クリップボードやノートにも活用すべし!サンスター文具「テラスノ」は手元だけを照らすの

勉強や読書をしている最中に「暗いところで本を読んでいたら目が悪くなるよ!」と怒られた経験は、誰にでもあるのではないだろうか。筆者も小学生の頃は、寝室の常夜灯で本を読んでいたため、視力が急激に低下し早い段階で眼鏡が必要な状態になってしまった。やはり明かりのない場所での読書はよろしくなかったわけだ。

2025

それから数十年。かつて常夜灯で本を読んでいた少年も50歳を過ぎ、着実に老眼が進行。暗い場所では目のピントが合わなくなってしまった。これがなかなか不便で、薄暗い場所でメモを取ろうとしても手元の文字が判別できず、スマホのライトで照らしてようやく読める……という状況。今になって明かりの重要性を噛みしめている次第である。

 

挟んでほどよく視界を照らす読書クリップ・ライト

手元を照らすのにスマホのライトは便利だが、片手がふさがってしまうのが難点。特に、資料を読みながらメモを取る作業では両手を使いたい。かといって、読書灯として販売されているクリップ式のライトは、サイズが大きすぎて気軽に持ち運べないという欠点があった。

サンスター文具
ひかるクリップ terasuno(テラスノ)
900円(税別)

 

↑ガバッと大きく開口。これで好きな場所に挟みつけて固定する

 

その点、スッキリとコンパクトなのが、サンスター文具「terasuno」である。一見すると大きめのクリップに見えるが、最近人気の「ブッククリップ」(本を開いたまま固定できるクリップ)としての機能に加え、ライトも内蔵されている。

↑ライト使用時は、クリップ先端をつまんで上へと持ち上げれば準備OK

 

↑後ろ側にはスライドスイッチがある

 

↑スイッチONで、5灯のLEDライトが点灯

 

使い方は簡単。まず、本のページや手帳、クリップボードなど、照らしたい場所にクリップ部分を挟む。次に、クリップの先端を持ち上げ後部のスイッチをONにすると、内蔵のLEDライトが点灯するという仕組みだ。

 

↑本に装着したところ。暗くて字はまったく読めない状態が……

 

↑点灯すると、文章を認識できる程度に照らしてくれる

 

ちなみにライト色は、青みがかった昼光色LEDと、電球色に近い暖かみのある温白色のミックス。これで文字を読むのに最適な色味に調整しているという。光量は控えめだが、光が広く拡散するため、照らしたい部分全体を程よく明るくすることができる。

 

勉強や取材に、幅広く照らせて目に優しい!

ブッククリップの開口部は最大約4センチメートルあり、200ページ程度の本を挟むことができる。分厚いテキスト類でも開いたままでしっかりと固定できるため、例えば薄暗いカフェや自習スペースでの勉強でも重宝するだろう。

↑厚めの参考書にもこの通り装着できる。ただしバネの力はそこまで強くないので注意が必要だ

 

とくに筆者が気に入ったのは、クリップボードへの装着である。手元だけを明るく照らしてくれるため、製品発表会のスライドショーのように室内の灯りを落とした環境でもしっかりとメモを取ることができた。周囲に迷惑をかけるほどの光量ではない点もありがたい。

↑クリップボードに挟めば、薄暗い場所でもメモ取り放題だ

 

なお、ボードに装着する際は、上部ではなく利き手の反対側(右利きの場合はボードの左側)に取り付けるのがおすすめ。上部に装着するとボードの下部まで光が届きにくいですが、側面に装着すれば全体を均一に照らすことができるのだ。

 

さらに、ライトは角度調整が可能なので、光の届く範囲を微調整すればより使いやすくなる。

↑勉強用の手元ライトとして。目を疲れさせないためには、明るい環境が大事

 

書き物ライトとして使うなら、勉強中のノートに装着するのも良さそうだ。明るい室内であっても、ノートに覆いかぶさるような姿勢で書いていると手元が影になりやすく、その結果、目が疲れて集中力が低下することもある。このライトは手元の低い位置から照らしてくれるため影ができにくく、目を守るライトとしても優秀だ。

 

↑電池フタを外すときは、ライトを持ち上げた状態でフタをスライドさせる

 

高速バスなど、灯りが限られる移動中の読書灯としても役立ちそうだ。また、アイデア次第ではさらに多様な使い方が考えられるだろう。何より、このライトはペンケースに入れて持ち運べるほどコンパクトなので、とりあえず携帯しておけば、いざというときに役立つ場面があるかもしれない。

 

仮に使用中に電池が切れても(アルカリ電池で約30時間点灯可能)、単4電池2本で動くので、コンビニや100円ショップなどで気軽に調達でき安心。

 

ただし、試用中に一つだけ気になったのは、ライトを畳んだ状態では電源のオンオフが分かりづらいということ。うっかり電源スイッチを入れたまま放置してしまうこともありそうで、この点についてはもう少し工夫が欲しかったように感じた。

 

こんなサイズ欲しかった! 従来品の25%に小型化された「ウカンムリクリップぷち」

サンスター文具は、シリーズ累計販売数約115万個の「ウカンムリクリップ」から従来品の約25%の手のひらサイズになった「ウカンムリクリップぷち」を2024年12月下旬より発売します。カラーは全6色で、実売価格は各440円(税込)。

「ウカンムリクリップぷち」

 

記事のポイント

SNSでバズって大ヒットとなったブッククリップにぷちサイズが登場。手帳やメモ、小物類をまとめるのに便利なコンパクトサイズなので、大小を使い分けるのも◎。

 

2023年6月に発売された「ウカンムリ」の形が特徴のブッククリップは、漢字の部首「ウカンムリ」の形をそのままネーミングされたもの。軽い力でガバッと開く形状は髪留めのヘアクリップを参考に開発されており、クリップ部分が二股に分かれていることによって、本の背表紙を避けて留めることができます。厚手の教科書や参考書なども開いたまましっかり固定ができ、本の中央部分を挟まないので、ページの開き癖も軽減されます。

 

今回登場するのは、従来品の約25%に小型化されたぷちサイズのクリップ。手帳やメモを開いたままにできるので、中を見ながらの作業や、カードやレシートといった小さなものをまとめておくのに便利です。

 

挟む部分に設けられた大小ふたつの山型ストッパーでしっかりホールド。また、挟む部分の長さを従来品よりすこし伸ばしたことで、小さくても留めやすい作りになっています。

 

カラーはウォータリークリア・サイレントホワイト・ダークフォグ・ピーチベージュ・スモーキーソーダ・ナイトフォレストの6色。クリアタイプは挟んでも文字が透けて見えるので、クリップが邪魔しません。

ウォータリークリア

 

サンスター文具
「ウカンムリクリップぷち」
2024年12月下旬発売
実売価格:440円(税込)

勉強や読書のお供に! 手元だけ照らすLEDライト付きクリップ「テラスノ」

サンスター文具は、暗い場所でも手元だけをそっと照らしてくれるひかるクリップ「terasuno(テラスノ)」を2024年11月下旬より発売いたします。カラーはホワイト、グレー、ピンク、ブルーの4色。実売価格は990円(税込)。

ひかるクリップ「terasuno(テラスノ)」

 

記事のポイント

今年3~5月に開催された文房具アワード「文房具総選挙2024」で大賞に輝いたのは、サンスター文具のブックストッパー「ウカンムリクリップ」でした。そのサンスター文具から、同じく“クリップタイプの読書ツール”として今回登場したのがこちら。本やノートを挟んだクリップ本体にLEDが仕込まれたいわば読書灯で、読んだり筆記したりする部分をやさしく照らしてくれます。筆記具が話題になることが多い大人向けの文房具市場にあって、実は読書ツールはアイデア商品が次々と登場する、もうひとつの注目ジャンルといえるでしょう。

 

ブッククリップにライトをつけた「テラスノ」は、「暗い中で一生懸命勉強をしている人の未来を明るく照らすように」との願いを込めてと命名されたもの。暗いカフェなどでの勉強や、暗い倉庫での作業、子どもを寝かせたあとの読書タイムなど、屋内・屋外問わず様々な場所で使えます。

 

手元の狭範囲だけを照らせるようになっており、暗い場所でも周囲の邪魔にならない設計になっています。ライト部分は角度の調整もできるように可動式になっており、最大でA5サイズの本が読める角度と明るさになっています。クリップは最大約4cmと大きく開くので、厚めの本や参考書などにも挟むことも可能です。

 

明るさにこだわった昼光色と温白色の2種のLEDライトで、目にやさしい5000ケルビン相当の明るさを表現。文字を読むのに最適な明るさとなっています。LEDライトの連続使用時間は最大約30時間(単4アルカリ乾電池2本使用)。

 

サンスター文具
ひかるクリップ「terasuno(テラスノ)」
2024年11月下旬発売
実売価格:990円(税込)

角の揃った位置にスッキリ穴開け!かど専用1穴パンチ「かどそろ」がサンスター文具からリリース

サンスター文具から、かどの穴をきれいにそろえた位置にパンチすることができる、かど専用1穴パンチ「かどそろ」が7月中旬より発売予定。全国の文具取扱店・オンラインショップなどにて販売される予定です。

 

穴を合わせる調整と時間が不要で、仕上がりがキレイ!

かどそろは穴を開けたい角から10mmの位置に、直径6mmの穴を開けられる穴開けパンチ。しっかりと奥まで本体を差し込み、親指でレバーを押すだけで穴がきれいにそろうため、位置を合わせる調整と時間が不要。穴を開けた切れ端は、底面のカバーを開けて取り除くことができます。

↑左は一般的なパンチ、右はかどそろを使用したイメージ

 

 

同じ位置に穴を開けられるので、カードリングなどでまとまっているページを途中から差し込みする際にもきれいに仕上げられます。お店の小物や単語帳などの勉強道具、ハンドメイドなど様々なシーンで大活躍できるアイテムです。

 

一度にカットできる厚みは、普通紙(64g/m2)は3枚、ラミネートフィルム(100μ)は1枚です。

 

↑ホワイト、ブラックの全2色

 

サンスター文具
一穴パンチ「かどそろ」
価格:825円(税込)
本体サイズ:約W65×H42×D48mm

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

小鳥のような見た目に胸キュン!親指に装着するマスキングテープカッター「kiritoRING(キリトリング)」

サンスター文具から、親指につけて使う取り替えが簡単なマスキングテープカッター「kiritoRING(キリトリング)」を7月中旬より発売に。まるで小鳥のような見た目が特徴です。

 

左右どちらの親指でも使えます!

従来のマスキングテープカッターはテープ本体に取り付けてカットするのに対し、キリトリングは親指にはめて使う方式で、小鳥のような見た目が特徴。

↑キリトリができるリングだからキリトリングと命名。U字型の羽が親指にフィットします

 

羽はやわらかいシリコーン素材で指の太さに関わらず優しくフィットし、左右どちらの親指でも使えます。15mm幅のマスキングテープ専用。

 

本体の羽の部分を親指にはめ、お腹部分でテープを押さえて軽く持ってテープを引き出したら、くちばし部分でテープを押さえてひねるように切り取って使います。

 

 

↑ラッピングなどの一度にたくさんのテープを使いたい時に、一個ずつテープ本体に付け替える必要がないのでとても便利

 

サンスター文具
マスキングテープカッター「kiritoRING(キリトリング)」
価格:440円(税込)
本体サイズ:約W33×H28×D24mm

↑グリーン・ピンク・ブルー・ブラウンの全4色

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

【文房具総選挙2024】お茶の香りが漂う紙製ホルダーに左利きでも書きやすい万年筆などSDGsに配慮した文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「SDGs文房具」部門にノミネートされた文房具12点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

文房具総選挙2024の投票はこちらから

 

【「SDGs文房具」部門】

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムの存在感が際立ちます。全12点がノミネート。

 

No.82

マックス
HD-10Dサステナブルモデル
各825円

プラスチックの端材を本体カバーに再生利用

耐久性に優れたロングセラーホッチキス「HD-10D」をベースに作った、環境配慮モデル。本体カバーに、プラスチック端材を再生利用しバイオマスプラスチックと混ぜた素材を使い、CO2削減に貢献している。

 

No.83

カウネット
カウネット×ライクイット A4ファイルボックス  by Loopla
920円

回収した使用済みプラ資源がファイルボックスに!

同社が新たに始めた、オフィスから出るプラ資源を回収・リサイクルするサービス「Loopla」から誕生。回収した使用済みのクリアホルダーを一部原料に使い、吉川国工業所と共同開発した。2個セット。

 

No.84

キングジム
紙製ホルダー(茶殻紙タイプ・10枚入り)
1012円

茶殻を再利用したほのかに香る書類ホルダー

伊藤園の「お〜いお茶」など、日本茶飲料の製造過程で排出される「茶殻」をアップサイクルした「茶殻紙」を使ったホルダー。通常の紙よりも紙原料を削減して作っている。お茶の香りをほのかに楽しめる。

 

No.85

三菱鉛筆
ジェットストリーム 海洋プラスチック
各242円

軸材に海洋プラスチックごみとコンタクトレンズの空ケースを使用

独自の配合技術により、軸材の再生材比率ほぼ100%を実現したボールペン。海洋プラスチックごみからできた再生樹脂と、使い捨てコンタクトレンズの空ケースを用いた再生樹脂を使っている。

 

No.86

三菱鉛筆
JETSTREAM × karimoku 多機能ペン 4&1
各3300円

家具の端材を再利用! 一点一点木目が異なり特別感満載

日本を代表する木製家具メーカー「カリモク家具」と「ジェットストリーム」のコラボ多機能ペン。家具の製造工程で出るナラ材とウォールナット材の端材を再利用したグリップは、一点一点木目が異なる。

 

No.87

ニチバン
セロテープ 小巻カッターつき 〈まっすぐ切れるタイプ〉 グリーンナノ配合
各242円

素材を見直しCO2排出量を66%も削減!

カッター本体に、燃焼時に発生するCO2を削減できる添加剤「グリーンナノ」を配合し、焼却時のCO2排出量を同社従来品比で66%も削減。天然素材が主原料の「セロテープ」と使えば、手軽にエコ活動ができる。

 

No.88

ゼブラ
BIOTUBE搭載 ジムノック
各132円

ついにリフィルまでサステナブルな素材に!

品質上、材質の選定が難しいリフィルに、業界で初めてバイオマスプラスチックを使用。リフィルを交換して使うと、CO2排出量を73%も削減できる。ペン本体、替芯のパッケージにもエコな素材を使用。

 

No.89

プラス
ホワイパー 紙ケース入り修正テープ
各275円

紙製ケースを使用した環境配慮型の修正テープ

ケースに紙を使い、プラスチック使用量を同社同等品より40%削減した修正テープ。引き心地はブランドの名に恥じぬ快適さ。紙製になったことでデザインの自由度が上がり、ラインナップが豊富に。

 

No.90

プラス
みんなのふせん 強粘着
2695円(各色2パッド・計10パッド入り)

色覚多様性に配慮したカラーユニバーサルデザイン

色の見え方の違いに配慮して、識別しやすい配色を採用。アイデア出しやブレーンストーミングの際に、書いた内容を色で分類しやすい。強粘着タイプで、紙やホワイトボードにしっかり貼れる。

 

No.91

共栄プラスチック
LIMEX ライティングシート
330円(B5 size)、385円(A4 size)

注目の新素材から生まれた業界初の下敷き

プラスチックや紙の代替品として注目を集めている石灰石生まれの素材「LIMEX」を、業界で初めて下敷きに使用。既存のプラスチック下敷きに比べ、プラスチック使用量を約72%削減できる。薄くても丈夫。

 

No.92

ラミー
LAMY safari 左利きのための万年筆
5500円

左利きの人もインクがかすれずまっすぐに書ける

1980年誕生のロングセラー万年筆の左利き用モデル。ペン先を押し出すようにして書く左利きの人でもかすれず書け、時計回りに巻き込む筆記グセがあっても、自然と真っ直ぐ書けるよう矯正される。白と黒の2色。

 

No.93

サンスター文具
Re:metacil
各990円(4月1日発売)

廃材から作られた削らずに書き続けられる鉛筆

削らずに書き続けられる「特殊黒鉛」を使った鉛筆のサステナブルモデル。ボディとキャップに、噴石や牡蠣やほたての殻などの廃棄物を粉砕して再生したアップサイクルプラスチック素材を使っている。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

「文房具総選挙2024」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949724/

■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。

 

【文房具総選挙2024】集中力がアップする暗記シートや文字が読みやすい下敷きなど大人でも見逃せない「キッズの勉強がはかどる」文房具15点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされた文房具15点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

文房具総選挙2024の投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる全15点がノミネートしました。

 

No.59

クツワ
エアピタファスナー
1980円

置くだけで机にピタッとくっつく倒れないペンケースの軽量タイプ

底面に備えた吸盤が机にくっつき、揺らしても倒れない立つペンケースの新型。布製で90gと従来品の約半分に軽量化している。内側上部にポケットがあり、消しゴムや付箋などの小物が取り出しやすい。

 

No.60

クツワ
カクシート
638円(スリム)、748円(A5)

繰り返し書いて覚えるメモスペース付きの赤シート

繰り返し書き消しできるメモスペースを備えた暗記用の赤シート。黄色いメモスペースは、ペンのキャップや指先などで書き込め、シートをめくると文字が消える。A5サイズとスリムサイズの2種。

 

No.61

コクヨ
キャンパス 青色シートで覚える 暗記用ペンセット
308円

集中に効く(※) “青色” を採用した暗記専用ツール

集中力維持が期待できる青色を採用したシートと、オレンジマーカー、水色ペンのセット。マーカーは、重要な箇所を目立たせながらも可読性を下げない明るいオレンジ。シートを重ねるとマークした文字が隠れる。

 

※:青色の効果は心理評価によるものであり、個人差や環境により効果は異なります

 

No.62

KYOKUTO
X-ZONE『付箋』
各550円

学びを深める問いや見出しが書かれた勉強用付箋

「どうして間違えたの?」「間違えない方法は?」などの問いや、「ここは覚える!!」「余談だけど……」といった見出しが書かれた付箋。書き込むことでミスの対策を考えたり、学びを深堀りしたりできる。

 

No.63

パイロット
ザ・ドクターグリップ(0.3mm)
各990円

芯出し機構にロックがかかる静音設計の細書きシャープペン

ボディを振ると芯が出る人気シャープの0.3mmタイプ。芯を繰り出すときの操作音を従来品の約半分に抑える静音設計で、移動中の衝撃などで芯が出るのを防ぐ「フレフレロック」機構も搭載している。

 

No.64

ソニック
速暗! 2色で書いて覚える 暗記用ペン&4枚シートセット
660円

書き込み内容を2段階で隠して暗記効率アップ!

2色のシートとペンのセット。答えをオレンジ、ヒントをピンクのペンで書き、オレンジシート(答えのみが隠れる)を使って問題が解けるようになったら、次に赤シート(答えとヒントが隠れる)を使う。

 

No.65

レイメイ藤井
超観察スコープ
2310円 (3月下旬発売)

シーンに合わせて変形する水陸両用の拡大鏡

レンズフードを拡張できるシリコン製の拡大鏡。観察物に近づけて観察できる「ルーペスコープ」、観察物の上からかぶせて使う「虫かごスコープ」、水中を観察できる「アクアスコープ」の3つに変形する。

 

No.66

クツワ
ノートぴったりに切れる定規
418円

プリントをノートサイズに切れるガイド付き定規

学習プリントをノートサイズに切るためのガイドが付いた定規。目盛り側の側面に45度の傾斜が付いており、定規で押さえた紙を手前に引くときれいにカットできる。折り畳み式で、伸ばすと30cm定規に。

 

No.67

ソニック
ポジットペンシル
各935円

指を入れて書くだけで正しい握り方が身につく

握り方トレーニング用のシャープ。リングに指を入れると、自然と正しいポジションで握れる。シャープペンのため、削るたびに外すという手間がない。芯は0.7mmと1.3mmの2種で、右手用と左手用がある。

 

No.68

サンスター文具
metacil school
各330円

削らずに書き続けられる新感覚の鉛筆が学生仕様に!

芯の摩耗が少ない「特殊黒鉛」を使った鉛筆の学生向けモデル。芯の濃さはF鉛筆相当で、削らずに約5km、漢字練習帳約18冊ぶん書き続けられる。軸には成長が早いサステナブルな竹を使用し、約3gと軽い。

 

No.69

クツワ
モジサシ下じき
286円

文章がスラスラ読めるリーディングマーカーにもなる!

教科書などに書かれた文章の1行分だけ色が異なり、読んでいる行を強調してスラスラ読めるようにするリーディングマーカー付きの下敷き。上と左の側面には目盛りがあり定規としても使える。

 

No.70

ヤマト
ヤマト糊 タピコ
319円

ロングセラー糊が手を汚さずに塗れるチューブタイプに

手を汚さずに容器から直接塗れるチューブタイプのでんぷん糊。小さな穴が開いたキャップと、子どもでも握りやすい柔らかな容器を採用。原料は、ロングセラーの「ヤマト糊」と同じタピオカでんぷん。

 

No.71

三菱鉛筆
uni タブレット授業えんぴつ
924円(1ダース)

新開発の特殊な芯で濃く書けて反射もしにくい

従来品より濃くはっきりとした文字を書ける2B鉛筆。黒鉛筆芯特有の反射を抑え、明るい照明の下でも視認性が高い。書き込んだノートを写真に撮ったときに反射せず、撮影者の影が写っても見やすい。

 

No.72

サンスター文具
ヨコピタ ギガテクト
各2200円

ランドセルの隙間にも入れられる耐衝撃型の筆箱

柔軟性のあるエラストマーフレームとリブ構造で、従来品よりも耐衝撃性や歪み強度を高めた筆箱。コンパクトサイズで、教科書を入れたランドセルの上部に横向きでピッタリ収まる。鉛筆削りも付属。

 

No.73

サクラクレパス
ライトルシャープ
各550円

視認性の高い細いペン先を完全収納できる新機構を搭載

ペン先を完全に収納できる「ダブルノック機構」を搭載。細いパイプ型のペン先は、視認性が高い一方でペン先を収納できないタイプが多く、携行時に折れや曲がりが生じやすい。その点本品なら安心だ。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

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トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949724/

■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950177/

 

【文房具総選挙2024】立つ・広がる・変形する! 筆記具やPC小物の収納ツールが豊作な「収納する」部門は12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされた文房具12点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

文房具総選挙2024の投票はこちらから

 

【「収納する」部門】

昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12点がノミネートしました。

 

No.38

ソニック
カクスタ ポータブルペン立て シリコンタイプ
各1980円

出し入れしやすい 仕切りを備えた 持ち運べるペン立て

中身の見つけやすさと取り出しやすさに優れた、60度の仕切りが付いたペン立て。開けたときに折り返される部分に磁石を内蔵しており、三角の形で安定して自立する。さらさら加工を施したシリコン製。

 

No.39

キングジム
クリアーファイル「カキコ」ジャバラタイプ
1265円(16ポケット)、1485円(24ポケット)

書類を複数枚同時に閲覧できて挟んだまま書き込める

書類を入れたまま書き込めるファイルシリーズの新モデル。上下に付いたフラップで書類を挟む仕様はそのままに、表紙とウラ表紙にそれぞれスナップボタンを搭載。ボタンを外すとジャバラに広がる。

 

No.40

ナカバヤシ
スマウス マウスパッド付きマルチケース
2750円

デスク上を効率良く活用できるマルチケース

マウスパッド、マルチケース、スマホスタンドの3機能がひとつに。ケースは簡単に開閉できるマグネット式で、約8cmのマチ付き。芯材がしっかりしているため、メガネや腕時計なども入れられる。

 

No.41

DEWALT
TSTAKバインダー
4620円

ライト付きで暗所でも活躍! 収納力の高いタフなバインダー

厚さ3cmのインナー収納機能を備えたバインダー。7個のポケットが付いた着脱式ポーチも付属する。クリップ部分に可動式のLEDライト、四隅には落下時の衝撃を緩和する保護ラバーが付いている。

 

No.42

サンスター文具
tray tray
1540円

パカッと開くだけでペントレイに早変わり!

開くとペントレイになり、使いたいアイテムがすぐに見つかるペンケース。開くときに中身がバラバラとこぼれるのを防ぐゴムバンド付き。収納部には15度の傾斜が付いており、出し入れもしやすい。

 

No.43

ナカバヤシ
neoformマルチペンケース
2420円

磁石の力で3通りに変形しあらゆるシーンに対応

前面下部に1個、背面上部に2個内蔵した磁石で、スマホスタンド機能付きペンスタンドやペントレーに変形。壁掛けとしても使え、埋もれやすい小物を取り出しやすい位置に固定できる収納スペース付き。

 

No.44

ナカバヤシ
filemo リュックサックファイル
473円

リュックに入れたまま書類を出し入れできる!

短辺のひとつが開く書類ファイル。留め具がゴム紐のため、リュックなどのタテ型バッグに入れたままでも、ゴムを外して中身を出し入れできる。5仕切り、6ポケットで最大120枚の書類を収納可能。

 

No.45

コクヨ
ペンケース〈スリッシュ〉
各880円

中身が見えるメッシュ素材とスムーズに取り出せるスリットポケットを採用

ファスナー付きのポケットと、口がスリットになったポケットを搭載したスリムなペンケース。よく使う筆記具をスリットポケットに入れれば、すぐに取り出せる。中身が見え、目的のペンがすぐ見つかる。

 

No.46

キングジム
ポータブルワークベース「ノッテオン」
7975円

PC作業に必要なアイテムと書類がひとつにまとまる

ワークツールをひとまとめにでき、ノートPCスタンドにもなる収納ボックス。下段には、マウスやキーボードなどが入る引き出しが付いている。ケーブル穴付きで、ノートPCを収納したまま充電が可能だ。

 

No.47

ライオン事務器
マウスパッドポケット
1045円

持ち運びに便利なマウスパッドにもなるマウス専用ケース

オモテ面にマウスをスムーズに操作できる再生塩ビを採用した、マウスパッドにもなるマウス収納ケース。ウラ面には机上で滑りにくい素材を採用している。USBなどの小物が入る内ポケット付き。

 

No.48

アソラボ
Live Pod Bouquet
各3980円

挟んだり貼ったり立てたり多彩に使えるマルチケース

2つの収納部がつながったマルチケース。収納部の間に磁石と滑り止めシートが付いており、リュックのショルダーやポールなどを挟んで装着できる。広げてスチール面に貼ったり立たせたりも可能。

 

No.49

クツワ
リララペンケース
1980円

手首の負担を和らげながら筆記具や小物も収納

広げるとリストレストになる動物デザインのペンケース。中綿入りで手首の負担を和らげながら、中身をしっかり保護。収納部がふたつに分かれており、筆記具とUSBなどのPC小物を分けて入れられる。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

「文房具総選挙2024」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949724/

■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
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【文房具総選挙2024】1台4役のカッターや開いた本を固定する進化形文鎮など「切る・貼る・綴じる」文房具11点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされた文房具11点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

文房具総選挙2024の投票はこちらから

 

【「切る・貼る・綴じる」部門】

ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだ全11点が集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られます。

 

No.27

アスクル
【ASKUL・LOHACO限定】 現場のチカラ 掲示用高透明養生テープ
362円

透明度が高く目に付く場所にも使いやすい

養生用粘着テープ市場では珍しい、透明度が高いテープ。「貼って剥がせる」「手でちぎれる」という養生テープの特性を持ちながら、タテヨコ糸の織り目がない。透明できれいに貼れるため、掲示用途に重宝する。

 

No.28

サンスター文具
ウカンムリクリップ
各660円

開きグセを付けずにしっかり固定する “うかんむり” 型のクリップ

ページを開いたままキープできる “うかんむり” 型のクリップ。背表紙や書籍の中央を避けて留められるため、厚めの教科書や参考書も固定でき、開きグセもつきにくい。文字が隠れない透明タイプもある。

 

No.29

スリーエム ジャパン
スコッチ 梱包開封シザーズ
1320円(7インチ)〜2354円(ベタつき防止加工 8インチ)

ワンタッチで刃を切り替えられる2Wayはさみ

ハンドルをスライドさせるだけで、開梱用カッター(開封モード)にもなるはさみ。開封モードのときはロックがかかり、刃が5mmしか露出しないため箱の中身を傷つけにくい。はさみの切れ味はシャープ。

 

No.30

マグエックス
超強力マグネットシート ゼロスリップ
2530円

最大16kgfまで固定できる超強力マグネットシート

強力な異方性マグネットシートに滑り止め加工を施し、同社従来品の約4倍の耐荷重を実現。最大耐荷重は約16kgf。片面に粘着材が付いており、ボックスなどに貼り付ければ浮かせる収納が可能に。

 

No.31

コクヨ
2Way携帯ハサミ<ハコアケ>オレンジ
1320円

暗所でも見つけやすいオレンジカラーの2Wayバサミ

刃をスライドさせることでカッターモードとはさみモードが切り替わるコンパクトばさみ。明るく彩度の高いボディカラーが、倉庫などの薄暗い場所でも目立つ。刃にはチタンコートを施し、硬度を高めている。

 

No.32

オルファ
パッケル
440円

袋をパッときれいに開けられる専用カッター

飲食店での開封作業の増加を受けて開発された、袋を開けることに特化した開封用カッター。内側に水洗い可能なステンレス刃があり、袋を挟んでスライドさせて開ける。フックに引っ掛けられる穴付きだ。

 

No.33

コクヨ
本に寄り添う文鎮
2200円(鉄/ブラック、グレー)、5500円(真鍮)

分厚い本も傷めずに開いた状態でしっかりキープ

分厚い本も安定した状態で保持できる、開いた本に沿う形状の文鎮。置くだけのため本を傷めず、ページめくりもスムーズだ。真鍮タイプは、商品名が金で箔押しされた高級感のあるパッケージ入り。

 

No.34

ミドリ
マグネットレターカッター
各1320円

マグネットで固定してゴミを出さずに片手で開封

玄関のドアなどのマグネットがくっつくスチール面に設置でき、片手で使えるレターカッター。スリット部分に封筒を通し下にスライドさせると、ゴミを出さずに開封できる。替刃式で長く使える。

 

No.35

クツワ
マステンプレート
各495円

マステの飾り切りもデコレーションもおまかせ!

マスキングテープ用のテープカッターとしても使えるイラスト用テンプレート。側面にギザギザやモコモコなど6種類の突起があり、テープを当ててカットすれば、簡単にかわいい飾り切りができる。

 

No.36

ナカバヤシ
メジャーが付いたギザノコ刃カッター
1925円

梱包と開梱に必要な4機能が1本に

ダンボールカッター、1mメジャー、10cm定規、マグネットシートを搭載した、梱包・開梱に役立つマルチツール。定規には爪があり、幅や厚みの測定が可能。マグネットシートにはクリップを貼り付けておける。

 

No.37

ナカバヤシ
モバイルカッティングマット
1210円

ペンケースに入れて持ち運べるスリムなカッティングマット

手のひらサイズに折り畳め、カッターと一緒にペンケースに入れられるカッティングマット。広げると、A4用紙までのカット作業にちょうど良い31cm×7cmになる。表面には1cm間隔で十字罫線をプリント。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

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トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
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■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
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■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
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■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
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■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
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【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
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■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
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■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
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【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
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【文房具総選挙2024】常識を覆す構造のボールペンから修正ペンの進化形など「書く&消す」文房具15点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く・消す」部門にノミネートされた文房具15点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

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【「書く&消す」部門】

人気ブランドの多色・多機能ペンを中心に、15商品がラインナップ。 ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目。 “くすみカラー”のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い結果となりました。

 

No.01

レイメイ藤井
大人の魔法のザラザラ下じき
1045円(B6)〜1210円(A4)

ザラザラとした手触りが美文字をサポート

表面に施した細かいドット加工が、筆記時にザラザラと指に伝わることで、頭の中でイメージした通りの文字が書けるようになる下敷き。流れ文字や雑文字、字形の不揃いなどの改善効果を期待できる。

 

No.02

ゼブラ
クリックブライト
各132円

小さな文字もきれいにマークできる細字蛍光ペン

従来の蛍光ペンの約半分にあたる2mmの線幅のペン先、「ハーフラインチップ」を搭載。小さな文字や注釈もきれいにマーキングできる。ノック式で、キャップなしでも乾かない独自インクを採用している。

 

No.03

エポックケミカル
ゴツ盛りインクの蛍光ペン
各374円

超大容量インクで長く使える高コスパペン

一般的な蛍光ペンの約6倍(同社商品比)ものインクを搭載しながら、価格を3倍程度に押さえた高コスパペン。筆記距離は約570m。インク残量が見えるため、買い替えのタイミングがわかりやすい。

 

No.04

ゼブラ
サラサクリップ3C
各440円

インク量はそのままに軸をスリムにした多色ゲルボールペン

軸径が従来品より8%細い多色ゲルボールペン。従来のスプリングを各インク芯に巻きつける構造ではなく、芯の隣に配置する「サイドスプリング機構」を採用し、インク量はそのままでスリム化を実現。

 

No.05

コクヨ
WPシリーズ
各4400円

「書くこと」が 特別な体験になるペンシリーズ

「キャンパスノート」をはじめ紙にこだわってきた同社が提案する、特別な書き心地のペンシリーズ。表情豊かな線が書ける「ファインライター」と、浮遊感のある書き味の「ローラーボール」の2種展開。

 

No.06

サンスター文具
topull B(トプルB)
各396円

押すのではなく引く! 常識を覆すボールペン

握ったまま2本の指で引いてペン先を出す「トッププル機構」を備えたボールペン。ノック時に持ち替える手間が省ける。ノック機構が先端にあることで、頭部をフラットにしたシンプルなデザインが可能に。

 

No.07

ゼブラ
ピタン
各1320円

ノートにピタッとくっつきサッと書き出せる

ノートに装着できる専用ホルダーと、そこに磁力で固定できるペンのセット。まるでノートの一部のように持ち歩け、書きたいときにサッと外せる。ミニマルなデザインはどんなノートにもマッチ。

 

No.08

パイロット
フリクションシナジーノック03
各275円

滑らかな書き味の激細フリクション

消せるボールペン「フリクション」シリーズで最も細いボール径0.3mmのペン先を搭載。同社独自のペン先「シナジーチップ」が、細書きとは思えない書き出しの良さと滑らかな書き味を実現している。

 

No.09

ゼブラ
ブレン4+S
各1100円

ストレスフリーなペンの5機能搭載モデル

筆記時のペン先のブレをなくしたボールペン、「ブレン」の多機能モデル。4色ボールペンとシャープを搭載しながらもコンパクトで握りやすい。厚手の紙も挟みやすいバインダークリップと消しゴム付き。

 

No.10

サクラクレパス
ボールサインiD 3C
各935円

さりげなく個性を表現できる黒にこだわった3色ペン

6色の黒を揃えたボールペン「ボールサインiD」シリーズの3色ボールペン。基本の黒・赤・青の組み合わせだけでなく、「青味のある黒・黒・赤」や「緑がかった黒・黒・赤」の組み合わせがある。

 

No.11

ぺんてる
ホワイトスピード
440円

幅広ペン先と速乾インクで修正時間を短縮!

ひと塗りで広範囲を修正できる線幅4.5mmのペン先を搭載した修正ペン。同社の従来品に比べ半分の時間で乾く超速乾インクを採用している。修正面が凸凹のないマットな仕上がりで、再筆記しやすい。

 

No.12

ぺんてる
マットホップ
各220円

高発色インクが写真の上でも存在感を発揮!

一般的な顔料ペンよりも大きな顔料をたくさん使った新開発インクが、マットな筆跡を実現。塗りつぶすだけで、シールを貼ったかのような存在感を生み出せる。濃い色の紙や写真の上でも鮮やかに発色。

 

No.13

サンスター文具
mute-on
各264円

カチカチ音を気にせずに堂々とノックできる

ノック音を同社従来品比で33%カットした静音設計のペン。ノック中はクリップが収納されて使えなくなるため、ペン先を出したまま胸ポケットに挿すという失敗が起きにくい。握りやすい三角軸を採用。

 

No.14

トンボ鉛筆
モノグラフ ファイン 0.5/0.3mm
各1210円

快適に書き消しできるハイクラスなシャープペン

ノック部に繰り出し式の消しゴムを備えたモノグラフのハイクラスモデル。ペン先がシェイプアップされており、書くときにペン先が見やすい。消しゴムを使うときは、自動でノックが固定される。

 

No.15

コクヨ
リサーチラボペン
各396円

研究の現場に適したアルコールに強いペン

理化学系の研究所でも使えるよう、アルコールが付着しても消えにくいインクを採用。水と混ざりにくいインクのため、結露した容器や凍結面にも筆記できる。ペン先が細く小さい容器にも書きやすい。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

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トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
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■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
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■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
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■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
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■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
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【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
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■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
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■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
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■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
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文具ソムリエール 菅未里が2024年度に注目する文房具トレンドベスト3と注目アイテム7選

2024年もすでに大量の良品がリリースされている文房具ジャンル。「自腹買い文房具」連載でおなじみの文具ソムリエール・菅未里(かん・みさと)さんに、2024年度に注目すべき、もしくは現在進行形でトレンドとなっているキーワードをピックアップしてもらった。

 

文房具トレンドとトレンドを代表する注目商品は?

もうすぐ2024年度が始まります。身の周りの文房具は揃ってきたでしょうか? 身近な存在である文房具のトレンドは気になるところ。引き続き文房具業界を席巻しそうなトレンドをチェックしていきましょう。

 

1.ニュアンスカラーブームが継続

ここ数年来、継続しているのがニュアンスカラーブーム。やわらかな色合いでプライベートシーンでも堅くなりすぎず、一方ビジネスシーンではカジュアルになりすぎない好バランスで、使い勝手の良さを発揮します。

 

・ミニクリップココフセン

フィルム付箋のさまざまなスタイルを提案し続ける、カンミ堂の「ココフセン」シリーズ。2023年11月に発売された最新作ミニクリップココフセンは、小さなクリップとココフセンが一体となったアイテムです。

↑くすみのやわらかなカラーでビジネスでも浮かない

 

カンミ堂
ミニクリップココフセン
各440円(税別)

 

これまでもパステルカラーなど優しい色合いのアイテムが多かった、同社のフィルム付箋。ニュアンスカラーはかわいくなりすぎず、とはいえやっぱりかわいらしい、という絶妙なバランス。

↑短めで小ぶりのフィルム付箋2色がセットされている

 

クリップ付きなので簡単に移動させられ、付箋を紛失しにくいので探し物が減るメリットもありますね。

 

・Waai

世界累計41億本を売り上げる消せるボールペン「フリクション」シリーズ。2023年11月に、最新シリーズの「Waai(ワーイ)」が発売されました。フリクションといえばビジネスパーソンがメインユーザーとなっているシリーズですが、Waaiは大学生をターゲットにした事務用品感のないおしゃれなビジュアルに注目。

↑従来品よりも細身のボディでやわらかな色合い

 

パイロットコーポレーション
Waai
各230円(税別)

 

また、インク色は赤、青といった一般的なカラーではなく、「ベルベットレッド」「ターコイズ」「チークピンク」などおしゃれなニュアンスカラーのラインナップ。発売当初は売り切れの店舗も出るほどの人気で、2024年も注目が続きそうです。

 

・awaii marker

2024年2月に発売されたばかりの新作。名前の通り「淡い」カラーのパッケージとニュアンスカラー8色展開のマーカー。

↑乳白色のボディ。インクごとに色が違うロゴもアクセントになっている

 

サンスター文具
awaii marker
各円(税別)

 

韓国コスメのような見た目がかわいらしく、ペン先がしなるタイプのマーカーで、分厚い参考書など曲面にもぴたっとフィットするペン先が特長です。

 

2.ノートや手帳は手のひらサイズが今らしさ

デジタルか? アナログか? と選択する時代は終わり、「デジタルもアナログも」どちらも上手く取り入れるのが、今の使い方。スマホの機能も使いながらアナログも上手に使うため、文房具のサイズにも変化が現れています。

 

・EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート

人気の手帳、EDiTシリーズは手帳だけでなくノートタイプも人気。特に今年の注目はB7サイズでしょう。

マークス
EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート B7変型
各1200円(税別)

 

タブレットやスマートフォンのスケジュール管理・メモ機能を使う人が増えるなか、必要最小限だけ紙の手帳やノートに記録したい人に人気です。

↑コンパクトで持ち運びやすい

 

・ポケットログ・ダイアリー(ラコニック)

今シーズンから発売が開始された日付フリーのダイアリー。日付がないので、年始だけでなくいつからでも日記や手帳として使用できます。小ぶりなポケットサイズのみの展開でメモ帳のようにさっと取り出してメモできる気軽さがいいですね。

↑左バンド付、右バンドなし

 

ラコニック
ポケットログ・ダイアリー
各1400円〜2500円(税別)

 

チェキの写真が入るポケットがついたものなど全14種類で、趣味別で記録を分けることもできます。チェキタイプは推し活にもぴったりなのだとか。

 

3.文房具メーカーがつくる防災グッズ

文房具という身近にあるアイテムを手がけてきた文房具メーカーは、コンパクトで使いやすい製品、縫製品が得意。オフィス用品とも相性がよく、文房具メーカーが作る防災グッズに注目が集まっています。

 

・災害常備ポーチ

「スーパードッチファイル」や「テプラ」などオフィスで使う文房具を手がけるキングジムからは、オフィスに備える防災用品の他、日常的に持ち運べるポーチタイプも販売。

↑バッグに入れられるサイズのポーチに非常時に使えるグッズがおさまる

 

キングジム
災害常備ポーチ
1900円(税別)

 

東日本大震災の後、防災意識が高まりオフィス用、車載用、個人用などシーンにあった防災グッズが揃っています。

 

・防災サコッシュ

オフィスのラベル用品で有名なヒサゴからは、サコッシュタイプの防災アイテムが販売されています。

↑サコッシュタイプは肩からかけられるので便利

 

ヒサゴ
防災サコッシュ
2850円(税別)

 

サコッシュの肩紐は光を反射し暗い場所でも目立ち、取り外してロープとしても活用できる優れもの。防寒アルシートや携帯トイレ、ホイッスル、マスク(大人用)など非常時に必要なものがコンパクトに入っていて安心です。

 

2024年度も文房具豊作の予感!

新型コロナウイルスの感染拡大防止のためオンライン授業やオンライン会議などデジタルツールが広い世代で活用されるようになりました。アナログの文房具は使わなくなるのでは? という声も聞かれるなか、トレンドは「デジタルとアナログ、どちらも使う!」です。

 

膨大な情報をコンパクトに持ち運べるデジタルの強みと、自由度が高く電源がない場所でも使えるアナログの強み。どちらもかしこく使い分け、2024年度も快適な文房具ライフを送りましょう。

 

持ち替え不要! 押さずに引いて芯を出すシャープペンシル「トプルS」の小粋な工夫とは?

これはあくまでも個人的な感覚なのだが、シャープペンシルにオートマチックはいらないかな、と思っている。筆者は極端に集中力が続かないタチなので、書き物をしているとすぐに「一息入れたいなー」と弱音を吐きがち。そういうとき、シャープの芯を出すノックがいい感じに “一瞬の休憩” になるというわけ。対してオートマチックだと、芯が1本なくなるまで休憩タイミングが来ない。これだと集中力を欠いたままダラダラと書き続けることになるので、メリハリが付かなくて、あまりよろしくないのだ。

 

なので、ひとまず「シャープにノックは欲しい派」なのだが……軸後端のノックノブを押すとき、イチイチ軸を握り直す手間が発生するのがどうも釈然としない。もうちょっと効率の良いノック方法があってもいいんじゃない? とも思うのだ。

 

先端引っ張りノックのユニークなシャープペンシル

過去には、軸側面にノックボタンを付けたサイドノック式や、軸を中程から少し折り曲げるボディノック式など、いろいろなノック方式のシャープが存在した。ただ、機構的にトラブルが起きやすかったり、コストが高い割にあまり売れなかったり……などの問題から、現在ではそのほとんどが廃番となっているのである。そんななかで、久々に登場した“変態ノック機構”のシャープとして注目されているのが、サンスター文具の「トプルS」だ。

サンスター文具
トッププルシャープ topull S(トプルS)
各360円(税別)
8色展開

 

トプルSは、見た目からしてなかなかにユニークだ。先端の金属製の口金(?)・プラの細い軸・軸、と三段で構成されたペン先が目に付くが、他にも前軸の不思議な分割や、それ以外にはほとんど凹凸のないデザインなども気になるところ。もちろん、後端にノックノブなんか存在しない。そして、肝心のノック機構に直接関係してくるのが、三段のペン先と前軸分割である。

↑この筆記状態からほとんど握り直さずにノック(芯出し)ができるのがポイントだ

 

↑3段のペン先と、パーツがS字に噛み合ったような分割線がとにかく目立つ

 

ノックする際には、まず先端の細軸・軸の段差に人差し指と中指をかける。指をかけるときは、第一関節に近いあたりをひっかけるようにすると、やりやすいだろう。あとはそのまま手を握り込むようにして引き込むと、前軸の分割線のところから押し込まれて、カチッとノックされるという仕組みだ。これがサンスター文具独自の、先端を引き込んでノックする「トッププル機構」である。

↑ペン先の段差に人差し指と中指をかけてグッと引くと、カチッとノックされて芯が出る

 

 

ノックする際に軸を持ち替える手間はほとんどないため、効率の点ではかなり良さそう。筆記体勢のまま1ノックして、また筆記に戻るまでの所要時間は確実に1秒以下。かなりスピーディーにノックできるし、すぐさま筆記に戻りやすい。

 

ただし、ノック感がかなり重めなので、それを指先で操作するのはちょっとしんどいかな? と感じられた。さらに、段差が小さすぎて指の引っかかりが悪く、それをフォローするために、より指の力が必要になる。結果として、何度かノックしていると指がダルくなってしまうのだ。これに関しては、ある程度は慣れによって気にならなくなる……ような気はするが、できれば購入前にいちどノック感を試したほうが良いと思う。

 

意外な構造でコストダウンを図っている?

実際に試してみて感じたのは、まず先端視界の良さだ。トッププル機構のため、軸先に段差がついて細くなっている分、通常のコーンタイプの口金よりもペン先周辺が見やすい。重心は高めだが、トッププル用の分割線に指が掛からないようにすると、自動的に軸のやや上めを握る姿勢になるので、さほど気にならなかった。

↑先端が細く絞られているので、ペン先周囲の視界は良好だ

 

ちなみに芯の補充は、細軸をつまんでひねって軸から分離し、シャープリフィルを抜き出して行う。リフィル自体がかなり細いので、芯は2〜3本でいっぱい。誤動作防止のためには、入れておく芯は無理せず2本で止めておくのが良さそうだ。

↑芯は軸からリフィルを抜き出して補充する

 

ところでこのリフィル、なにか既視感がある。もしかして、多機能ペンで使われている汎用品のシャープユニットをそのまま転用しているのではないか、と思われる。おそらくは生産コストを下げるための試みなのだろうが、わりと思い切った作りである。

 

他にないユニークなノック機構でありつつ300円台という低価格を実現するには、こういう工夫が必要なのだろう。さまざまな面で非常にチャレンジブルなシャープペンシルといった印象なので、文房具好きならひとまず試しておく価値はあると思う。

 

話題の静音ボールペン「mute-on(ミュートン)」の音だけじゃない独自ギミックを検証

近年、筆記具業界で注目されている機能のひとつが「静音化」である。大まかに言えば「ノック音をいかに静かにするか」という技術で、ぺんてる「Calm」シリーズやパイロット「フリクションボールノックゾーン」に搭載され、話題となっている。

 

例えば試験で集中しているときなど、周囲で延々と「カチカチ」されたらイライラとしてしまうだろう。自分はそういった “音ハラスメント” をしないよう、ちゃんと気をつけて静音仕様のペンを使いましょう、というのが、昨今の静音ペンの流れのようだ。

 

トップクラスの静音性能をもつボールペン

そんななか、2023年4月、音ハラ対策の静音仕様ペンとして発売されたのがサンスター文具の「mute-on」(ミュートン)である。全8色(インクは黒のみ)の軸色名が、「夜更かしの猫」「浜辺の小瓶」のように、ちょっとした物語を感じさせるネーミングになっているところがポイントだ。個人的には、この手の色名にかなり気恥ずかしさを感じてしまうのだが……これは多分、筆者がメーカーの想定するターゲットユーザー層ではないからだろう。

サンスター文具
mute-on(ミュートン)
240円(税別)
8色展開

 

↑全8色の軸色にはそれぞれポエミーな名前が付けられている

 

さて、肝心の静音性に関してだが、昨今の静音仕様ペンの中ではまずトップクラスの静かさと言って間違いなさそう。ノック音そのものは、生活音の中に紛れてしまうとほぼ聞こえなくなるレベルで、これをうるさいと感じる人はまずいないはず。それぐらいに静かだ。

 

↑一般的なノックと比べて20db以上小さい音なので、静かな場所で耳を澄まさない限り音が気になることはなさそうだ

 

ノックに関してはもうひとつ、静音性に加えて「ノック解除忘れ防止」の機能も搭載されている。三角軸から浮きあがるように配置されていたクリップが、ノックノブを押し込むのに連動して、軸へ沈み込むように動くのである。つまり、この動作によってクリップが効かなくなるので、うっかりペン先を出したままシャツの胸ポケットや手帳に挿そうとしても気付くでしょ? というギミックなのだ。

 

このクリップの動きが妙にかわいいので、ついつい用もないのに繰り返しノックしてしまう人は出てきそうだ。(音ハラの心配が少ないので、その点も安心だ)

↑ノックに連動して動く「ノック解除忘れ防止」クリップ

 

リフィルは専用の0.5mmゲルインクを搭載。最近のサンスター文具ではお馴染みとなりつつある “たっぷりインクフロー” で、サラサラと気持ちの良い書き味が楽しめる。この手のつゆだく系がお好きな方であれば、かなりハマるのではないだろうか。

↑ペン先近くまであるエラストマーグリップ+三角軸のおかげで、どこを握ってもかなり安定感がある

 

↑良好なインクフローでかなり爽快感のある書き味となっている

 

LAMYと似ているようで違う。独自のノック機構に注目

実は筆者がこの「mute-on」を最初に見たときに感じたのが「あれ、これLAMY(ラミー)のnoto(ノト)では?」ということ。LAMYの「noto」といえば、世界的な工業デザイナーである深澤直人氏が手がけたボールペンで、ハートカムと呼ばれる特殊な機構で静音ノックを実現した逸品である。なめらかな三角形の軸と、長楕円のノックノブ、軸に切り込むようなクリップも特徴的だ。これらの要素だけで見ると、やはりこの2つ、近いような気もする。

↑LAMY「noto」(左)との比較。ノックノブや三角軸などの要素を抜き出せば似ているんだけど、並べてみると印象はわりと違う

 

さらに、ノックに連動したクリップの上下動も、同じくLAMYの「swift」に搭載されているギミック。これはさすがに、LAMYを意識していない、ということはないはずだ。ただし、当然ながら「mute-on」のノックはサンスター文具の独自機構(ハートカムではない)だし、デザインも突き詰めていけば別物。なので、捉え方としては「LAMYをリスペクトして進化させた」ということでいいんじゃないだろうか。

↑サンスター文具独自の静音ノック機構。写真中央のオレンジ色パーツが透明カバーに掘られた溝を動くことでノックを行うようだ

 

なにより、静音ノックにノック解除忘れ防止、爽快感のあるリフィル、握りやすいグリップなどなど、これだけあれこれ詰め込んで税別240円という価格はかなり衝撃的。これは買い逃すともったいない級のペンなので、見つけたらまずは即ゲットして、あれこれ試してみるのが正解だと思う。

 

筆者はまず、色名の気恥ずかしさだけは乗り越える必要があるけども。

 

ハンズフリーの快適さよ…挟むだけで効率化する「クリップ型ブックストッパー」2種を使い比べ

以前よりはだいぶ減ったとはいえ、本など紙の資料を見ながら仕事を進めるという機会は、いまだにゼロではないだろう。そういうときに、なによりも面倒くさいのがページの固定である。本やカタログを開いた状態でギュッと圧をかけて押さえ付けたり、重しを乗せてみたりしても、いつの間にかページが戻っていたりする。しかも、借り物や大事な本だったりすると手荒な真似もしづらい。

 

そこで今回試してみようと思ったのが、一般的に “ブックストッパー” と呼ばれる、ページを挟んで固定するクリップ型のページ保持具だ。偶然にも同時期に新製品が2つ登場していたので、両方を試してみた。

 

1.本の上に “ウかんむり” でページを固定

まず1つ目が、サンスター文具から発売されている「ウカンムリクリップ」だ。ちょっと不思議な製品名だけど、実物を見れば「ああ、なるほど」と思える。クリップの形状が、まさに漢字の部首の “ウかんむり” の形をしているのだ。

サンスター文具
ウカンムリクリップ
各600円(税別)
6色展開

 

使い方は、つまみ部分を持ってグッと開いてから、開いておきたいページの上部中央に挟みつけるだけ。これでページを固定するというわけだ。単にそれだけなら、大きめな目玉クリップか洗濯ばさみでも似たようなことができるのだろうが……実はこのユニークなウかんむり形状が、他にはない便利さに効いてくるのである。

↑先端が二叉になった大きめの洗濯ばさみのような形状。つまみ部分が反った形状で、少しの力でも大きく開口する

 

「ウカンムリクリップ」は、中央を空けて左右の端に挟み口があるので、本の背表紙を避けて挟むことができる。これならハードカバーでも背が邪魔にならず、スムーズにセット可能だ。加えて本のノド(中央にあるページの綴じ部)を押さえ付けない構造なので、開きグセが付きにくいというメリットもある。個人的には、この開きグセの付きにくさが特にありがたかった。

↑二叉の先端が左右のページを押さえるように挟み着ければ、固定完了

 

実際に試してみた感覚としては、上部から左右の両ページを固定しているため、開いているページがしっかりフラットになって読みやすいように感じられた。ただし、上から固定している=下側がフリーなので、厚い本だとページ下部が少し浮いたようになるケースもある。形状的に仕方がないことなのだが、その点は少し気になるところだ。

↑背の厚みをすり抜けて挟むことで、本に不必要なダメージを与えにくい

 

2.ずっしり重量で挟んだページを固定

ふたつ目に紹介するのが、ソニックの「OMO CLIP(オモクリップ)」。こちらは左右のページを挟む力で固定するのではなく、片側のページに荷重をかけることで開きっぱなし状態をキープする、というもの。

SONic(ソニック)
OMO CLIP
各700円(税別)
2色展開

 

「OMO CLIP」は挟み口がフラットで、普通の目玉クリップなどに近い見た目だ。しかし、クリップ用のバネが巻き付けられた金属軸の部分が、「うおっ!」と驚くほどに太いのである。この軸が錘(おもり)になっており、開いたページの片側端に挟むことで、ずっしりと荷重がかかってページが開きっぱなしになるという仕組みだ。

 

ただし、左右でページの残量が少ない方に着けないと意味がない。そうしないと、逆に本が勢いよく閉じてしまうので、要注意だ。

↑極太の金属軸を含む全体の重さは約105g。見た目よりもかなり重量感がある

 

↑本の端を挟むと、「OMO CLIP」の重みでページが固定される

 

もうひとつ、ページ端だけに重みをかけるという方式だけに、固定中はどうしてもページが山なりになってしまう。そのため、ノド側の文字が読みづらく感じることもあった。

 

一方で、本をめくって読み進めるときには、固定するページを変更しやすいというメリットもあった。例えば、数ページに渡るレシピを見ながら調理するときには、「開いて固定&めくり進めしやすい」このクリップが便利だと思う。

↑挟み口を軽く開いてページを差し替えれば、めくりも簡単

 

↑素材が透明なので、挟み口の下に文字が入り込んでも本文を読むことができる

 

仕事で使うだけでなく、参考書を見ながらノートを作ったり、譜面を開いておいたりという用途にもブックストッパーは欠かせない。見た目にもわりと地味な道具ではあるが、使ってみるとなかなかに便利なので、ここまでの紹介を読んでピンと来た人は、ぜひ導入してみてほしい。

 

メタルペンシル「メタシル」が、コンパクト&キャップ付きでさらに使いやすく! 「メタシルポケット」

サンスター文具は、削らず約16km書き続けられるメタルペンシル「metacil(メタシル)」シリーズから、キャップがついたコンパクトサイズの「metacil pocket(メタシルポケット)」を、11月上旬より発売いたします。価格は1100円(税別)。

 

メタシルは、芯が黒鉛と金属を含んだ特殊芯で作られており、筆記時に紙との摩擦で生じる黒鉛と金属の粒子が紙に付着することで筆跡となる、鉛筆のようで鉛筆とは違う新感覚の筆記具。芯は約2H鉛筆相当の濃さです。美大出身である開発担当者が、デッサンやアイデアをスケッチするときなど、鉛筆を使うたびに削る手間がかかることや手が黒く汚れることに不便さを感じ、それを解消するためのアイデアを製品化しています。

 

今回発売となるメタシルポケットは、長さ160mmの従来のメタシルに対し、120mmとコンパクトサイズに。レザー調のキャップが付いて、持ち運びしやすくなりました。

 

芯は特殊芯でできており、摩耗が著しく少ないため、削らずに長時間書き続けることができます。水や水性マーカーなどにも滲みにくいので、水彩画やイラストの下書きにも使いやすく、通常の鉛筆のように一般的な消しゴムで消すことができます。

 

使い込んで丸くなってきたら、芯を交換可能。替芯は芯が擦り減ってきた時の交換用や、筆記線の太さのこだわりなど、使い分け用などにも利用できます。

 

カラーバリエーションは、ブラック、ピンク、ブルー、ホワイト、ベージュ、ネイビーの全6色。

自動で芯が出るオートマチックシャープ! ノックの煩わしさから解放されたシャープペンシル「nocfree」

サンスター文具は、オートマチックシャープ「nocfree(ノクフリー)」を、10月下旬から全国の文房具取扱店やオンラインショップなどで発売します。価格は495円(税込)。

 

同製品は、自動で芯が出てくる“自動芯出し機構”を採用。筆記時にペン先が紙面に当たり上下運動することで自動で芯が送り出される仕組みです。

 

本体サイドのノックをするのは使い始めの1回だけで、ノックの煩わしさを気にせずに書き続けることができます。ガイドパイプ付きで、芯折れを防いでくれます。

 

従来のシャープペンと比べて、ノックから解放されることで、タイパ(タイムパフォーマンス)の向上にもつながります。持ち手部分もラバーグリップで滑りにくく、筆記に集中しやすくなり、勉強や仕事の効率化も期待できます。

 

本体のカラーバリエーションは、クールブラック、コーラルレッド、アイスホワイト、ナイトネイビー、オーキッドピンク、ミントブルー、ラテベージュ、セピアバイオレットの全8色。

これはコスパが高い! カッターから指先をプロテクトする安全定規「ユビテクト」の仕組みと実力

カッターナイフは学校の図工などの授業でも活用されるほど身近な刃物。一方で「ちょっと怖いな」と感じている人は少なくないだろう。筆者も趣味で紙工作を楽しんでいるので、つい先日ダンボールをカットしている最中に、定規からはみ出した人差し指の先を、軽くケガしてしまったばかり。幸い縫うほどの深い傷ではなかったが、2週間程度は細かい作業に不自由した。

 

いくら注意をしていても、人間のやることに「絶対安全」はない。とはいえ、ケガをしないように作られた道具を導入することは、やって損はないはずだ。

 

もう痛い思いはしない!?  指先ガード付き定規

さて、カッターナイフで指を切ってしまうケースでは、先述の筆者のように定規を使った直線カット時であることが少なくないと思う。定規に刃を当てて沿わせてしまえば、あとは切り終わるまでカッターを動かすのみ。その動線上に定規を押さえている指が飛び出していれば、うっかり切ってしまうこともあるよね、という話だ。

サンスター文具
指先ガード定規 YUBITECT(ユビテクト)
各380円(税別)
定番カラー2色/初回限定カラー3色

 

ということは逆に、定規から指が飛び出しさえしなければ、ケガのリスクは大幅に減らせるはず! そんな理屈によって作られているのが、サンスター文具の定規「ユビテクト」だ。一見、ごく普通のプラスチック定規だが、実はちょっと面白いギミックが付いているのでさっそく紹介しよう。

 

「ユビテクト」では、カット作業をするときに、まず本体中央のへこみに指先を入れて軽く持ち上げる。すると、パキッという音とともに、上写真のように半透明の板(以下、ガードプレート)が立ち上がる。このガードプレートが、刃の動線上へと指が飛び出さないように仕切りとして機能するのだ。

↑カット作業時は、まず中央にある半透明の板(写真の白い部分)を持ち上げる

 

↑持ち上げると、指先を守るガードプレートが出現する

 

定規を押さえる指先を、ガードプレートが刃から守ってくれるので、うっかり切ってケガをしてしまう心配がなくなる。さらに精神的にも「ここまで高いガードがあれば刃が届かないだろう」という安心感につながる。この仕組みのおかげで、日頃カッターナイフに苦手意識を持っている人でも、恐怖心を感じずに切ることができるのではないだろうか。

↑刃先と指が完全に仕切られているので、とにかく安心感がある

 

カット時に安全なだけじゃない。定規としても優秀!

「ユビテクト」は長さ17cmで、B5ノートであるセミB5サイズの紙面の横断線を引くのにジャストな長さとなっている。一般的な15cm定規では、グラフや図表を書くのにやや物足りない、ということもあるので、この長さはカット時以外でも使い勝手が良いはずだ。

↑セミB5紙面の端から端までフォローできる、ちょうどいいサイズ感

 

同商品を裏返すと、縞模様のようにマット加工のプレートが入っているのが見える。このマット加工プレートにはすべり止め効果があり、上から指で紙に押しつけることで、定規を安定させることができる。指の力を抜くとスルスルと動かせるので、同じ紙面上を何度も切り込んでいくような作業でもやりやすい仕組みだ。

↑縞状に白く見えている部分がマット加工された部分

 

↑押さえると固定→力を抜くとスルッと動く。適度なすべり止め効果で、平行線を引く時などにも使いやすい

 

唯一の課題は?

このように安全性が高くカットもしやすい定規なのだが、ただひとつ、カット時に使用する面(目盛が入っていない側)にステンレスなどの金属ガードが入っていないのは、少々残念である。使用する際には、アクリルに直接切り込んで削ってしまわないように、注意したほうが良さそうだ。

 

それでも、指先ガードがついたカット定規のほとんどが数千円台であるなか、500円以下という手軽な価格の商品は他にないので、コスパの面ではかなり優秀といえるだろう。ぜひ、似た価格帯で30cmバージョンなどのロングタイプも出して欲しいところである。

 

シャープペンシルの常識を変える!? 2本の指先で“引いて”出す、次世代型シャープペンシル「topull S」

サンスター文具は、次世代型シャープペンシル「topull S(トプルS)」を、8月上旬に発売します。価格は396円(税込)。

 

同製品は、ペン先にノック機構があり、2本の指で引いて芯を出す“トッププル機構”を搭載したシャープペンシル。親指でノックして芯を出さず、先端を引いて芯を出す新しい仕組みが特徴です。「トプル」という名前は、トッププル機構に由来しています。

 

シャープペンシルは通常、手首を大きくひねって本体を持ち替えてノックをするのに対し、同製品はペンの先端にノック機構が搭載されているので、本体を持ち替えずに2本の指で引いて芯を出すことができます。従来のノックと比べて、先端にノック機構を持ってくることで、タイパ(タイムパフォーマンス)の向上にもなるとしています。

 

頭部がフラットなシンプルなデザインで、カラー展開はブラック、ネイビー、レッド、ホワイト、ブルー、ベージュ、ミント、バイオレットの全8色です。

すりガラスのような“透け感”が美しい! 約28gの軽量はさみ「トウメイハサミ」

サンスター文具は、「トウメイハサミ」を発売中です。価格は935円(税込)。

 

同製品は、すりガラス風の“淡い透け感”を楽しめるクリア素材が特徴的なはさみ。持ち手部分も指にフィットしやすく扱いやすい形状です。

 

一般的なはさみは約40~50gですが、同製品は長時間の使用でも手が疲れにくく、持ち運びやすい約28gの軽量ボディです。

 

刃はステンレス素材でできており、紙だけではなくテープ類などもしっかり切れます。

 

カラーバリエーションは全4種で、それぞれ「smoke」(煙)、「ice」(氷)、「ramune」(ラムネ)、「dusk」(夕暮れの空)という、日常シーンでの落ち着いた透明感を連想させるようなネーミングが付けられています。

コスパ5倍! 大容量インクを充填したボールペン「TANK(タンク)」はお得な上に書き味も良し!

実のところ、20年ほど前は「ボールペンなんて、書ければなんでもいい」ぐらいの認識が一般的だった。書き味がどうの、なめらかさがどうの、というのはかなり最近の話といえる。

 

この意識を大きく変えたのが、2006年発売の三菱鉛筆「ジェットストリーム」。低粘度油性のスルスルとしたなめらかさは、従来の “書ければなんでも” レベルのボールペンとは別次元の書き味だった。これが大ヒットしたことにより、以降、国産ボールペン市場は筆記具メーカーが性能を激しく競い合う激戦場となった……というのがボールペン近代史のお話。

 

キーポイントは超たっぷりのゲルインク!

実際、インクのなめらかさや筆記のブレなさ、重心バランスなど、ペンの性能には様々な争点がある。そんな中で、もうちょいプリミティブというか、ちょっと悪い言い方をすれば “単純な分かりやすさ” を武器に登場してきたのが、サンスター文具の大容量ゲルペン「TANK」だ。

 

サンスター文具
TANK(タンク)
0.5mm径・全6色 
各150円(税別)

 

その武器というのが、軸にこれでもかと詰まった大量のインク。つまりシンプルに「すげぇいっぱい書ける」ということである。

 

なるほど、これは分かりやすいセールスポイントだ。特にサンスター文具は、中高生に認知度の高いメーカーである。低価格(150円+税)で筆記距離が従来比5倍というというコスパの高さは、まさにコスト意識の高い中高生にピタッとはまるのではないか。

↑軸に貼られたシールには、デカデカと「筆記距離5倍」の文字が。「大容量ゲルペン」という耳慣れないジャンルもユニークだ

 

構造としては、若干太めの透明軸がリフィル無しでそのままインクタンクになっているため、それだけたっぷりとインクが入る。表現としてはむしろ、巨大なインクリフィルを直接握って書ける、みたいなところが近いかもしれない。

 

サンスター文具はかつて、シャー芯ケースにシャープペンシル機能をつけた「シンドバット」(芯が40本入るシャープ)なる製品を出していた実績もある。「TANK」は間違いなくその直系の子孫と言えそうだ。

↑他社製のゲルインクリフィルとの比較。誰がどう見たって「TANK」のインク容量は圧倒的だ

 

↑インクはとにかく減らない。学生ならまだしも、社会人がメモに使う程度なら数年は保つのではないか

 

ちなみに筆記距離(インク切れまでに書ける直線の長さ)はメーカー公称値で約2000m。一般的なゲルインクボールペンがだいたい300~500mといったあたりなので、筆記距離5倍というのはなんの誇張もない。破格の性能と言っていいだろう。さすがにそれを試すほどの気力はないが、ひとまず30分ほど書き続けても、インクは毛ほども減った気がしなかった、とだけは言っておく。

 

インク容量だけじゃない、サラッサラの爽快筆記感

ここまでの説明だと、「TANK」は単にインクたっぷりなだけのペンだと思われるかも知れない。いや、実際そういう面が売りではある。ただ、ニードルチップから大量のインクがダクダクと出る書き味が、実はメチャクチャ筆者好みである! ということも伝えておきたい。

↑フローが良く、とてもサラサラと気持ちのいい感触で書けるのも大きなポイント

 

↑チップをよく見ると、パイロットのシナジーチップに近い珍しい形状。これが良フローの秘密だろうか

 

同じ0.5mm径のゲルボールペンで書き比べてみても、インクフローの良さはすさまじい。実際、どちらかというと「Vコーン」などの水性ボールペンに近いレベルを感じたほどだ。そのフローを活かした筆記感はとにかくサラッサラで、とても官能的。これも水性好きの人にはたまらないものがありそう。ちなみにインクは速乾を謳っているが、これに関しては、ここ数年のゲルインクの平均値かな……といったところ。驚くほど速乾でもないが、でもたっぷりインクが出ても困らないぐらいにはちゃんと乾く、という印象だ。

↑カラーラインアップは全6色。外からインクタンクを見ただけだと寒色・暖色以外の見分けが付きづらいので、軸後端と口プラ、キャップのカラーパーツで認識しよう

 

発色に関しては、昨今のトレンド通り、黒がしっかりとマットブラック寄りに仕上がっているのも好みだ。他の色も全体的にクッキリ感が強く、ノートの色分け筆記にも確実に能力を発揮できそう。特にレッドとピンク(マゼンタみ強め)は、普通に筆記色として使えるんじゃないかというほどのクッキリさである。

↑個人的には、黒がキチンと黒いというのが好印象。全体的にも視認性が良く、ノートの清書用などには最適だろう

 

トータルで見ても筆記性能は優秀で、かつ高コスパ。もちろん、低価格化のためにグリップなど色々削っている部分はあるんだけど、そのあたりを差し引いても、この書き味のために買う価値ありのペンだと思う。単にインクたっぷりなだけのペンと侮らず、とにかく一度は試してもらいたい。ハマる可能性あるから。

 

【文房具総選挙2023・大賞発表】本1冊でも倒れないブックスタンドが今年のNo.1に決定!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

各部門の発表を経て、いよいよ「大賞」の結果発表です。

 

【大賞】
リヒトラブ「1冊でも倒れないブックスタンド」

発明レベルの斬新構造で堂々の大賞に輝く!

少ない冊数でも本が倒れず、本の出し入れがしやすいブックスタンド。本を差し込んだときにストッパーが跳ね上がり、残った両サイドのストッパーが支えとなって倒れるのを防ぐ仕組み。両サイドのジョイントで複数台連結させることも可能だ。1100円

 

大賞に輝いた喜びのコメントをリヒトラブ デザインプレイス・岩上 優樹さんからいただきました!

「書籍等を支える部材がパタパタと動く他には見ないような本商品は、たった2部材で構成されています。多くの方に選んでいただきうれしく思います。今後も皆様の生活に寄り添い長く愛される商品を増やしていきたいです」

 

選考委員たちはこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「便利な機能はもちろん、絶妙なサイズ感はコンパクトな住宅・仕事場どちらにも使え、店頭のディスプレイ什器としても活躍。様々な場所で使える汎用性の高さがあり、納得の大賞です」

 

文房具ライター・きだてたくさん「“デスクツールの新発明” と呼びたい画期的な製品。書籍を抜いた位置が空いたままに保存される=元の場所に戻しやすい、という要素が “片付け苦手勢” にはありがたいかぎり」

 

放送作家 / ライター・古川耕さん「審査員や文房具ファンの間で評価の高かったブックスタンドが見事大賞に。投票会場で初めて知った人にも伝わるぐらい、誰が見てもインパクトが強い製品。大納得、そして貫禄の大賞」

 

おめでとうございました! 続いて、準大賞から第5位までを発表していきましょう。

 

■ 準大賞
キングジム「ラベルプリンター『テプラ』PRO SR-R2500P」

スマホと連携できるテプラに、手ごろなエントリーモデルが登場。対応アプリは2つ用意され、テンプレはデザイン重視からシンプルなものまで豊富だ。電池駆動式で、使う場所を選ばない。8800円

 

■ 第3位
サンスター文具「メタシル」

「削らずに16kmも書き続けられる!」と話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。990円

 

■ 第4位
ミドリ「クラフトテープカッター」

クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい。990円

 

■ 第5位
プラス「クリーンノートKaite メモタイプ」

消耗品不要の磁性メモ。前モデル比で薄型コンパクトになったうえ、筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存できる。1100円〜1760円

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙2023」結果発表まとめ

「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門・80商品がノミネート。その頂点に立ったのは? また該当部門を制したのはどの文房具なのか!?

 

【大賞・準大賞】

「文房具総選挙2023」にノミネートされた、新設部門を含む7部門・80商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? ベスト5までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/861113/

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/861606/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862468/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862647/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862785/

■ 分類する・印をつける  部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862801/

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862842/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862862/

【選考委員特別賞】
今回の選考委員は、文房具のプロたち8名から結成された。彼らが独自の視点で100点からたった1点、選んだ文房具とは?
https://getnavi.jp/stationery/862899/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表! 書く・消す部門の頂点は話題の“削らない鉛筆”が制す!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「書く・消す」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「書く・消す」部門の部門賞と上位商品は?

発売前からSNSを中心に話題を集め、発売後も入手困難が続いた削らない鉛筆「メタシル」が第1位に。従来品よりインクを増量したペンや、詰め替え式で長く使える修正テープなど、サステナブルな商品が票を集めた。

 

■第1位

削らずに16kmも書き続けられる次世代筆記具

サンスター文具
メタシル
各990円

芯を削らず16kmも書き続けられるという新しい筆記具。黒鉛と金属が含まれた特殊芯で、摩耗が著しく少ないので、実用性が高い。芯が硬いため、筆圧が強い人にもオススメだ。

 

【ココがはかどる!】

芯の減りが気にならないため、長時間書きたいときにぴったり。2H鉛筆相当の濃さで、消しゴムで消せる。上から水や水性マーカーを塗ってもにじまず、絵の下書きなどにも適している。

 

↑芯がすり減ったときや、線の太さにこだわりたいときの使い分け用に、「替芯」(440円)もラインナップしている

 

↑ノック式で芯をしまえる「メタシル ライト ノック」(各385円)も登場。8gと軽量で、約5㎞筆記できる

 

選考委員はこう見た!

「“削る”という行為からの解放。鉛筆のような質感を持ちながら、削る必要がなく書くことに没頭できる、筆記用具の革命です。にじまないからスケッチのお供にもぴったり」(未来屋書店 バイヤー・竹内洋平さん)

 

■第2位

白抜きデコが簡単に楽しめるマーカーペン

サンスター文具
デコット
各220円

マーカーで下地を塗り、その上から逆側の細字消しペンで書き込むと、白抜き文字になるデコレーションペン。イラストやToDoリストの記入にも活躍する。

 

■第3位

つめ替えでプラの廃棄量を大幅カット

コクヨ
キャンパス ノートのための修正テープ(つめ替えタイプ)
275円

「キャンパスノート」の用紙の色とテープの色、罫線の幅とテープの幅を揃えることで修正部分を目立たせない同商品に、つめ替えタイプが仲間入りした。

 

■第4位

濃く長く。ニーズに応えた最上のフリクション

パイロット
フリクションボール ノックゾーン
550〜3300円

待望の濃く長く書ける「フリクション」。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載している。

 

■第5位

大容量インクを充填し筆記距離は約5倍に

サンスター文具
タンク
各165円

本体すべてをインクタンクにし、そこへ大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

ラインマーカーの裏抜けにもう悩まない! 固形インクマーカー「Cleep」が解決する3つの不満とは

資料をガッツリ読み込んで勉強しなきゃ……というときに頼りになるのが、ラインマーカー。気になったワードや覚えておきたい部分に上から線を引いておけば、二度三度と読み返す際の効率が高くなる。あとから単語を調べるにしても、検索がしやすくなる。だから、特に支障がない(借りた本などには当然NGだ)限り、ラインマーカーはガンガン使うほうが勉強になるのだ。

 

ただ、必須ツールであるラインマーカーには、インクが出過ぎて紙に裏抜けしやすいとか、キャップを外しておくと速攻でドライアップするなど、機能的な欠点がいくつかある。そこで今回は、そういった部分をうまくフォローできる固形タイプのマーカーを紹介してみたい。

 

ラインマーカーは固形インクが便利!

ラインマーカーは一般的に、軸内のインクが幅広の先端チップに伝わって書ける、という仕組み。インクが中綿に染ませてあるか、直液タンク式かの違いはあっても、「液体インクで書く」という点に違いはない。つまりインクが出過ぎるとか、ドライアップするという欠点は、「まぁ、液体インクだからしょうがないよね」という結論で飲み込むしかないのである。

サンスター文具
Cleep(全8色)
各180円(税別)

 

であれば、話は逆に簡単だ。液体インクではなくて固形(ゲル)インクを使えば解決するんじゃないか? 例えばサンスター文具から発売された最新固形マーカー「Cleep」などは、まさにそのあたりを確実にクリアできている。

↑軸後端をひねると、クレヨンのような固形インクが出てくる

 

書き味・使い勝手はどうか?

そもそも固形マーカーというのは、文字通りインクをゲル状の固形にして軸に搭載したもの。この固形インクを紙にこすりつけることで、筆跡が残るという仕組みである。ピンとこない場合は、クレヨンをちょっと柔らかくしたみたいなのを想像してもらうと、だいたい合ってるはずだ。

↑すべりのよいなめらかタッチでラインを引くことができる

 

書き味も、クレヨンのヌルヌルした感触をより強めた感じ。ヌルヌルというより、ニュルニュルに近いかも。つまり、ハチャメチャになめらか。感触が極端なので、これが気持ちよいと感じる人がいる反面、苦手に思う人もいるだろう(筆者は正直、苦手なほう)。で、これでマーキングするべく文字の上から塗ってみると、こんな感じ。

↑最近のラインマーカーでは必須カラーのグレーも入っていて、間違いないラインナップだ

 

マーカーの色としては全体的に白っぽく、かなりマイルド系な印象だ。目に優しく、それでいて、ちゃんと目立たせる機能はあるレベル。なにより、ゲルインクが紙の表面に乗っているだけなので、染み込んでの裏抜けが絶対に発生しない。これは固形マーカーを使う最大のメリットと言える。ちなみに固形マーカーといえば、ステッドラーの「テキストサーファーゲル」という逸品がすでにあるが、色味のソフトさや色数などである程度は棲み分けが可能だと思う。

↑従来のマーカー(上)は引き始めに多くインクが染み出して、裏抜けしやすい。固形の「Cleep」(下)ならその心配も無し

 

↑固形マーカーの先達「テキストサーファーゲル」(ステッドラー)との比較。「Cleep」のほうがやや透明度が低く、ソフトカラー系だ

 

従来のラインマーカーで「あっ、ちょっと線が引き足りなかったから追加で引こう」となると、どうしても線が重なった部分に塗りムラがでてしまう。ラインマーカー下手くそ勢にとってはそれもイライラする部分だったけど、固形マーカーなら大丈夫。どれだけ塗り重ねてもムラが出ないので、ラインがきれいに引きやすいのである。

↑ムラになりやすい従来のラインマーカーに対して、「Cleep」は塗りが重なってもムラにならない

 

もちろん、もともと固形だから乾燥の心配が無いのも大きい。しかも、ちょっとの間はキャップを閉め忘れても大丈夫……程度の話ではなく、そもそもキャップなんか最初から捨てちゃっても平気! ぐらい。とはいえ固形インク自体はかなり柔らかくて潰れやすいので、キャップは乾燥予防ではなく、インク保護用と捉えておくといいだろう。

 

逆に固形のデメリットとして挙げられるのが、塗り面の端に発生する、ポロポロのインクカス。これが紙を重ねたときに移って汚れの元になったりするので、見つけたらティッシュなどで押さえて取り除いてやってほしい。

↑紙の上に落ちたインクカスは余分な汚れを発生させるので、見つけたらすぐに取り除くべし

 

インク染み・裏抜け・ドライアップといった不満が一気に片付く

実のところ、使ってみてハッキリと良くないなと感じたのは、このインクカス問題のみ。(ニュルニュル書き味もちょっと気にはなるけど)それ以外は「やっぱり固形インクのマーカー、便利だな」という点の方が多いほどで、特に、インク染み・裏抜け・ドライアップといった不満が一気に片付くのはデカい。普段からラインマーカーを多用している人であれば、まず試してみる価値はあると思う。

 

【文房具総選挙2023】やる気を後押し! 大人も欲しいキッズの勉強がはかどる文房具14点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム14点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14点がノミネートしました。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目です。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能です。

 

「学研キッズネット」とは?
小中学生と保護者、教員のためのポータルサイト。自由研究ネタが豊富なほか、学習に役立つ1万8000項目超の用語辞典も人気。

 

No.67

ソニック
うかサポ両面筆入 スリムタイプ ひと目でえんぴつチェック
1870円

鉛筆の削り忘れ・入れ忘れを防止

筆入を開けたら、鉛筆が全部削れてない……あの絶望感を防止する、先端だけが透明になった筆入。ひと目で削り忘れや入れ忘れのチェックができ、取り外せる鉛筆削りも付属する。全5色。

 

No.68

ぺんてる
オレンズAT デュアルグリップタイプ
2200円

自動芯出しで集中力を妨げない

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載。握りやすいラバーに金属製デュアルグリップの安定感が加わって疲れにくい。芯径0.5mm。全4色。

 

No.69

マルマン
書きやすいルーズリーフミニ スマートレビュー
220円〜275円

スキマを駆使して効率良く学べる

外枠の色が目立つ「要点チェック罫」。1枚で最大48語記入できる「単語罫」。A4、A5のバインダーにも挟める「暗記シート」。持ち運びやすい片手サイズのルーズリーフでスキマ時間を活用できる。

 

No.70

ナカバヤシ
ハウスタディ 学習パーティション
3410円

自分だけのスペースで集中!

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。

 

No.71

三菱鉛筆
クルトガ KSモデル
605円

ペン先が安定して疲れにくい

芯が回ってトガり続ける「クルトガエンジン」が待望のアップデート。筆記中に芯が回転することで生じていたペン先のブレを軽減し、新たなグリップで長時間筆記しやすくなった。芯径は0.3mmと0.5mm。各4色。

 

No.72

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ(KURUTOGA DIVE)
5500円

筆記にのめり込ませるシャープ

ノック不要、繰り出し量を5段階調節できる機能を搭載した「クルトガ」シャープの最高峰。書き始めから書き終わりまで思考の流れを止めず、好みの筆記感で学習に没入させる。芯径0.5mm。全3色。

 

No.73

クツワ
スタッド 削り付シンロケット鉛筆
385円

短くなった鉛筆をムダなく使える

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。

 

No.74

パイロット
ザ・ドクターグリップ
990円

フレフレ機構がより便利に進化!

振って芯を送り出す独自の「フレフレ」機構に、持ち運び時の芯出しを抑えるロック機構を新たに追加。従来品に比べノック音も約50%軽減し、静かな場所でも快適に使える。芯径0.5mm。全5色。

 

No.75

トンボ鉛筆
シャープペンシル モノグラフライト
各242円

ペン先周りが見やすい高精度シャープ

回転繰り出し式のモノ消しゴム付き、高視界ロングパイプによる高精度で狙った位置へ確実に筆記。滑りにくい高密度テクスチャーグリップも、ベタつきを抑えた快適な握り心地。芯径0.5mm。全7色。

 

No.76

ソニック
スーパーコンパス くるんパス デル・クル シャープ用
各880円

大小の円がスムーズに描ける

つまんで・くるんと・まわすだけ。描きたい円のサイズに合わせて自動伸縮し、360度スムーズに回転する特許技術「デル・クルヘッド」搭載。コンパスが苦手なキッズでも、円の大小に関わらずきれいに描けるはず。全2色。

 

No.77

サンスター文具
ニニピー暗記用
単品242円、暗記用セット330円

ペンの持ち替え不要で暗記が楽!

細字のペンとマーカーをひとつのペン先に集約、指先で半回転して切り替えられる「ニニピー」の暗記用ペン。オレンジのペンと緑のマーカーを付属の赤シートで隠しながら、効率良く勉強できる。

 

No.78

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
220円

カッコ良く取り出せる替芯

原材料に特殊なオイルを使用、なめらかさと折れにくさ、汚れにくさを備えたシャープペン替芯。上向きのまま片手でスマートに取り出せるケースは、見た目のカッコ良さからも満足感を得られる。

 

No.79

共栄プラスチック
オリオンズ よいこの交通フアイル
440円

交通ルール博士になれるかも!

レトロな配色に交通標識をデザインした3ポケットのクリアファイル。透け感があって見やすいポケットは使用感も上々。毎日プリントを出し入れしていれば、交通ルールにも詳しくなれそうだ。大人も復習すべし。全4種。

 

No.80

クツワ
スタッド ワンハンド単語カード
小330円、大385円

片手でサクサクめくれる単語カード

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造によって片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用でき、電車やバスで吊り革につかまりながら暗記ができる。大小各4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

【文房具総選挙2023】安全なガムテカッターや四角い液体のりなど作業が気持ちいい「切る・貼る・綴じる」文房具10点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「切る・貼る・綴じる」部門】

今年は本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたカッターやノリが目立ちます。切れ味とともに安全性を担保する刃物にも注目です!

 

No.37

ミドリ
クラフトテープカッター
990円

まっすぐ安全に切れるガムテカッター

クラフトテープ用のギザギザカッターが進化した。クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい安全設計だ。

 

No.38

コクヨ
GLOO 液体のり
各220円

角にフィットする液体のり

さまざまな “貼る” 行為に着目したシリーズの新作は、四角いスポンジヘッドで紙の角までのり付けしやすい液体のり。「しっかり貼る」「シワなく貼れる」の2タイプがあり用途に応じて使い分け可能。付け替えボトルも用意。

 

No.39

コクヨ
高級ハサミ〈HASA〉
2420円〜2750円

機能もデザインもムダがないザ・ハサミ

「普通に良いハサミ」をコンセプトに開発されたハサミ。独自設計刃を採用するなど、切れ味や切り心地を追求した様々な工夫が施されている。強力、強力ロング、紙/工作用の3種で切れ味が異なる。

 

No.40

オルファ
セーフティカッターコンパクト
オープン価格(実勢1000円前後)

安心設計で不意なケガから手を守る

コンパクトな丸みを帯びた形状で、握りやすい開梱用カッター。切り終わりに自動で刃が収納される安心設計だ。同社が海外で販売していたモデルを、この度国内でも販売開始した。

 

No.41

サンスター
ツメカケ
770円

ワンプッシュで見出しが作れるパンチ

手帳やノートの小口部分をカットし、インデックスを簡単に作れる見出しパンチ。紙の角を切り取れば新しいページをすぐ開ける。普通紙2枚までを一度にカットできる。ロック機能搭載で携行に便利。

 

No.42

コクヨ
テープのり〈ドットライナーフリック〉
319円

ペンケースの中でキャップが開く心配無用

独自設計の「フリックキャップ」で、ペンケースの中でもキャップが開きにくく安心。粘着タイプは「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2タイプ。詰め替え式で業界最小クラスなのもメリットだ。

 

No.43

プラス
ノリノスポット
418円

“点で貼る” から無駄貼りなし!

ホチキスのように用紙を挟んで “点” でのり付けすることで、1回の使用量を最小限に抑えるテープのり。ペンケースにすっぽり収まるコンパクトサイズで、携行時にホコリからガードするカバー付き。

 

No.44

プラス
フィットカットカーブ 多機能料理はさみ
2970円

1丁5役の多機能ハサミ

通常のカット機能はもちろん、ピーラー、栓抜き、フタ開けなどキッチンで便利な機能を1丁に集約。板厚刃とマイクロギザ刃が対象をガッチリとくわえ込むので、硬い食材もしっかり切ることができる。

 

No.45

クツワ
ハッツ マステノリボンボン
385円

手持ちのテープをかわいくカット

マスキングテープの飾り切りができるテープカッター。「リボン」「ギザギザ」「細くする」の3種セットで、いずれもまっすぐにも切れる2way仕様。ラッピングやデコレーションなど幅広く使える。

 

No.46

マックス
モティック
902円

持ち歩きしやすいスティック型

ペンケースに入れやすいスティック形状のホチキス。コンパクトながら針は最大100本と充分な量が装填でき、スケルトンで残量も確認しやすい。ボタンをスライドするだけのワンアクションで済み、片手で簡単に操作可能。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】ハイコスパな大容量ペンなど「書く&消す」文房具13点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く・消す」部門にノミネートされた文房具13点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「書く・消す」部門】

インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具も加わった全13アイテムに注目!

 

No.01

コスモテック
wemoペン
450円

スパイ道具!? 「wemo」に装着する専用ペン

ボールペンで書いて消せるウエアラブルメモ「wemo(ウェモ)」の、リストバンドタイプ専用小型油性ボールペン。装着時には自動的にペン先が収納され、袖を汚してしまう心配がない。替え芯1本入り。

 

No.02

ミドリ
紙製ケースの修正テープ
396円

環境にやさしい紙製ケース入り

ケースや剥離フィルムなど、全プラスチックパーツをバイオマス素材(紙パウダー入りの合成樹脂)に置き換え。テープの色は紙に合わせて白とクリーム、テープ幅は横罫ノートの罫に合わせた5mmと6mm。

 

No.03

ビック
クリスタル Re’New 1.0mm
715円

世界的定番ボールペンが替芯式に!

「ビック・クリスタル」で初となるリフィラブルモデル。本体とセットの替芯は、取り外し装置をスライドさせワンタッチで交換可能。キャップ部分には96%リサイクルのプラスチックを使用している。

 

No.04

ゼブラ
サラサナノ スモークカラー
各220円

主張しすぎない淡くてやさしい色

極細ペンながらサラサラとした書き心地を実現した「サラサナノ」に、スモークカラーが数量限定で登場。淡い色合いで、人目を気にせず手帳などにプライベートな内容を書き込める。全4色。

 

No.05

サンスター文具
タンク
各165円

大容量インクを充填し筆記距離は約5倍に

本体すべてをインクタンクにし大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。ゲルインクは油性インクに比べて速乾性に優れ、指を汚さないメリットも。全6色。

 

No.06

ペノン
タッチミー! アートペン
1500円

世界の名画を指先でグリップ!

昨年SDGs部門にノミネートした「ペノン」に登場した、世界の名画をデザインしたシリーズ。特殊印刷により軸に立体的に再現しており精緻さに驚かされる。見た目の美しさに加え、滑り止めという副次的効果も。

 

No.07

サンスター文具
デコット
各220円

白抜きデコが簡単に楽しめるマーカーペン

マーカーで下地を塗り、その上から逆側の細字消しペンで書き込むと、書いた部分が白抜き文字になるデコレーションペン。イラストのほか、To Doなどチェックボックスにも活用できる。パステルカラー8色。

 

No.08

サンスター文具
ドット・エ・ペン
各220円

レトロなドット絵がスタンプ感覚で描ける

四角形のペン芯が備えられ、スタンプのように捺すと “8bit” を思わせるレトロなドット絵を描けるマーカーペン。逆側には細字を搭載するツインペンで、文字や細かい線を書くことも可能だ。全16色。

 

No.09

トンボ鉛筆
ノック式超低粘油性ボールペン ZOOM C1
7700円

安定したインク吐出量と線幅を保つ

ノック部がボディから3.5mm浮遊してみえるコンテンポラリー・デザインペン。リフィルはチップ内部のボール座を102%拡大したことで、安定した筆記線幅となめらかな書き心地を実現した。ボール径は0.5と0.7mm。

 

No.10

コクヨ
キャンパス
ノートのための修正テープ(つめ替えタイプ)
275円

つめ替えでプラの廃棄量を大幅カット

「キャンパスノート」の用紙の色とテープの色、罫線の幅とテープの幅を揃えることで修正部分を目立たせない同商品に、つめ替えタイプが登場。業界最小クラスのコンパクトさで、場所をとらない。

 

No.11

パイロット
フリクションボール ノックゾーン
550~3300円

濃く長く。ニーズに応えた最上のフリクション

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。

 

No.12

プラス
ホワイパーPL
253円

ペンのように握って修正できる

握りやすく引きやすいスリムなペン型修正テープ。テープを引く力を制御することで軽く引ける機構と、紙面への密着性を高める機構の、2種の独自機構を搭載し、快適な使い心地を追求している。

 

No.13

サンスター文具
メタシル
990円

削る手間いらずの “無限鉛筆”

削らずに16kmも書き続けられると話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。12月にはノック式の「メタシル ライト ノック」(H相当)も仲間入り。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

ラインマーカーにも!話題のドット絵が描ける四角マーカー「ドットエペン」を使い倒す方法

自分には絵心がない……と自覚している人は多いだろう。誰しも、思ったように絵が描ければ楽しいだろうなと思っているだろうが、ペンや絵筆を握った手は、イメージしたようには動いてくれないのだ。手本となる絵を模写することさえ、不思議と線が歪んでパーツのサイズが狂い、最終的にはどうやったってパチモンにしか見えないひどい仕上がりになってしまうのである……。

 

でも、安心してほしい。世の中には「見本通りに描けば、誰でも絶対に見本通りに描ける絵」というものが存在する。ファミコンめいたレトロ感のある、「ドット絵」というやつだ。

 

自分で図柄を考えるとなると難易度が高いが、ただ見本を再現するだけなら、座標を間違わない限り失敗する要素がない。しかも専用ツールを使えば、サクサクと簡単に描けるので、とても楽しいのである。

 

かわいいドット絵が描ける専用マーカー

その“専用ツール”というのが、サンスター文具から2022年11月に発売された四角マーカー「dot e pen」(ドット・エ・ペン)だ。四角い軸に四角いキャップという、8bitなドット感を強調するカクカクしたデザインが、とてもキュートである。

サンスター文具
dot e pen(ドット・エ・ペン)

全16色
各200円(税別)

 

このペンは細芯カラーペンと太芯マーカーのツインタイプなのだが、太芯のチップが四角柱型となっている。で、チップを紙へ垂直に捺すことで四角いドットが量産できる仕組みなのだ。

 

ちなみにスタンプ式の太芯マーカーというのは、これまでにも「プレイカラードット」(トンボ鉛筆)や、「ZIG クリーンカラードット」(呉竹)などいくつか存在したが、基本的にはどれも丸い水玉ドットを描くためのもの。四角いドットはかなりレアだ。

↑四角い軸に、3mm角のマーカー芯と0.5mm径のカラーペン芯を搭載

 

↑太芯をスタンプのように捺すと、3mm平方のドットが描ける

 

四角柱の太芯チップは、意外と密度感のある硬質な感触となっている。これはおそらく、グッと押しつけた際に型崩れせず、きれいに四角い跡を残すように作られているのだろう。

 

きれいに四角いドットを捺したいなら、軽くポンと捺すのはNG。面全体に均等に圧をかけるよう、少し強めにグリグリと捺してやると良い。で、これをいくつも捺していくことで、かわいいドット絵が作れるのである。

↑ドットをなんとなく積み重ねていくだけでも、充分に絵になるのが楽しい

 

↑ラインアップは16色。できれば人間のキャラを描くためのペールオレンジ(肌色)系の色が何色か欲しかった気もする

 

しかし、我々のような絵心レス族にとって、解像度の低いドット絵とはいえオリジナルの絵を生み出すのはハードルが高い。そこでオススメなのが、冒頭でも述べたように「見本通りに描く」というやり方だ。実はドット絵、ネットを探すと無料で利用できる見本がかなり豊富に揃っているのである。

↑3mm方眼用紙を使うとラクだ。ダウンロードしてきた見本を見ながら……

 

↑どんなに絵が下手でも、XY座標さえ把握できればドット絵は描ける!

 

それが、刺繍のひとつである「クロスステッチ」の図案集である。クロスステッチとは布にドットを描くように刺繍する技法なので、図案はそのままドット絵。図案から座標を確認しつつスタンプしていけば、まさに見本通りのかわいい絵が完成するのである。

 

とにかく根気さえあれば絵心あまり関係なく絵が描けちゃうので、これは非常に楽しいし、テンションも上がるはずだ。(ただし無料図案とはいえ、サイトによってそれぞれ利用条件はあるので、要確認のこと)

 

よくできた構造で描画以外の実用性もバッチリ!

太芯チップは3mm幅のラインも引けるため、0.5mm径のカラーペン+ラインマーカーという使い方もできる。カラーラインアップには蛍光カラーも含まれているため、ノート作りツールとしても充分に役立つはずだ。

↑3mm芯は、文庫本にラインを引くのにジャストサイズ

 

余談だが、キャップの構造が個性的

さて、「dot e pen」を使う上では無用な情報だが知っておくとちょっと「へぇ」と思えるポイントが、キャップの構造である。

 

よく見ると、四角柱型の透明キャップの内側に、チップを包むようにもうひとつ円筒形のキャップがあるのが分かるだろう。四角いキャップは円筒キャップと比べると、どうしても歪みやすい。するとフチに隙間ができてしまうため、気密が保てずインクが乾燥してしまうのだ。

↑キャップの中に、もうひとつキャップが。この二重キャップで芯を乾燥から守る仕組みだ

 

そこで四角柱と円筒の二重キャップにすることで、四角いルックスながら内部の気密を保ってドライアップを防ぐ、という仕組みをとっているというわけ。

 

ただ、そのためかキャップの嵌合(かんごう)が渋めになっており、開けるのがかなり固く感じられる。無理してグイッとキャップを引き抜くとインクが手にベッタリつくこともあるので、そこは要注意かもしれない。

 

メタルペンが5世紀ぶりに復活! 開発者が語る「無限鉛筆」の “無限” の可能性

かつてルネサンス期に芸術家たちが使っていたのが、金属製チップですり減らずに無限に書けるメタルペン。その最新進化版がなんと令和の世に登場し、世間を騒がせている。今回は話題の文房具「メタシル」の開発者にインタビューし、誕生秘話を聞いた。

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

トレンドキーワード

無限鉛筆

鉛筆と言えば、書くほどに芯がすり減るのが当たり前。そんな常識を覆し、鉛筆削りで削らずにどこまでも書き続けられる「無限鉛筆」が話題を呼んでいる。

 

プレミアム感を演出した “大人でも欲しくなる鉛筆”

サンスター文具

metacil

990円

黒鉛と金属を含む特殊な芯を、先端チップの金属軸に搭載。芯の硬度が高く摩耗しにくいため、約16kmの距離を書き続けられる。筆跡は2H鉛筆相当の濃さで、消しゴムで消すことも可能。黒鉛の粉が出ないので手を汚さず筆記できる。

※写真の「metacil(Blue)」は限定カラーのため完売の可能性あり

 

GetNavi編集部・金子が使ってみました!

“無限” ということで円周率を1時間ひたすら書き続けました。削る作業が必要ないので筆記に全集中。心地良い時間でした!

 

この人に聞きました!

サンスター文具
クリエイティブ本部 イノベーション部

大杉祐太さん

日本大学芸術学部卒業。玩具メーカーを経てサンスター文具に入社。人々を “楽しませる” “驚かせる” 商品作りに日々奮闘する。「『メタシル』の新たな展開も考え中です! 乞うご期待!!」

 

ダ・ヴィンチが使ったペンが令和の世にアップデート!

現在の鉛筆が発明される以前、ダ・ヴィンチやミケランジェロらがスケッチに用いていたのが、鉛や銀の合金でできた「メタルペン」と呼ばれる筆記具だ。先端がすり減ることなく半永久的に書けるのがメリットだが、筆跡が薄く見えづらいため、次第に黒鉛を使った鉛筆に取って代わられていった。

 

そのメタルペンを現代版としてアップデートさせたのが、サンスター文具の「メタシル」だ。だが、なぜそんなレガシーな筆記具をあえて令和の世に蘇らせたのか。開発者であるサンスター文具の大杉祐太さんは「私はデザイン科出身なのですが、デッサンなどで鉛筆をすごく消費し、毎回削るのも大変でした。就職した際、それを解決する何かを作れないかと思ったんです」と語る。

 

着想する際、かつて雑貨店で見かけたメタルペンを思い出し、改良できないかと考えたそう。

 

「黒鉛に金属を配合することで、長く筆記できるチップは早いうちに完成しました。ただ、黒鉛が多いと筆跡は濃くなりますが、すり減るのは早い。金属が多いとその逆になり……。黒鉛と金属のバランス決めに半年かかりました」(大杉さん)

 

鉛筆でもメタルペンでもない新世代の筆記具が誕生

芯の濃さについては社内でも様々な意見が出たが、最終的に鉛筆芯2H相当の濃さで約16kmが書けるというチップに仕上がった。

 

また、チップだけでなく軸のデザインやカラーリングにも大杉さんのこだわりが含まれている。

 

「一般的な鉛筆の六角軸に対して『メタシル』は八角軸。鉛筆っぽさを残しつつ、∞(無限)を想起させる8を取り入れました」(大杉さん)

 

鉛筆のようで、削らず長距離筆記が可能。メタルペンのようで、濃い筆跡。復刻に見えて、これはこれまでなかった筆記具なのである。

 

“無限鉛筆” は言い過ぎとして “削らず16km” はホントなのか!?

[Point 1]チップ構造のひと工夫で! 芯が完全になくなるまで書ける

先端チップは黒鉛+金属のかたまりをネジ台座で支える構造で、チップ自体がすり減ってなくなるまで書き続けられる。ただ強い衝撃で折れることはあるので丁寧に扱おう。

 

[Point 2] 一定の濃さでひたすら線を描く手作業でも “16km筆記” を確認

筆記可能距離は専用の機械にて計測されているが、手作業でも16km以上の筆記が可能かを検証した(ホワイトの鉛筆は1km筆記後の状態)。使用したコピー用紙はA4サイズ500枚以上!

 

筆記具の進化を感じられるこだわりポイントはココだ!

【Point 1】芯の “減りにくさ” を追求した黒鉛+金属の新チップ

チップは合金の化学反応が筆跡となる従来のメタルペンとは別物。黒鉛と金属を混ぜて硬度を高めた、 “究極に減りにくい” 鉛筆なのだ。

 

【Point 2】黒鉛の粒子だけが残るため筆跡は消しゴムで消去可能

筆跡として紙に残るのは黒鉛の粒子なので、消しゴムでこすって消せる。ここもレガシーなメタルペンとは大きく違うポイントだ。

 

【Point 3】絵の具を塗ってもにじまず画材としても重宝される

ボールペンなどと違い、上から水性マーカーや絵の具を重ねてもにじまない。削り不要という利点を合わせ、屋外写生の画材にも便利そうだ。

 

まだある! 注目の “無限鉛筆”

【その1】2種類のチップが使えるオールインワンタイプ

stilform

stilform AEON

1万2100円〜

スタイリッシュな軸に内蔵したネオジム磁石によって、半永久に筆記できる「エターナルチップ」と、濃い筆跡が残せる黒鉛配合の「グラファイトチップ」を切り替えられる。書き味の好みに合わせて使い分けられるのが魅力だ。

 

↑筆跡は薄いが手が汚れない酸化メタルのエターナルチップ(左)と、鉛筆感のあるグラファイトチップ(右)を切り替え可

 

【その2】お手ごろ価格で入手しやすいベーシックなメタルペン

axel weinbrecht design

ベータペン

3500円~

メタルペンの中では、お手ごろ価格のベーシックモデル。ドイツ製の滑らかなチップでシュルシュルと紙をこする感触は非常に心地良い。筆記具の歴史を知る意味でも、文房具マニアなら1本は持っておきたいかも?

 

↑先端チップは特殊合金製。紙との摩擦により、紙の繊維の間に金属粉が移ることで筆跡になる

やっぱり「猫は液体」だった!? 使っているうちに様々な猫の形になる消しゴム「ネコゴム」

サンスター文具は、猫の目がついた自分の好きな形に育てられる消しゴム「ネコゴム」を発売中です。税込価格は330円。

 

同製品は、「第27回文房具アイデアコンテスト」一般部門 優秀賞を受賞した作品で、「消しゴムを、消費するモノから創造するモノへと価値を変えた画期的なアイデア」という評価のもと、「ロクイチブング」として商品化。

 

「猫は液体になれる!?」と言われるように、様々な形に変形できる猫を消しゴムで表現することができます。長期間、同じものを使用していると飽きてくる消しゴムも、自分の好きな形に育てていくことで、愛着を持って使っていくことができるかもしれません。

手帳とセットで携行したい! 見出しパンチ「ツメカケ」のメリットと使う際の注意点

2022年もあと少し。すでに手帳を準備した人も多いだろうが、まだ迷っている、という人もいるかもしれない。とはいえ手帳選びに関しては、基本的に個人の好みや用途、そして慣れに関わる部分が大きい。だから一概に、「あなたにはこの手帳がオススメですよ!」という話はしづらいのである。

 

そこで手帳そのものに関しては、それぞれが選んだものを使っていただくとして。今回は「手帳にプラスしてこれ使うと面白いよ」というアイテムを紹介したい。これがあれば、いつも使っている手帳が便利にバージョンアップする可能性もあるのだ。

 

「今日」はココ! 手帳をめくりやすくする見出しパンチ

というわけで手帳にプラスすることを提案したいのが、サンスター文具の見出しパンチ「ツメカケ」。いわゆるクラフトパンチに近い、紙を型抜きするためのパンチングツールだ。

サンスター文具
見出しパンチ ツメカケ
700円(税別)

 

構造は単純。上面から見て左右それぞれに紙を差し込むことができ、中央のボタンをグイッと押し込むと紙が型抜きできる、というだけ。

↑本体の左右それぞれで、パンチによって抜ける形が分かれている

 

1.パンチングで手帳に“ページジャンプ”機能を追加

まず上画像の右側に紙の縁をくわえるように差し込んで、グイッとボタンをプッシュしてみよう。

↑用紙の縁を挟み込んで、中央のボタンを押し込むと……

 

↑半円に近い形(幅14.4mm、深さ5.5mm)が抜ける

 

このように、半円に近い形を抜くことができる。とはいっても今の時点ではまだピンとこないかもしれないので、次はノートや手帳の縁をどんどん抜いていってみよう。

↑ノートの縁を区切り単位で抜いていくと、切り欠き見出しの完成だ

 

手帳なら、月ごとや週ごとのように区切りで合わせて抜いてやると、こういった切り欠き式の見出し(インデックス)が作れてしまうのである。

 

例えば「そういえば今年5月になにか予定があったかな?」と確かめたい場合は、5月と書かれた部分に指をあててパラパラッとめくる。すると一発で5月のページに辿り着くという仕組み。このページジャンプ機能さえあれば、欲しい情報に即アクセスできて助かるのだ。

↑例えば「C」の項目にジャンプしたいときは、「C」の見出しを押さえてペラペラとめくる

 

↑これで自動的に目的のページへジャンプできる。奥のページまでパンチで抜くのはけっこう面倒な作業だが、一度がんばって作業してしまえば、あとは快適だ

 

実のところ、これに近い切り欠き式インデックスを最初から備えている手帳はあるのだが、その手帳が自分好みのページ構成になっているとは限らない。であれば、自分好みの手帳に後から切り欠きインデックスを作ってしまうほうが、確実ではないだろうか。

 

2.パンチングで手帳に“オートセーブ”機能を追加

パンチ本体の逆側は? というと。

↑反対側に差し込んでパンチすると……

 

↑扇形(7.5mm×7.5mm)のカド抜きができあがり

 

こちらはページの角(だいたいは下の角)に差し込んでグイッと押し込み、扇状の切り欠きが作れるようになっている。これは、すでに書き終わったページの角を抜き取っていくことで、瞬時に最新ページへ飛べるようになる機能。つまりオートセーブ機能的なやつだ。

↑手帳の右ページを書ききったら、最後にカドをパンチ!

 

こちらも、最初から角に切り取り線が入った手帳は販売されているが、もちろん先ほどと同様、その手帳が自分好みのヤツとは限らないわけで。

 

例えば、見開き1週間タイプの手帳であれば、週末に手帳を見て振り返りをしつつ、最後にグイッと角を抜く。すると次からは、最新の週ページへ即アクセスできるようになる、というわけ。いちいち書き込みページを探してめくっていく手間がゼロになるので、これだけでもかなり効率アップだ。

↑すると次回からは、右下に指を当ててめくるだけで……

 

↑現在使用中の最新ページが一発で開く

 

使う際に気をつけたいこと

「ツメカケ」を実際に運用する際に気をつけておくべきなのが、インデックスを作るときの“ズレ対策”だ。

 

なにしろページ後半にいくに従って結構なページ数を抜く必要が出てくる。そのとき抜く位置がちょっとでもズレてしまうと、かなり目立ってしまうのである。見た目は悪いし機能面にも支障が出るし、それでいてやり直しはきかないし。

↑罫線がある用紙を抜くなら、本体の上端と罫線を合わせるのがラク。無地の用紙は……正確に合わせるのは正直、諦めた方がいいかもしれない

 

本体の下辺を罫線に合わせるなどの位置合わせは必須。加えて、位置を合わせたい罫線を鉛筆などで1ページずつマーキングしておくと、失敗の確率はグッと減らせるだろう。面倒かもしれないが、一度やり終えてしまえばあとは便利でしかないので、個人的には頑張ってマーキングしてしまうことをオススメしたい。

 

ちなみに、角に関しては位置合わせが全く不要なので、失敗したくない人は、角抜きだけに用途を限定してもいいかもしれない。

↑ボタンは押し込みながら1/4回転させればロックできる

 

↑誤動作/故障防止のためにも、携帯時はボタンロックをかけておくほうが安心だ

 

本体サイズは指でつまめる程度のコンパクトさである上、なにより手帳用のツールということもあって、持ち歩きたいという人も多いのでは。

 

その場合は、ボタンを押し込みつつ、中央のスリットにツメをかけて反時計回りに90度回転させると、ロックがかかる。これなら厚みも減らせてペンケースに収納しやすくなるし、持ち運び中に誤作動をおこす心配もない。(ロックリリースは逆回りに回転させればOK)

 

携帯にまで気を遣ってくれているあたり、なかなか良くできているツールだと思う。

 

↑抜いたクズは裏面のカバーを開いてそのまま廃棄するだけ

 

あともうひとつ、このパンチはあまり抜く力が強くない(最大でコピー用紙2枚ほど)。そのため、樹脂シートやクリアホルダーなどには絶対に使わないこと。でないと中で詰まって困ることにもなりそうだ。なんなら厚紙でさえ避けた方がいいかもしれない。

 

とにかくノートや手帳の用紙だけ。それもできれば1枚ずつ丁寧に抜くのがポイントだ。

 

実際に使ってみると、上手くパンチを抜くのにちょっとコツというか、物理的な器用さが求められてしまうのは難しいところ。万が一にも手帳に穴を開けて失敗すると、精神的にもダメージは大きそうだ。

 

とはいえきちんと使いこなせれば作業効率がアップするのも間違いないので、まずは適当な紙でパンチの練習をしてから本番手帳にチャレンジすることをおすすめしたい。

 

ようやく実用に耐えうる金属鉛筆が登場! 話題の「メタシル」の使い道とは?

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を、1点ずつピックアップしている。第25回となる今回は?

 

第25話

サンスター文具
メタシル
900円(税抜)

黒鉛を含んだ特殊合金の芯と、アルミボディを組み合わせた八角形のメタルペンシル。黒鉛と合金の粒子が摩擦で紙に付着することで筆跡になる。削らずに16km書き続けられ、水や水性マーカーなどで筆跡がにじまないのも魅力。

 

使い道に悩むのも楽しい“難しいペン”

このペンは難しい。

 

筆記具にこんな感想を持ったのは初めてですが、手にしてから日毎に募る気持ちはそうとしか言えず。今日も漫然と筆先を滑らせながら、このペンの理想の居場所を考え続けています。

 

サンスター文具が今年6月に発売した新製品メタシル。いわゆる金属鉛筆と言われるもので、合金製の粒子を紙に擦り付けて書く筆記具。摩耗が少なく、とても長い距離を書けるのが特徴ですが、黒鉛を混ぜていないぶん発色が薄く、そのためこれまで実用に耐えうる製品はほぼありませんでした。

 

しかし今回のメタシルは、黒鉛の量を調整して鉛筆2H相当の濃さを実現(しかも消しゴムで消せる!)。見た目も込みで完全に実用品としての雰囲気を纏っており、その物珍しさも手伝ってか、ネットで発表されるやいなや注文が殺到。発売を2か月遅らせるほどの注目を集めました。

 

書いてみると、金属軸の固いペン先から紙の上にいつもの鉛筆の線が浮き上がってきます。いつまで経っても芯が太らず、なのにペン先が紙を擦る音は、紛れもなく鉛筆のそれ。脳がバグる。

 

とは言えやはり、薄いっちゃ薄い。罫線すら邪魔になる薄さで、これは小さな手帳やノートには不向きでしょう。逆に、無地の白紙ならほかにない無類の心地良さが楽しめます。これはスケッチ用、それともアイデア帳向け? なんていろいろ悩むのが楽しい、“難しいペン”なのです。

↑芯に含まれる黒鉛の量を調節。鉛筆2H相当の濃さの筆記を実現した

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第23話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第24話】ドイツ発の「ラミー サファリ」が漢字に特化! ペン先をチューニングした話題の限定モデルの書き味は?

https://getnavi.jp/stationery/775853/

モノ選びのプロ集団がいま注目するアイテムはコレだ! GetNavi編集部員の超私的ヒット予想

常に最先端のトレンドに目を配りながらリサーチをするGetNaviの編集者が、次にヒットしそうなアイテムを独断の偏見で予想してみた。正統派からちょっとユニークなアイテムまでをラインナップ。気になる商品はいまから要チェック!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

GetNavi編集長

川内一史がセレクト

 

高速・高精度・低価格で趣味用としてブレーク必至(川内)

【家庭用3Dプリンター/2022年冬発売予定】

アンカー・ジャパン

AnkerMake M5

9万9990円

溶かした樹脂を積み重ねるようにして立体造形を出力し、毎秒250mmの高速印刷が可能。高精度でセットアップが簡単で、価格も抑えられ、趣味用として購入する人が増えそう。

 

コレも注目!

ミズノ

オールマイティVH11L

実売価格9570円

いわゆる現場用の作業靴。抜群の通気性を実現し、猛暑をしのぎつつニオイも防げます。スニーカータイプのため幅広い職種に対応。

 

 

GetNavi副編集長

青木宏彰がセレクト

 

華奢で端正なビジュアルとONKYO監修の高音質が爆イケです(青木)

【スピーカー搭載ランタン/2022年3月発売】

シャープ

ポータブルスピーカーランタン any DL-FS01L

COCORO STORE直販価格2万円

スピーカー×LED照明の市場はソニーやバルミューダなど群雄割拠ですが、anyはハンドル含め華奢なデザインがイケていて推せる!! ONKYOの監修で音質も折り紙付き。欲しい〜。

 

コレも注目!

ドウシシャ

おうちdeスパ ODS-2201

実売予想価格1万8480円

フットマッサージャーやフットバスはよくあるが、本機はフットスチーマー。温風ミストにより自宅で“フットサウナ”が可能に。地味に流行るかも!?

 

 

GetNaviデジタル・クルマ担当

上岡 篤がセレクト

 

マツダのデザイン新時代に期待を寄せるモデル(上岡)

【SUV/2022年9月発売】

マツダ CX-60

299万2000円〜

最近同社のデザインは「スマート過ぎかな〜」と思っていましたが、CX-60は力強いフロントマスクを打ち出したデザインがグッド。すでに予約が殺到しているとのことです。

 

コレも注目!

ニコン

Z 30

実売予想価格9万7900円

カメラで錚々たる歴史を作ってきたニコン。Vlog向け撮影がメインの本機は小型軽量で、同社が誇る画質を、動画でも堪能できるモデルです!

 

 

GetNaviファッション・日用品担当

金矢麻佳がセレクト

 

ビジネススタイルに対応した2分割できるデイパック(金矢)

【デイパック/2022年5月発売】

ポーター

TWIN PACK DAYPACK(S)

4万7850円

シーンによって使い分けられるデイパック。ファスナーで仕切られた特殊構造により、分割して2つのデイパックとして使用できるのが特徴です。昨今、出社と在宅のハイブリットワークが高まっているので、使い勝手が良い本品が刺さりそう!

 

コレも注目!

セリマックス

BHA消しゴムピーリングパッド

1870円

余分な皮脂や古い角質を柔らかくするBHAを配合した、韓国発のトナーパッド。洗顔後に拭き取るだけの簡単さで、韓国では240万個を販売しました(※)。

※:2021年9月時点

 

 

GetNaviオーディオ・ビジュアル担当

松山葉南がセレクト

 

くるっと巻いてコンパクトに持ち運びやすさ◎(松山)

【首掛け扇風機/2022年6月発売】

ダンスーン

Rolling

4500円

小型ファンは暑い夏の必需品ですが、両手の空く首掛けタイプもスタンダードに。本機はネックバンドを巻き取るとコンパクトになるので、いつでもバッグに入れて持ち運べます。

 

コレも注目!

ドクターエア

エクサガン ハイパー

1万1880円

振動でトータルボディケアできるガンシリーズの新モデル。220gの軽量&コンパクトサイズで、旅行のお供にも。私はパールホワイトを愛用中!

 

 

GetNavi家電・文房具担当

金子麻衣子がセレクト

 

あの巨匠も使っていた!? メタルペンシルが令和に復活(金子)

【鉛筆/2022年6月発売】

サンスター文具

メタシル

990円

鉛などを芯にした金属製のペンは16世紀ごろまで使われ、レオナルド・ダ・ヴィンチもデッサン時に愛用。削らず16km筆記できるなど、時を経て進化した最新版はヒットの予感がします。

 

コレも注目!

シロカ

ポータブルコードレス扇風機 ANDON FAN

実売価格1万4800円

動力源と操作部を本体に集約したANDON構造。コードレスかつ防塵・防滴仕様で場所を選ばず使えます。キャンプ時も便利で需要が増えそう!

インク不要、鉛筆削り不要で16km筆記! 話題の「メタシル」は従来のメタルポイントペンと何が違うのか?

「メタルポイントペン」という筆記具をご存知だろうか? 知っていたら、文房具マニアとしてはなかなかのモノである。

 

これは鉛やスズ、銀などを芯にした金属製のペンのことで、だいたい16世紀頃まで使われていたもの。銀製のものは特に“シルバーポイントペン”と呼ばれていたり、“金属尖筆”“メタルチップ”なんて呼び名もあるが、まぁだいたい同じものと思ってもらっていい。

 

↑インクも何もなしの金属芯で筆記できるのが、メタルポイントペン

 

ちなみに黒鉛が発見されたのが1564年。そこから現代の鉛筆に近いものが作られるまでは、世界的に広く使われていたわけだ。

 

例えばルネサンス期の芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、レンブラントなんかもメタルポイントペンによるデッサンを数多く残している。というか、ダ・ヴィンチの没年が1519年なので、そもそも彼は鉛筆の存在を知らないままに亡くなっているのだが。

 

実はこの超レガシーなメタルポイントペンがちょっと進化して、令和の世に復活したのだ。それを紹介したいと思ったので、こういう文房具蘊蓄(うんちく)から切り込んでみた次第である。

 

5世紀ぶりに進化した最新メタルポイントペン

鉛や銀を紙にこすりつけただけで、どうして字が書けるのか? というと、紙に金属の微粒子が残って筆跡になる、というシンプルな話。さらにそれが酸化することで濃く残るわけだ。

 

なのだが、もちろん黒鉛の方がくっきりと濃く、さらに滑りも良くてなめらかで書きやすい。そりゃ鉛筆の登場によって、あっさり姿を消してしまうのもやむなしだろう。

サンスター文具
メタルペンシル metacil(メタシル)
900円(税別)

 

↑軸色は全6色。筆記色はすべて同じ(黒)なので、見た目の好みで選びたい

 

しかし、この6月にサンスター文具から発売された「メタシル」は、まさに現代版メタルポイントペンとして作られたもの。もちろん八角形の軸から芯まで完全フルメタルだ。先端の金属芯は「削ることなく約16kmもの長さを筆記できる」というのが謳い文句となっている。

 

↑鉛筆と同じ感覚で、芯先を紙に擦りつけて書くことができる

 

で、実際に書いてみるとこんな感じ。メーカー公称として「2Hの鉛筆に近い」とされているが、なるほど確かにそんな感じだろうか。体感としては2Hより若干薄いかなー、ぐらい。

 

さすがに薄いとは思うが、とはいえ読めないほどではないので、筆記具として使えないとは思わない。なによりも、従来のメタルポイントペンと比較すると、あきらかに筆跡がくっきり。実はこれが“メタルポイントとして進化している”という部分なのだ。

 

↑上からメタシル・メタルポイントペン・鉛筆H・2H・3Hで筆記。濃さ的には2Hから3Hの中間くらいだろうか

 

先にも述べた通り、メタルポイントペンの芯は鉛やスズなどの合金。対して「メタシル」の芯は、特殊合金に黒鉛を配合したものとなっている。書くと、金属と黒鉛の粒子が紙に残るわけで、従来よりくっきり黒い筆跡になるのも当たり前。

 

書き味は、ややガリッとした引っかかりがあるものの、金属オンリーの従来メタルポイントペンよりはなめらかに書けるように感じた。これはやはり黒鉛(固体潤滑剤としても使われるほどすべりやすい)を配合しているからだろう。

 

↑メタルポイントペンは芯先が丸いわりに引っかかりがあり、直線を書くにもややガタガタしがち。芯に黒鉛を配合したメタシルのほうがなめらかだ

 

また、黒鉛配合による効果としてもうひとつ、消しゴムで筆跡が消せる、というのもある。メタルポイントペンの筆跡は、一度紙に定着すると非常に消しにくいものだが、「メタシル」は普通の鉛筆に近く、こすって消せるようになっている。

 

また、上から塗装してもにじみにくい、というのも鉛筆と同じなので、水彩画の下書き用としても違和感なく使えそうだ。

 

↑鉛筆とメタシルは、消しゴムで筆跡を消すことが可能

 

↑芯はネジで軸にはめ込まれている。摩耗した芯が交換できるのか? と思ったが、現状では替え芯の別売りはないようだ

 

とはいえ、ここまで鉛筆に近い性能ならば「むしろ鉛筆でいいじゃん」という意見があるのも理解できる。というか、ごもっとも。いやらしい話、コスパも圧倒的に鉛筆(1本で50km書ける)の方が上だ。

 

ただ、“ルネサンス期の画家も使っていたメタルポイントペンを今の技術で作るとこうなる”というような話としては充分に面白いし、そこにロマンを感じることもあるだろう。実用品として捉えるよりは、「文房具好きが興味本位で使ってみると楽しい筆記具」ぐらいの評価がしっくりきそうな印象である。

 

 

16km削らずに筆記可能な鉛筆! 芯まで金属なのに“書いたり消したり”できる「metacil」

サンスター文具は、芯まで金属の鉛筆、メタルペンシル「metacil(メタシル)」を発売しました。税込価格は990円。

 

メタルペンシル(金属鉛筆)は、芯が黒鉛を含んだ特殊合金で作られており、筆記時に黒鉛と合金の粒子が摩擦によって紙に付着することで筆跡となります。濃さは約2H鉛筆相当。

 

合金素材でできていますが、通常の鉛筆のように一般的な消しゴムで消すことができます。水や水性マーカーなどで滲まないので、水彩画やイラストの下書きにも最適です。

 

本体カラーはブラック、ホワイト、ネイビー、ベージュ、レッド、ブルーの全6色。マットな質感と、14gという絶妙な重さで、高級感を出しています。軸の形状も八角軸で、通常の鉛筆とは一味違った仕様になっています。

 

芯の摩耗が著しく少なく、削らなくても長い時間書き続けることが可能。筆記に集中しやすく、速書きにも最適です。なるべく同じ面だけで書かず、芯の先端を均等に使うことで、芯の尖りをキープできます。

縦横に開き透明窓で中身が一目瞭然なファイルバッグ「PAAT」はクリアホルダーを超える便利な存在だと断言したい

もはや働く場所はオフィスだけじゃない、というのはニューノーマルの基本なのだが……だからといって在宅ワークばかりでもない、というのが悩ましいのだ。例えば、週に2日は出社して残りは自宅で、というようなケースも増えており、そうなるとオフィスと自宅の環境をどう“擦り合わせる”か、など考えるべきことが増えてくる。うーん面倒くさい。

 

他にも面倒なのが、仕事用の資料など紙モノをどうするか、という点。データならサーバーに入れておけばどこからでも確認できるが、紙の書類はそういうわけにはいかない。紙モノは片っ端からスキャンして電子化、というのも意外と現実的じゃないし、そうなると、複数のワーキングスペース(オフィスや自宅)の間で書類を持ち歩くことになる。

 

であれば一度、「クリアホルダーより書類の持ち歩きに適したツールってないかな?」と考えてみるのも、ありかもしれない。

 

タテヨコ自在でガバッと開くファイルバッグ「PAAT」

クリアホルダーは書類の出し入れがしやすく便利だけど、「折れる・曲がる可能性がある」「ペラペラすぎてカバンの中で探しづらい」「中身が抜け落ちやすい」……といったネガティブな面がある。逆に言えば、そのあたりを解決できて、かつクリアホルダーライクに使える製品があれば良いのではないか?

 

その点、サンスター文具の「PAAT」(パット)はなかなかオススメできる。

サンスター文具
ファイルバッグPAAT(パット)
A5 1000円/A4 1200円(ともに税別)

 

表の全面が透明窓のため中身の視認性がいい、封筒型でA4サイズのファイルバッグ。フラップは閉じるだけで磁力によってピタッと固定されるため、まず書類の抜け落ちに関しては心配ゼロだ。

 

とは言っても、同様の商品はすでに他社からいくつか発売されているため、これだけでアピールするにはちょっと弱い。しかしもちろん、「PAAT」ならでは! と言うべきポイントがある。それがダブルフラップ機能だ。

 

↑洋封筒のように開く長辺のフラップ。マグネットは透明窓中央(四角い部分)に配置されている

 

透明窓に正対した状態だと、フラップは長方形の長辺に位置する。要するに横長の洋封筒のような感じ。

 

↑裏面にもフラップが。ここを開くと長封筒のように使える

 

しかし裏返してみると、短辺側にもフラップがついているのが見えるだろう。このフラップが上に来るよう90度回転させると、長封筒型に早変わり。つまり、縦にしても横にしても、同じようにフラップを開閉して中身が出し入れできるという、非常にユニークな構造なのだ。

 

↑横にすれば、ビジネスバッグで使いやすい

 

↑リュックなら縦に入れてピッタリ

 

例えばリュックに入れて使う際には縦長にして使う方が収まりが良いし、浅めのトートやビジネスバッグならば横長の方が出し入れスムーズ。

 

書類を持って出向く先によってカバンを変えるのはよくあることだが、いちいちファイルバッグまでカバンに合わせて変えていては、面倒極まりない。であれば、どちらにもそのまま使える方がいいのは当然という話だ。

 

さらに、タテヨコのフラップを同時に開くことで、全体を大きく一気にガバッと開くこともできる。

↑ダブルフラップを同時に開いての、ガバッと大開口。中身の出し入れが非常にしやすい

 

封筒型のファイルバッグは口から書類などを出し入れするのに少し手間取ることがあるが、大きく開いてしまえば問題なし。一度この大きな開口に馴染んでしまうと、もう他の封筒型ファイルバッグには戻りづらいほど。

 

バッグの中で見つけやすいカラーもポイント

また、今回使用しているブルーをはじめ、グリーンやホワイトなど明るめの色が揃っているのも大事なポイント。このカラーに加えて程よい厚みもあるため、ペラペラかつ透明のクリアホルダーより、カバンの中で目につきやすいのだ。

↑カバンを開けて覗けば、本体の明るいカラーでパッと見つけられる。カラーも使い勝手の点でけっこう重要なのだ

 

書類を探してカバンの中をゴソゴソ探し回るのは、周りからもあまり見栄えの良いものではない。そういう意味でも、こういった薄物は見つけやすさが重要なのである。

 

↑マチはないが、100ページの雑誌もこの通り収納できる

 

↑中にはしっかりした仕切り板も。大事な書類は透明窓から見えないよう、仕切りの奥側に収納したい

 

ファイルバッグは、仕事用ツールとしてはかなり地味なジャンルと言える。が、便利なものを導入すれば途端に快適さを感じられるはず。もちろんクリアホルダー1枚と比べたら価格はかなり違うが、それでもぜひ試してみて欲しい製品である。

 

【文房具総選挙2022】書類と一緒に小物もインできる便利な「収納する」文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされた12商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「収納する」部門】

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。

 

No.28

パイロット
オトバコ
2200円

文房具とスマホをまとめられるペンケース。机の上に広げれば、ペン立て、ペントレイ、スマホスタンドとして活躍する。ワークスペースをすっきり片付けることが可能だ。

 

No.29

キングジム
クリアーファイル チャックタイプ
726円〜

中身を水や汚れから保護し、収納物の落下を防げるチャック付きのファイル。雨の日や屋外での仕事でも安心して活用できる。開口部がサイドにあるため、大きな書類や冊子を収納しやすい。

 

No.30

コクヨ
クリップノート〈BIZRACK〉
605円

穴を開けずにコピー用紙や書類を綴じられる、開閉式クリップが付いたファイル。ノートのように、綴じたままでもページをめくったり書き込んだりできる。薄型で持ち運びしやすい。

 

No.31

キングジム
チアーズ ツインペンケース
1375円

中身を分類しやすい2部屋構造のペンケース。部屋ごとに開口部の形が異なり、小物を入れやすいファスナータイプと、ペンを出し入れしやすいオープンタイプがある。ポップなカラーも人気。

 

No.32

キングジム
ナナメクリ
330円(ホルダー5P アソート)、418円(ファイル)

ホチキス留めした資料のように、書類を斜めにめくりながら閲覧できるファイル。書類を角にあるストッパーに挿し込んで固定するタイプと、クリップで固定するタイプの2種類展開だ。

 

No.33

サンスター文具
ファイルバッグ PAAT
1100円(A5サイズ)、1320円(A4サイズ)

マグネット製のダブルフラップを備え、“パッと”一瞬で開くことができるファイル。収納口が大きく開き、中身の出し入れがしやすい。芯材入りで、紙類を折ることなく持ち歩ける。

 

No.34

コクヨ
2つ折りクリヤーブック〈BIZRACK〉
660円

A4サイズの書類をA5サイズで持ち歩ける、2つ折りタイプのファイル。開くとA4サイズに広がり、書類を閲覧しやすい。書類の入れ口がサイドにあり、口が広いため出し入れがスムーズだ。

 

No.35

コクヨ
2つ折りドキュメントファイル〈BIZRACK〉
770円

A4サイズの書類と小物が入る、2つ折りのファイル。書類を3つに分類できるインデックス付きファイルと、小物を入れられるポケット、名刺などを挿し込めるスリットが付いている。

 

No.36

ミドリ
ペン&ツールポーチ マチ付
968円

色とサイズが異なる2つの内ポケットを備えたマチ付きポーチ。内ポケットの開口部が斜めになっており、中に入れた小物にも指が届きやすい。メッシュ素材で中が見えるのもうれしい。

 

No.37

キングジム
ホルサック クリアーホルダーファイル
550円(6枚収納タイプ)、726円(12枚収納タイプ)

市販のクリアーホルダーを冊子状に綴じられるファイル。綴じるときはホルダーをストッパーに挿し込むだけ。ホルダーの開口部を塞がない設計のため、綴じたままでも中の書類を取り出せる。

 

No.38

LIHIT LAB.
マグネットフレーム
275円

A4サイズの書類や写真をスチール面などに掲示できるマグネット式のフレーム。3辺にマグネットを搭載し、空いている辺から書類を出し入れする。書類を水や汚れから守れる。

 

No.39

キングジム
「ロッツ」フルオープンケース
1870円(A5サイズ)、2585円(A4サイズ)

小物と書類をまとめて持ち運べる薄型の収納ケース。開口部が大きく開き、中身を一覧できる。背面には、面ファスナーで開閉する書類入れも搭載。丈夫で軽いクラフトペーパー製だ。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

【文房具総選挙2022】ボールペンが群雄割拠状態! 付加価値がついた高品質な筆記具16点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く」部門にノミネートされた筆記具16点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「書く」部門】

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。

 

No.01

ぺんてる
カルム 単色ボールペン/3色ボールペン/多機能ペン
165円(単色)、440円(3色)、550円(多機能)

ペン先を出し入れするときのノック音を従来製品に比べて66%低減。ノックをするときに手に感じる衝撃も和らげている。従来品の油性ボールペンに多い“ボテ”が出にくいインクを搭載。

 

No.02

ゼブラ
サラサナノ
220円

カラーボールペン「サラサ」の極細タイプ。ペン上部にスプリングを加えた「うるふわクッション」が、ペン先の紙への引っ掛かりを抑え、滑らかな書き味を叶えている。ボール径は0.3㎜。

 

No.03

三菱鉛筆
ジェットストリーム新3色ボールペン
550円

使用頻度の高い黒インクのノック部を軸のサイドではなく後端に設置し、直感的な操作を可能に。黒インクには、通常品に比べインクを70%増量した「長持ちリフィル」を使っている。

 

No.04

パイロット
ジュースアップ3/ジュースアップ4
550円(ジュースアップ3)、660円(ジュースアップ4)

滑らかに細書きできるゲルインクボールペン「ジュースアップ」の多色タイプ。先端部分に金属を使用した低重心設計とラバーグリップで、安定した筆記を実現している。ボール径は0.4㎜だ。

 

No.05

パイロット
瞬筆 二役 顔料インキ
385円

筆跡が1秒で乾く速乾筆ペンの顔料インクモデル。墨汁に近い黒色で、くっきりとした文字が書け、耐水性、耐光性にも優れる。「やわらかめ」と「かため」のペン先を備えたツインタイプだ。

 

No.06

ぺんてる
速乾ぺんてる筆
660円

発売45年を超えるロングセラー筆ペンに、速乾タイプが登場。従来品よりも5倍早く乾く顔料インクを搭載している。まとまりの良いナイロン製の穂先が、本物の筆のような書き味を実現。

 

No.07

パイロット
ドクターグリップ CL プレイバランス
770円

好みの重さと重心バランスにカスタマイズできるシャープペン。重量と素材の異なる2種類の「内グリップ」を組み替えて使う。「フレフレ機構」を搭載し、ペンを振るだけで芯を繰り出せる。

 

No.08

サンスター文具
2色線ペン twiink
198円

ひとつのペン先に、色の異なる2本のペン先チップを搭載した水性ペン。ペン軸を傾ければ単色で、紙に垂直に立てれば2色同時に線を引ける。二度書きやペンを2本持ち歩く手間が省ける。

 

No.09

ゼブラ
ビモア
1100円

筆ペンのようにペン先がしなる美文字練習に最適なボールペンと、練習帳のセット。筆運びのコツがわかるオンライン動画を見ながら練習する。プログラムは1日3分、7日で完了。

 

No.10

ゼブラ
フィラーレ ディレクション
2200円

キャップなしでも乾かない「モイストキープインク」を搭載した、高級感のあるツイスト式サインペン。伝えたいポイントを指し示したときに、指した箇所が目立つよう、先端が金色になっている。

 

No.11

サクラクレパス
ボールサイン iD プラス
385円

3色の黒インクから自分好みの黒を選び、個性を表現できるボールペン。削り出しの金属ペン先が、低重心で安定した書き心地を生んでいる。光沢感のあるシルバークリップが、上質感をプラス。

 

No.12

寺西化学工業
マジックインキ大型 キャップホルダー
440円

油性ペン「マジックインキ大型」のキャップの紛失や落下を防ぐホルダー。シリコン性で、キャップを開けるときに手が滑るのも防ぐ。目立って見つけやすい鮮やかなカラーを採用。

 

No.13

エポックケミカル
KOBARU MARU liner ツインズ
352円

ぷにぷにの感触の丸いペン先を採用した蛍光ペン。ペンの角度を気にせずにラインが引けて、力加減で線幅を変えられる。専用キャップで2本連結されており、持ち替える手間をカット。

 

No.14

セーラー万年筆
万年筆ペン先のつけペンhocoro
1485円(ペン先+ペン軸)、
2420円(ペン先2種+ペン軸1本)

万年筆のペン先を備えたつけペン。インクの種類や色を変えたいときに、洗浄やインクを入れ替える必要がなく、ペン先を軽く水で洗い流すだけ。ペン先を本体に逆向きに差し込んで持ち歩ける。

 

No.15

三菱鉛筆
ユニボール ワン F
330円

「スタビライザー機構」で、低重心で安定した書き味を叶えたゲルインクボールペン。軸に日常で目にする身近な色を採用し、「葉雫」や「霜柱」など情緒を感じる名前が付けられている。

 

No.16

パイロット
ライティブ
2200円

軽量ボディで持ち運びがしやすく、気軽に使えるカジュアルなデザインの万年筆。気密性の高い新仕様のインナーキャップがインクの乾きを防ぎ、スムーズな書き出しを実現している。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

レジ前のイライラ解消! 高速で開閉できる傑作「エコバッグ」と薄いビニール袋も即開けの「めくりクリーム」

正直に言うと筆者は、スーパーやコンビニのビニール袋が有料化された以降も、「どうせ数円のことだから」と気にせず「袋ください」と言う派だった。小さなゴミをまとめるのに再利用もできるし。

 

実際、コンビニはそれでもいいと思うのだが、困るのはスーパーのセルフレジだ。有料レジ袋を買うのはともかく、アルコール除菌を重ねてカサついた指では、袋が上手く広げられないのである。指を舐めて湿らせるのは、間違いなく衛生的にアウトだし、かといって荷詰め台に設置された“指濡らし”(紙めくり)もコロナ禍の昨今、信用しづらい。

 

結局のところ、数円で買うペラペラのレジ袋よりも、しっかりした素材のエコバッグの方が開きやすいし、セルフレジなどでモタモタせずに済むだけ、スマートな気もしてきたのだ。ただ、携帯時にコンパクトになる(=持ち歩きやすい)エコバッグは、使用後にちまちまと小さく畳んで収納する手間が面倒くさい。後から畳まなきゃいかんのか……と想像するだけで、エコバッグを出すのが嫌になるほどに面倒。

 

ということで「畳まなくてもコンパクトに収納できるエコバッグ」を求めてあれこれ試してみた結果、これは! というものに行き当たった。意外にも、文房具メーカーが発売している製品なのである。

 

ギュッと絞って超コンパクトになるエコバッグ「エコロン」

これまでに試してみた携帯エコバッグは、「携帯時のサイズが大きすぎる」「袋として強度に不安がある(耐荷重量が低い)」などが、主な“これじゃないポイント”だった。

 

対して、サンスター文具のエコバッグ「ecoron」は、携帯サイズ・袋としての強度・収納のラクさの点で、なかなかに優秀なのだ。

サンスター文具
ecoron(エコロン)
スモール 1500円/レギュラー 1800円(ともに税別)

 

↑スモールサイズを手に乗せると、これぐらいのサイズ感。重量も約32gと、携行するにも負担にならない

 

今回購入したのは、コンビニ袋にちょうどいい「スモール」と、スーパーでの買い物によさそうな「レギュラー」の2点。(他に、レジかごにスッポリ入るLサイズもある。)

 

どちらも携帯時はボールのように丸まっており、スモールは子ども用のゴムボールぐらい、レギュラーは野球の硬式球に近いサイズとなっている。これなら持ち歩くのに邪魔になるという感じもしないし、少し押し潰して薄くすれば、デニムのポケットにだって入るだろう。

 

↑展開時は、口を開いて……

 

↑バサッと中身を広げるだけ

 

↑あっという間にエコバッグに変形完了だ

 

エコバッグとして使う際は、紐の口を解いて中身を引き出すだけ。さっきまでボールの外側だった部分(=カバー)はエコバッグの底面に配置されている。

 

この手のコンパクト収納エコバッグは、バッグとして使うときに携帯時のカバーをどう処理するか?がポイント。特に折り込んだりひっくり返したりする手間もなく、そのまま使うことができるのは優秀だ。

 

↑レギュラーは、2人家庭で2〜3日分の食料を収容できるぐらいの実用サイズ

 

↑スモールはコンビニの買い物にジャスト。それでも2Lペットボトル2本が入る耐荷重は安心感がある

 

耐荷重はレギュラーで約10kg、スモールで5kgとなっている。かなり薄いナイロン製だが、意外としっかり物が入るという印象だ。持ち手部分もそれなりに幅広で、重量物を入れても手に食い込まないのは、使いやすい。

 

つまり、エコバッグとしての使い勝手に不満はほぼない、ということだ。

 

↑収納時は、底面にあるカバーにバッグ本体をたくし込むように詰めていく

 

↑最後にヒモをキュッと絞れば元のボール型に。雑に片付くのが素晴らしい

 

逆にバッグから携帯状態に戻すには、底の方から上に向かってカバーにクシャクシャと詰めていって、最後にキュッと紐を絞ればOK。特に慣れも必要なく、誰でも6~7秒あれば元通りのボール状に戻せるだろう。

 

この「クシャクシャ、キュッ」で戻す手軽さは、これまであれこれ携帯エコバッグを試した中でもトップクラス。「あとで畳むの面倒だから、エコバッグ出すのやめとこう」で使うのを躊躇してしまう面倒くさがり勢(筆者含む)でも、躊躇なくレジで取り出せるはずだ。

 

ポリ袋をサッと開けるなら携帯すべき“紙めくり”「メクールポケット」

さて、エコバッグを常時携帯することで、荷詰めする際のモタモタは解消できたとしよう。ただそれでも、スーパーで肉や魚のパックを購入したときに汁がこぼれないように入れる、あの無料ポリ袋問題が残っている。ビニール袋よりもさらに薄くてツルツルで開けづらいのだが、とはいえエコバッグの中を汚さないためには使わざるを得ない、あの袋だ。

 

レジ周りで発生する作業をスマートにこなしたいなら、ポリ袋の開けづらさもスパッと解決しておくべきではないか?

プラス
メクールポケット
300円(税別)

 

実はこの問題も、文房具メーカーが解決してくれていた。いいぞ、文房具メーカー! プラスの「メクールポケット」は、いわゆる事務用の紙めくりクリームの小型&携帯化版である。

 

↑キーチェーンでバッグにぶら下げておくと携帯しやすい。本体裏のクリップでバッグの内ポケットに挟んでおいても良し

 

↑滑り止めクリームは固形石鹼ぐらいの固さ。表面を指で軽く擦れば必要量が取れる

 

↑薄くクリームがついた人差し指を、親指にこすりつけて広げる

 

薄いケースをパカッと開けると、中に滑り止めクリームが入っているので、まずはそれに人差し指を軽く押しつける。あとは親指にもそれをこすりつけるように馴染ませれば、準備はOK。これだけで、さっきまでツルツルすべっていたポリ袋が、シュッと簡単に開けられるようになるのだ。

 

↑ツルツルすべる薄いポリ袋も一発開封! 乾燥する冬場ならより効果を実感できそう

 

クリームには除菌成分である塩化ベンザルコニウムが配合されているため、新型コロナウイルスがクリーム上に残る心配もない(※厚生労働省のサイトにも効果の記載あり)。ただし、手指の除菌に使えるわけではないので、そこはご注意を。

 

変態的ペン先をもつ2色線ペン「twiink(ツインク)」がただのキワモノではない理由

最近の現役中学高校生のノートを見せてもらうと、たいてい驚かされるのが「紙面のカラフルさ」と「色使いの上手さ」である。筆者が中高生の頃(30年以上前)にシャープペンシル+一部に赤ペンで書いていたノートとは、全くの別物。要点や図表に3~5色ぐらいは平気で使い分けているし、それだけ色を使ってもスッキリ見やすいノートが多い=きちんと色分けのメソッドを持った上で書かれているのだ。うーん、すごい!

 

もちろん、平気で他人にノートを見せられるのは、ノートに自信がある人に限られるので、全ての中高生がスゴいノートを作れるわけではないだろう。それにしても、全体的なノート筆記の技術とクオリティは、我々の世代から大きく底上げされているように感じるのである。

 

そして、その要因のひとつに、発色の向上や色数の増大といった「カラーペンの進化」も含まれているはず。ということで今回は、そんなカラーペンの進化形のひとつを紹介したい。

 

正直、我々おじさん世代からとって見ると「え、どういうこと?」と首をひねるような、しかしそれでいて「面白そう……使ってみたい!」とも思わされる、かなり変わった進化形カラーペンなのだ。

 

「ペン先がツイン」という、カラーペンの進化

その変わった進化形というのが、サンスター文具から2021年6月に発売された「twiink(ツインク)」である。一見、外見からはその特異性は分かりづらいかもしれない。

サンスター文具
2色線ペン twiink(ツインク)
各198円(税込)

 

しかし、キャップを外してみると……なんと、色の違うプラ製の極細ペンチップが2本、平行に並んでいるのだ。この「twiink」、それぞれ単色線&単色線&二重線が書き分けられる、1本3役のカラーペンなのである。

↑カラーペンとしてはかなり珍しい、並列の細字ツインチップ

 

↑並列ツインチップといってまず思い当たるのは、コクヨ「2トーンカラーマーカー mark+」(下)。「twiink」(上)と比べるとやはり雰囲気は近い

 

【関連記事】チップからチップが生えてる…!? 次世代ラインマーカーの刺客、サンスター文具「Ninipie(ニニピー)」の仕組みと使い心地をレビュー

 

実際に二重線で文字を書いてみよう。視界がブレているみたいで、ちょっと酔ったような気持ち悪さもあるが、インパクトの大きさは間違いないところだろう。人目を引くので、店頭POPなどの文字書きに使うのも良さそう。とにかく「目立つ」の一点突破ペンとして持っておくのも面白いんじゃないだろうか。

↑単色で使う場合は、チップが1つだけ紙に当たるように角度をつける。そのままくるっと軸を回せば、素早く別の色にチェンジ

 

……と、ツインチップの二重線ばかりをフォーカスすると、単なる面白ペンでしかない。だが、実は「twiink」の真価は単色にこそある、と思うのだ。

 

単色で書くには、ペンチップが1本だけ紙に当たるような角度で握るだけ。特に違和感なく、普通に細字カラーペンとして書くことができる。そして色を変えたいと思ったら、手の中で軸をひねるように180度回転させれば、もう1色のチップ単色で書けるというわけ。

↑二重線/単線×2色と、持ち替えずに3つの書き分けができるのは面白い機能だ

 

通常通りカラーペンの色を変える場合を考えると、今使ってるペンにキャップを閉めて、持ち替えて、またキャップを開けて……と、どんなにスムーズにやっても数秒はロスをする。さらにその間に集中は途切れるしで、どうしても面倒くささを感じてしまうはずだ。

 

対して「twiink」は、色替えに要するタイムが1秒以下。単色ペンはもとより、ノック式多色ボールペンよりも確実に速い。ノートをカラフルに書きたい場合、この高効率さは見逃せないだろう。

 

↑カラーは8タイプで、ライトブルー・グリーン・バイオレット・ピンク・レッド・オレンジの6色を組み合わせている

 

↑「ライトブルー×レッド」(左)のように違系統色の組み合わせはひと目で分かるが、「オレンジ×ピンク」(右)のような同系色同士は、どちらの色か見分けづらいのが問題か

 

ちなみにカラーラインナップは、2色の組み合わせが8タイプ。基本的には暖色×寒色か、暖色同士または寒色同士という組み合わせになっている。選び方としては、単色ペンとして筆記する機会の方が多いはずなので、単色で使いやすい色から選ぶのがベストだろう。ただ、二重線になったときにインパクトの大きい組み合わせというのもあるので、そちらメインで選ぶのもアリだと思う。

 

 

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ボールペンかシャープか、メイン機能で選ぶべき最新個性派「多機能ペン」

最近、あらためて「面白いなぁ」と感じているのが、多機能ペン。いわゆる「ボールペン+シャープペンシル」の複合筆記具だ。

 

実は、自分自身では多機能ペンを使いこなした経験が非常に少ない。学生時代にシャープペンシルを使っていたときは「ボールペン邪魔だな」と思っていたし、社会に出てボールペンをメインに使うようになると「シャープペンシルいらないな」と思っていた。つまり、常にどちらかが無駄だと感じていたわけで、そりゃ使うわけがないよなあ、ってなもんだ。

 

それがなぜ唐突に心変わりしたかというと、仕事の関係である。他媒体の話で申し訳ないが、筆者は高校生向けの冊子で「勉強に役立つ文房具」を紹介する連載、というのをやらせてもらっている。その関係で、最近の高校生はかなり多機能ペンに興味を持っている、というのが分かってきた。実際、今の生徒はノートを取るのにボールペンを使うケースも多い(我々の世代はほぼ100%シャープペンシルだった)ため、多機能ペンがあると便利なのだ。

 

そこで、紙面で紹介するようにあれこれ使いこんでみた結果が、冒頭の「面白いなぁ」というわけ。実際、最新の多機能ペンはユニークな発想で作られたものもあり、面白いのだ。そこで今回は、そういった面白い多機能ペンを2点紹介したい。

 

学生に必要なものを詰め込み! シャープペンシルがメインの多機能ペン「examy」

多機能ペンを使うにあたってまず考えたいのが、ボールペンとシャープペンシル、どっちを使う機会が多いのか、ということ。当然ながら、メインで使う機能を重視したペンのほうが、満足感が高くなるからだ。

 

シャープペンシル重視の多機能ペンでいえば、サンスター文具「examy シャープ&シャープ&赤ボールペン」(以下、examy)の振り切りっぷりがとても興味深い。

サンスター文具
examy(イグザミー) シャープシャープ赤ボールペン
600円(税

 

なにが振り切っているかというと、まず多機能の構成が名前の通り「0.5mmシャープ+0.3mmシャープ+0.7mm赤ボールペン」という部分だ。

 

従来にも、シャープばかり0.3/0.5/0.7mmという多機能ペン(ぺんてる「ファンクション357」)はあったが、examyは0.7mmを赤ボールペンにしている。なぜかって、そりゃ当然、勉強する場合にはそれがいいからに決まっている。

 

↑本文や作図、赤字まで1本でできるので、ノート作りがかなり効率的になる

 

examyというのは、サンスター文具が展開している「勉強がはかどる文房具」シリーズ。つまりこの多機能ペンも、想定ユーザーは中高生が中心だ。

 

であれば、ノートを取るのにまずシャープ0.5、図表や細かい書き込みにも便利なシャープ0.3、そして丸付けや見出しに使える赤ボールペンという構成は、最適解のひとつと言えるのでは。正直、なんでこれ今までなかったの? という気すらしてしまう。

 

しかも、それが1本にまとまっていると来たら、筆箱がいつもギチギチでパンク寸前の中高生にとっては、嬉しい話だろう。ついでに言うと、消しゴムも太めで消しやすいものを備えているのがナイスだ。

↑ついでに消しゴムも大きめで、消しやすい

 

機能の切り替えは、後軸を回転させて行うツイスト式だ。

↑後軸を「赤・0.5・0.3」の順に回して切り替える。ノックも後軸全体を押し込んで行う

 

ただし、現時点でどの機能が選択されているかを表すようなインジケーターは存在しない。しかもシャープは、0.5/0.3のどちらが出ているか、見た目では判断できないので、少しまぎらわしい。

↑ここまで拡大すると0.3と0.5の見分けがつくが、肉眼では難しい

 

とはいえ、そういった機能を省いてでも定価で600円という学生向けの価格設定にした、という判断は理解できる。「そんなの使ってれば慣れるし、それよりは安い方がいいよねー」という話である。

 

ボールペンがメインならやはり“書きやすさ”重視! 注目の多機能ペン「ブレン 2+S」

対して、ボールペンがメインの多機能ペンは、従来からの主流派ということで選択肢が多い。その中でも個人的にチェックしたいのが、軸の太さ。あくまでも筆者の嗜好の話だが、昔から太軸がなんとなく苦手なのだ。

 

その点でイイなと思ったのが、ゼブラ「ブレン 2+S」である。

ゼブラ
ブレン 2S
500円(税

 

何しろ軸径が単色ブレンと変わらない11.8mmなので、多機能ペンとしてはスリムな部類に入るのだ。ブレンは3色タイプが出たときも単色と同じ軸径をキープしていたので、そのあたりはデザイナーであるnendo・佐藤オオキ氏のこだわりなのかもしれない。

↑軸径は単色の「ブレン」(写真左)と一緒。手帳のペンホルダーにも入れやすいサイズだ

 

そしてなによりありがたいのが、ブレないブレンシステム。

↑ペン先ががっちりと固定されているので、安定感は多機能ペンの中でも最高
↑口金の先にある黒い輪が、ペン先固定用パーツ。これがあることで非常に書きやすいのだ

 

多機能でもペン先がカチャカチャと振動しないのは、とても書きやすいのである。この感覚は、一度別の多機能/多色ペンを使ってからブレンに戻ると、非常によく分かるはずだ。口金の先でリフィルを固定させているので、もちろんボールペンだけでなくシャープにも、効果は発揮されている。

 

機能の切り替えはノック式で、ボールペンは左右の小ノックノブ、シャープは中央の大ノックノブを使用する。

↑ノブがかなり沈んでしまうため、一度スライドさせてからの芯出しノックがしづらい。これはちょっと改善して欲しい部分だ

 

シャープは切り替えだけでなく芯出しでもノックするので、大きなノブは使いやすそうだな、と思っていたのだが……このノブ、切り替えでスライドさせた時点で、軸に大きく沈み込んでしまう。そのため、芯出しノックがかなりしづらいのだ。さらに上面に丸みがついているため、指掛かりも悪い。

 

毎回、芯出しをするたびにノックノブに指を強く押しつける必要があるのは、ちょっとマイナス要素に感じられた。

 

 

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スマホの角度自在! サンスター文具「SMAND(スマンド)」は“ペンケース付きスマホスタンド”というべき安定感

御多分に洩れず、筆者も携帯電話をこの春から始まったオンライン契約専用の新プランへと、早々に乗り替えた。これまでは、段階制プラン+できるだけ3~5GB程度の使用量に抑えることで通信料金をケチってきたのだが、それが一気に20GBまで従来より安く使えるようになったわけで、非常に助かるのだ。おかげで、出先でちょっと時間が空いたときも「スマホで動画でも観とくか」という選択肢をとりやすくなって、まぁありがたいことである。

 

すると、今まで使ってこなかったモノがひとつ必要となってきた。動画を観る際にスマホを立てかけておける、スタンド的なツールだ。

 

スマホを横位置に構えたまま、観やすいように手で保持し続けるのはなかなかダルいので、やはりちょうどイイ感じに固定しておきたい。もちろん、コンパクトな折りたたみスタンドなんてものは、探せばいくらでもあるが……ちょうどそういった用途に良さそうな文房具が発売されていたような気がするな? アレ、使えるんじゃないだろうか。

 

スマホを立てかけるのにちょうどいいペンケース

そこで、試しに入手してみたのが、サンスター文具のペンケース「SMAND(スマンド)」だ。この名前は、おそらく「スマホスタンド」からの造語であろう。つまりは、ペンケース兼スマホスタンドとして機能するというものである。

サンスター文具
SMAND
1595円(税込)

 

形状は、シンプルに三角柱をゴロンと寝かせたもので、5面すべてに硬めの芯材が入ったセミハードタイプだ。

 

開閉はダブルファスナーで、三角注の上辺がガバッと大きく開く。そこそこ大きいので容量もたっぷりあるが、さらにこの大きな開口で中の見晴らしも良好。できれば開口状態で固定できると、なお便利だったが、これでも充分に使いやすい。

↑矢印ペン10本+消しゴム+テープのりを入れても、まだ余裕

 

ところで、肝心のスマホスタンドはどこに……? と思ったら、「SMAND」のネームタグがついたカバーパーツが、それらしい。指をかけてペラッとめくると、マグネットで本体に貼り付いていたカバーが、そのままフタが開くように展開した。感覚的には、三角のおにぎりから海苔を剥がしたみたいな雰囲気である。

↑このネームタグをつまんで引っぱると……

 

↑側面カバーがめくれて、スマホスタンド形態に変形!

 

この“海苔を途中まで剥がしたおにぎり”ことSMANDを机に置いたら、三角柱の傾斜にスマホをもたれかけさせれば、スマホスタンド形態の完成。

 

“剥がした海苔”=ベースの裏面には、ストライプ状に何本もゴムの滑り止めが走っているため、スマホを乗せてもズルズルと滑り落ちることがない。これなら、画面が見やすい角度に角度を調整することも可能だ。

↑スマホは置くだけ。これでしっかり止まって安定する

 

↑ベースの上なら、どの角度に配置してもピタッと止まる

 

↑ポイントは、ベースにびっしり配置されたゴムの滑り止め(斜線、紫の帯状部分)

 

タテ置き・ヨコ置きも自由自在だし、スマホスタンドに変形させるシークエンスが“開くだけ”と、非常にシンプル。

 

設置スペースは単機能のスマホスタンドよりも必要だが、そもそもペンケースを机に出している前提であれば、そこに新たに別のスタンドを置くよりも場所を取らないし、何よりイチイチ単機能のスタンドを持ち歩く手間もない。

 

動画視聴だけでなく、オンライン会議や授業にも万全

学生なら動画授業の視聴に便利だし、仕事で使うにも、ノートPCを広げずにスマホでサクッとオンライン会議に出席できる。

 

そう考えれば、机に出ていることの多いペンケースとスマホスタンドのマッチングは、なかなかに優れているんじゃないだろうか、と思った次第だ。現実的には、「スマホスタンドが欲しい」+「いま使っているペンケースを買い替えても構わない」という層にしかリーチしないので、ちょっと難しい製品だとは思う。しかし、使ってみるとなかなかに便利な製品なのは、間違いない。

↑1万2000mAhのモバイルバッテリーも収納可能。これなら電源を気にすることなく動画視聴が可能だ

 

最後に、蛇足かもしれないが、SMANDはガジェットポーチとして使うのもアリ、というのはお伝えしておきたい。先にも述べたように容量的には余裕があるので、モバイルバッテリーとケーブル類をまとめて収納しておくにも実用範囲だ。

 

しかも、バッテリーを収納したままでスマホに接続し、立てかけての動画視聴だって可能なのだ。(本体内のバッテリー劣化につながるので、良くない使い方ではあるけれど。)

 

 

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チップからチップが生えてる…!? 次世代ラインマーカーの刺客、サンスター文具「Ninipie(ニニピー)」の仕組みと使い心地をレビュー

もしかすると今、ラインマーカーが新たなステージへ進もうとしているタイミングなのではないだろうか。ちょっと古い言い方をするなら、ラインマーカー2.0の時代が来てるっぽい、と。

 

そもそもラインマーカー(蛍光マーカー)というのは、ノートや書類の「ここを目立たせたい」という部分を、目立つカラーでマーキングするためのもの。つまり、ひとつの情報をその他大勢の中に埋没させずにピン留めする、というのが最大の機能だ。

 

これは結構すごい発明だと思うのだが……欠点もいくつかあるように思う。

 

まず、使いすぎがNG。紙面に何か所もマーキングを行うと、目立たせるはずの部分が、結果的に“その他大勢”になってしまうということ。そしてもうひとつが、マーキングした以外の部分の重要度が極端に下がってしまうこと。見る側が、マーキングされた箇所だけチェックすればいい、という感覚に陥って、他に注意を払えなくなるのである。

 

そこで、そういった欠点を克服しようと作られているのが、いわゆる“新世代”のラインマーカーである、という話だ。とにかく目立つ蛍光色を塗ってたらええねん、という時代は、そろそろ終わりに近づいているのかもしれないぞ。

 

新世代ラインマーカーは情報をコントロールするツールだ!

新世代ラインマーカーとしてまず挙げられるのが、2020年に発売されたコクヨ「マークタス」シリーズである。

 

「マークタス 2トーンカラーマーカー」は、1本のペン先が同じ色の濃/淡に分かれており、マーキングを塗り分けることができる。これにより、「すごく目立つ」と「ちょっと目立つ」を階調で仕分けることができるのだ。

 

目立つ度合いが調整できれば、マーキング部がその他大勢に埋没しにくくなるのは当然だろう。

↑新世代ラインマーカーの先駆け、コクヨ「マークタス」シリーズの「2ウェイカラーマーカー」(左)と「2トーンカラーマーカー」(右)

 

一方、同シリーズの「マークタス 2ウェイカラーマーカー」は、ラインマーカーと細字カラーペンが一体化したもの。

 

ラインによるマーキングと、それよりも目立つ濃色の文字情報(はっきりメモタイプ)、もしくはグレーで軽く目につく程度の補足情報(ひかえめメモ)を書き分けることで、マーキング部以外にも重要度をコントロールした情報を付与できるわけだ。

 

ラインマーカーの新ジャンル誕生!“色”の濃淡で書類を整理するコクヨの2Way「マークタス」
https://getnavi.jp/stationery/544894/

 

これらは非常に画期的なアイデアで、確かに優れた製品と言えるのだが……、残念ながら、こういった次世代ラインマーカーに取り組んでいるのは、現時点でコクヨだけ。他に挑戦するメーカーがなければ、もしかしたらこの流れは立ち消えしてしまうかも、と思っていたのだ。

 

しかし、出てきましたよ、第2の次世代型ラインマーカー! それが、サンスター文具から発売されたペン&マーカー「Ninipie」(ニニピー)である。

サンスター文具
Ninipie(ニニピー)
各200円(税別)

 

↑ラインマーカーのマーキング+カラーペンの文字情報で、紙面がまとめやすい

 

一見するとなんの変哲もないラインマーカーのようで、なによりユニークなのは、そのペン先チップ。

 

なんとラインマーカー用のチップとニードルタイプのカラーペンチップが並んで突き出している。しかも、ニードルがやや斜めに出ているという、恐ろしく独特なスタイルだ。

 

ラインマーカーとして使うときはマーカー用チップを下向けにして、スッと引ける。ペンとして使うなら、くるりと180°回転させればOK。斜めニードルのおかげでマーカーチップと干渉することなく、書き分けができるという仕組みである。

↑初見だと、まず間違いなくギョッとするペン&マーカーチップ

 

ラインナップは、「ライトピンク×ピンク」「ライトイエロー×イエロー」「ライトブルー×ブルー」「ライトグレー×ブラック」「ライトグリーン×ピーチピンク」「ライトバイオレット×ネイビー」の6種類。ライト○○となっている方がラインマーカー、もう片方がカラーペンのインク色を表している。

 

マーカーの方が淡いので、カラーペンで書いた上から重ねてマーキング、という使い方も可能だ。

↑ラインマーカーは、全体的に発色が淡めでアッサリとした印象。ペンを目立たせるための調整か

 

ピンク・イエロー・ブルー・グレーはマーカーとペンが同系色なのに対して、グリーンとバイオレットは別のカラーペンになっている。異なるカラーを1本に搭載した理由は不明だが、これは重ねてマーキングした際の読みやすさを考えてのことだろうか?

 

特にバイオレット用のネイビーは、そのままでも、ラインと重ねても視認性が高く、読みやすい。もちろん地の文字色(黒)とも違う色なので差別化しやすく、情報を追記するのにもオススメだ。

 

↑軸から分解してみた図。ペンとマーカー、それぞれ別の中綿からインクが供給されていることが分かる

 

つまり、方向性としては「マークタス 2ウェイカラーマーカー」と同じで、重要度をコントロールしつつ、情報付与ができるマーカーとして作られているようだ。しかも「2ウェイカラーマーカー」は、マーカーとペンで書き分けるのに持ち替えが必要だが、先述の通り「Ninipie」は180°回転させるだけ。

 

ということは、物理的な機能で言えば「マークタス 2トーンカラーマーカー」の分割チップと同様ということになる。

 

うーん、要するに「いいとこ取りしたフォロワー」ってことかもしれないが、言い方を変えれば「後発の強みでいろいろやってきた」とも言える。

 

↑Ninipieとマークタスの比較。マークタスの「細太の書き分け」「持ち替え不要で濃淡の書き分け」機能が合体すると、Ninipieになる

 

ただ、ペンで書く際にマーカーチップが視界に重なってしまうのは、いささか問題のような気がする。

 

勘の鋭い人なら、チップの写真を見た時点で気付いただろうが、その通り。マーカーのせいでペン先がどこにあるかよく見えず、かなり書きづらいのだ。強めに筆圧をかけて書いていると、ペン先チップを中心にペン軸が傾いてくるし。

↑カラーペンでの筆記を自分視点(右)で見るとこんな感じ。ペン先が見えず書きづらい!

 

本当に正直な話をすれば、現時点ではいろいろと使いづらい部分もあるマーカー、と言わざるを得ない。とはいえ、情報コントロールツールとしての機能は間違いないし、使いこなせばノートの整理などにかなり役立つ気もするのだ。なにより、ラインマーカーの最前線はこんなことになってるぞ、というのを体感して欲しい。

 

さすがに、万人に向けてオススメはしづらいけれど、文房具好きなら一度は触れておくべきアイテムでは? と思う次第だ。

 

 

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アレやったっけ……記憶力に自信をなくした世代に捧ぐ、タスク管理文房具

【きだてたく文房具レビュー】To Doを完全管理できる意外な組み合わせ文房具

 

いよいよ2017年も、残りあと1ヶ月。おおかたの人はもう、来年の手帳の準備が終わった頃合いだろう。

 

スケジュール管理の方法は百人百様で、営業仕事のために30分刻みのバーチカルでがっつりスケジューリングする人もいれば、内勤だからマンスリーだけで充分という人もいる。筆者は、残念ながら秒分に追われるほどの仕事もなく、マンスリーに日々の作業と〆切を書き込むだけで、だいたい事足りる派だ。ただ、わざわざマンスリーのブロックに書き込むほどじゃないけど忘れたらマズい、という日々の雑事はそこそこあるので、毎朝、その日1日分のToDoリストはまじめに作るように心がけている。

 

その関連で最近ちょっと面白かったのが、あるToDo管理系の文房具と、ToDoまったく関係ない文房具の組み合わせ。自分の環境では、このコンビネーションがなかなかイイ感じに効果を発揮してくれたのだ。せっかくなので、皆さんにもオススメしておきたいと思う。

 

To Do管理はスタンド式付箋で行う

まずTo Do管理系は、「スタンド式 TODOふせん」。サンスター文具から「ちょっとした不便を解決してくれるライトな事務文具」というコンセプトで発売されたLightia(ライティア)シリーズのひとつだ。

↑サンスター文具「Lightia スタンド式 TODOふせん」全6柄 各486円↑サンスター文具「Lightia スタンド式 TODOふせん」全6柄 各486円

 

商品名からだいたい見当がつくだろうが、「自立する付箋台紙に8本の付箋が並んでいて、ここに今日1日のタスクを書き込む」という、非常にシンプルなもの。台紙を立てた状態で机の目に付くところに設置して、トイレなどちょっと離席するタイミングでつねにチラッと見るように習慣づけると、作業の漏れが減らせるだろう。

↑置きっぱなしだと視線が滑りがちなので、できるだけ見るように意識したい↑置きっぱなしだと視線が滑りがちなので、できるだけ見るように意識したい

 

で、終わった時点でピッと剥がせば、残っているタスクが一目瞭然。剥がした下には空白の付箋が出てくるので、新しいTo Doはその空いた箇所に書き込む。これなら、台紙のリストは常に更新された状態になるわけだ。

 

これが意外と便利で、とにかく見えている部分が今現在のすべてのTo Doという仕組みである。作業をひとつし漏れたけど、日にちが変わっちゃったから改めて次のページに書き写す……なんて必要はない。

↑めくったところに、新しいTo Doを書き込む↑めくったところに、新しいTo Doを書き込む

 

さらに、これが付箋というのがポイントで、外出するときは、剥がしたタスクを手帳に貼って持ち出すことができるのである。

 

社内だけで作業が完結する人には不要だろうが、「基本は内勤だけどあちこち外に出ることもあるかな」というタイプの人にとっては、社内用のTo Doリストをいちいち手帳に書き写す手間がいらないのは非常にラクだ。

↑台紙から剥がした付箋は、手帳やノートに貼って持ち出しが可能↑台紙から剥がした付箋は、手帳やノートに貼って持ち出しが可能

 

何より、社内用と外出用でリストが2系統あると、書き写しのミスや二重作業などトラブルの元となる。スケジュール管理は、できるだけ1系統に統合する方がいい。

 

そういう意味でも、「スタンド式TODOふせん」はかなり実用性の高いスケジューラーと言える。

 

“付箋のゴミ箱”が終わったことリストになる

この付箋と組み合わせて便利だったのが、カミテリアの「ふせんのゴミ箱」。こちらは商品名だけではどんなものなのか、ちょっと想像しにくい。

↑カミテリア「ふせんのゴミ箱」3枚入り 全4柄セット Lサイズ 486円/Sサイズ 378円↑カミテリア「ふせんのゴミ箱」3枚入り 全4柄セット Lサイズ 486円/Sサイズ 378円

 

スリーブから覗いているつまみを引き上げると、ふたつ折りの台紙が出てくるので、ここに剥がした付箋を挟んだり貼り付けたりして収納するものだ。

 

要するに、使用済みの付箋を一時的に捨てることのできる増設ポケット、という説明が一番分かりやすいだろうか。

↑スリーブから台紙を抜くと……↑スリーブから台紙を抜くと……

↑使い終わった付箋は台紙にポイ!↑使い終わった付箋は台紙にポイ!

 

客先に付箋付きの資料を持ち込んだ際に、その場で剥がした付箋のやり場に困ったことはないだろうか? だいたい相手に「コレ、捨てておいてください」とも言いにくいし、ひとまず筆箱の中に突っ込んでおくぐらいが解決策だろう。

 

そういう場合には、手帳やノートにこの「ふせんのゴミ箱」を貼っておき(スリーブの背面に貼り剥がし可能なシールが付いている)、ゴミになる付箋をひとまずポイポイと突っ込んでおく。あとは帰社してから、本当のゴミ箱に改めて捨て直せばOKだ。

↑手帳やノートの表紙裏あたりに貼っておくと、外で使う時に便利↑手帳やノートの表紙裏あたりに貼っておくと、外で使う時に便利

 

そしてこの「ふせんのゴミ箱」が、先ほど手帳に貼って持ち出した「TODOふせん」の捨て場に、ちょうどイイ感じなのである。

 

出先でタスクを片付けたとして、自分のやった作業内容が書かれた付箋をその場でポイ捨てするのは、プライバシー的にも仕事的にも、やはり不用心に過ぎる。何より、未解決のタスクと混ざらないよう、「ここに入っているのは確実に終わったもの」として分かる集積場が必要なのだ。

↑ゴミ箱の中がやり終わった「Doneリスト」に。記憶力に自信がなくなる世代には、驚くほどありがたい↑ゴミ箱の中がやり終わった「Doneリスト」に。記憶力に自信がなくなる世代には、驚くほどありがたい

 

あと、これは若い人には伝わりづらいかも知れないが、ある年齢を過ぎてくると、自分の記憶能力に一切の責任がもてなくなる。

 

正直なところ、「TODOふせん」にない項目が、終わったから剥がしたのか、そもそも書き忘れているのかの区別がつかないのである。かなり危なっかしい話だが、これがまた40代以降の熟年層には結構な“あるある”なのだ。

 

しかし、そういう時にも「ふせんのゴミ箱」があればひと安心。中を見れば、そこにあるのがTo Do(やること)リストではなく、Done(やったこと)リストになっているのである。

 

もちろん、台紙にも手帳にも貼ってなくて、ゴミ箱にすらなければ、それは単なるリストの書き忘れ。そこまでは文房具でフォローできないので、自分のぼんやりっぷりを呪いながら、改めてタスクを組み直そう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。