もう、掃除に「覚悟」はいりません! 「ガイアの夜明け」で大反響の超軽量コードレス、ついにお目見え

ツインバード工業が4月11日に発表した「業績予想の修正に関するお知らせ」に、「第4四半期に予定していた重点商品の発売が次期にずれ込んだこと等により、売上高は当初計画を下回る見込み」という一文が記載されています。この「重点商品」というのが、今回発表されたコードレススティック型クリーナー 「TC-E261S」です。昨年8月にTV番組の「カンブリア宮殿」で開発過程が紹介されて、翌日から大反響。期待に応えるためにこだわり抜いた結果、当初年末以前だった発売予定が5月7日までずれこんだといいます。さて、発売日をずらしてまでこだわった新製品、業界最軽量の1.5kgということですが、いったいどのような仕上がりになったのでしょうか。

↑新製品のコードレススティック型クリーナー TC-E261S。市場想定価格は3万円台前半(税込み)です

 

コールセンターに寄せられた5つの課題をフィードバック

ツインバード工業のコールセンターは、本社の商品開発部のすぐ近くにあります。そのため、コールセンターに入ったユーザーからの声を製品開発にフィードバックしやすい環境となっています。そのコールセンターに集まった掃除の問題点が次の5つ。それは「メンテナンス」「重さ」「ユーザビリティ」「パワー」「デザイン」です。

 

発表会では、同社の開発生産本部プロダクトディレクション部マネージャーの古川泰之さんが登場。新製品では、先述の5つの問題点をどのように解決してきたのか、次のような内容で説明しました。

 

①紙パック式にすることで「メンテナンス」をより手軽に

サイクロン式の掃除機や、ダストカップ式の掃除機は、ゴミを捨てる際にホコリが舞い上がります。また、フィルター部分に微細なゴミが目詰まりし、お手入れが必要となる場合も少なくありません。フィルターを掃除したら手も汚れます。その問題を解決するために採用したのが、スティッククリーナーでは珍しい「紙パック式」です。ゴミ捨ては、紙パックを捨てるだけなので簡単です。しかも、本体と一緒に最初から12枚の紙パック(同社の基準で1年分)が同梱されているので、買ったその日から気軽に使えます。紙パックは家電量販店での販売も予定しており、価格は12枚入りで1200円(税抜)。

↑本体の中に紙パックが入っています。ワンプッシュで開きます。集じん容量は0.25Lです。交換時期になるとLEDが点滅します

 

②モーターの軽量化などで「重さ」の課題をクリア

汚れに気が付いたら、すぐに掃除をするには、持ち運びやすさや軽さが大切です。新製品の本体重量は約1.5kgと業界最軽量。紙パック式を採用したことで、ダストボックスを省くことが可能になり、さらにモーターの軽量化にこだわりました。発売が遅れたのは、納得のいく軽さとパワーのバランスを調整するのに時間がかかったからだそうです。実際持ってみると、片手でも楽に持てて、階段の昇降時なども手軽に使えそうです。

 

③ヘッドにボールキャスターを搭載し「ユーザビリティ」を向上

部屋の中には、家具や段差が結構あります。狭い場所や家具と家具の間をスイスイと掃除できたらとてもラクですよね。新製品ではヘッドにボールキャスターが搭載され、前後、左右、ともに180°傾けることが可能。狭い場所の掃除もスムーズで、部屋の隅や家具の下の掃除もしやすいので、モップのような感覚で気軽に掃除できます。

↑ヘッドの赤い円で囲んだ部分がボールキャスター。くねくねとした動きもスムーズ

 

↑ヘッドをタテにした状態のままスライドできるので、隙間掃除に便利!

 

④パワーブラシ搭載と70Wの吸い込み仕事率で「パワー」を実現

カーペットを掃除できるようにパワーブラシを搭載。また、先述の通り、軽さとパワーのバランスの調整に苦労しながらも、吸い込み仕事率は70W(強モード)と、コードレスでは十分なレベルを実現しました。バッテリー持続時間は強モードで約7分、標準モードなら約30分です。充電時間は3時間。

↑手元のLEDの色でモードが分かります(標準は緑、強モードは紫)

 

⑤ムダをそぎ落として暮らしになじむ「デザイン」を追求

掃除機は使っている時間よりも、使っていない時間の方が長い家電です。同社では「美しいデザインを採用し、気が付いた時にいつでも使えて美しく暮らせる」ように、ムダをそぎ落としたミニマルなデザインを採用したそうです。

↑ムダを省いたフォルムが印象的

 

↑ハンドルの後ろにシリコンのパーツがついているので、壁に立て掛けられます

 

↑充電用のプラグはマグネットプラグを採用。パチンと簡単に接続できます

 

何の抵抗もなく掃除できるライフスタイルを提供したい

なお、ツインバード工業が掲げる新製品のコンセプトは、「“掃除する日”が消えた。」。「掃除する日の予定をたてたり、掃除することを意識しなくても、キレイな部屋が当たり前になるライフスタイルをこの掃除機とともに提供していきたい」と、同社の古川マネージャーは語ります。なるほど、佇まいが美しく、どこにでも置いておけて、軽くて手軽に使える掃除機があれば、食事の前にサッとテーブルを拭くのと同じ感覚で掃除ができるかもしれません。覚悟を決めずとも、気軽にチョコチョコ掃除できるようになるのがうれしいですね。

↑壁に穴を開けないといけませんが、収納フックも同梱しています

 

↑パイプを外せばハンディとして使用できます

 

ダイソン氏の自信がスゴイ! コードレスの未来形「V10」が新登場

「もうダイソンはコード式クリーナーを作りません!」。ダイソンの創業者であり、チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏はこう高らかに宣言しました。そう言わしめたコードレスクリーナーの新製品「Dyson Cyclone V10」(ダイソン サイクロン ブイテン、以下V10)とはどういう製品なのか? ジェームズ・ダイソン氏が来日し、自らプレゼンを行った発表会に参加してきました。

↑ジェームズ・ダイソン氏

 

「コードレスでコード式と同じパフォーマンス」がミッション

V10の開発に向けた最初のブリーフィングでダイソンのエンジニアが与えられたミッション。それは、「コード式と同じパフォーマンスを発揮するコードレスクリーナーを作りましょう。それができるだけの技術をわれわれは既に持っているのだから」だったそう。モーターから本体形状、ヘッドまで、ありとあらゆるパーツを見直した結果、制作したプロトタイプは2500体以上にものぼるとのことです。

↑エントリーモデルのDyson Cyclone V10 Fluffy

 

5100億円以上を投じてモーターを大幅に改良

まずは、心臓部であるモーター。ダイソンはこれまで日本円にして5100億円以上をモーターの開発に投資してきましたが、その集大成といえるのがダイソンデジタルモーターV10(以下、DDM V10)です。前モデルのV8に比べて重量が約半分の125gと軽量化に成功。にもかかわらず、回転数はダイソン史上最高速の毎分12万5000回転にアップしています(V8は225g、毎分11万回転)。

↑DDM V10を持つジェームス・ダイソン氏。こんな小さいモーターが毎分12万5000回転のパワーを持っています

 

モーターの部品には衛星など航空宇宙工学に使われる素材を採用し、軽量化と剛性の両立を実現したとのこと。また、制御基板に圧力センサーを搭載し、使用場所の高度・気圧等を把握・分析、異なる環境下でも性能が変わらないよう微調整する機能も搭載しました。なお、DDM V10の開発には10年かかったそうです。

↑DDM V10のカットモデル。8極設計で、1秒間に最大1万6000回電流を切り替えてインペラーを駆動させます

 

主要部を直線状に配し効率的な空気の流れを作った

本体形状も大きく変更されました。従来はパイプに対して直角にサイクロン部分が配置されていましたが、V10ではパイプ、モーター、サイクロンを直線上に配置しています。同心円状に配置された14個のサイクロンの内部の空気は最高時速193kmに達し、7万9000G以上の遠心力を生み出します。これにより、大きなゴミから目に見えない微細な粒子までを空気から分離し、捕集するのです。


↑上が従来モデルで下がV10。パイプ、サイクロン、モーター、フィルターを直線的に配置することで、無駄なく効率的な空気の流れを作ります

 

バッテリーパックの改良で運転時間が60分に延長

バッテリーパックも改良されています。7セル構造でV8より小型・軽量化されたにもかかわらず、稼働時間は60分に伸びています(モーターヘッドを使用しない場合)。

 

「われわれのトリガー方式がここで重要になってくる。トリガーを離せばスイッチが切れることで無駄な電力を消費せず、かつ、バッテリーセルが冷却され、本来の性能を回復する時間を与えてくれる。これにより、実際の運転時間はさらに30%ほど伸ばすことができる」(ダイソン氏)

トリガーを握っている時間は1回あたり5秒程度。それを繰り返すことでバッテリーの無駄使いがなくなり、モーターヘッドを使用しない場合では最長80分まで運転時間を伸ばすことが可能だといいます。

 

形状の改良でゴミ捨てや家具の下の掃除もより簡単に

ゴミ捨てもより簡単になりました。本体からホースを外し、クリアビンの横の赤いレバーを操作することでワンタッチでゴミ捨てが可能。ゴミ箱に向かって直線的に操作できるので、周りにゴミを撒き散らすことなくスムーズに捨てられます。


↑腕の動きから一直線にゴミを捨てられるので、ゴミ箱から外すことなく、ストンと捨てられそうです

 


↑本体下にぶら下がっていたクリアビンがなくなってので、ソファの下にもヘッドが入りやすくなりました。ヘッドは90°回転するので家具の隙間も掃除もカンタン

 

V10のサイズ/質量は、幅250×長さ1232×高さ245mm/2.48kg。価格は、通常モデルのDyson Cyclone V10 Fluffy(フラフィ)が7万5384円(税込、直販ストア先行販売限定特価・以下同)。ヘッドやアタッチメントなど付属ツール10個が同梱された最上位機種のV10 Absolutepro(アブソリュートプロ)が9万9144円。

↑上位機種に付属するアップトップアダプターは自在に曲げられるので、高いところの掃除もラクラクです

 

「すべての掃除機に取って代わる」と語る納得の仕上がりに

「非常にパワフルで使いやすいコードレスクリーナーが完成した。われわれはこれがクリーナーの未来形と考えており、これがすべての掃除機に取って代わるだろう。V10の登場をもって、コードのついたすべてのクリーナーに別れを告げる」と、ダイソン氏は自信に満ちた笑顔を見せました。

掃除するたびにコードを伸ばしてコンセントに差し込み、大きな掃除機本体を後ろに引き連れて家中を掃除して回るキャニスタータイプよりも、さっと取り出せてさっと使えるコードレススティックは確かに便利です。以前は、コードレスは吸引力が弱いという弱点がありましたが、それをダイソンが打ち破り、ここにきてさらにバッテリー問題も解決しました。


↑ハンディ使用時。クリアビンがぶら下がっていないと重心が安定して、むしろハンディ時が使いやすく感じました

 

現在、国内市場におけるスティックタイプの台数構成比は4割弱で、キャニスタータイプと拮抗しています。また、スティックタイプのうち7割がコードレスとなっており、既にコードレススティッククリーナーは成長著しい分野です。V10の登場によって、コードレススティッククリーナー市場の拡大がさらに加速することは間違いないでしょう。

 

ダイソンはEV(電気自動車)分野への参入も表明していますが、V10による小型パワフルモーターとロングライフバッテリーの発表はその試金石となりそうです。今後の動きから目が離せませんね。

ダイソンを装備した「ベアーズレディ」があなたの家へ! 最新クリーナーと家事代行が一度に試せる無料キャンペーン

家事代行サービスを行うベアーズは、毎月抽選で100名に「家事代行・ダイソン気軽に試し隊 募集」キャンペーンを6月30日まで実施します。

 

ダイソンの最新コードレスクリーナーと家事代行サービスが無料で体験できる!

家事代行サービス・ベアーズは、日本市場でビジネスを開始して20周年。その節目の年に、クリーナーの分野で大きなシェアを誇るダイソン社の協力を得て、大規模な無料体験キャンペーン企画を開始しました。

↑ベアーズの取締役副社長で、家事研究家の高橋ゆきさん↑キャンペーンについて語るベアーズの取締役副社長、高橋ゆきさん。家事研究家としても有名で、多数のメディアに登場しています

 

その内容は、家事のプロである「ベアーズレディ」がダイソンの最新コードレスクリーナーを携えて、当選者の自宅を訪問。ダイソンコードレスクリーナーの紹介と掃除デモンストレーションを行い、家事代行サービス2時間を無料で実施してくれます。

 

無料体験(家事代行2時間+ダイソン最新コードレスクリーナー)の流れは次の通り。まずは、ダイソン最新コードレスクリーナーの体験(30分)から。普段使っている掃除機を掛けたあと、再度ダイソン最新コードレスクリーナーをかけることで、その差を体感することができます。

 

その後の家事代行お試し体験(2時間)では、ベアーズレディが風呂・キッチン・洗面所・トレイをお掃除。家庭にあるお掃除道具で、希望に合わせて掃除してくれます(※)。すべてが終わったら、SNSで感想をつぶやけばOK。

※広さや状態により、掃除か所の相談をする場合もあります

 

家事代行+ダイソンクリーナーをいちどに無料体験できるとは、かなりオトクなキャンペーンですね。以下の条件に当てはまる人は、ぜひ応募してみはいかがでしょうか。

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出典画像:ベアーズホームページより

 

<応募条件>
・日本国内に住んでいる20歳以上で、東京都(島部除く)・横浜市・川崎市在住の方
・一般的なコード付き掃除機を利用&ダイソン未体験
・在宅で普段使っている掃除機との掃除比較が可能な方
・掃除中の様子・感想を、Facebook・Twitter・Instagramのいずれかで指定ハッシュタグをつけて公開投稿できる方
※応募には複数SNSのアカウントが必要です

「家事代行・ダイソン気軽に試し隊 募集」特設サイト
https://www.happy-bears.com/lp/dyson2018/

「何だこのスタミナは…?」編集部の大掃除で「Dyson V8 Fluffy」を使ってみたら、アメージングが止まらない!

今年も、GetNavi編集部に大掃除の季節がやってきました。実は、編集部では通常、社内規定で決まった備品しか使えないことになっています。部内で使っているキャニスター掃除機、置物を引きずってるみたいで、ホント吸わないんだよな……イヤだな~、イヤだな~と考えていた折。ダイソンさんから最上位のコードレス掃除機、Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ ※以下V8)をお貸し出し頂けるとのお話が。これは、ぜひ大掃除で使用させて頂きたい! さらに、その成果を記事化しよう! という流れになりました。

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とはいうものの、実際に使ってみたら、バッテリーがすぐ切れたり、ゴミがちょっとしか取れなかったり、なんてことがないかしら……。一瞬、そんな不安が頭をかすめましたが、実際に使ってみたら、その心配はまったくのとりこし苦労で、すべてが想像以上だというのが判明。以下でその一部始終を見ていきましょう。

 

ちなみに、筆者は2015年発売の旧機種、Dyson V6 Fluffy(以下V6)の愛用者。V6と比べて最新モデルV8はどこが進化したのか? という点も合わせてレポートしていきます。

製品の公式ページはコチラ

 

バッテリー残量がわかるLEDライトに注目!

まずは、掃除の前に本機を充電(充電時間は5時間が目安)。おっ、グリップの下あたりにV6には付いていなかったものがありますね。3つに並んだLEDライトです。なるほど、3段階で充電状態がわかるわけですか!

↑V8に搭載されたLEDライト。バッテリーが減るにつれて、3つあるランプが1つずつ減っていきます。↑V8に搭載されたLEDライト。バッテリーが減るにつれて、3つあるランプが1つずつ減っていきます。

 

コレなら充電できているという安心感があるし、電源が切れそうになったら、優先すべき場所を先にお掃除できます。またV8は、運転時間が最大40分に延長された(旧機種のV6は最大20分)点が特徴ですので、バッテリーがどんな風に減っていくのか、その点も見ものですね。

 

モノが多い編集部のデスク周りから掃除をスタート

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さて、大掃除の当日。雑然としてモノが多い編集部のデスク周りから掃除を始めました。床の材質は毛足の短いカーペット。筆者は、発表会で本機を触ったことがありますが、実際に掃除の現場で使用するのは初めてです。使ってみると、やっぱり使用感が軽いですね。当たり前ですが、コードがないからコードをさばく手間が要らないし、ヘッドはモーター搭載でスイスイ動かせます。ヘッドはスムーズに曲がるので、乱雑に置かれた荷物の周りもキワまでしっかりお掃除できます。

 

そうそう、特にデスクの下が汚れるものですよね。イスをどけてみると、ふせんやメモパッドの切れ端…でしょうか? 床に散乱したゴミに向けてヘッドを1往復。すると、まるで手品のようにスムーズにゴミが消えています。

↑デスク下のゴミも……↑デスク下のゴミも……

 

↑この通り、キレイさっぱり↑この通り、キレイさっぱり

 

おお、掃除していると、見た目にはゴミがないような場所でも「カチカチ」という音がしますね。粒のようなゴミも大量に取れているようです。さすがはV8。V6に比べ、吸引力の約15%アップを実現した「ダイソン デジタルモーター V8」と、2層15個のサイクロン機構「2 Tier Radial™ サイクロン」(ツーティアー ラジアル サイクロン)のなせるワザでしょうか。さらに、ソフトローラークリーナーヘッドが、大小のゴミも包み込んで集じんするため、どんなゴミも本機からは決して逃れられない、というわけです。

↑ダストビンの上に位置する2 Tier Radial™ サイクロン↑ダストビンの上に位置する2 Tier Radial™ サイクロン

 

↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分(赤と青の部分)は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。大して、黒い帯の部分は微細なゴミを集じん↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分(赤と青の部分)は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。対して、黒い帯の部分は微細なゴミを集じん

 

「騒音50%カット」はダテじゃない

掃除を続けていると、元家電担当の女性編集部員W氏が「でも、本当に音小さくなりましたよね~」と、感心した様子で話しかけてきました。「昔は『ダイソンは音がね……』って言われてましたけど、いまはあんまり気にならなかったですから」。……確かに、従来機のV6ユーザーの筆者もそう思っていました。

 

V6はヴイイイイ(同時に高音がキーーンと鳴る)という感じなのですが、V8はフィィィィという感じ。高音の耳障りな振動や風切り音が消えて、音が全体的に柔らかくなっています。従来比で騒音を50%カットしたというのもダテではありません。これなら、夜でも気にせず掃除できそうですね。

↑「音が静かです」と語る若手社員の小林。“学研グループでもっとも声が小さい”といわれる彼の声も、V8の運転音が小さいため聞き取れました↑「音が静かです」と語る若手社員の小林。“学研グループでもっとも声が小さい”といわれる彼の声も、V8の運転音が小さいため聞き取れました

 

付属アタッチメントでデスク上からイス、高所まで掃除できる

ひと通り床掃除をしたあとは、付属のアタッチメントを使っていきましょう。アタッチメントは、ヘッドを取り外して使えます。まずは、コンビネーションノズルから。こちらは、先端のブラシを引き出して使えるタイプで、傷つけたくないものを掃除するのに便利です。今回は、お礼を期待する意味も込め、別の編集部員のデスクを掃除。テーブルの上はもちろん、キーボードや電話の上などもキレイになりました!

↑コンビネーションノズルは、キーボードや電話の掃除にも使えます↑コンビネーションノズルは、キーボードや電話の掃除にも使えます

 

↑コンビネーションノズルでお掃除すると、デスク上の白さが増した印象に。のちにデスクの主に感想を求めると、「確かにキレイになりましたけど、勝手に掃除するのはやめてくださいね」と真顔でお答え↑コンビネーションノズルでお掃除すると、デスク上の白さが増した印象に。のちにデスクの主に感想を求めると、「確かにキレイになりましたけど、勝手に掃除するのはやめてください」と真顔でご返答

 

さらに、延長管の先にコンビネーションノズルをつければ、掛け時計の上やライトの傘といった高所のお掃除もカンタン。一方、細く平たい隙間ノズルは、壁際や家具の隙間、窓のサッシなど、「掃除しにくいから…」と見て見ぬ振りをしていた場所に使えます。

↑延長管の先にコンビネーションノズルを付け替えると、こんな高いところまでラクにお掃除できます↑延長管の先にコンビネーションノズルを付け替えると、こんな高いところまでラクにお掃除できます

 

↑延長管+隙間ノズルでコピー機の横の気になる隙間もカンタンに掃除できました↑延長管+隙間ノズルで、コピー機の横の気になる隙間もカンタンに掃除できました

 

もうひとつ、忘れてはならないアタッチメントがミニ モーターヘッドです。こちらはモーターの力で固めのブラシを回転させ、ベッドからソファ、クルマのシートなどのゴミを除去するもの。コレがあれば、ふとん用掃除機を別に買う必要がなく、付着したペットの毛にも有効とあって、使い方の幅が一気に広がります。今回は、編集部の布製のイスをお掃除してみたところ、ホコリで白く汚れていた部分がキレイになり、輝くような黒を取り戻しました!

↑ミニ モーターヘッドを付けた状態↑ミニ モーターヘッドを付けた状態

 

↑白くホコリをかぶっていたイスの台座が、鮮やかな黒を取り戻しました!↑白くホコリをかぶっていたイスの台座が、鮮やかな黒を取り戻しました!

 

新機構の採用でゴミ捨てが超気持ちいい

ある程度ゴミが取れたところで、ここでいったんゴミ捨て。実は、ゴミ捨ての機構もV6と比べて進化しているんです。V6はゴミがシュラウド(ビン内部の網状の部分)にまとわりついて、落とすのが手間だったのですが、V8の場合は違います。上部の赤いレバーを引くと同時に、内部の赤いスクレイパー(へら)がまとわりついたゴミをこそぎ落としてくれるんです。V6時代の不便を知っているだけに、これは本当に気持ちがいい。ゴミがたまればたまるほど、大きなカタルシス(精神の浄化)が味わえますよ。

↑サイクロンの後ろにある赤いレバーに手を掛け、上に引くとゴミが落ちる仕組み。同時に赤いシリコン製のスクレイパーが、シュラウドのまわりのゴミをこそげ落とします↑サイクロンの後ろにある赤いレバーに手を掛け、上に引くとゴミが落ちる仕組み。同時に赤いシリコン製のスクレイパーが、シュラウドのまわりのゴミをこそげ落とします

 

↑↑シュラウドを拡大してみると、ゴミがキレイに落ちているのがわかります

 

バッテリーがなかなか減らない!

ちなみに、ここまででバッテリーが切れる気配はまったくナシ。それどころか、3つのLEDがひとつも消えていません。ウソ、まだ3分の1も使っていないってこと? というわけで、電池の持ち具合を試すべく、編集部の外へ出ていろいろな場所を掃除してみました。たとえば、以下写真のようなフローリング。

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一見、ピカピカの床に見えますが、ものの5分もV8でかけてみると、パウダー状のゴミがどんどんたまっていくのがわかりました。この細か~い粉じんまで取れるのもダイソン機の特徴。強い吸引力に加え、先述のソフトローラークリーナーヘッドの黒い部分(カーボンファイバーブラシ)が、微細なゴミを除去する働きを持つため、床の細かい粉じんが取れてツルッツルになるわけですね。

↑ヘッドの黒い帯の部分がカーボンファイバーブラシです↑ヘッドの黒い帯の部分がカーボンファイバーブラシです

 

続いて、階段。それでもバッテリー表示が減らないので、エレベーター前のムダに広いスペースも掛けてみたところ、ようやくライトが1個減りました。続いて、会議室、公共パソコンスペース、コピー機の設置スペース、荷物置き場などを続けてお掃除。また、「ダイソン来てるんだって?」と、ウワサを聞きつけた隣の編集部にも呼ばれて出張しました。

↑階段もラクラク↑階段もラクラク

 

↑様々な場所に呼ばれて出張。自分が人気者になった気がしましたが、人気者なのはV8です↑様々な場所に呼ばれて出張。自分が人気者になった気がしましたが、人気者なのはV8です

 

ゴミを検分すると、あらゆる種類が取れていた

と、ここまで使い倒して、ようやくLEDライトが残り1つに。おいおいV8、いったいどうなっているんだい? 撮影をしながらとはいえ、もう2時間以上は掃除しているぞ…! 指で押したときだけ運転するトリガー式なので、運転しっぱなしということはないのですが、これはちょっと信じられないスタミナです。もうお掃除する場所がないですよ……。

 

取れたゴミは以下写真の通り。とはいえ、これでも全体で取れたゴミの半分くらいです。ご覧の通り、ありとあらゆる種類のゴミが取れていますね。髪の毛やら、輪ゴムやら、湿った綿ゴミやら、ウロコ状のカピカピしたものやら……。両手のひら一杯ぶんの、こんもりとしたゴミが取れました。

↑これだけのゴミが取れました! 拡大すると気持ち悪いので少々遠くから撮影↑これだけのゴミが取れました! 拡大すると気持ち悪いので少々遠くから撮影

 

「機能」と「華」をあわせ持つV8はやはりイノベーティブだった!

最後に、今日1日の成果をほめてもらうため、GetNavi紙版の野村編集長に掃除の終了を報告。野村は筆者の仕事に大いに満足した様子で、以降、筆者は「お掃除部長」に任命されることに……。これは…出世といっていいのか?

↑「おめでとう。今日から君がお掃除部長だ」と野村。野村編集長、それは違います。V8を手にした瞬間、誰もが「お掃除部長」になれるのだから……↑「おめでとう。今日から君がお掃除部長だ」と野村。野村編集長、それは違います。V8を手にした瞬間、誰もが「お掃除部長」になれるのだから……

 

筆者の立場はさておき、V8の能力には改めて驚かされました。パワー、スタミナ、静音性、汎用性……どれを取っても想像以上。特に感銘を受けたのがスタミナです。スペック上では、満充電で運転時間が最大40分となっていますが、体感では2時間以上使えるイメージ。これなら、かなり大きな一軒家でもくまなく掃除できるはず。

 

騒音の課題やゴミがシュラウドにこびりつく問題も完全に克服しており、ちょっと文句のつけようがありませんね。「バッテリーがすぐ切れたらどうしよう」とか、「吸わなかったらどうしよう」とか、失礼なことを考えてすみませんでした……。

↑バッテリーがなかなか終わらないので、こんな広いスペースもお掃除しました↑バッテリーがなかなか終わらないので、こんな広いスペースもお掃除しました

 

加えて、「さすが」と思うことがもうひとつ。掃除をしているうちに、周囲の人々が羨望のまなざしでワラワラと寄ってきて、「使いたい」という人が続出。そして、使った誰もが「欲しい!」と口々に言うのです。

 

その理由はもちろん、機能性の高さもありますが、一見してそれとわかる色使い、有機的な曲線を描くサイクロンの造形を含め、“何かしら「華(はな)」があるから”という気がするのです。使っていると、特別な高揚感があるアイテム。そんなV8は、確かにイノベーティブでアメージングなモデルでした。本機さえあれば、年末の大掃除はもちろん、日々の掃除も楽しくなることでしょう。新年を迎えたあとも、末永く家庭を清潔に保ってくれるのは間違いありません。

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掃除機に「レーシングカーのDNA」を注入! 世界が認めたオシャレ掃除機に2万2000円の新モデル

プラマイゼロは、布団ノズルをセットにした「コードレスクリーナーB021」を12月に発売します。カラーはクリアホワイト、クリアブラック、クリアレッドの3色展開で、価格は2万2000円(税別)です。

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美しいデザインで知られる人気モデルに布団ノズルが加わった

本機は「布団掃除もできるノズルがセットで欲しい」「インテリアに映える高級感のある艶やかな外観のクリーナーが欲しい」といったユーザーの声を受けて企画されたコードレスクリーナー。艶やかで高級感のあるクリア塗装を施したボディに、同色の布団ノズルを加えたこだわりのセットになっています。

 

布団ノズルの吸込み面の三角形は「NACAダクト」(入口は狭く、だんだん広くなる形状の吸気口)と呼ばれ、かつては飛行機のエンジンへの空気の供給に採用され、昨今ではレーシングカーなどのエンジン冷却のために採用されています。布団ノズルは、吸引の効率が良いとされるこのNACAダクトの形状をベースにデザインされているほか、回転ローラー部分で布団からダニや花粉を叩き出し、大きなブラシ部分でかき出して吸引。吸い付かないため布団だけでなく、毛布やソファ、カーテンなどにも使うことができます。

20171115-s5-01↑付属の布団ノズル

 

充電時間は約6時間で標準約57分、強約25分、ハイパワー約11分の連続運転が可能。また、どの運転モードからも長押しで停止できるマルチスイッチを搭載しています。グリップの内側にはシボ塗装を施しており、握ったときの手触りも上々です。

 

本シリーズは、ファーストモデル発売から3年目を迎え、累計販売台数10万台を突破。ドイツのiFデザインアワードで金賞を受賞するなど、美しいデザインでも知られる人気シリーズです。その美しいデザインはそのままに、今回はアクセサリーパーツとして発売以来人気の高い布団ノズルをセットとし、汎用性も高めてきました。手ごろな価格でオシャレ、かつふとんも掃除できるとあって、ますます見逃せない存在となったのは間違いありません。

 

プラマイゼロ

コードレスクリーナーB021

●価格:2万2000円(税別)●発売予定日:12月より順次●サイズ/質量:W200×H995×D139㎜/約1.3kg●ダストボックス容量:約0.6L●連続運転時間:標準約57分/強約25分/ハイパワー約11分●充電時間:約6時間●付属品:布団ノズル、バッテリーパック、ロングノズル、フロアノズル、隙間ノズル、隙間ノズルホルダー、スタンド、充電用ACアダプター