ゴクゴク飲みたい、後味スッキリ水淹れコーヒー! UCC「COLD BREW」より、アイスコーヒーとアイスカフェラテ

UCC上島珈琲は「UCC COLD BREW」ブランドより、ペットボトルコーヒー「UCC Cold Brew BLACK PET500ml」、「UCC Cold Brew LATTE PET500ml」を3月31日から全国で販売しています。水で丁寧に淹れて作り上げる“水淹れコーヒー”の第二弾です。

記事のポイント

アイスコーヒーをゴクゴク飲みたい季節が近づいてきています。二商品いずれにもフルーティさが特徴のコーヒー豆を配合し、独自の焙煎プロファイルを採用することで、「スッキリとした、うまみまろやかな味」に仕上げているそう。甘さ控えめのカフェラテが好きな人はぜひチェックを!

 

「UCC Cold Brew BLACK PET500ml」はスッキリとした、うまみまろやかなアイスコーヒー。フルーティさが特徴のコーヒー豆を配合しているとのこと。低温での加水時間を現行品の1.3倍以上にし、天然水100%でじっくりと抽出。香料無添加です。

 

「UCC Cold Brew LATTE PET500ml」は香ばしく、ミルクかろやかなアイスカフェラテです。現行品から甘さを抑え、より飲みやすい味わいを実現しているそう。

 

UCC上島珈琲
UCC COLD BREW BLACK PET500ml
希望小売価格:200円(税抜)
カロリー:0kcal(100mlあたり)
※ラベルレスボトルもEC限定で登場

UCC COLD BREW LATTE PET500ml
希望小売価格:210円(税抜)
カロリー:17kcal(100mlあたり)

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※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。

注文殺到、行列必至のフード!プロがヒットを断言する、うどん、ジントニック、チョコのようなスイーツ

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。今回取り上げるのはフード部門。

 

サントリー「翠」の登場以降、大手が次々と参入している「ジントニック缶」や、世界で市場を拡大させている「うどん」、若い女性を中心に話題となっている「麻辣湯」など、2025年話題のフードを紹介していく。

【ジントニック缶】「翠」が火付け役となったジン。いまや大手がこぞって参入

ほんのりビターで風味が多彩、食事に合わせやすく低糖質。こうした理由で、ウイスキーに次ぐ人気の洋酒となったジン。火付け役は、2020年に瓶が、22年に缶商品が発売されたサントリーの「翠」ブランド。近年は、アサヒがジンベースのチューハイ「GINON」、キリンがジンブランド「杜の香」、サッポロもジンの要素をもつ「クラフトスパイスソーダ 食の愉しみ」を発売している。

 

そこで迎えた今季、サントリーとキリンがほぼ同時期に、ジントニックの新作を発売。ソーダ割り以外の嗜み方が根付くか要注目!

↑22年3月のデビュー以来、トレンドをけん引する「翠ジンソーダ缶」。今月リニューアルされ、より爽快な味に進化した。

 

ジュニパーベリー100%によるピュアなほろ苦さと爽快感

キリンビール
KIRIN Premium ジントニック 杜の香(期間限定)
実売価格190円

 

ジンの大半が複数の素材で味の個性をつくるなか、本品のベースに使われているジン「杜の香」は、ジンの最重要な原材料「ジュニパーベリー」100%で蒸留。24年8月にジンソーダ、11月にトニックが登場した。

 

↑杜の香

 

ジンの苦さも甘さも熟知するサントリーの最新作

サントリービール
ジントニック専門店G&T
実売価格184円
●1都9県限定発売

 

「愛だろ、愛っ。」「GIN GIN ジングルベル」「ジンと肉」「友達がやってるバー」など、長年ジン市場に挑戦してきたサントリーの最新作。オリジナルとオレンジを24年11月、ライチを12月に発売した。

 

【ヒット確定の根拠】すでに開発競争の兆しが見えていて競合の動きに期待大

「ここ1〜2年でジンソーダの新ブランドが市場をいっそう盛り上げていたところ、今度はトニックの新作が登場。アサヒは数年前にジントニック缶を発売していましたから、出そうと思えば出せるはず。この開発競争に注目!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【うどん大躍進】世界規模のうどんチェーンに北九州の雄が関東で挑む!

↑1993〜2017年に販売された、生麺食感のカップうどん「日清のごんぶと」がチルド麺で復活。簡単調理で絶品“もっちり麺”が楽しめる。

 

もちもち食感と強いコシで、業界王者に君臨する讃岐うどんだが、「待った」をかける動きが起きている。それが、福岡うどんの雄、北九州市発祥の「資さんうどん」の関東進出だ。

 

23年夏に、東京・神田に限定出店した際は3日で1200人以上が行列を生み、24年12月は千葉、25年春には東京に各1号店が開業予定。最大のライバルはご存知「丸亀製麺」であろうが、同社も近年は47都道府県のつけ汁うどん企画や「丸亀うどーなつ」のヒットなど大盛況。激戦による市場拡大は必至だ。

 

味の向上や新作開発にも余念がない世界一のうどん店

丸亀製麺
2000年1号店オープン

海外店にも出店する讃岐うどんの王者が、25年に25周年。24年は国内全店に厳しい基準を満たした「麺職人」を配し味を向上させ、限定品も多数開発。

↑24年6月に登場し、累計販売数860万食を突破した「丸亀うどーなつ」。今冬はチョコ味とコンポタ味が登場。

 

「肉ごぼ天うどん」が名物の、福岡を代表するチェーン

資さんうどん
2024年12月関東上陸

 

1976(昭和51)年に北九州で創業し、70店以上を展開。名物「肉ごぼ天うどん」を筆頭に、福岡の味が人気だ。2024年秋にすかいらーくグループとなり、全国規模へのさらなる拡大が期待されている。

 

【ヒット確定の根拠】外食は資さんvs丸亀だが、内食の名門ブランドも激アツ

「最大の注目株は『資さんうどん』の関東進出ですが、小売り商品もアツい! 日清食品が『日清のごんぶと』をチルドで復活させたほか、冷凍の名門『カトキチ』ブランドは発売50周年を機に大幅刷新。長く太く、この動向を見守りたい!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【オルタナティブチョコ】カカオ以外の原材料から、まるでチョコのようなスイーツを続々発明!

近年の技術革新によって食品業界にもオルタナティブ(型破り、代替の)な商品が生まれているが、スイーツで近年話題なのが、カカオ以外の素材で生み出されるチョコレート風の菓子だ。特に注目の2商品を紹介する。

 

アロマオイルも逃さずに豆を丸ごと使った食べるコーヒー

ゼロワンブースター
カフェレート
1280円(5枚入り)

 

飲むコーヒーでは豆の約7割がフィルターに残るが、独自製法で作られた本品なら、アロマオイルなども残さず凝縮したコーヒー本来の魅力を楽しめる。豆のかすが出ない、サステナブルな側面も魅力だ。

 

焙煎ごぼうの香気を生かし、チョコのような風味と食感を実現

あじかん
ゴボーチェ
648円(標準12枚入り)

 

焙煎ごぼうとカカオに、共通の香気成分が8種類あることを発見し開発。カット、乾燥、焙煎、粉砕、加工を経てチョコレートのような味と口どけを実現した。ノンカフェインなのもうれしい。

 

【ヒット確定の根拠】未体験の味が肝。先行するUCCは注文殺到する人気

「コーヒー最大手のUCCが手掛ける“コーヒーを食べるお菓子”こと「ヨインド」が、2023年から限定発売されており、すでに注文が殺到するほどの人気ぶり。未知の美味体験ができるスイーツとして、市場が広がるはず」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【マーラータン】若い女性を中心に大行列のトレンド食が全国拡大へ

近年、首都圏を軸に新店が増え、若い女性を中心に行列となっているグルメが「マーラータン」だ。薬膳スパイスの香り高いシビ辛スープと春雨麺を組み合わせたヘルシーさと、選べる多彩なトッピングも人気の理由。

 

ラーメン店感覚で気軽にスープ春雨を味わえる行列店

カシュカシュ
七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)
2007年1月 1号店オープン

 

スパイスが香るモダンアジアンな空間で、ひとりから気軽にマーラータンを味わえる。24年だけでも8店舗を新規開業し、千葉と神奈川にも進出。どの店も、昼夜問わず行列ができる人気ぶりだ。

 

人気店の味を簡単に作れる、お取り寄せの冷凍マーラータン

ネクスターホールディングス
おうちでマーラータン
999円〜

 

新大久保に本店を構える本家「頂マーラータン新大久保本店」の「新宿名物 元祖『和製マーラータン』」をお取り寄せで楽しめる。鶏とあごのだしがベースとなった日本人好みの味わいだ。

 

【ヒット確定の根拠】ビッグネームの強力タッグで全国拡大目前か!

「本命は『七宝麻辣湯』。創業者は“神の舌を持つ男”として知られる石神秀幸さんで、おいしさは折り紙付き。『焼肉ライク』などを手掛けるダイニングイノベーションとタッグを組んでおり、全国的に広がるのは時間の問題です!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【上京北海道グルメ】肥沃な大地から生まれた北の美食が続々上陸

完全にコロナ明けして人の往来が戻った東京では、各地の有名店やグルメブランドの進出が再過熱しているが、なかでもヒットを連発しているのが北海道発。背景には、豊かな土地に恵まれたおいしさや商品力がある。

 

地元産小麦を使った香り高いパンを焼き立てで提供

ペンギン
ペンギンベーカリー

 

北海道産小麦の使用、豊富なラインナップ、常に焼きたてを提供するシステムが特徴の北海道発のベーカリー。ミルク味の食パンとカレーパンが二大名物。16年の創業から8年で50店舗を超え、24年秋には東京1号店を開業した。

 

北海道内のテスト販売で、ひと月14万袋を売った革新的スナック

北海道
コンフェクトグループ

RAMEN CLUB
1080円(5袋入)、1674円(8袋入)

 

口内温度が約33℃になるとコーティングしているスープが広がる麺と、真空フライにした具材が味わえるラーメンのスナック菓子。北海道とオンラインでのテスト販売では1か月で14万袋を販売し、24年秋には東京駅に直営店を開業した。

 

【ヒット確定の根拠】美食の宝庫の本気グルメが訪日客にささる!

「47都道府県のなかで最も広く、北国の大自然に育まれた山海の幸がそろう北海道は美食の宝庫。酪農生産量もトップであるためスイーツは特に強く、国内外の観光客で年々にぎわう大都市を中心に、より道産子グルメが増えるでしょう」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 


フードアナリスト:中山秀明さん
内食外食問わずトレンドに詳しい。スイーツではコンビニや上陸系による第6次ドーナツブームとドバイチョコに注目。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです。
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ミル洗浄までおまかせOK! 挽きたてが手軽に味わえるパナソニック「全自動コーヒーメーカー」

パナソニックは、設置面積が約20%小さくなり(※)、「ストロングコース」追加により6種類の味わいを楽しめる、「全自動コーヒーメーカー NC-A58」を2025年4月上旬より発売します。

※:パナソニック2018年発売NC-A57との比較

 

記事のポイント

従来の「リッチ」「マイルド」コースに加え、「ストロング」コースを追加し、フィルターを使用した豆の「粗挽き」「中細挽き」との掛け合わせで、好みや気分に合わせて6種類の味が楽しめます。コンパクトでキッチンに常設しやすいデザインも特徴です。

 

本製品は、豆を挽く・注湯・蒸らし・抽出・洗浄まで全自動で行うため、自宅で毎回挽きたてのコーヒーを手軽に楽しむことができます。本体は幅15.2 cm×奥行27.2 cm×高さ34.9 cmとコンパクトなため、スペースが限られるキッチンにも設置しやすくなっています。

 

豆を挽く・注湯・蒸らし・抽出・洗浄まで全自動で行うため、フィルターをセットして豆と水を入れ、スイッチを押すだけでコーヒーの抽出とミルの洗浄までおまかせで完了。

 

全体的なバランスを重視した「リッチ」、苦みが少ない「マイルド」に、渋味を抑えながら苦みとコクを引き出す「ストロング」コースを追加。軽めの味わいになる「粗挽き」と濃く苦めの味わいになる「中細挽き」の2つの豆の挽き方との掛け合わせで、気分や好みに合わせて6種類の味わいから選べます。

 

パナソニック
「全自動コーヒーメーカー NC-A58」
実売予想価格1万9800円
2025年4月上旬発売予定

「コーヒー2050年問題」とは? 我々に及ぶ影響と“サステナブルな一杯”の選び方を専門誌編集長が解説

日々の息抜きであり、活力にもなる香り高いコーヒー。その原料となるコーヒー豆の栽培地が、近い将来に激減する懸念があることをご存知でしょうか? 今回は、近年話題になっているコーヒー2050年問題を通して、身近な飲料であるコーヒーのサステナビリティについて考えます。

 

おいしいコーヒーを飲める生活を持続していくために、私たちがいま知るべきこと、できることはなんなのか? スペシャルティコーヒー(高品質であることを前提に、トレーサビリティが明確でサステナビリティにも配慮したコーヒー)のカルチャーを伝えるインディペンデントマガジン『Standart』の日本語版編集長であり、国内外のコーヒー事情に精通する室本寿和さんにうかがいました。

 

私たちは、史上類を見ない
コーヒー大消費時代に生きている

コーヒー2050年問題。この気になるキーワードを紐解く前に、あなたはいま世界でどのくらいの量のコーヒーが日々消費されているか、イメージできるでしょうか?

 

「世界全体のコーヒー消費量は戦前からずっと右肩上がり。特にここ10数年くらいは、毎年約2%ずつ消費量が増え続けています。わかりやすく言うと、この世界ではいま、毎日22億杯くらいのコーヒーが飲まれていることになるんです」(『Standart』日本語版編集長・室本寿和さん、以下同)

 

毎日、22億杯! ちょっとイメージしにくい規模感です。

 

「人口増加にともなって、コーヒーが消費される場所が世界中に増え続けていることが大きいと思います。近年、中国やインドなど、これまでコーヒーがあまり飲まれてこなかった地域での消費が増えてきているのはもちろんのこと、中東を中心としたイスラム圏でも盛り上がっています。宗教的にお酒が飲めないぶん、とくに若者層での消費が増えていて、かつ、経済的にも豊かなので大きなコーヒーチェーンが続々と進出したり、中東ならではの荘厳な店構えのカフェができたりしているそうです。
あとこれは僕個人の考えですが、SNSなどを通して、それまでコーヒーの文化を知らなかった人々が情報を得られる社会になったことも、その後押しになっていると思います」

 

 

ちなみに国際コーヒー機関(ICO)が発表している国別の消費量を見ると、日本は世界第4位のコーヒー消費国(2020年時点)。私たちは世界的に見てもコーヒー好きな国民と言えそうです。

 

「仕事柄、海外の人と話をするなかでも、日本のコーヒーカルチャーは特殊だと言われます。第一に、豆を買って自宅でコーヒーを淹れる文化が根付いている。これは他国のコーヒー関係者からはうらやましがられるポイントです。海外の場合、カフェなどお店で飲むだけの人が多いんですね。
第二に、コーヒーの選択肢がとても多い。コンビニコーヒーや缶コーヒー、『スターバックスコーヒー』のようなスペシャルティコーヒーショップもあれば、独自の喫茶店カルチャーもある。コーヒーに対する成熟度はかなり高い国だと思います」

 

すぐそこまで来ている、
畑も生産者も激減する未来

そんな私たちだからこそ気になる、コーヒー2050年問題。具体的にどのような問題なのでしょうか?

 

「ごく簡単に言ってしまうと、地球温暖化による気候変動の影響で、2050年にはアラビカ種のコーヒー栽培地が50%くらいまで減ると懸念されている問題です」

 

アラビカ種とは、世界全体のコーヒー生産量の約7割を占める品種。私たちがカフェなどで飲んでいるおいしいコーヒーの豆は、大半がこのアラビカ種です。

 

「赤道を挟んで南北25度くらいの間にある、コーヒーの栽培に適したエリアのことを“コーヒーベルト”と言います。このエリアがいま南北へ広がっているんです。
『広がるならいいじゃないか……?』と考えたくもなるけれど、アラビカ種は比較的標高が高いところで栽培される品種。この標高が、いま温暖化によってどんどん上に上がっているんです。高地になればなるほど面積は狭くなりますから、このままだと豆が栽培できる場所が減っていき、世界の増える需要に供給が追いつかなくなり、2050年ごろにはおいしいコーヒーを気軽に飲めなくなってしまうかもしれない、というわけです。
また、アラビカ種だけではなく、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどの原料に多く使用されているロブスタ(カネフォラ)種も同様に、生産可能地域の多くが失われてしまうという報告もあります」

 

 

たったの25年で半減とは、おそろしいスピードです。

 

「栽培地の減少は、生産者の問題にも直結します。そもそもコーヒー豆は価格が安い作物のひとつ。小規模農家のおよそ6割がすでに貧困状態にあると言われています。
標高の低い畑でも育つ新しい品種の開発などもしていますが、それを試そうにも植えてから収穫までには3〜5年を要します。また、栽培地の標高が上がれば畑の面積が狭くなるので収穫量が減り、さらに斜面が多くなることで機械が入れられなくなるので人件費もかさみます。
従来からある市場の変動による販売価格の不安定さに加えて、こういった状況に多くの小規模農家は耐えきれず、2050年ごろまでに生産者が激減するとも言われているんです」

 

コーヒーの未来を守るために
いま行われていること

この問題に対して、業界ではどんな取り組みが行われているのでしょうか?

 

「いちばん大きなところでいうと、『WORLD COFFEE RESEARCH』という非営利団体の活動ですね。彼らは、各地のコーヒー農家がきちんと生計を立てられるように、低地で育つとか、熱に強いといった新しい品種づくりに取り組んでいます。
いわばコーヒー農業の研究開発で、その費用は『スターバックス』や『キーコーヒー』のような大会社によってスポンサードされています。日本にもつい最近支部が設立されたばかりです」

 

生産国から世界各地に輸出されるコーヒー豆ですが、その流通方法などにも新たな動きが生まれているとか。

 

「フランスのコーヒー豆輸入会社である『Belco(ベルコ)』では、2030年までにコーヒー豆の輸入に使用する船をすべて帆船(ヨット)に変える取り組みをしています。動力は風。つまり海を汚さないクリーンエネルギーで、すでに90%は達成しているそうです」

 

 

そして室本さんは、コーヒー好きな日本にも国内外から注目を集めているスタートアップ企業があると言います。

 

「2019年に創業したTYPICA(ティピカ)は、世界中のコーヒー生産者とロースターをオンラインでダイレクトにつなぐプラットフォーム。従来の不透明かつ複雑な流通過程を省いて、コーヒー産地と各地のショップ、ロースターが直接取引できる仕組みをつくった会社です。
彼らの革新的だったところは、DXを進めてこの仕組みをシンプルに構築したことです。農家の人は自分たちで適正な価格を提示でき、それをロースターは麻袋一袋からでも購入できます。現場のフィードバックをすぐにプラットフォームへ反映していくスピード感が素晴らしいですね」

 

TYPICAのプラットフォームを使えば、街の小さなコーヒーショップでも、お気に入りの農家さんから少量ずつ豆を直接購入することができるそう。

 

適正価格で豆を販売することで、農家のふところや栽培地の村に正しくお金が落ちる。このお金で新たな設備投資ができたり、子供たちに教育を与えたりすることができます。いわゆるSDGsの話にもつながってくるんです」

 

その一杯の“役割”を意識する。
サステナブルなコーヒー選び

 

では、コーヒーのサステナビリティをふまえて、私たちがいち消費者としてできることは何なのでしょうか? 大量消費をやめること、あるいは、低価格なコーヒーを買わないこと……?

 

「大前提として、そういった罪悪感は抜きにして、とにかくいろんなコーヒーをたくさん飲む、楽しむことが大事なのかなと思っています。たとえば僕は、100円で買えるコンビニのコーヒーにも“役割”があると考えています。手軽に飲めるからこそ、コーヒー好きの裾野を広げてくれていると思いますしね。
スーパーで販売している、大手メーカーの安価なインスタントコーヒーだってそうです。その売り上げが、先ほども話したような新品種の研究開発に活かされたりするわけですから。もちろん、企業が何にお金を使っているのかを意識するのは重要ですが」

 

 

その“役割”を意識して商品を選ぶという行動なら、私たちにもできるのかもしれません。

 

「コーヒーを取り巻く問題は、根本的には農家の人に利益を還元していくことでしか解決できないと思っています。そのためにいち消費者ができる第一歩としては、適正価格で豆を取引していたり、同じ生産者との付き合いを長期的に継続しているようなお店を見つけて、そこから豆を買ったり、その豆を使ったコーヒーを飲みに行ったりする、というのがよいのではないでしょうか」

 

サプライチェーンが透明化されていて、農家に利益を還元できるコーヒー豆には、ほかにどんなものがあるでしょうか?

 

オーガニック認証や、レインフォレスト・アライアンス認証などがついている商品なら、環境保全にも貢献ができます。たとえば広島瀬戸田に焙煎所を持ち、いま東京の日本橋や千葉の一宮に店舗があるOVERVIEW COFFEEは、地球温暖化の抑制に効果的といわれるリジェネラティブ・オーガニック農法(環境再生型有機農法)、または同農法に切り替えを検討しているオーガニック認証を取得した生産された、コーヒー豆だけを扱っているコーヒーロースター。
売上の1%を環境保護団体に寄付する活動もおこなっています。ただ単に“⚫⚫︎認証”の肩書きだけで選ぶのではなくて、こんなふうに具体的な活動をしているお店に投資するというのも、問題を意識するきっかけになると思います」

 

「OVERVIEW COFFEE」は、土壌の再生と気候変動問題の解決へ寄与することをミッションにアメリカ・ポートランドで発足したコーヒーロースター。2021年日本に上陸した。

 

最近では、このコーヒー2050年問題から名前をとったお店まで誕生しているとか。

 

「京都でスペシャルティコーヒー事業をしているKurasuが2024年2月にオープンした、2050 COFFEEというコーヒーショップは、ぜひ行ってみていただきたいですね。
適正価格で買い付けた豆を使用しているのはもちろんですが、店内にはドリップコーヒーが10秒で注げるタップマシーンが設置されているんです。さらに、スペシャルティコーヒーをメインに提供するお店ではとても珍しいのですが、エスプレッソマシンを設置するのではなく、全自動のマシンでエスプレッソドリンクを提供しています。
これらは、コーヒー業界が直面しうる課題に対するいわば実験のような試み。2050年問題を声高にアピールするのではなく、新しいテクノロジーを駆使したユニークな試みと高いデザイン性、コンセプト力でお客さんにコーヒーの未来を意識してもらうという取り組みが、海外からも注目を集めています」

 

スペシャルティコーヒーを手軽に楽しめる体験を提供し、よりよいコーヒーの未来の実現を目指す「2050 COFFEE」。写真は10秒で高品質なコーヒーを注ぐ専用タップ。

 

2050年問題を知ることで
コーヒー文化を守る

「ヨーロッパでコーヒーが広がった17〜18世紀ごろ、コーヒーショップにはアーティストや政治家や芸術家などさまざまな人が集まったそうです。たった1ペンス払えば、そんな面白い人たちと平等に会話をしたり、つながったりできる。僕はコーヒーを取り巻くそういったカルチャーの部分に、昔からすごく惹かれていました」

 

2015年にスロバキア人のマイケル・モルカン氏が創刊し、2017年に室本氏がその日本版を手がけることになった『Standart』。スペシャルティコーヒーやコーヒーショップを取り巻く、その空気感を伝える紙面作りが高い評価を得ています。

 

「コーヒーショップで、人はコーヒーの話ばかりしているわけではありません。僕たちが『Standart』で扱っているトピックも同じで、コーヒーを飲みながら人々が繰り広げている会話の内容とか、そこから生まれる行動とか、そういうものを含めた全部をコーヒーのカルチャーだととらえています」

 

スペシャルティコーヒーの文化を伝える季刊誌『Standart』。年間定期購読のみの販売で、毎回、厳選されたコーヒー豆とともに届く。定期購読者限定のオンラインコミュニティも用意。

 

その大切な場所が、これからもよりよい形で持続していくために、コーヒー2050年問題を知ることには意味があります。

 

2050年というのは、コーヒーに限らず地球上の様々な環境問題を紐づけるひとつのアンカーポイント(基準点)にすぎません。そして、問題自体は現在進行形ですでに起こっていることでもあります。
より多くの人が、一杯のコーヒーからいま現在の消費行動を見直したり、自分が働いている業界や会社から何か貢献できることはないかと考えてみることができるなら、未来は少しずつ変わっていくのではないでしょうか」

 

Profile

Standart Japan 編集長 / 室本寿和

福岡県北九州市出身。高校卒業後にオーストラリアへ留学。帰国後は翻訳・印刷会社に就職し、2012年にオランダ・アムステルダムへ転勤。スペシャルティコーヒーの文化を伝えるインディペンデントマガジン『Standart』に出会い、2017年3月、日本語版編集長に就任。現在は、Standartのグローバル・パートナーシップディレクターも務める。 2021年4月には福岡でコーヒーショップ『BASKING COFFEE kasugabaru』をオープンした。
Standart Japan HP
BASKING COFFEE kasugabaru Instagram

「コーヒーはハンドドリップ派」が待っていた! ハリオから軽く、繊細に注げる電気ケトル発売

HARIOは、操作性と機能性を最大限に追求した、コーヒードリップ用電気ケトル「Electric Kettle Lyra(ライラ)」を発売しました。

 

記事のポイント

「Electric Kettle Lyra」は業界最軽量クラスの軽さ、手になじむハンドル、繊細に注げる細口ノズルによって、「コーヒーはハンドドリップに限る」という方にもってこいのアイテムです。ちなみに、「Lyra(ライラ)」の名前は、星座の「こと座」が由来とのこと。ケトルは手で操る唯一のコーヒー器具であり、コーヒーを淹れるたびに味わいも使い手の技も磨かれる、まさに楽器のような存在であることから名付けられたそう。ぜひ、本製品をパートナーとして、ハンドドリップの腕を上げてみてはいかがでしょう。

 

バリスタからエンドユーザーまで、幅広く愛用できるケトルを目指し、従来のケトルを一から見直したとのこと。本体重量は約0.53kgと、電気式コーヒーケトルとしては軽く、ドリップ時の負担を軽減してくれます。細長くカーブを描いた注ぎ口は、コーヒー粉に近づくことができ、プロのような繊細な注ぎを可能に。ストップウォッチ、タイマー、KEEP機能、°C/°F切替可能、ワンタッチ沸騰、プリセット温度カスタム可能、ミュート機能など多機能な点も魅力です。

 

HARIO
「Electric KettLe Lyra」
メーカー希望小売価格:2万5300円(税込)

カプチーノの泡が「かなり滑らか」でした! デロンギの「マグニフィカ スタート 全自動コーヒーマシン」

デロンギ・ジャパンは、全自動コーヒーマシンのエントリーモデル「マグニフィカ スタート 全自動コーヒーマシン(ECAM22062B/ECAM22062W)」を、11月22日に発売しました。

 

記事のポイント

本格的なコーヒーを楽しむことを“スタート”するのに適したモデルです。カプチーノ、エスプレッソ、カフェ・ジャポーネ、給湯の4つにメニューを絞ったことで、他のマグニフィカシリーズよりも手ごろな価格で導入できます。 カプチーノをはじめ、どのメニューもコーヒー豆と水、ミルク(カプチーノの場合)をセットしておけば、タッチパネルのアイコンひと押しで抽出完了。その手軽さは別格です。看板メニューの「カプチーノ」は、デロンギ独自技術の「ラテクレマ」により、フワフワできめ細かな泡立ちのミルクが楽しめます。製品発表会で試飲したところ、かなり滑らかな舌触りでした。

 

カプチーノ、エスプレッソ、カフェ・ジャポーネ、給湯の4つのメニューアイコンを用意しており、タッチパネルのアイコンを押すだけで、挽きたて・淹れたての本格的な定番カフェメニュー・お茶メニューをお手軽に楽しめるのが特徴。直感的なユーザーインターフェースにより、初めての使用でも簡単に本格コーヒーメニューを用意できるとしています。カプチーノ1杯当たり約100円以下(コーヒー豆、牛乳、電気代、ミネラルウォーターを全て含めた費用。同社算出)と、手頃なコスト感も魅力です。

 

ミルクが最も甘くなる60〜65℃の温度での抽出をうたうデロンギ独自の自動ミルク泡立て技術「ラテクレマ ホット」を採用。ミルクと泡のおいしい黄金比を、全自動で実現できるとのこと。牛乳のほか植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク)にも対応するほか、ミルクコンテナの簡易内部洗浄機能も内蔵します。

↑カラバリは2色展開

 

加えて、一杯淹れるごとに経路の内部洗浄を自動で行ってくれるため、異なるメニューを選んでも純度の高いコーヒーを淹れることが可能。 マシン内部への石灰分の付着を軽減する、交換式の軟水化フィルターも搭載しています。

 

カラバリはブラック・ホワイトの2色展開。直販サイトでの価格は12万8000円。

 

デロンギ・ジャパン
マグニフィカ スタート 全自動コーヒーマシン(ECAM22062B/ECAM22062W)
価格:12万8000円(税込)

「スイッチを押すだけ」でコーヒーを簡単抽出。HARIOのコーヒードリッパーが忙しい朝にピッタリだった

※こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。

 

朝の澄んだ空気にはホットコーヒーがぴったり。どんなに忙しい朝でもこれだけは欠かせません。そんな朝のルーティンをちょっとでも効率UPさせようと、HARIOの「浸漬式ドリッパー スイッチ」を手に入れてみました。なんでも浸漬式のこのドリッパーなら、ゆったりドリップする時間がないときでも美味しいコーヒーが作れるらしいんですよね。

 

まずは構造を観察してみる

浸漬式ドリッパー スイッチ」は、美しいスパイラル模様の入ったガラスの円錐とシリコン製のホルダーで構成されています。シリコン部分に、名前の由来にもなった「スイッチ」が付いているのがポイント。

 

下からのぞいてみると、大きな1つ穴の中にステンレス球を発見。これがバルブの役割を果たし、スイッチON/OFFに合わせて抽出したりせき止めたりできるようです。けっこうプリミティブな仕組みですね。

 

円錐型ということで、抽出には「円錐型のフィルター」が必須。ありがたいことに今回はセットに含まれており、すぐに使い始められました。

お湯を注いで2分待つだけの手軽さ

ところで浸漬式って何? という話ですが、コーヒードリッパーには、透過式と浸漬式の大きく2タイプのドリッパーがあるんです。底に穴が空いている一般的なドリッパーを透過式と言い、今回紹介するHARIOの「浸漬式ドリッパー スイッチ」のような、一定時間コーヒー粉をお湯に浸して抽出するドリッパーは浸漬式と言います。

 

百聞は一見に如かずということで、付属のレシピを見ながら実際に淹れてみました。まずは、フィルターに粉状のコーヒー豆を20gセット。

スイッチが上がっているのを確認したら、お湯を注ぎ淹れて2分待ちます。

 

いつもの穴あきドリッパー(透過式)だと、計りに乗せた状態でチビチビとお湯を注いで…とここまででけっこう手間がかかるところ。ところがこのHARIOのドリッパーなら、本体からこぼれない程度まで、目分量で一気にお湯を注いでOKです。

 

2分後にスイッチを押して抽出すると、1度に1人分(200ml程度)のコーヒーができました。

 

ブレない美味しさがありがたい

コーヒーのドリップって、単純に見えてすごく繊細な作業。同じ豆を同じ量使ってもその日によって味が違うことがけっこうあるんですよね。その点、浸漬式ドリッパーの場合は、お湯に浸してスイッチを押すだけなので、抽出による味のブレが少ないのだとか。

 

使い始めて1週間ほど経ちますが、確かにブレの少なさを実感していて、毎日美味しいコーヒーが飲めて良い感じです。初心者の方にもオススメできる理由もここにあって、このドリッパーならテクニックいらずでコーヒーを楽しめます。

 

人気の透過式ドリッパーとしても使える

スイッチを上げた状態で使えば、透過式ドリッパーとしても使えるのもポイント。実はこのドリッパーのガラス部分、「V60」というHARIOの名品ドリッパーと同じような構造をしています。だから、休日の朝などのゆったり過ごせる日には、ハンドドリップのスキルアップを目指して透過式で淹れてみる、なんてこともできちゃいます。1つで2通りの使い方できるので、なんだか得した気分になりました。

もう手放せない…手軽にコーヒーを淹れる

 

手軽でおいしいコレですKINTOのスタイリッシュなティーストレーナー

※商品のデザインや仕様、パッケージなどは執筆当時のものです。変更されている場合があります。

 

写真/にしやまあやか 画像提供Amazon.co.jp

※価格および在庫状況は表示された11月19日21時のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で表示されている価格および在庫状況に関する情報が適用されます。
※この記事のリンクを経由して製品を購入すると、アフィリエイト契約により編集部、制作者が一定割合の利益を得ます。

わずか5分で水出しコーヒーを抽出できる「コールドブリュー」機能搭載! デロンギ「エレッタ エクスプロア Wi-Fiモデル」

デロンギ・ジャパンは、全自動コーヒーマシン上位機種「デロンギ エレッタ エクスプロア Wi-Fiモデル 全自動コーヒーマシン(ECAM45086T)」を、9月3日より発売します。価格は34万8000円(税込)。

 

同製品はコールドブリュー(水出しコーヒー)機能を搭載。新技術「コールド エクストラクション テクノロジー」により、5分の抽出時間で、香り高く爽やかで甘みのある味わいのコールドブリューが楽しめます。

 

コールド エクストラクション テクノロジーは、エスプレッソのような圧力をかけず、ポンプで水を少しずつ注ぎ連続して徐々にコーヒーを抽出。通常の水出しコーヒーが抽出に12時間ほどかかるのに対し、わずか5分で、苦みや酸味の少ない爽やかで甘みのある味わいのコールドブリューを作ることができます。また、自分好みの味わいのエスプレッソを楽しめる「ビーン アダプト テクノロジー」も新搭載。専用アプリとマシンをペアリングして操作することで、豆の特性(豆の種類・焙煎度、粒度)によって、抽出の最適化が可能です。

 

同社独自の自動ミルク泡立て技術「ラテクレマ」も搭載。コーヒー抽出からフォームミルク注入まで全て自動で行ない、ミルクをふわふわでリッチな泡に仕上げるので、カフェラテなどのミルクメニューを簡単に作ることができます。ホットとコールドの両方を備えており、コールドの「ラテクレマ クール」はコールドドリンクの最適温度を考慮したフォールミルクを作り出し、コーヒーや氷と混ぜても水っぽくならないコールドミルクメニューを楽しむことができます。

 

エスプレッソやコールドブリューなどのコーヒーメニューだけでなく、カプチーノ、ラテマキアートなどのミルクメニューのほか、お茶に合わせた給湯メニューまで、多彩なメニューバリエーションを備えています。タンブラーに入れて持ち出すことができる、To Go(テイクアウト)メニューも搭載。タンブラーも同製品に付属しています。

 

「めちゃくちゃ期待」ラッセルホブスの「ヒーロープロダクト」見参! 「アテンティブコーヒーバー」がMakuakeにて先行販売

電気ケトルの生みの親と呼ばれるブランドRussell Hobbs(ラッセルホブス)から今秋発売予定の「アテンティブコーヒーバー」がMakuakeにて先行販売されます。開催期間は2024年7月5日~9月1日。

Editor’s Eye

ラッセルホブスでは実に8年ぶりという発表会に参加しました。本製品は92~96℃の高温で抽出することで、コーヒーを熱いまま(約85℃)で楽しめるのが特徴らしく、実際、口にしたときに「熱ッ」と思ったのが印象的。広報マネージャーの山﨑 香さんによると、本製品には「めちゃくちゃ力が入っている、期待している」とのこと。何でもヨーロッパでかなり売れた製品を日本仕様にして発売したものらしく、ブランドの「ヒーロープロダクト」として位置付けているそう。「1台でコールドブリューやカフェラテ、コンセントレートショット(カプチーノ風)が楽しめて、サーバーほかカップやタンブラーにも抽出できる。多彩なコーヒーが楽しめるので、家庭はもちろん、会社など多くの人が集まる場所にもぴったり」とのことでした。力の入った製品に、ぜひ注目してみてください。(GetNavi web編集部家電担当/小林史於)

 

全ての人たちにパーソナルな1杯を

ホットコーヒーだけではなく、コールドブリ ューや濃い目の抽出、フォームミルクをのせたカフェラテスタイル、カプチーノ風と、お好みに合わせたコーヒーを作ることができます。

 

コーヒーのプロが認めた味わい

ヨーロピアンコーヒーブリューイングセンター(ECBC)認証取得の抽出技術を搭載。 抽出する温度と時間を精密にコントロールして、どのような豆でも雑味やブレのない、常に安定してバランスのとれたコーヒーが味わえます。

※ECBCとはノルウェーコーヒー協会によって設立された“ヨーロッパコーヒーブリューイングセンター”の略で、抽出器具の性能を測定する非営利団体です。

 

ヨーロピアンプロダクトデザインアワード受賞

European Product Design Awardは国際的に有名な欧州プロダクトデ ザインアワードで、アテンティブコーヒーバーは、ホームインテリア 製品・キッチンアクセサリー・テーブルトップ部門でトップデザイン賞を受賞しました。

↑フラットなタッチスクリーンインターフェイスも特徴

コーヒーの濃さを自分好みにセレクト

ストロング設定で濃いめに抽出できます。 更にもっと濃いめに抽出したい場合は、コンセントレートショット設定で強い味わいにドリップできす。ミルクと合わせるコーヒーとして最適です。フィルターも、付属のナイロン製の他に、ペーパーフィルターをセットすることもできます。フィルターによって抽出される油分量が変わるので、また違う味わいが楽しめます

 

コールドブリュー(水出しコーヒー)も楽しめる

アテンティブコーヒーバーはホットドリンクだけではなく、コールドブリューコーヒーも作ることができます。 付属の専用フィルターに粉を入れて、コールドブリューを設定すると、ゆっくりと時間をかけて粉に水が注がれ、ドリップ後は冷蔵庫に移して更に抽出させることで、フレーバーとアロマが十分に抽出されたコールドブリューコ ーヒーができあがります。フォームミルクを加えたり、炭酸水を入れてコーヒーカクテルにしたと、 味わえるコーヒーのバリエーションが更に広がります

 

コーヒーと好相性のフォームミルクが作れる

本体にはミルクフォーマーが搭載されているで、ミルクを泡立てることができます。 電池式ではないので、攪拌中にバッテリーが切れる心配もく、また、製品に装着されているので収納場所をとりません。 ストロング抽出のコーヒーに、ミルクフォームをのせて、カフェラテスタイルを楽しむことができます。 生クリームも攪拌できるので、アイリッシュコーヒー作り等にも便利です。

 

飲みたい時に飲みたい分だけ

ウォータータンクに入っている水量に関わらず、抽出カップ数が選 べます。 自分だけが飲みたいなら1~2杯分、コーヒーをタンブラーに入れて 持ち歩きたいなら2~3杯分、大人数の来客時なら8~10杯分と、状況や気分に合わせて抽出量を選ぶことができます。

↑カップ1杯分を飲みたいときは、カップ用のホルダーを引き出して使用することも可能

 

ドリップ防止レバー

 

カラフェを取り出す際に、ストッパーを閉めてコーヒーのしずくが保温プレートに落ちるのを防ぎます。 ストッパーを開放しないと動作しない構造なので、抽出スタート時に、うっかり開け忘れても、ホルダーからコーヒーがあふれることはありません。

 

目覚ましは淹れたてコーヒーの香り

タイマー機能付なので、飲みたい時間にセットしておくことができます。前日夜にセットしておけば、寝室においての目覚め の一杯や、忙しい朝に便利です。

 

【商品概要】

商品名:アテンティブコーヒーバ-
型番:8000JP
本体価格:3万3000円(税込)
電源:100V 50/60H
消費電力:1300W
サイズ:約W30.5 × D21.5 × H34.5cm
重量:約3.2kg(カラフェ含む)
コードの長さ:約1m
最大使用水量:約1.25L(抽出量約10 カップ)
付属品:パーマネントフィルター、コールドブリューフィルター、スクープ

同じ豆でぜんぜん違う!「アプリでプロの味」が話題のコーヒーメーカー「DRIP POD YOUBI」をスゴ腕開発者と飲み比べ

「DRIP POD YOUBI(ドリップポッド ヨウビ)」は、2023年の秋にUCC上島珈琲が発売したカプセル式コーヒーマシン。マシンで直接操作して抽出するモードに加え、UCC公式アプリ「COFFEE CREATION」(無料)とBluetooth連携することで、同社が誇るコーヒーのスペシャリストが開発した「プロレシピ」で「プロの味」を再現する機能があるとのこと。

↑カプセル式コーヒーマシン「DRIP POD YOUBI」。全5色あり、左端のボタニカルグリーンは公式オンラインストア限定で、右端のソイルブラウンはDEAN & DELUCAの一部店舗と公式サイト限定。参考価格は税込2万4200円

 

普通の味とプロの味、本当に違いが出るものなのか……? 実際にテイスティングしてみたい! とUCCに伝えたところ、同社のショールームで体験させてもらうことに。さらに、プロレシピ考案を担うスペシャリストが本機の開発秘話も語ってくれるということで、取材してきました!

 

プロのレシピが豆のポテンシャルを個性的に引き出す

DRIP POD YOUBI(以降YOUBI)のコーヒー豆のカプセルは、“世界中を旅するように味わえる“がコンセプト。UCCの熟練したコーヒー鑑定士が、世界中から厳選した生産地の豆を使用しています。多彩なコーヒー豆とお茶を含む15種類を展開するほか、期間限定のスペシャルティコーヒーカプセルも展開します。

↑多彩な味わいを展開するDRIP PODのカプセル。カプセルには炒りたて挽きたてのコーヒーを1杯ずつ密封してパックしています。通常、カプセルは1種類が12個入った箱で販売(参考価格税込998円~/1箱)

 

↑7月1日より期間限定の「サマーブレンド2024」をオンラインストアにて発売開始(税込1620円/1箱)。ジューシーな果実味を感じられる夏にぴったりな味わいです

 

「プロレシピ」はアプリの「COFFEE CREATION」から選択可能。バランスが取れて飲みやすい「Casual Black」(ホンジュラス&コロンビア)、甘みと酸味を感じる「Chocolate Browny」(マンデリン&ブラジル)、洋梨のような甘い余韻を感じる「Sweet Fruit」(ホンジュラス&コロンビア)など多彩なレシピを用意しています。同レシピは同社のコーヒー専門教育機関「UCCコーヒーアカデミー」のなかでも高い抽出技術を持ち、国内外の競技会で活躍する3人のスペシャリストが開発しています。

↑「COFFEE CREATION」アプリを、ダウンロードしたスマホで操作。カプセルごとにコーヒー豆のポテンシャルを生かすレシピが用意されています

ドリップポッドの「プロレシピ」を開発する3人のうち、今回話を聞かせてくれたのはUCCコーヒーアカデミー東京校の講師でもある村田果穂さん。ジャパン ブリューワーズカップ 2014/2015の準優勝者であり、スペシャルティコーヒー最高峰の品評会COE(カップ・オブ・エクセレンス)で国際審査員も務めるスゴ腕です。

↑村田果穂さん。上記以外にも多方面で活躍しています

 

まるでバリスタが目の前で淹れたような味わいに!

「まずは飲み比べてみてください」と村田さんがYOUBIで淹れ分けてくれたのが、4種のコーヒー。すべて「ホンジュラス&コロンビア」を使いながらも、異なるレシピで淹れているそうです。

↑左端の「S」が、マシン操作で抽出したスタンダード。「MP」は村田さんが考案した「プロレシピ」による一杯(Murata Proの頭文字)。「DP」は土井克朗さん、「NP」は中井千香子さん(村田さん以外のプロレシピ開発者/後述)によるもの

 

「ホンジュラス&コロンビア」(12個入り/税込998円)は、種類豊富なカプセルのなかでも人気が高く、ピーチを思わせる甘い余韻の長さと、まろやかなコクが特徴。「S」はその魅力をストレートに感じさせてくれる味わいです。

 

では、いよいよプロレシピを試飲。まずは村田さん考案レシピ「MP」(レシピ名称「Sweet Fruit」)を味わってみると、コクと酸味がより前面に出ている印象。続いて土井さん考案の「DP」(レシピ名称は「Casual Black」)を試してみると、こちらはやさしい印象で、落ち着きのあるたたずまい。中井さん考案の「NP」(レシピ名称は「Creamy Nuts」)は、コクとビター感が増してこっくりとした飲み口に。

 

「土井のレシピは、平日のおやつ時にほっとひと息つける味わいをテーマにした、ライトなタイプ。中井のレシピは、シーンで例えれば夕食後のひとり時間ですね。ローストナッツのような、香ばしさを引き立たせた味わい構成になっています」(村田さん)

↑村田さんと同じく、UCCコーヒーアカデミー東京校の講師である土井克朗さん(左)。中井千香子さん(右)は神戸校の講師を務めています

 

カプセルは同じでも、ここまで味が変わるとはスゴい! ……いったい何が違うんでしょうか?

 

「YOUBIでは、蒸らしや抽出の前半と後半など、各工程における湯温や湯量、お湯を注ぐスピードなどを細かく設定しているんですね。その設定を少しずつ変えることで、異なるコーヒーの味わいを楽しむことができるんです」(村田さん)

 

本体でも、ただでさえ3種の抽出モード(STANDARD/STRONG/ICED)と、7段階の抽出量を選ぶことができるというのに……「プロレシピ」で、さらに個性が豊かな味を楽しめるわけですね。まるで複数のバリスタが、自分の好みに合わせて淹れたような……そんな、新鮮な体験ができるのがYOUBIの魅力といえるでしょう。

↑村田さんのレシピを音で例えるなら、イコライザーで低音域と高音域を強めに引き立たせた、ハリツヤ感の豊かなサウンドのイメージ

 

↑「ホンジュラス&コロンビア」の場合は、まず村田さんが「Sweet Fruit」を考え、このレシピを起点に土井さんと中井さんが各自で開発。開発の担当や順序は、カプセルによって異なるとか

 

3人のスペシャリストが得意分野を生かしたレシピを開発

数ある講師陣のなかで、この3人がレシピ開発に選ばれたのはどんな観点からでしょうか。これについては、「DRIP POD」全体の商品開発を担当している進(しん)裕子さんが教えてくれました。

↑右が進さん。村田さんとともに、UCCコーヒーアカデミーの公式YouTubeでDRIP PODを紹介しています

 

「講師には様々なメンバーがいるのですが、開発している3人は喫茶店やコーヒースタンドなどの外食業界出身であり、なかでもハンドドリップやサイフォンで淹れるコーヒーバリスタのスペシャリストであることがポイントです。

 

加えて、土井はブラジルの資格制度『コーヒー鑑定士』を持ち、中井は喫茶店文化の造詣が深く、またジャパンサイフォニストチャンピオンシップの優勝者でもあります。そんな異なる背景を持つ彼らに対し、それぞれの得意分野を生かした設計を依頼する形でレシピを開発をしています」(進さん)

↑「鑑定士の誇り」を冠するカプセル(写真中央付近)は、コーヒー鑑定士である土井さんが「プロレシピ」も担当

 

続いて、これからの季節にぴったりな「鑑定士の誇りアイスコーヒー」(12個入り/税込998円)でも飲み比べを体験させてもらいました。こちらの「プロレシピ」は「The Iced Coffee-deep」と「The Iced Coffee-mild」の2タイプが展開されており、スタンダードとの3種類を比べてみました。

↑「S」がマシン操作で抽出したスタンダード。「D」が「プロレシピ」のdeepで「M」がmild

 

飲んでみると、「S」はダークチョコレートのような滑らかさと、すっきりとしたコクのある味わい。「D」は文字通り、そこに堂々とした深いコクが主張し、しっかりした重厚感が特徴。一方の「M」はスムースな口当たりで、暑い日にゴクゴクと飲みたい味わいだと感じました。

 

やはり、アイスコーヒーでもそれぞれの個性がはっきりわかります。食後にゆっくり楽しむときはコクのあるdeep、外出先から帰ってきたときは、ゴクゴク飲めるのmildを選ぶなど、シーンに応じて楽しめますね。今年も猛暑が予想されているので、YOUBIのアイスコーヒーが火照った身体を癒し、リラックスを与えてくれる存在になりそうです。

↑アイスコーヒーをおいしく楽しむポイントは、たくさんの氷を入れたグラスをセットして抽出すること

 

細かく設定ができるぶん、試作にはこだわってしまう

あらためて、「プロレシピ」はポテンシャルの引き出し方が絶妙ですが、開発に関してどんな苦労があるのでしょうか?

 

「YOUBIのプロファイルはきわめて自由度が高く、細かく設定ができるぶん、『もっと良くなるんじゃないか』という深掘りが可能なんです。だからこそ、試作が続くケースがよくあるんですね。私はこの仕事をしている割にカフェイン耐性が強いわけではないので、試飲しすぎて寝つきが悪い日もありますね(笑)」(村田さん)

 

通常業務での試飲に加えて、「プロレシピ」の官能検査に関する試飲の回数も多いとか。なかには20回以上の試飲を経て完成するレシピもあるとのことで、各レシピには並々ならぬ情熱が込められているのがわかります。

↑最近手がけた村田さんのオススメは、数量限定の「ホンジュラス エルプエンテ農園 2024」(12個入り/税込1620円)。シトラス感豊かな「Lemonada」と、爽やかな風味の「【Iced】Early Summer」は、どちらも村田さんがレシピを担当

 

↑なお、カフェオレがお好きな方は、「炭火珈琲」「グァテマラ&コロンビア」もオススメです

 

ちなみに、今回訪れたショールームは一般開放されていませんが、YOUBIをじっくり見たいのであれば“売らない店”として知られ、体験を目的とした「b8ta」(ベータ)へどうぞ。有楽町、渋谷、越谷市レイクタウン、梅田の4店舗で展開されているので、気になる方はぜひ足を運んでみてください!

「UCC BLACK無糖」が30周年! 創刊25周年のGetNaviが学ぶ、ブランド成功の秘訣とは?

提供:UCC上島珈琲株式会社

 

「UCC BLACK無糖」は今年発売30周年を迎えました。数多くの缶コーヒーブランドが存在する中、UCC BLACK無糖は多くのユーザーに愛され、ブラック缶コーヒーの代表格として確固たるポジションを築いています。

 

一方、GetNaviも創刊25周年を迎えました。これまで月刊誌からWebメディア、コミュニティサービス、動画コンテンツへと、時代に合わせて情報発信の場を広げてきています。

 

では、歴史上、5年先輩にあたるUCC BLACK無糖は、誕生から今日に至るまで、どのような道を歩んできたのでしょうか。GetNaviの歴史とともに振り返りながら、ブランドの矜持である「原材料:コーヒー、以上。※」を軸とした「変わらない部分」、時代に応じて「変化させていった部分」を明らかにし、ロングセラーブランドの強さを学んでいきましょう。

※食品表示基準における原材料名の表記です。
↑1994年に誕生し、今年発売30周年を迎えた缶コーヒーブランド「UCC BLACK無糖」。「原材料:コーヒー、以上。※」のキャッチコピーはあまりにも有名
※食品表示基準における原材料名の表記です。

 

記事の最後には、プレゼントが当たるアンケートもあるので、最後までお見逃しなく!

 

健康志向が誕生の大きなヒントになったUCC BLACK無糖

UCC BLACK無糖に入る前にGetNaviの歴史から。本誌「GetNavi」は1999年に創刊。もともとGetNaviは、最盛期に60万部を誇る人気ストリートファッション誌「GET ON!」から派生し、より“アイテム”にフォーカスした別冊誌としてスタートしました。隔月発売の別冊誌時代には腕時計など男性向けのビジネス系ファッションを取り扱っていましたが、月刊誌としてスタートしてからは、携帯電話などの「ガジェット」を主に取り扱うようになり、現在のスタイルに至っています。

 

GetNavi誕生からさらに5年前の1994年、UCC BLACK無糖はどのような経緯で誕生したのでしょうか。UCC上島珈琲の担当者に聞いてみました。

 

―― 1933年に神戸で創業し、1969年には世界初となる缶コーヒーを開発、1987年にUCCコーヒー博物館を開設するなど、日本のコーヒー文化を支えてきたUCC上島珈琲ですが、UCC BLACK無糖の開発に至った背景を教えてください。

 

UCC上島珈琲(以下、UCC):当時の缶コーヒーはミルクや砂糖の入った甘いコーヒーが主流となっている中、無糖の缶コーヒーという新たな市場にいち早くチャレンジしたのがUCCでした。

 

ブラックコーヒーはミルクや砂糖が入らない分、味のごまかしがきかない、ある意味ハードルの高い商品です。コーヒー専業メーカーとして、“無糖コーヒーをおいしくする”という信念で、開発当初から今も変わらず、缶コーヒーにもレギュラーコーヒーに近い本格的な香り、味わいを追求し続けてきました。

 

1987年に業界で初めてブラック無糖缶コーヒーを開発、1988年にUCC BLACK無糖の前身となる「UCC ザ・コーヒー ブルーナイルモカ ブラック無糖」を発売しました。しかし、こちらはUCCの文字やコーヒーの銘柄名が大きく表示され、最も伝えたかった「無糖ブラック」という商品特徴がパッケージを見ても直感的に伝わりにくく、販売は苦戦しました。

 

販売が苦戦する中、缶コーヒーをよく飲む方々からは「缶コーヒーの糖分が気になり、健康を意識して無糖ブラックのこの商品を選んでいる」といった声をいただき、そのお客様の声から「健康志向」という新たなニーズを捉えました。パッケージの前面に商品特徴である「無糖ブラック」をわかりやすいように表現する形に変更し、1994年にUCC BLACK無糖が誕生しました。

 

無糖の缶コーヒーが市場に投入されたことによってミルクや砂糖入りの缶コーヒーにはなかった眠気覚ましなど、新たな飲まれ方も広がっていったと思います。

 

―― 前身となる商品を経て発売した、UCC BLACK無糖のこだわりやポイントはどこにありましたか?

 

UCC:これは現在まで受け継がれているUCC BLACK無糖のポリシーですが、コーヒーそのもののおいしさを届けるために「本当においしい珈琲を、缶コーヒーに。」という部分に強いこだわりを持っています。

 

そのこだわりは原料だけでなく、缶コーヒーならではの抽出にもあります。1997年には「TTND(三温度帯抽出)製法※」という、BLACK無糖の根源となる独自の抽出技術を開発。当時、コーヒーの抽出は高温度帯が一般的でしたが、三温度帯の抽出は缶コーヒーにおいてもコーヒー本来の香りを楽しんでほしい、という想いから考案されました。高温度帯よりも、キレと上質な香りを味わえるのが特徴です。

※「TTND(三温度帯抽出)製法」…高温度帯でコクを、中温度帯でバランスのとれた味わいを、低温度帯で香りを引き出し、缶コーヒーながら、レギュラーコーヒーのようなおいしさを実現しています。
↑ 「砂糖やミルクの入ったコーヒーはカロリーや糖分が気になる」というユーザーの支持を集め人気に。ドライバーが眠気覚ましとしてブラックの缶コーヒーを飲む文化もこの頃から

 

 

発売からの転換点、「洗練されたビジネスリーダー」をターゲットにしてファンをつかむ

ここまでGetNavi、UCC BLACK無糖の誕生について触れてきましたが、次にそれぞれの転換点について触れようと思います。本誌の創刊から約15年経った2016年、GetNavi webを正式リリースしたことにあります。モノ・トレンドからコト・トレンドへと変化しつつあるなか、モノを深堀りしていく本誌に対し、Webではモノに加えて「暮らし(コト)」にもフォーカス。このアイテムを使えば暮らしがどう変化するのか、どう良くなるのかに着目して記事を提供した結果、単に雑誌の置き換わりに留まらない立ち位置を確立することができました。

 

一方、UCC BLACK無糖の転換点は発売から12年経った2006年頃だそうです。一体どのような変化が起こったのでしょうか。

 

―― 缶コーヒーの間口が徐々に広がっていく中、2006年頃にUCC BLACK無糖は戦略の見直しを行なったそうですが、その意図はどこにありましたか?

 

UCC:それまでのUCC BLACK無糖は、漠然と「働く男性」をターゲットとしたマーケティング戦略を取っていましたが、発売から10年以上経ち、改めてユーザー像やブランドのあり方を見つめ、UCC BLACK無糖ブランドのパーソナリティを確立させていったのがこの時期になります。

 

当時実施したUCC BLACK無糖のユーザー向けアンケート調査によると、スポーツ新聞などよりも経済紙などビジネス系の記事の閲覧率が高く、仕事でもプライベートでも上昇意識が高い人がユーザーであることがわかりました。

 

当時のビジネスマンは、自らを高め仲間を引っ張っていくリーダーシップのある男性が理想とされましたが、UCC BLACK無糖のユーザーはそのイメージと合致するものでした。そこから、洗練されたビジネスマンがカッコよく飲むものこそUCC BLACK無糖であるというイメージを打ち出す、「洗練されたビジネスリーダー」をターゲットとしたマーケティングを強化していきました。

 

現在のUCC BLACK無糖のメインユーザーは40・50代の男性ですが、2006年のリニューアル時にUCC BLACK無糖に触れていただいた方が多く、ブランドを確立してファン層を形成していった大切な時期だったと改めて感じます。

 

―― 味わいなど、商品の中身で変えていった部分はありますか?

 

UCC:香り、キレなど細かな微調整やブラッシュアップはしていますが、レギュラーコーヒーに近い本格的な味わいを缶コーヒーに、というコアの部分は変えず、香料無添加という点もこだわってきました。

 

一方で、UCC BLACK無糖ブランドが本格的な味わいを楽しめる缶コーヒーブランドであるということを知っていただくため、「ヴィンテージコロンビア」や「マンデリン・ハリマオウ」「ブルーマウンテンブレンド」など、厳選された原材料を使用した限定商品を展開し、ブランドの価値を高めていきました。

↑仕事への意識が高く洗練されたビジネスリーダーがカッコよく飲むものこそUCC BLACK無糖。ディープ・パープルの「BLACK NIGHT」が定着したのもこの頃

 

 

誕生から20年、これまでの積み重ねが時代や消費者のニーズと合致

このようにブランドを確立させていったUCC BLACK無糖。一方GetNaviは創刊から約20年経った2020年5月、人気雑誌として定着したうえに、GetNavi webも月間PVが2700万を突破。モノと暮らし(コト)に着目する視点はそのままに、記事の配信先を増やしたりSNSのフォロワーを増やしたりするなど、新たなファンを獲得していきました。

 

同じく発売から20年経ったUCC BLACK無糖はどのような変化を遂げたのか、あるいは変えなかったのか、伺ってみました。

 

―― 缶コーヒーの市場も時代に合わせて変化してきたかと思いますが、発売から約20年経った2010年代のマーケット環境をどのように見ていましたか?

 

UCC:2010年代はコンビニエンスストアにコーヒーマシーンが導入され、カウンターコーヒーが普及した時期です。100円台で質の高いコーヒーが手軽に楽しめるようになり、コーヒーの裾野拡大が加速したとともに、ブラックコーヒーに対する嗜好性が格段に高まりました。

 

それまでのブラックコーヒーはアメリカンのような薄めの味わいが好まれていましたが、この頃からコクの強さや深みのある味わい、本格感が求められるようになりましたね。

 

また容器の観点で見ると、リシールできるボトル缶の商品が増え始めたのもこの時期です。それまでの缶コーヒーはショート缶と呼ばれる小さめの容器が主流で、数分で一気に飲み切ることを想定していました。しかしボトル缶の場合、リシールできることから半日から1日かけてゆっくりとコーヒーを楽しむ方が増え、缶コーヒーの新たな楽しみ方がユーザーに広がりました。

 

―― このような時代の変化に対し、UCC BLACK無糖はどのようなアクションを起こしましたか?

 

UCC:本格的なコーヒーが味わえる、というブランドの価値は変えずに、缶コーヒーの飲用オケージョンを先鋭化させるべく、ショート缶に加えリキャップ缶も展開していきました。

 

UCC BLACK無糖は長年、コーヒー専業メーカーならではの本格感や味わいにこだわった商品開発およびブランディングを行なってきました。当時の消費者のコーヒーに対する嗜好的なニーズがブランドの方向性と合致してきたのがこのタイミングであり、カウンターコーヒーが台頭する中、缶コーヒーは独自のポジションを確立できたからこそ、両者ともに共存できたと捉えています。

↑コーヒー専業メーカーならではの本格感や味わいにこだわったUCC BLACK無糖。時代に合わせてリシールできるボトル缶も展開

 

 

削ぎ落されたカッコよさを多くの人に知ってほしい

UCC BLACK無糖が時代の変化にどのように対応してきたかを知ることができましたが、GetNaviも創刊25周年をむかえ、新たな読者コミュニティ「GetNavi Salon」を立ち上げました。また、動画コンテンツの充実を図るため「GetNavi TV」をリニューアル。これまで雑誌、Webで培ってきたコンテンツ制作力を生かし、読者とのコミュニケーションや動画に力を入れ始めています。

 

UCC BLACK無糖も2023年は、6月10日が「BLACK無糖の日」として日本記念日協会に認定されたり、「赤いBLACK」(UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend)にもチャレンジしてきましたが、30周年を迎える今年はどう展開していくのでしょうか。

 

―― 2024年はUCC BLACK無糖発売から30年となる節目の年ですが、今期はどのような商品、プロモーションを展開しますか?

 

UCC:30周年という節目の年を迎えるにあたって、まずはショート缶のブラッシュアップを実施しました。「UCC BLACK無糖 缶」は長年こだわっている「レギュラーコーヒー100%、香料無添加」はそのままに、「3温度ナチュラルドリップ製法※」の一部を変更、中温から高温部分を一部見直すことで、コクは維持しながら、キレの良さを向上させました。

※UCC独自の特許製法(特許第6086640号)

 

「UCC BLACK無糖 RICH リキャップ缶」については贅沢なコク深さはそのままに、焙煎プロファイルを一部見直すことで、飲みごたえのある、上質でほろ苦い後味、余韻を引き出しています。

 

さらに30周年記念の限定商品第1弾として「UCC BLACK無糖 ブルーマウンテン&キリマンジァロ リキャップ缶」を展開していますが、秋口にも限定商品を発売する予定です。

 

プロモーションとしては、今までブランドを支えてくださったユーザーのみなさまに感謝を伝え、発売以来こだわってきた「本当においしい珈琲を、缶コーヒーに。」というレギュラーコーヒー品質の価値を、消費者キャンペーンや広告などで改めてお伝えしていきたいと思っています。

 

―― 今後UCC BLACK無糖をどのようなブランドへ進化させていきたいですか?

 

UCC:UCC BLACK無糖は「原材料:コーヒー、以上。※」というキーワードが示すように、コーヒーへのこだわりを突き詰めたブランドです。

※食品表示基準における原材料名の表記です。

 

シンプルゆえの余分なものは入れない、削ぎ落とされたカッコよさはこのブランドの最大の魅力です。このこだわりを多くの方に知っていただき、40年、50年とコーヒー好きの方に長く愛されるブランドに昇華させていきたいと思っています。

↑左から、UCC BLACK無糖 缶185g、UCC BLACK無糖 リキャップ缶275g/375g、UCC BLACK無糖 ブルーマウンテン&キリマンジァロ リキャップ缶275g

 

 

まとめ

発売から30年を迎え、名実ともに缶コーヒー界のロングセラーブランドとなったUCC BLACK無糖。時代に合わせさまざまな商品を展開しながら、「原材料:コーヒー、以上。※」というコンセプトは一貫しています。

※食品表示基準における原材料名の表記です。

 

ブランドの軸をブラすことなく、多様化するニーズに合わせマーケティングを変化させ、時代を生き抜いてきた点は、フィールドの違いはあれど学ぶところが多いと感じました。

 

GetNaviも軸として「変えない部分」、時代に応じて「変化させる部分」を見極めながら、「UCC BLACK無糖」の後を追いかけていきたいですね 。

↑歴代パッケージ一覧。2014年の6代目では、本格感を醸成するために白面積を削り、無糖ロゴを白ベタから黒ベタに変更。変更後、白ベタがブランドのアイコンになっていることを再確認し2017年の7代目で白ベタに戻している。また、2014年から香り広口形状の蓋を採用。2019年ではブラック缶コーヒーでは初めて金蓋へ変更、今も継続している

 

UCC BLACK無糖プレゼントキャンペーン

アンケートにご回答いただくと、「UCC BLACK無糖 缶」「UCC BLACK無糖 RICH」「UCC BLACK無糖 ブルーマウンテン&キリマンジァロ」のセットが抽選で30名様に当たるプレゼントキャンペーンを実施中です!

応募期間:7月10日(水)23時59分まで

↓アンケートはこちらから↓
https://forms.gle/LyWDtmaVbWsTPs337

 

イラスト/TOMOYA

伝統工芸品・江戸硝子を用いたコーヒーフィルターを発売! メイドインジャパンにこだわったメリタ「edoコーヒーフィルター」

ドイツ発のコーヒーブランド「メリタ」の日本法人メリタジャパンが、日本の伝統工芸品である江戸硝子による「edoコーヒーフィルター」を、メリタ公式ストア 楽天市場店などで、6月17日から発売します。

 

指定された窯元で製造されたものだけが称することを許され、東京都指定伝統工芸品ならびに、国の伝統工芸品に指定されている江戸硝子を採用。本コーヒーフィルターは、職人の手によってひとつひとつ手作りされており、手作りならではの深みと味わいが特徴です。

 

フィルターは、メリタ伝統の一つ穴方式を採用。コーヒーを蒸らして一度にお湯を注ぐだけで美味しいコーヒーが淹れられます。メリタカラーのレッドを用いたフィルターホルダーも日本製。メイドインジャパンにこだわったコーヒーフィルターです。

 

化粧箱は、白とメリタレッドで和を意識したモダンなデザイン。メジャースプーンとフィルターペーパー(1×2 40枚)が同梱されています。

 

■製品名:edoコーヒーフィルター 1×2

■型番:EF 1×2

■サイズ:フィルター……約W115×D115×H85mm、ホルダー……W115×H30mm

■本体重量:約372g(フィルター+ホルダー)

■付属品:フィルターペーパー1×2(40枚)、メジャースプーン

■価格:オープン

目利きが選んだ“技アリ”茶器・コーヒー器具10選。家でも旅先でも活躍する最新の喫茶道具は?

湯呑みや急須、ティーポット、ドリッパーなど、お茶や紅茶、コーヒーを楽しむための喫茶道具。家時間が長くなったコロナ禍以降、より特色の濃いアイテムが増えているといいます。

 

飲み物がある時間を心地良く過ごすための最新の10点を、飲み物文化に詳しいフリーライターの納富廉邦さんに選抜していただきました。

 

自分で淹れる飲み物をもっとおいしく。
楽しみ方に現れた変化は?

近年、家で飲み物を楽しむ機会が増えているそう。

 

「とくにパンデミック中のステイホーム期間を経て、その傾向はさらに顕著になりました。多くの人が在宅時間を充実させるために、自分でおいしい飲み物を作ることに目覚めたのです。
そんなニーズを汲むように、良質なコーヒー豆や茶葉が手に入りやすくなり、さまざまな道具も揃うようになりました。プロの技術がなくても、良い道具を使うことでおいしさを引き出したり、自分好みの飲み方を研究したりすることができるように。一方で、比較的安価な豆や茶葉でも、少し工夫することでその味をアップグレードする楽しみ方も広がっています。
その日の気分や状況に合わせて、いろいろな道具を使い分けるのが今のトレンドと言えるでしょう」(フリーライター・納富廉邦さん、以下同)

 

ひと手間を楽しむ、素材の良さを引き出す。
目利きが選んだ喫茶道具 10選

喫茶道具自体にも、変化が見られるようです。

 

「全自動ですべてやってくれる道具よりも、ひと手間をかける楽しみを与えてくれるような道具が増えてきたように思います。たとえば、淹れ方を工夫して自分の好みを探す楽しみを提案してくれたり、手軽に素材の良さを引き出してくれたり。バリスタやティーブレンダーのような知識や技術がなくても、上手に淹れられるドリッパーや急須は最たるものです。
また、飲み物の雰囲気にあった茶器などは、機能面だけでなく、見た目にもこだわる楽しさも教えてくれます。最近は、ほどよく両者を兼ね揃えている道具が多いですね。プロでなくても気軽に使える機能性をもち、本格派な味に仕上がり、カフェ仕様のスタイリッシュさを兼ね備える、といったところがポイントでしょう」

 

ここからは、納富さんが実際に使って納得した喫茶道具を紹介します。

 

1.手元が熱くなりすぎない内底が丸い「湯呑み」

秋田道夫「80mm」/職人.com
3300円(税込)

 

プロダクトデザイナーの秋田道夫氏がプロデュースした湯呑み。茶渋が取りやすいように底に丸みを持たせたデザインで、高さと直径が80mmの飲みきりサイズなのが特徴。おいしいお茶を楽しめる“ちょうど良さ”にこだわっています。

 

「焼き物なのに二層構造というユニークな湯呑みです。飲み物のほどよい温かみを手に感じながら、保温(保冷)もできるということですね。シャープな造形なのに、やわらかい口当たりが楽しめて、機能面も見た目も申し分ない名品。技術的に製造するのが難しいようで、年に一度、100個ほどしか販売されません。出会ったときが購入のチャンスです」

 

2.お茶のある時間をじっくり味わいたい人の「タンブラー」

COCOO「真空漆『KISSUL黒』」
6600円(税込)

 

温度をキープできる真空魔法瓶構造に、天然漆をコーティングしたタンブラー。漆ならではのしっとりとした口当たりを楽しめます。漆は天然の抗菌性に優れ、丈夫で長持ちするのが特徴。傷がついてしまった場合は、漆で修理しながら使い続ける楽しみも味わえます。

 

「真空二層のタンブラーと言えば、ステンレスやチタン製のものが一般的。保温と保冷性に優れていますが、無機質な感じがしたり、金物のニオイが気になることも。このカップは、真空二層構造はそのままに、内外に漆をコーティングしています。見た目のやわらかさを楽しめるだけでなく、飲み物の風味も壊しません」

 

3.一つで多様な味わいを楽しめる不思議な「酒器」

ナガエプリュス「TRAVEL CHOCO」
1万6500円(税込)

 

錫(すず)製のぐい呑みです。特徴はアシンメトリーな飲み口の形状で、ラッパ型、ストレート型、ツボミ型に対応しています。口の中に入ってくる量や流速などが異なることによって、同じ飲み物であっても味わいの変化を楽しめます。熱伝導率が高いので火傷には要注意。

 

「口を当てる位置によって味わいが変わる不思議なカップです。日本酒用に開発されたものですが、日本茶や紅茶、ワイン、コーヒーでも、ほかの器との違いを体験できます。錫製なので味がまろやかになりますね。小ぶりで頑丈なので旅先にサッと持って行き、地酒や地産のお茶を楽しむのもいいでしょう」

 

4.スタイリッシュに日本茶を淹れられる「急須セット」

伊藤園「Ocha SURU? Glass Kyu-su 01」
5390円(税込)

 

グラス3種(大中小)と急須、茶漉しの5点セット。グラスと急須は、インドのムンバイに本社をおくガラスメーカー、BOROSIL社の「VISION GLASS」を採用。茶漉しも新潟・燕三条産の本格派です。洋式の生活にも馴染むスタイリッシュなデザインも美点。

 

「見た目はスタイリッシュですが、機能的にも考え抜かれています。急須は取っ手がなく片づけやすいほか、平たくて茶葉がよく見えるので、蒸らし具合、茶葉の開き具合などが見やすく、失敗なくお茶を淹れられます。フラットに作られた茶漉しが洗いやすいのも魅力です。急須、茶こし、湯呑み3個をスタッキングしてコンパクトに収納できるのもいいですね」

 

5.ドリップバッグのおいしさを引き出す「専用スタンド」

珈琲考具「ドリップバッグスタンド」
880円(税込)

カップにセットしたドリップバッグの位置を底上げするスタンド。お湯を注いだ際にドリップバッグ自体がコーヒーに浸かることなく、嫌な雑味を抑えます。カップの中が見えやすくなるので、適量を注げるのもメリット。シンプルなデザインで、使用後のお手入れも簡単。

 

「ドリップバッグの味を最大限に引き出してくれるのがこのアイテム。お手頃な価格で購入できるドリップバッグでも、ちょっと手間をかければこんなにもおいしくなるものか、と驚かされます。ほとんどペーパードリップ同様に丁寧に淹れられますよ」

 

6.旅先やアウトドアに持参したい、くるんと丸められる「ドリッパー」

Zebrang「V60 フラットドリッパー01 Zebrang」
1760円(税込)

 

1枚のシリコンプレートを円錐状に丸めるとドリッパーに早変わり。内部のスパイラルリブ構造が、お湯の軌道を中心に流れるように誘導することで、コーヒーの味と香りの成分をしっかり抽出します。お湯を注ぐ早さや勢いを調整すれば、一種類の豆でも味の変化を楽しめます。

 

「ドリッパーの名品として定評のあるV60を携帯できるようにした製品です。本体はシリコンゴム製でペロンと平べったくなります。場所を取らず、持ち運びも簡単なので、自宅保管用にも旅行にも便利です」

 

7.コーヒーのまろやかな口当たりを楽しめる「フィルター」

cerapotta「セラミックコーヒーフィルター」
6930円(税込)

 

髪の毛よりもさらに細い“多孔質素材”を使用することで、コーヒーの雑味を丁寧に濾過(ろか)してくれるペーパーレスのセラミックフィルターです。ドリップのスピードがゆっくりなので、スローな家時間を過ごすのにぴったり。使用後の基本的なお手入れは水で洗い流すだけでOK。

 

「流行のセラミックコーヒーフィルターの中では、きちんとメンテナンスも考えられていておすすめです。一番の推しポイントは、安価なコーヒー豆で淹れたときも、特有の舌に刺さる様な感じや鼻にツンとくるような風味もなく、やわらかい味わいを楽しめるところ。ペーパーレスの仲間にはステンレスフィルターもありますが、セラミック製はとくにドリッパーの個性が引き立つので面白いですよ」

 

8.“水出しコーヒー”初心者に使ってほしい「コーヒーメーカー」

イワキ「ウォータードリップコーヒーサーバー」
3630円(税込)

 

水タンク、フィルター、サーバーのセット。水と粉をセットするだけで水出しコーヒーを簡単に作れます。抽出後の本体は、サーバーとして使用可能。耐熱ガラス製なので電子レンジにも対応。水出しコーヒーならではのコクと澄んだ香りを楽しめます。

 

「イワキ製品はコストパフォーマンスがとても高く、デザインも良いので個人的にも信頼を寄せています。そもそも水出しコーヒーは、渋みがほとんどなくて甘みが強く出るので、おいしいんですよ。抽出まで時間はかかりますが、放っておけばいいので手間はかかりません。牛乳と混ぜて電子レンジで加熱すればカフェオレができるなど、アレンジも効きます」

 

9.紅茶が好きなら持っておきたい「ティーポット」

サーモス「真空断熱ティーポット TTE-450」
4180円(税込)※公式オンラインストア価格

 

お茶を淹れられ、保温・保冷もできるステンレス製魔法瓶構造のティーポット。茶葉を入れるストレーナー(茶漉し)は取り外しが可能。抽出後にすぐ外せば、味のクオリティも保てます。高い保温力で、飲み頃の温度をキープします。

 

「紅茶を淹れる際に大変なのが、抽出時の温度管理。ティーポットを使う場合はキルティング生地でできたティーコゼーを被せるなどして工夫するところを、このアイテムを使えば簡単においしい紅茶を楽しめます。写真の450mlのほかに700mlもあるのでお好みで」

 

10.お茶の持ち歩きが楽になる、ありそうでなかった「茶漉し」

家事問屋「筒形茶こし」
1980円(税込)

 

縦に長いマグカップやタンブラー、水筒に直接入れて使える茶漉し(ちゃこし)。深型なので、茶葉がしっかりと浸かり、ジャンピングしておいしくでき上がります。自立するので、調理の合間にちょっとお皿や台所に仮置きしたいときにも便利。

 

「タンブラーなどに直接入れて、お茶や紅茶を淹れられる優れもの。これを手に入れてからは、外出時にお茶を持ち出すのが本当に楽になりました。おいしい水出し緑茶をつくる時にも便利です。高さのあるガラス製のコップに茶漉しを入れて冷蔵庫で一晩寝かせれば、朝にはでき上がり。これがまた甘くておいしいんです」

 

 

家で、オフィスで、旅先で、など飲み物を淹れるシチュエーションは多様です。好みにも照らしながら、欲張りに道具を使い分け、楽しいカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

Profile

フリーライター / 納富廉邦

おもに文具、生活雑貨、装身具、バッグや革小物といったグッズのほか、日本茶、中国茶、紅茶、コーヒーを中心に飲み物全般と茶器や食器、伝統芸能全般などに関するレビューを得意とし、書評や音楽評論、美術評論などを書籍や雑誌、ウェブメディアなどで執筆。著書に『二十一世紀の名品小物101』『逆光写真集』(ともにKindle ダイレクト・パブリッシング)、共著に『ローリング・ストーンズ完全版』『ボブ・ディラン完全版』(ともに河出書房新社)などがある。
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「妻だったんですけど」向井理のエピソードに浜辺美波と河村勇輝が驚き。「ジョージア」ブランドセレブリティ就任

俳優の向井理さん、浜辺美波さん、プロバスケットボールの河村勇輝選手が、「ジョージア」ブランドセレブリティに就任し、新TVCMに出演。5月13日(月)に開催された ジョージアブランドキャンペーン発表会に登壇しました。

↑左から向井理さん、浜辺美波さん、河村勇輝選手

 

【ジョージアブランドキャンペーン発表会に登壇した向井理さん、浜辺美波さん、河村勇輝選手】

 

3人それぞれの“特別な瞬間”

向井理さん

 

向井さんは「ジョージアは 日々飲んでいた商品なので、自分の日常にあるものをアピールする立場に選んでいただいてとても光栄です。より一層広めていきたい」と意気込んだ後、「先ほど初めましての3人なので、ギクシャクすることがあると思いますが、あたたかく見守っていただき最後までよろしくお願いします」と浜辺さん、河村選手と初対面であったことを報告。会場を和ませます。

浜辺美波さん

 

ジョージアのブランドメッセージ「毎日って、けっこうドラマだ。」にちなんで、日々の中で“特別な瞬間”を聞かれた浜辺さんは「お父さん役、お母さん役、まだ機会はないですが自分の子ども役の俳優さんを、やっぱり大好きになってしまいます」と笑顔で伝え、「その俳優さんが出演されている作品を見ると元気をもらうし、うれしくなる。出会いや再会こそ特別な瞬間で、この職業ならではなので面白いお仕事だなと思います」と回答します。

 

同業者として向井さんも「良い役じゃないこともありますが、役者同士いろんな関係性があるのは面白いです」と共感。さらに「さっき一足先に、浜辺さんに特別な瞬間を聞いたのですが『お風呂で考えてて』と仰っていて。ドラマのヒロイン(を多く演じる浜辺さん)がお風呂で考えていること自体がドラマだなと」と伝え、浜辺さんは小さな声で「うれしいです」とにっこり。

 

特別な瞬間について、向井さんは「つい4日前に、福岡に行って洋服を買ったのですが、そこの店員さんが『1学年違いで、小学校が一緒でした』って。名前と顔を出す仕事をしていたことで覚えていてくださって。有難いなと思いますね」と、ほっこりエピソードを披露。しかし続けて「まぁ(小学校が一緒だったのは)僕じゃなくて妻だったんですけどね(笑)。妻が喜んでいました」と向井さんの妻・国仲涼子さんの話だったことを明かし、浜辺さんと河村選手は驚きつつも笑顔を見せました。

河村勇輝選手

 

河村選手は特別な瞬間について「バスケットボールは展開が早くて、1試合の中で特別な瞬間がものすごく多いスポーツだと感じています」と伝え、「最近ファンの皆さんと交流する機会がありまして、小学校の男の子が、僕の試合見てバスケを始めたと伝えてくれました。僕の大好きなバスケットボールを、僕を通じて始めてくれるということは本当に特別なことだなと。すごく嬉しかったです」と語りました。

 

向井さんと河村選手が出演する新TVCM「ひと息ついたら、景色が変わって見えた。」篇は5月13日(月)より全国で放映開始します。CMソングには米津玄師さんの書き下ろし新楽曲『毎日』を起用。さらに消費者参加型デジタルコンテンツ「毎ドラ部 presented by GEORGIA」から、パーソナライズされたAIならではのユニークな占いを楽しめる新体験コンテンツ「AI明日メーカー」をローンチするほか、創刊45周年を迎える『ヤングジャンプ』との各種キャンペーンを順次展開します。

 

【新TVCM『ひと息ついたら、景色が変わって見えた。』篇(30秒)】

 

ブランド伝統の1つ穴方式と、日本の伝統磁器「波佐見焼」を採用! 一点のごまかしのきかない無地・無着色「波佐見焼コーヒーフィルター」

ドイツのコーヒー専業ブランド「メリタ」の日本法人メリタジャパンは、1つ穴式ハンドドリップ用コーヒーフィルターの新たなラインナップとして、「波佐見焼コーヒーフィルター」を発売しました。

↑波佐見焼コーヒーフィルター 1×2

 

同製品はメリタ伝統の1つ穴方式で、際立ちの良いリブでお湯の流れをコントロールし、コーヒーを蒸らしたあと、一度にお湯を注ぐだけでおいしいコーヒーを楽しめます。シンプルな抽出法で、毎回同じクオリティのコーヒーを再現できます。サイズは1×1、1×2の2種類を展開。

↑メリタ伝統の1つ穴式

 

日用食器として400年以上の歴史を持ち、長年にわたり日本のライフスタイルの変化に柔軟に対応してきた波佐見焼を採用。「石膏型」「生地」「窯元」など、各工程ごとのプロフェッショナルが行なう分業制の製造過程で、それぞれ最高の技術で仕上げたものを次の工程の職人にバトンを渡し完成します。素材は上質な天草天然陶石を使用しており、透き通るような光沢を放つ白色で、透明な釉薬で仕上げています。

↑波佐見焼コーヒーフィルター 1×1

 

実売価格は1×1が2200円(税込)、1×2が2750円(税込)。全国の家電量販店やコーヒー専門店、メリタ公式ストア 楽天市場店などで販売中です。

↑左側(奥)が1×2、右側(手前)が1×1

カフェインの効果と過剰摂取の影響は?カフェイン・マネジメントの方法のおすすめデカフェ商品

カフェインの覚醒効果に頼るうちに、過剰に摂取してしまうケースが増えています。メリットも多いカフェインですが、とりすぎるとめまいや心拍数の増加など、身体にも悪影響が。そこでカフェインと上手に付き合う考え方、“カフェイン・マネジメント”が注目されつつあります。

 

カフェインレスコーヒー「ヤバいデカフェ」を販売する株式会社QAHWA(カフア)R&Dディレクターで、カフェインやデカフェに詳しい広田聡さんに、カフェイン・マネジメントについて教えていただきました。

 

何に多く含まれる? その作用は?
カフェインの基礎知識

「カフェインはコーヒーのほか、紅茶や煎茶、ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶などさまざまな飲料に含まれています」(株式会社QAHWA R&Dディレクター・広田聡さん、以下同)

 

カフェインを含む一般的なものと、含有量の目安

・コーヒー……60mg/100mL(浸出液の場合)
・紅茶……30mg/100mL
・玉露……160mg/100mL
・煎茶……20mg/100mL
・ほうじ茶……20mg/100mL
・玄米茶……10mg/100mL
・ウーロン茶……20mg/100mL
・紅茶……30mg/100mL
・エナジードリンク……32~300mg/100mL(製品によって異なります)
・ミルクチョコレート……25〜36mg/100g
・高カカオチョコレート……68〜120mg/100g

出典=農林水産省「カフェインが含まれるもの」厚生労働省「高カカオをうたったチョコレート」

 

カフェインは、アデノシン受容体と結合することで作用するとされる。(図の出典=農林水産省サイト)

 

私たちにとって敵、それとも味方……? カフェインにはどのような作用があるのでしょうか?

 

「カフェインはいわゆる『有機化合物』と呼ばれるもので、なかでも『アルカロイド』というグループに属すのですが、アルカロイドは人間に対して興奮などの精神的刺激をもたらす作用があります。コーヒーを飲むことで頭が冴えると感じる人も多いと思いますが、これはアルカロイドの一種であるカフェインの作用と考えられます。
また、諸説ありますが、カフェインには脂肪燃焼を促進する作用があると言われることも」

 

また、風邪薬や痛み止めなど、薬品にも添加されていることがあります。

 

「薬にも含まれていることから、人間の体に薬理作用をもたらすものとイメージする人も多いのではないでしょうか。植物や動物が身を守るために作り出す物質としても知られていますが、薬理作用もあれば毒性にもなり得るのです」

 

毒にも薬にもなるというカフェイン。チョコレートやコーラなど身近にある菓子や飲料にもある程度含まれており、「カフェインに毒性がある」と聞くといささか驚かされます。

 

「僕はコーヒーのコンサルティングを担当し、研究開発を行っています。仕事柄、常日頃からカフェインと向き合う時間も長いのですが、そのなかで感じるのは、たとえカフェインに毒性があったとしても、適量範囲の摂取であれば人体に過度な影響を及ぼさない、と言うこと。だからこそコーヒーも、僕たちにとって親しみやすい飲み物になり得ていますよね。必要なことは、怖がり過ぎずに楽しみながら摂取する方法を知ることではないでしょうか」

 

広田さんが考える“適量範囲内のカフェイン摂取”で得られるメリットとはどのようなものでしょうか?

 

「カフェインには覚醒作用があり、集中力を高める効果を期待できたり、コーヒーの香りによるリラックス効果も期待できると思います。仕事をもうひと頑張りしたい時の気分転換として、疲れたときの息抜きとして、自分の生活を支えてくれる存在としてカフェインを適度に取り入れていくいいのではないでしょうか。カフェインは付き合い方次第、と感じます」

カフェインのメリット

・覚醒させる
・集中力を高める
・リラックス
・気分転換や息抜き
・痛みの軽減

 

カフェインの過剰摂取で起こること

上記のように、適量範囲の摂取であれば有益なことも多いカフェイン。では逆に、過剰に摂取するとどうなるのでしょうか?

 

「エナジードリンクの流行を機に、カフェインを大量摂取して体調を崩す人もいる、というニュースを、近年耳にするようになりました。受験期間や仕事の繁忙期などに、覚醒効果を求めてカフェイン飲料をついつい飲み過ぎてしまった、などということが背景にあるようです。
カフェインの過剰摂取についても諸説あり、通説を示すことは難しい部分もあります。ですが、農林水産省webサイトなどでも注意喚起が行われていますので、そういった情報も参考にした上で、カフェインとの上手な付き合い方を見つけて欲しいと思います」

 

その農林水産省のホームページには、カフェインを過剰に摂取したことによるデメリットについて、「中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること、妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています」とあります。

 

「効果を期待するあまり、多量に飲みたくなることはあるかもしれません。でも、どんな成分が入っていて、どれくらい飲むと体調が悪くなるのかは、事前に知っておくことは大切ではないでしょうか」

 

事前に知り、適量を摂取する「カフェイン・マネジメント」。日常的な取り入れ方をみていきましょう。

 

今日からはじめたい
「カフェイン・マネジメント」の取り入れ方

カフェインの摂取量などを調整することで体への負荷を減らしながらカフェインと上手に付き合う「カフェイン・マネジメント」。ポイントを教えていただきました。

 

1.飲むタイミングと摂取量をコントロールする

「カフェインは1回摂取してから、4〜8時間ほど経過すると、体内の残留量が半分になると言われています。その人の体質にもよりますが、通常、そのように考えられています。ですから、朝8時に摂取したカフェインは夕方の16時頃には最初に摂取した量の半分になっている、というわけです。この半減期の考え方を基本にして、1日の摂取量をコントロールするとよいと思います。

例えば、午前中にカフェイン飲料を飲み過ぎたな、という場合は、午後から摂取しないようにする。逆に日中まったくコーヒーが飲めなかった日は、夕ご飯の後のリラックスタイムにコーヒーを飲む、などとするもよいと思います」

 

2.自分の体質を理解して飲む

「夜にコーヒーを飲むとカフェインの半減期を迎えないまま就寝することになりますが、日本人は古くからお茶を摂取する文化が根付いている影響もあってか、カフェイン耐性が強いと言われることがあります。もちろん全員に当てはまるわけではないので、絶対的な説とは言えません。カフェインに敏感な方は少なからずいらっしゃるので、半減期の考えを参考に、上手に付き合っていただきたいと思います。ただ、夜寝る前にコーヒーを飲んでも眠れる人がいるのもまた事実。人によって飲み方は変わるものなので、自分の体質をよく理解しておくのも大切ですね」

 

3.好みのコーヒーの淹れ方に合わせてコントロールする

「どんな種類のコーヒーを飲んでいるかでもカフェイン摂取量は変わってしまいます。例えば、濃いコーヒーを淹れればそれだけ豆の量を使うことになるので当然のことながらカフェイン量は増えます。でもさっぱり飲みたいから薄いコーヒーの方がいい、という場合はカフェインの含有量は少なくなります。要するに自分の好みによってもカフェインの摂取量にはかなり違いがあることを把握しておくと良いですね。一般的には1日3杯までという考え方もありますが、ケースバイケースです」

 

カフェインレスのコーヒー、
「デカフェ」という選択肢

健康ブームに後押しされるように、近年はデカフェ人気が高まっています。デカフェとは「decaffeinated(decaf=ディーキャフ)」の略で、カフェインを取り除いた、またはカフェイン含有量を大幅に減少させたコーヒーのことを指します。「ノンカフェインコーヒー」「カフェインレスコーヒー」とも呼ばれます。

 

「かつてはコーヒー業界でも、デカフェのコーヒーはあまり注目されていませんでした。ところが近年は、コーヒー本来の味や香りを楽しめるデカフェ商品が増えていることもあり、取り入れる方が増えています。弊社でも『ヤバいデカフェ』という商品を開発していた時期があり、コーヒーとして違和感なく飲めるおいしさを追求していました。妊娠中の女性や、カフェインに敏感な方など、カフェインの摂取をできるだけ控えたい方にも、デカフェは魅力的な選択肢のひとつになると思います」

 

カフェインを摂取し過ぎたな、と感じる日に、カフェインマネジメントの一部としてデカフェを取り入れるのもおすすめだそう。

 

「日中にちょっとコーヒーを飲み過ぎたけれど、夜もコーヒーが飲みたい、と感じる人もいるでしょう。ノンカフェインのルイボスティーや麦茶に置き換えてもらうのももちろんOKですが、『やっぱりコーヒーが飲みたい』というときにデカフェは重宝しますね」

 

昨今、デカフェ市場は急成長しているといいます。

 

「種類が増え、気軽においしいものを購入できる時代になってきました。たくさんの選択肢の中からお気に入りを見つけたら、カフェイン・マネジメントの考え方も取り入れながら、飲み物との良い関係を築いていって欲しいですね」

 

編集部おすすめの
デカフェコーヒー 5選

最後に、アットリビング編集部がセレクトしたデカフェコーヒーを紹介します。

 

・「デカフェ」のイメージを変える豊かな風味

THE COFFEESHOP
「Mexico/Decaf(メキシコ/デカフェ)」

99.9%カフェインレスのデカフェコーヒー。メキシコ・チアパス州の79の農園によって収穫されたコーヒーを、化学的な薬品を一切使わないDescamex社の「マウンテンウォータープロセス製法」によって、デカフェ処理を行っています。香りがよく、ミルクチョコレートのような甘さと爽やかな後味が人気。誰もが楽しめるバランスの取れた味わいです。

 

・コーヒー愛好家からも高評価のロングセラー

ブラウンシュガーファースト
「オーガニックコーヒー Good Night -DECAFE-」シングルドリップ5包入り

メキシコ産有機コーヒー豆を使用した99.9%カフェインレスのオーガニックデカフェコーヒー。横浜で1928年創業のコーヒーの老舗、キャラバンコーヒーと開発を行い、その卓越した焙煎技術によってカフェインレスとは思えない豊かなコクと贅沢な香りが実現されています。

 

・老舗の焙煎所が実現した、味と香りに妥協のないデカフェコーヒー

奈良藤枝珈琲焙煎所
「おやすみ前のカフェインレス DECAF FOR THE NIGHT」

奈良大和郡郡山市で50年、喫茶店やカフェ、ホテルの好みに合わせた500種類を越えるコーヒーを提案してきた奈良藤珈琲枝焙煎所のデカフェコーヒー。歴史の中で培った選択眼で厳選されたメキシコ産の有機コーヒー豆を使用し、薬剤を使わない製法でカフェインを0.1%以下に抑えました。カフェインの覚醒・利尿作用を軽減しつつ、良い香りと深いコクを楽しめます。

 

・さらりとした軽快な味わいながら、豊かな味わいを感じられる

ピープルツリー
「フェアトレードコーヒー・コーヒーバッグ・カフェインレスペルー」

ペルー・アマゾン側流域の高地で育ったフェアトレードの生豆を使用したカフェインレスコーヒー。小規模農家が有機栽培で育てた生豆をカナダに送り、水を使った特許製法「スイスウォーター製法」で化学薬品を使わずに99.7%カフェインを除去しています。1杯ずつ抽出できるバッグには土に還る植物繊維で作られた生分解性の不織布を使用し、地球環境への配慮も。まろやかなコクと豊かな香り、さらりと軽快な味わいは豊かな香味で、本格派のカフェインレスコーヒーです。

 

・強すぎず、やさしすぎない絶妙なカフェインバランス

アサヒ飲料
「ワンダ SLOW TIME COFFEE ペットボトル 525ml」

カフェインを同社比で55%カットした“微カフェイン”のブラックコーヒー。カフェイン量を減らしながら、コクのある苦味が感じられるシティロースト焙煎を採用することによって、ほろ苦く深いコクがある味わいに仕上げています。商品名である「SLOW TIME COFFEE」には「ゆっくりとした時間の感覚、自分のペースで飲めるコーヒー」という思いが込められているそう。

 

Profile

株式会社QAHWA コーヒーコンサルティング / 広田聡

株式会社QAHWA / Director of R&D。大学で有機化学を専攻。卒業後国内の食品企業&製薬企業で商品開発やR&Dに約10年間従事し、多くの製品を世に送り出す。10年前に出会ったスペシャルティコーヒーに魅了され、2019年より第15代ワールドバリスタチャンピオンの井崎英典が代表を務める株式会社QAHWAにて現職。コーヒーにおける科学的な側面から提案、研究・開発をサポート。

 

チョコやコーヒー、サッカーボールも!フェアトレードの仕組みと生産地で起きていること

コンビニやスーパーなど、身近な店で手軽に購入できる「フェアトレード」商品が増えてきています。とはいえ、その仕組みや基準まで理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

 

2月14日のバレンタイン・デーでも、フェアトレードによって商品化されたチョコレートが多数店頭に並ぶはず。そこで、国際フェアトレード認証ラベルのライセンス事業などを日本国内で行う「フェアトレード・ラベル・ジャパン」の北戸香那さんに、フェアトレードの基本や現状、私たちはどのように関わればいいのかなどをうかがいました。

 

今年のバレンタインデーにはフェアトレードのチョコレートを!贅沢チョコからスーパーで買えるお手頃チョコまで厳選

 

「フェアトレード」の意味、
認証の基準とは?

まず「フェアトレード」の仕組みや基準から、解説していただきました。

 

「『フェアトレード』とは、直訳すると『公平・公正な取引』という意味です。途上国で生産される原料や製品を輸入者が適正な価格で継続的に買い取ることで、途上国の生産者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みのことを言います」

 

消費者側も公正に取引された商品を認識できるよう、認証ラベルも存在します。

 

「フェアトレードには、途上国の原料や製品が公平な条件で取引されていることを認証する制度『国際フェアトレード認証』があり、認証製品には『国際フェアトレード認証ラベル』がつけられます」(フェアトレード・ラベル・ジャパン 北戸香那さん、以下同)

 

途上国の原料や製品が公平な条件で取引されていることが認められた商品には、「国際フェアトレード認証ラベル」がつけられる。

 

認証を受けるには、国際的に定められた『国際フェアトレード基準』を満たす必要があります。これには3つの側面があるといいます。

1.『環境的基準』

「具体的には、農薬の使用削減と適正使用、土壌・水源・生物多様性の保全などがあります」

2.『社会的基準』

「児童労働や強制労働の禁止、差別の禁止、安全な労働環境が守られているか、などが基準として設けられています」

3.『経済的基準』

「フェアトレードのユニークな点といえるでしょう。これには以下のような基準が設けられています」

 

・最低価格の保証

「買う側が強い立場にあるので、途上国の生産者には輸入業者などの買い取りを行っている業者に対して価格を交渉する力がなく、安く売らざるを得ない状況があります。
そうすると、生産者は低賃金で働かざるを得なくなり、生活水準が低下したり、コストを削減するためにやむを得ず子どもを学校に行かせず児童労働をさせてしまったり、過剰な農薬の使用による環境破壊や、生産者の健康被害が発生してしまうことがあります。このようなことをなくすために、最低価格の保証をし、一定の価格以上で買い取ることを基準に設けています」

また、市場価格の変動にも対応しています。

「製品の市場価格は常に変動するため、市場価格が暴落すると、その分生産者が安く売らざるを得ない状況になってしまいます。そこで製品ごとに最低価格を定めることで、生産者の生活が担保できるようにしています。最低価格は、私たちフェアトレード・ラベル・ジャパンの母体団体であるフェアトレード・インターナショナルで、常に状況を見ながら設定しています」

フェアトレード・プレミアム

これは品物の代金とは別に輸入業者から支払われる資金のことで、日本語では『奨励金』といいます。フェアトレード認証に参加する生産者は協同組合をつくっており、プレミアムはその組合に支払われます。支払われたお金の使い道は、組合の中で民主的に決められ、例えば原料や製品の質を向上させるための設備や機器の購入、地域の開発などに使われています」

 

フェアトレードの認証・ライセンス事業を行うフェアトレード・ラベル・ジャパンでは、こうした『国際フェアトレード基準』にしたがい、国内での認証を行っているそう。

 

チャリティランやふるさと納税…私たちにもできる慈善活動まとめ

 

チョコレートのほかにワインや花も!
フェアトレードの対象品とは?

フェアトレードでは、認証の対象となる産品や、対象国・地域も定められています。チョコレートやコーヒーのイメージが強いフェアトレードですが、ほかにどのような産品があるのでしょうか?

 

「国際フェアトレード認証の対象となっている産品には、下記のようなものがあります。大きな割合を占めるのはコーヒーですが、カカオやコットン製品も増えており、産品の種類は多岐にわたります」

 

【食品】
・コーヒー
・紅茶
・カカオ
・スパイス・ハーブ
・生鮮果物(バナナ、りんご、アボカド、ココナッツ、レモンなど)
・加工果物(ドライフルーツ、フルーツジュースなど)
・ワイン
・オイルシード・油脂果物
など

【食品以外】
・コットン
・花(バラ、カーネーションなど)
・サッカーボール
など

 

「またフェアトレード認証の対象となる国や地域は、国民一人当たりの収入レベルや経済格差などを考慮した上で定められています。主な地域はラテンアメリカ・カリブ海地域、アフリカ・中近東地域、アジア・太平洋地域。フェアトレードに参加する生産者は2021年時点で200万人以上となっており、年々増加しています」

途上国の生産者は
なぜ弱い立場に置かれてきたのか?

国際的な基準にもとづいて認証されるフェアトレードですが、そもそもなぜこのような仕組みが必要なのでしょうか? その背景についてもうかがいました。

 

「お伝えしたように、フェアトレードは世界の貿易構造の中で弱い立場にある生産者が、公平な取引をできるようにするためにあるものです。その背景には、途上国の生産者は、価格交渉の場面で立場が弱く、安い価格で売らざるを得なかったり、正当な対価が支払われなかったりすることがあります。
そして元をたどれば、私たち消費者が安いものを求めすぎていることも要因の一つです。皆さんもスーパーに行った時に高いよりは安い方が良いと思って商品を選ぶことがあると思いますが、実はその行動が、回り回って途上国の生産者を苦しめている可能性があるのです」

何が変わる?
フェアトレードのメリットと可能性

「認証の基準には、先述のとおり環境・社会・経済の3つの側面があります。そのためフェアトレードは、開発途上国の社会課題や環境課題といったサプライチェーン上のさまざまな課題の解決にもつながります。例えば、課題の一つとして挙げられるのが児童労働です。原料や製品を安く売らざるを得ない生産者は、人を雇うことができず、子どもを働かせるしかありません。今現在も、世界の子どもの10人に1人は学校に通えず、働かざるを得ない状況にあると言われています。
また生産性を上げたり安く作ったりするために農薬を使用することは、環境破壊にもつながってしまいます。さらに近年は気候変動の影響も深刻で、例えばアラビカ種のコーヒー豆の栽培地の面積は2050年には50%減少するとも言われています」

 

逆に、フェアトレードがなければ今後、どんなデメリットが?

 

「私たちが今当たり前に手に取っている商品が将来なくなってしまう可能性もゼロではありません。フェアトレードは、生産者が搾取されない仕組みであることに加え、サプライチェーン上の課題に取り組むための手段の一つとなっています」

 

エシカルファッションとは? ファッション業界で進むサステナブルな取り組みと私たちができること

 

市場規模が過去最大の伸び率!
日本の現状と問題点は?

続いて、日本国内におけるフェアトレードの現状に目を向けてみましょう。現在、国内のフェアトレード市場は大きく伸びていますが、その理由や今後の課題について教えていただきました。

 

「2022年のフェアトレード認証製品の推計市場規模は、およそ196億円です。これは前年の2021年と比べると24%も増加していて、過去10年で最大の伸び率となっています。私たちフェアトレード・ラベル・ジャパンが設立された1993年当初の市場規模は1億円未満だったことを考えると、この30年間で大きく拡大したと言えます」

資料提供=認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン

 

「その理由はさまざまですが、ここ最近で急拡大した要因は、『SDGs』の考えが広まったことや人権に関する注目度が上がっていることが大きいと思います。今や企業がSDGsに取り組むことは当たり前になり、フェアトレード商品を生産したり取引したりする企業も増えました。その結果、消費者がフェアトレード商品を手に取る機会も以前と比べて増えています。

またフェアトレードは、学校で学ぶ機会が多くあることから世代別では、10代における知名度がもっとも高いことも特徴です。最近は、経済、歴史、地理、英語といったさまざまな教科でフェアトレードが取り上げられています。フェアトレードを知る若い世代が商品を買ってくれていることも、市場拡大の理由の一つになっていると考えられます」

 

国内の市場は拡大し、認知度も上がっているフェアトレード。しかし海外と比べるとまだまだ差があるのが現状だと北戸さんは言います。

 

「例えば、ドイツのフェアトレードの推計市場規模は日本の17倍も大きいというデータや、フェアトレード商品の一人当たり年間購入額が、スイスは12,765円であるのに対し日本は126円と、100倍以上の差があるというデータもあります。どちらも2021年のデータではありますが、とくに欧州とは大きな差があると言えます。

フェアトレードに限りませんが、日本と欧州ではやはり、社会問題や環境問題への意識に差があると感じます」

資料提供=認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン

 

また、意識の差以前に、欧州と比べてフェアトレードを知るきっかけがまだ少ないことも、課題の一つだといいます。

 

「実は日本は、G20諸国の中で2番目に奴隷労働品(児童労働や強制労働によってつくられた商品)を輸入しているというデータもあります。しかし私たちの中に、『奴隷労働品を買いたい』と思って買っている人はおそらくいないはず。自分たちが普段手に取っている商品が生産される背景を想像したり、知ったりする機会を増やすことで、こうした状況も改善されると考えています」

 

欧州では、市場に出回っているフェアトレード商品の数がそもそも多く、フェアトレード商品を集めた棚を設けているスーパーも多くあります。フェアトレードを知るきっかけをつくるには、このように商品の数自体を増やしていくこと、手に取りやすい仕組みを作っていくことも必要でしょう。

 

「現在、国内の企業でもフェアトレード商品を作るところが増えていますが、その一方で『フェアトレード商品は価格が高いので、消費者になかなか買ってもらえない』いう声もよく聞きます。これはとても難しい問題ではあるのですが、フェアトレード商品が増えるほど市場の価格も下がっていくため、企業も消費者もともに意識を変え、行動を起こしていくことが求められると思います」

 

そういった現状に対し、フェアトレード・ラベル・ジャパンではどのように取り組んでいるのでしょうか?

 

「今後もさまざまなイベントやキャンペーンを通してフェアトレードを知ってもらうための活動を行っていくつもりです。また、フェアトレードの成果も積極的に伝えていきたいと考えています。例えば過去に、コートジボワールの農家がフェアトレードに参加したことで、収入が4年で85%増加したというデータがあります。この仕組みによって生活が豊かになった人々がいるということを具体的に伝えていくことで、よりフェアトレードに興味を持ってもらえたり参加してもらえたりする人を増やしていきたいです」

フェアトレードに参加している生産者たち。(c)Christian Nusch (C)Professional

 

フェアトレードに関する取り組みで、
私たちにできること

フェアトレードに関する取り組みで、私たち消費者にできることは何でしょうか? 最後に、北戸さんにアドバイスをいただきました。

 

「生産者にもっとも還元できるアクションは、やはりフェアトレードの認証ラベルがついた商品を買うこと。毎回購入するのが難しい場合は、例えば10回に1回でも良いので選んでいただけたらと思います。なかでも、チョコレートやコーヒーは商品の種類も多く、最初に手に取る商品としておすすめです。

また、買いたくても近くのスーパーに置いていないという時には、『フェアトレードの商品を置いてほしい』と、お店にある意見箱などを通じて声をあげていただきたいです。商品を購入せずともこのアクションはお店にとって大きなインパクトになります。

フェアトレードに関するアクションは『生産者のために』という正義感だけで続けられるものではありません。もちろん、その気持ちが一つのきっかけになることはとても大切です。しかし、手に取ったフェアトレードの商品がおいしかったり、ハッピーな気持ちになれたりと、消費者にとってのメリットも必要だと感じています。今、国内でもフェアトレードの商品は増えていて、素敵な商品がたくさんあります。バレンタインデーを機に、ぜひフェアトレード商品を手に取ってもらえたらと思います」

 

今年のバレンタインデーにはフェアトレードのチョコレートを!贅沢チョコからスーパーで買えるお手頃チョコまで厳選

 

Profile

特定非営利活動法人 フェアトレード・ラベル・ジャパン

国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の構成メンバーとして、日本国内で、国際フェアトレード認証ラベルのライセンス事業と製品認証事業、国際フェアトレード認証ラベルの普及推進活動、フェアトレードの教育啓発活動、国際フェアトレードラベル機構事業への参加などを行う。

オシャレなカフェグッズを詰め合わせました! おうちでのコーヒーライフが充実する「HAPPY BAG 2024」上島珈琲店にて予約受付中

UCCグループでのユーシーシーフードサービスシステムズは、「上島珈琲店」にて、福袋「HAPPY BAG 2024」の店頭受付予約を11月22日に開始しました。数量限定で、なくなり次第終了です。

↑「HAPPY BAG A」5000円(税込)

 

HAPPY BAG 2024では、家庭でのコーヒーライフを充実させることができる、お得な福袋を、価格帯別に2種類用意。

 

おしゃれで機能性のあるドリッパー、ドリッパーホルダー、タンブラーなどのカフェグッズや、福袋限定のコーヒー豆、店舗で提供している日本紅茶などを、オリジナルフェルトバッグに詰めています。

↑「HAPPY BAG B」9000円(税込)

 

予約期間は12月25日まで。販売開始は12月26日からとなっています。

UCCが“飲まないコーヒー”を発売!? コーヒーの香りの余韻をギュッと閉じ込めた「YOINED」

UCC上島珈琲は、飲まないコーヒー「YOINED(ヨインド)」を11月1日に数量限定で発売します。価格は2700円(税込)。

 

同商品は、コーヒー豆を抽出することなく、そのまま粉砕して香りとともに閉じ込める独自製法(特許6849552号)を採用。焙煎したての香りが口から鼻腔に伝わり、鮮烈な香りの余韻に浸ることができ、“飲む”では味わえない、豆本来の甘み・酸味・苦味をダイレクトに味わえます。

 

UCCイノベーションセンターの研究者は、「豆の粉砕方法」と「製法」に着目。硬く、油脂の粘りもあるコーヒー豆を-196℃で凍結して粉砕することで、香りの劣化防止に加え、口溶けも良くしています。カカオ豆からチョコレートを作る過程にヒントを得て、粉砕した豆とコーヒーオイルを油脂でコーティングし、フレッシュな香りも保持しました。口にして噛んだ瞬間に広がるコーヒーの鮮烈な香りと、喉から鼻に抜けて長く続くレトロネーザルアロマにより、口から溶けてなくなった後も、香りの余韻が続きます。

 

主な原料はコーヒー、コーヒーオイル、植物油脂、砂糖で、カカオ豆は一切含まれていません。

 

ラインナップは濃厚な香りの「CRAZY BLACK」、カフェ・オレのような「MELLOW BROWN」の2種類。3枚ずつアソートした6枚入りでの販売です。

憧れの “コーヒー焙煎” を自宅のテーブルで! 浅煎りから深煎りまで初心者も自在に操れる焙煎家電

コーヒーの香りや味わいを左右するのは、焙煎による部分が大きいといわれています。これを家で手軽に楽しめる新型家電が今春発売されました。焙煎というと、繊細なチューニングを必要とするプロの世界という敷居の高さがありましたが、いったいどこまで “手軽” になったのでしょうか? フードアナリストの中山秀明さんに、焙煎にまつわる基本的な情報とともに解説していただきました。

 

コーヒーこだわり派のネクストステップが「焙煎」

焙(あぶ)って煎(い)ると書いて「焙煎」。英語でローストともいいますが、コーヒー豆は焙煎することで芳しい香りや味わいを放つようになります。さらに、焙煎はコーヒーの味の方向性を決定づけるものであるとともに、コーヒーの善し悪しを決めるもっとも重要なポイントのひとつともいえるのだそう。

 

「コーヒーの楽しみ方は十人十色。カフェやコンビニで買ったり、自宅などで手軽にインスタントコーヒーで楽しんだり。はたまた、買ってきた豆をミルで挽いて、ハンドドリップで淹れる愛好家も少なくありません。そんな、こだわり派のネクストステップが自家焙煎だといえるでしょう。

 

コーヒー豆は、より専門色の強いお店に行けば生の状態でも販売されています。その見た目は、やや緑がかった乳白色。この豆を焙煎することで褐色になるのですが、加熱する温度や時間によって浅煎りになったり深煎りになったり。加えて、焙煎したコーヒー豆はその香りもいっそうボリューミー。一般的に焙煎した3日後から7~10日後ごろが飲み頃といわれており、こうしたおいしさのピークをコントロールしながら楽しめるのも、コーヒー焙煎の醍醐味です」(フードアナリスト・中山秀明さん、以下同)

 

サードウェーブは焙煎機の市民権獲得にも影響

自家焙煎にはコンロを使う直火式もありますが、ムラなく狙った煎り加減にローストするには技術が要るもの。そこで便利なのが、電動式の焙煎機です。もともとはプロ用の高価で大型のタイプが主流でしたが、近年では小型で比較的安価なモデルも登場するように。

 

「背景には、社会環境やライフスタイルの変化が深く関係しています。例えばコーヒーのトレンド。2000年以降に高付加価値のスペシャルティコーヒーが日本でも注目を集め、その後2010年代中頃からはより親しみやすいカルチャーとしてサードウェーブコーヒーがトレンドになるなど、こだわりのコーヒーを楽しむ文化が身近に。その流れとともに焙煎所併設の店が続々誕生し、コーヒーを自家焙煎する愛好家も増えていきました。

 

また、インターネット回線の高速化や、スマホ社会の到来も見逃せません。コーヒーに関するマニアックな情報を容易に手できるようになり、焙煎のテクニックも動画などで簡単に学べるようになりました。こうして焙煎に興味を持つ人が増えるとともに、コーヒーのニーズが多様化したことも、家庭用の電動焙煎機発売に大きく関係しているといえるでしょう」

 

いまや市場にはさまざまな製品が存在します。なかでもいま注目度の高い新型モデルが、ストーブや加湿器などでお馴染みのダイニチ工業が作った「MR-F60A」です。

ダイニチ「コーヒー豆焙煎機 MR-F60A」
3万4760円(税込)

簡単な操作で、5段階から好みのレベルに焙煎が可能。所要時間は1回約25分とスピーディーで、高さ280㎜×幅241mm×奥行186mm、重さ約2.3kgというコンパクトなサイズも特徴。

 

↑熱風の通り道に2つの温度センサーを搭載。上流センサーは熱風を狙った温度に調整し、下流センサーは気温や豆量の変化による温度のズレを修正する。また、渦状に下から噴き上げることで、ムラの少ない安定した焙煎精度を実現

 

↑本体と天窓付きのフタとの間に「チャフコンテナ」というユニットがあり、ここにチャフ(豆の薄皮)が集まる設計

 

使い方は生豆を入れてスイッチを操作するだけ

「MR-F60A」の使い方は至って簡単。その手順一例を紹介しましょう。生豆は各種コーヒー豆の専門店ほか、オンラインショップでも。ダイニチ工業公式の「ダイニチWebShop」でも販売されています。

 

1.焙煎釜に生豆を入れる。

「MR-F60A」のフタを開け、焙煎釜に付属スプーン1杯(約60g)の生豆を投入します。

 

2.仕上がりのレベルを選んで焙煎開始。

フタをしてスイッチをオン(写真下部左端)にし、焙煎レベルを1~5で選択。スタートボタンを押せば焙煎が始まります。所要時間は焙煎運転15分と、冷却10分の計25分ほど。

 

3.ライブ感が楽しめるのも魅力。

熱風で混ざりながら焙煎され、コーヒー豆が徐々に茶色くなっていく様子が天窓から見られます。ちなみに、稼働中はそれなりに音がするので、深夜などは避けたほうがいいでしょう。やがて終了するとブザー音が鳴り、スタートランプも消灯します。

 

4.チャフは自動で分別。

直火式の焙煎機はチャフが燃え煙も出やすいものですが、火を使わない「MR-F60A」は熱風とチャフコンテナにより分けられるため燃えることがありません。チャフはコンテナを裏返して捨てるだけでよく、処理も簡単。

 

5.完成。

焙煎されたコーヒー豆は、本体を傾けて各種容器へ。もちろんすぐ挽いて淹れてもいいのですが、飲み頃は香りや味わい深さが安定する3日後から7~10日後頃だといわれています。

 

左から、焙煎レベル5(深煎り)、3(中煎り)、1(浅煎り)。そして右端が生豆。ぜひ焙煎の違いで飲み比べてみましょう。

 

代表的な5つの産地の豆を3種の焙煎でテイスティング

焙煎レベルの違いによって、味はどのように変化するのでしょうか? 続いて、さまざまな国のコーヒー豆を「MR-F60A」で焙煎し、テイスティングのうえ特徴を解説します。

↑左から、焙煎レベル1(浅煎り)、3(中煎り)、5(深煎り)のコーヒー豆を抽出。飲んでみると、同じ豆でも焙煎度合いに寄って酸味やビター感などに違いが出ることがよくわかる

 

■ ブラジル

コーヒー豆生産量で他を圧倒する世界一の生産国。味の特徴としては苦味と酸味がほどよく調和し、好バランスなのでブレンドのベースにも重宝されます。

・浅煎り
酸味はあるものの主張が弱く、全体バランスもちぐはぐな印象

・中煎り
苦みが出て酸味も落ち着き、コーヒーらしいトーンが伸びやかな味わいに

・深煎り
コクと苦みの力強さが印象的な、正統派のビターコーヒー

 

■ コロンビア

南米、ブラジルの北西部に位置する赤道直下の国。ブラジル同様にバランスが良くブレンドのベースにもされやすいですが、こちらは酸味やフルーティな甘みがより豊かです。

・浅煎り
特有の酸味や、柑橘を思わせるフルーティな甘みがしっかり出る爽やかな味

・中煎り
果実味にコクが加わり、苦味と香りがバランスよく調和

・深煎り
深煎りならではのボディが出るものの、コロンビア特有の果実味は消えてしまい、ポテンシャルが発揮されない

 

■ モカ

「モカ」とは、アラビア半島南部のイエメンとアフリカ中東部のエチオピア産豆の総称。エチオピアはコーヒー発祥の地ともいわれ、果実味あふれる香りや豊かな酸味、甘み、コクが魅力です。

・浅煎り
花を思わせる上品な風味や、優美な果実味が魅力。酸味もクリアでまろやかなテイスト

・中煎り
心地良い果実味にコクがプラス。苦味と香りがバランスよく引き立て合うおいしさ

・深煎り
苦みやコクが出るぶん魅力的な酸味や香りが弱くなり、単調な味わいに

 

■ マンデリン

インドネシアのスマトラ島で採れる高級品種のことを指します。深く上品な苦味とコクがある一方酸味は控えめで、ほんのり香るハーブやスパイスのニュアンスも特徴。

・浅煎り
フローラルかつフルーティな香り。苦味が少なく、酸味と甘みが調和した上品な味

・中煎り
マンデリン特有の優雅なビター感に、華やかな香りが調和

・深煎り
甘みやコクに重厚感がある、堂々としたビターテイスト。ミルクともよく合いそう

 

■ キリマンジャロ

インド洋に面した東アフリカの国、タンザニア北東部にあるキリマンジャロ山が名の由来。しっかりした酸味とコクに加わる、甘やかな香りが魅力です。

・浅煎り
重厚感のある酸味が特徴的。シャープなニュアンスが前面に出た、明るさを感じるテイスト

・中煎り
酸味が抑えられたぶんコク深さが出て、グッとふくよかな味わいに

・深煎り
ナッツのような風味と、心地良い苦みが主張。深く香ばしい、王道のビターテイスト

 

コーヒー豆は生産地によって香りや味わいもさまざまですが、豆によって得意・不得意な風味があります。そういったポテンシャルを引き出すのが焙煎。「MR-F60A」を使えば簡単に煎り分けができ、好みの豆や焙煎度合いも知ることができるでしょう。コーヒーのより奥深いおいしさを知りたいなら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

プロフィール

フードアナリスト / 中山秀明

食品全般のトレンドに詳しいライター。コーヒーは得意分野のひとつで、コーヒー豆店、焙煎士、焙煎所、焙煎機、喫茶店、バリスタなど取材経験も幅広い。「MR-F60A」も所持しており、飲み方はハンドドリップはもちろん、愛用のエスプレッソマシンで淹れることも。夏は水出しコーヒーをよく飲む。

自分の字から“可能性”を見つけられる!? 猿田彦珈琲×PILOT「じぶんの字がきらいな人のための文具店」期間限定開催

猿田彦珈琲は、同社が運営するスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」と、パイロットコーポレーション(PILOT)とのコラボレーションプロジェクトを、8月3日~10月25日の期間限定で実施しています。

 

猿田彦珈琲×PILOT「じぶんの字がきらいな人のための文具店」コラボレーション企画のテーマは「手書き文字とコーヒーで、自分らしさを好きになる」。「AI筆跡&猿田彦珈琲診断」で手書きの文字から個性をAIが診断し、その結果内容からおすすめの猿田彦珈琲メニューを提案します。参加者には、数量限定でオリジナルドリップバッグのプレゼントも用意しています。

 

店内には、美術家のイチハラヒロコさん、現代短歌歌人の木下龍也さん、ヒップホップアーティストのKREVAさんの、「言葉を扱う人たち」が書いた詩、短歌、文章を展示。専用のオリジナルノートとペンを使って、その言葉を自分の文字で書き写してみることで、自分自身の表現の可能性に気付くことができます。ノートには、原稿用紙仕様のページや、毎日飲んだコーヒーを記録できるページなどを用意。ボールペンは、細書きながらなめらかな書き心地を味わえる、PILOT独自のシナジーチップが搭載されています。

 

実施店舗によって開催期間が異なり、「The Bridge 原宿駅店」が8月3日~8月16日、「アクアイグニス仙台」が8月24日~9月6日、「調布焙煎ホール」9月14日~9月27日、「奈良 鹿猿狐ビルヂング店」が10月12日~10月25日です。

 

この夏、要注目! 進化を続ける「おうちカフェ」ドリンクをプロがレコメン

コロナ禍により、おうちカフェを充実させるべくドリンク類も進化。有名コーヒーブランドがハイクオリティな商品を発売するなどして本格感が高まったが、その勢いはまだまだ止まらず、今夏も要注目の飲料をプロがピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【私たちがチェックしました!】

フードアナリスト・中山秀明さん
飲料のトレンドに詳しく、取材執筆も多数。ソフトドリンクは、ライフスタイルや文化的背景を含めた市場拡大に注目している。

 

GetNaviフード担当・菅原史稀
在宅作業のお供になる一杯を探して、新商品のチェックに余念なし。暑いのがニガテなので、心も爽やかになるドリンクを求めている。

 

展開拡大が待ち遠しい冷涼なコーヒーデザート

ローソン
MACHI café+エスプレッソフロート

480円 一部店舗限定発売中

練乳と生クリームを加えたアイススムージーに、店舗で抽出したビターなエスプレッソを加えて作る、シャリッとしたデザートドリンク。現在は首都圏9店舗での提供だが、2025年度中に500店舗で展開予定

 

■甘みと苦味のメリハリが絶品な夏コーヒーの新たな選択肢!
「甘くミルキーなスムージーに、苦みのアクセントをプラスするエスプレッソ。このメリハリと、冷涼なシャリシャリ食感がたまらない! 進化したコーヒーフロートといえるおいしさで、夏コーヒー界の大型ルーキーですね」(中山さん)

■この味がコンビニで楽しめるとは!!驚きと感動の一杯です
「本格抽出されたエスプレッソの苦味と、練乳・生クリームのまろやかな甘みのバランスが絶妙で、口にした瞬間思わず笑顔になってしまいます。ミルクのコクや、スムージーの食感も楽しめて、まさにカフェクオリティの逸品です」(菅原さん)

 

【コレもオススメ!】

ローソン
MACHI café+水出しコーヒー

280円 一部店舗限定発売中

MACHI café+の水出しコーヒーは、お湯を使わず水で8時間かけてじっくりと仕込んだ本格的なコールドブリューコーヒー。苦味が少なくスッキリとした味わいが魅力だ。

 

人気のシリーズが進化してミルクのコクと濃厚さが向上

味の素AGF
ブレンディ スティック クリーミーアイスカフェオレ

オープン価格

2020年から発売中の、人気のシリーズがリニューアル。冷たい牛乳に溶かすだけで、さらにミルクのコクと濃厚な味が楽しめるように。ほかにアイスキャラメルオレ、アイスココア・オレ、アイス抹茶オレの全4種を展開。【1杯あたり31kcal】

 

■溶けやすいのはさすがクリーミーな味もイイ
「冷たくても簡単にとけるのは、さすがブレンディ品質! 混ぜるとコーヒー感だけでなくクリーミーさもアップし、満足度が高いです」(中山さん)

■手軽で驚くほどおいしい冷たいカフェオレの定番
「濃厚なミルクの味わいは、まさに本格派カフェオレ。これが冷たい牛乳を注いで混ぜるだけで味わえるとはスゴいです!」(菅原さん)

 

ブランド初の抹茶フレーバー国産茶葉100%の上品な味

コカ・コーラ
コスタコーヒー 抹茶エスプレッソラテ

195円(260ml)

ヨーロッパで50年以上愛され続けるカフェブランド「コスタコーヒー」の、ボトル製品では初となる抹茶フレーバー。独自の高圧抽出でコク深いエスプレッソを抽出し、国産抹茶100%を合わせた上品な味わいが特徴だ。【1本あたり130kcal】

 

■全体の濃縮感が抜群でワンランク上の完成度
「抹茶の渋味を豊かに感じますが、ミルキーな甘さやエスプレッソのビター感もパワフル。全体の濃縮感が抜群で、格上な完成度です」(中山さん)

■おやつタイムにぴったり大人な味わいが◎
「抹茶の香り高さ、キレのあるエスプレッソのコクが感じられます。甘すぎないので、クッキーなどのお茶うけとしても重宝しそう」(菅原さん)

 

人気キャラの好物をヒントに甘香ばしいカフェオレを開発

サントリー
ボス とろけるカフェオレ 幸せ香るピーナッツ

151円(185g)

マンガ原作のアニメ『SPY×FAMILY』に登場する「アーニャ」の好物、ピーナッツに着想。カフェオレにピーナッツフレーバーを合わせることで、口いっぱいに甘香ばしい風味がふわっと広がるおいしさに仕立てた。【1本あたり90kcal】

 

■ピーナッツバター的な香りの飲むスイーツ
「パン用のピーナッツバターを思わせる、コク深い甘みが印象的。苦味は控えめですがカフェオレ感もあり、新感覚の飲むスイーツですね」(中山さん)

■包容力がスゴいので疲れたときに飲みたい
「包み込むような甘さと、ピーナッツの香ばしさで幸せな気分に。これぞ、仕事や勉強の合間に飲む“ごほうびドリンク”です!」(菅原さん)

 

集中したいシーンを支える気分をアゲる缶コーヒー

サントリー
スターバックス(R)RALLY ME ミルキーリフト

172円前後(245g)

ロースト香とミルクのやさしい甘さが調和した味わいが魅力の缶コーヒー。深煎り豆の爽やかな明るい香りを生かした「フォーカスブラック」も発売中。セブン&アイグループ限定。【1本あたり88kcal】

 

■凛々しく好バランスでプレミアムな味わいです
「味のベースに凛々しいビター感があり、それでいて重すぎない好バランスな仕上がり。プレミアム感豊かな缶コーヒーです」(中山さん)

■芳醇な香りが魅力気分を上げる缶コーヒー
「開封した瞬間、豊かなコーヒー香に心が躍ります! 昼食後、午後からのお仕事に向けて、気分転換したいときにオススメです」(菅原さん)

 

第22回ドゥーパ! DIY大賞受賞作品集 – キャニスターやペーパーもしまえるコーヒー好きのカウンターテーブル

見どころ満載の「ドゥーパ! DIY大賞」受賞作品を紹介! 今回は「DIY家具部門賞」を受賞した太田恭輔さんの作品。

使いやすいようにキッチンと高さをそろえた。ケトルなどが置かれた収納台は来客時、ベンチとして使用する

お義父さんから結婚祝いにとコーヒーミル、コーヒードリッパーのセットをもらい、コーヒー党になったという太田恭輔さん。「カタチから入るタイプ」を自認する太田さんはコーヒーキャニスター、ドリップケトルなどのコーヒー道具を次々にそろえていった。

そしてコーヒー道具を一挙に収納できるコーヒードリップのためのカウンターテーブルを作りたいと思うようになり、奥さんに相談してみると「そんなものいる?」のつれない返事。妻を納得させるのがファーストミッションだと思った太田さんは、さっそく設計図を描き、キッチン横に置けば洗いもの置き場にもなるし、便利だとプレゼンし、製作のゴーサインをもらう。

カウンターテーブルに使ったのはパイン集成材。設計図をもとに近所のホームセンターで木取りまですませ、自宅で組み立て作業を行なった。キャニスター収納部の四角い窓抜きはジグソーでカット。アクセントになるようにウォールナットなど色の濃い薄板を購入し、キャニスター収納のフタにしている。また、正面の木口面、筋交いはアイアンペイントで塗装して仕上げた。

太田さんの思惑どおり、カウンターテーブルは調理や洗いもの中の作業台としても活躍中。太田さん自身もコーヒーを淹れるモチベーションが格段にアップしたのだとか。

受賞者データ
太田恭輔さん(27歳)
DIY歴2年/東京都府中市
作品データ
製作費 1万8000円
製作期間 3日

取材・文◎宮原千晶(編集部)/写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2021年3月時のものです。

第22回ドゥーパ! DIY大賞受賞作品集 – キャニスターやペーパーもしまえるコーヒー好きのカウンターテーブル

見どころ満載の「ドゥーパ! DIY大賞」受賞作品を紹介! 今回は「DIY家具部門賞」を受賞した太田恭輔さんの作品。

使いやすいようにキッチンと高さをそろえた。ケトルなどが置かれた収納台は来客時、ベンチとして使用する

お義父さんから結婚祝いにとコーヒーミル、コーヒードリッパーのセットをもらい、コーヒー党になったという太田恭輔さん。「カタチから入るタイプ」を自認する太田さんはコーヒーキャニスター、ドリップケトルなどのコーヒー道具を次々にそろえていった。

そしてコーヒー道具を一挙に収納できるコーヒードリップのためのカウンターテーブルを作りたいと思うようになり、奥さんに相談してみると「そんなものいる?」のつれない返事。妻を納得させるのがファーストミッションだと思った太田さんは、さっそく設計図を描き、キッチン横に置けば洗いもの置き場にもなるし、便利だとプレゼンし、製作のゴーサインをもらう。

カウンターテーブルに使ったのはパイン集成材。設計図をもとに近所のホームセンターで木取りまですませ、自宅で組み立て作業を行なった。キャニスター収納部の四角い窓抜きはジグソーでカット。アクセントになるようにウォールナットなど色の濃い薄板を購入し、キャニスター収納のフタにしている。また、正面の木口面、筋交いはアイアンペイントで塗装して仕上げた。

太田さんの思惑どおり、カウンターテーブルは調理や洗いもの中の作業台としても活躍中。太田さん自身もコーヒーを淹れるモチベーションが格段にアップしたのだとか。

受賞者データ
太田恭輔さん(27歳)
DIY歴2年/東京都府中市
作品データ
製作費 1万8000円
製作期間 3日

取材・文◎宮原千晶(編集部)/写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2021年3月時のものです。

はちみつの甘さでとろける! サントリーからクラフトボス コーヒーニューニュー ソイハニーが期間限定で登場

サントリー食品インターナショナルは「クラフトボス コーヒーニューニュー ソイハニー」と、濃縮タイプ飲料「割るだけ ボスカフェ アーモンドラテ」を、5月30日から全国で期間限定販売します。

 

2023年2月に登場した、乳原料と植物由来の原料をブレンドする「NEW乳製法」でペットボトルでもミルクの満足感が味わえるクラフトボスの人気シリーズ『コーヒーニューニュー』。今回、シリーズの新商品としてミルクと相性のいいハニーフレーバーを追加した、クラフトボス コーヒーニューニュー ソイハニーが登場した形です。

 

味に関しては豊かなミルク感に、はちみつのやさしい甘さが加わることで、とろけるような味わいを実現したそうです。また、コーヒー自体は軽やかなエスプレッソを使用しており、ミルクとハニーを引き立てるやさしい味わいに仕立てているとのこと。

 

割るだけ ボスカフェ アーモンドラテは、パッケージをリニューアルして再販。香ばしく香るアーモンドとコーヒーのおいしさが際立つ中味はそのままとなっています。

産地にこだわった「UCC ORIGIN BLACK」第5弾! ザンビア&エチオピアのコーヒー豆を贅沢に使ったプレミアムなブラック

UCC上島珈琲は、無糖タイプで産地にこだわったプレミアムライン「UCC ORIGIN BLACK」第5弾として、「UCC ORIGIN BLACK ザンビア & エチオピア リキャップ缶275g」を、4月3日から10月までの期間限定で新発売します。税別価格は198円。

 

UCC ORIGIN BLACKは、産地(ORIGIN)、焙煎、ブレンド、抽出、製品ができるまでのストーリーにもこだわって開発した、プレミアムラインのリキャップ缶飲料製品。

 

シリーズ第5弾となるUCC ORIGIN BLACK ザンビア & エチオピア リキャップ缶275gは、華やかな香りと爽やかな味わいをテーマに、アフリカ産の個性豊かなコーヒー豆、ザンビア50%とエチオピア50%の2種類を、通常品の1.2倍使用しています。

 

ザンビアは、干ばつの影響でコーヒー豆の生産量が減少していましたが、2015年からはザンビア政府の支援のもと生産が徐々に復活。同社は積極的にザンビアのコーヒー豆を購入し、今回発売となる同商品にもUCCグループの「サステナブルなコーヒー調達」基準を満たしたコーヒー豆を使用しています。マスカットのようなフルーティーさ、爽やかさを感じる味わいが特徴です。

 

エチオピアは「アラビカ種」の発祥の地として知られ、古くからあった積み出し港にちなんで、「モカ」として親しまれているアフリカ産コーヒーの代表的な存在。ジャスミンのような華やかな味わいが特徴です。

 

焙煎・抽出は、各々のコーヒー豆を産地や銘柄ごとに最適な焙煎度で「単品焙煎」してからブレンドし、挽きたてのコーヒーを天然水100%で、2温度帯抽出しています。

 

パッケージは、アフリカンプリントとして現地で日常的に使われている「チテンゲ」をモチーフにデザイン。華やかなピンクをメインカラーに設定して、高級感と独自性のあるパッケージに仕上げています。

珈琲館の「2023年福袋」は12月26日発売! 一部店舗で予約受付中

C-Unitedは、「珈琲館」「珈琲館 蔵」にて、12月26日から2023年1月9日まで「2023年福袋」を発売。現在、一部店舗にて予約を受け付けています。

 

2023年の福袋は、オリジナルトートバッグにコーヒー豆やドリップバッグ、焼き菓子やホットケーキミックス、店舗で使用できるコーヒーチケット6枚などを詰めた、全3種類のラインナップ。

↑2023年福袋 Aコース

 

トートバッグは片面には珈琲館のロゴ、もう片面には2023年の干支・うさぎをモチーフにしたイラストを入れたオリジナルです。

↑2023年福袋 Bコース

 

コーヒーチケットは全国の珈琲館、珈琲館 蔵、「CAFE DI ESPRESSO 珈琲館」で利用できます。有効期限は2023年3月31日まで。

↑2023年福袋 Cコース

 

税込価格は、Aコースが3500円、Bコースが4000円、Cコースが4800円。

 

※CAFEEは、アキュートアクセント付きが正式な表記です

「カルディ」2023年福袋は全5種類! 抽選販売福袋は11月22日から申込スタート

キャメル珈琲が運営するカルディコーヒーファーム(以下カルディ)は、2023年1月初旬より、人気商品や福袋限定のオリジナル商品が入った「食品福袋」や、様々な味わいが楽しめるバラエティ豊かな3種の「コーヒー福袋」、カップ・オブ・エクセレンス入賞コーヒーが入った「オンラインストア限定プレミアムコーヒー福袋」を発売します。

 

食品福袋は、福袋限定のオリジナル商品や、和食材ブランド「もへじ」の干支柄エコバッグをはじめ、カルディの人気商品が20点前後入っています。丈夫なキャンバス生地のトートバッグは、内ポケット付きで、開け口にはファスナーが付いているので、様々な荷物をしまうことができます。税込価格は4500円。

 

「コーヒー福袋人気セット」は、新年を彩る華やかな香りの「KALDI ニューイヤーブレンド」と、香りと甘み、苦みと酸味が織りなすバランスが特徴の「ブルーマウンテンブレンド」、しっかりとした苦みとダークチョコレートの甘い余韻を楽しめる「ブラジル ダークロースト カルモデミナス地区」の、3種のコーヒーが入った福袋。バッグは新年らしい朱色と白の2トーンカラーの舟形トートで、財布やスマートフォンなどを入れて持ち運ぶのに適したサイズ感です。税込価格は2000円です。

 

「コーヒー福袋豪華セット」は、赤ワインを思わせる華やかな香りの「モカマタリ」、ブルーマウンテン100%の贅沢な味わいが楽しめる「ブルーマウンテンNo.1」、程よい苦みとフルーツの甘みの「干支珈琲 ケニア キアンドゥ シティ ロースト」の3種のコーヒーが入った福袋です。バッグはロゴの刺繍がワンポイントのスクエアトート。税込価格は5000円です。

 

「人気ドリップコーヒーセット」は、この時期限定のKALDI ニューイヤーブレンドや「干支珈琲 コロンビア ファン・マルティン農園 ピンクブルボン」、ブルーマウンテンブレンドなどの人気のドリップコーヒー4種に「パナマ ゲイシャ」がセットになった、たっぷり28杯分が楽しめるバラエティ豊かなドリップコーヒーのアソートです。バッグは持ち手付きで、旅行の小物入れにも活用できる、きゅっと絞れる巾着タイプ。税込価格は2700円。

 

オンラインストア限定プレミアムコーヒー福袋は、KALDI ニューイヤーブレンドやパナマ ゲイシャなど、こだわりのコーヒー豆とドリップコーヒーに加え、カップ・オブ・エクセレンス入賞コーヒーをセットした、公式オンラインストア限定の福袋です。バッグは、ちょっとしたお出かけのお供にぴったりな、使用シーンを選ばない黒のキャンバス生地のトートです。税込価格は7000円。

 

コーヒー福袋3種は2023年初売りより販売を開始しますが、食品福袋とオンラインストア限定プレミアムコーヒー福袋は、実店舗、公式オンラインストアともに11月22日より事前抽選を行い、当選者のみ購入が可能です。抽選申込期間や販売方法などの詳細は、カルディ公式サイトの当該ページをご覧ください。

UCCのお店で人気のコーヒーから、こだわりの限定スペシャルティコーヒーまで! 贅沢なコーヒー時間を味わえる「2023年珈琲福袋」店頭予約受付中

UCC上島珈琲は、「2023年珈琲福袋」の店頭予約販売を、全国のコーヒー豆挽き売り業態「UCCカフェメルカード」20店舗および「カフェノバール」2店舗の、計22店舗にて受け付け中です。

↑画像は「5,400円セット」(オリジナルバックは2種類のうちどちらか1つ)

 

福袋限定の「うさぎの宴ブレンド」「初富士ブレンド」をはじめ、UCCカフェメルカードの人気ブレンドコーヒーや、「ブルーマウンテンNo.1」「ガテマラ ゲイシャ サンタ クララ農園」など、様々なスペシャルティコーヒーが入ったセットを価格帯別に3種類用意しています。

 

税込価格はそれぞれ、3240円、5400円、1万800円。詳細は以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

現在予約受付中! タリーズコーヒーの福袋「2023 HAPPY BAG」……オンライン限定セットも

タリーズコーヒージャパンは、12月19日に発売されるタリーズコーヒーの福袋「2023 HAPPY BAG」の予約受付を行なっています。

↑「4,000円バッグ」(レッド/ブラウン)税込4000円

 

2023年のハッピーバッグは、年末年始をコーヒーとともにゆっくりと過ごしてほしいという気持ちを込めた「Coffee Makes You Happy」がテーマ。ハッピーバッグ限定の、各国から特別に用意したビーンズや、2023年の干支「卯」(うさぎ)をモチーフにした限定グッズ、ドリンクチケットなどが入ったバッグを、各店舗数量限定で販売します。

↑「4,000円バッグ」や、オンライン限定「6,000円セット」には、「干支ミニテディ (うさぎ)」が入っている(3種のうちいずれか1個)

 

トートバッグはアパレルブランドの「オンワード」とのコラボレーション。シンプルなデザインにセンターのアクセントカラーがポイントで、内側にはポケットやタンブラーホルダーもついており、機能性も重視しています。

↑「6,600円バッグ」(ネイビー)税込6600円

 

ラインナップは、「4,000円バッグ」(レッド/ブラウン)、「6,600円バッグ」(ネイビー)、「10,000円バッグ」の4種類。

↑「10,000円バッグ」税込1万円

 

2023 HAPPY BAG購入者1000名に、限定ベアフルのプレゼントも抽選で実施。2023年の干支をモチーフに、にんじんやコーヒー豆を散りばめたパジャマを着ており、足元にはうさぎのスリッパを履いています。

↑限定ベアフル

 

また、オンラインストア限定販売アイテムとして、「25,000円セット」「6,000円セット」「10,000円セット」も12月19日に発売。「25,000円セット」のみ、オンラインストアで予約を受け付けています。

↑「25,000円セット」税込2万5000円

日本スペシャルティコーヒー協会「Good Product賞」受賞! メリタ「アロマフレッシュ」が新しくなって登場

メリタの日本法人メリタジャパンは、ミル付き全自動コーヒーメーカー「アロマフレッシュ」を11月1日に発売。10月20日より事前予約を開始しています。

↑新「アロマフレッシュ」10杯用

 

今回発売となる、新「アロマフレッシュ」は、同社のアロマフレッシュシリーズの後継リニューアルモデル。10杯用、6杯用の2タイプから選べる、最新型ミルを搭載した全自動コーヒーメーカー。スリムでコンパクトな6杯用は、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が選定するプロダクトアワードのGood Product賞(審査部門)を受賞しています。

↑新「アロマフレッシュ」6杯用

 

理想的な抽出率と濃度を引き出す自社基準「メリタゴールドスタンダード」により、コーヒーの繊細さと立体的なおいしさを引き出す設計で、あらゆるコーヒー豆の良さを引き出した抽出ができるよう、挽き目、コーヒー量、湯量を調整できる機能を搭載しています。豆を挽くミルはプロユースでも使用されるコニカルカッターを搭載し、豆を自動でスムーズに送り込む新設計ホッパーも採用。

↑新設計ホッパー

 

家庭でも便利に使えるよう、取り外せる水タンクや口が大きくて洗いやすいポット、洗浄タイミングを教えるお知らせ機能を搭載。目覚ましのコーヒー設定ができるタイマー機能も搭載しています。子どもの事故防止のため、ホッパーのフタを閉めないとミルが作動しない安全設計も採用しています。

↑コーヒーの祭典SCAJ2022会場の様子

 

予想実売価格は、10杯用が3万4800円、6杯用が2万9800円です。

 

また、同社のロングセラーモデルであるコーヒーサーバー「カフェリーナ」も、11月1日にリニューアル発売。伝統的な安定フォルムと、手入れのしやすい広い口径で、すべてのメリタ コーヒーフィルタ―に、ぴったりフィットします。予想実売価格は1760円。

↑カフェリーナ

店舗のおいしさを自宅で再現! 「バルミューダ×スタバ」コーヒーメーカー

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、コーヒーメーカー「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

バルミューダ×スタバ

独自のチューニングを施し店舗のおいしさを自宅で再現

【コーヒーメーカー】

2021年11月発売

バルミューダ

BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION

6万4900円

「スターバックス リザーブ」ブランドとコラボした限定モデル。カッパーとダーククロームが目を引く、洗練されたデザインが特徴だ。精緻な温度制御などの技術は踏襲しつつ、スターバックスの豆に合わせた専用の抽出モードを搭載。

 

↑モードはHot/Iced、サイズは店舗と同様にShort/Tallから選択可能。ドリッパーにはブランドロゴがあしらわれ、細部まで世界観にこだわった

 

【ヒットの裏付け】予約開始時は即完売で現在は販売店舗拡大中

店頭では予約開始から半日で、販売サイトでは2日間で完売。“おうちカフェ”需要が高まるなか、自宅でスタバ体験ができる唯一のコーヒーメーカーとしてファンの熱視線を集めた。

ワインの醸造手法で作られた、ドライフルーツのような風味を楽しめるコーヒー! 「UCC直営農園 ハワイコナ アナエロビコ」

UCC上島珈琲(以下UCC)は、「UCCハワイコナコーヒー直営農園」で栽培された、“アナエロビコ”という、コーヒー豆の精製過程で発酵プロセスを経たハワイコナコーヒー「UCC直営農園 ハワイコナ アナエロビコ」を、コーヒー豆の挽き売り業態「UCCカフェメルカード」など全国22店舗にて、7月1日より数量限定販売。6月15日より、先行予約を受け付けています。

 

今回販売される同商品は、2017年よりUCC農事調査室とUCCハワイが協働し、商品化に向け取り組んできました。アナエロビコは温度や湿度、熟成時間によって風味が大きく変わるため、UCCの加工技術を駆使し、ベースのコナコーヒーの風味を損なわないよう工夫して、風味豊かに仕上げています。

 

 

アナエロビコ(アナエロビックファーメンテーション、嫌気性発酵)はワインの醸造で使われる手法で、密閉して空気に触れさせず、無酸素状態で嫌気性の微生物のみによる発酵で風味を形成します。コーヒーにもその過程を応用したトライアルを行なっており、どことなくワインのような風味を感じられる、クリーミーな口当たりとシロップのような甘い余韻が感じられるのが特徴です。同商品はこれらに加え、ドライフルーツのような風味も感じられる、柔らかく広がるコクが心地よい一杯となっています。

 

 

価格は4860円(税込/100g)。販売店舗の詳細は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。また、直営農園産ではありませんが、「ハワイコナプレミアム」(税込2052円/100g)、「ハワイコナブレンド」(税込1048円/100g)も一部店舗で販売されます。

最新「缶コーヒー」のクオリティが凄い! 「ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル」誕生の裏には製作者のアフリカへの熱い想いがあった

“おうち時間”の増加は、「日常をより上質なものにしたい」という意識の変化をもたらしました。そのニーズから誕生したプレミアムな缶コーヒーが「UCC ORIGIN BLACK」シリーズで、レギュラーコーヒーの愛好家からも高い評価を受けているとか。そこで今回「UCC ORIGIN BLACK」について調べてみると、最新作「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル」には開発者の熱い想いが込められていました。インタビューで商品の全貌を明かします。

 

↑シリーズ第1弾が「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&モカ リキャップ缶275g」。2021年11月には、同「ブルーマウンテン&キリマンジァロ」が期間限定発売。そして希少な豆を掛け合わせた特別なおいしさに加え、産地とのストーリーやサステナビリティに一層こだわったのが最新作「ルワンダ & ブラジル」(写真)だ

 

開発者は学生時代からアフリカ支援をしていた

話を伺ったのは、UCC マーケティング部の千葉美華子さん。「UCC ORIGIN BLACK」の開発は、シリーズ第2弾の「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&キリマンジァロ」から担当しています。

↑マーケティング本部 飲料マーケティング部 飲料ブランドフューチャーチーム 主任/千葉美華子さん 営業職からマーケティング本部に移動し、2021年より現職

 

「UCC ORIGIN BLACK」の大きな特長が、異なる個性を持つ2種類の希少なコーヒー豆をブレンドしていること。2022年4月4日から発売されている新作「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」も同様。特に今回の味作りにおいて個性を放っているのがルワンダ産の豆です。フレーバーの特長から聞きました。

 

「特長は、グリーンアップルのような明るくフルーティーな味わい。ブラジル産の豆を合わせることで、全体の味わいに厚みをもたせ、ルワンダのフルーティーな魅力を引き立てています」(千葉さん)

 

なぜルワンダとブラジルの組み合わせを選んだのでしょう?

 

「それは、当社と現地のサステナビリティ活動に関わるストーリーをお伝えしたかったからでもあるんです」(千葉さん)

↑アフリカ産コーヒー豆の魅力や、現地生産者への想いがつまった「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル」

 

特に千葉さん個人としては、ルワンダをはじめとするアフリカ産コーヒー豆の魅力や、現地生産者への想いがあったといいます。それは、千葉さんがUCCに入社する前の体験や活動にさかのぼります。

 

「学生時代に支援活動を行い、実際に訪問もしたウガンダは貧しい国のひとつで、現地の方々はその日食べるお金にも苦労している現状があります。一方そこには自然に育まれたコーヒーの実がなっていて、私はコーヒー好きで知識もある。でも生産者としての技術などは持っておらず、当時の私では彼らの力になることができませんでした」(千葉さん)

 

コーヒー生産事業を活性化させ、現地の人々に持続可能な生活を――。帰国後、千葉さんの想いはますます強くなっていきました。そして、このあふれ出る情熱がUCCの入社へといいます。やがて企業の一員としてアフリカの課題解決の一助に。「まだまだやりたいことはたくさんあり、これからです!」と目を輝かせる千葉さん。夢を叶える挑戦に、終わりはありません。

↑ルワンダでのコーヒー豆生産作業の様子

缶コーヒーの味は嗜好に合わせて進化してきた

最初に述べたように、「UCC ORIGIN BLACK」シリーズは、自宅で過ごす時間の増加に伴う、プレミアムニーズから誕生しました。では、缶コーヒーのトレンドはどのような変遷を経てきたのでしょうか? ボトル缶コーヒーは2000年代前半に登場。ユーザーの特長を聞くと、コーヒー豆のクオリティや認証へのこだわりを持っている人が多いとのこと。つまりは「UCC ORIGIN BLACK」も、そういった高品質なおいしさを求める人向けのコーヒーです。

 

「市場に登場してから約20年の間で味わいも進化していきました。当社は当初から香料を使わずに開発をしていましたが、多くの商品は香料に甘めのフレーバーを使ったタイプが多かった気がします。その後、ユーザーの嗜好変化に伴ってコク深くなったり、キレが強くなったりし、クオリティも徐々に高くなっていきました」(千葉さん)

↑「当社では、一貫して香料を使わずにコーヒー豆の選定や焙煎、ブレンドといった技術でフレーバーを立たせることに注力してきました」と千葉さん

 

やがて、2017年頃にはペットボトルコーヒーがブームに。顕著な傾向は、少量ずつ時間をかけて楽しめるよう、飲みやすいテイストになっていること。この味わいの嗜好性に付随し、ボトル缶コーヒーも重すぎず飲み疲れない味覚構成になっていったとか。

 

「そうした変遷を経て、いまはコクとキレの好バランスな味が支持される傾向にあり、『UCC ORIGIN BLACK』もその調和を大切にしています。『UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル』はフルーティーなニュアンスの中に甘みを意識した味に設計しました」(千葉さん)

UCC独自のサステナビリティ活動とは

おいしさのほか、UCC独自のサステナビリティ活動と、産地とのストーリー性が込められているのも「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」の特長。これまでどのような取り組みが行われてきたのか、プロセスについても聞きました。

 

「ルワンダは、2012年に現地のフイエ郡ソブ村におけるJICA(国際協力機構)の一村一品運動(※)に当社が参画して以降、10年以上継続して農園の開拓から品質向上まで、生産支援や農事指導を行ってきました。今回は、ルワンダ輸出規格における最高等級豆(ルワンダA1)を使用しています」(千葉さん)

※:村単位で特産品を育て、地域経済を活性させることで貧困を減らそうというJICAの取り組み

 

一方ブラジルでは、20年以上前からUCC独自の活動が行われています。

 

「ブラジルのエスピリトサント州では、コーヒーの品質向上や生産者の生産意欲向上を目的に、2001年から『UCC品質コンテスト』という品評会を行っています。今回は、その2019/20コンテスト入賞ロットを一部使用しました。ルワンダ、ブラジルともに希少性とクオリティが高いコーヒー豆を使い、ストーリー性を込めながら作り上げたのが『UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル』です。ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいと思っています」(千葉さん)

 

アフリカとブラジル、各地で長年行われているUCCのサステナビリティ活動が結実した「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」。コーヒー豆もUCCならではの農園から届けられた希少なもので、焙煎や抽出などこだわりは随所に。そうして生み出されたフルーティーさは、ほかの缶コーヒーにはなかなかない驚きのおいしさです。自分へのちょっとしたご褒美にはもちろん、さりげなく差し入れすれば話題作りにもなるはず。特別なひとときに、特別なボトル缶コーヒーを楽しんでください。

 

UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル

UCCがコーヒーの品質向上を目指し関わってきた産地「ルワンダ フイエマウンテン」と「ブラジル エスピリトサント」の原料をブレンド。コクは残しつつ、グリーンアップルのような明るい酸味を持つルワンダの特長を生かした、フルーティーな味わいだ。

【記事内の写真を見る】

撮影/湯浅立志(Y2)

希少なコーヒー豆から贅沢に抽出! UCCのこだわりを結集した「ORIGIN BLACKルワンダ&ブラジル」を食のプロはどう判定したか?

数量限定で発売中の「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」。豆や産地にこだわってきたUCCのコーヒー作りに関するノウハウを結集した、無糖タイプのリキャップ缶シリーズ「ORIGIN BLACK」待望の第3弾です。

 

そのノウハウとこだわりが生み出す味わいや香りとは? フードアナリストとしてバリスタや焙煎士といったスペシャリストに取材を重ね、コーヒーのトレンドを追ってきた筆者が、実際に飲んでチェック、さらにその味わいや香りを生み出す要素に迫ります。

UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル リキャップ缶 275g

豆は、グリーンアップルのような明るい酸味が特長のルワンダ「フイエマウンテン」と、好バランスなブラジル「エスピリトサント」を採用。フルーティーな香味と豊かなコクを両立させた。

 

価格以上の価値があり、レギュラーコーヒー好きも納得できるおいしさ

まずは総評から。「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」は高品質で希少な豆の贅沢な風味を感じられ、1本275gで希望小売価格が税抜178円と、価格も少々プレミアムですが、それ以上の価値を感じさせてくれると、断言したいと思います。

 

キャップを開けて最初に受けた印象は、香り高さ。これまでの缶コーヒーにはあまりなかった、フルーティーで明るいアロマは、驚きともいえる体験をもたらしてくれます。また、このフルーティーさは上品な酸味となって、おいしさにも寄与。トップ、ミドル、アフターと時間とともに抜けていく味わいの中に、酸味が甘味や苦味と調和しながら立体的な厚みやエレガントな余韻を醸し出します。

 

それは、手軽な缶コーヒーが叶えてくれるプレミアムな時間。キャップを開けた瞬間、鮮明な香りに驚かされ、ひと口含めば堂々としたコーヒー感と、上品な風味でいっぱいに。目覚めの朝、昼間のリラックスやリフレッシュ、夜のチルタイムなど、すべてのコーヒータイムに寄り添い、ささやかな贅沢感を感じさせてくれるでしょう。

 

普段から缶コーヒーを愛飲している人はもちろん、「缶コーヒーの味は物足りない」と感じている人も、ぜひお試しを。レギュラーコーヒーの愛好家も納得できる缶コーヒーが、「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」なのです。

 

くっきりと香り立ち、上品な果実味が華やぐおいしさ

では具体的に、香り、コク、苦味、酸味といった味わい、飲んだ後に口のなかで広がる余韻など項目ごとの評価をお伝えしていきましょう。

 

【香り】明るくフルーティな香りがくっきりと香り立つ!

第一印象として驚いたのは、香りがくっきりと際立つこと。ローストされた香ばしさのなかに、早熟の果実を思わせる明るいフルーティーなニュアンスがあり、それらがくっきり鮮明に感じられます。

 

この芳醇な香りを楽しませてくれるのが、広口のリキャップボトル。一般的な缶コーヒーより口が広いため、立ち上がる香りがダイレクトに届き、鼻孔でめいっぱい感じられるのです。

↑豊かな香りをしっかりと感じさせてくれる広口設計のボトル

 

【コク・苦味・酸味】リッチなコクがありながら酸味と苦味のバランスが秀逸

ほんのりと甘さが感じられリッチなコクがありながら、飲み口はスムーズで、実に華やかです。苦味は強すぎず浅すぎずちょうどいいビター感で、深みはあっても飲み疲れることはありません。これは軽快かつ爽やかな酸味が絶妙なバランスで仕上げられているからでしょう。

 

個性がありながらも派手すぎず、メリハリの利いたおいしさに仕上がっているのは、コーヒー豆の選定やブレンドなどによるところが大きいでしょう。缶の前面には「ルワンダ フイエマウンテン51%/ブラジル49%使用」と割合まで記載されており、豆やブレンドに対する並々ならぬこだわりを感じます。

 

・ルワンダ フイエマウンテン……51%

グリーンアップルを思わせる、明るいフルーティーな酸味が特長で、本商品ではルワンダ輸出規格における最高等級豆(ルワンダA1)を使用。また、UCCでは農園の開拓から品質向上まで、生産支援や農事指導を10年以上継続して行っています。

・ブラジル エスピリトサント……49%

ナッツのような風味とやわらかな甘みが調和した、バランスの取れた味わいが特長。コーヒーの品質向上や生産者の意欲向上を目的に2001年から始まった、「UCC品質コンテスト」の2019/20コンテストにおける入賞ロットを一部使用しています。

 

この2種類の豆の個性を最大限に引き出しているのが、UCC独自の焙煎とブレンドの技術です。コーヒー豆を産地や銘柄ごとに最適な焙煎度でローストしてからブレンド。そのうえで、挽きたてのコーヒーを天然水100%で2温度帯に分けて抽出します。

これにより、上で味わったような、コーヒー感やコクは残しつつ、グリーンアップルのような明るい酸味を持つルワンダの特長を生かした、フルーティーな味わいとなるのです。

 

【後味】クリアなキレとフルーティな香りで心地良くも満足感が高い

上品な華やかさは、アフターフレーバーにも健在。クリアなキレによって余韻はすっきりしており、フルーティーな香りとも相まって、飲んだあとの心地よさや満足感をもたらします。

 

こうした「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」の上品でプレミアムな味わいが完成した背景には、いったい何があるのでしょうか?

 

在宅時間の増加で誕生したプレミアムなボトル缶コーヒー

「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」が発売された背景には、コーヒーに求められる市場の変化があります。もともと「UCC ORIGIN BLACK」は2021年5月にブランドが立ち上がり、「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&モカ リキャップ缶275g」が期間限定で発売。シリーズ第1弾として好評を博しましたが、こちらは以前より増えた在宅時間を、より上質なものにしたいという消費者ニーズから誕生しました。

 

それは、喫茶店で提供されるようなおいしいコーヒーを、自宅でも楽しみたいという声。コーヒーを豆から選ぶ人が増え、家でレギュラーコーヒーを飲む機会が増えるなか、そのニーズに応えるクオリティの高いボトルコーヒーという形で誕生したのが「UCC ORIGIN BLACK」なのです。

↑シリーズの第1弾が「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&モカ リキャップ缶275g」(左)。2021年11月には、同「ブルーマウンテン&キリマンジァロ」(右)が期間限定発売。希少な豆を掛け合わせた特別なおいしさに加え、産地とのストーリーやステナビリティに一層こだわったのが、今回の第3弾です

 

ブランドの開発担当者に消費者の反応を聞いたところ、評価は上々とか。SNSでは「このシリーズが好き」「いままでにないおいしさ」などの声とともにファンが拡大しており、「UCC ORIGIN BLACK」シリーズはプレミアムなボトル缶コーヒーという、独自のポジションを築いています。

↑UCCが、コーヒーにこだわりをもつ層に対してヒアリングを行ったところ、過去商品も高い評価を獲得。今回の「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル リキャップ缶275g」も待望の新作ということで、大きな話題となっています

 

新しいプレミアムな缶コーヒーの誕生

アフリカのルワンダと、南米のブラジル。2つのコーヒー聖地が互いの魅力を引き出し合い、酸味、苦味、甘味などを調和させた、新しいプレミアムな缶コーヒー。フルーティーな香りと酸味、そして心地よい苦みとコクは、キャップを開閉し口に運ぶたびに、ひと口目のおいしさを楽しませてくれるでしょう。ぜひ試してみてください。

 

UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル リキャップ缶 275g

 

撮影/湯浅立志(Y2)

ハリオ「V60」がアウトドア仕様になって登場! 「HARIO outdoor」シリーズ

HARIOは、家でも外でも使える、アウトドア仕様のコーヒーアイテム「HARIO outdoor」シリーズを発売しました。

 

今回発売されたのは、「V60メタルドリッパー」「V60メタルコーヒーサーバー」「メタルドリップケトル・ヴォ―ノ」「メタルコーヒーミル」「メタルスタッキングマグ」の6種類。同社の「アウトドアでも本格コーヒーを愉しんで欲しい」という思いから誕生した同シリーズは、アウトドアシーンでも、「V60」で本格コーヒーを淹れることができます。

↑左から、V60メタルドリッパー、V60メタルコーヒーサーバー、メタルドリップケトル・ヴォ―ノ、メタルコーヒーミル、メタルスタッキングマグ、V60アウトドアコーヒーバッグ

 

V60メタルドリッパーは、シリコーン製の台座に、自然に溶け込む特別カラーを採用。フックで持ち運びも可能です。税込価格は3300円。

 

V60メタルコーヒーサーバーは、オールステンレス製で直火にも対応。お茶の抽出にも便利で、温め直しもできます。税込価格は4400円。

 

特徴的なノズル形状で細く注げるメタルドリップケトル・ヴォ―ノは、ヴォ―ノ史上最小サイズながら、直火だけでなく焚き火などの厳しい熱源にも対応可能。税込価格は4400円。

 

メタルコーヒーミルは、コーヒーの風味を損なわないセラミック刃を搭載し、ハンドルはコンパクトに収納できます。臼などパーツはすべて水洗い可能で、手入れがしやすくなっています。税込価格は6600円。

 

メタルスタッキングマグは、計量メモリ付きで、様々な用途に使えます。スタイリッシュなデザインで、スタッキングも可能。税込価格は1650円。

 

V60アウトドアコーヒーバッグは、ドリップに必要な器具が一式収納できます。税込価格は2200円。

 

3月末には、「キャンプに興味はあるけれど、何から揃えればよいのかわからない」という人向けに、ドリッパーやケトル、サーバーがセットになったベーシックセットも発売予定です。

【飲み比べ】バルミューダのコーヒーメーカー「スタバモデル」と「通常モデル」の味はどう違う?

5万9400円(税込)と高額ながら、機能美や味わいで大注目を集めている「BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)」。2021年の10月に発売されましたが、まさかの続報に家電業界がまたザワつきました。「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION(バルミューダ ザ・ブリュー スターバックス リザーブリミテッドエディション)」、いわゆる“スタバモデル”の発売です。

↑カッパーのサーバーが目を引く「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」。価格は6万4900円(税込)で発売中

 

最初に商品情報を知った時は、「どんなデザインなんだろ?」ぐらいにしか思っていませんでしたが、常識破りのバルミューダをなめてはいけませんでした。なんでも、こちらはスターバックスで最上級のコーヒー豆のブランド「スターバックス リザーブ」をおいしく淹れるために最適化されているとのこと。「それはいっそう気になる!」ということで、体験会に参加。しかも、その場で特別に通常モデルとの味の違いをチェックさせてもらいました!

↑会場は、中目黒にある特別な店舗「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」。「スターバックス リザーブ ロースタリー」は世界4か国に6店舗しかないとあって、メチャメチャおしゃれです

 

コーヒーは水1mlの違いで味が変わる

体験会の前半は、両社の責任者によるトークセッション。スターバックスジャパンのコーヒースペシャリスト・江嵜讓二さんと、バルミューダの商品設計部・太田剛平さんが開発秘話などを語りました。

↑江嵜さん(左)と太田さん(右)。会社同士が互いのブランドやカルチャーに尊敬し合える関係性で、共同開発は楽しかったと振り返りました

 

協業は今回が2度目。過去には2019年に発売された電気ケトル「BALMUDA The Pot(バルミューダ ザ・ポット)」のスターバックス リザーブ限定モデルがあります。その企画と並行して今回のコラボモデル開発も進めていたとか。江嵜さん曰く、長年、スターバックスジャパンとしてもオリジナルのコーヒーメーカーを作りたいという思いがあり、今回のモデルは悲願だったそうです。

↑機能の独自性はボタンだけを見ても明らか。抽出モードはHotとIcedの2つ(通常モデルではICED、STRONG、REGULARの3つ)。また、店舗で注文するときと同様にShortとTallの2サイズから選べるようになっています(通常モデルでは1~3CUPS)

 

↑横から見ると、タンクの目盛りにも違いが。また、スタバモデル(右)のほうはサーバー下部に「★/R」のロゴが印字されています

 

江嵜さんと太田さんのトークで筆者が印象に残っていることのひとつが、コーヒーは水1mlの違いで味が変化する世界だという話。それは温度や注湯のタイミングもしかり。江嵜さんはもちろん、太田さんにもその認識があるため、機械の制御などを緻密に作り込み、毎回同じ味を安定して再現できるようこだわったとのことです。

↑デザインにもこだわりが。スタバモデル(右)はマットブラックとカッパーのカラーリング。表記のフォント(文字の書体)もスターバックス リザーブで使われているものをあしらい、トータルで世界観を体験できるようになっています

 

雑味が少ない豆を湯にしっかり浸らせる

続いて、今回のスタバモデルが通常モデルの「BALMUDA The Brew」とはどう違うのか、太田さんに聞きました。

 

「大きな違いの一例を挙げるとすれば、抽出時にどれだけコーヒー豆がお湯に浸かるか。浸かりやすいレシピで設計したのがスターバックスモデルです。より浸かっているぶん豆本来のポテンシャルを引き出せるのですが、雑味が出てしまう点も否めません。ただ、本機で推奨しているスターバックス リザーブの豆はもともと高品質で雑味が少ないので、おいしい部分だけを抽出できるのです」(太田さん)

 

一方で通常モデルの「BALMUDA The Brew」は、あらゆるコーヒー豆の使用を想定しているため、汎用性が高いレシピになっているとか。そのぶん、推奨している豆の量にも違いがあると太田さんは言います。

 

「1杯ぶんの量は、通常モデルが33gでスターバックスモデルが25g。どちらも『BALMUDA The Brew』独自のバイパス注湯(※)は行いますが、その湯量もそれぞれ違いますね」(太田さん)

 

※バイパス注湯……3/4ほどの湯量でコーヒーを抽出したあと、コーヒーサーバーに残り1/4ぶんのお湯を注ぎ“ストロング&クリア”を実現する「BALMUDA The Brew」ならではの機能

↑それぞれの豆の既定量がこちら。よく見ると左の通常モデルのほうが、コーヒー豆(挽いた粉)が多くなっています

 

では、スターバックスのコーヒー豆を使うならどんな種類がいいのでしょうか。こちらは、より詳しい江嵜さんに質問。すると、フレーバーに個性があるタイプがオススメと言います。

 

「ブレンドコーヒーとシングルオリジン(単一農園・単一品種)のどちらがよいかといえば、やはりシングルオリジンでしょう。なぜなら、基本的に豆の個性や繊細な風味をより感じられるのがシングルオリジンだからです。例えば、極めて希少で高価ですが『ゲイシャ種』のシングルオリジンなどはフレーバーが実に優美でオススメですよ」(江嵜さん)

 

スタバモデルはボディが豊かでまろやか&華やか

それではいよいよ、通常モデルで淹れたコーヒーと「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」で淹れたコーヒーの飲み比べをしていきましょう。今回使った豆は、スターバックス リザーブの「スマトラ」という高品質なタイプ。それぞれのコーヒーメーカーで同じ「スマトラ」を使い、通常モデルは「REGULAR」、スタバモデルは「Hot」で同時に抽出し、飲み比べを行いました。

↑左が通常モデルで右がスタバモデル。まずは蒸らし、そしてドリップ。太田さんの言う通り、注湯の強弱や「注ぐ・止める」のタイミングなどに違いがあります

 

「それぞれのフィルターの中をよく見比べてください。スターバックスモデルのほうが、豆のふちに見えるお湯が多いはずです。イメージでいうと“浸って落とす、浸って落とす”。つまり、十分に豆をお湯に浸らせてドリップする、という工程を繰り返すんです」(太田さん)

 

見てみると、確かにスタバモデルのコーヒー豆のほうがお湯を多く含んでいる印象。使用する豆の量が少ないことも関係しているかもしれません。

↑右のスタバモデルのコーヒー豆のほうがお湯を多く含んでいる印象があります

 

実際に飲み比べてみると、やはり明確な違いがありました。どちらも香り高く、「スマトラ」のコクの深さや甘やかでスパイシーな印象がしっかり出ています。そのうえで、通常モデルで淹れたほうはクリアでブライト。スタバモデルはボディの強さや、まろやかな口当たりをより豊かに感じました。また、酸味に関しては通常モデルがすっきり、スタバモデルは華やかな方向性に引き出している印象です。トータルで見ると、やはりスタバモデルのほうが豆の個性を強く引き出していると感じました。

↑同じ豆なので、コーヒーの色に違いはありませんが、味には明確な違いがあらわれました

 

というわけで、個人的にはコーヒービギナーや、色々なコーヒー豆を試したい人は通常モデルの「BALMUDA The Brew」。スタバ好きの人や、高品質なスペシャルティコーヒーにこだわっているような愛好家には「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」がオススメです。

 

厳選された豆を特別なモデルで淹れる体験は、家で過ごす時間をきっと豊かにしてくれるはず。スタバモデルを選んで、とことん豆にこだわってみるのも面白いのではないでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

丸洗いできる! コンパクトなコーヒーギア「ハンドコーヒーミル Zebrang」

ハリオ商事は、「ハンドコーヒーミル Zebrang」を12月1日に発売しました。

 

同製品は、コンパクト収納できるスリムボディで、金属臭がしないセラミック製のミルを採用。調節ツマミを回すだけで粗さを調整できます。分解して水洗いが可能なので、屋外で使用した際の汚れも落とせて、衛生的に保てます。

 

税込価格は4950円。本体サイズは幅150mm×奥行53mm×高さ190mm×口径46mmで、実用容量は2杯分です。

「アイスコーヒーに中煎り」が旬! プロに聞く、豆から淹れる本格アイスコーヒーの極意

リキッドコーヒーに氷を入れても、十分においしいアイスコーヒーを楽しめますが、やっぱり豆から淹れた本格派を楽しみたい! ……そう思っても「豆の選び方は?」「簡単な作り方は?」「氷の量は?」など、“正解”がわからず、難しく感じている人も多いはず。

 

そこで、アイスコーヒーのおいしい淹れ方を、日本代表として世界大会でも活躍しているUCCコーヒーアカデミー講師の中井千香子さんに教えていただきます。多い日には100杯以上のコーヒーを抽出しているというプロに、基本的なコーヒー豆の選び方、淹れ方、さらにはアレンジ方法まで幅広く解説していただきました。

 

アイスコーヒーは好みの抽出方法でOK

アイスコーヒーにも、淹れ方・作り方がさまざまあります。最近、コンビニの飲料コーナーでも目にするようになった「コールドブリュー」とは、水出しコーヒーのこと。水で抽出するので、出来上がりまでに時間がかかりますが、まろやかな口当たりと、コーヒー豆が持つ本来の香りを楽しめます。ではアイスコーヒーには具体的に、どんな淹れ方・作り方があるのでしょうか?

 

「アイスコーヒーは、大きく分けると2つの抽出方法に分けられます。ひとつが『ドリップ式のアイスコーヒー』。こちらは、熱いお湯でドリップしたコーヒーを氷で冷まし、アイスコーヒーを作る方法です。作り方としては、あらかじめ氷を入れておいたサーバーに注ぎ入れてコーヒーを直接冷やす方法と、ホットコーヒーを淹れた後、サーバーごと氷水に浸して間接的に冷やす方法があります。前者は苦味が抑えられフルーティーな酸味が引き立ち、後者は豆本来の味わいを楽しめるでしょう。

 

そしてもうひとつが『水出しコーヒー』。こちらも2種類の作り方があり、ひとつが『浸漬(しんし)式』と呼ばれる水出し麦茶のように抽出する方法です。もうひとつが『滴下(てきか)式』と呼ばれる1滴ずつ水を落としながらじっくりと抽出する方法。どちらもマイルドで香り豊かなコーヒーを味わえます。

 

ドリップ式も水出しも、これが正解という淹れ方・作り方はありませんので、お好きなものを選んで、アイスコーヒーを楽しんで欲しいですね」(UCCコーヒーアカデミー講師 / 中井千香子さん、以下同)

 

基本的なコーヒーの選び方とは?

コーヒー豆の販売店にずらりと並んだ中から、ひとつを選ぶのは難しい……。そのためとりあえず「アイスコーヒー用」と書かれた豆を選びがち。けれど、中井さんによると、どんな豆でもアイスコーヒーとして楽しむことができるのだとか。選び方のポイントを伺いました。

 

「喫茶店文化が根付いている日本では、冷たくてもコク深い味わいが楽しめる深煎りのアイスコーヒーが定番でした。その影響もあり、アイスコーヒーと言えば深煎りというイメージがついていますが、コーヒー豆ごとにアイス用・ホット用と決められているわけではありません。最近では、“スペシャルティコーヒー”と呼ばれる良質な豆が手に入りやすくなったため、中煎りのアイスコーヒーもおいしく飲めるものが増えています。“深煎り”にはしっかりとした苦味とコクがあり、“中煎り”は豆本来が持つフルーティーな酸味が引き立ちます。産地や焙煎方法など選べる幅が広がっているので、自分が飲んでみたい! と思うコーヒーを選んでみましょう」

 

↑コーヒー豆の焙煎時間が長くなるほど、深煎りになります。写真は、もっとも左が生豆で、色が薄い豆から浅煎り、中煎り、中深煎り、深煎り

 

↑アイスコーヒーにおすすめの挽き方は、細挽き~中細挽き。目安としてはグラニュー糖と同じくらいのサラサラ加減に。細く挽くほどコクのある味わいになり、一粒が大きく荒めに挽くことでスッキリとした味わいに変化します

 

プロ直伝! おいしいアイスコーヒーの淹れ方

では、おいしいアイスコーヒーの淹れ方を紹介していきましょう。今回は、自宅でも手軽にできる「ペーパードリップによるアイスコーヒーの作り方」を解説していただきます。用意するアイテムはこちら。

【用意するもの】

・ドリッパー
・ペーパーフィルター
・ケトル
・コーヒーサーバー
・スケール(はかり)

 

ちなみに今回使用した豆は、本格的なネルドリップコーヒーをセルフサービスで提供する上島珈琲店の「Chill lil ice(チルリルアイス)」。ベリーのような甘酸っぱい果実の風味と蜂蜜のような甘さが特徴で、これまでの深煎りアイスコーヒーとは対照的な、新時代のアイスコーヒーを楽しめます。

※豆で購入した場合は、ミルで細挽き~中細挽きの大きさにしておきましょう。

 

↑左が「Chill lil ice(豆/200g)」(税込1560円)。右は苦味とコクのバランスが抜群の定番アイスコーヒーを楽しめる「ジャポネアイス(豆/200g)」(税込1260円)

 

【淹れ方】

1. 器具をセットし、たっぷりのお湯でペーパーリンスをする

「ペーパーフィルターの縫い目を折り、ドリッパーにセットします。たっぷりのお湯でペーパーリンスすることで、フィルターに含まれる紙独特の味やニオイを取り除くことができます」

 

2. コーヒー豆を準備する(豆の量20g)

「粉に挽いてある場合は、分量を量っておきましょう。豆の場合は、ミルで好みの細さに調整しておきます」

 

3. コーヒーサーバーに氷(約60g)を入れる

「氷を約60gは、ご家庭の製氷機で作った小ぶりな氷で4~5個程度。氷の大きさによって重さも変わってきます。また氷の量によってコーヒーの濃さも変化しますので、お湯・豆・氷の量に合わせて調節しながら自分の好みの濃さを見つけてください」

 

4. 豆をドリッパーに入れ、均等にならす

「均等にならすことで、抽出のばらつきを抑えられます。またペーパーリンスしたフィルターは濡れているので、接触した豆からは抽出が始まってしまいます。なるべく手早く終えるよう心がけましょう」

 

5. 全体にお湯(40cc)を注ぎ、20秒ほど蒸らす

「お湯は少しずつ、全体に広がるように注ぐのがポイントです。この蒸らしによってコーヒー豆に含まれるガスを抜き、お湯の通り道をつくることができます。焙煎したての豆はモクモクと膨れ上がってきますよ」

 

6. 中心に1円玉くらいの小さな円を描きながらゆっくりとお湯を注ぐ(お湯の量100cc)

「ゆっくり100ccのお湯を入れていきます。何度かに分ける方法もありますが、一度に100cc淹れてしまっても大丈夫。注いだ中心が谷になるように抽出しましょう」

 

「これはホットもアイスも共通していますが、谷の側面は崩さないのがポイント。横のペーパーフィルターを伝ってコーヒーが落ちていくので問題ありません。ここを崩すと、薄いコーヒーになってしまいます」

 

7. サーバーの氷が溶けきったら、氷たっぷりのグラスに注ぐ

「ドリッパー内のコーヒーが落ちきったら、コーヒーサーバー内の氷を溶かしきり(マドラーで混ぜる/サーバーを揺らすetc)、氷を入れたグラスに入れて完成です」

 

完成

コーヒーの味わいがしっかり出た、キリッとおいしいアイスコーヒーに!

 

カフェオレで楽しむなら?

コーヒーとミルクが層になった、見た目にも美しいカフェオレ。ちょっとしたポイントがありました。

 

「ミルクとコーヒーの割合はお好みで。グラスにコーヒーを入れる際には、氷にコーヒーを当てるように入れるとお店のようなきれいな二層が作れます。難しい場合は、マドラーを伝わせてもOK。ポイントはゆっくり注ぐことです」

 

夏だけじゃない、年間を通じたアイスコーヒーの楽しみ方「コーヒーモクテル」

おいしいアイスコーヒーを、ひと味違ったおいしさにアレンジしてくれる「コーヒーモクテル」を知っていますか? こちらは、フルーツとコーヒーを組み合わせることで、おしゃれなバーで飲むようなモクテルを、自宅でも簡単に作れます。中井さん考案のレシピを公開していただきましょう。

 

・ジューシーアップルアイスコーヒー ~シナモンスティックを添えて~

【材料】
アイスコーヒー(液体)……60cc
100%アップルジュースの氷……80g(約6個)
メープルシロップ……5g
シナモンスティック……1本
(飾り用)青りんご……8分の1個

 

【作り方】
〈下準備〉アップルジュースの氷を作る
1. アップルジュース氷をグラスに入れる
2. 1にメープルシロップとアイスコーヒーを注ぐ
3. カットした青りんごとシナモンスティックを飾りつけて、完成

 

「最初の一口と、アップルジュース氷が溶け始めてからで、変化を楽しめる一品です。もしどのコーヒー豆と合わせていいか迷った場合は、販売店などで『アップル系のフレーバーを持つコーヒーはどれですか?』と聞いてみたり、パッケージの裏などに記載されている味わいの説明文を参考にしてみたりすると、素敵なコーヒーマリアージュを楽しめますよ」

 

・サングリア仕立てのアイスコーヒー

【材料】
コーヒー(粉/中煎り)……30g
お湯(抽出用)……210g
氷……240g
スペアミント……1葉
お好みのフルーツ(オレンジ、キウイ、りんご、いちご、もも、ブルーベリー、ラズベリー、パイナップルetc)

 

【作り方】
1. サーバーにお好みのフルーツと氷を入れる
2. 1に抽出したコーヒーを注ぎ、軽くかき混ぜて冷蔵庫で2時間保存する
3. グラスに氷とフルーツを盛り付け、2を注ぐ
4. お好みでガムシロップやはちみつを加えてもOK

 

「産地でいうとケニアやブラジルはオレンジ系のフルーツと相性が良いと言われています。コーヒーの産地や特徴を確認しながら、旬のフルーツと組み合わせてみましょう。エチオピアがブレンドされている『Chill lil ice』は、ベリー系との相性が抜群! 冷凍のミックスベリー(50g)とオレンジスライス(1枚)、いちょう切りのりんご(8分の1個)と合わせるのがおすすめです」

 

 

ちょっと暑い日、スッキリとリフレッシュしたいとき、いつもより浅煎りで個性が引き立つ豆を選んで淹れたアイスコーヒーを味わうと、また違ったひと時になるのではないでしょうか。

 

【プロフィール】

UCCコーヒーアカデミー講師 / 中井 千香子

ジャパンブリューワーズカップ2018、ジャパンサイフォニストチャンピオンシップ2019日本2冠チャンピオン。
2013年、ユーシーシーフードサービスシステムズ(株)に入社。直営店舗にて、コーヒー抽出、接客に従事後、現在は、UCCコーヒーアカデミー専任講師として、セミナーや社内外の教育活動、製品・レシピ監修、広報活動など、グループを横断しマルチに活躍するコーヒー抽出スペシャリスト。

 

早起きするコツは朝からごほうびを作ること! 家電ライフプロデューサーが選ぶ“朝起きたくなる家電”

連休明けの朝、気が重い予定が入っている日の朝、真冬の寒い朝……。朝ベッドで目覚めてからすぐに、シャキッと起き上がれない日もあるでしょう。とくに昨今、在宅ワークの朝は「あと10分寝られる……」と思うと、ついベッドの中でだらだらしてしまい、今まで以上に目覚めの悪さを感じているという声も。図らずも手に入れた朝のゆとりによって、不規則な生活を招いてしまってはもったいないですよね。

 

無理矢理起きるのではなく、目覚めたらわくわくして自然と起き上がりたくなる。そんなきっかけは、家電に作ってもらいましょう。今回は、家電ライフプロデューサーの神原サリーさんに教えていただきました。

 

↑家電+ライフスタイルプロデューサーとして、テレビ番組出演や雑誌連載など数々のメディアで活躍する神原サリーさん

 

せわしない朝から贅沢に過ごす朝へ!
新しい価値観が暮らしを変える

飛び出すように家を出て、通勤ラッシュと戦う。そんな朝のルーティンが一変した人も多いのではないでしょうか? 食品産業新聞社の記事によれば、コロナ禍のなか、家で過ごす時間が増えたことで家庭で飲むコーヒーの需要が急伸。これは、朝時間に少し余裕ができたことで、朝食に豆から挽いたコーヒーを楽しんだり、食後のカフェタイムをゆっくり過ごしたりするニーズが増えている現れでしょう。

 

「以前なら、平日の朝にこだわりのコーヒーを淹れようなんて思ったこともない人が、今では朝のコーヒーだけは、豆から挽いてハンドドリップしないと一日が始まらない、というくらい生活スタイルに大きな変化の出ている時代です。自宅で過ごす時間が増えたことで、少し丁寧に暮らしを楽しみたいという欲求が芽生えるのは、自然な流れですよね。私はこれを“NEO丁寧”と表現しています。

このNEO丁寧な暮らしに貢献するような、朝時間が充実する家電はたくさんあります。気持ちのよい目覚めをサポートしてくれる照明や音楽、朝ごはんの質を上げてくれる調理家電などを取り入れれば、早起きが苦手な人でも、きっと起きるのが楽しみになるはずです」(家電ライフプロデューサー・神原サリーさん、以下同)

 

それでは具体的に、神原サリーさんがおすすめする、NEO丁寧をかなえる“朝家電”を見ていきましょう。

 

早起きしたくなる“朝家電”

1. 目覚めの幸福感を味わう「照明+プロジェクター+スピーカー」

popIn「popIn Aladdin 2」
9万9800円(税込)

照明、プロジェクター、高性能スピーカーを兼ね備えた3in1のLEDシーリングライト。部屋の壁に映像を映し出して、さまざまなコンテンツを楽しめます。通常の照明を設置するのと同じ手軽さで取り付けられ、追加の電源ケーブルを用意する必要もありません。

 

写真提供=神原サリー

 

「わが家では、初代機を玄関で、この『popIn Aladdin 2』は寝室で使っています。好きな音楽を流し、ライトや音楽が1時間後に消えるようにセットして眠りにつき、朝は小川や波打ち際、森林など、自然の風景が映し出されるようにタイマーをかけています。鳥のさえずりなどが耳に聞こえてきて、うっすら目を開けると大自然の景色が見えるので、目を覚ますことに幸福感が得られますよ。

ほかにも、映画を見たり、YouTubeなどの動画を写したりと、大画面テレビ以上の迫力でさまざまなコンテンツを楽しめます。朝からパワフルな音楽や映像をかけて、テンション良く目を覚ますのもいいですね」

 

2. 目覚めをサポートしてくれるスマートスピーカー

アマゾン「Amazon Echo Show 8」
1万4980円(税込)

Amazonのクラウドベースの音声サービス「Alexa」のデバイス。「アレクサ」と話しかけるだけで、音楽の再生や天気情報、テレビや照明操作などをしてくれます。8インチのスクリーンがあることで、動画を見たりビデオ通話をしたりとさまざまに活用できます。

 

「『popIn Aladdin 2』と同じく、ベッドから起き上がる前に寝起きを促してくれるツールです。『アレクサ、今日の天気を教えて!』と言えば、あらかじめ登録しておいた地域の天気情報を教えてくれます。次に、『アレクサ、今日のニュースを教えて!』と言って、ニュースに耳を傾けている間に、だんだんと目が覚めてきて、目を開ければ映像が入ってくるので、頭がスッキリとしてきます。その後に体を起こせば、テンポよく動き出せます。

コンパクトサイズなので、起きると同時にリビングへ持っていけば、ときどき画像を見つつもラジオ感覚で聞き流しながら、朝の準備がスムーズに進められます」

 

3.カーテンを開ける楽しみが増える水耕栽培キット

ボタニアムジャパン「BOTANIUM」
1万8150円(税込)

スモークホワイト、アッシュグレー、ローレルグリーンの北欧カラー3色がおしゃれな水耕栽培プランター。肥料や水やり、頻繁な植え替えの必要がなく、室内の省スペースで植物が育てられます。出張の多い人でも、枯らす心配はありません。

 

「『今日も大きくなっているかな?』と思うと、起きて植物の様子を見に行くのが楽しみになりませんか? 朝、カーテンを開けて植物に朝日を浴びせる幸福感も得られます。基本的にはどんな植物も育てられますが、バジル、ミントなどのハーブ類、とうがらしやイチゴ、トマト、パクチーなど、収穫して食べられるものがおすすめ。ここから摘んで、そのまま食卓に出せるので便利です。

3時間ごとの自動水やり機能があり、毎日のお手入れは一切不要なので、サボテンでも枯らしてしまう、なんて人にもぴったり。粘土を高温で焼いて発泡させた人工の土『ハイドロボール』で栽培するので、害虫が発生することなく、通常よりも早いスピードで植物が育ちます」

 

4. マスク荒れのケアとメイクのノリアップに「スチーマー」

フェスティノ「フェイシャル モイスト ナノスチーマー」
8800円(税込)

1mmの100万分の1というナノサイズのスチームで、毛穴を開き汚れを浮かせたり美容液の浸透をよくしたりするスチーマーです。メイクをオフする前や洗顔後、リラックスタイムに約3~15分程浴びるだけで、しっとりプルプルのお肌に。パサつく髪やマスクのこすれによる乾燥肌のケアにもぴったりです。

 

「美容家電はどうしても金額の高いものが多い中、こちらは手に入れやすい価格です。幅約12cm、高さ約20cm、約800gというコンパクトさで場所を取りません。ナノスチーマーなので、着替えた後に使用しても、服が濡れる心配はなく、朝から使いやすいと思います。

美顔器というと、夜寝る前の時間があるときに使うイメージが強いのではないでしょうか。実は、朝の洗顔後に数分間使うことで毛穴が開き、化粧水や美容液の浸透がよくなるので、お肌がプルプルに。メイクのノリの違いに驚くはずです」

 

5.野菜スープからスムージーまでおまかせの「ジューサー」

レコルト「ソイ&スープブレンダー」
1万1000円(税込)

生豆から作る豆乳が絶品の「ソイ&スープブレンダー」。豆乳やスープ、スムージーなどが手軽に作れます。直径約10cm、高さ約21.6cmというコンパクトなポットには、ヒーター内蔵でステンレス刃があり、豆乳、スープ&ペースト、ジュースモードの3機能が選べます。サリーさんは豆から作るあったかい豆乳が大のお気に入りとか。

 

「普段、健康のために豆乳を飲んでいる女性は少なくないでしょうけれど、大豆から煮て豆乳を作るのは難しいですよね。これを使えば、純度100%のできたて豆乳が味わえます。前の晩に付属の軽量スプーン2杯分の乾燥大豆を水に浸け、朝はブレンダーに大豆と水を入れてスイッチを押すだけ。これぞ、家電の力を借りて味わう“NEO丁寧”だと言えます。

搾りかすのおからは、溜めておいてハンバーグの具材にしたり、クッキーやサラダや卯の花にしたりすればフードロス対策もバッチリ。豆乳以外にも、冷蔵庫に余っている野菜にコンソメや昆布茶で調味した野菜スープ、バナナジュースやスムージーも簡単に作れます」

 

6.冷凍パンが焼きたてのような味わいになる「トースター」

パナソニック「オーブントースタービストロ NT-D700」
実勢価格2万7500円(税込)

全面スモークガラスのオールブラックのデザインがスタイリッシュなオーブントースターです。操作はダイヤル1つと「スタート」「取消」ボタンのみ。ダイヤルを回して液晶画面に表示されたパンの種類や厚みを選び、焼き具合の段階を決めれば、あとは自動でサクッとふんわり、中まで熱々のトーストに仕上げてくれます。

 

「パンを冷凍保存している人は少なくないですよね。でも、冷凍パンを焼くのって、意外と難しいもの。レンジでチンして解凍しようにも温めすぎでパンがパサついてしまったり、トースターで焼くと外側だけ焦げて中は半解凍のままだったり……。

このトースターは、遠赤外線ヒーターと近赤外線ヒーターを組み合わせた遠近トリプルヒーターが搭載されていて、パンの表面とパンの中の温度を感知します。冷凍パンをそのまま入れても、絶妙の焼き加減になり、クロワッサンやペストリー系のリベイクも絶品! パン屋さんで焼き立てを買ってきたような味なので、朝食が楽しみになるはずです」

 

7.美しいホワイトプレートで朝食をとれる「ホットプレート」

プリンセス「テーブルグリルミニピュア」
1万4300円(税込)

ホワイトのプレートに竹素材を使った台座のシンプルで洗練されたホットプレート。「美しすぎるホットプレート」というコンセプトを掲げ、グッドデザイン賞を受賞しています。そのコンパクト版が、こちらの「テーブルグリルミニピュア」。卵やベーコンなどを焼くだけでも、優雅な気分で味わえます。

 

「アルミの鋳物にセラミックコーティングされたパネルは、熱の伝導が早く、わずか3分程度で160〜180℃まで加熱されます。プレートの隅々まで短時間で適温にしてからは、遠赤外線でじっくりと焼き上げてくれるので、焦げ付きの心配はありません。

シュレッドチーズを溶かした上にトーストを乗せてひっくり返せばチーズトーストに。横でベーコンやソーセージ、卵を焼けば、短時間で朝食メニューの完成です。なんといっても見た目が美しいので、少し早めに起きて、トースト&ハムエッグの朝食を楽しみたくなると思います」

 

8. キッチンで邪魔にならないコンパクトサイズの「エスプレッソコーヒーメーカー」

ネスプレッソ「エッセンサ ミニ C30」
1万2100円(税込)

エスプレッソコーヒーが自宅で簡単に味わえる、カプセル式のコーヒーメーカーネスプレッソの機種の中で、最小・最軽量のモデルがこちら。幅はわずか8.4cm、高さ20cm、奥行きは33cmなので、キッチンやリビングのすき間にもすっぽりとおさまります。

 

「手軽に本格的なコーヒーが味わえるコーヒーメーカーが欲しいけれど、置き場所がなくて購入をあきらめてきた方もいますよね。こちらのモデルはコンパクトかつスクエア型でスッキリ。もちろん、コーヒーの味わいも納得の仕上がりです。

コーヒーの種類も豊富で、定番だけでも30種類もの味わいから選べます。濃厚なコーヒーの味わいを楽しむ『エスプレッソ』(40ml)と、よりたっぷりとした一杯を楽しむ『ルンゴ』(110ml)、2種類の抽出法をワンタッチボタンで選択。また、お好みに合わせて150mlまで調整することが可能です。朝時間を充実させる家電として欠かせないコーヒーマシーンは、リモートワークのおともにもあると便利です」

 

9.コーヒーを極めたい派に豆の挽き方が選べる「グラインダー」

コレス 「コーングラインダーC330」
2万2000円(税込)

大のコーヒー好きだというサリーさんが自宅時間の増えたライフスタイルになってから、手に入れた家電の一つがこちら。豆の挽き方が極細挽きから粗挽きまで無段階の設定で、豆の種類や飲み方の好みに合わせて、粒子のサイズを微調整できる高性能ブラインダーです。

 

「例えば、エスプレッソならば極細挽きに、ハンドドリップで淹れたいから中挽きに、鮮度のいい豆を粗挽きにしてフレンチプレスで味わいたい、など、豆の種類や自分の気分に合わせてどうやってコーヒーを味わいたいのかをイメージします。そして、こちらのブラインダーで豆を挽き、コーヒーを淹れて、思った通りの味わいが引き出せたとき、すごく幸せな気分になれるんです。

コーヒーじゃなくても紅茶やお茶などでも同じように茶葉に合わせた油温や量、カップにこだわってみるというのも暮らしに深みが増しますし、朝時間が楽しくなってくるので、早起きにつながるのではないでしょうか」

 

ここまでは単体で“朝家電”を紹介してきましたが、次のページでは“朝の定番”ともいえる、パンとコーヒーの組み合わせにフォーカスします。

朝家電の最強タッグ! パンとコーヒーの“マリアージュ”を楽しむには

スイッチをオンするだけで最上の状態で提供してくれる、ちょっとリッチなトースターとコーヒーメーカー、2つの家電を使うだけで、いつもの朝食からワンランクアップ。さらに、トーストメニューとコーヒー豆の組み合わせにこだわれば、まるでワインと料理のように、朝からパンとコーヒーのマリアージュを楽しめるのです。

 

選んだ朝家電は、三菱電機の高級トースター『ブレッドオーブン』と、UCCのカプセル式コーヒーメーカー『ドリップポッド DP3』。UCC認定講師・土井克朗さんおすすめのマリアージュレシピとともに紹介しましょう。

コーヒーマリアージュの基本的な合わせ方

コーヒーマリアージュを楽しむ場合、基本の合わせ方には2種類があります。

「同調」=似た味わいを組み合わせることで、隠れていた味わいを引き立たせます。
「補完」=お互いに足りない味を補い合うことで、味わいに複雑さが増し、奥行きが生まれます。

 

では、トーストと組み合わせることによる「同調」と「補完」それぞれのコーヒーマリアージュを具体的なレシピとともに解説しましょう。

 

・「ふわふわフレンチトースト×ブルーマウンテンブレンド」

ポイント=甘い系のパンには甘味のあるコーヒーを。

「甘いトッピングを施したフレンチトーストには、甘く優雅な香りがあり、苦味・酸味・コクのバランスがよいブルーマウンテンブレンドをチョイス。お互いの甘味がマッチングすることで、さらにそれぞれの味わいを引き出します」(UCC認定講師・土井克朗さん)

 

◎「ふわふわフレンチトースト」

【材料(1人分)】
・角食パン…(4枚切り) 1枚

<卵液>
・卵(Mサイズ)…2個
・牛乳…200mL
・砂糖…大さじ2

・バター…適量

<トッピング用>
・イチゴ…適量
・ホイップクリーム…適量

 

【作り方】
1. ボウルに<卵液>を入れて、よく混ぜ合わせる。
2. 食パンを4等分(十字)に切る。
3. バットに食パンを入れ、冷蔵庫で2時間浸す。
4. バターを『ブレッドオーブン』の加熱プレート全面にぬる。
5. 耳を外側にして、中央に寄せてメニューから「フレンチトースト」「4枚」「焼き具合 普通」を選択してスタートすれば完成。

 

◎「ブルーマウンテンブレンド」

“コーヒーの王様”の名にふさわしい、甘く優雅な香り。苦味・酸味・コクが見事に調和した品格ある味わいをもつカプセル。

 

・「ベイクドカレートースト×キリマンジァロ」

コクのある調理パンには酸味のあるコーヒーを。
「カレーのコクとトーストの香ばしさやほのかな甘味を引き立たせるには、酸味がありフルーティな味わいのキリマンジァロがおすすめです。食べ応えのあるメニュー後に飲むコーヒーで後味がすっきりします」(UCC認定講師・土井克朗さん)

 

◎「ベイクドカレートースト」

【材料(1人分)】
・角食パン(5枚切り)… 1枚
・レトルトカレー(キーマ)…50g
・バター…4g
・ポテトチップス(うす塩味)…45枚 ※ポテトチップスは袋の中で小さく砕く。

 

【作り方】
1. パンの縁に沿ってスプーンで押してくぼみを作る。(パンの厚さの半分程度)
2. くぼみにバターを塗って、カレーをのせてから『ブレッドオーブン』にのせる。「トッピングトースト」「5枚」「焼き色 濃いめ」を選択してスタート。

3. 焼き上がったら、小さく砕いたポテトチップスを振れば完成。

 

◎「モカ&キリマンジァロ」

アフリカで育った相性の良いコーヒー豆「モカ」と「キリマンジァロ」をブレンド。フルーティでなめらかな味わいを持つカプセル。

 

【トースター】
1枚の食パンをごちそうに仕上げる『ブレッドオーブン』

三菱電機「ブレッドオーブン 」
実勢価格3万円(税込)

食パン1枚のみ入る庫内は密封断絶構造で、上下にあるヒーターの熱と食パンから出る水分と香りを閉じ込めます。そして、耳までふっくら、焼き立てパンのような味わいに焼き上るオーブンです。食パンのトースト以外にも、チーズや具材をトッピングしたり、フレンチトーストにしたりとさまざまな焼き加減や調理法が楽しめます。

 

「こちらの製品は2019年に発売された製品ですが、食パン1枚の焼き具合をこだわるという点がが、“NEO丁寧”な今の時代のニーズにぴったりだと思います。おいしい生食パンやなじみの食パンを、自分好みの焼き加減で仕上げるだけでも楽しみが広がりますし、なんといっても一晩卵液に浸けたフレンチトーストが絶品なんです」(神原サリーさん)

 

【コーヒーメーカー】
世界中から厳選したコーヒーを味わえる『ドリップポッド』

UCC「ドリップポッド DP3」
1万3200円(税込)

1杯分を個性的な半円型カプセルに詰め込んだコーヒーは、「モカ&キリマンジァロ」「マンデリン&ブラジル」「鑑定士の誇りスペシャルブレンド」など、世界各地の味わいを常時11種ラインナップ。マシンには、プロのハンドドリップ技術を再現する独自の抽出メカニズムを搭載し、ボタンを押して約60秒で、この世界中から厳選されたコーヒーを抽出します。

 

「私好みの色味が気に入っているペールミントのマシンは、アトリエで使用しています。カップにたっぷりと抽出できるので、仕事中に飲むにはちょうどいい量。また、味わいの種類も豊富で紅茶や緑茶のカプセルもあるので、数種類を専用ホルダーに並べておき、ゲストの好みに合わせたものを1杯ずつ用意できます」(神原サリーさん)

 

抽出前のメニュー選択はとてもシンプル。「氷をたっぷり入れたグラスを用意し『アイスモード』にセットすれば、キリっとクリアなアイスドリンクに!」(神原サリー)

 

出社の機会が減っても生活リズムが変わっても、日々の暮らしにはどこかせわしなさがつきまとうもの。でも、ゆとりができた朝にひと手間を加えることができたら、早起きが苦にならなくなるだけでなく、暮らしの満足度も上がることでしょう。朝家電を取り入れることで、神原サリーさんが表現する“NEO丁寧”な暮らしを味わってみませんか?

 

【プロフィール】

家電+ライフスタイルプロデューサー / 神原サリー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、家電+ライフスタイルプロデューサーとして独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティング等幅広く活躍。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞等のメディアへの出演・掲載も多数。
Blog= http://kaden.k-sally.jp
Twitter=@KamiharaSally
Instagram=sally0707

 

世界最高品種のコーヒー豆「ゲイシャ」と、それを愛する「ゲシャリーコーヒー」の話

東京・日比谷の一等地に、昨年オープンしたGESHARY COFFEE(ゲシャリーコーヒー)。展開しているのは日本の企業で、世界最高品種と言われるコーヒー豆「ゲイシャ」だけを扱う、スペシャルティコーヒーの専門店です。ゲイシャとだけを耳で聞けば、日本の芸者さんを思い浮かべてしまいますが、これはただの偶然。コーヒー豆のゲイシャはとにかく希少で、世界一のバリスタ(コーヒー抽出のプロ)を競い合う競技会でも、世界中の出場者が採用するほどなのだとか。

 

今回は、この日本ではまだ親しみが薄いゲイシャ。そして、ゲイシャだけを扱うGESHARY COFFEEについて同社原料開発部長の富樫和輝さんに、アレコレと話を聞きました。

↑(株)GESHARY COFFEE・原料開発部長の富樫和輝さん。ゲイシャそのものの秘密と、店舗の細部へのこだわりをアツく語ってくれました

 

フルーティーな味わいが特徴の「ゲイシャ」

ーーまず「ゲイシャ」と聞いて、芸者さんの「芸者」を思い浮かべましたが、全然関係ないんですよね。

 

富樫和輝さん(以下、富樫) コーヒー豆のゲイシャはエチオピアの村の名前が由来なので、全く関係ないです。ただ、同様の質問は多いですよ。「芸者さんがコーヒーをいれてくれるんですか?」とか「芸者さんに由来があるコーヒーなんですか?」とか(笑)。

しかし、このゲイシャという品種は、数多くあるスペシャルティコーヒーの中でも、かなり希少な品種なんです。コーヒーって一般的には「苦い・苦くない」「コクがある・ない」といった感想が多いのですが、ゲイシャは、フルーティーな風合いも加わります。

コーヒーは本来、果物の実から抽出するものです。その果物特有の上質な酸味、香り、華やかさが加わるという意味では、世界中のあらゆるコーヒーの中でもゲイシャは最も優れていると我々は考えています。ただ、ゲイシャは希少性も高く生産量も少なく、世の中に出回る流通量も圧倒的に少ないんです。だからこそ我々はこのゲイシャを扱い、専門店を出すことにしました。

↑中米コスタリカ地方。この地方にGESHARY COFFEE所有の「ハシエンダ コペイ」という農園があります

 

↑ハシエンダ コペイ収穫の様子。この農園で生産されたゲイシャは、COE(コーヒーの主要生産国で行われる国際品評会)で2019年に1位・3位、2018年に2位、2017年に1位と、常時トップクラスの評価を得ています

 

↑ハシエンダ コペイで生産されるゲイシャ。コーヒーチェリーと呼ばれる実で、収穫から様々な工程を経て、ようやくコーヒーとして飲めるものになります

 

トレーサビリティ+サステナビリティ+品質=ゲイシャ

ーー今おっしゃった「スペシャルティコーヒー」というカテゴリーについて、もう少し詳しく教えてください。

 

富樫 たしかにスペシャルティコーヒーというカテゴリー自体も世界的にはまだ認知は低いと思います。説明させていただきますと、まず、「どこの農園で作られたものか」ということを明確にするトレーサビリティ(物流経路の追跡できる状態)と、商品としての持続可能性があるサステナビリティの2つを兼ね備えたコーヒーがスペシャルティコーヒーとされています。よく有機野菜などでも「この農園主さんが作ったレタスです」といった表示がされていることがありますが、これがトレーサビリティ。そして、生産国から消費国にいたるコーヒー産業全体の永続的発展に寄与できる物かどうかがサステナビリティということになります。

これに加え、コーヒーの品質を評価する「カッピング」で、80点以上を取らないとスペシャルティコーヒーを名乗れません。ですので、生産者が明確で、きちんと生産者が利益を出せるもので、なおかつ厳しい審査をクリアしたものだけが、スペシャルティコーヒーとなるわけですが、実は日本だけでなく世界でもこの基準をクリアしているコーヒーはごく限られています。

そのスペシャルティコーヒーの中でも常にトップクラスの評価を得ているのがゲイシャです。我々はこの品種に魅せられ、約6年前からゼロ企画で開発を進めることとなり、昨年11月にやっと日比谷にGESHARY COFFEEとしてゲイシャ専門店を開店にたどり着いたという流れです。

↑昨年11月、日比谷の一等地に突如現れたゲイシャ専門店・GESHARY COFFEE 日比谷店。フロアデザインは1階が「農園の入り口」、2階が「農園の中」、3階が「パティオ(壁や柱廊で囲われた戸外の空間)・庭」、4階が「焙煎・工房」がイメージされています

 

 

こだわりのコーヒーマシンと「Farm to Cup」

ーー元々はコーヒーマシンを開発されている会社だったと伺っています。

 

富樫 はい。TREE FIELDというグループ会社で世界初の全自動スペシャルティコーヒーマシン「FURUMAI」という機械をまず作りました。開発段階から世界屈指のバリスタが監修に入り、詳細なパラメータ設定によって、思い通りのコーヒーの抽出が可能になりました。このコーヒーマシンの開発時点でゲイシャと出会い、これは徹底的にこだわり抜いて、専門店を出すべきだという考えに至りました。

↑GESHARY COFFEEのグループ会社で開発された世界初の全自動スペシャルティコーヒーマシン「FURUMAI」

 

↑日本、台湾、ギリシャ、カナダのバリスタたちがアンバサダーとして参加し開発された画期的なマシンで、それまでには考えられなかった抽出機能が多く採用されています

 

ーーGESHARY COFFEEがこだわる「Farm to Cup」……つまり、農園でのコーヒー豆栽培から、カップとして人に提供するまでを一括管理するという流れについても詳しく聞かせてください。

 

富樫 一部の大手コーヒー専門店ではやっていますが、世界的に見れば数える程度しかやっていないのがFarm to Cupです。例えば、ゲイシャで言うと、種を植え、木になってコーヒーの実が取れるまで最低でも3~4年くらいかかります。3~4年経ってようやく実がなってから、年に1回、収穫時期がきます。ゲイシャの実は赤い果物なのですが、桃のように種の周りにミューシレージというちょっとベトベトした粘着質のものがついています。このベトベトしたものを処理し乾燥させ、種の殻を剥がす作業を行い、日本に輸入して、さらにその種を焙煎し抽出し、ようやく皆さんが見たことがあるコーヒーとして出せるようになります。

 

ーーFarm to Cupはとんでもなく時間と手間がかかるもの、ということですね。

 

富樫 せっかくの最高品種ゲイシャを扱うわけですから、我々もどこまでもこだわりぬこうと考え、このFarm to Cupを採用したというわけです。

↑「Farm to Cup」の長い時間をかけて、やっと口にすることができるゲイシャ。この後試飲させていただきます!

 

コーヒーとは思えない華やかな「香り」と、クセがないのに複雑な「味わい」

ーーそれではさっそくいただきますが、何かゲイシャならでは、スペシャルティコーヒーならではの飲み方はあるのでしょうか?

 

富樫 格式ばったものはなく、一般的なコーヒーと同様、自由に味わっていただいて結構ですが、ゲイシャならではの楽しみ方としてはまず「香り」ですね。華やかな香りを楽しんでいただき、そして飲んだ際には「上質な酸味」を感じられると思います。

↑「自社農園ハシエンダ コペイ ブラックハニー(ホットM)」800円(税別)。スペシャルティコーヒーの中でも、さらに希少品種であるゲイシャとしてこの価格は非常に手ごろ

 

ーーたしかに「香り」だけを嗅ぐと、一般的なコーヒーとは違うような澄んだような印象ですね。そして、実際に飲んでみると、口当たりは軽いのに、後から複雑な味わいです。

 

富樫 ありがとうございます。冷めてくると、また違った味を楽しめるのもゲイシャの特徴です。当店のカップはこれも意識して、香りを感じやすいデザインのものを作りました。

 

ーー今はブラックそのままでいただきましたが、やはり砂糖やミルクは合わないですかね?

 

富樫 「絶対にダメ」ということではないですが、ゲイシャを美味しく召し上がっていただくためには、やはりブラックが一番だと思います。

 

ーーさらに、GESHARY COFFEEでは、スイーツも販売されています。これらスイーツもゲイシャに合うものを選りすぐってのメニュー構成ですか?

 

富樫 もちろんそうです。実は日比谷の当店ではお店の5階厨房を設けており、すべてパティシエが手作りしています。フードもパンのブリオッシュ、フォカッチャなど数種類を販売させていただいていますが、これもすべて手作りです。

↑「ゲイシャ プディング」340円(税別)。ゲイシャを使ったプリンは、口当たりがなめらか

 

↑「ゲシャリー・アップルパイ」580円(税別)。上品な薄型アップルパイで、こちらもゲイシャと合わせていただきたいスイーツ

 

展開はゆっくりだが、きちんと「ゲイシャ」を届けたい

ーー良い意味でこだわり方が尋常じゃない印象です。お店を開店されてからもうすぐ1年になります。これまでの反響をお聞かせください。

 

富樫 本当にコーヒーが好きな方に飲んでいただければ、一般的なコーヒーとの違いは歴然で、「こんなコーヒーあったのか」「別物だ」と驚かれるお客さまが多かった1年でした。しかし、この1年はどの飲食店も新型コロナウイルス感染拡大の影響で大変だったことは否めません。

ゲイシャはもちろん、先ほど申しましたスペシャルティコーヒーそのものを知らない方のほうが多いと思いますので、さらに多くの方にゲイシャを楽しんでいただけることを目指すため、ECサイトを立ち上げました。こちらではドリップバッグなども販売させていただいています。

↑「ドリップバッグ」480円(税別)~。豆のロットにより価格が異なります

 

↑GESHARY COFFEEのオンライショップでは、上のドリップバッグをはじめ、様々な商品を購入することができます。https://gesharycoffee.com/lineup/

 

富樫 当店のドリップバッグは、豆を挽く際にチャフ分離(薄皮・微粉除去)したものを採用しているので、一般的なコーヒーのドリップバッグよりもクリーンな味わいになっていると思います。お湯を注ぐだけでゲイシャを楽しめますので、ぜひお試しいただければと。

 

ーー現在、GESHARY COFFEEは日比谷の1店舗のみです。今後お店を増やす予定はありますか?

 

富樫 すべて自分たちでやっていて、こだわりを持ってやっているため一気に「数十店舗」という感じでは増やせません。しかし、ゲイシャの魅力を多くの方に知っていただき、ファンになっていただくための努力は今後も惜しみません。

当店のFarm to Cup自体が、完結までかなり時間を要するものですから、事業自体のスピード感も正直ゆっくりになってしまっているところはあります。しかし、その分、ゲイシャの素晴らしさを、お客さま一人一人にきちんとお届けできるとも思っています。こういった方々が増え、将来的に多く広まってくれることを目指して、今後も努力を怠らないようにしたいと考えています。

↑ゲイシャおよびGESHARY COFFEEの秘密をわかりやすく解説してくださった富樫さん

 

日比谷の一等地で展開するGESHARY COFFEEなので、さぞ大掛かりな資本によって展開されているのかと思いきや、コツコツとしたある意味で昔ながらの事業であると感じました。だからこそ繊細なゲイシャの品質を保ち、いつでも変わらぬ最高の1杯が出せるのかもしれません。コーヒー好きの方はもちろん、特別なコーヒー好きでなくとも、ぜひ一度ご賞味ください。驚きの味に出会えると思いますよ!

 

【SHOP DATA】

GESHARY COFFEE 日比谷店

■住所:東京都千代田区有楽町1-6-3 有楽町東宝ビル

■営業時間:全日10:00~20:00

■休業日:不定休

 

撮影/我妻慶一

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます。)】

さて、秋キャンの季節。キャンプ・コーヒーを至高にする「コーヒーミル」5選

家で飲むコーヒーもいいけれど、大自然に囲まれながら飲むキャンプでのコーヒーはまた格別。豆から挽いたコーヒーなら美味しい空気と相まって、より一層その香りや味わいが堪能できます。そこで今回はキャンプでコーヒーを楽しみたい人におすすめのコーヒーミルをご紹介。スリム、コンパクトなサイズ感が特徴なので、荷物が多くなりがちなアウトドアシーンにもうってつけですよ!

目次

 


お馴染みキャプテンスタッグ製


キャプテンスタッグ 18-8ステンレスハンディーコーヒーミルS(セラミック刃)UW-3501

日本のアウトドアブランド「キャプテンスタッグ」のコーヒーミルは、金属臭がなく、豆本来の風味を損なうことがありません。粗さ調節ネジで粒の調節ができ、右に回すと細挽き、左に回すと粗挽きに。磨耗しにくく、使い始めの挽き味が持続します。セラミック刃は取り外しができ、水洗い可能。本体に入る焙煎豆の量は約17gです。ユーザーからは「商品到着後、早速キャンプで男のロマンを感じてきました。外で飲む、挽きたて、淹れたてのコーヒーは格別です。質感も良いですし、大変満足です」という声も。

【詳細情報】
サイズ:本体/46×135mm、ハンドル/28×113×35mm
重量:219g

 


計量カップ要らず


HARIO コーヒーミル セラミック スリム MSS-1TB

スリムなボディに加え、ハンドルを本体に引っ掛けてコンパクト収納できるコーヒーミルで、携帯用におすすめです。粉受け部はスケルトンで透明な目盛りがついているので、挽いた量が一目でわかります。粉の粗さはつまみを回すだけで調節可能。臼部分は摩擦熱が発生しにくく、熱によるコーヒー粉へのダメージを防ぐセラミック製。分解して水洗いでき、コーヒー2杯分の粉が挽けます。レビューでは「アマゾンで購入後、3年半ほぼ毎朝ハンドルをくるくる回し、使い続けてきたが、初めて挽いた時からずっと良い具合で挽けている」と耐久性を評価する声も。

 

【詳細情報】
サイズ:150×72×220mm(口径は70mm)
重量(約):250g

 


ステンレス鍛造の刃だから切れ味長持ち!


ユニフレーム UFコーヒーミル 664070

新潟県燕三条のアウトドア、キャンプ用品総合メーカー「ユニフレーム」のコーヒーミル。切れ味が長持ちするステンレス鍛造の刃を採用し、ミル部は逆さにしてカップにスタッキングできます。収納ケース付き。ユーザーからは「受け容器は100g入り一度に50〜100g挽けるので大容量タイプです。私はキャンプと自宅で使っていますが、キャンプで大人数でも、自宅でまとめ挽きとしても使い勝手はとても良く満足しています」と好評。

 

【詳細情報】
サイズ(約):使用時/84×192mm(ハンドル長さ/120mm)、収納時/84×90mm
重量(約):430g

 


ミル、フィルター、ドリップケトル、タンブラーが一つになったオールインワン


カフラーノ オールインワンコーヒーメーカー CK

お気に入りの豆が挽けるミル、ペーパー不要のステンレス製マイクロフィルター、コーヒードリップに適した細い注ぎ口付きドリップケトル、そしてタンブラーと必要なものが全てそろったオールインワンのコーヒーメーカーです。荷物が多いキャンプにはうってつけのコンパクトさ。ミルはセラミックギアで金属特有のにおい移りの心配がなく、中央の目盛を回すことにより粗さ調節が可能。タンブラーはダブルウォール構造でしっかり保温し、淹れたて熱々コーヒーを注いでも問題なく握ることができます。ドリップケトルについている蓋はタンブラーの蓋としても使えます。

【詳細情報】
サイズ(約):9×19.5cm重量:472g
カラー:レッド・ブラック

 

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「ブルーボトルコーヒー」公式オンラインストアがオープン! 8月31日までキャンペーン実施中

ブルーボトルコーヒージャパンは、ブランドの公式オンラインストアを7月30日にグランドオープンしました。

 

公式オンラインストアは4月にプレオープン。コーヒー豆の定期便サービスや、これまで特定のカフェで実施していたファーマーズマーケットを、生産者から直接仕入れた野菜とコーヒーをセットにして届ける「デジタルファーマーズマーケット」として実施するなど、オンライン上でもブルーボトルコーヒーが楽しめる場として、正式オープンの準備を進めながら、新たな取り組みを展開していました。

 

同ストアでは、コーヒー豆やコーヒー器具などの購入だけでなく、オンラインストアでの購入金額1円につき1ポイントが貯まるメンバーシッププログラム「ブルーボトルメンバー」がスタート。ポイントを貯めることにより、各店舗で使用できるドリンクチケットや、オンラインストアで利用できる送料無料サービス、セミナー受講などの様々な特典と交換が可能です。

↑ドリッパーセット

 

8月31日まで、日本全国送料無料で発送、購入者先着2000人にブルーボトルコーヒーオリジナルステッカーのプレゼント、さらに抽選で50人にメンバーポイント1万ポイントが当たる“公式オンラインストア グランドオープン スペシャルキャンペーン”を実施しています。

コーヒー好きなら1度はやってみたい! 「携帯コーヒーグッズ」を使って旅先で本格コーヒーを愉しむ方法

筆者は毎日5杯はコーヒーを飲んでいる、根っからのコーヒー党。家でドリップしたコーヒー、喫茶店でいただくコーヒー、レストランで食後に飲むコーヒーと、その時とその場所で違う味わいを楽しんでいます。

 

そんな筆者がキーコーヒーさんの取材でインドネシアのコーヒー農園を訪問した(記事はコチラ)とき、考えていたのが「旅先でハンドドリップのコーヒーを飲みたい」ということ。コーヒー産地のインドネシアだけに、おいしいコーヒーもたくさん味わえますが、自分で抽出したコーヒーは、格別な味がするに違いありません。

 

そこで、「コーヒードリップ4点セット」を用意して、現地で調達したコーヒーを味わってみました。

 

↑今回用意した「コーヒードリップ4点セット」。コンパクトに持ち運べる製品をピックアップした

 

今回は、旅先のコーヒー豆を旅先の水でドリップして飲もうということで、豆はインドネシアで調達。「トアルコ トラジャ」現地でしか手に入らない製法のコーヒー豆を購入しました。

↑インドネシアでしか買えない「トアルコ トラジャ」。詳細は後述

 

【オススメアイテム01】

シリコンボディで超コンパクトな「ケトル」

コーヒーを調達したら、ドリップするためにまず必要なのは「お湯」です。そこで用意したのはミヨシの「折りたためるトラベルケトル」


ミヨシ

折りたためるトラベルケトル

実売価格4298円

この電気ケトル、水を入れる部分がシリコン製になっているのがポイント。蛇腹状に畳んで厚みを3分の2まで圧縮できます。スーツケースに入れても無理のないサイズで、500mlのお湯を沸かせます。電圧は100~127Vと220~240Vに対応で、高電圧の国でも、スイッチを切り替えて使用可能。バリ島のホテルでは250Vと表示されていたので、240Vの設定で利用しました。スイッチは手動切り替えなので、海外で使用する際は忘れずに確認しましょう。

 

↑折りたたんでコンパクトに収納できる

 

↑海外で使う際は電圧チェックを忘れずに

 

【オススメアイテム02】

「コーヒーミル」もスマートでなくっちゃ

せっかくハンドドリップで入れるなら、コーヒー豆は挽き立てにしたいもの。そこで、携帯できるコーヒーミルを探しました。選んだのはハリオの「コーヒーミル・スマートG」


ハリオ

コーヒーミル・スマートG

実売価格4320円

持ち運びを念頭に置いた製品だけに、圧倒的なコンパクトさ。ポイントはハンドルを取り外せることで、側面のバンドに差し込んで、その名の通り、スマートに収納できます。

 

↑ハンドルを外して横に収納。持ち運びを考えた作りだ

 

一回に挽ける容量は24gと、コーヒーカップ2杯分ほど。ハンドルは重めで家で使うには不便ですが、旅先でちょっと飲むくらいならこれで十分でしょう。見慣れない景色のなかで、まったりとハンドルを回しながら、豆の挽かれる音を楽しむのも乙なものです。

【オススメアイテム03】

はがきサイズの「コーヒードリッパー」

コーヒードリッパーに選んだ「Tetra Drip」は、まさに持ち運びを意識した折りたたみ式。はがきサイズの3枚の板を組み合わせて、円錐型のコーヒードリッパーを組み立てられます。薄いためカバンの中で場所をとらない上に、その重さはわずか25gと軽量です。

ミュニーク

Tetra Drip

実売価格1500円

本製品、3つの板には窪みと出っ張りがつけられており、組み立てはそれをかみ合わせるだけ。最初は多少のコツがいりますが、慣れると1分もせず組み上がります。

 

1500円とお手ごろな価格もうれしいところ。なお、「Tetra Drip」のラインナップには今回試したポリプロピレン製の製品のほかに、デザインもクールなステンレス製やチタン製も用意されています。

 

↑三角錐型に組み立てる

【オススメアイテム04】

繰り返し使えるペーパーいらずの「コーヒーフィルター」

コーヒーフィルターは「MilleCafé(ミルカフェ)」をチョイス。「1000回使える」といううたい文句のこのフィルターは不織布で作られており、使い捨ての紙フィルターを用意せずに使えます。

 

MilleCafé(ミルカフェ)

実売価格780円

インドネシアで主流のコーヒーの飲み方は、細かく挽いた豆に直接お湯をかけて飲むというもの。ドリップはまだまだ普及しておらず、コーヒーフィルターが並んでいるお店も珍しいという状態。フィルター不要というミルカフェの特徴に助けられました。

 

一般的なコーヒーフィルターに近い形ですが、実は底面は穴が開いており、そのまま粉を入れたら下に落ちてしまいます。ドリップするときは底の部分を折ってふさいで、お湯を注ぎます。

 

↑底を折ってドリッパーにセット。一般的なコーヒードリッパーと同じ感覚で使える

 

下部に空いた穴が役立つのは抽出後。使い終わったコーヒーの粉を落として捨てられます。後は水洗いして乾かしておくだけと、メンテナンスも手軽です。

 

【インドネシアのオススメのコーヒー】

日本では買えない「トアルコ トラジャ」

今回使用したコーヒーは、キーコーヒーがインドネシアで運営するコーヒーショップ「トアルコ トラジャ コーヒー」で購入しました。

↑インドネシア・スラウェシ島のマカッサル市にあるトアルコ トラジャ コーヒー

 

実はこのトアルコ トラジャ コーヒーでは、ここだけでしか買えないレアなトアルコ トラジャを販売。それが「ハニープロセス」という製法で仕上げたコーヒー豆です。コーヒーは、コーヒーの実を包んでいる(1)果皮、(2)果肉、(3)ヌメヌメ、(4)殻と順に取り除いていき、最後に(5)種子(生豆)を取り出すというプロセスで加工されます

 

トアルコ トラジャの通常の製法では、(3)のヌメヌメ成分を完全に取り除いた後に乾燥させますが、「ハニープロセス」はあえてヌメヌメを一部残した状態で乾燥させます

 

↑このコーヒーを買いに来る観光客も多いという

 

ハニープロセスと言うだけに、その味わいはハチミツのように甘いテイストが含まれたもの。トアルコ トラジャがもともと備えているキリっとした酸味も甘味が加わって、ますます深みのある味に仕上がっています。現地の水を使っていることもあってか、太陽がさんさんと降りしきるなかでもすっきり飲めるおいしいホットコーヒーでした。

 

 

ちなみにトアルコ トラジャ コーヒーでは、トアルコ トラジャのより狭い地域ごとに栽培された「マイクロロット」と呼ばれるコーヒー豆も購入できます。こちらも日本で出回ることはめったにないので、マカッサルを訪れた際のお土産にいかがでしょうか。

 

100セット限定! 常識破りの「コーヒー作り」でできたキーコーヒーの激旨コーヒーを試飲してきた

キーコーヒーは、限定生産のコーヒー「トアルコ トラジャ KEY Post-Harvest Processing」を9月26日に発売します。100セット限定販売となり、価格は100g豆で4968円です。購入は直営オンラインショップ「KEY COFFEE 通販倶楽部」から。

 

「トアルコ・トラジャ」はキーコーヒーの看板商品。インドネシアのトラジャ地方で生産されるコーヒーブランドです。通常のパッケージは200g入りで2160円。

↑トアルコ トラジャ KEY Post-Harvest Processing

 

一方、今回の「トアルコ トラジャ KEY Post-Harvest Processing」の価格は、実に4倍強。これだけ高価格なのは「世界初」という加工技術が使われているからです。

 

本記事では、このレアなコーヒーのヒミツを、試飲した印象とともにお伝えします。

↑金色のパッケージが今回の限定商品。左のトアルコ トラジャのドリップパックと比べるとシンプル

 

コーヒーは赤い果実

新しいコーヒーのヒミツをレポートする前に、まずは、コーヒーがどのような工程を経て作られているかをざっくりと紹介しましょう。

 

コーヒーというと、喫茶店で飲む黒い飲み物、そして抽出前の茶色い粉や豆をイメージする人が多いでしょう。コーヒーの原料は木になる果実で、赤く熟した状態で収穫されます。その種を加工して焙煎したものが良く知られているコーヒー豆です。

 

コーヒーの果実をなぜ目にしないのかというと、すぐに腐ってしまうから。腐らせないために、赤い果実は収穫したその日のうちに取り除かれてしまいます。果肉を取り除かれた豆は、産地での「精選(せいせん)」という工程を経て、焙煎する直前の「生豆」の状態まで加工されます。生豆の状態で日本で輸出され、焙煎されたものが喫茶店などで見かける茶色いコーヒー豆になるわけです。

 

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詳しく知りたい方はコチラ:
【意外に知らない】コーヒーってどう作られるか知ってる? 超重要工程「精選」をインドネシアで調べてきた
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秘訣は「氷温熟成」

さて、ここからが本題です。今回の新製品「トアルコ トラジャ KEY Post-Harvest Processing」は、使っているコーヒー自体は、もともとのトアルコ トラジャと同じ果実です。その価値を大きく引き上げているのは、加工技術にヒミツがあります。

 

キーコーヒーが着目したのは、コーヒーの赤い果肉。この果肉は腐りやすく、これまでのコーヒー生産の方法では、真っ先に捨てられてしまうというのが常識でした。

↑コーヒーはこの赤い果実から作られます

 

↑コーヒーの果実を氷温域で保存し、甘みやコクを引き出しました

 

今回、キーコーヒーは特殊な手法を用いてコーヒーの果実を腐らせずに熟成することに成功。その手法が「KEY Post-Harvest Processing」と呼ばれるものです。

 

雪下にんじんをご存じでしょうか? にんじんを雪の下に埋めて冬を越すことで、フルーツのような甘みが引き出す製法です。

 

「氷温熟成」は、雪下にんじんの仕組みを利用した加工技術です。水は摂氏0度で凍りますが、野菜や果物は0度をわずかに下回る温度までは凍りません。その差にあたる温度「氷温域」で保管しておくと、食材の熟成が進み、甘みやコクが出るとされています。すでにリンゴやキウイような果物では氷温熟成を用いて味を向上させた商品が登場しており、キーコーヒーでも、「生豆」を氷温熟成させた「氷温熟成コーヒー」を販売しています。

 

「KEY Post-Harvest Processing」では、この氷温熟成の技術をコーヒーの“果実”に応用。同社の運営する農園で収穫後、氷温庫で一定期間保存することで、果実を腐らせずに熟成させる技術を開発しました。

↑インドネシアのパダマラン農園には「KEY Post-Harvest Processing」の実験設備がある

 

↑巨大な冷凍庫のような設備で冷却。竹かごは均一に冷やすための工夫だという

 

氷温熟成を経たコーヒーの果実からは、甘みやコクが増した独特の味わいのコーヒーが完成。成分分析の結果、香りの要因となる「香気成分」が増していることが確認されたそうです。

 

では、その味わいはどのようなものなのでしょうか。次のページでは試飲した印象をレポートします。

別次元の味に

数あるコーヒーの産地の中でも、トラジャ産のコーヒーは独特の酸味が特徴です。トアルコ トラジャは“柑橘系の酸味”と表現されるような爽やかな酸っぱさが持ち味。バターのようななめらかな舌触りを感じたかと思えば、きりっとした後味がやってくる、かなり個性的なテイストです。

↑いざ試飲。カップに顔を近づけた瞬間、華やかな香りが鼻に飛び込んできました

そのトアルコ トラジャを「KEY Post-Harvest Processing」で加工すると、その様相が一変。舌は素人並みの筆者ですが、一口飲んで「これは別次元の味だ……!」と感じるほどの変化がありました。

 

もともとあった柑橘系の風味は、甘さや酸っぱさが強調され、まるでパイナップルのような香りに。冷めたあとに口に含むとワインのような刺激的な味に。洋ナシのようなまろやかな舌触りも印象的でした。

↑オススメの飲み方はハンドドリップ。280秒かけて丁寧に抽出されていました

 

キーコーヒーによると、コーヒーのプロによる官能評価でも、その味の進化は認められたそう。全米スペシャリティーコーヒー協会が定めた指標に基づくテストでは、「パイナップル」や「ラズベリー」のような香味が強化されて、「黒蜜」ような甘い余韻が追加されたと評価されています。官能評価員の表現によると「標高が200mアップしたような風味」だといいます。

↑官能評価では68種類のフレーバーで味を表現します

 

標高200mのグレードアップが“コーヒーの危機”を救う?

コーヒーを味を「標高」で表現するのを疑問に思われる方も多いでしょう。一般的にコーヒーは、寒暖差のある高地で育てた方が美味しくなると言われています。つまりコーヒーの実を氷温熟成させたことで、「標高200m相当の」品質向上が見られたということだそう。

 

実は、コーヒーは今、“2050年問題”という問題を抱えています。温暖化や気候変動でコーヒーの収穫量が減少し、美味しいコーヒーが飲めなくなるという危機が迫っているのです。

 

キーコーヒーは、今回の技術「KEY Post-Harvest Processing」のような加工技術の改良による風味向上も、2050年問題の解決策の1つになると見込んでいるそうです。

 

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※「2050年問題」についてもっと知りたい方はこちら
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トアルコ トラジャは、キーコーヒーが40年前にトラジャ地方の農園を開拓したのが始まり。以来、現地の生産者と協力しながら、生産を続けてきたといいます。産地で大規模なコーヒー農園を運営していたからこそ、果肉はすぐ捨てるという「コーヒーの常識」を打ち破ることができたというわけです。

↑KEY Post-Harvest Processingを開発した大塚祐一氏(キーコーヒーの開発研究所所属)。山の上の農園に60日間泊まり込みで研究したといいます

 

そんなコーヒーの常識を打ち破った「KEY Post-Harvest Processing」は、100セットという限定販売。今後は加工設備を順次拡大して、品質を保ちながら増産を目指していくそうです。

 

なお、9月末の2つのイベントで「トアルコ トラジャ KEY Post-Harvest Processing」の試飲会が実施されます。9月26日~28日には東京ビッグサイトで開催される展示会「SCAJ 2018」に出展。9月29日~29日には国連大学で開催されるイベント「東京コーヒーフェスティバル」に登場します。貴重なコーヒーをいち早く楽し見たい方は、イベント情報をチェックしてみましょう。

「缶コーヒー=甘ったるい」派の常識を覆す意欲作登場! 「ダイドー」の新製品、攻めてます。

サードウェーブが到来したり、コンビニのレジ横やペットボトルタイプが大ヒットしたりと、常に話題にこと欠かないコーヒー。その反面でダウントレンドといわれているのが、缶コーヒーです。とはいえ、缶コーヒーには一定のファンがいるのも事実。そこで今回は、この時代に新機軸をもってリリースされた、ダイドーの缶コーヒーをレビューしていきます!

 

 

缶コーヒーを飲む層と聞いてイメージするのは、働く人の姿ではないでしょうか。それは各社のCMを見ても明らかでしょう。そしてそこで描かれているのは、ホッとひと息つく安らぎのシーンや、ゴクっと飲んで「もういっちょがんばるか!」といった気分転換だったりするものです。

 

それは、缶コーヒーが持つ味わいともリンクしています。コーヒーの苦みやカフェインがシャキっとさせ、甘さはエネルギー源に。香りやミルクのマイルド感は気分を落ち着かせてくれます。また、200g前後の量は、休憩時間に飲み切る最適なサイズともいえるでしょう。

 

 

これぞ缶コーヒー!という感じの「オリジナル」

そんな缶コーヒーの定番ブランドのひとつが「ダイドーブレンドコーヒー」。こちらは発売から43年にもなるロングセラーですが、中身はそのままに、「オリジナル」と銘打たれ、パッケージを現代版へアップデート。新旧を比較してみましょう。

↑左が新バージョン、右が旧バージョンです

 

おなじみの斜めのフラッグと、コーヒー豆を入れる麻袋(ドンゴロス)はそのまま。パッと見での安心感はさすがです。そこに新たに配置されたのが、“ORIGINAL”と“since1975”の文字。今でこそダイドーブレンドは様々な商品展開をしていますが、あくまでもこれが旗艦モデルであること、そして歴史と伝統への誇りが伝わってきます。

↑個性に合わせて焙煎した5か国の豆をブレンドしているのがポイント

 

実際に飲んでみても「そうそう、これこれ」という印象。コクのあるミルクに負けないしっかりしたコーヒー感と心地よい余韻は、オーセンティックな感じすらあります。

↑裏面にも香料無添加であることや焙煎方法など、コーヒー本来の味わいへのこだわりが書かれています

 

まさに缶コーヒーの王道を行く味わいの「オリジナル」。発売から43年を経ても、おいしさのコンセプトがまったくブレておらず、なおかつ古びていないことに驚きです。

 

 

超絶スッキリの新感覚コーヒー「ギンレイ」

伝統を重んじつつ飲み手に合わせて進化する商品があれば、まったく新たな方向性へのアプローチを試みる缶コーヒーも。それが「ギンレイ」の名を冠した「ダイドーブレンドコーヒー」です。こちらもデザインから見てみましょう。

↑表面はザラッとマットな質感。品質のよさを感じつつ、やさしく手になじみます

 

鈍く光るシャンパンゴールドを基本色に、余白を広めにとったレイアウトや書体。従来の缶コーヒーにはない、クールで高級感のあるデザインです。

↑左は「オリジナル」の新バージョン。「ギンレイ」は若干高さがあって、内容量も210gと多め(「オリジナル」は185g)

 

「ギンレイ」が素材に関してこだわったのは「磨き豆」。これは雑味や渋味の部分を取り除いたコーヒー豆のことで、苦みをおさえたクリアな味わいになるのだそう。「ギンレイ」にはこの「磨き豆」が100%使用されています。

 

もしかしたら、米を一定以上磨くと「吟醸」や「大吟醸」に分類される日本酒のイメージに近いかもしれません。吟醸系のお酒はスッキリした飲み味のものが多いですよね。ということで、飲んで味をチェックしてみました。

↑「オリジナル」(写真左)と比べても、液色はそこまで違いませんが…

 

色を見ても分かる通り、「ギンレイ」はそれなりに砂糖やミルクが入った、スタンダードな缶コーヒーの分類。…なのですが、ビジュアルからは想像もできないほどクリアな飲み味。通常の1.5倍の豆を使って抽出したとのことで、コーヒーのコクや香りは感じられますが、後味がとにかくスッキリ。これは新感覚です。「缶コーヒーは甘ったるくて苦手」という方でも、これなら飲めるかもしれません。

↑豆の量が1.5倍というのは、コーヒー規格(内容量100g中にコーヒー生豆換算で5g以上)の下限値との比較によるもの。とはいえ後味はきわめて軽く現代的で、従来の缶コーヒーとはかなり別物です

 

これまでのスッキリ系や微糖タイプとも違う、王道路線のなかに洗練されたテイストを感じました。確かにこれが、ダイドーが提案する未来のスタンダードなのかもしれません。

↑どちらもリフレッシュに最適!好みのほうを選んでください

 

ダイドーは、一般的な販路のほかに、自動販売機にも注力していることで知られるメーカー。こんどダイドーの自販機を見つけたらぜひ商品をチェックして、生まれ変わった「伝統」と「革新」を実“カン”してみませんか!

コーヒー好き外国人の好きな「ペットボトルコーヒー」は?有名4ブランドを5点満点で評価

日本の伝統料理や国民食、またはトレンドフードなどを様々な国の人に試食してもらう企画が本連載です。今回はコーヒー好きの外国人を招集。飲料トレンドのひとつといえる、ペットボトルコーヒーを評価してもらいました!

 

飲料メーカーが威信をかけたペットボトルコーヒーが集結

【左】アメリカ:マーク・アインシュタインさん

クリーブランド出身。コーヒーはブラックを毎朝飲み、夏はアイス派。

【中央】ブラジル:アレサンドラ・ソウザさん

ミナスジェライス出身。朝は2杯で夜は1杯、ブラックをホットで飲みます。

【右】韓国:ウノ・キムさん

プサン出身。朝と夜に1杯ずつブラックをホットで飲みます。家より店派。

 

 

【エントリーNo.1】

コカ・コーラシステム

ジョージア ジャパン クラフトマン

150円/500ml/0kcal

ドリップコーヒーと水出しコーヒーを調合。ほどよい苦みとすっきりした後味が特徴です。

 

【5点満点で評価】

マークさん:3.5

アレサンドラさん:4.0

ウノさん:3.5

→total=11.0/15.0

「舌にやさしく、苦みと酸味がちょうどいいわ。香りも好き」(アレサンドラさん)

「柔らかいテイストだけど、薄いとも言えるかな。ちょっと物足りないかも」(ウノさん)

 

 

【エントリーNo.2】

サントリー食品

クラフトボス ブラック

172円/500ml/0kcal

豆の選定、焙煎、抽出の工程にこだわった5種のコーヒーをブレンド。工程数は200以上です。

 

【5点満点で評価】

マークさん:4.5

アレサンドラさん:3.5

ウノさん:4.0

→total=12.0/15.0

「ビター感が僕好み。目覚めの一杯に飲むならこれ!」(マークさん)

「香りは好きだけど、余韻が短くて水っぽい印象。もっとアフターテイストが欲しいわ」(アレサンドラさん)

 

 

【エントリーNo.3

ダイドードリンコ

スマートブレンドブラック 世界一のバリスタ監修

151円/430ml/17kcal

高級豆を78%使用しています。糖や脂肪の吸収を抑える成分を配合した機能性表示食品。

 

【5点満点で評価】

マークさん:4.0

アレサンドラさん:4.0

ウノさん:4.5

→total=12.5/15.0

「酸味と苦みのバランスが絶妙。僕は冷たいコーヒーって飲まないけど、これはかなりおいしい!」(ウノさん)

「広がる酸味が特徴的ね。悪くないわ」(アレサンドラさん)

 

 

【エントリーNo.4】

伊藤園

タリーズコーヒー スムース ブラック ミディアム

151円/500ml/0kcal

「タリーズコーヒー」のバリスタ監修。ミディアムローストで、苦みはやさしくすっきりです。

 

【5点満点で評価】

マークさん:5.0

アレサンドラさん:4.5

ウノさん:4.0

→total=13.5/15.0

「僕はこれがベストバランス! 毎朝飲みたい味」(マークさん)

「香りと苦みはしっかりしているけど、余韻はなくてあっさり。この絶妙さはいいね」(ウノさん)

 

 

職人の巧みな技が結集した各メーカーの対決!

昨年メガヒットした、サントリーの「クラフトボス」。今年は他社が同カテゴリーの新作を発売し、ペットボトルコーヒーは大きなトレンドとなっています。そこで今回はコーヒー好きの外国人に、有名な4ブランドを比べてもらいました!

 

「ジョージアは、香ばしさがしっかりあるけど、全体的には薄味な印象。もう一歩かな」(ウノさん)

3人ともお湯からのドリップ派で、水からの抽出はしないとか。そこで言うと、水出しのジョージアの味はおとなしすぎるのかも。

 

「酸味で印象的なのはサントリー、苦みならダイドー。でも大切なのはバランスよ」(アレサンドラさん)

 

結果、一番人気は有名チェーンのタリーズブランドでした!

「香りがよく、苦みやフルーティさも絶妙に調和。おかわりしたいウマさだよ!」(マークさん)

 

米国発祥で、店舗が韓国にもあるタリーズ。ワールドワイドな味はペットボトルでも共通でした。

 

 

【今月の1番人気!】世界共通の味わいはボトルでも変わらない

缶などもある本シリーズは、コーヒーショップ「タリーズコーヒー」の品質で提供することがコンセプト。世界展開するブランドの味が、外国人にマッチしたのはある意味当然?

 

LIFE PEPPERとは?

外国人ネットワークを活用し、日本企業の海外進出支援とインバウンド観光支援を行う。市場調査からWeb広告までサービスの幅は広く、外国人のアサインもできる総合マーケティング企業です。

1ジャンルを築いた「無糖炭酸」と「クラフトコーヒー」。先駆者サントリーの新作を飲んでみた

最近の飲料ジャンルで、特に伸びを見せているのが「無糖炭酸水」と「ペットボトルコーヒー」。そのパイオニアであり、トレンドをけん引するサントリーが、今年6月に新商品を発売しました。この夏、さらに盛り上がるであろう両ジャンルの新フレーバーを、既存の人気商品と飲み比べてみました!

 

 

 

酸味とキレで飲みごたえUPの、スパークリング新商品

健康志向の高まりや、シーンを問わない万能ぶり、リフレッシュもできる爽快感などがウケて、直近10年間で伸長している「無糖炭酸水」市場。そんななかで発売されたのが「サントリー 南アルプス クラフトスパークリング 無糖ジンジャー」です。旗艦商品とは何が違うのでしょうか?

↑右が新商品の“無糖ジンジャー”

 

 

■サントリー 南アルプススパークリング

まずは「サントリー 南アルプススパークリング」から飲んでみます。こちらは、アウトドアブランド「スノーピーク」とコラボした炭酸入りナチュラルミネラルウォーター。従来品よりも充填時のガス圧が大幅にアップし、強炭酸による爽快な刺激と後味のよさを感じられます。銀色のキャップを開けたときの「ポン!」という音も爽快です。

↑グラス内に立ち上る泡が、炭酸の強さを物語っています

 

飲んでみてまずやってくるのは、ストレートな刺激。十分な炭酸の強さがありながらもトゲはなく、飲み疲れのないスムーズな心地よさも感じます。口の中を邪魔しない味わいで、料理やハイボールにも合うでしょう。

 

【特徴の指標】※5点満点

・炭酸圧:4.5

・香り:0

・酸味:0

・爽快感:4.0

 

 

■サントリー 南アルプス クラフトスパークリング 無糖ジンジャー(新商品)

つづいて新商品を実飲。こちらもスノーピークとのコラボ商品で、炭酸の爽快感に“嗜好性”という新しい価値をプラス。高知県産ジンジャーによるコクと飲みごたえが特徴です。

↑完全な透明ではなく、わずかに色づいています

 

ジンジャーシロップをはじめ、数種類の果汁などが入っていますがノンカロリー。炭酸の強さはプレーンと同じく強めで、飲み応えがあります。ジンジャーの香りも強くて鮮烈。甘さがないぶん酸味が強調されていて、キレもなかなか。ほかにない味わいが斬新かつ、さっぱりしていて爽快感が抜群です。個人的には、モルトの王様であるサントリーがモルトエキスを使っているところに本気を感じました。

 

【特徴の指標】

・炭酸圧:4.5

・香り:2.0

・酸味:1.5

・爽快感:3.5

↑「クラフト」と付くものが大好きな、大人な方におすすめ

 

ショウガ好きの人や、無糖炭酸派の人で「プレーンでは物足りないけど柑橘系は酸っぱいし、フルーツ系やコーラは子どもっぽい」という人に最適です。ただ、ジンジャーは冷たいまま飲んだほうがおいしいので、家で飲むときは氷を活用しましょう。ハイボールに使うとショウガ風味の効いた面白い味になりそうです。

苦くも甘くもない、ちょうどいいコーヒー新ジャンル

サントリーの「BOSS」ブランドから、ペットボトル入りの「クラフトボス」が発売されたのは2017年4月。すっきりした味わいと、スタイリッシュかつ携帯性に優れたボトルがウケて、大ヒットを記録しました。他の大手メーカーも続々参入する“戦国時代”に登場した新商品「クラフトボス ブラウン」は、どんな味わいなのでしょうか?

↑真ん中が新商品の“ブラウン”

 

■クラフトボス ブラック

「クラフトボス」は、ブラジルの最高等級をはじめとするコーヒー豆を選定し、焙煎、抽出にこだわった5種のコーヒーをブレンド。豊かな香りとコクを引き出し、雑味を抑えるため「ボス」ブランド誕生以来、25年間で培われた同ブランドの職人技があますことなく注ぎ込まれていて、その工程数は200以上あるそうです。

↑「クラフトボス」シリーズ第1弾商品がブラック

 

コーヒーの苦みは強すぎず、でも香ばしさは十分あって薄すぎない。500mlの大容量でも飽きずに飲めるという、味と量のバランスのよさもウリです。飲めばわかるこの完成度の高さは、さすがパイオニアといったところです。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:4.0

香り:3.0

酸味:1.0

甘味:0

コク:3.0

 

 

■クラフトボス ラテ

ブラックと同様、手間ひまかけたコーヒーに、国産牛乳と北海道産の生クリームをブレンドしたラテ。甘すぎず、すっきりした飲みやすさが特徴です。

↑シリーズ第2弾のラテ

 

比較的ライトなタッチで、ガツンとくるコーヒー感も控えめ。しかし薄さを感じることはなく、しっかりカフェラテとして楽しめます。甘さもおとなしく、スッと切れるアフターテイストで飲みやすいですね。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.0

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:2.5

コク:1.5

 

 

■クラフトボス ブラウン(新商品)

ブラックは苦いけど、ラテは甘い。そんな人にちょうどいいバランスの味わいを実現した、新しいコーヒージャンル「ブラウン」。ブラックコーヒーにミルクポーションとガムシロップを1個ずつ加えた甘さを想定して作られました。コーヒーの豊かな香りが失われず、満足感があるのにすっきりと飲める1本です。

↑第3弾の「ブラウン」。たしかに喫茶のコーヒーにミルクとガムシロップを入れたときの色です

 

ラテよりもビターでコクも強めに感じます。“マイルドに抑えられている感”がいい意味でなく、コーヒーらしさがしっかり出ています。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.5

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:1.5

コク:2.5

↑ありそうでなかった、ブラックとラテの“ミックスゾーン”

 

ブラックコーヒーは飲まないけど、ラテの甘さやミルク感が苦手という“中間層”は、これまで少なからずいたことでしょう。そんな方にピッタリとハマる味わいが出てきたな、という印象です。

 

 

先日はペットボトル入りの透明なノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー オールタイム」を発売し、話題を集めるサントリー。さらに7月末には、第3弾のスノーピークとの共同開発商品を発売予定。去年のクラフトボスに続く大ヒットとなるのでしょうか。今後の動きも目が離せません!

コストコでおすすめの「コーヒー・お茶」7選 – ユーザーが「スタバの味が楽しめて最高」と語るアイテムに注目!

毎日飲む人にとって、コーヒーやお茶の料金は結構な負担になるもの。そんなとき、大きな味方になってくれるのがコストコです。胸で抱えるほどのコーヒーから、スターバックスのコーヒー、各種フレーバーコーヒーやティーバッグまで幅広く用意しています。どれも大容量でリーズナブルなので、毎日たっぷり楽しめますよ!

 

その1

深煎りした豆を細挽きにしてコクのある味に仕上げた

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カークランドシグネチャー
100%コロンビアンコーヒー
1558円(1300g)
100gあたり約119.8円

コロンビア豆を100%使用した粉末コーヒー。深煎りした豆を細挽きにして、コクのある味わいを実現しました。酸味と甘さのバランスも絶妙で、湯を注ぐと芳醇な香りが立ちのぼります。

ユーザーの声
「香りには甘くて深いコクがあります。大容量なので贅沢に使うのがオススメ。鮮度が劣化するスピードも比較的遅いです」(40代男性)

 

その2

コレステロールと中性脂肪を減らすブレンド烏龍茶

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久順銘茶
黒茶烏龍茶
998円(1.5g×100包)
1包あたり約10.0円

プーアル茶と2種類の台湾烏龍茶をブレンドした烏龍茶。烏龍茶ポリフェノールがLDLコレステロールの酸化を抑え、血中の総コレステロール量と中性脂肪を減らします。ホットと水出しに対応。

ユーザーの声
「お腹まわりの贅肉が気になり出したので買ってみました。飲んだあとに口の中がさっぱりする感じもいいですね」(50代男性)

 

その3

マイルドな風味で苦みもほどよく上品に

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ハマヤ
ドリップバッグ スペシャル
978円(40パック)
1パックあたり約24.5円
香り豊かなレギュラーコーヒーが手軽に淹れられるドリップバッグ。マイルドな風味で苦みもほどよく、上品な味わいです。フックがカップにフィットし、湯を注ぎやすくした点にも注目。

ユーザーの声
「クセがない味で、毎日飲んでも飽きない。パック入りのため、最後の1杯まで味や香りが変わらないのもうれしい」(40代男性)

 

その4

スタバの味を自宅でも堪能できる大容量パック

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カークランドシグネチャー
スターバックスロースト ハウスブレンドコーヒー
1638円(907g)
100gあたり約180.6円
スターバックスが製造(ロースト)し、コストコブランドが販売するコーヒー。スタバのハウスブレンドに近い味が楽しめます。袋には豆の酸化を防ぐバルブが付いており、鮮度を長く保てます。

ユーザーの声
「いつものスタバの味を、どこでも手軽に楽しめるなんて最高です。サーモマグに入れて、会社へも持参しています」(30代男性)

 

その5

クリーミーな口当たりとカカオの濃厚な味わいが魅力

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スイスミス
ミルクチョコレートココア
1198円(60袋)
1袋あたり20.0円

お湯と混ぜるだけで手軽に作れるインスタントココア。クリーミーな口当たりと、カカオの風味と甘みがクセになります。温めたミルクを入れると、風味がさらに濃厚になるのでオススメ。

ユーザーの声
「デザートのようにこってりと甘いですが、甘党の私にはどストライク。パンをこれに浸して食べるのもおいしいです」(30代女性)

 

その6

バニラの香りが際立つ老舗のフレーバーコーヒー

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ライオンコーヒー
ドリップコーヒー バニラマカダミア/バニラキャラメル
1998円(30パック)
1パックあたり約66.6円

ハワイの老舗ブランドのフレーバーコーヒー。バニラマカダミアとバニラキャラメルの2種類が15袋ずつ入り、香りの違いが楽しめます。ドリップタイプなのでいつもできたての味わい。

ユーザーの声
「甘い香りでリラクゼーション効果抜群。以前は紅茶派だったのに、これを飲むようになってコーヒーが好きになりました」(30代女性)

 

その7

むくみの軽減に効果がある甘く香ばしいお茶

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アイリスオーヤマ
とうもろこしのひげ茶
998円(1500.×6本)
1本あたり約166.3円

利尿作用があり、膀胱炎やむくみなどを緩和するとうもろこしの“ひげ”を使用。韓国でポピュラーなドリンクを、日本向けに飲みやすくアレンジしています。ほんのりの甘さと香ばしさがウリ。

ユーザーの声
「とうもろこしの甘い香りを感じられ、味もおいしいです。脚のむくみを改善するため、麦茶の代わりに毎日飲んでいます」(40代女性

コーヒー好きの皆さん、「カウコーヒー」をご存知? 通なら知っておきたいハワイの「旨コーヒー」5選

2018年の4月下旬から5月上旬まで、ハワイ島南部にあるカウ地区で「カウコーヒー・フェスティバル」が開催されました。ハワイのコーヒーというとコナコーヒーがよく知られていますが、実はこの「カウコーヒー」こそ、希少だけれど美味しいと注目度が高まっているコーヒーなんです。本稿では、知る人ぞ知る、ハワイのバラエティ豊かなコーヒーについてご紹介しましょう。

 

1:ハワイコーヒーの王道「コナコーヒー」

ハワイ島西海岸のコナコーストで栽培されるコーヒー豆から作られています。火山があるハワイ島の土壌や日射時間、雨量など、コーヒー豆を育てるのに適した環境が整っているため、「コナコーヒー」は世界最高のコーヒーと評価されています。「ドトール」や「UCC上島珈琲」といった、日本でもおなじみのコーヒーブランドがコナに農園を持っていることからも、ここがコーヒーの産地として優れていることが分かりますよね。苦味が少なく、程よく酸味と甘い香りがするスッキリとした味わいが特徴。

 

2:いま一番注目されている「カウコーヒー」

ハワイ島のコナ地区よりも南のカウ地区で作られているのがカウコーヒー。世界的に名が知られているコナコーヒーは生産量が限られていますが、カウコーヒーはコナコーヒーよりもさらに生産量が少ないので、とても希少。しかし、ほんのり甘味があって美味しいと評判を呼び、ハワイではいま最も注目されているコーヒーと言えるかもしれません。最近は、ワイキキのカフェやお土産ショップでカウコーヒーを飲んだり購入したりすることができるようになってきました。

 

3:オアフ島北部の「ワイアルアコーヒー」

↑ワイアルアの景色

オアフ島北部、ワイキキから車で1時間ほど離れたワイアルアと呼ばれる地域でもコーヒー豆が栽培されています。ワイアルアコーヒーの試飲が無料でできる「ワイアルアコーヒーファクトリー」は、日本のバラエティ番組のロケ場所にもなり、観光客にも人気。気になる味わいは、酸味が少なめでスッキリしています。

4:ハワイの秘島で作られる「モロカイコーヒー」

ハワイ諸島にあるモロカイ島は、信号機がひとつもない、手つかずの自然にあふれる島。そんなモロカイ島にはコーヒー農園があり、島特有の赤土でコーヒー豆が栽培されています。苦味がありながらまろやかでとても優しい味がするのが特徴。

 

5:コーヒー好きをうならせる「マウイコーヒー」

↑マウイ島のコーヒー農園

マウイ島の人気観光地ラハイナの近くでコーヒー豆農園を持つ「マウイ グロウン コーヒー」では、マウイモカ、マウイエステートブレンド、ラハイナビーチブレンドなど、100%マウイ産のバラエティ豊かなコーヒーを製造、販売しています。マウイ島産コーヒーにはJALも着目。マウイ島産コーヒーとグアテマラ産コーヒーをブレンドしたコーヒーをハワイ線で提供しています。

ワインの味わいはブドウが育った土壌や気候によって微妙に変わるように、コーヒーについてもコーヒー豆が育てられた環境がその味を左右します。同じハワイでありながら、さまざまな地域で異なるコーヒーが作られているので、ぜひその味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

実は、エスプレッソは「夏に飲むべき」と判明! シェーカーを使ったアイスコーヒーが衝撃の味だった

ネスレネスプレッソは、イタリアで愛されているアイスレシピを楽しむためのカプセルコーヒー「イスピラツィオーネ・サレンティーナ」と「イスピラツィオーネ・シェケラート」の2種を数量限定で発売しました。全国のネスプレッソブティック(21店舗)とウェブサイトで販売され、1本10カプセル入りで価格は940円。

 

エスプレッソを使ったアイスコーヒーのレシピを実際に作ってもらった

↑数量限定のカプセルコーヒー「イスピラツィオーネ・サレンティーナ」

 

「イスピラツィオーネ・サレンティーナ」は、南イタリアで親しまれているアーモンドミルクを使ったアイスコーヒーレシピ、「カフェ・ア・ラ・サレンティーナ」を楽しむためのもの。アラビカ豆の柔らかな口当たり、ナッツのようなアロマと口あたりの良さ、ロブスタ豆ならではの力強さが同時に味わえるバランスのとれたブレンドだそうです。そして、こちらにガムシロップと氷、アーモンドミルクの入ったカップに本品を抽出したレシピが「カフェ・ア・ラ・サレンティーナ」です。今回、メーカーの方に目の前で作ってもらう機会があったので、どんな味なのか試してみました。

↑使用したマシンはこちらの「エッセンサ ミニ ピュアホワイトC」(直販価格1万1880円)。19気圧という高い圧力をかけてコーヒーを抽出します

 

ミルク入りレシピの味に、カフェラテ好き編集者のテンションがUP

エスプレッソは夏に飲むイメージがなく、夏場は売上が落ちるそうですが、実はメーカーの方によると、アイスコーヒーにしても美味しいのだそう。なお、ローソンやファミリーマートのアイスコーヒーも、実はエスプレッソを使っているのだといいます。

 

さて、実際に飲んでみると、さすがは19気圧で抽出した濃厚エスプレッソ。氷が入っても薄まることはなく、風味は鮮やかなまま。アーモンドミルクがほのかな甘みとまろやかさを加えています。これを飲んだカフェラテ好きの家電担当、青木も大いに気に入った模様です。声のトーンを一段上げながら、ミルクとコーヒーが分離している点も「オシャレ」と語りました。

↑アーモンドミルクを使ったアイスコーヒーレシピ、「カフェ・ア・ラ・サレンティーナ」のイメージ

 

↑実際に試飲させていただいたもの。豊かなクレマ(泡)も特徴です

 

シェイカーを使ったレシピは、木漏れ日の庭で味わいたい濃厚風味

さて、もうひとつの数量限定のコーヒー、「イスピラツィオーネ・シェケラート」は、スパイシーな香りと香ばしさが特徴で、しっかりとした味わいとのこと。

↑「イスピラツィオーネ・シェケラート」

 

おすすめのアイスコーヒーレシピは、なんとシェーカーを使った「カフェ・シェケラート」。砂糖を入れたシェーカーにコーヒーを抽出し、氷を加えて泡が出るまでシェイクしたものです。実際に作ってもらったものを飲んだところ、泡が滑らか、かつ濃厚な風味で、カラメルや黒糖を思わせる香ばしさ。まさに真夏の昼下がりに飲みたい味です。こんなコーヒーを庭の木陰で楽しんだら最高だろうな……庭ないけど。

↑「カフェ・シェケラート」のイメージ

 

↑実際にシェーカーでシェイクして作って頂きました!

 

ちなみに、本レシピには必ずしも専用のシェーカーが必要というわけではなく、水筒などでも作れるそうです。さらに、限定コーヒーの発売に合わせて、数量限定のアクセサリーも発売されます。「カフェ・シェケラート」を手軽に楽しめる数量限定アクセサリー 「ヴュー シェーカーセット」(3240円)、ネスプレッソのアイスコーヒーを外出先でも手軽に楽しめる二層構造のストロー付き「限定トラベルボトル」(1890円)も用意。この夏、ヘビロテしたい人は、ぜひ手に入れたいところですね。

↑シェーカー2個とアイスキューブトレイのセット 「ヴュー シェーカーセット」(3240円)。シェーカーはフタを外すとグラスとして使えます

 

 

さすがはカルディ、1位は深みがダントツだ! 300円台「インスタントコーヒー」3本を飲み比べ

「インスタントコーヒーなんて飲まない」という方もいらっしゃるかと思いますが、最近のインスタントはかなりレベルが上がっているのご存じですか? 手軽に飲めて価格も手ごろ、味もいいとなれば、選択肢のひとつとしてストックしておいてもいいのでは? そこで今回は、カルディコーヒーファームオリジナルのインスタントコーヒー3種類をご紹介。どれも、「コーヒーファーム」の名に恥じないレベルです。以下では、美味しかった順に、ランキング形式で紹介していきましょう!

 

【第3位】

さっぱり飲めて毎日でも飽きない味わい

カフェカルディ 

インスタントコーヒー ザ・マイルド 50g

367円(税込)

ブラジル豆を使った飲みやすいコーヒー。柔らかな甘さとすっきりとした酸味のハーモニーは絶妙です。起きがけの一杯に最適なやさしい味わいで、どんな食事にも合うはず。苦味が少ないので、ブラックでもオススメです。レギュラーコーヒーの代わりというよりは、別のジャンルのコーヒーとして、オフィスに常備しておくのがいいでしょう。50gで300円台とコストパフォーマンスも抜群です。

 

【第2位】

チョコレートの甘~い香りが疲れた心を癒す

カフェカルディ 

インスタントコーヒー カフェモカ 70g

394円(税込)

なんとココアが入ったカルディオリジナルのフレーバーコーヒー。チョコレートの香りと深い苦味が新鮮なインスタントです。砂糖類の甘みはないものの、甘い香りがするので、ブラックで飲んでも美味。ミルクや砂糖との相性もバッチリなので、適量をプラスすれば、よりコクのあるカフェモカを楽しめます。豊かな香りと深みは昼食後やおやつの時間など気分転換にぴったり。せひリッチな香りをお楽しみください。

 

【第1位】

凝縮された苦味と深い香りで、ブラック派に断然オススメ!

カフェカルディ 

インスタントコーヒー エスプレッソ 50g

367円(税込)

深煎りした豆の独特の深い香りと苦味が楽しめる、本格的なエスプレッソ。インスタントとは思えない豊かな風味が楽しめるので、苦いコーヒーが好きなブラック派さんにはダントツでコレがオススメ。味わい深い苦味はミルクとの相性も抜群なので、甘いコーヒーがお好みの方は、たっぷりのミルクで「カフェ・ラテ」をお楽しみください。

 

さすがはカルディ、インスタントコーヒーのレベルも十分でした。自宅や会社にストックしておくと何かと便利ですし、時間がない朝などに気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

最先端のコーヒーシェアサービス!虎ノ門に手ぶらで焙煎ができる“時間貸しロースター”が誕生

コーヒーが好き。できれば自分で焙煎をしてみたい。でも難しそうだし機械も高そうで、なかなか手が出ない。もしそんな方がいらっしゃったら朗報です! 虎ノ門に、キーコーヒーが運営する時間貸しのロースター「CRAFT SHARE-ROASTERY 錠前屋珈琲」がオープンしました。ここは焙煎機を貸してくれたり、教わりながら焙煎したりできる次世代のシェアサービスなのです。実際に行って、焙煎体験をしてみました。

 

 

好きな生豆を選んで最適なローストに焙煎できる

オープンは5月22日。虎ノ門ヒルズのおひざ元といえる、新虎通り沿いにお店はあります。ガラスで覆われたスタイリッシュな建物のなかは客席と焙煎スペースになっており、焙煎スペースの中央にはお目当ての焙煎機が。

↑外観。後ろに見えるのが虎ノ門ヒルズ

 

↑店内もお洒落な雰囲気になっており、黒板の奥に焙煎機があります

 

焙煎関連の営業は金土(月~木は物販のみ)で、各12~19時の事前予約制。希望日の1週間前までに電話かFAXで申し込みという点は注意が必要ですが、そこさえ押さえておけば、手ぶらで気軽に焙煎体験ができます。

生豆は店内で販売しているラインナップから選んで購入するスタイル。常時6種以上が用意され、100g/400円~となり250~800gでオーダーできます

 

利用料金は1時間3000円と2時間5000円の2タイプ。1回の焙煎が約30分なので、最大4種類の豆を焙煎できます。初めての場合は専任スタッフが取り扱いを説明してくれるということなので安心ですね。

 

↑キーコーヒーのローストマイスター、林 稔(はやし みのる)さんがサポートしてくれます。林さんは全国の直営店などに研修を行っているプロ中のプロ

 

また、さらにしっかりとレクチャーを受けたい方には「焙煎体験」というプランが2時間8000円(2名まででノベルティ付き)で用意されています。筆者は焙煎に関してはビギナーなので、手ほどきを受けながらお試し体験してみました。

↑焙煎機は、生豆に合わせたプログラムが設定されているので、操作は想像以上に簡単

 

↑今回はエチオピアの「イルガチャフェ G1 ナチュラル」を500gでお試し。フルーティな香味を持ち、浅煎りで本領発揮する豆です。ということで、ミディアムローストを目指してトライ!

 

注文焙煎、抽出体験、ニトロブリューも!

焙煎機の準備が完了してオンになると、豆の入った筒型の部分が回転し、パチパチと音を立てながら煎られていきます。この所作での醍醐味といえば、どれだけ豆の焙煎が進んでいるのかということ。色味からしっかりと目で見て確認できるのもうれしいポイントです。

↑回転途中でも、一部から豆を引き抜いてロースト度合いを確認できます。ミディアムローストの場合はもう少しででき上がり

 

↑これで完了。煎りたての豆からあふれ出る、香ばしいフレーバーがたまりません!

 

↑豆はこのようにパッケージングしてもらえ、希望があれば挽いてもらえます。自分で焙煎したコーヒーは、やはり特別なおいしさを感じました

 

なお同店では、スタッフにお願いして豆をローストしてもらえる「注文焙煎」も可能。またハンドドリップからカフェラテまで、様々な淹れ方を楽しめる「抽出体験」も1時間3000円(2名まででノベルティ付き)であり。

↑抽出用のマシンやミルも、高性能なタイプを完備

 

そしてもう一点、ぜひお伝えしたいことが。同店の向かいには直営店の「KEY’S CAFÉ」があるのですが、ここで昨今話題のニトロブリューコーヒーが「COLD CREMA」として提供されていました。驚くべきは1杯300円という価格で、これは筆者が知る限りでは他店の約半額以下!

↑キーコーヒーが開発した業務用のマシン「KEY COLD CREMAディスペンサー」で提供

 

↑左は時間が経ったものですが、きめ細かい泡は変わらず、もちも抜群。一方で右は淹れたてで、「カスケード」という波打つ液体の層がフォトジェニック!

 

コーヒー自体はブラックなのですが、泡がやわらかな口当たりを演出するので非常にクリーミーでマイルドな味わい。でもミルクは使っていないので、余韻はすっきりという新感覚のおいしさです。おトクにニトロブリューコーヒーを飲みたい方、「KEY’S CAFÉ」を見つけたらぜひ体験してみましょう。そして焙煎体験も、早めの予約がオススメですよ!

 

【SHOP DATA】

CRAFT SHARE-ROASTERY 錠前屋珈琲

住所:東京都港区西新橋2-34-3号先

アクセス:東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」徒歩8分

営業時間:金土の11:30~20:00(月~木は物販のみ)

定休日:日祝

カルディ「本格ボトルコーヒー」飲み比べ – 1位は疲れたボディ&メンタルが生き返る最強の「ごほうび」だ!

暑くなってきたこの季節、何かとお世話になるのがボトルコーヒー。朝の気だるさや夕方の眠気も、カフェインと甘みで吹っ飛ぶような気がしますよね。今回はカルディコーヒーファームオリジナルのコーヒーを3種類、実際に飲み比べて、美味しかった順にランキングにしてみました。全てミルクと砂糖の入った少し甘めのテイストで、疲れた心身に手軽にエネルギーをチャージできますよ。自宅でもオフィスでも、ぜひ気分転換にお楽しみください!

 

【第3位】

冷蔵庫に常備したい、苦さひかえめ&クリーミーな味わい

カフェカルディ マイルド(カートカン)

125g×3本

288円(税込)

有機栽培豆のみを使った贅沢なコーヒー飲料。苦味を抑えたマイルドな味わいが特徴です。ひとくち飲むとコーヒー本来の香りが、クリーミーな味わいと調和してリッチな気分に。ストローで飲まずにあえてカップで頂くと、より一層コーヒーの香りを楽しめます。手軽に楽しめる味わいなので、冷蔵庫に常備しておくのもいいかも。起きたてのチャージにもぴったりです。

 

【第2位】

ほどよい甘みとコーヒーのコクのバランスが絶妙!

カフェカルディ

バードフレンドリー(R)ブレンド(カートカン)

125ml×3本

288円(税込)

こちらも3本入りのちょい飲みにぴったりのコーヒー飲料。バードフレンドリー(R)※認定のエルサルバドル・コロンビア・グァテマラの有機栽培コーヒーを100%使用しています。砂糖、ミルク入りですがしっかりとコーヒー豆のコクが感じられる点が、さすがカルディオリジナル。これまた贅沢でコクのあるブレンドで、リッチな味が楽しめます。甘みと苦味のバランスも絶妙で、ミルクの風味も相まって豊かな気持ちになりますよ。

※バードフレンドリー(R)コーヒー……熱帯の森林を利用したシェードグロウン(木陰栽培)、かつ有機栽培で生産されたコーヒーをプレミアム価格で買い取ることで、生産農家を支えながら森林伐採も防止し、そこで休む渡り鳥を守るプログラムのこと

 

【第1位】

贅沢なひとときを演出するごほうびコーヒー

カフェカルディ

マイルドボトル缶コーヒー 190g

103円(税込)

深煎りブラジルコーヒーの風味が感じられるクリーミーな一杯。スクリューキャップを取ると焙煎したコーヒーの良い香りが立ち上がります。コーヒーとミルク、砂糖がバランスよく溶け合い、疲れた身体や頭が生き返るような味わい。午後の仕事が始まる前のちょっとした贅沢として、ごほうび感覚で飲んでみてください。チョコやクッキーと楽しむのもいいですね。

豆から挽くのも美味しいですが、手間がかかるのが考えもの。その点、これならお手軽に本格コーヒーが楽しめますね。差し入れや会議などに用意しても喜ばれること間違いありません。余裕があれば、ぜひグラスに移して香りを楽しんでみてください!

アムステルダムで発見! こだわりぬかれた世界の「最新コーヒー事情」

毎年3月、オランダの首都アムステルダムでは「The Amsterdam Coffee Festival」というコーヒー業界のトレンドを発信するイベントが開かれます。バリスタの技を競う催しや、ロースターによる豆の実演販売、最新のコーヒー関連グッズの販売などが行われ、カフェ経営者やコーヒーにうるさい大人たちがヨーロッパ中から集結。オランダ在住の筆者も最新のコーヒー事情を知るために、このイベントを取材してきました。現在いち押しのコーヒー豆から最新ドリンクボトル、カプチーノ用の変わり種ミルク、アルコールとのマリアージュがうれしいエスプレッソを使ったカクテルまで一挙ご紹介します。

The Amsterdam Coffee Festivalはアムステルダム中央駅からバスで10分ほどの広大な公園にあるイベントの聖地 「westergasfabriek(ウェスターガスファブリック)」で開催されます。なぜオランダで開催されるかというと、議論の余地はありますが、この国は近年、世界有数のコーヒー消費大国だからです(2012年にEuromonitorが行った調査では一人当たりのコーヒー消費量が世界1位)。オランダには外出先や職場での一杯はもちろん、自宅での「おうちカフェ」にこだわる人もたくさんいます。ヨーロッパではドリップコーヒーよりも「エスプレッソ」のほうが伝統的に飲まれており、オランダでもNespressoやSenseoなどのエスプレッソマシーンが広く普及しています。

 

また、オランダのなかでも特にコーヒーを大切にしているのがアムステルダム。おいしいカフェを知っていることと、おいしいコーヒーを家で淹れられることは、この町の男性にとって最も重要なスキルの1つです。そのマナーは歴史的に説明することがある程度可能。17~18世紀の大航海時代、東インド会社、西インド会社を有するオランダは、砂糖、カカオ、コーヒーなどを求め世界中を船で巡りオランダ海洋帝国とその名を世界に馳せました。大航海時代から各地のコーヒーを味わい続けたためか、オランダ人は味に妥協しなくなり、お気に入りの一杯で一息つくというのが大人の嗜みとなったのです。そのようなわけで、アムステルダムはコーヒーのレベルが高いんですね。

 

それでは、今年のThe Amsterdam Coffee Festivalで著者が発見したことを6つ紹介させていただきます。

 

1: シングルオリジンはもはや常識に

今回のイベントで目立ったのが、単一産地の豆のみを使用するシングルオリジンのコーヒーのブース。現在のコーヒー業界の主流と言っても過言ではありません。コーヒーの最高峰と呼ばれるエチオピアのイルガチェフをはじめ、産地と生産年度にもこだわったコーヒー豆が試飲販売されていました。

 

2:マイタンブラーの発展

タンブラーにも面白いアイテムがありました。イギリスの「ecoffee cup」(写真上)の素材は、生育が早く、生物分解されるバンブー(竹)を原料としたプラスティック。使い捨て紙コップの消費を減らそうというエコなこのブランドは、コーヒーもおいしく飲めると評判です。

「stojo」(写真上)はシリコン製タンブラーで、飲み終わったらコンパクトにたたんでポケットにしまえるのが特徴。食器洗い機や電子レンジに対応しており、2017年にイギリスの「Excellence in Housewares awards」で入賞しています。

3:ドリップコーヒーが欧州で浸透中

エスプレッソ中心のヨーロッパにも変化の兆し――。今回のイベントには、シンプルかつ緻密なデザインで人気の高い日本の「ZERO JAPAN」も出展。ここやほかのメーカーで数多く展示されていたのは、フラスコのようなデザインが特徴のCHEMEXや、AeroPressのコーヒーメーカーといった質の高いホームドリップ用アイテム。これは、ドリップコーヒーがヨーロッパの家庭にもじわじわと浸透していることを示唆しているのかもしれません。

 

4:欧州で認められた日本の「Hario」

日本のガラスメーカー「Hario」の商品も販売されていました。特にV60シリーズはもはやコーヒー界の定番といった様相。あちこちのブースで使われており、実力の高さを感じました。

 

5:コーヒー好きが本当に楽しめる「TiaMaria」

日本でコーヒーリキュールと言えば「カルーア」が知られていますが、会場ではジャマイカ生まれの「TiaMaria(ティアマリア)」が注目を集めていました。こちらはスッキリしたブルーマウンテンとラムのリキュールで、エスプレッソとのマリアージュはキリッとした味わい。コーヒー好きが本当に楽しめる味です。TiaMariaを使ったカクテルの試飲や販売、カクテルのミキシングコンテストは大勢の人を集めていました。

 

6:カプチーノの新スタイルとして定着中の「ベジタリアンミルク」

イタリアのように、オランダでも朝のカフェでカプチーノをオーダーする男性はよく見かけられますが、カプチーノのミルクもカフェにより様々な種類があります。根強い人気を誇る「QUEENS of DAIRY」の濃厚なミルクは、酪農王国オランダならではのフレッシュさがウリ。その一方、ヘルシー志向に人気なのは、牛乳以外の「ベジタリアンミルク」を使ったカプチーノ(写真上)です。豆乳だけでなく、オーツ麦、ココナッツ、アーモンドなどもすでに一般的になっており、泡がしっかり立ち、コーヒーにも濃厚な風味が加わるため、もはや「新しいカプチーノのスタイル」として存在感を放っています。

以上が今回、筆者の注目を引いた物事でした。コーヒー好きの私もThe Amsterdam coffee festivalにはいつも参加していますが、毎回、新たな発見に遭遇して大興奮。世界のコーヒー業界のトレンドが分かるこの祭典からは、今後も目が離せません。

GWの原宿で最もバブリーな店はここ!泡のネスカフェ×一流シェフの料理が1300円

昨今のコーヒートレンドに、「ドラフトコーヒー」や「ニトロブリュー」があることをご存知でしょうか。これらは特別な機械で抽出するアイスコーヒーで、特に暑い季節に人気が高まります。大きな魅力はきめ細かい泡。コーヒー界では「クレマ」とも呼ばれますが、このGWに「ネスカフェ原宿」で、泡をテーマにした期間限定ショップがオープンしています。今回はこちらの魅力をお伝えしていきましょう!

 

泡とコーヒーフレーバーのシャボン玉が空間を演出

店名は、「ネスカフェ アイスクレマ(泡)カフェ」 produced byNAKED。ネスカフェを手掛けるネスレは4月1日から「ネスカフェ ゴールドブレンド ハンディ アイスクレマサーバー」を販売しており、そのキャンペーンの一環となります。

↑コーヒーのボトルに付いている機械が「ネスカフェ ゴールドブレンド ハンディ アイスクレマサーバー」

 

↑会場は原宿の常設店舗「ネスカフェ 原宿」

 

店名にある「NAKED」にビビっと来た人もいるでしょう。こちらはプロジェクションマッピングなど、光を使った空間の総合演出を手がけているクリエイティブ集団。その動向に常時注目が集まっているだけあって、今回のプロデュースも大きな話題となりそうです。ということで、まずは店内の雰囲気から紹介していきましょう。

↑たくさんの泡のモチーフがファンタジックな世界観を演出

 

天井の高い開放的なスペースを活用し、至るところに泡をモチーフにしたオーナメントが飾られた店内。そして中央にはコーヒーカップの形をしたオブジェがひときわ目立ちます。こちらには大きなギミックがあり、なんとコーヒーフレーバーのシャボン玉が飛び出してくる仕掛けが!

↑機器の解説をしてくれた、NAKED Inc.のアートディレクター竹内沙也香さん

 

↑ふわりと舞い、床ではじけるコーヒーのシャボン玉

 

この泡は、期間中の11:25から30分おきに約2分噴射されるそう。シャッターチャンスを狙いたい人はお見逃しなく!

 

コーヒーも料理もコスパ抜群で超おトク

カフェというからには、メニューも気になるところ。もちろんドリンクは、「アイスクレマコーヒー」となりますが、今回の特別メニューは内容もコスパも圧倒的。一流シェフが泡をテーマに考案した料理6品に「アイスクレマコーヒー」6杯分が付くセットを、税込1300円というハイコスパで楽しめるのです。

↑「ネスカフェ アイスクレマコーヒー スペシャルセット」1300円

 

シェフも、カリスマの領域といえる一流中の一流。ひとりは“フレンチの鉄人”として名を馳せるムッシュ・坂井宏行さん。もうひとりはムッシュの弟子であり、パリでの開店わずか1年3カ月でミシュラン一ツ星を獲得した「Sola」の吉武広樹さん。

↑坂井シェフ考案のメニュー。左から時計回りに「ホワイトチョコのタルトレット 軽いいちごのクリーム」「レギュラーソリュブルコーヒーのゼリー&プリン、クレマと共に」「スモークサーモンとアボカドのタルティーヌ ベーコン風味の泡を添えて」

 

↑吉武シェフ考案のメニュー。左から時計回りに「黒糖とコーヒーのわらび餅 ミルクホイップきな粉風味」「桜海老と新玉ねぎのタルト」「コーヒー風味のふんわりムース」

 

なお「アイスクレマコーヒー」6杯分というのは、「ネスカフェ ゴールドブレンド ボトルコーヒー コク深め 無糖 900ml」を1本分提供してもらえるということ。たっぷり飲めて、うれしいじゃないですか!

↑ハンディ アイスクレマサーバーで泡を抽出しているところ

 

「アイスクレマコーヒー」は、きめ細やかな泡によるクリーミーなタッチが特徴。ブラックで飲んでも、極めてやわらかくマイルドな味わいを楽しめて、それでいてすっきりとしたアフターテイストを満喫できます。このおいしさを体験してみたい人や、本商品が気になる人は、ぜひGWに原宿へ出かけてみてはいかがでしょう!

 

 

【SHOP DATA】

「ネスカフェ アイスクレマ(泡)カフェ」 produced by NAKED

住所:東京都渋谷区渋谷神宮前1-22-8 ネスカフェ原宿

アクセス:JR「原宿駅」竹下口徒歩2分

開催日時:11:00~21:00(L.O.20:30) ※2018年5月6日まで

チョコレートとコーヒーはダイエットの味方!? スキージャンプ代表「レジェンド葛西流」驚きの体型維持方法

世の中には数多くのダイエット方法が溢れていて、何から始めればいいか迷ってしまいますよね。今回は平昌五輪にも出場したレジェンドアスリートが実践するダイエット方法を学んでいきましょう。

 

 

 

レジェント葛西を支えるスリム体型の極意

 

1月20日放送の「めざましどようび」(フジテレビ)では、平昌五輪のスキージャンプ代表・葛西紀明選手が行っているダイエット方法が紹介されました。葛西選手といえば、日本スキージャンプのレジェンドで、大ベテランとしても有名な選手。45歳にして176cm、59kgという超スリム体型の持ち主でもあり、ネット上には「レジェンド葛西みたいにやせた上で体型を維持できたらなぁ」「体型や体調を調整したいんだけど葛西選手を参考にしよう」など、葛西選手を羨む声を多く目にできます。

 

アスリートらしい筋肉質な体ではなく、スリムなモデル体型を維持する“葛西流ダイエット”で大切なのは、太らない体づくり。食事を今の7~8割ほどにするなど腹八分目を心がけることが大切で、トーストやご飯の量を普段より減らすだけでも効果があります。

 

さらに葛西選手が意識しているのが「コーヒーダイエット」。実は葛西選手はコーヒーが苦手なのですが、体づくりのためにあえて実践しているそうです。やり方は、お腹が空いたと思ったら何かを食べるのではなく、マグカップ1杯分のブラックコーヒーを飲むだけ。アイスコーヒーだと体が冷えて代謝が落ちるので、ホットで飲むのがポイント。

 

チョコレートはダイエットの味方!

 

チョコレートといえば高カロリーで糖分が高く、“ダイエットの敵”というイメージがありますよね。毎年バレンタインの季節になると「ダイエット中の身としてはチョコをパクパク食べれないのが辛い」「自分用に何千円もチョコ買って食べたからダイエットがんばる…」などという声も見かけるように。

 

そんなチョコレートさえも“葛西流ダイエット”では味方につけてしまいます。実はチョコレートを2~3かけ食べると、空腹感からくるストレスなどダイエットでいら立つ心を穏やかにしてくれるのだそう。チョコレートは脂肪燃焼効果のあるポリフェノールを多く含む高カカオタイプがおすすめで、噛まずに舌の上で溶かすように食べるのがポイントです。チョコレートは少量ならば体重に影響なくエネルギーに変わるので、安心して口にしてくださいね。

 

長年第一線で活躍するアスリートの健康管理術は、実際に結果が出ている分とても参考になります。自分に適したダイエット方法を見つけて、ベストな体型を保ちましょう。

 

文/プリマ・ドンナ

 

 

 

スタバで社会について考える。様々なプログラムが開催される「YOU & STARBUCKS」キャンペーン

スターバックスは、期間中に様々なイベントやプログラムを開催する2週間のキャンペーン「YOU & STARBUCKS It’s bigger than coffee ポジティブな未来をつくろう」を本日3月8日から3月21日まで実施します。

 

このYOU & STARBUCKSは、スターバックスが大切にしている想いと意志を伝え、ユーザーに体験してもらうキャンペーン。期間中は下記企画が予定されており、様々な形でキャンペーンに参加することができます。実施店舗は銀座エリアでのイベントを除き、日本国内全店舗で実施されます。

 

また、本キャンペーンを象徴するアイテムとして、期間中は特別にデザインされた限定のペーパーカップが登場します。スターバックスが行っている5つのプログラム、計7種のカップをアメリカ在住日本人アーティストの太田翔伍さんがデザインしたもので、スターバックスが行っている様々なアクションをモチーフに描かれています。

↑YOU & STARBUCKS期間限定カップ

 

↑デザインを手がけたアーティストの太田翔伍さん

また、東日本大震災復興支援「ハミングバード プログラム」では、復興支援のためのスターバックス カードが今年も登場。 「ハミングバード プログラム」は、2012年よりスタートしたプログラムで、東日本大震災で遺児となった子どもたちの進学の夢を応援するもの。スターバックス カード「ハミングバード」発行時に100円を寄付金として預かり、さらに対象期間中に対象カードで購入した商品代金の1%相当額をスターバックスが合わせて寄付する仕組みとなっています。これまでに延べおよそ50万人に利用され、公益財団法人みちのく未来基金への寄付は累計1億円になるとのこと。

↑スターバックス カード ハミングバード 18

 

6年目を迎える今年のハミングバード プログラムは、例年9月に実施していたところを関心がより高まる時期に移動。さらにカードのデザインを一新し、太田翔伍氏に依頼。全国から集まったお客の想いとハチドリのひとしずくのストーリーを重ね合わせ、東北の子どもたちとのつながりを太田氏の特異のスタイル“一筆書き”に込めることで、このつながりがこの先も続いていく様子が表現された、心温まるデザインとなっています。また、今年からStarbucks Rewardsで発行されたReward eTicketでも寄付が可能となっています。

 

【ハミングバード プログラムへの参加方法】
① スターバックス カード「ハミングバード」の利用
新デザインのカードのほか、ハチドリの絵が入ったカードすべてが対象
2018年カード発行期間:2018年3月8日(木)~2018年4月11日(水)
※カードがなくなり次第終了
寄付対象期間:2018年3月8日(木)~2018年5月29日(火)

 

② Reward eTicketで参加
Reward eTicketとは、Starbucks Rewardsで集めたGold Star 150Starを使うと1枚発行され、全国のスターバックス店舗で利用できます。
通常はドリンクやフード、コーヒー豆など販売商品のいずれか1品と交換できますが、それを寄付に代えることができます。
Starbucks Rewardsで発行したReward eTicketをレジにて提示し、寄付したい旨を知らせると、スターバックスを通じてeTicket 1枚につき500円を寄付できます。
Reward eTicket寄付対象期間:2018年3月8日(木)~2018年4月11日(水)

 

朝のみそ汁と昼のコーヒーが決め手!? 睡眠の質を上げる食事のコツ

1日の中で食べるものや飲むものが、大きく睡眠にも関わってきます。
食事と睡眠が関わっているの?と不思議に思う人もいるかもしれませんが、ちょっとした食事の工夫で睡眠の質も変わってくるのです!
睡眠の名医・白濱龍太郎先生の著書『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム刊)よりそのメソッドをご紹介します。

 

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朝食が睡眠を大きく左右する

睡眠の質は、日々の食事によっても左右されます。なかでも朝食は、非常に重要です。
「朝、日光を浴びることで体内時計が調節される」というのは知られていますが、同様に「毎日規則正しく朝食をとることで、体内時計が調整される」ことが、最近の研究で明らかになっています。

 

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みなさんの中には、「朝早く起きて朝食をとるよりも、できるだけ長い時間寝ていたい」「朝は食欲がわかないので、食べない」という人もいるでしょう。

 

しかし、「ぐっすり眠れていない」と感じているのなら、朝食は必ずとってください。
そして朝、目が覚めたら日光を浴びると同様に、1時間以内に朝食をとるようにしましょう。

 

 

朝食で味噌汁を食べて心地よい眠りへと導く

質のよい睡眠を得るためには、「朝食で何を食べるか」も重要です。
特に、朝食でとってほしいのが「トリプトファン」という栄養素。このトリプトファンは必須アミノ酸のひとつで、人は必要な量のトリプトファンを体内で合成することができないため、食品からとらなければなりません。

 

トリプトファンは体内に入ると、精神を安定させる働きのある「セロトニン」というホルモンに変わります。
日中、人の体内ではセロトニンが分泌されますが、セロトニンは夜になると酵素の働きを受け、自然な睡眠を促すホルモンである「メラトニン」に。

 

つまり、トリプトファンを多くとることで、セロトニンやメラトニンが多く分泌され、眠りにつきやすくなるのです。

 

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なお、トリプトファンは大豆製品や赤身の魚、牛肉や豚肉、卵、乳製品、ナッツ類に多く含まれています。

 

ただどうしても時間がなかったり、食欲がわかなかったりして、しっかりと朝食をとれない日もあるでしょう。
そんなときでも、できれば味噌汁1杯は飲むようにしてください。大豆製品である味噌には、トリプトファンが多く含まれているからです。

 

時間がないときにはインスタントでもOK。もし自分で作る余裕があるときには、卵や豆腐などをプラスするといいでしょう。

 

 

いい昼寝にはコーヒーが欠かせない!?

コーヒーというと、眠気をなくすというイメージがありますよね。実は、いい昼寝をするために欠かせないものなのです。

 

昼寝の前には、ホットでもアイスでも構わないので、必ず一杯のコーヒーを飲みましょう。
こういわれると、「眠る前にコーヒーを?」と不思議に思うと思います。
しかし、これが「賢い昼寝」をするための大きなポイント。

 

コーヒーの香りには、副交感神経を優位にする効果があるといわれています。そのため、若干ではあるかもしれませんが、催眠作用が期待できます。

 

一方、コーヒーに含まれるカフェインには、みなさん知っているように交感神経を刺激して眠気をなくし、気分をすっきりさせるという効果が。

 

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胃でカフェインが吸収され、体をめぐって脳で作用するまでに約20~30分かかると考えられています。
この時間差をうまく使い、飲んだ後から昼寝を始め、カフェインが効き始める時間におきるようにするといいのです。

 

コーヒーの香りによる催眠作用とカフェインが脳に働きかけるまでのタイムラグをうまく使うことによって、昼寝をしてもすっきりと目覚め、仕事を再開することができるはず。
なお、昼寝をするには午後1時がおすすめですが、どんなに遅くても昼寝をするのは午後3時までとし、20分以上は眠らないようにしましょう。

 

3時以降に昼寝をしたり、20分以上眠ってしまったりすると、夜の睡眠の妨げになってしまうので注意してください。

 

参考書籍
『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(白濱龍太郎著)
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文/FYTTE編集部

 

 

カルディで人気の「ドリップバッグコーヒー」ランキング – 1位は「心から飲みたい」ときに最高なガツンと来る味!

1杯のコーヒーは、身も心もシャキっとしてくれる魔法の飲み物。時間に追われる朝や、あわただしいオフィスでのコーヒーブレイクでも、やっぱり淹れたてのレギュラーコーヒーが飲みたいですよね。そんな人にオススメなのが、カルディコーヒーファームオリジナルのドリップコーヒー。パッケージを開け、お湯を注ぐだけで香り高いコーヒーがすぐに楽しめます。今回はなかでも人気の3種類を飲み比べ、気に入った順に勝手にランキング形式で紹介していきましょう!

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【第3位】
軽い酸味と柔らかな口当たりで、抜群に飲みやすい!

カフェカルディ

ドリップコーヒー マイルドカルディ (10g×10p)

398円(税込)

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コーヒー豆がたっぷりと10gも入っているのでしっかりとドリップした味わいが楽しめます。お湯を注ぐと香ばしい香りが鼻腔をくすぐり、口に含むと軽い酸味と柔らかな口当たりで、フルーティさすら感じる……クセがなく、とても飲みやすいコーヒーです。本来は140cc程度のお湯がベストだそうですが、少しお湯を多めに入れてゴクゴクと楽しんでみてもOK。オールマイティに楽しめますので、オフィスの引き出しや旅行カバンなどに忍ばせて、さまざまなシュチュエーションで味わってみてはいかがでしょう。万人受けするので、軽いお使い物にも重宝しそうです。チョコレートに合わせてみたところ、甘さをすっきりと洗い流してくれたのが好印象でした。

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【第2位】

さっぱりとした味わいの奥にある、ほのかに甘い後味が印象的

カフェカルディ 

オーガニック バードフレンドリー(R)ブレンド (12g×10p)

594円(税込)

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オーガニックコーヒー豆を使ったドリップコーヒー。コロンビア、エルサルバドル、グァテマラの認定農園の豆を厳選しブレンドしています。バードフレンドリーの名を冠しているのは、収益の一部が渡り鳥の保護のために還元されるため。お湯を注ぐと香ばしい香りに包まれ、さっぱりとした味わいの奥には酸味とほのかな苦味が感じられます。微かな甘みが余韻として残るのも魅力。飲むほどに体に染み込んでくるような飲み心地です。こちらはチョコレートたっぷりのクッキーと合わせてみたところ、もちろん相性バッチリ! 飲むと野鳥のさえずりが聞こえてくるかのような、爽やかなコーヒーです。

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【第1位】

しっかりとした飲みごたえで大満足のダークロースト

カフェカルディ

ドリップコーヒー イタリアンロースト 10g×10p

486円(税込)

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昼食後や少し寝不足の朝は、やはりガツンと濃いめのコーヒーが飲みたくなるもの。このドリップコーヒーは、ダークローストならではのパンチのある飲みごたえと苦味が魅力とのこと。蒸らし時間を少し長くしてゆっくりとドリップしてみました。しっかりとした苦味の中にも甘みが感じられ、香りはスパイシーで飲みごたえのある深い味わい。かつ、極めてバランスが良いコーヒーに仕上がっています。心からコーヒーが飲みたくなったときには、必ずや満足させてくれるはず。ちょっとクセのあるカレーの食後などにもぴったりです。苦味が苦手な人は、ミルクと合わせてみてもOK。酸味がほとんどないので、相性はバッチリです。ちなみに、筆者はオーセンティックな最中と一緒にいただいてみたところ、甘いアンコとの相性も良好でした。

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どのドリップコーヒーもたっぷりと豆が入っていて、飲みごたえは抜群でした。ちなみに、コーヒーを淹れる時は、最初少しだけお湯を注いで20秒ぐらい蒸してから、何回かに分けて注ぐとより香りが立ったコーヒーができますよ。ぜひ、ひと手間かけて、美味しく味わってみてください!

「ゲイシャを飲めるとか夢かな?」ローソンから世界最高品質のコーヒーが発売されて話題沸騰中!

毎週たくさんの新商品が並ぶコンビニ。しかし、数が多すぎて全てを試してみることはなかなか難しい。そこでこの記事では、「加工食品」新商品の中からTwitterで反響が多かった商品をランキング形式にして紹介! 注目の商品を食らいつくそう!

 

【第3位】

炙りのきいたスルメソーメン/ファミリーマート(128円)

出典画像:ファミリーマート公式サイトより出典画像:ファミリーマート公式サイトより

 

「炙りのきいたスルメソーメン」がファミリーマートに新登場。食べやすく細切りカットされたイカは、炙り焼きによって本来の旨みが引き出されている。

 

お酒のつまみにもおやつにも適した同商品にハマる人が続出しているようで、購入者からは「スルメソーメンこと“ゲソーメン”はファミマのやつが美味しい」「あぁスルメソーメンが止まらない。買いだめしておかないとすぐなくなる」「正直世界一ウマいと思う」「寝転がってお腹出しながらお酒のつまみにスルメソーメンって、なんか色々ヤバいけど気にしない」という声が。

【ツイート数】
火曜:2、水曜:7、木曜:3、金曜:4、土曜:2、日曜:5/計:23(1日平均:3.8ツイート)

 

【第2位】

カルビー 堅あげポテト匠味焦がし焼き蟹味/ファミリーマート(173円)

出典画像:ファミリーマート公式サイトより出典画像:ファミリーマート公式サイトより

 

カルビーの「堅あげポテト」から新味がファミリーマート、サークルK、サンクスで先行発売された。同商品は濃厚な蟹の旨みと焦がした醤油の味わいが特徴の、ちょっと贅沢な1品。

 

ネット上では「これは神の味だと思う」「“焦がし焼き蟹”ってワードがめっちゃ贅沢な雰囲気出してるよね」「味も濃いし風味が最高です」「なんとなくだけどセレブな気分になってる」「冬らしい良い商品だね」と大好評のようす。

 

ちなみに2016年7月には「『堅あげポテト』が大好き」「『堅あげポテト』をもっと盛り上げたい」という全国のファンのために、「堅あげポテト応援部」が発足。部員の活動のなかには「味名投稿・投票企画」や「パッケージ投票企画」などが行われている。“われこそは”という人は、入部して理想の味を求めてみるのもいいかもしれない。

【ツイート数】
火曜:1、水曜:3、木曜:9、金曜:5、土曜:5、日曜:7/計:30(1日平均:5.0ツイート)

 

【第1位】

パナマ ベイビー ゲイシャ/ローソン(500円)

出典画像:ローソン公式サイトより出典画像:ローソン公式サイトより

 

ローソンから1杯500円の高級コーヒーが新発売された。このコーヒーには、“ベスト・オブ・パナマ”で数々の賞を受賞しているベルリナ農園にある樹齢3~5年の「ゲイシャ種」の樹に実る完熟豆だけを使用している。

 

栽培が非常に難しいとされる「ゲイシャ種」からとれるコーヒー豆は、世界最高位の品質と言われているほど。2017年11月にはタリーズコーヒーで「パナマ エスメラルダ ゲイシャ」のコーヒー豆を数量限定で販売。先行提供された際、ショートサイズのみの販売で値段は1杯1000円となっていた。

 

希少価値の高いコーヒーをコンビニで買えることに驚きの声が続出。ネット上では「この機会を逃すと、もしかしたら一生飲めないかもしれない!」「これを飲まずにコーヒーは語れないな」「値段は高めだけど絶対にその価値はあると思う」「ローソンでゲイシャを飲めるとか夢かな?」といった声があふれている。

【ツイート数】
火曜:17、水曜:25、木曜:27、金曜:38、土曜:78、日曜:39/計:224(1日平均:37.3ツイート)

 

ランキングは以上の通り。数量限定商品はあっという間になくなってしまうことも少なくないので注意しよう。

 

※ランキングの対象となるのは、2018年2月第2週に発売された「セブン-イレブン(関東)」「ファミリーマート」「ローソン」の新商品です。本稿では、商品名のつぶやかれた回数を集計(期間:2月6日~2月11日)し、独自にランキングを作成しています。

焙煎士おススメの“究極進化系”コーヒーメーカーとは!? Amazonランキングの注目株

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「ホーム&キッチン」のランキング(集計日:2月7日、夕方)を紹介していこう。

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

美味しいコーヒーを家庭で楽しもう!

●1位「折りたたみ傘 自動開閉折り畳み傘 2重構造 梅雨対策 210T最高級のファブリック Teflon撥水加工 丈夫な10本骨 大判108cm 晴雨兼用 耐強風 軽量 高強度グラスファイバー 紫外線カット 旅行コンパクト 無地 ジャンプ傘 紳士傘 ビジネス傘 傘テフロン 収納ポーチ付き プレゼント」

●2位「ハリオ スマートセブン コーヒーメーカー V60オートプアオーバー EVS-70B」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

好みの淹れ方にカスタマイズできる、新感覚のコーヒーメーカーが人気急上昇。同商品は2月6日放送の「マツコの知らない世界」で大きくプッシュされていたので、番組を観て購入した人も多そう。今回の放送では、コーヒー豆焙煎士・後藤直紀が「おうちコーヒー」の魅力を熱く語った。

 

番組が進むと、本格的な味を楽しめるおススメのコーヒーメーカーが続々登場。後藤はなかでも「スマートセブン」がお気に入りのようで、「“究極進化系”みたいな形でおススメ」とベタ褒めする。お湯の温度や量だけでなく、そそぐペースなど細かい部分もしっかり設定可能。さらに、バリスタのレシピを入力すれば家庭でプロの味が楽しめてしまうというから驚き。

 

視聴者からは「マツコの番組観たら、コーヒーメーカー欲しくて堪らなくなってきた…」「デザインもカッコいいよな。家に置きたい」「バリスタが絶賛してたコーヒーメーカー、早速ポチっちゃった!」「最近のコーヒーメーカーってこんなにオシャレなのか」といった声が相次いでいる。

 

●3位「RAINLAX イオン 振動 美顔器 イオンエフェクター 美肌 マッサージ 電池式 保湿ケア」

●4位「風合いそのまま 毛玉クリーナー コンセント式+充電式 正規品 リニュアルモデル(2017年10月中旬改良)電動 けだまとり機 強力6枚刃 替刃つき 毛玉とるとる 日本語説明書(メーカー保証一年)」

●5位「パナソニック 沸騰浄水コーヒーメーカー 全自動タイプ ブラック NC-A56-K」

●6位「Mkicesky 第四世代ヘルスケア座布団 低反発クッション 腰痛対策 姿勢矯正 独創的なU字型デザイン 痔疾ケア 骨盤サポート 坐骨神経痛 美尻 オフィス 椅子 車用 (ブラック) 【メーカー直営・1年保証付】」

 

手作り好きのコーヒーファンから人気のアイテム!

●7位「E-PRANCE 手挽きコーヒーミル セラミック ステンレス コーヒーミル手動 ブラシ付き」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

コーヒーメーカーだけでなく、手動で豆を挽くコーヒーミルもランクイン。「自分の手で挽いたコーヒーを飲むと、美味しさが倍になる」「手動だから時間はかかるけど、そこが良い」と、ハンドメイドにこだわるコーヒーファンからの注目が集まった。

 

筒状の形をした同商品は調節ネジを回すことで、豆の細粒を細かくしたり太くすることが可能。購入者からも「レバーが長めで回しやすい」「ネジを調節すると、かなり細かく挽くことができて良い!」「握った時に力が入れやすい太さです」と好評を呼んでいる。

 

●8位「SkyGenius ledシーリングライト 小型LEDライト玄関 門灯 廊下 和室 台所 洗面所 トイレ 天井照明 4-6畳 1500lm 150w相当 6000k 昼光色」

●9位「HARIO (ハリオ) フタがガラスのご飯釜 N3合 萬古焼 炊飯 土鍋 GNN-200B 直火専用」

●10位「Foneso 包丁研ぎ 研ぎ器 包丁 研ぎ器 セラミックロール シャープナー ダイヤモンド砥石 ステンレス鋼 ホーム キッチン用 ホーム キッチン用」

 

コーヒーアイテムに注目が集まった今回のランキング。テレビの影響力はやはり大きいようだ。

【本日発売】「受験勉強のマストアイテムになるかも」 ドトールが受験応援ドリンク「ド通るコーヒー」を発売

2018年1月9日より、「ドトール」が受験生応援チルド飲料を発売。ネット上では「受験勉強のマストアイテムになるかも」と話題になっている。

出典画像:「ドトール」公式サイトより出典画像:「ドトール」公式サイトより

 

「ド」通るコーヒーで受験を応援

受験勉強のお供としてよく飲まれているコーヒー。「勉強中眠くなったらコーヒー飲んで気合い入れる」「頭が冴える気がして欠かせない」といった声も多く見られ、中高生のコーヒー飲用率は約6割にものぼるんだとか。

 

そんな中「ドトール」から発売されるのが、必勝&合格を祈願する「ド通る シャッキリブラックコーヒー」と「ド通る やすらぎカフェ・ラテ」。男子はブラックを好む傾向が強いことから、「シャッキリブラックコーヒー」には通常量の2倍にあたるコーヒー豆を使用。「やすらぎカフェ・ラテ」は、ラテタイプを好む女子のためにミルクを加えた仕上がりとなっている。

 

パッケージには学生服とセーラー服のデザインを採用。さらに裏面にはメッセージを書き込めるサクラマークを設けており、家族や友人とのコミュニケーションツールとしても活用できる。勉強に集中する時の「ながら飲み」需要に対応する270mlの大容量ボトルで、どちらにもブドウ糖を配合しているのが特長だ。

 

ネット上では「通るだけじゃなくて“ド”がつくのがナイス!」「ブドウ糖は集中力高まるって言うしいいね」など期待の声が続出。受験生からは「パッケージもかわいいしこれで受験勉強乗り切ろう」といった声も上がっている。

 

すべらない靴下が大人気!

靴下専門店「Tabio」は、合格祈願の気持ちを込めた桜柄のすべり止めつき靴下を販売。学生向けリブソックスのつま先とかかと部分にピンク色の桜が散りばめられており、「めっちゃかわいい」「これ履いたら気分上がりそう」と大評判が巻き起こっている。

出典画像:「Tabio」公式サイトより出典画像:「Tabio」公式サイトより

 

丈の長さが違う「スクールハイソックス」と「スクールソックス」の2タイプが用意されているが、どちらもすでに売り切れが続出。手に入らなかった人も多いようで、ネット上では「もっと増産して!」「買おうと思ったらもう売り切れた…」など嘆きの声がちらほら。店舗によっては在庫が残っている場合もあるので、気になる人は足を運んでみては?

 

また、「受験応援! トッポ」や「キットカット ミニ 応援メッセージパック」など定番のお菓子シリーズも続々発売。応援の気持ちとして受験生にプレゼントすれば、きっと喜ばれるに違いない。

 

出典画像:「ネスレ」公式サイトより出典画像:「ネスレ」公式サイトより

コーヒーの「ペーパードリップ」は妻の愛から始まった! 歴史とともに楽しみたい最新コーヒー家電がコレ

ろ紙でコーヒー粉をこしてコーヒーを抽出するペーパードリップは、手軽においしいコーヒーを楽しめる方法として広く知られています。この方法は1908年、ドイツのドレスデンに住む女性、メリタ・ベンツによって考案されました。

 

100年以上前にドイツでペーパードリップを考案したのがメリタ

当時、家庭でのコーヒー抽出は布や金網によるもので、手間がかかるうえに不衛生であったり、粉がカップに入ってしまったりと、課題は多かったそう。そんななか、「もっと手軽に、おいしいコーヒーを淹れて夫に飲ませたい」と考えたメリタは、小さな穴をいくつか開けた真鍮製の容器(後のフィルター)に1枚のろ紙とコーヒー粉をのせ、お湯を注ぐ方法を考え出しました。

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この方法なら、コーヒー粉がカップに入ることもなく、ゴミ捨ても簡単。しかも余計な雑味をろ紙が吸うので、味も良くなったのです。こうして、世界初のペーパードリップシステムが誕生。同年、メリタはペーパードリップシステムを広めるべく、アパートの一室に会社を設立。1912年には本格的な生産を始め、現在の工場があるドイツ北西の街、ミンデンに移転します。

 

彼女の情熱は、息子のホルスト・ベンツに引き継がれました。使いやすさを追求し、システムの改良に挑んだ彼は、現在のような円錐形で溝の付いたフィルターとペーパーを完成させ、1937年、ドイツで特許を取得。以来、1997年には、ペーパーに無数の小さな穴を開けて香りを引き出す「アロマジック」シリーズを発表するなど、100年の歳月をかけて、その完成度を高めてきました。

 

粗挽きから細挽きまで17段階の調整が可能なグラインダーを発売

さて、そんなペーパードリップを発明したメリタが、今回新たに発売したのが「メリタ フラットカッターディスク コーヒーグラインダー」です。本機は、粗挽きから細挽きまで、好みの粒度が自由自在に選べるグラインダーとして長年支持されている「パーフェクトタッチⅡ」をフルモデルチェンジした製品。業務用で広く使用されている「フラットディスク形式」を採用しています。

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挽きの選択は、ダイヤルを目盛りに合わせるだけ。粗挽きから細挽きまで17段階の調整が可能で、一度に200gまでのグラインド可能です。挽く量の調整もダイヤルを回すだけでOK。最大14杯ぶんまで、簡単に挽きたい豆の量が調節できます。コーヒー好きなら、挽きたてのアロマはぜひ味わいたいところ。苦味とコクを楽しみたいときは極細挽きに、あっさり飲みたいときは粗挽きに、とシーンに応じて細かく挽きわけられるのも魅力です。ぜひ挽きたてをペーパードリップで淹れ、同社の歴史とともに味わってみてはいかがでしょう。

 

メリタ

フラットカッターディスク コーヒーグラインダー ECG71-1B

●価格:1万2000円(税抜)●サイズ/質量:W97×L160×H255mm/1.2kg●グラインド調整:17段階●ホッパー容量:最大200g

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ネスカフェの新旧モデルを比較してわかった「美味しさ」と「使いやすさ」

だんだん気温が寒くなり、ホットコーヒーがおいしいシーズンがやってきました。それに合わせるように、秋は1年で最もコーヒーが盛り上がる季節です。そんななか、国民的コーヒーブランド「ネスカフェ ゴールドブレンド」が50周年を迎えるとともに進化を遂げたのをご存知でしょうか? 今回は、これまた”ネスカフェアンバサダー”で超有名なコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の新モデルを使って、ハードとソフトの両面から実用性をチェックしてみました。

 

本体がスタイリッシュになってIoTの機能で使う楽しみも向上

筆者は現在「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ TAMA」というモデルを使っていますが、今回のテストでは9月1日に発売された「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50[Fifty]」のレッドをレンタル。並べて置くことでデザインや機能などを比較してみました。

↑右が新型。大きく変わったのは操作ボタンの部分です↑右が新型。大きく変わったのは操作ボタンの部分です

↑ボタンは大きくなり、配置も横並びに。リンス(すすぎ)ボタンが追加され、Bluetooth®にも対応↑ボタンは大きくなり、配置も横並びに。リンス(すすぎ)ボタンが追加され、Bluetooth®にも対応

 

ボディの幅がスリムになるなど、スタイリッシュさが増した新型。さらにはリンスボタンが追加され、より簡単に洗浄のメンテナンスができるようになったことも特徴です。そしてシステム的な進化が、IoTとしての機能。スマホにアプリを入れることで、コーヒー、水、泡立ちの各量をカスタマイズできるほか、ユーザー感でつながったり、タイマーで電源を自動にオンできたり、ポイントを貯めて詰め替えパックと交換したり、トラブル発生を通知したりといったことができるようになりました。

↑背面はこんな感じ。手前が新型です↑背面はこんな感じ。手前が新型です

↑フタが実装され、ここの開閉だけで給水できるようになったのも隠れた進化↑フタが実装され、ここの開閉だけで給水できるようになったのも隠れた進化

 

味わいはよりコーヒー感がアップしつつも飲みやすくなった!

それでは、いよいよコーヒーを飲んでみようと思います。試したのは、9月1日に発売となった2つの商品。新作の「ネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック」と、定番の「ネスカフェ ゴールドブレンド」です。どちらもバリスタ用の「エコ&システムパック」というタイプでテストしました。

↑左がネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック エコ&システムパック(55g/税込853円)、右がネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(105g/税込1019円)↑左がネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック エコ&システムパック(55g/税込853円)、右がネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(105g/税込1019円)

 

まずは定番の商品から。冒頭で述べたように、ゴールドブレンドは1967年に誕生したので今年で50周年。そんなアニバーサリーもあって、実はパッケージも味もリニューアルを遂げての新発売となりました。具体的には、独自の「挽き豆包み製法」による淹れたての上質な香りをさらに豊かにさせ、マイルドな味わいはそのままに、奥行きと雑味のないすっきりした余韻を際立たせとのこと。

↑バリスタのコーヒータンクに、ゴールドブレンドをセット。逆さにして一気にバサっと充填するのも、このシステムの特徴です↑バリスタのコーヒータンクに、ゴールドブレンドをセット。逆さにして一気にバサっと充填するのも、このシステムの特徴です

↑初期洗浄を行ったあとは、いよいよ抽出。ブラックコーヒーボタンを押してスタンダードな一杯を飲んでみることに↑初期洗浄を行ったあとは、いよいよ抽出。ブラックコーヒーボタンを押してスタンダードな一杯を飲んでみることに

↑クレマ(上層の泡)やカスケード(抽出時に生まれるコーヒーのグラデーション)も、しっかりと抽出されています↑クレマ(上層の泡)やカスケード(抽出時に生まれるコーヒーのグラデーション)も、しっかりと抽出しています

 

味は酸味がやさしくなり、そのぶんコク深さは豊かになった印象。また、マシンで淹れると豊かなクレマが生まれるので、よりマイルドな風味を感じられます。そして、次は同じく定番のゴールドブレンドでカプチーノを作ってみました。

↑グラスに少量の牛乳(またはネスレブライトなどのクリームパウダー)を入れてからボタンを押します。すると、ジェットノズルから細かくお湯が出てきて、見る見るうちにふわふわのフォームドミルクが……↑グラスに少量の牛乳(またはネスレブライトなどのクリームパウダー)を入れてからボタンを押します。すると、ジェットノズルから細かくお湯が出てきて、見る見るうちにふわふわのフォームドミルクが……

↑そのあとはコーヒーが抽出。やはりグラデーションが美しい↑そのあとはコーヒーが抽出。やはりグラデーションが美しい

↑あっという間にカプチーノが完成! ただ、牛乳をお湯で泡立てるのでミルク感は薄めです。これは旧モデルでも感じていた惜しい部分ですが、さらに濃厚な味を楽しめるようレシピ自体を改良したそうです↑あっという間にカプチーノが完成! ただ、牛乳をお湯で泡立てるのでミルク感は薄めです。これは旧モデルでも感じていた惜しい部分ですが、さらに濃厚な味を楽しめるようレシピ自体を改良したそうです

↑なにはともあれ、気軽にカプチーノが飲めるのはうれしいですね。↑なにはともあれ、気軽にカプチーノが飲めるのはうれしいですね。

 

そして最後は、中身を緑色のパッケージの「ネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック」に変えて味をチェックしてみました。こちらは、食の安心や安全とともに有機への関心が高まる現代に向けて開発されたもの。市場で見ると、2016年のオーガニックコーヒーは2012年対比で約1.8倍になっており、年平均10%以上の伸び率で成長しているそうです。

↑最初に試したブラックコーヒーで抽出。やはり、瓶とスプーンで淹れる方法ではなかなか生まれない、豊かなクレマがいいですね↑最初に試したブラックコーヒーで抽出。やはり、瓶とスプーンで淹れる方法ではなかなか生まれない、豊かなクレマがいいですね

↑飲んでみると、定番のゴールドブレンドよりさらにやさしく酸味も控えめ。全体的にクリアな味わいですが、決して安っぽくなく香りが芳醇でおいしいです。苦みも抑えられており、上品で体にもやさしい感じも。これがオーガニック豆由来のテイストと言えるでしょう↑飲んでみると、定番のゴールドブレンドよりさらにやさしく酸味も控えめ。全体的にクリアな味わいですが、決して安っぽくなく香りが芳醇でおいしいです。苦みも抑えられており、上品で体にもやさしい感じも。これがオーガニック豆由来のテイストと言えるでしょう

 

以上がマシンと新商品のお試しチェックでした。ハードはIoTで楽しみ方にバリーエーションが増加。ソフトでは酸味を抑えてコクやスッキリ感はアップさせるなど、よりコーヒーらしさが向上した、というのが感想です。また、どちらもたくさん飲まれている一大ブランドなだけあって、「さすがにユーザーサイドのことを深く考えて作っているな~」と思いました。

 

特にマシンのほうは、アプリを活用して好みの味に仕上げられるというのが面白い部分です。外食では定額制サービス、小売りではペットボトルコーヒーなど、昨今のコーヒー業界でも新しいトレンドが生まれていますが、家庭用のコーヒーマシンもIoTを導入し、新時代を迎えたと感じました。今後のさらなる発展にも注目ですね!