ミニマルで日常使いに最適! シャオミの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3」

シャオミは、ハーフインイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3」を、12月中旬に発売します。市場想定価格は5490円(税込)。

 

同製品は、本体重量4.5gの軽量イヤホン。バッテリーは1回の充電で最大5時間、充電ケースとの組み合わせで最大20時間のリスニングが可能。充電ケースは手のひらにすっぽり収まるミニマルなサイズで、持ち運びにも便利なモデルです。

 

Qualcomm QCC3040チップと12mmの大型ダイナミックドライバーを搭載し、シャオミ社内のサウンドラボでチューニング。Bluetooth5.2をサポートし、低消費電力、高速伝送によって、人込みでも途切れにくい安定した接続が可能です。QualcommのデュアルマイクcVcエコーキャンセラーとノイズサプレッションテクノロジーで、クリアな音声品質を提供します。

 

MIUI搭載のスマートフォンと連携すると、イヤホンケースを開くとウィンドウがポップアップしてスマート接続を確認できます。接続後はイヤホンとケースのバッテリー残量を確認でき、イヤホンを耳から外すと音楽が止まり、イヤホンを再装着すると音楽が再生されるインイヤー検出機能を搭載しています。

シャオミの製品をお得にゲット!最大20%オフになるブラックフライデーセール11月26日から開催

北京に本社を置くXiaomi(シャオミ)は、11月26日から12月2日の期間、対象製品が最大20%オフになるブラックフライデーキャンペーン「Xiaomi Friday」を開催します。

全国の販売店またはオンラインショップで、最新機種「Xiaomi 11T(8GB /128GB)」を購入すると、Mi Smart Speakerがプレゼントされるほか、Mi.comやAmazonでは「Xiaomi 11 Lite 5G」などの対象製品が、最大20%オフで購入できるキャンペーン内容となっています。

↑「Xiaomi 11T ムーンライトホワイト」(Xiaomi公式サイトより)

 

また、セール開催当日の26日20時から23時にはタイムセールを実施。「Mi スマート抗菌加湿器」が通常価格より20%オフの5440円(税込)で入手できるチャンスです。

シャオミの旗艦スマホ「Xiaomi 11T Pro」が日本上陸! 超急速充電&1億画素カメラ&おサイフ対応で“鬼コスパ”

シャオミは、Androidスマートフォン「Xiaomi 11T Pro」など新モデルを発表しました。同社が日本向けに投入する初のフラッグシップ級スマートフォンとなるXiaomi 11T Proは、120Wの超急速充電や1億画素センサーのカメラ、おサイフケータイ対応など見どころが多い端末です。

 

このほか、準ハイエンドスマホ「Xiaomi 11T」や高性能なAndroid タブレット「Xiaoi Pad 5」、スマートスピーカー「Mi Smart Speaker」、完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3 Pro」と、注目のモデルを怒涛のごとく発表しました。これらの新製品はこの記事の後半でまとめて紹介します。

↑大量の新製品が発表されました

 

いよいよ上陸のフラッグシップ「Xiaomi 11T Pro」

シャオミは今年で創業11年になる、中国発のスマホメーカーです。低価格なスマホが強みで、出荷台数ではアップルを追い抜き世界2位に位置付けています。日本では2018年12月に参入し、5G時代にはauやソフトバンクへの製品を投入。オープンマーケット(SIMフリー市場)向けにも多くのスマホを投入してきました。

 

そんなシャオミが今回、満を持して投入するフラッグシップ(旗艦)モデルが「Xiaomi 11T Pro」です。Snapdragon 888という、2021年時点で最高クラスのチップセットを搭載しながら、価格は約7万円からと、他のハイエンドスマホの半分程度に抑えています。

↑カラバリは3色

 

Xiaomi 11Tメモリ8GB+ストレージ128GBモデルが6万9800円(税込、以下同)、8GB+256GBモデルが7万9800円。発売日は11月5日を予定しています。

↑ストレージは128GBと256GBの2種類

 

その性能の割りにはかなり控えめな価格設定ですが、発売日前日の11月4日までに予約した人には、5000円引きの予約特典も用意されています。予約特典はシャオミ公式サイトのMi.comと家電量販店限定で、1300台の台数限定となっています。

 

17分でバッテリー満タン、120W超急速充電

Xiaomi 11T Proは見どころが多いスマホですが、中でも注目は急速充電です。大容量の5000mAhバッテリーを搭載しながら、独自規格の「120W Xiaomi ハイパーチャージ」によって、17分でバッテリーをフル充電にできます。充電する時間がたった10分しかなくても、7時間分の動画再生ができるほど、高速に充電できます。

↑120Wで高速充電が可能

 

この充電の速さの秘密はスマホの中にあります。バッテリーパックを2つに分けて搭載していて、充電用のチップも2系統分備えているのです。

 

この急速充電システムでは、安全性にも配慮されています。スマホ内部に複数の温度計を配置して、不慮の過熱が起きないように制御するなど、34種類の安全対策を実施し、外部認証機関による「安全な急速充電」の認証も取得されています。

↑温度をリアルタイムで計測し安全性にも配慮

 

結果として、電池の劣化も一般的なスマホよりも抑えられるとしています。一般的なスマホは充電を重ねるごとに最大容量が減っていき、約500回でバッテリー容量が80%まで下がるとされています。一方で、Xiaomi 11T Proはシャオミの検証によると、容量80%に低下するまでに、約800回の充電が可能だったとしています。

 

なお、付属の120W急速充電器は、シャオミ独自の規格の充電器ですが、USB Type-C標準の充電規格との互換性も備えています。USB PD準拠のノートパソコンやスマホの場合、最大65Wで充電可能としています。

 

Dolby対応の豪華なディスプレイ

Xiaomi 11T Proは6.67インチの有機ELディスプレイを搭載。パンチ穴型のインカメラを内蔵しています。10億色(10ビットカラー)の色表現が可能な仕様で、ダイナミックな映像表現ができる「Dolby Vision」や「HDR10+」といったHDR規格にも対応しています。加えて120Hz駆動にも対応しており、画面の動きや3Dゲームの表示をなめらかに動かすことができます。

↑6.67インチの有機ELディスプレイを搭載

 

ゴージャスな映像にはリッチな音も欲しいということで、サウンドはステレオスピーカーを内蔵。音響のチューニングは有名オーディオ機器ブランドのHarman Kardonが監修しています。映画などの映像は、Dolby Atmos規格でサラウンド再生が可能です。

↑ステレオスピーカーを内蔵

 

スピーカーは横持ちしたときに持ちやすい形状に設計されていて、スピーカーは動画を見るときに手でふさがらない場所に配置されています。

 

映像を見るだけでなく、撮るほうもHDR10+規格に対応。見ごたえのある映像を撮影できます。

 

映画風に撮れる1億画素カメラ

背面カメラには「1億画素」こと108メガピクセルの高画素カメラを搭載。このカメラでは実際に1億画素の写真を取ることもできますが、暗いシーンで明るい写真を撮影したり、デジタルズームをしても映像が荒れにくいという強みがあります。

↑トリプルAIカメラを搭載

 

108メガピクセルのメインカメラの他に、視野角120度の超広角カメラ(8メガピクセル)と、マクロカメラ(5メガピクセル)を装備。メインカメラとの組み合わせで、広角や接写といったシーンにも対応します。

 

また、動画撮影では8Kや4K HDRといった高画質な映像も撮影可能。さらに、映画でよく使われる特殊効果を簡単に撮れる「ワンクリックAIシネマ」という機能を備えています。例えば周りの風景を止めて人だけが動きだしたり、人以外の動きをスローシャッターにして疾走感を出したりといった特殊効果をかけたりできます。

 

しっかりハイエンド性能でおサイフケータイも対応

Xiaomi 11T Proは8コアの最上位チップセットSnapdragon 888を搭載。メモリは8GBと、2021年現在のハイエンドスマホとして十分な性能を備えています。

 

モバイル通信は国内4キャリアの5G/4G LTEに対応しています。5Gでは、通信速度が出やすい周波数帯のミリ波帯にも対応。仕様上はau、ソフトバンク、楽天モバイルの3キャリアのミリ波帯につながります。デュアルSIM仕様になっており、2枚のnanoSIMをセットして5Gと4G LTEの同時待受が可能です。

 

OSはAndroid 11を搭載し、もちろんGoogle Playにも対応。Xiaomi独自のユーザーインターフェイス「MIUI 12.5」を搭載し、メモやレコーダーなどツール系のアプリを多く備えています。生体認証は指紋センサーを装備しています。

 

日本版だけの仕様として、おサイフケータイにも対応しています。SuicaやiD、QUICPay、楽天Edy、WAON、nanacoなど国内の電子マネーが利用可能。一方で、防水防塵はIP52相当規格準拠で、つまり防水ではなく防滴仕様となっています。

↑スペック概要

 

【Xiaomi 11T Proの主なスペック】
ディスプレイ 6.67インチ有機EL
解像度:FHD+(2400×1080ドット)
Dolby Vision/HDR10+対応
120Hz駆動
オーディオ ステレオスピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
Harman Kardon監修
チップセット Snapdragon 888
メモリ 8GB(LPDDR5)
ストレージ 128GB/256GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1億800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(テレマクロ)
インカメラ 1600万画素
バッテリー 5000mAh
急速充電 120W Xiaomiハイパーチャージ(USB PD互換)
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 指紋センサー
おサイフケータイ ○
モバイル通信 5G(サブ6:au/ソフトバンク/楽天モバイルの周波数に対応)、4G LTE
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 6
OS Android 11(MIUI 12.5)
大きさ 164.1×76.9×8.8mm
重さ 204g
カラー セレスティアルブルー、ムーンライトホワイト、メテオライトグレー

 

カメラは同じでさらに安い「Xiaomi 11T」も

Xiaomi 11T Proのほかに、一部の機能を抑えた準ハイエンドモデル「Xiaomi 11T」も発表されました。こちらも11月5日発売で、価格は5万4800円。予約特典の5000円引きは1600台限定で用意されています。

↑一部機能を抑えた「Xiaomi 11T」

 

Xiaomi 11Tは、形状やバッテリー容量、カメラの構成など大部分がXiaomi 11T Proと同じ仕様となっています。大きな違いとしては、チップセットは同じ8コアですが、性能が近いMediaTek製の最上位モデル「Dimensity 1200-Ultra」に変更されています。

 

急速充電は最大67Wとなっており、Dolby Visionなど一部の機能に対応していません。おサイフケータイも非対応となっています。

↑スペックの比較表

 

【Xiaomi 11Tの主なスペック】
ディスプレイ 6.67インチ有機EL
解像度:FHD+(2400×1080ドット)
HDR10+対応
120Hz駆動
オーディオ ステレオスピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
チップセット MediaTek Dimensity 1200-Ultra
メモリ 8GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1億800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(テレマクロ)
インカメラ 1600万画素
バッテリー 5000mAh
急速充電 67W Xiaomiターボチャージ(USB PD互換)
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 指紋センサー
おサイフケータイ 非対応
モバイル通信 5G(サブ6:au/ソフトバンク/楽天モバイルの周波数に対応)、4G LTE
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 6
OS Android 11(MIUI 12.5)
大きさ 164.1×76.9×8.8mm
重さ 203g
カラー セレスティアルブルー、ムーンライトホワイト、メテオライトグレー

 

コスパ良好なAndroidタブレット「Xiaomi Pad 5」

シャオミはまた、Androidタブレット「Xiaomi Pad 5」も発表しています。Androidタブレットとしては珍しく高性能なタブレットとなっています。

↑Androidタブレット「Xiaomi Pad 5」

 

11インチディスプレイを備えており、厚さが約6.85mmというスリムなボディが特徴。専用のペン「Xiaomi Smart Pen」での描画にも対応します。

 

価格と発売日はストレージ128GBモデルが4万3780円で10月21日発売、256GBモデルが5万4780円で11月末発売です。Xiaomi Smart Penは別売で、価格は1万1800円となっています。

 

ディスプレイはXiaomi 11Tシリーズと同じく、120Hz駆動のなめらかな表示に対応し、HDR/Dolby Visionの再生をサポート。スピーカーは4基を内蔵し、Dolby Atmos規格の迫力のあるサラウンド再生が可能です。発表では、NetFlixアプリの高画質再生が可能だとアピールされました。

↑4つのスピーカーを搭載

 

チップセットはSnapdragon 860でメモリは6GBとAndroidタブレットとしては高性能な構成。指紋認証には非対応ですが、インカメラを使った顔認証が利用できます。

 

バッテリー容量は8720mAhで、22.5Wの急速充電に対応。モバイル通信には対応しない、Wi-Fi版のタブレットとなっています。OSはAndroid 11で、「MIUI 12.5 for Pad」を搭載します。

↑スペック概要

 

スペックだけで比較するならiPad Proとも引けをとらない内容で、価格はその半分以下というXiaomi Pad 5。高性能なAndroidタブレットを求めていた人には待望の選択肢となりそうです。

 

【Xiaomi Pad 5の主なスペック】
ディスプレイ 11インチ
解像度:WQHD+(2560×1600ドット)
HDR10+/Dolby Vision対応
120Hz駆動
オーディオ 4スピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
チップセット Snapdragon 860
メモリ 6GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB/256GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1300万画素
インカメラ 800万画素
バッテリー 8720mAh
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 インカメラによる顔認証
おサイフケータイ 非対応
モバイル通信 非対応
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 5
OS Android 11(MIUI 12.5 for pad)
大きさ 254.69×166.25×6.85mm
重さ 511g
カラー パールホワイト、コズミックグレー

 

スマートスピーカー「Mi Smart Speaker」

Mi Smart Speakerは、Google アシスタント対応のスマートスピーカー。価格は6480円で、11月下旬発売です。

↑Mi Smart Speaker

 

機能はGoogle Nestシリーズとほぼ同等で、スマート家電を操作したり、音楽配信サービスを聴いたりできます。シャオミならではの機能として、Mi Home対応のスマート家電やIoT機器を音声操作する仕組みも備えています。

 

シンプルな筒形のデザインで、2.5インチスピーカーを装備。同じ部屋に2台を置けば、ステレオ再生も可能です。大きさは131×104×151mm、重さは842g。カラーはホワイトのみの展開です。

 

7000円のノイキャンワイヤレス「Redmi Buds 3 Pro」

ノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3 Pro」も発表されました。価格は6990円で、10月29日発売となっています。

↑Redmi Buds 3 Pro

 

シンプルなクリスタルグレーとオブシディアンブラックの2色展開で、アクティブノイズキャンセリングに対応。スマホやノートパソコンなど2台に同時接続して、接続先をスムーズに切り替えることができます。

 

充電ケースを含めた再生時間はノイズキャンセリング適用で6時間、非適用で28時間。Type-Cポートからの急速充電に対応し、10分充電すれば3時間の再生が可能。ワイヤレス充電もサポートします。

↑ワイヤレス充電に対応

 

低価格かつ魅力的なスペックの新製品が多数登場した今回の発表で、国内市場でのシャオミの躍進が一段と進みそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

シャオミ2万円台の格安5Gスマホ「Redmi Note 10 JE」はどこまで実用性があるのか

コスパの高いスマホを続々とリリースし、日本でもファンを増やしつつあるシャオミ。8月13日には、auから「Redmi Note 10 JE」が発売されました。「JE」とは「Japan Edition」の意。おサイフケータイと防水・防塵に対応させた日本専用モデルで、5G対応ながら端末価格は2万8765円とお手頃です。

 

このRedmi Note 10 JEはどんな人に向いているモデルなのか? そこそこ使う人でも満足できるのか? じっくり使って検証してみました。

↑シャオミがKDDIと共同開発した日本専用モデル「Redmi Note 10 JE」。auから発売されており、9月上旬以降にはUQモバイルでも発売予定です。サイズは約163×76×9.0mmで、重さは約200g。背面にはトリプルカメラを搭載しています

 

エントリーモデルとしては十分に満足できる操作性

まずは操作性から見ていきましょう。Redmi Note 10 JEのプロセッサーはSnapdragon 480 5G。まだ採用する機種が少ない新しいチップで、クアルコムの5G向けチップの中では、最もグレードの低いエントリーモデル向けのものです。

 

また、メモリー(RAM)も4GBと、昨今のスマホの中では少なめ。カタログスペックだけ見ると、正直パフォーマンスにはさほど期待できません。

 

しかし、実際に使ってみると、アプリの起動速度やタッチレスポンスは十分実用性があります。サクサクと操作できるハイエンドモデルに比べると若干もたつく印象はあるものの、電話、メッセージ、カメラなど、基本アプリの操作で不便に感じることはありません。

 

試しにスマホの処理速度を比較するベンチマークテストも実行してみましたが、ミドルクラス並みのスコアを記録しました。

↑ベンチマークテストアプリ「Geekbench 5」で測定した結果。従来のSnapdragon 4シリーズ(400番台)よりは圧倒的に高く、その上のクラスにあたる6シリーズ(600番台)に匹敵するスコアを記録しました

 

ただし、使い続けていると、タッチレスポンスにタイムラグを感じたり、カクカクした反応になったりすることもありました。処理負荷の大きいゲームをプレイすることや、マルチタスク操作などには不利と考えておいた方がいいでしょう。

 

バッテリー容量は4800mAh。電池持ちは非常に良く、ややヘヴィーに使っても余裕で1日持ち、使い方によっては2〜3日持続しそうな印象です。テストとして、フル充電にしてから「Netflix」の映画を2時間再生しても電池は9%しか減っていませんでした。

↑フル充電から2時間の映画を再生しても91%の電池が残っていました。さらに、2種類の省電力モードも備えています

 

大画面ディスプレイは魅力だが、スピーカーの音質には不満も

ディスプレイは液晶で約6.5インチ。有機ELに比べると、明るさに劣る印象はありますが、普段使いで気になることはありませんでした。液晶の落ち着いた色調を好む人にとっては使いやすいはずです。また、解像度は2400×1080ドットなので、小さい文字もクッキリと表示されます。

↑約6.5インチの液晶ディスプレイは、ナチュラルな色で表示され、Webページの小さな文字も見やすいです

 

ディスプレイサイズが大きいため、「YouTube」や「Netflix」などの動画をフリスクリーンに拡大して表示すると、字幕が読みやすいことも利点。

 

リフレッシュレートは最大90Hzで、コンテンツに合わせて自動でリフレッシュレートが切り替わる機能も備えています。この価格で90Hzに対応しているのは画期的。ただ、筆者が試した範囲では、初期設定の60Hzから90Hzに切り替えても、さほどの差を感じられなかったというのが本音です。

↑リフレッシュレートの初期設定は60Hzで、90Hzに切り替えることも可能。90Hzでは画面をスクロールした際の残像が低減されるはずですが、筆者には、画面表示がさほど滑らかになったとは感じられませんでした

 

それでもエントリーモデルであることを考えたら、ディスプレイ部分は普段使いでも概ね満足できるでしょう。

 

一方で気になったのが内蔵スピーカーの音質です。シングルスピーカーが底部に搭載されていて、そこそこの音量は出せるのですが、モノラルなので、動画を見ていると少々物足りなさを感じました。

↑底部にスピーカーとUSB Type-Cポートを搭載。スピーカーはモノラルで、フラットでやや乾いた感じの音質です

 

↑上部に3.5mm穴のイヤホンジャックを搭載。ステレオ音声を楽しみたいのであれば、イヤホンを準備した方がいいでしょう

 

カメラの性能は価格相応。AIの使い分けが難しい

アウトカメラは3眼構成。メイン(約4800万画素/F値1.79)+マクロ(約200万画素/F値2.4)+深度カメラ(約200万画素/F値2.4)という構成です。

↑2万円台ながら、4800万画素をメインとするトリプルカメラを搭載

 

マクロカメラは最短で4cmの距離で撮れますが、200万画素なので、さほど鮮明に撮れるわけではありません。深度カメラは、被写界深度を測るためのセンサーのようなもの。つまり、実際には、ほとんどの状況で約4800万画素のメインカメラを使うことになります。

↑マクロモードで撮影した作例。4cmまで近づいて撮れますが、AFが使えず、ピントが合っているかどうかを確認しづらかったです

 

メインカメラで撮った画像は1200万画素(4000×3000)で記録されます。つまり、4つの画素を1つに結合して撮影する仕組みです。ただし、「48M」モードに切り替えて、4800万画素(8000×6000)で記録することもできます。

↑撮影モードの選択画面。4800万画素で撮るには、撮影モードを「48M」にします

 

気になる画質ですが、やや色が濃く写り、シチュエーションによっては若干暗く写るように感じました。ただし、「夜景」モードは、かなり明るく写りました。2万円台のスマホで、ここまで撮れたら上々と評価したいところです。

 

AIによるシーン検出にも対応していて、オンにすると、わかりやすく色調が変わります。使いやすいのですが、シーンによっては色が不自然になってしまうこともあり、頻繁にオン・オフの切り替えが必要だと感じました。

 

【作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

インカメラはF値が2.0で約800万画素。画質はエントリーモデルとしてはかなり良く、AIによる補正や、背景をぼかすポートレートモードでも撮影できます。

↑約800万画素のインカメラは、2万円台で買えるスマホとしては十分に満足できる画質で撮れると考えてよいでしょう

 

おサイフケータイと防水への対応は素直に歓迎

この機種の最大のセールスポイントとなっているが日本独自仕様。シャオミのスマホとしては、ソフトバンク向けに発売した「Redmi Note 9T」に続いてFeliCaを搭載しており、おサイフケータイや、Google Payで電子マネーを利用できます。

↑FeliCaを搭載しているので、おサイフケータイが利用可能。「Suica」や「PASMO」も使えます

 

↑Google Payで電子マネーを使うことも可能

 

さらに、シャオミのスマホでは初めて、IPX8の防水とIP6Xの防塵に対応しています。IPX8は一定時間水没させていても、端末内部に浸水しない性能を示します。プールにドボンと落としてしまったり、突然の大雨に濡れてしまったりしても、速やかに対処すれば、故障する心配はありません。

 

シャオミのスマホが気になっていたものの、おサイフケータイや防水に対応していないことを理由に選択肢から外していた人には朗報と言えるでしょう。

 

シャオミによると、今後日本で発売するすべてのモデルが、おサイフケータイや防水に対応するわけではないそうですが、キャリア向けモデルでは対応機種が増えることが期待できそうです。

 

SIMフリーだが、5GはauとUQモバイルに最適化

Redmi Note 10 JEは、エントリーモデルながらボディの質感も悪くありません。背面パネルは光沢が強めのグラデーションで、サラサラとした手触り。カラバリは、使用している「グラファイトグレー」のほかに「クロームシルバー」があります。ちょっと地味なのですが、飽きが来ない色とも言えます。

↑背面パネルは高級とは言えないまでも、美しい仕上がり

 

↑クリアケースが同梱されています

 

指紋センサーは、本体右側面の電源キーに搭載。また、フロントカメラによる顔認証にも対応しています。指紋センサーの認証速度は遅くもなく、速くもなくと言ったところ。顔認証はスピーディーにロックを解除できました。

↑電源キーが指紋センサーを兼ねています。ただ、スムーズに認識してくれないこともあるため、認証スピードを重視するなら顔認証を使うのがベター

 

なお、キャリアモデルということもあり、SIMは1枚しか挿せません。ただし、SIMロックはかけられていないので、他社のSIMを挿して使うことができます。

↑左側面にあるSIMスロットには、nanoSIMに加えて、microSD(最大1TB)も装着可能。64GBの内部ストレージで足りない場合は、microSDで拡張できます

 

5Gの周波数はKDDIが使うn28、n77、n78に対応しています。ドコモやソフトバンクが独自に使う周波数には対応させていないそうなので、KDDIの5G回線に適した端末と言い切って差し支えないでしょう。

 

じっくり使い込んでわかった○と×、必要な性能はきっちり仕上がっている

最後に、Redmi Note 10 JEの気に入った点と、不満を感じた点をまとめてみました。

Redmi Note 10 JEの○
・Webや動画が見やすい大画面ディスプレイ
・おサイフケータイと防水・防塵に対応
・余裕で2日以上使い続けられるバッテリー

Redmi Note 10 JEの×
・カメラの画質がイマイチ
・内蔵スピーカーがモノラル
・シャオミのほかのモデルに比べるとデザインが地味

こうして見ると、スマホの使い勝手として必要な部分はしっかりと仕上げ、それ以外のところは多少性能を抑えることで、低価格を実現していることがわかります。気に入った点と不満を感じた点を見て、購入を検討してみるのがいいでしょう。

 

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シャオミが2万円台の5Gスマホ「Redmi Note 10 JE」発表、auとUQ mobileから発売へ

↑クロームシルバーモデル

 

シャオミは8月2日、auとUQ mobileから日本限定モデル「Redmi Note 10 JE」を発売すると発表。auからは8月13日に発売し、価格は2万8765円(税込)です。UQ mobileは、9月上旬以降の発売としています。

 

Redmi Note 10 JEは、おサイフケータイやIP68等級の防塵防水性能を持つなど、日本で人気の仕様をおさえながら低価格を実現した5G対応のエントリーモデルです。

 

主なスペックは、MIUI 12.5(Android 11)、Qualcomm Snapdragon 480 5G、4GBメモリー、64GBストレージ、4800mAhバッテリーなどを備えています。また、ディスプレイは約6.5型で、解像度は2400×1080ドット(フルHD+)、リフレッシュレートは最大90Hzに対応。

 

カメラは、4800万画素のメインカメラのほか、200万画素のマクロカメラ、200万画素の深度カメラの3眼構成。これらのカメラにより、クリアな被写体とボケ味のある背景を、指先で簡単に調整して撮影可能としています。さらに、AIによる撮影シーンの自動識別で、色や明るさを最適化し、明るい場所から夜景までさまざまな場所で活躍するとのこと。

 

このほか、本体側面の指紋認識センサーや、ブルーライトを低減して読書に集中できる「読書モード」などを搭載しています。

 

低価格ではありながら、スペックや機能面を見るとぬかりのない1台となっています。5Gスマホをお手軽に手に入れたいなら購入検討の候補に挙がるでしょう。

 

↑グラファイトグレーモデル

 

なお、au公式アクセサリー「au +1 collection」では、Redmi Note 10 JE向けのアクセサリーを発売。さらに、シャオミの「Mi スマートバンド 6」を8月下旬以降に発売するとしています。

シャオミ5Gスマホ「Mi 11 Lite 5G」レビュー、これは弱点のないお買い得モデルです

 

シャオミが7月2日に、SIMフリーの5Gスマホ「Mi 11 Lite 5G」を発売しました。

 

Mi 11 Lite 5Gは、6.55インチの有機ELディスプレイを搭載しながら、幅75.73×高さ160.53×厚さ6.81mmで重さは159gと、薄さと軽さが特徴のモデルです。また、最新のミドルハイ向けSoC「Snapdragon 780G」(最大2.4GHz/オクタコア)を搭載するほか、おサイフケータイに対応するなど、セールスポイントの多いモデルに仕上がっています。

 

さらに、SIMフリースマホ市場においては、比較的上位に位置付けられる仕様ですが、市場想定価格4万3800円(税込)というアグレッシブな価格設定もポイントで、今夏、最も注目を集める1台になることは間違いないでしょう。

 

そんな魅力の多いMi 11 Lite 5Gですが、実際の使い勝手はどうか、使ってみてから気づく弱点はないかなどを、1週間ほど使って探ってみました。

 

必要な機能を備えたスマホとは思えないほど薄く軽い

Mi 11 Lite 5Gを手にして最初に驚いたのがやはり薄さと軽さです。本体の厚さ6.81mm、重さ159gは、例えとして適切ではないかもしれませんが、板チョコのような印象を受けます。詳細は後述しますが、これだけの薄さ・軽さであっても、バッテリー容量は決して少ないわけではなく、機能を削っているわけでもありません。むしろ、最新の5Gスマホとして必要な機能をもれなく備えており、技術の高さを感じます。

 

↑本体の厚さは、わずか6.81mm

 

その薄型化に大きく貢献しているのが、折り曲げられるほど薄い有機ELを採用していること。さらに、ゴリラガラス6(強化ガラス)で保護して、堅牢性も確保しています。

 

↑6.55インチの有機ELディスプレイを搭載。解像度は2400×1080ドットで、小さい文字もクッキリと表示。リフレッシュレートは60Hzと90Hzに切り替え可能

 

本体右側面には音量キーと、指紋センサーを兼ねる電源キーを搭載し、下部にはSIMスロットとUSB Type-Cポートを装備。SIMスロットは表裏にnanoSIMを1枚ずつ装着でき、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。なお、2枚目はmicroSDとの排他利用になっています。

 

また、イヤホンジャックはありませんが、USB Type-C to 3.5mmの変換アダプターが同梱されているので、手持ちのイヤホンを接続して音楽を聴くことが可能です。

 

内蔵スピーカーは本体の上下に搭載。横向きにして「YouTube」や「Netflix」などを見ると、周囲に広がるような立体的なサウンドを楽しめます。

 

↑本体右側面に音量キーと電源キーを搭載。電源キーは指紋センサーを兼ねています。このほか、生体認証はインカメラによる顔認証にも対応しています

 

↑下部にはSIM/microSDスロットとUSB Type-Cポートを搭載

 

↑SIM/microSDスロットは表裏に1枚ずつ装着可能。周波数は国内全キャリアの5G(sub6)に対応しています

 

背面パネルは擦りガラスのような質感で、サラサラとした手触り。筆者はミントグリーンを借りて使いましたが、光の当たり方によって表情が変わり、価格以上にリッチな印象を受けます。

 

↑背面パネルはガラスを使用。ハイエンドモデルに引けを取らない高級感のある仕上がりです

 

操作感は小気味よく、バッテリー持ちも及第点

SoCとして搭載されたクアルコムのSnapdragon 780Gは、5nmプロセスで製造された最新チップセットで、クアルコムによると前世代の「Snapdragon 768G」に比べて性能は40%も向上しているそうです。

 

その性能を確かめるために、「Geekbench 5」アプリでベンチマークテストを実施したところ、ミッドレンジではトップクラスのスコアを記録。公式発表の高い性能は伊達ではないようです。

 

↑「Geekbench 5」アプリで実施したベンチマークテストの結果、Snapdragon 7シリーズでは最も高く、1世代前のハイエンドモデルと同等のスコアを記録しました

 

実際に使った印象は、タッチレスポンスがキビキビとしていて、小気味よい操作感。もちろん、上位クラスのSoCである8シリーズ(800番台)を採用するモデルのような、タッチ操作に滑らかに追随する、いわゆる “ヌルサク” の操作感は得られませんが、ストレスを感じることはなく使えそうです。

 

バッテリー容量は4250mAh。5Gスマホは、4Gスマホよりもバッテリーを消費するため、ほとんどの機種が4000mAh以上の電池を内蔵しています。Mi 11 Lite 5G の4250mAhは妥当な容量と言えるでしょう。実際に動作確認のためにややヘヴィーに使ってみたところ、1日は持ったので、使い方によっては2日以上の連続使用を見込めるはずです。

 

また、フル充電から「Netflix」の映画を2時間再生したところ、電池は83%残り、さらに30時間以上使える見込みが表示されました。外出先でも電池の減りを気にせずに、動画を見たり、ゲームを楽しんだりできそうです。

 

↑2時間の映画を再生しても、電池は17%しか減りませんでした

 

 

さらに、33W出力の急速充電器が付属され、スピーディーに充電できることも利点。充電に要する時間は計っていませんが、就寝時に充電しなくても、外出前のちょっとした時間に充電すれば十分という印象でした。

 

↑同梱の充電器を使って、33Wの急速充電が可能。出かける前のわずかな時間に充電すれば、1日に必要なバッテリーを十分チャージできます

 

もう一つ特筆すべき点は、長時間のゲームや動画視聴でも本体がさほど熱くならなかったことです。発表会などで放熱効率に関する言及はなかったのですが、これはSnapdragon 780Gの電源効率の良さに加えて、熱が発生しにくい構造になっているのではないかと思われます。

 

カメラは鮮明な色の表現が特徴的、撮影モードの多さも魅力

アウトカメラは、メイン(6400万画素/F1.79)、超広角(800万画素/F2.2)、テレマクロ(500万画素/F2.4)という3眼構成。テレマクロは、望遠でマクロ撮影ができるレンズです。被写体に近づかなくても、引き寄せてクローズアップ撮影ができるので、撮影時にスマホが影になることがなく、使いやすく感じました。

 

↑6400万画素をメインとする3眼カメラを搭載

 

6400万画素カメラは、4つの画像を1つに結合して、光を効率よく取り込む「4 in 1ピクセルビニング」という技術が採用され、デフォルトで有効になっています。これにより、薄暗い場所でも鮮明な画質で撮影できます。もちろん、夜景撮影においても力を発揮。試しにさまざまな被写体を撮ってみましたが、どんなシチュエーションでも実際よりも明るく鮮やかな色で写る印象でした。

 

なお、Mi 11 Lite 5Gには、AIが被写体やシーンを認識して最適な設定が行われる機能も搭載。この設定はあくまで自然な色付けをしてくれる印象で、色が鮮やかになりすぎたり、不自然な色味になったりすることはなかったので、常時オンにしておくのが良さそうです。

 

↑超広角で撮影した作例。119度の視野角を撮影できます

 

↑メインカメラで撮影した作例。ナチュラルな色調です

 

↑背景をぼかす撮影も可能

 

↑料理も自然な赤が表現され、美味しそうな色の写真を撮れました

 

↑「夜景」モードで撮影した作例。画質は若干粗いものの、スマホの画面で見るには、ほとんど気になりません

 

↑「マクロ」モードで撮影した作例。葉脈が細部まで表現できているのは見事と言えます

 

また、6400万画素で撮影可能な「64M」モードも用意されています。64Mモードで撮った写真は、ディスプレイで拡大させても精細な画質で表示でき、高画質のままで一部をトリミングすることも可能です。

 

↑64Mモードで撮影した画像を拡大していくと、途中で「HDプレビュー」に切り替わり、精細な画質を維持して拡大できます

 

このように、Mi 11 Lite 5Gのカメラは多くの撮影モードを備えていますが、個人的に特に気に入ったのは「Vlog」モードです。14のテンプレートが用意されていて、簡単に音楽付きのショートビデオを撮影できます。普段、動画を撮ることが少ない人でも使ってみる価値アリです。

 

↑多彩な撮影モードを搭載

 

 

↑「Vlog」モードで撮った作例。シーンの切り替わりは自然に見えるので、いろいろな動画を撮影して試したくなります。なお、最後の「VLOG」というロゴは仕様で挿入されます

 

一方のインカメラは2000万画素(F2.24)で、背景をぼかせる「ポートレート」モードや、肌をきれいに写す「ビューティー」機能があるので、自撮りを楽しみたい人も満足できるはずです。

 

スピーカーをクリーニングするなどのユニークな機能も搭載

シャオミのスマホはこのモデルに限らず、Androidをベースにした「MIUI」という独自OSを搭載していることも特徴。Mi 11 Lite 5Gの初期搭載OSは、Android 11がベースのMIUI 12です。

 

これにともない、ホーム画面に見慣れないアプリがあったり、「設定」画面に表示される項目が、一般的なAndroidスマホとは若干異なったりします。ただ、操作に迷うほどではありません。Androidのベーシックな仕様に、シャオミ独自の機能が追加されていると思えばいいでしょう。ユーザー自身がカスタマイズできる機能も多く用意されています。

 

↑「設定」画面に表示される項目や並び順は、一般的なAndroidスマホとは若干違います

 

 

例えば、片手で操作しやすいように画面表示を縮小する「片手操作モード」のほか、スピーカーの目詰まりを直すという、他メーカーの機種では見かけない珍しい機能を備えています。使いこなすことができれば、一般的なAndroidスマホよりも便利になるでしょう。

 

↑「片手操作モード」は画面サイズを選択可能

 

↑スピーカーの目詰まりを直すクリーニング機能も用意

 

↑ダークモードのほかに、目への負担を軽減する「読書モード」も用意されています

 

これといった弱点が見当たらないオールラウンダーモデル

Mi 11 Lite 5Gを1週間ほど使ってみましたが、快適に操作できるうえに、機能に不足を感じることもありませんでした。特に本体の薄さと軽さはほかにはない魅力で、それでいてバッテリーはそれなりに持ち、本体が熱くなりにくいことも利点です。個人的には、端末価格が5万円以上でもおかしくはなく、非常にコスパの高い端末と思えました。強いて弱点を挙げるとするならば、日本でも徐々に普及しつつあるeSIMに対応していないことくらいでしょう。

 

冒頭でも触れましたが、海外メーカー製のSIMフリーモデルながらおサイフケータイが使えることも大きなメリット。これらの機能が充実していることから、使う人を選ばない万人向けモデルといった印象です。5Gに対応するMVNOのユーザーや、ahamo、povo、LINEMOなど、今年始まった各キャリアの新しいプランと合わせて使うにも最適でしょう。

 

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シャオミの「Xiaomi Redmi 9T」が20%オフ、Amazonプライムデーでさらにお買い得に

Amazon.co.jpでは、6月22日の23時59分まで、年に1度のセール「Amazonプライムデー」を実施中。

 

これにともなって、シャオミのSIMフリースマホ「Xiaomi Redmi 9T」が通常価格から20%オフの1万3990円(税込)で販売中です。製品ページはこちら

 

Xiaomi Redmi 9Tはエントリークラスのモデルです。かなりリーズナブルな価格ながらも、リアに4800万画素のメインカメラのほか、800万画素の超広角カメラとマクロカメラ、200万画素の深度センサーを搭載。OSにはAndroid 10.0を採用し、プロセッサーにはクアルコムの「Snapdragon 662(オクタコア、最大2.0GHz)」を採用しています。

 

ディスプレイサイズは6.53インチで、解像度は2340×1080ドットと大きいほか、SIMスロットはデュアルnanoSIM方式となっています。また、6000mAhとバッテリー容量が大きめなのも特徴で、連続待受時間は最大で28日、連続通話時間は最大で56時間と長寿命を実現しています。

 

通常販売価格は1万7490円(税込)と、ただでさえコストパフォーマンスに優れたモデルなのですが、3500円オフでさらに手に取りやすい価格となっています。SIMフリーモデルなので、格安SIMと組み合わせてサブマシンとしてはもちろん、メインスマホとしても十分に活躍できる性能を備えています。この価格なら、「とりあえず予備用として買っておく」というのもアリかもしれません。

“ハードの利益率5%以下”をポリシーに、トライアスロン型ビジネスモデルを実現した「シャオミ」を深掘り!

手ごろな価格で性能十分な家電を多数手がける“バリューブランド”のルーツや、製品開発にかける想い、アプローチ方法についてインタビューを行う企画。今回は、シャオミのヒット商品を紹介しながら、同社の成長の経緯とモノ作りの哲学に迫る!

※こちらの記事は「GetNavi」 2021年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

社名:Xiaomi Corporation

創業:2010年4月

本拠地:中国・北京

ヒット家電第1号:Mi 1(Xiaomi Phone)

2010年の創業後、わずか4年で中国のスマホシェア1位を獲得するほどの驚異的な成長を遂げる。IoT家電なども販売し、現在ではスマホの世界シェアは第3位。日本市場には2019年に本格参入。ハイコスパなモデルを中心に展開している。

 

【今回ピックアップする製品】

ハイエンド機同等のカメラとディスプレイを搭載

シャオミ

Redmi Note 10 Pro

実売価格3万4800円

120Hz駆動の6.67型有機ELディスプレイや、1/1.52型センサーを用いた1億800万画素カメラなど、ハイエンド機並みのスペックを誇る4G対応ミドルクラス端末。デュアルスピーカーを搭載し、ボディ側面には指紋センサーも備える。

SPEC●プロセッサー:Snapdragon 732G●ストレージ:128GB●メモリ:6GB●ディスプレイ:6.67インチ有機EL(2400×1080)●サイズ/質量:約W76.5×H164×D8.1mm/約193g

 

↑4眼カメラを搭載。1億800万画素のメインカメラに加え、800万画素の超広角、500万画素のマクロ、200万画素の深度カメラからなる

 

↑スマホとしては大型の1/1.52型センサーを搭載し、夜景などを低ノイズに撮影可能。9つのピクセルを1つに束ねる高画質化機能も備える

 

↑テレマクロ撮影が可能な500万画素カメラを備えるのはユニーク。小物を撮るときだけでなく、料理を撮影するときなどにも効果を発揮する

 

↑高強度なCorning Gorilla Glass 5を用いたディスプレイ。120Hzのリフレッシュレートに対応し、滑らかな映像でゲームなどを楽しめる

 

【開発ストーリー】ユーザー視点でメリットを熟慮して仕様を研ぎ澄ます

世界的な人気を誇るRedmiシリーズで初めて有機ELディスプレイを搭載した本機。このディスプレイは、ユーザーメリットを考慮し、いたずらに解像度を追求するのではなく、操作感に直結するリフレッシュレートの向上を選択したという。こうした様々な取捨選択を適切に行うことで、ミッドレンジ帯の価格帯でフラッグシップ級の機能を実現した。

 

↑同じRedmiシリーズのSIMフリー端末Redmi 9T。こちらは6000mAhのバッテリーを装備する実用的な仕様で2万円を切る価格を実現した

 

【この人に聞きました】

Xiaomi シニアPRマネージャー

齊木更沙さん

エンタメ業界での広報を経て、2020年7月よりXiaomi Japanの広報を担当。同社の扱うプロダクト全般を熟知する。

 

伝説的な創業者によるマンガのような成り立ち

創業は2010年と、シャオミの歴史は比較的短い。しかし、同社はわずか4年で中国ナンバーワンのスマホメーカーへと急成長し、現在では世界展開を進めている。躍進する中国を象徴するような、その足取りの背景には、立志伝中の人である同社CEO雷軍さんの思想と戦略があったと、シニアPRマネージャーの齊木さんは語る。

 

「携帯電話業界に一歩も踏み入れたことがなかった雷軍は、まず『世界で一番の携帯電話を他社の半額で提供して皆が買えるようにする』という目標を掲げました。その秘策は、“トライアスロン型”のビジネスモデルにあります。これは、一つの企業が①ソフトウェア②ハードウェア③インターネットサービスを提供するというもの。販売チャンネルをオンライン化し、最小限のマーケティングでインターネットサービスを提供するという、当時のインターネット業界にあったマインドセットを基に考案したものです」(齊木さん)

 

これを実現するために、雷軍さんはOSの開発から着手。こうして現在も続く同社独自のOSであるMIUIが誕生した。MIUIはインターネット上で徐々にファンを獲得。ローンチから1年も経たずにユーザー数は30万人を突破したという。しかし、同社初のスマホであるMi1の発売までは、一筋縄ではいかなかった。

 

「当初、Mi1は1500人民元(約1万8000円)で発売する予定で、販売台数は30万台程度を想定していました。ところが、パーツの供給元にすべて業界でトップに君臨しているサプライヤーを選んだ結果、予算がオーバー。販売価格を2000人民元(約2万4000円)程に変更しないと大幅な赤字になることが判明したんです。当時、中国国内のメーカーが販売しているスマホの平均価格は700人民元(約8400円)程度。Mi1を1999人民元で発売したとして、高すぎて1台も売れないかもしれないと、雷軍は眠れない夜を過ごしたそうです。ところが発表会当日、雷軍が会場に到着すると、会場は参加者で溢れかえっており、ステージに上がることもままならないほど混み合っていました。壇上で1999人民元の価格を発表すると観客から30秒間ほど続く拍手が沸き起こりました。それは『プレミアムなデバイスを手ごろな価格で』という方針が受け入れてもらえた瞬間でした。発表会終了後、Mi1は30万件のプレオーダーが入り、最終的に700万台売れました。以降もこの方針は変わらず、2013年に誕生した新ラインのRedmi Noteシリーズは世界での累計販売台数で2億台を超えるほどのヒットになっています」(齊木さん)

 

その後、成長を続けたシャオミは、2018年に香港証券取引所に上場。その直前、雷軍さんは決定的なステートメントを発表した。それが「ハードウェア事業は純利益5%を超さない」という方針だ。これは、各方面からの圧力が加わる上場後も、適正な価格で高品質な製品を作り続けるためのもので、以後、今日に至るまで、この約束は守られている。

 

「スマホ×AIoT」を中核戦略にさらに成長

現在のシャオミは「Smartphone×AIoT」を中核戦略として、生活家電を含む2000を超えるIoTデバイスを販売している。日本でも2020年秋にMi スマートバンド5が発売されたが、これは同社の製品群のほんの一部だ。

 

「スマホとAIoT機器は共生関係にあります。今後、AIやインテリジェントなコネクティビティの進化につれて、その重要性は増加し、未来のライフスタイルを構築していくでしょう。私たちはこうした業界でリーダーシップを保持できるように、この先5年において70億USドルを投資する予定です。日本ではまだまだ展開できていないものが多いですが、今後にご期待ください」(齊木さん)

 

【Miスマートバンド5】

↑4490円の安さで、心拍数の計測や運動のトラッキングに対応したスマートウオッチ。2週間のバッテリー駆動を誇り、ストレス計測も可能

 

【Mi 空気清浄機 3H】

↑GoogleアシスタントやAmazon Alexaに対応した格安空気清浄機。HEPAフィルター採用で、0.3μmの粒子を99.97%以上捕集する

 

Mi ハンディクリーナー ミニ】

↑8万8000rpmのブラシレスモーターを搭載した500gのコードレス掃除機。5940円という安さで吸引力1万3000Paを誇る

 

【バリューブランドの真髄】コスパ品だけでなく付加価値アイテムも得意

日本ではまだシャオミは「コスパ重視のメーカー」と考えられがちだ。だが、それは同社の一面でしかない。世界的に熱狂的なファンを持ち、ハイエンド製品も精力的に開発・販売するメーカーでもあるのだ。グローバルでは、1/1.2インチセンサーを搭載した端末や最先端の折りたたみスマホなどもラインナップ。こうした製品の日本投入も待たれる。

 

Mi Mix Fold】

↑開くと8.01インチとなる折りたたみスマホ。世界で初めてリキッドレンズを採用したカメラを搭載するなど、最先端技術を満載した一台だ

 

Mi 11 Pro】

メインカメラに、独自開発の1/1.2型という大型センサーを採用したフラッグシップモデル。ディスプレイは6.81型有機ELで、防水仕様だ

この機能で4000円台? スマホ連携が便利すぎるシャオミ「Mi 体組成計2」のコスパに驚愕!

在宅勤務や外出自粛で運動不足になったという話はよく聞きますよね。かく言う筆者もほとんど在宅勤務となり、外出しなくなった分、お腹の肉が気になってきました……。よし、ダイエットを始めよう! という時に強力なパートナーになるのが体組成計です。せっかくならスマホ連携機能があるものがいい! と思って調べてみると意外とお高い……。

 

5000円以下のスマホ対応体組成計をお試し!

↑Mi 体組成計2(Mi Body Composition Scale 2)

 

そんな中、スマホ連携&高コスパな体組成計が発売されました。その名も「Mi 体組成計2」。実売価格は4840円(税込)。スマホ対応体組成計は、日本メーカー製なら実売価格で8000円からという価格となっているなかで、この製品は群を抜く安さです。

 

Mi 体組成計2は中国企業「シャオミ」の製品。もともとスマホメーカーとして創業した企業です。コスパの高いスマホが強みのメーカーですが、スマホと連携する家電や周辺機器も多く手がけています。スマホメーカーが手がけるだけに、家電でも「スマホ・ファースト」な機能が盛り込まれています。実際に使い込んでみると、安いだけではない使い勝手やデザインの良さも見えてきました。

 

ボタンが無い! 省略の美学

多機能な家電なら、ボタンがたくさん並び、案内の文字が並ぶもの……そう思っている人が「Mi 体組成計2」をみると、あまりにすっきりとしたデザインに驚くかもしれません。

 

上下左右が対称で、中央のささやかな「mi」ロゴ以外に一切文字がないシンプルな外観。裏返すと背面の中央に単3形乾電池を入れるボックスはありますが、電源ボタンらしきものはありません(ちなみに、電池は付属しません)。

↑外観はシンプルでロゴも控えめ

 

実は、台座の部分がセンサーになっており、人が乗ると起動する仕組みになっています。乗ってみるとガラスの下にデジタル数字が現れて、体重が浮かび上がります。

↑裏面もシンプル

 

スマホとの接続は極めてスムーズ

Mi 体組成計2の真価はスマホをつないでこそ発揮されます。まずはiPhone/Android対応の「Mi Fit」アプリをインストール。Mi Fitアプリでアカウントさえ作ってしまえば、接続はこれ以上ないほど簡単です。アプリから機器の追加メニューを選んで、体組成計に乗るだけ。体組成計が起動すると、自動でアプリに登録されます。一度登録すれば、あとは乗るだけでスマホにデータが転送・記録されます。

↑スマホへの登録も体組成計に乗るだけと簡単

 

家族みんなで使いたい場合も大丈夫。ひとつの体組成計を最大16人まで使うことができます。複数台のスマホで家族それぞれのMi Fitアカウントを登録できますし、1つのアカウントに親子など複数のメンバーを登録することも可能です。

 

Mi 体組成計2には、誰が乗ったかを判別する自動識別機能もついています。つまり、体組成計に乗るだけで誰が乗ったかを識別して、個人ごとにデータを保存できるというわけです。

 

筆者は以前、とある国内メーカーの体組成計を使っていましたが、1万円弱の製品でも、体重を計測するまでに操作に手間がかかっていました。まず、「電源」オンボタンを押し、「矢印」ボタンで測る人を選んで、「設定」ボタンで確定して、ようやく計測……といった具合です。

 

それに対してMi 体組成計2は乗ったら起動して、そのまま個人を識別して測定、というシンプルさ。デザインも良い上にスマホ連携に対応してこの価格とは……。シャオミ、なかなか侮れませんね。

 

結果に対する評価をわかりやすく表示

肝心の測定内容ですが、体重のほかにBMI、体脂肪率、筋肉量、水分率、タンパク質率、内臓脂肪レベル、基礎代謝など13種類の指標が表示可能です。本体上には体重の結果しか表示されないため、詳しい結果はアプリで確認する形です。

結果が表示されても、それぞれの指標にどのような意味があるのかが分からないと役立ちません。Mi Fitアプリでは、その点もきっちりカバー。例えば体脂肪率は年齢に応じて「非常に低い」~「高い」の5段階の線グラフで表示されます。

 

タンパク質を適切に取れているのか、骨量はどうなのかといったことも一目瞭然。身体全体の健康状態は「ボディスコア」という数値で可視化されます。

↑ボディスコアの表示例

 

↑同じ身長・年齢のユーザーとの比較も表示されます

 

↑目下在宅勤務中の筆者はやや運動不足気味という結果に

 

バランス能力もゲーム感覚で計測できる

さらに、Mi 体組成計2では「バランス能力」も計測できます。目をつぶって体組成計の上で片足立ちをして、立っていられた時間を計測します。計測中は体組成計の表示部がタイムカウントになり、まるでWii Fitのバランスゲームのような感覚です。33秒間、片足立ちを保っていた筆者はなんとか「良い」の評価を獲得できました。

↑片足立ちでバランス感覚を測定できます

 

ちなみに、Mi Fitアプリでは同社の活動量計「Mi スマートバンド5」のデータも同期可能。Mi スマートバンド5では活動状況や睡眠状態を記録できるので、より総合的なデータを保存できます。

 

シャオミ製品はこの体重計しか使わないという人にも便利な機能があります。Mi Fitアプリの健康データはiPhoneの「ヘルスケア」アプリやAndroidスマホの「Google Fit」へ送ることができるのです。スマホの歩数計や食事管理アプリや睡眠記録アプリのデータと一緒にまとめて登録すれば、ダイエットの進捗管理も捗ります。

 

人以外の小さなモノの重さも測れる

体組成計とバランス能力の計測以外に、Mi 体組成計2には隠し機能があります。人以外の小さなものの重さを測る機能です。

 

小物計測機能では、0.1kgから10kgまでの小さなものの重さを測れます。100g単位と大雑把ではありますが、計量秤の代用になります。

 

小物を測るには、まず一度体組成計に乗って起動し、測りたいものを置くという手順になります(手でギュッと押しても起動します)。

↑100g単位で小物の重さを測る機能も。小物を計る際は、天面のガラスをアルコール消毒をするなどして使うと良いでしょう

 

普段は足を乗せている台で食べ物のようなものを測るのはちょっと気が引けますが、普段はあまり使わない秤を購入せずに使えるのは便利です。料理好きな人であれば、たとえば梅酒やジャムを作るときにたくさん用意した果物の重さを測るといった用途で使えるでしょう。

 

実用的なスマホ連携と優れたデザインでこの価格は安い!

「スマート家電」というとハードルが高いようにも思えますが、Mi 体組成計2の場合、スマホアプリとの連携方法から洗練されていて、使い始めるときのハードルも高くありません。

機能面で他社の体組成計と遜色ないうえ、スマホ連携機能を取り入れつつ、5000円を切る低価格に仕上げたという点でも魅力的。デザインの面でも余計な要素を廃しており、家の中に置いたときの佇まいも優れたものに仕上がっています。総じて、「スマホ連携ができる安価な体組成計が欲しい」という人に加え、「スタイリッシュなデザインの体組成計がほしい」という人におすすめしたいと思える製品でした。昨今の“コロナ太り”に立ち向う強力なパートナーになることは間違いありませんね。

 

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5G・おサイフ対応で2万円! 「コスパの鬼」シャオミがソフトバンクに~「Redmi Note 9T」発表

コスパの高いスマホで知られる中国メーカーのXiaomi(シャオミ)が、新モデル2機種を発表しました。ソフトバンク独占販売の「Redmi Note 9T」はシャオミ初のおサイフケータイ対応で約2万円と怒涛の安さです。

 

SIMフリーでは大画面・4眼カメラで1万5900円(税抜、以下同)の「Redmi 9T」も発売します。また、スマートウォッチ2製品とホームカメラも発表されました。

 

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5Gの“格安”スマホ「Redmi Note 9T」

 

Redmiシリーズはシャオミの中でも特にコスパ重視のブランドです。そのRedmiで初の5G対応となる「Redmi Note 9T」は、日本ではソフトバンクが独占販売することとなりました。発売日は2月下旬以降で、2月3日に予約開始です。

 

ソフトバンクオンラインショップでの販売価格は一括1万9637円。さらにMNPでソフトバンクに加入する人には一括1円で販売されます。

↑ソフトバンクの5Gスマホの中でも群を抜く安さですが、安いだけではありません。シャオミのスマホとしては初めて、おサイフケータイにも対応します

 

チップセットは日本では採用例が少ない台湾Mediatek製のDimensity 800U(8コア)を搭載。メモリは4GB、ストレージは64GBと価格相応に抑えられています。モバイルゲームをガンガン遊ぶ人には動作が物足りなく感じられるかもしれませんが、Webサイトを見たり動画再生をしたりするような使い方なら必要十分な性能と言えるでしょう。

 

ストレージは64GBですが、microSDスロットを備えており、最大512GBのmicroSDを追加できます。ディスプレイは6.53インチと大きめのTFT液晶を搭載。解像度はフルHD+(2340×1080)となっています。本体の上下にスピーカーを搭載し、横向きでのステレオ再生に対応。大画面で動画を楽しむには不足の無い仕様です。

↑3.5mmイヤホンジャックも装備しており、イヤホンを有線接続すればFMラジオも利用できます

 

バッテリー容量の大きさも特徴で、5000mAhを搭載します。22.5W充電器が付属し、スマホ本体には15Wの急速充電に対応します。バッテリーについては、2年間繰り返し充電しても劣化が少ないとしています。

 

カメラは3眼構成で、メインが4800万画素。200万画素の深度カメラと200万画素のマクロカメラによって、夜景撮影やマクロ撮影の画質も高めています。前面のパンチ穴型インカメラは約1300万画素です。

 

大きさは約77×162×9.1mmで、重さは約200g。大容量バッテリーを搭載することから、やや厚みがあります。背面には手になじみやすいよう独特なカーブ形状がつけられています。

↑カラーはナイトフォールブラックとデイブレイクパープルの2色展開です。背面素材はポリカーボネート製で指紋がつきづらく独特の質感です。防水は非対応ですが、水ハネへの耐性があるとしてます

 

5Gは主力の3.7GHz帯(Band n77)をサポート。ミリ波帯は非対応です。4G LTEはソフトバンク向けに割り当てられたほとんどの帯域をカバーします。OSはAndorid 10。生体認証は指紋センサーを備えています。

 

画面保護シートが貼り付け済みで、ソフトケースも付属。急速充電対応のACアダプターやUSB Type Cケーブルも同梱と付属品が充実しているのもうれしいポイントです。

↑大容量かつ節約の効くバッテリー機能も備えています

 

↑その他、この価格では考えられないほど多彩な多機能性

 

SIMフリー向け「Redmi 9T」

SIMフリー市場向けには4G LTE対応の「Redmi 9T」が発表されました。メモリ4GB、ストレージ64GBの構成で価格は1万5900円。大画面やデュアルSIM対応など、コスパだけではない魅力を備えています。

↑発売は2月5日で、MVNOではイオンモバイル、IIJmio、OCNモバイルONE、BIGLIBEが取り扱い予定。Amazonなどのオンラインストアやビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダデンキなど家電量販店でも販売されます

 

チップセットはクアルコム製のミドルレンジ向けSnapdragon 662を搭載。ディスプレイは6.53インチTFT液晶で解像度はフルHD+。テュフ ラインランド社の認証試験でブルーライトの少ない目に優しいディスプレイとして認証されています。

↑「しずく型」の切り欠きにインカメラを搭載。デュアルスピーカー内蔵で3.5インチジャックも装備しています

 

背面カメラは4眼で、4800万画素・1/2インチセンサーが主力。超広角を800万画素カメラで対応し、200万画素の2つのサブカメラでマクロや深度情報を補う構成です。インカメラは800万画素カメラを搭載します。

 

デュアルSIMに対応し、さらに最大512GBのmicroSDスロットを搭載します。バッテリーは6000mAhで、18Wの急速充電に対応します。生体認証では側面に指紋センサーを備えています。このほか、有線ヘッドホンを接続してFMラジオを利用可能。赤外線センサーを備えており、スマートリモコンとしても使用できます。

↑カラーはカーボングレーとオーシャングリーンの2色。こちらも22.5W対応の急速充電器同梱です

 

スマートウォッチとホームカメラも発表

シャオミの魅力は、コスパだけではありません。スマホと連携して使える周辺機器の豊富さも特徴です。今回はスマートウォッチ「Mi Watch」「Mi Watch Lite」と家庭用カメラ「Mi 360°家庭用スマートカメラ 2K」が発表されました。3製品とも2月以降の発売を予定します。

↑「Mi Watch」の価格は1万1800円

 

1.39インチの円形有機ELディスプレイを備えたスマートウォッチで、明るい画面表示と32gの軽さが持ち味。117種類のエクササイズや睡眠の記録に対応し、心拍数や血中酸素濃度、ストレスレベルの計測も可能です。

 

1回の充電で最大16日間使える省エネ仕様。50m防水仕様で、スイミングや雨天での利用も問題ありません。気圧センサーやGPSも備えるなど、アウトドア向けのスマートウォッチとしては「全部入り」という趣があります。

↑血中酸素濃度を計測することもできます

 

「Mi Watch Lite」は6800円と手ごろな価格のスマートウォッチ。角型の1.4インチ液晶ディスプレイを装備します。GPSや心拍モニタリング、睡眠計測に5気圧防水など、スマートウォッチとしての基本機能はしっかり抑えています。

↑電池もちが最大9日間とロングバッテリーを誇る「Mi Watch Lite」

 

↑心拍・睡眠モニタリング、防水性能などキャッチ―な機能が揃っています

 

家庭用スマートカメラの「Mi 360°家庭用スマートカメラ2K」は4800円で販売。スマホと連携し、家の中の防犯や、子供やペットの様子の見守りに使える製品です。

 

コンパクトサイズながらモーター可動式のカメラを搭載。天井や壁などへの設置も対応。アプリからの音声を送る機能もあり、見守り用途なら留守番中の子供とやり取りするような使い方も可能です。

 

記録解像度は2K解像度(2304×1296ドット)。赤外線による暗視も対応し、夜間でも色味をとらえた記録が可能です。AI技術によって、人の動きを検出して知らせる機能も備えています。

↑可動域は水平360度、垂直108度で、アプリから画角を調整可能

 

 

2018年に日本に進出し、2019年には大手キャリアの一角auへの5Gスマホを供給を果たしたシャオミ。今回、ソフトバンクにも採用となりました。「コスパの鬼」の快進撃からは目が離せません。

 

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シャオミの「Mi スマートバンド5」は、4490円でスマートバンドに求める機能が詰まった逸品!

シャオミの新たなスマートバンド「Mi スマートバンド5」が、1月8日より発売中。Mi スマートバンド5は、2019年末に日本市場で発売し、好評を博しているMi スマートバンドシリーズの最新モデルです。

↑Mi スマートバンド5の価格は税込で4490円

 

Mi スマートバンド5は、以前のモデルより20%大きくなった大型の1.1インチ カラー有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載。ユーザーは65種類以上の画面デザインを選ぶことができ、独自のスタイルを表現できます。鮮やかなディスプレイとスポーティなデザインも特徴的です。

 

 

また、Mi スマートバンド5は、あらゆるワークアウトをカバーできる性能を備えていることも特徴です。5気圧防水により、水泳、サーフィン、シャワーにも使え、活動範囲は陸上にとどまりません。インドアサイクリング、クロストレーナー、ヨガ、ローイングマシーン、縄跳びなど、11種類のエクササイズモードを備え、ユーザーがどのように動いてもワークアウトの進捗を記録することができます。

 

フィットネス以外にも、心拍数モニタリング機能の精度が50%向上した光学式心拍センサーによって、24時間365日の睡眠状態、ストレスレベル、さらには毎月のサイクルに関するより多くのデータで、心臓の健康状態を常に把握することが可能です。さらにこのデバイスは、すべての測定データを収集し、パーソナル・アクティビティ・インテリジェンス(PAI)値を出力するので、健康レベルを簡単に把握することができます。

 

大画面とこれらの新しく追加された機能をパワフルに実行するために、最大14日間の連続使用を可能とする強バッテリーもポイント。背面の磁力部分に充電器を繋げるだけで、充電時にはバンドからトラッカーを取り外すことなく充電できるのも便利でありがたいです。

 

気軽で手間なく使えるファッショナブルなスマートバンドに仕上がっていますが、その価格は4490円! スマホ、家電、イヤホンと強力なハイコスパアイテムで日本でもその名を定着しつつあるシャオミのテクノロジーを、まずはこのMi スマートバンド5で体感してみてください。

なんと2490円~! シャオミの“格安”完全ワイヤレスイヤホンを使ってみた!

コスパの高いスマートフォンで世界的に人気を集めるシャオミ(Xiaomi)が、昨年8月31日に完全ワイヤレスイヤホン2機種の日本発売を発表しました。当初は「近日発売」と予告されていたのですが、近日はそんなに近くはなく、年が明けて1月6日にようやく正式な発売日が発表されました。

 

通話のノイズキャンセリング機能を備えた「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」(3990円)は1月8日発売。さらに安い「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」(2490円)は2月以降に発売される予定です。

 

どちらも価格面だけ見るとかなりの安さですが、音質はどうなのか? スマホと同じように、お値段以上の性能を備えているのか? 発売に先駆けて使ってみました。

↑auの5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」とペアリングして検証を行った。Androidスマホだけでなく、iPhoneともペアリングして使える

 

タッチ操作がしやすい「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」

「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」は音楽好きな人だけでなく、ビジネスで使いたい人にも向けて開発されたモデル。デュアルマイクのノイズキャンセリング機能を搭載し、片方のマイクでバックグラウンドノイズをフィルタリングしつつ、もう片方のマイクでユーザーの声を拾う仕組みです。

↑「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」

 

音質面では、14.2mmのダイナミックドライバーを搭載し、SBC/AACコーデックに対応。フル充電から連続5時間利用でき、充電用ケースからは3回充電できるので、合計20時間の使用を見込めます。充電端子はUSB Type-Cを採用しています。

↑充電ケースに入れると3回ほど充電可能

 

形状は、アップルのAirPodsと同じ「オープン型」で、タッチセンサーやマイクを搭載する棒の部分がAirPodsよりも太くて大きく、かなり目立ちます。AirPodsは “うどんイヤホン” と揶揄されましたが、こちらは “極太うどん” という印象です。

↑左がAirPods(初代モデル)、右がMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic

 

反面、タッチセンサーが操作しやすいのが利点。音楽を一時停止・再生したり、ハンズフリーで電話に応答したりといった操作をスムーズに行えます。片方を取り外すと、自動的に音楽が一時停止するので、仕事で使うにも便利だと感じました。ただし、イヤホンのタッチ操作で音量調整やスキップはできません。スマホのGoogleアシスタントを有効にしていれば、音声で操作することはできます。

↑イヤホンの背面にセカンドマイクとタッチセンサーを搭載。メインマイクはイヤホン下部に搭載

 

気になる音質は、やや厚みに欠けて、高音域ではややシャカシャカしました。自然に外音が取り込めるようになっているのか、音量は控えめで耳にやさしい印象。ちょうどいいと感じる人がいる一方、物足りなく感じる人もいるかもしれません。個人的には、バラードのボーカル曲やイージーリスニング、エコーを用いた楽曲などを聴くにの適しているように思いました。通話音声も、すごくクリアというわけではないのですが、及第点といえるでしょう。

↑装着するとかなり目立つ。フィット感には個人差が出そうで、運動時には向かない印象

 

装着感がいい「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」

2490円の「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」は、コンパクトな「カナル型」。人間工学に基づいて設計された形状で、安定して装着できることが特徴です。

↑「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」

 

イヤホンの側面がカチッと押せる物理ボタンになっていて、音楽の再生・停止、着信した電話への応答、Googleアシスタントの起動などを行えます。

↑イヤホンに物理ボタンを搭載

 

フル充電から連続4時間利用でき、充電ケースと併用で合計12時間の使用を見込めます。こちらは充電端子にmicro USBを採用。充電ケーブルが同梱されていないので、注意が必要です。

↑充電ケースもコンパクト

 

片耳が約4.1gと軽いこともあり、装着感は良好。3サイズのイヤーチップが付属しているので、おそらく、ほとんどの人の耳にフィットするはず。筆者はジョギング時に使っても、位置がずれたり、落ちそうになることなく、非常に心地よいフィット感でした。

↑イヤーチップはS・M・Lの3サイズが用意されている

 

この価格なので音質には期待していなかったのですが、意外とよく、いい意味で予想を裏切られました。低音がよく響き、音量も大きくできます。若干まろやかさに欠けて、尖った印象の音質ですが、ボーカルがクリアに聞こえて、ポップスを聴くには十分。音質よりも価格を重視する人は十分満足できるはず。正直なところ、このイヤホンよりも高くて音質が悪いイヤホンは結構ありますからね。

↑耳にしっかりと収まり、装着感は◎

 

初めてのワイヤレスイヤホンとして適しているのは?

2モデルを使い比べた結果、初めての完全ワイヤレスイヤホンとしてオススメしたいのは「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」。Bluetooth 5.0に対応し、お値段以上の音質で聴けて、片耳モードにも対応。電話の通話音声もクリアでした。まずこのモデルを試して、物足りなく感じるようなら、より高性能な上位モデルに買い替えるのもアリでしょう。

 

「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」は、音楽を聴きながら仕事をして、そのまま通話もこなしたいという人にオススメ。外音を取り込めるので、周囲の音にも配慮できます。電池持ちがいいので、出張に持っていくにもよいでしょう。ただし、音楽をメインで楽しみたい人は不満を感じるかもしれません。

 

いずれにしろ、どちらのモデルもコスパがすごいことは事実。今年もシャオミがリリースする製品は要チェックですよ!

 

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2020年の「ベスト5Gスマホ」はどれだ? モバイルライターが選ぶトップ5ランキング

2020年3月に商用サービスが開始された5G。新たに発売されたスマホは、ほとんどが5G対応で、まさに “5G元年” といった様相でした。でも、まだ5Gにつながるエリアは限定的。せっかく5Gスマホを買ったのに、「5G」という表示が出ず、虚しい気持ちになった人もいることでしょう。また、そんな噂を聞いて、5Gスマホへの機種変更を躊躇している人もいるかもしれませんね。

 

5Gに関してはそんな2020年でしたが、日本で発売された5Gスマホの、ほぼ全機種に触れた筆者が “初めての5Gスマホ” としてレコメンドしたい5機種を選びましたので、紹介していきましょう。一応、順位をつけましたが、それぞれ個性が異なり、価格も異なる端末なので、同率1位と言ってもいいほどです。予算に合って、惹かれるモデルがあれば、ぜひお店に行って触れてみてくださいね。

 

第5位:Galaxy Z Flip 5G

スマホの新しいトレンドとして注目される「フォルダブル」、つまり折りたためるディスプレイを搭載するモデル。海外では、複数のメーカーがリリースしていますが、日本では今のところGalaxyの独壇場。今年は、本のように開ける「Galaxy Z Fold2 5G」に加えて、縦開きの「Galaxy Z Flip」「Galaxy Z Flip 5G」も発売されました。

↑au/サムスン電子製/価格:18万5835円(かえトクプログラム適用時:11万1435円)。開くと約H167×W74×D6.9mmで、折りたたむと約H87×W74×D15.4mmになる

 

Galaxy Z Flip 5Gは、2月に発売された4GモデルのGalaxy Z Flipを5Gに対応させたもの。5Gになってもサイズ感はそのまま。コンパクトに折りたたんで持ち歩けて、使うときに開いて約6.7インチの大画面を利用できます。折りたたみ時には小さいサブディスプレイで時刻や通知を確認できます。世代によっては、ガラケーの使い勝手が返ってきたようで、懐かしく感じるかもしれません。

↑時刻や電池残量などを確認できるサブディスプレイを搭載。閉じた状態で、このサブディスプレイでプレビューを確認して撮影することも可能

 

半開きにすると、端末を置いて撮影できたり、ハンズフリーで動画を見たり、ビデオ通話ができたり、フォルダブルならではの使い勝手も考え尽くされています。使っているだけで注目され、人に自慢できること請け合いですが、ネックは価格。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用しても10万円超え。でも、この端末は返したいくないですよね?

↑半開きにすることで卓上に置いて操作するなど、折りたたみ形状を生かした使い方が可能

 

第4位:iPhone 12 mini

秋に発売されたiPhone 12シリーズも全4機種が5Gに対応。最も注目されたのは、最も小さくて軽いiPhone 12 miniでしょう。

↑SIMフリー、NTTドコモ、au、ソフトバンク/アップル製/価格:8万2280円(SIMフリー版 64GBモデル)〜。サイズはH131.5×W64.2×D7.4mmで、重さはわずか133g

 

5.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、重さは133g。横幅は64.2mmしかないので、片手で楽に操作できます。されど、最新のA14 Bionicチップを搭載し、パフォーマンスは他の3機種と比べて遜色なし。ゲームやマルチタスク操作はもちろん、4Kビデオの編集もサクサクと行えます。

↑5.4インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載。4Kビデオの再生・編集もスムーズに行える

 

上位モデルのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxは超広角+広角+望遠のトリプルカメラを搭載していますが、12/12 miniは超広角+広角のデュアルカメラ。されど、実際に撮り比べてみたところ、画質にはさほど差はない印象。望遠がなくても、デジタルズームでも2〜3倍くらいまでなら鮮明な画質で撮れます。

↑左がiPhone 12 Pro Maxで、右がiPhone 12 mini。超広角(1200万画素)+広角(1200万画素)のデュアルカメラを搭載。デジタルズームは最大5倍

 

ボディが小さい分、バッテリー容量が少なめで、電池持ちは今ひとつ。しかし、大きく重くなりがちな5Gスマホで、このサイズを実現したことは高く評価すべきでしょう。

 

第3位:TCL 10 5G

ここ数年、世界市場でテレビの出荷台数を伸ばしている中国の大手家電メーカー・TCL。2019年から自社ブランドのスマホの製造・販売を開始しましたが、早くも2年目にして5Gスマホをリリース。SIMフリーモデルで、3万9800円という激安価格をしました。

 

6.53インチの液晶ディスプレイは、パンチホール型のインカメラを搭載することで、91%の画面占有率を実現。テレビの開発で培った「NXTVISION」という高画質化技術によって、写真や動画、ゲームをより鮮やかな画質に拡張したり、SDR動画をリマスターして、HDR並みのコントラストと色合いにアップコンバートすることが可能。

↑SIMフリー/TCLコミュニケーション製/価格:3万9800円。6.53インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度はフルHD+(2340×1080ドット)で、自分好みの画質にカスタマイズすることも可能

 

6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載し、超広角撮影に加え2cmまで近づけるマクロ撮影も楽しめます。AIによる被写体・シーン認識にも対応し、不自然には見えない範囲で、映える写真を撮ることが可能。さらに、4500mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、満足度が高い仕様です。

↑背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載

 

ボディが210gとやや重く、SIMを1枚しか挿せないことは残念ですが、この価格なら納得。コスパを重視する人は、TCLというメーカーを覚えておいて損はないでしょう。

↑SIMフリースマホは2枚のSIMを挿せる機種が多いが、TCL 10 5GはシングルSIM仕様。なお、microSD(最大1TB)は装着可能

 

第2位:Xperia 5 II

今年2機種の5Gスマホをリリースしたソニーモバイル。「Xperia 1 II」は約6.5インチの4Kディスプレイを搭載し、「Xperia 5 II」は約6.1インチのフルHD+ディスプレイを搭載。どちらも1220万画素のトリプルカメラを搭載しています。Xperia 1 IIの方がグレードが高く、価格も高いのですが、個人的には、Xperia 5 IIの使い勝手に強く惹かれました。

↑NTTドコモ、au、ソフトバンク/ソニーモバイルコミュニケーションズ製/価格:9万9900円(スマホおかえしプログラム適用時:6万6600円)*NTTドコモ版の場合。約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しつつ、ボディ幅は約68mmに抑えられているので、片手でも楽に操作できる

 

Xperiaは縦横比が21:9の「シネマワイドディスプレイ」を搭載し、大画面ながらボディ幅が細く、片手で操作しやすいことが利点。Xperia 1 II/5 IIにはデジカメライクに設定・撮影できる「Photography Pro」というアプリがプリインされていますが、とくにXperia 5 IIとの相性は◎。横向きにして構えて、側面のカメラボタンをシャッターにする操作感はデジカメそのもの。

↑デジタル一眼カメラと同じように詳細な設定ができる「Photography Pro」アプリは、横向きで使う仕様。側面のカメラボタンをシャッターにして、デジカメライクに撮影できる

 

さらに、Xperia 1 IIにはない5 IIのアドバンテージが、120Hzの高速リフレッシュレートに対応したこと。ゲームや動画再生に有利であることはもちろん、通常の画面スクロール時にもなめらかな表情が得られます。

↑リフレッシュレート(画面の更新速度)は120Hzに設定でき、ゲームプレイ時はタッチサンプリングレート(タッチ反応の頻度)は最大240Hzにできる

 

性能と使い勝手のバランスが良く、ボディの質感などデザイン面での完成度も高い。価格がもう少し安ければ、1位にしたかったモデルです。

 

第1位:Mi 10 Lite 5G

1位に選んだのは、auからリリースされたシャオミ製の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」。最大の魅力は価格です。9月に発売された当初から5Gスマホでは最安だったのですが、さらに値下げされて、12月28日現在、一括価格は3万2470円。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すれば、なんと実質2万5990円で購入できるんです。

↑au/シャオミ製/価格:3万2470円(かえトクプログラム適用時:2万5990円)。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載。しずく型ノッチに搭載されたインカメラは約1600万画素

 

ちょっと心配になるような安さですが、性能や使い勝手はお値段以上。プロセッサーはSnapdragon 765G(最大2.4GHz)で、メモリ(RAM)は6GB。ミドルクラスの最上位と言える仕様で、日常的な用途での操作感はハイエンドモデルと比べて遜色なし。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、画面内に指紋センサーを内蔵。4800万画素をメインとするクアッドカメラは4Kビデオの撮影にも対応。4160mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちも安心。

↑指紋センサーはディスプレイ内に搭載。画面オフの状態からでも素早くロックを解除できる

 

↑背面パネルは光沢が強めで、ハイエンドモデルに見える仕上がり。4眼カメラはメイン(広角)+超広角+マクロ+深度センサーという構成

 

強いて弱点を挙げるとしたら防水とおサイフケータイに対応していないこと。それらがなくても平気なら、買って損なしのモデルでしょう。

 

気になるモデルはありましたか? ビビッと響くモデルがなかった人は、2021年に発売されるモデルに期待しましょう。筆者は、さらに高性能で、価格的にも魅力がある5Gスマホが増えるのではないかと予測しています。

 

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冬の新作スマホで“買い”なのは? 価格帯別オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スマホ。国内では5Gサービスのスタートから半年以上が経過。新型iPhoneの発売を機に、不十分だった5Gエリアの整備の加速も期待されている。今日では、中級機以上のスマホであれば5G対応は当たり前といえる。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新スマホ、“買い”のポイント

新型iPhoneは全機種が対応! いまや5Gは常識

「とりあえずハイエンド」はNG。コスパ抜群の中級機が狙い目

低価格帯の端末でもカメラはデュアル構成以上が望ましい

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

モバイルライター

まきはらとよかずさん

モバイルギア全般を愛するフリーライター。スマホは国内製品だけでなく、海外向け製品の動向も日々追いかけている。

 

端末価格が高まるなか狙い目はミドルクラスに

国内では2020年3月にスタートした5G(第5世代移動通信)サービス。各キャリアがサービスエリアの整備を進めるなか、5Gに対応するスマホも続々と登場している。

 

「10月には“大本命”のiPhone 12シリーズが発表されました。新たに発表された4機種すべてが5G対応モデルとなったこと、そしてiPhone 12が予想よりも手ごろな価格だったことを機に5Gエリア整備が加速すると期待しています」(まきはら)

 

さらに各キャリアの端末展開も5G普及を後押ししていく。

 

「今日では中級機も5G対応が当たり前になり、まだ4Gでいいと考える人でも買い替え時は5Gを検討せざるを得ない状況です。5Gは使い放題プランが主流で、動画配信サービスなどを利用しやすいため、画面サイズの大きなRakuten BIGやバッテリー持ちの良いPixel 5なども人気機種になるでしょう」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額10万円以上

各メーカーのフラッグシップ端末が揃う価格帯。5Gへの対応や高いカメラ性能は当たり前で、注目すべきは、その機種ならではの「個性」だ。新型iPhoneでは「Pro」と「Pro MAX」が10万円を超える。

 

【No.1】カメラ性能がさらに向上した5G対応の最上位モデル

Apple

iPhone 12 Pro Max

12万9580円〜

最新のA14 Bionicチップを搭載し、演算能力やカメラ性能が大きく向上した6.7インチモデル。背面カメラと並ぶ形で、照射したレーザーの反射から空間情報を高精度で計測できるLiDARスキャナを搭載。これより、ナイトモード時のポートレート撮影にも対応している。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W78.1×H160.6×D7.4mm/約226g

CPU A14 Bionic
ストレージ 128GB 256GB 512GB
質量 約226g
ディスプレイ 6.7インチ

 

↑MagSafeシステムに新対応。端末背面にマグネットを内蔵し、ケースやカードポケット、ワイヤレス充電器などを吸着できる

 

↑Proシリーズは共通で、落ち着いたトーンのカラバリ4色をラインナップ。最注目は、新色となるパシフィックブルー(写真右)だ

 

↑iPhone 12 Pro Maxの画面サイズは6.7インチ。12 Proは6.1インチで、ひと回り大きい。側面のエッジが立った新デザインも魅力

 

↑ディスプレイのカバーガラスに「セラミックシールド」を新採用。従来の4倍という耐落下性能を確保し、画面が割れにくくなった

 

<クロスレビュー!>

耐久性がアップしておりもしものときも安心

「長期間使うことを考えると、セラミックシールドの採用で、耐久性は従来機から大きく向上した点が魅力。ただ、ディスプレイがゲームで有利な高速駆動に対応しなかったのはやや残念です」(まきはら)

 

リセールバリューが高く次の買い替え時に有利

「光学2.5倍ズームに新対応しており、カメラ機能重視ならオススメ。価格は高めですが、iPhoneはリセールバリューも高いので、次の機種変時の下取りまで考慮すると、この価格も許容できます」(有馬)

 

【No.2】手書き派も納得できる高精度なペン入力がイイ!

Galaxy

Galaxy Note20 Ultra 5G

14万5728円(ドコモ)

手書き入力が可能なSペンを収納できる「Galaxy Note」シリーズの最新作。ディスプレイがリフレッシュレート120Hzの高速駆動をサポートしたことで、書き心地がさらに自然に。パワフルなCPUに大容量のメモリ&バッテリーを備えており、ゲームプレイも快適だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1億800万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W77.2×H164.8×D8.1mm/208g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 208g
ディスプレイ 6.9インチ

 

↑背面カメラは1億800万画素の広角を含む3眼仕様。光学5倍ズームが可能なほか、最大50倍の超解像ズーム撮影にも対応する

 

↑イヤホン「Galaxy Buds Live」(実売価格2万2740円)も用意。ANC対応で、人間工学に基づいた装着感の良さが魅力

 

<クロスレビュー!>

処理性能が非常に高く効率重視派も満足

「パワフルな最新のオクタコアCPUを搭載するほか、メモリは12GBと大容量で、バッテリーも4500mAhと十分です。急速充電やワイヤレス充電にも対応し、とにかく高性能!」(まきはら)

 

メモにも動画視聴にもSペンが大活躍!

「スマホとしてはほぼ本機のみが対応する高精度のペン入力が何より魅力。手書きと相性の良い6.9インチの大画面は、動画視聴にも便利です。Sペンを各種リモコンとして使用できるのも◎」(有馬)

 

【No.3】映画もゲームも音楽もOK! エンタメに強い国産スマホ

ソニー

Xperia 5 2

10万9425円(au)

縦横比21:9の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイ上にノッチやパンチホールがなく、動画視聴時は映像に集中できる。リフレッシュレートは120Hzで、タッチ検出レートは240Hzと高速駆動に対応し、ゲームとの親和性も高い。オーディオ端子も装備。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1220万画素、標準約1220万画素、望遠約1220万画素 ●サイズ/質量:W68×H158×D8.0mm/約163g

CPU Snapdragon 865
ストレージ 128GB
質量 約163g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑一般的な端末より縦長なデザインで、大画面と片手での持ちやすさを両立。2つのアプリを同時に使う画面分割機能との相性も良好だ

 

↑ゲーム中の動作を最適化できる「ゲームエンハンサー」に対応。動作パフォーマンスや通知表示の設定などを細かく変更可能だ

 

<クロスレビュー!>

静止画も動画も美しく撮れる高いカメラ性能

「リアルタイム瞳AFに対応するなど、超広角・標準・望遠で構成される3眼カメラに、デジタル一眼『α』シリーズで培ったノウハウを注入。ツァイスレンズを搭載する点も魅力です」(まきはら)

 

場所を選ばずエンタメを楽しみたいなら有力候補

「ハイレゾヘッドホン装着時に高音質再生できるDSEE機能に対応したほか、内蔵ステレオスピーカーも高音質で、エンタメ用途に最適。スリムで軽い点も魅力で気軽に高音質を持ち運べます」(有馬)

 

【《竹》クラス】予算額5万円〜10万円

価格性能比に優れたミドルクラス機が揃う価格帯。近年、市場全体が盛り上がりを見せており、iPhone 12やGoogle Pixel 5 などの人気製品も含まれる最注目ゾーンだ。

 

【No.1】有機ELを新採用しさらにお買い得になった王道モデル

Apple

iPhone 12

9万4380円〜

A14 Bionicチップを備え、5G通信をサポートしたほか、6.1型ディスプレイが有機ELへと変更されるなど大きく進化した新型iPhone。磁力を用いて安定したワイヤレス充電が可能なMagSafeシステムに対応した点も「Pro」と同様だ。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W71.5×H146.7×D7.4mm/約162g

CPU A14 Bionic
ストレージ 64GB 128GB 256GB
質量 約162g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑カメラは前期種同様、超広角と広角の2眼仕様。広角カメラのF値がF1.8からF1.6へ明るくなっている

 

↑「Pro」同様、エッジの立った新デザインに。筐体素材はアルミニウムを使用する。カラバリは全5色だ

 

<クロスレビュー!>

ズーム性能が不要なら格段にハイコスパ

「上位モデルの『Pro』との大きな違いはカメラ性能。iPhone 12は、望遠カメラを搭載しないため、ズーム性能では不利があります。逆に言えば、それ以外はほぼ同等。非常に高コスパな一台です」(まきはら)

 

さらに小さなminiも用意されたのが◎

「これまで不満だったディスプレイが改善されたのは魅力大。大きさとバッテリー容量以外はほぼ差がない5.4インチモデルの『mini』が登場したことで、好みに合わせて選べるのもうれしいです」(有馬)

 

【No.2】使い勝手を最重視したGoogle初の5G端末

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 5

7万4800円〜

5Gに対応したGoogleのフラッグシップ端末。超広角と広角で構成される背面カメラは、機械学習を活用しており、シーンを問わずキレイに撮れる。IPX8の防水設計で、おサイフケータイやワイヤレス充電に対応するなど、使い勝手に優れる。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:超広角約1220万画素、広角約1600万画素 ●サイズ/質量:W70.4×H144.7×D8mm/151g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 151g
ディスプレイ 6.0インチ

 

<クロスレビュー!>

3年のアップデートが保証されており長く使える

「Google製だけあって、3年間のOSアップデートが保証される点が魅力。5Gにも対応しており、長く安心して使えます。指紋認証対応なのも便利」(まきはら)

 

丸1日安心して持ち歩ける優れたバッテリー性能がイイ

「消費電力を抑えたミドルレンジ向けCPUを搭載。賢いバッテリー自動調整機能に対応するほか急速充電も利用可能で、高いスタミナが魅力です」(有馬)

 

【No.3】約6.9型ディスプレイにカメラを内蔵した5G対応モデル

楽天モバイル

Rakuten BIG

6万9800円

インカメラと指紋センサーを6.9インチ有機ELディスプレイに内蔵した5G端末。IP68の防塵防水に対応するほか、おサイフケータイも利用可能。背面には、超広角、広角、マクロと深度測定からなる4眼で構成されたカメラを搭載する。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約800万画素、広角約6400万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:約W80×H174×D9mm/約227g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約227g
ディスプレイ 約6.9インチ

 

<クロスレビュー!>

安価に入手・運用できる大画面機として注目

「約6.9インチ有機ELを搭載しながらこの安さは破格。5Gプランも使い放題月額3278円と安価で、1年間無料キャンペーン中と、とにかく安い!」(まきはら)

 

SIMカードスロットがないeSIM専用な点には注意

「本機は、スマホ利用に必要な情報を電子的に書き込むeSIM専用設計。ほかの格安SIMに乗り替えようとしたとき選択肢が限られる点に注意を」(有馬)

 

【《梅》クラス】予算額5万円未満

このクラスは、安さを重視したエントリーモデルが中心。5Gに対応したモデルはまだごく一部のみだが、十分に実用的な4Gモデルはある程度の数が出揃っている。

 

【No.1】 AI処理を生かした高画質なカメラを楽しめる廉価機

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 4a

4万2900円

Pixelシリーズで最廉価の5.8インチモデル。機械学習を活用して暗所でも明るくキレイに撮れるシングルカメラを備える。おサイフケータイにも対応し、発売から3年間のアップデートが保証される。5G通信や防水には非対応だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:標準約1220万画素 ●サイズ/質量:W69.4×H144×D8.2mm/143g

CPU Snapdragon 730G
ストレージ 128GB
質量 143 g
ディスプレイ 5.8インチ

 

↑カメラの高画質は上位モデル譲り。夜景モードで撮る写真は明るく低ノイズで、5万円未満の機種としては十分すぎる実力だ

 

↑純正ケースにはリサイクルプラスチックを原料とするファブリック素材を使用。洗濯機で洗うことも可能だ

 

<クロスレビュー!>

いち早く最新のOSにアップデートされる

「低価格モデルですが、Googleの純正端末なので、発売から3年間、OSなどのソフトウェアについてはいち早く最新の内容が提供されます。OSの進化を体感したい人にもオススメです」(まきはら)

 

ディスプレイやカメラなどトレンドを押さえたつくり

「安価ながら5.8インチ有機ELディスプレイを搭載するなど、トレンド機能を押さえたつくりです。ステレオミニ端子を備えており、有線イヤホンを使用できる点も地味にうれしいポイント」(有馬)

 

【No.2】シリーズ出荷台数300万台を突破した人気の4Gモデル

シャープ

AQUOS sence3

3万1680円

5.5インチIGZO液晶ディスプレイを搭載した廉価モデル。4000mAhという大容量バッテリーを装備しており、指紋認証にも対応。お風呂でも使えるIP68の防塵防水設計が採用されたほか、おサイフケータイもサポートするなど、機能が充実。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:広角約1200万画素、標準約1200万画素 ●サイズ/質量:W70×H147×D8.9mm/約167g

CPU Snapdragon 630
ストレージ 64GB
質量 約167g
ディスプレイ 5.5インチ

 

<クロスレビュー!>

後継モデルが登場してさらなる値下げに期待も

「5Gに対応した後継モデルなどが先日発表され、間もなく型落ちに。機能的にはさほど古びてはいないのに、さらなる値下がりが期待できます」(まきはら)

 

安価でも必要十分な機能は揃っているのが人気の理由

「低価格で必要十分な機能を備えるというコンセプトを体現した点が人気の理由。2年間のOSバージョンアップ保証されており、まだ現役です」(有馬)

 

【No.3】この価格で5G対応を実現した高コスパモデル

シャオミ

Mi 10 Lite 5G

4万2740円

約6.6インチ有機ELディスプレイを搭載し、5Gにも対応したハイコスパ端末。背面カメラは4眼設計で、夜間撮影から超広角撮影、マクロ撮影、ポートレート撮影と幅広く対応する。家電を操作できる赤外線リモコン機能を備える点も魅力だ。

SPEC ●OS:MIUI 11 ●カメラ:超広角約800万画素、標準約4800万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:W75×H164×D8.7mm/約193g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約193g
ディスプレイ 約6.6インチ

 

<クロスレビュー!>

性能的には極上だが国内向け機能はやや不足

「この価格で5Gに対応しただけでなく、端末の処理能力やディスプレイの性能なども優れています。ただ、防水やおサイフケータイは非対応です」(まきはら)

 

世界的メーカーの実力が存分に発揮された買い得機

「世界シェア3位のシャオミとして国内キャリアでは初採用となる端末ですが、その完成度の高さは見事。コスパの高さでは他の追随を許しません」(有馬)

 

【Topic1】高価でも気になる「折りたたみスマホ」のいま!

大画面と持ち運びやすさを兼備したのが折りたたみスマホ。まだまだ高価な存在だが、日本にも特徴の異なる5G対応モデルが上陸している。

 

【No.1】

Galaxy

Galaxy Z Flip 5G

18万5835円

縦向きに折りたためてコンパクトに持ち歩ける5G対応スマホ。開くと約6.7インチのフルHD+ディスプレイが現れ、“普通のスマホ”と同様に扱える。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W73.6×H167.3×D7.2mm/約183g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約183g
ディスプレイ 約6.7インチ

 

【No.2】

Galaxy

Galaxy Z Fold2 5G

25万9980円

タブレット級に大きい約7.6インチの画面を横向きに折りたためる5G対応スマホ。背面にもディスプレイを備え、折りたたんだ状態でも操作可能だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W128×H159×D6.1mm/約282g

CPU  Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約282g
ディスプレイ 約7.6インチ

 

【Topic2】急速充電に対応! USB Type-Cアダプターのすすめ

スマホの充電ケーブルは本格的にUSB Type-Cへ統一されつつある。急速充電が可能なUSB Type-C端子付きアダプターへ切り替えよう。

 

【No.1】

RAVPower

PD対応 90W 2ポートUSB-C×2 急速充電器

4844円

USB Type-Cポートが2口ついたアダプター。USBケーブルも付属する。出力90Wと余裕があるので、スマホだけでなくUSB PD対応のPCなども充電できる。

 

【No.2】

ANKER

PowerPort III 65W Pod

2990円

USB Type-Cポートは1口のみだが、筐体が小さいため、他のコンセントと干渉しにくく、場所をとらないことが最大の利点。PCの充電などにも活用できる。

 

【No.3】

ANKER

PowerPort I PD – 1 PD&4 PowerIQ

3499円

USB Type-Cポート1口に加えて、Type-Aポートも4口ついている。コンセントへの接続はコードを介するタイプのため、ほかの機器とも干渉しにくいのが◎。

国内最安の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」は、5G入門機として最良のハイコスパスマホだった。

ついにiPhoneも5Gに対応し、“次のスマホから5G” が現実的になってきました。今年の春に5Gサービスが始まった当初は5Gスマホはハイスペックモデルが中心で、価格も高めでした。ですが、秋以降は、比較的安い価格で買えるミドルレンジモデルが増えています。

 

2020年11月現在、日本で買える最も安い5Gスマホは、auだけが取り扱うシャオミの「Mi 10 Lite 5G」です。一括価格は4万2740円で、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すると、なんと実質2万9900円で買えるんです。iPhone 12シリーズで最も安いiPhone 12 miniの64GBモデルは一括9万65円で、「かえトクプログラム」利用で実質4万8185円なので、Mi 10 Lite 5Gは、それよりも4割ほど安いわけです。

 

シャオミは海外ではコスパの高さで人気を集めているメーカーですが、日本では馴染みが薄く、性能に不安を感じる人も少なくないでしょう。そこで、筆者が、この激安5Gスマホを使ってみました。でね、結論を先に言うと、めちゃくちゃ驚きました。とても4万円台のスマホとは思えないんですよね。

 

有機ELディスプレイを採用し、画面内指紋認証にも対応

Mi 10 Liteは約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載しています。この価格帯では液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じ有機ELを採用し鮮やかでメリハリのある画質が得られます。解像度は2400×1080ドットで、縦横比20:9の縦長ディスプレイで、インカメラはしずく型ノッチに搭載されています。

↑約6.6インチの大画面ディスプレイを搭載。しずく型のノッチを採用することで、画面占有率を高めている

 

↑有機ELなので、ロック画面に時刻などを表示する「常時オンディスプレイ」を利用可能

 

↑ボディ幅は約75mmだが、片手で操作しやすい画面表示に切り替えることも可能

 

右側面に電源ボタンと音量ボタンを搭載し、上部にイヤホンジャック、底部にUSB Type-Cポートを搭載。ごくごく当たり前のレイアウトですが、誰にとっても使いやすいのではないかと思います。

↑電源ボタンと音量ボタンは右サイドに

 

↑上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載

 

↑底部にUSB Type-CポートとSIMスロット。microSDは挿せないが、内部ストレージは128GBなので、標準的なユーザーなら不足することはないだろう

 

指紋センサーはディスプレイ内に搭載。強く押さずとも軽く指を当てるだけでアンロックできますが、顔認証も利用でき、顔認証のほうがスピーディーにロックを解除できるように感じました。

↑指紋センサーを搭載しているので、マスク着用時もスピーディーにロックを解除できる

 

背面パネルは光沢が強めのリッチな仕上がりで、エッジ部にラウンド処理が施されているので、手にも馴染みやすい印象。クアッドカメラを搭載していることもあり、パッと見ではハイスペックモデルに見間違えそうです。

↑背面パネルは高級感のある質感。カラバリは、この「コズミック グレー」のほかに、「ドリーム ホワイト」が用意されている

 

↑クリアケースも同梱されている

 

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

AIカメラの効果は好き嫌いが分かれるかも

クアッドカメラはメイン(約4800万画素/F1.79)+超広角(約800万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)+深度センサー(約200万画素)という構成。望遠カメラは搭載しておらず、最近の上位モデルに比べるとスペックはやや低めです。

↑4眼カメラは左上がメイン、右上がマクロ、左下が超広角、右下が深度センサー

 

気になるのは画質ですよね。明るく撮れますが、AIを有効にすると、彩度とコントラストが高くなる印象。いわゆる “映える” 写真が撮れますが、ナチュラルな画質を好むのなら、AIはオフにしたほうがよさそうです。

↑AIオンで超広角で撮影

 

↑AIオンでメイン(広角)で撮影

 

↑AIオンでデジタル2倍ズームで撮影。画質劣化はほとんど気にならない

 

↑AIオンで料理を撮影。色が強く出て、やや不自然な印象に

 

↑AIオフで撮ると、明るさは落ちるが、ナチュラルな色で撮れた

 

↑「夜景」モードで撮影

 

↑「ポートレート」モードは、背景ボケを調整できる

 

↑文書を撮影して、ドキュメントして保存できる機能も便利

 

動画は4K(30fps)での撮影に対応。手ブレ補正は電子式ですが、期待以上に補正されて、片手で持って動かしながら撮影しても、なめらかな画質で撮れました。編集機能も充実しているので、動画をSNSなどでシェアしたい人もチェックする価値がありそうです。ミドルレンジなので、動画編集時に反応が遅くなったり、フリーズしたりするかも……と気になっていたのですが、ストレスなくスムーズに操作できました。

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

日常使いでのパフォーマンスは上位モデルと比べて遜色なし

スマホのパフォーマンス(処理速度)は、プロセッサーとメモリ(RAM)に大きく依存します。5Gのハイスペックモデルの多くは「Snapdragon 865」というプロセッサーを採用していますが、Mi 10 Liteは、ワンランク下の「Snapdragon 765G」を採用しています。ミドルレンジ向けとは言え、7nmプロセスで製造され、最大2.4GHzで8コアというスペックですから、日常的な操作で上位モデルとの差を感じることはないはずです。

↑「GeekBench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果、Snapdragon 765G搭載モデルとして順当なスコアをマークした

 

メモリは6GBで、これも普段使いには十分な容量。ハイスペックモデルでは8GB以上のメモリを搭載する機種が増えていますが、相当なヘヴィユーザーでない限りは6GBで不満を感じる場面はほぼないでしょう。

↑スマホを快適に使うための統合アプリもプリインされている

 

バッテリー容量は4160mAh。筆者が1週間ほど使った印象では、1日で電池残量がピンチになることはなく、ゲームをしたり、動画を観たりしなければ、余裕で2日持ちそうな印象でした。5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が多く、大容量のバッテリーを搭載する傾向があるので、電池持ちは5Gスマホとして順当といったところでしょう。

 

5Gエリアが広がるほどに使用満足度も高まるはず!?

筆者の自宅付近は、残念ながら、まだ5Gエリアになっていません。なので、auのウェブサイトで5Gエリアを探して、広範囲で5Gの電波をつかめそうな渋谷に行ってみました。渋谷駅周辺は「5G」のピクトが表示され、概ね200〜600Mbps程度の実行速度を確認できました。

↑5Gエリアでは高速通信を利用可能

 

大事なことなので、あらためて書きますが、このスマホの一括価格は4万2740円で、「かえトクプログラム」を利用すると実質2万9900円です。この価格で、5Gの高速通信を体感できるんです! 5Gスマホを使ってみたいけど、どれも高くて……と二の足を踏んでいる人は、Mi 10 Lite 5Gを検討してみてはいかがでしょうか?

 

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