あの白州のハイボールが数量限定発売! 「サントリープレミアムハイボール白州〈爽やかにして豊かな余韻〉」

サントリーは、「サントリープレミアムハイボール白州〈爽やかにして豊かな余韻〉350ml缶」を2025年6月10日(火)より全国で数量限定で発売します。

「サントリープレミアムハイボール白州〈爽やかにして豊かな余韻〉350ml缶」。

 

記事のポイント

山崎蒸留所と並んでサントリーウイスキーの代名詞になっている白州蒸留所の原酒を使ったハイボールが登場。世界的に知名度のあるジャパニーズウイスキーだけに、インバウンド観光客などにも人気となりそう。数量限定なので、見つけたら迷わず購入がオススメ。

 

サントリー白州蒸溜所は、豊かな自然に囲まれた“森の蒸溜所”と呼ばれ、自然と共生しながらウイスキーづくりを行っています。その白州蒸溜所の魅力と、そこでつくられるウイスキーのおいしさを伝えたいとの思いから、「サントリープレミアムハイボール白州〈爽やかにして豊かな余韻〉350ml缶」が企画されました。

 

中味は、白州蒸溜所が生み出す原酒による爽やかな味わいでありながら、アメリカンホワイトオーク樽で長期熟成させた原酒を一部使用することで、豊かな余韻も感じられます。氷を入れたグラスでおいしく飲めるようブレンドされています。

 

パッケージは、爽やかな初夏をイメージしたグリーンをベースに、豊かな自然に囲まれた白州蒸溜所とともに、「白州」の文字を大きく配することで、本格感が表現されています。

 

●サントリー白州蒸溜所について

白州蒸溜所(山梨県北杜市)は、1973年に竣工し、豊かな森に囲まれたその立地条件から“森の蒸溜所”とも呼ばれています。南アルプス甲斐駒ケ岳のふもと、広大な自然に囲まれた場所で、山崎蒸溜所とは個性の異なる原酒を生み出し続けています。

 

■パッケージ:350ml缶

■品目:ウイスキー

■アルコール分:9%

■価格:660円(税別)※価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません

サントリーがビール好きに作った「THE PEEL〈レモン〉」が4月1日に発売

サントリーは、ビール好きに向けたとうたう「THE PEEL(ザ ピール)〈レモン〉」を4月1日に発売します。

 

記事のポイント

レモンの果皮にこだわったサワーで、レモンサワーと一線を画すような商品といえます。サントリーとしてはビール好きに向けた新提案だそうで、「本格的な味わいのRTDを食事中にも楽しんでほしい」という思いから開発したといいます。食中酒の新しい選択肢になりそうです。

THE PEEL〈レモン〉は、レモン果皮から生み出された”レモンピールサワー”。レモン果皮で作られた4種類のスピリッツを使用しています。また香料や糖類を一切添加せずに、果皮ならではのみずみずしい香りとコク、ほろ苦さを実現したそうです。

 

パッケージは、中央にレモンピールのイラストを描くとともに、商品名を大きく配することで、「果皮でつくったサワー」という商品の特徴を表現しているとのこと。

 

アルコール度数は5%。4月1日から全国で販売されます。

サントリー

THE PEEL(ザ ピール)〈レモン〉

350ml(希望小売価格167円)、500ml(希望小売価格228円)

注文殺到、行列必至のフード!プロがヒットを断言する、うどん、ジントニック、チョコのようなスイーツ

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。今回取り上げるのはフード部門。

 

サントリー「翠」の登場以降、大手が次々と参入している「ジントニック缶」や、世界で市場を拡大させている「うどん」、若い女性を中心に話題となっている「麻辣湯」など、2025年話題のフードを紹介していく。

【ジントニック缶】「翠」が火付け役となったジン。いまや大手がこぞって参入

ほんのりビターで風味が多彩、食事に合わせやすく低糖質。こうした理由で、ウイスキーに次ぐ人気の洋酒となったジン。火付け役は、2020年に瓶が、22年に缶商品が発売されたサントリーの「翠」ブランド。近年は、アサヒがジンベースのチューハイ「GINON」、キリンがジンブランド「杜の香」、サッポロもジンの要素をもつ「クラフトスパイスソーダ 食の愉しみ」を発売している。

 

そこで迎えた今季、サントリーとキリンがほぼ同時期に、ジントニックの新作を発売。ソーダ割り以外の嗜み方が根付くか要注目!

↑22年3月のデビュー以来、トレンドをけん引する「翠ジンソーダ缶」。今月リニューアルされ、より爽快な味に進化した。

 

ジュニパーベリー100%によるピュアなほろ苦さと爽快感

キリンビール
KIRIN Premium ジントニック 杜の香(期間限定)
実売価格190円

 

ジンの大半が複数の素材で味の個性をつくるなか、本品のベースに使われているジン「杜の香」は、ジンの最重要な原材料「ジュニパーベリー」100%で蒸留。24年8月にジンソーダ、11月にトニックが登場した。

 

↑杜の香

 

ジンの苦さも甘さも熟知するサントリーの最新作

サントリービール
ジントニック専門店G&T
実売価格184円
●1都9県限定発売

 

「愛だろ、愛っ。」「GIN GIN ジングルベル」「ジンと肉」「友達がやってるバー」など、長年ジン市場に挑戦してきたサントリーの最新作。オリジナルとオレンジを24年11月、ライチを12月に発売した。

 

【ヒット確定の根拠】すでに開発競争の兆しが見えていて競合の動きに期待大

「ここ1〜2年でジンソーダの新ブランドが市場をいっそう盛り上げていたところ、今度はトニックの新作が登場。アサヒは数年前にジントニック缶を発売していましたから、出そうと思えば出せるはず。この開発競争に注目!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【うどん大躍進】世界規模のうどんチェーンに北九州の雄が関東で挑む!

↑1993〜2017年に販売された、生麺食感のカップうどん「日清のごんぶと」がチルド麺で復活。簡単調理で絶品“もっちり麺”が楽しめる。

 

もちもち食感と強いコシで、業界王者に君臨する讃岐うどんだが、「待った」をかける動きが起きている。それが、福岡うどんの雄、北九州市発祥の「資さんうどん」の関東進出だ。

 

23年夏に、東京・神田に限定出店した際は3日で1200人以上が行列を生み、24年12月は千葉、25年春には東京に各1号店が開業予定。最大のライバルはご存知「丸亀製麺」であろうが、同社も近年は47都道府県のつけ汁うどん企画や「丸亀うどーなつ」のヒットなど大盛況。激戦による市場拡大は必至だ。

 

味の向上や新作開発にも余念がない世界一のうどん店

丸亀製麺
2000年1号店オープン

海外店にも出店する讃岐うどんの王者が、25年に25周年。24年は国内全店に厳しい基準を満たした「麺職人」を配し味を向上させ、限定品も多数開発。

↑24年6月に登場し、累計販売数860万食を突破した「丸亀うどーなつ」。今冬はチョコ味とコンポタ味が登場。

 

「肉ごぼ天うどん」が名物の、福岡を代表するチェーン

資さんうどん
2024年12月関東上陸

 

1976(昭和51)年に北九州で創業し、70店以上を展開。名物「肉ごぼ天うどん」を筆頭に、福岡の味が人気だ。2024年秋にすかいらーくグループとなり、全国規模へのさらなる拡大が期待されている。

 

【ヒット確定の根拠】外食は資さんvs丸亀だが、内食の名門ブランドも激アツ

「最大の注目株は『資さんうどん』の関東進出ですが、小売り商品もアツい! 日清食品が『日清のごんぶと』をチルドで復活させたほか、冷凍の名門『カトキチ』ブランドは発売50周年を機に大幅刷新。長く太く、この動向を見守りたい!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【オルタナティブチョコ】カカオ以外の原材料から、まるでチョコのようなスイーツを続々発明!

近年の技術革新によって食品業界にもオルタナティブ(型破り、代替の)な商品が生まれているが、スイーツで近年話題なのが、カカオ以外の素材で生み出されるチョコレート風の菓子だ。特に注目の2商品を紹介する。

 

アロマオイルも逃さずに豆を丸ごと使った食べるコーヒー

ゼロワンブースター
カフェレート
1280円(5枚入り)

 

飲むコーヒーでは豆の約7割がフィルターに残るが、独自製法で作られた本品なら、アロマオイルなども残さず凝縮したコーヒー本来の魅力を楽しめる。豆のかすが出ない、サステナブルな側面も魅力だ。

 

焙煎ごぼうの香気を生かし、チョコのような風味と食感を実現

あじかん
ゴボーチェ
648円(標準12枚入り)

 

焙煎ごぼうとカカオに、共通の香気成分が8種類あることを発見し開発。カット、乾燥、焙煎、粉砕、加工を経てチョコレートのような味と口どけを実現した。ノンカフェインなのもうれしい。

 

【ヒット確定の根拠】未体験の味が肝。先行するUCCは注文殺到する人気

「コーヒー最大手のUCCが手掛ける“コーヒーを食べるお菓子”こと「ヨインド」が、2023年から限定発売されており、すでに注文が殺到するほどの人気ぶり。未知の美味体験ができるスイーツとして、市場が広がるはず」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【マーラータン】若い女性を中心に大行列のトレンド食が全国拡大へ

近年、首都圏を軸に新店が増え、若い女性を中心に行列となっているグルメが「マーラータン」だ。薬膳スパイスの香り高いシビ辛スープと春雨麺を組み合わせたヘルシーさと、選べる多彩なトッピングも人気の理由。

 

ラーメン店感覚で気軽にスープ春雨を味わえる行列店

カシュカシュ
七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)
2007年1月 1号店オープン

 

スパイスが香るモダンアジアンな空間で、ひとりから気軽にマーラータンを味わえる。24年だけでも8店舗を新規開業し、千葉と神奈川にも進出。どの店も、昼夜問わず行列ができる人気ぶりだ。

 

人気店の味を簡単に作れる、お取り寄せの冷凍マーラータン

ネクスターホールディングス
おうちでマーラータン
999円〜

 

新大久保に本店を構える本家「頂マーラータン新大久保本店」の「新宿名物 元祖『和製マーラータン』」をお取り寄せで楽しめる。鶏とあごのだしがベースとなった日本人好みの味わいだ。

 

【ヒット確定の根拠】ビッグネームの強力タッグで全国拡大目前か!

「本命は『七宝麻辣湯』。創業者は“神の舌を持つ男”として知られる石神秀幸さんで、おいしさは折り紙付き。『焼肉ライク』などを手掛けるダイニングイノベーションとタッグを組んでおり、全国的に広がるのは時間の問題です!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【上京北海道グルメ】肥沃な大地から生まれた北の美食が続々上陸

完全にコロナ明けして人の往来が戻った東京では、各地の有名店やグルメブランドの進出が再過熱しているが、なかでもヒットを連発しているのが北海道発。背景には、豊かな土地に恵まれたおいしさや商品力がある。

 

地元産小麦を使った香り高いパンを焼き立てで提供

ペンギン
ペンギンベーカリー

 

北海道産小麦の使用、豊富なラインナップ、常に焼きたてを提供するシステムが特徴の北海道発のベーカリー。ミルク味の食パンとカレーパンが二大名物。16年の創業から8年で50店舗を超え、24年秋には東京1号店を開業した。

 

北海道内のテスト販売で、ひと月14万袋を売った革新的スナック

北海道
コンフェクトグループ

RAMEN CLUB
1080円(5袋入)、1674円(8袋入)

 

口内温度が約33℃になるとコーティングしているスープが広がる麺と、真空フライにした具材が味わえるラーメンのスナック菓子。北海道とオンラインでのテスト販売では1か月で14万袋を販売し、24年秋には東京駅に直営店を開業した。

 

【ヒット確定の根拠】美食の宝庫の本気グルメが訪日客にささる!

「47都道府県のなかで最も広く、北国の大自然に育まれた山海の幸がそろう北海道は美食の宝庫。酪農生産量もトップであるためスイーツは特に強く、国内外の観光客で年々にぎわう大都市を中心に、より道産子グルメが増えるでしょう」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 


フードアナリスト:中山秀明さん
内食外食問わずトレンドに詳しい。スイーツではコンビニや上陸系による第6次ドーナツブームとドバイチョコに注目。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです。
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※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。
 

和のボタニカルを使ったサントリージャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」に限定エディション登場

サントリーは、ジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉 OSAKA BRILLIANCE EDITION」を2025年3月18日(火)より、「同 NORYO TEA EDITION」を5月13日(火)から全国で数量限定で発売します。

「ROKU〈六〉 OSAKA BRILLIANCE EDITION」、「同 NORYO TEA EDITION」

 

記事のポイント

「ROKU〈六〉」シリーズは、2017年の発売以来、約60か国で販売されており、海外の販売ボリュームが約9割を占めるグローバルブランドに成長しています。今回発売される2品も、和を感じさせるパッケージで外国人観光客の日本土産としても人気となりそう。

 

サントリージャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」ブランドは、日本ならではの6種のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)と伝統的なジンの8種のボタニカルを使用。「サントリー大阪工場 スピリッツ・リキュール工房」にて、蒸溜器の使い分けや蒸溜方法を工夫することで多彩な原料酒をつくりだし、匠の技でブレンドされています。

 

今回発売される「ROKU〈六〉 OSAKA BRILLIANCE EDITION」は、日本ならではの6種のボタニカルの異なる香味を引き出した複数の原料酒とともに、ベースに“米スピリッツ”を追加ブレンドすることで、より豊かでまろやかな味わいと香りを実現。化粧箱は、日本の美しい自然の生命が未来へ輝き続けることを願い、“生き生きとした日本ならではの6種のボタニカル”と“大阪港からみた朝日”をイメージしたデザインと、「サントリー大阪工場 スピリッツ・リキュール工房」でのものづくりの象徴でもある蒸溜器が描かれています。なお、本品は2025大阪・関西万博公式ライセンス商品として発売されます。

「ROKU〈六〉 OSAKA BRILLIANCE EDITION」

 

5月に発売される「ROKU〈六〉 NORYO TEA EDITION」は、「ROKU〈六〉」の味わいの特徴である繊細なバランスはそのままに、よりいっそう煎茶・玉露の香味を際立たせ、爽やかなお茶の味わいが楽しめます。パッケージは、茶葉が舞う様子をイメージした、繊細で上質なデザインに仕上げられ、瓶のラベルには越前和紙を使用することで日本らしさが表現されています。

「ROKU〈六〉 NORYO TEA EDITION」

 

「ROKU〈六〉 OSAKA BRILLIANCE EDITION」

■パッケージ:700ml瓶

■品目:スピリッツ

■アルコール分:47%

■価格:7000円(税別)

「ROKU〈六〉 NORYO TEA EDITION」

■パッケージ:700ml瓶

■品目:スピリッツ

■アルコール分:43%

■価格:5400円(税別)

ハイボール派にオススメ! すっきり軽やかな飲み口の「トリスハイボール缶〈やわらか〉」

サントリーは、すっきり軽やかな飲み口の「トリスハイボール缶〈やわらか〉」を2025年4月22日(火)より全国で発売します。

「トリスハイボール缶〈やわらか〉」

 

記事のポイント

トリスハイボール缶はスタンダードのものがアルコール度数7%、濃いめが9%ですが、この「やわらか」は4%ですっきり軽やかな飲み口が特徴。食事にも合うハイボールに仕上がっています。

 

「トリスハイボール缶」は、食事に合う爽快な味わいが特徴の「トリスハイボール缶」、深い余韻が楽しめる「トリスハイボール缶〈美味しい濃いめ〉」、新橋トリスバーで親しまれるオリジナルハイボールの味わいを缶で実現した限定品「新橋トリスバー監修ハイボール」シリーズというラインナップを展開していますが、新たに「トリスハイボール缶〈やわらか〉」が登場します。

 

「トリスハイボール缶〈やわらか〉」は、すっきりとした飲み口と「トリス〈クラシック〉」の“やわらかな”余韻を楽しめるよう、レモンスピリッツなど原料の配合を工夫しています。

 

パッケージは、明るいブルーを基調に「New Alc.4%」というロゴを配し、商品の特徴を訴求しています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:リキュール(発泡性)

■アルコール分:4%

■価格:350ml缶 178円、500ml缶 241円(いずれも税別)

ジャパニーズウイスキーブームの次は“梅酒”が来る? サントリー山崎蒸溜所から熟成梅酒が登場

サントリーは、「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド〉スーペリア」を4月1日(火)から、「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒〉EXTRA BLEND 2025 Osaka Origin Edition」を3月18日(火)から全国で発売します。

「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド〉スーペリア」、「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒〉EXTRA BLEND 2025 Osaka Origin Edition」

 

記事のポイント

日本国内だけでなく世界中で人気となっているジャパニーズウイスキーですが、その震源地のひとつであるサントリー山崎蒸留所からウイスキー樽を使って熟成させた梅酒が登場。大阪産であることをアピールした限定品は、大阪万博を見に訪れる外国人旅行者のインバウンド需要で売り切れ間違いなしの商品です。

 

同社では、洋酒づくりを通じて培ってきた知見や技術を活かして開発した、風味豊かな梅酒のシリーズを展開。特にサントリーウイスキー発祥の地である山崎蒸溜所で、ウイスキーの熟成に使用した古樽で貯蔵した「山崎蒸溜所貯蔵梅酒」シリーズは、樽由来の華やかな香りと深いコクが人気となっています。

 

今回、その「山崎蒸溜所貯蔵梅酒」シリーズから「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド〉スーペリア」を発売するとともに、「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒〉EXTRA BLEND 2025 Osaka Origin Edition」を限定発売することで、同シリーズのさらなるファン拡大を図ります。

 

「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド〉スーペリア」は、ウイスキーの熟成に使用した古樽で山崎蒸溜所にて貯蔵した梅酒、梅酒を貯蔵した樽で熟成したグレーンウイスキー、ブランデー等をブレンドして仕上げています。やわらかで芳醇な味わいと華やかな香りが特徴で、ロックでもソーダ割りでも楽しめます。

「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド〉スーペリア」

 

パッケージは、「山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド」の表記と背景に描いた樽のイラストで、商品の特徴を訴求しています。

 

「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒〉EXTRA BLEND 2025 Osaka Origin Edition」は、まろやかな味わいの梅酒を、ウイスキーの熟成に使用した古樽に詰め、山崎蒸溜所で貯蔵したもの。さらに、梅酒を貯蔵した樽で長期間熟成させたモルトウイスキーや貴重なブランデー古酒をブレンドして仕上げることで、味わいが引き立ち、長く続く余韻を実現しています。サントリーの熟成技術とブレンド技術がつくり出す、華やかな香りとまろやかで深い味わいが楽しめます。

「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒〉EXTRA BLEND 2025 Osaka Origin Edition」

 

パッケージは、丸みを帯びた瓶で熟成によるまろやかな味わいを表現。キャップシールと化粧箱には、サントリーの梅酒と同じく、大阪の地で育まれた伝統工芸品「和泉蜻蛉玉(いずみとんぼだま)」をイメージしたデザインを施しています。ラベルと化粧箱は、1963年に同社が初めて手掛けた梅リキュール「ヘルメスクレーム・ド・コーバイ」の瓶の色をイメージしたクリーム色を配することで、同社の“大阪の地での洋酒づくりの挑戦の歴史”を表現しています。

 

「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド〉スーペリア」

■パッケージ:750ml瓶

■品目:リキュール

■アルコール分:16%

■価格:2500円(税別)

「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒〉EXTRA BLEND 2025 Osaka Origin Edition」

■パッケージ:700ml瓶

■品目:リキュール

■アルコール分:16%

■価格:2万円(税別)

果実まるごとのおいしさ! サントリー「春の白桃チューハイ」&「春のいちごチューハイ」

サントリーは、季節の訪れと果実のおいしさを感じられる季節限定チューハイ「サントリー 春の白桃チューハイ」と「サントリー 春のいちごチューハイ」を2月4日(火)から全国で発売します。

「サントリー 春の白桃チューハイ」と「サントリー 春のいちごチューハイ」

 

記事のポイント

春らしい華やかなデザインの春季限定チューハイ。フルーツのおいしさを全面に出した爽やかな甘さで、一足早く春の訪れを感じられそうです。お花見のお供にも!

 

本品は、サントリー独自の“-196℃製法”を活用し、果実まるごとのおいしさを引き出した缶チューハイ。「サントリー 春の白桃チューハイ」は白桃の華やかな香りと甘みが、「サントリー 春のいちごチューハイ」はいちごの甘酸っぱく爽やかな味わいが特徴です。

「サントリー 春の白桃チューハイ」

 

パッケージには桜の花のイラストを配し、春の到来を華やかに告げる和風のデザインを採用。また、みずみずしい果実を大きく描かれ、中味の特徴がわかりやすく訴求されています。

「サントリー 春のいちごチューハイ」

 

■パッケージ:350ml缶

■品目:リキュール(発泡性)

■アルコール分:5%

■価格:オープンプライス

【期間限定】「ジムビーム ハイボール缶〈ハニーハイボール〉」登場! サントリー「ジムビーム ブラック」などもリニューアル

サントリーは、「ジムビーム ブラック」を2025年3月11日より、「ジムビーム ハイボール缶」を2025年1月中旬以降順次、全国でリニューアル発売します。

 

また「ジムビーム ハイボール缶〈ハニーハイボール〉」も、全国で2025年3月11日に期間限定発売します。

↑「ジムビーム ブラック」「ジムビームハイボール缶」がリニューアル

 

記事のポイント

現行品は在庫が無くなり次第終了し、中味・パッケージをリニューアル。7年以上熟成させた原酒を使ってつくった「ジムビーム ブラック」、飲食店で飲むジムビームハイボールのような味わいを目指したハイボール缶はもちろんですが、人気フレーバーであり期間限定発売の「ハニーハイボール」にも注目したいところです。

 

・ジムビーム ブラック

7年以上熟成させた原酒を使用。熟成されたバーボン原酒をブレンドした、芳醇で厚みのある味わいとエレガントでなめらかな後味を楽しめるとのこと。

↑「ジムビーム ブラック」。パッケージは、ブラックとゴールドの色合いで、洗練された印象を目指しているそう

 

・ジムビーム ハイボール缶

飲食店で飲むジムビームハイボールのような味わいを目指し、複数のレモン蒸溜酒を加えることで、よりいっそう香りがよく爽快な味わいを実現したといいます。

↑デザイン面でも、飲食店のジムビームハイボールをイメージさせるようなつくりに

 

・ジムビーム ハイボール缶〈ハニーハイボール〉

ジムビームの香味とハチミツのやさしい甘さが調和し、飲みやすい味わいに仕上げているそう。

↑人気フレーバーかつ期間限定なので、お見逃しなく

 

サントリー
「ジムビーム」ホームページ

ジムビーム ブラック
700ml/瓶・3080円(税別)

ジムビーム ハイボール缶
350ml/缶・167円(税別)
500ml/缶・226円(税別)

ジムビーム ハイボール缶〈ハニーハイボール〉
350ml/缶・167円(税別)

限定発売だった「ほろよい」リプトン紅茶フレーバーが、通年商品に! 手淹れ紅茶のような味わい

サントリーは、「ほろよい〈Liptonレモンティーサワー〉」「ほろよい〈Liptonアップルティーサワー〉」を、2025年2月18日から全国で発売します。

 

記事のポイント

24年9月に限定発売され、好評だった「ほろよい〈Liptonレモンティーサワー〉」「ほろよい〈Liptonアップルティーサワー〉」。このたび通年商品となったことで、いつでも楽しめるようになりました。パッケージは中味の特徴がよく表現された、華やかなデザインです。

 

リプトンの茶葉を使用し、クリーンで雑味がなく、手淹れしたような紅茶の味わいに仕上がったとする同商品。

 

Liptonレモンティーサワーは、レモンの華やかな香りとやさしい酸味によって、紅茶のおいしさとレモンの果実感を楽しめる一杯に。Liptonアップルティーサワーは、りんごのまろやかな甘さとフレッシュな果実感が、紅茶の余韻と程よく調和する味わいになっているとのこと。

 

サントリー
「ほろよい〈Liptonレモンティーサワー〉」350ml  希望小売価格 156円
「ほろよい〈Liptonアップルティーサワー〉」350ml 希望小売価格 156円

ウイスキーもワインも欲張る“ハシゴ酒旅”! サントリーのワイナリー&ウイスキー蒸溜所めぐり

「食欲の秋」は過ぎ去ったが、冬から春にかけて旬を迎える食材は多い。美味に加え、美景も求めて旅をするなら山梨はいかがだろう。先ごろ施設の充実度をアップさせた、サントリーのワイナリーとウイスキー蒸溜所の各見どころをお届けする。

 

日本ウイスキーのパイオニアが新たに挑むものづくりを体感

2023年はジャパニーズウイスキー100周年。「サントリー白州蒸溜所」も50周年を迎えたが、次の時代をつくる第一歩として、パイオニアの新たな挑戦は始まっている。その現場を体感できるツアーが、今秋からスタートした。

↑1923年に建築着工した山崎蒸溜所に続く拠点として、半世紀を経た1973年に竣工。この建物は1979年に完成した「ウイスキー博物館」で、シンボリックな屋根はかつて山崎蒸溜所にあった麦芽乾燥塔「キルン」を模したデザインだ

 

アクセスは、小淵沢駅から無料の送迎バスで行くのがオススメ。ここは「サントリー天然水 南アルプス白州工場」を併設し、両方見学できるのも特徴だ。なお、ともに内部へ入場するには事前予約が必要となるので覚えておこう。

 

目玉となる有料ツアーは抽選制で、ふたつのプランがある。ひとつは、仕込、発酵、蒸溜、貯蔵といった一連の工程を学んだ後にテイスティングを楽しめる「白州蒸溜所ものづくりツアー」(3000円)。もうひとつが、旧蒸溜棟や古典的な製造工程を見学しながらつくり手と交流ができ、その後は希少なウイスキーや地元食材とのペアリングも味わえる、この9月に開始した「白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ」(1万円/曜日限定)となっている。

↑施設内には大小様々な樽貯蔵庫があり、合計でその数は18棟にもおよぶ。ここはそのひとつで、180Lのバーボンバレルを230Lに組みなおしたホッグスヘッド樽が最も多い

 

なお、ツアー以外にも魅力は満載。新生のレストラン、世界のウイスキー文化や白州の歴史を知れる博物館、蒸溜所限定の希少な商品を買えるギフトショップなど充実している。ぜひいますぐ予約し、至福の酒旅に酔いしれよう。

↑ギフトショップでは、ロゴ入りのグラスやアパレルといったグッズのほか、ウイスキーなどのお酒も販売。運がよければ限定銘柄や、「シングルモルトウイスキー白州」も購入できる

 

ココが最新

↑現代の精麦は機械式が主流だが、ここでは非効率ながら狙った酒質を得られる古典的な「フロアモルティング」を一部導入。プレステージ版のツアーで見学できる。

 

↑9月に開業した「白州テラス」。地元食材を使った料理を、「白州 森香るハイボール」(700円)ほか様々なドリンクと楽しめる。名物は「白州フォレストピザ」(2200円)。

 

サントリー
白州蒸溜所

 

海抜約700mの高さにあり、東京ドームの約17倍という広さを誇る、世界でも稀な“森の蒸溜所”。南アルプスの麓で暮らす野鳥や草木と共生しながら育まれるウイスキーは、大自然のたくましさとやさしさを両立した味わいとなり、国際品評会で何度もアワードを受賞している。

住所:山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
時間:9:30~16:30(最終入場16:00)
休み:年末年始、工場休業日、その他臨時休業あり ※2024年の最終営業日は12月24日。2025年1月8日より営業
交通:JR小淵沢駅より無料シャトルバス運行 ※ビジターセンターより先の建物への入場は要予約

たわわに実ったぶどうも見られる、サントリーのワイナリーツアー

日本屈指の名水の里であり、ぶどうの名産地でもあるのが山梨だ。サントリーは同県に美酒の生産拠点をふたつも構え、それぞれ見学ツアーも実施している。アクセスは東京からなら、新宿駅などから特急「あずさ」が最速。JR中央本線で山に向かえば、甲斐市ではワイナリー、北杜市ではウイスキー蒸溜所が待っている。

↑1909年に登美農園として開園。以降、南に富士山を仰ぎ、眼下には甲府盆地を望むこの地で100年以上ぶどうとワインがつくられてきた。ショップ2階の「富士見テラス」では絶景を自由に堪能できる

 

県庁所在地でもある甲府の駅前から、週末や休日は無料送迎バスが運行しているのが「サントリー登美の丘ワイナリー」だ。日本ワインに100年以上携わってきた同社は2022年、その魅力をより広めるべく“ぶどう畑を起点としたお客様接点の強化”を掲げ、新ブランド「SUNTORY FROM FARM」を発足。ワイナリーの設備やコンテンツをリニューアルし、ツアーも刷新(要予約/1000円~)した。それぞれ、ぶどう畑、熟成庫、その両方を見学できる行程で、すべてテイスティング付きなのもうれしい。

↑ワインショップにはテイスティングカウンターを併設。ぶどうの産地は山梨をはじめ長野や東北など、常時20種前後の多彩なラインナップから選んで有料試飲ができる

 

敷地は東京ドームの約32倍という広さで、多くはぶどう畑。それを約50の区画に分け、各環境に適した品種を育成しているが、なかでも注力しているのが日本固有の「甲州」だ。公式サイトをチェックしよう!

↑要予約の有料ツアーで見学できる熟成庫。夏でも16℃前後、湿度60%程度という涼やかな石造りの空間に、200以上の樽が並ぶ。別室には瓶熟成の巨大な棚も

 

ココが最新

↑ショップの目玉ワインといえば、このワイナリーなどでしか買えない限定銘柄だ。なかには9月10日に発売されたばかりの新作もあり、「登美の丘 甲州 2022」(ボトル5940円)は期間限定で有料テイスティングも可能。お土産や、旅の思い出としてもぜひ購入したい

 

サントリー
登美の丘ワイナリー

甲府駅からバスで約30分。雄大なぶどう畑の先には、甲府盆地や富士山の絶景が広がる。予約不要で自由に散策できる畑があったり、テイスティングができるショップや、軽食とワインとのマリアージュを楽しめる見晴らし抜群のテラスがあったり、エントリー層でも気軽に楽しめる充実ぶりだ。

住所:山梨県甲斐市大垈2786
時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
休み:水曜、年末年始、その他臨時休業あり ※2024年の最終営業日は12月22日。営業再開日は公式サイトを参照のこと
交通:JR甲府駅南口より無料シャトルバス運行 ※シャトルバスは週末と祝日の運行

【ローソン限定】ビール類なのに苦くない? サントリーが作った“新感覚のお酒”「HOPPLE(ホップル)」

サントリーは、同社のビール類史上最大量のホップを使用した“新感覚のお酒”「HOPPLE(ホップル)」を全国のローソン店舗で12月17日(火)より数量限定で発売します。

「HOPPLE(ホップル)」

 

記事のポイント

若年層のビール離れの対抗策として開発された、苦みを抑えたビール類飲料。パッケージに“ビール屋さんのスパークリング”と表記されているように、軽やかな飲み口の炭酸系アルコールといったイメージを訴求しています。まずはローソンでテスト販売されるということですが、売れ行き次第では全国・全業態での展開もあるとのことで、どのように受け止められるか注目です。

 

同社の調査によると、20代・30代の若年層のなかに、「リラックスしながら楽しむお酒として、ビールの香りや味は好きだが、苦みが好ましくない」という意見がある一方で、「甘すぎるお酒も苦手」といった考えを持つ人がいることが分かったとのこと。

 

「HOPPLE」は、そのようなニーズに応えるため、ビール類の特徴のひとつである“ホップ由来の豊かな香り”がありながらも、“甘み・苦みのバランス”を追求した“新感覚のお酒”です。「若年層の新需要創造にチャレンジしたい」との思いに共感したローソン店舗でテスト発売を行い、将来的には全国・全業態での本格展開を目指します。

 

ホップはビール類に香りと苦みを付けるために用いる原料で、一般的に使用量が多いほど香りが豊かになる一方、苦みが強いビール類に仕上がります。同商品においては、サントリーのビール類史上最大量のホップを使用し、香りを最大限に引き出しながら、同社として初めて用いる製法により苦みを抑えています。

 

これにより、香料不使用でホップ由来の複層的に広がるフルーティな香りと、すっきりとした甘みを両立させています。

 

パッケージは、ホップをあしらった商品名のロゴで中味の特徴を表現するとともに、“自分時間”をゆったりと過ごすキャラクターのイラストで、リラックスした雰囲気と親しみやすさを感じられるデザインとなっています。

 

■パッケージ:350ml缶、500ml缶

■品目:発泡酒

■アルコール分:5%

■価格:オープンプライス

サントリーの「ドリンクスマイル」がスタート。人気のビールや酎ハイを1杯200円で飲めるイベント開催でわかること

毎年11月10日から16日は厚生労働省が定める「アルコール関連問題啓発週間」。サントリーは11/6(水)に、東京ミッドタウン日比谷で発表会「新たな適正飲酒啓発活動に関する説明会」を実施した。2024年2月に厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表されるなど、近年お酒にまつわる話題のひとつとしてにわかに注目を浴びる概念“適正飲酒”に対して、同社はどのように向き合い、活動につなげていくのか? この発表会の模様と同会場で11/10(日)まで開催されるイベント概要を中心にお伝えする。

 

「ドリンクスマイル」が意味すること

サントリーは、適正飲酒の大切さとお酒の魅力を伝える「ドリンクスマイル」活動を11月6日(水)から開始。2025年から2030年までの6年間で、日本国内で延べ20万人を目標に「ドリンク スマイル」セミナーを開催するという。

 

登壇者はサントリー株式会社 代表取締役社長 鳥井信宏(とりいのぶひろ)氏とサントリーホールディングス株式会社 執行役員グローバルARS部長 宮森洋(みやもりひろし) 氏。まず鳥井氏から「ドリンク スマイル」の取り組みが発表され、後半では、宮森氏からサントリーが実践するアルコール関連問題への取り組みが発表された。

↑サントリー株式会社代表取締役社長の鳥井信宏氏

 

↑サントリーホールディングス株式会社の執行役員でグローバルARS部長を務める宮森洋氏

 

「ドリンクスマイル」では、適正飲酒啓発による「お酒との共生社会実現」に「お酒文化の継承」を加えることで、正しく多様なお酒の楽しみ方を発信するという。鳥井氏は、「お酒のある席でお酒を飲む人、飲まない人が分け隔てなく、お酒やノンアル・ソフトドリンクなど、それぞれのドリンクを持って幸せな時間を過ごせるように、また笑顔のある場を共有できるお酒ならではの価値を大切にしていきたいという意味を込めた」と語る。

 

本活動の目玉となる「ドリンクスマイルセミナー」では、企業、自治体、大学を中心に、2025年から年間30,000名に実施予定。2025年から2030年までの6年間で、日本国内で延べ20万人の啓発活動を目指していくという。

 

セミナーのコンテンツは大きく分けて2つ。1つがお酒の価値と適正飲酒について学べる動画コンテンツだ。俳優の吉高由里子さんを起用し、若い世代にも親しみやすい形でお酒の適切な付き合い方を学ぶことができる。

↑サントリーのブレンデッドウイスキーブランド、トリスのCMキャラクターを務める俳優の吉高由里子さんを、ドリンクスマイルセミナーのナビゲーターに指名。幅広い世代からの認知と支持を評価し、起用を決めたという。(サントリー資料より)

 

もう1つは体験型のコンテンツ。サントリーが提供するビール、ハイボール、ジン、ノンアルコールドリンク等の試飲を通じてお酒の楽しみ方を実際に学べるほか、VR技術を用いて山崎蒸溜所内の施設見学を疑似体験できるコンテンツも提供される。

 

↑サントリーのノンアル・ローアルを含むお酒ラインナップ。(サントリー資料より)

 

飲酒中・飲酒後のNG行為は?悪酔いせずお酒を楽しむ“適正飲酒”の基礎知識

 

それぞれの“1杯”の楽しみ方を探求できるイベント開催

発表会が実施された東京ミッドタウン日比谷の1階イベントホールでは、11/10(日)までの期間限定で「SUNTORYドリンクスマイルBAR」が開催。ドリンクに含まれる純アルコール量から、自分に合ったドリンクを楽しめる。

↑会場内のバーカウンター

 

↑バーカウンターでは、200円(税込)でお好きな1杯を提供。ほかに、サントリー天然水と、おつまみとしてグリコ「クラッツ」、アルコール体質測定ジェルパッチ、小冊子「ほどほどBOOK」、特製コースターがつく。

 

↑お酒と“いい関係”でいられるための楽しみ方も掲示。

 

「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
11/6(水) 13:00〜21:00
11/7(木) 11:00〜21:00
11/8(金) 11:00〜21:00
11/9(土) 11:00〜20:00
11/10(日) 12:00〜21:00
※ドリンクのラストオーダーは終了1時間前。(11/9のみ30分前)
利用は20歳以上。1人1回まで。提供数量限定。

 

実は、啓発活動は1986年から

“適正飲酒”への取り組みというと、アサヒビールが2020年から積極展開している「スマドリ(スマートドリンキング)」を想起するが、実は同社も1986年から適正飲酒に関する啓発活動を取り組んできたパイオニアでもあるという。「お酒は何よりも適量です」というメッセージを盛り込んだモデレーション広告を展開し、これまで1年も欠かさず新聞に広告を出稿している実績がある。「当初は(お酒を悪者にしかねないと)社内でも反対意見はあったが、当時の社長であった佐治敬三によって推進された」と質疑応答で宮森氏が答えた。

 

会場壁面のパネルには、過去のモデレーション広告に加え、お酒の価値や適正飲酒に関する展示物が多数掲載されている。

↑いままで展開されてきた広告と、“お酒の価値”をパネル展示。

 

↑これからシーズンとなる忘年会をテーマに、適切なお酒の楽しみ方を学べる展示も。

 

ほかの大手ビールメーカーの“適正飲酒”への取り組みをおさらい

先述のように、ビールメーカーを中心に、“適正飲酒”の概念を推進する動きは昨今盛んだ。代表的な取り組みを紹介する。

 

・アサヒビール

2020年12月から、お酒を飲む人も飲まない人も楽しめる「スマドリ(スマートドリンキング)」を提唱。日々の飲酒量を可視化する「飲酒量レコーディング」をブラウザで提供。2022年1月にはアサヒビールと電通デジタルでスマドリ株式会社を設立し、渋谷センター街への「THE 5th by SUMADORI-BAR」のオープン、ファンコミュニティを開設するなど、消費者を巻き込む創意工夫に溢れる。

↑飲んだお酒の量を記録して、摂取した純アルコール量を把握できる。

 

・キリンビール

2019年から、お酒を飲む際の雰囲気や流れる時を楽しんでもらう「スロードリンク」を提唱。適正飲酒の啓蒙活動もより積極的に実施。2024年5月からは、団体向けに正しいお酒との付き合い方を学ぶ「適正飲酒セミナー」の展開もスタートしている。

↑飲んだお酒の純アルコール量や、アルコールが消失するまでの時間を計算できる「飲酒習慣診断」

 

・サッポロビール

アルコール関連問題対策のグローバルスローガン「Promote Responsible Drinking」を掲げる。飲酒に関する正しい知識を習得し、健康的にお酒を楽しむために「適正飲酒啓発セミナー」を2015年から主に首都圏の大学と企業にて開催。また、20歳未満が飲酒してはならない理由や誘われたときの断り方、大人が果たすべき役割などを掲載した小冊子を、2009年から2022年末までに約180,000冊、希望する小・中学校などへ配布している。

 

取材・文/和田史子(GetNavi web編集部) 編集協力/鈴木和成

驚愕の高価格! 100本限定ウイスキー「響40年」11月5日から抽選販売

サントリーは、サントリーウイスキー「響40年」を100本限定で抽選販売します。11月5日から募集を開始し、2025年5月27日に発売します。

記事のポイント

1983年以前に蒸溜・貯蔵した酒齢40年を超える超長期熟成のモルト原酒やグレーン原酒のみを使用した「響40年」は100本限定。プレミアム感満点のお酒です。ウイスキーの原酒不足が叫ばれるなかで、40年を超える酒齢の原酒は特に貴重。高価ですが、その価値がわかる人はぜひ注目を!

 

サントリーウイスキー「響」ブランドは、1989年に創業90周年を記念して発売した当社最高峰のプレミアムブレンデッドウイスキーです。日本人の繊細な味覚に合うウイスキーづくりを追求し続けた、創業者であり初代マスターブレンダーの鳥井信治郎の思いを継承し誕生しました。

 

響40年に使用する原酒は、幾度もの季節を越え樽の中で熟成を重ねた非常に希少な原酒です。40年以上熟成した超長期熟成の山崎モルト原酒、白州モルト原酒、知多グレーン原酒の中から、1978年蒸溜の山崎ホワイトオーク樽原酒や、1981年蒸溜の白州ピーテッドモルト原酒、1979年蒸溜の知多グレーン原酒など、熟成のピークを迎えた原酒を厳選しブレンドしているとのこと。

 

パッケージは超長期熟成原酒の琥珀色を美しく映すクリスタルボトル。ボトルキャップには日本の伝統工芸である蒔絵を施しています。

 

◾応募方法
抽選応募サイト(http://suntory.jp/hibiki40/)より応募。
抽選のうえ、当選者の方にはキャンペーン事務局より連絡あり。

 

◾応募期間
2024年11月5日午前9時00分~11月12日午後11時59分まで。
※先着順ではありません

 

◾応募資格
日本国内在住の応募開始時点で20歳以上の方で、かつ商品の届け先が日本国内の方限定。
※サントリーグループの社員及び関係者は応募できません。

 

サントリーウイスキー
「響40年」
440万円(税込)

今年のイブは「特別なハイボール」で乾杯しない?「サントリープレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉350ml缶」12/24より数量限定新発売

サントリーは、「サントリープレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉350ml缶」を12月24日(火)より全国で数量限定新発売。

中味は、ハイボールに合う山崎モルト原酒のみを厳選して使用した、厚みのある味わいとスパニッシュオーク樽由来の華やかで濃厚な味わいが特長。しっかりと冷やせば、贅沢なひとときを楽しめます。パッケージは、「山崎」のブランドカラーをベースに山崎蒸溜所を描き、「山崎」の文字を大きく配することで本格感を表現したといいます。

 

サントリー山崎蒸溜所について

「山崎蒸溜所」は、1923年に日本初のモルト蒸溜所として建設に着手し、昨年100周年を迎えました。日本名水百選にも選ばれる「離宮の水」があり、桂川・宇治川・木津川が合流する、湿潤な環境が特長のサントリーウイスキーの“ふるさと”です。つくり手の技と情熱によって、日本人ならではの繊細なウイスキーづくりをおこない、多彩で高品質な原酒を生み出しています。

 

「サントリープレミアムハイボール山崎〈華やかで濃厚な味わい〉350ml缶」

希望小売価格(税別):600円

「山崎」ホームページ

 

柚子の香りが引き立つ限定品! サントリー「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」再発売

サントリーは、「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」を10月15日より、全国で期間限定販売します。

記事のポイント

サントリージン「翠(SUI)」ブランドは、食事に合う爽やかな味わいが特徴。柚子の香りや緑茶のうまみ、後味に感じる生姜のすっきりとした辛みなどが楽しめます。「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」は今年6月にも限定発売し、好調だったフレーバーです。今回も「限定品」なので、気になる方はお早めに。

 

「翠ジンソーダ缶」は、「翠(SUI)」をソーダで割った「翠ジンソーダ」の味わいを、缶容器で実現。「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」は今年6月にも限定発売しており、800万本超(※250ml換算)を販売したとのこと。

 

翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉は、柚子の香りと甘みが引き立つ、やさしい味わい。清々しい佇まいをベースに、果実感のある柚子のイラストを配したパッケージです。

 

サントリー
「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」
希望小売価格:350ml 200円(税込)
希望小売価格:500ml 271円(税込)

数量限定でクリスマスイブに登場! 「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉夜香る黒エール」

サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉夜香る黒エール」を、全国で12月24日に数量限定発売します。

 

記事のポイント

「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉」シリーズは、日本人の嗜好に合う「フルーティな味わいと爽やかな香り」が特徴とのこと。新発売の夜香る黒エールは、黒麦芽による香ばしさとかろやかな余韻を堪能できるようです。発売はクリスマスイブなので、冬の澄んだ星空を眺めながら楽しめそうですね。

 

今回発売する「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉夜香る黒エール」は、黒麦芽由来の香ばしさと、上面発酵酵母およびファインアロマホップ使用によるフルーティな香り、かろやかな余韻を楽しめるといいます。

 

パッケージは、「夜香る黒エール」のネーミングにあわせ、冬の澄んだ夜空を表現しているそう。

 

サントリー
「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉夜香る黒エール」
容量・アルコール度数:350ml・6%/500ml・6%
*希望小売価格は設定なし

「ワイン選べない…」という方に! “わかりやすい4種の香り”サントリー「コルンピオ」発売

サントリーは、“香りで選ぶ”ワイン「コルンピオ」を9月10日から全国で発売中です。

 

記事のポイント

お酒は好きだけどワインの説明を読んでもピンと来ない……そんな人はけっこう多いんじゃないでしょうか。コルンピオは、そんなライトユーザー向けに「香り」でアピールする新製品。詳しくないけど興味はあるという方におすすめの1本です。

 

コルンピオは、ワインの「香り」をアピールして訴求する新ブランド。「シトラス」「ピーチ」「ベリー」「モカ」と分かりやすい香りの特徴を備えており、「ワインの知識が無いためどれを選べばいいかわからない」「中味の説明が難しくてよくわからない」といった人でも直感的に、楽しく製品を選びやすいよう配慮されています。創業150年を迎えるワイナリーの「サンタ カロリーナ社」と共同開発し、分かりやすい香りと、日本人の嗜好に合う味わいを実現したとのことです。

↑容量は4種それぞれに375mlと750mlをラインナップ

 

シトラスのような爽やかな香りとキレのある口当たりをうたう「コルンピオ ソーヴィニヨン・ブラン 2023」、熟度の高いぶどうを使用して黄桃のような香りを実現した「コルンピオ シャルドネ 2023」、2種類のぶどう品種でベリー系果実の香りを再現した「コルンピオ カベルネ・ソーヴィニヨン メルロ 2022」、カルメネールとオークの風味でカフェモカのような甘香ばしさを引き出した「コルンピオ カルメネール 2022」の全4種を展開。容量は375mlと750mlをラインナップします。アルコール度数は、コルンピオ ソーヴィニヨン・ブラン 2023のみ12.5%、ほかはすべて13%です。

 

ラベルの中央には商品名の頭文字“C”のロゴと、ブランドアイコンであるブランコ(“Columpio(コルンピオ)”はスペイン語で「ブランコ」の意)のイラストを配置。それぞれの香りをイメージしたフルーツなども組み合わせ、中味の特徴を表現したとのこと。また、香りを記した首掛けで一目でワインの特徴を掴みやすいとしています。

 

価格はいずれもオープン。

サントリー
コルンピオ
市場想定価格:オープン

甘くないのに果実感あり!「-196無糖〈みかん&伊予柑〉」が12月10日から期間限定で発売

サントリーは、「-196無糖〈みかん&伊予柑〉」を12月10日(火)から全国で期間限定新発売。

 

今年1月にブランド名・中味・パッケージをリニューアルした「-196」ブランド。なかでも、「-196無糖」シリーズは、甘くないのに果実本来の味わいを楽しめる無糖チューハイとして人気です。

 

今回限定発売する〈みかん&伊予柑〉はサントリー独自の“-196℃製法”によるみかん浸漬酒や、みかんと伊予柑の果汁を使用し、“しっかりとした果実感”を味わえる無糖チューハイに仕上げています。

 

サントリー「-196(イチキューロク)無糖〈みかん&伊予柑〉
希望小売価格(税別)350ml・148円/500ml・200円

※価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません

エモーショナルな商品名・パッケージが斬新!秋らしい「金麦〈帰り道の金木犀〉」が限定発売中

サントリー「金麦〈帰り道の金木犀(きんもくせい)〉」が9月10日から全国で、秋季限定で発売されています。

 

秋ならではの「金麦」を楽しんで

中味は、アロマホップを使用し、上面発酵酵母を用いて醸造することで、甘く爽やかな香りを実現。また、「金麦」がこだわって使用してきた「贅沢麦芽」に加え、「ロースト麦芽」を一部使用するなど、麦芽配合や醸造条件を調整することで、秋の夕暮れをイメージした液色に。パッケージは、夕暮れの空と金木犀のモチーフを配することで、秋の象徴的なシーンを表現。

 

季節によって味わいや炭酸の強さを変えている金麦。金麦〈帰り道の金木犀〉は、原材料に金木犀は使用しておらず、従来の金麦と味は変わらないが、情緒的に訴えることで新しい飲用スタイルを提案している。

 

サントリー
金麦〈帰り道の金木犀〉
実勢価格(税別):168円前後(350ml缶)

冬が待ち遠しい!「ほろよい」新味のシャインマスカット、洋梨&りんごが期間限定で登場

サントリーは、「ほろよい〈シャインマスカット〉」「同〈洋梨&りんご〉」を、全国で12月3日から期間限定で販売します。

記事のポイント

2009年発売、ロングセラーブランドの「ほろよい」。アルコール度数3%で、やさしい味わいのお酒シリーズから、冬の装いの新フレーバー2種が登場します。
果実感が楽しめる中身もさることながら、華やかさとあたたかみを感じられるパッケージデザインにもご注目。

 

中味・パッケージについて

■シャインマスカット

シャインマスカットを、皮ごと味わうような果実感が楽しめるそう。パッケージにはきらめく街やプレゼントボックスが描かれ、冬の華やかさが表現されています。

 

■洋梨&りんご

「洋梨の華やかな甘さと、りんごのやさしい酸味が調和した芳醇な味わい」が特徴とのこと。輝く明かりや暖炉のイラストによって、家で過ごす冬の情緒的な時間を表現したパッケージです。

 

サントリー
ほろよい〈シャインマスカット〉
ほろよい〈洋梨&りんご〉
容量:350ml
希望小売価格:148円(税別)

甘過ぎず、料理にも合う!「ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉」期間限定発売

サントリーは、「ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉」を、全国で11月26日から期間限定販売します。

 

記事のポイント

今年5月に発売した「ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉」。好評だったフレーバーが、期間限定で再び登場します。甘すぎず、食事にも合う爽快な味わいです。

 

「ジムビーム」にピーチを合わせ、甘すぎず、食事にも合う爽快な味わいに仕上がっています。

 

パッケージは、ブランドのイメージカラーであるホワイトが基調。ブランドロゴを配し、果実と弾ける泡や氷のイラストを描くことで、商品の特徴を表現しています。

 

サントリー
ジムビーム ハイボール缶〈ピーチハイボール〉
容量:350ml
アルコール度数:5%
希望小売価格 :167円(税別)

ウイスキー「白州」の魅力を体感して! サントリー白州蒸溜所が体験施設と見学ツアーをリニューアル

2023年から実施しているサントリー白州蒸溜所のリニューアルが2024年9月に完了します。今回のリニューアルでは、原料にもさらにこだわり、より品質の高い“原酒のつくり込み(※1)”を目指すためのフロアモルティング(※2)と酵母培養プロセス(※3)を導入。

※1 ウイスキーの製造工程における「蒸溜」を終えたばかりのニューポット(無色透明な原酒)までの段階においても、よりいっそうの品質向上を目指すこと。原酒の骨格をつくるとともに、長期熟成に耐えられるより品質の高いニューポットづくりを実現する
※2 大麦をウイスキーの製造に必要な「麦芽」へと変化させる伝統的な製麦工程の一つの方式
※3 より安定的で品質の高いウイスキーづくりのために、酵母の培養条件を制御するプロセス

 

さらに、5月にビジターセンターからバードサンクチュアリに繋がる橋「バードブリッジ」を設置し、蒸溜所の豊かな自然の魅力をより体感できるようになりました。また、9月1日(日)より、地元食材を使用したレストラン「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」が新たにオープン。9月20日(金)には、自然と共生したものづくりのこだわりや挑戦が感じられる見学ツアー「白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ」が新設されます。

 

レストラン「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」

「白州の森と響きあうレストラン」というコンセプトのもと、山梨県産の食材をふんだんに使った石窯ピザをはじめ、「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」でしか味わえない「サントリーシングルモルトウイスキー 白州」のオリジナルカクテルも楽しめます。森を感じる開放的な空間で、地元食材と白州の森で生まれた製品が堪能できます

 

・営業時間:10:00~16:30
・定休日:年末年始・工場休業日
・オープン日:2024年9月1日(日)
・予約開始日:2024年8月28日(水)10:00~

※白州蒸溜所のホームページ内、レストラン特設サイトよりご予約が可能です

 

白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ

白州の自然と共生したものづくりのこだわり、「サントリーシングルモルトウイスキー 白州」ブランドの魅力を体感できるツアー。ツアー前半では、白州蒸溜所の歴史を感じる場所での映像演出やつくり手との交流、さらには、品質向上の取り組みの一つである「フロアモルティング」を案内。

 

テイスティングでは、豊かな自然に囲まれた白州蒸溜所ならではの空間で「白州森香るハイボール」や「サントリーシングルモルトウイスキー白州 12年」が提供され、ここでしかできないマリアージュ体験を楽しめます。

 

・開催日:月曜日・金曜日(年末年始・工場休業日を除く)
・開催時間:11:30~13:40
・所要時間:130分
・参加費:1万円(税込)
・初回開催日:2024年9月20日(金)

・抽選申し込み期間
2024年8月30日(金)9:30~2024年9月3日(火)16:29

※「白州ものづくりツアー プレステージ」の新設に伴い、「白州ものづくりツアー プレミアム」は終了となります
※20歳未満の方はご参加いただけません
※ツアーの開催日は変更になる場合があります

 

サントリー「白州蒸溜所

華やかな香り、豊かな果実味をどうぞ!「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉」期間限定で発売

サントリーは、「酸化防止剤無添加(※1)のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉」を11月26日(火)から全国で期間限定新発売。

 

「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドは、2009年の発売以来、ぶどうの果実感がしっかりと感じられるなど、日本人の嗜好にあった味わいを持つワインとして飲まれている、国内売上容量1位(※2)のロングセラーブランド。

 

昨年9月に発売した缶入りのスパークリングワイン「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング」シリーズは、その味わいと手軽さが好評を博しています。

※1「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドは酸化防止剤(亜硫酸塩)を添加せずに製造しています
※2インテージSRI+調べ 国内ワイン市場2023年1月-12月販売容量(全国SM/CVS/酒DS/ホームセンター/ドラッグストア/一般酒店/業務用酒店計)

 

「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉」は、華やかな香りとぶどうの豊かな果実味が感じられるロゼタイプのスパークリングワインです。味わいの厚みと余韻も楽しめます。

 

またパッケージは、黒色の背景に金色の泡やきらめきをデザインし、年末らしいイルミネーションのような華やかさを表現しています。

 

サントリー「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング〈贅沢ロゼ〉

価格:オープン価格
発売期日:2024年11月26日(火)

“北海道限定”から全国へ! サントリー「金麦サワー」で2杯目はキマリ

“サワー”の味わいをビールの醸造技術で実現した「金麦サワー」が、10月15日から数量限定で全国発売されることが決定。

 

●この記事のポイント

サントリーのビール系飲料の売り上げ構成比でおよそ53%を占める主力ブランド「金麦」。第三のビール(発泡酒②)に分類される。“食中酒”が注目されるなか、ビール類とRTDを併飲する人が5年間で約1.5倍に増えているとの調査結果(※)から、このニーズに応えるべく開発された「金麦サワー」は発泡酒に分類され、サントリーからは約9年ぶりの発泡酒発売となる。すっきりさわやかな味わいは、ビールのあとに続く2杯目としてぴったりだ。(GetNavi web編集部・お酒担当)
※インテージSCI(n=51,515)調べ

 

麦のやさしいうまみと、柑橘系の爽やかな香りが調和した味わい

金麦サワーは、“サワー”の味わいをビールの醸造技術で実現した商品で、2024年4月に先行して北海道限定で発売しました。好評を受け、全国のユーザーに届けるべく10月に数量限定で発売されます。麦のやさしいうまみと、柑橘系の爽やかな香りが調和した味わいを楽しめますよ。

 

中味は、「金麦」こだわりの素材である「旨味麦芽(二条大麦麦芽の中でも、うまみ成分=たんぱく質を多く含む麦芽のこと)」を使用するとともに、希少なレモンドロップホップに加えシトラホップを使用することで、麦のやさしいうまみと柑橘系の爽やかな香りの調和を実現しました。香料や甘味料を使用せず、ビールの醸造技術でつくり込んだ自然な味わいも魅力です。

 

パッケージは、氷を入れた“サワー”のデザインを背景に、「金麦」のロゴと酒場をモチーフにした「キンムギサワー」の文言を配し、“金麦のサワー”であることがわかりやすく表現されています。

 

サントリー「金麦サワー」
店頭想定価格 350ml:190円前後(税込)

「ノンアルでワインの休日」に夏にぴったりなフレーバー期間限定で登場

サントリーは、醸造したワインを蒸溜してアルコール分を取り除いてつくった「ワインエキス」を使用し、ノンアルコールでも本格的なワインらしい味わいを楽しむことができる「ノンアルでワインの休日」シリーズに、 「サングリア パイン&レモン」の味が追加されることを発表。7月16日(火)から全国で期間限定発売されます。

本商品は、白ワインらしさとフレッシュで甘酸っぱいパイン&レモンの爽やかさを楽しめる味わいになっているそう。パッケージは、爽やかな水色のタイルを背景に、ジャーに入ったサングリアやパイン、レモンなどのイラストを配し、夏らしさや中味の特徴を表現しています。

 

夏のノンアルな気分のときには、サッパリと甘い同商品が最適そうですね。

紅茶系サワー好きにはたまらない! 「ほろよい」にリプトン紅茶のフレーバーが限定発売へ

9月17日から、サントリーの「ほろよい」にリプトンの茶葉を使用した「ほろよい<Liptonレモンティーサワー>」「ほろよい<Liptonアップルティーサワー>」の2つのフレーバーが期間限定で発売されます。希望小売価格は350ml缶で156円(税込)となっています。

 

「ほろよい」はアルコール度数3%と低アルコールで、優しい味わいと多彩なフレーバーを楽しめるお酒として親しまれているブランドです。

 

リプトンの茶葉を使用することで、クリーンで雑味がなく、まるで手淹れしたような紅茶の上質な味わいに仕上がったとする同商品。「Liptonレモンティーサワー」は、レモンの華やかな香りとやさしい酸味によって、紅茶のおいしさとレモンの果実感を楽しめる一杯に。そして「Liptonアップルティーサワー」は、りんごのまろやかな甘さとフレッシュな果実感が、紅茶の余韻と程よく調和した満足感ある味わいになっているそうです。

↑ほろよい Liptonレモンティーサワー

 

↑ほろよい Liptonアップルティーサワー

 

また、パッケージには「Lipton」ブランドのロゴとともに、ティーポットのデザインをあしらうことで、中味の特徴をわかりやすく表現。“Premium”の文言や「ほろよい」ブランド初の金ふたを採用するなど、上質感を追求した装いになっています。

「⼀緒に飲もうよ」西野七瀬、乃木坂46時代の思い出に“みんなとほろよい”。サントリー新CM出演「お酒を飲む⼊り⼝だった」

俳優の西野七瀬さんが、サントリー「ほろよい」ブランドの新CMキャラクターに就任しました。同ブランドは新テーマ「夢中がはじまる。」を掲げ、西野さんはワンカット撮影による60秒の新CMに出演しています。

↑西野七瀬さん

 

『東京タラレバ娘』世界とコラボ!?

「ほろよい」は、やさしい味わいで⼼地よく楽しめるアルコール度数3%のお酒として、2009年の発売以来、幅広い年代から人気を集めるロングセラーブランドです。サントリーは多くのユーザーが「⾃分の好きなものや夢中になっているものと⼀緒に、ほろよいを楽しんでいる」ことに着⽬し、ブランドメッセージを「夢中がはじまる。」へ刷新しました。

 

そこで今回の新CMの主⼈公は、「⾃分の好きなことに夢中になっている」多趣味な⻄野さん。

 

西野さんがプシュッと「ほろよい」缶を開けるのを皮切りに、漫画を読み始めれば『東京タラレバ娘』(東村アキコ/講談社)の物語からキャラクターが⾶び出したり、ゲームをし始めれば、ゲームの世界が広がり巨⼤ロボットが登場したりと、夢中になった世界が現実世界に現れます。

↑『東京タラレバ娘』のイラストはCMのための書き下ろし!

 

終盤は、「ほろよい」を⽚⼿に3つの世界のキャラクターと⻄野さんが仲良く乾杯! ⽸を開ける度に「夢中がはじまる。」スイッチが⼊り、さまざまに切り替わる⻄野さんの表情や、それぞれの世界に西野さんが⼊り込んだような臨場感に注目です。

 

西野さん、初めてのワンカット撮影

↑大好きなスイーツを頬張る西野さん

 

新CMの15秒ver.は6⽉11⽇(⽕)より配信開始。ワンカットで撮影された全編ノーカットの60秒ver.は、6⽉14⽇(⾦)放送のTBS系『ハマダ歌謡祭★オオカミ少年』内限定で地上波OAされます。

 

CM撮影現場での⻄野さんは、⽸を開ける⼿の向きからスタッフとの連携プレーまで、監督と動きを⼊念に確認。西野さんにとって初めてのワンカット撮影ということで、現場には緊張感が漂いつつも、西野さんは本番を重ねるごとに集中力を増していきます。

↑⼀⼈暮らしの家の壁が動く部屋を制作。極⼒CGを使わず、実際にそれぞれの世界が部屋に拡張する様⼦を表現しています。

 

撮影の合間には、部屋のインテリアや装飾を⾒て「かわいい〜! 散らかっている感じもオシャレに⾒える。お家でも真似したい」と、セットを楽しむ西野さんの姿も。監督の「OK」の声がかかると、スタッフ・キャストから歓声があがり、緊張感から解き放たれた⻄野さんには笑顔が見られました。

 

乃木坂46時代に「ちょっとほろよい⼀緒に飲もうよ」

↑もともと「ほろよい」を楽しんでいたという西野さん

 

──「ほろよい」のCMキャラクターに就任された感想を教えてください。

 

西野 うれしいです。もちろん飲んだことのある商品でしたし、知ってる⽅も多いですし。いろんな味を出されているなと知っていたので、⾃分にとって⾝近な「ほろよい」のCMキャラクターはすごいうれしく思います。

 

──これまでの「ほろよい」との思い出やエピソードはありますか?

 

西野 お酒を飲む⼊り⼝だったと思います。20歳になって、当時グループ(乃木坂46)に所属していたので、みんなと「ちょっとほろよい⼀緒に飲もうよ」という感じで飲んだ思い出があります。⾒た⽬、パッケージがすごい可愛いので、ついつい「あっ」て⼿に取っちゃうなっていうのがあります。寮⽣活していたのでその時も、たまに「飲まない?」みたいに、ありましたね。ももとか、果実系は飲みやすいイメージです。

 

──「セットが動く」という⼤掛かりな撮影でしたが、初挑戦のワンカット撮影はいかがでしたか?

 

西野 「今回こういう企画です」と知ってからずっとワクワクしていて。これはみんなで⼒を合わせてやるやつだ、めっちゃチャレンジだなって思いつつ、実際今⽇ここに来てみて、仕掛けとか全部すごいって思って。あとは動きの確認もして、早替えだったりが意外と時間がなくて。覚え始めは不安があったんですけど、何回も何回も練習させてもらって、なんとか終えられました。めちゃくちゃ楽しかったです。「またやりたい」って⾔っちゃいました(笑)。

 

──特にワクワクしたセットや仕掛け、また、⼤変だったことはありましたか?

 

西野 全部それぞれ結構違うテイスト、ベースとなるお部屋のインテリアもすごく可愛いですし。スイーツと漫画と、ゲームと。プシュッとやった時ぐらいに切り替わって、照明とかも変わったりして、その感じが楽しかったです。ジャージを着せてもらうのは⼤変でした(笑)。脱ぐ⽅はまだ⼤丈夫だったんですけど、腕を⼊れるのになかなか⼿こずりました。

 

──スイーツの世界、漫画の世界、ゲームの世界など複数の世界を体験いただきましたが、お気に⼊りの世界はありましたか? また、他にも⼊り込んでみたい世界があれば教えてください。

 

西野 3つの世界は全部好きなんですけど、ゲームかな。実際リアルで⼀番たしなんでいるのはゲームです。他に⼊り込んでみたい世界は、映画を観るのが好きなので、お供に「ほろよい」も良いと思いますし、歌うのも好きなので。おうちでよく歌ったりするので、「ほろよい」があればより楽しくなりそうです。感動系もいいですけど、ちょっとミステリーっぽい、最後まで犯⼈分からないみたいな作品も好きだし。ヒーローものも好きですね。

 

──今回のCMのコンセプトは「夢中がはじまる。」ですが、⻄野さんが夢中になるものに、何か共通点はありますか?

 

西野 ⾃分が興味あるものとかなのかな。今夢中になっている漫画は着物の話なんですけど、何となく着物にずっと興味があって、その作品を知って、より柄の種類とか⽣地の種類とかが知れたり。あともともと動物が好きなので、動物病院のお話、裏側だったりとか。そういう知識が知れるようなものが好きです。

 

──キャラクター就任が発表された5⽉25⽇は⻄野さんのお誕⽣⽇でした。30歳という節⽬の年でもありますが、この夏、「ほろよい」を飲みながら夢中になってみたいこと、なりそうなことはありますか?

 

西野 今年の夏は、舞台のお仕事が夏の間ずっとやっているので、本番終わった後とかに「ほろよい」で「今⽇も終わったな」みたいに浸るのではないかなと思ってます。夏はすごく苦⼿なのでなるべく室内に居たいんですけど……趣味が、謎解きに⾏くことが好きだったりするので、お酒飲んで謎解き……はしないか(笑)。した後ですかね。謎解いて「よっしゃ!」っていう気持ちで、打ち上げのような感じで「ほろよい」が飲めると、より達成感が味わえそうかなと思います。

 

【「ほろよい」新CMキャラクターに就任した西野七瀬さん】

「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」がIWSC2024で金賞を受賞!

サントリーの日本ワイン「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022(※)」が、「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(The International Wine & Spirit Competition、以下IWSC)2024」において、金賞を受賞。

※9月10日(火)からサントリー登美の丘ワイナリー、ECサイト「SUNTORY FROM FARM Online Shop」および一部流通などで数量限定発売予定

IWSCは、1969年に英国・ロンドンで創設された、世界で最も影響力のある酒類コンペティションの一つ。「ワイン部門」「スピリッツ部門」など部門ごとに分かれて審査され、毎年その受賞結果が世界の注目を集めている。今回、IWSC2024の「ワイン部門」には6000点以上のワインが出品され、うち約120点が金賞を受賞した。

 

●「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」について

ぶどう品種「甲州」を100%使用し、サントリー日本ワインのフラッグシップである「登美」の名を冠する商品の発売は初となる。

 

中味は、メロンや黄桃、みかんなど果物を思わせる香りに加え、黄色い花やハチミツを連想させる甘い香りが感じられる。豊かな果実味とまろやかな酸味、ほろ苦い余韻が魅力の、凝縮感と気品の高さを高次元で併せ持つ、まさに「登美」にふさわしい味わいとなっている。

 

●ぶどう品種「甲州」の取り組み強化について

サントリーは、「良いワインはよいぶどうから」の理念のもと、100年以上にわたって日本の風土と向き合い、栽培・醸造技術を磨き上げ、ぶどうづくり・ワインづくりに取り組んできた。2022年には新ブランド「SUNTORY FROM FARM」を立ち上げ、ブランド名にもある「FROM FARM(すべては畑から)」のコンセプトのもと、日本の風土の中で畑からぶどうをつくることにいっそう向き合い、高品質で丁寧なものづくりを行っている。

 

「甲州」は国際ブドウ・ワイン機構が定める日本固有品種で、和柑橘を思わせる上品な香りが特徴的な、日本を代表するワインぶどう。サントリーは「甲州」が世界で愛され、評価されるワインぶどうとなることを目指している。

 

そのために、登美の丘ワイナリーや自社管理畑における栽培面積拡大や、目指す味わいのワインを実現する「甲州」に育てるため、栽培する圃場の環境・栽培方法にこだわりぬき、収穫時にも完熟した房のみを選別するなど、よりいっそうの品質の向上に取り組んでいる。

 

▼「SUNTORY FROM FARM」ホームページ
https://suntory.jp/NIHON/

▼ECサイト「SUNTORY FROM FARM Online Shop」
https://japan-wine.direct.suntory.co.jp/

「SUNTORY FROM FARM 登美」から「甲州」「プティ・ヴェルド」の価値を伝える新商品が限定発売

サントリーのフラッグシップワイン「登美」から、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2020」が9月10日(火)に数量限定新発売される。

 

「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」は、ぶどう品種「甲州」を100%使用。サントリーの日本ワインの象徴である「登美」の名を冠する商品の発売は初となる。凝縮感と気品の高さを高次元で併せ持つ、まさに「登美」にふさわしい味わいとなっている。

 

「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2020」は、「プティ・ヴェルド」を活かした、登美の丘ワイナリーのテロワールの魅力を表現する赤ワイン。完熟したぶどう由来の力強さと滑らかさ、上品さが感じられる。

 

「サントリー登美の丘ワイナリー」について

1909年に開園し、1936年からは寿屋(現サントリー)が経営を継承。日本のワインの父とも呼ばれる川上善兵衛らとともにワインづくりをはじめ、1986年にはフラッグシップワインである「登美 赤」を、1994年には「登美の丘 (赤)」「同 (白)」を発売。2022年にはワイナリーおよびワイナリーツアーを刷新した。

 

▼商品概要

■商品名/色/タイプ、容量、アルコール度数

・SUNTORY FROM FARM  登美 甲州 2022/白/辛口、750ml、12%
・SUNTORY FROM FARM  登美 赤 2020/赤/フルボディ、750ml、12.5%

■価格:オープン価格

■販売チャネル:サントリー登美の丘ワイナリー ショップおよび「SUNTORY FROM FARM」ECサイトなどで販売(数量限定)

 

▼「SUNTORY FROM FARM」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/wine/nihon/

▼「サントリー登美の丘ワイナリー」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/

平野紫耀、サントリージン翠の新キャラクター就任! リニューアル“翠ジンソーダ缶”で乾杯「清々しい人はなぜか深爪」

Number_iの平野紫耀さんが、サントリージン「翠(SUI)」の新TVCMキャラクターに就任。サントリーが2月7日(水)に開催した「サントリージン翠 新TVCM新キャラクター発表会」にゲスト出演しました。

平野紫耀●ひらの・しょう…1997年1月29日生まれ。愛知県出身。アイドルグループ・King & Princeおよび、Mr.KINGの元メンバー。18年5月、「シンデレラガール」で CD デビュー。映画『honey(ハニー)』(18)、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(18)、ドラマ『クロサギ』(22)、映画『かぐや様は告らせたい』シリーズに出演。23年5月、King & Princeを脱退、事務所を退所。23年7月、滝沢秀明が設立したTOBEへ合流。23年10月、元 King & Princeの神宮寺勇太、岸優太との新たなグループ・Number_i(ナンバーアイ)を結成

 

 

「いと清々し。」がキャッチフレーズである翠ジンソーダ。登壇した平野さんは新キャラクター就任について「うれしい、とにかくうれしいです。『清々しい人』というキャラクターで、僕を思ってくださったことがうれしい。先日27歳になりましたが、30歳に向けてどんどん清々しくなっていけたらと思います」と爽やかな笑顔を見せました。

 

翠ジンソーダの味わいについては「この前、中華と一緒に飲んでみたのですが、後味が爽やかでスッキリしていて、飲むと毎回リフレッシュされるので、いつも食べきれない量を完食できちゃったんです!」と驚いたことを告白。「和食にも合いそうですね。いろんな料理に合いそうなので、どんな料理に合うのか探すのも楽しいですね」とコメントしました。

 

続けて「いと清々し。」にちなんで「ひとことチャレンジ」に挑んだ平野さん。「いつも応援してくれているファンへ感謝の清々しいひとこと」というお題に対し、「いと、いつも助けてくれし。これからもっと頑張るし。いつもありがたし」と語尾に“し”をつけて語り、「一言って難しいですね~!でも、いつもファンへ思っていることなので」と会場を沸かせます。

 

最後に、“清々しいと感じる人”について聞かれると「この前お寿司屋さんに行ったんですけど、大将の立ち振る舞いを後ろから見ているお弟子さんが“きよきよしい”なと思いました」とコメント。さらに「『清々しい人』はなぜか深爪のイメージがあって(笑)。僕も基本深爪なんですよ」と明かしました。

 

サントリージン翠は、「ジンはカクテルに使われるお酒」というイメージを一新し、ハイボールやレモンサワーに次ぐ「第3のソーダ割り」カテゴリーを確立させてきました。

 

なかでも“素材の香りが引きたつ、爽やかなおいしさ”をよりいっそう感じられる中味・パッケージにリニューアルされ、23年12月に発売された「翠ジンソーダ缶」は、翠をソーダで割った「翠ジンソーダ」の爽やかで飲みやすい味わいを缶容器で実現しており、気軽に楽しめると人気を集めています。

 

そんな翠の新キャラクターに平野さんを起用した理由として、サントリー執行役員の塚原大輔さんは「爽やかで透明感のあるキャラクターがジンにぴったり。その親しみやすいキャラクターも、ジンをお客様に身近に感じていただけるのでは」と説明しました。

 

【平野紫耀さん新CM】

 

【商品概要】

   

商品名:翠ジンソーダ缶
品目:スピリッツ
容器容量:缶350ml、缶500ml
参考価格:182円(缶350ml)、246円(缶500ml)
度数:7%
発売日:2023年12月中旬以降順次
発売地区:全国

ジャパニーズウイスキーの殿堂入り9本を飲み比べ! 覚えておくべき銘柄とその味わいは?

2023年は、ジャパニーズウイスキーのアニバーサリーイヤー。世界五大ウイスキーのひとつにも数えられますが、近年になってその評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。本特集記事では全4回にわたってジャパニーズウイスキーの魅力を解説。第3回は、代表的な銘柄とその味わいをお伝えします。

 

【関連記事】
ジャパニーズウイスキーとは。世界からの評価や5大ウイスキーにおける個性、伝説の銘柄などを解説

ブームから暗黒期、そして世界を牽引する時代へ。ジャパニーズウイスキーの100年間と、支えた7人のキーパーソンたち

↑比較的入手しやすい有名銘柄から、シングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーを計9本紹介

 

蒸溜所の個性が表現されたシングルモルト

単一蒸溜所のモルト(大麦麦芽)原酒だけをブレンド(ヴァッテッド)したウイスキーがシングルモルト。土地の気候風土や、そこに湧く(流れる)マザーウォーター(仕込み水)の恵みが生きた、個性的な味わいが特徴です。

 

■ つつましい美麗。ザ・ジャパニーズウイスキー「山崎」

2023年のジャパニーズウイスキー100周年とは、サントリー山崎蒸溜所の建設着手から始まります。以来、山崎蒸溜所はいわばジャパニーズウイスキーのお手本となる味を生み出してきたパイオニアといえます。そんな同蒸溜所の魅力をめいっぱい堪能できる一本が、「シングルモルトウイスキー 山崎」ブランド。

↑熟成年などで様々なラインナップがありますが、基本的に入手困難。ただし左端のノンエイジであれば、モルトバーなどで飲む機会に恵まれることも

 

味の特徴は、甘く華やかで、繊細な余韻がエレガントな飲み心地にさせてくれる奥ゆかしい上品さ。そのつつましい美しさや力強さは、日本料理や日本画に通じるものがあると思います。

 

シングルモルトウイスキー 山崎(ノンエイジ、以下同)

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■■■□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:いちご、さくらんぼ

主な熟成樽:ワイン樽、ミズナラ樽

 

■ 森林の恵みを感じる清々しいフィニッシュ「白州」

山崎蒸溜所の建設着手から半世紀後の1973年、山梨県北杜市に誕生したのが白州蒸溜所です。約82万平方メートル(東京ドームの約17倍)の広さがあり、海抜は約700メートル。敷地の多くが緑に抱かれ、白州の森にはバードサンクチュアリもあるという、世界的にも稀有なこの蒸溜所で生まれるのが「シングルモルトウイスキー 白州」ブランドです。

↑白州も山崎同様のラインナップ。左端のノンエイジは、比較的入手しやすくなっています

 

白州は、味わいにも雄大な森を彷彿とさせるグリーンなニュアンスが魅力。また、ピート(泥炭)を軽く焚いたモルトを一部に使った、軽やかなスモーキーフレーバーも特徴です。個人的には、キャンプ場で焚き火を囲みながら飲むウイスキーに最適な一本だと思います。

 

シングルモルトウイスキー 白州

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■■□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:すだち、ミント、青りんご

主な熟成樽:バーボン樽、ホッグスヘッド樽(バーボン樽を組みなおして成形するのが一般的。かつ、バーボン樽よりやや大きい)

 

■ スコッチへの憧憬が表現された重厚でスモーキーな「余市」

ジャパニーズウイスキー誕生前夜の1918年にスコットランドへウイスキー留学し、山崎蒸溜所の初代所長として設計や味づくりに携わり、その後ニッカウヰスキーを創業した竹鶴政孝氏。“日本のウイスキーの父”とも称される、氏のスコットランド愛は1934年に開設した北海道の余市蒸溜所で開花しました。

↑右がノンエイジの「シングルモルト余市」。なおニッカウヰスキーは2024年で創業90周年を迎え、左の「シングルモルト余市 アロマティックイースト」はその記念企画の一環として2022年に発売された限定品です

 

スコットランドの風土に最も近いとして選ばれた余市は、厳しくも豊かな大自然が力強い酒質を創出。なおかつ伝統的な石炭直火蒸溜を採用し、スモーキーなヘビリーピーテッドモルトで仕込んだその味は、まさにスコッチへの憧憬を日本の技とテロワールで表現した“アンサーウイスキー”となっています。

 

シングルモルト余市

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■■■□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■□□□ フルーティ

ジェントル ■■■■□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:オレンジ、オールスパイス、スモーキーなクリーム

主な熟成樽:バーボン樽、シェリー樽、新樽

 

■ 華やかな果実味が軽やかに躍動する「宮城峡」

ニッカウヰスキーが余市に次ぐ蒸溜所として、1969年に開設したのが宮城峡蒸溜所。仙台から北西に約25km離れた郊外の、2つの清流と緑豊かな渓谷がある場所に立地しています。求めたのは、余市とは異なる原酒の味わい。軽やかな香味成分を得られる蒸溜器を導入したり、間接的なスチーム加熱式の蒸溜方法を採用したりすることで、華やかでフルーティな酒質になることが宮城峡の特徴です。

↑左がノンエイジの「シングルモルト宮城峡」。右は余市同様の限定ボトルです

 

樽香をはらんだまろやかな甘やかさに導かれ、ふわりと顔を出すのがフルーティでフラワリーな心地よいフレーバー。かすかなピートが硬派な表情を演出する一方、シャープなキレは明るく爽快な余韻を演出します。

 

シングルモルト宮城峡

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:りんご、洋なし、バニラ、はちみつ

主な熟成樽:バーボン樽、シェリー樽、新樽

 

■ 霊峰の雫に甘香ばしい果実味が宿った「富士」

白州蒸溜所と同年の1973年に、アメリカとスコットランドの各企業と日本のキリンビールが3社共同で開設したのが富士御殿場蒸溜所(現在はキリンビールが単独運営)。霧深い富士山麓のなか、霊峰富士の伏流水で仕込むこと、また、熟成年数の長さ以上に原酒本来の持ち味が最もよく現れるピークのタイミングを重視する「マチュレーションピーク」という哲学でつくることも特徴です。

↑「キリン シングルモルト ジャパニーズウイスキー 富士」。生産体制が整い、2023年5月から通年発売となりました

 

味わいは、甘香ばしいクリーミーなタッチと、熟成感あふれるフルーティな香味が印象的。フラワリーな余韻が上品で心地よく、葛飾北斎が富士山をモチーフに描いた代表作「富嶽三十六景」で例えるなら、“赤富士”こと「凱風快晴」のようなパッションが感じられます。

 

キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■■■□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:りんご、パイナップル、オレンジ、はちみつ

主な熟成樽:バーボン樽、ビール樽、ワイン樽

 

調和の芸術がブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーとは、個性の強いモルト原酒に、クセがおだやかなグレーン原酒(※)をブレンドした、好バランスな味のウイスキーのことをいいます。無限にある組み合わせのなかから、ブレンダーが知見と技と感性を駆使して調和させる、芸術品のようなウイスキーといえるでしょう。

※:大麦麦芽のほか、とうもろこしやライ麦などの穀物を原料に、連続式蒸溜器でつくる原酒のこと。

 

■ 花鳥風月が表現された美しきハーモニー「響」

サントリーが創業90周年を迎えた1989年に、それまでのウイスキーづくりの夢の結晶として生み出したのが「響」ブランド(「サントリーウイスキー 響 17年」)です。「人と自然と響きあう。」をコンセプトとし、日本の四季や精神文化を表現した味は海外でも多くの賞賛を集め、名実ともに日本を代表するブレンデッドウイスキーといえるでしょう。

↑100万樽以上から選ばれた多彩な原酒をブレンド。「サントリーウイスキー 響 17年」(休売中)の誕生から四半世紀後の2014年にデビューした「サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY」は、比較的に入手しやすい一本です

 

たくましく華やかな香味の先に感じる、繊細な艶やかさ。クリアな甘みの奥に潜む、香木的な複雑味。静と動、柔と剛がオーケストラのように響き合い、まさに美しいハーモニーを奏でます

 

サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:バラ、ライチ、バニラ、オレンジ、はちみつ

キーモルトの主な熟成樽:ミズナラ樽、バーボン樽、シェリー樽

 

■ ニッカの情熱的な魂が調和したピュアモルト「竹鶴

次に紹介する「竹鶴ピュアモルト」は、ニッカが余市と宮城峡それぞれのモルト原酒のみをヴァッティングし、あえてグレーン原酒を使わずに仕上げたウイスキー。厳密にはブレンデッドウイスキーではないのですが、シングルモルトでもないのでこちらで紹介します。

↑ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝氏の哲学をヴァッティングに反映した「竹鶴ピュアモルト」。モルトウイスキーでありながら、ブレンデッドウイスキーに匹敵するやわらかな酒質が表現されています

 

なめらかなタッチは実にスムース。口に含めば華やかな果実味と重厚なモルトの甘みが広がり、ピーティなキレのメリハリも絶妙です。かすかに華やぐ塩気を含んだスモーキーフレーバーが、どこかスコッチウイスキーのように端正な表情をみせるところも面白いです。

 

竹鶴ピュアモルト

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■■□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■□□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:りんご、杏、バニラ、バナナ

キーモルトの主な熟成樽:シェリー樽、リメード(新旧組み替え)のオーク樽

 

■ 多彩なグレーンが紡ぎ出す静と動の邂逅「富士」

富士御殿場蒸溜所の設備的な特徴といえば、3つの国の蒸溜機を使い分け多彩なグレーン原酒をつくっていること。ライトな酒質になるマルチカラム蒸溜器(スコットランド製)、ミディアムタイプのケトル蒸溜器(カナダ製)、ヘビータイプでバーボンづくりに頻用されるダブラー蒸溜器(アメリカ製)の3種で、ブレンデッドウイスキーも同蒸溜所ならではの一本となっています。

↑中央が「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」。単一蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーだけをブレンドしていることも珍しい特徴です

 

やわらかい口当たりのあとに続く、甘くフルーティで香り豊かな味わい。果実たっぷりの焼き菓子を感じさせる、ジューシーな余韻もたまりません。富士のシングルモルトが葛飾北斎の「凱風快晴」なら、こちらは“グレートウェーヴ”と称される「神奈川沖浪裏」のような動と静の調和があります。

 

キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士

ドライ ■■■□□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■■□ フルーティ

ジェントル ■■□□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:桃、杏、オレンジ、はちみつ、ビスケット

キーモルトの主な熟成樽:バーボン樽、ビール樽、ワイン樽

 

■ 秩父とミズナラの個性が芯で華やぐ「イチローズモルト」

最後は、ジャパニーズウイスキーにおけるクラフト(マイクロ)ディスティラリーの先駆け、ベンチャーウイスキーの「イチローズモルト」。多くの銘柄は入手困難ですが、通称“ホワイトラベル”と称される「イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー」は比較的購入しやすい一本となっています。

 

なお、この商品は日本以外の国の原酒も使っているので厳密にはジャパニーズウイスキーではありませんが、クラフトウイスキーの入門にも非常にオススメであるため、ここで紹介しておきます。

↑中央が、ワールドブレンデッドウイスキーの名称になる前の“ホワイトラベル”。ボトルデザインはその名の通り、白いエチケットが特徴です

 

世界五大ウイスキーを使っていながらも、芯となるのは日本・秩父のモルト。寒暖差がきわめて激しい秩父のなかでも北東部、吉田~大田エリアの小高い丘の上に蒸溜所はあり、ここで生まれる原酒はミズナラの発酵槽や樽による、オリエンタルなニュアンスがひとつの特徴です。甘くどっしりとしたコクとともに華やぐ果実味と、ほんのりスパイシーな余韻はお見事。どんな飲み方でも楽しめます。

 

イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー(ホワイトラベル)

ドライ ■■■■□ スイート

ライトリー ■□□□□ ヘビリー(ピート)

モルティ ■■■□□ フルーティ

ジェントル ■■■□□ ワイルド(ボディ)

香りのイメージ:オレンジ、洋なし、はちみつ、香木、バニラ

キーモルトの主な熟成樽:ミズナラ

 

モルトバーやウイスキーが得意な酒販店へ行こう!

↑ウイスキーファンの聖地といえる酒販店「目白田中屋」。訪れれば、名物店主の栗林幸吉さんに会えるかもしれません

 

比較的入手しやすい有名銘柄を中心に紹介しましたが、身近な場所で飲むならウイスキーをメインに提供するモルトバーに行くのも有効的な方法です。また、昨今はクラフトディスティラリーも年々増加。これらはジャパニーズウイスキーを得意とする酒販店や地方の土産店などに行けば、現地の希少銘柄を入手できることもあるでしょう。次回は全4回のラスト。ジャパニーズウイスキーの飲み方について解説します。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

「金麦〈糖質75%オフ〉」がエメラルドグリーンのパッケージでリニューアル新発売

サントリーは、「金麦〈糖質75%オフ〉」をリニューアルし、12月製造分から順次全国で新発売。

※「金麦」比

 

おいしさと機能を両立した「金麦〈糖質75%オフ〉」

「金麦〈糖質75%オフ〉」は、“糖質75%オフ”という機能面はもちろんのこと、「金麦」ブランドならではの麦のうまみが感じられる“おいしい機能系ビール類”です。

 

中味は、「金麦〈糖質75%オフ〉」史上最大量の麦芽を使用し、“低温旨味製法”で仕込むことで、ていねいに麦のうまみを引き出し、飲みごたえのある味わいを実現。また、原料の配合比率や醸造条件を見直し、軽やかな後口に仕上がっています。

ジャパニーズウイスキー100年目の秋。サントリー山崎蒸溜所の改修でわかった“贅沢だけどお得な新ツアー”と“さらなる挑戦の熱意”

2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキーは、サントリーの山崎蒸溜所が起点。施設改修を経て、この度新たな見学ツアーの受付を始めました。どこがリニューアルされたのかにスポットを当てながら、同蒸溜所の魅力をお伝えします。

↑大阪府のほぼ東端に位置する山崎蒸溜所。最寄りの山崎駅は京都府にあり、蒸溜所に向かう途中で府の境を越えます

 

水と緑の恵み×好アクセスという奇跡的な立地

山崎蒸溜所の特徴として、まず挙げられるのが水と緑に恵まれていること。この地は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)といわれる名水の里で、名水百選のひとつ「離宮の水」や、茶人・千利休が秀吉のために茶室「待庵」を構えたことでも知られています。

↑蒸溜所の展示パネルより。山崎は宇治、桂、木津と3つの川の合流地点にあり、ウイスキー熟成に適した霧が発生しやすいこともポイント

 

また、古くから交通の要衝であったことも、ここが蒸溜所の建設地に選ばれた理由のひとつでした。大阪と京都の二大都市から近いため、物資の運搬が便利。加えて個人的には、蒸溜所が多くの人々の目に触れるので、ウイスキーを身近に感じてもらいやすいことも狙いだったと思います。

↑こちらも展示パネル。敷地内の山崎ウイスキー館では、こうした貴重な資料をじっくり閲覧できます

 

100年前は、日本人の誰もが知らなかった本格ウイスキーと蒸溜所。舶来のお酒であるウイスキーを日本で広め、世界に通用するクオリティに高めていくには、飲んでもらえないことには始まりません。できるだけ身近な存在であることがきわめて重要だったのです。

 

それから100年経ちましたが、これほど大規模かつ自然に恵まれていながら、最寄り駅から徒歩10分程度で行ける蒸溜所はいまもないといっていいでしょう。この奇跡的なロケーションが、山崎蒸溜所最大の魅力です。

 

無料でもウイスキーの歴史をじっくり学べる

ここからは改修ポイントを紹介していきましょう。まずはエントランスです。こちらは、敷地内に自然との調和を表現した「杜(もり)」を形成する狙いで、周辺エリアの島本町や大山崎町の山林地に生育する草木などを植栽し緑地化。

↑2023年3月、改修前の取材時。写真右側部が新たなエントランスとして生まれ変わりました

 

象徴的な門はポットスチルの銅素材を再利用しており、どこか神秘性を感じられる雰囲気に。見学の際はここを通り抜け、その先に待つ山崎ウイスキー館で受付する流れとなります。

↑かつて実際に稼働していた、ポットスチル(もろみを蒸留する単式蒸溜器)を再利用して設えられた門。よく見るとロットナンバーの刻印があり、ファンにはたまらない仕様となっています

 

そして、山崎ウイスキー館もリニューアル。こちらは蒸溜所の操業当時から残る建造物であり、創業者・鳥井信治郎氏を軸とした「やってみなはれ」の挑戦者魂がストーリー的に展示されています。

↑山崎ウイスキー館。地下1階と地上1階の2フロアで、展示とボトルライブラリー、テイスティングラウンジ、ギフトショップから構成されています

 

山崎蒸溜所での多彩な原酒のつくり分けと、長期熟成に耐えうる原酒のつくり込みについての展示が充実する形にアップデートされました。

↑ウイスキーがどうやってつくられるのかも展示。エントリー層でも楽しめる内容となっています

 

加えて、館内のテイスティングラウンジも改修されました。こちらはかつて同蒸溜所で稼働していたポットスチルを再利用したバーカウンター、原酒ボトルに向き合うスタンドテーブル、窓の外に広がる「杜」を眺めるローチェアなどを設置。いっそう贅沢な空間にリニューアルされました。

↑2023年3月取材時のテイスティングラウンジを地上1階から撮影。当時はポットスチルや樽を用いたギャラリーが印象的でした

 

↑リニューアル後のテイスティングラウンジ。より開放的な空間へ生まれ変わりました

 

なお、山崎ウイスキー館など一部の蒸溜所見学は無料となりますが、山崎蒸溜所の入場自体に事前予約(先着順)が必要となるので、あらかじめ公式サイトなどから申し込みをしましょう。

 

有料ツアーは製造現場を深掘り見学できる!

もちろん、改修はウイスキーをつくるための設備にも実施されました。こちらの見学は、抽選式の有料ツアーの内容となり、そのコースは80分3000円の「山崎蒸溜所 ものづくりツアー」と、120分1万円で火・木曜限定(祝日の場合非開催)の「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」の2種。

↑改修ポイントのひとつ。仕込前室には、ウイスキーの製造工程を事前に映像などで説明するスペースが新設されました

 

↑発酵工程の見学においては、入室して香りを体験できるように刷新。写真は発酵最終日(3日目)の木樽内部の様子。勢いを増す泡が吹きこぼれないよう、ファンが回転しています

 

どちらのツアーでも、仕込み、発酵、蒸溜、貯蔵と順を追って各工程の見学とテイスティングが楽しめますが、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」では、このツアーだけ製造エリアを見学できたり、より希少なウイスキーのテイスティングが楽しめたりと、特別な体験が追加されます。

↑こちらは蒸溜所のシンボル的存在である蒸溜室。写真は2023年3月の取材時

 

↑リニューアル後。室内の奥にロゴが描かれ、さらに蒸溜室入口のパネルに工程の説明が加わりました

 

プレステージでは山崎12年もテイスティングできる!!

「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」だけの特別工程のひとつが、貯蔵庫見学のあと、後熟庫に移動して見学できるサンプリング作業です。

↑貯蔵庫には原酒をつくり分けるために種類も大小も様々な樽が置かれ、中には約100年前から眠り続ける超希少なものも

 

後熟庫でのサンプリング作業は、いわば熟成原酒の品質チェック。樽のダボ栓をハンマーとノミで開け、そこから原酒をボトルへ移すまでの工程となります。開けたての原酒を拝見できる、非常に貴重な体験であるといえるでしょう。

↑サンプリング作業は蒸溜所のつくり手が実施。なお、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」では、製造工程を現場のつくり手が直接案内します(ものづくりツアーは、蒸溜所の案内スタッフが担当)

 

↑原酒は樽からサンプル用のミニボトルへ。ノージング(香りをかぐこと)も可能です

 

また、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー」は山崎ウイスキー館での映像視聴から見学が始まりますが、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」では新設されたゲストルーム「The YAMAZAKI」での映像視聴からスタート。

↑「The YAMAZAKI」。蒸溜所内で稼働していたポットスチルの銅板や樽材をテーブルや椅子、バーカウンターに再利用しており、部屋の前の回廊には希少な陶器や作品などが展示されています

 

加えて「山崎蒸溜所 ものづくりツアー」のテイスティングは別のゲストルームで行われますが、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」ではテイスティングもこの「The YAMAZAKI」で実施。しかも希少な「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」のストレートや水割りが提供されます(通常のツアーではノンエイジ)。ツアー料金は1万円となりますが、決して高くはないといえるのではないでしょうか。

 

ジャパニーズウイスキーの先駆者の挑戦は終わらない

なお今回の取材では、見学ツアーでも公開していない、1968年設立のパイロットディスティラリーのお披露目もありました。パイロットディスティラリーとは品質向上研究や技術開発用の小型蒸溜施設のこと。いわばテストが繰り広げられるラボで、「やってみなはれ」精神が最も熱くたぎっている場所です。

↑パイロットディスティラリー内の蒸留室。小型のポットスチルが、2基(初溜・再溜)鎮座していました

 

ほかに、今回の取材でも見られなかった改修として、フロアモルティングの施設があります。フロアモルティングとは、水に浸し終えた大麦を発芽室の床に広げ、人力で発芽を促すスコットランド伝統の製麦工程のこと。

↑いまもフロアモルティングにこだわる代表的な蒸溜所といえば、「ラフロイグ」と「ボウモア」。どちらも山崎ウイスキー館のテイスティングラウンジで有料試飲できます

 

ただ、熟練の技術や広い設備を要するうえ重労働であるため、現代はスコットランドでも機械で行う精麦専門業者に委託する蒸溜所が主流となっています。サントリーでも、すべてをフロアモルティングの麦芽に切り替えるわけではありませんが、製麦は味を左右する要素であり、ウイスキーファンにとっては非常に興味深い試みであるといえるでしょう。

↑取材会の最後にサントリーのものづくり精神を教えてくれた、五代目チーフブレンダーの福與(ふくよ)伸二氏

 

冒頭で述べたように、2023年はジャパニーズウイスキーにとってのアニバーサリーイヤーですが、2024年は山崎蒸溜所が蒸溜を開始してから100周年を迎え、さらに「シングルモルトウイスキー 山崎」発売から40周年、「シングルモルトウイスキー白州」発売から30年周年の節目でもあり、引き続きアツい年。

 

山崎駅へは京都駅から約15分、大阪駅から約30分と実に気軽に行ける距離なので、関西旅の行程にもぜひ組み込んでみては。運が良ければギフトショップで「シングルモルトウイスキー 山崎」のミニボトルが付いたお土産のセットも購入できます。「そうだ 山崎、行こう。」と思い立ったら、まずは蒸溜所見学のご予約を!

 

【PLACE DATA】

サントリー山崎蒸溜所

住所:大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
営業時間:9:30~16:45(最終入場16:30)
休館日:年末年始、工場休業日(臨時休業あり)
アクセス:JR「山崎駅」、阪急「大山崎駅」からそれぞれ徒歩約10分

https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

撮影協力/松村広行

ブームから暗黒期、そして世界を牽引する時代へ。ジャパニーズウイスキーの100年間と、支えた7人のキーパーソンたち

2023年は、ジャパニーズウイスキーのアニバーサリーイヤー。よく世界五大ウイスキーのひとつに数えられますが、近年になってその評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。この特集記事では全4回にわたってジャパニーズウイスキーの魅力を解説。第2回目は、奥深くドラマチックな歴史について紹介します。

【関連記事】ジャパニーズウイスキーとは。世界における立ち位置や独自の魅力などを解説

 

ウイスキー文化の浸透を夢見た偉人たちの情熱

冒頭で“アニバーサリーイヤー”と述べましたが、起点となったのは1923年10月。サントリーの創業者(当時は寿屋)である鳥井信治郎(とりいしんじろう)氏が、日本初となるモルトウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所の建設に着手したのが始まりです。

↑写真の人物が鳥井信治郎氏。山崎蒸溜所の展示パネルより

 

そして、山崎蒸溜所の初代所長が、のちにニッカウヰスキーの創業者となる竹鶴政孝(たけつるまさたか)氏です。竹鶴氏はさかのぼること7年前の1916年、当時の洋酒業界における大手だった摂津酒造に入社。社長の阿部喜兵衛(あべきへえ)氏と常務の岩井喜一郎(いわいきいちろう)氏の命を受け、1918年にスコットランドへ単身ウイスキー留学します。

↑写真の人物が竹鶴政孝氏。写真は宮城峡蒸溜所にて

 

ちなみに、この岩井氏はのちに本坊酒造の顧問となり、同社のウイスキーづくりに尽力。そのリスペクトはブレンデッドウイスキー「岩井 トラディション」シリーズに込められています。また、摂津酒造は1964年に焼酎業界の雄・宝酒造(現・宝ホールディングス)に吸収合併されています。

 

竹鶴氏は1920年に帰国。ウイスキーの実習報告書(通称「竹鶴ノート」)を岩井氏に提出し、摂津酒造は純国産ウイスキーの製造へ乗り出します。しかし第一次世界大戦後の恐慌によって資金調達ができず、壮大な計画は頓挫してしまいました。竹鶴氏も1922年にやむを得ず退職するのですが、その竹鶴氏を見つけ出し、採用したのが寿屋の鳥井社長だったというわけです。

 

山崎蒸溜所は着工翌年の1924年に竣工し、蒸溜も開始。そして5年後の1929年、ついに日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー」(通称「白札」。現在の「サントリーウイスキーホワイト」)が誕生します。しかしスコッチへの敬意を表現したまさに本格的なその味は、魅力的なはずのスモーキーフレーバーが「煙くさい」と、当時の日本人には受け入れられませんでした。

左端が「白札」。この受難をもとに、日本人の味覚に合った酒質で1937年に生み出されたのがいまも続く「サントリーウイスキー角瓶」(右から3番目)です。結果、悲願の大ヒット

 

一方、竹鶴氏は1934年に寿屋を退職し、スコットランドと近い風土を探し求めてたどり着いた北海道の余市に蒸溜所建設を決意。大日本果汁(のちのニッカウヰスキー)を創業し、1940年に自社初のウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売します。

↑左から2番目のボトルが「ニッカウヰスキー」。なお、熟成を経たウイスキーを発売するまでは、りんごジュースや「ニッカ アップルワイン」(左端)などを積極的に製造販売していました

 

戦乱を乗り越え高度経済成長とともに最高潮に

ところが1941年には太平洋戦争が勃発。1945年の終戦後も本格ウイスキーは統制品となり、市場にはアルコールに様々な香料や着色剤を加えたイミテーションウイスキーが出回るようになります。

 

しかし、1950年からの朝鮮戦争特需などもあり、日本経済は徐々に回復。同時に、寿屋のマーケティング施策によって全国にトリスバーが続々開業。夏はハイボール、冬はホットと飲み方を提案するなどの甲斐あって、ウイスキーが一層親しみやすくなっていきました。

↑寿屋の宣伝部が手掛けた、トリスバー向けのPR誌「洋酒天国」。編集兼発行人は、当時社員だった開高 健氏で、「トリス」の有名なコピー“人間らしくやりたいナ”も開高氏の作品です

 

1955年には伝説の蒸溜所と名高い軽井沢蒸留所(当時の名称は大黒葡萄酒軽井沢蒸留所)が誕生。こちらは2000年いっぱいで生産停止し2011年に閉鎖しましたが、その間日本におけるクラフトウイスキーの第一人者、ベンチャーウイスキー(2004年創業。秩父蒸溜所の「イチローズモルト」で有名)の肥土伊知郎(あくといちろう)氏が実習で使用したり、一部設備は東海クラフトウイスキーの雄、ガイアフロー静岡蒸溜所が買い取ったりと、伝説は引き継がれています。

↑ベンチャーウイスキーの肥土社長。2014年、秩父蒸溜所にて。ちなみに肥土氏は秩父の造り酒屋に生まれますが、洋酒に憧れがあったためサントリーに新卒入社しています

 

余談ですが、この軽井沢蒸留所におけるキーパーソンたちは、2022年末に始動した軽井沢ウイスキー蒸留所の顧問や工場長に招へいされています。そのひとりが、軽井沢蒸留所の最後のモルトマスターであり、軽井沢ウイスキー蒸留所の顧問に就任した内堀修省(うちぼりおさみ)氏。内堀氏は、秩父蒸溜所の黎明期に肥土氏へのウイスキー技術指導も行っています。

 

話を戻すと、高度経済成長とともにウイスキーはさらに躍進していきました。1969年には竹鶴氏が仙台の郊外に宮城峡蒸溜所を開設。同年にはバーボンの輸入自由化、そして1971年にはスコッチを含む酒類の輸入自由化、翌1972年には関税が引き下げられるなどして輸入酒ブームが起こり、国内の酒造企業も続々とウイスキー事業に参入していきます

↑宮城峡蒸溜所。2024年に開設55周年を迎えます

 

山崎蒸溜所の建設着手から半世紀後の1973年には白州蒸溜所が誕生。加えて同年には、米国(当時)のJEシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザース社、キリンビールの3社共同出資で設立したキリン・シーグラム社の蒸溜所として富士御殿場蒸溜所も開設され、現在はキリンビールが単独で所有しています。

↑現在の正式名称は、キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

 

1976年には、前述の軽井沢蒸留所を当時運営していた三楽オーシャン(現在のメルシャン)によって、日本初のシングルモルトウイスキー「軽井沢」が発売。同銘柄はいまや“幻のウイスキー”として、歴史に名を刻んでいます。

 

失われた四半世紀。起爆剤は「ハイボール」と「朝ドラ」

1980年代に入ると、それまで上昇基調だったウイスキー市場は曲がり角を迎えます。1983年には過去最多の消費量を記録しましたが、その後は酒類の多様化が進むとともに、酎ハイ、ワイン、日本酒といったブームのあおりを受けて低迷期に突入。軽井沢蒸留所の閉鎖も、こうしたダウントレンドの影響は否めません。

↑この時代を象徴する銘柄が「サントリーウイスキーオールド」。1980年には1240万ケースに達し、世界一の出荷数量を記録しました

 

この氷河期初期の1984年に産声を上げたブランドがありました。それがジャパニーズウイスキーのシンボル的存在、山崎蒸溜所から生み出された「シングルモルトウイスキー 山崎」(当時の名称は「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」で、12年熟成)です。

 

さらに、1989年には「シングルモルト余市」「シングルモルト宮城峡」(ともに12年熟成)が、1994年には「シングルモルトウイスキー白州」(当時の名称と熟成年数は山崎と同様)がデビュー。

 

ウイスキーの国内消費量は2008年までほぼ一貫して下がり続けますが、2003年には世界的に権威ある酒類コンペティション・ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で、「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」が日本で初めて金賞を獲得しました。

↑「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」。額に入った写真は2003年の授賞式のもの

 

この快挙は業界関係者、そしてジャパニーズウイスキー復活の原動力になったといっていいでしょう。以降、ジャパニーズウイスキーが世界の品評会で上位に入賞するようになっていきます。

 

また、2005年にはベンチャーウイスキーが最初の商品「イチローズモルト ヴィンテージシングルモルト1988」を発売。2年後の2007年には、国内35年ぶりとなる新規蒸溜所、秩父蒸溜所を設立します。

↑約10年前の秩父蒸溜所。2019年には、ここから約600メートル離れた場所に秩父第2蒸溜所が開設されました

 

2008年。ジャパニーズウイスキー起死回生のきっかけとなる出来事が起きます。それが、サントリー「角ハイボール」復活プロジェクトです。これにより翌2009年には右肩下がりだった消費量が上昇に転じ、日本のウイスキー市場は活気を取り戻していきました。

 

さらに、2014年にはドラマチックなジャパニーズウイスキーの誕生秘話が、竹鶴政孝氏とその妻・リタ氏の生涯をモデルにドラマ化。NHKの連続テレビ小説『マッサン』(竹鶴氏のニックネームがマッサン)が放送され、国内ウイスキーブームは一層過熱します。

↑モノクロ写真が竹鶴氏とリタ氏

 

近年はクラフトディスティラリーの躍進にも注目

ウイスキー人気復活の追い風を受けた2010年代は、クラフトディスティラリーの新設が増えていったことも特徴のひとつ。代表的なのは、前述のガイアフロー静岡蒸溜所(2016年)ほか、本坊酒造の第2拠点にあたるマルス津貫(つぬき)蒸溜所(2016年)、厚岸(あっけし)蒸溜所(2016年)、安積(あさか)蒸留所(2016年より再稼働。設立は1946年)、嘉之助(かのすけ)蒸溜所(2017年)、三郎丸蒸留所(2017年に大規模改修。製造は1952年より)などです。

↑三郎丸蒸留所で有名なのが「ZEMON(ゼモン)」。地元・富山の伝統工芸である高岡銅器の梵鐘(ぼんしょう)をヒントに開発された世界初の鋳造(ちゅうぞう)製ポットスチルで、銅と錫(すず)の2つの効果でよりまろやかな酒質を生み出します

 

2020年代は、新規蒸溜所の誕生がますます活性化。ビッグネームの例を挙げれば、前述の軽井沢ウイスキー蒸留所のほか、薩摩酒造の火の神蒸溜所などがあります。薩摩酒造は本坊酒造グループであり、焼酎メーカーとしては屈指の洋樽設備と技術を所有。その実力は、1988年の発売開始からロングセラーを続ける長期貯蔵麦焼酎の銘酒「神の河」(かんのこ)が証明しているといえるでしょう。

↑2023年2月に蒸溜を開始した、火の神蒸溜所。2024年にはショップやバーを備えた施設のオープンと一般見学を開始する計画で、ウイスキーの発売は2026年を予定しています

 

加えて、近年は「秩父ウイスキー祭」や「ウイスキーフェスティバル」などのイベントが盛んに開催されるようになったり、スコットランドで盛んな原酒交換が日本の蒸溜所同士でも意欲的に行われるようになったりと、その勢いはとどまることを知りません。

↑2021年3月に発売された、富山の三郎丸蒸留所と滋賀の長濱蒸溜所によるコラボレーションウイスキー「FAR EAST OF PEAT」。日本のクラフトディスティラリー同士では、初の商品化となりました

 

ジャパニーズウイスキーの誕生から100年を迎えた2023年。国内蒸溜所の数は80を超えるといわれ、100を超えるのもそう遠い未来ではないでしょう。次回は比較的に入手しやすい銘柄のなかから、覚えておきたいブランドとその特徴などを解説します。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

撮影/松村広行(GetNavi編集部)

見学可能でメモリアルイヤー! 日本が誇る3つのウイスキー蒸溜所をチェック

ジャパニーズウイスキー生誕の地である山崎をはじめ、今年は日本を代表する3つの蒸溜所がメモリアルイヤー。すべて見学できるので、本稿を参考にぜひ訪れてほしい。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【100YEARS】サントリー山崎蒸溜所

鳥井信治郎が、ウイスキー作りの理想郷を求めて全国を踏破し、辿り着いた地が京都郊外の山崎。茶人・千利休も愛した良質な水、霧が立ちやすく熟成に適した湿潤な気候がここにある。駅から徒歩数分という好立地だ。

 

↑国際的な品評会ISCで日本初の快挙(P.35)を成し遂げたのも山崎。右の人物は、3代目マスターブレンダーの鳥井信吾氏

 

2023年秋フルリニューアル! 見学ツアーを刷新

周年を機にエントランスやラウンジなど一部を改修。11月1日からは事前予約制の見学も始まる。ツアーは内容や金額が異なる2つを抽選制で用意。なお白州も同様で、こちらはすでに刷新済みだ。

 

バニラ香と果実味が華やぐ日本を代表する名ブランド

サントリー
サントリー シングルモルトウイスキー山崎12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラ香と熟した果実味が華やぎ、シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒の余韻も心地良い。繊細で上品なテイストの、日本を代表する一本。

 

【50YEARS】サントリー白州蒸溜所

日本初の蒸溜所誕生から半世紀後の1973年。山崎とは異なる個性的な酒質を求めて辿り着いた名水の地が、南アルプスの麓にある山梨の白州だった。標高約700mで冷涼な、世界でも稀な“森の蒸溜所”としても有名。

 

↑発酵槽に使うのは木桶のみ。また、山崎では使用していないスモーキーなピート麦芽を一部に使い仕込んでいる

 

爽やかな香りと果実味にスモーキーな甘味が漂う

サントリー
サントリーシングルモルトウイスキー白州12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

新緑を思わせる爽やかな香りと青りんごのような若々しい果実味に、甘くやわらかなスモーキーフレーバーが漂う。フルーティーでふっくらとしたコクがあり、フィニッシュはキレの良い味わい。

 

【50YEARS】キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所

米国(当時)のJEシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザーズ社、キリンビールの3社共同出資で誕生したキリン・シーグラム社が、1973年に静岡に創設。3か国の技術や知見と、霊峰・富士の伏流水によるマザーウォーターを生かしたウイスキー作りが特徴だ。

 

↑グレーン原酒用の蒸溜器が3種ある、世界でも稀な蒸溜所。なかでもケトル蒸溜器(右)とダブラー蒸溜器(左)が併設されているのは希少

 

多彩なグレーンが織りなす甘く華やかで複層的な味

キリンディスティラリー
キリン シングルグレーン
ジャパニーズウイスキー 富士

6600円

グレーンの原酒のみをブレンド。優しくほんのりとした甘さ、伽羅などの香木を思わせるアロマ、ウッディでスパイシーな余韻が特徴で、ラストに伸びるマスカットのような果実味も心地良い。

 

【これも注目!】2024年はニッカウヰスキーが90周年

竹鶴政孝が創業したニッカウヰスキーは、2024年に90周年を迎える。2014年の80周年では限定の「竹鶴」が発売されたりイベントが開催されたりしていたため、来年の同社の施策にも注目だ。

↑竹鶴がスコットランドに近い気候を求めて辿り着いたのが、北海道の余市だった。現在も伝統の石炭直火蒸溜を行っている

国産ウイスキー蒸溜開始から100年目!激動と波乱の歴史を振り返る

いまや国際品評会で世界一に輝く銘柄が頻出するようになった、ジャパニーズウイスキー。2023年は、その誕生から100周年を迎えるアニバーサリーイヤーである。ドラマチックな歴史や注目の新顔などに触れながら、現在地へと誘おう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

■ジャパニーズウイスキーの定義

↑2021年に日本洋酒酒造組合が、消費者の利益を保護し、事業者間の公正な競争を確保するとともに品質の向上を目指し、ジャパニーズウイスキーの定義を制定した

 

幾多の受難を経て奇跡の復活!そして世界中から愛される酒に

まさかこんな時代が来るとは! そう断言できるほどジャパニーズウイスキーは奇跡の復活を果たし、絶好調だ。もともと、スコッチやアメリカンなどと並ぶ世界五大ウイスキーのひとつではあったが、近年はファンが急増し入手困難な銘柄も数多。こうした人気の理由は、ひとえに世界をあっと驚かせるほどのうまさにある。

 

高品質な味は、作り手の技術向上や飽くなき探求心がもたらしたものであるが、その誕生は1923年。ちょうど100年前だ。この年、現在のサントリー創業者である鳥井信治郎が、日本のウイスキー作りを志し、山崎蒸溜所の建設に着手。そしてスコットランドから帰国していた、のちのニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝を工場長に招致した。翌年11月11日の11時11分、同蒸溜所のポットスチル(単式蒸溜器)に最初の火が灯り、ジャパニーズウイスキーの夜が明けたのである。

 

↑竹鶴政孝(左)は、摂津酒造の阿部喜兵衛と岩井喜一郎のサポートにより留学したが、帰国時、戦後の経営悪化で同社のウイスキー作りは頓挫。そこで鳥井信治郎(右)が竹鶴を寿屋に招致した。ちなみに岩井は後年、本坊酒造でウイスキー製造を指導している

 

寿屋(現・サントリー)は1929年、ついに日本初の本格ウイスキーを発売。しかし“本格”な味は「煙くさい」として、あまり受け入れられなかったという。このように船出は決して順風満帆ではなかったが、日本人の繊細な味覚に合うウイスキーを追求し続けて開発したのが、いまも続く通称「角瓶」だ。続いて寿屋から独立した竹鶴も、自社初のウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売するなど、日本のウイスキー業界は徐々に発展していく。

 

↑サントリーウイスキー白札(左)、ニッカウヰスキー(右)

 

しかし時代は戦争へ。戦後の混乱期にはアルコールに香料や色を加えただけの偽物もウイスキーとして流通。とはいえ世が平穏を取り戻すなか、ウイスキーは原酒混和率による等級制度で区分され、大衆的な銘柄を中心に浸透していく。やがて高度経済成長期にはバーが急増。ボトルキープやハイボール、水割りといった日本独自の文化が花開いたのもこのころだ。

 

1973年には白州蒸溜所と富士御殿場蒸溜所が誕生。そして1983年にウイスキーの消費量は隆盛を極めるが、酎ハイなど他の酒に人気を奪われ次第に低迷。転機となるのは2000年代に入ってから。国際品評会で上位入賞したり、クラフト蒸溜所が誕生したりと新たな潮流が芽生えるなか、ハイボールブームが到来して消費量でも復活を果たす。

 

ジャパニーズウイスキーの歴史は朝ドラ「マッサン」で広く知られるようになり、人気は不動のものに。加えて国際品評会ではすっかりトップの常連となり、ついにジャパニーズウイスキーは世界中の注目を集めるようになった。いまや新たな蒸溜所が全国に続々誕生し、そこで熟成を経たウイスキーの飲みごろをファンは待ち望んでいる。ジャパニーズウイスキーは、ますます面白くなるだろう。

 

ジャパニーズウイスキーの歴史

1853年 アメリカからペリーが来航し、日本に初めてウイスキーが持ち込まれる

1860〜1870年代 1859年の開港とともにウイスキーの輸入が始まる

1899年 鳥井信治郎が鳥井商店(以降、鳥井商店→寿屋洋酒店→寿屋→サントリーと社名を変更)を開業

1918年 竹鶴政孝が本場のウイスキー作りを学ぶため、スコットランドに留学する

↑竹鶴が留学中に書き綴ったノート。かつての英国首相が、「頭の良い日本の青年が、1本の万年筆とノートでウイスキー作りの秘密を盗んでいった」と親愛の情を込めてスピーチしたという逸話がある

 

1923年 竹鶴政孝が寿屋に入社。同社は京都郊外の山崎で蒸溜所の建設に着手し、国内での本格的なウイスキー作りが始まる

1924年 山崎蒸溜所竣工。竹鶴政孝が初代工場長に就任し、ウイスキーの製造を開始

↑山崎蒸溜所

 

1929年 寿屋が、日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー白札」を発売

1934年 竹鶴政孝がニッカウヰスキーの前身となる大日本果汁を設立し、北海道・余市に蒸溜所を作る

↑余市蒸溜所

 

1937年 寿屋が「サントリーウイスキー角瓶」を発売

1940年 大日本果汁が自社初のウイスキー、「ニッカウヰスキー」を発売

1970年代 ウイスキーの貿易が自由化し、輸入洋酒ブームが起こる。以降、国内酒造会社が続々とウイスキー事業に参入

1976年 三楽オーシャン(現・メルシャン)が、国内初のシングルモルトウイスキー、「軽井沢」を発売

1983年 ウイスキー消費量が過去最多に。しかし、ワイン、日本酒といった酎ハイブームのあおりを受け、以降低迷期に突入

2003年 サントリーの「山崎12年」が国際酒類コンテスト「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で、日本で初めてウイスキー部門の金賞を受賞。以降、ジャパニーズウイスキーが世界の品評会で上位に入賞するようになる

2005年 ベンチャーウイスキーが、のちのクラフトウイスキーブームの火付け役となる「イチローズモルト」を笹の川酒造から発売。ベンチャーウイスキーは、2007年に秩父に蒸溜所を創設。

2008年 サントリーの「角ハイボール」をきっかけに、ハイボールブームが起こる

2014年 NHK連続テレビ小説で、竹鶴政孝とその妻・リタの生涯をモデルとした「マッサン」が放送される

2010年代後半 全国各地にクラフト蒸留所が続々と誕生

2021年 日本洋酒酒造組合がジャパニーズウイスキーの定義を確定させる

2023年 日本のウイスキー作りが100周年を迎える

ジャパニーズウイスキーとは。世界からの評価や5大ウイスキーにおける個性、伝説の銘柄などを解説

2023年に誕生から100年のアニバーサリーイヤーを迎えたジャパニーズウイスキー。よく“世界五大ウイスキー”のひとつに数えられますが、近年になってその世界的評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。

 

この特集記事では、全4回にわたってジャパニーズウイスキーにまつわる知っておきたい知識を解説。この第1回では、「ジャパニーズウイスキー」の定義や特徴など、基本的な要点を紹介します。

↑世界五大ウイスキーそれぞれの定義や特徴も解説

 

「ジャパニーズウイスキー」の定義制定は2021年。主な条件は?

ジャパニーズウイスキーとは読んで字の如く「日本のウイスキー」ですが、実は明確な定義があります。しかし、その制定は2021年と比較的最近。日本洋酒酒造組合により、消費者の適正な商品選択や、事業者間の公正な競争、品質の向上を目的に制定されました。主な条件を5つ挙げてみましょう。

 

1:原材料として麦芽は必ず使用し、日本国内で採取された水を使用すること

2:糖化、発酵、蒸溜は国内の蒸溜所で行うこと

3:原酒は700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること

4:日本国内で瓶詰めすること

5:充填時のアルコール度数は40%以上であること

 

例えば、海外産の原酒をブレンドまたはボトリングしたウイスキーは、日本で樽貯蔵や瓶詰めをしてもジャパニーズウイスキーとは名乗れないのです。

 

日本のウイスキーはスコッチが手本となった

ジャパニーズウイスキーの誕生は1923年。サントリーの前身にあたる寿屋が、山崎蒸溜所の建設に着手したのが始まりです。歴史については第2回で詳しく解説しますが、製法などに関する大きな特徴はスコッチウイスキーへのリスペクトが強いこと。

↑100周年を迎えた山崎蒸溜所。ロゴの横には「SINCE 1923」の一文も書かれています

 

これは、山崎蒸溜所の設計に携わり初代所長を務めた竹鶴政孝氏(のちのニッカウヰスキー創業者で、連続テレビ小説『マッサン』のモデル)が、スコットランドの蒸溜所でウイスキーの知見や技術を学んだことが強く関係しています。

 

■ 世界のウイスキーの6割を占める王者「スコッチ」

それでは、五大ウイスキーについても、それぞれ主な特徴を解説していきましょう。まずはスコッチウイスキーから。定義としては、水とイースト菌、それにモルト(大麦麦芽)などの穀物を使い、仕込みや蒸溜をスコットランドで行うこと、そして容量700リットル以下のオーク樽に詰め、スコットランドの倉庫で3年以上熟成させることなどが挙げられます。

↑販売数量世界一(「Impact Databank 2020」より※)のスコッチウイスキーブランドが「ジョニーウォーカー」

 

全世界のウイスキー消費量の約6割がスコッチウイスキーであるともいわれる、いわばウイスキーの王者。その魅力的な味は独自の風土に起因しています。原材料の大麦が豊富に収穫でき、熟成に向いた冷涼な気候、そして燻香に欠かせないピート(泥炭)にも恵まれた湿地帯であることなど、ウイスキーづくりに理想的な環境が整っています。

↑ピート。日本の産地としては、北海道が有名です

 

原材料やブレンドの有無などによって、「シングルモルト」「シングルグレーン」「ブレンデッド(ヴァッテド)モルト」「ブレンデッド(ヴァッテド)グレーン」「ブレンデッドウイスキー」の5種に分類されることも特徴です。

 

また、「アイラ」「アイランズ」「キャンベルタウン」「スペイサイド」「ハイランド」「ローランド」と6大産地に分けられ、ピートが効いたアイラ、優雅な香りのスペイサイドなど、地域ごとに風味のキャラクターが異なることもスコッチの魅力です。

↑“アイラモルトの王者”の異名をもつ「ラフロイグ」

 

■ モルティかつクリアな味わいの「アイリッシュ」

ウイスキー発祥地説をスコットランドと二分し、かつて世界一の生産量を誇ったのがアイリッシュウイスキーです。主な定義としては、穀物類を原料とし、麦芽に含まれる酵素によって糖化させて酵母で醗酵。木製樽に詰め、アイルランドまたは北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させることです。

↑1608年創業といわれる、アイリッシュウイスキー最古の蒸溜所のひとつがブッシュミルズ蒸溜所。その代表銘柄が「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」

 

分類としては、「シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー」「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」「ブレンデッドウイスキー」の4種類。

 

なかでも伝統的なアイリッシュウイスキーといえるのが「シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー」。モルトに未発芽の大麦やその他の穀物を原料とし、単式蒸溜機(ポットスチル)で3回蒸溜(他産地では2回が一般的)させます。こちらは穀物の風味が豊かかつ、雑味が少なくなめらかでクリアな味になることも特徴です。

 

香りが甘く力強い味わいの「アメリカン」

バーボンでもおなじみのアメリカンウイスキーですが、バーボンウイスキー=アメリカンウイスキーではなく、アメリカでつくられたウイスキーの総称が、字の如くアメリカンウイスキー。

↑スーパープレミアムバーボンとして名高い「ウッドフォードリザーブ」。毎年5月に開催される、権威あるケンタッキーダービーのオフィシャルバーボンとしても有名です

 

主な定義は、穀物類を原料とすること、アルコール度数40%以上で瓶詰めすることなどがありますが、最も特徴的な定義は、内側を焦がしたオーク材の新樽で熟成させること(ただしコーンウイスキーは不要)です。新樽熟成であるため香りが甘く豊かで、味わいが力強いこともアメリカンウイスキーの特徴といえるでしょう。

 

原料などによって種類も様々。「バーボンウイスキー(コーンを51%以上使うなど)」「コーンウイスキー(コーンを80%以上使うなど)」「ライウイスキー(ライ麦を51%以上使うなど)」があり、また、バーボンウイスキーと原料や製法はほぼ一緒でも、テネシー州産かつチャコール・メローイング製法(炭濾過工程)でつくられるものはテネシーウイスキーと呼ばれます(代表的な銘柄は「ジャック ダニエル」)。

↑テネシーウイスキーといえば「ジャック ダニエル」。2023年は缶入りカクテル「ジャックダニエル&コカ・コーラ」の日本発売でも話題になりました

華やぐ香りとライトな酒質の「カナディアン」

香り高く軽やかな味わいを特徴とするのが、カナディアンウイスキー。1776年のアメリカ独立宣言後、それを嫌った一部のイギリス系農民が五大湖周辺で穀物栽培を始めたことがきっかけといわれています。

↑カナディアンウイスキーの代表格が、「C.C.」の愛称で親しまれる「カナディアンクラブ」。写真の「カナディアンクラブ 20年」は良質のオーク樽に20年以上熟成させた、ふくよかなコクが特徴

 

定義は、穀物を原料に麦芽などで糖化し、酵母などによる発酵後に蒸溜すること。そのうえで700リットル以下の木製容器で3年以上熟成させ、糖化、蒸溜、熟成はカナダで行うことなどです。

 

主な種類は3つ。ライ麦、コーン、ライ麦モルト、大麦モルトを原料にアルコール分64〜75%程度で蒸溜した「フレーバリングウイスキー」。主原料にコーンを用い連続式蒸溜機でアルコール度数95%以下で蒸溜した「ベースウイスキー」。そして、この両者を1:9〜3:7の比率でブレンドした「カナディアンブレンデッドウイスキー」です。

 

優雅でたおやかな「ジャパニーズ」

ジャパニーズウイスキーの主な定義は前述した通りですが、スコッチに学びながら独自の進化を遂げ、多彩ではっきりとした四季が生み出す日本ならでの繊細かつ華やかな香り、たおやかな深み、美しい調和を感じられることが味わいの魅力といえます。

↑“日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー”がコンセプトのブレンデッドウイスキー「響」

 

分類は、「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」、その両者をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」の3種。また、東アジアの代表的な樹種であるミズナラの樽を他国より積極的に使うことも特徴といえるでしょう。

右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています
↑右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています

 

躍進の“侍スピリッツ”、その理由は?

ジャパニーズウイスキーの歴史は五大ウイスキーのなかで最も浅いものの、近年、世界的な評価はきわめて高く、注目の的となっています。その最大の理由は、やはりおいしさ。実直に品質向上への飽くなき探求を続けていった結果、味のクオリティが高まっていったといえるでしょう。

 

自国におけるウイスキー文化の醸成とともに、飲み手の嗜好性も高くなったこと、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)が大きな起点と言われる食のグローバル化など、ジャパニーズウイスキーがおいしく進化した背景にはいくつかの事象がありますが、エポックメイキングな出来事のひとつは国産シングルモルトの誕生です。

↑1824年に英国政府公認蒸溜所の第1号となり、“はじまりのシングルモルト”として知られる「グレンリベット」。また、1963年に初めて世界に向けてシングルモルトを発売したブランドは「グレンフィディック」(創業は1887年)です

 

日本初のシングルモルトは、いまはなき軽井沢蒸留所(当時は三楽オーシャン<現・メルシャン>が運営)が1976年に発売した「軽井沢」。その後1983年のピークを境に日本のウイスキー消費量はダウントレンドになっていきますが、この受難の時代に生まれたのが1984年デビューの「サントリーシングルモルト山崎」(当時の名称は「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」で、12年熟成)です。

↑「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」が発売された当時の広告。“なにも足さない。なにも引かない。”がキャッチコピーでした

 

その後1989年には「シングルモルト余市」と「シングルモルト宮城峡」(ともに12年熟成)が、1994年には「サントリーシングルモルト白州」(当時の名称と熟成年数は山崎と同様)が誕生します。

 

加えて、1990年代後半から世界的にシングルモルトブームが到来。その根幹をたどると、1988年に当時の英国洋酒最大手、ユナイテッド・ディスティラリーズ社がシングルモルトコレクション「クラシック・モルトシリーズ」を発売したことがきっかけといわれています。

 

これによって、ブレンデッドウイスキーより希少なシングルモルトに注目が集まるとともにファンが増加。加えて2000年代以降にはインド、中国、台湾といった新興国が豊かになり始め、飲み手も急増していきます。こうして世界的に盛り上がるなか、日本のシングルモルトも着実にクオリティを高め、2003年にはISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ。世界でも権威ある酒類国際品評会)で「サントリーウイスキー山崎 12年」が日本で初めてウイスキー部門の金賞に。

↑山崎蒸溜所にある、山崎ウイスキー館にて

 

以降、ジャパニーズウイスキーは国際品評会の常連となり、2004年には「響 30年」が日本で初めてISCの最高賞にあたるトロフィーに輝いています(「響 30年」は2023年のISCでもトロフィーを受賞)。

 

具体的な論評例も紹介しましょう。ウイスキー評論の第一人者であるマイケル・ジャクソン氏はジャパニーズウイスキーの躍進をカリフォルニアワインに例え、「フランスにならったカリフォルニアワインのレベルは、本家を凌ぐレベルに達した。ジャパニーズウイスキーもしかりで、手本にしたスコッチを超えるほどの銘柄が生まれている」と賛辞を送っています。

 

先人から後進へと挑戦の大和魂を継承し、ともに成長

近年のムーブメントとしては、クラフトディスティラリーの躍進も見逃せません。そのパイオニアが2004年に創業し、蒸溜所を2007年に開設したベンチャーウイスキー(秩父蒸溜所。イチローズモルトで有名)です。同社が2005年に発売した「キング オブ ダイヤモンズ」は、創業間もない2007年に英国「ウイスキーマガジン」主宰のジャパニーズモルト特集で最高得点を獲得。以来、瞬く間に国際品評会の常連に。あらためて、ジャパニーズウイスキーの高い実力を世界に証明しました。

↑激レアなイチローズモルトのなかでも希少価値が高い、通称カードシリーズ。秩父蒸溜所にて

 

興味深いのは、ベンチャーウイスキーはときに先達に支えられながら成長し、その恩を返すかのように後進のサポートに積極的であること。こうした横のつながりも新興クラフトディスティラリーの励みとなり、高い志をもった蒸溜所が全国に続々誕生しています。

ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています
↑ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています

 

クラフトディスティラリー間の親交が深まるなか、日本でも積極的に行われるようになった取り組みのひとつが、蒸溜所同士の原酒交換です。スコッチでは伝統的だった文化ですが、コラボレーションはウイスキーファンにとってもうれしい話題といえるでしょう。また「ウイスキーフェスティバル」をはじめ、近年はイベントも盛んに行われるようになりました。

↑日本のクラフトディスティラリー同士で、初のコラボレーション商品を発売したのが富山の三郎丸蒸留所と、滋賀の長濱蒸溜所(写真。代表銘柄は「AMAHAGAN」)

 

ほかにも、原材料に米を用いたライスウイスキー(ライスグレーンウイスキー)が存在感を示したり、鋳造製ポットスチルを発明する蒸溜所(上記、三郎丸蒸留所)が現れたり、つくり手の増加は個性の多様化や日本独自の進化も促し、ますますジャパニーズウイスキーは面白くなっています。

 

次回は100年前の誕生から最新ムーブメントまで、ドラマチックで奥深い歴史を紹介します。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています 激レアなイチローズモルトのなかでも希少価値が高い、通称カードシリーズ。秩父蒸溜所にて ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています

ジャパニーズウイスキー「白州」蒸溜所が50周年。現地取材でわかった見学ツアーの醍醐味と“森の蒸溜所”と呼ばれる理由

2023年はジャパニーズウイスキーが100周年を迎えて盛り上がっています。着工から100周年を迎えるサントリーの山崎蒸溜所と双璧をなす白州蒸溜所も、実は50>周年のアニバーサリー。施設のリニューアルが行われるとともに新たな見学ツアーの受付が始まりました。その概要や見どころを現地で取材してきたのでレポートしましょう。

↑山梨県北杜市にある白州蒸溜所。約82万平方メートル(東京ドームの約17倍)の広さがあり、その多くが森に囲まれています。写真は蒸溜棟のエントランス

 

白州は世界的にも稀有な蒸溜所

白州蒸溜所最大の特徴が、そのロケーション。海抜約700メートルの高さにあり、雄大な森に囲まれた立地は世界的にも珍しく、なおかつ敷地面積も実に広大。また、隣に「サントリー天然水 南アルプス白州工場」が設えられている(しかも無料で見学可能/事前予約制)という環境はきわめて希少といえるでしょう。

↑今秋新設された、ウイスキーと天然水、両工場のエントランスにあたるビジターセンターより。奥に見える山々は八ヶ岳です。なお「Sanctuary」(=聖域)とあるように、白州の森にはバードサンクチュアリがあることでも有名

 

「白州」とは、この蒸溜所のモルト原酒だけでつくられるシングルモルトウイスキーのこと。そもそもシングルモルトは、ブレンデッドウイスキー(モルトウイスキー原酒とグレーンウイスキー原酒をブレンドする)に比べて個性的な味が特徴で、その個性はいわば、“土地の個性”です。本記事のラストでテイスティングの模様をレポートしますが、この雄大な森をイメージさせる味わいこそ「白州」独自の個性であるといえます

↑ビジターセンターで存在感を発揮するのが、このジオラマ。手前が現在地とバードサンクチュアリ、中央部が蒸溜棟など、上部が樽の貯蔵庫や天然水の工場と、蒸溜所の全体像がわかるようになっています

 

なお、この先にあるのが見学エリアにあたる蒸溜所や天然水工場ですが、入場するには事前予約が必要となります。ただ、このビジターセンターまでは予約不要。旅行途中などにふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

↑ビジターセンターにはグッズなども充実。ウイスキーはありませんが、Tシャツ、グラス、おつまみなどが販売されています

 

ツアーは有料ながら金額以上の価値がある!

ここからは有料見学ツアーを紹介していきましょう。内容には希少な白州のテイスティングやオリジナルグラスの贈呈も含まれており、プライス以上の価値があることは間違いありません。ツアーは所要時間約90分で3000円(税込)の「白州蒸溜所 ものづくりツアー」と、約130分で5000円の「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」を用意。ともにガイドが案内し、質問にも答えてくれます。

↑熟成中、樽からウイスキーが揮散して量が減っていく「天使の分け前(Angel’s share)」を解説するコーナー

 

「白州蒸溜所 ものづくりツアー」は、仕込槽、発酵槽、単式蒸溜器(ポットスチル)、樽の貯蔵庫など、製造の順を追って見学し、新設された「セントラルハウス」内のテイスティングルーム「バー 白州」で「サントリーシングルモルトウイスキー白州」と「白州森香るハイボール」のほか、希少なモルトウイスキー原酒も試飲できるという内容。

↑「セントラルハウス」には、より充実したギフトショップが併設。こちらには、「白州×スノーピーク」のチタンマグや、「響×バカラ」のロックグラスなどが販売されています

 

↑ギフトショップ。運がよければ「シングルモルトウイスキー白州」も購入できます

 
一方「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」は、通常のツアーに加え、貯蔵庫内でのテイスティングや、これまで公開していなかったグレーンウイスキーの施設見学、樽詰め作業の見学などがプラス。また、テイスティングでは「白州12年」が試飲でき、グラスに加えグラスホルダーも持ち帰れます
 

五感で満喫できる見学ツアーの醍醐味

では、見学ツアーの一部を紹介しましょう。冒頭で触れた蒸溜棟に入ると、ウイスキーの原料を展示したコーナーが出迎えてくれます。その先には製造工程をプロジェクションマッピングとともに解説するコーナーとなり、ここだけでもつくり方の概要を学べます。

↑原料の展示では、麦芽は通常のタイプと、スモーキーな風味になるピーテッド麦芽が。そして、その燻香を生み出すピートも展示。このピートで麦芽を焚くと、ピーテッド麦芽になるのです

 

↑プロジェクションマッピングで解説される、仕込、発酵、蒸溜、貯蔵、ブレンドという流れ。その後、検査やボトリング、ラベリングなどを経て出荷されます

 

この発酵における白州蒸溜所の独自性は、すべて木桶を使っていること。木桶はステンレス槽に比べて洗浄や管理が大変ですが、保湿性の高い木を使うことで微生物がより活性化し、土地の個性が酒質にいっそう生かされるというメリットがあります。

↑ズラリと並ぶ木桶の発酵槽。この手前には麦芽と仕込水で麦汁をつくる巨大なマッシュタン(仕込槽。仕込釜や糖化槽とも)があります。室内には麦汁の甘い香りがぷんぷん漂います

 

↑木桶のなかで発酵される麦汁(もろみ)。発酵によりガスが泡立ってふくらむので、泡の勢いが強くなる発酵最終日(3日目)にはファンが回転して泡を打ち消します

 

■蒸留

お次は、蒸溜所のシンボルともいえる蒸溜室へ。ここにドーンと並ぶ巨大な釜がポットスチルと呼ばれる単式蒸溜器で、このなかにもろみを入れて蒸溜を行います。多彩な原酒をつくり分ける狙いがあるため、様々な形のポットスチルを使用することも特徴。

↑ポットスチルは銅製で、8基が対になった計16基が並んでいます。左の初溜釜でアルコール度数を20%程度まで上げ、さらに右の再溜釜で約70%まで濃度を高めていきます

 

■貯蔵(熟成)

そして、これまた見学のハイライトといえる、樽の貯蔵庫へ。見学できるのは巨大なラック式ですが、施設内には木製のラックで組み上げるダンネージ式という伝統的なウェアハウスもあります。

↑貯蔵庫。樽は大きさや材質も様々で、それらの違いがわかるように展示しているコーナーもあります

 

↑こちらは樽のリペアを紹介するコーナー。天面と底になる丸い部分が鏡板で、側面を形成する部分は側板(がわいた)、タガは帯鉄(おびてつ)といいます

 

ツアー参加しなくても場内見学を予約すれば博物館見学や有料試飲はOK

なお、有料ツアーに参加しなくても、前述の「セントラルハウス」やその横にある「ウイスキー博物館」は場内見学を予約(先着順)すれば無料で入館可能。また「セントラルハウス」内にはテイスティングラウンジがあり、ここでは「白州」ブランドをはじめ希少なウイスキーのテイスティングや、「サントリーシングルモルトウイスキー白州」と合わせたフードペアリングなどを楽しめます。

↑テイスティングラウンジは券売機で注文し、セルフサービスで気軽に楽しめます

 

↑ラウンジ内のカウンター。バックには緑生い茂る白州の森が広がります

 

「ウイスキー博物館」も学べる要素が満載。白州の歴史を映像や展示で知れるほか、日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー(白札)」や、デビュー当時の「角瓶」「サントリーオールド」といった銘酒のボトルがズラリ。また、かつて稼働していたポットスチルやウイスキー樽なども展示されています。

↑「ウイスキー博物館」はサントリーの創業80周年を記念し、1979年に建設。シンボリックな屋根の形は、かつて山崎蒸溜所にあった麦芽乾燥塔「キルン」を模したものです

 

↑「白州」ブランドは、1994年に誕生。2024年で30周年を迎えます

 

バースプレイスで嗜む白州は森の妖精がくれた宝物

最後にあらためて、白州はどんな味わいなのかをテイスティングレビューとともにお伝えしましょう。まずは独自のレシピが存在する「白州 森香るハイボール」から。

↑「白州 森香るハイボール」

 

こちらは、仕上げに軽く叩いたミントの葉を入れることがポイントです。ほのかな甘みや酸味が浮かび上がり、やさしい燻香が調和します。まさにこの森を彩る若葉のような、心地いいフレッシュ感がたまりません。

 

そしてもう一杯は、今回の取材会で特別に提供された25年もの。これは香りからして堂々とした重厚感があり、赤身がかった琥珀色も円熟の極み! 干し柿やドライフルーツを思わせる果実味に、ダークチョコやバタースコッチのような深い甘みも印象的です。

↑「シングルモルトウイスキー白州25年」

 

濃密な甘さをフルーティーなニュアンスがエレガントに昇華。余韻にはスモーキーフレーバーをまとった果実味が長く続き、ひときわ贅沢な気分に。

 

世界的なシングルモルトブーム、ジャパニーズウイスキーブームによって「サントリーシングルモルトウイスキー白州」も人気ですが、それが、お膝元である白州蒸溜所の見学を予約すれば飲むことができます。アクセスはJR「小淵沢駅」から無料のシャトルバスも運行されているので、まずは公式サイトをチェックしてみてください。

↑博物館のすぐ近くには、2024年夏にオープンを控えるレストラン「フォレストテラス」が建設中

 

【PLACE DATA】

サントリー白州蒸溜所

住所:山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
営業時間:9:30~16:30(最終入場16:00)
休館日:年末年始、工場
休業日(臨時休業あり)
アクセス:JR「小淵沢駅」から無料シャトルバスで約20分(運行していない時期、日程もあります)

https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

撮影協力/松村広行

ビールにおける“ホップ”の重要性は増しているのに…生産量半減の危機に瀕する国産ホップの今と解決への道筋は?

2023年10月に施行された酒税法改正からの値下げで盛り上がるビールの市場。そのビールの味を左右する原材料のひとつが、ホップです。ただ、このホップについてはよく知らない人も多いでしょう。そこで、今回はホップの種類や生産方法、日本の主な産地、国内ビールメーカー各社の取り組み、最新トレンドなどを解説していきます。

↑ホップはアサ科カラハナソウ属の多年草で、ハーブの一種。殺菌効果があるため、日本ではのど飴などにも活用されています。また、ユニークな例では今秋マクドナルドが限定発売した「N.Y.バーガーズ」のバンズにも

 

香りや苦みを生み、腐敗から守るハーブがホップ

ホップの原産地は西アジアだとされますが、ヨーロッパに伝来したのは8世紀半ば。ただ、この時点では栽培だけだったようで、ビールに使用したという正確な記録は残っていません。

↑毬花と、それをむいた根本。黄色い粒状の樹脂が、ビールの苦味や香りの元になる成分を含む「ルプリン」です

 

ビールの誕生は紀元前数千年までさかのぼるといわれ、ホップの登場前からビールには、「グルート」と呼ばれる調合したハーブが香り付けに使われていました。ホップを使ったビールの記録として有名なのは、12世紀初頭の修道院における書物。少なくともこの時代には、ホップがビールに使われるようになっていたといえるでしょう。

↑より有名な文献が、1516年にドイツで制定された『ビール純粋令』。「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律で、日本でこの純粋令に則った代表的な銘柄がヱビスビールです

ホップを使う理由は、果実や香草を思わせる芳香や爽快な苦みをまとわせるため。また、泡立ちを良くしたり、菌の繁殖を抑える防腐剤としても重宝されます。

 

後者の“腐敗を防ぐ”目的に起因して生まれた有名なビアスタイルが、苦みの強い「IPA(インディア・ペールエール)」。18世紀にイギリスからインドまでペールエールを運ぶ際、腐らないようホップを大量に使って仕込んだことから生まれたとか。

↑イギリスで生まれた進化型IPAの代表格が、ブリュードッグ「パンクIPA」。日本で紹介された当初は、一般的なIPAで使うホップの40倍以上の量を使うことが謳い文句でした

 

代表的なホップ品種や日本の取り組みを解説

個性的な香りや苦みを放つIPAは、やがてアメリカで大ブレイク。これが近年のクラフトビールムーブメントのきっかけになり、アメリカを中心に世界中でホップの品種開発も盛んになります。

↑米国NY発のカリスマ、ブルックリンブルワリーのIPAといえば「ブルックリンディフェンダーIPA」。ホップには「Cascade(カスケード)」や「Simcoe(シムコー)」「Amarillo(アマリロ)」などが使われています

そのため、クラフトビール界におけるスターホップもアメリカ産が多め。特に有名なのは、「3C」と呼ばれる「Cascade」「Centennial(センテニアル)」「Columbus(コロンブス)」(あるいは「Chinook・チヌーク)」と頭文字に「C」が付く3品種。グレープフルーツを思わせる柑橘系のアロマとビターな刺激が特徴です。

 

一方で、日本におけるホップ生産は後継者不足などによって栽培面積や収穫量が減少しています(2008年→2022年の14年間でおよそ半数以下に)。ただ、ビールメーカーのCSV活動や、近年のクラフトビール人気にともない、造り手が地元産にこだわった「テロワール型ホップ」(筆者による造語)の需要増によって巻き返しがはかられている側面も。

↑キリンビールは2007年から、ホップ名産地である岩手県遠野市を支援。生産者をはじめ、国産ホップを盛り上げる取り組みに力を入れています。加えて、遠野産ホップを使った「一番搾り とれたてホップ生ビール」は2004年から毎年期間限定で販売

また、近年はフレッシュホップ(乾燥させ固めたペレットホップではなく、毬花<きゅうか・まりばな>を生もしくは冷凍させたホップ)を使ったビール造りが年々盛んになっているうえ、「フレッシュホップフェスト」という祭典も開催されています。

↑「フレッシュホップフェスト 2019」のキックオフイベントにて。ホップは8月末~9月が収穫期となるため、イベントはそこから仕込みなどを経て例年秋に開催されます

同イベントは2023年から「クラフトビール ジャパンホップフェスト」に改称され、メインイベントは代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で10月21日、22日に開催されます。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」は9月1日~11月30日で開催しており、イベントは代官山で開催(写真は提供されるビールと料理の一例)

 

世界に存在するホップは300品種超

なお、世界中のホップ品種は300を超えるといわれており、日本原産のホップも存在します。伝統的な品種には「信州早生(しんしゅうわせ)」や「かいこがね(甲斐黄金)」があり、遠野では「信州早生」から派生した2種を組み合わせた「IBUKI」や、キリンビールOBのホップ博士・村上敦司さんが育種した「MURAKAMI SEVEN」が多く作られています。そして、世界的にも有名で個性的な日本原産ホップといえば「ソラチエース」。

↑前述のブルックリンブルワリーが惚れ込み商品化した「ブルックリンソラチエース」と、「ソラチエース」の生みの親である、サッポロビールの「SORACHI 1984」

 

日本産ホップに共通する香りの特性は、上品でどこかオリエンタルなニュアンスをもっていること。米国産を代表するホップのような派手さは控えつつも、いぶし銀的な香りを放ち、例えば「MURAKAMI SEVEN」には温州みかんのように和やかな柑橘香が、「ソラチエース」には、ひのきやレモングラスを思わせる個性があります。

 

トレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」だが……

ビール大手メーカーでは前述したキリンビールとサッポロビールのほか、アサヒビール、サントリー、オリオンビールもホップ生産や支援を行っており、規模の大小はあるものの北海道から沖縄まで栽培自体は行われています。ホップ栽培は雨の少ない冷涼な気候が適しているといわれますが、沖縄での初収穫は2022年のことであり、多方面での可能性が期待されているといえるでしょう。

 

また、東京では武蔵野市や三鷹市、神奈川では横浜、川崎、湘南など首都圏の都市部でも、小規模ながらホップ栽培は拡大中。これらは主に、マイクロクラフトブルワリーの「テロワール型ホップ」にかける情熱から取り組まれているものですが、ホップは身近な存在になってきているのです。

↑ビアジャーナリスト協会代表であり、現在は京都府与謝野町に移住しホップ栽培にも尽力する藤原ヒロユキさん。西日本でテロワール型ホップ文化を牽引するひとりです

 

日本におけるクラフトブルワリーは年々増えており、その数はこの10年で約3.5倍の700か所以上に。付随してホップ栽培の熱も高まっており、「クラフトビール ジャパンホップフェスト」のイベントにおいても、参加ブルワリーは初回(2015年に開催された「第0回フレッシュホップフェスト」)の12ブルワリーから、2023年は20ブルワリーに増えています。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」の代官山会場で提供されるビール一例。ブルワリーもビアスタイルも様々です

 

このように、ホップの主要なトレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」であるといえるでしょう。とはいえ、まだまだ国産ホップの未来が明るいとは言い切れません。飲み手である私たちができることのひとつは、日本のホップを知って愛してビールを飲んだり、生産者を応援したりすることだと思います。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。2023年版は11月7日から期間限定発売されます

 

何はともあれ、フレッシュホップを使ったビールはいまが旬! 缶ビール以外にも、瓶やクラフトビアバーにおける樽生で味わえる場合もあるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

サントリー「ほろよい」ブランドから「クリームソーダサワーメロン」「クリームソーダサワーいちご」が期間限定新発売

サントリーは、「ほろよい〈クリームソーダサワーメロン〉」「同〈クリームソーダサワーいちご〉」を12月5日(火)から全国で期間限定新発売。

 

「ほろよい」ブランドは、やさしい味わいで心地よく楽しめるアルコール度数3%のお酒として、2009年の発売以来、幅広い年代から支持されているロングセラーブランド。

 

今回発売する「クリームソーダサワーメロン」は甘く爽やかなメロンソーダに濃厚なクリームの風味を加え、メロンクリームソーダを思わせる懐かしい味わい。一方「クリームソーダサワーいちご」はいちごの甘酸っぱさにクリームの風味がふんわり感じられる、いちごクリームソーダを思わせる味わいに仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:ほろよい〈クリームソーダサワーメロン〉・ほろよい〈クリームソーダサワーいちご〉
■希望小売価格:148円(税別)

 

 

お店の味わいを缶で楽しむ!「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」期間限定新発売

サントリーは、11月7日(火)から「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」を全国で期間限定新発売。

 

食事との相性の良さや、家庭でもおいしいハイボールが楽しめる手軽さが人気の「トリスハイボール缶」。

 

今回、期間限定発売する「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」は、2022年6月にオープンした「トリスバー新橋烏森口店」(以下「新橋トリスバー」)が監修。「新橋トリスバー」の人気メニューのような、ジンジャーエールの香りとライム浸漬酒の爽やかな味わいを缶でも楽しめます。

 

■「トリスバー新橋烏森口店」について

2022年6月、東京・新橋にオープン。1950年代に一世を風靡した「トリスバー」を現代版にアレンジされている。トリスハイボールに加え、同店でしか味わえないオリジナルハイボールも楽しめる。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」
■希望小売価格:167円(税別)

“コク深くまろやかな味わい”を実現した「金麦〈円熟の深み〉」数量限定新発売

サントリーは、「金麦〈円熟の深み〉」を11月14日(火)から全国で数量限定新発売。

 

「金麦」は、麦のうまみにこだわった“幸せな家庭の食卓に最もふさわしいビール類”として人気ですが、今回の「金麦〈円熟の深み〉」は、“コク深くまろやかな味わい”を実現しています。

中味は、「金麦」こだわりの素材である「贅沢麦芽(※1)」に加え、「金麦」と比べて1.3倍の「旨味麦芽(※2)」を使用するとともに、ミュンヒナー麦芽(※3)を一部使用することで、“コク深くまろやかな味わい”を実現しています。

※1:二条大麦麦芽の中でもうまみ成分(たんぱく質)を多く含む「旨味麦芽」に加え、こだわりの国産麦芽を一部ブレンドしたもの
※2:二条大麦麦芽の中でも、うまみ成分(たんぱく質)を多く含む麦芽
※3:原材料となる発泡酒の醸造においてミュンヒナー麦芽を一部使用

 

■メーカー:サントリー
■商品名:金麦〈円熟の深み〉
■価格:オープン価格

サントリー山崎蒸溜所リニューアルオープン!2種の新見学ツアーも展開

11月1日(水)から、リニューアルされたサントリー山崎蒸溜所が一般公開されます。

山崎蒸溜所は、1923年に日本初の本格的なモルトウイスキー蒸溜所として建設に着手しました。京都の南西、天王山の麓、四季の移ろい豊かな自然に抱かれ、万葉の歌にも詠まれるほどの名水の里に立地し、桂川・宇治川・木津川が合流する地形によるウイスキーの熟成に適した湿潤な環境で、さまざまな発酵槽・蒸溜釜・熟成樽を使い分けながら、日本のウイスキーならではの多彩な原酒を生み出し続けています。

 

今回のリニューアルでは、山崎蒸溜所ならではの魅力をよりいっそう体感できる新たな施設展示や見学ツアーを展開します。

※山崎蒸溜所の一角にある品質研究・技術開発用の小型蒸溜施設

 

施設のリニューアルについて

■エントランス

100周年を迎える新たな山崎蒸溜所の装いとして、エントランス部分をはじめとした敷地内に自然との調和を表現した“杜”を形成するため、周辺エリアの島本町や大山崎町の山林地に生育する草木などを植栽し緑地化。蒸溜釜の銅素材を再利用した門をくぐり抜け、山崎の“杜”ならではのどこか神秘性も感じられる空気感を味わいながら、見学ツアーや場内見学の新たな受付となる山崎ウイスキー館へのアプローチを楽しめます。

 

■山崎ウイスキー館

《館内展示》

山崎蒸溜所の敷地内に操業当時より残る建造物である山崎ウイスキー館。その歴史ある建物ならではの内観として、創業者・鳥井信治郎から続くサントリーウイスキーのものづくりの継承と革新の訴求をより強化し、山崎蒸溜所での多彩な原酒のつくり分けと、長期熟成に耐えうる原酒のつくり込みについての展示を充実させました。

 

《テイスティングラウンジ》

山崎蒸溜所でつくられた多彩な原酒ボトルに囲まれる空間で、サントリーシングルモルトウイスキー「山崎」ブランドをはじめとしたサントリーウイスキーの各ブランドや、この場所でしか味わえない原酒を堪能できる特別なテイスティングラウンジをリニューアルオープン。山崎蒸溜所で稼働していたポットスチルを再利用したバーカウンター、原酒ボトルに向き合うスタンドテーブル、窓の外に広がる“杜”を眺めるローチェアなどを設置し、ウイスキーに慣れ親しんだ方から初めて飲む方までより多くのお客様に、この山崎蒸溜所でしかできない日本のウイスキーを嗜む贅沢な空間を提供します。

 

山崎蒸溜所ツアーの刷新について

■山崎蒸溜所 ものづくりツアー

所要時間:80分
参加費:3000円(税込)

<主な内容>
「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」が生まれるものづくり現場を見て、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感。テイスティングでは「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」や希少な「モルトウイスキー原酒」、「山崎ハイボール」が楽しめる。ツアー後には、「山崎オリジナルテイスティンググラス」を持ち帰ることも。

 

■山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ

・所要時間:120分
・参加費:1万円(税込)

<主な内容>

プレステージツアーでしか立ち寄れない製造エリアや実際のつくり手の作業の様子の見学などを通して、山崎蒸溜所ならではのものづくりへのこだわりをじっくりと案内。テイスティングでは「山崎12年」や希少な「モルトウイスキー原酒」などが楽しめる。

 

※20歳未満の方はご参加いただけません

【特集】この秋はビールに大注目! 酒税法改正の解説から各社の新商品をピックアップ

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? また、各社最新商品の味わいと飲みごたえにも迫っていきます。

 

【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

 

酒税法改正でなにが変わるの?

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかりました。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

 

新発売6商品を一挙に飲み比べ!

大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、フードアナリストが一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

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ここからは、各社が注力する10月以降の新商品を紹介してきます!

 

アサヒ「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

10月11日、アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。価格はオープン。

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キリン「キリン一番搾り やわらか仕立て」

10月10日、キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を期間限定で全国発売。価格はオープン。

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サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

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サッポロ「サッポロ生ビール ナナマル」

10月17日、サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を発売。価格はオープン。

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キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

10月24日に、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)が新発売。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)。

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サッポロビール「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。価格はオープン。

 

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アサヒビール「アサヒ ザ・アロマイスト」

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において11月20日まで1000セット限定で発売。価格:2310円(税込・送料込)。

 

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サントリー「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。価格はオープン。

 

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「ヱビス オランジェ」

10月11日に期間限定で、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売。価格は350ml缶が258円(税抜)、500mlびんが355円(税抜)。

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」

10月17日、サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を数量限定で新発売。価格はオープン。

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? その解説に加え、大手メーカーの新作と各社の動向をレポート。また、話題を呼んだアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ほか、大手ビールメーカー4社の新作も紹介します。

 

ビールは安く、新ジャンルは高くなる……その価格差を解説

まずは酒税法改正について。ビール飲料は麦芽比率や原材料などの違いで「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」と分けられているのは周知の通り。

 

おさらいしましょう。麦芽比率に関しては、概要として50%以上ならビール、50%未満であれば発泡酒。新ジャンルには「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」があり、前者は麦芽を使わずホップや穀類を発酵させたビールテイスト飲料、後者は発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたビールテイスト飲料のことを指します。

 

それぞれに価格差もありますが、その差を生む要因のひとつが酒税です。

↑2023年9月、都内のコンビニにて

 

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかります。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

なお、最終的に2026年10月には全ビール類の税率が54.25円に一本化され、RTD(チューハイなど)は現状28円ですが2026年10月には35円となる予定です。

 

↑アサヒビールの資料より

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

 

↑酒税改正は段階的に行われており今回は2回目。前回は2020年10月で、そのタイミングで世に出た斬新なビールが「キリン一番搾り 糖質0」です

 

一方で、逆風にさらされるのが新ジャンル。こちらはコンビニで現状、350ml缶が170円前後、500ml缶は240円前後ですが、10月以降はそれぞれ10円近く値上がるとみられています、この点を踏まえて先手を打ったのがイオングループです。

↑イオングループが3月に新発売した発泡酒「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」。製造はキリンビールが継続して手掛けています

 

同社では今春、PB(プライベートブランド)だった新ジャンル(第三のビール)の「トップバリュ バーリアル」を終売し、原材料を大きく変えて、発泡酒の「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」を発売しました。この刷新に伴い売価も30円近く上がりましたが、なんと発売3か月で5000万本を突破し、「バーリアル」の2倍近く売れているとか。

↑都内のまいばすけっとにて(2023年9月)

 

刷新にあたって、原材料としては「大麦スピリッツ」を使わなくなったことで新ジャンル(第三のビール)から発泡酒になったのだと推測できます。新ジャンル(第三のビール)のままでは10月に少なからず値上げせざるを得ない状況になりますから、30円値上がりしたとはいえ、イオングループの先手は功を奏したといえるかもしれません。

 

ここからは、ビール大手4社の秋冬動向を、最も早く会見を行ったサントリーから順に紹介していきましょう。

 

■ サントリーからは日本初の“糖質ゼロ黒ビール”がデビュー

サントリーは、10月の酒税に先んじて4月4日新発売の「サントリー生ビール」を積極展開し、スタンダードビールの存在感を高めていました。なお、同商品の販売へ集中するために終売となったのが「ザ・モルツ」です。

↑缶が終売となった「ザ・モルツ」(左)と「サントリー生ビール」(右)。「サントリー生ビール」は発売3か月で200万ケースを突破し、2023年の販売計画を400万ケースに上方修正しています

 

そのうえで注力するのが、限定品によるトライアルの最大化と、業務用での飲用接点強化。特に注目の新商品は、“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定発売の「パーフェクトサントリービール〈黒〉」です。黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったとのこと。

サントリー
パーフェクトサントリービール〈黒〉
10月3日より限定発売

 

なお、業務用の戦略については、来春「サントリー生ビール」を瓶と樽で発売することが発表されました。また、ここまで述べたように10月の酒税改正でビールに追い風が吹きますが、見逃せないのが直前に起こるであろう新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要。

↑サントリーの新ジャンルといえば「金麦」。四季に合わせた味わいに整えている定番(左から2番目)があったり、季節限定のエクステンション(右端)を発売したり、独自のブランディングも特徴です

 

同社では、新ジャンル(第三のビール)のなかでは「金麦」は好調(2023年1~7月で101%)であることから、10月以降も継続して「金麦」の販促をしっかり行っていくとのことです。

 

サッポロは70%オフと大胆なヱビス戦略がアツい!

サッポロビールは、酒税改正に加えてコロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目。そこで新たに開発したのが、糖質とプリン体70%オフを実現した「サッポロ生ビール ナナマル」です。これは、日本初の糖質とプリン体、2つのオフを訴求するビール。

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
10月17日発売

 

ゼロではなく70%オフで開発した理由は、消費者のニーズに差があるとみているから。ゼロ系ユーザーは、味わいと同等かそれ以上に健康や数値的なものを重視する一方、オフ系ユーザーは健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというニーズをもっていると推測。「サッポロ生ビール ナナマル」は、後者のオフ系ユーザーを狙った商品であるとのことです。

 

また同社の注目新作ビールにはもうひとつ、10月11日発売の「ヱビス オランジェ」があります。こちらは2023年2月に発売された「ヱビス ニューオリジン」に続く、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第2弾となります。

サッポロビール
ヱビス オランジェ
350ml:258円/500ml:355円(税別)
10月11日発売

 

「CREATIVE BREW」は、長年ヱビスで培ってきた技術と知見を活かしながらも、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくことがテーマ。「ヱビス オランジェ」では初めてオレンジピールに着目してホップと掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに。ある意味、クラフトビール的なポジションともいえるでしょう。

 

ヱビスなのでプレミアムカテゴリーとなり、こちらは参考小売価格も発表。350ml缶は258円、500ml瓶が355円(ともに税別)です。

今後のブランド展開としては、2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」にも注目。「ヱビス ブルワリー トウキョウ」では35年ぶりに恵比寿の地でビール造りが再開され、醸造設備やミュージアムの見学に加え、タップルームでここだけのビール「ヱビス インフィニティ」を飲むことも。ヱビスブランドの動向からも目が離せません!

↑2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」。場所は現在のヱビスビール記念館

 

アサヒはアルコール3.5%の“逆輸入ドライ”でトライ!

アサヒビールが新たに着目したのは、グローバル市場の成長分野であるアルコール度数0~3.5%の飲料。同社ではこれを「ミドルレンジアルコール」とし、10月11日にアルコール度数3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル
10月11日発売

 

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の味わい特徴は、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで実現した、透明感と本格的な飲みごたえ。

 

2020年からアルコール度数4%のビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」も発売されており、他社では2018年に「サントリー ザ・モルツ 麦香る3.5%」がコンビニ限定で発売されています。今回の3.5%が消費者にどう響くのか、注目といえるでしょう。

↑「アサヒスーパードライ ザ・クール」は2019年にアルコール度数5%でデビュー(左端)し、2020年に4%でリニューアル。2021年には缶でも発売されました

 

アサヒビールは、数年前からオーストラリア限定で3.5%のビールを販売しており、グローバルのトレンドについては、こういった自社展開を含めた海外事例を参考にしているはず。

↑オセアニア事業を統括するアサヒ・ビバレッジズ社は、オーストラリアで「Asahi Super Dry 3.5%」を昨夏発売しましたし、2015年には同じくオーストラリアで「アサヒ爽快」を発売しています(公式サイトより)

 

加えて、オーストラリアで最も売れているビール「グレートノーザン スーパー クリスプ」はアルコール度数3.5%であり、日本においても3.5%前後のビールに潜在的ニーズがあるのではないかと予想しているとのこと。

↑こちらはグローバルの市場。さすがにコロナ禍においては鈍化したものの、2022年はコロナ前の2019年を上回り過去最高値に

 

また、アサヒビールは2022年6月にノンアル/ローアルコールに特化した「スマドリバー シブヤ」をオープンしています。アルコール度数が低めの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、同社らしい新商品であるともいえるでしょう。

 

キリンは一番搾りとクラフトビールが二大テーマ

キリンビールの戦略は、強固なブランド体系の構築と新たな成長エンジンの育成。前者の主力ブランドが「キリン一番搾り」、後者が「スプリングバレー」です。それぞれの新作と今後の具体的な取り組みが発表されました。

キリンビール
キリン一番搾り やわらか仕立て
10月10日より期間限定発売

 

新作の「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」は、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品。一部に小麦麦芽を使うことでやわらかな甘みとうまみを感じられ、後口は軽やかな飲みやすいおいしさになっています。

 

開発背景には、肩ひじ張らずに楽しめる飲みやすい味わいへのニーズが高まっていることが挙げられます。この点については「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に近い考察を感じました。なお「キリン一番搾り」は、11月7日には毎年恒例となっている「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」も発売されます。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」。同社のホップ施策については、後日詳報します

 

そしてもうひとつの柱「スプリングバレー」は、クラフトビール創造への取り組みの要となるブランド。新作は、第4弾銘柄となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げました。

キリンビール
SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>
350ml:242円/500ml:321円(税別)
10月24日発売

 

同社によると、ビール類市場におけるクラフトビール構成比は2022年時点で約1.6%。爆発的ではないながらも着々とシェアは拡大しており、新たな成長エンジンとして今後もクラフトビールならではの多様なおいしさと新しい楽しみ方を提案していくとのこと。ビール全体に追い風が吹く10月以降の伸長にも注目です。

 

なお、今回取り上げた各社の新作銘柄は、後日あらためてテイスティングのうえレビュー記事を掲載する予定です。ぜひ詳報をお待ちください。

 

取材・文=中山秀明 撮影=鈴木謙介

家飲み探求中! 高田秋がバーカクテル風の大ヒットRTD「バー・ポームム」4種類をテイスティング

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は22年10月にデビューし、発売3か月で計画比175%と大ヒットしている「バー・ポームム」を飲んでみた。各味の特徴は?

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【8杯目】バーカクテル風の大ヒットRTDを4種類テイスティング!

サントリー
バー・ポームム
〈林檎とジンジャー〉
172円

23年3月に仲間入りした新定番フレーバー。りんごの甘酸っぱさにジンジャーのピリッとしたアクセントを効かせ、隠し味の白ワインで深みのあるテイストに仕上げた。アルコール度数は〈レモンと蜂蜜〉と同じ4%だ。

 

寝る前に1杯飲みたい!

初めて飲んだんですが、どれもすごくおいしい! なかでも香り高さが素晴らしく、完熟フルーツのようなジューシーさがたまりません。フタを開けた瞬間、まるでパッと花火が上がるような香り立ちなので、グラスに注ぐのが良いかも。

黒がベースの缶はインパクトとオシャレさがマッチしていて、これは若者受けしますね。アルコール度数は高すぎず、甘さがある味わいは、お酒が苦手な女子にうれしいポイント。でもこの甘みは上品に仕上げられていて、高級感があるのに1本172円とはサイコーじゃないですか♡

どれもおいしいですが、お酒が大好きな私はアルコール度数が6%とちょっと高い〈カシスと葡萄〉が特にお気に入り。落ち着いたパッケージデザインなので、気持ちも和やかにしてくれそう。なので寝る前に一日を振り返りつつ、ボーッとしながら飲みたいときに、すごくイイなって思いました。

ほかにオススメのシーンとしては、「強くないけどお酒は好き」な友人と飲むときに活躍してくれそう。アルコール度数が低めな商品が多いですが、なかでも〈桃と紅茶〉は2%なのでエントリー層にもピッタリだと思います♪

 

↑(左から)バー・ポームム〈レモンと蜂蜜〉172円、バー・ポームム〈カシスと葡萄〉172円、バー・ポームム〈桃と紅茶〉172円

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/Hitomi Haga  スタイリスト/江原優里
●ALLUMETTEのTシャツ8690円、パンツ6490円

「糖質ゼロの黒ビール」が数量限定で登場! サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

 

中味は、上質で深いコクが特徴の「ダイヤモンド麦芽」を一部使用することで、力強い飲みごたえに。上品な香ばしさの厳選された黒麦芽を一部使用し、ホップの配合比率と発酵条件を調整することで、黒ビールらしい香りと味わいに仕上げています。

 

パッケージは「パーフェクトサントリービール」のデザインを踏襲し、黒と金をベースカラーにすることで、糖質ゼロの黒ビールであることを訴求しています。

ジャパニーズウイスキーの限定品や新商品を飲み逃すな! ヒット確定のウイスキーアニバーサリーについて解説

今年はジャパニーズウイスキーのメモリアルイヤー。サントリーが山崎に日本初のモルトウイスキー蒸溜所を建設着手してから100周年を迎え、白州蒸溜所も50周年。また、キリンの富士御殿場蒸溜所も操業50周年で、例年以上に業界が盛り上がっています。本記事では、フードアナリスト・中山秀明さんにジャパニーズウイスキーの人気やウイスキーアニバーサリーについて解説してもらいます。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

中山秀明
フードのトレンドに詳しいライター。食関連のガジェットでは、2023年内に市販化が予定されている「エレキソルト」に注目している。

 

【ヒットアナリティクス】

ジャパニーズウイスキーは近年人気が過熱!

サントリーは、記念の特別ラベルでシングルモルトを発売。そして6月発売の白州のハイボール缶に続き、8月には山崎の缶が限定販売されますが、こちらも注目です。キリンも5月に記念のウイスキーを発売し、2万円以上の価格で抽選販売でしたが、すぐに受付終了する人気ぶりでした。

そもそもジャパニーズウイスキーは世界的に大人気。昨今のウイスキーブームは朝ドラ『マッサン』の影響も大きかったのですが、実はその主人公・竹鶴政孝氏が創業したニッカウヰスキーも来年90周年。この熱はしばらく冷めないでしょう。

先進技術:1
顧客ニーズ:5
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:5

 

 

サントリー
シングルモルトウイスキー 山崎
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル
4950円

山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトに、イチゴのような香りのワイン樽貯蔵モルトなど多彩な原酒をブレンド。華やかな香りと、甘く滑らかな味わいが魅力だ。ラベルには天王山を含む山崎蒸溜所の全景が描かれている。

↑大阪府三島郡島本町にある山崎蒸溜所は秋にリニューアルオープン予定。サントリーは今年の事業方針として、蒸溜所の魅力訴求も掲げている

 

キリンビール
キリン シングルモルト
ジャパニーズウイスキー 富士
6600円

富士御殿場蒸溜所のモルト原酒のみをブレンドし、果実味あふれる芳醇な味わいと、クレームブリュレやハチミツのような甘い香りが特徴。口あたりはとろりと柔らかく、複雑な甘さと熟成感のある香味が心地良く続く。

↑1973年に操業を開始した富士御殿場蒸溜所。モルトウイスキー、グレーンウイスキーの製造技術や設備を備え、そこにキリン独自の蒸溜技術などを融合させている

 

【コレも注目!】
山崎モルト原酒のみを使った特別なハイボール缶も登場!

サントリー
サントリープレミアムハイボール〈山崎〉
660円 8月8日発売(数量限定)

サントリーウイスキー100周年を記念し、ハイボールに合う山崎モルト原酒のみをブレンドした特別なハイボール缶。厚みのある味わいと、ミズナラ樽貯蔵モルトがもたらす深い余韻を楽しめる。

サントリーウイスキー発祥の地・山崎蒸溜所の古樽で貯蔵! スモーキーな梅酒が数量限定で発売

サントリーは、「サントリー梅酒〈山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド〉スモーキー」を、10月17日より数量限定で発売します。価格は1705円(税別)。

 

同商品は、スモーキータイプのウイスキーを熟成させた樽で貯蔵した梅酒をブレンドすることによる、樽由来の個性ある香りと深みのある味わいが特徴。アルコール度数を16%にすることで、ロックでもソーダ割りでもお楽しみいただける味わいに仕上がっています。

 

パッケージは、樽のイラストや「山崎蒸溜所貯蔵梅酒ブレンド」の表記で商品特徴を訴求し、深緑のラベルで深みのある味わいを、金の「梅酒」の文字で高級感を表現しています。

「磨きダイヤモンド麦芽」を一部使用! 果実のようなやわらかな香りが楽しめるプレモル「ゴールデンエール」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を、10月17日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

 

同商品は、穀皮を除去し、コクに寄与するたんぱく質を多く含む「磨きダイヤモンド麦芽」を一部使用することで、数種類のアロマホップによる果実のようなやわらかな香りを楽しめます。

 

パッケージは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉香るエール 限定デザイン缶」のデザインに合わせ、「ジャパニーズエール」の世界観を、空に浮かぶ雲や木などのコラージュで表現。朱色と金色を組み合わせた、華やかさがありながら温もりを感じられるようなデザインが特徴です。

ハロウィンパーティーにもぴったり!? パッションはじける「ほろよい〈パッションパンチ〉」期間限定発売

サントリーは、「ほろよい〈パッションパンチ〉」を10月10日から期間限定で発売します。価格は148円(税別)。

 

同商品は、中味はパッションフルーツのトロピカルな風味で、甘く爽やかな味わいが特徴。

 

パッケージは、明るいピンク色を基調に、遊び心あるイラストで、パーティーなどにぴったりな、気持ちがはずむデザインに仕上げています。

メロンソーダとビールの「素」が大ヒット! 2023年上半期で売れたドリンク4選

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。今回は「フード編」から、カルディコーヒーファーム「メロンソーダの素」、サントリー「サントリー生ビール」、サントリー「ビアボール」、アサヒビール「ヨルビール」の4商品をピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

炭酸で割るだけで喫茶店の味を楽しめる

カルディコーヒーファーム
オリジナル
メロンソーダの素
522円

炭酸水で割るだけで、メロンソーダが完成。鹿児島県産のアールスメロンの果肉ペーストを贅沢に使い、自宅にいながらリッチなおうち喫茶店気分を味わえる。希釈せずに、バニラアイスやかき氷などにかけても美味。本品1に対して、炭酸水2の割合で希釈するのがオススメだ。

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>フードツーリズムマイスター・今西絢美さん
フードツーリズムマイスターの資格を持つライター。調理家電や食の記事も執筆する。

 

レトロブームが重なり1か月で約4万本販売
「レトロブームのいま、メロンソーダは“エモさ”の象徴。本品は喫茶店のメニューを自宅で作れると好評で、初回入荷ぶんは約2週間で完売。その後増産され、発売から1か月で約4万本も売れています」(今西さん)

売れ行き:★★★
革新性:★★★
影響力:★★

 

飲み応えと飲みやすさを両立した次世代缶ビール

サントリー
サントリー生ビール
実売価格218円(350ml)、286円(500ml)

酒税改正を10月に控えたこのタイミングで、大型新商品が登場。厳選素材とこだわりの製法で、グッとくる飲み応えと、かつてない飲みやすさを両立した。ビール樽がモチーフのスタイリッシュなパッケージも話題。

↑手間と時間がかかる「トリプルデコクション製法」で、素材のうまみを最大限に引き出している

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>フードライター・中山秀明さん
食のトレンドに詳しい。GetNavi webでは連載「サニーデイ・サービス 田中 貴のラーメン狂走曲」を担当。

 

印象的な味とデザインでビール好きの新たな選択肢に
「発売約1週間で販売数量100万ケースを突破し、直近20年における同社の缶ビール新商品で最速を記録。同社の『プレモル』の重厚で華やかな味とは異なるすっきりとした味で、ビールの選択肢が広がった!!」(中山さん)

売れ行き:★★★★
革新性:★★
影響力:★★

 

自分好みの濃さで味わえる炭酸水で割るビール

サントリー
ビアボール
実売価格768円

日本初の炭酸水で割るビール。培った醸造技術を結集し、同社のビールでは過去最高のアルコール度数16%を実現。時間が経っても味と香りのバランスが崩れない。

↑ビールを自分好みの濃さで飲めるのが新しい。メーカーのオススメ比率は、炭酸水3に対し、ビアボール1

 

エスプレッソの香りがくつろぎタイムに寄り添う

アサヒビール
ヨルビール
実売価格272円
●現在は販売終了

エスプレッソと黒麦芽を使った黒ビール。エスプレッソコーヒーの香りと深みのある味わいが特徴で、ゆっくりと時間をかけて自分のペースで楽しめる。セブン−イレブンで数量限定発売された。

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>編集者・鈴木翔子さん
本誌の元フード担当で現在フリーの編集者。バーでも働き幅広い年代のお客さんから情報を収集。

 

いまの時代にマッチした“自分らしく”楽しめるお酒
「『ヨルビール』は、くつろぎ時間に合うことを訴求し、想定の1.5倍売れ。3000万杯(※)突破の『ビアボール』は、他のビールよりも若年層の購買比率が高い。ともに自分らしく楽しめる点が時代にマッチ!」(鈴木さん)

※:家庭用・業務用を合算

売れ行き:★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★

「こだわり酒場のタコハイ」はなぜ販売単月で100万ケースを突破したのか?【2023年上半期売れたモノSELECTION フード編】

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。今回は「フード編」からサントリー「こだわり酒場のタコハイ」を紹介。販売単月で100万ケースを突破した人気のヒミツを探る。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

名門ブランド「こだわり酒場」から新たな味のサワーがまたヒット

サントリー
こだわり酒場のタコハイの素
715円

酒場で愛されるプレーンサワーの味わいを目指した、ソーダ割り用の濃縮リキュール。アルコール度数は25%で、好みの濃さで飲めるのも人気の理由だ。オススメの配合は、タコハイの素1に対し炭酸水が3。6%の濃さに仕上がる。

↑YouTube公式チャンネルには、作り方やアレンジレシピなどの動画がアップされている

 

サントリー
こだわり酒場のタコハイ
163円(350㎖)
220円(500㎖)

プレーンサワーの味を、より手軽に楽しめる缶商品。「タコハイの素」同様、ほのかな柑橘の爽やかなフレーバーと独自技術で、甘香ばしい風味を引き出した焼酎「焙煎麦焼酎」のコクが食事を引き立てる。

↑女優の田中みな実さんが「タコハイって何味?」とつぶやくCMが話題になった

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>フードライター・中山秀明さん
食のトレンドに詳しい。GetNavi webでは連載「サニーデイ・サービス 田中 貴のラーメン狂走曲」を担当。

 

家飲み食中酒の選択肢拡大にも貢献!!
「発売6週間で、同社の昨年のヒット商品『翠ジンソーダ缶』の初動を超える売れ行きを記録。これまで、食事に合うRTDといえばレモンサワーが鉄板でしたが、本品の登場により家飲み食中酒の選択肢が広がりました」(中山さん)

売れ行き:★★★★
革新性:★★★
影響力:★★★★

 

酸味や甘みを抑えコクは豊かポストレモンサワー的な存在に

サントリーが3月7日に発売した「こだわり酒場のタコハイ」は、販売単月で100万ケースを突破。年間計画も、2倍の500万ケースに上方修正するほど売れている。フードライターの中山秀明さんは、本品のヒットには複数の要因が絡んでいるという。

 

「昨今の外食で人気の業態が大衆酒場。昭和から続く老舗酒場と、その魅力を若手経営者が表現したモダンな酒場、どちらも好調です。これらの店の定番酒といえばサワー。レモンサワーも人気ですが、酸味や甘みが控えめなぶん焼酎のコクが豊かなプレーンサワーにもファンが多く、その味を再現しているのが本品です」(中山さん)

 

では、その他の要因とは何か。

 

「『こだわり酒場』シリーズは、2018年にレモンサワーの素、2019年にその缶商品がヒットしていて、ユーザーからの信頼が厚いんです。またここ数年、シティポップや平成レトロなどが流行り、レトロ回帰が世の中全体で続いていますよね。こうしたトレンドも、タコハイ人気を後押ししたのだと思います」(中山さん)

 

【コレもヒット!】
大衆酒場で愛される元祖酎ハイのような辛口をノンアルコールで実現

宝酒造
タカラ「辛口ゼロボール」
実売価格141円

下町の大衆酒場で愛される、元祖「焼酎ハイボール」のようなキレのある辛口の味わいをノンアルコールで実現。糖質、カロリー、プリン体、甘味料の4つがゼロなのもうれしい。

↑CMにはテニスのレジェンド・松岡修造さんを起用。Twitterキャンペーンも好評で、商品単体のアカウントながら5万フォロワーを突破している

サントリー「翠ジンソーダ缶」がリニューアル。柚子の香りと炭酸を高めた、夏にぴったりの1缶

サントリーは7月5日、「『翠ジンソーダ缶』リニューアル、サントリージン『翠』新TV-CMおよびプロジェクト発表会」を行った。同発表会では、女優の夏帆さんとお笑いトリオ・東京03の角田晃広さんが登壇し、今年初めてだという浴衣姿を披露したほか、「翠ジンソーダ缶」を飲みたいシチュエーションなどを語った。

 

出来立ての翠ジンソーダにより近づいた爽やかな味わい

↑リニューアルされたサントリー「翠ジンソーダ缶」350ml 182円/500ml 246円(いずれも税別)

 

サントリージン「翠(SUI)」は、和素材(柚子・緑茶・生姜)を使用した、爽やかな味わいが特徴のジンだ。特に、本製品をソーダで割った「翠ジンソーダ」は、食事との相性がよいことで好評を得ており、2022年3月には、缶でもすっきりとした飲みやすい味わいが楽しめる「翠ジンソーダ缶」が発売されている。

 

今回発表された「翠ジンソーダ缶」は、その飲みやすさと味わいを、出来立ての翠ジンソーダにより近づけたリニューアルバージョンだ。爽快感を高めるために、従来製品の特徴である柚子の香り高さをアップ、炭酸も強化したという。

 

同発表会で初公開された新TV-CM「ホアジャオな出会い~それはもう、流行っちゃうかも~」篇は、7月8日より全国で順次オンエア開始。会場では、同CMに出演した夏帆さんと角田さん2人をイメージした手彫りの氷像も披露され、「氷像を作ってもらったのは初めて」とそれぞれ完成度の高さに驚いていた。

↑お笑いトリオ・東京03の角田晃広さん(左)と女優の夏帆さん(右)

 

↑発表会で披露された角田さん、夏帆さんをイメージした氷像。眼鏡を持参して来た角田さんは「予備の眼鏡を持ってきてくれと言われていたんですが、このためだったんですね」と納得の様子で氷像にマイ眼鏡を掛けていた

 

また、同製品をどんなシチュエーションで飲みたいか? という質問では、「ベランダで飲んで、雰囲気だけでも旅行気分を味わいたい」(角田さん)、「キャンプやBBQで、翠ジンソーダに合うメニューと一緒に楽しみたい」(夏帆さん)と語った。

↑「いただいちゃってすみません」と笑顔で「翠ジンソーダ缶」を飲む角田さん

 

↑味はもちろん、「このグラスも涼し気でとても可愛いですよね」と嬉しそうに語ってくれた夏帆さん

 

7月14日から「日本全国『涼すい』化計画」をスタート

今回のリニューアルに合わせ、サントリーは「日本全国『涼すい』(すずすい)化計画」を全国7都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)で7月14日~8月6日に実施している。街頭サンプリング会場では、スタッフが翠ジンソーダ缶とオリジナルうちわを配布予定。特設されるサンプリング会場には、風鈴やすだれなど、日本の夏を感じられるアイテムが飾られるので、 “涼すい” ひとときを楽しめる空間となりそうだ。

↑「日本全国『涼すい』化計画」の該当サンプリング会場イメージ

 

今年の夏も厳しい暑さが予想されているが、爽快感がアップしたリニューアル「翠ジンソーダ缶」で、手軽に納涼を楽しんでみてはいかがだろうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

この秋は“琥珀色の金麦”だ! サントリー「金麦〈琥珀の秋〉」

サントリーは、「金麦」ブランドから、「金麦〈琥珀の秋〉」を、8月15日から全国で数量限定新発売します。価格はオープン。

 

中味は、二条大麦麦芽の中でもうまみ成分(たんぱく質)を多く含む「旨味麦芽」に加え、こだわりの国産麦芽を一部ブレンドした「贅沢麦芽」のほか、「ロースト麦芽」を一部使用しており、深いコクと香ばしい味わいが楽しめます。

 

パッケージは、琥珀色と紺色のグラデーションを背景に、流れるような紅葉のイラストを配し、秋らしさを表現しています。

タレント高田秋がプレミアムビール4種を飲み比べ! 特別な日は特別なビールで……

飲み歩き大好きなモデルでタレントの高田 秋(たかだしゅう)が、「家飲み」を追求するシリーズ。今回は、大手ビールメーカーのプレミアムビールを4種類飲み比べてレビューしてみた。

※こちらは「GetNavi」 2023年3.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【5杯目】特別な日を彩る “プレミアムビール” を4種類飲み比べ!

特別なビールはシーンで飲み分けたい!

私にとってビールは、日常をうるおしてくれる存在。20代前半のころはホップの苦みが得意ではなかったのでいつもソフトドリンクを飲んでいました。ですが、早く大人の仲間入りをしたくちょくちょく飲んでいたら、すっかり大好きなお酒に。いまでは、ほぼ毎日飲んでいます。ロケ先では現地のクラフトビールを買いますし、プレミアムビールも必ず自宅にストックしてますね。

 

今回の4種類はどのビールもおいしくて、シーンによって飲み分けたいです。「ヱビスビール」はバランスが良く、どんな食事にも合いそう。「花鳥風月」はフルーティでラベルがカワイイから、女子会で開けたいな。香りが華やかで爽やかな「一番搾りプレミアム」は、連休前の仕事終わりのご褒美にキュッと。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」は大自然の恵みを感じるので、ひとりじっくり物思いにふけるときに味わいたいです。みなさんもぜひ、飲み比べてみてください!

 

 

今回飲み比べた4種類は?

アサヒビール
花鳥風月
実売価格229円 ●ギフト、東北限定で発売

2022年秋リニューアルし、上面発酵酵母による醸造法はそのままに、新たなホップを採用して濃色麦芽を増量。果実のように華やかな吟醸香とコクがアップした。

 

サッポロビール
ヱビスビール
オープン価格

130年以上の歴史を持つプレミアムビールの金字塔。1000種以上から厳選した「ヱビス酵母」や通常の1.5倍熟成などにこだわった、豊かな旨みとコクが魅力だ。

 

キリンビール
一番搾り プレミアム
実売価格3280円(12本セット)●ギフト限定で発売

一番搾り製法による甘みや旨みが濃縮された麦汁に、日本産ホップ「IBUKI」の第一等品をふんだんに掛け合わせて醸造。爽やかな苦みと果実味が華やぐ。

 

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
マスターズドリーム〈無濾過〉
実売価格 286円

ダイヤモンド麦芽やトリプルデコクション製法など、サントリーのDNAを生かした1本。無濾過仕上げで、柔らかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現した。

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう●1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/Hitomi Haga スタイリスト/江原優里 ●Cheekのワンピース1万2100円、PARIS KIDSのイヤリング300円

サントリー「BAR Pomum」に〈白葡萄とモヒート〉が仲間入り! 定番4種もリニューアルへ

サントリーは、「BAR Pomum(バー・ポームム)〈白葡萄とモヒート〉」を10月10日から全国で新発売。「BAR Pomum」定番4種のリニューアル発売を、7月下旬以降順次行います。(〈レモンと蜂蜜〉〈林檎とジンジャー〉はパッケージリニューアルのみで、中味は変更なし)。価格はいずれも156円(税別)。

↑BAR Pomum〈林檎とジンジャー〉

 

今回発売となる白葡萄とモヒートは、モヒートならではの爽やかさと、白葡萄の華やかな味わいが特徴です。隠し味の白ワインで、やわらかな余韻を楽しめます。

↑BAR Pomum〈白葡萄とモヒート〉

 

〈桃と紅茶〉は、配合バランスを見直し、紅茶の風味をより感じられる味わいにリニューアル。

↑BAR Pomum〈桃と紅茶〉

 

〈カシスと葡萄〉は、カシスリキュールを増やし、よりお酒らしさを感じられる味わいにリニューアルします。

↑BAR Pomum〈カシスと葡萄〉

 

リニューアルパッケージは、ブランドの象徴でもある“夜をイメージした黒色”と“果実を模したランプが浮かぶデザイン”はそのままながら、「BAR Pomum」の文字を縦書きにすることで、BARのような大人らしい雰囲気を表現しています。

↑BAR Pomum〈レモンと蜂蜜〉

炭酸水で割るビール「ビアボール」が全国のご当地素材とコラボ! 全国6会場で「ビアボール祭り」開催

サントリーは7月6日、全国47都道府県の「地元ビアボール」を提供する「日本全国を巡る! 47都道府県 地元ビアボール祭り」の開催を発表した。この発表会では、女優の黒島結菜さんとお笑いコンビ・ダイアンのユースケさん、津田篤宏さんが登壇。地元ビアボールの感想を語ったほか、ビアボールづくりのレクチャーも行われた。

 

話題の東急歌舞伎町タワーで「ビアボール祭り」開催! 自由なビアボールを楽しめる

サントリーが発売している「ビアボール」は、日本初(※)の炭酸水でつくるビールで、好きな濃さで自由に楽しむことができる新しいビール。同社のビールとしては過去最高のアルコール度数16%を実現し、氷と炭酸水でつくって時間が経過しても崩れない味わいと香りのバランスが特徴だ。

※炭酸水で割ることを製品上で訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いたサントリーの調査による 2022年5月時点)

 

今回発表された「日本全国を巡る!47都道府県 地元ビアボール祭り」は、この自由に楽しめるという特徴を活かして、全国の素材を使ったビアボールを提供するというもの。7月6日に東京・東急歌舞伎町タワー東側のシネシティ広場でスタートしたのを皮切りに、今後は10月までに愛知・福岡・宮城・大阪・広島でも順次開催される予定だ。

↑「日本全国を巡る!47都道府県 地元ビアボール祭り」東京会場の様子

 

東京会場では、定番の3種類(アルコール度数2%、4%、8%)に加えて、47都道府県の地元ビアボール全種類を販売する。そのほかの会場では、各地元素材のビアボールが提供される。実に多彩なラインアップが並ぶが、例えば東京は「クラフトコーラ」、愛知は「西尾抹茶」、大阪は「ミックスジュース」など。定番3種類は各300円、地元ビアボールは各400円で販売されるほか、缶つまやご当地おつまみも100円から用意されているので、小腹を満たしながら楽しむことができそうだ。(価格はいずれも税込み)

↑同発表会で行われた試飲会で提供されたビアボール。左から、東京「クラフトコーラ」、大阪「ミックスジュース」、定番ビアボール(アルコール度数4%)

 

地元ビアボール当てクイズ、黒島結菜が地元愛で見事正解!

同発表会では、黒島結菜さんとダイアンのユースケさん、津田篤宏さんが浴衣姿で登場。人生初だというベリーショートの髪型を披露した黒島さんに、ダイアンの2人は「とてもお美しい!」と大絶賛だった。その後、色と香りだけで地元ビアボールの素材を当てるクイズでは、黒島さんが地元沖縄の「アセロラ」と回答し、見事正解。沖縄方言で「でーじまーさん(とってもおいしい)!」と、大満足の様子だった。

↑ビアボールの素材当てクイズで、「アセロラ」を即答した黒島さん。「実家の祖父母の畑にアセロラがなっていて、そのまま採って食べていました」と正解の理由を笑顔で語ってくれた

 

さらに、ビアボールが初めてだというダイアンに黒島さんがビアボールづくりをレクチャー。定番ビアボールはビアボール1に対して炭酸水3だが、ダイアンのユースケさんは自分好みに調節できる点を活かして1:1で作り「濃い目に作ってもおいしい!」と大喜びだった。

↑「作ってるときもワクワクする」と、嬉しそうにがっつり濃いめのビアボール作りに挑戦したユースケさん

 

↑「この美味しさは~『ビアビアボー!』ビアボール差し上げます! 受け取ってください!!」と持ちネタ「ゴイゴイスー!」をもじったギャグも披露してくれた津田さん

 

同社のマーケティング本部イノベーション部の佐藤勇介氏は、「ビアボールならではの自由さを、よりお客様に楽しんでいただくために、47都道府県の素材を使ったビアボールを開発しました。このイベントを皮切りに、全国へビアボールの魅力を伝えていきたい」と、ビアボールを通じてビール市場の活性化を目指す意気込みについて語った。

 

【「日本全国を巡る!47都道府県 地元ビアボール祭り」各エリアのイベント一覧】

東京 7/6(木)~7/9(日)/東急歌舞伎町タワー シネシティ広場
愛知 7/15(土)~8月31日(日)/内海千鳥ヶ浜海水浴場
福岡 7/21(金)~8月6日(日)/福岡市役所前ふれあい広場
宮城 8/5(土)~6日(日)/夢メッセみやぎ本館展示棟
大阪 9/15(金)~9/18(月)/大阪城公園・太陽の広場
広島 9月下旬~10月上旬予定/開催場所未定

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

芳醇でフルーティな味わいと、軽やかな余韻を楽しめる! サントリー「プレモル」に数量限定「アンバーエール」が仲間入り

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉アンバーエール」(350ml缶/500ml缶)を、8月15日から数量限定で発売します。価格はいずれもオープン。

 

「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉」シリーズは、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドこだわりの素材、同社独自の上面発酵酵母、醸造家の卓越した技術を掛け合わせて生まれた、日本人の嗜好に合わせた「フルーティな味わいと爽やかな香り」が特徴。2月にリニューアルした「同 香るエール」は、「磨きダイヤモンド麦芽」を一部使用し、“みずみずしい香り”をより一層鮮やかに進化させています。

 

今回限定発売となる「アンバーエール」は、数種類の濃色麦芽を一部使用することで、秋にぴったりな芳(こう)ばしく奥深い香りに仕上げています。磨きダイヤモンド麦芽を採用し、濃色麦芽の芳ばしさと上面発酵酵母によるフルーティな香りが楽しめます。

 

パッケージは、秋の始まりを連想させる琥珀色で、中味の特徴を表現。香るエールのデザインを踏襲し、「JAPANESE ALE」の文言をロゴに採用した“ジャパニーズエール”シリーズの限定品であることがわかるデザインです。

 

同日には、同商品と香るエールの350ml缶を各3本詰め合わせた「同 2種飲み比べパック」を、数量限定で発売。異なる味わいのジャパニーズエールシリーズの飲み比べが楽しめます。

「サントリー生ビール」が超売れている理由は「トリプル生」だけじゃない! 知られざる魅力に迫る!!

2023年4月4日に新発売し、同月末までの累計販売数量が125万ケース(大ビン換算)と大ヒットしている「サントリー生ビール」。この販売数量は年間計画の約4割にあたるそうで、2023年を代表するヒット商品といっていいでしょう。では、なぜこんなに売れているのか? そしてそもそも、どのような味わいをもったビールなのかを、比較やペアリングを試しながら解説していきます。

↑↑「サントリー生ビール」。350mlは207円(税込)、500mlは274円(税込)で、アルコール度数はともに5%。※価格はどちらも筆者調べ

 

原材料の大胆刷新に着目すべし!

「サントリー生ビール」の味に関する特徴を生み出しているのが、パッケージにも記載されている「トリプル生」。これは、糖化工程において仕込釜で麦汁を煮出す「デコクション」を3回実施する「トリプルデコクション製法」のことです。

 

1回、2回が一般的であり、デコクションを3回行うビール(発泡酒ビールも含む)はそう多くありません。そこには手間が増えるなどいくつかの理由があると思いますが、デコクションを3回行うことで甘みやコク深さ、まろやかさがより豊かになるといわれています。

↑パッケージにおいて赤字で目立つ「トリプル生」の表記。とはいえ、筆者は原材料にも着目すべきだと考えています

 

ただ、筆者としては「ウリはトリプルデコクションだけじゃない」と感じます。むしろ着目すべきは「味わいの方向性を大きく変えるために原材料も大胆に刷新した」こと。

 

「サントリー生ビール」とバトンタッチする形で缶が終売(業務用の瓶や樽は継続販売)となった「ザ・モルツ」と対比させると、違いや狙いが明らかにわかります。さらにいえば、サントリーを代表するビール「ザ・プレミアム・モルツ(以下、プレモル)」と比べれば一目瞭然です。

 

簡単にいえば、「ザ・モルツ」と「プレモル」は麦芽、ホップ、水、酵母のみで造る、ビール大国・ドイツの「ビール純粋令」にのっとったビールですが、新しい「サントリー生ビール」はコーンと糖類も用いる仕様になったということです。

↑「サントリー生ビール」には、原材料にホップとコーンの記載がある

 

ちなみに、こうした副原料を使うビールは珍しくなく、むしろ日本では王道。「アサヒスーパードライ」と「サッポロ生ビール黒ラベル」には、米、コーン、スターチなどが使われていますし、「キリン一番搾り生ビール」も2009年までは副原料を使っていました。

 

では、なぜ副原料を使うのでしょうか。一般的に、米、コーン、スターチなどを使うとすっきりした味になりやすいといわれています。日本で最も飲まれているビール「アサヒスーパードライ」でも採用されていることから、いわば日本人好みの味を作りやすいともいえるでしょう。

 

「プレモル」は華やかな香りやリッチなコク、そして神泡がウリ。そして「ザ・モルツ」はうまみが特徴のビールです。一方で「サントリー生ビール」はゴクゴク楽しめる軽快さを優先し、ひと口目の飲みごたえや飲みやすい爽快感を前面に出しています。そのうえで、甘みやまろやかさなどを増強するために採用したのが「トリプルデコクション製法」だといえるでしょう。

 

サントリーの代表銘柄と飲み比べ! 味わいの違いは?

それでは「サントリー生ビール」の味わいにおける特徴にも迫っていきましょう。違いをわかりやすく紹介するため、「プレモル」と糖質ゼロの「パーフェクトサントリービール(以下、PSB)」を用意しました。なお、「トリプルデコクション製法」はこの「PSB」や、「プレモル」のさらに上位ブランド「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」でも採用されています。

↑アルコール度数は左から、5.5%、5%、5.5%。ちなみに「PSB」は糖質ゼロビールであるものの、副原料には糖類が使われています

 

●「ザ・プレミアム・モルツ」

味わいは、それぞれのキャラクターが明確に違っています。「プレモル」はどっしりとしたリッチな濃さで、余韻までしっかり続くフルーティな香りも特徴。

↑ひと口目でわかる贅沢な味わいは、さすがプレミアムビールの雄。泡もグッドでありゴッドです

 

●「サントリー生ビール」

一方で「サントリー生ビール」はキレが強めで、そのぶんアタックが刺激的。苦みや香りもシャープで、爽快感がパワフルです。派手さはないものの、ド直球なビールらしさがあり、それが売れている理由なのかもしれません。

↑スカッとクリアな味わいや、ノドを鳴らすような爽快感が印象的

 

●「パーフェクトサントリービール」

そして「PSB」は、味の濃さこそ「プレモル」と「サントリー生ビール」に劣るものの、薄い印象は皆無。糖質ゼロながらキリッとした十分な飲みごたえと苦みで、ビールらしい麦のうまみやホップの香りもしっかり楽しめます。

↑味わいのトーンダウンはややあるものの、糖質ゼロなら十分なレベルのおいしさ。ボディ感や泡もちもよく、完成度の高さを感じます

 

それぞれにオススメのペアリングを提案

味わいは三者三様であるものの、どのビールもジャンルを問わず様々な料理と幅広くマッチすると思います。それを前提としながら、想定できるシーンとペアリングを考えてみました。ジャンルは、昨今、“街”や“ガチ”など存在感が増している中華から。「プレモル」は、やはり料理も少々手の込んだおつまみがマッチ。ご馳走にプレミアムビールを合わせることで、贅沢な気分も倍増します。

↑海老チリや黒酢酢豚などを提案。コンビニでも「金の○○」など、手軽にプレミアムな中華総菜が買えるので、ホームパーティーでもお試しを

 

餃子や麻婆豆腐といったド定番中華に合わせるなら「サントリー生ビール」です。ほかにシュウマイや春巻き、ユーリンチーやキクラゲ卵炒めなどでもいいでしょう。味が辛めだったり濃厚だったりしても、「サントリー生ビール」のシャープな味が調和しながら余韻でリセット。次の料理のひと口をおいしくさせてくれます。

↑スタンダードビールといえる「サントリー生ビール」。ペアリングにも万能さを感じました。晩酌にはこれでしょう

 

「PSB」を選ぶ人は、料理もヘルシーなものを合わせることが多いはず。そこでチョイスしたのはあっさり系のおつまみ。春雨サラダ、ピリ辛蒸し鶏、ザーサイを合わせましたが、「PSB」のほどよい麦のうまみやキリッとした飲み口が、しっかりと調和します。

↑糖質が気になる人は、ビールもおつまみもともにヘルシーなタイプを

 

初夏から夏へと、キンキンに冷えたビールがますますおいしくなるシーズン。スーパーなどでこれらのビールを見かけたら、ぜひこのペアリング例も参考にしてみてください。

↑10月には酒税改正があり、ますますビールが注目されるでしょう。ペアリングはもちろん、ビールの飲み比べもお試しください

 

はちみつの甘さでとろける! サントリーからクラフトボス コーヒーニューニュー ソイハニーが期間限定で登場

サントリー食品インターナショナルは「クラフトボス コーヒーニューニュー ソイハニー」と、濃縮タイプ飲料「割るだけ ボスカフェ アーモンドラテ」を、5月30日から全国で期間限定販売します。

 

2023年2月に登場した、乳原料と植物由来の原料をブレンドする「NEW乳製法」でペットボトルでもミルクの満足感が味わえるクラフトボスの人気シリーズ『コーヒーニューニュー』。今回、シリーズの新商品としてミルクと相性のいいハニーフレーバーを追加した、クラフトボス コーヒーニューニュー ソイハニーが登場した形です。

 

味に関しては豊かなミルク感に、はちみつのやさしい甘さが加わることで、とろけるような味わいを実現したそうです。また、コーヒー自体は軽やかなエスプレッソを使用しており、ミルクとハニーを引き立てるやさしい味わいに仕立てているとのこと。

 

割るだけ ボスカフェ アーモンドラテは、パッケージをリニューアルして再販。香ばしく香るアーモンドとコーヒーのおいしさが際立つ中味はそのままとなっています。

今春注目のRTDコーヒー4種はどんな味? シーン別のオススメも教えます!

多様化する現代人のライフスタイルに合わせてRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)のコーヒーが進化しつつあり、今春は新定番となる商品が豊作だ。本記事では、新商品を試飲したフードアナリストの中山秀明さんと編集部のフード担当がシーンごとにオススメコーヒーを提案する。
●テイストグラフは編集部の独自評価。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちが試飲しました!

【大のコーヒー好き】

フードアナリスト 中山秀明さん

 

【コーヒーが苦手】

GetNaviフード担当 金矢麻佳

 

【シーンその1 外出時】注ぎたてのクリアな味を目指した定番コーヒーシリーズの最新作

 

サントリー食品
クラフトボス ブラック(100mlあたり0kcal)
実売価格194円

“ちびだら飲み” を世に根付かせたパイオニアである「クラフトボス」を刷新。香り高く飲みやすさはそのままに、より注ぎたてクリアな味を目指し、コロンビア産の豆を使ってクリーンなコクに仕上げた。

テイストバランス(酸味~苦み):5
ミルク感(少~多):o
甘さ:0

 

飲み口すっきりでも軽すぎないバランスの良さと香り高さが見事

「香ばしいコクがありながらも飲み口すっきりで、ゴクゴクいけます。でも軽すぎないのは、苦みと酸味のバランスがちょうど良く、香りがボリューミーだからでしょう。完成度の高さがさすがですね!」(中山秀明さん)

 

コーヒーが苦手でも飲める ほど良い苦みとコクが好印象

「“ブラック=苦くて飲めない” というイメージが払拭! 苦みはそれほど強くないですが、コーヒーのコクをしっかり感じられて美味です。 “ボスと外へ!” がテーマで、ラベルに仕掛けがあるのも心躍りますね」(金矢麻佳)

 

【シーンその2 集中時】若者の飲用シーンに着目した高カフェインでも飲みやすいボス

 

サントリー食品
ボスカフェイン キャラメルカフェ(画像左・1缶あたり91kcal)
ボスカフェイン ホワイトカフェ(画像右・1缶あたり91kcal)

実売価格各140円

仕事や勉強、スポーツ、運転時などに、エナジードリンクと同様に缶コーヒーを飲む若い世代に着目。カフェイン含有量の多い品種の豆を採用しながらも、苦みは抑えるなど飲みやすく仕上げられている。

【ボスカフェイン キャラメルカフェ】

テイストバランス(酸味~苦み):5
ミルク感(少~多):7
甘さ:7

【ボスカフェイン ホワイトカフェ】

テイストバランス(酸味~苦み):6
ミルク感(少~多):9
甘さ:6

 

カフェインの濃さを感じさせない 違和感ゼロのマイルドなおいしさ

「ホワイトもキャラメルも200mgの高濃度カフェインながら、苦みや深みがガツンとしているわけではなく、甘さも適度。飲んだ満足度はあってもマイルドな味わいで、違和感がないおいしさです!」(中山秀明さん)

 

夜中でも飲みやすい すっきりとした甘さが魅力

「ゆっくりと体内に消化吸収される糖質『パラチノース®』が配合され、長時間の集中時にピッタリ。ロースト感と控えめな甘さが絶妙で、後に引くイヤな甘ったるさもないので夜中でも飲みやすいです」(金矢麻佳)

 

【シーンその3 食後】コク深い甘さで小容量でも大満足。デザート感覚の贅沢なラテ

コカ・コーラ
ジョージア ビターショコラ ラテ(画像左・100mlあたり44kcal)
ジョージア キャラメルアフォガート ラテ(画像右・100ml あたり51kcal )
実売価格各139円

コーヒー体験で “五感を刺激する” がコンセプトの「ジョージア」からデザート感覚のラテが登場。エスプレッソの奥深いコクと、独自のミルクブースト技術によって厚みのある贅沢な甘い味わいを実現した。

【ジョージア ビターショコラ ラテ】

テイストバランス(酸味~苦み):7
ミルク感(少~多):6
甘さ:10

【ジョージアキャラメルアフォガート ラテ】

テイストバランス(酸味~苦み):7
ミルク感(少~多):8
甘さ:8

 

その日の気分に合わせて 飲みたいご褒美ラテ

「『キャラメル』は甘みの奥にローストナッツのようなコク深さが見え隠れし、余韻はすっきり。『ビターショコラ』は、完熟ドライフルーツのようなエレガントなフレーバーがナイスです。気分転換に最適!」(中山秀明さん)

 

低カロリーで罪悪感なく スイーツを楽しめるなんて♡

「濃厚なキャラメルとふんわり香るバニラが絶品の『キャラメル』や、奥深いチョコレート味の『ビターショコラ』はまさにスイーツ! 食後や疲れてるときに低カロリーで甘味を摂取できるとは最高です」(金矢麻佳)

 

【シーンその4 リラックスタイム】芳醇なエスプレッソが際立つ「フラットホワイト」を実現

コカ・コーラ
コスタコーヒー フラットホワイト(100ml あたり37kcal )
実売価格191円

「コスタコーヒー」のカフェメニューとして長年愛されてきた「フラットホワイト」のおいしさを実現。エスプレッソに国産の牛乳100%と砂糖をブレンドして、深いビター感と華やかな甘みを両立させた。

テイストバランス(酸味~苦み):8
ミルク感(少~多):6
甘さ:3

 

エスプレッソのたくましい苦みと 豊かなミルク感が高レベルで調和

「エスプレッソのたくましい苦みを感じられる、本格的な味わいですね。甘さはあっても控えめで、そのぶんコクとミルク感がしっかり。完成度が高く、ワンランク上のRTDコーヒーだと思います!」(中山秀明さん)

 

お店のコーヒーのような コクのある旨みを味わえる

「強く感じるエスプレッソのなかに、ミルクの甘さがほんのり。1.3倍のコーヒー豆を使っているので、お店で飲んだようなコクのある旨みが余韻まで続きます。このレベルをPETで表現できるとはスゴい!」(金矢麻佳)

 

【ペットティーにも要注目!】

コーヒーの気分じゃないな、というときには爽快感やコクの豊かさが楽しめるペットティーをぜひお試しあれ!

 

販売数量500万本を突破した 後味すっきりの無糖ミルクティー

キリンビバレッジ
午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー
実売価格173円

世界三大銘茶のダージリンやウバの茶葉を使用した、無糖のミルクティー。茶葉本来の爽快感とコクの豊かな味わいに、すっきりとした後味が特徴だ。発売初日に販売数量500万本を突破。

 

やさしい焙煎香が華やぐ 新感覚のフルーツティー

伊藤園
晴れのち曇り時々お茶
実売価格172円

りんご、レモン、桃を使用した日本茶ベースのフルーツティー。緑茶やほうじ茶のやさしい焙煎香がふわっと香り、初夏のようなフルーティさとマッチして独創的な味わいに。乳酸菌も配合。

今春注目のハイボール4選をレビュー! 和食に合わせたい麦+米のグレーンウイスキーも登場

今春は、メーカー各社こだわりのRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)新商品が目白押しだ。本記事では、フードアナリストの中山秀明さんがレビューする、注目のハイボール4種をご紹介!

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がレビューしました!

フードアナリスト 中山秀明さん

今年10月の酒税改正に伴う、ビールとRTDの新作発表に注目。「夏や秋にも大型の新商品がデビューする可能性は高い」と豪語する。

 

【最旬ハイボールMAP】

 

米のグレーンがまろやかに華やぐ和食に合わせたいハイボール

木内酒造
日の丸ウイスキー ハイボール(Alc.9%)
実売価格429円

茨城県の八郷蒸溜所で手掛けたモルト原酒と国産米を一部用いたグレーン原酒を、自然豊かな筑波山の東麓で熟成してブレンド。炭酸とともに香り立つウイスキーの芳ばしさが心地良い、本格派の味だ。

 

「米のグレーンウイスキーが個性的。タッチはまろやかでいて、すっきりとした爽快感の中にほのかな甘みが見え隠れしています。和食に合わせると面白いと思いますよ」(フードアナリスト 中山秀明さん、以下同)

 

米国の2大ブランドが生んだ芳醇で甘酸っぱく爽やかな味

コカ・コーラ
ジャックダニエル& コカ・コーラ(Alc.7%)
実売価格231円

1886年に誕生してから世界中で愛されている「コカ・コーラ」と、バーボンとは異なるプレミアムウイスキー「ジャックダニエル」のコラボ。爽快感とテネシーウイスキーの風味を絶妙な調和で仕上げた。

 

「それぞれのバニラやキャラメル的なフレーバーが、甘酸っぱい爽やかさの中にクリーミーなニュアンスを創出。BBQソースやケチャップ系の濃厚な料理とよく合う味ですね」

 

エレガントな香りと渋みが絶妙で食中酒にピッタリなバーボンハイ

サントリー
ジムビーム ハイボール缶 〈アイスティーハイボール〉(Alc.5%)
184円
●期間限定発売

120か国以上で親しまれる世界No.1バーボンウイスキーを使った、期間限定フレーバーのハイボール。甘香ばしいバーボンに華やかな紅茶の香りがマッチし、食中酒としても最適な甘すぎないテイストが特徴だ。

 

「紅茶とバーボンが想像よりも調和していて驚き。茶葉の華やかなアロマをはらんだ渋みとやさしい酸味がフックになり、洒落ています。カシスウーロンが好きな人も刺さりそう」

 

世界初の蒸留器「ゼモン」で多彩なスモーキーさとキレを実現

若鶴酒造
ハリー クレインズ 三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール(Alc.9%)
実売価格327円

富山県屈指のマイクロディスティラリーである三郎丸蒸留所で作られるスモーキーハイボール缶が進化。世界初の鋳造製ポットスチル「ゼモン」原酒を使い、多層的なピート香とキレのある味に仕上げた。

 

「ピートで燻された麦の強靭なスモーキー香が主張しつつも、ほんのり甘くウッディなコクがしっかり。ベーコンやソーセージなど燻製はもちろん、炭焼き料理とも相性抜群です」

最旬サワーとチューハイ7種を徹底レビュー! メーカーの威光を感じた逸品とは?

本格的なアフターコロナのムードともに、キンキンに冷えたドリンクがおいしい季節が到来! それを見越してか、今春はメーカー各社からRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)の新商品が百花繚乱のにぎわいだ。本記事では、フードアナリストの中山秀明さんがレビューする、注目のサワーとチューハイをご紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がレビューしました!

フードアナリスト 中山秀明さん

今年10月の酒税改正に伴う、ビールとRTDの新作発表に注目。「夏や秋にも大型の新商品がデビューする可能性は高い」と豪語する。

 

【最旬缶チューハイMAP】

 

贅沢なレモン感と リッチな泡立ちを味わえる

キリンビール
麒麟百年 極み檸檬サワー(Alc.5%)
オープン価格

キリンビールが100年以上の歴史で培った醸造技術を採用。ビール酵母で発酵させたレモン果汁をはじめ、皮ごと搾ったレモンエキスなどバランスよく組み合わせ、ギュッと詰まった贅沢なレモン感を実現している。

 

「きめ細かくボリューミーな泡は、これまでにないインパクト! 香りも鮮烈で、にごりのあるジューシーな味が絶品。甘さが控えめで食事によく合い、キリンの威光を感じます」(フードアナリスト 中山秀明さん、以下同)

 

飲み進めるほどにおいしくなるレモンのプロと開発した新サワー

サッポロビール
ニッポンの シン・レモンサワー(Alc.5%)
実売価格168円

1957年の「ポッカレモン」発売以来、長年レモンを研究してきたポッカサッポロフード&ビバレッジのレモンマイスターと協同開発。レモン本来よりも爽快な味わいで、飲み進めるたびにおいしさが増す。

 

「甘酸っぱさはあってもやりすぎず、ジューシーながら幼くない。まろやかなやさしさも感じます。個性はしっかり立っていながらカドはなく、好バランスで飲みやすい一本!」

 

昭和的な大衆酒場好きにご多幸なほんのり柑橘のプレーンサワー

サントリー
こだわり酒場のタコハイ(Alc.6%)
163円

古典的な大衆酒場で愛されるプレーンサワーの味わいを目指し、ほのかな柑橘の風味を表現。麦の甘香ばしさが豊かな独自の「焙煎麦」を蒸溜した麦焼酎によって、和洋中のどんな料理も引き立てる。

 

「昭和世代にはお馴染みの『タコハイ』が令和の時代に楽しめます!  鹿児島県にある大隅酒造の技術が生かされた焙煎麦焼酎が使用されており、たくましい焼酎感がお見事」

 

隠し味にみりんを使用したまろやかな甘酸っぱいテイスト

アサヒビール
まろハイ レモンチューハイ(Alc.5%)
実売予想価格171円
●中国・四国エリア限定で6月6日発売

料理のコクを深めて風味を豊かにする “みりん” を使うという、技アリな発想で生み出された意欲作。隠し味のみりんがレモンの酸味を和らげて、まろやかな甘酸っぱさとコク深い旨さが両立している。

 

「どこかはちみつレモン的な柔らかいニュアンスが印象的。みりんが醸し出すまろやかさが良い塩梅に効いています。カドのない酸味と、食事を邪魔しない適度な甘みもグッド!」

 

‒196℃製法をさらに進化させレモンそのもののおいしさを追求

サントリー
-196℃ 瞬間凍結〈無糖レモン〉(Alc.6%)
163円

独自の「–196℃製法」をアップデートし、果実本来のジューシーな爽快感を最大化。従来よりも低度数のウオッカに瞬間凍結で粉砕したレモンを浸漬し、皮や種に詰まった旨みまでじっくり抽出している。

 

「無糖でキレのあるドライなフレッシュさは、 “生搾り” レモンサワーを思わせる本格派。アルコール度数6%の十分なボディですが飲み口はクリアで、すっきりスイッといけます」

 

桃を丸おろししたような濃厚で上質な味わいが魅力

宝酒造
寶「丸おろし」 <ピーチ>(Alc.7%)
実売価格200円

桃を丸ごとすり潰し、滑らかなペーストやピューレを使用したフルーツサワー。果実に合わせて、約85種2万樽の熟成酒から厳選した宝焼酎によって、濃厚な果実味ながらもしっかりとお酒感を楽しめる。

 

「もぎたてのような力強い香りと、濃厚な果実感。それでいて甘ったるくなく、キレもあります。ボディも飲み応えも申し分なく、カクテル感覚で楽しめるのが良いですね」

 

皮ごと漬け込み香りを増幅させたみずみずしくエネルギッシュな味

アサヒビール
グレフルマニアオリジナル(Alc.5% )
実売価格171円
●九州エリア限定で発売

グレープフルーツの果皮ごと漬け込み減圧蒸留する製法により、みずみずしく果実感豊かな香りを実現。白ワインのような風味が特徴の「オリジナル」(写真)と「スイート」「ソルティ」の3種類を用意する。

 

「太陽の下で元気に育ったグレープフルーツを想像させる、エネルギッシュな風味が特徴。やさしい甘みのためビター感と酸味がほど良く際立って、暑い日にキュッといきたいです」

ジャパニーズウイスキーがお好きでしょ? 誕生100周年に知っておきたい注目の6銘柄

寿司やラーメンなど、世界に誇れるジャパニーズフードはいくつもあるが、日本産ウイスキーも世界中で大人気。しかも、2023年はますますアツい! その理由とは……? いま注目すべき“ジャパニーズウイスキー”6点とともに解説する。

※この記事は「GetNavi」 2023年3.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

解説してくれるのは……

フードアナリスト/中山秀明さん
ウイスキーの聖地・埼玉県秩父育ちの酒好きライター。「山崎蒸溜所は2017年にGetNavi webでレポートしているので、ぜひご一読を」

 

1.優美で上品な香り華やぐ国産シングルモルトの傑作

サントリー
シングルモルトウイスキー 山崎
4950円

「山崎」ブランドは1984年に誕生。優美な香りのミズナラ樽貯蔵モルトに、上品さが華やぐワイン樽貯蔵モルトなど、多彩な原酒がブレンドされたリッチな味が魅力だ。

 

《オススメペアリング》
ほんのり甘くコク深いチーズの味噌漬けが合う

甘やかでどっしりとした山崎には、コク深く濃厚な味付けの料理がマッチ。和のニュアンスをプラスした、チーズの味噌漬けなどは特に合う。パンやクラッカーにのせてもよし。

 

山崎蒸溜所から始まった日本のウイスキーが100周年

世界五大ウイスキーのひとつに数えられるジャパニーズウイスキーは近年、海外での評価も高く人気の的。作り手の志も高く、昨今は新生の蒸溜所も数多く誕生している。そのルーツといえるのがサントリー 山崎蒸溜所だ。

 

そもそも国内ウイスキー人気のきっかけのひとつが2014〜15年放送のドラマ「マッサン」であり、物語は日本におけるウイスキー誕生秘話。劇中には山崎蒸溜所のシーンも登場した。その着工は1923年であり、100周年を迎えるとともに、それはジャパニーズウイスキーの誕生100周年を意味するのだ。

 

山崎をはじめジャパニーズウイスキーは入手困難となっているが、モルトを得意とするバーに行けば高確率で飲める。また、山崎蒸溜所は予約することで見学も可能。こちらはオンラインでも「山崎蒸溜所ウイスキーライブ」を開催しており、なんと「シングルモルトウイスキー 山崎」の180mℓボトル付きで3300円とお得。無料の「山崎蒸溜所360°フリーツアー」も必見だ。

 

↑大阪府三島郡島本町にある、サントリー 山崎蒸溜所。かつて千 利休が茶室を設けた名水の地だ

 

【関連記事】
よく聞くサントリー「山崎蒸溜所」って実際はどんなところ?

 

2.希少な国産ピートを使ったスモーキーな味わいが魅力

THE AKKESHI
厚岸シングルモルト ジャパニーズウイスキー清明
1万9800円

潮気を含む霧やピート(泥炭)が取れる地の利を生かした、アイラモルトを思わせるスモーキーな味が特徴。本作は「二十四節気シリーズ」の第7弾で、甘やかさと柑橘感が魅力だ。

 

《オススメペアリング》
名産の牡蠣を使った燻製がドンピシャ!

厚岸の名産といえば牡蠣。その燻製が、スモーキーなウイスキーとドンピシャにマッチする。

 

3.3基のポットスチルによるメロウなウイスキーを創造

小正嘉之助蒸溜所
シングルモルト嘉之助
9900円

鹿児島県の西岸、吹上浜沿いにある。3基のポットスチル(蒸留器)を備えていることが大きな特徴で、コンセプト「Mellow Land, Mellow Whisky」の通り、メローな味わいが真骨頂だ。

 

《オススメペアリング》
脂の甘みが豊かな豚のジャーキーで一献

鹿児島は豚の飼育頭数が日本一。風味の甘やかな嘉之助は、ポークジャーキーと相性抜群だ。

 

4.世界唯一の鋳造製蒸留器が生み出すまろやかな味わい

若鶴酒造
三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS
1万3750円

富山・高岡銅器の技術から生まれた、世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」原酒を使用したウイスキー。銅と錫の2つの効果により、まろやかで洗練された酒質を実現している。

 

《オススメペアリング》
富山が誇る冬の至宝ほたるいかの干物を

蒸留所がある富山の冬の味覚といえば、ほたるいか。その旨みが凝縮した丸干しを合わせたい。

 

5.希少な蒸溜器を2基使い個性を生かし調和させる

静岡蒸溜所
シングルモルト静岡ユナイテッドS 初版
9845円

軽井沢蒸留所から受け継いだ間接加熱式と、世界唯一の薪直火式、2基の蒸溜機を駆使。その2つの原酒をブレンドしたのが本作で、個性が立ちながらもスムースでまろやかだ。

 

《オススメペアリング》
静岡を代表する銘菓安倍川もちを合わせて

静岡蒸溜所のすぐそばに安倍川の支流が流れる。香ばしく甘い、安倍川もちをぜひ合わせたい。

 

6.筑波山麓の田園で生まれた原酒を調合し華やかな味に

木内酒造
日の丸ウイスキー2023セレブレーション
5500円

常陸野ネストビールで有名な木内酒造が、筑波山東麓の石岡市八郷地区で蒸溜した原酒のみをボトリング。バーボン樽、シェリー樽、赤ワイン樽で熟成された、華やかな味わいだ。

 

《オススメペアリング》
鶏レバーペーストが合う! つくば鶏ならなお良し

同社が運営するバーで人気のフ—ドが、つくば鶏のレバームース。こちらでクイッといきたい。

 

※価格は2023年1月24日時点の希望小売価格。10%消費税込み。数量限定で売り切れになっている場合があります。

人気銘柄からクラフトウイスキーまで「ジャパニーズウイスキー」の楽しみ方と注目の蒸留所

近年、世界中で「ジャパニーズ・ウイスキー」の愛好家が増えており、2020年には輸出量が日本酒をしのいで酒類第1位となりました。なかでも人気を後押ししているのが、小規模蒸溜所の「クラフトウイスキー」という存在。日本酒や焼酎をつくっていた酒造メーカーがあらたにウイスキーづくりを始めるなど、その裾野は広がり続けています。

 

そんなジャパニーズ・ウイスキーの魅力と注目すべき蒸溜所を、新宿三丁目「BAR LIVET」「新宿ウイスキーサロン」のオーナーであり、最年少で「マスター・オブ・ウイスキー」の称号を獲得した静谷和典さんに伺いました。

 

2人のスペシャリストから生まれた “ジャパニーズ・ウイスキー”

2023年は、サントリーが日本初のウイスキー蒸溜所である「山崎蒸溜所」の建設に着手してから100年の記念イヤー。まずは、日本とウイスキーの歴史を少しだけ紐解いていきましょう。

 

「はじめて日本にウイスキーが持ち込まれたのは、1853年。かの有名なペリー提督が浦賀に来航し、日本人にウイスキーを振舞ったとされています。月日は流れ、日本で本格的なウイスキーづくりの歴史がはじまったのは、『山崎蒸溜所』の建設に着手した1923年のこと。その立役者となるのが、サントリー創業者の鳥井信治郎さんと、NHKの連続テレビ小説『マッサン』でも有名な、初代工場長の竹鶴政孝さんです。その2人のどちらが欠けてしまっても、今のジャパニーズ・ウイスキーは誕生しなかったと思います」(静谷和典さん、以下同)

↑BAR LIVET、新宿ウイスキーサロンのオーナー・バーテンダー、静谷和典さん。

 

国産第1号として発売されたのは、丸瓶に白いラベルがついた通称 “白札” 。残念ながら本格的な普及には至らなかったそうですが、その後発売された「角瓶」が大ヒット。「日本人の味覚に合うウイスキー」を追求し続けて生まれた銘品は、今もなお愛されるロングセラー商品となっています。

 

国産ウイスキーを語る上で欠かせない! 世界に誇る3社の蒸溜所

「100年の歴史は、サントリー、ニッカウヰスキー、キリンの3社が支えてきたと言っても過言ではありません」と、静谷さん。ジャパニーズ・ウイスキーを語る上で知っておきたい蒸溜所とその銘品を紹介します。

 

サントリー / 山崎蒸溜所・白州蒸溜所

↑天王山の麓に位置する、ジャパニーズ・ウイスキーはじまりの地「山崎蒸溜所」。主な銘柄は、「山崎」「山崎 12年」「山崎18年」など。

 

「ともに日本最大級の蒸溜所です。どちらの蒸溜所も、多彩な原酒をつくり分けできることが特徴。1つの蒸溜所で1タイプのウイスキーしかつくれないというのが世界では一般的なのですが、山崎・白州蒸溜所では、それぞれ16基の蒸溜器が稼働しています。各蒸溜器でつくられたさまざまな原酒を組み合わせて、多彩なウイスキーを1つの蒸溜所で生み出すことができる。それが山崎・白州蒸溜所の強みです」

 

↑「山崎蒸溜所」の誕生から約50年後、山梨県の豊かな森の中に建設された「白州蒸溜所」。主な銘柄は、「白州」「白州12年」「白州18年」など。

 

「多種多様なウイスキーが出ているので、一概にその味わいを表すことはできませんが、例えば、山崎の年数表記のない『山崎(ノンエイジ)』や『山崎12年』は、プルーン、レーズン、チョコレートなどの風味とほのかなスモーキーさを感じる味わいが特徴。一方で『白州』は、森林浴をしているような清涼感とシトラスの香りが特徴です。スモーキーさは『山崎』よりも顕著。爽やかさとスモーキーな味わいが楽しめます」

 

ニッカウヰスキー / 余市蒸溜所・宮城峡蒸溜所

↑日本のスコットランドと称される気候と豊かな自然に囲まれた、北海道・余市町にある「余市蒸溜所」。主な銘柄は、「シングルモルト余市」「竹鶴ピュアモルト」など。

 

「余市蒸溜所は、竹鶴政孝さんが北海道に建てた、ニッカウヰスキーのルーツとなる蒸溜所。最大の特徴は、世界でおそらく唯一石炭の直火で蒸溜しているということ。石炭直火蒸溜は、火加減をコントロールするのが困難で、熟練の職人でないと扱いが難しいと言われています。その職人技から生まれる原酒は、トースティーでスモーキー。大手ジャパニーズ・ウイスキーのなかではピートの香りをもっとも顕著に感じるものだと思います」

↑2つの清流に囲まれた峡谷に位置する「宮城峡蒸溜所」。主な銘柄は、「シングルモルト宮城峡」「伊達(地域限定発売)」など。

 

「ニッカウヰスキー第二の蒸溜所となるのが、仙台にある宮城峡蒸溜所です。ここから生まれるウイスキーは余市とは真逆。フローラルかつフルーティーでまろやかな味わいが特徴です」

 

キリン / 富士御殿場蒸溜所

↑富士山の麓に位置する「富士御殿場蒸溜所」。主な銘柄は、「キリン シングルグレーンウィスキー富士」「富士山麓シグニチャーブレンド」「キリンウイスキー陸」「ロバートブラウン」など。

 

「キリングループが所有する富士御殿場蒸溜所は、モルトウイスキー(大麦麦芽のみを使用したウイスキー)だけでなく、グレーンウイスキー(トウモロコシやライ麦などの穀類を主原料とするウイスキー)もつくっている蒸溜所。その2つの原酒を混ぜ合わせてつくる『ブレンデッドウイスキー』が有名です。マスターブレンダー・田中城太さんは、世界で最も優秀なブレンダーにも選ばれたことのある、日本を代表するブレンダーのお1人。卓越したブレンド技術を持つ蒸溜所だと思います」

 

クラフトウイスキーの先駆けとなる「秩父蒸溜所」とその生みの親

2000年代に入ると、海外のコンペティションで数多くのジャパニーズ・ウイスキーが金賞を受賞したり、2014年にNHK連続テレビ小説「マッサン」が放映されたりと、ジャパニーズ・ウイスキーへの注目度はますます高まります。そんななか登場するのが「ジャパニーズ・クラフトウイスキー」です。

↑入手困難で、世界中が欲するウイスキー『イチローズモルト』。ウイスキー樽としては珍しいミズナラ樽を使用したウイスキーやフレンチオーク製の赤ワイン樽で熟成させたウイスキーなど、味わい深いウイスキーを数多く手掛けている。

 

「2007年に蒸溜所が完成し、2008年から蒸溜開始したのが、日本のウイスキー業界に突如登場した『秩父蒸溜所』です。創設者は、肥土伊知郎(あくといちろう)さん。サントリーや家業の造り酒屋を経て、ご自身で立ち上げた会社でウイスキーづくりをはじめました。肥土さんの祖父が残した原酒をもとにつくられた『イチローズモルト』は、イギリスのウイスキーマガジンで日本最高の評価を獲得。世界的に有名なウイスキーのオークションでも高値で取引されるほど、国内外で注目を集めるようになりました」

↑写真は、肥土氏の祖父が運営していた羽生蒸溜所と秩父蒸溜所のモルト原酒をブレンドした『イチローズモルト ダブルディスティラリーズ』。甘味とミントのような爽やかな味わいが特徴。

 

その後2015年、2016年あたりから日本各地に続々と誕生した、ウイスキー蒸留所。静谷さんは「肥土さんの存在がなければ、ここまで日本のウイスキー蒸溜所が増えることはなかった」と、語ります。

 

「肥土さんは、本来ライバルとなる蒸留所に技術やノウハウを惜しみなく教えているのだそうです。人生を通してさまざまな蒸留所の原酒を見てみたいという思いと、さまざまな原酒が生まれること自体がジャパニーズ・ウイスキー文化の発展に貢献できる、とお考えなのだと思います。ジャパニーズ・ウイスキーの今を支えるキーパーソンですね」

 

個性豊かなウイスキーが楽しめる注目の国産クラフトウイスキー蒸溜所

いまでは蒸留免許を有した蒸留所は、国内90か所以上にものぼるそう。なかでも静谷さんが思わず感銘を受けた蒸留所を4つ教えていただきました。

 

滋賀県 長濱蒸溜所

↑長濱蒸溜所は、滋賀県びわ湖北部にある小さな蒸溜所。主な銘柄は、「シングルモルト長濱」「アマハガン」「長濱ニューメイク」「聖闘士星矢ゴールド聖闘士シリーズ(静谷和典氏監修)」など。

 

「1996年に創業し、長浜エールをはじめ、国内外問わず評価の高い銘柄を数多く輩出する長濱浪漫ビールが、2016年に日本で最小規模の蒸溜所としてウイスキーづくりをはじめました。大きな特徴は、ミニマムな蒸溜所にも関わらず、数多くの挑戦をしているところ。ウイスキーを寝かせる熟成庫は蒸溜所のそばにあるのが一般的ですが、トンネルや廃校となった小学校、琵琶湖のパワースポット・竹生島、沖縄でのトロピカルエイジングなど、さまざまな場所で樽を熟成させています。小さい蒸溜所だからこそ、さまざまな取り組みを行っている点も大きな魅力だと思います」

 

宮崎県 尾鈴山蒸留所

↑長年培ってきた蒸留酒造りの技術が光る、尾鈴山蒸留所。現時点で販売されている主な銘柄は、「OSUZU MALT NEW BORN」「OSUZU MALT NEW MAKE」。

 

「尾鈴山蒸留所は、『百年の孤独』や『㐂六』といった世界的にも有名な焼酎を生み出した、黒木本店が手掛ける蒸留所です。この蒸留所のすごいところは、原料となる麦の栽培から麦芽づくりまで全て手仕事で行っている点です。通常、麦芽は専門の製造会社から購入して仕込むのが一般的なのですが、尾鈴山蒸留所の場合は麦の生産から製麦まで全て手作業。職人が素手で麦の状態や温度を調整しながらつくる、まさにクラフトのなかのクラフトですね。

 

さらに、桜や栗、杉といったさまざまな地元の木を樽材として活用しているのも特徴です。桜は桜餅のような香り、栗は焼き菓子のようなまろやかな味が楽しめます」

 

鹿児島県 嘉之助蒸溜所

↑東シナ海を一望する絶景に建てられた「嘉之助蒸溜所」。主な銘柄「シングルモルト嘉之助」をはじめ、さまざまなリミテッドリリースを手掛けている。

 

「嘉之助蒸溜所は、本格焼酎の蔵元・小正醸造による蒸溜所で、『メローコヅル』という焼酎の空き樽を使用して寝かしているというのがポイントです。もちろんそれ以外の樽も活用していますが、 キーとなる原酒は『メローコズル』の樽。元々、樽熟成の焼酎をつくっていたノウハウがウイスキーづくりにも活かされているのだと思います。

 

そして、鹿児島の温かい土地でつくられているのも、唯一無二の特徴です。鹿児島の湿潤で暖かい気候の下では、熟成スピードが速いのだそうです。風土を活かし、オリジナリティある樽使いから生まれる嘉之助蒸溜所のウイスキー。今や、世界から大きく注目される蒸溜所の1つとなっています」

 

富山県 三郎丸蒸留所

↑江戸時代から続く伝統的な酒造・若鶴酒造が母体となって生まれた「三郎丸蒸留所」。主な銘柄は、「三郎丸」、「玉兎」など。

 

「三郎丸蒸留所は、スモーキーなウイスキーのみを手掛ける日本でも珍しい蒸留所。世界で初めて『鋳物(いもの)製のポットスチル(単式蒸留器)』を取り入れた蒸留所として有名です。鋳物とは、砂などでつくった型の空洞部分に金属を流し込んでできた製品のこと。蒸留器は一般的にブロンズやステンレスでできているのですが、ここでは富山の鋳物文化を取り入れ、世界初の鋳物製蒸留器『ZEMON』を開発、活用しています。

 

砂で型を取っている影響で、金属の表面に細かな凹凸ができるのが特徴。凹凸があることで、蒸留の際に複雑な液体の流れを生み出すのだそうです。さらに、型さえつくれば蒸留器の製作期間を短縮できるという利点もあり、今後、三郎丸蒸留所を起点として鋳物製の蒸留器を取り入れる蒸留所が増えるかもしれない。そんな可能性を感じています」

 

次からは、そんな魅力たっぷりのウイスキーの楽しみ方を紹介していただきます。

 

マスター・オブ・ウイスキーがおすすめするウイスキーの楽しみ方

1.ハイボールの次は「ウイスクテイル-whisktail-」

「バーテンダーとして心掛けているのは、つくり手へのリスペクトを忘れないこと。それぞれのウイスキーが持つ魅力を台無しにしないよう、風味を活かした楽しみ方を提案しています」と語る静谷さんに聞く、初心者にもおすすめの楽しみ方とは?

 

「ウイスキー本来の味わいを知るには、やはりストレートで飲むことは大切です。私の使命は、ストレートで楽しむ人口を増やし、ウイスキーブームを永続させること。ただ、ストレートだけでなく、いろいろな楽しみ方ができるのがウイスキーの魅力です。ハイボール、水割り、カクテル、ロック、ストレートと段階的に楽しむのがいいと思います。

 

ハイボールの次の段階としておすすめしたいのが、「ウイスクテイル-whisktail-」というウイスキーベースのカクテルです。ウイスキー文化だけでなくバーテンダーとしてカクテルも広めていきたいという想いで、商標も取得しました」

 

「ウイスクテイル」とは、
1.ウイスキーベースであること
2.ウイスキーの香味を活かすこと
3.ウイスキーへのリスペクトがあること

 

上記の3つの条件を満たしたカクテルを指します。その代表作を教えていただきました。

 

・世界の定番カクテル「オールド・ファッションド」

↑升に入った、新宿ウイスキーサロンの「オールド・ファッションド」。ほうじ茶をつけ込んだ、キリン富士御殿場蒸溜所でつくられた「富士山麓シグニチャーブレンド」というウイスキーをベースに、金平糖を食べながら飲んでいただくスタイルで提供。

 

「毎年発表されるカクテルの世界ランキングでは、TOP50にウイスキーベースのカクテルが数多くランクインするほど人気です。なかでも長年1位を獲得していたのが『オールド・ファッションド』。主にウイスキーと角砂糖、ビターズを使用した定番のカクテルです。シンプルが故に、世界では多種多様なアレンジを加えたオールド・ファッションドが生まれています。バーテンダーにとっては、自分のレシピが名刺代わりになるといってもいいかもしれませんね」

 

2.和食と楽しむなら、水割りで

食事、とくに和食と一緒に楽しむのであれば「水割り」がおすすめ。

 

「ジャパニーズ・ウイスキーは、和食に合うようにつくられている、といっても過言ではありません。かつてサントリーが『二本箸作戦』と呼ばれるプロモーションを行っていたのですが、これは『水割りにすれば、ウイスキーは和食にも合う』ということを謳ったもの。水で割ると、口当たりがマイルドになって食事にも合わせやすいんです。ハイボールもいいですが、食事には水割りという飲み方も定着していけばいいなと思っています」

↑新宿ウイスキーサロンでは、ウイスキー30mlと軟水45ml、そして氷を1つシェイカーに入れ、5回シェイキングした水割りウイスキーを提案。シェイクすることで、舌触りがスムースでシルキーになり飲みやすさもアップ。ジャパニーズ・ハンドメイドグラス「咲グラス-Saki Glass-」で提供している。

 

3.食とのペアリングを楽しむ「ウイスキラシカwhisky-laschka」

ウイスキーをストレートで飲むためのトリガーとして、静谷さんが提案しているのが「ウイスキラシカwhisky-laschka」という楽しみ方です。

 

「『ニコラシカ』というカクテルがあるのですが、これは本来ブランデーのストレートに輪切りにしたレモン、砂糖を添えたもの。レモンと共に砂糖を口の中で噛んでから、ブランデーを流し込み、口の中でつくるシューターカクテルです。そのウイスキーバージョンとしてお出ししているものを『ウイスキラシカ』と呼んでいます」

↑口の中で食とのマリアージュを楽しむ「ウイスキラシカwhisky-laschka」。静谷さんは、マスター・オブ・ウイスキーとして各ウイスキーの個性を存分に生かすペアリングを提案している。

 

「ウイスキーにはそれぞれ個性がありますので、それに合う料理も無限にあると思っています。例えば、『グレングラント アルボラリス』というスコッチウイスキー。シトラスやミント、リンゴの風味があるウイスキーなので、その風味に似た柚子、香り豊かなトリュフ塩、爽快なミント、アクセントとなるスイートピクルスを添えたペアリングを提案しています。食とのマリアージュを是非楽しんでほしいです」

 

4.ストレートは、グラスにもこだわりを

↑静谷さんが開発した「咲グラス-Saki Glass-」。ウイスキーの蒸留器の形を参考に、日本の職人が手吹きでつくり上げたハンドメイドのグラス。このグラスで飲むことによって、アルコール感がやわらぎ、口当たりもまろやかに、そして香りが咲き誇る。

 

「ストレートでウイスキーを楽しむ際は、グラスにもこだわりたいところ。とくに最高のジャパニーズ・ウイスキーには、最高のジャパニーズグラスで楽しむのはいかがでしょうか。ワインに、ボルドー型、ブルゴーニュ型など、それぞれのワインを楽しむグラスがあるように、ウイスキーに応じたグラスがあってもいいと思うんです。同じストレートでも、グラスによって味わいや香りは大きく変わるということを知ってほしい……その思いを形にしようと新たにグラスを開発しました。今後もさまざまなグラスを開発していきたいと考えていますので、興味がある方はぜひチェックしていただけるとうれしいです」

 

日本各地の魅力が詰まったジャパニーズ・ウイスキー

最後に、静谷さんが思うジャパニーズ・ウイスキーの魅力を教えていただきました。

 

「やはりジャパニーズ・ウイスキー最大の魅力は、マスターブレンターのブレンド技術の高さ。さまざまな原酒を織り成す技術は、世界で最も卓越しているのではないかと思います。そして、本場スコットランドの気候に近い北海道でつくるウイスキーもあれば、長濱蒸溜所のようにトンネルの中で寝かせるものもある。ありとあらゆるロケーションで生まれる個性豊かなウイスキーを楽しむことができるのは、ジャパニーズ・ウイスキーの魅力だと思います。

 

コロナの感染状況がさらに落ち着けば、その魅力を存分に感じることのできる『ジャパニーズ・ウイスキーツーリズム』が生まれるのではないでしょうか。各地の蒸留所で試飲をして楽しみ、近くの観光地を巡るのも面白そうです。ぜひ、これからのジャパニーズ・ウイスキーにも注目してみてください」

 

プロフィール

バーテンダー / 静谷和典

東京新宿にて「新宿ウイスキーサロン」と「BAR LIVET」の2店舗を経営するオーナー・バーテンダー。2019 年に、ウイスキー文化研究所が認定する最難関資格「マスター・オブ・ウイスキー」を史上最年少で取得。その後も、ウイスキー検定 3 階級全国 1 位や、カクテルコンペティション2021年の日本チャンピオンなど輝かしい成績をおさめる。現在は、「バーテンダーしずたにえん」として、SNSで幅広く活躍中。TikTokやYouTube、InstagramなどSNSの総フォロワー数は50万人オーバー。
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BAR 新宿ウイスキーサロン

所在地=東京都新宿区新宿3-12-1 佐藤ビル 3F
TEL=03-3353-5888
営業時間=18:00〜26:00
不定休

 

BAR LIVET

所在地=東京都新宿区新宿3-6-3 ISビル4F
TEL=03-6273-2655
営業時間=18:00〜26:00
不定休

手間ひまかけた「トリプルデコクション製法」採用! サントリーから新しい“生”「サントリー生ビール」発売

サントリーは、「サントリー生ビール」を4月4日から全国で新発売します。

↑「サントリー生ビール」350ml(左)、500ml(右)

 

中味は、厳選された麦芽に加え、コーングリッツを一部使用し、糖化工程において仕込釜で麦汁を煮出す「デコクション」を3回実施する「トリプルデコクション製法」を採用。「グッとくる飲みごたえと、かつてない飲みやすさ」を特徴としています。

 

パッケージは、ビール樽をモチーフに、商品名である「サントリー生ビール」を中央に堂々と配し、上部にサントリーのコーポレートロゴを大胆にあしらったデザインに仕上げています。

今秋絶対に「ビール」が爆売れする理由。2023年に起こる「お酒トレンド」5つ

2023年は秋にビールと日本酒に追い風が吹き、ウイスキーもアニバーサリーイヤーです。それらの理由とともに、2023年のお酒トレンドを5つのキーワードで解説します。

 

↑本稿で紹介している銘柄や、関連あるカテゴリーのお酒を一堂に

 

1:ビールと日本酒が減税へ

まずはビールと日本酒の追い風について。こちらは2018年の酒税法改正で決まったものとなり、お酒の種類によりますが、基本的に3段階で変更されます。すでに2020年にはビールと日本酒の税額が引き下げられており、2023年はその第二弾という位置付け。10月1日からスタートします。

↑財務省の資料より。内訳はビール350mlあたり6.65円、日本酒350mlあたり3.5円減額に。一方で新ジャンル(第3のビール)とワインは増額となります

 

とりわけ多くの人が日常的に飲むであろうビール減税はインパクトが大きく、話題作も登場するはず。いまのところ個人的に注目しているのは、昨秋全国発売され好調に売れている「ビアボール」と、フレンドリーな「低アルクラフトビール」です。

 

↑左が「ビアボール」。中央は三重が誇るクラフトの雄・伊勢角屋麦酒の「ミニマルC」で、アルコール2%。おなじみ「ビアリー」にも0.5%のIPAスタイル(右)が限定で出るなど、注目です

 

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2:ジャパニーズウイスキー誕生100周年

ウイスキー業界のなかでも実に元気なのがジャパニーズウイスキーです。そもそも世界的にウイスキーブームであることと、海外の品評会で世界一と評価される日本の銘柄が、近年増えていることなどが挙げられます。特に日本では2014~2015年の朝ドラ「マッサン」が起爆剤になったことも見逃せません。

↑54本セットがオークション額約1億円で落札され話題となった、「イチローズモルト」(秩父蒸溜所)のカードシリーズ(このシリーズは羽生蒸溜所)一部。「イチローズモルト」は品評会授賞酒の常連でもあります

 

「マッサン」はジャパニーズウイスキー誕生の物語となっているわけですが、その国内蒸溜所第1号がサントリー(当時は寿屋)の山崎蒸溜所で、開設は1923年。つまり今年はジャパニーズウイスキーの誕生100周年にあたり、話題性も十分なのです。ちなみに「マッサン」主人公でニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏や、「イチローズモルト」の肥土伊知郎氏も寿屋/サントリー卒業生。

↑もちろん「山崎」も品評会授賞酒の常連。ノンエイジ(左端)の上部ラベルには「SINCE1923YEAR」と書かれています

 

ジャパニーズウイスキーは各社どの銘柄も大人気で、特にシングルモルト(単一蒸溜所のモルト原酒のみでつくる)は希少ですが、モルトバーに行けば「イチローズモルト」や「山崎」も高確率で飲めるはず。ぜひ味わってみてください。

 

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3:進化し続けるノンアルコールドリンク

前述した「低アルクラフトビール」が増えている背景には、嗜好の多様化に加えて健康志向やソバーキュリアス(お酒をあえて飲まないライフスタイル)の浸透などが関係。それを受けて、ノンアルコールドリンクもいっそう進化していくでしょう。最近の商品で、その進化を実感させてくれたのがタカラ「辛口ゼロボール」。もうひとつはサントリーの「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」です。

↑2022年10月4日に発売された、タカラ「辛口ゼロボール」

 

どちらもアルコールは0.00%ながら、まるでお酒を飲んでいるかのような満足感があって完成度が抜群です。また甘さがなく爽快感はバッチリなので、食事に幅広く合うのもうれしいポイント。2023年も、このように違和感がなくておつまみが進む新作ノンアルドリンクが登場することでしょう

↑サントリー「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」は12月6日に数量限定発売。通年販売してほしいレベルの、高い完成度です

 

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4:ラグジュアリーSAKE

日本酒が減税されることに触れましたが、一方で高価格帯の日本酒も伸長しています。背景には造り手の情熱やブランディング、また消費の二極化や飲み手の多様化、そして何より海外で日本酒がSAKEとして人気を博していることが挙げられます。

 

↑ラグジュアリーSAKEのパイオニアといえば「SAKE HUNDRED」。限定品の「思凛 with 深林の香り木」は、ミズナラ熟成樽の香りを移して楽しむことができるのも魅力です

 

海外進出については別の事情も。というのも、日本酒は新規製造が認められておらず、既存酒蔵の買収か継承かをしなければ参入できない業界です。ただ、2021年に輸出用商品の製造に関しては規制緩和となり、輸出用のSAKEを造りはじめる若手蔵元も誕生。

↑2021年から海外向け日本酒を造っている「LAGOON BREWERY」のどぶろく。同社の日本酒(清酒)は国内で買えませんが、どぶろくなどは飲めます

 

話を戻しましょう。2023年は徐々にインバウンドも回復し、海外観光客がラグジュアリーSAKEを飲んだりお土産に買ったりする機会も増えるはず。高級なぶんおいしくて飲みやすいのも間違いないので、特別な日にはぜひラグジュアリーSAKEを。

 

5:クラフトサケ

ラストも日本酒関係のトピックを。前述した新規参入へのハードルが、かえって様々なイノベーションを生み出しており、ユニークな「クラフトサケ」が続々誕生しています。これは日本酒の製造技術をベースに、お米を原料とした新しいジャンルのお酒のこと。例えば、先日紹介したネオどぶろくもそのひとつで、上記「LAGOON BREWERY」のどぶろくも含まれます。

↑ユニークな「クラフトサケ」の例が、秋田「稲とアガベ」「稲とアガベ」。テキーラやメスカル(テキーラの仲間で、広義ではテキーラもメスカルの一種)の原料であるアガベから精製されるシロップと米、米麹を一緒に発酵させたお酒です

 

「稲とアガベ」は「稲とホップ」「稲と麹」などもつくっていますが、注目のつくり手はほかにも。個人的に注目しているのが広島の「ナオライ」が手掛けた、日本酒でも焼酎でもない第三の和酒「浄酎」です。

↑樽熟成の有無や長さにより、繊細な風味がバリエーション豊かに広がるのも「浄酎」の魅力

 

「浄酎」は、40℃以下という日本酒が変性しない低温の蒸溜技術により、日本酒由来の豊かな香りと風味をそのままに、常温で長期保存できるおいしさを実現したお酒。米焼酎とはまた違った魅力を楽しめる新時代の和酒なのです。

 

筆者としては、これら各カテゴリーをはじめ今年も注目酒の最新トレンドを追いかけていきたいと思います。

 

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2023年のヒット確定!? 炭酸でつくる「ビアボール」が発売半年前から盛り上がった理由

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11月15日に一般発売されたサントリーの「ビアボール」が、早くも大きな話題となっている。実はこの商品、一部飲食店やイベントでは約半年前から提供され、例を見ない盛り上がりを見せていた。その理由とはいったい!? 味や製法、飲み方などをGetNavi webの編集部員がチェックし、探ってみた。

サントリー謹製 ビアボール

日本初(※)の、炭酸水でつくる自由なビール。炭酸水割りでおいしくなる香味設計により、麦の豊かな旨みとアロマホップ100%による華やかな香り、爽快感を実現している。アルコール度数は16%で、好みの濃さで楽しめるのも魅力。

※:炭酸水で割ることを製品上で訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いたサントリー調べ2022年5月)

 

発売前からザワついている!?「ビアボール」の注目度

サントリーが「サントリー謹製 ビアボール(以降ビアボール)」を発表したのは2022年6月21日のこと。一般発売は業務用中瓶(500ml)が同年10月4日、家庭用小瓶(334ml)が11月15日で、かなり前倒しの発表だったが、その話題性は十分。高濃度のビール原液をハイボールのように炭酸水で割って飲むという革新性は、世の中に圧倒的なインパクトを与えた。

↑「SUMMER SONIC 2022」にブース出店し大盛況!

 

その注目度は、飲み手の声にも如実に反映。「ビアボール」は一部の飲食店やイベントなどで限定先行発売され、これがSNSを中心として大きな話題に。数字で見ても例えば、音楽フェスで有名な「SUMMER SONIC 2022」でブース出店された際は、東京と大阪の計2日間で約1万8000杯も売れる大盛況ぶり! ほかにも、若手俳優によるスポーツエンターテインメント「ACTORS☆LEAGUE 2022」では「ビアボール」のブースに1時間越えの大行列ができるほどだった。

 

「ビアボール」っていったい何モノ?

では、「ビアボール」の中味はどうなっているかというと……原材料は一般的なビールと同じく大麦麦芽やホップ、天然水など。麦芽の一部には深いコクを生み出すダイヤモンド麦芽、そして豊かなうまみをつくり出すミュンヒナー麦芽が使われており、こだわりを感じさせる。さらに、香りや苦みに起因するホップは華やかさを生み出すアロマホップ100%。なかでもリッチなファインアロマホップを一部使用することで、エレガントで爽やかな香りを実現した。

 

これをビール原液として好みの炭酸水で割れば、ハイボールならぬ「ビアボール」の完成だ。自由に楽しめる多様性が「ビアボール」の魅力とはいえ、まずは基本となるつくり方を紹介しておこう。

 

1.まずはグラスに氷をギッシリと! ハイボールやレモンサワーなどと同様で、グラス自体もしっかり冷やすこと。 2.「ビアボール」を注ぐ前に、炭酸水を注ぐ。なるべく炭酸ガスが飛ばないよう、やさしく注ぐのがポイントだ。

 

3.「ビアボール」もゆっくりと。目安として、まずは公式のオススメである「ビアボール」1に対して炭酸水3でトライすべし。 4.マドラーなどを使って、下から上に1回ステア。ここでも、やさしく回すのがおいしく作るコツだ。

 

5.完成! なお「ビアボール」は1回で飲み切らなくてもOK。付属の再栓キャップで閉めると、冷蔵で約2週間楽しめる。


 

一本でどこまで楽しめる? 3つの濃度で異なる味わいを楽しむコツ

「ビアボール」の味は実際どうなのか? そこでGetNavi webの編集部員からお酒好き2名を選抜。つくり方を変え、アルコール度数2%・4%・8%でそれぞれ飲んでもらった。

↑GetNavi webの動画担当、小山雅斗(左)と、美容家電担当の松永舞香(右)。いずれも20代後半の、「モノ」より「モノ起点の思い出」世代。

 

まずはアルコール度数4%で試飲し、全体的な味わいから。小山は「まさにビールとハイボールの良いとこ取り!」と好印象。

 

「飲み初めはビールの香りが炭酸にのってスーッと広がり、余韻にはビール特有の苦味はそこまで残らずさっぱり。喉越しにはビールのきめ細かい気泡と、ハイボール的な強炭酸の刺激、どちらの良さも感じられます。イメージとしてはビールのおいしさとハイボールの飲み心地を思わせる爽快感があって、すごくアリ!」(小山)

 

松永も、「クラフトビールを思わせる、にぎやかな味わいを感じます!」とおいしそうにゴクリ。

 

「スッキリとした飲み口ですが、コクもしっかり感じます。おつまみはサラダなどのサッパリ系から揚げ物などのコッテリ系まで、幅広く合いそう。また、華やかな香りや心地よい苦みもあって、ケーキなど甘いスイーツにも合うと思います」(松永)

 

次は2%や8%にもトライ。感想で共通していたのは、濃度によってアルコールの強さだけでなく、甘みや香りといった味わいの表情まで変わるユニークさです。そのうえで、お酒にそこまで強くない小山は自己流の楽しみ方を教えてくれました。

↑「食事や気分に合わせて変えられるのはいいですね!」(小山)

 

「ふだんは2%や4%がちょうどいいかな。でもたまにすごくリフレッシュしたいときは、濃いめでガツッと飲みたくなるかも。一般的なビールって4~5%ぐらいですけど、食事や気分に合わせて変えられるのはいいですね! あと、氷を入れて飲んでも違和感なくおいしいのはすごく嬉しいです。僕はビールをよく箱買いするんですが、冷やし忘れてしまうこともあるので」(小山)

 

一方の松永はお酒に強い体質で、濃いめの8%もお気に入り。

↑「しっかりとコクを楽しみたいときは8%で、料理と一緒なら4%。飽きが来ない味わいで、ちょうどいいリラックスタイムを過ごせると思います」(松永)

 

「ひとりで仕事終わりに飲むなら、8%ぐらいのアルコール濃いめでガツンと楽しみたいです。でも、料理と一緒にゆっくり楽しみたいときは4%かな。私の場合2%だと酔うのに時間がかかりそうですが、酔いが早い人には2%って嬉しいですよね。あと、こうして飲んでみると飽きが来ない味わいだとも感じました。お腹が膨れるような感じもなく、ちょうどいいリラックスタイムを過ごせると思います」(松永)

 

↑サントリーの推奨は「ビアボール」1:炭酸水3。これでアルコール度数が4%程度になる。

 

お酒に強い松永はいろいろ試すなかで、レモンを搾って飲むのもおいしいと力説。味わいがまろやかになり、より飲みやすい口当たりになるとのこと。「ビアボール」の公式サイトには「檸檬ビアボール」や「ビア・ロック」のレシピも載っているので、ぜひ参考に。


 

独自の醸造条件でサントリー史上最高のアルコール度数を実現

小山と松永はこのように評価した「ビアボール」の味わい。製法とともに、もう少し掘り下げてみよう。

 

「ビアボール」ならではのおいしさを生み出すカギとなったのが、独自の醸造条件の確立だったという。目指したのは、氷と炭酸水でつくってもしっかりと感じられるビールのおいしさと、時間が経過しても崩れない味わいと香りのバランス。それは、ただアルコール度数が高いだけでは成立しない。

 

ビール醸造で大切なのは、酵母をイキイキと醗酵させることで生まれる、うまみや香りや爽やかさ。ただし酵母はきわめて繊細な生き物であり、自身がつくりだしたアルコールであっても度数が高まると徐々に弱っていき、醗酵しづらくなる特徴があるのだ。その点を試行錯誤で解決し、アルコール16%まで元気に醗酵できるように独自の「サントリー式“酵母イキイキ製法”」を開発。この技術が「ビアボール」には生かされている。


 

いつ誰と楽しむ? 新しいビール習慣を考えてみた

まさに“サントリー謹製”。2人にあらためて、「ビアボール」を楽しみたいシチュエーションを聞いてみた。

 

「晩酌やお風呂上り、寝る前です。濃さは、やっぱりひとりのときはガツッとスカッと8%。特に『もうあとは寝るだけ』ってときは、気兼ねなく『ビアボール』で心地良く酔ってベッドに直行したいです!」(松永)

 

「僕もひとりの場合、食事や動画視聴時などのリラックスタイムですね。でも『ビアボール』って1本334mlで数杯味わえるので、2~4%で飲むなら残ったぶんを翌日に楽しむ手もアリですね。お得に楽しめるのもメリットだと思います」(小山)

↑「ひとりのときはガツッとスカッと8%」と松永

 

また、飲み手の好みで濃度を変えられる「ビアボール」は、パーティーシーンにもうってつけ、と両人。

 

「『ビアボール』は食事の邪魔をしない味わいですし、度数も調整できます。アルコールへの耐性を気にせず、知人と一緒にお酒の楽しさを体験できるのは嬉しいですね。あと、ウイスキーのハイボールを作る場合、分量を間違えると濃淡に違和感が出がちですけど、『ビアボール』はどんな濃さでもおいしい。失敗しないのも安心です」(松永)

 

「パーティーで楽しむ際は、ビアカクテルっぽい飲み方がウケそう。レモンを搾るのもいいし、ジンジャーエールでシャンディガフ風とか、トマトジュースでレッドアイ風とか。料理との相性もよさそうなので、これからの季節なら鍋に合わせてもおいしいと思います」(小山)

↑「ビアカクテルもアリですね!」と小山

 

好みで濃さを変え、様々な飲み方を楽しめる「ビアボール」は、価値観や嗜好が多様化する現代においては、まさにうってつけといえるだろう。これは今から2023年のヒット確定か!? 早くもそう予想される「ビアボール」、まずはお試しを!

 

ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転

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サントリーお客様センター 
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サントリーブランドサイト https://www.suntory.co.jp/beer/beerball/

 

取材・文/中山秀明 撮影/高橋宣仁

その名の通り、“鮮烈”な苦みを楽しめる! 「サントリークラフト 鮮烈ビター〈I.P.A.タイプ〉」数量限定で発売

サントリーは、「サントリークラフト 鮮烈ビター〈I.P.A.タイプ〉」を、11月29日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

↑「サントリークラフト 鮮烈ビター〈I.P.A.タイプ〉」350ml(左)、500ml(右)

 

「サントリークラフト」シリーズ第二弾となる同商品は、18世紀末、英国からインドへのビール輸出時に、大量のホップを使用して苦味を強くしたことが名前の由来とされるビアスタイル「I.P.A.(インディアペールエール)タイプ」をテーマとしています。

↑サントリークラフト 鮮烈ビター〈I.P.A.タイプ〉350ml

 

中味は、柑橘系の香りが特徴のカスケードホップに加え、白ワインのように贅沢でさわやかな香りを生み出すネルソンソーヴィンホップを一部使用。上面発酵酵母を使用し、複層的でふくよかな香りが楽しめます。I.P.A.タイプならではの鮮烈な苦みとバランス良く調和させ、穏やかで飲みやすい後口に仕上げています。

↑サントリークラフト 鮮烈ビター〈I.P.A.タイプ〉500ml

 

パッケージは、青銅色の背景に、温かみのあるタッチで職人のイラストが描かれ、味わいの特徴を表現した「鮮烈ビター」のアイコンを中央に配置しています。

「白ビールの時代が来た」と断定したい! ヱビスやプレモルなど主要な新作を飲み比べて解説

2022年は、白ビール(ホワイトビール)の当たり年といえます。なぜなら、大手メーカーから白ビールのビッグネームが続々と新発売されたから。なかでも極めつけは、9月13日新発売のキリン「スプリングバレー シルクエール<白>」でしょう。主要なブランドから4種集め、飲み比べるとともに商品特徴を解説します。

↑左から、「ヱビス プレミアムホワイト」(サッポロビール)、「スプリングバレー シルクエール<白>」(キリンビール)、「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」(サントリー)、「アサヒ ホワイトビール」(アサヒビール)

 

「白ビール」の特徴と名称の由来とは?

まずは白ビールの解説から。これはビアスタイルの一種で、大麦(大麦麦芽)のほかに小麦(小麦麦芽)も使うことが特徴のひとつ。小麦はたんぱく質のグルテンを多く含むため泡もちがよく、さらにほのかな酸味を伴うフルーティーな香味や、まろやかで爽やかな口当たりも生み出します。

 

なお、液色は明るいものの、ホワイトと断言できるほど白いわけではありません。しかしこのビールが世に広まった19世紀ごろまで、世界の主流は濃い褐色のビールだったため、この明るく淡い色のビールを白ビールと呼ぶようになったのです。

↑世界でもっとも有名な白ビールといえば、ベルギー生まれの「ヒューガルデン ホワイト」。1966年にヒューガルデン村出身のピエール・セリス氏が伝統レシピから商品化し、白ビールの存在を世に知らしめました

 

ここから、2022年注目の新作白ビールを紹介していきましょう。

 

●「スプリングバレー シルクエール<白>」
個性と飲みやすさが調和した好バランス

一つ目は、もっとも旬な「スプリングバレー シルクエール<白>」。クラフトビールの市場拡大をけん引する「スプリングバレー 豊潤<496>」に続く同シリーズの第2弾で、9月13日から全国で発売されています。

↑「スプリングバレー シルクエール<白>」。希望小売価格は248円(税抜)で、アルコール度数は5.5%

 

「ヒューガルデン ホワイト」に代表されるベルジャンホワイトと双璧をなすビアスタイルが、ドイツの「ヴァイツェン」や「ヘーフェヴァイツェン」。ヘーフェとは酵母のことで、ヘーフェヴァイツェンは無濾過により酵母を残した、よりまろやかなタッチとにごりのある液色が特徴です。

 

そして「スプリングバレー シルクエール<白>」も無濾過仕上げで、小麦麦芽のきめ細かなふわとろの泡とソフトな口当たりが特徴。またニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィン」を一部に使用した、華やかな香りも魅力です。

↑素材にコーンを使っている点も見逃せません。コーンは「キリンラガービール」をはじめ定番ビールにも使われており、すっきり飲みやすくするなどの役割をもっています

 

「スプリングバレー シルクエール<白>」は白ビールらしい上品な甘みや酸味があり、まろやかな飲み口もお見事。ボディは豊かでいて後味は爽快、余韻にはレモンや白ぶどうを思わせる甘やかな香りが残り、バランスのよさがピカイチです。個性があるのに飲みやすい、スプリングバレーらしいフレンドリーさをあらためて実感しました。

 

●「ヱビス プレミアムホワイト」
上質な香りと豊かなコクが美しく調和

お次はブランドのいちポートフォリオとして白ビールを進化させ続ける、ヱビスの「ヱビス プレミアムホワイト」。過去には「ヱビス 華みやび」などもありましたが、2022年は春に発売した「ヱビス プレミアムホワイト」が最新版です。

↑「ヱビス プレミアムホワイト」。オープン価格で、アルコール度数は5.5%

 

こちらもホップの一部に「ネルソンソーヴィン」を加え、白ワイン(ソーヴィニヨン・ブラン)を想起させる華やかな香りをプラス。また、柑橘のような爽やかな香りの「ミストラルホップ」も使用し、爽やかで上質な香りとコクが楽しめる味わいに。

↑味わいの芯にヱビスイズムを感じさせる、しなやかな爽快感が絶妙です

 

白ビールの魅力を感じさせつつ、プレミアムピルスナービールの雄である「ヱビス」らしい、堂々としたたくましさも感じます。苦味は今回のなかではビター感が特に豊かで、フルーティーな香りとの調和もナイス。説得力のあるおいしさです。

 

●「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」
豊かなボディの上で華やぐフルーティーなアロマ

次は“神泡”でもおなじみの「ザ・プレミアム・モルツ」。これまで季節などに応じて数々の限定フレーバーをリリースしていますが、実は白ビールは初。それが初夏に発売された「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」です。

↑「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」。オープン価格で、アルコール度数は6%

 

同商品はチェコやその周辺国で収穫、製麦された「ダイヤモンド麦芽」を一部に使い、天然水で醸造するなど、原材料や製法のベースはブランドの基本を踏襲。そのうえで小麦麦芽を一部使用し、エール(上面発酵)酵母で醸造しているのが特徴です。

↑液色は今回レビューした4商品中、もっとも濃いめ。アルコール度数も6%と高めです

 

どっしりとしたコクは、さすが「ザ・プレミアム・モルツ」。その土台の上で、洋なしやマスカット的な酸味のあるフルーティーなアロマが華やぎます。前述ヱビスでも感じましたが、ブランドのファンが飲んでも違和感を抱かせないであろう絶妙なチューニングがお見事。飲み応えも豊かでイイ!

 

●「アサヒ ホワイトビール」
フルーティーでハーバルなやさしい味わい

ラストは、アサヒビールが販路限定でリリースした「アサヒ ホワイトビール」。若者をコアターゲットに、エモーショナルな味「#エモ味」を表現したプロダクトからしてユニークです。

↑「アサヒ ホワイトビール」はアルコール度数5%。Amazonで販売(12本3158円)しているほか、東京都と神奈川県の一部「セブン-イレブン」でも限定発売しています

 

小麦麦芽を用いるほか、副原料にオレンジピールとコリアンダーシードを使ったベルジャンホワイトのビアスタイルになっていることも特徴。つまり「ヒューガルデン ホワイト」と近しい味わいであることがうかがえます。

↑製造工場は、実はアサヒビールではなく、クラフトビールの作り手「軽井沢ブルワリー」の醸造所

 

ふんわりとした華やかさと、やわらかな飲み心地が印象的。ベルジャンホワイト特有のバナナ香をふわりと感じる、フルーティーでハーバルな味わいです。奥ではシャープなドライさを感じつつも、ホップの苦みやコリアンダーシードのスパイシーさは抑えめで、若者にも刺さりそうなやさしい味わいだと思いました。

 

白ビールの豊作によるクラフトビールの盛り上がりに期待

あらためて白ビール、イイですね。苦味が控えめな一方でフルーティーな香りはしっかりしているので、ビールのエントリー層に刺さりやすく個性も伝わりやすいと思います。

↑各液色の比較。「スプリングバレー シルクエール<白>」と「アサヒ ホワイトビール」が、より淡いようです

 

「スプリングバレー 豊潤<496>」がクラフトビールの市場拡大をけん引したと語りましたが、「スプリングバレー シルクエール<白>」も注目されており、さらに今夏はオリオンビールが「75BEER-ベルジャンホワイト」を限定発売したうえ、「ヒューガルデン ホワイト」のノンアル版「ヒューガルデン ゼロ」も先日日本デビューしました(こちらは後日レポート予定)。ということで、白ビールきっかけからのクラフトビールの盛り上がりにいっそう期待したいところです。

 

2022年春夏「オフ系炭酸飲料」11種を査定! ビールもノンアルも、ヘルシーでリフレッシュできるのはどれだ?

健康志向から、オフ系飲料や食品の人気が高まっています。なかでも好調なのが、“無糖の強炭酸飲料”。飲み応えがあるのにカロリーゼロの“強炭酸水”は、2022年も新商品が登場し、カロリーオフ系のアルコールやノンアル系、ジュース類の市場も賑わいを見せています。

 

そこで、「オフ系炭酸飲料」の最前線ラインナップを、フードアナリストの中山秀明さんに教えていただくとともに、それぞれにマッチするペアリングフードや飲みたいシーンなどをチェックしていただきました。

 

健康志向とおうち晩酌がオフ系炭酸飲料ニーズを後押し

ひと昔前は、「コカ・コーラライト」のような、カロリーオフ系の炭酸飲料がよく見られましたが、最近はカロリーオフよりも、「カロリーゼロ」がトレンドだと中山さんは言います。

 

「炭酸水のラインナップは、かつてない盛り上がりを見せています。なかでも人気は、強炭酸系。2021年にコカ・コーラがリニューアル発売した『アイシースパーク(ICY SPARK)』、サントリーの触り心地に訴えるバキバキボトルの『THE STRONG 天然水スパークリング』など、強炭酸でスカッと爽快、ストレス発散系の炭酸水が注目ですね」(フードアナリスト・中山秀明さん、以下同)

 

この背景には、運動不足や食べ過ぎ・飲み過ぎによる“コロナ太り”解消ニーズがあるそう。

 

「水よりも満足感があり、カロリーゼロの炭酸水は、コロナ太り対策、健康志向ブームによるニーズの高まりに加え、ハイボールやジン、焼酎やラムのソーダ割りなどでも出番が増えています」

 

飲めるけれど、今日は飲まない!
“スマドリ”や“ソバーキュリアス”が心地いい

「スロードリンク」や「ドリンク・スマート」、「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」など、メーカー各社が発表している宣言は、お酒を飲みたい日、飲みたくても飲めない日、お酒を控えたい日など、気分や状況に合わせてアルコールと向き合おうというもの。

 

「アルコールで健康を害する暮らしからの脱却という意味では、欧米の1980年〜1990年代半ば頃に生まれたミレニアル世代からトレンドが生まれた『ソバーキュリアス』もありますね。これは、『sober(しらふ)』と『curious(好奇心)』を組み合わせた造語で、お酒をあえて飲まない日を楽しむというライフスタイルです。

これらの考え方は、健康志向の観点だけではなく、自分の心地よさを選択しようという時代ニーズの表れ。酔わないメリットを楽しみたいと考える人々が、カロリーオフや低アルコール、ノンアル飲料を好んで選ぶようになっていますね」

 

メーカー各社が力を注ぐオフ系炭酸飲料。2022年も新商品が続々と登場しています。今回は、ビール類、ノンアルビール類、炭酸ドリンク類のオフ系炭酸飲料の中から、中山さんのおすすめのラインナップをピックアップ。

 

“飲む日”に選びたい!
糖質オフ系ビール 3

気温が上がってくるにつれて、冷えたビールの出番が増えます。「ビール好きは仕事終わりにプシュッと1杯、飲みたくなるものです。でも、やはり気になるのがカロリーとビール腹。体重や体型への影響を考えると、カロリーオフや糖質ゼロを選びたいけれど、ビールらしい飲みごたえは諦めたくないのが本音でしょう」

 

本格ビール初の糖質ゼロ! 平日の疲れを癒す本格味

キリンビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」参考価格220円(税込)。国内初の缶の糖質ゼロビール。麦汁ろ過工程において最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う製法で、雑味のない澄んだ麦のうまみがあります。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:23kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:焼き鳥、うなぎ、粉もの
・飲みたいシーン:晩酌

「2020年10月に登場したとき、ビールでも糖質0が実現したかと驚きましたね。通常の『キリン一番搾り』と比べて、アルコール度は−1%、カロリーは100ml当たり17kcalオフ。味の濃さや飲み応えは通常タイプに軍配が上がりますが、ビールを飲んでいる満足感は充分に得られます。泡立ちは良好でホップと麦のアロマが心地よく、ブルー缶で通常のホワイト缶との差別化も明瞭です」

 

糖質ゼロとは思えない本格ビール! コクのある飲みごたえ

サントリー「パーフェクトサントリービール」参考価格213円(税込)。原材料は麦芽、ホップ、糖類のみの本格ビール。上質で深いコクを持つダイヤモンド麦芽とアロマホップ100%で色も味も濃いめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:32kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:5.5%
・ペアリングしたいフード:ピザ、ハンバーガー
・飲みたいシーン:週末のごちそう

「2022年1月に発売された新商品。ビールらしさにこだわり、アルコール度数は王道の5.5%をキープ。『ザ・プレミアム・モルツ』で培ってきた醸造技術やノウハウを集結していて、旨味やコクが強く飲み応えがあります。飲食店での展開にも力を入れていくようなので、糖質を控えたいビール党にはありがたい存在ですね」

 

糖質ゼロ発泡酒のパイオニア! マイルドな味わいにキレも良し

アサヒビール「アサヒ スタイルフリー<生>」参考価格168円(税込)。2007年に初の糖質ゼロ発泡酒として誕生。2022年のクオリティアップでは、大麦の使用比率を上げ、麦芽エキスを新たに採用することで、ビールらしい香りや味わいがアップ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:24kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・アルコール:4%
・ペアリングしたいフード:揚げ物、焼き肉
・飲みたいシーン:アウトドア

「発泡酒のオフ系ラインナップはかなり豊富。特に、糖質ゼロのパイオニアである本商品は、改良を重ねつつも、発売当初から守り続けるこだわりもあり、芯のある味わいです。繊細なタッチとスムーズな飲み口でゴクゴクいけて、キレのよい爽快感が外飲みシーンにマッチ。キャンプやバーベキュー時に明るい時間帯からプシュッといきたいですね」

 

“休肝日”に選びたい!
糖質オフ系ノンアルビール 3

健康やダイエット、酔えない日や酔いたくない日の気分転換にぴったりなのが、ノンアルビールテイスト飲料。「ノンアルコール飲料が発売された当初は、運転をする人のためのお酒という目的を主に販売されていましたが、今は休肝日をつくりたい層のニーズも増えています。食事の脂肪や糖分の吸収を抑える』など、特定保険用食品(トクホ)や機能性表示食品のラインナップも人気です」

 

ノンアルビール潜在ユーザーを呼び起こす進化するビールらしさ

キリンビール「キリン グリーンズフリー」参考価格148円(税込)。麦の味を引き出す麦芽適温仕込みや低温ろ過など、日本初の製法で麦やホップの香りの良さを引き出し、ビールテイストを再現。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:7kcal(100ml当たり)
・糖質:1.6g
・ペアリングしたいフード:えだ豆、居酒屋めし
・飲みたいシーン:休日

「ノンアルビールはおいしくないというイメージから、ノンアルビールを仕方なく飲むという層でもリフレッシュできる味わいの商品づくりに力を注ぐのが、キリン。現在、4種のラインナップを出していますが、中でも、もっともビールらしい味わいがこちら。パッケージの改良、麦の香り、ポップの爽快感は初登場した2年前から常にバージョンアップしています」

 

飲んで “尿酸値を下げる”時代へ! 豊かなうまみとスッキリとした飲み口

サッポロビール「サッポロ うまみ搾り」実勢価格148円(税込)。世界初、尿酸値を下げる効果のある「アンセリン」を配合。豊かなうまみとスッキリとした飲み口が特徴。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:25kcal(350ml当たり)
・糖質:5.6g(350ml当たり)
・ペアリングしたいフード:メキシカン、アジアン、エスニック
・飲みたいシーン:罪悪感がないので昼間から

「尿酸値を下げる効果の期待できる『アンセリン』配合というのが、他のビールテイスト飲料とは異なる着眼点。りんごのようなフルーティさがあるゆえ、ハーバルな風味でヒーリング効果も期待できそうです。ビールのうま味を求める人におすすめですね。スパイシーな料理との相性がよく、平日の昼から罪悪感なく飲めます」

 

ドライなのどごしとクリーミーな泡。ビールが飲みたい日のノンアル

アサヒビール「アサヒドライゼロ」参考価格147円(税込)。2012年に発売し10周年。常に好調な売り上げを推移中。麦のロースト感やドライなのどごし、クリーミーな泡感にすっきりした味わいが好評。パッケージも味わいもシャープで潔く、カロリーはゼロ。

・フレーバーのリアルさ:★★★☆☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、中華
・飲みたいシーン:仕事を中断して夕食を食べるとき

「暑い日に缶をプシュッと開けてゴクゴク……と勢いよくビールを飲むようなイメージにぴったり。2022年2月のリニューアルから、より麦の香りやのどごし、キレがバージョンアップしています。香ばしい風味とシャープな味わい、スッキリした後味が、ビール好きの飲まない日を支えてくれます」

 

どうシュワッとしたいかでチョイスが変わる
糖質オフ系炭酸ドリンク 5

のどの渇きを潤し、スカッと爽快な気分にさせてくれる炭酸飲料。とにかく商品数が多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。「お酒のおともには辛味の強いジンジャーエール、お風呂上がりはレモン風味の強炭酸水など、ある程度、候補を絞っておくと近しいラインナップから選びやすいかもしれませんね」

 

お酒を割るにもぴったり! 刺激強めの辛口ジンジャエール

アサヒ飲料「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」103円(税込)。「ウィルキンソン」ブランドの特徴である強炭酸に加え、爽やかなレモンの香りとスパイシーな辛口ジンジャフレーバーで際立つ刺激が味わえます。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:餃子、カレー
・飲みたいシーン:ジンやラムの割り材、鼻づまりが気になる時

「ジンジャエールの辛さがしっかりと味わえて、甘さ抜きで楽しむのもいいし、お酒やノンアルカクテルで割るのもおいしいフレーバーです。この新作は、ソバーキュリアス向けに開発したそうです。スパイシーな料理に合いますね。香りからして刺激的なので、個人的には花粉症や鼻炎時のモヤモヤをスッキリさせたいときにも飲みたくなります」

 

ホップの苦味でリフレッシュ! 気分転換になる無糖炭酸水

ポッカ・サッポロ「富良野ホップ 炭酸水」130円(税込)。北海道上富良野産のホップのエキスを使用した、ほろにが感が体をシャキッとしてくれます。摘みたてホップの香りがさわやかなすっきりテイスト。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:ジンギスカン、ザンギ、ソーセージ
・飲みたいシーン:アウトドア、登山の山頂で

「レモンとは違うさわやかさと柑橘ではないほのかな苦味がスッキリした飲み心地です。キャンプやBBQなどのシーンで、北海道富良野産のホップの風味を楽しみながら、ジンギスカンやザンギに合わせて飲みたくなりますね。登山の山頂で乾いた喉をうるおしたいときもおすすめです」

 

フルーティな炭酸気分に! 桃の甘みが甘酢料理ともマッチ

サントリー「天然水スパークリングCRAFT しゅわしゅわ白桃」134円(税込)。白桃果汁と白桃ピューレエキスを使用し、桃感たっぷり。

・フレーバーのリアルさ:★★★★★
・カロリーオフ度:★★★★☆
・エネルギー:9kcal(100ml当たり)
・炭水化物:2.3g
・ペアリングしたいフード:酢豚などの甘酢中華
・飲みたいシーン:お風呂上がり

「2022年3月に発売した新商品。桃の甘い香りがフルーティで、ライトな炭酸ジュース感が味わえて9kalはうれしい。炭酸は強すぎず、心地よいしゅわしゅわ感です。コッテリした中華料理を食べるとき、お風呂上がりや汗をかいた後のリフレッシュにも」

 

正統派炭酸水 “キリンレモン”らしい王道テイスト

キリンビバレッジ「キリンレモン 無糖」108円(税込)。口に含むとふわっと瀬戸内レモンエキスがスッキリ香る。余計なものは入れない純水の強炭酸で、甘くないけれど昔から変わらないキリンレモン味。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★★★
・エネルギー:0kcal(100ml当たり)
・糖質:0g
・ペアリングしたいフード:揚げ物、スナック菓子
・飲みたいシーン:スポーツ後のリフレッシュ

「無糖炭酸水のレモン味なんですが、ピュアでストレートな味わいはやっぱりキリンレモンです。青春感のある学生が好みそうなメニューと合わせたくなります。ポテチやフライドポテト、から揚げ、エビフライ、アジフライなど……、レモンをかけたい揚げ物とのペアリングは外れがありません」

 

シャンパン気分を味わいたい日にも! ローカロリーの微炭酸飲料

大塚食品「マッチマスカット 500mlペットボトル」160円(税込)。ぶどうの女王と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア果汁使用。すっきりとしたマスカット風味と微炭酸のさわやかな飲み心地で19kcal。1本で1日分のビタミン(V.C、ナイアシン、V.B6 栄養素等表示基準値に基づく)とミネラル(ナトリウム)もとれる。熱中症対策にもおすすめ。

・フレーバーのリアルさ:★★★★☆
・カロリーオフ度:★★★☆☆
・エネルギー:19kcal(100ml当たり)
・炭水化物:4.8g(100ml当たり)
・ペアリングしたいフード:白いチーズ、塩系スナック
・飲みたいシーン:仕事後のリフレッシュしたいとき

「若者に好まれそうな味わいですが、甘めの炭酸ジュース好きな大人にもおすすめ。19kalなので罪悪感なく飲めます。微炭酸ですがすっきりとしたマスカット風味ということで、シャンパングラスに注げば、スパークリングワイン風にも楽しめる。誕生日や記念日のノンアルドリンクとしても活躍するテイストです」

 

飲み会自粛やコロナ太り、健康志向から売り上げを伸ばしているオフ系炭酸飲料。アルコールゼロでも、カロリーゼロでも楽しめる飲料がたくさんあります。気分やシーンにぴったりハマるものを、積極的に選んでいきたいですね。

 

【プロフィール】

フードアナリスト / 中山秀明

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

抹茶とミルクの贅沢な旨さが絶妙にマッチャ! いま売れてる「ペットボトル抹茶ラテ」

“いま”爆売れ中の「フード」はこれ! 今回は、大手メーカーの参入で盛り上がりを見せている「ペットボトル抹茶ラテ」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

大手メーカーの参入で市場がメッチャ白熱

抹茶とミルクが絶妙にマッチャ

名店がタッグを組んだ贅沢な旨さで一時品薄に

【ペットボトル抹茶ラテ】2021年3月発売

コカ・コーラ

綾鷹カフェ 抹茶ラテ

146円(440ml)・139円(280ml)

京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店」とスペシャルティコーヒー店「猿田彦珈琲」が監修。国産抹茶100%使用の贅沢な風味と、その味を引き立てる上品なミルクの甘やかなコクが絶妙だ。人気のため一時休売し、7月から再販された。

 

【トレンドのツボ】有名ブランド発の話題性と期待に応える上質な味わい

想定を超える売れ行きで、発売1週間で出荷停止に。ペットボトルの利便性に加え、原材料にこだわった有名ブランド発という話題性と、その期待に応えるおいしさでヒット中だ。

 

コレも絶妙にマッチャ

【ペットボトル抹茶ラテ】2021年8月発売

サントリー

クラフトボス 抹茶ラテ

187円

石臼挽き国産抹茶を使用し、素材と好相性なクリーム原料を合わせることで、濃厚で上品なミルクの甘みを実現。リッチな味に抹茶の爽やかさが香る後口で、飲み飽きないおいしさに仕上げられている。

5000円のビールに応募殺到!名ウイスキー「山崎」原酒樽で熟成させた「特別プレモル」の裏側

「ザ・プレミアム・モルツ」には「マスターズドリーム」という最高峰ブランドがありますが、そのなかでも特別な限定ビールがあることをご存知でしょうか。それは、名ウイスキー「山崎」の原酒樽で熟成させた希少品。

 

↑「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2021」。今年は2000本限定、1本5000円で抽選販売されました(応募期間は終了)

 

本稿ではこの希少ビールの特徴を、開発者インタビューを交えながら紹介します。

 

 

今年で5年目。最初は1000本限定だった

「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉」最大の特徴は、世界的に高い評価を受けるサントリーのシングルモルトウイスキー「山崎」に使用した木樽で熟成させること。これによって「山崎」の魅力である、やわらかく華やかな香り、甘くなめらかな味わいをまとったビールに。筆者も以前飲んだことがあります。

 

↑以前飲んだ2018年版。詳細なテイストまでは覚えていませんが、樽香由来の甘やかさを感じる、きわめてリッチな味だったと記憶しています

 

本商品が最初に世に放たれたのは、2016年のこと。樽熟成の工程を経るため、商品化される本数に限りがあり、初年度は限定1000本を応募の形で当選者にプレゼント。翌2017年も1000本が抽選プレゼントとなりました。

 

2018年は「マスターズドリーム」の定期便の申し込み者全員への贈答に加え、限定100本が抽選プレゼント。さらにこの年は、樽生が丸の内にある「MASTER’S DREAM HOUSE」で数量限定販売されました。

 

↑「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2018」で採用された樽がこちら

 

2019年は醸造されなかったものの、2020年は再開し抽選販売が開始。4500円の販売形式となったにもかかわらず、想定を大きく超える応募が集まりました。背景には、コロナ禍によって家飲みが重視されたこと、外食や旅行で贅沢できないぶんが家飲みに反映されたことなどが関係していると考えられます。

 

そしていまだ続くステイホームな日々。今年は7月6日から8月10日までを応募期間として抽選販売されましたが、昨年を上回る応募が。限定という希少性もさることながら、多くの人が求める理由には「〈山崎原酒樽熟成〉」という魅惑的な味わいがあります。

 

狙った味わいは“満ち溢れる余韻と重厚な香り”

筆者自身、開発背景や製法に関しては大いに気になるところ。そこで、ブランドマネージャーの亀井雅俊さんにアンケート形式でインタビューを行いました。まずは、味わいについて。造る年によって変化はあるのでしょうか?

 

↑サントリービール「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」のブランドマネージャーの亀井雅俊さん

 

「スペックなどに変更はありません。ただし木樽は一つひとつ個性が違いますので、かすかな変化が生じます。この個性を生かしつつ、魅力を最大限引き出した味わいに仕上げています。基本的には樽の状態を確認しながら熟成の温度などを厳密に管理するとともに、ブレンドした際の調和感をイメージ。狙った味わいの実現に向けて中味を設計しています」(亀井さん)

 

↑今年の発売用に使われた「山崎」の原酒樽と、同社醸造家の岡島高穂さん。原木の詳細は答えられないものの、狙いの香味を実現するために最適な樽を選定しているとのこと

 

サントリーのシングルモルトには京都の南西・天王山のふもとで生み出される「山崎」のほか、山梨の南アルプス・甲斐駒ヶ岳のふもとで蒸溜される「白州」があります。本商品の熟成樽には「山崎」が用いられていますが、その理由も聞きました。

 

「開発時に複数の樽で試醸したところ、山崎原酒樽が狙いの“満ち溢れる余韻と重厚な香り”を実現できたことが一番の理由です。なお、熟成期間は開示できないのですが、場所は『マスターズドリーム』などを醸造している武蔵野ビール工場内で熟成を行っています」(亀井さん)

 

↑筆者が以前訪れた武蔵野ビール工場にて

 

今年の応募期間は終了しましたが、ほぼ毎年醸造されているので来年も期待したいところ。最後に、本商品に対する想いや今後の展望も聞きました。

 

「『ザ・プレミアム・モルツ』や『〈香る〉エール〉』は“日常の中で愉しむビール”。『マスターズドリーム』は“特別な時間を愉しむビール”だと思います。そのうえで、『マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉』は年に一度しか造れないビールでもありますので、ゆっくりじっくりと味わっていただけたら。今後について現時点で具体的に決まっていることはありませんが、ブランド価値向上に資する取り組みを幅広く検討してまいります。これからも『マスターズドリーム』にご期待ください!」(亀井さん)

 

本稿で初めて「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉」のことを知った人もいることでしょう。ビール好きはもちろん、ウイスキーファンの人もぜひ公式サイトなどをチェックしてみてください。

 

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「こくまろカレー」と「金麦」のコンボが「夏秋のカレー」に最高でした。

夏こそ余計にウマさを感じる食べ物といえばカレー、そして飲み物といえばビール類でしょう。そんなドンピシャのペアリングを企業コラボで推奨するキャンペーンが開催されました。サントリービールとハウス食品による「絶対もらえる! 夏のあいあいカレー皿キャンペーン」です(キャンペーンはすでに終了)。

 

↑ビール類新ジャンル「金麦」や「こくまろカレー」「ジャワカレー」を対象に、カレー皿をはじめ様々な景品がもらえる、または当たるキャンペーン。8月16日まで開催されていました

 

本稿では「こくまろカレー」で作ったカレーと「金麦」の相性が抜群だったので、そのレポートをお届けしましょう。

 

夏の「金麦」は爽やか仕立て

最初に興味深いデータをひとつ。食卓でのカレーと同時に出てくる飲み物は、アルコールならビール類の同時出現率が最も高いということ。ちなみに、ソフトドリンクを含めるとビール類は3位で、1位は麦茶、2位は緑茶類(煎茶、番茶を含む)だそう。最近はレモンサワーやハイボールも人気ですが、なんだかんだ言って、やはりビール類は国民的なお酒だということでしょう。

 

そのうえで、なぜ「金麦」はカレーに合うのか。この理由は「金麦」ならではの特性にありました。ひとつは長年、食卓をテーマに料理と合うおいしさを追求してきたから。もうひとつは、旬の食材や料理と合わせて楽しんでもらえるよう、季節に合わせて味を変えているからです。

 

↑「夏の味できました」に注目。写真の赤い「金麦〈ザ・ラガー〉」はたまたま書いてないパッケージでしたが、“夏の味”はちゃんと造られています

 

では、夏はどんな味わいの特徴になっているのでしょうか。一言でいうなら、「爽やか」仕立て。カレーをはじめとしたスパイシーな香りの料理、力強い味わいの夏野菜によく合うテイストになっているのです。

 

つまりは、爽やかな夏の「金麦」だからこその今回のキャンペーン。「ぜひ『こくまろカレー』や『ジャワカレー』と合わせてください!」ということなのです。

 

もちろん、ただペアリングを推奨するだけではなく、ハウス食品では「金麦によくあう夏のおいしいカレーレシピ」を公式サイトで公開。数あるなかから筆者は「和香るキーマカレー2021」を参考に作ってみました。

 

↑用意したのはこれらの食材。なすやみょうがといった夏野菜、かつお節のダシを効かせていることなどがポイントです

 

スパイスの複雑な味にビール類の苦味や爽快感がマッチ

味のベースとなる「こくまろカレー」は超が付くほどおなじみのブランドですが、大きな特徴は商品名そのものと言っていいでしょう。「あめ色玉ねぎのコクのルウ」と「生クリームのまろやかルウ」、2つのルウをブレンドしており、甘みやうまみ、スパイス感が口いっぱいに広がる、コク深いカレーが簡単に作れます。

 

↑細かいレシピは割愛。詳細は「金麦によくあう夏のおいしいカレーレシピ」サイトを参照ください

 

↑おいしく作るコツのひとつが、なすは別に炒めておき、最後に合わせること。これによってなすのうまみが際立つとともに、色味もビビッドに仕上がります

 

今回作った「和香るキーマカレー2021」は白米のほか、冷たいそうめんにかけてもおいしいとのことで、ますます夏らしいそうめんで盛り付け。つまみにするにも、飲みのラストにツルッとシメるにももってこいです。

 

↑ひき肉がゴロゴロ、どろどろとしたテクスチャーを演出するキーマ。つまみには最高のカレーだと個人的には思います

 

いざ完成。さっそく「金麦」と合わせてみると、麦のうまみとホップの香りや苦味、シャープなキレなどがバランスよく調和し、確かに爽快感も心地いいです。

 

↑そもそも、夏に飲むビール類は格別!

 

そして「和香るキーマカレー2021」は、ダシが「こくまろカレー」特有のうまみをさらに奥深くし、やさしいニュアンスもプラス。爽快な「金麦」がスパイスと調和しながらも、力強いキレで後味はすっきり。おいしい循環が続くナイスペアリングです。

 

↑食べて飲んでを繰り返し、あっという間にペロり

 

別途行われた説明会では、各社の担当者が「なぜビール類にカレーが合うのか」といった質問にも言及。それはまず、カレーが口の中に入れてから飲み込むまでの間に劇的に変化する料理だから。うまみ、甘み、コク、マイルド感、辛みや香りといった様々な味が駆け巡り、なかでもスパイスの多様的で複雑な味を、ビール類のうまみや苦味、炭酸の刺激が受け止めつつリセットさせてくれる。だからビール類がオススメなのだそうです。

 

 

なお、時季的には秋の金麦も登場しますが、その特徴は「まろやか」な仕立て。そう、まろやかなカレーといえばまさに「こくまろカレー」なので、秋になってもぜひ「金麦」とカレーのペアリングをお試しあれ。

 

 

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ワインもついに「糖質オフ」の時代へ! 「おいしいワイン。糖質オフ」を試飲したGetNavi web編集長も大絶賛

Sponsored by Suntory Wine International

サントリーから今年大注目の新商品ワインが出た。「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。糖質30%オフ(※1)」(以下、おいしいワイン。糖質オフ)だ。

 

コロナ禍の健康意識の高まりで注目も集まる糖質オフ商品だが、これがいよいよワインのジャンルにまで波及。しかも、「国内ワイン市場売上容量No.1(※2)」の「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」シリーズから出るのだから、今後、市場が激変する可能性は極めて高い。

 

本記事では、GetNavi web編集長の山田佑樹が糖質オフ系商品のトレンドを紹介したうえで、本商品にガッチリハマる人を分析。自身も緩いロカボ生活を続けており、糖質制限生活者の目線も踏まえながら解説していく。

 

↑8月24日に新発売の「おいしいワイン。糖質オフ」。糖質を30%オフにしたワインで、赤・白をそろえ、アルコール度数は10%となっている。ラインアップは、写真の720mlのほか、1.8Lの紙パックもある

 

サントリー
「酸化防⽌剤無添加のおいしいワイン。糖質30%オフ」の詳細はこちら

 

※1 「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。(赤)」「同(白)」の平均値との比較 ※2 インテージSRI+調べ 国内ワイン市場2020年8月~2021年7月販売容量(全国SM/CVS/酒DS/ホームセンター/ドラッグストア/一般酒店/業務用酒店計)

 

“身体を気遣えるワイン”という新たな選択肢

本論に入る前に、機能性アルコール飲料全体をめぐる状況を簡単に説明したい。

 

↑もともと糖質がゼロであるウイスキー/焼酎商品は除いた、機能性を打ち出したサントリーの商品群

 

上の図はサントリーのビール/新ジャンル/チューハイ商品のうち、糖質ゼロや糖質オフ、糖類ゼロのラインナップを一覧にしたものである。ユーザー側は、飲みたいお酒をシーンや身体の状況と相談して、選んで飲める環境が構築されている。

 

ただしワインだけは事情が異なり、他社も含めて糖質オフまで踏み込んだ商品はほとんどない。それだけに、「おいしいワイン。糖質オフ」が今回加わることで、消費者は“身体を気遣えるワイン”という選択肢を手に入れることができるのだ。

 

ワインという新たな選択肢が食の選択肢も増やす

もう少し選択肢の話に触れたい。

 

 

上の表は大まかに、一般的な1杯目と2杯目の選択肢を並べたものである。この表を見て、2杯目の選択肢がマンネリになっていると思った人もいるのではないだろうか。

 

私の場合で言えば、昨年から糖質を適度に制限するロカボ生活を続けていることもあって、糖質の少ないお酒を選ぶようになった。ワインにはある程度の糖質が含まれるので、ビール類やハイボールを1杯目に選択することが多くなったし、食べるものも夕食は豆腐料理が極端に増えた。そうすると、お酒の選択肢もワインというよりは機能性ビールやハイボールに寄りがちになり、2杯目以降も同じものを、という惰性の選択が増えてしまう。

 

ここで、「おいしいワイン。糖質オフ」という選択肢があると、状況はかなり変わる。糖質を気にせず飲めるからワインという選択肢が生まれ、合わせる食事のバラエティも一気に豊富になる。

 

1杯目は機能性ビールやハイボールを飲み、2杯目は「おいしいワイン。糖質オフ」というパターンがオススメだ。いつもは惰性の2杯目が、積極的に選んだ2杯目になる。要は、「おいしいワイン。糖質オフ」という選択肢があることで、糖質制限生活において、食事の選択肢も変わり、食卓に広がりが出るのだ。

 

↑健康意識が高まっているこのご時世、アルコールの選択肢が増える「おいしいワイン。糖質オフ」は非常にうれしい! 糖質を気にしてためらっていたワイン購入が、この商品のおかげで前向きになれる

 

編集長とフードアナリストによるクロスレビュー

ここまで「おいしいワイン。糖質オフ」が持つ独自のポジショニングから話を進めてきたが、最も肝心なのは味である。多くの人は「糖質オフ=味が犠牲になる」という印象があるはずだ。

 

では、「おいしいワイン。糖質オフ」はどうか?

 

端的に言うと、しっかり飲みごたえを感じられるおいしいワインである。というか、私のように一般的な味覚レベルであれば、糖質がオフになっていることには気づかないはずだ。糖質制限をしている人なら、これが最適解。少なくとも、私にとってのデイリーワインはこれで決まりだ。

 

↑糖質制限生活を続けている編集長の山田。試飲してみると「これはすごい! 物足りなさ、チープさは皆無でしっかりおいしい」とコメント

 

これはオフしている糖質を「30%」に留めている点が大きい。サントリーの担当者によると、それ以上糖質をオフにすると果実感が弱まり、味わいのバランスが悪くなるという。糖質オフだけを目的とするなら、30%以上にすれば良いが、そこはワインに対して並々ならぬこだわりとノウハウがあるサントリー。絶対譲れないポイントとして、30%オフで総合力を高めているという形だ。

 

味に驚いたところで、ここからはいくつかペアリングした感想を述べていこう。いつもGetNavi webでお酒がテーマの記事を執筆するフードアナリスト・中山秀明さんとのダブルインプレッションで、一般人目線とプロ目線での評価をお届けする。

 

↑GetNavi webでお酒から料理、調理家電まで食にまつわるさまざまな記事を執筆するフードアナリストの中山さん。「おいしいワイン。糖質オフ」を試飲したところ、「特に香りの豊かさがしっかりしたコクにつながっている」と言及

 

スッキリとした味わいの白は、料理をおいしくしてくれる一本

・ペアリング1:「白」×前菜

↑前菜には野菜スティックを用意

 

・ペアリング2:「白」×魚

↑メイン料理はサーモンのムニエルをペアリング

 

「おいしいワイン。糖質オフ」の白で私が感じたのは、味わいがスッキリとした辛口であるため料理にすこぶる合うという点だ。スティック野菜では野菜の繊細な甘みを邪魔することなく、おいしさを引き立てる。魚も同様で、サーモンのうまみや香ばしさを感じさせながら、ほどよくリセットし、また次のひと口が食べたくなる。

 

「糖質オフというのも関係しているのか、確かに甘さが少ないドライなおいしさがありますね。しかしながら、香りは十分。また洋梨のようなフルーティさがあって、心地いい余韻です。ペアリングしてみると、野菜スティックは野菜の青々とした苦味までもしっかり引き立て、ムニエルはサーモンの甘みやバターのコクが、ワインの爽快さでより鮮明になる印象です。料理をおいしくしてくれる一本だと思います!」(中山さん)

 

しっかりとした味わいの料理と相性のいい、ミディアムボディの赤

・ペアリング3:「赤」×前菜

↑赤に合わせた前菜は、砂肝をメインにしたアヒージョ

 

・ペアリング4:「赤」×肉

↑メインには、ローストビーフをオージュソース(肉と野菜でだしをとったソース)とともに

 

「おいしいワイン。糖質オフ」の赤も非常によくできている! 甘さが控えめで、ほどよい渋味の効いたミディアムボディに仕上がっているため、料理との相性の幅が広い。アヒージョのようにオイルを効果的に使った、しっかりした味わいの料理や、今回の砂肝をはじめ鶏肉のなかでも食感やうまみが豊かな部位にはドンピシャだ。

 

「果実味がボリューミーで、香りからしていいですね。赤いベリー系や、桃のようなブライトでやわらかなニュアンスを感じます。飲み口はほどよくまろやかでいて、しつこさはなくスムース。今回のような肉料理はもちろん、和食ならソースを使う粉ものや、照りのある煮込みにタレ系の焼き物に合わせるのもいいでしょう。料理全般でおいしさを味わえるはずです」(中山さん)

 

なお、赤白の共通点としては、「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」のシリーズだけあり、酸化防止剤が無添加のナチュラルなおいしさが挙げられる。さらに、スクリューキャップタイプで保管が容易。1.8Lもラインナップしているので、ストックにも重宝するなどと、糖質オフ以外の機能面にも優れた商品なのだ。

 

料理の選択肢拡大⇒食事が楽しい⇒生活に彩りが出る

最後は少し抽象的な内容で締めたい。

 

コロナ禍以降の生活は、外出・外食を控えるなど、制限の時代だ。個人的なことで言えば、コロナ禍で激太りしたこともあって糖質制限をしたので、平日は食べるものや飲むものにも制限がかかった。

 

それを取り戻すために、週末は少し豪勢な食事にしたり、たまにはお取り寄せをしてみたりする。ただ、そうすると平日との落差が大きすぎて、平日の味が余計似たものに感じる状態に陥ることもある。

 

まあ実際は、おうち家電を充実したり、お風呂アイテムを採り入れたり、それなりに工夫はしていたが、この1年半を振り返ると彩りに欠けていたのは変わらないと思う。

 

そんな中で、「おいしいワイン。糖質オフ」は糖質こそ制限(=オフ)しながらも、選択肢は増やしてくれる点が素晴らしい。これまで食卓に並ぶことが少なかったような食材やおつまみが並び、食事の時間が待ち遠しくなる。食事の時間が楽しくなれば、家族との時間も有意義になる。といった形で、単に飲んでおいしいだけでなく、派生効果が大きい。単なるワインというジャンルを超えた価値があると考えている。

 

なので、「おいしいワイン。糖質オフ」は健康に気を遣って糖質をオフにしようとしている人はもちろん、毎日の生活に彩りを求めている人にもぜひ飲んでほしい。

 

↑食事を楽しくさせたい、変化させたいと思っている人にオススメしたい

 

もう少しだけ語らせて欲しい。個人的には、1杯目は機能性ビールを飲んで、2杯目以降に機能性ビールやチューハイを飲む人や家庭には「おいしいワイン。糖質オフ」がピッタリだと考えている。それは、糖質オフといった機能面はもちろんだが、2杯目にワインを持ってくることで、飲むスピードに緩急が生まれるからだ。

 

1杯目が機能性ビールで、2杯目以降も機能性ビールやチューハイだと、そのままの勢いで飲んでしまうことが多い。そこで日常の速度にメリハリを、という意味でも効果的。惰性で毎日のお酒を選んでしまっている人は、本商品に切り替えることで、ちょっと前向きな変化がきっと訪れるはずだ。

 

「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。糖質30%オフ」の詳細はこちら

◆お客様センター

ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転

 

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執筆:山田佑樹・中山秀明、写真:湯浅立志(Y2)

サントリーから糖質抑えた「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。糖質30%オフ」が登場

 

サントリーワインインターナショナルは、「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。糖質30%オフ」を、8月24日に発売すると発表しました。

 

サントリーワインインターナショナルによると、「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」などの酸化防止剤無添加ブランドは、国内で流通しているすべてのワインの中で、売上容量No.1とのこと。人々の食の安全・安心への関心が高まる中、日常的に楽しめるワインとして幅広く飲まれているとしています。

 

今回、人々の健康意識のさらなる高まりを踏まえ、おいしいうえに糖質を抑えられる、酸化防止剤無添加のおいしいワイン。糖質30%オフを発売したといいます。

 

中味は、複数の原酒をブレンドし、糖質30%オフでもワインの厚みと複雑味のある味わいを実現。また、アルコール度数を10%にすることで、飲みごたえのある味に仕上げたとしています。一方で、パッケージには糖質30%オフの文字を大きく配し、特徴をわかりやすく訴求したといいます。

 

ラインアップは、赤ワインと白ワインを用意。赤ワインはミディアムボディで、容量は720mlと1.8Lをそろえます。白ワインは辛口で、容量は同じく720mlと1.8Lです。

ノンアルバーも出現! 進化する「ノンアルコール」「低アルコール」のお酒と楽しみ方

「ノンアルコール」や、アルコール度数の低い「ローアルコール(低アルコール)」のお酒が昨今、注目を集めています。もともと健康志向の高まりや多様化の流れのなかで、ビールを中心にワインや日本酒などでもノンアルコールの商品はありましたが、2021年はより勢いづいている様子。

 

たとえば、アサヒビールが“スマートドリンキング”の提唱とともに今春発売した、アルコール度数がたった0.5%の「アサヒ ビアリー」が話題に。また、ノンアルコール仕様のスピリッツ(蒸溜酒)をはじめ、国内外からさまざまなブランドが、日本の市場に進出しています。

 

↑日本初のノンアルコールジン「ノンアルコールジン・ネマ 0.00% スタンダード」(左=税込3200円。以下同)と、ロンドン発のノンアルコールブランド「/shrb」の「シュラブ オレンジ&ジンジャー」(右=594円)

 

このトレンドの背景とは? 商品のバリエーションはどこまで広がっている? さらに、“ノンアル”“ローアル”をどのように楽しんだらいい? 専門家へのインタビューとともに解説していきましょう。

 

“まるでお酒な飲み応え”に進化! ノンアル市場はますます拡大

ノンアルコールドリンクの新商品でヒットしている代表格といえば、サントリーの「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」。2021年3月の発売から約2か月で、1000万本の出荷数を突破(250ml換算)しており、ノンアルコール飲料としては異例の売れ行きとなっています。

↑「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」131円。レモンの香気成分をノンアルコール飲料に封じ込め、焼酎由来の旨味をノンアルコールのエキスとして凝縮させる製法により、リアルなレモンサワーの味を再現しています

 

また前述の「アサヒ ビアリー」も好調で、6月29日からは首都圏・関信越の1都9県で第2弾となる「アサヒ ビアリー 香るクラフト」を新発売。第1弾と同じくアルコール度数は0.5%で、フルーティな香りとコクを感じられる味が特徴です。なお、日本の酒税法では「アルコール度数1%以上」がお酒の定義となるため、0.5%の場合はソフトドリンク扱いに。缶のラベル表記も「炭酸飲料」となります。

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」195円。醸造したビールからアルコールを除去する独自の技術により、ビール特有の飲み応えを感じられるのが同ブランド最大の特徴です

 

このようなコンビニやスーパー向けの小売り商品がヒットする一方、バーでは「モクテル」と呼ばれるノンアルコールカテゴリーが数年前から注目の的に。これは“擬似”を意味する「モック」と「カクテル」を組み合わせた造語で、お酒が苦手な人を中心に親しまれてきました。ただ最近は、お酒が苦手でなくても、あえてモクテルを好んで飲む人も珍しくなくなってきているのです。

 

日本で“ノンアル”が支持されはじめている理由

では、なぜ最近になって、ノンアルコールやローアルコールのお酒が注目されはじめたのでしょうか? 歴史やトレンドに詳しい、日本初のモクテル専門店「Low-Non-Bar」(ローノンバー)の店長、高橋弘晃さんに教えていただきました。

↑東京・日本橋にある「Low-Non-Bar」のバーテンダー兼店長の高橋弘晃さん

 

日本におけるロー/ノンアルコール人気の先には、欧米で生まれたカルチャーが関係していると、高橋さんは言います。それは、「ソバーキュリアス」というスタイル。これは直訳するとソバーが「シラフ」、キュリアスが「〜したがる」というニュアンスをもっており、「積極的にシラフになりたい」といった意味を表します。

 

「欧米人は日本人よりアルコールに強い体質ですが、体に残る人はいて、依存症やアルコールの過剰摂取がひとつの社会問題になっています。そこで生まれたのが、自らの意思で適量を調整し生活を豊かにしようという『ソバーキュリアス』の考え方。モクテルは1920年代のアメリカの禁酒法時代に誕生したといわれています。当時はクラシカルだったレシピも、近年はより洗練され、ハイクオリティな味わいになっています」(「Low-Non-Bar」バーテンダー兼店長・高橋弘晃さん、以下同)

↑欧米ではノンアルコールドリンクもどんどん先進的に。写真は世界一のレストランとして名高い「ノーマ」のDNAを受け継ぐ「NON」(すべて3456円)

 

海外のさまざまなフードが日本で広まるのと同じように、またグローバル化や多様化の流れの中で、少しずつ日本でも「ソバーキュリアス」が浸透。さらに日本の場合は、働き方改革が大きく影響していると高橋さんは言います。

 

「アルコールの好き嫌いにかかわらず、身体的に合わない人が日本には多く、半数近いとも言われています。しかしながら日本には昔ながらの『飲みニケーション』があり、仕事などの付き合い上でお酒を飲まなければならない場面が少なからずありました。ただ、こうした文化が徐々に“パワハラ”もしくは“アルハラ”とも表現されるような文脈でとらえられるようになり、働き方改革とともに薄まりつつあります」

 

たとえば今、アサヒビールが掲げる“スマートドリンキング”は、「お酒を飲む人・飲まない人、飲める人・飲めない人、飲みたい時・飲めない時、あえて飲まない時など、さまざまな人々の状況や場面における“飲み方”の選択肢を拡大し、多様性を受容できる社会を実現するために、商品やサービスの開発、環境づくりを推進していく」というもの。まさにこの考えが今、日本に広がりつつあるといえるでしょう。

↑ベルギーのノンアルコールドリンク「ビアー・デザミ」(330ml 675円)。「アサヒ ビアリー」同様にビールからアルコールのみを除去し、アルコール入りのビールと遜色ない味に仕上げています

 

では、お酒好きがあえてノンアルコールを選ぶ理由には、いったいどういう心理があるのでしょう。欧米と同様に、生活を豊かにしようという考え方によるものでしょうか?

 

「やはり健康志向は関係していますね。たとえば高齢の方のなかには『酒はもう一生分飲んだ』ということで、ノンアルコールを楽しむ方もいらっしゃいます。あとは、お酒は好きだけど酔いたくない、酔っている時間をクリエイティブなことに使いたい、酔いが回って眠くなることを避けたい、といった心理です」

 

その一方、お酒が飲めない人はなぜ一般的なソフトドリンクではなく、あえてお酒をモチーフにしたノンアルコールドリンクを選ぶのでしょうか?

 

「アルコールが苦手でも、バーの雰囲気が好きという方はいらっしゃいます。おいしいカクテルを作るバーテンダーでも、お酒が飲めない、弱いという方は少なくありませんし、実は私自身もお酒に強いわけではありません。また、レストランにおける食前や食後に、コーヒーやお茶のほかに楽しめるドリンクがあるなら飲みたいということで、モクテルを希望される方もいらっしゃいます」

 

「ノンアルコールドリンク」と「ソフトドリンク」はなにが違うの?

「Low-Non-Bar」で提供されているモクテルには、どんなメニューがあり、どんな味わいなのでしょうか? 高橋さんに作っていただきました。

 

1杯目は、店名を冠した「Low-Non-Bar」。4種のベリー、赤パプリカ、グレープフルーツ、シュラブ オレンジ&ジンジャーで構成し、炙ったローズマリーが上品な香りのアクセントになっています。

↑「Low-Non-Bar」1540円。ハーブのエッセンスにはじまり、ジューシーなベリーのあとに広がる複層的な酸味と香り。普通のミックスジュースとは、“味の層”の厚みがまったく違います

 

↑生の果実をミキシングしたり、ローズマリーを炙ったり。それらが美しい所作で作られていきます

 

「バーに馴染みのない方でも飲みやすく、モクテルの魅力が伝わりやすい一杯として考案した、シグネチャーカクテルです。ベリーのフルーティな甘酸っぱさが主体ですが、シュラブの酸味やパプリカの野性味を感じる、大人な味わいが特徴ですね。なおシュラブというは、ヨーロッパで飲まれていたビネガーベースのドリンクで、柑橘類はクエン酸の爽やかな酸味ですが、シュラブは酢酸なのでのどにひっかかる酸味があります」

 

もう一杯は「フレンチ’20」というモクテル。ジンとシャンパンで作るクラシックカクテル「フレンチ75」を、ノンアルコールスタイルで再構築しています。

↑「フレンチ’20」1430円。優美で爽快な果実味があって、余韻にはどこかロースヒップティーのニュアンスを感じる華やかな酸味も

 

↑ノンアルコールジンと氷をシェイクして一気に冷やし、ノンアルコールのスパークリングワインとブレンド。仕上げにレモンピールをひと搾り

 

「『フレンチ75』は、フランスの大砲がモチーフになっていて、アルコール度数の高いカクテルです。この「’20」は度数が低いという意味と、開業の2020年をかけました。ベースのノンアルコールジン『ネマ』は、バラがキーボタニカルのひとつになっているので、フローラルな香りを印象的に感じていただけると思います」

 

どちらのモクテルにも、一般的なジュースやソフトドリンクにはない奥行きや複層性、各素材の相乗効果によって重なり響き合うふくよかな味の厚みを感じました。高橋さんはこの違いを、嗜好性でとらえていると言います。

 

「明確な定義はないのですが、極端に例えるとすれば、のどが乾いてゴクゴク飲むお茶はソフトドリンク。一方で、京都の茶屋でたしなむ抹茶には、のどの渇きとは別の癒しの側面があると思います。前者が生理的欲求を満たすためのものであれば、後者は嗜好性や知的好奇心を楽しむものといえるでしょう。

 

お酒にも、発酵や蒸溜などを経たアルコールの複層的な味わいや酔いという嗜好性があると思います。例えば一般的なジンジャーエールにウォッカを加えるだけで、モスコミュールという嗜好品になるように。ただ、ノンアルコールの場合は、お酒による嗜好性を加味できないので、味や香りを独自に調合し組み立てることで嗜好性を高めているのです」

 

では、嗜好性のあるノンアルコールドリンクは、どこで手に入るのでしょうか? 調べてみると、「nolky/ノルキー」というオンラインショップにプロ御用達の商品群がずらり。トレンドの「クラフトコーラ」や「コンブチャ」なども、多彩にそろっています。

 

身近な果物とシロップで“ノンアルカクテル”が作れる!

高橋さんが作るようなプロの味とまではいかないまでも、モクテルは身近な店で手に入る果物を使って、自宅で気軽に作ることができます。ベースは、カシスリキュールの元祖として有名なフランスの「ルジェ」から今春新発売された商品が、比較的手に入れやすいでしょう。

↑「ラグート カシス」(右)と「ラグート ピーチ」(右)。ともに1450円で、アルコール度数が約0.5%のシロップです

 

「ラグート カシス」と「ラグート ピーチ」は果実由来のフルーティな香り、フレッシュさと心地よい甘さが楽しめる味わい、飲み終わりに広がる長い余韻が特徴。どちらも、原液1に対して炭酸水を5の割合で入れ、1/8にカットしたオレンジを4個加えれば完成。生カシスオレンジテイスト、生ファジーネーブルテイストのモクテルが完成します。

 

日本酒や梅酒にもノンアルコールのトレンドが到来

ノンアルコールドリンクは、おなじみのビールテイスト飲料やレモンサワー風ドリンク以外にも、バリエーションはさまざま。ほかにも「アルコールは飲めないけれど、“お酒”は飲みたい!」に応える、代表的な商品を紹介します。

 

【スパークリングワインテイスト】フルーティですっきりした味のスパークリング

メルシャン
「メルシャンスパークリング アルコールゼロ 白」
「メルシャンスパークリング アルコールゼロ ロゼ」
実勢価格 400円前後

 

果実由来のフルーティ感や酸味、喉ごしが心地よいスパークリング。ぶどうの自然な香りやみずみずしさが感じられ、すっきりとした味わいです。

 

【ジンテイスト】バラのエッセンスを軸にした日本初のノンアルコールジン

ネマ「ノンアルコールジン・ネマ 0.00%」
3200円~

 

無農薬のバラとスパイス、八ヶ岳山麓の源流の湧き水をベースにした、日本初のノンアルコールジン。スタンダードなジンのほか、薬草味のある「アブサン」、甘みに特徴のある「オールドトム」、スモーキーで力強い「ウイスキー」など多彩なバリエーションがあります。

 

【日本酒テイスト】華やかで飲みやすい大吟醸酒をイメージ

月桂冠「月桂冠 スペシャルフリー」
390円

 

華やかで飲みやすく、日本酒のなかでも人気が高い大吟醸酒をイメージ。大吟醸酒に特有のフルーティな香りを感じるフレーバーを活用し、甘みや旨みを与えるアミノ酸を配合することでコクをもたせた味わいが特徴です。

 

【梅酒テイスト】日本一の梅酒をモチーフにした重厚感のある味わい

「ノンアルコールの百年梅酒 “百年零-ZERO-”」
864円

 

世界最大の梅酒イベント「天満天神梅酒大会」で日本一になった「百年梅酒」がモチーフ。持ち味である梅の酸味、蜂蜜の甘み、ブランデーのコクの3つを分析し、アルコールを使わずに組み直すことで、おいしさを再現。アルコールを飲んだときの高揚感や重厚感を出すために苦みにも注目し、梅ジュースとは一線を画す仕上がりになっています。

 

「海外製のノンアルコールスピリッツ素材はいったん出きったと思いますが、日本ではこれから認知されていく状況ですから、もっとラインナップは充実していくと期待しています」と高橋さん。これまで、日本でノンアルコールといえばビールが主流でしたが、ヒット商品も登場してますます身近になりつつあるロー/ノンアルコールドリンク。今後のバリエーション増加にも注目です。

 

※価格はすべて消費税込みです。

 

【店舗情報】

Low-Non-Bar

所在地=東京都中央区日本橋3-2-4 nefi nihombashi 1階
電話番号=03-6665-6022
営業時間=月~土17:00~翌1:00、日祝17:00~23:30
定休日=不定休
アクセス=JRほか「東京駅」八重洲北口徒歩3分、東京メトロほか「日本橋駅」B3出口徒歩2分

http://orchardknight.com/bar/low-non-bar

※緊急事態宣言などにより、営業時間が変動する可能性があります。

 

気軽にワインを楽しみたい! コスパ抜群な1000円台の白ワイン5選

最近は手頃な価格のワインが増えてきたことから、家飲みでワインを選択する人も増えているのだとか。なかでも、飲みやすく食事にも合わせやすい「白ワイン」は、初心者にもおすすめです。渋みが少なく、スッキリとした味わいのものが多いので、デザートと合わせるのもおすすめ。そこで今回は、毎日の晩酌など、日常のシーンで楽しめる2000円未満(※価格はAmazon調べ)の白ワインをご紹介します。

 

目次

 


国内外のコンクールでの評価が高い国産白ワイン


サントリー ジャパンプレミアム 甲州

ジャパンプレミアム「甲州」は、2015年日本ワインコンクール「甲州辛口タイプ」部門で銀賞を獲得するなど、国内外のコンクールで入賞している評価の高い白ワインです。ブドウは、1000年以上の栽培の歴史を持つとされる日本固有のワイン用品種を使用。そのやさしく繊細な味わいが“日本的な美しさ”のあるワインとして、日本だけでなく世界の市場でも高く評価されています。和柑橘を感じる上品な香りと、旨みを感じるしっとりした味わいが特徴。購入者からは「とてもフルーティーで香りもよく飲みやすかった」「和食や和風味と合わせるとより楽しめそう」との声も。

【詳細情報】
内容量:750ml
発送重量:1.31kg

 


100年の歴史を持つフルーティーなドイツワイン


リープフラウミルヒ マドンナ

ドイツでも由緒ある歴史を持つファルケンベルク社によるフルーティな味わいの「マドンナ」は、「聖母の乳」の名を持つ、ドイツを代表するワインのひとつです。新鮮な果物の酸味、軽やかな甘さ、みずみずしく爽やかな味わいが特徴。和食との相性はもちろんのこと、スパイシーなエスニック料理や中華とも相性抜群です。キリッと冷やしてキャンプやバーベキューなどのアウトドアで楽しむのもおすすめ。絶妙な酸味と甘味のバランスが、料理の味を一層際立たせます。おすすめは、ドライフルーツのクリームチーズ和えをのせたカナッペなど。「やさしくまろやかで飲みやすくワイン初心者に最適」との声も聞かれます。

【詳細情報】
内容量:750ml
発送重量:1.17kg

 


フルーティな香りと爽やかな味わいが特徴のチリワイン


ロス ヴァスコス シャルドネ

ロス ヴァスコスはチリに移住したスペイン人により、1750年に創業。ぶどう畑の所有面積は3600ha、その内作付け面積は580haとコルチャグア・ヴァレー中部で最大。広大な土地ですが、殺虫剤や除草剤などの化学物質に頼らないキャノピーマネジメントなどの手法を採用し、グリーンハーヴェストによる収量制限、樹齢による区画の管理を行い、収穫は手摘みと手間暇をかけて作られています。柑橘やバナナなどを思わせるフルーティな香りとフレッシュで爽やかな味わいが特徴。購入者からは「キリッとした辛口というよりは、芳醇さの中に辛さが潜む感じ」「後味や香りの余韻は強く残らずクールでサッパリした印象」との声も。

【詳細情報】
内容量:750ml
発送重量:1.2kg

 


洗練されたエレガンスを感じさせるチリワイン


ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン

ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブランは、フランスの名門バロン・ド・ロートシルト家が手掛けるエレガントなチリ産の白ワインです。柑橘やトロピカルフルーツのようなボリュームある華やかなアロマと、ほどよいコクとすっきりした酸味が特徴。よく熟したソーヴィニヨン・ブラン種の特徴を存分に引き出しました。愛飲者からは「甘さは全くなく、すっきりとした味。だからこそ何にでも合うと思います」「白ワインとしては香りが強く、良い香りが楽しめるのも良い」「同じ味わいでイタリアやスペイン産のワインなら3千円以上はすると思います」と高評価。他にも「スクリューキャップなので気軽にアウトドアにも持って行けるのがうれしい」という声も。

【詳細情報】
内容量:750ml
発送重量:1.1kg

 


世界的評価の高い南仏生まれのフルーティーな辛口ワイン


レゾルム ド カンブラス シャルドネ

レゾルム ド カンブラス シャルドネは、フランスNo.1の販売数量を誇るカステル社が手がける、南仏生まれのフルーティな白ワイン。辛口仕立てでほどよいコクがあり、日本の食卓を意識して特別に作られています。りんごや黄桃を思わせる香りと、やわらかな印象の果実味、酸味のバランスの心地良さが特徴。ぶどう本来の果実味を活かした瑞々しさは、日本人の味覚に合うバランスの良い味わいで、ゴマだれ味のしゃぶしゃぶなど、旨味を感じるメニューにピッタリ。また、世界的評価も高く、シャルドネ・デュ・モンド2017にて金賞を受賞した実力派です。ユーザーからは「白ワイン独特の酸味が苦手な人に最適」「スッキリ飲みやすく日常使いにぴったり」との声がある一方で「白ワインの個性を求める人には、物足りなく感じるかも」との声も。

【詳細情報】
内容量:750ml
発送重量:1.04kg

 

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スピードワゴン・井戸田潤が甘くないレモンサワーを飲んだら「甘くな~~い!」と叫ぶのか? 新発売「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」で実験

提供/サントリースピリッツ

 

「鏡月焼酎ハイ ちょい搾(しぼ)レモン」は、3月にサントリーから発売されたばかりの新商品。ご存じ「鏡月」の炭酸割りに、レモンの風味が香る、スッキリとした味わいの爽やかな焼酎ハイだ。サントリーの商品開発チームがおよそ2年の月日をかけて作った最高の味という、自信作である。

 

一番の自慢は「甘さ、ほぼゼロ」。数あるレモンサワーの中でも“甘くない”ことを強調している。これを端的に、かつ面白く伝えるにはどうしたら良いかと考えた。思い当たったのは、「あま〜い」でお馴染みのあの人物。スピードワゴンの井戸田潤さんだ。

 

そこで、「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」を井戸田さんに飲んでもらったら、伝家の宝刀「あま〜い」ならぬ「あま〜くな〜い!」と言ってくれるんじゃない? という企画をサントリーに提案してみたら快諾、所属事務所に投げかけたら、本人はお酒が大好きだからとマネージャーも即オッケー。「えー、こんなスムーズで大丈夫かよ」と逆に慌てつつ、スピードワゴン・井戸田潤が甘くないレモンサワーを飲んだら「甘くな〜い!」と叫ぶのか?「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」でいざ、実験開始!

 

サントリー
鏡月焼酎ハイ<ちょい搾レモン>

柔らかくまろやかな味わいを特徴とする「鏡月」をベースに、甘くないすっきりとした味で焼酎ユーザーが好む味を追求した。また、独自の「炭酸感キープ製法」によって、炭酸感が持続するのもポイント。「鏡月焼酎ハイ」には、ほかに「すっきりドライ」もラインナップする。

 

“甘さ、ほぼゼロ”のスッキリ感がいい飲み心地
「最初から最後までずっとコレ、もありだね!」

(まずは試しに一口、井戸田さんに「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」を飲んでもらうことにしよう。最初はさりげなく感想から聞いてみるぞ。)

 

――さっそく、一口飲んだ感想をお願いします。

 

スピードワゴン・井戸田潤

お笑いコンビ、スピードワゴンのメンバー。「あま~い」のフレーズで一躍人気に。単独でフジテレビ「ノンストップ!」、メ〜テレ「ドデスカ!」にレギュラー出演するほか、コンビでもレギュラー多数。バイク動画・グルメ動画が中心のYouTube「ハンバーグ師匠チャンネル」も話題。

 

井戸田 んん~~まず、のどごしがいいですね~。

 

――グイッと飲まれましたね。

 

井戸田 これは、いけちゃいますね。僕の場合、飲み始めはのどを潤すためにカーッといくのが鉄則なのでね。最初に、のどの弁をガッと開かせるんですよ!

 

――(笑)。なるほど、それくらいスッキリしている、ということでしょうか?

 

井戸田 そう、このスッキリ感がいいですね。とても飲みやすいです。やっぱり最初の1杯は、のどごし重視なので、普段はビールを選びがちなんですけど、これは炭酸がちょうどいい強さだし、爽やかだし、いい飲み心地。最初から最後までずっとこれもありだね。

 

――それはよかったです。いま、飲んでいただいている「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」は“甘さ、ほぼゼロ”の後味のいいおいしさがウリなんですよ。

 

井戸田 あ~たしかに。かなりドライな感じで、しつこくないのがいいね。

 

――そうなんです。ちなみにアルコール度数は7%なんですが、お酒感はいかがでしょう?

 

井戸田 しっかりお酒を飲んでる感があります。決して強いって感じはしないんだけど、後味にいい余韻が残っていますね。僕は、実はレモンサワー系は7%までって決めているので、これはすごくちょうどいいです。

 

――最近は、度数が強いレモンサワーも多いですからね。

 

井戸田 そうなんだよ。若い子がよく飲んでるやつね!(笑)

 

――気持ちよく酔えるアルコール感がいいですよね。

 

井戸田 あ、それにこれ「糖質ゼロ、プリン体ゼロ、甘味料ゼロ」(※)なんだ。すごいね。

 

――そうなんです。焼酎がベースで、炭酸で割っていますから、糖質はゼロ(※)です。お酒を飲まれる方なら、やはり糖質の有り無しは気になる部分だと思うので、うれしいですよね。普段、井戸田さんはそういった点も気にされていますか?

(※)表示基準に基づき、100mlあたり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示。100mlあたりプリン体0.5mg未満。食品添加物としての甘味料(人工甘味料)は使用していません。

 

井戸田 それが、全然気にしていないんですよ(笑)。好きなお酒を飲みたいから、いつも“ダイエット〇〇”とか“糖質オフ”とかは見ずに、おいしいやつを優先して買っちゃう。

 

――お気持ちよくわかります。本当は気にせず選びたいですよね。

 

井戸田 でも、これはおいしいうえに、オプションで「糖質ゼロ」がついてくる。ラッキーですね。今まで、気にしてこなかったんですけど、最近ついにお腹が出てきたので……ちょうどいいタイミングで知ることができましたよ!

 

「鏡月」の正しい割り方はこれだ!「もっと早くあってもよかったかも(笑)」

(ふぅ。サービス精神からいきなり「甘くな〜〜い!」と言われたら初っ端で企画終了でどうしようかと思ったけど、さすがに空気を呼んでくれたのカナ。インタビューを続けていきます)

 

――ちなみに、こちらの「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」は、その名の通り焼酎の「鏡月」がベースとなっているんですが、「鏡月」にはどんなイメージをもっていますか?

 

井戸田 実は20代の頃、酒屋さんで3年くらいバイトしていたんですよ。お店でボトルキープとかされるから、鏡月はよく出していてね。その頃から、ずっと馴染みはあります。“割る専門”のお酒ってイメージかな。なんなら、この「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」が出る前から同じ飲み方をしてましたよ。いつも炭酸で割って、レモンを少し搾ってね。

 

――おお、そうなんですね! 今回、ついにそれが商品化されたわけですが。

 

井戸田 言われてみれば、今までなかったよね~。もっと早くあってもよかったかも(笑) 。しかも、これってかなり衝撃的な出来事だからね?「あ、このバランスで割るのが正解なんだ」って、みんなが「鏡月焼酎ハイ」を飲んで気づくわけだから。サントリーさん、とうとう正解を叩き出しましたね!?

 

――(笑)。これが一番おいしい割合だってことですもんね。商品開発チームが2年かけてつくり出したそうですから。

 

井戸田 みんなこれを待ってましたよ。自分で割ると酔いも手伝って、どうも入れすぎちゃったりとかね。結局、濃くなってちびちび飲むことに……。

 

――わかります。この「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」はどう飲みますか?

 

井戸田 まずはグイッとのどに流し込んじゃうね! あ、でも僕、缶でそのまま飲まない派なんですよ。だから家では、グラスにあけて氷を入れて、冷たくしてカッと飲むと思います。

 

――いいですね。どんなときに飲むのがいいでしょうか?

井戸田 これからの季節は、この缶のデザインの通り、外で月夜を見上げながら飲みたいですよね。例えば、CMに出演されている松本まりかさんなんかと一緒にね……しっぽりと!

 

――(笑)! なるほど~、理想のシチュエーションは、女性と外飲みですかね?

 

井戸田 女性とじゃなくてもね! 夏は縁側なんかで飲めたら最高ですよ。都心だったら、屋上とかベランダで。ゆったりと気持ちよさそうですよね。

 

酒豪・井戸田のお酒ルーティンは?「甘さはお酒に求めてないですね~(笑)」

(完全に普通のインタビューだと思い込んでいるようです。でも、井戸田さん、あなたが選ばれたのは、「甘くな〜〜い」を言うか、言わないか、できれば言って欲しいから。というわけで、少しずつ、匂わせてみます)

 

――井戸田さんの普段のお酒ライフについてお聞きできればと思います。よく飲む好きなお酒はなんですか?

 

井戸田 普段はビールが多いですね。あとは、ハイボールとかレモンサワー……白ワインなんかも飲みますね。いろいろ飲みますよ!

 

――ということは、“甘くな~~い”お酒がお好きなんですかね?

 

↑インタビュアーの質問に一瞬、「ん?」という表情の井戸田さん。まさか気づいた?

 

井戸田 そうね~~甘さはお酒に求めてないですね~(笑)

 

――ふむふむ……甘さはいらないと……お家飲みとかはされますか?

 

井戸田 家では、だいたい夜寝る前に飲みますよ。夕飯中に飲んで、気持ちよくなったら、そのまま寝ちゃうんですよね。

 

――どのくらいの量を飲むんですか?

 

井戸田 缶だと5、6本くらいです。それで気持ちよくなって、ソファで寝ちゃうんですよ。

 

――おお、すごい……! なかなかの酒豪なんですね。

 

井戸田 それでね、僕、家だと服を着ないんですよ。だから状態としては、裸のオジサンが酒をごくごく飲んで、最終的にソファで倒れている。傍らからみたら、ひどい有様ですよ?

 

――(笑)。開放的でいいと思いますよ。

 

ついに、井戸田が気づいたか……!?「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」にぴったりのおつまみは甘くな~〜いアレ!

(やっぱり、この程度ではこちらの狙いには気づかないか……。いよいよ、わざとらしく「甘くな〜〜い」を会話に混ぜ込んでいくことに。するとついに……!?)

 

――お酒を飲むときは、何か一緒に召し上がるんですか?

 

井戸田 つまみはね、現場からお弁当を持ち帰ってきて食べてるんですよ。最近はエコバッグを持ち歩いてるんで、それにササッと入れてね。そのまんま持ってくと恥ずかしいからさ、コートに隠しながらね……。

 

――ちょっと怪しい感じになってるじゃないですか(笑)

 

井戸田 いや~弁当のうまさを再確認しちゃったんだよね。今は外にも行けないからさ。現場では食べないようにしてるから、家でゆっくり飲みながら食べるのが楽しみで。

 

――この「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」といっしょに食べたいおつまみって、何か思い浮かびますか?

 

井戸田 弁当以外で? ええ~~合うおつまみかあ……なんだろうな?

 

――どんなおつまみでもいいんですけどね。“甘~~い”ものでも、“甘くな~~い”ものでも……(これだけ誘導すれば、いけるか!?)

 

井戸田 ……あ、わかったわ!

 

――お!? なんでしょう?(キターーーーー!?)

 

井戸田 お刺身なんかはどう? 最近は、スーパーで帰りに買ってよく食べてるんだよね。きっと合うんじゃないかな。 この「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」は食事のときでも邪魔しない味わいだからね。

 

――ああ、なるほど……。(違うんかい!)そうですね、晩酌でも食事でもOKなドライな味わいが魅力ですからね。そう、“甘くな~~い”ですから……。

 

井戸田 うん、そこがいいのよね。あとは……餃子もいいじゃないかな。パリパリ系の鉄板餃子と食べたいね。他にも、漬物系もありだなあ。

 

――そうですね。(え、そろそろ気づくでしょ……。)和風なおつまみには、わりとなんでも合いそうですよね。あ、じゃあ逆に、洋風なものは何か思いつかないですか? イタリアンでもオードブル的なものでも、なんなら“甘~~い”スイーツでも……。

 

井戸田 洋風?……んん……あ、もしかして……?

 

――もしかして??(きたか!)

 

井戸田 あれね!「ハンバーグ」のことね! それが言いたかったんでしょ????

 

――あ……はい、そうですそうです。ありがとうございます。(き、気づいてほしいのはそっちじゃないんですが……。)

 

井戸田 すいませんね~、気が利かなくてね。

 

――いえ、えっと、では、ハンバーグ師匠的には、ハンバーグとの相性はいかがでしょうか?

 

井戸田 最近ね、ハンバーグ自体のことをよく聞かれるからさ。俺も勉強してるんだけどね。この前、鳥羽周作さんってミシュラン一つ星のシェフのレシピでハンバーグを作ったんだけど、それが“塩だけ”で食べるハンバーグだったのよ。そのハンバーグに「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」は絶対合うよ!

 

――おお……塩だけで! それはシンプルでおいしそうですね。

 

井戸田 デミグラス系の濃いハンバーグじゃなくて、肉のうま味を味わえる塩のハンバーグが「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」にはぴったりだと思いますよ。すいませんね、ハンバーグの話だと気づかずに!

 

――あ、いえいえ……わざわざお気遣いいただいて……ありがとうございます。(めちゃくちゃいい人だ……でもそうじゃないんです……。)

 

「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」最大の特徴、“甘くな~い”について追及! はたして井戸田さんは……!?

(もはや最終手段! 超不自然に「甘〜〜い」「甘くな〜〜い」を大声で強調して会話することに。はたして、井戸田さんは気づくことができるのか?)

 

――おお、2本目も空きそうな感じですね。

 

井戸田 おいしくて飲んじゃいますね。いい気分になってきたな~。

 

――この「鏡月 焼酎ハイ」のプレーンは、「すっきりドライ」味として販売されているんですけど、今回は「ちょい搾レモン」というレモン入りバージョンを飲んでいただいています。こちらの“レモン感”ってどうですかね?

 

井戸田 焼酎を炭酸水で割ったあとに、ちょいっとレモンを何滴か搾ったくらいのリアルな味わいがありますね。絶妙な加減です。レモンは鼻にちょっと抜けるくらいで、キリッと爽やかな感じ。

 

――そうなんです。このレモンサワーの最大の特徴が、レモンが強すぎなくて“甘くな~~い”ところなんですよ。

 

井戸田 ほんと、そうですね~。全然甘くないです。そう考えると、こんなにドライな感じのレモンサワーって新しいかもしれませんね。レモン感が濃いものもいいですが、僕はこっちの甘くない方がスッキリしてて好きですよ!

 

――“甘くな~~い”方がお好きなんですね? それはよかったです~。ここ最近、コンビニなどで販売されている商品を見ると“甘~~い”レモンサワーがけっこう多いですから。

 

井戸田 あ~そうなんですかね? たしかに、レモンが強いってウリにしているお酒は、その分甘かったりしますもんね。

 

――そうなんですよ。それに対して、この「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」は、パッケージでも「甘くないレモンサワー」だと強く推しているんです。一目で“甘くな~~い”とわかるようになっているんですよ?

 

井戸田 あ~ちゃんと表示されてるんですね。普段、俺はサワー系でもカクテル系でも甘いのは飲まないから、「甘くない」って言い切ってもらえると、買うときに安心感があっていいですね。選びたくはなりますね!

 

――それはよかったです。“甘くな~~い”お酒というのは、やっぱり重要なんですね。

 

井戸田 そうですね。選ぶ基準にはなってます。何にでも合いそうなのが、この「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」のいいところだと思うので、これからいろんな場面で飲みたいと思いますね。

 

――ありがとうございます。では、最後になりますが“甘くな~~い”「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」は、今後も飲んでいただけますでしょうか?

 

井戸田 もちろんですよ。飲みたいお酒の中でも、1軍になってくると思います! これはレギュラー入りっすね!

 

――よかったです。ありがとうございました。

 

【まさかの大逆転】アディショナル・タイムでついにあの一言が!!

(さて、用意していた質問はすべてしっかりと語っていただき、インタビュー開始からも45分。芸能人のインタビューとして十分すぎる時間だ。ここからは写真撮影をメインにしつつ、総括的な話をもう一度だけ振ってみることにした。すると、ようやくあの言葉が……!)

 

――井戸田さん、最後にもう一度お聞きします。「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」の“推し”は何だったでしょうか?

 

井戸田 え……

 

井戸田 もしや……

 

井戸田 “甘くない”ってとこですかね……?

 

――はい、そうなんです。やっと気づいていただけましたか……!?

 

井戸田 ああ~~~なるほどね。全然気づきませんでしたよ。いや~~でも、ちょっと思ってはいたんです。僕は世の中で一番“甘い”を言ってきた男なんですよ。それが“甘くない”を心の底から認める瞬間……それが今日だったんですね?

 

――そうだったようです(笑)。ありがとうございます。では、最後に「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」を一言で表してもらえますでしょうか?

 

井戸田 「鏡月焼酎ハイ ちょい搾レモン」は……甘~~~~くないッ!!!!!

 

――井戸田さん、ありがとうございました!

 

甘くな〜〜い「鏡月 焼酎ハイ ちょい搾レモン」の詳細はこちら

 

◆お客様センター https://www.suntory.co.jp/customer/

ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転

 

取材・文=狐塚咲季 写真=丸山剛史[人物]、湯浅立志[商品]

麦とジャスミンが奏でる意外なハーモニー、炭酸割り専用焼酎「香る大隅〈麦とジャスミン〉」新発売

飲食店限定で提供されていたサントリーの焼酎「大隅 OSUMI〈麦〉」(1320円/税込)が、今春より一般発売を開始。さらに新たなフレーバーとして「香る大隅〈麦とジャスミン〉」(1320円/税込)が登場しました。最大の特徴は、炭酸割り専用であるということです。

↑4月6日に発売となった「香る大隅〈麦とジャスミン〉」。720mlで1320円(税込)、アルコール度数は25%で、炭酸で割る飲み方が推奨されています

 

そこで筆者が参加した、オンライン説明会で聞いた商品特徴や開発の狙いを紹介するとともに、実際に飲んだ味わいのレポートをしていきます。

 

家飲みでは瓶酒を飲む人が増えている

「大隅 OSUMI」は鹿児島・大隅半島で2004年に設立され、2014年にサントリーの子会社となった「大隅酒造」が仕込みや蒸溜を担当。飲食店において焼酎はビールの次に飲まれているカテゴリーであるという市場データを背景に、2019年に誕生しました。

↑最初にデビューしたのは、芋焼酎の「大隅 OSUMI〈芋〉」。その後「大隅 OSUMI〈麦〉」が仲間入り

 

焼酎は製法などによって甲類と乙類(本格焼酎)のほか、双方をブレンドした混和焼酎の3カテゴリーがあり、「大隅 OSUMI」は乙類にあたります。ブランドに共通する味の特徴は、洋酒のリーディングカンパニーであるサントリーとのシナジーから生み出された「香り厳選蒸溜」という独自の製法による、甘くフルーティなアロマ。新作にもしっかりと受け継がれています。(「香り厳選蒸溜」について詳しくはこちら

 

↑説明会の資料より、「香り厳選蒸溜」の特徴

 

新作の発売背景には、家飲みシーンの増加に伴う瓶酒のニーズ拡大と、炭酸割りの需要増があるとか。家で飲む機会が増えたため、より贅沢感のあるものを飲みたい気持ちから瓶酒を手に取る機会も増加。また、コロナ禍によるストレスをリフレッシュさせたいマインドから、炭酸割りのニーズが拡大したという調査結果により、「香る大隅〈麦とジャスミン〉」を開発するに至ったそうです。

 

↑家飲みにおける無糖炭酸水の使用頻度は近年で右肩上がり。焼酎ユーザーの炭酸割りも、まだまだ拡大する可能性があるとのこと

 

なお、「香る大隅〈麦とジャスミン〉」の一般販売に伴い、飲食店限定だった麦焼酎の「大隅 OSUMI〈麦〉」を、720ml瓶の新容量パッケージで家庭向けに発売。飲食店では900ml瓶仕様だったものを、家庭用として手に取りやすいサイズになっています。

↑720mlで一般発売となる「大隅 OSUMI〈麦〉」。「香る大隅〈麦とジャスミン〉」と同じ1320円(税込)で、アルコール度数は25%です

 

ということで、「香る大隅〈麦とジャスミン〉」と「大隅 OSUMI〈麦〉」を、それぞれを飲んでいきましょう。

 

 

麦×ジャスミンがここまで合うとは驚きだ!

↑まずは「香る大隅〈麦とジャスミン〉」から。あえてストレートで

 

そのままグラスに注いで味わってみると、繊細で清らかなテイスト。香りがじんわりと広がりますが、これを炭酸で割ることによって、よりいっそう香りを感じることができるのでしょう。

↑それぞれの裏ラベル。「香る大隅〈麦とジャスミン〉」は焼酎1に対して炭酸水3がオススメとのことで、割って飲むことに

 

炭酸で割ると、上品で爽やかなフレーバーが鼻孔をくすぐります。香りは最初に麦が来て、その後ジャスミンが広がり両者が調和していくニュアンス。麦にジャスミン茶葉という組み合わせは想像できませんでしたが、ここまで合うとは驚きです。

↑麦の穀物感とジャスミン茶葉のふくよかさが好バランス。炭酸の爽やかな刺激も心地よく、スイスイいける飲みやすさです

 

説明会では、なぜいくつもの素材があるなかでジャスミンを選んだのかを聞きました。すると、レモン、梅、緑茶など様々な食材を試した中で一番麦焼酎にマッチしたのがジャスミンだったから。販売前の消費者テストでも、ジャスミンが最も好評だったそうです。

 

次は「大隅 OSUMI〈麦〉」を、まずはひと口。こちらは、バナナを思わせるフルーティな香りとキレのある後口の両立が特徴。ストレートでも、甘く華やかな風味が印象的でした。

↑麦らしさがありながらも、麦チョコのようなどっしり系の香ばしいタイプではなく、ライトで爽やかな方向性。新しさを感じます

 

飲み方のアレンジはロックで試してみました。バナナ香は小麦由来の白ビールでもよく語られるフレーバーですが、「大隅 OSUMI〈麦〉」の感じ方はやや違います。焼酎らしいキリッとしたタッチに麦の甘味が加わり、そのうえでバナナのブライトなフルーティさが寄り添うニュアンス。

↑加水が進むと香りがより広がり、りんごやサイダーのような爽快感あふれるフレーバーも。水割りや炭酸割りも合うでしょう

 

どちらも新時代の焼酎であることを感じさせる、香りが個性的ながらスイスイ飲みやすい味わいだと思いました。飲み方が多彩なうえ、和食を中心に料理とよく合い、常温保存もできる扱いやすさが焼酎の魅力でもあります。焼酎好きの人はもちろん、入門としてもオススメなのでぜひお試しを。

「ジムビーム ハイボール缶〈ライム&トニックハイボール〉」が7月13日に期間限定新発売

サントリースピリッツ株式会社は、「ジムビーム ハイボール缶〈ライム&トニックハイボール〉」を7月13日から全国で期間限定新発売することを発表しました。

 

 

「ジムビーム」は、世界120カ国以上で愛されている世界No.1バーボンウイスキー。爽快なキレ味で食事と相性の良い“ジムビームハイボール”は多く人から支持されています。また、手軽に楽しめる「ジムビーム ハイボール缶」は、2020年の販売数量が対前年113%と大きく伸長。今回は、新フレーバー「ジムビーム ハイボール缶〈ライム&トニックハイボール〉」を期間限定新発売し、同ブランドのさらなるファン拡大を図るそうです。

 

ジムビーム ハイボール缶
〈ライム&トニックハイボール〉
350ml/160円(税込)
500ml/217円(税込)

 

●中味・パッケージについて

「ジムビーム」と相性の良い、ライムと甘いトニックを組み合わせることで“ジムビームハイボール”ならではの新たなおいしさを実現。飲みやすく爽快感のある中味で、そのままでも食事と一緒でも、おいしく楽しめる味わいに。パッケージは、中央に配した「LIME&TONIC」の文字と、視認性の高い緑の背景で、中味の特長を表現しています。

 

激レアの「山崎」が飲めて3000円!蒸溜所のオンラインライブがウイスキーを何倍もウマくする

これはウイスキーファンへの朗報。いや、もっとそれ以上の、これからのウイスキーファンをたくさん生み出す吉報といえるでしょう。サントリーが、山崎蒸溜所と白州蒸溜所を自宅などから見学できるリモート蒸溜所ツアーを開始しました。

 

↑ツアーは無料で体験できる「360°フリーツアー」と有料の「オンライン・ライブ」の2タイプ。無料のほうは、各館内の一部をいつでも自由に見学できます

 

このスタートにあたって、有料ツアーのほうを体験してみました。参加したのは「山崎蒸溜所オンライン・ライブ」。参加費は白州ともに3000円(税抜)となり、なんとテイスティングキット(ウイスキーとグラスなど)付きという非常に良心的な価格です。本稿ではそんなツアーの一部を紹介したいと思います。

 

オンラインだけの特別コンテンツも

「オンライン・ライブ」の参加手順は、専用の申し込みサイトから予約と決裁を行って完了します。すると後日、メールとセミナー用のテイスティングキットが到着。当日はメールに届いたURLからZoomで参加する流れです。

 

↑山崎のテイスティングキット。「シングルモルトウイスキー山崎180ml」と「山崎ロゴ入り特別テイスティンググラス」、さらに製造工程が記されたテイスティングシートや、参加方法の説明書が入っています

 

そして当日。筆者はイントロダクションから引き込まれました。というのも、蒸溜所からではなくその前の山崎駅からスタートして蒸溜所へ向かうのです。

↑山崎駅に到着するとすぐ近くに蒸溜所が見えるのですが、ここでまずテンションが上がるのです。これも蒸溜所見学の醍醐味のひとつであり、オンラインとはいえここから体験できるのは嬉しい限り

 

山崎駅は、山崎蒸溜所を語るうえで欠かせません。この地が良質な水と自然環境に恵まれているのはもちろんのこと、駅から徒歩10分という好立地な場所だからこそ多くの人が足を運び、ウイスキーのこだわりや品質を理解する貴重な場所となっています。

 

↑いよいよ館内へ!

 

そうして「オンライン・ライブ」がスタート。リアルの蒸溜所見学と同様にナビゲーターが進行してくれます。まずはスケジュールの説明から。山崎蒸溜所についての解説、製造工程とつくりのこだわり、テイスティング、おいしいハイボールのつくり方、質問タイムという順番で、約1時間。

 

↑この日のナビゲーター。リアルの蒸溜所見学でも案内をしています

 

ライブというだけあって、一方的に解説を受けるだけでなくZoomの投票機能を使ってアンケートやクイズ形式で質問してくれたり、チャット欄でこちらの質問にも答えてくれたり、コミュニケーションがとれるのも魅力です。

 

↑結果ではほかの参加者の答えも見られ、一体感があります

 

なお、筆者は以前山崎蒸溜所のリアル見学会に参加したことがあるのですが、「オンライン・ライブ」で映し出される映像は臨場感満点。ポットスチル(単式蒸溜釜)があるフロアなど見どころも十分で、現地に行っているような気分に浸れます。

 

↑ポットスチル。現在16基があり、フル稼働で生産にあたっています

 

しかも、製造工程の紹介には、通常の工場見学にはないオンラインだけの特別コンテンツも。それがウォッシュバック(発酵槽)内の様子。液体の表面が泡立っているのは発酵の真っ最中で、酵母がしっかり働いている証拠です。

 

↑ウォッシュバックの内部。こちらは重厚で複雑な香味を生み出す木桶のタイプで、山崎蒸溜所ではすっきり系の味わいを生むステンレス製のウォッシュバックも使って個性の違う原酒を生み出します

 

自分史上最高にウマい自家製ハイボールが作れた!

後半はお待ちかねのテイスティング。送られてきたウイスキーとグラスのほか、よりテイスティングを楽しむための常温の水、そしてハイボールのおいしい飲み方を実践しながら観たい人は、ハイボール用の炭酸、氷、マドラーを用意します。

 

↑テイスティングはイラストとともに口頭で解説してくれます

 

まずはウイスキーをグラスのふくらみぐらいまで注ぎ、色を見てどれぐらい熟成させたかをチェック。このとき、白い紙などを背景にすると正確な色がわかります。南橋さんによると、「シングルモルトウイスキー山崎」は赤みがかった明るい琥珀色が特徴とのこと。

 

↑次はグラスを軽く回し、香りを広げてからやさしく鼻に近づけます。感じ方は人ぞれぞれですが、甘やかでバニラのような香りが感じられました

 

このままストレートで味わってもいいのですが、より香りを楽しむには常温の水を一対一で注ぐことがオススメ。アルコールの刺激がやわらぎ、香りが開いてストレートでは隠れていたフレーバーが感じられ、さらに個性を楽しめるのです。

 

そしてひと口。ここはゴクッといくのではなく、舌の上で広げるように楽しむのがコツ。そして飲み込んだあと、口に残る余韻や鼻に抜けるアロマを感じます。甘くなめらかで、果実のようなニュアンスも浮かび上がります。ナビゲーターの方曰く「ブレンダーは、さくらんぼやいちごのようと例えますね」とのこと。

 

↑次はおいしいハイボールのつくり方へ。自宅にいながらレクチャーしてもらえるのは、なかなか新鮮です

 

小さい氷はすぐとけて水っぽくなるため、大きい氷を用意してグラスへ。はみ出るぐらいでOKだそうです。そして配合は、ウイスキー1に対してソーダが3から4。まずはウイスキーだけ注ぎ、マドラーで10回かき混ぜしっかり冷やします。すると氷が目減りするので、そのぶんの氷をおぎない、いよいよソーダを入れます。

 

↑おいしさのポイントのひとつが、炭酸の刺激。強炭酸タイプのソーダを使い、そっと氷の間をぬうようなイメージで、ガスが抜けないように注ぎます

 

最後の仕上げはマドラーでやさしく、なじませるように1回転。これで完成です。味わってみると、爽快ながらまろやかな甘味やリッチで香ばしい果実味があって思わず「ウマッ!」と声が出るおいしさ。家で山崎を飲むのがかなり久しぶりというのもあるのですが、もったいなくてそもそもハイボールで飲んでいなかったような。レクチャーのおかげもあって、これまでで一番おいしい自家製ハイボールが作れたと思いました。

 

↑勉強になっておいしい体験もできて大満足。これで3000円はやっぱり破格です。

 

なお「オンライン・ライブ」は現在土日と平日の一部で開催されています。ただ各回定員100名で人気も高いことから、3月分はほぼ完売。翌月分の予約を第1営業日の10時から行うので、次は3月1日を要チェックです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

これが酒税法改正の恩恵だ! 終わらない暑夏に飲むべきビールは副原料にこだわったニュータイプ

これまでビール飲料は、原料の違いによって「ビール」「発泡酒」「第三のビール」などと分けられてきました。ビールとは「麦芽比率が67%以上で副材料は米、麦、トウモロコシのみに限定されるアルコール飲料」のことです。そこに果実や香味料が含まれるものは、発泡酒。また、麦芽以外の原料でつくられたビール風味の飲料は、第三のビールと呼ばれ、新ジャンルを確立してきました。ところが、2018年4月の酒税法改正によってビールの定義が変わり、多くの副原料が認められるようになったことで、市場は新たな盛り上がりを見せています。

 

ビールがよりおいしく感じるシーズンに、その動向は気になるもの。そこで、今回の改正が消費者にどんな影響を及ぼすのか、どのようなビールが新登場したのか、フードアナリストの中山秀明さんに聞きました。

 

酒税法改正でビール飲料の価格差がなくなっていく

酒税法とは、そもそもお酒の税率について定められた法律。お酒は、原材料の比率やアルコール度数などによって、税率が変化します。

 

「これまでビールは約77円、発泡酒は約47円、第三のビールは約28円が酒税でした(すべて350mlの場合)。今後は2020年から段階的に、ビールの減税が計画されています。反対に他2種類は増税し、最終的に2026年には、すべてのビール類の税率が55円に一本化される予定なんです。この改正によって、商品の価格差がなくなっていくので、『ビールより安いから発泡酒を飲もう』という発想は変わるでしょうね。また、これまでのビールの価格も2020年以降安くなっていくと思うので、ビール党の人にはうれしい改正となります」(中山さん、以下同)

 

認められるようになった副原料は10種類

今回の新税制にともない、ビール類飲料に認められる原材料も見直されました。たとえば、これまで果実やハーブなどを副原料に使うと、ビールとして認められず発泡酒扱いになっていたのですが、今後は副原料を添加しても、その重量が麦芽の5%以下であればビールと認められるようになったのです。

 

「今回認められたのは、下記の10種類です。今までは、レモンを使用したものに“レモンビール”という商品名をつけることはできませんでしたが、これからはビールという名称が使えるようになります。これを受けて、副原料を使ったビールがより多く発売されており、消費者としてはバリエーション増によって選ぶ楽しみが増えるでしょう」

 

【ビールへの添加が認められるようになった副原料】
果実/コリアンダー・コリアンダーシード/胡椒や山椒などの香辛料/ハーブ/野菜/ソバやゴマ/はちみつや黒糖といった含糖質物・食塩・みそ/花/茶・コーヒー・ココア(これらの調製品を含む)/牡蠣・昆布・わかめ・かつお節

 

各社の新ビールは香りや味が豊か!

酒税法改正を受け、どのようなビールが発売されているのでしょうか? 早速、各社の商品を見ていきましょう。

 

・飲みやすいのに高アルコールの「アサヒ グランマイルド」

4月に発売されたアサヒビールの新しいビール「アサヒ グランマイルド」は、「ゆっくり時間をかけて楽しむお酒」をテーマに作られており、飲みごたえのあるアルコール分7%であることが最大の特徴。

 

「7%とアルコールはやや高めなのでパンチは強めですが、アルコール臭が控えめなので、とても飲みやすい印象があります。ビール独特のアルコール臭を軽減させ、飲みやすさを考えて副原料にスターチやレモングラスを使用しているのだとか。レモングラスの風味は意識しないと感じないレベルで、定義拡大ビールというよりは、正統派ビールに近い印象です」


アサヒビール「アサヒ グランマイルド 350ml」
225円(編集部調べ)
アサヒビールお客様相談室 Tel:0120-011-121

 

・ほうじ茶を使った香ばしい味わいの「HOJICHA Brown Ale」

キリンビールのクラフトビールブランドであるSVB(スプリングバレーブルワリー)のファンクラブ「CLUB SVB」の会員と、直接コミュニケーションを取りながら共創したビールです。旨味に着目して昆布や炒り玄米などの副材料を使って開発を進め、焙煎した麦芽とほうじ茶の香ばしさを感じられるように作られました。

 

「キリンは自社のクラフトビアブランドを持ち、個性的なビールの開発を積極的にしながらバリエーションを増やしています。また、お茶という意外な副原料を使っていながらも、ビールを飲んだという感覚をしっかり感じられます。飲んだ後に喉の奥から鼻に抜けるほうじ茶の香ばしさと、柔らかく漂う麦芽の風味が特徴的で、特にお寿司や和菓子などに合いそうです」


SVB「HOJICHA Brown Ale(330ml×6本)」
2332円
キリンビールお客様相談室 Tel:0120-111-560

 

・塩と胡椒が麦の旨味を引き出す「Innovative Brewer グルメビア」

マイルドな塩味でお馴染みの岩塩・アルペンザルツと、皮を削ってシャープな辛味になった黒胡椒で麦のおいしさを引き出したビールです。ライムピールを加え、爽やかな味わいが楽しめます。

 

「Innovative Brewerブランドは、昨年10月の立ち上げ以降、既存のビール概念に縛られない自由な発想でビールを発売しています。塩胡椒という挑戦的な味わいも、この会社ならではでしょう。一見、塩と胡椒でトガった味というイメージを持つかもしれませんが、塩胡椒は縁の下の力持ち的な立ち位置で、一口目から複雑さを持ったどっしりとした旨味を感じられます。また、ライムの酸味による後キレのよさがあり、余韻が爽快です」


ジャパンプレミアムブリュー「Innovative Brewer グルメビア 350ml」
288円(編集部調べ)
サッポロビールお客様センター Tel:0120-207800

 

・カリブ海を思わせる爽やかさ「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉」

6月から数量期間ともに限定で、コンビニエンスストアのみで発売されているこちらのビールには、数種類のホップとフレッシュな香りが楽しめます。

 

「サントリーは、新ブランドを立ち上げ、チャネルや数量を限定して多彩なスタイルを市場投入しています。こちらのビールも数量限定で、コンビニエンスストアのみの販売に絞っています。味は軽やかでスカッと爽快。シトラスがほんのり香るフレーバービールという印象です。フルーティさよりも、フレッシュさを強調するために柑橘が使われているように感じました。メキシコのピルスナービールの飲み方でおなじみの、ライムを入れて飲むビールを彷彿とさせる爽やかさです」


サントリー「海の向こうのビアレシピ〈柑橘の香りの爽やかビール〉350ml」
220円(編集部調べ)
サントリーお客様センター Tel:0120-139-310
※限定商品ですので店頭にない場合もございます。

 

このほかにも、各社からさまざまなビールが登場しています。たとえば、高知の生姜や静岡のわさび、緑茶、和歌山の山椒、沖縄の黒糖など、地元の名産を使ったビールなども新発売に。この夏は、たくさんのビールを飲み比べる楽しみがありそうですね。

 

【プロフィール】


フードアナリスト/中山秀明さん

フードアナリスト・ライター。なかでもビールに関する執筆が多く、大手メーカー、マイクロブリュワリー、ブリューパブ、クラフトビアレストランなど、小売り、外食問わず全国各地へ取材に赴いている。

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=矢部ひとみ 構成=Neem Tree

 

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「炭酸水」の躍進の影で「炭酸飲料」も確実に進化していたことが分かる最新8銘柄

泡のトレンドは炭酸水だけと思ったあなた、それは甘い! 国民的ブランドが大刷新したり、フローズン化したりと、炭酸飲料も弾けまくっているのです。代表的銘柄からユニークな個性派まで最前線をお届けします。

※:炭酸と甘さの強さは5段階で評価

 

【その1】特保コーラのパイオニアが刺激と爽快感をチューンナップ

【強炭酸】【カロリーゼロ】

キリン

キリン メッツ コーラ

130円(270㎖)、162円(480㎖)、378円(1.5ℓ

5年の開発期間を経て、2012年に初の「特保コーラ」として発売されましたが、今春リニューアルを遂げました。キレのよさはそのままに、炭酸の刺激や爽快感がパワーアップ。すっきりした味わいです。【炭酸の強さ:5】【甘さの強さ:2】

【その2】日本オリジナルの新作は控えめな甘さと「ほろ苦さ」が特徴

【オレンジ&レモン果汁3%】

サントリー

オランジーナ

ビタースパークリング

134円(450㎖)

フランス生まれの炭酸飲料に、日本独自の新味が誕生。オレンジとレモン果汁を3%ブレンドし、さらにピールエキスもプラス。甘さは控えめで、ほろ苦く爽やかな後味になっています。【炭酸の強さ:3】【甘さの強さ:1.5】

 

【その3】日本初の透明炭酸飲料が90周年を記念してリニューアル

【無果汁】【瀬戸内レモンエキス】

キリン

キリンレモン

86円(190㎖缶)、124円(350㎖缶)、140円(500㎖缶)、151円(450㎖)、346円(1.5ℓ

1928年3月16日に誕生し、今年で90周年を迎えた国民的レモンソーダ。ボトルは初代の瓶がモチーフとなり、中身は瀬戸内レモンピールエキスにより、一層爽やかですっきりした味になりました。【炭酸の強さ:3.5】【甘さの強さ:2.5】

 

【その4】日本のコーラ党が満足できる味に進化した新ペプシ

【無果汁】【カシス風味】

サントリー

ペプシ Jコーラ  ミッドナイト

152円(490㎖)

ペプシが日本のコーラ好きのために「J」を名称に掲げて大幅刷新。なかでもこのミッドナイトはカシス風味が漂い、夜の余韻を楽しみたいシーンにピッタリ。ほかにレギュラーとゼロがあります。【炭酸の強さ:5】【甘さの強さ:3.5】

 

【その5】レモンピューレが加わり果実感がより向上

【2個分のレモン果汁】

ポッカサッポロ

キレートレモン スパークリング

151円(420㎖)

2010年の発売以来進化し続け、今春新たにリニューアル。レモンを想起させるペットボトル容器になるとともに、レモンピューレを加え、果実感をアップさせました。ビタミンCとクエン酸を摂取できます。【炭酸の強さ:3】【甘さの強さ:2】

 

【その6】甘味と酸味を抑えゴクゴク飲める! すっきりした微糖炭酸

【無果汁】【クールライムの香り】

アサヒ飲料

三ツ矢グリーンスパークリングウォーター

134円(450㎖)

微糖に着目し、甘味ととともに酸味も抑えてすっきりとした味わいを実現。香りはクールライムに由来するグリーン系で、すがすがしいです。軽い飲み口で、炭酸ながらゴクゴク楽しめます。【炭酸の強さ:2.5】【甘さの強さ:1】

 

【その7】生姜100%の辛味と酸味が弾ける大人の味

【ブラッドオレンジ&マイヤーレモン果汁】

成城石井

ブルース・コスト ジンジャー

エール ブラッドオレンジ

323円(355㎖)

ジンジャーオイルや添加物を一切使わずに、生姜を100%使用した風味豊かなジンジャーエール。スパイシーさのなかに、ブラッドオレンジとマイヤーレモンの酸味が爽やかさを演出します。【炭酸の強さ:2】【甘さの強さ:4】

 

【その8】炭酸ゼリーとナタデココが共演!ココにしかない新感覚を味わえる

【無果汁】【ナタデココ入り】

ダイドー

ぷるっシュ!! ゼリー×スパークリング グレープ

124円(280g)

フルーティな甘みと香りのグレープ炭酸ゼリーに、ナタデココをプラス。飲む前に缶を振るとプルプルでありながらシュワッと、さらにプニッとした弾力も楽しめる。味は全4種。【炭酸の強さ:1】【甘さの強さ:4】

 

7年で市場が7倍になった「進化型炭酸水」はどこが違う? 16品を紹介

数ある炭酸ドリンクのなかで、いま特にアツいのは無糖の炭酸水。大御所がリニューアルしたり、新興ブランドが誕生したりと話題に事欠きません。弾けるほど盛り上がる沸騰現場を紹介します。

 

伸長し続ける強炭酸水は各商品の特性で選ぶ時代へ

強炭酸水の市場を切り開いたのは、アサヒ飲料の「ウィルキンソン」です。11年に476万箱だった販売量は17年に1990万箱まで伸び、他社も追随する形でついに今年スパーク! しかも、それぞれが独自の展開をしていて興味深いです。例えば、日本コカ・コーラは名門「カナダドライ」から新商品という形で「ザ・タンサン」を発売。

↑サントリー推計

 

一方、既存銘柄を持っていた各社も攻めています。サントリーはアウトドアの雄「スノーピーク」と共同開発し、人間性の回復をテーマに「南アルプススパークリング」を新発売。また炭酸水のなかでは早くから商品展開をしていたキリンの「ヌューダ」も刷新。スポーツ後に炭酸水という飲用提案が特徴だ。強炭酸水は、各自の特性によって選ぶ時代といえるでしょう。

 

 

【ブランド1ウィルキンソン

1904年に日本で誕生し、バーなどの割り材で人気に。2011年にペットボトルで全国発売して以降、強炭酸水市場をけん引しています。今春、氷を砕いたようなデザインの容器に進化。

 

【その1】「刺激、強め。」で有名な強炭酸飲料のパイオニア

【軟水】【500㎖、1ℓ250㎖缶など】

アサヒ飲料 ウィルキンソン タンサン

103円(500㎖)

夕食時やリラックスタイムなど、夜に炭酸水を飲む20代男性が増えていることに着目した新商品。伝統のクリアな強炭酸の爽快感はそのままに、スパイシーなフレーバーが加わりました。

 

【その2】

ウィルキンソン タンサン

103円

キレの良いすっきりとした味わいの本格炭酸水。研ぎ澄まされたクリアな味わいが特徴です。

 

【その3】

ウィルキンソン タンサン レモン

103円

磨き抜かれた水と強炭酸から生まれる爽快感にレモンフレーバーを追加。キレが良くすっきり。

 

 

【ブランド2】ザ・タンサン

ジンジャーエールで有名な「カナダドライ」ブランドが、日本市場向けに新発売した強炭酸水シリーズ。同社史上最高のガス圧を誇り、突き抜ける爽快感が魅力です。

 

【その4】独自に磨いた強炭酸水が世界的ブランドから登場

【軟水】【490㎖】

コカ・コーラシステム ザ・タンサン・ストロング

130

「マルチバリアシステム」という独自の手法で水を磨き、炭酸ガスもフィルターを通す装置でろ過。さらにpH(ペーハー)にも着目し、酸味を抑えたキレのある味に。

 

【その5】

コカ・コーラシステム ザ・タンサン・レモン

130

国産レモンエキスを使用。突き抜ける炭酸の刺激とともに、爽やかなレモンの味わいが楽しめます。

 

【ブランド3】南アルプス スパークリング

今春「スノーピーク」と共同開発し、「自然とのふれあいによる人間性の回復」をテーマにした新商品が誕生。聴覚からの爽快感にもこだわり、「ポン!」という開栓音のなる構造になっています。

【その6】人間性の回復をテーマにスノーピークと強力タッグ

【天然水炭酸水】【採水地:山梨県】【軟水】【500㎖】

サントリー 南アルプス スパークリング

108

飲用時の体感ガス圧を従来品より0.4㎏アップ。また、ボトルの先端をシャープにすることで、口に流れ込む液の最大流量が従来品の約1.25倍に進化。炭酸の体感刺激も向上しています。

 

【その7

サントリー 南アルプス スパークリング  グレープフルーツ

108円

有機グレープフルーツ果汁をプラス。自然素材由来のナチュラルな香りと味わいです(ファミリーマート、サークルK・サンクス限定)。

 

【その8】

サントリー 南アルプス スパークリング  レモン

108

キリッと強めの炭酸に有機レモンをひと搾りした爽やかな一本。無糖・カロリーゼロ。

 

【ブランド4】ヌューダ

ブランド誕生は2006年。無糖炭酸水の市場拡大は2008年以降であり、それ以前から存在します。ペットボトルとしての発売はウィルキンソンよりも先で、早すぎた名作なのです。FC東京の久保健英選手を新たに広告で起用します。

 

【その9】やっと時代が追い付いた! 炭酸水史上の早すぎた名作

【軟水】【500㎖】

キリン キリンヌューダ スパークリング

108円

プロサッカー選手が、練習やトレーニング後のリフレッシュに無糖炭酸水を飲んでいることに着目。強炭酸の刺激と雑味のないクリアな爽快感で、スポーツ後の飲用を提案しています。

 

【その10】

キリン キリンヌューダ  スパークリング レモン

108

強炭酸の爽快感と爽やかなレモンがリフレッシュにピッタリ。無果汁です。

 

【TOPIC1】天然炭酸市場も盛り上がり中!

国産の強炭酸水が盛り上がる一方で、海外の伝統的なブランドも依然として人気です。ここではピュアなおいしさが楽しめる、天然の炭酸水の最新事情をピックアップして紹介しましょう。

 

【その11】140か国以上で愛される南フランス生まれの名作

【天然炭酸水】【採水地:フランス】【硬水】【500㎖】

ネスレ日本 ペリエ

148円

南フランスの「ヴェルジェーズ」という、環境保護地区が水源地。濃密で刺激的な泡による爽快な飲み口が特徴で、世界140カ国以上で愛飲されています。プレーンのほか、レモンやライム味もあります。

 

【その12】高硬度なのに飲みやすい世界一売れている天然炭酸水

【天然炭酸水】【採水地:ドイツ】【硬水】【450㎖・500㎖・1000㎖】

ポッカサッポロ ゲロルシュタイナー

162円(500㎖)

ドイツで120年以上愛される名門。高硬度で、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルをバランスよく含んでいるのが特徴。世界20カ国以上で飲まれ、天然炭酸水としては売り上げNo.1を誇ります。

 

↑現在、7日分のお試しセットがもらえるキャンペーンを実施中。11月30日までで、PCかスマホから応募できます

 

【TOPIC2】変わり種炭酸水

無糖炭酸水には、より個性を持ったタイプも存在します。トクホやハイボール向けなど、好みに合わせて選びましょう。

 

【その13】血中中性脂肪が気になる人に!

セブン—イレブン

そのまま飲める炭酸水プラス

108

食後の血中中性脂肪の上昇を抑える、食物繊維(難消化性デキストリン)配合のトクホ飲料。強炭酸で割材にもオススメです。

 

【その14】手軽に菌活したい人に!

伊藤園

甘くない 乳酸菌の白い炭酸水

119

すっきりしたヨーグルト風味で、おいしく手軽に乳酸菌を摂取できます。カロリーゼロ、無糖なのもうれしいです。

 

【その15】ハイボールをよりおいしく飲みたい人に

サントリー

プレミアムソーダ フロム ヤマザキ

山崎の天然水で作ったソーダ

108

日本のウイスキー発祥の地として知られる山崎の天然水で製造。ウイスキー本来の味わいを引き出してくれます。240㎖。

 

【その16】いろんな味を楽しみたい人に

楽天ダイレクト

天然水仕込みの炭酸水 実売価格1750円(24本セット)

採水地は佐賀県小城市、福岡県朝倉市、長野県木曽町のいずれか。全8種と、多彩なフレーバーが用意されています。

【2018上半期】売れたモノ・バズったものランキング20~12位

いま、勢いよく売れてるモノだけを厳選! 家電、オーディオ、デジタル機器から、クルマ、ゲーム、文房具、食品までオールジャンルで「ヒットの背景」をおさらいしつつプロが改めて「オススメのポイント」を解説します。売れてるモノには、ちゃ~んと理由があるんです! 本記事では編集部独自の2018年のヒットランキングを作成。

 

20~12位ではOculusやレノボのスタンドアローン型VR機器やパナソニックの洗濯乾燥機とおひとりさまテレビ、森永製菓のチョコミントアイス、任天堂のミニファミコンなどがランクイン。早速見ていきましょう。

 

【20位】

スマホもPCも不要! VRがより身近な存在に「スタンドアローンVR」

ワイヤレスで手軽に本格的VRを楽しめるスタンドアローン型VR機器「Oculus Go」と「Lenovo Mirage Solo」が登場。市場でしのぎを削っている。

 

コスパの良さと快適な使用感が◎

Oculus

Oculus Go

2万3800円(32GB)、2万9800円(64GB)

視野角が広く、透明度の高いレンズでクリアな映像を楽しめる。本体は通気性に優れた素材で、長時間でも快適に使用可能。タッチセンサーを搭載するコントローラーおよびメガネスペーサーが付属する。

 

SPEC●プロセッサ:Snapdragon 821OS:Androidストレージ:32GB/64GBディスプレイ:2560×1440ドットサイズ/質量:W190×H105×D115mm/468g●OS:Android●ディスプレイ:2560×1440●駆動時間:約1.5~2時間

↑Netflixなどの配信動画やゲーム、360度映像など1000以上の専用アプリに対応する

 

6DoF対応で動きを高精度に再現

レノボ

Lenovo Mirage Solo with Daydream

実売価格:5万5296円

新技術「WorldSense」の採用により、自由度の高い動きを可能にする「6DoF」対応を実現した。Googleのプラットフォーム「Daydream」は、250以上のコンテンツを楽しめる。

 

SPECプロセッサ:Qualcomm APQ8098OS:Daydream2.0ストレージ:64GBディスプレイ:2560×1440ドット充電時間:約3時間サイズ/質量:W204.01×H269.5×D179.86mm/645g●OS:Daydream2.0●ディスプレイ:2560×1440●駆動時間:約3時間(1080pの動画を再生した場合)

↑180°撮影に対応した別売りの2眼カメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」も用意。VRコンテンツを簡単に撮影できる

 

ハイエンドVRに近い高画質を手軽に楽しめる

スタンドアローン型VR機器は、Oculus Goが米Amazonのレビューで星4つを獲得するなど人気に。ジャーナリストの西田宗千佳さんは「PCやゲーム機に接続するハイエンドVRは機材の準備が大変で、体験までに時間がかかります。逆にスマホVRは手軽ですが、画質・体験とも満足しにくいものでした。スタンドアローンVRは、画質がハイエンド機に近く、すぐに体験できる気軽さも魅力です」と語る。

 

【Oculus Goヒットのツボ】

「かぶるだけ」で本格VR体験!

スマホを装着して使うタイプのVRヘッドセットより本格的な映像を楽しめることや、煩雑な準備が必要なく気軽に使える点が魅力。Oculus Goはコスパの良さも支持された。

 

【19位】

軽さとパワー、設置性を備えて3万円台!! 「ツインバードTC-E261S」

テレビ番組「カンブリア宮殿」で紹介され、かねてから注目を集めていたツインバードのコードレススティッククリーナーTC-E261Sが、5月に発売。十分な吸引力に加え、軽さ、使いやすさとデザイン性がウリだ。

 

掃除機がけを意識させない軽さが魅力の紙パック式

ツインバード

TC-E261S

実売価格:3万3970円

業界最軽量の1.5kgを実現しつつ、吸込仕事率70Wの吸引力とパワーブラシでカーペットも掃除できる。紙パック式で、手を汚さずにゴミ捨てできるのも手軽で魅力的だ。ヘッドをタテにして掃除ができ、隙間掃除もラクにこなせる。

 

SPEC●集じん容量:約0.25ℓ●集じん方式:紙パック式●ヘッド:パワーブラシ●充電時間:約3時間●連続稼働時間:約30分(標準)/約7分(強)●付属品:隙間ノズル、紙パック×12ほか●サイズ/質量:W235×H1030×D135mm/約1.5kg

↑ヘッド裏にボールキャスターを搭載し、ヘッドが自由自在に動く。パワーブラシでフローリングの微細なゴミも逃さない!

 

↑紙パック式なのでゴミ捨ての際にホコリも舞わず、メンテもラク。購入時に紙パックが12枚付属する。交換時期の目安は約1か月

 

ユーザーの声を参考に使い勝手を考え抜いて商品化

近年のコードレススティックは集じん力の高さに加え、軽さ・使いやすさがトレンド。TC-E261Sはそんなニーズにぴったり合致すると家電ライターの平島憲一郎さんは語る。「本機はコールセンターから寄せられた声をもとに開発。操作性にゴミ捨て、設置性に至るまで使い勝手が考え抜かれています」

 

実際本機は1.5kgと軽く、ヘッドの動きも滑らか。ハンドル後方にはシリコンの滑り止めが付き、壁に立てかけて置ける。「ここまでの性能で3万円台。今後この価格帯の性能競争も活性化しそうです」(平島さん)

 

【ツインバードTC-E261Sヒットのツボ】

テレビの反響を受け性能をさらに磨き上げた

テレビ番組「カンブリア宮殿」で本機の試作風景が紹介され、発売前から話題に。期待に応えるべく、発売を延期してブラッシュアップに努め、コスパ抜群の製品となった。

 

【18位】

洗剤量の自動軽量機能で洗濯の自動化を実現! 「”洗剤自動投入”洗濯乾燥機」

業界初、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載したNA-VX9800が好調なセールスを記録中。スマホ操作との組み合わせで、真の意味で「機械にすべてお任せの洗濯乾燥」が可能になった。

 

ナノイーXによるニオイ抑制もスマホで遠隔操作が可能

パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機NA-VX9800

実売価格:27万7765円

液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能を搭載し、スマホで出先から洗濯開始できる。「ナノイーX」で遠隔操作待機中の衣類のニオイ発生を抑制、さらに皮革製品などの除菌・消臭も可能だ。温水泡洗浄機能でしつこい皮脂汚れも強力洗浄。

 

SPEC●洗濯/乾燥容量:11kg/6kg●乾燥方式:ヒートポンプ式●使用水量:55ℓ●洗濯乾燥時消費電力量:890Wh(標準乾燥)●洗濯乾燥目安時間:98分(標準乾燥)●サイズ/質量:W639×H1058×D722mm(給・排水ホース含む)/79kg

↑液体洗剤と柔軟剤を専用タンクに入れて本体かアプリに洗剤の種類を登録。手で作業する面倒がなく毎回適量を投入できる

 

↑「遠隔」ボタンをプッシュし洗濯物を入れたら、あとは外出先からアプリで「洗濯乾燥」「洗濯のみ」「乾燥のみ」を選ぶだけ

 

洗剤の銘柄に合わせて洗剤量を計算して投入!

パナソニックのNA-VX9800について、家電ライターの平島さんは「液体洗剤や柔軟剤は、同じ水量でも銘柄ごとに入れる分量は異なります。本機なら、使う液体洗剤や柔軟剤の銘柄を登録しておけば、洗濯物の量から、銘柄に合わせた洗剤の量を計算して、自動で入れてくれるのがポイントです」と語る。アプリで帰宅時に洗濯乾燥が終わるよう設定も可能。革新的だ!!

 

【NA-VX9800ヒットのツボ】

購入者の実に9割が洗剤自動投入を利用!

誰もが面倒と感じていた液体洗剤・柔軟剤の計量・投入を自動化したのがヒットの理由。同機の売り上げは前機種の1.7倍で、購入者の洗剤自動投入機能の使用率も約92%と極めて高い。

【17位】

時代は缶からペットボトルへ! 「ペットボトルコーヒー」

サントリーの「クラフトボス」が昨年大ブレイク! このヒットに続けと、今年になって各社がペットボトル入りコーヒーを続々と発売している。

 

老舗ならではの知見と技術でドリップと水出しを絶妙に調合

ジョージア

ジャパン クラフトマン

161円(500ml)

発売40年以上の技術でドリップしたコーヒーと、日本人の味覚に合わせて進化してきた水出しコーヒーを絶妙な配合でブレンドしている。苦味をほどよく抑えてすっきりとした後味に。

 

1本で3つのおいしさを楽しめる冷凍対応コーヒー

伊藤園

タリーズコーヒー トリプル テイスト ジ アイス

162円(485ml)

アラビカ種の豆を100%使用した微糖コーヒー。冷凍可能で、溶け始めはコク深いエスプレッソ、半分溶かしてボトルを振るとフローズン、最後はすっきりした水出しコーヒーと、溶け具合によって味と舌触りの変化を楽しめる。

 

【変り種コーヒーにも注目!】

キリン

世界のKitchenから 麦のカフェ セバダ

151円(7月24日発売)

スペインで飲まれている”麦のコーヒー”がヒント。大麦麦芽をコーヒー焙煎機で極限まで深煎りし、柑橘素材を隠し味に加えている。

 

アサヒ飲料

ワンダ TEA COFFEE ブラック×煎茶

162円

ブラジルを中心に厳選したコーヒー豆を、低温でじっくりと抽出。クリアなコーヒーの味わいと、茶葉の芳醇な香りが楽しめる。

 

【先駆者の新作も!】

サントリー

クラフトボス ブラウン

184円

ブラックコーヒーに、ミルクポーションとシロップを1個ずつ加えた味を想定。満足感と、軽やかな甘さを両立。

 

移動しながら飲み続けたい若者に刺さるスタイル提案

昨年大ヒットした「クラフトボス」。飲料トレンドに詳しいフードライターの中山秀明さんは、若者という新たな層を獲得したことがカギだと説く。「彼らは少量ずつ時間をかけて飲むうえ、携帯性も重視。キャップがなく、一気に飲むイメージの缶コーヒーよりもペットボトルが歓迎されたのです。僕も移動が多いので重宝しています。味は余韻がすっきりしていて、缶コーヒーよりスマートな印象。市場が活性化しているいま、注目ですよ!」

 

【ペットボトルコーヒーのヒットのツボ】

若い世代に味とデザインがヒット

缶コーヒーにはなかった、透明ペットボトルのしゃれたデザインや携帯性、すっきりした味が若い世代を中心にヒット。「クラフトボス」は発売1年で1500万ケース以上を販売した。

 

【16位】

泡バブルが到来! 「ストロング炭酸水」

上半期は炭酸の圧力を強くしたストロングタイプが飲料シーンを盛り上げた。大手から新ブランドが誕生す一方で刷新を遂げた定番商品も多かった。

 

世界的ブランドが日本に放った最強の炭酸圧

コカ・コーラシステム

ザ・タンサン・ストロング

130円

ジンジャーエールで有名な「カナダドライ」が、今年3月日本市場向けに新発売。同社史上最高のガス圧となっているほか、独自の手法で磨いた水によるキレのある味も特徴だ。

 

スノーピークと共同開発し体感ガス圧と流量をピークに!

サントリー

南アルプススパークリング

108円

今春、従来品を刷新してアウトドアブランド「スノーピーク」と共同開発。飲用時の体感ガス圧を3.8kgに上げたほか、ボトルの形状を新開発して、口に流れ込む量を約1.25倍に増加させた。

 

【ほかにも続々登場!】

アサヒ飲料

ウィルキンソン タンサン ドライ

103円

強炭酸水市場をけん引する名作が放つ、20代男性の飲用シーンに合わせた新フレーバー。爽快感のなかにスパイシーさが光る。

キリン

キリンヌューダ スパークリング

108円

2006年誕生の名ブランドが強炭酸に。アスリートがリフレッシュに無糖炭酸水を飲むことに着目し、スポーツ後の飲用を提案している。

 

カラダとココロの健康とコスパの良さでヒットに

16年までの10年間で、炭酸水の生産量は約7倍へと拡大。なかでも昨今伸びているのが強炭酸水で、ついに今年、各社が本気を出した。背景には、健康志向の高まりで無糖を好む流れと、ストレス社会からの解放を求める流れがある。フードライターの中山さんも「リフレッシュのための嗜好品だ」と話す。「酒やコーヒーより高コスパ。僕も強目の刺激にハマっています。夏は消費量が増える予感」

 

【ストロング炭酸水ヒットのツボ】

ストレス解消と健康志向の影響が背景に

ストレス社会からの解放と健康志向の高まりがカギ。同市場の開拓者であるアサヒ飲料の「ウィルキンソン」は、11年に476万箱だったものが17年には1990万箱へ伸張している。

 

【15位】

音質強化&ネット動画対応で新たな世界を開いた「おひとりさまテレビ」

家中どこでも好きなコンテンツを楽しめる、パナソニックのプライベート・ビエラシリーズがヒット中。なかでも、19V型大画面で音質を強化した“ひとり贅沢”テレビ、19Z1が好評だ。

 

テレビ放送だけでなくBDやネット動画も堪能!

パナソニック

プライベート・ビエラUN-19Z1

実売価格:8万5950円

19型モニター、ドックスピーカー、500GB HDD内蔵のチューナーのセット。チューナー部からの映像・音声転送はワイヤレスで行われるため、バッテリーを内蔵するモニター部だけを家中持ち歩いて視聴できる。

 

SPEC●バッテリー持続時間:最長約3時間30分(モニター部)●サイズ/質量:W316×H46×D180mm/約1.5kg(チューナー部)、W446×H294×D29.5mm/約2.2kg(モニター部)、W606×H251×D119mm/約2.8kg(スピーカー部)

↑左右に計4つのフルレンジスピーカー、中央にはサブウーファーを搭載。音場感たっぷりの広がりと、迫力の重低音を楽しめる

 

↑防水モデルもヒット

 

ポータブルテレビ市場ではビエラがほぼひとり勝ち!

パナソニックのプライベート・ビエラは、2012年に登場した人気シリーズ。ポータブルテレビ市場ではほぼ“ひとり勝ち”状態となっている。同シリーズといえば防水仕様の「お風呂テレビ」が代名詞だったが、昨年10月に「ひとり贅沢」を掲げた防水非対応のUN-19Z1を発売。いまもヒット中だ。GetNaviのテレビ担当・川内一史は「パーソナルな空間で、好きなコンテンツをじっくりと楽しむというコンセプトが、時代のニーズに合致しました。テレビ放送やBDのほか、NetflixやYouTube、DAZNなどのネットコンテンツに対応するのも好評です」と言う。

 

【プライベート・ビエラUN-19Z1ヒットのツボ】

「映像の楽しみ方」の変化にマッチ!

映像の楽しみ方は、「リビングの大画面テレビで家族と一緒に」から「パーソナルな空間で」にシフト。そのなかで、スマホ視聴では味わえない19Z1の画質と音質が好評を博した。

 

【14位】

画像認識型を採用した2代目に移行!「ZOZOSUIT」

身体を瞬時に計測できるセンサーを内蔵するZOZOSUITは、1月に登場するや否や注文が殺到。生産が追いつかずに納品が遅れていた。4月に早くも画像認識型へと仕様を変更し、生産面の課題を克服!

 

全身のマーカーを撮影して高精度で採寸できる!

 

ZOZOTOWN

ZOZOSUIT

無料

「伸縮センサー方式」から「画像認識型」へと仕様が変更された、採寸用ボディスーツの第2世代。全身に施された300〜400個のドットマーカーをスマホカメラで360°撮影してアプリで解析することで、瞬時に高精度の採寸が行える。

↑スキャンした体型は、3Dモデルとしてスマホ画面に表示される。あらゆる角度に動かして、360°からチェック可能だ

 

“いまの体型”をいつでも手軽に知れるのがうれしい

衣服をネット通販で購入し、実際に着てみるとサイズが合わない……。そんな経験を持つ人も多いだろう。この課題を解決してくれるのが、国内最大級のファッションサイトZOZOTOWNが開発したZOZOSUITだ。GetNaviのファッション担当・青木宏彰は「スマホカメラで撮影するだけで手軽に“いまの体型”を知れるのはうれしいポイント。同社PBアイテムなら、一度体型を計測すればサイズの合ったものだけに絞り込めるのも便利です。無料なので、気軽に予約できるのもヒットしている要因でしょう」と言う。

 

すでに予約数は100万件を超えているが、仕様変更で大量生産が可能になり、配送の遅延を大幅に改善できる見込み。今年度中に600万〜1000万着を無料配布する予定だという。街頭配布や企業とのコラボ企画も検討中とのことで、まだ手に入れていない人は、今後の展開に注目だ。

 

【ZOZOSUITヒットのツボ】

ファッション通販最大の課題を克服!

試着ができないファッション通販ならではの「サイズが合わずに返品・交換」という課題を克服する、画期的なアイテムとして話題に。予約数はすでに100万件を突破している。

【13位】

一気に市民権を得たフレーバー! 「チョコミント」

アイスのなかで異端とされていた「チョコミント」が大人気に。世には「チョコミン党」なるファンが増加し、いまや製菓にもチョコミント味が登場。つまり、チョコミントは野党から与党になり、政権奪取に成功したのだ!

ミントにライムの香りを効かせた上品な爽快感が美味

森永製菓

ダース/ミントアイスバー(写真上)

140円(コンビニ限定発売)

定番チョコ「ダース」の期間限定商品「ダース〈ミント〉」と同様の、天然ミント由来のフレーバーを使用。辛みやエグ味のない上品な爽快感を味わえる。ミントソースにはライムの風味を効かせ、清涼感を実現。

〔チョコミント大好き大学生うしくろさんのコメント〕

「チョコはパリッと、ミントアイスはスーッとして、最高においしい! チョコとミント両方がしっかり感じられ、バランスの良さは唯一無二といえるレベルです」

 

ペパーミントエキスとほろ甘いチョコが見事に調和

赤城乳業

ガリガリ君リッチ チョコミント(棒)(写真右)

140円

ミント味のアイスキャンディーのなかに、チョコチップ入りのミントかき氷をイン。ペパーミントエキスによる清涼感と、ほろ甘いチョコチップとの風味や食感の組み合わせが楽しめる。

〔チョコミント大好き大学生うしくろさんのコメント〕

「ザクっとした氷とミントの爽やかさがマッチして、抜群の冷涼感! “あのガリガリ君から”という点でも話題です。暑い日にピッタリな一本!」

 

コーンパフにマッチするすっきりミントとチョコの甘さ

東ハト

キャラメルコーン・チョコミント味(写真左)

132円

初夏の爽やかなフレーバーとして、期間限定発売。サクッと軽やかなコーンパフが、すっきりとした民都とまろやかな甘さのチョコレート味に。清涼感のあるおいしさに仕上がっている。

〔チョコミント大好き大学生うしくろさんのコメント〕

「緑色の見た目にチョコミント党がざわつきました。ミント感は控えめですが、チョコの甘みとサクサクの食感がおいしくて、手が止まりません」

 

【ほかにもユニークな食感の商品が続々登場!】

ブルボン

もちもちショコラ チョコミント味

216円

ミント風味のガナッシュを餅で包んだスイーツ。もっちりした食感がクセになる。フォークが付属し、手を汚さずに食べられる。

マックスブレナー

ミントチョコレート チャンクアイスクリーム

280円

チョコミントアイスにマシュマロ・焼きショコラ・バタークッキーなどの具材がたっぷり。ゴロゴロとした食感が楽しめる。

 

チョコミントの第一人者が個性的な味と色彩を力説

日本では、1974年に「サーティワンアイスクリーム」での発売が初とされるチョコミントだが、今年になってついに大ブレイク! 火付け役といえる、うしくろさんにチョコミントの魅力を「スーッとひんやり爽やかなミントにマッチするチョコの甘味。そして、かわいらしくて華やかな色彩! 大きなのはこの2点です。いよいよ本格的なブームを迎えたこの夏、食べないなんてもったいないですよ!」と述べる。

 

【チョコミントのヒットのツボ】

徐々にファンが増えTVの影響で大拡大

偏愛するマニアが多く、このファン層が徐々に拡大。2017年8月に「マツコの知らない世界」で特集されたことも大きく、この5年でアイス業界のチョコミント商品数は約2倍に。

 

【12位】

“懐かしさ”で話題を呼ぶ新市場! 「復刻“ミニ”ゲーム機」

“ミニファミコン”を皮切りに、レトロハードをミニ化して復刻する動きが加速中。“ミニファミコン ジャンプ版”や「メガドライブ ミニ」など、ヒット確実のアイテムが続々登場する。

 

週刊少年ジャンプ発の名作20本を収録!

任天堂

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン

実売価格:9698円

「週刊少年ジャンプ」の創刊50周年を記念した特別仕様のミニファミコン。ジャンプのキャラが結集した「ファミコンジャンプ!」をはじめ、ジャンプゆかりのタイトルを20本収録。コントローラのサイズなどの仕様はミニファミコンと同様だが、本体色はゴールドの特別仕様だ。

 

SPEC●入出力端子:HDMI、USB(micro-B)●使用電源:USB(市販のUSB対応アダプターかテレビ等のUSB端子を利用)●サイズ/質量:W108×H50.45×D142.47mm/約229g

↑本体色は輝くゴールドでレア感を煽る! さらにジャンプの名物ロゴである海賊マークもつけられ、ファンにはたまらない

 

〔収録タイトル〕

バンダイ/キン肉マン マッスルタッグマッチ(1985年発売)

キン肉マン、テリーマンなどの超人8人から2人を選んでタッグバトルを繰り広げる。2Pプレイが白熱した対戦格闘の先駆け的タイトル。

 

テクモ/キャプテン翼(1988年発売)

アクションではなくコマンド選択で試合を進める革新的なサッカーゲーム。必殺技発動時の演出は当時のキャラゲーとしては最高峰だった。

 

バンダイ/ファミコンジャンプ 英雄列伝(1989年発売)

ジャンプの人気キャラ16人が活躍するRPG。各キャラにちなんだミニゲームを多数収録。創刊20周年記念作でミリオン越えの大ヒット。

 

(そのほかの収録タイトル)

エニックス/ドラゴンクエスト、東映動画/北斗の拳、バンダイ/聖闘士星矢 黄金伝説、バンダイ/ドラゴンボール 神龍の謎、バンダイ/キン肉マン キン肉星王位争奪戦、バンダイ/魁!! 男塾 疾風一号生、バンダイ/聖闘士星矢 黄金伝説 完結編、サンソフト/赤龍王、東映動画/北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝、トンキンハウス/暗黒神話 ヤマトタケル伝説、カプコン/天地を喰らう、バンダイ/ドラゴンボールZ 強襲! サイヤ人、バンダイ/ドラゴンボール3 孫空伝、テクモ/キャプテン翼II スーパーストライカー、バンダイ/ろくでなしBLUES、バンダイ/まじかる☆タルるートくん FANTASTIC WORLD!!、バンダイ/ファミコンジャンプII 最強の7人

 

〔こんな懐かしハードもミニ化!〕

セガゲームズ

メガドライブ ミニ

価格・発売日未定

1988年に発売され、北米でトップシェアを誇ったセガの名機が復刻。W150×H36×D114mmと当時の約4分の1サイズにミニ化。収録タイトルは未定。2018年発売予定。

SNK

NEOGEO mini

価格:1万1500円(税別)、2018年7月24日発売

「キング・オブ・ファイターズ」「餓狼伝説」など、NEOGEOの人気タイトル40本を収録したミニハード。3.5インチの液晶を搭載し、そのままテレビでもプレイできる。

 

各メーカーが参入し盛り上がるミニハード!

長らく欠品が続いたにもかかわらず、“ミニファミコン”は、251万台と大ヒット。“ミニスーパーファミコン”は、海外でも売り上げを伸ばし、528万台という驚異のセールスを記録した。7月7日に発売された“ミニファミコン ジャンプ版”も予約段階から争奪戦が過熱。任天堂が生んだ復刻ミニゲーム機市場は拡大の一途を辿っている。ゲームライターの柚木安津さんは「人口の層が厚い団塊ジュニアをメインターゲットに、ノスタルジアーをくすぐる戦略が当たっています。今回の『ミニファミコン ジャンプ版』は、ジャンプ黄金期のマンガ原作ゲームがズラリと並ぶ強力ラインナップ。これまで権利関係からか、バーチャルコンソール化すらされていないタイトルも入っていて、レア感も高いです」と分析する。

 

「『NEOGEO mini』はアーケード筐体がミニ化され、インテリアとしても見栄えがします。また、セガのメガドライブも当時人気の高かったハード。ヒットは間違いないでしょう」(柚木さん)

 

【復刻ミニゲーム機ヒットのツボ】

コレクターズアイテムとしてはもちろん、その懐かしさからアラサーやアラフォーの大人買いを誘発してヒット。ミニになったことで場所を取らず、観賞品としても魅力的だ。

 

 

 

 

 

 

 

ビールの神髄といえば“泡”!プレモルの「神泡」は店でも自宅でも十分に堪能できる

“ビール離れ”が叫ばれながらも、何かと話題になるこのカテゴリ。特に大手各社を代表する商品は、常に注目の的といえる存在でしょう。サントリーでいえば「ザ・プレミアム・モルツ(プレモル)」です。実は今年、とあるキャンペーンによって絶好調なことをご存知でしょうか。先日、この企画を体験するメディアツアーに参加してきたので、レポートしたいと思います!

 

 

泡はビールの履歴書だ!

会場となったのは、「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー」。昨年も工場見学の記事をアップしましたが、今回のツアーでは特別に“注ぐ”という体験セミナーもセット。しかも、お店にあるようなサーバーと、缶の2種類で注がせてもらいました。

↑まずは泡だけを。非常にきめ細かく、まるでフォームドミルクのような口当たり!

 

でも、なぜ注ぐセミナーが盛り込まれたのでしょうか。これがプレモル好調の要因となっている「神泡」プロモーションの重要ポイントだからです。CMを見た人も多いと思いますが、ビールの水面下で泡が霞のように舞う様は確かに神秘的。この泡のおいしさを、店はもちろん自宅でも楽しめることがウケているのです。

↑神泡のポスター。街で見かけた人もいるのではないでしょうか

 

↑素材の質と製法の優劣で泡の良し悪しが決まることから「泡はビールの履歴書」とのこと。グラスに残る「エンジェルリング」も、泡がハイスペックなことを物語っています

 

セミナーの冒頭では、サーバーで注いだ場合の神泡ビールのプレモルとそうでないプレモルの違いを比較。同じサーバーで注いだ場合でも、まずはできるだけ泡立たないようにグラスの7分目まで注ぎ、その上からのせるように泡を注ぐのが神泡のコツだそうです。

↑注ぎ方自体は難しくありません。ただ、目詰まりしないようにサーバーを毎日洗浄するなど、いくつかの項目をクリアしていないとこうはならないのです

 

↑左が普通の注ぎ方。右が神泡メソッドによるもの。よく見ると、神泡はきめ細かいうえに泡のもちが長いことがわかると思います

 

神泡品質の認定は、「毎日の洗浄」「設置冷却」「適正なガス圧」「キレイなグラスと自然乾燥」「おいしいビールの注ぎ方」が徹底したうえで、オリジナルノズルを採用していることも必須条件。お店側としても一筋縄にはいかない基準ですが、サントリーとしてはこの3月末で全国に2万6000店を認定し、さらに2018年中で3万5000店にまで増やすよう取り組んでいくとのこと。たとえば「Mojo Cafe」は、神泡以前からある制度「プレミアム超達人店」に武蔵野市で初めて認定されたお店。「プレミアム超達人店」は、もちろん神泡の認定店です。

 

神泡ビールのプレモルを飲めるお店には、前記のポスターが貼ってあります。サントリーのホームページでも認定店を知ることはできますが、もしふらっと入った店に神泡のポスターが貼ってあったら、ぜひ生のプレモルを飲んでみましょう!

 

 

プレモルをまとめ買いすればグラスとサーバーが付いてくる

泡のおいしいビールを自宅で飲みたいという人は多いでしょう。そんなこともあって、家電メーカーなどから家庭用サーバーが発売されているほか、これまでサントリーでもメーカーと共同で開発をしています。ただ、購入や応募というハードルがあったのも事実。この敷居をより低くしたのも、今回の神泡キャンペーンの特徴です。

↑左が「電動超音波式神泡サーバー」、右が「手動SS(スクリュースティリング)式神泡サーバー」

 

それは「神泡体感キット」。スーパーや酒専門店などの店頭で、専用グラスと簡易サーバーがプレモルの景品として付けているキャンペーンです。簡易サーバーは電動式と手動式の2種類があり、前者は24缶入りのケース、後者は6缶or3缶パックの購入者にプレゼント。

↑キットには「泡もち1.2倍グラス」が付いているのもうれしい魅力。特殊なガスを噴射してグラス内面に微細な凹凸を作ることで、クリーミーな泡ができやすくなっています

 

筆者もその実力を試してみました。使ったのは、電源を気にすることなく使える手動式。缶のフチにはめ込むだけで簡単に取り付けられる点も手軽です。

↑手動SS(スクリュースティリング)式神泡サーバーを缶にはめます

 

↑使い方も簡単。グラスの7分目までなるべく泡が立たないように注ぎ、そこからはレバーを「シュコン、シュコン」と何度も押しながらクリーミーな泡を発生させて後のせしていきます

 

感想としては非常に優秀。普通に手で注ぐやり方では難しい、きめ細かい泡を作ることができました。プロのサーバーとまではいきませんが、電池不要であのクオリティであれば大満足です。

↑このような形で売っているスーパーもあるはず。なお「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」でも実施されており、その場合はグラスが足付きタイプになっています

 

「神泡体感キット」は3月後半から実施しており、予想以上に好評のため増産体制で続けていくとか。花見のシーズンが終わったとはいえ、これから夏に向けて暑くなり、ビールをおいしく感じる季節です。グラスとサーバーが付いてくるおトクなプレモル、見つけたらぜひ買って、神泡を体験してみましょう!

戦国時代を迎えた「果実系チューハイ」の違いはどこにある? アサヒ/キリン/サントリーの3社を飲み比べした

お酒の市場で絶好調なのがRTD(Ready To Drink=開栓してすぐ飲める缶やボトル入りのチューハイやカクテルなど)。このカテゴリーから、3月20日に「アサヒ贅沢搾り」が新発売となります。最大のウリは“圧倒的な果実感”とのことですが、RTDにはすでに高い果汁量が特徴の「果実系チューハイ」が存在。ただ、後発だからこそ独自性を磨いた設計になっているはず。そこで各メーカーの商品を集め、それぞれの魅力を解明していきたいと思います!

 

そもそも「果実系チューハイ」って何?

個人的には贅沢搾りの登場で、果実系チューハイの役者がそろったと思います。でも、そもそもこのジャンル自体を知らないという人もいるはず。まずは特徴を解説するとともに、各社の商品を紹介します。

 

↑左から、アサヒの贅沢搾り、キリンの本搾り、サントリーのこくしぼり。ほかの缶チューハイに比べて高い果汁量になっている点が特徴です

 

缶チューハイ自体の歴史を簡潔に解説すると、1984年に登場した「タカラcanチューハイ」が元祖。これはいまも人気のロングセラーで、長年ほぼ一強といえる状況でしたが、2001年にキリンから「氷結」が誕生して市場を盛り上げます。

 

↑果汁が多く、沈殿しがち。でも炭酸入りなので振れないため、開栓前に逆さにするのがベター。これも果実系チューハイの特徴です

 

その後嗜好の多様化などで、缶チューハイにも“高アルコール”“低アルコール”“ビター系”“ゼロ”“プレミアム”などが続々登場。その途上で、メルシャンが2003年に発売した「本搾りチューハイ」が、果実系チューハイのパイオニアです。やがて2007年にメルシャンはキリンの傘下となり、改めて2008年に「キリン 本搾りチューハイ」が発売されました。その後、2015年にサントリーから「こくしぼり」が。そして今回「アサヒ贅沢搾り」の新発売で、いよいよ果実系チューハイは戦国時代を迎えたのです。

↑贅沢搾りの裏側。1/2個以上の果実を使っていることが表記されています

 

イメージとしては、果実系チューハイは居酒屋などで生の果物と一緒に提供される生搾りサワーのような立ち位置。ということで、いよいよ各商品を飲み比べて魅力をチェックしていきます。

 

 

【比較01】レモン編

まずは缶チューハイの定番フレーバーであるレモン。サントリーのこくしぼりにはレモン単体がなくレモン&ライムとなりますが、同商品の特徴である「果実浸漬酒」に使われている果実はレモンのみです(上位ラインの「こくしぼりプレミアム」には「贅沢レモン」というフレーバーがあり)。

↑色のにごり方は、本搾りが最も濃い印象

 

 

次に味の感想を。贅沢搾りは、アルコール度数が4%と最も低いこともあって酔いやすい人向け。ほんのりと甘みもあって、グイグイと飲みやすい印象です。

 

本搾りは最も甘さが控えめ。また、レモンの皮っぽい苦みが本格的なニュアンスを醸し出しています。ドライでキレもあり、辛口なお酒が好きな人向けですね。

 

こくしぼりは、青々しい余韻があってやさしい酸味も。ライムエキスによるものかもしれません。また、すっきりした清涼感があるので、スパイシーな料理に合いそうです。

 

 

【比較02】グレープフルーツ編

レモンと双璧をなすチューハイの王道といえば、グレープフルーツ。次はこのフレーバーを飲み比べてみました。

↑贅沢搾りは、赤みがかった色が特徴。これは、パッケージからもわかるようにピンクグレープフルーツを使っているからでしょう

 

贅沢搾りは、41%という抜群の果汁量。それもあってか、香りが豊かで味わいもジューシー。“贅沢”というブランド名にも納得です。レモン同様に自然な甘みがあって、低めのアルコールなのでこれも飲みやすい印象ですね。

 

本搾りも前述のレモンと同じく、すっきりとした甘さやビターなニュアンスが印象的。同社の「ビターズ」という苦みに特化したシリーズほどではないですが、辛口でキリっとした味わいです。6%という高めのアルコール度数で、お酒としての飲みごたえも十分。

 

こくしぼりは前者2つの中間の甘さで、アルコールも中間の5%。炭酸の強さは最もやわらかい感じで、特に食事に合いそうな気がします。嗜好によっては、3本のなかでこれが一番飲みやすいという人もいるのではないでしょうか。

 

 

【比較03】桃編

次の比較は桃。とはいえ、比較対象となる商品が贅沢搾りとこくしぼりプレミアムしか現行ではなかったので、価格差も加味した形で飲み比べてみました。

↑果汁は贅沢搾りの方がやや多い31%。ただ、にごりはこくしぼりプレミアムのほうが強く出ています

 

贅沢搾りは、開栓した瞬間にあふれる桃のフレッシュな香りに驚きました。飲み口も爽やかで、みずみずしい印象です。ライトなタッチで、パッケージのデザインもそうですが若い女性にウケそうな味わいです。

 

たとえば贅沢搾りが20~30代なら、こくしぼりプレミアムは30代以上の人にオススメしたい大人感。時間帯でも前者は昼~夕~夜で、後者は夜~深夜。甘さは控えめですが、フルーティで濃醇ですね。にごりに由来しているのか、またはブランデー仕立てによるものなのか、テクスチャーにも少しだけとろみがあってリッチです。

 

 

【まとめ】

今回、3社の各商品を飲み比べてわかったこと。それは同じ果実系チューハイであっても、それぞれ個性が違うということです。

 

あくまでも個人的な感想ですが、アサヒの贅沢搾りは低アルコールで自然な甘さ。高果汁タイプが好きだけど、もっと低アルコールで飲みたかったという人には待望といえるでしょう。そしてキリンの本搾りは、高果汁が好きな一方で甘さよりも苦みやキレを重視する人。そしてサントリーのこくしぼりは、甘さや苦みは適度でいいというバランス重視型の人向け。プレミアムに関しては、深夜にまったりと缶チューハイを楽しみたい人向けといえるかもしれません。3月20日の贅沢搾りが発売されるタイミングで、実際に飲み比べをしてみてはいかがでしょうか!

【動画あり】ほぼコント!松たか子の心の声を松重豊が勝手にアテレコ

松たか子と松重豊が出演するサントリーチューハイ「こくしぼりプレミアム」新CM「勝手にアテレコ ぶどう」篇、「勝手にアテレコ パイナップル」篇が、3月20日(火)から全国でオンエアされる。

 

 

 

新CMのメッセージは“たっぷり果汁と隠し酒が奏で合う”。「こくしぼりプレミアム」を片手にくつろぐ松と、松重がその後ろで松の心の声を代弁することでCMメッセージを表現する。

 

夕暮れの中、海辺のコンドミニアムで「こくしぼりプレミアム」をじっくりと味わう松。一方、隣のベランダで余韻にひたる松を眺める松重。たっぷりの果汁がもたらす味わいへの驚きや、果汁を引き立てる「隠し酒」が何かを想像している松の心の声を、松重がムーディーなシャンソンで演出しながら“勝手にアテレコ”していく。松重のアテレコに乗せられて演技し始める松だったが、最後は語り続ける松重を振り返って制する。

 

初共演は20年以上も前になるという2人。松重は今回の役回りについて「第一線で活躍し続ける松さんを、陰ながら応援し続けてきました。そんなこともあり、松さんの心の声をささやくという役が、自然に、特に作りこむこともなく表現できたと思います(笑)」と。

 

また、リハーサル時には、心の声をささやく松重の深みのある渋い声に、松も思わず笑みをこぼしていたそう。

 

 

「勝手にアテレコ ぶどう」篇(15秒)

 

 

「勝手にアテレコ パイナップル」篇(15秒)

 

 

 

想像以上のリ“乳”アル!新旧の「ヨーグリーナ」と新味のブルーベリーを徹底チェック

意外性のある透明なドリンクとして、発売当時は出荷休止となるほど大ヒットしたのがサントリーの「ヨーグリーナ」。同社はその後も透明なレモンティーやパッケージが透明なクラフトボスなどをヒットさせてきましたが、エポックメイキング的商品のヨーグリーナを3月6日にリニューアルしました。また、新フレーバーのブルーベリー味も同日から発売。その実力を探るべく、今回は新旧比較するとともにブルーベリー味をチェックしてみました。

 

 

乳酸菌25%アップがもたらした上品な味

まずはプレーンなヨーグリーナの新旧比較。スペックやデザインから詳しく検証していきます。今回のリニューアルで一番の進化は、乳酸菌が25%アップしているということ。乳酸菌入りチョコや、「たべるマスク」というネーミングの乳酸菌入りタブレットはご存知の方も多いでしょう。フード業界として強いコンテンツ力を持つこの成分に、ヨーグリーナもより特化したということですね。

↑正式名称は「ヨーグリーナ&サントリー天然水」。右が新バージョンで、ラベルに赤で目立つように乳酸菌25%UPが表記されています

 

ラベルをよく見ると商品ごとに採水地の違いが。ただこれは時期などによって都度変動するもの。これらの商品は南アルプス、奥大山、阿蘇の各工場で製造が可能であり、需給をみながら製造されているのです。

↑このときは旧が鳥取県。新が山梨県でした

 

スペックやデザインに関して、ほかに大きな変化はありません。でもそれだけに乳酸菌のアップが大きなインパクトになっているように感じます。ということで、味の違いも探ってみることにしました。

 

↑グラスへ。すがすがしい香りが広がります

 

飲み比べてみると、味にも口当たりにも違いを感じました。甘みや酸味に違いは感じませんでしたが、新しいほうがヨーグルトの風味が豊かでまろやかな印象。それでいてくどさや乳臭さはありません。全体的にリッチになった感じですが、これは濃くなったというよりもゆとりが出たというニュアンスです。上品な味になった、ともいえるかもしれません。

↑にごりが深まるなどの、色の変化も特にありません

 

口当たりや舌触りに関しては、角が取れてやさしくなった印象。果汁のようなわかりやすいものではない乳酸菌の増加ということで、もっと地味なアップグレードかと思いましたが、これはなかなか明確です。価格も据え置きですし、うれしい進化だといえるでしょう。

 

 

ブルーベリーは隠し味に柑橘を使ったフルーティさが魅力

続いては新フレーバー「奥大山のブルーベリーヨーグリーナ&サントリー天然水」のチェック。ヨーグルトに合う二大ベリーといえばストロベリーとブルーベリーだと思っている筆者。でも、ドリンクにするなら爽やかな風味が魅力のブルーベリーに軍配が上がるでしょう。ということで、このフレーバーは大歓迎。

↑成分をチェックすると、カロリー、タンパク質、炭水化物などはプレーンのヨーグリーナと一緒。ただ、容量は10ml多い550mlとなっています

 

この素材にはかなりこだわっていて、鳥取県・奥大山の指定農園産の果実のみを使っています。そして、果汁ではなく甘酸っぱい味わいと香りのみを抽出したエキスを使用することで、爽やかなブルーベリーの味わいを引き立てているとか。今回の商品については、エキスのほうが狙ったおいしさになったということでしょう。

↑プレーンはダイスカットっぽいボトルの表面デザインでしたが、こちらは丸みを帯びたフォルム。細部へのこだわりも感じます

 

味わい的には、ヨーグルト系の酸味がより果実由来のフルーティな方向性になっていて、甘みはプレーンよりも若干豊かに感じます。これは、隠し味として柑橘フルーツ由来のすがすがしい香りをブレンドしているからかもしれません。

↑個人的にはさらなる新フレーバーにも期待したいところです

 

だんだん暖かくなり、冷たいドリンクをゴクゴク飲みたくなる日も出てきます。ほんのり味の付いたフレーバーウォーターを飲みたくなったら、ぜひ最新のヨーグリーナを試してみてはいかがでしょう!

「コンビニウイスキー」をソーダ割りで飲み比べ! 味わいと香りでマッピングしてみた!

有名なウイスキーは、いまやコンビニでも買えます。そこから10種を選んでソーダで割り、フードアナリストの中山秀明さんがチェックしました。マトリクスとともに紹介します。

 

【チェックした人】 

フードアナリスト 中山秀明さん

ジャパニーズウイスキーの聖地・秩父育ち。近年、日本各地に誕生する新興の蒸溜所に注目しています。

 

【マッピングはこちら】

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ニッカウヰスキー/ シングルモルト宮城峡/ 4536円

フルーティで華やかな香りと、軽快でやさしい甘さが魅力です。「果実味のなかに絶妙な燻香があり、上品な味です」(中山さん)

 

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ニッカウヰスキー /ブラックニッカ クリア /972円

クセがなく軽やか。クリアで飲み飽きないロングセラーです。「モルトの明るい香味と甘さがあり、後味も爽やかです」(中山さん)

 

03

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ブラウン・フォーマン /ジャック ダニエル ブラック(Old No.7)/ 2754円

カエデの木炭で雑味を取り除く稀有な一本。「まろやかでリッチな香りがおいしいです。コーラで割るのもアリです」(中山さん)

 

04

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ブラウン・フォーマン /アーリータイムズ イエローラベル/ 1728円

素朴でキレのある味と、甘く華やかな香りが広がります。「ライトな香ばしさと伸びやかな余韻。スイスイ飲めます」(中山さん)

 

05

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ジョニーウォーカー /ジョニーウォーカー レッドラベル/ 1135円

甘さや華やかさが調和した世界的銘酒。「ソーダで割ると、爽やかさに加えてフルーティな香味が広がります!」(中山さん)

 

06

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I.W.ハーパー /I.W.ハーパー ゴールドメダル /1961円

洗練された、スタイリッシュな味わいが特徴。「軽やかな甘味を感じます。クリアですっきりした飲み口は金メダル級!」(中山さん)

 

07

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サントリー /角瓶 /実売価格1718円

山崎と白州蒸溜所の原酒を使用。ハイボールブームの火付け役です。「甘味や香ばしさのバランスが絶妙で良いです」(中山さん)

 

08

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ビームサントリー /ジムビーム /実売価格1664円

大粒で高品質なトウモロコシを伝統の技と酵母で発酵し蒸溜。「甘味とスパイシーさが爽快で、すっきり飲めます!」(中山さん)

 

09

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サントリー ウイスキー /知多/実売価格4104円

軽やかでほのかな甘さが特徴のシングルグレーンウイスキー。「柔らかなスイートテイストで、新感覚の風味が◎」(中山さん)

 

10

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トリス /トリス <クラシック> /実売価格972円

特徴は、やさしく甘い香りと丸みのある味わいです。「飲み口は軽快。まろやかなアフターフレーバーが心地良いです」(中山さん)