ライドシェアが日本でも解禁!知っておくべき仕組みと安全で賢い活用法

2024年4月から、タクシー運転手ではない一般のドライバーが有償で客を送迎する「ライドシェア」が、日本国内で解禁となりました。現在は東京都や神奈川県など一部の地域で限られた時間帯のみ利用することができますが、今後も導入される地域は増えていく見込みです。

 

日本版ライドシェアの特徴や仕組みとは? 利用する際のポイントや海外のライドシェアとの違いも含め、モビリティジャーナリストの森口将之さんに教えていただきました。

 

「ライドシェア」の定義と、「カーシェア」との違い

 

最近、ニュースなどでもようやく耳にする機会が増えたライドシェアですが、海外ではすでに普及している国も。そもそもライドシェアとは何でしょうか? また普及し始めたきっかけについて教えていただきました。

 

「『ライドシェア』とは、タクシー運転手ではない一般のドライバーが有償でお客を送迎するサービスのことを言います。乗車予約から支払いまでを、すべてアプリ上で行うところが大きな特徴です」(モビリティジャーナリスト・森口将之さん、以下同)

 

ライドシェアと似た言葉に『カーシェア』があります。

 

「『カーシェア』はドライバーと車両をマッチングさせる、車の貸し出しを目的としたサービスのこと。一方、ライドシェアはタクシー配車アプリなどを活用し、ドライバーと乗客がマッチングすることでサービスを利用することができます」

 

ライドシェアに欠かせない“配車アプリ”として有名なのが、アメリカ発のサービス「Uber」。

 

「日本でも利用されているUberは、配車アプリを提供する企業の先駆けとも言える存在です。このような企業が出てきたことで、ライドシェアという新しい移動の形が誕生し、世界的にライドシェアが普及していきました」

 

日本版ライドシェアの特徴や仕組みは?

ライドシェアは現在さまざまな国で導入されていますが、国によって独自のルールが定められています。日本では、どのような仕組みで運用されているのでしょうか?

 

「日本には、『自家用車活用事業』と『自家用有償旅客運送』の大きく2種類のライドシェアの制度があります」

 

・自家用車活用事業(都市型ライドシェア)

「こちらが、2024年4月から一部の地域で解禁されたライドシェアの制度。タクシー会社の管理のもと、一般ドライバーが自家用車を使って有償で送迎するサービスが認められるというものです。走行しているのはタクシーが不足する時間帯のみで、ライドシェアのドライバーはタクシー会社が募集・管理しています。東京、神奈川、愛知、京都の一部地域から導入が始まり、都市部での導入が中心であることから、私はこのライドシェアを“都市型ライドシェア”と呼んでいます」

 

4月に解禁された地域でライドシェア導入の目安となった、タクシーが不足する曜日および時間帯はこちら。

 

東京都(23区、武蔵野市、三鷹市)
・月~金曜:7時~10時台
・金・土曜:16時~19時台
・土曜:0時~4時台
・日曜:10時~13時台

 

神奈川県(横浜市、川崎市、横須賀市など)
・金・土・日曜:0時~5時台
・金・土・日曜:16時~19時台

 

愛知県(名古屋市、瀬戸市、日進市など)
・金曜:16時~19時台
・土曜:0時~3時台

 

京都府(京都市、宇治市、長岡京市など)
・月・水・木曜:16時~19時台
・火~金曜:0時~4時台
・金・土・日曜:16時~翌日5時台

 

国土交通省の発表資料より

 

・自家用有償旅客運送(地方型ライドシェア)

過疎地における移動手段の確保などを目的に、市町村やNPO法人などが主体となり、自家用車を使って有償に運送できる制度です。制度自体は2006年に創設されましたが段階的にルールが改正されており、2023年末にも大幅な改革が行われました。ニュースなどでは『自治体ライドシェア』と呼ばれることもあり、都市型ライドシェアに対して“地方型ライドシェア”とも言えます」

 

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ライドシェア導入の背景にある、ドライバー不足

2024年4月から一部で解禁された都市型のライドシェアは、そもそもなぜ導入されることになったのでしょうか?

 

「導入された大きな理由は、ドライバー不足です。都市部に限った話ではありませんが、コロナ禍でタクシーの利用者が減少し、ドライバーが辞めたり、タクシー会社が廃業せざるを得なかったりという事態が起こりました。しかしコロナ禍が落ち着きインバウンドの観光客も戻ってきたため、今はドライバーが不足しているのです」

 

また現在、物流業界でドライバーの時間外労働の上限規制が設けられることで起こる『2024年問題』も懸念されていますが、タクシードライバーも同じ状況にあると言います。

 

「2024年4月から、タクシードライバーの拘束時間や休息期間も見直され、一人あたりが運転できる時間は短くなりました。そのためドライバー不足に拍車がかかることが懸念されています。これまでも国内でライドシェアの議論はたびたびあったものの、こうした社会的な背景や、菅義偉前首相がライドシェア導入を後押しする発言をしたことなどもあって、本格的に導入が進められることとなったのです」

 

ライドシェアのメリットとは?

都市型・地方型ライドシェアにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

【都市型ライドシェア】

タクシーがつかまりにくい時間帯に、移動手段を確保できる
「4月からライドシェアが導入された地域では、タクシーが不足している時間帯に通常のタクシーに加えてライドシェアの車両が走行することになります。そのため今までタクシーがつかまりづらかった時間帯でも移動手段を確保しやすくなることが、利用者にとっては一番の利点だと思います」

 

【地方型ライドシェア】

タクシーより安く乗車できる
「都市型のライドシェアは通常のタクシーと同じ料金ですが、地方型のライドシェアはタクシーの約8割の価格で乗車することができます。また、自治体が主導する地方型のライドシェアならではの取り組みもあります。例えば石川県小松市が実施するライドシェアでは現在、能登半島地震で被災した二次避難者が無料で利用することができます。このように地域ごとに独自の取り組みができるところも、自治体主導のライドシェアならではのメリットと言えます」

 

また“ライドシェアドライバー”という仕事が生まれることによって、より多様な働き方ができるようになることもライドシェアを導入するメリットの一つと言えるでしょう。

 

「海外のライドシェアドライバーには、ドライバーの仕事だけで生計を立てている人と、副業として空いている時間に仕事をしている人の2パターンのドライバーがいます。日本でもライドシェアが導入されたことで、ドライバーになるための条件や時間の制限はあるものの、後者のような働き方が可能になりますよね。
また、地方でライドシェアドライバーが収入源の一つになるなら移住してみようと考える人も出てくるかもしれません。“ライドシェアドライバー”という仕事が、多様で柔軟な生き方、働き方をするための一つの手段にもなり得るのではないでしょうか」

 

ライドシェアを利用する際のポイント

 

実際にライドシェアを利用するときにはどのような準備が必要なのか、利用する前に知っておきたいポイントや注意点を教えていただきました。

 

・配車アプリをダウンロードしておく

「ライドシェアは配車アプリがなければ利用することができません。アプリ内で支払い登録などもしておく必要もあるため、乗車直前ではなく、あらかじめダウンロードしてすぐに利用できる状態にしておくことをおすすめします。
都市型ライドシェアが利用できるのは『GO』『Uber』『DiDi』などの配車アプリです。地方型のライドシェアは独自のアプリを用いているところもあるため、利用したい地域によって対応するアプリを確認してください」

 

・ライドシェアのタクシーに乗るための設定をしておく

「配車アプリでは、乗車できるタクシーを『通常のタクシーのみ』と『通常のタクシーとライドシェアの両方』のどちらかで設定することができます。都市型ライドシェアは今のところ、ライドシェアのみを選んで乗車することはできません。
またデフォルトは『通常タクシーのみ』の設定になっていることが多いので、ライドシェアを利用したい場合は設定し直しましょう」

 

電動キックボードは免許・ヘルメットなしでOK?「小型電動モビリティ」の法改正によるルールと可能性

 

日本にはない仕組みも!
海外のライドシェア事情

 

国内での利用はまだという人も、海外でライドシェアを利用したことがある方は意外と多いかもしれません。日本のライドシェアとの違いも含めて、海外のライドシェア事情についても教えていただきました。

 

「ライドシェアは国によって仕組みや運用方法が異なります。たとえば、アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコなどのライドシェアは、Uberなどのプラットフォーム事業者が運転手管理や運行管理を行う形で導入されています。一方で、イギリス、フランス、ドイツといったヨーロッパでは、ドライバーに公的なライセンスが必要だったり国や地域が運行管理を行ったりする形で導入されている国が多くあります」

 

海外のライドシェアというと、犯罪やトラブルに巻き込まれた事例もメディアを通して耳にしたことがあるかもしれません。

 

「アメリカなどのライドシェアにまつわる犯罪の話題がメディアでも取り上げられますが、正直なところ、犯罪はどのようなシチュエーションでも起こり得るもの。ライドシェア乗車中の犯罪発生率は国の治安事情を反映しているというデータもあるため、ライドシェア=危険とは一概に言えないと考えています。逆に、乗車前に運転手情報を確認できたり乗車やGPSの情報が記録されたりするところに、安全性を感じるユーザーもいるようです」

 

森口さん自身も、通常のタクシーよりライドシェアのほうが安心して乗れると感じることもあるのだとか。

 

「ライドシェアは、あらかじめアプリで目的地を入力するので料金の目安がわかりますが、国によってはタクシーでわざと遠回りして料金を上乗せされてしまうなど、タクシーサービスの質があまり良いとは言えないこともあるためです。逆に言えば、今まで日本でライドシェアが導入されなかったのは、日本のタクシーのクオリティが高いことも一因かもしれませんね」

 

 

また、日本と海外のライドシェアの大きな違いとして森口さんが挙げたのが、「ダイナミックプライシング(変動価格制)」と呼ばれる仕組みです。

 

「ダイナミックプライシングは、需要と供給に応じて価格が変わる仕組みのこと。例えば人が多く集まるイベント終了後など、需要が増える時には、通常のタクシーよりライドシェアの料金の方が高くなることがあるのです。価格はドライバーではなく、アプリ提供側が設定しています。
ユーザー側が価格を見ながら、タクシーを利用するかライドシェアを利用するかを選べることは、個人的に良い仕組みだと思っています。日本でも導入することができれば、場所や時間によってタクシーよりライドシェアを安く利用できる可能性もあるため、ユーザー側のメリットもより大きくなるのではないでしょうか」

 

日本のライドシェアはこれからどうなる?

 

現在、利用にはさまざまな条件がある国内のライドシェアですが、今度はどうなっていくのでしょうか?

 

「地方では移動手段が限られる一方で、都市部ではタクシーが不足している今、どの地方自治体にとっても“移動”は切実な問題となっています。そのため現在進行形で規制緩和を求める声や、導入を検討する地域は多くあります。都市型のライドシェアは今後、仙台、大阪、福岡などの地域でもサービス提供が認められるようになる予定です。
とはいえ、今のところ国内でライドシェアを利用するには、ユーザー自らが配車アプリでライドシェアを利用できるように設定しなければならず、利用できる時間帯も限られています。そのため普及していくためには、ライドシェアを利用するための方法を周知していく必要もあると思います。さらに、ダイナミックプライシングの導入や時間帯の制限を撤廃するなど、少しずつ規制が緩和されていけば、利用者にとってのメリットも増えていくのではないでしょうか」

 

地方型のライドシェアについても、多くの地域で導入や規制緩和を求める声が上がっていると言います。

 

「地方型のライドシェアはこれまで自治体やNPO法人が主体となっていましたが、ルールが改正されて運行管理や車両の整備管理などをタクシー・バス事業者が協力して行うこともできるようになりました。今もさまざまな議論が行われているため、今後もさらなる改革が進んでより使いやすい形になることを期待したいですね」

 

 

まさに今、活発な議論が行われながら導入・普及が進められている国内のライドシェア。導入・普及が進めば、タクシーが捕まりにくかった時間帯や移動手段の少なかった場所での移動が、より便利になるはずです。導入の背景や利用の際のポイントを押さえた上で、かしこく上手に利用しましょう。

 

 

Profile


モビリティジャーナリスト / 森口将之
モビリティジャーナリストとして、移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

最新シェアサービス7選! オフィスから居住空間、サロンまで

必要な期間だけ、必要なエリアを!
“所有しない不動産”を活用すれば 働き方・暮らし方の可能性は無限大 ~スペース編~

※こちらは「GetNavi」 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私がガイドします!

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シェアリング エコノミー協会 幹事
佐別当隆志さん
2016年協会設立に参画。内閣官房、総務省、経産省のシェアリングエコノミーに関する委員を務める。アドレス代表取締役。

 

様々なニーズに応えるべく 業態や価値基準も多様化

 

一口に「スペースシェア」と言っても、その形態は実に多様。シェアオフィスサービス各社は、多様化する働き方に訴求できる在り方へとアップデートを続けている。

 

「特徴的なスペースシェアが増えています。人気のシェアオフィスでは、生ビールやシリアルが無料などのサービス面、備品のソフト面も充実しています」(佐別当さん)

 

より専門的な設備が必要になる、飲食業や理美容師向けのスペースシェアも拡大の一途。仕事や暮らしの拠点を定めることなく利用できるサービスの数々で、従来はありえなかった選択肢を獲得した人もいるはずだ。経済性や効率性以外にもメリットは多いと言う。

 

「人との出会いやコミュニティ形成に注力しているサービスも。その場所に行くことで、“学び”、“楽しみ”、“普段出会えない人との出会い”など、おカネに代えられない価値を享受できます」(佐別当さん)

 

 

【その1】フレキシブルオフィス「WeWork」

多様な企業のニーズを満たし 異業種交流の場としても機能

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↑WeWork 渋谷スクランブルスクエア

 

2010年に米国で産声を上げたWeWorkが、東京に日本初拠点を開設したのは18年のこと。コロナ禍を経て、“オフィスで働く”という概念自体が変容するなか、創造性や生産性が高まる空間デザインのワークスペースとしてすっかり受容されている。

 

「各拠点が好立地に位置することはもちろん、コワーキングスペースとして規模が大きく、共有スペースが充実していることもポイント。個室のサイズも様々で、フリーランスやスタートアップから大企業まで、企業の成長に応じて契約できます」(佐別当さん)

 

WeWorkでスペースシェアをすることで、新たなビジネスチャンスへとつながることもある。

 

「異なる規模、業種の企業が集まるイベントも開催されており、コラボレーションの機会も豊富。アクティブに交流したい方にオススメです」(佐別当さん)

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↑共用エリアはスタイリッシュで開放的な空間デザインも魅力。ここでミーティングを行えば、機知に富んだ会話が次々と生まれそう!

 

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↑各拠点によって、フロア内には遊び心にあふれた交流・休憩スペースなどを併設。仕事の息抜きやほかの利用者との交流を図りたいときに最適だ

 

1席から1000人規模までニーズに適した契約プランを用意。スタートアップ、大企業、自治体など多様なメンバー・団体が入居する。業界業種の壁を越えたコミュニティを形成し、ビジネスにおけるコラボレーションの機会を生んでいる。

 

■サービス開始年月 2018年2月(日本)
■会員数 非公表
■サービス展開エリア 7都市(国内、2023年 2月1日現在)/39か国150都市以上(世界、2022年9月現在)
■利用料金 4万2900円〜/月(All Access Plus プラン)

 

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予定に合わせて 好きな拠点の共用エリアを利用

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国内30拠点以上の共用エリアを、どこでも自由に利用できる「All Access Plus プラン」を用意。その日の予定に合わせて、一番近い拠点を選んで利用することが可能だ。

 

 

【その2】シェアオフィス「SHARE LOUNGE」

カフェの快適な居心地とオフィスの機能性を兼備

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会話や読書を楽しめるカフェのような快適性と、オフィスの機能性を兼備するラウンジ。こだわりの家具で彩った居心地の良い空間に、フリードリンク・スナックや高速Wi-Fiなどの充実したアメニティを備える。時間利用もOK。

 

SHARE LOUNGEを手掛けるのは、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ。「代官山 蔦屋書店」などのモダンな書店を次々とローンチしてきた同社だけに、長居したくなる空間作りには一日の長がある。仕事や読書、思考を巡らすもよし、仲間と歓談するもよし。使い方は自由自在だ。

 

「“お気に入りのカフェで、時間を気にせず仕事ができたら”。そんな夢を実現できる場所です。健康に配慮したこだわりのドリンクやスナックも無料で、集中して仕事をこなすのはもちろん、カフェとして十分にリラックスできます。TSUTAYAが誇る豊富な雑誌や書籍も備えてあり、調べものや読書もはかどります」(佐別当さん)

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↑環境と健康に配慮した各種ドリンク、ヘルシーかつ無添加のスナックを用意。仕事の小休止や雑談のお供にうれしい

 

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↑昨年末には、ホテル初出店の「SHARE LOUNGE 押上」がオープン。チェックイン/アウト前後のひと息に最適だ

 

■サービス開始年月 2019年11月
■会員数 アプリ会員約14万人 (2023年1月時点)
■サービス展開エリア 東京、大阪、名古屋、福岡、ほか全国に18店舗
■利用料金 基本料金1100円/60分、 1日最大3850円 (通常プラン、恵比寿ガーデンプレイス店)

 

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アプリで10%オフ! 気に入れば月額プランも割安に

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\PICK UP!/

カラオケルームの完全個室でサウナでリフレッシュしながらシェアオフィスに新形態が登場!

●シェアオフィス「goodoffice」

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シェアオフィス「goodoffice」の日本橋拠点にはサウナを併設。仕事の合間にリフレッシュできる。会員は、日本橋拠点「グッドサウナ」ほか、全国13拠点以上のワークラウンジが使い放題。24時間利用可能な拠点もある。

 

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↑1Fに「グッドサウナ」とワークラウンジ、2〜8Fにオフィスが入る。仕事の気分転換に、思考を“ととのえ”られてうれしい

 

■サービス開始年月 2022年9月
■会員数 非公表
■サービス展開エリア 東京、大阪、福岡 (2023年2月現在)
■利用料金  1万6800円/月 (goodoffice coworking会員)

 

●テレワークプラン 「ビッグエコー」

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カラオケのビッグエコーは、必要な時間だけ気軽に利用可能なテレワークプランを用意。予約不要で完全個室を利用できるので、急なオンライン会議の際も重宝する。法人契約では、利用料金の一括請求が可能。

 

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↑店内はフリーWi-Fi完備。充電器の貸し出しも無料で行っているので、PC・スマホだけ持って駆け込んでも安心してテレワークできる

 

■サービス開始年月 2017年4月
■会員数 法人80社以上 (2023年2月現在)
■サービス展開エリア 全国
■利用料金  500円/1時間、 1200円/3時間、 250円/延長30分

 

【その3】居住空間のシェア「ADDress」

全国各地のユニークな物件で 多拠点生活という新提案

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全国の空き家や空き室を活用した多拠点生活を提案。初期費用や光熱費など込みの料金プランで、好みの物件・部屋を選べる。地域をよく知るコミュニティマネージャーの「家守(やもり)」が、会員の暮らしをサポートしてくれるので安心。

 

会員が利用できる物件は、古民家、温泉付別荘、集合住宅、旧寝台列車、シェアハウス、ホテルや旅館など極めて多彩。所在地も北海道から沖縄県の離島まで、津々浦々のユニークな家を選んで暮らせる。旅行で感じられる新鮮さと、移住して初めてわかる情趣、その両面を月額制で享受できる革新的なサービスだ。

 

「全国260か所以上ある物件で、月額9800円というお手ごろ価格から多拠点生活が始められます。個室や光回線を備えた環境で仕事に集中したり、会員同士で食事や趣味を楽しんだり、暮らし方はフリーダム。物件を管理する“家守”のサポートを受けつつ、観光とは異なる地元の日常生活を味わえるのが魅力です」(佐別当さん)

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↑恵那A邸(岐阜県)は、昨年7月に登場した初のキャンプサイトタイプ。豊かな自然を堪能できる

 

■サービス開始年月 2019年4月
■会員数 非公表
■サービス展開エリア 全国47都道府県
■利用料金 9800円〜/月 (予約可能日数2日ぶん)

 

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多拠点生活を試しやすい お手ごろな価格プランが登場

従来の基本料金月額4万4000円のサービスをリニューアルし、毎月9800円から使える新料金プランを開始。月に2回から、多拠点生活をライトに利用できるようになった。

 

 

【その4】多目的シェアスペース「BUKATSUDO」

大人の日常を彩る 活動や交流が生まれる場

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シェアオフィス事業などのリビタが運営する多目的シェアスペース。大人の日常を豊かにする活動を“部活”と称し、その拠点となることを目指して誕生した。展覧会や講座、ワークショップなどの各種イベントも随時開催。

 

みなとみらいエリアの好立地に位置するBUKATSUDOは、セカンドオフィスとして利便性抜群なワークラウンジのほか、1時間単位や1日単位で利用できるレンタルルームを多数用意。充実した設備のキッチン、ミラー壁面のスタジオ、DJ機材を備えたブースなど、様々な活動の場となっている。

 

利用者たちは同じ空間を共用することで、仕事や趣味をシェアし、“部活”のようなコミュニティを形成する。

 

「ワークスペースやレンタルスペースとしての利用にとどまらず、イベントや講座を通じて、様々な“部活”を利用者が立ち上げています。何か新しい活動を始めたい、仲間を集めたいといった方に最適です」(佐別当さん)

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↑目的別に数々のレンタルスペースを用意。80名収容できるイベントホールは、スクールの開催にも適する

 

■サービス開始年月 2014年6月
■会員数 約1万2000人 (2023年1月末現在)
■サービス展開エリア 横浜市
■利用料金  ワークラウンジ550円/時間(ドロップ利用)4時間以上定額2750円

 

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ノマドワーカーなら 月額制プランがオススメ

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ワークラウンジをがっつり利用するなら、断然月額会員がオススメ。フルタイムは月額1万6500円、平日デイタイム(19時まで)とN&H(平日18時以降、土日祝日)は各月額9900円で用意する。別途入会金1万1000円。

 

【その5】飲食店間借りマッチング「シェアレストラン

空き時間に間借りできる マッチングサービスが 飲食業をサポート

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吉野家HDが支援する、店舗を間借りできるマッチングサービス。飲食店オーナーは空きスペースや定休日を活用して副収入を得られ、開業希望者は低コストかつ短期でスタートできる。廃業が多い飲食業界の課題を軽減できると期待されている。

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↑「ランチと定休日」、「キッチンの一部」などをシェア可能。例えば、フランス修行シェフがオープンした「ドリア屋松栄」(新橋)は平日ランチのみの営業だ

 

■サービス開始年月 2020年3月
■会員数 約6000人 (2023年1月現在)
■サービス展開エリア 全国47都道府県
■利用料金  家賃3万円〜/月 (週1副業営業コース、 水道光熱費込) ●初期投資なし

 

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プレスリリースで スタートダッシュをサポート

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シェアレストランで開業すると、運営会社が無料でオープン告知のプレスリリースを配信してくれるので要チェック(4月末まで)。また、本サービスへの登録・掲載費用は無料だ。

 

【その6】キッチンカースペース「SHOP STOP」

事業者と土地所有者を結んで空き地を“お店の停留所”に!

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キッチンカーをはじめとした、店舗型モビリティビジネスを支援するプラットフォーム。空き地を“お店の停留所”SHOP STOPとして登録することでキッチンカーを誘致できる。利用客はアプリで近場のキッチンカー情報を検索可能。

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↑出店情報を手軽に検索できるアプリは、情報をリアルタイムで更新。いつ、どこに、何のお店が来るのかがわかりやすい

 

■サービス開始年月 2016年5月
■会員数 2125店 (2023年1月現在、 キッチンカー登録数)
■サービス展開エリア 東京、神奈川ほか15府県 (2023年1月現在)
■利用料金  無料

 

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無料で使えて お気に入りのお店を見つけやすい

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利用料金0円のアプリは、お店が移動しても出店場所を利用客に告知。また、「勤務地・自宅登録」や「気になるお店の通知」もあり、ハイブリッドワークの人も必見の機能だ。

 

【その7】シェアサロン 「GO TODAY SHAiRE SALON」

フリーランス美容師の 自由な働き方をサポート

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フリーランス美容師向けのシェアサロンプラットフォーム。店舗の充実した設備や好立地、高い報酬率で支持されている。様々なサロン出身者が集まるシェアサロンの強みを生かし、技術や集客を学ぶスクールを無料で提供。

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↑施術スペースは仕切りを設けた個室型を採用。パーソナルな空間で、自分らしいサロンワークを実現できる

 

■サービス開始年月  2016年10月
■会員数  約800人 (2023年1月時点)
■サービス展開エリア 東京、横浜ほか9エリア (2023年1月現在)
■利用料金  1万1000円/月+ 売上の5% (Lプラン)

 

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独自アプリで 予約や決済の管理もスムーズ

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予約や決済、顧客管理、売上分析ができる独自アプリを無料で提供。ノウハウがなくてもオンライン上で管理できる。さらに、スタイリストは薬剤などを最大65%オフで購入可能。

徹底比較! カーシェア大手3社のサービスにはどんな違いがある?

予約も乗車も返却もサクッとできるのがカーシェアの魅力。コロナ禍により通勤で利用する人も増え、ますます勢力を拡大中だ。ここでは大手3社のサービスの違いを徹底検証。利用しやすく魅力あるカーシェアを選んで、快適なドライブを楽しみたい。

※こちらは「GetNavi」 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

【私がガイドします】本誌乗り物担当 上岡 篤

ホームセンターへの買い出しなどにカーシェアをよく利用する。最近は電動キックボードのスムーズな走り&ラクさに目覚めた。

 

↑乗車時、返却時はICカードをクルマの所定位置にタッチするだけ。最近ではスマホアプリで手続きが完了するカーシェアもある

 

タイムズカーはステーションの多さが圧倒的!
選べる車種が豊富なカレコや各種ポイントを有効活用できるオリックスカーシェアにも注目!

カーシェアの魅力は、最短15分単位(長時間プランもあり)で24時間いつでも利用できる点。面倒なカウンターでの手続きも不要だ。

 

「自宅や職場など、拠点となる場所の近くにステーションがあるか確認して、使いやすいカーシェアを選ぶことが基本です」(上岡)

 

全国47都道府県にあり、圧倒的なステーション数を誇るタイムズカーや、一度は乗ってみたいと憧れるモデルもラインナップするカレコ・カーシェアリングクラブには注目。オリックスカーシェアは「楽天カーシェア」からの予約・利用(オリックスカーシェア利用)でポイントが貯まるので、Rポイント会員にとって魅力的だ。

 

「注目は給油したときに受けられる割引。タイムズカーなら、20リットル以上給油すれば自動的に30分ぶんの割引が適用されます(パック料金は除く)。燃料残量が少ないクルマを予約するワザも!!」(上岡)

 

シェアリングサービスの代表格であるカーシェア。クルマにかかる諸経費を削減できると注目だ。

 

大手3社のサービス内容比較

タイムズカー カレコ・カーシェアリングクラブ オリックスカーシェア
サービス開始年月 2009年5月 2009年1月 2002年4月
会員数 約207万7000人(2022年12月末時点) 約38万9000人(2022年12月末時点) 約37万5000人(2022年9月末時点)
展開エリア 全国47都道府県(2022年12月末時点) 東京都、神奈川県など16都道府県(2022年12月末時点) 首都圏エリアを中心に、全国30都道府県(2022年9月現在)
ステーション数 1万4358か所(2022年12月末時点) 3564か所(2022年12月末時点) 1633か所(2022年9月末時点)
車種 36車種(2023年2月1日時点) 46車種(2022年12月末時点) 26車種(2023年2月現在)
台数 3万7101台(2022年12月末時点) 6271台(2022年12月末時点) 2541台(2022年9月末時点)
変わったモデル トヨタ・bZ4X トヨタ・MIRAI レクサス・UX/NX トヨタ・MIRAI
初期費用 1650円(会員カード発行料) 0円(個人会員の場合) 1650円(ICカード発行手数料)
利用料金 月額基本料金880円(個人・家族プラン)、時間料金220円/15分〜(ベーシッククラスの車両利用の場合)※月額基本料金は利用料金に充当可能 月額基本料金980円(個人プラン)、時間料金150円/10分〜(ベーシックプランでベーシッククラスの車両利用の場合)※月額基本料金は利用料金に充当可能 月額基本料金880円(個人Aプラン)、時間料金220円/15分〜(個人Aプランでスタンダードクラスの車両利用の場合)※月額基本料金は利用料金に充当可能
オススメポイント エコドライブや給油、走行距離などによってカーシェアポイント(cp)が貯まる「TCPプログラム」を用意。貯まったポイントに応じて月額基本料金無料やミドルクラスをベーシッククラスの料金で利用できるなど、おトクなサービスが受けられる。 運転しやすいコンパクトカーから、マツダ・ロードスターやダイハツ・コペン、トヨタ・86など憧れのスポーツカーまで、豊富な車種ラインナップから選べる。国産高級ブランドの雄、レクサスが選べるのは同社のカーシェアだけだ。 全車にバックモニターを装備し、自動ブレーキ搭載車、ドライブレコーダーの搭載を順次進めている。万が一の事故の際のロードサービスも充実している。月額料金無料プランはドコモのdカーシェア、楽天カーシェアからも利用可能。

 

【タイムズカーのおトク情報】

時間料金利用時の給油&洗車で利用料金が割引になる!

時間料金での利用時に、20リットル以上の給油や洗車をして返却すると、それぞれ30分ぶんの料金が割引になる給油・洗車割引が適用される(併用すると60分の料金割引が適用)。

 

【カレコ・カーシェアリングクラブのおトク情報】

乗らない月でも安心! 月会費0円のプランもあり

個人会員向けの料金プランは、980円の月会費が利用料金に充当できるオススメのベーシックプランと、月々の費用は乗ったぶんだけの月会費無料プランの2種類から選べる。

 

【オリックスカーシェアのおトク情報】

新規入会2か月基本料金無料! スタンダードクラス2時間ぶんも無料

新規入会後2か月は月額基本料金が無料。さらにスタンダードクラス2時間ぶんが無料で利用可能だ(個人Aプランで利用の場合)。

 

LUUPやnottecoなど、盛り上がりを見せる乗り物系シェアサービスを一挙に紹介!

今回は乗り物系のシェアサービスを紹介。注目のポイントなども合わせて解説します。

【私がガイドします】本誌乗り物担当 上岡 篤

ホームセンターへの買い出しなどにカーシェアをよく利用する。最近は電動キックボードのスムーズな走り&ラクさに目覚めた。

 

※こちらは「GetNavi」 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

道交法改正で利用しやすくなる電動キックボードを筆頭に
移動手段は“個”から“共同”へ

乗り物は比較的古くから「共同で利用する」文化が根付いているカテゴリ。最近は電動キックボードなどの“新しく生まれた乗り物”のシェアリングが盛況だ。「電動キックボードは紆余曲折ありましたが、7月1日予定の改正道路交通法の施行により、電動小型モビリティの車両区分が変わります。16歳以上であれば運転免許は不要となり、ヘルメットの着用も自転車と同様に努力義務となります。これを機に一層の普及が見込まれます」(上岡)

 

また、従来はひとりや家族、あるいは友人同士で利用していた乗り物を、他人同士で利用する“相乗り”のシェアリングも増えている。

 

「割安になるという点は魅力ですが、他人と乗るわけですから、安心できることが必要になります。そのためドライバーや同乗者の評価を見てから決められるシステムがあるかが重要です」(上岡)

 

電動キックボードシェア
LUUP

電動キックボード/小型電動アシスト自転車を手軽に利用することができるサービス。2023年現在、東京、横浜、京都、大阪などの展開エリアに乗降のためのポートを設置。エリアの拡大を含め、乗りやすく返却しやすい環境が広がっている。

↑スマホでサッと予約して行きたい場所へ気楽に移動!

 

サービス開始年月
2020年5月

会員数
非公表

サービス展開エリア
東京23区・横浜市・宇都宮市・京都市・大阪市
(2023年1月現在)

利用料金
ライド基本料金50円、時間料金1分あたり15円

 

「ポートが増えているので、通勤や通学、買い物はもちろん、散歩代わりのちょい乗りにも、これからさらに活用の場が広がることが予想されます」(上岡)

 

スタート地点のポート(専用駐車場)を確認し、使う車体のQRコードをスキャンし返却のポートを予約。そこに空きポートがあれば即ライドが可能になる。現在電動キックボードの利用に際して必要なのは、運転免許証(原付はNG)の事前登録と基本的な交通ルールのテストに合格すること。

 

「乗り方がよくわからない、不安という人向けにはガイドブックが用意されていたり、主要なポートでは乗り方ガイダンスが行われていたりと、安全性への取り組みも拡大のポイントです」(上岡)

 

使われている電動キックボードは継続的に改善され安全性が高められている。快適ライドはそんな安心安全への配慮があってこそだ。

↑ポートに返却する際は緑の枠線内に機体をきれいに並べ、その状態の写真をLUUPに送信。次に使う人のワクワク感や街の美観を損ねないシステムだ

 

↑ライドを開始するには、使用する機体のQRコードを読み込んで、目的地周辺のポートを検索。空いているポートを確認して返却予約をする

 

【おトク情報】

1〜2駅間の移動にピッタリ! 初回は30分無料のクーポンも

歩くにはやや遠い、タクシー利用だと高いという鉄道1〜2駅間の移動にピッタリ。運転免許証登録後、12問の交通ルールに正解すると初回30分無料のクーポンがもらえる。

 

ライドシェア
notteco

“安く移動したい人”と“ガソリン代などの実費を節約したいドライバー”とをつなぐ、現代のヒッチハイク的相乗りマッチングサービス。2007年「のってこ!」のサービス開始以来、相互扶助の精神を大切に、国内最大のライドシェアサービスへと成長している。

↑行き先や目的が同じなら相乗りしておトクに行ける

 

サービス開始年月
2007年6月

会員数
約6万3000人
(2023年1月現在)

サービス展開エリア
全国

利用料金
無料
(サービス利用時)

 

旅の道連れが見つけられるのがライドシェア。同郷だったり、趣味が同じなら、ドライブの車中も楽しいものになる。あくまで実費の精算のみで、運賃を徴収するなどの営利目的はご法度。だがドライブがおカネには代えられない、思い出の旅になる可能性もある。同乗者も運転できるのなら場合によっては運転を交替してもらったり、長距離でも無理せずドライブできるメリットもある。

 

「乗せたい人も乗りたい人も、お互いのスケジュール、要望を事前に十分に確認し合うことで、より楽しくリーズナブルに移動ができます。厳格な運営ルールはもちろんなのですが、利用する人のモラルやマナーによって支えられているサービスです」(上岡)

↑ドライバーは、まずドライブプランを決める。出発地、予定、募集人数、相乗り料金など必須情報を入力して登録

 

↑同乗希望なら、まず目的地に行くドライブを検索。相談や不明点はメッセージ機能を通じてクリアにするのが必須

 

【おトク情報】 

長距離を移動するなら大人数でコスト低減

燃料費や高速料金など、どうしてもかさんでしまう実費は複数で割り勘するのが吉。帰省やライブ、イベント、ボランティア遠征など、仲間を募れば費用対効果はより高くなる。

 

シェアサイクル
HELLOCYCLING

複数のシェアサイクリングサービスをひとつのアカウントでシームレスに利用することができるサービス。2023年時点で全国20都道府県、約200市区町村でサービスを展開し、国内最大級のシェアサイクルネットワークを構築している。

↑街乗りにも遠乗りにも便利でマイ自転車感覚で利用できる

 

サービス開始年月
2016年11月

会員数
約189万人
(2023年1月現在)

サービス展開エリア
約200市区町村
(2023年1月現在)

利用料金
利用開始30分130円、延長15分あたり100円、12時間あたり1800円
(地域によって異なる)

 

マップから乗りたい場所のステーションを探してサクッと予約し、提携ステーションであれば、どこでも返却することができる。約200以上の市区町村にステーションが設置されているので、旅行先でも自転車でラクに観光することが可能だ。

 

「これまで地域にはそれぞれ独自のシェアサイクルがあって、利用には個別に登録が必要でした。同サービスならカバーエリアも広いですし、何より都市部での利便性が高いのは大きな魅力ですね」(上岡)

 

現在、湘南エリアではシェアサイクルとして初めてとなるスポーツタイプe-Bike“KUROAD”の実証実験が実施されるなど、次世代のシェアサイクルへの取り組みも積極的に行われている。

↑シェアサイクルの性質上、シティサイクルと呼ばれるタイプがメイン。誰にでも乗りやすく、利用しやすい

 

↑都市部はもちろん、公園や観光スポットなどにもステーションが増加中。ますます手軽に利用できるようになった

 

【おトク情報】 

ギフトマークのついたステーションに注目!

「HELLO CYCLING」のステーションなら、全国どこでも貸出と返却が可能。アプリ上でギフトマークがついているステーションに返却すると、130円ぶんの乗車クーポンがもらえる。

 

個人間バイクシェア
AirRide

オーナーが登録したバイクから、ユーザーが乗りたいバイクを選ぶ個人間バイクシェアサービス。原付から大型バイクまで実用的な使い方はもちろん、憧れのバイクに乗れたりバイク好きの新たな交流のきっかけになったりといった楽しみも。

↑垂涎のマシンや実用モデルなど幅広くバイクと出会える場

 

サービス開始年月
2019年2月

会員数
約5000人
(2023年2月現在)

サービス展開エリア
全国

利用料金
24時間あたり約5000円
(平均)

↑オーナーは自分のバイクの情報を随時アップデートしていくことが可能。もちろん保険(補償)もしっかりしているので登録も安心だ

 

【おトク情報】 

試し乗りやちょっとしたビジネスでの利用にもピッタリ

50ccのスクーターを借りて、近場のバイク便やデリバリーサービスなど仕事用の足として使う方法もある。バイクを所有できるようになるまでの“つなぎ”としてもオススメだ。

 

タクシー相乗り
AINORY

2022年11月にスタートした、タクシー相乗りサービス制度をスマートに利用できる“相乗りマッチング”システム。相乗り候補とはプロフィールを確認し合ったり、チャットを通じて相談や打ち合わせができる。相乗り募集は1か月先まで対応。

↑タクシー相乗り解禁! 公共交通機関感覚で使える

 

サービス開始年月
2013年9月

会員数
約3万3000人
(2023年1月現在)

サービス展開エリア
東京を中心に全国

利用料金
無料

↑相乗り候補を承認したら集合の場所と時間を決める。チャットを使って話し合いながら、さらに相乗りメンバーを増やすこともできる

 

【おトク情報】 

混雑している場所ならばマッチングのチャンス大

アプリ内にサーチ機能を搭載。ライブやイベント会場への行き帰り、乗り場に行列ができる駅などで募集を掛ければマッチング率がアップする。自宅近辺で降車すれば位置を特定される心配も少ない。

 

電動折りたたみバイクシェア
Shaero

原付免許所持なら手軽に乗れる、折りたたみ式電動バイクのシェアリングサービス。バイクはアクセス製Cute-mLを採用し、コンパクト&キュートな車体ながら、パワー感、安定感のある走りが楽しめる。東京を中心にエリア拡大中。

↑クルマや自転車ではちょっとムリ。そんな場所もコレなら行ける

 

サービス開始年月
2021年9月

会員数
非公表

サービス展開エリア
東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、沖縄県(宮古島)
(2023年1月現在)

利用料金
15分あたり200円、24時間2000円
(乗り換え可能&乗り放題)

↑軽量設計で展開も折りたたみもラク。折りたたんだ状態なら新聞1面の半分程度しか場所を取らないので、駐輪場所の心配も不要だ

 

【おトク情報】

好きなときいつでも使える30日プランが便利!

長期で使用する場合は30日プラン(2万円)を検討したい。乗り放題や乗り換えはもちろん、30日プラン利用者には充電器プレゼントキャンペーンも用意されており、バイクを自宅に保管して自由に乗れる。

 

“移動革命”「MaaS(マース)」とは? モビリティジャーナリストが解説する日本と世界の現状と課題

鉄道、バス、タクシー、飛行機……。私たちの生活は、さまざまな移動手段によって支えられています。2010年頃からは「カーシェア」や「自転車シェア(シェアサイクル)」といった新しいサービスも登場し、さらに移動が便利になりました。

 

そんな中、新たな移動の概念として昨今注目を集めているのが「MaaS(マース)」という考え方です。聞いたことがあるけれど、結局どういうものなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。今回は、モビリティジャーナリストの楠田悦子さんに、そもそもMaaSとは何か、日本と海外の事例を交えながら解説していただきました。

 

「MaaS」って一体なに?

「MaaS」とは、Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス) の頭文字をとった略語のこと。「サービスとしての移動」と訳されることが多く、自動車業界を中心に話題を呼んでいるキーワードです。では実際に「MaaS」とはどういったものなのか、楠田さんに解説していただきました。

 

MaaSとは、デジタル技術でいろいろな移動サービスを組み合わせ、一人ひとりのニーズに合った移動サービスを提案しようとする概念のことを言います。

移動をする際、これまではさまざまな交通手段を個別に検索し、予約や決済をしていたと思います。しかし、デジタル技術の発展とともに、バラバラだった移動サービスを一括で検索・予約・決済できるようになったり、サブスクリプションのような料金設定が実現したりと、今まで以上に個人に寄り添うサービスが誕生しているのです」(モビリティジャーナリスト・楠田悦子さん、以下同)

 

SDGsにも密接に関係している!? MaaSが目指すものとは

ところが、このMaaSという概念はとても抽象的で、国や地域によっても定義が異なっているのだそう。共通しているのは、「自分で車を運転できなくても、文化的で持続可能な暮らしと社会を実現することがMaaSの目指すもの」だと楠田さんは話します。

 

「そもそもMaaSは、環境問題への意識が高いヨーロッパ発祥の概念です。車利用の増加による都市部の渋滞や環境汚染などが深刻化する中で、車を所有するライフスタイルから、鉄道や自転車といった環境に優しい移動サービスを利用するライフスタイルに転換していこう、という考え方に基づいています。

日本でも、高齢化の加速により高齢者ドライバーが増え、事故や免許返納などにより移動手段を失ってしまった高齢者が多く見受けられます。

MaaSは、そういった渋滞や環境汚染、高齢化社会による移動困難者の増加など、さまざまな社会課題を解決する手段として期待されているのです。そう考えると、持続可能な暮らしを目指すSDGsとも密接に関わっている、とも言えるのではないでしょうか」

 

柔軟な料金設定が魅力! 海外のMaaSアプリ

実際に、海外で普及が進むMaaSの事例を見ていきましょう。

 

・「MaaS」の代表格、フィンランド生まれのMaaSアプリ「Whim」

「MaaS」が提唱されたのは、北欧の国フィンランド。その中心人物とされているのが、MaaSの生みの親とも呼ばれているMaaS Global社のCEO、サンポ・ヒエタネン氏です。同社は2017年に、世界初の本格的なMaaSプラットフォームである「Whim(ウィム)」というアプリの提供を開始。今ではフィンランドだけでなく、複数の国と都市で利用されています。

 

「『Whim』は、MaaSを語る上では欠かせないアプリのひとつ。日本では、トヨタグループが同社に出資をしたことにより一躍有名になりました。鉄道、バス、トラム、自転車シェアやカーシェアなどのさまざまな移動手段が一括で検索できるのはもちろん、定額制の乗り放題プランを用意していることが特徴です。

4つの料金プランがありますが、象徴的なのは月額499ユーロ『Whim Unlimited』というプランです。月6万円ほどで、指定エリア内の公共交通、自転車シェアやカーシェアが回数無制限、タクシーは最大5kmまでの距離を80回無料で利用できます。移動が便利になるだけでなく、環境に優しい暮らしを目指したサービスとして支持されています」

 

2020年には、不動産大手の三井不動産と連携して、日本でも実証実験が開始されました。この実験は、マンションの住民向けに、バスやタクシーといった交通機関の定額サービスを提供するというもの。通勤や通学など、住まいとモビリティは切っても切れない存在です。MaaSは、不動産、ひいては街づくりの観点からも注目を浴びていることがわかります。

 

・自分の通勤通学に最適な乗り放題プランを! 高雄市の「Men go」

ヨーロッパを中心に広がりを見せているMaaSですが、アジア圏でも続々とサービスが導入されています。中でも、台湾南部の高雄市のMaaSアプリ「Men go(メンゴー)」は、少しユニークな料金設定なのだそう。

 

「『Men go』には、高雄メトロ・高雄ライトレール・バス・公共レンタサイクル・タクシーが乗り放題のプラン、バスの乗り放題プラン、長距離バスの乗り放題プラン、フェリーの乗り放題プランの4つの料金プランが用意されています。

実は、日本のように定期券があって会社が通勤手当を出してくれる国って、すごく少ないんです。その為、自分が通勤・通学時に利用する主な交通手段のプランを選ぶことができるのが、人気の理由かもしれません。利用に逆に言えば、定期券は“日本的なMaaS”と言っても過言ではないかもしれませんね」

 

「日本のMaaSは遅れている」は間違い!

海外の事例を見ていると、「日本のMaaSは遅れているのではないか?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、これは間違いだと楠田さんは話します。

↑スウェーデンの研究者が提唱したMaaSレベルの表(編集部作成) 出典:Jana Sochor(2017)

 

「MaaSには、スウェーデンの研究者が提唱したレベル定義があります。この基準に照らし合わせてみると、確かに日本のMaaSは遅れているという印象をうけるかもしれません。しかし、このMaaSレベルはあくまでも欧州の基準。日本とは移動に関するサービスや環境も異なりますので、必ずしも日本が遅れているということではありません。

例えば、私たちが日常的に使っている『Suica』や『PASMO』といった交通系ICカードも、日本的なMaaSです。移動だけでなく、お店での買い物ができますし、クレジットカード機能が付いたり、モバイルに対応したりと、いろいろなサービスとつながっています。海外からも評価が高く、日本独自に進化したサービスの形とも言えるでしょう。

つまり、日本は日本の実情に合わせてサービス水準を高めていくことが大切だと感じています」

 

実はこれもMaaS!? 日本の優秀なMaaSアプリ

特別なサービスのように感じるMaaSですが、実は以前から私たちが使っている経路検索サービスも、MaaSの一部。私たちは、気づかないうちに少しずつMaaSに触れていたのだと、楠田さんは話します。

 

「MaaSという言葉が生まれる前から、経路検索サービスでバスや電車など、移動手段の情報をまとめてみることができていました。MaaSとは、デジタルの力で移動が便利になっていくこと。つまり、経路検索サービスも立派な日本のMaaSであると言っても過言ではありません」

 

そんな日本の優秀なアプリを、楠田さんに紹介していただきました。

 

・検索結果からタクシーの配車も可能な「NAVITIME」

「NAVITIME」
無料(一部有料)
Android  https://products.navitime.co.jp/service/navitime/android_sp.html
iOS https://products.navitime.co.jp/service/navitime/ios_sp.html

ナビタイムジャパンが提供する『NAVITIME』。経路検索サービスだけでなく、音声案内や時刻表の確認、現在地周辺のスポット情報など、私たちの移動を助ける機能が満載のアプリです。

「『トータルナビ』機能では、電車・バス・飛行機・フェリー・車・歩きだけでなく、シェアサイクルといった新しい移動手段を組み合わせたルート検索が可能です。さらに、検索結果から飛行機の予約やタクシー配車も可能となっています。MaaSにつながる、画期的な経路検索アプリです」

 

・日常も旅行も快適に。小田急線沿線の暮らしを支える「EMot」

「EMot」
無料(一部有料)
Android  https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.odakyu.emot&hl=ja
iOS  https://apps.apple.com/jp/app/emot/id1472652885

「小田急電鉄の『EMot』は、日本の代表的なMaaSアプリのひとつです。鉄道・バスに加え、タクシーやシェアサイクルを組み合わせたルート検索が可能なだけでなく、旅行で使えるお得なフリーパスやテーマパークのチケットを購入できるなど、さまざまなサービスが展開されています」

 

最近では、月額7800円で対象店舗のそば・おむすび・パンといった食事を1日何度も楽しめる「EMotパスポート」というサブスクリプションサービスも登場しました。40を超える対象店舗の中には、飲食店だけでなくフラワーショップも含まれており、お得に買い物が楽しめます。

 

小田急線沿線を中心としたアプリではありますが、日常の移動だけでなく旅行や買い物など、より便利で快適な暮らしが実現できそうです。

 

高齢者も障がい者も“誰もが移動を諦めない社会”を目指す「Universal MaaS」

MaaSの新たなキーワードとして、2019年頃から「Universal MaaS」という言葉も生まれています。Universal MaaSとは、高齢者や障がい者、訪日外国人など、外出を躊躇して思うように移動ができない人に向けて、安心して移動ができるようなサービスを提供していこう、という動きです。

 

「例えば、車いす利用者は現在、移動をする際に事前に交通事業者に連絡を取って、介助を依頼しているのが現実です。これが移動を躊躇する要因の1つとなっています。

Universal MaaSは、アプリを活用することで利用者がバリアフリーな乗り継ぎルート情報を得ることができたり、事業者側もリアルタイムに利用者の動きや介助内容を把握できたりと、移動困難者の快適な移動を目指したサービスを展開していこうというもの。

現在は、全日本空輸株式会社(ANA)が旗振り役となり、京浜急行電鉄や横浜国立大学、横須賀市が連携して実証実験が行われています。移動困難者が躊躇することなく、快適に移動できるようになる社会に向けて、挑戦は続いています」

 

MaaSが描く、日本の未来像

『車がなくても、誰もが文化的で持続可能な暮らしができるようになること』。これこそが、MaaSの描く未来像です。

しかし、そもそも公共交通が充実しておらずサービスを組み合わせて考えることができない地域があったり、道路整備や人材不足によりサービスを開始できなかったりと、MaaSを実現するための課題はまだまだ山積みです。海外の基準に囚われるのではなく、日本は日本の現状を見据えて、日本流のサービスを模索していく必要があるのではないかと思います」

 

【プロフィール】

モビリティジャーナリスト / 楠田悦子

兵庫県生まれ。心豊かな暮らしと社会のための移動手段・サービスの高度化や、環境問題といった社会課題の解決を目指し、モビリティジャーナリストとして活動を行っている。モビリティビジネス専門誌「LIGARE」創刊編集長を経て2013年に独立。国内外の取材やプロジェクトのコーディネート、国土交通省のMaaS関連データ検討会、SIP第2期自動運転ピアレビュー委員会などの委員を務めるなど、活動は多岐に渡る。

 


『60分でわかる! MaaS モビリティ革命』(技術評論社)

 

利用者急増!「シェアサイクル」を活用すると暮らしはどう便利になるのか?

新型コロナウイルスの流行によって、私たちの暮らしは大きく変わりました。テレワークやリモート飲み会など、1年前には考えられなかったようなことも、今や当たり前になりつつあります。

 

そんな生活様式の変化に伴い、移動手段として再び注目を集めているのが自転車。通勤ラッシュでの“三密”が避けられるという理由から、徐々にニーズが高まっています。とくに、誰でも簡単に自転車を利用することができる「シェアサイクル」への注目度は高く、日本国内におけるサービスの普及が急速に進んでいます。

 

今回は、そんなシェアサイクルの特徴や便利な使い方について、NPO自転車活用推進研究会の理事長、小林成基さんに話を伺いました。

 

はじまりは、街中で自由に使える白い自転車

日本では、最近になってやっと実用化が進んできた「シェアサイクル」。そもそもこのサービスは、いつどこで始まったのでしょうか?

 

「『シェアサイクル』は、1960年代にオランダで行われた『Witte Fietsen』という取り組みがはじまりとされています。とある市議会委員が街をより便利にするため、“ホワイトバイク”と呼ばれる白い自転車を、誰もが自由に使えるようにしました。しかし、盗まれたり壊されたりといったトラブルが続出。残念ながら、定着には至りませんでした。その後、2000年代に入るとICT技術(情報通信技術)が発達し、個体認識が可能に。その結果、どこで誰がどの自転車を借りたのかが簡単に把握できるようになり、ようやくドイツでシェアサイクルのシステムが確立したのです」(NPO自転車活用推進研究会 理事長・小林成基さん)

↑オランダの国立公園に駐輪されたホワイトバイク

 

「自転車」ではなく「時間と移動」を借りる、という発想

では、シェアサイクルとはいったいどういったサービスなのでしょうか?

 

まずその特徴のひとつとして、“自分の自転車を持たなくてもいい”という利点が挙げられます。品質の良い自転車を、誰でも安価で使用することができるのです。しかし、それだけを聞くと「レンタルサイクルと何が違うの?」と感じる人も多いでしょう。小林さんは両者の違いについて、ずばり「“自転車”を借りるのか、“時間と移動”を借りるのか」ということだと言います。

 

「レンタルサイクルはその名の通り、自転車を借りるサービスです。有人の窓口で手続きを済ませ、自転車を受け取り、利用し終わったら元の場所に返す必要があります。

 

一方のシェアサイクルも、自転車を借りることに違いはないのですが、その根本には“短距離の移動を便利にする”という考え方があります。そのため、点在する無人のステーションで24時間いつでも借りることができ、終わったら別のステーションに返すことも可能となっています。必要な時に必要な区間だけ利用することができる。つまり“時間と移動”を借りられるサービスということです」(小林さん)

 

三密回避だけじゃない! いまシェアサイクルが支持される理由

三密が避けられるという理由から、需要が高まっているシェアサイクル。2020年5月の利用台数は、前年を大きく超えたといいます。

 

「東京郊外を中心にサービスを展開する『HELLO CYCLING』では、5月の前年同月比がなんと3倍。都市部を中心に展開している『ドコモ・バイクシェア』も、1.5倍にまで増えたそうです。また、今までは自宅から駅までの利用だった人が、電車に乗らないでそのまま会社まで行くケースも多くなっているみたいですね。台数だけではなく、時間と距離も伸びているということです」(小林さん)

 

しかし、シェアサイクルのメリットは、それだけではありません。誰でも乗りやすい自転車を、管理なしに利用できるところも魅力のひとつです。

 

「現在、都内で利用できるシェアサイクルの自転車は、ほとんどが電動アシスト自転車です。とくに坂の多い都内では、格段に移動がしやすくなるでしょう。また、赤い自転車がトレードマークのドコモ・バイクシェアでは、約20インチの小径車のタイヤが採用されています。タイヤが小さいと漕ぎ出しが楽なので、とても乗りやすいと思いますね。品質の良い自転車ほど『セキュリティのしっかりした駐輪場を用意しないと』『メンテナンスをきちんとしないと』と考えてしまうものですが、『シェアサイクル』ならそんな心配も無用です」(小林さん)

↑ドコモ・バイクシェアでは小径タイヤの電動アシスト自転車が採用されているので、坂道も楽々進むことができます

 

実際に使ってみよう!

シェアサイクルの特徴が分かってきたところで、次は基本的な使い方を確認していきましょう。今回は実例として、「ドコモ・バイクシェア」の利用方法を紹介します。

 

1. ネットで会員登録する

まずはネットで会員登録を行います。個人情報や決済情報などを入力し、お手持ちのスマートフォンや交通系ICカードを登録したら準備完了です。

 

2. ステーションで自転車を選ぶ

近くのステーションに行き、使いたい自転車を選びます。登録したスマートフォンや交通系ICカードをかざすだけで鍵が開く仕組みになっていることが多く、簡単に借りることができます。

 

3. 目的地近くのステーションに返却する

必ずしも借りた場所に返す必要はありません。目的地近くのステーションを探して返しましょう。

 

「現在、首都圏にある自転車の台数は、ドコモ・バイクシェアで9710台、HELLO CYCLINGは6230台です。ステーションの数もだんだんと増えてきて、最近は駅の近くや商店街の他、ビルの空きスペースに設置されることも多くなってきました。位置情報はネットでも見ることができるので、あらかじめ目的地付近の情報まで確認しておきましょう。そうすることで返却場所を探す時間を減らし、よりお得に利用することができます」(小林さん)

ドコモ・バイクシェア https://docomo-cycle.jp/
HELLO CYCLING https://www.hellocycling.jp/

 

“ラストワンマイルのための足”を活かして、限りある時間を有効に

シェアサイクルのことは理解できたけれど、実生活でどのように活用したらいいのか分からない……という人も多いのではないでしょうか。そこで小林さんに、便利な利用方法について聞いてみました。

 

「シェアサイクルは“ラストワンマイルのための足“とも言われています。ラストワンマイルとは、電車やバスを降りて、目的地まで歩く10分くらいの距離のこと。その距離を、徒歩から自転車に置き換える、というふうに考えてもらえるといいかもしれません。例えば勤務時間中、郵便局や銀行に行かなくてはならない時。ハイヒールを履いて歩き回るのは大変でしょうが、自転車を借りれば効率よく移動することができます。また、ランチタイムの利用もおすすめです。歩きだと少し遠いと感じるお店でも、自転車に乗れば気軽に行くことができます。ぐっと行動範囲が広まるので、貴重な休み時間がもっと楽しくなるはずです」(小林さん)

 

仕事の都合で移動が必要になった際、足の代わりとなってくれるシェアサイクル。ほかにもこんな使い方ができると言います。

 

「終電に乗り遅れてしまった時、シェアサイクルを利用して帰宅する人も多いようです。24時間いつでも使えるので、始発まで待つ必要がなくなるんです。営業時間後にカットの練習をする美容師さんをはじめ、遅くまで仕事をする人にとってはすごく便利なサービスだと思いますね。また、シェアサイクルに使用する自転車は、ベルやライトがきちんとメンテナンスされているので、暗い道でも安心して走ることができます。『夜遅くに歩いて帰るのは不安』という女性にもおすすめです」(小林さん)

 

ポイントは借りる前の点検確認

しかし、利用者が増えてきたためか、メンテナンスが追い付いていないという問題も発生しているようです。

 

「新型コロナウイルスの影響で利用者が一気に増えた5月は、電池切れの自転車も多くなってしまいました。ステーションに並ぶ自転車が、十分に充電されていないなんてこともしばしば。なので利用する方にも、借りる前の確認を徹底して欲しいですね。電池残量だけではなく、タイヤがパンクしていないか、ブレーキはきちんと作動するかなどを確認することで、借り換える無駄な手間をなくし、安全に利用することができます」(小林さん)

電池残量はボタンを押すだけで確認できます。十分に充電されている自転車を選んで、借りるようにしましょう。
電池残量はボタンを押すだけで確認できます。十分に充電されている自転車を選んで、借りるようにしましょう

 

また、シェアサイクル人口が増えてきたからこそ、問題になっているのが自転車事故だとか。当たり前ではありますが、スマートフォンで地図を見ながら走るのはとても危険。赤信号は停まる、自転車専用道路や通行帯をクルマと同じ方向に走るなど、基本的な交通ルールをしっかりと守って利用することが何よりも大事です。

 

使えば使うほど便利になっていくサービス

「シェアサイクルの面白いところは、使えば使うほど便利になっていくところ。通信会社が運営していることが多いので、それぞれのICT技術を活かしてサービスが展開されています。そのため、あまり使われていないというデータが出てしまったステーションは、どんどん撤退していってしまうんです。自分たちがより快適に移動するためにも、便利な場所にステーションがある場合には、積極的に利用するようにしてください」(小林さん)

 

まだ利用したことがないという人も、まずは自宅や会社近くのステーションの位置を確認するところから始めてみましょう。小林さん曰く、目的地の100~200メートル圏内にステーションがあったら使わないともったいない、とのこと。ちょうど良い場所にない場合でも、会員登録だけでもしておけば、ステーションが新設されたら知らせてくれます。

 

「新型コロナウイルスの影響でインバウンドが激減する今こそ、初めて挑戦するのに最適な期間であると考えます。“シェアサイクルで借りた時間と移動”を活用すれば、もっと上手な暮らしが実現できるはずです。みなさんも、その良さに是非気付いてほしい。また、アフターコロナの世界では、東京オリンピックや大阪万博が開催される予定です。戻ってきた海外からのお客さんのためにも、また日本の移動を豊かで快適なものにするためにも、今のうちに日本人がシェアサイクルに慣れ、活用できるようになってくれるとうれしいと思います」(小林さん)

 

【プロフィール】

NPO自転車活用推進研究会 理事長 / 小林成基

衆議院公設秘書や大臣秘書官などを務めた後、研究員として廃棄物、バイオマス、環境行政などに関わる。その一方で、アクト・ローカリーの一典型として自転車の活用を推進し、2000年に自転車活用推進研究会を創設。2006年にNPO化した。現在は同研究会の理事長。日本シェアサイクル協会、自転車利用環境向上会議全国委員会の副会長などを兼任。国土交通省、警察庁、自治体の自転車関係会議委員も務めている。

 

協力=三菱地所プロパティマネジメント株式会社 北の丸スクエア、株式会社ドコモ・バイクシェア

“機材シェア”でもっと手軽に!「Vlog」の楽しみ方とカメラの選び方

海外ではすでに多くの有名Vloggerを輩出している “Vlog”(ブイログ)。VlogとはVideo blogの略で、いわばブログを動画で撮影したもののこと。おうち時間が増えたことで、日本でも人気が加速してきています。配信されるVlogを観るのも楽しいけれど、撮る側になって発信してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、動画撮影に必要な機材一式をレンタルできる新サービス「シェアカメ」に着目。東京カメラ機材レンタル株式会社 シェアカメ部を訪ね、Vlogの楽しみ方やおすすめのカメラについて教えてもらいました。

 

配信場所はYouTubeが優勢

これまでのSNSでは、今日どんなところへ行ったか、何を食べたか、友だちとどんな話をしたか……、それを文章でまとめたり、写真を掲載するのがブログのあり方でしたよね。それが、SNSでも長尺の動画配信ができるようになってきたことで、日常をVlogで表現する人が増えているのだとか。

 

「インスタグラムではIGTVというサービスがスタートし、フォロワー1万人以上の方は60分、一般の方でも15分までの動画が配信できるようになりました。今はYouTubeで配信している方が多いのですが、5Gになったことで動画配信に強いSNSが新たにできるかもしれませんし、IGTVがさらに使いやすくなるかもしれません。ストーリー機能でももっと長い動画をのせられるようになったら、Vlog人口はますます増えるでしょうね」(東京カメラ機材レンタル株式会社 シェアカメ部・浪岡拓也さん、以下同)

 

YouTubeは企画もの、Vlogは日常を伝えるためのもの

動画配信で人気を博しているYou Tuberとの違いは、その内容にあるそうです。

 

「You Tubeはかなり企画内容に特化していて、たとえば“○○をやってみた”というチャレンジ企画や、“○○をしたらどうなるか”という検証もの、お笑い番組のような企画ものの動画が多く上がっています。芸能人や有名人のコンテンツも多く、テレビの代わりに観られる新しいメディアという立ち位置です。タイトルにも奇抜な言葉が選ばれ、タイトルだけでバズらせる方法などもあるようですし、編集も上手です。

 

一方、Vlogはあくまで“ブログ”ですから、その人の日常を追えるような動画が人気です。編集も、テンポよく短くまとめるというより、時間の流れが感じられるような自然体のものが多いんです。たとえば近所のカフェまで散歩して行く動画や、旅行先で撮影した動画、カップルが家でまったりしている様子など、日常をありのままに映していきます。視聴者が笑えるとかためになるという軸ではなく、ただただその人の日常を垣間見て、“なんかこんな生活いいなあ”と思えるような、ほのぼのとしたコンテンツが多く見られます」

 

「日常をそのままに」が流行したのは“SNS疲れ”が原因

古くはmixiにはじまり、主に友人知人とのつながりを持つFacebook、まったく知らない人への情報拡散力が強いTwitter、共通の趣味や嗜好を持つ方とつながることができるInstagramと、これまでさまざまなSNSが生活に根づいてきました。

 

「なかでも若い世代に定着しているのがInstagramです。写真を加工することが当たり前になり、インスタ映えという流行語も生まれたように、非日常的な世界観を撮影したものが高く評価されています。ただ、現実とSNSに差があるわけですから、SNS疲れする方も多くなってきたんですね。そこで“ありのままの、なんでもない日常”を配信したり閲覧したりできるVlogが、“安心できる”“ほっとする”と人気になってきたのです」

 

外出自粛期間にVlog人気が急上昇した理由

日本でも、3月から自宅で過ごす時間が増えたことにより、Vlogはさらに成長を遂げました。Vloggerが撮影に割く時間が増えたことも要因のひとつですが、人と触れ合える機会が減ったことや外出ができなくなり、 “人が何をしているのか見たい”“バーチャルでも旅をしたい”と思う方が増えたことにあります。

 

「特に人気が高まったのは、地方に住んでいらっしゃる方の動画でしょうか。さまざまな地域で撮られた動画は旅の擬似体験ができて、楽しんでいた方が多かったように思います。また、これまでYou Tuberとして活躍していた方や芸能人がサブチャンネル的にVlogをはじめて、そこで日常生活を見せていく、という動きもありました。おうち時間をいかに充実させるか誰もが悩んでいた時期ですし、家での楽しみ方を工夫しているVloggerの動画は閲覧数が伸び、ダルゴナコーヒーに火がついたのも記憶に新しいですよね」

 

自分とは違う生活を覗き見して「擬似体験」できるのがVlogの魅力

企画ものではないVlogの中でも、あるテーマがトレンドになることがあります。そのひとつが「ルーティーン動画」。朝起きて出勤や通勤をするまでの家での過ごし方を追ったものや、夜帰宅してからの生活の様子を映したものです。

 

「ルーティーンで有名になったのは、in livingさんでしょうか。すでに1年前に朝のルーテーィン動画を上げていて、現在では36万人のチャンネル登録者がいます。また、チャンネル登録者数6万人の“とみいちゃんねる”のとみいさんは看護師さんでいらっしゃるようです。そういう一般の方の日常生活を見て、自分もこういう生活がしたいなと思ったり、同じものを買ったりするんですよね。芸能人のようにまったく手が届かないわけではなく、同じ生活ができそうだなと感じる身近さを感じられるのが人気の理由でしょう」

・in living https://www.youtube.com/c/inlivingjp/
・とみいちゃんねる https://www.youtube.com/channel/UC5sFOdJgghgbtiqyYrTpqvg

 

「これとは反対に、こういう人ってどういう生活をしているんだろう? という興味から閲覧数が伸びるものもありますよ。芸能人の日常生活や、国際結婚をしたカップルのチャンネルが人気です。Pizzangi Channelは、日本人男性とイタリア人女性のカップルのVlogで、文化の違いや料理にまつわるコンテンツ、イタリア語講座などがあります。Vlogのおもしろいところは、豪華な生活をしている芸能人や著名な方だけでなく、ワンルームで生活している方の暮らしぶりもおもしろく見られるところ。自分との共通点でつながるのではなく、自分とは違う生き方をしている人の動画も楽しめるのがいいところだなと思っています」

・Pizzangi Channel https://www.youtube.com/channel/UCDHr0JHqeJgR9yx5Mc04zTw

 

「カメラをシェアする」というシェアリングエコノミーの考え方

観るだけじゃなく自分で撮影してみたい! とVlogをはじめたい方におすすめなのが、カメラをレンタルできるサービス。東京カメラ機材レンタル株式会社が立ち上げた「シェアカメ」では、プロのカメラマンとしての目線を持ちながら、個人ユーザーが使いやすいカメラを中心に取り揃えています。

 

「20代〜30代前半の若い世代は、何かをシェアするということにとても長けています。カーシェアリング、シェアオフィス、シェアハウスなどをうまく活用して、自分のしたいことを低コストで実現しているんですよね。カメラは高価なものですし、すぐに買い換えるということもできないもの。それなのに、使いやすさや撮れる映像のクオリティーなどは使ってみないとわかりません。ですからまずはシェアカメでレンタルして、使ってみて買いたいものを決めていただいたり、旅行するときにだけ、あるいは作品撮りしたいときにだけカメラを借りて楽しんでもらえたらなあと思ってサービスを開始しました」

 

続いて、Vlogをはじめたい方に向けて、浪岡さんにカメラを選んでいただきました。

Vlogをはじめたい人におすすめの動画カメラ 3選

Vlogをはじめたい方に向けて、浪岡さんにカメラを選んでいただきました。スマートフォンでも動画は撮れますが、映像の美しさや撮れる範囲を考えると、やはり専用のカメラを持つことをオススメしたい、とのこと。

 

「スマートフォンで撮影したものは、どうしてもスマートフォンの域を超えないんですよね。試しに撮ってみてもいいとは思いますが、撮ったものを見返したときに、“こんなんじゃなかった”と、がっかりする可能性があります。最新のスマートフォンでも、背景のボケ感がいまいちだったり、歩きながら撮ったら手ブレが激しかったり……。いつも見ているVlogのように撮りたい!と思ったら、まずはカメラで撮影してみることをオススメします。きっと見返すのが楽しみになりますよ!」

 

1. 何を撮っても美しい! オールマイティーなSONYのVlog用カメラ

ソニー「VLOGCAM ZV-1G シューティンググリップキット」
シェアカメレンタル料9980円(税込/送料無料/2泊3日)

 

“VLOGCAM”という名称がつけられているとおり、まさにVlogを撮るために開発されたデジカメです。世界中のVloggerの声を集めただけあって、インカメ(自撮り)も商品撮影もなんでもオールマイティーに美しく撮影することができるよう、オート機能が充実しています。

 

「人物撮影のときには背景をぼかしたり、商品をカメラ前に出して紹介するときにはその商品にピントを合わせたり、まるでそこにカメラマンがいるかのようにカメラが感知して撮影してくれます。カメラ上部についているマイクは前に向かってついていますので、自撮りしていても声を鮮明に録音でき、車や風の音といった騒音はなるべく拾わず、声が聞き取りやすいのも特徴です」

↑「映像のきれいさは一眼レフやミラーレスには及びませんが、そのようなカメラは機能を理解して使いこなせるようになるのが難しいですよね。こちらは操作も簡単でわかりやすく、使い勝手も抜群です。グリップの部分を開くと三脚になるので、これ一台持っていけば何でも撮影できますよ」

 

2. 手ブレ知らずで広い画角が撮影できるアクションカメラ

GoPro「HERO8 Black」
シェアカメレンタル料7980円(税込/送料無料/2泊3日)
※初心者セット(アームや防水ケースつき)9000円

 

GoProは、探検撮影用のヘルメットカメラやウェアラブルカメラを開発している企業で、アクションシーンを撮るのに適したカメラを多く開発しています。

 

「GoPro社製のこのカメラは幅はわずか7cm弱、重さも126gと超軽量でありながら、画角が広く、腕を思い切り伸ばさなくても広い絵を撮ることができます。頑丈で防水効果も高く、身につけてスポーツしながら撮影したり、海や川など水のあるところに持っていったりするのも怖くありません。スマートフォンと比べても断然小さいので、カフェでお茶しているところや人が多いところでの撮影も仰々しくならず、人の目も気にならずに撮影できますよ」

↑「シェアカメでは、グリップや三脚として使えるアームや防水用ケースなども含めた初心者セットもレンタルできます。このままでは撮影している絵が見えないのですが、スマートフォンと連動させることで映像を確認することができるようになります。スマホでシャッターを押すなど、リモコンとしても使うことができますよ」

 

3. 2台目としてもオススメ! スマホより小さいから旅先にも

DJI「OSMO POCKET」
シェアカメレンタル料3480円(税込/送料無料/2泊3日)

 

ブレずにレンズをスムーズに回転させてくれるジンバルが、撮影したいものをしっかり捉えてくれる手持ちカメラです。

 

「とにかくこのジンバルが優秀で、歩く人を追いかけるだけの映像でも映画のような臨場感と安定感があります。ポケットサイズで立ち上がりも早く、“今!”と思ったときにすぐ取り出して撮影できる手軽さがあります。インカメにして自分を撮影するより歩きながら街を撮影したり、家族を追いかけて撮影したりするのに適しています。映像の質はやや下がりますが、このコンパクトさを気に入って2台目として使われている方も多いです。いくつかのカメラで撮影して編集したいときにもオススメです」

↑「スマートフォンをドッキングさせて、撮影している画像を確認することもできます。編集機能にも優れていて、テンプレートがあるので、初心者の方にもスムーズにお使いいただけますよ」

 

他にも「シェアカメ」では、一眼レフや写真用の撮影セットなどの取り扱いがあり、「動画配信セット」や「星空・夜景撮影セット」などと用途に合わせて一式レンタルできるのも魅力的です。そのなかでもVlogやブログに必要となりそうなアイテムを紹介します。

 

・スマホで撮影したい人はアクセサリーをレンタルしてクオリティアップ

DJI「OSMO MOBILE 2」
シェアカメレンタル料:3480円(税込/送料無料/2泊3日)

 

こちらは動画のブレを抑えて撮影することができるジンバル。スマートフォンで撮影したい方は、折り畳めるスマートフォンジンバルをレンタルするのがオススメです。485gと軽量なので、片手で持って自撮りをすることもできます。「手ブレが防げるだけでなく、アプリを導入すればタイムプラスやスローモーション撮影もできるんです。操作も簡単ですから、カメラの扱いに慣れていない方でも満足できる撮影ができると思いますよ」

 

・映像がキレイなカメラも使ってみたい! という人はやっぱり一眼レフ

パナソニック「LUMIX DC-GF10 標準&望遠レンズセット」
シェアカメレンタル料7500円(税込/送料無料/2泊3日)

 

しっかりとした絵が撮れて、さらにかわいいカメラでテンションを上げたい方には、こちらのLUMIXがオススメ。スマートフォンより小さくて、肩にかけてお出かけしても重さが気になりません。「風景や料理など、映像の美しさを追求したい方や、動画だけでなく写真も撮りたい方は、やはり一眼レフやミラーレスがよいでしょう。SNSにアップすると解像度が下がってしまうので、撮ったままの画質で載せることはできませんが、それでもやはり絵の美しさが際立ちます」

 

・作品や料理などの物撮りメインで写真の撮影をしたい人はセットで

「料理・趣味撮影セット」
シェアカメレンタル料1万6000円(税込/送料無料/2泊3日)

 

自宅ではなかなかできないのが、白い背景で物を撮影すること。このライトボックスを使えば白い背景で明るく撮影することができます。「ハンドメイドの作品を撮影する方や、料理などの仕上がりを撮影したい方に向けたセットです。物を美しく撮れるキヤノンEOS7Dに、薄型ビデオライトをセットしています。ストロボと違い、スイッチを入れればずっとつけておける照明なので、画面で明るさを確認しながら明暗を調整することができます。三脚は真俯瞰から撮れるよう直角にもセッティングできます」

 

何かおもしろい映像を、と思うと気後れしてしまいますが、日常をありのままに撮影するVlogなら気軽にチャレンジできそう。文章を書くのが苦手でブログやSNSを積極的にしていなかった人も、動画を撮影して発信する楽しみを知れば、いずれ人気Vloggerになれるかもしれません。

 

【Information】

東京カメラ機材レンタル シェアカメ部

https://s-came.jp/
https://www.instagram.com/sharecame_jp/
問い合わせ先=support@s-came.jp

9月より、撮影した写真を補正や合成をしてもらえる「写真・画像加工スタジオ」サービスもオープン。
https://s-came.jp/photo

 

すてきな桜写真を撮るなら一眼カメラ&高級コンパクトで決まり! 開花前にゲットしたい厳選カメラ5モデル

冬が終われば本格的な桜シーズンが到来! 美しい桜を前にするとついつい写真を撮ってしまいますよね。「どうせ撮るなら綺麗に桜を撮影したい!」という人におススメなのが「一眼カメラ」や「高級コンパクトカメラ」。今回は桜の開花前にぜひゲットしたい高性能カメラ5選を紹介します。素敵な桜の写真を撮るためのミラーレス一眼や一眼レフカメラをピックアップしたので、好みに合ったカメラで思い出に残る写真を撮ってくださいね。

 

キヤノンコンパクトカメラ初の「APS-CサイズCMOSセンサー」搭載

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キヤノン

PowerShot G1 X Mark Ⅲ

楽天市場実売価格 11万1800円

キヤノンのコンパクトカメラ「PowerShot G1 X Mark Ⅲ」は、同社高級コンパクト初となる“APS-CサイズCMOSセンサー”を採用。高い解像感や広いダイナミックレンジ、豊かな階調表現など磨き抜かれた表現力を実現しています。カメラ内部に「インナーフォーカス方式」をとり入れているため、「高速AF」も可能に。大型センサー&高性能レンズを搭載した同商品は、カメラ好きなら見逃せません!

 

<注目ポイント>

・磨き抜かれた表現力を実現した高精細「APS-CサイズCMOSセンサー」を搭載

・持ち運びラクチンのコンパクトサイズ

・約2420万の高画素数

ダウンサイジングを隅々まで徹底的に追求。センサーの大型化や高精細EVFの内蔵といった多彩な進化を実現しながらも、前作の「Mark Ⅱ」と比較して約154gも軽くなっています。厚さは約14.8mmの薄型化に成功。約2420万の高画素&高精細センサーと描写力の高いレンズで、美しい桜写真をモノにしましょう。

 

プロカメラマンの期待にも余裕で応える圧倒的な高画質!

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ソニー

α7R Ⅲ 

楽天市場実売価格 35万9799円(ボディ)

ソニーのデジタル一眼カメラ「α7R Ⅲ」は、約4240万画素数を実現する「35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー」を搭載。圧倒的な高感度性能に加え、「ギャップレスオンチップレンズ構造」や「ARコーティング付きシールガラス」などソニーが誇る最先端のイメージセンサー技術が目白押し。想像を遥かに超える“異次元の高画質”をぜひ体感してほしいイチ押しのカメラです。

 

<注目ポイント>

・約4240万画素のフルサイズイメージセンサーが実現した“異次元の高画質”

・最高約10コマ/秒の「AF/AE追随高速連写」機能

・忠実な黒を再現する「Quad-VGA OLED Tru-Finder」新搭載

高解像度でありながら最高約10コマ/秒の「AF/AE追随高速連写」機能が備わっています。被写体の一瞬の動きや表情の変化まで高精細にキャッチ。新搭載された「Quad-VGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」は、約369万画素の圧倒的な解像度と忠実な黒を再現する高いコントラストが特徴です。プロカメラマンのワークフローに応える機能の数々は必見。高い高感度性能を生かした「夜桜撮影」でも大活躍間違いなし!

 

フイルムメーカーならではの色合いが楽しめる

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富士フイルム

X-A5

楽天市場実売価格 7万2410円(レンズキット)

フイルムメーカーだった“富士フイルム”ならではの独特な色彩が楽しめる「X-A5」。色調は「ビビッド」「クラシッククローム」「モノクロ」「セピア」と4種類あり、フィルムを選ぶように色合いが変えられます。フィルター効果でアーティスティックな加工が手軽に楽しめる「アドバンストフィルター」を内蔵。写真をやさしい色に仕上げたい人にはおススメのカメラです。

 

<注目ポイント>

・やさしい色調の写真が撮れる

・アーティスティックな加工ができる「アドバンストフィルター」

・デザインはファッション性が高い「クラシック調」

ビジュアルはクラシックな装いに統一されており、アルミ素材と革調シートを使用しています。いつも持ち歩きたくなるようなファッション性の高いデザインが魅力的。スマートフォンと同期すれば撮った写真のシェアが可能なので、SNSなどに芸術的な桜の写真を投稿しましょう。優れた美肌モードを生かした「桜を背景にした素敵なセルフィ写真」もバッチリです。

 

高画質な写真&映像で記録に残せる“ハイエンド・ミラーレス一眼”

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パナソニック

LUMIX G9 PRO DC-G9

楽天市場実売価格 20万3870円(ボディ)

高い機動力と操作性を備えたハイエンド・ミラーレス一眼「LUMIX G9 PRO」。有効画素数20.3M画素を再現した「Live MOSセンサー」を採用しています。従来機(GH4)と比べてピクセル数が約25%アップするとともに、ローパスフィルターレス設計で「限界解像性能」が向上。ハイライト側のディテールをより鮮明に表現できるようになり、青空の中に浮かぶ雲の表情まで階調豊かに捉えられます。もちろん桜の撮影にもぴったりなのでぜひ試してみて。

 

<注目ポイント>

・従来機と比べてピクセル数が約25%アップした「Live MOSセンサー」

・世界最高のシャッター速度で実現した「手ブレ補正性能」

・高速演算処理を行う「4K動画」

世界最高のシャッター速度で強力な「手ブレ補正性能」を実現。またフォーカスセレクト機能も約18Mの高画質撮影が可能になり、フォーカスポイントの位置も自由に変えられます。高速演算処理を行う「ヴィーナスエンジン」を内蔵した“4K動画”の撮影ができるので、映像で桜並木を記録してみてはいかがでしょうか。

 

フィルム現像時に使われる手法を活かした「アートフィルター」

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オリンパス

OM-D E-M10 Mark Ⅲ

楽天市場実売価格 7万4250円(ボディ)

小型軽量の「OM-D E-M10 Mark Ⅲ」は、難しい操作をすることなく手軽に高画質な写真を撮れるミラーレス一眼カメラです。トップクラスの性能を持つ「5軸手ぶれ補正」をボディ内に搭載。夜景や暗い屋内、望遠レンズを使った撮影など手ぶれが発生しやすいシーンでもしっかりとぶれを抑えてくれます。誰でも安心して撮影できるので、一眼カメラ初心者の人でも使いこなせるはず。

 

<注目ポイント>

・トップクラスの性能を持つ「5軸手ぶれ補正」

・芸術的な写真に加工できる「アートフィルター」機能

・Wi-Fiでスマートフォンにラクラク接続

撮影者をサポートしてくれる「カメラアシスト撮影モード」は4種類を用意。中でも「アートフィルター」はフィルム現像時に使われる手法「銀残し(ブリーチバイパス)」など、写真を加工する機能が豊富に揃っており、同機能を駆使した桜撮影も楽しそうです。小型で軽いE-M10 Mark Ⅲを持って花見に行ってみてはいかが?

 

※商品価格は、2018年2月22日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

提供:楽天市場