したらうれしいな、という点を挙げるとするならば、標準装備でノズルの種類を増やして欲しい(オプションでは有り)ということ。もうひとつは、トリガーを握り続けなくても良いロック機構を付けてほしいと思いました。トリガーを握り続けるのは意外と面倒で、指も疲れます。ロック機構を付けることでシャワーの時に両手が使えるようになると思うのですが……。ケルヒャーさん、よろしくお願いいたします!

↑OC 3のトリガー

 

水道のない場所でのメリットは絶大

そして今回、バイクやフローターを洗浄して気付いたことは水道の無い場所での優位性。自宅にガレージや駐車場がある場合にはポータブルである必要性はないと思いますが、マンションの駐車場や一般的な月極め駐車場など、水道や電源のない駐車場を使っている人も多いはず。そんな人にとって「OC 3」は最高のパフォーマンスを発揮してくれることでしょう。

↑OC 3を試す筆者の息子。彼もその手軽さを気に入った様子

 

特に同製品をおすすめしたいのは、筆者を含めたアウトドア好きの趣味人。キャンプ後のBBQコンロや食器類、テント、マットなどを洗浄するには最適です。自宅のお風呂場で作業をして奥様に怒られた人も多いはず。その点、本機を使えば汚れものを自宅に持ち込まず、外で気軽にクリーンアップすることができます。

 

魚のニオイが付いたクーラーボックスやウエア、塩害防止のためにタックル(竿やリール)を洗う必要がある海釣り師にも重宝されるのは間違いなし。ほかにもサーフィンやMTB、ガーデニングなどでも威力を発揮してくれることでしょう。アウトドアだけでなく水槽の掃除やペット用品の洗浄、網戸やお風呂場、キッチンや冷蔵庫……こうした様々な場所に利用できるのを考えると、その用途が極めて広いのがわかります。

 

また、本機は洗車や洗浄用として認知されていますが、実はオプションとして用意されるシャワーノズル(2678円)に付け替えると“ポータブルシャワー”として使うことができます。海水浴やサーフィンを楽しんだあと、気軽にシャワーが浴びられるのも大きな魅力になりそうですね。

 

OC 3は「絶対に買い」と断言できる!

つまり、実際に使ってわかったことは、「とにかくOC 3は使える!」ということ。クルマの洗車に限定するならば、コイン洗車場を使う方が効率的ですが、遊び道具や趣味のギアを気軽に洗浄するなら、これ以上ないアイテムです。既存の便利グッズとして販売されている洗車道具とは異なり、「ケルヒャー」というブランドの信頼性も大きな魅力。買ってもすぐに使えなくなる道具とは違い、消耗パーツが用意されていて、長く使い続けることができるのもポイントです。これだけのブランド力と実力を兼ね備えたアイテムが2万1578円で手に入るのですから……これはもう、「絶対に買い!」と断言させていただきます!

ケルヒャー

マルチクリーナー OC 3

●実売価格:2万1578円●サイズ/質量:W234×D277×H201mm/2.2kg●吐出圧力:0.5MPa●吐出水量:2L/min●連続使用時間(満充電時):約15分●給水タンク容量:4L●充電時間:約3時間●標準装備備品:充電アダプター

寒い年末より今がチャンスだった! ケルヒャーの掃除家電でわが家丸ごと大掃除

窓やベランダ、玄関まわりなど、室内に比べていつもは放っておきがちな場所も、たまには“大掃除”してしっかりきれいにしたいもの。大掃除というと、年末に行うイメージが強いのですが、実は春こそ、大掃除するのにぴったりのタイミングなのです。

先日行われた調査でも、「春こそ大掃除のシーズン」という結果が!

Q1.暖かい春は寒い冬に比べて掃除に適している季節だと思いますか?

Q2.年末の大掃除で嫌なことはありますか?

※2018年2月に全国の20歳以上の男女500人を対象にケルヒャー ジャパンが実施

 

外は寒いし水は冷たいし、正月前にやることがたくさんあって時間がないし、と年末の大掃除はなかなかハードルが高い上、うまく掃除ができずに汚れが残ってしまっている箇所や、前回の掃除から時間が経っていて汚れが溜まっている箇所があると考えられます。

 

そこで、掃除のスぺシャリストである家事・掃除ガイドの藤原千秋さんに、春の大掃除のメリットを聞いてみると、「寒さが辛い冬に比べて気温が高く、快適に掃除ができますし、汚れを落とす際に使う水の水温も高くなり、汚れを落としやすいことから、とてもオススメです」。さらに、「油汚れも気温の高さに比例して柔らかく緩みやすくなり、掃除しやすくなります。また、窓を開けがらの掃除が苦にならないので、室内掃除で舞い上げたホコリが再び積もるなどの再汚染リスクも下げることができます」と話します。

 

続いて、上記アンケートでは、大掃除したい場所についても調査。

Q3.「春に大掃除したい屋外の場所」の中で、1番汚れが気になる(1番掃除したい)場所はどこですか?

Q4.「春に大掃除したい屋内の場所」の中で、1番汚れが気になる(1番掃除したい)場所はどこですか?

藤原さんは、上のアンケート結果についても、「春に一番大掃除をしたい場所として屋内、屋外ともに『窓まわり』を挙げる人が多くいますが、気温が高くなるにつれて窓を開けて過ごすことが増えるこれからの季節では、必須の掃除場所と言えます。また、湿度が上がる梅雨時を迎える前に汚れを除去しておかなければ、カビの発生に繋がってしまいます」。

 

では、そう話す藤原さんに、大掃除したいという声が多かった「窓まわり」「玄関まわり・ベランダ」について、掃除のコツを伺いました。

 

春の窓掃除を怠ると、カビ発生のリスクが!

「冬の間にできた、窓や窓のサッシなど窓まわりの汚れにはカビの菌が潜んでおり、それを放置しておくと、湿気がちな梅雨の季節になったとき、汚れをエサにカビが繁殖するリスクが高まってしまいます。窓まわりの掃除を春のうちに行っておくことで、梅雨の時期のカビリスクを低減させることができます。しかも窓がキレイな状態だと、家全体が明るくなって晴れやかな気持ちになりますよね」(藤原さん、以下同)

 

・窓ガラスは最後に水分をしっかりオフ!
「窓ガラスの掃除は最小限の水を使用して洗い、効率的に水分を除去することが大切です。水分が残っていると再び汚れが付着する原因になるので、窓ガラスの掃除では、水分を残さずに拭き上げることが重要です」


1.窓ガラスの汚れを浮かす
窓ガラスに付着している結露や皮脂、その他花粉や大気汚染物質などさまざまな汚れは、洗浄剤を使って浮かせます。

 


2.汚水をオフする
窓用バキュームクリーナーなどを使って、汚水を吸水します。

 


3.水分を除去して完成
掃除後の窓(右側)は、水分を残さずピカピカに仕上がりました。

 

・冬に結露した窓のサッシは要注意!
「窓のサッシは掃除をしづらく、冬の結露などが原因でカビが発生しやすい場所でもあります。消毒用エタノールをスプレーし、いらない布で拭く、といった掃除方法で手軽に除菌でき、カビ防止効果も期待できます。高温の蒸気によって除菌ができるスチームクリーナーを使用するのもいいでしょう」

 

・目に詰まったホコリはやさしく擦り落とす
「また、窓を開ける季節になるにつれて汚れが目立つのが、網戸です。網戸は風を通せば通すほど汚れてしまいます。網戸の掃除にはさまざまな方法がありますが、簡単にできるのはメラミンスポンジで擦る方法です。水に浸して絞ったメラミンスポンジで、網戸を縦横に軽く擦るだけで汚れを落とせます。水を使える環境なら、マルチクリーナーや高圧洗浄機で水洗いする方法も便利です」

 

気候のいい春の間にベランダや玄関周りも

「暖かくなる春は、水を使った掃除が苦にならないので、玄関まわりやベランダなどの掃除に適した季節と言えます。だからこそ春のうちに、水を使った掃除方法でしっかり汚れを落とすことが大切です。 特にベランダの排水溝などは、秋から冬にかけて土汚れや落ち葉なども溜まりがちです。溜まったゴミをそのままにしておくと 詰まりの原因になるだけでなく、気温が高くなるにつれて腐敗したり虫が湧いたりしてしまうこともあるので、春のうちに汚れを除去しておきましょう」

 

・水を使ってしっかり洗い流すこと
「土や泥、埃っぽさなどが気になる玄関まわりや三和土、ベランダなどは、水を使って微細なホコリまで除去する掃除法がおすすめです」

↑水の跳ね返りに気をつけながら、端から汚れを洗い流していきます

 

↑広いスぺースや頑固な汚れを洗浄したい場合は、電源・水源が確保できる環境なら、高圧洗浄機の強力な水圧で一掃してもいいでしょう

 

・溜まった汚れは吸引してもよし

「本格的にベランダを掃除したいときは、乾いたゴミと濡れたゴミの両方を吸える乾湿両用バキュームクリーナーがオススメです。ベランダにたまった落ち葉や、玄関を洗浄した後の水の回収に便利ですよ」

↑乾湿両用のバキュームクリーナーを使えば、効率よく一気に掃除できて便利

 

では、こういった大掃除に、どんなツールを使ったらいいでしょう? 続いて、おすすめツールをピックアップしてもらいました。

ケルヒャーのおすすめモデルをピックアップ

大掃除に大活躍するのが、蒸気で除菌も行いながら掃除できるスチームクリーナーや、水分を吸い取りながら掃除できるバキュームを搭載したクリーナー。この分野の代名詞的ブランド、ケルヒャーのラインナップから、おすすめモデルをピックアップしてもらいました。

 

・窓掃除を効率的に行う窓用バキュームクリーナー
水滴を電動で吸引するため、水ダレや拭き跡を残さずに掃除が可能。窓掃除のほか、結露の除去や、入浴後の浴室の壁や鏡についた水滴を吸引してカビの発生を防ぐなど、さまざまなシーンで活用できます。

「家庭用窓用クリーナー WV 1 プラス」7538円

「家庭用窓用クリーナー WV 1 プレミアム 」9698円

 

・電源・水源のない場所でも簡単掃除
給水タンク付きでバッテリー式のマルチクリーナーは、場所を選ばず活躍。バッテリー式のため高圧洗浄機に比べると水の勢いは低圧なものの、独自のノズル性能で効率よく汚れを落とせます。

「マルチクリーナー OC3」2万1578円

 

・高圧で家中どこでもしっかり掃除できる
パワフルな水の力で、ちょっとした汚れから頑固なこびりつきも一掃できる高圧洗浄機。玄関から窓、ベランダ、クルマとさまざまな場所を一気に仕上げられます。

「高圧洗浄機 K3 サイレント ベランダ」3万5618円

 

・高温スチームで同時に除菌も!
高性能のボイラーを搭載するスチームクリーナー。約100℃と高温のスチームで掃除すると同時に除菌まで行え、水切れも抜群です。

「スチームクリーナー SC 2」2万1578円

 

・乾いたゴミも濡れたゴミも一網打尽
乾湿両用のバキュームクリーナーは、乾いたゴミだけでなく水分も吸引が可能。玄関先などざっと水で洗い流したあと吸い上げれば、ほかの部分を汚水で汚さずにすみます。

「多目的バキュームクリーナー WD 5」3万2378円

 

【プロフィール】

家電・掃除ガイド/藤原千秋さん

大手住宅メーカー営業職を経て、主に住まい・暮らし周りの記事を専門に執筆し、現在18年目。その傍ら、関連の企画広告商品開発アドバイザーなども手がけている。プライベートでは三児の母。“家の事・子どもの事・仕事の三つ巴を愉しむ三児の母ずぼら掃除”を提唱している。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著書多数。

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

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ケルヒャー「窓用バキュームクリーナー」が有能すぎた! 7538円で窓もクルマも風呂場までピッカピカ

筆者は大晦日の大掃除で「窓は拭かない派」です。なぜなら寒いから。オジさんには真冬の水仕事はつらいのですよ。ではいつ窓掃除をしているかというと、ちょうどこの時期、ゴールデンウイークの前後です。というのも、春の強い風に乗って近くの畑や小学校の校庭の土、花粉が飛んできて窓が真っ白。サッシレールは砂だらけになるため、この時期にまとめて家中の窓、レール、網戸を掃除したほうが効率が良いからです。

 

汚れを浮かせて、水滴を吸い取るバキュームクリーナーをお試し

今年もゴールデンウイークにまとめてやろうかと考えていた矢先。ケルヒャーがこの春に発売した家庭用窓用バキュームクリーナー「WV 1 プラス」(実売価格7538円・以下WV1と表記)がモニター用として届いたので、予定を前倒しして窓掃除をしてみることにしました。

↑ケルヒャー家庭用窓用バキュームクリーナー「WV1プラス」のセット。写真右がWV1本体、左がスプレーボトルとワイプパッド

 

WV1は「バキュームクリーナー」の名前通り、水滴を吸引するマシンです。付属するスプレーボトルで洗剤を窓に吹き付け、ワイプパッドでこすって汚れを浮かせ、その水滴をWV1で吸い取ります。WV1本体は従来モデル(WV50)より200g軽い500gの本体重量と、長さも8cmダウンの27.5cmとコンパクトになり、使いやすくなっています。それでは早速使ってみましょう。まず、スプレーボトルに純正窓用洗剤を入れて水を注ぎ、スプレーヘッドを取り付けます。スプレーヘッドにワイプパッドを取り付ければ準備完了。いざ、窓拭き開始です。

↑専用洗剤をスプレーボトルに入れ(セットに1個付属)、水を約250ml足してスプレーヘッド&ワイプパッドを取り付ければ準備完了

 

ワイプパッドで軽くこするだけで汚れが浮き立つ

スプレーボトルの洗剤を窓に吹きかけ、ワイプパッドでこすって汚れを浮かせながら全体に広げます。ワイプパッドはマイクロファイバーなので、軽くこするだけで汚れを浮き立たせてくれるので、強くこする必要はありません。ここで注意すべきは、多めに洗剤を吹きかけること。今回使用した日は最高気温28℃と、春とは思えない暑さで窓もかなり熱くなっていたため、洗剤を吹きかけていくそばからどんどん乾いていく状況でした。そのため、たくさん洗剤を吹きかけてびしょびしょにしなければ、バキュームクリーナーで汚水を吸い込むことができません。もっと効率的に掃除するのならば、曇り空の涼しい日を選ぶと良いと思われます。

↑スプレーヘッドの下から洗浄液が吹き出すので、ワイプパッドを使って窓全体に広げます

 

慣れてくると窓1枚を2~3分で掃除できる

洗剤を窓全体に広げたらWV1の出番です。スイッチを入れたら窓ガラスに沿ってワイパーヘッドを上から下におろしていくだけ。ゴムワイパーを当てる角度によっては水分が取り切れずに縦に筋が入ってしまいますので、注意しましょう。

↑水滴をきれいに吸い取れる角度を探しながら上から下におろしてきます

 

↑ゴムワイパーの下に凹凸のあるワイプガード。角度によっては吸い残しが発生して縦筋ができますが、最適な角度がわかれば大丈夫

 

最初は最適な角度を探すのに苦労しましたが、慣れてくるとスイスイと作業することができ、掃き出し窓1枚を2-3分で拭き取ることができました。WV1は約90分の充電で約20分間連続使用ができるので、筆者の場合、1階部分(掃出し窓6枚、腰高窓4枚)の窓全部を掃除するのに十分でした。ちなみに、洗剤は市販のものを使ってもOKです。

 

ぜひ高圧洗浄機と組み合わせて使いたい!

ただし、窓拭きに関して正直に言うと、汚れを浮かせて吸い取るという手間が少々面倒だなと感じます。たとえば、ドラッグストア等で売っている窓掃除専用スプレー型洗浄剤は、窓に吹き付けて雑巾等で拭うだけで汚れが落ち、拭き跡も付きません。これ対して、WV1はスプレーしたあと、「ワイプヘッドで洗浄液を全体的に広げる」「水分を吸い取る」という二度の作業が必要です。

 

その意味で、個人的には同社の高圧洗浄機と組み合わせて使いたいと思いました。高圧洗浄機で網戸ごと窓の汚れを強力に洗い流し、残った水滴をWV1でサッと吸い取ると、窓掃除が一気にはかどりそうです。毎年、窓掃除の面倒さを解決するために高圧洗浄機が欲しいと考えていましたが、それこそ大量に吹きかけた水分の拭き上げがより面倒そうだと思い、購入に二の足を踏んでいました。WV1があれば、その悩みも完全に解決しそうです。

↑1年間掃除していない窓は、汚れで真っ白

 

↑左がWV1で掃除した窓、右が掃除していない窓。右は真っ白に曇っているけど、左は透き通っているのがわかるでしょうか

拭きムラに苦労していたクルマの窓がピカピカに!

クルマの窓にも使ってみました。クルマの窓も水洗い後の拭き取りに苦労するものですが、本機を使ってみると、本当にピカピカに。吸い残しもなくてキレイな仕上がりです。クルマの窓は人間の目との距離が近いので、家の窓よりも汚れや拭き残しが気になります。洗車のたびに拭きムラを取り除くのに苦労していたのですが、WV1なら一度のワイプできれいに水分が取れるのでとても便利でした。

↑車の窓にも使ってみました。春の砂塵と花粉で真っ白だった窓がピカピカに

 

↑掃出し窓1枚と車のリアウインドウ1枚を掃除した汚水。真っ黒な汚水がこれだけ取れます

 

ここでひとつ感じたのが、クルマのボディにも使えたらよかったな、と。WV1のワイパーヘッドはゴムでできているため、ボディに使うと傷がつく可能性があるとのこと。しかし、洗車で最も面倒なのはボディ拭き上げです。雫が少しでも残ると乾いたときに跡が残って格好悪いのですが、WV1ならきれいに水分が取れるはず。車のボディに使えるようなアタッチメントがあると最高だと感じました。

↑真っ黒に汚れたワイプパッドは水洗いだけでもある程度汚れが落ちます

 

風呂場の水滴の除去にはかなり便利!

お風呂場でも使ってみました。お風呂に入った後に、壁の水滴を取らないとカビとニオイのもとになります。特に冬は換気扇だけではなかなか水分が取れず、お風呂上がりに雑巾で拭き取っていました。しかし、いちいち雑巾を絞るのは面倒だし、濡れた雑巾もちゃんと乾かさないとカビが生えるしで、なかなか大変でした。その点、WV1は壁をなでるだけで水滴が取れ、集めた水分はタンクにたまるので処理もカンタン。脱衣所に常備しておき、最後にお風呂に入った人がサッと壁をひとなですれば、冬場の湿気取りも気軽にできそうです。

↑お風呂場の壁は滑りやすいのでWV1もスイスイ動かすことができ、快適に水分が取れます

 

↑お風呂場の鏡は石鹸カスを含んだ水分が残っていると白く曇るので、WV1で簡単に水滴を取れるのはかなり便利

 

風呂場での快適な使用感から想像すると、冬の時期には部屋の窓の結露取りにも便利なはず。最近では、住宅の高気密高断熱化とインフルエンザ予防のための加湿器の多用があいまって、窓の結露に悩む家庭は多くなっています。結露はカビ発生の原因になりますが、WV1なら寝る前の5分間にリビングの窓の結露をサッと除去できるでしょう。

 

結論として、窓掃除にはやや手間はかかりますが、その仕上がりには大満足。クルマの窓を掃除するにも最適ですし、特に、高圧洗浄機と組み合わせて使うと、大幅な時短につながるでしょう。お風呂場の水滴の除去はとにかく快適で、冬場の結露対策にも本機は間違いなく活躍するはず。7538円とリーズナブルなので、一家に一台、用意してみてはいかがでしょうか。

家電ライターが本音で教える! 最新コードレス掃除機4アイテム「良いトコロと惜しいトコロ」

この春はスティック掃除機から窓掃除ロボットまで、多彩な“コードレス”クリーナーが登場しました。注目の新機種4台を家電ライターが自宅で試して、その実力を正直にレビューします。また、その4台以外にも気になる新機種5台をピックアップ。計9台の魅力をボリューム満点で紹介いたします。

 

【私が評価しました!】

家電ライター

平島憲一郎さん

掃除機をはじめ調理家電、美容系など生活家電全般の記事執筆を手掛けています。新製品の検証記事も執筆。

 

コードレススティッククリーナー

2機種は同じ軽量タイプだが使用シーンはまったく別!

コードレススティック掃除機は何より「軽さ」が大事。RACTIVE Airは、操作性を極めつつ幅広い掃除に対応。パワーブラシ型では最軽量級だが、集じん力は十分です。新搭載の「スグトルブラシ」は手元レバーでヘッドが外れ、パイプ先端の掃除ブラシに切り替わります。ヘッドを再装着する際もかがむ必要がなく、掃除の流れが一段と滑らかになりました。

 

一方、ケルヒャーKB 5は、質量1.2㎏の軽さと低重心構造で動きが軽快。スティックを倒すだけで電源が入る方式がユニークだ。ブラシの回転で集じんするので、排気がないのも特徴。リビングなど、毎日の簡単な掃除に使う“2台目のクリーナー”にオススメです。

 

コードレススティッククリーナーその1

業界最軽量1.5㎏で快適さと吸引力を両立

シャープ

コードレススティック掃除機

RACTIVE Air EC-AR2SX-N

実売価格8万870円

吸引力が従来比1.3倍の「フルパワーモード」を搭載。手元レバーでヘッドを外せる「スグトルブラシ」をパイプ先端に新装備し、隙間や階段の掃除がしやすいです。SPEC●集じん容積:0.13ℓ●充電時間:約80分(※1)●連続運転時間(弱モード):約60分(※2)●ヘッド:コンパクト自走アシストパワーヘッド●サイズ/質量:W222×H980×D220mm/1.5kg ※1:バッテリー1個あたり ※2:バッテリー2個連続使用時

 

↑本体バッテリー下にゴム製の「ちょいかけフック」を装備。掃除中にサッと掛け置きできます

 

↑ヘッドと繋がるパイプ先端に「スグトルブラシ」を装備。スムーズに狭い場所などを掃除できます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・軽量で取り回しも良く長く掃除しても疲れません

・バッテリー2個付きで最長60分掃除機がけ可能

・アタッチメントが多彩で、家中の掃除に使えます

 

△惜しいトコロ

・集じん容積が小さくこまめなゴミ捨てが必要

・強モード以上だと運転音が気になります

 

軽量で2個のバッテリー、豊富なアタッチメントで家中を快適に掃除可能。強いて弱点を挙げれば運転音がやや大きいです。

 

【平島’s CHECK】

機能性:4.5

メンテナンス性:4

収納性:4.5

軽さと汎用性の高さが魅力。汚れた場所で5秒間フルパワーモードが使えるのも◎。フィルター掃除中にゴミに触れやすいのはやや難。

 

コードレススティッククリーナーその2

スティックを倒してスイッチオンできる新感覚!

ケルヒャー

家庭用スティッククリーナー KB 5

実売価格1万4018円(ホワイト)

スティックを倒すだけで電源が入る掃除機。回転ブラシでゴミを掻き込むため、排気がなく音も静かです。低重心で操作は軽快。高さ約10cmまでの空間に入り込んで掃除できます。SPEC●集じん容積:0.37ℓ●充電時間:約3時間●連続運転時間:約30分(フローリング)●清掃幅:210mm●運転音:55dB●サイズ/質量:W215×H1120×D230mm/1.17kg

 

↑スティックを手元に倒すと運転開始。90°近くまで倒れ、ベッドの下なども掃除できます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・軽量&低重心でスムーズに掃除機がけできます

・自立型かつシンプルデザインでどこにでも置けます

・運転音が比較的静かで排気も出しません

 

△惜しいトコロ

・ブラシが届かないとゴミが取れません

・フィルター非搭載でダストボックス周りにゴミが付きます

 

収納場所が自由で軽快に掃除できる一方、部屋を徹底的にきれいにしたい人はストレスを感じるかもしれません。

 

【平島’s CHECK】

機能性:3

メンテナンス性:4

収納性:4.5

操作感は軽いですが、ゴミの捕集力は弱め。部屋をしっかり掃除するより、毎日こまめ、かつ大雑把に掃除するのに向いています。

 

コードレス洗浄機

フラット水流で軽自動車も丸ごと洗浄できた!

ケルヒャーOC 3は、コンセントも水栓もナシで使える家庭用洗浄機。同社の高圧洗浄技術を生かしたフラット水流で、低い水圧でも効率良く汚れが落ちるといいます。

 

まず窓掃除に使うと、サッシの隙間の泥が一瞬で洗浄でき、十分な水圧と感じました。タンク容量は4ℓで、給水1回で2分使えます。試しに軽自動車を洗うと、ざっと洗い流す程度ですが、車体全体を洗い切れました! ポリタンクなどで水を補給すれば、普通車も十分洗えそうです。タンク容量を抑えたため、満水時でも重さ6.2㎏と軽量。様々な場所に手軽に持ち運べます。これほどマルチに使えて2万円ちょっとは、コスパ絶大と言えます。

 

電源・水源要らずで様々な用具を洗浄可能

ケルヒャー

家庭用マルチ

クリーナー OC 3

実売価格2万1578円

給水タンク一体型のバッテリー式洗浄機。タンクに水を入れトリガーガンを引くだけで水道の約2倍の水圧で放水し、効率良く洗浄できます。質量2.2kgと軽量で持ち運びにも便利。SPEC●吐出圧力:0.5MPa●吐出水量:2ℓ/分●充電時間:約3時間●連続使用時間:約15分●給水タンク容量:4ℓ●バッテリー:リチウムイオン●サイズ/質量:W234×H201×D277mm/2.2kg

 

↑収納時は本体にホースとトリガーガンがすっぽり収まります。ハンドル付きで片手で持て、様々な場所に手軽に持ち運びできます

 

↑給水タンクをセットし、電源を入れてトリガーガンを握るだけで使えます。洗浄面に均一に水が当たり、汚れが落ちていきます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・独自のフラット水流で汚れをしっかり落とせます

・タンクに水を入れても6.2kgで持ち運びがラク

・ホースやトリガーガンを本体内にコンパクト収納

 

△惜しいトコロ

・タンク水量4ℓは洗浄時に少なく感じる場合もあります

・ガンコな汚れを落とすには水圧・水量が不足

給水タンク・コードレスの利点を生かし、使いやすさに重点を置いた設計。水圧・水量も日常使いには十分な仕様です。

 

【平島’s CHECK】

機能性:4

メンテナンス性:4.5

収納性:5

軽量で持ち運びしやすいです。高圧洗浄機には及ばないながらも、水圧はまずまず。メンテナンスも使用後の水抜き・圧抜きとバルブの洗浄程度で簡単です。

 

コードレス窓掃除ロボット

窓の隅に多少の汚れが残るが拭き上がりはまずまず満足!

ウインドウメイトは、コードレスの窓掃除ロボット。購入時に窓厚に合う機種を選ぶのがやや面倒ですが、永久磁石でバッテリーが切れても窓から落ちないのが安心。操作も簡単で、本体を窓に挟んでスタートボタンを押すだけ。屋外側ユニットに液体洗剤を塗布したパッド、室内側ユニットに乾拭きパッドが付いていて、窓の両面を一度に掃除する。仕上がりは、窓の隅に汚れが残ること以外、まずまず満足。約176×82㎝の窓を約9分でキレイにできました。

 

ちなみに、横幅が狭めの窓で窓枠から本体までの距離が左右20㎝取れない場合は運転できません。購入の際は注意してください。

 

磁力で窓に吸着しつつ窓両面を効率良く掃除

RF

窓掃除ロボット ウインドウメイト

実売価格6万9984円(対応窓厚5〜10mm、11〜16mm)、7万5384円(対応窓厚17〜22mm、23mm〜28mm)

永久磁石を内蔵した2つのユニットで窓ガラスを挟んで両面掃除する機種。4つのセンサーで窓のサイズを計測し、左右ジグザクに走行しながら2回往復します。リモコン操作も可能。SPEC●センサー:バンパーセンサー、超音波センサー、加速度センサー、磁力センサー●充電時間:最大7時間●連続使用時間:約90分●サイズ/質量:(ナビゲーションユニット)W263×H56×D250mm/1.6kg

 

↑付属の専用洗剤は揮発成分を含み、掃除中の液ダレが防げます。水拭きには市販の窓ガラス用中性洗剤を使えば経済的

 

↑本体の磁力が強く、装着時に指を挟まないように注意。青色の取り付け補助パッドを使えば装着時の磁力を弱められます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・ボタンひとつで窓の両面を同時に掃除できます

・1回の充電で最長90分も運転できます

・専用パッドは簡単に水洗いでき何度も使えます

 

△惜しいトコロ

・横幅70cm未満の窓では使えません

・窓の端の部分まで掃除パッドが届かず汚れが残ります

両面掃除&90分運転により、充電1回でかなりの窓枚数を掃除できました。横幅70cm未満の窓でも使えるようになるとうれしいですね。

 

【平島’s CHECK】

機能性:4

メンテナンス性:5

収納性:4.5

ボタンひとつで掃除できて便利ですが、窓の隅や縁に汚れが残りやすいのと、幅の狭い窓では運転停止する場合がある点は改善希望。メンテ、収納性はほぼ◎。

 

この新製品もチェック!!

この春は上の4台以外にも、注目作が多数あります。シンプルでコスパに優れたコードレススティックから、ロボット掃除機まで5機種を紹介。

 

取り回しがラクでちょい掛けに最適!

無印良品

コードレススティック

クリーナー MJ-SC1

2万9900円

約1.4kgの軽さと低重心で掃除の取り回しが良いスティック型。十分な吸引力で、ターボモードでも約18分運転できます。細身のフォルムがどんな空間にもなじみます。SPEC●吸込仕事率:28W●集じん容量:0.44ℓ●充電時間:約4時間●連続運転時間(標準モード):約30分●サイズ/質量:W220×H1060×D130mm/約1.4kg

 

ゴミ吸引と拭き掃除を同時にできる時短型!

シャープ

コードレスワイパー

掃除機 EC-FW18

実売価格1万4410円

ヘッドに市販のワイパーシートを装着でき、吸引と拭き掃除が同時に行える。大きなゴミを吸い込みつつ、フローリングのザラつきを除去します。質量1.3kgで掃除機がけがラク。SPEC●集じん容量:0.18ℓ●充電時間:約5時間●連続運転時間:約10分●吸込口:吸う・拭く ラクラクヘッド●サイズ/質量:W254×H1020×D120mm/1.3kg

 

↑ヘッド吸込口の後ろにワイパーシートを装着。床に張り付いた微粒子ゴミをシートに絡め取ります

 

電動モップで見えない雑菌汚れもラクラク除去

シー・ピー・ピー

コードレス回転モップクリーナー

Neo ZJ-MA17

実売価格9980円

モップパッドが回転して、床や窓・網戸の汚れが除去できる。モップの回転速度が従来の約1.6倍になり、素早く掃除が完了します。本体の軽量化やヘッドのスリム化で操作性も向上しています。SPEC●モップ回転速度:130回転●モップパッド直径:約16cm●充電時間:約3.5時間●連続運転時間:約60分●サイズ/質量:W290×H1040×D135mm/約1kg

 

↑極細繊維とコシのある繊維のダブル構造のモップでこびりつき汚れも水だけで除去します

 

床上のチリまで強力に吸引する紙パック式!

パナソニック

紙パック式掃除機 MC-PK19G

実売価格3万1320円前後

軽さと強い吸引力を両立させた紙パック式。ヘッドに「エアダストキャッチャー」を搭載し、床上に漂うハウスダストも除去します。高級感のあるカットグラスデザインを採用。SPEC●集じん容積:1.3ℓ●吸込仕事率:600〜約60W●ノズル:パワフル自走ノズル●運転音:65〜約60dB●アイドリングオフ機能:搭載●コード長:5m●サイズ/質量(本体):W243×H198×D348mm/2.7kg

 

↑自走ノズルから出るマイナスイオンが静電気を抑え、フローリングのザラつきも“拭き掃除”します

 

狭い場所にも入り込みキビキビ賢く自動掃除

日立

ロボットクリーナー

minimaru RV-EX20

実売価格12万7440円

小型ボディと独自のAI技術で室内を賢く掃除。無線LANに対応し、スマホでスケジュール予約や掃除履歴閲覧が可能になりました。室内をゆっくり静かに掃除するコースを搭載。SPEC●集じん容積:0.25ℓ●稼働面積:最大約32畳●充電時間:約3時間●掃除時間:最長約60分(自動モード/通常コース時)●掃除モード:6種類●サイズ/質量:φ250×H92mm/2.3kg

 

↑「minimaru AI」が状況に合わせて100以上のパターンから動作を選択して掃除します

 

「吸わない」のにここまでゴミが取れるのか! ケルヒャーの1万4000円スティッククリーナーを編集部で最速レビュー

清掃機器で知られるドイツ・ケルヒャーの日本法人、ケルヒャー ジャパンは、家庭用スティッククリーナー「KB 5 イエロー」「KB 5 ホワイト」を発売します。発売日は3月1日で、実売予想価格は1万4018 円(税込)。

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回転するブラシでゴミをかきとるバッテリー式コードレスクリーナー

本機は、吸うのではなく、回転するブラシでかきとることで、ゴミをダストボックスに集めるバッテリー式のコードレススティッククリーナー。重さ1.2kgと軽量・コンパクトなうえ、スティックを倒すだけで電源が入り、スティックを戻せば直立して電源がOFFになるので、最低限の動作で掃除ができます。一般的な掃除機と比べて動作音も静かとのこと。

↑パッケージは驚くほどコンパクト↑パッケージは驚くほどコンパクト

 

勝手に前に進む印象で、操作感は驚くほど軽い

今回、モニター用として編集部に実機が届きましたので、実際に使ってみました。まず驚いたのは、操作感の軽さ。本体も1.2kgと軽量なうえに、ヘッドはブラシの回転の力で勝手に前へ進んでいくイメージなので、操作はラクラクです。気になるのは「吸引しないで本当にゴミが取れるのか?」という点。普通にカーペットを5分程度かけてみて、ダストボックスを見てみると……おお、思ったより綿ゴミが取れていますね。髪の毛や砂粒も取れているようです。

20180209-s2-(17)↑力を入れなくても勝手に前に進んでいくイメージです

 

↑↑軽く掃除したあと、ダストボックスを本体のサイドから取り出してみると、綿ゴミや砂粒、髪の毛などがしっかり取れていました

 

紙ゴミ、粉ゴミも十分取れるが、壁ぎわは左右で取れ方が違う点に注意

次はカーペットの幅50cm、長さ1mほどのスペースに紙ゴミをまいて検証してみました。以下写真で本機が通ったあとに道ができているのがわかる通り、紙ゴミの捕集率は優秀。2~3回往復するだけで、あらかた紙ゴミは取れました。

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面白いのは、ゴミの取れ方が左右対称ではないということ。ハンドルを手にしたとき、ヘッドの向かって右側は、壁ぎわのゴミまで捕集できるのですが、左側で壁ぎわを掃除すると、取り残しが出てしまいます。こちらは右側がヘッドのギリギリまでゴミの取り込み口とブラシがある一方、左側はヘッドの端から2cmほどの空白地帯(ブラシがない部分)があるため。ここにローラーを回すベルトがあるのか、構造上の特徴が原因のようです。壁ぎわのゴミを掃除するときは、この点を意識して掃除してみるといいでしょう。

↑↑本体の右端を壁ぎわに沿わせた場合(左)、ほとんどのゴミがキレイに取れています。一方、左側を壁ぎわに沿わせていくと、左側に帯状の取り残しが(右)

 

↑ヘッド↑ヘッドを裏返してブラシを見てみると、向かって左側は本体の端ギリギリまでブラシがあります。一方向かって右側には2cmほどブラシがない部分が

 

では、粉ゴミはどうでしょうか? コーヒーに使う粉末クリームをカーペットにまいてかけてみると、1回かけただけではうっすらと粉が残りますが、2回、3回と往復すると、みるみる白い部分が取れていきます。一般的な粉ゴミなら、問題なく捕集できることがわかりました。

 

運転音は、低くくもったモーター音とブラシが床をかく規則的な音。掃除機と違い、キーンという高い音がせず、耳障りな印象はありません。その意味では、オフィスなど公共性の高い場所でも活用できそうです。

↑粉↑粉ゴミも意外なほどよく取れました

 

方向転換が苦手ながら、モノの下の掃除が得意

一方、惜しかったのは、ヘッドの方向転換がやや苦手であること。グリップをひねるだけで方向転換しようとすると、ヘッドが浮いてしまいます。また、ヘッドがほぼ正方形の「面」なので、床に凹凸があるとやや進みづらくなるうえ、モノとモノの間のちょっとした隙間にねじ込むのは難しいです。

20180209-s2 (2)↑グリップをひねるだけで方向転換をしようとすると、ヘッドの後部が浮いて前に進まなくなります

 

しかしながら、操作感が超軽いので、往復させながら方向を変えていく作業はまったく苦になりません。さらに、スティックを床のギリギリまで倒すことができ、ヘッドとジョイント部を合わせた高さ(約10cm)の隙間が掃除できるので、イスやラックなどは、モノをよけずとも下にすべりこませることができました。

20180209-s2 (12)↑ラックの下にもすべり込ませることができます

 

デザインはシンプルそのものですが、カラーリングが独特。GetNavi本誌の副編集長で「映画好き巨大物体」として知られるM氏によると、「これが1台あるといいですね――」と評価しつつ、「このカラーがアイデンティティなんだろうけど、もうちょっと(部屋に)溶け込んでよ~」とのこと。確かに、この色使いは好みが分かれるところ。ホワイトも用意しているので、こちらを検討してもいいでしょう。

↑↑シンプルなフォルムで、ちょっとしたスペースに設置できます

 

軽い操作感と5秒で完結する手軽さが大きなメリット

使ってみた実感としては、集じん力が予想以上。紙ゴミから綿ゴミ、粉ゴミに至るまで幅広い種類に対応してくれました。そしてなにより、操作がラクでシンプルなのがいい。本機の質量1.2㎏といえば、吸引タイプのスティック掃除機だと最軽量クラス。さらに本機は重心がヘッドにあるので、手にかかる負担はほとんどなく、いちど使えば誰もがその操作感の軽さに驚くはず。また、部屋の隅に置いておけば、例えば、キッチンで粉をこぼしてしまったとき、ペットがドライフードをこぼしたとき、本体を倒すだけでサッと使えて、5秒後には収納も完結(立てるだけ)。1万4018 円と価格もお手ごろなので、メインの掃除機は持っていて、サブ掃除機としてコードレスを買い増ししたいという方にはぴったりですね。

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KB 5 イエロー KB 5 ホワイト

●発売日:3月1日●実売予想価格:1万4018 円(税込)●サイズ/質量:D215×W230×H1120mm/1.2kg●充電時間:約3時間●連続使用時間(満充電時):フローリング約30 分、カーペット約20 分●清掃幅:210mm●ダストボックス容量:370mL

 

洗浄機がこんなに手軽でいいの? ケルヒャーが「価格をがんばった」電源・水源いらずの家庭用マルチクリーナー「OC 3」

高圧洗浄機やスチームクリーナーなどの清掃機器メーカーとして知られるドイツのメーカー、ケルヒャー。3月1日から、史上初の電源・水源いらずの洗浄機、家庭用マルチクリーナー「OC 3」(オーシースリー)を発売すると発表しました。

 

水を入れ、トリガーを押すだけで使えて片手で持てる手軽さが魅力

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本機はケルヒャー初の給水タンク一体型のバッテリー式家庭用洗浄機。バッテリー式、かつ4ℓの給水タンクを搭載しているため、電源や水源がなくても使えるのが特徴です。使い方は、タンクに水を入れてトリガーガン・ホースを引き出し、狙いを定めてトリガーを握るだけ。高圧洗浄機の技術を活かしたフラットジェットノズルを採用することで、ターゲットに均一に水を当て、低い圧力でも効率よく汚れを落とせます。なお、満充電状態で約15分間の使用が可能ですが、4Lの水は約2分間で使いきるとのことで、2分以上使うなら新たに水を汲む必要があります。トリガーガンとホースは本体の中に収納でき、本体はW234×D277×H201mmとコンパクトで重さも2.2kgと軽量なのも魅力です。

↑トリガーは↑トリガーガンとホースは本体にコンパクトに収納できます

 

↑↑クルマのトランクにポンと置いておいてもジャマにならないサイズ

 

その発売を前に、折よく「OC 3」を試す機会がありました。本機の第一印象は、「とにかく手軽」。まず、充電式なので、電源を探す手間やコードを伸ばす手間が不要。水を入れて、トリガーを押すだけで使えますし、本体には取っ手が付いていて持ちやすく、タンクを満水にしても6.2kgと、男性なら片手で軽々と扱える重さです。水を噴射する圧力は、水道の約2倍とのこと。「なあんだ、大したことないじゃないか」と思われるかもしれませんが、実際に試してみると、水圧もなかなか。20cmほど距離を離すと、手のひらで水圧を受けても痛くないのですが、数cmに近づけてみると、「あ、これはヤバイ」と思うくらいの強い圧力を感じます。なるほど、近づけて噴射すれば、ガンコな汚れでも吹き飛ばすことができそうですね。

 

【動画】

OC 3が水を噴射する様子。ノズルをバケツの壁に近づけたときの音の違いにご注目ください。

さらに、タブレットでデモの動画を見せてもらったときは、墓石の汚れやベランダの床、溝の汚れをはじめ、お風呂の排水口などで、様々な汚れを落とすシーンを見せてもらいました。このほか、ガラス窓から網戸、サッシのほか、自転車の洗浄や、クルマの汚れ落とし、キャンプなどアウトドアで使用したバーベキュー用具の洗浄などにも使えるとのこと。距離を離せば、「ちょっと水圧の強い水」になるので、散歩後のペットの手足の洗浄などにも使えるそうです。ということは、植物の水やりに使ってもいいですし、海水浴に持っていけば、簡易シャワーにもなりそうですね。

↑↑泥で汚れた自転車を洗う場合に便利です

 

↑もちろん、クルマの汚れ落としにも↑もちろん、クルマの汚れ落としにも使えます

 

これだけ汎用性が高くて2万円ちょっとは安い!

この汎用性の高さはかなりの魅力。個人的には、これでご先祖さまの墓石をピッカピカにして、日ごろの不孝をお詫びしたいところ。また、見て見ぬふりをしていた、風呂場やキッチンのヘドロが触れずして落とせるのがうれしいです。たまりにたまった窓サッシの砂ボコリも、入居以来、一度も拭いたことがない網戸の汚れも、これで一気に洗い流したいですね。とはいえ、これだけ便利だとお高いんじゃ……。と思ったら、「価格をがんばりました」とメーカーさんが言う通り、価格は税込2万1578円。思っていたより格段に安い。これはもう、一家に一台、必ず備えておきたいレベルです。発売が待ち遠しいですね。

↑お風呂場の排水口にも使えます↑絶対に触りたくないお風呂場の排水口にも使えます

 

ケルヒャー

OC 3

●発売:2018年3月1日●実売予想価格:2万1578円(1万9980円・税別)●サイズ/質量:W234×D277×H201mm/2.2kg●吐出圧力:0.5MPa●吐出水量:2L/min●連続使用時間(満充電時):約15分●給水タンク容量:4L●充電時間:約3時間●標準装備備品:充電アダプター

年末大掃除の駆け込み需要? テレビで紹介されて注目が集まった便利アイテムとは?

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「DIY・工具・ガーデン」のランキング(集計日:12月27日、夕方)を紹介していこう。

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

年末の大掃除に役立つアイテム大集合!

●1位「Vorally 強力 ソーラーライト パネル分離可能 屋外/室内兼用 28LED対応 明暗と人感センサー 3モード点灯 IP65防水 夜間自動点灯 防犯・防災 ウォールライト 明るい (白光)」

●2位「Meterk デジタルマルチメーター 6000カウント真の実効値 AC / DC電圧・電流・抵抗・容量・周波数・温度・hFE・NCV測定 ライブラインテスター」

●3位「TSECO ヒートガン ホットエアガン 熱風溶接機 熱風機 ヒーティングツール 手持ち ミニ 温度調節可能 熱処理 補修 溶接 diy作業 デジタル表示付 4本ノズル 110V/200W」

●4位「防刃手袋 耐切創手袋レベル5 防刃 軍手 切れない手袋 耐刃手袋 カットガード 防刃てぶくろ 作業用手袋 滑り止め 背抜き手袋 作業用グローブ」

●5位「アイリスオーヤマ 高圧洗浄機 タンク式 SBT-412N」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

●6位「Volador 動物撃退器 猫よけ 害獣退治 超音波&強力フラッシュ ソーラー式 防水仕様 ガーデン糞 尿 獣害 鳥害 犬 ネズミ コウモリ 狐アライグマハクビシンげっ歯類などに対応 庭園保護 一年間安心保証」

●7位「DBPOWER エアコンプレッサー 車用空気入れ デジタル表示 オートストップ機能 空気圧測定 電動ポンプ コンパクト シガーソケット接続式 ノズル付き LEDライト付き 自動車 バイク 【2年保証】」

●8位「ケルヒャー(KARCHER) 高圧洗浄機 K 2」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

5位と8位に高圧洗浄機がランクイン。高圧の水を噴射することによって汚れを弾き飛ばせる優れもので、家の外壁の清掃や洗車などに役立てる人も多い。8位の商品は洗剤を塗布しながら圧力調整ノズルで対象物に合わせて洗浄することができるため、網戸などにも使える。

 

最近テレビでは「ジャパネットたかた」が高圧洗浄機を頻繁に宣伝しており、ネット上では「ジャパネット見てたら高圧洗浄機欲しくなるよね」「ジャパネットの番組を見て高圧洗浄機が物凄く欲しくなってAmazonでポチるというね」「番組の途中で差し込まれるジャパネットの高圧洗浄機を見ると素晴らしく良い商品に見える!」といった声が続出した。大掃除の時期ということもあって、このタイミングで購入に踏み出した人が殺到した模様。

 

●9位「ムサシ 除草バイブレーター WE-700」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

「除草バイブレーター」という商品に注文が殺到している。同商品は先端にフォークのような刃がついていて、スイッチを入れると激しく震える仕様。草を鎌などで切り取っただけでは根っこが残っているので1カ月もたてばまたすぐに生えてきてしまうことが多い。しかしこの「除草バイブレーター」は振動する刃を草の根元に差し込むと土がほぐれるので、根っこからごっそり抜くことができ、除草の手間を軽減させることが可能。

 

同商品は12月27日に放送されたNHKニュース「おはよう日本」の「まちかど情報室」で紹介されており、今回の急上昇もそのためではないだろうか。ちなみに12月10日に放送された「所さん お届けモノです!」でも「最先端の便利グッズ」として紹介され、注目を集めたことが。

 

購入者からは「なかなかの性能ですよ! 草むしりがはかどります」「庭の草むしり嫌いだったけどこれ買ってからは2時間くらい夢中でやってる」「ちょっと気になってたから購入しちゃった。これすごい気持ちよく抜けるから楽しいよ」「予想外に凄くて驚いた! これ草むしりが劇的に楽になると思う」と評判を呼んでいる。

 

●10位「お掃除ソムリエ フロアークリーナー300mLと1000mL濃縮タイプ アルカリ性 ペットOK ナノ洗剤 床掃除用多目的万能」

 

この時期になってテレビでも年末の大掃除に向けた便利グッズなどを紹介するようになり、それがランキングに表れたのだろうか。次回の「DIY・工具・ガーデン」カテゴリはどんな商品が注目されるか目が離せない。