中国で大注目!美容と健康に伝統の秘薬「阿胶(アージャオ)」

美容と健康に意識の高い中国人女性の間でいま一番の流行、阿胶(アージャオ)。漢方薬や漢方のサプリを販売する店舗の店先では、出来立ての阿胶が鍋でぐつぐつと湯気をあげていて、デパートの店頭では販売員が女性客に熱心に薦めている化粧箱入りの阿胶。女性の美と健康に効果てきめん、としきりに宣伝しています。阿胶っていったい何でしょうか?

 

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阿胶ってなあに?

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阿胶、その主な成分はコラーゲンです。この食べるコラーゲン、中国では美肌、シミ取り、アンチエイジング、生理不順の改善、骨粗しょう症の予防に効果的と言われています。コラーゲンを摂取することによる補血の効果。つまり、血液の本来持つ力を補うことによって血のめぐりが良くなり、ホルモンバランスが整うためなのだとか。

 

同時に良質の睡眠や体力の回復も見込めるので、女性にとってはまさに神薬! 店員さんが熱心におススメするのも、納得がいきますね。

 

さてこの阿胶の原料は動物、ロバの皮を煮出したものです。良質な皮を三日三晩かけて煮込み、溶け出したコラーゲンの成分にゴマやクルミ、ナツメなどの甘味を加えて食べやすくします。これを食前に一日1片食べると良いそうですが、食べ過ぎにはご注意。濃厚な成分で、胃もたれの症状や消化不良を起こすこともあるそうです。

 

 

中国では身近な存在「漢方薬局」

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中国では私たちが想像するよりももっと日常的に、漢方薬を服用しています。街にはコンビニエンスストアよりも多くの漢方薬店があるほど。病院で処方された処方箋をもとに薬の調合をしてくれたり、乾燥ハーブや木の根といった原料そのものを渡され、自宅で煎じる薬もまだまだ一般的です。また、処方箋が無くても錠剤や調合済みの「市販漢方薬」があり、こちらは気軽にサプリメントの感覚で飲みます。

 

例えば冬は乾燥対策や手足の冷えに効く漢方、夏は体内の熱やほてりの症状、湿気を取り除きたい、というような季節ごとの気になる症状や、加齢による体の不調や個人的、慢性的な体の悩みを調整するために取り入れているのです。日本のドラックストアなどでも見かける漢方薬は、この類になりますね。じわじわと体に効果が表れるもので、すぐに痛みを取り除いたり症状を改善するものでは無いのも漢方の特徴です。そこで、効果を実感しながら長く続けられる薬であることは大事な要素のようです。

 

長い長い歴史があり、楊貴妃や西太后も好んで摂取したと言われる阿胶。これほどまでに長い期間愛され、信頼されてきた神薬。今も昔も美と健康の追及は女子の永遠のテーマなのですね。

 

 

写真・文/伊勢本ゆかり、ホリ・コミュニケーション

 

 

1週間食べ続ければコラーゲン量がアップする!? お肌のハリと弾力を守る酒かすの効果と万能調味料「熟成酒かす」のつくり方

歳を重ねるにつれ、肌の若々しさはどんどん失われていきます。いきいきとした肌をキープするためには、コラーゲンを摂取するのが効果的。最近の研究では、お酒をつくるときに出る”酒かす”にコラーゲンを守ってくれる成分が含まれていることが分かったそうです。

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酒かすでお肌のコラーゲンアップ!

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1月16日放送の『あさイチ』(NHK)では、肌のハリや弾力を保つために欠かせないコラーゲンを特集。コラーゲンの減少を食い止め、さらに増加させる効果が期待できる食材として酒かすが紹介されました。

 

肌に含まれるコラーゲンは、皮膚の中の線維芽細胞という細胞からつくられます。しかし年齢と共に線維芽細胞の働きが衰え、肌からハリやうるおいが失われることに。酒かすに含まれる「α‐EG」という成分は、線維芽細胞に直接働きかけて増殖を促す効果があると言われています。摂取量の目安は1日50gほどで、甘酒にするとたった1、2杯。加熱してもOKなので、煮物や炒め物などどんな調理法でも効果を得られます。

 

番組では50代から60代の女性5人を対象に、1日100gの酒かすを1週間食べ続けてもらう実験を行いました。すると実験前後の肌の計測結果から、5人中4人のコラーゲン量が増加していることが分かったのです。視聴者からは「とりあえず甘酒から始めてみようかな」「お肌プルプルになりたいから酒かす買ってきた」「まずは酒かすのレシピを検索してみよう!」と酒かすに興味津々な声が続々と上がりました。

 

 

ちょい足しに便利な「熟成酒かす」

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酒かすは和食だけでなく、フレンチや中華料理の肉まんに入れてもおいしく頂ける食材。富山県の酒造では、日本酒をつくる工程で生まれた酒かすを「熟成酒かす」にして楽しんでいるのだとか。つくり方も簡単で、アルコールが飛ばないように酒かすをラップで包み、密閉容器に入れて日光の当たらない場所で保管するだけ。半年ほどで琥珀色のおいしい熟成酒かすができ上がります。

 

酒かすを熟成させるとアミノ酸や糖の量が増加し、甘くまろやかな味に変化。ちょい足しに便利な万能調味料として、ラーメンやキムチをはじめさまざまな料理に活用してみましょう。試食した沢村一樹さんは、「キュウリにつけて食べてもよさそう」と感想を述べていました。

 

酒かすの効果が出る期間は人によって差があるので、だいたい2週間を目安に毎日食べるのがおすすめ。酒かすと熟成酒かすを使い分けることで、料理のレパートリーもさらに広がるかもしれませんね。

 

 

文/プリマ・ドンナ