【数量限定】ヱビスとデュワーズのコラボビール! コク深く甘い、バーレーワインタイプ「Key of the Night」

サッポロビールは、ヱビスビール発祥の地・恵比寿の「YEBISU BREWERY TOKYO」にて、ビール「Key of the Night」を4月3日に数量限定で発売しました。

記事のポイント

ヱビスの醸造技術と、デュワーズのウイスキー造りのノウハウが融合しました。「YEBISU BREWERY TOKYO」が1周年を迎えたことを踏まえ、2年目の挑戦として始動する2大プロジェクトの一環です。ビールファンはぜひ足を運んでみては。

 

今回のビールは、NO.1スコッチウイスキーブランド「デュワーズ」とのコラボレーションによって生まれた、バーレーワインタイプのビール。特徴は下記のとおりです。

 

・カラメル麦芽、黒麦芽による甘く香ばしい香り
・ロイヤルリーフホップによる高貴なホップ香
・バーレーワインタイプ特有の甘みと深いコク

「Key of the Night」をデュワーズ12年の木樽で熟成させるプロジェクトも進行中。秋以降に、木樽熟成されたビールも提供予定とのこと。熟成前と後のビール、それぞれの味わいを比べてみるのも面白いかもしれません。

 

さらに、ウイスキーの飲み方からインスピレーションを受けた、2つの新しい飲み方も4月3日から提案しているそう。

ヱビス ∞(インフィニティ)デュワーズミスト

ヱビス ∞にデュワーズ12年のミストをまとわせた、2つの味が融合した新しい味わい。

 

デュワーズシーズニング ヱビス

デュワーズ12年でシーズニングさせたグラスで、ヱビス インフィニティを楽しむ。

 

Key of the Night(キー オブ ザ ナイト)
販売場所:YEBISU BREWERY TOKYO
価格:1500円

柑橘を思わせる爽やかな香り! シリーズ初のシングルホップビール「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」

ファミリーマートは、サッポロビールと共同開発した、「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」を全国のファミリーマートの酒類取扱店で2025年3月18日(火)から数量限定で発売します。実売価格は、350ml缶が224円、500ml缶が292円(いずれも税込)。

「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」。

 

記事のポイント

ファミマとサッポロのコラボ商品「ビアサプライズシリーズ」は、発売9周年を迎えるロングセラー商品。今回の「至福の香り」は、柑橘のような爽やかな香りが特徴で、シングルホップならではのピュアな個性が楽しめます。

 

ファミリーマートとサッポロビールのコラボレーションブランドである「ビアサプライズシリーズ」は2025年6月に発売9周年を迎えます。「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」は2019年に新登場し、今回で5回目の発売です。シリーズ通算で第16弾となる今回の「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」は、ビアサプライズシリーズで初めて単一のホップだけで仕上げたシングルホップビールです。

 

柑橘を思わせる香りが特徴の「シトラ」だけを使用することで、ホップの持つ個性が存分に引き出され、驚くほど香り高く、爽やかに香る一杯が楽しめます。

 

パッケージには、鮮やかな黄緑色を使うことで、香り高く爽やかなホップの香味が感じられるイメージに仕上げられています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■アルコール分:5%

■価格:350ml缶 224円、500ml缶 292円(税込)

柑橘を思わせる爽やかな香り! シリーズ初のシングルホップビール「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」

ファミリーマートは、サッポロビールと共同開発した、「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」を全国のファミリーマートの酒類取扱店で2025年3月18日(火)から数量限定で発売します。実売価格は、350ml缶が224円、500ml缶が292円(いずれも税込)。

「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」。

 

記事のポイント

ファミマとサッポロのコラボ商品「ビアサプライズシリーズ」は、発売9周年を迎えるロングセラー商品。今回の「至福の香り」は、柑橘のような爽やかな香りが特徴で、シングルホップならではのピュアな個性が楽しめます。

 

ファミリーマートとサッポロビールのコラボレーションブランドである「ビアサプライズシリーズ」は2025年6月に発売9周年を迎えます。「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」は2019年に新登場し、今回で5回目の発売です。シリーズ通算で第16弾となる今回の「サッポロ ビアサプライズ 至福の香り」は、ビアサプライズシリーズで初めて単一のホップだけで仕上げたシングルホップビールです。

 

柑橘を思わせる香りが特徴の「シトラ」だけを使用することで、ホップの持つ個性が存分に引き出され、驚くほど香り高く、爽やかに香る一杯が楽しめます。

 

パッケージには、鮮やかな黄緑色を使うことで、香り高く爽やかなホップの香味が感じられるイメージに仕上げられています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■アルコール分:5%

■価格:350ml缶 224円、500ml缶 292円(税込)

【数量限定】「サッポロ生ビール黒ラベル EXTRA MOVE」!旨みが増した麦芽を一部使用

サッポロビールは「サッポロ生ビール黒ラベル EXTRA MOVE(エクストラムーブ)」を、全国で3月4日に数量限定発売。

 

記事のポイント

2025年の黒ラベルブランドは、独自の世界観とブランドメッセージ「丸くなるな、☆星になれ。」を体現する限定品を発売していくそう。その第1弾である「サッポロ生ビール黒ラベル EXTRA MOVE(エクストラムーブ)」は、大人の“挑戦”に寄り添うことを目指して生み出された商品。新生活やライフステージの変化によって、新しく“動き出す”ことが大きい時期にぴったりの一杯です。

 

本商品は、サッポロビール独自開発の「旨さ長持ち麦芽」に加え、収穫後1年間熟成し、旨みが増えた麦芽である「エイジングモルト」を一部使用。黒ラベルらしい「生のうまさ」は残したまま、さらなるを麦のうまみを追求することに“挑戦”した商品となっているとのこと。

 

パッケージは黒ラベルブランドのシンプルな世界観を保ちながら、赤いパッケージと大胆なテキストによって、ここでも“挑戦”を表現しています。

 

サッポロビール
サッポロ生ビール黒ラベル EXTRA MOVE(エクストラムーブ)
参考小売価格:オープン価格

サッポロ「SORACHI 1984」リニューアル!国産ホップ使用量が1.5倍に

サッポロビールは、「サッポロ SORACHI 1984」をリニューアルし、2月から順次製造を開始すると発表しました。

 

記事のポイント
「サッポロ SORACHI 1984」は、発売から今年で7年目を迎えるロングセラー商品。昨年は「ジャパン・グレートビア・アワーズ2024」のフリースタイル・ライトエール部門で金賞を受賞するなど、人気を博しています。将来的には、国産ソラチエースホップ100%の「サッポロ SORACHI 1984」をつくるという目標があるそう。動向に注目ですね。

 

「ソラチエース」は、サッポロビールが1984年に開発したホップです。その個性的な香りは、ヒノキやレモングラスに例えられ、世界中のブリュワーから注目を集めているそう。サッポロ SORACHI 1984は、この「ソラチエース」を100%使用(※1)したビールとして、2019年4月から通年販売しています。

(※1)本商品には、アメリカ産ソラチエースホップを多く使用しています。上富良野産は一部使用です。

今回のリニューアルでは、国産ソラチエースの使用量を1.5倍(※2)に増量しました。また、独自のドライホッピング製法に加え、麦汁を穏やかに煮沸することで熱エネルギーを低減。地球環境にも配慮した製法を採用しています。

(※2)2024年製造品比

 

サッポロビール
サッポロ SORACHI 1984
アルコール分:5.5%
パッケージ:350ml缶、樽10L
発売日・地域:2025年2月製造分より順次、全国
参考小売価格:350ml缶/245円(税抜)、樽/オープン価格

繁盛店で愛され続けた「知る人ぞ知るサワー」が缶に! 「サッポロサワー 氷彩1984」

サッポロビールは「サッポロサワー 氷彩1984」「サッポロサワー 氷彩1984 素」を、2025年2月18日に全国で発売します。

 

記事のポイント

繁盛店で長年愛されてきた歴史を持ち、「シンプルながら完成された味わい」をうたう一杯です。「氷彩」という商品名は、お酒の楽しみ方の幅広さを表現しているそう。1984年の発売当時、ロック・水割り・ソーダ割りなどの“氷派”と、フルーツやジュースを加えたカクテルベースの“彩り派”での楽しみ方を提案する造語として、付けられたのだとか。

 

「氷彩」ブランドは、1984年に発売した「サッポロホワイトブランデー 氷彩」をルーツに、ワインを蒸留したホワイトブランデー仕立て(注1)のプレーンサワー。まろやかな口当たり、シンプルな味で飲みやすく、食事に合うのが特徴とのこと。

(注1) ホワイトブランデー一部使用。ブランデー香料を使用しホワイトブランデーの味わいを表現しています

 

パッケージは、軽やかで飲みやすい味わいを想起させる青色(氷彩ブルー)をイメージカラーとしています。

 

サッポロビール
サッポロサワー 氷彩1984
参考小売価格 350ml缶:148円、500ml缶:200円 ※いずれも税抜価格

サッポロサワー 氷彩1984 素
参考小売価格 500mlびん:650円、1.8Lペットボトル: 2900円 ※いずれも税抜価格

チョコミン党が待ってた! 数量限定・スイーツ感覚のお酒「HOPPIN’ GARAGE 大人のチョコミント」発売

サッポロビールは「HOPPIN’ GARAGE 大人のチョコミント」を1月21日より数量限定発売します。

 

記事のポイント

HOPPIN’ GARAGEは、魅力的な人々の人生ストーリーとサッポロビールの醸造技術を掛け合わせる「ストーリーブルーイング」製法で、多様性あふれるビールを生み出し、これまでにないビールの楽しみ方を提供するブランド。本商品は、2021年から毎年限定で発売している、日本ビール検定 1級合格者のビールタレント古賀麻里沙さんが「スイーツ感覚で楽しめる1本」をテーマに企画した商品です。ユーザーからの再発売を期待する声に応え、2025年も数量限定で発売。

 

原料の見直しにより、前作よりもミントの清涼感がパワーアップしたことで、チョコミントの味わいをより一層楽しめるようになっています。また、上面発酵で醸造することで華やかでまろやかな味わいとなっているとのこと。チョコミント好きの皆さんにお届けしたいスイーツ感覚で楽しめる新しいお酒です。

 

さらに本製品の発売を記念して、「ルミネ新宿 ルミネ2」1階SPOT Yにて2月1日〜2月14日までポップアップストアを開催。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

・イベント名称:HOPPIN’ GARAGEクラフトビールマーケット

・開催場所:ルミネ新宿 ルミネ2 1階SPOT Y
住所: 新宿区新宿3-38-2
※事前予約制ではないので、自由に立ち寄れます。

・開催期間:2025年2月1日(土)~2月14日(金)

・営業時間:11:00~21:00

・販売商品:HOPPIN’ GARAGE ホッピンラガー ※通年商品
HOPPIN’ GARAGE ホッピンIPA ※通年商品
HOPPIN’ GARAGE 大人のチョコミント
サッポロ MILD BLACK with小枝

 

サッポロビール
「HOPPIN’ GARAGE 大人のチョコミント」(350ml)
1540円(税込)〜

【数量限定】梅干しの濃厚な味わいがギュッと詰まった「サッポロ 男梅サワー 梅つぶし」

サッポロビールは、濃厚な梅干しの味わいが楽しめる「サッポロ 男梅サワー 梅つぶし」を2025年1月15日に数量限定で発売します。

「サッポロ 男梅サワー 梅つぶし」

 

「男梅サワー」は、ノーベル製菓が販売する「男梅」の風味を再現した、サッポロビールとノーベル製菓のコラボレーション商品です。梅干し丸ごとタネを除いて粉砕し、アルコールに浸漬した「梅干しまるごと粉砕浸漬酒」により、梅干しの持つ旨味、香味を余すところなく抽出した唯一無二の“しょっぱウメぇ味”が特徴です。

 

記事のポイント

梅干しのしょっぱさ×酸っぱさが楽しめる男梅サワーに、お店で梅干しを潰しながら飲んでいるような濃厚な味わいの「梅つぶし」が今年も登場。食事に合うさっぱりテイストなので、晩酌のお供にも。

 

今回発売されるのは、毎年数量限定で発売される「梅つぶし」がさらに美味しくなって再登場したもの。お店で梅干しを潰しながら飲んでいるような、濃厚な梅干しの味わいと飲みごたえが特徴です。

 

さらに、缶体をひっくり返すことで梅の果汁が混ざり、果汁成分が踊りだしたかのように缶全体に広がって味わいが深まるほか、見た目でも楽しめます。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:リキュール(発泡性)

■アルコール分:5%

■純アルコール量:350ml缶…14g、500ml缶…20g

■価格:350ml缶…192円(税別)、500ml缶…265円(税別)

【数量限定】年末年始を祝う“神レモン”「ニッポンのシン・レモンサワー 祝杯の神レモン」

サッポロビールは、年末年始にぴったりな祝賀感のあるパッケージが目を惹く「ニッポンのシン・レモンサワー 祝杯の神レモン」を12月17日に数量限定で発売します。

「ニッポンのシン・レモンサワー 祝杯の神レモン」

 

記事のポイント

モロッコの伝統的な調味料であるシトロンコンフィ(塩レモン)を使用し、レモンの華やかな香りと豊かな味わいが楽しめるレモンサワー。“ハレの日”をイメージしたという特別感のあるデザインは、まさに“祝杯”という印象です。この冬だけの数量限定なので、見つけたら即買いしましょう。

 

本品は、レモンの果実感とスッキリとした味わいが楽しめるレモンサワー。レモンを日本の食卓に広めてきたポッカサッポロフード&ビバレッジのレモンのプロ「レモンマイスター」との協働開発によって生まれました。

 

飲み飽きないおいしさはそのままに、国産レモン搾汁素材を漬け込んだ風味のよいシトロンコンフィ(レモンの塩漬け)を使用して実現した、華やかな香りと豊かな味わいが特徴です。

 

パッケージは、ニッポンの“ハレの日”をイメージした背景色に、熨斗や水引、金粉などをイメージしたデザインをあしらい、ハレの日の特別感を表現。クリスマスや大晦日、お正月など年末年始のイベントや集まりにピッタリなデザインで、この時期だけのおいしさが楽しめます。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:リキュール(発泡性)

■アルコール分:5%

■純アルコール量:350ml缶…14g、500ml缶…20g

■価格:350ml缶…172円(税別)、500ml缶…234円(税別)

【数量限定】華やか極まりなし! 年末年始の食卓を彩る「福ヱビス」発売

サッポロビールは、年末年始を彩る華やかなヱビスビールのデザイン缶「福ヱビス」を12月3日に全国で数量限定発売します。本年の「福ヱビス」は、ブランドテーマである「たのしんでるから、世界は変えられる。」を体現する、北陸地域で活躍する若手アーティスト「HART project produced by aQ-studio」と共創してデザインしました。

 

また、この福ヱビスの発売を記念して「福ヱビス ART GALLERY」を12月7日、8日の2日間限定で渋谷のRAYARD MIYASHITA PARKにて、12月9日から12月26日まではYEBISU BREWERY TOKYOにて開催します。

 

記事のポイント

ハレの日に飲みたい「ちょっといいビール」といえば、やっぱりヱビスビールが思い浮かびますよね。若手アーティストとコラボした2024年の「福ヱビス」は、ヱビスビールならではの金色を背景に、独特なタッチの富士山と紅梅が映え、華やかなこと極まりなし。ぜひ手に入れて年末年始の食卓を彩りましょう。

 

期間中は若手アーティストが福ヱビスを題材として制作したアートを展示するほか、渋谷のRAYARD MIYASHITA PARKでは、持ち帰れるアート展として福ヱビスのサンプリングに加えて、福ヱビスをSNSで投稿した方にアート作品のミニポスターをプレゼント。

↑デザインアーティスト・秋山雅貴

 

秋山雅貴さんのコメントは以下。

「昔から耳馴染みの深いヱビスビール、その年末年始仕様である『福ヱビス』に自分の描いた作品が起用されましたこと、非常にうれしく思います。年始を祝う縁起の良いモチーフとして、荘厳な富士山と可憐な梅の花を、自分らしい表現で描かせていただきました。迫力のあるタッチと色使いによる生命力の強さ、ぜひ手に取って感じてみてください」

 

サッポロビール
福ヱビス 350ml缶、500ml缶
参考小売価格:オープン

 

福ヱビス ART GALLERY

【RAYARD MIYASHITA PARK会場】

東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 MIYASHITA PARK South2F 吹き抜け広場

2024年12月7日~12月8日 11:00~21:00

【YEBISU BREWERY TOKYO】

東京都渋谷区恵比寿4丁目20-1

2024年12月9日~12月26日 平日:12:00~20:00 土日祝:11:00~19:00

定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始

※イベント実施時間・場所・内容は変更の可能性があります。

 

RAYARD MIYASHITA PARKで12月7、8日に開催する「福ヱビス ART GALLERY」では、以下2つの来場特典(※1)を用意しています。

特典① サンプリング商品:福ヱビス缶

20歳以上で車の運転がない方へ、一人につき1本プレゼントします。

特典② ミニポスター

自身のSNS(X、Instagram、Facebook)にて、福ヱビス缶の写真を投稿した方にミニポスターを1枚プレゼント。10人の若手アーティストと福ヱビスのコラボ作品となっており、全10種類の中から好きな作品を選べます。

※1:YEBISU BREWERY TOKYOでは来場特典はありません。

【数量限定】レモンを6倍漬け込んだ「サッポロ 濃いめのレモンサワー 深みの熟成」

サッポロビールは、「サッポロ 濃いめのレモンサワー 深みの熟成」を12月3日に全国で数量限定発売します。

 

本品は、2023年12月に発売された「深みの熟成」を、さらに熟成感をアップして再発売されるもの。「サッポロ 濃いめ」ブランドの特徴である、ギュッと搾ったようなしっかりすっぱいレモン味“濃いめ”はそのままに、通常の6倍の時間じっくりと漬け込んだ、レモン漬け込み酒を一部使用し、コク深く余韻のある味わいを実現しています。

 

パッケージの背景をオレンジと赤のグラデーションにすることにより、熟成したレモンの味わいを表現。さらに、雪のデザインをあしらうことで冬らしさも表現しています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:スピリッツ(発泡性)

■アルコール分:7%

■純アルコール量:350ml缶…19.6g、500ml缶…28g

■価格:350ml缶…148円(税別)、500ml缶…200円(税別)

たすきとコースが飲みながら確認できちゃう! サッポロ黒ラベル「箱根駅伝缶」の数量限定発売

サッポロビールはサッポロ生ビール黒ラベル「箱根駅伝缶」を11月26日に全国で数量限定発売。

 

記事のポイント

毎年恒例のサッポロ生ビール黒ラベル「箱根駅伝缶」。今回はコースマップもあしらわれた500ml缶も登場します。サッポロビールオリジナル「メモリアルセット」のプレゼントキャンペーンも実施中です。

 

パッケージには選手たちが走る姿や出場20校と関東学生連合1チーム(合計21チーム)の襷(たすき)をデザイン。例年は350ml缶のみの発売でしたが、2024年は500ml缶も発売。500ml缶のパッケージにはコースマップをあしらうなど、350ml缶と500ml缶それぞれを楽しめるデザインになっています。

 

サッポロ生ビール黒ラベル「箱根駅伝缶」

参考小売価格:オープン価格

※中味は通常の黒ラベルと同一です。

 

また、第101回大会を記念し、抽選で101名にサッポロビールオリジナル「メモリアルセット」が当たるプレゼントキャンペーンも実施。

【キャンペーン概要】

サッポロ生ビール黒ラベル 第101回箱根駅伝缶
サッポロビールオリジナル「メモリアルセット」プレゼントキャンペーン

■対象商品

サッポロ生ビール黒ラベル「箱根駅伝缶」350ml缶×6缶パック、500ml缶×6缶パック

■応募方法

対象商品のスリーブ内面に印刷された専用応募ハガキを郵送にて応募。500ml缶×6缶パックを購入、応募の場合は当選確率が2倍になります。

※専用ハガキ以外の応募は不可となります。

■賞品

サッポロビールオリジナル「メモリアルセット」を抽選で101名にプレゼント。

<オリジナル「メモリアルセット」内容>
・第101回箱根駅伝大会記録を刻印したオリジナルメモリアルプレート
・サッポロ生ビール黒ラベルと箱根駅伝のロゴ入りオリジナルペアタンブラー

■応募受付期間

2025年3月14日応募締切 ※当日消印有効

■応募宛先 

〒100-8691日本郵便株式会社 銀座郵便局 郵便私書箱116号

サッポロ生ビール黒ラベル第101回箱根駅伝缶サッポロビールオリジナル「メモリアルセット」プレゼントキャンペーン事務局

問い合わせ先:0120-300-116(フリーダイヤル)

・事務局開設期間:2024年11月26日~2025年4月30日
・受付時間:10:00~18:00 ※年末年始・土・日・祝を除く

■賞品のお届け

2025年4月中旬以降を予定

※やむを得ない事情により、発送が若干遅れる場合があります。

■応募資格

日本国内にお住まいの満20歳以上の方

数量限定、冬にしか出会えないビール! 上質な香りとコクを楽しめる「サッポロ 冬物語」

サッポロビールは「サッポロ 冬物語」を、全国で11月6日に数量限定発売します。

↑350ml、500mlで展開

 

記事のポイント

「サッポロ 冬物語」は、サッポロビールが販売する冬季限定の生ビール。パッケージは雪の結晶を思わせる質感を表現し、「冬だけの贅沢な味わい」を感じられるデザインに仕上げています。

 

本商品は、まろやかなコクとキレの良い後味が特徴で、冬の味覚によく合うとのこと。小麦麦芽を一部使用した滑らかな口あたりと、ザーツ(チェコ)産の最高級ファインアロマホップを増量することで、上質な香りとコクを引き立てています。

 

サッポロビール
サッポロ 冬物語
アルコール分:5.5%
価格    :オープン

静岡人の、静岡人による、静岡人のためのビール「静岡麦酒」

サッポロビールは、静岡県内限定で樽生商品として販売している「静岡麦酒(しずおかばくしゅ)」の缶入りタイプを、2024年10月29日に数量限定・静岡限定で発売します。

 

記事のポイント

静岡愛から生まれたビールが缶入りになって登場。普段は飲食店でしか飲めない味が自宅でも楽しめます。静岡限定発売なので、静岡みやげにもピッタリ!

 

本商品は、サッポロビールの静岡県出身者が中心となって開発し、「静岡県の食材や料理にぴったりの、静岡県の乾杯にふさわしい、静岡県のためのビール」として2013年2月23日“富士山の日”に樽生商品として販売開始されたもの。普段は静岡県内の飲食店でしか味わえない商品ですが、今回の缶入りタイプの登場により自宅でも“あの味”が楽しめます。

 

「静岡麦酒」は、静岡県の「食」や「風土」との相性を追求し、静岡県の「おいしい」と調和することを目指し、同社の静岡工場で製造。麦芽100%のしっかりとした味わいと美しくきめ細かい泡、爽やかな後味が特徴です。パッケージには「静岡麦酒」のロゴを中央に堂々と配置し、缶全体の色味は青と白を基調としています。内容量は350ml缶、500ml缶の2種類。

 

同社では、「静岡県をいちばん愛するビール会社になろう」との思いから誕生した本商品を通じて、地域の活性化に貢献していきたいとしています。

 

サッポロビール
「静岡麦酒(しずおかばくしゅ)」
2024年10月29日発売
実売価格:オープンプライス

数量限定「甘くないおいしさ」追求した食中酒。「サッポロ クラフトスパイスソーダ 食の愉しみ」

サッポロビールは「サッポロ クラフトスパイスソーダ 食の愉しみ」を10月16日に数量限定発売しました。

 

記事のポイント
鍋や煮込み料理にもってこいの、新しい食中酒です。缶デザインにある、ナツメグとジュニパーベリーが特徴。複雑味とキレのある爽やかな風味が、食事を引き立てます。

 

「サッポロ クラフトスパイスソーダ」は、“食事に合う”ではなく、“食事を引き立てる”甘くないおいしさを目指してつくり込んだ、食中酒です。レモンピール、ジンジャー、コリアンダーなどを漬け込み、爽やかな風味を丁寧に引き出した「スパイススピリッツ」を採用しています。

 

本品は、この時期だけの「甘くないおいしさ」を目指し、ナツメグと、胡椒のようなスパイシーさが特徴のジュニパーベリーを漬け込んだ 「スパイススピリッツ」を限定スパイスとして新たに採用。鍋や煮込み料理など、これからの季節によく登場する食事を引き立たせる、複雑味とキレのある爽やかな風味が楽しめます。

 

サッポロ クラフトスパイスソーダ 食の愉しみ
参考小売価格(税抜)
350ml缶:153円、500ml缶:208円

数量限定「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト」! さらなる麦のうまみを追求

サッポロビールは、黒ラベルブランドから「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト」を、10月1日に数量限定で発売します。

サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト

 

記事のポイント

赤を基調にしたデザインがインパクト大の、黒ラベルの限定ビール。麦のうまみを追求したという芳醇な味わいで、秋の夜の晩酌にピッタリ!

 

本品には、独自開発の「旨さ長持ち麦芽」を使用。爽快な後味や、何杯飲んでも飲み飽きない黒ラベルらしい「生のうまさ」は残したまま、さらなる麦のうまみを追求した特別な黒ラベルです。

 

パッケージは、黒ラベルブランドのシンプルな世界観を保ちながら、背景色に力強さや躍動感のある赤を採用し、「挑戦」や「革新」を表現しています。

 

ラインナップは350ml缶、500ml缶の2種類で、アルコール分は5.5%。

 

サッポロビール
「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト」
2024年10月1日発売
実売価格:オープン

“奥行きのあるレモン味”をプラスして今年も登場! 「サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬」

サッポロビールは「サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬」を、7月30日に全国で数量限定発売します。

 

↑サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬(350ml缶、500ml缶)

 

同商品は、2023年8月にも数量限定で発売。シチリア産手摘みレモン果汁や自家製レモン漬け込み酒を一部使用し、「サッポロ 濃いめ」ブランドの特徴であるギュッと搾ったようなしっかりすっぱい“濃いめ”のレモン味はそのままに、今年はさらに進化し、奥行きのあるレモン味を出すために皮ごとすりつぶしたペーストを加え、レモンをまるごとすりおろして入れたような、後を引く味わいに仕上げています。

↑サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬(350ml缶)

 

パッケージには缶の本体上部にすりおろした檸檬のイラストを配置し、背景には鮮やかな青緑色を使用することで、爽やかな味の特徴を表現しています。

↑サッポロ 濃いめのレモンサワー おろし檸檬(350ml缶、500ml缶)

 

また、サッポロ 濃いめのレモンサワー×日本ハム チキチキボーンコラボレーション企画「濃いカラBOX当たる!2024キャンペーン」も実施中。対象商品を購入したレシートで応募すると、抽選で濃いめブランドやチキチキボーンブランドの商品と、オリジナルグッズの詰め合わせセットをプレゼントします。キャンペーンの詳細は同社公式サイトの当該ページhttps://www.sapporobeer.jp/koime_lemon_sour/koikara/202407/ )をご覧ください。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:スピリッツ(発泡性)

■アルコール分:7%

■純アルコール量:350ml缶…19.6g、500ml缶…28g

■価格:350ml缶…148円(税別)、500ml缶…200円(税別)

スモーキーで大人な味わい! ヱビス クリエイティブブリュー燻、9月10日より発売

サッポロビールは、ヱビスブランドの「CREATIVE BREW」第5弾商品である「ヱビス クリエイティブブリュー 燻(いぶし)」を9月10日から期間限定で発売します。

 

CREATIVE BREWは、ヱビスで130年以上培ってきた技術と知見を活かしながら、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していく、ヱビスブランドの独創的なライン。その第5弾となる本商品は、4月に開業したヱビスブランドの体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」で連日売り切れになるほど好評な「煙々」の知見を活かした商品だそうです。ブナ材で燻した麦芽を一部採用し、高温短時間仕込とヱビス酵母の掛け合わせにより実現した、ほのかにスモーキーで香ばしい味わいが特徴です。

 

パッケージは商品の特徴である「燻した麦芽」を背景柄とイラストで象徴的に表現しています。

 

メーカー:サッポロビール

ブランド:ヱビス

商品名:ヱビス クリエイティブブリュー 燻(いぶし)

価格:258円(税抜)/350ml缶

ヱビス発祥の地に完成した「YEBISU BREWERY TOKYO」でしか味わえない!「Midsummer Brut IPA」が数量限定提供

サッポロビールは「Midsummer Brut IPA(ミッドサマー ブリュット アイピーエー)」を、ヱビスビール発祥の地である恵比寿における醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」限定で、7月10日に数量限定発売します。

柑橘の香りとすっきりキレのある味わい

Midsummer Brut IPAは、3種のホップ「ソラチエース」「シトラ」「アマリロ」の特徴をレイトホッピング(※2)とドライホッピング(※3)を駆使して引き出した、立ち上がる柑橘の香りとすっきりキレのある味わいをもつビール。暑い夏を楽しく乗りきるためのビールと言えるでしょう。

※2:ビールの煮沸終了直前、又は終了時にホップを投入する手法。
※3:ビールの発酵終了後にホップを投入する手法。

サッポロビール
Midsummer Brut IPA(ミッドサマー ブリュット アイピーエー)
価格:1200円(税込)
発売日・地域 :7月10日・「YEBISU BREWERY TOKYO」内限定

“ヱビス”なのに副原料使用!?ヱビスブルワリー醸造責任者が明かす新作ビールと新規開業「ヱビスブルワリートウキョウ」での挑戦とは

2024年は「ヱビスビール」に再び注目。4月3日に開業した「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」の来場者数は、開業1か月を待たずに3万5000人を突破し、工場限定ビールのほか、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW(クリエイティブブリュー)」にも新作が続々登場しています。

 

そこで、ブルワリーの醸造責任者兼、CREATIVE BREWの開発リーダーでもある有友亮太さんにインタビュー。各施策の特徴を解説するとともに、ヱビスブランドの戦略についてうかがいました。

↑有友亮太さん。YEBISU BREWERY TOKYO内の、“会える” MASTER BREWER’S ROOM(マスターブリュワーズルーム)にて。

 

まずは「ヱビスビール」の成り立ちをおさらい

「ヱビスビール」が誕生したのは1890(明治23)年。1887年に日本麦酒醸造会社(現、サッポロビール)が設立し、1889年に現在の恵比寿(住所は目黒区三田)に醸造場が完成。翌年2月に、ドイツ人醸造技師による本格的なドイツビールとして発売された「恵比寿ビール」がルーツです。

↑「恵比寿ビール」。1900(明治33)年のパリ万国博覧会では、30か国以上から出品されたビールのなかで金賞を獲得した。

 

やがて1901(明治34)年になると、大量のビールを出荷する専用の貨物駅「恵比寿停車場」が開設され、1906(明治39)年には恵比寿駅へと発展。その後1988(昭和63)年、工場は千葉へ移転することになり、跡地は1994年に現「恵比寿ガーデンプレイス」となりました。

 

そして移転から約35年の時を経て、恵比寿で再び醸造を開始することになったのが、新設された施設を備えたYEBISU BREWERY TOKYOです。

 

ここでしか飲めないビールが味わえる“ブルワリウム”

↑YEBISU BREWERY TOKYOがオープンしたのは、かつて「恵比寿ガーデンプレイス」内にあり、2022年に閉館した「ヱビスビール記念館」の跡地。

 

同館は入場無料。ゆとりのある天井高の空間に設計された開放的な施設となっており、ヱビスビールの歴史を展示したスペースや醸造設備を見学できるコーナーなど、見て回るだけでも楽しいコンテンツが充実しています。

↑歴史や過去の商品などが展示された「ミュージアムエリア」。隣には、ブランドのルーツを伝える写真や広告を展示した「ジャーニーラウンジ」も。

 

ビール好きなら、ブルワリー限定ビールを飲める「タップルーム」はぜひ立ち寄りたいところ。なかには期間や数量限定のヱビスビールもあり、訪れるたびに新鮮な出合いがあります。また、2024年5月15日からはガイド付きの有料ツアー「YEBISU the JOURNEY(ヱビス ザ ジャーニー)」もスタートし、いっそうにぎわうこと必至です。

↑写真左奥に見えるのが、リアルな醸造設備が配されたブルワリーエリア。右側はタップルームとなり、写ってはいないものの手前側にはギフトショップも。

 

ビールは、ここでしか飲めないヱビスビールが常時6種程度提供され、1杯1100円から。飲み比べるなら、4種セットの「ビアフライト」(1800円/各220ml)がオススメです。また、フィンガーフードを中心に数量限定のソーセージやスイーツといった一皿まで、軽食も400円からラインナップ。

↑「ビアフライト」。4種類のビールを少しずつ味わえるのが嬉しい。

 

ヱビスブランドから新ラインを立ち上げた狙いは?

一方、CREATIVE BREWは、2023年にヱビスの新ラインとして立ち上がったブランド。「つくろう、驚きを、何度でも。」を合言葉に、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスです。

↑CREATIVE BREWは基本的に期間限定発売。左端がブランド第1弾の「ヱビス ニューオリジン」で、1890年のヱビスビール発売当時に使用されていたとされる、ドイツ産ホップ「テトナンガー」に着目していることが特徴のひとつ。

 

より具体的に、通常の「ヱビスビール」との違いを挙げるなら、自由な発想で醸造すること。例えば、「ヱビスビール」はドイツのビール純粋令にならって麦芽とホップと水(と酵母)を原材料に造りますが、CREATIVE BREWシリーズではときに副原料も使用。

↑CREATIVE BREWの第4弾は、2024年夏季新作の「ヱビス ジューシーエール」。フルーツを用いた高級菓子から着想を得て、ブランドで初めて果汁が使用されている。(参考小売価格258円/税抜)

 

こうして、個性が光る味わいを生み出しているわけですが、歴史も長いヱビスブランドから新ラインを立ち上げた狙いはどこにあるのでしょうか? 有友さんは「ヱビスだからこそお届けできる価値があると考えています」と話します。

↑有友さんは、2012年サッポロビール入社。北海道工場でビール醸造を担当後、酒類技術研究所で酵母の研究に取り組む。2017年にドイツへ留学し、Brewmaster(ブリューマスター)の資格を取得。帰国後は新商品開発や研究を行い、今春からはYEBISU BREWERY TOKYOの醸造責任者も兼任。

 

「ヱビスには130年以上の歴史がありますが、『日本でビールを作るんだ』という立ち上げ当初のベンチャーマインドあふれていたからこそ、成長し続けてこれたのかなと思います。例えば、日本初のビアホールだったり、当時日本では珍しかった黒ビールの発売だったり、挑戦の連続だったと思うんです」(有友さん)

 

そういえば、今年のリニューアルで掲げられたヱビスビールの合言葉は「ヱビスは何度でも完成する。」このメッセージにも挑戦心を感じます。

↑ヱビスの広告に登場している、ブランドアンバサダーの山田裕貴さん。YEBISU BREWERY TOKYO グランドオープン記念イベントにて。

 

「近年でも、プレミアムビールという市場提案など、ビールにおける新たな価値を発信してきた自負があります。そんな、ヱビスがもつ革新性を、伝統を踏まえたうえで知っていただけたら。ヱビスの歴史を現代に紡ぐ、創造的なブランドをつくれたら。そんな願いからCREATIVE BREWは生まれました」(有友さん)

↑「ヱビスビール」は1980年代のリブランディングで「Premium」の文字を缶にデザイン。また、「ヱビス、ちょっと贅沢なビール♪」のキャッチコピーで提案するなど、日本におけるプレミアムビールの先駆けでもある。

 

「クリエイティブブリュー」が目指すもの

CREATIVE BREWでは醸造における自由度が高くなりますが、そのなかにおいても「やらないこと」はあるのでしょうか。判断基準は「お客様にとって価値につながるか否か」。この考え方はYEBISU BREWERY TOKYOのビール造りにも共通しているとか。

 

「どれだけユニークでも、期待から外れたようなビールだったら裏切りになってしまいますよね。結果として、革新的な味だけど軽すぎるとか、個性が強すぎて飲み切れないとか、そういった味の印象につながる造り方はないかなと思っています」

↑YEBISU BREWERY TOKYOの期間限定ビールのひとつ「Foggy ale(フォギーエール)2024」。クラフトビールで昨今大人気のヘイジーIPAを彷彿とさせるトロピカルな香りながら、ほどよくクリアで苦味もマイルド。

 

「一方で、『テトナンガー』だったり、第2弾の『ヱビス オランジェ』で採用したホップの分割添加だったりと、古典的な製法を振り返るようなアイデアは、ビールの面白さの再発見につながると考えており、今後も積極的にトライしていきたいですね」(有友さん)

 

ときにアートや音楽、料理といったクリエイティブを新しいビールレシピのヒントにすると話す有友さん。また、四季で変わるビールの感じ方も意識しており、季節に合ったスタイルを提案したいとも。ということは、夏のビアスタイルとして有名な「セゾン」や、濃厚で高アルコールの冬向けスタイル「ボック」などが今後登場する可能性も?

↑マスターブリュワーズルームには、有友さんのブリューマスターディプロマ(資格証明書)のほか、お気に入りのアートなども飾ってある。

 

「十分ありうると思いますね。ただし名称を含め、ビアスタイルとは違った方向性で提案したいと考えています。あえて枠組みから離れることで、これからのビアスタイルになるような、多彩で独創的なビールをお届けできたらと思います」(有友さん)

 

有友さんが言うビアスタイルとはある種、枠組みとしてのクラフトビールとも近しい観点。つまり、CREATIVE BREWをクラフトビールとは表現はしないということ。

 

「130年以上の知見があるヱビスならではの、上質で豊かなおいしさで、ビール自体の価値を高めていきたいと考えています」(有友さん)

 

有友さん自身はクラフトビールのカルチャーやブルワーにリスペクトを抱きつつ、ヱビスとしてのクラフトマンシップを持ち、独自の個性あふれるビールを造りたいと話します。

↑ここには銅製の仕込み設備が鎮座。ドイツ製で、年間130キロリットルのビールを製造できるとか

 

「YEBISU BREWERY TOKYOは小規模な醸造設備ですし、やっていること、目指す先は同じかもしれません。いずれにせよ、日本のビールをもっと面白くしたい、シーンを盛り上げたいと思う志は変わりませんし、クラフトビールをはじめとする多様性あふれるお酒の浸透によって、お客様の嗜好性も広がっています。そのなかで、私たちはヱビスの可能性をさらに追求し、より魅力的なビールを提案できるよう、これからも挑戦していきます。ご期待ください!」(有友さん)

↑手にしているビールは、第3弾の「ヱビス シトラスブラン」。ホップとレモングラスによる、清涼感あふれる上質な味わいに仕上げられている。(参考小売価格258円/税抜)

 

YEBISU BREWERY TOKYOが開業したことで、より多くの声を商品開発に生かせるようになったと微笑む有友さん。限定ビールは今後も続々発売されるので、ブルワリーにもCREATIVE BREWにも、いっそう注目です。

 

「YEBISU BREWERY TOKYO」
住所:東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内
営業時間:平日12:00~20:00、土日祝11:00~19:00
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
https://www.sapporobeer.jp/yebisu/communication/yebisu-brewery-tokyo/

サッポロ生ビール黒ラベル「千葉ロッテマリーンズ缶」数量限定発売

サッポロビールは、サッポロ生ビール黒ラベル「千葉ロッテマリーンズ缶」を5月14日に千葉県および周辺1都7県にて数量限定発売する。

 

サッポロビールは大手ビールメーカーの中で唯一千葉県内に工場を有しており、1999年より「千葉ロッテマリーンズ缶」を限定販売することで同球団を応援している。

 

今年のデザインは、千葉ロッテマリーンズの本拠地「ZOZOマリンスタジアム」でマスコットキャラクターである「マーくん」が投球するシーンを表現。

 

また、同球団への応援メッセージである「勝ち取れ!! 千葉ロッテマリーンズ!」を記し,千葉工場で製造していることも表記している。

 

 

メーカー:サッポロビール

商品名:サッポロ生ビール黒ラベル「千葉ロッテマリーンズ缶」
※中味は通常の黒ラベルと同じ。

発売日:2024年5月14日

発売地域:千葉県・東京都・埼玉県・神奈川県・山梨県・茨城県・栃木県・群馬県・長野県
※一部取り扱いのない店舗もあり。

価格:オープン価格

ヱビス シトラスブランで夢を叶えた山田裕貴がビールの仕込み体験!「麦芽の入れ方、スピード、麦芽の甘い香りの出方…日々の努力と研究がある」

4月3日に開業する東京・恵比寿の「YEBISU BREWERY TOKYO」にて、サッポロビール エビスブランドPR発表会が行われた。ヱビスブランドアンバサダーを務める山田裕貴が登壇し、トークのほか、醸造家のユニフォームを着てビールの仕込みにも挑戦した。

 

↑ビールの仕込みを体験するため着替えを

 

【会見の様子の写真一覧】

 

ブランドアンバサダーを務める山田は、俳優を目指して上京してきたころ、ビールのCMに出演する俳優さんたちを見て、「皆さん雰囲気のある方ばかりだったので、いつか自分もビールのCMに出演できる俳優になりたい」と俳優人生の夢に掲げていたという。今回起用が決まり、俳優仲間の赤楚衛二から「山田のポスターを見たよ」と連絡を受けたりと反響もあり「俺、ビールのCMやる俳優になったんだという変な感覚で自分を見ています」と喜びをかみしめていた。

 

有友亮太醸造責任者と共に、実際にビールの仕込みに挑戦した山田は「ビール作りにはいろんな工程があって。その1つひとつの作業はどれも大事で。ビールの仕込みも麦芽の入れ方、スピード、麦芽の甘い香りの出方の違いを感じながら作業をされていると思うので、日々の努力と研究があるんだろうなって思いました」と感想を語った。

 

↑「おいしくなーれ」とつぶやきながら麦芽を

 

【ビールの仕込み作業をする山田裕貴さん】

 

最後に「僕は俳優の仕事するうえで、どう演じればいいのかといった人の心を考えていきています。1人の心を動かせたらこの仕事をやっている意味がある、そんな風に考えています。ヱビス シトラスブランもこの一杯で気分が落ち着いたな、いいひと時になったなと思っていただけたら。そんな思いに寄り添って届けていけたらと思っています」と締めくくった。

↑シトラスブランで「いいひと時になったなと思っていただけたら」と

 

ヱビスブランド「CREATIVE BREW」第3弾「ヱビス シトラスブラン」は2月20日発売、第4弾となる「ヱビス ジューシーエール」は4月23日に発売。また、4月3日にはヱビスビール発祥の地、恵比寿に醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」を開業する。

ノンアルなのに手搾りサワーのような本格感!「サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール」を全国発売

サッポロビールは「サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール」を3月12日に全国で発売。

 

 

手搾りサワーのような本格感

「サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール」は、居酒屋で提供されている手搾りサワーのような本格感のあるノンアルコールレモンサワーです。シチリア産手摘みレモン果汁とレモンエスプレッソエキスを使用した、しっかりすっぱいレモン味“濃いめ”の味わいが特長です。

 

パッケージは、居酒屋の暖簾をイメージしたイラストを配置し、いつもの晩酌と同じ気分で飲めるノンアルコールレモンサワーであることを表現しています。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール

■参考小売価格:129円(税別)

春の食卓を引き立てる、スパイスの香りと炭酸の刺激「サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り」 数量限定発売

サッポロビールは、「サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り」を2024年2月14日に数量限定発売。

 

 

春の「食事を引き立てる」、この時期だけの甘くないおいしさ

「サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り」は、オールスパイス(注1)、スターアニス(注2)を加えることで実現したスパイスの華やかな香りと炭酸の刺激が特長で、彩りのある春の食卓を引き立てます。

 

パッケージは、「限定」のアイコンをあしらうとともに、グリーンのグラデーションで春の華やかさを表現しています。

(注1)日本名称は「百味こしょう」。三大スパイスと呼ばれるクローブ・シナモン・ナツメグの香りを併せ持つことが特長。
(注2)別名は「八角」。スパイス系の香りの中でも、少し甘味のある独特なスパイシーな香りが特長。

■メーカー サッポロビール

■商品名 サッポロ クラフトスパイスソーダ 旬の彩り

■発売日 2024年2月14日

■参考小売価格 350ml缶:153円、500ml缶:208円 ※いずれも税抜き価格

ヱビスブランド「CREATIVE BREW」から清涼感あふれるフルーティーな「ヱビス シトラスブラン」が期間限定で発売

サッポロビールは、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第3弾商品「ヱビス シトラスブラン」の缶商品を2月20日に期間限定で、樽商品を同日に数量限定で発売(注1)。

(注1)樽商品は「YEBISU BAR」「TAPS BY YEBISU」「サッポロビール九州日田工場ウェルカム館」ほかで取り扱う予定です。

 

ホップとレモングラスのマリアージュ

「CREATIVE BREW」は、ヱビスで100年培ってきた技術と知見を活かしながらこれまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスブランドの新ラインです。

 

「CREATIVE BREW」の第3弾となる本商品は、春夏の季節にふさわしい爽やかで豊かなおいしさを実現するために、新たに爽やかな香りがするハーブ「レモングラス」に着目。ヱビスにふさわしい上質なおいしさのために産地から徹底して吟味したレモングラスを採用。柑橘のような香りのホップ「シトラ」とマリアージュさせることで、これまでにない、清涼感あふれる上質でフルーティーなヱビスが誕生しました。

 

パッケージは今回の味わい特長であるレモングラスのイラストを象徴的に表現するとともに、缶体に特殊加工を施すことで、独特の外観と手触りによる上質感を表現しています。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:ヱビス シトラスブラン

■参考小売価格:258円(税抜・350ml缶)

 

“真ん中を突くうまさ”「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」 リニューアル発売

サッポロビールは「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」(注1)を2024年1月製造分より順次リニューアル。

(注1)本商品に使用しているレモン素材は国産・国内製造ではありません。

 

「新」から「真」へ

「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」は、レモンを日本の食卓に広めてきたレモンのプロ、ポッカサッポロフード&ビバレッジとの協働開発商品であり、今回のリニューアルでは、レモンの果実感とスッキリ感のバランスをさらに追求し、“真ん中を突くうまさ”に磨きをかけています。

 

また、パッケージは中央の文字を新発売時の「新」から「真」へ刷新し、「ど真ん中」のレモンサワーを目指すブランドの姿勢を象徴的に表現しました。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー

■参考小売価格:350ml缶・153円、500ml缶・208円 ※いずれも税抜き価格

 

開業日には春夏限定の「Foggy ale 2024」も発売!「YEBISU BREWERY TOKYO」2024年4月3日開業決定!

サッポロビールは、ヱビスビール発祥の地である恵比寿における醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」の開業日を、2024年4月3日に決定。

 

開業日には春夏限定の「Foggy ale 2024」も発売

開業日には、ブルワリー限定の通年フラッグシップ商品「ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)」「ヱビス ∞ ブラック(ヱビス インフィニティ ブラック)」だけでなく、春夏の期間限定で「Foggy ale 2024(フォギーエール 2024)」を発売。ビール開発を霧に形容したことを商品名の由来とした、2種のホップをドライホッピングしたことによるトロピカルな香りと、霧のようにかすんだ液色が特長的なビールです。

 

■YEBISU BREWERY TOKYO開業時提供ビール

①ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)<通年商品>

「Beer is ∞.(ビールは無限大)」。ビールの持つ無限の可能性を信じ、新たなビールの魅力に挑戦していくYEBISU BREWERY TOKYOのフラッグシップとして開発されたヱビス。恵比寿工場で使用されていたヱビス酵母を再選抜しこの時代に復活。1890年のヱビスビール誕生当時に使用されていたと思われるドイツ産ファインアロマホップ「テトナンガー」を一部使用し、過去に想いを馳せながらも現代ならではのおいしさに蘇らせた、YEBISU BREWERY TOKYOのフラッグシップ商品。ヱビスらしい王道感のある飲みごたえに加え、高貴で洗練された苦味と香りが特長。麦芽100%、テトナンガー一部使用、ヱビス酵母使用。

 

②ヱビス ∞ (ヱビス インフィニティ ブラック)<通年商品>

「Beer is ∞.(ビールは無限大)」。YEBISU BREWERY TOKYOのもうひとつのフラッグシップ商品。恵比寿工場で使用されていたヱビス酵母と、香ばしく芳醇な黒麦芽に、オレンジのような香りのホップ「マンダリナバーバリア」を組み合わせた、黒ビールらしい深みがありながらもフルーティーなホップの香りがきいた、驚きのあるブラック。麦芽100%、マンダリナバーバリア一部使用、ヱビス酵母使用。

 

③Foggy ale 2024(フォギーエール 2024)<期間限定販売>

「Beer is uncertainty. (ビールは不確かなもの)」。ビールには数千年にわたる長い歴史があり、さまざまなスタイルが存在するため、「ビール」という単語の表すものほど不確かなものはない。ビールの開発はその無数のスタイルが漂う霧の中から一つの答えを見出す作業のよう。2種のホップをドライホッピングしたことによる、トロピカルな香りと、霧のようにかすんだ液色が特徴。とろりとした不思議な飲み口ながらも、ビールらしい苦味とフルーティーな香り。ビールとはなにか、どこまでがビールなのか、そう考えさせられる1杯。麦芽100%、小麦麦芽一部使用、アマリロ一部使用、モザイク一部使用。

 

施設名称 YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)

開業日 2024年4月3日

場所 東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内(現:ヱビスビール記念館)
※ヱビスビール記念館は2022年10月末から休館。

営業時間 平日:12時~20時 土日祝:11時~19時/定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始

さらなる洗練を「ヱビスビール」8年ぶりのリニューアル

サッポロビールはヱビスビールを2024年2月製造分より順次リニューアル。

 

130年以上の歴史の中で、一層磨き抜かれたヱビスビールを

今回のリニューアルでは、ホップの最適な使用方法をさらに追求することで、麦の旨味を際立たせ、洗練させた味わいへ進化。また、パッケージも要素をそぎ落とし、より洗練されたデザインへ進化しました。

 

ヱビスビールは1890年の誕生以来、プレミアムビールの先駆者として、そのおいしさを磨き続けてきました。麦芽100%、ヱビス酵母、ふんだんに使用されたバイエルン産アロマホップ、そして長期熟成。吟味しつくされた原料と製法がつむぐ、旨味あふれるふくよかなコクにさらに磨きをかけています。

 

■商品名:ヱビスビール

■発売日・地域:2024年2月製造分より順次切替・全国

■参考小売価格:オープン価格

「生のうまさ」は残したまま爽快な後味「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」数量限定発売

サッポロビールは「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」を3月5日に全国で数量限定発売。

 

洗練さを追求したもう一つの黒ラベル

 

「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」は「サッポロ生ビール黒ラベル」のおいしさの決め手の一つである、独自開発の「旨さ長持ち麦芽」を使用。一口目の麦のうまみや、何杯飲んでも飲み飽きない黒ラベルらしい「生のうまさ」は残したまま、爽快な後味を追求しています。

 

パッケージは、黒ラベルブランドの世界観を保ちながらも、爽快さを表現したブルーシルバーを基調とし、洗練さが際立つデザインとなっています。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー

■発売日・地域:2024年3月5日・全国

■参考小売価格:オープン価格

「生のうまさ」は残したまま爽快な後味「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」数量限定発売

サッポロビールは「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」を3月5日に全国で数量限定発売。

 

洗練さを追求したもう一つの黒ラベル

 

「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」は「サッポロ生ビール黒ラベル」のおいしさの決め手の一つである、独自開発の「旨さ長持ち麦芽」を使用。一口目の麦のうまみや、何杯飲んでも飲み飽きない黒ラベルらしい「生のうまさ」は残したまま、爽快な後味を追求しています。

 

パッケージは、黒ラベルブランドの世界観を保ちながらも、爽快さを表現したブルーシルバーを基調とし、洗練さが際立つデザインとなっています。

 

■メーカー:サッポロビール

■商品名:サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー

■発売日・地域:2024年3月5日・全国

■参考小売価格:オープン価格

深いコクと贅沢な味わい! ファミリーマート限定のサッポロビール「ビアサプライズ コクの神髄」

※本稿はAIツールの要約を再編集した記事です。

 

ファミリーマートが、サッポロビールと共同開発した「サッポロ ビアサプライズ コクの神髄」を、全国のファミリーマートの酒類取扱店約1万6200店で、数量限定で発売中です。ただし、一部店舗では取扱いがない場合があります。

 

ファミリーマートとサッポロビールの共同ブランド「ビアサプライズシリーズ」は2023年6月に発売7周年を迎え、今回の「サッポロ ビアサプライズ コクの神髄」はその第13弾となります。高価格帯のビール需要が高まる年末に向けて、シリーズ初のプレミアムビールとして発売。深いコクと贅沢な味わいを引き出すために、サッポロビール史上初の「濃密ブレンド製法」を採用。

 

焙煎方法の異なる4種の麦芽を通常のビールの1.5倍使用し、さらに世界でも希少なフレーバーホップと厳選したビターホップをブレンドしました。麦のふくよかなコクと旨みに加えて、芳醇なホップの香りと上品な苦みが感じられます。パッケージは紫紺をベースとしながら、麦やホップのモチーフを明るく上品にあしらっています。

 

価格は350ml缶が241円(税別)、500ml缶は316円(税別)。

「特松」を新設して今年も登場! サッポロ「HOPPIN’GARAGE ホッピン福袋2024」数量限定発売中

サッポロビールは、「HOPPIN’ GARAGE ホッピン福袋2024」を数量限定で予約販売中です。

 

「HOPPIN’ GARAGE」は、様々な人々の人生ストーリーと、同社の醸造技術を掛け合わせる「ストーリーブルーイング製法」で、多様性のあるビールを生み出すクラフトビールブランドです。今回は新たに「特松」を新設し、「特松」「松」「竹」「梅」の4アイテムを展開します。

 

HOPPIN’ GARAGE ホッピン福袋2024には、全アイテム共通で新発売の「HOPPIN’ GARAGE RIBBONESIA(リボネシア)」やフラッグシップビールの「ホッピンおじさんのビール」を含む6種類のHOPPIN’ GARAGE商品が入っており、特松と松にはクラフトビールブルワリーとの共創プロジェクトで生まれた「ホッピンフレンズ」の商品が3種含まれています。

 

限定グッズには、ブランドロゴをあしらった「HOPPIN’ GARAGE Tシャツ」や「HOPPIN’ GARAGE」の焼印が入った「HOPPIN’ GARAGE 正月枡」をはじめ、最大9種のグッズを用意。

 

価格は、特松が1万6280円(税込)、松が1万4960円(税込)、竹が7920円(税込)、梅が4400円(税込)です。

「特松」を新設して今年も登場! サッポロ「HOPPIN’GARAGE ホッピン福袋2024」数量限定発売中

サッポロビールは、「HOPPIN’ GARAGE ホッピン福袋2024」を数量限定で予約販売中です。

 

「HOPPIN’ GARAGE」は、様々な人々の人生ストーリーと、同社の醸造技術を掛け合わせる「ストーリーブルーイング製法」で、多様性のあるビールを生み出すクラフトビールブランドです。今回は新たに「特松」を新設し、「特松」「松」「竹」「梅」の4アイテムを展開します。

 

HOPPIN’ GARAGE ホッピン福袋2024には、全アイテム共通で新発売の「HOPPIN’ GARAGE RIBBONESIA(リボネシア)」やフラッグシップビールの「ホッピンおじさんのビール」を含む6種類のHOPPIN’ GARAGE商品が入っており、特松と松にはクラフトビールブルワリーとの共創プロジェクトで生まれた「ホッピンフレンズ」の商品が3種含まれています。

 

限定グッズには、ブランドロゴをあしらった「HOPPIN’ GARAGE Tシャツ」や「HOPPIN’ GARAGE」の焼印が入った「HOPPIN’ GARAGE 正月枡」をはじめ、最大9種のグッズを用意。

 

価格は、特松が1万6280円(税込)、松が1万4960円(税込)、竹が7920円(税込)、梅が4400円(税込)です。

酒税法改正でビールがお手頃になるって知ってた? 主役級の注目銘柄をチェック!

麦の酒といえば、価格が手頃になったビールもいまアツい! 背景には2023年10月1日に改正となった酒税法が関係している。では、何がどのようになったのか。概要解説とともに、主役的な銘柄を紹介しよう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

海外の成長分野に着目した度数3.5%の冷涼ドライ

アサヒビール
アサヒ スーパードライ ドライクリスタル
実売価格225円

海外市場で成長中のアルコール度数0〜3.5%の飲料に着目し、主力商品「アサヒスーパードライ」の3.5%版を新開発。一部に使用した冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」が、クリアな味わいを生み出している。

 

糖質とプリン体を70%オフした日本初のWオフビール

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
実売価格225円

酒税法改正に加え、コロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目して開発。ビールらしい味わいはそのままに、糖質(※1)とプリン体(※2)の70%オフを実現している。糖質とプリン体の2つをオフにした日本初(※3)のビールだ。

※1:日本食品標準成分表2020年版(八訂)による ※2:通年販売している同社缶ビールブランド平均値比(2023年4月時点) ※3:糖質・プリン体2つのオフを訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いた同社調べ)

 

果実のような香りと豊かに広がる余韻

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール
実売価格264円

日本人の嗜好に合う、フルーティな味わいと爽やかな香りが特徴の「ジャパニーズエール」シリーズの新作。「磨きダイヤモンド麦芽」を一部に使うことで、数種類のアロマホップによる果実のようなやわらかな香りが鮮やかに。

 

2つの日本産ホップが香る柑橘感の爽やかなクラフト

キリンビール
スプリングバレーJAPAN ALE<香>
実売価格266円

キリンが注力するクラフトビールブランドの新商品。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部に使用し、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がるおいしさに仕上げている。

 

初採用のオレンジピールが斬新な酸味と斬新柑橘感を演出

サッポロビール
ヱビス オランジェ
実売価格284円

2023年2月に誕生したヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の新商品。醸造家が徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに仕上げている。

 

厳選されたホップを採用! その香りはまるで白ワイン

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
ホップセレクト華やぐハラタウブランホップ
実売価格264円

ホップに着目したザ・プレミアム・モルツの限定品「ホップセレクト」シリーズの第2弾。白ワインのような上品な香りが特徴のハラタウブランホップが、華やかな香りと豊かなコクを生み出している。11月14日発売。

 

小麦麦芽のソフトな甘味と軽やかな後口が心地良い

キリンビール
キリン一番搾りやわらか仕立て(期間限定)
実売価格225円

一番搾り製法はそのままに、一部に小麦麦芽を使用。やわらかな甘味と旨味が感じられ、後口は軽やかで爽やかなのが特徴。バランスに優れた、飲みやすい味わいだ。

 

【PICK UP!】 見逃し厳禁! 毎年恒例の季節限定ビール

■11月7日発売

キリンビール
一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)
実売価格225円

ホップの名産地・岩手県遠野で、今年収穫した生ホップを急速凍結して使用した旬な一本。ビール通が毎年注目する人気商品で、今年で発売20年目。

 

■11月21日発売

サッポロビール
琥珀ヱビスプレミアムアンバー
実売価格265円

通常は飲食店でしか飲めない味を家庭用商品にした特別なヱビス。今作は、麦芽比率を微調整し、より宝石のような琥珀色に仕上げている。

 

価格差という呪縛から解かれてビールに明るい未来が到来する

このムーブメントを大げさにいえば、ビール類における王政復古である。なぜなら、ビール類の中で高価であるがために買い控えられていたビールと、安価でフレンドリーだった発泡酒や新ジャンル(第3のビール)との価格差が狭まってビールが値ごろになるからだ。このビールの低価格化に合わせ、メーカー各社も続々と新商品を投入している。

 

もともと、ビール類のヒエラルキー誕生は約30年前にさかのぼる。1994年にサントリーが発売した「ホップス〈生〉」は、麦芽使用率の割合によって酒税が変わるという法上区分に注目した発泡酒で、安価にビールテイストを楽しめる革命的飲料だった。そこから次々とビール類の発泡酒がデビュー。ただ、2003年に行われた酒税法改正により、発泡酒の税率が引き上げに。そこで新たに生み出された安価なカテゴリーが、新ジャンルだ。第1号商品は同年発売の「サッポロ ドラフトワン」。同商品は麦芽の代わりにえんどう豆由来の素材を使った独自の味わいで、一世を風靡。その後、開発競争が激化し、麦由来のスピリッツで味を整えたリキュールタイプの新ジャンルも登場し、いまに至る。

 

こうした3大区分で価格差があったビール類だが、社会や消費の変化で税収も変わる。そこで新たに酒税法が改正されることとなり、2017年に、2026年の税率一本化をゴールに、段階的な増減税の施行が公布された。ちなみに今回の酒税法改正は段階的措置の2回目となり、初回は2020年10月に行われている。

 

今回の改正で酒税がどう変化したかは左の表のとおりだが、いくつか例を挙げてみよう。350mlのビールであれば1本あたり7円程度安価に。同量の新ジャンルであれば1本10円前後高価になったので、モノによっては約15円ぶんも価格差が狭まったことになる。なお、今回発泡酒の税率は据え置きだが、2026年には酒税が一本化され実質価格差はなくなる。そのときがビール王政の完全復古といえるだろう。今後も新銘柄が続々デビューすることは必至。引き続きビールには注目だ!

 

 

国産ホップを100%使用した「サッポロNIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」 数量限定発売

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。

 

 

 

「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」は、北海道上富良野でホップの試験栽培を開始してから2023年で100周年を迎えることを記念して展開している、国産ホップを100%使用したサッポロNIPPON HOP(ニッポンホップ)シリーズの第4弾。

 

「フラノマジカル」はその名の通り、魔法のような鮮烈なトロピカルな香りが特長で、フルーティーな香りをもたらす成分の一つが世界最高レベル(注1)で含まれており、これまでの国産ホップの中でも極めて特長的な香りを持つ希少ホップ品種です。1990年代に選別の過程で一度落選していましたが、時代の移り変わりとともに、ホップの苦みだけでなく香りも重視されるようになり、その魅力的な香りとともに再発見されたストーリーを持つ奇跡のホップです。

 

「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」は国産ホップ100%のうち、香りづけに上富良野産フラノマジカルを一部使用しており、魔法のように華やかさあふれる香りを感じられる味わいが特長です。

(注1)文献「Development of a flavor hop (Humulus lupulus L.) cultivar,‘Furano Magical’,with cones rich in 4‐methyl‐4‐sulfunylpentan‐2‐one」において(2023年6月現在)

 

・メーカー:サッポロビール
・商品名:サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル
・参考小売価格:オープン価格

 

ビールにおける“ホップ”の重要性は増しているのに…生産量半減の危機に瀕する国産ホップの今と解決への道筋は?

2023年10月に施行された酒税法改正からの値下げで盛り上がるビールの市場。そのビールの味を左右する原材料のひとつが、ホップです。ただ、このホップについてはよく知らない人も多いでしょう。そこで、今回はホップの種類や生産方法、日本の主な産地、国内ビールメーカー各社の取り組み、最新トレンドなどを解説していきます。

↑ホップはアサ科カラハナソウ属の多年草で、ハーブの一種。殺菌効果があるため、日本ではのど飴などにも活用されています。また、ユニークな例では今秋マクドナルドが限定発売した「N.Y.バーガーズ」のバンズにも

 

香りや苦みを生み、腐敗から守るハーブがホップ

ホップの原産地は西アジアだとされますが、ヨーロッパに伝来したのは8世紀半ば。ただ、この時点では栽培だけだったようで、ビールに使用したという正確な記録は残っていません。

↑毬花と、それをむいた根本。黄色い粒状の樹脂が、ビールの苦味や香りの元になる成分を含む「ルプリン」です

 

ビールの誕生は紀元前数千年までさかのぼるといわれ、ホップの登場前からビールには、「グルート」と呼ばれる調合したハーブが香り付けに使われていました。ホップを使ったビールの記録として有名なのは、12世紀初頭の修道院における書物。少なくともこの時代には、ホップがビールに使われるようになっていたといえるでしょう。

↑より有名な文献が、1516年にドイツで制定された『ビール純粋令』。「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律で、日本でこの純粋令に則った代表的な銘柄がヱビスビールです

ホップを使う理由は、果実や香草を思わせる芳香や爽快な苦みをまとわせるため。また、泡立ちを良くしたり、菌の繁殖を抑える防腐剤としても重宝されます。

 

後者の“腐敗を防ぐ”目的に起因して生まれた有名なビアスタイルが、苦みの強い「IPA(インディア・ペールエール)」。18世紀にイギリスからインドまでペールエールを運ぶ際、腐らないようホップを大量に使って仕込んだことから生まれたとか。

↑イギリスで生まれた進化型IPAの代表格が、ブリュードッグ「パンクIPA」。日本で紹介された当初は、一般的なIPAで使うホップの40倍以上の量を使うことが謳い文句でした

 

代表的なホップ品種や日本の取り組みを解説

個性的な香りや苦みを放つIPAは、やがてアメリカで大ブレイク。これが近年のクラフトビールムーブメントのきっかけになり、アメリカを中心に世界中でホップの品種開発も盛んになります。

↑米国NY発のカリスマ、ブルックリンブルワリーのIPAといえば「ブルックリンディフェンダーIPA」。ホップには「Cascade(カスケード)」や「Simcoe(シムコー)」「Amarillo(アマリロ)」などが使われています

そのため、クラフトビール界におけるスターホップもアメリカ産が多め。特に有名なのは、「3C」と呼ばれる「Cascade」「Centennial(センテニアル)」「Columbus(コロンブス)」(あるいは「Chinook・チヌーク)」と頭文字に「C」が付く3品種。グレープフルーツを思わせる柑橘系のアロマとビターな刺激が特徴です。

 

一方で、日本におけるホップ生産は後継者不足などによって栽培面積や収穫量が減少しています(2008年→2022年の14年間でおよそ半数以下に)。ただ、ビールメーカーのCSV活動や、近年のクラフトビール人気にともない、造り手が地元産にこだわった「テロワール型ホップ」(筆者による造語)の需要増によって巻き返しがはかられている側面も。

↑キリンビールは2007年から、ホップ名産地である岩手県遠野市を支援。生産者をはじめ、国産ホップを盛り上げる取り組みに力を入れています。加えて、遠野産ホップを使った「一番搾り とれたてホップ生ビール」は2004年から毎年期間限定で販売

また、近年はフレッシュホップ(乾燥させ固めたペレットホップではなく、毬花<きゅうか・まりばな>を生もしくは冷凍させたホップ)を使ったビール造りが年々盛んになっているうえ、「フレッシュホップフェスト」という祭典も開催されています。

↑「フレッシュホップフェスト 2019」のキックオフイベントにて。ホップは8月末~9月が収穫期となるため、イベントはそこから仕込みなどを経て例年秋に開催されます

同イベントは2023年から「クラフトビール ジャパンホップフェスト」に改称され、メインイベントは代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で10月21日、22日に開催されます。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」は9月1日~11月30日で開催しており、イベントは代官山で開催(写真は提供されるビールと料理の一例)

 

世界に存在するホップは300品種超

なお、世界中のホップ品種は300を超えるといわれており、日本原産のホップも存在します。伝統的な品種には「信州早生(しんしゅうわせ)」や「かいこがね(甲斐黄金)」があり、遠野では「信州早生」から派生した2種を組み合わせた「IBUKI」や、キリンビールOBのホップ博士・村上敦司さんが育種した「MURAKAMI SEVEN」が多く作られています。そして、世界的にも有名で個性的な日本原産ホップといえば「ソラチエース」。

↑前述のブルックリンブルワリーが惚れ込み商品化した「ブルックリンソラチエース」と、「ソラチエース」の生みの親である、サッポロビールの「SORACHI 1984」

 

日本産ホップに共通する香りの特性は、上品でどこかオリエンタルなニュアンスをもっていること。米国産を代表するホップのような派手さは控えつつも、いぶし銀的な香りを放ち、例えば「MURAKAMI SEVEN」には温州みかんのように和やかな柑橘香が、「ソラチエース」には、ひのきやレモングラスを思わせる個性があります。

 

トレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」だが……

ビール大手メーカーでは前述したキリンビールとサッポロビールのほか、アサヒビール、サントリー、オリオンビールもホップ生産や支援を行っており、規模の大小はあるものの北海道から沖縄まで栽培自体は行われています。ホップ栽培は雨の少ない冷涼な気候が適しているといわれますが、沖縄での初収穫は2022年のことであり、多方面での可能性が期待されているといえるでしょう。

 

また、東京では武蔵野市や三鷹市、神奈川では横浜、川崎、湘南など首都圏の都市部でも、小規模ながらホップ栽培は拡大中。これらは主に、マイクロクラフトブルワリーの「テロワール型ホップ」にかける情熱から取り組まれているものですが、ホップは身近な存在になってきているのです。

↑ビアジャーナリスト協会代表であり、現在は京都府与謝野町に移住しホップ栽培にも尽力する藤原ヒロユキさん。西日本でテロワール型ホップ文化を牽引するひとりです

 

日本におけるクラフトブルワリーは年々増えており、その数はこの10年で約3.5倍の700か所以上に。付随してホップ栽培の熱も高まっており、「クラフトビール ジャパンホップフェスト」のイベントにおいても、参加ブルワリーは初回(2015年に開催された「第0回フレッシュホップフェスト」)の12ブルワリーから、2023年は20ブルワリーに増えています。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」の代官山会場で提供されるビール一例。ブルワリーもビアスタイルも様々です

 

このように、ホップの主要なトレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」であるといえるでしょう。とはいえ、まだまだ国産ホップの未来が明るいとは言い切れません。飲み手である私たちができることのひとつは、日本のホップを知って愛してビールを飲んだり、生産者を応援したりすることだと思います。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。2023年版は11月7日から期間限定発売されます

 

何はともあれ、フレッシュホップを使ったビールはいまが旬! 缶ビール以外にも、瓶やクラフトビアバーにおける樽生で味わえる場合もあるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

 

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【特集】この秋はビールに大注目! 酒税法改正の解説から各社の新商品をピックアップ

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? また、各社最新商品の味わいと飲みごたえにも迫っていきます。

 

【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

 

酒税法改正でなにが変わるの?

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかりました。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

 

新発売6商品を一挙に飲み比べ!

大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、フードアナリストが一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

 

ここからは、各社が注力する10月以降の新商品を紹介してきます!

 

アサヒ「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

10月11日、アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。価格はオープン。

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キリン「キリン一番搾り やわらか仕立て」

10月10日、キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を期間限定で全国発売。価格はオープン。

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小麦麦芽を使用し「やわらかなうまみとかろやかな後味」が楽しめる「一番搾り」が期間限定発売! 「キリン一番搾り やわらか仕立て」

 

サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

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「糖質ゼロの黒ビール」が数量限定で登場! サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

 

サッポロ「サッポロ生ビール ナナマル」

10月17日、サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を発売。価格はオープン。

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糖質・プリン体70%オフの「生ビール」ついに登場! ビールならではの飲みごたえが楽しめる「サッポロ生ビール ナナマル」

 

キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

10月24日に、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)が新発売。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)。

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サッポロビール「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。価格はオープン。

 

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国産ホップを100%使用した「サッポロNIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」 数量限定発売

 

アサヒビール「アサヒ ザ・アロマイスト」

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において11月20日まで1000セット限定で発売。価格:2310円(税込・送料込)。

 

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香りを楽しむ大人向けビール『アサヒ ザ・アロマイスト』「ASAHI Happy Project」にて11月20日まで限定発売

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。価格はオープン。

 

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「ヱビス オランジェ」

10月11日に期間限定で、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売。価格は350ml缶が258円(税抜)、500mlびんが355円(税抜)。

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」

10月17日、サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を数量限定で新発売。価格はオープン。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

2023年10月1日、3年ぶりの酒税法改正でビール飲料、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」の価格差がいっそう小さくなりました。何がどうなったのかという詳細は先日公開した記事を読んでいただきたいところですが、この記事では大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

 

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

↑アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの新作6商品。特徴を解説しながら1本ずつテイスティング、レビューしていきます

 

サントリーの「PSB黒」は香りもコクも十分なウマさ

発売日順に紹介していきましょう。まずは10月3日発売の、サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」から。こちらは、2021年4月にデビューした「パーフェクトサントリービール」(しばしばPSBと略されます)の黒ビール版。“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定品で、黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったそうです。

↑サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」は10月3日発売。アルコール度数は5%で、コンビニ実勢価格は税込211円(ライター調べ/以下同)

 

香りは糖質ありの黒ビールそのもの。ロースト麦芽の香ばしさとコク、甘みも十分にあって、糖質ゼロの違和感はありません。ライトテイストではありますが、軽快な味はキレや爽快感につながっていて、PSBのファンなら大歓迎なおいしさだと思います。

↑泡のボリュームは糖質ありのビールよりもおとなしめですが、許容範囲でしょう

 

なお、通常のPSBはアルコール度数5.5%で黒は5%ですが、同ブランドらしい飲みごたえは共通。黒ビールが好きな人の、新たな選択肢といえるでしょう。

 

キリン一番搾りの「やわらか仕立て」は麦汁の甘みが豊か

キリンビールの新作は2銘柄あり、まず紹介するのは「キリン一番搾り やわらか仕立て」。おなじみ「キリン一番搾り」のエクステンションとなり、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品です。

↑「キリン一番搾り やわらか仕立て」は10月10日より限定発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

特徴は、原材料の一部に小麦麦芽を使っていること。小麦麦芽は「白ビール」といわれるビアスタイルに頻用されますが、その特徴はやわらかな飲み口や甘み。「キリン一番搾り やわらか仕立て」では一部使用に留まりますが、まろやかさや甘やかなうまみは確かに豊かで、泡もクリーミー。それでいて一番搾りらしさも感じるハイクオリティな仕上がりです。

↑苦味は控えめな印象で、そのぶんいっそう甘みが豊か。ほんのり酸味も感じ、ちょっとユニークな表現をするなら、ファンタジックな味わいです

 

特に小麦の甘みが相まって、「キリン一番搾り」ブランド最大のウリである麦汁のうまみがたっぷり。それでいて後口は軽やかで、好バランスな飲みやすいビールだといえるでしょう。

 

アサヒの「ドライクリスタル」は繊細ながら芯のある爽快感

アサヒもビッグネームのエクステンションで真っ向勝負。海外の酒類市場で伸長しているアルコール度数0~3.5%のカテゴリーに着目した、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は10月11日発売。アルコール度数は3.5%で、想定価格は225円前後

 

その特徴は、アルコール度数3.5%のライトなボディと、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」の一部使用。飲んだ第一印象は、「ゴクゴクッ……プハァッ」がよく似合うシャキシャキの爽快感。繊細な味わいながら、麦のうまみや苦みといった味の芯はあり、欧米やアジア圏の低アルライトビールとの違いも、この“大和魂”にあると感じました。

↑パッケージ下部には赤く「MID ALCOHOL」のアイコンが。上部のプルタブが赤いのも特徴です

 

「アサヒスーパードライ」ブランド特有の辛口な味わいやシャープなキレもあり、食事とも幅広く合いそう。ドライ党の人はぜひお試しを。

 

「ヱビスオランジェ」は明るい甘みとソフトな酸味が上品

ヱビスはサッポロビールが手掛けるブランドですが、その新しいラインが「CREATIVE BREW」。2023年2月に発売された第1弾の「ヱビス ニューオリジン」に続く「ヱビス オランジェ」が、今秋デビューします。

↑「ヱビス オランジェ」は10月11日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別258円

 

一番の特徴は、オレンジピールを使っていること。ヱビスはドイツのビール純粋令にある「麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」に則るブランドですが、「CREATIVE BREW」では純粋令にとらわれず冒険していくということでしょう。小麦麦芽も使っており、明るい甘みとやわらかな酸味が上品に華やぎます。

↑白ビール系の淡いカラーかと思いきや、やや赤みのあるアンバー。このクリエイティブな独創性、好きです!

 

オレンジピールはベルギーで有名な白ビールに欠かせない素材ですが、「ヱビス オランジェ」は白ビールとはかなり違う方向性。味わいにもどっしりとしたうまみとコクがふくよかに感じられ、ヱビスらしさもしっかり。この個性は、クラフトビールファンにもオススメです。

 

サッポロの「ナナマル」はたくましさがある“細マッチョ”な味

次もサッポロの冒険心あふれる新作、「サッポロ生ビール ナナマル」です。特徴は、糖質とプリン体の70%オフ。こういった機能系は発泡酒や新ジャンルでは珍しくなかったのですが、実はビールでは存在しませんでした。ということで本商品は、糖質とプリン体の2つのオフを訴求する日本初のビールです。

↑「サッポロ生ビール ナナマル」は10月17日発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

味を表現するなら細マッチョ、といったところ。すっきりしていながらもたくましく、うまみやコクもガリガリにそぎ落とされてはいません。苦味、キレ、爽快感もしっかり主張し、飲みごたえも十分です。

↑健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというオフ系ユーザーのニーズを想定した「サッポロ生ビール ナナマル」。決してニッチではないでしょう

 

ありそうでなかった、オフで提案するビール。選択肢の幅が広がって、消費者にとってはうれしいところです。ぜひ、糖質ゼロのビールとも飲み比べてみてください。

 

キリンのクラフトビールは絶妙なビター感と温かみのある柑橘感

ラストはキリンが手掛けるクラフトビールブランド「スプリングバレー」の新作「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げています。

↑「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は10月24日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別242円

 

どっしりとしたコクの先に広がる、甘さを含んだ酸味とやわらかい口当たり。ホップの苦味は爽やかな余韻を生み、柑橘のニュアンスはみかんやオレンジといった温かみのある方向性です。

↑<香>とあるように、ぜひグラスに注いで香りを楽しみましょう

 

ホップの生かし方はさすがにクラフトビール。アロマティックな香りに加え、ビターなエッジがしっかりありつつ、やりすぎない絶妙な苦さもいいですね。クラフトビールとしては価格も値ごろであり、入門にもオススメです。

 

食の秋だからこそ旬なビールを楽しもう

6本の新作ビールを紹介しましたが、どれも似たような味のビールではなく個性がバラバラなのも面白いところです。グルメの秋、ぜひ晩酌やパーティーでご馳走と一緒に、旬のビールを楽しんでください!

 


【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

サッポロビールがオレンジ香る濃厚な「ヱビス オランジェ」期間限定で発売

サッポロビールは、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を10月11日に期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売します。

 

「CREATIVE BREW」は、「つくろう、驚きを、何度でも。」を合言葉に掲げ、ヱビスで100年培ってきた技術と知見を活かしながらこれまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスブランドの新ラインです。「CREATIVE BREW」の商品開発を担うのは、2024年4月開業予定の「YEBISU BREWERY TOKYO」で醸造を担当するChief Experience Brewerの有友 亮太(ありとも りょうた)です。若手醸造家ならではの感性や現代の製法や技術を取り入れながら、お客様に驚きを届け、新たな幸せ時間を創造していくことを目指し、ヱビスならではの上質なおいしさ、そして、独創的な商品をご提案していきます。

 

「CREATIVE BREW」の第2弾となる本商品は、ヱビスブランド130年以上の歴史の中で初めて「オレンジピール」に着目しました。徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせて実現した、これまでにない、オレンジ香る濃厚な味わいのヱビスです。ヱビスの香りとコクをより一層増幅させた、新たなおいしさのヱビスで、幸せなひとときを彩ります。

 

■メーカー:サッポロビール
■商品名:ヱビス オランジェ
■参考小売価格
・350ml缶:258円/本(税抜)
・500mlびん:355円/本(税抜)

 

10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? その解説に加え、大手メーカーの新作と各社の動向をレポート。また、話題を呼んだアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ほか、大手ビールメーカー4社の新作も紹介します。

 

ビールは安く、新ジャンルは高くなる……その価格差を解説

まずは酒税法改正について。ビール飲料は麦芽比率や原材料などの違いで「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」と分けられているのは周知の通り。

 

おさらいしましょう。麦芽比率に関しては、概要として50%以上ならビール、50%未満であれば発泡酒。新ジャンルには「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」があり、前者は麦芽を使わずホップや穀類を発酵させたビールテイスト飲料、後者は発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたビールテイスト飲料のことを指します。

 

それぞれに価格差もありますが、その差を生む要因のひとつが酒税です。

↑2023年9月、都内のコンビニにて

 

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかります。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

なお、最終的に2026年10月には全ビール類の税率が54.25円に一本化され、RTD(チューハイなど)は現状28円ですが2026年10月には35円となる予定です。

 

↑アサヒビールの資料より

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

 

↑酒税改正は段階的に行われており今回は2回目。前回は2020年10月で、そのタイミングで世に出た斬新なビールが「キリン一番搾り 糖質0」です

 

一方で、逆風にさらされるのが新ジャンル。こちらはコンビニで現状、350ml缶が170円前後、500ml缶は240円前後ですが、10月以降はそれぞれ10円近く値上がるとみられています、この点を踏まえて先手を打ったのがイオングループです。

↑イオングループが3月に新発売した発泡酒「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」。製造はキリンビールが継続して手掛けています

 

同社では今春、PB(プライベートブランド)だった新ジャンル(第三のビール)の「トップバリュ バーリアル」を終売し、原材料を大きく変えて、発泡酒の「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」を発売しました。この刷新に伴い売価も30円近く上がりましたが、なんと発売3か月で5000万本を突破し、「バーリアル」の2倍近く売れているとか。

↑都内のまいばすけっとにて(2023年9月)

 

刷新にあたって、原材料としては「大麦スピリッツ」を使わなくなったことで新ジャンル(第三のビール)から発泡酒になったのだと推測できます。新ジャンル(第三のビール)のままでは10月に少なからず値上げせざるを得ない状況になりますから、30円値上がりしたとはいえ、イオングループの先手は功を奏したといえるかもしれません。

 

ここからは、ビール大手4社の秋冬動向を、最も早く会見を行ったサントリーから順に紹介していきましょう。

 

■ サントリーからは日本初の“糖質ゼロ黒ビール”がデビュー

サントリーは、10月の酒税に先んじて4月4日新発売の「サントリー生ビール」を積極展開し、スタンダードビールの存在感を高めていました。なお、同商品の販売へ集中するために終売となったのが「ザ・モルツ」です。

↑缶が終売となった「ザ・モルツ」(左)と「サントリー生ビール」(右)。「サントリー生ビール」は発売3か月で200万ケースを突破し、2023年の販売計画を400万ケースに上方修正しています

 

そのうえで注力するのが、限定品によるトライアルの最大化と、業務用での飲用接点強化。特に注目の新商品は、“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定発売の「パーフェクトサントリービール〈黒〉」です。黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったとのこと。

サントリー
パーフェクトサントリービール〈黒〉
10月3日より限定発売

 

なお、業務用の戦略については、来春「サントリー生ビール」を瓶と樽で発売することが発表されました。また、ここまで述べたように10月の酒税改正でビールに追い風が吹きますが、見逃せないのが直前に起こるであろう新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要。

↑サントリーの新ジャンルといえば「金麦」。四季に合わせた味わいに整えている定番(左から2番目)があったり、季節限定のエクステンション(右端)を発売したり、独自のブランディングも特徴です

 

同社では、新ジャンル(第三のビール)のなかでは「金麦」は好調(2023年1~7月で101%)であることから、10月以降も継続して「金麦」の販促をしっかり行っていくとのことです。

 

サッポロは70%オフと大胆なヱビス戦略がアツい!

サッポロビールは、酒税改正に加えてコロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目。そこで新たに開発したのが、糖質とプリン体70%オフを実現した「サッポロ生ビール ナナマル」です。これは、日本初の糖質とプリン体、2つのオフを訴求するビール。

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
10月17日発売

 

ゼロではなく70%オフで開発した理由は、消費者のニーズに差があるとみているから。ゼロ系ユーザーは、味わいと同等かそれ以上に健康や数値的なものを重視する一方、オフ系ユーザーは健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというニーズをもっていると推測。「サッポロ生ビール ナナマル」は、後者のオフ系ユーザーを狙った商品であるとのことです。

 

また同社の注目新作ビールにはもうひとつ、10月11日発売の「ヱビス オランジェ」があります。こちらは2023年2月に発売された「ヱビス ニューオリジン」に続く、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第2弾となります。

サッポロビール
ヱビス オランジェ
350ml:258円/500ml:355円(税別)
10月11日発売

 

「CREATIVE BREW」は、長年ヱビスで培ってきた技術と知見を活かしながらも、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくことがテーマ。「ヱビス オランジェ」では初めてオレンジピールに着目してホップと掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに。ある意味、クラフトビール的なポジションともいえるでしょう。

 

ヱビスなのでプレミアムカテゴリーとなり、こちらは参考小売価格も発表。350ml缶は258円、500ml瓶が355円(ともに税別)です。

今後のブランド展開としては、2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」にも注目。「ヱビス ブルワリー トウキョウ」では35年ぶりに恵比寿の地でビール造りが再開され、醸造設備やミュージアムの見学に加え、タップルームでここだけのビール「ヱビス インフィニティ」を飲むことも。ヱビスブランドの動向からも目が離せません!

↑2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」。場所は現在のヱビスビール記念館

 

アサヒはアルコール3.5%の“逆輸入ドライ”でトライ!

アサヒビールが新たに着目したのは、グローバル市場の成長分野であるアルコール度数0~3.5%の飲料。同社ではこれを「ミドルレンジアルコール」とし、10月11日にアルコール度数3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル
10月11日発売

 

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の味わい特徴は、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで実現した、透明感と本格的な飲みごたえ。

 

2020年からアルコール度数4%のビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」も発売されており、他社では2018年に「サントリー ザ・モルツ 麦香る3.5%」がコンビニ限定で発売されています。今回の3.5%が消費者にどう響くのか、注目といえるでしょう。

↑「アサヒスーパードライ ザ・クール」は2019年にアルコール度数5%でデビュー(左端)し、2020年に4%でリニューアル。2021年には缶でも発売されました

 

アサヒビールは、数年前からオーストラリア限定で3.5%のビールを販売しており、グローバルのトレンドについては、こういった自社展開を含めた海外事例を参考にしているはず。

↑オセアニア事業を統括するアサヒ・ビバレッジズ社は、オーストラリアで「Asahi Super Dry 3.5%」を昨夏発売しましたし、2015年には同じくオーストラリアで「アサヒ爽快」を発売しています(公式サイトより)

 

加えて、オーストラリアで最も売れているビール「グレートノーザン スーパー クリスプ」はアルコール度数3.5%であり、日本においても3.5%前後のビールに潜在的ニーズがあるのではないかと予想しているとのこと。

↑こちらはグローバルの市場。さすがにコロナ禍においては鈍化したものの、2022年はコロナ前の2019年を上回り過去最高値に

 

また、アサヒビールは2022年6月にノンアル/ローアルコールに特化した「スマドリバー シブヤ」をオープンしています。アルコール度数が低めの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、同社らしい新商品であるともいえるでしょう。

 

キリンは一番搾りとクラフトビールが二大テーマ

キリンビールの戦略は、強固なブランド体系の構築と新たな成長エンジンの育成。前者の主力ブランドが「キリン一番搾り」、後者が「スプリングバレー」です。それぞれの新作と今後の具体的な取り組みが発表されました。

キリンビール
キリン一番搾り やわらか仕立て
10月10日より期間限定発売

 

新作の「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」は、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品。一部に小麦麦芽を使うことでやわらかな甘みとうまみを感じられ、後口は軽やかな飲みやすいおいしさになっています。

 

開発背景には、肩ひじ張らずに楽しめる飲みやすい味わいへのニーズが高まっていることが挙げられます。この点については「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に近い考察を感じました。なお「キリン一番搾り」は、11月7日には毎年恒例となっている「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」も発売されます。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」。同社のホップ施策については、後日詳報します

 

そしてもうひとつの柱「スプリングバレー」は、クラフトビール創造への取り組みの要となるブランド。新作は、第4弾銘柄となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げました。

キリンビール
SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>
350ml:242円/500ml:321円(税別)
10月24日発売

 

同社によると、ビール類市場におけるクラフトビール構成比は2022年時点で約1.6%。爆発的ではないながらも着々とシェアは拡大しており、新たな成長エンジンとして今後もクラフトビールならではの多様なおいしさと新しい楽しみ方を提案していくとのこと。ビール全体に追い風が吹く10月以降の伸長にも注目です。

 

なお、今回取り上げた各社の新作銘柄は、後日あらためてテイスティングのうえレビュー記事を掲載する予定です。ぜひ詳報をお待ちください。

 

取材・文=中山秀明 撮影=鈴木謙介

高田秋が家飲みを満喫! 夏季限定で新発売したビール3種のお味は?

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、夏季限定で新発売したビール3種を飲み比べた。共通点は夏向けの上面発酵ビール「サマーエール」であること。その味わいは?

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【10杯目】暑い日においしいビール サマーエールを飲み比べ

キリンビール スプリングバレー
サマークラフトエール<香>

273円
(写真左)

豪州産の希少なホップ「ギャラクシーホップ」を使い、夏らしいトロピカルフルーツのような芳香を実現。アルコール度数が4.5%と低めで、香りや味のボリュームは大きいながらも、ゴクゴク飲める爽やかさに仕上がっている。

 

ブルックリン・ブルワリー
ブルックリンサマーエール
385円
(写真中央)

NY発の人気クラフトビアメーカー「ブルックリン・ブルワリー」が夏に贈る、特別なビールが今年も登場。豊かな味とすっきりとした飲み口が両立し、料理はサラダ、シーフード、肉や野菜のグリルと特に相性抜群だ。

 

サッポロビール
ヱビス サマーエール
231円 数量限定
(写真右)

小麦麦芽を一部に使ってやわらかな口当たりを生むとともに、白ワインやオレンジのような香りのホップをブレンド。コク深く、爽やかで上質な果実味が華やぐテイストに仕上げた。

 

どれもパッケージがカワイイ♡ 飲む前からテンション上がります!

今日は飲む前からテンションが上がりました! だって、どれもパッケージがカワイイから♡ 青空や海をイメージさせるカラーリングやデザインですよね。持ってるだけで暑さも吹き飛んじゃうような。これは確かに、夏に飲みたくなりますよ〜。

クラフトビールは専門店のほか、旅行先で現地の素材を使ったビアスタイルがあると率先して飲みます。また、夏は爽快なのどごしはもちろん、フルーティーだったり、苦みがしっかりしていたりするタイプを飲みたくなるので、今回の3本もうってつけですね。

飲んだ感想は、「ヱビス」は柑橘を思わせる果実味深いコクと相まって、フルーティーなプレミアムビールという印象です。「スプリングバレー」は香りからしてトロピカルで、アルコール度数もやさしめだから20代の若い子にも人気が出そう。「ブルックリン」も香りが華やかですね。そのうえすっきりとしたキレも特徴的で、ゴクゴク飲んでも心地よさそうです。

おつまみも夏っぽいのを合わせたいですね。「ヱビス」は焼きとうきび、「スプリングバレー」はマンゴーとか南国果実のスイーツ、「ブルックリン」は夏野菜のマリネとか。バーベキューなど夏のアウトドアシーンに、今回のサマーエールを合わせるのも最高だと思います。ぜひ試してみてください!

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/榊ひかる スタイリスト/江原優里

糖質・プリン体70%オフの「生ビール」ついに登場! ビールならではの飲みごたえが楽しめる「サッポロ生ビール ナナマル」

サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を10月17日に発売します。価格はオープン。

 

同商品は、糖質70%オフ、プリン体70%オフの生ビールでありながら、良質な素材が生み出すビールならではの飲みごたえが特徴。複数の厳選麦芽と最高級ファインアロマホップを一部使用しています。アルコール度数は5%。

 

パッケージデザインは、緑と金を基調として、おいしさ感とオフ系商品であることを表現。赤のアイコンで「日本初、2つのオフ」であることを訴求しています。

「サッポロ GOLD STAR」初の限定商品! 上質な秋を味わう「サッポロ GOLD STAR 秋の豊熟」

サッポロビールは、「サッポロ GOLD STAR 秋の豊熟」を、数量限定で発売しました。価格はオープン。

 

同商品は「サッポロ GOLD STAR」ブランド初の限定商品です。同社の主力ブランドである「ヱビスビール」のホップと「サッポロ生ビール黒ラベル」の麦芽を一部使用し、アルコール度数を6%に高め、「ヱビスビール」と同様に長い期間熟成させることで、力強く濃い味わいに仕上げています。

 

パッケージは、限定製造のアイコンをデザインし、「サッポロ GOLD STAR」のロゴの背景にもみじをあしらい、“上質な秋”を表現しています。

ファミマで限定発売中! 日本最古のビヤホール「銀座ライオン」監修「サッポロ 銀座ライオン ライオンエール」

ファミリーマートは、サッポロビールの新商品「サッポロ 銀座ライオン ライオンエール」を、ファミリーマートの酒類取扱店約1万6200店で数量限定発売しました。価格は、350mlが230円(税込)、500mlが301円(税込)。

 

同商品は、日本最古のビヤホールである銀座ライオンが監修する、夏向けの限定醸造生ビール。エールビールならではの華やかな香りと、爽快感ある味わいが楽しめます。昨年7月の発売時に、再販を望む声が多く好評だったことから、今年も発売に至ったとのことです。

 

パッケージは「黄」「黒」「赤」をベースに、銀座ライオンのロゴを中央にデザインしています。上半分全体を黄色にして、夏らしい解放感を表現しています。

タレント高田秋がプレミアムビール4種を飲み比べ! 特別な日は特別なビールで……

飲み歩き大好きなモデルでタレントの高田 秋(たかだしゅう)が、「家飲み」を追求するシリーズ。今回は、大手ビールメーカーのプレミアムビールを4種類飲み比べてレビューしてみた。

※こちらは「GetNavi」 2023年3.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【5杯目】特別な日を彩る “プレミアムビール” を4種類飲み比べ!

特別なビールはシーンで飲み分けたい!

私にとってビールは、日常をうるおしてくれる存在。20代前半のころはホップの苦みが得意ではなかったのでいつもソフトドリンクを飲んでいました。ですが、早く大人の仲間入りをしたくちょくちょく飲んでいたら、すっかり大好きなお酒に。いまでは、ほぼ毎日飲んでいます。ロケ先では現地のクラフトビールを買いますし、プレミアムビールも必ず自宅にストックしてますね。

 

今回の4種類はどのビールもおいしくて、シーンによって飲み分けたいです。「ヱビスビール」はバランスが良く、どんな食事にも合いそう。「花鳥風月」はフルーティでラベルがカワイイから、女子会で開けたいな。香りが華やかで爽やかな「一番搾りプレミアム」は、連休前の仕事終わりのご褒美にキュッと。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」は大自然の恵みを感じるので、ひとりじっくり物思いにふけるときに味わいたいです。みなさんもぜひ、飲み比べてみてください!

 

 

今回飲み比べた4種類は?

アサヒビール
花鳥風月
実売価格229円 ●ギフト、東北限定で発売

2022年秋リニューアルし、上面発酵酵母による醸造法はそのままに、新たなホップを採用して濃色麦芽を増量。果実のように華やかな吟醸香とコクがアップした。

 

サッポロビール
ヱビスビール
オープン価格

130年以上の歴史を持つプレミアムビールの金字塔。1000種以上から厳選した「ヱビス酵母」や通常の1.5倍熟成などにこだわった、豊かな旨みとコクが魅力だ。

 

キリンビール
一番搾り プレミアム
実売価格3280円(12本セット)●ギフト限定で発売

一番搾り製法による甘みや旨みが濃縮された麦汁に、日本産ホップ「IBUKI」の第一等品をふんだんに掛け合わせて醸造。爽やかな苦みと果実味が華やぐ。

 

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
マスターズドリーム〈無濾過〉
実売価格 286円

ダイヤモンド麦芽やトリプルデコクション製法など、サントリーのDNAを生かした1本。無濾過仕上げで、柔らかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現した。

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう●1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/Hitomi Haga スタイリスト/江原優里 ●Cheekのワンピース1万2100円、PARIS KIDSのイヤリング300円

北海道「サッポロビール園」限定の味が家庭でも楽しめる! 「サッポロファイブスター」

サッポロビールは、「サッポロファイブスター」の缶商品(350ml缶/500ml缶)を、7月11日に全国で数量限定発売しました。価格はオープン。

 

同商品は、現在北海道札幌市にある「サッポロビール園」だけで飲むことができる生ビール。じっくりと丁寧に長期間熟成した濃醇で本格的なコクのある味わいが特徴です。

 

缶のデザインは、サッポロビール園のロゴやモチーフを使用し、裏面には、1967年にプレミアムビールの先駆けとして誕生した、同商品の歴史やストーリーを表記しています。

暑い夏にぴったりな爽やかさ!「サッポロ 三ツ星グレフルサワー 傑作ソルティ」数量限定発売

サッポロビールは、「サッポロ 三ツ星グレフルサワー 傑作ソルティ」を7月25日に数量限定で発売します。参考価格は350ml缶:178円、500ml缶:249円(税込)。

 

「サッポロ 三ツ星グレフルサワー」は、グレープフルーツ本来のおいしさを追求したグレープフルーツ専門ブランドです。圧倒的ジューシーな味わいとほとばしる香りを楽しめるのが特徴としています。

 

「サッポロ 三ツ星グレフルサワー 傑作ソルティ」は、アルペンザルツ岩塩を使用したジンフレーバー仕立ての爽やかな味わいと、三ツ星グレフルサワーブランドならではのジューシーさを楽しめるものとなっているそうです。

 

暑い夏のお供に「サッポロ 三ツ星グレフルサワー 傑作ソルティ」はいかがでしょうか。

最旬サワーとチューハイ7種を徹底レビュー! メーカーの威光を感じた逸品とは?

本格的なアフターコロナのムードともに、キンキンに冷えたドリンクがおいしい季節が到来! それを見越してか、今春はメーカー各社からRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)の新商品が百花繚乱のにぎわいだ。本記事では、フードアナリストの中山秀明さんがレビューする、注目のサワーとチューハイをご紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がレビューしました!

フードアナリスト 中山秀明さん

今年10月の酒税改正に伴う、ビールとRTDの新作発表に注目。「夏や秋にも大型の新商品がデビューする可能性は高い」と豪語する。

 

【最旬缶チューハイMAP】

 

贅沢なレモン感と リッチな泡立ちを味わえる

キリンビール
麒麟百年 極み檸檬サワー(Alc.5%)
オープン価格

キリンビールが100年以上の歴史で培った醸造技術を採用。ビール酵母で発酵させたレモン果汁をはじめ、皮ごと搾ったレモンエキスなどバランスよく組み合わせ、ギュッと詰まった贅沢なレモン感を実現している。

 

「きめ細かくボリューミーな泡は、これまでにないインパクト! 香りも鮮烈で、にごりのあるジューシーな味が絶品。甘さが控えめで食事によく合い、キリンの威光を感じます」(フードアナリスト 中山秀明さん、以下同)

 

飲み進めるほどにおいしくなるレモンのプロと開発した新サワー

サッポロビール
ニッポンの シン・レモンサワー(Alc.5%)
実売価格168円

1957年の「ポッカレモン」発売以来、長年レモンを研究してきたポッカサッポロフード&ビバレッジのレモンマイスターと協同開発。レモン本来よりも爽快な味わいで、飲み進めるたびにおいしさが増す。

 

「甘酸っぱさはあってもやりすぎず、ジューシーながら幼くない。まろやかなやさしさも感じます。個性はしっかり立っていながらカドはなく、好バランスで飲みやすい一本!」

 

昭和的な大衆酒場好きにご多幸なほんのり柑橘のプレーンサワー

サントリー
こだわり酒場のタコハイ(Alc.6%)
163円

古典的な大衆酒場で愛されるプレーンサワーの味わいを目指し、ほのかな柑橘の風味を表現。麦の甘香ばしさが豊かな独自の「焙煎麦」を蒸溜した麦焼酎によって、和洋中のどんな料理も引き立てる。

 

「昭和世代にはお馴染みの『タコハイ』が令和の時代に楽しめます!  鹿児島県にある大隅酒造の技術が生かされた焙煎麦焼酎が使用されており、たくましい焼酎感がお見事」

 

隠し味にみりんを使用したまろやかな甘酸っぱいテイスト

アサヒビール
まろハイ レモンチューハイ(Alc.5%)
実売予想価格171円
●中国・四国エリア限定で6月6日発売

料理のコクを深めて風味を豊かにする “みりん” を使うという、技アリな発想で生み出された意欲作。隠し味のみりんがレモンの酸味を和らげて、まろやかな甘酸っぱさとコク深い旨さが両立している。

 

「どこかはちみつレモン的な柔らかいニュアンスが印象的。みりんが醸し出すまろやかさが良い塩梅に効いています。カドのない酸味と、食事を邪魔しない適度な甘みもグッド!」

 

‒196℃製法をさらに進化させレモンそのもののおいしさを追求

サントリー
-196℃ 瞬間凍結〈無糖レモン〉(Alc.6%)
163円

独自の「–196℃製法」をアップデートし、果実本来のジューシーな爽快感を最大化。従来よりも低度数のウオッカに瞬間凍結で粉砕したレモンを浸漬し、皮や種に詰まった旨みまでじっくり抽出している。

 

「無糖でキレのあるドライなフレッシュさは、 “生搾り” レモンサワーを思わせる本格派。アルコール度数6%の十分なボディですが飲み口はクリアで、すっきりスイッといけます」

 

桃を丸おろししたような濃厚で上質な味わいが魅力

宝酒造
寶「丸おろし」 <ピーチ>(Alc.7%)
実売価格200円

桃を丸ごとすり潰し、滑らかなペーストやピューレを使用したフルーツサワー。果実に合わせて、約85種2万樽の熟成酒から厳選した宝焼酎によって、濃厚な果実味ながらもしっかりとお酒感を楽しめる。

 

「もぎたてのような力強い香りと、濃厚な果実感。それでいて甘ったるくなく、キレもあります。ボディも飲み応えも申し分なく、カクテル感覚で楽しめるのが良いですね」

 

皮ごと漬け込み香りを増幅させたみずみずしくエネルギッシュな味

アサヒビール
グレフルマニアオリジナル(Alc.5% )
実売価格171円
●九州エリア限定で発売

グレープフルーツの果皮ごと漬け込み減圧蒸留する製法により、みずみずしく果実感豊かな香りを実現。白ワインのような風味が特徴の「オリジナル」(写真)と「スイート」「ソルティ」の3種類を用意する。

 

「太陽の下で元気に育ったグレープフルーツを想像させる、エネルギッシュな風味が特徴。やさしい甘みのためビター感と酸味がほど良く際立って、暑い日にキュッといきたいです」

スペイン・ムルシア地方の高品質なレモンが主役! 上質な味わいを楽しめるスーパープレミアムジン「ボンベイ・サファイア プレミアクリュ」

バカルディジャパンは、同社が輸入し、サッポロビールが販売するプレミアムジン「ボンベイ・サファイア プレミアクリュ」を、2月7日から発売します。税別価格は4900円。

 

「ボンベイ・サファイア」は、ボタニカル責任者が毎年品質を見極めて生産者単位で契約し調達しているボタニカルと、蒸気となったスピリッツを、穴のあいた銅製のバスケットに収めたボタニカルに通過させ、香味成分を抽出する「ヴェイパーインフュージョン製法」によりつくられた、スムースで洗練された風味が味わえます。

 

今回発売となるボンベイ・サファイア プレミアクリュは、スペイン・ムルシア地方の高品質なレモンをひとつずつ手で摘み、皮をむき、地中海の太陽の下で自然乾燥させ、香り高いエッセンスのみを抽出し、少量生産で丁寧につくり上げたスーパープレミアムジン。

 

通常のボンベイ・サファイアで使用するボタニカル10種にマンダリンオレンジピール、スイートオレンジピールの2種を追加し、独自のヴェイパーインフュージョン製法により、香り高く爽やかな柑橘系の上質な味わいが楽しめます。

 

ボンベイ・サファイアのトレードマークである青いボトルに、黄色のアクセントを効かせた高級感のあるラベルが特徴的なデザインです。

限定グッズとビールのセット! サッポロビール「HOPPIN’ GARAGE 福袋」予約販売中

サッポロビールは、数量限定で「HOPPIN’ GARAGE 福袋」の予約販売を12月18日まで行ない、12月19日以降順次発送します。

 

同商品は、「松」「竹」「梅」の3アイテムで、それぞれ「HOPPIN’ GARAGE」がこれまでに発売した人気商品5種詰め合わせと、限定グッズがセットになった福袋です。税込価格は松セットが1万2980円、竹セットが7480円、梅セットが4480円。

 

福袋には、同ブランドのフラッグシップビール「ホッピンおじさんのビール」をはじめ、今までに発売した「HOPPIN’ GARAGE クリチーとルービー」「HOPPIN’ GARAGE インカの扉」や、数量限定新発売の「HOPPIN’ GARAGE RAP & BEER」をラインナップ。

 

限定グッズには、HOPPIN’ GARAGEの焼印が入った正月枡のほか、松セットでは「HOPPIN’ GARAGE RAP & BEER」の企画者であるラップグループ「P.O.P(ピーオーピー)」の上鈴木兄弟が手掛けるアパレルブランド「着るBEER」とコラボレーションしたTシャツも含まれています(コラボTシャツはS・M・L・XL各30枚限定)。

「白ビールの時代が来た」と断定したい! ヱビスやプレモルなど主要な新作を飲み比べて解説

2022年は、白ビール(ホワイトビール)の当たり年といえます。なぜなら、大手メーカーから白ビールのビッグネームが続々と新発売されたから。なかでも極めつけは、9月13日新発売のキリン「スプリングバレー シルクエール<白>」でしょう。主要なブランドから4種集め、飲み比べるとともに商品特徴を解説します。

↑左から、「ヱビス プレミアムホワイト」(サッポロビール)、「スプリングバレー シルクエール<白>」(キリンビール)、「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」(サントリー)、「アサヒ ホワイトビール」(アサヒビール)

 

「白ビール」の特徴と名称の由来とは?

まずは白ビールの解説から。これはビアスタイルの一種で、大麦(大麦麦芽)のほかに小麦(小麦麦芽)も使うことが特徴のひとつ。小麦はたんぱく質のグルテンを多く含むため泡もちがよく、さらにほのかな酸味を伴うフルーティーな香味や、まろやかで爽やかな口当たりも生み出します。

 

なお、液色は明るいものの、ホワイトと断言できるほど白いわけではありません。しかしこのビールが世に広まった19世紀ごろまで、世界の主流は濃い褐色のビールだったため、この明るく淡い色のビールを白ビールと呼ぶようになったのです。

↑世界でもっとも有名な白ビールといえば、ベルギー生まれの「ヒューガルデン ホワイト」。1966年にヒューガルデン村出身のピエール・セリス氏が伝統レシピから商品化し、白ビールの存在を世に知らしめました

 

ここから、2022年注目の新作白ビールを紹介していきましょう。

 

●「スプリングバレー シルクエール<白>」
個性と飲みやすさが調和した好バランス

一つ目は、もっとも旬な「スプリングバレー シルクエール<白>」。クラフトビールの市場拡大をけん引する「スプリングバレー 豊潤<496>」に続く同シリーズの第2弾で、9月13日から全国で発売されています。

↑「スプリングバレー シルクエール<白>」。希望小売価格は248円(税抜)で、アルコール度数は5.5%

 

「ヒューガルデン ホワイト」に代表されるベルジャンホワイトと双璧をなすビアスタイルが、ドイツの「ヴァイツェン」や「ヘーフェヴァイツェン」。ヘーフェとは酵母のことで、ヘーフェヴァイツェンは無濾過により酵母を残した、よりまろやかなタッチとにごりのある液色が特徴です。

 

そして「スプリングバレー シルクエール<白>」も無濾過仕上げで、小麦麦芽のきめ細かなふわとろの泡とソフトな口当たりが特徴。またニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィン」を一部に使用した、華やかな香りも魅力です。

↑素材にコーンを使っている点も見逃せません。コーンは「キリンラガービール」をはじめ定番ビールにも使われており、すっきり飲みやすくするなどの役割をもっています

 

「スプリングバレー シルクエール<白>」は白ビールらしい上品な甘みや酸味があり、まろやかな飲み口もお見事。ボディは豊かでいて後味は爽快、余韻にはレモンや白ぶどうを思わせる甘やかな香りが残り、バランスのよさがピカイチです。個性があるのに飲みやすい、スプリングバレーらしいフレンドリーさをあらためて実感しました。

 

●「ヱビス プレミアムホワイト」
上質な香りと豊かなコクが美しく調和

お次はブランドのいちポートフォリオとして白ビールを進化させ続ける、ヱビスの「ヱビス プレミアムホワイト」。過去には「ヱビス 華みやび」などもありましたが、2022年は春に発売した「ヱビス プレミアムホワイト」が最新版です。

↑「ヱビス プレミアムホワイト」。オープン価格で、アルコール度数は5.5%

 

こちらもホップの一部に「ネルソンソーヴィン」を加え、白ワイン(ソーヴィニヨン・ブラン)を想起させる華やかな香りをプラス。また、柑橘のような爽やかな香りの「ミストラルホップ」も使用し、爽やかで上質な香りとコクが楽しめる味わいに。

↑味わいの芯にヱビスイズムを感じさせる、しなやかな爽快感が絶妙です

 

白ビールの魅力を感じさせつつ、プレミアムピルスナービールの雄である「ヱビス」らしい、堂々としたたくましさも感じます。苦味は今回のなかではビター感が特に豊かで、フルーティーな香りとの調和もナイス。説得力のあるおいしさです。

 

●「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」
豊かなボディの上で華やぐフルーティーなアロマ

次は“神泡”でもおなじみの「ザ・プレミアム・モルツ」。これまで季節などに応じて数々の限定フレーバーをリリースしていますが、実は白ビールは初。それが初夏に発売された「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」です。

↑「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」。オープン価格で、アルコール度数は6%

 

同商品はチェコやその周辺国で収穫、製麦された「ダイヤモンド麦芽」を一部に使い、天然水で醸造するなど、原材料や製法のベースはブランドの基本を踏襲。そのうえで小麦麦芽を一部使用し、エール(上面発酵)酵母で醸造しているのが特徴です。

↑液色は今回レビューした4商品中、もっとも濃いめ。アルコール度数も6%と高めです

 

どっしりとしたコクは、さすが「ザ・プレミアム・モルツ」。その土台の上で、洋なしやマスカット的な酸味のあるフルーティーなアロマが華やぎます。前述ヱビスでも感じましたが、ブランドのファンが飲んでも違和感を抱かせないであろう絶妙なチューニングがお見事。飲み応えも豊かでイイ!

 

●「アサヒ ホワイトビール」
フルーティーでハーバルなやさしい味わい

ラストは、アサヒビールが販路限定でリリースした「アサヒ ホワイトビール」。若者をコアターゲットに、エモーショナルな味「#エモ味」を表現したプロダクトからしてユニークです。

↑「アサヒ ホワイトビール」はアルコール度数5%。Amazonで販売(12本3158円)しているほか、東京都と神奈川県の一部「セブン-イレブン」でも限定発売しています

 

小麦麦芽を用いるほか、副原料にオレンジピールとコリアンダーシードを使ったベルジャンホワイトのビアスタイルになっていることも特徴。つまり「ヒューガルデン ホワイト」と近しい味わいであることがうかがえます。

↑製造工場は、実はアサヒビールではなく、クラフトビールの作り手「軽井沢ブルワリー」の醸造所

 

ふんわりとした華やかさと、やわらかな飲み心地が印象的。ベルジャンホワイト特有のバナナ香をふわりと感じる、フルーティーでハーバルな味わいです。奥ではシャープなドライさを感じつつも、ホップの苦みやコリアンダーシードのスパイシーさは抑えめで、若者にも刺さりそうなやさしい味わいだと思いました。

 

白ビールの豊作によるクラフトビールの盛り上がりに期待

あらためて白ビール、イイですね。苦味が控えめな一方でフルーティーな香りはしっかりしているので、ビールのエントリー層に刺さりやすく個性も伝わりやすいと思います。

↑各液色の比較。「スプリングバレー シルクエール<白>」と「アサヒ ホワイトビール」が、より淡いようです

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」がクラフトビールの市場拡大をけん引したと語りましたが、「スプリングバレー シルクエール<白>」も注目されており、さらに今夏はオリオンビールが「75BEER-ベルジャンホワイト」を限定発売したうえ、「ヒューガルデン ホワイト」のノンアル版「ヒューガルデン ゼロ」も先日日本デビューしました(こちらは後日レポート予定)。ということで、白ビールきっかけからのクラフトビールの盛り上がりにいっそう期待したいところです。

 

いま飲み比べたいビールはコレだ! 国内メーカー“四天王”が自信作を熱烈プッシュ

みんなで「カンバ~イ!」と祝宴を上げたいところだが、それができる状況にはまだ遠いのが現状だ。それでもビールメーカー各社は、より美味しい、飲んでナットク! という製品を世に送り出している。大手メーカーの自信作や、いま旬のクラフトビール、ビールに合うスナック菓子で春の到来を祝おう!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ただいま吹き荒れ中! ビールトレンド

【TREND.1】国内大手はビールに注力し既存ブランドを底上げする

ビール類には安価な発泡酒と新ジャンルもあるが、2023年、2026年の酒税法改正で段階的に価格差がなくなるためビールの優位が予想される。この復権を見越して、各社はビールに注力中だ。

 

【TREND.2】濁りが魅力の「HAZY IPA」の認知度が徐々に上昇中

米国シエラネバダの「ヘイジーリトルシング」(写真)に代表されるHAZY IPAはジューシーな苦みが特徴で、近年クラフトで人気のスタイル。日本でも徐々に認知が広がり、コンビニでも取り扱うように。

 

【TREND.3】微アルコールビールテイストが昨年デビューして販売好調

アルコール度数1%未満の「微アルコール」飲料が昨年登場し、徐々に存在感を増している。世界的なソバーキュリアス(あえてお酒を控える志向)の流行と共に、日本での拡大も見逃せない。

 

定番、新作、プレミアム……いまのイチオシを国内ビールメーカー四天王が熱烈プッシュ! ぜひご賞味あれ!

「定番」と呼ばれる銘柄には、飲み継がれてきた説得力のあるウマさや、おかわりしたくなるほどの飲みやすさがある。ここで紹介するのは、各社のそんな自信作。味わいもそれぞれ独自の魅力があるので、ぜひ飲み比べてみよう!

 

≪サントリー≫希少な素材と匠の技術で最上のプレミアムを追求

ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉

希望小売価格286円

深いコクが特徴の希少な「ダイヤモンド麦芽」を使用。煮沸による糖化を3回も行う「トリプルデコクション」を採用し、さらに独自の発酵技術で醸造した特別な1本だ。

 

↑サントリーといえば「水と生きる」。モノづくりには良質な天然水が欠かせず、サントリー天然水は市場でも首位を走る

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サントリービール株式会社
プレミアム戦略部

菅原 啓さん

 

素材と製法にとことんこだわり無濾過により上質な味わいを実現

「素材や製法にとことんこだわり、うまさだけを追い求めた“醸造家の夢”のビールです。無濾過で仕上げることで、うまみ成分がより多く残り、やわらかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現しました」

 

「もう1杯」ならコレ!

糖質ゼロとは思えない豊かな満足度

パーフェクトサントリービール

実売価格217円前後

ザ・プレミアム・モルツに使われる「ダイヤモンド麦芽」を前作の1.3倍に増量。5.5%のアルコール度数とともに、糖質ゼロながらパワフルな飲みごたえを強化。今春より飲食店での樽詰提供も開始した。

 

 

≪アサヒ≫ビールの復権に向けて“本丸”が初のフルリニューアル!

スーパードライ

実売価格217円前後

進化したのは味だけではない。パッケージも洗練されたシンプルさ、磨かれたシルバーデザインにより、アイデンティティが明確化。時代の価値観を捉えたデザインへ変更された。

 

↑飲んだ瞬間の飲み応えを強化することで、その後の落差(=キレ)がよりシャープに。このグラフは、缶の裏側にも記載されている

 

【ココを熱烈プッシュ!】

アサヒビール株式会社
ビールマーケティング部

中島 健さん

 

辛口のコンセプトはそのままにキレの良さと飲み応えを向上!

「発売以来36年目で初のフルリニューアル。特徴である“辛口”のコンセプトはそのままに、初めて中味の処方を変更し“キレの良さ”は維持しながら“飲み応え”をさらに向上させました。ぜひお試しください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小売市場に復活した幻の生

アサヒ生ビール(通称マルエフ)

実売価格217円前後

アサヒスーパードライの大ヒットにより缶が終売し、飲食店で樽生提供されていた銘柄が昨秋復活してブレイク。まろやか仕立てによる、うまみのある味わいと“ぬくもり”や“やさしさ”が感じられる。

 

 

≪サッポロ≫生のうまさを進化させますます輝くビールの星

サッポロ生ビール黒ラベル

実売価格217円前後

「フレッシュキープ製法」「旨さ長持ち麦芽一部使用」「泡品質を向上させる継続的な取り組み」による王道の味が進化。独自の微生物研究技術により、生のうまさがさらに向上した。

 

↑風味を劣化させる成分のない大麦から生まれた、独自の「旨さ長持ち麦芽」。新鮮な味と香りに加え、泡持ちも良くなる

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サッポロビール株式会社
ビール&RTD事業部

齋藤愛子さん

 

発売45周年を迎えリニューアルし麦のうまみと爽やかな後味がアップ

「発売45周年を迎えるロングセラー商品、サッポロ生ビール黒ラベルがリニューアルしました! 麦のうまみと爽やかな後味。何杯飲んでも飲み飽きない絶妙なバランスをぜひお楽しみください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小麦麦芽と麗しいホップの香り

ヱビス プレミアムホワイト

実売価格254円前後

ホップは白ワインを想起させる香りのネルソンソーヴィンと、柑橘のような香りのミストラルを一部採用。また、小麦麦芽を一部に使って上面発酵で仕込み、上品で柔かなテイストに仕上げている。

 

 

≪キリン≫日本市場を切り拓いたクラフトビールの革命児

SPRING VALLEY 豊潤〈496〉

実売価格272円前後

構想10年、試験醸造250回という試行錯誤の末に誕生したクラフトビール。採用している「ディップホップ製法」は手間とリスクを伴うことから、海外の醸造家に「クレイジー」と評された独自技術だ。

 

↑リニューアルしたスプリングバレー豊潤〈496〉では日本産まれのホップ「IBUKI」を新たに使用。フローラルなアロマや上品に華やぐ柑橘香が特徴だ

 

【ココを熱烈プッシュ!】

キリンビール株式会社
事業創造部
スプリングバレーブランド担当

岡本理沙さん

 

日本産ホップを新たに採用して飲み飽きないおいしさへ進化

「麦芽は1.5倍(※)、ホップは5種類を使用し、7日間漬け込むことで、豊潤な味わいと綺麗な後味を実現。日本産ホップ『IBUKI』を新採用し、バランスが高く飲み飽きないおいしさへ進化しました!」

※:キリンラガー比

 

「もう1杯」ならコレ!

飲みやすく飽きないうまさがさらに進化

本麒麟

実売価格157円前後

ビール系新ジャンルの名作。キリンラガービールの魂である、良質な苦味のドイツ産ヘルスブルッカーホップを増量。ブランド初となるデコクション製法を用い、飲みやすく飽きない味が進化した。

2022年春夏「オフ系炭酸飲料」11種を査定! ビールもノンアルも、ヘルシーでリフレッシュできるのはどれだ?

健康志向から、オフ系飲料や食品の人気が高まっています。なかでも好調なのが、“無糖の強炭酸飲料”。飲み応えがあるのにカロリーゼロの“強炭酸水”は、2022年も新商品が登場し、カロリーオフ系のアルコールやノンアル系、ジュース類の市場も賑わいを見せています。

 

そこで、「オフ系炭酸飲料」の最前線ラインナップを、フードアナリストの中山秀明さんに教えていただくとともに、それぞれにマッチするペアリングフードや飲みたいシーンなどをチェックしていただきました。

 

健康志向とおうち晩酌がオフ系炭酸飲料ニーズを後押し

ひと昔前は、「コカ・コーラライト」のような、カロリーオフ系の炭酸飲料がよく見られましたが、最近はカロリーオフよりも、「カロリーゼロ」がトレンドだと中山さんは言います。

 

「炭酸水のラインナップは、かつてない盛り上がりを見せています。なかでも人気は、強炭酸系。2021年にコカ・コーラがリニューアル発売した『アイシースパーク(ICY SPARK)』、サントリーの触り心地に訴えるバキバキボトルの『THE STRONG 天然水スパークリング』など、強炭酸でスカッと爽快、ストレス発散系の炭酸水が注目ですね」(フードアナリスト・中山秀明さん、以下同)

 

この背景には、運動不足や食べ過ぎ・飲み過ぎによる“コロナ太り”解消ニーズがあるそう。

 

「水よりも満足感があり、カロリーゼロの炭酸水は、コロナ太り対策、健康志向ブームによるニーズの高まりに加え、ハイボールやジン、焼酎やラムのソーダ割りなどでも出番が増えています」

 

飲めるけれど、今日は飲まない!
“スマドリ”や“ソバーキュリアス”が心地いい

「スロードリンク」や「ドリンク・スマート」、「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」など、メーカー各社が発表している宣言は、お酒を飲みたい日、飲みたくても飲めない日、お酒を控えたい日など、気分や状況に合わせてアルコールと向き合おうというもの。

 

「アルコールで健康を害する暮らしからの脱却という意味では、欧米の1980年〜1990年代半ば頃に生まれたミレニアル世代からトレンドが生まれた『ソバーキュリアス』もありますね。これは、『sober(しらふ)』と『curious(好奇心)』を組み合わせた造語で、お酒をあえて飲まない日を楽しむというライフスタイルです。

これらの考え方は、健康志向の観点だけではなく、自分の心地よさを選択しようという時代ニーズの表れ。酔わないメリットを楽しみたいと考える人々が、カロリーオフや低アルコール、ノンアル飲料を好んで選ぶようになっていますね」

 

メーカー各社が力を注ぐオフ系炭酸飲料。2022年も新商品が続々と登場しています。今回は、ビール類、ノンアルビール類、炭酸ドリンク類のオフ系炭酸飲料の中から、中山さんのおすすめのラインナップをピックアップ。

 

“飲む日”に選びたい!
糖質オフ系ビール 3

気温が上がってくるにつれて、冷えたビールの出番が増えます。「ビール好きは仕事終わりにプシュッと1杯、飲みたくなるものです。でも、やはり気になるのがカロリーとビール腹。体重や体型への影響を考えると、カロリーオフや糖質ゼロを選びたいけれど、ビールらしい飲みごたえは諦めたくないのが本音でしょう」

 

本格ビール初の糖質ゼロ! 平日の疲れを癒す本格味

キリンビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」参考価格220円(税込)。国内初の缶の糖質ゼロビール。麦汁ろ過工程において最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う製法で、雑味のない澄んだ麦のうまみがあります。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:23kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:焼き鳥、うなぎ、粉もの
・飲みたいシーン:晩酌

「2020年10月に登場したとき、ビールでも糖質0が実現したかと驚きましたね。通常の『キリン一番搾り』と比べて、アルコール度は−1%、カロリーは100ml当たり17kcalオフ。味の濃さや飲み応えは通常タイプに軍配が上がりますが、ビールを飲んでいる満足感は充分に得られます。泡立ちは良好でホップと麦のアロマが心地よく、ブルー缶で通常のホワイト缶との差別化も明瞭です」

 

糖質ゼロとは思えない本格ビール! コクのある飲みごたえ

サントリー「パーフェクトサントリービール」参考価格213円(税込)。原材料は麦芽、ホップ、糖類のみの本格ビール。上質で深いコクを持つダイヤモンド麦芽とアロマホップ100%で色も味も濃いめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:32kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:5.5%
・ペアリングしたいフード:ピザ、ハンバーガー
・飲みたいシーン:週末のごちそう

「2022年1月に発売された新商品。ビールらしさにこだわり、アルコール度数は王道の5.5%をキープ。『ザ・プレミアム・モルツ』で培ってきた醸造技術やノウハウを集結していて、旨味やコクが強く飲み応えがあります。飲食店での展開にも力を入れていくようなので、糖質を控えたいビール党にはありがたい存在ですね」

 

糖質ゼロ発泡酒のパイオニア! マイルドな味わいにキレも良し

アサヒビール「アサヒ スタイルフリー<生>」参考価格168円(税込)。2007年に初の糖質ゼロ発泡酒として誕生。2022年のクオリティアップでは、大麦の使用比率を上げ、麦芽エキスを新たに採用することで、ビールらしい香りや味わいがアップ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:24kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:揚げ物、焼き肉
・飲みたいシーン:アウトドア

「発泡酒のオフ系ラインナップはかなり豊富。特に、糖質ゼロのパイオニアである本商品は、改良を重ねつつも、発売当初から守り続けるこだわりもあり、芯のある味わいです。繊細なタッチとスムーズな飲み口でゴクゴクいけて、キレのよい爽快感が外飲みシーンにマッチ。キャンプやバーベキュー時に明るい時間帯からプシュッといきたいですね」

 

“休肝日”に選びたい!
糖質オフ系ノンアルビール 3

健康やダイエット、酔えない日や酔いたくない日の気分転換にぴったりなのが、ノンアルビールテイスト飲料。「ノンアルコール飲料が発売された当初は、運転をする人のためのお酒という目的を主に販売されていましたが、今は休肝日をつくりたい層のニーズも増えています。食事の脂肪や糖分の吸収を抑える』など、特定保険用食品(トクホ)や機能性表示食品のラインナップも人気です」

 

ノンアルビール潜在ユーザーを呼び起こす進化するビールらしさ

キリンビール「キリン グリーンズフリー」参考価格148円(税込)。麦の味を引き出す麦芽適温仕込みや低温ろ過など、日本初の製法で麦やホップの香りの良さを引き出し、ビールテイストを再現。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:7kcal(100ml当たり)
・糖質:1.6g
・ペアリングしたいフード:えだ豆、居酒屋めし
・飲みたいシーン:休日

「ノンアルビールはおいしくないというイメージから、ノンアルビールを仕方なく飲むという層でもリフレッシュできる味わいの商品づくりに力を注ぐのが、キリン。現在、4種のラインナップを出していますが、中でも、もっともビールらしい味わいがこちら。パッケージの改良、麦の香り、ポップの爽快感は初登場した2年前から常にバージョンアップしています」

 

飲んで “尿酸値を下げる”時代へ! 豊かなうまみとスッキリとした飲み口

サッポロビール「サッポロ うまみ搾り」実勢価格148円(税込)。世界初、尿酸値を下げる効果のある「アンセリン」を配合。豊かなうまみとスッキリとした飲み口が特徴。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:25kcal(350ml当たり)
・糖質:5.6g(350ml当たり)
・ペアリングしたいフード:メキシカン、アジアン、エスニック
・飲みたいシーン:罪悪感がないので昼間から

「尿酸値を下げる効果の期待できる『アンセリン』配合というのが、他のビールテイスト飲料とは異なる着眼点。りんごのようなフルーティさがあるゆえ、ハーバルな風味でヒーリング効果も期待できそうです。ビールのうま味を求める人におすすめですね。スパイシーな料理との相性がよく、平日の昼から罪悪感なく飲めます」

 

ドライなのどごしとクリーミーな泡。ビールが飲みたい日のノンアル

アサヒビール「アサヒドライゼロ」参考価格147円(税込)。2012年に発売し10周年。常に好調な売り上げを推移中。麦のロースト感やドライなのどごし、クリーミーな泡感にすっきりした味わいが好評。パッケージも味わいもシャープで潔く、カロリーはゼロ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、中華
・飲みたいシーン:仕事を中断して夕食を食べるとき

「暑い日に缶をプシュッと開けてゴクゴク……と勢いよくビールを飲むようなイメージにぴったり。2022年2月のリニューアルから、より麦の香りやのどごし、キレがバージョンアップしています。香ばしい風味とシャープな味わい、スッキリした後味が、ビール好きの飲まない日を支えてくれます」

 

どうシュワッとしたいかでチョイスが変わる
糖質オフ系炭酸ドリンク 5

のどの渇きを潤し、スカッと爽快な気分にさせてくれる炭酸飲料。とにかく商品数が多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。「お酒のおともには辛味の強いジンジャーエール、お風呂上がりはレモン風味の強炭酸水など、ある程度、候補を絞っておくと近しいラインナップから選びやすいかもしれませんね」

 

お酒を割るにもぴったり! 刺激強めの辛口ジンジャエール

アサヒ飲料「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」103円(税込)。「ウィルキンソン」ブランドの特徴である強炭酸に加え、爽やかなレモンの香りとスパイシーな辛口ジンジャフレーバーで際立つ刺激が味わえます。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:餃子、カレー
・飲みたいシーン:ジンやラムの割り材、鼻づまりが気になる時

「ジンジャエールの辛さがしっかりと味わえて、甘さ抜きで楽しむのもいいし、お酒やノンアルカクテルで割るのもおいしいフレーバーです。この新作は、ソバーキュリアス向けに開発したそうです。スパイシーな料理に合いますね。香りからして刺激的なので、個人的には花粉症や鼻炎時のモヤモヤをスッキリさせたいときにも飲みたくなります」

 

ホップの苦味でリフレッシュ! 気分転換になる無糖炭酸水

ポッカ・サッポロ「富良野ホップ 炭酸水」130円(税込)。北海道上富良野産のホップのエキスを使用した、ほろにが感が体をシャキッとしてくれます。摘みたてホップの香りがさわやかなすっきりテイスト。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:ジンギスカン、ザンギ、ソーセージ
・飲みたいシーン:アウトドア、登山の山頂で

「レモンとは違うさわやかさと柑橘ではないほのかな苦味がスッキリした飲み心地です。キャンプやBBQなどのシーンで、北海道富良野産のホップの風味を楽しみながら、ジンギスカンやザンギに合わせて飲みたくなりますね。登山の山頂で乾いた喉をうるおしたいときもおすすめです」

 

フルーティな炭酸気分に! 桃の甘みが甘酢料理ともマッチ

サントリー「天然水スパークリングCRAFT しゅわしゅわ白桃」134円(税込)。白桃果汁と白桃ピューレエキスを使用し、桃感たっぷり。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:9kcal(100ml当たり)
・炭水化物:2.3g
・ペアリングしたいフード:酢豚などの甘酢中華
・飲みたいシーン:お風呂上がり

「2022年3月に発売した新商品。桃の甘い香りがフルーティで、ライトな炭酸ジュース感が味わえて9kalはうれしい。炭酸は強すぎず、心地よいしゅわしゅわ感です。コッテリした中華料理を食べるとき、お風呂上がりや汗をかいた後のリフレッシュにも」

 

正統派炭酸水 “キリンレモン”らしい王道テイスト

キリンビバレッジ「キリンレモン 無糖」108円(税込)。口に含むとふわっと瀬戸内レモンエキスがスッキリ香る。余計なものは入れない純水の強炭酸で、甘くないけれど昔から変わらないキリンレモン味。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、スナック菓子
・飲みたいシーン:スポーツ後のリフレッシュ

「無糖炭酸水のレモン味なんですが、ピュアでストレートな味わいはやっぱりキリンレモンです。青春感のある学生が好みそうなメニューと合わせたくなります。ポテチやフライドポテト、から揚げ、エビフライ、アジフライなど……、レモンをかけたい揚げ物とのペアリングは外れがありません」

 

シャンパン気分を味わいたい日にも! ローカロリーの微炭酸飲料

大塚食品「マッチマスカット 500mlペットボトル」160円(税込)。ぶどうの女王と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア果汁使用。すっきりとしたマスカット風味と微炭酸のさわやかな飲み心地で19kcal。1本で1日分のビタミン(V.C、ナイアシン、V.B6 栄養素等表示基準値に基づく)とミネラル(ナトリウム)もとれる。熱中症対策にもおすすめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:19kcal(100ml当たり)
・炭水化物:4.8g(100ml当たり)
・ペアリングしたいフード:白いチーズ、塩系スナック
・飲みたいシーン:仕事後のリフレッシュしたいとき

「若者に好まれそうな味わいですが、甘めの炭酸ジュース好きな大人にもおすすめ。19kalなので罪悪感なく飲めます。微炭酸ですがすっきりとしたマスカット風味ということで、シャンパングラスに注げば、スパークリングワイン風にも楽しめる。誕生日や記念日のノンアルドリンクとしても活躍するテイストです」

 

飲み会自粛やコロナ太り、健康志向から売り上げを伸ばしているオフ系炭酸飲料。アルコールゼロでも、カロリーゼロでも楽しめる飲料がたくさんあります。気分やシーンにぴったりハマるものを、積極的に選んでいきたいですね。

 

【プロフィール】

フードアナリスト / 中山秀明

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

「至福のキレ」ってどんな味? サッポロビール「ビアサプライズ」をビール好き編集部員たちが体感してわかったこと

ファミリーマートで期間限定発売されているサッポロの生ビール「ビアサプライズ 至福のキレ」。“キレ”といえば、喉越しもスッキリと流し込める辛口ビールのイメージだが、“至福の”と銘打っているだけに味わいにはこだわりと“サプライズ”が込められていそうだ。ビール好きのGetNavi&GetNavi web編集部員たちに、味わいを体感してもらった。

サッポロビール「ビアサプライズ 至福のキレ」

2017年8月に限定発売され好評だった、サッポロビール「ビアサプライズ 至福のキレ」が進化。ビールのおいしさをつかさどる要素のひとつ“キレ”を際立たせた、鮮烈でクールなキレと飲みごたえが特徴だ。

 

早速実践!“至福の時”に「至福のキレ」を注入したらどうなる?

人にはそれぞれ“至福の時”がある。それは趣味に没頭する時間だったり、チルタイムだったりと様々だ。そこでこの「至福のキレ」を飲んだら、より至福に浸れるのでは? ということで、働き世代代表として、お酒もコンビニも大好きな本編集部の部員を招集。それぞれのフェイバリットタイムに飲んで評価してもらった。

 

その1、ディープなカルチャー本を読み耽る時間

↑GetNavi web編集部の芦田隆介。お酒は味などをピンポイントで掘り下げるタイプ

 

「この前買った歴史本、書き手の文体も好みで大当たり! それに合わせたこのビール、味にインパクトがあるけどキレッキレで超すっきりしてるから、ひと口ごとにリセットされて読書にもちょうどいい。ほろ酔い気分でも本の内容が楽しめる、没頭するに最適な一本だな」(芦田)

 

その2、風呂上がりにほっとひと息ついた時

↑雑誌GetNaviのフード担当、鈴木翔子。お酒好きが高じてバーテンダーをしていた時期もあるほど

 

「やっぱりお風呂上がりのビールは最高! まったり楽しめるコク系の味わいもいいけど、このビールは強めの炭酸で爽快感が抜群だから、リフレッシュタイムにぴったり。ファミマ店頭で見かけたらすかさず手に取って、冷蔵庫にストックしてしまいそう」(鈴木)

 

その3、夜ふかしの背徳感を抱えながら映画を見る時間

↑GetNavi web編集部の玉造優也。お酒は好きだが体質的にあまり強くないので、厳選したお酒を少量楽しみたいと考えている

 

「寝たほうがいいのはわかってるんだけど、深夜の映画は没入感がアップしてより面白いんだよね……。このビールは味わいのパンチがあるけどスカッと抜ける爽快感も鋭くて、気分もいっそうアガる! 炭酸が強く、アルコール度数も適度な5.5%で、ちょうどいい刺激だな」(玉造)

 

その4、最高の焼き加減でステーキが焼けた時

↑芦田は料理も好きで、自分用の道具を揃え、仕上がりにもこだわるタイプ。塊肉を使ったステーキは得意ジャンルのひとつだ

 

「今日は得意なステーキで焼き加減も完璧。肉の香ばしい風味が、どっしりかつスカッとしたこのビールの味にもマッチ! それにこの超爽快な飲み心地が、達成感をより高めてくれるなあ」(芦田)

 

と、最上の至福を堪能した編集部員の3人。ここからは、ビールに詳しい鈴木が旗振り役となって「至福のキレ」の味についてレビューしていこう。「ビアサプライズ」とは? そして本商品最大の特徴である、本格的な「キレ」とは? すっかりほろ酔いながら、モノ系メディアの編集者視点を呼び覚まして語り合った。

 

「至福のキレ」はキレも厚みもあるリフレッシュタイムにぴったりのビール!

鈴木:飲む前はライトなキレ系ビールかと予想していたんですけど、いい意味で裏切られました。厚みがあってしっかりしていますよねそれでいて余韻がスカッと爽快なので、飲みごたえはあっても重すぎない。飲み疲れないから、また次の一本を飲みたくなります。

 

芦田:そうですね、ビールらしい味わいがしっかりありながら、鋭いキレで後味はすっきり変な苦みや雑味がなくクリアですよね。味の足し引きが見事に計算された、独特なポジションのキレ系ビールだと感じました。

 

玉造:音楽で例えるなら“ドンシャリ”っていうんですかね、味がどっしり来た後にサラッとクリアに晴れ渡るような爽快さ。炭酸が強いから、口に含んだときに味がしっかり舌に刺さって、ノドを通った後はくっきりリセットされる印象です。つまみを食べた後に飲むと、すっきりウォッシュアウトされて、次の料理のひと口が鮮明になるとも思いました。

 

鈴木:炭酸の強さも心地いいですよね。私はお風呂上がりに飲んだんですけど、リラックスというよりはリフレッシュタイムにぴったりなビールだなと思いました。みなさんはどうでしたか?

 

芦田:リフレッシュは確かにそうですね。お風呂上がりにもよさそう。僕は読書や料理シーンで飲んだんですけど、味にメリハリがあってなおかつクリアなビールだから、何かをしながら飲むビールにも最適だなと。あと、僕はビーフステーキに合わせたのですが、魚料理にもよさそうですし、揚げ物にもよく合うと思いました。

 

玉造:クリアってのはまさにその通りですね。味にも余韻にも深みがあるビールの場合、僕は飲み疲れちゃうんですけど、「至福のキレ」はキレがしっかり立っているから厚みがあっても飲み疲れない。だから2本目、3本目のビールでもアリですね。あとはすがすがしい香りというか、クールなニュアンスも感じました。

 

鈴木:玉造さんが感じたのは特別なホップの香りかもしれないですね。このビールは香り付けの一部に「ポラリス」という冷涼ホップと華やかな香りのドイツ産アロマホップを組み合わせ、さらに氷点下熟成製法で仕上げているから、余韻にひんやりした心地よさが残るんです。

 

芦田:なるほど! どこかハーバルな苦みを感じたのは、ホップによるものでしたか。

 

鈴木:「ポラリス」は、ミントのようなメントールの香りが特徴のホップなんです。また、世界的にも少量しか生産されていない希少価値も見逃せません。

 

玉造:スッキリと爽快な味が欲しくなる、これからの季節にぴったりですね。

 

「ビアサプライズ」は今回が第10弾!

↑2016年6月に発売された「サッポロ ビアサプライズ 至福の苦み」(最左)が第1弾。以降、毎年1~2商品が発売され、2021年9月発売の前作「至福のコク」(最右)でブランドがフルリニューアルされた

 

芦田:ところで、「ビアサプライズ」ってファミリーマート限定で販売しているシリーズですよね。以前違うキャラクターの商品を飲んだことがあります。あれも味が個性的だったような。

 

鈴木:芦田さん、そうなんですよ! 今回の「至福のキレ」は第10弾。過去には「至福の苦み」「至福のコク」など「至福の○○」というネーミングで発売されていて、ボディ感のある味わいをベースとしながら、ビールの味覚特徴のひとつを追求しているのが特徴のブランドなんです。

 

玉造:第10弾まで続いてるってスゴいですね! 人気が高い証拠じゃないですか。

 

鈴木:2021年でブランド誕生5周年を迎え、その際デザインを中心にフルリニューアルされました。本格的なビールって、円形の枠やエンブレムをモチーフに取り入れることが多いんですけど、「ビアサプライズ」でも採用したことで、より王道感漂うデザインになったんです。

 

玉造:よく見ると、確かに! 円形の枠って、瓶ビールのラベルをイメージさせますね。

 

玉造:ところで、ビールの味覚特徴として今回はキレに特化していると思うんですけど、ほかにどんな味覚があるんですか?

 

鈴木:代表的な味覚特徴は、“キレ”のほかに“苦み”“コク”“香り”の4種です。

 

芦田:今回の「至福のキレ」は、キレが際立っていながらコクもありますよね

 

「至福のキレ」は本格派の“キレ”!

芦田:口に含んだ瞬間にはコクと旨みが広がって、飲み込んだ時には喉を鮮烈に駆け抜ける炭酸がクッと刺激してリセットし、クールな香りが爽やかな心地よさ。まさに至福のキレ!

 

鈴木:キレに個性があっても味が薄いわけじゃないから、ひと口ひと口楽しめますよね。それにバランスがよくてクリアだから、こうして飲み続けていても疲れない。私の今シーズンのレギュラービールはこれに決まりです。

 

玉造:話を聞いてあらためて飲むと、いっそうウマいですね。コンビニで売ってるビールにここまで個性的なビールがあるとは、まさにサプライズです!

 

■商品名
ビアサプライズ 至福のキレ

■ブランドサイト
https://www.sapporobeer.jp/beersurprise/kire/

■お問い合わせ先
サッポロビール()お客様センター
TEL:0120-207-8000
https://www.sapporobeer.jp/

ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転

 

取材・文/中山秀明 撮影/湯浅立志(Y2)

芸人・見取り図が絶賛した「サッポロ レモンズフリー」のウマさは本当か? フードアナリストが飲み比べ

レモンサワーのブームが続く昨今、「のんある晩酌レモンサワー」「よわない檸檬堂」などノンアルコールタイプも続々と市場に投入され、ひとつのジャンルを形成し始めています。そのなかで、よりノンアル好きに刺さりそうなブランドが誕生しました。それが「サッポロ LEMON‘S FREE(レモンズフリー)」です。

 

↑「サッポロ LEMON‘S FREE(レモンズフリー)」は2022年3月15日に新発売。参考小売価格は122円(税抜)

 

発売記念イベントでは、お笑いコンビの見取り図が登壇。アルコール入りのレモンサワー2品を加えた3種を並べ、目隠しで飲み比べ(利きレモンサワー)したうえで「レモンズフリーはレモンレモンしてる」「レモン感が強くてほかの2つとは全然違かった」と絶賛していましたが、そこに忖度(そんたく)はないのか、気になるところです。

 

↑発売日の3月15日に行われた記念イベントにて、見取り図の盛山 晋太郎さん(左)とリリーさん(右)

 

そこで、見取り図が飲み比べた2種のレモンサワーは何だったのかをイベント開催者に教えてもらい、筆者も用意してテイスティング。レモンズフリーを中心に、味などの特徴をレポートしていきます。

 

 

疲労感の軽減に期待できるのが「サッポロ レモンズフリー」

イベントの利きレモンサワーで用意されたのは、「サッポロ LEMON‘S FREE」のほか「キレートレモンサワー」と「サッポロ 濃いめのレモンサワー」。それぞれアルコール度数も違いますが、まずはスペックから比較。

 

↑左から、「キレートレモンサワー」「サッポロ LEMON‘S FREE」「サッポロ 濃いめのレモンサワー」

 

「キレートレモンサワー」は、ポッカサッポロのロングセラー「キレートレモン」ならではの酸っぱいおいしさを表現したサワー。ビタミンCを350mg、クエン酸を3000mg配合し、果汁20%というパワフルなレモン感が特徴です。

 

一方、今回の主役である「サッポロ LEMON‘S FREE」も、クエン酸に着目した商品。ちなみに、キレートレモンブランドには“疲労感軽減”をうたう機能性表示食品「キレートレモン クエン酸2700」があり、2021年の販売数量は前年比120%増で売れているそうです。

 

↑「サッポロ LEMON‘S FREE」缶の裏表。クエン酸は、日常生活や運動後の一時的な疲労感を軽減することが報告されています

 

そして「サッポロ 濃いめのレモンサワー」は、レモンサワーとしてのおいしさにとことんこだわったブランド。シチリア産の手摘みレモン果汁に加え、レモン漬け込み酒を一部使うことで、7%と比較的高めのアルコールながらも、そのボディに負けない濃厚なレモンテイストを実現しています。

 

↑栄養成分表示はご覧の通り。アルコール度数は左から、5%、0.00%、7%。エネルギーは57kcal、25kcal、43kcal(すべて100mlあたり)となっています

 

 

どれもレモン感満点で濃厚! 氷満載でもパワーダウンなし

ここからはいよいよ飲み比べ。アルコールの低い順に飲んでみます。ということで、まずは「サッポロ LEMON‘S FREE」から。おお、これは確かに見取り図が「レモンレモンしてる」と表現したことに違和感のないレモンのパワフルさ。

 

きわめてジューシーですが、レモンスカッシュなどのジュースとは違って、甘さはあっても強い主張はなし。「キレートレモン」にも通じる酸っぱさや柑橘と炭酸の爽快感が強く、お酒ではないですが飲みごたえが抜群です。

 

↑甘ったるくないので、つまみにもマッチ。休肝日や運転前のほか、「まだ仕事が残ってるけど腹が減ったので、晩酌でチャージしてから業務完遂したい」というときに重宝しそうです

 

続いて「キレートレモンサワー」。こちらはさすがの酸っぱさで、「サッポロ LEMON‘S FREE」とはまた違ったレモンの濃さを感じます。それはどこか複層的な柑橘の酸味でありながら、クリアでスイッといける飲みやすさ。また、余韻にはアルコールのボディを感じられ、キレもしっかりしています。

 

↑レモンサワーに酸っぱさを求めるならこれでしょう

 

最後は「サッポロ 濃いめのレモンサワー」。こうして飲み比べてみると、アルコール度数の高さだけではなく、レモンピールの苦みも十分。一方で、甘さは比較的に控えめの大人なテイスト。酸味、ボディ、苦みなどがしっかりした濃い味わいで、アルコールが強めでもお酒のネガティブさを感じさせないおいしさになっています。

 

↑レモンサワーとしての飲みごたえはピカイチ。揚物など、油っこいつまみには特に合いそうな味わいです

 

3種を飲み比べて感じたのは、どれもレモン感が抜群で味も濃く、氷をたっぷり入れてもまったくパワーダウンしないということ。休肝日には「サッポロ LEMON‘S FREE」、普通にお酒を楽しむなら「キレートレモンサワー」、より濃厚な味やボディを求めるなら「サッポロ 濃いめのレモンサワー」といった選択肢でチョイスするといいと思います。

 

↑ついに春本番! 冷たい酒がますますウマくなる、これからの季節にもオススメです

 

冒頭で、ノンアルレモンサワーがひとつのジャンルを形成しそうと述べましたが、疲労感軽減という機能をもった「サッポロ LEMON‘S FREE」は差別化の点でも一芸に秀でています。ヒット商品候補として、目が離せません。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

甘さ控えめで低カロリー&低糖質! アメリカ発、炭酸水のようなお酒「ハードセルツァー」

2022年の「フード」のトレンドをプロが分析。コロナ禍を経て、非接触や健康に関連した分野がさらに伸長。外食では新たな上陸系グルメが注目されたり、ユニークなシステムの飲食店が増えたりと、“新体験”がキーワードだ。今回は、アメリカ発の炭酸酒「ハードセルツァー」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【ハードセルツァー】炭酸水のような飲み口の米国発のトレンド酒

甘さ控えめで低カロリー、低糖質なフレーバー炭酸酒のこと。数年前にアメリカで人気に火が付き、日本にも徐々に浸透中。追随商品に注目が集まる。

 

【ヒットアナリティックス】フレーバーウォーターを感じさせる澄んだ味わいが新しい

果汁量や濃厚さにこだわったチューハイをジュースに例えるならば、ハードセルツァーはフレーバーウォーターのような立ち位置。甘くない軽口のRTDはまだ市場に少なく、求める人は多そうだ。

 

この秋日本に上陸した陽気で爽快なフレーバー酒

RTD

2021年9月発売

コカ・コーラシステム

トポチコ ハードセルツァー

実売価格165円

世界20か国以上で展開する同社初のアルコールのグローバルブランド。甘くないすっきりとした味わいで、カロリーや糖質を抑えている。アサイーグレープ、タンジーレモンライム、パイナップルツイストの3フレーバー展開。関西地方限定販売。

 

日本人好みに作られた炭酸水感覚で飲める無糖のRTD

RTD

2021年8月発売

サッポロビール

ウォーターサワー

実売価格155円

アメリカのハードセルツァーをヒントに、日本の消費者ニーズに合わせて設計。無糖で甘くなく、炭酸水感覚で楽しめるのが特徴だ。レモン(左)とオレンジ(右)があり、アルコール度数は3%と控えめ。

 

私が解説します!

フードライター

中山秀明さん

食のトレンドに詳しい。今回触れていないが「スシブヤ」など店名が横文字の“カタカナズシ”にも注目している。

静岡限定樽生「静岡麦酒」が缶になった! サッポロ静岡工場謹製“静岡のための缶ビール”数量限定・静岡県内限定で発売

サッポロビールは、静岡県内限定で樽生ビールとして販売している「静岡麦酒(しずおかばくしゅ)」の缶商品を、4月19日に数量限定で発売します。

 

同商品は、同社の静岡県出身者が中心となって「静岡県の食材や料理にぴったりの、静岡県の乾杯にふさわしい、静岡県のためのビール」として、2013年2月23日「富士山の日」に販売を開始した、普段は静岡県内の飲食店でしか味わえない樽生ビール。今回は数量限定で、自宅などで楽しむことができます。

↑静岡麦酒(350ml)

 

同社の「静岡県をいちばん愛するビール会社になろう」という思いから、静岡県の「食」や「風土」との相性を追求し、静岡県の「おいしい」と調和することを目指したビールで、同社静岡工場で製造しています。麦芽100%の味わいと、きめ細かい泡、爽やかな後味が特徴です。

↑静岡麦酒(500ml)

ビールと即席麺の共同輸送でトラック使用台数減&CO2削減! サッポロと日清食品のエコな取り組み

サッポログループのサッポログループ物流と日清食品は、ビールと即席麺を組み合わせた共同輸送を、静岡~大阪間で3月2日から開始します。

 

静岡県焼津市に生産工場を持つサッポロと日清食品は、静岡~大阪間の輸送において、往路は両社の製品を混載し、復路は空き容器や空きパレットを混載する「ラウンド輸送」のスキームを確立しました。

↑実施前

 

↑実施後

 

これまで往路では、重量貨物であるサッポロのビール樽を最大積載重量まで積載しても、荷台上部にスペースができる一方、軽量貨物である日清食品の即席麺は、荷台の容積一杯まで積載しても、積載可能重量に余裕がありました。また、復路では両社とも往路に比べて貨物量が少なく、満載にするのが難しい場合がありました。このような問題の解決に向けて両社で実証試験を重ねた結果、往路では両社の製品の種類や数量の組み合わせを調整し、復路ではサッポロの空き容器と日清食品の空きパレットを混載することで、積載率を高めながら100%の実車率を実現するラウンド輸送のスキームを確立。これにより両社が個別に輸送していた従来の方法に比べ、トラックの使用台数は約20%減少し、CO2排出量は年間で約10t削減できる見込みとのことです。

 

サッポロと日清食品は、「人づくりから始まるSCM改革」をテーマに、昨今の物流クライシスへの対応や、次世代ロジスティクス人材の育成といった課題の解決に取り組んでおり、サッポロでは2019年から「サッポロロジスティクス★人づくり大学」を、日清食品では2020年から「SCM Academy」を開催。今回の取り組みは、受講生同士の交流から、それぞれの受講生のアイデアを踏まえて実現したものです。

ヱビスの新たな楽しみ方を発見。ビールに特化したジャズや朗読の動画が無料公開中

10月7日に「オンラインヱビスビール記念館 秋の夜長の特別編」が開催。ヱビスビールを準備して飲みながら参加したところ、同ビールの魅力における新たな発見がありました。イベントレポートと合わせて紹介します。

 

↑スペシャル ツアー ナビゲーターとして司会を務めたのはクリス・ペプラーさん。いい声に、終始癒されました

 

動画から“三度注ぎ”を学んで家ビールをもっとおいしく

会場となったのは恵比寿にあるヱビスビール記念館。館内のイントロダクションに続いたのは、お待ちかねの乾杯です。やっぱりこれがなくては始まりません。登壇したのはブランドコミュニケータ―の小松崎さん。おいしいヱビスビールの注ぎ方講座と題して“三度注ぎ”を教えてくれました。

 

 

小松崎さんのレクチャーに従って、筆者も“三度注ぎ”を実践。グラスの五分まで勢いよく注いだら少し待ち、泡が落ち着いたら、九分までゆっくりと注ぎ、最後は慎重に。泡:ヱビスを3:7に仕上げれば完成です。

 

↑筆者はビールと泡の黄金比をARで診断してくれる、専用のマルチタンブラーでトライ。うまく注げました

 

↑いい感じの3:7に。ビールの味が格別なことは言うまでもありません!

 

注いだ後は、クリス・ペプラーさんの号令で乾杯。そして「ブルーノート東京プロデュース “ヱビスと聴きたいJazz”スペシャルLive」と題して、“現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとしたピアノトリオ・fox capture planが登場。前半ではフジテレビ「コンフィデンスマンJP」の楽曲としても知られる「We are Confidenceman」など、後半にはヱビスビールのCMソングを絡めた「Yellow Counter×第三の男」などを演奏しました。

 

↑fox capture plan。曲によってはゲストにサックスの中村友里さんを交えて圧巻のパフォーマンスを披露

 

プログラムには、「ヱビスビール記念館ツアー」も組まれていました。ここはふだん、オンラインツアーを担当しているブランドコミュニケーターの方(ほう)さんが案内。施設内に展示されているヱビスの歴史などを教えてくれました。当時は非常に高価な飲み物で、ビール1本がかけそば10杯分。当時は20銭で現在に換算すると3000~4000円だったそうです。

 

↑こちらは日本初のビアホールとして知られる「恵比寿ビール BEER HALL」のミニチュア。現在の銀座8丁目にオープンされたそうです

 

そのほか1900年に開催されたパリ万博では、名だたる海外のビールを抑えて金賞を受賞したこと。戦争で生産中止になったあとに復活したヱビスビールは、国内で初めての麦芽100%ビールの製法に成功したことなど、プレミアムビールたる所以を教えてくれました。

 

↑1971年に復活したヱビスビールは、戦時中の1943年にすべてのブランドが停止されて以来28年ぶりのことでした。赤いポスターは当時のものです

 

なお、ヱビスビール記念館は10月12日より自由見学、ショップ、テイスティングサロンの営業が再開されました! 詳しくは、公式サイトをチェックしてください。

 

ヱビスに合う名著3作をクリス・ペプラーさんが朗読

クリス・ペプラーさんは、司会だけにとどまりませんでした。後半からは「ヱビスと読みたい本 スペシャル朗読会」と題して、あのいい声でヱビスビールを飲みながら読みたい本を朗読しながら紹介してくれました。

 

↑「星の王子さま」の有名な一説を朗読。心に染みます

 

選ばれた作品は、ヱビスビール好きのファンに行った事前アンケートで、特に「読んでみたい」という声が多かった「星の王子さま」「舟を編む」「銀河鉄道の夜」。サッポロビール マーケティング本部の沖井尊子さんと会話しながら、読書とともにヱビスビールを楽しむという贅沢な時間を提案してくれました。

 

↑「銀河鉄道の夜」の一説。ヱビスビールと同様、普遍の名作は色あせることがありません

 

朗読のあとは再びfox capture planのライブ。そしてエンディングへ。予定時間を延長する盛り上がりとなり、約1時間半の充実した時間が幕を閉じました。その間筆者は4種のヱビスビールを飲み比べたので、そのテイスティングレビューもお届けしたいと思います。

 

↑大定番の「ヱビスビール」は、麦芽の豊かな甘味とすがすがしい苦味が印象的。どっしりした後のキレも十分で、きわめてバランスがよく、飲み疲れない王道のおいしさです

 

↑「ヱビス プレミアムブラック」は、炭焼きしたプレミアムロースト麦芽の香ばしい甘味を醸し出しながら、濃密になりすぎないよう上品にまとめられていて飲み口はまろやか。泡持ちもよく、大人の風格を漂わせる仕上がりです

 

↑「ヱビス プレミアムエール」。はエール(上面発酵)特有の甘やかなコクが華やかさを感じさせつつ、苦すぎない上品なホップのビターさが、優雅な爽快感を演出。ひとまわり豊かなボディを感じつつも重くはなく、杯も進みます

 

↑9月7日より期間限定で発売中の「琥珀ヱビス プレミアムアンバー」。カラメル化した麦芽の重厚かつまろやかなコク、ホップの上品な香りと苦みがマッチし、5%の適度なアルコール感も絶妙です。ワインで例えるなら赤の要素があり、赤身肉やタレ・みそ系の味付けの料理に合うと思います

 

なお、上記の「ヱビスビール」「ヱビス プレミアムエール」「琥珀ヱビス プレミアムアンバー」は、AR診断付きのマルチタンブラー付きの6缶パックで10月5日から数量限定発売中。こちらも見つけたら早めの購入をオススメします。

 

↑ハーフ&ハーフもオススメ。思いおもいの楽しみ方で贅沢な時間を

 

そして今回紹介した「オンライン ヱビスビール記念館ツアー 秋の夜長の特別編」は、実はアーカイブ動画が公開されています。しかも無料で! ぜひ今秋の晩酌はヱビスビールを片手に、プレミアムなひとときを過ごしませんか?

 

 

【オンライン ヱビスビール記念館ツアー 秋の夜長の特別編 URL】

https://www.sapporobeer.jp/yebisu/event/2110/

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

むしろ製品化を強く希望! 合計1万人に当たる「黒ラベル オリジナルビヤサーバー」のオーバースペックぶりを徹底検証

ビール好きに朗報! 現在、サッポロ生ビール黒ラベル「オリジナルビヤサーバープレゼント」キャンペーンが実施されている。黒ラベルを買ったレシートで応募すると、抽選で1万人に特別なサーバーが当たるというものだ。

サッポロ生ビール黒ラベル「オリジナルビヤサーバー」

 

となると気になるのは、使い心地や注いだ黒ラベルのおいしさである。そこで、あらゆる側面から本機の実力を徹底検証した。

 

[検証1] デザインへのこだわりはどうか?

目を引くのは、漆黒の本体に輝く金色の星。そう、「丸くなるな、星になれ。」の黒ラベルが誇る、ブランドコンセプトそのままのデザインだ。シックなカラーでリビングやキッチンにも馴染み、何より大人っぽくてクール。統一した意匠の台座が用意されている点も上品さを感じさせる。また、適度なサイズ感で持ち運びにも便利だ。

 

電源を入れると天面の星がライトアップされる演出も憎い。オンライン飲み会でも、ついつい自慢したくなるカッコよさに満ちている。

↑電源をオンにすると天面の星がライトアップされる仕掛け

 

【検証結果】シックで大人なデザイン。自慢したくなるカッコよさ!

 

[検証2] スムーズに注げるか?

操作は、本体に黒ラベルの350ml缶か500ml缶をセットして、専用の内蓋やチューブを取り付け、電源をオンにしてボタンを押すだけ。黒ラベルの缶をそのまま使えるシンプルな仕様で、きわめて簡単だ。

↑ボタンを押すとビールが出て、再度押すと止まるという簡単さ

 

なお、よりおいしく楽しむには準備が欠かせない。黒ラベルの缶はしっかり冷やし、グラスはしっかり洗浄し自然乾燥させて、きれいな状態にしてから注ぐべし。

 

【検証結果】シンプルなボタン操作で簡単に注げる

 

[検証3] きめ細かい泡を“黄金比”で後乗せできるか?

ボタンにはビールを注ぐ「ビールボタン」と、超音波の振動できめ細やかな泡を作る「泡ボタン」の2種類があり、好みで量の調整が可能だ。おいしく飲むための黄金比は、ビールが7で泡が3。泡はボタンひとつで後乗せでき、スマートに至福のひとときが楽しめる。

↑まずはグラスを45度に傾け、「ビールボタン」を押してなるべく泡を立てないようにビールを7分目まで注ぐ

 

↑次はグラスを垂直にし、「泡ボタン」を押して泡を乗せる。きめ細やかな泡に驚かされること間違いなし

 

↑見よ、まるで鏡面のような泡を! こうして、お店のような上質な黒ラベルを手軽に再現できるのだ

 

【検証結果】2つの簡単なボタン操作で7対3の黄金比も楽々実現

 

[検証4] 最高においしい温度で飲めるか?

温度はビールのおいしさを左右する大切な要素である。その点も、サッポロ生ビール黒ラベル「オリジナルビヤサーバー」なら問題なし。缶をセットする部分は冷たさをキープする真空断熱構造になっていて、保冷剤を兼ねたスペーサーを入れる仕様になっている点も秀逸だ。理想のおいしい冷たさを叶えてくれる。

↑ステンレス製のボトルは外気をシャットアウトする真空断熱構造で、長時間冷たさをキープ

 

↑本体に缶をフィットさせるスペーサーは、缶の容量に合わせて2種類用意。保冷材の機能も兼ね備えていて、事前に凍らせておけばより冷たいまま注げる仕組みだ

 

【検証結果】真空断熱構造と保冷剤で理想の温度をキープ

 

[検証5] 手入れは簡単か?

長く使うには手入れが欠かせない。その点、サッポロ生ビール黒ラベル「オリジナルビヤサーバー」はパーツを取り外して洗浄できるので衛生的、かつ実用的。乾電池をセットする「電子ユニット」以外は丸洗いでき、もちろんビールが通るチューブや配管パーツもしっかり洗える。また、接続パーツ、配管パーツ、保冷ケースなどはシンプルな構造なので手入れ自体も簡単。毎日でもストレスなく使える。

↑それぞれのパーツは簡単に分解でき、水やお湯でガンガン洗える

 

【検証結果】シンプルな構造で簡単。ストレスなく毎日使える。

 

[検証6] ユーザーの立場にたった工夫が凝らされているか?

サッポロ生ビール黒ラベル「オリジナルビヤサーバー」は至れり尽くせりといえるほど、さまざまなユーザー視点で考えられたプロダクトになっている。例えば「ビールボタン」には「BEER」、「泡ボタン」には「FOAM」と記載されているが、それぞれに「ビール」「泡」と書かれたシールが別添で用意されていて、これらを貼れば英語が苦手な人でも使いやすい。

↑各ボタンにぴったりのサイズで、クールなデザインを邪魔しない。用途に応じて日本語シールを貼ろう

 

また、チューブ先端からビールの液が垂れても周囲が汚れないよう、専用のマイクロファイバーハーフタオルが付いているのも親切だ。素材は吸水性に優れ、ブラックとグレーのツートンカラーもスタイリッシュ。そばに置いておきたくなること請け合いである。

↑専用のマイクロファイバーハーフタオル。黒い生地に浮かび上がるグレーのロゴもかっこいい

 

【検証結果】至れり尽くせりの嬉しい配慮が随所に

 

[検証7] 多彩なシーンで楽しめるか?

電源として使用するのは単3形アルカリ乾電池2本。コンセントにつなぐ必要がないので、庭やベランダはもちろん、キャンプやバーベキューといったアウトドアシーンでも活躍してくれる。

↑電池駆動なのでコードなどが邪魔になることはなく、スマートだ

 

持ち運ぶ際は、本機に付いてくる「専用ケース」を活用したい。マットブラックに、黒ラベルのロゴが黒色で配されたオールブラックのデザインは、非常にクール。内部には専用のスリット入りクッションが配され、本機をしっかりホールド。また、ストラップ付きなので片手でもなんなく取り扱える。もちろん、収納にも大活躍だ。

 

↑マットな質感で、いで立ちも凛々しい

 

↑内部のクッションには本機や電池の形にスリットが入っていて、がっちりとホールドしてくれる

 

【検証結果】電池仕様でケース付き。屋外でも気軽に使える

 

プレゼント品がこんなに豪華だなんて!

クールなデザイン、真空断熱二重構造と保冷剤を兼ねたスペーサーによる高い保冷力、ユーザー目線の親切設計、電池駆動でシーンを問わず持ち運びに便利なケース付きと、「プレゼント品がこんなに豪華でいいの!?」と驚くばかりのオーバースペックぶりであることを実感。もし抽選に漏れてしまったら悔しいほど! 早めに商品化してほしいと願うばかりだ。

 

この贅沢なビヤサーバーが1万人に当たる!

サッポロ生ビール黒ラベルブランドの350ml缶、もしくは500ml缶(限定商品も含む)を購入したレシートで応募すると、抽選で合計1万人に当たる。A賞とB賞があり、A賞は「オリジナルビヤサーバー」と「ビヤサーバー専用ケース」に、「オリジナルビヤグラス」も1点付いてくる。応募締切は2021年12月17日。

応募方法の詳細はコチラから

 

 

ストップ! 20歳未満飲酒・ 飲酒運転。

 

【問い合わせ先】
CLUB黒ラベル事務局
0120-300-116(受付時間:10:00~18:00/土日祝日・年末年始の休業日を除く)

 

取材・文/中山秀明 写真/湯浅立志(Y2)

「おうちキャンプ」を大充実させる家電&グッズ/お酒/調味料etc.グルメな逸品集めてみました

思うように外出できない昨今、密かにブームなのが、アウトドアの開放感と 自宅の快適性を兼ね備えた「おうちキャンプ」だ。リビングやベランダ、庭で過ごす ひとときを楽しく演出する厳選アイテムを、「食」をテーマに紹介する。

 

【PART.01】家電&グッズ

<その①>魔法びんで培われた保温力で 本格的な燻製を手作り

THERMOS
保温燻製器イージースモーカー(POP-002)
1万6500円

セラミックス鍋と魔法びん構造の保温容器がセットになった燻製ツール。鍋に食材とチップを入れて加熱し、火から下ろしたら鍋ごと保温容器に入れるだけ。加熱時間が短く煙が少ない。

 

<その②>日本の伝統文化を取り入れた 火鉢型のカセットコンロ

Sengoku Aladdin
ポータブル ガス カセットコンロ
ヒバリン
1万7600円

火鉢と七輪を掛け合わせたカセットコンロ。安定感のあるゴトクを備え、鍋やケトルをのせられる。付属の焼き網と輻射プレートをセットすれば、直火だとすぐ焦げてしまう食材にもじっくり火を通せる。

 

<その③>ポップなカラーとデザインが テーブルを華やかに彩る

Sengoku Aladdin
ポータブル ガス ホットプレート
プチパン
1万8700円

食卓に彩りを添える、ポップなカラーリングで人気。バーナーをU字型に配し、高火力で食材をムラなく温める。焼き調理用のプレートのほか、2種類の料理を同時調理できる仕切り付きの鍋用プレートも付属。


↑たこ焼きやベビーカステラ作りを楽しめる「えくぼプレート」は別売り(2750円)。小容量のアヒージョを作るのにも重宝する

 

<その④>透明ポットの中に湧き出る コーヒーに心が躍る

 LOGOS
見える! エスプレッソ メーカー
4950円

屋外用バーナーやガスコンロなど、直火で使えるエスプレッソメーカー。ポットが透明で、コーヒーが湧き出る瞬間を見て楽しめる。抽出できるコーヒーは最大約300・。粉の量を調節すればドリップコーヒーも淹れられる。

 

<その⑤>日常に上質な時間をもたらす英国発のミニマルな茶器セット

Matchaeologist
Matcha Brewing Kit
9570円

抹茶の文化や歴史に魅了された創業者が、英国で立ち上げた抹茶ブランド。京都に拠点を置き、厳選した手摘みの茶葉を使った抹茶を揃える。初心者には手吹きグラスの茶碗と長尺茶筅、茶杓とのセットがオススメ。

 

【PART.02】お酒

黒ラベルとヱビスの 技術を注ぎ込んだ自信作

サッポロビール
GOLD STAR
参考価格141円

発売1か月で100万ケースを出荷した大ヒット商品がリニューアル。黒ラベルの旨さ長持ち麦芽とヱビスの香り高いホップを増量し、理想のうまさを追求した。

※本商品はビールではありません。リキュール(発泡性)②の商品です。
※黒ラベルの麦芽とヱビスのホップは一部使用です。

 

新製法による うまみ麦汁を使った 麦のうまみあふれる逸品

サッポロビール
麦とホップ
参考価格141円

新製法の「うまみ麦汁製法」を採用した新ジャンル。時間をかけてじっくり濾過した麦汁を使い、麦のうまみがあふれる、ビールに近い飲み応えを実現。

※本商品はビールではありません。リキュール(発泡性)②の商品です。

 

PART.03】調味料

 

QuestP’age
バカまぶし
各840円

キャンプ芸人としてブレイク中のバイきんぐ・西村瑞樹さんが、12種以上のスパイスを厳選しブレンドした万能調味料。スパイスを炙ることで、香ばしさとパリパリ食感も楽しめる。

 

アドリアーノ・グロソリ
バルサミコクリーム
1242円

煮詰める手間を省き、最初から濃度を付けているクリームタイプのバルサミコ。濃厚な甘味と酸味が食材の風味に奥行きを与える。アイスクリームやクレープなどスイーツにもよく合う。

 

カルディコーヒーファーム
オリジナル
食べるガラムマサラ
415円

トマトの酸味とたまねぎやカシューナッツの甘味に多彩なスパイスが絡むエスニックソース。肉や魚に合わせるほか、ごはんやパンと一緒に食べても美味。

夏の夕涼みに「べランピング×ゴールドスター」の黄金コンビはどう?暑さを吹き飛ばす「おつまみ」を添えて

晩夏から初秋へ。夜は徐々に長くなり、帳(とばり)が下りる時刻になると涼しさを感じる日も。このどこかはかなくムーディーな時間を、まったり過ごすのにオススメなのがベランダ飲み。そして、そんなチルタイムをいっそう上質にしてくれるお酒が「ゴールドスター」です。

 

それはなぜかーー。本稿では試飲やフードペアリングとともに「ゴールドスター」が最適解である理由に触れながら、ベランダでの過ごし方を提案します。

 

 

二大名作ビールのDNAを受け継いだ新ジャンル

まずは改めて「ゴールドスター」を紹介。最大の特徴は、日本のビールが誇る二大名作のDNAを受け継いだ新ジャンルであるということ。ひとつは「黒ラベル」の「旨さ長持ち麦芽」。もうひとつのDNAは、「ヱビス」の「ドイツ産アロマホップ」。「ゴールドスター」の力強く飲み飽きないうまさは、この麦芽とホップによって実現されています(黒ラベルの麦芽とヱビスのホップは一部使用)。

 

↑「ゴールドスター」はシンボルの星や商品名の書体にも、「黒ラベル」と「ヱビス」のデザインが用いられています。詳しくは公式サイトへ。なお本商品はビールではありません。リキュール(発泡性)②の商品となります

 

ベランピングやベランダ飲みを快適にしてくれるアイテムも紹介します。あるとオススメなのは、座面が低いリクライニングタイプのチェアや小型のアウトドアテーブル。暑い日は、チェイサーにもなる水やハンディ扇風機があるといいでしょう。

 

「ゴールドスター」が辛い料理に合う理由を実践解説

ここからはベランダで「ゴールドスター」を晩酌しながら、この時季にオススメなフードペアリングを紹介。今回は“残暑を吹き飛ばす”をテーマに、辛い味にしぼってみました。1品目は、飲みの序盤でもラストでも、オールタイムで重宝するフライド唐辛子。

 

↑花椒(ホアジャオ)の粒が入ったタイプや、ナッツ入りの商品もよく売っています

 

唐辛子をそのまま使ったストレートな辛さと、揚げたことによるパンチのあるコクがヤミツキに。十分な刺激があるものの、「ゴールドスター」の力強い麦の旨みとホップの爽やかな苦み、華やかな香りが包み込みつつさらりとリセット。止まらない組み合わせです。

 

辛さに加えて濃厚さも求めるなら、花椒のシビれが効いた四川麻婆豆腐がオススメ。シビれの辛さが定着したいまは、コンビニやデリバリーでも気軽にゲットできます。

 

↑お好みでラー油や豆板醤、ネギなどを加えてどうぞ

 

ペアリングの方向性はフライド唐辛子と似ていますが、麻婆豆腐の肉汁やとろみによるパワフルなテクスチャーを、「ゴールドスター」の豊かなコクとフレッシュな爽快感がしっかりキャッチ&リリース。ほかに、タンドリーチキンやチョリソーなどの辛い肉料理もよく合うと思います。

 

そしてシメもやはり辛い系で。今回は担担麺をセレクトしました。辛さとともにゴマたっぷりの芝麻醤(チーマージャン)によるコクや甘みがあり、こちらも濃厚なテイストです。

 

↑辛い麺料理としては、すっかり定番の担担麺。冷凍食品などで気軽に買えます

 

辛さや塩味のほか、甘みや酸味といった複層的な要素が絡み合う担担麺。このふくよかなテイストに、「ゴールドスター」のパワフルなコクと華やかな香り、鼻に抜ける上品な余韻が調和。また香辛料の刺激をすっきりカットし、次のひと口へといざないます。アラビアータパスタやカレー、ピビンパなどの辛いシメ全般に合うでしょう。

 

 

つまみを選ばず、晩酌を上質なものにしてくれる

今回は辛い料理とのペアリングでしたが、旨み、香り、苦味、爽快感などのバランスがよく、繊細な料理とも合う汎用性の高さが「ゴールドスター」の魅力です。また、オフホワイト×金色のパッケージはきわめてエレガント。つまみを選ばず、晩酌を上質なものにしてくれる「ゴールドスター」は夕涼みやチルタイムの一本にぴったりなのです。

 

名作ビールのDNAを受け継ぐ「ゴールドスター」ですが、今回GetNaviチームで特集しているもうひとつの新ジャンル「麦とホップ」も、ビール好きからこよなく愛されるロングセラー。凝縮した麦の濃い旨みが最大の特徴で、屋外やベランダ飲みでも抜群の飲みごたえを約束してくれます。

 

どちらの新ジャンルも、在宅勤務を終えた後の一杯もいいですし、休日の夕方から一杯というのもオススメ。なお、より暑さや辛さを吹き飛ばすためにおいしく楽しむコツは、できるだけ冷やすこと。ぜひキンキンな状態で、心地よい“ドンシャリ感”をお楽しみください。

 

 

写真/中田 悟

 

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「麦とホップ」が紹介してる「#推しツマ」って知ってる?試してみたら激ウマレシピだらけでした。

長引く自粛生活で、すっかり定着した家飲み。一方で面白い調査結果があります。お酒のオンラインストア「KURAND(クランド)」が自社のメルマガ会員へ今夏行ったアンケートによると、「家飲みの悩みとして当てはまるものとして近いものがあればお選びください。(複数回答可)」に対する回答の1位は「おつまみがマンネリ化」49.3%でした(2位は「一人で飲み切れない」29.4%)。

 

この結果には筆者も激しく同意しますが、であればぜひ多くの家飲み難民に活用していただきたいコンテンツがあります。それが「麦とホップ」が紹介する「#推しツマ」という簡単おつまみレシピ。

 

↑「#推しツマ」のトップページ。「麦とホップ」の公式Twitterアカウントから日々発信される「#推しツマ」から、厳選された40以上のレシピが公式サイトで公開中

 

「#推しツマ」には、簡単に作れる激ウマつまみレシピがザクザク。何を隠そう、筆者もかなり助けられているひとりです。本稿ではそのなかから実際に試し、特にいまの時季にオススメだと思う料理をレポートしていきます。

 

 

濃厚&スパイシーな料理に「麦とホップ」の力強いうまみがマッチ

「#推しツマ」の内容はバラエティに富んでいて、肉、魚、野菜、炭水化物と幅広いのはもちろん、前菜からメインにシメまでしっかりカバーされています。

 

↑「#推しツマ」のレシピはどれも超簡単。写真の「#16 ちゃちゃっとバンバンジー」のように、火を使うことなく仕上げられるものもたくさんあります

 

今回はこの汎用性の高さをお伝えするべく、いくつか試したなかから3つのつまみをご紹介。まずは前菜として、「#16 ちゃちゃっとバンバンジー」をプッシュします。

 

↑「#16 ちゃちゃっとバンバンジー」はサラダチキン缶に、ゴマドレッシング、豆板醤、ラー油、サラダチキン缶の汁少量を混ぜたものをかけるだけ。千切りきゅうりはあってもなくてもOKです

 

もしサラダチキンの缶詰が店に売ってなければ、普通のサラダチキンをほぐせば代用可能。そして、味のほうも抜群。ゴマドレのコク深さと甘酸っぱさに辛みがフィットして、シンプルなサラダチキンがパンチの効いたご馳走に。合わせるのはもちろん「麦とホップ」。新採用の「うまみ麦汁製法」による凝縮した麦のコクが濃厚なタレの味にマッチし、さらにホップの苦味と爽快なキレが、辛さをすっきりリセットします。

 

↑「麦とホップ」は泡もクリーミーで安定のおいしさ! つまみとのおいしいループが止まりません

 

調理手順が単純なので、だれが作っても失敗した味にならないのが「#推しツマ」のいいところ。次の「#08 カレーケチャップソーセージ」はその最たるもので、失敗しようがありません。レシピはアルミホイルを敷いたトースターで、焦げ目がつくまでソーセージを焼き、ケチャップとカレー粉をかけるだけ。唯一ポイントがあるとすれば、焦げ過ぎに注意するだけです。

 

↑「#08 カレーケチャップソーセージ」。ビールとソーセージの本場・ドイツでは、この料理を「カリーブルスト」と言い、大定番のひとつです

 

甘酸っぱいケチャップに、スパイシーなカレー粉はつまみのマンネリ打破にもうってつけで、シンプルなソーセージのおいしさに刺激のフックがプラス。マスタードと違うエスニックな辛さは、いまの季節的にも最高です。そして、ソーセージとビール類の相性のよさは言わずもがな。「麦とホップ」も、もちろんドンピシャのおいしさです。

 

↑「#08 カレーケチャップソーセージ」のジューシーな肉汁や甘酸っぱくピリッとした味付けを、どっしり&スカッとした「麦とホップ」が受け止めます

 

深い飲みごたえと調和する爽快感も「麦とホップ」の魅力

本稿最後の「#推しツマ」は、シメの一品として「#38 鯖缶ポン酢そうめん」を提案。そうめんを茹でて冷やし、水気を切ったら皿に盛り、さば缶、ポン酢、ネギを加えて完成です。麺が細く茹で時間が短くて済むのも、そうめんつまみのナイスなところ。

 

↑「#38 鯖缶ポン酢そうめん」。ガチなシメにするならサバ缶の汁を多めにして、サラッとエンディングへ。少なくすれば、冷菜つまみとしてもいっそう活躍してくれます

 

「麦とホップ」の持ち味は麦のうまみですが、この力強い飲みごたえと調和する爽快感も魅力。繊細なテイストの料理と合わせても、素材本来の味を邪魔せずに寄り添ってくれる懐の広さがあり、「#38 鯖缶ポン酢そうめん」ともナイスなフィーリング。

 

↑のどごし爽やかな「麦とホップ」が、ポン酢そうめんのさっぱりした味をよりおいしく格上げしてくれます

 

シメ向けの「#推しツマ」レシピは、そうめんだけでも「#39 フライパンでぶっかけそうめん」「#41 そうめんパエリア」など、ほかにもウマそうな料理が豊富。残暑にそうめんを使い切るためのレシピとしても活用してはいかがでしょう。

 

↑「#推しツマ」に一番合うのは当然「麦とホップ」。至福のペアリングをお試しあれ

 

なお、より手軽に「#推しツマ」を楽しむなら、同コンテンツ内にある「あの店の#推しツマ」を参考に。身近にあるスーパーマーケットや食料品ストアなどの店の一押し品を紹介した内容になっています。惣菜や乾きものなど、こちらも幅広い内容なので、近所の「あの店の#推しツマ」を要チェック。

 

↑黒ラベルの麦芽とヱビスのホップから生まれた新ジャンル「ゴールドスター」も、「麦とホップ」同様万能なおいしさです。さまざまな「#推しツマ」と合わせて楽しんでみてください

 

今回紹介した「#推しツマ」は、40以上あるレシピのほんの一部。上記「#08 カレーケチャップソーセージ」のようにアウトドアで活躍してくれそうな一品や、秋冬に特にオススメなホット系料理などもあるので、つまみのマンネリ化を感じている人は、Twitterアカウントをフォローしてチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

バイきんぐ西村&ゲットナビ編集部が「麦とホップ」と「GOLD STAR」で楽しむ「おうちキャンプ」を提案!

サッポロビールの新ジャンル、「麦とホップ」と「GOLD STAR」が、さらにおいしく進化した。これらを存分に楽しみたいなら「おうちキャンプ」で間違いない。キャンプ好き芸人のバイきんぐ・西村瑞樹さんと本誌アウトドア担当の鈴木がそれぞれのスタイルを提案する!

 


バイきんぐ 西村瑞樹さん
「キングオブコント2012」を制したコンビ「バイきんぐ」のボケ担当。無類のキャンプ好きとして知られる。

 

本誌編集部員 鈴木翔子

お酒があれば1週間風呂なしテント生活も平気なアウトドア&フード担当。夫とキャンピングカーでの日本一周が夢。

 

【今回紹介する商品】

飲み比べもあり!「おうちキャンプ」をさらに楽しめる2つのビール

サッポロビール

麦とホップ」「GOLD STAR

 

【「おうちキャンプ」を彩るビール その1】

サッポロビール
麦とホップ

発売から14年目を迎えた新ジャンル界の大定番。愛飲者の約7割が3年以上飲み続けているなど、根強いファンが多いロングセラー商品ながら、絶えず進化を続ける。今春、麦のうまみがより凝縮された麦汁を使う「うまみ麦汁製法」を新採用した。

「麦とホップ」をクロスレビュー!

麦の味わいが強く ビール好きにはたまらない!

「麦の味が強く、昔ながらのビールが好きな僕にドンピシャ! “これで良い”じゃなく“これが良い”と選びたくなるうまさで、新ジャンルのレベルの高さを実感できますよ」(西村さん)

重厚な飲み応えで 一本でも満足感たっぷり!

「麦芽由来の重さと厚みがあり、一本でも十分な満足感が得られます。苦味の余韻も適度で心地良いです。新ジャンルは気が進まないと敬遠している人にこそ試してほしい!」(鈴木)

 

西村さんのおうちキャンプスタイルを紹介!

部屋の湿度やBGMなど空間演出にこだわってます

ガチキャンパーはおうちキャンプなんてしないと思われがちですが、僕は結構やっていますよ。もちろんイスやテーブルはキャンプギアを使いますし、山の中の雰囲気を出すために室温を下げたり、オオカミの遠吠えの音を流したり、空間演出に力を入れるのが西村流です。

食事はキャンプの醍醐味のひとつですが、あまり深く料理について考えることはありません。というのも「麦とホップ」は何にでも合っちゃうから。味の良さだけでなく、そんな懐の深さもイイんです。(西村さん)

【KEYITEM】

LODGE
スキレット
10 1/4インチ

アメリカのナンバーワン鋳鉄調理器具メーカーの鍋。蓄熱性能が高く、食材に熱がムラなく伝わる。工場出荷時に大豆油で慣らし済みのため、購入後に湯で洗うだけですぐ使用可能だ。

<LODGEスキレットでできる お手軽キャンプめし>
海鮮アヒージョ

スキレットにオリーブ油とにんにく、鷹の爪を入れて熱し、火が通ったら海鮮を中心に好みの食材を入れる。食材に火が通ったら塩こしょうで味を整えて完成。簡単に本格的な味に仕上がり、食卓映えするのが魅力だ。

 

【西村さんのおうちキャンプのITEM(画像をタップすると拡大写真と説明が表示)】

 

【「おうちキャンプ」を彩るビール その2】

サッポロビール
GOLD STAR

「黒ラベル」の「旨さ長持ち麦芽」と、「ヱビス」の「ドイツ産アロマホップ」を一部使用した新ジャンル。ビールの伝統製法を用い、飲み応えや飲み飽きない後味を実現した。昨年誕生した新星で、今年、麦芽とホップを増量して味にさらなる磨きをかけた。

「GOLD STAR」をクロスレビュー!

うまみとコクはあっても ビールとは違う独自のうまさ

「二大ブランドを継いだサラブレッドでありながら、良い意味でビールとは違う独自のおいしさで、いわば“新・新ジャンル”。うまみとコクはあっても、クセがなく飲みやすいです!」(鈴木)

ライトな口当たりなのに 飲み応えがあるのが不思議!

「口当たりはライトで飲みやすいのに、ちゃんと飲み応えがあるのが不思議。暑い夏に飲んだり、昼間から楽しんだりするのにピッタリですね。ビールが苦手な人にもオススメ!」(西村さん)

 

編集部・鈴木のおうちキャンプスタイルを紹介!

キャンピングカーのなかで 非日常なひとときを満喫!

キャンピングカーでは、ギアもインテリアのひとつとして並べたままにしておけるので、片付ける手間がないのが魅力。おかげで、思い立ったらすぐにキャンプ気分を味わえます。常備するアイテムも自ずとアウトドアギアばかりになりますね。

おうちキャンプでは、準備しているときからお酒を楽しんで、じっくりと非日常感を高めるのが好き。飲み疲れすることのない「GOLD STAR」はピッタリです。定番のつまみはもちろん、ホットサンドなどの食事にもよく合います!(鈴木)

【KEYITEM】

SOTO
トーストサンドパン

食材を挟んで焼くだけでホットサンドを作れる調理器具。フックを外すと上皿と下皿が分離し、1枚のフライパンとしても使える。キズやサビに強い窒化加工済みで、IHにも対応。

<SOTOトーストサンドパンでできるお手軽キャンプめし>

味玉ホットサンド

味付き玉子と、ほぐしたサラダチキン、千切りにしたキャベツを食パンにのせ、味付き玉子のつゆを少しかけてからサンドして加熱。お好みでのりやマヨネーズ、七味唐辛子を入れても美味! コンビニ食材だけで作れるのがポイントだ。

 

【本誌編集部員 鈴木のおうちキャンプのITEM(画像をタップすると拡大写真と説明が表示)】

 

 

6缶パックの内面に「当たり」マークが出たらプレゼント!

バイきんぐ西村さんオススメの「LODGE スキレット10 1/4インチ」と、本誌編集部員オススメの「SOTO トーストサンドパン」を、合計2000名にプレゼントするキャンペーンを実施中。「麦とホップ」と「GOLD ST AR」の6缶パックの内面に「当たり」マークがあれば当選。ハガキに必要事項を明記のうえ応募しよう。

 

2021年 8月31日(火)数量限定発売
当選ハガキ受付締切 2021年11月1日(月)
●当日消印有効

(撮影/福永仲秋(ANZ) 取材協力/woolsey)

 

提供:サッポロビール

ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転

総額50万円の「オンライン飲み会装備」でそこまでやるの!? 「麦とホップ」と「ゴールドスター」で夏のオンライン家飲みを楽しみ尽くす

GetNaviチームでは2021年夏、「おうちキャンプ」をキーワードにしたお酒の飲み方を提案しています。雑誌版GetNaviでは「そこまでやるのか!?」をキーワードにバイきんぐ・西村瑞樹さんとコラボ。「サッポロ 麦とホップ」と「サッポロ GOLD STAR(ゴールドスター)」を美味しく飲めるガチ対決を実施。キャンプグッズが当たる6缶キャンペーンパックも8月31日(火)より数量限定発売されます。

 

本稿では少し視点を変えて、いまや定番となった「オンライン飲み会」で「麦とホップ」と「ゴールドスター」を最高に美味しく飲める方法を紹介します。ここでもキーワードは、「そこまでやるのか!?」。編集長・山田佑樹は、この1年半近くオンライン家飲みを追求した結果、おうち時間やオンライン飲み会の関連装備が50万円近くにまで膨れ上がった「オンライン飲み会ラバー」。

 

「そこまでやるのか!?」という装備を自慢しつつも、注目家電を組み合わせて「麦とホップ」と「ゴールドスター」を飲む方法を伝授、蘊蓄も併せて紹介していきましょう。

 

【Part.01:まずはオンライン飲み会のインフラ編】

昨年は、会社・取引先を含めて様々な人とオンライン飲み会をした、という人も多いのではないでしょうか。それが2021年になって、気が知れた仲間や友人と行う「プライベートなもの」に移り変わっています。であれば、かしこまる必要はありませんが、随所にこだわりを入れていくことで、いっそう充実した時間に。リアルで会えないからこそ、お互いに有意義だったと思える環境作りが大切なのです。

 

ここではまず、私ヤマダが普段オンライン飲み会で使用しているアイテムたちを紹介しましょう。

【オンライン飲み会で活躍するアイテムをギャラリーで見る(画像をタップすると拡大写真と説明が表示)】

オンライン飲み会は、ひとつひとつは気にならない些細なストレスが積み重なって、大きなストレスにつながることが多く、「次はもういっか」となりがち。アイテムを上手く使いこなしていくことで、やって良かったと思えるお酒時間になります。

 

【Part.02-1:続いて「麦とホップ」と「ゴールドスター」の味わい解説】

↑パナソニック「うま冷えプレート」。蓄冷剤が搭載されており、「麦とホップ」と「ゴールドスター」それぞれの美味しさを飲み会の間、ずっとキープします

 

では、飲み会の主役となるお酒へ。今回用意したうちのひとつ「麦とホップ」は、新ジャンルビールテイストのなかでも2008年デビューのロングセラーブランド。多くのファンから愛され続ける大きな理由は、商品名にあるように、徹底的な素材へのこだわりから生まれる「ビールらしいうまさ」にあります。

 

そして、その素材の持ち味を最大限に生かすために研究を重ね、進化し続けています。最新作では独自の技術「うまみ麦汁製法」を新採用。うまみが凝縮した濃い麦汁を閉じ込めるとともに圧倒的な飲みごたえを実現しました。

↑麦とホップの製法のイメージ図

 

もうひとつのブランドは、2020年に誕生するやいなや、発売1か月で売り上げが100万ケースを突破した新星「ゴールドスター」。こちらは、サッポロビールの二枚看板である「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビスビール」のDNAを生かした、いわば新ジャンルのサラブレッドです。

 

「黒ラベル」からは香味耐久性の高い「旨さ長持ち麦芽」、「ヱビス」からは華やかな香りの「ドイツ産アロマホップ」を一部に使用。さらに両ブランドに採用されている「ダブルデコクション製法」で仕込んでいます。

 

「ダブルデコクション製法」とは、仕込工程における煮沸を2回繰り返すことで、濃厚な麦汁を生む製法。そこから生まれた「ゴールドスター」は、麦芽本来のうまみとコクが引き出され、力強く飲み飽きないおいしさに仕上がっています。

↑ダブルデコクション製法のイメージ図

 

【Part.02-2:まだある!麦とホップとゴールドスターの蘊蓄解説】

オンライン飲み会で鉄板といえるネタのひとつが「何を飲んでるの?」ではないでしょうか。仕事柄、そのお酒のストーリーを語ることも珍しくありません。そこでいえば、「麦とホップ」と「ゴールドスター」にはまだまだ語れる要素は盛りだくさん。

 

例えば、「ビール好きのための新ジャンル。」が「麦とホップ」のキャッチコピー。振り返ってみると、いまや「まるでビールな味わい」をうたう新ジャンルは珍しくありませんが、その元祖と言えるのが「麦とホップ」です。デビュー時、名優・田村正和さんが「私には、ビールです。」と言って紹介したCMは実に革新的でした。ビールファンの心を長年つかみ続けている新ジャンルが「麦とホップ」だと言っていいでしょう。

 

「ゴールドスター」のバックグラウンドに「黒ラベル」と「ヱビス」があることは前述しましたが、双方のDNAはデザインにも宿っています。

 

↑ゴールドスターの缶デザイン

堂々とした大きな星は「黒ラベル」譲りであり、クラシカルな陰影を施した「SAPPORO」のロゴは「ヱビス」に表記されている「YEBISU」がモチーフ。そのうえで、大きな星の色は両ブランドのゴールドを融合させたグラデーションとなっています。

 

【Part03:最後は「麦とホップ」と「ゴールドスター」のペアリング解説

↑今回は前菜的なおつまみに、メインディッシュの肉料理、締めのカレーライスも用意。この5皿はすべて、下記の調理家電を駆使して作りました

 

【写真に写っている料理ができる家電をギャラリーで見る(画像をタップすると拡大写真が表示されます)】

 

オンライン飲み会あるあるのひとつに、「料理を準備する時間がない!」があります。その結果、序盤から2次会のような乾きものだらけということに。おつまみが充実すると飲み会も充実するし、メインディッシュがあれば話のネタになるだけでなく、飲み会が後半に突入したことをやんわり伝える切り替えスイッチにもなります。絵力の強い料理たちを簡単に作れる時短調理家電があるとベストです。

 

また、締めの炭水化物も、あるのとないのとでは達成感や満足感が段違い。オンライン飲み会の場合は、伸びてしまう麺類よりもご飯ものがベター。お茶漬けのようなクイックメニューでもいいですが、せっかくならより映えるものを。白飯にサッとかけてワンプレートになるカレーなど、ご飯に合う料理を作れる自動調理家電があると便利です。次のパートでは今回作った料理と、麦とホップとゴールドスターとのペアリングを紹介していきましょう。

 

【「麦とホップ」「ゴールドスター」×「飲み会おつまみ」】

前菜のおつまみに用意したのは、パナソニックの「ビストロ」で作った3皿。「ピーマンとツナの塩昆布あえ」は和風、「きのこのナムル」は韓国風、「ズッキーニのチーズ添え」は洋風と、それぞれ味の方向性にバラエティ感を出しましたが、「麦とホップ」と「ゴールドスター」は繊細から濃厚までどんなテイストにも寄り添ってくれます。

 

もう少し詳しく説明していきましょう。「麦とホップ」と「ゴールドスター」は、野菜の青々しい苦味にも、昆布やツナのうまみにも、ゴマ油やチーズの濃厚なコクにも、素材本来のおいしさを生かしつつ調和し、爽快な飲み心地で料理の余韻をすっきり。また次のひと口を美味しく食べさせてくれます。

 

なお、山田的にはこれらの前菜を多めに作り、翌日のおつまみに食べて味わいを振り返る「オンライン飲み会便乗作り置き」が定番です。

 

【「ゴールドスター」×「ローストビーフ」&「麦とホップ」×「無水カレー」

次はメインディッシュと締め。前述したように「麦とホップ」と「ゴールドスター」はどちらもオールマイティ型で、どんな料理にも合います。ただここはあえて、ローストビーフには「ゴールドスター」を、カレーライスには「麦とホップ」を合わせてペアリングしてみました。

 

シンプルに塩とこしょうで味付けしたローストビーフは、「BALMUDA The Toaster」で調理。熱をじっくり入れることで、閉じ込められた牛肉のうまみがよりダイレクトに感じられます。このパワフルな肉汁をしっかり受け止めるのが、「ゴールドスター」の力強いコクと華やかな香り。そして鼻に抜ける上品な余韻は、ビーフのリッチな味わいとマッチし、より贅沢な気分へといざないます。

 

カレーは、シャープ「水なし自動調理鍋 ヘルシオ ホットクック」で無水調理。水を使わないことでトマトや玉ねぎといった素材本来の味が凝縮し、コントラストも豊かに。辛さやとろみも自然で、麦のうまみがふくよかな「麦とホップ」が見事に調和します。また、「麦とホップ」は十分な飲みごたえがありつつも、バランスがいいので飲み疲れがありません。スパイスの刺激をすっきりリセットしてくれ、食後の爽快感もひとしおです。

なお、ヤマダがオンライン飲み会用にメインや締めを調理する際には、家族の夕食ぶんまで多めに作ります。これは、いわば飲み会の騒がしさを許してもらう罪滅ぼし。山田家では「オンライン飲み会兼今日の料理係」が定着しています。

 

【まとめ】

「麦とホップ」と「ゴールドスター」は汎用性が高く、オンライン飲み会のレベルを一歩引き上げる

今回は、山田流のオンライン飲み会における本気モードで、多彩な機器と料理を紹介しましたが、改めて感じたのは「麦とホップ」と「ゴールドスター」のクオリティと汎用性の高さ。

 

しっかり作ったご馳走に合うのはもちろん、一方でコンビニ総菜や乾きものだとしても、美味しさの満足度を高めてくれるふところの広さがあります。オンライン飲み会にはもちろん、ふだんの晩酌やアウトドア飲みでもぜひペアリングを試してみてください。お酒の時間がアップデートして、より良いひとときが過ごせますよ。

 

冒頭でも触れましたが、GetNaviチームでは今夏、「おうち飲み」をテーマにしたお酒の飲み方を提案中。様々な記事を公開しています。気になる方は下記からアクセスしてみてください。

画像をクリックすると特集ページに移動します

 

提供:サッポロビール

ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転

総額50万円の「オンライン飲み会装備」でそこまでやるの!? 「麦とホップ」と「ゴールドスター」で夏のオンライン家飲みを楽しみ尽くす

GetNaviチームでは2021年夏、「おうちキャンプ」をキーワードにしたお酒の飲み方を提案しています。雑誌版GetNaviでは「そこまでやるのか!?」をキーワードにバイきんぐ・西村瑞樹さんとコラボ。「サッポロ 麦とホップ」と「サッポロ GOLD STAR(ゴールドスター)」を美味しく飲めるガチ対決を実施。キャンプグッズが当たる6缶キャンペーンパックも8月31日(火)より数量限定発売されます。

 

本稿では少し視点を変えて、いまや定番となった「オンライン飲み会」で「麦とホップ」と「ゴールドスター」を最高に美味しく飲める方法を紹介します。ここでもキーワードは、「そこまでやるのか!?」。編集長・山田佑樹は、この1年半近くオンライン家飲みを追求した結果、おうち時間やオンライン飲み会の関連装備が50万円近くにまで膨れ上がった「オンライン飲み会ラバー」。

 

「そこまでやるのか!?」という装備を自慢しつつも、注目家電を組み合わせて「麦とホップ」と「ゴールドスター」を飲む方法を伝授、蘊蓄も併せて紹介していきましょう。

 

【Part.01:まずはオンライン飲み会のインフラ編】

昨年は、会社・取引先を含めて様々な人とオンライン飲み会をした、という人も多いのではないでしょうか。それが2021年になって、気が知れた仲間や友人と行う「プライベートなもの」に移り変わっています。であれば、かしこまる必要はありませんが、随所にこだわりを入れていくことで、いっそう充実した時間に。リアルで会えないからこそ、お互いに有意義だったと思える環境作りが大切なのです。

 

ここではまず、私ヤマダが普段オンライン飲み会で使用しているアイテムたちを紹介しましょう。

【オンライン飲み会で活躍するアイテムをギャラリーで見る(画像をタップすると拡大写真と説明が表示)】

オンライン飲み会は、ひとつひとつは気にならない些細なストレスが積み重なって、大きなストレスにつながることが多く、「次はもういっか」となりがち。アイテムを上手く使いこなしていくことで、やって良かったと思えるお酒時間になります。

 

【Part.02-1:続いて「麦とホップ」と「ゴールドスター」の味わい解説】

↑パナソニック「うま冷えプレート」。蓄冷剤が搭載されており、「麦とホップ」と「ゴールドスター」それぞれの美味しさを飲み会の間、ずっとキープします

 

では、飲み会の主役となるお酒へ。今回用意したうちのひとつ「麦とホップ」は、新ジャンルビールテイストのなかでも2008年デビューのロングセラーブランド。多くのファンから愛され続ける大きな理由は、商品名にあるように、徹底的な素材へのこだわりから生まれる「ビールらしいうまさ」にあります。

 

そして、その素材の持ち味を最大限に生かすために研究を重ね、進化し続けています。最新作では独自の技術「うまみ麦汁製法」を新採用。うまみが凝縮した濃い麦汁を閉じ込めるとともに圧倒的な飲みごたえを実現しました。

↑麦とホップの製法のイメージ図

 

もうひとつのブランドは、2020年に誕生するやいなや、発売1か月で売り上げが100万ケースを突破した新星「ゴールドスター」。こちらは、サッポロビールの二枚看板である「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビスビール」のDNAを生かした、いわば新ジャンルのサラブレッドです。

 

「黒ラベル」からは香味耐久性の高い「旨さ長持ち麦芽」、「ヱビス」からは華やかな香りの「ドイツ産アロマホップ」を一部に使用。さらに両ブランドに採用されている「ダブルデコクション製法」で仕込んでいます。

 

「ダブルデコクション製法」とは、仕込工程における煮沸を2回繰り返すことで、濃厚な麦汁を生む製法。そこから生まれた「ゴールドスター」は、麦芽本来のうまみとコクが引き出され、力強く飲み飽きないおいしさに仕上がっています。

↑ダブルデコクション製法のイメージ図

 

【Part.02-2:まだある!麦とホップとゴールドスターの蘊蓄解説】

オンライン飲み会で鉄板といえるネタのひとつが「何を飲んでるの?」ではないでしょうか。仕事柄、そのお酒のストーリーを語ることも珍しくありません。そこでいえば、「麦とホップ」と「ゴールドスター」にはまだまだ語れる要素は盛りだくさん。

 

例えば、「ビール好きのための新ジャンル。」が「麦とホップ」のキャッチコピー。振り返ってみると、いまや「まるでビールな味わい」をうたう新ジャンルは珍しくありませんが、その元祖と言えるのが「麦とホップ」です。デビュー時、名優・田村正和さんが「私には、ビールです。」と言って紹介したCMは実に革新的でした。ビールファンの心を長年つかみ続けている新ジャンルが「麦とホップ」だと言っていいでしょう。

 

「ゴールドスター」のバックグラウンドに「黒ラベル」と「ヱビス」があることは前述しましたが、双方のDNAはデザインにも宿っています。

 

↑ゴールドスターの缶デザイン

堂々とした大きな星は「黒ラベル」譲りであり、クラシカルな陰影を施した「SAPPORO」のロゴは「ヱビス」に表記されている「YEBISU」がモチーフ。そのうえで、大きな星の色は両ブランドのゴールドを融合させたグラデーションとなっています。

 

【Part03:最後は「麦とホップ」と「ゴールドスター」のペアリング解説

↑今回は前菜的なおつまみに、メインディッシュの肉料理、締めのカレーライスも用意。この5皿はすべて、下記の調理家電を駆使して作りました

 

【写真に写っている料理ができる家電をギャラリーで見る(画像をタップすると拡大写真が表示されます)】

 

オンライン飲み会あるあるのひとつに、「料理を準備する時間がない!」があります。その結果、序盤から2次会のような乾きものだらけということに。おつまみが充実すると飲み会も充実するし、メインディッシュがあれば話のネタになるだけでなく、飲み会が後半に突入したことをやんわり伝える切り替えスイッチにもなります。絵力の強い料理たちを簡単に作れる時短調理家電があるとベストです。

 

また、締めの炭水化物も、あるのとないのとでは達成感や満足感が段違い。オンライン飲み会の場合は、伸びてしまう麺類よりもご飯ものがベター。お茶漬けのようなクイックメニューでもいいですが、せっかくならより映えるものを。白飯にサッとかけてワンプレートになるカレーなど、ご飯に合う料理を作れる自動調理家電があると便利です。次のパートでは今回作った料理と、麦とホップとゴールドスターとのペアリングを紹介していきましょう。

 

【「麦とホップ」「ゴールドスター」×「飲み会おつまみ」】

前菜のおつまみに用意したのは、パナソニックの「ビストロ」で作った3皿。「ピーマンとツナの塩昆布あえ」は和風、「きのこのナムル」は韓国風、「ズッキーニのチーズ添え」は洋風と、それぞれ味の方向性にバラエティ感を出しましたが、「麦とホップ」と「ゴールドスター」は繊細から濃厚までどんなテイストにも寄り添ってくれます。

 

もう少し詳しく説明していきましょう。「麦とホップ」と「ゴールドスター」は、野菜の青々しい苦味にも、昆布やツナのうまみにも、ゴマ油やチーズの濃厚なコクにも、素材本来のおいしさを生かしつつ調和し、爽快な飲み心地で料理の余韻をすっきり。また次のひと口を美味しく食べさせてくれます。

 

なお、山田的にはこれらの前菜を多めに作り、翌日のおつまみに食べて味わいを振り返る「オンライン飲み会便乗作り置き」が定番です。

 

【「ゴールドスター」×「ローストビーフ」&「麦とホップ」×「無水カレー」

次はメインディッシュと締め。前述したように「麦とホップ」と「ゴールドスター」はどちらもオールマイティ型で、どんな料理にも合います。ただここはあえて、ローストビーフには「ゴールドスター」を、カレーライスには「麦とホップ」を合わせてペアリングしてみました。

 

シンプルに塩とこしょうで味付けしたローストビーフは、「BALMUDA The Toaster」で調理。熱をじっくり入れることで、閉じ込められた牛肉のうまみがよりダイレクトに感じられます。このパワフルな肉汁をしっかり受け止めるのが、「ゴールドスター」の力強いコクと華やかな香り。そして鼻に抜ける上品な余韻は、ビーフのリッチな味わいとマッチし、より贅沢な気分へといざないます。

 

カレーは、シャープ「水なし自動調理鍋 ヘルシオ ホットクック」で無水調理。水を使わないことでトマトや玉ねぎといった素材本来の味が凝縮し、コントラストも豊かに。辛さやとろみも自然で、麦のうまみがふくよかな「麦とホップ」が見事に調和します。また、「麦とホップ」は十分な飲みごたえがありつつも、バランスがいいので飲み疲れがありません。スパイスの刺激をすっきりリセットしてくれ、食後の爽快感もひとしおです。

なお、ヤマダがオンライン飲み会用にメインや締めを調理する際には、家族の夕食ぶんまで多めに作ります。これは、いわば飲み会の騒がしさを許してもらう罪滅ぼし。山田家では「オンライン飲み会兼今日の料理係」が定着しています。

 

【まとめ】

「麦とホップ」と「ゴールドスター」は汎用性が高く、オンライン飲み会のレベルを一歩引き上げる

今回は、山田流のオンライン飲み会における本気モードで、多彩な機器と料理を紹介しましたが、改めて感じたのは「麦とホップ」と「ゴールドスター」のクオリティと汎用性の高さ。

 

しっかり作ったご馳走に合うのはもちろん、一方でコンビニ総菜や乾きものだとしても、美味しさの満足度を高めてくれるふところの広さがあります。オンライン飲み会にはもちろん、ふだんの晩酌やアウトドア飲みでもぜひペアリングを試してみてください。お酒の時間がアップデートして、より良いひとときが過ごせますよ。

 

冒頭でも触れましたが、GetNaviチームでは今夏、「おうち飲み」をテーマにしたお酒の飲み方を提案中。様々な記事を公開しています。気になる方は下記からアクセスしてみてください。

画像をクリックすると特集ページに移動します

 

提供:サッポロビール

ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転

夏季限定味が発売中の「レモン・ザ・リッチ」。全4種を飲み比べてキャラクターの違いをレビュー

家飲み需要が高まるなか、レモンサワーブームを支えているのが缶チューハイ。人気カテゴリーなだけにブランド数が多い中、今回注目するのは「サッポロ レモン・ザ・リッチ」です。この商品の個性を掘り下げた上で、フレーバー4種の飲み比べで特徴をレポートしていきましょう。

↑「サッポロ レモン・ザ・リッチ」。参考価格はどれも165円(税込)で、今夏は「サッポロ レモン・ザ・リッチ 旨塩レモン」(最右)が数量限定発売中です

 

レモンの果皮、オイル、パルプ。良質なレモン成分がたっぷり

「サッポロ レモン・ザ・リッチ」はレモン果汁の質にこだわった「上質系レモンサワー」をメーカーはうたっていますが、個人的に注目しているのは、“多果汁タイプではないが果汁がスゴい”という点。なぜかというと、「一度逆さにしてから飲むこと」が推奨されているからです。

↑缶の側面には逆さにすることを推奨する、イラスト付きの説明書きがあります

 

一般的に、逆さにしてから飲むことを推奨している缶チューハイは、果汁が10%以上のいわゆる“多果汁系“。逆さにする理由は、缶の下部に多くの果汁が沈殿しているからです。

 

一方で「サッポロ レモン・ザ・リッチ」は果汁の多さを売りにはしていませんが、良質なレモン成分がどっさり入っています。これは、レモンフレーバーに特化した缶チューハイでは非常にまれ。ここに筆者は注目しているというわけです。

↑定番の3フレーバーの中で、好バランスな味に特徴をもつ「サッポロ レモン・ザ・リッチ 特製レモン」

 

また、この果汁には、レモン果皮、レモンオイル、レモンパルプが入った混濁果汁を使っているのも差別化ポイント。レモンのほろ苦さやコク、爽やかな香りなど、通常のレモン果汁だけでは表現しきれない“奥行きのある濃い味“を実現しています。

 

同じレモンサワーでも各々のキャラが立っているから楽しめる

そんな「サッポロ レモン・ザ・リッチ」は2019年4月にデビューし、2021年2月に、贅沢な濃さを堪能できる上質系のレモンサワーとしてリニューアル。飲んで1本ずつ味わいレビューしていきます。

↑前述の通り、「サッポロ レモン・ザ・リッチ 特製レモン」はレモンの甘み、酸味、苦みを絶妙なバランスで調和させているのが特徴

 

まずは、「サッポロ レモン・ザ・リッチ 特製レモン」から。飲みごたえとクリアな爽快感がいい感じで両立。アルコール感も含めてちょうど良く、王道のおいしさです。

↑「サッポロ レモン・ザ・リッチ 苦旨レモン」。レモンピール(果皮)の魅力を前面に出した、苦うまい味わいです

 

「サッポロ レモン・ザ・リッチ 苦旨レモン」は、スタンダードな「サッポロ レモン・ザ・リッチ 特製レモン」をベースに、ビターなフックをプラスに、やりすぎない苦味がお見事。大人な味わいを求める人には特にオススメです。

↑2020年4月に数量限定発売し、好評のため定番化したのが「サッポロ レモン・ザ・リッチ 神レモン」。複雑味のあるレモンの濃さが特徴で、アルコール7%(ほかは5%)と飲みごたえも十分です

 

「サッポロ レモン・ザ・リッチ 神レモン」は、アルコール度数を高めたことで、ボディがしっかりした印象。甘み、酸味、苦みも増強され、全体的にグッとくるパンチのある味わいです。がっつりとした濃厚な料理にもよく合いそうと感じました。

↑限定の「サッポロ レモン・ザ・リッチ 旨塩レモン」は、塩こうじのほんのりしょっぱく、まろやかなうまみが効いています

 

限定の「サッポロ レモン・ザ・リッチ 旨塩レモン」。塩加減はやさしめで、それよりも塩こうじが全体の厚みに起因している印象。コクやうまみといったベースにあるふくよかさが底上げされて、奥深い味わいに。ダシを効かせた和食には特に合うと思います。

↑色味はほぼ一緒。バリエーション豊富なので、好みの一本を!

 

4種を飲み比べて、それぞれにリッチなレモン感のほかに一芸をもっていることが分かりました。特に「サッポロ レモン・ザ・リッチ 旨塩レモン」は、この夏だけのおいしさ。シチュエ―ションや料理によって飲むフレーバーを変えるなど、ぜひいろいろ試してみてください。

「黒ラベル×ヱビス」から生まれた新ジャンル「ゴールドスター」徹底試飲レビュー!

「黒ラベル」と「ヱビス」は言わずと知れたロングセラーのビールですが、両レジェンドのDNAをもつ、いま注目の新ジャンルビールテイストが「サッポロ GOLD STAR(ゴールドスター)」です。本記事では「ゴールドスター」の特徴解説に加え「黒ラベル」「ヱビス」との飲み比べも行い、味わいの魅力にも迫ります。

 

↑左から、ビールの「サッポロ生ビール黒ラベル」(207円)、新ジャンルの「サッポロ GOLD STAR」(141円)、プレミアムビールの「ヱビスビール」(227円/各、編集部調べの参考価格/税込)

 

デザインにも名作のDNAが受け継がれている

まずは「ゴールドスター」のなかに眠る、名作ビールの各DNAを解説します。黒ラベルの要素は「旨さ長持ち麦芽」。これはその名の通りで香味耐久性が高く、泡もちをアップさせる麦芽のことです。

 

「ゴールドスター」は、この「旨さ長持ち麦芽」を一部に採用。これにより、何杯飲んでも飲み飽きない「黒ラベル」らしさを感じられる新ジャンルになっているのです。また、DNAを継いでいることについてはデザイン面でも表現。

 

↑缶を並べると、デザインの要素がよくわかるはず。サッポロビールのシンボルでもある、あのマークです

 

それは「黒ラベル」のアイコンである大きな星。さらによく見ると「ゴールドスター」の星はグラデーションがかかっていて、上部は「黒ラベル」と同一の濃い金色。そして下部は「ヱビス」のエレガントな金色となっているのです。ということで、次は「ヱビス」と並べてみましょう。

 

↑「ゴールドスター」の星の下部は、「ヱビス」の缶と同一色になっています。しかも、さらによく見ると…

 

また、「ヱビス」と「ゴールドスター」がデザインで共通している点はもうひとつ。それはロゴです。「ヱビス」の「YEBISU」に採用されている、陰影がついたクラシカルな字体。このデザインモチーフが、「ゴールドスター」の「SAPPORO」にも受け継がれているのです。

 

なお「ゴールドスター」のなかに眠る「ヱビス」の味的な要素はホップにあり。「ヱビス」の魂「ドイツ産アロマホップ」を一部に採用することで、「ゴールドスター」は華やかな香りを実現しているのです。

 

↑「ゴールドスター」の裏ラベルには、DNAのことが書いてあります。しかも、昨年末にはリニューアルして麦芽とホップをともに増量。よりウマさに磨きがかかりました

 

「旨さ長持ち麦芽」に「ドイツ産アロマホップ」。これら贅沢な原料を一部に使用した「ゴールドスター」ですが、実はそれだけではありません。製法にも特別な技術が用いられています。それが「ダブルデコクション」という煮沸工程。仕込み槽(そう)から麦汁の一部を取り出し、仕込み釜で煮沸し戻す。この工程を2回重ねることで飲みごたえや飲み飽きない後味を引き出しているのです。

 

正統派のウマさを突き詰めた力強さと香り高さ

ここからは、それぞれを飲み比べながら「ゴールドスター」の味の魅力を探っていきます。まずは「黒ラベル」と飲み比べ。「黒ラベル」は麦芽のしっかりした旨みが豊かで、それでいてキレやのど越しがよく、まさに飽きないおいしさ。

 

↑つっかかりがなくスムース。吸い込むかのようにゴクゴク飲めてしまう、非常に好バランスで、おいしいビールのお手本といえる味わいです

 

そして「ゴールドスター」を。ビールと新ジャンルでは原材料の配合などが違うので、コクや贅沢感では「黒ラベル」に軍配が上がります。しかし、かといって「ゴールドスター」に軽さはまったく感じません。十分な飲みごたえがあり、爽快感もしっかり。バランスがよく、飲み飽きないおいしさに、「黒ラベル」のDNAをしっかり感じました。

 

↑泡もちもよく、ビールに負けないクリーミーなタッチ

 

次は「ヱビス」をゴクッと。さすがのボリューミーな旨みと上品な苦み、そして優雅な香りが口いっぱいに広がります。この、わかりやすいリッチなテイストはまさに「ヱビス」ならではのキャラクターといえるでしょう。

 

↑“口福”ということばがよく似合う、思わず笑みがこぼれるおいしさ。結婚披露宴をはじめ、祝祭の場でも何度お世話になったことか

 

では「ゴールドスター」はどうでしょうか。こうして比み飲んでみると、余韻に残る上品な苦みと香りは確かに「ヱビス」の肖像。どうしても新ジャンルなぶん「ヱビス」ほどのリッチな贅沢感はありませんが、「ゴールドスター」は力強さがしっかりあって、デイリーで飲むなら十分なクオリティの高さです。

 

↑どちらも金メダル級のおいしさ!

 

今回3本を飲み比べて改めて感じたのは、「黒ラベル」と「ヱビス」が良質な味の特徴をもちつつ、高いレベルで調和したおいしさになっていること。そして「ゴールドスター」は、ビールテイストの正統派なおいしさをとことん突き詰めたような力強さと香り高さをもっていること。まさに存在も味わいも稀有な新ジャンル、夏本番を迎えたいま、ぜひ飲んでみてください。

 

 

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夏のレサワは「濃いめのレモンサワー」で決まりだと思ったワケ

レモンサワーのブームとともに、缶チューハイ市場でも多くのレモンフレーバーが新発売されています。今回紹介するのは、そのなかでも濃い美味しさに特徴をもつ人気商品「サッポロ 濃いめのレモンサワー」。

 

↑「サッポロ 濃いめのレモンサワー」。参考小売価格は350mlで141円、500mlで191円です(ともに税抜)

 

好評ぶりはすさまじく、年間販売計画を今年3月発売時の280万ケースより100万ケース増やし、380万ケースに上方修正したほど。本稿では特徴である「濃い美味しさ」を中心に、味わいや魅力を深掘りしていきます。

 

味が濃いから氷をたっぷり入れても薄さを感じず美味しい

「サッポロ 濃いめのレモンサワー」のキーとなっているのが酸っぱさです。本商品ではシチリア産手摘みレモン果汁とレモン漬け込み酒を使用し、爽やかな香りと鮮烈な酸味を強化。それでいて後味がすっきりする設計となっており、濃さはあるけど重くなくて飲みやすい、食事に合うという独自のポジションを獲得しています。

 

↑シチリア産手摘みレモン果汁には、レモン果皮由来の成分も含まれています

 

この、濃さと酸っぱさを両立しながら飲みやすさも実現するというのはなかなか難しい技術なはず。それを実現しているのが造り手のノウハウです。製造元のサッポロビールは、ポッカサッポロフード&ビバレッジと同グループであり、長年のレモン研究が様々な商品に活かされています。例えば、酸っぱさで大人気の「キレートレモン」をお酒にした「キレートレモンサワー」もサッポロビールから発売されており、つまりレモン商品は大得意。

 

筆者は今夏、いっそう「サッポロ 濃いめのレモンサワー」が求められると思います。その理由もやはり、味が濃いから。夏は暑いので、缶チューハイは氷をたくさん入れたグラスで飲む人が多いでしょう。ただし氷がとけるのも早いので、味は薄まりがち。その弱点もなんのその、というのが「サッポロ 濃いめのレモンサワー」なのです。

 

↑ぎっしりと氷を入れても、味が濃いので飲みごたえは十分

 

↑圧倒的な濃さで、氷がとけても味がぜんぜんへこたれません

 

食事とともにゆっくり楽しむシーンには、濃い美味しさが大活躍。晩酌のお供や、語らいながら楽しむアウトドア飲みなどにもぴったりです。

レモンのジューシーで鮮烈な酸味がこってり料理とマッチ

ペアリングのオススメとしては、特に濃厚な料理によく合います。なぜなら、ガツンとした味に負けない爽快感や酸っぱさを「サッポロ 濃いめのレモンサワー」がもっているから。そこで、公式サイトで紹介されている2品を参考に作って合わせてみました。

 

↑チキン南蛮。甘酢ダレの唐揚げにタルタルソースが効いた、パンチのある味わいです

 

↑焼き枝豆のピリ辛ダレ漬け。焼いた枝豆に、甘辛酸っぱいタレをかけたスタミナ満点の一皿です

 

夏バテにも効きそうな、こってり系のおつまみ。「サッポロ 濃いめのレモンサワー」を合わせてみると、ジューシーなレモンの果実味と鮮烈な酸味が、料理の濃い味と油をしっかり受け止めます。そして7%の強めのアルコールと、炭酸と余韻の爽快感ですっきりリセット。また次のひと口を美味しくさせてくれます。

 

↑甘酢の酸味とはしっかり調和。唐揚げやタルタルソースのオイリー感はサラッと流します

 

↑ニンニクのパンチは、ボディ感のあるレモンサワーの味がキャッチ。ピリ辛の刺激も、シュワッとした炭酸とレモンの酸っぱさで中和してくれます

 

ほかにも、肉をたっぷり使ったスパイスカレー、チーズたっぷりのピザ、ガーリックバターで味わうステーキなど、濃厚な料理には酸っぱくて爽快な「サッポロ 濃いめのレモンサワー」がオススメです。

 

また、「飲もうと思っていたけどうっかり冷やし忘れた」というシーンでも重宝します。箱買いしたけど冷蔵庫に入れ忘れた、配達サービスに頼んだら常温で届いた、アウトドアやBBQに持っていったら冷えが弱かった、などなど。こういった状況から、急いで氷を大量に使って冷やした場合でも、薄まらずに美味しく飲めるのが「サッポロ 濃いめのレモンサワー」。

 

↑パントリーから冷蔵庫に移し忘れても問題なし。常温から氷入りのグラスに注いで冷やしても美味しいのが「サッポロ 濃いめのレモンサワー」です

 

氷でキンキンに冷やして飲みたい夏、パンチのある料理でスタミナをつけたい夏。そんな季節に選ぶのなら「サッポロ 濃いめのレモンサワー」で決まり。暑気払いに、ぜひお試しあれ!

 

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販路拡大で爆売れ中! 伝説のホップ「SORACHI1984」担当者が語る日本のビールの可能性

「実は2~3年前、国内クラフトビール市場は勢いを失っていたんです」。そんな話をとある醸造家から聞き、筆者は耳を疑いました。というのもその時期はコロナ前。ビール専門店が地方でも開業する動きが活発化し、造り手も、酒販店も増えていたので、まさかと思いました。しかし、視点を変えれば踊り場に差し掛かっていた市場があるというのです。

 

その醸造家は「サッポロ SORACHI1984」のブリューイングデザイナー、新井健司さん。最新トレンドも含めて業界動向を詳しく聞かせてくれるということで、オンラインでインタビューを行いました。

↑新井さんが手掛ける「サッポロ SORACHI1984」。2019年にデビューして今春リニューアルしました。参考価格は350ml缶で税込267円です

 

「SORACHI1984」はクラフトビールを名乗らない

新井さんが「踊り場に差し掛かっていた」と話す市場は、スーパーやコンビニなどの小売り店のこと。クラフトビールは2015年頃に大きな盛り上がりを見せ、飲食店はもちろん小売り店を販路にもつ大手メーカーもクラフト向けブランドを立ち上げましたが、2019年頃から小売り商品の方は失速していったといいます。

↑サッポロビールの新井健司ブリューイングデザイナー(写真は2019年の取材時。撮影/我妻慶一)

 

筆者も、大手による小売り商品の話であれば納得。サッポロビールは2015年に「Craft Label」というブランドを立ち上げましたが、その後撤退しています。新井さんは「確かに全国各地で新しい醸造所やクラフトビールのレストランが開業していて、造り手も飲み手も増えたと思います。外食も含めた全体の市場で見れば落ち込んではいないでしょう」と言います。

 

いずれにせよ、スーパーやコンビニ向けのクラフトビールは外食シーンほど盛り上がりませんでした。より深掘りすれば、クラフトビールを飲みたい人は飲食店で楽しむので、スーパーやコンビニでは買わなかったということでしょう。

 

ただし、コロナ禍によって状況は一変しました。外で飲むことが憚れるようになり、家飲み需要が拡大したのはご存知の通り。落ち込んでいた小売りのクラフトビール市場は、2020年から息を吹き返したのです。

 

「ビアパブなどが好きだった方は、小売り店でクラフトビールを買う頻度が上がったことでしょう。一方、クラフトビールが特別好きでなかったとしても『せっかくだからちょっといいモノを選びたい』という心理により、いつも飲んでいるビールではなくクラフトビールを選ぶケースは増えたと思います」(新井さん)

 

2019年頃から停滞気味だった小売り向けクラフトビール市場。それも一因となり、「サッポロ SORACHI1984」の造り方や個性豊かな風味はクラフト的でありながらも、2019年のデビュー時からクラフトビールとは謳っていません。

↑最大の特徴は、サッポロビールが1984年に開発し、いまや世界中のブリュワーから人気となっている日本屈指の個性派ホップ「ソラチエース」を100%使用していること

 

「市場動向以上に、一番の理由はクラフトビールだと謳う必要がないからです。目的はビールの面白さや多様性を訴求して飲み手を増やすことなので、クラフトビールとしてカテゴライズすることはあくまで手段の一つに過ぎません。それに、願わくばクラフトビールだからという動機よりも、『サッポロ SORACHI1984だから』『ストーリーに共感するから』『ソラチエースが好きだから』という理由で選ばれるブランドになりたい。そのため、世の中の立ち位置的にはクラフトビールの扱いかもしれませんが、私たちからはクラフトビールだというコミュニケーションはしていないんです」(新井さん)

 

ホップで選ばれるようになれば、ビールはもっと楽しい

冒頭で述べた通り、今春リニューアルした「サッポロ SORACHI1984」。どこが進化したのかを聞くと、国産ホップの使用比率がアップしたことだといいます。

↑「ソラチエース」は北海道空知郡上富良野町産を一部使用。メインはアメリカ産ですが、その理由は日本産の絶対数が足りていないから

 

「国産の『ソラチエース』比率を上げていくのが私たちの使命の一つ。年々上がっているのですが、おかげさまで『サッポロ SORACHI1984』の販売数量も増えています。去年は共同契約の生産者さんの圃場(ほじょう。畑のこと)に植えて、今年から収穫していく活動も。そうやって、いつか日本産100%の仕様で届けることを夢見て今後も増やしていきます」(新井さん)

↑左が一般的なホップで、右が「ソラチエース」。ホップの球花(きゅうか)が大きいのも「ソラチエース」の特徴です

 

改めて、最新版を飲んでみました。やはり「ソラチエース」ならではの個性は健在。ハーバルで華やかな香り、柑橘系のジューシーな苦みの中に、ウッディな爽快感や南国的で陽気なニュアンスも。

↑泡立ちも良好。海外のホップに負けないジューシーな苦みがありながら、繊細なオリエンタルフレーバーがあって非常に好みな味わいです

 

筆者が個人的に気になっていたのは、最近セブン-イレブンでも見かけるようになったこと。聞けば5月から取り扱いがスタートし、「サッポロ SORACHI1984」の売り上げはさらに絶好調とか。そこで、セブン-イレブンのPBとのオススメペアリングを聞いてみました。

 

「繊細系から濃厚系まで様々なおつまみに合うと思いますが、意外性があってぜひ試していただきたいのが、セブンプレミアムのアップルマンゴーや、アップルマンゴーを使ったアイスです。というのも、以前『モザイク』というマンゴーのような香味特性をもつホップを使った限定商品「SORACHI1984 SESSION」を造ったことがあり、非常に互いの魅力を引き立て合う相性の良さだったのです」(新井さん)

↑「まるで完熟マンゴー」(税込138円)を合わせてみました。たしかに、マンゴーのトロピカルな余韻がビールの爽快な苦みと合わさって、双方がよりボリューミーなおいしさに

 

新井さんに今後の取り組みを聞くと、最近では有名な実演販売士・レジェンド松下さんによる商品紹介動画をYouTubeでアップするなど、ブランドの接点を増やしているとか。また、情勢を見ながら外食でもユニークな飲用体験を提案したり、北海道色の強いお店で訴求する活動をしていくそうです。

 

「長期的な夢は、ワインがシャルドネなどの品種で選ばれているように、ビールがホップの種類で選ばれるようになること。これは海外のビール先進国でもそれほど実現されていませんが、いつかホップの代表格に『ソラチエース』があるとうれしいですね。以前、キリンビールさんとコラボイベントを行いましたが、多くの造り手や生産者さんと協力しながら、ホップの魅力や可能性を伝えていきたいです」(新井さん)

↑「サッポロ SORACHI1984」の公式サイト。新たに、ホップに関する詳細なコンテンツが加わりました。2020年に植えた「ソラチエース」が育つ様子も見られます

 

まだまだ続くであろう家飲み需要と、家庭向けクラフトビールの消費拡大。「サッポロ SORACHI1984」を飲んだことがない人は、ぜひ一度お試しを。

【飲み比べ】リニューアルした「ヱビス」はどこが変わった?「4種の違い」を深掘りチェック

様々なお酒がある中、今改めて注目したいのがビール。話題の新作が続々登場するなど、ビール市場は大いに盛り上がっています。一方で既存ブランドの進化も見逃せません。今回紹介するのは、誕生131年目の今年、ブランドのリニューアルを実施したヱビス。プレミアムなビールとして愛され続けるヱビスは、どう変わったのか? リニューアルの詳細を多方面から深掘りします。

↑生まれ変わった通年販売3商品と、期間限定の1商品(右)をご紹介

 

130年以上の歴史を持つ、おいしいビールの代名詞

ヱビスビールの歴史は長く、誕生したのは1890年。ビール大国のドイツから醸造設備を運び、現地の技師も招いて本格的なビール醸造を開始しました。それ以来、130年以上もの間“本物のおいしさ”にこだわった本格派ビールの先駆けとして、市場をけん引してきました。かつてヱビスビールの工場があったことから、東京・恵比寿の地名が名付けられたことでも知られています。

 

ヱビスの特徴でもある”贅沢な味わい”は、こだわりの素材と手間暇を惜しまない製法によって造られます。まず、原料はドイツのビール純粋令に則り、厳選された欧州産麦芽、バイエルン産アロマホップ、そして独自のヱビス酵母のみを使用。副原料は使わず、華やかな香りと深みのあるコクを生み出します。

 

また、製造工程において通常のビールよりも同社比1.5倍の長期間熟成をさせることにより、麦芽100%のコクを引き出しつつ、雑味がなく丸みのある味わいと、爽やかなのど越しを実現しました。クリーミーな白い泡とクリアな黄金色も、長期熟成によるもの。様々なこだわりから生まれたヱビスは、今では上質でおいしいビールの代名詞として、その地位を不動のものにしています。

 

リニューアル後は“多彩な楽しみ方”を提案

そんな「ヱビス」が、2021年にリニューアルしました。ブランドコンセプトをこれまでの「ちょっと贅沢な、自分へのごほうび」から、「Color Your Time! YEBISU ビールの楽しさ、もっと多彩に。」に変更。嗜好が細分化して、より本物を求めるようになった消費者の期待に応えるため、プレミアムビールの多彩な楽しみ方を提案していくとのことです。

 

それでは、新しく生まれ変わったヱビスの、個性豊かなラインナップをチェックしていきましょう。

 

まずは「ヱビスビール」と「ヱビス プレミアムブラック」。通年販売の2品は、パッケージをリニューアルしました。YEBISのブランド名の下には、「BORN IN 1890, TOKYO」の文字。東京をベースに持つヱビスの歴史やストーリー、そして東京という都市の多様性をミックスしたコピーです。大きくあしらわれた伝統の恵比寿様のイラストが、その風格を感じさせる缶デザインになっています。

↑「ヱビスビール」350ml缶。ゴールドのカラーと、おなじみの恵比寿様が上質感を演出

 

↑「ヱビス プレミアムブラック」350ml缶。香ばしくて芳醇な黒ビール

 

続いて紹介するのが、パッケージだけでなく中味も刷新された「ヱビス プレミアムエール」。エールビールは、日本で一般的なラガービールに比べて、やや高めの温度(20~25℃)で発酵させたビール。豊かな香りや、奥深い味わいが特徴です。そこへ今回新たに、ヱビスこだわりのドイツバイエルン産アロマホップの香りを際立つ最適なタイミングで添加することで、ヱビスならではのエールらしい香りに進化している、とのこと。

↑「ヱビス プレミアムエール」350ml缶。濃密な香り、凛とした苦味を楽しめるエールビール

 

期間限定商品もリリースされています。2021年3月30日発売の「ヱビス プレミアムホワイト」は小麦麦芽を一部に使った、春夏の季節に適した爽やかなビールです。

↑「ヱビス プレミアムホワイト」350ml缶。これからの季節にもぴったりの、すっきりとした香りが華やぐ期間限定商品です

 

それぞれが個性的なヱビス。好みに合わせて上質なビール時間を

先ほど紹介した4商品を飲み比べてみます。

↑爽快系からボディの豊かなタイプまで、好バランスなラインナップです

 

1本目は王道の「ヱビスビール」から。副原料を一切使用せず上質な原料だけで造られた、あふれるうまみとふくよかなコクが特徴です。

 

飲んでみて感じられるのは、麦芽の豊かな甘味とすがすがしい苦味。どっしりした後のキレも十分で、きわめてバランスがよく、飲み疲れない王道のおいしさ。まさに定番にふさわしい、絶対的な一本といえるでしょう。

↑うまみとコクがありながらも、飽きさせないバランスはさすがの一言

 

2本目は「ヱビス プレミアムブラック」。炭焼きしたプレミアムロースト麦芽や、うまみを引き出す伝統的なトリプルデコクション(3回煮沸法)などを用いた、香ばしく芳醇なヱビスならではの黒ビールです。

 

ロースト麦芽の香ばしい甘味を醸し出しながら、濃密になりすぎないよう上品にまとめられていて飲み口はまろやか。泡持ちも良く、大人の風格を漂わせる仕上がりです。

↑ただ濃厚なだけじゃなく、まろやかさも感じられる上品な黒ビール

 

3本目は「ヱビス プレミアムエール」。カスケードホップ、バイエルン産アロマホップの2種類を使用して、濃密な香りと余韻、そしてふくよかなコクを実現。日本人の嗜好に合わせたエールビールです。

 

飲んでみると、エール特有の甘やかなコクが華やかさを感じさせつつ、苦すぎない上品なホップのビターさが、優雅な爽快感を演出。ひとまわり豊かなボディを感じつつも、決して重くなくて、杯も進みます。

↑ボディとビター感がしっかりありつつスムースで飲みやすい。絶妙な仕上がりです

 

ラスト4品目は限定醸造の「ヱビス プレミアムホワイト」。小麦麦芽と上面発酵酵母による、白ワインのように華やかな香りと心地いいコクが特徴です。

 

印象としては、小麦ビール特有のバナナフレーバーは抑えつつも、フルーティなアロマが前面に出た、ブライトでやさしい香味のホワイトビール。タッチや泡からはソフトなニュアンスが感じられる、繊細かつエレガントな仕上がりです。

↑のど越しが良くてフルーティ。爽やかでやさしい小麦ビール

 

ブランドのなかに多彩なフレーバーがラインナップされていて、それぞれの個性を楽しめるのもヱビスの魅力のひとつです。

↑自分の好みにマッチしたヱビスで、上質なビール時間を!

 

自分の嗜好や飲用シーンに合わせた1本を選ぶだけでなく、より贅沢な気分に浸りたいときは、ぜひ飲み比べも楽しんでみてください。

【飲み比べ】大ヒット缶チューハイ「99.99」が大刷新で 「冴えた旨さ」に磨きがかかってる!

サッポロを代表する缶チューハイのひとつが「サッポロチューハイ99.99(フォーナイン)」。2018年にデビューし、RTD(=Ready To Drink、開封してすぐ飲める缶やペットボトル入りのドリンク)ブームで様々な新作が乱立するなか頭角を現し、一大ブランドに成長した人気商品です。それが4月6日、大幅なリニューアルを遂げたとのこと。真価を知るべく、4つのフレーバーを新旧で飲み比べました。

↑今回リニューアルした「99.99」シリーズ4商品(参考小売価格は350ml缶で141円、500ml缶の場合191円/ともに税抜)。上段が新パッケージで、下段が旧パッケージ

 

99.99%の高純度ウォッカによるクリアな飲み味が人気

「サッポロチューハイ99.99」シリーズ最大の特徴は、この商品のために開発された純度99.99%のウォッカを使用している点。2段階白樺ろ過によって磨かれた高純度ウォッカは、ブランド名の由来にもなっています。

 

純度が高い=雑味がない、つまりクリアなおいしさを実現できるということ。アルコール度数9%の飲みごたえと、キレのある味わいが楽しめます。

 

リニューアルでは理想の“飲みやすさ”を追求

そんな「99.99」のリニューアルにあたり、改めて同シリーズが提唱する“飲みやすさ”を定義したとのこと。その飲みやすさとは、「満足感ある飲み口」と「雑味を感じないキレのある後味」の2つ。“こだわり”や“味覚”そのものを楽しむという、近年の消費者の志向にマッチした品質を目指しています。

 

4月6日にリニューアル発売されたのは、「クリアドライ」「クリアレモン」「クリアグレープフルーツ」「クリアシークヮーサー」の4つのフレーバー。

↑リニューアル版。果実のイラストや「99.99」の文字が大きくなりました

 

スタイリッシュなデザインが好評だったパッケージも大幅に刷新。サッポロをイメージさせる星マークや、「99.99」の商品名、果実のイラストを大きくあしらった一方で、全体の情報量は抑え、シンプルかつグラフィカルなデザインに進化しています。

↑下段が旧パッケージ。思いっきり「New」と描かれていますが、こちらが「Old」です

 

自然な果実感がアップ、後味はさらにクリアに

「99.99」シリーズの新バージョンと旧バージョンを飲み比べてみました。全体的に飲み口のボリュームや飲みごたえが強化されていながら、クリアなキレでクドさが皆無。想像以上の飲みやすさに驚かされます。透明感が冴えた分、果実感もアップしていて、自然な味わいに磨きがかかりました。

 

ラベルをじっくり比較すると、スペック自体が変わっています。例えば「クリアレモン」はカロリー、炭水化物、糖質などが少しだけアップしていて、これが飲みごたえの強化につながっているのかもしれません。意識しながら飲み比べないと新旧の違いが分かりづらいリニューアルも世の中にはありがちですが、「99.99」はアップデート内容がかなり分かりやすいです。

 

それぞれのフレーバーをチェックしていきましょう。まず、紹介するのは「サッポロチューハイ99.99 クリアドライ」。新バージョンでは無糖になり、よりドライでシャープな味わいになりました。

↑「サッポロチューハイ99.99 クリアドライ」350ml缶。写真左が旧、写真右が新(以下同)

 

↑柑橘系の果実味もわずかにアップし、飲みやすくなりました

 

↑リニューアル後は原材料名から「糖類」と「苦味料」が消えて、ドライさと飲みやすさを両立

 

2商品目は「サッポロチューハイ99.99 クリアレモン」。キレのある飲み味はキープしつつ、果実感をアップさせたことで、これまで以上にレモンの爽やかな酸味を楽しめます。

↑「サッポロチューハイ99.99 クリアレモン」350ml缶

 

↑レモンのフレッシュな果実味を、より感じられるようになりました

 

↑カロリー、炭水化物、糖質がわずかに増えています

 

3商品目は「サッポロチューハイ99.99 クリアグレープフルーツ」。こちらも果実感をプラスして、グレープフルーツが持つ甘味・苦味・酸味のバランスを向上させました。

↑「サッポロチューハイ99.99 クリアグレープフルーツ」350ml缶

 

↑グレープフルーツの爽快な風味を前面に出した味わいに変化

 

↑カロリー、炭水化物、糖質、食塩相当量が上昇

 

ラスト4商品目は「サッポロチューハイ99.99 クリアシークヮーサー」です。今回のリニューアルでは、シークヮーサー特有の晴れやかな甘酸っぱさが強調されています。

↑「サッポロチューハイ99.99 クリアシークヮーサー」350ml缶

 

↑シークヮーサーの自然味あふれるフルーティさがアップ

 

↑カロリー、炭水化物、糖質がアップ。甘味料スクラロースが不使用になっています

 

これらレギュラー4商品のほか、5月11日には数量限定の「サッポロチューハイ99.99 クリアオレンジ」がラインナップに追加。厳選したオレンジのブライトな飲み味を楽しめる1本に仕上がっています。

↑「サッポロチューハイ99.99 クリアオレンジ」350ml缶。こちらもレギュラー同様、参考小売価格は141円、500ml缶の場合191円(ともに税抜)です

 

昨今は低アルコールドリンクの人気が伸長しているものの、「常飲はしていないけど、たまに飲みたくなる」という人も少なくないはず。そこで選ぶポイントのひとつが“飲みやすさ”。従来の「99.99」をよく知っている人もそうでない人も、ぜひ本稿を参考に味わってみてください!

 

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「麦とホップ」にはクラフトビール的な面白さがある。飲み比べてわかったその理由

俳優の田村正和さんを偲ぶ声が多いなか、筆者の印象に残っているのは2008年に誕生した「サッポロ 麦とホップ」の「私には、ビールです。」というCM。いまでこそ、「まるでビール」とか「ビール好きも納得」といった新ジャンルは多いものの、「サッポロ 麦とホップ」はその先駆けであり、だからこそいまも人気なのだと強く思います。

↑「サッポロ 麦とホップ」。350ml(参考価格141円)と500ml缶(参考価格200円)があり、多彩な商品群も特徴

 

デビューから10年以上が経つ中で進化し続け、現在のコンセプトも「ビール好きのための新ジャンル」「ビール好きに、どストライク!」と一貫。それは味わいに対するリアルさはもちろん、個人的には深い意味があると思っています。本記事では、味わいとブランドの魅力という2つの面で、「サッポロ 麦とホップ」を紹介していきます。

 

新採用の製法でうまさにいっそう磨きがかかった

「サッポロ 麦とホップ」の特徴として挙げられるのは、やはりビールらしい味わいです。これまでも素材や製法などをブラッシュアップし続け、味に磨きをかけてきましたが、最新版はかなり大胆に進化。その主となる要素が、新採用された「うまみ麦汁製法」です。

↑「サッポロ 麦とホップ」。ビール好きのための新ジャンルであることが、パッケージにも書かれています

 

この新製法は、麦汁のアミノ酸をアップする仕込み条件を適用し、通常のビールよりも長時間かけてろ過することで、いっそうビールに近い飲みごたえを実現するというもの。まずは大定番の「サッポロ 麦とホップ」から飲んでみます。

↑泡立ちもよく、貫禄十分

 

ウリとされる麦汁のうまみもさることながら、アルコール度数が5%で苦みやシャープな爽快感もあり、全体のバランスがしっかりしています。そのため、飲みごたえがありながらもゴクゴクいけるスムーズな仕上がりで、料理にも幅広くマッチするでしょう。

↑今回紹介する4種のなかで、最もスタンダードな味わい。具体的には、万人受けする飲み慣れた味、季節を問わない、料理との相性が幅広い、などが挙げられます

 

冒頭で述べた、「個人的には深い意味」「ブランドの魅力」というのは、平たくいえば多様性。「サッポロ 麦とホップ」には<黒>、<赤>という2種の定番フレーバーがあるほか、現在は限定商品の「サッポロ 麦とホップ 夏の香り」も発売中です。

↑「サッポロ 麦とホップ 夏の香り」。5月11日から限定発売されています

 

限定フレーバーは毎年数回、定期的にリリースされていて、筆者が知るビール好きには「麦とホップの限定は毎回楽しみにしている人」が少なくありません。つまり、ビール好きにとっては“選ぶ楽しさ”があるブランドなのです。もちろん筆者も、常に注目しているファンのひとり。そこで改めて、<黒>、<赤>、<夏の香り>、それぞれの特徴を深掘りしていきます。

 

“クラフトビール”的な面白さの正体

「サッポロ 麦とホップ<黒>」は、シリーズの中で初めて定番のエクステンション商品となったフレーバーです。新採用の「うまみ麦汁製法」を採用しつつ、じっくりと時間をかけて熟成し、黒麦芽による深いロースト香と凝縮されたうまみに仕上げています。

↑「サッポロ 麦とホップ<黒>」。これ1本でも十分においしいですが、「サッポロ 麦とホップ」とハーフ&ハーフにして楽しむのもオススメ

 

味はクリーミーなタッチと、大人なロースト香が絶妙です。コクや甘み、そして苦みや爽快感も調和していて好バランス。料理は黒酢酢豚に味噌煮込みなどの発酵調味料を使った料理や、スモークチキンなどの燻製系、チョコレートを使ったスイーツにも合うと思います。

↑泡もシルキーで持ちがよく、ハイクオリティ

 

「サッポロ 麦とホップ<赤>」は、2012年に限定商品として登場し、その後レギュラーに昇格したフレーバー。限定だった時期にドイツの収穫祭で楽しまれるメルツェンスタイルをモチーフにして登場したこともあり、いまでもそのメルツェン的なコク深さと甘みを感じられます。

↑「サッポロ 麦とホップ<赤>」。中身も赤みがかった褐色で、アルコール度数が6%とやや高めなのも特徴

 

飲みやすい王道の味を踏襲しつつも、ボディはどっしりめ。特にモルトの甘やかなトースト香がカラメル的なニュアンスを放ち、贅沢な飲み口です。タレの焼鳥や焼肉といったタレ系の肉料理、あとは餃子や海老チリといった中華や、トマトを使った料理にも合うと思います。

↑まろやかで、余韻も深め。リッチな気分に浸れる一本です

 

初夏限定の「サッポロ 麦とホップ 夏の香り」は、ドイツ産アロマホップを使った華やかな香りと、エール(上面発酵)酵母を使った爽快感が特徴。個人的にはこの初夏の限定フレーバーが好きで、「今年は水色で来たか!」というのが第一印象です。

↑液色は今回のなかで最もブライト。パッケージは「限定製造」のアイコンと、ホップのイラストが目印です

 

というのも、2019年の初夏はニュージーランド産の希少ホップ「パシフィックジェイド」を使った「サッポロ麦とホップ 爽の香」。2020年の初夏はチェコ・ザーツ産の最高級ファインアロマホップと、ホップの投入回数増加に重きを置いた「サッポロ 麦とホップ THE HOP」で、どちらの缶も緑系のパッケージだったのです。新作の特徴はアロマホップにエール酵母ということで、今回も期待が高まります。

↑やわらかなタッチで、上品さを感じる心地いい味わいです

 

飲んでみると、エールらしさを感じさせる甘やかなコクと、アロマホップのフローラルな香りが印象的。また、エール酵母は同社が誇る個性派新ジャンル「ホワイトベルグ」にも使われているのですが、共通したフルーティなニュアンスも感じました。

 

レギュラーのフレーバーとはっきりキャラクターがわかれていて、限定品では毎年季節に合った個性豊かな味を届けてくれます。新ジャンルビール類は数あれど、多様性の面では「サッポロ 麦とホップ」がピカイチです。それはいわば、“クラフトビール的”といえる面白さ。リーズナブルにビールらしい味を満喫したいとき、またはビールの多様性を気軽に楽しみたいときに、「サッポロ 麦とホップ」がオススメです。

スパイシーさと爽やかさが加わったボンベイ・サファイアが限定商品として登場!

サッポロホールディングスのグループ企業であるサッポロビールは、プレミアムジンNo.1ブランドであるボンベイ・サファイアの限定商品「ボンベイ・サファイア サンセット」を6月15日に数量限定で発売することを発表しました。

 

この商品は、通常のボンベイ・サファイアの10種類のボタニカルに、マスター・オブ・ボタニカルのイバーノ・トヌッティ氏が厳選した3種のボタニカルを追加。スパイシーなホワイトカルダモンとターメリック、鮮やかで甘いマンダリンオレンジのピールを加えることで、エレガントでバランスのよいジンに仕上がっているとのことです。

 

日本国内のプレミアムジンの市場では2019年までの5年平均成長率が156%と大きく伸長しています。サッポロビールは伸長するプレミアムジンの市場に、「ボンベイ・サファイア」ブランドで多様な味わいと楽しみ方を提案していくとしています。

 

▼標品概要

商品名:ボンベイ・サファイア サンセット
価格:オープン価格
パッケージ:750mlびん
アルコール分:43%
発売日・地域:2021年6月15日・全国

サッポロ生ビール黒ラベル「埼玉150周年記念缶」を数量限定で発売

サッポロビールは歴史に縁のある埼玉県が県政150周年を迎えることを記念し、サッポロ生ビール黒ラベル「埼玉150周年記念缶」を8月3日に数量およびエリア限定で発売することを発表しました。

 

 

 

埼玉県には、2003 年まで当社のビール工場があり、首都圏エリアへの製品供給の一翼を担っています。また、埼玉県を代表する歴史的偉人の一人である渋沢栄一は、サッポロビールのルーツである「開拓使麦酒醸造所」の発展に深く関わっており、現在のサッポロビールに繋がる「札幌麦酒会社」では委員長を務めていました。

 

本商品は、渋沢栄一の生涯において尽力した社会貢献活動に賛同し、本商品の売り上げ 1 本につき1 円を、次世代の若者を支援することを目的に埼玉県教育環境整備基金へ寄付するそうです。

 

パッケージ中央には「埼玉 150 周年」のロゴとともに渋沢栄一と、黒ラベルのロゴマークを身にまとった埼玉県マスコット「コバトン」をデザインし、埼玉県の魅力発信と、さらなる発展に貢献していくとしています。

 

【商品概要】

商品名:サッポロ生ビール黒ラベル 埼玉150周年記念缶
※中味は通常の黒ラベルと同じです。
価格:オープン価格
パッケージ:350ml 缶・6 缶パック
品目:ビール
アルコール分:5%
発売日・地域:2021 年8月3 日
埼玉県・東京都・千葉県・神奈川県・山梨県・茨城県
栃木県・群馬県・長野県
販売計画:10,000 ケース(350ml×24 本換算)

2種のホップが織りなす香りと苦味は、まるでクラフトスタイル!サッポロ×ファミマの新作が良コスパ

発売されるたびに人気を博している、サッポロビールとファミリーマートのコラボレーション商品「ビアサプライズシリーズ」が5周年を迎えました。それもあって、新作はそのサプライズ=驚きをいつもより感じられるはず。ということで、今回は「サッポロ ビアサプライズ至福の香り」を深掘りレポートしていきます。

↑4月20日から全国のファミリーマートで数量限定発売されている「サッポロ ビアサプライズ至福の香り」。350mlが219円、500mlが286円(ともに税込)です

 

アメリカ原産の個性派ホップを2種使用

ビールメーカーがコンビニとコラボレーションする限定ビールは数あれど、シリーズ化されてコンスタントに新作が発売されるのはかなり珍しいケース。それだけ「ビアサプライズシリーズ」は好評ということでしょう。

 

しかも今回で第8弾目。個人的にも「そんなに出てたんだ!」と思いました。サッポロビール×ファミリーマートの限定品は年初に発売された「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」もおいしかったので(https://getnavi.jp/cuisine/567730/)、期待をもって試飲に挑みます。

↑2月2日からファミマ限定で発売された「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」。デザインが話題となりましたが、個人的にはそれよりもボディ感の豊かなおいしさに驚かされました

 

新作の「ビアサプライズシリーズ」で気になるポイントのひとつが、「至福の香り」という商品名です。過去をさかのぼると「至福の余韻」や「至福の苦味」など、味わいの特徴をあらわしているのですが、今回は香りにフォーカスしているということでしょう。

↑アルコール度数は5%と一般的。2種のホップが醸し出すフルーティな香りが特徴

 

ホップで注目すべきは、「シトラホップ及びモザイクホップ一部使用」という表記です。どちらもクラフトビールで多用される、アメリカ原産の個性が強いホップ。「一部使用」とのことですが、存在感はどの程度味わえるのか。さっそく飲んでみます。

 

セッションIPAに似た“ツンデレ”な風味とボリューム感

グラスに注いでみると、一般的なビールの黄金色。濃くも淡くもないので、使用する麦芽や熟成法などは一般的な造り方なのかもしれません。まずはプシュッと開けてひと口飲んでみます。

↑泡立ちは良好で、日本のビールらしいクリーミーなタッチです

 

缶開した瞬間に「こりゃ普通のビールと違うぞ!」と確信できる鮮烈な香りが漂ってきました。鼻を近づけると、なんともフルーティかつフレッシュでハーバリー。このハーバル感は、グラッシー(草原的な青々しさ)なニュアンスも。

↑香りを存分に楽しむなら、ぜひグラスで。缶でそのまま飲むのはポテンシャルを最大限に感じられず、もったいないです

 

口にすると、このビールの特異性がいっそうわかりました。「シトラ」に「モザイク」と、柑橘やトロピカルな芳香性のホップでアッパーなフレーバーを立てつつ、ビールの味自体はとっつきやすい立ち位置。コクが深すぎずアルコール度数も5%で、ゴクゴク飲めるすっきりとした顔ももっています。

 

香りはかなりアロマティックでホップの苦みもしっかりめですが、そこまでどっしりとしたビター感ではありません。初夏を迎える季節であることも意識したのでしょうか。重すぎず、爽快さも感じられる味わいです。クラフトビールで例えると「セッションIPA」に近いのかなと思いました。

↑クラフトビール好きもきっと驚く、アメリカン寄りなフレーバー。ぜひお試しあれ

 

「セッションIPA」というのは、米国で特に人気のIPA(インディア ペール エール)のアルコール度数が低いタイプ(例:IPAが6%前後のところ、セッションIPAは4.5前後)のこと。IPAらしい柑橘フレーバーや苦味はありながらも、いい意味でガツンとしていなくて酔いにくいビアスタイルです(ただし「サッポロ ビアサプライズ至福の香り」は上面発酵のエールではなく下面発酵のラガーかもしれませんが)。

 

なお、これだけ豊かな香り付けをしていると、それだけホップなどの原材料費もかかるはずですが、「サッポロ ビアサプライズ至福の香り」は350mlで219円と良心的なプライス。期間限定とのことで、ビール好きの人は早めにファミマでゲットしましょう。

誤植で販売中止から一転、「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」本日発売 ! 飲んだ感想は「無事発売されてよかった」と心から思うウマさ

サッポロビールとファミリーマートの共同開発による「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」が2月2日に発売されました。各所でニュースとなっていたのでご存知の人も多いはずのこのビール、さっそく購入してきたので味わいをレポートしたいと思います。

↑「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」。350ml缶(左)は税込219円、500ml缶(右)は税込286円で、酒類を扱う全国のファミリーマートから限定販売されています

 

話題になった理由と製法の特徴とは?

まずは改めて、このビールがなぜ話題となったのかに、簡単に触れていきます。当初は2021年1月5日に「1月12日から発売します」とのニュースリリースが出たのですが、3日後の1月8日に発売を中止するとの発表がされました。その理由は、デザインの一部に誤表記があったからです。

↑正しくは「LAGER」とすべきところが「LAGAR」と表記されています。もちろん味や品質、成分などには問題ありません

 

それを受け、「もったいない」「飲んでみたい」など発売を切望する声がネットを中心に駆け巡りました。これらの意見をもとにサッポロビールとファミリーマートでも慎重に検討が重ねられ、1月13日に、改めて2月2日に発売されることが発表されたのです。

 

この一連の流れが大きな話題となったわけですが、ビールの造り方にも注目すべきポイントがあります。それが、仕込釜において煮沸を3回行うことで麦のうまみを引き出す、ビールの伝統的な製法「トリプルデコクション」。

↑パッケージに3回煮沸のことは書いてないですが、明治9(1876)年から続く伝統製法であることが表記されています

 

2回行うダブルデコクションは珍しくありませんが、3回ともなると時間がかかるため現代ではあまり採用されておらず、この点だけでも希少だといえるでしょう。そして、このトリプルデコクションは1876年に日本人による初のビール工場として開業した「開拓使麦酒醸造所」で用いられていた製法であることから、「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」という商品名になっているのです。

 

 

ボディが豊かで濃厚。飲みごたえのある味わいだ

通常より手間暇がかかるトリプルデコクションを採用したビールは、力強く飲みごたえのある味わいになるのが特徴ですが、「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」はどうでしょうか。いよいよ飲んでみます。

↑アルコール度数は6%とやや高め。ビールの色も濃いめに感じます

 

香りからして感じられるのは、麦芽の豊かな甘味。「LAGER」というのはラガー=貯蔵工程で熟成させたビールのことで、「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」は爽快感もありながらボディがふくよかで濃厚な味わいです。

↑近しいカテゴリーの黒ラベルと並べてみました。色味の濃さは一目瞭然です

 

黒ラベルはビールらしいすっきりとした爽快感がありながらもコクが十分にあって、スイスイいける飲み口。ドリンカビリティ(おかわりしたくなるおいしさ)の高さを改めて感じます。一方の「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」は、どっしりとして甘味も苦味も豊か。ファミリーマートで購入する際は、こうして飲み比べるとより特徴がわかりやすいと思います。

↑泡もちもよく、飲みごたえもしっかり。比較的秋冬に合いそうな味の方向性で、いまの時季はまさにぴったりです

 

ペアリングとして合わせるなら、魚よりも肉、塩系よりもタレやソース系の味付けの料理が合うと思います。ファミリーマートのおつまみとしては、個人的には「おつまみメンマチャーシュー」が特にオススメなのでお試しを。

↑「おつまみメンマチャーシュー」(税込398円)や「超厚切りビーフジャーキー」(税込410円)などをチョイス

 

総評としては、「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」は無事発売されてよかった!と心から思うウマさでした。明治時代の製法を用いたビールということで、2月14日から新たに始まる、渋沢栄一が主人公の大河ドラマを観ながら一杯やるには最適なビールです。ちなみに、渋沢栄一はサッポロビールに繋がる「札幌麦酒株式会社」の会長を務めていました。

 

意外なところで話題性が高まった「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」ですが、これまでもサッポロビール×ファミリーマートの限定ビールは「ビアサプライズ」シリーズなど名作が多いカテゴリーです。今後もいっそう注目を!

 

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あえての”ノンアル派”が急増中! プロが教える「ノンアルコールビール」の選び方

ノンアルコールビールといえば、”クルマを運転するときに選ぶ”という消極的な理由で飲むものだと思っていませんか? 実は、最近はそういったシチュエーションだけでなく、食事中やお風呂上がりなど日常生活で飲む人も増えているそうです。

 

とはいえ、「できるだけビールに近い味がいい」と思うのがビール好きの本音。かくいう筆者もノンアルはめったに飲まないので、”ビールに近いかどうか”が基準だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、ノンアルコールビールを飲み比べながら選び方のポイントを教えていただきました!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

一番搾り麦汁の香りと旨みが際立つ「キリン 零ICHI」

最初に富江さんに飲んでもらったのが、「一番搾り製法」を採用した「キリン 零ICH(ゼロイチ)」です。麦汁をろ過する際の二番麦汁を使わず、最初に流れ出た一番搾り麦汁だけを使用しています。

↑キリンビールの「キリン 零ICH(ゼロイチ)」

 

「ノンアルコールビールには珍しく、麦の香りや味がしっかり感じられます。一番搾りに比べると、スッキリ感がありますね。香りもフルーティー。全体的にはビールに近い印象ですが、甘みは控えめ。食事に合わせるのに良さそうです」(富江さん)

 

富江さんがビールとの違いについて触れましたが、その味に違いがあるのは当然のこと。なぜなら、ノンアルコールビールは普通のビールからアルコールを抜いているわけではなく、”まったく別の製法でビールに近いものを作っている”からなんです。そんな飲料をビールに近い仕上がりにする一番搾り製法は、技術革新の賜物と言えそうです。

 

 

透明な「オールフリー オールタイム」はサイダー感覚で

全国のコンビニ限定で販売されているサントリーの「オールフリー オールタイム」は、職場でも気兼ねなく飲めるようにと「透明」「ペットボトル入り」の2つの特徴を持ったノンアルコールビール。この見た目のインパクトで記憶している人も多いでしょう。

↑サントリーの「オールフリー オールタイム」

 

 

「香りはサイダーのようなフルーティーさがありますね。飲んでみると麦の感じはほとんどせず、酸味が少し強いめなのでスッキリします」(富江さん)

 

筆者も実際に飲んでみましたが、たしかにこれはサイダーみたい! ホップ由来の苦みも加えられているのですが、ほのかなライムフレーバーや強めの炭酸がサイダーのように感じさせるのかもしれません。

 

「視覚や嗅覚は味覚に影響を与えるのですが、オールフリー オールタイムはビールっぽさを求める人には少し合わないかもしれません。逆に、スポーツのあとや仕事の合間など、リフレッシュしたいときにいいですね」(富江さん)

 

 

フルーティーな香りが際立つ「サッポロ 麦のくつろぎ」

発酵由来の香り成分を組み合わせる「ナチュラル香味製法」で、ノンアル特有の「人工的な香りや後味」を改善したという「サッポロ 麦のくつろぎ」。富江さんもこのフルーティーな香りが気に入ったそうです。

↑サッポロビールの「サッポロ 麦のくつろぎ」

 

「サッポロといえば『サッポロ生ビール黒ラベル』がフラッグシップブランドです。黒ラベルはホップの爽やかな香りが立つ印象ですが、それに近いフルーティーな香りがします。この香りのおかげで、ビールの味にも少し甘みがあるように感じますね」(富江さん)

 

また、麦芽を使わずに苦味料でホップに近い苦味を出すなど、ビールっぽさをかなり意識しているようです。富江さんによると、「ビールよりは苦味が弱いものの、この苦味のおかげで喉が引き締められて次のひと口に切り替えやすい」とのこと。

 

 

苦味でビールらしさを演出する「アサヒ ドライゼロ」

ビールにはやっぱり苦味を重視するという人におすすめなのが、「アサヒ ドライゼロ」。普段から「アサヒ スーパードライ」を好んで飲んでいる人であれば、この再現性の高さに気付くはず。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロ」

 

 

「ほかのノンアルコールビールと比較すると、苦味が強いです。こうすることでビールらしさを出しているのでしょう。香りもスーパードライに近いですし、麦芽を使わないのにここまで近付けているのには驚かされます」(富江さん)

 

また、アサヒビールでは「アサヒ ドライゼロスパーク」という商品も8月末まで期間限定発売していました(現在は店頭在庫のみ)。ドライゼロと比較すると、炭酸の強さを130%に高めたペットボトル入りとなっています。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロスパーク」。8月末で販売終了

 

「味わいはドライゼロとほぼ同じですが、炭酸は非常に強いです。缶ビールや瓶ビールはグラスに注ぐ前提で作られているので、炭酸が強めに入っているのですが、これはグラスに注いでも缶から飲んでいるかのようですね」(富江さん)

 

 

どのビールの味に近いかで満足感が変わる

今回は5種類のノンアルコールビールを富江さんに飲み比べてもらいましたが、いずれもはっきりと特徴が異なりました。これだけ違うと、どう選べばいいのかがピンと来ていない人もいるでしょう。そこで富江さんが提案するのは、「自分がどのビールの味が好きかを知っておくこと」だといいます。

 

「そもそも”ビールの味”とひとことで言っても、アサヒスーパードライとサントリー ザ・プレミアム・モルツでは苦味、甘み、酸味、のどごし、香りがまったく異なります。そうなると、自分がどんなビールが好きなのか、どういった特徴をビールに求めているのかを意識することが重要なんです」(富江さん)

 

自分の好みを知るためにも、まずはいろんなビールに触れてみることが大切。さて、今夜も自分を知るためにいろんなビールを飲んでみるしかありませんね!

ビアライターが飲み比べてわかった!コスパ最強な「高アルコールビール」の正しい選び方と飲み方

 

巷で大ブームの高アルコール飲料。1缶飲めばある程度気分良く酔えるので、家飲みでのコスパの高さは最強といわれています。

 

最初は「RTD(Ready to Drink)」と呼ばれる”注いですぐ飲めるお酒”、その代表例である缶チューハイで高アルコールブームに火が付きましたが、ここ最近はビールにおいても高アルコールのものが続々と登場しています。とはいえ、チューハイとは違い、ビールの味の違いは飲み比べないとわかりづらいもの。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、主要メーカーの高アルコールビールを飲み比べてもらいました。そこで判明したのが、高アルコールビールの意外と知られていない新たな飲み方だったんです!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

アルコール感の強さや麦っぽさに違いがある

今回飲み比べるのは、「キリン のどごし STRONG」「アサヒ グランマイルド」「サントリー 頂〈いただき〉」「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」の4種類。日本メーカーの一般的な缶ビールが4〜5%なのに対し、これらは7〜9%のアルコール度数となっています。

 

普段はクラフトビールを飲む機会が多いという富江さん。 そんな富江さんはどのようなジャッジをするのでしょうか?

 

 

キリン のどごし STRONG(アルコール度数:7%)

↑黒い缶が目を引く「キリン のどごし STRONG」。酒税法上の区分は「リキュール」。キャッチコピーは「ガツンときてスカッと爽快」

 

 

「通常の5%のビールに比べると、アルコール特有のピリッとした感じがします。いわゆる、第三のビールらしい味わいですね」というのが富江さんの第一声。そう、今回紹介する高アルコールビールの多くが、「ビール」ではなく「リキュール」に分類されているのです

 

「アルコール度数が高いお酒は味のバランスを保つために甘みを強くすることが多いのですが、これも少し甘みを感じます。最初に麦っぽい味わいはほとんど感じませんが、あとから穀物の味わいを感じます。発酵度を高めて甘味を強くしすぎないことで、後味がスッキリしている印象。軽い苦みを感じるので、次のひと口に進みたくなりますね」(富江さん)

 

【特徴】
パンチ力あり。アルコールがガツンと来るものの、軽い苦みが次のひと口を誘う。

 

 

アサヒ グランマイルド(アルコール度数:7%)

↑今回登場したラインアップのなかで唯一「ビール」に分類される「アサヒ グランマイルド」。キャッチコピーは「続くやわらかなコク」

 

「アサヒ グランマイルド」が登場した背景には、今年4月に酒税法が変更になったことが挙げられます。スパイスや果物などこれまでに認められていなかった副原料を使ったものも「ビール」と呼べるようになったので、ビールメーカー各社がさまざまな副原料を使用したビールを登場させており、その流れのなかで誕生した銘柄です。

 

「アルコール度数が7%というだけあり、しっかりしたビールの味わいです。とはいえ、アルコールの香りをレモングラスで上手くマスキングしていて、同じ7%のビールのように”ガツン”と来るアルコール感はありません」(富江さん)

 

また、高アルコールビールは一気に飲み干さずに少しずつ飲むことから、時間が経ってからの飲み心地も富江さんはチェック。

 

「通常、ビールは時間が経つと嫌な苦みや香りが出やすいのですが、アサヒ グランマイルドはそういったことはないですね。同社のアサヒ スーパードライともまったく違いますし、ビールの新しい可能性を感じさせてくれるビールです」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールを感じすぎず、ちびちびと飲みやすい。爽やかさもあってバランスがいい。

 

 

サントリー 頂〈いただき〉(アルコール度数:8%)

↑「サントリー 頂〈いただき〉」の品目は「リキュール」。キャッチコピーは「最高峰のコク刺激」

 

今回飲み比べたなかで、富江さんが万人受けしそうだと話していたのが「サントリー 頂〈いただき〉」です。以前は7%だったアルコールを今年2月から8%にして、使用する麦芽を増量するなどのリニューアルを加えています。

 

「麦っぽくて甘みが強いですね。アルコールの刺激は舌にピリッと感じます。甘みとアルコールをしっかり感じられるので、満足する人は多そうです」(富江さん)

 

ちなみにパッケージには「コク」が強調されているのですが、ビールにおけるコクとはどういうことなのでしょうか?

 

「いろいろな味が複雑に絡み合っていることを指す場合が多いです。たとえば、出汁をそのまま飲んでもコクはありませんが、味噌や醤油で味付けするとコクが生まれます。ビールの場合は、ベースに甘みがあって、そこに苦みや酸味が加わることで”コクがある”と言うんです。このビールもまさにそうですね」(富江さん)

 

【特徴】
甘みとアルコール感が強い。味の良さとアルコール度数の高さを求めるときに◎。

 

 

サッポロ LEVEL9贅沢ストロング(アルコール度数:9%)

↑今回紹介するなかではもっともアルコール度数の高い「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」。分類は「リキュール」

 

「アルコール度数9%だけあり、アルコール感がしっかりあります。とはいえ、それに負けない麦感もしっかりあって、”麦のお酒”という感じがすごくしますね」と、「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」を飲んだ富江さんは語ります。

 

「アルコールの刺激はほかのものよりも強いので、ビアカクテルや氷を入れて飲むのがおすすめです。ほかの高アルコールビールよりも甘みが控えめなので、割っても味を邪魔することはないはず」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールの刺激や麦感を求める人に向く。ビアカクテルとして飲むのもアリ。

 

 

ビアカクテルという選択肢が増えるのも高アルコールならでは

高アルコールビールは、柑橘系のジュースで割ってもいいですし、ジュースを凍らせて氷を作り、それをビールに浮かべてもいいのだとか。

 

「オレンジジュースやレモネード、グレープフルーツジュースなどを使うのがおすすめ。氷をジュースで作ることで、味が徐々に変化していくのを楽しめます。ほかにも、トマトジュースで割ってレッドアイにしてもいいでしょう。トマトの青臭さが消えて、トマトジュースが苦手な人でも飲めるはずです」(富江さん)

↑ビアカクテルを作る際は1対1の配分がベスト。もともとのアルコール度数が高い高アルコールビールなら3.5〜4.5%になる

 

 

高アルコールビールは”酔いたいときのお酒”という認識が強いので、富江さんのこの提案はなかなか意外じゃないですか? また、「ビールに近いかどうか」を選ぶ基準にするものだと思っていた人にとっても、「自分がおいしいと思えるかどうか」を軸にすれば、その選択肢の多さに気付くはず。楽しくおいしく酔えるお気に入りの高アルコールビールを探してみませんか?

 

 

 

ビール好き外国人は「ノンアルコールビール」をどう評価する? 大手4社の代表作で検証してみた

日本の伝統料理や国民食、またはトレンドフードなどを様々な国の人に試食してもらう企画が本連載です。今回は透明色が出て再注目されている、ノンアルコールのビール風飲料でテスト。ビール好き外国人の評価はいかに?

 

新商品を中心に各メーカーのノンアルビールが集結

【左】ドイツ:チャン・ゼルコ さん

ブラウンシュバイク出身。ノンアル含め、週4〜5缶程度ビールを飲みます。

【中央】フランス:ヴァネッサ・ゴメス さん

パリ出身。週に約2〜3缶ビールを飲みますが、ノンアルコールは未体験。

【右】アメリカ:コリン・カナレ さん

ハワイ出身。毎日ビールを約2杯飲みます。ノンアルは体験済み。

 

 

【エントリーNo.1】

アサヒビール

アサヒドライ ゼロスパーク

実売価格201円/500㎖/0kcal

ビールらしいキレはそのままに、従来品比130%の高炭酸刺激に。8月までの限定商品でした。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:4.0

コリンさん:4.0

→total=11.5/15.0

「バブリーでホップの香りも◎。一番ビールに近いのはコレかな」(コリンさん)

「炭酸が強くてフレッシュ。味は、最初は薄く感じたけど余韻はイイ苦みだね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.2

キリンビール

キリン 零ICHI(ゼロイチ)

実売価格147円/350㎖/31.5kcal

独自の一番搾り麦汁を使用。麦のうまみを丁寧に引き出したおいしさを実現しています。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.0

コリンさん:3.0

→total=9.5/15.0

「色味や炭酸の強さは悪くないわ。でも香りはもっと強いほうが好き」(ヴェネッサさん)

「ドイツに似た味の銘柄があるよ。少し甘みを感じるけどおいしいね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.3】

サッポロビール

サッポロ 麦のくつろぎ

実売価格147円/350㎖/0kcal

発酵由来の香り成分を組み合わせる製法を採用。フルーティな香りと麦の味を実現しました。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:2.5

ヴェネッサさん:2.5

コリンさん:2.0

→total=7.0/15.0

「惜しい! バナナガムのような甘いフレーバーが気になるよ」(コリンさん)

「これはドイツの白ビールのイメージかな。もっと自然な香りだとイイね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.4

サントリービール

オールフリー オールタイム

実売価格147円/380㎖/0kcal

透明色で気軽に飲めます。ビールらしい味にほのかなライムフレーバーが加わり、爽やか。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.5

コリンさん:3.0

→total=10.0/150.0

「見た目とのギャップが面白い! ビールの味は弱いけどおいしいわ」(ヴェネッサさん)

「甘くないトニックウォーターみたい。苦みがもっとあるといいかも」(コリンさん)

 

 

再注目を集めるノンアルコールビール、一番のお気に入りは?

今年のノンアルコールビールは強炭酸や透明ドリンクブームの影響を受けた新作が登場し、再注目を集めています。そこで今回は大手4社の代表作を集め、ビール好きの外国人に試飲してもらいました!

 

「アサヒとキリンはビールの味に近いけど、サッポロとサントリーは独自路線だね」(コリンさん)

特に「オールフリー オールタイム」には3人ともビックリ。

「最もビールの味からは遠いわね。でも味や香りの完成度は高いと思うわ。飲みやすいし、リフレッシュには最適ね」(ヴァネッサさん)

 

そして総合的に高評価を得たのは、今回の4本のなかで最も新しいあの限定商品でした。

「アサヒはキレのある苦みと強炭酸が心地よかった。日本のビールっぽかったよ!」(チャンさん)

 

日本一のビール「アサヒ スーパードライ」を有するアサヒビール。その開発力はダテじゃりませんでした!

 

 

【今月の1番人気!】日本一のビール作りがノンアルにも生きている

日本で一番飲まれているビール「アサヒ スーパードライ」。このクリアな辛口が外国人のイメージする日本のビールだとすれば、同社のノンアルが高評価なのは納得できます。

 

 

LIFE PEPPERとは?

外国人ネットワークを活用し、日本企業の海外進出支援とインバウンド観光支援を行う。市場調査からWeb広告までサービスの幅は広く、外国人のアサインもできる総合マーケティング企業です。

 

 

文/中山秀明 イラスト/マガポン 撮影/石上 彰(gami写真事務所)

 

 

これが酒税法改正の恩恵だ! 終わらない暑夏に飲むべきビールは副原料にこだわったニュータイプ

これまでビール飲料は、原料の違いによって「ビール」「発泡酒」「第三のビール」などと分けられてきました。ビールとは「麦芽比率が67%以上で副材料は米、麦、トウモロコシのみに限定されるアルコール飲料」のことです。そこに果実や香味料が含まれるものは、発泡酒。また、麦芽以外の原料でつくられたビール風味の飲料は、第三のビールと呼ばれ、新ジャンルを確立してきました。ところが、2018年4月の酒税法改正によってビールの定義が変わり、多くの副原料が認められるようになったことで、市場は新たな盛り上がりを見せています。

 

ビールがよりおいしく感じるシーズンに、その動向は気になるもの。そこで、今回の改正が消費者にどんな影響を及ぼすのか、どのようなビールが新登場したのか、フードアナリストの中山秀明さんに聞きました。

 

酒税法改正でビール飲料の価格差がなくなっていく

酒税法とは、そもそもお酒の税率について定められた法律。お酒は、原材料の比率やアルコール度数などによって、税率が変化します。

 

「これまでビールは約77円、発泡酒は約47円、第三のビールは約28円が酒税でした(すべて350mlの場合)。今後は2020年から段階的に、ビールの減税が計画されています。反対に他2種類は増税し、最終的に2026年には、すべてのビール類の税率が55円に一本化される予定なんです。この改正によって、商品の価格差がなくなっていくので、『ビールより安いから発泡酒を飲もう』という発想は変わるでしょうね。また、これまでのビールの価格も2020年以降安くなっていくと思うので、ビール党の人にはうれしい改正となります」(中山さん、以下同)

 

認められるようになった副原料は10種類

今回の新税制にともない、ビール類飲料に認められる原材料も見直されました。たとえば、これまで果実やハーブなどを副原料に使うと、ビールとして認められず発泡酒扱いになっていたのですが、今後は副原料を添加しても、その重量が麦芽の5%以下であればビールと認められるようになったのです。

 

「今回認められたのは、下記の10種類です。今までは、レモンを使用したものに“レモンビール”という商品名をつけることはできませんでしたが、これからはビールという名称が使えるようになります。これを受けて、副原料を使ったビールがより多く発売されており、消費者としてはバリエーション増によって選ぶ楽しみが増えるでしょう」

 

【ビールへの添加が認められるようになった副原料】
果実/コリアンダー・コリアンダーシード/胡椒や山椒などの香辛料/ハーブ/野菜/ソバやゴマ/はちみつや黒糖といった含糖質物・食塩・みそ/花/茶・コーヒー・ココア(これらの調製品を含む)/牡蠣・昆布・わかめ・かつお節

 

各社の新ビールは香りや味が豊か!

酒税法改正を受け、どのようなビールが発売されているのでしょうか? 早速、各社の商品を見ていきましょう。

 

・飲みやすいのに高アルコールの「アサヒ グランマイルド」

4月に発売されたアサヒビールの新しいビール「アサヒ グランマイルド」は、「ゆっくり時間をかけて楽しむお酒」をテーマに作られており、飲みごたえのあるアルコール分7%であることが最大の特徴。

 

「7%とアルコールはやや高めなのでパンチは強めですが、アルコール臭が控えめなので、とても飲みやすい印象があります。ビール独特のアルコール臭を軽減させ、飲みやすさを考えて副原料にスターチやレモングラスを使用しているのだとか。レモングラスの風味は意識しないと感じないレベルで、定義拡大ビールというよりは、正統派ビールに近い印象です」


アサヒビール「アサヒ グランマイルド 350ml」
225円(編集部調べ)
アサヒビールお客様相談室 Tel:0120-011-121

 

・ほうじ茶を使った香ばしい味わいの「HOJICHA Brown Ale」

キリンビールのクラフトビールブランドであるSVB(スプリングバレーブルワリー)のファンクラブ「CLUB SVB」の会員と、直接コミュニケーションを取りながら共創したビールです。旨味に着目して昆布や炒り玄米などの副材料を使って開発を進め、焙煎した麦芽とほうじ茶の香ばしさを感じられるように作られました。

 

「キリンは自社のクラフトビアブランドを持ち、個性的なビールの開発を積極的にしながらバリエーションを増やしています。また、お茶という意外な副原料を使っていながらも、ビールを飲んだという感覚をしっかり感じられます。飲んだ後に喉の奥から鼻に抜けるほうじ茶の香ばしさと、柔らかく漂う麦芽の風味が特徴的で、特にお寿司や和菓子などに合いそうです」


SVB「HOJICHA Brown Ale(330ml×6本)」
2332円
キリンビールお客様相談室 Tel:0120-111-560

 

・塩と胡椒が麦の旨味を引き出す「Innovative Brewer グルメビア」

マイルドな塩味でお馴染みの岩塩・アルペンザルツと、皮を削ってシャープな辛味になった黒胡椒で麦のおいしさを引き出したビールです。ライムピールを加え、爽やかな味わいが楽しめます。

 

「Innovative Brewerブランドは、昨年10月の立ち上げ以降、既存のビール概念に縛られない自由な発想でビールを発売しています。塩胡椒という挑戦的な味わいも、この会社ならではでしょう。一見、塩と胡椒でトガった味というイメージを持つかもしれませんが、塩胡椒は縁の下の力持ち的な立ち位置で、一口目から複雑さを持ったどっしりとした旨味を感じられます。また、ライムの酸味による後キレのよさがあり、余韻が爽快です」


ジャパンプレミアムブリュー「Innovative Brewer グルメビア 350ml」
288円(編集部調べ)
サッポロビールお客様センター Tel:0120-207800

 

・カリブ海を思わせる爽やかさ「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉」

6月から数量期間ともに限定で、コンビニエンスストアのみで発売されているこちらのビールには、数種類のホップとフレッシュな香りが楽しめます。

 

「サントリーは、新ブランドを立ち上げ、チャネルや数量を限定して多彩なスタイルを市場投入しています。こちらのビールも数量限定で、コンビニエンスストアのみの販売に絞っています。味は軽やかでスカッと爽快。シトラスがほんのり香るフレーバービールという印象です。フルーティさよりも、フレッシュさを強調するために柑橘が使われているように感じました。メキシコのピルスナービールの飲み方でおなじみの、ライムを入れて飲むビールを彷彿とさせる爽やかさです」


サントリー「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉350ml」
220円(編集部調べ)
サントリーお客様センター Tel:0120-139-310
※限定商品ですので店頭にない場合もございます。

 

このほかにも、各社からさまざまなビールが登場しています。たとえば、高知の生姜や静岡のわさび、緑茶、和歌山の山椒、沖縄の黒糖など、地元の名産を使ったビールなども新発売に。この夏は、たくさんのビールを飲み比べる楽しみがありそうですね。

 

【プロフィール】


フードアナリスト/中山秀明さん

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=矢部ひとみ 構成=Neem Tree

 

GetNavi webがプロデュースするライフスタイルウェブメディア「@Living」(アットリビング)でくわしく読む

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アサヒ、サントリー、キリンの定番ビールを徹底比較! 担当者に聞く「泡」へのこだわりとは?

大手各社のド定番ビールが、実は「泡」にこだわっていることをご存じですか。 しかも、なかには専用の簡易サーバーまで用意するブランドも。各担当者から泡へのこだわりを聞くとともに、フードアナリスト・中山秀明氏が実力をチェックしました!

 

泡持ちに寄与する成分が向上してさらにクリアに!

アサヒビール
スーパードライ
実売価格225円

辛口やキレ以外に、泡のおいしさも魅力。しかも今春新たな醸造管理技術を導入し、ビールの泡持ちに寄与する成分を約1割高めることに成功。より洗練されたクリアな味に進化しました。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

アサヒビール・マーケティング第一部
松葉晴彦さん

新たな醸造管理技術で泡持ちと切れ味がアップ!

仕込み・発酵・ろ過の工程において新たな醸造管理技術を導入しています。さらにビールの泡持ちに寄与する成分を従来品に比べ約1割高め、キレ味が向上するように脂質酸化物も低減させています。

 

【缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーを試してみた】

ギフトセットなどでゲットできる、「うまさ実感サーバー」を使用。乾電池で駆動するタイプで、缶にセットしワンプッシュで注げます。

 

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの 

クリーミーな泡と、スーパードライのキレのある味とのメリハリが楽しめます! 抽出部がソフトなプラスチック製となっていて、着脱や洗浄が簡単な点も秀逸。ドライのファンはぜひ入手しましょう!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

 

うま味や香りの豊かな素材が生み出すコク深く華やかな味

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
実売価格231円

うま味豊かなダイヤモンド麦芽やアロマホップを独自の技で醸造し、コク深く華やかな香りを実現。そのこだわりの製法と、注ぎ方で実現したクリーミーな泡を「神泡」と呼びます。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サントリービール・プレミアム戦略部
中野景介さん

厳選された麦芽と製法でクリーミーな泡を実現

きめ細かな泡には麦芽由来のたんぱく質が必要不可欠。そのため、麦芽100%であるとともに、たんぱく質が豊富なダイヤモンド麦芽を使っています。ダブルデコクション製法(※)で素材の良さを引き出すのもポイントです。

※麦芽本来のうま味とコクを余すことなく引き出すための製法。一部の麦汁を仕込み釜で2回煮出し、濃厚な麦汁を作る。

 

缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーをお試し!

キャンペーン中の「神泡体感キット」を使用。このキットには電動式と手動式があり、今回はより手軽にゲットできる後者で試してみました。

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの

おいしいのはもちろん泡を付けるのが楽しい

店レベルとまではいきませんが、サーバーを使った方がきめ細やかでもちのいい泡が作れます。味もよりまろやかになり、口あたり良好。自分で泡を付けるという所作も面白くてイイですね!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

うまさの長持ちする麦芽が泡をもきめ細やかに!

サッポロビール
黒ラベル
実売価格211円

世界中の生産者と協働契約栽培に取り組む同社独自の「旨さ長持ち麦芽」を採用。味や香りを新鮮に保ち、うま味と爽やかさに加え、きめ細やかな泡も魅力です。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サッポロビール・ブランド戦略部
田邊稔博さん

独自開発した麦芽が味と香りと鮮度を保つ!

独自開発した「旨さ長持ち麦芽」は、味と香りを新鮮に保ち、泡持ちの良さをアップさせます。この麦芽は2011年のクオリティアップから黒ラベルで一部使用していて、ご家庭でも生ビールのクリーミーな泡を楽しんでいただけます。

 

ビール泡品質向上への取り組み

酵母や原料の研究に始まり、工場・流通・店までの一貫した取り組みが農芸化学会技術賞を受賞。それらの卓越した技術が集結し、品質が保たれているのです。

 

【こちらも注目!】

世界150か国で愛される“泡の代名詞”的存在「ギネス」

ほかのビールとは異なる特殊な方法で泡を作るビールがあります。それがギネス。世界150か国で愛飲され、「クリーミーなビール」といえばギネスを思い浮かべる人も多いでしょう。そんな唯一無二の泡の秘密を紹介をします!

 

 

キリン
ドラフトギネス
実売価格303円

1759年に誕生し、いまや世界150か国以上で愛されている黒ビール。ロースト麦芽による香ばしい風味とクリーミーな泡が、リッチな味わいを生み出しています。開栓時に、缶の中に入っている独自のボール型ウィジェットの穴から窒素ガスと炭酸ガスが放出され、シルキーな泡を生みだしているのです。

 

 

 

 

 

 

 

流行りのクラフトや新感覚の発泡酒などが勢ぞろい! 花見の季節に味わいたい新発売&限定のお酒4選

春の恒例行事といえば「花見」。多くの人とお酒を飲み交わせる楽しいイベントですが、事前の準備が大変ですよね。「どんなお酒を用意しようか」と悩んでいる人は新しく発売された商品などをチェックするのがおススメ。そこで今回は花見の季節にぴったりの新発売&限定のお酒4選を紹介します。珍しい商品をピックアップしたので、花見の時に買っていけば周りの人から注目されるかもしれませんよ。

 

ご当地ならではの果実を使用した“クラフトチューハイ”

出典画像:「宝酒造」公式サイトより出典画像:「宝酒造」公式サイトより

宝酒造
寶CRAFT <京都ゆず>

宝酒造の「寶CRAFT <京都ゆず>」は、地域限定で発売された“クラフトチューハイ”です。希少性が高いご当地ならではの“京都府水尾ゆず”をまるごと搾っており、透明化処理や濃縮還元を行わない「ストレート混濁果汁」を採用。京都の伏水で丁寧に仕込んだお酒を味わってみてはいかが?

 

<注目ポイント>

・希少性が高い「京都府水尾ゆず」を使用

・透明化処理や濃縮還元を行わない「ストレート混濁果汁」

・果実のおいしさを最大限に引き出す「ひとてま造り」製法

“京都府水尾ゆず”はわずかな農家で栽培している希少な果実。寒さが厳しい地域で育っているため、香りが強く豊かな味わいが楽しめます。手間を惜しまず作られた「ひとてま造り」製法で、果実のおいしさを最大限に活用。クラフト好きの人にぴったりの味わいなので、ぜひチェックしてくださいね。

 

「蜂蜜」と「ハーブ」がコラボしたやさしい味わい

出典画像:「養命酒製造」公式サイトより出典画像:「養命酒製造」公式サイトより

養命酒製造
かりんとはちみつのお酒

自然で濃密な甘さが特徴的な「かりんとはちみつのお酒」。果実酒によく使われる「かりん」に山田養蜂場の有機蜂蜜と10種類のハーブを組み合わせています。蜂蜜の濃厚な味わいと贅沢に配合した果汁のフルーティーな後味が魅力。リラックスしながら“ココロうるおう”やさしい味をじっくりと堪能しましょう。

 

<注目ポイント>

・山田養蜂場の有機蜂蜜と10種類のハーブを配合

・人工甘味料・着色料・香料は全て無添加

・リラックスできるやさしい味わい

使用しているハーブには「レモンピール」「カモミール」「ナツメ」「クコの実」などが入っています。素材の風味だけを活かして作られているため、人工甘味料・着色料・香料はすべて無添加。同商品の公式サイトには、おいしく飲める「おすすめレシピ」が掲載されているのでお見逃しなく!

 

アレンジ方法が豊富なピーチリキュール

出典画像:「養命酒製造」公式サイトより出典画像:「養命酒製造」公式サイトより

養命酒製造
養命酒製造×カレルチャペック紅茶店 桃の紅茶酒

人気紅茶店と養命酒製造が共同開発した「桃の紅茶酒」は、スリランカの“ルンビニ茶園”で採れた「ルフナ茶」と7種類のハーブ、白桃果汁を足したリキュールです。甘い香りとハーブの上品なテイストが楽しめるだけでなく、「ピーチミルク」や「ホットピーチ」などにアレンジすることも可能。好みのドリンクを作って癒しのひと時を満喫してみては?

 

<注目ポイント>

・人気紅茶店のティーテイスターが選んだ「ルフナ茶」を使用

・厳選した7種類のハーブと白桃果汁配合

・アレンジ方法が盛りだくさん

公式サイトで紹介されているおススメの飲み方は、ソーダで割る「ピーチスカッシュ」。きめ細かい風味に大胆な喉ごしが特徴的な“オトナのカクテル”が出来上がります。冷やした豆乳を入れる「ピーチソイ」は、コクのあるなめらかな口当たりが楽しめるそう。1本あるだけでさまざまなドリンクが作れるのもうれしいですね。

 

もも香るフルーティーな新ビールテイスト

出典画像:「サッポロビール」公式サイトより出典画像:「サッポロビール」公式サイトより

サッポロビール
サッポロ ピーチベルグ

数量限定で発売された発泡酒「サッポロ ピーチベルグ」。麦やホップなどに加えてもも果汁を発酵させており、もものまろやかな香りが溶け込んだ新たな味わいを実現しています。パッケージには、甘い味覚をイメージさせるピンクとビールテイストのゴールドを採用。新感覚の味を堪能できるので、気になる人は売り切れる前にゲットしましょう!

 

<注目ポイント>

・もものまろやかな香りが溶け込んだ新ビールテイスト

・ベルギーのフルーツビールと同様の製法

・欧州のビアスタイルを採用

同商品は醸造時にもも果汁を加えており、ベルギーのフルーツビールと同様の製法で作られています。さらにベルギー産の麦芽を使用。欧州のビアスタイルをとり入れているので、異国情緒漂うカフェやバーなどのシーンにもぴったりです。これからの花見シーズンにじっくり味わうのもいいかもしれませんね。

いま、ビール市場は大きく変わりはじめている! 各社の施策で見えた最新トレンドとビールの未来

ビール類全体が減少しているなか、「クラフト系は伸びている」という話は酒好きなら知っている話題かもしれません。筆者もその動向を逐一チェックしているひとりで、今秋はいくつかの面白いトピックスが見られました。そこで本稿では、各社の新商品や取り組みを中心に共通点を探り、ビールの未来を考察していきたいと思います。

 

国内クラフト王者の進化と新作にはホップが大きく貢献!

まずは、国内クラフトビール界のトップランナー「ヤッホーブルーイング」の展開から。実は今秋、「よなよなエール」がリニューアルしたのです。日本で最も有名なクラフトビールといえる同商品ですが、1997年の発売以来初めてレシピが大幅刷新されました。

↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません

 

味わい面で大きく変わったのが、使用するホップです。よなよなエールの特徴である柑橘類を思わせる香りを最大限に引き出すため、「カスケード」と呼ばれるアロマホップを増量。さらに、これまで使用していたホップの品種を見直し、「カスケード」をより引き立てるためのホップブレンドに変更しました。

↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります

 

さらに、今秋のトピックスとしてヤッホーブルーイングからはもうひとつ、予想外の新商品が発表されました。カエルのイラストが印象的なあのブランドからのニューカマー、「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」です。

↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です

 

もともと「僕ビール、君ビール。」は、普段ビールを飲まない20~30代の若い世代に新たな味の体験を提供することを目指した商品。味の特徴はズバリ「思わずハッとする個性的な味わいと香り」で、ここにきてさらに攻めた商品を投入したのです。ビアスタイルは「ホッピーアンバー」。鮮烈なホップの香りと桃を思わせるフルーティなフレーバー、そしてモルト由来のスウィートなキャラメル感が際立ちながらスムースで飲みやすい味わいです。

↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています

 

「フレーバーホップビール」という新カテゴリーが誕生!

つづいては、サッポロのグループ企業「ジャパンプレミアムブリュー」の新商品を紹介。同社はこれまで「Craft Label THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE(ソラチエース)」などの意欲作を発売しており、今回は「既成概念にとらわれない、ビール新カテゴリー創造への挑戦」と銘打った注目の内容でした。なんと、クラフトビールでもプレミアムビールでもない新ブランド「Innovative Brewer」が立ち上がったのです。

↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円

 

商品名そのままですが、第1弾のテーマは「ホップそのもの」。フレーバーホップビールという新カテゴリーで、ホップを主役にした観点で企画されています。それはつまり、「〇〇ビールの商品である」「クラフトである」「〇〇というビアスタイルである」といった既存の選び方ではなく、ビールの原材料であるホップの種類で選ぶという新提案。

↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます

 

実際にテイスティングしてみると、その個性がよりよくわかります。「ネルソンソーヴィンの真髄」は苦みが抑えられていて華やかかつ爽やか。クリアながらも上品なフルーティ感があって、飲み応えは十分といった印象です。一方の「絶妙のモザイク&シトラ」は、グレープフルーツなど柑橘系の清涼感が豊か。ただ、アメリカを中心に人気の明るく弾けるような柑橘フレーバーとは異なる繊細なニュアンスです。アルコール度数も4.5%で飲みやすく、確かに“絶妙”といえるおいしさですね。両商品とも日常的な料理に合わせやすく、個性派ビールの入門にもオススメです。

↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては

 

これまでの2社の新商品に共通するものーーそれはホップです。これはすなわち、ビールのいち原料として語られてきたホップにより注目が集まっているといえるでしょう。そして、ホップへの取り組みでいえば、キリンビールとその傘下のスプリングバレーブルワリー(SVB)にも注目です。前者は毎年「一番搾り とれたてホップ生ビール」を発売していますが、今年も10月24日から数量限定で岩手県遠野産ホップ「IBUKI」を使用した一番搾りを発売中。

↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です

 

そして後者でいえば、SVBが中心となって秋に「FRESH HOP FEST」という国産ホップの収穫イベントを開催しており、その規模は年を追うごとに拡大しています。

↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています

 

そして個人的には、サッポロビールの新ジャンル「麦とホップ」の存在も見逃せないと感じています。なぜなら、麦とホップは「魅惑のホップセッション」「夏空のホップセッション」「秋の薫り麦」「赤」「彩のモルトセッション」などなど、頻繁に季節限定商品を発売しているからです。価格のリーズナブルな新ジャンルで、ここまで意欲的に挑戦的な味をカジュアル層に提案しているブランドも珍しいでしょう。

↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです ↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです

 

クラフトビール同様にホップの一般的な浸透は道半ばですが、ビール業界全体でホップが有力視されていることは間違いありません。今後、よりホップを効果的に使った新商品の登場や取り組みの開催に期待したいと思います!

いま、ビール市場は大きく変わりはじめている! 各社の施策で見えた最新トレンドとビールの未来

ビール類全体が減少しているなか、「クラフト系は伸びている」という話は酒好きなら知っている話題かもしれません。筆者もその動向を逐一チェックしているひとりで、今秋はいくつかの面白いトピックスが見られました。そこで本稿では、各社の新商品や取り組みを中心に共通点を探り、ビールの未来を考察していきたいと思います。

 

国内クラフト王者の進化と新作にはホップが大きく貢献!

まずは、国内クラフトビール界のトップランナー「ヤッホーブルーイング」の展開から。実は今秋、「よなよなエール」がリニューアルしたのです。日本で最も有名なクラフトビールといえる同商品ですが、1997年の発売以来初めてレシピが大幅刷新されました。

↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません↑左が旧で右が新(価格は変わらず267円)。パッケージの「香りのエールビール」が「クラフトビール」に変更された部分にも注目です。これは「クラフトビールが一定の知名度を得た」といえる証かもしれません

 

味わい面で大きく変わったのが、使用するホップです。よなよなエールの特徴である柑橘類を思わせる香りを最大限に引き出すため、「カスケード」と呼ばれるアロマホップを増量。さらに、これまで使用していたホップの品種を見直し、「カスケード」をより引き立てるためのホップブレンドに変更しました。

↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります↑飲んだ感想としては、香りの輪郭がくっきりとした印象。爽やかな苦みのなかで、グレープフルーツやレモン系の柑橘フレーバーがより明るく鮮やかに広がります

 

さらに、今秋のトピックスとしてヤッホーブルーイングからはもうひとつ、予想外の新商品が発表されました。カエルのイラストが印象的なあのブランドからのニューカマー、「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」です。

↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です↑10月24日より、ローソン系コンビニとポプラで発売されている「僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人」。価格は288円です

 

もともと「僕ビール、君ビール。」は、普段ビールを飲まない20~30代の若い世代に新たな味の体験を提供することを目指した商品。味の特徴はズバリ「思わずハッとする個性的な味わいと香り」で、ここにきてさらに攻めた商品を投入したのです。ビアスタイルは「ホッピーアンバー」。鮮烈なホップの香りと桃を思わせるフルーティなフレーバー、そしてモルト由来のスウィートなキャラメル感が際立ちながらスムースで飲みやすい味わいです。

↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています↑味の秘密は5種の麦芽とホップ使いにあり。ホップは爽やかな香味の「シムコー」とフローラルな「コメット」が中心(写真の粒はホップのペレット)。さらに、ホップを添加するタイミングを2回に分け、それぞれの使用量を変えて苦味を残さないようにしています

 

「フレーバーホップビール」という新カテゴリーが誕生!

つづいては、サッポロのグループ企業「ジャパンプレミアムブリュー」の新商品を紹介。同社はこれまで「Craft Label THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE(ソラチエース)」などの意欲作を発売しており、今回は「既成概念にとらわれない、ビール新カテゴリー創造への挑戦」と銘打った注目の内容でした。なんと、クラフトビールでもプレミアムビールでもない新ブランド「Innovative Brewer」が立ち上がったのです。

↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円↑ブランドの第1弾となる「Innovative Brewer THAT’S HOP Nelson Sauvinの真髄」と「Innovative Brewer THAT’S HOP絶妙のMosaic&Citra」。1都6県に加え、山梨・長野のファミリーマートとサークルK・サンクスで10月3日から先行販売されています。価格はどちらも288円

 

商品名そのままですが、第1弾のテーマは「ホップそのもの」。フレーバーホップビールという新カテゴリーで、ホップを主役にした観点で企画されています。それはつまり、「〇〇ビールの商品である」「クラフトである」「〇〇というビアスタイルである」といった既存の選び方ではなく、ビールの原材料であるホップの種類で選ぶという新提案。

↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます↑使われているホップの乾燥球花を比較。左の「対照ホップ」に比べ、右の「ネルソンソーヴィン」はグリーン系のみずみずしさのなかに、白ブドウや青リンゴのような爽やかで甘いアロマが感じられます

 

実際にテイスティングしてみると、その個性がよりよくわかります。「ネルソンソーヴィンの真髄」は苦みが抑えられていて華やかかつ爽やか。クリアながらも上品なフルーティ感があって、飲み応えは十分といった印象です。一方の「絶妙のモザイク&シトラ」は、グレープフルーツなど柑橘系の清涼感が豊か。ただ、アメリカを中心に人気の明るく弾けるような柑橘フレーバーとは異なる繊細なニュアンスです。アルコール度数も4.5%で飲みやすく、確かに“絶妙”といえるおいしさですね。両商品とも日常的な料理に合わせやすく、個性派ビールの入門にもオススメです。

↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては↑液色はほぼ一緒ですが、ファーストインパクトの風味と余韻はけっこう違います。販売チャネルはファミマ系コンビニが中心ですが、ぜひ試してみては

 

これまでの2社の新商品に共通するものーーそれはホップです。これはすなわち、ビールのいち原料として語られてきたホップにより注目が集まっているといえるでしょう。そして、ホップへの取り組みでいえば、キリンビールとその傘下のスプリングバレーブルワリー(SVB)にも注目です。前者は毎年「一番搾り とれたてホップ生ビール」を発売していますが、今年も10月24日から数量限定で岩手県遠野産ホップ「IBUKI」を使用した一番搾りを発売中。

↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です↑350ml缶は207円、500ml缶は275円(ともに参考価格)。通常の「一番搾り」よりみずみずしく、華やかな香りが特徴です

 

そして後者でいえば、SVBが中心となって秋に「FRESH HOP FEST」という国産ホップの収穫イベントを開催しており、その規模は年を追うごとに拡大しています。

↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています↑今回も大盛況だった「FRESH HOP FEST」。今年は5つの会場で開催され、31ものブルワリーが参加するほどに裾野が広がっています

 

そして個人的には、サッポロビールの新ジャンル「麦とホップ」の存在も見逃せないと感じています。なぜなら、麦とホップは「魅惑のホップセッション」「夏空のホップセッション」「秋の薫り麦」「赤」「彩のモルトセッション」などなど、頻繁に季節限定商品を発売しているからです。価格のリーズナブルな新ジャンルで、ここまで意欲的に挑戦的な味をカジュアル層に提案しているブランドも珍しいでしょう。

↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです ↑11月28日から数量限定で全国発売(350ml缶で145円/実勢価格)される、麦とホップ 「彩のモルトセッション」。ミュンヘン麦芽とカラメル麦芽に加え、小麦麦芽と計3種の麦芽を使っており、なめらかな飲み口が特徴のようです

 

クラフトビール同様にホップの一般的な浸透は道半ばですが、ビール業界全体でホップが有力視されていることは間違いありません。今後、よりホップを効果的に使った新商品の登場や取り組みの開催に期待したいと思います!