「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール」数量限定新発売

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール」を6月4日(火)から全国で数量限定新発売。

 

“爽やかでフルーティな香り、かろやかな余韻”が楽しめるジャパニーズエール

「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉」シリーズは、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドこだわりの素材、当社独自の上面発酵酵母、醸造家の卓越した技術を掛け合わせることで実現した、日本人の嗜好に合う“フルーティな味わいと爽やかな香り”が特長です。

 

今回は、サファイアホップを使用した「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール」を限定発売します。

 

中味は、サファイアホップに加え、磨きダイヤモンド麦芽(※)を一部使用することで、“爽やかでフルーティな香り、かろやかな余韻”が楽しめる味わいが特徴です。パッケージは、夏の浜辺をモチーフに、波の動きをイメージした開放感あるデザインに仕上げています。

※穀皮を除去し、コクに寄与するたんぱく質を多く含むダイヤモンド麦芽

 

メーカー:サントリー

商品名:ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉海辺のエール

*希望小売価格は設定していません

 

「パーフェクトサントリービール」から〈エールビール〉が数量限定新発売 ! 

サントリーは、糖質ゼロ(※)のエールビール「パーフェクトサントリービール〈エールビール〉」を5月14日(火)から全国で数量限定新発売。

※食品表示基準に基づき、100mlあたり0.5g未満を「糖質ゼロ」としています

 

「パーフェクトサントリービール」は、“力強い飲みごたえ”と糖質ゼロによる“爽快な後味”を楽しめるブランド。今回は糖質ゼロのエールビール「パーフェクトサントリービール〈エールビール〉」を限定発売します。

 

中味は、上質で深いコクが特長の「ダイヤモンド麦芽」を一部使用し、「パーフェクトサントリービール」ブランドらしい飲みごたえを実現。また、エールビールの特徴である上面発酵酵母による醸造香と、ふんだんに使用したアロマホップによる香りを組み合わせることで、爽やかな香り立ちとフルーティな香りの余韻を楽しめます。

 

パッケージは、「パーフェクトサントリービール」のデザインを踏襲し、また爽やかな青のグラデーションを採用することで、エールビールらしい爽やかな味わいを表現しています。

 

メーカー:サントリー

商品名:パーフェクトサントリービール〈エールビール〉

発売期日:2024年5月14日(火)

※希望小売価格は設定していません

 

“飲みごたえ”と“すっきりとした後味”が進化!サントリー「オールフリー」リニューアル新発売

サントリーは、「オールフリー」をリニューアルし、2024年2月製造分から順次全国で新発売。

 

“飲みごたえ”と“すっきりとした後味”が進化

発売15年目を迎える「オールフリー」は、“もっと自由に、気持ちよく楽しめるビールテイスト”を目指して中味とデザインを刷新。

 

中味は、麦芽由来のうまみ成分を増やし、苦味を調整することで、“飲みごたえ”と“すっきりとした後味”を実現。パッケージは、「オールフリー」の特長である白色を基調に、新たなブランドロゴを印象的に表現することで、シンプルかつ堂々としたデザインに仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー

■商品名:オールフリー

■発売期日:2024年2月製造分から順次

■発売地域:全国

*希望小売価格は設定していません

「ザ・プレミアム・モルツ(サステナブルアルミ)」通常のアルミ缶と比較してCO2排出量25%削減となる缶を採用 

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ(サステナブルアルミ)」を1月30日(火)から全国で数量限定新発売。

 

通常のアルミ缶と比較してCO2排出量25%削減

今回「ザ・プレミアム・モルツ(サステナブルアルミ)」に採用したアルミ缶は、住友商事・住商メタレックス・神戸製鋼所・大和製罐が共同で企画・製造。グリーンアルミ(※1)をマスバランス方式(※2)により割り当て、通常のアルミ缶(※3)と比較してCO2排出量を25%削減すること(※4)ができます。

 

サントリーグループは主要な容器・包装について、商品設計から輸送、消費後のリサイクルまで、商品のライフサイクル全体での環境配慮を実践。ペットボトルにおいては独自の「2R+B(Reduce・Recycle+Bio)」戦略や「プラスチック基本方針」に基づき、循環型かつ脱炭素社会の実現に努めています。

※1:再生可能エネルギーによりCO2排出を抑制して製造したアルミニウム
※2:特性の異なる原料が混合される場合に、ある特性を持つ原料の投入量に応じて生産する製品の一部にその特性を割り当てる手法
※3:日本アルミニウム協会 飲料用アルミニウム缶のインベントリ調査報告書(2023年7月)にて公開されている350mlアルミニウム缶
※4:DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパンにより、第三者の公平・中立的な立場からスキームの検証と妥当性を確認しています

 

■メーカー:サントリー

■商品名:ザ・プレミアム・モルツ(サステナブルアルミ)」

*希望小売価格は設定していません

 

これからの時代のビール「サントリー生ビール」リニューアル新発売

サントリーは、「サントリー生ビール」をリニューアルし、2月製造分から順次全国で新発売。また、飲食店でも“グッとくる飲みごたえと飲みやすさ”を楽しんでもらうために、新たに瓶と樽を3月5日から新発売します。

 

“グッとくる飲みごたえと飲みやすさ”に磨きをかける

 

 

今回は、「サントリー生ビール」の魅力をさらに向上させるべく、中味・パッケージを刷新。中味は、醸造条件を見直し、飲んだ瞬間の刺激感を強化するとともに、全体のバランスを調整することで、“グッとくる飲みごたえと飲みやすさ”にさらに磨きをかけています。

 

パッケージは「生」の訴求を強め、色調を明るく調整することで、より爽快な印象を強化。また、6缶パックや24缶ケースでは、「生」の訴求とともに、缶を中央に堂々と配置することで、パッケージとの連動を強化しています。

 

なお、これまでの「サントリー〈天然水のビール工場〉群馬」「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」に加えて、2月からは「サントリー〈天然水のビール工場〉熊本・阿蘇」、9月からは「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」での製造を開始し、ビール4工場すべてでの生産体制に切り替えるとのこと。

 

■メーカー:サントリー

■商品名:サントリー生ビール

*希望小売価格は設定していません

酒税法改正でビールがお手頃になるって知ってた? 主役級の注目銘柄をチェック!

麦の酒といえば、価格が手頃になったビールもいまアツい! 背景には2023年10月1日に改正となった酒税法が関係している。では、何がどのようになったのか。概要解説とともに、主役的な銘柄を紹介しよう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

海外の成長分野に着目した度数3.5%の冷涼ドライ

アサヒビール
アサヒ スーパードライ ドライクリスタル
実売価格225円

海外市場で成長中のアルコール度数0〜3.5%の飲料に着目し、主力商品「アサヒスーパードライ」の3.5%版を新開発。一部に使用した冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」が、クリアな味わいを生み出している。

 

糖質とプリン体を70%オフした日本初のWオフビール

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
実売価格225円

酒税法改正に加え、コロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目して開発。ビールらしい味わいはそのままに、糖質(※1)とプリン体(※2)の70%オフを実現している。糖質とプリン体の2つをオフにした日本初(※3)のビールだ。

※1:日本食品標準成分表2020年版(八訂)による ※2:通年販売している同社缶ビールブランド平均値比(2023年4月時点) ※3:糖質・プリン体2つのオフを訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いた同社調べ)

 

果実のような香りと豊かに広がる余韻

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール
実売価格264円

日本人の嗜好に合う、フルーティな味わいと爽やかな香りが特徴の「ジャパニーズエール」シリーズの新作。「磨きダイヤモンド麦芽」を一部に使うことで、数種類のアロマホップによる果実のようなやわらかな香りが鮮やかに。

 

2つの日本産ホップが香る柑橘感の爽やかなクラフト

キリンビール
スプリングバレーJAPAN ALE<香>
実売価格266円

キリンが注力するクラフトビールブランドの新商品。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部に使用し、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がるおいしさに仕上げている。

 

初採用のオレンジピールが斬新な酸味と斬新柑橘感を演出

サッポロビール
ヱビス オランジェ
実売価格284円

2023年2月に誕生したヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の新商品。醸造家が徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに仕上げている。

 

厳選されたホップを採用! その香りはまるで白ワイン

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
ホップセレクト華やぐハラタウブランホップ
実売価格264円

ホップに着目したザ・プレミアム・モルツの限定品「ホップセレクト」シリーズの第2弾。白ワインのような上品な香りが特徴のハラタウブランホップが、華やかな香りと豊かなコクを生み出している。11月14日発売。

 

小麦麦芽のソフトな甘味と軽やかな後口が心地良い

キリンビール
キリン一番搾りやわらか仕立て(期間限定)
実売価格225円

一番搾り製法はそのままに、一部に小麦麦芽を使用。やわらかな甘味と旨味が感じられ、後口は軽やかで爽やかなのが特徴。バランスに優れた、飲みやすい味わいだ。

 

【PICK UP!】 見逃し厳禁! 毎年恒例の季節限定ビール

■11月7日発売

キリンビール
一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)
実売価格225円

ホップの名産地・岩手県遠野で、今年収穫した生ホップを急速凍結して使用した旬な一本。ビール通が毎年注目する人気商品で、今年で発売20年目。

 

■11月21日発売

サッポロビール
琥珀ヱビスプレミアムアンバー
実売価格265円

通常は飲食店でしか飲めない味を家庭用商品にした特別なヱビス。今作は、麦芽比率を微調整し、より宝石のような琥珀色に仕上げている。

 

価格差という呪縛から解かれてビールに明るい未来が到来する

このムーブメントを大げさにいえば、ビール類における王政復古である。なぜなら、ビール類の中で高価であるがために買い控えられていたビールと、安価でフレンドリーだった発泡酒や新ジャンル(第3のビール)との価格差が狭まってビールが値ごろになるからだ。このビールの低価格化に合わせ、メーカー各社も続々と新商品を投入している。

 

もともと、ビール類のヒエラルキー誕生は約30年前にさかのぼる。1994年にサントリーが発売した「ホップス〈生〉」は、麦芽使用率の割合によって酒税が変わるという法上区分に注目した発泡酒で、安価にビールテイストを楽しめる革命的飲料だった。そこから次々とビール類の発泡酒がデビュー。ただ、2003年に行われた酒税法改正により、発泡酒の税率が引き上げに。そこで新たに生み出された安価なカテゴリーが、新ジャンルだ。第1号商品は同年発売の「サッポロ ドラフトワン」。同商品は麦芽の代わりにえんどう豆由来の素材を使った独自の味わいで、一世を風靡。その後、開発競争が激化し、麦由来のスピリッツで味を整えたリキュールタイプの新ジャンルも登場し、いまに至る。

 

こうした3大区分で価格差があったビール類だが、社会や消費の変化で税収も変わる。そこで新たに酒税法が改正されることとなり、2017年に、2026年の税率一本化をゴールに、段階的な増減税の施行が公布された。ちなみに今回の酒税法改正は段階的措置の2回目となり、初回は2020年10月に行われている。

 

今回の改正で酒税がどう変化したかは左の表のとおりだが、いくつか例を挙げてみよう。350mlのビールであれば1本あたり7円程度安価に。同量の新ジャンルであれば1本10円前後高価になったので、モノによっては約15円ぶんも価格差が狭まったことになる。なお、今回発泡酒の税率は据え置きだが、2026年には酒税が一本化され実質価格差はなくなる。そのときがビール王政の完全復古といえるだろう。今後も新銘柄が続々デビューすることは必至。引き続きビールには注目だ!

 

 

プレモルの”ホップセレクト”第二弾「華やぐハラタウブランホップ」数量限定新発売

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。

 

「ザ・プレミアム・モルツ」は、高品質で香り高い欧州産ファインアロマホップの使用や天然水醸造など、素材・製法に徹底的にこだわっています。2023年2月には時代に合わせた“新プレミアム創造”を目指し、中味・パッケージを刷新。「磨きダイヤモンド麦芽※」を一部使用することで、“華やかな香り”“深いコク”がより上質に、一層鮮やかに進化しました。

※穀皮を除去し、コクに寄与するたんぱく質を多く含むダイヤモンド麦芽

 

今回の「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」は、9月に発売した「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 清らかダイヤモンドホップ」に続き、香りに注目。白ワインのような香りが特長の“ハラタウブランホップ”を使用することで、気品のある華やかな香りと豊かなコクを楽しめる中味に仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ
■商品価格:オープン価格

【特集】この秋はビールに大注目! 酒税法改正の解説から各社の新商品をピックアップ

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? また、各社最新商品の味わいと飲みごたえにも迫っていきます。

 

【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

 

酒税法改正でなにが変わるの?

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかりました。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

【関連記事】
10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

 

新発売6商品を一挙に飲み比べ!

大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、フードアナリストが一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

【関連記事】
酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

 

ここからは、各社が注力する10月以降の新商品を紹介してきます!

 

アサヒ「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

10月11日、アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。価格はオープン。

【関連記事】
アルコール分3.5%、透明感を味わう「スーパードライ」登場! アサヒビール「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

 

キリン「キリン一番搾り やわらか仕立て」

10月10日、キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を期間限定で全国発売。価格はオープン。

【関連記事】
小麦麦芽を使用し「やわらかなうまみとかろやかな後味」が楽しめる「一番搾り」が期間限定発売! 「キリン一番搾り やわらか仕立て」

 

サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

【関連記事】
「糖質ゼロの黒ビール」が数量限定で登場! サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

 

サッポロ「サッポロ生ビール ナナマル」

10月17日、サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を発売。価格はオープン。

【関連記事】
糖質・プリン体70%オフの「生ビール」ついに登場! ビールならではの飲みごたえが楽しめる「サッポロ生ビール ナナマル」

 

キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

10月24日に、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)が新発売。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)。

【関連記事】
希少な日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」「IBUKI」を一部使用! キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

 

サッポロビール「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。価格はオープン。

 

【関連記事】
国産ホップを100%使用した「サッポロNIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」 数量限定発売

 

アサヒビール「アサヒ ザ・アロマイスト」

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において11月20日まで1000セット限定で発売。価格:2310円(税込・送料込)。

 

【関連記事】
香りを楽しむ大人向けビール『アサヒ ザ・アロマイスト』「ASAHI Happy Project」にて11月20日まで限定発売

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。価格はオープン。

 

【関連記事】
プレモルの”ホップセレクト”第二弾「華やぐハラタウブランホップ」数量限定新発売

 

「ヱビス オランジェ」

10月11日に期間限定で、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売。価格は350ml缶が258円(税抜)、500mlびんが355円(税抜)。

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」

10月17日、サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を数量限定で新発売。価格はオープン。

【関連記事】
「磨きダイヤモンド麦芽」を一部使用! 果実のようなやわらかな香りが楽しめるプレモル「ゴールデンエール」

酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

2023年10月1日、3年ぶりの酒税法改正でビール飲料、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」の価格差がいっそう小さくなりました。何がどうなったのかという詳細は先日公開した記事を読んでいただきたいところですが、この記事では大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

 

【関連記事】
10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

↑アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの新作6商品。特徴を解説しながら1本ずつテイスティング、レビューしていきます

 

サントリーの「PSB黒」は香りもコクも十分なウマさ

発売日順に紹介していきましょう。まずは10月3日発売の、サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」から。こちらは、2021年4月にデビューした「パーフェクトサントリービール」(しばしばPSBと略されます)の黒ビール版。“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定品で、黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったそうです。

↑サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」は10月3日発売。アルコール度数は5%で、コンビニ実勢価格は税込211円(ライター調べ/以下同)

 

香りは糖質ありの黒ビールそのもの。ロースト麦芽の香ばしさとコク、甘みも十分にあって、糖質ゼロの違和感はありません。ライトテイストではありますが、軽快な味はキレや爽快感につながっていて、PSBのファンなら大歓迎なおいしさだと思います。

↑泡のボリュームは糖質ありのビールよりもおとなしめですが、許容範囲でしょう

 

なお、通常のPSBはアルコール度数5.5%で黒は5%ですが、同ブランドらしい飲みごたえは共通。黒ビールが好きな人の、新たな選択肢といえるでしょう。

 

キリン一番搾りの「やわらか仕立て」は麦汁の甘みが豊か

キリンビールの新作は2銘柄あり、まず紹介するのは「キリン一番搾り やわらか仕立て」。おなじみ「キリン一番搾り」のエクステンションとなり、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品です。

↑「キリン一番搾り やわらか仕立て」は10月10日より限定発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

特徴は、原材料の一部に小麦麦芽を使っていること。小麦麦芽は「白ビール」といわれるビアスタイルに頻用されますが、その特徴はやわらかな飲み口や甘み。「キリン一番搾り やわらか仕立て」では一部使用に留まりますが、まろやかさや甘やかなうまみは確かに豊かで、泡もクリーミー。それでいて一番搾りらしさも感じるハイクオリティな仕上がりです。

↑苦味は控えめな印象で、そのぶんいっそう甘みが豊か。ほんのり酸味も感じ、ちょっとユニークな表現をするなら、ファンタジックな味わいです

 

特に小麦の甘みが相まって、「キリン一番搾り」ブランド最大のウリである麦汁のうまみがたっぷり。それでいて後口は軽やかで、好バランスな飲みやすいビールだといえるでしょう。

 

アサヒの「ドライクリスタル」は繊細ながら芯のある爽快感

アサヒもビッグネームのエクステンションで真っ向勝負。海外の酒類市場で伸長しているアルコール度数0~3.5%のカテゴリーに着目した、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は10月11日発売。アルコール度数は3.5%で、想定価格は225円前後

 

その特徴は、アルコール度数3.5%のライトなボディと、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」の一部使用。飲んだ第一印象は、「ゴクゴクッ……プハァッ」がよく似合うシャキシャキの爽快感。繊細な味わいながら、麦のうまみや苦みといった味の芯はあり、欧米やアジア圏の低アルライトビールとの違いも、この“大和魂”にあると感じました。

↑パッケージ下部には赤く「MID ALCOHOL」のアイコンが。上部のプルタブが赤いのも特徴です

 

「アサヒスーパードライ」ブランド特有の辛口な味わいやシャープなキレもあり、食事とも幅広く合いそう。ドライ党の人はぜひお試しを。

 

「ヱビスオランジェ」は明るい甘みとソフトな酸味が上品

ヱビスはサッポロビールが手掛けるブランドですが、その新しいラインが「CREATIVE BREW」。2023年2月に発売された第1弾の「ヱビス ニューオリジン」に続く「ヱビス オランジェ」が、今秋デビューします。

↑「ヱビス オランジェ」は10月11日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別258円

 

一番の特徴は、オレンジピールを使っていること。ヱビスはドイツのビール純粋令にある「麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」に則るブランドですが、「CREATIVE BREW」では純粋令にとらわれず冒険していくということでしょう。小麦麦芽も使っており、明るい甘みとやわらかな酸味が上品に華やぎます。

↑白ビール系の淡いカラーかと思いきや、やや赤みのあるアンバー。このクリエイティブな独創性、好きです!

 

オレンジピールはベルギーで有名な白ビールに欠かせない素材ですが、「ヱビス オランジェ」は白ビールとはかなり違う方向性。味わいにもどっしりとしたうまみとコクがふくよかに感じられ、ヱビスらしさもしっかり。この個性は、クラフトビールファンにもオススメです。

 

サッポロの「ナナマル」はたくましさがある“細マッチョ”な味

次もサッポロの冒険心あふれる新作、「サッポロ生ビール ナナマル」です。特徴は、糖質とプリン体の70%オフ。こういった機能系は発泡酒や新ジャンルでは珍しくなかったのですが、実はビールでは存在しませんでした。ということで本商品は、糖質とプリン体の2つのオフを訴求する日本初のビールです。

↑「サッポロ生ビール ナナマル」は10月17日発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

味を表現するなら細マッチョ、といったところ。すっきりしていながらもたくましく、うまみやコクもガリガリにそぎ落とされてはいません。苦味、キレ、爽快感もしっかり主張し、飲みごたえも十分です。

↑健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというオフ系ユーザーのニーズを想定した「サッポロ生ビール ナナマル」。決してニッチではないでしょう

 

ありそうでなかった、オフで提案するビール。選択肢の幅が広がって、消費者にとってはうれしいところです。ぜひ、糖質ゼロのビールとも飲み比べてみてください。

 

キリンのクラフトビールは絶妙なビター感と温かみのある柑橘感

ラストはキリンが手掛けるクラフトビールブランド「スプリングバレー」の新作「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げています。

↑「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は10月24日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別242円

 

どっしりとしたコクの先に広がる、甘さを含んだ酸味とやわらかい口当たり。ホップの苦味は爽やかな余韻を生み、柑橘のニュアンスはみかんやオレンジといった温かみのある方向性です。

↑<香>とあるように、ぜひグラスに注いで香りを楽しみましょう

 

ホップの生かし方はさすがにクラフトビール。アロマティックな香りに加え、ビターなエッジがしっかりありつつ、やりすぎない絶妙な苦さもいいですね。クラフトビールとしては価格も値ごろであり、入門にもオススメです。

 

食の秋だからこそ旬なビールを楽しもう

6本の新作ビールを紹介しましたが、どれも似たような味のビールではなく個性がバラバラなのも面白いところです。グルメの秋、ぜひ晩酌やパーティーでご馳走と一緒に、旬のビールを楽しんでください!

 


【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? その解説に加え、大手メーカーの新作と各社の動向をレポート。また、話題を呼んだアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ほか、大手ビールメーカー4社の新作も紹介します。

 

ビールは安く、新ジャンルは高くなる……その価格差を解説

まずは酒税法改正について。ビール飲料は麦芽比率や原材料などの違いで「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」と分けられているのは周知の通り。

 

おさらいしましょう。麦芽比率に関しては、概要として50%以上ならビール、50%未満であれば発泡酒。新ジャンルには「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」があり、前者は麦芽を使わずホップや穀類を発酵させたビールテイスト飲料、後者は発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたビールテイスト飲料のことを指します。

 

それぞれに価格差もありますが、その差を生む要因のひとつが酒税です。

↑2023年9月、都内のコンビニにて

 

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかります。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

なお、最終的に2026年10月には全ビール類の税率が54.25円に一本化され、RTD(チューハイなど)は現状28円ですが2026年10月には35円となる予定です。

 

↑アサヒビールの資料より

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

 

↑酒税改正は段階的に行われており今回は2回目。前回は2020年10月で、そのタイミングで世に出た斬新なビールが「キリン一番搾り 糖質0」です

 

一方で、逆風にさらされるのが新ジャンル。こちらはコンビニで現状、350ml缶が170円前後、500ml缶は240円前後ですが、10月以降はそれぞれ10円近く値上がるとみられています、この点を踏まえて先手を打ったのがイオングループです。

↑イオングループが3月に新発売した発泡酒「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」。製造はキリンビールが継続して手掛けています

 

同社では今春、PB(プライベートブランド)だった新ジャンル(第三のビール)の「トップバリュ バーリアル」を終売し、原材料を大きく変えて、発泡酒の「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」を発売しました。この刷新に伴い売価も30円近く上がりましたが、なんと発売3か月で5000万本を突破し、「バーリアル」の2倍近く売れているとか。

↑都内のまいばすけっとにて(2023年9月)

 

刷新にあたって、原材料としては「大麦スピリッツ」を使わなくなったことで新ジャンル(第三のビール)から発泡酒になったのだと推測できます。新ジャンル(第三のビール)のままでは10月に少なからず値上げせざるを得ない状況になりますから、30円値上がりしたとはいえ、イオングループの先手は功を奏したといえるかもしれません。

 

ここからは、ビール大手4社の秋冬動向を、最も早く会見を行ったサントリーから順に紹介していきましょう。

 

■ サントリーからは日本初の“糖質ゼロ黒ビール”がデビュー

サントリーは、10月の酒税に先んじて4月4日新発売の「サントリー生ビール」を積極展開し、スタンダードビールの存在感を高めていました。なお、同商品の販売へ集中するために終売となったのが「ザ・モルツ」です。

↑缶が終売となった「ザ・モルツ」(左)と「サントリー生ビール」(右)。「サントリー生ビール」は発売3か月で200万ケースを突破し、2023年の販売計画を400万ケースに上方修正しています

 

そのうえで注力するのが、限定品によるトライアルの最大化と、業務用での飲用接点強化。特に注目の新商品は、“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定発売の「パーフェクトサントリービール〈黒〉」です。黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったとのこと。

サントリー
パーフェクトサントリービール〈黒〉
10月3日より限定発売

 

なお、業務用の戦略については、来春「サントリー生ビール」を瓶と樽で発売することが発表されました。また、ここまで述べたように10月の酒税改正でビールに追い風が吹きますが、見逃せないのが直前に起こるであろう新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要。

↑サントリーの新ジャンルといえば「金麦」。四季に合わせた味わいに整えている定番(左から2番目)があったり、季節限定のエクステンション(右端)を発売したり、独自のブランディングも特徴です

 

同社では、新ジャンル(第三のビール)のなかでは「金麦」は好調(2023年1~7月で101%)であることから、10月以降も継続して「金麦」の販促をしっかり行っていくとのことです。

 

サッポロは70%オフと大胆なヱビス戦略がアツい!

サッポロビールは、酒税改正に加えてコロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目。そこで新たに開発したのが、糖質とプリン体70%オフを実現した「サッポロ生ビール ナナマル」です。これは、日本初の糖質とプリン体、2つのオフを訴求するビール。

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
10月17日発売

 

ゼロではなく70%オフで開発した理由は、消費者のニーズに差があるとみているから。ゼロ系ユーザーは、味わいと同等かそれ以上に健康や数値的なものを重視する一方、オフ系ユーザーは健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというニーズをもっていると推測。「サッポロ生ビール ナナマル」は、後者のオフ系ユーザーを狙った商品であるとのことです。

 

また同社の注目新作ビールにはもうひとつ、10月11日発売の「ヱビス オランジェ」があります。こちらは2023年2月に発売された「ヱビス ニューオリジン」に続く、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第2弾となります。

サッポロビール
ヱビス オランジェ
350ml:258円/500ml:355円(税別)
10月11日発売

 

「CREATIVE BREW」は、長年ヱビスで培ってきた技術と知見を活かしながらも、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくことがテーマ。「ヱビス オランジェ」では初めてオレンジピールに着目してホップと掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに。ある意味、クラフトビール的なポジションともいえるでしょう。

 

ヱビスなのでプレミアムカテゴリーとなり、こちらは参考小売価格も発表。350ml缶は258円、500ml瓶が355円(ともに税別)です。

今後のブランド展開としては、2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」にも注目。「ヱビス ブルワリー トウキョウ」では35年ぶりに恵比寿の地でビール造りが再開され、醸造設備やミュージアムの見学に加え、タップルームでここだけのビール「ヱビス インフィニティ」を飲むことも。ヱビスブランドの動向からも目が離せません!

↑2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」。場所は現在のヱビスビール記念館

 

アサヒはアルコール3.5%の“逆輸入ドライ”でトライ!

アサヒビールが新たに着目したのは、グローバル市場の成長分野であるアルコール度数0~3.5%の飲料。同社ではこれを「ミドルレンジアルコール」とし、10月11日にアルコール度数3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル
10月11日発売

 

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の味わい特徴は、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで実現した、透明感と本格的な飲みごたえ。

 

2020年からアルコール度数4%のビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」も発売されており、他社では2018年に「サントリー ザ・モルツ 麦香る3.5%」がコンビニ限定で発売されています。今回の3.5%が消費者にどう響くのか、注目といえるでしょう。

↑「アサヒスーパードライ ザ・クール」は2019年にアルコール度数5%でデビュー(左端)し、2020年に4%でリニューアル。2021年には缶でも発売されました

 

アサヒビールは、数年前からオーストラリア限定で3.5%のビールを販売しており、グローバルのトレンドについては、こういった自社展開を含めた海外事例を参考にしているはず。

↑オセアニア事業を統括するアサヒ・ビバレッジズ社は、オーストラリアで「Asahi Super Dry 3.5%」を昨夏発売しましたし、2015年には同じくオーストラリアで「アサヒ爽快」を発売しています(公式サイトより)

 

加えて、オーストラリアで最も売れているビール「グレートノーザン スーパー クリスプ」はアルコール度数3.5%であり、日本においても3.5%前後のビールに潜在的ニーズがあるのではないかと予想しているとのこと。

↑こちらはグローバルの市場。さすがにコロナ禍においては鈍化したものの、2022年はコロナ前の2019年を上回り過去最高値に

 

また、アサヒビールは2022年6月にノンアル/ローアルコールに特化した「スマドリバー シブヤ」をオープンしています。アルコール度数が低めの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、同社らしい新商品であるともいえるでしょう。

 

キリンは一番搾りとクラフトビールが二大テーマ

キリンビールの戦略は、強固なブランド体系の構築と新たな成長エンジンの育成。前者の主力ブランドが「キリン一番搾り」、後者が「スプリングバレー」です。それぞれの新作と今後の具体的な取り組みが発表されました。

キリンビール
キリン一番搾り やわらか仕立て
10月10日より期間限定発売

 

新作の「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」は、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品。一部に小麦麦芽を使うことでやわらかな甘みとうまみを感じられ、後口は軽やかな飲みやすいおいしさになっています。

 

開発背景には、肩ひじ張らずに楽しめる飲みやすい味わいへのニーズが高まっていることが挙げられます。この点については「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に近い考察を感じました。なお「キリン一番搾り」は、11月7日には毎年恒例となっている「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」も発売されます。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」。同社のホップ施策については、後日詳報します

 

そしてもうひとつの柱「スプリングバレー」は、クラフトビール創造への取り組みの要となるブランド。新作は、第4弾銘柄となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げました。

キリンビール
SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>
350ml:242円/500ml:321円(税別)
10月24日発売

 

同社によると、ビール類市場におけるクラフトビール構成比は2022年時点で約1.6%。爆発的ではないながらも着々とシェアは拡大しており、新たな成長エンジンとして今後もクラフトビールならではの多様なおいしさと新しい楽しみ方を提案していくとのこと。ビール全体に追い風が吹く10月以降の伸長にも注目です。

 

なお、今回取り上げた各社の新作銘柄は、後日あらためてテイスティングのうえレビュー記事を掲載する予定です。ぜひ詳報をお待ちください。

 

取材・文=中山秀明 撮影=鈴木謙介

タレント高田秋がプレミアムビール4種を飲み比べ! 特別な日は特別なビールで……

飲み歩き大好きなモデルでタレントの高田 秋(たかだしゅう)が、「家飲み」を追求するシリーズ。今回は、大手ビールメーカーのプレミアムビールを4種類飲み比べてレビューしてみた。

※こちらは「GetNavi」 2023年3.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【5杯目】特別な日を彩る “プレミアムビール” を4種類飲み比べ!

特別なビールはシーンで飲み分けたい!

私にとってビールは、日常をうるおしてくれる存在。20代前半のころはホップの苦みが得意ではなかったのでいつもソフトドリンクを飲んでいました。ですが、早く大人の仲間入りをしたくちょくちょく飲んでいたら、すっかり大好きなお酒に。いまでは、ほぼ毎日飲んでいます。ロケ先では現地のクラフトビールを買いますし、プレミアムビールも必ず自宅にストックしてますね。

 

今回の4種類はどのビールもおいしくて、シーンによって飲み分けたいです。「ヱビスビール」はバランスが良く、どんな食事にも合いそう。「花鳥風月」はフルーティでラベルがカワイイから、女子会で開けたいな。香りが華やかで爽やかな「一番搾りプレミアム」は、連休前の仕事終わりのご褒美にキュッと。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」は大自然の恵みを感じるので、ひとりじっくり物思いにふけるときに味わいたいです。みなさんもぜひ、飲み比べてみてください!

 

 

今回飲み比べた4種類は?

アサヒビール
花鳥風月
実売価格229円 ●ギフト、東北限定で発売

2022年秋リニューアルし、上面発酵酵母による醸造法はそのままに、新たなホップを採用して濃色麦芽を増量。果実のように華やかな吟醸香とコクがアップした。

 

サッポロビール
ヱビスビール
オープン価格

130年以上の歴史を持つプレミアムビールの金字塔。1000種以上から厳選した「ヱビス酵母」や通常の1.5倍熟成などにこだわった、豊かな旨みとコクが魅力だ。

 

キリンビール
一番搾り プレミアム
実売価格3280円(12本セット)●ギフト限定で発売

一番搾り製法による甘みや旨みが濃縮された麦汁に、日本産ホップ「IBUKI」の第一等品をふんだんに掛け合わせて醸造。爽やかな苦みと果実味が華やぐ。

 

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
マスターズドリーム〈無濾過〉
実売価格 286円

ダイヤモンド麦芽やトリプルデコクション製法など、サントリーのDNAを生かした1本。無濾過仕上げで、柔らかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現した。

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう●1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/Hitomi Haga スタイリスト/江原優里 ●Cheekのワンピース1万2100円、PARIS KIDSのイヤリング300円

「サントリー生ビール」が超売れている理由は「トリプル生」だけじゃない! 知られざる魅力に迫る!!

2023年4月4日に新発売し、同月末までの累計販売数量が125万ケース(大ビン換算)と大ヒットしている「サントリー生ビール」。この販売数量は年間計画の約4割にあたるそうで、2023年を代表するヒット商品といっていいでしょう。では、なぜこんなに売れているのか? そしてそもそも、どのような味わいをもったビールなのかを、比較やペアリングを試しながら解説していきます。

↑↑「サントリー生ビール」。350mlは207円(税込)、500mlは274円(税込)で、アルコール度数はともに5%。※価格はどちらも筆者調べ

 

原材料の大胆刷新に着目すべし!

「サントリー生ビール」の味に関する特徴を生み出しているのが、パッケージにも記載されている「トリプル生」。これは、糖化工程において仕込釜で麦汁を煮出す「デコクション」を3回実施する「トリプルデコクション製法」のことです。

 

1回、2回が一般的であり、デコクションを3回行うビール(発泡酒ビールも含む)はそう多くありません。そこには手間が増えるなどいくつかの理由があると思いますが、デコクションを3回行うことで甘みやコク深さ、まろやかさがより豊かになるといわれています。

↑パッケージにおいて赤字で目立つ「トリプル生」の表記。とはいえ、筆者は原材料にも着目すべきだと考えています

 

ただ、筆者としては「ウリはトリプルデコクションだけじゃない」と感じます。むしろ着目すべきは「味わいの方向性を大きく変えるために原材料も大胆に刷新した」こと。

 

「サントリー生ビール」とバトンタッチする形で缶が終売(業務用の瓶や樽は継続販売)となった「ザ・モルツ」と対比させると、違いや狙いが明らかにわかります。さらにいえば、サントリーを代表するビール「ザ・プレミアム・モルツ(以下、プレモル)」と比べれば一目瞭然です。

 

簡単にいえば、「ザ・モルツ」と「プレモル」は麦芽、ホップ、水、酵母のみで造る、ビール大国・ドイツの「ビール純粋令」にのっとったビールですが、新しい「サントリー生ビール」はコーンと糖類も用いる仕様になったということです。

↑「サントリー生ビール」には、原材料にホップとコーンの記載がある

 

ちなみに、こうした副原料を使うビールは珍しくなく、むしろ日本では王道。「アサヒスーパードライ」と「サッポロ生ビール黒ラベル」には、米、コーン、スターチなどが使われていますし、「キリン一番搾り生ビール」も2009年までは副原料を使っていました。

 

では、なぜ副原料を使うのでしょうか。一般的に、米、コーン、スターチなどを使うとすっきりした味になりやすいといわれています。日本で最も飲まれているビール「アサヒスーパードライ」でも採用されていることから、いわば日本人好みの味を作りやすいともいえるでしょう。

 

「プレモル」は華やかな香りやリッチなコク、そして神泡がウリ。そして「ザ・モルツ」はうまみが特徴のビールです。一方で「サントリー生ビール」はゴクゴク楽しめる軽快さを優先し、ひと口目の飲みごたえや飲みやすい爽快感を前面に出しています。そのうえで、甘みやまろやかさなどを増強するために採用したのが「トリプルデコクション製法」だといえるでしょう。

 

サントリーの代表銘柄と飲み比べ! 味わいの違いは?

それでは「サントリー生ビール」の味わいにおける特徴にも迫っていきましょう。違いをわかりやすく紹介するため、「プレモル」と糖質ゼロの「パーフェクトサントリービール(以下、PSB)」を用意しました。なお、「トリプルデコクション製法」はこの「PSB」や、「プレモル」のさらに上位ブランド「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」でも採用されています。

↑アルコール度数は左から、5.5%、5%、5.5%。ちなみに「PSB」は糖質ゼロビールであるものの、副原料には糖類が使われています

 

●「ザ・プレミアム・モルツ」

味わいは、それぞれのキャラクターが明確に違っています。「プレモル」はどっしりとしたリッチな濃さで、余韻までしっかり続くフルーティな香りも特徴。

↑ひと口目でわかる贅沢な味わいは、さすがプレミアムビールの雄。泡もグッドでありゴッドです

 

●「サントリー生ビール」

一方で「サントリー生ビール」はキレが強めで、そのぶんアタックが刺激的。苦みや香りもシャープで、爽快感がパワフルです。派手さはないものの、ド直球なビールらしさがあり、それが売れている理由なのかもしれません。

↑スカッとクリアな味わいや、ノドを鳴らすような爽快感が印象的

 

●「パーフェクトサントリービール」

そして「PSB」は、味の濃さこそ「プレモル」と「サントリー生ビール」に劣るものの、薄い印象は皆無。糖質ゼロながらキリッとした十分な飲みごたえと苦みで、ビールらしい麦のうまみやホップの香りもしっかり楽しめます。

↑味わいのトーンダウンはややあるものの、糖質ゼロなら十分なレベルのおいしさ。ボディ感や泡もちもよく、完成度の高さを感じます

 

それぞれにオススメのペアリングを提案

味わいは三者三様であるものの、どのビールもジャンルを問わず様々な料理と幅広くマッチすると思います。それを前提としながら、想定できるシーンとペアリングを考えてみました。ジャンルは、昨今、“街”や“ガチ”など存在感が増している中華から。「プレモル」は、やはり料理も少々手の込んだおつまみがマッチ。ご馳走にプレミアムビールを合わせることで、贅沢な気分も倍増します。

↑海老チリや黒酢酢豚などを提案。コンビニでも「金の○○」など、手軽にプレミアムな中華総菜が買えるので、ホームパーティーでもお試しを

 

餃子や麻婆豆腐といったド定番中華に合わせるなら「サントリー生ビール」です。ほかにシュウマイや春巻き、ユーリンチーやキクラゲ卵炒めなどでもいいでしょう。味が辛めだったり濃厚だったりしても、「サントリー生ビール」のシャープな味が調和しながら余韻でリセット。次の料理のひと口をおいしくさせてくれます。

↑スタンダードビールといえる「サントリー生ビール」。ペアリングにも万能さを感じました。晩酌にはこれでしょう

 

「PSB」を選ぶ人は、料理もヘルシーなものを合わせることが多いはず。そこでチョイスしたのはあっさり系のおつまみ。春雨サラダ、ピリ辛蒸し鶏、ザーサイを合わせましたが、「PSB」のほどよい麦のうまみやキリッとした飲み口が、しっかりと調和します。

↑糖質が気になる人は、ビールもおつまみもともにヘルシーなタイプを

 

初夏から夏へと、キンキンに冷えたビールがますますおいしくなるシーズン。スーパーなどでこれらのビールを見かけたら、ぜひこのペアリング例も参考にしてみてください。

↑10月には酒税改正があり、ますますビールが注目されるでしょう。ペアリングはもちろん、ビールの飲み比べもお試しください

 

個性豊かな最旬クラフトビールをテイスティング! いまキテる7銘柄を徹底レポート

個性的かつ多様な味わいで、酔う時間をいっそう楽しくしてくれるクラフトビールが長く流行中。コンビニやスーパーで買える銘柄のなかから、フードアナリストが選んで味をチェックした。お気に入りの1本を見つけよう!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します!

フードライター

中山秀明さん

ビール好きのフードアナリスト。クラフトに関する取材も多く、最近は香港発ブルワリーに注目している。

 

【その1】3種の個性的なホップが香る東京生まれの1本

サントリービール

東京クラフト<ペールエール>

オープン価格

従来のカスケードホップ、ギャラクシーホップに加え、マンダリンオレンジを思わせる香りのマンダリーナババリアホップを一部使用。国産麦芽の旨みに爽やかな柑橘系の風味が華やぐ。

 

【中山’s Check】バランスが良くて飲み飽きない入門にも適したクラフトビール

「シトラス系の芳香のほか、コクやボディも十分。泡も豊かでドリンカビリティ(おかわりしたくなるおいしさ)が高く、エントリー層にもオススメです!」

 

【その2】柑橘や松の香りが広がりクリーミーで飲みやすい!

リヴィジョン

リヴィジョンIPA

実売価格754円

米国の気鋭なブルワリーのなかで、高い人気を誇る作り手の代表的な銘柄。口当たりはクリーミーで飲みやすく、苦味よりも柑橘や松のアロマが香りと味わいにしっかりと感じられる。

 

【中山’s Check】鮮烈ながら上品にまとまったフレンドリーなアメリカンIPA

「ビターなオレンジのような香味に、草原のすがすがしさを感じるシャープさが特徴。米国らしいインパクトがありつつも、まとまりがよくフレンドリーです」

 

【その3】ハマのビール好きが絶賛するクロの衝撃的な味わい

横浜ビール

ハマクロ

実売価格350円

“黒ビールのイメージを覆す軽快さ”がテーマの、セッションブラックIPAというビアスタイル。横浜のビールイベントで限定醸造してきた銘柄であり、地元とのつながりを表現している。

 

【中山’s Check】ロースト麦芽のコク深さとホップのフルーティさが絶妙

「IPAらしい柑橘系ホップの香りと、ロースト麦芽の香ばしさが調和。味と香りにインパクトがありますが、アルコール4.5%と軽めでクイッと飲めます」

 

【その4】南国系フルーツの香りがミディアムボディと調和

伊勢角屋麦酒

HAZY IPA

実売価格569円

“世界大会で受賞できるレベルのビールだけを出荷する”を追求した三重県伊勢市のブルワリーで生産。南国系フルーツの香りながら、ホップの重厚感な苦みがミディアムボディを引き締める。

 

【中山’s Check】ブライトでアッパーな苦みがトロピカルな果実味と共存

「トロピカルなジューシー感は、さすがHAZY IPA。果実味とビター感が見事に共存しており、凝縮されたコクやスカッとした陽気な爽快さも魅力的です」

 

【その5】ホップ香を引き出した弾けるジューシーな味

ファーイーストブルーイング

ホップフロンティア ジューシーIPA

実売価格498円

新しいホップ製品「クライオ・ポップ」を軸に合計4種のホップを使用し、科学的なアプローチで香気成分を最大限に引き出した意欲作。クリーミーで、弾けるジューシーな味が楽しめる。

 

【中山’s Check】春夏にピッタリなトロピカル&フローラルな味わい

「ナチュラルでエネルギッシュな苦みの奥に、上品な果実味と花の香りを感じられます。アタックはフレッシュでキレも良く、春夏にビッタリな1本です!」

 

【その6】モルティーで心地良い甘みのアイリッシュな紅いエール

(c)松本零士/零時社・東映アニメーション

ヘリオス酒造

銀河鉄道999エメラルダスのレッドエール

実売価格350円

名作「銀河鉄道999」などに登場する、宇宙海賊のクイーン・エメラルダスをモチーフにした紅色のビール。ビアスタイルは、モルトの甘みが豊かなアイルランドの伝統的なタイプだ。

 

【中山’s Check】明確なキャラクターを出しつつ軽やかで飲みやすい!

「ほのかにロースト香を感じるコクと、フルーティーな甘みと苦味。個性的ながらアルコール度数はクラフトビールで標準的な5%で、飲み口もスムースです」

 

【その7】フランボワーズの香りが華やぐスイート&ライトな味

ヒューガルデン

ヒューガルデン ロゼ 瓶

実売価格322円

ベルジャンホワイトの銘酒・ヒューガルデン ホワイトをベースにフランボワーズの果汁をプラス。甘くほのかな酸味とアルコール度数3%のやさしさで、軽やかな飲み口に仕上がっている。

 

【中山’s Check】甘さの奥に妖艶なボタニカル感のあるロゼの名に相応しいバラ風の香味

「明るく甘めな味わいにひそんだ、バラを思わせるフラワリーな要素が見え隠れ。さりげないボタニカル感が、オトナな表情を醸し出しています!」

 

【Column】クラフトビールの飲み比べがデリバリーでできる!

オトモニ

定期便

4378円~

1900種類以上の銘柄から、毎回違ったクラフトビールを自宅などに届けてくれる定期便。苦手なビアスタイルを避ける機能やコンセプトごとに選べるセットを用意する。好みの味を中心に飲み比べをして楽しめる。

 

↑日本が誇る名ブルワリー・富士桜高原麦酒の代表作「ヴァイツェン」。バナナのような芳しい風味と、クローブ&エステルの香りが心地良い

 

↑同社のオリジナルビール「マイチョコペアリングエール」。チョコと相性が良い、ロースト麦芽や果実味豊かなセンテニアルホップを使用する

いま飲み比べたいビールはコレだ! 国内メーカー“四天王”が自信作を熱烈プッシュ

みんなで「カンバ~イ!」と祝宴を上げたいところだが、それができる状況にはまだ遠いのが現状だ。それでもビールメーカー各社は、より美味しい、飲んでナットク! という製品を世に送り出している。大手メーカーの自信作や、いま旬のクラフトビール、ビールに合うスナック菓子で春の到来を祝おう!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ただいま吹き荒れ中! ビールトレンド

【TREND.1】国内大手はビールに注力し既存ブランドを底上げする

ビール類には安価な発泡酒と新ジャンルもあるが、2023年、2026年の酒税法改正で段階的に価格差がなくなるためビールの優位が予想される。この復権を見越して、各社はビールに注力中だ。

 

【TREND.2】濁りが魅力の「HAZY IPA」の認知度が徐々に上昇中

米国シエラネバダの「ヘイジーリトルシング」(写真)に代表されるHAZY IPAはジューシーな苦みが特徴で、近年クラフトで人気のスタイル。日本でも徐々に認知が広がり、コンビニでも取り扱うように。

 

【TREND.3】微アルコールビールテイストが昨年デビューして販売好調

アルコール度数1%未満の「微アルコール」飲料が昨年登場し、徐々に存在感を増している。世界的なソバーキュリアス(あえてお酒を控える志向)の流行と共に、日本での拡大も見逃せない。

 

定番、新作、プレミアム……いまのイチオシを国内ビールメーカー四天王が熱烈プッシュ! ぜひご賞味あれ!

「定番」と呼ばれる銘柄には、飲み継がれてきた説得力のあるウマさや、おかわりしたくなるほどの飲みやすさがある。ここで紹介するのは、各社のそんな自信作。味わいもそれぞれ独自の魅力があるので、ぜひ飲み比べてみよう!

 

≪サントリー≫希少な素材と匠の技術で最上のプレミアムを追求

ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉

希望小売価格286円

深いコクが特徴の希少な「ダイヤモンド麦芽」を使用。煮沸による糖化を3回も行う「トリプルデコクション」を採用し、さらに独自の発酵技術で醸造した特別な1本だ。

 

↑サントリーといえば「水と生きる」。モノづくりには良質な天然水が欠かせず、サントリー天然水は市場でも首位を走る

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サントリービール株式会社
プレミアム戦略部

菅原 啓さん

 

素材と製法にとことんこだわり無濾過により上質な味わいを実現

「素材や製法にとことんこだわり、うまさだけを追い求めた“醸造家の夢”のビールです。無濾過で仕上げることで、うまみ成分がより多く残り、やわらかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現しました」

 

「もう1杯」ならコレ!

糖質ゼロとは思えない豊かな満足度

パーフェクトサントリービール

実売価格217円前後

ザ・プレミアム・モルツに使われる「ダイヤモンド麦芽」を前作の1.3倍に増量。5.5%のアルコール度数とともに、糖質ゼロながらパワフルな飲みごたえを強化。今春より飲食店での樽詰提供も開始した。

 

 

≪アサヒ≫ビールの復権に向けて“本丸”が初のフルリニューアル!

スーパードライ

実売価格217円前後

進化したのは味だけではない。パッケージも洗練されたシンプルさ、磨かれたシルバーデザインにより、アイデンティティが明確化。時代の価値観を捉えたデザインへ変更された。

 

↑飲んだ瞬間の飲み応えを強化することで、その後の落差(=キレ)がよりシャープに。このグラフは、缶の裏側にも記載されている

 

【ココを熱烈プッシュ!】

アサヒビール株式会社
ビールマーケティング部

中島 健さん

 

辛口のコンセプトはそのままにキレの良さと飲み応えを向上!

「発売以来36年目で初のフルリニューアル。特徴である“辛口”のコンセプトはそのままに、初めて中味の処方を変更し“キレの良さ”は維持しながら“飲み応え”をさらに向上させました。ぜひお試しください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小売市場に復活した幻の生

アサヒ生ビール(通称マルエフ)

実売価格217円前後

アサヒスーパードライの大ヒットにより缶が終売し、飲食店で樽生提供されていた銘柄が昨秋復活してブレイク。まろやか仕立てによる、うまみのある味わいと“ぬくもり”や“やさしさ”が感じられる。

 

 

≪サッポロ≫生のうまさを進化させますます輝くビールの星

サッポロ生ビール黒ラベル

実売価格217円前後

「フレッシュキープ製法」「旨さ長持ち麦芽一部使用」「泡品質を向上させる継続的な取り組み」による王道の味が進化。独自の微生物研究技術により、生のうまさがさらに向上した。

 

↑風味を劣化させる成分のない大麦から生まれた、独自の「旨さ長持ち麦芽」。新鮮な味と香りに加え、泡持ちも良くなる

 

【ココを熱烈プッシュ!】

サッポロビール株式会社
ビール&RTD事業部

齋藤愛子さん

 

発売45周年を迎えリニューアルし麦のうまみと爽やかな後味がアップ

「発売45周年を迎えるロングセラー商品、サッポロ生ビール黒ラベルがリニューアルしました! 麦のうまみと爽やかな後味。何杯飲んでも飲み飽きない絶妙なバランスをぜひお楽しみください!」

 

「もう1杯」ならコレ!

小麦麦芽と麗しいホップの香り

ヱビス プレミアムホワイト

実売価格254円前後

ホップは白ワインを想起させる香りのネルソンソーヴィンと、柑橘のような香りのミストラルを一部採用。また、小麦麦芽を一部に使って上面発酵で仕込み、上品で柔かなテイストに仕上げている。

 

 

≪キリン≫日本市場を切り拓いたクラフトビールの革命児

SPRING VALLEY 豊潤〈496〉

実売価格272円前後

構想10年、試験醸造250回という試行錯誤の末に誕生したクラフトビール。採用している「ディップホップ製法」は手間とリスクを伴うことから、海外の醸造家に「クレイジー」と評された独自技術だ。

 

↑リニューアルしたスプリングバレー豊潤〈496〉では日本産まれのホップ「IBUKI」を新たに使用。フローラルなアロマや上品に華やぐ柑橘香が特徴だ

 

【ココを熱烈プッシュ!】

キリンビール株式会社
事業創造部
スプリングバレーブランド担当

岡本理沙さん

 

日本産ホップを新たに採用して飲み飽きないおいしさへ進化

「麦芽は1.5倍(※)、ホップは5種類を使用し、7日間漬け込むことで、豊潤な味わいと綺麗な後味を実現。日本産ホップ『IBUKI』を新採用し、バランスが高く飲み飽きないおいしさへ進化しました!」

※:キリンラガー比

 

「もう1杯」ならコレ!

飲みやすく飽きないうまさがさらに進化

本麒麟

実売価格157円前後

ビール系新ジャンルの名作。キリンラガービールの魂である、良質な苦味のドイツ産ヘルスブルッカーホップを増量。ブランド初となるデコクション製法を用い、飲みやすく飽きない味が進化した。

ビール好きのプロ3人で分析した、プレモルの最高峰「マスターズドリーム〈無濾過〉」ヒットの理由。

Sponsored by サントリービール

今年の上半期を代表する新作ビールが、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」(以下、マスターズドリーム〈無濾過〉)だ。発売初月で早くも年間売上計画の約6割を達成。GetNaviの「売れたモノSELECTION 2022年上半期」にも選出された。その人気と高評価の理由はどこにあるのか。ビール好きの“プロ”3人が集まって分析した。

 

【今回分析する商品】

サントリービール

ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉

当商品ならではのダイヤモンド麦芽に加え、トリプルデコクション製法、銅炊き仕込でビールの魅力を徹底的に引き出し、無濾過で仕上げることで実現した、やわらかな口当たりと濃密で上質な味わいが魅力だ。

 

本論に入る前に…マスターズドリーム〈無濾過〉は「父の日」にもうってつけ!】

2022年の父の日は6月19日。毎年この時期になると、何を贈ろうか悩む人も多いのではないだろうか? その点、今年は安心。マスターズドリーム〈無濾過〉があるから。本商品のこだわりは記事を読んでいただくとして、全国販売で購入しやすいのも特徴。贈答用として贈るもあり、実家帰りに酒販店などで買うなどもあり。父と交わす温かいコミュニケーションのおともにオススメだ。

 

贅沢な味わいと日常を彩る独自の上質さでヒット

【分析する人】

左/フードアナリスト 中山秀明さん:お酒をはじめフードのトレンドに詳しい。ビールも守備範囲で、工場見学や醸造家インタビューなどつくり手への取材も多数。

中央/ビール女子編集長 酒井由実さん:ビアソムリエ。大学でビールの経済学を学び、Webメディア「ビール女子」編集部へインターン。現在は編集長を務める。

右/GetNavi編集長 川内一史:様々なヒット商品やトレンドと、それらの背景に常時目を光らせている。ビールは大好きで、スタイルを問わず愛飲する。

 

川内 「マスターズドリーム〈無濾過〉」、売れてますね! “プレモルの最高峰”として4月に発売されたばかりの新製品です。ヒットの理由として、おうち時間でも上質さを求めるライフスタイルの変化が挙げられますが、やはり味わいでいうと“無濾過”がポイントですよね。

 

酒井 濾過しないことでビールのうまみがしっかりと残り、口当たりはまろやか。きわめて贅沢な味わいに仕上がっています。

 

中山 濾過は酵母や濁りを取るための工程。本商品はこの工程がなく、無濾過ならではのやわらかな口当たりで濃密な味わいを実現。心地よい余韻も感じられます。売れているのにも納得ですよ。

 

川内 ヒットの要因には、ライフスタイルの変化も見逃せません。在宅時間が増え、オンとオフの境目がなくなりがち。その切り替えのトリガーとして上質なおうちごはんがカギとなり、一層プレミアムなビールが求められています。

 

酒井 飲食店でもマスターズドリームは提供されていますが、〈無濾過〉として楽しめるのは缶だけ。おうちで贅沢なビールを楽しむにはうってつけですね。

 

中山 嗜好の多様化も関係しているでしょう。例えば「ザ・プレミアム・モルツ」には、エールタイプの〈香る〉エールがあります。こちらもフルーティでおいしいですが、「マスターズドリーム〈無濾過〉」は、特別な味わいと一層の高級感が特長。この独自性も、選ばれる理由のひとつになっています。

 

酒井 贅沢な味、それでいて飲み疲れしないから、何度でも飲みたくなるのが魅力ですね。味のバランスが良く、アルコール度数は5%と重すぎないですし。

 

川内 濃厚でも飲みやすい味わいには、アルコール度数5%というのも関係しているのでしょうね。

 

マスターズドリーム〈無濾過〉を深く知るキーワード01

ダイヤモンド麦芽

手間をかけて引き出される上質で贅沢なおいしさの要

上質で深いコクとうまみをもつ希少な麦芽で、非常に硬い構造も特長。そのためじっくりと煮出す必要があり、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドでは手間ひまをかけて丁寧に豊かなおいしさを引き出す。

 

マスターズドリーム〈無濾過〉を深く知るキーワード02

トリプルデコクション

煮沸工程を3度も繰り返し濃厚で芳ばしい麦汁を抽出

デコクションとは、仕込釜で麦汁を煮出すことにより濃厚で芳ばしい麦汁を抽出する製法。労力と時間のかかるこの煮沸工程を3回繰り返すことで、ダイヤモンド麦芽が秘めた魅力を最大化する。

マスターズドリーム〈無濾過〉を深く知るキーワード03

銅炊き仕込

新設備「銅製循環型ケトル」を導入し、厚みのある味わいを実現

銅釜で仕込む伝統的な製法に着目。サントリーの知見を活かして革新した、独自の新設備「銅製循環型ケトル」を導入。熱伝導率の高い銅を使って麦汁を炊くことで、多重奏で濃密な味わいを実現した。

 

暮らしを楽しく彩ることは近年のヒット商品の共通点

中山 食以外のトレンドにも詳しい川内さんとしては、「マスターズドリーム〈無濾過〉」と、ほかのヒット商品との共通点は何だと感じますか?

 

川内 暮らしへの彩りや楽しさの演出ですね。例えば文房具では、人柄を伝える付箋が人気になっていたり、家電では掃除の進捗を“見える化”するクリーナーがヒットしたりしています。「マスターズドリーム〈無濾過〉」にも、これまでのビールにない特別な彩りを演出する独自のおいしさや高級感があります。

 

中山 女性の視点で、酒井さんは「マスターズドリーム〈無濾過〉」のヒットをどう捉えていますか?

 

酒井 まろやかな口当たりややさしさを感じる香味は女性が好む魅力です。それでいてすっきりしており、アルコール度数が強すぎなくて飲みやすい。女性に限らずビールの入口としてもオススメできます。

 

川内 確かに。ビール入門世代の20代から、ビールを飲み尽くして銘柄が固定化しがちなシニア層まで、このわかりやすい贅沢な味わいと飲みやすさは、すんなりと受け入れられそうですね。

 

中山 皆さんはこのビールをどんなシーンで味わいたいですか?

 

川内 例えば、大きな仕事が一段落した帰りのコンビニで買って、晩酌をリッチに演出すると、達成感がひとしおですね。出張帰りの新幹線で飲むのも最高です。

 

酒井 規制が緩和され、久々に会う人との集いが徐々に増えてきました。そういった場での乾杯や、差し入れするお酒としてもピッタリだと思います。

 

中山 この2年半で人と会うことの価値というものをあらためて実感できましたよね。だからこそ、一緒に飲むなら特別なビールが良い。まさに「マスターズドリーム〈無濾過〉」は最適でしょう。

 

 

川内 もうすぐ夏本番ですが、BBQやキャンプなどにも良さそうですね。おいしいビールがあれば外飲みが盛り上がりますよ。

 

酒井 お中元にも。お盆に実家へ帰ったら、私をビール好きに育ててくれた両親と、このおいしさを分かち合いたいです(笑)。

 

中山 濃厚さと爽やかさが調和しているから、料理にも幅広く合いそう。BBQのステーキとか、帰省時の家庭料理や刺身、寿司など。

 

酒井 個人的にはチーズやクリーム系が合うと思います。なので、スイーツにもマッチしそうです。

 

川内 イイですね! ビールがおいしいこれからの季節、ますますヒット間違いなしの「マスターズドリーム〈無濾過〉」。今夏の晩酌や乾杯には、この一本で決まりです!

 

【まとめ:ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉を一言で表現すると】

人と会う価値を感じられるいまこそ特別なビールである

「マスターズドリーム〈無濾過〉」を楽しみたい(中山)

濃厚さと爽やかさが両立し、何度でも飲みたい飽きのこない味わいが魅力(酒井)

時代が求めた究極のプレミアム!この存在感は唯一無二(川内)

 

ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉の公式サイトはコチラ

サントリーお客様センターはこちら

ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転

 

撮影/福永仲秋(ANZ)

あえての”ノンアル派”が急増中! プロが教える「ノンアルコールビール」の選び方

ノンアルコールビールといえば、”クルマを運転するときに選ぶ”という消極的な理由で飲むものだと思っていませんか? 実は、最近はそういったシチュエーションだけでなく、食事中やお風呂上がりなど日常生活で飲む人も増えているそうです。

 

とはいえ、「できるだけビールに近い味がいい」と思うのがビール好きの本音。かくいう筆者もノンアルはめったに飲まないので、”ビールに近いかどうか”が基準だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、ノンアルコールビールを飲み比べながら選び方のポイントを教えていただきました!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

一番搾り麦汁の香りと旨みが際立つ「キリン 零ICHI」

最初に富江さんに飲んでもらったのが、「一番搾り製法」を採用した「キリン 零ICH(ゼロイチ)」です。麦汁をろ過する際の二番麦汁を使わず、最初に流れ出た一番搾り麦汁だけを使用しています。

↑キリンビールの「キリン 零ICH(ゼロイチ)」

 

「ノンアルコールビールには珍しく、麦の香りや味がしっかり感じられます。一番搾りに比べると、スッキリ感がありますね。香りもフルーティー。全体的にはビールに近い印象ですが、甘みは控えめ。食事に合わせるのに良さそうです」(富江さん)

 

富江さんがビールとの違いについて触れましたが、その味に違いがあるのは当然のこと。なぜなら、ノンアルコールビールは普通のビールからアルコールを抜いているわけではなく、”まったく別の製法でビールに近いものを作っている”からなんです。そんな飲料をビールに近い仕上がりにする一番搾り製法は、技術革新の賜物と言えそうです。

 

 

透明な「オールフリー オールタイム」はサイダー感覚で

全国のコンビニ限定で販売されているサントリーの「オールフリー オールタイム」は、職場でも気兼ねなく飲めるようにと「透明」「ペットボトル入り」の2つの特徴を持ったノンアルコールビール。この見た目のインパクトで記憶している人も多いでしょう。

↑サントリーの「オールフリー オールタイム」

 

 

「香りはサイダーのようなフルーティーさがありますね。飲んでみると麦の感じはほとんどせず、酸味が少し強いめなのでスッキリします」(富江さん)

 

筆者も実際に飲んでみましたが、たしかにこれはサイダーみたい! ホップ由来の苦みも加えられているのですが、ほのかなライムフレーバーや強めの炭酸がサイダーのように感じさせるのかもしれません。

 

「視覚や嗅覚は味覚に影響を与えるのですが、オールフリー オールタイムはビールっぽさを求める人には少し合わないかもしれません。逆に、スポーツのあとや仕事の合間など、リフレッシュしたいときにいいですね」(富江さん)

 

 

フルーティーな香りが際立つ「サッポロ 麦のくつろぎ」

発酵由来の香り成分を組み合わせる「ナチュラル香味製法」で、ノンアル特有の「人工的な香りや後味」を改善したという「サッポロ 麦のくつろぎ」。富江さんもこのフルーティーな香りが気に入ったそうです。

↑サッポロビールの「サッポロ 麦のくつろぎ」

 

「サッポロといえば『サッポロ生ビール黒ラベル』がフラッグシップブランドです。黒ラベルはホップの爽やかな香りが立つ印象ですが、それに近いフルーティーな香りがします。この香りのおかげで、ビールの味にも少し甘みがあるように感じますね」(富江さん)

 

また、麦芽を使わずに苦味料でホップに近い苦味を出すなど、ビールっぽさをかなり意識しているようです。富江さんによると、「ビールよりは苦味が弱いものの、この苦味のおかげで喉が引き締められて次のひと口に切り替えやすい」とのこと。

 

 

苦味でビールらしさを演出する「アサヒ ドライゼロ」

ビールにはやっぱり苦味を重視するという人におすすめなのが、「アサヒ ドライゼロ」。普段から「アサヒ スーパードライ」を好んで飲んでいる人であれば、この再現性の高さに気付くはず。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロ」

 

 

「ほかのノンアルコールビールと比較すると、苦味が強いです。こうすることでビールらしさを出しているのでしょう。香りもスーパードライに近いですし、麦芽を使わないのにここまで近付けているのには驚かされます」(富江さん)

 

また、アサヒビールでは「アサヒ ドライゼロスパーク」という商品も8月末まで期間限定発売していました(現在は店頭在庫のみ)。ドライゼロと比較すると、炭酸の強さを130%に高めたペットボトル入りとなっています。

↑アサヒビールの「アサヒ ドライゼロスパーク」。8月末で販売終了

 

「味わいはドライゼロとほぼ同じですが、炭酸は非常に強いです。缶ビールや瓶ビールはグラスに注ぐ前提で作られているので、炭酸が強めに入っているのですが、これはグラスに注いでも缶から飲んでいるかのようですね」(富江さん)

 

 

どのビールの味に近いかで満足感が変わる

今回は5種類のノンアルコールビールを富江さんに飲み比べてもらいましたが、いずれもはっきりと特徴が異なりました。これだけ違うと、どう選べばいいのかがピンと来ていない人もいるでしょう。そこで富江さんが提案するのは、「自分がどのビールの味が好きかを知っておくこと」だといいます。

 

「そもそも”ビールの味”とひとことで言っても、アサヒスーパードライとサントリー ザ・プレミアム・モルツでは苦味、甘み、酸味、のどごし、香りがまったく異なります。そうなると、自分がどんなビールが好きなのか、どういった特徴をビールに求めているのかを意識することが重要なんです」(富江さん)

 

自分の好みを知るためにも、まずはいろんなビールに触れてみることが大切。さて、今夜も自分を知るためにいろんなビールを飲んでみるしかありませんね!

ビアライターが飲み比べてわかった!コスパ最強な「高アルコールビール」の正しい選び方と飲み方

 

巷で大ブームの高アルコール飲料。1缶飲めばある程度気分良く酔えるので、家飲みでのコスパの高さは最強といわれています。

 

最初は「RTD(Ready to Drink)」と呼ばれる”注いですぐ飲めるお酒”、その代表例である缶チューハイで高アルコールブームに火が付きましたが、ここ最近はビールにおいても高アルコールのものが続々と登場しています。とはいえ、チューハイとは違い、ビールの味の違いは飲み比べないとわかりづらいもの。

 

そこで、日本ビアジャーナリスト協会でも活動しているビアライターの富江弘幸さんに、主要メーカーの高アルコールビールを飲み比べてもらいました。そこで判明したのが、高アルコールビールの意外と知られていない新たな飲み方だったんです!

↑1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める

 

 

アルコール感の強さや麦っぽさに違いがある

今回飲み比べるのは、「キリン のどごし STRONG」「アサヒ グランマイルド」「サントリー 頂〈いただき〉」「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」の4種類。日本メーカーの一般的な缶ビールが4〜5%なのに対し、これらは7〜9%のアルコール度数となっています。

 

普段はクラフトビールを飲む機会が多いという富江さん。 そんな富江さんはどのようなジャッジをするのでしょうか?

 

 

キリン のどごし STRONG(アルコール度数:7%)

↑黒い缶が目を引く「キリン のどごし STRONG」。酒税法上の区分は「リキュール」。キャッチコピーは「ガツンときてスカッと爽快」

 

 

「通常の5%のビールに比べると、アルコール特有のピリッとした感じがします。いわゆる、第三のビールらしい味わいですね」というのが富江さんの第一声。そう、今回紹介する高アルコールビールの多くが、「ビール」ではなく「リキュール」に分類されているのです

 

「アルコール度数が高いお酒は味のバランスを保つために甘みを強くすることが多いのですが、これも少し甘みを感じます。最初に麦っぽい味わいはほとんど感じませんが、あとから穀物の味わいを感じます。発酵度を高めて甘味を強くしすぎないことで、後味がスッキリしている印象。軽い苦みを感じるので、次のひと口に進みたくなりますね」(富江さん)

 

【特徴】
パンチ力あり。アルコールがガツンと来るものの、軽い苦みが次のひと口を誘う。

 

 

アサヒ グランマイルド(アルコール度数:7%)

↑今回登場したラインアップのなかで唯一「ビール」に分類される「アサヒ グランマイルド」。キャッチコピーは「続くやわらかなコク」

 

「アサヒ グランマイルド」が登場した背景には、今年4月に酒税法が変更になったことが挙げられます。スパイスや果物などこれまでに認められていなかった副原料を使ったものも「ビール」と呼べるようになったので、ビールメーカー各社がさまざまな副原料を使用したビールを登場させており、その流れのなかで誕生した銘柄です。

 

「アルコール度数が7%というだけあり、しっかりしたビールの味わいです。とはいえ、アルコールの香りをレモングラスで上手くマスキングしていて、同じ7%のビールのように”ガツン”と来るアルコール感はありません」(富江さん)

 

また、高アルコールビールは一気に飲み干さずに少しずつ飲むことから、時間が経ってからの飲み心地も富江さんはチェック。

 

「通常、ビールは時間が経つと嫌な苦みや香りが出やすいのですが、アサヒ グランマイルドはそういったことはないですね。同社のアサヒ スーパードライともまったく違いますし、ビールの新しい可能性を感じさせてくれるビールです」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールを感じすぎず、ちびちびと飲みやすい。爽やかさもあってバランスがいい。

 

 

サントリー 頂〈いただき〉(アルコール度数:8%)

↑「サントリー 頂〈いただき〉」の品目は「リキュール」。キャッチコピーは「最高峰のコク刺激」

 

今回飲み比べたなかで、富江さんが万人受けしそうだと話していたのが「サントリー 頂〈いただき〉」です。以前は7%だったアルコールを今年2月から8%にして、使用する麦芽を増量するなどのリニューアルを加えています。

 

「麦っぽくて甘みが強いですね。アルコールの刺激は舌にピリッと感じます。甘みとアルコールをしっかり感じられるので、満足する人は多そうです」(富江さん)

 

ちなみにパッケージには「コク」が強調されているのですが、ビールにおけるコクとはどういうことなのでしょうか?

 

「いろいろな味が複雑に絡み合っていることを指す場合が多いです。たとえば、出汁をそのまま飲んでもコクはありませんが、味噌や醤油で味付けするとコクが生まれます。ビールの場合は、ベースに甘みがあって、そこに苦みや酸味が加わることで”コクがある”と言うんです。このビールもまさにそうですね」(富江さん)

 

【特徴】
甘みとアルコール感が強い。味の良さとアルコール度数の高さを求めるときに◎。

 

 

サッポロ LEVEL9贅沢ストロング(アルコール度数:9%)

↑今回紹介するなかではもっともアルコール度数の高い「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」。分類は「リキュール」

 

「アルコール度数9%だけあり、アルコール感がしっかりあります。とはいえ、それに負けない麦感もしっかりあって、”麦のお酒”という感じがすごくしますね」と、「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」を飲んだ富江さんは語ります。

 

「アルコールの刺激はほかのものよりも強いので、ビアカクテルや氷を入れて飲むのがおすすめです。ほかの高アルコールビールよりも甘みが控えめなので、割っても味を邪魔することはないはず」(富江さん)

 

【特徴】
アルコールの刺激や麦感を求める人に向く。ビアカクテルとして飲むのもアリ。

 

 

ビアカクテルという選択肢が増えるのも高アルコールならでは

高アルコールビールは、柑橘系のジュースで割ってもいいですし、ジュースを凍らせて氷を作り、それをビールに浮かべてもいいのだとか。

 

「オレンジジュースやレモネード、グレープフルーツジュースなどを使うのがおすすめ。氷をジュースで作ることで、味が徐々に変化していくのを楽しめます。ほかにも、トマトジュースで割ってレッドアイにしてもいいでしょう。トマトの青臭さが消えて、トマトジュースが苦手な人でも飲めるはずです」(富江さん)

↑ビアカクテルを作る際は1対1の配分がベスト。もともとのアルコール度数が高い高アルコールビールなら3.5〜4.5%になる

 

 

高アルコールビールは”酔いたいときのお酒”という認識が強いので、富江さんのこの提案はなかなか意外じゃないですか? また、「ビールに近いかどうか」を選ぶ基準にするものだと思っていた人にとっても、「自分がおいしいと思えるかどうか」を軸にすれば、その選択肢の多さに気付くはず。楽しくおいしく酔えるお気に入りの高アルコールビールを探してみませんか?

 

 

 

ビール好き外国人は「ノンアルコールビール」をどう評価する? 大手4社の代表作で検証してみた

日本の伝統料理や国民食、またはトレンドフードなどを様々な国の人に試食してもらう企画が本連載です。今回は透明色が出て再注目されている、ノンアルコールのビール風飲料でテスト。ビール好き外国人の評価はいかに?

 

新商品を中心に各メーカーのノンアルビールが集結

【左】ドイツ:チャン・ゼルコ さん

ブラウンシュバイク出身。ノンアル含め、週4〜5缶程度ビールを飲みます。

【中央】フランス:ヴァネッサ・ゴメス さん

パリ出身。週に約2〜3缶ビールを飲みますが、ノンアルコールは未体験。

【右】アメリカ:コリン・カナレ さん

ハワイ出身。毎日ビールを約2杯飲みます。ノンアルは体験済み。

 

 

【エントリーNo.1】

アサヒビール

アサヒドライ ゼロスパーク

実売価格201円/500㎖/0kcal

ビールらしいキレはそのままに、従来品比130%の高炭酸刺激に。8月までの限定商品でした。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:4.0

コリンさん:4.0

→total=11.5/15.0

「バブリーでホップの香りも◎。一番ビールに近いのはコレかな」(コリンさん)

「炭酸が強くてフレッシュ。味は、最初は薄く感じたけど余韻はイイ苦みだね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.2

キリンビール

キリン 零ICHI(ゼロイチ)

実売価格147円/350㎖/31.5kcal

独自の一番搾り麦汁を使用。麦のうまみを丁寧に引き出したおいしさを実現しています。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.0

コリンさん:3.0

→total=9.5/15.0

「色味や炭酸の強さは悪くないわ。でも香りはもっと強いほうが好き」(ヴェネッサさん)

「ドイツに似た味の銘柄があるよ。少し甘みを感じるけどおいしいね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.3】

サッポロビール

サッポロ 麦のくつろぎ

実売価格147円/350㎖/0kcal

発酵由来の香り成分を組み合わせる製法を採用。フルーティな香りと麦の味を実現しました。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:2.5

ヴェネッサさん:2.5

コリンさん:2.0

→total=7.0/15.0

「惜しい! バナナガムのような甘いフレーバーが気になるよ」(コリンさん)

「これはドイツの白ビールのイメージかな。もっと自然な香りだとイイね」(チャンさん)

 

 

【エントリーNo.4

サントリービール

オールフリー オールタイム

実売価格147円/380㎖/0kcal

透明色で気軽に飲めます。ビールらしい味にほのかなライムフレーバーが加わり、爽やか。

 

【5点満点で評価】

チャンさん:3.5

ヴェネッサさん:3.5

コリンさん:3.0

→total=10.0/150.0

「見た目とのギャップが面白い! ビールの味は弱いけどおいしいわ」(ヴェネッサさん)

「甘くないトニックウォーターみたい。苦みがもっとあるといいかも」(コリンさん)

 

 

再注目を集めるノンアルコールビール、一番のお気に入りは?

今年のノンアルコールビールは強炭酸や透明ドリンクブームの影響を受けた新作が登場し、再注目を集めています。そこで今回は大手4社の代表作を集め、ビール好きの外国人に試飲してもらいました!

 

「アサヒとキリンはビールの味に近いけど、サッポロとサントリーは独自路線だね」(コリンさん)

特に「オールフリー オールタイム」には3人ともビックリ。

「最もビールの味からは遠いわね。でも味や香りの完成度は高いと思うわ。飲みやすいし、リフレッシュには最適ね」(ヴァネッサさん)

 

そして総合的に高評価を得たのは、今回の4本のなかで最も新しいあの限定商品でした。

「アサヒはキレのある苦みと強炭酸が心地よかった。日本のビールっぽかったよ!」(チャンさん)

 

日本一のビール「アサヒ スーパードライ」を有するアサヒビール。その開発力はダテじゃりませんでした!

 

 

【今月の1番人気!】日本一のビール作りがノンアルにも生きている

日本で一番飲まれているビール「アサヒ スーパードライ」。このクリアな辛口が外国人のイメージする日本のビールだとすれば、同社のノンアルが高評価なのは納得できます。

 

 

LIFE PEPPERとは?

外国人ネットワークを活用し、日本企業の海外進出支援とインバウンド観光支援を行う。市場調査からWeb広告までサービスの幅は広く、外国人のアサインもできる総合マーケティング企業です。

 

 

文/中山秀明 イラスト/マガポン 撮影/石上 彰(gami写真事務所)

 

 

アサヒ、サントリー、キリンの定番ビールを徹底比較! 担当者に聞く「泡」へのこだわりとは?

大手各社のド定番ビールが、実は「泡」にこだわっていることをご存じですか。 しかも、なかには専用の簡易サーバーまで用意するブランドも。各担当者から泡へのこだわりを聞くとともに、フードアナリスト・中山秀明氏が実力をチェックしました!

 

泡持ちに寄与する成分が向上してさらにクリアに!

アサヒビール
スーパードライ
実売価格225円

辛口やキレ以外に、泡のおいしさも魅力。しかも今春新たな醸造管理技術を導入し、ビールの泡持ちに寄与する成分を約1割高めることに成功。より洗練されたクリアな味に進化しました。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

アサヒビール・マーケティング第一部
松葉晴彦さん

新たな醸造管理技術で泡持ちと切れ味がアップ!

仕込み・発酵・ろ過の工程において新たな醸造管理技術を導入しています。さらにビールの泡持ちに寄与する成分を従来品に比べ約1割高め、キレ味が向上するように脂質酸化物も低減させています。

 

【缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーを試してみた】

ギフトセットなどでゲットできる、「うまさ実感サーバー」を使用。乾電池で駆動するタイプで、缶にセットしワンプッシュで注げます。

 

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの 

クリーミーな泡と、スーパードライのキレのある味とのメリハリが楽しめます! 抽出部がソフトなプラスチック製となっていて、着脱や洗浄が簡単な点も秀逸。ドライのファンはぜひ入手しましょう!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

 

うま味や香りの豊かな素材が生み出すコク深く華やかな味

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
実売価格231円

うま味豊かなダイヤモンド麦芽やアロマホップを独自の技で醸造し、コク深く華やかな香りを実現。そのこだわりの製法と、注ぎ方で実現したクリーミーな泡を「神泡」と呼びます。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サントリービール・プレミアム戦略部
中野景介さん

厳選された麦芽と製法でクリーミーな泡を実現

きめ細かな泡には麦芽由来のたんぱく質が必要不可欠。そのため、麦芽100%であるとともに、たんぱく質が豊富なダイヤモンド麦芽を使っています。ダブルデコクション製法(※)で素材の良さを引き出すのもポイントです。

※麦芽本来のうま味とコクを余すことなく引き出すための製法。一部の麦汁を仕込み釜で2回煮出し、濃厚な麦汁を作る。

 

缶にかぶせるだけのオリジナルサーバーをお試し!

キャンペーン中の「神泡体感キット」を使用。このキットには電動式と手動式があり、今回はより手軽にゲットできる後者で試してみました。

↑左がそのまま注いだもの。右がオリジナルサーバーで注いだもの

おいしいのはもちろん泡を付けるのが楽しい

店レベルとまではいきませんが、サーバーを使った方がきめ細やかでもちのいい泡が作れます。味もよりまろやかになり、口あたり良好。自分で泡を付けるという所作も面白くてイイですね!(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

うまさの長持ちする麦芽が泡をもきめ細やかに!

サッポロビール
黒ラベル
実売価格211円

世界中の生産者と協働契約栽培に取り組む同社独自の「旨さ長持ち麦芽」を採用。味や香りを新鮮に保ち、うま味と爽やかさに加え、きめ細やかな泡も魅力です。

 

【こだわりポイントをメーカー担当者が解説】

サッポロビール・ブランド戦略部
田邊稔博さん

独自開発した麦芽が味と香りと鮮度を保つ!

独自開発した「旨さ長持ち麦芽」は、味と香りを新鮮に保ち、泡持ちの良さをアップさせます。この麦芽は2011年のクオリティアップから黒ラベルで一部使用していて、ご家庭でも生ビールのクリーミーな泡を楽しんでいただけます。

 

ビール泡品質向上への取り組み

酵母や原料の研究に始まり、工場・流通・店までの一貫した取り組みが農芸化学会技術賞を受賞。それらの卓越した技術が集結し、品質が保たれているのです。

 

【こちらも注目!】

世界150か国で愛される“泡の代名詞”的存在「ギネス」

ほかのビールとは異なる特殊な方法で泡を作るビールがあります。それがギネス。世界150か国で愛飲され、「クリーミーなビール」といえばギネスを思い浮かべる人も多いでしょう。そんな唯一無二の泡の秘密を紹介をします!

 

 

キリン
ドラフトギネス
実売価格303円

1759年に誕生し、いまや世界150か国以上で愛されている黒ビール。ロースト麦芽による香ばしい風味とクリーミーな泡が、リッチな味わいを生み出しています。開栓時に、缶の中に入っている独自のボール型ウィジェットの穴から窒素ガスと炭酸ガスが放出され、シルキーな泡を生みだしているのです。