NEW!! 新製品登場につき2018年5月16日更新
ダイソンのコードレススティック掃除機に興味はあるけれど、複数のモデルがあってその違いがよくわからない……という人も多いはず。そして、各モデルには価格の差がありますが、その差はいったいどこから来ているのでしょうか? というわけで今回は最新モデルDyson Cyclone V10 Fluffyをはじめ、Dyson V8 Fluffy、Dyson V7 Fluffy、Dyson V7 Motorheadの主要4種類を比較し、その違いを明らかにしてみました。違いさえわかれば、出費を抑えて自分のニーズに合ったモデルを納得して買うことができるはず。ぜひ掃除機選びの参考にしてみてください!
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【超濃厚レビュー】ダイソンの新スティック掃除機「Dyson V8 Fluffy」に感動! 「実際どうなの?」という疑問&使い勝手を全解説

【今回比較する4モデルはコチラ】
その1
新モーター搭載&最長約60分の運転時間を実現した最新モデル
Dyson Cyclone V10 Fluffy

↑画像クリックで最新の楽天市場の価格情報サイトにジャンプします(以下同)
2018年3月発売の新モデル。ダイソン史上、最小・最軽量でもっともパワフルな「ダイソン デジタルモーター V10」を採用しています。14個のサイクロンを本体の周りに同心円状に配置することで、空気がより効率的にサイクロンを通過するようになりました。バッテリーは6セルから7セルに増え、最長約60分の運転時間を実現しています。
その2
最長40分運転できる2016年発売のハイスペックモデル
Dyson V8 Fluffy

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2016年発売のハイスペックモデル。「ダイソン デジタルモーター V8」を搭載し、従来モデルの「V6」シリーズと比べて15%向上したパワフルな吸引力が特徴です。また、運転時間も最長30分の「V7」シリーズと比べて10分間長く、最長約40分の運転が可能です。「V10」発売に伴い、パイプのカラーをオレンジからパープルに変更。
その3
2017年に発売された「いいとこ取り」の中位モデル
Dyson V7 Fluffy

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2017年発売のスタンダードモデル。エントリーモデルの「V6」シリーズとハイエンドモデル「V8」シリーズのいいとこどりを実現し、「V8」シリーズに劣らない機能性を備えつつも価格を手ごろに抑えています。「ソフトローラークリーナーヘッド」を搭載し、床面を傷つけずホコリとゴミを効率的に取り除きます。
その4
カーペットのゴミをパワフルに掻き取るダイレクトドライブクリーナーヘッド搭載機
Dyson V7 Motorhead

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「ダイソン デジタルモーター V6」をベースにエネルギー効率を改良した「ダイソン デジタルモーター V7」を搭載したモデル。「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を採用し、硬いナイロンブラシがカーペットに入り込んだホコリやゴミを掻き取ります。付属オプションは「コンビネーションノズル」と「隙間ノズル」のみのシンプルな構成で、そのぶん値段が抑えられています。
↑今回比較する4モデルの発売年月と実売価格(※実売価格は編集部調べ)。最上位モデルのDyson Cyclone V10 Fluffyに比べると、Dyson V8 Fluffyは1万800円、Dyson V7 Fluffyは1万6200円、Dyson V7 Motorheadは2万5920円安くなっています
【モーター・サイクロンの違い】
「V10」は従来モデルよりモーターの回転数がアップし、よりパワフルに

2016年登場の「ダイソン デジタルモーターV8」は前モデルの「ダイソン デジタルモーター V6」を改良したもの。出力は350Wから425Wへアップし、最大吸引力も100AWから115AWへと約15%向上しています。また、2017年には「ダイソン デジタルモーター V6」をベースにエネルギー効率をアップさせた「ダイソン デジタルモーター V7」も登場しました。
これらはすべて毎分11万回転ですが、「V10」シリーズに搭載された「ダイソン デジタルモーター V10」は、「ダイソン デジタルモーター V8」よりも軽量・小型ながら毎分最大12万5000回転と回転数がアップ。1600℃の高温で硬化させたセラミック素材を採用することで、スチールの3倍の硬度をもちながら密度を半分に。さらに、インペラー(羽根車)をモーターの前部から後部へ移したことで、引き込まれた冷風がモーターの温度を下げて高回転を実現。回転数が上がったことで、「V8」シリーズよりもパワフルな吸引力を実現しています。
↑ダイソン デジタルモーター V10
また、「V10」シリーズでは14個のサイクロンが本体の周りに同心円状に配置され、発生する7万9000G以上の遠心力によって、さらに効率的にゴミやホコリを空気から分離できるようになりました。
【構造とゴミ捨ての違い】
「V10」は直線的な配置でゴミ捨てもしやすくなった

「V8」シリーズまではクリアビンがパイプに対して垂直に配置されていたことで、空気の流れが直線的ではありませんでした。最新の「V10」シリーズはサイクロンとクリアビンを従来から90°回転させ、ヘッド、パイプ、モーター、排気までが一直線となる構造を実現。これによって空気がスムーズに流れ、吸引力が向上しています。
↑左が従来モデルのDyson V8 Fluffyで右が最新モデルのDyson Cyclone V10 Fluffy。クリアビンの向きの違いに注目
↑上が「V8」で下が「V10」。「V8」は空気の流路に曲線がありますが、「V10」の流路は直線的で効率的です
また、構造の改良にともなって、ゴミ捨ての方法も変わりました。「V8」までのシリーズは、掃除機を手首で支えながら横に持ち、レバーを引き上げてクリアビンにたまったゴミを下に落とす方式でした。一方、「V10」シリーズはクリアビンが90°回転して配置されているため、ゴミをワンタッチで捨てやすくなり、ゴミ箱の奥にクリアビンを差し入れやすくなっています。
↑「V8」までのゴミ捨て。レバーを上に引き上げると、クリアビンの底が開き、シュラウド(中央の網状の部分)のゴミをスクレイパー(赤い部分のへら)がこそげ落としてくれます
↑「V10」のゴミ捨て。ハンドルを向ける方向とレバーを下げる方向が同じなので、力を入れやすいです。スクレイパーがシュラウドのゴミをこそげ落とすのは「V8」と同じ
【ヘッドの違い】
「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」はカーペットで力を発揮

ダイソンのコードレススティック掃除機は基本的に、モーターの違いとヘッドの違いがモデル名称となっています。名称に「Fluffy」とつくモデルは、柔らかいナイロンフェルト素材で覆われたローラーを採用した「ソフトローラークリーナーヘッド」を採用。ローラーが床面との密閉性を保ちながら、大きなゴミも小さなゴミも巻き込んで捕らえます。また、髪の毛やペットの毛がローラーに絡みにくいのもメリット。どちらかといえば、カーペットよりフローリングの掃除を得意としています。
↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた赤と青の部分は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。赤と青の地の継ぎ目にある黒い帯状の部分は、カーボンファイバーブラシ。こちらは微細なゴミを除去する役割があります
一方、「V7 Motorhead」に搭載されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」は、ソフトローラークリーナーヘッド開発以前から採用されている従来型のヘッド。カーボンファイバーとナイロン素材の2種類のブラシが回転し、ゴミをかき出します。髪の毛などはブラシに絡みやすいですが、カーペットの掃除には強力なパワーを発揮します(フローリングにも対応)。
↑こちらがダイレクトドライブクリーナーヘッド 。クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載。 硬いナイロンブラシが、カーペットに入り込んだホコリやペットの毛までもかき取るとともに、静電気の発生を抑えるソフトなカーボンファイバーブラシが微細なホコリやペットの毛までもかき取ります
【LED表示の違い】
「V8」と「V10」はバッテリー残量を3段階で表示

「V8」シリーズにはハンドル底部にLED表示が装備され、バッテリー残量が3段階で表示されます。さらに「V10」シリーズにはバッテリー残量以外に、「詰まり表示」やフィルターユニットの洗浄を促すランプ表示なども新たに追加されました。
↑左が3段階でバッテリー残量を表示する「V8」のLED表示で、右が「V10」の表示。「V10」は、バッテリー残量(写真右)、パイプ詰まり(写真中央)、フィルター関連の表示を行います(写真左・消灯中)
また、「V10」シリーズのハンドル底部にはゴムグリップが新たに採用され、壁に立てかけておく際に便利になりました。
↑「V10」に採用されたハンドル底部のゴムグリップ。これがあるおかげで、壁に立てかけたときの安定感が違う!
【運転時間・充電時間の違い】
「V10」は「V7」と同じ充電時間で、2倍の運転時間を誇る

運転時間は「V7」シリーズが最長30分(モーター駆動のヘッド使用時は約20分間)、「V8」シリーズが最長40分(モーター駆動のヘッド使用時は最長30分)だったのに対し、「V10」シリーズでは最長60分(ソフトローラークリーナーヘッド使用時は最長40分)と長時間の運転が可能になりました。
充電時間は「V7」シリーズが約3.5時間、「V8」シリーズが約5時間、「V10」シリーズが約3.5時間となっていて、「V10」シリーズの充電効率の良さが目立ちます。
また、運転モードは「V7」「V8」シリーズは「強/通常」の2モードでしたが、「V10」シリーズでは「強/パワー2/パワー1」の3モードに増え、フローリングやふとんなど、掃除する場所に応じて調整できるようになっています。なお、運転音は「V8」の場合、従来モデル「V6」の半分に抑制されており、ダイソンの課題とされていた運転音の問題も克服しています。
↑「V10」は3段階でパワーの切り替えが可能です
【付属品の違い】
「Dyson V7 Motorhead」は付属品を省略して価格を抑えた

「Dyson V7 Motorhead」の付属品は「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」「収納用ブラケット」のみ。ほかのモデルには付属している「ミニ モーターヘッド」と「ミニ ソフトブラシ」が省かれている分、価格が抑えられています。
↑左からミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ミニソフトブラシ
↑「V8」に「ミニ モータヘッド」を装着したところ。ふとんやイス、ソファなどの掃除に便利です
収納用ブラケットは、壁などにネジ止めし、そこに掃除機本体をセットすることで収納と充電を同時にできるもの。各機種に標準で付属しています。
↑「V10」の↑収納用ブラケット。透明の台座と本体が上部だけで接合され、可動するようになりました
【サイズ・質量の違い】
「V10」がもっとも大きく、「V8」がもっとも重い

ダイソンのコードレスは、バッテリーなどのパーツが手元に集中しているため、重く感じることはありますが、操作するうえでは問題ありません。一番小さく軽量なのは重さ2.40kg、長さ1198mmの「V7 Motorhead」です。一方、今回の4つのモデルのなかで、もっとも重いのは「V8 Fluffy」で2.61kg。「V10 Fluffy」は性能は上がっていますが質量は2.58kgと、「V8 Fluffy」よりもわずかに軽量化が図られています。
【結論】
性能ではV10が抜けているが、軽量なV7も狙い目
「Dyson Cyclone V10 Fluffy」は最大使用時間が約60分と長く、最新モーター搭載で吸引力も向上。ゴミ捨ての機構も改良され、性能、使いやすさとも頭ひとつ抜けている印象です。V8との差は1万800円なので、V8を選ぶなら、少し頑張ってV10を選ぶのがオススメ。ただし、V10、V8とも、本体質量がV7に比べて重くなっているので、その重さが許容できるか否か、店頭で試してみるのが得策です。
なお、V8の運転時間は最長約40分ですが、トリガースイッチ(※)を切っている時間もあるので、40分という表示以上の時間を運転できる印象。1軒家を隅々まで掃除するならV8以上がオススメですが、夫婦世帯や一人暮らしならV7シリーズでも十分です。フローリング中心の家に住み、本体の重さと価格を抑えたい人にはDyson V7 Fluffy、カーペット中心の部屋に住み、軽いモデルを気軽に使いたい人はDyson V7 Motorheadがぴったり。どのモデルも基本性能は十分なので、自分がどこまで望むのか、じっくり検討して最適なパートナーを決めてください。
※トリガースイッチ……ダイソンのコードレスに採用されているスイッチ。指で引いている間だけONになります



楽天市場でのダイソンの最新価格情報は以下をチェック!
Dyson Cyclone V10 Fluffy
Dyson V8 Fluffy
Dyson V7 Fluffy
Dyson V7 Motorhead
【こちらもチェック!】
「V10」シリーズ4種類の違いは「付属ヘッド」と「付属品」の違い

「V10」シリーズには4種のモデルが用意されていますが、違いがわからないという人も多いはず。実は、モーターや運転時間などの性能はどれも同じですが、付属ヘッドと付属品に違いがあります。「V10 Fluffy」はもっとも付属品が少なく、「ミニ モーターヘッド」「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」「ミニ ソフトブラシ」「収納用ブラケット」の5点。
「V10 Animal+」と「V10 Fluffy+」は付属品の内容は同じですが、ヘッドが「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」か「ソフトローラークリーナーヘッド」かで区別されています。また、両者にはフトンツールと延長ホース、高所を掃除するためのアップトップアダプターが付属していますが、「ミニ ソフトブラシ」が付属していません。
「V10 Absolutepro」はいわば「全部入り」。2種類のヘッドと8種類の付属品のすべてが揃っています。「V10」の性能を味わい尽くすなら、Absoluteproを選びましょう。
↑左からV10 Fluffy、V10 Animal+、V10 Fluffy+、V10 Absolutepro。V10 Absoluteproのみ、2種類のヘッドが付属しています
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Dyson Cyclone V10 Fluffy
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Dyson Cyclone V10 Fluffy+
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協力:楽天市場
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2017年7月11日更新記事
ダイソンのコードレススティック掃除機に興味はあるけれど、複数のモデルがあってその違いがよくわからない……という人も多いはず。そして、各モデルには価格の差がありますが、その差はいったいどこから来ているのでしょうか? というわけで今回はDyson V8 Fluffy、Dyson V7 Fluffy、Dyson V6 Siimの主要3種類を比較し、その違いを明らかにしてみました。違いさえわかれば、出費を抑えて自分のニーズに合ったモデルを納得して買うことができるはず。ぜひ掃除機選びの参考にしてみてください!
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【今回比較する3モデルはコチラ】
その1
パワフルな吸引力と長時間稼動が魅力のハイエンドモデル
Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

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2016年に発売された現行の最新シリーズの基本モデル。小型ながら高性能の「ダイソンデジタルモーターV8」を搭載しています。前シリーズ「V6」と比べて15%向上したパワフルな吸引力が、最長40分間持続するようになりました。運転音も大幅に改善(50%低減)しています。
その2
「いいとこ取り」を実現した新発売の中位モデル
Dyson V7 Fluffy(ダイソン ブイセブン フラフィ)

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2017年発売の新モデル。エントリーモデルの「V6」とハイエンドモデル「V8」のいいとこどりを実現し、V8に劣らない機能性を備えつつも価格を手頃に抑えています。ソフトローラークリーナーヘッドを搭載し、床面を傷つけずホコリとゴミを効率的に取り除きます。
その3
シンプルな構成のモーターヘッド搭載タイプ
Dyson V6 Slim(ダイソン ブイシックス スリム)

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2017年発売のV6シリーズの新モデルで、モーターヘッド搭載タイプ。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットから効率よくゴミをかき出します。従来シリーズに付属していた布団用のミニモーターヘッドを省略し、構成がシンプルになっています。
↑今回比較する3モデルの発売年月と実売価格。V7 FluffyとV6 Slimは2017年発売の最新機種です。価格では、V6 SlimとV7 Fluffyは9050円、V7 FluffyとV8 Fluffyは1万1470円の差があります
【ヘッドの違い】
上位2機種は床掃除に威力を発揮するソフトローラーを採用

ダイソンのコードレススティック掃除機は、基本的にヘッドの違いがモデルの特徴になっています。「ソフトローラークリーナーヘッド」は、柔らかいナイロンフェルト素材で覆われたローラーで、V7 FluffyとV8 Fluffyが採用。一般的なヘッドが弾きがちな大きなゴミも床面との密閉性を保ちながら巻き込むため、一度で大きなゴミも小さなゴミも取ることができます。また、髪の毛やペットの毛が絡みにくいのもポイント。どちらかといえば、カーペットよりフローリングの掃除を得意としています。
↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。赤と青の地の継ぎ目にある黒い帯状の部分は、カーボンファイバーブラシ。こちらは微細なゴミを除去する役割があります
一方、V6 Slimに搭載されている「モーターヘッド」はソフトローラークリーナーヘッド開発以前から採用されている従来型のヘッド。カーボンファイバーとナイロン素材の2種類のブラシが回転し、ゴミをかき出します。髪の毛などはブラシに絡みやすいですが、カーペットの掃除には強力なパワーを発揮します。
↑こちらがモーターヘッド。カーボンファイバーブラシとナイロン素材のブラシを搭載しています。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットやラグから効率よくゴミを掻き出します
【モーターの違い】
V8は出力が従来比で15%アップした最新モーターを搭載

「ダイソンデジタルモーターV6」は、毎分11万回の回転を実現。4極磁石を搭載することで、前モデルの「V2」よりも1.5倍のパワーを生み出すことに成功しました。その「ダイソンデジタルモーターV6」をさらに進化させたのが、2016年登場の「ダイソンデジタルモーターV8」。出力は350Wから425Wへアップし、最大吸引力も100AWから115AWへと約15%も向上しています。
また、2017年5月にはV6を改良し、エネルギー効率をアップさせた「ダイソンデジタルモーターV7」搭載機も登場しました。
↑ダイソンデジタルモーターV8
【運転音の違い】
V8、V7はV6と比べて運転音を大幅に低減

V8 Fluffy、V7 FluffyはV6 Slimと比べて運転音の大幅な低減に成功。モーターまわりの空気の経路を調整して乱流を減らし、振動を吸収する素材を採用するなどして、性能を落とすことなく、運転音を従来比で50%削減しました。運転音が気になるという人は、V8 Fluffy、V7 Fluffyを選ぶのがオススメです。
【ダストボックスの違い】
V8、V7はゴミをこそげ取るスクレイパーを搭載

V8 Fluffyでは、ゴミ捨ての機構が刷新され、さらに使いやすくなりました。ゴム製のスクレイパーが搭載され、ゴミを溜めるクリアビンを空にするときに、同時にシュラウド(サイクロン機構下部の網目部分)に付着したゴミをこそぎ落としてくれます。これによって、シュラウドに詰まったゴミやホコリを手で落とす手間が不要になりました。新製品のV7 FluffyもV8 Fluffyのシステムを踏襲しています。
↑V7 Fluffyのダストボックス部。V8 Fluffyと同様、上部のレバーを引くと、シュラウドがせり上がり、ゴミが自然に下に落ちます。その際、赤いスクレイパーがシュラウド周辺にまとわりついたゴミをこそぎ落とします
↑V6シリーズのダストボックス部。赤いレバーを引くと、クリアビンの底が開くだけ
【使用時間・充電時間の違い】
上位に行くにしたがって10分ずつ運転時間が増える

V8 Fluffyには、V6 Slimよりエネルギー密度が高いリチウムイオンバッテリーが採用されています。これによりパワフルな吸引力を維持したまま、V6に比べて2倍の運転時間(最長40分間)を実現しています。これは日本の家庭で行われている1回の掃除に充分な運転時間になっています。中間モデルにあたるV7 Fluffyは運転時間もやはり中間で、V8 Fluffyより10分短く、V6 Slimより10分長い約30分間となっています。
ただし、V8は運転時間に比例して充電時間はやや長め。V6、V7が充電時間約3時間半なのに対し、V8は約5時間となっています。
【付属品の違い】
V7以上は布団用のツールが付き、V8は高所用のツールが付属

V8 Fluffyのみ、手が届きにくい高所の掃除に便利なアップトップアダプターを用意。また、V8 Fluffy、V7 Fluffyにはマットレスなどに使えるミニ モーターヘッドが付属していますが、V6 Slimではこれを省略しています。
↑V8 Fluffy、V7 Fluffyに付属するミニモーターヘッドはソファやマットレス、クルマの中などの掃除に最適
↑3種類すべてに付属する収納用ブラケット(写真)。壁や棚などに固定することで、充電しながらスッキリと収納できます
【サイズ・質量の違い】
軽さ重視ならV6を選ぶのもオススメ

意外に見落とされがちな重要ポイントが重さ(質量)。 V6 Slimと比べると、V8 Fluffyは約500gも重くなっています。手元に重心が来る設計なので、それほど掃除中に重さを感じることはありませんが、やはり移動などを考えると、本体が軽いに越したことはありません。特に非力な女性や高齢者は、V6 Slimを検討するのも良さそうです。また、上のクラスになるほど、サイズが大きくなっているのも特徴。V7 Fluffyは性能や価格と同様、質量も3者のほぼ中間です。
【結論】
スペック重視ならV8だがV6にも十分な魅力あり


V8 Fluffyは最大使用時間が約40分と長いうえ、最新モーター搭載で吸引力も向上し、スペックでは頭ひとつ抜けている印象。ソフトローラークリーナーヘッドの搭載により、フローリングの掃除を得意としています。ただし、スペックが向上したぶん本体質量も重くなっているので、その重さが許容できるかどうか、店頭で試してみるのが得策。以上を踏まえると、V8はフローリングの部屋が多い広い家を、一気に掃除したい人にオススメです。
V8 Fluffyほどの性能は必要ないものの、それなりの使用時間を確保しつつ、運転音を抑えたいという人にはV7 Fluffyがオススメ。V8 Fluffyに比べて運転時間が10分短いのを除けば、V8 Fluffyの機能をほぼ網羅しているのが特徴です。一方、ダイソンの吸引力は魅力ながら、本体の重さと価格を抑えたいという人、カーペットの掃除がメインという人にはV6 Slimがぴったりです。とはいえ、V6 Slimにプラス約9000円で、機能性が一気にハネ上がるV7 Fluffyが手に入るわけですので、長く使うことを考えたら多少ムリをするのもアリ。上記の結果を参考に、集じん力に優れたダイソン機、ぜひ導入を検討してみてください。
【ダイソンのコードレス掃除機の使用レポート記事はコチラ】
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「文句なしのコスパ」「こっちで十分」と家電ライター大絶賛! ダイソン最新コードレス「Dyson V7 Fluffy」使用レポート
【そのほかの注目モデル】
ヘッドにモーターを搭載しペットの毛をパワフルにかき取る

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Dyson V7 Animalpro(ダイソン ブイセブン アニマルプロ)
実売価格6万1750円
「ダイソンデジタルモーターV7」を搭載したダイレクトドライブクリーナーヘッド搭載モデル。ナイロンブラシとカーボンファイバーブラシの2種構成はモーターヘッドと同様ですが、クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載し、ペットの毛もしっかりかき取ります。
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以下、2017年4月4日公開記事 ※生産終了のモデルあり。在庫限りの製品、中古製品を検討する際にご参照ください
ダイソンのコードレススティック掃除機に興味はあるけれど、複数のモデルがあってその違いがよくわからない……という人も多いはず。そして、各モデルには値段の差がありますが、その差はいったいどこから来ているのでしょうか? というわけで今回はDyson V8 Fluffy、Dyson V6 Fluffy、Dyson V6 Motorheadの人気の3種類を比較し、その違いを明らかにしてみました。違いさえわかれば、値段を抑えて自分のニーズに合ったモデルを納得して買うことができるはず。ぜひ新生活の掃除機選びの参考にしてみてください!

【今回比較する3モデルはコチラ】
その1
パワフルな吸引力と長時間稼動が魅力の最新モデル
Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

2016年に発売された現行の最新シリーズの基本モデル。小型ながら高性能の「ダイソンデジタルモーターV8」を搭載しています。前シリーズ「V6」と比べて15%向上したパワフルな吸引力が、最長40分間持続するようになりました。運転音も大幅に改善(50%低減)しています。
その2
2015年発売のソフトローラークリーナーヘッド搭載モデル
Dyson V6 Fluffy(ダイソン ブイシックス フラフィ)

2015年発売の「V6」シリーズ。ポストモーターフィルターなどにより微細な粒子を99.97%以上捕らえます。ソフトローラークリーナーヘッドを搭載しており、ナイロンフェルト素材で覆われた柔らかいローラーが、床面を傷つけずホコリとゴミを効率的に取り除きます。
その3
カーペットから効率よくゴミをかき出す2015年発売モデル
Dyson V6 Motorhead(ダイソン ブイシックス モーターヘッド)

2015年に発売された「V6」シリーズのモーターヘッド搭載モデル。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットから効率よくゴミをかき出します。なお、今回紹介する3モデルは、すべてミニモーターヘッドが付属し、ふとんクリーナーとしても使えます。
↑今回比較する3モデルの発売年月と実売価格。最新のDyson V8 FluffyはDyson V6 Motorheadと比べて2万円超の価格差があります
【ヘッドの違い】
モーターヘッドはカーペットで力を発揮

ダイソンのコードレススティック掃除機は、基本的にヘッドの違いがモデルの特徴になっています。「ソフトローラークリーナーヘッド」は、柔らかいナイロンフェルト素材で覆われたローラーが特徴。一般的なヘッドが弾きがちな大きなゴミも床面との密閉性を保ちながら巻き込むため、一度で大きなゴミも小さなゴミも取ることができます。また、髪の毛やペットの毛が絡みにくいのもポイント。どちらかといえば、カーペットよりフローリングの掃除を得意としています。
↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。赤と青の地の継ぎ目にある黒い帯状の部分は、カーボンファイバーブラシ。こちらは微細なゴミを除去する役割があります
一方、モーターヘッドはソフトローラークリーナーヘッド開発以前から採用されている従来型のヘッド。カーボンファイバーとナイロン素材の2種類のブラシが回転し、ゴミをかき出します。髪の毛などはブラシに絡みやすいですが、カーペットの掃除には強力なパワーを発揮します。
↑こちらがモーターヘッド。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットやラグから効率よくゴミを掻き出します
【モーターの違い】
V8は出力が従来比で15%アップした最新モーターを搭載

ダイソンデジタルモーターV6は、毎分11万回の回転を実現。4極磁石を搭載することで、前モデルの「V2」よりも1.5倍のパワーを生み出すことに成功しました。そのダイソンデジタルモーターV6をさらに進化させたのが、2016年登場のダイソンデジタルモーターV8。出力は350Wから425Wへアップ、最大吸引力も100AWから115AWへと約15%も向上しています。
↑ダイソンデジタルモーターV8
【ダストボックスの違い】
V8はゴミをこそげ取るスクレイパーを搭載

V8シリーズでは、ゴミ捨ての機構が刷新され、さらに使いやすくなりました。ゴム製のスクレイパーが搭載され、ゴミを溜めるクリアビンを空にするときに、同時にシュラウド(サイクロン機構下部の網目部分)に付着したゴミをこそぎ落としてくれます。これによって、シュラウドに詰まったゴミやホコリを手で落とす手間が不要になりました。
シュラウドには、滑らかな表面の化学エッチング加工ステンレススチールが採用され、また、クリアビンの容量もV6シリーズより大きくなっています。
↑V8シリーズのダストボックス部。上部のレバーを引くと、シュラウドがせり上がり、ゴミが自然に下に落ちます。その際、赤いスクレイパーがシュラウド周辺にまとわりついたゴミをこそぎ落とします
↑V6シリーズのダストボックス部。赤いレバーを引くと、クリアビンの底が開くだけ
【使用時間・充電時間の違い】
V8は使用時間が2倍で充電時間が長い

V8シリーズには、V6シリーズよりエネルギー密度が高いリチウムイオンバッテリーが採用されています。これによりパワフルな吸引力を維持したまま、V6シリーズに比べて2倍の運転時間(最長40分間)を実現しています。これは日本の家庭で行われている1回の掃除に充分な運転時間になっています。
ただ、長時間運転に比例して充電時間はやや長め。V6シリーズが約3時間半なのに対し、V8シリーズは約5時間となっています。
↑直接プラグを本体に挿し込んで充電できるほか、付属の収納用ブラケット(写真)を利用して充電できます
【サイズ・質量の違い】
軽さ重視ならV6を選ぶのもオススメ

意外に見落とされがちな重要ポイントが重さ(質量)。 V6 Motorheadと比べると、V8 Fluffyは約500gも重くなっています。手元に重心が来る設計なので、それほど掃除中に重さを感じることはありませんが、やはり移動などを考えると、本体が軽いに越したことはありません。特に非力な女性や高齢者は、V6シリーズを検討するのも良さそうです。また、上のクラスになるほど、サイズが大きくなっているのも特徴。
【結論】
スペック重視ならV8だがV6シリーズにも十分な魅力あり
Dyson V8 Fluffyは最大使用時間が約40分と長いうえ、最新モーター搭載で吸引力も向上しており、スペックでは頭ひとつ抜けている印象。ソフトローラークリーナーヘッド搭載により、フローリングの掃除を得意分野としています。表にはありませんが、騒音も他モデルに比べて50%低減しているのもポイント。ただし、スペックが向上したぶんだけ本体質量も重くなっているので、その重さが許容できるか否か、店頭で試してみるのが得策です。以上を踏まえると、Dyson V8 Fluffyはフローリングの部屋が多い広い家を、一気に掃除したい人にオススメです。
また、フローリング中心の家に住み、V8 Fluffyほどのパワーが不要で、本体の重さと価格を抑えたい人にはDyson V6 Fluffyがオススメ。カーペット中心の部屋に住み、軽いモデルを気軽に使いたい人はDyson V6 Motorheadがぴったりです。どのモデルもそれぞれ十分な魅力を持っているので、新生活の新たなパートナーとして検討してみてください。

【そのほかの注目モデル】
ヘッドにモーターを搭載しペットの毛をパワフルにかき取る
Dyson V8 Animalpro(ダイソン ブイエイト アニマルプロ)
実売価格6万1820円

「V8」シリーズのダイレクトドライブクリーナーヘッド搭載モデル。ナイロンブラシとカーボンファイバーブラシの2種構成はモーターヘッドと同様ですが、クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載し、パワーが40%以上向上。ペットの毛もしっかりかき取ります。
高い吸引力を保ちつつ付属品を省略して手ごろな価格に
Dyson V6(ダイソン ブイシックス)
実売価格3万7440円

モーターヘッドを搭載した「V6」シリーズの基本モデル。ふとんに使えるミニモーターヘッドや壁に掛ける収納用ブラケットなどが省かれているため、手ごろな価格となっています。