生成AIが生活や娯楽を快適にサポート!プロがヒットを予見するデジタル製品6選

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。今回は日々進化を続けるデジタル部門。「生成AIデバイス」や「XRデバイス」などを6つ紹介する。

 

【生成AIデバイス】スマホやPCなしに、身に着けて持ち歩けるデバイスが続々登場

生成AIはこれまでスマホやPCを介して利用するものが多かったが、2025年はウェアラブルなど“単体”あるいは“連携”して使えるデバイスが増加。マイクやスピーカー、カメラなどを搭載し、それらが周囲環境を把握・分析してヒトをアシストしてくれるように。

 

AIとコミュニケーションしながらユーザーをサポートしてくれる

シャープ
ウェアラブルデバイス AI SMART LINK
2025年実用化予定

 

首にかけるだけで、音声による生成AIとの自然なコミュニケーションが実現するウェアラブルデバイス。ユーザーの問いかけに対し、内蔵のマイクとカメラで周囲環境を把握して、音声で応答。利用者の生活を様々なシーンでサポートしてくれる。

↑カメラ搭載モデル(非搭載モデルもあり)。約100gの軽量首掛けタイプデザインで、ハンズフリーで長時間快適に利用できる。

 

【ヒット確定の根拠】実用化が進む生成AIは、“身に着ける”時代が到来

「スマホやPCで身近になった生成AIですが、24年には既にイヤホンやネックバンド型などウェアラブル化した生成AI活用デバイスの話題も増加。シャープがこうした機器の実用化を25年に目指すとしており、期待は募ります」(モバイルライター・井上 晃さん)

 

ラウンド中にAIが正しい打ち方などをアドバイスしてくれる

ソースネクスト
BirdieTalk(バーディ・トーク)
3万9600円

 

GPT技術を利用し、音声でアドバイスを提供する日本初のゴルフ専用デバイス。プレー中にボタンを押しながら話しかけるだけで、AIからの音声アドバイスを受けられる。ライの状況や残り距離、不調の改善法、ルールなども聞ける。

 

SPEC ●アプリ動作環境:iOS16以上、Android OS 10以上 ●充電時間:約2時間でフル充電 ●連続使用時間:約8時間 ●防水・防塵:IP55 ●サイズ/質量:W60×H33×D18mm/30g

 

↑ライの状況や不調の改善法、ルールなどをボタンを押しながら質問すると、AIが音声でアドバイス。ゴルフ理論は東京大学ゴルフ部が監修した。

 

【ヒット確定の根拠】スイングからルールまで教えてくれる専属コーチ

「ショットのたびにスマホを取り出すことなく、キャップやバイザーのひさしに着けておけば、質問したいときすぐに使えてとても手軽。テクニックだけでなく、残り距離やルールまで教えてくれるのでまさにキャディいらずです」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

 

<コレも注目!>GoogleのGeminiアプリがiPhoneでも使えるように!

Google
iOS版Gemini
無料

 

Googleは、AIアシスタント「Gemini」のiOSアプリを提供開始。iPhoneでもGoogle Live(日本語に対応)を使って、質問したり、Google検索やYouTube、Googleマップなどと連携し、チャットでGeminiと会話したりできる。

 

【XRデバイス】“普及版”の登場で、いよいよVRブーム本格化

上位モデルとほぼ同等の性能で、3万円以上もリーズナブル!

Meta
Meta Quest 3S
実売価格4万8400円〜

 

Quest 3と同等のMR体験が可能で、Quest 2の4.5倍の解像度とカラー性能を誇る。Snapdragon XR2 Gen 2チップセットにより、視界がさらに鮮明になり、さらに読み込み時間も短縮、パフォーマンスがよりスムーズになった。

 

SPEC ●ストレージ:128GB/256GB ●解像度:1832×1920ピクセル(片目) ●視野角:水平96度×垂直90度 ●リフレッシュレート:72/90/120Hz ●質量(ヘッドセット):514g

 

↑上位モデルQuest 3と同等のMR(複合現実)を実現。解像度とカラーはQuest 2の4.5倍で、圧倒的な没入体験ができる。

 

【ヒット確定の根拠】本格的なVR/MRヘッドセットが5万円切りで手に入る!

「高価なモデルが話題になっている一方で、本製品は5万円を切る購入しやすい価格ながらハイクオリティなXR体験ができます。『Quest 3』と性能はほとんど変わらず安価になったことで、さらに購入者が増えることでしょう」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

 

【固体電池ポータブル電源】安全性の高い固体電池搭載で、ポータブル電源がさらに盛り上がる

“もしも”のときに安心して使える、新時代のポータブル電源

YOSHINO
ポータブル電源 B300 SST
実売価格5万4900

 

海外の高級電気自動車にも採用されている、新世代の固体電池を使用したポータブル電源。小型軽量化に加え、高出力化を実現し、容量に対しての出力の高さも美点だ。同時にソーラーパネル(実売3万4900円〜)も発売。

 

SPEC ●容量:241Wh ●定格AC出力:300W ●充電サイクル:4000回(初期容量の80%を維持) ●充電時間:2時間(80%) ●出力端子:8ポート ●サイズ/質量:W255×H242×D156mm/4.5kg

↑容量241Wh、602Wh、1326Wh、2611Whの4種をラインナップ。2024年10月より、全国のビックカメラ・コジマにて発売中だ。

 

【ヒット確定の根拠】防災意識の高まりから多くの人に支持される

「23年秋発売ですが、24年秋からはビックカメラ・コジマなど大手家電量販店での取り扱いが開始され、認知度を高めていく段階に。安全性重視の選択肢として、防災・レジャー等で検討候補に挙がる機会も増えるでしょう」(モバイルライター・井上 晃さん)

 

【紛失防止トラッカー】手軽に貴重品紛失を回避できると注目度アップ!

「探す」アプリを活用してロストバゲージ対策できる

アンカー・ジャパン
Eufy SmartTrack Card E30
実売価格4990円

 

薄さ約2.6mmのクレジットカードサイズで、財布やカードケースにスッキリと収まる紛失防止トラッカー。iPhoneやiPadなどAppleの「探す」アプリに対応し、世界中の「探す」ネットワークにより、登録した本製品の位置を確認できる。

 

SPEC ●駆動時間:最長1年間(充電1回につき) ●最大接続距離:約80m(スマホを鳴らす場合) ●音量:約85dB(1m距離の最大値) ●防水性能:IPX4 ●サイズ/質量:約W85×H54×D2.6mm/約15.4g

 

↑充電はUSB-Cケーブルに付属のマグネット式充電器を接続して行う。本体に充電式バッテリーを内蔵しており、1回の充電で最大1年間使用できる。

 

【ヒット確定の根拠】“スマホを探す”を利用したアイデアで忘れ物を撲滅

「スマートウオッチの普及で“スマホを探す”の便利さを知り、これをほかのモノにも活用できたら、と考える人が出てきました。海外旅行や外飲みの機会が増え始めており、ロストバゲージや忘れ物対策の需要も高まっています」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

 

モバイルライター :井上 晃さん
PCやスマホを軸に、最新ガジェットやITサービスなどを精力的に取材。多くの雑誌やウェブメディアに寄稿する。

 

テクニカルライター:湯浅 顕人さん
PCやAV製品、ガジェットなどデジタル全般をカバー。週末にはアウトドアをエンジョイするアクティブ派でもある。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです。
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※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。
 

冷凍野菜を手で砕いてそのまま調理!家電のプロがヒットを確信、冷やすだけじゃなく時短もする「個性派冷蔵庫」

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。

 

今回は各家庭の使い方に合わせて作業効率を高めてくれる「個性派冷蔵庫」、需要が高まっている「防犯カメラ」など様々な家電のヒットの秘密を探る。

 

単に冷やす家電とは一線を画す【個性派冷蔵庫】

時短や節約を目的とした、まとめ買い需要が増加。作り置きして冷凍保存したり、便利な冷食をストックしたりするなど、昨今冷凍機能が見直されている。さらに、家具調デザインでインテリア性を高めるなど、単に冷やす家電とは一線を画した個性派モデルが増えている。

 

冷凍した野菜を手で砕いて調理できる!

三菱電機
MR-MZ54M
実売価格45万1000円

 

抜群の収納力と使い勝手を両立した「中だけひろびろ大容量」対応機。冷凍した野菜を手で砕いて調理ができ、野菜の使い切りや時短調理をサポートする「できちゃうV冷凍」を採用する。AIが部屋ごとに最適な運転を行うアシスト機能も搭載。

 

SPEC ●ドア:6(フレンチドア) ●定格内容積:540L ●省エネ達成率104%(2021年) ●年間消費電力量:276kWh/年 ●年間電気代(目安):7450円 ●サイズ/質量(本体):W650×H1833×D699mm/118kg

↑すべての部屋が仕切られ独立した「全室独立構造」を採用。部屋ごとの温度や扉開閉などを見張って冷気を循環し、ムダなくしっかり冷やす。

 

↑通常より低い温度で野菜を冷凍。調理の際、手でパリパリと砕いて鍋やフライパンに投入できるため、仕込みの手間が省ける。

 

【ヒット確定の根拠】凍ったまま調理できる独自機能で人気が上昇

「本機は生野菜を冷凍し、解凍することなく調理に使える機能を搭載。凍ったまま手で砕くことができるので、野菜炒めや餃子など、包丁いらずで調理可能。まとめ買いした野菜も腐らすことなく最後まで美味しく食べられます」(家電ライター・近藤克己さん)

 

冷凍容量比率52%を実現した「冷凍」特化型冷蔵庫

アイリスオーヤマ
冷凍冷蔵庫 IRSN-HF24A
直販価格6万9800円

 

235Lクラスの製品中、業界最大の冷凍容量比率52%の冷凍室を備えたモデル。中段と下段で全容量の約半分となる123Lの冷凍室を備える。中段は、冷蔵・ソフト冷凍・冷凍の3つのモードをボタン操作で切り替えが可能。

 

SPEC ●ドア:3 ●定格内容積:235L(冷蔵室112L/冷凍室123L) ●省エネ達成率100%(2021年) ●年間消費電力量:337kWh/年 ●サイズ/質量:W562×H1725×D563mm/約49kg

↑取り出しやすい上段トレイと、冷気が逃げにくい2つのクリアケースを採用。買い物かご約2.4個分の食品を収納できる。

 

【ヒット確定の根拠】ファミリー層の多くが大容量冷凍庫を待っていた

「一般家庭では、冷蔵庫の冷凍室がパンパンになりがち。冷凍食品のストックから余った料理の保存まで用途が広く、コロナ禍以降サブの冷凍庫を使う家庭も増えました。本機は全容量の半分が冷凍室で、しかも2段使えて便利」(家電ライター・小口 覺さん)

 

<コレも注目!>インテリアを彩るファニチャー冷蔵庫

アクア
家具冷蔵庫「LOOC」 AQR-FD7P
実売価格6万5930円

 

家具調の脚が付いたキャビネットのようなデザインの冷凍冷蔵庫。開閉スペースが気にならないフレンチドアで、右側に冷蔵室、左側に冷凍室を備える。グレージュウッドとブラウンウッドの2色をラインナップし、インテリアや置き場所に合わせたチョイスが可能。

↑本体および庫内はブラックで統一。内部のレイアウトは冷蔵室・冷凍室を縦に2分割するスタイルで、それぞれの容量を確保している。

 

強盗事件多発で、需要が急増【防犯カメラ】

自宅周りをしっかり見守り、防犯をさらに強化

パナソニック
モニター付き屋外カメラ VL-CV100K
実売価格5万4780円

 

屋外カメラとモニター親機がセットになったモニター付き屋外カメラ。スマホやインターネット環境がなくてもすぐに使用できる。2つの検知機能を搭載し、検知機能が働くと自動録画を開始するとともにモニター親機に音で通知する。

 

SPEC(カメラ)●撮像素子:400万画素CMOS ●サイズ/質量:W108×H108×D195mm/約620g
(モニター)●画面表示:約8型 カラー液晶ディスプレイ ●サイズ/質量:約W198×H131×D25.5mm(突起部除く)/約450g

↑新開発のスマホアプリ「いえモニ」と手持ちのスマホを連携可能(※モニター親機のネットワーク接続(有線LANにて)および、専用アプリ「いえモニ」のインストールが必要)。外出先から映像の確認ができる。

 

↑カメラとモニターの電源を入れるだけで、すぐに映像が確認可能。モニター親機はタッチパネルで直感的に操作できる。

 

【ヒット確定の根拠】Wi-Fi環境がなくても導入できる手軽さが◎

「強盗事件が多発していることから、防犯カメラの需要が急増。しかし、取り付けの際に、Wi-Fiが届かない、設定自体が難しいなど、ハードルがあります。本製品は、ネット環境がなくても導入できるのが最大のメリットです」(家電ライター・小口 覺さん)

 

たっぷりの水でパンの内部までおいしく焼き上げる【リベイクトースター】

独自の過熱水蒸気技術を用いて、好みの食感でパンを焼き上げる

シャープ
ヘルシオトースター AX-WT1-B
実売価格3万3000円

 

独自の過熱水蒸気技術を用いて常温・冷凍を問わず、様々な種類のパンを好みの食感に焼けるオーブントースター。約50mlの大容量水タンクの搭載により、たっぷりの水でパンの内部までしっかりと水分を与えながら焼き上げる。

 

SPEC ●定格消費電力:1410W ●水タンク容量:約50ml ●温度調節/時間調節(手動):約120〜260℃(20℃単位)/10秒〜30分 ●コード長:約1.4m ●サイズ/質量:W340×H270×D363mm/約5.0kg

↑液晶表示と大きなつまみを搭載し、直感的に操作できる。メニューや枚数を選んで決定を押せば、カンタンにふわふわ度や焼き加減を選択可能。

 

【ヒット確定の根拠】唯一無二の独自技術でトーストも冷食もおいしく調理

「おいしくリベイクできるオーブントースターのプチブームが到来していますが、ヘルシオは元祖のひとつ。過熱水蒸気を使う点で一線を画した焼き上がりで、ふわふわ・もっちり感が秀逸。オシャレなデザインも見逃せません」(家電ライター・田中真紀子さん)

 

モノトーン家電は終焉。いまや家電は新色の時代【くすみカラー家電】

大手家電量販店PB生まれのネオカラー家電シリーズ

エディオン
e angle カラーデザインシリーズ
実売価格4480円〜

 

家電量販店エディオンのPB商品「e angle」のアイテム。オーブントースター、グリル鍋、タンブラーミキサーからスタートし、いずれもティール・ピンクベージュ・モカホワイトのくすみカラーをラインナップする。

↑上からモカホワイト、ピンクベージュ、ティール。10月より、カーボンヒーターとセラミックヒーターが追加された。

 

【ヒット確定の根拠】ファッションに牽引され家電にもブームが到来

「若い女性を中心にくすみカラー(グレーがかったくすんだ色)が流行っており、家電にもその波が押し寄せています。昨今のレトロブーム、ファッション界での流行を受け、特に小型家電で今後さらに採用モデルが増えそうです」(家電ライター・近藤克己さん)

 

家電ライター:近藤克己さん
家電をはじめ、デジタル、防災、アウトドアまで幅広いジャンルを編集・執筆。特に家電は流通分野に詳しい。

家電ライター:田中真紀子さん
家電のトレンドや活用法を研究し、年間300以上の執筆監修に携わる。生活総合情報サイト「All About」白物家電ガイド。

家電ライター:小口 覺さん
ITから家電まで、業界のトレンドに幅広く精通。自慢したくなる家電を指す「ドヤ家電」の命名者としても知られる。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

高い除湿力と静かさを両立!シャープのコンプレッサー式除湿機「CV-T190」

シャープは、高い除湿力と低騒音化を両立したコンプレッサー式除湿機「CV-T190」を発表しました。3月13日の発売で、家電量販店での実売価格は7万9800円(税込)。

記事のポイント

最大の特徴は除湿能力の高さ。1日あたり最大18.5L(60Hz時)の除湿と最短74分の速乾が可能で、これは同社の従来モデルと比較してもトップクラスです。部屋干しが多い家庭や、梅雨時期の湿気対策を重視するユーザーにとって、快適な室内環境を実現する強力な味方となりそうですね。

 

コンプレッサー式の除湿機は、除湿能力が高い一方で、運転音が気になるという声も聞かれます。しかし、CV-T190は、新構造の採用により低騒音化を実現。除湿であれば42dB(衣類乾燥だと43dB)という静音性は、図書館並みの静けさで、夜間や、赤ちゃんのいる家庭でも、運転音を気にせず使用できます。

 

排水タンクには、水の捨てやすさに配慮したという「感動タンク」を搭載。タンク上部にハンドルを設けることで、ラクな姿勢で引き出し、タンクを取り出せるとしています。さらに、タンクを傾けると水圧でフタが開く構造により、手軽に排水できるそう。

 

運転モードは衣類乾燥モードや除湿モード、衣類消臭、内部乾燥をそろえています。

 

外形寸法は幅359×奥行248×高さ665mm、重さは約16.9kgです。

シャープ
CV-T190
7万9800円(実売価格、税込)

人によって異なる“聞こえ”を調整する聴覚拡張型イヤホン「SUGOMIMI(スゴミミ)」

シャープは、聴覚拡張機能を備えたワイヤレスイヤホン「SUGOMIMI(スゴミミ)」<MH-L1SG>を2025年年2月下旬に発売します。直販価格は3万9600円(税込)。

「SUGOMIMI(スゴミミ)」

 

記事のポイント

聞き取りにくい帯域の音を聞こえやすくしてくれる“聴覚拡張”機能を搭載したワイヤレスイヤホン。会話やテレビ、コンサートなどシーンに合わせてチューニングを切り替えられるので、日常の幅広い場面で使えます。Bluetoothでスマホなどと接続すれば音楽を聴くことも可能。

 

スゴミミは、人によって異なる“聞こえ方”に着目した集音器タイプのワイヤレスイヤホン。人によって聞こえる音の得手不得手があり、聞くことが不得意な音域はそれぞれ異なります。スゴミミは、それぞれの聞こえに応じて音をチューニングする「聴覚拡張機能」を搭載。日常的に装着することで、対面での会話やテレビの音声、コンサートの演奏音、川のせせらぎのような自然界の音など、さまざまな音が、利用者の聞こえに合わせて調整され、しっかりと耳に届きます。

 

スゴミミには、同社が「メディカルリスニングプラグ」の開発で培った集音技術や音響信号処理技術、聞こえ方に応じて調整するフィッティング技術を応用しています。利用にあたっては、スマートフォンの専用アプリから、聞こえ方をチェック。一人ひとりの個性に応じて、音量や周波数帯、左右のバランスなどを自動で調整します。

 

また、日常の使用に適した「標準」、英語や中国語などの日本語よりも高い周波数帯を含む言語をクリアに聞き取りやすくする「外国語」、演奏が鮮明に聞こえる「コンサート」など、11種類のシーンから利用シーンに応じた設定が可能。さらに、利用者がよく使用するシーンを追加で4つまで登録できます。

 

イヤホンとしての基本性能も追求。高性能ドライバーの採用により、音楽や動画などのコンテンツを、繊細かつ広がりのある音で楽しめます。マイク内蔵により、ハンズフリー通話やオンライン会議にも利用可能。

 

本体にはタッチセンサーを搭載し、シーン切替や音量調整、モードの切替などの操作が可能。スマートフォンがなくても操作できます。

 

連続再生時間は、リスニングモード時(集音機能)で約20時間、充電ケース併用で約55時間。ストリーミングモード時(音楽再生)で約6時間、充電ケース併用で約16時間。

 

シャープ
「SUGOMIMI(スゴミミ)」<MH-L1SG>
2025年2月下旬発売
直販価格:3万9600円(税込)

ペットのニオイや抜け毛の悩みを一挙解消! 犬猫暮らしを快適にする最新家電

大切な家族の一員であるワンちゃん・猫ちゃんの幸せを考えた、“ペットファースト”な暮らしのお役立ちアイテムを紹介! ペットだけでなく飼い主の負担も減らし、おうち時間もお出かけ中も、ともに安心して過ごせる環境を整えよう。

 

今回のキーワードは「室内清浄」。ペットと暮らしていると、ペットの体臭やおしっこ・うんち臭、抜け毛などが気になりがち。清掃効率の高い家電を取り入れることで、いつでも清潔で快適な室内をキープできる。

 

トイレの下に敷くだけ! 多頭飼いでも健康状態を識別できる「ペットファースト」家電

 

安全性に配慮しながら、生活のニオイを強力脱臭

ペットがいる家庭では、室温管理や脱走防止のために窓を閉め切る機会も多いはず。そうするとどうしても空気がこもり、ペット臭など生活の中で発生するニオイが定着しやすくなってしまう。そこでオススメしたいのが、次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」シリーズだ。

 

ジアイーノは、元々業務用として使われていた次亜塩素酸による高度な除菌・脱臭性能を備える。次亜塩素酸というと濃度によっては取り扱いに注意が必要だが、本機は人体や動物に害のないpH値と濃度に着目し、効果と安全性のバランスを重視。空間に放出される気体状の次亜塩素酸は、空気中の塩素ガスの環境基準(0.5ppm)よりも低い濃度となっている。F-MV5400には「集中クリーンモード」が搭載されているが、これも安全性に配慮した範囲内で濃度がアップ。来客前や調理後など、集中的に脱臭したいタイミングに便利だ。

 

さらに、花粉やハウスダスト、PM2.5などの空気中の微細な汚れから、ペットの抜け毛まで“集じん”する保護エレメント(HEPAフィルター)も搭載し、毎日の掃除の負担を軽減。次亜塩素酸によりカビ菌が発生しにくい“加湿”機能も備え、乾燥するこれからの季節にも最適な1台だ。

 

空間除菌脱臭機】布製品に付着した菌やニオイも、次亜塩素酸の力で除菌・脱臭

パナソニック
次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV5400
実売価格16万3350円(〜21畳/※1)

 

塩タブレットを投入することで生成される次亜塩素酸により、浮遊菌から付着菌まで除菌。脱臭効果も高く、調理臭などの一時的なニオイに加え、ペット臭などの発生し続けるニオイも脱臭する。加湿・集じんも可能な1台4役。

空気中を浮遊する菌を吸引し、本体内部で生成する次亜塩素酸水溶液で除菌(※2)。さらに、放出した気体状の次亜塩素酸が、付着菌も除菌する(※3)

 

次亜塩素酸の濃度を一時的にアップする「集中クリーンモード」を搭載。布製品などに付着した菌やニオイを集中的に除菌(※4)・脱臭(※5)

 

【エアコン】高濃度イオンでスピード消臭!進化したエコ自動運転も搭載

シャープ
プラズマクラスターエアコン Xシリーズ
実売価格14万9500円(AY-S22X/6畳用)~

 

CO₂濃度の上昇に応じて自動で室温を制御する「エコ自動運転」機能と、AIと連携した省エネ制御機能を搭載。5万個以上/cmまでイオン濃度を高めた「プラズマクラスターNEXT」が、菌やウイルスなどの作用を抑制し、付着したニオイを素早く消臭する。

スマホアプリ「COCORO AIR」との連携で、ペットモードに設定可能。ペットにとって快適な運転を行い、外出中も部屋の状態を通知してくれる

 

EDITOR’S RECOMMEND
消臭スピードがアップし、ペット特有のニオイも抑制

「従来のプラズマクラスター7000に比べ、消臭スピードが約2.6倍に。閉め切った室内でもペットの排泄物臭などが留まらず、イオンが風に乗って空気を浄化します(編集部)」

 

コードレススティック掃除機】シリーズ史上最軽量(※7) を実現! 毛が絡まず吸引力も持続する

東芝ライフスタイル
トルネオコードレス VC-CLW33
実売価格6万5780円

 

標準質量(※8)1.0kgの圧倒的な軽さを実現。床面に合わせてブラシの回転を制御する床見極めセンサーを搭載し、フローリングも絨毯もしっかりとゴミが取れる。デュアルトルネードシステムにより、吸引力が99%以上持続(※9)。

特殊編み込み加工を施した「からみレスブラシ」。絡みの原因となるブラシの根元に、髪の毛などが入り込みにくい構造になっている。

強力な気流でゴミを小さく圧縮。ダストカップは帯電防止加工(※10)でゴミが付着しにくく、ゴミ捨て時のホコリの舞い上がりも少ない。

 

EDITOR’S RECOMMEND
軽くて取り回しが良く、ゴミ捨ての手間も解消

「軽量かつ自走ヘッドでスイスイ掃除できます。ブラシに髪の毛などが絡まりにくく、ゴミが毛玉のようにまとまるので、抜け毛が多いペットのいる家庭にピッタリ!(編集部)」

 

布用洗浄機】吸引力はそのままに軽量化!布の汚れが水だけで落ちる

アイリスオーヤマ
リンサークリーナー ハンディタイプ RNS-B200D
実売価格1万7170円

 

同社のリンサークリーナー史上最軽量、約1.2kgのハンディタイプが登場。布製品の汚れに水を散布し、本機を滑らせるだけで汚れを強力に吸引する。DCブラシレスモーターを採用し、運転音が従来モデル比(※11)で約8db低減した。

細かい場所や高い場所の掃除もしやすい約60cnのバキュームホース付き。コードレス式なので、電源のない屋外や車内でも使える。

 

EDITOR’S RECOMMEND
ペットの吐き戻しや粗相を掃除したいときに活躍

「水や洗浄液を吹きかける機能は付いていませんが、コンパクトで気軽に手に取れます。ペットを飼っていると布の上に吐き戻しや粗相をすることも多く、あると便利!(編集部)」

 

除菌脱臭機】ニオイを上からキャッチ!壁に掛けられる除菌脱臭機

サンスター QAIS-air- 04A1J
実売価格3万2800円

 

独自の光触媒技術とUV光を使用した脱臭方式で、菌やウイルス、ニオイの原因物質を抑制。空気より軽いアンモニア臭を上から垂直吸引し、ニオイが広がるのを防ぐ。壁掛けができない場合は、専用スタンド(※6)で設置可能だ。

 

EDITOR’S RECOMMEND
省スペース&静音で設置場所を選ばない!

「ニオイが気になるペットのトイレやゴミ箱などの近くに省スペースで設置でき、運転音もとても静か。フィルター交換がなく経済的で、お手入れも簡単です!(編集部)」

 

編集部員がお試し!
ライター:保谷恵那 ニコ、テト

食いしん坊でケンカは負けなしのハチワレ猫・ニコと、遊ぶのが大好きでおしゃべりな黒猫・テトの保護猫兄弟。ともに4歳のオス。

 

室内環境だけでなく、「お出かけ」時のことにも気を配りたい。お留守番中のペットを見守ってくれるAIカメラから、一緒に外出する際のストレスを軽減するカートやキャリーまで、お出かけシーンの不安を解消するアイテムを紹介する。

 

編集部員がお試し!
ゲットナビ編集部:鈴木亮平、アビー

フレンチブルドッグの女の子、4歳。おやつと散歩が大好き。よくよく見るとTWICEのツウィに似ているのではと思う今日この頃。

 

高解像度カメラの見守りで、安心も癒しも同時に体感

留守中、ちゃんと過ごせているのだろうか。変なモノを口にしたりしてないかな。椎間板ヘルニアの手術をしてからというもの、ソファに飛び乗ったりして腰を悪化させていないか……外出するたびに、常に心配になっていた。そんななか、スマートカメラが悩みを解決してくれると聞き、高解像度でペット検出機能があるシャオミの「スマートカメラ C500 Pro」を使ってみることに。

 

まずはシャオミのスマートホームアプリ「Mi Home」を使って初期設定。アプリで画面を確認すると、500万画素の3K動画のため、画質はかなり良し。低照度の条件でもフルカラーの画像を撮影するので、1日を通して見づらいということはない。

 

結局、アビーは終始爆睡。たまーに起きて水を飲んだらまた眠る……。走り回ったりすることもなく、誰かが帰ってくるまで寝てる、そんな1日だった。でも自由気ままな姿に、また癒される。心配を軽減させてくれるスマートカメラ、癒しも十分に得られるのがイイ。これはオススメしたい。

画面を見ながら、上下左右気になるところをズーム。高画質なので、ちょっとした動きや表情も確認できる

 

ちなみに、スピーカーも搭載しており、留守番中の相手との会話なども可能。子どもやお年寄りが1人で留守番をしていて心配なとき、また緊急時などの会話に活躍してくれるはずだ。

録画したデータはクラウドまたはSDカードに保存可能。万が一誤飲などをしたときに原因を見つけることもできる。

 

スマートカメラ】広範囲でも指定エリアでも細部まで鮮明に記録できる

シャオミ
スマートカメラ C500 Pro
実売価格6680円

 

500万画素と3K解像度(※)の鮮明な画質を実現。音や動きを検知するAI検出機能では、広角の360度見守りに加え、最大6エリアの局所的な見守りも設定可能だ。ストレージはmicroSDカード、NAS、クラウドの3つに対応。
※:最大2960×1666ドット

アプリ「Mi Home」との連携で、各種設定のカスタマイズや双方向音声通話が可能。AIが異常を検出した際はプッシュ通知を受け取れる。

 

セキュリティ性能重視ならコレ!

スマートカメラ】最新のAIによる自動検知で、屋内外のセキュリティを強化

三井住友海上
MS LifeConnect AIスマートカメラ 屋内用 ADC-V523
3万4800円(本体) 月額1980円〜

 

損害保険会社が手掛けるセルフセキュリティのサブスクサービス。定期的な無償アップデートで常に最新の機能を利用でき、映像のクラウド保存も可能だ。屋外用カメラ(6万9700円)も同一アプリで管理できる。

最新のAIが人や動物などを見分け、設定したルールに基づいてスマホへ通知する。カメラを通じて、スマホから会話することも可能だ。

 

EDITOR’S RECOMMEND
動画をクリップ保存でき、防犯対策としても心強い

「1日のクリップ動画を短くまとめるハイライト機能があり、いつ何が起こったかを手軽に振り返れます。屋外カメラとの併用もでき、防犯対策としてもオススメ!(編集部)」

 

ペットカート】片手で簡単に折りたためて、収納しやすいコンパクト設計

GEX
OSOTO GRACE QC
実売価格2万6950円

 

本体バスケットごとワンタッチで折りたためる、犬猫兼用のペットカート。コンパクト収納かつ自立式で、クルマへの載せ降ろしや、玄関での保管がしやすい。リバーシブルハンドルなので、シーンに合わせてハンドルの向きを変えられる。

前輪とフレームの計4か所に、振動を吸収するサスペンションを搭載。でこぼこ道でも走行しやすく、ペットの負担も軽減する。

カートが使用できない場所での移動もラクなキャリーハンドル付き。荷物やペットを抱えながらでも、たたんだ状態で持ち運べる。

 

EDITOR’S RECOMMEND
快適な走行と使いやすさで外出のハードルが下がる

「片手で折りたためて、収納や持ち運びがスムーズ。走行に安定感があり、ペットと向き合うようにハンドル方向を変えれば、移動中もこまめに様子を確認できます(編集部)」

 

ペットキャリー】クルマ移動時の安全性と、ペットの負担軽減を両立!

OGK
ドライブペットキャリー PET-003
S:1万5620円 M:1万7270円

 

振動や急ブレーキ時のペットの負担を軽減するため、前面と底面に衝撃を約85%吸収するクッションを採用。ペットの飛び出しを防止するリードホルダーや、内側から開かないロックファスナーも備える。シートベルトで簡単に取り付け可能だ。

クルマだけでなく、自転車や徒歩移動にも便利な軽量設計。側面に3か所のベルト付きで、自転車のバスケットにしっかりと固定できる。

 

EDITOR’S RECOMMEND
軽量で折りたためるソフトタイプなのに丈夫!

「上部と左右が開閉し、ペットがスムーズに入りやすい仕様。ソフトキャリーながら丈夫で自立し、肩に掛けても変形しません。コンパクトに折りたためるのもイイ!(編集部)」

※価格はすべて税込 
※1:揮発した次亜塩素酸が一定濃度届く範囲の目安
※2:浮遊菌の場合、本体内の次亜塩素酸水溶液による、約6畳の密閉空間、約15分後の効果
※3:付着菌の場合、放出した気体状次亜塩素酸による、約21畳の居室空間、約12時間後の効果
※4:約21畳の居室空間における、約6時間後の効果
※5:脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なる
※6:本体とのセットで実売価格3万6800円、単品で実売価格5500円
※「GetNavi」2024月12号に掲載された記事を再編集したものです

 

AIが生活パターンを学習し最大約35%節電! シャープがプラズマクラスター冷蔵庫5機種を発売

シャープは、節電機能が向上した奥行63cmの薄型設計『Fit63シリーズ』のプラズマクラスター冷蔵庫5機種を、2月に発売します。

記事のポイント

AIのはたらきによる省エネ性アップもさることながら、食品の使い忘れを防ぐ仕組みもありがたい一台。見やすい収納(目視)と、デジタルによる通知の両輪で食品ロス低減をサポートしてくれます。

同シリーズでは、シャープ独自の「つないでもっと節電」が進化し、省エネ性能が向上しました。この機能は、無線LANに接続することで、クラウド上のAIが冷蔵庫の使用状況を学習し、生活パターンに合わせて冷蔵庫を効率的に運転します。

 

今回、冷凍室温度に新たな制御が加わりました。25項目の省エネ技術で細やかな省エネ制御をおこなう「節電25」モードと「つないでもっと節電」を組み合わせて運転することで、従来機では、通常運転と比べて最大約30%(※1)得られた節電効果が、約35%にアップしたとのこと。

 

また、太陽光発電システムと連携する「Life Eeeコネクト」(ソーラー家電連携)サービス(※2)にも対応します。シャープのクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」により、AIで発電量と消費電力量を予測し、消費電力の多い除霜運転を発電が余るタイミングに実行することで、発電した電力を効率的に活用します。

 

さらに、他社製の太陽光発電システムを設置していても余剰電力を有効活用できる「おひさま除霜」を新たに採用。太陽光発電の電力を冷蔵庫で、効率よく活用します。

 

食品ロス削減をサポートする機能も

環境保全意識の高まりや、食品の価格高騰が続く昨今。食材をしっかり使い切る・新鮮に保存するといった食品ロス削減をサポートする「使いきりメモ」、「メガフリーザー」といった機能も搭載されています。

 

・使いきりメモ

使い忘れをお知らせしてほしい食材や日付を、スマートフォンから、「COCORO KITCHEN」レシピサービスに登録しておけば、登録した日に冷蔵庫が音声で通知します。

 

登録した食材を活用した「献立提案」してくれるのも、うれしいポイント。例えば、ウォーターオーブン「ヘルシオ」や、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」などの調理家電と冷蔵庫を「COCORO HOME」アプリに機器登録すると自動で連携し、それらを活用して調理できるメニューを冷蔵庫の音声やスマートフォンから提案します。

 

・メガフリーザー

たっぷりの収納スペースを備えた、大容量冷凍室です。冷凍モードや収納サポートも充実し、長くおいしく食品を保存するとのこと。

 

冷却スピードをアップ(※3)し、栄養素をキープ(※4)したまま冷凍できる「快速冷凍」と、通常より低温で冷凍する「新鮮冷凍」のダブル効果で、霜付きを抑えます。

 

501L以上の大容量モデル<SJ-MF55P/MF51P>では、サイズの異なる冷凍食品や、使いかけの冷凍食品も効率よく“縦置き”ですっきりと収納できる「タテ置き名人」、400L台のモデル<SJ-MF46P/MF43P/MW46P>では、可動式の仕切りで、ケースをフレキシブルに4つに仕切れる「4切り名人」を搭載しています。

奥行63cmの薄型設計。スリムでスタイリッシュなデザインとカラー

システムキッチンと並べて設置してもきれいに収まり、動線の邪魔になりません。

 

庫内の奥まで見渡しやすく、手も届きやすいのが魅力。庫内のスペースを有効活用できるうえ、使い忘れによる食品ロスの防止にも役立ちます。

 

本体の色調には、新色のダスクダークメタルを採用。日光や照明など、周囲の光の映り込みや、見る角度によってドアの色がわずかに変化して見える効果で、キッチン空間に調和するとのこと。

 

シャープ
「SJ-MF55P」
発売日   :2025年2月20日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :545L
参考小売価格:40万4800円(税込)

「SJ-MF51P」
発売日   :2025年2月20日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :505L
参考小売価格:38万2800円(税込)

「SJ-MF46P」
発売日   :2025年2月13日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :457L
参考小売価格:34万9800円(税込)

「SJ-MF43P」
発売日   :2025年2月13日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :429L
参考小売価格:33万8800円(税込)

「SJ-MW46P」
発売日   :2025年2月13日
ドアタイプ :どっちもドア
定格内容積 :457L
参考小売価格:34万9800円(税込)

 

※1 「つないでもっと節電」ON(自動製氷一時停止モード時)と通常運転(自動製氷運転時)との比較。電力の消費を抑えた運転をするために、食品保存に影響を及ぼさない範囲で、庫内温度を約2~3℃高めに設定します。設定温度「中」、新鮮冷凍「切」、周囲温度35℃、ドア開閉なしでの1日当たりの消費電力量から算出。2024年度機種<SJ-MF55M>:通常運転(自動製氷運転時)1.663kWh→「つないでもっと節電」ON(自動製氷一時停止モード時)1.164kWh。JIS C 9801-3:2015測定基準とは異なります。使用環境(温度調節・周囲温度・ドア開閉頻度・食品の量など)により節電効果は異なります。
※2 利用には、シャープの太陽光発電システムおよびHEMS(クラウド連携エネルギーコントローラ<JH-RV11/JH-RVB1>)が必要です。また、無線LAN接続と専用アプリ(COCORO HOME)のインストールおよび連携が必要です。
※3 2024年度機種<SJ-MF55M>(新製品<SJ-MF55P>と同等)における「快速冷凍」と「通常冷凍」の最大氷結晶生成帯(-1~-5℃)通過時間の比較(シャープ試験)。外気温32℃、ドア開閉なし、10mm厚の冷凍負荷150gの場合。「快速冷凍」:28分、「通常冷凍」:104分。
※4 2023年度機種<SJ-GK50K>(新製品<SJ-MF55P>と同等)における「快速冷凍」と「通常冷凍」のビタミンC溶出量の比較。【試験依頼先】株式会社総合水研究所【試験成績書】FB230113【試験結果】ビタミンCの流出を約51%抑制。「快速冷凍」:0.59mg/100g、「通常冷凍」:1.21mg/100g。
※5 【試験依頼先】(一財)カケンテストセンター【試験方法】JIS Z 2801 抗菌性試験【抗菌方法】2,6-ジメトキシ-1,4-べンゾキノンやタンニンによる【対象場所】たまご仕切り【試験結果】99%以上の抗菌効果。
※6 再生プラスチック材使用量:2024年度機種<SJ-MF55M>:約1140g、新製品<SJ-MF55P>:約3,180g。原料調達状況によって使用量が変わることがあります。

【西田宗千佳連載】スマホAIでの「日本ならでは」要素をどう組み立てていくのか

Vol.145-4

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はシャープから登場した「AQUOS R9 pro」。ライカ社との協業でカメラ性能をアップさせた、シャープの開発意図を探る。

 

今月の注目アイテム

シャープ

AQUOS R9 pro

実売価格19万4600円〜

↑ライカカメラ社が監修した高精細な5030万画素の標準・広角・望遠カメラを搭載するSIMフリースマホ。カメラが3眼となり、標準カメラには1インチを超える1/0.98インチのセンサーを搭載する。美しい写真を撮影可能だ。

 

2024年のスマートフォンに現れた大きな傾向のひとつに「AIの搭載」がある。

 

正確に言えば、スマホへのAI搭載は以前から行われていた。カメラの画質向上や音声認識は、AIの力がなければ実現出来ない。ただそこに「生成AI」を中心とした様々な新しいAIも登場し、それらをスマホの中に組み込むことが差別化要因になり始めている。

 

こうした傾向は、GoogleやAppleといった大手プラットフォーマーが中心になったものだ。生成AIなどの開発には大きなコストが必要であり、プラットフォーマーとして広く様々な機器に組み込んでいく前提がないと、なかなか元が取りづらい。

 

一方、大手の言うがままに生成AIを搭載しても、機能自身は「同じプラットフォームを採用する他社」も提供可能なので、差別化が難しくなる。Androidの場合、GoogleのPixelもライバルになるのが悩ましいところである。プラットフォーマーを除くと、総花的な機能を開発して自社製品に実装するだけの量を出荷できるのはサムスンくらいのもの……という部分もある。

 

では他はどうするのか?

 

シャープはかなり特徴的な取り組みをしている。生成AIとして「留守番電話」に特化した機能を搭載しているのだ。

 

文字による留守番電話の書き起こしや確認といった機能は珍しいものではない。

 

なぜシャープが重視するのかといえば、“携帯電話での留守番電話の仕組みが、日本と他国では異なる”からだ。携帯電話事業者側に留守番電話の機能があるのは日本型であり、海外はあくまでスマホ側で行うことになっている。海外のプラットフォーマーは日本に合わせたものを作ってはくれないので、シャープは日本向けにAIを作って対応することになったわけだ。

 

これは、今後の日本メーカーにとって大きな教訓を含んでいる。

 

グローバルな企業の日本最適化が、今後も綿密なままだと期待するのは難しい。人口が減って購買力が下がるとすれば、日本語を重視してもらえるとは限らないし、ご存じの通り、すでにその傾向は出ている。

 

だとすれば、彼らがサポートできないところは日本メーカーが作って差別化要素としつつ、コアな機能はグローバルなプラットフォーマーのものを使ってコストと機能の最適化を行う……というのは有用な方法論であり、今後増えていってほしい形ではある。

 

シャープはそこに「留守録」という切り口を見つけているわけだが、他にはどんな切り口があるのだろうか? そこでなにをするかが、2025年以降、メーカーにとって知恵の絞りどころになっていくのだろう。

 

ただ、それができるのは「日本メーカー」とは限らない。日本市場を重視する中国メーカーが手がける可能性もある……というのが、いまのメーカーの力関係を考えると現実的な路線なのかもしれない。

 

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【西田宗千佳連載】老舗カメラメーカーの「写真への価値観」を求めるスマホメーカー

Vol.145-3

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はシャープから登場した「AQUOS R9 pro」。ライカ社との協業でカメラ性能をアップさせた、シャープの開発意図を探る。

 

今月の注目アイテム

シャープ

AQUOS R9 pro

実売価格19万4600円〜

↑ライカカメラ社が監修した高精細な5030万画素の標準・広角・望遠カメラを搭載するSIMフリースマホ。カメラが3眼となり、標準カメラには1インチを超える1/0.98インチのセンサーを搭載する。美しい写真を撮影可能だ。

 

スマホにとって、カメラは大きな差別化要因だ。特にハイエンドスマホにとっては、高価な先端イメージセンサーを使った“カメラ特化”が重要な方向性といえる。そこで得た差別化要因は、次第にマス向けの製品にも活用され、裾野へと広がっている。

 

そんな中、カメラメーカーとコラボレーションするスマホも増えてきた。

 

シャープやシャオミはライカと組み、Oppo(オウガ・ジャパン)はハッセルブラッドと提携している。特に2024年は、これらのメーカーのスマホが目立った年でもあった。

 

カメラメーカーのお墨付きがあるスマホ、というのは昔からあった。だが5年ほど前までは、その市場価値はいまほど大きくなかったように思う。

 

理由は、画質やカメラとしての機能がまだ未熟だったからだと考える。スマホのカメラ機能が未熟な時期には、センサーの性能や基本的な画質補正などの進化の幅がまだ大きい。そうすると、カメラメーカーと組んだからということより、わかりやすいスペックの方が有効になる。

 

しかしいまは、スマホのカメラもかなり画質が上がってきた。ハイエンドなセンサーを搭載した製品ならなおさらだ。

 

一定の水準を超えたカメラを作る場合、重要になるのは“写る”ことではない。写った画像・映像で“どのような色・写りにするのが良いのか”ということだ。シンプルな言い方をすれば、同じような映像がデータとして得られたとして、どの色にすることを選ぶのか……という話でもある。

 

写真の写りは、レンズの選び方や特性によって変わるところもあるし、その後の処理によって変わる部分もある。カメラメーカーとして長い経験があるところは、その判断基準を持っている。デジタルカメラでの知見に限ったことではない。カメラブランドとして長くビジネスできているということは、“このカメラであればこういう写真が撮れる”ということを消費者・ファンが支持し、判断して購入しているということでもある。

 

単にブランドを貸すだけでは、そうしたファンを失う可能性にもつながる。だからこそ現在は、“高画質になったカメラでどんな色の写真を残すのか”という判断基準の決定について、カメラメーカーとスマホメーカーが協力して臨むようになってきているわけだ。

 

ただ、ライカがシャープやシャオミと提携しているからといって、シャープとシャオミのカメラが同じ写りになるわけではない。色などの選び方の傾向として「ライカっぽさ」が双方にあるものの、どこを重視するかは同じにはならない。筆者の見るところ、2社製品の間にはズームやコントラストに関する考え方の違いがあるように感じる。この辺まで見ていこうとすると、製品選びはなかなか難しいものだ。

 

他方で、現在スマホメーカーと組んでいるのは「日本のカメラメーカー以外」と言える。日本メーカーは一眼において競争を繰り広げている最中で、まだまだスマホメーカーとの深い協業には至りづらいのだろう。日本で元気なスマホメーカーが減った、という影響も否定できない。この辺、2025年にも変化はないと予想しているが、どうなるかはまだ見えてこない。

 

では、カメラ以外の差別化点はどこか? 今はAIに注目が集まっている。そこでどんな点に着目すべきかは、次回のウェブ版で解説しよう。

 

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【西田宗千佳連載】メーカーはなぜ「ハイエンドカメラスマホ」を作るのか

Vol.145-2

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はシャープから登場した「AQUOS R9 pro」。ライカ社との協業でカメラ性能をアップさせた、シャープの開発意図を探る。

 

今月の注目アイテム

シャープ

AQUOS R9 pro

実売価格19万4600円〜

↑ライカカメラ社が監修した高精細な5030万画素の標準・広角・望遠カメラを搭載するSIMフリースマホ。カメラが3眼となり、標準カメラには1インチを超える1/0.98インチのセンサーを搭載する。美しい写真を撮影可能だ。

 

現在のスマホにとって、カメラは最大の差別化要素になっている。理由は主に2つある。

 

ひとつは言うまでもなく、カメラがスマホのなかでももっとも使われる機能のひとつであるからだ。誰もが毎日使う機能であるからこそ、“画質が良くなった”という点は大きなアピール力を持つ。

 

ふたつ目は“まだ進化しており、差がつく領域である”ということだ。

 

“スマホのカメラ性能はもう十分”と言われるが、実際にはそうでもない。かなり高画質になったのは事実だが、十分に明るいところでしっかりとホールドして撮影した時には綺麗……というのが正しい。

 

スマホは一眼カメラなどに比べ、使うシーンも使う人のスキルもバリエーションが広い。手ブレしにくく、暗いところでもしっかり写るカメラが求められている。望遠倍率ももっと高い方がいい。

 

どれも「カメラ」としては非常に厳しい条件であるが、スマホという商品特性を考えると改善すべき部分だ。特に動画画質については伸びしろが大きいし、ニーズも大きい。

 

プロセッサーやディスプレイも進化しているが、多くの人にとっては、カメラに比べると差がわかりづらいだろう。スマホの平均買い替えサイクルは4年強と言われている。年齢が低いと3年以内、高齢になると4年以上と差があり、実は一律に語るのは難しい。しかしどちらにしろ、買い替えサイクルが長くなっている一因は“性能への不満が小さくなっている”ことにある。そのなかでメーカーとしてカメラへの注力を続けるのは合理的だ。

 

カメラは光を取り込んで映像にするもの。だからレンズやセンサーのサイズは大きいに越したことはない。

 

一方で、スマホ向けのイメージセンサーは、もはや“ひとつのパーツを高性能化すれば画質があがる”ようなシンプルな存在ではない。イメージセンサーとレンズ、さらにはその背後にあるソフトウエア処理の組み合わせで決まる。

 

センサーは複数搭載されるようになったが、広角や望遠といった画角で使い分けているだけではない。複数のセンサーで撮影されたデータを処理の過程で併用し、適切な一枚を作り上げる場合も多い。

 

そうなると、カメラ画質を重視するには「複数のセンサー」があって、それぞれが“できるだけ大判のもの”であることが望ましい。すっかり定着したセオリーだが、パーツコストを考えると、両方を満たせるのは高価なハイエンド製品のみ……ということにもなる。

 

ただ、ハイエンド製品で磨いたノウハウやソフトウエアは、一定のタイムラグがあった後、コストが低いモデルにも展開されていく。前出のように、ひとつパーツをつければ高画質になるような、シンプルな時代ではない。イメージセンサーメーカーはパーツとともに一定のノウハウも提供するし、Qualcommなどのプロセッサーメーカーもカメラ関連ソフトウエアを提供してはいるが、どのスマホでも同じように働くわけではないし、他社の価値に乗っかるだけでは差別化もできない。

 

結果、“自社でハイエンドなカメラを搭載したスマホを作って世に出す”ことができていない場合、その後の普及型スマホを差別化していく要素を失うことになるわけだ。

 

ハイエンドのスマホは売れる量が限られる。高付加価値だがビジネス的にはリスクがある。シャープはカメラで差別化した「AQUOS R9 pro」を発売したが、その狙いはハイエンドというビジネスだけでなく、今後のスマホを差別化するために必須のものであるから……という事情もあるのだ。

 

ではそのノウハウは、どのように構築されていくのか? そこは次回のウェブ版で解説する。

 

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【西田宗千佳連載】遅れてきた「シャープのライカスマホ」

Vol.145-1

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はシャープから登場した「AQUOS R9 pro」。ライカ社との協業でカメラ性能をアップさせた、シャープの開発意図を探る。

 

今月の注目アイテム

シャープ

AQUOS R9 pro

実売価格19万4600円〜

↑ライカカメラ社が監修した高精細な5030万画素の標準・広角・望遠カメラを搭載するSIMフリースマホ。カメラが3眼となり、標準カメラには1インチを超える1/0.98インチのセンサーを搭載する。美しい写真を撮影可能だ。

 

じっくりと開発してカメラ機能に注力する

シャープは12月に同社のフラッグシップスマホ「AQUOS R9 pro」を発売した。カメラを主軸としたフラッグシップスマホであり、著名カメラメーカーのライカとの協業モデルでもある。

 

12月にカメラに力を入れたフラッグシップモデルを提供するのは、同社の商品化サイクルを外れた部分がある。いままでは春ごろに出ている製品だったが、今回は年末の登場になった。

 

理由はじっくりと開発を進めてきたためだ。

 

スマホにもいろいろな種類がある。雑誌やウェブではハイエンド機種が取り上げられがちだが、実際に売れるのは安価なモデルやお買い得なモデルである。今年のシャープは、ミドルハイクラスと言える「AQUOS R9」を初夏に出して主軸とし、さらに低価格な機種などを用意した。AQUOS R9ではあえてミドルクラスのプロセッサーである「Snapdragon 7+ Gen3」を使い、コストを下げつつ実パフォーマンスは維持する……というパターンを採用している。

 

ただ、そうなるとトップレベルのパーツを使った製品がなくなってしまう。それでは問題なので、カメラにとことんこだわった「R9 pro」を開発し、発売したのだ。

 

シャープのスマホ事業を統括する、同社・ユニバーサルネットワークビジネスグループ長兼通信事業本部の小林 繁本部長は、「自社技術を含めた世の中の技術をすべて投入できるため、ブランド全体に対し効果が大きい。世界のトップ集団にとどまるには必要な商品だ」と説明する。

 

20万円近くの製品なので、販売数量はR9や他のAQUOSシリーズほど多くはならない。しかし、ブランド価値の維持や最新技術に対するキャッチアップを考えると、ハイエンドスマホを作ることには意味がある…ということなのだろう。

 

そこで「カメラ」にフォーカスするのも、現在のスマホ市場を見据えたやり方と言える。

 

ライカの知名度を生かし市場で優位な地位を築く

ハイエンドスマホと言っても、性能差はなかなかわかりづらい。ゲームなどの用途でも高性能は求められるが、より多くのニーズがあるのは“カメラの高画質化”だ。

 

センサーを大型化し、複数搭載する“大型化・複眼化”は既定路線で、それだけでは差別化が難しくなった。そこで、カメラのセンサーをどう使ってどんな写真を撮るのか、そこではどんな画質チューニングを行うのか、という点が大切になってくる。

 

シャープがライカと提携しているのも、画質や“ライカらしい写り”にこだわりのあるライカと組むことで、一定の差別化が行えるためだ。単に写るカメラを作るのは難しくない。だが、“どう写るべきか”“どういう写りが好ましいのか”といったノウハウはカメラメーカーにある。彼らの知名度を生かすことはマーケティング上も優位であり、だから提携が続いているのだ。

 

一方で、ライカはシャオミとも提携しており、市場に「ライカ搭載スマホ」が複数並ぶ。そこでの差別化はどうなるのだろうか? また、進化してくるAIの取り込みはどうなるのか? そこは次回以降で解説していく。

 

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「ズボラ家電女王」が本当に助けられた家電はどれ? 2024年「ズボラ家電」ベスト5

家事が苦手、時間がない、つい手を抜きたくなる……今回は、そんなズボラさんにこそ使ってほしい家電=ズボラ家電を厳選して紹介。2024年に発売された家電のなかで、「ズボラ家電女王」を自称する家電ライター・田中真紀子さんがもっとも優秀だったと感じた「ズボラ家電」ベスト5を挙げていただきました!

私が解説します!
家電ライター・田中真紀子さん

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。自宅には最新家電を中心に200以上の家電を所有し、製品レビューも多数行っています。高校生の子どもと夫、犬の3人+1匹暮らし。

 

1.「ざく切りの食材を入れるだけ。余り野菜が使いこなせない私にとって、うれしい1台です」

シロカ 

おうちシェフ BLENDER SM-S151W

実売価格1万7820円(税込)

ヒーター機能付きで温・冷両方に対応するブレンダー。独自形状の8枚刃と回転制御によるパワフルな粉砕力で、固い野菜や繊維の多い葉物もなめらかな熱々スープに調理できます。保温やあたため直しも可能で、鍋に移す手間も必要なし。「ヨーグルト」メニュー、甘酒や味噌などの発酵調理ができる「こうじ」メニュー、薬膳の考えに基づいたお粥やスープが作れる「薬膳」メニューなど、12種類のオートメニューも搭載。

【田中さんのお気に入りポイント】

材料をザクザク切って入れ、ボタンを押すだけという手軽さで、温かくなめらかなポタージュが作れます。野菜室の余り野菜をうまく使いきれない私にとって、うれしい1台。フードロスも減らしつつ、栄養もしっかり摂れるということでヘビロテしています。野菜不足を感じているけれど、料理する時間がない人、料理が面倒な人にオススメですね。

↑かぼちゃも皮ごとざく切りでOK

 

2.「ダストステーション付属がやっぱり便利。拭き掃除もできちゃいます!」

東芝ライフスタイル 

TORNEO cordless(トルネオコードレス) VC-SL130DS

実売価格5万9800円(税込)

紙パック式の自動ゴミ収集機能付きダストステーションを採用したコードレススティック掃除機。ゴミ捨て頻度は約70日に1回であることに加え、独自の「オートエアー洗浄」によりお手入れ頻度も約70日に1回に。新開発の「ハイパワーコンパクトモーター」と「なめらか自走ヘッド」により、強い吸引力を保ちながら軽快な取り回しを実現しています。カラバリはシフォンベージュとアッシュブラックの2色。

【田中さんのお気に入りポイント】

コードレス掃除機も、ゴミを自動収集してくれるダストステーション付属がやっぱり便利。インテリアになじむデザインや、取りまわしやすさも気に入っています。何より面白いのが、アタッチメントをつけかえればゴミを吸いながら床の拭き掃除もできちゃう点。もうフロアワイパーと2台使いしなくてOKです。

↑「吸い拭き2WAYワイパー」を新開発。ワイパーに市販のフローリングシートを装着することで、ゴミを吸い取りながら拭き掃除も可能です

 

3.「究極にズボラできるロボット掃除機。まさか給排水までやってくれるなんて!」

SWITCHBOT

SwitchBotお掃除ロボット S10

実売価格11万9820円(税込)

給水・排水・清掃・モップ洗浄/乾燥・ゴミ収集まで自動で行うロボット掃除機です。2本のチューブを装備し、1本は配水管に、1本は下水管へつなぐことで、全自動で給水・排水を行います。水交換ステーションは幅40×高さ10cmとコンパクトで、洗濯機のそばやキッチン、洗面所、トイレなど、水道のある場所に設置できます。

【田中さんのお気に入りポイント】

究極にズボラできるロボット掃除機。自動ゴミ収集やモップ洗浄/乾燥に加えて、まさか床拭き用の水の給排水まで自動でやってくれるとは! 実際に使ってみると、タンクの給排水も意外と面倒だったな、ということに気づきます。タンクに汚水を溜めないから、ニオイも気になりません。

↑水交換ステーションの設置例。チューブの1本は配水管に、もう1本は下水管へつないで給排水を実現します

 

4.「疲れているときや献立を考えるのが面倒なときも、コレがあればなんとかなる!」

シャープ 

ヘルシオ AX-LSX3B

実売価格18万8800円(税込)

冷凍・冷蔵・常温といった温度帯や分量が異なる食材を同時に調理できる「まかせて調理」がさらに進化。新機能「ほかほかキープ」により、「まかせて調理」の調理終了後、最大30分間温かい状態を保持します。少量(1~2人分)のおかずを手軽に調理できる「らくグリ!調理」を新搭載。食材をのせた付属の「ヘルシオトレー」を庫内中央に置き、自動メニューを選択してスタートボタンを押せば、簡単にグリル調理ができます。

【田中さんのお気に入りポイント】

「まかせて調理」機能によって角皿に乗せるだけで美味しく調理できるので、まさにズボラ料理が可能。おかげで栄養バランスのよいおかずの品数が増えました。疲れているときや献立を考えるのが面倒なときも、「コレがあればなんとかなる!」という気持ちになれます。過熱水蒸気で調理するとハンバーグの油っぽさがなくなり、肉の旨みがアップするのもうれしいところ。低温調理など、さまざまな調理ができるのも便利です。

↑「まかせて調理」により、温度帯の違う食材も同時にムラなく加熱調理してくれます

 

5.「リビングに置けば、飲み物やアイスがほしいときにサッと出せます!」

アクア 

LOOC(ルーク)AQR-FD7P

実売価格6万5930円(税込)

日常の空間に溶け込む、家具のようなデザインの小型冷蔵庫をコンセプトとして企画・開発されたモデル。冷蔵室と冷凍室を備えながらも、他のインテリアと合わせやすい奥行45cmのコンパクトなシルエットが特徴です。フラットな天板には、オーブンレンジや単機能レンジはもちろん、照明や時計、ミラー、本、雑貨などの小物類もディスプレイできるよう設計しています。ドアは省スペースで開閉できるフレンチドアを採用。木目調のグレージュウッドとブラウンウッドの2色展開です。

【田中さんのお気に入りポイント】

家具のような見た目なので、リビングに置いてもオシャレ。リビングに置いておけば、わざわざキッチンに取りにいかなくても、飲み物やアイスクリームがほしいときにサッと取り出せて便利です。リビングで来客に自由に使ってもらう、なんてことも可能なので、キッチンを見られないで済むのも安心です。

↑左が冷凍庫、右が冷蔵庫。リビングに置いて飲み物やすぐに食べられるものを入れておくのに便利です

 

田中さん、2025年はどんなズボラ家電が出ると思いますか?

ズボラかつより自分好みの料理が作れる調理家電が出てくるのでは、と思っています。ヘルシオはすでに温度帯が異なる好きな食材を並べるだけで料理が作れますが、このように自分好みの食材を使いつつ、食感も自分好みに仕上げてくれるなど、カスタマイズできるものが出てくるのでは。

 

個人的には、片付けを指南してくれる家電が出たらうれしいですね。たとえば、モノの置き場所を覚えていて、違う場所に長時間ある場合は片付けを促してくれるとか、動線を見て置き場所のアドバイスをしてくれるとか。来年も、さらなるズボラを許してくれる家電の発売に期待したいです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

ライカ搭載のシャープ最上位スマートフォン「AQUOS R9 pro」が登場!

シャープは、フラッグシップモデルのスマートフォン「AQUOS R9 pro」を商品化します。日本では2024年12月上旬以降に発売。

 

記事のポイント

ライカカメラ社監修の5030万画素・3眼カメラ(標準・広角・望遠)で構成される「バリオ・ズミクロン」カメラシステムを搭載したスマートフォン。写真だけでなく、ムービーも鮮やかに撮影することが可能です。

 

本機は、ライカカメラ社が監修した標準・広角・望遠の3眼カメラで構成される「バリオ・ズミクロン」カメラシステムを搭載。3つのカメラすべてに5030万画素の高精細イメージセンサーを採用しています。標準カメラには1インチを超える1/0.98インチのイメージセンサーを搭載し、暗所でも鮮明に美しく撮影できます。広角カメラは122度の超広角撮影やマクロ撮影ができるほか、望遠カメラは光学2.8倍ズームに対応。デジタルズームの併用により最大20倍のズームが可能で、遠くの被写体もはっきりと写せます。

 

CPUは、最新の「Snapdragon 8s Gen 3 Mobile Platform」を搭載。12GBの大容量RAMやベイパーチャンバーを採用した放熱システムとの組み合わせにより、データ容量が大きいアプリを複数起動してもスムーズな動作が続きます。また、大型のスピーカーBOXを上下に配置。上部のスピーカーBOXをフルメタル化することで音圧を増し、迫力あるサウンドを実現しました。1~240Hz可変駆動のPro IGZO OLEDディスプレイは解像度がQuad HD+にアップし、高精細で臨場感あふれる映像を楽しめます。

 

さらに、当社独自の生成AI機能「電話アシスタント」を搭載。留守番電話を要約して表示する機能のほか、会話の中からキーワードを自動抽出してメモとして残せる新機能にも対応し、電話によるコミュニケーションをサポートします。

 

シャープ
「AQUOS R9 pro」

加熱水蒸気でパンをふわふわに焼き上げる! シャープ「ヘルシオ トースター」12月5日発売

シャープは、ヘルシオシリーズよりウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」(AX-WT1-B)を2024年12月5日に発売します。実売予想価格は3万3000円前後(税込)。

ウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」<AX-WT1-B>

 

記事のポイント

ヘルシオならではの加熱水蒸気技術により、パンの水分を逃さずふんわり焼き上げられるトースター。「おいしさ食感マイスター」により、ふわふわ度や食感を自由に選べます。パン以外にもお惣菜の温めなおしや冷凍食品の加熱、もちや焼きいもの焼き上げと、様々なシーンで活躍する万能トースターです。

 

ヘルシオ トースターは、約50mの大容量水タンク(従来機比約1.2倍)を搭載。さらに、ウォーターオーブン「ヘルシオ」と同様、過熱水蒸気だけで調理する独自技術により、パンの内部までしっかりと水分を与えながらおいしく焼き上げます。

 

また、トーストやフランスパン、ロールパン、クロワッサンなど、さまざまな種類のパンを好みの食感に焼き上げる「おいしさ食感マイスター」を搭載。過熱水蒸気の量を調整し、仕上がりの“ふわふわ度”を3段階で設定できます。これに、5段階から選べる焼き加減と組み合わせることで、「サクッ」「ふわっ」「もちっ」など、好みに応じてさまざまな食感を楽しめます。

 

冷凍モードも設定できるので、常温はもちろん冷凍からでも、さまざまな種類のパンを自動で焼き上げます。

 

市販の揚げ物や焼き物などのお惣菜や、冷凍食品もできたてのようなおいしさに自動でリベイクが可能です。過熱水蒸気により食材の内部までしっかりと熱を伝え、余分な油を落としながらヘルシーに温められます。

 

パン以外にも、「もち(餅)」と「焼きいも」は2通りの焼き方から選ぶことが可能。「もち」は上面に焼き色を付けるか、焼き色を付けずにやわらかい仕上がりにするか、「焼きいも」は高温で一気に焼き上げるか、低温でじっくりと甘みを引き出しながら焼き上げるかを選べます。

 

本体には、ダイヤルを回しやすい大きなつまみと見やすい液晶表示を備え、画面を見ながら簡単に操作できます。横幅は340mmとキッチンに置きやすいコンパクトな設計を採用。窓の形は、パンが蒸気に包まれながら焼き上がる様子が見えやすいようになっています。

 

シャープ
ウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」
2024年12月5日発売
実売予想価格:3万3000円前後(税込)

 

実用化が待ち遠しい!シャープのウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」

シャープは、生成AIとの自然なコミュニケーションが叶うウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を、京都芸術大学と共同で開発しました。2025年度の実用化を目指すとのこと。

 

記事のポイント

AIの開発と普及が進む一方、それをより良く、気軽に使いこなすための端末の進化も待たれます。
「ながら」行動が少なくない現代人にとって、首にかけるだけで良く、両手が空き、かつ音声だけで自然にAIとやりとりできるアイテムは、頼もしいサポート役になりそうですね。

 

本ウェアラブルデバイスには、同社が開発中のエッジAI技術「CE-LLM」(Communication Edge-LLM)を搭載。問いかけに対し、高速な応答が期待できるエッジAIか、Chat GPTなどの豊富な情報が得られるクラウドAIのどちらで対応するかをすぐ判断し処理することで、スムーズで自然な会話のやりとりを実現させるといいます。

 

首にかけるだけでよく、約100gと軽量なので、長時間ハンズフリーで快適に使える点も魅力。パソコンやスマートフォンなどの端末画面を見つつAIを使いたい時や、調理時など両手がふさがっている場合に便利ですね。

 

質問や指示に対し、同品は内蔵したマイクとカメラでユーザーの周囲環境を把握した上で、音声で応答してくれます。例えば、自転車に乗っている時にナビゲートを頼めば、目的地までAIが音声で案内。画面を見る必要がなく、「ながらスマホ」抑制にもつながります。

 

シャープは、今月から京都芸術大学と実証実験を進めるほか、Fairy DevicesおよびNECと、AIスマートリンクを含む、次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議も開始しています。

プラズマクラスターで髪を守る! シャープからどこでも使えるモバイルヘアブラシ「Smoome」登場

シャープは、「Plasmacluster Beauty」シリーズの新たなラインナップとして、プラズマクラスターストレートアイロン「IB-S8000」とプラズマクラスターヘアブラシ「Smoome」(スムーミー)<IB-B1>を10月24日に発売します。

 

記事のポイント

シャープならではのプラズマクラスター技術をヘアケアに応用。髪をダメージから守り、うるおいケアで健やかな髪に保ちます。特に注目したいのは、シリーズ初となるプラズマクラスターヘアブラシ「Smoome」(スムーミー)。乾電池で動作するモバイル仕様なので、家の中でも外出先でも手軽にプラズマクラスターでヘアケアすることができます。プレゼントにも最適!

 

ヘアアイロン「IB-S8000」は、プラズマクラスターの風で髪をクールダウンし、うるおいを補給しながら熱や摩擦ダメージを抑えるヘアケア効果が特徴。

 

プレートの両サイドから水分子に包まれたプラズマクラスターイオンを含んだ風を放出する独自構造により、アイロンの熱で失われる髪の水分を補うと同時にクールダウンさせ、髪をすばやくロックします。これにより、120℃の温度設定でも160℃で使用する場合と同等のスタイリング力を実現。より低い温度で使用することで、髪を熱ダメージから守ります。

 

また、プレートにはすべりのよいダイヤモンドコーティングを採用。髪の摩擦ダメージを軽減しながら、毛先までまとまる髪に仕上げます。

 

さらに、プラズマクラスター発生デバイスの小型化に加え、本体内部の送風構造などを省スペース化したことで、従来機に比べ本体サイズを約40mm短縮。マルチボルテージ対応(AC 100V-120V、AC200V-240V 50Hz/60Hz)で海外でも使うことができます。

 

カラーはミッドナイトブラックとルミナスホワイトの2色。

 

どこでも使えるヘアブラシが新登場

プラズマクラスターヘアブラシ「Smoome」(スムーミー)は、小型化したプラズマクラスター新デバイスを搭載。水分子に包まれたプラスとマイナスのイオンで髪とブラシ両方に発生する静電気を同時に抑え、手触りのよいまとまりのある髪に仕上げます。

 

ブラシのピンには独自の「ネイチャーテクノロジー」を採用。活動時間の多くをグルーミング(毛づくろい)して過ごすラッコの手にならい、太さや長さの異なるピンを組み合わせることで、髪の絡まりをスムーズにほどき、毛先への負担も軽減します。

 

電源にはアルカリ単4乾電池2本を使用。カバンの中にも入れやすいコンパクト形状で、外出先や思い立ったときにサッと使えます。

 

外観デザインには、暮らしに調和する天然石のような素材感のマーブルカラーが取り入れられています。カラーはグラファイトブラック、フロスティホワイト、ミスティライトブルーの3色。

 

シャープ
プラズマクラスターストレートアイロン「IB-S8000」
2024年10月24日発売予定
予想実売価格:2万8000円前後(税込)

シャープ
プラズマクラスターヘアブラシ「Smoome」(スムーミー)
2024年10月24日発売予定
予想実売価格:1万1000円前後(税込)

 

シャープ「プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機」3機種お目見え!洗濯から乾燥にかかる電気代を削減

シャープは、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機3機種<ES-X12C/V12C/G11C>を9月12日に発売します。業界最高水準の省エネ性と、お手入れの手間を軽減する「ラク家事」機能を充実させています。

↑左から、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-X12C-S(クリスタルシルバー)/-T(リッチブラウン)>、 <ES-V12C-N(アッシュゴールド)、ES-G11C-S(シルバー系)>

 

上位モデルの<ES-X12C/V12C>は、洗濯容量が11kgの従来機と同じ本体寸法ながら、12kgへと大容量化を実現し、より多くの洗濯物をまとめ洗いできるようになりました。「乾燥フィルター自動お掃除」機能や「液体洗剤・柔軟剤自動投入」など「ラク家事」機能も引き続き搭載します。

 

同社独自の「ネイチャーテクノロジー」を採用した新形状の乾燥用ファンを搭載したことにより、洗濯槽内に送り込む風量を増やし、乾燥効率がアップ。1回当たりの乾燥にかかる消費電力量を削減しています。

 

最上位モデルの<ES-X12C>には、独自のハイブリッド乾燥技術と温度・湿度センサー、AI制御を組み合わせた「ハイブリッド乾燥NEXT」を搭載しており、乾きにくい衣類も乾燥ムラを抑制しつつ、シワも軽減します。

 

<ES-X12C/V12C>は、業界で初めて洗濯機が太陽光発電システムと連携する「Life Eeeコネクト(ソーラー家電連携)」サービスに対応しているとのこと。クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」により、AIが太陽光発電の余剰電力量を予測し、洗濯機の予約運転を、発電した電気が余る日中の時間帯に自動でシフトすることで、洗濯から乾燥にかかる電気代を削減する仕組みです。

 

製品スペックは、以下のとおりです。

 

■プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-K11C>も発売

9月19日には、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-K11C>も発売します。こちらは、高い洗浄力と業界最高水準の節水が特徴。洗濯容量が10kgの従来機と同じ本体寸法で、洗濯容量を11kgに拡大させています。

↑左から、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-K11C-W(クリスタルホワイト)/-T(リッチブラウン)>

 

本体内のシャワーノズルから微細な水滴を高圧で噴射し、衣類の傷みを抑えながら繊維の奥まで汚れを落とす「マイクロ高圧洗浄」を搭載。高い洗浄力を維持しながら使用する水量を抑えて、「洗濯容量11kgクラスの洗濯乾燥機において業界最高水準の節水を実現した」と説明しています。

 

新たに、衣類保管時のシワと臭いを手軽にケアしながら除菌もできる、「消臭シワ抑えコース」を搭載。衣類を蒸らした後に乾燥させることで、ワイシャツ2枚程度なら約30分でシワを軽減し、プラズマクラスターにより消臭も可能です。

 

新しい機能がもう一つ。乾燥運転時にドアパッキンの内側に付着したホコリや汚れを、次の洗濯運転時にマイクロ高圧シャワーで洗い流す「ドアパッキン自動洗浄」も搭載されています。ホコリなどの蓄積を抑え、運転後のお手入れの手間を軽減してくれる仕組みです。

 

製品スペックは、以下のとおりです。

時短オーブンにオシャレな扇風機! GetNavi的、愛用し続けたい殿堂入り家電アイテム

GetNaviは「買って間違いなし!」のアイテムを紹介し続けて25年。膨大な数の家電製品からベスト・オブ・ザ・ベストを専門家に挙げてもらった。これらのアイテムがいかに革新的なのか、最新モデルはどのように進化しているのかを徹底解説。

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その①】独自開発の過熱水蒸気技術で食生活に革命を起こした逸品

シャープ
ウォーターオーブン「ヘルシオ」AX-LSX3A
実売価格15万6540円

最新・第20世代の最上位機種。「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能搭載で、テイクアウト料理などを出来立てのようなおいしさに復元できる。さらに、塚田農場と共同開発した新ダウンロードメニューに対応している。

SPEC●総庫内容量:30l(2段調理)●定格消費電力:レンジ1460W、オーブン、グリル1410W●オーブン・グリル加熱方式:過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)、2段熱風コンベクション●搭載センサー:64眼赤外線ムーブ、らくチン!(絶対湿度)、温度センサー●掲載メニュー数(自動メニュー数):256(266)●サイズ/質量:W490×H420×D430mm/約23kg

 

選定人

家電王 中村 剛さん

テレビ番組のスーパー家電通選手権で優勝。動画マガジン「くらしのラボ」をはじめ様々なメディアで情報を発信中。

 

業務用で使われていた過熱水蒸気に着目

シリーズ累計出荷台数280万台を突破しているヘルシオ。過熱水蒸気の熱源の力だけで、手間をかけずおいしく健康的に調理できる点が評価され、約20年間高い支持を得ている。“電磁波を使わない加熱方式の調理家電を作りたい”という考えから開発が始まり、当時業務用に活用されていた過熱水蒸気に着目したのだという。

「キッチンに収まるサイズ、業務用の半分の電圧……という家庭用の条件において、いかにおいしく調理を実現するか。何度も何度も試作を繰り返しました」(シャープ・川尻百恵さん)

過熱水蒸気を生かした独自技術だけでなく「ユーザーの声を反映し、需要のある機能を柔軟に付加していく、製品価値向上に務めるメーカーの姿勢も素晴らしいと思います」と、中村 剛さんは評価する。

 

↑高気密構造とハイパワーエンジン搭載で過熱水蒸気が庫内にたっぷり充満。そのため、水だけで調理が完結

 

↑過熱水蒸気とは100℃以上に加熱された水蒸気のこと。熱効率が高く、食材の中心までしっかり熱を通す

 

<これぞ殿堂入りの理由>

「過熱水蒸気の特徴を生かし、冷凍・冷蔵の食品が混在していても同時に仕上げられるのが画期的で、長きに渡ってヒット。また、減塩や脱油できて健康志向の強い層にも根強い人気です」(中村さん)

↑異なる温度帯の食品を同時調理するレシピも積極的に発信。モーニングセットはその代表的なレシピだ

 

開発担当者に聞きました!

シャープ 国内キッチン事業部調理企画開発部 課長

川尻百恵さん

「手間をかけず、すべてヘルシオに任せておいしいお料理が食べられ、ゆとりのある時間を創出できると好評をいただいております。また、過熱水蒸気で調理すると食材の余分な塩分や油をカットでき、ヘルシーな食生活を実現できる点でも支持されています。」

↑初号機AX-HC1は04年発売。電子レンジ機能は非搭載だったが、ユーザーの要望に応えて第2世代以降には搭載

 

時短家電のパイオニア的存在! ヘルシオ ホットクック

初代は2015年発売。当時、“日本初、自動で無水調理が可能な家庭用電気鍋”として話題を呼び、コチラも長らくヒット。現在は2〜6人前の調理が可能なKN-HW24Gのほか、2〜4人、1〜2人用の少人数世帯向けも展開している。

 

【その②】カテゴリ自体の価値を爆アゲした世界初のDCモーター扇風機

バルミューダ

GreenFan Studio

実売価格4万2900円

換気や部屋干しなどにも適した季節を問わず使えるDCモーター扇風機。今年4月に発売された本機は脚が3本構成。安定性に優れ、アトリエなどの制作現場にある道具のようなラフさを兼ね備えたデザインが特徴的だ。

SPEC●対応畳数:40畳●消費電力:1.5〜36W●コードの長さ:約3m●動作音:10dB(風量1の場合)●運転モード:5段階●カラー展開:ブラック、ホワイト、ホワイト×ブラック(限定カラー)●サイズ/質量:W598×H900×D520mm/約3.6kg

 

選定人

家電ライフスタイルプロデューサー 神原サリーさん

新聞社勤務、ライターを経て現職。撮影や情報発信のベース「家電アトリエ」を構え、様々なメディアで活躍中。

 

“面”の風を生み出せる唯一無二の扇風機

世界初のDC(直流電流)モーター扇風機として、誕生したGreenFan。独自の二重構造の羽根による心地良い風が唯一無二の快適さを実現し、今や世界中で愛される扇風機となった。

「自然界にある心地良い風を生み出せることが、長く支持されている理由。機体から離れるほどにグンと風の幅が広がり、いわゆる“面の風”がやってきます。部屋の隅に置けば、部屋全体にそよそよと気持ちの良い風が舞うのは、GreenFanだけです!」と、神原サリーさんも絶賛する。

開発において自然界の風と扇風機の風の違いを検証。そのなかで、自然な風は面で進むのに対し、扇風機の風は回転しながら進み、“渦”を発生させていることがわかったそう。この“渦”を壊すことが心地良い風を生み出すと考え、試行錯誤を重ねて独自のグリーンファンテクノロジーが開発されたのだという。

「面で広がる風は、部屋干しや冷暖房の効率化にも最適。動かせる換気扇としてなど、便利な送風機として一年中お使いいただけます」(バルミューダ・増子直哉さん)

 

↑独自の二重構造の羽根とDCブラシレスモーターを搭載。一般的な扇風機に比べて約4倍風が広がり、より自然な風を生み出す。静音性も◎

 

↑GreenFan Studioでは「ジェットモード」を新搭載。圧倒的な送風量で室内の空気を大きく動かし、最大約23m先まで風が届く

 

↑家の中での使用範囲を広げられるように、長さ約3mの電源ケーブルを採用。束ねてから本体にかけたときに美しく見えるよう配慮されている

 

<これぞ殿堂入りの理由>

「当時高価だったDCモーターを扇風機に採用。微風から強風まで幅広い風を送り出せるように制御でき、省エネ性もアップしました。また、当たり続けられる快適な風を生み出したことで扇風機の価値をも高めました」(神原さん)

 

製品担当者に聞きました!

バルミューダPR担当 増子直哉さん

“夏の自然な風はずっと浴びていても快適なのに、なぜ扇風機の風は違うのか”という疑問から生まれたGreenFan。「とにかく風が優しい」、「そよ風が心地良い」などの反響をいただいております。製品を通じて“快適な夏”という価値を感じていただけていることが、長くご愛顧いただいている理由だと考えております。

3割も時短調理できる新メニューがたっぷり!シャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック pro」

シャープから、かきまぜ機能と加熱制御の進化により、炒め物の調理時間を従来機に比べ最大約30%短縮(※1)を実現した水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」proシリーズ2機種が、8月22日に発売されます。

 

炒め物の調理時間を最大約30%も短く!

本機は、従来機(※2)よりも食材をかきまぜる能力を高めることで、食材に火が通る前の固い状態でもかきまぜ開始が可能となり、食材全体により速く熱を伝えられるようになっています。これにより、「麻婆なす」や「回鍋肉(ホイコーロー)」の調理時間を、従来機に比べ最大約30%も短縮。

 

合わせて、レシピの新開発や更新もおこない、2人分の炒め物や煮物などが10~15分の短時間で調理できる「パパッとおかず」として、新たに30メニューを搭載。短時間で調理可能なメニューが充実したことで、お出かけ前や帰宅後など、時間のないときにも活用できそうです。

 

また、残り物の食材などを活用するために、これまで鍋やフライパンで作って独自にアレンジしていたメニューを「ホットクック」での「ほったらかし調理」に置き換えたいというニーズに応えるため、手動調理をする際の食材の入れかたや設定時間のポイントをまとめた「手動調理活用術」の提供も開始。「COCORO KITCHENレシピサービス」や付属のメニュー集から確認可能。手動調理は、調理方法や時間を自由に設定できるため、さまざまなメニューが調理できます。

 

さらに、調味料などのシミや焦げ付きが残りやすい本体底の熱板に、汚れが取れやすい「らっクリーンコート」を新たに採用。固くしぼったぬれふきんで簡単に手入れすることができるのもうれしいですね。

 

※1:2人分を<KN-HW16G>のレシピで調理した場合。「麻婆なす」2021年発売機種<KN-HW16G>:22分01秒(3回の平均調理時間)、<KN-HW16H>:15分22秒(3回の平均調理時間)。「回鍋肉(ホイコーロー)」2021年発売機種<KN-HW16G>:17分52秒(3回の平均調理時間)、<KN-HW16H>:14分01秒(3回の平均調理時間)。<KN-HW16H>のレシピは異なります。

※2:従来機<KN-HW24G/HW16G>と新製品<KN-HW24H/HW16H>の比較。

↑調理容量が2.4Lの、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」KN-HW24H-B(プレミアムブラック)

 

↑調理容量が1.6Lの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」KN-HW16H-W(プレミアムホワイト)

 

シャープ
水なし自動調理鍋〈ヘルシオ ホットクック〉KN -HW24H/KN -HW16H
市場想定価格:7万7000円前後/6万6000円前後(ともに税込)

シャープ、最新サイクロン式掃除機3種が登場。「RACTIVE Air」史上最強パワーと、最小クラスの運転音を両立

シャープは、サイクロン式のコードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER(ラクティブ エア パワー)」2機種と、「RACTIVE Air(ラクティブ エア)」1機種の、計3機種を8月に発売します。独自の低騒音化技術により、やさしい運転音を実現しているそう。

↑左から <EC-SR10-W(ホワイト系)/-B(ブラック系)>、<EC-PR10-B(ブラック系)>、<EC-AR10-W(ホワイト系)/-B(ブラック系)>

 

製品スペックや発売日情報は、以下のとおりです。

 

品  名

愛  称

形 名

標準
質量

運転音

希望
小売価格

発売日

 

 

 

コードレス
スティック
掃除機

 

 

RACTIVE Air POWER

EC-SR10

1.7kg

60~約52dB

 

 

 

オープン

8月29日

EC-PR10

1.6kg

64~約57dB

8月22日

RACTIVE Air

EC-AR10

1.2kg

64~約57dB

8月8日

 

最上位モデルの<EC-SR10>は、「RACTIVE Air」史上最強のパワーはそのままに、本体のモーター音や排気音、駆動音を抑える「ノイズリダクション設計」により、「RACTIVE Air」史上最小クラス60dBの運転音になっているとのこと。さらに、運転音に含まれる不快に感じる耳障りな音も抑制しているそうです。

 

<EC-PR10/AR10>も同様に低騒音化を図り、人だけでなく音に敏感な犬や猫などのペットにも配慮していると説明しています。

 

また、暗い場所の掃除に便利な「どこでもライト」を、新製品全機種の手元スイッチ上部に新搭載。床だけでなく、すき間の掃除やハンディ掃除に切り替えたときも、ライトで照らせば、見落としがちなごみまできれいにできますね。

 

ほかにも、壁際などのほこりを回転ブラシでかき取る「端までブラシ」や、すき間掃除やハンディ掃除への切り替えを屈まずにできる「新スグトル構造」といった独自機能も、引き続き搭載していると言います。

 

■紙パック式のコードレススティック掃除機<EC-KR2>も発売

↑<EC-KR2-B(ブラック系)>、右はごみ捨てのイメージ

 

9月5日発売の「RACTIVE Air」<EC-KR2>は、着脱式のダストカップの中に紙パックをセットする「パックinカップ」構造が特徴です。ごみを捨てる際は、ダストカップを取り外し、ボタンを押せばOK。紙パックに触ることなく、簡単にごみを捨てられるようになっています。ダストカップは丸ごと水洗いできるうえ、新たに抗菌加工も施したことで、より清潔に使えるようになったそう。

 

前述の<EC-SR10>などと同様に、新しく「どこでもライト」を、既存機能の「端までブラシ」や「新スグトル構造」を搭載しているとのこと。低騒音化技術により、運転時に不快に感じる耳障りな音を抑制していると言います。

 

標準質量は1.3kg、運転音は64~約57db、メーカー希望小売価格はオープンです。

空気清浄機部門・金賞のシャープ「FP-S120」はコンパクトなのに大風量&低騒音が高評価!【家電大賞2023-2024】

提供:シャープ株式会社

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で9回目となった「家電大賞2023-2024」では、2023年発売のノミネート家電161製品のなかから、読者の投票(投票期間は2023年11月24日~2024年1月8日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全24部門)が決定しました。空気清浄機部門の金賞を受賞したのはシャープ「FP-S120」。コンパクトながら最大53畳まで対応する高い空気清浄性能や、運転音の静かさなどで高評価を博しました。

 

コンパクトなのに大風量&低騒音を実現した
プレミアムな空気清浄機「FP-S120」

【家電大賞2023-2024 空気洗浄機部門:金賞】

シャープ
プラズマクラスター空気清浄機「FP-S120」

オープン価格

高さ約60㎝を切る小型サイズながら「両面吸い込み構造」を採用し、最大53畳まで空気清浄できる大風量を実現。自動運転時の空気清浄性能も従来比最大5倍に向上した。「プラズマクラスター25000」で付着したウイルスや花粉アレル物質も制御できる。

SPEC●プラズマクラスター適用床面積:約24畳(約40㎡)●最大風量:12㎥/分●清浄時間:8畳を約6分●消費電力:4.7(モニターランプ切時4.4〜73W)●サイズ/質量:W333×H578×D330㎜/約11㎏

 

空気清浄性能に特化した新たなるプロダクト

家電大賞の「空気清浄機部門」で、並み居るライバル機を押さえ、見事に大賞を手中に収めたシャープ「FP-S120」。同機は最大53畳まで対応し、18畳の部屋であれば同社普及機の約2倍以上のスピードで空気清浄をできる高い性能を実現(※1)するなど、注目ポイント盛りだくさんのモデルだ。

投票者からは、「シャープの代名詞であるプラズマクラスターを最大限生かせるのは空気清浄機」「公共施設でも見かける。市販品ながら医療施設でも使われ、家電の域を超えている」など、プラズマクラスターをはじめ同社の空気清浄技術ついて高い評価が寄せられた。

世界累計1億台(※2)を突破したプラズマクラスター製品。本機も、新時代の空気清浄機として多くのユーザーを魅了しそうだ。

↑同社独自の空気浄化技術「プラズマクラスター25000」を搭載。フィルターで取れない付着ウイルスや、付着花粉アレル物質の作用を抑制する

 

↑クラウドのAIにつながり、運転状況や空気情報を分析して賢く成長する「COCORO AIR」に対応。その他、アプリから様々な限定機能が使える

 

【投票者の声】

「静音化を実現しながら、プラズマクラスター25000を搭載しているのが素晴らしい!」(40代男性)

「長年同社の空気清浄機を使っていますが、使い勝手の良さやメンテナンスのしやすさは抜きん出てると思います」(60代男性)

「大風量ながら同社の加湿空気清浄機と比較しても小型で静音。操作がシンプルなのも良い」(30代男性)

 

【CHECK1】吸い込み面積を拡大し12㎥/分の大風量を実現

本体左右の側面に集じん・脱臭フィルターを設けた「両面吸い込み構造」を採用。吸い込み面積を従来機の約2.4倍に拡大し、53畳まで対応する最大風量12㎥/分を実現した。同社普及機の2倍以上の清浄スピードを発揮(※1)。

 

【CHECK2】革新的な新構造採用でコンパクト化に成功

両面吸い込み構造と両吸いシロッコファンの採用により、大風量&コンパクトサイズを実現。場所をとらず、主張を抑えたデザインで、リビングなどへの設置に最適だ。また11㎏の質量は、置きたい場所への移動もラク。

 

 

【CHECK3】図書館内より静かな驚きの低騒音

両面吸い込み構造により、低騒音化にも成功。中運転時の風量5.5㎥/分の運転音を、図書館の中や静かな住宅街の騒音レベルと言われる40dBより低騒音の37dBで実現した(強運転時の運転音は54dB)。

 

※1:シャープ調べ。2023年度機種FU-S50との比較。〈18畳〉 FP-S120:12分、FU-S50:25分 ※2:2021年10月時点

 

 

<問い合わせ>シャープお客様ご相談窓口 70120-078-178

 

構成・文/ブルーラグーン 撮影/シマモトカズオ(BAARL)

AQUOS史上最高の明るさ、シャープmini LED搭載4Kテレビ「AQUOS XLED」登場

シャープは5月17日、mini LEDバックライトを搭載した4Kテレビ「AQUOS XLED」の新製品を発表しました。機種名と市場想定価格(税込)、発売予定日は下記のとおりです。

 

4T-C75GP1(75V型)/71万5000円前後/6月15日発売予定

4T-C65GP1(65V型)/47万3000円前後/6月15日発売予定

4T-C55GP1(55V型)/36万3000円前後/6月15日発売予定

4T-C50GP2(50V型)/25万3000円前後/6月15日発売予定

4T-C43GP2(43V型)/24万2000円前後/6月15日発売予定

↑4T-C65GP1

 

mini LEDテレビはこれまで55V型以上の大画面モデルを展開していましたが、今回新たに50V型と43V型モデルをラインアップ。近年ニーズの高い、中型に位置づけられるサイズを用意しています。

 

パネルには高密度に敷き詰めたmini LEDバックライトを映像に合わせて細かく制御する「アクティブmini LED駆動」技術を採用。輝度が従来機に比べて約15%向上して、AQUOS史上最高の明るさを実現しているそうです。また、55V型以上のモデルでは、量子ドット技術を採用した新開発の「N-Black Wideパネル」を搭載しています。視聴位置による色の変化を軽減し、斜めから見ても鮮やかな色彩を表現可能とのこと。

↑手前が最新モデルで、奥が前モデル。N-Black Wideパネルを搭載しているため、斜めから視聴しても色が白っぽくなることなく、鮮やかなことがわかります

 

画像処理エンジンは「Medalist S5X」に進化し、コンテンツに応じて自動で画質や音質を調整する「AIオート」を新搭載しました。さらに、AIが精細感を高める「AI解像」、アニメやネット動画で発生しやすいグラデーションの乱れを補正して滑らかにする「アニメ・ネットクリア」機能も新たに搭載しています。

↑新機能のAIオート。視聴環境に合わせて画質を自動で調整する環境センシングも進化し、新たに部屋の色温度を検知して調整が可能になりました

 

↑AI超解像とアニメ・ネットクリアも搭載

 

スピーカーは55V型以上のモデルと50V型以下のモデルで構成が分かれています。55V型以上のモデルは、ツイーター2基、ミッドレンジ4基、サブウーファー1基、ハイトツイーター2基、ハイトミッドレンジ2基の構成で、合計の最大出力は100W。50V型以下のモデルはツイーター2基、ミッドレンジ2基、サブウーファー1基を搭載し、合計の最大出力は50Wを実現しています。

 

なお、全機種でGoogle TVを搭載。あらゆるストリーミングサービスをひとつの画面に集約されているため、見たい作品を探しやすくなるほか、リモコンからGoogle アシスタントを起動して検索も可能です。

↑Google TVを搭載

 

また、2つの番組を画面の左右同時に表示する「ズーム2画面」機能も採用しました。放送+放送、放送+HDMI経由の映像を表示でき、画面サイズは大小9通りの組み合わせで大きさを変えながら視聴できます。音声はどちらかの映像の音を出力可能です。

↑ズーム2画面のデモ。このようにメインの画面を大きく、気になる裏番組を小さくといった表示ができます

 

また、シャープは同日に4K液晶テレビ「AQUOS」も発表。ラインアップはこちらです。

 

4T-C75GN1(75V型)/39万6000円前後/7月6日発売予定

4T-C65GN1(65V型)/28万6000円前後/7月6日発売予定

4T-C55GN1(55V型)/24万2000円前後/7月6日発売予定

4T-C55GN2(55V型)/20万9000円前後/7月20日発売予定

4T-C50GN2(50V型)/18万7000円前後/7月20日発売予定

↑4T-C65GN1

画質と音質をAIが自動調整、シャープ4K有機ELテレビ「AQUOS QD-OLED」「AQUOS OLED」新製品

シャープは5月17日、4K有機ELテレビ「AQUOS QD-OLED」「AQUOS OLED」の新製品を発表しました。機種名と市場想定価格(税込)、発売予定日は下記のとおりです。

 

AQUOS QD-OLED

4T-C65GS1(65V型)/60万5000円前後/6月15日発売予定

4T-C55GS1(55V型)/44万円前後/6月15日発売予定

↑4T-C65GS1

 

AQUOS OLED

4T-C77GQ1(77V型)/80万3000円前後/6月22日発売予定

4T-C65GQ1(65V型)/47万3000円前後/6月22日発売予定

4T-C55GQ1(55V型)/36万3000円前後/6月22日発売予定

4T-C48GQ2(48V型)/28万6000円前後/6月22日発売予定

4T-C42GQ2(42V型)/27万5000円前後/6月22日発売予定

↑4T-C65GQ1

 

AQUOS QD-OLEDの新モデルは、最新世代の「量子ドット有機ELパネル」を搭載。有機ELの発光を量子ドット層で赤・緑・青の3原色に変換することで、明暗が豊かで鮮やかな色を再現するといいます。また、発光を妨げる熱上昇を抑えるために、炭素製シートとアルミ製プレートの2層構造による「クールダウンシールドⅡ」を採用。加えて、発光量を緻密に制御するパネルの駆動回路「クライマックスドライブ2.0」も搭載しています。これらにより、従来モデルから約15%輝きを向上させたとのこと。

↑パネルの内部構造

 

↑こちらは2023年モデル

 

↑こちらは最新モデル。右側のビルに挟まれた道路あたりが上と比べてわかりやすく明るく感じられます

 

画像処理エンジンは「Medalist S5X」に進化し、コンテンツに応じて自動で画質や音質を調整する「AIオート」を新搭載しました。さらに、AIが精細感を高める「AI解像」、アニメやネット動画で発生しやすいグラデーションの乱れを補正して滑らかにする「アニメ・ネットクリア」機能も新たに搭載しています。

↑新機能のAIオート。視聴環境に合わせて画質を自動で調整する環境センシングも進化し、新たに部屋の色温度を検知して調整が可能になりました

 

↑AI超解像とアニメ・ネットクリアも搭載

 

スピーカーはツイーター2基、ミッドレンジ4基、サブウーファー1基、ハイトツイーター2基、ハイトミッドレンジ2基の構成で、最大出力は100Wを実現。サブウーファーは前モデルから体積が約1.3倍に増加させるなど、スピーカーユニットも一部進化させています。

 

一方のAQUOS OLED新モデルは、輝度性能に優れたとうたう有機EL素子と、発光にともなう発熱を抑える放熱構造を組み合わせた「S-Brightパネル」を搭載。また画像処理エンジンは「Medalist S5」を採用しています。AIオートやAI解像、アニメ・ネットクリア機能はAQUOS OLEDにも搭載されています。

 

スピーカーはツイーター2基、ミッドレンジ4基、サブウーファー1基、ハイトツイーター2基、ハイトミッドレンジ2基の構成(55V型~77V型)とAQUOS QD-OLEDと同じですが、最大出力は80W。48V型モデルはツイーター2基、ミッドレンジ4基、サブウーファー1基、ハイトツイーター2基の構成で最大出力80W、42V型モデルはツイーター2基、フルレンジ2基、ハイトツイーター2基の構成で最大出力は50Wです。

 

なお、全機種でGoogle TVを搭載。あらゆるストリーミングサービスをひとつの画面に集約されているため、見たい作品を探しやすくなるほか、リモコンからGoogle アシスタントを起動して検索も可能です。

↑Google TVを搭載

 

また、2つの番組を画面の左右同時に表示する「ズーム2画面」機能も採用しました。放送+放送、放送+HDMI経由の映像を表示でき、画面サイズは大小9通りの組み合わせで大きさを変えながら視聴できます。音声はどちらかの映像の音を出力可能です。

↑ズーム2画面のデモ。このようにメインの画面を大きく、気になる裏番組を小さくといった表示ができます

電話はAIが対応、シャープ高性能なスマホ「AQUOS R9」などが登場

シャープは「AQUOS R9」と「AQUOS wish4」を発表しました。新モデルはデザインを一新し、有機的な曲線を取り入れた印象的な見た目になりました。

↑デザインを刷新した新モデル「AQUOS R9」と「AQUOS wish4」

 

AQUOS R9は7月上旬以降の発売で、NTTドコモとソフトバンクが取り扱います。AQUOS wish4は7月中旬以降で、ドコモとY!mobileが販売します。また、シャープ独自のSIMフリー版も販売予定です。AQUOS R9は10万円前後、AQUOS wish4は3万円台前半となる見込み。

↑5月8日に製品発表会を実施しました。この時点では実機の展示は撮影用のみで、動作を試すことはできませんでした

 

AQUOS R9とAQUOS wish4は、三宅一成氏のデザインスタジオ「miyake design」監修のもとデザインを刷新しました。デザイン上のポイントとして、カメラを囲う部分に“自由曲線”を採用。真円ではなく、四角形でもない柔らかい楕円で囲っています。たとえるなら、『もののけ姫』のコダマのような、ユーモラスな印象を与えます。

↑AQUOS R9

 

↑AQUOS wish4

 

proモデルはないけどライカ監修カメラや強力なスピーカーで高性能化

2023年はAQUOS R8とAQUOS R8 proという2つのフラグシップモデルを投入したシャープ。今回は上位版の「pro」モデルを投入しない判断となりました。為替の状況などから、高性能モデルは製造コストが高止まりしてしまうためとしています。

 

そんななかで登場したAQUOS R9は前作AQUOS R8から引き続き、鮮やかなディスプレイ、ライカ監修のカメラを搭載しています。画面は有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載。画面スクロールは240Hz表示に対応し、ぬるぬるとなめらかに動くのも健在です。

 

【AQUOS R9のデザインをチェック】(画像をタップすると閲覧できます)

 

内蔵スピーカーは“スマホAQUOS史上最大”に強化。スマートフォンの内部基盤から独立した「BOX構造」のスピーカーを2つ設置して、最大音量を従来の2.5倍に拡大しました。低音域は2倍にブーストしています。

↑重低音に強いBOX構造のスピーカーを搭載

 

新しいデザインに対応して、熱設計は今回、AQUOSとして初めてベイパーチャンバーを採用。ハイエンドスマホで採用が多い放熱部品で、ゲームやカメラのような処理負荷が高いアプリを動作させるうえで重要な役割を果たします。

 

カメラは独ライカカメラが画質を監修。レンズには「ヘクトール」というライカのカメラに由来する名前が付けられています。デュアルカメラで、標準5030万画素+広角レンズ5030万画素。標準レンズには光学式手ブレ補正(OIS)を新たに搭載し、手ブレに強くなりました。

↑カメラはライカ監修

 

前作のAQUOS R8では省かれていた、「耐衝撃性能」もサポートしました。MIL-STD-810相当で落下の衝撃に対する耐性を確保しています。

↑AQUOS R9の特徴まとめ

 

↑AQUOS R9の主なスペック

 

生成AI採用で留守番電話の要約や代わりに通話してくれる機能も搭載

AQUOS R9には、生成AIを活用した、電話の文字起こし機能が搭載されました。留守番電話の内容を、生成AIが文字を起こして、要約してくれます。これにより録音を聞かずに、電話の要点を素早く確認できます。AQUOSスマホとして初めて、生成AIを取り入れた機能です。

 

また、「代わりに聞いときます」機能も備えています。これは、着信があったときに機械の応答に切り替えられるというもの。知らない人からの着信で直接話すのをためらうときに便利に使えるとしています。

↑AIが通話を文字起こしする機能を搭載

 

なお、文字起こしや要約のタスクはオンデバイスAIを用いて端末上で処理する形です。つまりAI機能を使う際もプライバシーは保たれていて、通信容量を使う心配もいりません。

 

「つよかわ」がテーマのAQUOS wish4

AQUOS R9と同時発表のエントリーモデルにあたるAQUOS wish4も新デザインになりました。

 

AQUOS wish4のテーマは「つよかわ」。かわいいビジュアルでいて、実は頑丈に作られています。手頃な価格に抑えて、スマホを初めて手にする若い人に使ってほしいという製品です。

↑AQUOS wish4。カラーはブルー、ホワイト、ブラック。Y!mobile版はピンクもラインナップする

 

↑本体は再生プラスチック60%を採用。大気汚染への負荷を抑えられる低VOC塗料を使用している

 

画面は約6.6インチと、シリーズの中で最大に。動画をゆったり見られるサイズ感になっています。カメラも5010万画素に強化して、夜景も撮れるようになりました。

 

防水防塵に加えて、ハンドソープで洗える動作確認を実施。お風呂で使えることも確認しています。耐衝撃性能はMIL規格に準拠していて、何回か落としたくらいでは壊れません。

↑AQUOS wish4の特徴まとめ

 

↑AQUOS wish4の主なスペック

 

海外展開を強化、スペックも現地のニーズを見越した仕様に

シャープはAQUOS R9とAQUOS wish4で海外展開を強化する方針です。AQUOS R9は日本、インドネシア、台湾、シンガポールで同時期に発売。AQUOS wish4は日本、台湾、シンガポールへ展開します。

 

“日本発のスマホ”として海外でも販売できるように、現地のニーズを見越した仕様を調整しています。

 

たとえばAQUOS R9では、内蔵スピーカーを強化していますが、これは東南アジアでは地下鉄で通話する習慣が当たり前になっているなど、大きな音が求められるためだといいます。

 

一方AQUOS wish4の場合は、大画面や5000万画素カメラも海外展開を見越してのものでしょう。そのうえでシャープは、日本のスマホならではのこだわりを訴求します。「ハンドソープで洗える」といったようなスペックに現れない特徴が、海外展開時のアピールポイントになるようです。

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

シャープから保水と抗炎症の有効成分配合した「CRYSTALIQ」シリーズ 薬用保湿クリーム発売

SHARP COCORO LIFEは、医薬部外品のスキンケアアイテム「CRYSTALIQ(クリスタリーク)」薬用保湿クリーム「BE-Q200C-H」を、公式通販サイト「COCORO STORE」で発売しました。

 

本保湿クリームは、保水有効成分「ヘパリン類似物質」を配合。肌の角質層を整えて乾燥を防ぎ、潤いのある健康的な肌へと導くとしています。また、抗炎症有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」の配合により、肌あれやニキビを予防。乾燥が気になる部分に重ね塗りをしてもベタつかない、軽やかな使用感とのこと。

 

スキンケア中に香りを感じたいというニーズに応え、植物から抽出された自然由来の香料を配合。さわやかなハーバルフローラルの香りで、心地よく使用できるそうです。さらに、容器も改良。従来の商品「BE-Q100C」よりキャップが開けやすくなったほか、細口の容器を採用したことで少量でも出しやすくなりました。

 

内容量は30g。販売価格は1580円(税込)です。

シャープ、設置しやすくお手頃価格なサウンドバー「HT-SB700」発売

シャープは、迫力ある立体音響が手軽に楽しめるとうたう、コンパクトなサウンドバー「AQUOS オーディオ HT-SB700」を11月25日に発売します。実売価格は2万9700円前後(税込)。

 

HT-SB700は、コンパクトサイズを実現しながらも、高音質を実現したというサウンドバー。設置しやすいよう横幅52cmに抑え、テレビ台やテレビスタンドの棚板の上など、限られたスペースにもすっきりと置けます。また、テレビとの接続はHDMIケーブル1本でOK。簡単に使い始められます。

 

音質については、立体音響技術「Dolby Atmos」を採用。コンテンツのBGMや効果音、セリフなどの臨場感を高めて、迫力ある音響を届けるといいます。スピーカー部には、前面に音を出すフロントスピーカーに加え、上向きのハイトスピーカーを搭載。音を天井に反響させることで、聴く人を包み込むような音場を作り出します。また、フロントスピーカーにバスレフダクト構造を採用。低音域の表現力を高めています。

 

テレビと周辺機器との連携機能「AQUOSファミリンク」に対応し、テレビのリモコンで、本機の音量操作やサウンドモードの切り換え操作が可能です。さらに、電子番組表の番組情報を読み取り、見ている番組に適したサウンドモードが自動で選択される「ジャンル連動」を搭載しています。

 

そのほか主な仕様は以下のとおりです。

 

チャンネル数

2.0.2ch

総合出力

70W

(フロントスピーカー20W+20W/ハイトスピーカー15W+15W)

本体サイズ

幅520×奥行113×高さ72mm

重さ

約1.7kg

電源入力

DC18V 2.0A(付属のACアダプターを使用)

定格電圧

/消費電力(待機時)

AC100V、50/60Hz

/15W(約1.1W)

音声入力端子

デジタル外部入力:角型光入力×1

アナログ外部入力:ステレオミニジャック×1

音声出力端子

デジタル外部出力:HDMI(eARC/ARC)出力×1

対応音声フォーマット

Dolby Digital/Dolby Digital Plus/Dolby TrueHD/Dolby Atmos/

MPEG-2 AAC/PCM(最大7.1ch)

対応Bluetooth

コーデック

SBC/AAC

無線通信方式

Bluetooth 5.3 + EDR A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)

AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)

付属品

リモコン、単4乾電池×2、ACアダプター(1.5m)、

HDMIケーブル(1.2m)、拡散シート

シャープ最新掃除機は、サイクロン式「EC-SR9」と紙パック式「EC-KR1」どっちがいい?ペットオーナーvs子育て中の2人がプレゼン対決!

提供:シャープ株式会社

シャープのコードレススティック掃除機「RACTIVE Airシリーズ」のEC-SR9(サイクロン式)とEC-KR1(紙パック式)は、どちらも軽量かつ「やさしい運転音」にこだわった最新機種。この2モデルをペットオーナーである家電ライター・田中真紀子さんと、子育て中のGetNavi副編集長・青木宏彰が実際に使用。それぞれの立場からその魅力を熱くプレゼンしてもらいました!

↑掃除機のレビュー記事も多数執筆する家電ライター・田中真紀子さん(左)。チワワとプードルのミックス犬・チワプーのクウちゃんと暮らしています。青木宏彰(右)はGetNaviの副編集長で、家電担当も兼務しており、掃除機は日々チェックしています。現在は1歳半の男の子の子育てに奮闘中

 

【今回プレゼンするモデルはコチラ!】

シャープ ラクティブ エア パワー EC-SR9(写真左)

パワーはそのままに、低騒音化を実現したサイクロン式の最上位モデル。「強モード」でも60dBとラクティブ エア史上最小運転音(※1)を実現しています。

シャープ ラクティブ エア EC-KR1(写真右)

紙パック式の新モデル。紙パックに触れることなくごみ捨てが可能な、業界初(※2)の「パックinカップ」構造を採用。こちらも運転音と不快音を低減しており、「強モード時」でも64dBと音が気にならないモデルとなっています。

※1:JEMA自主基準(HD-10)により測定。RACTIVE Airシリーズ従来機種の「強モード」とEC-SR9の「強モード」との運転音の比較。2022年度機種EC-SR8も同様に60dB

※2 :国内販売の紙パック式スティック掃除機において(2023年9月7日発売。シャープ調べ)

 

サイクロン式のEC-SR9のココが推し!

【EC-SR9/田中さんの推しポイントその①】

ラクティブエア史上最小の運転音が、ダンゼンいい!

田中 私がオススメする機種は「ラクティブ エア パワー EC-SR9」です。掃除機をかけていてストレスになるのはやっぱり音なんですよね。この「EC-SR9」は「ノイズリダクション設計」の進化で単純に音が気にならないという以上に、運転音の質が違う! まるで、掃除機を何かで包んだような、やさしい印象を受けました。うちではクウちゃんという犬を飼っているんですが、この「EC-SR9」だと掃除機をかけ始めてもクウちゃんが逃げないんです!

 

青木 シャープの公式サイトにも、「人よりも犬や猫の方が音に敏感日常的な家庭内騒音に対してもストレス関連行動を示す犬や猫も存在します(※)」とありました。ペットへのストレスを考えると、音は小さいに越したことはないですね。

 

田中 犬や猫だけじゃなくて、室内で飼うペットはホント音に敏感。うちの子も大きな物音がすると、緊張して落ち着かないのがわかるんですよね。だから普段、掃除をするときは、なるべくストレスを与えないように、遠くにいるときに掃除機をかけるよう気を遣っていたんです。でも、「EC-SR9」なら近くで掃除しても全然大丈夫。むしろ物珍しそうに近寄ってくることもあるので、不快ではないんだろうなと思いました。ペットを飼っている家庭には「EC-SR9」が断然オススメです。

※動物臨床行動学の獣医学博士・茂木千恵先生のコメントより

 

【動画・クウちゃんのそばで掃除する田中さん】※音声が出ます ※ペットの音に対する感じ方には個体差があります

 

【解説】「ノイズリダクション設計」をもう少し詳しく!

「ノイズリダクション設計」は、掃除機の主な騒音源であるモーター音と排気音、ヘッドの駆動音を低減する技術。モーターを覆う遮音カバーと防振材でモーター音を低減するとともに、「ファンネルサイレンサー」で乱れた排気を集約。格子状のパーツを通すことで整流し、出口に配置した吸音材で吸音することで、排気音も低減しています。

 

「EC-SR9」には、モーターカバーの外周に新たに遮音性の良い防振材を配置し、防振材の硬度も見直すことで、これまで以上に実感音を低減。ラクティブ エア史上最小(※)のやさしい運転音を実現しています。

※JEMA自主基準(HD-10)により測定。RACTIVE Airシリーズ従来機種の「強モード」とEC-SR9の「強モード」との運転音の比較。2022年度機種EC-SR8も同様に60dB

↑ファンネルサイレンサーのしくみ。「EC-SR9」では新たに遮音性の良い防振材を配置し、一部を硬度の低い防振材に変更することで、モーター音をさらに抑制

 

また、ヘッド(吸込口)には振動を抑える「ダンピングコントロール」を採用。吸込口の主な振動源に防振材を配置することにより、モーターと回転ブラシの振動を抑えて駆動音を低減しています。

↑防振材をヘッドに効果的に配置する「ダンピングコントロール」

 

【EC-SR9/田中さんの推しポイントその②】

ペットの毛もしっかり吸引! パワーも文句なし

田中 「EC-SR9」は吸引力も十分。ラクティブ エア史上最強のパワー(※)を誇っています。音が小さくなっているから、感覚的に吸引力が弱まっているのかな? と一瞬思うんですけど、使っていてごみが取れなかったというケースはなかったですね。逆にこの運転音で、ペットの毛もしっかり取れたのが驚きです。

 

青木 ペットの毛は悩みどころですよね。特にじゅうたんに絡んじゃうと大変そうです。

 

田中 そうなんです。でも、吸引テスト(下)でもわかるとおり、「EC-SR9」ならしっかり吸い取ってくれる。ダストカップにうちの子の黒い毛が溜まっていくと、「取れてる取れてる!」とうれしくなりましたね。あと、ドッグフードの大きな粒って意外と掃除機で吸いにくいんですけど、食べこぼしもすぐに吸い取ってくれるからお掃除がラク。ペットを飼う立場としては、十分な吸引力があって助かります。

※:シャープ調べ。2023年度機種EC-PR9、2022年度機種EC-SR8の「フルパワーモード/強モード」とEC-SR9の「フルパワーモード/強モード」とのシャープ吸引性能試験による真空圧の比較結果は同等です。使い方や環境により異なります。「フルパワーモード」は、「強」ボタンの長押しにより、最長5秒間フルパワーで運転できるモードです

↑軽量高出力モーターと効率の良いサイクロン構造により、ラクティブ エア史上最強のパワーを実現しました

 

【動画・ドッグフードと毛の吸引テスト】※音声が出ます

 

【EC-SR9/田中さんの推しポイントその③】

豊富なアタッチメントがうれしい!

↑「はたきノズル」の使用シーン。パイプが曲がるので高い所の上面に吸込口が届きます

 

田中 「EC-SR9」はアタッチメントが豊富で、これ1台で家中を掃除できるのもいいところ。高所に使える「はたきノズル」ふとんやソファ掃除に便利な「コンパクトふとん掃除ヘッド」を用意していて、これが便利なんですよ。

 

青木 「ついでにここも掃除しておくか!」って気分になりますよね。

 

田中 そうなんです。「はたきノズル」があるだけで、エアコンの上のホコリは大丈夫? 冷蔵庫の上はどうなってる? と気になって掃除したくなりますよね。今まで高いところは見て見ぬふりをしていたのに(笑)。アタッチメントはスタンド台に収納できるのもうれしいですね。

 

紙パック式のEC-KR1のココが推し!

【EC-KR1/青木の推しポイントその①】

「パックinカップ」構造で、紙パックのメリットが最大化!

青木 僕が推したいのは新たにスティックタイプに紙パック式を採用した「ラクティブ エア EC-KR1」です。最近は、ごみ捨て時にホコリが舞い散らないメリットが注目され、紙パック式を見直すトレンドが来てるんですよ。ホコリが舞わないから、うちのように小さい子どもがいても安心ですし。なかでもこの「EC-KR1」の「パックinカップ」構造はものすごく斬新! 本当に指一本触れずにパカッと紙パックを捨てられます。実は、うちの奥さんは掃除機のゴミには一切触りたくないタイプ。なので、これが紙パック式の理想形です。

↑ごみ捨てはカップを外してボタンを押すだけ。紙パックには一切触らずに捨てられます

 

田中 わかります! 私の姉もホコリが舞い散るのが大嫌いな人で。だから姉は紙パック派なんです。

 

青木 意外とそういう人は多いんですよね。だから、いまは僕が掃除機担当なんですけど(笑)。あと、紙パックを入れるダストカップを外して水洗いできるのがうれしいですね。ダストカップはそれほど汚れないんですが、掃除機を清潔に保てるのはすごくいいことだと思います!

 

【解説】「パックinカップ」構造をもう少し詳しく!

本体から取り外しが可能なダストカップに紙パックを装着する業界初(※)の工夫が「パックinカップ」構造。ダストカップごと取り外し、ボタンを押すだけのカンタン操作で、紙パックに触れることなくごみ捨てが行えます。捨てる際にごみが舞い散ることなく、フィルター掃除などの手間も軽減。また、本体から外したダストカップは丸ごと水洗いもできます。

※:国内発売のコードレススティック紙パック式掃除機において(2023年9月7日発売。シャープ調べ)

↑外せるダストカップに紙パックを装着する「パックinカップ」構造を採用

 

↑外したダストカップは丸ごと水洗いできます

 

【EC-KR1/青木の推しポイントその②】

やさしい運転音が、小さな子どもがいる家庭にぴったり

青木 運転音はサイクロン式のEC-SR9と聴き比べてみると、紙パック式のEC-KR1はやや音が大きく、どちらかというと「ブオー」という感じの音がします。とは言うものの、さすが運転音と不快音(ピーク音)を低減しているだけあって、うちの子どもも気にしてないみたいです。大昔の掃除機って甲高い音を立てながら駆動するイメージでしたが、これからの子どもたちがイメージする掃除機の音って、気にならないくらいの音で柔らかいものになるでしょうね。

 

田中 しかも、昔は吸引力も弱かった。3往復くらい床をゴシゴシやるものだから、それもうるさかったですよね(笑)。

 

青木 コレはスーッと動かすだけで吸うから、その点も問題ナシ。子どもも音をイヤがらなかったですし、何かしゃべっていても聞き取りやすいという安心感があるのもいいですね!

【動画・息子のそばで掃除する青木】※音声が出ます

 

【動画・EC-KR1とEC-SR9の運転音の比較】※音声が出ます

 

【解説】「やさしい運転音」をもう少し詳しく!

「EC-KR1」は、運転時に感じる耳障りな音(ピーク音)を、独自の低騒音化技術により抑制しています。また、モーター音を抑える「遮音防振構造」や駆動音を抑える「ダンピングコントロール」を搭載し、低騒音化技術非搭載機と比べ、実感音を約17%低減(※)。「EC-KR1」も子どもやペットへ配慮した運転音になっています。

※シャープ調べ。本体中心部の、床面から上方向1.5m、横方向1.5mから測定。低騒音化技術非搭載2022年度機種EC-AR8の強モード時(SONE値19.1、dB値68dB)と、EC-KR1の強モード時(SONE値15.9、dB値64dB)との比較。EC-AR8はサイクロン方式機種ですが、騒音の発生源となる基幹部品はEC-KR1と同等です

↑モーターを覆う遮音カバーや防振材で運転音と不快音を低減し、やさしい運転音を実現

 

↑「ダンピングコントロール」を採用。吸込口の主な振動源に防振材を配置することで、振動を抑え、駆動音を低減します

 

【EC-KR1/青木の推しポイントその③】

1.3kgの軽さで快適に掃除できる!

青木 「EC-KR1」を使ってみて最初に驚いたのはその軽さ。さすが、軽さに定評のあるラクティブ エアだなと思いました。サイクロン式の「EC-SR9」の標準質量(本体、バッテリー、パイプ、吸込口の合計)は1.7kgとかなり軽いですが、この「EC-KR1」はさらに400gも軽い1.3kg。重さを感じず、スイスイ掃除できました。

 

田中 青木さんが掃除しても、奥様が掃除してもどちらにしてもラクに使えそうですね。

 

青木 実際、うちの奥さんにも試してもらったんですけど、今使っている掃除機よりも断然軽くて。「これだったら私が掃除してもいいわ」って言ってました(笑)。ヘッドが小型で、小回りがききやすいのもいいですね!

 

【「EC-SR9」と「EC-KR1」の共通機能その①】

「端までブラシ」でヘッドをムリに動かさなくて済む

青木 「EC-SR9」と「EC-KR1」に共通する機能で、便利なものもありますよね。たとえば、「端までブラシ」は、いままで掃除しづらかった壁際までキレイになるメリットが大きいと感じました。ヘッドの右側が一番端までブラシになっていて、壁だけじゃなくテーブルの足の周りや、家具のキワまで掃除がしやすかったです。

 

田中 たしかに、掃除機のかけ方が変わりますよね。これまでの掃除機だと、廊下の端は吸ってくれなかったので、ヘッドをわざわざタテにして使っていたんですけど、それだとうまくスライドできない。「端までブラシ」になったことで、ヘッドをムリに動かすストレスがなくなって、イライラもなくなりました

↑ヘッドの片側が端までブラシがある「端までブラシ」を採用。なお、ブラシは密度が高く縮れた「からみにく~いブラシ」を搭載しています

 

【動画・端までブラシの吸引テスト】※音声が出ます(動画はEC-SR9)

 

【「EC-SR9」と「EC-KR1」の共通機能その②】

「新スグトル構造」でスキマ掃除が驚くほどラクに!

青木 「新スグトル構造」も小さなストレスをなくす工夫ですよね。「新スグトル構造」の機能は2種類あって、①レバーを引くだけでヘッドを外して小型ブラシ(スグトルブラシ)が使えます

↑足でヘッドを押さえ、レバーを引きながら本体を引き上げると、すき間掃除に便利な「スグトルブラシ」が露出。吸込口のパイプ部は自立します

 

 

②レバーを引くだけですぐハンディに変身するもの便利。この2つの機能のおかげで、細かいところやスキマ掃除をするのがこれほどラクになるとは! ヘッドのパイプ部分は自立するので、通常の掃除機との切り替えもかがまずスムーズ。掃除中に子どもが泣いてあやすときに、イスなどにサッと立てて掃除の中断ができるちょいかけフックも便利で助かります。

↑ワンタッチでハンディに切り替え可能。パイプが自立するのも特徴です

 

田中 ハンディで使うシーンって結構ありますが、これまでの掃除機ってヘッドを付け替えるのって割と面倒だったんですよね。いちいち腰をかがめて、アタッチメントを着けたり、外したり……。それを考えると、今日はいいかな……みたいに後回しになっちゃう。でもこれは足でヘッドを押さえて、スポンと抜けばすぐ取れるし、掃除をしたらすぐ元に戻せる。「新スグトル構造」は面倒くさがり屋の味方です。

 

【まとめ】

「EC-SR9」と「EC-KR1」はどんな家庭にオススメ?

青木 最後に、「EC-SR9」と「EC-KR1」それぞれの機種の良さをまとめて、どんな家庭にオススメか考えてみたいと思います。紙パック式の「EC-KR1」は、やはり子育て家庭に推したい! うちの場合は、子どもが寝ているときにかけても起きなかったのが大きいです。夜に掃除機をかけるときも安心だから、共働きで掃除は朝夕にする方やマンションなどにお住いの方にもいいかも。また「パックinカップ」構造は手が汚れずホコリが舞いにくいので、清潔という観点からも子育て世帯にオススメしたいです。

 

田中 ペットがいる家庭には、やはりラクティブ エアの最上位モデル「EC-SR9」がオススメです。じゅうたんの上のペットの毛が取れる吸引力の強さはもちろん、決め手はなんと言っても運転音。「ペットは人間が出す生活音に大きなストレスを感じている」というニュースを見たことがあるので、一緒に暮らすからには、なるべく負担を減らしてあげたいですよね。

 

青木 生活音に関しては、人間も同じかもしれないですね。僕は生活音が大きい人ってなんとなく苦手で。大人でも子どもでもペットでも、多分これまでの掃除機の音って見えないストレスになっていたんじゃないかな。その点、この2機種のやさしい運転音は、大きなメリットだと思いました。

 

田中 掃除はこまめにやりたいけれど、騒音など毎回のストレスが積み重なると、掃除がイヤになってしまいますよね。その点、「端までブラシ」や「新スグトル構造」も含めて、今回の2機種にはストレスを感じさせない工夫があって、掃除へ向かう気持ちのハードルが低くなりそう。掃除機って毎日使うものだから、使いやすさって大事ですよね。

 

青木 サイクロン式 EC-SR9のラクティプ エア史上最小運転音(※1)と最強パワー(※2)、アタッチメントの豊富さを選ぶか、紙パック式 EC-KR1の1.3kgの軽さとシャープ独自の「パックinカップ」構造の清潔さを選ぶか。

 

田中 うーん、どちらも捨てがたいですね(笑)。どちらを選ぶにせよ、軽くてやさしい運転音のラクティブ エアで、ストレスの少ない生活を送っていただきたいですね。

※1:JEMA自主基準(HD-10)により測定。RACTIVE Airシリーズ従来機種の「強モード」とEC-SR9の「強モード」との運転音の比較。2022年度機種EC-SR8も同様に60dB
※2:シャープ調べ。2023年度機種EC-PR9、2022年度機種EC-SR8の「フルパワーモード/強モード」とEC-SR9の「フルパワーモード/強モード」との当社吸引性能試験による真空圧の比較結果は同等です。使い方や環境により異なります。「フルパワーモード」は、「強」ボタンの長押しにより、最長5秒間フルパワーで運転できるモードです

 

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撮影/高原マサキ(TK.c)

シャープ、気軽にがっつり使える「AQUOS sense8」が登場。片手撮影のブレを抑制する光学式手ブレ補正搭載

シャープは、「AQUOS sense」シリーズから新モデル「AQUOS sense8」を2023年秋以降に発売することを発表した。同シリーズ初の光学式手ブレ補正を搭載し、片手でもブレを抑えた撮影が可能になる。また、従来機が誇る超時間の電池持ちもさらに向上し、カメラやディスプレイも、より高画質に進化した。カラーは、コバルトブラック、ライトカッパー、ペールグリーンの3色。

 

「気軽に写真を楽しめる」。初の光学式手ブレ補正採用で鮮明な写真を簡単に撮影

↑2023年秋以降に発売予定の「AQUOS sense8」

 

「AQUOS sense8」は、ミッドレンジスマートフォン「AQUOS sense」シリーズの新モデル。最大の特徴は、1/1.55インチの大型カメラセンサーに、同シリーズ初の光学式手ブレ補正(OIS:Optical Image Stabilizer)を搭載していることだ。全画素がPDAFに対応した標準カメラ、そして15mmの広角カメラを備えており、片手で撮影するときにも、ブレを抑えた撮影が可能となる。従来機では、シャッタースピードを遅くしないと光量を確保できずにブレてしまっていたシーンでも、「AQUOS sense8」では鮮明な写真を撮影することができるのだ。

↑従来機の写真(左)と光学式手ブレ補正OISに対応した写真(右)

 

ズーム機能は、光学2倍相当に対応。1倍撮影では高感度モード、2倍撮影では高精細モードを内部で切り替えることで、解像度が落ちることない撮影を楽しむことも可能だ。

 

さらに、画質エンジンは、フラッグシップモデル「AQUOS R8 Pro」の高画質化技術を応用した、新画質エンジン「ProPix5」にアップデート。すべてのHRD撮影が、非圧縮のRAWデータを合成できるようになったことで、髪の毛や肌の質感、そして明暗差のあるシーンでも黒つぶれを低減し、細部の質感までよりリアルに再現する。

↑新画質エンジン「ProPix5」で、髪や肌の質感がよりリアルに再現される

 

CPUには「Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platform」を搭載。従来機に搭載していた「Snapdragon 695」と比べて、カメラISPが大幅に向上。ノイズリダクションも画像の部分ごとに調節が可能となった。これにより、例えば夜景撮影時でも建物のディテールは残しながら、夜空のノイズは低減した写真撮影を楽しむことができるという。

↑「Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platform」搭載で、画面の部分ごとにノイズリダクションの調節が可能。夜景でもノイズを軽減し、細かいディテールを残す

 

同社が語る、「ユーザーに、気軽に写真撮影を楽しんでもらいたい」というこだわりは、UIにも表れている。シャッターボタンをスライドさせるだけで簡単に、好きな場所に移動できるフローティングシャッター機能を採用。これにより、自撮り時など、片手では押しづらかったシャッターボタンをストレスなく押して撮影することができるようになった。

↑「片手撮影UI」で、好きな位置にシャッターボタンをスライドして移動できる

 

IGZO OLEDによりAQUOSが誇る電池持ちがさらに向上

「AQUOS sense」シリーズの特徴といえば、長時間の電池持ちも挙げられる。「AQUOS sense8」では、バッテリーを5000mAhへと大幅に増量。搭載されている「Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platform」は、省電力性にも優れているから、バッテリー向上にも寄与したという。これらとIGZO OLEDの組み合わせにより、フル充電から1日10時間の利用で2日間、充電なしで利用することができる。

 

同社 通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部 課長の清水寛幸氏は「動画視聴4時間、音楽再生3時間、SNS2時間、そしてゲームが1時間と、がっつり使っても余裕で2日間電池持ちをします」と語った。

 

さて、長時間使い続けることには、ディスプレイの快適な操作性も欠かせない。同社独自の90Hz可変駆動IGZO OLEDを採用したディスプレイは、省電力と滑らかさを自動調整してくれる。ここに、ブラックフレームを高速で挿入することで、最大180Hz相当の表示と快適な操作感を実現した。また、日差しの下でも画面が見やすい「アウトドアビュー」、シーンごとに画質設定ができる「リッチカラーテクノロジーモバイル」にも対応。目の負担低減にも配慮されており、高画質はそのままにブルーライトが同社従来機比50%低減された。

↑これまではブルーライトを抑えるためには画質を黄色くする必要があった。しかし「AQUOS sense8」では美しい画質はそのままにブルーライト50%カットを実現した

 

重量は159g。これは5000mAhのバッテリーを搭載する5Gスマートフォンでは、世界トップクラス級の軽さだ。手に持ちやすい横幅71mm、MIL規格に準拠した防水や耐衝撃性能も備わっている。OSバージョンアップは最大3回、セキュリティアップデートは最大5年間とハイエンド並の長期サポートで、安心して長く使用することができる。

↑世界トップクラス級の軽さ159gで、横幅は71mm。片手でも気軽に使える重量とサイズとなっている

 

同モデルは、日本での発売を皮切りに、台湾・インドネシアにおいても順次発売開始予定。同社 通信事業本部 本部長の小林繁氏は、海外展開について「日本製品の防水・衝撃耐久性は海外でのニーズが非常に高い」と語った。また、「インドネシアの市場は、今まさに4Gから5Gへ移行する段階です。そのなかで、シャープ製品は非常に注目されているので、当社のチャネルをいかして一気に展開していきたい」と、今後の展望を述べた。

↑シャープ 通信事業本部 本部長の小林繁氏

 

また、「大切に長く使う」という製品ライフサイクルの長期化ニーズに応えていき、幅広いラインナップを揃えてさまざまなユーザーが気に入って使用できるものを展開していきたい、と締めくくった。

 

↑「AQUOS sense8」の主要スペック一覧

 

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「業界トップクラスの省エネ」どうやって実現? シャープ最新ドラム式洗濯乾燥機の進化を見てきた

コロナ禍が明けて生活様式が変わる一方で、電気料金の高騰と、洗濯を取り巻く環境、およびユーザーの意識が変化しています。そのようななかで、シャープがプラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機3モデルを9月14日に発売すると発表。新モデルが新たなニーズにどのように応えていくのか、発表会の内容から探っていこうと思います。

 

業界トップクラスの省エネ性能を実現

国内の洗濯機市場は、2020年の新型コロナウイルス対策特別定額給付金需要の反動により、21年度、22年度はマイナス傾向にありましたが、その間もドラム式洗濯乾燥機は増加傾向にありました。コロナ禍が明けた今年、さらにドラム式洗濯乾燥機の需要は拡大するとシャープは予測しています。というのも、コロナ前の日常が戻りつつあることで、仕事や学校、レジャーなどで外出する機会が増え、洗濯物を外干しする時間がないため、乾燥性能に長けたドラム式のニーズが高まっていると見たためです。

↑徐々にドラム式の市場が拡大しており、今年もさらに伸びると見られている

 

しかしその一方で、電気代の値上げが家計を逼迫するようになり、家電製品の省エネ性能に対して強いニーズが生まれています。

 

今回シャープが発表した3モデルは、最上位機種「ES-X11B」(実売予想価格42万6000円前後・税込)の消費電力量が600Wh(洗濯~乾燥6kg)で前年モデル同様に業界最高水準を維持。ミドルクラスの「ES-V11B」(同39万6000円前後)と「ES-G11B」(同36万6000円前後)は前年モデルより20Wh少ない880Whで業界トップクラスを実現しています。シャープによると、V11BとG11BはX11Bに次ぐ業界2位の省エネ性能とのこと。

↑写真右の2台が最上位機種ES-X11B、左から2番目がES-V11B、左がES-G11B。3機種とも洗濯容量11.0kg/乾燥容量6.0kg。外形寸法はX11BとV11Bが幅640×奥行739×高さ1115mm、G11Bが幅640×奥行728×高さ1104mm

 

↑X11Bは洗濯容量11kgのドラム式において業界トップクラスの省エネ性能で、V11BとG11Bはそれに次ぐ性能とのこと

 

サポートヒーターとAI制御で効率的に乾かす

X11Bが業界最高水準の省エネ性を実現できたのは、乾燥運転時の初期加熱工程を工夫したから。従来はヒートポンプ加熱のみのため、ハイパワーで長い時間をかけて温度を上げていきましたが、新製品ではサポートヒーターを搭載。初期段階のみヒーターの熱を使って温度を上げる手助けをすることで素早く設定温度に到達し、結果としてトータルの消費電力量を抑制することに成功しています。

 

また、パーカーやジーンズなどの乾きにくい厚手の衣類のせいで乾燥運転がなかなか終わらないということがよく起こりますが、これもサポートヒーターとヒートポンプをAI制御することで解決します。

↑X11Bは乾燥工程にサポートヒーターの加熱を利用することで省エネ性を高めている。初期段階だけでなく乾燥終盤にもヒーター加熱することで乾きムラを抑え、ふんわり感が増す

 

また、これまで最上機種のX11シリーズにのみ搭載していた乾燥フィルター自動お掃除機能を新たにV11BとG11Bにも搭載。フィルターがホコリで目詰まりすることにより乾燥時間が延びて電気代が余計にかかることを防ぎます。同機能の搭載が、V11BとG11Bの消費電力量の削減に大きく貢献しているとのことです。

↑従来フラッグシップのみに搭載していた乾燥フィルター自動お掃除機能をミドル機種にも搭載。毎度のフィルターのお手入れが不要になり、電気代も削減できる

 

X11BとV11Bは乾燥ダクトの自動お掃除機能の見直しも行っています。従来はダクト掃除用の水が出るノズルが下を向いていましたが、これを上方に移動し、ダクト内全体を洗浄できるように変更したのです。これにより、乾燥効率の低下や乾燥エラーを防ぎ、無駄に乾燥時間が延びることを抑えます。

↑ノズル位置と形状を変更することで乾燥ダクトの洗浄能力を向上

 

↑乾燥ダクトのカットモデル。ノズルの位置と形状、サイズが大きく変更されているのが分かる

 

「高圧シャワーすすぎ」で節水も実現

このほか、3機種に共通する新機能は2つあります。1つは、ドアパッキン自動洗浄機能。もともと、シャープのドラム式はドアパッキンの内側にホコリがたまりにくい構造だとしていますが、それでも長年放置しておくとドアパッキンの内側にある水抜き穴にホコリが詰まり、水漏れが発生する可能性もあるとのこと。そうならないよう、次の洗濯運転時に洗い流す仕組みを導入したものです。これにより、定期的に手でホコリを取り除くという面倒な手間が省けます。

↑乾燥時に付着したホコリを次の洗濯時に自動的に洗い流す

 

2つめが「高圧シャワーすすぎ」の新開発です。従来のマイクロ高圧シャワーの噴射角度を狭めることで、水圧を分散させることなく高い圧力を保ったまま衣類に噴射。同時にドラムの回転数を上げて遠心力をアップすることにより、繊維の奥に入り込んだ洗剤を残すことなく洗い流せるようになりました。これにより、洗剤残りを抑制するだけでなく、すすぎ効率のアップにより節水も実現しています。

↑すすぎ時の高圧シャワーの噴射幅を狭めることで、水圧が均等になりすすぎ力がアップ

 

↑洗剤残りを大きく抑制するとともに節水も実現

 

なお、V11BとG11Bの主な違いは、スマホ連携によるAIoT機能と液体洗剤・柔軟剤自動投入機能、ワイド投入口(メガマウス投入口)の有無などです(以下の表を参照)。プラズマクラスターは全機種搭載。

↑ドラム式洗濯乾燥機3モデルの特徴比較

 

これからゲリラ豪雨や台風、秋の長雨と、外で干せない状況が増えそうなこともあって、洗濯乾燥機の出番はますます増えそう。当面は電気代が下がる気配もなさそうですし、省エネ性の高いドラム式のニーズは衰えそうもありません。

手を汚さずに捨てられる! シャープの紙パック式スティック掃除機のストレスフリーな使い勝手

シャープは、業界初(※)となる紙パックに触れることなくごみ捨てが可能なコードレススティック掃除機「RACTIVE Air(ラクティブ エア)<EC-KR1>」を 9月7日に発売する。同機種は、「パックinカップ」構造を採用。さらに、モーター音や駆動音なども低減した。価格はオープン価格で、推定市場価格は7万7000円前後(税込)。

 

※国内販売の紙パック式スティック掃除機において(2023年8月29日現在、同社調べ)

 

掃除機の主流はスティックタイプ、手入れのラクさが決め手

シャープが実施した掃除機の需要動向調査によると、近年の主流はスティック掃除機で2022年度には業界出荷台数596万台のうち428万台と全体の約7割に達した。さらに2023年度には、447万台に達する見込みとのことで、スティック掃除機への需要はますます高まりそうだ。その上で、同社は紙パック掃除機を選ぶ理由についても調査。上位には「掃除機の手入れが少ない」「ごみ捨ての回数が少ない」「捨てるとき手が汚れない」など、手入れやごみ捨ての不満軽減にもとづく理由が挙げられていた。

↑ユーザーが紙パック式掃除機を選ぶ理由のトップは、「掃除機のお手入れが少ない」25%だった

 

これらの理由は、そのまま紙パック式掃除機を使用しての不満につながる。同社は、「紙パックを外すときにごみが落ちる」「紙パックに触らないといけない」などの不満が挙げられていることに着目。SNSに寄せられた意見では、掃除機の手入れの手間や駆動音に不満が多かったことから、これら2つの不満解消に対するニーズに注目した。

↑紙パック式掃除機を使っていて不満な点では、「ごみ捨ての不満」が31%で最も多かった

 

ボタンを押すだけと簡単な「カップinカップ」構造

↑9月7日に発売されるコードレススティック掃除機「RACTIVE Air(ラクティブ エア)<EC-KR1>」。標準質量 1.3kg、カラーはブラックのみ

 

今回発表されたRACTIVE Air(ラクティブ エア)<EC-KR1>は、紙パックに触れることなくごみ捨てが可能な業界初の「パックinカップ」構造を採用した。新構造「パックinカップ」は、本体から取り外し可能なダストカップに紙パック(集じん容積 0.37L)を装着。ダストカップ本体のボタンを押すだけで、ごみを紙パックごと捨てられるというもの。

↑「パックinカップ」の取り出しイメージ。ダストカップ本体にある黄色ボタンを軽く押しただけで、簡単にフタが開いた。紙パックも、下に向けるだけで抵抗なくスルッと落ちて行った

 

紙カップごと捨てるので、ごみが舞い散らず、フィルター掃除などの手間も軽減されるという。ダストカップは、丸ごと水洗いが可能なので、手軽に清潔な状態を保つことができる。

↑「パックinカップ」の構造。紙パックの取り付けも、カップに入れてカチッと押し入れるだけと簡単だ

 

この新構造により、ごみが溜まった状態下における吸引力低下も抑制される。一般的に紙パック式掃除機は、ごみが溜まると空気の流れる流路がふさがってしまい吸引力が低下する。「パックinカップ」では、紙パックにごみが溜まった状態でも、上下左右に空気が流れやすい流路を確保することで吸引力低下を抑えられるという。

↑流路確保のイメージ

 

不快な音を抑制する独自の低騒音化技術

同機種は、独自の低騒音化により運転時に不快に感じる耳触りな音(ピーク音)の低減(※)も実現した。モーター音を抑える「遮音防振構造」や駆動音を抑える「ダンピングコントロール」を搭載。2022年度の低騒音化技術非搭載機の既存モデル「EC-AR8」と比べ、実音感を約17%低減した。これにより、運転音は64~約57dBという、人はもちろん、より広い可聴域を持ち音に敏感な犬や猫などもペットにも配慮した運転音を実現した。

 

※同社調べ。低騒音化技術非搭載2022年度機種<EC-AR8>の「強モード」と<EC-KR1>の「強モード」との同社運転音評価試験による。ピーク音が低騒音化技術非搭載機種よりも低減されていることを確認。

 

↑低騒音化技術非搭載機の既存モデルと比較すると、ピーク音の抑制効果が著しいことがわかる

 

ブラシは、髪の毛やペットの毛が絡みにくい、高密度縮毛ブラシ「からみにく~いブラシ」。さらに、吸込口の端までブラシが届く「端までブラシ」構造なので、掃除しづらい壁際などのほこりをかき取りながら吸い取れる。付属する「ハンディノズル」と「すき間ノズル」は「新スグトル構造」で、すき間掃除とハンディ掃除の切り替えが、かがまずスムーズに行える。

↑「端までブラシ」構造で、キワぼこりをかき取ることができる。かがまずにアタッチメントを交換できる「新スグトル構造」で棚や階段などの掃除をシームレスに行うこともできるのが嬉しい

 

そのほか、テーブルやイスにサッと立てかけられる「ちょいかけフック」、家具下6cmまで入り込み、低いところも掃除がしやすい「ペタッとヘッド」、本体パイプ部にすき間ノズルを収納できる「ツールホルダー」が備わっている。掃除機を立てた状態で収納できるスタンド台には、付属のノズルも収納可能。充電時間は約4時間で、標準の吸込口での最長運転時間は標準モードで約35分、自動モード約24分、強モードで約9分だ。別売りの抗菌3層紙パックは5枚1210円(税込)。紙パック1枚の交換目安は、1日1回掃除をした場合で約1.5か月。

↑別売りの抗菌3層紙パック<EC-330PN>は、5枚入り1210円(税込)で9月7日から発売開始

 

同社によると、ユーザーの「ラク家事」志向により、お手入れが楽な紙パック式スティックの構成比は伸長傾向にあるという。2023年度には約13%まで構成比が伸びると予測されており、今後も「ラク家事」を重要視するユーザーをターゲットに製品展開を行っていくとのこと。

 

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シャープ、コンパクトながら大風量、静音の空気清浄機を発売。両面吸い込みの実力とは?

シャープは、本体左右側面から空気を取り入れる「両面吸い込み構造」を採用した、プレミアムモデルのプラズマクラスター空気清浄機 FP-S120を9月7日に発売する。同機種は、コンパクトサイズながら静音性にも優れ、自動運転においても空気清浄機能が最大約5倍(※)に進化した。オープン価格、推定市場価格は11万8000円前後。

 

※同社従来機と比較した場合

 

吸い込み面積約2.4倍で、約53畳まで空気清浄

↑9月7日発売のシャープ プラズマクラスター空気清浄機<FP-S120>

 

新型コロナが5類の区分になったとはいえ、空気環境に対する関心は引き続き高い。そうしたなか、本格的な空気清浄性能を重視する傾向も高まっているという。シャープが2023年3月に実施したWEBアンケートでは「購入重視ポイント」の上位に菌やウイルスの作用抑制のほか、ハウスダストやホコリの集じん、花粉の除去などが並んだ。

 

また「購入時の希望タイプ」においては、加湿は不要あると回答した人が44.6%と半数近くに及んでいる。このことから、同社は「空気清浄」に特化しやすい加湿なしタイプのニーズが高まっていると想定。さらに、導入先の多様化が進んでいる。2年間で空気清浄機の設置率が約2倍まで拡大したことに着目し、一般家庭以外のニーズにも注目した。

 

今回発表されたプラズマクラスター空気清浄機<FP-S120>は、大風量、コンパクトサイズを実現。空気清浄の適用床面積約53畳、プラズマクラスター適用床面積約24畳、最大風量12立法メートル/分、8畳を約6分の清浄スピードで処理することが可能だ。

↑従来機との比較。右端のFU-S50の空気清浄適用床面積は約23畳。FP-S120(右から2つ目)は、倍以上の適用床面積対応でありながらほぼ同サイズというコンパクトさであることが分かる

 

空気清浄機の性能は、部屋の空気を吸い込む「風量」、粒子を空気清浄機へ引き寄せる「気流」、微小粒子を1回の吸引で捕集する「フィルター効率」で決まるという。従来の常識では大風量=大サイズだった。そのため、大空間に対応する性能と省スペース性の両立が課題となっていた。その課題解消のため、FP-S120では左右から空気を吸引する「両面吸い込み構造」を採用。吸い込み面積を同社従来機比約2.4倍まで拡大し、風量5立法メートル/分のサイズ感で空気の吸い込み能力向上を実現した。

↑「両面吸い込み構造」のイメージ

 

サイズを抑えたことで、一般家庭のリビングはもちろん、オフィスや飲食店に設置しても高い空気清浄性能を発揮することが可能となった。

↑公共空間での設置イメージ

 

左右両面からの吸い込み構造ということで、設置場所が気になると思う。これについて、同社 PCIヘルスケア事業部 PIC商品企画部 部長の松村勇樹氏は「本体と左右壁面との距離などは設定していません。従来機は3cm開けていただくようご案内をしていましたが、新機種ではそれより近くに設置していただいても問題ありません」と説明した。

 

3つの高性能フィルターを搭載

空気清浄を行うのは、「静電HEPAフィルター」「ダブル脱臭フィルター」「抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター」の3つ。静電HEPAフィルターは、室内に浮遊している花粉やPM2.5など、0.3マイクロメートルの微小粒子を99.97%以上(※)キャッチすることができる。交換が必要なのは、静電HEPAフィルター(5720円)と脱臭フィルター(4950円)で、交換目安は10年。

 

※フィルターの除去性能

↑FP-S120のカットモデル。左から「抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター」「ダブル脱臭フィルター」「静電HEPAフィルター」

 

また、「プラズマクラスター25000」を搭載しているので、静電HEPAフィルターで取り切れない付着ウイルスや付着花粉アレル物質の作用も抑制される。プラズマクラスターのイオン発生ユニット(3080円)の交換目安は約2年2か月。いずれも家電量販店、または同社公式サイトで購入することが可能だ。

 

「自動」運転時の空気清浄性能は従来機の約5倍

同機種の吸い込み性能の向上は、ファンの回転数抑制にもつながった。その結果、自動運転の最小風量時で、図書館よりも静かとされる36dBの低騒音に抑えながら、空気清浄性能を従来機比最大約5倍まで向上。運転開始30分後の粒子残存率が約9分の1(同社比)になるなど、微小粒子をより多く捕集し続ける進化を遂げた。

↑空気清浄スピード比較。左が「FP-S120」、右が既存モデル「FU-S50」。FP-S120の方は見る間に空気がきれいになっていった

 

また、Alotクラウドサービス「COCORO AIR」に対応し、スマホアプリを通して、曜日や時間ごとに運転モードの設定ができる新機能「タイマー機能」やフィルターなどの交換目安確認など、さまざまな限定機能を使用することが可能だ。

↑AloTクラウドサービス「COCORO AIR」の機能例

 

今後は、年内に台湾を皮切りに、ASEAN各国へ順次展開予定とのこと。2022年度には国内で稼働している空気清浄機の台数が約3000万台に達した。買い替え、買い増し需要は年間300万台を見込んでおり、同社はリーディングメーカーとして新規商品を中心に、2023年度にはプラズマクラスター累計2億台達成を目標に目指すという。

 

※本文中記載の価格はいずれも税込み

 

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シャープ、ライカと開発したレンズ搭載のフラッグシップスマホ「AQUOS R8 pro」のSIMフリー版を発売

シャープはスマホのフラッグシップモデル「AQUOS R8 pro」および、プレミアムモデル「AQUOS R8」のSIMフリーモデルを発売すると発表しました。発売は8月31日以降順次としています。

 

AQUOS R8 proは、1インチイメージセンサーと、ライカカメラと共同で開発したF1.9/焦点距離19mm(135mm換算)の「ズミクロン」レンズを搭載したモデル。また、撮影時の光の強さや色味を測定して補正する「14chスペクトルセンサー」を新たに搭載し、朝日や夕焼け、室内照明などさまざまな光の環境に応じて、見たままに近い自然な色合いの撮影が可能としています。

 

HDR撮影の処理速度も従来の「AQUOS R7」に比べて約40%向上しており、逆光や暗所でも白飛びや黒つぶれを抑えた写真をテンポよく撮影できるとのこと。さらに、被写体の認識精度が上がったAIエンジンによって、動き回るペットのシャッターチャンスも逃がさず写せるといいます。

 

スペックとしては、CPUがSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform、メモリーが12GB、ストレージが256GB、OSがAndroid 13で、ディスプレイは約6.6型のIGZO OLEDで解像度が1260×2730ドット、リフレッシュレートは1~240Hzの可変式を採用しています。

 

AQUOS R8は、上位モデルと同じSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform搭載で、独自のチューニングを加えることでAQUOS R7に比べてCPU性能が約32%、GPU性能が約24%、AI性能が約50%上がったとするモデル。メモリーは8GB、ストレージは256GBを搭載しています。

 

カメラには、1/1.55インチの大型イメージセンサーとライカカメラ監修のレンズ「ヘクトール」を搭載。光量の多さを活かした、明るく美しい写真を撮影できるとしています。

 

ディスプレイは約6.39インチのPro IGZO OLEDを搭載しており、解像度は1080×2340ドット、リフレッシュレートは1~240Hzの可変式を採用しています。

 

想定価格はAQUOS R8 proが19万円台前半(税込)で、AQUOS R8は13万円台後半(税込)としています。

リビング・寝室を快適に冷やす家電といえば? プロが推す熱中症対策アイテム4選 

室内での熱中症を防ぐためには、冷房機器が欠かせない。しかし、涼しさが得られる一方で、風が当たって不快だったり、部屋の空気がこもったりといった問題も。最近はそんなデメリットを解消した製品が増えている。そこで本記事では、家電ライターの平島憲一郎さんが厳選した熱中症対策にうってつけの家電をシーン別に4種紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

家電ライター 平島憲一郎さん

雑誌やウェブメディアなどで執筆活動を行う。空調家電のレビュー記事を多数手掛けており、製品評価では特に使い勝手を重視する。

 

【シーン1 リビング】

人の体温と脈を非接触で計測し室温や風向きを快適に調節!

三菱電機
霧ヶ峰 Zシリーズ MSZ-ZW4023S-W
実売価格30万7210円

バイタルセンサー「エコモアイ」を新搭載。赤外線センサー「ムーブアイmirA.I.+」と組み合わせ、人の体温や脈から “くつろぎ” や “シャキッ” といった感情を推定し、温度や気流を制御する。

 

↑「エコモアイ」が人の脈を非接触で計測し、脈の揺らぎ方から快・不快の感情を推定。不快と判断すると、風よけ運転などで空気を整える

 

ココが心強い!

人の気分まで察して空調する技術に脱帽!

人の脈から感情を確かめて、快適空調する技術がスゴい! 暑がりの人と寒がりの人それぞれに快適な風を吹き分け、省エネかつ家族全員快適に過ごせます。

 

蝶の羽根を応用した独自機構でムラが少なく心地良い風を届ける

シャープ
プラズマクラスター扇風機 ハイポジション・ リビングファン PJ-R3DS
実売価格2万9890円

アサギマダラ蝶の羽根のくびれ、羽ばたくときのうねりを応用した、同社独自の「ネイチャーウイング」を採用。ムラの少ない滑らかな風が快適性を高め、ダルさや手足の冷えすぎを抑制する。

 

↑「衣類消臭モード」を搭載。洗濯物の部屋干し時に気になる生乾きのイヤなニオイを、プラズマクラスターがスポット消臭する

 

ココが心強い!

風当たりと運転音に “上質” を感じる扇風機

本機の風は風質が柔らかで音も静か。風量切替32段階で、ズバリ自分好みの風が選べます。プラズマクラスターでニオイを抑えて部屋干しできるのも便利です。

 

【シーン2 寝室】

寝室や子ども部屋でも冷やしながら換気できる!

ダイキン工業
うるさらmini Mシリーズ AN223AMS-W
実売価格20万1300円

寝室や子ども部屋などに適したコンパクトモデル。給気換気機能を搭載し、夏は冷房・除湿、冬は暖房・加湿を同時に行える。目標湿度も設定でき、個室でも快適な環境作りが可能だ。

 

↑屋外の新鮮な空気を取り込み、エアコンの熱交換器で適温にして室内に届ける。給気換気のみで運転できる「連続換気運転」も用意

 

ココが心強い!

ベッドルーム生活を重視する人にピッタリ!

6畳モデルながら換気機能やストリーマ空気清浄など最上級機能が満載。ワンルームの生活やベッドルームでの時間を充実させたい人に文句なくオススメです。

 

エアコンと併用して冷房を効率化! 分解できてお手入れも簡単

YAMAZEN
洗えるサーキュレーター YAS-AFKW15
実売価格4980円

風量は3段階で、左右のスイング運転に対応。上下の風向きは、手動で最大90度調節できる。エアコンの冷気・暖気の循環や、洗濯物の部屋干し時間の短縮など、1年中活躍する。

 

↑前面ガード、羽根、背面ガードは、工具不要で簡単に取り外し可能。それぞれ水で丸洗いできるので、いつでも清潔に使い続けられる

 

ココが心強い!

面倒な羽根とカバーの掃除がラクで大助かり!

サーキュレーターの羽根やカバーについた汚れは掃除が本当に面倒。それを工具なしで分解・水洗いできて超助かります。価格がお手ごろなのもまたうれしい!

安定のプラズマクラスター搭載、シャープの最新最上位ヘアドライヤー。美髪を目指す老若男女は持っておきたい!

髪の悩みは人それぞれですが、シャープのプラズマクラスタードライヤーといえば、髪の静電気やパサつき、うねりを抑制したり、はては薄毛対策できたりなど、さまざまな髪トラブルに効果的といわれています。家電好きには知られているこれらの効果ですが、意外に知らない人のほうが多いのが現状。

 

そこでシャープは今年2023年に新ブランド「Plasmacluster Beauty」(プラズマクラスタービューティー)を立ち上げ、プラズマクラスターの美髪に対する認知度をアップさせる予定。そして、この新ブランド最初の製品となるのが、8月24日発売予定の同社ドライヤー最上位モデル「プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX901」(以下、IB-WX901)です。

↑新製品のプラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX901

 

本体が超コンパクト! ドライヤーに見えない独自デザイン

新製品の進化は多数ありますが、注目したいのは大きく二つ。一つがドライヤーに見えないコンパクトで独特なデザインです。シャープの「ドレープフロードライヤー」シリーズといえば2019年から続く同社ドライヤーの最上位モデルですが、シリーズスタート以来ずっと「打ち出の小槌」のようなコンパクトヘッドデザインを採用していました。

↑ドレープフロードライヤーの昨年モデルIB-WX3(右)と新製品のIB-WX901(左)

 

新製品ではモーターを小型化。さらに一般的にノズル部に格納されるモーターをハンドル部に移動させることでノズル部を大きくサイズダウンしています。従来モデルも独特な形状でしたが、新製品は一見するとハンディファンのようなデザイン。初見ではドライヤーとはわからない人もいそうです。

↑本体サイズは幅80×奥行63×高さ250mm、重量は515g。注目はこのノズルの短さ! まるでハンディファンかマイクのような見た目です

 

本体はコンパクトですが、手に持つと意外に重さを感じます。ただし、重心が手元にあるので取り回しはラクです。ノズルを左右に振りながら髪を乾かす時も、重心が安定して手首に負担がかからないのが好印象でした。

 

もう一つの注目ポイントが速乾性能の向上です。ドレープフロードライヤーシリーズは、もともとそこまで大風量な製品ではありませんが、風を左右から吹き付けることで、髪の毛を立体的に「押し分ける」ように送風。髪にあたる風に強弱をつけて速乾性を実現しています。

 

このとき、髪表面がヒダ(ドレープ)のように波打つので「ドレープフロー」という名前がつけられました。従来モデルまでは左右に2か所送風口があったのですが、新しいIB-WX901では送風口が上下左右の4か所に増え「ドレープフロー X4」に進化しました。さらに風量もアップし、速乾性能は従来モデルよりも約35%向上しているといいます。

↑四隅にある丸い穴が送風口。送風口が4つに増えているのがわかります

 

↑新製品IB-WX901で髪に送風したところ。くっきりと見える「溝」がドレープフロードライヤーの特徴である「ドレープ」です

 

乾燥が早くなるだけではなく、新送風方式では使用感も格段にアップしていました。というのも、従来モデルは「左右」に送風口があるため、髪にドレープを作るには本体を垂直に立てた状態で風を当てる必要がありました。新モデルでは送風口が増えることで本体を縦にしても横にしても髪にしっかりとドレープが作れます。髪を乾かしながらドライヤーの角度まで考えなくてよくなったのは大きなメリットです。

 

距離センサーにプラズマクラスター機能……従来の人気機能も継続

従来からの人気機能も継続して搭載しています。その一つが、ドレープフロードライヤーの特徴でもある「SENSINGモード」。

 

ドライヤーで温風を送風すると、ノズル近くは90℃を越える高温になります。このためノズルを髪に近づけすぎると髪が熱によるダメージを受けることも。そこで、ドレープフロードライヤーは送風面中央に高精度距離センサー(ToF方式)を搭載。距離にあわせて風の温度を自動的に調整するので、SENSINGモード時は髪の表面温度を常に約55℃以下に保つことができるのです。

障害物までの位置を中央の距離計で計測。瞬時に送風温度を調整します。送風面のLEDは送風温度。手の距離にあわせて温度がつぎつぎと切り替わるのがわかりますね。

 

もちろん、シャープならではのプラズマクラスターイオンによる美髪効果も見逃せません。なかでも静電気抑制効果はプラズマクラスターの大きなメリット。手荒くブラッシングをすると、髪の毛が静電気で広がったりブラシにくっついたりしますが、これは髪がプラス、ブラシがマイナスに帯電するためにおこる現象です。プラズマクラスターはプラスとマイナス両方のイオンをもつため、ブラシ側にマイナス、髪にプラスのイオンを付着させることで静電気を抑えられます。静電気を抑えることで髪への余計な摩擦が減り、キューティクルダメージやヘアカラーの退色も減らせるそうです。

 

新製品発表会では、プラズマクラスターの静電気抑制効果デモンストレーションを行いました。


ちなみに、プラズマクラスターは水分子に包まれているイオン。このため髪にうるおいを与える効果もあるそうです。同社の試験ではプラズマクラスターを含む冷風を5分間ほど髪に当てたところ、約8時間後も髪の水分量がプラズマクラスターを当てない髪より高かったそう。

 

ひと昔前まで、ドライヤーといえば「髪を乾かす家電」というイメージがありましたが、最近は乾かすとともに美髪のニーズも高まっています。もちろん、シャープのプラズマクラスタードライヤーならIB-WX901ではなくても美髪効果が期待できます。とはいえ、新製品IB-WX901なら速乾性や使い勝手も大きく向上。髪を傷める原因の第一位ともいわれる「ドライヤーが面倒で濡れたまま寝てしまった」という失敗を減らしてくれるかもしれません。

↑シャープからはドレープフローやセンシング機能がないプレミアムモデルの「IB-P801(市場想定価格3万2,000円前後)」やスタンダードモデルの「IB-P601(市場想定価格2万円前後)」も同時に発表されました。IB-WX901は市場想定価格4万4000円前後なので「プラズマクラスター機能さえあれば良い」という場合は最上位モデル以外も視野に入れると良いかもしれません※価格は全て税込

シャープAQUOSから量子ドット有機ELテレビ登場、AIによる高画質化も

シャープは7月25日、4K有機ELテレビの新製品「AQUOS QD-OLED」のFS1ラインおよび、「AQUOS OLED」のFQ1ラインを発表しました。発売はFS1ラインが9月16日で、FQ1ラインが8月5日。市場想定価格はFS1ラインの「4T-C65FS1」が60万5000円(税込)前後、「4T-C55FS1」が44万円(税込)前後、FQ1ラインの「4T-C65FQ1」が47万3000円(税込)前後、「4T-C55FQ1」が33万円(税込)前後です。

 

FS1ラインは、量子ドット有機ELパネルを採用したモデルです。これまでシャープは、XLEDの「EP1ライン」などで量子ドットシートは採用していましたが、量子ドット有機ELパネル搭載モデルとして、新たにラインを作ったことになります。

↑量子ドット有機ELパネル搭載の4T-C65FS1

 

有機ELが発光した青を量子ドットで波長変換し、純度の高い赤、緑、青の3原色を生成。多彩な色を鮮やかに映し出すとしています。また、視野角が広い特性のため、テレビ正面はもちろん、斜めからでも美しい映像を楽します。

 

有機ELの発光量とパネルの温度分布をリアルタイム解析し、発光量を画素単位で制御する「クライマックスドライブ」回路も搭載。これにより、量子ドット有機ELパネルの輝度や色彩性能を引き出し、画面が暗いシーンでは漆黒からきらめきまで緻密に階調を描き、明るいシーンでは色彩豊かな表現で鮮烈さとリアリティのある映像を再現するそうです。

 

加えて、パネルの温度上昇と温度ムラを抑えるために、炭素製の放熱シートとアルミ製の放熱プレートを組み合わせた独自の放熱構造「クールダウンシールド Ⅱ」を搭載します。熱を抑えることで、明るいリビングでも高コントラストな映像を表示するとのこと。

 

画像処理エンジンは、XLEDモデルにも採用されている、AIプロセッサーの「Medalist S4X」を搭載。100万以上の映像を学習したAIが、人の顔や空などを高精度で検知した結果と、映画やドラマといった映像のジャンルに合わせて、色彩・明暗・精細感を自動で調整します。また、部屋の明るさに応じて画質を自動調整する「環境センシング」にも対応しています。

 

スピーカーは、ツイーター2基、ミッドレンジスピーカー4基、サブウーファー1基、ハイトツイーター2基、ハイトミッドレンジスピーカー2基の構成。画面下部と上部にスピーカーを配置することで、音の定位が画面中央に来るようにしています。加えて、立体音響の「Dolby Atmos」に対応しており、包み込まれるような音響体験が可能とのこと。

 

このほか、Google TV対応によって動画ストリーミングサービスを楽しめたり、スマホから映像や写真をキャストする「Chromecast built-in」や「Google Meet」に対応したり、体重計や血圧計で測定した記録をテレビ画面で確認できる「AQUOSヘルスビューアー」を搭載したりしています。

 

4T-C65FS1は65V型で、4T-C55FS1は55V型のモデルとなっています。

 

FQ1ラインは、輝度性能に優れた有機EL素子と、発光による発熱を抑える放熱構造「クールダウンシールド」を組み合わせた「S-Blightパネル」を搭載。さらに、このパネルの明暗表現性能を引き出す「スパークリングドライブ EX」回路を搭載し、たとえば夜空にきらめく花火や星々などを豊かな明暗で映し出すとしています。

↑4T-C65FQ1

 

画像処理エンジンには「Medalist S4」を採用。こちらもAIによる画質調整や環境センシングに対応しています。

 

スピーカーの数はFS1ラインと同じですが、合計出力がFS1ラインの85Wに対して、FQ1ラインは70Wに抑えられています。このほか、Google TVやChromecast built-in、AQUOSヘルスビューアーの搭載などはFS1ラインと同じです。

 

画面サイズは4T-C65FQ1が65V型、4T-C55FQ1が55V型です。

メリット・デメリットは? 最新「セカンド冷凍庫」の選び方とおすすめ7選

ここ数年、冷凍室の容量不足を補う “セカンド冷凍庫” の新モデルが次々と発売されています。コロナ禍によってライフスタイルが急激に変化したなかで存在感を増したことがうかがえますが、行動規制が緩和された今もなお、需要が衰えないのはなぜでしょうか?

 

家電プロレビュアーの石井和美さんに背景を聞くとともに、手に入れるならどのように選べばいいか、またおすすめモデルとは? くわしくお話を伺いました。

 

セカンド冷凍庫がなぜ注目された?

↑山善「YF-SU70(S)」

 

セカンド冷凍庫が注目されるようになりましたが、そのきっかけはやはり、2020年に始まったコロナ禍。

 

「2020年1月以降、たちまちさまざまなタイプのセカンド冷凍庫が発売され始めました。それ以前は、横長で上扉が開くタイプ、いわゆる業務用の冷凍庫が主流であり、家庭で使うにしては大きすぎる上に、取り出しにくいため、ニーズはほとんどありませんでした。
その後すぐにステイホームとなってスーパーに買いものに行く回数が減り、まとめ買いが増えました。大きな冷蔵庫を持っていても、冷凍スペースは限られています。まとめ買いした食品を長期保管するために、冷蔵庫機能より冷凍庫機能の需要が増えたのです。このような背景のなか、セカンド冷凍庫の人気に火がつきました」(家電プロレビュアー・石井和美さん、以下同)

 

アフターコロナでも、セカンド冷凍庫が人気の理由

↑ハイアール「208L 冷凍冷蔵庫JR-SX21A(W)」

 

新型コロナウィルスの収束の兆しが見えるなか、セカンド冷凍庫の需要が続いているのはなぜなのでしょうか?

 

理由1.家計節約のためにまとめ買いをするようになった

「新型コロナウィルスの収束とともにセカンド冷凍庫の需要もだいぶ落ち着いてきたところはありますが、日常的に大型倉庫店舗や業務用のスーパーを利用する人は多く、まとめ買いが習慣化している人たちにとってセカンド冷凍庫が重宝します。また、食品や生活用品などの値段が高騰していくなかで、まとめ買いをして少しでも家計の負担を小さくしようとする傾向が強まっています。まとめ買いは、今後の食品の買い方として、ますます定着していくでしょう」

 

理由2.食品の冷凍技術の向上

「冷凍技術の進化により、短時間で食品を冷凍することができるようになりました。その結果、冷凍食品のクオリティが上がったことで冷凍食品を買う人が増えました。無添加でヘルシーかつバランスのとれた冷凍食品が豊富に販売されています。共働き世帯や小さなお子さんのいる世帯を中心に冷凍食品を賢く取り入れて、生活をラクにしたいというニーズが増えています」

 

理由3.デザイン性の向上

「家庭用として、居住空間で使いやすい前開きで縦長のデザインが主流となってきました。縦長の冷凍庫であれば場所をとりません。またデザイン性にも優れており、インテリアに馴染みどこにでも違和感なく設置することができます。キッチンのみならず、個室や廊下など場所を選ばずに置くことができるようになりました」

 

理由4.収納性の向上

「小分けの引き出し式のデザインになったことで冷凍食品を整理しやすく、目的の食品がすぐに見つけやすくなりました。
現在の大型冷蔵庫の冷凍室もそうですが、一昔前の冷凍庫は、冷凍スペースはただ大きなカゴになっているものが多く、どこに何が入っているかわかりにくかったり分類しづらかったり、整理しても中で崩れてしまったりすることも。コロナ禍以降に発売した冷凍庫は、コンパクトで、中の収納が4段から5段の引き出し式のカゴになっているものが多いです。引き出しが細分化されたことで、扉を開ければどこに何があるのかが分かりやすく、むやみにいろいろなカゴを引き出さなくても良くなりました。また、可動棚になったのもポイント。大きな食品を購入した場合、食品の大きさに合わせて、棚を外して入れることも可能です。
ご家庭によって買う食品の種類は多種多様なため、それぞれに合わせられるように融通をきかせている点が人気の一つです。家庭で使う冷凍庫ならではの工夫ですね」

 

買う前に知っておきたい! セカンド冷凍庫の選び方と注意したいポイント

↑山善「YF-SU70(S)」

 

実際にセカンド冷凍庫の購入を考えた場合、どのような基準で選べばいいのでしょうか? チェックポイントを教えていただきました。

 

・使用目的はなにか

「セカンド冷凍庫に何を入れたいかを把握しましょう。例えばチャーハン、ピザ、お肉なのか、それによりパッケージのサイズも違います。普段、何を多く買うかにより、収納するカゴの理想サイズが見えてきます。カゴ内側の寸法を検討することが大切です」

 

・サイズをしっかりと検討する

「最近では冷凍庫をネットで購入してしまう人が多いですが、いざ家に置いてみるとサイズがいまいち合わないということをよく聞きます。意外と多いのが、幅が狭いわりに奥行きがある場合です。家具と並べたとき、冷凍庫だけ突出してしまい不格好です。設置場所の幅や高さはもちろん、奥行きもしっかり測っておきましょう。
また、冷凍庫はしっかりとものを詰めておいたほうが電気代が安くなります。大きいサイズを買ってスカスカになっている位であれば、購入する食品がちょうど収まるサイズ感を選びましょう。実物を見て購入するほうが間違いがありません」

 

・右開き/左開きか

「置く場所によっては開き方により、とても不便になるので注意が必要です。購入前に、開く側を選べたり、設置後に自分で左右に扉を付け替えられるタイプも出ています」

 

・温度調整設定の機能があるか

「冷蔵、チルド、冷凍と庫内の温度調整設定を変えられるものも多くなってきています。季節によって温度調整をしたいなど希望があるのであれば、温度調整設定の有無を確認することをおすすめします」

 

・セカンド冷凍庫の上に物を置くか

「冷凍庫の上にコーヒーメーカーやトースターを置く人も多くいます。置く場合は、耐熱性能があるかカタログでチェックしてください」

 

・霜が付着しにくいか

「冷凍庫には直冷式とファン式があります。価格の安いもののほとんどが直冷式で、価格が高くなるにつれてファン式になります。
直冷式は価格が安いぶん、霜がつきやすいのが難点。定期的に中に入っている食品をすべて取り出し、付いている霜を取り除く作業が発生します。これがとても大変です。カタログを見れば必ず直冷式かファン式が書いてあるので、そこは必ず購入前に見てほしいです」

 

・運転音が静かか

「運転音は何デシベルとカタログに記載されているのですが、実際にはあまりあてにならないのです。普段は静かですが、急にパチッなどと音がなることがあります。音の原因は、冷凍庫の背面にある気体冷媒を取り込み圧縮する役割を果たす、コンプレッサーです。値段の高い機種はコンプレッサーにカバーが付いていますが、廉価品には付いていないことも。リビングや寝室に置くのであれば、音の静かなものを選ぶのが良いでしょう。静音性を前面に押し出している商品のほうが、静かというのは実感としてあります。あまり音のことには触れていないような商品はそこまで静音性を重視していない可能性があります」

 

・アース線の有無はどうか

「アース線とは、電化製品から漏れ出た電気を地面に逃すための線のことです。プラグの脇に細い線が出ているのを見たことはあるのではないでしょうか。アース線のある冷凍庫にも関わらず、アース付きコンセントがない場合、電気工事専門の人にアース付きコンセントを取り付けてもらう電気工事が発生します。しかし最近ではアースのない漏電対策の処理がされている機種がほとんどです。このような機種を選べば、コンセントに差し込むだけになるので心配いりません」

 

各モデルの機能や特徴だけでなく、あらかじめチェックしておくべきこともあります。

 

・設置場所を事前に確認しておく

「冷凍庫の熱を逃す放熱スペースを設ける必要があるか否かは冷凍庫によって異なります。狭い場所に置く場合、放熱スペースのいらない機種を選ぶようにしましょう。放熱スペースをしっかりと取る必要がある機種にもかかわらずスペースを設けることができない場合、電気代が上がってしまうリスクも。注意が必要です。
また、コンセントの位置もあらかじめチェックしましょう。冷凍庫はずっとつけているものなので、延長コードを使ってつなぐことは大変危険です。壁にあるコンセントに直接つなぐようにしてください」

 

・電気代を念頭におく

「セカンド冷凍庫の電気代は、現在、各メーカーが出しているフラッグシップモデルの省エネ性能の良い冷蔵庫と同等にかかることを念頭に置いておきましょう。フラッグシップモデルは、技術を集結させているため大容量でありながら電気代はとても安い。現在、家庭の冷蔵庫のにかかる電気代はおおよそ、1ヶ月あたり600円〜1000円位です。セカンド冷凍庫を入れた場合は、その2倍となる1ヶ月あたり1200円〜2000円くらいに電気代が上がります。電気料金自体がこれから上がってくるので、ランニングコストを考慮し購入を検討する必要があります。まとめ買いでうまく節約ができたり、冷凍おかずを買って時短したいなど、電気代がかかってでも導入するメリットを感じるかどうかがポイントです」

 

家電プロレビュアーがすすめる、最新セカンド冷凍庫と冷凍付冷蔵庫 7選

まとめ買いをした冷凍食品を収納しやすく、サイズもコンパクトな、最新の冷凍庫と温度調整機能のついた冷蔵庫を性能別におすすめしていただきました。

 

■ サイズで選ぶ

浅い奥行きで家具との相性も抜群。もう少しだけ保存スペースを増やしたい! がかなう冷凍庫

アイリスオーヤマ「奥行スリム冷凍庫66L IUSN-7A-W ホワイト」
実勢価格=6万5780円(税込)

・種類:冷凍庫
・外形寸法(mm):W552×D390×H800
・年間消費電力量:約256kWh / 年

 

「奥行を390mmと浅くデザインされているので、家具と並べたときに前面が揃いやすく圧迫感なく置けるのがポイントです。庫内の壁を薄くすることで、しっかりと保存スペースを確保しており、買いものカゴ1.5個分は入ります。家庭用冷蔵庫にある冷凍スペースでは少し物足りないという方におすすめです。色は白と黒の2色、インテリアのテイストに合わせて選べます」

 

業界最小幅を実現! 狭いスペースにも置け移動もできるキャスター付き

山善「スリム冷凍庫70L YF-SU70(S) シルバー」
実勢価格=4万9800円前後(税込)

・種類:冷凍庫
・外形寸法(mm):W335×D580×H1170
・年間消費電力量:約158kWh / 年

 

「セカンド冷凍庫で、3パターンのサイズ展開があるのがめずらしく、ライフスタイルに合わせて収納力を選ぶことができます。今回紹介するのは中サイズの70L。またキャスターが付いているので移動するのもラクラクです。幅は業界最小※の335mmととてもスリム。スーパーでよく見かける小さめの冷凍食品を収納するにはちょうどよいサイズ感です」
※2022年7月26日時点でのメーカーの独自調査によるものです。

 

■ デザインで選ぶ

マグネットカバー着せ替え扉が新しい! 希望の温度設定を分けられる2ドアデザイン

ハイアール「208L 冷凍冷蔵庫JR-SX21A(W)」
実勢価格=7万円前後(税込)

・種類:冷凍冷蔵庫
・外形寸法(mm):W453×D632×H1775
・年間消費電力量:約247kWh / 年

 

「2ドアなので片方を冷蔵庫、もう片方を冷凍庫として分けて使うことができるのはとても便利です。扉にはドリンクの入れられるスペースがあるのもセカンド冷蔵庫としてはめずらしい。すぐに取り出したい食品をリビングに保存するのにはもってこいの商品です。独自の特徴としては、マグネットカバーで扉のデザインを気分により変えられること。海外では売られていたりするのですが、日本でははじめての発売となります。こんな冷凍庫の楽しみ方があってもいいですね」

 

扉の開きが左右自由につけ替えられる。置く場所を選ばない使い勝手のよさが魅力

シャープ「冷凍庫(ファン式)FJ-HM7K」
実勢価格=7万7000円前後(税込)

・種類:冷凍冷蔵庫
・外形寸法(mm):W495×D598×H770
・年間消費電力量:約277kWh / 年

 

「扉を自分で左右どちらにも付け替えられるので部屋のレイアウト変更も自由にできます。引っ越しがあっても場所を選びません。冷凍から冷蔵まで9段階での温度調整ができるので保存温度にこだわりのある方には人気があります。例えばビールの保存温度の適温は6℃、日本酒には−5℃などお好みの温度に設定ができます」

 

■ 機能で選ぶ

寝室や個室におすすめ、静音性能の高い冷凍庫

三菱電機「Uシリーズ MF-U12H 121L」
実勢価格=5万5000円前後(税込)

・種類:冷凍庫
・外形寸法(mm):W480×D586×H1126
・年間消費電力量: 約400kWh / 年

 

「静音設計を特徴としているだけに、運転音はとても静かです。寝室など、音が特に気になる場所に置くにはおすすめです。4段に分かれた大容量引き出し式収納ケースは、整理しやすく、食品を見つけやすいので、まとめ買い後の保管にも最適。トップテーブルも約100℃までの耐熱性があるので、冷凍庫の上に、コーヒーメーカーやオーブンレンジ※を置くこともできます。さらに、まとめ買い志向の方には、218Lの大容量冷凍庫(6月30日発売)MF-U22Jもラインアップされていますので、検討してみてください」
※オーブンレンジのタイプ・サイズによっては、置けない場合があります。耐荷重は30kgまでです。

 

共働き家庭にうれしい! ソフト冷凍で食品を取り出したらすぐ切れる

ハイセンスジャパン「168L 冷凍庫 HF-A16S」
実勢価格=5万円前後(税込)

・種類:冷凍庫
・外形寸法(mm):W521×D626×H1346
・年間消費電力量:約511kWh / 年

 

「ー7℃のソフト冷凍機能が特徴です。凍っていても解凍することなく、切ったりすくったりと、わずらわしい解凍の手間がなく、料理を作れるのがポイント。忙しい人や共働き世帯にはありがたい時短冷凍庫です。また、表扉の前面に温度調整のパネルがついているので、扉を開けずに中の温度を変えることができます。最大ー30℃まで設定でき、食品を急速に冷凍します」

 

作り置き派におすすめしたい! 食品を急速冷凍して保存できる

パナソニック「ホームフリーザー NR-FZ120D」
実勢価格=5万円前後(税込)

・種類:冷凍庫
・外形寸法(mm):W 480×D 586×H1126
・年間消費電力量:約365kWh / 年

 

「省エネ性が高いところがポイント。アルミトレイが付いていることで、作り置きをした料理を即座に凍らせることができます。食品は凍らす時間が短いほど、味を保つことができます。最初に最上部のトレーで凍らせ、凍ったならば下の引き出しに次々に収納していけばとても効率的です。作り置き派にはおすすめの商品です」

まとめ買いや作り置き、冷凍食品の活用など、忙しく働く世代の救世主となってくれるセカンド冷凍庫。デザインもおしゃれで収納もしやすくなっているのであれば、生活の中に取り込むメリットは充分にあると言えそうです。

 

プロフィール

家電プロレビュアー / 石井和美

家電プロレビュアー歴15年。白物家電や日用品の製品レビューを中心に、新聞、雑誌、ウェブ媒体や企業のオウンドメディアなどでも多数執筆中。家電をテストするための一戸建てのレビューハウス「家電ラボ」のオーナー。
HP


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

寝苦しい季節は「4つの空調家電」が効果的! 2023年のトレンドは? 快眠おすすめモデルは? プロが解説

じめじめした季節に入り、夜も寝苦しくなってきました。より快適な睡眠環境を手に入れるためには、最新の空調家電を導入するのが効果的。そこで、家電ライターの田中真紀子さんをガイドに招き、睡眠に大きな影響を及ぼす空調家電「エアコン」「扇風機」「空気清浄機」「除湿機」の4カテゴリで、トレンドとなっている快眠機能と、オススメのアイテムを教えてもらいました!

 

【私が教えます!】

田中真紀子

白物家電、美容家電を得意とするフリーライター。雑誌、ウェブなどで執筆を手掛けており、検証およびレビュー記事では、ユーザー目線を大切にした主婦ならではの感性に定評がある。ベビー用品、生活雑貨、医療など、暮らしにまつわる記事も多数。

 

その1.エアコン

【エアコンの快眠トレンド機能は?】

睡眠中の体温の変化に合わせて室温を制御する機能

「人は深部体温が下がると深い睡眠に入りやすく、起床に向けて徐々に深部体温が上がっていくため、入眠時の室温は低めに、起床に向けた室温は高めにするのが理想的。そんな睡眠中の体温の変化に応じて、室温を自動でコントロールしてくれるエアコンが登場してきています」(田中さん)

【トレンド機能搭載のおすすめモデル

パナソニック

エオリアスリープ PXシリーズ

実売価格13万6620円(税込)~

睡眠環境に特化した「快眠環境運転」機能を搭載するモデル。枕元に設置したベッドサイドセンサーと連携し、身体が心地よく感じる温度を睡眠の経過時間ごとに制御。寝ている場所の温度をより緻密にコントロールし、暑すぎず寒すぎない快眠環境を作ります。

↑眠りはじめは低めの温度で運転。その後、室温上昇の分岐点を自動で判定し、徐々に温度を上げていきます

 

その2.扇風機

【扇風機の快眠トレンド機能は?】

冷やしすぎないやさしい風量や「おやすみモード」の搭載

「睡眠中に強い風に当たり続けると、体が冷えすぎて睡眠の質が下がり、倦怠感やだるさにつながります。睡眠時に使うなら、そよ風のようなやさしい風量が設定できるものや、深部体温の変化に合わせて徐々に風量を下げるなど『おやすみモード』が搭載されたものが便利です」(田中さん)

【トレンド機能搭載のおすすめモデル

シロカ

DC 音声操作サーキュレーター扇風機 シロカのポチタマ扇 SF-V181

実売価格1万7810円(税込)

「ふわビューン技術」により静かで心地よい風とパワフルな風の両方を実現。風量が8段階で調整でき、睡眠時にもやさしく心地よい微風を送ります。「おやすみモード」を使えば、LEDの光を弱めるほか、設定した風量レベルで運転を開始して30分ごとに風量を1段階ずつ下げます。風量レベル1になるとそのまま風量をキープしてくれるので、睡眠を妨げません。音声で操作できるので、就寝中に手元にリモコンがなくてもベッドの中から操作できます。

 

その3.空気清浄機

【空気清浄機の快眠トレンド機能は?】

冷房ムラを防ぐ気流と高い静音性

「寝室の空気が汚れていると、睡眠中に粘膜が刺激を受けたり、菌やウイルスが身体に侵入したりしてしまい、身体は休むことができず、睡眠の質が落ちると言われています。そのため空気清浄機は快眠にも有効。気流を生かし、エアコン併用時にサーキュレーターとして使えるもの、安眠を妨げない静音性が高いものを選ぶといいでしょう」(田中さん)

【トレンド機能搭載のおすすめモデル】

ブルーエア

ダストマグネット

実売価格6万2700円~(税込)

独自技術「HEPASilent  テクノロジー」により、 0.1μmまでの微粒子を99.97%除去。同社初の「DustMagnetテクノロジー」を搭載し、独自の気流と帯電されたプレフィルター、2か所の吸引口の組み合わせにより空気中の汚れを効率的に除去します。パワフルな風で部屋の空気を循環させるため、心地よい気流を感じることもできます。静音性が高いため就寝時にも使えるほか、天面がテーブルとして使えるのでベッドサイドにもピッタリ。

↑側面2か所の供給口から独自の渦状の気流を生み出し、効率的に空気中のホコリを捕らえます

 

その4.除湿機

【除湿機の快眠トレンド機能は?】

お手入れのしやすさとカビを防ぐ清潔機能

「エアコン冷房は身体が冷えてしまうけれど、使わないと蒸し暑くて眠れないというときは、除湿機を使うのがおすすめ。室内の湿度が下がると身体の熱が放出されやすくなり、快適に眠れます。一方で、睡眠中に使用するからこそ衛生面への配慮が大切。万一除湿機内にカビが生えて、その胞子を吸ってしまうと肺炎など健康被害を起こすリスクもあるので、お手入れしやすい、カビが生えにくいといった清潔性へのこだわりが重要です」(田中さん)

【トレンド機能搭載のおすすめモデル】

シャープ

衣類乾燥除湿機 CV-R180

実売価格6万4300円(税込)

スピーディに衣類を乾燥させるほか、室内の除湿にも活躍するモデル。プラズマクラスターを搭載し、除湿しながらカビ菌なども抑制。「カビバリア運転」を使えば、湿度が60%以上で除湿、湿度50%以下でプラズマクラスターによる空気浄化と自動で切り替え。使用後は、本体内部に残った水分を乾燥させる「内部乾燥」で内部を清潔に保ちます。

↑「カビバリア運転」のイメージ。パワフルな風量と除湿、プラズマクラスターイオンの効果を組み合わせ、付着カビ菌の増殖を抑制します

シャープ立体音響に力を入れたネックスピーカー「AN-SX8」などを発表

シャープは6月15日、ウェアラブルネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー AN-SX8」および「AN-SS3」を発表しました。

 

AN-SX8は、自宅でライブ映像や映画を楽しむ使い方を想定し、立体音響に力を入れたモデルです。鹿島建設および音響技術の分野で有名なサウサンプトン大学が共同開発した立体音響技術「OPSODIS」を搭載。テレビ音声の信号を製品同梱の送信機からBluetoothでAN-SX8に送る過程で音声を処理し、立体音響を作り出します。

↑AN-SX8

 

4K8Kの22.2chや地上デジタルなどの2ch/5.1chなど、あらゆる音源を立体音響にすることが可能。Bluetoothなので遅延が気になるところではありますが、短い時間で体験した限りでは、映画などで遅延を感じることはなく、しっかり立体的に音を感じ取ることができました。また、Dolby Atmosにも対応しているため、対応コンテンツであれば楽しめます。

 

加えて、肩にかかる部分に重低音と振動による臨場感を実現した「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」を搭載。本体内に蛇腹形状の振動ユニットを内蔵し、そのユニットが伸縮することで振動を作り出しています。これにより、低音に振動が加わり、迫力のあるサウンドを楽しめるとのこと。

↑内部構造。基板の上に付いている蛇腹状のユニットが振動を作り出しています

 

バッテリー駆動時間は約16時間で、充電は約3時間30分。また、Bluetoothは新規格の「LE Audio」に対応しています。なお、本体と送信機はペアリング済みで、送信機をテレビと接続するだけで使用できます。

 

本体サイズは約幅227×奥行き181×高さ33mm、重さは本体で約260gです。

↑操作ボタンは本体左側にまとめています

 

AN-SS3はテレビ視聴やWeb会議など、幅広いシーンでの活用を想定したモデル。約88gの軽量設計のため、首にかけても負担が少ない製品です。また、連続で約16時間の長時間再生が可能。

↑AN-SS3。4色展開です

 

本体にはシャープが補聴器の開発で培った技術を応用した「クリアボイスプラス」機能を搭載。人の声がくっきりと聴こえる調整が施されているといいます。

 

BluetoothのLE Audioや送信機とのペアリングはAN-SX8と同様です。本体サイズは約幅184×奥行き185×高さ18mmとなっています。

↑それぞれの送信機

高音質・高画質に加えて、ライフサポート機能も搭載! 新4K液晶AQUOS発表

シャープは6月1日、4K液晶テレビ「AQUOS」の新モデル「FN1ライン」「FN2ライン」「FL1ライン」を発表。合計9機種を発売します。ラインナップは下記のとおりです。

 

・FN1ライン

75V型 4T-C75FN1
65V型 4T-C65FN1
55V型 4T-C55FN1

↑4T-C75FN1

 

・FN2ライン

55V型 4T-C55FN2
50V型 4T-C50FN2
43V型 4T-C43FN2

↑4T-C55FN2

 

・FL1ライン

65V型 4T-C65FL1
50V型 4T-C50FL1
42V型 4T-C42FL1

↑4T-C65FL1

 

発売は6月10日で、FL1ラインの50V型モデルのみ9月16日となっています。

 

発表された機種はすべて、新しい画像処理AIエンジン「Medalist S4」を搭載。今回から音質の自動調整が可能になり、ニュースやドラマでは人の声がより聞き取りやすくなったほか、スポーツでは臨場感を楽しめるとしています。画質における処理はこれまでと同様で、100万以上の映像を学習したAIが、人の顔や空などを高精度で検知し、その結果を見ている映像のジャンルと合わせて、色彩/明暗/精細感を自動で調整します。

↑Medalist S4の搭載によって、部屋の明るさに応じて画質を自動で調整する「環境センシング」機能も新たに搭載されました

 

また、FN1ラインには、ミニLEDバックライト搭載の「AQUOS XLED」の開発で培ったバックライト制御技術を応用した「アクティブLED駆動」を採用。直下型LEDをエリアごとに明暗制御することで、コントラストの性能を向上させているそうです。これにより、まばゆい輝きから締まった黒まで、明暗の豊かな映像を楽しめるとのこと。

↑映像と連動して直下型LEDを制御するアクティブLED駆動

 

加えて、FN1ライン/FN2ラインともに、前モデルの「EN1/EN2ライン」に搭載された、パネルの表面に低反射を実現する「N-Blackパネル」を内蔵。大画面ほど気になる外光や照明の映り込みを抑えています。

 

音質においては、すべてのモデルで立体音響フォーマットのDolby Atmosに対応するほか、FN1ライン/FN2ラインは音の抜けがよい設計の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用。スピーカーネットのないリフレクター構造で、音を画面前方に響かせるうえ、ツイーターを前向きに配置して、高域から低域まで豊かな音を出力するといいます。

 

ただし、FN1ラインとFN2ラインで内蔵されているスピーカーと、最大出力に違いがあります。FN1ラインはツイーター2基、ミッドレンジ4基、サブウーハー1基の構成で最大50W出力。FN2ラインはツイーター2基、ミッドレンジ2基、サブウーハー1基で最大35W出力です。

 

さらに、新モデルではライフサポートにつながる機能も搭載。ヘルスケア関連アプリ「AQUOSヘルスビューアー」では、スマートウォッチや体重計、血圧計などの「Google Fit」対応機器と連携し、各機器が測定した歩数や心拍数、体重、血圧などの日々の変化をグラフで、テレビの大画面で確認できます。また、放送や動画配信アプリなどの視聴時間をグラフで表示する「AQUOSスクリーンタイム」も搭載します。

↑大画面で自分の健康状態が見られるAQUOSヘルスビューアー

 

↑日々テレビをどれくらい視聴していたかなどがわかるAQUOSスクリーンタイム

 

このほか、Google TV対応による多彩なコンテンツやアプリケーションを楽しめたり、リモコンに10個のダイレクトボタンを搭載したりと、テレビ番組以外のコンテンツを手軽に楽しめる機能も備えています。

 

ライフサポート機能は、テレビとしては珍しいところ。高画質・高音質はほかのメーカーも高めているところなので、こうした独自の機能はユーザーにとってわかりやすい違いといえそうです。

↑別売りのUSBカメラを接続して使えるカメラアプリ「リビングカメラ」も進化。YouTubeと、USBカメラ越しを映したミラー画面の同時表示に対応し、たとえばヨガの動画を見ながら自身のフォームを確認できるようになりました

 

掃除機の理想じゃない? 驚くほど静かなシャープ「RACTIVE Air POWER EC-SR8」の完成度にシビれた!

早朝、在宅勤務時、夜間。大きな音を立てたくないシーンでも、ためらうことなく掃除ができるようにと開発されたのが、シャープのコードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER EC-SR8」(実売価格5万6232円・税込)だ。さまざまなノイズリダクション設計を採用することで、運転音を大幅に低減。コードレススティック掃除機のひとつの理想とも言える、「静かなのに吸引力はパワフル」を実現したという。その完成度はいかほどか、実際に使って確かめてみた。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

静音性にとことんこだわったシャープの意欲作

運転音が気になり、サッと掃除が始められない――。そんな消費者の声に応えるべく、シャープが世に送り出したのが最新コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER EC-SR8」(以下、EC-SR8)だ。

↑2022年9月に発売された「EC-SR8」。カラーはブラック系、ホワイト系の2色展開。パワフルな吸引力はそのままに、騒音レベル(dB)を約68dBから約60dBに低減。実感音は約19.8SONEから約12.7SONEとなり、従来比で約36%の低減を実現した

 

↑スリムかつスマートなフォルムは従来モデルから踏襲。リビングルームに出しっぱなしにしておいても圧迫感がなく、インテリアに違和感なく馴染んでくれる

 

本機は掃除機の騒音の原因となるモーター音、排気音、駆動音のそれぞれに対策を施しているのが特徴。モーター自体は従来モデル「RACTIVE Air POWER EC-SR7」(以下、EC-SR7)と共通だが、それをファンネル(円錐)形状のカバー「ファンネルサイレンサー」で覆うことにより、高い遮音性を実現。排気については、排気部に格子状の出口を設け、そこで整流した後に吸音材を通す設計とした。また、駆動音の対策として、モーターの振動を抑制するための吸収材を配置。ヘッドの回転ブラシや吸込口にも振動吸収材を使用している。

↑モーター自体は従来モデル「EC-SR7」と共通だが、モーターを円錐形のカバー「ファンネルサイレンサー」で覆うことにより、遮音性を高めた

 

これらの低騒音化技術により、騒音レベル(dB)に加え、実際に聞こえる音の大きさ(実感音)を表す「SONE値」において、従来モデル「EC-SR7」の約19.8SONEから約12.7SONEにまで実感音を低減。また、音の大きさだけでなく、人が不快に感じるとされるピーク音を抑えることで、不快音も低減している。

 

実際に試してみたところ、運転音は想像以上に静か。パワーを「標準」から「強」に切り替えてみてもその印象は変わらず、運転音が気にならない。特に、コードレススティック掃除機にありがちな高音の「キーン」という音がまったくなく、高い周波数を意図的に抑えているのがよくわかる。これだけ静音性が高ければ、家族がテレビを見ている横で掃除機をかけても不満をこぼされる心配はなさそうだ。

↑デシベル計を用いて「強」モード時の運転音を計測してみたところ、62.2dBという結果に。計測時の環境音は約58dBであり、想像以上に静かで率直に驚いた

 

「端までブラシ」で壁ぎわもしっかりきれいに

ホコリが溜まりやすい廊下や壁ぎわ、部屋の隅などもしっかり掃除できる新開発のヘッド「端までブラシ」も見逃せない。ブラシの片側にフチがなく、壁ぎわまでしっかりブラシが届く設計で、ヘッドの右側を壁に沿わせると、ホコリを取り逃すことなくラクに掃除できる。実際に試してみたが、一般的なコードレススティック掃除機では何度もヘッドを往復させる壁ぎわのゴミも、ワンストロークで吸引に成功。吸引力も十分で、おもしろいようにゴミを取り除けた。

↑ブラシの配置が左右非対称の「端までブラシ」。従来モデル比でブラシ幅が約17%長くなり、一度のストロークでより広範囲を掃除できるのはもちろん、ホコリを取りこぼしやすい壁ぎわ、部屋の隅などもしっかり掃除できる

 

↑微細なゴミに見立てた重曹を壁ぎわにまき、「EC-SR8」の清掃力を試してみることに。結果はご覧の通り、一度のストロークで造作なく重曹を吸いきってくれた。運転音の小ささからは想像もできないほどの、パワフルな吸引力を実感した瞬間だ

 

ヘッドの付いたパイプが自立する「新スグトル構造」が便利

「これは便利」と感心したのが、腰をかがめずに立ったままヘッドを着脱できる「スグトルブラシ」。足裏でヘッドを押さえながら本体を引き上げるだけで、サッとすき間掃除ができる状態に切り替えられるのだ。また、ハンディ状態にした時も、床に置いたパイプが自立する「新スグトル構造」を採用。これまたとても便利で、ハンディスタイルで棚の上や窓のサッシ、階段などを掃除したあとに、立ったままで再び本体とパイプを装着できる。実際に試した様子を動画に収めたので、ぜひその手軽さを確認してもらいたい。

床掃除の途中で、階段にゴミを発見。「新スグトル構造」を採用する「EC-SR8」なら、立ったままで本体を取り外せるだけでなく、そのままパイプが自立するので、階段掃除後、立ったままで再び本体とパイプを装着できた。使ってみると想像以上に便利で、「さすがはシャープ、とことん作り込んでいるな」と感心した

↑常時装着可能な「ハンディノズル」や「スグトルブラシ」に加え、ふとんやソファの掃除ができる「コンパクトふとん掃除ヘッド」(右)、高い所の掃除ができる「はたきノズル」(左)など、豊富なアタッチメントが用意されている

 

↑グリップは手をかけやすいループ形状。重心バランスも良好で、手にグッと力を込めることなく、軽快にストロークできた

 

↑手首を返すと、ヘッドもクルッと向きを変える。テーブルや椅子の足周りなどの掃除もお手の物だ

 

↑パイプを床と平行にしてもヘッドが浮き上がらないので、ソファの下など、低い場所もストレスなく掃除できた

 

使い勝手のよい着脱式バッテリー

着脱式のバッテリーを採用し、バッテリー1個で最長約90分の長時間運転を実現している。専用の充電器で充電するため、本体の置き場所を選ばないのはもちろん、別売のバッテリーを購入しておけば交換できるので、広い家でも安心して掃除できる。なお、運転時間は、強モードが約15分、自動が約35分、標準が約45分(標準の吸込口使用時)/約90分(すき間ノズルなど付属の吸込口使用時)。充電時間は約100分となる。

↑使い勝手のよい着脱式のバッテリーは昨今のコードレススティック掃除機のトレンドだが、「EC-SR8」はそうしたトレンドもきっちり押さえている

 

完成度の高い、シャープ渾身の意欲作

「静かなのに吸引力はパワフル」という、コードレススティック掃除機のひとつの理想を実現していた「EC-SR8」。早朝や在宅勤務時、夜間など、運転音が気になるシーンでも気兼ねなく掃除できるのはうれしい限りだ。汚れに気付いた時にサッと掃除できるのがコードレススティック掃除機の最大のアピールポイントならば、「EC-SR8」はその利点を最大限に享受できる1台と言えるだろう。また、レビューをしていて特に印象的だったのが、左右非対称の「端までブラシ」である。一般的なコードレススティック掃除機の場合、壁ぎわや部屋の隅のゴミは何度もヘッドを当てて取り除かなければならないが、「EC-SR8」なら、スッとワンストロークで吸引が可能。細部にまでこだわる、シャープの妥協なきモノ作りの神髄が感じられた。こうだったらいいのにな――そんな消費者ニーズにとことん応えたシャープの意欲作として、ぜひ「EC-SR8」をチェックしてみてほしい。

 

新規参入で選択肢増の「オーブンレンジ」最新事情…個性派か高機能か、選び方とおすすめ7機種

お弁当を温めたり冷凍食品を解凍したり、日々の暮らしの中で欠かせない存在となっている電子レンジ。自炊しないならこれで十分なのでは? と思ってしまいますが、レンジ機能にオーブン機能がついたオーブンレンジ市場に近頃、なにやら異変あり。ひとり暮らしでも使いたくなる、魅力あるモデルが続々と登場しているのです。昨今相次ぐ新規参入メーカー発モデルのポイントや、おすすめのラインナップを家電YouTuberのまさとパパさんに伺いました。

 

電子レンジで十分?「オーブンレンジ」のメリットとは

↑写真提供=日立

 

「オーブンレンジ」とは、電子レンジ機能にオーブン料理ができる機能がついたもの。買ってきた惣菜を温め直したり冷凍食品を解凍したりするだけなら電子レンジで事足りますが、もっともシンプルでわかりやすいメリットは、オーブン機能があると食材に焼き色がつけられる、という点でしょう。グラタンやピザを焼いたり、パンをトーストしたり、揚げ物をサクサクに温めたりすることができるのです。

 

「オーブンというと、クッキーを焼いたりグラタンを作ったり、料理が好きな人にしか必要ないと思われがちですが、それだけではありません。電子レンジでコロッケを温めると、どうしても衣がしなしなとしてしまいますよね。

例えば、わたしがイチオシしている象印のオーブンレンジには、コロッケや唐揚げを温めるときにサクサクジューシーに仕上がる機能がついているんです。冷凍食品の温めもとても上手にできるので、ただ温めるだけでいい、と思っている人にもおすすめです」(家電YouTuber・まさとパパさん、以下同)

 

オーブンレンジのトレンドは「コンパクト」で「複雑な機能なし」

↑写真提供=象印

 

オーブンレンジは電子レンジより機能が増える分、どうしても大きくなりがち。でも、電気ケトルにコーヒーメーカーにジューサーに……と家電が並ぶキッチンに置くなら、できるだけコンパクトなものがいいはず。

 

「従来のオーブンレンジは、家族4人分をイメージして作られた、大型のものが主流でした。クッキーが二段で焼けたり、庫内が広くてローストチキンも入ったりするような30L以上のものですね。たくさんの自動調理機能がつき、食材や調味料を入れるだけで料理が完成したり、一度に何品もの料理を同時調理できたりと、時短調理もできる優れものです。

でも、一人、または二人暮らしで、料理はそこまでしないという世帯には、それほど大型でハイスペックなものはいらないですよね。新規参入したメーカーのオーブンレンジには、自動調理機能やスマートフォンでの操作機能などはついていません。その分、安価でコンパクトな作りをしているので、ひとり暮らしのキッチンにも置きやすく、購入しやすい価格に抑えることでより身近な家電になっているんです」

 

オーブンレンジを選ぶときの手順

↑写真提供=パナソニック

 

では、実際にオーブンレンジを選ぶとなったら、どういった視点で選べばいいのでしょうか? 順を追って教えていただきました。

 

1.設置場所のサイズを測る

「まず決めなくてはならないのは、キッチンのどこに置くか。オーブン機能のあるレンジは周辺が熱くなるので、周辺に放熱スペースを取ることも必要です。ゆとりを持って測っておきましょう」

 

・幅50cm×高さ40cm程度→30Lくらいの大型商品も視野に入れられる
・幅45cm×高さ35cm程度→18L〜20L程度のコンパクトなものから探す

 

2.使いたい機能を決める

サイズが決まったら、どのような料理に使いたいかを考えます。クッキーやパンを焼いたり、オーブン料理を作ったりしたいのか、おいしく温められるくらい程度でいいのか、それによって必要な機能が決まってきます。

 

「極端なようですが、シャープの『ヘルシオ』か、そうでない商品にするか、です。過熱水蒸気のみで調理できるヘルシオだけは、他のオーブンレンジと調理法が違い、とても個性的なオーブンレンジなんです」

 

・ヘルシー調理がしたい → シャープ「ヘルシオ」
・日常的にオーブンを使ったり、パン・クッキーなどを焼いたりしたい → 30L以上のオーブンレンジ(東芝、日立、パナソニック)
・オーブン料理もしたいが、1人または2人分で → コンパクトなオーブンレンジ(バルミューダ、シロカ、象印)
・おいしく温められるだけでいい → 機能特化型のオーブンレンジ(バルミューダ、象印)

 

3.「上位モデル」「下位モデル」のどちらにするか検討する

サイズや必要な機能が決まってきたら、型番を入手して比較していきましょう。

 

「よく教えてほしいと言われるのが、上位モデルがよいのか、それとも下位モデルでもそんなに劣らないのか、という点です。ここに “型落ち” (新製品が発売されたことで旧機種となった製品のこと)も加わると、迷ってしまいますよね。

わかりやすいのは、30L以上の大型オーブンレンジを購入したいなら、迷わず各メーカーの最上位モデルを買いましょう、という点です。こちらのオーブンレンジで予算を下げていくとなると、どうしても機能が少なくなってしまい、パフォーマンスの引き算になっているものが下位モデルになってくるのです。たくさんの機能を必要としないなら、下位モデルに落とすのではなく、欲しい機能だけが備わっている新規参入メーカーのものをおすすめします」

 

家電YouTuberおすすめのオーブンレンジ7選

では具体的に、30L以上と大型のハイスペックモデルと、必要な機能だけが高性能で備わったミドルレンジモデル、それぞれから、おすすめモデルをまさとパパさんにおすすめしていただきました。

 

■ ひとり暮らし〜2人家族用にぴったり! 新規参入のコンパクトなオーブンレンジ

・スタイリッシュなデザインで唯一無二の存在感

バルミューダ「バルミューダ ザ・レンジ
5万2800円〜(税込)
サイズ:18L
発売年:2017年

2017年に発売して以来、ロングセラーとなっているバルミューダのオーブンレンジ。小型ながらも機能は抜群で、発酵機能もついているなど、オーブンとしての満足度も高い商品です。

「バルミューダのオーブンレンジの特筆すべき点はやはり高いデザイン性でしょう。レンジが終わるチン! という音には実際のギターの音色が使われているなど、操作音や調理中の効果音も洗練されていて、新しい価値を生み出しています。自動あたため機能や解凍機能など、できることをぐっと絞っているのも、使い勝手がいいですね。一般的に1000Wの電子レンジが多いなかで800Wしかありませんが、十分だと思います」

 

・ “解凍” 上手になりたいならシロカがおすすめ

シロカ「SX-20G151
3万4980円(税込)
サイズ:20L
発売年:2022年

2021年に電子レンジ市場に参入したシロカが発売したオーブンレンジは、SX-20G151。コンパクトで左右と背面に隙間を開けず設置できるのも魅力的です。

「シロカのオーブンレンジの特徴は、解凍の技術に優れているところで。ムラなくじょうずに解凍ができるので、冷凍ごはんや冷凍食品などを解凍したい人に向いています。また、価格的にも手が出しやすいので、電子レンジだけでいいかなと思っていた人でも、オーブンつきのものを検討することができます」

 

・揚げ物がサクサクに温められる “サクレジボタン”

象印「オーブンレンジ EVERINO(エブリノ) ES-GT26
オープン価格(実勢価格6万5780円・税込)
サイズ:26L
発売年:2022年

まさとパパさんイチオシのEVERINOは、象印が17年ぶりに再参入したと話題になった商品です。

「おすすめなのは、コロッケや唐揚げなどをカリッと温められる、サクレジボタンがあること。焼き魚やハンバーグなども、電子レンジだけで加熱するとべちゃっとしがちですが、EVERINOにはレジグリという機能があり、レンジで温めてからグリル機能で仕上げてくれます。オーブン料理をたくさんするというよりは、おいしくリベイクしたい、という方におすすめしたいです」

 

■ 2〜4人家族で料理中心に使いたいなら、30Lの大型オーブンレンジ

・過熱水蒸気のみで焼き上げる独自の調理法

シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30
オープン価格(実勢価格17万4000円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

100℃を超える温度に加熱された水蒸気で調理するウォーターヒート技術を使い、焼き目をつけながら食材を焼き上げられるオーブンレンジです。

「油分や塩分などを落として焼くことができ、ヘルシー調理をしたい方にはヘルシオをおすすめします。2022年モデルは、あたため機能がバージョンアップし、焼き魚や照り焼き、冷凍パンなどをできたての状態に戻す “おいしさ復元” ができるようになりました」

 

・350℃でパンやピザもふっくら本格的

東芝「石窯ドーム ER-XD7000
オープン価格(実勢価格12万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

業界最高(2023年2月1日現在、国内家庭用100Vオーブンレンジにおいて)という350℃の高火力と、丸みを帯びた天井で熱対流がよいのが特徴の石窯ドームは、お菓子作りやパン作りをする人から絶大な支持を得ています。

「石窯ドームを選ぶなら、やはり350℃という機能をどう活かせるか考えたいですね。お菓子やパンを作る人にはもちろんおすすめですし、深さ5cmの深皿がついているので、シチューやアクアパッツァなども作ることができます」

 

・熱風旨み焼きでお肉の表面はこんがり、中はジューシー

日立「ヘルシーシェフ MRO-W10A
オープン価格(実勢価格10万5500円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

「熱風旨み焼き」という機能が備わっているオーブンレンジです。焼網の上に下味をつけた食品をのせ、液晶画面で肉の種類や形状を選択するだけで、赤外線センサーが食品の表面温度を見極め、ちょうどよく自動調理してくれます。付け合わせの野菜も一緒に調理できます。

「ヘルシーシェフはとにかく高機能で、自動調理に優れています。自動調理メニューが減ったりタッチパネルでなくなったりはしますが、機能としてはひとつ下のMRO-W1Aでも十分なくらいです」

 

・スチーム機能にすぐれている人気モデル

パナソニック「スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10A
オープン価格(実勢価格15万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

スチーム機能にすぐれているオーブンレンジで、2022年モデルでは食器を入れると、ヒーターとスチームで除菌できるコースがつきました。グリル機能も進化し、自動調理のレシピも豊富です。

「塩分や脂を落とす調理や、餃子などもふっくらカリッと焼き上げられるスチーム&グリル機能など、毎日の料理のグレードをあげたい人にぴったりです。自動調理機能は忙しい人にも便利で、冷凍うどんなどもそのままグリルに入れて調理できます」

 

 

今やオーブンレンジは、自炊しない人にとっても必需品なのかもしれません。買ってきたお惣菜を今よりもっとおいしく温められたら、それだけでQOLが上がるはず。ライフスタイルに合うオーブンレンジを見つけて活用してみてはいかがでしょうか。

 

※価格はいずれも編集部調べ

 

プロフィール

家電YouTuber / まさとパパ

家電量販店での販売員歴10年のキャリアを活かし、家電YouTuberとして独立。業界にいたからこそわかる裏話やトレンド情報を発信している「まさとパパの家電チャンネル」は、チャンネル登録数6万人を超えるコンテンツに。家電を買う前にチェックすると失敗しないと、ユーザーから信頼されている。
YouTube

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

各社の強みを生かしたエントリーモデルは逸品揃い! プロが厳選する調理家電の入門機3選

リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回は、搭載する機能によってピンキリの製品が揃う、炊飯器とオーブンレンジ、コーヒーメーカーをピックアップ。各ジャンルのプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すアイテムを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

田中真紀子さん

白物・美容家電に精通。主婦目線のリアルなレビューが持ち味で、雑誌やウェブに多数寄稿する。

 

【炊飯器部門】

独自の圧力コントロールで理想の炊き上がりを実現

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」NP-ZX10

実売価格3万1070円

3通りから好みの食感に炊き分けが可能な圧力IH炊飯ジャー。蒸らし工程で圧力をかけ、ごはんのおいしさを引き出す。最適な温度コントロールで最長30時間保温できる「うるつや保温」と、ニオイの発生を抑え最長12時間保温できる「高め保温」を搭載する。

SPEC●炊飯容量:0.09~1.0L(5.5合) ●炊飯時消費電力:1240W●お米選択:白米、無洗米、玄米●付属品:Ag+抗菌加工立つしゃもじ、計量カップ(180mL)●サイズ/質量:W255×H215×D390mm/5.0kg

 

炊飯器はエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>個人の好みやメニューに合う炊き分け機能を搭載

ほぼ毎日使う炊飯器だから、ごはんのうまみを引き出せる機種を選ぶのは当然のこと。個人の食感の好みや、食卓に並ぶ料理の種類にマッチする、炊き分け機能も吟味したい。

 

<Point 2>炊飯した翌朝もみずみずしくおいしいごはんが食べたい

炊きたてが抜群においしくても、翌日釜に残っているごはんを食べたらイマイチ……となってしまっては残念。長時間、ごはんの美味しさを損なわずに保温できるのが望ましい。

↑メニューに合わせて圧力の強さと圧力をかける時間を調整し、3通りの食感に炊き分ける。「白米ふつう」のほかにも、「すしめし」「しゃっきり」から好みの炊き上がりを選択可能だ

 

<ココが上位モデル級>培ってきた技術力を生かし“主役級”のごはんを実現

「同社の圧力IHは以前から、もっちり甘く炊き上がると評判。近年の高級炊飯器ブームで炊飯技術が格段に向上したこともあり、エントリーモデルでも満足度が高いです。『熟成炊き』のみずみずしさは、ごはんが食卓の主役に!」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」NW-FA10

実売価格10万9700円

6つの底IHヒーターを制御する独自技術を採用し、立体的かつ激しい対流を実現。ふっくらとした粒立ちと米本来の甘みを感じられる。15通りの炊き分け機能と、前回炊飯時の感想から好みの食感に近づける「わが家炊き」を搭載。

 

機能の差早わかり!

 

【オーブンレンジ部門】

おいしさと健康の両立はウォーターオーブンが最強

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-UA30

実売価格8万4840円

レンジ加熱を組み合わせることなく、終始過熱水蒸気で調理できるウォーターオーブン。食材の中心まで効率的に熱を伝えつつ、適度な潤いを与える。同社の専用アプリ「COCORO HOME」との連携により、気に入ったメニューを本体に送信可能だ。

SPEC●庫内容量:22L(1段調理)●定格消費電力:1430W(レンジ)、1420W(オーブン/グリル)●搭載センサー:らくチン!(絶対湿度)、温度センサー●最大レンジ出力:1000W●サイズ/質量:W470×H340×D390mm/約17kg

 

オーブンレンジはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>過熱水蒸気を用いておいしくヘルシーに

最初から最後まで過熱水蒸気で調理できる“ウォーターオーブン”機能は外せない。塩分や油をカットし、みずみずしく仕上げてくれる。

 

<Point 2>毎日使うのに不便のないレンジ出力や解凍機能

レンジの最大出力W数は時短性能に直結するので要チェック。カチカチに冷凍した肉を適度に解凍する半解凍機能なども欲しい。

 

<ココが上位モデル級>ヘルシオ独自の水のチカラは同等

「水のチカラだけで加熱調理ができるヘルシオ。過熱水蒸気の特性を生かした同時調理など、独自機能が多彩です。包丁で切れる状態までほどよく解凍する『サックリ解凍』も重宝」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30

実売価格20万3500円

保存温度の違う食材も自動調理が可能。高度な複数のセンサーが食材の温度を判別し、ムラを抑えて焼き上げる。蒸気量と温度の制御技術が向上し、あぶり焼きや低温調理にも対応。

 

機能の差早わかり!

 

【コーヒーメーカー部門】

ネスプレッソクオリティを手軽に味わうならコレ!

ネスプレッソ

エッセンサ ミニ

実売価格1万5180円

最大19気圧の高圧力で抽出するカプセルタイプ。エスプレッソ(約40mL)とルンゴ(約110mL)の2サイズから選んでボタンを押すだけの手軽さで、本格的なコーヒーが楽しめる。本体はモダンなデザインで、インテリアにも馴染みやすい。

SPEC●水タンク容量:約0.6L●定格消費電力:1260W●ポンプ最大圧力:19気圧●カプセルコンテナ収納数:最大6個●コーヒー抽出量:約40mL/約110mL●サイズ/質量:約W84×H204×D330mm/約2.3kg

 

コーヒーメーカーはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>“上位モデルと同等”を求めるとカプセルタイプが最適

カプセルタイプなら、同社製品ではコーヒー自体の味わいに差は生まれない。ブラック派ならエントリーモデルでも必要十分だ。

 

<Point 2>バリスタが淹れたような深みと上質なクレマを手軽に楽しめる

プロの技術を再現する豊かなアロマと深みのあるボディ、滑らかなクレマ。豆の産地や精製法にこだわった上質な1杯を手軽に楽しみたい。

 

<ココが上位モデル級>ハイクオリティなコーヒーを手軽に抽出

「ネスプレッソのおいしさの理由は、カプセルコーヒーとしの完成度。その味はエッセンサ ミニでも十分に楽しめます。ワンタッチでシンプルにコーヒーを味わいたい人にオススメ」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

ネスプレッソ

グラン ラティシマ

実売価格4万8400円

スチーム加熱機能を備えたミルクタンクを搭載。カプチーノやラテマッキャートなど、多彩なメニューを自動で抽出する。ダイヤルを回せばミルクノズルもカンタンに洗浄可能。

 

機能の差早わかり!

ヘルシオのエントリーモデルをプロが解説! 初オーブンレンジに最適な理由とは

リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回は、調理家電のカテゴリからプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すオーブンレンジを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

田中真紀子さん

白物・美容家電に精通。主婦目線のリアルなレビューが持ち味で、雑誌やウェブに多数寄稿する。

 

おいしさと健康の両立はウォーターオーブンが最強

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-UA30

実売価格8万4840円

レンジ加熱を組み合わせることなく、終始過熱水蒸気で調理できるウォーターオーブン。食材の中心まで効率的に熱を伝えつつ、適度な潤いを与える。同社の専用アプリ「COCORO HOME」との連携により、気に入ったメニューを本体に送信可能だ。

SPEC●庫内容量:22L(1段調理)●定格消費電力:1430W(レンジ)、1420W(オーブン/グリル)●搭載センサー:らくチン!(絶対湿度)、温度センサー●最大レンジ出力:1000W●サイズ/質量:W470×H340×D390mm/約17kg

 

オーブンレンジはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>過熱水蒸気を用いておいしくヘルシーに

最初から最後まで過熱水蒸気で調理できる“ウォーターオーブン”機能は外せない。塩分や油をカットし、みずみずしく仕上げてくれる。

 

<Point 2>毎日使うのに不便のないレンジ出力や解凍機能

レンジの最大出力W数は時短性能に直結するので要チェック。カチカチに冷凍した肉を適度に解凍する半解凍機能なども欲しい。

 

<ココが上位モデル級>ヘルシオ独自の水のチカラは同等

「水のチカラだけで加熱調理ができるヘルシオ。過熱水蒸気の特性を生かした同時調理など、独自機能が多彩です。包丁で切れる状態までほどよく解凍する『サックリ解凍』も重宝」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30

実売価格20万3500円

保存温度の違う食材も自動調理が可能。高度な複数のセンサーが食材の温度を判別し、ムラを抑えて焼き上げる。蒸気量と温度の制御技術が向上し、あぶり焼きや低温調理にも対応。

 

機能の差早わかり!

自然にボケるエモい写真が撮れる! ライカ監修の「Leitz Phone 2」を旅先で使ってみた

11月18日にソフトバンクから発売された「Leitz Phone 2」(ライツフォン ツー)は、高級カメラメーカーのLeica(ライカカメラ社)が監修するAndroidスマートフォンです。このスマートフォンの目玉機能は、ライカの高級カメラのような写真が撮れる「Leitz Looks」。今回はその機能を堪能すべく、三重県の伊勢・鳥羽地域への旅を通して写真を撮影してみました。

 

もはやカメラな見た目、スマホとしても高性能

Leitz Phone 2の見た目はもはや、スマホというよりカメラの風格。大きなカメラユニットが、柔らかいホワイトのボディから浮かび上がるように配置されています。背面の白は発色が良く、冷たすぎず、かといって黄色寄りでもない絶妙な色合いになっています。

 

側面フレームはライカらしく、温かみのあるシルバーメタルを採用。左右の側面にはカメラで使われるローレット加工という凹凸がほどこされています。フレームの端は切り立った形状になっていて、表面から見ても個性的な見た目です。

↑Leitz Phone 2の画面サイズは6.6インチ

 

↑清潔感がありつつ、安っぽくない絶妙な白色。Leitzロゴが映えます

 

Leitz Phoneシリーズならではの要素としてカメラの「レンズキャップ」が付属します。このレンズキャップはマグネット式で、本体のカメラ部分にペタッと取り付けられます。レンズキャップを外すという“儀式”を経ると、写真を撮るという行為に集中できることでしょう。もちろん、レンズキャップ無しで持ち歩いても問題ありません。

 

また、ブラックのシリコンケースも付属します。こちらもLeitzロゴ入りとなっており、レンズキャップを装着してもなじむ色合いです。

↑レンズキャップとシリコンケースを付けると、見た目はカメラそのもの。製造はスマホメーカーのシャープが担当しており、2022年夏の最上位モデル「AQUOS R7」とほとんどの仕様が共通しています。ということで、性能も折り紙付きです

 

一眼カメラのボケを再現するLeitz Looks

Leitz Phone 2のメインカメラは、ライカの「SUMMICRON(ズミクロン)」ブランドを冠するレンズと、1インチの大型イメージセンサーを搭載。旅先の風景や人を撮るときに、柔らかく自然なボケを表現できます。

 

そして、Leitz Phone 2ならではの撮影モードがLeitz Looksです。このモードでは、ライカのクラシックカメラを代表するレンズの“写り”がスマホ上で再現されています。さらに3つのフィルターをかけて、印象的な写真に仕上げられます。

↑カメラはSUMMICRONブランド

 

↑ライカのカメラレンズの写りを再現する撮影モードLeitz Looks

 

旅先で寄った鳥羽水族館では、Leitz Looksでさまざまな被写体を撮ってみました。

 

Leitz Looksが威力を発揮するのは、ポートレートや街中のスナップ写真のようなシーンです。狙った被写体に柔らかいボケが入ると、実に印象的な温かい雰囲気の写真に仕上がります。水族館では、水槽に浮かぶペンギンや、漂う淡水魚が良い被写体となりました。

 

【鳥羽水族館でのフォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

水族館での撮影を通して、Leitz Looksの苦手なシーンも見えてきました。まず、構図が3つしか選べない(35mm判換算で28mm、35mm、50mm相当)ため、遠くの被写体を大きく写したりはできません。また、シャッターボタンを押してから、撮影して写真が表示されるまで数秒待たされることもあるため、カワウソのような常に動き回る被写体は撮り逃してしまうことがしばしばあります。

 

適当にパシャパシャ撮っているだけでは狙った被写体にボケが入らず、失敗写真になることも。Leitz Looksは、スマホのカメラのような感覚で使うよりも「スナップ写真を撮る」と意識して、ここぞという場所で使う方が成功率は高いでしょう。

 

【伊勢・鳥羽地域でのフォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

センサー改善でオートモードも使い勝手アップ

もちろん、Leitz Phone 2もスマホなので、カメラ任せできれいな写真が撮れるオート撮影モードを搭載しています。改良型の1インチセンサーを搭載しているため、2020年発売の初代機と比べると、動きのある被写体や暗いシーンでも撮影しやすくなっています。

 

オートモードでは、AIがシーンを判断して映える写真に仕上げてくれる機能や、見栄えの良い構図に自動で調整してくれる機能なども搭載しています。ズームの操作がしやすくなるなど、細かな使い勝手が改良されているのも見逃せません。

 

オートモードの写りは、兄弟機の「AQUOS R7」と同等です。ただし、Leitz Phone 2ならではの機能として、「ブライトフレーム」を搭載しています。これは、プレビュー画面で、実際に撮影される範囲よりも広い領域を表示するというもの。撮影するときに構図を意識するため、より見栄えの良い写真を撮影しやすくなります。

↑オートモードでは構図決めに便利な「ブライトフレーム」機能を利用できます

 

↑動きの速い被写体はオートモードで撮ると失敗しません

 

「ゴールデン・アワー」に撮る

Leitz Phone 2では、ホームアプリにも若干のライカ要素が盛り込まれています。その1つが、新たに追加されたウィジェット「ゴールデン・アワー」。日の出前と日の入り後の“最高の時間帯”を表示してくれるだけのシンプルなウィジェットです。

 

なぜ日の出前と日の入り後がゴールデン・アワーなのか。その時間に写真を撮って見るとよくわかります。実際に鳥羽の海で撮ってみたところ、沈みゆく夕日が空全体に広がり、反物のような淡いグラデーションを織りなしていました。

↑写真撮影に適した時間を教えてくれるゴールデン・アワー

 

ゴールデン・アワーは、「撮影に適した時間を表示する」以外の機能はなく、タップしても何も表示されません。さらには、Leitz Phone 2には天気アプリがプリインストールされていないため、本当にきれいな夕日が撮れるのかは、そのときの天候にも左右されます。それでも、エモい写真を撮りたい人にとっては貴重な機能になりそうです。

↑この記事の最後は、まさにゴールデンアワーに撮影した写真。空から海へ夕焼けが染みてゆく、なんとも情緒のある景観でした

 

撮影協力:鳥羽水族館

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

「掃除機の音に悩む人、必見!」いま話題のシャープ「ラクティブ エア パワー EC-SR8」を2人のプロが語り尽くす!

Sponsored by シャープ株式会社

 

ステイホーム中に掃除に目覚め、掃除機の「ちょいがけ」が習慣になったという人も多いはず。マイペースで掃除したくても、騒音で家族やご近所の迷惑にならないか、気になってしまうことも多いのでは? そんな悩みを減らしてくれるのが、シャープのコードレススティック掃除機の最新モデル「ラクティブ エア パワー EC-SR8」(以下EC-SR8)です。

↑シャープのコードレススティック掃除機「ラクティブ エア パワー EC-SR8」

 

「ラクティブ エア」シリーズ史上最強の吸引力(同社自主基準)を維持しつつ、「ノイズリダクション設計」で従来モデルから実感音(SONE値)を約36%カット※(強モード時)。パワフルなのに標準質量1.7kgと軽量設計なのもうれしいポイントです。今回は、この「ラクティブ エア パワー EC-SR8」を実際に使ってみてどんな驚きがあり、生活がどう変わったのか、GetNavi web編集長の山田佑樹と家電のプロである家電ライター・伊森ちづるさんが、3つのポイントに焦点を当てて語り尽くします! 記事の最後には、素敵なプレゼントが当たるアンケートキャンペーンの情報もあるので、ぜひお見逃しなく!

※従来モデルEC-SR7:68dB(SONE値19.8)、EC-SR8:60dB(SONE値12.7)

↑GetNavi webの編集長・山田佑樹(左)は妻と子どもの3人家族で、家電ライターの伊森ちづるさん(右)は夫と2人の子どもと暮らす4人家族。両者ともマンションに住んでいます

 

 

「本当に掃除してるの?」シリーズ史上最小の運転音に衝撃!

山田 使ってみてまず、「これ本当に掃除してるの?」って思いました(笑)。運転音がホント気にならないので、最初は掃除してる実感が湧かない。でもめちゃくちゃ吸うんですよね!

 

伊森 そうなんですよ。最近は子どもたちの習い事がオンラインなので、掃除のタイミングと重なると、「ちょっとママ、うるさいんだけど!」と言われることがあったりして。でも、これだと何も文句を言われなくて、家族の評判もすごく良かったです。

山田 ウチは多分、掃除機をかけていること自体に気づいてなさそうです(笑)。

 

伊森 私の家はマンションなので、騒音の面ではご近所に気を遣うんですよ。夜に子どもたちが床を汚しても、「明日の朝まで掃除機をかけるのを我慢しよう」ということが何度かありました。でも、EC-SR8は周囲に音が響かないので、自分のタイミングで家事がこなせて本当にありがたいです!

 

山田 そう! そこがストレスにならなくていいですよね。僕の場合、2022年は外出や出社が増えたんですが、おうち時間が長かったときと同じくらい家をキレイにしておきたい。家にいる時間は減っても、清潔意識は高いままなんです。だから帰宅後の夜、どうしても掃除機をかけたくなることも……EC-SR8は、そんな新しい生活様式にも対応してくれるモデルだと思いました。

伊森 あと、スゴイと思ったのは、音は控えめになったけどパワーがダウンしてないこと。EC-SR8は内部構造の工夫でモーター音や排気音そのものを抑えているので、しっかりとパワーはキープしている。そこが技術の力だなと思いました。

 

山田 技術のすごさ、わかります! 僕は昔、クルマの編集担当だったんですが、設計の考え方がクルマのアプローチに近いと思いました。クルマもパワーを維持しながらエンジン周りに防音材を入れたり、ノイズを小さくしたりして、いかに快適な車内空間を作るかを追求している。単にパワーを下げて騒音を減らすのとはアプローチが違うんですよね。

 

伊森 これだけ音が小さければ、うるさいのがイヤで掃除機を嫌っていた子どもでも手に取りやすいでしょう。お手伝いしてくれる機会も増えそうです。ペットがビックリすることも減りますね。

 

山田 あと、いざ音が気にならなくなってみると、いままで掃除機のヘッドをどれだけ壁にガンガン当てていたかがわかります。ぶつかる音が気になるんですよね。これからは家具や壁をいたわりながら、丁寧な掃除ができそうです。

【じゅうたんの上での吸引テスト】

↑運転音は抑えても、吸引力の強さはしっかりキープ。じゅうたんの毛の間に入り込んだ細かいゴミもご覧の通りスッキリ吸い取ってくれました

 

【ポイント1】音を抑える独自の構造「ノイズリダクション設計」

2人が真っ先に驚きのポイントとして挙げたのが低騒音設計。その秘密が「ノイズリダクション設計」です。この「ノイズリダクション設計」が掃除機の主な騒音源である、モーター音と排気音、ヘッドの駆動音を低減します。

 

構造上の工夫のひとつは、モーター部分をファンネル(円すい)形状のカバーで覆う「ファンネルサイレンサー」を採用し、モーター音を遮音したこと。さらに防振材でモーターの振動音も抑制。乱れた排気は格子形状の出口で流れを整えることで排気音を抑えます

↑ファンネルサイレンサーのしくみ。遮音カバーと防振材、吸音材を組み合わせ、排気の流れを整えて音を抑えます

 

また、ヘッド(吸込口)には振動を抑える「ダンピングコントロール」を採用。吸込口の主な振動源に防振材を配置することにより、モーターと回転ブラシの振動を抑えて、駆動音を低減しています。

↑防振材をヘッドに効果的に配置する「ダンピングコントロール」

 

こうした独自の技術によって、EC-SR8は実感音が従来機比約36%減となり(強モード時)、「ラクティブ エア」シリーズ史上最小運転音を実現。これなら家族がテレビを見たり、在宅ワークをしたりしているとき、朝や夜の騒音が気になる時間帯でも手に取りやすくなりますね。

↑従来モデルとの実感音の差を表したグラフ ※1:SONE値とは、騒音レベルを表すdB(デシベル)に対して実際に聞こえる音の大きさ(実感音)を表した単位  ※2:シャープ調べ。本体中心部の、床面から上方向1.5m、横方向1.5mから測定。2021年度機種EC-SR7の強モード時と、EC-SR8の強モード時との比較

 

 

壁際のゴミの取り残しが減って、掃除が面白くなった!

山田 僕は平日の昼、仕事の合間に考え事をしながら掃除機をかけるんですけど、そうすると細かいところまで意識が向かず、どうしても隅っこの掃除がおろそかになるんですね。でも、EC-SR8を使い始めてから、壁際や隅っこのゴミの取り残しが格段に減りました! 片側だけ端までブラシがついている「端までブラシ」のおかげですね。

【「端までブラシ」の吸引テスト】

↑壁際のゴミも1回の掃除でスッキリ取れました

 

伊森 うちの場合はリフォーム物件なので、部屋と部屋の間に段差があるんですよ。ダイニングと和室の境目が小上がりになっていたり、ドアの下の部分に高さがあったり……。これまでの掃除機だと、そのホコリが取りきれないことがよくありました。「端までブラシ」は、ヘッドの右側ギリギリまでブラシが配置されているので、段差のキワや壁際を丁寧になぞる感覚で動かすと、キレイにゴミが取れます。これはすごくいいですね!

↑「端までブラシ」だと、微妙な段差のキワもキレイに掃除できる!

 

山田 片側だけ端までブラシがついているヘッドを採用するなんて、シャープらしいですよね。

 

伊森 基本的に、ヘッドは床に密着しているからゴミをよく吸うわけで、ブラシの片側をギリギリ端まで配置するというのはユニークですよね。これを最初に見たとき、「密着率が落ちるのでは?」とシャープさんに聞いたんですよ。そうしたら、ブラシ自体が太いことと、ブラシの後方に灰色の小さなブラシを配置することで、ゴミをかき出しつつ、しっかり吸い込むことができるそうです。

 

山田 あまり神経質にならなくても、自然に壁の端が掃除できるのがうれしいですね。僕はテレワークの合間の掃除でも、明確な成果が見えるようになったのは大きいです。部屋の隅々までキレイになって、「これでまた仕事に集中できる!」と思いますから。

 

伊森 そうですよね! 椅子の脚や本棚の角など、ホコリがたまっている箇所をわざわざ探して掃除している自分がいます(笑)。

 

山田 掃除が面白くなってくるんですよね! 部屋の中って、隅っこ形状になっている場所が多いから、そこを狙ってどんどん掃除したくなるヘッドだと思います。

↑部屋の隅の掃除も楽しくなります!

 

【ポイント2】壁際のゴミが取れる「端までブラシ」

吸込口の端まで回転ブラシがない場合、ヘッドの前面を繰り返し壁に押しつけて掃除するものの、手間がかかり、またブラシが届かずゴミが残ってしまうのが難点でした。 そんな難点を解消したのが、EC-SR8のヘッドに新たに搭載された「端までブラシ」です

 

「端までブラシ」は、ヘッドの片方の端ギリギリまでブラシが配置された構造。そのため、ヘッドの側面を壁に沿わせてスーッと動かすことで、壁際のホコリがスムーズに吸引できるのです。これなら壁際はもとより、階段のキワやドア枠のキワ、家具のキワなど、気になっていたあらゆるキワをすっきりとキレイにすることができますね。

↑「端までブラシ」は、写真向かって右側がヘッドのギリギリ右端までブラシが伸びています。ブラシは高密度で縮れた素材を採用しており、髪の毛が絡みにくくなっています

 

 

ハンディへの切り替えもカンタン!

伊森 「新スグトル構造」も便利ですよね。ヘッドとパイプを外してハンディクリーナーに切り替えるときに、ヘッドがスタンド代わりになってパイプが自立するので、外したパイプがガタンと倒れることもない。床を掃除しているとき、テーブルの上や棚の汚れに気がついたらすぐハンディに切り替えて掃除して、またすぐスティックに戻せるという点はとても効率的だと思いました。

↑ヘッドに足をのせ、ボタンを押しながら引き上げるとそのままハンディに。パイプは自立するので、スティックに戻すのもカンタン

 

↑棚の掃除も思いついたときにサッとできます

 

山田 僕は定期的に腰を痛める体になっていまして(笑)。かがんでパイプを外すときはヒヤヒヤするんですが、「新スグトル構造」は楽な姿勢で使えるのがいいですね。僕に限らず、高齢者にも喜ばれる工夫だと思いました。

 

あらかじめ装着されているスグトルブラシが、思いのほか便利!

山田 普通だと別途アタッチメントで用意されている小型ブラシ(スグトルブラシ)が、あらかじめ本体に装着されているのも便利ですよね。

 

伊森 たしかに! ヘッドを外すだけで、ちょっとしたスキマや窓のサッシ、高いところをアタッチメントの付け替えなしで掃除できるのは便利。最初はヘッドを足で踏んで外すことに少し抵抗があったんですけど(笑)、慣れてくるとラク。一気にいろいろな場所を掃除できます。

↑レバーを引き上げながらパイプを引くと、スグトルブラシが使えます。吸込口のパイプ部が自立するのも便利

 

↑スグトルブラシだとサッシの掃除もカンタン

 

山田 わざわざアタッチメントを付け替えるとなると、「まとまった時間があるときにしようかな……」となりますが、これなら気持ちの面で抵抗なく全部掃除できますよね。しかも、アタッチメントがついたままなのに、デザイン面で違和感がないのもスゴイです。

 

伊森 ええ、一体感がありますよね!

 

山田 あとはアタッチメントって、使おうと思ったときに「どこにあるんだっけ?」となりがち(笑)。探さなくてもすぐに使えるというのは、本当に価値があると思います!

 

【ポイント3】かがまずにハンディが使える「新スグトル構造」

EC-SR8では新たに「新スグトル構造」を採用。ヘッドとパイプを一気に外すことができ、ヘッドを支えにパイプが自立するので、スティック⇔ハンディの切り替えもスムーズになりました。パイプを外すとハンディのノズルがすでに装着されているので、アタッチメントを付け替える必要もなし。体への負担が減って、すき間掃除や高い場所の掃除もササッと気楽に進められますね。

また、従来モデルと同様、パイプの先端にスキマ掃除用の「スグトルブラシ」を装備しています。本体のレバーを引きつつ足でヘッドを軽く踏むとヘッドが外れ、「スグトルブラシ」でスキマ掃除が簡単にできるしくみ。吸込口のパイプ部が自立するため、使用後はかがまず簡単にヘッドを戻せるのもポイントです。

 

【そのほかのポイント】本体から外して充電できるバッテリーが便利!

伊森 ほかに良かった点は、まず、バッテリーが本体から外せる着脱式になっていること。たとえば空気清浄機など、常に使っている家電は電源コンセントのいい場所を陣取っているじゃないですか。そうすると掃除機を充電するコンセントを探すのが大変。その点、着脱式だと、靴箱の上やクローゼットの横など、普段使わないコンセントに充電器が挿せるんです。オプションにはなりますが、もう1個バッテリーを買うとさらに便利。バッテリーが切れたら充電しつつ予備が使えるので、広い家でも安心です。

↑本体から取り外せるバッテリー

 

↑バッテリーは充電器で急速充電が可能。わずか100分(目安)で充電できます

 

山田 確かに掃除機をまるごと充電するよりも、着脱式のほうがコンセントを効率的に使えますね。

 

伊森 もう1つ良かったのがダストカップ。EC-SR8はダストカップが本体裏側にあるうえ、透明ではなく少し暗い色合いになっているので中身が見えにくいんです。分解して洗えるのもいいですね。

↑ダストカップは本体の裏側にあり、半透明なので中身のゴミが気になりません

 

山田 僕の場合は、やっぱり軽さ。自分の体が覚えている掃除機の重さよりもものすごく軽くて、持った時に「うわ、軽っ!」と驚きました(笑)。女性や子どもの力でも軽く動かせて機動性も高いし、メリットは大きいですね。シャープさんにはもっと軽いモデルはありますが、性能の高さと軽さのバランスは最高だと思います

 

【まとめ】EC-SR8は掃除機のイメージを根本から変えてくれるモデル!

山田 一言でいうと、「我慢しなくていい掃除機」です。音が抑えられているから掃除機をかけるタイミングも自由。ゴミを見つけたとき、「端までブラシ」や「新スグトル構造」のおかげで即座にゴミにアプローチできるから、汚れを放置するストレスもありません。歴代モデルでコツコツと培ってきた工夫も蓄積されていて、総合力に優れた掃除機だと思います。現実的にはステイホームは終わりつつありますが、EC-SR8なら、「いつでも部屋をキレイに保ちたい」というステイホームのときと同様のマインドを維持できます。生活を変える掃除機というよりも、いままでの生活を変えなくて済むモデルだと思いました。

伊森 確かにそうですね。EC-SR8は自分の掃除スタイルに付き合ってくれる掃除機だと思います。私は、掃除機は自分の生活に照らし合わせて選ぶべきと考えていますが、EC-SR8なら幅広いご家庭にハマるはず。いろいろな時間帯で自分のペースで掃除をしたい人、1階と2階を行き来して階段や廊下の隅もしっかり掃除をしたい人にオススメですし、低騒音設計なので、赤ちゃんのお昼寝を邪魔することもありません。軽くて体への負担も少ないので女性や高齢者にもぴったり。デザインもシンプルなので、いろいろなインテリアにも合うと思うんですよね。

山田 別の視点で話すと、音が抑えられたのにパワーを落としていないということは、総合力が全体的に上がったと言えます。

 

伊森 確かに、そこが重要ですよね。EC-SR8は「音が大きいほうがたくさん吸うんじゃないか」という掃除機のイメージを根本から変えてくれました。それに、音が気にならなくなると、いままでのようなガシガシ当てる掃除ではなく、丁寧な掃除がしたくなります。その意味で、掃除のやり方そのものまで自然と変えてしまう、掃除の転換点となるモデルですね。

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撮影/中田 悟

憧れの75V型大画面テレビが16万円!? プロが選んだ「お買い得テレビランキング」2~4位

価格は安いのに機能はスゴい、超お買い得な家電を大特集! 今回は「テレビ」カテゴリからランキング形式で紹介しよう。AV評論家・藤原陽祐さんが選んだベスト10のなかから、今回は第2位~第4位を発表!

※こちらは「GetNavi」 2022年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【第4位】究極の画と音で至上の没入感を体感できる

実売予想価格20万9000円

【4K液晶テレビ/2022年11月発売】

ソニー

4K液晶テレビ ブラビアXR XRJ-50X90K

高精度な映像分析を行う認知特性プロセッサー「XR」を搭載。人が目で見るような、自然な美しさで映像を描き出す。カメラが視聴環境の最適化などを行う「BRAVIA CAM」(別売/実売価格2万4200円)に対応。

SPEC●チューナー:BS4K/110度CS4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×2ほか●音声最大出力:20W●サイズ/質量:W1119×H715×D286mm/14.1kg

 

↑「直下型LED部分駆動」に対応。バックライトを小さなブロックに分けてコントロールすることで高コントラストを実現する

 

↑独自の「アコースティック マルチ オーディオ」を採用。4つのスピーカーを個別のアンプが制御し、リアルな視聴体験を生み出す

 

 [ココが価格以上!] 見栄えのいい同社らしい映像が楽しめる

「VAパネルと直下型LEDの組み合わせで、色濃く高コントラストな画像を描きます。「XR」はコントラスト、色再現ともにやや表現がオーバーになる傾向はありますが、見栄えのする映像はソニーらしい」(藤原さん)

 

【第3位】憧れの超大画面が16万円台で手に入る!

実売価格16万8000円

【4K液晶テレビ/2022年7月発売】

ハイセンス

75A6H

視野角の広いADSパネルを採用。部屋のどこからでも美しい映像が楽しめる。様々なコンテンツやシーンに合わせて映像処理を行う映像エンジンにより、クラスを超えた高画質を実現。

SPEC●チューナー:BS4K/110度CS4K×1、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×3、USB×2ほか●音声最大出力:30W●サイズ/質量:W1677×H1036×D356mm/26.5kg

 

↑映像エンジン「NEOエンジンLite」を搭載。4Kコンテンツはもちろん、地上波も衛星放送もネット動画も滑らかな4K映像で描く

 

↑従来よりも小型のLEDを敷き詰めた直下型バックライトを採用。高輝度のLEDを素早く点滅させることで残像感を低減する

 

[ココが価格以上!] レグザの血統を受け継ぐ「75V型」がこの価格!

「『NEOエンジンLite』は、4K復元やAIネット映像高画質処理など、レグザの血統を感じさせます。輝度、色ムラが多少気になるものの映像は緻密で、滑らか。この価格で75V型の超大画面は魅力的」(藤原さん)

 

【第2位】AIが人の顔や空などを検知し映像を自動調整する

実売価格16万5020円

【4K液晶テレビ/2022年7月発売】

シャープ

AQUOS 4K液晶テレビ 4T-C50EN2

画像処理エンジン「Medalist S3」を搭載。100万以上の映像を学習したAIが、人の顔や空などを高精度で検知するとともに、番組ジャンルの情報に合わせて映像を自動調整する。

SPEC●チューナー:BS4K/110度CS4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか●音声最大出力:35W●サイズ/質量:W1126×H739×D253mm/約21.5kg

 

↑広色域技術「リッチカラーテクノロジー」を搭載。「AIオート」で開発したカラーマッピングで、色彩表現力が大きく向上する

 

↑低反射を叶える素材を表面に採用した「N-Blackパネル」。屈折率を変化させ、気になる外光や照明の映り込みを抑える

 

[ココが価格以上!] 明るく鮮明な映像でリビングに最適

「照明などの映り込みを抑えながら、引き締まった黒を表現する『N-Blackパネル』を搭載。AQUOSらしい明るくメリハリの効いた映像は、明るい視聴環境と相性が良くリビングユースにオススメです」(藤原さん)

 

私が選びました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集者を経てフリーに。わかりやすい解説と核心を突いた評論で読者からの信頼も厚い。本誌ほか多くの媒体で活躍。

 

プロがオススメする「5万円4Kテレビ」って? お買い得テレビランキング8~10位

価格は安いのに機能はスゴい、超お買い得な家電を大特集! 今回は「テレビ」カテゴリからランキング形式で紹介しよう。AV評論家・藤原陽祐さんが選んだベスト10のなかから、今回は第8位~第10位を発表!

※こちらは「GetNavi」 2022年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【第10位】Android TVに対応し多彩なネット動画を堪能

実売価格5万4800円

【4K液晶テレビ/2021年6月発売】

TCL

43P615

Android TVを搭載した4Kチューナー内蔵液晶テレビ。HDRは、「HGL」をはじめ「HDR10」「Dolby Vision」の規格に対応し、これまでのテレビでは表現できなかった明るさや鮮やかな色彩、暗部のディテールを表現できる。

SPEC●チューナー:BS4K/110度CS4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×2、USB×1ほか●音声最大出力:20W●サイズ/質量:W970×H624×D253mm/7.2kg

 

↑「マイクロディミング」機能を搭載。画面を1296のゾーンに分割し、映像情報を詳細に分析することで、風景の奥行き感をリアルに映し出す

 

↑サウンドシステムは、3次元のリアルな音場を実現するDolby Atmosに対応。音が周囲や頭上を移動する、包まれるような臨場感を体感できる

 

 [ココが価格以上!] HDRをほぼカバーしつつ多彩なネット動画にも対応

「4K液晶のエントリーモデルですが、Dolby Vision/HDR10/HLGなど実質的にHDRフル対応で、立体音響Dolby Atmosもサポート。Android TVにより、多くのネット動画配信も楽しめるのも魅力です」(藤原さん)

 

【第9位】約2万円の爆安価格ながら必要十分な基本機能を装備

実売価格2万800円

【ハイビジョン液晶テレビ/2022年6月発売】

MAXZEN

J32CH06

日本製の映像エンジンを搭載したハイビジョンテレビ。ハイコントラストなVAパネルにより、黒の表現に優れたメリハリの効いた映像を楽しめる。Wチューナーを備え、視聴中に裏番組録画が可能だ。

SPEC●チューナー:地デジ/BS/110度CS×1●接続端子:HDMI×2、USB×1、LAN×1ほか●音声最大出力:10W●年間消費電力:50kWh●サイズ/質量:W732×H481×D180mm/4.3kg

 

↑正面コントラストに優れるVAパネルを搭載。しっかりと黒色を表現し、明るく美しい映像を描き出す。バックライトは直下型LEDを採用

 

↑「ゲームモード」を備える。FPSやアクションゲームでもボタンを押すタイミングにタイムラグが少なく、ストレスがなくプレーできる

 

 [ココが価格以上!] 地デジやBSだけで十分な人にうってつけの一台

「パネル画素数は1366×768とフルHDに届かないが、地デジやBSの多くのチャンネルにほぼ合致。4K放送には興味がなく、とにかく安いテレビが欲しい人にオススメ」(藤原さん)

 

【第8位】最新のAI技術により自動で最適な画質に調整

実売価格26万5450円

【4K液晶テレビ/2022年7月発売】

パナソニック

4K液晶ビエラ TH-75LX800

AIがシーンに合わせて映像を自動で最適化する「オートAI」を搭載。ユーザーは設定を変更せずに、あらゆるコンテンツを最適な画質で楽しめる。多くのVODに対応し、多彩な4K動画を視聴可能だ。

SPEC●チューナー:BS4K/110度CS4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×3、USB×2ほか●音声最大出力:20W●サイズ/質量:W1673×H1036×D365mm/約32.0kg

 

↑HDR規格に対応。シーンに応じてHDRトーンマッピング処理を変化させる新技術により、高輝度域でも色鮮やかな映像を実現する

 

↑サウンドシステムは10Wのフルレンジスピーカーを2基搭載。Dolby Atmosにも対応し、内蔵スピーカーだけで立体音響を楽しめる

 

 [ココが価格以上!] 上位機に迫る機能搭を備える75V型ではかなり割安!

「液晶ビエラのスタンダードモデル。『オートAI』やDolby Atmosなどに対応しつつ、機能を絞り込むことで価格を抑えています。パナソニックの75V型がこの価格はお買い得!」(藤原さん)

 

 

私が選びました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集者を経てフリーに。わかりやすい解説と核心を突いた評論で読者からの信頼も厚い。本誌ほか多くの媒体で活躍。

 

モノ選びのプロ集団がいま注目するアイテムはコレだ! GetNavi編集部員の超私的ヒット予想

常に最先端のトレンドに目を配りながらリサーチをするGetNaviの編集者が、次にヒットしそうなアイテムを独断の偏見で予想してみた。正統派からちょっとユニークなアイテムまでをラインナップ。気になる商品はいまから要チェック!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

GetNavi編集長

川内一史がセレクト

 

高速・高精度・低価格で趣味用としてブレーク必至(川内)

【家庭用3Dプリンター/2022年冬発売予定】

アンカー・ジャパン

AnkerMake M5

9万9990円

溶かした樹脂を積み重ねるようにして立体造形を出力し、毎秒250mmの高速印刷が可能。高精度でセットアップが簡単で、価格も抑えられ、趣味用として購入する人が増えそう。

 

コレも注目!

ミズノ

オールマイティVH11L

実売価格9570円

いわゆる現場用の作業靴。抜群の通気性を実現し、猛暑をしのぎつつニオイも防げます。スニーカータイプのため幅広い職種に対応。

 

 

GetNavi副編集長

青木宏彰がセレクト

 

華奢で端正なビジュアルとONKYO監修の高音質が爆イケです(青木)

【スピーカー搭載ランタン/2022年3月発売】

シャープ

ポータブルスピーカーランタン any DL-FS01L

COCORO STORE直販価格2万円

スピーカー×LED照明の市場はソニーやバルミューダなど群雄割拠ですが、anyはハンドル含め華奢なデザインがイケていて推せる!! ONKYOの監修で音質も折り紙付き。欲しい〜。

 

コレも注目!

ドウシシャ

おうちdeスパ ODS-2201

実売予想価格1万8480円

フットマッサージャーやフットバスはよくあるが、本機はフットスチーマー。温風ミストにより自宅で“フットサウナ”が可能に。地味に流行るかも!?

 

 

GetNaviデジタル・クルマ担当

上岡 篤がセレクト

 

マツダのデザイン新時代に期待を寄せるモデル(上岡)

【SUV/2022年9月発売】

マツダ CX-60

299万2000円〜

最近同社のデザインは「スマート過ぎかな〜」と思っていましたが、CX-60は力強いフロントマスクを打ち出したデザインがグッド。すでに予約が殺到しているとのことです。

 

コレも注目!

ニコン

Z 30

実売予想価格9万7900円

カメラで錚々たる歴史を作ってきたニコン。Vlog向け撮影がメインの本機は小型軽量で、同社が誇る画質を、動画でも堪能できるモデルです!

 

 

GetNaviファッション・日用品担当

金矢麻佳がセレクト

 

ビジネススタイルに対応した2分割できるデイパック(金矢)

【デイパック/2022年5月発売】

ポーター

TWIN PACK DAYPACK(S)

4万7850円

シーンによって使い分けられるデイパック。ファスナーで仕切られた特殊構造により、分割して2つのデイパックとして使用できるのが特徴です。昨今、出社と在宅のハイブリットワークが高まっているので、使い勝手が良い本品が刺さりそう!

 

コレも注目!

セリマックス

BHA消しゴムピーリングパッド

1870円

余分な皮脂や古い角質を柔らかくするBHAを配合した、韓国発のトナーパッド。洗顔後に拭き取るだけの簡単さで、韓国では240万個を販売しました(※)。

※:2021年9月時点

 

 

GetNaviオーディオ・ビジュアル担当

松山葉南がセレクト

 

くるっと巻いてコンパクトに持ち運びやすさ◎(松山)

【首掛け扇風機/2022年6月発売】

ダンスーン

Rolling

4500円

小型ファンは暑い夏の必需品ですが、両手の空く首掛けタイプもスタンダードに。本機はネックバンドを巻き取るとコンパクトになるので、いつでもバッグに入れて持ち運べます。

 

コレも注目!

ドクターエア

エクサガン ハイパー

1万1880円

振動でトータルボディケアできるガンシリーズの新モデル。220gの軽量&コンパクトサイズで、旅行のお供にも。私はパールホワイトを愛用中!

 

 

GetNavi家電・文房具担当

金子麻衣子がセレクト

 

あの巨匠も使っていた!? メタルペンシルが令和に復活(金子)

【鉛筆/2022年6月発売】

サンスター文具

メタシル

990円

鉛などを芯にした金属製のペンは16世紀ごろまで使われ、レオナルド・ダ・ヴィンチもデッサン時に愛用。削らず16km筆記できるなど、時を経て進化した最新版はヒットの予感がします。

 

コレも注目!

シロカ

ポータブルコードレス扇風機 ANDON FAN

実売価格1万4800円

動力源と操作部を本体に集約したANDON構造。コードレスかつ防塵・防滴仕様で場所を選ばず使えます。キャンプ時も便利で需要が増えそう!

「ヘルシオ グリエ」でベーグルが美味しく焼けるって本当? 家電のプロがBLTサンドを作って検証!

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【絶品ベーグル】ヘルシオ グリエでベーグルがさらに美味しくなりました!」をお届けします!

 

【今回紹介する動画はコチラ】

 

普通のトースターとは一線を画す「ヘルシオ グリエ」

シャープの「ヘルシオ グリエ」とは、たっぷりの過熱水蒸気(100℃以上に加熱させた水蒸気)で焼くトースターのこと。まずは昨年発売された「ヘルシオ グリエ」の新モデルをチェックするサリーさん。

「結構オシャレなんですよね。いい感じのデザインじゃない? まわりがホワイトだけじゃなくて、前面がブルーグレーっぽくなっている」

 

続いて、「一見、今どきのトースターですが、ポイントはここなの」と、天面の右端から小さな筒型のタンクを取り出したサリーさん。

「ここに水を入れて使います。『ヘルシオ グリエ』という名前だけあって、『ウォーターオーブン』と言われている『ヘルシオ』の過熱水蒸気の部分を取り出した感じ。水の力で焼くので、ちょっとほかのトースターとは一線を画しています」

 

ベーコンとベーグルが同時に美味しく焼ける!

ベーグルがお好きというサリーさん。「ヘルシオ グリエ」だとベーグルも美味しく焼けるとのことで、これを使ったBLTサンドに挑戦!

「ベーグルって普通のトースターで焼こうとすると、外側はカリッとするんだけど、もっちり感がなくなってパサパサになりがちじゃないですか。それがコレだともっちりと美味しく焼けるんですって! あともうひとつ、普通はベーグルとベーコンをいっしょに置いたら、片方はカリッと焼けても、もう片方は真っ黒になるんじゃないか……って思わない? でも、コレだと温度帯にかかわらず、例えば冷凍と常温のものを一緒に焼いても同時に美味しくできあがるんです。ウォーターオーブンの特性ってすごいんですよ!」

 

絶妙な焦げ目がついたベーグルが焼き上がる

小さなタンクに水を入れて本体にセットし、「強モード」「6分」に設定するサリーさん。ダイヤルを回すと時間の表示がライトブルーに発光します。

「これがキレイなんだ! 心躍りますよね。あとは6分待ちます。見て見て見て! (窓の内側に水滴がついて)ほら、水蒸気が充満してますね。(時間が来たので)開けてみるよー……あっ、いい感じ。ほら美味しそう! いい香りがする!! 表面だけがパリンと焼けてる。

 

続いて、クリームチーズをつけて食べるための、ブルーベリーのベーグルとココアのベーグルも焼いていきます。トーストモードで3分ですね……。(完成のアラームが鳴り、ドアを開けるサリーさん)うわぁ、いいニオイ! ほら見て、弾力がある。早く食べたいので試食タイムです!」

 

焼き上がったベーグルを前に、サリーさんもうれしそう。ベーコンを挟んだBLTサンドは、ベーグルの表面に焦げ目がついていてものすごく美味しそうです。「ガブッと試食いきます!」とサリーさん。さて、気になるお味のほうは? 笑顔があふれた試食の様子は、以下の動画をぜひチェックしてみてください!

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

 

自動調理鍋・電気圧力鍋はどれがいい? 人気5モデル徹底チェック!

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。 そこで、編集部では自動調理鍋の人気モデルを集め、その個性と実力を徹底的にチェック。どのモデルがどんなユーザーにおすすめなのか、実際に使って結論を出してみました!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、家電担当の松永舞香

 

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

アイリスオーヤマ

「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、カロリー別にレシピを逆検索できるのが特徴。

 

エントリーその2

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

エントリーその3

 

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用しています。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も特徴的です。

 

エントリーその4

ティファール

クックフォーミーホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理後は自動で排気してくれるので、減圧時間を短縮できサクッと次の調理に移れます。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。

 

エントリーその5

パナソニック

IHジャー炊飯器 「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。「キッチンポケット」アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。
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【調査その1 味と食感】

ここでは「味・食感」を調査。①カレーと②豚の角煮、③ごはんを実際に調理し、味・食感の傾向の違いをお伝えします。

①カレーの味と食感の傾向は?

同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

野菜が柔らかく、甘み豊かでサラッとした味

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

ごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

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②豚の角煮の味と食感の傾向は?

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

脂のコクが強く、適度にジューシー

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

シンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

ジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

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③ごはんの味と食感の傾向は?

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェックしました。

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

もっちりして粘りが強い仕上がり

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

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【調査その2 操作性】

ここでは、ディスプレイの視認性やボタンなどの操作のしやすさをチェック。続いて探しているメニューや機能にスムーズにアクセスできるか、検索のしやすさをチェックしつつ、メニュー検索のパターンの豊富さについて確認。このほか、調理手順がわかりやすいかどうかを確認しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ

豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。操作性や視認性にも大きな死角はナシ。アプリこそないものの、内蔵メニューも十分な数を網羅しており、特にエントリー層にオススメ。

「専用アプリやメニュー提案機能などはないですが、本体だけでシンプルに使いたい人にはうれしいですね」(小山)

「ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ。説明書を見なくても多様な機能を選べる、親切な設計だと思います」(山田)

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

検索手段が豊富で拡張性も優秀

大きめの文字と反応の良いボタンを備えた王道タイプ。検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。ユーザー間のコミュニティも充実しており、“全部盛り”の操作性を求めるユーザーにイチオシ。

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

自動メニューはないが、シンプルな操作でわかりやすい

ワンタッチの自動メニュー登録がなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要。そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメ。

「自動メニューがプログラムされてないぶん、メニュー検索の必要すらナシ。調理できるカテゴリがあらかじめ一覧表示されているので、ある意味わかりやすいです。こういう割り切り方もアリですね」(松永)

「慣れちゃえば、むしろこのシンプルさは使いやすいのかも。アプリ連携やメニュー提案機能などはないんですが、スタイリッシュな公式サイトでレシピを検索するのも楽しいです」(山田)

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

レシピ本要らずの「ナビするレシピ」が活躍

本体のカテゴリーから自動メニューを探すタイプ。アプリでのメニュー検索も快適。液晶パネルに食材や分量、調理手順も表示してくれる「ナビするレシピ」があるので、レシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にぴったり。

「本体の『材料』からもっとメニューが選べたらいいな、と思いましたが、そこはアプリで検索してね、という考えなのでしょう。確かに、アプリでの検索が快適なので不自由は感じないですね」(小林)

「同梱レシピブックには、ほぼカテゴリと材料のみの掲載。本体に『ナビするレシピ』があるので、それで十分ということですね。レシピブックを見るのが煩わしいという人にはオススメかも」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

スマホアプリから検索&操作するIoT仕様

パナソニック「ライス&クッカー」はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向け

「徹底してアプリに振り切っているのが潔いですね。操作はほぼスマホで完結するので、スマホネイティブ世代はこちらのほうが使いやすいはず」(山田)

「レシピブックが付属しませんが、不自由は感じません。自動メニューの数は現時点でそれほど多くはないですが、食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA』とのコラボメニューもありますし、今後はどんな新メニューが配信されるのか楽しみです」(松永)

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【調査その3 独自機能】

ここではそれぞれのモデルが持つ独自機能について検証。各モデルで注目の独自機能をピックアップし、その使い勝手と料理の出来ばえを調査します。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

「カロリー選択機能」でレシピをカロリーから選べる

レシピをカロリーで選べる「カロリー選択機能」を搭載。自動調理の中に「カロリーで選ぶ」という項目があり、さらに100kcalごとに分類。その中のリストからメニューを決めることが可能です。

↑自動調理の中に「カロリーで選ぶ」があり、さらに100kcalごとに分類。その中のリストからメニューを決めていきます

「レシピの出合い方としては新しくて着眼点がナイスですね。ただ、ダイエットとなるとカロリーだけじゃなく糖質も気になるご時世なので、糖質で検索できるともっとうれしいと思います」(山田)

「『野菜シュウマイ』は1個39kcalで100kcal以下のメニューなんですけど、1人で4個食べたら116kcalですよね。食べる量でも変わってくるので、そのあたりもカバーできたらいいなと思いました」(小山)

このほか、グリル鍋として活用できる「2WAY仕様」も特徴で、「一石二鳥なのがいい。グリル鍋を持っているけどあまり使わない家庭であれば、これに買い替えて旧モデルは処分するというのもアリ」と、高評価の声が上がりました。

↑フタを外せばグリル鍋に。卓上で取り分けしやすい高さ設計になっているのもポイントです

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

下準備にも活躍する「まぜ技ユニット」を装備

最大の独自機能は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかきまぜる「まぜ技ユニット」。ポテトのつぶしやアイスやホイップクリームの泡立てなど、調理の下準備の段階から活躍します。

↑「まぜ技ユニット」を本体にセットし、開いた状態  ※撮影のため「まぜ技ユニット」を伸ばした状態にしています。使用時には折り畳んだ状態でセットしてください

「お菓子作りで手間がかかる生クリームの泡立てを代行してくれるのはうれしいですね。コロッケの具も作れるので、自家製というハードルが高い料理にも挑戦するモチベーションになりそう。料理好きな人が時短の手助けのために活用するという点でも便利な一台だと思います」(松永)

このほか、ふたつの料理を同時に作れる「上下2段同時調理」という機能もあり、「料理好きな人や家事をこなす時間がない忙しい人目線でのメリット」との声が上がりました。

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

2品まで同時に作れる「パック調理」を搭載

市販のジッパー付き食料保存袋に食材や調味料を入れ、2品まで同時に作れる「パック調理」を搭載。休日などにまとめて冷凍常備菜を作ることが多い人にぴったりです。

↑「パック調理」では、ジッパー付き食料保存袋をセットしたら、指定の位置まで水を注いで加熱していきます

「惜しいのは、あまり大量に作れないところ。市販のジッパー袋っていくつかサイズがありますが、Lには対応してないんですよね。用途としては、作り置きして冷凍ストックを頻繁にするような人にはありがたいはず」(小山)

このほか、内鍋がホーロー製という点も大きな魅力。「コンロで直火調理できるのはうれしい」「ホーロー鍋は1万円ぐらいするものもあるから、それを考えるとお得」など、高評価の声がいくつも上がりました。

↑ホーロー鍋を採用した内鍋。重量はありますが、メリットが多く調理の幅が広がります。専用の鍋ブタ付き

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

時短を叶えるハイパワーの「圧力調理」は大きなメリット

時短に貢献する「圧力調理」に注目。消費電力が900Wでパワーが強いので、より時間が短縮できます。料理が好きで手作りしたいけどあまり時間がかけられない多忙な人にイチオシ。

↑「クックフォーミー」は圧力をかけるための密封構造となっており、フタを閉める際はガシャッとロックします

「ティファールはコンロ用の圧力鍋でも有名で、フライパンもトップブランドですよね。内鍋の熱効率にも、これまで培ってきた様々なノウハウが注ぎ込まれている気がします」(小山)

「時短が求められる世の中において、やっぱり速く調理できるのは大きなメリット。起きてすぐ朝食や弁当の準備、帰宅してすぐに夕食といった、家事で大忙しなパパやママの味方になってくれるでしょう」(山田)

このほか、210種と大量の自動メニューが内蔵されている点にも注目。本機のディスプレイで材料やその分量まで教えてくれる「ナビするレシピ」があるのも便利です。

↑カラーのレシピブックも付属し、バラエティに富んだ料理を作れます

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

随時アップデートされるレシピをダウンロードできる!

本機の独自機能は、随時アップデートされるレシピを独自の「キッチンポケット」アプリを通じて本機にダウンロードできること。なかでも、米国発のフードセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修のレシピが楽しめるのは大きな魅力です。

↑「アボカドのライムスープ」はカットした玉ねぎ、ズッキーニ、トマト、ひよこ豆などを入れ、アプリからメニューを選んで送信。本機の炊飯ボタンを押せば調理スタートです

「『ライス&クッカー』のユニークなレシピは新体験を提案するという価値もありますよね。レシピが随時追加されていくワクワク感も、本機の醍醐味だと思います」(山田)

「ここ数年でおうち時間が増えたなか、外食でトレンドメニューに触れる機会が減った人は多い。そういった層にもアプローチできるし、おしゃれな料理はホームパーティのメニューとしても活躍するはず」(小林)

このほか、製品名が「ライス&クッカー」なだけに、炊飯機能も充実。コースは多岐にわたり、お米は玄米や雑穀米などにも対応。エコ炊飯、早炊き、すし・カレー用、冷凍用、おかゆなど細かく炊き分けができます。

↑一般的な「銀シャリ」モードで炊き上げたごはんは、専門性を生かしたワンランク上のおいしさでした

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【調査その4 設置性・お手入れ】

ここでは、本体の大きさ、重さ、デザインを加味して設置性をチェック。使用後のお手入れのしやすさも踏査しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

コンパクトで軽く、カジュアルなデザインが◎

「かわいらしいデザイン。コンパクトかつ軽めで出し入れしやすく、女性に刺さる魅力が多いですね」(松永)

「全体的に軽やかで重厚な高級感はないですけど、チープさはない洗練されたデザイン。収納性もよく、家が広くないという人にもオススメな一台」(小山)

圧力鍋のため細かいパーツが多く、手入れにはやや手間がかかるが、リーズナブルに電気圧力鍋を使いたい人にはオススメです。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

サイズは大きめだが、デザインには高級感あり

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

手入れは比較的簡単で使い勝手も良好。棚に置くなら、キッチンやダイニングが広めの家のほうがよさそう。

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がない場合もあります」(山田)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

洗練されたデザインで圧迫感がない

「大きさや重さを、スタイリッシュなデザインでやわらげている好例。キッチンでも卓上でも圧迫感がなく、スマートに使えると思います」(小山)

「棚へ収納する際も、『置く』というか『飾る』感覚。上品な高級感をもった、美しいプロダクトですね」(松永)

洗浄パーツは少ないが、炊飯した場合は米がこびりつく点に留意を。

「炊飯後の手入れが大変なのは、ホーロー鍋ならでは。それ以外の手入れは簡単で、油切れも良好。基本的にはストレスなく使える一台」(松永)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

コンパクトで、丸みのあるかわいらしいデザイン

「デザインよりも基本性能や機能の豊富さに注力している印象。でも大きすぎるわけではないので、棚などへの出し入れはしやすいと思います」(小林)

「全体的に丸くなめらかで、どこかかわいらしさもあります。本国フランスならではの、舶来っぽいデザインが好きな人にはオススメ」(松永)

洗浄は細かいパーツが多く大変だが、圧力鍋の時短を享受したい人、海外デザインが好きな人向けの一台。

「圧力鍋の手入れは手間がかかりますが、そのぶんスピーディに調理できる点は大きなメリット。時短をどうとらえるかによると思います」(小林)

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

コンパクトかつインテリアになじむすっきりしたデザイン

「炊飯器って、出しっぱなしになる家電。日用品であるその一台がこれだけすっきりしていて、しかも調理鍋としても使えるのはうれしい」(小山)

「やや重めなのは、内釜に高級な『ダイヤモンド竈釜』を採用しているからかも。炊飯器をメインとして使うならあまり持ち運びはしないし、多少重くてもいい」(山田)

洗浄はきわめて簡単で、ミニマルライフに重きを置く人、手入れに時間をかけたくない人には特にイチオシ。

「IoT対応で高性能ですが、ハードウェアは実にシンプルで手入れもカンタン。洗い物が面倒な人にはうれしいですね」(小林)

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【調査のまとめ】各モデルはどんなユーザーにオススメか?

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

初心者や少人数世帯にオススメしたいオールマイティなモデル

専用アプリはありませんが、豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。内蔵メニューは十分な数を網羅しており、料理はどれもクセのない味わいに仕上がる印象です。

 

ただし、圧力鍋なので洗うパーツが多く、お手入れの際は少々手間がかかります。ボディはコンパクトで設置性は上々。炊飯器やグリル鍋としても使えるため、家電を置くスペースが限られた世帯にはうれしいところ。約2万円とリーズナブルな点も含め、新生活を始める一人暮らしや少人数世帯、電気圧力鍋を初めて使う人にオススメできるモデルです。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

全ての面で完成度の高い王道タイプ

価格が7万円を超え、設置にややスペースを取りますが、「ホットクック」は総じて完成度の高いモデル。女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい、素材の味を生かした料理の味に好感が持てるほか、メニューの検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。

 

お手入れの面では、「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの分解する必要はなく、洗う点数は少ないため、負担に感じることは少ないでしょう。全ての面でレベルが高い王道タイプといえます。多少高くても安心できるモノがほしい、専用レシピサイトを活用して定期的に追加される新しいメニューに挑戦したい、という方にオススメのモデルです。

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ホーロー鍋でシンプルに調理したい方にぴったり

ホーロー鍋の優れた蓄熱性が活かされているためか、クオリティの高い料理が仕上がるイメージ。カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力です。操作性の面では、専用アプリやワンタッチの自動メニューがなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要ですが、そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメです。直火調理できるホーロー鍋が付属しているのも大きなメリット。炊飯時に米がホーロー鍋にくっつくのは難点ですが、洗うパーツは3点でOKとお手入れはカンタンです。

 

IoT機能や自動調理機能を使うより、手動メインでシンプルに使いたい方、ホーロー鍋がもたらす価値に魅力を感じる方、デザインの良い調理鍋を求めている方にはぴったりのモデルです。

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

時短効果が高く、忙しいご家庭にオススメ

内蔵メニューは210種と多彩なのが大きな特徴。カレーは具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味に仕上がりました。豚の角煮はシンプルな味わいながら、圧力調理でわずか30分で完成するのが大きな魅力。ごはんはパラッと硬めで、噛み応えもある炊き上がりで、カレーライスやチャーハンに使うとよく合いそうです。

 

操作面では、本体で自動メニューを探す方法がやや限られますが、アプリでのメニュー検索は快適(アプリと本体の連携はナシ)。ディスプレイに調理手順を表示する「ナビするレシピ」があるので、レシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にはぴったりです。ただし、圧力調理を行うため、お手入れのパーツがやや多い点に注意。

 

総じて、ハイパワーな圧力調理による時短効果に魅力を感じる忙しいご家庭や、210種もある多様な内蔵メニューを活用してレパートリーを増やしたい方、「ナビするレシピ」を使って本体のみで調理を完結させたい方にはぴったりの一台です。

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

炊飯重視の少人数世帯・アプリ操作に抵抗がない世代に親和性が高い

カレーや豚の角煮は濃厚な味わいに仕上がる傾向。「炊飯器」と冠するだけあって、ごはんは上品な甘さと粒立ちが際立つワンランク上の炊きあがりになりました。操作性はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向けと言えるでしょう。コンパクトなボディと洗練されたデザインにより、設置性は良好。洗うパーツは2点のみでお手入れはカンタンでした。

 

総じて、料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、手ごろな価格やスマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高いモデル。また、炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭に向いています。コンパクトかつ炊飯器/調理鍋の1台2役なので、家電の設置スペースを節約したい住宅事情の方にもオススメのモデルです。

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冷めたおかずが「できたて」に!? ウォーターオーブンヘルシオの「おいしさ復元」機能を体験してきた

水蒸気を加熱して300℃にも達する過熱水蒸気で調理するシャープのオーブンレンジ「ヘルシオ」。脂分と塩分を落としてヘルシーな調理ができると一世を風靡し、最近ではAIoT(※)対応により使う人の嗜好や食習慣を学習して最適なレシピを提案してくれるまでになっています。そんなヘルシオの最新モデル「AX-XA30」は、世相を反映した機能を搭載し、より食生活を豊かにするキッチンツールへと進化しました。体験会で目の当たりにしたその実力を、以下でレポートしていきます。

※AIoT……シャープの造語。IoT(モノがインターネットに接続して、相互に情報をやりとりすること)とAI(人工知能)を組み合わせたもの

↑ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30。写真のカラーはバイブレーションシルバー。外形寸法は幅490×奥行430×高さ420mm、質量約23kg、総庫内容量30L(2段調理)、定格消費電力はレンジ1460W、オーブンおよびグリル1410W、掲載メニュー数(自動メニュー数)は256メニュー。実売価格は20万5700円(税込)

 

高止まりする中食ニーズに応える機能を搭載

シャープによると、2020年初春に発生したコロナ禍により巣ごもり需要が急拡大する中、在宅勤務が長期化することで食生活にも大きな変化が生まれました。すなわち、家で作る内食(うちしょく)だけでなく、スーパーマーケットやデパ地下などで惣菜を買って帰り家で食べる中食(なかしょく)が増加し、ニーズが高止まりしているというのです。

↑コロナ禍により外食が減り内食と中食が増え、この傾向は今年も続いている

 

さらに、冷凍食品の利用頻度も増加しています。これは、冷凍技術の発達で冷凍食材や冷凍料理の種類が増え、さらに美味しくなったことと、お取り寄せできる全国各地の名産品の種類が増えたことによるもの。

↑巣ごもり需要の拡大で冷凍食品の需要も増えている

 

そこで、9月15日に発売した「ウォーターオーブン ヘルシオ」の新モデル「AX-XA30」では、冷めたおかずや惣菜などをできたてのような食感に復元する「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能を搭載しました。

 

スーパーマーケットなどで買ってきた惣菜だけでなく、家族の食事のタイミングがずれたときも電子レンジを使って温め直すことは頻繁にあります。しかし、電子レンジで温め直した場合、水分や脂分が出てきてベチャッとしたり、あたため過ぎて肉が硬くなって美味しくなくなったりということはよくあります。また、コンベクションオーブンであたためると、表面はこんがり焼けても中は冷たいまま、ということはよくある話。できたての食感に戻すなんて、ほぼ不可能といってよいでしょう。

 

その点、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能は、過熱水蒸気と水蒸気を使って温めるのですが、過熱水蒸気は高い熱量により表面を焼きながら食材の中心まで早く熱を通すという特性がある一方、食品に触れると水に変化して食材に適度な潤いを与えるという特性もあるため、できたてのような食感に復元することができるのです。

↑レンジあたために比べて、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」は揚げ物ならサックリ、蒸し物ならしっとりとした出来たての食感を復元できる

 

↑「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」は、遅く帰ってきた家族の夕食の温めから、唐揚げやたい焼きなどテイクアウト食品の温めにも使える

 

↑食パンや惣菜パンも焼きたてのような食感を味わえる

 

「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したものを試食!

もともと、揚げ物と蒸し物で同様の機能はあったのですが、従来はあたためメニューの下の階層にぶら下がっており、選ぶのにワンアクションが必要でした。その点、新製品では「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」のひとつとして独立させて使い勝手を改善するとともに、新たに焼き物とパンもワンタッチメニュー化して「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」に追加。焼き物はふっくらと柔らかい食感の中に香ばしさを維持し、パンモードでは生食パンのふんわりした食感を再現します。

↑火加減も時間もすべてオートで設定できる「まかせて調理」メニューの中に、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」を独立メニューとして設置

 

↑「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」メニューの中に、「揚げたてさっくり」(揚げ物)、「焼きたてふっくら」(焼き物)、「蒸したてしっとり」(蒸し物)、「焼きたてパンふんわり」(パン)の4種の復元メニューを設置

 

↑ロールパン、フランスパン、クロワッサン、生食パンの4種類に最適な焼きたて復元設定を用意

 

実際に同モデルの「まかせて調理」で調理したばかりのものと、調理から数時間たったものを「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したものを試食して比較しましたが、ポテト、焼き鮭、鶏の照焼きともにほぼ同じ食感。パサつきもベトつきもなく、できたてのように美味しかったです。

↑「まかせて調理」で調理したばかりのもの(右)と、調理から数時間たったものを「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したもの(左)

 

↑中華まんをレンジで温めると通常は水分が飛んで重量が減ってしまうが、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」なら逆に水分が増えて重量が増す。つまり、ふかふかの中華まんができ上がるというわけ ※写真は加熱後にラップしたもの

 

「食べごろ解凍」を使って短時間で美味しく解凍

このほか、冷凍食品を美味しく食べられるように、解凍機能も一新しました。従来、冷凍した刺し身や挽き肉を解凍する場合はレンジとスチームをかけあわせていましたが、食材の大きさや形によって加熱ムラができたり、火が通り過ぎて煮えてしまったりすることも。また、お取り寄せした冷凍食品はレンジ解凍ができないものが多く、解凍の手間が面倒でした。例えば、ローストビーフやケーキは冷蔵室で一晩かけてゆっくり解凍しなければならず、刺身はシンクで水を流しっぱなしにする流水解凍が基本。

 

その点、ヘルシオ新モデルでは、ネット上の「COCORO KITCHENレシピサービス」から専用メニューをダウンロードできる「食べごろ解凍」を用意しています。

 

こちらは短時間で庫内を蒸気で満たし、高密閉シールドで蒸気の充満状態をキープ。さらに庫内の蒸気をファンで循環させて食材にまんべんなく水蒸気を当てていきます。水蒸気が食品に触れて水に変化すると、表面で潜熱(せんねつ)という熱が発生し、この潜熱によって凍った食材を溶かすという仕組み。これにより、どんな形状の食材でもムラなく、加熱し過ぎることなく短時間で解凍できるといいます。

↑食べごろ解凍の仕組み。水蒸気の力でやさしく解凍する

 

↑冷蔵室で半日かかる冷凍ローストビーフの解凍は約30分で食べごろに。通常は10-15分ほど流水解凍の必要があるカツオのたたきは約20分で解凍できる。冷凍笹だんごや冷凍クリームパンも大幅に解凍の時間を短縮可能

 

↑「食べごろ解凍」では、食材に応じてダウンロードした専用メニューを使用。「COCORO KITCHEN レシピサービス」でメニューの種類は順次拡大していく予定

 

↑通常、生クリームはレンジ加熱不可だが、ヘルシオの「食べごろ解凍」なら冷凍カットケーキも解凍できる。丸鶏のような厚みのある食材も解凍可能

 

↑ローストビーフは中まで火が通ることなく、ちょうどよい具合に解凍できている

 

なお、「AX-XA30」はシルバーとレッドに加え、新色としてブラウンも用意しています。近年、ダーク系の落ち着いたデザインでキッチンを統一することが流行しており、そのニーズに応えるためだそう。

↑カラバリはバイブレーションブラウン(左)、バイブレーションレッド(右)とバイブレーションシルバー(写真は記事冒頭)を用意

 

昨今の円安や材料費の高騰により家電製品の価格は上昇傾向にあり、新型ヘルシオのスタート価格も前機種より1割ほど上がっています。ただ、劇的に変わった食生活にマッチする「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」「食べごろ解凍」機能は極めて魅力的に映りました。我が家もほぼ100%在宅ワークになったことで、1日3食すべてを手作りするのは手間がかかるため、惣菜や冷凍食品を使う機会が増加。でも、今使っているレンジで温めると、その美味しさが半減するんだよなぁ……。本当にヘルシオで作りたての味が蘇るなら、1日3食の喜びが変わってくるはず。これは実際に家で試してみたくなりますね。

シャープ「最新ドラム式洗濯乾燥機」はココが推し! 編集長と家電のプロによるガチプレゼン3本勝負

Sponsored by シャープ株式会社

 

洗濯から乾燥まで一気にでき、家事を時短してくれるドラム式洗濯乾燥機。この記事では、シャープの最新ドラム式洗濯乾燥機「ES-X11A」を実際に使ったGetNavi web山田編集長と、家電のプロである家電評論家・田中真紀子さんが「これは使い続けたい!」と唸った理由を、お互いにガチプレゼンします。

記事の最後には、素敵なプレゼントが当たるアンケートキャンペーンの情報もあります。お見逃しなく!

 

●製品の紹介

シャープ ドラム式洗濯乾燥機 ES-X11A

洗濯物の出し入れをラクにする直径370mmの大口径「メガマウス投入口」や3kgの衣類を約80分で乾燥まで仕上げる「洗乾80分コース(※1)」を新搭載。また、「乾燥フィルター」「乾燥ダクト」「洗濯槽」を自動でクリーンにする3つの自動お掃除機能も搭載しています。

※1:シャープの実験による。洗濯~乾燥3㎏、化繊比率80%・綿比率20%の場合。洗濯機設置場所の環境や衣類の量、素材、厚さ、織り方、組み合わせにより、仕上がりや運転時間が異なる場合があります。

 

 

【モノ好き、山田編集長の推しポイントはココ !】

<その①:大切なジーンズが気持ちよく乾く、ハイブリッド乾燥NEXT>

↑お気に入りのビンテージジーンズも乾きにくいポケットの内側までしっかり乾燥

 

山田僕のイチオシはズバリ『ハイブリッド乾燥NEXT』です。乾燥が早く仕上がるのはもちろん、洗濯物を取り出した時にすごくふんわり感があるんですよ。特にジーンズ! ふんわり仕上がってるなぁとビックリします。取り出したときにしっかり乾いてる感と気持ちよさがあって、満足度は高いですね」

 

田中「これなら冬でもパーカーのフード裏とかしっかり乾きそうですよね」

 

山田「そうなんです。しかも、本機は無排気乾燥だからサニタリールームに埃っぽくて暑い空気がこもらない! 普段使っている縦型の洗濯機は、乾燥時の排気が外に排出されてサニタリールームがめちゃくちゃ暑くなるんですよ。無排気乾燥は推せますね」

 

【解説!】「ハイブリッド乾燥NEXT」をもう少し詳しく

ハイブリッド乾燥は、ヒートポンプ乾燥とサポートヒーターの2つを組み合わせた乾燥技術。低温・省エネ(消費電力600wh)でやさしく乾かすため、衣類が傷みにくい乾燥方式です。しかも低騒音(乾燥39dB)だから夜間も安心して使えます。

↑無排気乾燥を実現する「ハイブリッド乾燥」の仕組み

 

ES-X11Aに搭載の「ハイブリッド乾燥NEXT」はさらに乾燥力が進化。湿度・温度センサーなどをAI制御することで、乾燥ムラを防ぎ厚手の衣類もしっかり乾燥できるようになりました。

 

【モノ好き、山田編集長の推しポイントはココ !】

<その②:きちんと汚れが落ちている、洗浄力の安心感>

山田「日常的に使ってみていいなと思ったポイントは、微細な水滴を衣類に噴射して汚れを落とす『マイクロ高圧洗浄』。 特別なことをしなくても衣類が普通にキレイになっている安心感があります。たとえば、仕事柄、ペンで袖口が汚れることもあるんですけどいつの間にか落ちてる(笑)。あと、僕ちょっと肌が敏感なので、寝ている間に掻いてしまって朝起きたら枕に血がぽちっとついてることがあるんですよ。そういうのもささっと予洗いするだけで、あとは洗濯機にお任せ。いちいち『落ちてるかな~』なんて心配しなくてもいい洗浄力は頼もしいですね

田中「マイクロ高圧洗浄って、通販でよく見かける汚れを落とす高圧洗浄機と同じ仕組みなんですよね」

 

山田「洗浄力には『ひまわりガラス』の構造も寄与しています。扉の内側がひまわりの種を模した配列になっていて、凸凹した洗濯板効果で洗浄力が上がっている。機能美の塊なんですよ

 

田中「シャープさんお得意のネイチャーテクノロジーをうまく活かしてますね」

↑「ひまわりガラス」と「独自形状のバッフル」でさらに洗浄力がアップ

 

 

【解説!】「マイクロ高圧洗浄」をもう少し詳しく

シャープならではの「マイクロ高圧洗浄」は、高圧シャワーノズルから水道水を毎秒100万個以上の微細な水滴にして衣類に噴射し汚れを落とす技術。

 

【モノ好き、山田編集長の推しポイントはココ !】

<その③:シャープの液体洗剤・柔軟剤自動投入は、使える銘柄が豊富!>

山田「意外に推しポイントだなと思うのが、洗剤や柔軟剤の自由度。洗剤の自動投入は、近年一般化している機能ですが、新しい洗濯機に変えたら、『いつも使っている洗剤が手動じゃないと使えなかった』ということにならないように、対応している洗剤の銘柄数に注目してみてください。このシャープの最新モデルは洗剤・柔軟剤の登録・使用可能銘柄数が豊富だから、ドラッグストアに行ったときにいろいろな洗剤を見て回る楽しみがあるんですよね」

 

田中「スマホと連動させて、液体洗剤や柔軟剤を登録できるんですよね」

 

山田「その辺の登録も便利でしたね。専用のスマホアプリ『COCORO WASH』はブラウザ上でも見られて、まったく迷わずに使えました」

 

田中「シャープさんは自動投入に関しては、参入がちょっと遅かったじゃないですか。その分、洗剤が詰まりにくい設計になってたり、タンクのお手入れが簡単だったりするのがさすがだなと。半年に1回程度 、水を入れるだけのお手入れはホントにラクです」

 

【解説!】「洗剤・柔軟剤自動投入機能」をもう少し詳しく

一般的に、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能では粘度が高いものは詰まりの原因になりやすく、人気の洗剤でも使えないことがあります。シャープの方式では洗剤を計量する際にも直接空気に触れない構造のため、洗剤や柔軟剤の粘度に左右されることなく使用できる銘柄が豊富。液体洗剤48種類、柔軟剤47種類(2022年9月28日時点)が登録可能です。

↑(画像赤丸)経路が常に水で満たされているため、洗剤や柔軟剤の成分が直接空気に触れず詰まりにくい独自構造となっている

 

また、お手入れは6か月に1回程度でOK。スマホアプリ「COCORO WASH」と連携すれば洗剤の補充時期も教えてくれます。

 

【主婦目線&家電のプロ、田中真紀子さんの推しポイントはココ !】

<その①: 家電には見えないデザイン性!>

↑(S)クリスタルシルバー(左)と(T)リッチブラウン(右)

 

田中「私のイチオシはデザイン性です。最近戸建に引っ越しをしまして、サニタリールームをブラウン系にしたんです。洗濯機も家具のように捉えたくて、白じゃないものを置きたいというこだわりがありました」

 

山田「洗濯機というと白が常識でしたが、最近はシックなカラーがトレンドですよね」

 

田中「私は以前からシャープさんの洗濯機は本当にオシャレだなと思っていて。今回の最新モデルもガラスドアの全面扉になっていて、投入口が丸出しじゃないんですよ。ワインセラー風というか、スッキリしている。さらにカラバリが選べるのもありがたいですね」

 

田中「もうひとつ、開口部は『メガマウス投入口』をうたっていて、大きい上に位置も高くて取り出しやすいんですよ。家電量販店で並んでいるのを見ると、投入口の高さの違いが分かりやすいと思いますよ。投入口が低い位置にあると、洗濯物を取り出すときにしんどいんですよね。キッチンの低い引き出しが使いづらいのと同じです。深くかがまなくていいし、中も見やすい。機能的なデザインも優れています」

↑直径370mmのワイドな開口部「メガマウス投入口」は、床から510mmの高さで家事の身体的負担も軽減してくれる

 

↑滑らかにカーブしたガラスドアは、家電感が抑えられたスタイリッシュなデザイン

 

【主婦目線&家電のプロ、田中真紀子さんの推しポイントはココ !】

<その②: 電気代が安い、洗濯音が気にならない>

田中「毎日使う家電だからこそ、しっかりチェックしたいのが省エネ性です。電気代は安いほうがいいですよね。よく『省エネの洗濯機ってどれですか?』と聞かれますが、シャープさんの洗濯機がものすごく省エネ性能が高いんですよ。これはもっと知られるべきだと思います」

 

山田「僕も最初、見間違えたのかなと思いました(笑)。洗濯から乾燥6kgまでで消費電力量が600Whとかですよね。一般的には1000Whとか余裕で超えます」

 

田中「日常的なストレスでいうと静音性も大事。仕事から帰ってくるともう疲れているので、できれば夜に洗濯・乾燥を済ませて朝に衣類を畳みたいんです。洗濯容量10kgを超える大きさなのに、洗いのときの運転音が30dBということは縦型洗濯機5kgクラスの小さいものとそう変わらなくて、すごいなと数字からもわかります」

山田「僕の家って、寝室とランドリーが結構近くて、夜中に洗濯機を回すのをためらっていたんですけど、これは全然うるさくない。快適に眠れました」

 

【解説!】「省エネ・節水・低騒音」をもう少し詳しく

シャープのドラム式洗濯乾燥機は省エネ・節水・低騒音が業界最高水準。7つのセンサーとハイブリッド乾燥技術で消費電力を低減し、独自のマイクロ高圧洗浄によって節水性も高くなっています。運転音に関しては、洗い30dB、脱水37dBとささやき声(30dB)から図書館の中(40dB)レベルに抑えられているのも特徴です。

※洗濯機容量11kgクラス洗濯乾燥機および乾燥容量6kgクラス洗濯乾燥機において。洗濯〜乾燥6kg:消費電力量600Wh。洗濯11kg:洗い30dB、脱水37dB。洗濯11kg:標準使用水量75L。2022年9月1日現在。(数値は日本電機工業会自主基準による。)

 

【主婦目線&家電のプロ、田中真紀子さんの推しポイントはココ !】

<その③:自動お掃除機能で“名もなき家事”を減らす>

田中私のこだわり推しポイントはお手入れのしやすさ。今は、家事シェアが進んでいますが、なんだかんだで主婦が洗濯周りをすることは多いですよね。洗濯機のお手入れなんて、まさに“名もなき家事”の一種。それを出来るだけ楽にしてくれるのはありがたいです」

 

田中「今回シャープでは『乾燥フィルター』『乾燥ダクト』『洗濯槽』の自動お掃除を3つまとめて、”自動お掃除三銃士”なんて呼んでるみたいですが、 前から搭載されている乾燥フィルターの自動手入れ運転が特筆モノだなと。ドラム式は乾燥フィルターを掃除しなきゃいけないということを知らない人も結構いて、あとから不満が上がってくる。シャープさんの洗濯機だったら、ほったらかしに近い状態で大丈夫なのがいいですね」

↑乾燥フィルター(メインフィルター)に内蔵されているブレードがスライドして、自動で汚れをかき集めてくれる。あとは摘んでポイと捨てるだけ

 

山田フィルターで言うと『するポイフィルター』が本当に優秀。たまった糸くずをするっと落とすという感覚が気持ちいいんですよ。例えるなら、大きな耳垢が取れたときみたいな(笑)。実はこれもマンタのエラ構造を応用したネイチャーテクノロジー。シャープの製品はこういうところがおもしろいですよね」

↑するポイフィルター(上)と従来フィルター(下)を見比べる2人。排水フィルター1つにもこだわりがある

 

【解説!】「3つの自動お掃除機能」をもう少し詳しく

従来の「乾燥フィルター自動お掃除」と「乾燥ダクト自動お掃除」に加え新搭載の「洗濯槽自動お掃除」で日常のお手入れは手間いらず。3つの自動お掃除機能で、ますますラク家事をサポートしています。

「するポイフィルター」はマンタのエラをヒントにした排水フィルター。糸くずが絡みにくく、軽くなぞるだけでゴミが集められるのでお手入れが簡単です。※ゴミの取れ方は使用状況により異なります。

 

まとめ

同じドラム式洗濯乾燥機でも、使い方や生活スタイルによってチェックするポイントはそれぞれ違うもの。山田編集長のように、自分のこだわりの衣類をキレイにしたい、仕上がりに満足したいといった人にとっても、家電評論家の田中さんのように日常の家事である洗濯を効率よくしたいと思っている人にとっても、満足できるのがシャープの最新モデルES-X11A。

あなたは山田編集長タイプか、田中真紀子さんタイプか。どちらのプレゼンに共感できましたか?

 

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皆さまの洗濯機事情をぜひお聞かせください!

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まとめ/卯月鮎 撮影/ヒゲ企画

「買って損なし」の最新/定番ベストバイ。各ジャンルのプロが断言! いま買うべき最新傑作モノ

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トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 処理能力が飛躍的に高まり画像調整や動画の編集がサクサクできる!

【ノートPC】

Apple

MacBook Pro

23万9800円〜(14インチ) 29万9800円〜(16インチ)

新開発チップ「M1 Pro」「M1 Max」の搭載により処理性能が向上。ミニLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイを備え、高輝度・高コントラストを実現した。M1チップの13インチモデル(14万8280円〜)もあり。

 

SPEC●チップ:Apple M1 Pro/Apple M1 Max●ディスプレイ:Liquid Retina XDRディスプレイ●サイズ/質量:W312.6×H15.5×D221.2mm/1.6kg(14インチ)、W355.7×H16.8×D248.1mm/2.2kg(16インチ/M1 Max)

 

私が激推しします!

本誌デジタル担当

上岡 篤

デジタルアイテム全般に明るく、特にPCの知識は編集部イチを誇る。私用のノートPC購入を検討中。

 

MacBook Proをテストした編集部・上岡は、ポテンシャルの高さに驚きを隠せない。

 

「一昨年にM1チップが発表されたときも驚きでしたが、M1 Pro/Maxはそれを上回る衝撃を受けました。いずれのチップもその飛躍的な性能で、画像や映像のプロのハイレベルな要求に応えてくれます。負荷が軽い作業は2つの高効率コアが行い、8つの高性能コアが負荷の高い作業を受け持つM1プロセッサの採用で処理能力が飛躍的に高まり、画像調整や動画の編集も実にスムーズ。私も趣味で一眼レフで撮った4K動画を編集するのですが、自分のPCだととてつもなく時間がかかります。でも、本機で試したところ、半分以下の時間で作業完了。YouTuberなど、日々動画を撮影して配信している人には力強い相棒になるでしょう」

 

また、画質の向上も見逃せない。

 

「ディスプレイの進化ですね。14インチ、16インチともにハイコントラストなLiquid Retina XDRを搭載。ダイナミックレンジが広いので、風景写真などの編集の際、夕景の微妙な光加減も的確に表示してくれます。また、SDXCカードスロットが復活して、写真や動画のデータが取り出しやすくなったことも特筆!」

↑革新的なパフォーマンスに加え、最大21時間(※)というMac史上最長のバッテリー駆動時間を実現。ロケ先など過酷なシーンでもプロをしっかりサポートする
※16インチモデルでのビデオ再生時間

 

↑M1のアーキテクチャをベースに、CPUやGPUを強化した「M1 Pro」と「M1 Max」。後者のほうがGPUコア数が多く、グラフィック性能が高い

 

 

↑二重に酸化被膜処理を施したMagic Keyboardを搭載。トレードマークのTouch Barに代わり、LEDバックライトを備えた物理ファンクションキーを採用した

 

直感操作をできるマウスでさらに作業効率アップ!

Apple

Magic Mouse

8800円

表面を指先で触れることで様々なジェスチャー操作が可能なマルチタッチセンサーを搭載。ウェブページのスクロールなどに便利だ。昨年発売の最新モデルから、編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルが同梱する。

 

↑1回の充電で約1か月以上駆動可能。Lightning(充電)ポートが本体底面にあるため、充電中は使用できない

 

その2 ハイスペックなカメラ機能を備え撮影の仕事にも使える

【スマートフォン】

ソニー

Xperia PRO-I

実売価格19万8000円

1.0型イメージセンサーを搭載するモデル。同社ミラーレス一眼や上位コンデジなどのパーツやテクノロジーを受け継ぐとともに、4K HDR対応有機ELディスプレイや即時データ伝送を行える5G通信機能を備える。

 

SPEC●CPU:Snapdragon 888 5G●内蔵メモリ:12GB(RAM)、512GB(ROM)●カメラ:約1220万画素/約800万画素●ディスプレイ:約6.5インチ有機EL/4K/21:9/HDR対応/120Hz駆動●サイズ/質量:約W72×H166×D8.9mm/約211g

 

私が激推しします!

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなどを中心に新製品やサービスを取材。情報誌やウェブメディアに寄稿する。

 

カメラ機能に特化したスマホの人気が高まっている。なかでも「PRO」の名を冠し高い撮影性能を誇るXperia PRO-Iを、井上さんは推す。

 

「約20万円と、決して安い買い物ではありません。パッと見、エントリークラスのXperiaと大きな違いはありませんが、中身はネーミングが示すように、静止画や動画を高い次元で追求するプロも納得のモデル。単に1インチセンサーのカメラを搭載しただけではなく、ハイレベルな用途を想定した撮影アプリも備わり、仕事道具として十分活躍します。また、シューティンググリップや外付けディスプレイなど、周辺機器も豊富なので、予算があれば柔軟な使い方に対応可能です」

 

どのように使うかのイメージもすでに広がっている。

 

「YouTubeやSNSなどに戦略的な動画投稿をする機会があるのならば、凝った動画を撮影するうえで、ぜひ入手して利用したいです。5Gにも対応しているので、容量無制限の通信プランなどを契約しておけば、現場で撮影したデータをその場で共有することもできるでしょう。これまではいくつものプロ用機材を使わなければできなかったことがスマホ一台で完結するのはスゴいことです」

 

↑本機に搭載する1.0型イメージセンサー「Exmor RS」。同社のプレミアムコンパクトカメラ「RX100 VII」のものを本機向けに最適化している

 

↑本体側面のシャッターボタン。こちらもRX100シリーズで使用されているスイッチ部品を用いて、カメラ同様の使い心地を実現した

 

↑動く被写体を追い続ける「オブジェクトトラッキング」を搭載。タップした被写体にピントを合わせることも可能で、動画撮影時も被写体を逃さない

 

トリプルカメラを搭載で7万円弱のハイコスパスマホにも注目!

Xiaomi

Xiaomi 11T Pro

実売価格6万9800円(8GB+128GB)

日本初登場のXiaomi旗艦モデル。7万円弱ながらSnapdragon 888を搭載し、1億800万画素メインを含む3眼カメラも備える。生活防水やおサイフケータイ対応など、使い勝手も抜かりない。

↑HDR10+の撮影に対応。10億色以上の色を使って、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、細部まで鮮明に表現できる

 

その3 他の追随を許さないアプリ数で多様な楽しみ方が広がる

【VRヘッドセット】

Meta

Meta Quest 2

実売価格3万7180円(128GB)

完全ワイヤレスのオールインワン型VRヘッドセット。VR機器として世界トップシェアを誇る。昨年8月には、64GBモデルに代わり、価格据え置きで128GBモデルが登場し、実質的な値下げとなった。

 

SPEC●充電時間:約2.5時間●稼働時間:2〜3時間●RAM:6GB●ディスプレイパネル:高速スイッチLCD●ディスプレイ解像度:片目あたり1832×1920ピクセル●サイズ/質量:W191.5×H142.5×D102mm/503g(ヘッドセット)

 

私が激推しします!

デジタルライター

武者良太さん

VR SNSやメタバースなどに詳しいライター。近著に「メタバースの歩き方」(往来ブックス)がある。

 

VRデバイスに精通する武者さんも、Meta Quest 2は傑作だと評する。

 

単体で使えるアプリの豊富さが圧倒的。『Oculusストア』と『App Lab』を合わせると1100以上のアプリが配信中で、ライバル機をまったく寄せつけない領域に達しています。例えば、ソーシャルVRアプリの『VRChat』なら、リアル空間を再現したワールドや、異世界感たっぷりのワールドが目白押しで、開放的なバーチャルツアーを楽しめます。長期化するステイホームでストレスが溜まっている人は、一度試す価値アリです」

 

活用の幅はエンタメ以外にも。

 

「2DのブラウザーやAndroidアプリ画面の複数表示も可能。対応するワイヤレスキーボードと併用すれば、マルチモニター環境をどこにでも持ち歩き仕事できます」

 

VRの課題である“酔い”も本機では改善されているという。

 

「本機はゲーミングPCと接続時に、最高120Hzのフレームレートの映像を表示。高品質で滑らかな映像体験ができ、酔いにくさにもつながります。マッチするなかで最廉価なのが、ASUSのゲーミングPC。GPUの高騰が続いているので、手ごろに入手できるいまが買いどき!」

 

↑プレイエリアを設定できる「ガーディアン」機能を搭載。室内でも家具などにぶつからないように、安全に楽しめる

 

↑解像度が向上したディスプレイで映像に没入できる。ヘッドセットに内蔵されたスピーカーが臨場感あるサウンドを鳴らす

 

ゲーミングPCと接続すればVRコンテンツがよりリッチに!

ASUS

TUF Gaming F15 FX506HM

実売価格18万9800円(FX506HM-I7R3060BEC)

Core i7搭載のゲーミングPC。GPUはNVIDIA GeForce RTX 3060を採用し、専用ケーブル「Oculus Link」と接続すればPCVRを楽しめる。メモリ16GB、ストレージ512GB(SSD)。

 

↑冷却システムと通気口を備え、長時間に及ぶ白熱したプレイにも最適。内部にホコリが溜まるのも抑える

 

その4  auキャリアのLTE内蔵でスマホと同じ番号で利用可能

【スマートウオッチ】

サムスン

Galaxy Watch4

実売価格3万8764円(40mm LTEモデル)

au取り扱い店にて販売中のLTE対応スマートウオッチ。KDDIが提供するサービスに加入すれば、単体で通話やメール、インターネットが利用できる。Googleと共同開発した新OSを採用し、音楽や健康など豊富なアプリも魅力。

 

SPEC●ディスプレイ径:約30mm●バッテリー容量:247mAh●最大使用時間:約40時間●内蔵メモリ:1.5GB(RAM)、16GB(ROM)●OS:Wear OS Powered by Samsung●GPS:対応●サイズ/質量:約W39×H40×D10mm/約26g

 

私が激推しします!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PCやデジタルガジェット、AVに詳しいライター。王道系からニッチな製品まで、くまなくチェックする。

 

ガジェットなら何でも試す湯浅さんはスマートウオッチも様々なモデルをチェック済みだが、本機の特異性に注目した。

 

「何と言ってもLTE内蔵という点に惹かれます。iOS端末は先行していますが、Androidユーザーにとって本機は比類なきスマートウオッチ。有料のサービスに加入する必要はありますが、単体で電話の発着信ができます。利用しているスマホとペアリングして同じ電話番号を使用可能。スマホをどこかに置き忘れたような場合でも、いつも腕に着けている本機から電話してクイックに探す、といった使い方ができるのも心強い。健康系のセンサーも充実し、心拍数や血中酸素濃度はもちろん、体脂肪率、骨格筋なども測定できます。トレーニングを開始すると自動的に検出して記録、ワークアウトの種類を選択する手間も要りません。アプリも豊富で、基本性能は高水準です」

 

↑指を約15秒当てるだけで、微弱な電流の流れから身体の状態を測定。体内の水分量や体脂肪率、筋肉量などを予測して一覧表示する

 

↑背面のセンサーを刷新。心拍数などから体組成をリアルタイムに把握し、毎日の健康管理に役立つ情報を提供してくれる

 

その5 有線・無線の同時接続でゲーム音とチャットが聞ける

【ゲーミングヘッドセット】

EPOS

H3 Hybrid

実売価格2万120円

Bluetooth対応の密閉型ゲーミングヘッドセット。ケーブルでゲーム機との有線接続と、スマホなどの端末とのBluetooth接続が同時に行え、友人と通話しながらのプレイも快適だ。適切に角度がついたイヤーカップはフィット感抜群。

 

SPEC●充電時間:1.5時間●最大再生時間:37時間(Bluetooth接続時)●互換性:Mac OS X、PS4、PS5、Switch、Xbox One、Xbox Series Xなど●ケーブル長:2m(USB)●サイズ/質量:W183×H176×D90mm/298g

 

私が激推しします!

ゲームライター

岡安 学さん

ゲーム誌の編集部を経てフリーライターに。eスポーツやデジタルガジェットを中心にメディアで活躍中。

 

eスポーツの取材も行う岡安さんは、通話をしながらゲームを楽しんでいるライト層に本機が有用だと言う。

 

「このモデルは有線と無線(Bluetooth)で2つのデバイスと同時接続でき、ゲームの音声とチャットの音声をミックスして、ヘッドセットから聞くことが可能。PCではゲームのみを起動し、スマホでチャットアプリを開いて、音声チャットをしながら快適に遊べます。PCでチャットアプリを起動することもできますが、プレイ中のラグや遅延を抑えるためには、なるべくPCに負荷を掛けないようにしたいですね。上位モデルの『H3PRO Hybrid』は、専用ドングルを備え、低遅延でゲームサウンドを楽しめます。FPSや格闘ゲーム、リズムゲームなど、eスポーツに採用されるような、競技性が高く遅延が命取りになるゲームを本気でプレイするなら、選択肢になるでしょう」

 

↑跳ね上げればミュートになるブームアームマイクは、磁石による着脱式。イヤーカップ内にサブのマイクを搭載し、外出時の通話も困らない

 

その6 卓越した音声通話技術によりオンライン会議にも最適

【完全ワイヤレスイヤホン】

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

独自の音響構造により臨場感溢れるリアルな高音質を実現。ハイレゾ相当の音声伝送が可能なLDACに対応し、ワイヤレスながらハイレゾ音質を楽しめる。また、自分の声だけをクリアに相手に伝える通話音声処理により快適に通話できる。

 

SPEC●ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●防水性能:IPX4●質量:約7g(片耳)

 

私が激推しします!

本誌編集長

川内一史

長年オーディオ記事を担当。特にイヤホン・ヘッドホンに詳しく、数多くの新製品を日々チェックしている。

 

AV機器の記事を担当する本誌編集長の川内は、完全ワイヤレスイヤホンをパワープッシュ。

 

「私の激推しはテクニクスのEAH-AZ60。このモデル最大のウリは、卓越した通話性能です。左右合計8つのマイクと独自の『JustMyVoice』プロセッサーにより、周囲のノイズと発話者の声を拾い上げて自動で解析。最適な処理をすることで、クリアな声をしっかり届けられます。駅のホームにいる際に電話がかかってきたり、カフェからビデオ会議に参加したりしたときなども、相手に不快な思いをさせずに済みます。また、マルチポイントに対応しており、例えばスマホとノートPCに同時接続が可能。移動中などはスマホで音楽を聴いていても、すぐにデバイスを切り替えてオンライン会議に参加することができ、文字通りマルチに使えます。イマドキのワイヤレスイヤホンは、オーディオ用だけでなくビジネス用としてもシームレスに使えることが重要なポイントになりますが、その点もバッチリです」

 

肝心の音質面も抜かりはない。

 

「オーディオ性能も価格以上に高いですね。特に低音の表現が豊かで、解像感もバツグン。ノイズキャンセリングの精度も高いので、どこでも音楽の世界に浸れます」

 

↑ビームフォーミングや音声解析などの技術を組み合わせた「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。通話音声をはっきりと伝達できる

 

↑片耳4つ(合計8つ)のマイクを搭載。音声解析を1秒間に1万5000回以上行い、発話者の声だけを高精度に検出する

 

↑アプリ「Technics Audio Connect」のUIを一新。ノイズキャンセリングなど機能別に分類され、目的の機能を選びやすくなった

 

身近になった開放型ヘッドホンスピーカーライクな音を味わえる!

オーディオテクニカ

ATH-HL7BT

実売価格1万9800円

オーディオビギナーにはハードルが高かった開放型ヘッドホンが、ワイヤレス化&リーズナブルな価格設定によって身近な存在に。開放型ならではの自然な音の鳴りや余韻が手軽に楽しめる。

↑オーバーヘッドながら220gと軽量。2層構造のイヤーパッドにより、最適な音響空間と高い装着性を実現した

 

その7 最高のクオリティの映像で感動の光を体感できる

【レーザープロジェクター】

ビクター

D-ILAプロジェクターDLA-V90R

実売価格275万円

世界で初めて8K60p入力に対応。最新のLSIを搭載し、8Kの情報量を入力から液晶パネル(D-ILAデバイス)まで瞬時に処理して8K信号を正しく表示できる。4K120p入力にも対応し、最新ゲーム機もサポート。

 

SPEC●表示デバイス:0.69型4K「D-ILA」×3●明るさ:3000lm●コントラスト比:10万:1●投写サイズ:60〜300型●HDMI端子:2●サイズ/質量:W500×H234×D528mm/25.3kg

 

私が激推しします!

デジタル・メディア評論家

麻倉怜士さん

雑誌や書籍の執筆のほか、大学講師を務めるなど多方面で活躍する。「麻倉怜士のデジタル進化論」を連載中。

 

画質には厳しい目を持つ麻倉さんは、プロジェクターにこそ大画面テレビでは味わえないスペシャルな魅力があるという。

 

「直視型のテレビの本質は“情報性”。ディスプレイから押し出された高精細な情報を持った光がこちらに向かってきます。一方、光源から照射された光をスクリーンに反射させるプロジェクターは“感動性”を体感できる。目だけでなく、全身で感動の光を感じることができます。そのなかでもDLA-V90Rの映像は別格。技術的な完成度はもちろんのこと、画づくりも極上のレベルにあります。HDMI2.1の採用により、8K60p/4K120p信号の再生が可能になったことをはじめ、独自のレーザー光源技術『BLU-Escent』の搭載や、HDRの最新規格『HDR10+』への対応など、最新の映像技術が集結。現在得られる最高のクオリティの映像を存分に楽しめます

↑上下左右4方向へのシフトを実現した新開発「8K/e-shiftXテクノロジー」を搭載。画素を0.5画素シフトすることで解像度を倍増化する

 

↑フルアルミ鏡筒を採用した16群18枚のガラスレンズを搭載。100mmの大口径に加え、EDレンズも5枚使用する

 

その8 リアリティ溢れる8K映像を75V型の超大画面で堪能

【8K/4Kテレビ】

シャープ

AQUOS XLED 8T-C75DX1

実売価格80万円

バックライトに小型のLED(mini LED)を採用した8K/4K液晶テレビ。エリアごとの明暗をきめ細かく制御する「アクティブmini LED駆動」と量子ドットによる光波長変換技術により、輝度やコントラスト、色域が飛躍的にアップした。

 

SPEC●チューナー:8K×1、4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×2ほか●サイズ/質量:W1655×H1009×D310mm/約45.0kg(スタンド含む)

 

私が激推しします!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた論評で多媒体で活躍する。

 

有機EL機の台頭が著しい大型テレビ市場だが、シャープが新技術を投入した大型液晶シリーズを発売した。同モデルについて、藤原さんはこう語る。

 

「mini LED次世代ディスプレイ技術を用いた8K対応モデルです。正面のコントラストに優れるVA液晶で、mini LEDバックライトと量子ドット技術の組み合わせで、より明るく、鮮やかな再現性を実現。とにかく明るく、黒も適度に締まるので、日差しが差し込むような明るいリビングでも、色鮮やかで高コントラストの映像が楽しめます。サイズは65V/75V/85V型と超大型のラインナップですが、オススメは等身大の8K映像の醍醐味が体験できる75V型。現状8K放送はNHKのBS8Kのみですが、YouTubeなどのネット配信で良質な8Kコンテンツが増えつつあります。4Kを凌駕するリアリティに富んだ映像を堪能できますよ」

↑低反射広視野角の「N-Wideパネル」を採用。照明などの映り込みを抑える

 

↑「アクティブmini LED駆動」を採用。高コントラスト・高輝度・広色域を実現した

 

その9 上位モデル譲りの処理能力を備え使い勝手も抜群

【デジタル一眼カメラ】

ソニー

α7 Ⅳ

実売価格32万8900円(ボディ)

新開発の約3300万画素センサーと画像処理エンジンを搭載したミラーレス一眼。上位機譲りの処理能力を備え、階調表現や色再現度などの画質が進化したほか、AF精度も向上した。5.5段ぶんの5軸手ブレ補正に対応。

 

SPEC●撮像素子:約3300万画素 35mm判フルサイズ●レンズマウント:ソニーEマウント●ディスプレイ:3.0型103万6800ドット(バリアングル式)●撮影設定登録:9モード(本体)●サイズ/質量:W131.3×H96.4×D79.8mm/約658g

 

私が激推しします!

フォトグラファー

永山昌克 さん

ポートレートや商品撮影を得意とする写真家。雑誌やウェブでカメラやガジェットのレビュー記事の執筆も行う。

 

プロカメラマンとして活躍する永山さんは、本機が価格以上の実力を秘めていると語る。

 

「小型軽量かつ高画素を実現する優秀なモデルで、ソニーのほかのカメラと比べると、コスパの高さが光ります。画像処理エンジンは上位機種にも搭載されている最新世代のものを採用するとともに、高画質機能も多数搭載。人気のルック『S-Cinetone』も受け継いでいて、動画撮影時は特筆すべきキレイな仕上がりに。同社の30万円前後のラインナップでは初めて4K60pの動画撮影に対応し、フルサイズのHDMI端子を採用した点も大きなポイントです」

 

ほかにも進化点は数多くある。

 

「露出補正ダイヤルが改良されてカスタマイズ可能に。動画と静止画の切り替えスイッチが新設されたのも便利ですね。静止画モードと動画モード、それぞれの設定値が個別に記憶できるようになり、1台2役で使えるようになったのはうれしいです。また、同社のカメラはアクセサリーも充実。ソニーEマウントを採用しており、交換レンズが豊富という優位性も忘れてはなりません。大容量データを記録する用途を想定するなら、『CFexpress』カードがマストバイ。防塵・防滴性など、タフさの面でも恩恵は大きいですね」

 

↑「クリエイティブルック」は10モードから選べ、彩度やシャドウなどさらに細かい調整も。設定を保存しておけば、容易に思い通りの写真や動画が撮れる

 

↑フルサイズながら小型・軽量のハイブリッド機として快適な操作性を実現。ダイヤルを回して静止画、動画、S&Qモードの切り替えが行える

 

↑最上位機種でも採用する最新の画像処理エンジンを搭載。AFや画質調整などのリアルタイム処理を一括で行い、遅延時間が短縮された

 

大容量データを素早く書き込むならCFexpressカードが最適!

ソニー

CFexpress Type A メモリーカード CEA-Gシリーズ

実売価格2万6400円(80GB)

連続撮影した写真や高ビットレート動画など、大容量データの書き込みに適したメモリーカード。落下強度7.5m、IP57の防塵防水性能を備えるなど、厳しい環境での撮影にも耐えうるタフさを誇る。

↑連写した静止画や4K動画などの大容量データをPCへ転送するのに最適。読み出し速度は最大で約800MB/sだ

シャープは再び、クリーナーのトレンドを作るのか? 静かになった「RACTIVE Air」新モデルに期待高まる

最近は当たり前のように軽量タイプのコードレススティッククリーナーが店頭に並んでいますが、コードレスクリーナー軽量化の流れを作ったメーカーといえばシャープ。2kg以上のコードレスクリーナーが当たり前という時代に、メイン掃除機として使えるパワーがありながら1.5kgという「RACTIVE Air(ラクティブ エア)EC-A1R」を2016年に発売して話題となりました。そんなトレンドを作ったシャープが、8月25日にコードレスクリーナーの新製品「EC-SR8」を発表しました。発売日は9月8日、実売予想価格は9万9000円(税込)です。新製品の特徴は低騒音化構造の採用。軽量化の次は、なんと「音」に着目した製品を世に送り出してきたのです。

↑今回発表された新製品のEC-SR8

 

↑RACTIVE Airの新ラインナップ。写真左の6機が新モデルで、左からシリーズ最高のパワーで低騒音化構造も採用した最上位機種「EC-SR8」、高効率モーター搭載でパワーと軽量化のバランスが良い「EC-HR8」、軽さを追求した「EC-AR8」。これに既存モデルであるコスパモデル「EC-FR7」を加えたラインナップになります

 

モーターをカバーすることで耳障りな音を低減

EC-SR8での注目のポイントが「ノイズリダクション設計」。つまり、低騒音化機構の採用です。シャープによると掃除機の「音」を発生させる原因は主に3つ。それがモーター音、排気音、そして駆動音です。そこで、モーターには「ファンネルサイレンサー」、ヘッドには回転ブラシやモーターの振動を抑制する振動吸収材を利用することで駆動音を低減させました。これにより、運転時の実感音は従来モデルと比較すると約36%低減したといいます。

【動画】※音声が出ます

実際に音を比較。最初の赤い掃除機は旧モデルEC-SR7、後半の白い掃除機が新モデルEC-SR8の運転音です。新モデルは耳につく甲高い音域がなく、こもったような優しい音に聞こえます。

 

ちなみに、ファンネルサイレンサーとはモーターを覆うように配置された「ファンネル(円錐)」形状のカバーのこと。カバーには高密度吸音材と振動吸収材が使われており、モーターの駆動音を低減。そのほか、排気部に格子状のフィルターをつけて排気の気流を整えることで排気音まで抑えています。

↑新製品EC-SR8のカットモデル。銀色のモーターを覆うように、黒い樹脂製のカバーが配置されているのがわかります。グレーのフェルト状素材は高密度吸音材

 

ただし、カバーを採用したことでモーターのサイズはかなり大きくなりました。このため、新モデルEC-SR8は旧モデルEC-SR7と比較すると重量が100gほど重くなっています。一方、パイプ長などを短くすることで標準サイズは幅221×奥行267×1030mmと、ほぼ旧モデルと同サイズです。

↑こちらは従来モデルEC-SR7のカットモデル。モーターがむき出しでコンパクトに収まっています

 

↑右手側(奥側)が旧モデルのEC-SR7、左手側(手前)が新モデルのEC-SR8。新モデルはモーターカバーの分、本体が縦に長くなっているのがわかります。ここまでサイズアップしても重量は100gしか増えていないのはうれしいポイント

 

ヘッドの改良で壁際ギリギリの掃除が簡単に

低騒音化のほか、ヘッド形状が進化して壁際のゴミが掃除しやすくなったのもポイント。パワーのあるコードレス掃除機のほとんどは、ヘッド内部に回転ブラシを搭載しています。しかし、ブラシの両端にギアなどを配置するため、ブラシはヘッド両端まで届かないのが一般的。RACTIVE Airシリーズも旧モデルであるEC-SR7はヘッド左右に20mm以上「ブラシが届かないエリア」がありました。その点、新モデルEC-SR8は「端までブラシ」を採用。ヘッドの裏を見ると、右側には21.5mmの隙間があるものの、左側はヘッド端ギリギリまでブラシが配置されています。このため、ヘッド右側を壁に当てて掃除することで壁際ギリギリのゴミも吸い込むことができるのです。

↑上が新モデルEC-SR8、下が旧モデルEC-SR7のヘッド裏面。旧モデルは左に22mm、右に30mmの「ブラシが届かないエリア」があります。一方EC-SR8は右にのみ21.5mmの「ブラシが届かないエリア」、左はギリギリまでブラシが延びています

 

↑壁際に10cmほど粉ゴミをまいて往復させ、新旧モデルで掃除をするデモンストレーション。旧モデル(左)は壁際に粉が残っているのに対し、新モデルはほぼ完全にゴミが取れているのがわかります(右)

 

ハンディクリーナーを利用するとき、パイプが自立するのが便利

RACTIVE Airといえば吸込口のパイプが自立する「スグトルブラシ」も特徴的。掃除の際は狭い隙間や棚の上など、ヘッドを外してブラシノズルで掃除をするタイミングが多くあります。こんな場合、通常はヘッドを外したり、再装着するときに毎回かがんだりする必要がありました。一方、RACTIVE Airは手元ボタンでヘッドのロック解除ができるので、ヘッドを踏んで引っ張れば立ったままヘッドが外せます。そのうえ、外したヘッドの吸込口パイプがいつでも上を向いているので、再装着も立ったまま行えるというものです。

↑ヘッドを外してブラシノズルにしたところ。外したヘッドの吸込口パイプが上を向いているので、再装着も立った姿勢でラクに行えます

 

この機能は従来モデルからあったのですが、新モデルEC-SR8では延長パイプごとヘッドを外してもパイプが自立する「新スグトル構造」となりました。EC-SR8をハンディクリーナーとして利用したあとでも、ヘッドを立ったまま再装着できるようになったのです。

↑延長パイプを装着した状態でもパイプが自立するようになった新モデル。本体をハンディクリーナーのように利用したあと、簡単に床掃除に復帰できます

 

今後は「静音性」も掃除機選びのポイントとなるのか?

コロナ禍のいま、リモートワークで昼も家にいるという家庭が増えています。そんななか、今回発表された低騒音クリーナーは、「ご近所に迷惑をかけたくない」「家族がいつも家にいるからいつ掃除するか迷う」といったニーズに応えてくれるかもしれません。

 

コードレスクリーナー登場時、メーカーはパワーと駆動時間を重視した製品ばかりを開発していましたが、2016年のRACTIVE Air登場から「パワータイプ」と「軽量タイプ」の2モデルを発売するメーカーが増えました。それだけ「軽さ」がコードレスクリーナーにとって無視できない要素になったということでしょう。かつて「軽さ」で新トレンドを作ったRACTIVE Airが、今回の新製品では「騒音低減」に着目したことから、今後は「静かさ」もクリーナーのトレンドになっていくのか……? 今後の動向に注目したいと思います。

やはり完成度は高かった! シャープ「水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック」7項目で徹底チェックした結論

自動調理鍋(電気鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。編集部ではそんな自動調理鍋の人気モデルを集め、その実力を徹底的に調査。今回は、自動調理鍋のパイオニアとして知られ、抜群の知名度を誇るシャープ「水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G」を徹底的にチェックします!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

 

【今回テストした機種はコチラ】

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

↑レシピの検索は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「メニュー番号で探す」など、何通りかのパターンから探すことができるのが便利です

 

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【調査その4】操作性をチェック!

アプリやクラウドサービスと連動した拡張性が光る

「ホットクック」の液晶パネルの文字は大きめで視認性がよく、使用頻度の高いボタンは大きくなっているなど、使い勝手を高める配慮は見事です。ボタンのタッチも違和感なく反応し、パネル回りにも王道感アリ。このパネルを見ながら、主に上下キーと「スタート/決定キー」で操作します。

 

メニューの検索手段は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」と豊富に用意。145(自動133+手動12)のメニューのなかから、スムーズに選べます。

↑「メニューを選ぶ」「手動で作る」「ダウンロードメニュー」といった調理機能のほか、「あたため直し」「お手入れ」「設定」モードも備えています。なお、無線LAN接続時にお知らせがあると、「COCORO KITCHEN」のランプが点滅

 

本体だけで操作できるのはもちろん、アプリ「COCORO HOME」および、クラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」と組み合わせてメニューをダウンロードできるIoT仕様になっているのも大きな特徴

 

ブラウザでアクセスできるクラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」は、オススメメニューを提案してくれるうえ、ホットクックユーザーの人気ランキングや食の興味など、様々な切り口からメニュー検索できるのがうれしいところ。随時レシピが追加されていき、ダウンロードすることでレパートリーが広がるのも魅力です。

↑「COCORO KITCHENレシピサービス」では、「調理中」や「急上昇ランキング」などが表示され、メニュー選びの参考になります

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

 

【調査その5】独自機能をチェック!

料理好きな人には特に便利な「まぜ技ユニット」

「ホットクック」最大の独自機能は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかきまぜる「まぜ技ユニット」です。旧モデルでは加熱の進行に合わせてかきまぜることまでしかできませんでしたが、新モデルでは、調理の下準備の段階から活躍します。

 

また「まぜ技ユニット」の回転数がアップしたことで、アイスやホイップクリームの泡立てにも活用できるように。今回は、下ごしらえの段階で活躍するメニュー「ポテトサラダ」で実力を検証します。

↑「まぜ技ユニット」を本体にセットし、開いた状態 ※:撮影のため「まぜ技ユニット」を伸ばした状態にしています。使用時には折り畳んだ状態でセットしてください

 

↑内鍋にじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、水を入れてセット完了。メニューを選び「ポテトサラダ(ゆで~つぶし)」を選んで調理スタートです

 

かき混ぜながら加熱することで、人力では手間のかかるポテトサラダの茹でる、潰すといった工程を省いて時間短縮できることが「まぜ技ユニット」の大きな魅力。なお、かき混ぜる動作中でも音は静かで気になりませんでした。本機での調理は25分で完了。仕上がりはどうでしょうか。

↑フタを開けてみると、ご覧の通り。玉ねぎは完全に熱が通ってしんなりと。じゃがいもはやや形を残した様子ですが、食感はいかに?

 

↑本記事では2人前だったのでつぶしの様子が伝わりにくいが、公式レシピ通りの4人分では画像のような仕上がりに

 

↑きゅうり、ハム、マヨネーズ、塩こしょうを加えて混ぜ、完成です

 

肝心の食感は、生のような硬さはなくて適度にホクッとしたやわらかさ。ムラも感じません。ポテトサラダの粒の状態は好みがわかれるところだと思いますが、個人的にはつまむのに適した食べごたえのサイズになっていると感じました。「まぜ技ユニット」全体としての編集部員の感想を聞くと、様々な意見が飛び交う結果に。

「かき混ぜで作れる料理は、鍋を振って炒めるというよりも潰して混ぜるメニューのほうが多いですよね。ホイコーローはメニュー搭載されてますけど、野菜炒めとかチャーハンとかがあると、もっと身近なのかなと。あとは、餃子やハンバーグのタネなど、加熱せずに捏ねるだけの機能があるとより便利だと思います」(小林)

「お菓子作りで一番手間がかかると言える生クリームの泡立てを代行してくれるのはうれしいですね。コロッケの具も作れるので、自家製というハードルが高い料理にも挑戦するモチベーションになりそうです。料理好きな人が時短の手助けのために活用するという視点では、『ホットクック』はすごく便利な一台だと思います」(松永)

「上下2段同時調理」は忙しい人にうれしい機能

「ホットクック」には、ふたつの料理を同時に作れる「上下2段同時調理」という独自機能もあり、例えば下段でアクアパッツァを作りながら、上段でポテトサラダを作ったり、下段でごはんを炊きながら上段でおかずを作るなどが可能です。

↑上段では蒸物やおかず、下段では汁物や煮物を同時調理できる。写真は上段でポテトサラダ(左)、下段でアクアパッツァ(右)を調理する例

 

「『上下2段同時調理』も、料理好きな人や家事をこなす時間がない忙しい人目線でのメリットかなと。この機能をふだんは使わなくても、いざという時に助かりそうな気はします。あとはまだ公開レパートリーが少ないので、今後のダウンロードメニュー拡大に期待ですね」(山田)

「別の機能ですけど『ホットクック』って、声で『あと10秒です』とかお知らせしてくれるじゃないですか。あれも独自機能だと思うんですよね。時間を知らせてくれるのは、意外に便利だと感じました」(小林)

 

【調査その6】設置性をチェック!

多機能なぶんサイズは大きめ

調理容量2.4Lに対し、サイズは幅345×高さ256×奥行き305mmで約5.8kg。今回比較した5モデルのなかで最も調理容量が多く多機能なぶん、サイズも大きめ。カラーはレッド系とホワイト系があり、ほかのキッチン家電に赤が多ければ前者を。そうでなければ、後者を選ぶと全体にマッチするでしょう。

↑使用モデルはレッド系。サイズ、重さともになかなかのものがあります

 

「ホットクック」は丸みを帯びた優美なデザインですが、大きいぶんキッチンやキッチンボードに置く場合でもスペースを取ります。なお、電源は約1.4mのマグネットプラグ式コードが付いてきます。

↑レッド系は華やかな色調。落ち着いた印象を好む人にはホワイト系がオススメです。2021年発売の新モデルでは、2.4Lモデルで約13%減の省スペース化を実現しました

 

「『ホットクック』は独自機能の『まぜ技ユニット』をフタに装着する仕様なので、そのぶん大きくなるのかも。無線LAN連携できたり、しゃべったりと多彩なので、機能性を重視する人向けですね」(小林)

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

 

【調査その7】お手入れをチェック!

想像以上に洗いやすいが「まぜ技ユニット」の水切りに注意

独自機能「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの、洗う点数は少ない「ホットクック」。コーティングが施された内鍋は軽めで洗いやすく、想像以上に手入れは簡単だという意見が多かったです。

↑右端の黒いパーツが「まぜ技ユニット」

 

ひとつ懸念として上がったのが「まぜ技ユニット」の水切りについて。内部に水が残りやすい設計のため、乾かすのに時間がかかるのがネック。

↑「まぜ技ユニット」自体は調理後もあまり汚れない印象ですが、食洗機ではウイングの1本1本まで洗いにくいため、手で洗うのがオススメです。

 

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がないときもあるからそこまで気にならないでしょう」(山田)

 

【調査のまとめ】

全ての面で完成度の高い王道タイプ

価格が7万円を超え、設置にややスペースを取りますが、「ホットクック」は総じて完成度の高いモデル。女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい、素材の味を生かした料理の味に好感が持てるほか、メニューの検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。お手入れの面では、「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの分解する必要はなく、洗う点数は少ないため、負担に感じることは少ないでしょう。全ての面でレベルが高い王道タイプといえます。多少高くても安心できるモノがほしい、専用レシピサイトを活用して定期的に追加される新しいメニューに挑戦したい、という方にオススメのモデルです。

明るいリビングでも色鮮やか、シャープ8K液晶テレビがオススメ

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はシャープの8K/4K液晶テレビ「AQUOS XLED 8T-C75DX1」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

リアリティ溢れる8K映像を75V型の超大画面で堪能

【8K/4Kテレビ】

シャープ

AQUOS XLED 8T-C75DX1

実売価格80万円

バックライトに小型のLED(mini LED)を採用した8K/4K液晶テレビ。エリアごとの明暗をきめ細かく制御する「アクティブmini LED駆動」と量子ドットによる光波長変換技術により、輝度やコントラスト、色域が飛躍的にアップした。

 

SPEC●チューナー:8K×1、4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×2ほか●サイズ/質量:W1655×H1009×D310mm/約45.0kg(スタンド含む)

 

私が激推しします!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた論評で多媒体で活躍する。

 

有機EL機の台頭が著しい大型テレビ市場だが、シャープが新技術を投入した大型液晶シリーズを発売した。同モデルについて、藤原さんはこう語る。

 

「mini LED次世代ディスプレイ技術を用いた8K対応モデルです。正面のコントラストに優れるVA液晶で、mini LEDバックライトと量子ドット技術の組み合わせで、より明るく、鮮やかな再現性を実現。とにかく明るく、黒も適度に締まるので、日差しが差し込むような明るいリビングでも、色鮮やかで高コントラストの映像が楽しめます。サイズは65V/75V/85V型と超大型のラインナップですが、オススメは等身大の8K映像の醍醐味が体験できる75V型。現状8K放送はNHKのBS8Kのみですが、YouTubeなどのネット配信で良質な8Kコンテンツが増えつつあります。4Kを凌駕するリアリティに富んだ映像を堪能できますよ」

↑低反射広視野角の「N-Wideパネル」を採用。照明などの映り込みを抑える

 

↑「アクティブmini LED駆動」を採用。高コントラスト・高輝度・広色域を実現した

シャープの除湿・加湿機能付き空気清浄機が31%オフ、プライムデーも終盤に

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。シャープの除湿・加湿機能付き空気清浄機「プラズマクラスター 7000(KC-HD70-W)」が、通常価格から31%オフの2万8480円(税込み)で販売されています。

 

除湿は8畳/約10分、加湿空気清浄は8畳/約9分、空気清浄は8畳/約9分というパワフルなスペックで、部屋の状況に合わせた最適な設定を自動で切り替えてくれる機能を備えています。

 

リビングに、自室に、寝室にと、さまざまな環境で活躍してくれる、スタンダードな空気清浄機をお得に手に入れてみてはいかがでしょうか。

5大人気メーカーの「自動調理鍋」、毎日使いやすいのはどれ? 編集部員が徹底調査

自動調理鍋の人気製品について、これまで「味」「操作性」「独自機能」と各回でじっくりチェックしてきた本企画。今回はそれぞれの「設置性・お手入れ」にフォーカスを当て調査します。

 

▶過去の調査記事はコチラ
「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!
「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた
「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!
自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明
自動調理鍋は「独自機能」に決定的な差が!人気5モデルを編集部員&プロで徹底調査
時短の定番「自動調理鍋」…プロが大注目する2番手機能は?

設置性は実生活においてとても重要。本体が重すぎると一度棚の奥にしまってしまうとなかなか取り出さなくなってしまうし、キッチンに置いたときや食卓に設置したときの圧迫感も、大事なポイントですよね。また、使用後のお手入れ方法も気になるところ。

 

今回も前回と同様、GetNavi webの家電担当とフードアナリストの中山(筆者)が、生活のシーンをイメージしながらユーザー目線で徹底調査しました!

↑検証メンバー。左から筆者の中山、家電担当の小林、大型家電担当の松永、動画担当の小山、編集長の山田

 

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

 

【設置性】

コンパクトかつ落ち着きのあるデザイン

本機のサイズは幅300×高さ224×奥行き301mmで、重さが約3.9kg。今回の5製品のなかでは比較的小さく、重さは最軽量です(調理容量は2.0Lで大差なし)。卓上でグリル鍋としても使用することを想定し背が低く設計されており、コンパクトさは秀逸といえるでしょう。また、マグネットプラグ式の電源コードは約2.0mと、今回のなかでは最長でした。

↑一部に木目調のパーツを配したカジュアルなデザイン。そこまで重厚感はありません

 

カラーはブラック、グレー、グリーンの3色(使用モデルはグリーン)。欧米のキャセロール鍋を思わせるデザインや、マットやパステル系を用いた落ち着きのある配色で、インテリアにもマッチしそうです。

↑キッチンにもなじみ、極端な生活感は出ない印象

 

実寸、存在感ともに圧迫する要素がなく、キッチンやインテリアに溶け込むデザイン性は優秀。比較的コンパクトなのでしまう際にもかさばらず、しまわずに棚などに置いてあっても馴染むでしょう。

 

「かわいらしいデザイン。コンパクトかつ軽めで出し入れしやすく、女性に刺さる魅力が多いですね」(松永)

 

「全体的に軽やかで重厚な高級感はないですけど、チープさはない洗練されたデザイン。収納性もよく、家が広くないという人にもオススメな一台」(小山)

 

【お手入れ】

パーツが細かく洗いづらいという宿命があり

「電気圧力鍋ヘルシープラス」は圧力調理鍋のため、フタ内部の設計が緻密です。パーツも多くて洗浄にやや手間がかかりますが、これは圧力鍋ならではの宿命。洗う際にはなくさないよう注意が必要で、細かいパーツは食洗機(食器洗い乾燥機)で洗わないほうがベタ―です。なお、本機はグリル鍋としても活用できるようにフタが丸ごと外れるのもポイント。

↑パーツが細かく、パッキンが洗いづらい、水はけも悪いなどは圧力鍋の宿命。ただし本機の内鍋は持ち手がないうえに軽く、コーティングも優秀。扱いやすさでは好評でした

 

↑小さいパーツは洗浄もしづらいため、特に注意を

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【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

 

【設置性】

多機能なぶんサイズは大きめ

調理容量2.4Lに対し、サイズは幅345×高さ256×奥行き305mmで約5.8kg。今回比較した5モデルのなかで最も調理容量が多く多機能なぶん、サイズも大きめ。カラーはレッド系とホワイト系があり、ほかのキッチン家電に赤が多ければ前者を。そうでなければ、後者を選ぶと全体にマッチするでしょう。

↑使用モデルはレッド系。サイズ、重さともになかなかのものがあります

 

「ホットクック」は丸みを帯びた優美なデザインですが、大きいぶんキッチンやキッチンボードに置く場合でもスペースを取ります。なお、電源は約1.4mのマグネットプラグ式コードが付いてきます。

↑レッド系は華やかな色調。落ち着いた印象を好む人にはホワイト系がオススメです。2021年発売の新モデルでは、2.4Lモデルで約13%減の省スペース化を実現しました

 

「『ホットクック』は独自機能の『まぜ技ユニット』をフタに装着する仕様なので、そのぶん大きくなるのかも。無線LAN連携できたり、しゃべったりと多彩なので、機能性を重視する人向けですね」(小林)

 

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

 

【お手入れ】

想像以上に洗いやすいが「まぜ技ユニット」の水切りに注意

独自機能「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの、洗う点数は少ない「ホットクック」。コーティングが施された内鍋は軽めで洗いやすく、想像以上に手入れは簡単だという意見が多かったです。

↑右端の黒いパーツが「まぜ技ユニット」

 

ひとつ懸念として上がったのが「まぜ技ユニット」の水切りについて。内部に水が残りやすい設計のため、乾かすのに時間がかかるのがネック。

↑「まぜ技ユニット」自体は調理後もあまり汚れない印象ですが、食洗機ではウイングの1本1本まで洗いにくいため、手で洗うのがオススメです。

 

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がないときもあるからそこまで気にならないでしょう」(山田)

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【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

実売価格3万3000円

 

【設置性】

大きさや重さを感じさせないスタイリッシュさ

2.3Lの調理容量で、サイズは幅285×高さ225×奥行き310mm。重さは約7.0kgと、今回のなかで最重量の「STAN.」。サイズも大きめながら、洗練されたデザインで強い主張はないといえるでしょう。この重さは、頑丈で直火調理ができるホーロー製の内鍋による部分が大きいのかもしれません。

↑「STAN.」は奥行きこそそれなりにありつつも、幅はすっきり。本体の持ち手は底部にあり、1.4mのマグネットプラグ式コードが付きます

 

インテリアに馴染む佇まいが「STAN.」のデザインコンセプトで、実際に置いてみても美しさはお見事。本体の大きさや重さはあるものの、落ち着いた印象です。

↑クリエイティブユニット「TENT」とコラボレーションした、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性がウリの「STAN.」。カラバリは写真のブラックと、ホワイトがあります

 

ホーロー製の内鍋は直火調理できるのも特徴。コンロ用の鍋としても使える点を踏まえれば、7kgという重さは気にならないかもしれません。編集部からもデザイン性の高さが好評でした。

 

「大きさや重さを、スタイリッシュなデザインでやわらげている好例。キッチンでも卓上でも圧迫感がなく、スマートに使えると思います」(小山)

 

「棚へ収納する際も、『置く』というか『飾る』感覚。上品な高級感をもった、美しいプロダクトですね」(松永)

 

【お手入れ】

課題があるとすれば炊飯後の洗浄だけ

洗うパーツが3点でOKと、手軽さでも好評だった「STAN.」。ホーロー製の内鍋は重いのですが、「気になるレベルではない」「熱効率のいいホーローのメリットのほうが勝る」という声のほうが多数でした。

↑内鍋、内フタ、水受け皿の3点。食洗器でも洗いやすく、細かいパーツがないので紛失する心配もありません

 

ホーローの内鍋にご飯がくっつくので、炊飯後のお手入れは大変な印象でした。コーティングされていないので、炊飯した後は漬け置きが必要。自動調理鍋で炊飯もしたいという人は、この点も考慮しておきましょう。

↑内鍋は取っ手までホーロー仕様。他パーツとのつなぎ目がなく、ガシガシ洗えます

 

「炊飯後の手入れが大変なのは、ホーロー鍋ならでは。それ以外の手入れは簡単で、油切れも良好。基本的にはストレスなく使える一台」(松永)

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【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

 

【設置性】

コンパクトでデザインは丸くなめらかな印象

「クックフォーミー」は2.0Lの調理容量に対して、サイズが幅324×高さ268×奥行き314mmで重さが約4.798kg。同じ容量で圧力鍋の「電気圧力鍋ヘルシープラス」よりやや大きく、重さがあるのはハイパワーであること(消費電力900Wで100Vぶん高出力)、レシピ数など機能のバリエーションが多いからかもしれません。

↑「クックフォーミー」の3Lタイプで、調理容量は2L。レシピ数は210種、専用レシピ本要らずの「ナビするレシピ」など多機能

 

約1.5mの電源コードが付きますが、マグネット式ではありません。プラグが台形の形をしているので上下構わず差せるわけではなく、「地味な部分だけど意外に面倒かも」という声が上がりました。

↑カラーは、今回使用したホワイトのほかにブラックがラインナップしています

 

「デザインよりも基本性能や機能の豊富さに注力している印象。でも大きすぎるわけではないので、棚などへの出し入れはしやすいと思います」(小林)

 

「全体的に丸くなめらかで、どこかかわいらしさもあります。本国フランスならではの、舶来っぽいデザインが好きな人にはオススメです」(松永)

 

【お手入れ】

大小様々なパーツがあるため要注意

今回比較したモデルで、最もお手入れパーツが多かったのが「クックフォーミー」。「電気圧力鍋ヘルシープラス」同様に圧力鍋の宿命を背負っているのですが、こちらはさらに注意が必要でした。

↑大小様々なパーツが取り外せます。画像中央の受け皿のような部品が内ブタから取り外しにくく、球状の部品が転がるので要注意

 

内鍋はしっかりしたコーティングで洗いやすいものの、両サイドの取っ手が大きめでやや難点という声も。また、細かいパーツが多く紛失のリスクも背負っているので手洗いを推奨。シンクの排水溝にも落ちないよう、注意が必要です。

↑セラミックコーティング加工された内鍋。底には凹凸があり、食材がこびりつきにくく洗いやすい

 

「圧力鍋の手入れは手間がかかりますが、スピーディーに調理できる点は大きなメリット。時短をどうとらえるかによると思います」(小林)

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【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

 

【設置性】

炊飯器をベースにしたコンパクトさと様式美

炊飯容量0.09~1.0Lに対し、W250×H201×D321mmで約5.0kgの「ライス&クッカー」。外観のデザインは炊飯器がベースになっており、幅や高さは今回のなかで最もコンパクトでした。

↑カラバリはホワイトのみ。また、使用時以外は表示されないタッチパネル式を採用しているので、文字情報が少なくスタイリッシュです

 

炊飯器をベースにしたデザインや設計には、編集部内でメリットとデメリットがあるとの意見で一致。メリットは、電源コードが本体に収納できる巻き取り式であること。長さが1.0mなので「もっと長いと嬉しい」という声がありつつも、収納式は高評価でした。

↑白一色で統一感のあるデザインは、キッチンやダイニングでの馴染み方も抜群。「黒もほしい」という声もありました

 

一方でデメリットは、ハンドルのバランスの悪さ。というのも、ハンドルをつかんで持ち上げた際に重心が不安定になるのです。とはいえ、ハンドル部分にしゃもじを収納できるコンパクトさ、洗練されたデザインには賞賛の声が多数上がりました。

 

「炊飯器って、出しっぱなしになる家電。日用品であるその一台がこれだけすっきりしていて、しかも調理鍋としても使えるのはうれしい」(小山)

 

「やや重めなのは、内釜に高級な『ダイヤモンド竈釜』を採用しているからかも。炊飯器をメインとして使うならあまり持ち運びはしないし、多少重くてもいい」(山田)

 

【お手入れ】

洗うパーツは2点のみでお手入れ簡単

今回最も洗うパーツの数が少なかった「ライス&クッカー」。対象は内釜と内フタ(ふた加熱版)のみ。

↑内フタのパッキンは取り外し不要ですが、内側に汚れが残りやすいので丁寧に洗いましょう

 

洗うパーツが2点のみというのは、実体験としてもきわめてスピーディー。また、内釜に持ち手がないので洗いやすいという点も高評価でした。

↑内フタには「うま味キャッチャー」という突起があるものの、こちらもパッキン同様取り外さずに流水洗いでOK

 

「『ライス&クッカー』はIoTで高性能ですが、ハードウェアは実にシンプルで手入れもカンタン。洗い物が面倒な人にはうれしいですね」(小林)

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【設置性・お手入れの調査のまとめ】

アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」はコンパクトで軽く、カジュアルなデザインも良い。圧力鍋のため細かいパーツが多く、手入れにはやや手間がかかるが、リーズナブルに電気圧力鍋を使いたい人にはオススメ。

 

シャープ「ホットクック」は容量があるぶんサイズも大きめで、デザインには高級感があり。手入れは比較的簡単で使い勝手も良好。棚に置くなら、キッチンやダイニングが広めの家のほうがよさそう。

 

象印マホービン「STAN.」はサイズが大きめながら、洗練されたデザインが秀逸。キッチンでも卓上でも圧迫感がなくスマートに使える。洗浄パーツは少ないが、炊飯した場合は米がこびりつく点に留意を。

 

ティファール「クックフォーミー」は比較的コンパクトで、丸みのあるデザインが特徴。洗浄は細かいパーツが多く大変だが、圧力鍋の時短を享受したい人、海外デザインが好きな人向けの一台。

 

パナソニック「ライス&クッカー」は炊飯器がベースでサイズは小さめ。インテリアになじみやすい、すっきりとしたデザインも特徴。洗浄はきわめて簡単で、ミニマルライフに重きを置く人、手入れに時間をかけたくない人には特にイチオシ。

 

次回は過去回をおさらいしながら「全体まとめ」をレポートします。

 
 
撮影/中田 悟

空気清浄機は「個室床置き」「ポータルブル」がトレンド! プロが厳選するコンパクトモデル8選

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目。以下では、 家電ライターの平島憲一郎さんが厳選した8モデルを紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が厳選しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

 

≪個室床置きタイプ5選≫

 

【製品1】同社ならではの十分な風量で超微粒子を9割以上除去

●適用床面積:15畳●8畳の清浄時間:約18分●空気清浄技術:HEPASilentテクノロジー●運転音:18〜48dB(A)

ブルーエア

Blue 3210

実売価格2万6400円

同社の基幹技術HEPASilentテクノロジーを備えた小型モデル。本体下部360度から吸気し、0.1μmまでの微粒子を99.97%(※)フィルター捕集する。空気の状態を検知し最適風量に自動調節。

SPEC●消費電力:2〜10W●風量:0.5〜3.2立方メートル/分●フィルター:Particle Carbon Filter●フィルター交換目安:約6か月●運転モード:オート●サイズ/質量:φ200×H425mm/約1.7kg

※:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1〜1μmまでの微粒子を99.97%以上除去フィルター*の除去性能。部屋全体への除去性能とは異なる

 

↑吸引した空気中の有害物質をマイナス帯電させ、プラス帯電させたフィルターに吸着。高い除去力と高速清浄を両立した

 

↑外側からプレフィルター、メインフィルター、ココナッツカーボンの3層構造のフィルターを採用。PM2.5からVOC、化学物質まで幅広く除去する

 

↑プレフィルターは布製で水洗い可能。5色のカラバリを用意する。メインフィルターは半年ごとの交換だけでメンテ不要

 

[Impression] 超微粒子にまで対応し安心感は抜群!

「コンパクトなサイズながら十分な風量で、寝室などに最適。高性能フィルターで0.1μmの微粒子まで除去できて安心です。運転モードはオートのみで面倒な操作がイヤな人に◎」(平島さん)

 

【製品2】ウイルスを捕らえたフィルターをUV−C照射

●適用床面積:約15畳●8畳の清浄時間:約17.5分●空気清浄技術:5ステップ(フィルター清浄+UV-Cライト)●運転音:約27〜約49.9dB

エレクトロラックス

空気清浄機 Flow A3 UV

実売価格3万4870円

ウイルスを1分間で99.9%除菌するUV-Cライトを搭載(※)。ウイルスが付着したフィルターをUV-Cで照射しながら運転する。きれいな空気を送風口からスパイラル状にムラなく供給。

SPEC●消費電力:2.9〜24.8W●風量0.75〜3.02立方メートル/分●フィルター:円筒型フィルター(活性炭フィルターとHEPAフィルターを含む)●フィルター交換目安:約1年●運転モード:自動、マニュアル、スリープ●サイズ/質量:φ240×H380mm/約2.8kg

※:Guangdong Detection Center of Microbiology (GDDCM)にて、Technical Standard for Disinfection (2002 Ministry of Health P.R. China)- 2.1.5.4に基づいた試験の結果(試験実施日:2021年1月5日)。36mm離した箇所から1分間UV-C Emitterを照射した試験での実証結果であり、実使用空間での実証結果ではない。UV-Cライトの性能のため、部屋全体に対する性能とは異なる。また、すべてのウイルスを除去できるものではない

 

↑フィルターは約1年で交換。交換時期になるとコントロールパネルにフィルター交換サインが表示される

 

↑4ステップフィルターとUV-Cライトで、PM2.5やウイルスなどを除去。UV-Cライトをフィルターに照射し、より清潔性を向上

 

↑自動モードでは本体背面のセンサーで常時空気の状態を計測し、自動で風速を切り替える。マニュアルモードでは3段階の風速切り替えが可能だ

 

[Impression] UV-Cライト機能が秀逸! 操作も直感的に行える

「ウイルスや菌を捕らえたフィルターを除菌効果のあるUV-Cライトで照射し、フィルターを清潔に保てるのがナイス。操作部はタッチパネル式で、直感的に操作できるのも魅力です」(平島さん)

 

【製品3】独自技術で有害物質を抑制し花粉も無力化する!

●適用床面積:〜25畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:ストリーマ+アクティブプラズマイオン●運転音:19〜53dB

ダイキン工業

ストリーマ空気清浄機 MC55Y

実売価格4万8180円

独自技術のストリーマと空気中へのイオン放出で強力に空気清浄。フィルターで捕らえた浮遊ウイルスやカビ菌をストリーマで抑制する。全国で飛散する16種の花粉を無力化できる。

SPEC●消費電力:6〜46W●風量:1.1〜5.5立方メートル/分●フィルター:TAFUフィルター+脱臭フィルター●フィルター交換目安:10年●運転モード:風量自動、節電、花粉●サイズ/質量:W270×H500×D270mm/6.8kg

 

↑プレフィルターでまず大きなホコリを捕集。その後TAFUフィルターと脱臭フィルターがキャッチした有害な微粒子やニオイにストリーマを放出し抑制する

 

↑操作時に手が触れる本体操作部には抗菌素材を使用。拭き掃除とのダブル効果で、より安心して使える

 

[Impression] 花粉や浮遊ウイルスの除去技術が見事!

「静電力が落ちにくいTAFUフィルターや、独自のストリーマなど、花粉や浮遊ウイルスを除去する技術が秀逸。ストリーマで脱臭フィルターの脱臭能力が再生するのも便利です」(平島さん)

 

【製品4】上位機を踏襲したフィルターで花粉やPM2.5を逃さない

●適用床面積:27畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:静電HEPA●運転音:18〜52dB

パナソニック

ナノイー搭載空気清浄機 F-PXU60

実売価格3万4930円

花粉・ハウスダスト対策にこだわったコンパクトモデル。前面下吸い込みで花粉やダニの死骸など質量が大きい粒子を吸引し、フィルター除去する。「ナノイー」でPM2.5などの有害物質も抑制。

SPEC●消費電力:5〜45W●風量:0.9〜6.0立方メートル/分●フィルター:清潔HEPAフィルター+スーパーナノテク脱臭フィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音、自動、おやすみ自動●サイズ/質量:W340×H550×D208mm/5.9kg

 

↑清潔HEPAフィルターは畳1畳ぶん以上のろ紙を折りたたんだ状態。0.3μmの粒子を99.97%以上捕捉する。SEK認証の制菌加工で細菌やカビ菌の繁殖を抑制

 

↑HEPAフィルターの汚れが気になるときは、表面のホコリを掃除機などで除去。手入れが簡単だ

 

[Impression] 床上30cm付近の花粉を集じんする技が秀逸!

「床上30cm付近に漂いやすい花粉を本体前面下部から効率良く集じんするのは同社の得意ワザ。HEPAフィルターに菌やアレル物質を抑制する加工が施されている点も心強い」(平島さん)

 

【製品5】プラズマクラスター搭載のスタンダードな空気清浄機

●適用床面積:約14畳●8畳の清浄時間:12分●空気清浄技術:プラズマクラスター7000●運転音:21〜52dB

シャープ

プラズマクラスター空気清浄機 FU-P50

実売価格3万2800円

「プラズマクラスター7000 」で空中を浮遊する菌やウイルス、アレル物質を抑制。静電HEPAフィルターで0.3μmの微粒子を除去しつつ、目詰まりも抑える。大風量で室内空気を素早く循環。

SPEC●消費電力(50Hz/60Hz):2.6/2.4〜49W●風量:1.0〜5.1立方メートル/分●フィルター:静電HEPAフィルター+脱臭フィルター+抗菌・防カビプレフィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音●サイズ/質量:W383×H540×D209mm/約4.9kg

 

↑静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターを装備。脱臭フィルターはタバコ臭やペット臭、汗臭などを脱臭する

 

↑スピード循環気流で遠くのホコリも引き寄せ、背面全体の大きな吸込口でパワフルに吸引する

 

[Impression] プラズマクラスター技術が浮遊菌抑制・集じんに活躍

「浮遊菌・ウイルス抑制に効果的な『プラズマクラスター7000』搭載が魅力。プラズマクラスターの集中放出で微粒子を除電し一気に除去する機能も、花粉シーズンに大活躍します」(平島さん)

 

≪ポータブルタイプ3選≫

 

【製品1】フィルター性能が蘇る高機能なポータブル機

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:フォトクレアテクノロジー●給電方式:コード式(USB Type-C)(※)●運転音:25〜40dB(A)

※:カーDCアダプター対応

カドー

LEAF Portable MP-C30

実売価格2万1800円

光触媒によりフィルターの吸着力が再生される独自技術を採用。LEDライトを搭載し、テーブルランプとしても使える。車載用に、外出先やベッドサイドにと利用シーンが広い。

SPEC●電源:DC 5V(カーDCアダプター DC 12V/24V)●消費電流:0.3〜0.5A●運転モード:弱、中、強●フィルター交換目安:6か月〜1年●サイズ/質量:φ66×H180mm/約500g

 

↑上が静電層、下が光ブルー活性炭層の2層フィルター。ニオイや有害物質、粉じんなどを吸着・除去する

 

↑天面の縁を極限まで薄くすることで送風量をアップ。空気の循環効率を高めて清浄力を向上させた

 

[Impression] アルミボディとLEDランプがユニーク

「アルミを使った本体の質感が美麗! LEDランプを点けてベッドサイドで使えば、空気清浄に加えリラックス空間も作れます。フィルターがワンタッチで交換できるのも◎」(平島さん)

 

【製品2】Airdogの空気清浄をパーソナル空間でも利用可能

●適応スペース:2.78畳●空気清浄技術:高性能小型TPAフィルター●給電方式:バッテリー式(USB充電)●運転音:31.36〜51.95dB

トゥーコネクト

Airdog mini portable

実売価格3万4800円

高性能空気清浄機Airdogと同じ構造のフィルターを搭載。超微細粒子のウイルスを99.99%除去する。500mLのペットボトルサイズで、USB給電のほかコードレスでも使用可能だ。

SPEC●CADR:20.8立方メートル/h(0.34立方メートル/分)●消費電力:8W●運転モード:ノーマル、ターボ●最大稼働時間:約3時間●充電時間:約1時間●フィルター交換:不要●サイズ/質量:W73×H212×D84mm/540g

 

↑送風口の角度を変えて、顔に浄化した空気を送れる。500mLのペットボトルほどの大きさで携帯しやすく、飲食中なども卓上で使いやすい

 

↑イオン化ワイヤーフレームやオゾン除去フィルターなど「TPAフィルター」の各パーツを小型化。0.0146μmの微細粒子もフィルターに吸着し無害化する

 

[Impression] 最上位機譲りの空気清浄が幅広いシーンで使える!

「最上位機譲りの空気清浄機能をパーソナル空間で使いやすい本体サイズにアレンジ。USB給電しながらのほか、コードレスでも最大3時間使えて、どこへでも持ち運べます」(平島さん)

 

【製品3】クリーンな空気を顔周りに送り出す首掛けタイプ

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:HEPAフィルター+抗菌・除菌フィルター●給電方式:バッテリー式(USB/Type-C)●運転音:54dB(A)(※)

※:送風口より300mmの位置測定

山本電気

ポータブル空気清浄機 YF-PAC01-WH

実売価格5984円

HEPAフィルターに加え、抗菌・除菌成分を長期生成する国際特許技術を採用したフィルターを搭載。花粉やPM2.5などをろ過しつつ、除菌・抗菌した清潔な空気を顔周りに届ける。首掛け対応。

SPEC●フィルター性能:0.3μm以上の粒子を99.5%除去(※)●消費電力:1.2W●最大稼働時間:約4.5時間●充電時間:約2時間●運転モード:1速、2速、3速●フィルター交換目安:1日8時間使用で約1年●サイズ/質量:W65×H96×D37mm/約91g

※:試験空間での結果

 

↑HEPAフィルターと抗菌・除菌フィルターで浄化した空気を放出。風量3速で、人が1分間に呼吸する空気の量(約7L)以上を顔の周りに送り出す

 

↑抗菌・除菌フィルターには、長期的に抗菌・除菌を行うための特許技術の材料を多孔質メンブレン(PET)にコーティング

 

[Impression] 顔周りにきれいな空気を届けられる

「口や鼻など顔周りにクリーンな空気を送り出すことができて便利。付属ストラップで首に掛けられるため、移動中や食事中も使いやすいです。お手ごろな価格も魅力」(平島さん)

シャープの空気清浄機はプラズマクラスターが大きな魅力! 浮遊菌・ウイルス抑制に効果的なコンパクトモデル

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

プラズマクラスター搭載のスタンダードな空気清浄機

●適用床面積:約14畳●8畳の清浄時間:12分●空気清浄技術:プラズマクラスター7000●運転音:21〜52dB

シャープ

プラズマクラスター空気清浄機 FU-P50

実売価格3万2800円

「プラズマクラスター7000 」で空中を浮遊する菌やウイルス、アレル物質を抑制。静電HEPAフィルターで0.3μmの微粒子を除去しつつ、目詰まりも抑える。大風量で室内空気を素早く循環。

SPEC●消費電力(50Hz/60Hz):2.6/2.4〜49W●風量:1.0〜5.1立方メートル/分●フィルター:静電HEPAフィルター+脱臭フィルター+抗菌・防カビプレフィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音●サイズ/質量:W383×H540×D209mm/約4.9kg

 

↑静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターを装備。脱臭フィルターはタバコ臭やペット臭、汗臭などを脱臭する

 

↑スピード循環気流で遠くのホコリも引き寄せ、背面全体の大きな吸込口でパワフルに吸引する

 

[Impression] プラズマクラスター技術が浮遊菌抑制・集じんに活躍

「浮遊菌・ウイルス抑制に効果的な『プラズマクラスター7000』搭載が魅力。プラズマクラスターの集中放出で微粒子を除電し一気に除去する機能も、花粉シーズンに大活躍します」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデルです。今回は各モデルで実際に調理し、「操作性」の違いをチェック。マイナーな部分ではありますが、各モデルまったく違う方向性を目指していることから、調査の結果、極めて大きな違いがあることが判明。以下で詳しくお伝えしていきます!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

【調査内容】操作や検索のしやすさ、手順のわかりやすさをチェック!

まずは、ディスプレイの視認性やボタンなどの操作のしやすさをチェック。続いて探しているメニューや機能にスムーズにアクセスできるか、検索のしやすさをチェックしつつ、メニュー検索のパターンの豊富さについて確認。このほか、調理手順がわかりやすいかどうかを確認しました。専用のアプリがある場合は、アプリの検索・操作のしやすさや拡張性も調査しています。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

多様な機能を本体だけでスムーズに操作できる

専用のアプリはナシ。メニュー検索などの操作は、前面の液晶パネルを見ながら木目調のダイヤルと「決定」「戻る」など4つのボタンで行います。ダイヤルなのでサクサクと選択ができ、その動きもスムーズ。パネルの大きさも十分です。

↑基本的なレシピは「自動メニュ―」に登録されており、全108種(ヘルシーメニュー52種+通常メニュー56種)の料理が選べます。このほか「手動メニュー」、よく使うレシピを登録できる「お気に入り」、内鍋の汚れやにおいを落とす「お手入れ」、代表的なメニューだけを表示する「かんたんモード」、レシピサイトのQRコードを表示する「レシピサイト」を用意

 

また、メニューは「カテゴリーで選ぶ」「五十音順で選ぶ」「食材で選ぶ」「レシピ番号で選ぶ」(番号は付属のレシピブック参照)など様々な方法で検索できるのが便利。なかでも、「カロリーで選ぶ」は“ヘルシープラス”というモデル名にも通じる、本機の独自性といえるでしょう。

↑自動メニューを「カロリーで選ぶ」機能がユニーク

 

詳細な作り方はレシピブックと公式サイトに掲載。分量も工程の順番も本体の操作に沿ってわかりやすく書かれているので、迷わず調理できます。

「専用アプリやメニュー提案機能などはないですが、本体だけでシンプルに使いたい人にはうれしいですね」(小山)

 

「ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ。説明書を見なくても多様な機能を選べる、親切な設計だと思います」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

アプリやクラウドサービスと連動した拡張性が光る

「ホットクック」の液晶パネルの文字は大きめで視認性がよく、使用頻度の高いボタンは大きくなっているなど、使い勝手を高める配慮は見事です。ボタンのタッチも違和感なく反応し、パネル回りにも王道感アリ。このパネルを見ながら、主に上下キーと「スタート/決定キー」で操作します。

 

メニューの検索手段は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」と豊富に用意。145(自動133+手動12)のメニューのなかから、スムーズに選べます。

↑「メニューを選ぶ」「手動で作る」「ダウンロードメニュー」といった調理機能のほか、「あたため直し」「お手入れ」「設定」モードも備えています。なお、無線LAN接続時にお知らせがあると、「COCORO KITCHEN」のランプが点滅

 

本体だけで操作できるのはもちろん、アプリ「COCORO HOME」および、クラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」と組み合わせてメニューをダウンロードできるIoT仕様になっているのも大きな特徴

 

ブラウザでアクセスできるクラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」は、オススメメニューを提案してくれるうえ、ホットクックユーザーの人気ランキングや食の興味など、様々な切り口からメニュー検索できるのがうれしいところ。随時レシピが追加されていき、ダウンロードすることでレパートリーが広がるのも魅力です。

↑「COCORO KITCHENレシピサービス」では、「調理中」や「急上昇ランキング」などが表示され、メニュー選びの参考になります

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

 

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

自動メニューがないぶん操作はシンプル

「STAN.」は、天面の液晶パネルとボタンで操作するタイプ。パネルは横に細長い設計で温度と時間を表記する数字の部分は大きく、それ以外の文字は小さめで、電源オフ時には時計としての機能を果たしています。各ボタンは「保温/取り消し」「予約」「スタート/再加熱」の3つが大きめ。押し心地はスムーズですが、「戻る」や上下のボタンがないので、数字の設定などで狙った位置を超えてしまった場合は後戻りができず、やり直す必要があるのが少し面倒でした。

 

パネルには、あらかじめ「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」といったカテゴリーが最初からすべて表示されています。そこからひとつ選んだのちに時間(メニューによっては温度も)を設定し、「スタート/再加熱」ボタンで調理を開始。

↑調理する際は、カテゴリー→時間(メニューによっては温度も)→決定と3ステップ。慣れるまでは、付属のレシピブックや公式サイトを見ながら操作することになるでしょう

 

自動メニューが本体にあらかじめ登録されているわけではなく、調理時間なども入力する必要がありますが、慣れてしまえば実にシンプル。ワンタッチでダイレクトにメニューを選びたい人と、ここは好みが分かれる部分かもしれません。

 

なお、アプリはないものの、公式サイトにはレシピブック掲載の33レシピに加え、公式サイトのオリジナルレシピ98種類のメニューを掲載(ミールキットを除く・2022年4月時点)。食材からレシピ検索ができるほか、特集記事や著名人ユーザーの声がまとまっていて、よりよいライフスタイルを提案する構成となっています。

↑公式サイトのレシピ検索で「じゃがいも」を検索した例

 

「自動メニューがプログラムされてないぶん、メニュー検索の必要すらナシ。調理できるカテゴリがあらかじめ一覧表示されているので、ある意味わかりやすいです。こういう割り切り方もアリですね」(松永)

 

「慣れちゃえば、むしろこのシンプルさは使いやすいのかも。アプリ連携やメニュー提案機能などはないんですが、スタイリッシュな公式サイトでレシピを検索するのも楽しいです」(山田)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

レシピ本要らずの「ナビするレシピ」が活躍

「クックフォーミー」は前面のカラー液晶と、OKボタン付きのダイヤルで操作します。検索カテゴリーは「材料」「レシピ」「マニュアル調理」「お気に入り」があり、メインとして使うのは「レシピ」になります。というのも、「材料」は「芋類」か「炊飯」しかないからです。

 

また、内蔵レシピ数が210と豊富な一方で「メニュー番号で探す」のような機能はなく、レシピ検索時は「メインディッシュ」→「豚の角煮」といった流れでカテゴリーから検索する必要があります。頻繁に作る料理は「お気に入り」に登録するといいでしょう。

 

本機には液晶パネルに食材や分量、調理手順も表示してくれる「ナビするレシピ」という機能があり、付属のレシピブックがなくても下準備から調理までを行うことが可能。これにより、レシピブックを見なくても調理できるため、迷うことはありません。一方で、下準備はできたか、フタは閉めたか、など確認のフローが多く、都度OKボタンを押して進めていくので、煩わしいと感じる人がいるかも。

↑パネルはカラー液晶。イラスト付きの「ナビするレシピ」で調理工程を表示する点もユニークです

 

なお、本体とリンクすることはありませんが、専用アプリ「クックフォーミー」が用意されているのもポイント。食材やレシピ名からの検索が可能で、季節やイベント系レシピを掲載するなど、献立選びやメニュー作りをサポートしてくれます。

↑アプリのレシピ検索画面。冷蔵庫にある食材からレシピ検索することもできます

 

「本体の『材料』からもっとメニューが選べたらいいな、と思いましたが、そこはアプリで検索してね、という考えなのでしょう。確かに、アプリでの検索が快適なので不自由は感じないですね」(小林)

 

「同梱レシピブックには、ほぼカテゴリと材料のみの掲載。本体に『ナビするレシピ』があるので、それで十分ということですね。レシピブックを見るのが煩わしいという人にはオススメかも」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

スマホアプリから検索&操作するIoT仕様

「ライス&クッカー」は、天面に浮き上がるように表示されたボタンに触れて操作するタッチパネル式を採用。操作が可能なボタンだけ表示されることや、独自のステータス表記(炊飯調理時は「Co」、お手入れ機能時は「CL」等)など、慣れるまではわかりづらさがありますが、使わないときに存在を消すことから生まれる引き算の美学は実にスタイリッシュ。スマホアプリを重視している点などからも、若者がコアターゲットであることがうかがえます。

↑スタイリッシュな天面ディスプレイ

 

基本的に専用のスマホアプリ「キッチンポケット」を駆使して操作するので、本体パネルはほとんど使いません。ふだんスマホを扱うのと同じ感覚で、写真やメニュー名を見ながら検索、決定、本体に送信という手順です。よって、スマホを使い慣れている人ならスムーズに操作できるでしょう。アプリには自動調理メニューが複数ラインナップ(2022年5月12日現在で28種類)。なおかつ今後もレシピは追加されていくので、拡張性も期待できます。

↑例えばカレーなら、「キッチンポケット」の「カレー」レシピを選び「炊飯器へ送信」ボタンを押して準備完了。その後、「ライス&クッカー」の「炊飯」ボタンを押すことで本体が送信内容を承諾し、調理が始まります

 

アプリ内の調理カテゴリーは「炊飯コース」と「調理コース」に分かれています。「炊飯コース」では炊飯だけで25種の炊き分けが可能。「調理コース」では「自動」と「手動」があり、「自動」に用意されたなかから直感的にメニューを選び、本体に送信して調理するという流れです。なお、本機にレシピブックは付属しませんが、これもスマホアプリで使うことを想定しているからでしょう。

↑自動調理のレシピ。写真付きで選びやすいです

 

「徹底してアプリに振り切っているのが潔いですね。操作はほぼスマホで完結するので、スマホネイティブ世代はこちらのほうが使いやすいはず」(山田)

 

「レシピブックが付属しませんが、不自由は感じません。自動メニューの数は現時点でそれほど多くはないですが、食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA』とのコラボメニューもありますし、今後はどんな新メニューが配信されるのか楽しみです」(松永)

 

【操作性の調査のまとめ】

●アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」は豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。操作性や視認性にも大きな死角はナシ。アプリこそないものの、内蔵メニューも十分な数を網羅しており、特にエントリー層にオススメできます。

 

●シャープ「ホットクック」は、大きめの文字と反応の良いボタンを備えた王道タイプ。検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。ユーザー間のコミュニティも充実しており、“全部盛り”の操作性を求めるユーザーにイチオシ。

 

●象印マホービン「STAN.」はワンタッチの自動メニュー登録がなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要。そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメ。

 

●ティファール「クックフォーミー」は本体のカテゴリーから自動メニューを探すタイプ。アプリでのメニュー検索も快適。「ナビするレシピ」があるのでレシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にぴったり。

 

●パナソニック「ライス&クッカー」はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向け。

 

次回は「独自機能」を調査していきます。

撮影/中田 悟

「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで実際に炊飯し、味や食感の傾向、炊飯器としての実用性についてお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

ごはんの味・食感と炊飯器としての実用性をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

ごはんの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで豚の角煮を実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

肉の柔らかさや味のしみ込み具合をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

豚の角煮の味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルでカレーを実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

シンプルなカレーの手順と味をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

カレーの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

洗練を極めた“カメラスマホ”! シャープ「AQUOS R7」が7月発売

シャープはAndroidスマートフォンのフラッグシップモデル「AQUOS R7」を発表しました。NTTドコモとソフトバンクの2キャリアから7月以降に発売されます。

↑シャープが5月9日に発表したフラッグシップモデル「AQUOS R7」

 

AQUOS R7は、前世代モデルのAQUOS R6で初搭載した「ライカコラボの1インチカメラ」や「240Hz駆動のなめらかディスプレイ」といった特徴はそのままに、デザインや操作性を磨き上げたスマートフォンです。発表時点では価格は公表されてませんが、これまでのハイエンドスマートフォンと同様に、発売当初は10万円台半ばで販売されるものと思われます。

 

また、エントリーモデル「AQUOS wish2」も同時に発表されました。NTTドコモの2022年夏モデルとして販売されます。

↑NTTドコモ向けのエントリーモデル「AQUOS wish2」(左)も発表されました

 

洗練された“カメラスマホ”

2021年発売の前世代モデル「AQUOS R6」では、カメラの著名ブランド「Leica(ライカ)」との提携を実現し、背面カメラを大きく刷新。高級コンパクトデジカメで使われている1インチセンサーを搭載して、趣きのある風景写真を撮れるスマホとなりました。AQUOS R7ではこの路線を踏襲しながらも、細かな使用感を改善。前世代モデルの“弱点”をひとつひとつ潰すような、細かな改良が加えられています。

↑AQUOS R7のカラーはブラックとシルバーの2色展開

 

ボディはブラックとシルバーの2色展開。背面は光沢のある磨りガラス仕上げで、大きなカメラが引き立つデザインとなっています。画面サイズは約6.6インチで、前世代モデルのAQUOS R6と同じ。ただし、画面端の仕上げがカーブ(2.5D)ディスプレイから平らな2Dディスプレイに変更されています。

↑トレンドマークの大きな背面カメラには、ライカのスマホブランド「Leitz」のロゴが刻まれています

 

カーブディスプレイは“画面を持っている”かのようなダイナミックさが魅力ですが、画面端がゆがんで表示されたり、画面端のタップが難しいといった弱点もあります。フラットディスプレイに回帰したことで、こうした弱点が解消されたと言えるでしょう。

↑額縁が目立ちやすいものの、誤操作の不安が少ないフラットディスプレイになりました

 

大きさ、重さは発表時点では“測定中”とされていますが、試作機を手にとった印象では、前世代モデルのAQUOS R6と大きくは変わらないように思えます。フラットディスプレイになった分、全体的に角張った形状となっています。2022年時点のスマホの中では重量級といえますが、厚みがあるぶん、手にフィットしやすいように感じました。

↑側面に厚みがある分、手にフィットしやすくなっています

 

1インチカメラの弱点“ブレやすさ”を克服

AQUOS R7の背面カメラでは、前世代モデルの弱点となっていた「ピント合わせの遅さ」を大幅に改善。人の撮影に特化した「ポートレートモード」も強化されました。

 

メインカメラのレンズは、Leicaの一眼カメラ用のレンズに由来する「ズミクロン」を名乗っており、F値は1.9。レンズの構造は基本的にはAQUOS R6と共通しており、ライカの開発担当者による画質監修を受けています。

↑レンズの構成はAQUOS R6を踏襲しています

 

センサーサイズは同じ1インチですが、約4720万画素という高解像度なスマホ向けCMOSセンサーに置き換えたことで、実際の撮影性能は大きく向上。具体的には、暗い場所のピント合わせが速くなり、遠くのモノをズームで撮った時の画質低下が抑えられています。

 

どれだけ暗い場所で撮影できるかの目安となる集光量は、前世代モデル比で約1.8倍向上しており、オートフォーカスの速度が約2倍に高速化しています。ただし、前世代のAQUOS R6はスマホとしてはフォーカス速度が遅い傾向があったため、弱点が解消されたということになりそうです。

↑フォーカス速度は2倍高速化

 

カメラアプリでは広角0.7倍(35mm判換算で19mm相当)、標準画角(同24mm相当)、望遠最大6倍(同約145mm)相当で画角の切り替えに対応。画角切り替えがしやすくなるなど、細かな点が改良されています。

 

オートフォーカスではAIによる被写体検知も活用。人物の瞳や顔、犬や猫といった動物などを検知してピント合わせを行います

↑AQUOSとしては初めて瞳AFに対応

 

また、人の静止画撮影に特化した「ポートレートモード」を搭載。ポートレートモード専用のモノクロセンサーや、被写体の髪の毛や肌などを識別するAIを併用して、くっきりとした写真が撮影できるとしています。

 

動画では、2年前のAQUOS R5Gが搭載していた「8Kビデオ撮影」が復活。8K画質の高解像度で撮影できます。この8Kビデオ撮影機能は、1回の撮影で1分間までという制限がありますが、従来機種よりも格段に明るく撮影できるため、多くのシーンで使えるようになっています。

 

なお、インカメラはAQUOS R6と共通で、撮影解像度は1260万画素。F値は2.3となっています。

 

テレビのような“超解像”機能も

ディスプレイは前機種と同じく、シャープの国内工場で製造された「Pro IGZO OLED」ディスプレイを搭載しています。屋外でも明るくくっきりと表示できる画面輝度の高さに加えて、映像を色鮮やかに表示する“HDR”もサポートしており、NetflixやAmazon プライム・ビデオなどの動画配信サービスを楽しむには十分な性能を備えています。

↑Pro IGZO OLEDディスプレイを搭載

 

さらに、動きをなめらかに表示する1~240Hzまでの可変リフレッシュレートに対応するなど、スマホのディスプレイの中では最高クラスの性能を備えています。

↑240Hzの「4倍速駆動」に対応。フレームの切り替えの合間に黒いコマを見た目のなめらかさをさらに高めている

 

スマホにしては上等なディスプレイを備えているAQUOS R7。その性能を生かすべく、リッチに再生するための2つの機能が追加されました。「AI超解像」と「フレーム補間」という2つの機能で、どちらもYouTubeやスマホで撮影した動画を再生する時に適用されます。AI超解像は、荒い動画をAIで補って、HD動画として再生する機能。フレーム補間は30FPS以下の動画をコマとコマの間をAIが補完して、動きをなめらかに表示する機能です。テレビではおなじみの機能ですが、AQUOSスマートフォンとしては初めての搭載となります。

↑YouTubeなどの動画の画質をAIで強化する機能を搭載

 

最新機能を多数搭載したフラッグシップにふさわしい1台

スマホの性能の要となるチップセットは2022年夏モデルとしては最新、最高性能の「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。メモリ(RAM)は12GBで、ゲームなどヘビーなアプリを動かす上でも不足はないでしょう。本体ストレージ(ROM)の容量は256GB。1TBまでのmicroSDカードも利用できます。

 

細かな使い勝手を支える機能も充実しています。画面ロックやパスワード入力時に使う生体認証は、「超音波式の指紋認証」に対応。画面に指をかざした瞬間にロック解除が可能です。

 

通信関連の機能では、ドコモ版・ソフトバンク版ともに5Gをサポート。多くのスマホが対応しているSub-6周波数帯のほか、より高速に通信できるミリ波帯にも対応しています。また、キャリア向けのAndroidスマホとしては珍しく、microSIMとeSIMのデュアルSIMに対応。2回線の同時待ち受けが可能です。もちろん、おサイフケータイや防水・防じん性能にもしっかり対応しています。

↑5Gはミリ波にも対応。エリアは限られるものの、固定回線並みの高速通信も可能です

 

充電周りではAQUOSシリーズとしては久しぶりに「ワイヤレス充電」にも対応。Qi規格の充電器に置くだけで充電できます。バッテリーは容量5000mAhとAndroidスマートフォンの中でも大容量と言えます。

 

前世代モデルのAQUOS R6は、1インチカメラや高性能ディスプレイなどを初めて搭載した意欲的なモデルでした。AQUOS R7はそれと比べると、目立った変化が無いように思えるかもしれません。実際に、斬新な機能変更はありませんが、AQUOS R6が物足りなかった部分を補うような着実な機能改善が図られています。AQUOS R6の個性を生かしつつ、より洗練したスマホが「AQUOS R7」といえるでしょう。

↑AQUOS R7の主な特徴まとめ

 

気になる価格ですが、AQUOS R7はNTTドコモとソフトバンクからの販売となるため、価格を明らかにしていません。ただし、前世代モデルのAQUOS R6(キャリアによって11万円~13万円程度)から性能がアップしている分、同等の価格帯か、やや上回る価格となるようです。

性能がちょっとアップした「AQUOS wish2」も同時発表

AQUOS R7の発表とあわせて、価格を抑えたエントリーモデル「AQUOS wish2」も発表されました。AQUOS wish2はNTTドコモの夏モデルとして、6月下旬以降に発売予定です。

↑エコロジーでエコノミーなスマホ「AQUOS wish2」

 

前世代モデルのAQUOS wishは、2021年12月に発表された5Gスマートフォンで、これまでau、ソフトバンク、楽天モバイル、UQ mobile、ワイモバイルといった各キャリア向けモデルと、SIMフリー(メーカー直販)向けモデルが投入されている人気モデルです。コンセプトは「シンプルで飾らないスマホ」で、再生プラスチックを使用しているエコなボディに、動画視聴やSNSなど、スマホで使われる用途にあった必要十分な性能を備えています。

 

AQUOS wish2は、初代wishの外観や機能はそのままに、チップセットを Snapdragon 480 5Gから「Snapdragon 695 5G」へと変更。処理性能が約10%アップしたとしています。基本的な機能は初代wishと共通で、5.7インチの液晶ディスプレイや、1300万画素のメインカメラ、おサイフケータイ、指紋認証などを搭載。MIL規格に準拠した高レベルな防水・防塵性能も備えています。

↑AQUOS wish2の主な機能

 

AQUOS wishがauやソフトバンクなど様々なキャリアで販売されているのに対して、AQUOS wish2はNTTドコモ向けに投入されることになります。ドコモ向けのwishシリーズの投入まで日があいた分、性能が若干強化されている、ということになるでしょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そんな方たちのために、GetNavi webができることはないものか? いや、ならば我々が読者に代わって調査すれば良い! ……というわけで、編集部では自動調理鍋の人気モデ  ルを集め、その実力を徹底的に調査することに。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

今回取り上げるのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今後は、各モデルの「味・食感」「操作性」「独自機能」「設置性・お手入れ」を調査し、「まとめ」を含めた5本の連載記事として掲載。メーカーが謳う機能が生活にどう役立つか、実際のところはどうだったのか、使った者にしかわからない「本音の部分」を伝えるべく、調理と試食、ディスカッションを重ね、レポートしていきます。第1回となる今回は、「味・食感」を調査。カレーと豚の角煮、ごはんを実際に調理し、味・食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:6種類●内蔵レシピ:108●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W300×H224×D301mm/約3.9kg●カラー:ブラック、グレー、グリーン

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、甘み豊かでサラッとした味

●豚の角煮の味・食感は、脂のコクが強く、適度にジューシー

●ごはんの味・食感は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

SPEC●調理容量:2.4l●調理機能の種類:12種類(手動)●内蔵レシピ:145(うち手動メニュー12)●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg●カラー:レッド系、ホワイト系

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、ごろっとした具材のうまみが生きたバランス型

●豚の角煮の味・食感は、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●ごはんの味・食感は、もっちりして粘りが強い仕上がり

●素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい。ほったらかしで作れるレシピが多い点も魅力。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

SPEC●調理容量:2.3l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:7つのコース×時間設定(レシピブック掲載レシピ33、公式サイトオリジナルレシピ98 ※ミールキットを除く・4月27日時点)●予約機能:あり●消費電力:900W●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg●カラー:ブラック、ホワイト

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、とろみとコクが豊かなタイプ

●豚の角煮の味・食感は、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●ごはんの味・食感は、甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に鍋に米がくっつくのは難点ながら、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:210●予約機能:あり(※1)●消費電力:900W●サイズ/質量:W324×H268×D314mm/約4.798kg●カラー:ホワイト、ブラック(品番CY8708JP)

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※2)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※1:予約設定は、「圧力調理」時のみ設定可能です。 肉、魚介類、卵や牛乳などの生ものを調理するときは、予約設定をしないでください。食材は室温に置いておくと、状態が悪くなるおそれがあります ※2:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味

●豚の角煮の味・食感は、シンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●ごはんの味・食感は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

SPEC●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●内蔵レシピ:28(2022年4月時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイトのみ

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。カラバリはホワイトのみ。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がり

●豚の角煮の味・食感は、ジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味

●ごはんの味・食感は、上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

●炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

↑まずはルーなしで55分間、具材を煮込んでいきます

 

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

↑レシピの検索は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「メニュー番号で探す」など、何通りかのパターンから探すことができるのが便利です

 

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

↑時間を「25分」に設定してスタート

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑食材が準備できたらダイヤル中央のOKボタンを押します

 

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

 【味・食感の調査のまとめ】

3つのメニューの味と食感の傾向は?

カレーの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

 

豚の角煮の味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

 

ごはんの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

 

各モデルはどんなユーザーにオススメか?

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

●「ホットクック」は、素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすいでしょう。ほったらかしで作れるレシピが多い点も見逃せません。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

●「STAN.」は、ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に米が鍋にくっつくのは難点ですが、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

●「クックフォーミー」は、質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

●「ライス&クッカー」は、炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

次回は「操作性」を調査していきます。

撮影/中田 悟

 

3D描写がより滑らかになり、ゲームを快適にプレイできる! 「AQUOS sense6」が進化した「AQUOS sense6s」<SHG07>、auとUQで発売

シャープは、「AQUOS sense6」のスタイリッシュなデザインと1週間の電池持ちはそのままに、「Snapdragon 695 5G mobile platform」を搭載した「AQUOS sense6s」を、KDDIと沖縄セルラー電話の「au」「UQ mobile」から発売します。税込価格は4万470円で、カラーバリエーションは、ライトカッパー、シルバー、ブラックの3色。

 

同製品は、Snapdragon 695 5G mobile platformを搭載することで、CPU性能が約12%、GPU性能が約35%向上。3Dグラフィックスの描写が、より滑らかになりました。

 

AQUOS sense6同様、IGZO OLEDディスプレイ採用、容量4570mAhのバッテリーを搭載し、薄さは約7.9mm。指紋センサーの画面内配置による狭額縁化や、手当たりが良く持ちやすい側面・背面形状の、スタイリッシュなデザインが特徴です。ディスプレイの省エネ性能と大容量バッテリーの組み合わせにより、フル充電からの使用で1週間の電池持ちも可能。「インテリジェントチャージ」機能も搭載しており、電池残量が90%に達すると充電を停止し、端末への直接給電に切り替えて、電池への負荷を低減。使用開始3年後も電池容量を90%以上維持できるとしています。

 

アウトカメラには標準、広角、望遠の3つのカメラを搭載。標準カメラは約4800万画素のセンサーと、F値1.8のレンズを採用しています。画質エンジン「ProPix3」との組み合わせで、細部まで自然な表現の写真撮影が可能です。

プロが注目する自動調理鍋ベスト3は?「いま、欲しいモノランキング」自動調理鍋編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 自動調理鍋選びの3か条

1 かき混ぜ・パック調理など高度な調理機能に注目を

かき混ぜ機能やパック調理など独自の高度な調理機能があると、レシピの幅や味の仕上がりに差が生まれる。自分の好みに合う料理をより多く作れる機能が何か考えて製品を選ぶのがオススメだ。

 

2 豊富なメニューから選びやすいことも重要

調理できるレシピ数が増えると、検索のしやすさも重要だ。目当てのレシピを直感的な操作で簡単に呼び出せるかがポイントとなる。さらに、液晶画面の見やすさも使い勝手を左右するので要チェックだ。

 

3 インテリアに溶け込むシンプルデザインが◎

日ごろ頻繁に使う家電だけに、キッチンへの馴染みが良くオシャレなデザインがベター。落ち着いたモノトーンのほか、目を引く色でも質感が上品で料理へのモチベーションが上がるデザインを選びたい。

 

私が選出しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

 

“内食”ニーズを受けて自動調理鍋がより高機能化

自動調理鍋は、昨今のおうちごはん需要で「調理の手間を省きたい」「家で手軽にごちそうを作りたい」という人がますます増え、大幅に売り上げを伸ばした。この流れを受けてメーカー側もより高機能なモデルを続々と投入している。

 

ヘルシオ ホットクックは独自の「まぜ技ユニット」が進化。従来は加熱時のみに使えたかき混ぜ機能が食材をつぶす際やクリームの泡立てなどにも使えるようになり、用途が広がった。また、付属の蒸しトレイを使い、上下で2段同時調理も可能。購入後に同社クラウドへ接続してメニューのレパートリーを増やせる点も依然好評だ。

 

象印の自動調理なべはパック調理機能が充実し、調理後の洗い物を減らせるのがうれしい。ホーロー鍋を採用し、ガスコンロの直火で温め直しできるのも便利だ。

 

おうちシェフPROは95kPaの高圧力を一定制御する技術で、味の染み込み具合と柔らかさが従来機種より格段に向上。自動減圧機能で圧力鍋の難点である長い減圧時間を大幅カットできるのも魅力だ。

 

第3位 95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

 

第2位 パック調理で洗い物を時短!ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

 

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

 

第1位 まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

 

プロが注目する自動調理鍋ベスト3は?「いま、欲しいモノランキング」自動調理鍋編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 自動調理鍋選びの3か条

1 かき混ぜ・パック調理など高度な調理機能に注目を

かき混ぜ機能やパック調理など独自の高度な調理機能があると、レシピの幅や味の仕上がりに差が生まれる。自分の好みに合う料理をより多く作れる機能が何か考えて製品を選ぶのがオススメだ。

 

2 豊富なメニューから選びやすいことも重要

調理できるレシピ数が増えると、検索のしやすさも重要だ。目当てのレシピを直感的な操作で簡単に呼び出せるかがポイントとなる。さらに、液晶画面の見やすさも使い勝手を左右するので要チェックだ。

 

3 インテリアに溶け込むシンプルデザインが◎

日ごろ頻繁に使う家電だけに、キッチンへの馴染みが良くオシャレなデザインがベター。落ち着いたモノトーンのほか、目を引く色でも質感が上品で料理へのモチベーションが上がるデザインを選びたい。

 

私が選出しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

 

“内食”ニーズを受けて自動調理鍋がより高機能化

自動調理鍋は、昨今のおうちごはん需要で「調理の手間を省きたい」「家で手軽にごちそうを作りたい」という人がますます増え、大幅に売り上げを伸ばした。この流れを受けてメーカー側もより高機能なモデルを続々と投入している。

 

ヘルシオ ホットクックは独自の「まぜ技ユニット」が進化。従来は加熱時のみに使えたかき混ぜ機能が食材をつぶす際やクリームの泡立てなどにも使えるようになり、用途が広がった。また、付属の蒸しトレイを使い、上下で2段同時調理も可能。購入後に同社クラウドへ接続してメニューのレパートリーを増やせる点も依然好評だ。

 

象印の自動調理なべはパック調理機能が充実し、調理後の洗い物を減らせるのがうれしい。ホーロー鍋を採用し、ガスコンロの直火で温め直しできるのも便利だ。

 

おうちシェフPROは95kPaの高圧力を一定制御する技術で、味の染み込み具合と柔らかさが従来機種より格段に向上。自動減圧機能で圧力鍋の難点である長い減圧時間を大幅カットできるのも魅力だ。

 

第3位 95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

 

第2位 パック調理で洗い物を時短!ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

 

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

 

第1位 まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

 

「まぜ技ユニット」で料理の仕上がりが違う! プロが絶賛するシャープの自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

質感が上品でパック調理が便利! プロが注目する象印のオシャレ自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

パック調理で洗い物を時短! ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

業界最高クラスの圧力で豚角煮もホロホロに! プロが注目するシロカの自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎ 調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

「通年部屋干し派」の救世主となるか? シャープが「膝下サイズの除湿機」投入で「ラック下」の市場に参入!

洗濯物はおおむね5時間以内に乾かさないと、雑菌が繁殖して臭いが出てしまうと言われています。じめっとした梅雨時はもちろん、冬の雨の日など、部屋干しした洗濯物がなかなか乾かなくて洗濯物が臭ってしまい、洗い直した……なんてことはありませんか? シャープが4月28日に発売予定のプラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-P60」は、部屋干しに悩む家庭に注目してほしい製品です。

↑プラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-P60」。本体サイズは幅300×奥行300×高さ323mm、質量は約6.7kg。定格除湿能力は1日あたり5.4L/5.6L(50Hz/60Hz)で、除湿可能面積の目安は7~14畳。プラズマクラスターの適用床面積の目安は約8畳

部屋干しラックの下に置いて衣類を速乾!

プラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-P60」は、本体の高さを約32cmと膝下までのサイズに抑え、部屋干しラックの下に余裕で設置できるようにした製品です。コンパクトながら2kgの洗濯物が約99分で乾燥可能なので、洗濯物を着た時に臭いが鼻につく経験とはオサラバ! ホワイトタイプの1モデルのみで、実売予想価格は3万7000円前後(税込・以下同)です。

↑部屋干しラックの下に設置して、洗濯物を効率良く乾かせます

 

シャープでは、CV-P60を開発するにあたってWebアンケート調査を実施しています。そこではユーザーの部屋干しの頻度が天候に関係なく通年で伸びてきていること。高温・多湿な九州・沖縄だけでなく、積雪の多い北海道や東北でも衣類乾燥除湿機の所有者が多いことなどがわかりました。また、少人数世帯の増加により、梅雨時以外でも使いやすいコンパクトな衣類乾燥除湿機のニーズが高まってきていると考えたのです。

↑梅雨と冬は、晴れている日でも部屋干ししている人が半数以上!

 

アンケート調査では、除湿機のサイズの大きさや重さ、衣類の乾きムラなどに不満を持つユーザーが多く、部屋干し時には物干しラックを使うユーザーが半数近いことも判明しています。

↑除湿機に対する不満と、部屋干しに使用するアイテムのアンケート結果。除湿機への不満はサイズが大きいことと、衣類の乾きムラがある、衣類が乾かないことなど。もっとも使用されている部屋干しアイテムは「物干しラック」と判明

 

パーツの向きを変えて高さを抑えた

CV-P60では、製品内部の乾燥剤に水分を吸着させ、空気中の水分を取り除くデシカント方式を採用。デシカント方式は軽量・コンパクトで冬場でも除湿能力が高いのが特徴です。また、物干しラックの下に設置したときに、天面から360°全周に吹き出すことで、素早く衣類を乾燥できるようにしました。さらに、ユーザーの間で清潔意識が高まっていることから、シャープ独自の空気浄化技術、プラズマクラスター7000も搭載しました。

 

開発に際しては、高さを抑えるために内部構造を見直し、従来の除湿機では縦向きに配置していた「PTCセラミックヒーター」や「除湿ローター(乾燥剤)」などのパーツを横向きに配置。これにより、従来のコンパクトモデル「CV-P71」の高さ52cmから約38%減となる約32cmへと大幅な小型化を実現しています。

↑主要なパーツを横向き(水平)にすることで、高さを抑制しています

 

↑指差している白い円盤状のものが除湿ローター(乾燥剤)です

 

製品を開発するうえでもっとも苦労したのが、「縦向きのパーツをどうやって横向きにするか?」という部分だったそう。

 

本体内でターボファンから横向きに吹き出す風を天面からムラなく広がるように排出しようとすると、風向きのコントロールが難しくなります。このため、ファンの周囲をケースで囲んで空気を上部へ向くように整流し、デザインを調整したルーバーで風の向きを真上のみでなく全周吹き出しするよう工夫したのです。

↑天面から360°に風を吹き出す構造。天面の操作パネルでは、衣類乾燥、除湿(自動)、衣類消臭の3つの運転モードをボタンで切り替えられます

 

人がいない場所で使えるよう安全性に配慮

人がいない場所で使用することが想定されるため、安全性にも配慮した設計になっています。PTCセラミックヒーターは目標温度付近で温度を保ち、赤熱状態や温度が過度に上昇するのを防ぎます。切り忘れ防止用として、12時間経つと自動で電源を落とす「12時間オートオフ機能」も搭載。転倒時や強い衝撃を受けたときのための「転倒自動停止装置」や、小さな子どものイタズラ防止のためにチャイルドロック機能も備えています。

 

このほか、使いやすさの点でも工夫しています。容量約1.5Lの排水タンクは側面に水量のわかる小窓付き。スムーズに引き出せる取っ手があり、持ちやすい姿勢で洗面台などに運んで排水できます。排水時は容器のフタの一角が開くようになっており、ちょうどカップ焼きそばの湯切りの要領で水を捨てることができます。

↑水を捨てるときは、取っ手を掴んでタンクを引き出します

 

↑フタの一部を開いて排水します

 

タンクの中はフタを開けてスポンジなどで水洗いすれば良く、洗いやすいように凹凸が少ない設計になっています。本体下部の吸込口には空気清浄機と同等のホコリブロックプレフィルターが用意されていて、性能低下やカビの原因となるホコリをシャットアウトします。

 

同様のコンセプトの製品がパナソニックからも登場

一方で、CV-P60と似たコンセプトで、部屋干しラックの下に設置できる衣類乾燥除湿機の新モデルが、パナソニックからも発表されました。「F-YZVXJ60」です。発売日は5月11日。実売予想価格は4万4000円前後。

 

ターゲットユーザーもほぼ同じで、室内干しのスペースを効率化したい20~30代の単身世帯。デシカント方式で、通年での利用を想定している点も同様です。家電量販店の売り場などでは、どちらの製品が自宅にマッチするか選ぶことになりそうですね。

 

ちなみに、高さを抑えて洗濯物の真下から衣類を乾かす提案を行ったのはパナソニックが先。2020年に発売したハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機(F-YHTX90)で提案しており、今回、シャープがCV-P60で追随した形になります。

↑パナソニックの「F-YZVXJ60」

 

パナソニックF-YZVXJ60の大きさは、幅436×奥行177×高さ335mmで重さは約6.0kgと、CV-P60に比べると高さはほぼ同じですが、やや薄くて横長のデザインになっています。

 

定格除湿能力は5.4L/日(50Hz)、5.6L/日(60Hz)、タンク容量は2.0Lです。部屋干しラックの下に設置して、洗濯物の真下から洗濯物に風を直接当てられるところはCV-P60と同様です。また、シャープのプラズマクラスターの代わりに、パナソニック独自の微粒子イオン「ナノイーX」を放出し、臭いや花粉を抑制します。

 

未使用時はコードを本体内に収納できます。本体は一般的なクローゼットの奥行き(45cm)に収まるため、使わないときは出しっぱなしにしないできちんとしまいたい場合には、こちらが良いかもしれません。

 

CV-P60(約6.7kg)のほうがF-YZVXJ60(約6㎏)より若干重いものの、一度設置してしまえばほぼ動かさなくなると考えると、重さはあまり気にしなくて良さそうです。自宅で利用している部屋干しラックの高さを考え、洗濯物を吊るしてその下に設置したときに、どちらがより風が当てやすいか、部屋のインテリアに合うかなどを考えて選ぶことになりそうです。実売予想価格はCV-P60が3万7000円前後、F-YZVXJ60は4万4000円前後と手ごろなので、部屋干しに悩んでいる方にはどちらも狙い目のモデルと言えそうです。

5G対応「シンプルスマホ」発売! シリーズ初の指紋認証搭載……シャープ「シンプルスマホ6」ソフトバンクから

シャープは、5G対応のスマートフォン「シンプルスマホ6」を発表。ソフトバンクの「ソフトバンク」ブランドから4月8日に発売予定で、3月31日から予約受け付けを開始します。

 

同製品は、5.7インチの液晶ディスプレイを採用。大きな文字やアイコンとシンプルなホーム画面で、見やすく直感的な操作が可能です。本体下部には、不在着信や未読メールを光って知らせる「電話」や「メール」の専用ボタンを配置。ボタンのサイズを従来機比1.3倍に大きくすることで、より押しやすく、使いやすくなりました。「インターネットにつながらない」「着信音が鳴らない」など、困ったときは「押すだけサポート」機能を使えば、簡単に初期設定に戻せるほか、サポート窓口に電話をかけることができます。

 

「シンプルスマホ」シリーズ初の指紋認証を搭載。マスクをしたままでもすばやくセキュリティの解除が可能で、ホーム画面で指紋センサーを長押しすれば、「PayPay」などの決済アプリが即座に立ち上がります。

 

アルコール除菌シートで手入れができ、ハンドソープでの洗浄も可能で、端末を清潔に保つことができます。バッテリー容量4000mAhで1週間を超える電池持ちや、ポケットやバッグから落としても壊れにくい耐衝撃性能などを備えています。

 

カラーバリエーションは、シャンパンゴールド、インディゴブルー、ルビーレッドの3色です。

【2022年ネクストヒット】プロの味を手軽に再現「オーブン×料理キット」が来る!

2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。ここでは家電・デジタルのトレンドをご紹介!

※こちらは「GetNavi」 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【オーブン×料理キット】 調理家電とミールキットのセット利用でごちそう完成

コロナ禍で“おうちごはん”にこだわる家庭が増加。そんななか、プロの味を自宅で手軽に再現できる「家電とミールキットのコラボ」は、ますますヒットしそうだ。

 

【ヒットアナリティックス】 製品に紐づく食材宅配で家電の魅力がより鮮明に

2021年6月スタートのパナソニックのサブスク「Foodable」が計画比3倍のヒットを記録。シャープのサブスク「ヘルシオデリ」もコロナ以降登録者数が大幅に増えた。顧客とメーカーが直でつながる家電の新しいあり方を提示している。

 

【オーブン×料理キット01】

パン屋の焼きたてパンに劣らぬ味が自宅で楽しめる

サブスクサービス

2021年6月開始

パナソニック/foodable

風味豊かなパンで目覚めるお手軽ベイクアップ

定期購入価格月額3980円

オーブントースター「ビストロ」のレンタルと敷島製パンの冷凍パンの提供サービス。厳選した国産小麦を使い職人が丁寧に焼いたパンを急速冷凍、オープントースターで仕上げることでパン屋の焼きたてパンと遜色ない味を家庭で楽しめる。

 

【オーブン×料理キット02】

料理店監修の“プロの味”を自動調理機能で手軽に再現!

食材宅配サービス

2017年10月開始

シャープ/ヘルシオデリ

デイリーコース「肉厚あじ香味焼き」

2人前 1780円

同社のヘルシオとホットクック専用の料理キット宅配サービス。食材と調味料のセットを対応家電に入れてボタンを押すだけで料理が完成する。コロナ以降需要が伸び、登録者数は5万人を突破。
●メニューは毎月更新されるため商品が完了になっている可能性があります

 

【軽量クリーナー8項目テストまとめ】人気5モデルを隅々まで検証した結論は?

軽量コードレススティック掃除機の注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)の性能と使い勝手を多角的に検証する連載企画もいよいよラスト。「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回、「ゴミ捨て」「お手入れ」を検証した第3回、「設置性」「汎用性」「独自機能」をチェックした第4回の検証結果を機種ごとに振り返り、それぞれどんな人にオススメかを考えていきます!

 

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は2020年モデル。2021年8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μm以上の微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

エントリーその1】 ダイソン Dyson Micro 1.5kg

大きめのゴミもラクラク除去! 毛絡みもほとんどなし

まず「吸引力」(ゴミ取り能力)に関しては、フローリング上では文句なし。特に粒径の大きな猫砂は、量が多いせいもあってほかのモデルが取り残しを見せるなか、1ストロークでほとんどのゴミを取り切っていました。これはナイロンフェルト素材のローラーヘッドを採用したダイソン独自の「Micro Fluffyクリーナーヘッド」によるものです。ただ、このヘッドは万能ではなく、カーペットの繊維の奥に入り込んだ重曹のかき取りは苦手。その一方で、他モデルが苦労したカーペット上で猫砂除去は、フローリング以上に完璧でした。なお、壁際では、前方のローラーヘッドが届かない部分で取り残しが多く見られました。

↑本機が搭載する「Micro Fluffyクリーナーヘッド」。ナイロンフェルト製のローラーブラシで大きなゴミも微粒子ゴミも包み込んで捕集します。ほかのモデルと異なり、ヘッド前面カバーが大きく開いているために、吸引力テストでも大量の猫砂をどんどん取り込んで吸引できていました

 

「操作性」については、標準質量1.5kgという軽さとヘッド操作のスムーズさで、予想以上に軽快に掃除できます。運転ボタンがトリガー式からボタン式になり、掃除中ずっとトリガーを引いていなくてはならない負担がなくなったのもメリット。ヘッドが従来よりスリムになり、これまで入れなかった場所に入れるようになったのもうれしい点です。

↑本体上部の電源ボタンを押すと運転開始。その上の「MAX」ボタンを押すと吸引力がアップします

 

唯一気になったのは、ヘッドを横向きにスライドしにくかった点。一度ヘッドを引いて方向転換すれば問題ないのですが、ほかの操作が軽快だっただけに、この操作にひと手間増えるのがやや残念でした。連続運転時間は最長約20分で、強モードだと約5分。エコモード(標準モード)でも十分パワフルなので、普段の掃除はエコモードで行えばOKです。

↑ヘッドをテーブルの脚に沿ってずらそうとしたのですが、回転するソフトローラークリーナーヘッドの影響なのか、ヘッドを横にスライドしようとすると抵抗がありました

 

「静音性」テストにおいて騒音計で騒音レベルを測定したところ、他のモデルとの差はわずか。実際に耳で聞いた印象もかなり静かで、特にエコモードでは耳障りな風切り音などもありませんでした。以前はダイソンの掃除機というと「音がうるさい」という評価でしたが、最近のモデルは他社の静音モデルと肩を並べるくらい運転音が静かです。

↑エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBAでうるさいとは感じません

 

「ゴミ捨て」に関しては、パイプを抜いてレバーを押せばゴミ捨てできる手軽さが秀逸。クリアビンの形状が変わり、以前よりゴミ袋の奥に突っ込んでゴミ捨てできるようになり、ホコリの舞い上がりを抑えやすくなったのもうれしいポイントです。

↑クリアビンの裏側にある赤いレバーを押すとクリアビンがスライド。そのまま押し続けると底のふたが開いてゴミが下に落ちます

 

「お手入れしやすさ」については、ローラー型ヘッドの毛絡みがほぼ皆無で、お手入れの必要がないのが本当に助かる! 特に犬や猫などのペットを飼っている家庭には大きなメリットです。 一方、クリアビンの水洗いができない点は残念。ただしクリアビンの内側に多少の粉ゴミがくっついていても吸引力には影響しないので、気にならない人には問題ないでしょう。

 

「設置性」については、壁掛け式の「収納用ブラケット」を設置できる家なら文句なし。壁際設置なので生活のなかで邪魔になりにくく、ブラケットに設置すれば多少ぶつかっても倒れません。ただし、ブラケットは壁にねじ止めする必要があるので、賃貸マンションなどで壁に穴が開けたくない人は、ブラケットを使用せずに使うか、専用充電ドックを付属したDyson Micro 1.5kg Proを買うか、市販のダイソン掃除機対応収納スタンドを買うか、という選択になります。

↑Dyson Micro 1.5kgを壁掛け式の収納用ブラケットに収納。電源プラグをブラケットに装着すれば、掃除機をブラケットにセットと同時に充電開始できます。ブラケットには「コンビネーション隙間ノズル」などの付属ツールも収納可

 

「汎用性」につながる付属ツール(アタッチメント)は「コンビネーション隙間ノズル」「卓上ツール」「ミニモーターヘッド」の3種類。ただし、「コンビネーション隙間ノズル」はホコリをブラシで払いながらの掃除とすき間掃除の2Wayに対応。「ミニモーターヘッド」もベッドやクルマの座席などマルチな場面に利用でき、ツールの数以上の汎用性がありました。

↑写真左から卓上ツール、ツールクリップ、ミニ モーターヘッド、コンビネーション隙間ノズル

 

【こんな人にオススメ!】

本機は、ダイソンの「独自機能」である「Micro Fluffyクリーナーヘッド」による抜群のゴミ取り能力と軽快な操作性を両立しているのが最大の魅力。床のゴミや汚れを“面”で根こそぎ取り切る爽快さは、一度使うとヤミツキです。よりスピーディな掃除を望む人にはマストな一台と言えるでしょう。また、同ヘッドは毛絡みがほとんどないため、お手入れの手間が大幅に減るのも魅力。小さい子どもがいてお菓子の食べこぼしなど大きめのゴミが多い家庭、ペットを飼っていて大量の毛ゴミに悩む家庭には特にオススメです。ただし、カーペット上のパウダー系ゴミの除去はやや苦手なので、基本的にフローリングが多い家庭に向いています

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

使いやすさにこだわり、家中をストレスなく掃除できる

EC-AR5Xの特徴は、すべての掃除をスムーズに行うための工夫が満載であること。標準質量1.2kgの軽さとヘッドの適度な自走性により、軽い力で掃除できます。また、「ペタッとヘッド」により棚の下のすき間や家具と壁の狭いすき間もヘッドを付けたままスムーズに掃除できるのもポイント。

↑本体が床にペッタリついてもヘッドは浮き上がらず、掃除を続けられます。低い場所の掃除に最適です

 

掃除機にあらかじめ「スグトルブラシ」や「ハンディノズル」を装着しておくことで、狭いすき間の掃除や卓上の掃除も床面掃除の流れのまま行えます。専用充電器と着脱式バッテリー2個を付属しており、最長約100分の連続掃除が可能。予備のバッテリーを充電できるので、バッテリーが切れて掃除が中断してしまうリスクも低減できます。また、掃除中に物を動かす際など、本体グリップから手を離すとセンサーが検知して自動で運転を停止するので、掃除を中断するのもカンタン。このほか、ちょいかけフックで椅子やテーブルなどにサッと立てかけられるなど、かゆいところに手が届く機能が揃っています。

↑床掃除の最中にすき間掃除をしたいとき、片足でヘッドを押さえながら本体下のレバーを引くと簡単にヘッドが外れ、スグトルブラシが露出。すき間掃除が終わったら、簡単に元に戻せます

 

↑本体後ろにゴム製の「ちょいかけフック」を装備。ラウンド形状なので椅子の背などにかけても安定し、テーブルに立てかけても滑りにくいため、掃除機を置いて物をどけるなど、ほかの作業をしたいときに便利です

 

吸引力テストでは、粒径の大きい猫砂の捕集にやや難ありでした。ただ、今回はテストということでゴミの量を多めにしたため、吸引が追いつかなかった面も。実際の生活で床に落ちている程度の猫砂なら、それほど問題にならないでしょう。それ以外のゴミ除去に関しては、カーペット上でのコルクパウダーの取り残しがやや多く見られた程度。特にカーペットの重曹はかなり上手に除去できていました。壁際の掃除も、5モデルのなかでは最もしっかりできた1台でした。

↑ヘッド前面の写真。前面カバーに床面とのすき間が広い部分と狭い部分を設けることで、吸引力を高めつつ大きめのゴミも回収しやすくしています

 

ゴミ捨てまでの手順はダストカップの脱着と、カップの“ふた”となっているフィルターカバーの脱着の2ステップ。特にEC-AR5Xはゴミ捨て時に押すボタンの表示がわかりやすく、ここにもメーカーの使いやすさへのこだわりが感じられました。お手入れのしやすさに関しては、ダストカップ周りから回転ブラシ、付属ツールまで水洗いに対応。回転ブラシは毛絡み除去がやや面倒な印象を持ちました。

↑左手親指部分にある黄色い「ゴミ捨てボタン」を押すと、ダストカップからフィルターカバー部が外れてゴミ捨てできます

 

掃除中の運転音に関しては、自動モードだと高域の風切り音がわずかに気になるものの、うるさいという印象はなし。設置性については、専用スタンド台付属で、しかもバッテリーは着脱して充電器で充電するタイプのため、非常に設置の自由度が高いです。本体は手に取りやすい位置に置き、充電器は目立たない部屋の隅で行う、という使い方も可能です。

↑スタンド台には金属製のアームがついていて、ここにパイプを立て掛けて収納するため、見た目以上に安定して立て掛けられました。充電はほかの場所でできるので、コードもなく見た目もすっきり

 

↑バッテリー充電器&バッテリー2個つきで、充電中にもうひとつのバッテリーで掃除を続けることが可能。掃除機の設置場所と充電場所を分けられます

 

汎用性に関しては付属ツールが「スグトルブラシ」や「ハンディノズル」など3つとやや少なめ。ただし、それらをすべて装着しながら掃除できるため、棚の掃除をするときも専用ツールを取りに行く必要がないのが便利だと感じました。

↑ツールホルダーを使うことで、パイプにすき間ノズルを装着可能

 

【こんな人にオススメ!】

本機を含むシャープのRACTIVE Airシリーズは軽量・高機能コードレススティックの先駆的な存在だけに、軽いだけでなく細部に至るまで使いやすさに配慮した設計になっているのが見事です。吸引力も毎日の掃除には問題ないレベル。床掃除からほかの掃除への切り替えがラクなこともあって、何よりストレスの少ない掃除機を求める人には最適だと思います。

 

エントリーその3】 パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

吸引力・操作性が優秀で、平均点の高いモデル

本機はフローリングの吸引力テストでは、サイズの大きな猫砂の除去にやや問題があったものの、それ以外のすべてのゴミをほぼ除去。カーペット上でも多くのゴミをしっかり吸引できていて、特に猫砂は取り残しはかなり少なくなりました。壁際のゴミ除去もほぼ完璧で、吸引力は5モデルのなかでもかなり優秀な部類に入ると思います。

 

操作性に関しては、パワーヘッドの自走性の高さが魅力。ヘッドも左右に滑らかに動いてくれます。標準質量は5モデルのなかでは重いほう(とはいえ1.6kgで十分軽い!)ですが、掃除の軽快さは他モデルにまったく劣りません。

↑MC-SB51Jのパワーヘッドの自走性は、5モデルのなかで日立と並んで最もパワフル。スイッチを入れるとグングン前に進むイメージで、ほとんど負担を感じずに掃除できます

 

静音性について、本機は5モデルのなかで最も耳障りではない印象だったのですが、ひとつ問題が。本機はクリーンセンサーを搭載し、ゴミを見つけると自動で吸引力アップします。このセンサーの精度がかなり高く、掃除中に吸引力アップしている時間が長いのです。そのぶん効率的にゴミが除去できるのですが、吸引力をアップしている間はそれなりにうるさいです。どうしても運転音が気になる場合は、クリーンセンサーの感度設定を下げるという方法もあります。

↑本体操作パネル部にクリーンセンサーのランプを装備。センサーが粒径約20μm以上のゴミを見つけると、赤く点灯して吸引力をアップします

 

ゴミ捨ては本体からダストボックスを外し、そこからフィルターを外してゴミを捨てるスタイル。お手入れの面では、ダストボックス周りや回転ブラシ、ふとん清潔ノズルが水洗いに対応し、汚れをサッと洗い流せます。また、回転ブラシはブラシ毛採用モデルのなかでは比較的毛絡みが少ないです。ダイソン並みとまではいきませんが、ブラシの毛絡み除去の手間が少しでも減るのはメリットです。

↑左のダストボックス、中央のネットフィルター、右のプリーツフィルターはすべて丸洗い可。本体とダストボックスの間についているプレフィルターも水洗い可能です

 

一方、設置性に関しては、他のモデルのように専用スタンドや壁掛け式ブラケットが付属しておらず、やや見劣りしてしまいます。ただ、本体底部にゴム製のストッパーがついていて、充電中に壁に立て掛けておく際、滑って倒れにくいのは良かったポイント。これは掃除中に掃除機を家具や壁に立て掛ける際にも便利です。

↑通常は壁に立て掛けて設置。バッテリーは内蔵式で、電源プラグを本体に挿して充電することになります

 

↑本体後方底面にゴム製のストッパーを設置

 

付属ツールは2つのみ。ふとんやベッドの掃除に特化した「ふとん清潔ノズル」がついているのが特徴ですが、汎用性はやや低いです。

 

独自機能で特に注目なのは、先述のクリーンセンサー。約20μmの目に見えないゴミまで検知してランプが点灯し、同時に吸引力をアップします。特にふとん掃除の場合など「細かいゴミが本当に取れているのか?」と、気になりながら掃除している人も多いと思いますが、本機のランプが消え吸引力がもとに戻ると「ちゃんと掃除できた」実感が湧き、安心感が生まれます。

 

もうひとつの注目は、ヘッドの「壁ぎわ集じん」機能。前面カバーを薄型化することで回転ブラシがより壁近くまで届いて壁ぎわをしっかり掃除できるというもの。実際、壁際での重曹除去性能を試したところ、特に優秀でした。

↑回転ブラシをヘッド前面に近づくようデザイン。さらに前面カバーを薄くし、壁ギリギリのゴミにもブラシが届いて吸引できるようになっています

 

【こんな人にオススメ!】

このように、MC-SB51Jは設置性・汎用性以外はかなり平均点の高い一台です。吸引力を見ても、フローリングではカーペットや壁際でのゴミ除去力は優秀で、主に床の掃除をしっかり行いたい人にはマッチしそう。部屋の隅にうまく立て掛けるスペースが作れるなど、立て掛け収納に不安がない方や、市販のクリーナースタンドを用意できる方にはオススメできると思います。

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

多彩な便利機能・独自機能で幅広い掃除をより快適に行える

本機は5モデル中最も軽い標準質量1.1kgを実現。軽量化のみにとどまらず、操作のしやすさ・掃除の快適性を高める工夫も凝縮されたモデルとなっています。「使いやすさを極める」という方向性はシャープと近いと言えるでしょう。

↑重さ1.1kgは実際に持ってみると、まさに掃除機とは思えないほど

 

掃除してまず感じるのは軽量モデルとは思えない自走パワーの強さ。手はほとんど添えているだけでヘッドが勝手に前に進み、細かい操作も自在かつ軽快に行えます。ヘッドを押しても引いてもパワフルにゴミを除去できる「シンクロフラップ」、暗い場所でもゴミのある場所を照らしながら掃除できる「白色LEDライト」はPV-BL2H独自の機能です。

↑ヘッド前面にLEDライトを装備。暗い場所で床面を明るく照らしてくれるため、ゴミやホコリがどこにあるかが確認しやすいです

 

吸引力(ゴミ取り能力)は他モデルと比べるとわずかに劣る印象。フローリングでは猫砂のほか、コルクパウダーもやや取り残しが見られました。カーペット上では重曹の除去はまずまず優秀でしたが、猫砂と脱脂綿、コルクパウダーの取り残しが多め。壁際の重曹を吸引するテストでは、通常モードだとやや取り逃しがありましたが、強モードにすることでほぼ取り切れました。

 

運転音は、耳ざわりの柔らかい運転音だったのが印象的。風切り音などの高音部はそれほどうるさくないですが、ヘッドブラシがモーター回転する低い音はやや気になります。

 

ゴミ捨ては他モデルと同じ2ステップですが、ボタンを押してゴミ捨てできるため、ゴミに触るリスクが低いのが特徴。ダストカップ底部にたまったゴミを圧縮し、ホコリを舞いにくくする機能や、ふたが開くときにゴミを押し出す機能もついていて、快適なゴミ捨てをサポートしてくれます。ほかの多くの機種と同様、ダストカップ~フィルター周りと回転ブラシ、各種アタッチチメントが水洗いに対応。回転ブラシの毛絡み除去は面倒ですが、ブラシがベルト駆動でないため着脱しやすいのは助かりました。

↑ダストケース底部にある水色の「ゴミ捨てボタン」を押すと底のふたが開いてゴミ捨てできます。その際、オレンジの内筒フィルター部がバネ仕掛けで前にせり出して、ゴミを押し出してくれます

 

設置性に関しては、専用スタンドを同梱し、付属ツールもスタンドに収納可能なのがポイント。付属ツールはどこにしまったかわからなくなりがちなので、収納する場所があるのはメリットです。

↑スタンド台は比較的コンパクトで本体もスリム。付属ツールの「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」もスタンド台に収納できます。充電プラグは本体に挿す方式で、充電中にコードが垂れるのがやや残念

 

汎用性では、付属ツールが3個と特に多いわけではありませんが、他のモデルにない「ほうきブラシ」を付属しているのが特徴。小物の多い引き出しのほか、サッシの溝や網戸の掃除に便利です。

↑長いブラシ毛の中の細いチューブからゴミを吸引するため、文房具のたくさん入った引き出しの中などもホコリだけ除去できます

 

【こんな人にオススメ!】

軽さと使いやすさを追求する点から「方向性はシャープと近い」と書きましたが、違いを挙げるなら、本機のほうが便利機能の数が多い点でしょう。特に自走性の高さ、白色LEDライト、ほうきブラシは魅力十分。床掃除からほかの掃除への切り替えのしやすさ、連続運転時間ではシャープに分がありますが、圧倒的な軽さに加え、PV-BL2Hの独自機能に魅力を感じる方は、こちらを選ぶといいでしょう。

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

多機能かつアタッチメント豊富で、幅広い掃除をそつなくこなせる

吸引力に関しては、フローリングでもカーペットでも、猫砂の除去にかなり苦戦。一方、猫砂以外は大きなゴミの取り残しはありませんでした。壁際の重曹の除去は自動モードでは取り残しが多かったものの、ターボモードを使うとほぼ取り残しはありませんでした。

 

操作性では、ヘッドブラシの自走パワーは十分。左右の首振りもじっくり検証するとわずかにぎこちなさを感じる程度で、普段掃除しているぶんにはまず不便は感じないでしょう。さらに「ほこり感知センサー」を装備し、「ゴミの量が多い」と判断すると赤ランプを点灯。吸引力も自動でアップするため、室内をしっかり掃除できます。

↑ゴミの量が少ないとダストカップ側面のランプが緑色に点灯

↑ゴミの量が多いとランプが赤く点灯します

 

静音性の検証ではヘッドブラシのモーター音がやや耳につく程度で、それほどうるさくは感じません。ほこりセンサーによって吸引力をアップしても、パナソニックのクリーンセンサーほど音量変化は大きくなかったのも印象的でした。ターボモードはさすがに風切り音が目立ったものの、全体に他モデルより高音域が抑制されていると感じました。

 

ゴミ捨ては他モデル同様2手間で、お手入れ面でもダストカップ周りや回転ブラシ、静電モップが水洗い対応でした。なお、回転ブラシは定期的な毛絡み除去が必要です。

↑ダストカップ周りのほか、写真奥にある回転ブラシと静電モップが水洗いに対応。特に静電モップは使っているうちにホコリの付着が目立ってくるので、それを一瞬で除去できるのは助かります

 

設置性に関しては、同梱の充電スタンドに掃除機をセットすることで安定した収納が可能。スタンドにセットすれば充電スタートし、充電中に本体からコードが垂れ下がることがないので見た目もスマートです。また、付属するツールをすべてスタンドに収納できるのも助かります。

↑充電アダプターのプラグをスタンドに装着すれば、掃除機のセットと同時に充電開始できます。掃除機本体から充電コードが垂れないので、見た目にもスッキリ

 

↑ふとん用ヘッドやフレキシブルホースなど多彩な付属ツールは充電スタンドにまとめて収納できます

 

SCD-L1P-Bは、床掃除以外に対応できるアタッチメントをなんと5種類も搭載。汎用性は5モデルのなかでもピカイチです。特に“売り”なのが静電モップです。こちらは掃除中に気になったテレビや収納棚などのホコリを除去でき、モップについたホコリは充電台にセットした掃除機でスマートに吸引できます。さらにバッテリーが着脱式で、バッテリーを買い足して連続運転すれば、最長80分の掃除も可能になります。

↑延長ホースにナイロンケースを装着し、そこに静電モップを収納。これで静電モップをつけたまま床掃除でき、ホコリが気になる場所ですぐにモップを取り出して使えます

 

↑充電スタンドに掃除機をセットし、掃除機を自動モードで起動。吸込口にホコリのついた静電モップを差し込み前後に動かすと、除電プレートで静電気を除去しながらホコリを吸い取ります

 

【こんな人にオススメ!】

「マルチツールセット」という名を冠するだけあって、本機はとにかく多機能でアタッチメントが豊富なのが特徴。また、吸引力や操作性など各検証項目でほぼ平均かそれ以上の成績を残していて、猫砂の除去以外は大きく劣るポイントがありません。部屋中の幅広い掃除をそつなくこなせる掃除機を探している人には文句なしの一台。特に掃除中にテレビ周りや置物などのホコリが気になる人には、最適なモデルと言えるでしょう

↑豊富なアタッチメントが魅力。写真上段左から「布団用ヘッド」「ミニヘッド」「すき間ノズル」「ブラシノズル」、中段は「静電モップ」で下段が「フレキシブルホース」

 

第1回で「吸引力」を、第2回で「操作性」「静音性」を、第3回で「ゴミ捨て」「お手入れ」を、第4回で「設置性」「汎用性」「独自機能」をチェックしてきた連載も今回で終了。検証を通して、ダイソンは大きなゴミも取り切る吸引力、シャープは軽さと使いやすさ、パナソニックはフローリング、カーペットを問わずゴミを吸う総合力の高さ、日立は軽さと独自機能、アイリスオーヤマはアタッチメントの豊富さなど、それぞれの強みが浮き彫りになった結果となりました。これら各モデルの個性がみなさんの生活にマッチしたのなら、日々の掃除はもっと楽しいものに変わるはず。今回の「まとめ」で気になったモデルがあれば、ぜひもう一度連載記事を見直して頂き、納得のいく選択をして頂ければ幸いです!

高校の「探究学習」に役立つ機能搭載! シャープのカラー電子辞書「ブレーン」5機種が発売

シャープは、カラー電子辞書「ブレーン」の「高校生モデル」2機種<PW-S2/PW-H2>、「大学生・ビジネスモデル」<PW-B2>、「中学生モデル」<PW-J2>、「生活・教養モデル」<PW-A2>の計5機種を1月27日以降、順次発売します。

↑PW-S2-KとPW-H2-W

 

2022年度以降に高等学校第1学年に入学する生徒から実施される、文部科学省策定の「新学習指導要領」で必修単位となる「総合的な探究の時間」に利用できる「探究学習」メニューを、高校生モデルPW-S2、PW-H2と、中学生モデルPW-J2に新たに搭載。見出し語だけでなく、説明文中の言葉も検索できるので、幅広く情報を収集することが可能な「探究検索」を搭載しています。ほかにも「情報収集」「レポート/発表」に利用できるコンテンツを集め、自ら学んで考える力をつける学習に活用できます。

 

PW-S2、PW-H2には、電子辞書内蔵コンテンツとして初の「コンパスローズ英和辞典」を収録。先の2機種に加えPW-J2、PW-A2も「新明解国語辞典 第八版」や「明鏡国語辞典 第三版」など、最新版の国語辞典を収録しています。

 

繰り返し使えるリチウムイオン充電池を採用し、約140時間の連続表示が可能。満充電1回の電気代は約0.5円で、月3回充電したとしても、高校3年間にかかる電気代は約54円です。

 

PW-S2、PW-H2、PW-B2、PW-J2は、複数の辞書を一括検索できる「検索ウィンドウ」をBrain Learningメニュー画面に追加。

 

また、ユーザーがブレーンシリーズを英単語の暗記によく使っているという調査結果から、「縦型学習スタイル」を活用し、3色シートで単語を隠しながら覚える「暗記ツール」機能や、「聞く・話す・読む・書く」の英語4技能のトレーニングを行うなど、学習機として通学などの隙間時間を有効活用できます。

家事えもんが予想! 2022年に爆売れ必至の調理家電はコレだ

インフルエンサーは、家電やガジェット、ファッションなどの様々な情報をライフスタイルとともに発信し続けています。 今回は「家事えもん」として親しまれる松橋周太呂さんに、2022年に爆売れ必至の調理家電を占ってもらいました!

※こちらは「GetNavi」2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

3度目の戦国時代が到来! ほったらかし調理家電

2014〜15年ごろと、2020年ごろに続いて、いま“第3次ほったらかし調理家電戦国時代”が到来中。各社が革新的な新製品を投入しています。

 

直火OKのホーロー鍋

象印マホービン
STAN. 自動調理なべ EL-KA23
実売価格3万3000円

同時に2品のパック調理が可能になり、“時産”性が向上。高い蓄熱性を誇る厚さ2mmのホーロー鍋は直火にかけることができ、料理好きが使い込める仕様になっています。調理後は専用の蓋をすればそのまま冷蔵保存できて便利!

 

忙しい毎日でも多彩な料理を楽しめるホットクック

シャープ
ヘルシオ ホットクック KN-HW24G
実売価格7万4800円

2〜6人ぶん作れる容量はそのままに、従来機よりもコンパクト化。「まぜ技ユニット」の回転速度が強化され、ホイップクリームなどの泡立てが可能になりました。ケーキ作りを楽しむ際のサポート役としても秀逸です。

 

独自の加圧技術を採用したシロカの「おうちシェフ」

シロカ
おうちシェフPRO SP-2DM251
実売価格1万5800円

独自の「スマートプレッシャー技術」を採用し、おいしく素早い調理を実現。加圧時間と圧力値を自由に調整可能で、好みに合わせた細やかな調理ができます。予約調理時は細菌が繁殖しづらい温度を維持するので衛生的。

 

▼選んだのはこのインフルエンサー

[家電芸人]松橋周太呂さん
「家事えもん」の愛称で親しまれる家事・家電芸人。「調味料検定通」を取得した料理好きで、メディアでは時短テクを多数紹介する。

【2021年総決算】家電のプロが取材して厳選した「ベストバイ調理家電」3選

2021年も幕を閉じようとしています。引き続く”ステイホーム”をいかに充実させるか、考えを巡らせた読者も多いのではないでしょうか。同時に、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)についてあらためて考えさせられた年でもありました。そこで、本記事では一年の総まとめとして、さまざまな調理家電を愛し使用してきた家電のプロに「今年QOLを爆上げしてくれた調理家電」を聞いてみました!

 

▼厳選したのはこの人!

今西 絢美(いまにし あやみ)

「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、唎酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも追跡中。

 

【その1】焼き芋専門店さながらの蜜たっぷりの仕上がりに感動!

ライソン

超蜜やきいもトースター

実売価格:1万8480円

東京は西大井にある人気店「超蜜やきいもpukupuku」が監修・開発協力した、自宅で専門店さながらのおいしい焼き芋を焼けるトースター。サツマイモの甘さを引き出すのに最適な温度をマイコンで自動制御するので、誰でも簡単においしい焼き芋を焼けます。温度と時間を設定することも可能で、低温から焼き始め最後は高温で焼き上げる、焼き芋特有の焼き方も再現可能。

 

超蜜やきいもを作る場合は、完熟した紅はるかをアルミホイルで包み、水を入れた専用やきいもプレートに乗せて「超蜜やきいもモード」ボタンを押すだけ! とても簡単に蜜が溢れ出す焼き芋が完成します。通常のトースターとして普段使いもできるので、1年中使えるのが嬉しいですね。

 

<今西さんおすすめポイント>

「『お店クオリティ』というキーワードがピッタリな本製品。2時間かけて焼き上げたおいもの甘くてねっとりした口当たりは、ほぼスイーツ! 家にいながらこのクオリティの焼き芋が作れて&食べられて、QOLが上がりました。 ホカホカの状態だけでなく、冷蔵して『冷やし焼き芋』にするのもおすすめ。サツマイモの品種ごとに味わいがまったく異なるので、ぜひ食べ比べてみてください」

↑完成した焼き芋は、砂糖を使っていないのにスイーツのような甘さが楽しめます!

 

▼レビュー記事はコチラ

これはほぼスイーツだ!「超蜜やきいもトースター」でトロットロの焼きいも作り

 

【その2】生活に「抹茶」という新たな習慣が加わることで豊かな気分になれる!

World Matcha

Cuzen Matcha(空禅抹茶)

実売価格:3万3000円

2021年10月にアメリカで先行発売され、グッドデザイン賞など計6つもの賞を獲得した抹茶マシン。使い方はシンプルで、100%国産茶葉の専用抹茶リーフを茶筒に入れ、濃さを3段階から選択するだけ。その場で茶葉を挽き、本格的な”お抹茶”の出来上がり! ゴミは茶殻などもなく抹茶リーフの袋のみ。

 

しかも1スティックで20杯分(濃さレベル1で挽いた場合)なので、しばらくは袋1枚もゴミが出ません。環境に優しいマシンです。抹茶好きにはたまらないアイテムといえますね!

 

<今西さんおすすめポイント>

「普段抹茶を飲む習慣がない筆者。『フレーバー』ではない抹茶のおいしさを知るきっかけになりました! そのまま抹茶を飲むだけでなく、自分でラテを作ったり、炭酸水で割ったりと、いろいろな飲み方を楽しめるのは自宅ならでは。生活の中に新たな習慣を取れ入れる、いいきっかけになるはずです。また、自宅に人を呼んだときのおもてなしにもぴったり」

↑完成した抹茶は、苦味と甘みのバランスが絶妙で飲みやすかったです!

 

▼レビュー記事はコチラ

抹茶マシンの「ひきたて」が想像を超えていた! 海外で高評価「Cuzen Matcha」の衝撃をレビュー

 

【その3】テレワーク中の食事作りの頼もしい相棒がさらに進化!

シャープ

ヘルシオ ホットクックKN-HW24G

実売価格:7万4800円

2021年9月に発売された本製品は、幅345×奥行305×高さ256mmと従来モデルより幅がコンパクトになったことで、設置場所の悩みを解決。サイズに反して容量は2.4Lとたっぷりで、2人〜6人分の調理が可能です。さらに、食材の焦げ付き・揚げの染み込みのムラを防ぐ「まぜ技ユニット」が、料理の準備や仕上げにも使えるようになりました。

 

ポテトサラダを作る際も、食材の加熱からつぶす工程までホットクックが行ってくれるように。また、ホイップクリームを作ることもできるようになりました。メニュー集も付属しているので料理の幅が広がること間違いなし!

 

<今西さんおすすめポイント>

「ホットクックといえば『ほったらかし調理』に欠かせない調理家電ですが、さらにひとりでできることが増えたのが嬉しいポイント。自宅で仕事をしながら食事の準備をする日が多いなら、買って損はありません! また、幅が小さくなったことでキッチンに置きやすくなったのもオススメできるポイント。累計販売台数が40万台を超えているのも納得の自動調理鍋です」

↑まぜ技ユニットは食材の量や柔らかさなどに応じてかき混ぜを行います。新モデルでは芋を潰したり、ホイップクリームを作ったりといった準備に使えます

 

▼レビュー記事はコチラ

ついに買い時? 40万台突破の自動調理鍋「ホットクック」最新モデルの進化を実食レポート!

1万円台のシャープ空気清浄機は買ってソンなし! プロが選んだ「Amazon高コスパ家電」セレクション

いまやAmazonは、生活に欠かせないという人も多いショッピングツール。自力で良品を探し当てるのもAmazonの楽しみのひとつだが、手っ取り早く“買い”の家電を知りたい人は要チェック。今回は、あらゆる家電ジャンルに精通したプロ・平島憲一郎さんに、コスパ最強のオススメモデルを聞いた!

※こちらは「GetNavi」 2021年12月号に掲載された記事を再編集したものです。価格は2021年10月8日時点のもの(編集部調べ)

 

必要十分な空気清浄性能で価格はお手ごろなベーシックモデル

【空気清浄機】

シャープ

加湿空気清浄機 KC-L50

実売価格1万8480円

加湿機能やプラズマクラスター機能を搭載した空気清浄機。イオン濃度7000個/cm3の「プラズマクラスター7000」を搭載し、浮遊ウイルスの作用を抑える。また、遠くのホコリも素早く吸じんする「スピード循環気流」を装備。

SPEC●空気清浄適用床面積(目安):23畳まで●清浄時間:12分/8畳●運転音:約52dB●サイズ/質量:W399×H613×D230mm/7.5kg

 

↑お手入れがラク。プレフィルターに付着した大きなホコリは、パネルを装着したまま掃除機で吸い取るだけ

 

【平島’s Check!】 旧モデルながら機能十分! 絶対“買い”のハイコスパ機

旧モデルだが、加湿・空気清浄・プラズマクラスター機能付きでこの価格はコスパ抜群です。花粉アレル物質の作用を抑制する機能があるので花粉が気になる人にオススメ!!

家電ライター

平島憲一郎さん

掃除機や空調系、調理系など白物家電の記事を数多く執筆。雑誌やウェブ媒体での検証記事で活躍している。

わかりやすく時流に乗ったな! シャープ空清最上位モデルの目玉は「ウイルス飛沫」対策だった

冬は暖房によって部屋の空気が暖められ、天井付近に暖気が停滞してしまいます。ホコリよりもはるかに小さい粒子のウイルスも暖められた空気と一緒に舞い上がってしまうので、空気清浄機の能力を発揮させるためには、いかにして室内の空気を循環させるかが決め手となります。シャープはこの課題に改めて挑み、より捕集力を高めた新型空気清浄機「KI-PXシリーズ」3機種を来年1月に発売すると発表しました。

↑KI-PXシリーズ

 

3機種ともに来年1月14日発売で、シャープ史上最高イオン濃度の「プラズマクラスターNEXT」を搭載しています。プラズマクラスター適用床面積の目安が約28畳でフラッグシップのKI-PX100の実売予想価格は14万1000円前後。同約18畳のKI-PX75の実売予想価格は9万2000円前後。同16畳のKI-PX70の実売予想価格は7万7000円前後。

 

ウイルス飛沫粒子の捕集数を高める「飛沫粒子モード」を新搭載

↑「KI-PX75」(左)の外形寸法は幅395×奥行305×高さ650mm、質量約13kg。フラッグシップの「KI-PX100」(中)の外形寸法は幅427×奥行345×高さ700mm、質量約16kg。「KI-PX70」(右)の外形寸法は幅395×奥行265×高さ650mm、質量約12kg

 

シャープは昨年、後ろななめ20°の気流がウイルス飛沫粒子を効果的に捕集することを京都工芸繊維大学との共同研究で確認し、昨年モデルから同気流を搭載してきました。その後さらに同大学と研究を進め、今回新たに「飛沫粒子モード」を開発し、新製品に搭載したものです。同モードは、後ろななめ20°の気流に加えて、天井方向に直接風を送ることで空気の流れを加速させ、天井付近に滞留する飛沫粒子を強制的に循環させます。これにより、捕集数は従来比で約2倍にもなるとのことです。

↑昨年モデルから搭載している、後ろななめ20°気流により、室内の空気を循環させて天井付近に滞留する飛沫粒子を床付近まで下ろし、空気清浄機で吸い込む

 

↑新製品では飛沫粒子モードにより、天井付近に直接風を当てることで空気の循環をさらに促して捕集数を上げる

 

↑飛沫粒子モードはワンボタンで設定可能

 

同社製エアコンとの連携制御で飛沫粒子の捕集をサポート

また、冬場は室内でエアコンを稼働させている影響で、気流が発生しています。室内で効率的に空気を循環させるためには、エアコンの反対側に空気清浄機を置くのが良いとされていますが、部屋の間取り上、セオリー通りに設置できない家庭は多いでしょう。しかし、空気清浄機を置く場所によっては、エアコンの気流と空気清浄機の気流がぶつかり、空気の流れを打ち消しあうことで、室内で循環が起こらずに空気清浄機の能力を発揮できなくなります。

 

そこでKI-PXシリーズでは、シャープ製AIoTエアコンとの連動制御機能を搭載しました。専用のスマートフォンアプリで空気清浄機の設置場所を指定すると、エアコンが空気清浄機の足元に向けて風を送り、空気清浄機の循環気流の手助けをするものです。これにより、エアコン非連携時に比べて飛沫粒子の捕集数が飛躍的に増加しました。

↑専用のスマホアプリでエアコンから見た空気清浄機の位置を入力。空気清浄機の位置は4つから選べます

 

↑エアコン(右上)が空気清浄機(左)の足元に向けて風を送り、室内の空気の循環を作る

 

↑エアコンとの連携制御で飛沫粒子の捕集数が飛躍的に上昇

 

↑空気清浄機をクラウド連携させることで、室内の空気の状態を見える化したり、無駄な加湿運転を省いたり、消耗品の交換時期が分かったりする機能も

 

お手入れの手間を減らす使い捨ての加湿プレフィルターを導入

加湿機能も進化しています。シャープでは以前から加湿フィルターを2重構造にすることで給水量をアップし、さらに加湿集中ガイドにより加湿フィルターに風を集中させることで加湿スピードの大幅アップを実現しています。新製品のKI-PX100ではこれをさらに強化し、業界初の1000mL/hの加湿量を実現しました。

↑フラッグシップのKI-PX100は業界初の1000mL/hの加湿量を実現した

さらに、加湿空気清浄機ユーザーにとって一番の面倒事である加湿フィルターのお手入れに関して、単純ですが画期的な仕組みを導入しています。加湿機能は冬場のエアコン暖房運転時に欠かせないものです。特に昨今、ウイルス対策として部屋の適度な加湿は常識となり、多くの家庭で加湿器を利用しています。しかし、やっかいなのが加湿フィルターのお手入れ。気化式の加湿フィルターは、大量に吸い上げた水道水の水分が蒸発する際にミネラル成分だけがフィルターに残って固まり、それが菌やニオイの温床となります。そのため、基本的には、水タンクに水を補給するタイミングで加湿フィルターも毎回水洗いすることが推奨されています。これを怠るとあっという間にカビだらけになり、部屋中に菌を撒き散らすということになりかねません。

 

この手間を減らすべく、新製品では使い捨ての加湿プレフィルターを導入。このプレフィルターが水中のミネラル成分をキャッチし、水だけを加湿フィルターに送ることで加湿フィルターの清潔性を保つ仕組みです。加湿プレフィルターは1か月に1度の交換でよく、使ったものは捨てるだけ。加湿フィルターの水洗いの手間が省けて便利です。使い捨て加湿プレフィルターは6枚入りで税込1100円。1つのパックで1シーズンを過ごせる計算です。

↑使い捨て加湿プレフィルターがミネラル成分などを事前にキャッチし、加湿フィルターを清潔に保つ

 

↑白い円形の紙のようなものが使い捨て加湿プレフィルター。これが最初に水を吸い上げて加湿フィルターへと水を供給する仕組み。プレフィルターがフィルターより少し小さいのは、そのほうが吸水・供給効率が高いからとのこと

 

↑KI-PX100とKI-PX75の上位2機種には、本体背面のプレフィルター(大きなホコリを集める)の自動掃除機能を搭載

 

イオン濃度を高めたプラズマクラスターNEXTを3機種に搭載

また、先にも述べましたが、今回は新機種3モデルともにプラズマクラスターNEXTを搭載し、プラズマクラスター25000の2倍にあたるイオン濃度5万個/c㎥の高濃度を実現。前年モデルのプラズマクラスターNEXT搭載はフラッグシップの1機種だけでしたが、今回はプラズマクラスター発生デバイスの小型化により、空気清浄機本体のサイズダウンが図れたことで3モデルの搭載となり、ユーザーの選択の幅が広がっています。

↑後ろななめ20°気流用と部屋の中央用にプラズマクラスターNEXTのデバイスを2個搭載

 

↑プラズマクラスターデバイスを風路上に配置することで、効率よくイオンを飛ばすことができ、部屋の中央付近でもイオンの高濃度化を実現

 

↑プラズマクラスターNEXTはイオンの高濃度化により除電・消臭・ウイルスの抑制スピードが向上

 

これから気温が下がり、乾燥もするので、ウイルスが気になる季節になってきます。もはや加湿空気清浄機は一家に一台と言わず、一部屋一台の時代。シャープは上記3モデルのほかにも畳数や目的に合わせたモデルをラインナップしているので、自分の部屋の環境に合った製品を探してみてはいかがでしょう。

↑シャープの2021年度空気清浄機ラインナップ。プラズマクラスターのイオン濃度や最大風量、加湿量などに応じて選べます

 

シャープから「シンプルで飾らないスマホ」登場! 2022年1月中旬発売、ベーシックモデル「AQUOS wish」

シャープは、“シンプルで飾らない”ライフスタイルに寄り添う新シリーズとして、5G対応スマートフォン「AQUOS wish」を、2022年1月中旬以降に発売。スマートフォン「AQUOS」のラインナップに、新たなコンセプトのベーシックモデルが追加されます。

 

同製品は、持ち心地の良さを追求し、優しい手触りのマットな質感や指がかりの良い側面形状などを採用。植物などの自然をモチーフとした、年齢や性別を選ばないカラーバリエーションに加え、ノイズを抑えたシンプルで飽きのこないデザインです。

↑カラーバリエーションは、左からオリーブグリーン、アイボリー、チャコール

 

米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)に準拠した試験を実施し、防水・防塵・耐衝撃に対応。2年間で最大2回のOSのバージョンアップもサポートするので、長期間安心して利用できます。

 

「おサイフケータイ」のほか、決済アプリを一瞬で起動する「Payトリガー」機能も搭載しており、日々の買い物もスマートな支払いが可能です。

 

本体の筐体には再生プラスチック材を35%使用。紙の使用量を削減した薄型でシンプルな仕上げのパッケージと合わせ、環境にも配慮しています。

「軽くて万能な掃除機」はどれ? 人気5モデルの「設置性・汎用性・独自機能」を一気にチェック!

最近の軽量コードレススティック掃除機は単に「軽い」だけでなく、「吸引力」「機能性」を兼ね備えた上級モデルが人気。そのなかでも注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)を多角的に検証していく連載企画の第4弾。

設置のしやすさや付属ツール、独自機能をチェック!

「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回、「ゴミ捨て」「お手入れ」を検証した第3回に続き、今回は設置しやすいかどうか「設置性」をチェック。さらに、付属ツールを使い床面以外の掃除にどのくらい対応できるかという「汎用性」、各モデルの“売り”となっている「独自機能」をチェックしたいと思います!

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【テストの内容はコチラ】

「設置性」に関しては、充電台・収納スタンドの有無、収納のしやすさ、収納後の安定性、充電のしやすさなどをチェック。「汎用性」は付属ツールをチェックしつつ、それを使ってどれだけ幅広い場所を掃除ができるかを確認します。最後に「独自機能」として、これまでに解説した機能も含め、掃除機選びのポイントになりそうな各モデルの特徴的な機能を確認していきます。

 

<テストの結果はコチラ>

エントリーその1】 ダイソン Dyson Micro 1.5kg

【設置性】壁掛け式ブラケットを使い省スペースかつ安定した収納が可能

本機は壁掛け式の「収納用ブラケット」を付属。「収納用ブラケット」は壁などに固定したうえで、ハンドル部をソケットに挿し込んで収納します。深くしっかりと挿さるため、ぶつかっても外れて落ちることがなく安心です。また、ブラケットに充電プラグをセットできるので、ソケットにハンドルを挿し込めば自動的に充電開始。掃除機本体から充電用コードが垂れている状態にならず、見た目もスッキリします。

↑Dyson Micro 1.5kgを収納用ブラケットにセット。自重でしっかり挿さるため収納時の安定度は高いです。また、ブラケットには付属ツールも装着可能。普段よく使うツールをまとめて収納できて便利です

 

ただし、この収納ブラケットは壁にネジ止めしなければならないのがネック。特に賃貸住宅に住む人など壁に穴が開けられない人は、ブラケットを使わず壁に立て掛けて収納・充電するか、ブラケットを取り付けるための“柱”を用意する必要があります。もしくは、ちょっと値段は高くなりますが、専用充電ドックを付属したDyson Micro 1.5kg Pro(直販価格6万9300円・税込※価格は編集部調べ)を購入する選択肢もあります(いまのところDyson Micro 1.5kg用の充電ドックは単体では販売されていません)。

 

【汎用性】少数精鋭のアタッチメントで幅広い掃除に対応

掃除機の汎用性に直結する付属ツール(アタッチメント)は「コンビネーション隙間ノズル」「卓上ツール」「ミニ モーターヘッド」の3つ。少数ながら狭いすき間や棚、寝具類の掃除、さらにクルマの中の掃除など幅広く対応できます。これに、延長パイプに付属ツールを装着しながら掃除できる「ツールクリップ」がつきます。

↑写真左から卓上ツール、ツールクリップ、ミニ モーターヘッド、コンビネーション隙間ノズル

 

「コンビネーション隙間ノズル」はブラシを出し入れすることで、狭いすき間の掃除や置物などについたホコリをブラシで払いながらの掃除など幅広い用途に対応できます。

↑「コンビネーション隙間ノズル」のブラシを収納した状態

 

↑ブラシを出した状態

 

↑「ミニ モーターヘッド」はコンパクトサイズながらモーター駆動のブラシを搭載し、パワフルにゴミを除去

 

↑硬質ブラシ毛を採用しており、ふとんやベッド、ソファ、クルマの座席周りなどの掃除に最適。ローラーヘッドが苦手なカーペットの掃除にも使えます

 

【独自機能】Micro Fluffyクリーナーヘッドによるゴミ除去力は圧巻!

独自機能に関しては、何と言っても大きなゴミから微粒子ゴミまでしっかり除去でき、毛絡みもほぼない「Micro Fluffyクリーナーヘッド」が他モデルにない魅力です。「Micro Fluffy クリーナーヘッド」は一般的なブラシ毛ではなく、ソフトなナイロンフェルト素材のローラー形状のヘッドを採用。フェルトでゴミを包み込んで捕らえるほか、ヘッド前面が大きく開いていても吸引力を高いままキープできるため、大きいゴミも小さいゴミもパワフルに除去してくれます。さらに、独自モーターと高性能バッテリー、高性能サイクロンによる遠心分離で、バッテリー残量がなくなるギリギリまで吸引力が落ちずに掃除できるのも特徴です。

↑ナイロンフェルト素材を採用した「Micro Fluffy クリーナーヘッド」

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

【設置性】バッテリーが外せるため、掃除機設置の自由度は他モデルを凌駕!

EC-AR5Xには専用のスタンド台が付属。さらに、バッテリーは本体から外して同梱の充電器で充電するので、本体の近くにコンセントがある必要がなく、設置性は極めて高いと言えます。なお、スタンド台に付属ツール(アタッチメント)は収納できませんが、本機はすべてのアタッチメントを掃除機に搭載したまま掃除できるので、まったく問題はありません。

↑スタンド台には金属製のアームがついていて、ここにパイプを立て掛けて収納するため、見た目以上に安定して立て掛けられました。充電はほかの場所でできるので、コードもなく見た目もすっきり

 

↑ちなみに、掃除中のスタンド台に圧迫感がないのも好印象です

 

【汎用性】アタッチメントは3つだが、ほかの掃除への切り替えは超スムーズ!

付属ツール(アタッチメント)は「スグトルブラシ」「ハンディノズル」「すき間ノズル」の3つ。これに「すき間ノズル」をパイプに装着するための「ツールホルダー」が加わります。寝具類の掃除への対応が弱いものの、床面以外の掃除への対応力はまずまず。何より「スグトルブラシ」の採用など、様々な掃除への切り替えが他モデルよりスムーズにできるのが大きなメリットです。さらに本体が軽いので、高い場所の掃除も軽快に行えます。

↑写真左からツールホルダー、スグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズル

 

↑スグトルブラシはパイプの先端に装着。装着した状態でパイプをヘッドに接続でき、部屋の隅や壁際などを掃除したいとき、ヘッドの中央部付近を足で軽く押さえながらパイプに付いているレバーを引くと、ヘッドが外れてスグトルブラシが使えるようになります。ヘッドは接続部がそのまま立った状態(写真)になるので、再びパイプを接続するのも、立ったまま簡単に行えます

 

↑ハンディノズルを本体先端に装着したままパイプに接続可能。パイプを抜くと(写真)、すぐに机や棚の上などの掃除ができます

 

↑ツールホルダーを使うことで、パイプにすき間ノズルを装着可能。すき間ノズルは家具のすき間や窓のサッシなどの掃除に便利です

 

【独自機能】使いやすさを追求した様々な機能を搭載

EC-AR5Xの他モデルにない魅力は単に軽さに安住するのでなく、圧倒的な使いやすさを追求したところ。機能で言うと、スグトルブラシの着脱機能や本体が床についた状態で掃除できる「ペタッとヘッド」、掃除中にちょっと掃除機を置いてほかの作業をするときに便利な「ちょいかけフック」、掃除中グリップを離すと自動で運転を一時停止する「グリップセンサー」など多数挙げられます。また、バッテリーが着脱式、かつ2個搭載しているので片方が切れてももう片方に交換が可能。長時間の掃除に対応できるだけでなく、突然のバッテリー切れに対応できるという安心感につながります。

↑掃除機本体を床につくまで倒してもヘッドが浮かずに掃除できる「ペタッとヘッド」を採用。ソファの下など高さ6cmのすき間にも入り込んで掃除できるほか、壁際の狭い場所の掃除にも便利です

 

↑本体裏側に、滑りにくいゴム製の「ちょいかけフック」を装備。テーブルやキッチン台など平らな場所にも安定して置けます。ラウンド形状で、椅子の背などにも簡単に掛けられるのが便利

 

↑本体ハンドル部分に赤外線センサーを搭載。ハンドル部から手を離すとセンサーが検知して運転を一時停止。握ると自動で運転再開します。ムダなバッテリー消費を手間なくカットできます
↑バッテリー充電器&バッテリー2個つきで、充電中にもうひとつのバッテリーで掃除を続けることが可能。掃除機の設置場所と充電場所を分けられるので、充電は目立たない場所で行うこともできます

 

エントリーその3】 パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

【設置性】ゴム製ストッパーつきで壁に安定して立て掛けて収納できる

同機には充電台(スタンド台)が付属していないため、壁や家具などに立て掛けての設置となります。子どもやペットがぶつかって倒れないよう、設置場所はどうしても部屋の隅のほうになり、かつコンセントの近くでなければならないので、設置性に関しては制約があると言えます。ただし、本体後方の壁に当たる部分には滑り止め用のゴムがついていて、立て掛けた状態でも安定します。掃除中にちょっと立て掛けたときも掃除機がずれて倒れるリスクが少ないのは助かるところ。

↑通常は壁に立て掛けて設置。ちなみにバッテリーは内蔵式で、電源プラグを本体に挿して充電することになります

 

↑本体後方底面にゴム製のストッパーを設置。ヘッドがよほど前にくるか斜めに立て掛けるなどしない限り自然に倒れることはありません

 

【汎用性】「ふとん清潔ノズル」で寝具類の掃除にも対応

付属ツールは「ブラシ付きすき間ノズル」と「ふとん清潔ノズル」の2つ。他モデルに比べると“少数精鋭”ながら、棚などの掃除や寝具類の掃除にもひと通り対応できます。

↑写真左が「ブラシ付きすき間ノズル」。右が「ふとん清潔ノズル」。「ふとん清潔ノズル」は水色の回転ローラーがふとんについたホコリやダニの死骸、フンなどを叩き出し、青のブラシで吸込口にかき込みながら吸引します

 

↑「ブラシ付きすき間ノズル」は隙間を掃除できるほか、ブラシを下げれば対象を傷つけずに掃除できます

 

【独自機能】クリーンセンサーで目に見えない微粒子ゴミの有無も確認できる!

MC-SB51Jの独自機能として注目なのは「クリーンセンサー」。約20μmの微粒子まで検知しランプが赤く点灯、同時に自動で吸引パワーをアップします。ダニの死骸やフンのサイズが約20μm、スギ花粉が約35μmなので、アレルギー対策として有効。何より肉眼では見えないフローリングやふとんの上の微粒子が除去できたと確認できる「安心感」が最大のメリットです。

↑本体操作パネル部にクリーンセンサーのランプを装備。センサーが粒径約20μm以上のゴミを見つけると赤く点灯して知らせます。ゴミの量が多くなるにつれ、点灯から点滅、早い点滅に移行。吸引力も変化するので、それでもゴミの有無がわかります

 

さらに本機のパワーヘッド(パワーノズル)には壁際のゴミまでしっかり吸引できる「壁ぎわ集じん」機能を搭載。V字型に植毛したブラシにより、吸引力が弱くなるヘッドの両端のゴミも中央に集めて吸引できること、ブラシの毛の植毛密度が高いため、髪の毛やペットの毛、綿ゴミなどが毛絡みしにくいことも見逃せないメリットです。また、本体レイアウトも人が歩くときの腕の振りに近い動きで操作できるように設計されているとか。確かに同機は質量1.6kgと今回試した5モデル中最も重いですが、スムーズな操作という意味では、他モデルと大きな違いは感じられませんでした。

↑ヘッドの前面カバーを薄型にすることでブラシが壁際まで届く構造。検証でも壁と床の境目の微粒子ゴミ(重曹)をしっかり吸引できていました

 

↑ブラシ毛をV字型に並べることでかき取ったゴミを中央に誘引。ブラシ毛の密度が高いのも見た目でわかります

 

↑持った手からヘッドまでが直線上に並ぶうえ、ハンドル部に突起をつけることで手とハンドルがしっかりフィット。余計な力を入れることなく掃除機を操作できます

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

【設置性】コンパクトなスタンドにセットすれば見た目もスッキリ!

PV-BL2Hは専用のスタンド台を付属。スタンドのアーム部上方にある溝に延長パイプのフックを差し込むことで本体を収納します。設置場所は、延長コードを使わない限りはコンセントの近くになりますが、付属ツールもスタンドにまとめて収納できるので、設置性はまずまずと言えるでしょう。

↑スタンド台は比較的コンパクトで本体もスリムなので、設置したときの見た目の圧迫感は少ないです。付属ツールの「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」もスタンド台に収納できます。充電プラグは本体に挿す方式で、充電中にコードが垂れるのがやや残念

 

延長パイプ裏のフックとアームの溝を深く差し込むことで、掃除機を安定して収納できます。パイプもアームも色が黒なので、うまく挿し込めているかわかりにくいのがやや難点。うまく挿し込めないと自重で倒れてしまうので、慣れるまでは収納時にしっかり挿さっているのを確認する必要があります。

 

【汎用性】網戸掃除にも使える「ほうきブラシ」など3つのツールと軽量設計で部屋を立体的に掃除できる

付属ツールは上のキャプションでも触れた「すき間用吸口」と「ほうきブラシ」、さらに本体と延長パイプの接合部に装着する「ハンディブラシ」の3つ。特徴的なのは「ほうきブラシ」で、サッシの溝や網戸などの掃除で活躍します。ふとん類に対応するツールはありませんが、本体は5モデル中最軽量で、テーブルや机、棚からエアコン周りなど高い場所まで、部屋中の掃除はひと通り対応できると思います。

↑写真左から「ハンディブラシ」「すき間用吸口」「ほうきブラシ」
↑ほうきブラシはほうきのように毛足の長いブラシと細いチューブが組み合わさっていて、ブラシでホコリを落としながらチューブの先端から吸引。文房具など小物が多い引き出しも、小物は吸い込まずホコリだけ除去できて便利です。また、網戸に絡まったホコリもブラシでかき出しながら効率よく吸引できます(ただし掃除後はブラシが汚れるので洗浄が必要)

 

【独自機能】軽さ・自走性・ゴミ除去力という“基本”にこだわった独自技術を装備

PV-BL2H独自の技術・機能としてまず挙げるべきは高い軽量化技術。ファンモーターの小型化・軽量化と強い吸引力を両立しつつ、延長パイプの軽量化、ヘッドの小型軽量化などでパワーヘッド搭載モデルとしてはトップクラスの軽さ(1.1kg)を実現しています。さらにこれだけ軽量化しながらも、ヘッドの自走性が5モデル中でかなり高い点も驚くべきところ。

↑PV-BL2Hが採用する3Dファンモーター。ファンを三次元形状にすることで風の流れを高効率化。小型でもハイパワーを実現しています。さらにモーター素材にアルミを採用してより軽量化してます

 

↑延長パイプで強度が必要な部分とそうでない部分をコンピュータ解析で探し出し、部分的に延長パイプを薄肉化して軽量化に貢献。実際に延長パイプだけ持つと驚くほど軽いです

 

さらにパワーヘッドにも高機能が凝縮されています。ヘッドの押し引きに後方のフラップが同期する「シンクロフラップ」搭載により、ヘッドを前に押すときだけでなく引くときもゴミをしっかり吸引してくれます。ヘッドに白色LEDライトを備えているのも5モデルのなかで本機だけ。暗い場所でもゴミの有無を確認しながら掃除できるのは大きなメリットです。

↑人差し指で押しているのがシンクロフラップ。これがヘッドの押し引きに合わせて開閉し、押すときはヘッド内のゴミが後方に取り残されるのをせき止めつつ内部の吸引力も維持します。一方、引くときはフラップがヘッドの前側に「開く」ことで後方のゴミをヘッド内に取り込みます

 

↑ヘッド前面中央に白色LEDライトを装備。薄暗い部屋やベッドの下などの床面を明るく照らし、ゴミの有無が確認ができます

 

↑ちなみに本機にもパナソニックと同様、本体底部にゴム製のストッパーがついています。掃除中にものを動かしたいときなど、掃除機を壁に安定して立て掛けられます

 

エントリーその5アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

【設置性】掃除機本体と付属ツールすべてをスタンドに設置できる!

SCD-L1P-Bにはセットするだけで充電できるスタンドを付属。掃除機をセットしたあとに電源プラグを本体に挿す手間がないのが便利です。また後ほど紹介しますが、同機には多彩な付属ツールを同梱。それらのツールがすべてスタンドに収納できるのもうれしいポイントです。

↑「フレキシブルホース」(延長ホース)や「布団用ヘッド」など5種類のアタッチメントとクリーニングブラシをすべてスタンドに設置可能。充電アダプターのプラグをスタンドに装着すれば、掃除機のセットと同時に充電開始できます。掃除機本体から充電コードが垂れないので、見た目にもスッキリ

 

↑スタンドに本体を収納する際は、延長パイプ裏側のコネクターの溝に充電スタンドの支柱部分のフックがかみ合うように挿し込みます

 

↑挿し込む深さが割と深めでセット後は安定している印象。スタンドの支柱が延長パイプのコネクターを失敗なく挿し込める形状になっているのも、配慮が感じられます

 

【汎用性】6種類のアタッチメントで家中を効率よく掃除できる

本機の付属ツール(アタッチメント)は静電モップも含め6種類と、今回検証した5モデルのなかでは最も多彩。ふとん掃除から窓のサッシ、ブラインドカーテンなど幅広い掃除に対応できます。

↑写真上段左から「布団用ヘッド」「ミニヘッド」「すき間ノズル」「ブラシノズル」、中段は「静電モップ」で下段が「フレキシブルホース」

 

↑掃除機本体と付属ツールの間に「フレキシブルホース」を挟むと、片手で掃除機を持ちながらもう片方の手でツールを操作でき、こまごまとした掃除がよりスムーズに行えます

 

【独自機能】ホコリをサッと取り除ける静電モップや「ほこり感知センサー」も搭載!

アイリスオーヤマのスティッククリーナーの独自機能であり、ユーザー評価も高いのが「静電モップ」です。これはモップの毛を帯電させることで様々な場所についたホコリを吸着除去できるツール。モップを収めるケースが掃除機の延長パイプに装着できるため、床掃除の途中でテレビについたホコリが気になるときなどにモップをサッと取り出して使えるのでとても便利。モップについたホコリは充電スタンドの台座部分にある吸込口から吸引でき何度も繰り返し使用可能。汚れが目立ってきたら水洗いもできます。

↑ナイロンケースからモップを引き抜くときに静電気が発生。モップが帯電し、ホコリを吸着しやすくなります

 

↑ブラインドの掃除は面倒ですが、静電モップならブラインドの羽根の間に差し込んで横にスライドさせるだけでホコリを取ることができます

 

↑充電スタンドに掃除機をセットし、掃除機を自動モードで起動。吸込口にホコリのついた静電モップを差し込み前後に動かすと、除電プレートで静電気を除去しながらホコリを吸い取ります

 

また、本機は「ほこり感知センサー」を装備。センサーが感知したゴミの量によってランプの色が変わります。また、自動・セーブモードを選択するとランプの色が変わるだけでなく吸引力も変化。こうした仕様はパナソニックと基本的には同じですね。

↑ゴミの量が少ないとダストカップ側面のランプが緑色に点灯

 

↑ゴミの量が多いとランプが赤く点灯します。吸引力の変化は、パナソニックよりも少なく感じました

 

バッテリーは着脱式になっていて、別売のバッテリーを買い足せば最長80分の連続運転も可能。ただ、いまのところ専用充電器はなく、充電スタンドか本体を介してしか充電できません。掃除しながらの充電ができないのは、効率重視派にはやや物足りないかも。とはいえ、しょっちゅうバッテリーを取り替えて連続掃除する人でなければ、掃除機をスタンドに立てたら充電開始できるほうが手間がかからず便利だと思います。

 

今回の検証のまとめ

【設置性】設置の自由度はシャープが高く、ダイソンは壁掛け式で安定的に設置できる

設置性について5モデルを分類すると、スタンド台収納タイプがシャープ、日立、アイリスオーヤマ、壁掛け式がダイソン、壁や家具への立て掛けタイプがパナソニックとなりました。

 

スタンド台を使った収納では、日立とアイリスオーヤマがアーム(支柱)にフックを差し込むタイプ、シャープがアームのパイプガイド部に立て掛けるタイプ。設置が容易なのはシャープでした。

 

収納時の安定性が最も高いのは壁掛け式のダイソン。ただし、収納用ブラケットはネジ止めが必要なので、壁に穴を開けたくない人、開けられない人は立てかけ収納するか、別途ブラケットを取り付けられるスタンドを用意する必要があります(ダイソン対応の掃除機スタンドはニトリなどで販売されています)。

↑壁掛け式のダイソンは安定性が高いですが、壁へのネジ止めが必要

 

また、ダイソンは収納用ブラケットにセットすれば自動的に充電開始となるのも便利。アイリスオーヤマも充電スタンドの支柱に掃除機を立て掛ければ充電スタートとなります。一方、充電器を付属するシャープはスタンドの設置場所と充電場所を分けられ、設置場所の自由度がより高いと言えます。

↑シャープはバッテリーのみを外して充電できるのがメリット

 

パナソニックはゴム製のストッパー(滑り止め)がついていますが、壁などへの立て掛けタイプのため、収納時の安定性はやや低め。倒れないか不安という人は市販のクリーナースタンドを用意するのも手です。

 

【汎用性】ツール数ではアイリスオーヤマ、掃除のスムーズな切り替えではシャープが優秀

汎用性で各モデルを比べると、まず一番アタッチメントの数が多かったのはアイリスオーヤマ。静電モップを含む6つのツールを駆使して高所の掃除から布団の掃除機掛けまで幅広い用途に対応できます。ダイソンはふとんやベッド、ファブリックソファ、クルマの座席掃除などに活躍するミニモーターヘッド、ブラシのあるなし2通りで使えるコンビネーションノズルなど多用途で使えるツールが多く、アタッチメント数は3つながら多彩な掃除が可能。パナソニックのアタッチメントは、ブラシ付きすき間ノズルとふとん用ノズルの2つと数としてはやや寂しさがあります。

↑アイリスオーヤマのツールは6つを用意しており、汎用性は高いです

 

一方、シャープはアタッチメント(付属の吸込口)はスグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズルの3つながら、それらをすべて搭載したまま床掃除ができ、床掃除から別の掃除に、あるいは床掃除中に別の掃除に切り替えるのをできるだけスムーズにしようというコンセプトが垣間見られます。日立も床掃除中にパイプを外せばハンディブラシが現れ、棚やテレビ台などのホコリ取りに素早く移行可能。さらに本機は同社独自のほうきブラシを付属しているのも特徴。ほうきブラシは網戸の掃除や小物がたくさん入っている引き出しの掃除などに大活躍してくれます。

 

【独自機能】パナソニックとアイリスオーヤマはゴミの「見える化」を高める機能に注目! 日立は使いやすさでトップクラス

独自機能に関してはダイソンはMicro Fluffy クリーナーヘッドによる高いゴミ除去力が特筆モノ。シャープはスグトルブラシやちょいかけフックなど使いやすさ、掃除のストレスをできるだけなくすための工夫が満載です。

 

センサーによるゴミの「見える化」を実現しているのはパナソニックとアイリスオーヤマ。個人的にこの機能は、ゴミを見つけるだけでなくゴミがなくなったのを確認でき、掃除できたのを実感できる機能としても非常に有効だと感じます。さらにパナソニックは、ゴミが残りやすい壁際の集じんに強いヘッドを開発し、床の掃除の精度を高めました。一方でアイリスオーヤマはアタッチメントの充実により、幅広い場所の掃除をカバーしようという姿勢が顕著。特に静電モップは静電気による効率的なホコリ除去から充電スタンドを使ったモップの除電・ホコリ吸引まで上手にシステム化できています。

↑ゴミが多い場所ではランプが赤く点灯するパナソニックのクリーンセンサー

 

軽さと自走性能を高め、快適な操作性をより高めているのが日立。ヘッドを押しても引いてもゴミ除去効率を高めるシンクロフラップ、白色LEDヘッドなど独自の機能も多く、使いやすさでは今回検証したなかでも1、2位を争うモデルだと思います。

 

次回は、これまで4回にわたって行ってきた比較検証をもとに各モデルの特徴をまとめ、どんなユーザーに適しているかまでおさらいしたいと思います。

「温度が違う食材の同時調理」がすぐ使える!ウォーターオーブン「ヘルシオ」の新シリーズ

シャープは、「まかせて調理」とレシピサービス「COCORO KITCHEN」専用キーを搭載した、ウォーターオーブン「ヘルシオ」の新シリーズ「AX-RA20」と「AX-HA20」を発売します。「AX-RA20」は11月30日より発売で実売予想価格は14万円前後(税込・以下同)。「AX-HA20」は12月3日より発売で実売予想価格は11万円前後となっています。

↑「AX-RA20-H(グレー系ダークメタル)」(左)、「AX-HA20-W(ホワイト系)」(右)

 

「AX-RA20」と「AX-HA20」は、本体前面に「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の4つの自動調理が可能な「まかせて調理」と、AIoT機能によりおすすめメニューの提案やクラウド上のメニューが活用できるレシピサービス「COCORO KITCHEN」の専用キーを搭載。シンプルな操作で「ヘルシオ」独自の調理を楽しめる仕様になっています。好みの食材・分量を角皿に載せ、「まかせて調理」キーを押し、調理モード「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」を選ぶだけで、低温の食材により多くの熱が加わる過熱水蒸気の特性により、状態(冷凍・冷蔵・常温)が異なる複数の食材を同時に調理できます。

↑「まかせて調理」キー(左)、「COCORO KITCHEN」キー(右)

 

また、「COCORO KITCHEN」キーを押すと、「COCORO KITCHEN」レシピサービスからダウンロードしたメニューが利用できます。さらに、クラウド上にあるメニューを厳選してまとめた「クックリスト」などから、好みのメニューを選択し本機にダウンロードすることで、付属のメニュー集にはない新しいメニューも楽しめます。

 

「AX-RA20」は、本体ドア部分に質感の高いメタル素材を採用。メタル素材とガラス素材を組み合わせ、ガラスと一体化したブラック液晶によるすっきりとしたデザインは、キッチン空間にも馴染みやすくなっています。カラーバリエーションはダークメタル・ライトメタルの2色。また、庫内が30Lの大容量ながら高さを抑えた設計で、一般的なキッチンボードにも設置可能です。

 

「この金額でもすぐ回収できる!」大ヒット商品「ホットクック」の最新モデルで無水カレーを作ってみたら

GetNaviでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、累計販売台数40万台を超えるシャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HW16G」(以下ホットクック・実売価格6万6000円/税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。さらに使いやすくなったホットクックで、トマトと手羽元の無水カレーに挑戦します!

↑小山くんがレビューするのは9月発売のシャープ「ヘルシオ ホットクック」。まずは新モデルの外観をチェック!

 

ワンタッチで開くボタン式なのが便利

9月中旬に発売された「ヘルシオ ホットクック」の新モデルにいち早く触れるということで興奮気味の小山くん。箱から本体を取り出し、チェックしていきます。

 

「(フタをあけると)なかには内鍋が入っています。内鍋のなかにあるのは蒸しトレイですね。こちらを使うことによって、なんと内鍋と蒸しトレイ、2段同時で調理ができるんですよ。これ、結構すごいですよね! 今までこういう調理家電って1台1品というイメージがあったので、ここだけで2品作れるのはすごい」

↑付属の蒸しトレイを使えば、下段でアクアパッツァ、上段でポテトサラダを作るなど二品調理可能

 

もうひとつ、小山くんが絶賛したのはワンタッチで開くボタン式を採用している点。

 

「それにしてもこのボタン式、いいですね。たとえば以前ご紹介したアイリスオーヤマの電気圧力鍋だと、1回回して開けるのが手間といえば手間だったんですよ。ボタンひとつで開けられるほうが、使い心地はいいと思います」

↑本体上部のボタンを押すとパカッとフタが開きます。片手で開けられて便利!

 

前モデルから進化したのはココ!

続いては前モデルから進化したポイントをチェック。サイズは従来モデルから若干コンパクトになっています。

 

「横幅は3cmくらいスリムになっています。やっぱり横幅が大きいと置き場所を選んでしまうので、スリムになっているのはうれしいですよね」

↑左が新モデル(KN-HW16G)。容量1.6Lモデルの場合、幅が3.4cmもスリムになりました

 

フタの内側にセットして、鍋のなかの材料を自動で混ぜてくれる「まぜ技ユニット」も進化しています。

 

「もともとかき混ぜることはできたんですけど、さらにパワーアップして食材を潰したり、卵を溶いたり、生クリームを作れたりするんですよ!」

↑手に持っているのが「まぜ技ユニット」。最大回転スピードが約2倍にアップし、お菓子作りの際の泡立ても可能に

 

さらに、無線LANで接続すると使えるクラウドサービス「COCORO KITCHEN」はさらに賢くなり、ユーザーに合ったメニューを提案してくれます。

 

「腕前に合わせたメニューというのがあるらしくて、使えば使うほどレベルに応じたメニューをヘルシオが提案してくれる機能もあるそうです。献立を選ぶときの楽しさにも気を遣っていただいているのは、さすが目の付けどころがシャープだなと思います!」

↑本体上部にある「COCORO KITCHEN」ボタン。400以上のクラウドメニューからユーザーの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれる「使いこなし応援」を搭載

 

また、カラバリに関しては1.6Lサイズにブラックが追加されるなど変更がありました。

↑2021年発売モデルのカラバリは1.6Lと1.0Lはホワイト系/ブラック系。2.4Lはレッド系/ホワイト系を用意

 

王道の「無水カレー」にチャレンジ!

それでは、王道ともいえる「無水カレー」に挑戦です。フタにまぜ技ユニットをセットし、玉ねぎ、トマト、おろしニンニク、おろししょうが、セロリ、手羽元にカレールーを入れて準備完了。あとは本体のボタンを押すだけで調理が始まります。

 

「中で動いている音がしますね。あと1時間と5分で完成するみたいです。やっぱりめちゃくちゃ簡単ですね! 基本的には材料を切って入れただけなので、どんな感じで出来上がるのか、楽しみに待ちたいと思います」

↑メニュー冊子が付属していて、その通りに材料を用意して順番に入れるだけなのでわかりやすいです

 

出来上がりを知らせるチャイムが鳴って、無水カレーが完成! 美味しそうな見た目に小山くんも大興奮! さて、お味はいかが?

 

「甘っ! 美味しいです。めちゃくちゃトマトの甘味があって美味しいですね! 手羽元ももうスプーンでほぐれるくらい柔らかいです。ちょっと火加減を間違えちゃうと焦げちゃうカレーを、これだけ簡単に作れるのはめちゃくちゃうれしいですね!」

↑水を一滴も入れていないのにこの仕上がり。このあと、小山くんはあっという間に完食しました

 

お手入れのしやすさに感動!

食事を終えて最後はお手入れ。ホットクックは洗いやすいのも長所です。

 

「今、持ってみてびっくりしたんですけど、内鍋に取っ手が付いているので作り終わったばかりでも、もう全然熱くないですね。あと、めちゃくちゃお手入れカンタンです! すごくいいなあと思ったのが細かい部品がひとつもないってところ。内側のフタを外すときもここ(レバー)を引いて上にすっと抜くだけ。こういう細かいところがさすがシャープさんだなと思います」

↑パーツの取り外しもカンタンで手入れしやすいです。内鍋以外は食洗機でも洗えます

 

調理家電としての完成度は抜群だった

最後に新モデルの「ヘルシオ ホットクック」を使ってみた感想で締めてもらいましょう。

 

「僕的には調理家電として非常に完成度が高い逸品だなと思いました。確かに安い買い物ではないと思うんですよ。ですけど、食事って毎日とるものなので、この金額を出してもすぐに回収できると思います。そのくらい便利だし、お手入れもカンタンで長く使い続けられると思いました。ホットクックを使うことで外食するより食費を抑えられると思うので、そういった先行投資としてホットクックをとらえてみるのもいいなと思います」

 

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。こちらもぜひご覧ください!

【今回紹介した動画はコチラ】

輝度やコントラストが大幅向上! 新開発のmini LED バックライトを搭載した、シャープ「AQUOS XLED」

シャープは、新開発のmini LED バックライトを搭載した8K/4Kテレビ「AQUOS XLED」の新製品2ライン<DX1/DP1>を、12月10日より順次発売します。DX1ラインの「8T-C85DX1」「8T-C75DX1」「8T-C65DX1」、DP1ラインの「4T-C65DP1」「4T-C55DP1」、計5機種をラインナップ。

↑左から8T-C85DX1、8T-C75DX1、8T-C65DX1、4T-C55DP1、4T-C65DP1

 

実売価格は、8T-C85DX1が176万円、8T-C75DX1が82万5000円、8T-C65DX1が66万円、4T-C65DP1が44万円、4T-C55DP1が36万3000円です。

 

光源であるバックライトに小型のLED(mini LED)を採用し、同社従来機比 約72倍(4T-C65DP1の場合)の数のmini LEDを高密度に敷き詰めています。新開発の「アクティブmini LED駆動」技術により、表示する映像に応じて、エリアごとの明暗をきめ細かく制御することで、コントラストなどの表示性能が飛躍的に向上。ピーク輝度は、同社従来機比 約3倍の高輝度で、まばゆいばかりの輝きから締まった黒の表現まで、ダイナミックに映します。

 

バックライトの光波長を変換する「量子ドットリッチカラー」技術を新たに採用。バックライトの光から純度の高い光の3原色(青・緑・赤)を生み出し、広色域かつ鮮やかな発色を実現しました。

↑量子ドットリッチカラーは、バックライトが発する青色光を、量子ドットフィルターを介して波長変換することで、より効率的に豊かな色彩表現を実現する技術

 

スピーカーシステムも刷新しており、画面下部に加え、上部およびサイドにもスピーカーを配置した、新開発の「ARSS+」(AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS)音響システムにより、没入感のある音場をつくります。

↑サイドスピーカーはDX1ラインのみに搭載。DP1ラインは画面下部および上部にスピーカーを配置

 

DX1ラインは映像と背景の境界をわずか約0.2cmまで狭額縁化した「フローティングディスプレイ」デザインを採用。まるで空間に浮かんでいるかのような映像が楽しめます。

↑DX1/DP1ラインともに、空間に溶け込みやすいシルバーフレームを採用

ついに買い時? 40万台突破の自動調理鍋「ホットクック」最新モデルの進化を実食レポート!

シャープの「ヘルシオ ホットクック」といえば、自動調理鍋の代名詞ともいえる存在。放っておいて料理が完成する手軽さが魅力のほか、無水カレーや豚の角煮、いわしの骨までやわらか煮など、煮込み系の料理がとにかくウマいと評判で、累計販売台数40万台を超えるヒット商品となっています。現在、ホットクックは2〜6人分の調理が可能な2.4Lタイプ、2〜4人分の調理に対応した1.6Lタイプ、1〜2人分の少人数に向いた1.0Lタイプの3タイプから選べます。

 

今回紹介する「ヘルシオ ホットクック KN-HW24G」は、2021年9月16日に発売されたばかりの最新モデル。筆者はこれまでの歴代ホットクックを使ってきましたが、最新モデルはさらに欲しくなる機能の数々が追加されていました。そんなヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの注目ポイントを以下でご紹介しましょう!

 

ひと回り小さくなっても機能は進化

ホットクックの購入を悩む理由のひとつに、「サイズが大きい」という意見があるはず。家族の人数が少なければ容量の小さなモデルを選べばいいですが、家族の人数を考えるとそうはいかないのが現実です。そんなサイズの悩みを抱えた人こそ、新モデルを選ぶべき!

 

なぜなら、今回登場した2.4Lタイプ(KN-HW24G)と1.6Lタイプ(KN-HW16G)は、本体幅が小さくなっているんです。2.4Lタイプは前モデルが幅395mmなのに対し、新モデルは345mmと、その差は50mmあります。1.6Lタイプも前モデルは364mm、新モデルは330mmとなっており、34mm小さくなりました。新モデルの2.4Lタイプは、前モデルの1.6Lタイプよりも横幅が小さくなったくらいなんです。

 

数字だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、5cmもしくは3.4cm幅が小さくなることで、電子レンジと並べて置けたり、従来の炊飯器スペースに置けたりと、設置場所の悩みをスッキリ解決してくれています。

↑写真は2.4LタイプのKN-HW24G。サイズは幅345mm×奥行305mm×高さ256mm、重さ約5.8kg。最大予約設定時間は15時間

 

食材をつぶせるから自動調理の幅が広がった!

ホットクックといえば、調理中に鍋の食材をかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載しているのが特徴です。調理中に自動で食材をかき混ぜることで、食材の焦げ付きや味の染み込みにムラが生じるのを防いでくれます。

↑まぜ技ユニットは食材の量や柔らかさなどに応じてかき混ぜを行う。取り外して丸洗いできるので衛生面も安心

 

このまぜ技調理が進化したのが、新モデルのもうひとつの特徴。従来モデルでは加熱調理の際にしか使わなかったまぜ技ユニットが、料理の準備や仕上げにも使えるようになったんです。

 

新モデルだからこそスムーズにできるようになったのが、ポテトサラダ作り。従来モデルでは食材を茹でることはできたものの、食材をつぶすのはマッシャーなどを使って自分で行う必要がありました。しかし、新モデルでは食材の加熱からつぶす工程まで、すべて全自動でできるんです。

↑内鍋にカットしたじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを入れる。食材を茹でてつぶす面倒な工程をホットクック任せにできるのがありがたい

 

食材をセットしてメニューから「ポテトサラダ」を選択したら、あとは待つだけ。マッシュする作業は意外と力仕事なので、その作業をしなくていいのはありがたい限りです!

↑思った以上に上手くマッシュできていることがわかる。最後にハム、きゅうり、マヨネーズを加えて混ぜれば完成!

 

自家製のポテトサラダ作りが、材料をカットするだけでほぼ終わると考えると、なかなかすごいかも。にんじんと玉ねぎの火の通り具合も申し分ありません。お鍋ひとつで調理が完結できるので、洗い物が少なく済むのもうれしいポイントです。

↑普段はつい面倒でポテトサラダをスーパーで買っていたが、これだけ手間がかからないなら家で作るハードルも随分低くなりそう

 

ただし、ポテトサラダ作りで課題を上げるとすれば、4人分の食材の加熱に25分ほどかかったことです。しかし、その間にほかのおかずが作れると考えれば、この25分もそう無駄ではないのかも。今回はポテトサラダを作りましたが、コロッケの具なども自動調理できるので、思った以上に活躍しそうです。

 

このまぜ技機能の進化を活かして作れるもうひとつの料理が「オープンオムレツ」です。カットした野菜とチーズ、ウインナー、調味料、卵を入れれば、後は勝手に食材を混ぜて焼き上げてくれます。

↑いつもの癖で卵をかき混ぜてから入れた筆者。新モデルでは内鍋に直接卵を割り入れればいいのに、無駄な工程を増やしてしまった……

 

完成したオープンオムレツはしっとり仕上がっており、野菜の程よい食感も残っています。作る前は「オープンオムレツくらいならフライパンで作れるよね」と思っていたのですが、ホットクックに任せている間に筆者は仕事をしていたので、仕事中におかずが完成するありがたみを後から感じました。

↑4人分のサイズのオープンオムレツは完成に約1時間かかった。焦げたりぱさついたりといったことはなく、おいしく仕上がったのはホットクックさまさまだ

 

まぜ技機能単体で使えばホイップクリームも作れる

これまでは自動調理の工程としてのまぜ技機能の進化を紹介しましたが、「泡立て」に使えるようになったのも新モデルの特筆すべきポイントです。たとえば、生クリームと砂糖を入れて自動調理メニューで調理すれば、ホイップクリームが完成します。

↑約3分でホイップクリームが完成。ちなみに調理前に内鍋を10分以上冷蔵庫で冷やしておく

 

高速でまぜ技ユニットを回転させることで、ミキサーのような役割を果たすのは新モデルだけの機能です。おうち時間が増えてティーテイムを充実させたい気持ちはあるものの、ホイップクリームをいざ作るとなると面倒ですよね。この「ちょっと面倒なこと」を担ってくれるのもホットクックのいいところです。

↑市販のプチパンケーキにホイップクリームをたっぷり載せておやつに。ホイップはしっかり角が立つくらい固めに仕上がった。人気のマリトォッツォやフルーツサンドも自宅で作れそうだ

 

ヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの実売価格は税込7万7000円(10月11日時点)と電気調理鍋のなかでも高額な部類に入ります。とはいえ、予約調理や自動調理に対応するので、「料理に時間をかける余裕がないけれど、手作りのようなおいしさがあって、健康を意識した料理が作りたい」という家庭にとっては救世主となるはず。ただし、圧力調理機能はないので、帰宅後などに時短で料理を作りたい人は要検討です。とはいえ、KN-HW24Gでは本体がコンパクトになったうえ、まぜ技調理がさらに進化して魅力的なメニューが追加されたのは大きなポイント。同等の機能を持ち、よりコンパクトな1.6Lタイプ(KN-HW16G・実売価格6万6000円)も用意しています。購入をこれまで悩んでいた人も、ついに買うべきときが来たかもしれません。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

シャープからエアコン9機種が登場! 空気清浄機と連携したウイルス捕集機能も

シャープは、独自の空気清浄技術「プラズマクラスターNEXT」と、冷房中の湿度をコントロールできる「匠の冷房」機能を搭載したエアコン「Xシリーズ」9機種を発売すると発表しました。

 

「匠の冷房」が冷房運転時の温度の上下動を抑える

 

本シリーズは、プラズマクラスターNEXTに加えて、冷房中の湿度をコントロールすることで、温度の上下を抑える「匠の冷房」を搭載します。これは、冷房中に室温を下げすぎないようファンをコントロールしながら、湿度の上昇を抑えるシャープ独自の技術です。

 

一般的にエアコンの冷房運転は、室温が設定温度に到達すると運転を一時停止し、設定温度よりも室温を下げないような制御を行います。シャープの研究によると、湿度が高い状態にあると、冷房一時停止中の温度上昇が早くなるとわかったそうです。そこで、本シリーズでは匠の冷房を搭載することで、温度の上下が少ない、より快適な冷房空間を作れるようになりました。

 

加湿空気清浄機と連動し、ウイルス飛沫粒子を捕らえる

 

また、本シリーズは、エアコンと加湿空気清浄機の連携制御により、ウイルス飛沫粒子を効率良く捕集する機能に業界で初めて対応しました。AIoT対応エアコンと加湿空気清浄機を「COCORO HOME」アプリに登録し、エアコンと空気清浄機の設置場所を設定すれば、エアコンと空気清浄機の風量・風向の連携制御が可能となり、1時間おきにウイルス飛沫粒子の捕集に最適な気流を作り出します。

 

この連携制御機能に関し、ウイルス飛沫粒子解析の専門家である京都工芸繊維大学の山川勝史教授の協力のもと、シミュレーションを行った結果、設定可能なそれぞれの設置場所において、連携制御させない場合と比べウイルス飛沫粒子の捕集数が平均約1.5倍に向上することも確認したそうです。また、空気清浄機との連携は、暖房運転時に部屋が効率よく温まるようにする「サーキュレーション連動」でも力を発揮します。

 

連携制御機能に対応する空気清浄機は、KI-NP100/NX75/NS70、KI-LP100/LX75/LS70の各機種となります。

 

シャープのエアコン「Xシリーズ」の発売日は10月29日。また、税込みの市場想定価格は下記の通りです。

 

AY-P80X2 /40万円前後
AY-P71X2 /38万円前後
AY-P63X2 /36万円前後
AY-P56X2 /34万円前後
AY-P40X2 /31万円前後
AY-P36X  /30万円前後
AY-P28X  /29万円前後
AY-P25X  /28万円前後
AY-P22X  /27万円前後

微粒子量を測定!《ウイルス・菌の抑制》キーワードに選ぶ高価格「空気清浄機」4選

空気清浄機は、超微粒子であるウイルス・菌の抑制・不活化まで期待して選ぶ時代!! 今回は、10万円台前後の高価格モデルにおけるウイルス・菌へのアプローチの違いを押さえつつ、プロ仕様の微粒子計測器を使って、送風口から放出される微粒子量を測定した(※)。

※: クリーンルーム等の清浄度管理用微粒子計測器「RION KC-51」を使用。6秒間の測定を連続5回行い、その平均値が測定結果として算出される。事前に室内の空気を測定した結果は、0.3nmレベルで7万9441.2個、0.5nmレベルで6366.2個、5.0nmレベルで9.0個

 

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

GetNavi編集部 家電担当
青木宏彰

家電コーディネーター資格保持。菌・ウイルスまで対応する空気清浄機の信頼性を説く。

 

微粒子放出量のテストではメディエアーが圧勝だった

現在、市場の多くの空気清浄機はHEPAフィルターを採用。粒径0.3nmの粒子を99.97%捕集すると謳う(ウイルスの粒径は0.1nm、細菌は0.5〜1nm)。だがそれはあくまで〝実験室〟での結果。今回は実際の生活空間でどれくらい空気清浄できるか、高価格帯の空気清浄機4台で検証してみた。

 

結果、最も優秀な数値だったのはメディエアー。事前の測定で0.3nmレベルの粒子数が約8万個だったのが平均0.4個まで減少した。

 

だが空気清浄機選びは集じん性能以外の要素も検討を。イオン放出による室内の付着菌抑制を求めるならプラズマクラスター搭載のシャープ。ブルーエアは空気清浄速度や菌の抑制、室内の空気状況の“見える化”など性能・機能のバランスに優れる。メディエアーは前述の集じん性能に加え、捕集したウイルス・菌の不活化性能も優秀。モレキュルは光触媒技術でフィルター捕集したウイルスや花粉などを除去。シンプルな操作性やデザインにも注目だ。

 

【その1】3層フィルターで集じんし、浮遊する菌や付着したニオイは高濃度イオンの放出で除菌・消臭

シャープ

プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-NP100

実売価格10万90円

3層のフィルターで集じん。さらに浮遊する菌や付着したニオイを、イオン濃度5万個/立方センチメートルの「プラズマクラスターNEXT」の放出で消臭・除菌する。人の不在を検知してパワフルに空気清浄する自動モードも搭載。

SPEC●空気清浄技術:「プラズマクラスターNEXT」空中&フィルター浄化●消費電力:5.3〜95W(※)●風量:2.0〜10m3/分●搭載フィルター:静電HEPAフィルターほか●サイズ/質量:W427×H738×D371mm/約17kg

※: 無線モジュールを起動していないときの消費電力

 

適用床面積:46畳(空気清浄運転時)
イオン放出機能:プラズマクラスターNEXT
運転音:21〜54dB
スマホ連携:「COCORO AIR」アプリ

 

↑プラズマクラスターは付着ウイルス・菌の除菌のほか消臭にも効果あり

 

↑脱臭フィルター静電HEPAフィルターなど3層のフィルターで集じん。花粉やハウス。ダストをカバーできる5.0nmレベルでは、検出数0.8個と上々な数値を示した

 

【Impression】

操作性やメンテ性は文句なし!! 加湿含め多機能を1台でこなすのは魅力

ハウスダストや花粉の除去用途には最適。プラズマクラスターNEXTによる浮遊ウイルス・菌抑制が期待できる。タッチパネルで直感的に操作できるほか、アプリで季節に合わせた自動運転なども可能。大型で場所は取るが、加湿など様々な機能を1台でこなしたい人には便利だ。自動掃除機能付きだが、給水タンクのメンテは必須。

 

[5点満点で評価]

集じん性能:3.5
操作性:5.0
お手入れのしやすさ:4.0
デザイン性:4.0
設置性:4.0

 

【その2】ウイルスレベルの超微粒子をスピーディに捕らえてイオンチャージで抑制

ブルーエア

Blueair Protect 7770i

実売価格15万7080円

空気清浄技術がアップデートされた同社の最上位機。0.03nmまでの超微粒子を99%以上除去し(※)、フィルターに吸着させた菌にイオンチャージして抑制する。8畳を約4分でスピード清浄可能だ。

※:【試験機関】暮らしの科学研究所(株)【試験方法】30m3試験空間にてBlueair Protect 7770iを運転させ、SMPSにより粒子濃度の測定実施【試験粒子】塩化カリウム(5w%水溶液)【試験機運転条件】Blueair Protect 7770iを「スピード3」で運転 【試験結果】約15分で30〜100nmの超微粒子を99%以上除去

SPEC●空気清浄技術:HEPASilent Ultraテクノロジー●消費電力:9〜72W●風量:3.2〜13.1m3/分●搭載フィルター:スマートフィルター●サイズ/質量:W340×H855×D340mm/約19kg

 

適用床面積:70畳
イオン放出機能:非搭載
運転音:27〜55dB(A)
スマホ連携:「Blueair」アプリ

 

↑粒子イオン化技術で空気中の有害物質をフィルターに強力吸着させる

 

↑カーボンフィルター内蔵の高性能フィルターで菌や化学物質、VOCも除去。測定結果は0.3nmが1968.4個だが、大風量で循環回数を上げれば数値はもっと下がるはず

 

【Impression】

空気清浄性能・操作性・メンテ性デザイン性など全方位的にハイレベル

強力送風による空気循環で超微粒子を短時間に何度もフィルターに通し除去。ゆえに実際の使用では測定結果以上の浄化能力が期待できる。タッチパネルの操作もスマホでの操作もスムーズ。手入れはフィルター交換だけで、汚れがついた面に触れずに交換できるのも助かる。未来的なデザインも秀逸だ。質量19㎏だがキャスター付きで移動はラク。

 

[5点満点で評価]

集じん性能:4.0
操作性:5.0
お手入れのしやすさ:5.0
デザイン性:5.0
設置性:4.0

 

【その3】0.007nmの超微粒子を捕捉し、さらにウイルスや菌を不活化する独自のDFSテクノロジーを搭載

ピエラス

空間除菌清浄機メディエアー スマート

実売価格17万3800円

独自のフィルター技術により、HEPAフィルターでは捕捉しきれない0.007nmの微粒子も帯電・統合させ除去。ウイルスや菌、アレル物質などを捕捉し不活化する。シックハウス症候群の原因となるVOCも逃さない。

SPEC●空気清浄技術:DFSテクノロジー●消費電力:9〜65W●風量:2.83m3/分●搭載フィルター:メインフィルター、高性能6層プレフィルター●サイズ/質量:W330×H508×D222mm/7.3kg

 

適用床面積:18畳
イオン放出機能:非搭載
運転音:40〜60dB
スマホ連携:非対応

 

↑近畿大学の細菌培養実験によると、メディエアーでは菌の生存が確認できなかった。フィルター交換時に菌に触れるリスクがない

 

↑DFSテクノロジーでは、ハイエナジーグリッドとメインフィルターの間に電磁フィールドを生成しウイルスや菌を抑制。測定では全粒子サイズで集じん性能の高さを証明した

 

【Impression】

高価でデザインの好みも分かれるが空気清浄をストイックに追求している!!

高性能フィルターが通過する空気中の微粒子をほぼ完璧にキャッチした。操作は4段階の風量調節のみとシンプル。お手入れは2年に一度のフィルター交換のほか、定期的なハイエナジーグリッドの掃除が必要だ。天面パネルなどデザインはやや素朴だが、ムダな機能を削ぎ落とし、空気をキレイにすることに特化した姿勢は好印象だ。

 

[5点満点で評価]

集じん性能:5.0
操作性:5.0
お手入れのしやすさ:4.5
デザイン性:4.0
設置性:5.0

 

【その4】独自の光触媒技術によりウイルスなどの超微粒子も本体内部で除去する

モレキュル

Molekule Air Pro SQ1P-JP

実売価格17万9850円

光活性ナノフィルターと特殊な触媒を使い、0.0002nmの超微粒子も捕らえて除去。フィルターを1回通過させるだけでウイルスを99.9%除去する(※)。室内の空気質を検知しPM10、PM2.5、PM1.0ごとに4色で表示。

※:すべてのウイルスを除去するものではない

SPEC●空気清浄技術:PECOテクノロジー●消費電力:26.7〜124W●搭載フィルター:PECOフィルター●サイズ/質量:φ約280×H59nm/10.4kg

 

適用床面積:約33畳
イオン放出機能:非搭載
運転音:33〜64dBa(自社試験結果)
スマホ連携:「Molekule」アプリ

 

↑1日24時間稼働で約半年後にフィルター交換。必要なお手入れはこれだけでOKだ

 

↑360度から空気を取り込み、PECOフィルターでウイルスなどの超微粒子を除去。生活空間ではメディエアー、ブルーエアにはやや及ばなかったが、上々の測定結果を示した

 

【Impression】

空気清浄機能に加えメンテ性やデザインを重視する人にマッチ

「1回通過での捕捉率の高さ」というウリが十分反映されたとは言えないが、測定結果はまずまずの印象。タッチパネルの操作性も悪くないが、スマホアプリに+αの付加機能がないのは惜しいかも。デザインはレザーのストラップがオシャレ。直径約28cmの円柱型で設置性も優秀だ。空気清浄性能に加えメンテ性やデザインにこだわる人に好適!

 

[5点満点で評価]

集じん性能:3.5
操作性:4.0
お手入れのしやすさ:5.0
デザイン性:5.0
設置性 :4.5

 

「AQUOS sense」シリーズの新モデルは、薄型&長寿命で、カメラ機能も進化

シャープは、「AQUOS sense」の2021年秋冬モデルとして、5G対応スマートフォン「AQUOS sense6」を商品化することを発表しました。美しさと使いやすさを追求したスタイリッシュなデザインと1週間の電池持ちを両立したモデルです。

 

1週間の電池持ち&長寿命バッテリーを搭載

本機は、シリーズ初となるIGZO OLEDディスプレイを採用。4570mAhの大容量バッテリーを搭載しながら、厚さ約7.9mmを実現し、同シリーズの2020年度モデルAQUOS sense5G比で約11%薄型化に成功しました。指紋センサーの画面内配置による狭額縁化や、持ちやすく手当たりの良い側面・背面形状により、スタイリッシュなデザインに仕上げています。

 

また、ディスプレイの高い省エネ性能と大容量バッテリーの組み合せにより、シャープによる試算値で1週間の電池持ちを実現し、電池の劣化を防ぐ工夫も施しています。「インテリジェントチャージ」に新機能を搭載し、電池残量が90%に達すると充電を停止、端末への直接給電に切り替えて電池への負荷を低減します。使用開始3年後も電池容量を90%以上維持するので、長期間の使用でも、電池が持ちやすくなりました。

 

新開発の画質エンジンと高性能カメラで、高精細な写真が撮れる

画質エンジンは、フラグシップモデル「AQUOS R6」のカメラ画質技術を応用した「ProPix3」を新たに開発して搭載。アウトカメラには標準、広角、望遠の3つのカメラを備えます。標準カメラは約4800万画素のセンサーとF値1.8のレンズの採用により、一度に取り込める光量がAQUOS sense5Gと比較して約2倍に向上しました。

 

この高性能カメラと「ProPix3」との組み合せによって、細部まで自然な表現の写真が撮影できます。10億色の鮮やかな色表現が可能なディスプレイと高画質技術「リッチカラーテクノロジーモバイル」は、撮影した写真を美しく色鮮やかに表示します。

 

AQUOS sense6は、2021年秋以降に発売予定です。

 

↑カラバリは、ライトカッパー、シルバー、ブラックの3色

 

5G対応スマホ世界最軽量「AQUOS zero6」が今秋登場!

シャープは、軽さと快適さを追求し、5G対応モデルで世界最軽量の約146gを実現したスマートフォン「AQUOS zero6」を2021年秋冬モデルとして商品化します。

 

 

軽さを叶えつつ、残像を抑える4倍速ディスプレイと高性能CPUも装備

本機は、4倍速の高速表示に対応する約6.4インチOLEDディスプレイや4010mAhの大容量バッテリー、SDカードトレイ、イヤホンジャックなど充実した装備を有しながら、5G対応スマートフォンとしては世界最軽量の約146gを実現しました。常に身に着けていても気にならない軽さで、快適に使用できます。

 

4倍速ディスプレイは、毎秒240回の描画更新とタッチ検出を行うので、俊敏さや正確さが求められるゲームをストレスなく楽しめます。また、画面をスクロールすることが多いニュースやSNSの閲覧時も残像を抑え、くっきりと見やすく表示します。

 

また、本機は、5G対応の高性能CPU「Qualcomm Snapdragon TM 750G 5G mobile platform」と大容量メモリー8GB RAM/128GB ROMを採用しています。これにより、複数アプリを同時利用する際の動作も快適としています。

 

さらに、スマートフォンAQUOS初となる5Gミリ波に対応。2時間の映画コンテンツ(約1GB)を約3秒でダウンロードできるなど、5Gの特長である超高速・大容量通信を最大限に活用できます。

 

加えて、フラグシップモデル「AQUOS R6」のカメラ画質技術を応用し開発した新画質エンジン「ProPix3」を搭載しました。ProPix3のノイズリダクションやエッジ強調処理により、輪郭などのディテールをより自然に表現するほか、広いダイナミックレンジでさまざまなシーンを美しく捉えます。標準、広角、望遠のトリプルカメラに加え、暗所でのピント調整をサポートするレーザーAFを搭載し、幅広いシーンで使用できます。撮った写真のブレを除去できる「ブレクリーナー」機能も搭載しています。

 

そのほか、決済アプリを一瞬で起動する「Payトリガー」や設定した場所でテザリングが自動的にONになる「テザリングオート」など、AQUOSならではの機能も充実しています。

 

AQUOS zero6の発売は、2021年秋以降を見込んでいます。

↑カラバリは、ブラック、ホワイト、パープルの3色

独自の光触媒技術によりウイルスなどの超微粒子も本体内部で除去する「Molekule Air Pro SQ1P-JP」

空気清浄機は、超微粒子であるウイルス・菌の抑制・不活化まで期待して選ぶ時代!! ウイルス・菌へのアプローチの違いを押さえつつ、10万円台前後の高価格モデルを紹介。今回は、モレキュルのMolekule Air Pro SQ1P-JP。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

独自の光触媒技術によりウイルスなどの超微粒子も本体内部で除去する

モレキュル

Molekule Air Pro SQ1P-JP

実売価格17万9850円

光活性ナノフィルターと特殊な触媒を使い、0.0002nmの超微粒子も捕らえて除去。フィルターを1回通過させるだけでウイルスを99.9%除去する(※)。室内の空気質を検知しPM10、PM2.5、PM1.0ごとに4色で表示。

※:すべてのウイルスを除去するものではない

SPEC●空気清浄技術:PECOテクノロジー●消費電力:26.7〜124W●搭載フィルター:PECOフィルター●サイズ/質量:φ約280×H59nm/10.4kg

 

適用床面積:約33畳
イオン放出機能:非搭載
運転音:33〜64dBa(自社試験結果)
スマホ連携:「Molekule」アプリ

 

↑1日24時間稼働で約半年後にフィルター交換。必要なお手入れはこれだけでOKだ

 

↑360度から空気を取り込み、PECOフィルターでウイルスなどの超微粒子を除去。生活空間ではメディエアー、ブルーエアにはやや及ばなかったが、上々の測定結果を示した

 

【Impression】

空気清浄機能に加えメンテ性やデザインを重視する人にマッチ

「1回通過での捕捉率の高さ」というウリが十分反映されたとは言えないが、測定結果はまずまずの印象。タッチパネルの操作性も悪くないが、スマホアプリに+αの付加機能がないのは惜しいかも。デザインはレザーのストラップがオシャレ。直径約28cmの円柱型で設置性も優秀だ。空気清浄性能に加えメンテ性やデザインにこだわる人に好適!

 

[5点満点で評価]

集じん性能:3.5
操作性:4.0
お手入れのしやすさ:5.0
デザイン性:5.0
設置性 :4.5

 

0.007nmの超微粒子を捕捉、ウイルスや菌を不活化する独自のDFSテクノロジーを搭載「空間除菌清浄機メディエアー スマート」

空気清浄機は、超微粒子であるウイルス・菌の抑制・不活化まで期待して選ぶ時代!! ウイルス・菌へのアプローチの違いを押さえつつ、10万円台前後の高価格モデルを紹介。今回は、ピエラスの空間除菌清浄機メディエアー スマート。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

0.007nmの超微粒子を捕捉し、さらにウイルスや菌を不活化する独自のDFSテクノロジーを搭載

ピエラス

空間除菌清浄機メディエアー スマート

実売価格17万3800円

独自のフィルター技術により、HEPAフィルターでは捕捉しきれない0.007nmの微粒子も帯電・統合させ除去。ウイルスや菌、アレル物質などを捕捉し不活化する。シックハウス症候群の原因となるVOCも逃さない。

SPEC●空気清浄技術:DFSテクノロジー●消費電力:9〜65W●風量:2.83m3/分●搭載フィルター:メインフィルター、高性能6層プレフィルター●サイズ/質量:W330×H508×D222mm/7.3kg

 

適用床面積:18畳
イオン放出機能:非搭載
運転音:40〜60dB
スマホ連携:非対応

 

↑近畿大学の細菌培養実験によると、メディエアーでは菌の生存が確認できなかった。フィルター交換時に菌に触れるリスクがない

 

↑DFSテクノロジーでは、ハイエナジーグリッドとメインフィルターの間に電磁フィールドを生成しウイルスや菌を抑制。測定では全粒子サイズで集じん性能の高さを証明した

 

【Impression】

高価でデザインの好みも分かれるが空気清浄をストイックに追求している!!

高性能フィルターが通過する空気中の微粒子をほぼ完璧にキャッチした。操作は4段階の風量調節のみとシンプル。お手入れは2年に一度のフィルター交換のほか、定期的なハイエナジーグリッドの掃除が必要だ。天面パネルなどデザインはやや素朴だが、ムダな機能を削ぎ落とし、空気をキレイにすることに特化した姿勢は好印象だ。

 

[5点満点で評価]

集じん性能:5.0
操作性:5.0
お手入れのしやすさ:4.5
デザイン性:4.0
設置性:5.0

 

 

 

「軽くてゴミ捨てがラクな掃除機」はどれ? 人気5モデルの「ゴミ捨て・お手入れ」を一気にチェック!

最近の軽量コードレススティック掃除機は単に「軽い」だけでなく、「吸引力」「機能性」を兼ね備えた上級モデルが人気。そのなかでも注目の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)を多角的に検証していく連載企画の第3弾。「吸引力」を検証した第1回、「操作性」「静音性」を検証した第2回に続き、「ゴミ捨て」と「お手入れ」のしやすさをチェックしていきたいと思います。

 

 

ゴミ捨てやお手入れがラクな製品を選べば掃除のストレスが減る!

掃除機を選ぶ際には、基本性能とともに、掃除後のゴミ捨てや掃除機そのものの手入れ(メンテナンス)のしやすさもチェックすべき。ゴミ捨てをしにくい機種だとついサボりがちになり、それが掃除機の吸引力低下や本体の故障につながります。さらに、ダストカップやフィルター、ヘッドの回転ブラシのメンテナンスを怠ると、集じん力に影響が出ることも。特にヘッドブラシに絡まった髪の毛やペットの毛の除去はかなり大変なので、こうしたお手入れの手間が少ない機種を選ぶほうが、結果的にストレスなく部屋をキレイに保てるわけです。

 

というわけで、今回は5モデルのゴミ捨ての手順、ダストカップ~フィルター、ヘッドブラシのお手入れの手順を、詳細にチェックしていきたいと思います。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【ゴミ捨て・お手入れのテスト内容はコチラ】

ゴミ捨て頻度に関わるダストカップ容量と、ゴミを捨てるまでの手順をチェック。また、ゴミ捨てを容易にする機能や工夫も合わせて確認しました。

 

お手入れの面では、ダストカップと集じん部の分解・組み立て、掃除のしやすさを確認。それらのパーツが水洗いに対応しているかどうかをチェックしました。さらに、掃除機のメンテナンスで最も面倒な作業のひとつである、ヘッドブラシの毛絡み除去のしやすさも検証しました。

 

【ゴミ捨て・お手入れのテスト結果はコチラ】

【エントリーその1】ダイソン Dyson Micro 1.5kg

ゴミに触れずにゴミ捨て完了。ブラシの毛絡み除去がほぼ不要なのもとにかく便利!

クリアビン(ダストカップ)の容量は非公表(一部通販サイトには0.2Lとの表記あり)。ゴミ捨ての手順は、まず本体から延長パイプを抜き、赤いレバーを押しながらクリアビンを前に押し出すと底部のふたが開いてゴミ捨て、という2ステップ。ゴミに触らずゴミ捨てできるのは大きなメリットです。

↑パイプと本体の接続部にある赤いボタンを押すとロックが外れるので、そのままパイプを引き抜きます

 

↑クリアビンの裏側にある赤いレバーを押すとクリアビンがスライド。そのまま押し続けると底のふたが開いてゴミが下に落ちます。ふたが開く際にホコリが舞うので、ゴミ袋でクリアビンを包む、ゴミ箱の奥までクリアビンを突っ込んでふたを開けるなど、工夫をするのがおすすめ

 

本体集じん部内の、ステンレス製のシュラウド(筒型のメッシュのパーツ)には髪の毛やペットの毛が絡まりやすいですが、ゴミ捨て時にクリアビンを押す際に、ゴム製のスクレイパーが絡まった毛ゴミをこそげ取ってくれます。

↑クリアビンの根元の赤いリングがスクレイパー。これがシュラウドの表面をスライドしながら毛ゴミを取り去ります

 

↑落ち切らなかった毛ゴミがあった場合は、クリアビンを外して捨てることができます

 

クリアビンと集じん部のお手入れについては、クリアビンは水洗い不可で、水に濡らして固く絞った布などで拭き掃除する必要があります。なお、本体後部のフィルターは取り外して水洗いできます。

↑クリアビンは本体から外して拭き掃除。本体後部のフィルター(青紫の部分)は取り外して水洗いできます

 

↑特にホコリがたまりやすいクリアビンのふたの溝は布巾などで拭き取ればOKです

 

ちなみに、クリアビンを本体に戻すとき、うまく戻せず苦労しました。戻す際に本体とクリアビンの溝をぴったり合わせる必要があるので、最初に溝の位置を確認しながらクリアビンを外すのがオススメです。

↑クリアビンの側面にある2本の溝と、本体下部のガイド部分にある2本の溝がうまくかみ合うようにスライドしてクリアビンを取り付けます。ここがきちんとかみ合わないと、クリアビンが途中で身動きが取れなくなることもあるので要注意

 

ヘッドブラシに関しては、ナイロン製ローラー形状のため、髪の毛やペットの毛がほとんど絡まず、毛絡み除去の必要がないのが大助かりです。さらにこのブラシは水洗いにも対応。簡単に清潔な状態に戻すことができます。

↑ヘッドの端にあるキャップを外せば、ローラーブラシは簡単に取り外せます。毛絡みしにくいうえに汚れも水で洗って簡単に落とせるのは助かります

 

【エントリーその2】シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

ゴミ捨ての行程はスムーズ。ダストカップ周りがすべて水洗いできる

ダストカップの集じん容積は0.13L。ゴミ捨ての手順は本体からダストカップセットを外し、さらにダストカップからフィルターカバー部を取り外してゴミを捨てます。その際は取り外しボタンを使いますが、表示がわかりやすく初めてでも簡単にゴミ捨てできます。

↑ダストカップセット上部のグレーの「カップ取り外しボタン」を押すと、カップセットが本体から外れます

 

↑左手親指部分にある黄色い「ゴミ捨てボタン」を押すと、ダストカップからフィルターカバー部が外れてゴミ捨てできます。筒型フィルターに巻きついた髪の毛やペットの毛は、フィルター下部をフィルター上部から引き抜くと簡単に捨てられます

 

メンテナンスは簡単で、本体に付属のクリーニングブラシで各パーツについたホコリを掃除できるほか、ダストカップ、高性能プリーツフィルター、筒型フィルター、フィルターカバーのすべてが水洗いできます。

↑クリーニングブラシはダストカップセットを外した本体内側に収納。使いたいときに見つからない、ということがないので便利です
↑左のダストカップ、中央の集じん部、右の高性能プリーツフィルターが水洗い対応。中央の集じん部はさらにフィルターカバー+筒形フィルター上、筒形フィルター下の2つに分解できます。ちなみにフィルターカバーのゴミ捨てボタンには「押す ゴミ捨て」としっかり書かれており、ゴミ捨ての際に迷うことがありません

 

ヘッド部の回転ブラシは毛絡み除去がやや面倒。ブラシはベルト駆動タイプなので、お手入れの際に取り外し、お手入れ後はまた装着する必要があります。これが慣れないうちはかなり手間取ります。

↑回転ブラシを外したところ。ヘッド左側の細いベルトとブラシ左側のグレーのギア部分を取り付けるのがやや面倒です

 

↑ダストカップセットのほか、回転ブラシや付属ツールのスグトルブラシ、ハンディノズル、すき間ノズルもすべて水洗い対応。プリーツフィルターなどは半日~1日かけてしっかり乾かす必要がありますが、汚れが一瞬でさっぱり洗い流せるのはとても爽快です

 

【エントリーその3】パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

ダストボックス周りや回転ブラシは水洗い可。ブラシの毛絡みがしにくいのもうれしい

ダストボックス容積は0.3Lですが、メーカーが推奨する集じん容積は0.15L。ゴミ捨て時には取り外しボタンを押しながらダストボックスを外し、次にダストボックスからネットフィルターを外す2ステップでゴミ捨てできます。

↑左手親指の横にあるネットフィルターつまみを押しながらフィルターをダストボックスから外し、ゴミ捨てします

 

↑写真はゴミ捨て後にダストボックスを本体に装着しているところ。ダストボックスを外す際は、フィルターカバーの横にあるグレーの取り外しボタンを押し下げてロックを外します

 

ダストボックス周りや回転ブラシなどは水洗いに対応。静電気でなかなかキレイに落ちない微粒子ゴミも一瞬で洗い流せます。ただし、プリーツフィルターは風通しの良い場所に丸1日置いてしっかり乾燥させる必要があります。

↑左のダストボックス、中央のネットフィルター、右のプリーツフィルターはすべて丸洗い可。本体とダストボックスの間についているプレフィルターも水洗い可能です

 

↑ダストボックスの裏側にお手入れブラシを装備。ダストボックスやフィルターのホコリを落としたいときにサッと取り外して使えます

 

ヘッドの回転ブラシは他モデルに比べてブラシ毛が密に植えられているせいか、テストした限りはかなり毛絡みが少ないと感じました。ブラシはベルト駆動で着脱がやや大変ですが、毛絡み除去の頻度が減るのはうれしいポイントです。

↑本機で筆者宅のリビングを掃除したあとの回転ブラシ(ブラシカバーを外した状態)。他のブラシ毛採用モデルでは髪の毛やペットの毛がある程度絡んでいましたが、本機ではまったく毛絡みが見られませんでした

 

【エントリーその4】日立 ラクかるスティック PV-BL2H

「からまんプレス構造」が便利。フィルター類の汚れも水でスピーディに洗い流せる

ダストケースの集じん容積は0.15L。ゴミ捨ての際は、ダストケース正面の取り外しボタンを引きながらケースを取り外し、次にダストケース下の「ゴミ捨てボタン」を押してゴミを捨てます。ゴミに触れずに捨てられますが、ペットの毛などが多い場合は内筒フィルター周りにゴミが絡まりやすいので、その場合はフィルターを外してゴミ捨てする必要があります。

↑水色の「ダストケース取り外しボタン」を引くとロックが外れるので、そのままダストケースを手前に引いて外します

 

↑ダストケース底部にある水色の「ゴミ捨てボタン」を押すと底のふたが開いてゴミ捨てできます。その際、オレンジの内筒フィルター部がバネ仕掛けで前にせり出して、ゴミを押し出してくれます

 

↑空気の流れを利用してダストケース下部に集めたごみをしっかり圧縮するとともに、内筒フィルター内に毛ゴミが絡みにくくなる「からまんプレス構造」を採用。少量のゴミだとダストケースの底部だけにゴミがたまり、ゴミ捨てがラクです。ただしゴミがたまりすぎるとメッシュフィルターまでゴミが回ってしまうので、こまめにゴミ捨てするのが良さそう

 

お手入れ面ではダストケース、各種フィルターから回転ブラシ、各種付属ツールまで、数多くのパーツが水洗い対応になっています。特にクリーンフィルター(プリーツフィルター)、スポンジフィルターのゴミはお手入れブラシだけで除去するより、水洗いするほうが断然スピーディ。ただし、洗浄後は24時間以上かけてしっかり乾燥させる必要があります。

↑左から内筒フィルター、ダストケース、スポンジフィルター、クリーンフィルター。ダストケースにはお手入れブラシが装着されています。これらはすべて水洗い可能。クリーンフィルターのひだの奥にたまった微粒子ゴミは取り除くのが面倒ですが、水で流しながらお手入れブラシでかき出すことでスムーズにゴミ除去できます

 

↑ダストケース周り、回転ブラシのほか、写真奥にあるハンディブラシ、すき間用吸口、ほうきブラシも水洗いできます

 

回転ブラシはシャープ同様毛絡みしやすく、引っかかった毛ゴミを取り除くのがやや手間。ただしブラシはベルト駆動ではないため、お手入れする際の着脱は簡単でした。

↑ヘッドから回転ブラシを取り外したところ。回転ベルトがないため、カバーを取ったらすぐにブラシを取り外せます。回転ブラシの左右両端が色分けされているのがとても親切。装着するときも、ヘッドの黄緑の部分にブラシの黄緑の側をセットすることがひと目でわかります

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

ダストカップや回転ブラシのほか付属ツールの静電モップも丸洗いできる!

ダストカップ容量は0.3Lながら、メーカーが推奨する集じん容積は0.15L。ダストカップに表示された「ゴミ捨てライン」までゴミがたまったらゴミ捨てがオススメです。ゴミ捨ての手順は、ダストカップ底部のボタンを押してロックを外し、本体からダストカップを取り外してからダストカップ内のサイクロンユニットを外してゴミを捨てます。

↑サイクロンユニットの両側のつまみを持ちながらダストカップから抜いてゴミ捨てを行います

 

↑ゴミ捨て後にダストカップを本体に戻すときは、まずダストカップ上部の溝を本体側のつめに掛けてから、ダストカップ下部を「カチッ」と音が鳴るまで押し込みます。多くの機種はダストカップ下部にフックがあるので、このタイプは珍しいです

 

メンテナンス面ではシャープやパナソニック、日立と同様ダストカップ周りが水洗いに対応。カップやメッシュフィルター、排気フィルターなどに付着したゴミをかき取るのに使うクリーニングブラシも付属しています。ヘッド部の回転ブラシはシャープや日立同様、長く使うと毛絡みができるのがやや面倒。またブラシがベルト駆動なので、手入れする際の着脱にも最初は手間取るかも。

↑左からダストカップ、サイクロンユニット下部、サイクロンユニット上部、スポンジフィルター、排気フィルター。すべて水洗いでき、メンテナンスの手間を軽減できます

 

↑サイクロンユニット上部のメッシュフィルターに絡まった毛ゴミは付属のクリーニングブラシで除去。クリーニングブラシはダストカップに装着するタイプでなく、充電スタンドなどに別途収納します。使いたいときにすぐに取り出せないのが惜しい……

 

↑回転ブラシはベルト駆動。構造はシャープやパナソニックと基本的に同じです

 

↑ダストカップ周りのほか、写真奥にある回転ブラシと静電モップが水洗いに対応。特に静電モップは使っているうちにホコリの付着が目立ってくるので、それを一瞬で除去できるのは助かります

 

【今回の検証のまとめ】

ゴミ捨ては全モデル2手間で完了。ダストカップの水洗いとブラシの毛絡みに違いが出た

ゴミに触りたくないならダイソンと日立がベター

ゴミ捨てのしやすさに関しては全モデル2手間で完了し、とてもスムーズ。特にダイソンと日立はゴミ捨てボタンがついていてゴミに触らずゴミ捨てできます。近年のダイソンの掃除機はクリアビンが延長パイプと一直線に配置される構造になっているため、ゴミ捨ての際にクリアビンをゴミ箱の奥まで突っ込みやすくなっており、ホコリが舞いにくいのもうれしいポイント。ただし、ダイソンも日立もゴミがたまってくるとフィルター部にゴミがつくようになり、これをブラシなどで取るときはゴミに触れるリスクが高くなります。

 

また、モデルによって集じん容積の差が多少ありますが、それはあまり意識しなくても良いように感じました。というのも、集じん容量ギリギリまでゴミをためようとすると結局上限を超えてゴミをためがちですし、そこまでゴミがたまると吸引力が落ちるうえ、メッシュフィルターなどに絡みついたゴミを取る手間が増えます。どのモデルもたった2手間でゴミ捨てできますので、掃除後のこまめなごみ捨てを習慣づけておきましょう。

 

ダイソン以外はダストカップ周りがすべて水洗いできる

メンテナンスについては、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマがダストカップ周りの水洗いに対応。掃除機本体もキレイな状態で使いたい人にはこれは大きなメリットです。ちなみにダイソンもローラーヘッドは水洗いできて、その部分は評価できます。……とはいえ、できればクリアビンも水洗いに対応してほしいところ。

 

一方、回転ブラシのお手入れ、特に毛絡み問題に関しては「ほぼ毛絡みゼロ」のダイソンが優秀。また、パナソニックの回転ブラシも毛絡みが少なく、好印象でした。同社が上位モデルで採用する「からまないブラシ」には及ばないとはいえ、今回試したMC-SB51Jのブラシも毛絡み除去の手間を十分軽減できると思います。一方、回転ブラシの着脱しやすさについては、ベルト駆動でないダイソンと日立が有利です。

 

そのほか細かい話ですが、ダイソンはお手入れブラシが同梱されておらず、別途用意する必要あり。また、アイリスはお手入れブラシを搭載本体に装着できないのが惜しいところでした。

 

次回は、5モデルの「設置性」「独自機能」「汎用性」をチェックしていきたいと思います。

ウイルスレベルの超微粒子をスピーディに捕らえてイオンチャージで抑制「Blueair Protect 7770i」

空気清浄機は、超微粒子であるウイルス・菌の抑制・不活化まで期待して選ぶ時代!! ウイルス・菌へのアプローチの違いを押さえつつ、10万円台前後の高価格モデルを紹介。今回は、ブルーエアのBlueair Protect 7770i。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ウイルスレベルの超微粒子をスピーディに捕らえてイオンチャージで抑制

ブルーエア

Blueair Protect 7770i

実売価格15万7080円

空気清浄技術がアップデートされた同社の最上位機。0.03nmまでの超微粒子を99%以上除去し(※)、フィルターに吸着させた菌にイオンチャージして抑制する。8畳を約4分でスピード清浄可能だ。

※:【試験機関】暮らしの科学研究所(株)【試験方法】30m3試験空間にてBlueair Protect 7770iを運転させ、SMPSにより粒子濃度の測定実施【試験粒子】塩化カリウム(5w%水溶液)【試験機運転条件】Blueair Protect 7770iを「スピード3」で運転 【試験結果】約15分で30〜100nmの超微粒子を99%以上除去

SPEC●空気清浄技術:HEPASilent Ultraテクノロジー●消費電力:9〜72W●風量:3.2〜13.1m3/分●搭載フィルター:スマートフィルター●サイズ/質量:W340×H855×D340mm/約19kg

 

適用床面積:70畳
イオン放出機能:非搭載
運転音:27〜55dB(A)
スマホ連携:「Blueair」アプリ

 

↑粒子イオン化技術で空気中の有害物質をフィルターに強力吸着させる

 

↑カーボンフィルター内蔵の高性能フィルターで菌や化学物質、VOCも除去。測定結果は0.3nmが1968.4個だが、大風量で循環回数を上げれば数値はもっと下がるはず

 

【Impression】

空気清浄性能・操作性・メンテ性デザイン性など全方位的にハイレベル

強力送風による空気循環で超微粒子を短時間に何度もフィルターに通し除去。ゆえに実際の使用では測定結果以上の浄化能力が期待できる。タッチパネルの操作もスマホでの操作もスムーズ。手入れはフィルター交換だけで、汚れがついた面に触れずに交換できるのも助かる。未来的なデザインも秀逸だ。質量19㎏だがキャスター付きで移動はラク。

 

[5点満点で評価]

集じん性能:4.0
操作性:5.0
お手入れのしやすさ:5.0
デザイン性:5.0
設置性:4.0

 

3層フィルターで集じん、浮遊する菌や付着したニオイは高濃度イオンの放出で除菌・消臭「プラズマクラスター加湿空気清浄機」

空気清浄機は、超微粒子であるウイルス・菌の抑制・不活化まで期待して選ぶ時代!! ウイルス・菌へのアプローチの違いを押さえつつ、10万円台前後の高価格モデルを紹介。今回は、シャープのプラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-NP100。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

3層フィルターで集じんし、浮遊する菌や付着したニオイは高濃度イオンの放出で除菌・消臭

シャープ

プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-NP100

実売価格10万90円

3層のフィルターで集じん。さらに浮遊する菌や付着したニオイを、イオン濃度5万個/立方センチメートルの「プラズマクラスターNEXT」の放出で消臭・除菌する。人の不在を検知してパワフルに空気清浄する自動モードも搭載。

SPEC●空気清浄技術:「プラズマクラスターNEXT」空中&フィルター浄化●消費電力:5.3〜95W(※)●風量:2.0〜10m3/分●搭載フィルター:静電HEPAフィルターほか●サイズ/質量:W427×H738×D371mm/約17kg

※: 無線モジュールを起動していないときの消費電力

 

適用床面積:46畳(空気清浄運転時)
イオン放出機能:プラズマクラスターNEXT
運転音:21〜54dB
スマホ連携:「COCORO AIR」アプリ

 

↑プラズマクラスターは付着ウイルス・菌の除菌のほか消臭にも効果あり

 

↑脱臭フィルター静電HEPAフィルターなど3層のフィルターで集じん。花粉やハウス。ダストをカバーできる5.0nmレベルでは、検出数0.8個と上々な数値を示した

 

【Impression】

操作性やメンテ性は文句なし!! 加湿含め多機能を1台でこなすのは魅力

ハウスダストや花粉の除去用途には最適。プラズマクラスターNEXTによる浮遊ウイルス・菌抑制が期待できる。タッチパネルで直感的に操作できるほか、アプリで季節に合わせた自動運転なども可能。大型で場所は取るが、加湿など様々な機能を1台でこなしたい人には便利だ。自動掃除機能付きだが、給水タンクのメンテは必須。

 

[5点満点で評価]

集じん性能:3.5
操作性:5.0
お手入れのしやすさ:4.0
デザイン性:4.0
設置性:4.0

 

 

ヘルシオの過熱水蒸気で、窯出しのパンの美味しさを再現! 「ヘルシオ グリエ」が10月に登場

シャープは、水分をたっぷり含んだ高温状態の「過熱水蒸気」でパンを焼くことにより、まるで窯出しのようなおいしさを再現できるウォーターオーブン専用機「ヘルシオ グリエ」を10月7日から発売します。

 

パンのおいしさは主に、窯出し時のように十分な水分が保持されているかが重要と言われており、通常は時間の経過とともに徐々に水分が失われ、味も損なわれていきます。本機は、「ヘルシオエンジン」が作り出したたっぷりの過熱水蒸気でパンを包み込み、まるで窯出しのようなふわふわ食感を再現します。

 

水分をたっぷり含んだ過熱水蒸気により、日数の経過した生食パンや冷凍パンでも、まるで窯出しのようなおいしさを再現

本機は、「トースト」、「弱(生食パン)」、「中(クロワッサン・そうざいパン)」、「強(トレイ調理)」の4つの加熱モードを搭載し、パンの種類に応じた適度な過熱水蒸気の量と温度をコントロールします。独自の「ヘルシオエンジン」が発生させた、たっぷりの過熱水蒸気が食材全体を包み込み、内部に水分を保ちながら焼くことで、購入から数日間経過してパサついたパンや冷凍パンでもまるで窯出しのようなおいしさに仕上げます。

 

「トースト」モードでは、パン内部に水分を与え内部からふんわりと加熱した後、表面は高温で水分を飛ばして焼き上げることで、中ふんわり外こんがりの極上トーストを焼き上げます。

 

「弱(生食パン)」モードでは、日数の経過した生食パンや冷凍したパンに応じた適度な温度コントロールで加熱し、窯出し当日の水分量や、やわらかさをパンに取り戻し、ふわふわ食感を復活させます。

 

「中」モードではクロワッサンやそうざいパンなどを冷凍の状態からでも、中心までしっかり加熱しつつ、表面をサックリと仕上げます。

 

「さけの香草焼き」などのおかずや「ブラウニー」などのスイーツまで、幅広く楽しめる充実した調理メニュー

トースターとしてさまざまな種類のパンの窯出しのおいしさを再現できるほか、専用のコーティングトレイで調理する簡単メニューも拡充しました。「さけの香草焼き」や「ごろごろ野菜焼き」、「焼きいも」などは、トレイに食材を並べて加熱すれば、簡単におかずの一品が作れます。「ブラウニー」や「フレンチトースト」などのスイーツも楽しめます。

 

 

「ヘルシオ グリエ」には、レッドとホワイト、2色のカラーをラインナップ。 10月7日発売予定です。

家電のプロはダイソン、日立の最新モデルをどう見た? コードレススティック掃除機5項目チェック

運転時間が伸び、吸引力が向上したことで、いよいよ実用性が高まってきたコードレススティック掃除機。人気の同カテゴリのなかで、“いま購入時に押さえておきたいキーワード”とともに、最新モデルのそれぞれの魅力を明らかにしていく!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

<コードレススティック掃除機>

Trend Keyword「ゴミの見える化」

「軽量かつハイパワー」「フロアワイパー的な操作感」など、コードレススティック掃除機はトレンドが細分化している。「目視しづらい微細なホコリの可視化」が叶うモデルにもご注目を。

 

私がチェックしました!

家電ライター

平島憲一郎さん

白物家電を中心に製品紹介記事などを執筆。クリーナーにもこだわりが強く日立製品を愛用。

 

「ゴミの見える化」でモチベが格段にアップ

せっせと掃除機を動かしても、「本当にゴミが取れているのだろうか」と不安になる場面は多々ある。特に、微細なホコリなどは目視しづらく、取り逃しやすい。従来から暗い場所を照らすLEDライトやゴミの有無を知らせるセンサーランプで“見える化”を推進する掃除機は人気だったが、今季、ダイソンと日立からその点を強化したユニークなモデルが登場した。

 

Dyson V12 Detect Slimはグリーンレーザーをフローリングなどに絶妙な角度で照射。明るい場所でもゴミがはっきりと浮かび上がる。さらに捕集したゴミの量を、花粉、ダニの死骸など粒子のサイズ別にディスプレイで表示。取れたゴミと量を瞬時に把握できて、モチベーションが上がる。

 

日立のPV-BL30Hは、白色に加え緑色のLEDライトをヘッドに採用。明るい昼間でもホコリや微粒子ゴミをしっかり照らし出す。軽量なうえ、ヘッドを押しても引いてもゴミが吸えるなど工夫が満載で、使い勝手は文句なしだ。

 

【その1】レーザー照射で微粒子をまんべんなく浮かび上がらせて取り逃しを防ぐ

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim Total Clean

ダイソンストア価格9万7900円

目視しづらい微細なホコリをグリーンレーザーで可視化し、取り逃しを防ぐ。吸引したゴミの量やサイズはセンサーで検知・計測。量とサイズは液晶ディスプレイでリアルタイムで数値化される。毎分最大12万5000回転のモーターにより吸引力が従来比50%アップ(※)。

※:Dyson Digital Slimとの比較

SPEC●ヘッド:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:毛がらみ防止スクリューツールほか●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm(※)/2.2kg

※:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時

 

集じん技術:Root Cycloneテクノロジー

最長運転時間:約60分(※)

充電時間:約3.5時間

クリアビン容量:0.35l

※:エコモードでモーター駆動のないツール使用時

 

↑ヘッドの端から下向き1.5度の角度でレーザー照射。実際に使うと明るい場所でも写真よりはるかにくっきりと極小ゴミの存在を確認できた

 

↑ナイロンフェルト製ローラーで大小のゴミを包んで除去。その間のカーボンファイバーブラシが床面の静電気発生を抑える

 

↑吸気口に搭載したピエゾセンサーがゴミの量とサイズを計測。結果は手元の液晶ディスプレイにリアルタイムでグラフと数値で表示される

 

↑クリアビンで大きなゴミ、サイクロン部で微細なチリ、後方のフィルターで微粒子など本体全体でゴミを捕集。排気は部屋の空気よりきれいになる

 

↑ヘッドの左右への首振りが滑らか! 家具の隙間にもスムーズに入り込んで、ホコリを逃さず取り除くことが可能だ

 

【家電ライター・平島のインプレッション】

高いゴミ取り性能に加えレーザー照射と液晶表示で楽しさを提供

レーザーのホコリ可視化性能が秀逸で、照射範囲内の微細ゴミをまんべんなく目視できる。吸引力もヘッドのゴミ捕集力も高く、カーペット用ヘッドも付属し様々な床に対応。“軽量志向”モデルと比べれば重いが、操作性は上々だ。クリアビンは水洗い不可だが、毛がらみしにくく水洗い対応のローラーブラシは便利。

 

[5点満点で評価]

吸引力:5.0/5.0

ブラシ性能 5.0/5.0

操作性:4.0/5.0

ゴミの見えやすさ:5.0/5.0

お手入れのしやすさ:4.5/5.0

 

【その2】白と緑のLEDを計7灯搭載し広範囲で照らしてゴミを見つけやすく

日立

スティッククリーナー(コードレス式)パワかるスティック PV-BL30H

実売価格7万7550円

ヘッド先端の白色+緑色LEDライトで明るい部屋の微細なホコリを“見える化”。標準質量1.4kgの軽快な使い心地と、独自開発のモーターによるパワフルな吸引力を両立した。バッテリーは着脱式で、別売の電池を買い足せば1時間以上の連続掃除も可能だ。

SPEC●ヘッド:パワフルスマートヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:2WAYすき間ブラシ、ふとん用吸口、ハンディブラシほか●サイズ/質量:W230×H1010×D230mm/1.4kg

 

集じん技術:からまんプレス構造

最長運転時間:約60分(※)

充電時間:約3.5時間

ダストケース容量:0.15l

※:標準モードでパワフルスマートヘッド非使用時

 

↑計7灯のLEDライトによる圧倒的な明るさで、細かいゴミがよく確認できた。ただし、光が強すぎてゴミの陰影が出にくい場面もあった

 

↑ヘッドの回転ブラシには毛がからみにくい「からまん機構」を採用。ブラシがヘッドの前側に付いているため、壁際のゴミにもしっかり届く

 

↑独自開発のモーターはファンを三次元形状にして空気の流れを効率化し、強力パワーを獲得。モーター素材にアルミを使い、軽量化も実現した

 

↑ブラシ後方のフラップがヘッドの動きに合わせて開閉。ヘッドを引く際もゴミを吸引でき効率的だ

 

↑ヘッドを浮かさず掃除機を床面まで倒せる「ペタリンコ構造」を採用。棚やソファ下などのすき間も高さ10cm以上あれば入り込める

 

【家電ライター・平島のインプレッション】

広範囲のLED照射と軽い操作性で使い勝手は上々

本機の最大の魅力は軽さと操作性。LEDライトは広範囲のゴミの状況を把握でき、掃除の快適性に大きく寄与。吸引力は軽量モデルとしては合格。押しても引いてもゴミを吸うヘッドなど様々な工夫も好印象だった。メンテ面ではダスト容器・回転ブラシなどが洗えるうえ、ブラシの毛がらみ防止機能もまずまずだった。

 

[5点満点で評価]

吸引力:4.0/5.0

ブラシ性能:4.0/5.0

操作性:5.0/5.0

ゴミの見えやすさ:4.0/5.0

お手入れのしやすさ:4.0/5.0

 

【Other Choice】

【その1】「からまないブラシ」でノズルの毛がらみを除去する手間がほぼ不要に!

パナソニック

コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-SBU840K

実売価格9万9000円

髪の毛やペットの毛がからむのを抑える画期的なブラシを採用。同社コードレススティック史上最高の吸引力で微細なゴミも逃さない。「親子のノズル」で家具の隙間もスムーズに掃除可能。

SPEC●ヘッド:パワーノズル(からまないブラシ搭載)●バッテリー:内蔵式●付属ツール:ふとん清潔ノズル、ペタすき間ノズル、すき間用ノズルほか●サイズ/質量:W253×H1150×D218mm/2.6kg

 

集じん技術:サイクロン式

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約3時間

ダストボックス容量:0.2l

※:ロングモードでノズルブラシ回転オフ時

 

【その2】軽量性とパワーを高レベルで両立して清掃効率が格段にアップ

シャープ

コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER」EC-SR5

実売価格5万3520円

従来比約1.4倍の吸引力と、質量1.6kgの軽量設計を両立。回転数が従来比2倍のブラシとくし歯形バンパーで絨毯の奥のゴミも捕集する。ソファの掃除に便利な小型ヘッドなど付属品も充実。

SPEC●ヘッド:倍トルヘッド(自走パワーアシスト)●バッテリー:着脱式●付属ツール:スグトルブラシ、コンパクトふとん掃除ヘッド、はたきノズルほか●サイズ/質量:W243×H1030×D179mm/1.6kg

 

集じん技術:遠心分離サイクロン

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約80分

ダストカップ容量:0.2l

※:弱モードで付属吸込口(すき間ノズル等)使用、バッテリー1個使用時

 

【その3】ホコリセンサーや静電モップなど独自の便利機能が満載

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格4万3780円

ゴミ取り性能は落とさずに本体と自走式ヘッドを軽量化。センサーが床上のゴミの量をランプの色で通知する。掃除中に棚などのホコリをサッと取れる静電モップクリーンシステムも搭載。

SPEC●ヘッド:自走式「軽量」パワーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:静電モップ、すき間ノズル、ブラシノズル、ミニヘッド、布団用ヘッドほか●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg(モップ帯電ケース含まず)

 

集じん技術:遠心分離サイクロン+準HEPAフィルター

最長運転時間:約40分(※)

充電時間:約4時間

ダストボックス容量:0.3l

※:セーブモード時

 

【その4】日常使いに十分な吸引力を備えたスタイリッシュな紙パックタイプ

ツインバード

コードレススティック型クリーナー TC-E263GY

実売価格2万1780円

質量1.4kgながら吸込仕事率70Wで日常使いに十分な吸引力。センサーがゴミを検知すると自動で吸引力を上げる。除去したゴミは抗菌仕様の紙パックで捕集し、ゴミに触らず捨てられる。

SPEC●ヘッド:自走式ヘッド●バッテリー:内蔵式●付属品:すき間ノズル、使い捨てダストパック25枚(本体に1枚装着済み)●サイズ/質量:W235×H1050×D135mm/1.4kg

 

集じん技術:抗菌ダストパック

最長運転時間:約30分(※)

充電時間:約2.5時間

紙パック容量:約0.25l

※:自動モード時

毛がらみを抑えるモデルに注目! 国内メーカー最新コードレススティック掃除機おすすめ4選

運転時間が伸び、吸引力が向上したことで、いよいよ実用性が高まってきたコードレススティック掃除機。人気の同カテゴリのなかで、国内メーカーによる最新4モデルをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】「からまないブラシ」でノズルの毛がらみを除去する手間がほぼ不要に!

パナソニック

コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-SBU840K

実売価格9万9000円

髪の毛やペットの毛がからむのを抑える画期的なブラシを採用。同社コードレススティック史上最高の吸引力で微細なゴミも逃さない。「親子のノズル」で家具の隙間もスムーズに掃除可能。

SPEC●ヘッド:パワーノズル(からまないブラシ搭載)●バッテリー:内蔵式●付属ツール:ふとん清潔ノズル、ペタすき間ノズル、すき間用ノズルほか●サイズ/質量:W253×H1150×D218mm/2.6kg

 

集じん技術:サイクロン式

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約3時間

ダストボックス容量:0.2l

※:ロングモードでノズルブラシ回転オフ時

 

【その2】軽量性とパワーを高レベルで両立して清掃効率が格段にアップ

シャープ

コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER」EC-SR5

実売価格5万3520円

従来比約1.4倍の吸引力と、質量1.6kgの軽量設計を両立。回転数が従来比2倍のブラシとくし歯形バンパーで絨毯の奥のゴミも捕集する。ソファの掃除に便利な小型ヘッドなど付属品も充実。

SPEC●ヘッド:倍トルヘッド(自走パワーアシスト)●バッテリー:着脱式●付属ツール:スグトルブラシ、コンパクトふとん掃除ヘッド、はたきノズルほか●サイズ/質量:W243×H1030×D179mm/1.6kg

 

集じん技術:遠心分離サイクロン

最長運転時間:約90分(※)

充電時間:約80分

ダストカップ容量:0.2l

※:弱モードで付属吸込口(すき間ノズル等)使用、バッテリー1個使用時

 

【その3】ホコリセンサーや静電モップなど独自の便利機能が満載

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格4万3780円

ゴミ取り性能は落とさずに本体と自走式ヘッドを軽量化。センサーが床上のゴミの量をランプの色で通知する。掃除中に棚などのホコリをサッと取れる静電モップクリーンシステムも搭載。

SPEC●ヘッド:自走式「軽量」パワーヘッド●バッテリー:着脱式●付属ツール:静電モップ、すき間ノズル、ブラシノズル、ミニヘッド、布団用ヘッドほか●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg(モップ帯電ケース含まず)

 

集じん技術:遠心分離サイクロン+準HEPAフィルター

最長運転時間:約40分(※)

充電時間:約4時間

ダストボックス容量:0.3l

※:セーブモード時

 

【その4】日常使いに十分な吸引力を備えたスタイリッシュな紙パックタイプ

ツインバード

コードレススティック型クリーナー TC-E263GY

実売価格2万1780円

質量1.4kgながら吸込仕事率70Wで日常使いに十分な吸引力。センサーがゴミを検知すると自動で吸引力を上げる。除去したゴミは抗菌仕様の紙パックで捕集し、ゴミに触らず捨てられる。

SPEC●ヘッド:自走式ヘッド●バッテリー:内蔵式●付属品:すき間ノズル、使い捨てダストパック25枚(本体に1枚装着済み)●サイズ/質量:W235×H1050×D135mm/1.4kg

 

集じん技術:抗菌ダストパック

最長運転時間:約30分(※)

充電時間:約2.5時間

紙パック容量:約0.25l

※:自動モード時

「軽くて本当に使いやすい掃除機」はどれ? 人気5モデルの「操作性・静音性」を一気にチェック!

近年のコードレススティック掃除機は「軽量タイプ」が人気。しかもただ軽いだけでなく、十分な吸引力(ゴミ取り能力)と高い機能性を兼ね備えた高級モデルに注目が集まっています。

今回はそんな「軽量・高機能」なコードレススティックの最新機種のなかから、人気の5ブランド(ダイソン、シャープ、パナソニック、日立、アイリスオーヤマ)の最新モデルを取り上げ、さまざまな角度から実力を検証。フローリングとカーペットでの吸引力をテストした前回に続き、今回は軽量モデル一番のメリットとなる「操作性(取り回しの良さ)」、さらに「静音性」をチェックしていきたいと思います。

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ダイソン史上最軽量ながら高いゴミ除去能力を実現

 

ダイソン

Dyson Micro 1.5kg

実売価格5万3900円(税込)

ダイソンのコードレススティック史上最軽量の1.5kgを誇るモデル。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymiumモーターと独自のソフトローラークリーナーヘッド(Micro Fluffyクリーナーヘッド)により、大きなゴミから微粒子ゴミまでパワフルに取り除く。0.3μmの微粒子を99.99%キャッチし、部屋の空気よりきれいな空気を排出。最長運転時間は約20分(※)、強モードでは最長約5分の連続運転が可能だ。●サイズ/質量:W207×H1091×D222mm/1.5kg

※:モーター駆動でないツールをエコモードで使用した場合

 

エントリーその2

着脱式バッテリーを2個付属し最長約100分の連続掃除が可能!

シャープ

RACTIVE Air EC-AR5X

実売価格4万8000円(税込)

モーターとパイプの軽量化で重さ1.2kgを実現。小型軽量ながら高効率のモーターを開発し、メイン掃除機としても十分使えるパワーで掃除できる。バッテリー1個あたりの最長運転時間は約50分(すき間ノズル等の付属吸込口使用時)で、同梱の予備バッテリーを付け替えれば最長約100分の連続運転が可能。立ったまま吸込口を着脱してすき間掃除に移行できる「スグトルブラシ」など便利機能も多数。●サイズ/質量:W210×H985×D150mm/1.2kg

※画像は昨年モデル。8月26日より運転時間とパワーが進化した新製品が発売されている

 

エントリーその3

クリーンセンサーや壁際まで届くパワーノズルなどでゴミの取り逃がしを低減!

パナソニック

パワーコードレス MC-SB51J

実売価格3万9240円(税込)

小型ながら吸込仕事率100Wの吸引力と使いやすさを備えた機種。クリーンセンサーが約20μmの見えないゴミまで検知しランプを点灯、自動的に吸引力をアップする。独自形状のパワーノズルが壁際までしっかり届いて逃さずゴミ除去。毛先がY字のブラシと硬質ブラシの2種類のブラシ毛を採用し、フローリングから絨毯まで幅広い床質に対応。●サイズ/質量:W220×H1106×D182mm/1.6kg

 

エントリーその4

破格の軽さ1.1kgに加え、掃除の快適さを高める機能も満載!

日立

ラクかるスティック PV-BL2H

実売価格4万3300円(税込)

本体や延長パイプ、ヘッドの徹底的な軽量化で標準質量1.1kgを達成。新開発の「ハイパワー3D ファンモーター」で空気の流れを効率的に制御し、軽さと強力吸引を両立した。ノズルには拭き専用の毛「かるふきブラシ」を採用し、ゴミを吸引しながらフローリングに貼りついた菌も拭き取る。暗い場所でゴミを照らし出すLEDライトをヘッド前面に搭載するなど使い勝手への配慮も万全。●サイズ/質量:W205×H994×D230mm/1.1kg

 

エントリーその5

静電モップなど豊富なアタッチメントで家中の掃除をサポート!

アイリスオーヤマ

充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

実売価格3万8700円(税込)

同社サイクロン史上最軽量の1.4kgながらパワフルな吸引力と豊富な便利機能も兼備。自走式パワーヘッドのパワーは落とさずヘッドの重さを約60%カットし、狭い場所も快適に掃除できる。人気の静電モップクリーンシステムやほこり感知センサーも搭載。付属ツールは5種類を備え、家中を快適に掃除できる。準HEPAフィルター搭載で0.3μmの微粒子を99.5%以上捕集。●サイズ/質量:W224×H1035×D235mm/1.4kg

 

【操作性・静音性テストの内容はコチラ】

コードレススティックの掃除機がけのしやすさは、標準質量(本体、延長パイプ、ヘッドの重さの合計)とヘッドの首振りのスムーズさ、人力での掃除機がけをアシストするヘッドブラシの回転力が重要です。今回はこの3項目に加え、ソファ下など高さのない場所や家具と壁のすき間などへのヘッドの進入しやすさ、掃除の快適さを高めるアシスト機能などを確認。さらに、前回の「吸引力」と内容が類似しますが、掃除機の取り回しと大きな関わりを持つ「壁際でのゴミの取れ具合」を検証(壁際に重曹をまいて吸引)します。このほか、広い住居スペースの掃除をする際に問題となる連続運転時間や、充電時間もスペック上でチェックしていきます。

 

各モデルの静音性についても検証。ここでは市販のデジタル騒音計を使い、騒音計から1.5m離れた場所で騒音レベルを測定しました。ただし、今回は生活空間での測定であり、あくまで参考値とお考えください。騒音の数値とは別に、実際に聴いた音の印象も解説します。

↑掃除機を稼働していない状態での騒音レベルが33.6dBA(※)前後の環境でテストしました ※dBA…音圧レベルを人間が感じ取れる周波数で補正したもの。より人間の聴感に近い騒音レベルを表します

【操作性テストの結果はコチラ】

エントリーその1ダイソン Dyson Micro 1.5kg

従来モデルのユーザーが驚く軽さ。ボタン式採用で負担も軽減

製品名にも入っているように標準質量は1.5kgで、ダイソンの掃除機とは思えぬ(失礼!)軽さ。ダイソンの従来モデルのユーザーがこれを使ったら、快適な操作感にショックを受けると思います。

↑Dyson Micro 1.5kgはダイソンのコードレススティックのなかでも群を抜く軽さ。片手でラクラク持ち上げられ、小柄な人や年配の人でも軽快に使いこなせます

 

ヘッドの操作性について詳しく見ていきましょう。ヘッドは自走する感覚はありませんが、前後の移動は十分にスムーズです。左右の首振りは5機種中で最も軽い印象。軽すぎて思った以上に首が振れてしまうこともしばしばでした。また、畳の上ではわずかに動きが重く感じることも。これは他のモデルにはあまり感じなかったことです。

↑ヘッドは左右90度ずつしっかりと首振りできました

 

また、テーブルの脚周りを掃除するときなどに、ヘッドを脚にくっつけたまま横向きにスライドさせたくなりますが、本機の場合この動きがやりにくかったです。ヘッドを一度戻して首振りしなおせば済むことですが、少し気になりました。

↑ヘッドをテーブルの脚に沿ってずらそうとしたのですが、回転するソフトローラークリーナーヘッドの影響なのか、ヘッドを横にスライドしようとすると抵抗がありました

 

ヘッドが従来よりスリムになったぶん、家具の下など高さのない場所での掃除はスムーズ。ただ、本体を横倒しにして床にベタづけはできないため、ヘッドがギリギリ入る高さだと、奥まで掃除するのは難しそうです。一方、低い場所を掃除しているときでもヘッドの首振りができたのはメリットでした。

 

運転オン/オフは従来のトリガー式でなく、ボタン式。掃除中ずっとトリガーを引き続ける必要がなく、腕への負担がかなり軽くなったと感じました。

↑本体上部の電源ボタンを押すと運転開始。その上の「MAX」ボタンを押すと吸引力がアップします

 

壁際のゴミを取るならMAXモードがおすすめ

【壁際の吸引テスト画像のギャラリー】※タップすると画像がポップアップします

壁際の掃除では、ローラーが届かない部分にゴミの取り逃がしがありました。ナイロンフェルト素材のローラーは床にピッタリ密着するため、ヘッドの内側の吸引には効果的ですが、ヘッドの外側には吸引力が及びません。そのため、壁際の掃除ではブラシ毛採用のヘッドより不利になります。ただし、MAXモードにすると取り残しが減ったので、壁際をしっかり掃除したいときはMAXモードで掃除するか、付属のすき間ノズルを使ったほうがいいでしょう。

 

連続運転時間は通常モード(エコモード)でモーター駆動のないツールを使った場合、最長約20分。Micro Fluffyクリーナーヘッドなどモーター駆動ツールを使った場合は約18分、強モードなら約5分の連続運転ができます。バッテリーの充電時間は約3.5時間。

 

運転音はモーター音が気にならず好印象

エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBA。実際に聴いた印象でも、モーター音はほとんど気にならず、風切り音も耳障りな印象は比較的少ないです。ブラシを回転させるモーター音がほとんど聞こえないのも好印象。一方、MAXモードにすると騒音レベルは73.3dBAとなり、さすがに風切り音がうるさく感じました。

↑エコモード(標準モード)での騒音レベルは66.3dBAでうるさいとは感じません

 

エントリーその2シャープ RACTIVE Air EC-AR5X

「スグトルブラシ」「ちょいかけフック」など使い勝手を高める機能が多数

標準質量は1.2kg。ヘッドブラシの自走性は比較的弱めですが、手に持った感覚は驚くほど軽いです。ヘッドの操作もストレスがなく、特に左右の首振りがスムーズでした。

↑本体からヘッドまで全部合わせて1.2kg。長さも985cmと5モデル中最も短く、小柄な人でも扱いやすいと思います

 

↑ヘッドは左右それぞれ90度に首振り可能。テーブルの脚周りの掃除でも、左右に非常に滑らかに動いてくれました

 

本体を床にペタッとつけてもヘッドが浮かないので、ソファやスチール棚の下など低い場所も奥のほうまで掃除可能。低い場所にヘッドを入れたままヘッドを首振りさせることも、まずまずスムーズにできました。また、本体が軽量なので高い場所もラクラク掃除できます。

↑本体が床にペッタリついてもヘッドは浮き上がらず、掃除を続けられます。低い場所の掃除に最適です

 

↑本体が軽いので、エアコンなど部屋の上部の掃除もさっさと済ませられます

 

EC-AR5Xで最も重宝するのが「スグトルブラシ」です。これはワンボタンでヘッドが外れ、狭い場所が掃除しやすい小型ブラシが露出する機能。いちいちアタッチメントを取りに行く手間がかからず、毎日の掃除が極めてスムーズになります。

↑床掃除の最中にすき間掃除をしたいとき、片足でヘッドを押さえながら本体下のレバーを引くと簡単にヘッドが外れ、スグトルブラシが露出。すき間掃除が終わったら、簡単に元に戻せます

 

またセンサー機能では、フローリングやカーペットなど床の状況を検知して吸引力を自動調整する、床面検知機能に注目。掃除モードを「自動」にするとこの機能が働くので、カーペット上でいちいち吸引力を上げる、という手間が減ります。また、本機は「グリップセンサー」も装備。これは掃除中にグリップから手を離すと運転を一時停止し、握りなおすと運転再開する機能です。掃除中に椅子を動かしたりする際に手動で電源オフにする必要がないのがとても便利です。さらに本体裏に「ちょいかけフック」がついていて、掃除中にテーブルやイスなどにサッと掛けられるのも重宝しました。

↑掃除中にグリップから手を離すと自動的に運転を停止。もう一度握ると再び運転を始めます

 

↑本体後ろにゴム製の「ちょいかけフック」を装備。ラウンド形状なので椅子の背などにかけても安定し、テーブルに立てかけても滑りにくいため、ちょっと掃除機をどけて他の作業をしたいときに便利です

 

壁際の掃除は優秀。バッテリー2個付属で運転時間は長い

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壁際の掃除では自動モードを使用したところ、ほぼすべての重曹を取り切っていました。壁の下のすき間に入り込んだ重曹のみ薄っすら残る程度。自動モードでこの取れ具合は優秀です。

 

連続運転時間は弱モードでモーター駆動のヘッドを使わない場合、最長約50分。モーター駆動ヘッド使用時は弱モードで35分。自動モードなら約23分、強モードは約9分です。ただ、EC-AR5Xは着脱式バッテリーを採用し、バッテリーを2個付属。これを連続して使えば、掃除できる時間は2倍になり、弱モードなら最長100分の掃除が可能になります。充電時間もバッテリー1個につき約80分とスピーディです。

↑EC-AR5Xはバッテリー2個とバッテリー充電器を付属。バッテリーが切れたら別の充電済みバッテリーに交換し、その間に空のバッテリーを充電しておく、という使い方もできます。本体ごと充電する必要がないので場所を取らないのもメリット

 

自動モードでも高域の風切り音がやや気になった

自動モードでの騒音レベルは66.3dBA。全体に「うるさい」という印象はないですが、やや風切り音のような高い音が気になりました。強モードにすると騒音レベルは72.1dBAに。風切り音がかなり大きくなり、またブラシが回転する低いモーター音も耳につくようになりました。

↑自動モードでの数値はダイソンとほぼ同じ

 

エントリーその3パナソニック パワーコードレス MC-SB51J

パワフルな自走式ヘッドやクリーンセンサーで快適に使える

標準質量は1.6kg。シャープや後述する日立のモデルを持ったときに比べるとわずかに重みを感じますが、比較しなければ十分軽快に使えます。特に優れているのはヘッドブラシの自走性の高さ。首振りがなめらかで、細かい取り回しがスムーズに行えます。

↑ヘッドブラシの回転力は本当にパワフル! 手に持っているだけでヘッドが勝手に前に進みます

 

↑左右それぞれ90度近くまで可動。本体のグリップ(持ち手)を軽くひねるだけでキビキビと首振りしてくれます

 

↑グリップの内側に適度な突起があり、細かく動かすときもしっかりホールドできます。グリップが大型なので、掃除する場所に応じて握る位置を変えることも可能

 

また、家具の下など、高さのないすき間の掃除も本体を倒しながら快適にできました。便利だったのが、本体を倒し、低い場所にヘッドを突っ込んだ状態でも首振りがスムーズにできたこと。他機種ではそもそもその状態で首振りできなかったり、一度首を振ると元に戻せなかったりすることが多く、ヘッドの方向を変えるには一度その場所からヘッドを引き出さなければならないことも。その点は丁寧に作られているなと感心しました。

 

さらに、MC-SB51Jにはゴミを見つけるとランプが赤く光り、自動で吸引力を上げる「クリーンセンサー」がついています。このセンサーは感知力が高く、少量のゴミにも反応するのが便利。逆に、ランプがつかなくなると「キレイになった」という実感がわきました。

↑ゴミが多いとクリーンセンサーが赤く点滅し、吸引力がアップ。センサーは約20μmの微粒子(ダニの死骸・フンなど)にまで反応。スギ花粉(約35μm)も逃さず除去できます

 

「壁ぎわ集じん」機能で壁際のゴミ取り力は文句なし

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壁際のゴミ取り力は5機種中最も優秀でした。「AUTO」モードで検証したところ、重曹はほとんどを除去。「HIGH」モードにすると、壁の下のすき間にわずかに残っていた重曹もほぼ取り切りました。本機のヘッドは、壁際のゴミまでしっかり吸い込む「壁ぎわ集じん」機能を搭載。これも今回の優秀なテスト結果を生んだ要因のひとつと思われます。

↑ブラシの位置が前面にあり、かつヘッド前面カバーが薄いため、ブラシが壁際までしっかり届いてゴミを捕集できます

 

運転時間の目安は、「AUTO」モードでパワーヘッド使用時は約10~22分、すき間ノズルなど付属ノズル使用時だと約30分。「HIGH」モードだと約6分となります。充電時間は約3.5時間です。

 

落ち着いた運転音。「HIGH」モードでもそれほどうるさく感じない

オートモードでの測定値は63.4dBA。モーター音も風切り音もあまり気にならず、5モデルのなかでは最も落ち着いた運転音に感じられました。ただし、上記の測定値はゴミがないときの騒音レベル。同機はクリーンセンサーで自動的に吸引力がアップするため、掃除中に突然音量アップすることがあります。

 

「HIGH」モードでの測定値は68.5dBA。「AUTO」モードでセンサーが働いたときもこのくらいの騒音レベルでした。モーター音も風切り音も、他の機種ほど「うるさくなった」という印象はありませんでした。

↑「AUTO」モードの数値は優秀

 

エントリーその4日立 ラクかるスティック PV-BL2H

最軽量1.1kgと自走式ヘッドの推進力で操作のストレスはほぼナシ

標準質量は、5モデル中最も軽い1.1kg。さらにヘッドブラシの自走パワーが強力で、手は本当に「添えているだけ」という感覚で力を入れずに掃除機がけができます。ヘッドも左右にスルスル滑る感じで、家具の端や壁際などの細かい場所の掃除も極めてスムーズでした。

↑重さ1.1kgは実際に持ってみるとまさに「掃除機とは思えない」軽さ。これでパワフルな吸引力やモーター駆動のブラシヘッドを搭載しているのはスゴいです

 

↑延長パイプには、自動車の部品の軽量化にも活用されている「トポロジー最適化」という技術を採用。強度的に厚みが必要な部分と必要でない部分をコンピュータで解析し、写真の凹凸形状と組み合わせながらパイプを部分的に薄肉化し、強度保持と軽量化を両立したそう

 

↑軽量なのにヘッドの自走性が高いのが驚き。ヘッドがどんどん前に行こうとするのを、手首で制御しながら掃除している感じです。長さもシャープとほとんど同じコンパクトさで、背が低い人もラクに使いこなせます

 

高さのない場所でも、本体をペッタリ床につけてヘッドを突っ込み、ラクラク掃除できました。ヘッドの前後幅が小さく、壁と家具のすき間などにも横向きにして入れることができるので、サクサク掃除できます。

↑本体を床につけてもヘッドが浮き上がらないので、家具下などの掃除にも便利

 

ヘッド中央前面にLEDライトを搭載。廊下や納戸、ベッドの下など薄暗い場所ではこのLEDライトでゴミの有無がわかるので、とても掃除しやすかったです。

↑ヘッドにLEDライトを搭載

 

↑LEDの光でゴミが取れているのか確認できるのが便利です

 

標準モードでの壁際の取り残しも、強モードなら解消できる

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壁際の掃除は、標準モードだと床と壁の間に重曹が少し残ってしまいました。シャープやパナソニックに比べると、取り残しがやや多かった印象です。強モードだと、壁の下のすき間に入り込んだ重曹のみうっすら残ったものの、ほぼ吸引・除去できていました。壁際のゴミ取り能力はまずまずといえるでしょう。

 

連続使用時間はパワーヘッドを使わない標準モードで最大約45分、パワーヘッド使用時は約30分。強モードでは約8分稼働します。ホコリなど通常のゴミなら標準モードでも十分除去できるので、掃除は通常モードで行うと良いでしょう。充電時間は約3.5時間です。

 

高い音は控えめ。ブラシが回転する低音がやや気になる

標準モードでの騒音レベルは64.5dBA。風切り音のような高い音がそれほどうるさく感じられず、耳ざわりは柔らかでした。ただし、ヘッドブラシが回転する低い音はやや気になります。一方、強モードでの騒音レベルは71.0dBA。このモードになると風切り音がかなりうるさく感じられます。そのぶん低音があまり気にならなくなりました。

↑標準モードでの騒音レベル

 

【エントリーその5】アイリスオーヤマ 充電式サイクロンスティッククリーナー マルチツールセット SCD-L1P-B

操作性は良好で、ゴミの量に合わせて吸引力も自動調整

標準質量は1.4kgで、ヘッドブラシは自走性が高く、シャープや日立並み…とまではいかないものの操作感は軽快です。ただ、他の4機種と比べると、ヘッドの左右の首振りの際にわずかなぎこちなさを感じました。本体が床にペタッとつくので、家具下など高さのないスペースの掃除もスムーズです。ベッド下などでの首振りは、本体位置を下げながら徐々に左右に振ればOK。方向を変えるときは一度ヘッドを外に出すことで問題なく行えました。

↑自走式パワーヘッド採用。なおかつヘッド自体の重さも従来モデルより約60%カットしていて、軽快に操作できます

 

本機はパナソニックの製品同様、ゴミセンサー(ほこり感知センサー)が搭載されています。センサー感度は高く、わずかなゴミにも反応してランプが赤く光ります。また、自動モード、セーブモード時にはゴミの量に合わせて吸引力も自動調整します。ランプが大型で視認性が高いのもメリットです。

↑ゴミが少ないとダストカップ部分が緑に点灯します

 

↑ゴミが多いと赤に点灯

 

そのほか印象的だったのは、カーペットを掃除する際に、ヘッドがカーペットに吸い付く力が他の機種に比べて弱めだったことです。本機には「標準/セーブ/自動/ターボ」と4種の吸引モードがあり、「標準」だとそれほどくっつかず、自動だとちょっとくっつきが強くなる程度でした。

 

壁際は自動だとやや惜しい。バッテリー追加購入で長時間の掃除にも対応

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壁際の掃除は、自動モードだと床と壁の間にやや多めに重曹が残ってしまいました。一方、ターボモードではわずかに取り残しがあったものの、壁と床のすき間に入り込んだ重曹もほとんど取り切っていました。

 

連続使用時間は標準モードで約15分、セーブモードで約40分、自動モードで約22分。ターボモードでは約8分となります。ちなみに本機は着脱式バッテリーを採用しており、バッテリーを追加購入して交換すれば、稼働時間を倍増させることも可能。充電時間は約4時間です。

↑バッテリーは本体底部後方に収納。ふたをスライドするだけで簡単に取り外せます

 

吸引力アップにつれて音量は上がるが、高音域が耳につかない

自動モードでゴミがない場所での騒音レベルは65.0dBA。ヘッドブラシが回転するモーター音が耳につく一方、風切り音はそれほどうるさくありませんでした。自動モードでほこり感知センサーによってゴミを感知した場合は66.6dBAにアップ。パナソニックと比べると、吸引力アップ時の音量変化はより少なく感じました。

 

ターボモードでの騒音レベルは69.6dBA。標準モードやターボモードにすると風切り音は大きくなりますが、他のモデルほど高音域が耳につかないのが印象的でした。ちなみにセーブモードではブラシの過回転が止まるため、測定値は56.2dBAとさらに静かになりました。

↑自動モードでゴミがない場所での騒音レベル

【テストのまとめ】操作性はどれも文句なし。快適さをアップする工夫に注目

国内メーカーは使い勝手を高める付加機能が光る

今回は全モデルが軽量だったこともあり、基本的な操作性は文句なし。特に日立のPV-BL2Hは、1.1kgという軽さに加えてヘッドの自走性も高く、驚くほど軽快に掃除機がけができました。また、日立に次ぐ軽量1.2kgのシャープ EC-AR5Xも操作は超スムーズ。さらにスグトルブラシの採用など、掃除の快適さをアップさせる工夫が満載で、家具の隙間なども手軽に掃除したい人にオススメです。

 

Dyson Micro 1.5kgは、ダイソンの歴代製品のなかでトップクラスの軽さ、操作のしやすさが光ります。独自のソフトローラークリーナーヘッドは横にスライドする動きに惜しい部分もありますが、そこは同ヘッドのゴミ捕集性能の高さとトレードオフの関係にあるといえそうです。

 

ゴミセンサーは「掃除した感」がほしい人にオススメの機能。この機能を搭載したパナソニックのMC-SB51Jは、今回のモデルのなかではやや重めながらヘッドの自走性が高く、家具下など低い場所の掃除も快適でした。また、同じくゴミセンサー機能搭載のアイリスオーヤマ SCD-L1Pも自走式軽量ヘッド、着脱式バッテリーの採用など、独自の視点で掃除のしやすさを高めていると感じました。

 

壁際の掃除では独自の工夫をした2メーカーが有利に

壁際の掃除ではシャープとパナソニックが優秀。シャープはヘッド前面のバンパーの形状をくし歯状に変え、パナソニックはヘッドの前面カバーを薄型にするなど、壁際のゴミを吸引しやすくする工夫を施した結果が表れた形です。一方、ダイソン、日立、アイリスオーヤマは標準モード/自動モードでは壁際掃除がやや苦手な印象。ただし、テストに使った重曹はかなり比重が重い粒子なので、比重が軽い綿ゴミやホコリなら取り残しは少ないと予想できます。

 

連続使用時間を最も使用頻度が高いであろう自動モードや標準モードで比較すると、日立が約30分と長い点に注目。また、シャープは付属のバッテリーを2個使えば46分の掃除が可能なので、より広いフロアを掃除したい人にオススメです。

 

どのモデルも耳障りな風切り音を低減

静音性では、全モデルとも耳障りに感じる音の要素を低減する工夫がなされていると感じました。特に高音域の風切り音は、自動モード/標準モードならどれもほぼ気にならないレベル。深夜でなければ、ご近所に気を遣わず掃除できると思います。特にパナソニックは自動モード・強モードともに5モデルのなかでも静か。ただし、クリーンセンサーが働くと急に音量が上がるので、掃除中の運転音が気になる人はクリーンセンサーの感度設定を変更すると良いでしょう。

 

次回は5モデルの「ゴミ捨て」と「お手入れのしやすさ」を検証したいと思います。

シャープ、大風量ながら髪へのダメージを抑えるドライヤー「IB-NP9」などを発売

↑IB-NP9

 

シャープは8月26日、ヘアドライヤーの新モデル「IB-NP9」と「IB-NP7」を発売しました。市場想定価格はIB-NP9が2万2000円(税込)、IB-NP7が1万7000円(税込)です。

 

両モデルとともに大風量でドライできるのが特徴。本体内部に搭載された独自の速乾エアロフォルムが、熱くない大量の風を地肌に届け、髪を根元から乾かすとしています。なお、風量は約1.8立方メートル/分です。

 

また、風が熱くないため、髪が受ける熱ダメージを抑えられます。

 

上位モデルのIB-NP9は、温風と冷風の切り替えを自動でできる「ビューティモード」を搭載。ドライヤーによる過乾燥を抑えて、ツヤのある髪に仕上げられるとしています。さらに、根元を乾かす「スピーディドライ」、髪の表面を乾かす「いたわりドライ」、地肌を乾かす「地肌ドライ」、冷風による「仕上げ」と、ボタンひとつで温度帯が違うモードに切り替えることも可能です。

 

一方のIB-NP7は、大量の速い温風で髪を根元から乾かす「TURBO」、穏やかな温風で髪を整える「SET」、仕上げの「COLD」と、一般的なドライヤーの機能をそろえています。

 

↑IB-NP7

 

本体サイズは共通で高さ209×幅84×奥行243mm、重さはIB-NP9が約580g、IB-NP7が約535gとなっています。