新ラムダッシュPRO 6枚刃の「深剃りと肌へのやさしさの両立」はなぜ実現できた? シェーバーへの「深すぎるこだわり」を開発者に聞く!

提供:パナソニック株式会社

2024年9月1日、パナソニックの電動シェーバー「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」が発売されました。「ラムダッシュAI ナビ」という新機能を搭載し、大幅な進歩があったとのことですが、いったいどれほどのものなのか……? 実際に使って試してみました!

↑「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」。サイズ/質量はW7.2×H18.1×D5.8cm/約230g(いずれもキャップを除く)。全自動洗浄充電器とセミハードケースが付属します

 

剃り味の良さとデザインに感動!

使ってみると、剃り味がすごくいい。気持ちよく剃れて肌はツルツルになるのに、ヒリヒリしないんです。ヘッドが快適に曲がるので、取り回しも軽快そのもの。

新機能「ラムダッシュAI ナビ(※1)」も楽しいですね。ラムダッシュAI ナビは、「ラムダッシュAI+(※2)」と「ナビLED」「ナビモニター」で構成される機能。自動でヒゲの状態を検知し、ヒゲが濃いところではナビLEDがオレンジ色に光って「BOOSTモード」でパワフルに剃るのを実感できます。ヒゲが薄くなっているところは白色に点灯し、「SOFTモード」でやさしく駆動。

※1:ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音や光の色の変化)しない場合がありますが、異常ではありません

※2:ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音の変化)しない場合がありますが、異常ではありません

 

光の色で表示してくれるので「しっかりコントロールしてくれているな」という安心感があります。シェービング後は、ナビモニターでBOOSTモードとSOFTモードの割合を確認できるのも面白いですね。

↑ヒゲの濃い部分を剃る場合は「BOOSTモード」となり、ナビLEDがオレンジに点灯(左)。ヒゲの薄い部分を剃る場合やヒゲがカット済の場合は「SOFTモード」となり、白色に点灯します(右)

 

↑こちらがナビモニター。BOOSTモードとSOFTモードの割合が表示されます

 

デザインにも驚きました。すべてが上質で、チープなところがどこにもない。なんだろう、この見たことのない表面の質感……。絶妙なシボ(凹凸)と独特の色味が印象的で、ヘアライン加工の金属パーツと相まって威厳すら感じます。さすがはラムダッシュPRO6枚刃の最上位モデル、なんとも男心をくすぐるデザインですね。

↑全自動洗浄充電器にスッキリと収納できます

 

 

「ラムダッシュAI ナビ」はなぜ開発に至った? 開発担当者に聞いてみよう!

しかし、今回の新「ラムダッシュPRO 6枚刃」はなぜこのような気持ちのいい剃り心地が実現できたのでしょう。また、独創的な新機能「ラムダッシュAI ナビ」はなぜ開発に至ったのか? そして、信じられないくらいカッコいいデザインの秘密も知りたい……。だったらもう、開発した当事者にお話を聞くのが一番でしょう! というわけで、新「ラムダッシュPRO」の商品企画を担当した池田建太さんにお話をうかがいました。

↑今回お話を聞いたパナソニック株式会社くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部の池田建太さん

 

――今回はよろしくお願いします! まずは、新製品の大きな特徴であるラムダッシュAI ナビの開発の経緯について教えてください。

 

池田 このラムダッシュPROの6枚刃は当社シェーバーの最高級ライン。こういう高級シェーバーを使われるお客様が求めるのは、「深剃り」と「肌へのやさしさ」の両立。それを実現するのが、ヒゲの濃さを検知して最適なパワーを自動制御する「ラムダッシュAI+」です。ラムダッシュAI+はヒゲの多い部分はしっかりパワーを上げて深剃りし、ヒゲが少ない部分は肌を傷めないようパワーを抑えるわけです。

 

いままでのラムダッシュにも「ラムダッシュAI+」は搭載していましたが、実感するのは難しかった。だから、これを可視化できれば6枚刃の本来持っている高いポテンシャルをより多くのお客様に知ってもらえる。「深剃り」と「肌へのやさしさ」の両立を実感してもらえると考えたんです。この「可視化」を実現するために搭載したのが「ラムダッシュAI ナビ」ですね。

――可視化することで、やめどきの目安がわかるのもいいですよね。

 

池田 そうですね。ヒゲの濃さにもよりますが、まだたくさんヒゲが残っているのか、仕上がりに近いところまで来ているのか……光の色で確認が可能なので、お客様の判断に役立つと思います。ただ、やはり一番のポイントは「最後までシェーバーが最適なパワーを選択しているので安心ですよ。お任せください!」ということです。

 

開発で特に苦労したのは「ナビLED」

――ちなみに、このラムダッシュAI ナビは従来になかった新しい機能ですが、開発に苦労した点はどこですか?

 

池田 この光のラインの部分、ナビLEDは特に苦労した部分です。グリップの中央あたりにある基盤の上にLEDチップが載っているんですが、その光をここまで導く設計が難しくて。基板やチップは防水しながら、光だけは外側に引っ張ってくるという最適形状の検討が難しいんです。あとは、光の形状や色味、光らせ方、光の広がり方にもこだわりました。たとえば、バチッと光らせるんじゃなくて、ラインの真ん中からじわっと光が広がるような表現を目指しました。

↑特に苦労したというナビLEDを指さす池田さん

 

――たしかに、光がやさしいというか、高級感がありますね。

 

池田 一方で、濃いヒゲを剃ってBOOSTモードに入るとオレンジに力強く光らせるようにしました。この黒いボディだとインパクトが出ますからね。こうした点を踏まえ、結果的に材料の選定と形状の検討を含めて20種類以上の試作を行いました。検証とシミュレーションを繰り返し、何十回も解析を行っていまの形にたどり着いています。

 

3つの機能と極薄深剃り刃が「格別な剃り心地」に貢献

――続いて、剃り心地も格別だと感じたのですが、なぜ格別なのか、技術的な根拠とともに教えてください!

 

池田 ポイントは3つ。1つ目は、2枚のアゴ下トリマー刃と4枚の新・極薄深剃り刃が連携する6枚刃システム。さまざまな長さのヒゲを、それぞれが連携してしっかり剃り切ることができます。

↑新ラムダッシュPROの6枚刃システム。金色のアゴ下トリマー刃2枚と銀色の新・極薄深剃り刃4枚が連携してさまざまなヒゲにアプローチ。肌にやさしい深剃りを実現します

 

池田 そして、2つ目が高速リニアモーター。外刃で肌を押し下げて、露出したヒゲの根元を内刃でカットするわけですが、シェーバーはこのカットするタイミングがとても大事。モーターが速いほうが、より根元に近いところをベストのタイミングでカットできるわけです。3つ目はヘッドが360°全方位に傾く「密着5Dヘッド」。顔の形状に合わせてヘッドが動くため、肌にぴったり密着するんです。密着5Dヘッドと6枚刃システム、高速リニアモーター。剃り心地については、この3点が大きいですね

↑新ラムダッシュPROはシリーズ史上最速(※)の約1万4000ストローク/分を実現した高速リニアモーターを搭載。6枚刃×約1万4000ストローク/分=約8万4000カットアクション/分の高速駆動を実現しました ※:パナソニック シェーバー ラムダッシュにおいて。2024年7月30日時点

 

――極薄深剃り刃も進化したとのことですが、こちらはどう変わったんですか?

 

池田 極薄深剃り刃には小さい刃穴がたくさん空いていて、いかにここへヒゲを効率的に取り込むかが大事。そこで、斜めに生えている条件の悪いヒゲでも取り込めるよう改良しました。斜めに生えたヒゲは横幅が大きくなるため、刃穴に入りづらくなります。その点、新しい極薄深剃り刃では刃穴の配列を傾けたため、最初の穴に通らなくても、次の穴がずれて構えているので、以降の刃穴に入るしくみ。あえて斜めにすることで、いずれかの刃穴で取り込める確率を高めたわけです。

↑従来の深剃り刃(左)に対して、「新・極薄 深剃り刃」(右)は配列を変えて刃穴のカバー範囲を拡大。1枚あたりのカット効率を向上しました

 

 

感性に訴えかけるデザインへの深いこだわり

――デザインについて聞かせてください。単純に「超カッコいい!」と感動したんですが、かなりこだわったのではないですか?

 

池田 ありがとうございます。やはり、いままでのシェーバー以上に、男性の感性に訴えかける部分を磨き上げないと。本当にいいモノを選びたい方にはすぐ見透かされてしまうので、そこはすごくこだわりました。たとえば、ナビモニターの表示内容。ディスプレイは必要な情報をシンプルに直感的に伝えるのが重要。そのうえで、最上位モデルにふさわしい色使いや動き、フォントのイメージなどを絞り込んでいます。UI(ユーザーインターフェイス)専門の社内デザイナーやソフトの担当者と何度もすり合わせをして決めていきました。

 

たとえば、手に取ったときロゴの起動アニメーションが出るんですが、長すぎず、パッと見て印象に残る表示時間を追求して、ロゴが止まる時間を0.1秒単位で調整しました。あとは、このディスプレイって、シェーバー自体が曲面になっているので、ディスプレイのカバーも曲面がついているんです。ですから、実は画像がちょっとだけ歪む。だから、画像を最初から逆方向にゆがませて、映った時に真っ直ぐに見えるように元の画像を調整しているんです。あとは、中の部品や液晶の端が見えないよう、カバーの暗さや内側の液晶の輝度の限界を試しながら開発しています。

↑起動時にディスプレイに映るロゴ

 

塗装では「男の道具感」を表現したかった

池田 デザインでいえば、先進テクノロジーを訴求しながらも、「クラフトブラック」という世界観を持たせて、工芸品のように1個1個を丁寧に作り込んだイメージを大事にしました。通常の商品だと、品番の後ろにK(黒)などの色品番がつくだけのパターンが多いんですが、この商品ではそのまま「クラフトブラック」というカラー名を採用しています。

 

具体的には、従来モデルより色を漆黒の方に振ったうえで、塗装では不揃いの粒を吹き付ける「プロット塗装」という手法を使いました。よく見ると粒の分布が均一ではなく、不規則なのがわかりますか? 黒の下地を塗ってから、クリアの塗料を塗り重ねて質感を作っていくんですけど、塗装条件が難しくて、距離を離しすぎると均一になるし、近すぎてもダメ。そこは何度もやり直しました。サンプルが上がってきても、3~4回は却下したと思いますね。一眼レフカメラのような「男の道具感」というか、最高のグレードにふさわしい重厚感を出したかったので、安易に決められなかったんです。

↑本体表面の微妙なシボ(凹凸)は、よく見ると大きさが不規則になっていて、それが唯一無二の味わいを生んでいます

 

――塗装ひとつ取っても、技術を尽くして完成させたんですね。

 

池田 はい。でもデザインに関してはそれだけじゃないんです。中央のボタンは周囲と一体感を持たせるよう工夫しましたし、肩部分には本物の金属素材を使って、一番これに合う色を選んで染色。ヘアラインの質感も最適化して他のグレードとの差をつけています。あと、グリップ裏の滑り止め形状も従来モデルより溝を細かくしました。とはいえ、あまり溝が目立つと野暮ったいので、グラデーションのように前に回ってくるにつれて目立たない仕様にしています。

 

新「ラムダッシュPRO」で驚きやワクワク感を感じてもらいたい!

――では、最後にシェーバーを検討している方にメッセージをお願いします!

 

池田 もちろん、ヒゲの濃い方、肌が弱くて困っている方のお役に立ちたいという思いはありますが、それだけではなくて、「シェーバー選ぶのってあんまり面白くないな」と思っている方や、なんとなく同じブランドをずっと買い続けている方に手に取ってもらいたいです。ラムダッシュAI ナビによって、いままでと違う刺激を得られるようにしているので、シェービングをただの“作業”と捉えていた方にこそ見ていただきたい。お店で実物を見ていただいて、こだわった部分に共感いただけたら。驚きやワクワク感を感じていただき、「カッコいいな!」と思ってもらえたら一番うれしいですね。

と、ここまで見て頂いた通り、開発担当者にお話を聞いてみたら、こだわりが出るわ出るわ……。これはもう、量産品のレベルを超えている。まさに「クラフトブラック」の名にふさわしい、「工芸品」だと感じました。深剃りと肌へのやさしさを両立したい方はもちろん、シンプルに「カッコいいモデル」が欲しい方、ぜひ「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」を手に取ってみてください!

撮影/湯浅立志(Y2) 取材・文/小林史於(GetNavi web編集部)

ムダ毛が気になる季節到来! 女性向けボディシェーバーおすすめ4選

タンクトップやTシャツなど、肌の露出が多い服を着ることが多い夏。ワキや脚などのムダ毛は特に気になりますよね。そこで今回は、ネット通販で人気のボディシェーバーを紹介します。肌への優しさを第一に考えて作られたものから、密着スイングヘッドで根本から徹底的にシェービングしてくれるものまで、特徴や性能はさまざま。最近のシェーバーは軽くてコンパクトなので、外出先に持ち歩いても荷物になりません。ぜひこの機会に、自分の肌や用途に合ったシェーバーを探してみませんか?

 

目次

 


肌への優しさを考えて作られた安心設計のシェーバー


brori レディースシェーバー IPX7防水

肌への優しさを考えて作られたレディースシェーバー。カミソリと比べて肌に与えるダメージが少ない構造で、デリケートな顔に使用することもできます。誤って手を滑らせて肌を切ってしまう心配もほとんどありません。また、刃が高速で動くスピーディーモードを搭載しており、急いでいるときも短時間でなめらか素肌へ変身できます。LED表示機能が付いているので、電池残量や掃除頻度、使用時間なども一目瞭然。水洗いにも対応し、水でサッと洗い流すだけで清潔な状態をキープできます。収納ポーチつきで、外出先への持ち運びもラク!

【詳細情報】
サイズ:130×33mm
発送重量:260g

 


密着スイングヘッドで全身ツルツルな肌が実現


パナソニック フェリエ ボディ用 ES-WR50

約0.12mmの薄刃が肌にやさしく密着し、吸い付くようなシェービング! 石けんやローションがなくても、太い毛までラクにカットします。また、肌の凹凸に合わせて動く密着スイングヘッドで、ムダ毛をやさしくシェービングします。肌を傷つけにくい丸い刃先を採用した安心設計なのもポイント。愛用者からは「カミソリ負けしやすい肌だけど、肌荒れもなく2~3往復しただけで腕がツルツルに!」とのコメントも。腕や脚はもちろんのこと、ワキやビキニラインなどの太いムダ毛まで躊躇することなく、しっかり剃れます。ステンレス刃だから切れ味長持ちで経済的!

【詳細情報】
サイズ:156×17×30mm
重量:約20g

 


4種の付け替え刃で全身のムダ毛処理に対応したシェーバー


Sungsion レディースシェーバー

鼻毛カッター、眉毛シェーバー、フェイスシェーバー、ボディシェーバーの4つの機能がある充電式のシェーバー。顔の毛、ワキ、Vライン、腕や脚……あらゆるムダ毛の処理を一台でこなせます。部位によって4種のアタッチメントを付け替えられるため、体中のムダ毛処理に対応。内刃は肌に直接触れない高精度ステンレス刃を採用。肌を傷めずに根元から毛をしっかりと処理できます。ヘッドは取り外し可能。簡単に水洗いができ、いつまでも清潔に利用できます。乾湿両用なので、お風呂でも使用可能なのもうれしいポイント。USBで充電できるタイプなので、電池交換をする必要がなく、どこでも充電できます。

【詳細情報】
梱包サイズ:223×141×36mm
発送重量:210g
カラー:ピンク、赤

 


コンパクトサイズで旅行先や外出先でもさっとムダ毛ケア


OIAレディースシェーバー

独自のシェービング構造で、細かいうぶ毛もしっかりキャッチ。内蔵の回転刃でキレイにシェービングします。回転刃が直接肌に触れず、肌あたりがやさしく、ケア中の痛みもありません。さらに、肌に触れる部分にはニッケルフリーのステンレス鋼を使用しているため、デリケートな肌にも対応。メイクの上からも使用できます。シェービングクリームや、水で濡らす必要はありません。乾電池式で、ポーチやバッグに入れて持ち運べるサイズなので、外出先でも、剃り残しに気付いたときに、サッとムダ毛ケアができます。コスメと並べても違和感のない、高級感のあるスタイリッシュデザイン。ポーチの中でもお部屋でも“映える”かわいいシェーバーです。

【詳細情報】
梱包サイズ:162×76×28mm
発送重量:120g

 

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【Amazon】900円電動ハブラシ、4000円スティック掃除機の実力は? 家電のプロがレジェンド級アイテムをチェック

今回は、最上位機種のような“至れり尽くせり”感はありませんが、基本性能と実用的な機能をしっかり押さえ、Amazonで高評価の超高コスパなアイテムを紹介。家電の達人・戸井田園子さんがその実力をチェックしました!

●実売価格やサービス内容、ランキングは、2018年5月15日現在、編集部調べの情報です。最新の価格やサービス内容はAmazon.co.jpでご確認ください ●AmazonおよびAmazon.co.jpは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です

 

【レビューした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

核心を突く製品評価で多くの読者からの支持を獲得。一般ユーザーのクチコミにも日ごろから注目しています。

 

その1

【スティッククリーナー】たった4000円ちょっとなのに2Wayでパワーも十分!

「ハンディ掃除機としての使い勝手も優秀です!」

ツインバード

サイクロンスティック型クリーナー

TC-E123SBK

4111円

1.7㎏と軽量ながら、パワフルな吸引力を持つコード式スティック。ハンドル部を本体から外し、ハンディ機としても使えます。ダストケースとフィルターは丸洗いできます。サッシの掃除に便利な隙間ノズルも付属。

SPEC●集じん容積:0.6ℓ●消費電力:270W●吸込仕事率:70W●運転音:75dB以下●床用ノズル:ブラシなし●コード長:約4.5m●サイズ/質量:W225×H1020×D155㎜/1.7㎏

↑ハンドルがペタッと床にくっつく……とまではいきませんが、ヘッドの可動域は十分。テーブルやベッドの下もスムーズに掃除できます

 

↑質量1.7㎏と軽量なだけでなく重心が下側にあるので、長く掃除しても手首への負担が少ないです。部屋中快適に掃除できます

 

↑ハンディにした状態ですき間ノズルを装着すれば、サッシの掃除もラクにできる。コードは約4.5mあるので、不便さもほぼ感じません

 

↑ハンドルを外せば、階段の掃除がより手軽にできます。吸引パワーも十分あり、軽量コンパクトなので手首も疲れにくいです

 

あえてコード式にしたことで軽量・ハイパワー・安さを実現

「近年、掃除機分野ではコードレススティックが主流になりつつあります。だが低価格モデルの場合、低コストゆえに『吸引力がいまひとつ』という機種も多いです。

 

その点コチラが秀逸なのは、ヘタにコードレスにせず、給電式(コード式)にしたことで、低コストでも十分なパワーを持続できている点です。ハンドルを外してハンディになるのも、使いやすかったです。

 

コードを手動で巻く必要がある点、本格サイクロンでなく、フィルター掃除を怠ると吸引の持続力が落ちる点は、正直割り切る必要があります。ですがそれらを考慮しても、価格以上の性能があります。コスパを考えれば、アマゾンで人気が高いのも納得です」(戸井田さん)

 

その2

【LEDシーリングライト】10段階調光、明るさ記憶、リモコンetc.

「欲しい機能全部入りのLEDライト」

アイリスオーヤマ

LEDシーリングライト CL6D-5.0

3781円

薄さ93㎜のスリムデザインでどんな部屋にも合い、光束3300lmの広がりのある光で満たす。低価格にもかかわらず、10段階調や明るさメモリ機能、切タイマーなど便利機能の多さに驚き。5年保証もうれしいです!

SPEC●適用畳数:〜6畳●光色:昼光色相当●演色性:Ra83●器具光束:3300lm●発光効率:100lm/W●サイズ/質量:φ450×H93㎜/約1.0㎏

↑生活シーンに合わせて明るさを10段階に調節可能。切タイマーを設定すると徐々に暗くなり、30分で消灯します

 

↑手のひらになじむデザインのリモコンは、ボタン4つと超シンプル。1つのリモコンで複数機の操作(2チャンネル設定)も可能です

 

その3

【ドライヤー】日常使いにも旅行にも便利

「風量十分&マイナスイオンも搭載なのに破格」

IZUMI

マイナスイオンドライヤー

DR-RM36-W

886

マイナスイオンと1.2㎥/分の大風量で、髪をやさしく素早く乾かします。傷んだ髪に最適なヘアケアモードも同風量で使えるのが便利です。折りたたみ式で旅行などにも最適。“マイナスイオン”という、いまや必須のトレンド機能を押さえてこの価格はスゴい!

SPEC●消費電力:1200/600W●最大風量:約1.2㎥/分●モード数:3●温風温度:クイックドライ約90℃/ヘアケア約60℃●サイズ/質量(ノズル含む):約W197×H208×D76㎜/約440g

 

↑モード切り替えはクイックドライ(90℃)、ヘアケア(60℃)、クールの3通り。風量切り替えはありません

 

その4

【電動歯ブラシ】初めての電動歯ブラシはコレで決まり!

「1000円以下でも歯垢除去力はホンモノ!」

ブラウン

オーラルB

プラックコントロール

DB4510NE

927

旅先でも手軽に使える乾電池式。上位機種同様の丸型ブラシと高速反転振動方式(※)を採用、手磨きの約2倍の歯垢除去力を持ちます。2分経過を振動の変化で知らせるタイマー機能で、しっかり丁寧な歯磨きをサポートします。

SPEC●電源:単3形アルカリ乾電池2本●駆動方式:回転式●モード数:1●電池交換目安:1か月(1日2回各2分使用の場合)●付属ブラシ:ベーシックブラシ●サイズ/質量(ブラシ含む):W31×H210×D36.5㎜/92g

※:上位機種は3D丸型回転(高速反転+上下振動)。DB4510NEは上下振動なし

↑毎分約9600回転の振動で、効果的に歯垢をかき出す。口内で歯に軽く毛先を当てて、ゆっくりと移動させるのがコツです

 

↑歯科クリーニング器具に発想を得た、独自の丸型ブラシを採用。歯と歯ぐきの境目にぴったりと合い、丸い形の歯にもフィットします

 

ブラウン独自の〝磨き〟がこの安さで買えるのは驚き

「ブラウンは、実に幅広い価格帯のモデルがラインナップされています。本機は、安価なベーシックブラシを付属するエントリーモデルですが、上位機ゆずりの機能を備えつつ驚きの価格を実現しています。

 

電源が必要ない乾電池式なので、オフィスや旅先など、充電しにくい環境下でもストレスなく使えるのも魅力。ただ、電池が入るぶんボディがやや太くて重くなりました。上位モデルのような機能がすべて搭載されているわけではないため、歯垢除去力は落ちますが、圧倒的にコスパは良いです。本格的な電動歯ブラシを買う前のお試し用としては最適な一本と言えます」(戸井田さん)

 

その5

【シェーバー】3枚刃でばっちり気持ち良く剃れる!

「浴室でも使えてコスパ最高です」

パナソニック

【Amazon.co.jp限定】ラムダッシュ

メンズシェーバー ES-AST2A-K

(フラストレーションフリーパッケージ)

6280

防水仕様を施し、カミソリ感覚で使える風呂剃り対応モデル。高速リニアモーター駆動とナノレベルまで鋭角化した内刃で、肌に負担をかけず深剃りできます。シェービングフォームをつけて使えば、より肌への摩擦刺激を軽減可能。

SPEC●駆動方式:リニアモーター駆動(約1万3000ストローク/分)●外刃:ステンレス刃物鋼3枚刃●充電時間:1時間●使用日数:1日1回3分使用で約14日●サイズ/質量:W64×H153×D48㎜/約160g

 

ラムダッシュES-GA21のアマゾン限定モデル

ラムダッシュはリニアモーター駆動や多彩な内刃・外刃の技術で深剃りと肌への負担の少なさを両立し、人気が高いです。そんな同社の基本技術が詰まったのがコチラ。

 

普通に洗面台で使用できるのはもちろんのこと、浴室でもそのまま使える防水設計なのがうれしいところ。5枚刃の上位機種に比べて深剃り度はやや劣りますが、ヒゲが濃い人でなければ十分満足できる剃り味です。手になじむグリップ形状で、ヘッドの操作もスムーズ。2009年発売で、流通はアマゾンのみとなっていますが、ロングセラーを記録中です。

↑独自開発のリニアモーターが、内刃を毎分約1万3000ストロークで高速駆動。とらえたヒゲを逃さず剃り落としていきます

↑外刃に適度な膨らみを持たせることで、肌の柔らかい部分にもしっかり密着。中央のスリット刃で長めのヒゲをカットします

 

その6

【加湿空気清浄機】高濃度プラズマクラスター、加湿・集じん能力、静音……

「型落ちだけど、最新モデルとほぼ同じスペック!」

シャープ

加湿空気清浄機

KC-G50-W

1万5400

薄型デザインに必要十分な性能を搭載。循環気流に乗せて放出した高濃度プラズマクラスターが室内の静電気を除去して、遠くのホコリも引き寄せてパワフル吸引します。3つのフィルターで花粉やPM2.5、気になるニオイも捕集。

SPEC●適用畳数:空気清浄23畳/加湿空気清浄15畳/プラズマクラスター約13畳●最大風量:5.1㎥/分●運転音:20〜52dB●サイズ/質量:W399×H615×D230㎜/約7.7㎏

 

ほぼ同機能の現行機種より1万円近く安く買えておトク

「省スペースかつスタイリッシュなデザインで、発売当初から人気だったモデル。加湿機能・プラズマクラスター・自動運転・高温高湿/乾燥低温みはり機能など、基本性能を見事に備えています。

 

安さの理由は、2016年秋発売のいわゆる『型落ち』モデルだから。最新モデルと比べて機能・性能に大きな差はないのに1万円近く安く、本当にお買い得です!

 

消灯すると自動で静音運転になるのも便利。適用畳数は23畳だが、プラズマクラスターを使った効率良い集じんを体感するなら、13畳以内での使用がオススメ」(戸井田さん)

 

↑プレフィルターは後ろから掃除機で吸い取るだけでお手入れ可能。パネルを外す手間がなくて便利です

 

↑8つのボタンが並ぶ操作パネル。「風量」ボタンでは多彩なモードに加え、プラズマクラスター運転にも切替えられます

 

その6

【衣類スチーマー】男性が使いやすいハンドルも魅力!

「スチーム十分&全方向対応で即効シワ伸ばし」

日立

衣類スチーマー CSI-S1 B

5360

使いやすいアイロン機能を搭載したスチーマー。スチーム噴出口を十字型に12個搭載し、広範囲にスチームを当てられます。全方向にアイロンがけできるダイヤ型かけ面、オープンタイプの持ち手採用で、手首に負担をかけずにアイロンがけができます。

SPEC●消費電力:約800W●連続スチーム:約6分●スチーム量:約11g/分●水タンク容量:約70mℓ●立ち上がり時間:約30秒●アイロン温度:約170℃●サイズ/質量:約W175×H125×D85㎜/約690g

 

秀逸なスチーム機能に加えアイロン機能が特筆モノ!

「申し分ないスチーム量をはじめ、スチーマーとしての性能が優秀。それに加え、本機はアイロン機能が使える! 独自のひし形形状で、シャツなどをプレスするとき、前後左右斜めと、どの方向にも本当にスムーズに動くのです。持ち手がオープンタイプなので、手が大きい男性でも使いやすいはず。

 

ちなみに最新モデルのCSI-RX1はアイロンとして使う際に温度を3段階切替えできるが、本機は170℃のみ。アイロンの使いやすさが日立のウリなので、温度調節できないのは残念ですが、それ以外は文句なしでオススメです」(戸井田さん)

↑十字に噴出口を配置し、縦横幅広くスチームを放出。上下・左右どちらに動かしても、効率的にまんべんなくスチームが当たります

 

↑ダイヤ型かけ面と滑りの良いチタンコートにより、軽快なアイロンがけが可能。先端を使い、ボタンまわりも細かくプレスできます

 

その7

【布団クリーナー】布団クリーナーを試してみたい人は買って損なし!

「高速たたき&ダニちりセンサー搭載で約7000円はおトク」

アイリスオーヤマ

超吸引

ふとんクリーナー

IC-FAC2

7275

軽量1.6㎏ながら、ハウスダスト除去率は98%以上(※)。6000回/分のノズルのたたき機能や温風機能、ホコリの量をランプ表示する機能など、実用的な機能が揃います。自立して収納できるなど、使い勝手も秀逸です。

SPEC●消費電力:400W●集じん容積:約0.2ℓ●たたきパッド振動回数:約6000回/分●コード長:4m●サイズ/質量:W250×H212×D459㎜(使用時)/約1.6㎏

※:ダニ由来のアレルゲンを含むハウスダストを想定した、テストダストを用いたアイリスオーヤマでの評価結果

↑「ダニちりセンサー」がハウスダスト量を検知。量によってランプの色が変わり、「きれい」を実感しやすいです

 

その8

【電子血圧計】血圧計を使い慣れていなくてもOK

「カフの巻き方やチェック機能が親切!」

オムロン

上腕式血圧計

HEM-7130

4980

カフ(腕帯)が正しく巻けたか確認できる血圧計。血圧値レベルを8段階で表示するため、高血圧基準値を超えていないかすぐわかります。カフはソフトな装着感で、腕にぴったり巻けます。直近10分以内3回分の平均値が出るのも便利。また、正確な血圧測定を行うため、測定のたびにカフが適切な強さで巻けているかチェックする機能を装備。結果を画面で通知します。

SPEC●電源:単3形アルカリ乾電池4本、専用ACアダプタ(別売)●血圧測定範囲:20〜280mmHg●脈拍数測定範囲:毎分40〜180拍●メモリ:60回●サイズ/質量:W107×H79×D141㎜/約280g

パナソニックの男性美容家電がもはやサロンクオリティ!! 「濃密泡ブラシ」と「ラムダッシュ」ではじめる極上スキンケア

ここ数年、スキンケア意識の高い2、30代を中心に男性用化粧品の売り上げは年々拡大していると言われており、昨今では身だしなみを整える「メンズビューティ家電」も大きな注目を集めています。例えば昨年、パナソニックがアンダーヘアーケアもできるボディトリマーを発売したところ、あっという間に売り切れて数か月の入荷待ち状態になりました。ヒゲの形を整えるヒゲトリマーの売れ行きも順調に推移しており、メンズビューティ家電はすでに1つの市場を形成していると言えます。

 

そんな、身だしなみとスキンケアにこだわりたい男性にぴったりな製品が、再びパナソニックから登場します。それが、「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」。今回新発売されるこの2製品は「泡でスキンケアシェービング」をテーマに、サロンのような極上泡シェービングと、ディープ洗顔などのスキンケアができるモデルとなっています。

↑5月1日発売予定の「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」(右)。ES-ST8Qは写真の青に加え、カラバリとしてゴールド調を用意。価格はどちらもオープン

 

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

 

ここからはそれぞれの製品の魅力や使い方を詳しく見ていきましょう。

 

サロンクオリティの“濃密泡”にうっとり! 自宅で極上プレシェービング&洗顔

「濃密泡ブラシ ES-MC31」には、2種類のブラシが付属しています。

 

1つ目は、プレシェービング時に活躍する「サロンシェービングブラシ」。男なら誰しも、理髪店でヒゲを剃ってもらう際の滑らかなブラシと泡の心地良さにはうっとりしてしまいますよね。なかには、知らず知らずのうちに眠りに落ちた経験のある人もいるでしょう。サロンシェービングブラシは、その理髪店が使用している「アナグマブラシ」から着想を得て作られています。

↑サロンシェービングブラシに使用されている毛は、根元が太くコシがあるため、ヒゲにまとわりついた皮脂と汚れをかき出しつつ、シェービングしやすいようヒゲを立たせてくれます。一方、毛先は極細になっており、毛穴につまった汚れをしっかり落とします

 

使い方はとっても簡単。背面の注入口に洗顔フォームを入れてフタをし、付属の計量カップを使ってブラシ中央に約4mlの水を注入。そして「WASH」ボタンを押せば、ブラシが回転してクリーミーな泡がモコモコと湧き上がってきます。

↑まずは、注入口から普段使っている泡立つタイプの洗顔剤を入れます。ただし、手作りの洗顔料やスクラブ入りのもの、またはピーリング(角質除去)作用のある洗顔料は使用できませんのでご注意を

 

↑続いて、付属の計量カップで水をはかり、アタッチメントの中央部から注ぎます

 

↑「WASH」ボタンを押すと、約5秒で見るからにクリーミーなキメの細かい泡が完成! 公式サイトでは使い方と特徴が動画でわかりやすくまとめられているので、そちらもぜひご覧ください(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

泡ができあがったら、あとはゆっくりと肌に沿って思うがまま塗布するだけ。濃密泡とサロンシェービングブラシが理髪店での極上体験を自宅で見事に再現してくれます。

↑ゆっくりと円を描くように滑らせれば、その感覚はまさに理髪店でのあの感覚! ブラシの動きの強弱は「ノーマル」と「ソフト」の2段階から選べます

 

このあと、後述の「ラムダッシュ ES-ST8Q」でヒゲを剃るわけですが、濃密でクリーミーな泡がシェーバーの滑りをよくしてくれるうえ、ブラシでヒゲが立っているので無理せず深剃りできるのが嬉しいところ。濃密泡と極細毛先が1日の汚れをしっかり落としてくれるので、肌はすべすべです。

 

ヒゲを剃り終ったら、もう1つのブラシ「洗顔ブラシ<しっかりタイプ>」に付け替えて、ヒゲ剃りをした部位以外を洗顔します。使い方はサロンシェービングブラシと同じで、5秒ほどで濃密泡が作れます。

 

2つのブラシで生成する濃密泡は、100円玉を乗せても浮くぐらいの高いクッション性で肌に優しく、またキメが細かいので毛穴の奥まで石鹸成分が入り込み、汚れを落とすことができます。額と鼻の横は特に皮脂汚れが多いところですが、濃密泡洗顔により手洗いよりも汚れ落ちがよく、洗顔後には心地よい爽快感が得られます。

↑濃密泡と極細毛で皮脂汚れをしっかり落とし、気になる肌のテカリ感を抑制。手洗いのようにゴシゴシこすらず、ブラシを撫でるように動かすだけなので、肌に優しいのもポイントです

 

「濃密泡ブラシ ES-MC31」はさらに、底部に「温感パター」を搭載。洗顔後に保湿剤などのスキンケア用品を塗ったあと、この温感パターで温めることでスキンケア用品を肌になじませやすくします。夏でもエアコンの冷房風によって肌が乾燥するため保湿剤を使う男性が増えており、1年を通して活躍できる機能と言えるでしょう。

↑「WARM」スイッチを押し、約30秒で使用可能な温度になります。温度は「低」(約43℃)と「高」(約48℃)の2段階に切り替え可能

 

1本でプレシェービングから洗顔、そしてシェービング後のスキンケアまで活躍する「濃密泡ブラシ ES-MC31」。これを導入するだけで、これまでのスキンケアが大きく変わるはずです。

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

泡メイキングモードで優しくヒゲ剃り! T字カミソリからの乗り換えにも最適

続いてご紹介する「ラムダッシュ ES-ST8Q」は、肌にやさしいヒゲ剃りができるメンズシェーバーです。ドライ剃りはもちろん、防水設計なので、お風呂で石鹸やシェービングジェルを使うことで摩擦抵抗を減らし、肌に優しくヒゲを剃ることができます。

↑防水仕様のため、洗顔剤やシェービングジェルを使ったお風呂剃りに対応します

 

↑もちろん、忙しい朝にはそのままドライ剃りも可能

 

最大の特徴は、「泡メイキングモード」を搭載していること。手のひらに洗顔剤やボディソープなどをとって少量の湯を加えたのち、本製品の電源ボタンを2秒以上長押しして同モードに切り替え、刃を上下に動かしてかき混ぜれば見る見るうちに泡立ってきます。

※泡メイキングモードは15秒で終了
↑「泡メイキングモード」を使えば手軽に泡が作れるため、時間がない朝などにも重宝します

 

これを顔に塗ってそのままシェービング。泡を外刃に届けるスムースローラーと、シェーバーが泡をすべて掻き取らず適度に残すことで繰り返しシェービングできるよう特殊な形状をした泡スルーヘッドの採用により、肌への摩擦を減らしてスムーズなシェービングができるのです。

↑軽い使用感で逆手持ちもしやすく、T字カミソリユーザーでも違和感なく扱うことができます

 

本製品から新たに搭載された機能として、「ヒゲ起こしフィン」が挙げられます。外刃の手前にラバーのフィンがついており、ヘッドを肌の上で滑らせることでフィンが寝たヒゲを根元から立ち上がらせ、シェーバーで剃りやすい状態を作ります。また、ヘッドは左右に30°可動するスイングするので、喉から顎にかけての曲線にもぴったりフィットして剃り残しを抑えます。

※ヒゲ起こしフィンの機能はES-ST8Qのみ
↑“小回りがきかない”という電気シェーバーのイメージに反し、左右に30°可動するスイングヘッドによって刃が顔の凹凸にしっかり密着します ※密着スイングヘッドの機能はES-ST8Q/ES-ST6Qのみ

 

↑丸みを帯びた刃面が、肌に無理なく密着。刃の下側に見えるのが本モデルで新たに搭載された「ヒゲ起こしフィン」です。このほかにも多くの機能を備えており、公式サイトではそれが動画で紹介されています(画像をクリックすると公式ページに飛びます)

 

秀逸なのが、手入れの簡単さ。電気シェーバーでは、お風呂で石鹸などを使ってヒゲ剃りをすると、剃ったヒゲくずがヘッドの中で石鹸カスと水によってべったりくっついてしまい、いちいちヘッドを外して水洗いする面倒さがありました。その点、本製品には「洗浄切り替えシャッター」がついており、これを押し下げることでヘッドの下に入水口が現れ、そのまま水道から水を注げばヘッドを外すことなく内部をきれいに洗浄できます。簡単に水洗いできるため、刃が皮脂でベトベトになることもなく、いつも清潔に使用できるのはうれしいですね。

↑T字カミソリに比べて手入れが面倒なイメージのある電気シェーバーですが、本製品はヘッドの中までサッと水洗い可能

 

T字カミソリ派が電気シェーバーに抱きがちな“手入れが面倒”“深剃りができない”“扱いにくい”といったマイナスイメージを見事に払拭する「ラムダッシュ ES-ST8Q」。この機会にぜひ導入してみては?

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

 

組み合わせて使えばまさにスキなし! 話題のボディトリマー新製品も登場

個々でも魅力的な「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」ですが、これらを組み合わせることで、生活シーンに合わせた洗顔・シェービングが可能です。例えば、平日は夜にお風呂で洗顔ブラシを使って濃密泡で汗やホコリなど1日の汚れをしっかり落とし、朝はラムダッシュで泡立ててヒゲを剃る、週末にはサロンシェービングブラシを使ってプレシェービングをして、1週間の疲れを癒す、という使い方が考えられます。お風呂シェービング派と朝シェービング派、そのどちらにも両製品の組み合わせはおすすめです。

「何から始めればいいのかわからない!」という人も、この2製品を揃えるだけで手軽にスキンケア&身だしなみを整えることが可能。さらに、パナソニックではあわせて揃えたいメンズケア製品の新製品2モデルを同じく5月1日に発売します。

 

1つは、「マユ & フェイスシェーバー ER-GM30」。マユの形が整えやすい「マユ用刃」、マユの長さそろえが簡単にできる「マユコーム」2種に加え、新たにウブ毛用刃が付属しました。厚みが薄く幅広の刃でやわらかいウブ毛を確実にとらえてカット。刃先が丸いので肌に優しくシェーブできます。

↑マユ&フェイスシェーバー ER-GM30。価格はオープン。「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」とあわせれば、フェイスケアはスキなしです(写真をクリックすると公式サイトに飛びます)

 

もう1つが、昨年発売して大ヒットとなったあの製品の第2弾、「ボディトリマー ER-GK70」。ボディトリマーは購入者の実に99.6%が男性という、まさに男性のための美容製品で、購入者のほとんどがアンダーヘアのお手入れに利用しているそうです。特にビキニゾーンのお手入れニーズが高いのですが、前モデルに付属していた長さそろえアタッチメントは最長でも6mmだったため、「もっと長いものを」というユーザーの要望がありました。そこで新製品では新たに9mmのアタッチメントを追加付属することにしたものです。

↑ボディトリマー ER-GK70。価格はオープン。公式サイトでは、より具体的な用途や特徴が解説されています(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

これからどんどん暖かくなり、紫外線も強くなって汗をかくことが多くなります。肌トラブルを避けるためにも、汗やホコリをしっかり取り除き、ケアをしておきたいもの。男性も若いうちからケアを続けることで、年齢を重ねたあとでも若々しい肌を保てるのです。身だしなみと清潔感、「デキる男」に不可欠なこれらを手軽に実践できるメンズビューティ家電に、今後はますます注目が集まりそうです!

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撮影/高原マサキ  モデル/山谷宣博(HEADS)

 

提供:パナソニック

「銭湯」で家電の体験会!? 「泡」と「謎」に包まれたパナソニック新製品とは?

夜の銀座を眼下に見下ろしながら、むさ苦しい男たちがアンダーヘアを剃るという、パナソニックの衝撃的なイベントからちょうど1年(詳細はコチラの記事をご覧ください)。再びパナソニックから1枚の案内状が編集部に届きました。今回はなんと、東京・鶯谷の「銭湯」で新製品の体験会を行うとのこと。こんなイベントは前代未聞、どんな製品なのか? 果たして写真は記事で使えるのか? といった諸々の不安と妙なワクワク感を胸に、今回も怖いもの見たさで参加してきました。

↑今回の舞台は、鶯谷の駅から徒歩5分、昨年リニューアルオープンした銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」。暖簾にはパナソニックのメンズシェーバー「ラムダッシュ」のマークが!

 

会場となる銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」を訪れると、入り口にはパナソニックのメンズシェーバ「ラムダッシュ」マークがプリントされた暖簾がかかっていました。暖簾をくぐると、銭湯の定番・富士山とラムダッシュがコラボした絵が! しかも、よーく見ると、頂上の白い部分は雪ではなく、「泡」。その泡をラムダッシュで剃っているイメージです。ははあ、なるほど。今日の体験会の内容が少し見えてきました。

↑ラムダッシュマークが入った銭湯の暖簾と泡を被った富士山の絵をこの日のためだけに用意したそう。パナソニック、気合が入ってます

 

高まる「男のスキンケア」ニーズに「泡」という回答

発表会場の席に着くと、参加者ごとに体験セットが置かれていました。中央に鎮座するのは、ボディトリマーの新モデル「ER-GK70」。その両脇にはメンズシェーバーのラムダッシュの新製品「ES-ST8Q」と、新しいコンセプトで開発された濃密泡ブラシ「ES-MC31」が並んでいます。今日は、この3製品がメインのようです。

↑写真左から、ラムダッシュ「ES-ST8Q」、ボディトリマー「ER-GK70」、濃密泡ブラシ「ES-MC31」。すべて5月1日発売予定

 

パナソニックによると、国内のメンズシェーバー市場は年間770万台で横ばい傾向にあるそうです。パナソニックはそのなかでも大きなシェアを持っていますが、さらなるシェアアップ・売り上げ拡大を狙うためには、単純な剃り味の追求だけでなく、新たな切り口で市場自体を活性化すべき、という考えに至ったとのこと。そのなかで同社が注目したのが、「スキンケアシェービング」という視点です。

↑シェーバーというと「深剃りできるかどうか」が重視されがちなイメージですが、近年ではスキンケア意識の高まりとともに「肌へのやさしさ」というニーズが高まっています

 

上のデータからもわかるように、最近の男性はシェービングに対して、剃り残しが少ないことや深剃りができることと同じくらいに「肌にやさしい」ことを求めているんですね。保湿美容液など男性用スキンケア商品の市場も年々増加しており、肌環境を気にする男性は増えているようです。

 

今回のイベントには、人気の理容室「THE BARBER」を都内7店舗で運営しているヒロ・マツダ氏がゲストとして登壇。最近のリアルな男性理容事情について、「THE BARBERの客層は意外に若く25-40歳が中心。最近の男性は髪型だけなく肌の状態にも非常に気をつかっている。特に、働き盛りの30代男性が最も見た目を気にしており、週1回必ずフェイスケアに来るお客さまもいる」と語りました。

 

この流れを受けて掲げられた今回の新製品のテーマが「泡でスキンケアシェービング」です。

“濃密泡”でサロンクオリティの洗顔&シェービングを!

今回発表された濃密泡ブラシ「ES-MC31」は、その名のとおり自動でクリーミーな“濃密泡”を約5秒ほどで作ることができ、洗顔およびプレシェービングに使用します。

↑ES-MC31のサイズは高さ約18.4×幅5.5×奥行き約7.2cm、質量約220g、約2時間の充電で約1週間の使用が可能。5月1日発売予定で、市場想定価格は2万円前後(税別)となっています。

 

付属するブラシは2種類。1つは、理髪店が使用しているアナグマブラシから着想を得た「サロンシェービングブラシ」。根元が太くコシがあるのでヒゲにまとわりついた皮脂と汚れを掻き出し、剃りやすいようにヒゲを立たせます。そして、極細の先端が毛穴の汚れをしっかり取り除きます。毛足が長く、コシがありながらも柔らかさもあるので、まるで床屋やサロンのヒゲ剃りのような気持ちよさを自宅で体験することができます。

 

もう1つが「洗顔ブラシ<しっかりタイプ>」。こちらは毛足が短めなので、鼻の横や額など脂ぎった男の肌汚れをしっかり落とす役目を果たします。サロンシェービングブラシ同様、キメの細かい濃密泡を簡単に生成し、毛穴の汚れまでディープ洗顔できます。さらに、本体下部には「温感パター」を搭載。洗顔後に保湿剤などを顔に塗ったあとに温感パターで顔全体を温めれば、保湿剤などを肌になじませやすくする効果があります。

 

ラムダッシュの新製品「ES-ST8Q」はお風呂場でも使える防水設計のメンズシェーバーです。新たに外刃の横に搭載された「ヒゲ起こしフィン」により、あご下のクセ毛や寝たヒゲを根元から立たせ、肌に負担をかけずに深剃りしやすくなりました。

↑ES-ST8Qも5月1日の発売予定で、市場想定価格は1万9000円前後。急速1時間充電で約14日間の使用が可能。サイズは高さ16.5×幅6.5×奥行き5.5cm、質量約155g

 

また、本製品も泡に関連した機能として「泡メイキングモード」を搭載。この機能を使えば、手にとった洗顔料に水を少し垂らし、ラムダッシュのヘッドを当ててスイッチを入れれば、みるみるうちに泡ができてきます。これを顔に塗ってそのままシェービングするのですが、「泡スルーヘッド」により泡が適度に抜けていき顔に残っていくので、何度でも泡シェービングができる点がミソ。

 

パナソニックは、この濃密泡ブラシ「ES-MC31」とラムダッシュ「ES-ST8Q」の組み合わせによる「スキンケアしながら肌に優しい深剃り」を提案し、メンズグルーミング市場の活性化を狙っていく考えです。

↑この2製品を揃えれば、洗顔・プレシェービングからアフターシェービングまで一通り対応可能。昨今のスキンケア意識の高まりから「何か始めなきゃ、でもどこから……?」と漠然と考えている人にもぴったりです

 

ゲストのヒロ・マツダ氏も今回の濃密泡ブラシを使ったシェービングについて、ユーザーのニーズにしっかり合っているとしつつ、「1日働いたあとの肌は汗やホコリ、排出ガスなどでかなり汚れている。ブラシによる洗顔は、その汚れを毛穴レベルでしっかり落として肌コンディションを整えるとともに、泡で滑りやすくなっているため、肌を傷めずにシェービングできる。ES-MC31のブラシは店で使っているシェービングブラシ同様、柔らかくて泡がなめらかで気持ちが良い。いつまでも泡で肌を撫でていたいぐらい」と語りました。

 

昨年大ヒット、でも思わぬ要望が――ボディトリマー新モデルの進化点とは?

スキンケアに対応した上記2製品に加え、新たな男の身だしなみアイテムとして昨年大きな話題となったボディトリマーの新モデル「ER-GK70」が登場。初代「ER-GK60」は発売当初から注目を集め、たびたび品切れを起こし、ネットではプレミア価格で売られる例も発生するほどの人気ぶりでした。同製品は目標の2倍の売り上げを達成し、このおかげでパナソニックのメンズグルーミング事業は前年比1.5倍の規模に成長できたとのことです。

↑購入者アンケートで想定外だったのが、「スポーツのために体毛処理する」と答えた人が5割近くいたこと。パナソニックとしては、「この波に乗って、スポーツするなら体毛処理は当たり前という時代を作っていきたい」という野望に燃えています

 

そんなER-GK60の購入者は20~40歳までが61.4%と若く、購入者の8割以上がアンダーヘアのお手入れに使用と、パナソニックの想定通りの結果となりました。しかし、毛の長さをそろえる付属アタッチメントが最大6mmであったため、購入者からは「アンダーヘアのカットにはもう少し長いものが欲しい」と強い要望があったそうです。そこで新製品のER-GK70では新たに9mmのアタッチメントを追加することとしました。

↑こちらが9mmのアタッチメント。発表会後の体験会では、実際にアンダーヘアを剃るスペースも用意されていました

異様な光景も忘れさせる、あまりの気持ちよさにうっとり!

さて、このあとは洗い場に移動してお楽しみの濃密泡体験タイム。今回はGetNaviの野村編集長にモデルになってもらいました。まずは、濃密泡ブラシで「泡」を作っていきます。

↑濃密泡ブラシ「ES-MC31」の本体背面のフタを開け、洗顔剤を注入。専用のものはなく、泡立つタイプなら普段使っているものをそのまま利用できます

 

↑次に、ブラシの真ん中に、付属のキャップを使って適量の水を注ぎます

 

↑あとはスイッチを入れるだけ。ほんの数秒でモコモコとした泡が!

 

繰り返しになりますが、ここは銭湯。むさい男たちが裸に近い格好(水着は着用)でひしめき合うという異様な光景が広がっているのですが、野村編集長はあまりの気持ちよさからかそんなことは全く意に介さず、うっとりとした表情で濃密泡を塗りたくっていました。

↑理髪店のシェービングフォームのような、なめらかで弾力のある泡をヒゲに塗りたくります。「洗顔ネットを使って作る泡より断然細かくて気持ちイイ! ブラシ中央から泡がどばーっと出てくるビジュアルも◎」(野村)

 

↑あとはラムダッシュ「ES-ST8Q」でいつものようにシェービングするだけ。「泡剃りしても、泡が全部もっていかれない(泡が肌に残っている)のが相変わらず素晴らしい! ヒゲ起こしフィンのおかげで、あご下のクセ毛がきっちり剃れるのもありがたい」(野村)

 

続いて、ラムダッシュの泡メイキングモードも試してみました。洗顔フォームを手のひらにとって、水をかけてラムダッシュのヘッドでムニュムニュ動かすとクリーミーな泡が作れます。濃密泡ブラシのような弾力性のあるモコモコ泡でありませんが、いちいち自分の手で泡立てるよりも手軽で、しかも手で泡立てたものよりキメが細かいのでシェーバー滑りも良好。朝剃りなど、泡ブラシを使う時間がないときは、こちらを利用するのがおすすめです。

↑ドライ剃りももちろん可能ですが、泡を使うだけでシェービング後の肌のヒリツキをグッと抑えられます。本機に搭載された泡メイキングモードなら忙しい朝にもサッと泡シェービングができますね

 

筆者はこれまで、洗顔の際も身体を洗う石鹸を使って手でゴシゴシ洗っていました。しかし今回、濃密泡ブラシを使ってみたところ、サロンシェービングブラシの気持ちよさにうっとりするとともに、洗いあがりのスッキリ感が手洗いとまるで違うことに驚きました。これからムレる季節がやってくるので、ボディトリマーでムダ毛を剃って汗をかきにくくし、テカりが気になる額と鼻は、濃密泡ブラシでしっかり油分と皮脂汚れを落として清潔感を演出したいと思います。

プロが全力レコメンド! 3万円以下の「高コスパ生活家電」ベスト5

高級モデルではないが、「これで十分」と思える安くていいモノを紹介するコーナー。今回は、3万円以下で買える生活家電のおすすめ製品をピックアップ。家電のプロのオススメコメントとともに紹介します!

 

その1 コードレス掃除機

吸引口にブラシはないがヘッド設計に工夫あり!軽い使い心地でスリムなデザインもうれしい

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アイリスオーヤマ

極細軽量スティッククリーナー

KIC-SLDC4-R

実売価格2万6784円

業界最軽量クラスの軽さを誇るコードレススティック掃除機。本体のスリム化や内部構造の見直しで質量約1.2㎏を実現し、高い場所もラクに掃除できます。ホコリセンサーでゴミの量を感知し、吸引パワーを自動調節可能。紙パック式なのでゴミ捨て簡単。ダストカップの掃除も不要です。専用紙パックは抗菌・防臭加工済み。

SPEC●使用時間:標準モード約20分、ターボモード約9分、自動モード約30分 ●充電時間:約3時間 ●集じん容積:0.3リットル ●サイズ/質量:W236×H1003×D162mm/約1.2kg

 

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壁置きパーツを使って壁際にスマートに収納。パーツは壁に両面テープで取り付けできる。本体とパーツは磁石で固定。

 

【ココがポイント】

回転する気流で床上のホコリを99%集じん

ヘッド内に回転気流を発生させる独自構造でダストピックアップ率99%を実現。ヘッドと床の隙間が狭く、大きなゴミは上からヘッドを被せて吸引するなど使い方のコツは必要です。

 

ライター・平島憲一郎のレコメンド

掃除・メンテ・収納の手間を軽減する工夫が満載

「ヘッドのブラシを省略しつつ、吸い付きが強い設計で集じん力は高い。デザインもスリムで、部屋置きしても部屋になじみます。本体裏に磁石があり、掃除の途中に冷蔵庫などに立てかけられるのも便利。しかも、メンテの手間が少ない紙パック式で、ユーザーの負担を極力減らしてこの価格はエライ!」(平島さん)

 

その2 シェーバー

ツイスト式のふたがギミック的に面白く、剃り味も携帯用・旅行用としては十分!

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ブラウン

モバイルシェーブ M-90

実売価格2260円

オフィスや出張先などで手軽に使える携帯型シェーバー。上位機種も採用するマルチパターン網刃が様々な方向に生えたひげを確実に捕らえます。キワゾリ刃装備で、口ひげやもみあげも手入れ可能。シェービング後にそのまま本体ごと水洗いできます。外出先でも出張先でも手間をかけずに手入れできます。

SPEC●刃の枚数:1枚刃 ●駆動方式:往復式 ●電源:乾電池式(単3形乾電池2本)●キャップ:ツイスト式 ●サイズ/質量:W57×H118×D23mm/120g

 

【ココがポイント】

浮き沈みする網刃である程度快適な深剃りが可能

一枚刃ながら網刃にはクッション性もあり、時間をかければまずまず深剃りができます。スライド式のふたを開けないと電源が入らず、誤作動を防げるのも◎。

 

【編集部家電担当・青木宏彰のレコメンド】

替刃を買うよりも安価でサブ機としては十分な剃り味

「深剃りでは1万円超えの機種に負けますが、サブとしては十分な剃り味。ひげが薄い人でこれをメイン使いする人も。替刃は販売していないですが、本体2000円強だし、替刃を買うより手ごろ!」(青木)

 

シェーバーならこちらもオススメ!

独立して沈む2枚刃で肌にやさしく深剃り

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パナソニック

メンズシェーバーツインエクス ES4815P

実売価格2790円

2枚刃がそれぞれ独立して沈み、肌にやさしいシェービングができる携帯シェーバー。「60°鋭角内刃」を採用し、濃いヒゲもスムーズに剃れます。水洗いで清潔さを保ち、切れ味も回復。

SPEC●刃の枚数:2枚刃 ●電源:乾電池式(単3形電池2本) ●キワゾリ刃:非搭載 ●サイズ/質量:W58×H101×D31mm/100g(乾電池除く)

 

その3 コーヒーメーカー

豆から挽いて抽出まで1台で叶う! 全自動で1万円台はおトクすぎ

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siroca

全自動コーヒーメーカーSC-A121

実売価格1万1200円

小型ながらミルを内蔵し、挽きから抽出まで全自動。ステンレスメッシュフィルターがコーヒー豆の油分まで抽出、蒸らし工程も入れ、コクのある味に仕上げてくれます。洗う部分は丸ごと取り外し可。

SPEC●抽出方式:ドリップ式 ●最大使用水量:0.58リットル ●消費電力:600W ●保温機能:30分 ●ミル段階:1〜4杯用(すべて中細挽き) ●サイズ/質量:W173×H270×D220mm/約2.2kg

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淹れる杯数に応じて「中細挽き」の挽き方を適切にチューニング。これにより、いつでも安定したおいしさになります。

 

【ココがポイント】

「蒸らし」の工程により味に深みが増す!

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抽出時に「蒸らし」を入れると、コーヒー粉の油脂分と水分がなじみ、お湯が全体に浸透しやすくなります。この“ひと手間”をプログラムしたことで、コーヒーが一気に深みを増しています。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

コンパクトで場所を取らずボタンひとつで本格派の味に

「抽出されるコーヒーは中細挽きで、ややワイルドな味わい。一度に4杯まで淹れられるので、ファミリーでも使えます。設置場所を取らず、デザインもシンプル。これが1万円そこそことはお買い得です」(戸井田さん)

 

その4 炊飯器

象印お得意の圧力技術は非搭載ながら内釜とIHで十分おいしく炊き上がる!

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象印

IH炊飯ジャー 極め炊き NP-VJ10

実売価格1万9220円

IHの高火力と米が対流しやすい丸底の内釜でごはんをふっくら炊き上げます。吸水時間を長くし、お米の甘みを引き出す「熟成炊き」機能を搭載。白米の食感を「ふつう」・「やわらか」・「かため」の3種から選択可。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合 ●炊飯1回の消費電力量:156Wh ●保温1時間の時消費電力量:15.0Wh ●サイズ/質量:約W255×H205×D375mm/約4.0kg

 

【ココがポイント】

同社の基本的炊飯技術だけでもかなりウマい

 

圧力炊飯や南部鉄器なしでも、象印が長年蓄積してきた高いレベルの炊き上がりを実現できると証明。多彩な炊飯機能はありませんが、厚さ1.7mmで丸い形状の羽釜とIHの高火力により実においしく炊き上がります!

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

象印のIH炊飯の技術で上位機に迫る味わい

「象印お得意の圧力炊飯は非搭載ですが、厚さ1.7mmで丸い形状の内釜と、IHの高火力により、上位機種に迫るおいしさです。再加熱して炊きたて感を蘇らせる『あったか再加熱』も実用性の高い便利機能です」(戸井田さん)

 

その5 ドライヤー

ダブルファンによるパワフルな風でより早く美しく髪をブローできる!

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コイズミ

モンスターダブルファンドライヤーKHD-W720

実売価格8610円

2つのファンを搭載し、2.0㎥/分の大風量で素早く髪を乾かせるヘアドライヤー。短時間で乾かすことで髪へのダメージも軽減できます。4か所からマイナスイオンをたっぷり放出し、髪に広く行き渡ります。

SPEC●消費電力(100V):1200W ●風量切換:ターボ/ハイ/ロー/クール ●マイナスイオン発生部:4か所 ●コード長:約1.7m ●サイズ/質量:約W270×H280×D100mm/約685g

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押している間だけ冷風ドライになる「クールショットスイッチ」を搭載。デジタルスイッチ式で操作性も高め。

 

【ココがポイント】

形の異なる2つのファンでパワフルに風を押し出す!

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実売価格8000円台で毎分約2.0㎥の大風量を実現できたのがスゴいところ。形状の異なる2つのファンで風を強く押し出し、より多くの風をより早く髪に届けます。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

運転音は結構大きいけれどとにかく早く乾く!!

「内部に送風ファンが2つあり、ダイソンに迫る風量。マイナスイオンも大量に出るようで、髪が早く美しく乾くと高評価を得ています。運転音が大きいのが玉に瑕ですが、早く乾くので許容範囲!!ボディカラーが3色あり、老若男女問わず選びやすいのも魅力です」(戸井田さん)

就活/新生活を前にAmazonランキングに変動アリ! 「身だしなみ家電」の定番アイテムが続々と急上昇中

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「ホーム&キッチン」のランキング(集計日:2月21日、午前)を紹介していこう。

 

アスリートの美しい肌に大注目!?

●1位「フィリップス メンズシェーバー 5000シリーズ S5212/12」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

フィリップスの電気シェーバーが急上昇。10位にはパナソニックのフェイスシェーバーもランクインしており、髭そり関連のグッズが人気を集めている。新生活や就活が始まるこの時期には、こうしたアイテムは上昇傾向になるが、今年も本格化してきたようだ。

 

髭のケアといえば、平昌五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケート選手・羽生結弦の肌が綺麗すぎるとネット上で話題に。テレビのインタビューでアップになった羽生選手の顔を見て、「肌が綺麗すぎる… 髭とか生えるのかな」「羽生選手が何で髭をそっているのか凄い気になる」「羽生結弦くんは清潔感が魅力的だなぁ」と興奮する声が相次いだ。

 

羽生選手の美肌に刺激を受け、シェーバーの購入に走ったファンも多いのかも?

 

●2位「正規品 グリニーズ プラス エイジングケア 60本入り(30本×2) 超小型犬(体重2から7kg)/高齢犬(7歳以上) ボックス」

●3位「シャープ 加湿空気清浄機 プラズマクラスター ~13畳/空気清浄 ~23畳 ホワイト KC-F50-W」

●4位「京セラ ダイヤモンドシャープナー DS-20S」

●5位「サーモス 水筒 真空断熱 ストローボトル 400ml スカイブルー FHL-400F SKY 保冷」

●6位「京セラ 【シャープな切れ味でざくざくおろす】セラミック 大根 おろし器 CD-18」

●7位「スコッチブライト ふきん セルロースクロス 2枚 CCL-PB」

●8位「Bengoo はかり 電子秤 デジタルスケール 皿はかり クッキングスケール 精密 計量秤 超小型 キッチン用 0.1gから3000gまで計量可能 風袋機能 オートオフ機能」

 

パワフルスチームが洋服のシワを綺麗に!

●9位「パナソニック 衣類スチーマー ピンクゴールド調 NI-FS530-PN」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

洋服のシワが簡単にとれる衣類スチーマーの注目度がアップ。ハンガーにかかったシャツに蒸気を吹きかければ、短時間でパリッと整った状態に戻せる。さらに同アイテムは蒸気の噴射面がフラットなので、アイロンのように直接プレスする仕上げも可能。

 

購入者からは「冬はニットにも使えるから助かる」「焼肉の匂いが移ったカーディガンに使ったら匂いがとれた!」「お出かけ前にササッとシワとりできて便利」と好評の声が相次いだ。

 

洋服のケア特集をした、2月14日放送の「ヒルナンデス!」もネット上で注目を集めている。同日の放送では、白洋舎のクリーニング工場の業務を紹介。「家でもできるシミ抜き簡単ワザ」や「毛皮はトウモロコシの粉で洗う」といった、視聴者驚きのテクニックが多数登場した。アイロンがけ日本一という従業員がその腕前を披露するシーンもあり、「アイロンかけたくなってきた!」「今回のヒルナンデスは勉強になるな」と視聴者からは大好評。

 

●10位「パナソニック フェイスシェーバー フェリエ 緑 ES-WF40-G」

 

シェーバーやスチーマーなど、様々なアイテムに注目が集まった今回のランキング。次回は一体どんなアイテムが急上昇するのだろうか。

T字カミソリがもっとハイコスパに! 鈍った切れ味を復活させる専用研ぎ石

働く男のエチケットとして、毎朝行わなくてはならない、ひげ剃り。最近では、使い捨てカミソリの性能も上がってきているけど、決して安くはないのが現実なんですよね。切れ味が少し悪くなってきたからといって、簡単に捨てちゃうのはもったいないんだよなぁ……。

 

それに替え刃をついつい買い忘れてしまうこともあって、切れ味が悪くなったまま使い続けちゃうけど、無理やり使い続けると剃り残しも増えるし、肌も痛めてしまうから考えもの。毎日使うものだし、使い捨てのカミソリを長く使うための便利アイテムなんてないだろうか……?

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そんなお悩みを持つお父さんに「レイザーピット」をお届け! この商品を簡単に説明すると、”使い捨てシェーバーの研ぎ石”。 まるでiPhoneのような見た目の「レイザーピット」の上にシェービングフォームをのせて、使い捨てカミソリを滑らせるだけで、刃の切れ味が復活し、3〜5倍も長持ちするんです。

 

メーカーを問わず、すべての使い捨てカミソリを使用することができ、一度購入すれば半永久的に使用できるのも魅力。開発のヒントになったのは、理髪店で使われている革に研磨剤をすり込んだ「革砥(かわと)」なんだとか。その技術により、カミソリの切れ味を悪くさせる有機物を除去することができます。サイズも、横59mm×縦130mmとスマートフォンサイズのコンパクト設計なので、収納場所に困ることもありません。1本の使い捨てカミソリを長持ちさせることで、買い替えのコストが減り節約にもなる、まさに一石二鳥なアイテムなんです。

 

表面にカミソリの刃を数回滑らせるだけ!

step1
シェービングフォームを表面に薄く塗る

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まず表面にワンプッシュほどのシェービングフォームを出し、全体に広がるように薄く広げていきましょう。

 

STEP2
カミソリの刃を前方向に滑らせる

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次に、使い捨てカミソリの刃を表面に置きます。そのまま、カミソリの刃を「レイザーピット」に軽く押し付けながら前方向へ3〜4回滑らせます。これ以上滑らせると、切れ味が必要以上に鋭くなり、肌を傷めてしまう可能性もあるのでご注意を。

 

STEP3
使い終わったらぬるま湯ですすぐ

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研ぎ終わったら、「レイザーピット」とカミソリの刃をぬるま湯ですすぎましょう。カミソリ刃の間に詰まったシェービングフォームが取れたことを確認できたら、お手入れ完了!

 

STEP4
刃を研ぎ終わったら、そのままひげ剃り

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実際にひげ剃りをしてみると、カミソリの刃が肌をなめらかに滑り、切れ味が良くなっているのを体感できるはず。

 

まとめ

今回お届けした「レイザーピット」はエコ先進国でもあるデンマークで誕生したアイテム。お財布だけでなく環境にも優しいのがうれしいですよね。なお、すでに切れ味が悪くなってしまったカミソリを使うと効果を実感しづらいため、カミソリは新品か、2〜3回使用したものを使うのがおすすめです。少しの手間をかけてあげることで、カミソリの切れ味を持続させ、長持ちさせてくれる「レイザーピット」。毎朝行う、朝のひげ剃りのストレスを「レイザーピット」で軽減させてみませんか?

 

【紹介したグッズ】

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レイザーピット

価格:2702円

商品を見る>>>https://shop.razorpit.jp/

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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コレ、読まずに選んでホントにいいの? 電気シェーバー「ビッグ3」の違いがわかる「6項目徹底比較」を総まとめ

本稿は、電気シェーバーの主要3メーカー(ブラウン、パナソニック、フィリップス)の高級モデルを比較する連載(全3回)の最終回。第1回では、「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」を検証し、第2回では「操作性」「メンテナンス性」「付加機能」を比較検証してきました。今回はそれらの検証結果を踏まえ、各モデルがどんなユーザーにピッタリなのかを考えていきたいと思います。

20171230-s1 (3)_R

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

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ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【検証のまとめ】

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電気シェーバーで誰もが第一にチェックする項目はシェービングの性能。前回までのテストではそれを「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」の3項目に分けて検証しました。今回はその結果をもとに、各モデルを選ぶべきユーザーのタイプを考えていきたいと思います。

 

また、切れ味維持に重要な役割を果たすシェーバーの「メンテナンス性」に関しては、どの機種も高い清浄能力を持っていた一方、ランニングコストや手洗いをする場合の快適性に差が出ました。そこでメンテナンスについても、各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

さらに、毎日使い続けるうえで重要な要素である「操作性」と、利用シーンが広がる「付加機能」の種類も、改めて整理していきましょう。

 

<シェービング性能(シェービングの速さ/深剃り/肌への負担)>

「シェービング」に関しては、今回テストした3機種はどれもトップクラスの性能を誇っています。それを前提としたうえで、より厳密に各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

とにかく深剃りしたいならパナソニック

まず肌に負担をかけずに高い深剃り性能を求めるなら、パナソニックがオススメ。同機は3種5枚の外刃であらゆるタイプのヒゲを捕らえられ、毎分1万4000ストロークの高速駆動で濃いヒゲもスパッと剃り切るうえ、「5Dアクティブサスペンション」であらゆる形状の肌にピタッと密着。肌への摩擦抵抗を抑えたシェーピングができます。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

実際のところ、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がしました。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑パナソニックは、頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

また、同機はシェービングの速さも秀逸。3機種の中でも最もバランスの取れた機種だと言えます。ただし、お風呂剃りには非対応。その意味では、シェービングフォームなどは使わず、ヒゲ剃りをさっさと済ませたい人に最適です。

 

肌にやさしい速剃りを求めるならフィリップス

一方、深剃りはある程度のレベルでいいのでとにかく手早くシェービングを済ませたい人はフィリップスが最適。可動域が広い3つの丸型ヘッドが独立して動くことで、顔のあらゆる部分で肌の広い面積に接触。ヘッドを円を描くように動かしてシェービングすることで、外刃の「くの字」スリットにあらゆる角度からヒゲを導きカットします。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

また、敏感肌の人など、最も肌にやさしいシェーバーを探している人もフィリップスがオススメとなります。お風呂剃りやフォーム、ジェルを使ったシェービングにも対応し、「深剃り」以外はどれもトップクラスの性能を示しています。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

深剃り&お風呂剃りならブラウンがオススメ

深剃りでなおかつお風呂剃りやシェービングフォームを使ったヒゲ剃りを希望するならブラウンがオススメ。様々なヒゲに特化した5種類のカットシステムを搭載。毎分1万回の音波振動で普段皮膚の下に隠れたヒゲまで引き出してカットします。また、クッション性の高い4個の外刃がそれぞれ独立して可動し、顔の曲面に追随。また、本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象がありました。肌への負担はパナソニックと同レベルというイメージです。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

<メンテナンス性>

メンテナンスの手間に関しては、洗浄充電器を使う場合は、各モデルともシェーバーをセットして洗浄ボタンを押せば終了。ほかに必要なのは定期的な洗浄液(カートリッジ)の交換だけです。洗浄機能についても3機種とも遜色ない性能を見せました。違いが出てくるのがランニングコストです。

↑各社の洗浄充電器。左から↑各社の洗浄充電器。左からブラウン、パナソニック、フィリップス

 

「週1でいい」なら洗浄コストが最も安いのはフィリップス

まず、最もコストが安く、かつ洗浄液カートリッジの交換も少なくて済むのはフィリップス。週に1度洗浄した場合のコストは年間3000円で、カートリッジの交換も3か月に1回で済みます。ただし、この数字はメーカーが推奨する「週に1度の使用」という前提があってのもの。これを他機種の洗浄充電器と同じ1日1回の使用で計算し直すと、年間ランニングコストが約7倍=約2万1000円となり、交換頻度が約13日に1回になります。メーカーも推奨しない毎日の洗浄は必要ないかもしれませんが、「週に1度」という洗浄頻度は、毎日清潔な状態でシェービングしたい人には物足りないかもしれません。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

コストを抑えて毎日洗浄したいならパナソニック

シェーバーを毎日洗浄したい人で、洗浄のランニングコストを安く抑えたいなら、パナソニック・ラムダッシュES-LV9CXがオススメです。年間ランニングコストは約3200円。同機はカートリッジ交換式でなく、専用カップに水道水と洗浄剤を混ぜ入れて使うタイプで、洗浄液の交換目安は1か月に1回です。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

高い除菌率にこだわるならアルコール洗浄採用のブラウン

毎日洗浄して、除菌にもこだわりたい人は、アルコール洗浄システムを採用し、除菌率99.9%のブラウンが最適。毎日使った場合、洗浄液カートリッジは3週間に1度の交換が目安で、ランニングコストは年間8660円程度になります。ちなみに、2日に1度の洗浄なら年間4330円になり、パナソニックにだいぶ近づきます(洗浄液のアルコールが気化する関係で、2か月以上の使用は推奨されていません)。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

ヘッドを駆動させる手軽な洗浄を望むならパナソニックかブラウン

一方、洗浄のランニングコストを限りなくゼロに近づけるならヘッドを水洗いするという選択になります。この場合のオススメはパナソニック。「音波洗浄モード」を搭載し、市販のハンドソープを使って汚れを落とせます。また、同機の洗浄充電器には「乾燥+充電コース」が搭載されているので、洗浄のみ自分で行い、乾燥と充電は機械任せ、という使い方もできます。またブラウンも、ヘッドに液体洗剤やハンドソープをつけてスイッチを入れながら洗浄&水洗いが可能です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑パナソニックは音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

一方フィリップスは、シェーバーを駆動させながらヘッドの水洗いはできません。同機の洗浄充電器はジェルやフォームの洗浄力が高いので、特にシェービングフォームやシェービングジェルを使う人は、通常は水洗いでケアし、週に1〜2回は洗浄充電器でしっかり汚れ除去するのがオススメです。

 

替刃のコストが最も安いのはフィリップス

ちなみに、替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

<操作性>

操作性に関しては、毎日の使用感にも関わる重要項目。使い始めて「こんなはずでは……」とならないよう、ぜひチェックしておきたいところです。

 

ホールド感の高さで選ぶならパナかフィリップス

ブラウンは、他の2機種、特にフィリップスと比べると手に持ったときの重量感があり、デザインも無骨で、どちらかというと手が大きな欧米の人向けのサイズ感かなと感じました。ただ、シェービングしながら親指操作でヘッドの固定/解除ができるのは便利です。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑ブラウンのグリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

パナソニックは、重さはブラウンと同等で、サイズ感はブラウンよりやや細め。ただ、手に持つとホールド感の高いデザインで、ヘッドに重心があることもあり、ブラウンより操作感が軽く感じられました。親指が当たる部分にラバー素材を使うなど、きめ細かなデザインの配慮も伺えます。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑パナソニックの本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

フィリップスは3機種の中で最も軽く、グリップも細身。手で持ったときにホールド感のあるデザインで、手が小さめな筆者は、最もスムーズにシェービングが行えました。このモデルのみ、ヘッドを固定する機能が付いていなかったので、鼻の下などを剃りにくく感じる人もいるかもしれません。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑フィリップスのグリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます。なお、逆手での操作も快適

 

いずれにしても、手に持ったときの感触は個人差が大きいので、機会があれば、購入前に量販店などで1度手に取ってみることをオススメします。

 

バッテリー重視なら長持ち&表示が細かいフィリップス

充電に関しては、3機種とも1時間で充電が終了。万一バッテリーがなくなっていても数分で1回シェービングできるのも助かります。洗浄充電器を使った充電はどれも充電器にセットするだけと手間いらず。バッテリーの持ちは、1日3分の使用でフィリップスが約20日、ブラウンが約17日、パナソニックが約14日持ちます。シェービング後毎回洗浄・乾燥・充電する人にはあまり関係ないスペックですが、長期出張が多い人は、覚えておいてもいいかもしれません。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑フィリップスのバッテリー表示。本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

またバッテリー残高表示は、ブラウンが5段階表示、パナソニックは0〜100%を10%単位で表示、フィリップスが0~100%を1%単位で表示します。これも常に洗浄充電器を使う人にはあまり問題にならない差ですが、手洗い派で、使用中にバッテリーがなくなってしまわないか気になる人は、表示が細かく変わるモデルのほうが安心できるでしょう。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑パナソニックのバッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑ブラウンのバッテリー表示は5段階。シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

<付加機能>

ブラウンはキワ剃りしやすく、フィリップスは洗顔用アタッチメントが付属

追加機能も購入条件としての優先順位は低いとはいえ、知っておいて損はない情報です。付加機能で差が出たのはキワ剃り刃とお風呂剃り対応。ブラウンとパナソニックがキワ剃り刃を内蔵しています。使いやすさでは、キワ剃りしながら刃の先端が見やすいブラウンのほうが優秀でした。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑ブラウンのキワ剃り刃は先端が見えて便利。リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

フィリップスは、キワ剃り刃は内蔵していませんが、アタッチメントでヒゲスタイラー(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドが付いています。ヒゲスタイラーはヒゲの長さを5段階で揃えられ、洗顔ブラシヘッドは極細毛で毛穴に詰まった皮脂や角質をやさしく除去できます。シェービングだけでなく、フェイスケア全体への興味を喚起するフィリップスの独自の戦略が伺えます。

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑フィリップスの洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

一方お風呂剃りについては、「シェービング性能」の項でも触れましたが、ブラウンとフィリップスが対応し、パナソニックが非対応。パナソニックはお風呂剃り対応の3枚刃ラムダッシュも発売していますが、残念ながら、極上の剃り味が味わえる5枚刃はお風呂剃りモデルは発売されていません。朝シャワーを浴びるときにヒゲも剃りたいという人も多い昨今、お風呂剃り対応の5枚刃ラムダッシュの登場が待たれるところです。

 

高級電気シェーバー3モデルの検証企画は以上で終了。どの機種もシェーバーとしての実力は折り紙つきながら、細かく見ていくと様々な“違い”があることがわかりました。本稿を参考に、自分の肌質やシェービングの好み、お手入れスタイルに合った1台を選んでください!

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電気シェーバーの「年間メンテ代」って知ってる? 「ビッグ3」最新モデルの「剃り味以外」を徹底比較!

本稿は電気シェーバーの「ビッグ3」、ブラウン、パナソニック、フィリップスのフラッグシップモデルについて、性能や使いやすさを徹底検証する連載企画。「シェービングの速さ」や「深剃り」「肌へのやさしさ」をチェックした前回に続き、第2回となる今回は、「操作性」「メンテナンス性」と「付加機能」について検証していきます。

20171230-s1 (3)_R

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

20171227-s4

ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

操作性」では、シェーバーの持ちやすさやボタン操作のしやすさ、運転モード数を確認。充電時間と連続稼働時間、バッテリー残量表示なども合わせて検証します。「メンテナンス性」はシェービング後のヘッド部分のお手入れの手間をチェック。特に、最上位機の売りである自動洗浄充電機の使い勝手を吟味していきたいと思います。さらに「付加機能」では、キワ剃り刃やアタッチメントなど、ヒゲ剃り以外の機能の有無と使い勝手を見ていきます。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<操作性>

グリップはやや太く重めだがホールド感は良好

本機のグリップはかなり太めで、しっかり持って操作する必要があります。背面にはラバー素材が使われていて、ホールド感は良好でした。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

充電時間は1時間で約50分間の使用が可能で、1日3分の使用だと約17日、といったところです。バッテリーはリチウムイオン電池で、5分の急速充電で1回のシェービングが可能。毎回使用後の充電も問題なしです。

 

洗浄充電器での充電は、ヘッドを下向きにして充電器に置くだけ。充電ボタンを押すということもなく、自動で充電が始まります。また、本体に直接電源コードをつないでの充電も可能です。

 

本体のバッテリー残量表示は5段階で、残量がわずかになるとバッテリーマークが赤く点滅します。この状態でも1回分のシェービングは可能です。

↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます

 

ちなみに、本体正面のスタートボタンの上には、ヘッドの首振りを固定できるスライドスイッチを付属。鼻の下を剃る際に、シェーバーを肌に当てたまま操作できるのは便利でした。

↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動

 

↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます

 

<メンテナンス性>

アルコール洗浄システムを採用し、除菌率が極めて高い

本機は、1台で充電、洗浄、刃の潤滑化、除菌、乾燥が行える「クリーン&リニューシステム」(洗浄充電器)を付属。“機械にお任せ”でシェーバーのメンテナンスが行えます。特に本機の洗浄充電器はアルコール洗浄システムを採用していて、99.9%という高い除菌率。実際に使ってみると、洗浄成分と循環システムのおかげか、ヒゲくずがキレイに落ちていました。

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます

 

洗浄時間の目安は約3分。その後40分程度乾燥運転します。また、シェーバーは「クリーン&リニューシステム」を使わず、洗面所で水洗いも可能です。付属のブラシを使って、シェーバーヘッドの台座部分の掃除も可能です。

↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去します。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます

 

なお、洗浄液カートリッジの交換は、毎日洗う場合は3週間に1度が目安。カートリッジの実売価格は2個入りで1000円前後なので、毎日洗浄する場合は年間8700円程度のランニングコストがかかる計算になります。網刃と内刃は約18か月ごとに交換することが推奨されており、こちらは9980円(F/C92S ※網刃・内刃一体型カセットタイプ)です。

 

<付加機能>

キワ剃り刃でもみあげなどを整えられるほかお風呂剃りにも対応

本体背面のキワ剃り刃で、もみあげや口ヒゲ、あごヒゲなどを整えることができます。スライド式で、使用時も刃がしっかり安定するのが魅力。また、刃がヘッドの上までくるため、剃っている部分が見やすくなっています。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

また、本機は耐水設計が施され、浴室での使用が可能。シェービングフォームやシェービングジェルを使い、肌にやさしいシェービングもできます。

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<操作性>

人差し指に重心が乗る独自のフォルムで安定して剃れる

グリップはブラウンに比べるとやや細めですが、フィリップスに比べるとかなり太く感じます。ただ、本体を順手で持ったときに人差し指にヘッドの重心が乗る形状になっているため、シェービング中の操作感はかなり高いです。T字カミソリのように逆手で持つ場合も薬指と小指がこのラウンド形状にうまくかかって、軽快に操作できます。グリップ部分はラバー製でホールド感も十分。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました

 

本体は3機種中最も重い(とはいえブラウンとはわずか5g差)ですが、重心がヘッドのほうにあるぶん、操作感は軽く感じられます。

 

充電は1時間で、1日3分のシェービングが約14日間可能。ブラウン同様、洗浄充電器に本体をセットすれば、自動で充電が始まります。また、本体に電源コードを直接挿して充電もできます。バッテリー残量表示は100%~0%を10%単位で表示されます。残量が10%以下になるとバーが赤い点滅表示になるため、充電し忘れが防げて便利。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

ちなみに、本機は「スマートロック機能」を搭載し、グリップを握ると、それを感知してロックを解除。手を離して約60秒後にスイッチが自動でロックされるため、旅行中にカバンの中でON/OFFスイッチが押されて誤作動する、という事態が防止できます。

 

<メンテナンス性>

本体に「音波洗浄モード」を搭載し手洗いでもしっかりケアできる

本機も付属の洗浄充電器を使って、シェーバーヘッド部の洗浄、乾燥、充電が行えます。洗浄に10分、乾燥に80分(室温が約15℃以下の場合170分)かかり、その後充電に移ります。洗浄後は内刃、外刃ともにヒゲくずがすっきり除去されていました。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

本機の洗浄液は水道水と専用洗浄剤を混ぜて使います。洗浄剤は3袋入りで実売価格800円前後。目安として、1日1回の使用で1袋約30日使えるので、年間のランニングコストは約3200円になります。また、外刃の交換目安は約1年で、実売価格は6804円(ES9177)。内刃の交換目安は約2年で、実売価格は2916円(ES9170)となっています。

 

ヘッドを手洗いする場合は、「音波洗浄モード」が便利。別売のクリーニング液のほか、市販のハンドソープが使えて経済的です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

なお、本体液晶画面にはバッテリー残量のほか、「洗浄催促マーク」と「刃点検催促マーク」も表示。「洗浄催促マーク」は刃のメンテが必要なときに点灯、「刃点検催促マーク」は本機の使用開始から約1年の使用で点灯します。

 

<付加機能>

切れ味のいい跳ね上げ式のトリマー刃を搭載

ブラウン同様、本機にもキワ剃り刃(トリマー刃)が搭載されています。45°鋭角刃を採用し、切れ味は文句なし。ヘッドの裏側に設置されているため、剃っている部分がやや見えづらいのが残念です。

↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<操作性>

スリムなグリッブと軽量設計で扱いやすさも文句なし

3機種の中で最もグリップが細くて持ちやすいのが本機。重さも約169gと軽く、T字カミソリのように逆手で持ってのシェービングもスムーズに行えます。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます

 

本体背面にはラバー素材が貼られ、ホールド感も十分。グリップ上部のラウンドした部分に人差し指(逆手の場合は中指)が乗って、安定感のある操作が可能です。

↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです

 

充電時間は1時間。1回の充電で合計約60分のシェービングができます。これは1日約3分間の使用で約20日間使用可能ということです。

 

洗浄充電器での充電は、シェーバーを後ろ向きにセットし、洗浄充電器上部のキャップ(ホルダー)を押し下げてシェーバーのお尻と接続。他機種と比べるとひと手間かかる仕組みになっています。また、電源コードを本体につないでの充電も可能です。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

バッテリー残量は100%~0%を1%刻みで表示されます。また、パナソニック同様本機もセンサーを装備、本体を持ち上げるとバッテリー残量が表示されます。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

<メンテナンス性>

洗浄充電器でシェーバーについたジェルまでしっかり落とせる

付属の洗浄充電器を使い、シェーバーの洗浄、乾燥、刃の潤滑化、充電を自動で行えます。洗浄時間は約10分で、乾燥時間は約4時間が目安。洗浄後はヒゲくずがしっかり除去できていました。皮脂汚れやシェービングフォーム、ジェルも効率よく洗浄できます。

 

洗浄液カートリッジ交換の目安は週に1度の使用で約3か月。クリーニングカートリッジ交換ランプが赤色に点滅したら交換時期です。カートリッジは2個入りで実売価格は1500円前後。年間ランニングコストは3000円前後というところです。替刃の交換目安は約2年で、替刃(SH90/51)の実売価格は5770円です。

↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します

 

ヘッドを水洗いする場合は、シェービングユニットを本体から外し、ユニットから上部ホルダーを外して洗います。

 ↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能

 

シェーバー本体の液晶画面にはクリーニングや充電、ヘッド交換の催促表示など、様々な情報を表示。メンテナンスのし忘れを防げます。

 

<付加機能>

ヒゲトリマーと洗顔ブラシの2つのアタッチメントを付属

本機にはヒゲスタイラーアタッチメント(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドを付属。ヒゲスタイラーはあごヒゲ、口ヒゲ、もみあげのケアに使います。使う際は。本体からシェービングユニットを外し、ヒゲスタイラーを装着。スタイラーコームを取り付けると、ヒゲの長さを1~5mmの5段階に刈り揃えることができます。コームなしでは、長さ0.5mmに仕上がります。

 

洗顔ブラシヘッドが付属しており、顔と毛をぬるま湯で濡らしたあと、毛に洗顔料をつけて回転させて洗顔が可能です。肌当たりはソフトで皮脂や古い角質を効果的に除去。洗い上がりもさっぱりで、手洗いよりも洗顔後の皮脂量の増加が抑えられるとのこと。

↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます

 

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

また、本機はお風呂剃り対応で、シェービングフォームやシェービングジェルをつけてシェービングもできます。肌の滑りが良くなり、摩擦も少なくなるので、肌が弱い人には特にオススメです。

 

【今回のテストのまとめ】

<操作性>

軽さと細身グリップで最も操作感が軽いのはフィリップス

今回試した中で最も操作感が軽いのはフィリップスでしょう。重さ約169gは他の2機種より40g以上軽く、細身で順手でも逆手でもスムーズに扱えます。

↑逆手で持ったフィリップス↑逆手で持ったフィリップス

 

パナソニックは本体が215gと重めで、グリップもやや太めですが、重心がヘッド側にあり、また手に持ちやすいグリップ形状と素材を採用しているため、操作感は良好です。

 

一方、ブラウンは重さではパナソニックより5g軽いものの、手に持ったときの重量感はパナソニック以上。色々な角度でシェービングするときのホールド感も、他の2機種よりやや劣ります。ただし、シェービングしながらヘッドの動きをロックできる機能は、鼻の下などピンポイントのシェービングの際に便利でした。

 

充電時間に関しては3機種とも1時間と急速充電が可能。運転時間に関してはフィリップスが約60分と最も長く、ついでブラウンが約50分、パナソニックが約42分という順番でした。充電の仕方は、ブラウンとパナソニックは洗浄充電器にシェーバーを置くだけと簡単。フィリップスのみ、キャップを押し下げるひと手間がかかりますが、それで決定的に充電が面倒になるということはありません。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスはセンサーが搭載されており、本体を手に持ったときにバッテリー残量が表示されて便利です。

↑パナソニックのバッテリー表示↑パナソニックのバッテリー表示

 

<メンテナンス性>

除菌力と乾燥の速さならブラウン、ランニングコストならパナとフィリップス

今回試した3機種は最上位機だけあって、どれも洗浄充電器が付属。洗浄、除菌、乾燥、刃の潤滑化、充電を全自動で行え、毎回清潔にシェービングできます。特にアルコール洗浄システムを採用したブラウンは、99.9%の高い除菌率が魅力。また洗浄性能についても、3機種とも問題なく汚れが落ちていました。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

乾燥時間に関しては、ブラウンは洗浄液にアルコールが含まれているせいもあり、乾燥が40分と早く済みます。逆に乾燥に一番時間がかかったのがフィリップスで約4時間。ただ、ヒゲ剃りはほとんどの人が1日に1回、多くて2回だと思うので、朝シェービングしてそのまま洗浄乾燥して翌日また使う、あるいは夜剃ったあと洗浄乾燥して翌朝使う、という使い方なら、乾燥時間はそれほど問題にならないと思います。

 

洗浄液のランニングコストは、ブラウンが年間8700円前後なのに対し、パナソニックが3200円、フィリップスが3000円前後と安く済みます。また、フィリップスは交換が3か月に1回とパナソニックの3倍長持ちし、交換頻度が少ないのもメリット。ただし、フィリップスの清浄液カートリッジは週に1度の使用を推奨しています。メーカー推奨の使用法でのランニングコストを考えると、フィリップスが最も安く、交換の手間も少なくなりますが、毎回清潔なシェービングを望むなら、パナソニックやブラウン、という選択肢に変わってきます。

 

替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

 

手洗いでは「音波洗浄モード」がついたパナソニックが有利。市販のハンドソーブが使えるので、余計な買い物が不要なのも魅力です。せっかく最上位機を買ったのなら、洗浄充電器を使うのがオススメですが、ランニングコストを少しでも節約したい人は、「音波洗浄モード」で手洗いして、その後「乾燥+充電コース」を使うのもいいでしょう。

20171229-s1 (5)↑パナソニックの音波洗浄モード

 

ブラウンも専用モードこそついていませんが、電源スイッチを入れながら水洗いすることで、効率よく洗浄が可能。その際に液体洗剤を使えば、汚れ落ちがアップします。一方フィリップスはシェービングユニットを本体から外して洗うため、内刃や外刃を振動させながら流水洗いできないのがデメリット。特にシェービングジェルを使う人は、洗浄充電器を利用するのがオススメです。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスは本体に充電催促や洗浄催促、ヘッド(刃)の催促表示出ます。こうしたメンテナンスのアシスト機能が豊富なのも、毎日清潔で快適なシェービングを望む人にはメリットとなるでしょう。

 

<付加機能>

機能の多彩さならフィリップスが一歩リード

付加機能に関しては、ブラウンとパナソニックはキワ剃り刃のみと標準的。実際の使い勝手は、筆者は刃先が見えやすいブラウンの方が使いやすいと感じました。

 

一方フィリップスは、ヒゲスタイラーと洗顔ブラシヘッドが付いているのが魅力です。ただし、本機では他機種で可能なキワ剃りができないのが残念。どうせならキワ剃り用のトリマーも付けてほしかったところ。

↑フィリップスのヒゲスタイラー↑フィリップスのヒゲスタイラー

 

お風呂剃りに関しては、パナソニックのみ残念ながら非対応。同社はお風呂剃り対応モデルを別途発売しています。浴室での使用を希望する人やシェービングフォーム、シェービングジェルを使いたい人は、ブラウンかフィリップスという選択肢になりるでしょう。次回はこれまでの検証を踏まえて、各モデルがどんな人に向いているかを考えていきたいと思います。

深剃りNo.1はどれだ? 最新電気シェーバー「ビッグ3」の剃り味を3項目で徹底比較!

「シェービングは手早く済ませたい」「でもしっかり深剃りしたい」という人には、何といっても高級電気シェーバーがオススメです。近年のモデルは深剃りだけでなく、肌への負担軽減にも配慮したものが多いのが特徴。また、専用の洗浄液を使って使用後のヘッド(刃)のケアも自動で行え、毎日清潔に使えるのも魅力です。

 

さて、高級電気シェーバーといえば、まずはブラウン、パナソニック、フィリップスが挙げられるのではないでしょうか。とはいえこの「ビッグ3」、名前は知っていても、いったいどれを選べばいいのか、わからない方も多いはず。そこで本稿では各ブランドの最上位機種を集め、性能と使い勝手を徹底的に比較検証。各ブランドの個性を洗い出していきます。第1回目となる今回は、ヒゲ剃りで最も気になる「シェービングの速さ」「深剃り度合い」「肌への負担」をチェックしていきます。

20171227-s2 (4)

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

20171227-s4

ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格3万9090円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

「シェービングの速さ」は、顔のヒゲを、これ以上ほぼ剃れない状態(シェービング中の「チリチリ」という音がほとんどしない状態)までシェービングし、その時間を計測しました。ちなみに、筆者はもともとヒゲが濃いほうではなく、生えている場所も口の周りとあご下だけで、シェービング時間は一般の人より短めです。あくまで、比較の目安と考えてください。20171227-s2 (16)

「深剃り度合い」はシェービング終了後のヒゲの残り具合を見た目と手で触った感触で判断しました。「肌への負担」は同じくシェービング後の肌のひりつきの有無をチェックしました。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<シェービングの速さ>

顔のより広い面積に密着し効率よくシェービング

本機でほぼシェービングを完了するまでの時間は134秒で、その後、口元などややザラつきのある場所を追加で剃りました(筆者の場合、普段のシェービングでも、口元が最も剃り残しの多い場所です)。筆者が所有するシェーバー(1万円前後の普及モデル)よりずいぶん早く終了したというのが実感です。

 

本機のヘッドを、形状の似ているパナソニックと比較すると、一番の長所は外刃部分のクッションの深さ。見た目ではパナソニックの倍近く深く沈み込みます。

↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます

 

さらに、4枚の外刃が独立して動くことで、上唇の上やあご付近など緩やかに隆起している場所で、肌に密着する面積がパナソニックより広く感じました。一方、ヘッドの動きは前後のみのため、シェービング時はヘッドの角度を手で細かく調整する必要があります。1か所のヘッド走行回数は3~4回というところ。ゆっくり肌の上を移動しながらの、効率の良いシェービングでした。

 

<深剃り度合い>

4枚の多彩な外刃で頑固なくせヒゲまで捕らえて深剃り

ヘッドの外側に配置された2枚の「ディープキャッチ網刃」には900種類の異なる形状の穴が組み合わされ、さまざまな毛質のヒゲを捕らえられるとか。さらに網刃に毎分1万回の音波振動を加えることで、ヒゲを穴の中に呼び込みやすくなっています。本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象はありました。また、シェーバーを意識的にゆっくり動かすことでも、外刃がヒゲをキャッチしやすくなり、より剃り残しのない深剃りに繋がるようです。

 

シェービング後の剃り具合は、後述のパナソニックにわずかに及ばないものの、十分以上の深剃りに感じられました。筆者が普段使う電気シェーバーだと毎日のシェービングが不可欠ですが、本機だとそれが2日に1回でも大丈夫だと思わせる深剃りでした。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

<肌への負担>

通常のシェービングなら肌のひりつきはほとんどなし

本機は3機種の中ではシェービングの振動が最も大きく、一見肌への負担が気になります。ですが、実際にシェービングし終わると、ヒリヒリ感もほとんど感じられませんでした。

 

本機の刃の部分のクッション性は他の2機種と比べるとやや強め。肌に強く押し付けても弱く押し付けても剃り味にはまったく影響がなかったので、肌のためには、シェービングの際はあまり強く押し付けすぎないように気をつけましょう。

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<シェービングの速さ>

ピタッと密着するヘッドによりわずか93秒でシェービング完了!

本機で顔のヒゲをほぼ剃り終えるのに要した時間は93秒。その後、口元などをケアしました。ヘッドの動きも、5枚刃のクッション性も3機種の中で最も滑らかで、肌に当てた瞬間からピタッと密着する感覚があります。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます

 

ちなみに、本体背面にはヘッドの動きをロックするスイッチが付いていて、鼻の下などをシェービングするときに便利。ただ、筆者の場合はその機能を使うまでもなく、きれいに剃り切れていました。

↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます

 

<深剃り度合い>

見た目でも手触りでもその優秀な深剃り具体がわかる

一度で剃れる深さは3機種中トップ。シェービング後に肌を触り、鏡を見て深剃り具合を確認しましたが、わずかな差ながら、これも一番深く剃れている印象でした。

20171227-s2 (18)

また、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がします。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

 

最も感心したのは、肌にヘッドを押し付けずに、当てただけの状態でもしっかり深剃りできること。3種5枚の外刃であらゆる形状のヒゲを捕らえる技術の高さを実感しました。

 

<肌への負担>

ほとんど圧力をかけなくてもしっかり深剃りできている

このように圧倒的な深剃りができると、肌への負担が気になりますが、筆者の場合はブラウン同様ほとんどひりつきを感じませんでした。

 

深剃りの項でも書きましたが、肌に押し付けずに深剃りできることで、肌への負担も明らかに軽くなっています。本機を使えば、シェービング時につい肌に圧力をかけてしまう人も、軽く肌に当てるシェービングが習慣づけられるでしょう。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<シェービングの速さ>

独特の3ヘッドは円を描くようにゆっくりシェービングすると効率よくヒゲが剃れる

特徴的な3つのヘッドを備えた本機は、シェーバーを円を描くように動かしてシェービングすることが推奨されています。実際、この動きでより多くの方向からヒゲが捕らえられるようで、わずか76秒でほぼシェービングを終了しました。またヘッド自体も滑りやすく、他の2機種よりスピーディーに肌の上を移動できる印象。ちなみに、本機を他機種のように上下に動かしてシェービングすると、終了までより長い時間が必要でした。

 

ヘッドの可動域を手で確認してみると、まず3つの丸型ヘッドを備えたシェービングユニットが前後左右に動きます。さらに、丸型ヘッドのひとつひとつが左右・内側の3方向に動き、顔のあらゆる形状に柔軟に対応。特に、内側への沈み込みが大きく、あごの先端も包み込むようにシェービングが行えます。また、ヘッド全体の幅が大きいのも、効率のよいシェービングができる要因でしょう。

↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能

 

<深剃り度合い>

他の2機種にはやや劣るが、十分な深剃り力を持つ

本機はモーター駆動音がとても静か。使い始めは、本当にヒゲが剃れているのか心配になりますが、上にも書いたように、シェービングに要した時間は最も短かったです。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

ただ、深剃りに関しては、他の2機種にいま一歩の印象。ブラウンやパナソニックの剃り上がりと比較すると、やや手で触ったときにザラつきを感じます。これは、ヘッドのクッションが極めて柔らかいためではないかと推測します。シェーバーを肌に押し付けても、他の2機種に比べて圧力が弱く感じるような、圧力が外に逃げるような感覚があるのです。

 

本機は後述する「肌への負担を軽減する」目的には最適ですが、かなりの深剃りが好みの人は、少々物足りなく感じてしまうかも。とはいえ、電動シェーバーとしては十分な深剃りの実力は備えているので、後述の通り、肌荒れが気になる人にはこちらが第一候補になります。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさは文句なしでよりやさしいモードも搭載

一方、「肌へのやさしさ」という意味では、本機は文句なしでNo.1です。また、3機種の中では唯一、刃の回転数を3段階で変えられ、肌が極端に弱い人はセンシティブモード(弱モード)でのヒゲ剃りも可能です。

↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています

 

【今回のテストのまとめ】

<シェービングの速さ>

どれも優秀だが特にフィリップスが秀逸!

シェービングの速さは、どの機種も十分速いというのが実感ですが、なかでも速かったのがフィリップス。3つに分かれた丸型ヘッドがあごの周辺でもより広い面積に密着できるのが、効率的なシェービングを生み出しているようです。

20171227-s2 (17)

一方、パナソニックは、少ない走行で着実にヒゲを剃り切る印象。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。ブラウンは鼻と口の間やあご付近など、緩やかな隆起がある場所での肌への密着度が大きく、一度に広い面積をシェービングできると感じました。

 

<深剃り度合い>

深剃り性能ではトップのパナソニックにブラウンが迫る状態

深剃りではパナソニックが優秀という結果に。これは、5枚刃と「5Dアクティブサスペンション」が、深剃りにも大いに寄与しているようです。

20171227-s2 (19)

ブラウンは見た目や手で触った感覚では、ほとんどパナソニックと変わらぬ深剃り度合い。ただ、シェービング後にパナソニックを使うとまだ剃れている音がするので、パナソニックのほうがより深剃りできると推測します。

 

フィリップスはパナソニックやブラウンに比べると、シェービング後のザラつき感がわずかに残ります。とはいえ、これはあくまで3機種を比較した結果であり、フィリップスも十分深剃りできていると感じました。ブラウンの項では、筆者の手持ちのシェーバー(1万円台の普及モデル)だと毎日のシェービングが不可欠だったところ、本機だと「2日に1回でも大丈夫に思えた」と書きましたが、それはフィリップスも同様(もちろんパナソニックも)です。

 

「少しでも深剃りできる機種がほしい」という人にはパナソニックがオススメ。そうでなければ、どの機種も満足できる深剃り性能を持っていると思います。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさはフィリップスが優秀だが他の2機種も負担は少ない

今回検証した3機種は、どれも「深剃り」と「肌へのやさしさ」を両立できているといえます。なかでも特に肌への負担が少ないのはフィリップス。通常の使用では多少長時間シェービングしても、肌がひりつくことはありませんでした。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

他の2機種に関しても、「十分剃れた」と思うところまでシェービングを続けても、ほぼ肌にひりつきは感じませんでした。かなり肌が弱い人以外は、フィリップス以外の2機種でも問題なく使えると思います。次回は「操作性」「メンテナンス性」「拡張性」をチェックしていきましょう。

スペックのムダ使いか! 日本のシェーバーが米・国防総省の「ミルスペック」をクリア

泉精器製作所は、シェーバー業界スタミナNo.1を誇る「Vシリーズ シェーバー」全モデルをリニューアル。機能と性能を強化した9モデル11機種のラインナップで本日11月9日より発売します。実売予想価格は3000〜1万8000円前後(税抜)。

 

ミルスペックに準拠するモデルなど9モデル11機種を展開

「Vシリーズ シェーバー」は、2008年2月の発売から2017年9月までの国内向け出荷累計で450万台を突破した電動シェーバー。2枚刃から4枚刃までヒゲの濃さや肌質に合わせて選べる商品をラインナップし、これまでは10モデル12機種でしたが、今回のリニューアルにより9モデル11機種のラインナップにモデルチェンジします。

 

ハイエンドシリーズ「Z-DRIVE」は、 シリーズのなかでも磨き上げられたハイクラス層にふさわしい高級感あふれるシリーズです。外刃には従来機種の外刃に比べ、10 倍以上の摩耗耐久に優れた高耐久ステンレス刃を採用。今まで以上に切れ味を持続し高いシェービング性能を発揮します。さらに毎分1万ストロークに達する音波駆動により、これまでにない高速シェービングを実現。ダイキャスト刃枠の採用で上質かつパワフルな剃り味が楽しめます。

↑Zシリーズの4枚刃モデルIZF-V977-S↑Z-DRIVEの4枚刃モデルIZF-V977-S

 

Z-DRIVEに搭載する高耐久ステンレス刃Z-DRIVEに搭載する高耐久ステンレス刃

 

グルーミングシリーズ「A-DRIVE」は、通称ミルスペックの13項目(防水、防湿、低圧対応、温度耐久、耐振動、耐衝撃)に準拠しています。ミルスペックとは、米国の軍用品の調達規格のうち、米国の国防総省が規定する装備品の耐久性能に関する規格(MIL-STD-810G)の通称。タフ&ワイルドなデザインで、浴室はもちろん、幅広い場面で使える高防水設計のモデルとなっています。背面に髭スタイリングに最適なグルーミングトリマー刃と3 段階で高さ調整可能なグルーミングコームも付属。

↑Sシリーズの4枚刃モデルIZF-V757-C↑A-DRIVEの4枚刃モデルIZF-V757-C

 

↑防水性↑高い防水性能も特徴

 

ソリッドシリーズ「S-DRIVE」は、スリム&スタイリッシュなデザインで、本体の水洗いや背面トリマー刃といった必要十分な機能を備えたモデル。正面にグリップポイントを配置し、握りやすく自由自在なシェービングが可能。4 枚刃から2 枚刃までの充実したラインナップで髭質や肌質に合った最適なモデルを選べます。

↑S-DRIVEの4枚刃モデルIZF-V557-R↑S-DRIVEの4枚刃モデルIZF-V557-R

 

↑親指のすべり止めがデザインのアクセント↑スリムグリップと親指のすべり止めで握りやすいのがポイント

 

IZUMIの「Vシリーズ シェーバー」は、業界トップクラスの大容量リチウムイオン電池を搭載しており、約4週間充電不要なのも魅力(ソリッドシリーズの2枚刃、3枚刃モデルを除く)。スタミナに不満を持っていた人はもちろん、特にミルスペックに準拠する貴重なモデル、A-DRIVEは、ラフに使いたい人、海外の僻地やアウトドアなど過酷な環境で使いたい人は重宝するはず。そして、そこまでのタフな性能を実現できたのは、泉精器の高い技術力があってこそ。ぜひその点も注目してみてください。